■ 【風華大学】碧ちゃんと民俗・文化人類学【公開講座】

1 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/03/31(水) 22:49:00
風華大学公開講座
「碧ちゃんと学ぶ民俗・文化人類学あれこれ」


             ン'l /メ
    , - 、_    //^.|/ ./l 
   ノ!ノ,'´ヘ--ヘ  l/ ./|__//  
   !ソi.〈 !ヘヘヘ〉   /  ̄^ 
   ノ!l ゞ!|^ヮ゚ノ!〉  /  
   从〈_.〉゚ヽr )つ/   
      ゝフヾ_~ヽ,/    
     ~(ヲ ヘヲ~/   


受講時期
平成22年4月1日〜平成23年3月31日

対象者
受講を希望する方ならどなたでも受講できます。
定員、キャラハン、コテハン、数字ハンさん、名無しさん等の制限はありません。
(ステハンさんの受講は制限する場合があります)

受講料
徴収されません。

単位認定
風華大学・風華学園およびその提携大学・高校においては2単位として認定します。
一般の受講生には修了時に修了証書を発行いたします。


受講案内
本講義においては、広義広汎における民俗学・文化人類学を扱う。
(都市民俗学、神話学、偽史異説、異民族・異種族の生活習慣etc…)
講師が「この講義で取り扱っても良い」と判断したありとあらゆる事例が対象となる。
授業内容は講師が提出したテーマや参考文献についての討論や受講生が提出したレポートの輪読、フィールドワークである。
本講義では出席は重視しない。評価はレポートおよびフィールドワークによる。

講師
杉浦 碧【すぎうら・みどり】
風華大学非常勤講師、風華学園非常勤教師。ぢゅうななさい



2 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/03/31(水) 23:05:13
「何じゃこりゃ」って思った人、挙手ー!

って、ぶっちゃけここは「なりきりさんで民俗学とかそういった話題について話をする場所」って認識でオッケー。
ディープに語りたい人も、ライトに語りたい人もみんなウェルカム。

碧ちゃんもネタ振りはするけれど、ネタ振りは誰でもオッケーだし誰のどのネタについて話を膨らませるのも自由。
あたしはその、何ってーか司会とかそんな感じで。 楽がしたいとかそーいうのはないよ? いやホント。

んじゃ明日から授業開始ー!!

3 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/03/31(水) 23:32:39
んじゃ、講義のマクラとしてちょっと前にここで聞いた話をしよっか。

「サンタクロースとドラえもんは恵比寿、大黒天に連なる系譜である」って。
いや、これ結構感心したんだよねー。

サンタクロースもドラえもんも「恰幅の良い体型」で「大きな袋(何でも出てくるポケット)」を持った「異界からの使者」じゃない。
共通するファクターが多いし、もはや両者とも民間信仰に近い存在だよね。
サンタクロースは一応キリスト教の聖人だけど、そもそものルーツ的には原始信仰から習合された存在だし、今の日本じゃクリスマスって
行事はもうキリスト教とは切り離された独自の祝祭と言ってもいいんじゃないのかな。
ドラえもんも本来はマンガのキャラクターだけど、今となってはそういったくくりで語れないほど定着したイコンだと思うんだよね。
頓挫しちゃったけど「ドラえもん製造プロジェクト」なんてものがあったぐらいだしさ。

そして両方とも実は「荒ぶる側面」の持ち主であるってことも共通のファクターなんだよねー。
サンタクロースには「悪い子には罰を与える」って側面があったり、子供をさらう「黒いサンタクロース」っていう存在があったり。
ドラえもんには劇場版での悪と戦う英雄的側面、そして「ちきゅうはかいばくだん」「やろうぶっころしてやる」みたいな凶暴な顔もあるし。

大黒天は習合の過程での産物だけど祟り神であるマハカーラだし、恵比寿も本来の字は蛭子、つまりは畸形のヒルコ神だよね。


…そう考えると、いずれこの二つは七福神に習合されてもおかしくないなーなんて思っちゃうんだよね。


4 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/01(木) 00:52:02
モレヤ信仰とか諏訪天皇とかは興味はあるんだけど専門外なんだよねー。
深く突っ込んで調べると面白い題材なんだけど、まだ今においてもはっきりしないところや禁忌の壁で調べられないところがあって。
本気で取り組むならそれこそあっちに十年単位で住み込んでやらなくちゃ。
文書になってない口伝とか遺跡や建築物から読み取らなくちゃいけない情報とか、実際に諏訪でフィールドワークをやらないと調べられない
ことが多いからさー。


あ、そうだ。
そこら辺の絡みで思い出した話だけど、ヤツメウナギはウナギと全然味的に別物なんだよねー。
北海道でのフィールドワーク中にすき焼きで食べたんだけど、あれっていちばん近いのは「ウナギの肝」の味かなぁ。
川魚とレバーの中間みたいな味。
背骨がないから、口と尾びれだけ切り落としてブツ切りにしたやつを鉄鍋に入れてネギと一緒に割り下で煮て。

あと、リュウグウノツカイは食べられないぐらいマズいらしいね。
海洋生物の研究してる知り合いが食べたって話を聞いたんだけど、脂臭くてとても食べられたものじゃないって。
マズいといえばシーラカンス。 ドラゴンクエストで有名な堀井雄二さんが雑誌のライター時代に試食した記事を書いてたんだけど、曰く「生臭い
スポンジ」だって。 あまりにマズいから動きが鈍いのに捕食されないで今まで生き残ったって接もあるぐらい。

5 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/01(木) 02:03:35
宿題として「ヤバすぎてフィクションの題材に使われない神霊的存在」ってのを出そうと思ったんだけど、以外に無いもんだねー。

今もなお現役バリバリの祟り神・崇徳院は古くは「新デジタルデビルストーリー」でいつの間にか主役を乗っ取り、「屍姫」では名を
伏せてはいるものの「日本国の大魔縁」としてカリスマ溢れるラスボス的な登場ぶり。
江戸時代の読み物でも「死してなお源為朝を守護する強力な神霊」としてヒーローサイドの祟り神として登場してたっけ。

未だに朝廷がお伺いを立ててる崇徳院ですらこれだから、フィクションの素材にならないレベルでの禁忌というべき神はもういないの
かも知れないねぇ。
世界最大の宗教の唯一神は何度かにわたってゲームの最終ボスとしてぼてくりこかされてるし。

まあ、まだ地方にいけば「触っちゃいけない神」みたいなのはいると思うけどね。 あんとく様とかさー。

6 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/01(木) 22:27:52
さぁて! 今日から開講だぁっ!! 


                         _ .. -‐ ':´ : _ : : ヽ
                ― = ニ _ ̄  : : : :_;. -: ´: : : \: :ヽ
                        ̄ ̄,.ィ ´: : : : : :_::::7エ=ー- ..
                           /: : : : : ;.:‐::´/´: : ; 、: : : : : :`丶、 _
                       /: : : : : /:::::::://: : :/: : ヽ -、_,、'´: :l
      r、                 /: : :/ /::::::::::::j: : :/: : : : :´: : :ヽ: : :ヽ-i :|     行けぇ! 愕天王ぉぉぉっ!!
   f Y ! ri             /;. ‐/:/フ:::::::::::::|l:.i´: : : : :/: : : :ヽ. . . . . i |: ヽ
    ! ! | /`l             /‐' /:/ /::::::::::::::::j -l : : : : ト ト、ヽ: :ヽ:ヽ: : i |: : :}
、  | |  |j  |        /´  /'   /::::::::::/:::/〈 ー1:/ : jニヽ_ヽト、 l\ト、j/: :/ ト、
ヽ  l  !  |  |                /:::::::/イ:::/ _ゝ、〉: / |ヒタ_ヽ`ヽ`fスj7ヽ/___ヽ ー-- 、-- 、
. ヽ. |  |  |  |              /:::::::/ _/∠ニL.、 /:/: : |       l `7:l〈 ー―- 、`   \::::ヽ
、 ヽ!  !  !  l  /)         /:::::://// ´ V:/: :l: :|   , -ォ´ /: !:!二二 _ヽ  , - 、 !:::::::}
.ヽ  |  |  |  V  /        , -'ァ ´-_ '_/     |ハ: ::!: ト、 (_ノ イ |::: |:!/   `/_   ノノ:::::/
 l  '  '    j   {    , --<´`く//   `丶、 ヽ l! l: :l: :| ,〈 ー ´\ j:::: リ    (/,..二:::::::::/
  !  _ -、_  j  |  / _    \       `ヽヽ. l::|!: ト|∧:    |:::: |..::::::_:: -‐ ´    ̄
  ヽ       〃  lー‐'   ̄  \     ヽ        ヽ V:! :!〈 l    l:::: |<
   !     /    |        ヽ    i      /   l::l: :! l l  /j:::: l` ‐、`ヽ、
   ヽ   {    j         i    |   .:/../  ヽ!:..l l j / j::l:/   ヽ ll
    \     ノ  _ .. -‐   ̄j:. ..... /::::_;:='-:/     ト::V! | /:/′     | ||
     ` ー --‐ ´  ヽ:::::::::::::/:::::::::::/-‐'´::::         ヽ! |/:/リ      | ||
                \ー::::::::ノ-‐ }:::::::::         ....::::/.:ノ|/:/      | ||
                 ー '   /::::       ::::......::::::::::/イ::::|! ト、     | lj
                        / |       :::::::::::::::::/:.:/::::::!! ヽ|\  //
                     /  |           j| 〈:::::::::||  :::|   ̄
                   /              lj  j:::::::::||  :::!

7 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/01(木) 22:37:09
んじゃまあ自分のところの話含めた話題の提示。

『蝕の祭』、『アリスゲーム』、『ライダーバトル』、『聖杯戦争』は『蠱毒』なのか。

8 名前:名無し客:2010/04/01(木) 23:04:15
主催と参加者の知識の差の齟齬

間違いなく裏に別の目的がある事

失敗しても、何らかの形でくりかえされる可能性がある事

失敗時のリスクがループ、それに順ずるものにより回避可能な事


この辺で蠱毒とは言いがたいんじゃないでしょうか、先生!

9 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/01(木) 23:43:58
>>8
お、いいところに気がついたねー出席番号01。
じゃあ検証してみよっか。

まず一番目。 
これは最初から主催者が参加者全員を騙して生贄にしようとしているケースが4例中3例だね。

次に二番目。
これは一番目と同様、主催者が参加者を騙しているケースが4例中3例。

『蝕の祭』は「優勝者が媛星の力を手に入れる」というのが建前だったけど、その実は「黒曜の君が勝者を生贄にして媛星の力を得る」って
いうのが本当の目的だった。

『アリスゲーム』、これはまだよく分からないんだよね。
「戦って勝ち残る」以外に解法があって、どうもそれが本当の正解かもしれない。 これについてはまだ保留。

『ライダーバトル』、これは『蝕の祭』とよく似てるんだよねー。
「優勝者の願いを何でも叶える」っていう題目で参加者を釣っておいて、本当の目的は「勝ち残った者の強い生命エネルギーを使って死者を
蘇生」させるって。 大会の裁定者が勝つようなチート仕様になってるところも詐欺する気満々。

『聖杯戦争』、これも主催者が詐欺する気満々だったねー。
これもルール違反の参加者がこっそりまぎれ込んでいて勝利を横取りしようっていう構造。

次に三番目と四番目。
これも主催者有利のルールだよねぇ。 参加者は代替が利くもの、あるいは使い捨て。
最初の提示と同様に、参加者を主催者が生贄にするためのルールって言えるんじゃないかなぁ。


参加者が蟲、主催者が術者という形の蠱毒の呪術ではあるんだけど、参加者によって破綻または失敗のリスクが結構あるから欠陥品の術式
だよねぇ。

10 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/01(木) 23:59:29
このテーマについては、まだ色々と細部を検証することで個々のケースの差異や碧ちゃん先生の意見の間違いや矛盾点を洗い出せる
気がするんだよね。
もう少し突っ込んで研究してみる価値がありそうだから今後のレポートのテーマとして提示しとくので各自提出よろしくっ!

11 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/02(金) 00:06:24
あー、聖杯戦争で思い出した。
アテナはメデューサにひどいことしたよね(´・ω・`)

これはまた後で講義のマクラにする予定。
戦争は勝ったものが正義とは言うけれど、これはちょっとアテナの聖闘士の正義を疑ってかかっていいレベル。
ケースとしてはモレヤ神とタケミナカタに似てるんだけど、最悪の形で決着したと言ってもいいんじゃないのかなー。

12 名前:名無し客:2010/04/02(金) 00:11:58
蟲と違って人間の場合協力して主催者を倒しちゃうような例とかあるんじゃないですか?

13 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/02(金) 01:33:04
>>12
そうそう。
だから主催者は安全装置をルールに組み込んでることが多いんだよねー。

『蝕の祭』の場合、「負けたら大切な人が消えちゃうからね」って人質を取ることで戦いを強制したり、『アリスゲーム』の場合、最初から
ドールたちの意識に最優先事項としてゲームの遂行を組み込んだり。

『ライダーバトル』や『聖杯戦争』の場合、人間の欲望を転倒防止装置として組み込んであるんだよね。
切実な願いを持ってる人間や欲望の強い人間、倫理観の破綻した人間を参加者とすることで戦いを加速するように仕向けてる。
ただ、その場合無欲で善良な人間が参加者として組み込まれることで転倒防止装置が機能しなくなることがあるんだけど。

…あー、でも真司くんはともかく士郎くんは普通の「善良な人間」とは言えないかなー。
彼は彼でどこか人間として破綻してるところを感じるんだよね。

14 名前:名無し客:2010/04/02(金) 01:42:58
蟲毒が小動物で作られたものよりも強大過ぎてコントロールできず結局
主催者も参加者も全滅しちゃうってのもよくあるパターンでは?

15 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/02(金) 02:08:51
>>14
んー。 今回挙げたケースの中で「術者が制御できなくなって破綻した」ケースはないんだよねぇ。
『蝕の祭』の場合、シアーズが造った「人工のHiME」のおかげで参加者が1人増えてしまったこと、そして「アンチマテリアライザー」の存在。
これがなかったら黒曜の君の思惑どおりに話が進んでたはずだったんだよね。
…だからこそあたしは自分が一時脱落してでも深優ちゃんを守ったわけだし。
黒曜にとってのイレギュラーである彼女の存在が『蝕の祭』を失敗させてくれることを信じて。

『ライダーバトル』は、ループを繰り返した末に「主催者が術式の完成を諦めた」ことで完結しちゃった。

『聖杯戦争』の場合、主催者の中の一人の悪意が聖杯っていうシステム自体を歪めてしまって、それが遠因で破綻してしまったんだよね。
連鎖を断ち切ったのは参加者だけど、その参加者を生み出したのもシステムの破綻。
これは『蝕の祭』と近いケースかなぁ。

『アリスゲーム』の場合はまだ何とも言えないなぁ。
あれも「本来参加してはいけない存在」が参加した結果システム自体がエラーを起こして強制終了になったこともあったっけ。

できればそういう事態が発生した具体的な事例を提示して欲しいにゃー。


16 名前:名無し客:2010/04/02(金) 02:48:49
ゴメン、よく考えたらキノの旅にあった話しか思いつかなかった。
しかも顛末がわからないから多分全滅したんだろうって感じだったし。

蟲毒とはちょっと違いますけど「ぼくらの」なんてどうでしょう。

17 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/02(金) 03:03:28
>>16
おっ、碧ちゃん先生に宿題だね!
先生は「ぼくらの」はアニメ版しか見てないから、今度の休みに原作を予習してそれから改めて講義しようか。

あれは蟲毒というより人身御供、人柱を強制するシステムだと思うんだけどなぁ。
「自分達の世界を守るためにお前が死ね」っていう、戦争のいちばんシンプルな部分を剥き出しにして突きつける…みたいな。
人が死んで、向こう側のジアースの破壊で一つの平行世界が滅亡する。 勝てば勝つほど手が血に染まっていく。
それを子どもにやらせるんだからねぇ。

18 名前:名無し客:2010/04/02(金) 13:30:48
民俗学って、具体的になにを学ぶの?
あと、社会に出てから役に立つ?

19 名前:名無し客:2010/04/02(金) 16:27:36
民俗学って定義が曖昧すぎてあなたが
民俗学と思うものが民俗学です状態であるっていうのは本当ですか?

20 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/02(金) 22:40:59
さぁ! 今日も行くよぉっ!!


    _                 / ̄: : ー-. . ...._        _
   _iヽヽ‐ 、             ,..〈: : /:`ヽ: : : : : : : : ̄ ̄_: - ̄´
   ヽヽヽヽ.\          / , -Y、__ : : : \_ :. -‐ ´
    \ヽヽ` ` ー 、   ,.. ‐ 7ー 二二、弋!: :_ \
   , --ヽ _,ニ _   ` ´ー‐┴ヽ `  F 三― `ヽ\
     ̄`ヽ   `  _       ヽ   ヽ    ̄ ̄ `ヽ、
       ` ー 7´: . . ` : :┬ .. }:..   l        |
          /: : /:、: : l : : \`7::::::... ..|         |
         ヽ: : ハ: l : :ヽヽ: : ヽ_::::::::::|:::..  ..........:  ト、
           Y: :ト_ト、: :ト、ヽ、: :ヽ\ーヘ`7ー:::::   ハ l
           jト::.ヽlィjヾ ー ーィテ:iラ l: : :ヽ::::     ハl:!
         _..⊥ヽヽ ̄ /   `¨´   |: : : :ヽ    j:. :| |
        ,イ{〈   \\`_      /!: l:ヽト:l    l:::. l/〉'ス
       ハヽ 〉 ― ニヽヽ ` _ .. イヽ::|::.|: N:.l   l,-v'/ //)
         l  〉ヽヽ     >\ _,ゝ、!j_:j:、l:::::..  /´  ´ '/
        |  ヽ l l_  ´   _ j  ̄  |ー― ´     /
       ヽl   iヽ _ 二ニ ---j       !   _ .. - <`丶、
        }:. └――‐ ´  ̄/     /┬ ´/     `i  l
        {_ ヽ  .....     :/..   ....:/:.:/}!::::l       ! l|
         l` l .:::::::::::::::::_:ノ_;: --- ィ/!/ヽl::::l       / ll
          {、 _ー‐  ´:::::::::::::::::::::::::::l://.:.:.:ノ!::{      / 〃
         /       :::::::::::::::::::::〃: - イ::|l !\   / 〃
          /            //:.:.:.イ::::::|| l  ` ー‐ '
       {             //:.:.:./{:::::::!! l
       /l           // - ´  l::::::}l ヽ

21 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/02(金) 23:01:26
>>18
それが何というか、すごいアバウトというか広範囲なんだよねー。
マクロな視点での歴史学からこぼれ落ちた日常レベルの歴史を資料を基に再構築するってことで、要は身近な文化習俗を学問として
研究するってわけ。
だから、何を学ぶかはその人次第。 それこそ研究テーマはどこにでも転がってるんだってば。

もっと突っ込んだことが知りたかったらこっちを参照。
「民俗学」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%91%E4%BF%97%E5%AD%A6

で…これがお金になるかって言ったらならないんだなーこれが。
就職だとかにはまっっっっったく役に立たないって言っても過言じゃないかも知れないねー。 あはははは。

あたしは本当の専攻は考古学なんだけど、資料を読み解くために民俗学や文化人類学にも手を染めてるんだよね。
そのあたしは何をして食べてるかって言うと大学と高校の非常勤講師を掛け持ちしながら空いた時間でウェイトレスのアルバイト。

あたしの同期もまっとうな就職してるのは少ないねー。 ゲーム関係のフリーライターやら院に残って研究してるフリーターやら。
陽子は違うよー。 陽子は保健医じゃん、あたしとは学部が違うって。 大学では教養課程で同じだったってだけ。

じゃあ何でこんなことやってるかって?
そりゃ決まってるじゃない、お金で買えないロマンにあたしは女の一生を賭けたのよ! どうだ!

風華学園からは教員として正式採用の話もあったんだけど、正規教員になっちゃったら束縛ができてフィールドワークに支障が出るの
よねー。 国内だけならともかく、あたしの場合はけっこう海外にも出るわけだし。



22 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/02(金) 23:09:12
>>19
いやー、それホントの話。
歴史学や考古学、文学や言語学といった体系のある学問から洩れたものを全部扱うカテゴリにしちゃってるもんだから、民俗学って
カテゴリは曖昧模糊としてるわけ。
だから「これは民俗学です」って言っちゃえばそれはもう民俗学なわけよ。
たとえば都市民俗学とか少女民俗学なんかはその最たるものじゃない。

あたしも普通の考古学から洩れた、いわゆる「怪異」にまつわるものを取り扱ってるからまっとうな考古学者とは思われてないし。

23 名前:名無し客:2010/04/02(金) 23:16:45
それを趣味とする人間がいてその趣味に基づいた商品を発売することで
消費を喚起しているって思えば役に立っているんじゃないかと頭の悪い主張をしてみます。

24 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/02(金) 23:51:17
>>23
んー、そうなると物書きだね。
知識を面白おかしく文章にできる文才があれば「民俗学でご飯が食べる」のも夢じゃないって。
ただ、駆け出しのライターは本当にツラいからねー…。

あたしはどうもそっちの才能がないみたい。 特に締め切りを守る能力がー。
物書きは何はなくとも締め切りまでに文章を書き上げるのが第一だから、あたしみたいにルーズなのには務まらないんだわ。 ははは。


さて、「バトルロイヤルと蟲毒」のテーマは引き続き考察、意見を募集中。
それ以外に取り扱ってほしいテーマ、提出してみんなで輪読してほしいレポートとかあったらじゃんじゃん持ってきて!

25 名前:名無し客:2010/04/03(土) 00:23:09
「バトルロイヤルと蟲毒」と聞いて、性質の悪いニート錬金術師がニヤニヤしていました。
アイツに目をつけられた人間はロクな目に遭っていません、気をつけてください!

26 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/04(日) 03:21:56
今日は休講なので長期課題の提示と実習告知だけ。

長期課題:「幻想郷におけるカニバリズム」

これはかなり難しいテーマだと思うんだよね。 人を食べる存在との共存に対する個々人、そしてコミュニティの認識とか。
これについては双方の当事者と第三者のレポートが欲しいところ。

実習告知:「食の文化人類学(仮)」
参加希望者は当該教員にその旨伝達のこと。実施日時は未定。

内容については当日までナイショ。 あー、上の課題に関連づけて人間食べさせたりとかそういうのは無いから。 念のため。


27 名前:名無し客:2010/04/04(日) 10:41:24
幻想郷はもうおなかいっぱいやー。

28 名前:名無し客:2010/04/04(日) 16:28:08
色々な世界観の方が集まっているのでキャラハンの方々から
様々な食料を募集してみると言うのはどうでしょうか。

29 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/04(日) 19:32:47
>>25
あはは、大丈夫だーいじょうぶ。
碧ちゃん先生はもっと性質の悪い奴に目をつけられてたけど、愛と! 正義と! 友情の力で打ち破ってきたのだよー。
HiMEの力はそーいう研究をしてる人には魅力的かもしれないんだけど、だからこそ悪いヤツには渡せないのさ!

それはさておき、「バトルロイヤル型の蠱毒」は参加者にイレギュラーが現れると術者に跳ね返ることが多いから、よほどの安全装置を
組み込まないとリスクが大き過ぎると思うんだよねー。

>>27
いやいや、民俗・文化人類学の観点からするとあそこは宝の山だよ?
情報を遮断された箱庭進化共同体のモデルケースみたいなものだし、宗教・民間伝承的にも生の情報がゴロゴロしてるじゃない。
できるなら一年〜二年ぐらい滞在してフィールドワークに取り組みたいぐらい。
でも弾幕ごっこって愕天王を使っていいのかなぁ。
郷に入っては郷に従えって言葉もあるし、あそこの「女の子の習俗」である弾幕ごっこは是非にでも体験しておきたいところだよねー。


>>28
んー、いいアイデアだけどそれは2回目以降にやってみようかなぁ。 今はまだ学生さんの登録がねー。
「現地の人の家に寝泊りして現地の人と同じものを食べる」はフィールドワークの基礎だから、是非異文化の食事は体験したいけど。

それに初回の食材はもう発注済み。 でっかいヒント。
「東風谷さんはたぶん平気。 出身地の食習慣的な意味で」




30 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/04(日) 22:16:06
…熊や虎は基本的に人間と言語でコミュニケーションも取らないし社会的な関わりも持たないでしょう?
それに、そういう存在が「人間を無闇に襲わない」との条件をつけて人間のコミュニティに出入りしているのが異様なんだよねぇ。
中には明確に人を食べてる妖怪と交友を持ってる人間もいるし、どうもその辺りの感覚が理解し難いわけで。
まあルールの内側にいるとルールの外側からの視点には鈍感になりがちだし、仕方ないのかな。

――と通信を送ってみる。

31 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/04(日) 23:41:06
極限状況の人肉食は例を挙げるときりがないねー。近いところではビアフラ内戦とか。
日本では有名な逸話として豊臣秀吉の鳥取攻めがあるね。

それとは違って、人肉食に対する禁忌意識が低いといえばやっぱり中国かなぁ。
三国志演義や水滸伝で人肉食に関する逸話が普通に出てくるし。
特に三国志演義で劉備に自分の妻を殺して料理して振る舞った話は悪行ではなく美談として扱われてるんだよねー。
食べた劉備が人倫的に非難されているということもないし。
中世までは普通に市場で「二脚羊」として売られていたという逸話もあったけど、今手元にその資料がないや。
確か開高健の食に関するエッセイにそのくだりが抜き書きされてたと思うから興味がある人は調べてみたらどうかな。


32 名前:名無し客:2010/04/05(月) 19:41:17
宵闇の妖怪曰く「人を襲うのは面倒くさい」がキーワードだと思うんですよ。

33 名前:名無し客:2010/04/05(月) 23:01:06
ハンニバル=レクター博士の料理の鉄人。究極VS至高

34 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/09(金) 22:39:07
やー、ゴメンゴメン。 非常勤でも学校の先生は新学期初めは忙しいんだわ。
そうそう、碧ちゃん先生の目の届く範囲のレポートは回収しといたから安心するように。

>ちゅらら木君
風華大学の文学部ならあたしの口利きでなんとか推薦捻じ込めるかもしれないけど、愛媛の私大なんてたぶん君の選択肢の外だと
思ったんだよねー。 それぐらいだったら一浪してでも地元の大学行くでしょ?

それはさておき。
結局のところ、自分に似た形のものを食べられるか否かは「気持ちの持ちよう」なんだろうねー。

>>31にも挙げたとおり、人肉食に対する禁忌意識の低い近世までの中国じゃ飢饉でもないのに人を食べる風習があったわけだし。
あれから色々と資料を調べてみたら、清の時代までは人肉食は決して珍しいことじゃなかったみたいなんだよね。

たとえ人間であってもなくても、相手を「同族」ではなくて「モノ」として見られるなら、自分と同じ形のものの肉も「食事」になっちゃう。


>クルちゃんさん

「食べた相手の力を得る」っていうのは呪術的な意味合いとしての「食人」だよね。
中国の食人風習にもそういった色はあるみたい。 「悪いところを治すのにその箇所の肉を食べる」って。
薬膳思想の行き着いた極北っていうのかな。



フェティッシュとしての食人はまた色々と別の話になりそうなのでここでは割愛ー。

35 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/09(金) 23:01:12
>>32
「面倒臭い」っていうのは手続き的な意味合いもあるのかなー。
ルールの外にいる人間、例えば夜中に一人で出歩いてる、つまりは後ろ暗いところのある人間や外来人しか襲って食べちゃいけないとか。
あたしたちの世界で言うなら、人里に下りて来て暴れてる熊や猪を猟友会が射殺して食肉にするのはいいけど、無闇に山に入って狩りしちゃ
いけないっていうような。

あと、色々調べてたら幻想郷でも妖怪の食人は儀礼食的な意味合いが強くなってきてるみたいだね。
血液の摂取が不可欠な吸血鬼とか人間の感情を栄養にする類の妖怪はともかく、「人間も食べる」妖怪の場合は積極的に食人をする理由を
失いつつある…って。
こちらの世界でも人身御供が失われたように、そのうち幻想郷でも人間の代わりに饅頭を食べる時代が来るのかも知れないね。


>>33
レクター博士の人肉食嗜好はどっちかというと犯罪心理学や精神病理学の領域なんじゃないの?



食人は「死体に対する禁忌」と密接に結びついてるところがあるんだけど、そこら辺を調べてるうちにまた別の脇道に逸れちゃった。

「死体に対する禁忌」が強い日本では、あんまり「動く死体」、いわゆるリビングデッドやヴァンパイアに類する妖怪の話を聞かないんだよね。
碧ちゃん先生の資料では数えるぐらいしかその手の事例が見つからなかったなー。 幽霊、怨霊の逸話に較べると驚くほど少ない。
あと、「獣が人に化ける」ケースは多いけど、「人が獣になる」ケースも多くないんだよね。
有名どころでは頼豪阿舎利だとか清姫だとか、「恨みの念が募って人間ではなくなる」類。
あるいは鶏やスッポンに祟られて半人半獣に変化しちゃったとか。

36 名前:名無し客:2010/04/09(金) 23:12:49
向こうの管理人がホームレスやら消えても話題にならない
人間を供給していると言うのも考察に役立つのでは。

37 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/10(土) 01:53:27
>>36
その話は資料に載ってたねー。 「神隠し」って言われてる事例のいくつかは幻想郷の管理者であるスキマ妖怪の仕業だって。
ホームレスや自殺志願者を拉致して食肉として妖怪に提供してるって話だけど、それって裏を返せば幻想郷内部ではもう食糧としての
人間の供給が充分にできないってことだよね。
そういう部分も含めて、これから幻想郷の人肉食習慣っていうのは縮小していく方向にあるんじゃないかって思うんだ。
スキマ妖怪はそれを危惧してるみたいだけど。 「妖怪は人間を襲うものである」って。

…と、この話題は長期課題として、一つの話題だけだと議論が閉塞するからまた新しいテーマを募集中ー。



閑話休題。
戦国BASARAって歴史モノっていうより歴史ベースのファンタジーみたいなものだからとやかく言うのはヤボかも知れないんだけど。
それでも大谷吉継の扱いはあんまりだと思うんだよね、日本史教師としてというか歴史好きとして。

徳川家康と石田三成双方と懇意で二人のの緩衝材として尽力、それでも開戦不可避となったら負け戦と悟りつつ友情に殉じた、そんな
武将をつかまえて「己の業病から世の中を憎み、三成を唆して関ヶ原の合戦を仕向けた黒幕」だもん。
なんか「醜いヤツは悪役でいいや」って悪意を感じるんだけど穿ちすぎかなぁ。

38 名前:名無し客:2010/04/10(土) 01:58:47
新しい無双シリーズを考えるって言うのはどうでしょう。
サラディン無双とか。

39 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/10(土) 02:07:58
>>38
無双シリーズかぁ。 んじゃこういうのはどうだろ。
「WWU無双」。 ルーデルがスツーカで1000両のイワンの戦車を…ゴメン、ちょっと不謹慎だった。 碧ちゃん反省してます。

歴史教師としてはそのネタいただきってところなんだけど、微妙に講義のテーマとズレるから残念ながらボッシュート。

40 名前:名無し客:2010/04/10(土) 02:21:11
とりあえず先生はIL2かBF1942でもやっていればいいと思います。

それはともかく、副題は妖怪と人間との共生?なんてどうでしょう。

41 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/10(土) 04:28:15
>>40
そのテーマも面白いといや面白いんだけどねー。 
妖怪は人間の社会の中でどのような役割を担いコミュニティの一員として生活していくのか、って。
ただ幻想郷寄りの話題が少し比重大きくなりすぎると敷居が高くなるから、これは「幻想郷と人肉食」の付帯テーマとして取り扱う
ことにしようかな。
 
で、ちなみに碧ちゃん達HiMEも広義の意味では「妖怪憑き」「召喚士」に入るんだよねぇ。
異界の存在であるオーファンと契約してチャイルドとすることで飛躍的に身体能力を向上させたり、チャイルドの力を使って何も
ない空間から元素を構成して武器を形成したり。
 
 
ま、そんなワケで。
>>35の話から引っ張り出したネタだけど、「風華百物語」。
伝聞、実話、創作問わず自分達の身近での妖怪・怪奇現象についての逸話をまとめてレポートにして提出のこと。

42 名前:名無し客:2010/04/10(土) 16:18:23
そんなことよりリンガラ語の伝播と変遷の話をしようぜ

43 名前:名無し客:2010/04/10(土) 23:21:14
美談と人間性がどこまで本当なのか言い切れないのが歴史じゃないすか。

44 名前:名無し客:2010/04/11(日) 12:42:48
>>41
「ICカード残額における怪奇現象の考察」

先日ICカードを購入した際、このような怪奇現象があった。

2000円を払い、電車のICカードを購入した。
その後、東京駅の改札口を通り、秋葉原駅の電気街口改札を抜けると、
残高が1370円と表示された。
友人は130円のきっぷで乗車していたのに、私は630円も払っている計算になる。

これは怪奇現象と言えるのはないだろうか。

2年次 出席番号****** H.T

45 名前:<祀られる風の人間> 東風谷早苗 ◆FaiTHBh.1M :2010/04/13(火) 05:22:24
では、微妙かもしれませんが、僭越ながらレポートを提出します。

>怪奇現象

幻想郷に越してきてから、しばらく経った日の事です。
守矢の神社の境内にこんな文様が描かれていました。

              _.。ャぁて丕刀フ7ゎ。._
           ,.ィ炙ヲi≠┴⇒弍j込ス>。
.        ,ィ升ヲナ'´           `゙'<弖心、
.        ;夕フア´                \ホi心.
       んfiУ                ▽ij∧
       从j'Y        E          ∨iハ
.       斤W                      kい
     |友カ                    }ソ川
.       い叭     E     E      仄ガ
.     Wi从                  从ノリ
.      ∀t△                 ∧fリ/
       ゙マじへ、             /リiУ
        \夊id、_             ,.イ!刋/
         `マ才i「≧ェ。。.。。っ夭テ少'゚
           `゚'' ミ芝玉竺壬云=‐'´

そして、守矢の神社だけではなく、この文様は博麗神社、紅魔館、永遠亭、魔法の森、人里と
無差別にこの文様が観測されました。
特に妖気等感じられず、本当に意味不明の紋章で如何なる意味があるのか、
皆、一様に首を捻りました。

