■ 【期間限定】紅魔図書喫茶【雑談スレッド】
- 1 名前: ◆fPATcHE/tU :2011/06/10(金) 00:20:01
- ―――――、=i|| | | || ,―――――――――
========、/| .|| |___________| || |\,================
| | ||| | | |.l||゙ | .|| |_ ._ ._ ._ ._ ._ ._ ._ ._ ._ ._ ._ ._i| || | ゙||l.| | | ||| | | | | | | |
|_|_|||_|_|_|,|||.、 |=|| | || || || || || || || || || || || || || || | 、.|||,|_|_|_|||_|_| | | | | |
三三三三]| ,| .|| |_||_||_||_||_|,..:::─:::.、_||_||_||_|| || |, |]三三三三三三三三
| 、.| || | | l||i.゙ | .|| |____,:'::::::::::-==ヽ__.| || | ゙.i||l | | || |.、 |.| | | | | ||
|___|_||_|_|_||| |=|| |.ー――-i/<:L:iλ::i::」――.| || | |||_|_|_||_|___|.|_|_|_|_| ||
三三三三]| .| .|| | i::i::|i ゚ ヮ゚ノ:| ..| || | ,|]三三三三三三三三
|.| | | |.、||| '' | .||/ .| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| .ヽ|| | |||、,| | | |.| | | ||| | |
|.|_|_|_|__||| |=' | (_/ .|ガンダム| =| |||__|_|_|_|.|_|_|_||| |_|
三三三三]|, | (( |____|___| . .| , |]三三三三三三三三
_| ||.| ||.l || . ,! 'r_ン-ヽ_!' !、 || l.|| |.|| | | | ||||.| |
_|_||.|_||」.||,/ ヽ||.「||_|.||_|_|_|_||||.| |
========'′ r,ヘ──-,ヘ_ `'.===============
rγー=ー=ノ)yン
`i Lノノハノ」_〉
|l |i| ゚ - ゚ノi|_
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ゝつ⌒l⌒⊂) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ ⌒'⌒ \
【小悪魔:
一刻館の片隅の地下にひっそりと存在する「紅魔地下図書館」。
このたび、主の気まぐれで喫茶サービスをつけて一般開放することと相成りました。
外の世界の方も幻想郷の方もどうぞこぞってお越しください。
・ここは梅雨期(6月末日まで)の雑談スレッドです。
・紅茶、コーヒー、図書閲覧は無料です。
・その他の食べ物は申しつけていただければ実費で提供いたします。
・弾幕ごっこ、およびその他の戦闘行為はご遠慮ください。
・会話は自由ですが、他のお客様のご迷惑とならないようにしましょう。
・老若男女人外問わず、楽しくお使いください。
】
- 2 名前:ディアボロ ◆IAd1rUKHuQ :2011/06/11(土) 21:12:49
スタンドに関する文献を探しているのだが。
=====
ノノ ´・ω・) <いきなりコブラチームネタかよボス
- 3 名前:名無し客:2011/06/13(月) 01:30:28
- あぁっ、ボスの上に山のような本が振って来るゥゥゥゥゥ!
- 4 名前:ディアボロ ◆IAd1rUKHuQ :2011/06/13(月) 23:24:43
さて…… 冗談はさておき、
いったいここはどこなんだ?
/´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
`ー-、__,| ''
【注意せよ!この階は「パチュリー・ノーレッジ」によって守られている!】
確かオレは『幻覚の迷宮』をさまよっていて……
フト気がつけば 迷路からこの図書館のような場所に迷い込んでしまっていた。
もっとも、別の世界にやってきてしまうのは
今回がはじめてじゃあないし それほどあせってもいない。
「あまり好ましい方法じゃあないが、死ねばホテルに帰れるだろうしな。
……これだけの本だ。
案外! スタンドに関する書物も本当に存在するかもなああああぁ」
- 5 名前:ディアボロ ◆IAd1rUKHuQ :2011/06/13(月) 23:25:27
- >>3
(ドサバサバサァ――ッ)
| | ‖ | || ‖ │ | | ‖ |
| | ‖ | || ‖ │ | | ‖,//
| | ‖ | || ‖_,,r--、-,. -"/ ,," ;;
| | ‖.,,. -''" '';;:::;) ゙ 、 ''"",, ゙\
| | .r'"/;;'' i / \; ;; i '''ヽ、 ;;:ヾ
| | .i ,, i '' ! /") )/ ./ヾ' ' 'ヽ ';i
| | { ;;::: i | .i//;;i/_,,ソ) , |!ヾ;: | なあッ!? ほ、本がッ……!
| |i.! | |ノY".'>ミ;;"《_;,ノリノ ! ;;:} /
| ! ヾ ! ! /゙"..::" 、゙;〉u./ |./ //"'':: うわあああああ―――――――――‐ッ
|.i;;:: ::;; ヽ ヽ u ,- ‐ヘ u// /' '';:
| .ノ; ヽ;;;\i. 〈""" .{ //! _,,,.....,
-''"ノ ,, ;'ヽ\v ヽ、_)ノ'-―=ニ''''
;;:, :;;''i ノ; \、 u ゙'''/<、>< ヽヽ
_,,.,,="-'",,( \ \ -/,/,,,_ /''\,.へヽ
;'"! | ' ,... .,, \";;ヽi_」 へ /\/ヽ
. ! !/ iヽ.\'' )ヽ!゙'''ト-''!\ /i 〉
'';; { ;" i ヽ \ ./-i"|::;;;,, /\ >'"r
ヽ;;: / : :' i " >,゙''‐''ヽ、>::::''"::<>゚。!
ヽ! / / , :./{ ゙),,r-(,_/ !:::::::::> <! ヘ
Y /= .i , i;;::^'"! :::i:i i
. ゙〈_ /! | ! ! !
ヽ,,)! i
゙-'
なんて…… 『死ぬ』とでも思ったかァ〜〜〜ッ?
とっさに猫足立ちの構えを取りッ
なだれのように襲いくる本を残らず回避するくらい
波紋使いでないこのディアボロにだって やってのけることはできるッ!
- 6 名前:名無し客:2011/06/13(月) 23:39:23
- 『恐怖の四季』
- 7 名前:ディアボロ ◆IAd1rUKHuQ :2011/06/13(月) 23:47:57
>>6
【『恐怖の四季』を読んだ。】
4人のガキどもが………
死体探しの旅に出る物語。Stand By Me 〜そばにいてほしい〜
確かにスタンドだ。 スタンドだが………
オレが探しているのは「そばに立つ」 あるいは「立ち向かう」ほうだッ!!
なめているのかあぁ〜〜〜ッ!?
- 8 名前:名無し客:2011/06/13(月) 23:55:35
- 『北風と太陽』
- 9 名前:ディアボロ ◆IAd1rUKHuQ :2011/06/14(火) 00:03:01
- >>8
…… …… ……
フン。
帝王が「童話」なんぞ読むわけがないだろう。
=====
ノノ ´・ω・) <ないだろう(キリッ
- 10 名前:ディアボロ ◆IAd1rUKHuQ :2011/06/14(火) 01:13:02
やはり―――
オレは注意はすべきだったのだ。
まず、『普通の本』だけが置いてあるはずがないと警戒すべきだった………
さっきから色々と本が出てくるので、つい
好奇心をツンツンと刺激され 手に取った本が、
___
,. ´ ` ‐ ヽ
/ , ´) ヾー' )
i l .:( ....:::::::::::::..∨
l !ヾ':;;;` ..:::::::::::::::::::::::: !
,´ヽ、 '''';;;,...、::::::::::::::::::::: , ヽ
/ ト、 ヽ. ; / ..::ヽ::::::::::::::Y )
l /ヾヽ.ヽ;' 'ヽ、_ ..ヽ:::::::ノ .,ノ
! ! ノ;;;;., _ヽ、ノノノし';)人 【 レ ベ ル 5 デ ス 】
丶`い;;(::; `<´ ( kゞミヾミ ト、 )
.!::.ヾ/ ヽ `ー ´ノ `ヾ::.ヽ'
ヽ、 ノ;;;,, `ー:゙ ノ':ヽ. ::::.)
 ̄ヽ.;;;;,, ...:::;;;;(;;....:::,!__'
`ー、__,::::- ´  ̄
このロリコンどもめ!
モンスターが飛び出てくる本だったッ!
