■ 【現代戦】第3次世界大戦【近未来戦】

1 名前:AirstrikeFreaker ◆veaPxFuctM :2015/10/10(土) 18:09:09
http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1444468149/1.jpg (278KB)
古くはキューバ危機、近年ではクリミア併合と、世界は何度も第3次世界大戦の危機を迎えてきました。
架空の世界でもロシアを乗っ取った超国家主義者達や、一党独裁に縋りつく中国の保守派が全世界に宣戦を布告し、
ニューヨーク、ロンドン、パリ、ベルリン、モスクワ、シンガポール、上海といった名だたる都市が戦場と化しました。

そうした悲劇を影の部分とするならば、華と呼べるのは戦場を所狭しと駆け巡るハイテク兵器の数々です。
原子力空母を中核とした機動艦隊が制海権・制空権を確保し、ステルス爆撃機が慎重に張り巡らされた防空網を掻い潜って爆弾の雨を降らし、
戦闘ヘリと攻撃機に護衛された機甲部隊と歩兵部隊がロケット砲の援護射撃を受けつつ突入する。
あるいは衛星と無人偵察機で得られた情報を元に無人攻撃機がテロリストの拠点にミサイル攻撃を行う。
はたまた巨大殺人ロボットとXCOMスクアッドを擁する軍隊をホバータンクと無人攻撃ポッドを擁する軍隊が迎え撃つ。

様々な時代で起きるかもしれなかった第3次世界大戦をこのスレで体験してみてはいかがでしょうか?
アメリカを影で支える軍産複合体のCEO、世界の秩序を守る為奮闘するSASの隊員、暴走一歩手前の北朝鮮の最高指導者、
日々勢力を増す中国艦隊の提督、パキスタンへ睨みを利かせるインド機甲部隊の司令官、シベリアの奥地で秘密兵器を開発中のエンジニア、
地中海を火の海にしてきたフランス海軍のパイロット、自らの信仰の為に戦うアラブのムジャーヒディーン……
様々な立場、信条の方をこのスレでは最新の兵器でお待ちしております。

・このスレの年代は主にA.D.1980〜2020頃を想定しています。
・外交の駆け引き、戦略レヴェル or 戦術レヴェル or 小部隊レヴェルでの戦闘、戦場や銃後の日常など、好きにしていただいて結構です。
・核攻撃は切羽詰まった or フィナーレとして用いて下さい。EMP攻撃が目的の場合にはその限りではありません。
>>1の架空モノの下敷きとしてCall of Duty, Battlefield, Civilization, Wargameがあります。
・リスポーンはいくらでもご自由にどうぞ。

2 名前:名無し客:2015/10/10(土) 19:32:03
巨大殺人ロボて人型?
巨大ロボが二足歩行出来る技術有る世界観?


3 名前:AirstrikeFreaker ◆veaPxFuctM :2015/10/10(土) 21:46:49
>>2
人型、というかスター・ウォーズのAT-STのような感じです。
詳細についてはこちらをご覧下さい。
http://www.dndjunkie.com/civilopedia/ja-jp/UNIT_MECH.aspx
http://i.imgur.com/RDOYb7Q.jpg?1

世界観についてはロール次第です。
80年代の兵器でWW3をやりたい方は80年代。
20年代に登場が予測される、登場しているという設定の兵器ならその時代です。

4 名前:名無し客:2015/10/11(日) 12:18:18
敵の潜水艦を発見!

5 名前:名無し客:2015/10/11(日) 15:01:48
戦争は変わった。

6 名前:AirstrikeFreaker ◆veaPxFuctM :2015/10/11(日) 23:12:31
http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1444468149/6.jpg (57KB)
>>4
駄目だ!
デルタフォースのメタルチームがニューヨーク港に展開中のオスカー級を乗っ取る為にSEALsと作戦行動中だ。
この作戦が成功すればロシア艦隊は完全に沈黙するだろう。

>>5
変わらないものもあるさスネーク。
君の集めてくれた情報のおかげで我々空軍は正確な攻撃ができるんだ。
おっと、地上軍からの支援要請だ。ちょっとチェルスキー山脈まで行ってくるよ。
共産主義者達はまだこの戦争に勝つ気でいるらしい。
(F-22に護衛されてB-1が飛び立っていく)

7 名前:名無し客:2015/10/11(日) 23:39:13
いわゆる架空機みたいなのが出てもええのん?

