■ 【期間限定】バレンタインパーティー!【雑談スレ】
- 1 名前:名無し客:2010/02/07(日) 17:31:41
- ・ここは謎のパーティー会場です。
・バレンタインを呪ってパーティーが開催されています。
・ムテキな料理やイカレたスイーツなどが振舞われる予定です。
・各所の出資により2/12〜2/15の間、飲食が無料となります
・ただし、無料のサービスが受けられるのは男女二名一組での来客に限る。
・「名無しのバーテンダー」や「名無しのメイドさん」「匿名希望の会場警備員」「名も無き狂気のしっと団員」など
職員とかとして参加するのは自由です。
・来客参加者はすべて無礼講……もとい、ブレイクオ−ル!です。ああねたましい。
・2/16午前0時をもって本イベントは終了、スレッドストップとなります。
new!・2/14に下記ルールが追加されました
new!・生死ニ関ワラヌモノニ限リ、「名無し」ハ「本スレッドに参加しているキャラハン」ヘ、「本スレッド内」ニ限リ如何ナル攻撃モ可トスル
それでは皆様、楽しくご歓談くださいませ
- 2 名前:小次郎&ベルナデッド ◆akecHIX0yI :2010/02/12(金) 01:32:05
- (入場)
ベル「……で?」
小次郎「で?ってのはなんだ?
俺はエスパーでもニュータイプでもないんでね。
話してくれなきゃ分かりようもない」
ベル「ぬけぬけと良くも言ったものね。
貴方に一つだけ忠告しておくわ。
分からないフリをされるのはいつだって不愉快なものなのよ?」
小次郎「そいつはどうも。
だが分からんね。なにか不満でもありかな、レディ?」
ベル「そ、そういう意図だと思っていい……とでも言うの?」
小次郎「意図も何も前に約束したじゃないか。
タダメシの機会があったら連れて行くって。ほら、チケットの時の」
ベル「……それだけ?」
小次郎「他になにがあるんだい?」
ベル「……!
今、笑ったわね?少しだけど笑ったわ!
小次郎、今日の貴方確信犯でしょう!?」
小次郎「さて、そいつはどうかな」
ベル「からかっているだけなら刺すわよ?」
小次郎「……まーだ、持ってたのか、その傘」
ベル「護身用よ」
小次郎「どう見ても殺人用だろ」
- 3 名前:小次郎&ベルナデッド ◆akecHIX0yI :2010/02/12(金) 01:32:38
ベル「ふぅん……なにか胡散臭いとは思っていたけど、
意外に料理の味は悪くないわね」
小次郎「酒もな、出資者様とやらは随分とシュミがいいらしいぞ。
ほら、こいつなんか20年ものじゃないか」
ベル「小次郎、それ、私にもよこしなさい」
小次郎「5年ほど早いな。オレンジジュースで我慢してろ」
ベル「……差別だわ」
小次郎「区別さ」
給仕「お客様、記念すべき一組目のお客様としてサービスを用意しているのですが、
お受けいただけますでしょうか?」
小次郎「サービス?」
ベル「……小次郎、小耳に挟んだ情報だけど。
ここの設立って妙な組織が関わっているとか。
やめたほうがいいんじゃないの?」
小次郎「今更だなぁ。
それなら最初から入るのをやめているだろ」
ベル「貴方と言う人はいつまでたってもその暢気と無警戒ぶりは変わらないわね……
貴方に一つだけ忠告しておくわ。
虎子の無い虎穴に踏み込むのは勇者ではなくただの愚か者なのよ?」
小次郎「虎子はきっとあるさ」
ベル「……へえ、自信たっぷりね?
なら、好きにするといいわ。私はもう知らない」
小次郎「ま、そういうことで、そのサービスとやらお願いしようかな?」
給仕「はい、確かに承りました」
- 4 名前:小次郎&ベルナデッド ◆akecHIX0yI :2010/02/12(金) 01:33:48
給仕「聞いたか野郎ども!」
小次郎「お?」
ベル「え……?」
給仕改めしっと団員A「言質はとった!野郎どもやっちめえ!」
しっと団員B「おう!こんな幼女連れたのが一番手とはなめられたもんじゃのお!」
しっと団員C「ああ、なんて羨ましい!もといねたましい!」
しっと団員A「こいつがサービスの極上パイじゃあ!
め!し!あ!が!れ!」
小次郎「ぶおっ!?」
ベル「ま、まさかパイ投げ……!?
ここまでべたべたとはさすがに思わなかったわ!」
しっと団員B「そーらお嬢ちゃんも召し上がれ〜」
ベル「……ッ!」
しっと団員C「かわした!」
しっと団員A「二個目も!?なんという身のこなし!?こやつできる!」
ベル「甘く見ないで欲しいものね。
貴方達にひとつだけ忠告しておくわ。
ノワール・フルールの名は伊達じゃないのよ。
私に手をだすつもりなら相応の覚悟をすることね」
しっと団員斗和子「まぁ、流れ弾のパイが小次郎さんにあたったのね。
でも小次郎さん、服を脱ぐのはここでなくても」
ベル「え゛……!?
バ、バカ!小次郎!こんなところで服なんか脱がないで頂戴!?
……ってあれ?」
小次郎「(もぐもぐ)脱いでないぞ」
ベル「え?え?」
- 5 名前:小次郎&ベルナデッド ◆akecHIX0yI :2010/02/12(金) 01:35:04
しっと団員斗和子「はい、お嬢さんもスキあり〜」
ベル「わぷっ!?」
しっと団員C「やった!姐さんがとったどー!」
しっと団員A「さすが姐さん!人を騙したら並ぶ者のない豪の者よのう!」
しっと団員斗和子「あら、光栄ね」
しっと団員B「うわははははー!素敵な二人の姿を写真におさめちゃる!
(ぱしゃ!)思い出をキミに!」
ベル「なっ!?なっ!?
なんてことを……!?
こ、殺す……殺してやる……!」
小次郎「まぁまぁ、落ち着け」
ベル「何を落ち着きはらっているのよ、小次郎!?
パイを顔面に投げつけられたのよ!?
貴方はいいかもしれないけど、私なんか髪を洗うのがどれだけ手間だと思っているの!?」
小次郎「ぷっ……くく……」
ベル「なぜ笑うのよ!?」
小次郎「いや失礼。しかし、まぁ、いいじゃないか。
こんな経験めったにできるもんじゃない。彼の言うとおり、良い思い出ってワケさ
つまり、こいつが虎子ってとこだな」
- 6 名前:小次郎&ベルナデッド ◆akecHIX0yI :2010/02/12(金) 01:35:34
ベル「こ、こんな屈辱…・・・!」
小次郎「ほら、鏡みてみろ、あんたの顔、笑えるぞ」
ベル「う、うるさいわね……小次郎ほどじゃないわ……
フ……フフ……あーあ、もういいわ。バカバカしくなってきちゃった」
小次郎「そいつは遅かったな。
今日は元々馬鹿馬鹿しい催し物だったんだよ」
ベル「……小次郎、さては最初からわかってたのね?」
小次郎「いや、分かったのは此処へ入ってからだな。
予備のタオルが近くに随分ある事、
客はほとんどいないのにパイののったトレーが部屋のはしに待機してる事。
それから、入り口でやたら不自然に浮いた『無礼講』の文字。
そのへんで大体ピンと来たね」
ベル「……で、分かっててくらったって言うの?呆れるわね……」
小次郎「タダメシのおまけさ。このくらい大したことじゃない」
ベル「ああ、最低の気分だわ。ロマンスの欠片もありゃしない」
小次郎「そうかい?そいつは残念だね」
ベル「……え?」
小次郎「さて、そろそろ帰ろうか。デザートもくったことだしな」
ベル「ちょ、ちょっと待ちなさい小次郎!
貴方今なんて言ったの!?も、もう一度!」
小次郎「さーて、なんだったかね……」
ベル「ひ、卑怯者!待ちなさい!」
小次郎「甘いな、卑怯者は待たないんだ」
ベル「小次郎〜〜!!」
(退場)
- 7 名前:名無し客:2010/02/12(金) 16:59:45
- どうしてモテない男がタダでチョコを貰える日じゃないんですか!
- 8 名前:斗和子 ◆envyBdLf1k :2010/02/12(金) 20:47:45
- >>7
世界が公平ではないから、よ……
ーーーバレンタインでチョコをもらえるのもーーー
そう義理とか手作りとか一喜一憂するものね。
ーーーホワイトデーにデートにさそってもらえるのもーーー
夜景に料理、その後は。期待が高まるわね。
ーーークリスマスに二人きりで過ごすのもーーー
聖なる夜は一生の思い出、決まり文句よね。
それもみーんなみんな、美男美女の特権。
誰にも等しく訪れる幸福……ではないわねぇ?
欲しいなら奪い取れ。
今は悪魔が微笑む時代なんだ。
そんなことを言ったひとがいたかしら、ね?
フフフ……
- 9 名前:斗和子 ◆envyBdLf1k :2010/02/12(金) 20:53:06
ああ、そうそう。
昨日の彼らのような自主イベント(というかネタ)は大歓迎だそうですよ?
どうせ期間限定なのです。
皆様、当会場をどうぞお気軽にご利用くださいましね?
スタッフ一同心よりお待ちしております。
ウフフ……
- 10 名前:名無し店員:2010/02/12(金) 21:10:54
- ・・・何故だ!何故…
…我らが丹精込めて作り上げた極上のチョコを、
ただ買っただけの女どもが自らの手柄のように扱う!!!
・・・・ウィスキーボンボン一個まぜとこ、
- 11 名前:名無し客:2010/02/13(土) 03:53:25
- 今年も手作りチョコが原因の悲劇が、前日、当日、後日に予想されています。
発生率は例年並みと、チョコレート業界は予想して――
- 12 名前:キャシー=バクスター&アーヴィン=ヒルトップ ◆M.Wb6zP586 :2010/02/13(土) 15:10:42
- 「早く! こっちよ、アーヴィン!」
「待てよ、そんなに急ぐなって!」
晴れやかな午後。 ティータイムには良い日和。
喫茶店へと急ぐのは、十台前半の少年少女。
急ぎ足に連れの少年を急かす少女の名は、キャシー=バクスター。
オークベリーの妖精使いマリエル=ウッドワースの親しい友人の一人。
パン屋の一人娘である彼女は、毎朝パンの配達に、村を元気に駆け回っている。
急かされながら少女を追い掛ける少年は、アーヴィン=ヒルトップ。
丑を飼い、乳を売って生計を立てる、牧場の長男。
二人は連れ添って、急ぎ足に店の中へ入った、
「バレンタインパーティー、12から15日まで飲食無料?」
品書きを見て、大きな文字で表記された言葉を、呟くように読み上げて、アーヴィンは溜息を吐いた。
「お前、これが目当てだったのか。 珍しく食事に誘ったと思ったら…。」
呆れ顔のアーヴィンに、キャシーは声を荒げて反論する。
「ち、違うわよ! 今日は、バレンタインだから…」
言いかけて、口ごもるキャシー。アーヴィンは訝しげに問う。
「そう言えば、このバレンタインってなんだよ。 なんかのお祭か?」
「それは…」
急にもじもじと大人しくなるキャシー。 口ごもりながらも、アーヴィンの問いに答えた。
「ヘイゼルから聞いたんだけど…、外国から伝わった行事で…、その…、特別な日なのよ。」
「特別? 特別って、どう特別なんだよ。」
訝りながら尋ねるアーヴィンに、キャシーはどう答えようかと、言葉を探してもじもじと口ごもる。
恋人達の日だなんて、恥ずかしくて言えないから。
そんなキャシーに、アーヴィンは首を傾げるのだった。
- 13 名前:キャシー=バクスター&アーヴィン=ヒルトップ ◆M.Wb6zP586 :2010/02/13(土) 15:42:59
- >>10
「な、何よ! じゃあいいわよ、手作りするから!