そして…… ちょうどタイミングがよすぎることに、
オレのレベルは『5の倍数』だったのだ…………
| | ‖ | || ‖ │ | | ‖ |
| | ‖ | || ‖ │ | | ‖,//
| | ‖ | || ‖_,,r--、-,. -"/ ,," ;;
| | ‖.,,. -''" '';;:::;) ゙ 、 ''"",, ゙\
| | .r'"/;;'' i / \; ;; i '''ヽ、 ;;:ヾ
| | .i ,, i '' ! /") )/ ./ヾ' ' 'ヽ ';i
| | { ;;::: i | .i//;;i/_,,ソ) , |!ヾ;: | こ…… このディアボロが
| |i.! | |ノY".'>ミ;;"《_;,ノリノ ! ;;:} /
| ! ヾ ! ! /゙"..::" 、゙;〉u./ |./ //"'':: ロリコンであるわけがないィィ―――――――――‐ッ
|.i;;:: ::;; ヽ ヽ u ,- ‐ヘ u// /' '';:
| .ノ; ヽ;;;\i. 〈""" .{ //! _,,,.....,
-''"ノ ,, ;'ヽ\v ヽ、_)ノ'-―=ニ''''
;;:, :;;''i ノ; \、 u ゙'''/<、>< ヽヽ
_,,.,,="-'",,( \ \ -/,/,,,_ /''\,.へヽ
;'"! | ' ,... .,, \";;ヽi_」 へ /\/ヽ
. ! !/ iヽ.\'' )ヽ!゙'''ト-''!\ /i 〉
'';; { ;" i ヽ \ ./-i"|::;;;,, /\ >'"r
ヽ;;: / : :' i " >,゙''‐''ヽ、>::::''"::<>゚。!
ヽ! / / , :./{ ゙),,r-(,_/ !:::::::::> <! ヘ
Y /= .i , i;;::^'"! :::i:i i
. ゙〈_ /! | ! ! !
ヽ,,)! i
゙-'
【今日のディアボロ レベル5デスを食らって死亡】
/|___________
く to be continued | | / |
\| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【 退場 】
- 11 名前:浅利ケイツ ◆yivXT40Czo7H :2011/06/15(水) 22:35:53
- 求人情報誌を探している。
もうワイズマンのようなブラック企業で働くのはまっぴらだからな。
リュカ「ケイツ様、求人誌は本屋ですよ」
ケイツ「えっ、だって本だろ……えっ」
リュカ「えっ……」
そ、そうそう。
ドラッガーの『マネジメント』を探しに来たんだった。
ふむ、なになに……
『ボスのスタンドは時間をフッ飛ばす――』
ってこれは『スタンドに関する文献』だ!
……おい、ちょっと待てよ。
ボスのスタンドの秘密が書かれた書物が普通に書架に収まっていていいのか?
ヤバすぎだろ紅魔地下図書館。
え?いきなり死亡フラグなんじゃないか、これ。
- 12 名前:浅利ケイツ ◆yivXT40Czo7H :2011/06/15(水) 22:37:49
- >>11訂正
ドラッガーじゃなくてドラッカーだった。
し、知っていたんだからな!
- 13 名前:名無し客:2011/06/16(木) 20:25:11
- ・・ごそごそ
(司書室の冷蔵庫にジョルトコーラを入れている)
- 14 名前:名無し客:2011/06/16(木) 21:06:06
- 『教え子の小学生と駆け落ちしながらNPO法人代表になる方法』
- 15 名前:浅利ケイツ ◆yivXT40Czo7H :2011/06/16(木) 22:06:50
- >>13
コーラといえばゴールデンコーラだよな。
ナオキ・ウラサワもきっと同意してくれるはずだ。
>>14
ふん、胡散臭いタイトルの本だな。
法治国家で小学生と駆け落ちして無事に済むわけがないだろう。
一体どこのロリコンが書いたんだ?
いや、どこのロリコンへ向けて書かれた本なんだ?
……ちくしょう!この本、自分の出演作品だよ!
だが断っておく。
小学生と駆け落ちするのは私ではないからな。
む……?本の間に何か挟まっているぞ?
『
ひみつ集会のおしらせ
日時
西れきのおわる年
2011年6月16日の夜
場所
図書館
』
なんだこの紙は……
だ、誰かいる―――
/ \
,'_ _,,-‐" ̄ ̄ ̄`‐-,,_ ヽ
l / ヽ l~
| l l |
', | /⌒ヽ /⌒ヽ | |
,~'| | | ● | | ● | l |,~l
ヽ_l l ヽ_ノ . ヽ_ノ l |ノ ケーイーツーくーん
,' , 、 ',
l(@) `''" (@) l あーそーびーまーしょ
\ "'-―'" ̄"'―-'" /
/:::/::::` -- ,,___,, -- "ヽ:::::\
/:::::::/:::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::ヽ:::::::\
:::::::::::::/:::::::::::::::l:::::::/l|||||l\:::::::.|:::::::::::ヽ:::::::丶、
:::::::::::::\/:::::::l/ ヽl||||l/ \l::::\/::::::::::::::::` ‐-、
:::::::::::::/:::::::::::::::ヽ l|||l /:::::::::::\:::::::::::::::::::::::::/\
だ、誰だお前!?
王子護「ハーイ、ぼくだヨ」
ケイツ「なんだ驚かせるな。まったく……」
王子護「図書館は静かに使いまショウって習わなかっタ?フォントサイズ7で絶叫こいてんじゃねーデス」
ケイツ「いや、お前が驚かせるから……」
王子護「ハイハイ、言い訳は社で聞きまス。さっさとついて来る」
ケイツ「なっ――、待てまだ用事が……」
<退場>
- 16 名前:名無し客:2011/06/17(金) 14:25:17
- ・・・ごそごそ(司書室の冷蔵庫に“スペシャル様"を入れている)
- 17 名前:◆rX9kn4Mz02 :2011/06/20(月) 22:45:51
紅魔地下図書館
――――――――――――
Basement Library
- 18 名前:有角幻也 ◆rX9kn4Mz02 :2011/06/20(月) 22:49:44
書見台の上に積み上げられ、或いは木造の書架に掛けられた数々の蔵書。
古書特有の歳月を経た紙のみならず、羊皮紙やモロッコ皮の独特な香り。
そしてそれら膨大な蔵書が整然と並んでいる様は、加えて嗅覚を刺激する書の『旧い匂い』―――
過ぎ去った時代を想像させる香りと相まって、規則正しく方陣を組んだレギオーを思い起こさせる。
それは歴史と共に積み重ねられた叡智による重圧ゆえか。
しかし彼にとってそれらの想起させる風景は過ぎ去った時代ではあったが、むしろ逆だった。
亡き父母との記憶、手に掛けてしまった友との記憶、幼き己の日々の記憶。
そう、彼が幼少を過ごしたあの場所を思い出させていた。
それはかつてワラキアに在った城、彼が生まれ育った城。だが永遠の呪いとなった城。
そして今は月食の彼方に封じられた城。
ドラキュラ・ヴラド・ツェペシュの居城―――『悪魔城』。
その思い出深い蔵書庫に、この紅魔の地下図書館は余りにも似ていたのだ。
『ご主人様、委細準備整いまして御座います…ご主人様?』
「……分かった、状況は?」
『は、やはり思った以上に広大ですな。
この分では一朝一夕で済むものではないかと』
『やっぱり手分けしないと駄目かも。
とりあえず簡単な見取り図は作ってきました』
『はいはーい、わたしと妖精ちゃんでビシっと!』
『アタシのコトも忘れちゃ駄目よん?』
そんな中、彼に報告する小さくもかしましい影が4つ。
子悪魔に鼻悪魔、妖精に半妖精。いずれも彼を主とする使い魔たちである。
異例とも言える使い魔の複数召喚。
彼には探さねばならないものがあった。
緊急ではないが、此処が忘れ去られたものの流れ着く世界の一旦であるならば。
或いは、此処にこそ彼が懸念していた物の一つがある。
だからこそ、あえて彼は虎穴へと踏み込んだ。
二度と会う事はあるまいと思っていた紅魔卿の懐、その一角へ。
「探しものはさっき教えた通りだ。
対魔術用の護符は持ったな?だが物が物な以上、どんな結果になるか分からん。
それらしきものを見つけたか、主と遭遇したならば至急報告に戻れ。
では妖精と子悪魔、鼻悪魔は各自分担して探索を開始。
半妖精は私と待機、ならび周囲の探索だ。この場所を基点として行動する」
『承知致しました』
『オッケイよん』
『はい、分かりました』
『はーい』
「……それと、くれぐれも静かに、迷惑にならんようにしろ。場所が場所だ、お前たちが居ても問題はないだろうが」
『そーそー、決してそーぞーしくしないよーに!』
「お前のことだ」
そうして。
三種三様の使い魔が散らばっていき、半人前の妖精と彼―――幻也のみが場に残る。
一番近い書棚に残った半妖精を向かわせて手近な椅子へ。
ぱたぱたと妖精の羽が舞う中に、書の匂いと光景が幻視させるのは過去の幻影。
誓いと共に打ち捨てたはずのものが、一端の感情となって己の内で鎌首をもたげんとする。
過ぎ去った過去と、捨て去った筈の故郷への想い。
「……似過ぎているな、ここは」
書架より取り出した本を片手に一人呟く。
……それは、郷愁か。
【有角幻也:入場済】
- 19 名前:名無し客:2011/06/20(月) 22:52:00
- 魔女の椅子の下に穴が空いてたら下の部屋行って突き上げるんですか?