8 名前:AirstrikeFreaker ◆veaPxFuctM :2015/10/12(月) 10:49:43
http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1444468149/8.jpg (64KB)
>>7
最初にホバータンクとか巨大殺人ロボットとか挙げたのでもちろんOKです。
分かりやすいようにその兵器のことが書いてあるサイトへのリンクや画像もあればグッドです。
完全オリジナルの場合はスペック等を書き込んでいただけると幸いです。

9 名前:名無し客:2015/10/12(月) 21:48:01
モサドって凄いの?

10 名前:名無し客:2015/10/14(水) 13:01:09
「第二次世界大戦では原子爆弾が兵器として利用されましたが、第三次世界大戦が起こったら、どのような兵器が使われると思いますか?」

「第三次世界大戦についてはわかりませんが、第四次大戦ならわかります。石と棍棒でしょう」

 ―――アルバート・アインシュタイン

11 名前:名無し客:2015/10/14(水) 13:26:08
なんだ?人類はまだ宇宙に出てないのか?

12 名前:AirstrikeFreaker ◆veaPxFuctM :2015/10/14(水) 18:15:14
>>9
諜報機関の内情には疎いが、ヤバい連中なのは分かるぜ。
アメリカとイスラエルは同盟関係にあるが、連中の協力者はアメリカの中にも居て、しかも対アメリカの諜報活動をしているらしい。
ひょっとしてあいつらは誰のことも信じていないのかもな。

>>10
第4次世界大戦?ナノテク兵器とサイバー攻撃と宇宙空間を活用した戦争だろ?
一世紀前の話なんてアテになるもんか。

>>11
残念だが、一致団結して新天地を目指せるほどまだ仲良くなっていないんでね。
とりあえず共産主義者達をなんとかしなきゃいけないとしか、一パイロットの俺には言えないな。

13 名前:名無し客:2015/10/14(水) 19:51:42
資本主義権みたいだが
共産圏で上手くいっている印象のキューバも攻撃?

14 名前:名無し客:2015/10/14(水) 19:56:57
虐殺器官て小説知っているかな?
メタルギアソリッドに影響受けていて今度アニメ映画やるし
スレ主が好きそうな話だよ

15 名前:名無し客:2015/10/15(木) 06:01:21
 
「モサドは悪いのかい」
 
 冗談めかして唐突にそう切り出したウィリアムズに、ぼくはうんざり、と言った気分を露骨に表明して聞き返す。
 
「どうしてだ」
「なんかそういうイメージがあるんじゃないか、モサドって」
「急に何を言い出すかと思えば」
 
 悪いから悪い。
 正しいから正しい。
 この種のトートロジーの修飾は、政治的な左右を問わずに共通している。
 宗教的な正当性を求める聖戦、帝国主義史観に反する革命、人道に基く多国籍間の合意を経た介入。どんな政治的ジャーゴンを
用いているかはどんなコミュニティがどんな修辞をするかの差でしかなく、絶対的な善などという概念を求めればド壷に嵌る。そうした
「善性の根幹論議」は、哲学科の学生だとか、そうした学生ウケを狙った教授が言うのであればともかく、ぼくらが思考の溯上に上げる
べきものではない。
 兵士にとって「正しさ」とは軍が担う合理性に他ならず、とりわけぼくら――アメリカ合衆国特殊部隊(USSOCOM)五軍において、「準」
公式に暗殺を請け負う唯一の部隊となっていた情報軍特殊検索群i分遣隊であればなおさらだ。ハリウッドでこれまでさんざっぱら悪
役を請け負ってきたラングレーの連中だとか、相変わらず評判の良くないフォートミードの連中(とはいえ、映画のように連中は暗殺要
員を動かすことなど滅多にないのだが)なら露悪的に態度を装ってみせるのかもしれないが、ぼくらは誰しもが認めてしまっている「濡
れ仕事屋」だ。全能なるペンタゴンに下知された標的暗殺の命令に意を唱える理由もなければ、その必要を感じもしなくなってしまって
いる。
 自分達の正しさと敵の悪辣さを民衆に伝えることでぼくらの世界は「自分達」と「自分達以外」を区別するし、時にはその自分達がどこ
から「自分」で、どこまでが「自分でない」のかすら区別しようとする。情報機関というのはなべてそうした「自分達」の境界線を操作する
のに慣れた人間の集まりであって、モサドとてそれは例外ではない。超国家主義者の拡張が水際で牽制されている中東方面とはいえ、
ロシア系移民の勢力もバカにできないイスラエルが諸手を挙げてアメリカに賛同できる筈はないし、これ以上のカオスを中東に呼び込
もうとする判断は誰だってやりたくない筈だ。
 