意味不明の怪しい文様ですが、時を同じくして、これまた各所で体調不良を訴える人が多くなりました。
かくいう私も幻想郷の風土に慣れていないのか、体調を崩してしまいまして、
時期的なものを見るにこの文様は何か意味があるんじゃないかって。

そして、気づいたんです。666、これは獣の数字である事に。
西洋の事象は詳しくないのですが、呪術や悪魔召還に使われる事ぐらいは私でも知っています。
666のこの文様は数を束ねる事で、意味があるもので実は既に不味い事になっているのではないかって。

幻想郷の危機です!
既にみんなの間に不穏な空気が流れています。
何かの呪いか、悪いものが来るのか、などと
御幣をモップに持ち替えて、方々の文様を消して回りました。
それでも次の日にはまた新たなところにこの文様が現れる・・・・・・悪夢です。

それでも頑張って、消してる内に体調不良騒動の原因が単なる集団食中毒だったって判明したんですよ。
つまり、この文様は本当は無関係だった訳です。
それでも、この文様は各所に増えていたんですけど、ある時を境にこの文様の数字がHに変わったんです。



・・・・・・で、この文様はチルノさんが最強だったら、自分のトレードマーク、紋章ぐらい描けないとって
描いてたらしいですね。当初、Eだったのは単純に描き間違えていた、ないしは逆側から皆が数字を見ていたという事になります。
壁はともかく床にこれが描かれると見方によってはEにもHにも見えますから。


幻想郷だから、何でもかんでも即怪奇現象になりえる訳ではないといケース。
いえ、怪奇が常である地だと寧ろこういうただの勘違いが怪奇現象になりえるんじゃないかって事でした。
でも、大事に至らなくてめでたしめでたしでした。




追記

こういう笑い話で事が済めばよいですけど、この話は人の不安があれば本当に一瞬で伝播して
パニックになるんですよね。特に有名で危ないのが赤マント辺りでしょうか。
戦争直前のぴりぴりした空気が後押しして、1つの少女暴行事件殺人事件が危険な快楽殺人鬼の仕業として
日本中に広まって、パニックは戦後も引きずって大変な事になりました。
集団下校の騒ぎになったケースもあったそうです。

現実として大惨事になったケースとしては、少し赴きが異なりますが、中河原海岸の集団溺死事件でしょうか。
36名の遊泳中の女生徒の方々が犠牲になっています。これは原因が今もって不明ですけど、
海底から白い手が伸びてきて、引き込まれたという生存者の証言が複数あり、語り草になってますね。
潮流か何かが原因でパニックが伝播して、皆、動けなくなったというのが凡その筋と思いますが、
この手の集団の心理は本当に怖いものがあります。

幻想郷の命蓮寺の村紗さんもこの様な集団心理の恐怖が後押しして産まれたのかしれないですねえ。


46 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/22(木) 01:16:28
うーん。 碧ちゃんちょっち忙しいんでしばらく出てこられなかったんだわ。
もうしばらくはマトモに講義できないかも。

>>42
バントゥー語のクレオール言語だね。
碧ちゃん的にも興味のある話題なんだけど、あいにくあたしはバントゥー語系言語については撫でる程度しか勉強してないし、近代
コンゴ史についてもぶっちゃけ素人なんだよね。 だからあんまり突っ込んだ話はできないなー。
ここでクレオール言語と言えばオオサカベン(大阪弁に非ず)だっけ。 日本語と英語、北京語のクレオール言語。
そういや言語ルールがあるTRPGの「共通語」「交易共通語」っていうのもピジン言語あるいはクレオール言語だよねぇ。


>>43
でもさー、複数の史料から彫り出すように読み解いていくことで人間像を浮かび上がらせるのが歴史の楽しみってもんじゃない。
その過程で色々なものが見えてくるんだよね。
例えば宮本武蔵。 この人は史料を読み込んでいくと「あれ? この人実は大したことなくない?」って思えたり。
吉岡一門との果し合い自体がどうもあやふやで、巌流島の決闘に至っては「騙し討ち」「弟子の暴走」と諸説ふんぷん。
あと、創作物のイメージでは男らしい織田信長が実は意外に中性的な人物だとか。 若い頃の「恋人」の前田利家も晩年の寵童の
森蘭丸も同じ「長身で筋骨隆々なタイプ」な辺りに性癖が見えるっていうかさー。
上杉謙信の「女性説」も状況証拠を逐一潰していくとあながち珍説異説と言い切れないだけのものがあったり。

で、話は戻って大谷刑部。 この人に関しては人品、実力とも評価は高いんだよねー。 
ハンセン病ってことで武将に求められた美しさやカリスマ、武勇はなかったけれど軍師としては秀吉が「百万の兵を預けたい」と言わし
めた軍略家で、人品については三成に加担したことを知った家康が落胆したぐらい。
(日頃から交流のあった家康としては自分に味方してくれるものだと思ってたらしく)
最後は小早川勢に討たれて祟りを為す怨霊になったんだけど、あれは小早川秀秋の自業自得だって言われてるしね。
関ヶ原の敗因も小早川の裏切りを見越して布陣したものの、指揮下の客将4人が既に東軍から謀反の根回し済みだったという悲劇。
まあそれだけ大谷刑部の指揮能力を警戒してたんだろうけど。

47 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/22(木) 01:54:05
>>44
ごめん、愛媛の貧乏教師(マイカー通勤)の碧ちゃん先生にはそのネタの笑いどころがわかんないんだわ。 アハハ。
こちらのお客さんにも分かるように種明かししてもらえるかなぁ。

>>45
おっ、名簿に載せられる聴講生第一号。
かねてから噂の諏訪天皇の直系となると学術的にも研究のしがいがありますなー。
無論授業を離れても烈風のHiMEと風祝として交流を深めたいところ。 アニソン縛りカラオケ3時間とかどうかにゃー?

あー、これはあるねぇ。
無意味なグラフィティに思い込みによる呪術的な効果が…って。
おまじないやジンクスとかの部類になっちゃうのかな。

伝播した噂が実際に妖怪を生んじゃったのは「口裂け女」もだよね。 今でこそ一般的になった美容整形だけど、当時の美容整形は
後ろ暗いアンダーグラウンドなものだったんだよねぇ。 だからこそ失敗の被害者が泣き寝入りしてその怨念が妖怪になったなんて
フォークロアが具体性を帯びた形に凝集していって、一体の妖怪(三姉妹説もあり)を生み出した。

集団無意識が引き起こした怪現象として碧ちゃん先生が調べてみたいのは、ユリ・ゲラー氏来日時に発生した同時多発性の超能力
発生現象。 TVの生中継に呼応して、色々な家庭で時計が暴走したりスプーンが曲がったりしたってやつ。
その後の追及でユリ・ゲラー氏は9割9分奇術師であると専門機関に看破されたんだけど、じゃああの騒ぎは何だったのか。
TVというメディアをネットワークにして何らかの力が発生したんじゃないか…って線は捨てがたいところなんだよねー。




余談。

http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1267194715/792-796

世間で言う「大本営発表」以外の何者でもないと思うんだけどコレ。
あるいは北朝鮮の情報メディア戦略。

48 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/22(木) 02:06:39
GW期課題(選択・非必修):

「『タイタンの戦い』を鑑賞後にその歴史的背景を鑑みて征服者と被征服者の神々について記述せよ」

ヒント:アテナはメドゥーサに酷いことしたよね
参考文献:「イリヤッド」他使用可


特別講習「食の文化人類学@」(選択・非必修):
「国内外の異文化食」
GW期間に開催予定、当教室を開放予定。 参加希望者は教員に届を提出のこと。
ゲスト調理人:鴇羽舞衣ちゃん(風華学園)


49 名前:44:2010/04/22(木) 02:32:44
>>47
はあ。そのICカードは2000円のうち500円がデポジットといって、カードを返すまで鉄道会社に「預けておく」お金なんです。

だからカードに2000円分の料金が入っていると思っていたら、実は1500円分しか入っていないので……
使ってみると予想より500円残金が少なくて「なんじゃぁこりゃぁ〜」というわけなんです。
お呼びでなかったようで失礼しましたー。

50 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/22(木) 23:47:50
>>49
ありゃー、デポジットかぁ。 鉄道なんか学会で都会に出た時ぐらいしか使わないから碧ちゃん先生疎くってさー。
そういやヨーロッパ行ったときに「さすがヨーロッパ、日本と違って水高いなぁ」って思ったらミネラルウォーターの値段がボトルの
デポジット料金込みだったんで恥かいたことがあったっけ。 たはは。


それにしても『タイタンの戦い』の公開はタイムリーだったね。
ちょうどアテナとメデューサについては講義のネタにしようと思ってたところだったから。
あれはまあ言ってみればギリシャ人側からの視点だよねぇ。 ペラスゴイ人側からしてみれば酷い話でさー。

あ、あとピジン言語とかクレオール言語についての補足。
「どんな言葉か分からない」っていう人は、「協和語」「兵隊シナ語」で調べてみたらどうかな。
両方とも日本語ベースで中国語を混ぜたピジン言語だから、雰囲気は掴めるんじゃないかなぁ。





51 名前:名無し客:2010/04/23(金) 00:10:50
ピジン言語なら丁度いいサンプルがあるじゃないですか
J-POPの歌詞が

52 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/23(金) 01:42:39
>>51
おお、確かにJ-POPは日本語と英語のピジン言語だ。 いい着眼点だねー。
ルー語とか片桐さん語もピジン言語に入れちゃっていいかな。

そんな君にはぜひGWの特別講習に…ってありゃ、逃げたかー。 ちぇー。
どうせ何か変なモノでも食べさせるんだろうって思ってるんだろうね。 間違っちゃいないけど。 むしろ食べさせる気満々。

それでも農学部醸造学科の試食怪(誤字にして誤字に非ず)には負けるけどねー。
シュールストレミングとかキビヤックとかホンオフェ食べられるのはあの試食怪ぐらいだし。 ただ悔しいことにあそこはお酒が
美味いんだちくしょー。


…こうなったら沖縄に行って幻の魚インガンダルマを仕入れてきて……(←たぶん犯罪です)

53 名前:名無し客:2010/04/23(金) 01:47:31
短文ですが、蛇退治のお話って多いんですよね。
ペルセウスの話に限らず八岐大蛇とか。

蛇崇拝の宗教を新しい宗教が駆逐したとか言う説もありますがどこまで本当やら。

54 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/23(金) 02:20:26
>>53
この場合の「蛇」は川のメタファーであることが多いんだよねぇ。 あるいは退治される「蛇」が「被征服者の水域神」である場合。
八岐大蛇の場合は有力説として「河川沿いで砂鉄製鉄をしていた部族を制圧して鉄器を手に入れた」ってのがあるよね。
あるいは洪水を繰り返して犠牲を出す荒ぶる川の治水工事をもって「蛇退治」とすることも。

「海岸、河岸に居を構える蛇神崇拝の部族を内陸の部族が駆逐する」場合も蛇退治の神話が用いられるんだけどさ。
アテナとメデューサの争いはそれに近いのかな。 これには更に「神の世代交代」まで絡んでるから始末が悪いんだけど。

蛇神は時間が経つにつれ一神教の敵たる「龍」のイメージを付与されてより退治されるべき存在にまで堕とされることも多いねぇ。
フランスの有名な邪龍タラスクもリビア辺りから流れてきたそうした蛇神の末裔だし。

55 名前:名無し客:2010/04/23(金) 08:53:15
蛇はその頭部の形状から原始的な男根崇拝との共通点が見出せるという説もありますから、
強さと子孫繁栄(卵胎生の蛇は多い)の象徴だったりもしますしね。

で、一神教はそれらの土着宗教≒蛇神信仰≒竜を悪とみなして成敗・調伏したという事によって、
みずからの信仰の偉大さと正当性を訴えますし。
だから”一神教の敵たる「龍」のイメージを付与され”るんじゃなくて、
土着宗教を悪と見なすための方便に近い感じが。

56 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/24(土) 03:37:23
>>55
うんうん、それはあるんじゃないかなー。

蛇は古くから「死と再生の象徴」でもあるし。 『ウロボロスの蛇』はその典型だよね。
で、蛇や龍を神として崇めるのは河川の下流域で豊穣な土地であることが多いわけでさー。
ギリシャ神話の怪物メデューサの原型であるペラスゴイの女神メトゥスも蛇神であり豊穣を司る大地母神でもあって。

キリスト教がなぜ蛇や龍を邪なものとするかって考えると、その勃興当時の敵である国家がそれを崇めていたからなんじゃないかと
思うんだ。 例えば古代エジプトで王権の象徴であったコブラの神であるウラエウスとか。

そしてキリスト教が版図をヨーロッパに広げる際に取り込んでいったギリシャ神話やローマ神話でも、蛇=龍は「英雄に倒されるべき
存在」として描かれてるんだよね。 これは先に挙げたメトゥスみたいな被征服者の蛇神信仰の影響があるんじゃないかな。
ヨーロッパの伝承にある騎士や聖人の龍退治はどちらかというとギリシャ・ローマ神話からの影響が強いんじゃない?

ただ、そうやって蛇=龍=サタンとしたことで、蛇神以外の神も悪魔に貶める際に蛇の属性を付与してることがあるんだよねぇ。
女神イシュタルが悪魔アスタロトとされた際にも蛇あるいは龍として扱われるようになったり。

57 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/24(土) 03:41:38
かなりどうでもいい話だけど、「天装戦隊ゴセイジャー」って「天使」がモチーフなのに龍と蛇っていうアンチキリスト的なモチーフが
織り込まれてるのはどうしてなんだろう。

…って深優ちゃんに言ったら、「玩具会社がそんなことを考えて設定を作ってるわけがないじゃないですか」と心底呆れたような目で
見られたっけ。 ま、そりゃそうだよねー。

58 名前:名無し客:2010/04/24(土) 14:51:50
金色のガッシュのアレは蠱毒でしょうか?

59 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/24(土) 22:12:11
>>58
んー、あれは違うと思うんだ。 主催者サイドに悪意がなくて割と公正に行われてたように思えるし。
むしろ「魔界の王を決める戦い」は自然淘汰による種の進化を強制的に加速するための一種の実験場という感じだよね。


さて。
「ドラゴン=恐竜の記憶」をトンデモとは言ったけれど、あながちあり得ない話でもなかったりはするんだよね。
人類の種の起源がアフリカ大陸であるというのはもはや定説だけど、そのアフリカ大陸には恐竜とおぼしいUMAの目撃記録が
多々残されているんだよねー。 モケーレ・ムベムベ(エメラ・ントゥカ等も含む)とかコンガマトーとかさ。

まだ森から出ていなかった猿人の先祖がこれらの巨大爬虫類と遭遇していなかったとは言い切れないわけで。



60 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/24(土) 23:39:19
さて、妖怪どころかUMAまで出てきていい感じにカオスになってきたところでまた課題のお知らせー。

いわゆる「トマソン物件」についても都市民俗学の範疇ってことで、この講義で扱う題材ではあるんだよねー。
ただ、あれは文章で語るのはちょっと難しい。
でもここには、「画像投稿」という便利な機能があぁぁるっ!!

というわけで、長期課題(選択・非必修):

「キミの街のトマソン物件の画像を投稿しよう」

携帯で写メったり、デジカメで撮ったりした近所のトマソン物件の画像をここに貼るだけ。
トマソン物件の定義については下記URLの通り。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%9E%E3%82%BD%E3%83%B3

それじゃあどんどん送ってくれたまえ!

61 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/25(日) 02:09:31
http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1270043340/61.jpg (25KB)
画像貼り付けテスト。
この画像は最近話題になりはじめたUMA「ニンゲン」。

62 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/25(日) 20:01:32
ゴセイジャーのアレは「恐竜戦隊にマンモスとサーベルタイガーがいるのと同じで誤差みたいなものです」って深優ちゃんがゆってた。

63 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/25(日) 22:53:14
http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1270043340/63.jpg (23KB)
「仙台四郎」。 割と最近の人間神だね。
これも現人神の一種と言えるんじゃないかなー、とか言ってみる。

64 名前:名無し客:2010/04/25(日) 22:56:16
現人神
ttp://blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_61b/krauser-L-neuro/8694177.jpg

65 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/25(日) 23:48:15
>>64
ぶぶー。 却下。 ここはネタ画像を貼るところではありませんなのだ。
いや、でもこういう頭が不自由な人でも供託金を払えば選挙に出られるってことはこの国が平和だってことで。
それはきっと幸せなことなんじゃないかなー、なんて思っちゃうんだわ。

66 名前:名無し客:2010/04/26(月) 18:52:52
民俗・文化人類学的に、あのコンビニがある多元世界はどうですか?

67 名前:名無し客:2010/04/26(月) 22:22:19
碧ちゃんにしかられたいです。

68 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/27(火) 01:16:32
>>66
あれは大変だったと思うよー。 文化、習俗、政治形態やら何やらが違う人たちが一気に一つの世界に放り込まれたわけだしさ。
基本、異文化の接触は不幸な事態になるものなんだけどUNと軍の統制でそこらへんを最小限に抑え込んだのはいい判断じゃないかな。
それゃ後々UNは争いの種になったわけだけど、それはこの世界でもインターネットで起こりうる事態だったわけだし。

それより碧ちゃん先生的にはボーダーカルチャーがヒッピームーブメントと結びついた形で発展したリフ文化の方が興味深いんだよねー。
あれってあたしたちの文化にしてみればどっちかというとヤンキー文化的なものじゃない。 夜露四苦的な
それなのに朝から軽くお酒ひっかけてコンビニ行ったら「教職員が酒飲むな」って怒られちゃった。 てへー。
てっきり「あの先公、教師のくせに朝からアルコールの匂いさせてるぜ、超Coolだよ」ってリアクションが来ると思ったのにさー。

今度「酒臭い」って言われたら愕天王でニルヴァーシュにリフ勝負を挑んでやるんだから!


>>67
こーらー、>>67。 
講義中だっていうのに黒板も見ずに碧ちゃん先生のおへそとか胸元ばっかりガン見してんじゃないの。
そういうのはこっそりバレないようにやって夜に頑張るものでしょー。 堪え性が足りないぞー。 反省。 罰として校庭10週!

69 名前:古手梨花 ◆ReNAW5TNRU :2010/04/27(火) 05:11:28
みぃ……お邪魔しますです。
僕もちょっとレポートを持ってきたのですよ。
先生に見てほしいのです。
あ、それとその前に、お土産に持ってきたこの缶詰を食べてほしいのです。
村で作った、最高級肉のしぐれ煮なのです。

――――美味しかったですか?
それなら嬉しいのです。
これは雛見沢が復興するきっかけになった、特別な缶詰なのですよ。
いわば雛見沢名産の缶詰なのです。
何の肉だったかお分かりですか?




















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「人肉よ」

ふふ、美味しかった?
今更焦って否定しなくてもいいのよ?
人間は人間を一度食べると、二度とやめられないようにDNAに刻まれているというしね?

大戦中にね、食糧不足を補うためにいろいろと研究がすすめられていてね。
その中に、人間の肉を使った缶詰の研究があったのよ。
それに携わっていた、園崎宗平という人物が終戦のどさくさにまぎれて、
大量のその缶詰を盗み出したの。

それは雛見沢に配られて、敗戦後の飢えた雛見沢を救ったわ。
そして闇市にもそれは大量にばらまかれ、戦後復興の基礎となった。
かくしてもともと御三家であった園崎家は、とくにその筆頭に躍り出ることになった。
彼は英雄だったわ――――――この真実が暴かれるまではね。

けれど、暴かれたからどうだったというのかしら?
その時には、村のだれもが一度はその缶詰を食べていたし、その缶詰のおかげで村は復興できたのだもの。
いわば、大量の人間を喰らって、自分の豊かさを手に入れた村だったってこと。
それに雛見沢村は鬼が棲む村―――人を食らう鬼の末裔たちの村。
だったら、そう、これはきっと必然。

そして先生、おめでとう。
あなたも「鬼」の仲間入りよ。
ほら、こっちにたくさんあるわよ、もっと食べなさいよ。

ああ、Himeだったかしら、確かそういう力があったのよね。
お友達も多そうだし、ちょっと「材料調達」も手伝ってもらおうかしら。
若い女の子が一番柔らかくておいしいのよねぇ。
さ、もっと召しあがれ、うふふ、あははは、あはははははははははははははは、


70 名前:古手梨花 ◆ReNAW5TNRU :2010/04/27(火) 05:12:01

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あはははは、ごめんなさい、冗談よ冗談w
ちょっと悪ノリしすぎちゃったわね、それはただの牛肉のしぐれ煮。
でも、さっきの伝説は本当よ。私の村、鬼の末裔伝承のある「雛見沢村」の有名な伝承。
というわけで、>>41、そして>>26に関連して、「雛見沢村における人肉食とオヤシロさまの祟り」についてでも
騙って――もとい語ってみようかしら。



さて、そうねぇ。
とは言っても、どこから語るべきかしら――。

まずは、さっきの人肉缶詰伝説の真相についてかしら。
少なくとも園崎宗平本人は否定していたという話だし、実際私も嘘だと思うのよね。
だって、戦争中の窮乏時に、人肉を缶詰にわざわざ加工する?
エネルギーと資源、さらに専用の工場を作って?
そんなことしている暇があるなら、もっと別な方法があるでしょう。
合理的に考えても、ありえないわ。

でもね。
雛見沢御三家は――とくに園崎家は、表立っては否定しておきながら、
裏ではこのうわさを広めようとしていた気配があるのよ。
さて、それは何故かしらね?

71 名前:古手梨花 ◆ReNAW5TNRU :2010/04/27(火) 05:12:56


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ところで、碧?
さっき私に「いま食べた肉は人肉だった」って言われてどう感じた?
わずかな一瞬でも、罪悪感、生理的嫌悪感、キモチワルサ、そんなものを感じなかったかしら?
たぶん私はそれがヒントだと思うの。

たとえば、同じように人間が犠牲になった、って伝承では「人柱」なんていうのは有名よね。
皇居の一部から人骨が出てきたとか何とか、そんな話もあったんじゃなかったかしら。
けれど、どちらかというと人柱は、「自己犠牲」とか「崇高」とか、そういう響きも付きまとったり。
それに比べると、人肉食っていうのは無条件に「気持ち悪い」って思えない?
まあ、なんでこういう感情が生まれるのかは、心理学者さんにでも任せるとして。
少なくとも、園崎家はその感情を利用した節があるのよね。

あなたにも経験がない?
ちょっとした悪いこと、たとえばいたずらなんかでも、共犯同士で妙に連帯感を覚える、なんてこと。
私は雛見沢村の「鬼の子孫伝承」っていうのは、これを巧みに利用した、実によくできたシステムだと思ってるわ。

『人を食らう』という原罪を犯した鬼の末裔。
そして、周囲からの「鬼の棲む村」という差別。
その二つは――村を結束させるには充分な材料だった。



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      `- ´    l ヽ',:.:.:ト"" 、___ ""// :,'´ / /i、_>-、: :.\  ` 、    _
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. ,  ": :/ /: : : : :.//: : : /l: :i:.l./ /:_/二¨ 、/_,, ┴' ´      .ノ        ノ  , ニ 北ニ' '
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        ,': : : : : : i ._l: : : : ゙、 ',   ', L_∠     , - ''"´     , ┬''"´: \   レ'     , イ
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',   ¨¨  ‐-,  ./∧ ',- 、  l_     .l    l ゝ_ニ l/∨/∧:/   .lニフ:/./: : l 〈: : : : :.:.:/
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.  ',      ',    /', .〉_,, - フ     l    l  /\\_∨/∧l< ∧  __',:_:_:_: :レ': :/::::::::::::::::::::
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.   ',‐ --- ‐ `´゙、  ̄ ̄ ゙、      /.Y   ___i_/  ゝ ;,;:_: : : / i;,:.____: : : : :./`、 /.元ニ 、
    ',       \    ゙、      .>、∨二_____〉、   ゙、 \/  ,': : : : :.`i:./::〈〉: V /:/ )::)
      ',       \   \  _/、_X___./// ゙、   .`i / ./` --- '´/ \/><┴(ミ)/
      ',__,,  -‐ ''"´ \― ''"¨´\i ‐- ,,__/./i  ゙、    У ./     /    L;::::\:::/
                \___`i ‐- ,,___i/´\  \/ / \__,; - '      <:::::::i/


そして、このシステムは、すでに数百年単位の昔から存在していたかもしれない。
たとえば、雛見沢には「綿流し」というお祭りがあるの。
長い間使った蒲団などに感謝して、巫女――まあ今は私だけど――が鋤や鍬を振りおろす行事。
そうして裂いた蒲団の中から取り出した綿を、川に流してご供養するのね。

けれど、これには村人ならだれもが知っている、もう一つの意味がある。
綿流しの「ワタ」は「腸」――つまり蒲団じゃなくて人を裂いて、そのハラワタを引きずりだして皆で食べる、
それが本当の「腸流し」だった、という伝説。
だから雛見沢の住民は、祭りの日に私の演舞を見るたびに、
自分たちが人食いの子孫であり、その罪の秘密を共有する共犯者である……と再確認することになるわけね。


つまり、綿流しは、自分たちの罪の意識を再生産して、共犯意識で村人の結束を高めるための儀式だった
というのが私の考え。
だから、過去に本当に人肉を食べてたかどうかなんてのは、本当はどうでもいい。
大切なのは、皆がそれを信じ込むこと。
その罪の意識で縛り上げること。
そして、自分たちは他と違うのだと信じ込ませること。
そうやって雛見沢御三家は、この村を支配してきたのよ。


72 名前:古手梨花 ◆ReNAW5TNRU :2010/04/27(火) 05:13:41

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          / .: :/: ://l :|:| l::| \ノ| |─┤: : l /     ∨ : : : .',
          〃.: :/: :// l.:|:| l::|    | |  l l:l::レ|      ∨: : : : .',
         ‖.: /: ://   l:|:| l::|    | |   从レ| |      ∨ : : : : ',
        ll .:/: :/:| ̄\Y l::|    | | /  l::| |/ ̄ ̄\l/ : : : : .',
        ‖/: :/: :|ノ\ ∨ l::|    レ|     l::| レ'l ̄ ̄∨ 〉/: : : : :



―――――まあ、この考え方がどこまで当たってるかは分からない。
あるいは本当に、私たちの先祖は人喰いの化け物だったと言うだけの話なのかもしれない。
でも、少なくとも雛見沢御三家が、この考え方に立って村をコントロールしようとしていたのだけは間違いないわ。

だって―――昭和の時代になって、こんな昔話をみんなが信じなくなった時に、
新しい罪の物語を作って、また罪の意識を再生産しようとしたのだもの。
なぜ、身内の恥とでも言うべき人肉缶詰の話を広めようとしたのか――その答えはこれよ。
それが、人肉缶詰の物語ってわけ。
旨いうまいと喜んで食べていた缶詰が人肉だった、そう聞かされた時に皆は真っ先に腸流しを思い出したでしょうね。
ああ、やっぱり俺たちは人食いの子孫なのか、って。


しかも、この手に味をしめた御三家は、新しい物語を作ろうとした。
それが「オヤシロ様の祟り」
村の結束を乱したもの、御三家の意向に逆らったものは祭りの日に「消え」、あるいは「殺される」。
これを文字通り「オヤシロさま」、つまり神様の意向だって考えるようなピュアな人は、
まあ迷信深い長老衆はともかく、ふつうはなかなかいないでしょうね。


実際、ほとんどの人はこう考えた。
『オヤシロさまの祟りになぞらえて、御三家、特に園崎家が逆らったものを殺した』
園崎家はヤクザとも繋がりがあるし、警察もその線を決めつけて捜査していたから、なおさら皆そう思ったでしょうね。
そして、しかもみんな、どこかでそれを肯定してしまった。
当時は村がダムに沈みそうで、反対闘争が盛んだったから――「村を守るためには仕方ない」ってね。
そうやって消極的にでも肯定してしまった時、また村人全員が共犯者になってしまったってわけ。


:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..      .....,,,,,,,,,....         !  ハ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;:..    ,        ,       ! .! .'    !
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:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;::.  ;;;;;            ;;;;;     .! ! !  . . !
:::::::::::::::::゙::::::::::::::_, -ー-;、  :::;;;;:   ;       ;;;;;;; _, -'¨``! .!、.!    .!
:::::::::::::::!::::::::::::!´: : :    \  ;;;;;;;, !;, .) ,,;;;,  ,,;;;;;;;;/:     !. ! .!    !
::::::::::::::!:::::::::::::', : :   ・  ヘ  ;;;;;;;;;;;;;:,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ :  ・   .| ,!': ::)   ,'    ,'
:::::::::::::!:::::::::::::::'ヘ: : :      );;;;;;;;;;;;;;;;__;;___;;;;;;;;;;(: : :      !.!: :,' ! .  /    ;
:::::::::::::!::::::::::::::::::`\、::::::::::::/;;;:::::;;;;;;;;!:'    ヽ;;;;;ヾ:::、_:_:::_:::;!レ´. !   ;'    ;'
::::::::::::::!::::::::::::::::::::::!:::¨¨¨¨´/  ;;;;;;;;;!     .', ヽ;;;;;    . ,!!_,;ノ .!.. .'    ,'
.!:::::::::::::!:::::::::::::ヘ::::!:::::::::::'''    ;;;;;;;;;;!      ヽ ヽ;;;;;;;;;;;;;〃.   !  ,'    ,'
.';:::::::::::::::!::::::::::::         .;;;;;;;;;;;!    ;;;;;       '    ,'  ,'    ./
 ',::::::::::::::!::::::::::::        ;;;;;;;;;;;;;;!    :::;;;;;         / ,'    ./
  ヽ::::::::::::!:::::::::::::::     ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!     ...::;;;;;;;;       ,' /   /


けれど、これも笑っちゃうわね。
実は御三家も園崎家も、何もしてないのよ。
ただもっともらしいことを、もっともらしい顔で言っていただけ。
その中でたまたまこういう事件が起こる、周りが勝手にそれを「オヤシロさま」や「園崎家」にむすびつける、
当主はそれを肯定も否定もしない、ただ思わせぶりなことを呟くだけ。

ワタ流しも。
人肉缶詰も。
そして、「オヤシロさまの祟り」も。

みんな、思わせぶりな態度で、現実にちょっと色を添えてやっただけ。
それだけで皆勝手に思い込み、勝手に共犯の罪の意識にとらわれ、そして団結する。
裏切りを絶対に許さない、罪の鎖で繋がれた集団。
それはダム闘争という目的のためには、ある意味もっとも効率的で、もっとも賢明なやり方だったのかもしれない。
ただ「物語」を語るだけで、ダム闘争を勝ち抜くことができたのだから――

73 名前:古手梨花 ◆ReNAW5TNRU :2010/04/27(火) 05:14:02

――――本当に、そうかしら。


74 名前:古手梨花 ◆ReNAW5TNRU :2010/04/27(火) 05:14:21

全てが終わった後、「敵」を失ったその罪悪感は、村の内部に向いた。
罪の意識の重さは、内部の「裏切り者」探しという形で噴出した。
誰が裏切り者かわからない。
横行する疑心暗鬼。笑顔の裏の探り合い。自分が裏切り者とみなされるかもしれないという恐怖。
そして、―――――――――――――惨劇が始まる。


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     ヽ:::::::::/::::::::::::   - :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
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     く  :::::::::: /:::::::::: イ:::/ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
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        V::::::::::::::::://:/   /:::::::::/  ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: `
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        _ '    r'小 \i:::::::l!   . :::::::|    ::::::|::::::::::::::::|:::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
        「       /V    〉 :::l! :::::::::::::|   .:::::::|::::::::::::::::|:::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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              l!:::::::::′  :::::::::::::::::::/|:::::::ハ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
               l! ::::/    :::::::::::::::::/! |::::::|_ ヽ::l!___:::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
               | ::/    :::::::::::::::::/:::r'|::::::|__ヾ ___ `ヽ ::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
               レ     :::::::::::::::/::::::!ィ :::::|   \ `∨ ::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
               /     :::::::::::::::/ ::::::i ゝ:::::ヽ.    ゝ  ヽ :::::::::: |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

もし、こんな「物語」がなかったら。
誰も雛見沢症候群なんかに――疑心暗鬼なんかに負けなかったかもしれない。
私が百年も繰り返し繰り返し殺され続ける、そんな結果にはならなかったのかもしれない。
全てはIFの世界。私にも分からないカケラたち。
私に、ただ一つ言えることは……

………………物語は、人を殺せるってことね。

75 名前:古手梨花 ◆ReNAW5TNRU :2010/04/27(火) 05:14:57


           /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \: :ヽ
          /: : , : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: ヘ
        /: :/: : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : :i: : : : : : :ハ: :丶ハ
       /: : :/: : : : : /: : : : : : : : : :i: : : : : :l: : : : : l: : : : : : : :i: : :ヘ i
      /: : .:/: : : : .:/: :/: : : :i: : : : l: : : : : : l: : : : : :l: : : :i:. : : :i:. : :ハl
     /: : .:.:/: : : : .:,' : ,' : : : :l: : : : l: : : : : : :l: : : : : :l: : : :l.:. : : :l:.: /l
     `丶、/ : : : .:.:., : :i: : : .:.l: : : : l.:. : : : : .:l: ___li_ : :l:.:. : : :l.:'.:l: :l
        '、: : : .:.:.:i: .:.l: : : .:.l: : : _」l.-: : : : .;l : : : : .:ll...二ト:. , -':.:.:l: :l
         ` ‐,-:l .:.:l: : : .:.l /:_ノ 'ー ''' ¨¨  ̄ ̄   ' イ:.:.:.:.:.:i : i
          /: : `iーL..__l- ''  __...     ‐==、_ l:.:. :/:/:. :l
          ,' ,' : .:.i : : :.:.:.:.l  _ ニ -=、     '  ̄ ̄¨''' l:.:. / /:.i: l
.         , , : .:.; ヘ: : : :.:.:.l ィr '' ´   __'...... 、     l:.:./ /:.:.l:.l
         i , : :.:i:.:.:ハ: : : :.:.ト      ヽ: : : : ノ    /!:./ /:.:.:l:.:!
         l i : : l:.:.:.:.ハ: : ::.:l:.l丶、 _   `ー '  .. <_/:/ /:.:.:.l:. l
       (丶- ' 、: :l:.:.:.:.:.ハ : : 、ヘ ̄;.:.ヾiiー-,、ィ、´ //l:::::/:./ /`ヽ:l:. l
  ___ .. -- ‐`"ヽ_ `ヽ:_:.:.:.:∧: : 、ヘ::::i::::::i ll/f.¨ヽ V/,.l:::/:./ /   ヽ:l
._ゝ-−_-_丶      ヽ\'-、ヽ: :、ヘ:::l:::::l ヽ/!  .ト._/ l:/:./ /    .l l
-r_‐_´-- ...-     ノ  〉_ >ヽ: 、ヘ::l:::::l  `ー '   y:./: /     ! l
    ` ー―‐r― ''¨  ノ li''  ヽ: 、ヘ::::::i      /:/ :/     /: :!
         ト、 ,, - ''  ll    \: ヽ:::丶__. ノ:/: /     /: : :

みぃ、なんだか人肉缶詰のお話から、ずいぶんくらーいお話になってしまったのです。
ごめんなさいなのですよ、にぱー☆
それと、

http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1265048587/91

という企画があるので、ぜひ先生のご意見を聞かせてほしいのですよ。
考えてみたら、僕のスレでレポした後で、ここにリンクを貼ってもいいのですね。
そういう形式のことも含めて、よろしくなのですよ、にぱー☆





・食人の原罪性――罪の感覚
・強制的共犯関係――共同体の再生産
・繰り返される罪の意識――オヤシロ様のたたり

76 名前:古手梨花 ◆ReNAW5TNRU :2010/04/27(火) 05:18:05
ぅあ。
レポート書く前のメモ書き、消し忘れちゃってそのままになってるのです。
>>75のラスト三行は、脳内削除でお願いしますです。
よろしくお願いしますなのですよ(死

77 名前:名無し客:2010/04/27(火) 19:53:28
なにこのうさんくさいスレ

78 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/28(水) 00:06:09
>>69-74
おっ、名簿に載せられる聴講生二人目〜。 お土産つきとは気が利いてるじゃん。

ああ、美味しい――

               牛肉だね。


可愛い顔してなっかなか冗談キツいなぁ。 でも醤油と砂糖で濃い味付けしてても肉の味ぐらいは分かるってば。
これでもいろんなところでいろんな物を食べてきたんだからさー。 犬とか猫とか熊とか猿とか鼠とか海豹とか。

それに  はパプア……     げふんげふん。



   , '`  ̄ヽ,
   ! !(、 )ル)
    !l !;゚ -゚ノ! <杉浦、今なんかさらっと聞き捨てならないこと言わなかった? ねえ、言わなかった?



