■ リヴァイアサンの褥 - Anagram's Facade

1 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/29(月) 20:58:13
 
『自然は人間の技術によって、他の多くの場合と同じように、人工的動物を造り得るという点においても模倣される。
生命とは四肢の運動に他ならず、その運動はある内部の中心部分から始まるということを考えると、全ての自動機
械は、人工的生命を持つと言ってはならない道理があろうか。即ち、心臓は何かと言えば、それはぜんまいに他な
らず、神経はそれだけの数の細い線、関節はそれだけの数の歯車に他ならないのであって、それらは、神が意図
し給う多様な運動を全身に与えるものではないだろうか。技術はさらに進んで、自然のうちで理性的で最も優れた
作品、即ち人間をも模倣するに至る。というのは、技術はコモン-ウェルス、或いは国家、と呼ばれるかの偉大なリ
ヴァイアサンを創造するが、それは人工的人間に他ならないからである。もっともこの人工的人間は、本来の人間
を保護し防衛する目的を持っているから、本来の人間よりも大きくて強い。そして人工的人間にあっては、主権は
全身に生命と運動を与えるような人口の魂である』
 
『人間は、全ての人を畏怖させる共通の権力を持たずに生きる時には、戦争と呼ばれる状態にあり、そうした戦争
は万人が万人と敵対する戦いである……そのような状態においては……人間の一生は、孤独で貧しく、汚くて、野
蛮で、短い』
 
                                               ――トマス・ホッブス「リヴァイアサン」
 
・地下スレ
 

2 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/29(月) 21:01:40
 
『システムを表層物質や有害物質から開放される為に排出される物体が「他の」高度に有用な目的の為にも活用
されて然るべきだということは、自然淘汰によって成し遂げられるような自然の計画に完全に一致している』
                                             ――チャールズ・ダーウィン「蘭の受精」
 
『この荒涼たる大地にも、燦然と輝くものが、即ち宝石や黄金が隠されているはずだ。……この肉を抉るような業火
も、今烈しければ烈しいほど、逆に和らぎ、われわれの体質もこの火の性質に変化し同化していくはずだ』
                                                         ――ミルトン「失楽園」
 
『真理への熱望は、苛立ちや野心や思い上がりを相手にしては、百対一の賭けになる』
                                                       ――ジョナサン・スウィフト
 
『神は細部に宿り給う』
                            ――ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ/アビ・ヴァールブルク
 
『現代人は、十八世紀の芸術家の百倍もの感覚的表像を実現している』
                                                         ――フェルナン・レジュ
 
『お前は今までに食べたパンの枚数を覚えているのか?』
                                              ――荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」
 
『おれはもろもろの総合計。全体なんだ』
                                           ――ウィリアム・ギブスン「ニューロマンサー」
 
『そこいら普通の人間と同様に、おれは何もわかっていないという結論さ!』
                                                  ――ジム・トンプスン「ポップ1280」
 

3 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/29(月) 21:02:07
 
 
 
『何事も真実に非ず。何事も許されざるものなし』
                                                        ――ハサン・イ・サッバー
 
 
 

4 名前:名無し客:2009/06/29(月) 21:04:26
お帰り変態超人

5 名前:名無し客:2009/06/29(月) 21:08:28
少佐の名言が入ってないな……何故だ!?

多すぎるからだな(ぇ

6 名前:名無し客:2009/06/29(月) 21:10:25
少佐の名言て「君は良い友人だったが、君の父上がいけないのだよ」とかですか

7 名前:名無し客:2009/06/29(月) 21:12:49
現実が嫌なら耳ちぎって死ねみたいな感じのやつですか

8 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/29(月) 21:13:54
>>4
 
 やめろ!
 新しいスレでは俺は清純派路線で行くと決めたッ!
 表でやってるような人間が見ても!
 アングラ認定されない場所を作り上げる!
 
>>5
 
 タチコマなら入れようと思ったんだけどな。
 つーか、少佐はこの羅列だとおかしいだろ。強すぎるんだよあのクールビューティー。
 理想像だけど、ありゃどうにも手が届かない。
 

9 名前:名無し客:2009/06/29(月) 21:14:10
「私は 帰って来た!!」じゃね

10 名前:名無し客:2009/06/29(月) 21:15:22
今度は誰を地価に換金もとい地下に監禁するつもりですか?

11 名前:名無し客:2009/06/29(月) 21:15:50
スレを重ねるごとに人格の更新と記憶の改竄が行われるのですか?

12 名前:名無し客:2009/06/29(月) 21:17:18
「地下室の猫たちは神だ。何故だ!?」
「神父だからさ」 じゃね?

13 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/29(月) 21:17:45
 
 テメエらぁぁぁーッ!
 くっ……!
 
 何度も言っている! 俺は一途で一本木で誠実な男だと!
 
 やはりスレッドルールに「藤原妹紅以外立ち入り禁止」程度には書いておくべきだった……!
 タイトルもいっそ「愛の巣」とかに! シンプルに!
 

14 名前:名無し客:2009/06/29(月) 21:18:06
もこたんで何人目の犠牲者だっけ

15 名前:名無し客:2009/06/29(月) 21:20:14
記憶にある限りでは三人か四人くらいだったような……
吸血鬼は猫に含まれすか?

16 名前:名無し客:2009/06/29(月) 21:21:51
一本木か
さすが、そびえ立つ男だ

17 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/29(月) 21:22:33
>>14
 
 いや、だから……犠牲になってないよな……?
 藤原……は、ほら。
 べ、別に嫌がったりしてないよな!?
 
>>15
 
 入るけどとりあえず入れた記憶がございません!
 
 ……。
 いや、ない……よな?
 ない筈だ!
 
 そりゃまあ、食い殺した覚えなら何度でもあるけども!
 

18 名前:名無し客:2009/06/29(月) 21:23:21
>>15
きっと見えないところで、もっとたくさんのギセイシャがいるんだよ
いつのまにか姿の見えなくなった人たちの何割かは…

19 名前:名無し客:2009/06/29(月) 21:24:42
>>17
わかった言い方変えよう

もこたんで何人目の"獲物"だっけ

20 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/29(月) 21:26:21
>>6
 
 最近わかるようになったけど、そうじゃなきゃマジで意味わかんないっすよそれ。
 ガンダムキャンペーンに感謝。
 
>>7
 
「世の中に不満があるなら自分を変えろ。それが嫌なら耳と目を閉じ、口を噤んで孤独に暮らせ――それも嫌なら!」
 
 原作では「バイバイ、テロリスト」ですね。
 スタンスがかなり違うのです。
 

21 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/29(月) 21:28:53
>>18
 
 そこまでプライバシーを侵害される理由がない!
 というか明らかにお前らのやってることのが人権侵害ッ!
 
 誹謗中傷の効果とか現代で鰻登りじゃねーかッ!
 最近ここ見たヒトが勘違いとかしたらどうすんだてめぇーッ!
 
>>19
 
 妹紅……じゃない、藤原はそもそも獲物じゃない!
 
 そう……。
 俺の『太陽』ってところだな……。
 

22 名前:名無し客:2009/06/29(月) 21:38:06
>>21
その言葉を今まで何人の女に言ったんですか?

これまでは『星』とか『月』に例えてたから、『太陽』は初めてだッ!
とかいうのはナシで(何

23 名前:名無し客:2009/06/29(月) 21:40:24
ちょっと前は違う相手に「○輪坂さんは何を着ても御綺麗ですよ」とか言ってたのにねぇ。

24 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/29(月) 21:42:44
>>22
 
「それで……『逃げ場』を塞いだつもりか……?」
 
「これまでは喩えなんて使わずにやってきたからな……だが、生憎と今回は『本気』ということだ……」
 
「つまり! 込められた『意味』! そもそも言っていることが違うッ!」
「ほう。ではイル、少しいいかね」
「なんだよ」
「では今までは本気になったことはなかったと」
「……いや、」
 
「それはそれ! これはこれ!」
「前回から引き続いて最悪だな、きみは……」
 

25 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/29(月) 21:45:00
>>23
 
 開始して間もないのにグングンと俺のモラルパラメータが下降中なんだが!
 しかも外部の人間からの発言で!
 何これ!? 普通に攻撃されてない俺!?
 

26 名前:名無し客:2009/06/29(月) 21:47:12
え?そういうスレじゃないの?
「もこたん降臨までしばらく神父で遊んでお待ちください」みたいな。

27 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/29(月) 21:50:52
 
 え? スレ主藤原?
 いや、なんか俺、古びたカラオケ屋の待機ブースに備えられたゲームみたいな扱いなんだけど。
 あれ……俺、ただのオマケ?
 

28 名前:名無し客:2009/06/29(月) 21:51:06
一途ですからねぇ、クルちゃんさんは。

で、白色矮星とかしし座流星群とかに例えられる昔の女って誰?

29 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/29(月) 21:56:01
 
 白色矮星……。
 
 いや、それはどちらかと言うと……いや、うん。
 
 あれだ。
 そういうのはホラ、昔……こう、すげえ昔、まだ審問局に飼われてた頃の話で、俺個人じゃ情報の開示が難しいんだ。
 うん、悪い。規則だから。
 

30 名前:名無し客:2009/06/29(月) 22:07:38
今じゃもうドイツ語で数字を数えられませんか?

31 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/29(月) 22:11:29
 
 ……。
 
 い――や、べ、別に?
 別に! 問題ないがッ!
 でも任地がドイツだったりしないから! わざわざドイツ語で数える必要は感じないなあ!
 
 
 
 っつーか、くそ!
 遠回しなイヤガラセだなぁオイ!
 

32 名前:名無し客:2009/06/29(月) 22:14:21
もこたん、自分にデレ期は無いってゆってたけど

33 名前:名無し客:2009/06/29(月) 22:55:10
菫色の瓶に入ったお酒がありますが……、
飲みます?

34 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/29(月) 23:49:03
>>32
 
「いや……なら、それを発現させるのが俺の使命!」
「無理じゃないかな」
「言い切られた!」
「おいおい、何を今更。望みのない思慕に全力で突っ込んで玉砕するのがコンセプトだろう」
「いや、そんな不毛なコンセプトは聞いたこともねえよ!」
「ギャグ……悲恋ってのも物語としちゃ定番だぜ」
「ギャグって言った! 今ギャグって言った!」
「まあ、それはともかくさ」
 
「暖簾に腕押し、というかね。きみが無駄なことしてるように思えて忍びなくてね」
「……それこそ今更だろ。何がだよ」
「うん? ああ」
 
「千年以上だっけ? まあ、私にしてみればそれでもまだまだ子供だが――イル、極端な話をするがね、
それだけ生きてると、特定個人への執着なんて失せてしまうんだ」
「……はあ。そんなもんか」
「そりゃそうだろう。恋慕、思慕なんてのは種保存の閾値がどう稼動するか、ってだけだぜ。それが不満
ならこう言おうか? 『ヒトは好きだから見るのではない、見るから好きになるのだ』とね。第一きみ、本当
にその彼女のことを想っている自信があるのかい?」
「……いや、あるだろそりゃ」
「ふうん。そいつは結構な話だな――私にはとてもじゃないがその確信をきみが得ているとは思えない。
いいとこ、きみがどうしようもなくヘコんだところに偶々居合わせた被害者――」
「被害者!? 被害者って言ったか今!?」
「おっと。まあ、くだんの彼女が居合わせて、きみが偶々頼ってしまった、なんて理屈の方がよっぽどしっ
くりくるね。だってそうだろう――きみはどんな正統な理由があって、どんな意味があって、どうした理由
で『彼女でなければならない』なんて考えてるんだ?」
「理由なんて……」
「理由なんてない、かね。結構、古今東西、遥か昔からそいつは常套句だったからね。『誰かを好きにな
ることに理由なんてない』――ないって! 冗談だろう。いや、冗談じゃないからタチが悪いんだ。ホラ、
理由がないことがどうしてそんなに胸を張れるような理由になるんだろうね。それこそ吊り橋効果の拡張
でしかないって自分で認めてるようなもんだぜ」
「ワケもなく頼ったりしねえよ」
「ワケがあれば頼るのかね? ははは! なるほど、そりゃあ即物的だな! まるっきり斬新な意見でも
なくてホッとするね!」
 

35 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/29(月) 23:52:43
 
「ま、それはそれで悪くはない。きみは情動に縛られてるが、誰だってそうだろう。例外はないよ。きみら
人間にはね」
 
「人間は本質的に、自分の情動を制御できない。何かを好きになるのを止められないし、誰かを嫌うこと
を止められない。速やかに自動的に、きみ達はこの世界を塗り分けるんだ」
「だから……俺の思考は反応でしかない、ってのか」
「きみだけじゃない。誰でもさ。だからその感情が神聖である、だとか尊いものなのだ、とかは気にするだ
けバカバカしい。それを解ってるだけ、まあきみは多少なりともマシだね」
 
「誰でも同じさ。――あらゆる反応に反応し、その中で励起し続けるニューロン群の憂鬱」
 
「そして、その”誰でも”の先にいるのが私達でね。無論、私達の思考がこの世界というパターンに依存
していることは否定する必要がない。ただ、きみらのそれとは感情の反応も変わっている。致命的にね。
なんせ私達は自分を後世に伝える必要がない――私達は私達で完結するからだ」
「……並列する環境アンビエンスってか」
「ほう、どこかで聞いた言い回しだな。だけどその通りだよ、死神さん。きみらは他者にとって純粋に環境
たりうる。その内実がやたらとカオスな環境だ、と言うだけのね。そしてきみはきみから逃れられない――
きみがきみであること。それこそがきみの起源であり、終着点だ。きみの性格も特質も趣味嗜好も、生ま
れた時点で殆ど設定済みだ。それが顕在化するのは環境に左右される、という事態を別に置けばね」
「だから、その事態がデカいんじゃないのかよ」
「まあ、その通りだ。きみらの脳はえらく狭溢な仕組みで稼動してるからね。あっさりと刺激がいぶに中身を弄くり
回されてしまう。人間がどうして壊れるか、なんて議論はそれこそ無意味だ。弱い人間が悪い? まさか。
人間は元々弱い――弱くしかなれない。それが外部に適応できるかどうかとは、実際に無関係だ。宗教っ
てシステムは、体良くそれを効率化してやるギアに過ぎないんだよ。友愛しかり、恋慕しかりね。だから私
達は多くを救い続ける最大派閥であり続けなければならない――と」
「……やっる気ねえのな、相変わらず」
「やる気を出してどうするんだね。私がやる気を出すってのは、世界を洪水で押し流した後に星を落として
人類に告発文を読み上げるって意味だぜ。きみらが楽しませてくれてる間は、さしあたり私にも文句はな
いんだよ」
「つまらなかったら?」
「きみは飽きた玩具をどうする?」
「……さいですか」
 
「繰り返すが、私達ほど生きていると”好意”の意味は擦り切れている。人間に対しての好きか嫌いか、な
んてのは、きみらのそれとは大分事を異にしていると言わざるを得ない。そうだな……きみら風に言うなら、
メザシとイワシのどちらが好きか、程度の差は見付けてあげられるけどね。きみに問題があるのではなく、
私達が人間から離れ過ぎていることが問題なのさ」
「……んじゃ、イリヤ」
「ん?」
「お前はなんで俺に構うんだよ」
「面白いからだよ」
「……はあ」
 
「やがて堕ちる空を見上げても、潰されて死ぬのがオチだ。きみは疑わずに私の傍にいればいい――熱
が絶えたこの星の墓標で、私だけがきみを支え切れる」
 
「私からのささやかな忠告だ――記憶に縛られるくらいなら、その記憶にフタをしてしまいたまえ」
「……つまり、何が言いたいんだお前」
「え? これだけ言っても解らないのか? さっさと私だけ見るようにすれば何も悩む必要なんてなくなる
――そう言ってるだけだよ」
「……ああ、そう」
 

36 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/29(月) 23:54:30
 
「……ていうか、待て」
 
「ん? どうしたね」
「そもそもお前、人間だったことってあるのか?」
「おっと」
 
「……ふふふ、いや、巧く騙し切ったと思ったんだがね」
「うぜぇ……」
「だがストーカー紛いのきみが玉砕するのは確定事項だがね!」
「マジでウザいなオイ! 表出ろイリヤぁ!」
 

37 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/29(月) 23:57:03
>>33
 
「スミレ色……酒……待て、まだ何かあったか!? なんかの隠喩!?」
「……疑い過ぎじゃないか、流石に」
「よく見ろ! このスレの展開を! 建てて初日でトラップ地獄だ! 紛争地帯でもねえよこんな
ブロードソードマイン地帯! 足元がねえどころか視界が地雷で埋まってんじゃねえか!」
「まあ、酒なら私が貰っておくけれどね」
 
「ふ、フタ開けたらトラップ発動なんてことは!」
「いや……うん。相当トラウマらしいな、きみ」
 

38 名前:名無し客:2009/06/30(火) 00:27:02
>トラウマ
スナッチしてきた子が実は男だったことでしたっけ?

39 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/30(火) 00:29:16
 
「いや……その経験はねえかな……」
「そもそも間違えることがない」
「そうだな」
「何故ならその場で確認するからだ」
「そうだ……じゃねえ! そもそもスナッチとか! 違う! 違うよ!?」
 

40 名前:名無し客:2009/06/30(火) 00:31:21
全く、心当たりが有りすぎるような振る舞いばっかしてくるから……。

41 名前:名無し客:2009/06/30(火) 00:32:16
ごめんなさい…私、神父様のことを誤解していました。

男の子でも可愛ければ構わず食べちゃう人だとばかり…

42 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/30(火) 00:37:26
>>40
 
「例えばだ……」
 
「お前は大好物が『ラーメン』だったとしよう……」
 
「だが、出掛けた先で食事を摂ろうとしたとき、周囲には『カレーハウス』しかなかった……」
 
「好物は『ラーメン』だ……しかし、いいか……『カレー』も旨いんだ……」
 
「食べるだろう! 腹が減ってたら!」
 
「イル」
「なんだ」
「……すまないが、今のはフォローのしようがない最悪だと思ったよ」
「えぇ!?」
 
>>41
 
「違う! むしろ年齢とか性別とか固いよ俺!」
「まあ、司祭だしね」
「司祭だからな」
「まあ、司祭は異性に縋ったりしないんだが」
「落とすなよ! そこまで持ち上げてから!」
 

43 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/06/30(火) 04:03:06
なんでスレ立ってると思ったら42も進んでるんだよ(何)
や、もうホント弄られキャラになっちゃったねー。自業自得な気もするけど。
ま、名誉と失地の回復はこれからの課題ってことで。
今日からまっとうに生きるんだ的な。
そういうわけでこんごともよろしくね。


……で、えーと。

>>34
 ……執着がなくなってるならとうに人の世は捨ててるよ?
 人は個人じゃ生きられないが、個人で生きてる人は何かといえば人間じゃないもの。
 ソレが敢えて人の世と関わる理由なんてないしね。社会に頼る必要もないし。

 ……そも、私は妄執だけでこの千年、半生を歩んで来たんだ。
 そんな達観できてればおとなしく平安の世で人生を全うしてたわよ。きっとね。

 まー、勘違いしちゃならないのは、私はただ一つの目的のためだけに生きてた。
 今は色々だけど、その根っこは大して変わってない。そーゆーこと。
 以前よか気楽だけどね(苦笑)


 さて、今日は遅いしこの辺で。

44 名前:名無し客:2009/06/30(火) 18:05:46
世の中に不満があるならミハルを変えろ。
それが嫌ならセシルとイリヤを閉じ、エーフィを噤んで孤独に暮らせ――それも嫌ならバイバイ、藤原!

45 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/30(火) 18:50:45
>>43
 
 それは……ホント、なんでこんな進んでるんだろうな。
 マジで俺にも解りません。ある意味で。むしろ全部の意味で。
 名誉回復とか普通に考えておかしいじゃねえか……いや、一途だったろう、俺は!
 真っ当だよ最初から!
 ていうかお前が俺の気持ちを受け入れてくれればそれで全てカタが付く筈なのに!
 
 執着もまた祈りに似たり、か。
 でも……そうなのかもな。
 考えてみたら、ナポレオンもダーウィンもそれで満ち足りてたワケだし。
 或いは俺の憎悪だとかどっかに置いてきた敵意だとかも、どっかしら祈りに似てた。
 
 けどさ。
 今と千年昔じゃ、社会ってのは成立の前後が違う。
 俺達が世界を求めるだけじゃなく、世界は俺達を欲しがって止む事がない。
 だってのに、俺達と世界とは徹底的に無関係だ。
 とどのつまり、俺はお前よりも弱いんだよ。きっとな。
 
 ああ、それじゃ今後ともよろしく。
 願わくばこれからも。
 

46 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/30(火) 18:52:40
>>44
 
「よし、変われミハル」
「あたし!? むしろあたしが元凶とかオカしくないすかこれ!?」
「まずはメタルの視聴を禁止して流行りモノのJ-POPから聴くことにだな」
「無理! それ無理! あたしに死ねと!? 兄貴だって一週間に一度は聴いてるモタヘ禁止されたら
死ぬでしょ普通に考えて!」
「そりゃ死ぬけどさ。でも俺じゃねえし」
「最悪だアンタ!」
 
「ていうか」
「なんだ」
「見事にオンナの名前ばっか並んでんのはこれ、どうなんすか兄貴」
「……。いや。でも、二人妹じゃん?」
「血の繋がりはないですが」
「……ほら。男の名前もあるだろ」
「一人だけじゃねーっすか。ていうか誰? っつか。そんな知り合い見たことないですよ。むしろあたし、
セシルってヒトも知らないし」
「お前の知らない事情も沢山あるんだよ」
「あたしの知らない女が沢山いるようにですか」
「家族にまでこれか!?」
「ここは「バイバイ」って選択肢を押しますが」
「それが無理だから言っているッ!」
 

47 名前:名無し客:2009/06/30(火) 19:31:33
ミハちゃんのキャラが進化するチャンスですねわかります。

えぼりゅ〜りょんいずみすてるぃ〜〜ってモタヘの人も歌ってるし

48 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/06/30(火) 20:06:05
 
「渋! ストーナー録に混ぜ込んで今でも聴いてますよそれ」
「声高に言うことじゃないけどね」
「いいじゃないですか、フィーちゃん。あたしだってちっと前まではこの手のヘヴィロックやってましたし」
「サイドプロジェクトが多くなり過ぎてどれがホントのバンドだったのかサッパリだけどね……C.O.Cのコピー
バンドだっけ?」
「あーあーあー、違う違う違います。総合! ヘヴィロック! ですよ。クロウバーも聴いてないヤツは死ね」
「……その時点でもうカタギ受けを放棄してると思うんだけどね」
「まあ、ウチの地元って繋がりユルいですからねー。青春パンクと対バンした時は地獄です」
「だから革命が求められてるんじゃないかな……我が姉ながらどうかと思うんだよね……」
「あれ……すげぇナチュラルに否定されてますよ……?」
 
「んじゃあ、アレですよ。どう革命すればいいと」
「ふむ、そうだね」
 
「萌えキャラでも目指してみたらどうだい? なんせこのスレには萌えキャラってヤツが皆無だからね」
「萌えキャラ……」
 
「『キラッ』とか言うべきなんでしょうか」
「ふむ。試してみたらどうだい?」
「うし!」
 
「キラッ☆」
「……」
 
「うわあ…………」
「ちょ!? ドン引きですか!? そこで!?」
 

49 名前:名無し客:2009/06/30(火) 20:18:58
ちょっと謝罪と賠償を(ry

つか、神父が十分もえキャラだから今更増やされても……。

50 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/06/30(火) 20:27:46
 
「あたしらは兄貴以下だと!? 萌えキャラ的に!?」
「私はそれでも構いやしないけど」
「いえむっちゃ構いますよ。なんであのコンプレックスのカタマリな兄上より萌え度が少ないと!」
「そこがいい、ってヒトもいるんじゃないかな。かくいう私もそうなのかもしれない」
「に、ニッチな……」
「そして私はミハル姉さんよりは萌えキャラなので不毛な争いには加担しない」
「そのタイミングで裏切りですか!?」
「人気投票でもしたら姉さんとは十位くらい差が空くと思うよ」
「空かねぇ! ……いやむしろそんなに数いねえでしょここ!?」
 

51 名前:名無し客:2009/06/30(火) 20:48:05
兄ラヴでヲタ気味で巨乳な妹キャラなんて萌え要素の塊になれそうなもんだが

52 名前:名無し客:2009/06/30(火) 20:52:58
性格が前に出すぎだからな、ここのミハルさんは。
性格のマイナス分がせっかくの萌え要素を台無しにしている。

53 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/06/30(火) 21:01:27
 
「くっ……! い、色々と言ってくれる!」
「まあ、さもありなん」
「なんですと」
「ん? いや実際、姉さんは素材自体は悪くないんだよ」
「ほ、ほほう。して、それは?」
「スタイルは正直、私から見れば羨ましい」
「いえいえ、なんの。フィーちゃんはスレンダーが魅力ですよ」
「背も高いし」
「まあ、それなりにですね」
「スポーツも得意で健康的だ」
「まあ、ダテに陸上部員より足速くねーっすからね」
「というわけで、美人は美人だ」
「おお。初めてフィーちゃんからお褒めの言葉を頂いた気がしますよ」
「ああ……いや」
 
「ところで姉さん」
「はい?」
「ベルギー産のチョコレートと四川省の本場の唐辛子を混ぜて作ったスープをツバメの巣にぶっ掛けても
食べるヒトっていないと思うんだよね」
「……」
 
「さて、私はこのへんで。まだ宿題が終わらせてなかったことを思い出したよ」
「し、白々し過ぎる!」
 

54 名前:名無し客:2009/06/30(火) 21:04:17
まったく似たような要素の組み合わせの美少女はあちこちに居るのに……。
なんでだろうね、ミハルが残念なのは。

55 名前:名無し客:2009/06/30(火) 21:04:42
ギャップ萌えってレベルじゃねーぞ!

まで読んだ

56 名前:名無し客:2009/06/30(火) 21:09:02
と、書いといてなんだけど分かった。
ギャップどころか一面しか目立ってないのが問題なのか。
フィーちゃんの例えで言うなら唐辛子の部分しか見えてないというか。

57 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/06/30(火) 21:11:28
 
「いるんだ……」
「……それ、お前が驚くとこなんだ……」
「いえ、なんつーか我ながら世界の順列組み合わせのレイヤーが多様すぎて驚いたっつーか……」
「んじゃ、別の連中を見習ってみたらどうだよ」
「別の……はあ。どんなんですか」
「……どんなんだろう」
「つ、つくづく趣味が似通った兄を持つとこれだから!」
「いやいや、待て待て。例えばだな、ここはメジャーな作品を参考にするとかだな」
「メジャーな……」
「銀魂とか」
「あたしは江戸に生きちゃいねーっすよ」
「ワンピースとか」
「どんな海賊時代!?」
 

58 名前:名無し客:2009/06/30(火) 21:15:41
嫁にしたいキャラ女性部門7位のクローム髑髏を忘れるか。
クロームは俺の嫁。

59 名前:名無し客:2009/06/30(火) 21:27:07
100人居たら100人の脳内にそれぞれ理想のミハル像を焼き付けてやればいいんだよ!
具体的な外見出してないからきっと出来るよ!
1000人なら1000パターンのミハル! 1000000人なら1000000パターンのミハル!
これがミハル・ミレニアム!

60 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/06/30(火) 21:39:02
>>58
 
 ここんとこワンピースと銀魂しか読んでないあたしにハイレベルな注文を!
 ていうかそんな選手権あったんすか!
 一体どうしたんだジャンプ!
 
>>59
 
 元ネタは解らないですが!
 その勢いと気合と熱意! 確かに受け取ったッ!
 
 万人の主観に於いて! 我が『コード』は意味を綯って刻まれるッ!
 おお、なんかスタンドっぽくていいかも!
 

61 名前:名無し客:2009/06/30(火) 21:47:41
ttp://guideline.livedoor.biz/archives/51246489.html

いや、集計したのジャンプじゃないんだけど。
でもこの女子4位は嘘くせー。

62 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/06/30(火) 21:50:55
 
 ぬな。
 男性部門の方のがまだ解るキャラ多いような。
 ていうか……えぇ……。
 
 なんで男性部門にジョジョから出演者がいねーんすか、これ……?
 

63 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/06/30(火) 21:54:54
 
 あ、なんだ。
 アニメだからかな。
 
 ……どっちにしろ少佐とバトーさんとイシカワさんが入ってねーのは納得いかねぇぇぇーっ!
 
 九課のメンツは家庭を持つには達観し過ぎてるとでも!
 
 でもイシカワさんとかすっげぇ家庭向き! のはず!
 風呂上りには牛乳飲むし!
 実はあれつけヒゲだし!
 

64 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/06/30(火) 22:03:32
 
http://www.youtube.com/watch?v=-mY2ElwneXY
 
 証拠映像。
 ニュアンスが解り易いので日本語版で。
 

65 名前:名無し客:2009/06/30(火) 22:07:54
ああ、そうか。
つまり秋山澪とさわ子先生を悪魔合体したらミハル姉になるんだ。
駄目方向特化型だけど。

66 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/06/30(火) 22:12:42
 
http://www.youtube.com/watch?v=UwbeyDz-eGc
 
 ここんとこ動画紹介してませんでしたね。
 今日はちょい落ち着いて時間取れるのでこんなのを。
 レズナー兄貴&マンソン。
 
 状況を意訳するとこんなんです。
 
「お……お前、どうしてここに!」
「おっと、話は後だ! まずはコイツ等観客を片付けちまおうぜ!」
 
 少年漫画的展開だよね、とこないだ指摘されたので、改めて見るとそうだなあ、と思いました。
 
>>65
 
 ……いや、誰ですか。
 むしろ割ったらあたしになるとか!
 

67 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/01(水) 20:54:33
>>61
 
 納得いかなかったのでこのスレver。
 
女性
1.草薙素子(攻殻機動隊シリーズ)
2.タチコマ(攻殻機動隊シリーズ)
 
男性
1.バトー(攻殻機動隊シリーズ)
2.イシカワ(攻殻機動隊シリーズ)
3.クゼ(攻殻機動隊S.A.C2)
4.荒巻大輔(攻殻機動隊シリーズ)
5.サイトー(攻殻機動隊シリーズ)
次点:タチコマ(攻殻機動隊シリーズ)
 
 ……しまった! 銀さんが入ってない!
 

68 名前:名無し客:2009/07/01(水) 20:57:36
マテ、まつんだミハル。

タチコマは個人的には男の娘。

いや、性別なしの不老不死のAIですYO?

69 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/01(水) 21:11:39
 
 だから両方に入れてあるんじゃねーっすか。
 タチコマがいる生活!
 とかWiiとかDSでゲーム出せば売れますよ絶対に。
 

70 名前:名無し客:2009/07/01(水) 22:45:19
神父が外で好き放題放題やれるのも、
全ては帰れる場所とキープしてる妹達が居るからですか

71 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/01(水) 22:51:35
 
「あらー」
「あららー」
「なんかヒドいこと言われてる! 真っ向から!」
「都合のいい女一号です」
「二号です」
「合わせるなよ! 自虐ネタにしても痛すぎるよ! 主に俺が!」
「……まあ、個人的には兄さんが外で何してても気にはならないんだがね。最終的に、ほら。どうせ
私のところに帰ってくる訳だし」
「おっと、そいつはどうかな。エンカウント率で考えたらあたしって可能性もありますぜ」
「というか兄さん」
「なんだ」
「また外で何かやったのかい?」
「またとか! やってねえよ! いや……ていうかさ、解るだろ、フィー。俺が……ほら、アレだ。うん、
お前らを悲しませたり置いていったりするようなことがある訳ないだろ」
「ほう。言い切るじゃないか」
「そりゃな」
「じゃあ今後一切、別の女性と会うのは止めて貰おうかな……」
「えぇ!?」
 

72 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/02(木) 20:14:51
 
 ドリムシ、マーズヴォルタ新譜。です、が、ちょ、うえぇぇ?
 ドリムシは前回よかちょいマシになってますが、アマゾンのこの高評価がわかんないっす。
 あたしか! あたしのオタ耳がダメなのか!
 マーズヴォルタは正直もうどうでも良くなっちまいましたけど、なんだかなあ。
 1stの引き締まったイカレプログレと2ndのとっ散らかったプログレ次代系はどこへ。
 
http://www.youtube.com/watch?v=ZEietDLmNgQ
 
 とりあえず蛇ブレス新譜。
 あんま変わってねーっちゃそれまでなんですが、前回がちょいヌルめだったんで割とイケます。
 走れドラムマシン! 人間はもう人間とあんた達を区別しない! タチコマぁ!
 
 今月はすぐにMouse on the Kyesの新譜が控えてるんでちょい楽しみかな。
 

73 名前:名無し客:2009/07/03(金) 17:22:11
神父の必殺技に白狼闘牙拳とか追加しちまえばいいんじゃないか。
こんだけ字変えとけば安全面もバッチリさ?

74 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/03(金) 18:04:48
 
 そりゃあ、技名を叫ぶのは憧れだが。
 「ひでぶ!」とか「ひらめ!」とか相手に叫ばせたり。
 ……まあ、叫んだやつはいなかったけどさ。
 なんつーか、気付いたら相手ブッ千切ってるってのが実際のとこだから、あんま巧くいかねえんだよな。
 
 あとそれはかなりアウトだ。
 

75 名前:名無し客:2009/07/03(金) 18:41:30
クルースニクパンチ(二丁拳銃)とかクルースニクキック(二丁拳銃)とか技名を叫びながら
敵をコンクリート処理する暗殺者だと聞いていたのだが

76 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/03(金) 18:46:07
 
 昔の話さ……。
 

77 名前:名無し客:2009/07/03(金) 18:58:58
『太陽系電波神父』というのを知っているかね、クルーニクス君

78 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/03(金) 19:00:55
 
 古い話だし、その名前は違っているかな……。
 

79 名前:名無し客:2009/07/03(金) 23:34:28
>>最下層スレ1000

それは無理だ、猫が寝転がらなくなる程度には。

80 名前:不確定名:俺がガンダムだ ◆q8Setuna96 :2009/07/03(金) 23:37:33
>>最下層994

とりあえずなぜ俺が神父の右頬に武力介入しなければならないのか問い詰めたい。
むしろ神父にマリナを引き取ってもらいたい。俺が楽になるから。

81 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/03(金) 23:38:16
 
 1000!
 容量不足! 故に追求は免れたッ!
 
 フン……こういう時ってよォォー……。
 「国際裁判所」に護送される途中でテロが起きて有耶無耶になったっつーカンジで「ウププ」ってな
笑いが止まんねぇぇーよなぁぁぁーッ。
 
>>79
 
 無理だが……。
 まあ、それも問題じゃあ、ないだろうな……。
 
 今の俺はそんな『節操なし』じゃあない……。
 

82 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/03(金) 23:39:48
>>80
 
 女性名なのでとりあえず引き取ることに意義は挟まない……が。
 藤原以外のヤツにブン殴られた場合、俺はオートカウンターで対象をミンチにするがそれでも宜しいか。
 

83 名前:帝国元帥 ◆jfy5DryiCE :2009/07/03(金) 23:40:44
・・・・戦場における特設軍法会議は、資格を有する士官がいればいつでも開催可能である。
なお・・・・・・・私は、その「資格を有する士官」だ。

84 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/03(金) 23:43:15
 
 何ィィィィーッ!
 特権者が追撃してくるだとッ!
 
 なんだこの例外状態ッ!
 

85 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/07/03(金) 23:49:44
 でまあ、一応当事者も顔を出す、と。
 どうすっかなこの状況。私が蒔いてしまった種とも言えなくはないけど……。

86 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/03(金) 23:55:21
 
 いやまあ……藤原は全然悪くなくて!
 むしろ俺も全然悪くはないんだが!
 
 そう……。
 つまり……俺達に後ろ暗いことがないってことで決着だろう……。
 

87 名前:帝国元帥 ◆jfy5DryiCE :2009/07/03(金) 23:59:19
>どうすっかなこの状況。私が蒔いてしまった種とも言えなくはないけど……。
>むしろ俺も全然悪くはないんだが!
気になさるな。私も含めて、あなた方で遊んでいるだけだ。
・・・・・・・・・・・いや、なに。微笑ましかったものでな。

88 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/07/04(土) 00:01:06
まー私は他に女性がいても気にしないけどさ(何)
そこまで独占欲が強いわけじゃなし。

……つーか、まあ、あけすけに聞くのもアレだけど。
セシルさんとかどうなのよ。
私から見たら夫婦漫才にしか見えないんだけど。
あんたへのツッコミがいちいちセメントだから分からないのかしら?

89 名前:名無し客:2009/07/04(土) 00:02:08
本当かー 本当に後ろ暗くないならこれができるはずだー

ジャミトフ・ハイマンの物マネ

90 名前:名無し客:2009/07/04(土) 00:05:17
むしろこっちで
 
つ【ドズル・ザビの物まねをするギレン・ザビの物真似】

91 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/04(土) 00:06:43
>>87
 
 ……まあ、かなり一方通行ですけどね。
 
>>88
  
 気にしないの!?
 ……。
 いや、なんていうか。そこは強い方が嬉しいんだけどな。
 俺は強いよ、間違いなく。
 
 ていうか……セシルかよ。
 アイツはどう考えても妹みたいなもんだよ。ヘタすりゃ娘だ。
 この文脈で聞かれたら驚くぜ、流石に。
 そもそもアイツ、立場的には上司なんだよ。使える部下、程度には見て貰えてればいいんだけどさ。
 ……ってより、使い辛いからアイツが俺にくっ付いてる公算のが高いか。
 

92 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/04(土) 00:10:02
>>89-90
 
 本当であるかどうかを判定するのがそのモノマネである理由がわかんねえ……。
 しかも前者は視聴が足りなくて無理だし後者はドズルの真似にしかならない。
 くっ……ガンダムに対する愛が足りないのか!
 

93 名前:名無し客:2009/07/04(土) 00:11:49
>>92
前者の模範解答。

===ここから===

『地球の重力に魂を引かれているなら 糞を食えばいいじゃない』

ワー超ゴーマンやっぱ神父様だー

===ここまで===

94 名前:名無し客:2009/07/04(土) 00:15:00
>ドズルの真似をするギレン 
 
「あえて言おう!戦いは数だキシリア!
 ソーラレイが量産の暁には、連邦などあっという間に叩いて見せるわ!
 ……ふっ、冗談はよせ(バキューン」
 
 
察するに大体こんな感じ?(何

95 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/04(土) 00:15:17
 
 いや。
 
 ファンのレベル高ぇな。
 無理だそれ。
 

96 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/07/04(土) 00:15:30
>>91
 まあほら、愛が足りてるなら何人でも?(何)
 んー……私の場合はなんつーか、相手を縛るのが好きじゃないのよ。
 私が昔はけっこう色んなしがらみがあったから、ってのもあるかもね。
 立場とか生まれとか姿形とか、行き着くのは周囲の人間の鎖って奴だからさ。
 私はそいつに振り回されたクチでもあるから、どうにもね。
 互いにそう在りたいと望むんだったらそれはそれでいいけど。


(あ、ダメだコイツ。超ニブい。ありえん)
 ……まー、うん、いいや。
 職場の恋とか十分アリだと思うんだけどなー。
 少なくとも、イルが嫌われてるようには見えなかったしね。
 まだセシルさんとはそんな顔合わせたわけじゃないけど。

97 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/04(土) 00:30:30
>>96
 
 ……ん、あ。
 
 そういや、まあ、そっか。貴族の生活なんて想像でしか追い付かないけど。想像も割とおっ付かないな。
 そのナリじゃあ……まあ、日本では目立つよな。
 俺はどうしてもそういうのが苦手っつーか、ダメだったんだよな。関われば関わっただけ相手も自分も悲
惨なコトになるんだから、ハナっから放棄してた。ま、家族持ちがこんなこと言うとかなり最低だけど。
 だから、家族だけが例外、って線引きがアタマん中にあるのかもな。繋がりが切れない閾値が設定され
てるって自覚を自分の中に勝手に作ってるんだ、たぶん。で、だから割り込まれるとハラ立つんだ。
 きっと。
 
 
 ? あ、いや。
 ここでオフィスラブとかありえねえよ。流石にまあ、嫌われてるとは思ってないけどさ。
 いや……セシルはおまえのこと気に入ってるんだろうけどな。ヘタすりゃ尊敬してんじゃないか。
 アイツは根っから西洋と資本主義の価値観で培養されてるから、その辺りも含めて憧れてたよ。俺も割
かし考え方はそっち寄りだから、議論なんてしても結果が出なくてさ。
 それに、ぶっちゃけまあ、俺もガキだから。頼れないんだよ、お互いに。
 

98 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/07/04(土) 01:08:55
>>97
 その辺は血や因習ってのもあったけど、何より……呪いというかなんというか。
 そういや日本で不死を得た人ってあんまり幸福な人生送ってないわよね。

 ……んー、まあ、気持ちは分からなくもないけどね。
 私も深入りすんのもされるのも避けてたわけだし。あんまりいい結果にならんから。
 そういう意味じゃ今の私は千三百年中の例外の例外なんだけど、まあこれは別にいいか。

 ……あれ? だとしたら、私とかも家族として認識してんの?
 いつのまに孤児院ズに組み入れられてたんだ。びっくり。いやまあ別にいいんだけど。

 ま、例外があるってんなら割と大丈夫じゃない?
 例外にするやり方もあるってことだしね。


 ……全否定は流石にどうかと思うけど(汗)
 価値観の部分についてはちょいとこそばゆいような。私けっこうリベラルだし。
 思想を俯瞰できてると言えなくもないけど……そこまでモノ考えてないしなあ。
 でもまあ、そうだね。お茶でも飲みながらゆっくり話してみたいところかな。
 どうでもいい雑談とか、けっこう好きだし。

 子供は頼る云々なんて考えないぞ?(何)
 や、まあ、お互いに不安ってのは分からなくもないけど。
 もうちょい相方信用してもいいと思うのよねー。
 足りないところを補うために頼る、って話だろうし。
 双子でもない限りはまあ、悪い結果にはならんと思うよ。

99 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/04(土) 01:23:37
>>98
 
 日本はまあ、「ウチ」と「ヨソ」の国だって意見もあるからな。
 どこぞの人魚の話然り、「ムラ」の話ってのはあんまりいい気分にならないな。
 俺の周りはどうだったか憶えてないけど、おまえの時代は……悪い、あんまり想像したくないな。
 文献漁ると、あんまりいい気分にはならないんだ。
 お前とお前の家族だとかを否定したい訳じゃねえぞ、念の為。
 
 どうだろうな。
 例外になれてるなら俺は嬉しいよ。そう、素直に嬉しい。
 
 あ? いや、家族として……って、あ、いや――ああ。
 妹弟、……そっちね。正直、妹、だとかそんなつもりはないけど、そうだな。結構、近いのかもな。
 俺はお前を参照することが多くなってるからさ。否定しようがない。
 
 ……。
 例外にするやり方か。
 なるほど、それは考え付かなかったな。そこら辺は無意識的なモンだと思ってた。
 
 
 全否定って……むしろアレだ、こういうのはセシルがイヤがるだろ。堅いからさ、アイツ。
 アイツの場合、最初は価値観自体が人間と遊離してたからな。なんせエネルギーは食物に頼る
必要がない、ケガはしない、外界を認識する意識にラグがない、と来てたから。今よりもまるっきり
ムダがなくて、殆ど無敵のキリングマシーンだったぜ。まあ、それだと余剰がなさ過ぎて困るから、
人間の部分を作る為に動いてた、ってのは聞いたことがあるな。ミラーニューロンの重み付けがど
うの、だっけ。専門的な話だったからあんまり覚えてないけど。
 ホラ。なまじ性能が高いもんだから、フィジカルな悩みとか、そんな部分が少ないんだよ。
 なんだったら誘ってやってくれ。アイツも喜ぶ。
 あ。……いや、できればその、俺も。
 
 ……まあ、そりゃそうか。
 ガキのアタマじゃそんな理解はないもんな。
 うん、訂正する。
 頼ってはいるんだ、お互いに。改めて確認したりしないから、今更そういうの、なんか違う気がし
て仕方ないんだよ。
 双子は双子で悪かないんだろうが、因習めいたもんはどうしてもな。
 俺にも兄弟はいたんだけど――考えてみたら、そっか。
 アイツのこと、代理として見てんのかもしれないな。……あんま良くないかもしれないけど、これ
はこれで悪くないか。
 

100 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/07/04(土) 02:06:28
>>99
 うん、流石にその辺は分かってるよ。
 とりあえずそういうわけだからね。付き合い方にもよるけどまあ、苦労したんだよ。
 どっかのローカルな文献には謎の妖怪ハンター的な書かれ方をしてるかも知れない。
 というか、表に出た覚えがあるのってそれくらいであとは大体身を隠してたのよね。
 ……ホント不便だったわ。ノーバディ、ノーウェアを地で行く感じだったから。
 まともな生活できてたのってほとんど数年かそこらくらいじゃないかなあ。

 ……んー、そうかもね。普段はあんまり身の上とか話さないし。
 割と気を置かなくて済んでるのかも。あはははは。

 まー、血のつながりが家族だなんていうつもりはないしね。
 後はもうちょいそっちの身内と顔通せれば、ってところかしら。

 簡単に出来れば苦労はないけどね(苦笑)
 でもまあ、無意識を意識してみるのもいいことだよ。


 そーかなあ。恋愛は少女の関心事だけど。大体は(何)
 ああ、その辺は前も聞いたわね。えーと……誰からだっけな。本人?
 例えるなら道具がいきなり意識を持って戸惑ってる、って感じなのかな。
 話だけ聞くとそんな風に思えるけど違ってたらごめんね。
 難しい悩みではあるけど……まあ、前も言ったみたいに積み重ねだからね、その辺は。
 色々と経験してくうちになんとなく掴めると思うよ。きっとね。

 ん、そだね。いつか誘おうかな。二人でも三人でも。
 問題はあんまり外のお店を知らんことだけど(苦笑)

 ……なるほど。なんかある意味では信頼できてる感じがするんだけどねえ。
 体感的なことは年月重ねないと分からないこと多いから私にはどうにも言えない(苦笑)
 ただ、どっちも若いってのが一番の薬よね。たくさん時間があるってことだし。

 あ、いたんだ。
 ……いた、か。
 うん、欠けてた部分って埋めたくなるものだからね。
 互いに害にならないなら、いいんじゃないかな。

 ……私も、一度は全部投げ捨てたようなもんだからさ。
 案外、こーやって改めて人付き合いやってるのも、なくしたモノを取り戻したいから
かも知れないわね。友達とか、家族とか、居場所とか。
 何かの代わり、ってことは考えたこともなかったけどね。
 でも埋め合わせはしたかったんだろうね、私も。

 さて、そろそろ夜も更けたし、今日はこの辺でー。
 またね。

101 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/04(土) 02:40:31
>>100
 
 ははは、書かれてそうだな。今度聖省のデータベースでも漁ってみるか、とかさ。
 うん、いや、悪い。お前には笑い事じゃなかったんだろうけど。
 とはいえ、まあ、今やこっちじゃスローライフが大流行だけどな。薪割ってフロ炊いて、ガスも使わ
ずに作ったメシを食う為に普通の生活の数倍のコスト費やすんだ。意識の自由度が増すと、今度
は身体的な不便を求めたがるんだよな、人間って。理解できねえ……と言いたいけど、ま、そうで
もないか。
 結局のとこ、俺が殺したり殺されたりする場所にしがみ付いてんのはそこらが理由なんだろうし。
 生きていたい、んじゃないんだろうな。生きてるって思いたかったんだ。ガキの頃から。
 今はもう、それもよく解んなくなっちまった感があるけど。
 
 身内は……ああ。
 そういや、フィーとミハルくらいだろうしな、お前が知ってんの。それにしたって俺からの伝聞が大
半だろうし。
 そうだな。一度遊びに来てくれ、って言っとくか。つまんなくはないと思うぜ、たぶん。
 
 意識してみる……か。
 人間って、意識と無意識の境界が曖昧らしいからな。
 俺は審問官よろしく無意識を操作できる、なんてマネはできないけど……言葉は否応なしに無意
識に入り込むんだから、あながち不可能でもないか。京極堂じゃねえけど、言葉は内にこそ作用す
る呪なんだから。
 そうだな、それは意識してみても面白いかも。
 
 セシルのことは……本人からじゃないか?
 アイツのことに関しちゃ、俺は特に話したことがないからな。
 うん、おまえの言ってる比喩で殆ど合ってると思うよ。本人にしてみると、「いつから意識があった
か解らない」ってコトらしいからな。
 ……もちろん、そんなもんは俺だって同じなんだけど、アイツの場合は、ま、もうちょっと複雑なん
だろ。俺は最初から人間だった分、そのへんはラクなんだ。たぶん、きっと。
 ……そうそう、人形は人になりたがることはない、なんて話もあったっけな。それよりはマシである
ことを祈ってやりたいか。
 
 ……ああ。店はまあ、俺にしろセシルにしろそれなりに。ダテにこっちに住んじゃいないからな。
 っても、俺は流行の隠れ家なんて知らないから、セシルに聞いた方が良さそうだけど。
 トシは……そりゃ、おまえから見れば俺達はどっちもガキだろうけどさ。その上、割り切れてないも
んが多すぎて、俺は大人にもなれてない――ってのは、イリヤの皮肉だ。自覚済みだからタチ悪い。
 ホント、あんまりいいことでもないよ。物事を知らないガキだってことは、結局それだけなんだから。
それに、俺はいつまで生きられるか解ったモンじゃなかったしな。
 
 家族は、そりゃまあ、いたよ。
 兄弟、っつーか、弟だな。
 まあ、俺に関わるしかなかった時点で、うん、どうしようもなかった。
 おまえほど長い間悩んだりしてないだろうし、悩めるほど思索も深くなかったりで、思い返すって
ことはあんまりないんだけどさ。
 でも、最近は思い返すべきなんだろうな、とは思うよ。ただの感傷だとしてもさ。
 
 ああ。
 それじゃあな、また。どっかで。
 

102 名前:名無し客:2009/07/04(土) 03:19:21
>遊びに来てくれ
家族に紹介→修羅場ですねわかります

103 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/04(土) 03:48:06
 
「……ぬあ、メア姉発見。珍しっすね、こんな時間まで」
「資料整理が終わってないの。……ミハルは寝た方がいいわ。あなた、今日は行事に出る予定でしょ? 遅刻は
ダメですからね」
「うぃす、キビしっすね、生徒会長。んじゃあたしはここらへんで――兄貴から電話あったけど、まあんじゃ明日、」
「ミハル、コーヒーがあるわ」
「はい?」
「眠気が醒めるわね」
「はあ」
「飲むわね?」
「……いえ。あの」
「飲むのよね?」
「……はい」
 
「で」
 
「兄さんはなんて?」
「あー」
 
「お客さん連れてくることがあるかも、だそうで」
「あら。掃除やり直さなきゃね。客間は使ってないから……」
「ああいえいえ。それはまあ、どうでもいいと思うのですが」
「? 良くはないでしょう」
「いえ、お客さんというか、友達というか。プライベートな用事だそうで」
「…………」
「あれ……あれ? あの。メア姉? なんか表情固まってません?」
「そんなことはないわミハルええそんなことはないからないわないけれどないないない」
「いえいえいえ大丈夫じゃないんじゃないすかそれ!」
「あ、いえ。大丈夫だけど……誰かしら。こんな時期に、だと……あの女狐、じゃなかった、三月さん?」
「…………。今、女狐とか聞こえたような気がするんですが」
「幻聴ね。でも、アレじゃないとすると……」
「アレ扱い!?」
「あの泥棒猫……じゃなかった、店主さんかしら」
「泥棒猫!? いや、あ、いや、大姐じゃありませんけど」
「……あら」
 
「じゃあ、おもてなししなきゃ」
「……今の二人だったらもてなさなかったんですか」
「それは邪推よ」
「ええと……はあ」
「でも、ご友人だと司祭さまかしら……この教区にはいらっしゃらないと思うから、となると、外部の……」
「あ。いえ」
「ん? どうかしたの、ミハル」
「司祭じゃないすよ」
「あら」
「女友達だそうで」
「……あら?」
 
「あらあらあらあら」
「……メア姉?」
「ミハル」
「はい?」
「人が長時間居辛くなる住居環境って、どんな空間だったか調べられるかしら……」
「なんですかそのキリングハウス!?」
 

104 名前:名無し客:2009/07/04(土) 09:37:04
クル助を奪ったのが例え妹のどれかだとしても
それが発覚した瞬間からそいつも女狐で泥棒猫でアレ扱いに昇格しますか。

105 名前:名無し客:2009/07/04(土) 11:24:32
なんでいきなり100超えてるんだよw

106 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/04(土) 13:52:01
 
ならそんなことしないものね」
「妹だしね」
「そんなことをするのは妹じゃないものね」
「まあそうだよね、妹だから」
「うん、そうね。わかってるなら大丈夫よ、フィー」
「もちろんわかってるさ。それに私みたいなガキを疑うのもおかしな話だろう?」
「……フィーちゃんはー」
 
「むしろオトナ相手に人気がある気はしますが」
「おっと、そりゃ下衆な勘繰りだぜミハル姉さん。仮にそうだとしても兄さんは私のことをヘンに特別視
したりしないよ。生憎だね」
「そーかなあ。まあいいんですけどねぇ、独特の色香ってのはフィーちゃんに特別のアレですしー?」
「……フィー?」
「おいおい、メアリ姉さん。勘弁してくれないか。私が兄さんに手を出すとでも? ははは! ないない、
ないよそれは。私から手を出したんじゃ問題がありすぎるよ」
「向こうからならいいんすか!?」
「おっと」
 
「それよりメアリ姉さん。むしろ妹としてどうかってのはミハル姉さんだぜ。こないだ兄さんが帰ってき
たとき、酔ってた彼とジャレてたのはこの人だからね」
「いや、ナニ裏切ってんですか妹!?」
「『んっ、ちょっと何酔ってんですかバカ兄貴……どこ触って……』とかね、口で言いながら一時間く
らい密着してたろう」
「だぁぁぁ! 違う! つか見てたんですかアンタ!? アレはマジであの人酔っ払いで力の加減とか
してくんなかったんですって!」
「ミハル」
「あ、は、はい?」
「妹辞めるの? 死ぬの?」
「どストレートだなぁオイ! 違いますよ! 死にませんよ!?」
 

107 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/04(土) 13:53:18
>>105
 
 いや……ホント、どうしてなんですかねえ……。
 お祭り好きなヒトが多いってことだとは思うんですけどね……。
 

108 名前:名無し客:2009/07/04(土) 14:22:24
相違や今度の祭りって日程いつだ?

