■ 部室
- 1 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/07/29(木) 23:05:42
-
「過去を振り返るほど、未来が見えてくる」
――ウィンストン・チャーチル
「我々は既に分岐店を越えた。これはみんなが『UAVだって? もっとくれ!』という戦争だった」
――イラク戦争について、米国防総省顧問エリオット・コーエン
「相手が子供なら止まるべきだ。RPG7を抱えたやつだったら轢き殺した方がいい」
――米特殊トラックメーカー、”オシュコシュ・トラック”技術担当副社長、ドナルド・バーホフ
「ポケットに20面体のサイコロを入れては学校をうろつき廻って、恐怖の迷宮、テネマウス城、コシュトラの洞穴といったゲーム・マップを自分
でデザインしたものだった」
――D&Dについて、マリリン・マンソン「マリリンマンソン自伝〜地獄からの帰還〜」
「コンピュータやテクノロジーといったものは好きは好きなんだけど、俺には段々使い古された感じに聴こえるようになってきて、誰の作品が、
とは言わないが、今出ている新しい作品でもなんだか以前聴いた事があるように思えたりしてね。だから”生”というやり方に戻った。これなら
間違えようがない」
――ロブ・ゾンビー
「おそらくサイバネティックでハイパーリアルな時代のサイエンス・フィクションは題材の枯渇を強いられ、<歴史的世界>の人口的な復活と
いう方向に活路を求めざるを得なくなるだろう。先行する世界の境界線、過去の出来事、人々、イデオロギーを本来の文脈から切り離し、瑣
末なディティールに至るまで再構成するというこの作業にともない、それらは意味や本来のプロセスを空無化され、幻惑的な効果をもたらす
真実を付加されるのだ」
――ジャン・ボードリヤール
・超地下スレ
・とりあえず100程度かサマソニ終わるまで
・メジャー音混入禁止
・オシャレ音混在禁止
・カタギ進入禁止
・非カタギレベル5以上進入禁止
・姉上侵入禁止
必須スキル
・メタラー(レベルD以上)
・プログレッシャー(レベルB以上)
・冨樫義博読者(レベルE)
・ただしメタルに関連するハーコーリスナー他含む
・ていうかモタヘってメタルだよね?
・ていうかTOOLってメタルだよね?
・ていうか富士山ってメタルだよね?
・ていうか地球ってメタルだよね?
・ていうか(以下略)
<わたしはまだここにいるのだと>
<知っていてほしいのだと思った>
<伝えたい人には!>
<伝えられたらいいのにな!>
<(話し相手は、また一人一人と増えた)>
<(遠いあの先で、もっとその先で、落とした連絡帳を知りませんか)>
というわけで。
好き好き大好き超愛してる。
- 2 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/07/29(木) 23:07:44
-
非コミュ同盟件名誉部員一覧(常時追加)
・部長件会長 : 阿良々木暦 ◆VAMPiRCOXI
・副部長件メイド : 十六夜咲夜 ◆kiLL.Hxa7E
- 3 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/07/29(木) 23:32:39
-
大銀河はメタル。
メタ銀河はメタル。
クォークはメタル。
ハドロンはメタル。
ファインマンはきっとメタラー。
だって「不敗魔」ですよ!
あとモタヘ聴けよあんたら!
■夏に掛けてよく聴いてたの
・SOILWORK / THE PANIC BROADCAST
ソイル復活。
・Minus The Bear / OMNI
予想の範疇=予想通り=期待通り=「計画通り」。
・kamomekamome / Happy Rebirthday To You
カモメ新譜。和製ロック(広義)では最近で最高。
・FLAT 122 / Kagerou
ジャズ/アンビエント/クラシック・プログレ。
・Darkest Hour / The Eternal Return
変わらねぇぇぇえーっ!
・SHINING / Blackjazz
これがあのJAGAから!
・天地雅楽 / 天壌無窮
リアル神主&巫女バンド。ジャズロック系プログレ雅楽。
・Unter Null / Moving On
ブラックメタラーにも通じるニュアンスでテクノに顔面ブチ込みましょう。ゴス・インダストリアル。
・Max Richter / Infra
解りやすくポスト・クラシカル。ちなみにバレエのスコア。
- 4 名前:名無し客:2010/07/30(金) 00:03:19
- スレ立て乙っぱい。
- 5 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/07/30(金) 00:14:35
-
「……おあ。いたいたせんぱー――ぁらっは!?」
「あたしに背中から近寄るなぁーッ、……後輩さん。どうしたんですかこんな夜更けに」
「……受身不能気味に背負い投げカマしといて、それ……がふっ」
「おーおーおー、駄目駄目ー、死ぬなー。死ぬんじゃないぞー。もしも今死んじゃうと来週の肝試しの献体としてソ
フト部の脳筋どもに提供しちゃうぜー」
「何この外道!?」
「……でなくて。先輩のお姉さんに聞いたら学校だって言われたんで。なので、こうしてフル装備で来たんですが」
「来たっつーか着たっつーか……いい加減トヨさんの制服使ってココ来んの止めた方が……まーいいですけど、
深夜過ぎてんですからさっさと帰ってくださいよ中学生」
「帰りますけどね。けど喋りましょうよーヒマなんですよーダルいんですよ家ー。……はー、防音設備とか近代レベ
ル高くて羨ましいですココ」
「だからあたしも忍び込んでるワケなんで、頼むからヘマらずに来て下さい。……中坊連れ込んでるとか言われた
らあたしアウトですよ」
「あの優等生にこんな一面が! とか話題になっちゃうわけですね。ああ怖い怖い」
「いえ」
「?」
「話題になる前に、多分メア姉に埋められるかな……」
「……」
「……まあ、ええと」
「話変えたいんですね解ります。変えていいですよ」
「ああはいええと……」
「肩凝りそうですねその胸揉んであげましょ――ぁは!」
「……お? おお、すいません。なんか偶然腕の体操を始めたあたしの腕が延髄に!」
「ち、違う……! 今のなんか違う……! 見たことある……どっかの古流が使ってるなんかヤバい技だった……!」
「おー、よく知ってましたね。あんたんとこよりあたしん家の家伝は古くてヤバいので気ぃ付けないと正統のあたしに
バラされる可能性大」
「大とかで締めないで!」
「とりあえずですよ」
「はい?」
「あんたもそこで>>4ノビてるセクハラ野郎の同類なんざにゃならないように」
「……何この人」
「いえ。こう、反射的にブン投げてしまいました」
「……」
- 6 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/07/30(金) 00:19:30
-
・天地雅楽 / 天地夢想
一覧に上げたバンドが出した一個前のアルバム。
基本はジャズベースのプログレなんですが(広い意味での「プログレ」です)、なんでもメインメンバーの兄弟が(こ
のバンドは兄弟の兄がリーダー)雅楽師の家系で、リーダーは音大で洋楽主体のポピュラー音楽を修めてたらしく
て、まあ聴けば聴くほどなるほどなアルバムでした。ジャズロック系のフレーズが多用されてるので、プログレとかポ
ンプロックを聴き慣れた人には「あーあーあー」な感が何度もデジャヴるかも。
「雅楽そのもの」というよりは、あくまで雅楽要素をポピュラーミュージックの文脈に落とし込んだ演奏をする人たち
で、雅楽が退屈、って人にも聴き入れられると思います。坂本教授と競演してたりするのがその証明かも。姫神とか
エニグマが聴き易い理由を考えて貰えると解ると思いますが、純粋に「それ」でなければ要素を伝えられない、という
訳ではないということですね。
このアルバムまでに三枚のアルバム(マキシも)があるのですが、毎回重複する曲なんかが入ってて、ここに収録
されてるのは再録とかだったりします。が。坂本教授との競演作が入ってたり、何よりオリジナル色の強い曲が入っ
てるのがスゴく嬉しいです。白眉は”DNA”で、これ、曲の前半が竜神祝詞、後半が天津祝詞なんですね。最初聴か
せて貰っただけの時、「あれこれどっかで」と思ったら案の定ですよ。「たかまがーはらにーましましてーてんとちにみ
はたらきをあらわしたまうりゅうじんはーだいうちゅうのこんげんのみつかいにしていっさいをうみいっさいをそだてー」
とか、これがビートと笙とか竜笛に乗って流れる様はかなり独特。
で、とにかくこれ、聴いてて気持ちいいです。ただのジャズロックでもなければ雅楽でもなく、敢えて言えば鼓童とか
六三四とかに距離感は近いんですが、ニューエイジ的なアプローチから繰り出されるフレーズは超聴き易くてひたす
ら気持ちいい。ヤバい。
総集編的に曲数も多いので、最初に買うにはベターかもですね。
最新作もかっけーです。
- 7 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/07/30(金) 00:25:48
-
「あのセンパーイ」
「あいさー。なに後輩」
「質問あるんですけど先輩」
「だから何ですか後輩」
「ええ、まずその……そう、先輩は処女ですが」
「それ質問!?」
「いえただのセクハラでぁはっ!? ちょ、っ……え、あ、あれ? どうしてわたし、またアタマおもっきし床にブツけて……」
「おーおーおー、アタマ抱えてゴロゴロ転がってユカイですなぁ後輩さんよぉ……次はマジにヤベーの行きますよ。一秒あ
りゃー、そりゃアンタ、あたしはメア姉以外の人間は床にスッ転がせますからねぇ……」
「じょ、じょじょじょ冗談! 無駄スキル発揮しないでくださいせんぱい! ……いえ、ですから、質問はまじなのです」
「……はぁ。まぁいいですけど、中学ん時の勉強とか教える気になんねーですよ」
「そこまで自分のメンドー見れない子じゃありません。いえ、この音楽ですが」
「コレ?」
「なんでこんなネタ要素組み込むんですかね」
「ネタ……かなぁ」
「だって、お経とかネタじゃないですか」
「お経じゃなくて祝詞。ハリ倒すよアンタ。やってることもやってる意味も全然違いますって。ていうかアンタの家系はモロに
神道系じゃねーすか……」
「う、だって……」
「……そもそも、何やったらネタってことになんのかあたしにゃサッパリですがね。なに、変わった楽器使ったらアウト? ガ
ムランとかダルシマーとかイーノだって使ってますよアホらしい」
「それくらいは解りますよー……でも、なんていうんです? ポップスとかロックにヘンな楽器使うってどうなの? っていう」
「ガキのクセにアタマ固い子ですねアンタは……いいじゃないですかメタリカをチェロで演奏するくらい!」
「喩えが具体的過ぎますせんぱい!」
「……というかですね、なんていうか……小細工っぽくないです?」
「はいはーい。抽象的なコトバは噛み砕いてくれないとわっかりませーん」
「だから――ロックならロックっぽくやれ、というか」
「んー。……はい、ンなもんサバスにも言ってやってくださいな。ジミヘン直後の」
「……う、いえ、ですから……」
「だから、その例じゃ時代が変わればデフォルトなんて変わって当然ってだけですって。ヘンに純粋主義者なとこないですか
マイ後輩。ンなチマいことで切れてたら音楽なんて聴けませんよ?」
「いえ、だって……時代が変わったらなんでもアリですか? ドラム缶ブッ叩いてても音楽って、そんなの今だって別に知名
度獲得できてないじゃな……」
「ジャーマンノイズにケンカ売ってんのかクラァーッ!」
「き、キレた! アッサリ切れたこの人! チマいどころじゃない!」
「……」
「……ちっ。いえ、ですから、まぁ言いたいことってアレでしょ。時代時代の定義に照らし合わせても、その本流に余計な要素
付け加えるのはどーかと?」
「大体、そんなとこです」
「一つ言える事があります」
「?」
「カッコ良ければよし!」
「ちょ、強引にまとめた!」
「だって……リンキンとか、デビューした頃かなり反発されたらしーっすよ。考えらんねーっしょ、今だと」
「……えー」
「そういえば今年新譜出ますねー」
「話逸らさなくていいですけど」
「つまりですよ。CD作る立場になって考えてくださいな」
「はあ」
「製作って立場でメタ視したら、素材なんざ全部一緒でしょ。全部フラット。ただの材料」
「……えぇ……?」
「元々ですね、今のポピュラー音楽の起源なんてのはクラシックへの反発から来てんですよ。何が正当! とか考えるのは、
ジャンルの境界線定義すんので充分です。どっからどこまでが「純正か」とか、正直イミないんじゃないですかね」
「だからその境界線の話ですって」
「んー」
「……境界って、面倒だと思ったりしません?」
「はあ」
「タグ付けするのに便利だからジャンルって分けてるだけですもん。モノが溢れると、探す方にリソース取られるのは必然っ
てコトですよ。あたしらは空間と時間の牢獄に支えられた脳の囚人です」
「またそのオチ……えと、”それは、それだけのこと”?」
「ま、そうですね。必要なモンは一つです」
「……一つ?」
「作る事への敬意です」
「メタルはまあメタルだから境界の内側にいて当然なんですが」
「この原理主義者……」
「ていうかぶっちゃけこのバンドのやってることカッコいいでしょ?」
「……くっ」
- 8 名前:名無し客:2010/07/30(金) 00:35:35
- >姉上侵入禁止
どっちの「姉上」ですか
- 9 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/07/30(金) 00:47:36
-
「……あれ」
「どーかしたんです先輩?」
「CD……ラックに入れといたの減って……っかしいなあ。S欄……」
「? あ、わたし二枚借りましたよ」
「……」
「えーと、ですねえ。ウチの部活、こういう変わった音楽とかないから、先輩から借りれるよーって話したらみんなウケちゃって。で」
「で、じゃねえーっ!」
「ちょ、ストップ待ったせんぱい! ”非情なるベース”はヤバい! ネイト御大の一撃くらいヤバい!」
「さり気にマニアックなネタ持ち出してんじゃねええーっ! ……どういうことですか。二枚?」
「え、ええ。……だってほら、わたしの手持ちだとウケ狙えそうにないもん」
「ウケ狙わなくていいしウケを狙う為のCDじゃあねえんですよ、あたしの至宝の数々は……!」
「え。えっと。ほら先輩、肝試しするってさっき言ってましたよね?」
「? 言いましたけど」
「わたし達もやることになって」
「はあ」
「なのでBGM用に」
「……」
「ほら、あの気持ち悪いヤツ」
「気持ち悪いとか言いやがった……」
「なんでしたっけ……気持ち悪いカオがジャケのやつ」
「……どのカオですか」
「真っ黒な背景の……白いラクガキ?」
「スタラッグフのことかぁーっ!?」
「あ、それかも」
「気持ち悪くないよ! ていうかウケ狙いじゃない! なんでそんなことに使われるの!? ていうかもう一枚は!?」
「えっと……ずっとギターの低音でゴリ押しするネタ音源」
「サンはネタ音源じゃねえ……! ていうか殺す! マジ殺します!」
「だ、ちょ、返す、返しますから! 明日にでも!」
「ていうかちょっと……あれ……? 輸入盤の方はちゃんと残ってる、って……あんたまさかぁー!?」
「……え。紙ジャケまずかったです?」
「……表に出ようぜ後輩。久し振りに……キレちまったよ……」
「えええぇーっ!?」
- 10 名前:名無し客:2010/07/30(金) 00:51:16
- 神父が自重してるからメインミハルでやっていくんですか。
- 11 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/07/30(金) 00:59:44
- >>8
「……ま、このへんにしといてあげます。以後気を付けるように」
「い、以後……わたしの身体に以後はありますか、せんぱーい……」
「大丈夫――あんたの今のダメージは! あたしが普段姉上に負わされているダメージの百分の一にも
満たない! ノーダメージに近いとすら言っていい!」
「これで!?」
「……まあ、慣れですよ慣れ。最近は姉上も姉上に押され気味で我が家もパワーバランスおかしいって
感じなので」
「はぁ。なんかあったんですか?」
「……あたしの命が八つ当たりのせいでマッハの勢いで削られてる、くらいかな……」
「何それ怖いですよ!?」
「ちなみに」
「はあ」
「言うまでもなく禁止なのはメア姉の方で、でないと兄貴に殺されます。あたしが」
「……先輩」
「はい?」
「お兄さんとお姉さんに殺され掛けるとか、大丈夫なんですか最近ホント」
「……大丈夫、デスヨ?」
「辛くなったら……言ってくださいね……」
「だ、大丈夫だと言っている!」
>>9
「やってくって……何が?」
「部活?」
「いえ。部活ってもサマソニ終わったらどうせ来ないでしょココ」
「そうですけど……あ」
「はい?」
「サマソニ」
「ええ。それが?」
「行くんですよね、先輩。誰と?」
「……。それを聞きますかね」
「あ、いえ。単にこう、興味本位で……夏ったら花火大会とサマソニくらいしかお祭りありませんし」
「フジロックを忘れないであげてください……どーすかね。兄貴がヒマなら――あー、ないかな。ごめん