はいはい奈緒ちゃん終わった話を蒸し返さない。

それはさておき、人肉缶詰とはなかなか興味深い話だねー。 マクドナルドの都市伝説を思い出しちゃったよ。
ハンバーガーの材料に猫とか鼠とかミミズとか使ってるってやつ。 中にはホームレスの死体を使ってる、なんていうのもあったっけ。


うん、人肉って言われた時は判っててもさすがに一瞬ギョッとしたよ。 そりゃ碧ちゃんにも人肉食に対する禁忌があるからねー。
共犯意識とか共同幻想で共同体の意思統一を図るっていうのはよくある話。
カルト宗教や犯罪組織で信者や構成員を縛るのにもよく使われる手法じゃない。
卑近なところではオウム真理教が信者に内ゲバの暴行や殺人を行わせることで脱会や自首を行わせないようにしてたりとか。


あらかじめ「特定の思想に拠った政治的意図はない」と前置きしておいて。

国家規模による「物語による支配」という話になってくると、明治政府による「国家神道」の制定を思い出しちゃうなぁ。
碧ちゃん先生の個人的意見だけど、あれは宗教としての神道のあり方を歪めただけじゃなくてそういった部分もあったと思ってる。
その共同幻想が破綻した時の混乱も大きかったしね。
国内の思想的混迷だけじゃなく、敗戦直後のブラジル日系人社会での「勝ち組」「負け組」の対立とか。

……確かに、「物語」は人を殺すよ。 うん。

79 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/28(水) 00:25:44
そういや雛見沢村に関しては研究者の間でも「触らない」ことがある種の暗黙の了解になってたっけ。 ある種の禁忌扱いで。
あそこの民間伝承に研究の手が入るようになったのは、ほんの最近の話。

>>75
いやいや、碧ちゃん先生的には面白い話が聞けて良かったよー。
まだまだ日本にも研究者が踏み込んでない暗くて深い闇があるってことで。

それはさておき、御柱祭のレポートかぁ。 そりゃもちろん大歓迎!
碧ちゃんも大学の講義の準備と高校の授業計画の作成がカチ合わなければ現地に飛んでたところなんだけど、よりにもよって今年
それがカチ合っちゃったもんだから、他の人のレポートが読めるのは願ってもないこと。

諏訪大社の祭祀はマイルド化した他所の祭と違って、未だにプリミティブな色合いが強く残ってるところが興味深かったり。
大和朝廷が名目上は支配しつつも宗教的に実効支配が及ばなかったことが影響してるんだと思うんだ。


というわけで、遠慮せずにここを使っても超オッケー。 っていうか、そういう時に使うためのこのスレじゃないかって話。
じゃあ待ってるよー。


>>77
そりゃあねー。
あたしのやってる研究は普通の学問の枠から零れ落ちたものを拾い上げていく作業だから。
それが時に異端、時にトンデモ、時にオカルトになるのは仕方のない話。

特に碧ちゃんは「怪異」を扱う学会からのはみ出し者、一度は自分のいた大学からも追い出された身だからね。
でも、あたしはあたしの研究を止めるつもりはない。 それはあたしの貫く信念であり、あたしの正義だから。

80 名前:名無し客:2010/04/28(水) 01:05:27
チンパンジーがミイラ化した子供を運んでいるケースがアフリカで発見されたらしいね。
埋葬の起源なんだろうか。

81 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/29(木) 03:21:28
>>80
これ、動物園のニホンザルでも同様のケースがあったって読んだことがあるんだよね。 何だったか思い出せないけど。
直接的にこれが埋葬儀礼の萌芽だとは言い切れないけれど、社会性を持った猿にこれらの行動があるってことは、人間の原初の
宗教儀礼や死者への想いはこういう事例から始まったんじゃないかって想像することはできるんじゃないかなー。

82 名前:名無し客:2010/04/29(木) 03:59:42
ウリ達は神の民族ニダ!

83 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/29(木) 04:01:21
碧ちゃん先生のGW研究備忘録。

・フィクションとしての「サンカ研究」―願望の投影により造られた山の民について
・「窒息したドーベルマン」「消えたヒッチハイカー」―都市フォークロア形成についての文献復習

あとは課題あれこれ。
それとGW中のどっかでイベントやるので参加希望者は何か一言よろしくー。飛び込みもオッケーだけどさ。

84 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/29(木) 23:08:40
>>82
はいはい嫌韓嫌韓。

…で済ませちゃうのも何だし。
あそこはある意味仕方が無いんだよねー。 歴史上ずっと長いものに巻かれ続けてきたわけだから。
中国の王朝が変わればそのたびに振り回されて、ようやく清王朝が衰退して明治維新みたいな独立独歩の萌芽が…と思ったら
清朝寄りの守旧派のせいでそれが潰れて仕方がないから欧米の植民地にされる前に日本に擦り寄って。
そして太平洋戦争が終わったら今度はアメリカとソ連に分断されちゃったまま今に至る、と。

そんなだから、歴史上で誇れるものがないもんだから「孔子は朝鮮人」「剣道は韓国起源」とか言い出しちゃう。
まあ精神的な自己防衛みたいなものだから、「しょうがないなぁ」って生温かく見守るのがいちばん。

それと、昨今の韓国世論に関しては韓国の戦後史を知らないといまいち理解できないところがあると思うんだよねー。
気が向いたらちょっと勉強してみたらどうかな。 隣国の歴史は知ってて損はしないと思うよ。


85 名前:名無し客:2010/04/29(木) 23:21:24
金属活字くらいですかね、歴史上朝鮮が世界初のものは。

86 名前:名無し客:2010/04/29(木) 23:30:32
HiMEに韓国人がいないのは差別ニダ!
謝罪と(ry

87 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/29(木) 23:41:36
>>85
うーん、確かに胸を張って「世界初」って言えるのは高麗活字ぐらいなんじゃないかなー。
活字技術は中国ではモンゴル侵攻の混乱で失われたけど、朝鮮半島では存続し続けて日本にも伝来したんだよね。
ハングル文字の発明もけっこう言語学的には優れた発明なんじゃないかと思ったりもするんだけど。
まあ地理的に仕方が無い部分は大きいと思うんだけど。

食文化的な豆知識ー。
韓国料理といえば唐辛子…なんだけど、朝鮮半島に唐辛子を流入させたのは日本なんだよねぇ。
風土的に唐辛子料理がマッチしたのか、日本以上に唐辛子の利用法が発達したんだけど。
あと、今みたいな焼肉の発祥も戦後の在日韓国人社会から。 それが韓国に逆輸入された形なんだよね。

88 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/30(金) 00:04:06
>>86
はいはい嫌韓嫌韓。

そもそも日本人じゃないのって人工HiMEのアリッサちゃんだけじゃん。
だいたい『一番地』の正体そのものが色々と…〈以下の発言は菊のタブーの前に封殺されました〉

89 名前:名無し客:2010/04/30(金) 00:20:36
個人的には韓国での呪術関連の文化がどうなってるのか気になるところ。
某伝奇作家のせいで妖術大国みたいな事になってるけど、実際はどうなのか知りたい。

90 名前:名無し客:2010/04/30(金) 00:48:36
キムチの成立した理由は、朝鮮王朝の塩税が高すぎて
仕方なく民衆は唐辛子で漬物を作り始めたって聞きましたけど、どうなんでしょう。

91 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/30(金) 01:25:12
>>89
んー…今手元に資料がないんだな、これが。 これはちょっと大学で文献を調べてみようかな。
中国からの影響が強いとは思うんだけど、それがどういう変化をしているのかは興味があるところ。
ざっと見る程度だと琉球のそれとの類似点が多いって印象なんだけど、突っ込んで調べてみると色々違うところが見えてきそう。

ただ、韓国自体ではそういった研究があんまり盛んじゃなさそうなんだよねー。
今のあの国ではキリスト教〈キリスト教母体の新興宗教含む〉が最大勢力だからっていうのもあって。


>>90
キムチは材料が塩→山椒→唐辛子って変遷を経てきてる辺り、その説には信憑性が強いんだけどはっきりした理由は分からないなぁ。
あくまでそれも「有力な一説」っていうぐらいだし。
そもそも最初の下処理にも塩を使うし、味付けに魚介類の塩辛を使うから塩を全く使わないわけでもないんだよね。

あー、やっぱり専門外の分野は突っ込んだ話ができないなぁ。

92 名前:名無し客:2010/04/30(金) 01:29:50
半島関係は現在より過去に目を向けたほうが意外と面白いですよね。
現在との繋がりを感じて苦笑してしまう時もありますけど。

93 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/04/30(金) 02:35:47
>>92
現在は…ねぇ。 ま、マスコミとネチズンを無視してればそんなに腹も立たないんだけど。

半島史は結構面白いんだよねー。 中国と日本の狭間にある国だから、両方の知識があると「ああ、これがこうなってこんな影響が
出てたんだ」っていう読み解き方ができて。
古代、中世史だけじゃなくて近現代史もなかなか興味深いよ。 さっきも言ったけど、「明治維新をやり損ねた日本」みたいで。


94 名前:古手梨花 ◆ReNAW5TNRU :2010/04/30(金) 03:59:35
>>79
まあ、雛見沢はいろいろと「東京」のほうの人の利権がからんでますから。
しかも実際に人の血が流れてますから、タブーみたいになってしまうのも仕方ないのです。

>国家規模による「物語による支配」という話になってくると、明治政府による「国家神道」の制定を思い出しちゃうなぁ。
>碧ちゃん先生の個人的意見だけど、あれは宗教としての神道のあり方を歪めただけじゃなくてそういった部分もあったと思ってる。
>その共同幻想が破綻した時の混乱も大きかったしね

そういう意味では、今僕が準備してる、諏訪の神様はまさにそれと対抗した神様、
野生の荒々しさを残してる神様だと思うのです。
生贄を要求し、食べちゃう人身御供の神様でもあるのですから。
そのあたりも含めて、こうご期待なのですよ、にぱー☆


―――それにしてもサンカ、ねぇ。
ある意味「鬼の子孫」の雛見沢村も、サンカの人たちとは近いところもあるのよね、
いわゆる「まつろわぬ民」的な意味で。
そしてそういう人たちにも、諏訪の神様は信仰されてたらしいわね。
雛見沢の巫女としては、ついシンパシー感じちゃう話でもあるから、
どんなお話を碧ちゃんセンセがしてくれるのか、気になるわねー。

95 名前:名無し客:2010/04/30(金) 22:02:02
産鉄の民ってやつっスか?
鬼の王 酒呑童子は一説では鉄と関わりが深いヤマタノオロチの子孫と言われていますし…

あと美形だったので寺でお稚児………ま、マ●ロきゅんハァハァ…、ハッ!? 失敬!

96 名前:名無し客:2010/05/01(土) 15:06:25
鬼の起源は日本に流れ着いた白人であるという話をドラえもんで読んだことあるけど、
実際はどうなんだろうね

97 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆YrBOOKL5Tk :2010/05/01(土) 17:34:27
 
 やれやれ。正直、GWって人だかりを避けて回れる場所を探す方が大変なんだよね。
 
 で。
 今の「鬼」、つまり日本人がイメージする鬼に関しては、割と中世に近い時点で生まれてるね。
 原型を辿るなら、700年代には「鬼」の字は登用されてる。
 ……って前にも自分で似たようなことを書いてたみたいだから、一部はそのまま引用で。
 
――――― 
 
 鬼が仏教伝来、と言うか羅刹のイメージが今の鬼の概観を決定付けたのは殆ど確実だけど、俗
説としては鬼門=うしとらに居坐るゆえ、ってとこから派生したモノもあるね。
忌避されるべき鬼自体のイメージは蛮族と日本書記の頃から記される鬼魅、或いはもこ、とされた
モノとの融合だけど、概念確立前の万葉集においても鬼、という文字それ自体が使われてるのは面
白い事例になると思う。和名類聚抄においては於爾がオニ、隠である、と言ってはいるけど、これに
しても異論は結構あるから。アレは窮鬼をいきすだま、邪鬼をあしきもの、瘧鬼をえやみのかみ、な
んてしてたりするから、類聚抄成立期にあっては鬼がそれ単体の文字を獲得し切れてなかった証
左でもあるだろうしね。鬼が鬼として成立する過程と確立されて敷衍してキャラクター化する過程は
段階が全く別物だ、って感じになるのかな。
 
 折口信夫先生は鬼は「大人」、「おおひと」の事であり、日本においては小さきものが巨大なものを
征服することから、被征服者である鬼は巨大なモノとなったのだ、なんて解釈をしてたっけ。
 
 とはいえまあ、今に続く大元のイメージって、やっぱり妖怪文化になっちゃうんだけど。 
 
―――――
 
 で。
 
 起源は当然中国になるんだろうけど、イメージの形成には仏教や末法思想、その他諸々の変遷
が絡みながら生まれてるんだよね。
 「オニ」という言葉自体、名残としちゃ「おん」から来てるし、万葉集じゃ「しこ」と呼ばれていたくら
いだからね。これは黄泉醜女の「醜」と同じ意味で使われてるわけだけど、この時点では中国から
流入した鬼のイメージが醜=恐ろしげなモノ、として扱われてた証拠だと思う。
 ……とはいえ、そんな仏教的なイメージが大きいのはもちろんだけれど、俗説ではうしとらの方
角=鬼門、「牛」と「虎」から作られた造型が鬼である、なんてものもあるにはあったかな。
 
 「かみ」と鬼神が当てられることもあった、って話もあるけど、これについては諸説諸々でどうに
も言い切れない部分があるけど……醜、というイメージには「強い」「強靭な」モノ、という意味合い
もあったからね。あながち的外れでもないかな、という気はするよ。
 山海経でも恐ろしげな風貌の神を、その姿故に畏敬の念で崇めた例も見受けられるし。
 
 社会学的に言えば、鬼それ自体は酒呑童子伝説のような構造型……まあ、「鬼退治」として語
られる社会状態の表現もあるけれど、日本人の心象に根付いた「悪」としてのイメージもこれに
絡むし、何より絵草子に語られて広範に知られることになった姿形も大きな要素としてある。
 どれもこれもが密接に絡むから、単一の起源を求めるのは些か難しいものがあるんじゃないか
な、とは思うよ。
 

98 名前:名無し客:2010/05/01(土) 18:26:17
知識を披露するのは気持ちがいい。
誰も知らないような薀蓄をガッツリ並べ立てるのは最高だ。
だから、誰かが必ず得をしている事になるんですよ。

99 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/01(土) 18:26:42
サンカ研究に関する講義はまだレジュメが書き上がってないからまた夜にでも。

>>96-97
「逆のケース」はあったと思うんだよね。 漂着した白人が「鬼」と間違われて排撃あるいは殺害されたっていう。

そもそも仏教的な鬼のイメージが形成された頃に日本に漂着する可能性があった白人ってロシア人ぐらいじゃないかなぁ。
元に渡ったマルコ・ポーロなんて物凄い例外中の例外だと思うし。
本格的にヨーロッパの白人が太平洋または日本海区域に現れるようになったのは大航海時代以降だしさ。

鬼というものの形成についてはエーフィちゃんの言った通り。
元々は形がない存在だったんだよね。 中国で言う「鬼」は日本で言う幽霊や霊魂といった概念だし。

酒呑童子などの「山に棲む鬼」のイメージは平地に定住しない山岳民から来たんじゃないかとも言われてるけど、これもまだ何とも。
彼らはそもそも山岳民というより山に逃げ込んだ山賊だったんじゃないかって説もあるし。

100 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/01(土) 18:31:56
>>98


  _, ...-‐:.:´_::_:::::;::/´  :.:.:.:.:.:.:.:.:;. -.、_;:-、:.:.:.ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄,.. -..:.:. ̄:/.:.:.:.:.:.:.:........:.:イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ー.、⊥.....、          /
    ∠:.-:.:.: ̄:::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ {:ト:.:.:l、ヽ: ヽ:.:ヽ:.:.:,⊥ -- ――-  ∠∠
  /:.:...:::::::::::::::_/:.:.:-‐一:.:./  ̄_`ヽ\l-ヽ\:.ヽ、 V ヽ ,.-,、
/:.:..:::::::_: -.:, ̄ァ‐.:.:.: ̄:.:|:::! く f:ィハ ヽ \` ー┴-ヽ二 /| ヽ __
..::::: ‐ ´// /;.:‐,:´‐::::::j::!    ̄`     `テ示ヽ、{__ノ   / ̄
  /:/  ///:..::::::::/ヘ!  \   /j   ̄`´_ ノ     /    ノフ ―
/:/  /:./:/::::::::::>、〈    ヽーi- ,、 , -‐ ´  _ ....、 {  _ ィ ,. ‐  ̄   知識は共有してなんぼよ!!
:/  /:/:./.:::::::://:::ー!   / 二、´ ー‐ 7´}:/_ ノ ,∠ /V
  /:.://.:./:.:.:::::::/ /::::::::::〉、         /=// {  / /   l
 /:.:.:/:/:.:./:..:::::::/ /:l::::::::/ |\    _ ..∠L//   ー′    |
./:.:.:/:/:.:./:.:.:::::/  ,':::l::::::/   l  > ´  〃 ノ/´           l
':.:.:/:/:.:./:.:..:::/   !:::レ┴ァ ´       >'/              l   /、
:.:/|:.!|:.:;:.:./:/   レ'⌒V     _,. -‐ ´ /{             l  /
/ !l |:.i:./|/ ∠´/    ヽ ,. - ´    /  /ヽー--------―   ハ   (_
  {:! !:l:.l,.レ´ _ {_  ヽ__,l/- ´ ,. ‐ ´   ヽ  ` ー          ヽ
  |! j/, ‐ ´   >'ァi´i   /         〈ヽ            / ` ー
 / /    , イ´ //! |/         ト、\        /
/ /  , イ´      // l               l ヽ \     //
l {  /-‐ 7ヽ /  // |            ヽ ヽ ` ー ´/

そーゆう「知の架け橋」として学校とか先生はあるんだと思うんだわ。

101 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆YrBOOKL5Tk :2010/05/01(土) 19:47:46
 
 ん……む。
 失敬、場を読まずに割り込んでしまったみたいだ。
 私から特に言うことはないけれど……そうだな。
 
 現存するあらゆる情報は、どこかで補完され、受け継がれ、そして口碑に上るものだよ。
 正史と偽史を隔てる壁があっても、偽史は偽史として語り継がれる。先生の担当してる民
俗学というのは、真偽を問わずそうした知識の断片を拾い集めて、巨大な流れの中に還元
し、或いはそれを支える為に発展してきたモノだ。
 多くのフォークロアや昔話が毀れながらも誰かの口で語られているようにね。
 私の、貴方の、どこかの言葉は、その思考は、どこかの支流から育まれ、そして形作られ
たそれだろう。
 
 だからま、些少なりとも関われたら、とは思ったんだけどね。
 こうしてスレッド、というベースを基準に交流する以上、そこでは文章自体にしか意味を還
元できないからさ。
 とはいえ、流石に空気も読めてなかったかな。申し訳ない。控えるとしよう。
 
>>100
 
 白人、という例は確かに余り見ないかな。
 異様な風体に移る異邦人を「鬼」と呼んだんだろうな、って形跡は結構見るんだけれどね。
 
 それじゃ、私からはま、最後にこんなのを。
 八岐大蛇と鍛冶の話だけど、記紀神話に伝わる島ヶ峰の近くにある鳥取県の樂々福神社、
あの周辺にも鬼退治の伝承があって、かつ鉱山がある場所だったと思う。
 鬼の子孫だ、って言われるヒトたちには金工に関係ある人たちが多くて、これはこれで鬼な
のだけど、禍を招く鬼ではなくて、別の意味合いでの「鬼」として伝えられてたんじゃないか、
というのはあるかもしれないね。
 
 それじゃ、先生。場を汚して申し訳なかった。発展をお祈りしてるよ。
 

102 名前:古手梨花 ◆ReNAW5TNRU :2010/05/02(日) 01:28:10
http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1266764017/842
>いつだったかチルノがスキマに言っていた言葉がありましたが……
>「よく判らない事言って判ってるフリしてるだけでしょ?」
>案外、的外れでもないかもしれないわね。
>と個人的には思っている十六夜咲夜でした。

これ見てふと、チルノは幻想郷における愚か者フールの役を担ってるのかしら、
なんて思ったり。
端的に言うと「王様は裸だ、って言った子供」。
もしそうなら、Hは実は、虚飾をはぎとるという重要な立ち位置にいるってことになるんだけど――

――そうなると、H属性と人食い属性を併せ持つルーミアなんかはどうなるのかしら、
なんてまた疑問が増えたりもするんだけどね。

103 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/02(日) 04:07:03
あー、レジュメが書けない! 講義はもうちょっと待って。
>>94の梨花ちゃん、>>95君への返答はレジュメを書き上げてから。

とりあえず。

>>101 エーフィちゃん
あー、何遠慮してるのさ。 ここは「そういう場所」なの。
あたしはあくまで司会的な立ち位置で、講義出席者が自分の調べたこと、知ってることをレポートにして提出して当然なわけ。
だからここではむしろ空気を読んでないのは>>98君ってこと。

いいじゃん、あたしの言った通り、知識は伝達されるものだし、教室はそのための場所。
だからこれで最後とか水臭いことは言わないで、面白そうな話題が振られたら好きに飛びついてちょうだい。 いや、来なさい。

八岐大蛇=製鉄部族=鬼あるいは一つ目小僧(一本踏鞴)ってのはあたしの調べた文献にもあったね。
鉄器>青銅器ということを考えると、確かに彼らは「強者としての鬼」だったのかもしれないねー。


>>102 梨花ちゃん
妖精が物語における道化、進行役としての立ち位置を務めるのは西洋の民話や創作童話等では珍しくないからねぇ。
チルノちゃんが「『王様は裸だ』と言う子供」の役割を担っていても不思議じゃないんじゃないかな。
彼女の前では、地位だの名誉だのといったものは「馬鹿には見えない服」にすぎないんだと思うよ。

ルーミアちゃんは、話してる内容だけ見るとあんまり頭が悪いようには見えないんだよねぇ。
行動が食欲に直結してるから単純かつ迂闊なだけで。
物語の立ち位置としては、「ヘラクレスに踏み潰される蟹」とかその辺り程度なんじゃないのかな、とか思ったり。

104 名前:名無し客:2010/05/03(月) 16:48:50
先生!
愕天大王ならスパロボ参戦できるんじゃないっすか

105 名前:名無し客:2010/05/03(月) 17:54:35
舞ヒメはもう出たでしょう。
サンライズとか英雄とか、そんな感じのやつに。

106 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/04(火) 01:08:26
・フィクションとしての「サンカ研究」―願望の投影により造られた山の民について

えーと。

今回語るのは「サンカ」そのものじゃなくて、「サンカ研究」。
…研究者としての自戒の念を込めてとか、気分的にはそんな感じで。

椋鳩十や五木寛之の、いわゆる「サンカ文学」に登場するようなサンカ像は、当時の研究者であり小説家であった三角寛氏の創作に
よるところが大きいわけで。

曰く大和朝廷の支配を逃れた原日本人である、
曰く独自の隠語を話し、神代文字であるサンカ文字を使う、
曰く独特のスサノオ信仰を持つ、
曰く『ウメガイ』などと呼ばれる独自の鉄器を持つ…など。

それ以前に初めてサンカを研究対象として扱った柳田國男先生や喜田貞吉先生の研究も、実地のフィールドワークによるものではなく
非定住民である彼等を取り締まる側である官憲からの伝聞を基にしたもので、決して彼等自信から直接話を聞き、彼等の実生活を体験
調査したものではなかったんだよね。
多分に彼自身の願望や理想を投影した創作である三角寛氏の論文が当時のサンカ研究のスタンダードとなったことで、逆に本当のサンカ
研究は大きく遅れてしまったわけ。

これらの論文が多分に創作を含む研究としての価値が低いものであるということが判明した時には、もう定住政策や都市部以外の地域の
電化等によってサンカ、瀬振りと呼ばれる人々のコミュニティ自体が消滅してしまってたんだよね。
現在でも「サンカの生き残り」と呼ばれる人たちの証言は聞けるのだけど、その本人達の発言にすらこれらの説から影響を受けたバイアスが
かかってしまっていて、彼等の実像を探ることは難しくなっちゃった。

現在提唱されている仮説として、山岳信仰や修験道との関係を持つ中世難民説や江戸時代末期から明治時代の混乱期に発生した近世難民
説などがあるんだけど、それらを証明するだけの材料が足りないんだよね。
柳田先生の提唱した原日本人説は、既に当時南方熊楠先生から否定する意見が出てるし、現在の研究ではほぼ否定されてるね。

彼等自身が文字資料を残していなかったことも研究を困難にしているところ。
彼等の伝達手段であると言われた謎の文書、俗称「天狗の新聞」も現物はほとんど残ってないんだよねー。
サンカが完全に消滅したとされる1960年代にこれらの目撃例も失われてる。

まあ長々語っちゃったけど、これはあたし達自身が常に省みなければいけない問題をはらんだ事例だと思うんだ。
「推論や願望で論文を書いちゃいけない、民俗学研究は常に実地に則したものでなければならない」と。

だから、あたしは「現地の人と同じところで寝て、同じものを食べる」ことを研究者としての自分に課してるんだ。

107 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/04(火) 01:33:19
>>94
圧力団体が存在するとなかなか物事の真相にはたどり着けないからねぇ。
あたしが『戦媛の神事』を司る『一番地』について調べた時も、国家権力による情報遮断でなかなか実像を掴めなかったっけな。
結局、その『一番地』の中枢にいた理事長から流してもらった情報がなければあたしは『蝕の祭』の真実と『黒曜の君』の存在をつきとめる
ことはできなかった。 あれは自分の無力を感じたよ。
黒曜の君の企みを破綻させるための切り札である深優ちゃんについても、理事長から託されなかったらどうなってたことか。

諏訪の神様は大和朝廷に面従腹背、形としては傘下に入りながらも決して従うことのなかった荒ぶる神だからね。
神無月についても諏訪の神様は出雲に行かないんだし。
あたしが早苗ちゃんのことを「諏訪天皇の末裔」って言うのも、それに関すること。
戦前ぐらいまでは、風祝…その中でも大祝は影では大和の天皇とは違う「現人神=もう一人の天皇」として扱われてたとのことだし。

雛見沢が「まつろわぬ民の末裔」だとするなら、これは日本のサンカ研究にすごく大きな意義をもたらすんじゃないかなぁ。
山岳民の文化や祭祀についての貴重な史料が出てきそうだけど、これは今後の研究者次第かな。


>>95
製鉄の民は遅くとも戦国時代ぐらいまでには都市山村部住民との同化が図られてたんじゃないのかなぁ。
酒呑童子伝説の頃にはまだこういった人達はまだ外界と一線を画した生活圏を持っていたようだけど。
「鬼」「天狗」と伝承で呼ばれる妖怪がそういった人達だという説はあるね。
源義経と関わりがあった鞍馬山の天狗はそういった外界との関係を絶った修験者の一派だったんじゃなかと思われるし。


あー、マシロきゅんは未来のしかも平行世界の人だから。
あたしの世界では風華学園の理事長先生。 …あ、今は二三さんに譲ったから「元理事長」か。
そして冥界の女王にして水晶の媛、先代のカグツチのご主人様。

108 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/04(火) 01:43:46
>>104
平行世界のことは碧ちゃん先生の関与するところではないのだー。
ここの碧ちゃんの愕天王は巨大ロボットにもならないし装着型パワードスーツにもならないのだー。 はははー。

碧ちゃん的には生身のままミロクでモビルスーツを叩き斬ったりする命ちゃん超すげぇとかそんなのを期待していたり。
そして会長さんと清姫超ヤバい。 舞衣ちゃんのカグツチとガチって引き分けた唯一のチャイルドだし。

でも最後は「この距離ならバリアは効かないな」(超違う。 でもなつきちゃんと橘さんは魂の兄妹なんじゃないかと思う)。


>>105
……なかったことに。
ついでにPSP格ゲーの舞-HiMEもなかったことに。

109 名前:名無し客:2010/05/04(火) 02:18:49
碧先生にも黒歴史ができてしまったのね。。。(ほろり)
ここでひとつ、人に言えない黒歴史をもう一個ぐらいこうかいしてくだしあ

110 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/04(火) 03:02:00
>>109
「〜運命の系統樹」で碧ちゃんが攻略対象キャラじゃないのはむしろ黒歴史じゃなくて「あんな猫に負ける男とくっつかなくてラッキー」
だしなー。 碧ちゃん先生はあんなナヨ若いのは守備範囲じゃないのだよー。 渋いおじさんじゃないと心がときめかないっていうか。

大きく括った中で黒歴史というとやっぱり「宇宙をかける少女」だと思ったり。
あれだけ大々的にやっといて大山鳴動鼠も爆死。 ゼノなんとかはあたしたちよりもっと黒歴史にしたい人がいるだろうからパス。


というわけで。
碧ちゃん先生に急用が入らない限り、公開参加型実習「食の文化人類学@」は5/4の夜から開催予定。
参加人数があまりに少ない時も延期だけどねー。

ゲストというか調理担当は鴇羽舞衣ちゃん。 ひょっとすると深優・グリーアちゃんにも手伝ってもらうかも。
碧ちゃん先生の料理の腕には期待するなー。 料理が上手かったらカップ麺とレトルトと学食に頼る食生活は送っとらんわー。

参加希望者は可能ならあらかじめここに出席希望書を提出のこと。
もちろん急に都合がついたから飛び込みで乱入だぜヒャッハーもありだけど。

111 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/04(火) 22:03:40
点呼ー。

人がいない時は明日に延期ー。 妖精祭りの後だから参加者いなさそうな気がするけど。


「レッドヴェルヴェット・ケーキ」の話とかはあくまで碧ちゃん個人の復習なのでリクエストがない限り講義のネタにはしないつもり。
この辺は都市伝説系の初歩の初歩だからねー。
都市伝説で最近興味深かったのは、水難事故の怪談である『七人ミサキ』が形を変えて都会の女子高生の間に流布してたこと。
こうやって都会の闇に適応した妖怪もいるから侮れないんだよね。


112 名前:‐美しき緋の衣‐永江衣玖 ◆S.N.F.uKrU :2010/05/04(火) 22:14:14
呼ばれたので(何

113 名前:阿良々木暦 ◆VAMPiRCOXI :2010/05/04(火) 22:18:32
>点呼

二番手〜

114 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/04(火) 22:25:49

   .'´ヾ ,,ヽ.
   .i r-'-'-l
   从l ゚ ‐゚ノ!,, <……「怖いもの見たさ」とはこういうものを言うのでしょうか


うわ、それ言わない。
よくぞやって来た我が精鋭たちよ! …ってわけで、二人も参加者が来たのはちょっとびっくり。
永江さんに阿良々木君。 絶対にゲテモノ食べさせられるの確定のこの公開実習にようこそ!!

参加者は随時受け付け中ー。 名無しさんの参加も無論ウェルカム!


   /"´ベヽ
   l〃//ヘヘヾ
   ゙、リ ゚ ヮ゚ノリ <しょうがないなー、成績に下駄履かせてくれるってことだしちゃっちゃと下ごしらえやりますか。




115 名前:‐美しき緋の衣‐永江衣玖 ◆S.N.F.uKrU :2010/05/04(火) 22:35:41
えーと、では。つまらない事ですが。
食といえば、地下で話した聖体拝領が今のところ興味のある部分ですわね。
主神の血肉に見立ててパンとワインを共に食べることで神の存在と共同体の信仰を示す儀式、でしたか。
これもまた一種のカニバリズムとして取れるような気もしますね。
神との一体化として解釈すると神秘主義的な部分もあるかも知れませんね。




……ああ、ホンモノの人肉は無しで。念の為にお伝えしておきますけど。
妖怪とて誰もが人を食べるわけではないのです。
ほら、特に何もしない、無害な妖怪もいるじゃないですか。
それでなくとも、人を怖がらせてその感情を食べる方も少なからずいらっしゃいますから。


116 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/04(火) 22:35:48
よぅし! 時間も時間だし、始めますかっ!

本日は公開実習「食の文化人類学@」へようこそっ!
この授業は、日本あるいは海外の奇食・珍食風習を実体験することで肌で異文化を感じてもらうことが目的。

では…第一回目のテーマはズバリ!

『昆虫食』!!




