【2:203】遠野家地下王国
- 1 名前:◆xkLa2AKIHA :04/03/01 01:14
- . i'''''----..,,,,,,,,,,__
. !  ̄ ̄'''''''''-----..,,,,,,,,,,______ i  ̄i . i プライベートルーム i i . ! . i i i きちんとノックしてから入る事 i ! .i . ! i i ,r'',r´---:.;`ー-.、 .i └----..,,,,,,,,,r'´:''''77'i''i-.、'i,:.:':,:.:.`、 ! //,r'7//!:!i:.i、-:,;,i;:.:':,:.:.:`、,,__ ! . ,!:i:.:./rレ' .i:i ヾiヾ;,;:.:i;:.:';.:.:.:'i,  ̄''''''''' i;.;i;.:i''''i''''i ` '''ーr-ヾ,;'i;.:.!:.:.:.:'i, ヾi;`:i ヽ' iっ/ i`!:.!.:.:.:.:.'i, ヾiヽ、,、  ̄/!:.:i:.:.:.:.:.:.:`、 f''<ヾ'.<7'7-_' ´i'´ ,!:.;i;.:.:.:.:.:.:.:.:.`、 ,,,r''<ニ'::,;-i,i: !77i'Vi ,!:./ 'i;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、 rヽ,i7´::`ー-',!:,!</ i,;>!/;/ i;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、 i;,;ノ:.:::::::::::,!.i: i、r'ヽr∠/ __,,/:.:.:.:.:.:.:.:.:.':,:.:.:.i, r‐.、  ̄ヾ;;;f´:.i :i:.:i/''i `'7'i, 'i;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/!:.:.,! iー-.i, _ ,i' /;,;,;i-:'''´:.:.:.:.''´/:.:i:'i, ` ̄`´ヽ/. i:.:/ . 'i, ヽi,_iニ=-'--'i;.:.:.:.:.:.:.:.:.;,;,:-:':.:.:.レ'入__Σ7 レ 'i, 、 __,,,,i,,i>;,-:.'':.´:.:.:.:._;,/ <____________/ `ー'''''''´ `ヽ、;,;,;,;r‐'" θ θ θ
- 194 名前:遠野秋葉 ◆xkLa2AKIHA :2006/05/04(木) 06:16:18
――――――――――やっと、闘争のエピローグの実像が出来ました。
書き直す事、3度。 他の方のレスをこんなに意識したのもはじめてですね。
兄さん、明日・明後日にはこの件で頼みたい事があるのですけどいいですか?
- 195 名前:『殺人貴』 ◆EjKILLER7E :2006/05/04(木) 10:24:47
ああ、了解した。 それじゃ依頼は、いつものように街角の妖怪ポストへ―――
って、誰が片目隠した妖怪小僧だっ! (空しい自己ツッコミ)
……ちょっとした冗談だから、そんな絶対零度の視線で視るなよ。 エピローグの件は、以前からの約束だ。 遠慮は要らない。 いつでも都合のいい時に言ってくれ。
- 196 名前:遠野秋葉 ◆xkLa2AKIHA :2006/05/06(土) 06:51:54
十年前。
『お前と翡翠は私を人間に留めるため引き取った』 『その為には……』
数年前。
『何でオレが悪いんだよ、何で閉じ込められなきゃならない! くそくそくそ!』 『おい、オマエ、動くなよ……』
その時、思った。
この人達『遠野』が全員消えてしまえば、全部………
『かちり』
『ぎりぎりぎりぎり』
そうして、わたしは動き始めた。
今。
『ま……あ、いい…で……しょう。 色……々…不本……意だけ…ど、と…に……かく、これで……私の物……語はお……し…まい』
『……兄さ…ん、貴方だ…けは……絶対に………許しませ……んか…ら…ね…』