「彼らが悪いのならぼくらも悪い。そういうことになるけど、いいのかい……」
「そらそうだ。だから連中も悪くない。いやな、アメリカの混乱に乗じてモサドがステイツで悪さをしてるたらなんたら、ガリシア人の派閥
がなんたら」
 
 大方のところ、ウィリアムズは出発前に携帯デバイスに溜め込んだインテリペディアの抜粋でも読んでいたのだろう。この男のゴシッ
プ好きと来たら、ぼくらをうんざりさせるには充分だからだ。
 もちろんモサドは世界を裏側から操作するイスラエル的陰謀の手先などではないし、そもそもイスラエルが陰謀論の槍玉に挙げられ
る程の強大さがあるのなら、今のような事態は避けられている。モサドが求めるのは同盟国の安定というよりはイスラエルの安全保障
であり、その為になら主義主張の違う国家を平然と飛び回る。ぼくらそうであるように、だ。
 だからぼくは溜息をついて指摘する。
 第一に、ネットに転がった落書きの全てに意味付けしていたら、専門の解析要員がいくらいても足りやしない。第二に、お前のやって
ることは敵地上空――しかも準軌道――でやらかすネタじゃない。そして最後に、お前は準備をちゃんと終えたのか。
 
「終えてるよ。怒りなさんな、御大。この作戦規模だ。親友と最後になるかもしれん友諠を深めておきたいと思うだろ」
「ぼくは思わない」
 
 つい数分前、乱気流に揉まれながら飛ぶ機体の中と来たらまるで畦道を行く前々世紀の荷馬車と言った様子で、はっきり言って雑談
やミーティングを行うような場所とは程遠かった。このフライングシーウィードはB-2のステルス特性を極限まで改修して作られた機体で、
電波の反射特性をギリギリまで押さえ込んだ平たい長方形の全翼機だ。普通に考えたら空を飛ばせるようなシロモノではない形状の物
体がコンマ単位のソフトウェア制御によって強引に空に浮かんでいる時点で、この快適と無縁の乗り心地は想像が付くだろう。
 準軌道に到達した今の飛行状態は安定しているが、ぼくらと言えばこれからこの超高高度からロシア領内へと飛び出していく必要があ
るわけで、のんびりと雑談しているような余裕はあまりない。電波反射特性を限界まで抑えた侵入鞘による敵地突入――ぼくらに馴染み
の手順とはいえ、今回の対象はタフに過ぎる。貨物庫一杯に並べられた真っ黒い物体は巨人のボールペンのようで、忙しなく動き回るス
タッフたちは制御系周りのチェックに余念がなかった。
 厳戒態勢のロシア領空へ正面切って到達できる軍用機は限られているし、航続距離の限界で争う戦闘機を磨り潰せない以上、取られ
る方針は限られてきてしまう。
 というのも、戦場のほぼ全てが非対称戦になってしまってからこっち、アメリカの兵器のトレンドは高性能化と少数精鋭化の一途を辿っ
ているからだ。大規模爆撃の非合理さから高性能爆撃機を作ったはいいけれど、価格が跳ね上がり過ぎてしまったり、その重要性から
撃墜を恐れて前線に出すことを上層部が躊躇ってしまったりするからだ。
 技術者が「合理的」と考える兵器はもちろん合理性ではあるのだが、現場が求める合理性というのは、往々にして応用の効く兵器だっ
たり、調達数が行き届く兵器だったりする。相手がテロ屋や革命家気取りの連中ならいざ知らず、正規軍を備えた、しかもぼくらとほぼ同
等の錬度を持つような軍隊が相手となってくると、勝手はどうしても違ってくる。
 ぼくらは整備員の邪魔にならないようにカーゴの片隅に据え付けられたベンチに座り、網膜ディスプレイとスマートスーツのリンクを確認
する。生体リンクがポッドと隊員たちのステータスを認識した時点で、ウィリアムズが言った。
 