あんたの作ったチョコなんて、あたしが食べちゃうから!」
折角綺麗に梱包された包みを乱暴に解いて、キャシーは箱詰めされたチョコの中から一つを引っ掴み、口へ放り込んだ。
口の中で噛み砕いた瞬間、キャシーはチョコの味に混じる違和感に、顔をしかめた。
大当たり。 キャシーは見事にウィスキーボンボンを引き当ててしまったのだ。
体が熱くなり、頭がぼうっとする、変な味。 今まで経験したことのない味に、キャシーは困惑した。
「なあ、俺にもくれよ。」
チョコレートに手を伸ばすアーヴィン。 キャシーは慌ててチョコの箱をアーヴィンから遠ざけた。
「だめ!」
「なんでだよ!?」
「アーヴィンには、あたしの手作りチョコをあげるんだから!」
力いっぱい叫んだ後、暫くぼうっとしていたキャシーだったが、アルコールが抜けてくると、恐ろしい程の羞恥心に襲われ、顔を真っ赤にして俯いた。
「やだ、あたし、何言って……」
アーヴィンは驚きの余り暫く硬直していたが、俯いたキャシーを見て、照れくさそうに頬を掻いた。
「…よくわかんねぇけど…、くれるなら…貰うよ…。」
恥ずかしさの余り顔を上げられずに俯いたまま、キャシーは暫く黙っていたが、やがて小さく頷いた。
- 14 名前:キャシー=バクスター&アーヴィン=ヒルトップ ◆M.Wb6zP586 :2010/02/13(土) 16:30:54
- >>11
「な、何よ、悲劇って! 大丈夫よ、ちゃんと親父に教えてもらうから!」
顔を赤くして、必死に反論するキャシーに、アーヴィンはにやりと笑ってキャシーをからかった。
「ちゃんと食べられるのをくれよな。」
キャシーはぷいと顔を背け、横目でアーヴィンを睨んで言った。
「バカ! もうあげないから!」
「な、なんだよ!」
両思いの癖に、素直になれない二人。
二人の恋は、まだまだ前途多難。
- 15 名前:キャシー=バクスター&アーヴィン=ヒルトップ ◆M.Wb6zP586 :2010/02/13(土) 17:03:55
- 「美味いな、これ。」
ケーキを丸ごとフォークに刺して頬張りながら、アーヴィンは目を細めた。
「ちょっと、何よ、その食べ方。 恥ずかしいから止めてよ。」
無作法なアーヴィンに呆れながら、キャシーはパフェをスプーンに掬って口に入れた。
「別にいいだろ、食べ方なんか。」
鬱陶しそうに言って、アーヴィンはまた一口、ケーキを頬張った。
「もう…。」
周囲を見回すと、何人か、こちらを見ている人がいた。
キャシーは羞恥に俯いて、デリカシーの無いアーヴィンを呪った。
- 16 名前:キャシー=バクスター&アーヴィン=ヒルトップ ◆M.Wb6zP586 :2010/02/13(土) 17:41:59
- 「ねえ、アーヴィン。」
せっせと料理を口に運びながら、アーヴィンは「ん?」と返事をした。
「もう、手止めなさいよ。 ムードも何もあったもんじゃない。」
キャシーが何を怒っているのか、アーヴィンにはよくわからなかったが、
渋々手を止め、キャシーの言葉に耳を傾ける。
「あのさ…、何処か、静かなとこ、行かない?」
アーヴィンはキャシーの発言の意図がわからず、首を傾げた。
「まだ腹いっぱい食ってないよ。もうちょっとここにいようぜ。」
無神経なアーヴィンの言葉に、キャシーは逆上し、机を叩いて立ち上がった。
「バカ! もう知らない!」
キャシーは踵を返し、足早に歩き去った。
「なによ、もう…、バカみたい…!」
小さく呟いて、キャシーは目頭からこぼれる涙を指先で拭った。
アーヴィンは訳が分からず、呆然と後姿を見送っていたが、
やがて慌てて席を立ち、キャシーを追い掛けた。
「なんだよ、どうしたんだよ!?」
「知らない! バカ!」
【退場】
- 17 名前:名無し客:2010/02/13(土) 23:52:27
- みんなで歌おうぜ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5958217
- 18 名前:サーナイト♂@アルバイトのメイド ◆suKEbEVebI :2010/02/14(日) 09:08:51
,'{,ィ^i^iヽ,
. [X]´ ̄`、
l Nヽ、ヾl
\ゝ゚ヮヽ! / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. /^ヾjlヽ __ < いらっしゃいませ〜☆ バレンタイン・パーティ会場へようこそっ!
{_,.'´ヾ、i_'[__] \___________________________
,{_)ヽ(_《○(○
_._ノノァ='!i、
, '´/j;:,i ヽ,
ヽノ ,i'::,i' '、
,i':::,i' 〉
|:::::`〜'ー〜"i
. `−┌-rrー´
fー'⌒) )
どうしてこうなった。
落ち着け俺。状況を整理するんだぜ。
俺は愛しの女性に「全身にチョコをコーティングして、バレンタインは俺がプレゼント♥作戦」に必要な
チョコレートをチョロまかすために手に入れるためにこのパーティ会場に忍び込んだ
やってきたのだが……
「おい! お前、そこで何をやっているッ!?」
警備員に見つかっちまったァーッ。
慌てた俺は口から出任せで……
「あッ?! いや、その… わ、わたしはここのメイドさんのアルバイトの
面接を受けに来たんですゥ〜! 道に迷っちゃっただけなんですよぉー!!」
…なんてことを口走っちまったんだった。
そしてトントン拍子に物事は進み、見事に俺はアルバイトの面接に受かり
今 こうして女装してメイドなぞをやっているわけで。
もう一度言おう。
ど う し て こ う な っ た 。
てゆーか何故誰も俺が男で♂で漢で(あとポケモンで)あることにツッコまない?
まぁ今日一日仕事すれば バイト代として余ったチョコをもらえることにはなってるし、
一応目的は果たせるんだけどよ… トホホノホ ダゼ
しょーがねぇ、気がグラードン(950.0kg)級に重いがやるしかないぜ。
- 19 名前:サーナイト♂@アルバイトのメイド ◆suKEbEVebI :2010/02/14(日) 09:20:29
- >>17
その心意気やよし!
だがしかし。今の俺はちィーとばかし「バレンタイン死ね」とは
いえない心境なのさ。
バカとハサミは使いよう… すなわちどんなにヒドいもんでも
うまく利用してやればいいんだぜ!
よって俺は逆チョコを利用し、好きな相手に太くて固いチョコバナナを贈ったり
チョコまみれの自分を舐めさせようとしたりしてるんだぜ。
どうだ?前向きだろ〜?
- 20 名前:名無し客:2010/02/14(日) 09:57:05
- 今年も自分で買ってきたチョコを自分で食べる
黙々と黙々と
- 21 名前:名無し客:2010/02/14(日) 11:32:13
- ・・・・カリッ♪
(ラブ臭を感知してカカオ100%を齧る)
- 22 名前:サーナイト♂@アルバイトのメイド ◆suKEbEVebI :2010/02/14(日) 13:01:29
「サナちゃーん、そのテーブルこっちに運んでおいてー。」
へーい。
あらよっと、サイコキネシス〜ッ☆
なんだかんだで結構なじんでる自分がイヤだぜ。
>>20
む、空しすぎるだろそれは…
かといって自分で買ってきたチョコを喜び勇んで食ってたら
それはそれでムナしいよな。
いっそ買わないでおくとゆー手段もあるのに、
一体何がお前をそこまで行動させるんだ?
…答えられても聞く気はねぇがなッ!
>>21
これまたすげぇ苦そーなもんを食ってるな。
確かルカリオさんが普通のチョコと間違えてそれを食べちゃって
苦悶の表情を浮かべていたぜ。
(まぁそんな彼女もまた魅力的であるのだが ハァハァ)
カカオ100%ならカラダにいいとされるカカオポリフェノールとやらも
たくさん摂れそうだが、あれってホントにいいのかねぇ。
- 23 名前:名無し客:2010/02/14(日) 13:24:12
- カカオ100%はチョコやない……
カカオや!
- 24 名前:パルスィ@ウェイトレス ◆envyBdLf1k :2010/02/14(日) 13:28:06
ちっ
予想通りエモノの集まり具合はまだいまいちみたいね。
いや、ネタ披露場所として使われているだけ予想よりはマシか。
……あ、ごめんなさい。
こっちの話。
こっちの話なのよ?
-‐ ー- . , ― 、
/ . .:.:.、\ { } - 、
./:.:/ :.:. i:. ヽ :.\ヽ ヽ )
.ァ':.:.:.:.:.l i:.:.}:. ト ___ l \:.} i、 } -‐一 ´
l :.:.i:.:.| __ V:.:.:|´ ヽト、 ヽ 、
. l :.:レ'!、{、:.:ヽ ノ __ ':. ハ } ヽ、
. l :.:.:.:| ィ=ヽー` ィ=、}.:./Vノ:..:.:.:、ミ=-
. l /、:.:.:.',ハしヘ /イ「 > }.:.:.:.ヽ
ヘ! }ヽi、{ヾ ゞ'′_. ┐ //イ.:.:.ノ:.:.:__ノ
ゝ┬;ヘヘ-、ヽ. ヽ ' イ/:.:._//.:.:ノ
./,ヘV_,.ヘ´ \>ーr- ´ {イ/ { /イ:.:( というわけでパーティー会場へようこそ♪
/ i ヽ_ ,ゝ ___},Xf ̄}7X7., ⌒ヽ `ヾ
ん,ノ_r‐''´⌒ソ: : :`ヽ、ーi/X//::::::::::::}
{ : : : : イ/:::7´{:ィ ==: く .lX/,':::::::::::::ノ
ヽrvヘ_fxxxV::::く{TLンマ .ノ/__;;;;;;;/
| |´ ̄{:::::::lX| VXXXXX「
l l 人::::lXム }  ̄ 人xl
ヽ / /::::::ヽ Yヽ //`
` ´ ./ :::::::::/X/::`ー ´:/´
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ソ-‐ ヽ、_. -‐ ´/::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ー-――-,、}--〉
く / :::::::::::;′::::::::::ヽ::::::::::´:::::::::: _>-、:::::::::::::::::{> ┴ 、
>>22
あら、ごくろーさま。
こんな日に独り身で店員だなんて妬ましくないわ
もとい、女装の店員だなんて女性客が喜びそうね。悪くないわ。
明日までのネタスレだけど、よろしくね〜。
- 25 名前:パルスィ@ウェイトレス ◆envyBdLf1k :2010/02/14(日) 13:30:45
- >>23
ええ、つまりアレよ。
チョコ100%のカカオよ。
少なくともオカカでないことだけは確定的に明らかね。
- 26 名前:名無し勝ち組:2010/02/14(日) 13:38:34
- はっはっはっw
独り者の多いこの板で、>>1・ただし、無料のサービスが受けられるのは男女二名一組での来客に限る。
とあれば、利用者が少ないのもむべなるかなですよ。
えっ私?
せっかくバレンタインデーが日曜なんだもの、彼氏とデートに決まってるじゃないですかwww
彼には、チョコレートよりいいものを上げますよ♥
- 27 名前:名無し客:2010/02/14(日) 13:41:35
- ぐすっ……ボク、チョコレート128個ももらっちゃったんです……。
重くて、重くて……これ全部食べるのかと思うと涙がでちゃう。
- 28 名前:サーナイト♂@アルバイトのメイド ◆suKEbEVebI :2010/02/14(日) 14:01:28
>>23
その発想はなかったぜ!
カカオしか入ってないんならもはや、それはチョコとは呼べねぇ…
ただのカカオマスだぜ。
だったら例えポリフェノールとやらが含まれてなくても
甘くておいしいホワイトチョコのほーがマシだよな。
つまり結論、カカオ100%は食べたくないぜ。
>>24
おっ? 見た目は人間、しかし思考波は人間じゃないウェイトレスが来たぜ。
まぁ妖怪だろーがナニモノだろーがいいけどな。
女装の店員… は、初めてそれに気付いてくれる人が出たッ!
それとも他のみんながワザと気付いていないふりをしているのか!?
とにかく今日いっぱいよろしくだぜ。
パルスィか… 「パル」と聞くとどーしても某脳筋空間の神(笑)を思い出すなァ〜
- 29 名前:サーナイト♂@アルバイトのメイド ◆suKEbEVebI :2010/02/14(日) 14:12:58
>>26
独り者っていうな! 独身貴族と呼べィッ!!
チクショウ…俺だってホントは客としてこのパーティに参加したかったわい。
ケッ。チョコレートよりいいものを上げますよ、だとよ。
どーせデートの後は愛の宿泊施設で俺たちでいうところのタマゴ作りに勤しむんだろーなぁ。
ヘッ。どーぞ勝手にしてくださりやがれだぜ。
>>27
ムッカーッ 自慢か! 自慢なんですかいッ!?