   /"´ベヽ
   l〃//ヘヘヾ
   ゙、リ ゚ ヮ゚ノリ <あーあ。 実際に作る側の立場にもなってよね…




117 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/04(火) 22:42:58
>>115 永江さん

聖体拝領は『儀礼的・呪術的食人』の形だけを継承したものだと思うんだ。
人身御供の代わりとしての饅頭と同じようなものでさ。

それはないない。 碧ちゃんまだ警察のお世話になる気ないし。 死体損壊罪で逮捕されるのはゴメンだからねー。

んじゃまず手はじめに「桂花蝉」(タイワンタガメ)。

(キンモクセイとバナナを合わせたような甘い香りを漂わせた一口サイズの小判型の揚げ物が運ばれてくる)

118 名前:阿良々木暦 ◆VAMPiRCOXI :2010/05/04(火) 22:50:45
>ゲテモノ食べさせられるの確定

ごめん、今急にお腹の調子が……!



昆虫食。
イナゴの佃煮とか?

昆虫の範囲かしらないけど、蜘蛛を食べるとチョコの味に似てるなんて聞いたことがあるような
気がするなあ。
うろ覚えだけど。

蛇を初めに食べた人は偉いって言った奴がいるけど、それを言うなら昆虫もその範疇だよな。
まず、昆虫なんて小物だから、腹に入れるにしても一匹二匹じゃ大したことない。
主食にはなりえないってこった。

ごk……言葉を濁して、なんだっけ、渋谷のクワガタだったっけ?
いわゆる一つのG。
あれも、食べられないことはないんだろう?
胃の中で孵化して食べた人が死んだなんて都市伝説もあるけど。

僕の知る一番一般的なものは、やっぱりイナゴか、さもなきゃ蜂だな。
蜂は特に、蜜を作るから、その意味では垣根が低いんじゃないか?
食に近い位置にいると、言って言えないこともない。


>>117
しかし、まあ、その、なんだ。
視覚的に優しいものじゃあ、ないんだよなあ。
ある程度小さくて形が分からなければまだマシなんだろうと、先に上げた例に補足しておこうっと。


うん。
ところで。
人として、ここに居る身として。
ツッコミ要因を自称する立場として。
聞かざるをえないんだけど。

食べるの? これを?

119 名前:‐美しき緋の衣‐永江衣玖 ◆S.N.F.uKrU :2010/05/04(火) 22:53:50
昆虫ですか。
イナゴの佃煮なんかは日本でもそこそこ知名度ありますよね。
確かイナゴは害虫だったかと思うのですが……ふむ。
生活の知恵だったのでしょうか? 主に大発生した時のための。

>>117

ああ、早とちりだったのですけど……わざわざありがとうございます。
ですよねー。私も食べない系の妖怪ですから出されても困りますし。
まあ、こちらの話題はまた後にでも。今は……


タガメですか。
これはまた……こういう昆虫って外骨格がカタそうですよね。
それでは遠慮なく頂きますわ。




……ふむ、筋張ってますけど香りはいいですね(ぼりぼり
中身もほっこりしてて、意外とイケますよ?


【普通に食べてる】


120 名前:阿良々木暦 ◆VAMPiRCOXI :2010/05/04(火) 23:02:02
>>119
あ――あれ?
なにこの、僕が空気読めてない的な流れはっ!?

でも綺麗な人がこういうの食べてるのは――いやいや、今はそれは置いといて。
堪えて。自重して!


この人にだけ食べさせて僕だけ逃げるわけにはいかないっ!

……いたがきます。


口に運ぶ瞬間は、目をつぶって、一気に!
味わわない、感触を気にしない、一気に噛み潰す!

……
…………
悪くは……ない……の、か?

見た目と正体を考えなきゃ、そこまでは、うん。
拒絶しなければならないほどでは、ない。

カブトムシ食べるよりはイメージいいかなあ?

121 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/04(火) 23:02:11
>>118 阿良々木君
日本で普通に手に入るイナゴとかハチノコ、カイコガは今回は無し。
それこそあの辺りは東風谷さんのところだと普通に食卓に並んでそうだし。

昆虫食は世界中に存在する風習なんだけど、現在は「昆虫を食べなくても済む」から食べられてないだけで、それこそ原始の
昔から人間は虫を食べてきたんだよね。
実際、昆虫は食材としてはタンパク質が豊富で栄養価が高いし。 ただ、小さいから食料として非効率的なだけで。
ゴキブリは食べるところはあるよー。 清潔な環境下で養殖したものを薬用として食するところもあるんだって。
今回は出さないけどね。


……
うん。


>>119 永江さん
香りがいいから中国や東南アジアでは珍重されてる食材なんだよ、これ。
ペースト状にして香り付けに使うことも多いけど、今回は素揚げで。
茹でて食べるとちょっと後味が虫臭いけど、揚げちゃうと気にならないんだよねー。(ぽりぽり)


122 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/04(火) 23:09:37
次は古代ローマでは高級食材として珍重された「テッポウムシ」(ゴマダラカミキリの幼虫)〜。
ローマではわざわざ養殖して、太らせてから食べてたぐらい。

これは硬い頭だけ取り除いてそのまま串焼き。



   /"´ベヽ
   l〃//ヘヘヾ
   ゙、リ ゚ ヮ゚ノリ <あたしも試食させられたけど、これは確かに昔の人が御馳走だって言ってたのもうなずけるわ


【コクのある茹で卵の白身みたいな味がします】

123 名前:‐美しき緋の衣‐永江衣玖 ◆S.N.F.uKrU :2010/05/04(火) 23:17:16
>>122

揚げ物って偉大ですわね。魔法の調理法だと思います。
油の準備とかが面倒なのが玉に瑕ですけど。

ああ。ローマですか。
古代の人たちってチャレンジャーですよね……。
河豚とか食べ始めたのもローマの方でしたっけ。
生活に余裕が出来ると食を追い求めるのはいつの時代も共通ですね。


わあ、これはまた美味しそうな。(←本気)
……ふむ、見た目よりは濃い味ですね。
確かにこれは贅沢な感じ、でしょうか。
コレの成虫がゼットンのモデルだとは思えませんね(何)


124 名前:阿良々木暦 ◆VAMPiRCOXI :2010/05/04(火) 23:26:31
まあ、栄養はともかく、主食は世界規模でもそんなに種類多くないしね。
米か、パンか、芋か――って感じ?
空腹を満たすことと、カロリーを摂取すること、あとは人数分が確保出来る量を
収穫出来るものっていうのが決め手だよね。

タンパク質、ね。栄養価って呼びたくないのは現代っ子で申し訳ないけど。
動物性蛋白質と考えたら、そりゃあ、生き物が生きられる程度の栄養が体内に
巡っているわけだし。
栄養の吸収変換のことを考えるとそんなに単純じゃないんだろうけど。

食用Gは、そういえばあるらしいですねー。
一生涯縁のないところで生きられたら素晴らしいですねー。
ガチで。


あれだ。もう衣玖さんがいっちゃったから、自棄ですよ。開き直って居直るしかないよ!
もう逃げらんないよ!


早苗さんのところも、ねえ。
今度お賽銭投下してこようかなあ。
それだけでどうにか出来るほどの金はないんだけどさ。

ううん……考えさせられてしまう。


>>122

……
何々虫とか、そういう前置きが何の意味もなさない……
こいつを形容する名前は一つでいい。
『幼虫』
ただその一言が、全てだった。

白身だよ!? 白身ではあるよ!? 問答無用に白いよ!?
タンパク質さながらに白いけど!


>>123
行ったぁー!?
衣玖さんがいったら僕もいかざるを得ない!
僕は今、この美人さんと同じものを隣で食べている!
そういう情報がなければ、この苦行は乗り越えられない!

いたがきます!

箸で掴んだ時点で心はウボァー!
小さい頃と違って手掴みとかもう出来ないこれを口に運んでもいいものですか?

ええい!

……
…………
なにこれ?

うーん。
ふーん。
見た目通りの味、なのかなあ?

食べた後だと、それまでよりグロく見えなくなるっていうのは、妙な感覚。
ごめんやっぱまじまじ見つめちゃいけないよな……

でも、そこまでアレじゃあ、ない。
現代に生きるものとして色々と無視すれば。
虫だけに!

125 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/04(火) 23:30:51
イナゴはたくさん獲りやすい上にそんなに不味くもないから、飢饉の多かった地域では常食されてきたんだよね。
基本的に昆虫食を禁忌とするユダヤ教でも、イナゴだけは洗礼者ヨハネの食べていたものとして不浄でない食材とするぐらい。
また、穀物を食べる虫であることからイナゴを獲って食べることを五穀豊穣の儀式とする地域もあるね。

>>123
古代ローマ人は食に対して貪欲だったからねー。
西洋料理の原型はあそこで作られたと言っても過言じゃないぐらい。 これまで食べられていなかった食材を食用にしたのは彼等の
功績だよね。
テッポウムシは日本の森林地帯でも林業従事者のおやつとして食べられていたぐらい美味しいから。


さて、次は昆虫ではないけど広義の意味で「虫」にカテゴライズされる生き物。

養殖タランチュラの唐揚げ〜。


   .'´ヾ ,,ヽ.
   .i r-'-'-l
   从l ゚ ‐゚ノ!,, <毛をバーナーで炙って取り除く下処理が面倒でしたが。 ご安心を。毒蜘蛛でも食べて毒ではありません。


(見た目強烈なものが皿の上に載っているのはある意味壮観)

【実は何気に『殻の柔らかい蟹』の味がします】

126 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/04(火) 23:40:58
>>124
お金がないんじゃなくて、長野は日本の中でいちばん昆虫食が昔から盛んだった地域だからその名残。
養蚕地域だったから繭の中のサナギは貴重なタンパク源として食べられてきたし、クロスズメバチは幼虫を食用にしてるんだ。
それこそ、生きてるのを巣から直接食べたりするぐらい。
水棲昆虫のカワゲラ(ザザムシ)の佃煮は伊那谷地方じゃ名物だしね。

ご当地の食文化はそう無碍に否定するもんじゃないよー。
もう一方の紅白の巫女さんは食習慣関係なしに虫食べてるかもしれないけど。 貧乏的な意味で。

127 名前:‐美しき緋の衣‐永江衣玖 ◆S.N.F.uKrU :2010/05/04(火) 23:41:50
余談ですが昆虫を食べる魚というのはそこそこいますので私は大丈夫です。
アユも秋ごろだと水に落ちた昆虫を食べることがありますし(何)

>>124

 ああ、ほら。エビの剥き身を食べていると思えば大丈夫ですよ。
 歯ごたえがぷりぷりしてる辺りとか特にそっくりです。

 ……まあ、見た目がアレなのはどうしようもないのですけどね。
 えーと、無理はしなくていいですよ?
 私はこういうのが大丈夫なだけですから。


>>125

 ……おおう。
 これはちょっと、躊躇ってしまいますね。
 見た目のインパクトが強烈といいますか、死してなお威嚇されているような気が。
 余談ですけど蜘蛛を殺してはいけないのは朝でしたっけ、夜でしたっけ(何)


 ですけどまあ、頂きます。残したら勿体無いので。
 足も食べられるんですよねこれ……まるでカニのような。

 あら、味もカニですね。甲殻類は好物なのでなんとかイケそうですわ。
 ただ……うーん、料理の見た目ってやっぱり重要なのですね。
 これはちょっと怖いというか何と言うか。


 あ、そういえば昆虫を食べるに当たって気をつける点はありますか?
 確か、セミを生で食べたら寄生虫にかかったという話を聞いたことがありましたので。


128 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/04(火) 23:49:50
>>125
「朝の蜘蛛は殺さない」だってさ。
んー、今日常食べられてる食材も、改めて先入観を捨てて見るとなかなか強烈なものがあるからねー。
ナマコとかホヤとか、よく食べようと思ったなって。 イカやタコの見た目のフリークスっぽさも相当なものだけど。


安全性を考えるなら「極力生で食べない」だね。
ハチノコみたいに、昔から生食されていて安全性が立証されてるものならともかく、そうでないものは長時間加熱すること。
そしたら雑菌や寄生虫はだいたい死滅するから。

まあ、ミツツボアリみたいに生で食べないと食べられないのは除く。
あれも手に入るものなら手に入れたかったけど、さすがに生かして持ってくるのが無理だったから諦めたんだよね。
味もただの蜂蜜だし。




129 名前:阿良々木暦 ◆VAMPiRCOXI :2010/05/04(火) 23:52:23
人あるところに食ありってのは、必然だからなあ。
文明は川のあるところに発生したっていうくらいだから。
水あるところに植物あり、植物あるところに生き物あり。
生き物の食べられる食べられないは、それこそいわゆる漢識別になるのかな?

誰かが食べて、食べられることを証明したからこそ、多くの人がそれを食べられるようになったわけだ。
初めの一歩を踏み出した人は偉いってのは、そのとおりだと思う。

イナゴはその大量発生で飢饉を招くからね。
食物の敵みたいな感じで乱獲して、ついでに食べられるとあれば、目の敵にして採りたくも
なるだろうさ。
それでも、穀物を食べる虫としてのイナゴは嫌われてただろうけど。


日常でイナゴを食べるのは、まあ否定しない。
イナゴと蜂までは、正直許せると思う。

否定するつもりじゃなかったんだけど。
僕は、うん、ちょっとタガメとか幼虫のインパクトがでかすぎて、そっちのイメージで喋っちゃったかな。


>>125


もしもしもしもしぃー!?
HEY!
これは酷い!
殺意が見え隠れしますよー!? クモ類来ちゃう!?

ああ、でも毒はないんだ?

養殖ってことは、食べること目的で育ててるんだよね!?
食べられるんだよね!?
往生際悪くて悪いんだけど、この鳥肌が全てを物語る!
ぶっちゃけ怖いよ!
ここまで来ると気持ち悪いじゃなくて怖い!

>>127
再三先手を取られてしまうわけだけど、あれだ。
物怖じする僕がヘタレなのだろうか。

いいや、でも無理でもなんでもやるんだよ!
絵面的に衣玖さんだけに任せるわけにはいかない!

死亡フラグなら既に立ててきた!

いたがきます。

……
足がバリバリしてる。
蟹ですか。その表現を視覚情報が阻害しているけれど、目を閉じて思い込ませれば
騙せなくもない感じ?

130 名前:‐美しき緋の衣‐永江衣玖 ◆S.N.F.uKrU :2010/05/04(火) 23:55:30
あ、ちょっとだけ席をはずしますね。
すぐ戻ってきますので。

131 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/05(水) 00:11:21
>>125
大型の蜘蛛は鈍重で捕獲しやすかったから食べる地方は多かったんだよ。
タランチュラは東南アジアじゃ食用に養殖されてるんだよ。 今回用意したのもそれ。 綺麗な環境で育てたやつだから安心。
ただ、タランチュラは毛の処理をしっかりやらないと喉に引っ掛かって痛い思いをするからまず火で炙ってそれから揚げるんだ。


さて、それじゃ本日のメインディッシュ。
なつきちゃんの知り合いのヤマダさんから非合法に…げふんげふん、取り寄せてもらったやつ。



   .'´ヾ ,,ヽ.
   .i r-'-'-l
   从l ゚ ‐゚ノ!,, <皆さん、この作業用ゴーグルを着用して下さい


じゃじゃーん! カース・マルツゥ!!

(ぱっと見、ただのハードチーズに見えるそれの上部をナイフで刳り抜くと、発泡したクリームチーズのような状態になっている)

イタリア・サルディーニャ地方の名物チーズなのだ! 日本でこれを食べるのは超・困難!
……色々な理由で。

サルディーニャ地方のパン、『パネ・カラサウ』と一緒に食べるんだけどパネ・カラサウが手に入らなかったから代用品として薄型の
ピッツァ・クラストを水分が完全に飛ぶまでカリカリに焼き上げたものを。

あと、永江さんにはイタリア産の赤ワインを。 阿良々木君はジュースでいいかな?

(チーズの匂い、というにはいささか刺激的な鼻を突く匂いがする…そして、何かが動いているような気配が……)

132 名前:阿良々木暦 ◆VAMPiRCOXI :2010/05/05(水) 00:12:32
>>127


蜘蛛は益虫だって聞くけど、『僕の体をお食べ!』って感じでお皿に並べられても
拒絶反応しか出ないよなあ。

食べられる保証がなければとても手が出ない。


でも、食べなければ死ぬって状況下を想定すると話は別だろう。
サイズがサイズだってことを考えると、悪くない方なのかもな。

でも腹の辺りのぐしゃっとしたのは……ごめんなんでもない。

うーん。
僕はタコって一匹まるまる生の姿をちゃんと見たこと無いんだけど、海外じゃすげえ呼ばれ方
してるんだっけ? デビルフィッシュとかなんとか。
あれも外国の人からすれば珍料理にカウントされるんだろうかと目の前のブツから現実逃避。


生で食べるのは、確かに避けたいですが。
それはどっちかっていうと生理的な理由でだけど。
でも、昆虫だって食事をしてるわけだからなあ。それらが腹の中に残ってるってのは考えられることだし。
臓物まるごとが基本だろうしなあ、さすがに。
魚なんかじゃ内蔵避けるくらいだし、色々あるんだろう。

そういう意味じゃ、毒持ちの蜘蛛が食べられるって不思議な感じだよなあ。
毒攻撃を相手に放つ過程ってのがあるのかもしれないけど。

133 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/05(水) 00:20:47
>>132
毒持ちの昆虫は毒のある部分を取り除いてからだねー。
たとえばタランチュラの場合毒があるのは牙だから、調理の際には顎を取り除く。
蜂のサナギも長野あたりじゃ食べるけど、その時も針のある辺りは取り除いてからだし。
……あっちのお年寄りは生でサナギをぱくっとやった後、針のある部分だけペッて吐き出すけど。

でもそれは昆虫に限らない話が。
高級魚のオニオコゼなんか、背びれに猛毒があるからまず釣ったらハサミで背びれを切り落としてから出荷するし。
毒棘のあるアイゴやゴンズイも、毒棘さえ取ってしまえば美味として珍重される魚。
そしてフグ。 あれは内臓に毒があるけど庶民には手が届かない高級魚じゃない。
人間の食に対する執念は恐ろしいもので、年単位で漬け込むことでフグの卵巣から毒抜きして食用にする地域も日本にはあるしね。

134 名前:阿良々木暦 ◆VAMPiRCOXI :2010/05/05(水) 00:39:32
>>130
ああ、僕の心の支えが!


ああ、やっぱり取り除いてるんだ。毒。
フグみたいなもんとな。
でもフグなら良くて蜘蛛なら駄目ってのは、やっぱ見た目で選り分けられる立場の意見なんだろうなあ。
万歳三唱をしたい気分だ。


>>131
鈍重、捕獲しやすい……そうだろうさ、そうだろうとも!
認めるよ、ああ認めるさ。獣よりは断然捕獲しやすいだろうとも!
大きな武器がいらないんだから!
狩りのレベルまで気合入れなきゃいけないなんてことがないんだから!

でも食べる方に気合が要求される気が……


>ゴーグル

なにこの、危険物から目を守るための保護具……
ムスカ大佐の二の舞になるぞっていう前振りですか?

しかし、チーズか。
チーズねえ。
これは安心してもいいのかしらん?
だって、チーズって虫じゃないだろ? 昆虫じゃない。
昆虫食ってテーマから外れてるから、つまりこれは休憩タイムとそういうことか。
そういうふうに考えてよござんすね?
パンと一緒に食べるチーズ。ふうむ。フレンチな感じ?
チーズといえばフランスって発想が残念か。残念。
ちょっと臭いがキツめだけど、チーズって色々あるらしいしね。そういうものもあるんだろう。
いつも食べてるそれと違うのは、ちょっとばかり興味があるなあ。

それじゃあいたがきま……

あ、ありのままに今見えてしまったものを描写することが出来ない!
お食事中の皆さんに失礼だ……
でも今の僕がお食事中なのでした! 残念! 切腹してえ!
吸血鬼能力で眼がいい僕に、この映像は毒だ! ブラクラの類! グロ映像だ!

な・ん・か・い・る!

これは、こういう食べ物、なんですよね!?
なんなら遠慮なくNOと言ってくれても僕は怒らないよ!?

しかし――しかし、衣玖さんが席を外している以上、僕が行くしかございもはん!

いざ! いざー!

って、パンに挟むんだよね。
うん。気が動転してる。


あれだな。
パンでこいつらを圧殺するべきか……
そのままいくか……

前者で。

いたがきます!

当然のように目を閉じて。
これはチーズと頭の中で唱え続けて。

GO!

……
…………うん、チーズ。
ただ、その……

何かが混ざったチーズ。
すげえ柔らかいんだけど、それでも混ざったものに意識を向けてはならないチーズ。

事前に見たものをなかった事にすれば、美味しいと言っても良いのかも知れないけど。
僕の記憶にがっちり残ったあれが、その言葉を阻害する。

135 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/05(水) 00:55:24
>>134
お、さすがに目がいいねぇ。 気がついたみたい。
カース・マルツゥ。 通称「蛆入りチーズ」。
山羊のチーズにチーズバエの幼虫を産み付けさせて三ヶ月熟成させて、昆虫の摂食による体内消化で発酵を促進。
発酵と腐敗の境界が崩れるギリギリのところで食するという世界の珍味なのだー。

……イタリアでは『衛生的に安全が実証されていない』って理由で商取引が禁止されてるけど、サルディーニャじゃ有名無実。
闇市で普通に売られてるんだけど。
ただ、その「商取引禁止」って理由で日本じゃ入手不可能。 今回は闇商人のヤマダさんのルートで手に入れたけど。

ナイス判断、取り除くか圧殺してから食べないと色々大変なことになるから。
ゴーグル、何で付けてもらったか分かる?

(カース・マルツゥをかき混ぜると、半透明の小さな虫が15センチほどぴょんぴょんと飛び出す)

チーズバエの幼虫はご覧のとおり跳躍力が強くてさー。 目に入ると危険だからゴーグルを付けてもらったってわけ。

味の方は、ブルーチーズのクリーム版みたいな感じでしょ。
向こうはカビ、こっちは虫による分解で通常の発酵とは違う発酵を起こしてるから。

この刺激の強さと匂いがダメな人がいるけど、発酵食品は大なり小なり独特の味と匂いを伴うからねー。
いやー、ワインと一緒だと美味いねぇ。 イタリアの食べ物にはイタリアのお酒。


136 名前:阿良々木暦 ◆VAMPiRCOXI :2010/05/05(水) 01:08:50
蛆……
どうして食べさせたんですかぁー!?


>……イタリアでは『衛生的に安全が実証されていない』って理由で商取引が禁止されてるけど

どういう、ことなの……?

いやその、圧殺はガチで食感が大変な事になりそうな気がしただけだったんだけど。
事前に言ってくだしあ!
飛び跳ねるんだ!?
そのすてみタックルは情報だけで目が痛い!

まあ、匂いの方が虫のせいじゃなくてチーズのそれだって分かるから、まだ許せるかな。
まあ、発酵過程のカビとかは、考えるのもなんだし思考の奥底へ沈ませませう。

まあ、チーズだからなあ。
あんまり一気に食べると飲み物が欲しくなる感じはある。

フランスをイメージしたのは、多分チーズとワインの相性が良いからなんだろうな。
伝聞なんだけどさあ。


ぶっちゃけ、これを作ろうとした発想がまず分からない!
多分これ、気が付いたら蛆湧いてたけど勿体無いから食べちゃったってのが起源だろ!
虫食とチーズがコラボした結果がこれだよ!
世界の珍味って!

いや、まあ、味についちゃそんなに、うん。
好き嫌いあるかもしれないけど、悪くないと思うよ。
ちょっとジュースがそこそこ量欲しくなるけどねえ。

137 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/05(水) 01:23:12
>>136

>どうして食べさせたんですかぁー!?

それはこの実習が『昆虫食』だからぁー!!

チーズと虫のコラボっていうのはそう珍しいものでもなくて。
ほら、少し前に小泉元首相が森元首相に出した「干乾びたチーズ」ことフランスのチーズ、ミモレット。
あれはチーズにチーズダニを棲みつかせてダニの力で熟成させたものだよ。
チーズダニは外皮にしか付かないし、食べる時は外皮のダニ生息部分は削って捨てるんだけど。

はいジュースおかわりどうぞ。
カース・マルツゥがダメな人向けにミモレットも用意してあるからこれも食べたければどうぞ。


138 名前:‐美しき緋の衣‐永江衣玖 ◆S.N.F.uKrU :2010/05/05(水) 01:23:53
すみません、ただいま戻り―――


>カース・マルツゥ


……これは……なんというか。
ヤバい香りが致します。触れることは死を意味しそうな。
というか、それって腐敗と変わらないって事ですよね!?


し、しかし……阿良々木様は命を賭けて食べたわけですし。
ここは私も……南無三。



……その、なんというか。カオスですね。
食べられるギリギリの境界を走っているような……こんな乳製品初めてですわ。
ワインの差し入れが非常にありがたいです……何も無いと厳しいので。




139 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/05(水) 01:33:55
>>138
このギリギリ感がある意味病み付きになるっていうか。

まあでもキビヤックやホンオフェに比べればまだマイルドな方だよねー。 虫ってことを考慮に入れなければ。
キビヤックやホンオフェは食べたことがある碧ちゃんでもかなりツラい。
農学部醸造学科の新歓だと上二つにさらにシュールストレミングまで加わるからある意味生き地獄でさー。
でもお酒美味しいんだよねー、あそこの飲み会。

さて、今回の実習はこれまでー。 参加のお二人さん、ご苦労様。


   /"´ベヽ
   l〃//ヘヘヾ
   ゙、リ ゚ ヮ゚ノリ <ほんとお疲れ様。 口直しにラーメンでも食べる?


【舞衣ちゃんは即席ラーメンを店売りレベルに仕立てる実力者です】


   .'´ヾ ,,ヽ.
   .i r-'-'-l
   从l ゚ ‐゚ノ!,, <……ご愁傷様でした。


140 名前:名無し客:2010/05/05(水) 01:38:18
昆虫食のシメに出されたラーメンなら、当然ギ酸
失礼、噛みました
あららギ酸が使われてるんですよね

141 名前:‐美しき緋の衣‐永江衣玖 ◆S.N.F.uKrU :2010/05/05(水) 01:47:15
(ぐったり)

熱バリアを張って安心したと思っていたらモヒカンスラッガーで即死したような気分です……。
ご飯を食べるのってこんなにエネルギーが必要だとは思いませんでした。精神的な意味で。
クモまでは割と平気だったのですけどね。
しばらく乳製品が食べられそうにありません、くすん。


でもまあ、ええと。ごちそうさまでした。
ラーメンはありがたく頂きますね……ああ、この地に足のついた風味と触感が癒しですね。
涙が出そうですわ。


>>140

今はやめてください。


142 名前:阿良々木暦 ◆VAMPiRCOXI :2010/05/05(水) 01:55:42
>公開参加型実習「食の文化人類学@」

この言葉に! この言葉に乗ってみたら偉いところにやってきてしまった!


ダニレベルだと、そこまで気にはならないっていうか。
サイズの問題ってあるよね。
さっきの蜘蛛だって、あそこまで大きくなければ嫌悪感はもうちょい少ないと思う。
多分、あの蜘蛛に毛が残ってたら僕は本気で食べてなかったと思う。
そういうレベル。

>チーズダニは外皮にしか付かないし、食べる時は外皮のダニ生息部分は削って捨てるんだけど。
一番肝心なのはここだよね! ここ!
削りましょう! 是非に!
要は、発酵を進める過程で必要ってだけで、食べる必要はないんだよな!

いやまあ、好きな人は好きなのかもなあって、ここまでの流れを考えると一概に否定出来ないけど。
蛆虫も単体で食べる人がいてもおかしくないし――なんて言葉が出てくる辺り、僕の頭がちょっと
この授業向けに切り替わりつつある予感。
むしろ早々に切り替わっていた方が幸せだったのかも知れない。
端から見たらともかくとしても。


しかし、これをマイルドと申したか……!
世界一臭いなんちゃらを出されちまうと、黙らざるを得ないんだけどさ?


ラーメン……
今度は何が入っているだぁー!?

なんて言ってる余裕もございません。
頂きましょう。是非是非。

ラーメン。
いやさ、ラ・メーン
……それはこの授業に遣わされた奇跡。

みんな、今ある食べ物に感謝の気持ちを持つことが大事だよ!
そんな綺麗なオチを勝手につけてやる!



>>140
貴様ぁー!
お前が食っていろ! そんなものは!
噛むならここに残ってる蛆でもタランチュラでも好きなだけ噛み砕いちまえよぉー!



と、まあ今日のところはこれでおしまいなんだよね?
お疲れ様でしたー。


それから
>衣玖さん

……今度一緒に美味しいものでも食べに行きましょうぜ。
なんというか、今日のことで食事に対する姿勢が変わりすぎてしまった気がするので、
その軌道修正を兼ねて。

143 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/05(水) 02:07:22
>>140
あはは、誰か140君の座布団取れー。


   .'´ヾ ,,ヽ.
   .i r-'-'-l
   从l ゚ ‐゚ノ!,, <…了解しました。 拘束式を解除、戦闘モードに移行します


【ロボに冗談は通じません】


まあ「酸っぱくて美味しい」って蟻を生きたまま食べるところはあるけど、それはさすがに敷居が高すぎるから今回はなし。



   /"´ベヽ
   l〃//ヘヘヾ
   ゙、リ ゚ ヮ゚ノリ <はぃー? もう、わざわざゲテモノは入れないわよ


>>141
あー、さすがにキツそう…阿良々木君とは逆パターンだねぇ。


>>142
イタリア北部の蛆虫チーズは蜂蜜かワインに漬け込んで殺虫してから食用にするんだけどさー、それじゃインパクト薄いでしょ。
今回は踏み外さないギリギリのレベルで強烈なインプレッションを与えにきたつもり。


   /"´ベヽ
   l〃//ヘヘヾ
   ゙、リ ゚ ヮ゚ノリ <何でも食べる碧ちゃんみたいなのは例外で、やっぱり普通に食べ慣れてるものの方が安心するわよね


それじゃ、これにて撤収ー!

144 名前:‐美しき緋の衣‐永江衣玖 ◆S.N.F.uKrU :2010/05/05(水) 02:08:28
 ……ああ。もしよろしければ残り物を少し頂いてもよろしいですか?
 嫌がらせ話の種にでも一つ、ちょっと困った友人にお仕置きおすそ分けしようかと。


>>142

……あ、はい。是非に。
最後のチーズだけで割と死にそうでしたので。
今日はどうもお疲れ様でした。色々と頑張りましたね、お互いに。
阿良々木様が居なかったらチーズから逃げてましたわ(苦笑)

それでは、ごきげんよう。
また今度お会いする時にでも。
楽しみにしていますね。



145 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/05(水) 02:11:16
>>144
はいお土産セット。 お友達にもよろしくねー。

つ【タイワンタガメの素揚げ、テッポウムシの塩焼き、タランチュラの唐揚げ詰め合わせ】


146 名前:‐美しき緋の衣‐永江衣玖 ◆S.N.F.uKrU :2010/05/05(水) 02:13:28
>>145

わざわざありがとうございます。これで勝つる。
はい、今日は色々とお世話になりました。

また機会がありましたらご挨拶に伺いますね。
それでは。


147 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/05(水) 03:08:33
リアクション芸人ばんざい。

最後にカース・マルツゥの動画を紹介。
http://www.youtube.com/watch?v=wyL9Pn8kMZc

ある種のグロ動画なので視聴は自己責任でよろしくー。

148 名前:名無し客:2010/05/05(水) 08:33:51
>チーズにチーズダニを棲みつかせてダニの力で熟成させたものだよ。
鰹節のカビ付けと同じような行程ですね。
日本など東アジアだと、湿潤な気候が菌類による熟成・発酵を促した、と
考えることができるんでしょうか。

149 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/05(水) 21:15:32
いや、昨日はお疲れ。 実習参加の二人には改めて「ありがとう」と言っとこうか。

>>148
植物と動物の違いこそあれ、表面に寄生させて消化による発酵促進を行う点では鰹節もミモレットも似たようなものだよね。
納豆なんかもこの部類かなー。
東アジアはこの手の発酵食品は多いよね。 納豆の系統なら中国の豆鼓やインドネシアのテンペ。
テンペは最近ダイエット食品としてちょっと大きなスーパーなら売ってたりするよ。
鰹節とほぼ同じようなものはバングラデシュにもあって、それは砕いてカレーに入れるんだよねー。 美味しかったなぁ。

さて、公開実習の次のテーマは何にしようかなぁ。

150 名前:名無し客:2010/05/07(金) 20:19:22
>>147
あ、地中海特産の独特な手段で熟成させるチーズ(禁輸品)ですか。
初めて知った時は鉄鍋の醤のアレの変形かと思いましたが、
順序からいってあっちのほうがコレの変形だったんですな。

昆虫食となるとサソリの丸揚げやらミツツボアリが思い浮かびますね。

還暦くらいの田舎の人間は幼少時に薪割りしている最中、
中からカミキリムシの幼虫が出ると、カマドで軽くあっためておやつにしたとか聞きます。

>>148
カマンベールやらブルーチーズの方が鰹節に近いような。

しかしこうなるとリアクション芸人アラララギには
キビヤック、ホンオフェ、シュールストレミングの3大発酵を食うてもらいたいような。

151 名前:名無し客:2010/05/07(金) 20:33:39
文面で食い物のリアクションってキツいよね。いろんな意味で。

152 名前:名無し客:2010/05/08(土) 00:19:25
実際食ってねえし、食えねえし……とか言い出したら話が終わっちまうからな。

153 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/08(土) 00:20:32
>>150
そ、現地でもご禁制の品だからあっちに行って裏ルートで買うしか食べる方法がないアレ。
サルディーニャ島のやつじゃなくてイタリア本土北部産の方は殺虫処理してあるから大丈夫なんだけど、処理するのに蜂蜜や
白ワインを使うから虫チーズ本来の味は薄らいじゃうんだよねー。
たぶん「鉄鍋の醤!」のダチョウのサシ入り肉はこれがヒントなんじゃないかなぁ。

サソリはインパクトあったかもしれないけど、あれって強精食だからありゃりゃ木君に食べさせると色々な意味でアウトなような。
見た目の割に普通に美味しいしね。
ミツツボアリは生かして持ってくるのが無理そうだったのと、味がただの蜂蜜なのとでパス。
テッポウムシは割とどこでも食べるよね。 日本だけじゃなく世界各地で。 林業の害虫駆除だから一石二鳥なんだろうね。

製法はカマンベールがそのまんま鰹節なんだけど、見た目とか味はミモレットの方が鰹節っぽかったり。 水気の少なさとか。



……碧ちゃん先生的には難易度はキビヤック≧ホンオフェ>シュールストレミングかなぁ。
シュールストレミングは缶開けで失敗しなければ割となんとかなる感じ。
ホンオフェは他の発酵食品と違って匂いがアンモニア臭なのが超ヤバい。 基本的にアンモニアは劇物だからねー。
キビヤックをクリアできる人でもホンオフェのアンモニア臭さには耐えられないって人もいるし。
碧ちゃん的最難関のキビヤックはまず見た目と食べ方でアウトな人が多いと思うんだ。 パッと見が腐った鳥の死体だし。
そして搾り出して発酵した内臓を食べるっていうところがツラい。

2回目は醸造学科と合同で「世界の発酵食品」っていうのもアリかなと思ったけど、初回以上の阿鼻叫喚になりそうでさー。


>>151
それは言いっこなしだぜセニョール。

154 名前:名無し客:2010/05/08(土) 00:29:36
食文化というと微妙なんですけど蛆で思い出したことが。
海賊の主食は蛆の集ったクッキーだったそうですね。
それを酒につけて食うとか。海賊王になるのも一筋縄じゃないようです。

155 名前:名無し客:2010/05/08(土) 00:49:58
クッキーに蛆がわく→魚の干物を乗せる→魚に蛆が移る→よし、今のうちにクッキーを食べよう
じゃなかったっけ。
人間、慣れという物はおそろしいにゃー。

あんまりあっち方面な話もなんなので方向性を少しばかり戻しまして。
サンカといえば某刃物専門誌に連載されてた関根さんのコラムは面白かったです。
ウメガイが梅が枝から来た隠語だとかその辺り。
結局のところ、「ウメガイ」という名の鉈らしきものは三隅先生の創作らしいですが。

156 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/08(土) 01:12:14
>>154-155
食品保存技術がなかった頃の長期間航海は食生活でも命賭けだったからねー。
野菜が摂取できないからビタミンC欠乏による壊血症でバタバタ死んでいったり、麦角菌の発生したパンを食べて幻覚症状を
起こして船全体で発狂死したり。 例のクッキーの件も蛆が湧いてても食べられるうちは食べ物だって。
獲った海鳥を血ごと生で食べるのもビタミン補給の生活の知恵だとか何とか。

>>155
ウメガイに関しては、近年のものであるはずにも関わらず現物が無いっていうのが実在を疑問視された理由だったっけ。
五角形のイカみたいな形をしたいわゆる「ウメガイ」の正体は儀礼用の刃物『慧刀』か木地師の使ってた檜肌包丁だったってさ。
後者の檜肌包丁だったとすると、林業の職能集団がサンカと混同されたってことになるねー。

157 名前:名無し客:2010/05/08(土) 07:58:49
ビタミンの欠乏による障害と言えば有名なのは壊血病のほかに、
脚気(ビタミンB1欠乏)と夜盲症(ビタミンA欠乏)ですね。

現代日本でもカップ麺生活してると脚気になるとか……。

158 名前:レントン・サーストン ◆3jVLuTuHmM :2010/05/08(土) 18:04:21

こんばんは、杉浦さん。
前回の講義には参加できませんでしたが、記録を拝見させてもらいました。

虫を使った料理って結構多いんですね…「ハチノコ」とか「イナゴのツクダニ」とかは聞いた事がありますが
蛆入りチーズとか、養殖タランチュラの唐揚げとかは初めて聞きました。多元世界でもこういった料理は探せばあるんでしょうかね…?