109 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/04(土) 17:15:46
 
 んー、どうなんでしょ。
 参加できるとしても、我が家は前に言った通りで一つ程度だと思いますが。
 
 兄貴を倒せ! ヴァチカン総決戦!
 世界は滅ぶか宇宙が熱死するのか!
 神が死に絶えた果てに一刻館は何を見る!
 
 ……兄貴はどっちかっつーとそんな立場のが似合ってんじゃないかと思えてきました。
 

110 名前:名無し客:2009/07/04(土) 17:52:00
死んじゃ何にもならねぇんだって言われてたじゃないかミハルゥーッ!

111 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/04(土) 17:54:07
 
 あたしが死んでも、代わりは居ますもの。
 
 
 
 ……当時からこんなテーマ掲げてたんすか、エヴァは。
 

112 名前:◆/rYHVHyWT6 :2009/07/04(土) 18:51:51
 
■異端審問局辞典
 
・ライメン統合不全症
 
 閾下の情報が意識に表出する際、主体的意識においてこれを感覚できなくなる症状を指す。
 これが進行した場合、現象及び状況不定災害=MIT(Minor intensity threat)の起因者となる可能
性がある。→(魁位相成立過程を参照)
 
□症状
 
 主に思考と感情の剥離、主体的自我と思考との乖離である。正常に会話、行動を行いながら、本
人はそれを意識していないというケースが極端な例である。初期はこれと意識しないことが多いが、
症状が進行した場合、「自分が勝手に喋っている」と言った錯覚(ないしは認識)が表出し、パニック
症状を引き起こす患者が多い。
 一部ではあるが世間で「悪魔憑き」「神懸り」と呼ばれる症状の患者もこれに相当し、多重人格症、
統合失調症と誤認されるケースも多い。また、程度によっては支障なく生活を送ることが可能である
ため、当人がこれと認識しないケースも存在するようである。
 
 聖省においては稀に哲学者の卵を使用した際の副作用として引き起こされることが知られ、これ
の対処は十年前から継続されている。
 

113 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/04(土) 22:02:19
 
 猫い。
 

114 名前:名無し客:2009/07/04(土) 23:48:40
>猫い
……妹さん方、このお兄様のどの辺りに魅力を感じるのか、
ご教示頂けませんか?

115 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/04(土) 23:57:14
 
「え? カオじゃないすか?」
「あの、背中……」
「ん〜? だって強いのって、フツーにカッコいいじゃん」
「どこって、全部です」
 
「ふむ。人気者で結構だね」
「あーれ。フィーちゃんは特にそういうとこないんすか?」
「ま、私は皆よりちょいとばかし付き合いが長いからね。メアリ姉さんと同じように、好きなところは全部だ、と
素直にシスコンぶりを発揮してやってもいいんだが……」
「何気に優越感溢れる発言どうもですよ」
「失敬、つい本音がね。そうだな、まあ、無難にあの指とか――」
「フェティッシュですな」
「そうかい? 大きな手には憧れを感じるがね。あとは……そうだな」
 
「腰骨や鎖骨から脇腹に掛けてのライン。あのへんなんてステキだと思うよ」
「はー。なるほど、それはまた穴場を教えて頂いたような」
 
「……。……、…………あれ?」
 
「フィーちゃん?」
「ん?」
「……そんな場所、いつまじまじと眺めたんです?」
「おっと」
「ちょっ……!?」
 

116 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/07/05(日) 00:10:10
 
「しかし、イル」
「あんだよ」
「なにが猫なんだね」
「あー。オレもそれ気になっとってん。ここんとこ口走らんかったのに、なんやまたビョーキの再発か」
「ビョーキ扱いされてるぞ、オイ……」
「似たようなモンやろ。いきなり後ろで言われたらビックリするわこっち」
「で、なんだね」
「ああ」
 
「いや、偶然見たスレでな」
「スレで?」
「なんか猫っぽいのがいたから、とりあえず発言しとくのが礼儀かなと」
「いや……」
「いや……」
「そんな礼儀は地球上でお前のアタマの中にしか生成されんのと違うかな……」
「むしろ発言してしまう時点できみの理性がどうなってるか疑うべきなんだろうけどね……」
「あれぇ……?」
 

117 名前:名無し客:2009/07/05(日) 00:36:09
イリヤ爺さん。
こ奴の脳みそいじくって少しはまともな行動するようには出来ないんですか?
具体的には"ねこ"とか"うさぎ"とか飼うのをやめさせるように。

118 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/07/05(日) 00:57:47
 
「無理じゃないが……」
「無理じゃないのかよ」
「意識の方向付け、よくやるじゃないか。きみが哲学者の卵で戦闘調整を行う時のモードCだ。アレをやってると
余分な思考が割り込まないだろう?」
「割り込まないっつーか……そもそもそういうの、考えられなくなるだろ。そういうシステムなんじゃねえの?」
「そうだよ。アレは私達が焼き込んだパターンに従ってニューロンの結線を有意に定義付けするからね。だから
無理ではない。が」
「あー……まあ、俺の場合、半日持たないもんな、あのクスリ」
「体質だね。私の式をキャンセルするんだから、これはもう他の魔術師に頼むなんてハナからムダだ。まあ、そ
こがきみの魔法使い殺したる所以でもある訳だが……さて。実はまあ、方法がないではない」
「あん?」
「物理的に脳神経の一部を除去してやれば――」
「いや、マッドすぎるだろう!」
「ああ、いやいや。やらないよ。というか、やれない。そんなマネをしたらきみのカラがどうなるか解らないからな。
最悪、ローマどころかユーラシア全体の安全が保障できない。ヴァチカンで総力を挙げてきみをツブしに掛かる
のは骨だし面倒だしメリットがないし、正直言えば散々だ」
「んで、なんや。ジイさん。それで猫やの兎やのの被害はスルーかいな」
「ああ」
 
「まあ、必要最低限のイケニエかな……」
「いや……どこの旧約のカミサマや、それ……」
「最悪だな……」
「最悪やな……」
「結局その結論か!?」
 

119 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/05(日) 01:04:13
 
「そもそも……いいか、イリヤ」
「なんだね」
「俺はもうそんな非難には惑わされない……何故なら!」
「ふん、何故なら?」
「アイツが「愛があるなら何人でも」>>96と言ってくれたからだ! 俺はもう臆することはありえないッ!」
「……」
 
「ああと……」
 
「イル」
「なんだ」
「それを額面通りに受け取るきみと、そこでそれを平然と肯定する理性と、どこかにあったかもしれない
きみの倫理と、私はどのへんにツッコミを入れたらいいのか教えてくれないか」
「え? いや、あれ……?」
 

120 名前:名無し客:2009/07/05(日) 01:35:57
ならば今こそ臆さずに隠さずにその華麗な遍歴をどうぞ

121 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/07/05(日) 02:06:28
 
「一日やそこらで語れる量なのかな、それは……」
「いや……むしろ語った瞬間にこのスレが検閲削除対象になることを考えた方がエエんやないか……」
 
「そういえばだ、ジェイムス。知ってるかね」
「あん? 何がよ」
「マルタ広報課のリディア、最近ちょいとばかりアクセがハデになったろう」
「ああと……誰やったかな」
「ついこないだまで失踪扱いになってた修道女だよ。割と騒がれたと思ったがね」
「……あー……待った、今見付けたわ。認識票アリか。こっちの関係者やな。今広場におる――お、見付けた。
割かしカワイイ子やん。つか、そんなハデか?」
「よく見たまえ」
「……。チョーカー?」
「よく見たまえよ」
「……いや……これ、首、……」
 
「ちなみにだ」
「ああ」
「彼女は以前、イエズス会とモメたときにイルについて調査を任されていた」
「ああ」
 
「いや……いや……うわ……うわぁ……うわぁ……」
 
 
 
 
「イル」
「あ? なんだ、俺そろそろ帰――」
「いや……なんや」
 
「オレな、少しお前のこと見謝っとったわ」
「なんだ。ヤケに殊勝じゃねえか」
「なんや、オレの想像をブッ千切ってアウトローやってんな、お前……」
「いきなりなんのハナシですか!?」
 

122 名前:名無し客:2009/07/05(日) 08:50:06
……まさか関係者にまでその触手が伸びてるとは。
イリヤ爺さん。どこでやらかしてるかの見当はつきますか?

123 名前:◆/rYHVHyWT6 :2009/07/05(日) 14:16:49
>>122
 
「リディア」
「あ、局ちょ……セシル。どうしたんです、こんな時間に」
「局の方で用事があるんだ。それよりリディア、なんだその奇態な姿は」
「え? あ、これ?」
 
「あはは、やー、イリヤのじーちゃんがね、ちょっと試してくれって」
「試す……」
「あ、これ発信機なんですよ。ちょっと前まで色々と回る場所多かったから、試しに使ってくれって」
「行方が知れんと聞いていたがな」
「っと、クールだなあ。今知ったって言い振りです。まあ、色々あったんですよ。書庫番より刺激的な
お仕事ではあったので結構満足してますが」
「あまり深入りしてくれるな。マタイとの連携は私達以外が取ろうとして取れるものではない」
「あ、知ってたんですか」
「当然だ」
「独占欲強いなあ、流石は魔女狩り本舗。大丈夫ですよ、単に調べ物してて連絡できなかっただけ
なんです」
「解っているなら構わない。しかし、何もそんなデザインに……それではまるで犬か猫だぞ」
「あ? これ? 結構刺激的じゃないです?」
「場所を弁えてくれ、と言っているだけだ。……よもや、昼間からそうだったのではないだろうな」
「……。あははー」
「……」
 

124 名前:名無し客:2009/07/05(日) 15:23:05
爺さんと関西弁が神父を男の世界に目覚めさせる為の崇高なる犠牲者となれば
女性問題なんて未来永劫キレイサッパリさ!

125 名前:◆/rYHVHyWT6 :2009/07/05(日) 21:16:24
(前スレ)>>980 >>124
 
「……おっと、目が醒めたようだねお姫さま」
「ああ」
 
「いや誰お前」
「誰? 誰ときたぜセシル――説明してあげたらどうだね。まさかこの時代で超振動なんて食らわされるとは思って
なかった! んんん? それともきみはこの外見に戸惑ってるのかい? それなら気にするなよ、なにせつい数時
間前、見事にきみに身体をツブされたからね!」
「……イリヤか、お前」
「今の私はただのセシルの2Pカラーさ」
「いや……まるっきりデザイン一緒じゃねえか」
「だから2Pカラーなんだよ。格ゲーも知らないのか? 髪と瞳の色を変えとけばとりあえず見分けは付くと思ったん
だがね」
「私が気にします。……それと、今回はイリヤ老が悪いとしか言えません」
「手厳しいね。なんだ、髪と瞳の色を変えただけじゃ不満かい? 金銀のコントラストは双子の姉妹っぽくて気に入っ
てるんだけどね。それじゃ見分けるためにリボンでも付けようかな」
「止めて下さい」
「おっと、随分とご立腹だな。しかしだね、こうしてきみと鏡写しのような姿の私だ。何かアクセントを――そうだ、チョ
ーカーなんか」
「叩き割りますよ」
「叩き割る!?」
「叩き割るの!?」
 
「ええと……イル、というワケでこちらがきみの相棒、怒り狂う終末のケモノを止めた勇者サマだ」
「……。いや、悪い。面倒掛けた」
「止めさせられた、だ。本当に……何を考えているんだ、貴様は」
「何って……だから悪かったって。つーか、お前が?」
「そうだよ。あのクレイジーな体躯の実に四分の三をセシルが消滅させた。素晴らしい効率だね」
「何その致命傷!? 殺されてんじゃねえか俺!」
「サイズがサイズだ。どう贔屓目に考えても、ローマを根こそぎ溶解されるよりはマシだった。……それともなんだ。
貴様、放って置けば小太陽になりかねない怪物を放置しておけとでも言う気か?」
「マシって……そりゃまあ」
「身体に不具合はあるか」
「あ? いや……ないな、そういえば」
「だろうな」
「だろうなって」
「アレを作っている分子構造内にはお前の一部たりとも存在しないだろう、という意味だ。聞くが、ここ数時間の記憶
はあるか」
「あー、いや。サッパリ。ていうか、お前の言うアレってのがサッパリだな」
「ふん。もしお望みなら、時間軸方向に記録したここ数時間の私の記憶を叩き込んでやってもいいがな。面白いも
のが見られる」
「はあ、面白いね。どんな?」
「ああ、是非とも見学をオススメするね。なんせ一足早く訪れたラグナロクだ。音速超過でカッ飛びながら衝撃波と
極大熱量をブチ撒けて暴れるオオカミ型ゴジラと女の子の姿をしたヘラクレスとの大喧嘩なんてそう見られるもん
じゃない――ハリウッドでもあの終末っぷりは今後百年は再現不可能だよ。私の不壊天球イリアステルの中じゃなきゃあ、とっ
くに環境が壊れてたと断言するね」
「私は皮肉で言ったのですが」
「おっと、こいつは失敬」
「というより、記憶などなくて当たり前だ。アレはお前だが、今のお前とは生物として致命的に別物だ。脳構造も当
然別の配列だろう――仮に共有される部分があっても、記憶を蓄えておく余裕などあるまい。そもそも、あの体躯
にお前の記憶を保存しておくような機構が存在するとは考え難いがな。怪物には人間の感情も記憶も余剰ジャンクだ」
「デカい狼だっけ。……なんっつーか、そのパターン、多いよな」
 

126 名前:◆/rYHVHyWT6 :2009/07/05(日) 21:26:02
 
「そうは思わないが」
「そうか? 後で聞くと大抵オオカミだろ」
「さあな。私とお前が会ってからは、そうパターン化されているとも思わない。が、それ以前のことは解らない」
「ああ、なる」
 
「なんだ、データベースに参照効率でもあんのかな」
「どうあれ……狼にしろその他のバケモノにしろ、あのサイズの生物は通常の物理法則で満たされた空間では存在を
維持することもできない。あの巨躯を支え切れる体構造など考えられんし、重量を支える骨格と筋肉となれば尚更だ。
となれば、通常の構造で動いていると考える理由がまるでない」
「そこ、よくわかんねえんだけど」
「なにがだ」
「フツーの法則ルールで動いてないってのは、お前らと同じってことか?」
「大体な。高速で移動するのに重さが邪魔になるから質量を掻き消す。自分の存在する場所を定義し直す為に空間
内の波動関数を書き換える――あのケモノがやっていたのは、自分の体内と体外の境界面で固有の物理法則を纏
う荒業だ。ある意味では私達より無茶をしている」
「ふうん。ムズいんだ、それ」
「再現しようと思えば、どうだろうな。規模が違い過ぎて普通の審問官ではまず無理だろう」
「お前は?」
「やれなくはないが、手一杯だろうな」
「はあ」
「効率が悪すぎる。一キロの体躯全体を覆う独自の演算処理を続けろ? そんなマネをするなら、演算資源を根刮ぎ
出力に回した方が余程に効果的だ。私の体躯を維持するだけなら、圧倒的に省エネルギーだからな」
「なるほど。デカいことがいい、とは限らない訳だ。当たり判定デカいもんな」
「いや、デカいことはスゴいんだよ。違うな、デカいからスゴいんだ」
「あ?」
「だからさ。セシルが今言ったように、私達はそんな無駄なことをしない。巨大な体躯を必要としない。そもそも、肥大
化したシステムは恒常性を優先して環境への対応が遅れるからね。人間が繁栄したのは、適度なサイズとサイズに
対応した脳の使い方が遠因だよ。ホラ、恐竜が氷河期を生き残れなかった理由は環境を応用できるサイズじゃなかっ
たからだってのは、結構納得できるんじゃないか?」
「そうだけど……それとお前らとどう関係あるんだよ」
「わざわざ私達が巨大な怪物のようなカラダを作り上げてそいつを維持するのが馬鹿馬鹿しい。そう言ってるんだよ」
「……あー」
「ケモノは自分の身体について疑問に持ったりしないからね。自分の思考の外についてなんて考えないじゃないか」
「外?」
「外だよ。んー……自分の考えられないこととか」
「その抽象は人間でも滅多にやんねえだろ。不毛だ」
「でも、人間は宇宙人について考えたりするだろう。地球の外に別の知性が存在する、なんて考えたのは地球じゃ人
間って知識が初だぜ。同類をより深く観察する意識、自分を反省する意識は、やがて情報を保存して共有する書物
の作成に至り、データ集積の効率化さえ成し遂げた。珊瑚が自らの外郭を拡張するように、人間は知識というフェイ
ズにおいて自身を拡張してきたのさ。街々を彩る高層建築群は、さしずめ種としてのヒトが重ねた知識の外部記憶
装置だよ。自らの立つ位置を把握し、理解すること。こいつは人間に独特の能力なんだ。ある意味では無駄を追求
することで発展してきたのが人間だ、とも言えるね。だから、もちろんケモノにはケモノの論理と知性がある。彼等に
してみれば必要以上に自分を省みる行為など役に立たない。人間のやっていることはムダだらけで、「バカなんじゃ
ないか」と言ったところだろうな」
 

127 名前:◆/rYHVHyWT6 :2009/07/05(日) 21:37:59
>>126
 
「自分がどんな経緯で思考してるのかも思考しない。自分を参照することがない」
「そういうことだ」
「どういうことだ」
「……」
「いや、そんなバカを見るみたいな目で睨まれてもだな」
 
「お前は息を吸って吐くことに疑問を感じないだろう。同様に、脳が思考することを思考しない。思考している瞬間を思
考することはない」
「そりゃ……まあ。ていうか、思考って意識して思考するようなもんじゃなくねえ?」
「だからだ。アレは、自分がそう在ることに疑問を持たない。当然のように物理法則を改竄して当然のように万物を炎上
させる。例えば私があのサイズのケモノを作り上げて存在を維持し続けようと思えば、常にその体躯全体を覆う演算で
物理法則を書き換え続ける必要がある」
「まあ、そうなるんだよな」
「そんな無茶をすれば、普通の審問官ではあっという間に処理限界だ。アウトプットの数が足りていても、純粋に出力
系が足りない。演算が追い付かない。演算だけでそれをこなせるような例外は審問局には二人しかいない――ヴァチ
カン全体では三人で、つまりこの世を隅から隅まで見回してもその三人だけだ」
「……ヴァチカンだともう一人いんの?」
「お前の隣にな」
「やあ」
「……ああ、なる」
 
「最速の演算とは、言ってみれば演算されている空間そのものだ」
「そのものって……」
「宇宙……というより、”この世界”自体が巨大な演算装置と考えろ。喩えるなら、光で作られる演算装置だ。それは純
粋に全ての回路を光で構築し、その演算は光そのものが成し得る。事実上、これは地球上のあらゆる装置を上回る
速度を実現するだろう」
「まあ、量子コンピュータができないとな」
「できても、だ。これに関しては聊か事情が違う」
 

128 名前:◆/rYHVHyWT6 :2009/07/05(日) 21:47:45
>>127
 
「それは自らを演算することで存在を維持する。あらゆる行いがそれを存在させる演算になる。アレが存在する空間で
は、周囲の自然現象は全てアレを作り上げる為の計算資源に仕立て上げられる――自らを常に作り上げる並列計算
処理システム、ということだ。要するにアレは、その空間において全てのプログラムを走らせる大元、OSなんだ」
「んじゃ、その中にいる連中はアプリケーションソフトみたいなもんか」
「そうだ。加えて、アレは中に存在する全てを並列計算用のPCに変えるハードウェアでもある。解るか? それ自体が
演算で生まれているのだから、それに追随できる速度などないのは道理だろう。何せ、アレは周囲という演算装置そ
れ自体を自らの演算資源として利用する。前提が違うんだ。規模が違って当然、演算能力が究極で当然だ。それ自
体が世界の法則だ――常に上限値で加速を続ける枠組み、文字通りの最高速だ。一切の物理的距離と速度的制限
を無視した、ほとんど反則のな」
「で、その反則をツブすお前はなんなんだ」
「能力が反則だ、と言っただけだ。ケモノ如きに私が負けるものか――あの程度なら、まだまだ数千数万向こうに回し
ても余裕綽々だ」
「……イリヤ」
「なんだね」
「俺、こいつのパートナーやってく自信がなくなってきたんですが」
「まあまあ」
 

129 名前:◆/rYHVHyWT6 :2009/07/05(日) 23:05:54
 
「だからあのケモノは凄いってことだよ。解ったかい? あのサイズで複雑な高密度演算をやってのけるんだ――本
能的に、自動的にね。ま、自分の体躯自体を演算で維持しているんだから、実際はケモノというよりはサーキットの集
合体だと言った方が自然ではあるんだが」
「ってーのは?」
「ふむ、そうだな」
「解りやすくな。こっちは魔術師でもなんでもない」
「ホログラフは解るかね」
「あ? それならまあ」
「触れないだろう」
「そりゃ……触れないだろ。ホログラフだぜ」
「そうだよ。でもあたかもそれが現実のように見ることはできる――そう作られてるからね。ではどうしてそうできるかと
言うと、脳がそれを現実だと錯覚するからだ。言うまでもないが、ホログラフは視覚に対しての錯覚、代用現実だ」
「だから……錯覚だろ」
「そうだね。でもイル、錯覚ってのはかなり身近なもんだろう? 振動を応用して皮膚感覚を再現したり、加速度で擬似
重力を作ったりするじゃないか。デートとかでさ、遊園地で遊んだことはないか?」
「遊園地なんて選択はありえねえんだが」
「別の場所ならある、と。らしいよ、セシル」
「そこでそう振りますか!?」
「ま、もっとフィジカルな例なら低圧室での体質調整とかね。基本的に人間の反応は二つだ。感覚と運動、この二つし
か持っていない。きみの狂った反応速度や腕力にしても、その枠からは逃れられないだろう? 出力こそデタラメだが、
きみのそれは人間のモノと違ったりする訳じゃない。感覚から受け取り、自分の行動に反映させる。どんな出力を外部
から受け取ろうが、人間はこの規格から逃れることはできない」
「まあ、そうだな」
「錯覚、なんていうとどうもネガティヴな意味合いで取られるがね。錯覚っていうのは、要は得られる入力が通常と違う
形で捉えられるってことだ。Aから得られる入力はBだが、Cから得られた入力もまたBだった、みたいなね。これの典
型的な例がホログラフだよ。アレは光の回折を利用して実際とは違う場所に物質を投影するだろう」
 

130 名前:◆/rYHVHyWT6 :2009/07/05(日) 23:09:54
 
「錯覚は特別なことじゃないって意味か」
「錯覚自体は本当に普通の現象だ。例えば人間のカラダ自体、力を非線形に捉える特質を持っている。前提がとっくに
錯覚に対応してるんだよ。人間ってハードウェアの不完全さは錯覚を自明としてしまう。そして、その錯覚が常態ではな
くランダムな環境で起きるカオスであるからこそ、人間はそれをネガティヴな意味で「錯覚」と呼ぶのさ。錯覚もまた真実
に他ならない。妄想も一つの現実であるようにね。――そう、だからアレは触れるホログラフなんだ」
「は……あ?」
「だってさ。そのようなもの、としかきみらには説明してやれないんだもの。きみは光子が質量を持っていない理由を理
解できるのか? 私達からは”それはそうだからそうなのだ”としか言えないよ」
「……」
「まあ、多少なりとも解説してやるならだ、アレはきみらにとっては現実として存在する代用現実、と言った所だな」
「……何に対する錯覚なんだよ」
「世界かな。私達は世界を丸ごと虚像する。騙し、信じ込ませ、それを真実にする――だから審問官は在野の魔術師
なんぞに遅れを取らないのさ。扱ってる魔術のスケールが違うからね。チマチマと物理法則に抵抗してたんじゃ、いざ
きみみたいなバケモノが現れた時を想定したらラチが空かない。私達は現実を騙すが、騙された現実とてまた現実な
んだよ」
「お前の箱庭みたいなもんか」
「ふん、その通りだ。解ってきたじゃないか――アレはきみにとっては現実世界としか言えないが、結局のところ私が
演算で作った空間でしかない。セシルの物騒なレールガンの弾体も折れず曲がらずの不壊の剣も、理屈としては同
じだよ。現実とは何か? 即ちきみが触れられる万象の触媒だ。それはこの世界に既存の媒体として存在していたモ
ノに違いない――そこで私達はちょいとそのルールを捻じ曲げてやる。新しく触れられる触媒を用意することでね」
「……んじゃアレか。お前らが魔術だなんだってやってんのは」
「その理解でいいだろう。私達はそのルールを改竄することでこの世界を書き換える。きみがルールブレイカーである
とするなら、私達はルールメイカーってところだな」
 

131 名前:◆/rYHVHyWT6 :2009/07/05(日) 23:17:19
 
「つまり、アレは演算子群が細胞を代用して構成した擬似生体だ。極論、四分の三どころか肉片一つ残さず消し飛ば
しても大丈夫だったと判断している」
「……。全部ですか」
「安心しろ。お前を留めている核はどうも必要以上に頑丈らしい。――本体を潰した場所で暢気に寝ていたのがお前
だ。ふん、よくよく人間離れしてきたようで何よりだな」
「そうそう。うん、きみらのパートナーシップも板についてて、私としても何よりだよ」
「イリヤ老」
「うん?」
「本気で反省してください」
「いやあ、ごめんごめん」
「イリヤ老?」
「あー……その。ごめんなさい」
 
「ていうかさ」
「なんだ」
「お前、よく無傷だったな」
「無傷?」
「いや。そんなサイズのバケモノ、俺なら絶対に真正面からケンカしねえよ」
「私もだな。たかが五時間で三回も身体を潰されるとは思わなかった」
 
「……馬鹿者、幾ら私でも無傷でいられるものか」
「ああ」
 
「いや、悪い」
「謝るくらいなら二度とするな」
「……悪い」
「まあ、私は痛みや苦痛が理解できない分、お前達よりは随分と気楽だ。そう謝り続けられても気分が悪い……もういい
と言っているんだ。頭を上げろ。鬱陶しい」
「鬱陶しいとか!」
「事実だ」
「久し振りに反省したんだけどな……」
「普段から反省を心掛けろ」
「ふむ、その意見はご尤もだね」
「……」
「ええと……はい。その、うん。私も悪かった。ごめんなさい」
 

132 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/07/06(月) 00:31:40
 
「やあやあやあ! お邪魔するぜジェイムス!」
「おう、って――誰やキミ!?」
「誰やとはヒドいなおい、イリヤさんの参上だぜ」
「参上!? むしろ惨状やろ!? どないなっとんねんそれ!」
「ああ、遡ったレスに返信した結果だね」
「いやそないどうでもエエ反応でその結果!? ……ちょ、マジでジイさんか?」
「そうだな、これからは”譲ちゃん”とでも呼んでくれて結構だぜ」
「いや……うわ、キッツいわ、これ……」
 
「しっかし、こうなるとマジで国籍とか解らんよーになってきたな……」
「まあね。名前も変えるべきかもしれないな――ここ百年はこれで通してきたし、正直それは面倒なんだが」
 
>>124
 
「というワケで、それは別の機会に譲ろうかな」
「……つーかまあ、そないカンタンにやれるんなら苦労せんのやけどな」
「え?」
「ああいやいや、なんでもないで。ないない」
 

133 名前:名無し客:2009/07/06(月) 22:50:05
巨大な狼と言うと、やはりフェンリル狼のような姿ですか。
ああ、だから白狼とか呼ばれ…え?違う?

134 名前:◆/rYHVHyWT6 :2009/07/06(月) 23:41:47
>>133
 
第千三百六十五章 『非常のデスマッチ! ローマは暁に燃えている!』
 
 恐らく多くのプレイヤーが躓くであろうこの章の攻略。
 一手間違えば即ゲームオーバーというある種の詰め将棋と化してしまうここのボスとの戦闘は、ヴァチカンをゲームの主軸においた
プレイヤーにとっては悩みどころだろう。『相手は死ぬ』系統の攻撃を連発する(昨今の隠しボスに共通した)この戦闘をこのページで
解説していこう。
 
■遭遇方法
 
・イルをからかう
 
備考
 カンタンだ!
 
■概要
 
・BOSS:イル(根幹文脈”暴食” - 『Man is a wolf to Man』)
 
 東方、西方の大破壊の特徴を収斂させ、北方において確立された終末のコード。ペルシャのアジ・ダハカ、異教タタールにおける終末
のイヌ、ヨハネの赤竜と一部を同じくする。
 本来は滅多に励起しない終末のパターンの一つ。
 
 形質は体長一キロに及ぶ巨大な狼を形状する。
 体関節の間にエネルギーの媒質を貯蔵し、運動時はこれを用いることで(イルカのように)爆発的な運動エネルギーを獲得する。その
際の体表温度の上昇は常軌を逸し、触れる物を片端から炎上させる。
 再生阻害に関する攻撃は一切使用してこない。再生能力があれば多少はマシに戦えるだろう。反面、単純な攻撃が全てバグの領域
にあるので、審問官を前列にして攻撃を凌ぐのは最適というより最低限の対処手段。ただし、防御はともかく攻撃性能に掛けた通常の
審問官の打撃力ではダメージを与えることすら困難のため、高位の審問官、ないしは騎士の戦力を一気に投入できるかどうかが戦闘
のカギになる。チャンスには躊躇わず攻撃を叩き込むべし。
 それがムリならオキシジェンデストロイヤーとかで対策すべし。まあ人間、頑張ればモスラだって呼べるのだし。
 
 制限時間付きの戦闘であり、戦闘開始後、ボスは周囲の空間を食らってサイズを増大し続ける。神話通り天地を喰らうほどのサイズ
を得るまでに倒さなければならない。
 戦闘時、周囲への被害を隔離するための空間隔離は必須。
 非常識なサイズのため、画面全部が当たり判定で喰らい判定という異常な状態も度々起きるが、冷静に対処していこう。
 
□攻撃一覧
 
捕食がー / 砕く杖 - 『Vanargand』
 文字通り。
 食らえば即死は免れないが、再生能力持ちならどうにでもなるはず。ただグロい。近付く歩兵はチャッピーに飲まれるピクミン状態。
○対処法
 高レベルの審問官で対処しよう。高位の騎士が部隊に存在する場合、動きの単調なこの攻撃は一撃で体躯の大半を粉砕するチャン
ス。ナリはデカいが所詮ワン公である。再生するヒマを与えずに総攻撃で粉砕フクロにしよう。
 
焼却うがー / 融ける世界 - 『Aldar Rof』
 空気が歪むよ熱の壁。書き換えられたコードで狼の半径数十メートルを熱空間が包み込む。
 恒常発動するスキルのため、これをいかに攻略するかが撃破の決め手となる。高位の審問官を欠く場合、苦戦は免れないやも。
○対処法
 通常兵器を用いる場合、通常弾では体表到達は困難。音も熱エネルギーに還元するレベルの防御膜だが、逆に言えば通常攻撃以
外で押し通せる。魔術師の本領発揮だろう。
 
ハウルうががー / 偉大なる冬 - 『Fimbulvetr』
 でっかい狼大咆哮。平たく言うと超振動。別に城が動いたりするわけではない。直撃後に残されるのは全てが薙ぎ去った凪の冬。
○対処法
 射程外へ逃れるのがベストの対策。一キロ以内では確実に全粉砕されるので、できれば二キロの余裕はほしいところ。不可能な場
合は空気分子操作で周辺を隔離するべし。再生能力のないメンバーを射程に入れた場合、一瞬で全滅も有り得るので注意が必要だ。
また、防御力無視で範囲を粉砕するため、機甲戦力にとっては致命傷になる可能性が高い。
 教訓『怪獣相手に戦車や戦闘機は逆効果』。
 
熱量記述ぎゃおー / 大いなる不義密通 - 『hor domr mikill』
 周辺のコードを根こそぎ書き換えて引き起こす大気の凶器化。超高温と高圧状態に励起かくゆうごうした大気が狼の周辺を薙ぎ払う。
○対処法
 振動と違って空気分子の制御では対抗できないため、空間を切り離す、または次元をズラすなどの大規模な対処が必要。当然だ
が連発されると身動きできなくなるので、発動を予知したら積極的に潰していくべき。
 

135 名前:◆/rYHVHyWT6 :2009/07/07(火) 00:18:21
 
「ん……お。さっそくレスポンスきたわ。はっやいなあ、流石は審問局のデータベース。どや、イリヤ爺さ……嬢ちゃん。中々
好評やで」
 
「……いや」
 
「あのさ」
「ああ、なんやイル。ヒマならそのゲーム触っても構わんで」
「いや……だからさ」
 
「なんだそれ」
「なんだって、どれや」
「いや、素なのかトボけてんのかマジでわかんねぇよ! その! 意味不明の攻略記事!」
「大丈夫! ヴァチカンの攻略記事だよ!」
「死ね! いやもう一回殺す! 表出ろこの小娘!」
「あははははは! いやいやいや、いいじゃないかイル! 以前のシミュレータをさ、こう、ゲームにしてみた訳だよ」
「なんだそれ……いや、ギャルゲーじゃなかったのか、お前らが作ってたの」
「あ? そやけども。前スレ参照とか言っとけばエエんか?」
「いや、言わなくてもいいけどさ……どう見てもこれ、アクションゲームにしか見えねーんだけどな……」
「お前、その観念は古いで。ゲームが一意の目的を成しとったんは遥か過去や。純粋に視覚を刺激するゲームは聴覚触覚
にまでそのアクセスを伸ばし、今では五感をフルに対応することでその全容を掴むっちゅーんがトレンドでやな……」
「いや、つまりWiiだろ」
「んな真っ向から言われたら話終わってまうやん……」
「んなヘコまれても困るんだけどな……」
「まあ、昔は超能力を開発するゲームなんてのまであったらしいからね。ニンテンドーは先を見据え過ぎてるんだ」
「で」
 
「それとこれとどう繋がるんだ」
「ああ、それやそれ」
 
「これはな……新ジャンルや」
「またかよ! どんだけ新なんだよ! 新しければユーザーが喜ぶとか思ってんのは明らかに間違ってる! バニラコーラ
とかキューカンバーコーラとか!」
「いやまあ、お前のコカとペプシへの私怨は置いといてやな」
 
「これはそう……戦略格闘アクションRPG……恋愛シミュレーションゲーム、っちゅーとこや」
「……今、最後にオマケみたいに恋愛って入れなかったか」
「いや、気のせいやないかな……」
 
「んでまあ、あの後体験版作ってバラ撒いたら、やー、割と評判良くてなぁ。攻略WIKIまでデータベースに作ってもーた、と」
「作るなよ!」
「ああ、審問局でも大人気だ」
「いや、大丈夫か審問局!?」
「ほら、例えばこれだ」
 
:狼が倒せません
質問者:Claire 困り度:高
 
「なんだこれ……」
「なんだって、質問掲示板だよ」
「質問って……えぇ……?」
「で、こんな攻略ページもできた、っちゅーワケや」
「あー……あぁ!? なんか違う! 「で」とか言われても何かが致命的にズレてるぞそれ!」
「まあ、ホンマはジイさ――穣ちゃんから受け取ったデータでお前のデータ分析すんのが本題やったんやけども」
「明らかに本題からズレまくってんじゃねえか! マジで大丈夫なのかヴァチカン!」
 

136 名前:名無し客:2009/07/07(火) 00:29:05
不死と火炎耐性あれば何とか……ならない気がする

137 名前:◆/rYHVHyWT6 :2009/07/07(火) 01:20:05
>>136
 
「なるほど」
「……何がなるほど」
「いやな」
 
「モコウが居たらもっと早くお前を始末出来たろう、と思ってな」
「始末!?」
「最終的に五キロ近くなったからな。正直な話、一人で周囲を気遣いながらアレを潰すのは骨が折れた」
「いや! 待て! そもそも! 何で俺が藤原に殺されるんですか!?」
「まあ、不死とか炎とか、挙句にこのスレの文脈で振られる名前は一つしか思い付かないよね」
「……っ! 思い付かなくても、名前を出す必然性には繋がらないだろ! いいか! 名無しがそれを意図
しているとは限らないんだ!」
「それはそうだがね。なんだ。彼女になら殺されてもいい、と言ったのは――きみ、アレは嘘かね」
「う、嘘じゃないよ!? じゃないけど! ……っ! いや、二人にフクロされてツブされるってのが……こう、
なんか……なんかイヤだ! 無性に!」
「ん? ああ」
 
「なるほど、『痴情の縺れで女性二人に叩き殺される浮気男』みたいなのがイヤだ、と」
「わざわざ具体的に話すなよ! イメージしないようにしてたのに!」
「まあ、でも実際、不死で耐火能力付きならあの狼を直接ブン殴れるよな。エリスみたいなもんだろう」
「……アイツは耐火性とかじゃないだろ。なんも届かねーじゃねえか。ただの反則だ」
「ま、でもだ。筋骨隆々の大男に殴り潰されるよりは見麗しい女性二人にやられる方がマシじゃないか?」
「それは……なんていうか、巧く話をズラしてるだけじゃねえかな……」
 
「なら」
「なんだ」
「私とモコウのどちらになら殺されてもいいんだ」
「……。まず殺されるって前提をどうにかしてくれ。話はそれからだ」
 

138 名前:名無し客:2009/07/07(火) 01:36:50
3つの輪を坂から転がす→攻撃力が0になる
教会にカレーを寄付する→防御力が0になる
ドイツ語で数字を数える→攻撃速度が90%ダウン

139 名前:◆/rYHVHyWT6 :2009/07/07(火) 01:54:34
>>138
 
「……」
「急にどうした。蹲って胸を抑えて」
「え? えー……うん、別になんでもないかな……」
「そうかね。ところでカレーとは珍しいな。別にイルもカレーはキライじゃなかったと思うが」
「……、」
「おい? 本当にどうした、こんな場所で倒れ――三つの輪だのドイツ語だの何の話だ?」
「べ、別に……なんでもない、かな……」
「意味が解らないぞ、本当に――ドイツ語で数字? アイン、ツヴァイ、――」
「セシル」
「なんだ――な、馬鹿、なぜ急に抱き付いてくる!?」
「ああ、いや、そういうのじゃなくて……頼むから、少し静かにしてくんねえかな……」
「……ふむ。確かにこれなら瞬殺できそうな具合ではあるな」
 
「おい……おい? あの、イリヤ老。これは少し拙いような――」
「おや? おや、これはやり過ぎたかな。おい、イル? まさかホントに死んでいやしないだろうな? イル?」
「えー……? うん、別に、これくらい、なんでもないけどな……ふ、ふふふふふふふふ」
 
「……イリヤ」
「なんだね」
「『今の俺』は……『この程度』じゃあ……屈しねえかな……今の俺には……ステータスを削がれても立ち上
がる理由になる『この愛』があるッ!」
「おや。開き直ったじゃないか」
「ひ、開き直りじゃないよ!?」
「最悪だね。セシル、これが男としてやっちゃいけない言動の見本だよ」
「は? はあ」
 

140 名前:名無し客:2009/07/07(火) 02:07:25
1.一番手軽なドイツ語で攻撃速度を下げ、落ち着いて坂を探す。
2.転がす。
3.余裕とカレーを持って教会へ。
4.炎で恋愛エンドフラグを焼いてから攻撃開始。


ノーダメージパターン来たよー

141 名前:◆/rYHVHyWT6 :2009/07/07(火) 02:35:21
>>140
 
25008 名前:匿名審問官@ローマ :2009/07/07(火) ID:BaPtist4
やべえ、即効wwww
 
25009 名前:匿名審問官@ローマ :2009/07/07(火) ID:AnDrew2o
>>25008
確認w
これワンターンキルできるんじゃね?
これ使えば他のどのボスより軽く倒せるwww
 
25010 名前:匿名審問官@ローマ :2009/07/07(火) ID:JaCob725
本人で確認ヨロ
 
25011 名前:匿名審問官@ローマ :2009/07/07(火) ID:BarTolom
>>25010
死ぬわwwww
 

142 名前:◆/rYHVHyWT6 :2009/07/07(火) 02:43:49
>>141
 
「……」
「……い、イル?」
 
「いーるーくーん?」
「……なあ、ジェイムス」
「う、うん? な、ななななんやろ」
「このアホみたいなレス入れてるヤツらのアクセスポイントは」
「あ、アカンで!? そらプライバシー黙秘の義務ってもんがオレには、」
「信義に二種あり、ってなあ……? 秘密を守るのと正直を守るのと、『両立すべきこと』じゃあ、ねえよな、ジェイムス……?」
「ちょ、ちょちょちょちょ! マジ怖い! 怖いです! いやお前、知ってどうすんねんそんなの!」
固めて沈めるがなんだ」
「怖っ! ちょ、どこのロシアマフィアやお前!」
「審問官は普通に殺しても意味ねーんだよ」
「いや、殺すなや!」
 
「つうか」
「な、なんや」
「焼くとか! 焼かれねえよ! エンディングとかいきなり焼かれるとかありえねえ!」
「は、はあ!? いや、え、エンディング……ああ、あの、まだそんなもん作っとらんのやけど……」
「……」
 
「フラグってのは」
「は、はい?」
「焼かれるようなモンなのか」
「は……はぁ?」
 

143 名前:名無し客:2009/07/07(火) 04:23:50
立ったり折れたり燃えたり忙しいですな
……旗燃やすってどういう意味があったんだっけ?

144 名前:名無し客:2009/07/07(火) 15:04:18
だんだんこのスレとクルちゃんさんの行く末が分からなくなってきた。今更か。

145 名前:◆/rYHVHyWT6 :2009/07/07(火) 17:19:53
>>143
 
「基本的には抵抗運動とか、あとはデモとかね。主義主張の形態の一つではあるが、聊か主張としては強すぎるな」
「まあ、そうだな」
「つまりフラグを燃やすというのは、それだけ当人に強い抵抗があるということになるかな……」
「だからなんでそこに持っていくんだ!? いいじゃねえか! 抵抗運動ってとこで留めといてくれや!」
「むしろフラグってのは燃えるモノなのかな」
「いや、折れもしないし燃えたりもしない筈なんじゃねえのかな……」
「まあ、気付いたらなくなってたりはする訳だね」
「しないよ!? してないだろ!? まだ!」
「ほう。一部は認めたりする訳だね」
「……っ!」
 

146 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/07(火) 17:23:17
>>144
 
 今更です。
 というか、このスレの本題はあくまで打ち合わせ(機能してない)であって、後は余剰と考えて頂いた方がいいかも。
 
 まあどっちみち、今は軽いレスくらいしかできないですからね。
 話にしろあの場でケリを付けるってことじゃなきゃ、まあ枠作った方が明らかに終わらせやすい訳です。
 とはいえ、まあそのワクを作るのが遅れてるのも確かですけど。
 
 こっちはまあ、ボチボチと使えそうなパーツ読み拾ったりすることはあるんで、カタチにゃしていけると思います。
 神話やら民族話やら、まあこれまで会話してた中から軸になりそうなもんを、と。
 問題は前も言ったようにこっちだけの題材やら主張やらで組んでも仕方ないってことで、割と悩みどころなんですよね。
 
 パイロット稿みたいなもんをポンと出すことはできるんで、ちょいと短いのを一つ終わらせてみてもいいかもしんないですけどね。
 

147 名前:名無し客:2009/07/07(火) 17:29:34
というか、
なんでクル助壊れたの?
内戦で殺しまくって、少年兵たちも撃って、
なんで今さら壊れたの?