ねたましくて涙がでちゃう。男の子だもん。
苦しくたって、悲しくたって、ダンジョンの中では平気だぜ。
食べ切れなくて困ってんなら… メイドさんのサービスだ!
これでも食らえェェェェェェッ!!
【サーナイトは くうふくのタネを なげつけた!!】
- 30 名前:パルスィ@ウェイトレス ◆envyBdLf1k :2010/02/14(日) 14:15:09
- >>26
金払って食えばいーじゃない。
豪華客船に乗れてただのパーティー会場で飲み食いできないっておかしくない?
ねえ、おかしくない?
え?
彼氏とデート?
チョコより素敵なものをアゲル予定?
よし、殺そう!じゃなかった!
今日はそうじゃないんだったわね。
ウフフ。
実は私も今日はデートなのー
ゆっくり楽しんでいってね!(棒読み)
>>27
ホホホ……
ぜんぶたべたら体重アップ間違いなしね。
愛がアップでダイエットがアップアップとは洒落てるわね。
ご自愛くださいな。
/ l\/ :::\
/ ,イ .:l l::::::i | :::::::
/ // .:::| l:::::::! | :::::
/ / / .:::::| |::::::| l | :::
. / / i :::;:::ト. !::::::! lヽ ト. |
// l l ,ヘハ |::::::l |::::ヽ !::', レ'´
´ | | ハリ\ !:::::', !:::::::::ヽ |::_レ'l::ヽ
l .ハ. !::≠=ェュj:::::::リ::::::::::::::ヽ ,.才ァヤ`ヾ、 }
!.l ! l::/ j;;;;::lゞ:::::::::::::::::::::::ゞチ;;;;;;;;;;;;:} `l ll が、がまん……
V ゝ{ !::ヽ {;;;;;::!!:::::::::::::::::::::::{ |:::;;;;;;;:::/ 人 l l /
/ \ !:::::::\!::::|l:::::三彡:::::::::ヽ !::::::::∠ -‐(⌒)i ! .V がまんよパルスィ!
/ l:::::::::::::`ー′ `⌒´  ̄::::l / /
/ / ! 、 :::l / 脊椎反射では策は成らず!
/ / ∧ ,、 リ
{ ハ i \ _____,,.. -‐''´/ ノ
∨ \ ! ` 、 ヽ. -―--一ー''"⌒´/ /l l
\ .ト、 ` 、` ̄ ̄ ̄ ̄ ´ , ィ´ ! /| ああっ!それにしても26も27もねたましい!!
>>28
人間かどうかなんて些細な事よ。
世界は!
妬ましいヤツかそうでないかの二色しかない!
じゃなかった。
要はハートよ。見た目は問題じゃないわ。
だから女装が似合ってて最近逆にしみついてきちゃったりなんかしても気に病むことはないの。
要はハートよ。大事な事なので二回言いました。
某脳筋空間の神(笑)でも頭脳戦艦なRPG(自称)でもないわ。
私はパルスィ、水橋パルスィ。
花も恥らう年頃の女の子よ。
- 31 名前:名無し客:2010/02/14(日) 14:21:52
- 花も恥らう年頃の女の子なら、今日はチョコをあげる準備で忙しいんでしょうねー(棒読み
- 32 名前:名無し客:2010/02/14(日) 14:28:15
- マダワタスケッシンガツカナイノデスヨー。ソットシテオイテアゲマショー(機械読み)
- 33 名前:パルスィ@ウェイトレス ◆envyBdLf1k :2010/02/14(日) 14:36:57
- >>31-32
もう当日でしょうが。
ちゃんと作ってあるわよ。
,. ´ ̄  ̄`ー- 、
/ / / / / , 、ハ
,.イ / / // / ハ l ,ヘ
/ / / / ,. ´ / / / / N } ハ
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/:::::::::::' 、::::::::::`Y1 ' 、}>く|:\ `ヽ、
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〈' 7 ̄`ヾ__ノ__,ゝ、:::::ノ7',-イ::|Xl:::lノ_r≧'y 7 /
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, -{__,、 ' }!____ニァミ'ハ__7 }!、__ r-、っ
| ノ , r‐弋ろ 卞_`¨´ ヽゝ
……それにわたそうにも相手が来なくちゃどうにもならないでしょ。
- 34 名前:サーナイト♂@アルバイトのメイド ◆suKEbEVebI :2010/02/14(日) 14:43:54
>>30
ぬわぁるほど! ハートが大事、すなわちラヴですね わかりますぜ。
ラヴ!LOVE!ラブ・ズッキュウゥゥゥゥンッ!!
でも女装が似合う男よりか某所に集うハードボイルドな男になりたいぜ。
花も恥らう年頃の女の子のパルスィかぁ… ジコシンコクセイ デスネ ワカリマスゼ
俺はどこで生まれたかとんと見当がつかないわけじゃないけど、名前はまだ無いサーナイトだぜ〜
>>31
俺もチョコをあげる準備のためにここのチョコをチョロまかs ゲホゲホ
あ、アルバイトして材料のチョコをもらおうとがんばるサナくんだぜ。
- 35 名前:パルスィ@ウェイトレス ◆envyBdLf1k :2010/02/14(日) 21:08:25
- >>50
(ひそひそ)何だも何もエモノでしょうが。
うーむ。
網にかかったエモノが多いに越したことはないんだけど、
まーた大物がかかったわね。
エンドレスクリスマスにかかずらって脱出できないと踏んでたけど、
見通しが甘かったか……
大物がかかった以上、計画を変更して網を閉じるか?
それとも他の群れがかかるまでは撒き餌を続けるべきか……
しかし、ミケルくんが現れない以上は撒き餌も何も、
ここはWhiteに代役を頼むか……?
あーもう!状況ができすぎていて妬ましいわねッ!
- 36 名前:ミケル・ニノリッチ ◆08MSwPc.vs :2010/02/14(日) 21:15:15
- どたどたとあわただしく走る一人の青年。
格好はいつもの薄汚れた軍服ではなく小奇麗な私服であった。
念のために正面入り口ではなく迂回して裏口から入り
ひそかに待機している男達の妬ましげな視線のシャワーを受けながら
きょろきょろと見回し、予め打ち合わせをしていたウェイトレス姿の少女を見つけた。
「あ、姉御〜…!申し訳ないです、抜け出すのに手間取りまして…!」
あまり大きな声を出すわけにも無く必死で周囲に聞かれない程度ぎりぎりの音声で
声をかけるミケル・ニノリッチ伍長。
「…えっと、とりあえずどうしましょうか」
- 37 名前:サーナイト♂@アルバイトのメイド ◆suKEbEVebI :2010/02/14(日) 21:19:49
- 【サーナイトは うたいながら さらあらいを している】
迎え撃つ〜♪ わーたーしー サイキック〜♪
ちょーのーりょくを〜 使うとき〜 バビル2世の 瞳は燃えぇるぅ♪
>>53
ン? なんか裏口から入ってきた人間がいるな。
まさか俺みたいに後ろ暗いところがあんのか?
- 38 名前:◆envyBdLf1k :2010/02/14(日) 21:25:47
- 何故50を消す……?
『いや、我に聞かれても……』
- 39 名前:ミケル・ニノリッチ ◆08MSwPc.vs :2010/02/14(日) 21:26:25
- >>37
うお、不思議生物だ。
しかも人間じゃないのにすっごい美人だ。
やばいなー可愛いなー。姉御にはかなわないけどさー。
- 40 名前:水橋パルスィ ◆envyBdLf1k :2010/02/14(日) 21:30:04
- >>36
「ミケルくぅ〜ん、待ったわよ?」
寒気がするような甘ったるい声を出せた自分によくやったと褒めてやりたい。
作戦中で無い時にこんな声を聞いたら確実に速攻で嫉妬の視線をたたきつけていることだろう。
思えば妖怪になる前の私はこんな声を……いやいや、思い出したくも無い事を思い出す必要は無い。
ウェイトレスのエプロンを給仕に放ってミケルくんの元へ走る。
ミケルくんの腕をひったくるように掴んで、その腕に自分の腕をからませた。
今からプライベート、バイトは終わり……と言う名の作戦開始だ。
「女を待たせるなんて妬ましい、じゃなくてひどい男ね、ミケルくん……あれ?」
そして彼の腕を引いてテーブルへ……行こうとして足がもつれて崩れ落ちる。
「ご、ごめん。ちょっとめまいが……」
慌てて妖力配分を調節し、胸を押さえて立ち上がる。
>>37
「ごめん、サーナイトくん。
今から私デートなの。
シフトぬけるんで後よろしくね〜」
謳いながら何も知らずに給仕を続けるサーナイトに申し訳ない気持ちが起こるが、
これも作戦。
やむをえない。
この場に立ったからには巻き込まれるのは最早運命だ。
ごめんね。
内心で謝った。
- 41 名前:名無し客:2010/02/14(日) 21:38:03
- 50としての俺はもう消された……
この上は、残留した嫉妬の感情だけでもホワイトに食べてもらうさ……
- 42 名前:??? ◆envyBdLf1k :2010/02/14(日) 21:40:40
- >>41
『くかか……快楽よな?
この状況においてネタに落とすか、そなたなかなかに出来るではないか。
ならば喰ろうてやろうぞ。その負の情念をな……!』
- 43 名前:サーナイト♂@アルバイトのメイド ◆suKEbEVebI :2010/02/14(日) 21:43:06
>>39
かわいい… だぁ? ピキィッ
【周りの皿、グラスなどが触れてもいないのにヒビが入る。】
ハッ、いかんいかん。怒ってはいかんぜ俺。
すべてはルカリオさんへのチョコレィツを手に入れるためだ、
女に間違われる屈辱にも耐えるんだぜ。
>>40 今から私デートなの。 シフトぬけるんで後よろしくね〜
「あ… そ、そーなんスか。
了解ッス。後の片付けは俺がやっときますぜ。」
デートか。てっきり彼女は分類上、俺と同じ領域『恋人いないゾーン』に存在すると思ったんだけどなぁ。
そういって俺をかわいいとほざいてくださった さっきの男のところへ嬉しそうに駆け寄っていく。
フゥ… ねたましいとかの以前に、純粋にうらやましいぜ。
『ごめんね。』
んあ?心の声が聞こえたぜ。
仕事を任せたことに対してのごめん、なのか あるいは…
ま、いいか。お仕事お仕事だぜ。
- 44 名前:ミケル・ニノリッチ ◆08MSwPc.vs :2010/02/14(日) 21:44:15
- >>40
「ま、待たせてゴメン、えーと…マイハニー!」
周囲でざわめきが起こった。
しかしそれは妬ましいとかそういった類のざわめきではない。
甘ったるい声にあわせてナウなヤングに馬鹿受けの二人称を使うもんだから
ドン引きなのである。最早嫉妬とかそういったものを超越していた。
バカップルも例え演技でも過ぎればケミカルになるのである。
パルスィの呼び方の間違いに内心ミケルは後悔した。
「はうっ!あ、あね、じゃなかったマイハ、いやもうこれもいいんだって…。
えっとえっと…み、水橋さん…」
腕を組まれたことで心臓が跳ね上がる伍長。
思えば以前は清楚な付き合いをしていた。手紙をやり取りし
いつもの図書館でお互いに好きな本について語り合う、そんな至福の時があった。
だけど腕を組んでデートとかそういった生活とは離れていたのだ。
女の子に腕を組まれるという作戦とはいえ舞い上がるような行為をしてくれた彼女が
テーブルに向かって歩こうとして、不意にその場で膝を突いた。
「あっ、大丈夫ですか!?」
立ち上がったパルスィの腕を今度は彼の方から手を伸ばして
腕をしっかりと組ませる。ずり落ちないように両手で持たせた。
不味いと思った彼は、周囲に不審に思われないように彼女に耳打ちを試みる。
「無理しないでください…姉御…弱っているならとりあえずテーブルのところまで頑張ってください。
座っていただければ後はこちらでどうにでも出来そうですし…」
彼女がこけないように細心の注意を払い、共に歩き始める。
今度はまた別の意味でミケルはドキドキしていた。
- 45 名前:水橋パルスィ ◆envyBdLf1k :2010/02/14(日) 21:50:50
- >>44
ハニーかよ。
ミケルくんのアドリブに目の前が暗くなるがこれはめまいのせいなのか。
いやまぁいささかやりすぎの感はあるとは言え、これで正しいのだが、だが、何故だ。
何故バカップルはこんな苦行に耐えられる!?