(こういった虫料理をネタで仕入れてみるのも悪くないかも…でも流石に蛆入りチーズは販売できないよなぁ…)


159 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/11(火) 02:09:14
>>157
脚気は穀物の精白技術が進むと同時に増えたから、日本の中世期から近世期にかけては都会病だったんだよねー。
白米ばっかり食べておかずでビタミン補給をしなかったから、「結核に並ぶ国民病」とも言われて。
カップ麺とジャンクフードが普及し始めた1970年代からまた脚気患者が増え始めたのは記憶に新しいところ。
碧ちゃん先生も気を遣ってできるだけお昼は学食か定食屋さんで野菜を摂るように心がけてるところ。
いやー、学生時代にバイトと仕送りをほとんど全部古書とフィールドワークの旅費に使って袋ラーメンとお米ばっかり食べてたら
栄養失調になりかけたことがあってさー。 陽子に「バカかあんたは」ってしこたま怒られたもんさね。
夜盲症もやっぱり白米の偏食が原因で発生しやすいって点では脚気と同じ。
麦飯とか玄米ご飯食べてれば防げるんだけど、麦飯はともかく玄米ご飯は白米炊くより大変だからさー。

まあ、偏食せずに野菜食べようねってことで。


>>158
よく来たね少年。 やー、講義には参加して欲しかったにゃー。
公開授業でも言った通り、動物性蛋白質が少ない地域では昆虫食が昔から発達してたからその名残なんだよねー。
多元世界かぁ。 世界の融合前はサンドラットのみんなとかアポロ君は虫とか食べてたと思うんだよね。
彼らの世界は食糧が不足してたから。 蛇やトカゲも普通に食べてたぐらいだし。
ただ、多元世界になって食糧事情が改善してからはわざわざ昆虫を食べたりはしてないと思うよ。
蟹と蜘蛛が同じ味だとするなら、普通は蟹食べるもんね。 慣れとか加工のしやすさとかで。

カース・マルツゥはデリケートな食べ物だからやめといた方がいいよー。
熟成が足りないと独特の味が出せないし、逆に熟成が進みすぎると腐っちゃう。
それよりは見た目は悪いけど普通に美味しくて元気の出るサソリの唐揚げとかの方がウケは取れると思うんだけどな。


少年のところの世界だと、エマーン人の文化にも興味はあるけどサブカルチャーとしてのリフにも興味があるなぁ。
どういう過程でボーダー文化とヒッピームーヴメントが融合して発展していったのか。
「ray-out」のバックナンバーがあるなら碧ちゃん先生は高く買うよー。

160 名前:名無し客:2010/05/11(火) 20:56:12
碧ちゃんのどんな潜在的嗜好が影響してガッテンオーができあがったのかしら?

161 名前:名無し客:2010/05/12(水) 01:01:01
あ、昆虫食で思い出した。
アフリカのどこかで年に一度、湖から大量の蚊(血を吸わない奴)が発生するんだけど、
周辺の村では水で濡らした鍋などを振りまわしたらへばりつくからそれを捏ねて、
ハンバーグ状にして焼いて食うとか。

162 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/12(水) 19:43:17
>>160
あたしの愕天王自体は舞衣ちゃんのカグツチや会長さんの清姫同様の「古い」チャイルドなんだけど、能力はどうやらあたしの好みが
反映されちゃったみたいでねー。
……「超電磁ロボ コン・バトラーV」。 ほら、必殺技の「スパイラルダッシャー」なんかそのままじゃん。
超電磁スピンとグランダッシャーを足して割ったらこうなったって。

エレメントはたぶん「真・ゲッターロボ」のゲッタートマホークのイメージが具体化しちゃったのかなー。


>>161
あー、それどこだったっけ。
大量発生した虫を食べるって話だと、蝉味噌を思い出すなぁ。 羽化の時期に大量発生した蝉を蒸してすり潰してペーストにしたのを
「蝉味噌」として食べるっていう。

163 名前:名無し客:2010/05/14(金) 20:44:43
昆虫食と言うとやはり蜂の子でしょうな。スズメバチが黒いものを優先して
襲うのは、巣を襲う熊やアジア人の体毛の色に反応してるという説もあるぐ
らいだし、ずいぶん昔から喰う喰われる関係を続けてきたのでしょう。

でもあの凶悪なスズメバチの巣を、防護服もなく襲撃していた先人たちは
凄いですね、とてもじゃないが真似できない。

164 名前:名無し客:2010/05/15(土) 19:19:51
ここらで一般的な食で一息入れませんか?

つ[生卵と御飯]

165 名前:名無し客:2010/05/15(土) 19:44:37
そういえば生卵が安心して食えるというのも日本のすごさだっけなー。
「ロッキー」の生卵飲みシーンには危険手当がついたとか聞いたような記憶が。

166 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/16(日) 02:48:04
>>163
ハチノコは日本で一番ポピュラーな昆虫食だからねー。 昔から食べられてただけあって食べる分には安全だし。
獲るのは確かに危険性高いけど、その分採取技術が発達してるのが「喰う喰われるの関係」の長さを物語ってると思うんだ。
蜂の嫌う匂いの煙で巣を燻したり囮を使って巣から成虫を引き離してる間に巣を取ったり。

経験によって培われた技術ってのは凄いなー、って本当に感心するよね。


>>164
おっ、いいねー。
生卵にお醤油をちょっと垂らしてかき混ぜて。 日本の朝ご飯だよねぇ。


>>165
生卵が食べられて水道水が飲めるのが日本の衛生水準の高さを物語ってるよね。
これは外国行くとよく分かるんだわ。
卵は食中毒が怖いから加熱が必須、水は沸かして飲むかミネラルウォーター、って。

碧ちゃん先生はお腹が丈夫だから東南アジアで現地の人とおんなじ生活しても平気だったけど、他のゼミ生には「真似できない」って
言われたっけ。 あはははー。


まだ一枚も提出がないけど、『トマソン物件』の画像投稿は随時受け付け中ー。

167 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/20(木) 03:08:41
>人間強度
武田信玄は「人は石垣、人は城」ってゆってた。
守るものがないことは、守ってくれるものもないってこと。 ま、そーいうことでさ。
なつきちゃんも言ってたっけ。 「想いの強さは、力になる」って。

先生もたまには先生らしいことは言わなきゃね。



168 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/24(月) 23:05:38
「ray-out」のバックナンバーが届いてるや。
おお、ノリがホントにこっちのボード系の雑誌に似てる。 コラムも結構読み応えがあるなー。
根底にあるのが反体制思想っぽいのは出版元の性質上当然として。

額が後退してない頃のホランド兄さんは確かにカッコいいなぁ。 碧ちゃん先生的には若いイケメンは守備範囲外だけど。

ん? 何でこんなことしてるかって?
若者向けサブカルチャーの研究も民俗学の範疇だからねー。 少女民俗学とか。

169 名前:名無し客:2010/05/24(月) 23:16:00
最近歴女ブームで日本史に関するセンセーショナルな
トンデモ説を発表する番組が見受けられますがいかがお思いでしょうか。

詳細は見てないんですけどなまはげ=バイキング説とか。
ガマさん涙目になると思うんですけど。

170 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/24(月) 23:26:43
>>170
トンデモ日本史は碧ちゃん先生大好物だからぜひ詳細が聞きたかったところなんだけどなー。
古くは竹内文書とか日ユ同祖論とか。 青森県のキリストの墓とか調査したかったり。

しっかしなまはげ=バイキング説かぁ。 それはビッケもびっくりだね。
たぶんノリとしては前に出てた「鬼=漂着白人説」レベルのツッコミどころ満載な話だと思うけどさ。

でも歴女ブームもあながち悪いところだけじゃないからね。
結構「有力説なんだけど伏せられていた話」がぽろぽろメディアに載るようになったり。
例えば坂本龍馬が四股掛けてた話とか織田信長がマッチョ好きだった話とか伊達政宗×片倉小十郎がガチだった話とか。




…でも「織田・アンジェリーク・信長」はいろんな意味で死にそうになったけど。

171 名前:名無し客:2010/05/24(月) 23:37:28
えーと、確かアポロ11号捏造説や謙信女性説といった定番から
青森にキリストの墓があるとかフィリピンに豊臣第二王朝存在とか。

まあ、ちょっと考えるとかなりきっつい説だと思うんですけど。
なまはげ=ヴァイキングは正直脳味噌とろけるかと思いました。
喜望峰回ったのかアッバース朝支配下のエジプトを越えてスエズ運河にいたったのか
そもそも北欧から来たバイキングじゃなかったとかどれ言い出したのか気になってきました。

172 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2010/05/24(月) 23:41:33
>日ユ
 
 ハイ先生!
 某「muー」誌の別冊が古本屋に一冊50円〜100円で売ってたヤツが部室に溜め込んであります!
 最近はあたしくらいしか胡散臭がって読んでくれないので、良ければ半分ほどどうぞ……ざっと二十冊ほど!
 実際、あれにお小遣い稼ぎの為に記事書いてた人から話聞いた事があるんですが、あらゆる意味であれを本
にしていく能力は壮絶だと思います。
 
 陰謀説じゃありませんけど、「ありそうだから」こそ、「それっぽい話の中に混ぜる」ことで信憑性を薄めることが
できる、って手法は結構兄貴から聞いたっけ。
 ブームってーと一過性で終わる、って要素を含めて考えるといいイメージはありませんけど、こんだけ情報が
流動すると、そこに乗せられて面白いもんが出てくることはありますしね。
 資料自体は良書さえ選んでけばガイド本じみた物に手を出す必要はありませんし。
 
 
 
 っかし、年上のオトコの方が好きっつーのは、なんか先生、あたしと趣味似てるなぁ。
 先生の相手ほどあたしと兄貴は離れてないけど。まぁ、あの人のトシ自体解らないけど……その雑誌の人と
同じくらい? なのかな。
 ま、老子さんだか孔子さんだか曰く、いかに時を重ねるか、でしたっけ。
 多分その辺が理由……なのかなあ。
 いつかはブルース・ウィリスみたいなダンナさんがほしいです。野沢那智さんの声なら更によし!
 

173 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/25(火) 00:15:23
>>171
あー、アポロ11号捏造説と上杉謙信女性説は定番だねー。
他にも源義経=チンギス・ハーン説とか西郷隆盛ロシアで生存説とか。
日ユ同祖論がらみで青森のキリストの墓は有名だよね。 青森の方言とヘブライ語をこじつけた手拭いとか売ってなかったっけ。
豊臣秀頼生存説もかなりあちこちで聞くネタだよね。 フィリピン逃亡説もだけど、あたしが廃仏毀釈の研究で鹿児島に行った時に
廃寺跡に「豊臣秀頼の墓」があってさ。 逃亡して島津家に匿われてそこで仏門に入って生涯を終えた、んだって。

しかしバイキングかー。
移動距離的には北極海沿岸伝いにロシアまで行ってから南下するのが最短だと思うけど、そんな航海してたら死ぬよね。 うん。
喜望峰経由とかエジプト経由とか、それはもう歴史的大航海じゃん。 世界史ひっくり返るレベルの。
それでオチがなまはげの元祖とか、スケールが大きいんだか小さいんだか。

……まあポリネシアからイースター島に行った話もあるにはあるけどさ。


>>172
それはちょっと欲しいなー、うん。
学研mu−レーベルとかたま出版とかのトンデモ陰謀論系とかオカルト歴史モノはそれこそ大好物。
あたしが「戦媛の神事」の研究に手を染めたのもそこら辺の陰謀論とかオカルト歴史モノがきっかけでさ。
そしたらそれが本当のことで、ましてや自分自身が当事者である戦媛の一人だったんだから世の中分からないもんだよねー。

「嘘の中に本当を混ぜる」ことで情報を隠蔽してたのはまさしくあたしが相手にしてた『一番地』って組織の手口だったっけ。

ブームは裾野を広げるから、石がたくさんあるとその中に玉が混じる可能性も出てくるから、碧ちゃん先生的には割とオッケー。
あたしの研究仲間の小遣い稼ぎの場も増えるわけだし。

碧ちゃんは陽子に「オジン趣味」って言われたっけな。 親子とは言わないけど相当歳が離れてるしねー。
出会ったのが大学の学生とゼミの教授だったからね。
そこから教授を追い掛けて院の研究室に入って発掘チームの一員になって。
まあ、あたしはその後に『一番地』絡みで色々やらかして大学を追放されちゃったんだけど。

今は「気の合う教え子と先生」の関係だけど、もうちょっと距離を縮めなきゃね。 頑張るぞー。 ミハルちゃんも頑張れー。

174 名前:名無し客:2010/05/25(火) 00:25:10
新しく出るポケモンのミジュマルっているじゃん?
あの顔の点々点々はそばかすじゃなくて髭を剃った後だと思うんだ。

175 名前:名無し客:2010/05/25(火) 00:26:33
てんてー、その番組を見つけて過去のナンバー調べてたんですけれども
何故か先ほど言った説に関して取り上げてませんでした。
どういうことか調べてみたらどうやら次回予告までやったのはいいものの諸事情により
弁慶=黒人説と一緒にうやむやになったとか。

というわけで一緒にバイキングがどうやったら日本に辿り着けるか、
アフリカ人がどういった経緯で弁慶になったか、ついでに蘇我氏=ローマ人説がありましたが
どうやったら大秦王安敦伝えたことに飽き足らず日本まで来れるのか検証してみません?

176 名前:名無し客:2010/05/25(火) 00:28:16
先生は俺の嫁という都市伝説
いや事実

177 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/25(火) 00:46:35
>>174
誤爆?
でもあの世界は実は結構無茶なんだよねー。 古代にはポケモンと人間の異種婚が当然のように行われてたり。
「元々人間とポケモンは祖を同じくする存在だから結婚して子供を作るのは当たり前」だとか。

舞台は現代っぽいけど結構宗教観がアニミズム的な世界なんだよねー。


>>175
「弁慶=黒人説」も相当トンデモだよねー…。
やっぱり「なまはげ=バイキング説」みたいに検証できなくて番組にできなかったんじゃないかなぁ。
となるとトンデモ歴史大好き碧ちゃん先生の血がうずく。

よーし、これも研究課題だ!
碧ちゃん先生も色々調べて仮説を構築するから、聴講生諸君も自分の仮説を断片でもいいから提示するように!!

長期課題(選択):
@バイキング日本漂着の可能性を検証する
A弁慶が黒人であったという仮説を構築する
Bローマ人が古代日本に定住した可能性を検証する


>>176
それはデマゴーグなのだよ176君。
碧ちゃん先生の貞操は佐々木教授のものなのだー。 でも手もつけてもらえないけど。

178 名前:名無し客:2010/05/25(火) 00:53:31
弁慶の泣き所って万人共通の弱点だと思うのです。

179 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/26(水) 19:43:19
>>178
皮一枚の下が直に骨になってるからねー。
だからムエタイの選手は脛をビール瓶で叩いて皮を厚くしてるんだけど。
いやー、本場のタイのムエタイはギャンブルだから熱気が違うんだわ。 日本のプロレスとかとは会場の空気が違う。
どっちかというと競馬場に近い雰囲気だねー。


>>177関連のtips。

なまはげ
・ルーツは不明確、発祥時期も不明瞭
・最有力説が「江戸時代に農家の怠惰を戒めるため役人が各戸訪問したこと」とのことから江戸時代に定着したものと思われる
・岩手県、山形県、北陸地方全域にも同様の行事あり
・異形の神が各戸を訪問し教訓を与える行事としてトシドン(鹿児島県・甑島)、ボゼ(鹿児島県・悪石島)との関連性が指摘される
・ルーツには漂着外国人説、漢の武帝が持ち込んだ使役鬼説等もあり

バイキング
・活躍期間は8世紀〜11世紀(900〜1200年)
・活動区域は欧州全域にとどまらず黒海、カスピ海、北極海経由での北米ニューファンドランド島(ヴィンランド?)まで至る
・バイキングの使用するロングシップは長距離航行にも耐えうる構造であり、河川遡上や担いでの陸上移動も可能であった
・現在のロシア地域にキエフ大公国を建国したことからロシアに定着していたことが伺える
・長い航海期間中にセイウチやアザラシなどを狩って食糧としていた

武帝
・紀元前100年代の漢の皇帝


現状、バイキングの日本漂着の可能性を完全に否定できるだけの材料もないけれど肯定する材料もないねー。
そしてなまはげのルーツを特定することもできない。

180 名前:名無し客:2010/05/26(水) 19:47:16
どうして骨を鍛えるという発想にはならないのか

181 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/26(水) 21:31:15
>>180
そりゃねー。
骨は鍛えようとして鍛えられるものじゃないし、それよりは脛の皮膚を鍛えて角質化させた方が早いもん。


>>177関連のtipsその2。

ネグロイド
・イスラム世界では黒人奴隷の売買が1000年代には行われていた
・イスラム圏の奴隷は奴隷以外の身分になることができた
・日本の文献に残っている最古の黒人は織田信長の小姓となった弥助である

武蔵坊弁慶
・史実に於いては『吾妻鏡』に名前が出ているだけで人物の詳細は不明
・現在語られている弁慶は『義経記』の記述によるものである
・複数の比叡山の悪僧、僧兵の逸話が一人の人物として統合されたものとの説が有力、『三国志演義』からの逸話の流用も

182 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/26(水) 21:45:37
http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1270043340/182.jpg (178KB)
悪石島のボゼ神。
某麻雀漫画にボゼ神の仮面を被った巫女が出てくるけど…。

183 名前:名無し客:2010/05/26(水) 22:03:30
なまはげの様な客人まれうど神といえば真っ先に思いつくのは蘇民将来のお話ですが、
この話に出てくる武塔天が後に牛頭天王や素戔嗚尊と習合された辺り、なまはげのルーツっ
ぽいものを感じたりします。

184 名前:名無し客:2010/05/26(水) 22:19:44
引き続きバイキング担当してみます。

まずヨーロッパからどうやって出るかが課題ですよね。
陸上移動可能となるとやはりエジプト越えの方が現実味がありますかね。
古代に存在していたといわれる紅海と地中海を結ぶ川はとっくに消滅。
しかも時代的にはエジプトはアッバース朝の支配下。
現スエズ運河は163kmなので最短でもコレぐらいの距離の砂漠を越えなければならない。
幸いオアシスは比較的多そうだけど、船と一緒で耐えられるかなあ。

185 名前:名無し客:2010/05/26(水) 22:29:23
『なまはげ』の語源は「なもみ」という低温やけどを「剥ぐ」という意味から、と聞いた事がある。
どこかの高校のなまはげ研究会がネタ元。

話変わって、二つお題を投下してみる。
1:ジャック・オー・ランタン(ウィル・オー・ウィプス)は何故自分のドクロを持たされてるのか?
今ではカボチャのランタン、という事になってるが、何でも元の話だと自分のドクロに地獄の石炭を入れられて提灯として持たされてると。
永遠に燃え続ける地獄の石炭、の意味は分かるけど、何で自分のドクロなのか?と。

2:自分の舌で縛られて吊り下げられた悪魔・堕天使が星の正体、と言う話。
舌=言葉、なのは分かるが、何でもこの話、エグレゴリ伝承(エノク伝承)だけかと思いきや日本を含めあちこちにあるそうな。
どういうこっちゃねん?

186 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/26(水) 23:33:34
>>183
蘇民将来は近畿を中心に広がってる逸話だけど、現在行事として行われている蘇民祭は岩手県が中心なんだよねぇ。
その蘇民将来のルーツは朝鮮土俗宗教の武塔神だって言われてるけどかなり早い時期で素戔嗚尊と習合されてたり。
牛頭天王はその後に素戔嗚尊と習合されてるから、この場合考察から外してもいいかもしれないね。

客人神(まろうどがみ)の風習が現在まで残ってるのが東北と南九州っていう隼人と蝦夷の土地だっていうことに何らかの意味が
あるんじゃないのかなぁ。


>>184
やっぱりエジプト超えが一番現実的なのかなぁ。
拠点は植民地であるキエフからのスタートとして、そこから南下してスエズまで行って。
ロングシップは川を遡上できるから、川さえあれば移動時間をかなり短縮できるし。
ただ、エジプトを越えてからが大変だよねえ。 ここからインド伝いに移動していかなきゃいけないし。

北極海を移動していたことを考えると、ノルウェーからベーリング海まで移動してサハリン経由で南下するっていうルートも可能性
としては考えられるけど、バイキングがあの辺りを移動した記録は残ってないんだよね。


>>185
語源は確かに「なもみ剥ぎ」なんだよね。
炬燵に入ってるとできる低温火傷跡の「なもみ」(山形では「あまめ」)を剥ぎ取る、つまり怠け者を懲らしめるという。

ジャック・オ・ランタンは水木しげる先生の絵ではドクロのランタンを持った気持ち悪い幽霊として描かれてるねー。
元々堕落した悪人で地獄にも天国にも立ち入りを拒否された男ジャック(あるいはウィル)が永遠に煉獄を彷徨うことになり、それを
哀れんだ悪魔が永遠に燃え続ける地獄の石炭を灯として与えた、というのが伝承だね。
ただ、かなり早い段階で持ってるランタンの材料が「自分の髑髏」から「落ちていた萎びた蕪」になってるから、髑髏の由来はちょっと
分からないなぁ。 自分の首を抱えているというのがデュラハンの説話と被るからなのかな。
ちなみにランタンがカボチャになったのは、説話がアメリカ大陸に渡ってから。
アメリカでは蕪よりカボチャの方がポピュラーな野菜だったからね。

神話の類似性っていうのはこの逸話に限らず色々あるからねー。
原初の神話にこの逸話があって、人類が各地に散っていく中でこの伝承が語り継がれていったと考えると不思議じゃないと思うよ。

187 名前:名無し客:2010/05/26(水) 23:58:52
北極海航路は地球温暖化が進行した現在でも
二ヶ月以内に通らないと海が凍り付いてゲームオーバーになるそうです。
氷砕船の登場まで待たないと駄目ですね。

ではナイル川を南下して中途徒歩に切り替え。
必死こいて砂漠を歩いて何とか紅海に到着。
後はイエメンまで紅海貿易を行っている商人と共に行って……まだまだ先は長そうですね。

188 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/27(木) 00:14:10
>>187
あー、やっぱりバイキングがベーリング海に進出しなかったのは北極海を越えられないからか。
ヴィンランドもグリーンランドの植民地経由だからそんなに長期間の航海じゃなかったし、しかもそれでも厳しい航海だったから
せっかく発見したのにほんの数年で撤退したわけだしね。

やっぱり、「とにかく頑張って紅海まで出る」しか可能性としてはないわけか。
でも、そこからが辛いよねぇ。 インド洋まで出たら、そこは北国育ちのバイキングにとってはある意味地獄の猛暑と湿度。
それに耐えながらインドを沿岸沿いに移動しながら東南アジアに出なきゃいけない。
そこから北上するには常に暴風雨の脅威が付き纏う。 …なぜそこまでして日本を目指すのか。

うわー、何か一大冒険小説が書けそうな題材じゃない?

189 名前:名無し客:2010/05/27(木) 00:15:27
>>185 より。
なぜ髑髏が蕪になったか、は、推して知るべしと私の人文学の先生より。
ま、この話が冬至の祭りと結び付き、魔除けとしてジャックのランタンを作ろうとしたが
なんせ材料が材料だから入手困難だったから、と言った辺りかと。
多分、元は『落ちていた自分の髑髏』だったのでは、と。墓すら作ってもらえなさそうな悪党だった訳だったし。
カボチャはピルグリム・ファーザーズが持っていった蕪の種がアメリカでは育たなかったから、と聞いている。
サンクスビギンズとも絡む話なので覚えてる。ネタ元が某クイズ番組だから危ういが。

神話とか言葉とか文化とかは、似たような状況に置かれると似たような物が発生する、と言われてるな。
日本語を早口で言おうとしたら似てしまった東北弁と出雲弁みたく。

あ、上記のクイズ番組のかなり昔にあった話からちょっと子ネタを。
『鍵』に纏わる話なんだけど、何でも、人狼退治の際に聖別された銀の鍵を鋳た弾丸を使う事があったんだと。
あくまで銀の十字架や燭台が無い場合の代用らしいが。
ヨーロッパでは財産を預かる女性の象徴であり、錠に差し込んで結界の解除に使われる物だから、と言う意味があるが、
結界の解除方法を考えると男性的でもあるから、不思議な感じがするな、と。
そういえば、鍵と錠を模した装身具って魔除けの意味があるのかな?と、ふと思った。

では。

190 名前:名無し客:2010/05/27(木) 00:31:02
ヴァイキングの話で思い出したが、縄文人達が火山のせいで日本脱出を図り、
それがネイティブアメリカンの祖先の一部になったり、ポリネシアに住み着いた、と言う話はどうかな?
まあ、日本人自体ポリネシア系の血を引いていて、アウトリガー付きカヌーは当時は環太平洋地域では当たり前の物だった、と言う事を考えると
逆に『文化の同時多発説』も出てくるのだが。

別な話だが、『遠野物語』に寄ると、どうも東北地方沿岸部には白人系漂着民が隠れ住んでいたらしいが、
彼らはその後どうなったんだろうね? 幕府に捕まった、とか聞かないし。

191 名前:名無し客:2010/05/27(木) 00:33:57
地球の温度がもっと高かったら可能かもしれませんけどねえ。
前提ひっくり返すと人類の誕生すら危うくなっちゃうんですけど。

気候は現地の案内人でも雇ってやり過ごし方を考えるしかないですねえ。
金は各地の交易品の売買で何とか工面を……。
ルートはマゼランではなく鄭和を基準にした方がいいですかね?
動機はプレスター・ジョンの国的な噂の国求めてとか。

本当に世界史ひっくり返りそうですね、こんなことされたら。

192 名前:一方通行(アクセラレータ) ◆Accel.skt. :2010/05/27(木) 00:36:14
>>181

 いや、骨も実際は微細な梁を無数に重ねたスポンジみたいな構造でな。
 折れはせずともある程度強い衝撃を与えるたびにその構造が破損する。
 もちろん損傷した部位は再生するんだが、その際に少し強度を高めて再生すンだ。
 そしてコイツを繰り返していくと、骨もメチャクチャ頑丈になる、ってワケだ。
 空手家が瓦を手刀で叩き割れンのも日ごろから硬い物をブッ叩いて鍛えてるからだそうだぜ。
 無論、鍛えてりゃ皮膚も堅くなるのは同じだが……ま、両方あってのあの破壊力ってこったな。
 どっちにしても一朝一夕じゃ出来ねェのは同じだが。


 さて、余談はこの辺で置いとくが……そォだな。
 俺が聞きに来たのは“錬金術”について、だ。
 正直、歴史的に科学の前身になった体系、ってのは知ってるが、それ以外はサッパリでな。
 ……まァ。ぶっちゃけると初心者だ。まずは概説的に教えてくれっと助かる。
 発祥はどのくらいまで遡れるかとか、興隆の祖は誰だとか、そのランクだ。
 西洋の神話や哲学、文化史とも密着してるみてェだからな。悪ィが少し頼むぜ。



193 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/27(木) 00:42:07
>>189
なるほどねー。 髑髏を装飾品にするのは「死体に対する禁忌」のこともあるし、早々に代用品に替わられたと。
人身御供が饅頭になったのと同じようなものか。
ランタンに使った髑髏はやっぱり「野晒しになった自分の髑髏」だったんだろうね。

人狼を退治するのに必要な銀の弾丸は銀の十字架あるいは銀の鍵を鋳溶かしたものを使う、っていうのは東欧の伝承だよね。
西欧に入ってきたのは実は1900年代、狼男を題材にしたフィクションが多数作られる中で流入したもので。
鍵は結界であり、夫婦の絆を意味するものでもあり。
確かに鍵と錠には性的なメタファーを連想させるものがあるけれど、この場合にはそういうのは無いみたいだね。
あくまで鍵は「家長としての妻が財産を預かる」ためのものとしての意味合いで。

狼男は東欧においては吸血鬼と同様の存在であり、吸血鬼は招かれざる家には立ち入れない。
だから、家と外を隔てる結界を意味する鍵を聖別したものは狼男にとって十字架に並ぶ覿面の弱点となる…ってところじゃないのかな。

194 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/27(木) 01:23:36
>>190
確かに縄文人はネイティブアメリカンと同じ古モンゴロイド系だけど、ネイティブアメリカンはベーリング地峡を渡った集団であって
ポリネシア系モンゴロイドより1万年ぐらい古い人種なんだよねー。 だから仮説としてはその時点でちょっと矛盾が。
そのポリネシア系モンゴロイドはアウトリガー付きカヌーでイースター島やマダガスカル島まで到達してるんだけどさ。

「遠野物語」の『山男』を漂着白人とする説は個人的には微妙だなー。
今出てる『なまはげ=バイキング説』とか『日ユ同祖論』とかに近い説なんだよね、それ。
可能性としてはサハリン経由のロシア系白人があり得るんだろうけど、それもいまいち立証するだけの物証に欠けるというか。


>>191
前提をひっくり返すと証明自体の信憑性が無くなるしねー。
だから北極海からベーリング海経由説は完全にアウト、と。

お金と食糧は沿岸沿いでこまめに寄港して交易をしながら。
そうだねー、船の構造的にマゼランは参考にできないや。 鄭和を基準にするのが現実的だよね。

しかし本当にバイキングが日本に到達してたら世界史が書き換わるよねぇ。


>>192
骨も損傷すると強度を増して再生するって話は聞いたことがあるけど、割と簡単に治癒再生するものなんだねー。
確かに向こうのムエタイ選手の脛はなんかすごく硬かったけどさ。

さて、錬金術に関してはかなり長くなるからまた後でね。

195 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/27(木) 02:03:47
さて、錬金術の由来は紀元前の古代エジプトの冶金術にまで遡るねー。
基礎理論になる四元素説は古代ギリシャのアリストテレスが確立したもので、発展したのはアレキサンドリア。
それがイスラム圏に渡って発達したのがヨーロッパの中世錬金術の基礎になるわけで。
3世紀から10世紀までは錬金術はイスラム圏のみで発達したと言っても過言じゃないのかな。
中国の錬丹術も同時期に発達したけれど、文化的な繋がりが見られないことからこれは『文化の同時多発』なんだろうね。

ヨーロッパに錬金術が入ってきたのは十字軍経由で1100年代だから、意外に新しいんだよね。
後に英国国教会大執事となるチェスターのロバートがコーランをはじめイスラム教圏の様々な文書をラテン語に翻訳したのが
ヨーロッパの錬金術の事実上の始まりになるのかな。

1200年代のアルベルトゥス・マグヌス(後に聖人認定される)やロジャー・ベーコン(カトリック司祭)、1500年代のパラケルススが
有名な錬金術師だね。 パラケルススはキリスト教批判をしたとして追放されることになったけど。
1600-1700年代の有名な錬金術師としてはあの万有引力の法則を発見したアイザック・ニュートン。

こうして分かる通り、中世ヨーロッパの錬金術はキリスト教会と密接に関係してるし、錬金術史はそのまま中世科学史とも言える
んだわ。 「金を錬成する」という目的は達成されなかったけど、その過程として行われた様々な実験の成果の集大成がいわゆる
「化学」、ひいては「科学」の成立に繋がったわけだから無意味ではなかったどころか非常に意義は大きかったと思うんだ。

哲学…あー、確かに錬金術はギリシャ哲学と密接に関わってきたものだからねぇ。
錬金術の発達がヨーロッパにおけるギリシャ哲学の再評価にも繋がったわけだしさ。

196 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/27(木) 02:15:29
補足的に。

硫酸や硝酸、塩酸の製法やアルコール蒸留、火薬、磁器といった中国やイスラム教圏が技術を独占していたものの製法を
ヨーロッパにおいて確立したというのは大きいんじゃないかな。
逆に言えば、ヨーロッパの科学技術はそれまで大きく他国に遅れをとっていたということで。

ギリシャやローマで発達した建築・科学技術やバイキングの持っていた高度な造船・金属精錬技術も断絶しちゃってたし。

197 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/27(木) 02:54:47
パトロン主義化した錬金術の被害者…としては『青ひげ』ジル・ド・レェかなぁ。
敬愛するジャンヌ・ダルクを失ったことで精神を病んで錬金術に耽溺するようになった彼の元に自称錬金術師の詐欺師が集って
散々財産を食い荒らした挙句に黒魔術を勧めて領民に多くの犠牲者を出して。
その結果彼は政敵を監禁する事件を起こした末にこれまでの所業を裁かれて絞首刑にされちゃった。

…酷い話だよねぇ。

198 名前:名無し客:2010/05/28(金) 00:01:00
確か錬金術で卑金属を金に変える賢者の石は、金以外の金属は不完全な金属
であり、それを完全な状態に補完する物質と信じられていたんですっけ?
そしてこれを人体に適用すれば、人間を完全な存在に変える不死の霊薬(エリクシャ)
ともなる…と、なんか最後のほうで錬丹道みたいになっちまいましたが。

199 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/05/28(金) 22:02:06
>>177関連のtipsその3。

蘇我氏
・渡来人説があるが現在有力なのは葛城(橿原市)近辺の氏族であったという説である
・木満致(百済の高官)=蘇我満智説は現在否定的な意見が多数である
・渡来人との婚姻が多く、渡来人的な施策を多く取り入れていた
・蘇我氏関連の古墳からローマングラスが出土したが、東ローマ帝国と当時の中国・朝鮮には物流があったため不思議ではない

東ローマ帝国(中世ローマ帝国)
・395年-1453年。 蘇我氏台頭の時代には既にローマ帝国は東西分裂後である
・シルクロード経由で中国、朝鮮との物流があった

渡来人豪族
・渡来人豪族が出自を改変するようになったのは8世紀以降である
・蘇我氏渡来人説の背景には蘇我氏逆賊史観のバイアスがあったことが近年指摘されている


>>198
『錬金術』の思想自体が一般の物質を「完全な物質」である金に変化・精錬しようというものだったからねー。
それがやがて「人間の霊魂を完全な霊魂にする(神との合一化)」という思想を帯びるようになってきて。

その思想が賢者の石(=エリクシル)、または原罪を持たない完全な人間としてのホムンクルスの生成への探求であったり。
中国の錬丹術は思想としては近いものがあるけど、中国の錬丹術は不老不死、あるいは仙人になることが目的だったからね。

ただ、どちらも水銀に着目していたのが興味深いところ。
イスラム錬金術と錬丹術に技術的交流がなかったことから考えると、『文化の同時多発』なんだろうけど。

200 名前:名無し客:2010/05/31(月) 15:37:50
ドラえもん見てて思い付いたのですが確か彼ら一行は
ハールーン・アッラシード治政下の世界で未来人を追っていた記憶があるんです。
つまりバイキングは砂漠で植民市の建設に失敗して野垂れ死にかけた所を
未来人の助けを借りてどこでもドアで新天地目指して日本に!