今のウソ、多分予定はあたし一人。チケも確保済みですし、スルーはキツいです」
「ふーん」
「なんですか」
「ふーんふーんふーん?」
「……ケンカ売ってます?」
「デートに誘ってます。どうですわたしと」
「……こんなのに誘われてもなあ」
「むか。……いいんですかー? 新幹線代持っちゃいますよー? わたしいるとお得ですよー?」
「そのくらいは確保済みですってば。……なにそれ、どうして急に?」
「初めてなんですよー。不安なんですよー。慣れてる人と一緒がいいんですよー」
「ンなもんですか……? 友達とかに行く人は?」
「……ショーさんがいますが」
「ほー。んじゃその人に」
「……カップルで、行く……そう、です……」
「……」
「ごめんな……聞いちゃいけないこと聞いちゃったな、あたし……」
「い、イヤな慰め方だ!」
「つーか、ま」
「はい?」
「いつも音楽ネタでダベってるだけじゃねーっすか。サマソニまではいつも通りっすよ」
「まあ、そうなんですけど……自重してるんでしょうか、それ」
「メタラーは――メタラーとして!」
「答えになってない!」
- 12 名前:名無し客:2010/07/30(金) 01:16:53
- メタラーの、メタラーによる、メタラーのための「部室」なんですね。
わかります。
- 13 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/07/30(金) 01:24:02
- >>12
「主にそうです」
「そうじゃない! わたしはメタラーじゃありません!」
「インディー好きも似たようなもんですって」
「わ、わたしはポストロッカーだ!」
「……墓穴しか掘ってないって気付いてるんですか、後輩さん……」
「……で、どんな風に回るんですか」
「回る?」
「だから。サマソニのステージっすよ。ビーチステージでずっと待機してたらイールズまでクラムボンからタヒチ
から眺めながら終わりってのもアリでしょうけど」
「……イールズはいいけど、なんか違うなあ。クラムボンはやばいけど」
http://www.summersonic.com/2010/lineup/096.html?a=t7
「同感ですけど……これ、こういう時に見るかどうかが重要なんですけどね」
「と言いますと?」
「メタラーは普段ポップスなんざ見たりしません」
「……言い切った……」
「ヘタすりゃオルタナでさえ見向きもしませんからね。なんでこういう時こそピクシーズ」
http://www.summersonic.com/2010/lineup/004.html?a=t8
「トリじゃないですか。駄目ですよそんなの。デッドマウス見れないですよ」
http://www.summersonic.com/2010/lineup/011.html?a=t8
「そう。だからこんな時こそスティーヴィー、ってのがまあ大穴かつベターではあるんです。ちなみに貴方には
ケイナーンがオススメ」
http://www.summersonic.com/2010/lineup/054.html?a=t8
http://www.summersonic.com/2010/lineup/057.html?a=t8
「あ、それは見ます。……って、先輩?」
「はい?」
「トリって、先輩が目当てにしてるバンド」
「ドリムシがどうかしましたか」
「……それスルーしてスティーヴィー見に行くんですか?」
「ンなわきゃないでしょ。見に行く人もいるかな、ってことで――あたしには愚問!」
http://www.summersonic.com/2010/lineup/005.html?a=t8
「わ……わたしもそれじゃ、えと、どんなライブするんでしたっけ?」
「プログレ」
「それは知ってますけど」
「解り易く言うなら……一曲二十分近かったり越えてたりとか?」
「どうやって聴けと!?」
「え。突っ立ってステージガン見ですよ?」
「いや楽しいんですかそれ!?」
「ホール借りてる時は座って見ますからね。ヘタに騒ごうとすると変拍子に吊られて自滅」
「ライブじゃない……それは絶対ライブって言わない……」
「あんたが知らなさ過ぎるだけですって。フロントマンは歌わない時とかタンバリン叩いてますし」
「タンバリン……」
「もはやタンバリンマスターとすら言えるお方……」
「いいんですかそれ……」
「……ま、ソロが長いとどうしてもフロントマンはヒマになるんですよ。むしろそんな異質さがどう映えるかがサ
マソニでは重要なんじゃないか、と……あたしはそう期待するッ!」
「は、はあ」
「ま、ともかく」
「今日はそろそろトンズラしちゃいましょう。またカオ出すこともあるでしょ、多分」
「……ですかね」
「そりゃもう」
「だって、気分悪くさせたまま姿を消すってのもどうかと思うっていうのはあるんですよ、>>9さん」
- 14 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/07/30(金) 01:27:55
-
「補足。天地雅楽はこういうのですね。教授曲以外もステキ」
http://www.youtube.com/watch?v=8BR3YrULNbA
http://www.youtube.com/watch?v=ROlkrcCuFRw
>名誉部員
「メイドさんは自覚がなく、上級生は妄想気味……これでこそ!」
「は? 誰に言って……?」
「こっちの話ですよ。では――撤収!」
- 15 名前:名無し客:2010/07/30(金) 06:23:25
- 非コミュの方々が思い思いに立ち寄っては飽きるまで壁際に体育座りしていく場所。
BGMは常にI hate my life。
こうですか?わかりません!
- 16 名前:名無し客:2010/07/30(金) 15:12:11
- 深森螺旋(モーターヘッド)!
ミハルの好きな音楽=兄貴の好きな音楽。の認識でいいんですか。
- 17 名前:名無し客:2010/07/30(金) 15:40:39
- お疲れす先輩。
よく冷えたドクターペッパーとバニラコーラと猫水を用意しときました。
- 18 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/07/30(金) 18:38:55
-
「ところで」
「ところで?」
「この人らホントに入室レベルに達してんでしょうね……むー、これからはあれかな」
「あれ?」
「あんたらのセキュリティクリアランスを述べよ! 具体的には音楽の趣味とか! そしてそれを以ってトリップと変えます!」
「な、難易度高っ!」
「一定以上オサレレベルの高い人は入室できません」
「マジですか……入室できるんですかそれ」
「できますよ。ブラックメタル好きの先生とかいるくらいですし」
「いるんですか……?」
「ちなみにシオっち」
「あ――は、はい?」
「試しに一つ挙げてみて下さいな」
「え……えー。神聖かまってちゃん、とか」
「はいアウトー。大丈夫、貴方のクローンはきっと貴方より上手くやるでしょう!」
「ななななななにそれ! なんでギターケース振り翳してるんです!?」
>>15
「えー。CRAZY感情STYLEじゃないです?」
「じゃないです、とか言われても……エンジェルオブデッ!」
「言うと思いましたよこの先輩……でも先輩?」
「はい?」
「自分のこと嫌ってるって程じゃないですよね、先輩は」
「ま、自己嫌悪が一周しちゃいましたからね。好きも嫌いも一緒ですよ。ノーカンです」
「壁に向かって体育座りしながら言っても説得力ないですよ」
「これはあれ……アレです。礼儀みたいなもんです」
「礼儀……この部屋、それが礼儀なんだ……」
- 19 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/07/30(金) 19:34:41
- >>16
「んなこたないですが……」
「兄上様?」
「あー。ああうん、会ったことなかったっけ」
「姉上様と妹君にはお会いしたことありますが。……兄上さんねえ」
「なんですかその含みは」
「いえ……だって……ねぇ。先輩、気付いてます?」
「何がですか」
「先輩んとこ、美人さんばっかじゃないですか」
「……メア姉とかフィーちゃんのこと言ってんですか。……最近もう一人いるけど」
「全員です。先輩も性格以外は美人だし」
「オゥ……『なンか言ったか』、コラ……?」
「ビタイチ言ってませーん。じゃーなくて、せんぱい。そのお兄さんがいたとしてですよ? せんぱいの脳内の
産物じゃないとして。それで、です」
「脳内とか……何言い出してんのこの子……」
「考えてもみて下さいよ。先輩クラスの美人姉妹の中に男性一人とか」
「考えるも何も。それがウチの日常ですよ」
「……マジなんですか」
「まじもまじ。大マジ。ソウルフライからボビーさんが脱退しちゃったくらいマジ」
「いえそれはただの事実……いえ、ですから」
「ですから?」
「なんですかその都合のいいハーレム……」
「ハーレム!?」
「だって……え、ミハル先輩とその人って」
「血は繋がってませんよ」
「……ほら!」
「『ほら!』とか言われても。言われましても!」
「いえだってそんな……そんな少年漫画みたいな展開をマジ述べされてもわたしが困る!」
「いやあんたは永遠に困ってろ後輩! どんだけ穿った妄想をヒトん家に張り巡らせてんの!?」
「だって――だだだだって! 不潔だ先輩!」
「不潔じゃねええええ!」
- 20 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/07/30(金) 19:53:00
- >>19
「深森螺旋」
「……は? 先輩、今なんか言――」
「……デジャヴだな、その単語。ふぁ……あ。ああ、ミハル。夕飯どうすんだお前」
「……起きてたんですか兄貴」
「そりゃな。十五分以上寝ると代謝が睡眠モード行っちまうからさ。深森螺旋(おはよう)」
「深森螺旋(おはようございます)兄貴。……寝覚めになんか一曲必要ですか?」
「適当なの頼む」
「うぃす。ダークタイムサンシャシンですね」
「ホントに適当だな……いいけどさ。なんか新曲出てないのかよ」
「フェリックスクルパとユナイテッドネイションの新譜とバーズオブトーキョーの1stがありますブラザー」
「最後の何?」
「カーニヴールのフロントマンのバンドっすね」
「あー、そんじゃそれ。寝覚めにオルタナとかハードコアって気分じゃない」
「あいさー。……後輩さん?」
「……はっ。は!? え!? 誰!? 誰!?」
「いえ……ですからアンタが今ハーレムだのなんだの言った当人ですよ。夕方にあたし探しに来て、ヒマ
なんでってそこで寝ちまってたワケです。ちなみに寝る時に掛かってたのはSLEEP。あたしの同類」
「ん、ああ」
「ああ……ごめん、挨拶遅れた。ええと……誰かな、きみ」
「え――あ、ぅ、あ、あの」
「後輩ですよ。ちなみに中学生なので兄貴と一緒で無断侵入です。どんだけ入り易いんですかココ」
「いや、だから俺はお前迎えに来ただけだってのに……」
「……か、鍵取志呼です!」
「え?」
「え。あ、その、名前。シオ・カギトリ。先輩の後輩です」
「……そりゃ先輩って呼んでんだからあんたは後輩でしょ」
「あう……いえ、ですから――」
「あー……いや、ご丁寧にどうも。……ええと、鍵取さん?」
「は、ははははい!」
「……ん、あれ。なんだこれ。今流れてんの」
「ああ。これはあたしのじゃなくてこの――」
「あはははははイヤだなあ先輩! 先輩は! もう! もうっ! なんでこんなマニアックな――そんなス
ロウダイブ――だっけ、とか、流されても!」
「……あー。そういう名前なんだ」
「……墓穴った!?」
「ああ。久し振りに聴いたな」
「……へ?」
「精々が聴いた憶えはあるなと思った、って程度なんだけど。ほら、シューゲだとマイブラに比べて大分マ
イナーだからさ。日本だと知名度微妙だよ、これ」
「……え、ええ」
「これはほら、コクトーツインズとかポストパンクの流れなんだろ。ここいらと繋がるのは面白いよな。さし
づめアレだ、ジザメリがこのミッシングリンクを繋いでるっつーか」
「……そ、そうなんです! そうなんですよ!」
「ミハルはこういうの聴かないからな。いや、新鮮だ。楽しいよ」
「ホントですか! あははは、やー、わたしも持ってきた甲斐があるっていうか……はっ」
「……こーうはーいさーん?」
「……ええ。すいません。すいませんミハル義姉上」
「今何言ったテメエ!?」
「……後輩。あんた今自分でパターンにハマり掛けてるって意識してるんですかちゃんと」
「パターンとかドンと来て下さい! 今! なんかわたし運命感じてます!」
「感じなくていいよそんなの!」
- 21 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/07/30(金) 20:38:09
- >>17
「……つーか、暑ぃな。悪いミハル、なんか飲み物ない?」
「いえあんた……学校の部室に冷蔵庫期待するとか何事……」
「ないの?」
「あるけど」
「豪華だな。お兄ちゃんは缶コーヒーか炭酸飲料がいいな」
「っ……あー、はいはい……って、あったっけそんなの」
「ああああの! お兄さん!」
「ん? なに、鍵取さん」
「鍵取さ……いえ、そこはもっとこう、フレンドリーに、とかでも――ああ、でなくて。炭酸なら
さっき差し入れ貰ったのがありますよ。先輩が」
「初耳ですが!」
「わたしが受け取っておきました!」
「あわよくば知らせずに持ち帰るつもりだったなてめえ……!」
「えーと、バニラコークとドクペがありますが」
「……」
「……なんで毒飲料が二つも」
「え? ドクペ最高じゃないですか。ダイエットドクペまじネクタル」
「あんたの味覚はブッ死んでいると言わざるを得ない! ……ああ、でもバニラコークはあ
んたも流石に駄目なんですね」
「それ飲むくらいなら昨日からポットに入りっ放しのお茶飲みますよ」
「あとは――と、えと……なにこれ。猫水?」
「猫……」
「ああ」
「……ごめん、ちょっとそれいいかな」
「あ、はい」
「……」
「……参ったな。なんでこんな兵器が日本に」
「今何か仰いましたか兄上!?」
「いや」
「国家的な陰謀が進行してる可能性がある。悪いけどこれ、俺が預かっとくよ」
「は、はあ……? 部室で――い、陰謀論の世界……?」
- 22 名前:名無し客:2010/07/30(金) 20:41:25
- ミハルは家庭での鬱憤を後輩で消化する人だったのかー
- 23 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/07/30(金) 20:44:11
-
・SHINING / Blackjazz
「”ブラック・ジャズ”の”ブラック”とは……”ブラックメタル”を指すのだッ! 断じてブラックミュージックではない……白人も黒人もモン
ゴロイドも! 全てはこの極北のメタルに行き着くということなのだッ! シャイニング――”ブラック・ジャズ”ッ!」
http://www.myspace.com/shiningofficial
ノイズジャンクプログレジャズ。
……違うか!
まぁ、それでもノイズミュージックを源流に……ではないけど要素の一つにしてるのは間違いなく。メルトバナナとは言いませんが、ア
ルビニ周辺のハードコアとかノイズコアを思い出すのは確定的に明らか(使い方あってんですかこれメイドさん)だと思います。ノイズ引
き摺りながら叫び始めた時は、これどこのケイシー御大だよとか思いましたもん。つまりハードコアでありながらメタル。カネイトとかグ
ノーゼアタングスをブラックメタルとジャズと強引に悪魔合体したら失敗してサマナーごと食い殺されましたとかそんなオチ。
で。
ぶっちゃけ言うと、メタラー周辺にも有名になったのはイーサーン関連の事情があるからで、ちょっと前のソロに参加してたんですね。
なので、コレ自体はプロジェクトとしては大分前から継続してます。
あたし的にはそういえばシャイニングって、と思ったらコレだった、ってオチでした。前作は前作で初期、っつかEverything Ecstaticの
頃のフォーテットをもっとジャズよりにしてドス黒くしたような感じだったんですが、もはやその頃の原型すら留めちゃいません。アンタ
何がやりたかったんだ。未来に行きたかったのか。大丈夫アンタはとっくに未来人だ! 具体的には漂流教室の!
そんなこんなはさておき、笑えるくらいリズムがタフです。がっちゃがちゃに音鳴らしてるくせに、タイコの安定感たるやバケモノ並で
すよ。唐突なリズムチェンジにも変拍子にもガンガン喰らい付いてくのは、聴いててリズムマニアとしては純粋に楽しさの極み。
で、この人達はメシュガとかと違って音の骨格がゴリゴリ前面に出てくるので、アホみたいなテクニックが存分にそのまま楽しめます。
ここんとことみにテク=速度な傾向があったので、ジャズ方面に行く人が多いのは揺り戻しなとこもあるのかな……とかいうのは単に
妄想で、この人らはガチでやってます。何が恐ろしいかって、冗談みたいに聴き易くて単純にカッコいいことです。2曲目のイントロとか
どこのNINって感じですよ。
NPMといいヤガといい、そのメンバーといい、やっぱ北欧ジャズはパねぇのです。
- 24 名前:名無し客:2010/07/30(金) 20:51:33
- なるほど。
ということは、究極のメタルは北欧を越えた「Arctic Circle Metal」なんですね?