理解できなかった。
「ごめん……出力を上げたからすぐよくなるわ。
あとね、パルスィと呼びなさい、今は」
小声に小声で答え、ミケルくんの助けでなんとか机に辿り着く。
飲み物とケーキを杉野……もとい、給仕に注文してひとつ息をついた。
先ほど自己を支える妖力の出力を上げたので体調も回復する。
手拭で額の汗を拭ってお冷を口にすると幾分か気分が落ち着いた。
「そ、その……本当に良かったの?私で……」
ほのかな恐怖。
そうだ恐ろしい。
かつて私はこれ以上は無いほどに男というものに打ちのめされた妖怪だ。
いや、その当時、私はまだ妖怪ではなかったのだが。
それは力の根源であるが、同時にトラウマでもある。
作戦行動でも真似事でもこんな恋人ごっこをすることには恐怖がある。
だから、確かめても無駄だと分かっているはずなのに聞いてしまう。
妬ましい。
なんと妬ましいのだ、今更うぶな小娘にでもなったつもりか。
我が身がこの上なく妬ましかった。
>>43
心が触れ合う気配がわずかにした。
……この子、精神に働きかける妖力をもっているのか?
私と同じく?
不味い。
気取られては……
……あれ?
気取られても問題ないのか?
ちょっと迷った。
いやまぁ、ぶっちゃけもうすぐここは戦場になりますよってだけなのよね。
内心でつぶやく。
- 46 名前:ミケル・ニノリッチ ◆08MSwPc.vs :2010/02/14(日) 22:06:47
- >>45
パルスィの顔色ははっきり言って良くは無かった。
無理にでもホワイトを支えているものだからその霊力の消費は半端ではないだろう。
何時倒れてもおかしくは無いその姿にミケルは心配した。
「えーと…パルスィ。と、とにかく今日はゆっくり過ごしましょうか、ええ」
あまり動き回らないようにしようという陰ながらの提案。
作戦時刻が来ればホワイトが動くであろうことは事前の作戦会議で知らされていた。
ただ何をするかがわからないという不安要素はあるが。
「わ、悪いなんてどうしていえましょうか!お、俺はこの日を少なからずも心待ちにしてまして…」
彼は作戦を遂行しなければならないのに自身の思いが溢れそうで困惑した。
彼女に好きか嫌いかって質問をされたら彼は間違いなく「好きです」と答えるだろう。
でもその好きの意味合いは決して明かそうとはしない。
そんな感情を抱くこと事態が彼女にとっては侮蔑なんじゃないかと恐れているのだ。
「俺は、あの…そんな立派な性格をしている男じゃないんです。
臆病で、馬鹿で、人の気持ちを理解するのも苦手で…。
そんな俺に…パルスィ、とのデートなんて勿体無いんじゃないかなーとか…。
あ、アハハハハ、そんなこと思ってたりしながらこの日を待ってて…」
>>43
(うおっ、何もしてないのに俺のグラスにヒビがッ!?)
「す、すみませーん、これちょっと変えていただきますか?」
グラスにヒビが入った理由は依然不明。
思いもよらぬ不幸の前兆にミケルは内心不安になった。
これで黒猫でも通り過ぎたら完璧であろう。
- 47 名前:水橋パルスィ ◆envyBdLf1k :2010/02/14(日) 22:08:45
- >>46
「そう……」
ミケルくんの答えを聞いて私は俯いた。
信じることはできない。
今更ソレを信じて舞い上がるには私の在り方は絶望的すぎた。
嫉妬を司る鬼女がどうして今更、信じることができようか。
それは私の根本存在に影響するレベルの問題だ。
が、それでも作戦への賛同としては問題は無い。
だから私は懐から丁寧に包んだチョコレートを取り出すとミケルくんに告げた。
_,,... -─- 、..,_
,. ''"´ ` 、
/ , - ヽ. 「そ、その……」
___,ノ / ヽ. ,ハ
`ヽ/ / / |_,,. イ | .! , |
.,' . ,' |_, ィ 、 /|,>=r、! ! イ/!
| ./ | レ _」_ハ /'´∨ リ! / .ノ/ト 、
レ'i | | ハハ レ' ゝ‐'゚ |/ 「 ̄アハ. >
| ∧ 人 ,り //イ |イ´ / `ヽ.
∨∠\ |ハ.// ` __ / ./ / ノ )
_,ン人 ´ ./ ,.イ/__ '´ / 「これ……」
< _/ /`"7ァ=r/ ./X/ : : `ヽ. (
/ /| /,.イ[_7|/::X:/: : : : : : : : \
.レ' \ /:::|/ !/:X/|: : : : : : : : : : : ヽ.
,く|: :/ / |':X/::|: /: : : : : : : : : : : `:ァ 、
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∧: : : :\_」/:::::〈: : : : : : : : :_」 <::X::/
く\/)(`\::/::::::::::\__,,.. -<:::X_,,.. イ
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- 48 名前:水橋パルスィ ◆envyBdLf1k :2010/02/14(日) 22:11:07
辺りを見回す。
サーナイトの健闘によるものか。
あるいは幾人か立ち寄った者たちのおかげで警戒心が薄れたか。
会場内にはちらほらと客の姿が見える。
一瞬神父と蓬莱人が見えたような気もしないでもないが、これは幻視だったかもしれない。
予想ほど目だったカップルが溢れているわけではないが、かと言ってまったくの無人でもない。
これ以上様子を見て増えるかどうかは微妙なところだろう。
変に私とミケルくんが目立っているのはかえって足を引っ張っている可能性すらあった。
これはこのあたりが網の閉じ時か。
「ミケルくん……このチョコ、受け取ってください。
あと……マジでごめんね。覚悟してよ?」
私の鳴らした指を合図にしっと団員連絡員が駆ける。
ここで>>1のルールをおさらいしよう。
よく見て欲しい。
ルールの追加についての規定が白文字で隠されていることだろう。
ソレが今、追加される。
- 49 名前:サーナイト♂@アルバイトのメイド ◆suKEbEVebI :2010/02/14(日) 22:12:42
>>45
うーむ… 恋人同士のやりとりをチラ見するなんて
みっともないことないことこの上ないが、なぁーんか気になるんだよなぁ。
「あのーメイドさん?ノドが乾いたのでお茶のお代わりを…」
うるせぇ。表の噴水の水でも飲んでろ。
パルスィって人―― いや人じゃねぇか まぁいいや。
ともかくパルスィさんはなんだか具合が悪そうだぜ、心配だな。
そして彼女の心の声が聞こえたことだが…
俺はいちおーエスパーだが、相手の感情を読み取ることは得意でも考えてることそのものはわからねぇし
ムリに読み取ろうとも思わねぇ。 心ってのは気安く読んでいいモンじゃないってのは俺でもわかる。
聞こえる時は、せいぜい相手が伝わってもかまわないと思っていることぐらいだな。
でもって今度は心のつぶやきが聞こえてきた。
なになに… 『ここは戦場になりますよ』 だと?!
に、逃げる支度をしておいたほうがいいのかァ〜ッ ガクブルガクブル
>>46 「す、すみませーん、これちょっと変えていただきますか?」
「他のヤツに頼んでくれッ 俺はしがないアルバイトなんだからッ!
僕アルバイトォォォ!!」
少々パニクり気味な俺であった。
テレポートのPPは十分、復活のタネも一応持ってきておいてよかったぜ。
これでいつでもOKだ。
- 50 名前:ミケル・ニノリッチ ◆08MSwPc.vs :2010/02/14(日) 22:21:30
- >>48
「判ってますよ、パルスィ」
ニコリと、曇り一点の無い笑顔で答えた。
彼は自己嫌悪の深海に沈みそうになったときに世間への嫉妬という一般的には忌み嫌う道を
提示して海底よりサルベージしてくれた―――後に本当の意味でサルベージされることにもなったが―――
彼女に対して深い忠誠心と恩義、そして恋慕を抱いているのである。
「俺はあなたが笑顔でいてくれればそれでもういいんです。
あなたが作戦を立てて俺はそれについていってパルスィが
満足する姿を見ればそれで十分幸せなんですよ」
パルスィが取り出したのは丁寧に包装された箱。
今日がバレンタインならば女性から送られてくるものは何が決まっているだろう。
ありがとうございますといってしっかり両手で取った。
これから起こる惨劇を乗り越えなければならない。
「チョコレート、確かに受け取りました。俺はあなたに地獄の底にまでついていきますよ。
これからもよろしくお願いします…姉御」
これが彼なりの彼女への気遣い方であった。
- 51 名前:名無し客:2010/02/14(日) 22:23:19
- じゃあとりあえずパイでも投げさせてもらおうかw
- 52 名前:名無し客:2010/02/14(日) 22:25:31
- キャラハンですよね?
じゃサーちゃんもこのシュールストレミングをくらえい!
- 53 名前:名無しのしっと団員たち:2010/02/14(日) 22:29:39
- ふはははははー
このときを待っていた!
ねたましい!ねたましいぞー!
アベックは消毒じゃー
(タバスコ入りのチョコパイを一斉投擲)
- 54 名前:ミケル・ニノリッチ ◆08MSwPc.vs :2010/02/14(日) 22:34:17
- >>51
「ゴフッ!?」
いきなり飛んできたパイにミケルの顔が白く染まる。
クリームの味は甘い。
正に無差別攻撃。程よく混沌が混ざり合い、会場の空気は
甘ったるくなっていく。物理的に。
「あ、アンタいい狙いしてるじゃねえか…バンクーバー狙えるぜ…」
念のために言っておくがオリンピックにはパイ投げという競技は無い。
エクストリームパイ投げがあるのかどうかは気になるところである。
- 55 名前:水橋パルスィ ◆envyBdLf1k :2010/02/14(日) 22:45:18
- >>50
地獄の底まで……か。
今私が住んでいる場所を知っているわけでもないだろうに。
「ふふ……今日だけだから安心してね。
でも今日は逃げ場は無いわよ?」
作戦は開始された。
会場内でアベックにたいして攻撃が一斉に開始される。
サーチアンドデストロイ!
サーチアンドデストロイだ!
響き始める喧騒を背にふとミケルくんの先ほどの表情を思い出す。
すがすがしいほどの迷いの無い表情。
これは……端役が浮かべるべきものだろうか?
そう、そうだ……
やはりミケルくんは輝くものをもっている。
私とは違って……
>>49
こちらをうかがっているサーナイトに視線を一瞬向ける。
もう逃げられまいな。
そんな諦観が彼に内心でエールを送らせた。
がんばれ。超がんばれ。
どういうことかというと……
>>51
まぁ、こういうことだ。
この場のアベックどもはすべて攻撃対象!
逃さぬために、私たち囮はすべて生贄だ!
しっと団諸君につげる!
まとめて討ち取りなさい!
「ってぷあ!?」
顔面に着弾するパイ。
息がつまる。
まさか自分で受ける日が来るなんてね……
知れず、笑みが浮かんでいた。
- 56 名前:サーナイト♂@アルバイトのメイド ◆suKEbEVebI :2010/02/14(日) 22:49:16
俺、イン・ザ・モンスターハウス!
そんな気分だ。
あたりが敵意で満ちている。モンハウで四面楚歌な状況になった時とよく似てるぜ。
その原因は突然炎のごとく貼り出された『新ルール』にあるよーだ。
【生死ニ関ワラヌモノニ限リ、「名無し」ハ「本スレッドに参加しているキャラハン」ヘ、「本スレッド内」ニ限リ如何ナル攻撃モ可トスル】
…マジすか。つまりマンガとかで悪役がよく言う
『死なない程度に痛めつけてやりなッ!!』ってヤツですか。
とりあえず逃げる系で。
【サーナイトは テレポートを くりだした!!】
【しかし ふしぎなちからで かきけされた。】
,.. -‐- 、
l Nヽ、ヾl
\ゝ^ヮ^ヽ!/ おわた。
oh my Arceus!!
>>51
こちらを攻撃する意思を感知!
しかし、本家ポケモン世界で言うと個体値が6Vの真逆をゆく俺では
感知は出来ても反応しきれない!! マグネットコーティングをなされていないガンダムのようにッ!!