「大体だな、元を正せば今回の作戦が正気だと思えるのかって話だろ。愚痴くらい言っても罰は当たらんぜ」
「いずれにしても、現状の指揮系統にダメージを与えないとどうにもならないってのは事実だよ」
 
 正直な話、今回立案された作戦はタイトに過ぎた。
 タイトであることはぼくらの作戦上いつものように求められる用件ではあるのだけれど、今回の暗殺工程は小国の誰それを暗殺すること
で地域内の平和を「最適化」すると言った仕事とは訳が違う――この一世紀、アメリカは大国同士の戦争を経験してはいなかったし(ちな
みに「以前」の最後がいつかと言えば、今や――そして現在の大戦においても最大の同盟国の一つである日本と争った太平洋戦争だ)、
巨大な海空軍が戦力を投射し合うような対象戦は、常に想像されつつも「実現させてはならない可能性」だ。
 超強行路線を取る現在のロシアにおいて、その行動バイアスは固定されている。ぼくらがやらなければならないのは、その行動に自発
的な変化を促すこと――より具体的に言えば、ロシア政府内の協力者を通じて、現在の強硬路線を「固定」し得る人間を排除することだ。
この場合、本人の思想や思考、その行動が問題なのではなく、その存在自体がぼくらの障害となる。国家において明確な立場を持つ人
間というのは、個人であると同時にイコンでもあるからだ。
 この指導者を殺せばこの国の指導力が低下する、と言ったような低強度紛争地域での暗殺とはワケが違うし、仮にそうした人物を暗殺
したとしても、すぐさま周囲の人間がその穴を埋めてしまう可能性は高い――だが、だからこそ入念なチェックリストによって選別された
「標的詳細」は、そうした「穴」として埋め辛い人間を選び出している。
 
「これだけ構図が大きいと、ぼくらにやれるのはぼくらの技能を発揮できる領域に限られる」
「つまり暗殺、と」
 
 可能なら拉致、不可能なら暗殺、というのが正しいが、前者の難易度が非現実的に高い以上、現実的に取れる手段は後者になると予
測されている。
 
「さっき見たがな。アメリカ中のネットワークが共産圏へのヘイトで真っ赤っかだ。フリーメーソンがどうだのイルミナティがどうだの主張す
るアホタレが沸いてるのはいつものことだが、その手の茶化しも機能しなくなり始めてる。戦争ムード、ってやつだ。退役軍人ネットは強硬
論一色だよ。例の豪腕上院議員のせいってのもあるがね」
「NSAの解析ネットワークもお手上げかい……ポセイドン・インダストリ謹製のヘカトンケイルも形無しだ」
「あら日本人にしか使いこなせんよ。ま、それに、非戦を誘導できるような世論状況じゃないからな。日本と言やあ、ヨコスカの空母が警戒
モードに入っちまってるし、列島線の警戒レベルも最大だ。まあ、日本あのくにが本格介入する事態になったら、いよいよ世界大戦になっちまうが
ね。露助の潜水艦をツブしてくれるのは日本人くらいのもんだから、それに関しちゃ願ったり適ったりだが」
 
 ぞっとしないね、とぼくは返したけど、実のところ、世界はとっくにそうなっていたと考えるのが妥当なのだろう。ロシアがウクライナに侵攻
した時点で世界大戦は「始まって」いたし、或いはアメリカが中東に駐留し始めた時点で「始まって」いた。物理的な衝突のみを戦争と呼ぶ
か否かによって、世界で起こっている戦争の数は一気に跳ね上がる。
 
「ついでに言うと、日本のサブカルチャーを扱ったトピックはつい数分前もニュースを更新してたぜ。イベントの開催日程がどうだの」
「戦争が始まっていようがいなかろうが、経済は止められないからな」
「そらそうだ」
 