- 20 名前:有角幻也&半妖精 ◆rX9kn4Mz02 :2011/06/20(月) 23:08:26
- 『そーいえばご主人さま!』
何だ?
『今日は何時までここに居るの?』
そうだな。
状況次第といったところだが……ここの時計から図って、1:30には撤収する。
…既に言ってあると思ったが?
『そーいえば…と、それだけじゃなくて!
ほんとーに気になったのは、
今回はこのスタイルでいくの?』
……何だ、そのスタイルというのは。
【まあ、今回彼はそういう時の流れのようですので皆様そう心得られますよう。 byサンジェルマン】
>>19
そんな事はどうでもいい。
どこかの性癖を拗らせた蔵書庫の爺による強要ではあるまいし、
そんな事をする理由はない。
仮に頼まれたとしても断る以外の選択肢はないだろう。常識的に考えずともな。
『あ、アルk…と違う違う。ご主人さま、コーヒーあったよー。
2000回でスペシャルで模擬戦のコーラサワー(現マネキン)も!』
<俺は2000回で大佐でイエスイエスイエスで模擬戦なんだそりゃー!
……。
コーヒーで頼む、それとその2000回で模擬戦で異能生存体はしまってこい。
【一部御見苦しいものをお見せしました】
- 21 名前:名無し客:2011/06/20(月) 23:38:59
- 今更ですが、キシン流の人ってあれだけ強いなら嫉妬することってありえなくないですか?
- 22 名前:名無し客:2011/06/20(月) 23:43:32
- 3人でドラキュラ化した蒼真を討ちにいく時、何であんなに貧弱武装だったんですか
- 23 名前:有角幻也&半妖精 ◆rX9kn4Mz02 :2011/06/21(火) 00:34:25
……。
何故、こんな所で質問が付く。
『まーまー、誰も来ないよりはいいじゃない!』
……スレが止まっているからだというのは分かるがな。
まあいい、片手間になるが答えるとしよう。
>>21
何故かといえば、奴自身がベルモンドではないからだ。
キシン流といえばジュスト=ベルモンドの代だが、その頃はヴァンパイアハンターといえばベルモンド一族だった。
現在でこそベルモンド以外の強力なハンターがその記録から数多く見られるが、当時の世相から見ればそうではない。
只の人間扱いのグラント・ダナスティは元より―――ヴェルナンデスに到っては教会との密約で魔女狩りから逃れ
直属のハンターとなった――云わば歴史の表舞台から抹消されてきた存在だ。
特にジュストの代と言えば、歴代でもっとも有名なシモン=ベルモンドの代からそう遠くない時代だ。
二度に渡るドラキュラ討伐……クリストファーの時とは違い、その偉業は広く当時の人々に知られる事となった。
すなわち、当時は『ベルモンド一族』と言うヴァンパイアハンターの栄光がもっとも強い時代にあったというわけだな。
そして、そんな時代だ。
ベルモンドの当主がもっとも英雄視された時代、ならばその一族に対する嫉妬や苦しみの念が強くともおかしくはない。
それが古くからの親友であり…或いは同じ女性を愛した恋敵同士であるならば尚更なのだろう。
今だからキシン流の強さは知られているが、それはあの男……マクシームが壮絶な修練の果てに鍛え上げた技術でもある。
天才の名を欲しいままにしていた友に並ぶため、愛した女性を振り向かせるため、そして心の奥底では嫉妬していた親友を
越えるため―――それ等の苦悩と煩悶とした感情が、あの出鱈目なキシン流の真髄を開花させた。
……というのが後に見つかった、マクシーム=キシン本人の手記による一説だ。
むしろ嫉妬していたからこそ、あそこまでの業を組み上げた…と考えるべきなのだろうな。
『ちなみにキシン流が気になるヒトはムッムッホァイで今すぐ検索!』
するな。
>>22
…………。
言っている意味が分からんな。
そもそも、蒼真はドラキュラに覚醒してなどいない。
2035年の件はともかく、その次の一件に関してはな。
弥那に化けたドッペルゲンガーの罠であやうく魔王化するところだったが、
御守りに奴の好きなカレーの匂いを混入しておくことで事無きを得た。
『ひどい裏話なうえに初耳だー!?(ガビーン』
……弥那のアドバイスでな。
あの御守りを渡そうと相談した時に、
「あ、じゃあ蒼真くんの好きなカレーの匂いとか刷り込んでおいたらどうかな。
蒼真くん作るのも食べるのも大好きだし、カレー^^」
という一言で発信機一式の他にカレーエッセンスを混入する事が決定した。
勿論そのカレーの再現に協力したのは弥那本人だ。
『というか、それじゃカレーの匂いで魔王になるのが阻止されたんだ……』
…………そうとも言うな。
……それと余談だが、あの時は最低限の装備しか無かったのは事実だ。
既にユリウスとヨーコが先行していた以上、此方はサポートに回れば十分だったからな。
とはいえ、結果的に不覚を取ったのも言い逃れ用の無い事実だ。
それを教訓にして、以降は“手札”の数を増やしている。
…もっとも、次などない事を望むがな。
- 24 名前:有角幻也&使い魔たち ◆rX9kn4Mz02 :2011/06/21(火) 01:56:16
〜その後〜
――――時間か。
首尾は?
『は、お恥ずかしい限りですが皆目……』
『やっぱり私たちダケじゃ難しいわねェんもう』
『せめて司書の方とかがいれば助かるんですけど…』
『だねー、マネキンさん(元コーラサワー)を出したり仕舞ったりしてるだけで終わっちゃった』
お前は一体何をしている。
……まあ、仕方あるまい。
ここの道が閉じるまでにはまだ時間がある。
次の機会に此処の主なり司書なりに会えば、その際に尋ねればいいだろう。
この場は一旦退く、お前たちも戻れ。
『承知』
『分かりました』
『お疲れちゃーん♪』
『はーい』
- 25 名前:有角幻也 ◆rX9kn4Mz02 :2011/06/21(火) 01:57:01
「しかし…………」
術符に戻した使い魔たちを懐に仕舞い、幻也は一人ごちる。
その理由は他でもない、とある物に対する懸念だ。彼が此処に来た最大にして唯一の理由。
それは一冊の魔導書だった。正確にはその写しだ。
現存するかも定かではない一冊の本、だが可能性がある時点で探さねばならない呪われた本。
それは忘れもしまい、ついこの前まで彼とその仲間が全力で封じた災いの書。
ともすれば世界を災厄で包んでいたであろう恐るべき悪魔の書。
そして更にその写本の存在する可能性が示唆された、悪魔城が記されているもう一つの書。
その名は―――――。
「“Harmony of Despair”―――記された世界を実像に変える呪われた書、か」
<退場>
- 26 名前:有角幻也 ◆rX9kn4Mz02 :2011/06/25(土) 22:04:27
かくして、再び男はこの書庫へ至る。
古い木々の匂い、古くもあり新しくもある書の紙の匂い。どこからか香る茶葉と珈琲の匂い。
喫茶としての部分を除けば、やはりここは彼の思い出の場所に似すぎていた。
捨てた故郷―――幼き頃をよく過ごしたあの蔵書庫に。
再び呼び出した使い魔たちを探索/捜索に向かわせ、彼は一人待機する。
前回と同じく半妖精は助手として随行。今は周囲の書物を再度捜索させている。
席の一つに付き足を組む。
テーブルの上には未調査の本と、先程妖精が入れたコーヒーのカップが一つ。
頁をパラパラと捲りながら、黒髪と黒衣の美しき男―――有角幻也は一人ごちる。
「…せめて、何かしら情報が得られればな」
探すのは実在すら定かではない一冊の書。
あれから調査を進めたが、やはり確たる情報は無い。
在るのは存在する事への懸念。忘れられたものが行き着くこの『幻想』へ至る一抹の可能性。
だが今彼の心に在るのはそれだけではなかった。
それは前に来た時と同じ。
捨てた故郷への憧憬。忘れえぬ、そして二度と想いを馳せるべきでない過去の記憶。
だが振り払えぬ郷愁の念――――これも或いは悪魔の罠か。
【入場済】
- 27 名前:名無し客:2011/06/25(土) 22:23:07
- 悪魔城ドラキュラシリーズはぼくドラキュラくんしかやったことないなぁ
- 28 名前:オーフェン ◆oRPhEnns0U :2011/06/25(土) 22:44:19
- 「さて。なんにせよ情報が欲しいところではある……結局魔王ってのがなんなのか、
それすらよくわからないままに召喚しちまったんだからな」
その日、オーフェンは図書館を訪れていた。
それもただの図書館とは違う――らしい。
可能性は薄かったが、それでもゼロではない。まして他にやることもない。
「ま、やるだけはやってみるさ」
魔王スウェーデンボリーとは何者か。彼の力とはなんなのか。
――どうやれば、召喚した力をもとのありかに戻せるのか。
それを調べる必要がある。
(入場)
- 29 名前:使い魔たち ◆rX9kn4Mz02 :2011/06/26(日) 00:02:44
幻也が書の捜索を行っていた正にその頃。
常人には見えぬ人避けの術をかけ物陰から物陰へ、二つ紅魔地下図書館を飛ぶ影があった。
http://blog-imgs-42-origin.fc2.com/b/a/r/baroque910/20100605170619967.jpg
片や黒い体と羽の、まさに子悪魔。
片や蝶のような羽に可憐な風貌の正しく妖精。
主たる有角幻也の命を受け、この図書館を探索していた使い魔たちである。
>>27
そんな中、不意に聞こえたのはとある客の話し声。