わかりました!
- 25 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/07/30(金) 21:03:14
- >>22
「貴様! セキュリティクリアランスを述べろと言った筈だぁーッ!」
「……何それ」
「いえ。カタギ侵入禁止なんですよここ」
「わ、わたしはカタギですけどね!」
「まあこの後輩は置いといて」
「置いとかれちゃいますか!?」
「ああ、ミハルがスルーするならいいよ、俺と話そう。シューゲファンは貴重だ」
「え? え、え? い、いいんですか?」
「いいよ。ええと……鍵取さん」
「――あ、あの」
「んー?」
「志呼でいいですよ。カギトリ、とか、なんか古めかしくてアレですし」
「……志呼さん?」
「ちゃんでもOKです」
「……いや、ちゃん付けで呼ぶのは妹に禁止されててさ。俺もなんか呼び辛いんだ」
「そ、そーですか……」
「それじゃ、志呼さん」
「は――はい!」
「……兄貴」
「なんだミハル」
「いきなりヒトの後輩クドくのは勘弁願います」
「これがクドいてるように見えるお前の視力は完全におかしい」
「視力の問題にしようとする兄貴の認識はおかしいです」
「……ていうか、鬱憤もなにもねーですってのに」
「だよな。溜まるような要素もないし。癒しだよ癒し」
「……ッ! ちょっと充実してきたからってこいつ……!」
「充実?」
「……堂々とノロケるようになった兄貴にゃわかんねーっす……」
>>24
「ある意味間違ってなくないですか?」
「地球一周すりゃどこでも極点だからな。刑務所の中とか」
「またンな極端な例を……」
「というか」
「ん?」
「この人らはホントにクリアランス述べる意図があるんでしょうか」
「……いや。まあアレだ。お前の求めてる同類はそんな出てこないと思うぞ」
「あたしの原型が何言ってんのこのヒト……!」
- 26 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/07/30(金) 21:28:41
-
・euphoria / fluidify
toe以降のポストロック、と一括りにしても案外難しいもんがあって、例えばte'がアート/轟音寄りだとすると
Play Of Colourがシューゲ寄り、モグなんかの残響系に寄ってるのがLITEとかこのバンドってことになります。
……と、まあ。
なんですが、初期のアルバムに比べると随分と変わってます。シューゲ色が弱まって、オーガニックな、とい
うか生音強調したフレーズ主体に。純粋にテクでゆったり浸らせてくれるポストロックとして、初期toeの延長線
上に行ってるような気が無きにしも非ず。タイのフェスでは千人以上のオーディエンスの前で大歓迎されたそう
で、ライブバンドとしての素質も充分ってとこですかね。
さて。
音の面に触れるのはまあここまでにしておいて。
これ、無料です。
……というか、CDとして販売もしてるんですが、基本的にベースが無料なのです。
レディヘのレインボーをネットで購入したヒトは憶えがあるかもしれませんが、あれは『自分で音楽に値段を付
ける』ことを目的としてました。
インディーズでの流通でもある程度はマージン確保しなきゃいけない訳で、コレはある意味で音楽業界に蹴り
くれてるってことなんですが、実はダウンロード販売自体はレズナー兄貴も教授も同じことやってて、CDという
媒体に業界が値段を操作することを意図的に排除してるんですね。音楽の価値は、と言ってみて、レディへは
『お前らが付けてみろ』と言ったワケです。
コレはそれとは違って、まずは『無料であること』から始まって、そこから音楽に、ライブに興味を持って貰え
れば、って視線があるんですね。……メタルバンドの場合、国によってはCDじゃそもそも利益出ねーってんで
似たようなことする場合もあるっちゃあるのですが。
とはいえ。
あたしらにしても楽しいから本だのCDだの作ったりすることもあるので、結構これ、共感できたりしますね。
http://www.euphoria-sound.com/index.html
ダウンロードはここから。
メールを送るとダウンロードアドレスとパスが送信されてくるので、そこから跳ぶと氷のグラフィックが表示さ
れて、そいつを溶けるまでクリックしてやることで解凍(ダウンロード)可能になります。
サイズはMP3で二種類ありますが、通常の252kbpsでいいんじゃないかなと思いますよ。
パッケージCDは手帳型のジャケにCDが入ってるという凝りっぷり(手帳としても使用可能)なので、ファンの
ヒトや興味を持ったヒトは買ってもいいかもです。
- 27 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/07/30(金) 23:47:58
-
最近の。
http://www.myspace.com/calledtoarms
BTBAM流れの、とか言われてましたが、まあソロも構成もストレートなデスにサザン要素加えて
突っ走るオモシロ系カオコアです。衒いがないので聴いてて気持ちいいですね。
結構メロいので、こっち方面ダメな人も聴けるかも、です。
けどまあ、サザンってもETIDみたいなタイプではないので(R&Rではないので)注意です。
http://www.myspace.com/thefelixculpa
すげー楽しいオルタナ。
目新しさは特にないのですが、UK流れのオルタナからカーニヴール、オーシャンサイズとかそ
の辺りが好きなら聴いといてソンはないです……多分。
あと一応MEW好きにも勧めてみていいですか。ダメ?
- 28 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/07/30(金) 23:56:46
-
http://www.myspace.com/birdsoftokyo
http://www.youtube.com/watch?v=p2Xl8nQlbzM
TOOL系のカーニヴール(DREDGみたいなバンド)のフロントマンがリーダーのエモポップロック。
デスキャブとか初期JEWとかそっちを想像するといい部分もある、エモエモしいインディーロックです。
つってもまあ、とはいえ質感は大分エモパンク寄りではありますが。
- 29 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/07/31(土) 00:08:11
-
http://www.youtube.com/watch?v=hbzKqKd_0so
という訳で本日最後周りに。
今は亡きMerckで活動してた大御所。
ちなみにMerckはHeliosの名盤1st出してたレーベルだったりします。
エレクトロニカ=ポストロックの境界を粉砕した場、と言えるかもですね。
その土壌を築き上げた音の一端。
マイナーすぎて知らねーよ、というヒトも、この音の片鱗を体感されてみてはいかがでしょうか。
- 30 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/07/31(土) 00:16:12
-
「で」
「はい、なんです兄貴?」
「……いい加減帰るべきだろ。この子目ぇヤバい感じに眠そうだぞ」
「はっ!? だ、ダメですお兄さん、こんなとこじゃ……」
「……ミハル。なんだ今の発言は」
「気にしないで下さい兄貴。中学生にありがちな戯言です」
「まあ、送ってってやらないといけないのは確かだけどな……やれやれ、保護者役かよ」
「イイんじゃないですか? 頼れるオトナ目指してんでしょ、兄貴」
「まあ、そうなんだけど」
「んじゃ、ほいほい、起きて下さい後輩さーん」
「ふぁ……はい」
「あたしも着いてった方がいいですよね?」
「えっ」
「えっ」
「じゃねえよ後輩! 兄貴あんたの家知らないでしょうが!」
「わたしが教えますよそれくらいー……ねえ?」
「ねえ、って言われても――ミハル。どうすんだこの子」
「……シオやん。一ついいかね」
「はい?」
「新婚さん」
「は?」
「その人」
「……」
「がふっ」
「うお!? 崩れ落ちた!? すげえ勢いで頭から!」
「ふっ……先輩の威厳を蔑ろにするからです……いえ兄貴、気にしなくていいですよ。単にその子は――そう、
ちょっとばかり想定外の精神的ダメージに致命的なトラウマを励起させられただけなので」
「致命的ってダメじゃねえか」
「だってもう何度目かわかんねーですし。付き合ってるとキリないですよ。ぶっちゃけ兄貴よりもそういうとこは
全然タフなので問題ないかと」
「……この沈黙具合でも?」
「……たぶん!」
- 31 名前:名無し客:2010/07/31(土) 01:16:49
- 非コミューズなら一通さんとか橋姫さんも名誉部員の資格持ちでは。
- 32 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/07/31(土) 13:58:58
-
じゃあ追加で。
……あの白髪さん、ちゃっかりツレがいたような気がするけどね!
まあ、精神的に貴ぞ――じゃない、非コミュならOKだ!
- 33 名前:山中さわ子 ◆2/lNSawAko :2010/07/31(土) 15:25:23
- >>7でハーディガーディ弾いてたペイジ御大がディスられてる、って聞いて、やってきましたー。
深森螺旋(カルパチアンフォレスト)!
……ってことでいいの? ノリとしては。
ま、スレ立てお疲れさま、ってことで。
Shiningといえば、こっちはスウェーデンのデプレブラックなんだけどね。
- 34 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/07/31(土) 16:09:23
-
「なんかノリが先輩に類似したヒトが……だ、誰!?」
「教師ですよ」
「この魔闘気(オーラ)で!?」
「この魔闘気(メタル)で。言ったでしょうが――あんたの考え方は未だ狭量だと! あんたはいっぺん
初期のムーグ使いの演奏でも聴き散らしてこい!」
「それ問題はムーグの部分じゃないですよね!?」
「ともあれお久し振りです名誉顧問。ノリはそれでカンペキです。ブラック=シャイニングはツッコミ期待
していい部分だったので助かります」
「そのノリが通じちゃう顧問!?」
「だってアンタ……ブラックでシャイニングったら速攻プリブラですよ。ノリはつまりプリキュアですよ」
「先輩。今、プリだけ合ってるからって脊椎反射しましたね、絶対……?」
「んなーこたーない」
- 35 名前:名無し客:2010/07/31(土) 16:21:46
- ツレが居るとか言いだすと、らぎ子を弾かないといけなくなるから
都合悪いよね。
- 36 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/07/31(土) 17:05:14
- >>35
「別にツレがいりゃ裏切り者とは……兄貴もそれ言ったら入室できなくなっちゃ……」
「……」
「……いや、シオやんの気持ちは解りますが」
「先輩」
「なんですか」
「中学生の愛人って需要があるかどうか聞いといて貰――ぅあづ!?」
「今なんて言いましたか」
「いえですから中、」
「だからヒトの話を聞けええェェェェェ! あんたはヒトの兄貴を犯罪者にしてーんですか!?」
「だ、だだだだって! あのスタイルでわたしの趣味と合う人ってそんないませんよ!」
「そんなもんあたしだって同じだァァァァァ! メタラー自体が希少種だってのに!」
「いえあのお兄さんはUSインディー好きの原石――わたしにはそれがわかります!」
「勝手にあんたのフィールドに引き込んでんじゃねええええ! くっ! これか! これがスリノをロキノンに
取り込まれた時のB!読者の気持ちだってことですか!」
- 37 名前:名無し客:2010/07/31(土) 17:13:59
- マオウ:ロリキラー
スキル:ロリ全般に強い
こうですね。
- 38 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/07/31(土) 17:21:22
-
「んむ……あの、先輩?」
「はい?」
「ディプレッシヴブラックとプリミティヴブラックとどう違うんです、コレ」
「前者は後者の改良版です」
「はあ?」
「というか前者は後者を意図的にやった訳です」
「はあ……?」
「更に言うと後者には段階が存在して、その緩やかな進化を経て前者に至ってます」
「……理解するには聴け、と」
「イグザクトリィ」
「拷問だ……」
「なぁに……じきに、すぐに良くなりますよ」
「なろう未来が見えません!」
>>37
「本人の言を信じるなら真逆です」
「……あのお姉さんにグラッと来てないんじゃ、まあ……」
「大陸系マフィアの大ボスみたいな姐御に好かれてたりしますからね」
「大陸系マフィアがこの流れで出てくるのはイヤです……」
「まあ」
「?」
「当の奥方の外見はあんたと殆ど差がなかったりするんですが」
「”!?”」
- 39 名前:名無し客:2010/07/31(土) 18:45:31
- 年齢的には年上だからね
仕方ないね
- 40 名前:名無し客:2010/07/31(土) 18:47:56
- 美人で強くて気立てもいいとか勝ち目無いんじゃ……。
あ、吉田兄弟はアリですか。
- 41 名前:名無し客:2010/07/31(土) 19:04:17
- しんぷはちっくまぐねっと
まで読んだ
- 42 名前:名無し客:2010/07/31(土) 19:33:01
- 趣味が同じという一点で潜り込むんですね
- 43 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/01(日) 13:29:40
-
「お前はまーだ、生きている!」
「……ド昼間から元気ですねせんぱい。すごいなー全然憧れないなー」
「副詞が動詞に掛かってねーってかタンクがカラでも元気出さないとツブれますし」
「その選択肢がラオウってとこに先輩を感じますね」
>>39
「お兄さんより……その、わたしと同じくらいに見える人が?」
「ええ、まあ」
「……」
「はっ! もしやビックリ人間大賞とかでテレビに」
「出たことねーですよ」
>>40
「美人――」
「――わたしは美人ですか」
「いっぺん”美人”の意味辞書で引いてきなさいあんた」
「サックリと後輩のスタイルを否定する先輩の傲慢さに感動気味。もうウザいですよ。だるいですよ。
もう何もかもメンドくさいですよ。ドラマのヒロインとかってあれ、美人だから主人公は助けてるんです
よね。そう考えるといかにも生得論的でヒドい話だと思いませんか」
「たった一言から哲学的な人生観に行き着きやがりましたよこの子……」
「ていうか意味解らないハイスペックじゃないですか。美人で気立てがいいまではいいですが、強い
とかどこから出てくるんですか――天に二物備えられといてオマケとばかりに神様がプレゼントした
とかそういうオチなんですか。足なんて飾りなんじゃないんですか。なんでそんな余分な装備ばっか
ハイスペックの機体にくっ付いてくるんですか。メガ粒子砲とファンネル両方装備する必要ないじゃな
いですか。ターンXとか意味解りませんよあれ。むしろファースト以外のガンダムは装備過多だと思う
んですよホントわたし」
「ごめん後輩、あたしはあんたが何を言ってるのか一割も解らない……」
「まじですか……いえ、ですから」
「……どこで割り込みましょうか?」
「あんたに家庭崩壊させられたら笑うに笑えないんですが」
「その時はその時で」
「その時はあんたの命日だ」
「……ま、あたしが割り込めてない時点でその可能性はゼロなんですがね」
>吉田兄弟
「アリでしょ」
「いやないですよ!」
「リスナー的な知名度考えてくださいよ。安藤ウメ子さんはメタル。吉田兄弟もメタルです。敢えて信
じる道を貫く正道は全てメタルに通じるんですよ。最終戦争では全員が揃って叛旗を翻します」
「そんな世界の片隅でレジスタンスが……!」
- 44 名前:名無し客:2010/08/01(日) 14:47:58
- interruptですか。
interceptですか。
the internetですか。
- 45 名前:名無し客:2010/08/01(日) 17:23:58
- 不良ですか?
反体制派ですか?
前衛音楽ですか?
……ただの格好つけですか?