すなわち―――
ドグチャアァッ
顔面直撃。
白濁した液体まみれのメイドさんのいっちょうあがりだぜ。
- 57 名前:水橋パルスィ ◆envyBdLf1k :2010/02/14(日) 22:52:20
- >>52-53
「は、鼻にまでクリームが……けほっ」
むせながらパイを顔からひっぺがす。
弾幕ごっこは慣れたものとは言え、こうもパイが飛び交っていては。
なんか視界のはしで臭いレーションが飛び交っているような気もするが
こっち飛んでくると嫌なので気にしないことにする。
しかし、ミケルくんといい、Whiteといい……輝いているじゃない。
いいわね。
やはりこれは……
「って、またパイ!?
うわなにこれ痛い!?目が!?目がーーーーー!?」
考え事は禁物だったらしい。
なんか刺激物を含んだパイのクリームが目に地獄の痛みをもたらす。
どこかの大佐のように顔をおおってのたうちまわる。
ね、ねたましい!
こんな恐ろしいもの投げつける発送がねたましい!
,. -─- 、
, ´ ̄ \
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/i ! ヘ '.
| | ハ | | |、 l l
| l | | ハ_, l、 }ハ l l 目があああーーーーーー
| ト 、|1ムイ } l | >ミ 1 |__ノ_
-=ゝ , -一ヘ `'| ,ィ`丶 l ,rf ̄
r -/ r─'⌒}7 ! 〈_fヘ \!リ l
ノ丶、∧ヘヘ、 -‐- ィヘ、 Y丶
/ \ }| ) {{丶><彡/ /´ ノ\
}、 / \ト 、f } ∧ / '.
ハ Y:ヘ} |X1、}--ノ 7Xヘ' !
.′ }Xノ }X∨ |/X/ } |
| /Y ∨} |X/ l |
、 / ハ リ |f´ | ,イ
\ ,ノ ! } l }、 !
 ̄ } ノ | }ー─ ′
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ノ、三 二 _三}、
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- 58 名前:名無し客:2010/02/14(日) 22:54:27
- 「お前達の良心は泣いているぞ!」
音量は120デシベル。
- 59 名前:HINAMISAWA村有志一同:2010/02/14(日) 22:55:35
- 嫉妬心をあやつる妖怪めっ!
この節分の残りの豆をくらえー!
・・・やったか!?
- 60 名前:会場のアベック:2010/02/14(日) 22:57:07
- リンダ「キャー!?キャー!?どーなってんのよー!?」
ジョー「ちくしょう!こんな会場に居られるか!俺たちは部屋に帰るぞ!」
- 61 名前:名無し客:2010/02/14(日) 22:58:07
- これも人間のサガか……!
- 62 名前:明智小次郎 ◆akecHIX0yI :2010/02/14(日) 23:01:24
- ベル「……小次郎」
小次郎「何も言うな」
ベル「……忠告する気も起きないわ」
小次郎「分かっている。何も言わなくてもいい」
小次郎「タダメシ狙いのバチがあたったかな、こりゃ」
ベル「もうやだ……」
(明智探偵事務所壊滅のお知らせ)
- 63 名前:ミケル・ニノリッチ ◆08MSwPc.vs :2010/02/14(日) 23:04:28
- >>53
「汚れ取れにくいし食らうと痛いし地味に最悪だねぇ、君ッ!?」
腕でガードしたために最悪の事態は免れたものの
恐る恐る舐めてみると涙が出るほどからかった。
チョコレートをどのように魔改造すればこんなに辛く出来るのか。
ミケルには理解できなかった。
「うー…でもこのチョコレートだけは死守するからなあ…!」
懐にしまってあるパルスィの送ってくれたチョコレート。
嫉妬の妖怪だって言っているのにわざわざ自分のために用意してくれたのである。
その好意を無駄にするわけには行かない。
>>60
,────-、
/────/
/────/
/ヽ /────/
/ / /────/
/ /ヽヽ __/ー-ヽ==== /
/ /| ○ヽ>ニニニニニニニフ 'ー--'/ニ旦=,, ドゴォォォォォォン!!
`ー´ i´KXXXXXXXXXXXX|,─────,、ノ-,,
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ー──-'────-/I--,,
/────/ ̄ ̄
/────/
/────/
/────/
/────/
ー───´
轟音と共に突っ込んできた珍妙な形をした戦車がカップルをひき潰した。
乗っていたしっと団員が戦車から降り、更なる熾烈な攻撃を無差別に繰り広げる。
「あ、アントノフ…かな?実用化していたのか…!」
『いや、百円ショップで売ってたけど』
「誰ですか、これ売った馬鹿はッ!?」
- 64 名前:サーナイト♂@アルバイトのメイド ◆suKEbEVebI :2010/02/14(日) 23:06:58
>>52
こ…こいつはくせェェェェッ!
ベトベトン以下のにおいがプンプンするぜェェェェーッ!!
食らってたまるかッ おんどりゃあぁぁッ!!
【サーナイトは リフレクターを くりだした!】
くッ、すんでのところでリフレクターを張って直撃はまぬがれたが
2〜3滴ほど服にひっかかっちまったぜ…
くせぇ… くせぇよぉ… グッスン、俺のガラスハートは粉々さ。
>>53 (タバスコ入りのチョコパイを一斉投擲)
ど、どうせ顔面に食らうんならオッパイを食らいたいぜ…
んなこと言ってる場合か。
【サーナイトは かげぶんしんを くりだした!】
ふっはっはー 怖かろう!質量がない分身だぜ〜 つまり普通の分身だぜ〜
当てられるもんなら当ててみy フガッ!辛ッ!?
もう辛いというより痛いッ!!
- 65 名前:水橋パルスィ ◆envyBdLf1k :2010/02/14(日) 23:11:18
- >>58
「な、なによ妬ましいわね!
泣くような良心なんてとっくに失くしたわよ!」
鬼をなめないでほしい。
人から妖怪に変わることの意味を。
そんな説得風情が……って
「やかましいい!?」
うるさいよ!?
>>59
鬼を!
鬼をなめるなああああ!
とか言おうとした所に飛んできたものは素でダメージをくらわせてきた。
マジで。
いや、本当に痛いよ!?
なにこれ!?豆!?
「ちょ!?待っ……!?」
ガリガリと妖力を削られていく。
あ、あれ……まじでまずくない!?
- 66 名前:水橋パルスィ ◆envyBdLf1k :2010/02/14(日) 23:17:54
- >>60
「やったか!?の台詞がなかったら即死だった……!」
ぜいぜい息をつきながらなんとか冷静さを取り戻す。
視界の端で空飛ぶ戦車につぶされるアベックが見えたような気がする。
すっごく溜飲がさがるけど、なんだそれ。
幻覚じゃないの、これ?
ちょっと自信がもてない。
>>61
「え?人間のサガなのこれ!?」
なにその人間こわい!
達観した呟きを聞いて動揺がぶりかえす。
いやまぁ、もろともにやれーなピッコロさん作戦なわけなんだけれども、
なんと言うかどうせ人居ないじゃない?
誰ものってきやしねーよ、ばっか!もういっそ誰もみてねーよ!
的な予想と違う!?
どういうことなの……!?
>>62
「……あんたら今日も来てたのか……」
酷い目にあってる探偵と幼女を生暖かい視線で見つめる。
顔を拭きながら。
というか律儀ね。
わざわざ顔出しに来てくれてちょっと嬉しいわ。
敵ながらあっぱれと言えよう。
そしてさようなら!
またパイが着弾した二人に内心で別れを告げた。
- 67 名前:名無し客:2010/02/14(日) 23:18:17
- 貴様達の活動資金源は押さえた!
無駄な抵抗は止めて降伏しろ!
- 68 名前:国連軍:2010/02/14(日) 23:21:09
- しっと団の活動場所はここか!
総員突入!
団員を捕縛せよ!
- 69 名前:名無し客:2010/02/14(日) 23:22:15
- 撃て! 撃ちまくれ!
水鉄砲を!
- 70 名前:サーナイト♂@アルバイトのメイド ◆suKEbEVebI :2010/02/14(日) 23:22:47
>>55 がんばれ。超がんばれ。
いや、がんばれと言われても困るッス。
それにしても… これじゃまるで彼女がこの騒動の首謀者みたいじゃねぇか。
どうやら攻撃対象は俺たちだけじゃなく、カップルたちを巻き込んでのものらしい。
カップルへの嫉妬の感情入り混じった攻撃……
まさか。
まさかまさか。
「こんな状況で聞くのもアレだが もしやあんた… いや、あなたはしっと団の方ではッ!?
うおぉー!その武勇伝は遠くポケモン世界にまで伝わっておりますぜーっ!!」
>>58
なにこのハイパーボイス。
プクリン親方のソレは天を引き裂き地を砕くと聞くが、それに勝るとも劣らねぇんじゃねえか?
と、ともかくうるせェェェーッ!!
両親? タマゴから生まれた時から親の顔なんぞみたことないぜ!!
こんなときは… ぺこぺこん♪
「ばくおんハチマキ」〜☆
これで騒音を相殺し、ノイズキャンセラーとやらをやってのけてやるぜ。
うわぁお今日の俺は科学的ィ。
>>60
リンダとケンじゃねぇのか。 まぁいいや。
どーやらバカップルどももひどい目にあってるようだが これでは喜ぶ余裕がないぜ。
>>61
人間ってえのはこうも愚かな生き物なのか…
なんて気取るつもりはないぜ。
- 71 名前:普通の給仕:2010/02/14(日) 23:23:07
- おれ、このイベントが終ったら国に帰って幼馴染と結婚するんだ……
- 72 名前:名無し客:2010/02/14(日) 23:24:29
- こちら現場です! 現場はもはや「エクストリーム袋だたき」の状況を呈しています!
今年度のノミネートは確実の模様です……うわ、パイ喰らった!
- 73 名前:名無し客:2010/02/14(日) 23:24:58
- なんだか分かりませんが、皆さんが帰るのをパインサラダ作って待ってますね。
- 74 名前:ミケル・ニノリッチ ◆08MSwPc.vs :2010/02/14(日) 23:25:44
- >>58
「うるへー!今更良心も糞もあるかー!」
410デシベルで叫び返した。
>>59>>65
「あ、姉御!?何気にダメージ多いんじゃないですか、これ!?」
上司の言葉が思い出される。
『いやさ、やっぱ吸血鬼は弱点多いんだよ。煮干出したら退散したし。
あの調子じゃあ節分とか乗り切るのがきついんだろうなあ』
そう、妖怪の中でも強者の代表格である吸血鬼ですら固有の弱点を
突かれるとダメージが多いのに、パルスィならどうか。
しかも彼女は妖力を大分使い果たした状態でここに来たのである。
「こ、コラー!豆は駄目!豆は!姉御苛めちゃ駄目!」
幸い跳んでくるものが豆ならばそう痛くは無い。
色々と物体塗れになったパルスィに迅速な行動の要求は無茶というものだ。
とりあえず豆の応酬が止むまで立ちはだかった。
>>62
びしびしと豆をぶつけられながらもミケルはとりあえずカップルを発見した。
ただ飯を食おうと欲の皮を突っ張らせてきた二人組の
バレンタインがめちゃくちゃになると思うと心が躍る。
「どりゃー!もう一発ついでにサービスだ!くらえい!」
空挺戦車と共にパラシュートで降下してきた追加のパイを
二人に向かって投げつけた。
- 75 名前:名無し客:2010/02/14(日) 23:28:01
- フッ、いくらしっと団といえどこの至近距離からのパイ投げを喰らってはひとたまりも…何!?
- 76 名前:水橋パルスィ ◆envyBdLf1k :2010/02/14(日) 23:29:13
- >>67
ふ、ふふ……
もう遅いわ!
既に作戦は始動!
資金など全て使い切ったわ!
脳裏でイベント後に総帥の絶望する姿が浮かんだ。
>>68
会場内は大騒ぎだ。
当局にもかぎつけられたらしい。
各所でおしあいがはじまっている。
……ってあれ?
>>70
答えるまでも無かろうよ!
内心でだけ答えた。
不味いかな……?
- 77 名前:水橋パルスィ ◆envyBdLf1k :2010/02/14(日) 23:31:11
- >>74
ぐら……
世界が回る。
あ、いけない……
反射で一時的に妖力を高めてなんとか自己を保つ。
さとられはしないだろうか?
大丈夫、すこし揺れただけだ。
分かるはずはない。きっと。
……いや、分かってしまうだろうか?
彼は異常を察してしまうだろうか?