>悪魔城ドラキュラシリーズはぼくドラキュラくんしかやったことないなぁ
「ぼくドラキュラくん?はて、確か何処かで聞いた覚えが…」
「あ……あれですよ。ご主人様の言っていた」
「ああ、後世の創作か。
そういえば、あれの話をする主は決まって微妙そうな顔をしておられたな…」
「ご主人様がモデルとはいえ、本当に小さい子供ですからね。
……けど、ちょっとかわいいかも」
あくまで聞こえぬよう、気取られぬよう。
そんな益体のない話を小声でしながらも、使い魔二匹は探索を続ける。
元より聞こえていたとしても姿は見えず。これならば他の客の話し声程度にしか認識されないであろう。
と、その時。
>>28
「……はて、あの男。人間にしては面妖な魔力を感じるが」
「え? あ、本当だ。なんか妙な感じがします。
どうしましょう子悪魔さん…ご主人様に連絡しますか?」
「いや、此処で御手を煩わせることもあるまい。
妙な力と多少目つきも悪いが……来ている以上は人間であり此処への客だ。
無闇な干渉は我々の行うところではないからな」
「そう、ですね。
……あれ? あの人の向かう先ってたしかご主人様と……」
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=10837446
「やっぱりこーまかんといえばこの格好だよねー。……ん、お客さん?」
「は、半ちゃん!?」
「易々と姿を見せるなどと…迂闊が過ぎるぞあの万年半人前は」
因みに全員レベル99であるが、今そんな事はどうでもよいのであった。
【ようせいこと半妖精:遭遇?】
- 30 名前:オーフェン ◆oRPhEnns0U :2011/06/26(日) 00:26:02
- 「破壊精霊だとかイモータルだとか似てるのは見つかるんだがな――」
本の棚をあさり、開き目を通し、そして嘆息してもとにもどす。これを数十回ほど繰り返している。
「ダメだ。世界書そのものでも見つけない限り魔王スウェーデンボリーについて見つけるのはやはり難し――ん?」
と、そこでふと視線を動かす。
なにかが見える。視線をあわせた瞬間、なにかを突き破るかのような軽い衝撃を感じた。
おそらく本来の自分には見えない――そして魔王の力に憑り付かれている今なら見える。そういったものだ。
が、それで見えたものはいわゆる「悪魔」然とした得体の知れなさそうなものが一体、そしてこれまたいわゆる「妖精」然としたものが一体、
そして――
「……メイド?」
意味がわからない。
なぜ主人に使役される使い魔――だと一目見た瞬間なぜか理解した――メイドの衣装をしているのだろうか。
「……なんだ?誰かがここで俺と同じ探索をしてる、それを使い魔に手伝わせてる……まあ、そう考えれば違和感はないが……」
ぶつぶつと独りごちながら、告げる。
「あー……質問なんだが。
お前らのマスターはどういう目的でなにをお前らに探させてるんだ?」
今はこんな状態である。少しでも情報が欲しかった。
- 31 名前:半妖精@メイド服 ◆rX9kn4Mz02 :2011/06/26(日) 01:12:06
- >>30
「んー、確かね、災いを呼ぶ本の写しがあるかもしれないだとか
って見えてるーー!?(ガビーン
…あ、そーいえば光学迷彩とか忘れてたや(・ω<)」
まるで成長していない―――――。
まあレベル99ゆえ致し方なし等という同じ使い魔たちの諦観の視線をものともせず、
メイド服姿の半妖精は悪びれる様子もなく答える。
もともと使い魔たちの中では一番人懐こい一匹である、主命や危機を感じたりしない限りは
こういった態度を取る性格なのだ。
最近は現代文明に塗れて更にアレになったように思えるが。
「後はえーと、それは危険で、ひとつの世界が書かれてるって話だけど。
とりあえず詳しいコトはご主人サマに聞いた方がいいかなぁ……ってあれ、ご主人サマは?」
そう言うが早いか、辺りをきょろきょろと見回すメイド妖精(偽)。
気付けば彼女の主たる白皙の男は席を外しているのか、その姿が一向に見えない。
むむむ、と声を上げ視線をテーブル――主の座っていた所へ。
其処には。
『連絡が入ったので少し外す。次の本を置いておいてくれ』
其処には彼の筆跡と思しき書置きと、閲覧済みと思われる書物の数々。
そして空になったコーヒーカップだけが置いてあった。
「あ、あはは……ごめんなさい。
ご主人サマ、今いないみたい―――じゃあ、うん、えーと」
(⌒`)
(~) ( )
γ´⌒`ヽ __( )
{i:i:i:i:i:i:i:i:} |;;lヽ::/ コポコポ
( ´・ω・) .|;;| □o
(:::::::::::::) .i===i=i
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
(~) とりあえずコーヒーでも飲む?
γ´⌒`ヽ __
{i:i:i:i:i:i:i:i:} |;;lヽ::/
( ´・ω・`)∫ |;;| □o
(:::::::::つc□ .i===i=i
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
(※AAはイメージです)
- 32 名前:オーフェン ◆oRPhEnns0U :2011/06/26(日) 02:00:08
- 「災いを呼ぶ本……ひとつの世界が書かれてる……」
その台詞を繰り返し、ふうむと息を吐く。
「一度そのご主人サマとやらと会って話を聞いてみたかったんだがな。
もしかすると俺の探し物についてもなにか知ってるかもしれない。
だがまぁ、いないんなら仕方ないか」
現実はなかなか上手くいかないものではある。そういうものだと知ってはいたが。
「……とりあえずコーヒーくれ」
カップを受け取る。考えてみると、まともな食べ物などしばらく口にしていない。
「ふう……」
自分で思っていた以上に心が弛緩していくのを感じる。
「そういえば、なんか面妖な力が見えるとかさっき言ってたのが聞こえた気がしたが……
今の俺、そんなに目に見えて分かるほどおかしな状態なのかね?」
- 33 名前:オーフェン ◆oRPhEnns0U :2011/06/26(日) 05:14:09
- 「さて、と」
コーヒーごちそうさん、と告げ、空のカップを置く。
「ま、あてがはずれたんじゃあいつまでも人様の建物に邪魔してるのも悪いしな。
一度出直すか」
それじゃあな、と背中越しに使い魔に別れを残し、オーフェンはゆっくりと歩きながら図書館を後にした。
(退場)
- 34 名前:名無し客:2011/06/26(日) 23:02:56
- 本棚にXb〇x360が収まっている
- 35 名前:名無し客:2011/06/29(水) 20:17:03
- 「ご自由にお取りください」
・・・・と、張り紙をした箱に入れた
ペットボトルの御茶を置いてみるテスツ
- 36 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/06/30(木) 23:35:44
- _______ カッチ… _______
___ / \ コッチ… / \ ______
.二二二\ /| ::::::::::::::|\ /二二二
| | ||| | | |.l|| | ::::::::::| ||l | | | ||| | |
|_|_|||_| シイ―――――――‐‐‐‐‐ン ……… |_|||_| |
二二二二{| |::::::::::: ::::::::::::::| |}二二二二
| | || | | l|| |:::::::: ::::::::::::| ||l | | | :: | |
|_|_カッチ… |::::::::::: ::::::::::::::::| |||_|_|_|:::、|_|
二二二二{| コッチ…:::::: :::::::::::| |}二二二二
|.| | | | ||| |:::::::::::::::::::::: ::::::::::::::| ||| | | | |.|
|.|_|_|_| ||| |::::::::: __........_ :::::::| ||| |_|_|_|.|
二二二二{| |::::::: ,、(",、,、,、_)))マ ::::| |}二二二二
_| ||.| ||.l || !::::::: ソ_i´_ill ノハ_iハ´:::::::::! || l.|| |.|| |_
_|_||.|_||」.||/|::::::::::: | i、|.゚ -.゚ノiノ ::::::|\||.」||_|.||_|_
二二二二!|/ !_,'リ_ノii、|,リ :::\|.!二二二二
 ̄ ̄ ̄ ̄´ ::::: |〈.ノ_l|} { |.〉 ` ̄ ̄ ̄ ̄
:::::::::: ´^i.ソi.ソ^
 ̄  ̄
静寂に包まれた図書館……。
とはいっても、現在はその一角を喫茶スペースとして開放しており、少々の話声が響いている。
少しの騒々しさも、時としては好ましい。
そんなふうに思えるようになったのはいつからだったか。
そう考えて、パチュリーは内心で苦笑する。
そんな変化が自らに起こるとは、数十年前には及びもつかなかっただろうから。
(入場)
- 37 名前:??? ◆suKEbEVebI :2011/07/01(金) 00:07:27
「ひさしぶりにこのお屋敷に遊びに来たら………
あれぇ〜〜〜っ? 迷っちゃったかな?