- 46 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/01(日) 21:50:04
- >>41
「そーでもないと思いますけどねえ。コレは単に同じ趣味のが周りにいないからで……」
「コレとか言いましたね今!?」
「他意はないですよご同輩。メタラー――もとい、同類として言ってるだけです。さっさとカタギとは違
うと認めた方がラクになりますよ」
「同類扱いされました! イヤです! ヤメてください! メタラーが伝染ります! っは!?」
「あ。ごめん足が自然な軌道で床を滑って膝裏を刈り取る足払いを」
「狙い過ぎてる! っつう……い、痛い! マジで痛いこれ! 息ができない!」
「タっフだなあ。まーほら、ウチのスキルって基本力使わずに致命傷与えるのが本質なんで」
「その本質をどうしてわたしに!?」
「普段あたしが姉上に仕掛けられてるからです」
「それただの鬱憤晴らしです!」
「あんたがカタギじゃないのは間違いないわけですが」
「ちょ……は、話を反らした……っ!」
「……あー、でもどうだろ。あたしと会う前の兄貴は知らないしなあ。今もカオ会わせてない時のあの
人は知らないし。案外色々あったのかも」
「色々も何も、あの家族の顔触れで色々ない方がおかしいですよ」
「ん、そういえばフィーちゃんには会いましたっけ」
「肌の黒い子?」
「いえ。逆。真っ白い方。そっちも美人だけど、こっちはなんだろ――ああ、これ」
「携帯――って、誰ですかコレ」
「だからマイ妹。ドイツ人。エーフィ・クロエ・ハウサー。中学生」
「い、妹……どっかのモデルの隠し撮りとか合成画像とかフォトショでイジったとかの類でなくて?」
「そんな手間掛けてこんな画像持ち歩く意味解りません。姉妹で取った写真ですよ」
「こ、こんな身近に……先輩の妹さんに天使か女神の類が……やっぱ空から落ちてきたんですか」
「あんたの発想は古い上に狂っててスゴいステキです」
「箱詰めにされて郵送されてきたんですか!?」
「言ってねえ!? 何それ猟奇!」
「……ていうか、凄いなあ。凄いなあミドルネームいいなあ」
「そこかよ」
「え……日本人にないと憧れませんか? カギトリ”なんたら”シオみたいな」
「微妙……」
「で、この子もあのお兄さんと暮らしてる訳ですか」
「一番最初に暮らしてたのがこの子ですよ。あたしらはオマケ」
「? あ、リアル兄妹?」
「いえ、兄貴もフィーちゃんクラスの造型では……数年前から二人で暮らしてたんですよ」
「へー……数年前?」
「ええ」
「先輩の妹ですよね」
「そうですけど」
「……この子、数年前って何歳です?」
「……十歳くらい?」
「世間的に見て……それはちょっと……」
「いやいやいやいや! あんたはまた妙な想像してるから! そういうのじゃないから! ただ」
「ただ?」
「偶に深い関係を臭わせる発言がサラッと妹から毀れる事に戸惑うことのあるあたし!」
「それアウトじゃないですか!?」
>>42
「それが可能ならあたしが既にやっている!」
「先輩!?」
- 47 名前:名無し客:2010/08/01(日) 22:33:55
- アウトな人の集いだったのか、なるほど。
- 48 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/02(月) 18:49:13
- >>44-45
「格好付ける為に音楽聴くってどうやったらできるの……」
「言っちゃった……」
「だってあんた、あたしは隠れて聴くしかなかったってか隠れて聴くしかないじゃないですか。ナメてんですよクラスの連中。
「どんな音楽でも聴くよー」っつってるクセにちょっと理解の閾値越えたら異端者扱いですよ。高校ではもうあんな悲劇を繰
り返さないとあたしは決めた……!」
「そんなネガティヴな高校デビュー話を聞かされても!」
「ていうか違うんですよ。根本的にこの手の質問者はカン違いしてんですよ。そういう音楽しか聴けない人間がいるってこと
を解ってくれてないんですよ。”オタクになった?” 違うねッ! オタクってのは生まれ付いてそうなってるモノなんだッ!」
「……あの、先輩、ごめんその話の展開なんか見えてきてるんだけど」
「いいや言うねッ! この際だから言うッ! 例えば音楽ってのは――そう、ファッションセンスと一緒なんですよ!」
「あの……いえだから、はあ」
「無頓着な人は無頓着でしょう。まぁ色々理由はありますが、基本的にこのへんは社会的な相互作用で決定付けられる性
質です」
「素質じゃなくて……ですか?」
「性質。生まれ付いてのもんですよ。あんた兄貴見て服装、なんか地味だと思いませんでしたか」
「……まあ、でもカオはモロ好み、じゃなくて、その、良かったし……」
「あんたは即物的すぎます。……いえですから、あれでナリもう少し正せばもっと良くなるってのはあたしらから見ても歴然
としてるワケじゃないですか。シャツとジーンズも上下の組み合わせ意識するだけで大分違うし」
「それは――」
「やらないんですよ。やろうともしないんですよ。ぶっちゃけ興味がないんですよあの人」
「……それって単に服装の趣味ってことじゃないですか」
「あたしらならそう思います。いえ、ていうかあたしらなら外面意識するでしょう」
「まあ」
「できないんですよあの人」
「……えぇ……と」
「概して他人の目に映る自分がどうでもいいと思ってんです。……フツーなら、他人の目に映ってる自分が自分だと思いま
せんか」
「まあ、自分なんて探してもどこにも転がってませんし」
「あのヒトは自分の中にしか自分が転がってないんです。なので、重要なのはパートナーと家族だけ。あれであのヒト超セ
カイ系ですよ。最近の普段はもう奥さんのことしか考えてなくて妹涙目ですよ。ツイッターやらせたらTLが一人にしか向い
てない日記状態ですよ」
「先輩がお兄さんに色々溜め込んでる事はわかりましたけど……音楽は?」
「えー」
「ほら。例えばシオやん、大所帯のアイドルグループの歌とか聴きたいと思えますか」
「スピーカーに水ぶっ掛けたくなりますよね」
「あたしは鉄パイプ叩き込みたいです。でもいつからそうでした?」
「……割と最初から?」
「ですよねー。……ぶっちゃけまあ、あたしらはいつからオタクになったか解らないんですよ。気付いたらメタリカに愛情注
いでたしモタヘ聴いて萌え転がってたワケですから」
「いえいえいえいえ! ですからメタラーは先輩だけ!」
「フガジのサイトにメールオーダーでリマスターCD取り寄せるような小学生も少ないと思いますが」
「んっんー、なんのことですかねぇ」
「なんのことでしょうね」
- 49 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/02(月) 18:53:59
- >>48
「例えばシオやん、大所帯のアイドルグループの歌とか聴きたいと思えますか?」
「あ、スピーカーに水ぶっ掛けたくなりますよね」
「あたしは鉄パイプ叩き込みたいです。でもいつからそうでした?」
「……割と最初から?」
「ですよねー。……ぶっちゃけまあ、あたしらはいつからオタクになったか解らないんですよ。気付いたらメタリカに愛情注い
でたしモタヘ聴いて萌え転がってたワケですから」
「いえいえいえいえ! ですからメタラーは先輩だけ!」
「フガジのサイトにメールオーダーでリマスターCD取り寄せるような小学生も少ないと思いますが」
「んっんー、なんのことですかねぇ」
「なんのことでしょうね」
「……まあ、でも言いたい事は解りましたよ。解りたくありませんけど解っちゃいましたよ。アレですよね。先輩はメタラーって
生物(ナマモノ)ってことですよね」
「今不穏なルビの気配を感じ取るあたし」
「そんなことはないよと首を振るわたし。えと、でも先輩?」
「はい?」
「思想込みの音楽ってどうなんですか。白人優位主義とか歌詞にモロに出てたりすると「うわー」ってなっちゃいません?」
「歌詞なんて気にしなきゃ――ごめん嘘。あたしはその手の聴かないですし、聴いてもジョークだと思ってますよ。ってか、
我が家ではゼノフォビアとレイシストは十字架に括り付けて火ィ付けて焼き払うのが決まりなので。人種差別主義者は去れ。
ごめん間違えた、死ね、じゃなくて、果てろ」
「そ、それはそれで……」
「最近どーも我が家は炎に縁があるので。でなくて、音楽と思想を切り離して聴けないのってどうかと思うんですよ。だって
それ、シェイクスピアの思想背景が気に食わないからシェイクスピアの才能が台無しになる、ってことはないでしょう。ワー
グナーがニーチェ曲解してゲルマン優位のレイシスト気取ってたからってワーグナー聴く人全員が差別主義者だとか考え
ます? それがちょっとばかしアホすぎるじゃないですか。マイスタージンガーにしたって、語ってる内容わかんなきゃただ
の大仰なオペラですよあんなの」
「同感ですけど…」
「死んでるじゃないですか、ワーグナーもシェイクスピアも」
「まあそりゃ」
「遠い人を他人事に感じるのって人間のデフォルト機能ですよ。歴史上の人物が美化されるのは自然だもん。ジョニー・レ
ベルが白人からしか支持されてないのって、要はそういうことじゃないんですか?」
「っ、また極端な例を……万人向けにしてみようって気配さえわかんねーんですかあんたは」
- 50 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2010/08/02(月) 21:29:18
ここでゲームミュージックなんかは如何かと聴いてみる。
世間一般的にはマイナーだけどロック、メタル、テクノ、トランスと幅広く広がってて面白いよ。
出回る数が少なくて中古だと異常に高値ついたりするのが難点だけど。(何
……っと。お邪魔します。
メジャーという名の思考停止にケリを入れるスレと聞いて遊びに来ました。
- 51 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/02(月) 23:11:38
-
「あー……トランスだとトムミドルトンばりの強烈なのとかありますよね」
「ソーラーフィールズとか北欧だとゲーム音楽に使われてるっぽいですからね。ドイツの方だ
とマンフレッド・リンズナーさんとか?」
「濃いですなオイ」
「ゲーム音楽って基本アングラっぽかったりそうでなかったり、振り幅広いですから。わたしは
ま、先輩ほど詳しい訳じゃないですけどね。こっち系のライブで結構音源持ち寄って即興演奏
する人は見掛けますし。……というか、思考停止に蹴り入れるも何も、蹴り込みが強すぎてヤ
クザキック一撃で言論封殺しそうな先輩ならここに一人――……あれ? なんで? このタイ
ミングでツッコミ来るのが普段の先輩では」
「え? え? イヤだなあ後輩さん。あたしはそんなことをする筈がないじゃないですかあ」
「……え? いえ、だから――て、誰ですかこの彼岸ライクな風貌の子! いきなり溶け込ん
でてわたしがツッコミきれてなかったですよ! ヘイ少女! こんな夜更けにこんな学校に潜
り込むのはとても危険だ! 早く火星に帰るといい!」
「いえ……だからそうじゃなくて、まあその」
「姉上です」
「はぁ。メアリ姉さまは道場の方じゃ?」
「いえ、ですから」
「……義姉上様です」
「ええと」
「兄貴の、まあ、その……」
「……」
「かふっ」
「認識が現実の閾値を凌駕して倒れた!?」
- 52 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/02(月) 23:14:35
-
って、書けてるし!
なんかさっきまでどうも規制されてたみたいで。
報告の名無しさんとメンテナーちゃんさんには感謝です。
なので部員二名追加。
……ていうかあれ。姉上様がこんな非カタギ領域に。兄貴ならともかく!
- 53 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/02(月) 23:51:35
-
「……はっ!?」
「おー。気付きましたか後輩。生憎だがドクペはねーぜ――炭酸の抜けたダイエットコーラしかな!」
「あ、無理。それ無理。それを飲み物だって主張できるのは先輩だけです」
「いきなり失礼だなぁオイィィ! 手ぇ出さないって解ったらいきなり強気!?」
「いえそんなことは……わたしもこう、つい今しがたまで何か際どい夢を見ていたような」
「夢じゃないとは思うけど」
「夢なんですよ」
「……いえだから」
「夢」
「……まあ、意図的に視線を天井に反らしてるのはなんか意味があってのことなんだなあと思っておくけど」
「夢――どう見てもわたしとタメくらいにしか見えない美人ライクな子が先輩の姉とか夢以外のなんですか!」
「……ああ。その反応、なんか最近のメア姉みたいだなぁ……」
>>45
・不良=パンク
・反体制=ハードコア
・格好付け=インディーロック
「――こうだね!」
「悪意しか見えない! あたしへの!」
・不良=ロック
・反体制=ハードロック
・格好付け=メタル
「こうでもいいじゃないですか!」
「ブチ殺すぞヒューマン!」
「なんでわたしの時だけ!?」
「……千歩譲り渡しても格好なんか付けられねーから言ってんですがね、あたし達は……三十年以上前のア
メリカだのイギリスだのならともかく」
「アメリカはメタル流行ってるじゃないですか。マストドンとかチャート上位でしょ」
「アレはメタルとして流行ってんじゃないんですよ。暴れたい連中がとりあえず材料として買って聴いてるだけな
んですよ。ぶっちゃけ言うとKORNとかhed(Pe)の代用品なんですよ……」
「元々メタルってそういうもんなんじゃ……」
「それはそうだけど」
「なんだろ。メタルの文脈からじゃなくて、単に場当たり的な解説で説明されるとハラ立つんです」
「出たよ……オタク発言だよ……」
「……あんただってマイブラ聴かずにシューゲがどうの言ってる奴いたらブチ切れたりしないんですか」
「え? えー……ああ、えー……ええ、ええ?」
「話を濁しやがった……!」
- 54 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/03(火) 00:03:15
- >>53
「というかこう……何? なんてーの? メタルは、こう――メタルは!」
「――切実さが必要なんですよ」
「うわ深刻に面倒な発言出た!」
「本当にメタルを必要としている人間だけがメタルを求める事ができる――そう、考えてみれば辻褄が合うんですよ。
どうしてこれだけメタル人口が真の意味で限られているのか……? これは恐らく、約束の地への通行許可証はメ
タルという形で――手に取れない音楽という形でこうして大地にバラ播かれ、そして芽吹きの時を待っているのでは
ないか、と……」
「先輩がなんか違う次元に!」
「いえいえいえ。これはもう啓示ですよ。ヤバいですよ。約束の日、天から鋼鉄のバイクに乗って降り立ったペインキ
ラー=ロブの転生体が世界を核燃料バイクで疾走しながら焼き尽くすんです。メタルを聴いてない人間はロブの超
音波で頭を爆砕されて即死。メタラー以外は車輪にカラダを巻き込まれてその手足を地上にバラ撒き、メタラーが喝
采する中、ロブは世界を一掃する為にバイクを走らせる……お、おおおお降りてきた! なんか予言が!」
「妄想というにもおこがましいですせんぱい!」
「……というかです。メタルがどうのって、先輩のどこに万人向けの要素があると」
「えっ」
「無言で目線を自分の胸部に落とすとか何このイヤガラセ」
「というか、そもそも音楽は――何コレ。デスキャブ?」
「あう。ちょい待ち先輩、メールです」
「……げ。滝那ちゃん」
「誰?」
「いえ、後輩からメールが」
- 55 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/03(火) 00:05:51
- >>54
「……志呼、あんたどこほっつき歩いてんのよ」
「って、おおおおお!? 何このサプライズ! 漫画並に都合のいい展開なんですが!」
「文章だと脈絡切って捨てれば展開なんてAからZまで直通ですよ」
「はいそこの先輩はメタなこと言わない! ……って、あれ、え? なんで?」
「なんでも何も。……あんたが稽古に来ないから私が蝉丸のヤツにガチャガチャ言われてんの。ツラ出す気もない
わけ?」
「まったくありません! ……だってそんな、おかしいですよわたし達。なんでケンカの訓練やらされなきゃいけない
んですか。意味わかんないですよ心身の鍛錬とか。どこをどうやったらそれで家の為とか結び付くかサッパリで」
「ンなもんわたしだって知らないし興味もないし解ってても理解するつもりもないっての。……それでも面倒な連中
黙らすにはガキらしく――、誰、そっち」
「……そいつぁあたしのセリフですよちびっ子。迂闊にこんなとこに寄り付くとその綺麗な顔を吹っ飛ばしてやるぜ」
「……」
「いえ、今のはネタ――あ、あれ? 知らない?」
「……あんた、私と初対面?」
「は? あ、うん。初対面……でないとおかしくない?」
「……」
「――そ。ま、当然か。ごめん私の勘違い。忘れて」
「は、はあ。……誰です後輩、この冷めた目線のクールガール。新キャラ出るような展開ではなかった筈ですが」
「後輩の後輩ですよ。学校別なんで普段はあんまり会わないけど」
「へー」
「ちなみにリアル巫女さん」
「まじか」
「……余計なこと言うな、ウザい。あんたも似たようなもんでしょうが」
「それはそれ。……あ、丁度いいか。ね、滝那ちゃん。少し質問」
「質問って……何、急に」
「いえね、こう、音楽と思想背景について雑談してたんですが」
「何ヒマなことやってんのあんた……」
「うん、でも滝那ちゃん、結構マイナーな音楽知ってるじゃない」
「マイナーかどうかなんて気にしたことないっての」
「……なんか今、この子サラッとすげーこと口にしましたよ……?」
「そんなことは……えと、どんなの好きだったっけ」
「はぁ? ……なんでそんなの気にしてんの」
「え。いえ、だ、ダメ?」
「……ハンス・ジマーとかクレイグ・アームストロングとか。ジェームズ・ニュートン・ハワード、リゲティ、クロノスカル
テット。――で、こんなのどうでも良くない?」
「うわぁ……ド真性……」
「真性?」