148 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/07(火) 17:32:46
 
 そこ話したらマジでネタバレじゃねーすか!
 

149 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/07(火) 17:40:06
 
 あー。でも、そっか。
 その辺含めてテキスト化して送るなりチャット……でもあればそこで話すなり、まあなんらかの
手段で伝えといた方がいいのかな。
 ネタバレせずにやった方が面白いかなとは思ったんだけど。
 
 がー! こんな形式マジで試したことないです!
 

150 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/07(火) 18:04:40
 
 軽く書いとくと、少年兵を殺したこと自体は壊れる理由でも何でもありません。
 兄貴の当時は少年兵と同じ立場で、そこで達観した(フリをしてた)だけなので。
 ここらへんはどこの戦場にいたのか、で多少は変わるよなもんでしょうが、子供には変わりないですし。
 映画だと「ブラッド・ダイヤモンド」の世界にいたようなもんです。
 
 それで『壊れる』なら、とっくに『壊れてた』のが、更に壊れるか別の方にギア入ったようなもんでしょう。
 あとはもう意識の領域の問題なので、誰が何をすることで壊れるか、は個人に依存するかと。
 

151 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/07(火) 19:04:03
 
 ちなみに、恐らく一番この状態で解り易い流れは、
 
1.現代(舞台、状況、情勢の提示)
2.回想(1にどうして繋がったのか→前スレのセルビア)
3.現代(転換点。状況再提示)→全体から見て中盤辺りまでにここを。
 
 になるんじゃないかと思います。
 制限があった前回は1が巧く回せなかった訳ですが、しっかりここを敷いとくと幾分ラクでしょうね。
 

152 名前:名無し客:2009/07/07(火) 20:04:36
つまり、クル助も昔は「この世に神は居ない」とか「俺がガンダムだ!」みたいな
厨二病丸出しの恥ずかしい台詞撒き散らしたりしてた……という解釈でいいのかな?

153 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/07(火) 20:10:11
 
 やー、どうなんすかねえ。それならまだカワイイもんなんですが。
 むしろ「カミサマはいる」→「というヒトがいる」→「なのでいる」→「いるからそれを信じる」→「カミサマはどうやら正しいらしい」→
「信じている自分は正しい」→「余計なことを考えると疲れる」→「正しいから考える必要はない」→「とりあえず正しさの為に殺す」
→「殺すのは正しいと言ってくれるヒトがいる」→「まあいいや、殺そう」なんてのが経緯なんではないかと。
 ぶっちゃけ神は〜とかどこぞのドイツ人よろしく叫ぶようなことではない訳ですが、むしろ兄貴の場合は叫んでない方が矛盾が
出そうではあります。……ってか、ガンダムて。なれるんすか、ガンダムって。……なるの?
 

154 名前:名無し客:2009/07/07(火) 20:12:03
だから早くガンダムを00まで補完しちまいなさい。理解できるから。

155 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/07(火) 20:19:11
 
 どんだけ掛かるんすか。
 まだ新八ガンダムも全部見てないってのに。
 

156 名前:名無し客:2009/07/07(火) 20:25:26
えーとねぇ、一本50話として×(30分−CM時間=23分前後)だからー

V・G・W・X・∀・種・デス種・00で{(50×7)+39}×23だから……

(350+39)×23=8947分=149時間7分


だから、たったの6日と5時間7分だよ!睡眠時間抜きで!

157 名前:名無し客:2009/07/07(火) 20:37:20
昔は、だなんてそんな
今はしてないみたいな言い方なんてそんな

158 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/07(火) 20:49:05
>>156
 
 ああ、Xが39話で終わりなんですね。これがアレですか。大人の事情。
 まあそれは置いといて。
 
 いや。
 無理。
 無理ですそれ。
 
 あたしゃまだ積みの24も全部は見てねぇーんですよぉぉーっ!
 「モンタナ・ジョーンズ」のビデオも借りたのにそれもまだ!
 
>>157
 
 むしろ今こそカミサマがどうのって言ってるようは合ってると思います。
 ヘタすりゃ諧謔ですが。
 

159 名前:名無し客:2009/07/07(火) 20:52:50
1.25倍速なら音声が出るDVDプレイヤーもあるから、
8947÷1.25=7157.6
すごいな、4日と23時間17分36秒になるぞ!
無論睡眠時間抜きでな!!

160 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/07(火) 20:57:38
 
 だから無茶だと言っているッ!
 あんたはどこまであたしをガンダム漬けにしたいんだ!
 
 ていうかターンエーは割と覗きましたよ。
 

161 名前:名無し客:2009/07/07(火) 21:02:24
だから、アレはどれだけガンダムを補完したかを考慮しないでの計算だからね!
既視聴分によっては大幅に短縮できるけど。睡眠時間抜きで。

なぁに、睡眠無しなんて地下室に監禁された某シスターのことを考えれb(ZAPZAPZAP

162 名前:名無し客:2009/07/07(火) 21:05:32
なら1日6時間見るとして、約25日か。
ま、なんとかなる数字だな。

163 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/07(火) 21:06:59
 
 イチイチ睡眠時間に言及するのは何故。
 でもマジな話、多過ぎるんですよ。
 だからこないだも初代とZと見たワケですが。
 
 地下とか言われてもあたしにはなんのことだか!
 ……いやまあ、地下なら睡眠は取れるんじゃないすか。
 

164 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/07(火) 21:12:15
 
 ていうかまあ、映像作品はインプットが全部塞がるのと自分のペースで速度変えられないのとで、
かなり神経使うんですよ。
 読書に比べて後回しになりがちなのもそこらが理由なんで。
 

165 名前:名無し客:2009/07/07(火) 21:18:54
>神は居ない
それがいつぞやのレスの幻想郷隠遁かと思った。

てか無事にフラグ立ってエンディングまで行っても
・もこたんこっちに残る
・神父が向こうに
しかないような気がするが、神様捨てた神父があっちに行くのもバッドエンドな悪寒

166 名前:名無し客:2009/07/07(火) 21:29:44
だが待ってほしい。
そもそも神父にバッドエンド以外の選択肢があるのだろうか(調教エンド含め

167 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/07(火) 21:35:22
 
 調教……。
 えぇ……?
 
 それ「エンド」の種類に入るんすか……?
 

168 名前:◆/rYHVHyWT6 :2009/07/07(火) 22:19:10
>>165
 
「まあ、残ってくれるならそれに越したことはないんだけどな……」
「また被害者が増える訳だね……」
「なんでそんな人聞き悪いこと言うのお前!?」
「いや、残るってのは、きみにしてみればそういう意味なんじゃないのかな……」
「サラッとイヤな認識植え付けるなよ! しかもすげえ自然に俺がとか言ってるし! 違うよ!」
「じゃあなんだね」
「そりゃ……こう、静かな場所にだな」
「静かな場所に被害者を連れ込むと」
「いや、だからその前提を捨てろよ! 違う、この流れなら静かに暮らすってのが普通だろ!」
「神様を捨てて?」
「そうそう、捨てて――」
「捨てられると思ってるのかね」
「冗談だよ。別に捨てなくたって俺は俺だ」
「あははは! いやいや、そいつはキツい冗談だな……そりゃ無理だろう。神を知らないきみはきみではありえない。そうなってみろよ
――誰より何より、きみ自身がきみを許さないだろうな」
「どうだか。今の俺は信仰にだって抗えるね」
「おいおいおい! キャラ設定を間違えるなよ! 人間ってのは生まれた時点でキャラ付けなんて完了してるようなもんなんだからさ」
 
「ところでな、イル」
「なんだ」
「いや正味の話な、お前がそのなんたらっつー場所に行けたとして、ぶっちゃけお前、やってけへんと思うで」
「あ? なんだよそれ。行きたい行きたくないは置いといて、やっていけないってのはねえだろ。その意見は理解できねーな。人間はい
るって言ってたし、だったら集落みてーなもんはあるんじゃねえの? 言語圏が日本なら楽勝だよ。楽勝」
「ほな言うけど。――お前、そないな場所でなにすんねん。つか何ができんねや。セシルちゃんとちごて、自分、ただ生きるとかムリや
ろ? 近代以前かて貨幣制度は成りたっとったし、ある程度まとまった人間の集落があるんやったら、尚更のこと適応は必須やで」
「……なんだ。仕事どうするかって話か、それ」
「なんぞ他に捉え方あんねやったら聞きたいな」
「そんなもん、あれだよ。こう、自給自足とか……ほら、黄金生活かDASH村みたいな感じでだな」
「畑作りのノウハウでも持っとったか? そら意外や」
「ええ、っと……んじゃ、く、薬売りとか? 土方家みたいに。でなきゃホラあれだ、秀吉みたいにマチ針売るとか……」
「いつの日本やそれ。つうか、行商成り立つような前提あるんかいな。……いやまあ、あったらあったで間違いなく市場は独占されとる
やろな。人口密度低かったら尚更や。行商とか言うて、あんなん固定ユーザー付きまくりの激戦区やし」
「だから……こう、既存の流通にスキマ産業的な狙いを」
「あかんあかん。ンなもん流通は全部極所集中でネット業界に喩えたらグーグル一人勝ち状態やで多分。せやったらそんなん、最初
に始めたヤツが一番強いっちゅーねん」
「じゃ、じゃあ教師とか……」
「どーやろなぁ。ソクラテスでさえ学び舎は持っとったな。第一自分、イキモノの殺し方以外になんぞ教えられるん? 保健体育?」
「っ! ならあれだ、警備会社とか!」
「いや、ヤケかいな……お前、人間にゴジラのマネせーと? お前のやり方教えるんは無理やてイラクで懲りたやろ。人間は重力無視
したみたいな加速はできんしトラックぶん投げたりもできん。米軍キャンプにロードローラー投げ込んだ聞いたときはどこのアホがアホ
やったんかと天を仰いだでホンマ」
「アレはいや、アメリカ式のジョークっつーか、あるだろホラ! デルタが待機中にイノシシ狩ってバーベキューやってたとか上官に爆
竹プレゼントするとかそういう微笑ましい交流が!」
「微笑まし……いやめっちゃ冷めたわ! あん時、危うく連中キャンプに攻撃掛けるとこやったで!」
「なんだ……じゃあもしかして、あの時俺が速攻で帰還命令出されたのはそれが原因なのか……?」
「他になにかやったとでも!? お前、普段からどこの宇宙人と戦争やってんねや!?」
 
「くっ……じゃ、じゃあ屋台だよ屋台! いたし! 屋台やってる奴が!」
「お前、勢いで言うとるやろ……ああ、なんや、ウナギ屋がおったんやったか? 商売としちゃエラいニッチなとこ突いとってオレ好み
やけど――あんな。聞きたいねんけど、お前がやれる屋台てなんの屋台や。飲食か。素材やらなんやらどうすんねん。やー、仕入
れルートの確保やらなんやら飲食業て、正直キッツいでー?」
「う」
「う?」
「うるせえ! 本気で悲観的な意見ばっかりだなお前!」
「いや、せやからやな、普通に考えてそうなる、っちゅう話をやな」
「ち……っ! くそ、意地でも見付けてやる! 俺のラーメン道を!」
「目的が変わってる!?」
「世界最強のラーメン屋を目指して……! ご愛読ありがとうございました!」
「なんやその打ち切り展開!?」
 

169 名前:名無し客:2009/07/07(火) 22:30:35
いざとなったら、どんな神父でも最後まで見捨てないと豪語する妹達が
調教エンドのお供になってくれればそれで成り立つよ!

170 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/07(火) 22:43:29
>>169
 
「この人は何を言って――」
「だよねえ。今と何が変わるんだか」
「そうそう、今と――ってぇえぇ!?」
「ん? 驚くようなことじゃないだろう、姉さん。ヒドい時は数ヶ月も私達をほったらかしにする兄さんを
こうして健気に待ち続ける私達は、訓練されたイヌよりもきっちり躾けられてると思わないか?」
「……。いえ、あんまそんなこと考えたことはないですが。むしろ自分をイヌとか言いたくないですが」
「倒錯してるかい? ま、私はこれも馴れてるからね。一度こんな風に迫ってみようか? 『兄さん、私
は貴方の』――」
「だあぁ! またギリギリな発言をこんなスレでしてんじゃねーっすよぉぉぉ!」
 

171 名前:名無し客:2009/07/07(火) 22:48:22
神父は新しい属性「ろりこん」をてにいれた!

172 名前:◆/rYHVHyWT6 :2009/07/07(火) 23:03:50
>>171
 
「”年上趣味”に”シスコン”、加えてそれか! いやあ、属性だらけだね! 正に日本人って感じだ!」
「お前の日本人感は致命的におかしい! いや! まるで違ってるとは言わないが! ともかく! 俺に!
その属性は付かないと見た!」
「ほう」
「なんだよ」
「見た目だけならきみが懸想してる相手は十以上も年下だな」
「……。えと、そうだった、っけ……?」
「ふふん、そこでスッとぼけるのはフェアじゃないな――あ、セシル」
「はい?」
「きみ、何歳だっけ?」
「私達に年齢の概念は無意味だと思いますが」
「まあまあ、いいから」
「……稼動して三年に近いです」
「これだ――見たまえ、きみのパートナーとの年齢差は犯罪なんてもんじゃないぜ!」
「……それは明らかに俺の趣味嗜好とは関係ないだろ!?」
「だとしてもさ。きみにその気がないとは言い切れないんじゃないか? ん?」
「い、や……ない。ないぞ俺には! ない筈だ! くそ、精神攻撃かこれ!」
「安心してくれていいぜ――今のこのカラダなら、きみが暴走しても吐け口になってやれるからな!」
「すげえイヤな慰めだなぁオイ!」
 

173 名前:名無し客:2009/07/07(火) 23:15:39
逆に神父を調教してしまえばいい、とか思いついたんだがどうしようか

174 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/07/07(火) 23:24:18
誰がやるんだ。

しかしこっち来る可能性が濃厚になってきたねえ、このエピソード。
自給自足できるだけの自然は残ってるから何とかなると思うよー。

175 名前:◆/rYHVHyWT6 :2009/07/07(火) 23:36:23
 
「おまえにならされてもいいんじゃないかな……」
「……イル!?」
「何か言い出したでコイツ!?」
「いや、むしろ望むところかもしれないな……」
「あ、アカンでジイさん……コイツが一番危険やった……腐っとる! 早過ぎたんや!」
 

176 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/07(火) 23:41:44
 
 ……いやまあ、それはマジだけど。
 
 大まかなプロットは(全体でなく、細部のもだけど)決めといた方がやりやすい、というか、この際そうした
方が終わらせるのにはいいかなとは思うよ。
 どう終結するにせよ。
 
 舞台が日本なら政府関係の機関もちょっとデッチあげなきゃだし、設定決めるのはなあ、って嫌悪感が
あるかもしれないけど、予め敷いといた方がラクってことは多いからさ。
 お前の方に関してはホントそっち任せになっちまうから、そっちでアレンジして貰った方がいいんだけど。
神話関係の物については、ユングなりレヴィ(ストロースの方)なりから繋げられそうな設定作ってみるよ。
 

177 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/07/07(火) 23:42:12
 ……どうしよう、コイツマジだ。
 まさかここまで酷くなってるとは……。

 いや、基本的にやる気ないぞ? ないからな? そういう趣味もないからな?(汗)

178 名前:名無し客:2009/07/07(火) 23:49:47
だがしかしもこたんが新しい世界に目覚めればあるいは……

179 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/07/07(火) 23:50:09
 まあ、さておいて。
 そだねえ。というか、そうしないと話が進まないというか(苦笑)
 上で言ったルートについては頭の中でなんとなく流れは出来てるよ。
 具体的には話聞いた上でこっちでいくつか示唆出した上で選択肢提示、みたいな。
 実際に何を選ぶかはそっち次第だけどね。

 いやまあ、イフってことで割り切れるし気にしなくて良いんじゃないかなあw>設定
 私もあんまり気にしてないしね。けっこう原典から離れてる部分もあるし。
 そだね、提示された設定で弄った方が良さそうなら、うん、こっちでもやってみるよ。
 頑張って時間取れるようにしよう。

180 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/07(火) 23:50:26
 
 酷いとか言われた! く……いや、お前に言われると素で死にたくなってくるんだけどな……。
 
 き、基本的にじゃないなら基本の後ででも!
 いや、俺も別に趣味がある訳じゃないけれども!
 
>>178
 
 それはそれで……それはそれで!
 

181 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/07/07(火) 23:59:30
>>180
 死ななくて良いけど少しくらい自重しろって(汗)
 だから、その、そういう性癖とかないって。ノーマルだよ。
 そんなんやったら色んな人に顔向けできないし。
 たとえば慧音とかセシルさんとかフィーちゃんとかミハルさんとか。

182 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/08(水) 00:01:19
>>170
 
 ああ、作ってるんだ。なんなら一度提示して貰ってもいいかも。
 最初に導入部の視点二つってのもやり辛いだろうし、合わせることもできるだろうから。
 前の回想部を丸々導入の後に回す感じだな。なんで、その前に軽く事件なりなんなり起こしといて、って
ことになるか。或いはそこで事件が起きるか。
 一人の場合、これは部で分けてやってくとラクなんだけどな。
 
>設定
 
 まあ、ifだな。……好き放題やるって意味じゃないけどさ。
 なら、とりあえず舞台は日本ってことで考えてるけど、外に移る必要はないかな。
 不死他に関しては、こっちで類型に分けて共通の題材に割り振れた方がやり易いようには思う。
 けど、それだとそっちのことをある程度リサーチする必要があるから、それはもうちょい後になるな。
 ……煩雑になってきたら、いっそWIKIでも借りるかした方がよくなるな。
 
 セルビアに関しては、割と北欧の神話とキリスト教と相性がいいとこもあるんで、少し練り直そうと思う。
 
 時間は……前も言ったけど、適当に、で。
 どうしても一方向に時間を固定しないと見れないスレッドって形式では進行が早く見えるけど。
 ……確かにこりゃ、相談にはともかく、見直したい物を見るには向かない形式か。
 

183 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/08(水) 00:04:41
>>181
 
 ノーマル……いや、それは俺もだよ!
 これは――ああ。
 
 まあ、こう、会話の……潤滑油、みたいな?
 ただアレだ、その方が強い繋がりがあるのなら、というか……。
 

184 名前:名無し客:2009/07/08(水) 00:21:40
もしくは以前の幻想郷in神父の続きとか

185 名前:名無し客:2009/07/08(水) 00:21:46
神父…酸素欠乏症にかかって…(テム・レイを見るアムロの目で

186 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/08(水) 00:24:27
>>184
 
 いや、憶えてるヤツがどれだけいるんだ。
 つーか、貨幣制度がないとか文明がないとか色々カン違いしてたからアレで続けるのは無理なんじゃないか。
 狭い界隈の事件と解決程度ならできそうだけど。
 
>>185
 
 違う……。
 俺は妙な機械を後生大事に誰かに押し付けようとしたりしない……。
 

187 名前:名無し客:2009/07/08(水) 00:30:29
アブダクションしてきた標的に対して妙な機械を押し付けるんじゃなくて
こっそり体内にインプラントするんですよね。
主に発信器とかの類いを。

188 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/07/08(水) 00:31:16
まー、一人じゃないからね。その辺はしょうがないというかw
ん? 交互じゃなくって視点を混ぜちゃって貼ってくってことかな。
それは手間かかりすぎて終わらないかも知れないのがちょっと不安なのよねー(何)
いちおう考えては見るけどね。

んー、確かに掲示板形式だとログ参照がうっとうしいなあ。
私はメモ帳にコピペして整理してるけど。
不死云々に関してはこっちもそれほど情報必要ないから、そっちでやっちゃってもいいかも。
竹取物語と本編のエピソードが分かれば大丈夫な程度の設定(何)

ん、まあ時間についてはとっくに結論ついてるしねえw
お互い確実に進めてきましょ。







>>183

……もし調教するとしたら「家族」の「みんな」で……かな……。
主に更生的な意味で。セシルさんも手伝ってくれると早いかな。色々。

【何をする気だ】

……まあ、そんなことがないように祈ってるけど。
お百度参り一日でこなすレベルで。


さて、それじゃ今日は早いけどこのくらいで。
まだちょっと調子が悪くてねえ、あはははは。
じゃ、また。

189 名前:名無し客:2009/07/08(水) 00:37:01
空飛んで弾幕撃てれば異変解決や妖怪退治のお仕事が出来ますよ。

190 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/08(水) 00:43:24
>>188
>視点
 
 というか、そうだな。
 同じ描写を繰り返さなきゃいい訳だから、そこはまあ気にしなくても大丈夫か。
 導入が二つってのは、最初に同じ場所からスタートした方がやり易いかなってことだな。
 いきなり事件(広い意味での)の渦中にいるくらいの認識で。
 交互に視点を参照ってのは、流石にちょっと目眩狂し過ぎてキツいな。
 一人分の視点で動かす尺を長くする、こっちはこっちで勝手に動かして貰う、なんかで対処できなくは
ないけど。ここのセリフはこうだ、とかで予め貰ったりすれば、だけど。
 
 あれ、結構アバウトでいいんだな。
 んじゃまあ、土台になる部分だけこっちで作っちまうか。
 ログは結構面倒になりそうだったけど、ああ、メモでって手もあるか。とりあえずはそれで済ませても
いいのかもな。
 最悪、面倒になってきたら新しい処理を考える程度でいいか。
 
 
 
 ぜ、全員に!?
 ……。
 ああ、うん、更正、更正ね。……いや、ちょっとそれはうん、遠慮したいかな……。
 
>>187
 
 インプラントまではしない……。
 精々、そう、アクセサリーをプレゼントするくらいだろうな……。
 
>>189
 
 二つも無理が重なってんじゃねえか。
 セシルならともかく、俺は弾……はいいとして、空とかどうにもなんねえだろう。
 
 ……つーか、事件の解決だの妖怪殺すだのだけなら別に飛ぶ必要も弾撃つ必要もないんじゃ。
 アレか。
 それがくだんのルールってやつか。
 

191 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/08(水) 01:08:13
 
http://www.youtube.com/watch?v=1Ho4-tExpTE
 
 今日はこれで。シンフォプログレ/ポストロックっつーか、バカみたいに萌えフレーズ連発されて息絶えます。
 シニックの復帰とかドリムシとかどうでもよくなるような。
 聴いてるとポンプロックとかまた探したくなるんですが、修羅道なんすよねぇ。
 

192 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/08(水) 18:52:44
 
・mouse on the keys
 
 ミニマルなドラムとピアノを組み合わせたポストロック。やっとフルアルバム。
 相変わらずシャレた音の根っこがハードコアにカッチリ固まっててタフでした。
 マイスペのムービーがカッコいいので、いっそ映像作品出してくれると嬉しいです。
 ならライブはと言うと、ドラムの音が前に出すぎてたような。今回のレコ初で再確認を。
 
 
 
 なんかtoeとcollections of colonies of beesのSplitが全然youtubeで見付からないのでざっと
感想しときます。
 全四曲、collections of colonies of beesのメンツが「繋がる遥か彼方」をリミックス、でもって
toeが「The Faber」をカヴァー。前者はpeleなヒネたリズムで再構築されててステキ。実はpele
時代にもスデに企画盤でリミックス曲提供やってますが、こっちはああいうノイズ構築でなくて
あくまでcollections of colonies of beesの味で再構成されてます。後者はpele時代の曲のカ
ヴァーですが、これに関してはあのホンワカtoeワールドでカヴァーされてるので、まあ普段の
toeの曲と思っても違和感ありません。相変わらずスネアが気持ち良過ぎるのです。
 残り二曲はcollections of colonies of beesのライブ。
 
 あとなんかBase Ball Bearのジャケが山岸由花子さんでした。
 ……なんですとォォォ!
 荒木先生が関わるとはッ!
 
http://www.youtube.com/watch?v=hGBk912KmSg
 
 で、実写版山岸由花子、だそうです。
 

193 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/08(水) 21:13:46
 
 youtube。
 むしろ知って貰って購入の理由になるかも、とかこういうのがあるんだよ、って意味で動画リンク
してたことが多いかな。特にマイナーな海外バンド。
 うーん、ウチも公式配布PV以外のも貼ってたことあるかも。
 意識がブログなんかで常態化しちゃってたかな。
 
 懸念される方もいるかと思いますし、折を見て削除依頼しておきます。
 

194 名前:名無し客:2009/07/08(水) 23:19:04
つかブログやってんの?
URLは?

195 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/08(水) 23:47:04
 
 と、か……っていうかまあマイスペとか。これはほぼ連絡専用だけど。
 ただ基本、こうして紹介するのはPVとか許可入れてあるヤツなんですけどね。ライブはいいとして、
バンドが解散した場合とかの判断がムズいなあ。
 
 っつかなんすかそのネタバレは!
 どこまで曝け出すんですか! なにこの羞恥プレイ! 公開処刑すか!?
 

196 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/07/10(金) 03:16:32
 
 
 
『願はくは花の下にて春死なん、そのきさらぎの望月のころ』
                                                          ――西行
 
 
 

197 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/07/10(金) 03:17:14
 
「え。今――なんて?」
「ああ、いや、だからさ」
 
「あー……こんな時に話すようなことじゃなかった、悪い」
「……じゃあ最初から話すんじゃないって。いいから」
 
「自殺だよ。さっき言ってたろ。あれ、全部この地域での数だって」
「……そんな数が?」
「ああ。昨日ので三十八人目だったっけ」
 
「集団自殺なら話はまだ解るんだけどな――あ、そのケーキ貰っていい?」
「……。その話も解らないけど、あれだけ甘いの食べてまだ食べられるあんたが私にはわかんない」
 
1−
 
 桜の季節(たぶん)。
 多発する自殺者を弔う往来で、司祭と不死者。
 春待ちの詩は暢気に死を奏でる。
 

198 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/07/10(金) 03:18:00
 
 
 
『言うところの悪魔、そして彼の天使達についての真理、そも彼が悪魔になる以前には何者であったか、
何故に悪魔になったのかについての真相を弁えぬ者には、悪の起源は知られる由もない』
                                           ――オリゲヌス・アダマンティウス
 
 
 

199 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/07/10(金) 03:27:55
 
「正式な協力依頼です」
「……公安が審問局も通さずに、しかも個人の俺達相手に?」
「検疫局は外務省の管轄にありますが、この件に関して独自の判断で行動することを許可されています
――いえ、むしろ独自でないといけない。事情を知る公安一部には、半ば戦時思想の遺物だった私達が
こうして非公式とはいえ公然と活動できる立場になったことを快く思わない人も多くて。これはあくまで刑
事事件であって、私達”殺し屋”が活動を許されるような領分じゃない、って理屈ですね」
「事実じゃねえか」
「そう――ですけど」
 
「だから勝手に動くって? ……公安にジャマされない為に?」
「それもあります」
「も?」
「それって……もしかして。身内に信用できない人間がいるってこと?」
「慧眼、恐れ入ります」
 
「だとしてもさ。今のこっちはただの殺し屋と退治屋だぜ。尚更あんた達みたいなデカい部門から依頼さ
れる理由がわからない。そんな厄介事は冴羽遼にでも頼んだらどうなんだ」
「はあ。退治屋……ですか?」
「……退治屋っていうか、私はそうだね、拝み屋っていうか。あのさ、それって大変なことになってるの?」
「なっている……というか。なります。確実に」
「まあ、そんなあれこれとかはまあ、別にどうでもいいんだけど」
 
「暴虎氷河して死して悔ゆる事なき者は吾は与にせず、なんて孔子サマも仰ってる。無茶を無茶だと了解
してるヤツに協力しなきゃなんねえ意味がマジで不明だ」
 
「んー。……や、協力してもいいんじゃないかな」
「……マジかよ姐さん」
「誰だよ姐さん。とりあえず――私は手伝うよ。考えるより動いた方が懸命なこともあるんだ。それにホラ、
孔子様も仰ってるじゃない? 難きを先にして獲ることを後にす、ってさ。利があるかどうかは、とりあえず
置いとこうよ。それとも何? あんたと私が揃ってて、それでも危険だとか?」
「う。……いや、でもなんだって危険は危険だろ。俺が言ってるのは、こう、むしろこっちの立ち位置の在り
様っていうかさ」
「それこそ言は義に及ばず、だね」
「……あのなあ。俺は心配して――」
「それは、うん、ありがと。でも、こうも言うんだよ。衆之を悪むも必ず察し、衆之を好するも必ず察す、って。
いいよ、貴方達がどんなヒトかは後でちゃんと見極めさせて貰うから」
「子曰く芸に遊ぶ、ですか。……私が言うのもなんですけど、そこまで思い切っちゃうの、凄いです」
「仁者は寿し、ってね。あんまり周りの言葉に振り回されてると疲れちゃうよ。そんなことしないのが長寿
の秘訣――ま、私はホントに言葉通りなんだけどさ」
「はい?」
「ううん、こっちの話。で、どうするの?」
「む。いや……その。なら、まあ、やるけどさ」
 
2−
 落剥した日常の幕間。
 死者を数える墓堀人との邂逅は、否応なく風雅に足跡を残していく。
 

200 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/07/10(金) 03:41:44
 
 
 
『問題は、それだけの意味を”ことば”に持たせられるかよね』
『大切なのはどっちが主人になるか。それだけさ』
                                         ――ルイス・キャロル「鏡の国のアリス」
 
 
 

201 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/07/10(金) 03:42:13
 
「まだ解んねえのか、クソガキ。……変わらないんだよ。舵取りが誰になろうが、国は変質しない。そんな状
態になったら、この世界は色々アウトなんだ。理解しろよ」
「そうすれば俺達は自由なんだ。――自由に考えて、戦う場所も戦う理由も選んでいける。自分が考えて、
自分が責任を取れるんだ」
「馬鹿だろてめえ。その”俺”は何に対して自由だって言ってるんだ。あぁ、なんだ? 自分を管理してくれる、、、、、、、
やつを殺したから自由になれる? 組織きはんを離れて自由になるなら、そりゃ単なるカオスだ。組織を乗っ取るな
ら、てめえがシステムに成り代わるだけだ――てめえでてめえを縛るだけだ。管理も最近はコスト掛かって
大変だろ。自由になりたい、、、、、、、ってのは、ただの立場のすげ替えだ。てめえに管理されるか他の誰かに管理され
るか――こんなの、それだけの違いだ」
 
「……自由なんてない。あんたはそう言いたいのか」
「だからそう言ってる。俺もお前も自由なんざハナから知らない。だから逃げられない――この脳髄じぶんが描く
パターンからは」
「あんたは逃げただけだ」
「そのまま返すって。おまえさ、自分が自分の主人だなんて考えるんじゃねえよ」
 
「空っぽなんだよ、てめえは。俺と同じだ――都合のいい言葉に乗っかってるだけだ。だったらせめて、今の
自分が正しいって信じ込むのが最上だろう。自由だとか正義だとか、それが気高そうだからとか崇高そうだ
からとか、周りの人間がそれを大切に思ってるからとか、そんなゴミみたいな理由で自分を否定するってか。
他人の強さを眩しがるだけならまだしも、自分までそれを欲しがるとか普通にありえねえ。ハッキリとハタか
ら見てて見苦しい。……わかんねえかな。規格の違う幸福なんざ、そんなのヘタに接続したら感電確定の
危険物だろう」
 
「助かりたいなんて考えるなよ、負け犬。ハナっから俺達の居場所はここだ。瓦礫で組み上げた業炎の居
城だ。聞いたトキねえか? 富にして求めくんば、執鞭の士と雖も吾もまた之を為さん、ってな。俺達には
俺達の居場所があるんだ――地獄に誇りも持てないヤツに地獄を蔑まれたくねえよな」
「あんたは望まないのか」
「望むかタコ」
「……俺達は、自由になることも望むことも許して貰えないってのか」
貰う、、とか、ありえねえだろ。『誰かを許す』とか『許してもらう』とか、どんな思い上がりだ。てめえを許さな
いのはてめえだけだ――それを忘れるのが、マジな意味での最悪だ」
 
「――もういい。あんたは邪魔だ、消えろよ、飼い犬ラップドッグ
「――ああ、よく解った。おまえはここで死ねよ、負け犬アンダードッグ
 
3−
 零落していく言葉。
 司祭は死を詠い、或いは誰かが自由を願う。
 

202 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/07/10(金) 03:44:36
 
 
 
『もはや死はなく、悲しみも、叫びも、苦しみもない。何故なら以前の物がもはや過ぎ去ったからである』
                                                 ――ヨハネの黙示録21:4
 
 
 

203 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/07/10(金) 03:54:20
 
「あんた……何をしようとしてるのか――」
「解ってますよ。よく解ってる――わたしが望むのは、それ」
 
「貴方が誰かと殺し合う、貴方が誰かを殺す、貴方が誰かに殺される、私が貴方と憎み合って、憎み続ける
世界。――あの人がわたしを拾い上げた、あの人とわたしが今でも瞼の裏に焼き付けてる、懐かしいあの
世界。……言ったじゃないですか。目を閉じても”世界”は消えないって。わたし達の瞼の裏には、ずっと同
じ世界が映ってるんです。――そう、あの世界が」
 
「この世界が”自由”と”平等”でわたし達の故郷を滅ぼして押し付けた、あの世界」
 
「”助けてあげる”なんて言われたら――わたし、貴方を殺してました。だってそんなの酷い話じゃないですか。
貴方に会えたから助かる、あのヒトに会えたから救われる、なんて――そんなの酷い欺瞞だもの。もしも偶然
助けられてしまったら、わたしは、助からなかった他のみんなにどう話せばいいんです? 目の前にいる人だ
けでも助けたいだとか、目の前の誰かだから助けたいとか、人間はそれくらいしかできないからそうするんだ、
とか――口当たりの良さそうなそんな言葉がわたし達にとってどれだけひどい侮辱なのか、”こっちの世界”
に住んでる人は誰も知らない。強引に「助け」られて住む土地がなくなってしまうのがどれだけ無茶苦茶なこ
となのか、中途半端に助けられた人がまるで助けを貰えなかった人と憎み合って、友達同士で殺し合わなく
ちゃいけなくなるのがどれだけ理不尽なことなのか、誰も考えない。貴方達の気分次第で助けて貰えたり貰
えなかったりするのが当然なのが、そんなこと考えもしない人達に縋るしかないのがどんなにひどい毎日な
のか、誰も気付かないんです。同じ国の人がテロリストになったからってみんなまとめてテロリスト扱いされ
て、それでも弱いから我慢するしかない世界があるなんて、この世界の人達はぜんぜん知らない。それで
もわたし達は我慢することはできた――できてたんです。沢山の人は、殆どの人は。もちろん、それで耐え
られなくなった人がこの世界に仕返しして、それでもっと酷い目に合わされることも多かったけど」
  
「……ええ、解ってます。解ってるんですよね、貴方は――それがどうしようもないことだって解ってる。だか
らわたし、貴方の前にはいたくなかった。貴方は、わたし達の精いっぱいの矜持まで壊そうとする他の人た
ちとは違ってたから。だから貴方まで酷い目に合ってほしくはなかった――でも、他の人は別。だから……
うん、どうしようもなかったのかな。だからわたしは、どうしようもなくここにいる」
 
「――それは、それだけのことなんです。きっと」
 
「『仲間を作れないから悪い』」
 
「『仲間は大事だから大事だ』――友達を作れないのは”自分”が悪いんだ」
 
「それが”自由”ってことです。それが”平等”って意味です。――少なくとも、わたし達の国で、貴方達が教
えてくれたのは」
 
「でもね、これ以上はダメです――わたしはわたしの仲間の為にこの国を殺します。この世界を殺します。
生きてる国がどこも、どこにも残らないように。わたしは、貴方達みんなにひどい目にあってほしい。誰一人
まともでいられないほどお互いを嫌い合って、殺し合ってほしい」
「虐げられたのが辛いから?」
「そうかもしれません」
「酷いことをされたのが許せないから?」
「うん。多分、そうですね」
「だから――」
 
「他のみんなに同じことをする気なの?」
「はい。だって――ほら。わたしはこの国と世界を酷い目に合わせますけど、そうすればわたしの仲間は助か
るから。――そう、目の前のヒトを助けるって、こういうことですよね?」
 
「その為に――そうする為に必要な人がそこにいる」
 
「邪魔なんです、強い貴方は。貴方は凄く、不自然なくらい強いから――貴方の傍に居ると、あの人はきっと、
自分まで強くなれると思っちゃうから。だから、わたしを止めるならお好きにどうぞ、死ねない人形さん」
 
「わたし、身勝手ですから。だから貴方を殺してあの人を奪い取る。それで、この世界にツバを吐き掛けること
にします」
 
4−
 ――そして。
 

204 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/10(金) 03:57:23
 
 ちゃんと始まるのかという、例によって例によるウソ予告。
 
 そもそもこのスレはその為だけに立ってるんだと忘れないために、ではないですが、ともあれ
そんな感じのスタンスで。……桜の時期もいっそ変えてしまえるというこの状況。
 
 ……息抜きがてらでしたが、なんか無駄に長くなりました。
 えーと。……と、とりあえずお休みなさい。
 

205 名前:名無し客:2009/07/11(土) 17:58:35
メタルモンスターミハル
通称MMM

206 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/11(土) 18:24:54
 
 化学メーカー……いや3000!?
 なんだ! あたしが何をした!
 気付けば付いてるキバヤシさんが命名しそうな奇妙なアダ名!
 

207 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/11(土) 18:28:32
 
 スレ辞典
 
・検疫局>199
 
 即興発案ウソ組織。
 戦後にヴァチカンとの密約で生まれたイギリス/アメリカ型の情報組織(たぶん)。むしろイスラエル型。
 対外情報評価・統合を役割としたセクション、国内でのカウンターテロ、特殊治安を担当するセクションの二
部から成る(たぶん)、省益を無視した活動を続ける治安(たぶん)機構。内調と違ってナマの情報を扱えるの
でソトの情報には強い(たぶん)。
 近年ではチェチェン独立派リーダー、シャミル・バサエフの暗殺に関与。外務官僚はその事実を把握してな
かったのでG8ではグダグダに。ダメじゃん。
 
 要は警察と外務省に睨まれてばそれでいいです。アレです、公安九課。
 予算さえプールされてれば別に表立ってなくてもいいかも。
 ハナシが動かしやすいように使えればそれでいいです。
 
 中野学校からの流れがあってハコの中善寺師匠と関われたら嬉しいなあとか今ありえないこと考えました
が……あー、無理かなあ。無理ですよねえ。
 でもチラっとくらい出てほしい!
 

208 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/12(日) 03:53:36
 
 あ。
 民間の任意団体にした方が今っぽいかも。……でもそうしたら外務省と繋がらなくなっちゃうか。
 
 うーむ、ご意見お待ちしてます。
 
 以前お姉さんに話した神様云々は、ちょっとまだ言葉にし辛いんですが、ええと。
 
 神(入れ替え可能な層)
 ↑
 国(文化基盤)
 
 てな感じで弄ろうかと思ってます。現代だとこっちのモデルが妥当だと思いますし。
 あたしはお姉さんの故郷、じゃなくて住んでる場所を「ハブられた神話(?)、または文化が保存
される領域」みたいなイメージで捉えてるんですが、なんとかそれに追随させる感じでも作れそう
だったので。
 

209 名前:名無し客:2009/07/12(日) 19:35:14
破、見たんだな。

210 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/12(日) 19:40:36
 
 いや……まだだ……。
 
 ていうかなんでそんな話になる……!
 アマルフィとどっち見るか迷って、結局そのまま!
 

211 名前:名無し客:2009/07/12(日) 20:31:33
祭りはどうする?

212 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/12(日) 21:02:29
 
 今度、ちっと兄貴に会いに今度ヴァチカンに押し掛ける予定なので、ちょい留守るかも。
 そんときに被ると、どのみち参加不可能です。
 まあ、コレは前にも諸々の理由で言ってましたけど。
 バルベルが録音した大聖堂の鐘……! 確認させて頂くッ!
 
 んでも、祭り自体兄貴みてーなチートキャラが出るにはちょいアレですけれど。
 いっそ敵に……京を掌握した魔人・加藤を殺害し、更にはヴァチカンを裏切り、日本に安寧の
地を築き上げようとする白い僧衣の男……やばい、なんかボスが変わった!
 ま、なんにせよ、ヒトが集まらないことには動かないですしね、あれ。
 

213 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/14(火) 00:16:11
>>207
 
 嫌な汗が頬を撫で落ちる――だらだらと長い坂を人目に付かない程度の速度で一気に駆ける。煩わしい。
外面を気にしている場合でもないが、バカな速度で移動して目立っては元も子もない。法律も世間体も常識
もある程度に有効な国では、それを守ってデフォルトにしてこその「自由」だ。
 古びた蕎麦屋の隣、小さな社を回り込む。踏み入るのは時間の静止したような境内。その中心、砂利道を
踏んで立つ目当ての背中は、こちらを見もせずに声を飛ばしてきた。
 
「今日はよくよく客人が多い日だ――」
 
 黒い着流し。晴明桔梗の染め抜かれた羽織。手には手甲――時代錯誤も甚だしい風体だが、この空間に
おいて、この男の支配する気配は何者にも侵し難い真理として機能する。
 
「――ああ。また君か。そろそろ戻ろうかと思っていたんだが」
「待っててくれたのかと思いましたよ」
「止してくれ。僕は超能力者ではないからね――今日は一人かい」
「一人の上に時間がないです」
「それは大変だな。駅までの近道を知りたいかね」
 首を振る。その動作すら見越したように、背を向けた黒衣は問い返す。
「では――なんだ」
「結界の破り方を知りたいです、中善寺さん」
 
 黒衣の陰陽師が振り返る。
 ――カラン、と下駄の音が高く鳴った。
 

214 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/14(火) 00:16:53
 
「――逆向きの注連縄」
「ヘンだと思ったのは、それくらいでしたよ。俺はヘタに動けないから、これ以上は観光客の領分を越えちまう。
だから――」
「焦っても仕方ないよ。茶でも飲み給え」
「焦ってません」
「ならいいのだがね――理解できない事態に戸惑うのは解るが、闇雲に手足を振り回しても足を取られるだけ
だよ」
「だから――」
 
 大国主だよ、と固い声は俺の反問をツブした。
 
「……なんですって?」
「出雲大社に行ったことはあるかい」
「いえ。……でも、なんで」
「大注連縄が正面から見えるようになっている――君はそう言ったね。そして、その注連縄の締めの向きが逆
になっているのだと。それは丁度、瘤の形が数字の「1」のように見えたんじゃないか」
「ああ、それは――そう、ですけど」
「出雲大社が同じことをしている――何故か解るかい」
「……さあ」
「ふむ。では中に祀られた神は知っているね。これはそう、大国主命だ――」
「大国主って、国津神の大ボスですよね」
 
 大ボスは良かったな――と、黒衣は笑う。
 
「そう、天照大神に反抗したまつろわぬ神の群、その総大将だ――この国の記紀神話という形式システムを取り扱う上
で、大国主ほど重要な神はいない。古事記ではこう語っていることは君も知っているだろう――大国主命は天
津神に国を譲る代わりに条件を出した。自らの住居を空高く聳える物にせよ、そうすれば自分はそこに篭って
いよう、そう言ったんだね」
「それが出雲大社ってことになってるんでしょう」
「そうだ。キリストが磔にされた場所がゴルゴダの丘であるように、これはそうなっているという話、、、、、、、、、、、が重要であっ
て、それ以上のモノではない」
 
 言って、影のような男は静かに茶を啜る。……ハッキリとそんな場合ではないのだが、明らかにこの部屋の
時間は流れ方がイカれている。
 仕方なく対面で茶を啜り、饅頭を齧りつつ先を促すことにする。
 
「この大社には摂社が三つあるんだが――正面から向かって左に一つ、右に二つだ。左手の社は天照大神
と素箋鳴尊の間に生まれた多紀理比売命、大国主命の后神を祀っている。すぐ右手の社には多紀理比売命
――これは大国主神の嫡后、正妻だな――を祀り、その隣には蚶貝比売命と蛤貝比売命、つまり大国主命
が火傷した時にこれを助けた二人の女神を祭っている」
「はあ。でもそれがどうしたんです」
「社に序列があることは知っているだろう――これは摂社でも同じだ。君はこの三つの社、どう並ぶと思う」
「は? いや……そりゃ、大国主命の正妻なんだから、すぐ右手の社なんじゃ……?」
 そう思うだろうな――と彼は言う。
「――ところが、この順序は単純に左から一位、二位、三位と並んでいるんだ」
「ええと……それ、もしかして、重要なのは、祀られてる神様じゃなくて、社の位置って意味ですか?」
「無論、祀られた神も重要な意味は持ってはいる。だけど、出雲大社に於いては左が右よりも上位だった、と
いう位置付けが先にあるという見方も一つの解釈ではあるんだ。そして、内陣に配されているのは客座五神
――これは神道の根幹の根幹、原初の神なんだが――この配置は、最も位の高い天之御中主神が一番左
に配置されている」
「配置されてるって――神道だから、配置するような像も何もないでしょう」
「神座があるんだよ。君の言う通り、神道に偶像など無用だからね――第一、原初の五神は性質として原始
神的な要素を強く持っている。日本ではミシャグチ神が有名だが、要は自然神的な「在って当然」の神だよ。
名前によって区別される前の神、と云えば良いかな――仏教で言うなら「空」の概念に多少は近いとも言え
るだろうな。この「空」は伽藍、空、虚――ウツホ、要は「中に何もない伽藍」のことだね」
 なるほど、と言いながら、盛大にズレ始めている会話に慌てた。雑談としてなら魅力的なこの陰陽師の語り
口は、平然とこちらの会話を根こそぎバラバラにしてしまう。
「注連縄とそれ、どう繋がるんです」
「瘤が数字の1に見えるなら、それはどちらから絞められているか解るだろう」
「――ああ。それは、いや――でも、そんなのは」
 何の理由にもなっていない。それはただ社において左が優位を占めているというだけの説明でしかない。
 納得しないようだな――と、薄闇の中で陰陽師は苦笑したようだった。
「客座の五神はね、参拝者に向き合う形で配置されている。そして大国主命の神座だが、これは参拝者に横
顔を向ける形で、五神を横から見るように配されているんだ――だけど、出雲大社は大国主の社だ。それで
は道理が通らないのではないか。そう考える人間も多い――」
 
 相も変わらず固い声で、黒衣はどこか憂鬱そうに言葉を接いだ。
 
「僕は」
 
 カン、と床に置かれた湯飲みが高い音を発てる。
 
「これがロクな話だとは思えないんだが――君はそれを聞きたいか」
「聞かないと困るんですよ」
「解らない奴だなあ、君は――」
 
 そして。
 まあいい、と男は言う。
 
「物事には因果がある――大なり小なり、瑣末事であれ大事であれ、理由があればカタチは作られる。君が
視たのは、恐らくはその一端だ」
「それは――」
「この世には――不思議な事など何もないのだよ」
 

215 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/14(火) 00:17:21
 
 
 
 
 
「――それはね、中に居るモノを封じているのさ」
 
 
 
 
 

216 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/14(火) 00:20:19
 
 なんか調子コキましたすいません。
 でも出すならきっとこんな雰囲気。使い方を間違えると魔法だの幽霊だのなんだのを根こそぎ
否定する凶悪なキャラクター・中善寺師匠。でもゲゲゲにも出たから巧くやれればきっと!
 
 さておき、比喩的な意味でなく、たぶん装置としての魔法、とかそんな雰囲気で進める部分も
多いかと思います。……巧くお姉さんの側のを捉えられればいいんですが、まあもうちょいこの
辺りは課題って感じですかね。
 出られそうな人数も考えなきゃ。
 

217 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/14(火) 00:34:52
 
 そういえば、ジャンプでぬらりひょんが出てました。
 今更とか言わないで。
 
 でもぬらりひょんが「妖怪の親玉」ってハナシ、ゲゲゲの影響が大だと思うんですよ。妖怪書談全集の
一口コメント+石燕がこれの大元になるかと思うんですが、ただの一言、「妖怪の親玉」ってコメントがか
つて在っただけでこれだけイメージが定着するのはホントに神話的です。
 
 ……とまあ、そんなイメージがアタマに浮かんだので上のレスに繋がった訳でした。
 悪ノリすいません。
 天津神とか国津神とか妖怪とか鬼太郎とか中善寺師匠とか(本音)書きたいーっ!
 