 可視化されていようがなかろうが、戦争は常にそこにあるし、ぼくらは戦争の上で生きている――今もアメリカでロックフェスが行われて
いたり、日本やドイツでテレビを見て家族と話し合っている人たちがいるように。
 それが歪だ、と言うのなら、ぼくらの世界は二百年以上前から歪だった。生活インフラを維持するには経済が必要で、経済を維持するに
は安全が必要になる――自分達が安全であると確信できなければ文化や都市は発展しないし、発展がなければ自分達を守る兵器の拡充
や兵士の補充すら疎かになる。前線でどれほどの兵士が生き死にを争っていても、銃後の平和というやつは必要なのだ。
 いくら歪んだ平和と言われようが、その歪さは既に最大多数の最大幸福が持つ変数に計数されていると言っていい。
 
「日本にしろイスラエルにしろ、仮初の平和、ってやつは必要なんだろう」
 
 ぼくの考えを見透かしたように――まあ、この男の無神経さを考えれば、単にぼくの思考とカブっただけだと考えるのが120%正しいのだ
けど――ウィリアムズは言い、
 
「そして、俺たちは仮初の平和の外へと出立する訳だ。よくSFであるだろ、汚染された世界でドームの中に閉じ篭った人類が、ふとした切っ
掛けで外へ出て行くやつ。思い出さないか、ああいうの」
「閉じこもってたいのはロシア人も一緒だろう」ぼくはウィリアムズの軽口を混ぜっ返す。「自分達の安全の為に攻撃するという点では、ぼく
らと彼らの間に差はないからな――奪う為の力と守る為の力に区別は付けられない。ロシア人の大半は、政権が自分達を守ってくれるか
ら反発しないんだろ」
「まあな。独裁が強制と賛同の合作ってのは間違いない。で、今や世論はロシアを極寒の大地から我らがステイツを粉砕せんと押し寄せ
る凍土のバーバリアンだと言わんばかりだ」
 
 政府が嫌いなら反発しろ、と言えるような国がどれだけあるか――という、単純な話ではない。
 有力者が声を上げて政権に反発すれば暗殺されるような国家で自由を唱えることは困難だし、そうした国においては、それを基調とした
常識が育まれているものだ。
 極論、「不自由な国」から「自由な国」へ自由を求めて移民しようと考えるにも言語や文化と言った無数のバイアスはぼくらを縛り付ける。
アメリカ人は英語が通じない国に行くのは勇気が必要だし(そして、その意味で世界中で通用する英語は都合がいいのだが)、そもそもア
メリカとしては働き手たるアメリカ人を減らし過ぎることを好まない。アメリカがアメリカであるためには、アメリカの文化と経済を自覚的に最
上の物と捉える人間が大半を占めている必要があるし、だからこそアメリカはいつだって魅力的であろうとしている。
 かつてのリベラルたちは国境や人種が経済や文化の均質性によって緩やかに融解していく世界を夢想したけれど、世界が行き着いたの
は「自分たち」をまずは守らなければ他者のことを考える余裕がない、ホッブズ的な混沌だった。ユニセフの募金を訴えるポスターの隣でマ
クドナルドの新製品がコマーシャルされる世界にぼくらは生きているし、そこから逃れようとする人間は(ほぼ)存在しない。自分が満たされ
ていないのに他人を満たせる人間は少ないし、そんなのは世界のどこを見ても同じ事情だ。
 なぜ生まれ付き自分達は「そう」なっているのか。
 なぜアメリカ人だから恨まれ、なぜロシア人だから恨まれ、なぜ日本人だから恨まれ、なぜドイツ人だから恨まれるのか。ぼくらはその答
えが歴史だと言うけれど、それを歴史のせいにしてしまっているという不合理には目を瞑り続ける。ホロコーストを理由に未だにドイツ人を恨
むユダヤ人がどれほどいるかはさておき、ホロコーストを乗り越えた民族が我らなのだ、とユダヤ人が主張するのは、それが彼らにとって
の「我々」を作る基盤だからに他ならない。自分達がどこで生まれて、どんな言語を話し、どんな文化によって育ってきたか――それはぼく
らを構成する前提要素だ。「自分たち以外」から「自分たちの大切にしているものを捨てろ」と言われることを、人類は許容しない。
 今やド定番となったクリスチャンとモスレムの対立にしたって、元を正せば自分たちの奉じる宗教が生活そのものとなっている人々が存在
するからだ。
 ぼくたちはかつてどこかで生まれた人間たちの遺伝的産物であり、ぼくらの文化はそうした人びとが築き上げた生活の継承から成り立っ
ている――それが戦争の原因だと言われようが、ぼくらは文化を捨てることなどできはしないし、コスモポリタンが夢見るように、全人類が今
ある言語を捨てて新たな言語で文化を再構成することも不可能だ。同じ国の人間同士でさえ出し抜き合うのが常であることを考えれば、こ
れは単なる生物学的な限界でもある。
 違う言語。
 違う共同体。
 ぼくらは他人が「違う」ことを理解しながら、世界経済という言語で会話し続けるしかない。
 アメリカがロシアの正義を理解するのが不可能なように、ロシアがアメリカの正義を理解することはないし、それどころかアメリカは同盟国
の「正義」だって理解しない。アメリカが守るのは同盟国と構成する経済圏という合理性だ。
 だから、ロシアがひとたび暴走の引鉄を引いたとき、それを合理性に還元することはできなくなった――ロシアが経済という対話を放棄した
時点で、曲がりなりにも成り立っていたやり取りは成立しなくなった。
 ロシア国民は戦争を望んでいない、と主張する大学講師の演説を、出立前にネットで見たのを思い出す。
 実際、そうなのだろう。
 多くのアメリカ人がそうであるように、多くのロシア人もそうである、というだけの話だ。軍人とてそれは例外ではなく、よくある陰謀論のように
政府の上層部だけがイカれているというバカげたネタでもない。
 とはいえ、ロシア政府は国民の不満を反らせる状況からは遠くなり、ロシア国民は政府が主導する軍事的冒険に対して非難の声を上げる
ことは難しい――国、というものは個人を取り巻く変数の総体であって、誰か特定の個人が意思を代表できるような構造ではありはしない。
 かくして、アメリカはロシアの文化という常識と対立する。決定的に。
 