――――――ぷつん
主人が灰になって消えた時、何かが切れる音が確かに聞こえた。 操り糸が切れた人形はがくりと床に膝をつく。
忘我の時間はどれ程だったか……既に夜の帳は降りていた。 糸が切れた人形はよろよろと壁に自らの重みを支えてもらいながら、楽屋裏へと退場すべく歩いていく。
………そこにつくまでにどれくらい時間がかかっただろうか。 人形はかけがえのないもう一人の自分が眠る部屋のドアを静かに開けた。 すうすうと寝息が聞こえる、薬が効いているのか、よく眠っている。 今眠っている自分は主人の死を知れば必ず苦しむ、悲しむ………だから知る必要は無い。 今眠っている自分はずっと穢れを知らず綺麗で居てほしい………だから知られてはならない。
………………ガソリンの匂いが部屋に充満する。 これで全てが終わる、いやとっくに終わっていたのだろう、主人だけでなくわたしも目の前の自分も。
『俺はアルクェイドの元へ行くよ――――』
『だから―――俺の事はもう、死んだものと思ってくれて構わない』
あの時に。
だから、人形のわたしはただ定められた終わりに向かって台本どおりに動くだけだった。 本当はまだ台本には白紙の部分はたくさんあったはずなのだ。 わたしだけではない、気づかずに眠っている自分も、自分の主人も。 ただこの三人は白紙の部分に書き込むべきペンのインクが無かった。 インクを詰め替える機会は永遠に失われてしまったのだから。
めらめらと赤いカーテンが幕を下ろす。 わたしも翡翠ちゃんもその幕に――――――――――
翌日。
『○○県の××市三咲町で昨夜、火災が発生しました。 火災の現場となったのは遠野グループ総帥の遠野秋葉さんの屋敷であり、 現場には使用人と思われる遺体が二名、遠野秋葉さんの遺体は見つからず、現在行方不明で………。
……
放火の痕跡があった事から、警察は』
ぷつん――――――
『志貴、何かあったの?』 『いや、何でもない、もう終わった事、さ』
そう、終わった事だ。 俺は目の前の吸血姫を護ると選んだ時に、全ては全部終わった事。 後悔はしない、出来ない。 すれば、俺自身が救うと決めた白い吸血姫すら見捨てる事になる。
- 197 名前:遠野秋葉 ◆xkLa2AKIHA :2006/05/06(土) 06:52:41
- クルースニクさんとのエピローグ案です。
最後の「兄さんの部分」を兄さんなりに書いて欲しいのですけど良いでしょうか?
- 198 名前:遠野秋葉 ◆xkLa2AKIHA :2006/06/14(水) 06:34:53
- >兄さん
そろそろ一月になりますけど、どうなってますか? 状況だけでも教えていただけると助かります。 場合によってはこっちで依頼部分の原案を書いてみてそれを添削してもらうというのもいいですし。
- 199 名前:『殺人貴』 ◆EjKILLER7E :2006/06/22(木) 13:09:31
- その、瞬間。
『…………、……――――』
――――ぷつん
「……ぁ」
何かが、絶えた。 それは絆と呼べるモノ。 遠いあの日、一度命を落とした遠野志貴を支えてくれた、文字通りの生命線。 シキという名の過去の亡霊に生命力を横取りされていた遠野志貴に、それを滅するまで ずっと、自らの生命を削ってまで与えてくれた、二分された魂。 シキ――いや、ロアを完膚なきまでに『殺し』他からの搾取が無くなり自分だけの身体で 生きられるようになっても、僅かに……それでも、確かに感じられていた、埋み火の様な 秋葉との繋がり。
それが――――たった今、潰えた。
俺は名前を知らない街の、名前も覚えていない宿で、名付けようの無い気持ちを抱いて―― ただ、一つの物語の終焉を、受け入れるしかなかった。
翌日。
『○○県の××市三咲町で昨夜、火災が発生しました。 火災の現場となったのは遠野グループ総帥の遠野秋葉さんの屋敷であり、 現場には使用人と思われる遺体が二名、遠野秋葉さんの遺体は見つからず、現在行方不明で………。
……
放火の痕跡があった事から、警察は』
ぷつん――――――