218 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/14(火) 00:36:15
 
 っつーか、水木先生がいなかったら現代まで妖怪って生きちゃいなかったんじゃないかと
素で思います。
 石燕の妖怪絵を現代まで延命させたのは、まず間違いなくあの伝説の漫画家でしょう。
 

219 名前:名無し客:2009/07/14(火) 09:09:57
しかもオリジナルの妖怪生み出して紛れ込ませてるしなー

220 名前:名無し客:2009/07/14(火) 16:01:06
そういえば、神父はけーね先生とは会ったことあるのか?
現状は
神父→もこたん←先生
な訳だが。もこたんモテモテ。

221 名前:名無し客:2009/07/14(火) 17:21:39
        神父
        ↓
てるよ←→もこたん←→けーね
こうじゃね?
確かけーねとは面識有ったような

222 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/14(火) 17:48:55
>>219
 
 スモッグ妖怪のバックベアードとか有名っすよね。
 あたし、アレ創作妖怪だと思ってませんでした。水木画力は凄まじすぎる。
 むしろ「水木絵」として回収された瞬間、妖怪は全て水木フィルターで並列化されてしまいますけど。
 
 事柄を自称からモノに変えたのが江戸から続く妖怪文化なワケですが、実際は当時から相当に妖怪
は「キャラクター」でしたからね。それが風俗文化から切り離せない一面を残しつつ日本に定着して、さ
らに水木先生にイメージを与えられて残ってるのが、あたしが漠然と抱いてた「妖怪」のイメージなんだ
ろうなあと。
 
 ちなみに、江戸の当時から猫娘とか普通に人気があったみたいです。
 妖怪同士の人間(?)関係が織り成す漫画やらなんらや見ると水木先生が再構築した妖怪ワールド
は江戸時代の絵草子の延長線上にあるのかなあとも思います。
 なんだっけ、ろくろ首と化け猫……違ったかな、まあ、全然種類の違う妖怪の恋愛模様とか普通に笑
えたような。
 

223 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/14(火) 17:53:06
>>220
 
 ありましたが。
 まあ、今みたく兄貴がお姉さんに依存する前のことなので、今は会ったりしない方が懸命なような
気もします。なんかこう、安全の為にというか。むしろささやかな名誉を守る為にというか。
 まあ、お姉さんにバラされてたらそもそも無意味ですけど。
 
 ていうか、モテモテってそんな今更!
 そして恋敵が異性とかどんなドロドロな修羅場なんですか兄貴!
 妹としては、いや、妹でもそろそろツッコミ切れない!
 

224 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/14(火) 18:31:34
>>221
 
「なんだ……どうして俺の方からは矢印が伸びてるだけなんだ……あぁ……?」
「いや、それはアレやろイル。こう、オレの意見は――あ。ゴメン。なんでもないわ」
>>221……それが……「俺の一方的な横恋慕」だとかの意味でやってるなら……お前は、相当に『カン違い』
していると言わざるを得ないな……」
 
「解らねーのかッ! アイツが俺に向ける『ホホエミ』の暖かさがッ! 明らかに! 他の連中に向けるそれとは
『別物』だってことがよおぉぉーッ! その『矢印』は! 俺と藤原の間でのみ完結している! 正確にはこう――
『神父←→もこたん』――いいか、こうだ!」
「……」
「……なんだよ」
「いや……ああ……なんやろ。『言っても無駄』というのがこれほどオソろしいもんやとは思わへんかったっつー
か……『山岸由花子を前にした康一クン』の気持ちが少しだけ解ったっちゅーか、まあそんなトコやな……」
「微妙にバカにされてる気がするのは置いとくが……」
「いや、そこは反省するべきとこやで……」
 
「なんで! 『一人増えて』んだぁぁぁーッ!」
「あー……ああ、そこなんや……ツッコミ入れる場所、そこなんや……」
「アイツの相棒はまだ解る! だが! なんでッ! なんで『矢印』両側に伸びてるのがもう一人いるっつーん
だぁぁぁーッ!」
「……いや。それこそお前の知ったことやあらへんワケやし……」
 
「つーかイル」
「なんだ」
「……おまえ、このドロドロな四角関係みてーのどうにかならんのか。さっさと手ぇ引くのが無難やと思うけど」
「どうにかもなにも……」
 
「……」
 
「……こうなったら、いっそ全部……」
「全部――全部言うたかお前!? なんやそれ!?」
「ああいや、別になんでもないかな……」
 

225 名前:名無し客:2009/07/14(火) 20:10:40
グレート 
この神父絶対マジーよ! 
病院連れてくベキだぞ こいつ!

226 名前:名無し客:2009/07/14(火) 20:12:31
むしろ病院が来い、と。

227 名前:名無し客:2009/07/14(火) 20:21:02
そして病院逃げて→月まで届け、永琳の匙にタグがパワーアップしていくのですね、わかります。

228 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/14(火) 22:32:47
>>225
 
「病院行け」
「何だいきなり」
「ああ、オレの意見ちゃうで。外部な外部。客観的な指摘、これ重要やで」
「ンなもんはホワイトハウスにでも言えよ」
「まだその時期やあらへんし。ぶっちゃけオレ、これ同感や。ちったぁ病院行けばアドバイスでもあるんちゃう?
ミィナの姐さんはお前にゃ甘すぎてケアはしてくれても嗜好に関してはノータッチやでな。――ほれ、ちったあ
マシになるんちゃうか。待機中にニヤニヤすることもなくなるやろし」
「待機中……ああ」
 
「いや、あれはアイツのことを考えてただけだ」
「いや、だからそれがマズい言うとるんやけどな! オレの言葉文脈捉えてほしいなぁあキミ!」
「マズいかな」
「マズいっちゅーか……そら、別にお前が誰のこと考えとろうと勝手やけども、最近ちょいオカしいやろ。マーク
しとったテロ屋急に消したりとか」
「ああ」
 
「アレは違う」
「……違うって、何がや」
「お前が言ってるのってSISが張り付いてたアラブ人のことだろ? 三週間前にロンドンにいたヤツ」
「せやけど……」
「アレさ、ラングレーの連中も張ってたんだよ。テムズからフォートミード経由で入ったデータでプレイヤーだっ
てのは解ってたらしくて」
「あ? ああ。……んで、それがなんやねん」
「ああ。まあカンタンに言うとだな、金持ちのアラブ人が離散グループに金をバラ撒いてたワケだよ。ほっとくと
マズいってんで、SISはコイツを厄介払いしたかった訳だな」
「……? ああ」
「で、ラングレーはプランを立てた――珍しく仕事をしようとした訳だ。まず、この道楽者の金持ちはロンドンで
資産管理をやってる代理人なんだが、小額をチマチマと電子送信したりクーリエ媒介でアセットを扱ったりす
るもんだから、中々足を出さなかった――所がだ。数週間前、グループの下っ端がVISAカードを受け取りに
コイツの前に直接姿を現したワケだ」
「はあ、アホやな」
「極め付けのな。このチアガールは慌てた様子もなくカードを下っ端に渡したが、そこはボンドファクトリー、
コイツをその時点でクロだと断定するのに時間は掛けなかった――匿名口座を片っ端から洗って、実行グ
ループの根城を全部特定して、ついでにSASと酒飲んでたエリスと劉に依頼してベッドを全部押さえることに
した」
「はあ。まあ、あの二人相手やったら、まあ宇宙怪獣連れてきてもどうにもならんわな。災難や」
「だな。で、俺も同じ時期に呼ばれてたのは知ってるだろ。でさ。まあそいつらを切ったり焼いたり焦がしたり
剥がしたりして色々聞き出したんだけど、コイツ等の目的は我等がアンクルサムだった、と」
「……懲りんなあ」
「思想背景は不明。ノリじゃねーかってのが見立てだけど、正直どうでもいい。この連中は時期を見計らっ
てメキシコ経由でアメリカ入りする予定だったらしい」
「まあ、めでたしめでたしか」
 

229 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/14(火) 22:33:28
>>228
 
「そ。で、そこでCIAだ」
「あん?」
「俺はSISと別口で動いてたんだよ。ベッドは八箇所、エリスと劉が潰したのは七つ、残りの一つは俺がやっ
たワケ。サラディン気取りのジハード志望者をマークしてたのはCIAも一緒だ」
「……? 解らん、どういうことや」
「イリヤに言われてさ。審問局の方の依頼でCIAのサポートだよ。目的はSISと一緒――アホがアホなマネ
をする前に抑止しろってな。で、ウチの怪物二人に手足をブッ千切られたアラブ人は慌てて潜ろうとしたん
だが、ここでCIAとSISの思惑が食い違った。SISはこの厄介者がイギリスから消えてくれるなら、ホワイトク
リフから身投げするなりジェット機に乗って音速でオーストリア辺りに逃げ込むなりしてくれても全然構わ
なかった。で、我等がお友達であるところのラングレー諸氏は考えた。コイツが間違ってアメリカにまたバ
カなマネをしようとするのは困る。とりあえず殺そう」
「短絡やなあ」
「そうでもない。割と適切な対処だよ。で、だけどギルティ確定のこのアホを消す前に、ちょっとしたサプラ
イズがあってもいいんじゃないか――チョコレート・キングはまあそう考えた」
「サプライズ?」
「このアラブ野郎が個人で扱える額は幾らだろう、ってな。ま、コイツは本国の依頼で動いてる金の管理
屋だ。コイツが金を持ち逃げすることは――うん、可能性としてはないではないよな」
「そら……まあ、そうやな」
「でだ」
 
「我等がラングレーはそのン億ドルを回収して、バハマ辺りの銀行に放り込んじまおうと考えたんだな」
「……大分キナ臭ぁなってきたけど、まあええわ。んで?」
「ああ。後はカンタンだよ」
 
「俺が殺して奪い取った」
「……は?」
「んー、だからさ。元々のプランはすげぇ原始的なんだよ。コイツは空港の監視システムの中で、公然と姿を
消す。ここで姿を消すのはプロの役者だ――アラブ野郎に似せて軽く整形したコイツに身分証を持たせて、
そのまま世界の果てまでブッ飛んでけばいい」
「……ああ」
「ん。で、問題はCIAが未だに、マジで致命的なくらいに人殺しがヘタだってコトでさ。で、都合良く協力してた
俺に相談した、と。後は解るな」
「解るけども。相談、て……」
「”8:2で分けよう”」
「……うわあ」
「ま、俺アテじゃなくてヴァチカンに向けたセリフだし」
 

230 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/14(火) 22:33:54
>>229
 
「……ちょい待ち。それ、イリヤのジイ――嬢ちゃんから許可でもあったん?」
「ないけど」
「……ない?」
「ミスター・スポックも言ってるじゃねえか。なにかを理解するってことは、何かを認めることじゃない、とかさ。
ヴァチカンの工作員が同じアタマで動いてるってのは、冷戦からこっち、ありがちなイデオロギー錯誤だ」
「……えと」
 
「その金は?」
「ああ、だからそれだ」
 
「『俺達の将来』を考えるとだ……『色々と必要』だと思ってな……」
「ちょ――はぁあぁぁぁぁぁ!?」
「スイスのナンバードアカウントに放り込んである」
「返してきなさい! すぐ! すぐに!」
 

231 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/14(火) 22:37:39
>>230
 
「なんだ……折角隠れて住むならここって場所のパンフ集めてたのに……」
「あの住宅情報はそんな理由!? 任務とかやあらへんかったの!?」
「『二人で夕日を眺めながら聴きたいCDベスト』なんかも作ってある」
「なんか教えられたくもなかった事実を押し付けられた! 明らかに毒物!」
 
「……なんやオレ、最近オマエがちょい解らんよーになってきた気ぃするわ……」
「そうか……?」
 
「その……ほれ。ハーレクインロマンス読む数が急に増えたりとか」
「ああ。なんだ、そんなのか」
「なんだてな。お前、まるっきりシュミとちゃうやろ。コンビニハリウッドとかその手のモンはほとんど受け付け
へんやないか」
「アレは違う。アレはだ――」
 
「登場人物に自分達を当て嵌めて妄想すんのが楽しいだけだ」
「………………………………」
「登場人物に自分達を当て嵌めてニヤニヤするのが楽しいだけだ」
「いやいやいやいや! 繰り返さんでエエからな!? そんなイタい暴露は期待してへんでな!?」
 
「……ごめん、ちょい、イル君。オレ、今日はもう帰って休んでええかな……」
「帰るって。お前の生活空間ココだろ」
「せやからオマエが帰ってくれっちゅーことなんやけどな!」
 
「……ほな」
「あん?」
 
「その、なんや。最近イリヤとベタベタしたりセシルちゃんとくっついとったりするん、アレは――」
「ああ」
 
「あいつら、背格好が似てるだろ。イリヤとか今は特にさ」
「いや――ちょっ」
 
「あの、――いや、うわ、うわっ」
 
「ちょ……ごめん……あの。テロ屋とかは別にもうこの際どうでもエエとして、最悪すぎるやろそれ……」
「あれ……?」
 

232 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/07/14(火) 22:49:54
>>231
 
「おっと、なにやら疲れたような顔じゃないかジェイムス! イリヤさんの登場だよ!」
「あー……うん、マジで疲れとるから、ちょい黙ってくれると嬉しーな……」
「なんだなんだ、今日はみんなそんな感じだな! セシルと何かあったのかね?」
「……。セシルちゃん?」
「ん? 今し方、ここに来る途中の通路で、この部屋の方から走ってきたセシルとブツかりそうになってね。
いやあ、凄い剣幕だった。なんていうか、彼女にしては珍しく思い詰めたような表情で驚いたよ!」
「……ああ」
 
「……あー」
「おいおい、どうしたんだよジェイムス! なんだかヒトとして最低の男を眺めるような目でイルを見てるよう
に感じられるぜ!」
「第三者への解説ご苦労さん。ああ……いやもう、なんていうか、うわあ……」
 

233 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/14(火) 22:54:31
>>226-227
 
 岸辺……じゃなくて、病院は動かないです。
 逃げられない病院はどうすりゃいいんですか。
 
 むしろ匙て。
 ……。いや、投げるんですか匙。月まで。い、医者が!?
 永遠の――宇宙空間……か、カーズ様!?
 なんかもう色々ダメなヒト扱いされすぎてるように思うんですが!
 

234 名前:名無し客:2009/07/14(火) 23:08:13
ここで逆転の発想。
動かなければ、移動要塞型の病院にすればいいじゃない。
 
 
メタルギアソリッド並に脱出→迎撃モードに変形した病院を単身壊滅させる未来しか見えないけど。

235 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/07/14(火) 23:25:54
 
「見えないね」
「見えんな。悲しいことに」
 
「いや……でも、もしかしたらな……なあジイさん」
「なんだね」
「ああ、いやな」
 
「オレ、移動型強襲病院の開発スポンサーでも探そかな……」
「なんていうか……かなり疲れてるようだね。ジェイムス」
 

236 名前:名無し客:2009/07/15(水) 00:00:53
妹ゥでもこうと読めませんかね

237 名前:名無し客:2009/07/15(水) 00:21:10
あんまり素行酷いとまた逃げられますよ。

238 名前:名無し客:2009/07/15(水) 00:38:34
籠の中から逃がさない有効な方法は、籠の中にいると感じさせないこと。
イリヤ爺さん。なんとかなりません?

239 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/07/15(水) 00:48:55
>>236
 
「いや、無理やろ」
「無理かな」
「……日本語どんだけ応用聞くねん。音の意味あるんかそれ」
「日本語文化は独自の発展を遂げてるんだよ。矢鱈と長い漢字の羅列をカタカナで読ませたりもできる」
「それとこれはものっそい別モンな気がすんねやけどな」
 
「あー。なんや、も、ぅ……もぅ? 妹て、妹……やろ?」
「元は親しく身近な人のことを指したんだがね。妹背、というと夫婦を言うだろう」
「……言うかもしれんけど、いや、これはないやろ」
「ふむ。……まあアレさ。イルなら無理にでも呼ぶんじゃないかな」
「笑えんから言わんといてや――第一や。言うもなにも、本人のこと名前で呼べんようなヤツやし」
「ヘタレだからね」
「ヘタレやからな」
 
「……なんか言ったか、お前等」
「んー? いーや、別にー。なんでもあらへんで、イルくーん」
 
>>237
 
「……逃げられる!? いや、また!? またっつったか今!」
「いや、正論やろ」
「うん、正論だな」
 
「なんだ。……もしかしてそれ、ついさっきセシルにキツめにブン殴られたのと何か関係あるのか」
「……ああ。殴られたんか。道理で。なんやさっきから氷嚢顔に押し付けとると思ったら」
「なんかアッパー気味のストレートだった。いや、すげえぜ。久し振りに避けらんねえの貰ったからな。
立ってる場所から上に向けて三メートルくらい飛んだもん。なんかペガサス流星拳喰らった聖士みた
いな気分だったからな」
「……よー死なんかったなそれ」
「まあ、俺もそう思うんだけどさ」
 
「俺。なんか酷いことしたっけ」
「……」
「……」
 
「えーと、ああ。うん。イルよ」
「なんだ」
「ちょっとサルディニア海の一番深いとこに飛び込んで来いや。ウェイトつけて」
「なんだそれ!?」
 
「イリヤさんよ」
「なんだね」
「オレ、ちょっとセシルちゃん慰めてきたろと思うねんけど、ええかな」
「ああ。まあ、うん、お願いしようかな」
 

240 名前:名無し客:2009/07/15(水) 01:01:26
都合のいい女四方固め・姉妹の陣で神父をマーガレット孤児院に永久就職封印固定しちまえ。

241 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/07/15(水) 01:11:13
>>238
 
「籠……ふむ。イル」
「なんだよ」
「ヴァチカンから今後一切離れるなと言われたら――」
「いや無理」
「ではそうだな。きみの望む擬似思考をプレゼントしてあげるから、それで満足するというのは」
「それも無理。第一、その手のスキル効かねえだろ俺」
「ま、それは実にもっともなんだがね。じゃあ、うん、そうだな――」
 
「――今後一切、私に活動地区の決定権を譲ると言うのは?」
「別にいいけど……それ、今とあんま変わんねえよな」
「ふむ」
 
「まあ結局のところ、きみを縛るのはきみというパターンに過ぎないからな。籠はきみという脳髄
の描く意味の範囲でしかきみを括らない……なんというか、つくづく環境の敵だよな、きみは」
「はぁ……?」
 

242 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/15(水) 01:19:59
>>240
 
「都合のいい女Aがあらわれた! コマンド?」
「……いやあ、清々しいくらいの自虐ネタだ。とても私にはマネできないなあ、ミハル姉さん」
「いきなり裏切られたーっ!? ……実際問題、兄貴を括り付けるとかできるんですかね。どう思います、
都合のいい女Bさん」
「どうかな……私じゃ半年が限界だったからな。正直難しいんじゃないかと思うよ」
「……はあ。まあ、そうですよね……って、半年?」
「姉さん達よりも早く兄さんに会ったのが私だってのは知ってるよね?」
「まあ、それは一応」
「うん。元々はここ、私と兄さんが二人で暮らしてたんだよ」
「……。なんですか、そのサラッと明かされた微妙に重要っぽい真実」
「うん。元々はここ、私と兄さんの爛れた愛の巣だったんだよ」
!?
 

243 名前:名無し客:2009/07/15(水) 03:16:04
なん……だと……?

244 名前:名無し客:2009/07/15(水) 05:25:36
逃げない神父は良く訓練されたロリコン
まで読んだ

245 名前:名無し客:2009/07/16(木) 00:28:39
最近の神父はどっかのマーボーな神父並に外道になってる気がする。
主に女性相手に。…これは昔からか。

246 名前:名無し客:2009/07/16(木) 01:10:47
なんかカーナーシーミノーの予感がしてならない

247 名前:名無し客:2009/07/17(金) 00:38:11
マーボーよりどっかの鬼畜王というか。
色々な性能的な意味で。

イリヤさんとかセシルさんと神父ではどっちが強かったりするんでしょうか。

248 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆YrBOOKL5Tk :2009/07/17(金) 01:27:39
>>243
 
「なんだと、って言われてもね。そんなに意外かい? みんなが思うほど私はガキでもなきゃオトナ
でもないんだ。兄さんも同じだったってだけのことだよ。まあ、その時は彼も不安定な時期で、誰で
もいいからよっかかれる場所が欲しかったんだろうね。いやあ、あの頃の彼は可愛かった――」
「――あの」
「なんだいミハル姉さん」
「そんな淡々と踏み込み辛いトークかまされても困る姉がここに」
「姉さんが座ってるベッド」
「え?」
「その上で半日過ごしたりしたっけ。二人で」
「ひぃ!?」
「おやおや、どうしたんだい姉さん。そんなオビえる必要はないじゃあないか」
「お、怯えてませんが……あの。フィーちゃん?」
「メアリ姉さんにでも聞かれたら大変だな。本気で殺されそうだ」
「……ちょ、マジなんすか!? い、いやあぁぁぁ! なんかよくわかんないけどすげーイヤです!
な、あのですねフィーちゃん、ホントにそれ、え? マジで?」
「そんなに声を荒げる必要はないだろう? 別に兄さんがロリコンだって言ってるワケでもなし。他
のみんなには良き兄であることに変わりはないんだ――私が妹の中で例外であるのと、彼の嗜好
が特殊であることを結び付けちゃいけないよ」
「……」
 
「――なぁんてね!」
「へ?」
「冗談だよ冗談。私が彼に縋り切ってた時期があるのは本当だけどね。ま、多少なりとも兄さんが
私に縋ってくれた時期があるってのもまあマジだけれど、それがそんなに淫靡なモノだったとはね、
とてもとても」
「えと……正直、心臓に悪ぃっすよ」
 
「まあ、私と彼の相性がいいのはホントだけどね」
「なんですと!?」
「さて、コーヒーでも飲んでこようかな……」
「オイィィィィ!?」
 

249 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/18(土) 02:00:55
>>244
 
「兄貴がロリコンだった場合――ぃひぃ!? っちょ! えぇ!? フォークぶっ飛んできた! なにこの殺意!
メア姉、妹に対する反応としちゃ聊か大分かなりモノすっげぇ過激すぎる気がします!」
「それはどうでもいいけれど」
「よくねえぇ!」
「いいけれど」
「……は、はい」
「兄さんが、なんて?」
「……なんでもないっす」
 
「……言葉を使う場所は考えなきゃヤバいって、アネキ。そんなんじゃいつかマジ死にしちゃうよ?」
「ウチはいつからそんなガチの戦場かクレムリンの広場みてーな危険地帯になったんすか……」
「ていうか、兄貴がそんなんだったらさー、ウチらとかすっごいマズいじゃん? これまでそんな目で見られて
たならさぁ、一緒にお風呂入ってたこっちはどーなっちゃうんだよと」
「……つーか」
「んー?」
「あんた九歳児! フロくらい一人で入ってくださいよ!」
「やー。ま、ヒッドい怪我でカラダ洗えなかった時だし、そこらはノーカンで」
「しゃ、釈然としねぇ……」
 

250 名前:名無し客:2009/07/18(土) 10:17:39
どうも年齢設定がわからなくなってきたな。
まとめてみる気はあるか?

251 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/07/18(土) 12:09:43
 
「オレ三十ちょい。日本に住んどったらマジンガーとか見れたんやろなー、残念やわ。リアルでデビルマンとか見
れんとか日本人以外はアニメ体制モロ過ぎやろフツーに考えて」
「私の今のカラダは作って一ヶ月未満だな――”年齢”というのが、自我が時間軸に沿って進む一本のラインだと
するのなら、私はあらゆる文明より年上ということになるけどね」
「ま、イリヤさんらにゃトシなんぞ無意味なんは今更やし……と、さて」
「なんだよ」
「お前、イル。いくつやったっけ十四歳」
「なんだその悪意に満ちた問い掛け!?」
「んー? エエやん。エヴァ動くで」
「動かなくていいよ! それが今までの罵倒の中でも最悪の部類だと言い切るのに微塵の躊躇いも覚えねえ!」
「いやいや。日本人は外見じゃ年齢が計り難いからね。ふふ、残念だったなジェイムス」
「そうか……せやったな、流石に思春期真っ只中の高校生に十四歳は言い過ぎか」
「よしお前ら揃って外に出ろ! 後顧の憂いをなくして俺はヴァチカンを旅立つ! なんの未練もなく俺は藤原に
会いに出掛ける!」
「いやいや冗談や冗談。ほらでもアレや……どっかで思春期の子供扱いされる程度には子供っぽ……、熱意に
満ち満ちてる訳で、それはまあ、それでええやん?」
「なんていうかさ。マジで、頼むから死んでくれねーかな、お前等……」
「やー、それは困るなあ。んでもイル」
 
「マジで幾つや、お前」
「あ? えーと……」
 
「……なあ。イリヤ」
「ん?」
「俺って。その、あれだ。何歳なんだ」
「おいおいおいおい。しっかりしてくれよイル。自分の年齢だろう?」
「……ぶっちゃけ、出生情報とか隠蔽された時点で俺達と外部にその手の接点は消えちまうワケだし。シエラレ
オネもソマリアも、ヘタすりゃ年齢どころか名前すら意味なかっただろ」
「そらまあ、そうやけどな」
「ていうかさ。身分証とか偽造モノ以外使ったことないじゃねえか。考えねえよ年齢」
「いや、いきなりアウトロー過ぎる発言なんやけどな……」
「仕方ないだろ。マジで高校生のフリして学校潜ったり臨時教師のマネしたりフェロー扱いで潜ったり、ゴマ化す
方が多いんだ。つーか俺、日本の学校に潜ったりしたこともあるからな」
「お前がガッコに潜るて、なんや殆どマンガの設定なんやけどな……。ああ、そんでか。そん時にくだんの女の
子が被害者に……」
「人聞き悪いなあ! 違うんだけどなあ!」
「んー、まあオレも頼まれて講師やることは多いけども。専門外の授業なんかは一週間くらい前から潜って、専
門の教授のハナシ講堂の外で盗み聞きして覚えたりとか」
「なんでそんなゲーデルみたいなマネしてんだ、お前は……」
「……ま、工作員はオレには向かんっちゅーこっちゃ。せやけどお前、終端期のコソボにおったんやろ?」
「そうだけど。……いつになるんだっけな、あれ」
「うん、嵐作戦の前だろう? もう十年以上前だよ」
「もうそんなになんのか。……あんま実感ねえなあ。イラクよりあっちのが記憶に残ってる」
「情緒が溢れてたんだろうね、君にとって――それこそ、イルにとってはジェイムスの言う中学生時代だ。つい前
スレで軽く言及してるのに忘れてどうするのさ」
「そんな根本的な指摘は頼んでねえよ!」
「あの頃の年齢を考えるなら――二十後半、多く見積もって三十前半、前後だな。ま、恐らくはジェイムスより少
し下だよ」
「まあ。コイツより年下とは考えたないからな」
「なんか皮肉っぽいのは気のせいかな……」
「気のせいやと思うで。……そか、そんなもんか。ふむ――」
 
「――ところでロリコン」
「なんだ――って、あぁ!?」
「例の姉御とかはいくつやったロリコン?」
「いや待てぇ!」
「なんや大声出してロリコン」
「ロリコンは断じて語尾に使っていいようなフレーズじゃねえからな! そしてそんな気軽に使っていい単語でも
ない! マジで俺がロリコンだとか思われたら、このスレの品格は終わる! そしてこのスレも終わる! 主人公
だからな俺!」
「え……」
「えぇ……」
「その驚愕ヅラは俺がロリコンでないって主張に対してなのか俺が主人公って主張に対してなのかどっちなんだ
ろうなあ!」
「ロリコンやあらへんとか……」
「主人公だとか……」
「両方かよ! どっちも主張通りだよ!」
 

252 名前:名無し客:2009/07/18(土) 12:44:11
ストライクゾーンは一歳未満(イリヤ)から千三百歳(藤原)までですね。わかります。

253 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/07/18(土) 13:57:56
 
「どんな暴投でもストライク! 流石やなイル! オレらにできないことを平然とやってのける! そこにシビれる
憧れるゥ!」
「死ね! マジで死ね!」
「しかも相手は人間から人形から問わないときた! こりゃあドンファンもビックリだな!」
「……っ! 何度も言うが! 俺がロリコンだったことは一度としてない!」
「お、言い切ったね」
「当然だ」
「だが、きみが以前触れ合っていた相手は確か高校――」
「――それはまあ、いいとして」
「ふん? まあいいだろう。じゃあなんだい、ついこないだ、私やセシルに必要以上にベタベタしてきたのはどんな
理由からだったのかな」
「ああ。なんだ、だから言わなかったっけ」
「うん?」
「今のお前、髪の色とか長さとか背格好とか似てるじゃねえか、藤原に」
「……はぁ」
「だから、あれだよな。予行演習みたいな」
「予行演習て……」
「イル」
「なんだ」
「セシルにこの間殴られたろう」
「ああ。ヤバい勢いだったな」
「理由は解るかい」
「いや、サッパリ」
「…………」
 
「なあ、イル?」
「だからなんだって」
「『お前にベタベタしてる間、別の女のことずっと考えてました』」
「はぁ? なんだそれ。最悪過ぎるだろ――そんなセリフ、どんな文脈から出てくるんだ」
「ああ、うん、なるほど」
 
最悪<だな」
「むしろ最低っちゅーかやな」
「なんですと!?」
 

254 名前:名無し客:2009/07/18(土) 14:31:41
しかし現在中学生であるところのエーフィーと昔爛れた失楽園ごっこをしていたなら
当時フィーちゃんは小学生相当の年齢であったはずであってつまり神父はロリコン

255 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/07/18(土) 15:12:27
 
「でもなあ。セシル、その時は別にイヤがってなかったんだけど」
「そりゃあまあ……理由を知らなきゃあね」
「……いや。だからセシルは妹みたいなもんなんだって言ってんだろ」
「セシルにとってきみが兄のようなものであるかどうかは解らないだろう」
「いや、解るって。そんなんだよ俺ら。セシルもあのあと謝りにきたし」
「謝りに? セシルがかい?」
「『さっきはどうかしてた』って」
「……それで?」
「『忘れてくれると嬉しい』とさ」
「……はあ」
「『私はこれまで通りでいい』――だ、そうだ。まあ、なんかあったんじゃねえかな、あいつも」
「なるほど。図書館でヘコんだ顔をしていたセシルの様子が掴めた気がするよ」
「なんだそりゃ。誘ったらアイツ、今日は用事あるとか言ってたのに……んじゃまあ、後でもう一度誘ってみるか」
「……イリヤさんよ」
「なんだねジェイムス」
「こいつもうアレや。色々とアカンわ
「いや奇遇だな。実は私も同じことを考えていた」
「なんだと!?」
 
>>254
 
「あのな。だから俺はロリコンじゃないって何度言えば……」
「ほう。だが、外見で言えばくだんの相手もきみより幾分年下だろう? 充分にロリコン扱いされかねないと思うん
だがね。きみより千歳以上年上とは言ってもだぜ、いいか、近頃じゃ倫理を判断するのはまずは外見なんだ」
「え……いや。それはそれ、じゃない?」
「じゃないね」
「……な」
「うん?」
「なら!」
「なら?」
「……っ! もしもそうなら! 別にいい! ロリコンでも!」
「うわ」
「うっわ……」
「そうだ! それなら俺はロリコンでもいい!」
「いや、い、イル……?」
 
「――俺はロリコンでいい!
 
「ちょっ! や、ヤバっ! ヤッバいでイリヤ……! 今! 今おっそろしい勢いで、多分一気に周囲の視線がセ
ルシウス換算でマイナス273.15くらいまで低下した! この板始まって以来の低モラル発言!」
「……ごめん。流石にそれは、うん、その思い切りは、ちょっと……ええと、なあジェイムス、ほら、中世じゃ王侯
貴族はそのくらいの年齢差なら、まあ、普通に関係を通したりしてたし、ねえ」
「あー……ああ、まあ、うん、せやな」
 

256 名前:名無し客:2009/07/18(土) 15:20:53
メアリ姉さんに切り捨て御免されるフラグktkr

257 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/18(土) 15:24:57
 
「小学生……は、マズいですよ、フィーちゃん。や。まあ、ヤケに大人びて見えるとき多いですし、魅力的なのも解
らなくもないんですが」
「しかしね姉さん。私は元々が大人を相手にしてたんだが――まあいいさ。それに言ったろう? 私は別に兄さん
とそんなにマズい関係には至っちゃいないって」
「……なら、まあ、その……」
「仮に関係があったとしても迫ったのは私だしね! 別に兄さんが悪い訳じゃないさ!」
「いや悪いすよ!? 悪いって言うかあんた妹ォォォ!」
「あははははは! いやいやいや、冗談だよ冗談――何度も言ってるだろう、そう、冗談だよ」
「……むー」
「それになんと言うか、トシだけで言えば私も誤魔化してるしね」
「は? そうなんですか?」
「一度戸籍を消されてるからね。そこらはややっこしいから話してないけど」
「ああ、道理で大人びて――んじゃ、別に、仮にアレでソレな兄貴との関係があっても……その、多少はマシ、」
「ホントはもっとずっと年齢は下なんだ」
「って、余計ダメだったーっ!?」
 

258 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/18(土) 15:30:14
>>256
 
「――今」
「はい?」
「……あ。ううん、なんだか、どこかで兄さんが非難されてる気がしただけ」
「……なんなんすか、そのニュータイプな能力は」
「私のスタンド能力は射程が長いから……」
「スタンド使い!? いや、どんだけ長いんですか射程! 海を越えるとか!」
「まあ、それは冗談なのだけど」
「いえ……まあ、メア姉からジョジョネタを聞くってのは、結構新鮮ですけど」
「それはともかく」
「あ、はい?」
「兄さんがもし酷く謂れのない誹謗中傷を受けるのなら――」
「は、はあ」
「私は兄さんを連れて逝くべきだと思うの……」
「は、はあ……って、はぁ!? 逝く!?」
 

259 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/18(土) 15:35:36
 
 ちなみに。
 
■我が家
 
・あたし→15
・フィーちゃん→不詳(現在の戸籍上13で通してますが)
・メア姉→17
・年少組→10以下
 
 です。ざっとだけれども。
 

260 名前:名無し客:2009/07/18(土) 15:42:47
年少組の無口っ子が出て来る度に名前がマイナーチェンジしてる気がするんだぜ

261 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/18(土) 15:44:16
 
 何人もいたんだよ!
 きっと!
 だって……割と頻繁に兄貴が連れてきて増やすから!
 

262 名前:名無し客:2009/07/18(土) 16:09:40
皆さん学校とかどーしてるんすか?

263 名前:名無し客:2009/07/18(土) 16:13:33
というか、生活費とかはどーやって得てるんですか?こう言ってはあれですが・・・
お兄様、それほど高給取りにも見えないのですけれど。

264 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/18(土) 16:38:17
>>262-263
 
「いやいやいや、学校なら行ってますよ。てか、あたしゃ生徒会役員だと何度も……」
「まあ、そうは見えないからねえ」
「なんですとぉ!?」
「何気に学年首位の成績だ、なんて言っても信じてくれないぜ、姉さんじゃ」
「くっ! 先入観にダマされる日本人ども……!」
「基本的に学校はみんな行ってるんだけどね。私は病欠しがちだけれど。……それに、生活費はカト
リック教会の支援がある。兄さんばかりじゃないよ」
「てーか、ですねえ」
「うん」
「フィーちゃんは兄貴より稼いでるじゃないすか」
「おっと」
「……何の通販サイトでしたっけ、あれ。古本ネットワーク?」
「アイランド・イン・ザ・ネット――ネットを歩む孤人の休息所だよ。目的は特定じゃないんだ。翻訳者を
見付けたり個人言語を遣り取りしたり、場合によっては暗号じみた古文書をデータ上で取引したりね。
もちろん、主流は古本の売買さ。私が蒐集した書籍の媒介と収集拡散が元の目的だったんだからね。
それで、運営費にちょっと世界中の人に少しづつお金を分けて貰ってるだけ――偶にそれが膨れ上
がったりはするけれど、それだけかな。さしずめ、現代のバベル図書館と言ったところだよ」
「アフィリエイトとかじゃなかったんすか、あれ……」
「あはは、まさか。現代はリスクとコストの拡散自体が金銭を動かすことがある――それだけの話だ
よ。それに、私もメアリ姉さんも翻訳の仕事でそれなりにお金は貰ってるしね。姉さんにしたって副業
があるだろう?」
「そりゃまあ、そーですけど」
「極論、金銭的な面では兄さんに頼らなくてもやっていけてしまう訳だ――メアリ姉さんにこんなこと
を話せば、また面倒なことになるから言わないけどね」
 

265 名前:名無し客:2009/07/18(土) 16:40:13
>連れてきて殖やすから
に見えた状態は色々末期だと思いました、どっとはらい

266 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/18(土) 16:53:23
 
「ああ」
「ああ」
「混じってるかもね」
「混じってるかもしれませんね」
「ヤケに小さい子だったりするとね。少し疑いたく――」
「ああ、兄貴に顔立ちが似てたりし――」
 
「二人とも?」
 
「おっとぉ! フィーちゃん、あたしの甲羅をブロックするとは中々やる!」
「『当たらなきゃあ、どうってことはない』からね……私のクッパを易々と抜けるとは考えないことだ――
ああ、メアリ姉さん。姉さんもどうだい、マリオカート」
「それが終わったらマリオで」
「マリオね」
「ところでミハル?」
「はいぃ!」
「さっき、何か言ったかしら」
「最近は雨が多くて洗濯物が乾き辛いなあと言いました姉上!」
「何が増えるのかしら」
「あたしら家族を心配した兄上からの電話の数が増えます、サー!」
「……それじゃ、マリオで」
「あいあいさー!」
 

267 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/18(土) 17:14:20
 
 盲目過ぎていい加減ガードレールに直撃しないか妹としては心配です。
 
 
 
 あとプラス一個だけレスを。
 
 前に別んとこで現代音楽について少し話しましたが、プログレに少し先んじて現代音楽と呼ばれたのは(それと
今も呼ばれ続けるのは)、ミニマルのそれでした。解り易く言うとライヒです。
 現代音楽がチューブラー周辺に定義された頃、例えばライヒは現代音楽そのままのイメージで捉えられていま
した。それがミニマルで、1960〜70年代における現代音楽、としての象徴みたいなものです。
 これはこれでセリアルとか無調とか、ややっこしくなってウザくなった(あたしがウザいと思ってるワケじゃないで
す、あしからず)前時代への反発から生まれたんですが、多分面白い話ではないのでハブきます。
 で、ライヒの「現代音楽」は、自分を徹底して磨り潰そうとします。特に初期は反復→反復で同じフレーズを積み
重ねていく執拗さで、「自動的に生まれる音」(まあそんなもん無理ですが、やろうとしてんのはそんなとこです)を
作り上げてるんですね。空間を埋め尽くす同じフレーズを想像してください。これが所謂「ミニマル」ですね。同時
代的なブームはあったものの、これはライヒに顕著なもんでした。というのも、当時は使える楽器が限られてた上
に、音楽全体がクラシックの影響下にあったので、今ほど多様化と収斂が成されてなかったからなのです。つま
るとこ、「ミニマル」は外部が定義したテーゼだったワケですね。
 最小限の音と構成で作り上げられる音楽。初期ライヒはそんな狂った美しさを持ってます。
 これが反復と差異をテーマにし始めた中期(このテーマのせいで某哲学者がしょっちゅう参照されます)、ライヒ
の音楽はひたすら重なるフレーズに別のフレーズを導入、そのズレ自体を音楽の主題にし始めます。カンタンに
言っちゃうと「タンタン」「タン「タン」タン」「タ「タン」ンタ「タン」ン」→繰り返し、みたいな感じですね。バイオリンにピア
ノの反復が重なり、そこにリズムのズレが生じて、更に打楽器が、更に更に……、とズレが拡大していく曲なんか
はこの特徴を一番良く捉えてるかもしれません。
 フレーズのレイヤーだけで音楽が成立してる、と言った方が的確でしょうか。これが今のミニマルの基礎を作り
ました。
 「主張しないこと」。
 これがライヒの音楽です。
 ミニマルがその中にあったのは間違いないのですが、ミニマルは調律を主体にするその特性だけに、ビートの
ハッキリしたロックなんかに回収されて、ガチのミニマル以外では頻繁に色々な場所で耳にするようにもなりまし
た。それがよく聞く(と思う)「ミニマルなリズムを組み込んだ〜」とかの「ミニマル」だったワケですね。
 
 このモードが出てきたのは、結局は複雑怪奇になりすぎて、極端な内輪向けになっちゃったセリアルなんかへ
の反発だったワケですが、なんだかんだ言って技巧として取り扱える要素があったので、ポップミュージックへの
介入なんかにも使われたってことになるでしょうか(無調は無調でザッパ周辺に影響与えてるんですが)。
 これと同時代を歩いたプログレにせよ、元は「先進的な」音楽を指してて、その意味じゃストーンズもビートルズ
も「プログレッシブ」な音楽だったことがあるのです。
 そんなあれこれと本気で距離を置きたがったのが、こうやってミニマルに拘ったライヒ達、一部のガンコな「最小
要素主義者」だったようにも思いますが。
 

268 名前:名無し客:2009/07/18(土) 18:11:27
お兄様ってヒモじゃなかったんだね

269 名前:名無し客:2009/07/18(土) 18:16:35
見た目10歳年齢1000歳、それは外見に逃げ道を求めた故に生まれた存在なのか。
それとも年齢に逃げ道を求めた故に生まれた存在なのか。

270 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/18(土) 18:54:12
 
 やや。クラッピングミュージックをご存知とは。
 
 ええ、正にそれです。
 軍歌、行進曲、この辺りに共通するのは反復という動作が織り成す規律、その統制が作る
酩酊なんですね。ここらはまた別の領域なんで(音楽外の)詳しいことは省きますが、人間
はそんな「音のリズム」を好む傾向があります。これは現代音楽に限りませんが。
 同系のコンセプトでは、そのものズバリの「ドラミング」シリーズや、テープをサンプリングし
た(慣れが要るかもなので、もしも聴くなら最後でいいでしょうけど)作品で、これはひたすら
テープから流れる肉声を延々と反復しながら、強調される音が浮かび上がるって作品で、
正直この初期作品は「実験音楽」として聴くべきだと感じます。
 クラッピングに関しては、これはかなり明確な位相差を設けた作品なんで、初期とか後期
の方が面白げな音は聴けるかもしれません。でも中間の作品としてはかなり楽しい音なの
で、割かし今でも聴きますね。
 
 これらに共通すんのは、音響ミニマルを知ってるヒトには解り易いと思うんですけども、時
間の使い方がポピュラーミュージックとは違うってことなんですね。
 ヨコとタテの違い、とでも言うべきでしょうか。
 反復が生むレイヤーは、物理的な時間軸を一直線に貫きながら、聴き手の中に普段の連
続を作り上げて、一種の固有空間を作り出します。それ自体を「音楽」として構築するのがミ
ニマルの(というかライヒの系譜の)到達した場所だ、とも言えるかもですね。ライヒの他にも
同系のコンセプトを持った作曲家はいるのですが、差自体に意味を求めたのはこの人が最
初で、それに拘ったのもこの人が最後なんだろうなあと。
 音楽としてのドラマを持ち込みたくない、というのが一時のコンセプトではありましたが、そ
んな中でも「Music For 18 Musicians」とか、反復を音楽技法の中で成立させた作品が生ま
れてて、ここいらは「音楽として聴いても」楽しめるかと。
 ……とはいえ、この手の反復を楽しめるヒトにはって前提はありますが。
 アンビエントに通じるものがありますね。
 

271 名前:名無し客:2009/07/18(土) 19:46:47
夜のメア姉は悪夢なのです

272 名前:名無し客:2009/07/18(土) 21:49:33
だれうま

273 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/19(日) 00:33:28
 
 そのダブルミーニングの事実に気付くなんて……!
 

274 名前:名無し客:2009/07/19(日) 01:04:18
エーフィーが便宜上13かー。 
なんでクル助の教会にきたんだっけ?
米国某所でセレブ客取らされてたとか言う設定は覚えてるんだが。

275 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆YrBOOKL5Tk :2009/07/19(日) 01:12:36
 
 大分合っていて憶えてくれてる人がいるのは嬉しい限りだが、生憎と米国じゃ――似たようなものか。
 
 来た理由は――ふむ。みんな好きじゃないか? 「白馬の王子様」って。ま、ちょいと色々な事があっ
てね。兄さんはお仕事の最中に私を見付けて、お仕事を片付ける理由に私を使って、お仕事よりも私
を優先して色々な人を殺した。要はまあ、そんなところだよ。
 白馬の王子様……まあ、私の場合は軟弱な王子様じゃなくて真っ白な服を着た文字通りの死神だっ
たんだけどね。ハリウッドの微妙なスタイリッシュアクションじゃないぜ――ビル一つの警備と客人のボ
ディーガードをまとめて血の海に沈める大立ち回りだった。皆は人間が暴れてビルが倒壊するところを
見たことはあまりないと思うが――まあ、控え目に言って生存者ゼロの大災害だよ。
 
 で、直接のワケは実に単純でね。
 私が望んだからだよ。
 連れ出すなら、どうかどうか貴方のお傍に置いて下さい、ってね。
 

276 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/19(日) 02:18:04
 
 猫い。
 

277 名前:名無し客:2009/07/19(日) 02:38:33
夜中に突然どうした!?

278 名前:名無し客:2009/07/19(日) 02:51:24
眠いと言ったんだよ。

279 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/19(日) 02:57:05
 
 しまった……つい反射的に!
 迂闊に反応するべきじゃなかった!
 トラップ……!
 トラップだというのか……!
 
 あの門番……!
 

280 名前:名無し客:2009/07/19(日) 11:19:12
ふっ、我がトラップに嵌るとは……
神父、口ほどにも無いぜ。

281 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/19(日) 19:28:01
 
 お前か……ッ。
 スレを跨いだトラップ……ッ!
 つまり……ッ!
 これは空気抵抗をなくした一撃……ッ!
 

282 名前:名無し客:2009/07/20(月) 00:43:33
次の新作は東方仗助郷

283 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/20(月) 00:55:08
 
 や……なんですか。
 え? 誤爆?
 そりゃジョジョと攻殻と必殺ならウチのスレで扱ってもオッケーなネタです、が……え?
 
 あれ。
 もしかしてそういうのがあるんですか?
 ……やば。すげぇやりたいです。地面を殴り起こして壁を作って弾丸を避け続ける仗助さんッ! とか。
 
 もしかしてアレですかね。それは「ヒガシカタ」をそのまんま読んで欲しいってことなんでしょうか。
 あ、あたしには判断できない……。
 ていうかそろそろジャンルが広すぎて把握できそうにない……。
 

284 名前:名無し客:2009/07/21(火) 02:54:31
実はジョジョとのクロスオーバーは既に書いた方がいるという。

285 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/21(火) 21:49:39
 
 ジョジョい。
 

286 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/21(火) 21:56:17
 
 世間はエヴァなのに人狼見てましたよ。
 正確にはイノセンスと攻殻2.0と押井づくし。
 イノセンスの感想でも書こうかと思いましたが、それをやると多分イノセンススレと化すのでこっちで。
 ていうかなんでもっと見返したりしなかったんだろ。物凄い好きですこれ。
 
 なんつっても、まずはすげぇキレーな映画なんです。
 相変わらず押井先生。個人の実存に拘泥しないような構成かと思えば、やっぱそういう訳ではなくて。
主人公と組織、ついでに時代との相関で語られる物語は、あくまで個人を語り尽くそうとします。作中に
は叙述トリックじみた展開がある訳ですけど、二回見ると、主人公の葛藤とその理由との繋がりが透け
て見えてこれまた秀逸。押井さん! あんたそこまで押井ですかよ!
 ていうか、イノセンスとSSSを比べると攻殻もまるで違う層を見せますが、押井さんはやっぱ映画監督
なんだなあと思いますね。細部まで書き込まれた(絵じゃなくて絵の使い方)パーツが情景を重ねてくの
ですが、これはもう完全に映画的な映画でしょう。
 ただこれ、凄いのは押井作品なのに圧倒的にドラマが貫かれてるのです。ぶっちゃけ恋愛話が。丹念
に紡がれた複線がぱたぱたと重なり合って、あのおだやかな救いに満ちた最後に繋がる構成はマジで
綺麗過ぎます。
 
「母さぁん……! なんて大きな歯をしてるの!」
 
 ――そして狼は、赤ずきんを食べた。
 
 狼として生きるしかない人間はそこにいて、狼の巣はそこにある。
 これはそんな、酷く吹雪く世界の、ある優しいお話です。
 
 
 
 ていうか、タチ日々のパロはここから引用されてたなんて。
 ロクに意識してませんでしたよ。
 

287 名前:名無し客:2009/07/24(金) 17:47:26
藤原の昔の男疑惑な男共を疑わしいので罰しに行きますと言うのなら、
神父も昔の女を掃除しておかないと不公平なのではなかろうか。

288 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/24(金) 18:32:20
 
 いや。それは……ほら。
 ふ、藤原は俺に関してそういうの気にしない、って言ってたし?
 