「や、だって滝那ちゃんもオタクでしょ?」
「……あんたは何、出会い頭に斬り伏せられたいの」
「ウェーイト! いえ、純然たる質問です。大丈夫、わたしも先輩もオタク具合は自覚してる人種だから。一人や二
人増えても気にしないから」
「……」
「ま、座って座って」
「あのさ」
「ん?」
「……あんた、なんでそんなオタクがどうのって気にしてんの?」
「へ?」
「どうでもいいじゃないそんなの。ただの趣味でしょ」
「……ちょ、後輩」
「な、ななななんですか先輩」
「このスレの空気を爆砕しかねないですよこの子! 誰このハイスペック義体呼んだの!」
「知りませんよ! わたしもこの反応は予想外!」
「ヤバいってこの子……! あたし達と同類と見せ掛けて、実は素で次元の違うって類のイキモノですよ! タフ
さが違う! あたしらの繊細なガラスハートとは違う……ド凶悪なメタルハート!」
「……で。そろそろ私はキレてもいいわけ?」
「やめて! 収拾が付かなくなるだけです!」
- 56 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/03(火) 00:29:25
-
「ちなみにせんぱい」
「んー? 何?」
「ここの部長と副部長ってどんな人なんですか」
「あたしの百倍程度非コミュスキルに長けた超人どもです。迂闊に近付くとやべーぜ」
「……せんぱいの百倍って、ウルトラマン級の偽善者でもコミュニケーション不可ですよね」
「よせやい、照れるぜ」
「褒めてない……!」
>>55
「ええと……滝那ちゃん? うん、タッキーナ、質問が」
「その呼び方止めろ。なんでか解んないけど凄いウザい。……何よ」
「あれも正しいこれも正しいって、それじゃ自分の主張は?」
「しないってのそんな面倒なこと。鬱陶しい」
「……タフだなぁ。なんで?」
「カチ合う相手はスルーした方がいい。主張があろうがなかろうが、そんなのの正しさを決めるのはどこかの誰かじゃ
なくて、どこかもここも含めた全員。どの株が当たりか外れか見極められるなら、預言者か占い師にでもなった方が
楽しめるんじゃない?」
「……スルーしてた地平から攻撃されることもある訳だけど」
「だから何? 攻撃が深刻なら叩き潰せばいい――どうするかはそいつら次第。どうにかなる事とならないことはある
けど、それはそれだけ。ワーグナーだっけ――あれだってユダヤ人から嫌われてんのは有名じゃない。それは当然。
ヒトラーのことを忘れろとか平気で言えるって方が私には理解できない。許せないもんは許せないって、こんなの当
たり前でしょ。許す必要がないことだってこの世には幾らだって転がってんのよ。私達がどう足掻いたところで私達
のものじゃない歴史だの時間だのその経過だのを操作するなんて無理。こういう聴き方が正しいとか押し付けたら
逆の意味で差別してんのと一緒だし。頭痛のしそうな連中否定しようとして自分が脳ミソスポンジな発言するとか、
そんなの冗談の極み」
「きっつい相対主義だなあ……誰でも認めるって、誰も認めてないのと一緒ですぜ」
「それも違う。認めるのも認めないのも都合で使い分けるべきってこと――楽しめるように楽しめばいいじゃない、そ
んなの。切実だろうが切実でなかろうがどっちでもいい――ジャマされなきゃそれでいいってこと」
「理解されなくても?」
「理解されたくて音楽聴くの? あんたそれ、マジで言ってる?」
「ごめん流石にそれは冗談です。でも本気で好きかどうかは割合重要じゃない? 好きでもないのに時間掛けてど
うすんのって思うけど」
「……バカみたい。ホントに切実かどうかなんて当人にもわからないじゃない」
「なんで?」
「切実だと信じ込んでるヤツと、ホントにそれしか頼れないヤツを区別できるとでも思うの? そんなの自分にだって
わかんないでしょ。最終――それを分けるのは周りのフレームってだけ。切実だと他人に見えてるなら、ま、切実な
んじゃないの」
「うわ――ちょっ、マジでタフですよこの子! 人間スペック高すぎる!」
「たっきー。でも現にそういうサークルがあるんだよ。主張あるき、みたいな音楽って」
「だからその呼び方止めてって。……切実だと思い込んでた方が楽しめることがあるってだけじゃない、それ?」
「? ごめん。なんかわかんない」
「周りと空気を共有すること自体が楽しいってヤツ――音楽の元々の性質の一つでしょ。好きだと思い込んで好き
になる。好きだって思い込んでる連中がいて、そいつらと一緒にいるのが楽しいから好き。その二つを区別する必
要があるの? ハタから見たら同じサークルにいるヤツなんて全部ひとくたにして『一緒』に決まってんでしょ。主張
なんて精々がそんなもん――宮廷音楽だった頃の音楽なんて、貴族が自分のステータス顕示の為に演奏家集め
るのが主眼だったワケじゃない」
- 57 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/03(火) 00:30:48
- >>56
「集まる為にその音楽を好きになるってこと?」
「――大体、”好き”なんて感覚が曖昧。どこをどうしたら『好き』だってのよ。どこからが『本当に好き』だって言えて
んのかも解らないのに――費やすコストを考えたら、どんな理屈を絡めようが『好きって分類』されてれば好きって
こと。映画のスコアなんて全部そうじゃない。鳴らしてた方が盛り上がるから鳴らすだけ。場面に合うから鳴らすだ
け。その方が気持ちいいから。格好いいと思われるってのは、単にそれだけのこと」
「やー。でもさ。ロッキーのテーマとか燃えるから鳴らしてるけど、ホラー映画とかはこう、空間の配置をですね」
「技術論の立場じゃ何言っても同じ。燃えだとか萌えだとか言ってるけど、そんなの全部一緒でしょ。ハンニバル・レ
クターが萌えるとかジョン・ウーの二丁拳銃が燃えるとか、それって要はその様式を見た相手の感情をどれだけ動
かせるかってだけなんだから。崇高なフリした映画を楽しんでるヤツは、あるかどうかも解らない”崇高さ”を楽しん
でるの。別にそれが悪いとか悪くないとかは誰が決めることでもない」
「……レクター萌えはなんか違うと思うよ、滝那ちゃん」
「……。喩えよ喩え」
「喩えで流せるレベルじゃなかったよ、今の……」
「ああもううっさい! とにかく、主張だろうがなんだろうが、あれば便利ならそれでいいの――別の誰にどう思われ
るかさえ覚悟してれば、それで」
「……そりゃ強者の理論ですなぁ。ごめんたっきー。あたしにはそれ解んない」
「解って貰いたくもないから安心して。理解の強要とかゲスすぎて考えらんない」
「でもさ、怖くない? 別の人たちの意見があって自分の意見があるわけでしょ? 相手を否定して否定され返され
たりしたら、自分の中では大切な価値が壊れちゃう、っていうか」
「大切な価値なら壊れないでしょ。バカ?」
「っ! な、何今の発言! 眩し過ぎる! どんな強度の精神ですか! やばいこの子、フィーちゃんの同類だ!」
「……フィー……? 今、あんた」
「え? ああいえ、こっちの話です。……つまりアレですか。たっきーは自分の意見さえ自分で納得できればそれで
OKだと。映画評論家とかレビュアーの発言とか気にならないタイプ?」
「他人の評判とかどうでもいい。役に立つとこだけ摘んで自分の中に加えてけば充分じゃない」
「いえでも滝那ちゃん。こう、敬意とかは――」
「敬意なんて口に出すもんじゃない。カタチなんてないんだし」
「……それは、まあ」
「行動で示せ、でしょ。トラックメーカーが元ネタ隠すとか今だと冗談みたいなもんじゃない」
「それはまあ、一概にそうは言えないけど……持ってきたネタで自己主張するのが盗人猛々しいって意識がある人
もいましたしね。違法な手段で作品は作れない、っつーか」
「……ああ、そこまでは知らないけど」
「う。色々な意味でアッサリしてんなあ、この子……でもさ」
「理解して貰えなかったら? 止む無く自分の内側晒すことがあって、それで理解して貰えないなら?」
「そんなのは――それだけじゃない」
「は?」
「……だから。そんな相手と話す必要はないって、それだけでしょ。その相手と会話が通じる可能性を探る? バカ
でしょそれ。最初に会話が通じない相手なら、本質的に会話が通じる可能性はゼロに決まってんじゃない。最初の
本心で意見が通じない相手に意見を届かせるのは無理だし無意味。好きな話だの映画だのに無理解な意見を捲く
し立てられたりしたらそれこそウザいだけ。……無理解な意見垂れ流されたらアタマに来るんじゃないの?」
「や、だって相手と自分は違うって……」
「違うから。だから諭してみようが説明してみようがそいつはホントに理解する気なんてない――っていうか、できや
しないってこと言ってんの。どっちが優れてるとかどっちの理解が正しいとかじゃない。違う理解しかもってないんだ
から、そんなの当たり前。理解できない他人ってのは、理解できない人間ってこと。わざわざコスト支払って理解し
ようとするとかアタマ悪すぎ」
「攻撃されてもどうでもいい、と?」
「攻撃できるお目出度さをまずは儚んでやるべきなんじゃない?」
「……うわ。ごめん。あたしそこまで強くないわ」
- 58 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/03(火) 00:38:41
-
「まあアレです。たっきーにはあたしから勲章代わりにバニラコーラを進呈しましょう」
「……何よそれ――っていうか何コレ。飲み物?」
「その疑問系はあらゆる意味で正しいと言っておく!」
「……あ、そ」
「kindness always expects compensation in kind」
「は……なんか言いました、先輩?」
「いいえ何も」
「……そういうのがウザいから、私はこういうのイヤなの」
「なるほど。うん、よし、アレです」
「あれ?」
「たっきーはもうカンペキにここの部員だな!」
「はぁ……? あんた、何言って――」
「まずは固めの杯代わりにサバスを一曲!」
「……志呼。なんなのこいつ」
「うんごめん滝那ちゃん。言いたい事は解るけどスペックは滝那ちゃん並に高いからヘタにケンカ売らないで。
巻き込まれると一般人に一番近いわたしが真っ先にツブれる可能性しか見えない」
- 59 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2010/08/03(火) 01:05:57
- >>51
……あ、あれ? ちょっと目を離したらいきなりぶっ倒れてた。
大丈夫? 暑気当たりでもした?(汗
そだね、んーと。
有名どころだとサイヴァリア、同人だとSuguriがトランス系のBGM。
サイヴァリアはダウナー系がメイン、Suguriはアッパータイプの曲が多め。
テクノ系はガレッガやCAVEのSTG。実は大往生の作曲もガレッガの人が一部やってる。
ロック、メタルはメガテンとサンダーフォースが比較的メジャーだね。
特に九十九氏はゲームミュージック界のワーグナー。異論は認める。
で、うちの原典だと……む、分類しづらいな。
雰囲気がオリエンタル系ではあるけど和楽器ほとんど使わない人だし。
この辺は調べて聴いちゃった方が分かり易いかもね。
- 60 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/03(火) 01:32:49
- >>59
「当たったというか……こう、なんか位相の違う現実を目の当たりに……」
「……まあ、正常な反応です。が、あー。テクノじゃなくてトランス。この音は結構デジャヴってて聴き易いです」
「そういう意味じゃトランスのが敷居低いですよね。テクノは実験傾向高いし」
「それもある意味偏見なんだけど……SUGURI……あ、この板にいる人でしたよね」
「板ってメタですよね先輩」
「今更何を。ちなみに格ゲーのゲーム音楽も結構有名なコンポーザーいるみたいです」
「……有名っていうと、ドラクエとかFFとかどうなんですか。チルSQとかFFネタでしたけど」
「すぎやま先生は有名すぎてちょっと困っちゃいますね。FFも同じ。ちなみにこの手のサントラだと”メタル系、
ロック系”って分類を知っとかないと探す時大変っぽいです」
「プログレは?」
「大半なので探すまでもなし!」
「……てことは、一応探したんだ……」
「あと姉上の方の原点だと、ぶっちゃけ探すとかのレベルじゃねーんですよね。原点の音楽をどうアレンジする
か、に主眼が置かれてるみたいで、契機があればそれがリゾーム化するって感じの全体があるので。……ま
あ、あれだけネタ抱え込める例は正直例を見ないので解らないでもないですが。多分音楽への視点が全く別
んとこにあるんだと思ってます」
「オリエンタルな音楽ってだけだと割とあるんですけどね……いっそのことゲーム音楽で一覧でも作ってみる
とかどうなんですか」
「……それ、もっと詳しい人に任せた方がいいと思います。ていうか何気に姉上が詳しすぎて驚くあたし」
「見た目的にはテクノな人なのに」
「実情知ってるあたしからすりゃ雅楽の人ですよ」
「が……雅楽……?」
「メア姉並に刀に通じてる人をあたしは初めて見ました」
「ゲーム音楽から刀ですか!?」
- 61 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2010/08/03(火) 01:55:47
- あ、雅楽なら東儀秀樹さんマジおすすめ。
ガチの雅楽出身で現代音楽やってる人だよ。
篳篥の可能性が見えてくる。ここまでかっこいい音出せるんだー、って思った。
http://www.youtube.com/watch?v=NWKpifXKmx0&feature=related
あ、分類しづらいのは神主の話だね>原典。アレンジはそれこそその人次第で幾らでも。
それこそ雅楽アレンジからピアノソロアレンジまであるから追っかけようとしたら死ぬよ(何
だから、んー。幸い視聴曲あげてる人多いからね。聴いてみて気に入ったらその人を追う、って程度で。
刀は、まあ、自分で振り回してるし?
その辺をきちんと知っておくのは武術家の鍛った人への礼儀っていうか。
刀の癖や性質も知らずに打ち合うとあっさり折れちゃうしね。
- 62 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2010/08/03(火) 01:59:27
余談だけど神主はセルフアレンジもよくやってるね。
CDにゲーム中の曲が収録された時はびっくりするくらい変わってることもある。
私の曲もゲームのとCDのとで雰囲気がけっこう違ってるから面白いよ。
さて、いい時間だしこの辺で。
お邪魔しましたー。
あ、うちの旦那様には「用事終わったからもうすぐ戻る」って伝えてねー。
それじゃ。
- 63 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/03(火) 02:13:19
-
東儀家……て、ガチじゃねーすかこの人!
こないだの天地雅楽もでしたけど、雅楽の人って世襲的に継承されてることが多いんですよね。
とはいえ、この人も範囲広いなあ。
基本的に雅楽は空間を意識する音楽なので、この手のアレンジは相当巧くやらないといけないん
ですが、どっちも流石にテクニシャンですね。ジャズの系譜ってとこも共通してるかも。
なので、こういう聴き易いアレンジだと逆に海外でやられてることが多いんですが、流石に日本人
のセンスでしっかりやってくれると相当なモンに仕上がりますね。
>分類
いえまあ、あれは……。
……海外から日本にCD買いに来る人とか通販する人もいるみたいですからね。
初音ミクのコンポーザーもそうですけど、全体把握とか不可能って気はひしひしと。
あたしの場合はフラジャイルオンラインさんだけはなんとか知ってる、って程度なんですが。
……って、あれ?
公式サントラとかあったんですか?
- 64 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/03(火) 02:32:48
- >>63
「まあ、メア姉と打ち合える人間がいる方が貴重ですけどね。あたしの発見としては」
「先輩が手も足も出ない時点でその人が人間とはとても……え? 刀って……折れるんですか?」
「折れない刀の方が珍しいですよ。エクスカリバーとか抜いてきます? 探せばどっかの丘にデュランダル
とか転がってるかもしれませんよ」
「……まあ、皮肉は解ります。日本刀ってでもライフルの弾でも斬れるんですし」
「それが某トリビア流れの知識なのかまずは疑いますが、そりゃあくまで”斬りに行った場合”ですよ。固定
された刃物に運動エネルギー叩き込んだら応力使う前にヘシ折れるのがオチです」
「……それ以前に、鉄で出来てんだから折れない訳ないでしょ。人間一人二人ヘボなヤツが斬ったらそれ
だけでヒビが入ることもあるんだし」
「サラッと怖い喩えを! なんか真剣握ってる人が言うとシャレにならない!」
「……」
「偏見よ」
「そうだけど」
「……ま、さっさと帰るわよ。悪いけど今日、九時からウチの方に顔出して貰うから」
「え? ちょ、なんで!?」
「知らない。宗家の石頭が考えてることなんて興味もないし。それにアンタ、去年の会合にツラ出さなかっ
たでしょ。多分それで根に持ってる古株いるんじゃない?」
「ちょちょちょ、ありえないよそれ! それに今年の神在月にはちゃんと!」
「……神在月? あれ。シオやん出雲の人でした?」
「え? いえ、違いますけど」
「……諏訪よ、こいつ」
「? 神無月の代わりに神在月っていうの、出雲ですよね。神様が集まる十月って」
「諏訪だけは別。諏訪の明神が強大すぎたから出雲には来なくていいって伝承があんのよ。……別の話
じゃ、健御名方は特例として出雲行きをやらなくていい、って話になってんの」
「へー……あ、なるほど。考えてみたら、武田さんに滅ぼされるまでは諏訪の豪族って中央から特権扱い
受けてたんでしたっけ?」
「そうそう。――なので滝那ちゃん! 諏訪明神に倣って、わたしも居残りを――」
「だから向こうから来るってんじゃない。私は行かないから。ちゃんとやんのよ」
「え、えぇえぇぇ!? つ、冷たい! それ冷たくないですかこの殺戮巫女! ――あ、なんかこれ新しい!