図書館みたいなトコロだけど………」
―――どこから迷い込んできたのか?――――
―――少々途方にくれる少女がいtげぼおおっ!!――――
「……だ・か・ら・だ・な・ぁ・ッ!?
俺のどこか少女だっつーんだよ!いい加減覚えやがれぇーっ!!」
- 38 名前:サーナイト♂@探検隊オスメスズ ◆suKEbEVebI :2011/07/01(金) 00:08:12
――と、お約束の天丼ネタ。
ナレーターをブン殴って俺は登場したわけで… ほとんど開き直りのメタい行為だぜ。
はぁ……… 最近蒸し暑くて寝苦しい日々が続くよな。
そこで!
前に一度、このお屋敷に『俺の意に反して』メイド服を着て『俺の意に反して』
(ヒジョーに大事なので2度言ったぜ)
メイドの格好で掃除とかの手伝いをした時に、
ここはとてもヒンヤリ涼しかったことを思い出したわけだ。
つまり秘書…… もとい避暑目的でやってきたんだぜ。
(秘書のおねいさんは好きだが)
でもひさしぶりにやって来たもんだから
ひとつ曲がり角ひとつどころじゃなく色々間違えて けっきょく迷っちまって………
この図書館にやってきたのだった。
「ん〜〜、俺ってさ 自慢じゃねーが
本は読まねぇんだよなぁ。マンガはないのかな?」
【 にゅうじょう 】
- 39 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/07/01(金) 00:24:07
- >>37
どこかでメタな会話とメタな打撃音が聞こえる。
ひとまず、聞かなかったことにした。
……だけでは話が終わってしまうので。
>>38
「あら」
見慣れない人?影。
人でないモノはよく見るこの館だが、そのシルエットはいかにも見覚えがなかった。
おそらく、喫茶スペースへの来客だろう。
「いらっしゃい。マンガはないわ」
いきなり出鼻をくじくパチュリー。
相手に譲歩をしようという姿勢が一切見られない、さすがの貫録である。
「もっとも、最近はマンガのような表紙の本も増えているけれどね……。
とりあえず、席は空きっぱなしよ。適当に座ればいいわ」
そう。この図書喫茶、お世辞にも流行っているとはいえなかったりした。
- 40 名前:サーナイト♂@探検隊オスメスズ ◆suKEbEVebI :2011/07/01(金) 00:37:10
>>39
フッ…… やっぱ俺もまだまだ修行が足りねーぜ。
もちろんこの場合の修行とは「ダンジョン探検隊としての修行」じゃなく
「おねいさん発見」の修行のことな。
こんな近くじゃないと気付けないとか…… ましてや!
パジャマ的な服がキュートなおねいさんを気付けなかったとか、ないぜ!
>>いらっしゃい。マンガはないわ
>>とりあえず、席は空きっぱなしよ。適当に座ればいいわ
彼女が声をかけ終わるか、終わらないかしないうちに俺は
テレポートで一気にそばに移動し……
____
,..:::'´:::::::::::::::::::::: ̄`:::..、
/::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
,イ:::/::::::::::::,::::-―:::::::::::::::::: : ハ
/:::::/:::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::: _ ム -‐ァ
,':::::,':::::::::::/::::::::::::: _z≧ニ、  ̄ /
|::::::i::::::::::/:::::::::::イ fソハ 7 イ うっは!低血圧そうでアンニュイな雰囲気がたまらないんだぜ!!ハァハァ
|::::::|::::::::,':::::::/{_| ゞ:ソ/ <::::::: |
V:ハ::::::i::::::/ `¨¨¨´ _\::,' (マンガがない… そいつは残念だぜ。
ヽ::ヘ:::::l::::,' ___ ∨ ̄/ でもこうしてあなたといっしょに小難しい本を読むのも悪くない… かも☆キリッ)
ヾミヽ:.レ/)ー' x<>..、.゙:;: '
<ン⌒X^ ̄l/::::::::::::::::::::/
./ ⌒ソ <::::_::::::_:: イ
/ / ̄`'く__// ./ ̄`〉
あ。
本音と建前が逆になっちまった。
- 41 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/07/01(金) 00:49:44
- >>40
r,ヘ──- ,ヘ_ \ ゴスッ
rγー=ー=ノ)yン´ ヽヽ
`i Lノノハノ」_〉 ', ',
|l |i| ゚ - ゚ノi| .l ̄ ̄|||||
!γリi.ハiリつl ||||| ∩
|,( ll」i l i_|」  ̄( `Д´)/ ←サーナイト
└'i,_ィ_ァ┘ / /
「……ああ、ごめんなさい。反射的に本が出てしまったわ」
急速接近に反応したようだ。
格闘弾幕戦も時折行う彼女ならではの反射と言えよう。
「それで、何だったかしら。低血圧でアンニュイな私がたまらない?
小悪魔みたいな事を言うわね、あなたは。
褒められるのは悪い気はしないけれど、まずはTPOをわきまえる事ね」
説教モードに入るパチュリーさん。
「ここは小難しい本を喫茶を楽しみつつ読む場所。郷に入れば郷に従え、よ」
- 42 名前:サーナイト♂@探検隊オスメスズ ◆suKEbEVebI :2011/07/01(金) 01:05:08
- >>41
どこぞの学者のよーな華麗な本さばき!
見事、俺の脳天にクリーン・ヒットだぜ。おぉ〜〜〜いてぇ。
「ず、ずびばぜんでしたぁ…………
ステキなおねいさんを見かけたら、口説かずにはいられない性質でして……
はいぃぃ! 以後はTPOをわきまえますですッ!!
…ところで『TPO』って何スか?
『とっても・プルプルな・おっぱ……
ななななッ 何でもありますんッ!!!」
さっきよか分厚い本で殴られそーになり、ダイナミック土下座をかます俺。
…しばしの混乱はあったが落ち着きを取り戻し
ここに来たいきさつを… 彼女、パチュリーさんに話した。
「……えー、その。
俺はサーナイトとゆーものッス。
前に少しこのお屋敷でバイトをやったことがあって 遊びに来たら
この図書館に迷い込んだわけなんですよ。
ふーむ、ふむ。 今は特別に図書館の一部を喫茶店として公開してるんスね。
そいつぁ太っ腹だぜぇ〜っ。」
「それじゃ、とりあえず…… バカなことやったら
ノドが渇いちまったし >>35のお茶でも もらおーかなっ!
あまりオリコーじゃねぇ俺でも読める本ってありますかねぇ?」
キョロキョロと本棚の本たちをながめてみるが…
うへぇ。見ただけで頭痛が痛くなりそーな 難しいであろう本ばっかだぜ。
- 43 名前:◆rX9kn4Mz02 :2011/07/01(金) 01:14:16
-2011/6/26(日) 06:00:55
>>32>>33
「あ、はーいお粗末さまでしたー♪」
……?
今の男……妙な力を感じたが…?
……というか何だその格好は。
「あ、お帰りなさいませご主人サマ♪
え、何ってメイド服だけど…そういえば長かったね、何かあったの?」
その事だが…例の書について情報があった。
アルゼンチンに潜伏中のカルト教団がそれらしきものを所持しているらしい。
既にユリウス達が向かったが、あれの性質を考えると二人だけでは荷が重い。
急いで我々も現地に向かう。
既に他の使い魔も戻してある、後はお前を残すだけだ。
…主が不在な以上、此処は後回しにせねばならんからな。
「はーい。…結局無駄足だったね」
仕方があるまい。
>>33
「あれ? …………うーん」
どうした?