「戦いたいから戦うんじゃなく、戦うしかないから戦う、だろ。アメリカ人もロシア人も変わりはないよ」
 
 そう言いながら、ぼくは自分がこれから行う任務を躊躇いもなく遂行できることを確信している――ロシア人の掲げる正義の是非を踏み躙り、
必要とあらばぼくのことを何も知らないロシアの軍人に二発づつ銃弾を叩き込み、喉笛をナイフで掻き斬ることを厭わないことを確信している。
 確信することを確信する。
 予め投与された感情調整用のナノマシンは、ぼくらの体内を駆け巡るアドレナリン量を調節し、脳内で発火し続けるニューロンの状況を適正
に調節する。ぼくらは内なる無神経を機械的に啓発することで、こうして敵地の上空に差し掛かっても平然としていられるし、無感情に感情が
顔を出す余地がないことを自覚できている。
 
<当リムジンはこれより最終目的地点へ侵入を開始する。対空ミサイル陣地、敵レーダー網、共に当機を補足した形跡なし。諸君、名残は尽
きんが用意についてくれ。続きは再開の後と行こう>
 
 コクピットからのリンクが耳の中に届き、ぼくはウィリアムズと顔を見合わせる。
 
「行こうぜ。時間だ」
 
 ウィリアムズはぼくの肩を叩き、整備員たちに促されて調整を済ませたポッドに乗り込む。ぼくもまた自分のポッドに乗り込むと、腕を胸の前
で組んで対衝撃姿勢を取った。カーゴ内に、ロードマスターが景気付けに流した音楽が響き始めた。インフェクテッド・マッシュルームの「ビカ
ミング・インセイン」だ。
 感情調整を施されたぼくは音楽に気分を左右されることもないが、ぼんやりと思う。
 これからぼくが降り立つあの地は、まだどれほど正気なのだろうか。既に終末が到来してしまったのか、或いはラッパが吹き鳴らされる前な
のか。思い悩むこともないぼくの脳は、ただの事実の羅列のようにこれから撃ち出される下界のことを考える。
 人工筋肉で作られたハッチがスライドし、静かにぼくの身体を密閉する。
 機内に満ちていた音から隔離され、静かな――生命の気配が絶えたような静寂と、厳かさに包まれる。
 