並びそうにない二つの単語を並べるだけで凄い語感が!」
「……じゃあ、その語感を噛み締めてる間に私はさっさと失礼するわ」
「あああ!? ちょ、待って! 気付いたら先輩のお姉さんも消えてるし!」
「まあ、神出鬼没な人ではあるので……ういす、お伝えはしときます」
- 65 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2010/08/03(火) 02:34:50
- っと、寝る前に。
あれ、前に言わなかったっけ?
神主自身も音楽CD出してるよ。
その中に、ゲーム中の曲が収録されてる。
たぶん今も買えると思うけど……まあ、暇ならチェックしてみても。
オリジナル曲が半端ない破壊力だから。
- 66 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/03(火) 02:44:58
-
あ、いえ。
ゲームCD=サントラ代わりだとばかり。
うわ、だとすると……。
そっち先にチェックしとくべきでした。ゲームと一緒に。
諒解、そっちはなんでかマジでスルーしちゃってたので、探して購入しときます。
- 67 名前:名無し客:2010/08/03(火) 05:57:01
- たっきーが出てきたのは5スレ振りくらいだろうか
- 68 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/03(火) 22:11:26
- >>47
「たっきーはこっち側だと思いますけど」
「本人の前で言わないで下さい、それ……」
「言わないけど」
「うう、まさか五時までボコられるとは思ってませんでした……」
「……何があったんすかアンタは」
「ふ、ふふ……先輩……先輩は乱取り稽古で三時間以上長引かされたことってありますか……?もう、
ないです。滝那ちゃんアレはないですよ。ありえないよ……あんな! あんな嬉々として関節取りに来る
ような子じゃなかったのに!」
「あー。ああ。終いにゃ胴衣直す時間と礼の時間で時間稼いで体力回復しながら次の相手の出方伺うよ
うになるんですよね」
「アッサリ答えられた!?」
「五時間以上同じ相手に半死半生にされ続けたあたしに隙はない!」
「それは隙とか言わない!」
>>67
「で、そのたっきーは? 今日は来ないの?」
「あ、はい。なんか五時からデートだそうで」
「デート」
「にゃろう……早速この部活の教訓破ってやがんのかぁーッ!」
「デートもダメなんですかここ!?」
「ダメじゃないけど! なんか――なんかこう気分的に!」
「いえまあ、映画見に行っただけですよ」
「だからそれがデートだと……」
「でもプレデターズからのB級ハシゴですよ」
「……ごめん。たっきーを疑ったあたしがバカだった!」
「まあ羨ましいことに代わりは……おっと」
「……ま、あの子も美人系でしたからねえ。でも相手、ちゃんと吊り合うんですか? 中坊なんか」
「あ、年上みたいですよ」
「ああ、なるほど」
「なんかオトナの男の人だってもっぱらの噂です」
「へえ。まあ、そんな感じではありますよね」
「まあ、先輩並にたっきーと趣味が合う人って稀ですし」
「あたしは別に……けどあの趣味でその映画ですか。よくまああのお眼鏡に適うような人がいたもんだ
と思えますがね。ウチだと兄貴くらいしかB級趣味でサントラマニアっていませんよ」
「ああ、お兄さんが」
「ええ、兄貴が」
「……」
「……」
「ええと」
「いえ、ないですよ」
「まだ何も言ってません」
「いえいえいえいえ。ないから。そんな都合良く修羅な展開はないですから」
「だからまだ何も言ってませんってば」
- 69 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/03(火) 22:16:05
-
http://www.youtube.com/watch?v=2jCd-KTTR_I
CD自体は前に紹介しましたけど、ヘヴシャのPVを。
恐らくHSBのPVでは最高傑作だと思います。
スウェーデンのアニメーターが作ったアニメPVです。が、もしかしたら作品そのものよりデキが
いいんじゃないかと思ってます。
単純にアニメ作品として見ても今年見たアニメの中では確実に上位かな。
コレ見てからはこの曲ばっかりリピートするようになってました。
- 70 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/03(火) 22:41:26
-
http://www.myspace.com/iondissonance
そろそろ国内盤含めて世界同時発売のアイオンディソナンス新譜。
DEPとかクリプとかビニーズ系の、とか言えば多分解る人には解るんですが、DEPをもっと
アングラサイドに落とし込んでオーキッドとかその辺のハードコアテイスト塗した音みたいな
ところがあって、結構好きです。
リズムパターン変えまくって突撃してくのは初期DEP的なので、デジャヴ感じる人は結構
いたりするのかも。ちなみにこのアルバムは全部が八弦で演奏されてるっぽいです。なの
でとは言いませんが、メシュガテイストもちょっとあったり。
宣伝は割と大仰ですが、なんだかんだで聴き易いのでいいかもですよ。
国内盤には恒例と言えば恒例のボートラ付き。必要なのかホントに。
ジャケは騙し絵っぽくて割と好きかも……違うか。
- 71 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/03(火) 22:54:19
-
http://www.nuclearblast.de/splash/blindguardian/index.html
説明不要。
もう海外だと出てるとこは出てたりも。
相変わらずブラガであってブラガでしかなく、つまりブラガーは買ってしまうだろうメタルドラッグ。
Imaginations From The Other SideとかNightfall In Middle-Earthを超える! とかだったらまあ
凄いんですが、聴く限りいつものブラガであって、聴き通さないと理解できそうにないです。ああも
うそんなにブラガ。
ところでブラガを知らない人にはこう説明するといいと思うんですがいかが。
「指輪とかシルマリルとかエターナルチャンピオンとかドラゴンランスをネタにしたメタルですよ」
……ダメか!
まあメタル家族はご家庭で熱唱しましょう。
ご近所からの遠い目線は必死。
- 72 名前:名無し客:2010/08/03(火) 22:57:16
- エルフ語のメタルなんですね?
わかります。
- 73 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/03(火) 23:06:24
-
え。合ってる。
……というのは流石に違うのだけど。
http://www.youtube.com/watch?v=2C9BJqSwpXY
http://www.youtube.com/watch?v=RqXtjFbsjjg
メンバー絶賛の自主制作PVがあったんですけどね。
うーん、上のだったかなぁ。
正直300には合わないと思います。ていうか300ならモノリスデスカルトで。
- 74 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/04(水) 00:11:11
-
http://www.myspace.com/elephant9theband
・Elephant9 / Walk The Nile
プログレファン向けその……幾つ目だっけ。
正確にはマスロッカー、ポストロッカー(タフなの大丈夫な人向け)向けでもありつつ、リズムマニアには
打って付け。70年代テイストなフリージャズプログレでありながらタフなタイコ回しは実に現代的。ベース
はモタヘばりに鳴り捲ってて、リズム隊なんか聴いてるとロザリオスっつかバックジャムトニックみたいな
鮮烈さすら感じます。前作よりも更にスモーキーに。更にマスロック的に。
ただまあ、マスっても例えばドンキャバっぽいっちゃぽいのですが、バトルスとかスリーピングピープル
みたいなリズム重視と言うより、ソフトマシーンとかあのへんのプログレちっくな熱さがとてもステキ。ジャ
ジーな初期プログレから煙抜いて健康体にしたらこんなん出来ました、な北欧ジャズの逸品であります。
- 75 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/04(水) 00:31:03
-
http://www.myspace.com/bennjordan
http://www.youtube.com/watch?v=4aq9YGCsdSE
丁度姉上にトランスの話題持ち込んで貰ったので。
メリハリの効いたブレイクコアですね。……ごめんトランスではないのです。
でもまあ、トランスコアですらないガチなブレイクコアではありますが、曲によってはROVOばりに
トランシーだったりするので、そっちが好きな人にもイケるのでは……強引かなあ。65DOSとか好き
な人にはこのブレイクコアテイストとかウケそうですけど。あとオービタル好きな人とか。
どうでもいいけどこのカッチリした展開はメタラーにも楽しいんですが他のメタラーにも意見聞いて
みたいとこではあります。
ともあれ、この酩酊感重視のリズムはトリップに持って来いかな。
姉上のとこで言うと……あれですよ。
ほらあのボスの部屋分ける兎さん。
ハードだと残機をガリガリ削ってくれるあんちくしょう。あんなテイスト。
- 76 名前:名無し客:2010/08/04(水) 19:15:02
- >神父のツイッター
嫁のストーキングの経過を逐一書いていく訳ですね
- 77 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/04(水) 21:05:06
-
「え。その地獄をどこで知りましたか」
「事実!?」
- 78 名前:名無しタイムライン:2010/08/04(水) 22:04:18
- >>77
やっぱりそうだと思ってたんだ RT@miharu*** え。その地獄をどこで知りましたか
5分前 Tweenから
それ言うと消されるって! RT@nanashi*** やっぱりそうだと思ってたんだ RT@miharu*** え。その地獄をどこで知りましたか
4分前 movatwitterから
え、まじ?あれ都市伝説だろ? RT@nameless*** それ言うと消されるって! RT@nanashi*** やっぱりそうだと思ってたんだ
3分前 Tweenから
ただ その部室からは 毎夜毎晩 銃声にも似た擬音が 聞こえるとか聞こえないとか お前も猫にしてやろうか RT@nanashi***え、まじ?あれ都市伝説だろ?
20秒以内前 TwitBirdから
- 79 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/04(水) 22:46:02
- >>78
「怖! なにこれついったやってましたっけせんぱい!」
「いえまあ一応……」
「銃声とか知らないんですが!」
「いえまあ一応……一応……」
「ああ。あとこんなのが」
■
il 妹紅ー。
約10秒以内前 movatwitterから
miharu ちょ
約10秒以内前 webから
mary ミハル、三十秒以内に玄関に出ないと三途の川に出しますが。
約10秒以内前 movatwitterから
il 妹紅の手料理なら全て最高な訳だが。
約20秒以内前 movatwitterから
mary 夕食なら私が……。
約1分前 movatwitterから
il そういえば妹紅に筍ご飯とか作って貰おうとしてたんだっけ。
約3分前 movatwitterから
il 妹紅は紅茶とか好きだったっけ。
約6分前 movatwitterから
il 妹紅は名産水とか飲み飽きてそうなんだよなぁ。
約7分前 movatwitterから
evi_c_h 気に掛けて貰えない妹から連絡。ミネラルウォーターをお願いしたいな。
約8分前 webから
il 妹紅ってでもどんなの好きだったっけ。
約8分前 movatwitterから
il 妹紅にドーナツとかどうだろう。
約9分前 movatwitterから
il 駅到着なう。
約10分前 movatwitterから
miharu ちょ
約10分前 webから
mary ミハル、これから道場に行くので用意しておいてください。
約10分前 movatwitterから
mary
約10分前 movatwitterから
mary
約10分前 movatwitterから
mary
約10分前 movatwitterから
mary
約11分前 movatwitterから
mary
約11分前 movatwitterから
mary
約11分前 movatwitterから
kou 嫁依存も大概にせんか、たわけ。
約12分前 webから
evi_c_h 我が家の兄の心配性が異常な件について。
約12分前 webから
il 心配になってきた。
約14分前 movatwitterから
il やっぱ呼びに行くべきだろこれ。
約14分前 movatwitterから
il 妹紅の帰り待ちなう。
約15分前 movatwitterから
il もこうーもこもこうーもこもこーもーこーもーこーもーこここーもーこーもこもこもこもこもこもこうー
約16分前 movatwitterから
il 妹紅の部屋の前なう。
約17分前 movatwitterから
mary アイスコーヒーなら私が作っておきますけど……。
約19分前 movatwitterから
il 妹紅用に苦味抑えたアイスコーヒー作ってみた。
約20分前 movatwitterから
il やべえ、妹紅にどんな映画見たいか聞くの忘れた。
約23分前 movatwitterから
il 妹紅。休日。膝枕。連想余裕過ぎるな。
約25分前 movatwitterから
il まあそれは妹紅のことに決まっている訳だが。
約27分前 movatwitterから
■
evi_c_h @kou 了解、大姐。
約13時間前 webから
kou では妹。買い物に付き合ってくれれば幸いじゃな。
約15時間前 webから
evi_c_h @kou じゃあ次はエンダーズ・シャドウだね。
約13時間前 webから
kou エンダーのゲーム読了なう。どうするかの。
約15時間前 webから
■
il プレデターズは付き合いで見に行くことにはなってたんだが、見損ねたな。
約15時間前 webから
miharu DIO聴かないとかマジその場で即死にすべき。てか、今日プレデターズ見に行こうとしたんだっけ……見に行くって人の話聞いて思い出した。
約15時間前 webから
evi_c_h どっちにしろ解り辛いよね。 RT@il いやDIOのだよ。そっちもDIOだけど。
約15時間前 webから
il いやDIOのだよ。そっちもDIOだけど。
約15時間前 webから
il ポールの訃報が話題になってるのは解るが、ちょっと前のディオの訃報が全然話題になってないのはどうか。
約15時間前 webから
evi_c_h @Lucia Controlling people's desires?>Desire is very closely linked to reward.
約24時間前 webから
■
「怖!」
「怖!」
「いえせんぱいまで怖がられても!」
「改めてチェックしたら甦る恐怖の類!」
- 80 名前:名無し客:2010/08/04(水) 23:05:48
- 神父よりメア姉が怖いというオチですね分かります
- 81 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/04(水) 23:21:38
-
・Kalmah / 12gauge
・http://www.myspace.com/kalmah
まあいつものカルマーでしたというオチ。
……なのだけど、そこまでの展開が違うのがちょっとだけ聴きモノ。
カルマっつーと、イモっぽいフォークロア調のオカズ混ぜながらデロデロした泥沼リフを重ねて
キラキラしたkeyを混ぜつつ疾走する、というメロデスでありつつ、それでいながらスタイルそのも
のは何故かチルボドのコピーという一風変わったバンドではあったのですが、実は!
カルマーは……その路線を突き詰めながら北欧の泥沼で息を潜めて成長し続けたモンスター
でもあったのです(どどーん)!
いやまあそれは置いといて。
実際、初期のこのバンドはイモっぽいところが味であって、気持ち悪いリフと絡まるkeyの煌び
やかさ、ダートラやソイルワークとは違って色気もへったくれもないヴォーカルが軽いスネアと一
緒に爆走する、というなんだかよく解らないところが魅力だったんですが、回を重ねるごとにタフ
な演奏力と構成を身に着けてきて、前々作辺りではすっかり貫禄を帯びてしまって可もなく不可
もない中堅バンドになっていたのですが、今回はその先と言えるかもしれません。
半歩ほど、これまでのメロデスの先へ。
その半歩がブルータリティだったり構成の変化だったりするのが大概のバンドですが、ここの
バンドは単にバランスが良くなっただけ――ドラムの音圧がしっかりしたり、ソロが安っぽくなく
なったりするだけで大分違うな、というのが素直な印象です。
ぶっちゃけ、これまでの民族調・カルマー節が少しナリを潜めてメロデスとしての貫禄をどっし
りと据えて聴かせてくれながら、やっぱりフレーズそのものは中期メロデス的にクサいのです。
それがどう重要なのかと言えば、だってこれメロデスだもの、としか言えなくて。
上から二つ目までの曲を聴いて気に入る人ならイケるハズ。
さあ!
あんたの罪――じゃなかった、メロデス度を測れ!