 だから……これはそう、単に俺の独占欲が強いってだけの話なんだ……。
 

289 名前:名無し客:2009/07/24(金) 22:20:48
―――ふぇぇん、クルちゃんさんのいけずぅ……――-

とかいう嘆きが風に乗って聞こえてきたような気がするが別にそんなことは無かったぜ。
それじゃあ神父、俺のおごりで回らないスシでも食いに行くか。ん?

290 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/24(金) 22:39:18
 
 ……み。
 み、耳鳴りでもしたんじゃあ、ないかな……。
 ないかなって言うか、ごめん、俺、なんか泣きたくなってきたんだけど、ホントどうしようかな……。
 
 むしろそんな状態だからうっかり発砲してうっかり射殺しちゃうかもしないけど、死体の始末はちゃんと
するから別にいいと思うよな、>>289
 

291 名前:名無し客:2009/07/24(金) 22:44:58
神父様を見ていると、人としての生き方について
いろいろと学べるものがありますね。





……反面教師として。

292 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/24(金) 22:52:11
 
 なにが!?
 いやなにが!?
 
 俺がなんか反面晒すようなマネをしたとでも!?
 

293 名前:名無し客:2009/07/24(金) 23:34:31
おーい、イリヤ爺さん。
こ奴に「他人の目から見た自分の印象」というものを教えてやれ。
直で記憶に刷り込むのがいいだろうね。
できるだけきっついのお願い。

294 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/07/24(金) 23:49:54
 
「いいじゃねえか、イリヤ。やってくれ」
「……え?」
「え? じゃなくてさ。いいよ、やってくれ。別に構わないよ」
「いや……あの」
 
「いや、イル? 考え直した方が……その、いいんじゃない、かな」
「なんでだよ」
「ああいや、なんでというか、私にはまだきみに自殺されると困ると言うか……」
「……はぁ? なんで俺が自殺するんだよ。なにお前、周りの連中が俺に悪印象抱いてるとか、そんなこと言いたい
のか?」
「悪印象と言うか……」
 
「例えば……きみは自分が便所コオロギを見るような目付きを向けられていると感じたことは?」
「例えがネガティヴすぎる!」
「まあ、ないのかな。うん、ないんだろうね。そうだよね。そうだろうなあ、うん」
「……ていうかさ。そんなこと思ってる奴はアレだよ。例外だよ。例外だから敵だよ。見付けたら射殺していい類のア
レだよ。STGで最初に飛んでくる敵キャラだよ」
「いや、そんな敵キャラ認識はヤバい気がするかな……」
「つーかさ」
 
「恋敵は排除ってフツーに鉄則だろ。貴族だって決闘するだろ。愛の顛末は流血だよ。死線の遣り取りだよ。俺の恋
路の邪魔する奴は9ミリに撃たれて死んじまえだよ。むしろ俺の恋路に立ちはだかった奴は俺の背後に死体しか残
せねえよ」
「ええと、イル」
「だからなんだよ。まあアレだな、これも俺の一途さの賜物って奴だな……」
「ああ、と……ジェイムス」
「ん? ああ、なんやジイさん。オレは今丁度ポルナレフのAA探すのに急がしかってん。『なにを言っているのか解
らねーと思うが、オレもなにを言われてるのか解らなかった……『言っても無駄』とか『思考回路が違う』とかじゃあ、
断じてねえ……もっと恐ろしい『言葉のルールが違う』ことの片鱗を味わったぜ……』みたいな」
 

295 名前:名無し客:2009/07/25(土) 00:29:14
くはは

296 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/25(土) 01:54:05
 
 ……たった三文字でエグられる俺の内面!
 
 
 
 なに!?
 なんなのこの対応!?
 まるで俺が悪役みたいなこの突撃されっぷりは!
 
 ていうか閣下もそれは違います!
 自覚もなにも……俺はこの愛に向けて突っ走ってるだけ!
 今はもう、アイツが男と喋ってるだけでそいつを変死体に変える自信すらある……そして!
 今の俺はこの『嫉妬』すら快いッ!
 
 『独占欲』。
 『占有欲』。
 自分を納得させたなら、そう悪いもんじゃあ、ねえよな……。
 

297 名前:名無し客:2009/07/25(土) 02:05:48
ここのスレタイにあるレヴァイアサンは七つの大罪の一つ「嫉妬」を司るそうですね。

298 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/07/25(土) 02:40:05
 
「ま、このレヴァイアサンとそちらのレヴァイアサンは別だけどね」
「ちゅーか、聖書やと食いモンやしな。むしろ俺に言わせりゃ召喚モンスターな」
「そいつは極端な意見だが――まあ、この現代じゃ案外そんなものかもな。ブルクマイヤーの木版画
が一般には有名だが、コイツじゃ嫉妬は『蛇』に象徴されている。聖書然り失楽園然り、なんだかんだ
と蛇って奴は神に対する愛憎一杯に描かれることが多いのさ。とはいえまあ、レヴィヤタンのルーツは
フェニキアの渾沌、正しく「蛇」だ。その意味では七大罪の解釈はそれほど的外れでもないんだがね」
「まーな。サタンのイメージたっぷりやし」
「だってのに、ウチの告発者氏は私に対して嫉妬の一つも感じてくれないんだから参ったものだが、
さて……ところでジェイムス。目を覆った女性や物事を横目にする、なんてシンボルが嫉妬を表現す
ることを知ってるかい?」
「あん? ああ、いや。知らんな」
「認識の木の実を貪って楽園の外に蹴り出されてから数千年、きみらは言葉と目を駆使することで自
己と他者を選り分けた――嫉妬をなくしてしまう方法があるんだが、聞きたいかね」
「オレが聞いてもしゃーないけどなぁ、まあええわ。なんやの?」
「目を閉じてしまうことさ。あらゆる事物の動きに目を閉じてしまえば、人間は自分だけを眺めていられ
る。自己を知り、他者に焦がれてしまう目こそ、この『嫉妬』という呪いの根幹なんだよ。自分だけを見
ていられたのなら、ある意味では苦しむこともなく生きていられる――中途半端に救われるのが辛い
というのは、往々にしてそういうことなんだよ」
「はあん」
 
「んで、キング牧師が暗殺される、と」
「そう。マザー・テレサは悪意に晒される」
「……ま、あんな偉人らと一緒にされても困るけどな。実際」
「まあね。さて、ところでジェイムス」
「あん?」
「セシルはどうしてセシルって名前なのか解るかい?」
「はぁ? いや、名付け親が――」
「私だよ」
「……。”盲目”か」
「正解」
「……あんたも割かし最悪やな、イリヤさん」
「おや、露悪趣味のつもりじゃなかったんだがね」
 
「……ま、アイツにしろセシルちゃんにしろ、目ぇ開けて良かった、思えるくらいにはしたりたいけど」
「おやおや」
「希望や希望。別にどうこう動くワケやない――後ろからグサリ、は勘弁やで」
 

299 名前:名無し客:2009/07/25(土) 17:33:21
リヴァイアサンの……ネハズカシメ?

300 名前:名無し客:2009/07/25(土) 18:05:52
「しとね」だな。寝床の意味から転じて情交の場の意味でもつかわれるから、あながち間違いじゃないが。

301 名前:名無し客:2009/07/25(土) 20:40:34
蚤虱 神父の褥る 枕元

302 名前:名無し客:2009/07/25(土) 20:54:45
ニャッハー!

303 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/26(日) 00:34:49
>>268
 
「まあ、夏休みなワケだよミハ姉」
「だからなんすか」
「や、なんか先生に呼び出されちゃってさ。ウチの日本語はおかしい! とか」
「おかしいですよそりゃ。日本語では道行く人全員を「カモor敵」みたいに判断する習慣はありません」
「それに「家族」を加えれば三つだぜ」
「いえ、日本語は三つ以上の二人称代名詞がちゃんとありますよ! そんな殺伐とした日本は魔界医師のいる新宿だけ!」
「まあ、魔界医師はいないけど秋せつらさんならウチにもいるじゃん」
「……ジョークなのか素なのか判断付きかねますが、差し当たりあんたのブラコンぶりにゃああたしも勝てねー気がします」
「ああ、それそれ。それなんだよ」
「それ?」
「なんかさ、『将来計画評』みたいの作れって課題だったんだよ」
「はあ。んで?」
「『将来の夢は兄貴をヒモにすることです』って書いたら呼び出されて」
「呼び出されますよ!? 普通に! 普通に呼ばれる!」
 
「いやあ、あの瞬間は頭の中でドラが鳴ったね。孔明の罠を素で疑っちゃったぜ」
「どんなショボい孔明なんすか……」
「でもありえないんですよアネキ。その先生、ウチの情緒を疑うが如くにいきなり職員室召喚だぜ」
「いや、気持ちはわかっちゃうかな……」
「で、『あなたは普段から周りに溶け込む努力が欠けています』って」
「そうなの?」
「どうなんだろ。溶け込んでるつもりはあるけど」
「ふうん。んで、なんですか」
「『この国にいるんだから、社会に溶け込む努力をしないといけませんよ』」
「いやまあ、そりゃそういうヒトもいるでしょうけど」
「で、まあ、知ったことかよそんなの、と」
「大人ギライもそこまでいくとすげーっつーか……」
「まーね。アニキ以外はちょっと駄目かな。二年も乱暴され続けたら、まあそうなることもあるんだぜ、と」
「……おーい。んなこと話しちゃいねーでしょうね」
「話すワケないじゃん。話しても理解しないよ、あのアホ頭じゃ。『でも今はここに住んでるんだから』『ここで生きてるんだから』
『ここに合わせて生きていれば幸せになれる』――冗談っしょ、マジでアタマ痛い」
 

304 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/26(日) 00:35:59
>>303
 
「ま、社会ってのは個人の総体ですからね。……でもあたしんとこにもそういう先生いますよ。超初期の少年ジャンプって感
じの友情努力勝利主義っつーか」
「あはは、いるいる。いるねー、そういうの。こっちにもいるよ。で、正にその典型がウチの担任さん」
「いやまあ、正しいっちゃ正しい意見ですけどね」
「でもさー。正しい意見と従える意見は別だぜ」
「別だけどね。それこそ押し付けても無理でしょ? フィーちゃんならなんつーんでしたっけ、こういうとき……」
「”私達は語り得ぬ物を語ることはできない”?」
「ああ、そうそう、それ」
「それも妥当だね。妥当ってわかった上でウチはそれ無理。そうしなきゃ死ねって言われたら死んだ方がマシって言うか、死
ぬ前にそいつ道連れにしてやる」
「怖ッ!」
「あったりまえじゃん。誰かを殺す言葉を吐くなら、その覚悟くらいはして貰わなきゃ。ってーかさ、アネキだって同類でしょ?」
「あ、あたしは別にそこまで……」
「『強引にでも助ける』とかバカ言ってる大人見ると吐き気がする類の人間じゃん?」
「ぬ、む……まあ、そうかも」
「ウチは日本で生まれなかったし、日本でも育てなかったし、大人は守ってくれるどころか死ぬくらいウチのことグチャグチャ
にしてくれただけで、それ知らない日本の大人が『大人は正しい、社会は正しい、だから混ざれ、色々自分を捻じ曲げろ』って、
ちょい無理があるよ」
「兄貴は別?」
「兄貴だからウチは助けられたし、兄貴だから一緒に暮らそうと思った。なんでって、兄貴はウチらと同じ世界の人間だったか
ら。『助けてやる』なんて言わない人だったから。多分ミハ姉がきてもウチは一緒にはいかなかったかなー、と」
「そりゃまあ、しゃーないですけど」
「あの先生さんがきたんなら適当にカモって身ぐるみ剥いでから殺してたかも」
「オイィ!」
「結局んとこ、ウチらが住んでた世界はそういう場所だったんだからさ。だからウチはそんな風にしか考えらんない。社会の構
造も意味も理解できてるけど、それが信頼できるかどうかってのは別だね」
「微妙な二重思考っすね」
「んー」
 

305 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/26(日) 00:41:19
>>304
 
「ていうか、こうかな。「アンタなんかに社会とか語られたくない」って。大人が子供がー、とかじゃなくてね。自分の見てる世界
が社会の全部だって考えてるヤツのことは大嫌いだし、そう考えてなくても自分の社会が正しいって信じてるヤツも大嫌い。
ついでに言うと、誰も彼もが幸せになれるメソッドがあるみたいに語るバカはドがつくレベルの最悪。友情も努力も勝利もウチ
は好きだけど、語り口が拙いバカは死ねって思っちゃう。うん、まあそんな感じ」
「ヒネ過ぎですって、小学生」
「アネキほどオプティじゃないってだけじゃない? ていうか別に悲観主義じゃないよ。単にムカつく連中が多いってだけ」
「まあ、そこは兄貴と似てますけどね、アンタって」
 
「メア姉は別だって。あんなハイスペック超人と比べられたら困っちゃうよ」
「スペックねぇ……まあ、ねぇ、あのヒトとフィーちゃんはどっかの海外の大学からお呼び掛かってますし」
「や、そういうスペックじゃなくてさ。なんていうのかな、アタマのスペック」
「アタマ?」
「っていうか、思考? 根性? まあそういうののスペック。だってあの人、フツーに吉川版宮元武蔵バイブルにしちゃうような
ヒトじゃん。ヒトは運命とかいう環境に立ち向かい、打ち勝っていかねばならぬのだ! って。ジョースター家の血族じゃない
んだからさ、そんなん無理ですって。尊敬はするけどね。マネはできないっていうか、したくない。ウチらは弱い世界で生きて
きたから、あんな強さはマネすると潰れるだけだもん」
「そう、かなぁ」
「わっかんないかぁ。まぁ、なんだかんだ言ってミハ姉は強い世界の住人だしねえ。いえいえ、共感は求めやしないぜー」
「ぬあ。なんかムカつく言い草ですな」
「ま、だから幸福スペックが足りてないんじゃないかなーと。そう思うわけだよ妹さんは」
「なんですかそのドラえもん語じみたネーミングは」
「誰にでもわかりやすい名前で勝てば後々連載する上で有利になるよ」
「なんの連載なんすか……」
「でも表現の自由は奪われてそれはそれで欝になるけど」
「だから何の話なんですか……」
「まあ、それは置いといて」
「はぁ」
「学校でもそうじゃん。ウチの学校でも結構そういう子っているよ。なんでか知らないけどハブられてて、それでも輪に加わろ
うとするけど輪の方がケラケラ笑ってそんなの気にしないの。まあ、ハブられる方にも理由があるってのは道理なんだけどさ、
その道理って、結局バカみたいなもんだったりするんだよ。足が遅いとか勉強ができなかったとか。でも、その理屈があんま
りバカバカしいもんだからオトナにはそれが見えてないワケ。だからあの手のガキっぽいイジメってなくなんないでしょ」
「まあ、そうかな」
「ガキはバカだからねー。悪いけど、そういうのには無頓着だよ。ウチがガキだからよく解るんだよね。ああ、こいつらみんな
そうしないといられないんだー、って。誰かイジめてないと自分が持たないし、イジめられてる方は理由がわからずに酷い目
に会ってて、ただもがいてるだけなんだって。……んで、気付いたらイジめられてる方はアタマん中が「ヤツら憎し!」で一杯
になってるの。そん時に周りから誘われたって、そんなの知るかってなもんでしょ。先生さんにしてもイジメ止めたいならさっ
さと止めるべきじゃん? そこまで酷くなってから止めてるようじゃ教員としてバカ丸出し。ガキもオトナもバカだったら、もう
バカだらけじゃん。どうすりゃいいのかわかんないって」
「感情論で動けませんよ、オトナは」
「ガキにとっちゃ感情論が全てってこと。それがわかってないからオトナはこっちに入ってこれないワケ。社会が個人の総体
だってのは当然だけど、その総体を動かしてるのはそんな些細でどうでもよくてガキっぽい意見だったりするのを忘れたら
アウトでしょ」
「ガキにはそんなヒネた意見似合わないですけどね」
「ガキだからヒネててもいいんですよ。でさ、ミハ姉。ガキにとってはそんな世界が全部なんだよ。学校なら学校が世界の全
部。そこに救いがなきゃイジメられてるヤツは絶対に救われない。それともなに、これって小学校だけ? 中学とか高校だと
そんなことないとか?」
「や、まさか。小中高一貫でイジメは不変でしょ。年中行事っすよあれ」
「ふーん。で、イジメられてる子を助けたりした?」
「んな余裕ねーっす。自分周りのフォーマット守って精一杯じゃないかな。誰が誰イジメてるかわかんないし、ヘタに関わっ
てもデメリットしかないし。気付いたら誰が誰と仲悪いとか聞かされるだけで、気付いたら関わる理由もなくなってたりね。な
んですかね、妹君はこの姉を最悪だと思います?」
「まあ、思うけど。でもウチに言わせりゃアメリカ人も日本人も全部同じことしてるから正直どうでもいいかな」
「ああ、なるほど」
「例外はアニキだけ」
 

306 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/26(日) 00:44:28
>>305
 
「――アニキとウチが会った頃の話、したことあったっけ?」
「えと……なんか、ヤバい場所だってことは」
「ヤバいっていうか、まあ戦争が全然終わんない場所。迫撃砲とかバンバン飛んでくんの」
「ヤバっ!」
「そう。もうヤバヤバ。死体とか見慣れちゃってたし、脳味噌の構造知るより先に脳味噌のカタチ知っちゃってたぜ」
「は、はあ」
「ていうか、朝起きたら弟と父親の脳味噌が腹の上にブチ撒けられてたんだけど」
「……はぁ!?」
「で、それからは武装勢力の指揮官の愛人みたいなこと二年やってた」
「えと」
「その後軽く紛争があって、指揮官殺されて、ウチらはまあ助かった、っていうか助けてやる、って連中が来たワケだけど、助
けられたら助けられたで今度はそっちでまた別の軍人の愛人やることになって、なんていうかもう、ウチはモノか! みたいな。
そもそもウチが住んでた場所って、ウチが生まれるずっと前にアメリカが「平和にしてあげる」ってコカコーラの看板とか7upの
モックとかバンバン持って入ってきて、みんながそれに乗っかって幸せになれると思ったら、結局元の生活がそこでは最善で、
でも元の生活に戻る方法もなくて、残った資源の奪い合いになっちゃった場所だったからさ。まあ人間だってモノみたいなもん
だけど」
「それ……兄貴は、どこに?」
「んー? なんか気付いたらウチが囲われた基地が潰れててさ」
「いや。気付いたら潰れるって……」
「だってマジでそんなんだもん。もう、いつの間にかそこらへん死体だらけ。兵士とかばんばん死んでて、アメリカの兵隊とか
NPOの連中とかわらわら入ってきて、もうパニくっちゃってさ。いきなり出くわした兵士の腹ぶっ刺した後はほんともうよく解ら
なくなって、もう面倒だし死んじゃおうかって手榴弾部屋に取りに行ったら兄貴とバッタリ」
「はあ。んで助けられたと?」
「ん。あ、や、とりあえずナイフで刺そうとしたんだけどね」
「なにしてんのォ!?」
「いや、素っ裸でナイフだけ持って入り口まで様子見に行ったから、てっきりなんかコイツ敵だ! と」
「……つか、なんでアニキがそんなとこに」
「あ」
 
「あー」
 
「現地のボランティア、じゃなかった、かなあ」
「……曖昧っすね」
「んん、まあいいじゃん」
「まあ、いいですけど」
「それでまあ、アッサリ捕まって状況説明されて、なんかもう真っ白になっちゃって。なんかなぁ、なんでだろ。ヒドい場所だった
けど、そんな場所がいきなりブッ壊されて知ってる連中が全員殺されて、なんかもうどうでもよくなったんだと思う」
「……ああ」
 
「その気持ちなら、少し解るかな」
「なるほど、流石は経験者」
「うっさいです。んで?」
「ん」
 
「『俺は偽善者にもなれない』――いきなりこう言ったんだよ、あのアニキ」
「は……あ?」
「『アメリカ人みたいに自分の正しさを証明できない』『偶々ここにきただけで、お前に会ったのは偶々だ』『偶々お前を助ける機
会があるだけで、偶々俺は別の誰かを見殺しにしてる』」
「まあ、言いそう、っつーか」
「善意は誰も助けないけど、偽善は少なからず人間を救う。――これ、アニキの信条だよ。割と前から」
 
「自分は企業化されたNGOみたいに効率よく人を助けることなんてできないからって。あっは、あの人ってさ、後ろ向きに前向き
なんだよね。最悪の中で最善を探そうとするっていうか、うん、なんていうか、そんなヒト」
「色々ヘタなんですよ」
「色々ヘタだよね」
 

307 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/26(日) 00:50:15
>>306
 
「挙句に、どこでも連絡つくからっていきなり電話番号渡してくれてさ。もしも連絡したいならしてくれていいって」
「……コドモ相手になにハズいプロポーズしてんですか、あの兄上は」
「まーね。素っ裸のガキ相手になに言ってんのこの人、って思っちゃったし」
「いや、そのシチュエーションはスルーしといて……」
「でも嬉しかったよ。一緒に来いとか来れば幸せになれる、とかアニキは一言も言わなかったから」
「ん、あ」
「その後はまあ、お定まりのパターン。国連に保護されて、なんか気付いたら兄貴に引き取られてました――ってのは少しウ
ソで、兄貴と一緒じゃなきゃここに残るって言ったら、なんかまあ色々手配してくれたんだよね」
 
「フィー姉と話が通じるのは、まあそういうこと」
「あー……」
 
「勘違いしちゃ駄目だぜアネキ。ウチはホラ、今はそこそこ幸せで、まあとりあえず生きていたいとは思えてるから。でもウチは
ウチが偶然生き残った場所で死んだ子のことを知ってるし、そんな世界があることを知ってるし、ウチの中でオトナはそういう
場所のそういう人間で、結局のとこ信じられない誰かだってだけ。社会があって人格があるんじゃなくて、人格があって社会が
あって、その人格が社会を作るのを知ってるってだけ。どうしようもなく弱い人間は、助けられなきゃ死んでくしかない世界があ
るってことを知ってるだけ。口当たりのよさげな「手を差し伸べる」とかの言葉が最悪だって知ってるだけ。差し伸べられただけ
じゃ助からない人間がいて、そうやって手を差し伸べた誰かは周りに対するアピールでそうやってることが多いってことを知っ
てるだけ。――この国とウチが住んでた国が別の世界だなんてありえないじゃん。この国が見捨て続けるしかない国で生きて
た人間は、そういう考え方をしてるってことをシカトされるのが、ウチとしては単にちょっと辛かったりするんだよ」
 
「心的進化のランドスケープ」
「あ……はい?」
「んん、フィー姉が前に言ってたバカ話。ウチらの心は生まれた時点で世界って淘汰圧に放り込まれてて、そこに適応できる
かは運次第だって話。雪崩を打って転がり落ちてく『世界』って種は、どんどん変質しながらゴロゴロ転がってくの。ただそれ
だけのことで、そこには善だとか悪だとかはどこにもないんだ、って」
「……あの小娘らしいっつーかなんつーか」
「ニヒリストですらないもんねぇ、あの姉さん。ウチよりタチ悪い子供見たのは初めてだったなぁ、ホント」
「でもそれ」
「ん?」
「確かこうじゃなかったかな。「だから人間は、その雪崩を止めるように生きられるのだろうか」って」
「あっは……なんだ」
「はい?」
「やっぱミハ姉、メア姉みたいじゃん」
「……そーでもないですよ。ただの希望です、こんなの」
 
「で、先生さんは?」
「先生さんは? 『あなたの国とは違う世界にいるんだから、この世界に入ってきなさい。友達の輪を乱してはいけません。友
達の輪に入らなければいけません』」
「……まあ、その先生も大概アレですけど」
 
「だからその先生さんが許せない、と」
「まあ、うん」
「理由になってませんね」
「まーね」
「でも同感だ。そんなアホウはやっちまえ!」
「おお!」
「なにがおおですか」
「やっちまいましたよ! ちゃんと!」
「なにィ!?」
「いや、だってさ。こうだよ? 『少し保護者の方とお話させて頂いた方がいいかもしれません』」
 
「あら」
「……あ、メア姉」
「保護者の方を、なんて?」
「え? あー、いや、保護者呼んでこい、みたいな」
 
刻んでいいと思うわ、それなら」
刻む!?」
「どこを!?」
 

308 名前:名無し客:2009/07/26(日) 10:38:56
……なんかきっつい過去の持ち主しかいないのか、この教会。

309 名前:名無し客:2009/07/26(日) 12:42:59
きつい過去の持ち主ほど、他の人間を見下さずにはいられなくなるという話を聞いたことがある

310 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/26(日) 20:52:56
 
 猫い。
 

311 名前:名無し客:2009/07/26(日) 21:03:05
今回は俺のトラップじゃない。

312 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/26(日) 21:09:53
 
 いや、そっちか。
 そっちもだろうが、そうでなくて……いや。
 
 これ以上は『詮索の余地』を残さない方が良さそうだな……。
 

313 名前:名無し客:2009/07/26(日) 21:37:16
神父が女以外に猫を感じるなんて事は果たしてありえるのだろうか。

314 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/26(日) 21:46:34
 
 そもそも……一面識もない相手に……。
 いや……一面識がある相手はいるようだが……。
 
 ともあれ、俺がそう易々と『目移り』する筈がない……。
 この『誠実』を!
 見くびらないで貰いたい物だ……。
 
>>313
 
 いや!
 だってあのギターが!
 
 というより、まあ、ないではない。
 ほら、猫とか。普通の。
 後は……『奇妙に笑える文章の羅列』に猫っぽさを感じることはあるかな……。
 

315 名前:名無し客:2009/07/26(日) 21:52:09
……え、と……マカの張ったAAのギターに猫を感じたから猫いと?

胸にじゃなくて?

316 名前:名無し客:2009/07/26(日) 21:57:29
神父が女の胸に反応するような単純でわかりやすい変態なら、きっとここまではならなかった。
と思う。
多分。

317 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/26(日) 21:59:38
 
 胸!?
 いや、俺は年齢に13だか14だか書いてある子の胸に注目しなきゃいけないのか!?
 
 むしろ最近どうしてたびたび俺をロリコンにしようとする連中がいるんだ!
 

318 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/26(日) 22:02:43
 
 確かに胸に反応した訳じゃない……こう、あの丸っぽい雰囲気が!
 あの雰囲気が!
 雰囲気が悪い!
 だから! そうさせた『感触』が悪いんであって!
 俺が悪いんじゃあないッ!
 

319 名前:名無し客:2009/07/26(日) 22:18:54
>>317
ついつかの誰か
てか神父って「その頃」からもこたんと面識あったんだっけ?
だとしたら目移りどころじゃ(ry

320 名前:名無し客:2009/07/26(日) 22:19:55
人間は自分に都合のいいように記憶を改変することがありますからね。

321 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/26(日) 22:32:41
 
 記憶……いや、何の記憶だ。
 その頃もなにも俺は!
 
 俺は……!
 当時から藤原、
 ……。
 
 いや。
 まあ。
 それはそれとして……『別の話題』に移ろうじゃあないか……。
 

322 名前:名無し客:2009/07/26(日) 22:41:55
日本人とアメリカ人とフランス人なら誰が好きですか?

323 名前:名無し客:2009/07/26(日) 22:42:35
最近クロスバイクを買った。

いや、ロードバイクほどではな筈だけど走る走るw


324 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/27(月) 01:08:19
>>322
 
「……あの名前で日本人以外って選択肢が浮かぶことはないと思うんだが」
「まあ、そうだろうね」
「フランス人……」
「ん? ああセシル、そういえば君もフランス人だよね。で、どうなのかな、イル」
「……」
「……いや、そんな凝視されても」
「べ、別に凝視していない!」
「言葉尻そのまま返されても!」
「そ……それより、どうなんだ、……その、今の」
「どうって……」
「お前には人種的な好みでもあるのか、と聞いている」
「なんだ、そんなレイシスト扱いされてもな」
「なっ……違う、曲解するな!」
「解ってるけどさ。……まあ、そうだな。人種的にどうのってことはないよな。ブロンドとかは憧れるけど」
「……そ」
 
「そうなのか」
「ああ。ブロンドにしろアッシュブロンドにしろ、日本人的な素養じゃねえし」
「……そうか」
「ま、長い髪は普通に綺麗だと思うしな」
「……そ、そうか」
「そう言うと、セシルは少し照れたように肩に掛かった自分の髪を指に絡ませるのだった」
「イリヤ老!?」
「いや、きみの心中をナレーションしようと」
「しなくてもいいです!」
「だが事実だろう?」
「……っ! ち……違いますが? 違いますよ?」
「ほう」
「まあ、そりゃ違うだろイリヤ」
「ふむ。じゃあ今のはイルの一人称を私が代弁したってことで」
「いや、俺はそこまで自惚れが酷いキャラだと思われてるのか!?」
「そういう訳じゃないし、自惚れでもないと思うがね」
「はあ? つーか、第一、セシルが俺に照れるとかそもそもありえねえ過程だろ」
「…………」
「……セシル?」
「……用事を思い出した。そろそろ出掛ける」
「あ? ああ、そう」
 
「……わっかんねぇのな、あいつ」
「いや」
「いや」
「きみが最悪なだけだと思うよ」
「実にその通りやと思うわ」
「なんでそんなに息ピッタリなのお前ら!?」
「まあ、最悪男の反問は軽く磨り潰してだ」
「潰すなよ! 意見として扱ってくれよ! 最近マジで俺の扱いが酷すぎる!」
「問題は」
「問題?」
「問題はどうして日本人とアメリカ人とフランス人なのかだよね」
「いや……まあ、普通に日本人だしな、あいつ。問題っていうか、問題にすらならねえよ」
「問題はどうして日本人とアメリカ人とフランス人で、そこにドイツ人やイギリス人やその他人種が含まれ
ていないかだよね」
「言われた! スルーしろよ! なんかもう死にそうだよ俺は!」
「ところでイル」
「なんだよ」
「ブロンドのアメリカ人女性と黒髪の綺麗な日本人女性と快活なフランス人修道女。きみの好みは?」
「いや、もうマジで死ねてめえ!」
 

325 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/27(月) 01:19:06
>>323
 
 おー、偶に道で見掛けます。
 やっぱアレって気持ちいいんですかねえ。
 NYとかロスのロードレーサーとか見ると、やったらめったらビュンビュンかっ飛ばしてて、あれくらいの
スピード出してりゃ爽快なんだろーなあ、と思うんですけど。
 
 S&Rマガジンで前にクラフトワークのリーダーやってるラルフ氏が自転車にハマって、ついには「俺は
マン・マシーンだ!」とか言い出して、ライブ会場までロードレーサーで走ってくようになったって記事を
読んだことあるんですが、そんときはあたしも自転車買いてー、とか思いました。まあラルフ氏に至って
はアルバム一枚作っちゃうほどのマニアで、バカ高い自転車のパーツ買い集めてオーダーメイドしたり
チューニングしてたりオリジナルのモデル組んでたり、一日に100kmほど走ったりと、ただ「好きだ」って
レベルは越えてましたけど。
 
 でも、そう言われるとあたしも欲しくなるという不思議さ。
 今度自転車買うことあればあたしもそういうの見てみようかな。
 

326 名前:名無し客:2009/07/27(月) 21:19:51
>>325
いやこれがマジで楽しくてな。
正直ロードを買うと乗れる道が限られるしMTB買うほどのダートコースも思い当たらんので
ロードとマウンテンの合いの子に日よったんだがこれが大当たり。

21段変速は伊達ではなかった、坂もスイスイ上れるし平地はガンガン走れるし。
いつの間にか自転車は進化した、ママチャリなんぞ目じゃないぜ。

買った初日に家まで運ぶだけのつもりが何故か40キロ近く走ってた。
車じゃあ分からないものまで見えるのは良いねえ。



という事で自転車買う機会があればクロスバイクマジお勧め。

327 名前:名無し客:2009/07/27(月) 21:24:00
むしろお財布の方が自転車操業にならないよう気をつけて……

328 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/27(月) 21:27:41
 
 なるほど。ロードレーサーより畦道にゃ強いワケですね。
 ていうか21段て。
 
 盗難怖くてあんま高いの買うのは控えてたりするんですが、いっぺんカタログ取ってみますか。
 ていうかやっすいヤツだと五万以下で売ってたりして驚きました。
 むしろロードレーサーがバカ高いだけなんでしょうか。
 

329 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/27(月) 21:28:55
>>327
 
 いや、流石に自転車マニアではないので。
 そこまでハマれるような事態にはならないんじゃ。
 

330 名前:名無し客:2009/07/27(月) 21:29:56
ああ、既にCDやらオーディオやらライブ資金で……

331 名前:名無し客:2009/07/27(月) 21:30:19
高いだけの価値はあるような気はする。

問題は一般人にスカイラインGTR Vスペックよりはフェアレディくらいの方が
色々な意味で乗りやすい訳で。

前三段 後ろ七段の擬似21段だけどなー

クロスなら四万あれば初心者向けは余裕。

332 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/27(月) 21:36:32
 
 別人二人だったですと!?
 
>>330
 
 ……そりゃまあオーディオとかライブはアレですけども。
 でも誰にしてもなにかにお金使うことはあるワケでして。あたしの場合はそれが音楽関連だって
だけなんじゃないでしょうか。
 今はもう雑誌とか本気で必要なヤツしか買わなくなってますし。ゲームとか、もう本気で長い間
触れてませんし。いやまあ、家族がプレイしてるのを見たり触ったりすることはありますが。
 
>>331
 
 値段見たら、あたしの見たのは相場通りだったみたいですね。
 これなら自転車買うときにワンランク上って考えて買っても充分なラインって気はします。
 

333 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/27(月) 22:46:02
 
 いや。
 ギターとギタリストはセットだろう。
 
 セットで猫。
 

334 名前:名無し客:2009/07/27(月) 23:08:26
メタルとミハルはセットでメハル

335 名前:名無し客:2009/07/27(月) 23:14:13
メバルはおいしいよねー

ということで、お魚咥えたドラ猫だったとしても拉致りますか?

336 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/27(月) 23:20:50
 
「メハル」
『……いきなり電話掛けてきてなんなんすかこの兄上は』
「お前とメタルはセットにするとメハルらしいんだよ」
『……フィーちゃん、どうしよう。なんか電話口で兄貴が壊れてる』
「語感が微妙に萌えるよな」
『はぃ!?』
「なんていうか、お前ってそんな可愛かったっけ……」
『ちょちょちょちょちょちょちょっと待って兄貴、あにきぃ!? ちょ、このタイミングで告白は――あ、
め、メア姉、いや、そんないつも通り兄貴の電話の時は電話口に耳寄せてるもんだから、あ、いや
違う、違うんですよマジで。兄貴のほら、いつもの、いつもの発作!』
 

337 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/27(月) 23:21:33
>>335
 
 『猫度』次第だろうな……。
 

338 名前:名無し客:2009/07/27(月) 23:45:56
猫、時々ライオン。
子猫の皮をかぶったタイガー。

339 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/28(火) 00:11:14
 
 ネパールの坊主が虎を飼うように……。
 サファリパークに飼い慣らされたライオンがいるように……。
 俺の前では、あらゆる『猫』は等しく猫に過ぎない……。
 
 化猫だろうがバステトだろうがその他諸々だろうが……『猫』であるなら……。
 そう、なんだろうが『同じこと』だな……。
 

340 名前:名無し客:2009/07/28(火) 00:37:05
猫の奴隷なんですね分かります。

341 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/28(火) 00:43:08
 
 かつてはそうだった……。
 
 だが……。
 俺はこの『愛』にこそ盲従することで、既に猫に対して執着を凌駕し、今や猫の『主人』となった……。
 
 使い古された言葉ではあるが……。
 今の俺は『愛の奴隷』と言ったところかな……。
 

342 名前:名無し客:2009/07/28(火) 00:50:08
多分、ドラ○もんでも良いんだろうな、この神父は。

343 名前:名無し客:2009/07/28(火) 01:15:37
そこで猫耳付きのもこたんです。

344 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/28(火) 01:24:18
 
 あの猫型ロボットは偶に猫いな。
 そう、フトンに丸めて転がしたくなる程度には……。
 
>>343
 
 生憎だが……。
 そこはもう『通り過ぎた』道だな……。
 なにしろそれは『今後の予定表ノート』37冊目27ページに記述済みだ……。
 
 俺には『見えて』いるぞ……ッ!
 語尾に『にゃー』と付けてゴロゴロと俺のヒザの上で甘えてくれているアイツの姿がなぁーッ!
 

345 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/28(火) 01:25:02
 
 誤爆くらいなら別に削除しなくてオッケーなんですけどね。
 ん、と、お疲れさんです。
 

346 名前:名無し客:2009/07/28(火) 01:25:55
あ、メバルだ。

347 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/28(火) 01:27:09
 
 さり気なく定着させようとするな……!
 そのパターンは学校で広がった軽いジョークが気付いたらアダ名になってるあの呪詛送り!
 

348 名前:名無し客:2009/07/28(火) 01:27:24
そこでネコドラくんの面を付けたもこたんです。

349 名前:名無し客:2009/07/28(火) 01:29:15
じゃあ対抗して、ネコミミつけたミハルたんです。どーですかおにーさん。



果たしてミハルはお姉さまの魔手から、生き延びられるか!?待て、次回!!

350 名前:名無し客:2009/07/28(火) 01:33:10
次回 〜人類総猫耳計画で人類滅亡〜

ご期待ください!

【するな】

351 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/28(火) 01:33:49
>>348
 
 面を付け……、
 
 面……。
 夏祭り……。
 浴衣の藤原……。
 そして二人で遠出……、ああ。
 それだ>>348ッ。その発想ッ! その『アイディア』はッ! ノートが三冊は埋まるだろうッ!
 
>>349
 
 ……いや、ミハルに付けてもな。
 
 ミハルに……。
 ……。
 いや、待て……。
 割と似合うのか……?
 

352 名前:◆98CHAOSzXo :2009/07/28(火) 01:45:18
>>345
そういっていただけるとありがたいのですがー。
やっぱり邪神…じゃなくって、人として守るべき礼儀とかスジってものがあるじゃないですか。
 
モーセとかいうおっさんも汝、人の家を貪る事なかれって言ってますし
自分のミスで人様のスレを汚してしまったのをそのまんまってのも寝覚めが悪いでしょう?
そういうわけで、お掃除させていただきました。
実際に手を動かしたのは管理の人たちでしたけど!
 
あ、こちらはお詫びの品の輝くトラペゾヘドロンチョコレートです。
皆さんで食べていい夢でもみてくださいね、うふふ。
では改めてスレ汚しとSAN値減少失礼しました!

353 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/28(火) 01:48:34
>>349-350
 
「いや、ねーすよ」
「ないのはいいけど姉さん」
「なんですかフィーちゃん」
「さっき兄さんから『ミハルの写真をメールで送れ』って電話が」
「は? あ、兄貴から? なんでまた」
「ホームシックじゃないかな。で、これ」
「これって」
「猫耳だよ」
「なんで猫耳」
「それを付けたミハル姉さんの写真をご所望だ。いやあ、良かったね。珍しいじゃないか、兄さんから
そんな具体的なリクエストがあるなんてさ」
「良く……ねぇーっすよ! 何考えてんですかあのヒト!? 妹にこんなモン付けて写真取って送れ
と!? どんな羞恥プレイ!?」
「ちなみに私はもう撮った」
「えぇ!?」
「後は姉さんの分も撮って圧縮して送るから早くしたまえよ」
「い、いや、なんでそんな……」
「なんでって、メインが姉さんだからね。私はオマケだよ、オマケ」
「フィーちゃんの写真なら金出して買うヒトいると思うんですがね……ってか違ぇ! 話がズレて違っ
ててそもそもなんか色々と違いまくってる!」
「早くしないとフォトショップで勝手に姉さんの写真を改竄してブログに載っけるぜ」
「はいそれ! 脅迫!」
「と、そんなこんなでちょっと危ないことになってきたな」
「は?」
 
「メアリ姉さんにはこの事実が知れていなかった」
「はあ」
「だけど今、姉さんの足音が二階の倉庫に向かっていった」
「はあ」
「ということはだ、ミハル姉さん。誰かが兄さんの電話の内容を伝えたってことだ――メアリ姉さんで
なく、兄さんはミハル姉さんを希望した、と、まあこの事実だけだと兄さんがいかにも変態じみてるよ
うでアレだが、さてさてさてさてさて、ちょいとマズいんじゃあないか?」
「あ、ああああのクソ兄貴ーッ! なにこれリアルでライフクライシス!?」
 
 
 
「あら、フィー」
「おや、メアリ姉さん。どうしたんだい、そんな孫六兼元なんて持ち出して。砥ぎに出しちゃいなかっ
たと思ったんだけど」
「大丈夫。もう自分でできるわ」
「なんていうかまあ、私は姉さんのその才能溢れる逞しさにメロメロだな……で、なんだい?」
「ミハルを見なかった?」
「まるで両さんを追う大原大次郎部長のような姉さんに言っておくと、姉さんはコンビニまで夜のラン
ニングに出掛けたよ。とりあえず県境を越えるとか言ってたっけ」
「なるほど」
 
「考えたわね。夜に刀袋を持ち歩くと呼び止められるもの」
「ナイフも止めてほしいかな。どうにも最近は評判が悪い」
「そうね。寸鉄にしておこうかしら」
「うん……なんていうかな、うん。いやあ……本当、いつもながらだけど、姉さんは多才だなあ」
 

354 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/28(火) 01:59:03
>>352
 
 りょーかいっす。
 んじゃまあ、チョコは兄貴んとこにでも送って貰うように手配しときます。
 
 こうして携帯で会話中にも後ろから足音が迫ってる強迫観念に襲われててヒドく圧迫感まみれの
ホラーゲームプレイしてる感覚なのでそろそろ失礼します!
 
 くっ……! まずい……! こうして全速力で走り続けてもイヤな予感が消えない……ッ!
 

355 名前:名無し客:2009/07/28(火) 13:49:01
何だ、ついにマーガレットメタルモンスターにテコ入れか?
それともルート発生か?

356 名前:名無し客:2009/07/28(火) 17:57:27
メアリってーと一番上だっけ?
いま何やってる人よあんた。

357 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/28(火) 19:05:16
>>355
 
 なにィ!?
 ルートってあれですか?
 あっちこっちそれこれの人を差し置いてあたしがついにヒロインに!?
 
 虚無に取り憑かれた兄を救うケナゲな妹……アリか。アリですな。そして拾ったバッグの
せいで世界崩壊に巻き込まれるようなハリウッドの如き大仰な展開! 携帯電話を拾えば
待っているのは誘拐犯との壮絶な駆け引き!
 
 こりゃあ……あたしも『スタンド使い』の本分を果たさないと駄目ですな……。
 
>>356
 
 ウチの生徒会長です。
 あと翻訳とか他にも郷土史の研究とか資料作成とか色々やってます。
 
 だが……。
 そう、気を付けた方がいい……ヤツはプロの会長だ……!
 

358 名前:名無し客:2009/07/28(火) 19:46:15
日本ヲタクで忍者マニアと番傘と日本刀愛好家が抜けてますぜ

359 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/28(火) 22:29:46
 
 あんたは……『仕込み番傘』なんて自作しちまう女子高生の怖さを解ってない……!
 『キャプテン翼』を見て育ったイタリアのプロサッカー選手並に恐ろしい日本マニアのことをてんで
解っちゃいない……!
 
 素なんですよ!? フツーに考えたらイタい子なんですよ!? なのにハイスペックのせいで誰も
ツッコミ入れやしないんですよ!? ツッコミ入れようがねえ!
 昨今の映画にありがちな……ありがちってほどではないけどありがちな「学生服とポン刀」の組み
合わせをリアルで見るとかなりアレです。怖いです。
 唐竹割りに鞘添えた鍔元合わせて受け流して足払い狙いに行けるとか尋常じゃありません。
 

360 名前:名無し客:2009/07/29(水) 00:08:30
あらあらうふふ系のお姉ちゃんは危険である。
設定年齢よりも5〜10歳はフケて見えやすいからである。

361 名前:名無し客:2009/07/29(水) 01:34:14
万能生徒会長か……
めだかボックス?

362 名前:名無し客:2009/07/29(水) 02:07:55
何かい?するってぇと、お嬢さんは……。

・雷獣シュートを真似した結果、オフシーズンとはいえ骨折した王子
・大体子供の頃好きな選手は『翼』かキーパーなら『若林』と決まってる……
 が、俺が好きなのは石崎だ!とか言う台詞とそれに見合ったプレースタイルで活躍、
 ワールドカップに優勝し芝を食べ、怒られて主将に坊主にされる
 が、坊主が気に入った様子で今でも坊主頭

とか、イタリアじゃないけど。

・自分の引退試合で頭突きを噛ます伝説でまさかまさかの一発退場

するような連中と同類だ、と。そう言いたいって事でファイナルアンサー?




〜 みの溜め中、コップの水を飲みながらお待ちください 〜





正解!(妙に自信に満ちた声で)

まあ、ここにいる人(?)達、全員そんな感じだからなあ。
もう名無しも気にしてないと思うよ。だから、頑張れ!頑張れ!みはるん!

363 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/29(水) 02:26:19
>>360
 
「……あー」
「あー」
「煎茶とか好きだよね、メアリ姉さん」
「緑茶とか好きだよね、メアリ姉さん」
「渋過ぎるっつーかなんつーか……」
「まあ、趣味が趣味だからね」
「そうそう、趣味が――」
「――というのは冗談で、まあ清楚で素敵な姉さんだよ」
「え? いやでも、あそこまでシッブいのはどうかと……あれ? あれ? な、なんか首ガッチリ
決まって――決まってる?」
「”鉾解”って言うの。首をこの位置まで曲げると”半月”」
「あ、あれ? 首、あの首、マジでこれっぱかしも動かないんですが?」
「次の位置まで曲げると”永月”」
「……次って。あの、これ以上曲がらないんですが」
「ええ。だから永遠に月を望むことがないんでしょうね」
「……す、素敵な姉上、とりあえず色々と謝りたいので、ば、場所と姿勢を変えたいなー、と」
 

364 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/29(水) 02:39:09
 
 むしろそんなジンクスがあるって方が驚きですが。
 
>>361
 
 万能かつタフです。
 バカなヤンキーを蹴り飛ばした自転車で壁に磔にしたのは語り草。
 ちなみにウチの生徒会は九割メア姉のスペックを頼りに回ってます。どうしようもねえ。
 
>>362
 
 トッティは解りました。
 ……ていうか、二人もそんな人がいたんですか。
 
 どうでもいいですが。 
 どうでもいいですけどなんかよくわかんない勢いでコケにされてる……!?
 ……そんな感じとか言われても正直その喩えからは解答に結び付かないんですが、
なんですか。なんらかのマニアだとかそう言いたいんですか。
 あとウチのメンツは全員人間ですよ。クエスチョンは不用ですぜ。……たぶん。
 

365 名前:名無し客:2009/07/29(水) 03:47:40
いや。キャプテン翼を見て育ったイタリア(とフランス)のサッカー選手を、
ついつい列挙した結果こうなったんですがね。特に反省はしていない。

まあ、アレです。タレントが豊富って意味ですよ……おそらく。
ちなみに、前者がイタリアの狂犬ガットゥーゾで、後者がフランスの将軍ジダンです。

一方その頃、当の原作国である日本は……

・翼君に憧れた少年達によって中盤のタレントが多すぎて得点力不足
・それを議題に真剣に議論しちゃうマスコミとサッカーファン
・そんでもって翼ってサッカー選手はいまだ聞いたことがない

と。キャプテン翼の功と罪はさておき。
虚仮にしたつもりは毛頭ございませんと今更弁解させていただきます。
なんか色んな意味で色んな方面に突破しきった皆さんだなぁ、と。
別にマニアとかそういう意味じゃなくても。

あと……全員人だったの!?人なのかぁ……人なの!?