そのやさしさで。
戦場には……軍と言う場所においてはきっと自らを縛る鎖となるであろう
人一倍強いやさしさという感情で。
「……ちょっとごめん、お花摘みに行ってくるわ」
…………。
予定を変更しよう。
ミケルくんに断って喧騒から逃れるように席を外す。
店の裏手の化粧室、鏡の前で洗面台に腰掛け、息を整える。
目の前に立つのはもう一人の自分。
つまり、水橋パルスィ。
『では……』
「……ええ、よろしく」
『しかし良いのか?』
「……看病させるよりは万倍マシでしょ」
『どうかな?』
「?なにをわけのわからないことを……とにかく頼むわよ」
『まぁ、よかろ』
そして、何事もなかったかのようにミケルくんの元に戻った。
_ __
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/ / ,' / l ト-'/
ノ i / フーl-/l /i 弋
`ム._/ / ト_リ_ | ::::::/ニメ-トi ::::ヽ i
下- _ノノl ハ-u、!`レ リr-―ァl :::::::ノ::::l
ヽ i:::::::ト、ハ.ヽ- ' ト_j`ノノ::::ノ::<
リハ::::::リ:::レ::ゝ 、 , ム=`く__ ‐`
ヽ::! >-iへ, _´,. イ、_=っ' Yヾ
,-‐`ヽ、 `ヌ"ァV、 /ト-( l_
i ::::パ、_ゝァ‐-ミiメ、>、_ゝ、ノ~‐-ァ
/ :::::: iヽXノ l | ノ::: | ~不-、‐'
/ _,-‐=^`yi.リ / >-=-l、 ::::::::_ノ
冫'X _-ァ=トX_メ_ム Y :::r<ヽ
メ_-‐"' へ ヽァ、 ::::::::::::ト、_ノi/
`-‐"`" > |i_y、:::::::::ノ_ ='
- " :::ゝ<^'三_>`'ヽ _
, -‐' " ::: :::::メ / ノ::::::::::::"- ,
『お待たせ!ごめんねさっきから色々と。
なにか追加頼む?なんならわr……じゃなかった、私のおごりでもいいわよ?』
この喧騒の中で空気を全く読まずにパルスィは言った。
- 78 名前:名無し客:2010/02/14(日) 23:32:22
- ありったけの豆を持ってこい!
なに?コーヒー豆しかない?効くのか?
- 79 名前:名無し客:2010/02/14(日) 23:33:50
- 補給物資が到着しました!売れ残りのチョコレート各種です!
- 80 名前:サーナイト♂@アルバイトのメイド ◆suKEbEVebI :2010/02/14(日) 23:37:05
>>62 「タダメシ狙いのバチがあたったかな、こりゃ」
ああ、またそばで壊滅するカップルが。
タダメシ狙いのバチねぇ… だとすると、俺も元々はここのチョコを盗もうとしたわけだし
そのバチが今こうして当たってんのかもなぁ。ハハハ――
だどもこりはちぃとヒドすぎでねぇですかい神さんよォ。
>>69
つめてぇー! 俺は炎とか岩とかでもないが、普通にけっこう痛いなこれ!!
最近の水鉄砲はオモチャの粋を超えてるの多いとは思ってたがまさかここまでとは…
しかぁし!技としての「みずでっぽう」だったら食らいなれてる俺なら
対処方法はわかってるぜ!!
【サーナイトは ひかりのかべを くりだした!】
バーリアッ☆どんなもんだい、俺だってこれくらいはできるぜ?
…ま。効果が半分になるだけだから完全にはふせげないけどな。
>>71
おおぅ。めったに当たることのない俺の「みらいよち」が
あんたの死を予知して… いるのは誰でもわかりきってるか。
>>72
マスコゴミめ、もう嗅ぎつけてきやがったか…
まるでポチエナ並みだぜ。
でもとりあえずカメラへ向かってアピールしておこっと。
「イエーイ! ルカリオすわぁーん、見てるー?
俺テレビに映ってるんだぜー!!」
俺って意外とミーハーだなぁ。
- 81 名前:水橋パルスィ? ◆envyBdLf1k :2010/02/14(日) 23:37:22
- >>69
『効かぬなァ?
たかが水など……しょうこともなし!』
パルスィはかかと笑うと水鉄砲を受けて仁王立ちする。
濡れた服が張り付いて艶かしいがどうやら本人は気付いていないらしい。
『と、いけないいけない。
効かないわよ、そんなもの!』
言い直した。
>>71
『なにが幼馴染よ!なにが結婚よ!
我……じゃない、私だって傾国の美女と呼ばれた女なのよ!
くそ、ねたましい!ものどもやってしまいなさい!』
パルスィの声に応えてしっと団団員の集中砲火が71を襲った。
>>72
『報道してるヒマがあったら逃げればいいのにねぇ。
……ねぇ、ミケルくん?
こんな状況だけどさ、なんだか楽しいのよね、私。
無茶苦茶馬鹿馬鹿しいこの状況がさ、ひどく楽しいんだ』
呟くパルスィの横顔は先ほどまでと明らかに雰囲気は異なるが、
しかし、その言葉にウソはないように思えた。
ねめつけるのではなく。
心底楽しそうにパルスィは笑っている。
- 82 名前:ミケル・ニノリッチ ◆08MSwPc.vs :2010/02/14(日) 23:37:23
- >>67
「わかっちゃいないなあ!資金がなくても心があれば
俺達は何時までも活動できる!
しっと団は不滅なんです!
もてるものともてないものの格差がなくなるその日まで!」
>>68
「ハッ、このために用意してあったんだろうが!
しっと団空挺部隊、どんどん来ますよー!
,────-、
/────/
/────/
/ヽ /────/
/ / /────/
/ /ヽヽ __/ー-ヽ==== /
/ /| ○ヽ>ニニニニニニニフ 'ー--'/ニ旦=,, ドゴォォォォォォン!!
`ー´ i´KXXXXXXXXXXXX|,─────,、ノ-,,
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ー──-'────-/I--,,
/────/ ̄ ̄
/────/
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ー───´
,────-、
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/ヽ /────/
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/ /ヽヽ __/ー-ヽ==== /
/ /| ○ヽ>ニニニニニニニフ 'ー--'/ニ旦=,, ドゴォォォォォォン!!
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/────/
ー───´
「何でアントノフだけなの!?」
『だって100円ショップで…』
「ああもう、いいです!たとえ国連軍の特殊部隊といえど戦車には勝てないでしょう!
とりあえずそいつらの相手はまかせまs
>>69
「ブベラッ!?」
水鉄砲というよりそれは放水銃、というかまんま消火用の放水銃であった。
あんまりな水圧を直撃したものだからミケルはぶっ飛び、床を転がった。
「うう…ちょ、チョコレートが無事でよかった」
とっさの判断でかばったチョコレートは奇跡的にぬれることも無く潰れることも無く
無事その原形をとどめていた。
- 83 名前:名無し客:2010/02/14(日) 23:42:32
- 邪気が……邪気が強まっておる!
不吉じゃ!
- 84 名前:サーナイト♂@アルバイトのメイド ◆suKEbEVebI :2010/02/14(日) 23:47:42
>>73
やーめーろー 俺まだ死にたくないから。
こんなメイド服着て死ぬとかマジカンベンだから。
こらッ やめろって言ってるだろがッ! ステーキも用意すんな!!
>>76 答えるまでも無かろうよ!
か… 感激だ。 やはり俺の目に狂いはなかった。
異性に縁のない者たちのために日夜戦い続けるしっと団。
俺たちも『モテナイズ』なんてやってたが、しょせんはオママゴトだったぜ。
俺はおもむろに飛び交うパイからリフレクターで身を守りながらアレを差し出した。
サインペン! アァーンド 色紙!
「さ、サインしてくださいッス!! ハァハァ」
念のために言うがこのハァハァは性的興奮ではない。憧れによる興奮のハァハァだぜ。
>>79
よっしゃ、どさくさにまぎれて俺ももらっておくぜ!
この騒ぎじゃあバイト代ももらえそうにないし…
何よりこんだけヒドい目にあったんだ、少しくらいもらってもかまわねぇだろう。
そう、ほんの全身にコーティングする程度ほど。
- 85 名前:水橋パルスィ? ◆envyBdLf1k :2010/02/14(日) 23:50:42
- >>73
『それがどうしt……いや待て!?
我らを殺す気か、そなた!?』
急に元気になったパルスィは慌てたように73を蹴倒す。
フラグたてんな!
そんな思いが彼女の視線からあふれ出していた。
フラグってなんだ?
>>74
両手で豆を受け取ってバリバリと噛み砕く。
フフンと笑ってミケルくんに振り返った。
『心配はいらないわ。
この程度でどうにかなるホワ……パルスィではないわ!』
どうせなら焼けた大岩くらいはもってきてもらわないと!
などと冗談極まる台詞を吐く。
>>75
『無駄よ!
このどんな攻撃も反射する程度の能力を使えばパイなど反対に……何ィ!?』
当然、跳ね返せなかった。
パイはパルスィの顔面に吸い込まれるように着弾する。
『ぶっ!?け……けひ……!?
お、おのれぇ〜〜〜〜って、これ結構甘いのだな?』
もぐもぐとパイのクリームを舐める姿はどこか子供のようだった。
>>78
コーヒー豆が頭にあたっている。
パルスィは可哀想な物を見るような目で78を見つめる。
『無力!弱い!弱くてくだらぬ!
あんたこれじゃ本物の鬼だって効かないわよ……』
肩に手をぽんと置いて頭を振る。
- 86 名前:ミケル・ニノリッチ ◆08MSwPc.vs :2010/02/14(日) 23:50:47
- >>77>>81
(う、うう…なんか豆とか大量に食らったせいか姉御がちょっとおかしい…)
ふらふらになりながら何とかチョコレートを再び丁寧にしまいこんで
パルスィの元に戻るミケル伍長。
「いやいや、姉御!食ってる場合じゃないでしょうに!
うわあ…国連軍まで本格的に介入し始めた。隊長にばれたらヤバイなあ…。
光にされるかも…」
この活動は自分の上司、シロー・アマダには内密なのである。
上司は既婚者であり、更に朝机の上を見てみれば綺麗な包装に包まれた
バレンタインチョコもあったので、彼にとっては妬ましい男である。
しかし助けられた恩が幾度もあるので彼は攻撃の対象外にしていたし
何より攻撃すれば後が怖いのである。
「うんまあ、なんていうか…
ここまで馬鹿騒ぎするのも滅多に無いですからねえ…
巻き込まれたカップルや先ほどのメイドにとっては迷惑以外の何者でもないでしょうけど…」
ああもう、しつこいなあ!これでも食らえと叫びながらパイ投げをするミケル。
料理とかはもう来ないだろうことを予想していたのでテーブルをひっくり返して盾代わりにしているのである。
彼は歩兵部隊ではなかったため、それほどの生身での戦いを経験していないが
一応の基本だけはこなしていたのである。
- 87 名前:名無し客:2010/02/14(日) 23:54:30
- 喰らえ!
気になるあの子に消しゴム投げ!
- 88 名前:サーナイト♂@アルバイトのメイド ◆suKEbEVebI :2010/02/14(日) 23:54:55
>>86
とゆーことはこっちの人間の男もしっと団の一員か!
サインをねだっておこう。
「さっきはあんたに… もとい、先ほどはあなたに失礼な態度をとってすいませんでしたぜ!
どーかサインをしてくださいッス! 端っこに『サナくんへ』って書いて下さいよォ〜」
あぁ… 一時は今日は最低な一日だと思ったが、一気に最高の一日になったぜ!
だってしっと団の方にお会いできたもんな。しかも二人も。
- 89 名前:水橋パルスィ? ◆envyBdLf1k :2010/02/15(月) 00:01:39
- >>79
会場は混沌そのものの様相を呈していた。
もはや投げるものも尽きたのか、しっと団と一般客、国連軍とアベックが
めちゃくちゃに入り乱れてチョコレートを投げ合っている。
『チョコをなげてどうするか』
いや、ある意味においては正しいような気もした。
たしかにここではチョコレートを交換しあっている。
親しいかどうかはわからないがいきずりの人々同士で、だ。
滑稽!
たしかにこれは滑稽な光景であった。
神も聖人も苦笑いする他なかろう。
『愉快……愉快よな?くかか』
パルスィはニタァとまたも、らしくない笑みを浮かべた。
>>83
横目で悲鳴をあげる占い師を眺め嘲笑を浮かべる。
それはかつての彼女の表情そのものだ。
『不吉か……では、なんとする?