- 82 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/04(水) 23:25:22
- >>80
「……まあ、その相互作用自体があたしには脅威ですが」
「あの先輩」
「なんだね後輩。ハンパな慰めはいらねーぜ」
「もこー、って誰ですか」
「だから。兄貴の。それがどうしたんですか」
「いえ、その。変わった名前だなあ、と」
「あたしの処遇についちゃあんたはどうでもいいと思ってんですね……?」
「そういうわけじゃ……あ」
「お兄さんって、その人にはどんな態度取ってるんですか?」
「やっぱどうでもいいと思ってんじゃねーか!」
「……どんなってーと、まあ」
「甘える子犬かな」
「……すいません。今ちょっと、光景が想像し切れなくてわたしの脳がパンクしかけました」
- 83 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/04(水) 23:46:42
-
・ANATHEMA / We're Here Because We're Here everything
・http://www.myspace.com/weareanathema
熱心なプログレファンかゴシックメタルのファンなら知ってんだろうなー、というバンド。
なんでって、パラロスとかと同じ頃から姿を変えながら存在する壮絶な人達だからです。
……スタイルの強引な変化自体は珍しくありませんが、メタルだとかなり話は別。
サバスのスタイル変化はメンバーの入れ替えと不可分な経緯がありましたが、音楽性そのものを
変えてきたバンドというと少なくて、最近ではディジリュージョンだとかポイズンザウェルだとか、「そ
れまで」をスッパリと捨ててしまえるバンドはごく少数ではありました。
で、コレ聴いて元ゴス/ドゥーム方面の人たちだ、と納得できる人は少ないんじゃないでしょうか。
UKらしさを湛えたレディヘ的アプローチを経て、ポーキュパインツリーばりの憂鬱プログレへ。
ドゥーム−プログレ間の距離はそう遠くないので、まあ納得できない範囲ではありません。ありま
せんが。曲によってはアネクドテン調の欝っぽさすら醸し出すこの音はかなり独特。
適当に試聴してみてもジャマにはならない音だと思いますので、気が向いたらどうぞです。
- 84 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/04(水) 23:48:33
-
帰宅部というか……帰宅する為の部活?
え? リハビリ部?
うん、なんかそれっぽくはあるのかも。
メイドさんがいてくれればそれはそれで便利にお茶とか入れられそうなので、お気軽にどうぞ。
スレイヤー聴いてなくてもここで聴く事になるので問題はありません。
- 85 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/05(木) 00:27:47
-
ああ、あとダートラの新譜もまあいつも通りです。
フィクションよりちょい先かな、という感はあるのですが。
チルボドがセバスチャンバックもどきになった後はメロデスライクなメロデスを貫いてきたこの人たちが
信頼に足るメロデスをやってくれてはいるのですけど、期待は外されてなくていいかな、という感じです。
さておき、メンテナーちゃんさんにはお疲れ様、の一言以上がありません。
いつまでその部は一人なんだ! 頑張れ! 超頑張れ!
- 86 名前:名無し客:2010/08/05(木) 09:31:32
- きっと神父さんは御託部出身なんですよ。
- 87 名前:名無し客:2010/08/05(木) 12:28:10
- 理解できない相手の言葉を御託の一言で片付ける研究をする部活ですね。
わかります。
- 88 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/05(木) 20:12:33
-
いや……だからそういう深刻に面倒なのは……。
あー。
まあ、また後で。
- 89 名前:名無し客:2010/08/05(木) 21:00:08
- とりあえずおっぱいでも見て落ち着こうか
- 90 名前:名無し客:2010/08/05(木) 22:24:58
- いあいあおっぱい。
- 91 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/06(金) 00:53:42
-
あんたらはそればっかりか……。
そしてあたしが注目されるのはネガ要素とそこだけか……!
……つくづくイヤなキャラ付けでしたね……ふ、ふふ……。
- 92 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/06(金) 00:55:59
-
「まあ、まずハッキリさせとくべきなのは、向こうのスレッドに迷惑掛けてしまったかどうかです」
「はあ」
「なんでって、あたしらは誰かをバカにするような面倒は頼まれてもやらないっつーことですので」
「……面倒って」
「面倒じゃないですか」
「そうですけど」
「というか誰かをバカにするのがイヤだからどこのスタンスにも立てないのがあたしで――は、ちょっと違うか。たっきー?」
「いえ先輩も割と同類だと思います。自分の好きなコトを最初から否定気味に話すのって、それって防衛線張ってるってこと
じゃないですか? こんな立場なんだ、だからイジめないでーって」
「おいおい。割合辛辣じゃねーっすか、後輩……」
「辛辣……ラー油って漢字では「辣油」って書くんですよね……」
「そりゃラー油は辛いでしょうけど! 露骨に話反らさないで!」
「はっ! い、いえ……我ながら壮絶に面倒臭い話にクビ突っ込みそうだったので反射的に防衛行動を!」
「過敏すぎるわ!」
「でもまあ、ですよ先輩。えーと」
「『”何かをバカにしないと生きていけない人たち”ってバカにされてる』ワケじゃないですか。で、それを更に見ると「『”何かを
バカにしないと生きていけない人たち”ってバカにされてるのをバカにする」になると」
「滝那ちゃんなら一言で切って捨てるんでしょうけどね。こう――『面倒臭い、勝手にやってろ』」
「タフでしたからねえ、あの子」
「発言の根っこは先輩と変わらないんですけどね。その代わり誰かと関わりたいとか喋りたいと思うこと自体あんまりないん
ですけど」
「態度は物凄い正しいっていうか……ただそれ認めると、基本的にあたしとか兄貴は他人と関わること自体間違ってるって話
になるんですよね」
「お兄さんは知りませんけど……あ」
「今……何カオ反らしたてめえ……」
「い、いいえ! いえいえいえ! で、でも、あのですね」
「なんですか」
「最初から当たり障りなく軽音楽部とかメタル部とかにしとけば良かったんじゃ――」
「……前者は山中先生とカブるっぽんですよ……」
「うわ、深刻……!」
- 93 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/06(金) 01:16:44
- >>92
「まあ、敢えて言うなら新聞屋さん……だっけ。その人と上級生の理解が一番近い訳ですが」
「訳って」
「強要の外側。理解の外。全部の」
「全部って先輩、それカオスって言いませんか」
「ごく稀にそう言います」
「稀にって……」
「あたしらを含めたどっかしら全体の目線とか」
「メタすぎますが!?」
「大丈夫! 京極先生がこう言ってました――”ベタよりもメタの方がちょっとだけマシ”!」
「文脈変えすぎてませんかそれ!?」
「というか先輩」
「あんですか」
「お兄さんも先輩みたいな感じですか?」
「あたしなんざ足元にも及びません――でしたね、割と前は」
「今は」
「……限定的に及ぶかもしれません。姉上の前でだけ」
「それでも基本的に先輩より上って……」
「まあ、兄貴に曰く――それは物理的な問題だ、ってのが教訓だそうで」
「物理的ですか」
「物理的」
「非コミュスキルが物理依存……」
「即死系魔法も鉄板並べれば跳ね返せるって言いたげな理屈ではありますがね。物理反射魔法で即死魔法は防げないから
気を付けろ! ――で、ま、そうですね」
「簡単に言うと、コミュニケーションの問題は身体的な問題だ、ってことになるのかな」
「……え」
「や、学校だとこれって意識し辛い、というか、意識し過ぎてて逆に意識の外になっちゃうんですけどね。一つのフレームにいき
なり押し込まれて、さあ仲良くしてみろ、というのが学校だったりクラスメイトだったりするわけで」
「……まあ、そうですよね」
「なのにどうしてイジメが発生したりするのかと言うと、これはまあ、理由は色々なんで一概には言えないんですが――よく言
うじゃないですか。「イジメられる方にも原因がある」って」
「あんまり言いたくありませんが」
「誰だって言いたくないでしょそりゃ。けど、そんな環境はやっぱりあるんですよ。どうしても。馴染めない人間にとっちゃ、クラ
スってのは地獄ですからね。それを美談で片付ける不良更正モノのドラマは、だからまあ美談でしかない訳で」
「でもそれって、環境の問題じゃないんですか?」
「環境ですか」
- 94 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/06(金) 01:18:02
- >>93
「他の人もやってるんだから出来る――他の人がやっているんだからそうするべきだ。こうですか?」
「ええと、まあ」
「じゃあ、それが出来ない場合はどうしたらいいでしょうか。どう足掻いてもそれが不可能な場合、ですね」
「でも、それは甘えってことに……」
「じゃあ頑張ってそれをやったとしましょう。それをやる為にその人は多大なコストを支払います。肉体的にも精神的にもズタズタ
で、とてもじゃないけど他の人みたいな生活は望めません。で、それについて”普通の人たち”はどう思いますか?」
「ええっと。可哀想だなあ、とか?」
「へえ」
「……いえ、その」
「そこで質問です。シオやん、今ここで空を飛べって言われたらどうします?」
「アイキャンフライ? ホワイ? どこへ?」
「さあ? ハネでも生やして飛ぶんじゃないですか?」
「……人間の身体はそんな構造持ってなかったような」
「ですね。航空力学的にもスゴい不安定な体構造です。――ま、例はなんでもいいんですよ。動物と話せと言われて話せるかと
か、そんな例の方が適切かも。ほら、動物の心が解るってフレコミでテレビに出てる人、いるじゃないですか。そんな例があるなら、
そういう人間がいるってことになりますからね。真偽はともかくとして」
「人間の心理状態が動物の羽とか声と同じってことですか、それ」
「人間は動物ですよ。分解したら血と肉と骨で、還元したらタンパク質です。心理状態が脳構造に決定付けられているなら、畢竟、
人間の心理状態が動物のそれと同じく単純であっていけない理由はありません――だったかな。ま、これは半分近く友達からの
受け売りなんですが」
「先輩は納得してるんですか?」
「んー……納得できない筈がない、と言うべきですかね。だって、あたしらの考えてる事は脳に規定されてる訳ですし」
「えと……ですから、その構造が違う人間は、物理的に同じ法律を理解できない、ってことですか?」
「概ね正解です。理解できません」
「……無茶がある気がします」
「そうですか?」
「だって先輩、シンプルな事実は真理だからシンプルなんじゃないですか? 殺人が罪に問われるのは当然です」
「シンプルな事実は強い事実ですよ。大多数の事実であって、つまるところは法律です」
「だから――」
- 95 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/06(金) 01:18:44
- >>94
「だから、正当性はもちろん十全でしょう」
「……はあ」
「面倒な話は聞きたくないでしょうし。というか面倒になるような話は事実になり得ない――なんでって、そのコストを社会はこれ
まで担保してなくて、それはあまりにも「面倒ごと」でありすぎるから。面倒な物事を伝えるには言葉を駆使しなきゃいけない。大
概の場合それは面倒で、となると他人を理解することにコストを掛けたくはないでしょう――誰だって。たぶん。そんなのは大勢
にとって酔狂で面倒で、要するに厄介事です」
「……それ、面倒事にも事実があるって言ってるみたいに聞えます」
「それはありますよ。ゲノムマップだとかジャンクDNAの相互作用だとか、一般的には正直しち面倒臭いだけの”事実”は幾らで
も溢れてるじゃないですか」
「え……関係ないですよね、それ」
「シオっちが医療制度に関係するようになれば関係はあるかも」
「……強引だなあ」
「強引じゃないですって。だって物理的な事実なんですから。法律だの社会規則だのと違って、重力の規則は向こう数万年以
上変わりやしないって太鼓判押せますね。それまで重力感じてる人間が滅びてなければだけど」
「いや滅びますけど。でも人間が滅びるかどうかとか正直興味ゼロです。そうじゃなくて、物理的な事実って、それじゃなんなん
です? 法律より上の法律って」
「言ってるじゃないですか。物理法則と生得的な事象ですよ。世界とわたし。セカイ系。――ウソです。だから、この世界に位置
付けられる自分のことですよ」
「位置……はあ。方向とか方角とか北極点から見てどんな角度でどんな距離だとか?」
「んにゃ、もっと単純ですよ。世界を認識するのが脳髄なら、脳機能があたしらを世界で迷子にならないようにしてる座標軸に
決まってんじゃないですか。現代人のルーツを辿ると、現生人類への進化段階でとっくにデフォルトの数値は決定付けられて
たそうですから。脳の機能はその頃から基本的に変化はしてません。変化したのは文化と文化水準、それを扱う人間の思考
――ま、上っ面ですね。ケーキの上に乗っかってたのが生クリームだけだった時代から、ムースだとかティラミスだとかに変
わってきたのが現代って感じで」
「先輩は赤唐辛子タバスコ掛けって感じですよね。でもそれ、どういうことなんですか」
「そいつぁケーキという名の新生物だな……スピードワゴン財団に持っていけ。だからシオっち、そのケーキの差が理解できま
すか。イチゴムースとチョコティラミスの差がどれだけで、どう違うのか」
「……アメリカ人と日本人くらいには違うんじゃないですか?」
「イエス。そしてイチゴムースはチョコティラミスにはなれません」
「まあ、なれませんね」
「イチゴアレルギーの人はイチゴムースを食べられないんですよ」
「……なの、かなあ」
「それが物理的な事実です。人間は自分の脳を取り替えられない。というか、人間性だの人間理性だの社会的倫理だのはあ
くまで脳の産物であって、純粋に物理的な事実として存在するベースはあくまでこの肉体だ、って事ですよ。理性は抽象的な
オブジェクトなんかじゃありません。トップもボトムもちゃんと設定された、人間に固有のツールでしかない」
- 96 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/06(金) 01:22:19
- >>95
「微妙に知られてないんですが、人間のアタマにも同じことが言えます。”性格”なんて抽象物が純粋に環境だとか自分自身にど
うにかなる”選択の結果”だとかの産物だと捉えられてる事がそうですね。デフォルトの自分の造型が決まってるのと一緒で、脳の
ステータスは生まれた時点で殆ど決定されてます」
「え。先輩、決定論者だっけ」
「ノー。そういうんじゃなくて、単に”自分”ってレベルだとそうなるってだけ。例えば極論するけど、ドイツ語が話せない人間はドイツ
語が話せないんです」
「……トートロジー?」
「そ。だからドイツ語での会話は理解できない。そーいえば、アメリカの特殊部隊の人たちは他の部隊の人に作戦の内容を理解さ
れない為にわざわざドイツ語憶えるって話もありましたね」
「でもそれは……」
「普通の人には関係ない? そうかな。だって、例えば記憶力の構造は個々人で違いますよ。それが結び付ける個人の知識量も
違います。それに定義される個人の思想と環境も違います。ついでに言えばそこから生まれる情緒にも差があって――ぶっちゃ
けいうと、そこに障害を持ってる人もいます」
「はあ」
「つまり、あたし」
「へ……え、あれ」
「あたしと兄貴。この際だから話しときますけど、あたしらは情緒欠陥持ちですよ。――や、もうちょい正確に言い直します。あたし
達は欠損持ちです」
「……いや。あの。そんなサラっと深刻な告白されても……」
「あーいえいえ。話す分には全然問題ないですし、あたしの場合は日常生活にも学業にもお仕事にも影響ありません。むしろ学業
には役立ってるかな」
「え……? あの、障害ですよね」
「うん、障害ですよ。でもなんで障害って言われるかって言うと、社会的な環境の中で少数派に属するからなんですけど。兄貴も
まあ似たようなモンです――あたしの非じゃないですけど。この際だから言っちゃうと、ま、あたしは――あたしらは、他人の感情
が理解できないんです」
「……は、ぁ?」
「いえ。多分シオっちの想像してる「想像できない」とは違うんですが……」
「それって、『他人の考えは本当の意味では想像できない』、ってことじゃないんですか?」
「そうですけど」
「だったら、そんなの誰でも――」
「障害や病気は、定義される境界を突破してるからそれと定義されるんですよ? 千人のデータ集めて、その中に際立った症例
が十件あればそれは”症状”です」
「……それは、そう、かも」
「だから、兄貴は割と自分から話しちゃうこともあるんですけどね。自分の事。そうすれば相手に余計な気遣いさせなくていいか
らって――ま、あたしはあたしで兄貴の状態は想像するしかないんですが、あの人、他人を好きになるってのがどんな意味か
解らなかったらしいですから」
「え? でも」
「だからあたしも現状は驚いてんですけどね。……あの人、昔は「人が人を好きとか気味が悪い」とか平然と思ってたらしいです
から。ありゃー初めて聞いた時は流石のあたしも真っ青でしたよ。色を失うっつーか失った後に塗り潰されましたよ。ブルーから
ホワイトへ辿り着いて速攻ブラックでしたよ。「俺、人間が人間を好きになるとかマジで意味解らなかったからな。ぶっちゃけ気持