ごめんなさい、行き詰まりました。
船の構造的にも遠征時間的にも無理っぽいです。

201 名前:名無し客:2010/06/01(火) 23:45:22
>>190 より。
数名なら混血してしまえば分からなくね? 的な考えですが。
ちなみに、遠野物語には当時の四方山話も沢山載っていた、とも記憶しています。
その中に『海岸に漂着民が住んでいた』『両親が日本人なのに白人のような子供が生まれた』
と言う話があった気がして。
昔やってた某リサーチ番組では、オーストラリアから日本式土器の破片が見つかった、とか言ってた事あったような。
・・・アテにはなりませんが。

202 名前:名無し客:2010/06/01(火) 23:53:51
錬金術と水銀
まあ、常温で液体の金属で、朱色の顔料(辰砂)から容易に入手できて、
アマルガムとして金属を蒸着させるのに役に立っていた金属だからね。
・・・それが原因で平城京が滅んだ、という説もあるが。大仏作るときに大量の金アマルガムを使ったから。
あと、おしろいのノリを良くする為に水銀を使った時期もありました。
・・・江戸時代の上流階級の乳児の死亡率が高かったのはコレが原因とも言われてますが。

ところで、水銀の毒が薬になると信じられていた時期もありました。
その被害者の一人がヴァイオリン奏者のパガニーニ。
最終的には薬として処方されていた水銀化合物中毒で死んだのだが、
それが原因で痛いが腐敗せず『悪魔に魂を売った』と言われて
教会に葬ってもらえなかったんだと。

203 名前:名無し客:2010/06/01(火) 23:57:11
皆が不老不死になったら宗教は存在しなくなるのか? と言う問いに、
「逆に現世の苦しみから逃れるために宗教が出てくるんじゃね?」と言う回答が某巨大掲示板に出てました。

どうでしょうか?

204 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/06/02(水) 22:21:37
>>200
ヨーロッパでは猛威を奮っていたバイキングも、アッバース朝と戦争するのは無茶だと思うんだよね。
錬金術の話題ともリンクするけど、この時点ではイスラム世界が格段に技術が発達してたから。
バイキングも造船・金属技術は優れたものを持ってたけど、それでも当時のイスラム圏と比べたらねー…。

碧ちゃん先生も可能性を考えてみたけどやっぱり無理だったー。
助けてドラえもん!


>>201
現在の学説では南北アメリカ人と東ユーラシア人は分けて考えられることが多いからねー。
人種的には南北アメリカ人の方が東ユーラシア人よりだいぶ古いんだわ。
この辺りはもう文化人類学じゃなくて生物学的領域を含む自然人類学の範疇になっちゃう。

それに海洋民族のポリネシア人と違って縄文人は海洋技術はそんなに発達してなかったんじゃないかなぁ。
そこら辺は大和朝廷の成立とかに絡む話になっちゃうんだけどさ。
「天照大神」は元々は「海照」と呼ばれていたという話があって。 縄文人を駆逐した側が海洋技術の持ち主だったと。

オーストラロイドは現在の学説だとインドからスリランカを経由した人種だと言われてるんだけど、オーストラリアの他の生物と
同様に文化的・生物学的に他の地域とは断絶した独自の発達を辿ってるんだよね。
だからポリネシア経由で……みたいなのはちょっと考えにくいなぁ。
出土地域が北部沿岸なら可能性として否定はできないけどさ。

>>202
奈良の大仏は水銀蒸気による中毒で大量の死者を出したっていうからねー。
平城京が荒廃したのは水銀蒸気の中毒じゃなくて大仏建立による国費の浪費によるものだったりするけど。
国家安寧を願って建立された大仏が結果として律令政治を衰退させたのは何の皮肉なんだか。

昔の白粉は鉛白を使ってたからね。 鉛と水銀の合わせ技じゃそりゃ中毒も起こすってば。
遊女も白粉の鉛中毒で寿命が短かったっていうし。

水銀の毒性が明らかになった中世以降も水銀化合物は毒抜きとして使われてたからねー。
パガニーニは下剤として塩化水銀を常用してた上に梅毒の治療のために水銀療法をするようになって。
ただ、その話はちょっと事実関係が逆転してるような。
「彼の演奏技術は悪魔に魂を売り渡した代償」という噂が生前からあったんだよね。
だからそれを理由に埋葬を断られたことで死体に防腐処理をしてあちこち転々とすることになって。
埋葬されたのはなんと死んでから86年後。

>>203
あー、それは納得できちゃうなー。

205 名前:名無し客:2010/06/03(木) 01:16:34
釈尊の唱えた生老病死の四苦のうち、不老不死となることで老病死の3つから逃れても
「生きている」と言うことからは逃れられないからなー。

人と触れあえば軋轢があり、それを嫌えば孤独が待つ。
――まことに現世は苦界なり。

206 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/06/04(金) 01:59:01
「遠野物語」については後々詳しく。

>>205
とかく生きてることは苦行だからね。 来世の救いまで待ちきれないから現世利益の宗教も生まれたんだしさ。
不死になれば今度は「死によって救われる」ことがなくなるから、現世の苦しみから逃れるためにすがる何かが必要になる。

でもさ、生きてるだけでも儲けもんだよ。
人との関わりはひどくやっかいで、苦しんだり悲しんだり怒ったりもするけれど。 それでも人は一人じゃ生きられない。

207 名前:名無し客:2010/06/04(金) 08:32:49
そして釈尊が生まれたころのインドでは、
「今世で苦しんでいるのは前世が悪い事したから」

「今世のうちに前世の分以上に自分を傷めつけといたら、来世では苦しまなくて済むのでは?」
という考えかたが元で苦行僧がそれなりの数居たとか。

その考えがさらに進化して、
「苦しめば悟りが見える(はず)」になって、釈尊も苦行をするけど、
「苦行で悟りが生まれるはずがない」と感じて苦行をやめ、仏教の基礎を作ることになる、と。

手塚治虫の「ブッダ」を読んだ感じではこうだったかねー。

208 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/06/07(月) 23:02:15
東北地方で海側と山側と言えばねー…。
青森県でも津軽と南部が仲悪かったり岩手の海側と山側が仲悪かったり。 山形も酒田と米沢、山形で仲良くないみたいだし。


>>201
「遠野物語」に嘉永年間(幕末)、釜石や山田の海岸に西洋人が館を構えて住んでいて、混血児が多数いたって話は出てるけれど
これは漂着民とは違うよね。 もうこの年代だと漂着民じゃなくて移住だと思うし。

で、その次の項が『両親とも正しく日本人にして白子二人ある家あり』か。 これはどう捉えていいのかなぁ。
まだ学術的にはっきり立証された話じゃないんだけど、「先祖返り」として碧眼、紅毛の子供が時々生まれる集落があるんだって。
ただ、「コーカソイド系の血が入ってるのではないか」と言われたいわゆる「秋田美人」の遺伝子調査をしたけれどコーカソイド系の
形質は見つからなくで新モンゴロイド系の純モンゴロイドだった、って研究成果も出てるんだわ。
だからコーカソイド系の先祖返りなのかアルビノなのか判断はつけかねるねー。


>>207
仏教以前のインド宗教は混沌としてて、苦行を来世に天界に生まれ変わる道とする修行者は多かったみたいだね。
ブッダも最初はその方向で修業してたけど、天界に生まれ変わっても六道輪廻から逃れることはできないし、苦行の果てに非想非
非想天の境地に至ってもそれでは真の悟りを得て衆生を救うことは出来ないってことで苦行を止めて新たな方法で悟りを得たんだっけ。

…それでも苦行は宗教の修業の手段として廃れることはなかったんだよねー。
禅宗なんてのはその典型みたいなものだし、極端な方向に行くと苦行の果ての死を以って悟りに近付く補陀落渡海や即身仏なんていう
ものが出てきちゃう。
インドでもサドゥーなんていう俗世から自分を切り離して常人から見れば信じられない苦行を続ける修業僧達がいるしさ。

209 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/06/07(月) 23:19:53
>太っている方が女性にしろ魅力的

日本でも土偶にはそれらの名残が見られるけどね。 原日本人、古モンゴロイド系の価値観なのかなー。
最近は文化人類学を通り越して自然人類学にまで突っ込んでる気がするからそこらへん行き過ぎないようにしなきゃ。

>オーストラロイド

「非常に古い人種である」っていう説と「過酷な環境下で極端に変化しただけでそんなに古い人種ではない」って説の二つがあって
まだ実証されてないんだよね、これが。 現在では後者の説が有力になってるみたい。

210 名前:名無し客:2010/06/08(火) 00:01:12
禅宗はどっちかってーと上座部仏教への先祖がえり的な感じが。他力本願でなく自力本願と言う意味合いで。

穀断ち、木食行を経ての即身成仏ってのは、その覚悟はすごいとは思うけど理解できない世界。
悟りに覚めると書いて覚悟。悟ったからこそ即身仏になれるのかも。

211 名前:名無し客:2010/06/08(火) 01:07:27
>>太っている人の方が好み
大昔の食糧事情を考えれば納得しそうな物を・・・。
「肥満は大敵」と言われるようになってから本当に100年も経っていないはず。
そもそも、人間の遺伝子には脂肪分を溜め込む優性遺伝子があったはず。

>>オーストラロイド
私はてっきり一番新しい人種かと。
だって、他の3人種の混血、と聞いたから。
なんせインド亜大陸は人種の坩堝だったからな・・・。

212 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/06/08(火) 01:08:44
>>210
んー、禅宗と部派仏教は似て非なるものだと思うんだけどな。
部派仏教はあくまで修行者自身の悟りを求めるもので、禅宗は悟りに至ることで他者を救うことを目的とするもの。
ただ、キリスト教やイスラム教でも旧来の教義のシステムが閉塞するとこういう苦行を求める宗派が出てくるのが興味深いところ。
修道院やキリスト教神秘主義、スーフィズムetc…。

補陀落渡海は修行者が生還しないように身体に石をくくりつけてから送り出したっていうからねー。
即身仏は入定っていうんだけど、修行者にとって入定は死ではなく永遠の生命を得ることだからいわゆる自殺とは感覚が違った
みたいなんだよね。 まあ真似したいとは思わないし、そもそも今じゃ即身仏し自殺幇助で立派な犯罪行為だしね。

即身仏は弥勒信仰の産物なんだっけ。
弥勒菩薩が来臨した時に即身仏になった僧侶は仏となって弥勒菩薩に従って衆生を救うんだ、って。

213 名前:名無し客:2010/06/08(火) 01:16:03
ところで、レヴィ・ストロース爺さんの『交叉イトコ婚』ですが、現代的に考えてどうなのかな?と。
近親婚は避けたいが内輪の血縁で完結させたい、という考え方でしたよね??

あと、農業が原因で土地を奪われた人達が生きるために始めたのが遊牧である、という話もちょっと聞きたい。
『ノマド万歳』だったな、私の大学の講義は。
ま、それ以前に『古代ギリシャに返れ』の風潮が強かったけど。
「大工は大工の仕事だけ」「国家は「親と子」とサービスの持ち寄り所帯」と叩き込まれました。
・・・産業大学の人文学部での話です。
一体、石工を石工にする要件は何なんだ、という話は置いてけぼりでした。
堂々巡りになるからしょうがないけど。

214 名前:名無し客:2010/06/08(火) 01:21:31
つい最近、積荷信仰が時に戦争状態を止める事もある、という話を知った。
幾らなんでも、小さな島がお願いしていたエディンバラ公の写真が
紛争ギリギリの状態でタイミングよく来るとはな・・・。

七草の『唐土の鳥』の歌詞の様に、外から来るモノを悪いものと排斥する一方で、
新たなモノを授けてくれる、と有り難る事もある。
人間のエゴって不思議なものですね。

215 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/06/08(火) 01:24:54
>211
ま、昔の大地母神信仰を考えると当然っちゃ当然なんだけど、弥生系人種が持ち込んだ大陸系の価値観とともに廃れていったん
だよね。
アフリカやポリネシアなんかじゃまだ「太ってることが美人の条件」ってのは生きてるんだっけな。

オーストラロイドは現在の研究では西インド経由で5-7万年前にサフール大陸に定着した人種って説が有力なんだわ。
コーカソイドはそれより1万年ぐらい新しい4-5万年前。
と、ちなみにオーストラロイドの3人種混血説は現在は非主流の学説だねー。
彼らの形質変化は過酷な環境への適応の産物であって、それがモンゴロイドやニグロイド、コーカソイドに類似したのは進化の
過程の変化にすぎない、って。

同様にオーストラロイドの原生人類説も非主流になってるけど。
遺伝子的に西ユーラシア人に近くて原生人類との隔たりが大きい、ってことみたいでさ。

216 名前:名無し客:2010/06/08(火) 01:27:09
『歌垣』と『人身御供』が人口統制になっていた、とは考えすぎですか?
昔は『世界』はかなり狭くて、食料のやりくりが大変だっただろうから。

あ、コレは独り言。
何でも、ヴァイキング時代のヨーロッパ寒冷地帯の麦の生産量は撒いた種より少ない事が多かったんだと。
出展は『ヴィンランド・サガ』。
知ったときは『え!?』っと思った。食って行けない訳だよ・・・。

217 名前:名無し客:2010/06/08(火) 01:48:57
「『伝統化』と言う言葉は無いだろ?」と、文化人類学の先生に言われたのはいい思い出。
本当にどの時点を以って文明とか伝統とか言うんだろうね??
ちなみに、その先生が持っていたインドネシアのムスリムの服装は
完全にアラブではなく現地の気候に合わせたものでした。冬に着るとスースーするんだと。

『砂漠の一神教』が砂漠以外で勢力を拡大したのは何でだろう?と未だに疑問に思っている者より。
まあ、日本やインドでは現地の神様・仏様と習合されorされかけたけどね。
ただのメンドクサガリ、だけとは。何か思えないのだが
(あ、ここでいうメンドクサガリとは、被服史の『ある程度装飾過多になるとシンプルな服が流行る』
といった程度の事です。)

砂漠ではカンカン照りの普遍の大地を彷徨い歩き、
日本では移ろい続ける気候の中、普段は実り豊かだが突然の天変地異に怯えながら暮らす。
食っていける可能性と天変地異の頻度でこうも宗教観が違うとは。
・・・ま、古代ユダヤ人も元は多神教だったのが火山信仰に習合したみたいだけど。

218 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/06/08(火) 01:49:45
とりあえず今日は眠いからここまでー。
っていうか学会用の論文書いてるから今いろいろとツラいんだよねー。

219 名前:名無し客:2010/06/08(火) 19:43:41
邪馬台国=四国説はどう思ってますか?
瀬戸内海を通れば『魏志倭人伝』通りになる、と言われると反論できないのだが・・・。

ちなみに私は伊都在住の九州派。めっちゃ劣勢ですが。

220 名前:名無し客:2010/06/11(金) 00:38:00
結局ホツマツタエは偽書って確定したのかしら……

221 名前:名無し客:2010/06/12(土) 18:26:33
講師が席を外しているうちに、
友人と雑談(大声)してみますね?

222 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/06/20(日) 02:46:44
うぎー! 論文で詰まって一週間近く部屋に篭ってカップ麺生活だー!
というわけで講義はあたしの論文が一段落ついてから。


これだけなのも何なので。

>>221
これが風華学園、つまり高校の授業なら碧ちゃん必殺のスパイラルチョークが炸裂してるところなんだけど、大学の講義で騒ぐような
学生はそのまま放置で。
だってさー、大学は自主性を重視するところじゃない。 講義を聴かずに単位を落としても、それはあくまで自己責任。
勉強する気がないなら大学なんて行く必要ないって。

まー、そんなことを言ってる碧ちゃん先生も大学時代は興味のない必修科目は全然気合が入らなかったなー。
経済学とか統計学は単位を取るためだけに受けてたからC評価だったし。

ちなみに碧ちゃん先生の講義は出席とか授業態度は評価の対象外。
レポートとフィールドワーク重視だけど、その分そう簡単には単位は取らせないから覚悟しておくように。 ふふふのふ。



223 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/07/04(日) 02:30:33
>>213
うーん、『交差いとこ婚の奨励』っていうのはそうなるねー。
近親婚自体は教会法に触れる禁忌だけど、血縁を外に結びたくないから異性の兄妹姉弟の子供同士を結婚させる、って。
交差いとこ婚はヨーロッパの王侯貴族の風習だよね。
イスラム圏では血縁を濃くすることが奨励されてたから交差いとこ婚だけでなく平行いとこ婚も当たり前みたい。

生物学的には今のところ『数世代にわたる血族婚は遺伝的障害の原因となり得る』ぐらいのものだけど、社会学的には色々な批判も
あるね。
吉本隆明は「人間の性は幻想的領域を保有するもので、文化は幻想と切り離せない。 『人間』と『自然』をはっきり区分できるのか」と
疑問を呈してるし、フェミニスト人類学の視点からは彼の『女性』を『交換』要因とする考え方自体に批判が挙がってる。
碧ちゃん先生的にはインセストタブー含む性的禁忌に関してはちょっと慎重な立場かなぁ。 否定も肯定もしないっていう。

…遊牧民については、ちょっとその説は碧ちゃん先生的には疑問だったり。
遊牧民は『遊牧』という生活形式を強いられる、つまり農耕に向かない地域で発生してるわけだしさ。
歴史上に初めて姿を現したキンメリア人やスキュタイ人は南ウクライナ地域(モンゴル高原起源?)の民族だったし。
ただ、農耕民との交易が遊牧民の生活を支えてきたっていう一面は否定できないよね。

あー、なんか分かるなぁ。 自説に強い拘りがある先生につくとそういうことあるよね。
でも『古代ギリシャに返れ』はねー…あたし的には古代ギリシャを理想郷とする考え方には賛成できないところがあって。

224 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/07/04(日) 02:59:52
>>214
積荷信仰は日本のマレビトや琉球のニライカナイと同じでアジアの島嶼地域の信仰としては普遍的なものだけどね。
その話に出てきたエディンバラ公は「神」として信仰されてるって話。

まあ、メラネシアの積荷信仰は「守株待兎」みたいな不健全な信仰であるってことで今じゃあまり良く言われてはないけどさ。


>>216
それはちょっと飛躍し過ぎかも。
『歌垣』は日本や琉球だけじゃなくて中国南部からインドシナ地域に広くある風習だけど、これは集団お見合い、あるいは集団成人式の
色合いの強い儀式じゃない。 人口統制よりも未婚者の結婚を推進する意味合いが強いんじゃないのかなー。
『人身御供』は…『間引き』とは違うよ。 もっと呪術的意味合いが強いし、それに早い段階で形骸化していったでしょ。
饅頭とか埴輪とかに形を変えて。

225 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/07/04(日) 04:43:05
あー、そりゃバイキングも南に植民地を作るし、定住に向いた地域にキエフ大公国なんか作るよねー。
略奪だけじゃ食っていけないもん。


>>217
『伝統化』は無いねー。 『共通語』を『標準語』って言うぐらい傲慢な言葉に聞こえる。
あえて言うなら『日常化』なんだろうけど。

で、ムスリムの布教は交易と不可分なんだよね。
アッバース朝が発展してその庇護下で文明が発展していったのは錬金術の講義でやったよね?
そうしてギリシャの文化を継承、発展させた文物をムスリムの交易商人が東西アフリカ、インド、東南アジア、中国に広めるのと
同時にムスリムの教えも広げていったわけでさ。
時期的にもイスラム神学が発達してイスラーム法が確立されて、旧来の価値観にとって替わったわけ。

まあ、彼らにとってはイスラームの文物と法規は『外から来た良いモノ』であった…ということで。
個人主義的な小乗仏教や大雑把で階層主義的なヒンズー教はイスラームがつけ入る隙が大きかったんじゃないのかな。

キリスト教は、ローマのキリスト教改宗以降は布教の歴史は侵略の歴史みたいなものだからねー。
なまじ十字軍でイスラム圏から色々フィードバックしたものが進化の遅れたキリスト教の発展に火をつけたと言うか。

日本は鎖国禁教があったとはいえ、驚くぐらいキリスト教が浸透しなかった国なんじゃないかなぁ。
仮に禁教がなかったとしても、マリア観音みたいに土俗の宗教に習合されてた可能性が高いんじゃないかな。

「キリスト教と現地宗教の習合」を見る観察対象としては中南米と韓国辺りが楽しいんじゃない?
アフリカの土俗信仰がキリスト教と習合して出来たブードゥーとか、韓国の民間信仰を取り込んだ各種キリスト教亜種とか。

226 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/07/04(日) 04:45:43
邪馬台国の考察とホツマツタエの検証はまた今度。

いやー、濃い話が多いから論文の片手間にほいほい流すってわけにはいかなくてね。

227 名前:チルソニア将軍:2010/07/04(日) 14:11:36
さて、悪の秘密結社の老舗、電柱組の若旦那ですよ、と。

何を持って悪とするのかはさておき、だ。

民俗学の落とし穴の一つに、「当時の人間にとっては当たり前でも、今の人間には分からない、時代の空気」
ってのがある。
わしら80年代の人間にとっては当たり前の

228 名前:チルソニア将軍:2010/07/04(日) 14:17:58
米ソの冷戦で、いつ核ミサイルで蒸発してもおかしくないような
「毎日が最終戦争前夜」な緊張感であるとか、
その米ソ冷戦で、互いに絶対正義を主張したがゆえに、
「善悪二項対立論」が盛り上がった、とかな。

また、最初のほうの「お題」でいえば、
「ヤバすぎてフィクションの題材に使われない神霊的存在」
というのでいえば、日本神話の「アマツミカボシ」が、それに相当するんじゃないかね。

もしくは、安倍晴明の数代前の陰陽師で、名前だけが残っているが、
その筋では有名な奴とかな。
「ヤバすぎるんだが、ヤバすぎて名前だけは残さないと」っていう存在、それがお題に合っているのではないかな。

わしの専門で卒論は「伝統文化継承のあり方」なんで、ちょっと顔を出してみたぞ。

229 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/07/19(月) 19:39:07
>阿良々々木くん

一度関わった以上、君はあたしの教え子だ。 そして、教え子を守るのが教師の務め。
もしもギリギリまで頑張って、ギリギリまで踏ん張って、それでもどうにもならない時はあたしの名前を呼びなさい。
鋼の牙、愕天王はきっと駆けつけるから。

230 名前:名無し客:2010/07/20(火) 03:15:40
イ・オリョン先生の『縮み志向の日本人』に対し、
『結果的に弁当やラジオやウォークマンを持って外に出かけてるから足し引き0じゃないか?』
という反論にどう思いますか?

私は反論支持者です。
確かに、日本は外国に侵略しようとする度に失敗してますが。

231 名前:名無し客:2010/07/20(火) 05:06:13
質問です。

20世紀初頭の文化人類学は、まだ「国民国家」ではなかった地域を研究対象にしていましたが、
現代の文化人類学において、「国民国家」を研究対象にする場合、対象の区分はなにを持って行うのでしょうか。

いわゆるアメリカ人は、アメリカ合衆国民ではあっても民族的な区分ではありえませんし、
地域、公用語、(大まかな意味での)民族でごたまぜになっている国もありますし。

某ケンミンショーを見ていると、日本も「日本国民」はともかく「日本人」でくくるのは無理そうな気もしますけどね。
なんとなく。

232 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/07/24(土) 22:11:55
明日の学会終わったら本気出す。

旅館に帰ってフィールドブーツ脱いだらめっちゃ足が臭かった碧ちゃん先生です。
まあ朝から今しがたまで一日寺社仏閣と古書店回りしてたからねー。
脇の下とか胸の下もかなりスパイシー。

今日は明日の発表に備えてもう寝まーす。 その前にシャワー浴びてビール一本空けてから。

…というわけで講義は風華市に戻るまで待っててね。

233 名前:名無し客:2010/07/27(火) 15:39:03
加齢臭ですか

234 名前:名無し客:2010/08/16(月) 23:54:13
先生の本気はまだ見られないんですか?

235 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/08/17(火) 01:01:03
>>219の話題を調べてるうちに、色々と面白い話に当たったので四国中を駆けずり回って資料を集めてメモ書きの山を作ってたら
いつの間にかお盆が終わっていた件について。

>>219
邪馬台国=四国説は調べてみると結構「おお」と思わせる論拠が出てくるんだよね。
倭人伝24国の比定地図が四国のそれと一致するだとか畿内の大和朝廷周辺の地名と東四国の地名に共通点が見られるとか、
九州の銅矛文化と四国の銅鐸文化の関係性とか。 キミが挙げた倭人伝の航路の話もその一つだしさ。
で、そのことを調べているうちに阿波地方には記紀神話の古い神々を祭神とする神社が多数存在することに気がついてさー。
それで神社の由来やら装飾の意匠に込められた意味やらを調べてたんだけど、もしかすると四国が大和朝廷のルーツに近い存在
あるいは大和朝廷成立に大きく関与した海洋民族が存在した場所なんじゃないのかな、と。
これはあくまで仮説であって実証に足るほどの確定的史料が存在してるわけじゃないんだけど。

碧ちゃん先生はかねてより「天照=海照」、つまり天照大神は後付けで主神になった海洋民族の太陽神って説を唱えてるんだけど、
もしかすると四国の古代史は邪馬台国と大和朝廷のミッシングリンクを埋める何かになるんじゃないかと思うんだ。

あとは、碧ちゃん先生的には強大な邪神である黒曜を祀っていた風華〈封架〉が四国〈伊予〉に存在していたことも気にかかって。


>>220
現代の研究ではおおむね「偽書として扱う」ということで決まってるみたいだねー。
ホツマツタヱは江戸時代中期に神道家によって製作された神代文字の偽造だって。
その背景には江戸時代における国学者による神代文字の捏造ブームがあったというんだけど。
これは多分に民族主義、国粋主義的なものがあったりする色々と根が深い問題だったりするんだけどそれは後々に。

…天皇制賛美と反天皇制という違いはあれど、ホツマツタヱにはサンカ研究の捏造と同じ匂いがすると思うんだわ。

236 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/08/17(火) 01:25:45
>>227
おー、木曽屋の若旦那じゃないの。
へー、若旦那は大学で文化人類学の研究してたんだ。 まあ昔から続く大店の跡取りだもんね。

うん、それはあたしもすごく気をつけてることなんだよね。
それを見誤っちゃうとサンカ研究やホツマツタヱ研究みたいな陥穽に嵌ってしまうことがあるからさ。
だから、一つのテーマを調べる時は、できる限りそれ以外の視点から書かれた史料や当時の風俗習慣、あるいは当時の娯楽や
文学なんかも並行して読み解くことにしてるんだわ。
…そういうことをやってるから論文が遅いとか寄稿本数が少ないとか言われるんだけどさ。

今の子は「ソ連の脅威」とか言われてもピンと来ないかも知れないねー。
「終末時計」なんてのも当時はよく話題に上ったっけ。
今は戦争とテロや紛争の区別がつかないというか、小競り合いが頻発してるけど最終戦争は起こらない空気だよね。
だからこそネット上でのレイシズムやらがまかり通ってる気がする。


「天津甕星」は「女神転生」シリーズには出てるんだよね。 まああのシリーズは唯一神を打ち滅ぼしたりするゲームだからどんな
怖い神様もどんと来いって感じだけど。
あと、所によっては建御名方神と習合されてたり、「金星を司る神」ということでルシファーと習合されてることもあったり。

…危険過ぎて名前を残せない存在っていうのは、東北地方〈事情により場所は伏す〉の海の祟り神でいるんだよね。
調査に行ったことがあるんだけど、頑として教えてくれなかった。
船に乗った時にその名を出したら間違いなく海難が起こり、女性を船に乗せたり余所者にその名を告げたりしたら必ず祟りを為す。
だからそれについては「もう関わらない」って言って研究を止めちゃった。

たぶんその神は、今もずっとその地に在るんだと思う。

237 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/08/23(月) 02:35:25
怪談話は収集し過ぎて整理が付かないから何を投稿していいのか分からない件。
都市伝説系、民話系、妖怪譚系、幽霊譚系、『本当に怖いのは人間だった』系、怪談を装ったジョーク。

238 名前:名無し客:2010/08/23(月) 09:39:27
では、怪談を装ったジョークをお願いします。
きょうふのみそしる、かえるのおんりょう、あくのじゅうじかは定番ですけど、
もっとあるようなので。

239 名前:名無し客:2010/10/23(土) 13:30:18
彼氏でもできて忙しいんですか?

って、んなわけねーか

240 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/11/04(木) 04:40:12
http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1270043340/240.jpg (28KB)
生存報告を兼ねてお土産〜。 たまたまの拾い物だけど。
トマソン物件の分類としては「純粋バルコニー」って言えばいいのかな。

241 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/11/04(木) 04:53:11
>>239
そうだよ239君。 佐々木教授と激しくも甘い夜を…ってそんな甘い話はどこにもないわけで。
九州某県(事情により名は伏せる)で猿を生贄に使った夷神作りの儀式の調査に踏み込んで、危うく碧ちゃん先生が
夷神にされそうになってほうほうの体で逃げ帰ることになったり、富山の某所で聞きかじりの犬神作りの呪詛を邪魔したり。
稗田先生じゃないのに「妖怪ハンター」まがいのことに首を突っ込んでたらもう晩秋。 嫌になっちゃうねぇ。
研究の方も四国における記紀神話のミッシング・リンク修復の史料集めとか、ぼちぼち進めてはいるんだわ。

というわけで>>230から後の課題については追い追い片付けていくのであまり期待しないで待つように。
しっかし怪談話に乗り遅れたのは痛いなー。 まあその頃は自分が怪異譚に両足踏み込んでたんだけどね!