「いや、この機械なんだけどね。
何かすごいメタな真実が秘められているような……」
良く分からんが其処までにしておけ。
〜〜そして、それより後〜〜
- 44 名前:有角幻也&半妖精(メイド服) ◆rX9kn4Mz02 :2011/07/01(金) 01:15:45
そして、現在。
あれから急遽南米に飛んだ幻也だったが、結果として収穫はゼロに等しかった。
確かに彼らの見つけたそれは危険な魔導書であったが、危惧していた“書”とは程遠い代物だったのである。
超一流のハンター三人ならば殲滅は容易なレベル。
裏付けの取れていない情報ゆえに可能性は高かったが、結局ハズレを掴まされた形となった。
そうして今、彼は三度この図書館にいる。
此処は幻想の世界の一部。一時の間だけ門戸を開かれた紅魔の一角。
「もし此処にあれば忠告だけで済むが……どうだかな」
『そーだねー、何か今日が最後だって貼り紙(>>1)にも書いてあったし。
何かしゅーかくは欲しーよね、そろそろ』
一番目に召喚した使い魔の半妖精(※何故かまたメイド服である、何やらこだわりがあるらしい)の
相槌を尻目に、彼は再び探索を始めようとする。
『ところで此処の図書館の主って、どんな人?
蔵書庫のみたいにお金と突き上げられるのがおじーさんとか?』
「さあな、爺の様なのは極めて奇特だろうが…少なくとも奴の知り合いだ。
只者ではないのは確かだろう」
『んー……たとえば……。
あ、丁度そこでお説教してる(>>41)人とか?』
彼らが紫色の髪の少女の近くを通りかかったのは、正にその時である。
- 45 名前:『お困りの忘れ物』多々良 小傘 ◆8OBAKEP44A :2011/07/01(金) 01:33:13
- 『これ! これ!』と蕎麦屋はあらあらしく叫んだ
『これ、どうしたんだ? 誰れかにやられたのか?』
『否、――誰れにもやられたのではない』と相手は息を切らしながら云った――『ただ……ああ!――ああ!』……
『――ただおどかされたのか?』と蕎麦売りはすげなく問うた『盗賊にか?』
『盗賊ではない――盗賊ではない』とおじけた男は喘ぎながら云った
『私は見たのだ……女を見たのだ――濠の縁で――その女が私に見せたのだ……ああ! 何を見せたって、そりゃ云えない』……
『へえ! その見せたものはこんなものだったか?』と蕎麦屋は自分の顔を撫でながら云った――
それと共に、蕎麦売りの顔は卵のようになった……そして同時に灯火は消えてしまった。
…………………パタン!
……ほむ、やっぱり個人的には名作だと思うんだけどねえ。
どうして人間ったら古臭いだとか言っちゃうのかしら。
他にも〜何かいい本ないかな〜。
- 46 名前:サーナイト♂@探検隊オスメスズ ◆suKEbEVebI :2011/07/01(金) 01:47:16
「図書館の古い本ってよぉ… なんつーか独特のオーラをまとってるよなぁ。
長い間に『毒』がしみついてそうで……… あ!
いや、悪口のつもりじゃないッスよ!!」
そんな風にアホなことを口走りつつ、
本をながめていると………
>>44
人間のよーで人間でないよーな、そんな思考波の持ち主。
そのお付と思われる…… 妖精?
(ああっメイド服じゃねぇかよ、苦〜い思い出が………!)
が、やってきた。
どこからどーみても 女にモテモテだろう、イケメンである。
思わず叫びたくなった…! リア充だいばくはつしろぉぉッ!! と……!!
あ〜叫ばなかった俺は俺をほめてあげたいっ。
>>45
それと…… 今度はなんだ?
デカい傘を持った、(少なくとも外見は)女の子がいる。
ふぅ〜〜〜む…… ポケモンでいえば「ゴーストタイプ」っぽいぞ。
ジュペッタは捨てられたぬいぐるみに魂が宿った系のポケモンだそーだが、
似たようなものを感じる。
…ゴーストはニガテだぜ!
- 47 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/07/01(金) 01:48:35
- >>42
「私が素敵かどうかはさておき……口説くにしてももう少しやり方があるように思うけれどね。
それで落ちる女性はいないんじゃないかしら?」
辛辣である。もっとも、彼女も一般の女性の気持ちが分かるとは言いがたいのだが。
>『とっても・プルプルな・おっぱ……
「そこまでよ!」
定番のツッコミだった。
「時、場所、場合の事よ。まあ、昔は聞かなかった言い回しだから知らないのも無理はないけど」
余談だが、TPOの概念の提唱者は日本人である。
「自己紹介が遅れたわね。私はパチュリー・ノーレッジ、この図書館の主よ」
そして、サーナイトの自己紹介を聞いたパチュリーはああ、と頷く。
「一時期上のメイド隊に混じってた謎の生き物っていうのはあなたね。
……話では妹様と渡り合う凄腕だって聞いたけれど」
さすがに、そうは見えない、という言葉を飲み込む程度の良心は彼女にもあった。
げに恐ろしきは伝言ゲームである。
「そのお茶は持ち込みの品のようね。毒ではないみたいだけど。
一応、向こうにうちの小悪魔が淹れる紅茶とコーヒーがあるわよ、とは言っておくわ」
さて、本である。
「そうね……これなんてどうかしら。表紙がマンガ風で読みやすそうだけれど」
そう言ってパチュリーが取り出したのは、二冊一組の文庫本だった。
……それは、文庫本と呼ぶには(中略)
それは、まさに紙塊であった。
つ(終わりのクロニクル1巻(上下))
上巻:392ページ
下巻:456ページ
- 48 名前:『お困りの忘れ物』多々良 小傘 ◆8OBAKEP44A :2011/07/01(金) 02:18:12
- うーん、ホラー小説読んで勉強しようと思ったけれども
どれもこれも、新しめのやつは応用しづらいわよねえ。
上手く使えれば効果的なんだろうけど……。
>>46
(むむっ!幽霊苦手そうな……珍生物?発見!
お腹が膨れるかどうかは別として早速驚かしてみようかしら!夢野久作流に!)
初めましてこんばんは〜。
早速だけどお前を人間レコードにしてやる〜!
【人間……?】
- 49 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/07/01(金) 02:18:58
- >>44
「……」
サーナイトに話しかけている最中。突如、パチュリーの背筋を何かが走った。
平静を装って会話を続け、本をサーナイトに渡すと、パチュリーは男の方に向き直り、居住まいを直した。
「立ったままで失礼。丁度彼の相手をしていたもので。
それで……」
パチュリーは、彼女にしては珍しく言葉を選び、そして。
「貴方は、何?」
不躾な言葉を投げた。
もっとも、それも無理からぬことかもしれない。
何しろ、彼女が感じたものは、遥か過去……
彼女の『友人』に出会ったときのものと同質だったのだから。
>>45
傘を片手に、古典を読む少女。
傘に目と舌がなければ、一端の文学少女の絵面である。
「化け傘も本を読むのね……意外だわ」
余談だが、彼女の持っている本を外の世界に持っていけばそれなりの値になるだろう。
何事も新しいものがよい外の、希少な例外だった。
>>46
「毒ね。あながち間違っても居ないわ」
「元々本とは想いの結晶。それが吹きだまるここは、どうしても澱む」
「……ま、私はその空気が好きだけれどね」
- 50 名前:サーナイト♂@探検隊オスメスズ ◆suKEbEVebI :2011/07/01(金) 02:30:23
>>47 謎の生き物っていうのはあなたね。
>>妹様と渡り合う凄腕だって聞いたけれど
「な…… 謎の生き物ッスかぁ…………?」
そりゃ、ふしぎないきもの ポケットモンスター!と人間の世界じゃ
呼ばれることもあるらしいけどよぉ〜ぅ。
『謎のイケメン』とかじゃないのかよぉ〜ぅ。
「ハハハっ、フランちゃんと渡り合うだなんて いくらなんでも
俺をかいかぶりすぎッスよっ。
俺、そんなに… というかじぇ〜んじぇん強くないし、
どちらかといえば、そう!
フランちゃんが大人のおねいさんになったら迎えに行くスゴ腕! かなっ☆キリッ」
冷ややかな視線を感じるが俺は気にしないぜ。
>>うちの小悪魔が淹れる紅茶とコーヒーがあるわよ
「そうッスか?
んじゃー、せっかくだから紅茶をご馳走になっちゃおうかなっ♪
もらえるものは病気と借金以外なら何でももらっちゃうぜ!」
どーせなら淹れたてがいいもんな。
で、パチュリーさんからさっそく本を紹介してもらったのだが。
>>(終わりのクロニクル1巻(上下))
「…………。
あのーっ、コレ電話帳じゃないんッスか?