(二度も驚くとこそこかよ。しかも今更。

366 名前:名無し客:2009/07/29(水) 17:51:39
そういうタイプのお姉ちゃんには、やけに達観気味な性格と
無駄に高い頭脳(時に身体能力も)がお約束のようにセットされる場合が多い。
その結果、こんな言動・行動してるけど設定年齢は十代だよ! って言っても嘘だ! と返される場合が多い。

367 名前:名無し客:2009/07/29(水) 19:00:53
まぁでもメア姉さんはそれでもそれが魅力的なキャラ感を保っているわけですよ。
さらにブラコンヤンデレ風味も相俟って。

そのあたりが「萌え要素の塊のはずが何故か残念」

368 名前:うぁ途中送信ゴメン。続き:2009/07/29(水) 19:03:11
とか「全面唐辛子」とか上の方で評されたり
どっかで「酷いヲタクだった」とか言われちゃう次女さんとは違うところなんでしょうね

369 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/29(水) 20:34:32
>>365
 
 そりゃあ反省はしなくてオッケーですが。
 てかまあ、コケにしたってのはすいません流石に言い過ぎですか。
 
 ガットゥーゾは芝のへんでわかってたんですが、あの人も翼ファンなんすか。そっちはマジに知
らなかったですね。ジダンもってのは尚更。
 日本のアニメは本気で広い地域で放送されてるのってのは知ってるんですが、ここまでっての
はちょいと予想外かも。……ってもまあ、どっかでは延々と同じプレイになることを「ツバサ」とか
呼ぶくらいの代名詞になってるらしいんで、影響力は疑うまでもないんでしょうけど。
 しっかし、てことは日本での影響は極端過ぎるんですか。足りてないのが中盤ってことは、MF
ばっかでFWとかそういうことだと思うんですが。テニスの王子様でテニス人口が増えるような国
だけのことはあります。
 あの伝説のスラムダンクの時なんかどれくらい増えたのか考えだけでも恐ろしい……っ。
 
 まあ、人は人ですよ。
 メア姉はたぶん我が家でフィーちゃんに次いで高スペックです。
 フィーちゃんがターンAならメア姉がターンXってくらい。明日も月光蝶だ!
 

370 名前:名無し客:2009/07/29(水) 20:40:34
>フィーちゃんがターンAならメア姉がターンX
つまり二人がオ・ノーレでチャンチャンバラチャンバラしている間にミハルさんが漁夫の利を得ようとしているのですね、わかります。

371 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/29(水) 20:49:00
 
 そういえば、海外のポケモンと「るろ剣」を見る機会があったんですが、声優さんの実力が日本で
突出してるのを思い知りました。
 攻殻は海外の声優さん(エプカーさん始め)も巧いんですけど、翼とかあんまりにもブッ飛んでて
愕然としましたよ。前にも話した憶えがありますが、タチコマの声優さんはアレ全部一人で担当して
るらしくて(海外は一体に一人)、もう尋常じゃありません。これに関しては、押井さんもあの力量は
凄いって言ってた気がします。……ってか、押井監督は山ちゃんや大塚さんをイノセンスに強く推
してたくらいなので、演技の技量には目を光らせるタイプなのかも。
 
 そういえば前に大塚明夫さんと田中敦子さんがすげーすげーと散々喚いた記憶がありますが、
最近もう一人凄いと思う声優さんがいまして、若本規夫さんが無茶苦茶凄いです。
 アナゴさん。あの日曜定例の永続一家団欒メビウスのマスオさんのマブダチです。あのアナゴさ
んがプリズンブレイクのバックウェルと一緒でした。マジですかよ。あのナゴやかムードのアナゴさ
んが一皮剥けば殺人鬼に!
 
「フグタくゥん……君なら解ってくれるよなァ……」
(誰かの首をヘシ折りながら)
 
 みたいなヤバさですよ。
 この人は大塚さんと並んでコメディタッチの声が似合わないと思ってたんですが、確かどっかの
バラエティでナレーションの声やってるのも聞きました。
 ……なんかもう日本は広いなあと、マジでそう思います。
 

372 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/29(水) 20:50:47
>>370
 
 むしろ割り込みたくねーです。ヘンに関わったら死んじゃいます。
 あの超人共の界隈には……私達は迂闊に立ち入らない方がいいんだ……。
 

373 名前:名無し客:2009/07/29(水) 20:54:56
アナゴさんはよくボス役とは悪役とかやってるよね

374 名前:名無し客:2009/07/29(水) 22:28:49
いやいやいやいや。中盤しかいないんですよ。
おかげで作者はFWが主人公になる漫画を書かされたが。
どうしても日向君キャラをやってしまうので、子供に受け入れられにくかった、と。
エア・ケイとか王子様の影響なんですか・・・。なんか、っぽいなぁ・・・。

話は戻りますが、キャプテン翼ヨーロッパでは人気高いですからね・・・。
公言してる有名どころだけでもそうそうたるメンバー揃いますよ?

まあ今更ながら考えるとイタリアのキャプテン翼最大の影響は。

・W杯優勝(相手の将軍様の頭突き込みで)

これに尽きるような気がしてきました。優勝できるんだ・・・あの漫画で。

凄えなあ・・・ヘーターリーアー。(違

まあ。こちらからすると両さん追ってきた大原部長って例えが出来る女子高生も十分・・・。
・・・あれ?こんな時間に・・・来客?

【何かがおこっていますが気にしない方が幸せ】

375 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/29(水) 23:02:51
>>366
 
「……あたしはもう迂闊な発言はしない。迂闊に踏み込んだりしないッ!」
「地雷原は避けるようになったか。なるほど、懸命だね」
「避けなきゃバラ撒かれっぱなしじゃねーすか……」
「ま、世間にはそんなカテゴリがあるって解っただけでも儲けモノだろう。姉さんの類例がゴマンといるって
ことじゃないか。ウチだけじゃなくて安心だね」
「安心……? あの腹ん中真っ黒ハイスペッカーが×∞とかどこに安心要素が!?」
「あら」
「……」
「あらあら」
「……ええ、っと」
「あらあらあらあらあらミハル、ちょっと今日は遅くなってしまったのだけど、団欒の最中に帰ってこられて
姉さん嬉しいな」
「……とりあえず色々弁解したいんですけど、駄目ですかね」
「ええ、大丈夫よ。ただし真っ二つだけど」
「え? ちょ、素で殺されます!?」
 

376 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/29(水) 23:36:08
>>367
 
「……フィーちゃん」
「なんだい?」
「あ、そこ、ちょっともうちょい優しくしてくんないすか。肩の筋本気でギシギシ言ってて……」
「いやあ、凄いなミハル姉さん。中々どうして大したもんじゃないか。メアリ姉さんと三十分も乱取り
して壊されずに残ってる女子なんて稀有な例だぜ」
「壊されるの前提なの!?」
「いや、壊される前に普通に止めるけどね」
「止めて貰えなかったんですけども……?」
「だから凄いって言ってるじゃないか。あの変形内股を捌き切った高校生は初めて見たよ」
「捌き切った瞬間に裏投げブチ込まれましたがねえ! なんすかあれ! 裏投げっつーか側面
落としのバックドロップじゃないですか! ルー・テーズでもあんなエゲつねえことしねーっすよ!」
「ルー・テーズはそもそもあんな投げ方しないだろうけどね。肩を決めながら落とすと、ほら、場合
によっては折れるだろう?」
「折られるところだったんですかあたし!?」
「楔落としって技らしいよ。元々はどっかの古流の合戦武術だ。鎧武者を戦場で殺す為に生まれた
技らしい」
「なんか聞きたくないことアッサリ聞かされた!」
「まあ、手加減はされてるだろうけどね。ハタから見てそれくらいは解るよ」
「……してくれてなきゃどうなってたか考えたくないです。……ってか、なんか正面から組み掛かっ
た時に気付いたら背負いの体勢から逆肘決められてたんですよ。あん時にどーも肘痛めたみた
いで……あー、ちょ、そこ痛っ!」
「ああ、そりゃ横格肘だ。擒拿術だよ」
「……キンナ?」
「ん、聞いたことがないかい? 中国武術では関節技一般をそう呼ぶんだよ。あの技は柳生心眼
流で言えば巻中勢巌鉈掛の外掛けだな」
「……なんでそんなもん知ってんですか……むしろなんでそんなもん叩き込まれてんですか、あ
たしは……。んじゃなんですか。手首捕まれて下向きに引っ張り込まれたと思ったら投げ落とされ
てたアレも」
「擒拿術の纏肘外搬だね。合気道の四方投げもあんな感じだったな。姉さんの場合は手首のツボ
を圧迫しながら投げてるから――どうだい、抜け辛かったろう」
「抜け辛いっつーか、まだ手首痛いです」
「無理もない。アレは経穴と経路を掴んで潰すからね」
「なにその北斗神拳!?」
「ん? ツボを格闘技に応用してる武道なんてそこら中にあるだろう?」
「いや、そうじゃなくて……なんだ……? なんでなんだ……? こんな無茶してくれる姉が魅力的
とか言われてあたしが全面唐辛子で酷いオタク扱いされなきゃなんないんだ……?」
「まあ、普段の露出度の差、とかかなあ」
「露出度……! そうか……あたしが露出を控えてメア姉の実態さえ外に出せれば……」
「あら」
「……」
「……おっと、メアリ姉さん。スポーツドリンクかい?」
「まだ自販機は動いてたから」
「ご苦労様。ほら、スポーツドリンクだよ、ミハル姉さん」
「……あ」
「何かしら」
「……ああああの」
「何かしら」
「目が笑ってないメアリ姉さん、いつから?」
「ルー・テーズのあたり?」
「……」
「『げぇっ! メアリ姉さん!』って雰囲気かな、ミハル姉さん」
「て、てめぇ……気付いてたな妹ォ!」
「あははははははは! いやいやいや、偶然さ偶然! 別にミハル姉さんの真後ろにメアリ姉さん
が立ってたからって、なにがどうなるってこともないかと思ってね!」
「どうもこうもなりすぎる!」
「『ジャーン! ジャーン! ジャーン!』」
「うおおおおおおおぉ! すげぇむかつく! ちょ、このままあたしと乱取りするかあんた!」
「あら」
「……、あ、はい」
「元気ねミハル」
「あ、いえ。いえ、そんなことは」
「久し振りだし、閉館まで使わせて貰おうかしら……フィー、鍵を借りてきてくれる?」
「よしきた姉さん。時間一杯まで楽しむといい!」
「うおおおお!? い、妹ぉーっ! ちょ、妹さん! 妹サマ!? それはなし! そのルートはマジ
でありえない! あたしの今夜がバッドエンド確定気味!」
 

377 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/30(木) 00:12:38
>>373
 
 ボスげな声ではあります。……って、そういえばドラゴンボールのセルがこの人なんでしたっけ。
 マクレーン刑事が最初この人かとカン違いしたんですが、よく聞いたら違いました。
 でもあの人の声も好きです。
 

378 名前:名無し客:2009/07/30(木) 00:15:13
マクレーンは那智じゃなかったっけ
どっちもアンデルセン神父つながり(TV版とOVA版)

379 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/30(木) 00:19:35
>>374
 
 憧れが生む力はまあ、壮絶なモンがありますからね。
 スーパーマンもX−MENも人生に影響を与えます。「ただし摂り過ぎはあなたの正義感を著しく
歪める恐れがありますので充分にご注意ください」と。……まあ、これはフィーちゃんの言い分で
すけども。
 とはいえ、憧れが日常にあるのはいつの時代も人の世の常なので、どうこう言っても仕方ない
とは言えるんですけど。海賊王にあたしはなる!
 
 けどそんないるんですね、サッカーマニアな翼マニア。
 るろうに剣心で侍好きになったアメリカ人が実在するって話もあながち冗談じゃないような気が
してきました。youtubeでは必殺の切り抜き動画にコメント入れてるアメリカ人もいましたし。
 
 
 
 ……あれ? >>374さん? おーい。
 おーい。おーい?
 

380 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/30(木) 00:25:42
>>378
 
 そうそう、その人ですね。
 で、なんか特に記憶に残ってるシーンで……飛行機に空けた穴から毀れ続ける燃料にマクレーン刑事が
火ィ付けて爆破して「ざまぁ見ろぉ!」ってとこなんですが、あの声が脳裏に特に残ってて、あれが若本さん
だったのかなあ、とカン違いしてたって、と、まあそんなハナシなんです。
 
 大塚さんならまず聞き間違えないんだけどなあ。
 若本さんも大概間違えないような声だと思うんだけど。
 

381 名前:名無し客:2009/07/30(木) 19:11:18
メア姉さんは格ゲーキャラタイプでしょうか

382 名前:名無し客:2009/07/30(木) 19:41:39
何かあったらとりあえずミハルをシメておけば、
孤児院はいつまでも平和な状態を維持出来る。
そんな感じがする。

383 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/30(木) 20:44:13
>>382
 
 やめろ……っ!
 そういうキャラ属性が付くと本気でイジられキャラになりかねない……っ!
 
 あたしにあの門番さんのマネでもしろってのか……!
 

384 名前:名無し客:2009/07/30(木) 20:56:17
>>383
そのうち年齢一桁組からもいたずらされるようになるんですね。
よくわかります。

385 名前:名無し客:2009/07/30(木) 21:46:56
神父とミハルで孤児院内外のスケープゴート兄妹としてやっていけばほら、相性ぴったり。

386 名前:名無し客:2009/07/30(木) 22:10:25
ミハルのスタンドに隠された能力こそサクリファイスエスケープ!

387 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/30(木) 23:20:16
>>381
  
・Mary Lancaster
 
 ニューロンの発火速度が常人を(遥かに)上回る異常体質者。自分の行動がどう行動しているのかを俯瞰(行動)できる。
 戦闘中に武器を持ち替えることでスタイルを変更可能。大概の間合いで戦える万能キャラだぞ!
 
・ラプラス
 →PK同時押し。
 
 エネルギーゲージを消費して一定時間あらゆる攻撃を遮蔽する(回避する)。
 
■素手
・鉾解(ほうかい)
 投げ間合いで→P
 
 正面から首を捉えて身体を滑り込ませる。この際、顎下の経穴に親指を押し込んで一時的に相手の視界を暗転させる。
 
・半月/満月/新月/永月(はんげつ/まんげつ/しんげつ/えいげつ)
 鉾解ヒット中、→→/半月ヒット中、↓/半月ヒット中、↑/半月ヒット中、→→→P
 
 白山流の極意は対者との間合いをけして己から広げないことにある。組み掛かればそれ即ち会敵した者の命を断つことと心得よ。
 
・稲穂刈(いなほがり)
 相手に(投げで)攻撃された瞬間、↓↓P
 
 掴まれた手と逆側の半身を対者の引く力に合わせて滑り込ませて腕を弾き、これと同時に逆半身の手で相手の手首を掴む。その
手と逆手を順手にて掴んだ相手の肘の下に添え、己の肘内を対者の肘に当てる。添えた手の指と肩を結ぶ線を軸として、その手を
回しながら返し、この際に腕を下へと伸ばし、添えた手は下を向く。最初に掴んだ手で固定した対者はこの運動にて前へと落ち転が
る。これ稲穂が刈られる様に似ることから、稲穂刈と名付けられたり。
 
・末枯れ・大竜巻(まつがれ・おおたつまき)
 投げ間合いで→→→PK
 
 引き込んだ腕を砕き、肩に担ぎながら肘で肺腑を潰し、膝を踏み砕きながら腰を跳ね上げ、自らごと飛び上がって頭頂部から相手
を地面に叩き付ける。
 
■抜刀
・一足の詰(いっそくのつめ)
 攻撃をガードされた場合、→P
 
 踏み込みから喉笛に打ち込む刺突。
 
・斬釘截鉄(ざんていせってつ)
 攻撃をガードされた場合、→→P
 
 振り下ろした刀身を前のめりの姿勢から顔面に打ち込む。居合においては感心されない向きもあれど、古流においては合理化され
た動作の一つ。
 
・追風(おいかぜ)
 納刀時に↓→P
 
 抜かば斬れ。斬らなば屠れ。
 
・一心一刀(いっしんいっとう)
 ←→←→P
 
 平たく言うと燕返し。
 
・狒々殺し(ひひごろし)/鵺殺し(ぬえごろし)/天狗殺し(てんぐごろし)/鬼殺し(おにごろし)/魔縁殺し(まえんごろし)/天魔殺し
(てんまごろし)
 →→P/狒々殺しヒット中に→P/鵺殺しヒット中に→→P/天狗殺しヒット中に↓P/鬼殺しヒット中に↓↓P
 /魔縁殺しヒット中に↓↓P
 
 連続攻撃。コマンド入力をミスしなければ即死まで超特急だ!
 
・仏殺し(ほとけごろし)/聖殺し(ひじりごろし)
 刃の圏内に相手が存在する場合、←→→P/仏殺しヒット中にK
 
 脚の断ち落としから首級落とし。ヒットすれば相手のゲージを根こそぎ奪えるぞ!
 
・白山流・蘇鉄の陣(しらやまりゅう・そてつのじん)
 ←↓→PK(エネルギーゲージ一本消費)
 
 振るう刃は切っ先三寸。相手の重要器官を立て続けに斬り続ける。歩幅の運びがそのまま斬撃の重さに転化される天分の剣。
 
・仕置剣法奥義・片手逆袈裟斬り(しおきけんぽうおうぎ・かたてぎゃくけさぎり)
 納刀時に←↓→→→P(エネルギーゲージ一本消費)
 
 (心の)師匠・山田朝右衛門の必殺奥義。相手が柱の後ろに隠れても一撃必殺だ!
 
・境断ち・布橋灌頂の御神渡り(さかいだち・ぬのはしかんじょうのおみわたり)
 スキル・「ラプラス」発動時に↓↓↓PK
 
 あらゆる攻撃がガード不能になる。未来予測の本領発揮だ!
 

388 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/30(木) 23:25:58
 
「って感じかな」
「……あの。質問」
「なにかな、姉さん」
「頭から叩き付けるとか、これもしかして昨日あたしがブチ込まれたアレですか」
「だから手加減して貰えてるって言ったじゃないか」
「……怖……ッ。怖ッ!」
 
>>382>>384
 
「ほらまたこれだよ! このパターンですよ! 気付いたらイジられキャラって定説とセットになっちゃって
それこそ格ゲーになったら「防御力がなぜか高い」とか余計な配慮がなされちゃうんですよ!」
「いや、それは考え過ぎじゃないかな……」
「それは……アリだね!」
「アリじゃないよ!? どっから出てきた小学生!」
「え? あ、うん。なんかゲームの話だったから……子供らしく釣られてみたよ!」
「ウソだ! あたしイジれるから飛びついたなこのガキ!」
「えー? いいじゃんほら、>>386こんな意見もあるし。自己犠牲能力とか燃えるタイプでしょ?」
「見てるだけならな! リアル自己犠牲能力とかこの家で発揮したら自殺行為以外のなんでもねえ!」
 

389 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/07/31(金) 00:20:49
>>385
 
「兄貴がいないときは全部あたしに集中するって意味じゃねーですか! 死ぬわ! 普通に!」
「兄さんがいないとメアリ姉さんが容赦ないからね……」
「つーかヤンデレがデレる対象見失ってる時ってただの病み少女じゃねーですか! なんであたしが
そんな爆弾の直撃避け続けなきゃ――」
「どうしたんだい、姉さん?」
「いや、このパターンは……その、いつものパターンだと死亡フラグというか……恒例のアレに繋がる
ような気がして」
「ああ、危なかったね。あと一歩でフラグをゲットしていた」
「あぶねぇぇぇ! 目に見えない旗とか無茶苦茶危険すぎる!」
「でもさあ、ミハ姉」
「なんすか」
「なんならミハ姉も必殺技とか持ってみたら? 流行じゃん」
「そういうのは死神とか悪魔の実の能力者に任せたいですね……」
>>386
>>386
「それはもういいッ!」
「まあまあ。メア姉だってそういうのあるんだしさあ」
「……ていうか、アレはマジ名前なんですか」
「マジな話をするなら、メアリ姉さんに記述されてる技の種類はあんなもんじゃないだろう。武術の技
は、動作それぞれが必殺技みたいなもの――らしいからね。コマンド入力して打ち出す必殺技がど
うの、なんて世界じゃないのは当然だよ」
「そりゃまあ、そうですけど」
「んじゃさあ、ウチが考えたげよっか。名前」
「……名前」
「そ、名前」
「……何の名前」
「必殺技」
「遠慮しとき――」
「面白いじゃないか。やってみたまえ」
「えぇ!?」
「オッケ。んじゃねえ……」
 
・オルシャニイの涙の池
 なんか必殺技。
・首吊りの木の下に佇む馬の霊と墓堀人
 なんか必殺技。
・不正調達者
 なんか必殺技。
・迷い牛の毒リンゴを食むミノスの迷宮
 なんか必殺技。
・エンマ・ツンツの真実と虚偽
 なんか凄い必殺技。
 
「どうよ!」
「どうよ! って言われても! ……っ! な、なんかこれは、その、そのぅ、こう……う、うううぅ!」
「中学二年生が作りそうな名前だよね」
「オイィ! 平然と言葉にするな中二!」
「おっと、しかしミハ姉! ウチはこれでも小学生! ゆえにアネキの指摘はウチに不相当だ!」
「べ、別に何も言おうとしてないじゃねーすか!」
「へー。じゃあプラスしてあげる。『鮮ヤカナ殺人』。『鮮やかな』じゃなくて。ここ重要だね」
「っ!」
「どんどん漢字+カタカナオンリーの名前で提供してあげるぜー?」
「すいません! 言いたいことありました! あとあたしでもその名前は使えやしません!」
 

390 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/07/31(金) 00:31:30
 
 大丈夫!
 付ければ似合うよ!
 
 後は写真を撮ってヴァチカンまで!
 

391 名前:名無し客:2009/07/31(金) 00:37:25
─────なんか、逝っちゃってる兄貴は置いといて。

なにげに格ゲーテンプレで3D系のコマンドって初めてみた気がする。

あと。みはるん頑張れ、蝶頑張れ。頑張った向こう側には……。

ド○ンボーとか○ケット団的な不死身の能力が手に入るよ!やったね!

392 名前:名無し客:2009/07/31(金) 00:53:17
・M.M.M.M.M.M.M
マーガレットマンガマニアックメタルモンスターミハル実はM
凄い必殺技
大部分の人間を置き去りにできる

・フィーちゃんも愛飲奇跡の水
水だけで生きていられるのもこの水のおかげ!
でも水道水
不発が存在するギャンブル必殺技
うまくやると儲かる

393 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/31(金) 01:09:20
>>391
 
「なんだかどんどん兄貴が登場してない間に兄貴の認識がアレな方に転がってる気がする……!」
「兄さん自重」
「兄上自重」
「……まあ、コマンド自体は友達と学校の帰りにアーケードに寄って、ぶらっと辺りを見て回っている
時にそれを見掛けたから、というのが真相だけど」
「フィーちゃんもゲーセンとか寄るんだ……」
「ん? ああ。テトリスを延々と続けたことがあるね。自分から止めるまでゲームオーバーになったこ
とは一度もない」
「凄……っ。地味に凄いゲーマーがいる……!」
「アニキはパンチングマシーン壊して逃げたことあるよね。ゲーマー?」
「それはゲーマーじゃなくてただのチンピラだと思うかな……」
 
「ていうか」
 
「それは明らかに望まない不死! 作品の都合上の不滅! カーズ様のような威厳が微塵も感じら
れなくてどうしようですが!」
「でもこのスレには望まれる不死だよね」
「巧いこと言ってんじゃねえですよ!?」
 

394 名前:名無し客:2009/07/31(金) 01:14:43
大丈夫!
今更必殺技の名前程度でアレ具合が揺らぐようなヌルい奴なんてここには居ないよ!

395 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/31(金) 01:35:42
 
「あと漢字にカタカナで当て字ってパターンもあるよね」
「それはもういい!」
「”終わりの英雄が履く靴”で”レッグ・エンド”とかどうかなミハ姉」
「だからもういいっつってんでしょうがっ!」
>>392
>>392
「うがーっ!」
 
「……ってか! そもそも! あたしはMじゃねえ! そしてマンガが明らかに強引に入れてるのがミエミエすぎる!」
「M7」
「M7だね……」
「はい早速略称! これだから音楽マニアの家族は!」
「ミハ姉、それ自爆すぎるよ」
「……知ってますが!?」
「まあ、こういうのは似合う人間がやれるかどうかだからねえ。『ブレイド』のスタイリッシュなアクションだって、ウェズ
リーの肉感的な資質があってこそ映えたし、ジミ・ヘンドリクスの音楽は黒人の伝統のリズムがあってこそだった。
日本人には日本人の言葉にリズムを感じる力がある――そういうわけで、姉さんがいうあれこれにしても、固有の文
脈を持った力あるモノなんだよ」
 
「それはさておき、私の真似をすると死ぬよ」
「普通に言い切った!?」
「当然じゃないか。普通の人間がエネルギーの供給を外部だけでやれる訳ないだろう?」
「そりゃ……そうだけど」
 

396 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/31(金) 01:36:47
>>394
 
 アレとか言われました……。
 
 心当たりがあるようでなくてどうにももどかしい……。
 ていうか、なんでだろう。無性に心が痛い……!
 

397 名前:名無し客:2009/07/31(金) 16:31:50
心当たりが無い……だと……?

自分の胸に手を当ててよく揉んでみろ!

398 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/31(金) 17:09:46
 
 ん……っ、……って! アホウですかあんた!
 こんなんで心当たりに突き当たるならなんも面倒ないわ!
 
 第一! マッサージだろうとなんだろうと兄貴以外に揉ませるチチは持ち合わせてない!
 

399 名前:名無し客:2009/07/31(金) 18:25:15
ないものを揉むことはできませんからね。

400 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/31(金) 18:39:34
 
 それはフィーちゃんとかメア姉に言うべきじゃないかな……。
 

401 名前:名無し客:2009/07/31(金) 19:03:17
言ったら滅殺されちゃうじゃないですか。

402 名前:名無し客:2009/07/31(金) 19:14:31
さすが自称見えっ張りGカップは余裕が違いますね

403 名前:名無し客:2009/07/31(金) 20:05:10
投げ技系キャラ?

404 名前:名無し客:2009/07/31(金) 20:25:13
投げられ系キャラ
匙とか

405 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/07/31(金) 20:55:34
 
 なんだこのセクハラな流れは……!
 

406 名前:名無し客:2009/07/31(金) 21:26:02
セクハラ?どのへんが?

407 名前:名無し客:2009/07/31(金) 21:58:44
壁に耳あり、障子にメアリってそんなに胸無いの?

408 名前:クレア・クランツ ◆BAAL1gDAnE :2009/07/31(金) 23:43:14
>>404
 
「今」
「どっかで」
「あん? どうしたんだい、姉と妹」
「ああいやいや。いやね、マリアさん。今どっかで私のセンスが否定されちゃった気がして……」
「そうだな。僕のセンスもどこかで否定された気がしたな」
「センスって……」
 
「私の”太陽と灰の神殿(アシュ・ラ・テンペル)”が中学二年生のネーミング扱いされた気がする!」
「僕の”静寂都市(クワイエット・シティ)”も高校二年生のネーミング扱いされた気がするね」
「……」
「……」
 
「同レベル……」
「なんですと!?」
「ふん、聞き捨てならないセリフじゃないか妹君。万象揃えてドミノに変えるこの僕、世に比肩する者なき佳絶の
魔術師たるこの審問局長様に対しての暴言、これは随分と随分な言い草じゃあないか」
「比肩する者なき佳絶の魔術師のセンスがそれってのが浮かばれないっつってんだよ」
「そうだよ……コレと私が同レベルとかないですよ」
「あんたはそれよか悪い」
「姉上様!?」
「あんたは名前どころか趣味もアレでしょうが。一面ヒマワリ畑の墓場とか、どっからどう捻り出したら出てくるの
か理解し難いんだけど」
「墓場……私のガーデンが墓場……っ! あ、あれは! あれのコンセプトは”永遠の夏”! 私の高原には変
化も進化も後退も時間も空間さえもありはしない! つまりアレは停滞した夏ですよ! クラークですよ!」
「あんたのアタマの中が夏ってだけでしょうが」
「……! な、なんか……なんか今、私のポジションがどっかの誰かと同じイジられキャラになりそうな……!」
 
「マリア」
「なんだいセシル」
「私の演算子に名前を付けたのはクレアなんだが」
「ああ」
「もしかしてこれも……その、色々と不具合があるんだろうか」
「まあ災難だね」
「いやこの姉、なに災難とか確定みたいに言ってるの……」
「で、なんて名前?」
「……”微睡む方今(エスキーヴ・ル・プレザン)”」
「うわ」
「うわぁ」
「え? ちょっと、あれ? なにその反応? その……だ、駄目?」
「セシル」
「なんだ」
「センスってのは社会性能力だと思われがちだけどね」
「ああ」
「実際のとこ、当人のアレ具合が一番よく反映されるからね。ましてその手の能力に欠けたアンタなんかは気を付
けた方がいいよ」
「その……どうも、そうらしいな」
「そうらしくないよ! だ、だだだだだってセシル、どんな名前でも良いって言ったでしょ!? お姉ちゃん頑張って
セシルのためにその式組み上げたんだよ!?」
「あ、ああ。いや、その、まあ、感謝は……している」
「どうして目ぇ逸らしちゃうの!? み、見てセシル! ちゃんとお姉ちゃんを見て!」
「ま、これからは中学二年生に頼むのは止めることだね、セシル」
「おおぉ! 言ってくれるな高校二年生!?」
 

409 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/01(土) 00:00:41
>>401 >>403
 
「投げって言うか、むしろ割合で言うと打撃のが多いんじゃないすかね……」
「まあ、なんせメアリ姉さんだからね」
「名前が”なんせ”で繋がる恐ろしい名詞になってるのはどうなんすか……。……なんっつーか、今日も遅いし、
どっかで鬼太郎よろしく妖怪退治でもやってんじゃないですかね」
「ああ、今日はマヨナカテレビの対策におおわらわだよ」
「ペルソナ使いだったんですかあの人!?」
「単独で魔王と渡り合えるよ」
「パーティー組まないの!?」
「回復アイテムなしでラスボスを撃破できるね」
「ひ、否定し辛い……!」
 
「まあ、でもペルソナは持ってそうだというか……」
「おっと、それ以上は地雷原だぜ。姉さんの被ってる仮面の数なんて詮索した瞬間に炸裂モノの特大地雷だ」
「く、クレイモア過ぎる!」
 

410 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/01(土) 00:04:48
>>406 >>407
 
「サイズとか! どうでもいいじゃないですか!」
「そうそう。平面の私にはどうでもいいことだよね」
「……あ、いや。さっきのはその、勢いというか、別にフィーちゃんがアレだって言ってるんじゃないですよ?」
「別にいいよ。今更そんなの気にしていないからね」
「あ、ああ、そう?」
「メアリ姉さんが帰ってきたら感想を分かち合おうとしてるだけで」
「それは分かち合う必要がない苦しみなんじゃないかなあ! むしろ相談にはあたしが乗りますから! 今日
も秒殺コンボ一直線のフルコースとかありえない!」
「まあ、メアリ姉さんは私と違ってまったくない、とは思わないんだけどな」
「あたしより二周りかそこら下ってだけですよ」
「……。さて、自慢げに胸を逸らされた、とメアリ姉さんに言っておこうかな……」
「なんですそれ!?」
「姉さんなら言うね――『じゃあ、少し削いでおこうかしら』」
「冗談に聞こえません!」
 

411 名前:名無し客:2009/08/01(土) 00:06:23
メアリ「おっぱいこのやろう」

メアリ「兄さん、いい胸してるな……男の癖に巨乳とかマジ抉れろ」

うん、違和感ないね。

412 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/01(土) 00:07:09
 
 あと。
 
 ご苦労様でした、閣下。
 雄偉にタフな進行、今回もまた卓絶のお仕事でした。
 

413 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/01(土) 00:08:26
>>411
 
 どこの異次元言語だこのヤロウ。
 兄貴は……どーだろ。
 
 日本人平均だとガタイはいい方かもしれないけど、海外だとあんなサイズは幾らでも……。
 

414 名前:名無し客:2009/08/01(土) 00:15:27
「教会」もしくは「魔術師」という言葉に関わっている以上、
もう何をどうしたって絶対どうにもなりはしない。
無駄な抵抗は止めて突っ走るんだ。

415 名前:クレア・クランツ ◆BAAL1gDAnE :2009/08/01(土) 01:24:26
>>414
 
「前提条件がAである時、BはABである」
「とか言われちゃってるね。ふふふふ! ま、そりゃそうだ! 僕が僕であること、君が君であること、それはこの条件に従って
作られてるに過ぎないからね。ここはここである。故にこのセカイはこうである。世界ではなくセカイである。――なるほど、そ
りゃ結構だ。この世界の重力と核力はどこかの世界のそれとは違うかもしれない」
「……まあ、それでいいじゃないか。あたしは特に不便を覚えないね」
「さて、それじゃこう仮定しよう。これは誰かが記した一連の記述である――それは無限に書き換え可能な文章の羅列で、こ
れまでに何度も書き換えられ、書き換えた事実すら書き換えた一連の記述であり、その記述はまた書き換えた事実を書き換
えた記述でもある。僕は即ちその事実を仔細漏らさず俯瞰する唯一の主体であり、僕の中に過去はなく、未来は意味を成さ
ず、ならば現在は存在しない――ふふふ! 知りたまえ! これが! 『運命を操る』ということなのだとッ!」
「ジョジョっぽく言ってみるのは結構だけどね。あんたはだから運命を操ってる運命に操られてるんだろうに」
「然り。しかし重要なのはどちらが主人になるか、それだけさ――君もよく言うだろう。そしてもちろん、ハンプティ・ダンプティ
もそう言ったんだ。僕らにとって真実とは現にここに存在して雪崩落ちていく瞬間ってパースの観測だけだよ」
「……あんたねぇ。そうポンポンと簡単に記述変更されるとあたしらが災難だって解ってんのかい、マジで」
「マジで? 解ってるとも妹さん。なんせ君たち妹さんは書き換えた事実を書き換えても自分が自分であることを疑えないか
らな――そうだな、それじゃ「魔術師」って呼び方だけでも「記述師」としてオリジナリティを出してみようか? ま、しかし個人
的にはこの手の呼称は突飛でない方が共通認識が持てて素敵なんだがね……ところでマリア?」
「あん?」
「なんでクレアはセシルに土下座しながら拝み込んでるんだい?」
「さあね」
 
「だ、だからセシル!」
「いや、クレア……もう私はその、別に名前はこの際要らない、と……」
 
「じゃ、じゃあセシル! もう一度! もう一度お姉ちゃんに名前を送らせるチャンスを!」
「あ、いやその、もう……」
「お、お願いですから! ホントお願い!」
「……な、なら一つだけ」
 
「……」
 
「浮かんだ!」
 
「……ああ。その、どんな名前だ」
「うん。セシルさ、ほら、よく真っ黒い杭とか作るでしょ」
「まあ……そうだな」
「それが”ル・シムチエール・オブシディエン(黒曜石の墓碑)”でねー、えと、次が」
「……次があるのか」
「あるよ。でね、セシルってほら、相手の頭にコマンド叩き込んだりするじゃない」
「……まあ、偶に」
「なので”レ・プウペ・デビレス(狂気の操り人形)”」
「……」
「ああ、セシル?」
「なんだ、ルーツィア」
「今日はもう帰っていいよ。僕が許そう」
「……すまない、言葉に甘えさせて貰う」
「あっれー……?」
 

416 名前:名無し客:2009/08/01(土) 09:55:24
もしかして審問官ってかわいそうな子じゃないとなれないみたいな縛りがあるの?

417 名前:名無し客:2009/08/01(土) 13:20:50
このスレの趣旨はなんですか

418 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/01(土) 13:34:53
 
 趣旨か。
 藤原は俺の嫁、……もとい、半身。
 
 シンプルだな。
 

419 名前:クレア・クランツ ◆BAAL1gDAnE :2009/08/01(土) 14:28:44
>>416
 
「ふん? 前にもここで説明はされたように思うがね。審問官は「なる」んじゃなくて「なっている」んだよ。
厳密な意味での審問官はなろうとしてなれるモノじゃない――人間が鳥になれないと同じ意味で、人間
は審問官になれない。僕達のように考えることもできなければ、僕達のように意味を捉えられない」
「でもさ。鳥は飛ぶことに疑問を憶えないけど、飛ぶことしかできないよね」
「鳥は飛ぶことを望んで飛べるようになったのでもないよ。そして僕達は望むことを望むことしかできな
いんだ――ヒトや鳥と同じように。僕達はそして人間ではありえない」
「でも人の姿はしてるよ」
「人の言葉は理解できる。そりゃそうさ。僕達は人間の道具だからね。人形に意思が宿らない理由は、
魂だの生命だのの抽象的な層が問題なんじゃない。純粋に器官が生み出すパターンが「意思」の段階
に到達しないからだ。逆に言えば、人間から諸機関の諸機能を差っ引けば、そこにはなんら人形と変
わるところはない。人もまた夢や期待を織り成す機械に過ぎない――まあ、それはいいとして」
 
「可哀想なのは一人だけだよね」
「一人だね」
「……ええ、と」
「え? せ、セシル? い、今……今わたしの方チラッと一瞥してからおもっきし目とか逸らした?」
「そ、そんなことは……ない、ぞ、クレア」
「う、ウソ! ウソついてるセシル! セシルがお姉ちゃんにウソついてるよ!」
 

420 名前:名無し客:2009/08/01(土) 14:52:43
今どういう状態なんだっけ
藤原待ちで時間を余してるクル助を使って名無しが時間を潰してる状態なんだっけ?

421 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/08/01(土) 15:05:30
 
 使ってとか言われてる!
 
 でも確認した時にレス付いてたらパッとレスするくらいですからね。
 だから正直そういう意識でもなかったような……はっ!
 で、でも、い、言われてみれば、なんだか質問解答スレみたいになってる!?
 
 うーん。
 いや、ま。
 とりあえず、ここはそういう世界観なんだよ、と知って貰えればこれはこれでオッケーなんじゃないかな。
 前スレはあたしと名無しと攻殻とってな具合でしたし。
 

422 名前:名無し客:2009/08/01(土) 17:48:54
前スレに比べると人増えたよなぁ。

現スレはスレチ話題振るのは控えめにしてるのに既に420代とかw
と言うかスタートダッシュが素敵過ぎた。

423 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/08/01(土) 18:03:06
 
 ですかねぇ。色々な反応があるみたいなのでそう言われると確かにと思いますけど。
 
 スタートは……兄貴がイジられてただけのような気がするんですが……?
 んじゃまあ、何らかの形で進めてきましょう。
 

424 名前:名無し客:2009/08/01(土) 19:53:37
姉妹は4人?

425 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/01(土) 20:03:57
>>420
 
 『気付いたら到達していた』ことってあるよなぁ……。
 『テトリス』をステージ終盤までクリアできるようになってたり……。
 『特に食べたくなかったポテトチップス』が気付いたらカラになってるみてぇーによぉ……。
 
 『藤原とのこれから予定表』が『ハーレクイン五冊分』になってても……。
 これは別に、『妙なこと』でも、ねえよな……。
 

426 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/08/01(土) 20:08:42
……あー、遅れてごめんね? 割と本気で。

ちゃんと流れの確認しながら進めてはいるんだけど。
ちょっと今まで日常の些事無視してきたツケが回ってきてて(何)
詰まるともうそれしか考えられないっていうのもアレよねー。
……集中力が有り余ってるといえばいいことなの……かなあ。
ともあれ数日中には出せると思うから待っててー。

427 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/08/01(土) 20:11:21
あと断りも無く予定作ってんじゃねえーッ!
というか真剣に日常生活マトモに遅れてるのか心配になってきたんだけど。

428 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/01(土) 20:17:14
 
 って、当人ッ!
 
 って、ああいや。
 催促とかそんなんじゃないぞ、ここのレスは。
 基本的に進行してない時はただのダベりだから、そんな気にしないでくれ。
 
 些事……ああ。まあ、俺もヴァチカンの方に来てると近所付き合いとかは疎かになりがちだしな。
そういうのは解るよ。……って、まあ、これは集中力とか関係ないな。
 まあ、俺の場合は新しい言葉覚えないといけないのが面倒とか、そんな感じか。
 

429 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/01(土) 20:19:04
>>427
 
 え? いや、だって……。
 じゃ、じゃあ、それじゃ断り入れたら許可してくれるのか……?
 予定だとなんか物足りなかったから小説にしてみたりしたのに……!
 
 日常は……大丈夫、だよ?
 

430 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/08/01(土) 20:22:45
やー、なんというか。
一度なにかにかかりっきりになるとー、終わるまでほかの事が見えなくなるのよね。
普段は器用に立ち回ってるけどスランプかなんかで詰まるとえらいことに(苦笑)
慧音にはあんまり音沙汰ないから餓死してんじゃないかと心配までされちゃってねえ。
まあ餓死なんて出来ないんだけど。私死なないし。

ああ、催促というか私の中でストレスが(何)
……完成できないとすっごい、こう、なんというか心で焦げ付きが。
以前やってたアレもそうなんだけど止まってると死んじゃいそうなのよね。
だからまあ、催促って受け取ってるわけじゃないから気にしなくていいよー。

431 名前:名無し客:2009/08/01(土) 20:24:08
畳の上で死ねるような、まともな日常生活なんてハナから送っちゃいない、に一票

432 名前:名無し客:2009/08/01(土) 20:28:00
『理想』を『現実』に『追いつかせる』方法は考えているのか……?
でないと…また『記憶改竄END』への『道』が見えちまうぞ……?

433 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/01(土) 20:29:23
>>430
 
 スルーしてた日常に掛りっきりでトランスモード……それは日常の些事ってレベルなのか。
くだんの修行だかなんだかのことか、やっぱり。
 でもまあ、いいんじゃないか? 俺も面倒だけど身体鍛えてたらそれなりにハマったりもした
し、そういう意味なら理解もできるかも。
 ただ、俺はどっちかっつーと普段から詰まりっ放しだから、急にスランプってことはないんだ
よな。弱いヤツの特権っちゃ特権だけど、まあ自慢にはならないか。
 
 止まると焦るってのは解るんだけどな、そりゃ。
 ペースさえ作れば進むもんだし、ここの文面は適当に流してくれ、ホントに。
 なんなら、俺もそういうのは配慮してくから。
 
>>431
 
 ……いや、そりゃそうだけど。
 でも藤原の前でそれ言われると、なんだ、こう、少し堪えるな……。
 

434 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/01(土) 20:31:44
>>432
 
 『また』とは……人聞きが悪いな……。
 お前が考えているほど……『俺と藤原の距離』は遠くないッ!
 

435 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/08/01(土) 20:39:33
>>434
飽きっぽそうだけどね。性格的に。

【ひどい追撃】

436 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/01(土) 20:41:07
 
 飽き……飽きっぽい!? 俺が!?
 いや、お前は俺がこの気持ちに飽きるとでも!?
 

437 名前:名無し客:2009/08/01(土) 20:44:59
>>436
超絶正解に限りなく近いスーパービッグヒント:アナタの胸に手を当ててお考えやがれ。

438 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/01(土) 20:48:07
 
 『当てて考えた』が……。
 これっぽっちも該当する情報が見当たらないな……。
 

439 名前:名無し客:2009/08/01(土) 20:55:24
そう―――貴様、今まで何人の女性を弄び投げ捨ててきた!
 
【ディオにキレるツェペリさんのように】

440 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/08/01(土) 20:59:40
>>436
百年の恋も冷めればゼロになるからねー。
……それにまあ、なんというか……私っぽい格好してれば誰でもよさそうだし……。

>>253

441 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/01(土) 21:00:53
 
 お前は今までに水を何度飲んだか……あ、いや。
 
 
 
 俺は……その全てに!
 その全てに対して誠実だった!
 
 とりあえず俺は悪くない!
 

442 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/01(土) 21:03:47
>>440
 
 ちょっ、ちょっとぉ!?
 ち、違う! それは色々全然全く違う!
 
 アレは、藤原、おまえ、それはまるで勘違いだ! おまえらしくもない勘違いだ!
 ありゃ単に……セシルとイリヤがちょっとお前に似てたから触ったりしてみただけなんだ!
 これっぽっちも他意は含んでない! 本気で!
 
 予行練習というかちょっと手触りを試してみたというか、そ、それだけ!
 

443 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/08/01(土) 21:09:39
>>442
 それを誰でもいいって言うんじゃないのか(何)
 ……まー、別にいいんだけどね。他人に迷惑をかけない範囲でなら。
 でも―――なんだかセシルさんがちょっとかわいそうと思ったのも事実。




 そうだな。先延ばしにしてたけどそろそろ制裁かな。
 ……そーねー、いろいろとあるけど……まずは何がいい?
 アラブ風石焼料理とかオススメだけど。

【それは拷問です】

444 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/01(土) 21:22:22
>>443
 
 せ、セシルは……まあ、ウザがらせたのは悪かったと思ってるけどさ。
 別に気にしてないって言ってるし、そ、そんな気にするようなことじゃ……。
 だ、第一!
 あくまで代用は代用であって誰でもいいワケじゃあないッ!
 
 
 
 ……って、あれ。
 制裁……?
 
 石焼……料理……そ、それは!
 『俺の為のお前の手料理』って理解でいいんですかッ!
 

445 名前:名無し客:2009/08/01(土) 21:27:45
ここは焼き土下座でしょうjk。

446 名前:名無し客:2009/08/01(土) 21:29:35
必殺仕掛人の主題歌「荒野の果てに」を歌詞つきで流すと
よく似合いそうな状況ですね

447 名前:名無し客:2009/08/01(土) 21:33:37
ぐろーりあ、いんえくせるしす でーおー♪

448 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/01(土) 21:34:33
>>439
 
 なんだ……。
 藤原がそんなキレたセシルみたいなことする筈ないだろう……。
 
 お前……(俺の中の)藤原は、焼き土下座どころか朝起きた俺に、ホホ笑みながら『髪を撫でて』
くれるんだがな……。
 
>>440
 
 どうしてそんなに殺伐とする……!
 その状況でッ!
 その音楽ッ!
 

449 名前:名無し客:2009/08/01(土) 21:37:02
行進曲でも奏でますか?いえ、もちろん結婚ではなく葬送の方ですが。

450 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/01(土) 21:37:20
>>447
 
 それも状況と違う……!
 無駄に荘厳にするようなシチュエーションじゃあない……っ。
 

451 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/08/01(土) 21:38:12
>>445
それもいいかなと思ったけどコイツ拘束できそうな器具なさそうなのよねー。
……シンプルに一発派手にぶん殴る方がいいかな。

>>446
焼けた石を服の中に入れて殺すってどんだけ遠回しなんだ。


>>444
 ……ほー、その辺のことはあんま分かってないみたいね。
 あのさー、生まれは普通じゃないかも知んないけどそれ以外は女の子だよ?
 他の子の代用っていわれたら普通だったら両手両足折られて虫の死骸みたいなことになっても文句言えないよ?
 つーか代わりが欲しい、って時点で誰でもいいんじゃないのかしらね……。




 そうね。手料理ね。
 材料は人間ロープ
 それと真っ赤に焼けた石
 これの面白いところは材料を食べるわけじゃない、ってところよね……。
 確か、どっかの麻雀打ちが
「この世で一番美味いものは人の心」
 だ、って言ってたけど……それに近いわね……。

452 名前:名無し客:2009/08/01(土) 21:38:53
Caved!!が超お勧め<制裁
神父が新たな道を見つけても当方は関知しませんが。

453 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/01(土) 21:46:55
>>449
 
 その『注釈』は必要ないんじゃあないか……?
 
>>451
 
 女の子……いやまあ、そりゃそういう見方もあるけどさ。
 って、虫の死骸とか!
 う……。まあ、確かに、そう言われると俺も悪かったと思う、かな……。
 と、とりあえずホントに誰でもいいってワケじゃあないんだ!
 そ、それだけは信じてくれ!
 
 
 
 ……あれ。
 あっれぇ……? 
 なんか食べ辛い料理な気がするというか、こう……お、俺の心ならそんなことしなくても
お前のとこにしかないんだけどな……。
 
>>452
 
 よく解らないが……とりあえず遠慮しておこうか……。
 欲しいのは制裁じゃあなく、真っ向からの『愛』だッ!
 

454 名前:名無し客:2009/08/01(土) 21:50:49
いまだもこたん!神父に愛想を尽かすときだ!!

455 名前:名無し客:2009/08/01(土) 21:50:56
愛の鞭という言葉がございましてですな…

456 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/01(土) 21:57:02
>>454
 
 つ、尽きないよ!? 尽きたりしないよ!?
 
 むしろそうなるくらいならいっそ殺せ! ここで!
 
 なんだ……俺じゃ『釣り合わない』とでも言いたいのかてめぇは……!
 
>>455
 
 そんな鞭でいいのなら毎日でも!
 でもできれば鞭だけじゃなくて飴も欲しいです!
 口移しで!
 