242 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/11/05(金) 00:18:31
>>230
イ・オリョン氏の『「縮み志向」の日本人』は納得できるところもあれば「それはこじつけじゃないの?」ってところもあるねー。
あたしも日本人が「鎖国志向」だっていうのは違うと思うんだ。
日本には結構伝統的に大国志向はあるとあたしは考えてるんだよね。 その度に失敗してその反動で縮小政策を取って、
それが成功するといった歴史の繰り返しがあるだけで。
うん、言ってみれば「縮み志向」って言葉がおかしいのかな。 「トランジスタ文化」「盆景感覚」と言い換えればしっくりくると
思うんだわ。
文化的な考察は間違ってないんだけど、『倭国』という言葉の陥穽に捉われて結論ありきになってるように思えてさ。


>>231
うーん、それはなかなか難しいなぁ。
例えばカナダ。 一つの国という括りの中に2つの国の文化がある状態だよね。 ケベック州とそれ以外で。
そのお隣のアメリカもかつては「人種の坩堝」と言われてたけど、今では「人種のサラダボウル」と言われてるよね。
各民族が融合しないままに混在してるから。
だから今の研究においては「文化圏」イコール「国家」とは言えないんじゃないかなぁ。 そうなってくると、個々の事例について
括りを設けないといけないと思うんだわ。
答えになってないけど、「ケースバイケースでよろしく」としか言いようがないかも。

あ、そうそう。 某ケンミンショーはテレビ番組としての誇張があるので割と話半分で見といた方がいいかも。

それはさておき、日本は決して単一民族・文化の国家じゃないよね。 少なくともアイヌと琉球は元々別の国だったんだしさ。

243 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/11/05(金) 00:42:19
>>233
にゃにおう!?
ぢゅうななさいを捕まえて加齢臭とは失礼だぞー。

いや、夏場一日歩き回ってるとやっぱりどうしても汗臭くなっちゃうんだわ。
山歩きだとどうしても頑丈な靴履いて、不慮のケガをしないように長袖長ズボンになったりするしさ。


>>234
これから本気出す。
いや、戦闘力的なことじゃなくて。 戦いで本気出すのはもうこりごりだよー。

244 名前:名無し客:2010/11/07(日) 02:13:58
そういえば、

http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010102501000463.html

すごいのが出てきましたね。

245 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/11/07(日) 04:07:23
>>244
これは先月の読売ニュースサイトで詳報が載ってたけど、今になって出てきたっていうのが驚きだよねぇ。 うんうん。
目録の大刀筆頭に記された対の二刀が「除物」とされて持ち出されて、それから1250年行方不明のままだったなんて。
どうやら光明皇后によって大仏殿の鎮壇具として埋められたのではないかって説があるけれど、これと同時に発掘された物も
正倉院の除物だった可能性があるみたいだし。 正倉院の宝物研究の上では貴重な発見だよね。
収蔵品の筆頭とも言える宝剣がなぜ除物となって埋められたのか…そこがこの発掘物のキモになるような気がするんだわ。

研究が充分進んでいるはずの大きな史跡の発掘物でも、まだこんなサプライズがあるからやめられないよね、まったく。

246 名前:名無し客:2010/11/07(日) 16:57:01
そういえば今日、テレビでたまたま珍しい祭りの模様が報道されてましたね。
北海道の今は滅んだアイヌとは違う民族の祭りを継承して行っているらしいのですが……。
もしかしてアイヌや琉球の人以外にも日本には少数民族が存在していたorいるのでしょうか?

247 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/11/10(水) 22:26:11
>>246
ウィルタのお祭りなんてまだ継承されてたんだ。 それはちょっとびっくり。
網走にあるウィルタの民俗資料館は残念ながら閉鎖されちゃったけど、まだ文化を継承しようって人がいるのはいいことだよ。

うーん、日本の少数民族問題ねぇ。
隼人や蝦夷はそういう存在というには時代が遡り過ぎるなぁ。 山岳民族と言われてた人達も室町期ぐらいには同化しちゃったし。
かつては被差別部落民が少数民族の末裔と言われてたけど遺伝的にそういうことはないって認定されちゃった。
サンカは前の講義で触れたように正確な研究がされないままコミュニティが消滅して、今でもはっきりしたことが分からない。
現状の日本で明確に異文化と言えるのはアイヌと琉球・南方島嶼圏ぐらいじゃないのかな。

それよりも、日本も今は移民や外国人労働者によって形成されるコミュニティが各地に点在するようになってきて、そのことを政治的・
文化的にも考えないといけない時期に来てるんだけどね。

248 名前:名無し客:2010/11/10(水) 22:55:43
日本の少数民族といえばサンカだけどさー、碧ちゃんはどう思ってるの?
やっぱり三角寛の捏造説推し?

249 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/11/10(水) 23:14:26
>>248
碧ちゃん先生のサンカ研究についての見解は5月4日の講義を参照ー。 (>>106
実地でのフィールドワークなし、結論ありきの研究が結局は実像を霧の中に追いやってしまったんだろうね。
サンカ文学の価値を貶めるつもりはないけれど、あれはあくまでフィクションということで。

250 名前:名無し客:2010/11/10(水) 23:39:35
>>249
オゥ、こいつは失礼。既出だったのね。

とりあえず「人魚・カラス天狗などのミイラ」の話とかしない?
X線検査でロマンもへったくれもない結果出たことだし。

251 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/11/11(木) 00:27:21
>>250
サンカの話はこの講座じゃ食人や昆虫食と同じぐらい良く出るから、まあ既出の話題でも気にしない。 ドンマイ。

さて、「妖怪のミイラ」に関しては、漫画だけど『怪異いかさま博覧亭』でもちょろっと触れてたっけ。
寺社の見世物の定番で、江戸時代には剥製業者が作ってたって。
あの漫画は基本コメディだけど江戸時代の風俗については結構良く調べて描いてあるから一見の価値ありだと思うな。

人魚は猿と鯉で作るのが定番で、外国人の土産物としても人気だったみたい。 凝ったものは植毛で頭髪まで再現してるね。
河童は猿とエイで作ることが多かったけど、犬の爪を付けたり鳥の頭を使ったりと色々手が込んでるのも。
鬼はだいたい猿をベースに色々継ぎ接ぎして作ってるんだけど、中には人骨を使ったバチ当たりな代物もあるのが。
龍のミイラは蛇がベースでやっぱり動物の継ぎ接ぎ。 カラス天狗のはたぶんベースが猿なんだろうけど、色々継ぎ接ぎし過ぎて
良く分からないものになってるなぁ。

酷いのは三面鬼とか両面宿薙のミイラかなぁ。 人間の死体を加工して作ってる。
妖怪の見世物は拝観料で相当儲かるものだったらしいけど、だからってねぇ。 江戸時代には死体損壊罪は無かったとはいえ。

252 名前:名無し客:2010/11/11(木) 00:55:55
処刑されて埋葬不許可な死体の有効活用と思えば、まだ。
野ざらしと見世物化とどっちがどうとは言えませんが。

253 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/11/11(木) 01:15:56
>>252
妖怪のミイラに加工されるような死体は処刑なんかのわけありで普通に埋葬できない死者のものを使ったんだから、そんなに
目くじら立てるものじゃないんだろうけどさー。
研究者の視点としては、当時の習俗的には気にしちゃいけないもんだとは分かってるんだけど、個人的にはちょっとねー。
「死者で遊ぶな」って言いたくなる気分。

あー、両面宿薙のミイラは祟るとか何とかそういう話を聞いた覚えが。 だからかなぁ。


碧ちゃんが調査を断念した「夷神」も今は猿を使ってるけど元々は確か落ち武者や旅人、行き倒れを使ってたとか。
やっぱり福の神と祟り神は同じコインの裏と表なんじゃないのかと思ったり。

254 名前:名無し客:2010/11/11(木) 19:51:24
座敷わらしも去った家は没落するって言う祟りがありますしね
日本の神の二面性に通じる部分がある気がします

255 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/11/14(日) 01:50:51
>>254
日本の神様は祟り神ほど現世利益が大きいからねー。

というよりも荒ぶる神を祀って宥めすかして福の神に仕立て上げて、その強い力を借りる、って言った方がいいのかな。
以前の講義で七福神の大黒様と恵比寿様がマハカーラーと蛭子神だって話はしたけれど、学問の神様で有名な天神様こと
菅原道真公も元はといえば大怨霊にして荒ぶる雷神だよね。
日本国の大魔縁こと崇徳上皇は日本最大の怨霊と言っても過言じゃないけど、未だに天皇家は大きな行事の度に崇徳院に
お伺いを立ててるのは有名な話。
諏訪大社もわざわざ二重構造的な形にしてまで土着の神であるミシャグジ様やモレヤ神を祀ってるし。

キリスト教圏で未だに悪魔崇拝が絶えないのも、悪魔の持つ強大な力を現世利益のために欲する側面が強いからだもん。


これは余談。
あたし達が戦って倒した『黒曜の君』も、少女の絶望と憎しみを糧にする生贄を求める邪神だったけど、国体護持の力を持った
強大な守護神であり現世利益の神でもあったわけでさ。
それを倒しちゃったから「これから未曾有の国難が襲ってくる」って言われたんだけど、それは人間の力で立ち向かおうって。

256 名前:名無し客:2010/11/14(日) 01:58:54
オウ、考古学というと一足飛びにオーパーツに興味が飛んで三つ目がとおるになってしまうでござるよ。

257 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/11/14(日) 02:13:45
>>256
オーパーツ(out of place artifacts)は現在の研究でその正体が判明したもの、オーパーツではないという仮説が成立するもの、
未だに正体が分からないものと色々あるけれど、個別の事例についての考証はまた今度。
今日はちょっと時間が足りなくて付き合えないなー。

ああ、そういえば「三つ目がとおる」も遺跡探索とか古代超文明がテーマの作品だったっけ。


258 名前:イカ娘 ◆IKA/U.MUq6 :2010/11/14(日) 03:16:29
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             , ' ´            `丶、
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                |_,人 :八!     {.__,|,.、|: |: :|
                 〃⌒ヾ、: |.__    _.//  i!.`ト.、

ここが大学ゲソね。
此処を侵略すれば、私の偉大さが広まって征服が一歩進むんじゃなイカ?
たのもー!ゲソ。

ん? オーパーツ?
そういえば、人間共は鯨の腹の中で熟成された同胞の未消化部分を竜の涎の塊として
珍重していたらしいじゃなイカ。
勘違いにもほどがあるゲソ、海の恵みを気づかずに勝手に妄想して、烏滸がましいなイカ。

         ,. -.、
       ,凵@  ヾ 、
      / / _  ', \
.     く _,.f‐'´   ``‐i..,_ >
      ハハX_,∨,_メハハ     
     ┌‐| io⌒ ""⌒o! |ー┐
  ,.^ニニノノ\(⌒⌒)/ゝ、ニニ^ 、
  く く. //| | o、 ̄/ | | | |   〉〉
.   く 〉| | | |   `´  .| | | | く 〉
 ̄ ̄ ` く X二) ̄ ̄ ̄(二X > ̄'´ ̄
      彡,ハ}     {ヘ ミ´
      )          (
      ⌒γ⌒V⌒ヽf⌒

って、食べられてる同胞を自慢してどうするゲソ!!


           \   〉
  _ ______ \/
/: : : : : : : : : : : : : : :  ̄\
: : : /|: ;ヘ: : : :./|: :ハ: : : : :ヽ
: /ニ=|/ ヘ: :./ |:/ _,.ゝ: : : : :!
イ´ん,心`  ∨ 'イ.心 ヽイ^'    ぐぬぬ・・・
  込::::ノ       l::'''::l ;': :l 
.::::..  ̄        `ー´ /: :/   ./\
:::::::         '   .::::. |: :{.   ¨|: :「
            人: ヽ   \:ヽ
\   ⊂==っ , イ: :|. ヾ: \.  ): )

海底遺跡といえば、沖縄の与那国島にある海底遺跡ゲソね。
あれは私の触手でも加工できないぐらい綺麗に出来ているゲソ。
本当に千年以上昔に人間共はどうやって、作り上げたのか、侮れないゲソ。

まあ、あそこはドクウニやドククラゲがそれなりに潜んでいるので、
あんまり調子に乗ってると痛い目に見るゲソね。
海を調べるのは陸よりもはるかに危険なのでゲソ。


259 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/11/26(金) 03:48:35
ちぇりおーっ!
やー、碧ちゃん先生もこの時期は大変なんだわ。 年末になれば少しはヒマになる予定なんだけどね。

>>258
出ぇたぁな怪人イカ娘っ! 正義と愛と友情の人、杉浦碧ちゃん先生がいる限り、地上を侵略者の手には渡さない!
同じチャンピオン掲載のよしみで手加減はしてあげるけど、この青天霹靂の輝きを怖れぬのなら、かかってぇ……来なさい!!


とまあ小芝居はさておいて。
龍涎香はマッコウクジラの腸内結石だって言っちゃうと一気に有難みが薄れるねー。 しかもイカやタコの未消化部分が主成分なんて。
とはいえ今はマッコウクジラから狩ることが出来ないから、マッコウクジラから排泄されたものが海岸に漂着したものを拾う以外に入手の
手段がないわけで、貴重な存在であることには何ら変わりはないと思うんだけどな。
由来はどうあれ貴重品、コビ・ルアクみたいなものってわけでさ。


…で、また与那国海底遺跡とは扱いが難しいものを持ってきたもんだねー。
この案件は発見が1986年と最近なこともあって、現時点においてもまったく研究が手つかず状態なんだよねー。
沖縄県内の学者が細々と調査している程度で。 少し前に東京の大学がロボット調査機を持ち込んだけどそれっきり。
まあ、これは捏造説、自然地形説と遺跡説が争っている上に遺跡説を唱える学者内でも古代遺跡派、中世遺跡派、単なる水没した石切り
場説と統一が取れてないこともあるんだけど。

もし遺跡だとするなら、二千年以上前のニライカナイ文明が実在したのではないかっていう物証の一つにはなりそうだね。


……確かに海中生物も怖いけど、今あこで一番怖いのは中国漁船(擬装スパイ船)の攻撃だったり。
だからおちおち腰を据えて調査をするってわけにもいかなくて。 やー、結局「怖いのは人間」ってオチになっちゃってイカちゃん涙目かも。


260 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/11/26(金) 04:05:13
久しぶりなんで視聴覚の補習ー。

「サンドウィッチの不思議」 前編 (中編・後編へは動画からのリンクで)
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm12300590

アカウント持ってて見られる人は見といた方がいいよー。
内容も面白いけど編集が上手くて飽きさせないから。
本題は「サンドウィッチを発明したのはサンドウィッチ伯爵」という巷説への切り込みなんだけど、英国国教会成立以前からの英国
キリスト教とカトリック本山の確執とか「地獄の火クラブ」等の近世魔術結社の実態とか、思わず唸っちゃう小ネタが山盛り。

文化人類学的には「都市伝説が歴史上の事実に化ける過程」というものを扱ってるのもポイント高いな。

視聴後レポートの提出は自由。 そんじゃまた次の講義で〜。

261 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/12/07(火) 22:49:49
最近の気になるニュースをピックアップ。

米先住民とバイキングに血縁関係?
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20101125002&expand#title

西暦1000年頃にアメリカ先住民の女性がアイスランドへ渡航していたのではないか、という内容のDNA研究が発表。
以前の講義でバイキングのヴィンランド入植について触れたから、その関連ということで。


奈良県・秋津遺跡で過去最大級の4世紀の遺構群が出土
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20101125-OYT8T00524.htm

4世紀は古代史上で「空白の4世紀」と呼ばれてるぐらい不明瞭なんだよねー。 中国の文献でもこの世紀だけ記述がなくて。
この遺構から4世紀の大和王権や豪族の実態が判明するんじゃないかって期待がかかってるんだ。

262 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/12/07(火) 23:15:41
オーパーツ(out of place artifacts)について。

日本語で言うと「場違いな工芸品」「時代錯誤遺物」。
有名なオーパーツ、例えばアショカの鉄柱やアステカの水晶髑髏、ビリ・レイスの地図、バグダッド電池といったものは
近年の研究で「オーパーツではない」と言われるようになったんだけど、まだ正体が分からないオーパーツもあるんだわ。

例えば秦の始皇帝の兵馬俑から発掘されたクロムメッキの剣、テキサス州で発見されたハンマーの化石、弾痕のあるネアンデル
タール人の化石、カンブリア紀の鉄製ボルトetc…。 またはクトゥルフ神話で有名になったヴォイニッチ手稿。
この辺はまだ正体がはっきりと分かってないんだよね。
ヴォイニッチ手稿については手の込んだ偽書であるとする説も色濃いけれど。

広義のオーパーツとしてはマチュ・ピチュやカッパドキア、イカちゃんが言ってた与那国島の海底遺跡なんかも挙げられるかな。
ナスカの地上絵に関しては、最近の研究で地上からの製図作業が可能だということになったからオーパーツ説は薄くなったかも。

というわけで、今回の課題テーマは「オーパーツ」。
視聴覚の補習についての感想や最近の民俗学・文化人類学的ニュースについてもどんどんレポートを募集中!

263 名前:名無し客:2010/12/07(火) 23:27:14
「靴に踏み潰された三葉虫の化石」ってのもあったよね<オーパーツ
ヴォイニッチ手稿は「ゼロ〜神の手を持つ男」で「最初から解読者をハメるために作られた錬金術の奥義書」って解釈になってたね、たしか。

基本的に、オーパーツは「場違い」であることこそが存在意義でいいんじゃないかしらん。
その場違いさが現代文明との奇妙なシンクロニシティを醸し出してることこそがオーパーツの魅力とロマンということで。

264 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/12/08(水) 00:26:54
>>263
「踏まれた三葉虫の化石」はアメリカ・ユタ州で1968年に発見されたやつだよね。
これについてはサンダルの足跡と思われるものが別の三葉虫の痕であるっていう研究発表もあるけど、まだ確定はしてないねー。
ヴォイニッチ手稿は「「意味を持たない偽書」「錬金術師がライバルの錬金術師を陥れるためにでっち上げたもの」「薔薇十字団に関係が
ある怪文書」といった諸説があるけど、どれも憶測の域を出てなくて。
その漫画での解釈はあたしが挙げた二番目の説に基づいたものなんじゃないかなー。
この辺りはオーパーツであると同時にロンゴロンゴみたいな未解読文字のカテゴリでもあるから調べていくと面白いね。

うん、確かにオーパーツの魅力はそこにあるんだけど、ロマンだからってそこで研究を止めたりしちゃダメだと思うんだわ。
モヘンジョ・ダロのガラス化した都市も古代核戦争説を主張するオカルティストのせいで研究が歪められちゃったしね。
研究者の使命は、神秘のさらにその奥に切り込んでいくことだと思ってるから。

…そうすることで新たに見つかる古代の神秘やロマンもあるんじゃないかなー。


265 名前:名無し客:2010/12/08(水) 00:37:13
ナスカの地上絵に関しては、
小さな図を杭とロープを使って拡大すればできると言われているようですね。
そして、あの絵自体は雨乞いのための祈祷の道だとする学説が有力視されているようです。

266 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/12/08(水) 01:00:23
>>265
ナスカの地上絵は小さな原図を描いて、そこから基準点を設定して一定の倍率で拡大していけば描けるっていうのが現在の学説だね。
精度の悪い絵も中にはあるけど、それは拡大に失敗したものじゃないのかな。

絵が「雨乞いのための祈祷の道、または軍隊の行軍儀式」って説が早い段階から言われてたんだけど、地上絵研究がオカルト寄りに
なるにしたがって「直線は太陽や星の動きを示したものであり動物は星座を示したものである」「飛行する文明を持っていた存在が描いた
地上の標識である」って説が有力視されるようになっていったんだよね。
近年になって地上絵が当時の技術でも描けるものであることが立証されるにつれて、こういったオカルト寄りの説は語られなくなったけど。

267 名前:名無し客:2010/12/09(木) 02:54:48
ナスカの地上絵はこないだNHKで海外の番組を取り上げたヤツでやってたけど、
後代になるにつれ単純化・粗製化が進んでいった、と言ってた。
何でも、住み着いた当初はそこそこ雨が降っていたけど、だんだん砂漠化が進行して
地上絵に労力を割ける状態ではなくなっていったそうな。
あ、地上絵製作の理由の一つに、王侯貴族の遺体を気球に載せて風葬する際の副葬品代わり、という説を聞いた事がある。
地上絵の文様は墓の副葬品に描かれる絵と同じだからこんな説が出てきたんだが。
それにしても、アンデス山脈の向こうにしかいないハチドリ等の生物をどうやって知ったのかが不思議なんだが。

オーパーツとまでは言わなくても、現代ではどうやって作ったか分からない建造物って多いですよね。
インカの石垣とか、アイルランドのダヌ神族の建造物とか、古代ギリシャのコンクリート建築とか。
ダヌ神族の建物は、バラして調査して再び組み立てようとしたら失敗して崩れてしまったんだっけ。
ギリシャのコンクリは現代のコンクリより強度が高いらしいが製法がわからんとか。

268 名前:名無し客:2010/12/09(木) 03:06:13
文字は税の概念と共に発生した、と聞いたな。
限られた資材をどうやりくりするか、と言う必要性から生まれたと。
つまり、文字と農業は密接な関係にある訳で。

楔形文字とロンゴロンゴはある意味発生した状況が似ていると思う。
どちらも水資源と土地の奪い合いをしていた訳だし。
ラパヌイの方は狭い島で群雄割拠の上に人口過密になって、それが原因で
自然破壊を招いて滅んだ訳だが。

269 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/12/09(木) 22:54:41
>>267
あー、基盤になる文明が衰退するとその産物が杜撰な出来になるのはよくあることだからね。
生活に余裕がなくなると芸術や祭祀が衰退していくっていう。
後代の地上絵には粗雑どころかもう何を描いているか判別できないものもあるし。

オーパーツの例に出した水晶髑髏も、時間をかけて作られた精緻なものもあれば実物なのにレプリカと同等以下の出来の
粗雑なものもあったりするじゃない。

うーん、墳墓の副葬品と同様のモチーフが描かれているのは地上絵も何らかの祭祀目的だってことなんだろうけど。
ハチドリは神であるコンドルと人間を繋ぐ使者であるということなんだけど、これはアンデス文明系神話の普遍的なモチーフ
なんじゃない? だからハチドリの生息していない地域でも使われてたってことで。

現代ではどうやって作られたか不明な建築物は広義のオーパーツって呼んでいいんじゃないかなぁ。
古代ギリシャのコンクリート技術は遡れば古代エジプトにまで行き着くっていう説もあるね。
ピラミッドが切り出した巨石ではなくコンクリートで作られたものであり我々が考えているよりずっと簡単に建造されたっていう
学説を唱えてる学者もいたっけ。 実験VTRを何かの番組で見たけど、かなりの強度のコンクリートブロックが出来てたよ。
先に挙げたマチュ・ピチュも、どうやって建材となる石を山頂に運んだかは未だに解明されてないからねー。


>>268
碧ちゃん先生が教わったところだと文字は商取引という概念が出現したことによって必要に応じて発生したって話だったなー。
まあ、今の学説では「それも文字の起源の一つにすぎない」ってことだけど。
ラパ・ヌイは隔絶された島の中で人口過密と部族紛争を起こして衰退したけれど、とどめを刺したのは西欧人の侵略だよね。
奴隷貿易と伝染病の媒介でラパ・ヌイ文化を継承する人がいなくなって解読されない言語になっちゃった。

ロンゴロンゴは古代ラパ・ヌイ文明の言語ではなくチェロキー文字みたいな急速発生的な言語である、っていう学説も最近では
出てきてるけど、その仮説は材料が足りな過ぎるんだよね。
まだこれまでの「ロンゴロンゴは秘匿されていた言語である」っていう説の方が実証の材料が多いんじゃないかって。

270 名前:名無し客:2010/12/10(金) 01:12:19
>>268 より。
でも、実際に白人が書いた契約書にラパヌイの人がロンゴロンゴでサインを入れてた、と言う
話を聞いた事があるのだが。
ネタ元はテレビ。でも多分、現物は残っていないと思う。

あ、ラパヌイの人のプライドを打ち砕いたのは、奴隷として連れてこられた
ポリネシアの人々との遭遇だと本で読んだ。
なんせ祭祀などが自分達と似た事をやっていたそうで。言語も似ていたらしい。

それにしても、何で耕書法という目が回るような書き方をしたんだろうね。
この書き方、手にとって読むのを前提にした書き方なんでしょ?

そういえば、文字は書く物が無ければ存在しないよね。
ラパヌイの場合は木か岩。
どちらもラパヌイでは希少価値が高い代物だったと思われる。

271 名前:名無し客:2010/12/10(金) 01:20:01
ナスカの地上絵は、最後はカクカクした道と化していたんだっけ。
ちなみに、道の終点にエルニーニョの時にしか拾えない貴重な貝殻が埋めてあったんだと。
これが流れ着いた時は雨が多くなるため、雨乞いの儀式に欠かせない宝物だったそうで。

で、ハチドリの話。
一般的にはアメリカ大陸に人は北から入ってきたと言われている。
一部、海からポリネシア系の人がペルー付近にやってきた可能性も捨てきれないが。
そしたら、ナスカの人たちが実際にハチドリを見る機会があったか?
・・・アマゾンと交易があったのかもな。
或いは、メキシコあたりで見かけたのをうろ覚えで、とか。

272 名前:名無し客:2010/12/10(金) 01:26:38
酒船遺跡はどうよ?
噴水に水を通すための分水路とか言われているけど、謎はまだ多いよね?

あと、トンカラリンも不思議と言えば不思議。
江戸時代の導水路と言われているけど、それなのに文献がないんだよな・・・。
何であの狭さになったんだか、と。

ついでに、海底遺跡は近くに水没した鍾乳洞が有ったはず。
これがいつ沈んだかが分かればなー。
それと、電池を使ったメッキ自体は古代ローマにも有ったはず。

273 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/12/11(土) 23:54:15
>>270
あー、うん。 ロンゴロンゴは西欧人との契約書にサインとして使用されてたみたいだね。
>>269で挙げた「ロンゴロンゴは急速発生的な言語である」っていう説は、そうしてロンゴロンゴが契約書の書面に使われたという
ことを踏まえての説なんだけど。
文字を持たない文化圏の人が文書を作成するための必要にかられて作り出したものである、ってね。
とはいえこの仮説は裏付けになるデータが不足してるからねー。
後に挙げる「牛耕式」の書式であることのように西欧の言語から派生したと考えるには色々無理があるし。

ラパ・ヌイとポリネシア人には文化的な繋がりがあっても不思議じゃないんじゃないかな。
過去の講義で触れたように、ポリネシア人がアウトリガー付きカヌーでイースター島に到達したという事例があるわけでさ。
だったら祭祀の様式や言語体系に共通性があっても全然おかしな話じゃないよね。

ロンゴロンゴの様式が牛耕式なのは、ベースになった言語体系が非常に古いことを意味してるんじゃないかと思うんだわ。
牛耕式の書式は先史時代の古典ギリシア語や古代アラビア語といった、いわゆる古い言語に多く見られるよね。
ただ言語が洗練されるにつき牛耕式は廃れていったんだけど、>>269であたしが挙げた「ロンゴロンゴが秘匿された言語である」
という説を採るなら、言語として洗練される機会の少なかったロンゴロンゴには牛耕式からの転換が為されなかった、と。
君の言ったように、文字は書く物が無いと存在せず、ラパ・ヌイにとって文字を書く物が希少であったわけで。
だからこそロンゴ・ロンゴは文字体系として進化する機会を得なかったのかもしれないね。


>>271
後期の地上絵はもう絵としての体を為してなかったからねー。 カクカクした道やグチャグチャの線の塊みたいになってて。
地上絵に雨乞いの儀式に使う希少な貝を使用していたことが「地上絵は雨乞いの儀式のために描かれた」説の論拠の一つに
なってるね。 君が言うように、この貝は普通はナスカ近辺では採取できないんだってね。

それでハチドリの話と繋がるんだけど、やっぱりナスカ文化を作った人々は他からの移住者だったんじゃないかな。
ペルーの海岸地帯には生息していないハチドリや樹上性で森林に生息するクモザルをモチーフにしてたことも、それで説明が
つくだろうし。
祭祀に使用されているモチーフや貝などの祭祀具から考えて、今のエクアドルにあたる地域から来たんじゃないかなって。

274 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/12/12(日) 00:34:07
>>272
酒船石については、周辺の出土物との関連から考えて「庭園の一部である」とする説が一番有力みたいだね。
ただ、異説も色々あって「酒造に使われた」「薬品精製に使われた」とか。
トンデモなところでは「古代の供儀台である」「セフィロトの樹を表したものである」という説も。
亀型石造物と含めて「酒船遺跡」と言われてるけど、研究者によっては酒船石と亀型石造物との関連性を疑問視してたり。
周辺遺構が発掘されてまだ10年ぐらいだから、本格的奈研究が進んでないんだよねー。

熊本県のトンカラリンはまだ全然分かってないんだわ。
以前は「江戸時代の排水路」という結論が出されたんだけど、現在の研究では「排水路とするには不自然な点が多過ぎる」として
その説を撤回して再び「正体不明の遺跡」ということになっちゃった。
工法に朝鮮半島由来のものが見られること、名称の語源も朝鮮語由来という説があることから、渡来人関係の遺跡じゃないかと
いう説もあるけど、まだ仮説の段階。
松本清張氏は「卑弥呼の鬼道である」という説を提唱したけど、邪馬台国九州説に拠るものだから今となっては古い学説かも。

与那国島の海底遺跡は研究が進行してないからねー。
鍾乳洞の水没に関しても「一万年前」とする発見者と「10世紀から11世紀」とする琉球大学研究者チームで見解の相違があって
結論が出てないし。

あー、始皇帝兵馬俑から発掘された青銅剣についてはメッキ技術ということじゃなくて、それが「クロムメッキ」だったってことが
オーパーツって言われる所以なんだわ。

275 名前:名無し客:2010/12/12(日) 03:23:13
なんかのはずみで不純物としてクロムが混じった、というのはない?
或いは採取に使ったピンセットなどからの混入とか。
でも、クロムって割と新しい金属だって始めて知った。
ついでにエメラルドとルビーの発色の元である事も。

そういえば、中国のどっかでベルトのバックルの飾りになっていた小さな球にアルミニウムが使われていた、
と言う話があった、と聞いたけどこれはどうなのかな?
本当に小さな球のようだったのですが。

話は変わって、中南米で発見された、飛行機のような姿の人間の土偶をどう見るか。
鳥に扮しようとしてあんな姿をしたシャーマン、と私は見るが。
ちなみに、天使の羽も本当の所はそんな飾りをして鳥に扮した人達の言い伝えが有ったのではと。

そういえば、年が明けたらエノク書由来のゲームが発売されますね。
個人的にはエノク書は黒海周辺に住み着いた人の盛衰を描いたのでは?と。

276 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/12/22(水) 02:11:30
アンデス文明関係の話題が続いてたから関連ニュース。

中南米の古代建造物に巧みな音響効果
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20101217001&expand#title


>>275
始皇帝兵馬俑から発掘されたクロムメッキの銅剣は、破片じゃなくてほぼ完全な形の現物が出てきちゃってるんだよね。
しかも1本じゃなくて複数本。 おまけに剣だけじゃなくて同じようにメッキされた矛や鏃も同じ兵馬俑から出土してるわけで。
「兵馬俑 クロムメッキ」で検索すれば画像が出てくるよ。
だから、「採取の過程でクロムメッキ片が混入した」って説は成り立たないんだわ。
クロムは元素として発見されたのは18世紀、メッキ技術が確立したのは20世紀だからそれこそ2200年の技術格差。
この後の漢の時代にはこのメッキの技術が断絶してるから、このクロムメッキの剣はまごうことなきオーパーツってこと。
最近の研究では、秦には電気を使わない無電解メッキの技術が存在したらしいと言われてるから、このクロムメッキはその技術に
よる産物なんじゃないかって説が提唱されてるね。
で、アルミニウム製のバックルに関しては近年の研究の結果「盗掘者が落としていった遺留品で遺跡の出土品ではない」って結果が
出てるから、残念ながらそれはオーパーツじゃないってことで。

うーん、飛行機土偶は最近の研究では「ナマズの具象化」っていう説が有力なんだよねー。
あの辺りに生息してる「プレコ」っていうナマズがああいう形をしてるんだわ。
熱帯魚ショップに行けば普通に売ってる魚なんだけど、シルエットはほぼあのまんま。

天使に関しては、有翼人として描かれるようになったのはオリエントやペルシャの天使・精霊像と混交されてからで、それ以前の天使は
翼を持たない青年あるいは異形の存在として描かれてたんだよね。
オリエントの天使がどうして有翼として描かれるようになったのかは諸説あるけど、アジア地域での羽衣を纏った飛天と同様のルーツを
持ってるんじゃないかという説が有力だね。

エノク書を題材にしたゲームって言ったら「そんな装備で大丈夫か?」のアレだよね。
それはさておき、エノク書は後世の加筆が多いから原型が良く分からなくってさー。 原初キリスト教やエチオピア正教で重要視されてる
ところを見ると西アフリカの原初神話に関係があるんじゃないかとも思うけど、後世の加筆部分を考えると黒海起源説もあながちないとは
言えないかなぁ。

277 名前:名無し客:2010/12/23(木) 00:35:05
クロムメッキの方法って、水素かアルゴンを使うんですね。
アルゴンだったら何とかなるかな?と思ったら、
よく考えたら分溜するのにコンプレッサー使うんだった。
・・・本当に謎ですね。未だに切れ味鋭いっていうし。

で、話変わって。
ヨーロッパには人工的に遺体を死蝋化させて保存する、と言う技術を持った
教団が有ったらしいけど、これはどうなの?