<カード内減圧開始。総員、射出に備えよ>
 
 カウントがリンクを通じて耳の中に響き、網膜ディスプレイにカーゴ内の減圧が済んだことが表示される。
 空を行くシーウィードを更に上空から見下ろせば、真っ黒な長方形はまるでモノリスに見える筈だ。
 そしてぼくらが行く先は、どこまでも暴力的で、極め付けに狂気に満ちていて、だからこそ原始的でもあるだろう。
 

16 名前:名無し客:2015/10/15(木) 20:32:35
未来兵器といえばロッズフロムゴッドはどうなったのか。

17 名前:名無し客:2015/10/15(木) 21:10:30
どれほど無人の兵器が発達しようとも、歩兵無しに戦争を終わらせることは出来ないのだ。

18 名前:名無し客:2015/10/16(金) 11:08:24
ドローンは便利?

19 名前:名無し客:2015/10/16(金) 20:51:24
プーチンはどうなった?

20 名前:AirstrikeFreaker ◆veaPxFuctM :2015/10/17(土) 06:56:57
http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1444468149/20.jpg (94KB)
>>13
いや、キューバは表向き中立を維持している。
真っ向から軍事衝突したらヤバい、ってことはフィデルとその取り巻き達は分かっているらしい。

>>14-15
紹介していただいてありがたいのですが、私が好きなのは爆撃機や自走砲、ロケット砲が活躍するシチュなんですよね。
B-2が500ポンド爆弾を雨霰のように落としたり、B-1が巡航ミサイルを発射したり、2S7 ピオーンやマルカ、BM-30 スメルチュで
敵の集結地点に鉄の雨を降らせたり……

>巨大な海空軍が戦力を投射し合うような対象戦は、常に想像されつつも「実現させてはならない可能性」だ。

まさにこのセンテンスの状況が好きなのです。

>>16
アレか……俺も噂程度にしか聞かないな。
既に使われたらしい話も聞くが、一方で予算が取れなくてまだ本格的なプロジェクトチームすら立ち上げられていないとも聞く。
まあ、本格的に投入されたら俺の仕事はまた減るのかもしれないね。
(B-1とB-2を眺めながら)

>>17
そりゃそうだ、俺達は敵の抵抗拠点だろうが野戦軍だろうが吹っ飛ばすことはできるが、その場にとどまって占領・防衛するってことはできないからな。
だからアラブのテロリストなんかは何回焼こうと、生き残りがすぐに戻ってきて元通りになっちまうってワケさ。
空軍のいない地上軍はカモだが、地上軍のいない空軍は役立たずってことだな。

>>18
そりゃ便利だろ。人間じゃ行けないようなルートを通ることができ、バレずに偵察でき、バレても命の危険は……まあ、直接行くよりは低いな。
キャタピラ式のドローンに機銃とグレネードランチャーを装備した"無人戦車"も一部の部隊でテスト運用されているらしい。
命の危険を冒さず、敵に肉薄できる火力は魅力的だな。
そういえば、ロシア軍は空を飛ぶタイプのドローンに機銃を付けたヤツを開発中で、試作品が実戦で使われたらしいな。
銃の精度や航続力等問題あるらしいが、忍び寄って、耳元でブッ放されたらたまったもんじゃねぇ。

>>19
前だったか、その前のロシアの大統領か?
今はボリス=ヴァルシャフスキーって奴だな。穏健派超国家主義者のリーダーで、反米を煽って大統領に登りつめた奴さ。
艦隊を送って東海岸を火の海にし、ヨーロッパでイリーガルズに毒ガステロを起こさせてその後に正規軍を送り、
中国保守派と結託してアジアから中東まで戦乱を撒き散らしたとんでもない野郎だぜ。

21 名前:15:2015/10/17(土) 15:11:39
 
 あーいや、>>15です。
 14さんとは別です。
 
 一応補足しておかないといけないなと思いまして。
 スネークって名前が出てたので二次創作っぽくネタにしてみただけで、>>15は紹介とかではないです。
 いやああいう作品だというわけではないので、一応書いておいた方がいいかな、と。
 
 状況的にはCOD(MW)「的な環境」に作品を絡めてみただけで(二次創作的ですが、レス追うとどうもあの状況が想定されてるっぽかったので)、
具体的に戦況を作り出した訳ではありません。
 
>様々な時代で起きるかもしれなかった第3次世界大戦をこのスレで体験してみてはいかがでしょうか?
 