ち悪いって思ってたよ。『何考えてんのこいつら? 正気? うわぞっとする』みたいな」とか」
「う、うわあ……」
「ま、それは――そう思うしかなかった、ってことなんですけど。今はそうじゃありませんよ。逆転どころか一周して反転してます
からね。540度意見変転ですよ。奥さん限定で」
「先輩もですか?」
「あたしは――いえ」
- 97 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/06(金) 01:34:20
- >>96
「今は特に。まあ、似たようなもんだったとは言っておきますが、要するにですねシオやん、あたしのその経験から言うと、これはど
うにもならないんです」
「は――はあ」
「クスリ漬けになってアタマの中身イジり回すか、それこそ長期診療で物理的に自分を構成し直すしかないんです。人間は生まれ
付き平等か、と言われたら――」
「あたしはノーとしか言えません」
「一応、常套句返しておくべきでしょうか。『それでも人間は自分の人生を選択できる』とか」
「うわビックリ! すげえ、できたんだ選択!」
「いえそこまでおめでたい子ではありません!」
「まあ、言ってみただけですよ。ともかく、人間のコミュニケーション能力は身体的な上限が設定されてるってコトです」
「……でも、コミュニケーションそのものは言語に依存するんじゃないですか?」
「定義を狭めようぜ、後輩。境界条件が曖昧です」
「いえっさー。つまりですね、こういう――その、なんていうのかな。文章のみの――書簡交換みたいな形式の」
「ああ、スレ間だからですか」
「メタです先輩」
「京極先生は――」
「いえもういいです。……だからですね、単に言葉をポンとブン投げるだけじゃ、解釈できる形でしかできませんよ」
「当たり前じゃないですかそんなの。だからあたし達は自分の言葉の何がどんな人のどんな状況に届くかを考慮して発言しなきゃ
いけない訳ですが」
「無理じゃないですかそれ」
「無理です。突き詰めたら、ですけどね。なので、その見極めはあたしらに責任がある訳です。同様に、あたしらが受け取った言葉
にはその言葉を口にした人たちが責任を取ってる訳です――言葉。言葉ですよ、後輩さん。言葉、言葉、言葉。ことば。どうせてめ
えの言葉にゃ責任持たなきゃいけないんです。だったら堂々と胸張ってブチ撒けるべきだってことですよ」
「堂々と、ですか」
「そうです。今回のレスの人にしろ、自分の発言があたしらにどんな影響を与えるかは予め想定して発言してる訳ですし、メイドさん
とこの人にしても同様、それを想定して発言してる訳です――自分の責任の想定。それを言い換えたのが『言葉』ですよ。あたしら
がこの場に不快さを持ち込んだとしたなら、そいつはあたしらの責任でしょう。言葉は世界と連結した影響操作のツールですよ。言
霊、ってのはまあ日本的な概念ではありますが、そこらへんの隠喩でもあるらしいですからね。言葉は問答無用で相手に影響する
――あたしらに自覚があるかないかはこの場合横に投げ置いとくワケです」
「面倒ですね。言葉」
「面倒ですけど、喋らないと言葉は成立しないですし。その影響を全部洗い浚い精査して発言する事は不可能です――どこぞの悪
魔じゃありませんし、あたしらには自分を含めた世界の影響を全部辿るなんてとてもとても」
「でも発言に自信は持てと?」
「持たないと勿体無いですからね」
「なんか」
「はい?」
「先輩って自信があるんだかないんだかサッパリ解らない時がありますね」
「照れるぜ」
「いえだから」
「まあ、基本――楽観したことがないから、その分あたしは気楽なんだと思いますよ。上を見上げたことがないから、躊躇う必要も
なくて、周りさえ見てればとりあえずはカタが付く訳ですし。我ながらリズミカルにタチ悪いとは思いますが」
「今更ですね」
「今更ですよ」
「ですから」
「物理法則じゃないから。言葉で作られた共通理解でしかないから。だから大事なんですよ、法律ってのは」
「それは――当然ですよね」
「じゃあ日本とカナダの法律が違うのはどうしてか解りますか?」
「住んでる人間が違うからでしょう。環境が違えば法律は違います。当然じゃないですか、それって」
「でも海外に住んでる人が捕鯨中止を求めて運動する事はありますよね」
「それは……鯨が共有財産だって思ってるからじゃ」
「それを決めるのが議論ってヤツですよ」
- 98 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/06(金) 01:40:04
- >>97
「正当性。正義。正論。そんなもんはこの世に存在しません――本質的には。正当性が力を持つのは、あくまであたしらが世界でそ
れを理解してこそです。ジェイソンが怖いのは、ジェイソンが正当性なんかとは無関係に動くからですよ。法律が通用しないから、殺
人鬼ってのは殺人鬼なんです――そうでしかないから。そこからブレない「セカイの敵」だから。だから時代に合わせてこんな話し合
いは何度も繰り返されるワケです。医療はどこまで踏み込んでいいのか、誰の権利が守られるべきなのか。鯨は獲っちゃいけない
のか、それともある程度なら問題ないのか。あ、その本音が正当性なんかと無関係な場所にあったりするのはお約束ってコトで」
「議論そのものが意味を持ってる、ってことですか」
「そんなとこです。ほら、医療関係の保証がバカ高くなって一般人に手が届かなくなるとかどこのディストピアだ、ってカンジじゃない
ですか?」
「……まあ」
「で、それをディストピアだと感じるのは、あたしらが医療が不可分になった現代社会に生きてるからです。けど、それが求められる
環境が大勢に認められれば、それはフツーに出てきちゃうから――だからみんなで「そんなのはヤバいぜ! このくそったれ発言
を黙らせろ!」って議論するわけ」
「中世にも同じこと言ってませんでしたか、人類さんって」
「言ってましたね。ま、その頃は悪い王様をブッ殺せばそれで話は片付いたんだけど、今はみんなが王様だから。他人の自由を侵
害するヤツはみんなでブッ殺せ、って感じかな。基本、王様が権利を主張し出したらブチ殺す方が早い訳ですけどね」
「あー……」
「つまり環境の和を乱してるわたし達はこの世界の敵だと」
「そうかもしれませんね。気を付けろ、不気味な泡はそこまで迫ってる!」
「ワイヤー対策とかどうしろと!」
「まあ、王様なんざありふれてるって話で締めときましょう。王殺しと神殺しは我が家の十八番です」
「イヤ過ぎる十八番ですね……あの。それで、先輩?」
「なんですか」
「で、その上で敢えて聞きます。周りはルール的に正しい。感情的に正しい。というかルールイコール感情の状態があったとします
よね」
「まあ、社会のことですね」
「社会は存在しないとか言わないので無茶振りは止めて下さいね」
「社会はありますよ。世界が存在しないだけで」
「だから話を流すな!」
「ご、ごめんなさい! ……はっ! 反射的に謝ってしまった! 最後の最後で後輩なんかに!」
「だから流すなと」
「ええ、だから続けてOK。何?」
「自由を主張してんのは世界です。個人の自由。発言の自由。思考して感じる自由。まあ、こんなもん正直ジャマ臭くてうざったい
だけだと思わなくもないですが、まだこれが残ってる以上、あたしはあたしのやり方でやるだけです」
「というと――」
- 99 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/06(金) 01:42:43
- >>98
「その前提で――先輩はセカイからルールに従えと言われたらどうしますか?」
「従ってはいるじゃないですか。今だって。ただ」
「ただ?」
「……ううん。いえ、なんでも。ただ、ま、敢えて心理的にどう対応するかと言われたら――まあ、こうですかね」
「ゴミでも喰って、とっとと死んでください」
「……まあ、先輩ですよね」
「おう。先輩ですぜ」
「尊敬します」
「その尊敬は嬉しくないなあ」
- 100 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/06(金) 01:43:45
-
100ッ。
- 101 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/06(金) 01:48:04
-
しかし……これはアレですか。
迂闊に部員増やして巻き込む人数増やさなくて良かったってことですか。
あの銀髪さんとか司書さん二人組とか声掛けようとしちゃってましたよ!
……いえ、上級生とメイドさんにゃスデに申し訳ないんですけど。
ニュアンス的には、まあ、二人とも通じてたみたいですけど、隠れ家だった、かな?
あらゆる強制から逃れるカオス。それを乗りこなす後ろ向きに前向きな部員たち!
そんなノリで。
- 102 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/06(金) 03:15:11
- >上級生
いつも通りで安心しました!
……ま、なんていうか、わざわざ部室とか作らなくてもまんま上級生はその「らしさ」があれば充分かなって。
そう思ったかな。
やっぱり、どうやってみてもあたしはあたしです。
別の人が自分と同じ方向をチラッとでも見てくれるのは、なんか――安心する、かな。
でもまあ、それこれは置いといて。
誤差とか。
ねーですよ。
ま、アレです。
バカみたいに暑いですが、お元気で。
>新聞屋さん
それでも――近い方向を見てくれてる人はいるんですよ。
苦しさがデフォルトだったなら、そんなに望むところは多くありません。
林を行く像の如く、あたし達はそれでもゆっくりと歩くでしょう。
誰かツブして、その後で笑い合える友人だの家族だのがいるなら、そんなあれこれは根こそぎどうしようもないってコトです。
あたしは――そんなもんに憧れることはできません。
だからほら、何も羨ましくない。
コレは本心。
それは――それだけのことなんですよ。
- 103 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/06(金) 03:15:59
-
「そう、物語は言葉によってのみ語られるに非ず!」
「……」
「……」
「え?」
「え?」
「……あの。地の文なしでそういう反応連鎖すると、こ、困っちゃうかなー。新キャラ登場って解り辛くて」
「いや」
「このタイミングで新キャラとかありえませんし。……ありえないし。ありえない! だ、誰!?」
「良くぞ聞いてくれました――彼氏にメール入れたらここだって連絡があったので飛んできましたこんな夜更けに!
異端審――じゃなかった、謎の独産女学生! クレアさん百五――……じゅう、ななさい!」
「……」
「……」
「せ、先輩! 警察! 不審人物!」
「待った待った待った後輩! 今呼ぶとあたし達まで掴まっちゃう! 補導確定ですよこのタイミングは! せめて
脱出後に!」
「ちょちょちょちょ」
「困るなー。困っちゃうなー。わたしが困っちゃうかなー。……あの、塁さんはどこに?」
「は?」
「いえ、だからここに素直クール系の男性がですね……あ、あれー? おかしいなあ。おっかしいなあ……場所は
合ってるハズなんだけどなあ」
「わたしは――だから」
「総括役ですな」
「そうそう――って、メタに落とさないで! じゃなくて持ち上げないで!」
「”天国に落ちる”って表現がアリなら特に問題ないかもしれません」
「そんなSFは確かにあったけど!」
「……え、ええっと。こほん。あれこれは置いといて、話は聞かせて頂いた!」
「話って……」
「中二ライクな君たちのお話だ!」
「……うっぜえ……あ、すいません、つい本音が」
「大丈夫! わたしは都合の悪いことは聞こえないから!」
「絶対聞こえてますよねそれ」
「まあまあ。……ともかくだね、どーにも片手落ちだった部分があるんじゃないかなって思っただけ。環境演出の専
門家としては、ちょっとだけ補足を」
「……専門家って、あたしの一個か二個上の先輩が何の専門家だってんですか」
「――う。あ、いや。そ――そこはそれ!」
「……まあ、もういいですけど。どうせ地下スレだし」
「その「どうせ」は良くないと言っておくけど――まあいいや! 地下スレだし!」
「……先輩。この人空気読む気とかないんだと思います」
「奇遇だな後輩。あたしも同じことを考えていた」
「ちちちち、甘いぜシスターズ。「あいつ空気読めてない」って発言は、自分達が「空気読んでる」って暗黙の了解の
上に成されるただの優越感発言にすぎないのだっ!」
「……微妙に正論くさいのがハラ立ちますが、まあいいですよ。なんなんですかアナタ」
「なんなんですかというか……んー」
- 104 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/06(金) 03:17:47
- >>104
「大体はさっきの話に同意するけど、”自由”ってポッと出の機能じゃないってことは解ってるかなって」
「……誰の決めた『自由』なのかで、それは変わると思うけど」
「そーだね。ま、人間って生まれた場所に意識を縛られ易いから。物事を伝えるのは言葉だけど、どんな環境も人間に
は影響を与えてるの――その土地の物語を伝えるのは、全てのパターンが作る差分だってこと。風にも土にも言葉は
あるけど、人間はそれを聞き取ることができないからね。そういうのは、アメリカと日本じゃ大分違うよって」
「アメリカ人は否応なく自由でなければならない、ってヤツですか。……まあ、あの国くらい色々な人が住んでりゃ、そ
りゃ価値観からなにから一つに押し込めるのは不可能でしょうけど。……考えてみたら、日本は伝統だかなんだか強
引に絶対なモンだって扱ってますよね。そんなのホントにちゃんとあるのか、って思うけど。それ言うと、法律だとか宗
教だとかが絶対に正しい”善”だってのはもっとありえないんだけど」
「あった方が都合がいいことはあることになったりするけどね。ともあれ、一定の道徳だとか宗教観だとかが絶対的な
価値になる、ってのは間違ってないよ。ただ、それを多数決で決めた時点でそんなのはただの主義主張の集計にしか
ならないの。アリストテレスが言ってるような、”根本的な善”なんてどこにもない。個人主義を突き詰めるから、「みん
なが正しい」って意見が出てくるけど、だったら解決は簡単だってのも一面では正しいんだよ」
「王様を作れ、ってコトですか?」
「王様は要らないなあ。フツーの王様は必要ないかな。うん、殺しちゃえ」
「殺しちゃえー。……んじゃなんですか」
「例えばだけど、そうだね。全員でただのシステムを作ればいい。一人一人を大事にするのが無理なら、大事にするし
かないシステムを作ればいい。意思なんて必要ない。自由なんてあるだけ無駄」
「……それ、あたしの結論とあんまり変わりませんけどね」
「例えば、だってば」
「だから、基本的に宗教は役に立つシステムなんだよ。そのシステムを説明するのに費やすのに掛かるコトバは、他
所から見るとゴタクにしか見えなかったりするんだけど」
「……そこでやっと今回のレスに結び付く訳ですか」
「おっとメタいのはそこまでだ!」
「オーライ。謎の先輩、それでなんですか」
「判断は、どこまで進めても自分の基準だよ」
「……ええと」
「解ってるなら大丈夫なんだけどね――君たちも間違わないように。自分の判断は、自分の知ってる範囲でしか出来
ない。しちゃいけない。知らない音楽を"聴く"ことなんてできないよね。知らない事柄を知らない物事に喩えることはで
きない。自分の判断のささやかな責任は、せめてその範囲に留めないと戯言にもならないよ」
「それは――」
「言われるまでもなく」
「ですね」
「……ま、言うまでもなかったかな」
「ところで謎の人」
「え? うん」
「部室閉めるのでちゃっちゃか外に出て貰えます?」
「え? え? ちょ、え?」
「うわー遅くなっちゃったなー。さっさと帰るぜシオやん!」
「諒解ですせんぱい!」
「え? あの、え? あの、わたし、これから出番――」
<了>
- 105 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/06(金) 03:43:59
-
でも、ま、これでスレッドの目的は果たせたかな?
……そういうことにはしておきましょう。
嫌悪されることもあったでしょうが、僅かでも楽しんでくれた人がいることを祈って。
- 106 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/06(金) 03:46:43
-
・http://www.youtube.com/watch?v=pJ2hZxy16v4
時間ギリでどれだけ書けるのか!
ロスタイム的に締めます!
メンバー変更編成されたカモメの新譜。
相変わらずの変拍子&不協和音で彩られたポストハードコア/ニューメタル/カオティックハードコア
ですが、今回はすげぇフレーズも音も絞ってきてます。前作の時点でとっくに1stから進歩しまくってたん
ですが、あそこで意識されたメシュガテイストを更に推し進めて、大体三分〜四分のコンパクトな曲の中
にそこらの曲が二つ収まりそうなほどのリフとフレーズをブチ込んだ演奏の雨霰。
なんつっても、スウィッチスタイルの中瀬さん加入でブッとくなったリズム隊と、向さん&中瀬さんの掛
け合いヴォーカルが最高。一度聴けば耳に張り付く歌詞の独特さは相変わらずで、韻はそんな踏んで
ないけど、ライミング調の歌い上げなんかもエラく届きます。日本語の強さをゴリ押しされる曲の数々。
やっぱりド級に中毒性高いです。
「この時期のヴァンパイア」、「髪を結った部屋」、「歴史に詳しい奴によろしく」なんかはマジで白眉。
もっとちゃんとした時にしっかり書きたかったんですが。
ともあれ今年では最高の一枚でした。
『最後の最後に笑う為に!』
- 107 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/08/06(金) 03:47:08
-
それでは!
- 108 名前:停止しました。。。:停止
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