えっ。マジで? 違うの?」
さ、さすがにこのブ厚さにゃ面食らったぜ。
とりあえずページをパラパラとめくってみるが………
ふむ。これはアレだな、ウチのキレイハナが好きそうな内容だ。
見もフタもないことを言えば中二的なアレ。
でも彼女の推薦ってことは、長くて読み応えのある 面白い本なんだろう!
俺は自室に持って帰って、ゆっくり読むことにした。
>>48 早速だけどお前を人間レコードにしてやる〜!
【 こがさは おどろかすを くりだした! 】
「ひ、ひぎゃあああぁぁッ?!
よくわかんねーけど 助けてくれぇぇ〜〜〜ッ!!」
【 こうかは ばつぐんだ! 】
「……ってちょっと待てッ。
俺は人間じゃねーぞ? よくもこんなキチ○… じゃない、わけのわからねぇレコードを!!
あークソッ、一瞬でも驚いちまった俺がアホみたいじゃねぇかよぉ〜っ。」
敵意や悪意は感じられねぇが……
よくわからねーヤツだってことはわかったぜ。
- 51 名前:『お困りの忘れ物』多々良 小傘 ◆8OBAKEP44A :2011/07/01(金) 02:38:46
- >>49
おや、あんたがこの図書館の主?
どうも、はじめましてね〜。わちきの名前は多々良小傘でありんす。
どうぞお見知りおきを〜。
それにしてもずいぶん古い本あるわよねえ、ここ。
さっき私が読んでたやつも初版っぽいし。
ただ、ちょっと本のバリエーション増やした方がいいんじゃない?
危なくない本は変な宗教と自然科学を混ぜた本ばっかりだし。
危ない本はそもそも開きたくないし。
もっとホラー要素、心を楽しませる肥料のような本が必要ね、きっと。
>>50
むむ、やっぱり意味不明さが恐怖に繋がるって推理は当たってたみたいね。
ここにある数少ない近代ホラー小説を参考にしてみたんだけど。
驚いた?ねえ、驚いた?
わりとこの本の作者キ○ガイ連呼しているわよ〜。
時代を感じるわねえ。
幻想郷では普通に使ってそうな気もするけど。
放送コードなんて糞食らえ〜。
- 52 名前:有角幻也&半妖精(メイド服) ◆rX9kn4Mz02 :2011/07/01(金) 02:44:18
- >>47
「お前は確か……」
パチュリー・ノーリッジ。
魔物(?)の前でこともなげにそう名乗った少女。
この少女に幻也は見覚えがあった。
いや、正確には彼女は魔女だ。それも悪魔にして吸血鬼である末裔の盟友たる魔女。
そう、それは忘れもしないかつての記憶。
小雪舞う高台にて、血族たる末裔との邂逅を果たしたあの時。
末裔――レミリア・スカーレットと共に居た、紫の髪の魔女。
紛れもなくその時の魔女に違いなかった。
「…奴の知り合いだとは思っていたが、まさか此処で会うとはな。
いや、これも或いは必然か」
未だ名を知らぬ魔女を前に、彼は一人ごちる。
「此方こそ失礼した。私は――――」
―――――解除術式限定開放 承認
――――隠微術式 “グラント” 開放
――――偽典拘束術式(クロムウェル・フェイク) 限定開放――
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=13568160
現に在るが鏡像なればこそ、鏡に映るのは実像。
掛けられた鏡に、魔力を持つものの視覚に、その像は一瞬だけ強く刻まれる。
それは反するものと呼ばれ、己が父にして魔王を討ち滅ぼしたものの一人。
その名は―――――
「……有角幻也だ。…“今”はそう名乗っている。
どうやらこの図書館の主のようだが、それを見込んで尋ねたいことがある」
―――加えて、忠告もな。
そう早々に切り出すと、彼は此処へ来た目的――正に目的そのものである“書”について語りだした。
「実はとある本を探している、魔導書の類だ。
……それも、放っておけば必ずや災いを呼ぶ呪われた書だ」
その声色は無意識に一段階低く。
彼にとって、これより話す書の名前はそれだけの重要さを持つものだった。
「それは頁に書かれた記述を具現化させる。
城を書けば城を、獣を書けば獣をいった具合に」
それは記述を具現化する書。
「制限は、書き込める余白の限界を除けばほぼ存在しない。
それは事実上、歪ではあるが一つの世界を生み出せるといっても過言ではない」
それは歪にとはいえ世界を生み出せる書。
「そしてその書は世界を生み出せるだけではない。
…たとえば、もし外へ伝播するような災いが記述されたのなら、それもまた再現される」
それは災厄すらも、その具現すらも再現できる書。
「そう…例えば世界に破滅をもたらす呪いすら、簡単に再現する事が可能だ」
そう、それは消え去った滅びの災いすら再現できる呪いの書。
「<Harmony of Despair>……そういった題名の本に心当たりは?」
それは幻也達が命を賭さねば世界を滅ぼしていたであろう書の名前。
封じられた筈の破滅を呼ぶ災い―――“悪魔城”が現れた忌まわしき書の名前であった。
>>46
『…ん?』
と、そんな最中である。
向こうでお茶でも淹れに行こうと考えていたメイド服姿の半妖精はある視線に気付いた。
見れば一匹のポケモン(それも珍しい方のポケモンなんだよ、どーだすごいでしょ!by半妖精)が
此方を何やら凝視していたではないか。
それも八つ当たり同然な恨みとトラウマ持ち特有の苦味のある表情が入り交ざった複雑な面持ちで。
『……あぅ、なんか怖い』
とりあえず主の背に隠れるように位置を変えて様子を見ることにする。
どう見ても初見の女の子相手に印象最悪です、本当にありがとうございました。
>>45
そんな中、もう一人の少女を発見する。
人ならざる気配に、傘と水色の髪をした幼い少女の組み合わせ。
『あれ? あの子どっかで…?』
半妖精がいぶかしむのも無理はない。
何故ならこれは彼女が最近会った相手だからだ。
桜の咲く公園/世界で見かけた付喪神の少女。半妖精の主が任務として警戒していた相手である。
もっとも、それほど凶悪な妖怪には思えなかったのだが。
『こんばんはー!何かお探し物?』
と、そう情報を統合するより早く親しげに声を掛けていた。
彼女はレベル99の使い魔妖精、主に足らない気まぐれと好奇心とコミュ力を補うのが務めなのだ。
「…コミュ力は余計だ」
『よく分からないけど鋭いツッコミをされてる!?』
- 53 名前:有角幻也&半妖精(メイド服) ◆rX9kn4Mz02 :2011/07/01(金) 02:46:26
- >>52
(>>47→>>49に修正)
- 54 名前:サーナイト♂@探検隊オスメスズ ◆suKEbEVebI :2011/07/01(金) 03:07:57
- >>51 驚いた?ねえ、驚いた?
「お、お、俺がどーして驚いたっつーんだよッ!?
根性座ってますからちょっとやそっとじゃビビらねぇし!
……さっき思いっきり驚いてたって?
うっせーッ シャドーボールぶつけんぞ!
俺もぶつけられたら痛いんだぞッ、コレ!」
我ながらガキのケンカさながらである。
トホホのホだぜ……
>>放送コードなんて糞食らえ〜。
「そうだ、そーだッ!
ポロリのないバラエティ番組なんてクソ食らえだぜーッ!!
あのおおらかな時代はどこへいった!?
大人の時間ンンンッ!!」
……いつの間にか、なんだか意気投合してるぜ。
アレ? なんだか仲良くなれそーな。
>>52 『……あぅ、なんか怖い』
俺はビビってばかりだと思ったが、
こっちの妖精は俺に対してビビッちまってるようだった。
……俺のリア充だいばくはつしろパワァーを察知されたか?
な、なんとゆー察しのいいヤツ!
ふ… ふん。印象が悪くたっていいもんね。
スデに他のイケメンのものになってる女の子なんか…… ど、どーだっていいし
どー思われたっていいもんネェーッ!!
【 サーナイトは すこし しょんぼり している… 】
- 55 名前:サーナイト♂@探検隊オスメスズ ◆suKEbEVebI :2011/07/01(金) 03:08:19
「おっと…… そんなことをやってたら、あっという間に時間がタイムアップだぜ。
そろそろ帰らないとサボってることがバレ……
もとい! 仲間が心配するからな!!
パチュリーさん、お借りした本は後日返しに来るぜ。
それじゃ 他のみんなもごゆっくり〜〜〜っ!」
【 サーナイトは テレポートを くりだした! 】
【 たいじょう 】
- 56 名前:半妖精(メイド服) ◆rX9kn4Mz02 :2011/07/01(金) 03:31:04
- >>54>>55
『うわー…なんか最低だー』
因みに、この場合のポロリとはじゃじゃ丸とピッコロの仲間でもなければタモリでもない。
耳年増と言うには幼い精神年齢の半妖精だが、その魂の叫びがとても健全にしてよろしくない
ものだというのは理解していた。
まあ主にテレビやらネットやら文明の利器に毒されて、なのだが。
『て、あれ。もう帰るの?