この我……じゃなかった、私に何とすると言うのだ?』
彼女の影は獣のような形をしていた。
>>84
『サイン?え……私にか?
いや……ああ、構わぬが』
とまどったようにパルスィは色紙を受け取るとペンを走らせようとしてその手を止めた。
何と書けばいい?
しばし硬直した彼女はやがてひとつうなづくとすらすらと色紙を書き上げた。
誇らしげな、眩しげな表情で。
そこには「しっとマスクWhite」と書かれていた。
……そう書いてはいけないことを忘れているのだろう。
- 90 名前:ミケル・ニノリッチ ◆08MSwPc.vs :2010/02/15(月) 00:02:08
- >>71
「こきょうにかえるんだな おまえにもかぞくがいるんだろう?
…って訳でパイ投げじゃー!柱の男に体削られないうちに帰れ!」
ミケルは容赦も慈悲も無く顔にパイをたたきつけた。
>>72
「来やがったな、社会派気取りの文屋どもめ!
オラオラ、しっと団は遊びじゃないんだ!帰れ返れ!」
他のしっと団も呼応するようにパイを入り口に固まり始めた
国連軍の特殊部隊及び野次馬を真っ白に染めていく。
戦車に動きを阻まれた連中は成す術も無くクリーム塗れになるのであった。
>>73
「やめろよ、アストナージ悲しませるのは!」
ところでアストナージって誰だ。
- 91 名前:ミケル・ニノリッチ ◆08MSwPc.vs :2010/02/15(月) 00:05:57
- >>85
「ホワ…?」
妙だな、とミケルは思い始めた。
なんだかいつのまにか顔色が良くなっているし
豆も食らわなくなっている。
というか一人称とかが妙に変わっているしなんだか声も
少し太かった。
>>84>>89
「え、ああ、俺なんかでよかったらサインでも幾らでも…」
先にサインを始めるパルスィ、しかしそこには
ありえないことが書いてあった。「しっとマスクWhite」、と。
絶句しながらとりあえず頼まれごとは頼まれごとなので
色紙に自分の名前を書いた。
その後ゴホンと、咳払いをしたミケルは何気にパルスィの
後ろに回りこみ、大声で異変を伝えた。
「姉御、大変です!あなたの立派な尻尾にチョコレートがべったりと!」
勿論、そんなもの無いのだが。
- 92 名前:水橋パルスィ? ◆envyBdLf1k :2010/02/15(月) 00:12:09
- >>86
喧騒をいとおしげに眺めつつ、もぐもぐとパイをかじっていたら
ミケルくんが駆けつけてきた。
食ってる場合じゃない?
もぐもぐ、たしかにそうかもしれない。
今は作戦行動中でモグモグ……ってモグモグじゃねえ!
『心配いらないわよ、ミケルくん。
こんな泥仕合、公的組織が表ざたにできるわけないわ。
適当な理由でなかったことにされるわよ、きっと』
政治というのはそんなものだ。
責ばかり重く、それにとらわれ、利権に足をひかれ、大したことなどできはしない。
『滅多にない……か。
私はね、初めてだよ、こんなの。
中国や日本の昔の王朝だってこんなくだらない催しはしたことがない。
こんな意味が無くてくだらなくて馬鹿馬鹿しいただの大騒ぎ。
生まれて初めて見るわ』
机の裏で並んで座りながらパイ投げの腕を賞賛する。
そなた、一流のコメディアンになれるやもな。
続いて、パルスィも立ち上がって兵隊にパイをなげつけた。
見事にはずれてしっと団員の後頭部にぶちあたる。
『む、私は才能なさそうよな……』
苦笑した。
>>87
机の影から見えるのはひどくスケールの小さい投擲を行っている人物。
いや、いくらなんでも消しゴムなげはないだろ。
『小学生か、そなたは』
さしものパルスィもその邪気と罪のなさに笑った。
ただ、笑った。
- 93 名前:名無し客:2010/02/15(月) 00:12:26
- 隊長、目標地点上空に到達しました!
「雪玉投下! 真っ白けにしてやれ!」
- 94 名前:サーナイト♂@アルバイトのメイド ◆suKEbEVebI :2010/02/15(月) 00:14:23
>>83
邪気が来たかッ!!
意味も無く言ってみたぜ。邪気ってやっぱり悪タイプか?
だったら俺はいやだなぁ〜
>>87
うおっと! まとまるくんか、通好みだぜ…
>>89 >>91
「しっとマスクWhite」! なんと響きのいい名前かーッ!!
そして「ミケル・ニノリッチ」! あれ?なんか普通… まぁいいか。
ともかくサインをゲットだぜ!思わず感動で手が震えちまってるぜ、俺。
まるで後楽園遊園地…もしくは東京ドームシティで戦隊ヒーローに握手してもらったチビっこのようだ。
「ありがとーございますッス!
家宝にさせてもらいますがかまいませんねッ!? 答えは聞いてません。」
10年くらいしたらトンデモ鑑定団で出品しよう。
- 95 名前:水橋パルスィ? ◆envyBdLf1k :2010/02/15(月) 00:18:51
- >>91
ミケルくんの言葉に慌てておしりに手をまわす。
『莫迦なァ〜〜!?既に我が尾は一本を除き、全て実体化を解かれたはず〜〜〜!?
大事な一本はちゃんと隠したはずがァ〜〜〜ってあれ?』
すかすか。
無い。
やはりシッポはなかった。
我の尾の1本は「シュムナ」。2本目は「くらぎ」だった。
3本目「斗和子」、4本目「あやかし」。
5、6本目は婢妖と黒炎の塊だった。7本目と8本目は「刃の尾」と「嵐と雷の尾」……。
そして見よ! これが9本目だ!
シッポは綺麗なままだった。
『なーんだ。汚れてなんていないじゃな……ハッ!?』
硬直するパルスィ。
いや、シッポの生えたパルスィ。
ミケルくんの視線が痛い。
パルスィはおずおずとシッポをひっこめると重々しくつぶやいた。
『いまのなし』
- 96 名前:ミケル・ニノリッチ ◆08MSwPc.vs :2010/02/15(月) 00:21:12
- >>92>>95
「やっぱりホワイトですか、アンタああああ!?
姉御は、姉御はどこよ!?ここら辺一体超危険地帯なのに!?」
ぐるぐるあわわと目に見えて焦りだすミケル伍長。
当然だ。パイとチョコは飛び交い放水銃で攻撃され、鬼の弱点である大豆が
乱舞するこの地獄に置き去りにすることがどれほど危険なことか。
もし今頃国連軍に拘束されれば抵抗することも無く今後どれほどの長期間
会うことが出来なくなるか。
>>94
何か探す手立てが無いかとおろおろ見回していたがふと
一人、否、一匹のメイドが目に入った。
ビガーンという擬音がしそうなほど目を輝かせて詰め寄る。
「頼む、姉御の居場所を捜してくれないか!?
なんか不思議な力使えるんだろう?頼みますよ!
姉御あんなフラフラなのに遠くにやったら心配なんですって!」
>>93
「あん…?のわっ!?」
急に降り注ぐ大きな雪球。
フワフワ目に固められてはいるものの直撃すれば
ただではすまない。
ミケルはパルスィにこの雪球が直撃するところを想像して、寒気が走った。
- 97 名前:しっぽの生えた水橋パルスィ ◆envyBdLf1k :2010/02/15(月) 00:25:25
- >>93
ぼすん!どさっ!
『何事!?』
雪の塊が次々に落下してくる。
巻き込まれて雪だるまになるしっと団隊員。
『なんと雪で攻撃とは正規軍にしてはチャーミングな真似を……』
応戦しようにも相手は上空。
しっと団員は逃げ惑うのみだ。
というか正規軍もアベックも雪にまきこまれているのだが、いいのだろうか。
『思い切った真似をする!』
本当に。
>>94
『くかか、喜んでくれてなによりよな』
その精神表層から明らかにパルスィとことなる事は読み取れそうなものだが、
今のところ発覚していないようだ。
たしかにしっと団においてパルスィのコードネームが何かがわからないなら
レディだろうがホワイトだろうが関係ないといえる。
『家宝か、もうすこしKIAIを入れて書けばよかったか?』
ホワイトは調子にのっているようです。
- 98 名前:名無し客:2010/02/15(月) 00:28:15
- 「雪玉が投下されました! これが本当のホワイトバレンタイン……ぐはっ!
もはやこれ以上の実況は不可能……サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ……」
- 99 名前:しっぽの生えた水橋パルスィ ◆envyBdLf1k :2010/02/15(月) 00:30:55
- >>96
『まぁ、そう言うな。
我とデートというのも悪くはなかろ?』
傾国の美女ぞ?
目を細めてミケルくんを眺める。
試すように、伺うように。
『どうせ、そろそろ作戦は終わりよ。
そうなれば我も消える。
焦らずゆっくりしていっても良いではないか?
作戦さえうまく行けば良い、それがそなたとパルスィの共通認識であろ?』
パルスィの意思とは異なるが……興味を優先させる事にした。
この小僧を見極めよう。
冷たく笑う。
『パルスィである必要はない。違うか?』
さて、どう応える?
- 100 名前:サーナイト♂@アルバイトのメイド ◆suKEbEVebI :2010/02/15(月) 00:31:26
>>93
どわぁあぁぁ!? 今度は「ゆきなだれ」かよッ。
本家ならともかく、ポケダン仕様だと全然使えないあの技… スクナクトモ オレハ ソウオモウゼ
くうぅ…体についた雪は溶ける前ならいいけど、溶けるとビショビショに
なっちまってイヤなんだよなぁ〜
>>95 『いまのなし』
知らなかったぜ…しっとマスクWhiteさんって、本当は…
キュウコンだったんですねッ!
>>96 姉御の居場所を捜してくれないか!?
んあ?なんか期待に満ちた目で俺のこと見てるぜ、この人間。
えーっと 状況がイマイチつかめないんだが…
「あのー、姉御ってパルスィさんッスよね?
パルスィさんがしっとマスクWhiteじゃあなかったんッスか?
いや、しっとマスクWhiteがパルスィさんだったのか? あぁぁぁ〜?」
こーんふゅーず!!
- 101 名前:しっぽの生えた水橋パルスィ ◆envyBdLf1k :2010/02/15(月) 00:37:35
- >>100
『そうだ、我は野生のキュウコン!
ただしモンスターボールではとらえられん!』
今だけと悪ノリするしっとマスクWhite
サーナイトとかいったか、人間には見えない。
バケモノだろうか?
だとすれば……
不思議だった。
あれほど妬ましかった他のバケモノどもが今はそうでもない。
妬ましい思いをもってここに呼ばれたはずだと言うのに。
負の存在でしかない我だと言うのに。
まったくもって不思議だった。
>>98
しっと団4分隊壊滅!
国連軍第七遣隊撤退!
報道チームサヨナラを連呼しています!
会場内に響き渡る各陣営の悲鳴と怒号。
喧騒は最大級に達しながらも事態は徐々に終息に向かっていた。
ぐだぐだに。
それらを耳にしながら、金毛白面九尾の大妖は人間の青年を眺めやる。
これがこの茶番のクライマックスなのか。
蔑みではない興味でもって白面は問うたのだ。
その答えを待つ。
- 102 名前:ミケル・ニノリッチ ◆08MSwPc.vs :2010/02/15(月) 00:39:23
- >>99
「いやいや、そういう問題じゃないんですって!」
目を細められてもミケルは一切の動揺をしなかった。
それは既にパルスィの安否を気遣って、動揺しきっていたせいもあるだろう。
今更の色仕掛けは全く通用しなかった。
「俺は姉御についていくって約束したんですよ、地獄の底まで!
だったら彼女を常に支えていなければ約束は果たせないでしょうに!
約束したのはパルスィの姉御ですよ!このチョコレートを作ってくれたのも姉御なんです!
水橋パルスィの近くに居ると!約束した!俺は!貴方ではなく!」
「作戦の完全なる完了は姉御が五体満足で結果を見定めた時なんですって、ってうわっ!?」
更に落ちてくる雪球。
もう一刻の猶予も無い。数に勝る国連軍と一般市民の連合軍は
今にもバリケードを突破しそうである。
全員がチョコレート塗れになり甘い匂いがあたりに漂っていた。
>>100
「ああもう、とりあえずどっかに本物の姉御がいる筈なんですよ!