TVが垂れ流す、人間味の無いただの情報の羅列。 それは昨夜、自身が感じた事実の再確認に過ぎなかった。 だから何の感慨も浮かばない――筈、だったのに。
『志貴、何かあったの?』
やはり俺は動揺を見せてしまっていたのだろうか。 普段は他人の感情の動きに鈍いコイツにまで見透かされてしまうとは……。 いや。 僅かな気持ちの揺れさえも感じあえる位になれた、と。 それだけ一緒に居る時間が長かった、と。 俺の事を見ていてくれる、と自惚れてしまおう。 だから。 だからこそ、本当のコトなんて言えない―――
『いや、何でもないよ。もう終わった事だからさ』
そう、これは既に終わった事だ。 あの日―――遠野家を出奔した日。 目の前の白き吸血姫を護ると、幸せにしてやりたいと望んだ時に、全ては終わってしまった 事なのだから。 今更後悔はしない、出来ない、出来る筈がない。 これは他の誰でもない、俺自身が選んだ結末。 それを後悔するのは、その選択を否定する事になる。 他の誰でもない、遠野志貴が自らの意思で、全身全霊をかけて誓ったのだ。
勿論、覚悟はしていた。 その決断が安寧を、家族を――秋葉、翡翠、琥珀さんを見捨てる事と同意だという事は。 だけどしょうがないじゃないか。 だって、もう遠野志貴の心の一番深い所には、たった一人の愛しい名前が刻まれてしまっ たのだから―――
『俺の事はもう、死んだものと思ってくれて構わない』
それは訣別の言葉。 同時に、未練を残さない為の最後の台詞の筈だったのに…… その先を告いでしまったのは、俺の弱さ。 いっそ悪役に徹し切れれば、また別の結末があったのだろうか。
それでも、過去は変えられない。 起こってしまった事実も、変わらない。 深く息を吸い、ゆっくりと吐き出し、眼を閉じる。 そこに思い浮かぶ顔は、ジト目で睨み付けるか、拗ねてそっぽを向くか。 そして、最後に見えたのは茫然、絶望、悲哀、憤怒、懇願――負の感情に染め抜かれた、 ただ一人の妹。 ……どうしてだろうな、秋葉。 おまえの笑顔が思い出せないよ―――
暫しの黙祷。 振り返るのは、これでお終いだ。 一つの物語は終焉を迎えたが、遠野志貴の物語はまだ終わってはいない。 閉じていた眼を開くと、そこにあるのは共に歩むべきたった一人の存在。 俺はこいつと生きていく。 いつか人生の幕が下りる、その時まで――――
【END】
- 200 名前:『殺人貴』 ◆EjKILLER7E :2006/06/22(木) 13:09:48
- ……とりあえず、こんな所か。
遅くなってしまって、本当に申し訳ない。
なるべく秋葉のレスに合わせようと思ったけど、俺にそんな器用なマネが出来る筈がなかったよ(苦笑 ってワケで、かなり俺流になってしまった。 何か不都合な点、おかしな点、こんな不味い料理レスを書いたのは誰ですかっ! 女将責任者を出しなさいっ!! 等、文句は受け付ける。 遠慮なく言ってくれ。
それじゃあヨロシク。
- 201 名前:遠野秋葉 ◆xkLa2AKIHA :2006/06/23(金) 05:37:45
- お疲れ様でした。
ではちょっとこれを改訂・加筆してみますw
- 202 名前:遠野秋葉 ◆xkLa2AKIHA :2006/11/10(金) 02:06:27
- どうもここ二年、時間の感覚が壊れてきている様な気がします。
もう少し完成でしょうか。 RH−板のスレは落ちてないので安心ですけど……
大殲本スレの方は祭りで随分盛況みたいですね。 今の所、参加は考えていませんと言うより、平日は当然、土日も色々入る事が多くて、 分からないというの正直なところですね。
- 203 名前:遠野秋葉 ◆xkLa2AKIHA :2006/11/10(金) 02:28:27
- 消えるつもりはまだありませんけど(苦笑
PS2版の事もありますし、桜さんの汚名返上の最後のチャンスでしょうか。
祭はあると言うことしかまだ知りません。 板を見たのも3ヶ月ぶりですから、これから週末までかけて巡回したいと思います。
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