 ということから、スレッドの方向性が掴めないまでも半TRPG的な想定をしたレスを想像されてるのかなと。
 もちろん「参加者想定(非質スレ)」型だと、例えばCODとCivで想定される戦局が違うのでスレッド自体が一つの盤面として一つの大局となって
いるわけではないと思いましたが、上述のようにCOD的な環境が想定されているようだったので、ネタとして「未来戦の一状況」を二次創作で突っ
込んでみただけでして(いえまあ原作ではあの軌道投下をやってないし、ペイロードをあそこまで持ってく的に考えたらもっと妥当な輸送機(という
か爆撃機)を作った方が良いんですが)。
 
 書いた後で、もしかしたら「レス単位で想像され得る未来戦の状況を書いて、それに対してスレッド主が反応する」という方向性かなと思ったん
ですが、今回のレスを見るにそういうことなのかな、と。
 
>外交の駆け引き、戦略レヴェル or 戦術レヴェル or 小部隊レヴェルでの戦闘、戦場や銃後の日常など、好きにしていただいて結構です。
>核攻撃は切羽詰まった or フィナーレとして用いて下さい。EMP攻撃が目的の場合にはその限りではありません。
>リスポーンはいくらでもご自由にどうぞ。
 
 ということから最初に提示したようなレス形式と考えてましたが、 場面(レス)提示から回答(という形の場面提示)ということなんでしょうね。
 共有される場面が既に構築されてるなら、戦力配置に対する情報とかが必要かなと思ったんですが、レス形式での場面と雰囲気の提示が主眼
にあるのでしたら、これは納得だなと。
 
 潜入ネタが好きなので潜入にした、ということもあるのですが、全面戦争突入後の想定だとどうにも場面が想像し辛いのもあって(MWなら冒頭を
再現するのに日本の領海とかどうしよう、とか)、クランシーあたりの場面展開を混ぜて書いてみた感じになります。
 あの人のならレッドストームライジングっぽいのにしたら近かったんでしょうけど……。
 
 お目汚し失礼しました。
 上のは「ちょっと近未来で戦争になるかならないかの状況を争う特殊部隊員たちの日常(ハードモード)」くらいに適当な補完でお願いします。
 では。
 

22 名前:反戦デモ:2015/10/17(土) 16:18:11
戦争反対!戦争反対!

23 名前:AirstrikeFreaker ◆veaPxFuctM :2015/10/18(日) 07:15:43
>>21
ああ、すみません。
ウィリアムズって名前が『虐殺器官』の人物と一緒だったので、そういうくだりから始まるのかなと間違えました。

>「参加者想定(非質スレ)」型
>「レス単位で想像され得る未来戦の状況を書いて、それに対してスレッド主が反応する」という方向性

ここについては、「現代戦をまずやる」ということありきで立てたので特に決めてなかったところですね。
情勢とか戦力配置の話は上のタイプのロールをやるって人が来た時にやればいいや的な考えでした。

ああ、ロシアの油田が吹っ飛ぶところから始まるヤツですね。
上の方で政争しまくっているのに、よく地上軍と空軍はあそこまで進出できたなと思いましたけれど。

>「ちょっと近未来で戦争になるかならないかの状況を争う特殊部隊員たちの日常(ハードモード)」
了解しました。
それで、それでいつ巡航ミサイルとJDAMで支援しに行けばよろしいんでしょうか?

>>22
そりゃ俺だって行きたくないさ。
でもワシントンとロンドン、モスクワ、北京で話がつかなかったから起きちまったんだ。
あっちのお偉いさん達にも言ってきてくれ。俺ができるのは、せめて味方が一人でも死なないように正確に敵の所に爆弾を運ぶことだけさ。

24 名前:名無し客:2015/10/18(日) 13:37:33
宇宙エレベーターを建設しましょう。
いまこそ人類結集のときです。

25 名前:名無し客:2015/10/19(月) 17:30:49
世界統一政府を目指す


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