457 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/08/01(土) 22:04:21
>>453
 そーゆー見方っつーか実際にそーでしょ(汗)
 あとできちんとフォローしときなさい。出ないと今後の人生に支障が出るわよ。
 具体的にはある日突然「大陸プレートごと真っ二つ」にされたりとか。
 ……てーか、よく我慢できるなあ、セシルさんも。切ないくらい強すぎる。




 ああ、別に浮気云々でなくて。別にその辺は割とどうでも。
 だけど、よそ様に迷惑かけたらしつけが必要かなって。
 彼のデューク・東郷も冷や汗かいた料理だから効くわよね? きっと。


>>454
 まあ、あんまり続いたら考えておく。
 正直ココまで壊れキャラとは思ってなかったし(何)


>>455
 ムチくらいじゃ効きそうに無いのがどうもねー。
 拷問とかガラじゃないけど。

458 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/01(土) 22:14:32
>>457
 
 う……じゃ、じゃあ、後でちゃんとフォロー……、
 ガラじゃないんだけどな、こういうの。
 
 
 
 ……割とどうでもとか!
 なんか本気で俺が軽い!
 でもヨソ様っても、セシルはセシルだし……ぐ、まあ、いや、悪かった。悪かった!
 だから『考えとく』レベルでも愛想尽かすとかそういう仮定はナシって方向で!
 そ、それもこれも、お前が傍にいてくれるならなんてこともないんだっ!
 

459 名前:名無し客:2009/08/01(土) 22:30:59
上手に焼けましたー♪

こんがり神父Gですね、わかります。

460 名前:名無し客:2009/08/01(土) 22:34:46
記憶の改竄処理を受けてはいるが、壊れ具合だけは昔のままだ。
何も心配する必要はない。

461 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/01(土) 22:35:08
 
 なんだその不吉げなフレーズ!
 

462 名前:名無し客:2009/08/01(土) 22:35:19
焼き加減がウェルダンにしかならなさそうな神父ですね(ぇー<こんがり神父G

463 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/01(土) 22:35:58
>>460
 
 改竄されてもいなければ壊れてもいない……。
 だが……『愛は人を変える』とだけ言っておこうかな……。
 

464 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/01(土) 22:37:25
 
 だから焼くな!
 レアだろうがミディアムだろうが御免蒙る!
 
 が……。
 だが……。
 『妬く』なら……。
 考えてみれば、藤原が俺に執着してくれるのなら……。
 これほど嬉しいこともないな……。
 

465 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/08/01(土) 22:52:47
 今のところ私が執着持ってんのって一つだけなんだけどね。


 まあ、一緒にどこかに遊び行ったりとかが定石ねー。
 プレゼントの一つくらいあるとさらによし。
 こういうのはお互いの気持ちが大事だから無理しない範囲で考えるといいよ。

 つーか大事なパートナーなんだしもっと普段から大事にしなさいよ。
 失ってからでかさに気づいても遅いよ? ソース私。




 軽いというかまあ、イルが執着心強すぎというか(何)
 私も執着薄すぎるかもしれないけどねー。
 でも心が繋がってれば距離や人数は別にいいじゃん、ってナチュラルに思うのよねぇ。
 それでも踏んじゃいけない地雷はあるけど。

 で、まー、あのさ。
 少なくとも黙って消えるってことはないから安心してよ。
 私もそういうのは好きじゃないもの。他人に対しては絶対やんない。
 ……さて、そういうわけだから、自分の日常をないがしろにしないように。
 私だけが世界ってわけじゃないんだから、私だけで幸福が完結することも無いのよ。
 隣人を愛せ、とまでは言わないけど、幸せは日常の結果からしか生まれないからね。
 それを蔑ろにしてたら誰といようと満たされはしないさ。


 ……あー、慣れん話はするものじゃないね。筆が止まっちゃった(何)
 そういうわけでそろそろお仕事に戻るね。いい加減スレも動かさないとだし。
 それに数日中に仕上げるわけだから、ちょっと頑張ってくるわw
 じゃ、またねー。

466 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/01(土) 23:11:40
>>465
 
 一つだけ……あれ。
 あ、あったんだ、そういうの。
 なんかこう、まるで割り込めなさそうな雰囲気が……。
 
 でも……ま、アレだな。
 ここんとこセシルとは顔も合わせてなかったし……偶にはどっか行ってみるか。
 でも正直、アイツは遊びが遊びになる状況って知らないからな……。
 改めて言われると結構参るんだよな。
 
 
 
 俺は……どうなんだろ。
 執着強くないと、人間って死ぬんじゃないかって普通に思ってるよ。これまでが実際そうだったし、
多分これからもそうだろうから。誰が言ったかはよく憶えてないけど……ああ、『人間は死にたいと
思うことでしか死なない』か。今なら、半分だけ理解できるかもな。
 でも……まあ、お前がそう言うならそうなんだろ。
 了解、少し気に掛けてみるよ。
 
 
 
 ……っつか、仕事中かよ。参ったな、妙な時間に引き止めたんじゃねえか、俺。
 そういえばお前、竹林の見回りがどうの、って言ってたっけかな。
 それじゃまあ、また。
 

467 名前:名無し客:2009/08/03(月) 23:47:17
割り込めなかったらどうしますか?

468 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/08/04(火) 06:06:52
 
 元に戻るだけだよ。
 イルは元のように殺し始める。悩まず、疑わず、感じずにだ。
 
 私が敷き詰めた『この世界』という決定論的な系において、本来なら今の状態こそが異質だった。
 記述がその内容を違えることがないように、内容は記述を違えない。予め記された文章をなぞるように、現実は事実
を追認する。現在とはあらゆる前提の結果だ。だからこそイルはどうあっても壊れるしかなかったし、こう言っていいな
らとっくに壊れていたし、そうであれば彼は今頃私の傍で静かに眠っていた。
 
 自分が自分であること。自分というパターン。自分という文脈。
 極論、君らは自分では自分の現実を覗くことしかできない。
 何故なら自分は自分だからだ――肉体が生み出す『自分』という位相。
 それは君らの牢獄であり揺籃であり、そして全てだ。それを信じられない人間はいない――まあ、本来なら。
 
 君は自分が君でなくなることができる、と考えたことがあるかい?
 うん? ない? そうか。ではそれが答えだ。
 イルが彼女に期待したのは恐らくはそれで、願ったことも恐らくそれだ。
 あの空っぽの虚無が求められることなんてのは、実際、解り易いくらいに限られている。
 ほら――まあ、ガキだからさ、彼は。嘆きは子供じみていて、聞く分には耳障りも悪くない。
 つまり、こうだ。
 自分を知る誰かに自分を留めて貰いたい。
 自分を貴方に描いて貰いたい。
 無論、それを他力本願だと言えばそれまでだし、それならその相手は誰でもいいだろう、というのは当然の反問だ。
 そう。相手が誰ならいいのか――というのは、実際、ひどく馬鹿げているからね。どうして誰かでは駄目で、他の誰
かならいいのか。
 いや、まったくもって不愉快だ。実に楽しい。
 だからこれは面白い。私が今の彼を見逃している理由はそれだけだ。
 それはそれだけのこと。
 そうでありながら願うこと――願うことを願うこと。
 
 そう在るべきなのだ、と紡がれた文列を書き換える、彼にとっての他者。
 自分を知る誰か。彼の知る、彼を描き得るパターン。それが彼女だというのなら――ま、それはそれで面白い。
 
 聖書が同じ人物に記された物ではなく、編纂されて一つの形に統一されたことは知っているだろう?
 これは聖書に限らない。
 体系立てられた多くの物語は、連綿と続く相関の中にこそ存在する。
 私と世界の中に。私とあなたの中に。本を開いた君の前に、正に君が理解する物語が存在するようにだ。
 そこに固有の「自分」は存在しない。何故なら、書物それ自体がそんな関係から生み出された把握と差異の産物
であり、無限にすれ違う認識を繋ぎ止めようとする人間の意思そのものだからだ。
 以前にリヴァイアサンをここで聞いた誰かがいたが、それもまた然りだ。バアルもリヴァイアサンも――サタンでさ
えも、同じ側面で語り継がれたことは一度もない。
 リチャード・ドナーにとってのサタン、カトリックにとってのサタン、君にとってのサタン――賭けてもいいが、どれも
同じモノではありえないだろう。世界が万人にとって不変ではありえないように、神もまた不変ではありえず、その視
界もまた千差万別だ。
 神話とはその微分を強引に集積した一つの体系に過ぎない。
 イルが殺し続けたのは、つまりはそんな誰かの願いだったワケだ。
 
 彼が擦り切れてなくなる前に願うことができるかできないか――うん。
 これはまあ、それだけの話なんだよ。
 私としては、そう、どう転んでも大して違わないんだ。
 

469 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/08/04(火) 06:11:37
 
 おはようさんです。
 7、8、9日はやっぱりカオ出せないかもです。
 
 あと、以前に名前出して頂いた「ヘタリア」、ちょっと読んできました。
 WEB作品だったなんて。
 ロシアの認識がトルーマン時代のアメリカっぽくて笑えたり、中国の合理主義とかがサラッとキャラクターに
適用されてたり、いやあ、確かにすげーです。
 今度時間見付けて一気に読みたいなあ、と思いました。
 
 んではまあ、このへんで。
 

470 名前:名無し客:2009/08/04(火) 21:43:41
そういやV系はみはるんの守備範囲じゃないのかしら

471 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/08/04(火) 23:03:40
 
 みはるんの守備範囲ではありませんが、聴きます。
 アースクとかプラツリとかは好きですし。
 
 ただまあ、PHANTASMAGORIAとかナイトメアとかシドとか、全部聴こう! ってのはあんまり
ないかな。DIRがスリノっぽかったりコンバジぽいの作ったりしてああこれ面白いなとは思いま
したけど。
 あと、ライブに関してはノリが独特なので余程の事がないと行きません。
 ていうかメタラーとかパンクスはこの手の暴れ辛いライブは行かないと思います。
 

472 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/05(水) 20:59:46
 
 『ウサギ』ってよォォォー、あの『長い耳』、あるじゃねえか……。
 アレを『クルッと内側に丸め』て……『穴の中』に突っ込んだら……。
 凄く『カワイイ』気がするんだよな……。
 
 つまり……。
 
 縁日の屋台で売ってる『吹き戻し』っつぅー感じかよぉぉぉー。
 『ウサ戻し』って雰囲気で写真取ったりしたら、案外と『人気』が出るんじゃねえかな……。
 

473 名前:名無し客:2009/08/05(水) 21:20:04
虐待じゃないのか兎ァ

474 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/05(水) 21:24:58
 
 猫鍋はアリなんだろうッ。
 

475 名前:名無し客:2009/08/05(水) 22:26:42
なら猫鍋を食えッ。
それとも抵抗しない猫に興味は無いかッ。

476 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/05(水) 22:41:56
 
 興味はない……。
 が……。
 
 『耳』を口に含んだり含まれたりするのは、嫌いじゃあ、ないな……。
 『ジャレ合ってる』安心感っつーかよォォー……。
 まあ、悪くはねえよな……。
 

477 名前:名無し客:2009/08/05(水) 22:50:20
言うこと聞かない子猫ちゃんは執念で追いかけるが……
いざ子猫ちゃんが従順になったら飽きてポイ、そして次……
そういうこと、なのかい……?

478 名前:名無し客:2009/08/05(水) 22:57:59
わかりました。では、こちらを。

【頭が2つで猫と兎、背中に羽の生えたキメラ】

のぬいぐるみ。これで満足ですね!

479 名前:名無し客:2009/08/05(水) 23:01:25
猫ァ、兎ァ、羽ゥ、か……

480 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/05(水) 23:07:02
>>477
 
 そうだなプッチ、いや、名無し……。
 いつだったか……。
 ロンドンに出品していたデザイナーで、少し目を惹く作品を作ってるヤツがいて……。
 そいつの話を聞いたことがあったんだ……。
 
 そいつのデザインは、要は「未完成として完成する」ってヤツでね……。
 どう見ても完成し切っていないのに、その「完成し切っていなさ」ってヤツが魅力になっているんだ……。
 解るか名無し……。
 『完成』って到達点自体は提出できても、『現実のプラン』としては不在の概念だ……。
 想定し得る限り、人間は自分で『完成形』を想定しなきゃあ、『完成』がなんなのかを知り得ない……。
 スティーヴ・ライヒがそこから抜け出そうとして「無限に反復すること」を選んだように……。
 クーニングの絵画が結果でなく『過程』を結果にしているように……。
 
 いいか、俺の『愛』はその過程自体の創出が重要なのだ……。
 お前はキャンパスが真っ黒になって使えなくなくなったら捨てるかな……?
 俺はその『黒さ』に意味が見出せるなら取っておく……。
 だが……。
 幾ら順当に完成しようが多少なりとも巧くできようが……。
 意味を見出せなくなったキャンパスに、名残はないんじゃあないかな……。
 そうは思わないか、名無し……?
 
>>478-479
 
 鵺ァ。
 

481 名前:名無し客:2009/08/05(水) 23:34:07
藤原にデレ期が来て妄想日記の内容が現実に叶う日が来たら
それは『乗り換えの時期』が来たという事か……。

482 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/05(水) 23:37:53
 
 妄想日記じゃあないッ!
 予定表だッ!
 
 堅実な!
 確実なッ!
 
 第一だ……。
 今も着実に増加し続ける日記の数を消費し尽くすのは単純に難しいし……。
 
 そもそも……乗り換えたりしない……しないよ?
 

483 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/05(水) 23:38:56
 
 でも……。
 とりあえず『デレ期』ってヤツの到来は切実に望むんだけどな……。
 

484 名前:名無し客:2009/08/05(水) 23:45:01
兄貴は顔出してもコレじゃん。
認識がアレな方向にマッハで転がっても止められないじゃん。

485 名前:セシル・ヴィルキエ ◆NEMOyjau6M :2009/08/06(木) 00:23:15
 
 マッハ……。
 戦闘機などは物体移動の速度単位に使うのだったな。
 
 ……ああ、いや。
 
 ……そうだな。
 私の頭痛もその勢いで転がっている気はする。
 その表現を借りるなら、マッハの後にエクスクラメーションマークが八つばかり足らないと思える。
 
 だが……、その。
 あいつはあいつで、黙っていればそんなに無茶苦茶ではないんだ。
 私から言い聞かせておくから……すまない。
 あいつの話は、話半分に聞き流してやってくれ。
 

486 名前:名無し客:2009/08/06(木) 00:26:50
「俺のSAN値はまだ50はある!」
 
というのを実際には半分だと思えばいいのですね。
海よりも深く了解しました。


487 名前:セシル・ヴィルキエ ◆NEMOyjau6M :2009/08/06(木) 00:36:34
 
 ああ。
 私の理解は恐らく貴方のそれより深い階層にある……酷い場所に、とでも言い換えればいいのか。
 ……慣れは怖いな。
 傍から見ればアレはやはりズレているらしい……などと、言うまでもないことを再確認させられたくらいだ。
 
 もっとも……やれやれ。
 そう、私達は正気だの狂気だの、言葉としてはとうに放棄してしまった証左かもしれないが。
 
 最悪、モコウに迷惑を掛ける前に私がケリを付けよう。
 こんな私にも、せめてもの責任を取る用意はある。
 

488 名前:名無し客:2009/08/06(木) 00:37:36
ツン→デレ→ヤン

こうですね、わかりま(ry

489 名前:セシル・ヴィルキエ ◆NEMOyjau6M :2009/08/06(木) 00:45:31
 
 ……病む?
 私がか? それは冗談だろう。
 
 私達は病めるほど健康な身体を持っていない。
 壊れるほど上等な精神も持ち合わせていない。
 狂気も分裂症も健全さも不健全も、私達には贅沢すぎる代物だ。
 
 あいにく、私は私が理解できるように――嫌になるくらい正気だよ。
 恐らくはあいつもだ。
 あいつは完全に正気で、貴方達から見て平然と狂いながらでも、それでも自身の正気を疑わない。
 完全に正気の科学者が、世界を殺し尽くす爆弾を作り上げたのと、ほとんど同じ意味でな。
 

490 名前:名無し客:2009/08/06(木) 00:49:12
いやいや。さしもの神父様と言えど、不死の盾という存在が加わってしまったら。

遂にこれまでの女性遍歴を神に懺悔するハメになりそうで。

あれ?七番目がすでに不死?二重の盾でなんとかなるような気もしなくなってきた・・・。
すいません、あの神父って・・・倒す方法存在するんですか?

491 名前:セシル・ヴィルキエ ◆NEMOyjau6M :2009/08/06(木) 01:07:19
 
 ん……七番?
 その「不死の盾」は、私だとばかり思っていたが……まあいい。
 
 仮定として殺すなら、私でも可能だ。
 だが、実際問題として、私はあいつを殺せない。
 殺そうと思えない。
 単純な話だ。
 そう意思することもできないなら、その行為はそもそも存在しない。パーソナルコンピュータは、どう足掻いても
OSの規定外の行動を把握できないだろう。
 私達はルールを制御するルールそのものだ。性能を云々してどうこうできる問題ではない。……どんな性能も、
ルールの中で駆動する数値でしかないからな。
 逆に、ヤツは私どころかイリヤ老ですら殺し得る。……これは簡単な話で、あいつならば私を殺そうと意思する
ことができるからだ。想定できるということは、そこに可能性が存在するということだ。
 ヤツが審問局で瓦礫の王、と呼ばれるのは――つまり、そういうことだ。
 
 誰が誰に対して相性がいいか……そう言えばいいのか。
 貴方達はルールを通してゲームに触れるだろう。
 ルールなくしてゲームはゲーム足り得ない。
 ……ところで、私はゲームの駒だ。
 枠組みの中にある私と外にあるあいつでは、少々……かなり条件が違う。
 要は、そういうことだ。
 
 ……だが、どうだろうな。
 倒す方法もなにも……そんなのは、本当は望みたくないんだが。
 

492 名前:名無し客:2009/08/06(木) 04:01:39
七番目=カレー
考えてみれば不死属性も二人目(ry

493 名前:名無し客:2009/08/06(木) 12:00:17
セシルさんキター
というか……あれ? なんか死なない人多くない?

494 名前:名無し客:2009/08/06(木) 12:28:52
ミハルもそのうちギャグキャラ補正で不死身になるしね

495 名前:名無し客:2009/08/06(木) 15:00:07
・年上好き
・長髪好き
・猫好き
・不死マニア
さあ次はなんだ!
兎か!

496 名前:名無し客:2009/08/06(木) 15:37:40
年上好き→ロリ年上好き

497 名前:名無し客:2009/08/06(木) 15:46:55
次は外見年齢十歳前後ですね
わかります

498 名前:名無し客:2009/08/07(金) 00:33:03
>>495
猫で不死で変身すると長髪のお姫様を追い回してた理由はそれ…ということかい?

499 名前:名無し客:2009/08/07(金) 01:09:56
兎はもう5年くらい前に通り過ぎてるんじゃないかな…

500 名前:名無し客:2009/08/08(土) 13:38:05
>>498
漫画の過去話では元気に街をクレターに変えてたが、漫画版本編ではそろそろ
死にそうな勢いだが

501 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/10(月) 02:07:19
 
 あたしは帰ってきた!
 本年夏のイベント!
 完ッ!
 
 そしてトレント兄ィはもう最後だなんて言わないでお願い!
 メタラーがカタギの人間と楽しくやれる話なんてNINくらいしかないんです!
 あとリチャードは当然のようなイヤガラセが過ぎてます。
 
 とりあえずお休みなさい。
 

502 名前:名無し客:2009/08/11(火) 16:29:27
むしろイベントはこれからという事実

503 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/15(土) 05:06:56
 
 ほったらかしになってた、というか、何かやろうとしたまま放置状態のスレでした。
 残りのレス数じゃ「名盤10!」とかでギリギリでしたので、丁度良かったかな。
 先生には改めてお礼申し上げます。
 
 あくまでオタクとしてのあたしが選出したアルバムなので、世間的な名盤とは恐らくかなり
ズレがある部分はもうそりゃ多々として見付かるかと思いますが、気にせず読み流して頂け
れば幸いです。
 エレクトロニカなんかはほぼチル目当てに聴き出したので大分偏ってます。テクノはチル
目当てに以下略です。でもオウテカとかは普通に尖った音を求めて聴いてました。 
 CYLAとかはあんまり有名じゃない、というか本気でマイナーですが、兄貴はこれにド嵌り
してプレイヤーに突っ込んで砂漠で聴いてたそうで。そんな虚無の地平の音です。
 でもテクノとかはほんと歴史を無視したり摘み食いしながら聴いてるので、テクナーの人
はツッコミ勘弁してください。……そういえば、東方の音楽好きな人はテクナーが多いみた
いなので、普通にこの板だとツッコミ入れられまくる気がします。
 
 後は国内インディーズに焦点絞ったのが、と思いましたが、それやっちゃうとキリがない
気がしたので、とりあえずはあれだけで。そしてこの朝っぱらのレスもこれにて終了です。
 それでは。
 

504 名前:名無し客:2009/08/15(土) 05:49:03
今更動くとは思ってなかった乙。
デビルドライバーはフレディvsジェイソンのサントラで知ったんだよなぁ。
映画のサントラのくせに収録されてるメンツが濃すぎる良いCDだった

505 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/15(土) 06:02:18
 
 あたしも動くと思ってなかったそれだけ読んだアンタにお疲れ様を言いたいッとしたところで!
 
 そうなんですよねえ、あのサントラ。”I Could Care Less”はお陰で今でもしょっちゅう聴いてます。
 ってか、あのサントラ組だと音楽性変えずにやり通してるのこのヒトたちだけのような気がします。
 ILL NINOもアレは良かったんですけどね。
 サントラ限定とか今度このスレでやろうかな。どうにもサントラ=コンピ盤な感じになっちゃってますし。
 
 レイハラカミのLUSTは、細野晴臣さんの「終わりの季節」がカヴァーで入ってるんですが、これがなん
だかもう直撃しちゃって、今も頻繁に聴いてますね。
 あの歌詞がエレクトロニカでアレンジされると、もう、なんだろ。萌える。萌えてるのかあたしは!
 
 で、まあ、そうですね。
 
 I Could Care Lessどうでもいい
 このスレがそうならないように頑張りましょう。
 レスなんかはまた今度で。
 

506 名前:名無し客:2009/08/15(土) 10:55:12
ミハルさんが姉妹達にキャラ喰われない様に
72の67番目アムドゥスキアスあたりを喚びだして、
・・・・・助力するように言い含めてみますね。
ズゴゴゴゴッ

507 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/15(土) 23:45:57
 
 マカい。
 

508 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/16(日) 02:22:25
>>506
 
「アンドレ……誰?」
「ソロモン王の悪魔だよ。プランシーの辞典に出てるじゃないか」
「……。あ、あー。あのウマ人間」
「それはブルトンの挿絵だよ。解釈としては”馬の姿をしていて、呼び出されると人の姿を取る”だな。ありがちだけどね」
「ふーん? ま、でも悪魔にカタチがある方がおかしいのは確かですけど」
「ベルゼブブなんて好例だよ。ブルトンが羽にドクロを描いたハエをイメージしたせいで、イメージは殆どそれで固定され
ちゃってね」
「西洋の水木しげる先生っつー感じですか。……で、そのウマ男はあたしになにをしてくれるんですか」
「音楽の才能をくれるらしいよ」
「なんつー都合のいい……いや、メタラーに必要なのはライブパフォーマンスの才能とアジテーターの才能とシーンを読
む才能であって、そんな前世紀のクラシック音楽家みたいな才能は……」
「……悪魔に手を借りること自体は別になんとも思わないんだね」
「え?」
 

509 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/16(日) 02:24:20
 
「フォークロアの収集と大樹への回収」
「あん?」
「悪魔の機能だよ。どうして悪魔は神々や天使に比べて、野暮ったくて土着的で人懐っこいのか。その理由さ」
「……ま、そもそも悪魔の姿自体が文学ネタと芸術ネタで面白オカしくネジり回した世相のパロディでしかあらへんからな。
道理っちゃ道理や」
「お前からツッコミ入るってのは意外だよ」
「なんや。そのツッコミこそ意外やで。キリスト教っちゅーんはな、言わばパロディの宝庫や。この天使はこういう性格、あ
の悪魔はこんな姿、コイツはコイツの友達で、コイツはこの列席から名を外されて、なんてな。「おいおい、ちょっと待てよ
アブデル。偶然の統計学的確信を破壊する理論に基いて、統合十七天へのメッセージを記したのはあの御方、偉大なる
あの御方なんだ。ガブリエルのヤツはさ、ヨハネの野郎にこう言ったんだ。我々の政治は共通する目的力学に基いてるん
だ、とね。いやいや! これはオフレコだが、あいつから、いや、あの御方から見たらあの息子はそもそも左に寄り過ぎて
るんだ。中にはあの息子を立てて、一泡吹かしてやるって連中もいるが……用心しなきゃだ、あの御方は抜け目がなくて、
これ以上ないくらいに情け容赦がないんだからな。またぞろ天使が地獄に蹴り落とされることにもなりかねないのさ」」
「……あのなあ」
「ははは、皮肉かね、ジェイムス」
「いや、ジイさんに言うたワケやあらへんで?」
「ふふ。いやいや、こっちの話さ。ところで」
 
「事実だよ、イル」
「ああ?」
「そうだな……悪魔というのはね、設定の総体なんだ。解るかい?」
「いや全然」
「解らない? わっかんないなあ。私には君が解らない」
「俺にはお前の皮肉の理由がわかんねえよ。お前の死にたがりの理由がわかんねえよ。お前の死にたがりの青が解ら
ないよ」
「だからさ。うーん、例えばきみ、ベルゼブブと言われると蝿を連想するだろう?」
「そりゃまあ」
「なんでだい?」
「……そう伝えられてるだろ?」
「うん。伝えられてると伝えられてる」
「真実はエントロピーが攪拌した、と」
 

510 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/16(日) 02:25:53
>>509
 
「待て。そりゃ話のすり替えだ。……前にどこかで似たような話をした気がするけど、とりあえずそれは違うだろ」
「それはローレンツ変換した君の世界の話だよ。で、何が違う? 時代が下れば真理の幅はぐっと拡散するんだ。坂本竜
馬は生きちゃいない。だから竜馬が逃げ延びたかどうかは確定的な真実として確かめようがない。可能性は限りなくゼロ
に近い1ですらなく、ハッキリとゼロだ。時間と空間は不可分であるが故に君達を拘束する。その構成が不可逆であるか
らこそ、君達は真理への道を阻害され続ける。かつてフェニキアの神だったバアルは、崇める者をなくしたが故に悪魔へ
と身を落とし、語られる者を欠いたが故に復権すらままならない。伝説は残っても信仰が残らない――ヘブライ語は話者
を取り戻したが、バアル神はそうではなかったわけだ。確かめようがないかつての真実じかんを確かめる手段は、もはや記録に
頼る他はない。逆に言えば、設定を作り上げてしまえば事実すら作り出せる。これが数多の偽典の起源さ」
「ま、そもそも神話好きなギリシャ人がやり始めた壮大な歴史の総ホメロス化みてーなモンやしな、こんなん。蛮人かて英
雄に祭りあげりゃ立派なサーガの題材や。イル、君、こんなん知っとる? お前の祖国じゃ、戦国武将が大人気らしいで」
「あー……そうだっけな。まあいいんじゃねえの? 俺も好きだよ、伊達政宗とか」
「ゲームで人気出たそうでな」
「あー……」
「すげぇと思わん? 「ホンモノ」である必要はあらへん。自分にとって有意義な情報が存在すんのが最重要であって、
情報自体の構成は問題でもないワケや。解るか?」
「なんっつーか……だから、素材なんだろ。歴史マニアならヴァチカンにもいるだろ」
「ちゃうちゃうちゃう、そうやない。あー……せやな。イル、ゲームに出てくる武将らな。全員美形やねん」
「……別にいいんじゃねえの?」
「美形やから興味持つワケや」
「…………別にいいんじゃねえの?」
「三点リーダ増えよったな。まあつまりや、実際に残っとる肖像画はスルーされとるワケや」
「だから……まあ、いいんじゃねえの? そんなの仕方ないだろ」
「まあな。仕方ないっちゃ仕方ない。写真もあらへん時代やからな――さて、そこでや。ほならこの歴史好きさんたちは、
一体何に入れ込んどるワケやろ」
「武将だろ」
「想像のな」
「どんな武将だって想像だろ。お前が言ったんだぜ」
 

511 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/16(日) 02:33:19
>>510
 
「まさにそこや。求められとるのは、歴史ってデータが再現する武将ってレイヤー、、、、、、、、や。まずはゲームならゲームの図像あ
りきで、そこに歴史のパーツが乗っかってくワケやな。その逆はあらへん」
「逆だぁ?」
「お前、土方歳三好きやろ」
「好きだな」
「服部半蔵大好きやな」
「大好きだよ。だからなんだ」
「なんで好きなんや」
「歴史小説とかドラマとか……あのな、俺、日本人だぜ」
「オレが言いたいんはな、イル君よ。お前が好きな「土方歳三」も「服部半蔵」も、その小説やらドラマやらから複合的に
再現された構成に過ぎん、っちゅーことや。英雄偉人の類はジョークにされやすいんは当然やろ。人間はあれこれ想像
するんが大好きやからな。逸話こねくり回してキャラクターを作るワケや。設定だけしか見えとらん、っちゅーと悪い意味
に聞こえるかもしれんけど、オレらには実際、設定以外のなんも見ることはできん」
「……お前らだって一緒だろ。アーサー王大好きじゃねえか、イギリス人」
「んー? せやなー。やからモンティ・パイソンも円卓の騎士が大好きでな。テリー・ジョーンズが作ったアーサー王世界
は、実際、世界でも類を見んほどに時代考証に正確やったで。世界で一番正しく真っ当に、実にキレイに円卓の騎士を
コケにしたワケや――歴史っちゅーんは、オレらにとっちゃパーツでしかあらへん。やろ、ジイさん。悪いな、長々喋って
もーたわ」
「いいや、手間が省けて助かったよ。ふむ、考えてみれば、スターウォーズのパロディ作品なんかもそうだよな。アメリカ
のコンベンションだったかな。ファンが勝手に考証を持ち出して作った同人誌を売ってるのを見たことがあるぜ」
「……そんなコンベンションに出てたのか、お前」
「何を今更。私とジェイムスはエルリック・サーガをガチの魔術書として解釈した同人誌を一部ルートで販売してカルト団
体にまで発展させたことがあるんだぜ」
「なんだその伝説!?」
「あー、あとスタトレのもやったっけな」
「一番ウケたのがガンダムだったのが泣けたね。アメリカでだぜ」
「お前らは何をやってるんだ……?」
「まあまあ。別に銃器の販売会場でキリスト教をパロディした同人誌小説をバラ撒いてテロリストを養成した訳じゃない
んだからさ」
「話題が真っ黒なんだよてめえは!」
 

512 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/16(日) 02:35:44
>>511
 
「ルシファー、サタン、悪魔」
「あ?」
「余談さ。これを時代の順番に並び替えたまえ」
「時代……? ルシファーがサタンに――あ、いや。悪魔ってのは概念項目だよな。んじゃ、悪魔、ルシファー、サタン?」
「ハズレ。正解はサタン、悪魔、ルシファーだ。ルシファーがサタンになったという説はチョーサーのモノだよ。サタンは元
来、「告発者」なんだ。称号だよ」
「ああ、それは聞いた事あるな」
「だから君は審問官から告発者、なんて呼ばれてる」
「うぜえな。続けろよ」
「よろしい。例えば旧約のカノンでは、まず悪魔としてのサタンは出てこない。ルカやマタイではディアボロスだ。コイツ
はギリシャ語で非難者だとか中傷者を意味してる。ラテン語だとディアボルスだな。これを変えたのは、さて、ユダヤ
人だ」
「はん?」
「アレクサンドリアのユダヤ人が、旧約聖書をギリシャ語に直す時にディアボロスをサタンとしたんだね。旧約と新約の
悪魔は元は違う概念だったのに、ここで交雑が発生した。後は解るね? 言葉は一度生まれれば、徹底的に使い慣ら
され、変質し、意味を違えていく」
「で、区別がなくなった、と」
「面倒だからね。自分達で面倒にして、面倒がイヤだからと引っ掻き回す。君らは実に面白いよ。そうだな……例えば
悪魔の意匠で有名なモノに、三叉の鉾があるだろう」
「あったっけ?」
「バイキンが持ってる三叉のアレさ」
「ああ」
「アレね、実は雷神の鉾なんだよ」
「は?」
 

513 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/16(日) 02:43:27
>>512
 
「直接の起源はポセイドンの三叉だよ。そいつが遡るとバビロニア、アッシリアのアダドが持ってた雷神の武器に辿り付くん
だよ――と、いうことになっている」
「……なっている、って。なんだ、それ」
「ふふ、いや、そう言うこともできるってことなんだ」
「……どういう意味だ?」
「歴史上の資料ではそうなってるってことだよ。九世紀に一度確認されて、それから悪魔の意匠にアテられているのが再認
されたのはルネッサンスに入ってからなんだ。中世のほとんどの期間は、悪魔は三叉の鉾じゃなくて引っかけ鉤を持ってる。
地獄の罪人を引っ張り出すイメージに直結するアレってワケさ」
「ああ。……んじゃなんでアダドがどうの、なんて話になるんだよ。解釈も強引だしさ、イミわかんねえって」
「語り手の立場に寄るのさ。車輪のカタチをした何もかもがシュメールの「車輪の原型」に辿り付く、なんてのは行き過ぎた
伝播論者だ。生物学と環境工学の観点から見たら、同時発生的な文化の要素にはツッコミの入れどころがわんさかとあ
る。だがね、考えてみたまえよ。悪魔を描いたのは芸術家だ。中世の芸術家が、メソポタミア文明の三叉の鉾を取り入れ
る余地があったのか――まさか! 悪魔の武器、、、、、という観点だけで見るなら、これは文化を芸術からのみ捉えるのが正し
い。芸術家達はギリシャへの興味を喪失し、変わりに当時私達が流行らせた異端審問のイメージを取り入れた。罪人を
地獄へ引き摺り下ろす鉤爪をね」
「……お前のせいかよ」
「私は直接やってないよ。君らが勝手に暴走しただけさ――死神の姿もそうだね。巨大な鎌、ドクロ、黒いマント」
「ああ」
「アレはここ五世紀ばかりの産物だ。より正確に言うなら、メディアに映るあの姿になったのは、ここ数十年だよ。ベイルマ
ンの”第七の封印”が原因だろうね。それ以前の定型じゃ、ピンクのドクロが鎌を掲げてるなんてのもあったかな――第一
きみ、あんなバカでかい鎌、武器としてはむしろ非効率だろう。ほら、君にとっても死神ってシグニチャーパターンは顕現した時に
食い殺し易い相手だったろう?」
「そんなアホな理由で殺し易いと思ったことはないけどな……。そもそも戦闘用の鎌って、農業用の鎌を鉄の柄に付け換
えたヤツが精々だろ」
「そう。反りの浅い鎌だね。稲穂を刈る、つまり生命を刈り取る――転じて、命ある者を狩り取るイメージが鎌には付与され
ている。ソロモンの悪魔ではフルカスなんかがこれを引き継いでるね」
 

514 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/16(日) 02:46:46
>>513
 
「ともあれ、悪魔のお気に入りの持ち物アトリビュってのは、いかにも不安定なんだ。誘惑者であり、キリストの敵対者でもあり、地獄を
支配する王でもある――あらゆる仮面ペルソナを最初から持たないが故に、あらゆる形式で描き出される。天使よりも圧倒的に自由
で、絶対的に奔放で、絶望的に意味を与えられながら剥奪されている。意味を持ちながら、彼らには自分自身が存在しない
――他の何よりもね」
「けど、それは英雄偉人も一緒なんだろ」
「それよりもってだけさ。悪魔にはなんせ、実態がなかったんだから」
 
「悪魔には悪魔としての絵が存在しない。イエスのように固定されたイメージがなければ、サムソンのように語られた逸話も
曖昧だ。ルーマニアのルシフェル、知ってるかい?」
「……ああ。なんか哀愁漂う悪魔だったよな」
「正に。ルシファーはしかし、ダンテにこう謳われた。今は醜いがその住昔美しく――ミカエルが竜を殺す像は好んで描かれ
たけど、ミカエルと堕天使達との決戦はそんなに描かれない。これが中世においてはルシファーが美しい、とイメージされ辛
くなった理由でもある。無論、例外もあるがね」
「ああ、ランブール兄弟のアレな」
「そうだね。ルシファーを神より大きく描いた稀有な例だ。そしてミルトンがこれを解釈し直し、十九世紀になってからロマン
派が更に解釈を加えた。……つまりさ、見る者の視界にこそ悪魔の美醜は備わっていた。そして、芸術家にはその時代の
美醜以外に興味がない――残念なことに。その時代を経て今に伝わる悪魔というのは、そんなあれこれを根こそぎ飲み込
んだ歴史の束だ。君達は事実を観測する術を既に欠いている。だから設定なんだよ。君達は膨大な設定を頼りに、今、現
に見える悪魔の姿を想定し、再度束ね上げるんだ」
「はん」
 
「なるほどな」
 
「……道理で、毎度連中の姿が違う訳だ。食っても食ってもキリがねえ」
「あはは、いいじゃないか。盛大に食い散らしたまえ――君自身が悪魔も神も総浚いにしたパターンになるまでさ」
 

515 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/16(日) 03:22:24
>>514
 
「かくも真実は奇なり、と――あ」
 
「どうしたね、イル」
「いや、悪魔って……なんだ、言うこと聞いてくれるんだよな」
「ん? ああ、まあ、対価さえ払えば、って設定になってるね。で、事実そうだが」
「……」
 
「あのさ」
「だからなんだね」
「よくあるだろ、媚薬とか愛情を作るとか、その手の眉唾な魔法」
「あるね。ま、世間の求めるところは今も昔も――」
「ソロモンのなんたらで、そういうの、いたりするのか」
「ふん? シトリがそうだった気がするがね。性愛を司る悪魔だ――意中の相手を思い通りにする、なんてね。いかにもな
役割を与えられてるよ」
「……マジすか」
「マジだけど。それが?」
「呼べない?」
「……ジイさん」
「いや、ジェイムス。言わなくていい。いいよ、いいんだ……いやね、というかイル」
「なんだよ」
「君、盆休み前にモノリス潰しに行っただろう」
「行ったな」
「君が殺したアレがそうだ」
「は?」
「いや、だからさ。正に君が言った恋愛の悪魔だよ。巧い具合に召喚されちゃって、君ならってことで潰しに行って貰ったワ
ケだけど」
「……」
 
「じゃあなんだ……あの時アレ生かしといたら、今頃俺の望みは! この五十三冊の『未来予定表ノート』八冊目、『俺と藤
原のLOVE☆ライフ〜休日の起床と昼までの語らい編』程度はカンタンに実現してたってことか!」
「……」
「……」
「イル」
「なんだ」
「今、凄まじくありえない単語が聞こえた気がしたんだが」
「ありえない単語?」
「いや、起床がどうのって」
「ああ。いや、中身は別に普通だよ。小説仕立てにした未来予定図だ」
「予定」
「予定て」
「その、予想じゃなくてかね」
「予定というか、まあ、むしろ『設計図』だな……」
「……なんだ。最近君が喫茶店で書き込んでるノートってのは」
「これだけど」
「ああ」
「うわあ……」
「イル」
「だからなんだって」
「……ついこの間、君がスタバでノートを開いて物憂げに小説を読んでる光景を見た修道女がいてね」
「物憂げ……? ああ。いや、ありゃ構図を練ってたんだ」
「……それアレか。コイツのこと文学青年や言うて見惚れとった可哀想な子か」
「知らぬが仏、という言葉を知っているかね、ジェイムス」
「ちなみに参考にしたのは主にハーレクインが大半だ」
「知らなくて良かった! マジで知らんで良かったなあその子!」
「……念のため聞くが、イル。君が最近あの辺りで物思いに耽ってるって話は」
「ああ。最近はもっぱら触ったり触られたりする想像に忙しいからな」
「……ああ」
「……ああ」
「だから、わざわざお前らに報告にしにきてるヒマなんかねえよ。今日だって今頃は五十四冊目に取り掛かる予定だったからな
……なんか無駄に時間使っちまった気がする」
「いや、少なくともお前の時間の使い方よりは圧倒的に健全やと思うで……?」
 
「くそ……! なんだ、じゃあ! それじゃ巧くやってりゃ、今頃は「ただいま!」「お帰りなさい! ご飯にする? お風呂にする?
それとも……」なんて、『未来』がとっくに到来してたっつぅーことかぁぁぁぁーッ!」
 
「……」
「……ジェイムス?」
「ジイさん」
「あ、ああ。うん、なんだねジェイムス」
「なんや、ホンマどうしたらエエんやろオレ……」
 

516 名前:名無し客:2009/08/16(日) 04:19:42
妄想小説一冊分に収められた予定の量はどのくらいですか。
一冊で一年分ですか? 一ヶ月分ですか? 一週間分ですか?

517 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/16(日) 04:51:31
 
「フェイズによって異なる」
「フェイズ……」
「重要なイベントにはそれなりのページが割いてある……つまり、季節の行事なんかだな。四季折々のパターンは欠かせない」
「はあ」
「他にも日常のイベントなんかにもページ数は割かれる――実は今までメイド喫茶ってヤツの意義がサッパリ解らなかったが」
「……んで、なんやね」
「藤原があの服を着てたらと想像したら、割と肯定できる事実にも気付いた。新発見だ。アイツに「ご主人様」とか言って貰えたら
と想像すると、素直に眩暈がすると言っていい」
「……あ、ああ、そう」
「時期的には向こう十年までは記述済みだけど、前後して埋めていく場所はあるからな。エピソードには事欠かないだろ。『実家
に挨拶編』は途中まで進めて意味がないことに気付いたから、『遠い太鼓〜イタリアで』編に書き直した。それこそお前らのエル
リックサーガじゃあないが、同人誌に仕立て上げることも可能だな……」
「……なあ、イルさん」
「なんだ」
「その、なんや。ぶっちゃけ触れる相手おらんと、その、虚しゅうない?」
「ん? いや。触れる相手なら適当に探せばいいし」
「……いや、それは本人やないやろ?」
「背格好似てれば、触りながら想像する分には問題――」
「外道すぎる!」
「……ってのは、最近怒られたから止めにしてだな」
「ああ」
「意識シミュレータのモジュールあるだろ、聖省の」
「あ? ん、あ。ああ、オレも関わったでな、知っとるけど。なんや、もう使っとったん? 脳神経結線とか、割と問題クリアする場
所も多かった気がすんねんけど」
「ああ。俺の場合はあの手のアイテムって普通に消化しちまうからな」
「……ああ、せやったな」
「でだ、アレは限りなく現実に近い状況を五感に直接作り上げる訳だろ」
「まあ、データさえあればな。想定されるあらゆる状況に対応する、ってのがウリなワケやし」
「そうだ。つまりそれは俺の状況にも当て嵌まる」
「……え?」
「名付けて『もこたんと俺』シミュレータってとこか……五感全てに対応した、完全な想像の箱庭だ」
「いや、なんやもう最悪すぎるんですが!?」
「なんだ、気に入らないか。じゃあ”吾木香の箱庭”とかそれっぽい名前付けてもいいけど」
「われもこう……いや、巧いこと言ったつもりか!? 名前やのうて! 使い方が致命的に最悪や言うとるんやけどなオレは!
こないだのギャルゲーどころやない! こないアホな使い方に最先端技術流用されるとか誰も想定しとらんでマジで!」
 

518 名前:名無し客:2009/08/16(日) 05:25:46
爺さん。
クル助が不純な動機でその装置使うと、不定期的にドイツ語で3が聞こえたり目に入ったりするか、
三つの輪が坂から転がってくるかカレーと尼僧の組み合わせが現れるように設定変えた方がいいですよ。

519 名前:名無し客:2009/08/16(日) 14:52:56
女ァ。

520 名前:名無し客:2009/08/16(日) 18:11:31
猫と女性の共通点は?

521 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/16(日) 22:00:44
 
 猫い。
 

522 名前:名無し客:2009/08/16(日) 22:22:33
  ハ,,ハ 
 (*゚ヮ゚) 

523 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/16(日) 22:57:52
 
「最近は常時幸福感を作れるようになった」
「幸福感て」
「疲れてる時にはこうイメージする――そっとスポーツドリンクを差し出してくれる藤原の姿」
「……」
「こんなのもあるな。耳――」
「――いやもうエエです。すいません。死にますオレ」
「ああ、いやまあいいけど」
 
>>518
 
「是非とも考慮してくれると嬉しいわジイさん」
「できなくはないが」
「おお。流石やな」
「ただ、主観に左右されるだけに、イル次第って側面があるからな」
「つーかさ、イリヤ。お前これ、今日仕掛けてくれたよな」
「それがどうかしたかね」
「……実行済みかいな」
「だが生憎だな……藤原は>>465で言ってくれた……『個人に執着するな』と……解るか。つまり。つまりだ!」
「つまり……なんや」
「四人一緒でもいいんじゃないかってことにだ!」
 
「いや」
「いや……」
 
「逃げる必要はない……むしろ祝福を持って迎えるべきだと言うことに! それを『理解』した時ッ! 俺の中で
この『悟り』は呼吸を得たッ! ”四人”でも”それ以上”でも……俺に恥じ入るようなことはこれまでに一度として
なかったのだ、とな……」
「いや、なんやもう記憶に根本的なとこでズレがあるような……!」
 

524 名前:名無し客:2009/08/16(日) 23:00:32
シミュレーション装置に取り込まれてハーレムエンド(風)で良いと思うよ。もう。

525 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/16(日) 23:05:59
>>519-520
 
「共通点って」
 
「柔らかくて興奮するところ?」
「……」
「……」
「それはどうなんだ」
「それはどうなんだろう」
「あれ?」
 
「あれ……いや、褒めてるつもりなんだけど」
「褒め……」
「……ふむ。まあ、間違ってはいないんだが」
「イリヤ老……?」
「ん? だってセシル、まるでなんとも思われないのはプライドが傷付くじゃないか。私だってこの身体を使って
る間はこの身体への自覚くらいはある。無関心を貫かれるよりはその反応を貰った方がまだマシだね」
「それは……そうなんでしょうか」
「まあ、異性への興味は生物学的な必然だからね。それを色々と飾り立てると語彙が豊富になるんだ。綺麗だ、
美しい、エトセトラ。『一緒にいて安心する』ってのは段階がそれより上だね。集団性を根本に持ってる人間は、
生存本能を基盤にして他者の重要度を測定する――それが文化の中で矢鱈滅多に変化したのが現代社会と
いうわけだよ。そうだね。ソマリアにいたそこの彼ならよく解るんじゃないか?」
「いや。俺はそういう意味で言ってるんじゃないけど」
 
「でもまあ、そうだな。それじゃ……」
 
「……ああ、柔らかくて安心するところ?」
「……」
「……」
 
「……イリヤ老」
「なんだね」
「釈然としません」
「まあ、うん。そうだろうね」
 

526 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/16(日) 23:15:51
>>495-499
 
「というか、これは君の理想そのままだよな」
「むしろ俺の理想だな」
「……いや、何を平然と言い切ってるんだ」
「懐かしいな……こう、膝枕したりされたりしてたあの頃が――」
「また記憶の捏造かね」
「お前の知らない俺だっているんだよ」
「いや、その君は確実にいなかったと思うかな……」
「まあ、理想像だよ」
「ふん。どんな人だね」
「どんなって……猫っぽい?」
「猫……だから、どんな人なんだと聞いてるんだが」
「有体に言うと猫だ」
「はあ」
「興奮する」
「……」
 
「『ナデたりしたいけどナデられたりもしたい』ってところかな……」
 
「……イリヤさんよ」
「なんだねジェイムス」
「セシルちゃんが沈痛な面持ちで瞑想しに出てったけど、どうしよ。追っ掛けた方がエエんやろか」
「そっとしておいてやりたまえ」
「あれ……?」
 
>>500
 
「ちゅーかアレやろ。その姉さんにもサッパリ相手にされへんかったんちゃうか、イル」
「……」
「年上好きはええけど、ガキ過ぎてあしらわれるんがなあ、お前の場合」
「そ、そんなこと……ない、よ?」
 
「しかしむしろ、これはチャンスなんじゃあねえか……」
「……チャンスて、なにがや」
「だからピンチだろ。今こそ弱いとこに付け込――助成して、お近付きになる機会っつーか、今度こそ
色々したりされたりするチャンスっつーか」
「……いや」
「いや」
「お前、最近ちょっと最悪具合が上昇し過ぎとらんか」
「あっれぇ……?」
 

527 名前:名無し客:2009/08/16(日) 23:19:52
最も悪いから最悪なんじゃないんですか!
上昇する余地があるって事は今までの所業は最悪ではなかったという事ですか!