278 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/12/24(金) 23:54:02
やー、メリークリスマス!
碧ちゃん先生は飲み会帰りなので若干お酒臭いけど気にするなー。

で、クリスマスというかサンタクロースについての豆知識。
「サンタクロースの紅白の衣装はコカ・コーラの広告からである」というのは都市伝説。
ディズニーの版権管理が異常に厳しいとかサンドウィッチはカードゲーム中の軽食として作られたっていうぐらい都市伝説。

サンタクロースは古いドイツの伝承で既に紅白の衣装を着ていたり。 といってもその伝承ではサンタクロースは双子で、赤い服を
着たサンタは子供にプレゼントを配り、黒い服を着たサンタは子供に罰を与えるってことになってたっけ。
類似の伝承では、サンタは「クランプス」と呼ばれる双子の怪物を連れて歩き、悪い子にはその怪物が罰を与えるってのが。
イタリアではサンタクロースと同じ役割を果たす者として魔女ベファナっていうのがいるね。 こっちは良い子にお菓子を、悪い子に
炭を配るんだってさ。

サンタクロースは、聖ニコラウスの伝承が元々ヨーロッパにあったマレビト系の年神伝承と混交したものなんだけど。
「トナカイ」や「北極在住」というギミックが追加されたのは割と最近の話で19世紀頃。
日本に入ってきたのは1920年頃で、大正天皇祭とクリスマスが混交されたことが日本でのクリスマスの普及に繋がったんだとか。

さらに豆知識。
サンタクロースの国際協会があるのはグリーンランドで、フィンランドにあるサンタクロース協会は国際協会公認じゃないんだわ。
これは商売絡みの話みたいなんだけど、なんか世知辛い話だねぇ。

279 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/12/25(土) 00:13:04
>>277
「無電解メッキ」って言って、イオン化傾向の小さい金属の水溶液に銅のようなイオン化傾向の大きい金属を浸すと電子の引渡しで
イオン化傾向の大きい金属の表面が溶け出してそこにイオン化傾向の小さい金属が付着するっていうメッキのやり方があるんだって。
碧ちゃん先生は理系じゃないからこれは受け売りなんだけど。
で、秦のメッキ技術は何らかのクロム化合物の水溶液に銅製の武器を浸して無電解メッキを発生させたんじゃないのか、っていうのが
今の研究での仮説。
秦代でその技術が途絶したのは、軍事上の最大機密だったから王朝が滅亡した時にもろともに秘密も失われたんじゃないかって。
ヨーロッパでもギリシャの冶金・建築技術やバイキングの造船・精錬技術が途絶したって例があるしね。

で、死蝋の話だけど、これはカプチン・フランシスコ修道会の話かなぁ。
「世界で一番美しい死体」と言われてるロザリア・ロンバルドのことだと思うんだけど。

もしカプチン会のことだったら、これだけ高度なエンバーミングが施されたのはこの死体だけで、あとはお粗末な技術でミイラ化されたのが
ほとんどだよ。 保存状態が悪くて白骨化したミイラが大半だし。
それに1920年代のことだから、そんなに古い技術ってわけでもないしね。

あと、欧米では日本よりエンバーミングが重要視されてたから、日本人から見ると奇異に映るってのもあるんじゃないかな。
レーニンの死体がエンバーミングで永久保存されたから、欧州以外の社会主義国でも最高指導者の死体のエンバーミングが流行ったけど。

280 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/12/25(土) 00:48:30
某所で「小さいおじさん」の目撃例の話が出てたから、それについての考察。

アメリカでも「小さいおじさん」の目撃例はあるんだよねー。
日本の目撃例みたいなコロボックルサイズじゃなくて、子供ぐらいの背丈で緑と赤の縞々の服を着てる小人。
アニメだと「serial experiment lain」に幻覚として出てきたっけ。
で、これがいわゆる宇宙人「リトルグレイ」の原型だったり。
初期のリトルグレイの目撃例では、緑と赤の縞々の服を着た異様に頭と目が大きな小人と証言されてるんだよね。
それが次第に服を着ていない全身灰色で毛が一本もない灰色の小人っていう風に変遷していって。

だからリトルグレイは宇宙人というよりは「宇宙人の形をとったフォークロアであり広義の意味の妖怪」なんじゃないかって。


というわけで、今年最後の課題は「都市伝説の住人、または広義の意味での妖怪」。
宇宙人フォークロア出自の妖怪としては、いわゆる「メン・イン・ブラック(黒い服の男)」も挙げられるかなー。
「ディズニーから来た男」も「メン・イン・ブラック」の変種じゃないかと思ったり。

281 名前:名無し客:2010/12/25(土) 04:26:13
インカの石組みの話をしようとしたらお題が変わっていた・・・。ort

そういえば、ビッグフットって何なんだろうね。
足跡を見た、と言う人はいれど、実物は目撃されていないからなんともいえないが。

エノク書の面々、は、このお題とは違うか。
個人的にはエグレゴリは還俗した神官か、
海の向こうからやってきた金属器を使う民族と考えている。

あ、アマゾンでは未だに未確認の少数民族がそれなりの数いるそうな。
発見しても伝染病にやられないようにするため敢えて未発表にしていたら
100年後に衛星写真に集落が移ってちょっとした騒ぎになった事もあったな。
・・・某TV番組の探検隊のはヤラセだと思うけど、未確認民族がいる可能性はない訳ではないんだよね。

282 名前:伏ろわぬ神アマツミカボシ ◆Qave8f74bM :2010/12/29(水) 07:22:19
wikiでも私のことを書いてる記事が少ないのですが参考資料とか知りません?

たまに突っ込んだ質問が来ますから対応に困るんです…

283 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/12/29(水) 20:34:47
ごめん、>>281くんへの回答はまだまとまってないから後で。

>>282
まつろわぬ神様自らのご登場ですか。

…と言われても、天津甕星または天香香背男と呼ばれる神については記述が少ないんだよねー。

ここからはメタ的に。

一次資料としては「日本書紀」の紀神代第九段の記述ぐらい。
あとは天津甕星のルーツであろう先代旧事本紀』の天津赤星、天都赤星という名称。
碧ちゃん先生の手持ち資料としては、日本における星神伝承を扱った「星伝承における反逆の意味」と物部氏関連の資料になる
「母系制の研究」ぐらいかなぁ。
トンデモ系の資料としては、ムーブックスの『消された物部氏「天津甕星」の謎』なんていう本もあったり。
これも物部氏関連からのアプローチだけど。

いずれにしても、天津甕星は物部氏の祖神であるということみたいだね。
それ以外に詳しいことが知りたければ、各地の星神社や星宮神社で祭神に関する縁起を調べるのがいいんじゃないのかなー。

ネット上にも研究やtipsは結構転がってるから、検索して片っ端からチェックしていくとかなりの情報は手に入るよ。

284 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/12/29(水) 20:58:35
>>281
インカの石組みはオーパーツだよねぇ。
マチュ・ピチュがどうやって建造されたのか判明してないっていうのは前の講義で触れたとおり。
他の巨石文明と比べても、その工法や材料の出所がどうにもはっきりしないっていうか。

ビッグフット(サスカッチ)はUMAではあるけれど、どちらかというとフォークロアの住人だよねぇ。
1800年代から目撃証言が挙がってるんだけど、自然人類学的に北米大陸に猿人が生息していたって化石証拠が存在しないから
ビッグフットがギガントピテクスの末裔であるっていう説は裏付けがなくて。
有名な撮影映像の「パターソン・フィルム」は後世の証言から着ぐるみを使った捏造だって言われてるしさー。

エグリゴリは神話学的には天使だけど、史学的には「優れた文明を持った他民族」だよねぇ。
エノク書の原典が西アフリカ起源か黒海周辺起源かでどの民族だったかは違ってくるから、ここで断定はできないなぁ。
碧ちゃん的には出土品や状況証拠的に西アフリカ説を取りたいところだけど。

南米だけじゃなくて、東南アジアでもまだ未確認の少数民族はいるみたいだね。
タイ奥地だったかでこれまで確認されていない言語を使用する民族が発見されたってニュースをやってたような。

285 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2010/12/29(水) 21:25:45
…フォークロア系の妖怪。

バックベアードはいわゆる創作妖怪が独り歩きして広まった存在だねー。
元々はコラージュ写真の産物だったのに水木しげる先生が創作設定を付けて世に発表しちゃったから、創作妖怪と知らずに
みんなが使い始めて(ex.「変身忍者嵐」「超神ビビューン」etc)。
さらにネット上で妙な使われ方をしちゃったから、また新しい属性を付与されて拡大して。

口裂け女は過去の講義で扱ったように整形手術に対する恐怖から生まれたフォークロア。

トイレの花子さんは学校のトイレの薄気味悪さや学校で用を足すことに対する不安感などからのフォークロアじゃないかな。

100km婆(ターボ婆さん、ハイウェイ婆)はアメリカにも似たような話があるけど、典型的な近代フォークロアだね。
最近だと「世紀末オカルト学院」に出てきてたっけ。 とにかく派生系が多いのが特徴かな。

赤マントはいわゆる人攫い系のフォークロアだよね。
昔だったら鬼や天狗がその役割を果たしてたけど、それらが恐怖の対象にならなくなったからより近世的な形になった。
それより更に新しくなると「北朝鮮の人攫い」っていう形になっちゃう。 北朝鮮の人攫いは都市伝説に紛れた本物だったけど。

マーフィーの法則や妖怪リモコン隠しはいわゆる今風の妖精なんじゃないのかな。

他にもフォークロア系の妖怪には「くねくね」「テケテケ」「首なしライダー」「カシマさん」「人面犬」とか。
そういや首なしライダーはここにもいたっけ。


ところでスキマ妖怪とスキマ婆って関連性はあるのかなぁ。
スキマ妖怪は隙間を開く妖怪だけど、スキマ婆はビルの隙間やタンスの隙間からこっちを見てる妖怪。

286 名前:名無し客:2010/12/30(木) 13:16:09
フォークロア系の妖怪といいますと……
アメリカの方で主流のベッドの下の殺人鬼とかもですかねー。
普段気にしない場所に潜んでいるかもしれない恐怖、って意味合いでは
スキマ婆の系列になるのではないかと。

後は、男性と交渉を持った後に「エイズの世界にようこそ!」と書き置いて消えるエイズメアリーは
エイズへの恐怖から発生ですよねー。

287 名前:名無し客:2010/12/31(金) 22:40:25


                ∧_____
     _─ ̄ ̄─_E ̄/ |       \
 _─ ̄    _─<Eニ|.  | ( ^ω^ )   |  <来年もこのスレへ受講しに来るNE!
     ─ニ三 <<Eニ|  \| ( っ¶¶o)   |
  ̄─_     ̄─<Eニ|   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
      ̄─__─ ̄E_\______/
                ∨


288 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2011/01/12(水) 21:05:32
やー、あけましておめでとうはもう遅いけど新学期だ! 張り切って行こー。

さて、「空飛ぶスパゲティ・モンスター」は妖怪たり得るのか、って言われたら碧ちゃん的にはやっぱりノーかなぁ。
あれは「宗教を構築する思考実験」といった存在だから、一番近いのはシュテンプケ博士の「鼻行類」なんじゃないのかな。
あるいは若干ベクトルが違うんだけど、「文化人類学の知識をベースに構築された架空世界」であるグローランサの神話体系とか。
グローランサに関しては「ルーンクエスト」を参照。

都市伝説の産物でも、時代を経てそれが「伝承」になってしまえば「妖怪」になってしまうんじゃないかとあたしは思ったり。
物語の消費サイクルの早い現代では、既に赤マントや口裂け女といった古い都市伝説は「伝承」になってるんじゃないかと。
逆に、以前の講義で触れた「渋谷の七人ミサキ」みたいにずっと昔の怪異譚が別の形を得て復活することもあったし。


スキマ婆とスキマ妖怪は…あー、やっぱり。
でも、日本の怪異譚においては「〜婆」と呼ばれる妖怪が必ずしも老婆ではなかったりするんだよねー。
現象としての妖怪である「重箱婆」は必ずしも老婆の姿で現れない(女性ですらないことも多い)のに「婆」と呼ばれてるし。


>>286
あー、『ベッドの下の殺人鬼』はスキマ婆の系列だけど、生々しいところがアメリカの都市伝説だよね。
「呪怨」と「十三日の金曜日」の違いというか。
「鉤手の男」と「車に付いた手形」も同系統の説話なのに怪異が片や幽霊、片や殺人鬼だったりするし。

エイズ・メアリーは先に挙げた恐怖・不安から発生したタイプのフォークロアだねぇ。
元になった「腸チフスのメアリー」は実際にあった事件だけど日本ではあんまり知られてないかな。 確か漫画化されてたはず。


>>287
あけおめ、今年も出席よろしく! …って言っても今期はもう残り少ないね。
来期も開講するかどうかは風華大学の都合次第なんだけど。 ほら、あたしが自分の研究で結構講義に穴空けてるからさー。


>>280補足。

「ディズニーから来た男」に関しては、昭和62年にこのフォークロアの元になった事件が起きてるんだよね。
学校のプールに卒業制作でミッキーマウスを描いたら著作権侵害だとして塗り潰させた、って。
それが次第に独り歩きして、「ディズニーのファンアートを描くと…」っていう都市伝説に発展していったわけ。
まあ、この噂の伝播を加速させるようなアメリカの著作権延長法(ミッキーマウス保護法)が制定されちゃったし。

289 名前:名無し客:2011/01/12(水) 21:28:47
碧ちゃんって派手に登場した割に空気だったような覚えしかない
どんな人だったっけ

290 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2011/01/12(水) 21:56:46
>>289
にゃにおぅ! HiME戦隊リーダーの碧ちゃんを空気とか言うなー!

…そりゃまあシアーズ財団を倒した後はなんとなく謎解きの解説役ポジションに落ち着いて、バトルロイヤルでは見せ場がないまま
深優ちゃんを庇って命ちゃんにやられて脱落、最終回では決め台詞をなつきちゃんに取られるという体たらくだったけどさー。

でもさー。 あたしがあそこで深優ちゃんを助けてなかったら「舞-HiME戦-IXA-」みたいな鬱エンドだったんだぞー。



   .'´ヾ ,,ヽ.
   .i r-'-'-l
   从l ゚ ‐゚ノ!,, <それでは私が黒曜の君打倒の最大の功労者だったということでよろしいですか、杉浦先生


…えーと。 んー…結果的にはそうなるかなぁ。 HiME戦隊復活がなかったら黒曜は倒せなかったわけだし。


どんな人って、愛と正義と友情の人にしてHiME戦隊リーダーのぢゅうななさい。 人呼んで烈風のHiME!
鋼の牙・愕天王を駆ってこの世に蔓延る悪を討つ!


  _, ...-‐:.:´_::_:::::;::/´  :.:.:.:.:.:.:.:.:;. -.、_;:-、:.:.:.ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄,.. -..:.:. ̄:/.:.:.:.:.:.:.:........:.:イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ー.、⊥.....、          /
    ∠:.-:.:.: ̄:::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ {:ト:.:.:l、ヽ: ヽ:.:ヽ:.:.:,⊥ -- ――-  ∠∠
  /:.:...:::::::::::::::_/:.:.:-‐一:.:./  ̄_`ヽ\l-ヽ\:.ヽ、 V ヽ ,.-,、
/:.:..:::::::_: -.:, ̄ァ‐.:.:.: ̄:.:|:::! く f:ィハ ヽ \` ー┴-ヽ二 /| ヽ __
..::::: ‐ ´// /;.:‐,:´‐::::::j::!    ̄`     `テ示ヽ、{__ノ   / ̄
  /:/  ///:..::::::::/ヘ!  \   /j   ̄`´_ ノ     /    ノフ ―
/:/  /:./:/::::::::::>、〈    ヽーi- ,、 , -‐ ´  _ ....、 {  _ ィ ,. ‐  ̄
:/  /:/:./.:::::::://:::ー!   / 二、´ ー‐ 7´}:/_ ノ ,∠ /V
  /:.://.:./:.:.:::::::/ /::::::::::〉、         /=// {  / /   l
 /:.:.:/:/:.:./:..:::::::/ /:l::::::::/ |\    _ ..∠L//   ー′    |
./:.:.:/:/:.:./:.:.:::::/  ,':::l::::::/   l  > ´  〃 ノ/´           l
':.:.:/:/:.:./:.:..:::/   !:::レ┴ァ ´       >'/              l   /、
:.:/|:.!|:.:;:.:./:/   レ'⌒V     _,. -‐ ´ /{             l  /
/ !l |:.i:./|/ ∠´/    ヽ ,. - ´    /  /ヽー--------―   ハ   (_
  {:! !:l:.l,.レ´ _ {_  ヽ__,l/- ´ ,. ‐ ´   ヽ  ` ー          ヽ
  |! j/, ‐ ´   >'ァi´i   /         〈ヽ            / ` ー
 / /    , イ´ //! |/         ト、\        /
/ /  , イ´      // l               l ヽ \     //
l {  /-‐ 7ヽ /  // |            ヽ ヽ ` ー ´/

291 名前:名無し客:2011/01/13(木) 15:57:47
先生にセップククロウサギをプレゼントしよう!

ttp://www.starchild.co.jp/special/kenpu/character/

292 名前:名無し客:2011/01/14(金) 03:58:02
インカは権力維持のために字を持たせなかった、と考えるのはおかしいですか?
職業身分がギチギチに固められていて、その身分で必要なこと以外の知識を持つと処罰されたと聞いたが。
知識を広めさせない最も簡単な方法は「誰でも分かる形では残さない」事だし。

エグレゴリ伝承の発祥がエチオピア辺りだとすると、紅海を渡ったものの出戻ってきた人達が正体だ、
とも考えられるけど、どうですか?

今更ながら、サンドウィッチの話はニコ動で取り上げられていた。子孫が悪乗りしているのには「おいおい」と思った。
サンタクロースはやっぱり大正天皇が絡んでたかー。まさかとは思っていたんだけど。
あと、私としてはサンタクロースよりマロースとスネークローチカの方が風情があると思う。
思いっきりロシアの土着信仰なんだろうけどね。ロシアのクリスマスはユリウス暦の1月8日だし。

293 名前:名無し客:2011/02/21(月) 23:26:36
課題のトマソン物件が未だにこなせないでござるの巻
……いや、実は壮絶に難易度高くないですかこれ

294 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2011/02/24(木) 00:44:27
…HiMEじゃなかったら三ヶ月どころか半身不随にされてたよー。
やっぱり厄介ごとに首を突っ込むとこういうことはあるもんでさ。

でも、あたしは「正義の味方」をやめられないんだわ。 それがどれだけ矛盾を孕んで、自分を傷つけることになっても。


…というわけで、不在の一ヶ月半分は補講ってことで。
講義の二期はまたそれから考えるから。


295 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2011/02/27(日) 19:33:13
というわけで、予定変更してもうしばらく碧ちゃんの講義に付き合ってもらうぞー。
それじゃあはりきってレッツゴー!!

>>291
えー、やだー。
モデレーターの思惑に乗せられて戦うなんてお断りだって。 それじゃあ黒曜に戦わされてたHiMEと同じじゃん。
どうせおんなじ声のマスコットなら、あたしはナビィが欲しいなー。 ナビィならお宝探しに便利じゃん。 ちょっと不確定情報が多いのが
欠点みたいだけど。


>>292
インカの縄文字「キープ」のことだよね? うーん、それはちょっと違うかなぁ。 
キープに関しては読み書きを教える学校が存在してたから、決して秘匿されてた文字体系じゃないんだよね。
ただ、租税管理や兵士、市民の人口把握といった特定情報の記録だけに使われてたから一般市民はキープを覚える必要がなかった
だけの話で。 役人だけが読み書きできればいい、言ってみれば簿記みたいなものなんだよねー。
これが途絶しちゃったのは、インカ帝国が滅んだことでキープを読み書きする役人階級が消滅したってことに尽きるんじゃないかな。

ちなみに、これと同じタイプの縄文字は沖縄の先島や中国ミャオ族、オーストラリア、西アフリカ等に存在していたり。
現在の研究ではポリネシアがルーツでそこから広がっていったんじゃないかという説があるね。

エグレゴリに関しては、アナトリア半島のヒッタイト人がルーツじゃないかって説もあるねー。
黒海起源ならこれがいちばんしっくりくる学説かなぁ。 西アフリカ起源説だと、古代ギリシャからの移住者説もあったり。


サンドウィッチの話は先生が動画のリンク貼ったのに全然視聴感想が来なくてさー。 キミが最初なんじゃないかな。
子孫が悪ノリして…とか言うけど、もう事実ではないサンドウィッチの発祥が「真実」として流布してる以上、それを逆手に取って商売に
繋げるっていうのは別に悪い話でもないと思うんだよね。
何といっても「元祖サンドウィッチ」を名乗ることができるんだから、ブランドイメージとしては他にない強みだし。

ジェド・マロースとスネグローチカは、まあ「サンタクロースの原型」のロシア版だよね。 魔女ベファナと同じで。
キリスト教の信仰と混交されてない分土俗的な風情があるっていうのは碧ちゃんとしても同意。


>>293
トマソン物件を見つけるのは結構コツが要るんだよね、これが。
いちばん見つけやすいのが「再開発途上の町」。 トマソンは都市の変遷の狭間で生まれることが多いから。
だからバブル期の東京ではかなりの数のトマソンが生まれて、そして消えていったんだって。
次に見つけやすいのが、「かつて発展していたけれど寂れた町」。 これもやっぱり都市の変遷からトマソンが生まれて、そのまま残る
ことが多いんだわ。

>>240に載せたような「建築ミスによって発生したトマソン」は本当にたまたま見つけるしかないんだけどね。

296 名前:名無し客:2011/02/27(日) 20:08:32
正義の味方の果てに人を呪って化け物になった女の子を助けてください。

297 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2011/02/27(日) 20:43:14
>>296
……残念だけど、あたしには彼女を助けることはできない。
奇跡を起こす力は持ってないからね。
HiMEの持つ高次物質化能力は万能の力じゃない、所詮は「想念を物質化させる」だけの力でしかないんだから。

人間をやめちゃった彼女をあたしが救えるとしたら、これ以上の犠牲者が出る前に倒してあげることしか…ないんだよ。
それでもいいなら、あたしが倒す。 彼女の友達が手を汚さなくてもいいように、あたしが倒してその恨みを引き受ける。


――あの子は、覚悟と人生経験が足りなかったのかもね。
「正義の味方」ってのは、いつも矛盾を抱えているものなんだ。 それと向き合うには、あの子はまだ幼過ぎた。
だから、誰かもっと分かってる大人が支えてあげなきゃいけなかったのに。
それに…助言役がいわば獅子身中の虫、彼女を「刈り取ること」が目的の悪魔だったのも彼女の不幸だったよ。

…もしもあたしが彼女の担任教師だったなら。 そう思っても、これは後の祭りだね。


かく言うあたしだって、結果的には舞衣ちゃんたちを助けられたけど、戦媛の神事自体を食い止めることはできなかった。
教え子たちに、辛い殺し合いをさせてしまったんだ。 だから、ねぇ。

298 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2011/02/28(月) 00:01:39
 
 サンドイッチはあたしも反応してました!
 ……このスレでじゃないけど!
 
 などと愛着表明しつつ、ヘルファイアクラブ初代も出てるとか芸が細かいですよねってのもとりあえず
置いといて、授業終わった後に先生に個別質問するノリで質問がっ!
 
 メソポタミアのアダド神ですが、アレはバアル(カナアン)起源なんでしょうか。なんか先日WIKI見てみた
らそんな記述があったんですけど。
 ただ、これだとあたしの既存資料だとか記憶とはチグハグなとこがあって、以前は「ハダド(セム原型)」
を起源としたバアル(フェニキア「王神)」、アダド(メソポタミアの雷神)って理解してたので、このへんの
ざっくりした理解なんかがあれば是非と思いまして。助けて碧ちゃん先生!
 
 偶に頭の中整理しないと、結構グチャグチャになっちゃうことがあります。
 どうやってまとめてけばいいですか先生。
 やっぱりマメにノートと向き合って整理するしかないですか!
 ……一週間に一回くらいはノート整理しよう……。
 
>エノク書
 
 コレ関連は久し振りに調べるとゲームの影響かそれっぽい考察してるヒトが増えてきてますね。
 こういうのはネットのミームに直で影響するんだなあ、とよく感じます。
 メタトロンの大量の別名とか載ってたりして、でもアレって確か記述間違いで生まれたのもあったよう
な、とかフツフツと記憶が深層部から沸いてくる感じが。
 

299 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2011/02/28(月) 01:04:22
>>298
ごめん、そっちの反応は見落としてたー。
でもあの動画は面白かったねぇ。 ヘルファイアクラブがいわゆるお金持ちのボンボンの厨二病ごっこクラブだったとか。

アダド神は、調べるとよく分からなくなってくるんだよねー。
メソポタミア・シュメール神話が色々な神話との混交、習合でルーツがごちゃごちゃしてることもあって。

いわゆるハダド、アットゥと同一神であるのは確かなんだけど、イシュクルやマルドゥクと同一視されてることもあるし、イシュタルの
神殿に合祀されていたりもするし。 ヒッタイトのテシュブ神もアダド神と同一神だしさー。
バアル神の起源がマルドゥクであるとするなら、アダドもバアルの起源なんだろうけど。

ざっくりおおまかにまとめるなら、ハダド=アダド=イシュクル=テシュブ≒マルドゥク=バアルって感じになるのかなぁ。


エノク書に関してはやっぱりエルシャダイの影響なんだろうねー。
あれも「発売前に盛り上がり過ぎたゲーム」の辿る道と同じ轍を踏まなきゃいいんだけど。
珍しい題材をテーマにしてるから、一過性のネタで終わっちゃうのはもったいないし。

300 名前:名無し客:2011/02/28(月) 01:49:28
トマソン物件が見当たらないんです。
先生の提示した条件ならば大阪の梅田あたりに多そうなのに。

301 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2011/02/28(月) 02:04:55
>>300
梅田かー。
いちばん見つけやすいのは影型(原爆型)トマソンかなぁ。 壁に撤去された建造物の名残が映ってるやつ。
これはビルや家の取り壊し現場に行くと簡単に見つかるけど、あんまり面白みはないね。

無用門や無用庇系は裏通りみたいなところ、新市街と旧市街の境目みたいな辺りで見つけやすいかも。
無用階段や空中ドア系は古い建物の多いビジネス街の外れを丹念に探すとふと見つかることがあってさ。

無用プラットホームや無用橋梁は今はもう都市部で見つけるのは難しいなー。 あたしもフィールドワークで農村部に行った時に
時々見つけるぐらいで。

建築ミス系のトマソンはレア物件だから、本当に運任せ。
最近は色々あって建築チェックが厳しいからそうそう見つかるものじゃないんだけど。


302 名前:名無し客:2011/02/28(月) 15:39:47
ウサギのマシロ(風花真白)

303 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2011/03/05(土) 01:08:10
>>302
白兎ってことは理事長、いや元理事長の並行世界の同一存在の話かー。
あたしはそっちの世界の住人じゃないから愕天王を巨大ロボットにしたりはできないしなー。
というか風華学園周りは並行世界多過ぎなんだってばー。

本編、系統樹、チャンピオン版、IXA、龍の巫女、猫姫…。
かく言うあたしも実は風華大戦(舞-乙HiME1巻特典)準拠なので微妙に本編とパラレルだったり。

――メタな話はここまでー。 はい終了ー。

304 名前:名無し客:2011/03/31(木) 07:10:00
最終日age

305 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2011/03/31(木) 20:46:01
あー、ごめん。
ここしばらく、本気で身動きとれない状態だったからさー。
風華は被害がなかったんだけど、それでも震災の影響から全く無縁ではいられなくて。

で、まあ一応あと一ヶ月補講をやるつもりだったんだけど、ここで一区切り付けるのもいいんじゃないのかなって。
それで、以後は碧ちゃんの研究室として不定期に民俗学や文化人類学、日本史・世界史、場合によっては自然人類学まで踏み込む
雑談スレ的な形で続けるか、それとも予定通り明日に修了式をやって畳むか、はたまたもう一年続けるか。

あたしとしては希望者次第かなー。
やり残したことはまだあるんだけど、今の状況でそれをやれるのかは微妙なところなんだわ。
ゴールデンウィークにやったみたいなイベントもやりたかったんだけど、あれも賛否両論だったからねー…。

306 名前:名無し客:2011/03/31(木) 21:48:07
じゃあ留年で継続にしましょう。



碧ちゃんがな!!
【まさに外道!!】

307 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2011/03/31(木) 22:10:38
 
 あたしとしちゃ継続希望です。いえほぼ見てるだけでしたけど。
 臨時にゼミ生とか無理ですか!
 助手にしてくれても! ……時間が合えば!
 
 ここ数日それなりにハードでロクに寝てなかったせいか無茶言ってる可能性も大ですが、
気分屋は気分屋なりに本音で言ってるとだけ思って頂ければ。
 

308 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2011/04/02(土) 21:07:45
>>306
ぎゃー! 悪夢が蘇るからやめるのだー。 興味のない講義に出なかったら専門課程に上がっても一般教養の必修を引きずって
三年の時に泣きを見て陽子に「バカね」と言われたことを思い出すー!

良い子のみんな! 取れる単位は取れる時に取っておく! 碧ちゃん先生との約束だ!


>>307
んじゃ2期継続ってことで。
聴講生なら大歓迎ー。 研究室も出入りは好きにやっちゃってちょうだい。

とにかくこの講座は基本的に来る者拒まずだから、じゃんじゃんネタ振りやらしちゃってちょうだい。
今ちょっと忙しくて反応遅れ気味だけど、人が来るうちは続けていこうかなって。

309 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2011/04/02(土) 21:17:10
               修 了 証 書


  _, ...-‐:.:´_::_:::::;::/´  :.:.:.:.:.:.:.:.:;. -.、_;:-、:.:.:.ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄,.. -..:.:. ̄:/.:.:.:.:.:.:.:........:.:イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ー.、⊥.....、          /
    ∠:.-:.:.: ̄:::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ {:ト:.:.:l、ヽ: ヽ:.:ヽ:.:.:,⊥ -- ――-  ∠∠
  /:.:...:::::::::::::::_/:.:.:-‐一:.:./  ̄_`ヽ\l-ヽ\:.ヽ、 V ヽ ,.-,、
/:.:..:::::::_: -.:, ̄ァ‐.:.:.: ̄:.:|:::! く f:ィハ ヽ \` ー┴-ヽ二 /| ヽ __
..::::: ‐ ´// /;.:‐,:´‐::::::j::!    ̄`     `テ示ヽ、{__ノ   / ̄        よくやった! 皆の衆!
  /:/  ///:..::::::::/ヘ!  \   /j   ̄`´_ ノ     /    ノフ ―
/:/  /:./:/::::::::::>、〈    ヽーi- ,、 , -‐ ´  _ ....、 {  _ ィ ,. ‐  ̄
:/  /:/:./.:::::::://:::ー!   / 二、´ ー‐ 7´}:/_ ノ ,∠ /V
  /:.://.:./:.:.:::::::/ /::::::::::〉、         /=// {  / /   l
 /:.:.:/:/:.:./:..:::::::/ /:l::::::::/ |\    _ ..∠L//   ー′    |
./:.:.:/:/:.:./:.:.:::::/  ,':::l::::::/   l  > ´  〃 ノ/´           l
':.:.:/:/:.:./:.:..:::/   !:::レ┴ァ ´       >'/              l   /、
:.:/|:.!|:.:;:.:./:/   レ'⌒V     _,. -‐ ´ /{             l  /
/ !l |:.i:./|/ ∠´/    ヽ ,. - ´    /  /ヽー--------―   ハ   (_
  {:! !:l:.l,.レ´ _ {_  ヽ__,l/- ´ ,. ‐ ´   ヽ  ` ー          ヽ
  |! j/, ‐ ´   >'ァi´i   /         〈ヽ            / ` ー
 / /    , イ´ //! |/         ト、\        /
/ /  , イ´      // l               l ヽ \     //
l {  /-‐ 7ヽ /  // |            ヽ ヽ ` ー ´/


310 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2011/04/02(土) 21:56:16
1期講義まとめ 前半戦

『蝕の祭』『アリスゲーム』『ライダーバトル』『聖杯戦争』は『蠱毒』なのか (2010.4.1〜4.3)

幻想郷における人肉食文化の考察、またそれに付随する各地の人肉食風習について (2010.4.4〜4.10)

・レポート提出(受講生 >>44 名無しさん >>45 東風谷早苗さん)

ピジン言語 (2010.4.10〜4.23)

神話における『蛇』と水源について、または駆逐される『竜』 (2010.4.23〜4.24)

・レポート提出(受講生 >>69-75 古手梨花さん)

朝鮮史について (2010.4.29〜4.30)

『鬼』と『サンカ』、または日本におけるサンカ研究の陥穽 (2010.4.30〜5.4)

実習『昆虫食』 受講生:阿良々木暦さん 永江衣久さん (2010.5.4)

『昆虫食』補講 (2010.5.4〜5.16)

日本史における偽史奇説 (2010.5.24〜5.25)

バイキングの日本到達の可能性についての考察 (2010.5.25〜7.4)

ジャック・オ・ランタンのルーツについて (2010.5.26〜5.27)

錬金術のルーツについて(2010.5.27〜5.28)

オーストラロイドのルーツについて (2010.6.2〜6.8)※自然人類学

宗教と苦行 (2010.6.1〜6.7)

交差いとこ婚 (2010.6.8〜7.4)

積荷信仰とマレビト (2010.6.8〜7.4)

一神教の伝播について (2010.6.8〜7.4)

邪馬台国四国説についての考察と四国における古い神々 (2010.6.8〜8.17)

・レポート提出(受講生 >>227-228 チルソニア将軍)

ホツマツタヱについて (2010.6.11〜8.17)

311 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2011/04/02(土) 22:00:36
うぁー、振り返ってみると前半戦は濃いなぁ。 やってて楽しかったのはバイキングの日本到達についての考察だね。
その時も言ったけど、一大冒険叙事詩が作れる素材だなぁと。

312 名前:名無し客:2011/05/08(日) 18:41:17
バフォ「ちょっと日本にお邪魔しますよ」
八百万「おー良く来た、君も今日から八百万の一人だ」
バフォ「い、いや私にはちゃんとした名前と役割が……」
八百万「グダグダ抜かすな、日本はこーいうシステムなんだよ」
バフォ「うわなにをするやめrftgyふじこlp;@:」

山羊頭「こんにちは、八百万の一柱です。山を守ってます」

313 名前:名無し客:2011/05/08(日) 22:27:11
どうも、バイキングの日本到達のネタふりした名無しっす。
超根性で紅海まで到達したとしてもモンスーン知らない彼らに海の道は超危険だよね!
ってことで無理です!やっぱり無理です!

314 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2011/10/15(土) 05:06:59
……夏に書き上げたレジュメを全破棄しなくちゃならない事態に陥ってそのまま復活を先延ばしにしてたら秋になっちゃった。
そんな碧ちゃんです。

今はTV版終盤ぐらいの虚ろな目でカップ麺食べながらテレビ見てるだけ状態に近いかにゃー。

315 名前:杉浦 碧 ◆17thJOgNmk :2011/10/16(日) 04:13:48
昨年度後期まとめはまた今度。 とりあえず気力が回復してから。

>>312
これっておおむね間違ってはいないんだよねー。
他所の悪神や祟り神も祀ることで利益のある神として信仰の対象にしてしまう。 悪魔も例外じゃないだろうし。

…そう考えるとFC版「2」以降の「女神転生」シリーズっていうのはある意味非常に日本らしいRPGなんじゃないかと思ったり。


>>313
ですよねー。

モンスーン超難敵。 いくら海洋民族とは言ってもインドから海路の北上は死のルート。
かといってインドからの陸路は「玄奘三蔵西域記」の帰路ルートでやっぱり詰みに近い状況。
やっぱりキエフから延々と河川→陸路の乗り継ぎで行くしかないんだろうね。 どれだけ時間かかるやら…。


ちなみに破棄したレジュメは「架空世界の戦後処理」。
破棄した理由は非公式ながらその世界の戦争が当初の設定の終戦時期以降も継続していることが判明したからで。

書いた理由はウサマ・ビンラディン殺害のニュース一報を聞いてから改めて第二次世界大戦後の中東・アフリカ史をおさらいして
「これはイギリスの三枚舌外交とイスラエル建国がなかったら…」と思ったからでさ。
碧ちゃんは日本史教師だけど、戦後世界史は今を生きる若者には必修項目にすべきだと思ってたり。


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