無理にでも感じ取ってください!道案内は頼みますよ!
しっと団員は戦線を維持しててくださいよ!姉御捜してきます!」
そう言ってミケルはメイド生物を脇に抱えて走り出した。
メイドの導くままに進めば何れはパルスィの元にたどり着けるだろう。
そう彼は信じるしかなかったのだ。
尊敬する彼女の安否を気遣いながら。
「あ、ね、ご〜〜〜〜〜!!どこですかー!」
- 103 名前:名無し客:2010/02/15(月) 00:42:10
- 倒れたしっと団員の嫉妬パワーを集めて吹きつけながら鋼を打てば
ケダモノのヤリとか作れませんかね。
- 104 名前:しっぽの生えた水橋パルスィ ◆envyBdLf1k :2010/02/15(月) 00:46:47
- >>102
『くかか……まったく迷い無しか。
すこしプライドが傷つくな。
チャームなしとは言え、それなりに自信もある。
容姿も今はパルスィと変わらぬと言うのにな』
埒があかぬとサーナイトを抱えて走り出したミケルくんを見送りながら一人ごちる。
あれは愛か?恋か?忠誠か?信望か?
さすがの大妖もはかりかねるものだが……ただひとつ分かることは。
本物の想いであることだけは確かだった。
ならば、このままというわけにはいくまいなぁ?
意識の端の召喚主の妖力がどんどん小さくなっていくのを感じながら内心でつぶやく。
『フフフ……アッハハハハハハ!!
良い!面白い茶番であった!』
パルスィの姿をした大妖は地面に吸い込まれるように透過して消えた。
召喚主をここへ引きずり出すために。
- 105 名前:サーナイト♂@アルバイトのメイド ◆suKEbEVebI :2010/02/15(月) 00:53:36
>>98
これがしっと団の実力か… 改めて恐ろしさを感じるぜ。
怖いですねェーッ、恐ろしいですねェーッ。
>>101 我は野生のキュウコン!ただしモンスターボールではとらえられん!
スゲーッ!まさかしっと団にポケモンがいたなんて、
同じポケモンとして誇らしいぜ!!
って…
「いやいやジョーダンはそれくらいにしてほしいッスよ。
あなたがキュウコンじゃないってことくらい、俺にだってわかりますぜーッ。」
しかしなかなかユーモアのある方だぜ。さすがだなぁ。(←何がだ)
ありぃ? なんだかWhiteさんがさわやかな感情を発しているぜ?
何やらワケありと見た、が… 深くは聞かないでおいたほーがいいな。
>>102 無理にでも感じ取ってください!道案内は頼みますよ!
ちょッ、おまっ!? 何すんだよ、男に抱かれるシュミはないぜッ!
てゆーかよく体重48.4kgある俺を軽々と抱えてんなぁ…
火事場のバカ力+恋心ってヤツか。
「あーもう、しょうがないッスねェェェ〜
失敗しても恨まないでくださいッスよ?えーっと…
店の裏手の化粧室のあたり >>77 …かなぁ?」
このバカ騒ぎのせいで、こう思考波のノイズがひどくちゃ特定は難しいぜ。
半ばヤマカンで場所を伝えた。
- 106 名前:水橋パルスィ ◆envyBdLf1k :2010/02/15(月) 00:58:28
- >>103
化粧室へ続く会場裏手の廊下。
壁に手をつきながら歩く。
「ケダモノの槍なんかいらないでしょうが。
私たちはいつだって魂をけずって獣になってるじゃない。
ああ、ねたましい!
ふざけんじゃないわよね、まったく」
通りかかるしっと団団員に撤収を命じながら、その軽口にも軽口で応えた。
少し力ない発音となっているのは止むを得ないところだろう。
>>102.105
向こうからサーナイトとミケルくんの声が聞こえる。
気が重いなぁ。
勝手に巻き込んで。
騙して。好きに振り回して。
でも、このまま逃げるわけにはいかないわね……。
私は声の方へ向かって歩みを進めた。
- 107 名前:ミケル・ニノリッチ ◆08MSwPc.vs :2010/02/15(月) 01:07:50
- >>105>>106
息を切らしながら走り続けるミケル。
走りながら喉も切れんばかりに叫びながらパルスィを探す。
言われたとおり化粧室の裏手に回り込み、そして見つけた。
「あ、姉御…!無事でしたか…!」
抱えていたさーナイトの重さにようやく気付き、べたんとその場に座り込む。
チョコレート塗れになりながらやっと目的の彼女に出会えた喜びはいかようなほどか。
「はあ、はあ…そろそろ撤退しなければなりません!
直に戦線は崩壊するでしょう!長居は無用です!」
多くのもてざる男達と集い、戦い続けたしっと団のバレンタイン襲撃作戦は
もう終わりの時刻だ。
魔法は解け、後はまた何時も通りの現実が待っている。
国連軍に拘束される前に脱出しなくてはならない。
- 108 名前:サーナイト♂@アルバイトのメイド ◆suKEbEVebI :2010/02/15(月) 01:13:28
>>106
化粧室に近づくほどパルスィさんの思考波と、
彼女特有のねたましい感情の反応が強くなってきた。
そして――
「うっは! 俺のヤマカンも悪くないぜッ。
どーせならビクトリーくじの時も当たってほしかったが。」
まぁ、なんつーかアレだよな。
俺がこのままここに残っているのはいわゆるKYってヤツなんだろう。
お二人さんのジャマをしちゃあ悪いしさ。
サナくんはクールに去るぜ!
どーゆーわけかさっきは出来なかったテレポートも、今はできるっぽい。
もしかして、その原因は… いや!そんなことはどーでもいいか。
「それじゃあ俺はここらへんでおいとまさせてもらうッス。
どーぞお幸せにィー お二人すわぁーんッ☆」
「テレポーテーショーン♪ 今時間(とき)を跳ぶゥ〜♪」
【サーナイトは テレポートを くりだした!】
【退場】
- 109 名前:水橋パルスィ ◆envyBdLf1k :2010/02/15(月) 01:15:59
- >>108
「はい、サーナイトくん、店員本当にお疲れ様でした」
言ってミケルくんがかかえてきたサーナイトにバスケットを差し出す。
手作りじゃなくて悪いけどと前置きしてバスケットを開けるとそこには
会場で使用されている銘柄のチョコが結構な数入って居た。
「悪かったわね。
こんな騒ぎに巻き込んで」
彼だけではない。
名無したちもしっと団団員も国連軍も。
この件にかかわった全ての人々に対してその思いはあった。
騒ぎを起こす事が目的だったのだ。
何と罵られようと返す言葉は無い。
ただ、妬ましかった。
バケモノを呼び出すだけの大きな葛篭でも楽しいイベントは起こせるのだと証明したかった。
そして、スポットライトは自分で向きを決められるものだと示したかった。
誰でも光を浴びて舞台で活躍することはできるのだと。
だから、悪かったとは思うが、反省はしていない。
これでよかったのだと思っている。
「ありがとう」
だから、去り往く彼にただ、礼を言った。
- 110 名前:水橋パルスィ ◆envyBdLf1k :2010/02/15(月) 01:20:44
- >>107
「ミケルくん……」
妬ましいわね。
と小さく呟くと彼に抱きついた。
顔を合わせているとなんだか変な気分になってしまいそうだったから。
そんなことになったら自分で自分が妬ましくて許せそうも無い。
そのまま耳元で呟く。
「貴方は騙されていたのよ。
この作戦はすべてを巻き込んだ私の個人的な欲求を満たすためだけの策略。
しっと団も国連も貴方もみんなみんな騙されたの。
どう?妬ましいでしょ?」
傷つけるだろうな。
しかし願わくば。
願わくば悲しみではなく妬みや憎しみで別れたいと思った。
目の前の運命はもはや変えようもないのだから。
「逃げるのは貴方一人よ。私はここに残る」
- 111 名前:ミケル・ニノリッチ ◆08MSwPc.vs :2010/02/15(月) 01:29:57
- >>108
いつの間にか消えていったサーナイト。
ミケルはここまで案内してくれた彼に心の中で感謝を述べて
パルスィに詰め寄った。
「あ、姉御…歩けませんか?なら俺が背負ってでも外に…!?」
ふらりと抱きついてくるパルスィ。
そのすらりと長い腕と柔らかな体が触れ、息が詰まりそうなほどの
緊張が今更ながら襲ってきた。
「あ、姉御…?」
ゆっくりと呟く真実。
彼女は全員を自分の欲求を満たすために騙していたといった。
でも、そんな言葉は今の彼には…。
「ふっ、何湿っぽいこといってるんですか…!」
突然しゃがむと、パルスィの足を掬いさらい
いわゆる「お姫様抱っこ」の形にして走り出した。
「騙されたとかってのはどうでもいいんですよ!
いくら妬ましいと思っても貴方を話したりなんかしませんからねえ!
地獄の果てまで着いて行くといったじゃないですか!
今更俺はその信念を曲げる気はありませんよ!」
後ろで爆発音が響く。どんどんとバラバラになっていくしっと団。
あるものは拘束され、あるものは地下に逃げ込み、あるものは空を飛び始める。
この馬鹿騒ぎにカーテンコールが告げられようとした。
- 112 名前:水橋パルスィ ◆envyBdLf1k :2010/02/15(月) 01:44:59
- >>111
「だ、だから……私は分身体でパルスィですらないのよっ!
連れて逃げる意味がないんだって言うのに……!」
地獄まで着いて行く。
その言葉が重い。
本心と信じることはできないが、それでも重い。
私は純粋な妖怪ですらない。
文字通り、妖力を失えば消えるのみ。
地獄にすらいけやしないのだ。
されるがままに運ばれるが暴れる力もない。
Whiteが稼いだ時間は本当にわずかだったのだ。
「ごめん。本当にごめん。
そして有難う。だまされてくれて有難う。
つきあってくれて有難う。チョコをもらってくれて有難う。
酷い目にあってくれて有難う。スポットライトの光を浴びてくれて……有難う」
ミケルにしがみついたまま。
淡々と呟く。
しがみついたのは指先が消え始めたのに気が付いたからだ。
見えないように彼の後ろに回した。
「そして、さようなら、ミケル・ニノリッチ。
ニセモノだらけの私だけど、一つだけ本物を渡したわ。
それだけは本物だから安心して頂戴」
ああ、妬ましい妬ましい。
妬ましい気持ちは努力の元になる。
しっとの先にあるのは破滅ばかりじゃない。
だから此処まで来た。
でも此処で終わり。
物語は終わり。
月の光と共に葛篭は絵巻物の中へ。
忘却の彼方へ幻想となって消える。
- 113 名前:不確定名:大きな葛篭 ◆envyBdLf1k :2010/02/15(月) 01:48:33
そして水橋パルスィの姿を借りた分身体は
ライトグリーンの光の粒となってミケルの両腕から零れて消えた。
<クリスマス=バレンタイン嫉妬異変 終幕>
- 114 名前:ミケル・ニノリッチ ◆08MSwPc.vs :2010/02/15(月) 01:58:45
- >>112
バンと屋上の扉を蹴り開ける。予定脱出経路はここにあった。
二人の逃亡劇を見ていたのは大空に輝く月のみ。
パルスィが言葉を紡ぎ始めた。
「…え?にせ…もの…?」
ギュッと抱きついてくるパルスィの言葉に驚く。
当然だ、自分が必死になって必死になって追いかけ続けた人が
もう消え失せようとしていると知ったらどうなるか。
「あ、謝らないでくださいよ…。感謝しないでくださいよ…!
俺、貴方を絶対においけかますからね!
消えるだとか、そんなこと言って逃げても…無駄、ですからね!」
ギュッと抱きしめて消えるパルスィに声をかけ続ける。
痛いくらいに抱きしめてももう、どうにもならない。
零れ落ちる光は、掬うことが出来ない。
「あ、姉御…!姉御、姉御、姉御、姉御、姉御…!」
最後の一片の残光まで彼は見届けた。
最後の笑顔はとても眩しかった。
最後だとは絶対思わなかった…また、次があると信じていたかった。
- 115 名前:ミケル・ニノリッチ ◆08MSwPc.vs :2010/02/15(月) 02:00:08
- >>113
「う、うう…うわああああああああああああああああ!!」
乾いたコンクリートに大粒の雫が落ちた。
【終劇】
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- 真・スレッドストッパー。。。( ̄ー ̄)ニヤリッ
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