んー…ちょっと悪いことした気になるなぁ…』
帰還の手段は瞬間移動。
どこか寂しそうな背中を見送り、ちょっとだけ後悔しながら呟く。
もし今度会うようなことがあったらお話してみるのもいいかもしれない。
もちろん自衛用にハンマー持参(というか何よりもおっかない御主人様随伴)だが。
『……って、あれぇ?
次返すって言ってたけど、この図書館って今日で確か……』
“この辺り”に住んでるのかなあ。
そんな事をぼんやり考えつつ、ほんの少しばかり変なポケモンに思いを馳せる半妖精であった。
- 57 名前:『お困りの忘れ物』多々良 小傘 ◆8OBAKEP44A :2011/07/01(金) 03:31:16
- >>52
おや、いつかの妖精じゃないの。
あの桜の木は無事に青い葉をつけるようになったわよー。
これで来年も無事に花見が楽しめるわ。
探し物?そうねえ……強いて言えばヒントを探してるってとこかしら。
墓場で人を驚かせてるだけじゃ芸もないし、ゆとりができたから
目新しい驚かし方を考えてるの。
それでー、ここにある小説なら参考になるかなって。
でまあ、そこそこ読んでいろいろ得るものはあったんだけどね、あはははは。
>>54
女の子に暴力はいけないぞー。
許されるのは女通しがこぶしと弾幕で語り合う時だけ。
変なものぶつけようとしたら傘でホームランにしてやるんだから。
やだーぽろりとか下品じゃない?
もっと奥ゆかしさを外の人間は大切にすべきね。
昔は高級な娼婦には品性があったってもんなのにね。
肌をいくばくか橋高値で売り飛ばすようになったらそりゃ末期ってもんよ。
人を驚かすには一番無防備なタイミングを狙えるからどうしようもないときは私だってやるけど。
っと、もうこんな時間か。
眠くなったし帰らせてもらうわ。じゃあねー。
【退場】
- 58 名前:有角幻也&半妖精(メイド服) ◆rX9kn4Mz02 :2011/07/01(金) 03:45:25
>>57
『あ、覚えててくれたんだ!
無事に葉が付いた?てゆーことはうん、ちゃんとあっちの世界が…と、ナ、何でもないヨ?』
>目新しい驚かし方を考えてるの。
『あたらしい…てゆーとあれだよね?
何というか人を怖がらせるお話のネタとゆーか。
そういえばさっきのポケモンで思い出したけど、何だったっけなぁ…』
つ【レジロック、レジアイス、レジスチルの逸話】
『そうそうこれって、なんかそれっぽい本があるし!?』
「…詳しく知りたければ調べてみる事だ。怪談とはまた違うが、な」
『とゆーわけで!コレなんかどうk』
>眠くなったし帰らせてもらうわ。じゃあねー。
『っていつの間にか帰っちゃってる!?うぅ…仕方ない、今度会ったら教えよっと。
ところで…そういえば、なんでご主人サマそれ知ってるの?』
「……お前が夏場に何度も聞かせるからだろうが」
夏に差し掛かり、人々にとって忘れてはならない日が近づく。
“その時代”を想起させるポケモンたちの逸話もまた、あの日を忘れてはならないが為に生まれたのか。
- 59 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/07/01(金) 03:52:45
- >>50 >>55
何やら夢を見ているサーナイトに、パチュリーは一言こう告げた。
「妹様は、ここ数百年あの姿のままだそうだけれど」
吸血鬼が成長するにはどうすればいいのか。
そもそも彼女がそれを望むのか。
課題は山積だった。
その後、サーナイトは本を抱えてテレポートで去っていった。
パチュリーは思う。
最終巻までの厚さを見せてから貸すべきだったろうか、と。
(終わりのクロニクル7巻 1000ページ越え)
>>51 >>57
「そう言われてもねえ。私の専門がそっちの方なのだから仕方ないでしょう」
宗教と自然科学の融合。つまりシャーマニズムやアニミズムが
混じった自然理解はパチュリーの十八番だ。
彼女の魔法の根幹にある七曜思想もその一つである。
必然、それに関する本は多くなる。
それもパチュリー自身の執筆したものも含んで、だ。
もちろん、それ以外の本も多いのだが。
「ホラー要素ねえ……まあ、検討してみるわ」
後日、図書館の一角に外界の神関連の小説のコーナーができたというが、それは別の話。
- 60 名前:有角幻也&半妖精(メイド服) ◆rX9kn4Mz02 :2011/07/01(金) 05:29:27
「……その様子だと、其方には入ってきていないようだな」
暫しの沈黙。
切り出したのは幻也の方であった。
「私が此処で探していたのは、正確にはその写本だ。
本物は我々が書の世界に入り、記述を書き換えることで封印に成功した。
……とはいえ、完全に封印するにはまだ時間を要するがな。
幻想が集う地には、忘れ去られた物もまた流れ着くという。
或いは此処にあるのではないかと踏んでいたが…今のところは問題ないようだ」
沈黙と、彼女――パチュリーの僅かな動向よりの推測。それより導き出した推論。
一種の希望的観測には違いなかったか、書の有無自体はそれほどの問題ではなかった。
無論存在するのなら適切な対応をするべきだが、今為すべきことは別にあるのだ。
「もしそれらしき本が見つかったのなら、早々に封印しておくことを奨める。
とはいえ余程の条件が揃わない限り、書が外界へ侵食することはないがな。
我々のように本の中へ入り直接干渉する手もあるが…それは最後の手段だ」
続くのは忠告にして本題。
そう、彼はそれを伝えるために此処に来たのだ。
存在が懸念される写本の探索と、そのようなものが存在するとの注意を喚起する。
その二つが彼―――有角幻也の目的だった。
それは“書”の危険性を誰よりも知っているが故に。
そして、それが彼に―――伯爵の縁者に関わりうるものであるが故に。
そして、何よりも。
「私からの忠告はそれだけだ。その上で懸命な対処を願う。
…レミリア・スカーレットの愛する幻想郷(せかい)が、無用な災厄に見舞われないように」
次に会うときは、宿命ゆえに殺し合わねばならぬ伯爵の眷属同士。
たとえどの世界の彼女であろうとも、それは恐らく避けえぬ定め。
彼女が自らの業として人を襲うのであれば、彼は護るものとして討たねばならぬ。
―――だが、それでも。
否だからこそ、かの魔王に纏わる災厄とは関わらせまい。
既に別れを済ませている“伯爵”の息子からの、それは最後の餞別だった。
「さらばだパチュリー、レミリア・スカーレットの盟友よ。
……願わくば、互いに血塗られた運命による交錯のなき事を」
今は無き、呪われた故郷を想起させる紅魔の書庫。
此処を訪れることで湧き上がった郷愁の念、それもまた幻想の彼方へと置いてゆく。
そうして彼は使い魔を符に戻し、踵を返す。
帰るべき場所へ帰るため。為すべき事を為す、その場所へと戻るために。
かくして、幻は幻想の片隅より消える。
<退場>
- 61 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/07/02(土) 00:14:19
- >>52
「……!」
パチュリーの目が、半眼から少し見開かれた。
驚嘆が4割、理解が3割、納得が3割。
「Al……」
呟きが言葉になる前にかみ殺す。
今の彼の名は、そうではない。
「有角ね。こんな薄暗い部屋にまでようこそ。
別に、だからこそ、という訳ではなさそうだけど……。
何の用かしら、こんなところに」
少々口調がぶっきらぼうになるのは押さえられなかった。
彼は、彼女の友人の最も近き者であり、反する者でもある。
それに対する思いが少々現れたのかもしれない。
彼の語った内容は恐るべき物だった。
そして、パチュリーには、その内容に……。
>>60
……彼が去った後。
彼女はため息をひとつついた。
「まったく、私だけ再会しても様にならないわね。
レミィがいたら……いや、どうにもならないか」
世界にIfは意味がない。
それに意味があるとしたら、そのIfが起きた世界にだけだ。
「ま、この出会いにきっと意味はあるのでしょう。
まずは、さよなら」
* * *
「……さて」
それから数刻。
パチュリーはつぶやくと、彼女の読書机に向かい、1冊の本を開いた。
それは羊皮紙が綴られた丁をなしており、中には何も書かれていない。
まだ。
「試してみましょう」
そう言うと、彼女は羽根ペンを手に取り、1ページ目にある一節を刻んだ。
<退場>
<続く?>
- 62 名前:停止しました。。。:停止
- 真・スレッドストッパー。。。( ̄ー ̄)ニヤリッ
■掲示板に戻る■
■過去ログ倉庫めにゅーに戻る■
generated by img0ch - 2011/08/03 01:13:01