528 名前:名無し客:2009/08/16(日) 23:36:11
暫定最悪とす

529 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/16(日) 23:37:03
 
「イリヤさんイリヤさん」
「なんだいジェイくん」
「RPGって好きですか」
「人並みには」
「ラスボス倒した後にな、隠しボスっておんねん」
「ああ、いるよね。大抵ラスボスが雑魚キャラに思えるくらい強いんだよな」
「最悪やと思っとったラスボスを倒した後な、レベル最大まで上げてスキルコンプリートしてアイテム全部揃えて
いざ戦ってみると、一撃で皆殺しにされてな。なんやコレ、てな最悪なんや」
「ああ、あるね」
「で、そいつ倒すと次の隠しボス出てきてな」
「ああ」
「最悪の上にまだ最悪がおんねや。どんだけ最悪の入れ子構造や! っちゅーかな。貫かれるラスボスの直通
通路っちゅーか、あら割とマゾい仕様やで。回復もクソも、そんなヒマあらへんねん。一撃喰らったらアウトの攻
撃連発されてなあ、終いにゃ詰め将棋とロシアンルーレットの折衷したようなゲームプレイしとる気になってな」
「まあ、うん、あるよね」
「人間の定義する最悪ってな、アレやな。モロいわな」
「そうだね」
 
「……なんでそこでこっち見るのかな」
 

530 名前:名無し客:2009/08/17(月) 06:26:29
自分の記録を自分で上回るだけであっても、それがベストなら最高記録になるのだよ。
つまり神父は他の追随を許さない勢いで最悪度を増し続ける形で最悪の座を保持し続けていると考えれば矛盾はない。

例えるなら黙々と殺害レコードを更新し続けるジェイソン・ボーヒーズ。あるいはマイケル・マイヤーズ。

531 名前:名無し客:2009/08/17(月) 09:28:16
クルースニクなのにイルなの?
スラブ伝承なのに日本人なの?

532 名前:名無し客:2009/08/17(月) 13:16:30
名前のことはもう説明されてたような

533 名前:名無し客:2009/08/17(月) 19:15:11
伝承についても一応説明はされてたか。
能力のことについてだったが。

534 名前:名無し客:2009/08/18(火) 18:09:21
>>526
その作戦が成功すると、
http://www.wakachan.org/fate/src/1250524505314.jpg
こんな感じになっていつでも地下で使用可能とw

535 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/18(火) 23:10:00
 
 ちょっとだけ私的なレス。
 
・ひるねのゆめのこと。
 
 俺一人で表に出す訳にもいかないから、あれはあれで完結と思って貰ってもいいと思う。
 やれるとしたらエピローグを仕上げちゃう程度かな。
 今の方が文章はまとまってると思うから、なんかチグハグなのになる可能性も高いけど。
 逆に、あんたが俺のあの時の勢いや文章を多少なりとも好んでくれたなら、こういうレスに関しては、
逆に今は自信がない、ってことになるかもしれないけど。
 ちょっとあんたの姿を見たから、これだけ。
 凄い前に見たレスにレスするとかありえねえ、って自分でも思うけどさ、どうにも時間が取れなかっ
た時期のことだし、地下ならではってことでこれは勘弁。
 
 あんたの文章は見るとモチベーション上がってたし……いや、今もだな。
 人形の、楽しみにしてるよ。今回の、言うまでもなく面白そうだしさ。
 うん、こういうの、懐かしい感覚だ。
 

536 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/18(火) 23:41:30
>>524
 
「『ハーレムエンド』……斬新な単語だとまずはホメておこうか……」
「いや、そこホメるとこちゃうし、たぶんその反応は予想されとらんと思うで……」
「しかし、ハーレムってどんなんだ。参ったな、単語だけじゃあ実践できそうにねえぞ……」
「……ああ。はあ。んじゃまずはサウジの王族の生活スタイルでも研究したらどうや」
「なるほど」
「マジに受け取ったーっ!?」
 
「まあ、でも夢と現の境界なんてのは曖昧なモノだけれどね。『見て』いる光景は即ち脳が成した情報処理の結果だ。
『今』の一瞬でさえ、君らにとっては複合処理された情報の断片をツギハギしたパズルみたいなもんだぜ。君達は連
続的にこの世界を認識しているつもりだろうが、どっこい、処理落ちの無残さを脳味噌が誤魔化してるだけだ」
「そら解るけどな。せやのうて、その処理系を作っとるカラダは現実側のモンやろ? ハードありきのソフトやったら、
上下関係はハッキリしとるわけやん。我思う、故に我在りコギト・エルゴ・スム
「あはは、いやいや、実にエンジニア的な意見だね。でもどうかな。マルクスじゃあるまいし、下部構造が上部構造を
一意的に定義する――なんてのは時代遅れに過ぎるんじゃないかな、ジェイムス。むしろ君だからこそ理解できると
思うんだがね。人間は容易く環境に影響される。環境に追従して見たいものしか見なくなる。そしてそれが肯定される
ことでこの世界の繋がりは保たれている――そうだろう?」
「ネットのインフラのことか?」
「というより、先進各国のインフラだな。チャンネルを変えれば紛争地帯のゴタゴタからは目を逸らせる。URLを打ち込
めばその手のサイトには幾らでもアクセスできるだろうけど、それをやろうとする人間は少ない――面倒だし、やる意
味がないと考えることが多いし、なによりそんな国を知らない人間が多すぎる」
「はん、なるほどな」
「時折ジェット機が突っ込んでくることはあったけど、それも今や夢の彼方で陰謀論とその他のテロに紛れて『かつて
あった何か』でしかなくなってる。では君等の現実とは何かと言えば、コレはもう単純に君等のカラダだ。君はそこに
いて、君はそこで考えている。君は世界が消滅した世界を消滅できるが、そう思考する君を抹消できない」
「ってのを、オレは言うとるワケやけど」
「ふふ、だからエンジニアだと言ってるのさ、ジェイムス」
「……なんや解らんな。オレ以外やったら解るん?」
「そうだな、イルとセシルには解るんじゃないか?」
「……俺? デカルトとか普通にしか読んでねえぞ」
「デカルトを読んでる必要すら感じないね。だってイル、きみ、自分が自分じゃなくてもいい、、、、、、、、、、、、、って状態、普通に理解して
るじゃないか」
「理解はしてねえだろ。どんな状態か解るってだけで……ああ。いや、だから解るのか、俺」
 

537 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/18(火) 23:42:33
>>536
 
「解る?」
「あー。前に話さなかったっけ。俺、寝るのって怖い時期があったんだよ。今もちょっとそうだけど」
「……ああ、前に言うとったな」
「自分が昨日とズレてるみたいな感覚があってさ。記憶も知識もズレてねえけど、自分が昨日と違う何かなんじゃね
えか、って考えることはよくあるよ。カフカ的な妄想っちゃそれまでなんだけどさ」
「まあ、バケモノ狼とお前じゃ違いすぎるしな……ああなっとる時の記憶はあらへんのやったな」
「ねえっつーか……まあ、ねえな。俺は俺だけど、俺が考えてるワケでもない」
「いや、あれも君だよ。君が考えてるけど、その思考が今の君と繋がらないだけさ。『君』が呼び出されることはないが、
アレは疑うまでもなく君なんだ」
「ま、でもそれ、解らんでもないけどな。論文書いとる時に、軽く寝たらなんや文章のノリ悪うてなあ。シナプスが繋がっ
てない感覚っちゅうか、記憶は完璧で知識体系として理解もできとるのに、いざ文章に起こそうとするとその前後が繋
がらん、その文章のリズムが掴めん、みたいな」
「リズムとかあんのかよ、論文なんて」
「アホ、あるに決まっとるやろ。ペーペーの調子のイカれた院生が教授に提出する論文ならまだしもやで、オレらの場
合は商売やっちゅーねん。読み辛い論文なんぞ読む気にならへんやろ。せやけど適度にクセのある論文やとオモろ
いと思ったりせえへん?」
「……解るような解んねえような」
「まあええ。なんやオレのせいか知らんけど話横滑りしっ放しやん」
「……まあな。つーか、俺はもう降りるぜ。グダグダした話したい気分じゃない」
 

538 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/18(火) 23:45:43
>>537
 
「ま、記憶と知性を仮の宿とした”自分”ってヤツは、ただでさえ曖昧な放浪者なんだ。君達は完全に憶えていることがで
きないし、完全に忘れることができない。それが悲劇の源泉とは言えるだろうね」
「……セシルちゃんらもそうなの?」
「違う」
「私達の場合は――いや、それでも個人次第だな。例えばセシルは記憶を階層化することを選んでる。どんな物事も忘
れないが、必要ない記憶は無意識のリンボへ蹴り落として、必要だと判断した記憶への参照効率を高く設定してるんだ」
「ふむ、『最近使ったファイル』てか。せやけどよー解らんな。効率なんぞ設定する必要あるん?」
「記憶が膨れ上がりすぎると、処理能力に掛かる負担が跳ね上がるんだよ」
「処理?」
「ま、セシルやこの娘の姉辺りになってくるとそんな不手際はないんだが――そうだな。ジェイムス、HDDの中に作成し
たファイルの数、全部把握できてるかい?」
「なんやそれ。まあ、そんなんならそこそこは。完璧に、とか言うたらムリやけど」
「なるほど。流石は、と言ったところだな。じゃあ少し喩えを変えよう。そこらの大学に置いてあるサロンの公共端末、アレ
に保存されてるファイルの総数を把握したいかい?」
「勘弁。それ以上の徒労は中々あらへんからな――大学っちゅーんは、ラボに引き篭もってナンボやで」
「そういうことだよ。どうでもいい記憶にわざわざインデックスを貼り付けておく必要なんてのは皆無だ。だから大抵の場
合、審問官は短期記憶で重要度を把握して、必要な記憶とそうでない記憶を選り分ける。その後は長期記憶に移るに
つれて「徐々に薄らいでいく」って処理を取る」
「……つまり、お前達の模倣だ。いきなり出現したり消滅したりする記憶は、人間というパターンを減衰させかねない。私
達が人間である為には、ある程度仕方がない処理だ」
「例外もいるけどね。セシルの姉――一番上の姉なんかは、どんな記憶も常時リンクを張りっ放しなんだ。全てを関連
させながら、全てを忘却してるようなものだよ。彼女にとっては全てが同程度に重要で、全てが同程度に無価値だ。だ
から何も大事ではないし、何も尊くはない――だけどその全てに同程度に執着してる。君等のこの世界を作ったのが
彼女だ、とは言ってもいいかな」
 

539 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/18(火) 23:51:49
>>538
 
「なんやイヤすぎる創造神やな……」
審問官デミウルゴスとしては稀に見る性能だがね。普通、百年以上も全領域知覚を使って物事を把握してると、身動きが取れなくなる
審問官が大半なんだ。何もかもが大事になると、その大事な物が対称性を強くした時にデッドロックを引き起こしてしまう」
「対称て?」
「ロシアとアメリカ、資本主義と共産主義、フーコーとドゥルーズ、セリアルとスティーヴ・ライヒ――まだいるかい?」
「いや、もうええ」
「だから彼女はそれをひとくたに引っ掻き回し続けるわけだ――セシルはその火消しにおおわらわというワケさ」
「……マジかいな、セシルちゃん」
「本当だが、私に姉を把握できないのは当然だ――向こうも私を理解できていないだろう。人間が蟻の営みに気を止めな
いのと同じ理由で、姉は私のことを気に止めない。言っておくが、姉の処理能力は私など比較にならないぞ。あちらと比べ
れば私など滄海の一粟にも満たない。高過ぎる視界を覗けないのと同じ理由で、低過ぎる視界は姉にとって埒外だろう」
「なんやな……それ、ちゃんと人間やれるんか」
「どうだろうな。君等と同じ意識を保ったフリをしている、とは言えるだろうけど。だって君、君には『主観を同時に複数走ら
せる』なんてできやしないだろう?」
「できんっちゅーか、それがやれたらオレはオレやなくなるんちゃうか」
「だから彼女はこう認識してる――『自分とは常に生まれ、常に消滅し続ける主体なのだ』と」
「かっ、マネしたないなあ、それ。いや、マネできんからマネもなにもあらへんか、この場合」
「ふむ、少し勘違いされる節があるから言っておくが、他の審問官とセシル達は別物だよ。別のイキモノ、別種のパターン
だと言ってもいい」
「イキモノ、て……」
「審問官ってのはそういうものさ。とりあえずそう明示してるだけで、なんとなれば旧支配者とでも呼ぶしかない。あのね
ジェイムス、君等はお互いを身体の共通性、そこに乗っかった社会で区分するだろう。自分はルールAを守れる。なら、
自分と同じ身体を持っていて、当然構造としては同じ脳を持つだろう誰かはルールAを守っている、または守れる可能性
がある。だから同じだ――こうじゃないか?」
「まあ、せやな」
 

540 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/18(火) 23:57:50
>>539
 
「私達の場合は違う。カラダなんてそもそもその場で作れるし――」
「――ってうおおぉ!? なにしとんねんイリヤ! 腕、って……あれ?」
「ははは、今更これくらいで驚いてくれるとは甲斐のあるヤツだな。イルなんてこの身体をリアルに粉砕してくれたからね。
だが、カラダってのは、つまりこれだ。今の私の主観は限りなく君達に近く設定してあるが、それでも私にとっちゃカラダな
んてモニターにタブレットで描いた絵みたいなもんだぜ。君達は身体に純粋に隷属する付属物だが、私達のカラダは私達
が常に演算し続ける余剰に過ぎない。こうやって話してる私と私の思考は、正に私という総体の表層でしかない」
「せやけど、イリヤ。カラダがあるからオレはこうしてセシルちゃんやイリヤと話せるワケやん。思考だって例外やあらへん
のとちゃうか? オレらの意思主体ってのは、要は言語も知覚もなんかんも含めたコラム構造が行う制御の全体や。それ
が『自分』ちゅうことにはなると思うけど」
「ではそれはなんだね?」
「なんだ、て。そらアレや、思考やろ」
「思考? まあそれは知性だし、思考だろうね。だけどそりゃ意思と思考がどう違うか、ってハナシかい? だったら生憎と
例外だ。私達の思考は常に空間に保持される。この世界を記述するパターンに、私達は常に自らを織り込んでいる。だか
ら死なない、というか、死ねない。ぶっちゃけた話、宇宙が熱死しようとビッグクランチが訪れようと、パターンを描き直して
私達はそこにいる、、、、、、、、んだ」
「……わからんなぁ。それ、わざわざ人間である必要が――あ、ごめんセシルちゃん。セシルちゃんが人間っぽくないとか、
そういうワケやないで?」
「気にするな。事実だ。私は人間をマネているだけの人形に過ぎない」
「いや、まったく事実だよ。セシルも私も人間である為にこそ、、、、、、、、、コストを払ってるんだ。全能は全知から最も遠く、全知はけし
て全能ではありえない。なぜなら知識とは生物が所有する生得的な本能が選択した力の一形態に過ぎないからだ。だか
ら地球は「知識を持ち得る」し、あらゆるモノは知識を持ち得る」
「それは――それだけのことだ」
「そう、それだけのことだよ。セシルは死ぬよりも人間でなくなることが怖い。何故ならそう設定されているからだ。セシルは
イルを失う事が怖い。何故ならそう設定されているからだ、、、、、、、、、、、、、、、、
「なっ、イリヤ老――」
 

541 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/19(水) 00:15:08
>>540
 
「ああ、イルならそこでイヤホン付けてモーターヘッド聴いてるから大丈夫だよ。大方恒例の妄想タイムだろう。夢の中で
耳掃除でもして貰ってるんじゃないか?」
「……。そうですか」
「ともかくさ、ジェイムス。私達はそう作ってある。神や悪魔がそうであるように、私達は設定の束なんだ。私達は無茶苦茶
にこの世界を弄り回すことができる――ただ、人間である為にはそれをやらない。やれない、と言った方がいいな。君等の
在り方が演繹による発展なら、私達の存在は帰納による縮減だ。私達は無限の果てから無限の微分を繰り返し、君等が
持つ「人間」って位相を探り続ける――ルールで自分を縛り続けることでこそ、私達は人間足り得る。極論だが、セシルっ、、、、
て全体、、、は君等では及びも付かない。四次元の視界を君等は未だに獲得していないだろう?」
「そらまあ」
「この先も無理だ。ところで、私達は四次元より更に上位の次元に視界を合わせることも不可能じゃない」
「それ、どんな視界や」
「空間で作った空間を覗くようなものだよ。君がふと視線を下げれば、自分の内臓を直視してしまうようなイメージかな」
「キッツいなあ。なんや、そんなん常時見とったらオカしゅうならんか」
「だから、やらないのさ、、、、、、、やる必要を感じない。君達と触れ合うのには必要のない視界だからね。わざわざこの時間と空間
に張り付いてるのだって、そうしなきゃ人間でなくなってしまうからだ。あらゆる時間と空間、それを織り成す時空、それを
更に織り成す次元と時間、それを無限に繰り返した”この世界”の素材――その側面がセシルとその姉妹だ。”セシル”と
いうのは、あくまでこの次元、この空間、この足場で貼り付けられてるラベルに過ぎない」
「あー……その。なんや、つまりセシルちゃんは」
「標識のようなものだな。人格が身体の道具である知性の織り成した余剰であるのなら、私は私の力の余剰なんだろう。
だから――」
「――だから、セシルは能力を制限し続けることでこそ人間になれる、、、、、、。それを取り払うことは、セシルが力そのものになる
ということだ。指向性のない力に整合性はなく、パターンを欠いた絵柄に意味らしき意味を読み取ることはできない。君達
が砂嵐をただのカオスとしか思えないように、セシルはただの混沌に帰るだろう。だから、君達に倣って言うなら、それこ
そが私達にとっての”死”とは呼べるかもしれない――それを厭うかどうかは別としてね。少なくともまあ、セシルに限って
はそれを厭うことができている」
「……要は、人間でいたいから無茶はせん、ってな理解でええんか?」
「そうだな。聊か益体ないロマンチシズムに浸っているように思えるし、正直情けない話だが」
 

542 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/19(水) 00:38:34
>>541
 
「そして実際、これは君等の限界のパスティーシュでもある」
「……オレらの?」
 
「初期の審問官は――どんなだったか知らないだろう」
「異端審問のアレとはちゃうの?」
「まさか。聖省が役割を区分した時点で当時の”異端審問官”なんて影も形もないよ。まあ、成り立ちが貴族の道楽と大差
なかったのは認めるしかないだろうがね……さておき、現在の審問官の起源は何かというと、これは不死への憧憬に端を
発してる」
「……待てや、ジイさん前に「審問官は不死を前提にしている」言うとらんかったっけか」
「言ったよ。だけどそれはセシル達の話でね。最初はそこらのオカルトと大差ない連中も混じってたのさ。文脈励起もでき
ないチャチな似非魔術師の話だね」
「……んで、なんや」
「そうそう、でね、初期の審問官をどうやって不死にするか――これはちょっとした議題だった。原理的に、今の審問官は
論理層に自我を記述してやればそれでとりあえずの不死は確保できる。要は、自分を”不死”って状態に転写してやる訳
だな。外部記憶装置への書き出し、というと解り易いかな」
「はあ。……ん? いや待て、それやと問題があるんちゃうか」
「然り然り。それが私の言ってることだよ。そう、この理屈で言えば、不死になった瞬間、『自分』は用済みになる。いや、
『自分』とはつまりあちらにあってこちらにはない、ということになるからだ。あちらは死なないがこちらは死ぬ、コレでは駄
目だ、本末転倒だ――情けなくも当時の連中はそう思った訳さ。爆笑物だったね。やる前に気付けと言いたくなる」
「で、どう解決したん?」
「できなかったさ、彼等には」
「……」
「『オリジナル』を麻酔で眠らせて『ヴァージョン』を起動させる――コレが取られた最終手段だよ。でもね、私に言わせれ
ばこれは酷く馬鹿げてる。『今』って状態は脳が記述した表層に過ぎない。だから、本当なら気にする必要はないんだ、、、、、、、、、、、
「ない、かぁ?」
「そこさ」
「そこ?」
「君達を閉じ込める最大の牢獄――それは前世紀まで確実にその身体だった。デカルトが叫んだように、君達は我思う
故に存在した――しかしだ、それを除去できる段階に到達して、君達はまだ『我』に固執する。倫理だの道徳だの同一性、、、
だの、、に」
「いや、まだ民間ではそんな技術確立されとらんで。クローンかてまだまだやし」
「ではこう考えてみたらどうだい? 『自分の子供は自分だ』」
「……ギリシャ神話にケンカ売りまくりやな。なんや、ほなあの神話は壮大な『オレ殺し合戦』かい」
「はは、いいね。ま、でも多かれ少なかれ、子孫を残したがる生物の根源なんてそこに辿り付くのがオチだよ」
「まあ、そらそうやけどな」
 

543 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/19(水) 01:05:00
>>542
 
「つまりアレか。眠らせた『自分』を殺して、『自分』として生きると」
「そういうことになるね」
「つまりアレか――モラルの檻」
「そうだ」
 
「夢さえ見ない審問官は、だから夢も現も在りはしない。さて、それは問題だろうか」
「……問題は、あらへんな」
「そういうことさ。どのみち、この世界にあっては君らは私やセシルの見ている夢のようなものなのだからね」
「……夢、なあ。なあ、セシルちゃん」
「なんだ」
「気に障ったら素直に言ったってな。……なんちゅーか、それでキミ、満足しとるん?」
「……本当に気に障りかねない言い草だな」
「悪い。オレ空気読むの苦手やねん」
「いや、気にしていない。貴様の性格もいい加減に掴めてきた。そうだな、満足は――」
 
「している」
「はあん」
「そりゃそうだよ、ジェイムス。しているようにできている(、、、、、)んだから」
「……ジイさん。アンタも空気読まんなあ」
「はは、失敬」
「いや、それも気にしない。……私はそれでもいいんだ」
「それでも?」
「私が大切だと感じる物がそう在るべきだから(、、、、、)そう設定されているとしても、私はそれで満足だ」
 
「私の思想や正義やその他一切は作り物と借り物だ――だが、作り物だから、借り物だからとそれを否定する理由は私
には見付からない。私は自分が強くも弱くもなれないと知っている。だから、私はそれでいい――この身体の利点はな、
科学者」
「ジェイムスでええのに。なんやったらジェイでもええよ? うん、なに?」
「忘れないことだ――まるごと誰かを憶えていてやれることだ。死なないし、壊れないし、私は変わらない。永遠に不変量
を保つ石碑として、私は私のままあいつを記憶する」
「……はあ」
 
「いや、強いと思うで、キミ。や、ちょっと引いてまうくらい」
「引く……」
「ああいや、引くってのはアレや、ジョークな。実際オレもそこまでアイツのこと考えとるかっちゅーと、アレや、自信なくし
そうになったわ。うん、強いと思うでセシルちゃん。……んー、いやあ、もうちょいアイツに理解でもあればええのになあ」
「……それこそ下らないな」
 
「ま、それはそうとそこの夢心地さん、そろそろ引き戻さんでエエん?」
「ふむ、そうだな。セシル、ちょっと起こしてやってくれ」
「あ、はい」
 
「……」
「……、起きていたのか。いつから聞いて――」
「セシル」
「な――なんだ」
「『膝枕で耳掃除』ってあるじゃねえか……」
「は?」
「耳掃除」
「いや、何の話――」
「気付いたんだ……『膝枕で横から』じゃあなく、あれを『正面から耳を覗き込む形で密着して』やれば、お互いの体温を
更に感じられるんじゃあねえか、って……」
「……」
 
「一ついいか」
「ん? ああ、いいけ――」
 
「……すっげ。イリヤさん、なんや”右ストレートでぶっ飛ばす”って感じやけど、マジで人間殴り飛ばして宙に浮かすん
初めて見たでオレ。こっから部屋の隅て、二十メートルあんのになぁ、いやすげーわ」
「はははジェイムス。今の一文にイルの身体を気遣うセリフがワンセンテンスも見当たらないぜ」
「え? そんなん必要やったん?」
「うん、今回はアレだ、イルが悪いよね」
 

544 名前:名無し客:2009/08/19(水) 01:15:35
神父はもはやオチ要員ですか。

545 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/19(水) 01:37:24
 
「オチ要員……カタい空気を壊す為にわざとやってる俺の茶目っ気をオチ要員扱い……!」
「ほう」
「あ。いやすいません。マジすいません。冗談でしたすいません」
「次は潰すぞ
「なにを!? ていうかどこを!?」
 

546 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/19(水) 02:01:27
 
「『威力』は殺したが……『ペガサス流星拳』ってよぉー、ああいう感じなんじゃねえかなって思うんだよな……」
「……お前の頑丈さには恐れ入るけど、なんや。悪いけど同情できん」
「あれぇ……」
 
>>534
 
「地下と言わず地上でも!」
「……地上で、なにをや」
「それは……色々と!」
「色々て! 今しがたブン殴られた経緯は忘却の彼方かお前!」
「いや、だってな。地下とか言ったら俺、地上に出る理由とかなくなるからな……」
「お前の価値観では猫っぽいお姫様と地上のあれこれとの間に越えられない壁が何枚立ちはだかっとるんや!?」
「え。……、……十枚……?」
「考え込んだ! しかも答えよったコイツ!」
「率直に言って、エンドレスで膝枕したりされたりしたい」
「……」
「ナデたりナデられたりしたい」
「いや、繰り返すなや!」
「頼まれれば国の一つや二つ落としてもいい」
「軽っ! 国、軽っ! つぅかお前、その姉さんのこと好きすぎやあらへんか!? ……つうかお前、ブロンドで死な
へん美人て、セシルちゃんとネタ被りまくっとらんか。なんでこの子で満足できへんねん」
「なっ、私に振るな貴様、」
「セシルって……」
「……どこを見ている」
「ああいや、別に」
「なぜ人の胸部をまじまじと凝視する」
「いや、別に」
「歯を食いしばれ」
「え?」
 

547 名前:セシル・ヴィルキエ ◆NEMOyjau6M :2009/08/19(水) 02:02:01
 
「……ジェイムス」
「お、おおなんやセシルちゃん」
「男から見て、胸囲というのはそんなに重要なのか」
「へ? あ、いや、いや……いや……?」
 

548 名前:名無し客:2009/08/19(水) 03:14:47
もこたんor猫姫
どっち?

549 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/19(水) 03:24:24
>>530 >>548
 
「藤……、姫、いや」
「どうしたんやイル」
「どっちが……いや……いや……、いや……?」
「おーおーおー、なんやパニくり出したな。一応お前でも迷うんかそこ。どっちや。ブロンドの姉さんかアッシュブロン
ドのお嬢ちゃんか」
「いや、姫には会えないからとかそういう姑息で打算的な要素は考慮しない……」
「したんやな」
「してないよ!」
「……まあええわ。んで?」
「そこでどちらかと言うのなら!」
「言うなら、なんやの」
「『憧れ』と『愛情』って、両立すると思うんだよな……」
「……」
 
「……ボーヒー君かて一応溺れるの怖いとか弱点あったんやけどな……どないしよ、イリヤ。止め方教えてくれや」
「ああ。でもジェイムス、ジェイソンって最近は宇宙にまで行ったよね」
「宇宙にまでコイツの被害拡大しろと!?」
「なんかもう、猫っぽければ彼、宇宙人だろうが旧支配者だろうがロボットだろうが餌食にするような気がしてきたよ」
「……ええんかヴァチカン……こんなん飼い慣らさずに放置しといてマジでエエんか……」
 

550 名前:名無し客:2009/08/19(水) 06:56:27
宇宙の果てのイスカンダルに猫っぽな星が有るよ!

と教えれば勝手に出ていって放逐成功の可能性

551 名前:名無し客:2009/08/20(木) 00:59:29
紛争話の続きはいつになりますか?

552 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/20(木) 20:26:53
>>550
 
「俺はそこまでアホだと思われてたのか……?」
「アホっちゅーか、いや……あー、いや……うん」
「なにが「いや」でどう「うん」なんだ!?」
「お前こそ普段の言動考えてみろや。オレに言わせりゃ、お前は終いにゃ土星のリングが丸っこくて猫っぽいとか
言い出しかねんへん」
「……猫っぽくない?」
「思っとったんか!? オレが指摘するまでもなく!? 宇宙の果てに未知の惑星があること信じとる方がまだし
も健全やとしか思えへん!」
「それはそれとして、藤原にまでヘンな認識が行き渡るのは避けなきゃあな……」
「割合もうそれはどうにもならへん気がするけどな……精々あれや。立ち直りの効かんフラれ方だけはせんよう
に気ぃつけや」
「なんでフラれるの前提で喋ってるのお前!?」
 

553 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/20(木) 20:28:05
>>551
 
 このスレが終わる時辺りには。
 なので、もうちょいお待ちを。
 

554 名前:名無し客:2009/08/20(木) 20:43:31
藤原との円満な別れ方とキツいフラれ方をシミュレートしてみて下さい。
いやほら、今のうちから想定しておけばイザって時に慌てなくて済むよ。

555 名前:名無し客:2009/08/20(木) 21:26:45
え?
両方とも殺っておわりんちゃうん?

556 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/20(木) 22:40:35
 
「『悪いけど、ちょっと着いていけないかな』みたいな?」
「……っ! は? いや、なに? 何言ったの今。全然聞こえない。聞こえない」
「外挿リンクから拾った声だからね。どうだい、まるっきり同じ声だろう?」
「……だ、だから何も聞こえないなあ! 何もなかった! なかったんだよ!」
「『こんなヤツだとは思ってなかった』」
「……」
「『次見掛けてもさ、お互いに話し掛けるの止めにしようよ』」
「…………」
 
「……。なんやイル。なんやその骨董品のガバ。なんやそれ。なに手際よく45ACP詰め込んでんのお前。ちょ、イル?」
「ジェイムス」
「なんや」
「言葉ってのはさ、人間を傷付けるよな」
「は? いやまあ、そら」
「ヴァチカンを……頼んだ」
「いやいやいやいやいやいや! いや、ない! ないでそれ! なにそのフラグ成立完璧なセリフ!」
「そうだぜイル。ここはこうだ――『先に行って待ってるぜ』」
「ないわ! 余計ない!」
「ああ。……そうだな二人とも。ここは俺に任せてさ、先に行けよ。なぁに、すぐに追い付くさ……」
「どこ行けと!? むしろお前どこ逝く気や!」
「あはははは!」
「いや、どこがオモろいねん今の! 笑う場所がマジで見付からへんわ! ――ちょ、ジイさん手伝えや! こいつ銃口
こめかみに添え付けて離さへん!」
「おいおいジェイムス、マタイ騎士の身体能力調整に着いていける人間なんてザラにはいないぜ」
「いや、なにこんな時に能力発動しとんねん!」
「せめてウルトラマンとケンカできるようにならなきゃ話にならないからな」
「ハイ無理!」
「正に人生のラストスパートってヤツだな!」
「やから! せやから一つも巧いこと言えてへんからなジイさん! ええから止めてぇや! マジで!」
「いやいや、凄いじゃないか。軍隊丸ごと投入しても殺せないような怪物がだぜ。こんな理由で死んだら――ほら、こりゃ
もう聖省の歴史に残る大事件だぜ」
「そんな大事件は他所で発生してほしいなあ! 間違いなく現場検証の対象やろこの部屋!」
「プレスリーのスタジオは永久保存されたね」
「プレスリーはそんなアホな理由で死んどらんわアホぉ! ……っく! これやから日本人は! 色やの恋やのでどん
だけポンポン死ぬねん!」
「……いや、それはイギリス人に言われたくないんじゃないかな。”イアン・カーティス、首釣ったIan Curtis Buried”とか、ヴォーカルの自殺
をネタにするようなバンド、ちょっと他の国には見付からないぜ」
「マンチェスターの一部はイギリスと認めてへん! ……ええからもうそれ離せや、ホンマ頼むで、イル」
 
「ま……まあ、なんやほれ。女は幾らでもおるやろ」
「なんだその「世界の半分は女だ」的なありがちな慰め!」
「今回は縁がなかったのさ……さあ、エリス辺りでも呼んで飲みに行こうじゃないかイル!」
「ちょっと待て! だからなんだそのもうフラれてます的なノリは!」
 
「……ふむ。しかしここまで執着してるとはね」
「会えない時間が長ければ長いほどって奴だな……つまり! これが『俺の想いの深さ』って奴だ!」
「会えない時間が長いほど対人関係の亀裂は深くなる傾向にあるよね」
「……」
「イルがまた無言でガバをこめかみに!? ちょ、マジ煽るのヤメて貰えますジイさん!?」
「おっと、そうだった――そうじゃないそうじゃない。距離は関係ないんだ」
「……ああ」
「離れてる時に別の誰かとの結び付きが強くなるのが本質的な亀裂の原因なんだ」
「……あ、セーフティ掛けっぱだった」
「イルーっ!?」
「あははははは!」
「あはははははやあらへんからな! 普通に! 普通に勘弁!」
「……あー。まあアレや。なんやなジイさん、イル。え、えーと、話は変わるけど、ローマってなんでマクドこんな多いん
やろなあ。う、うん、日本のに比べりゃコーラもパテもデカいし文句はあれへんけど」
「……。まあ、日本のが小さいだけだからな、あれは」
「うん。ああ、そうそう、話は変わるけどさ、人間って物理的な距離と心理的な距離が比例するらしいね」
「……」
「話変わってへん!?」
「イリヤ」
「うん、なにかなイル」
宇宙そらが……見たいな……」
「なんか悟ったーっ!?」
 

557 名前:名無し客:2009/08/20(木) 23:13:49
>マクド
この省略のしかたから察するにイリヤさんはリアル関西人ですか?


558 名前:名無し客:2009/08/20(木) 23:13:53
つまりもう一生会わなければみんな幸せなんじゃね

559 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/20(木) 23:26:54
>>557
 
「イリヤちゃうイリヤちゃう。ジェイムスや。ちゅうかアレか、ミッキーD言うても通じへんやん、日本人て」
「あ? そうか?」
「お前みたいのばっかやないやろ。……まあアレや。ローマにはミスドとかスタバとかあれへんからな。
その点マクドナルドは偉大やで。この国に資本主義が齎した唯一の恩恵や言うてもええ」
「……いや、お前のローマ感は歪みまくってるよ」
「お前ほどやあれへんけどな。……イルはどっち言うんやっけ? マック? マクド?」
「あ? いや、相手に合わせるよ。西の人間といたらマクドだし。でもまあ、普段はマックだろ」
  
>>558
 
「それだイル!」
「それだじゃねえよ!? そんな世界は要らないよ!?」
「……いや、それもどうや思うなあ、オレ」
「意味が解らない……藤原がいない世界とか俺には存在する意味が解らない……」
「いや、なんやそのリアルセカイ発言……」
「AKUTAGAWAだよ。君と僕だよ。俺と藤原だよ。暫く会えないだけならまだしも、ずっと会えないとか、
なんだ、マジで俺はこの世界を憎悪してもし足りない」
「いや……お前、どんだけその姉さんのこと好きなんや……」
 

560 名前:名無し客:2009/08/21(金) 00:06:05
神父は理想的な美形だが姿形は映像で示されていない。
ということは対面した人間によって神父の姿が異なる。
人間の理想は千差万別、理想の数だけ神父がイルことになる。
この同一人物でありながら別人でもある神父なら、浮気とか改竄などのリスクに縛られずに
女を世界人口レベルで確保することが可能になるのだ?

561 名前:名無し客:2009/08/21(金) 00:15:36
何そのナイアルラトホテプ…って違う?

562 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/21(金) 00:37:58
 
「いや……待てイリヤ!」
「ん? 私?」
「さっきの声色模写、なんだありゃ、どんなセリフでも再現できるのか」
「再現じゃなくて作成だ。音素とパターンで”作る”んだから、原理的にはどんなセリフでも」
「そうか……お前は俺にまず謝罪する必要がある」
「ああ、まあ冗談が過ぎたね。では謝ろうか。すまなか――」
「違うな……そんな言葉だけの謝罪に意味はない」
「……ふむ。ではどうしろと?」
「言葉だけの謝罪に意味はないが、お前は言葉で俺を追い詰めた……だから、お前はやっぱり言葉で俺に
謝罪するべきなんだ」
「詭弁だが道理だな。よろしい、では例を示したまえ」
「いいだろう。……まずはだな、さっきの声でここに書いてある文章を読み上げろ」
「ふん? ええと、『愛し』――」
 
「……ええと」
「ああ待て、録音の用意するから。携帯に後で入れなきゃだし」
「あの」
「なんだ」
 
・にゃー☆ もう朝だぞっ
 
「他にも色々とこのスレには上げられないようなセリフが満載で大変表現に困るところなんだが、さしあた
りこの発言について君の意見を聞きたい」
「にゃー、て……い、イル、あの?」
「ん? ああ、それはちょっと甘える調子で頼む。こう、「ゃあ」みたいなニュアンスで。目覚ましのアラーム
に使うから」
「アラーム……」
「アラームなんだ……」
 
>>555
 
「いや、死なねえだろあいつ」
「……なんやな。ここにおるとそのありえへん発言があんま異常に思えん自分が怖いわ」
「愛故の殺意、とはまたテンプレというか定型と言うか、だが……んむ。イル」
「なんだよ」
「前にきみ、似たようなことをやらなかったか?」
「……。……。……」
 
「や、やって、ない、よ?」
「ほう」
「その、あの人とは合意の上だったよ?」
「……」
「……」
 
>>560
 
「いやもう「秋せつらみたい」とか描写しとけばいいじゃないか。イラストの手間が省けるぜ」
「どんだけ最悪なコラージュやそれ! 手抜きにも程がある! 何よりコイツがあの繊細な末弥純イラ
ストとかオレが認めん! コイツがせつらやったらオレはアレや、メフィストでもおかしゅうないわ!」
「……お前も大概無茶言ってるの解ってるか」
「まあ、ツラには自信あんねん。割合な。せやからオレがおかしいなら<新宿>基準はナシや」
「別に俺は何も言ってねえだろ……」
「第一これなあ、どこの黒い男やねん」
「まあな」
「コイツが旧支配者とか普通にありえそうで笑えんやろ」
「そっちかよ!」
「そうだぜジェイムス。それはどちらかと言えば私達だし……第一、コレと一緒にされちゃ旧支配者が
可哀想じゃあないか」
「だからそっちに同情なのかよ! むしろまんま>>561で言われてるよ!」
 

563 名前:名無し客:2009/08/21(金) 01:08:54
秋せつら崩れの美形崩れ、と二段構えの描写をしておけばどこにも角は立たないよ。

564 名前:名無し客:2009/08/21(金) 01:12:46
理想的な美形……なんや見てるだけで微笑ましい気持ちになってくる言葉やな

565 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/21(金) 01:20:19
>>563
 
「どっちも崩れたら俺が悲惨過ぎるじゃねえか! なにそれ! どこまで崩れてるの!?」
「……いや、でもなあ。月も恥じ入る美形、とか、幾らなんでもそのレベルはあれへんやろ。第一お前、
自分で自分の外見とかあんま気にせぇへんやろ」
「……ああ。まあ、そうだけど。……つーか、美形崩れじゃなくて二枚目半、とかもうちょい書き方あるん
じゃねえのかこれ」
「そらそうやけど……まあ、イラストなんぞあらへんのはそう珍しいもんでもないしなあ。京極堂かて最
初はそんなんなかったワケやし」
「いっそアレだな。ここを質問回答の正式なスレッド認定して貰って完走させてだな、イラストの依頼で
この板のトップにデカデカと俺と藤原のイラストを貼り付けて貰うとかだな……」
「お前はこの板を根こそぎネットの闇に葬りたいとでも言うんか……!?」
「なんだと……」
 
>>564
 
「俺に言うな! 俺に言ったかどうか知らないけど!」
「実存的な趣がある呼び方だね。外見とは即ち、と――なるほど、セシルにとっての君みたいな物だな」
「は? なんでセシルなんだよ」
「いやいや、なんでもないさ」
 

566 名前:名無し客:2009/08/21(金) 01:26:44
お絵かき依頼スレで完走記念バナーを描いてくれと末弥純に依頼するのだな。

567 名前:名無し客:2009/08/21(金) 01:28:18
自前で描いてしまえば完走とかしなくても構わないんじゃね?

568 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/21(金) 01:52:14
>>566-567
 
「豪華すぎる! どんな完走依頼だそれ!」
「荒木飛呂彦に頼むくらい無謀やな……」
「つーか、俺が書くってな。出来損ないの似非バスキアみたくなったらどうすんだよ」
「……ちゅーかそれ、バスキアちゃうやろ。イラスト舐めんな」
「だからやらねえっつーの」
 

569 名前:名無し客:2009/08/21(金) 02:11:57
美形のイラストはハードルの高さのせいで他人はもとより自分さえも二の足を踏ませるもの。
しかし、そこを踏み越えることによって開かれる伝説への道もある…!

570 名前:名無し客:2009/08/21(金) 02:23:56
http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1246276693/570.jpg (42KB)
末弥先生の足下にも及ばぬ駄筆&超ラフ仕上げで恐縮ですが
神父様のイメージで描いてみました。
資料はいつだったか仰っていた「東洋系で、短髪」という言葉だけです。


571 名前:名無し客:2009/08/21(金) 02:28:40
で、確か声はアナゴさんで脳内再生しろって話だったよね(最下層参照)

572 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/21(金) 02:42:57
>>569-571
 
「ウソぉ!? なんやマジで描いてくれた人おるんやけど!」
「……ああ。いや、なんだ。マジみたいだな」
「実際、サラッと絵ぇ描けるんは羨ましいなあ。オレもロゴとか仕上げることあんねんけど、やっぱ構図やら
モチーフやら探して寸法測って、ってな作業になってまうし」
「それに俺は風景画とか抽象画の方が専門だしな」
「しかも見る専門な」
「普通だろ。だからすげぇって言ってんじゃん、サックリとイラスト描けるのって。バナーとか一気に仕上げ
ちまえるとかすげぇと思うぜ」
「ま、せやな。それにあれや、これとかなんや渋ぅてええやん。お前はほれ、髪短くしとる時のが多いし」
「この手の仕事で髪伸ばしてるヤツはウデに自信のある伊達男か馬鹿かのどっちかしかいねーよ」
「せやな。んで、ま……問題は」
「あ? 問題? あんの?」
「お前の発言の悉くが「シブさ」を裏切ることや」
「ああ、それだね」
「それなの!?」
「アナゴさんの声もシブいけど、イルの発言はそのシブさすら裏切るからね……」
「じゃあ俺はどう脳内再生されてりゃいいんだ……こう、せめて大塚明夫の声で! ウェズリーとかサミュ
エルジャクソンとか!」
「……なあ、イル」
「なんだ」
「身の程って……知ろうや」
「あぁ!?」
 
「まあ、でもそれなら俺から言える指摘なんて少ししかないな」
「あんの? お前から?」
「それはだな」
「なんや」
「”俺と藤原”じゃあねえってことだな……」
「いや、結局そこかいな……」
 

573 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/21(金) 02:44:38
 
 ていうかマジでレスの中で創作に創作でからレスポンス頂けたのは初めてなような気がします。
 >>570さん、どうもでした。
 

574 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/21(金) 02:53:26
>>569
 
 ていうかアレですか。
 この流れはあたしが普通にイラスト描いて貼らなきゃなんないとかそんな流れ!?
 
 ……なんかノリがおかしいことになってきたので……その、こ、今回は遠慮致します。
 

575 名前:570:2009/08/21(金) 02:59:32
http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1246276693/575.jpg (76KB)
>>573
いえいえ、こちらこそ恐縮です。
投稿ボタン押したときは「ナンパで中性的すぎる!」「末弥先生の爪の垢飲んで氏ね!」
などの罵倒の言葉を覚悟してドキドキしておりましたもので。
 
そして恐れながら>>573のお言葉にヒントを得てロゴとか入れてみました(脱兎)

576 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/21(金) 03:06:00
>>575
 
「って、オイィィィィ!」
「ああ、これやな」
「ああ、これだね」
「違う! これじゃねえ! 中性的だとかについてはとやかく言わねえし未弥先生の爪飲んで死ななくていい!
だが! だがこれは別の理由で俺に謝ってそして死ね! 死ぬべきだ! ここで!」
「いやいやいやいや、こんなこともあろうかと思ってお前が今手に取ろうとした愛用の狙撃銃は隠してあるでな。
そこ探しても見付からへんで」
「何余計なことしてんだ……!」
「いや、お前のその対応もかなりあらへんからな……?」
 

577 名前:名無し客:2009/08/21(金) 03:11:36
じゃあ『白いカソックを着た秋せつら』で。
まだ登場してないせつらの従兄弟ってことにすれば行けるよ!

578 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/21(金) 03:19:33
 
「設定が変わった!」
「ていうか、いきなり二次創作になってるよね」
「設定一つを変えるだけで作品が二次創作に……なるほど、これが物語の氾濫ってヤツかいな」
「いや、その分析はどうでもいい!」
「せやけどイル、<新宿>やったらちょい無理なスペックで暴れてもそう目立たんでええやん。お前に
打ってつけやで。メフィストにも会えるし」
「メフィストに会いたいのは確かだが、そもそもそれは色々と前提がおかしい! 最初から!」
「まずは新宿っぽい能力使えるようにならんとな……糸と花はもう塞がっとるしちょい考慮の余地は
アリアリやけども」
「レーザーより速く糸を振り回せるようになれってのか……? つーかそりゃ、セシルならともかく、
俺には無理だ。物理法則壊してんじゃねえか」
「いやお前も壊しとるからな。程度問題やろ、程度問題」
 
「……ふむ」
 
「イル、そういえば」
「ん?」
「君の故郷の話を聞いてみたいな……どうだったんだね、君の住んでいた町は。人探しの得意な
煎餅屋とかかなり腕のいい美人の魔界医師がいた筈なんだが」
「なに早速設定改竄しようとしてんのお前!?」
 

579 名前:名無し客:2009/08/21(金) 03:22:07
<新宿>といえば今週のチャンピオンに魔界都市ハンターの読み切りが載ってましたね。
なんというか、すげー懐かしかったっす。

580 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/21(金) 03:33:47
 
 マジすか。
 げ、まだ読んでねーっすよあたし。
 チャンピオン……異界だ異界だとは周りから聞くんですが、すげーですね。
 しかもこの時期に真っ向勝負のハンターを持ってくるなんて!
 読み切りでどこまで表現できるのか確認せねば!
 
 ……あたしは後追い読者ではありますが、いつ読んだ人と会話してもズレがないんですよね。
 菊池先生の作品群は時代を超越してるってのが凄いと思ってます。
 映画版のDは菊池先生が気に入ってない、とか、割と色々な評判を聞くので、あれを小説以外
で表現するのは困難じゃないかなー、といつも思ってしまうんですけども。
 

581 名前:名無し客:2009/08/21(金) 04:42:51
>大塚明夫
それだとバトー声の神父に……
イメージ的には杉田智和氏とか山寺宏一氏?

582 名前:名無し客:2009/08/21(金) 08:25:52
しかしフィーちゃんは既にいろいろ描いてもらってるし、このうえまさかの神父視覚化となってしまった以上
いつまでたっても顔無し巨乳のミハルの立場は危うくなる一方だと思います。

583 名前:名無し客:2009/08/21(金) 12:23:13
あれ。神父って表情が隠れるほど長い前髪だったんじゃ?
ギャルゲー的な意味で。

584 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/21(金) 17:19:59
 
 チャンピオン版魔界ハンター、コレはなんでしょう、凄くないですか。
 現代でこのノリ!
 そこにシビれる憧れるゥ!
 今のジャンプにはない「剛性」ってヤツっすかぁぁぁーッ!
 
 この調子でマンサーチャーを連載してくれませんかね。
 
>>581
 
 トグサくん声て。
 あんな落ち着いてねーっすよ兄貴!
 ああ、でも山ちゃん、ゾロリもやってるんだ。凄。
 
 んで、杉田さんは誰かと思ったら銀さんですか。
 ……え?
 
>>582
 
 え? いえ、いえいえいえ。だってこれはあくまで一例ですよ?
 べ、別に兄貴が視覚化されたとかそういうのでは……あるけどそうではなくて、なくてですね?
 あたしはほら、むしろ背ぇ高い美人って前提があるだけで、もう色々と問題なくありません?
 
 ふっ。
 い、イラストがなんだってんですか……っ。
 
>>583
 
 前髪長かったことはあるような気がします。ってか、以前はそんな描写だったような。
 しかしそれとギャルゲーとは結び付かないような気がしてなりませんが。
 
 せつらさんはせつらさんで……そこまで長くはなかったかなあ。
 「前髪長い秋せつら」とかなんなんですか。
 どんだけ外部のテキストに頼ってんですか。
 

585 名前:名無し客:2009/08/21(金) 17:32:53
目隠しで石を投げれば超人に当たる状態な教会や孤児院といえども、
まだ絵の能力を持った超人は居ないって事ですね?

586 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/21(金) 17:42:22
 
 フィーちゃんとメア姉がべらぼうに巧いです。
 フィーちゃんはどっかの通販サイトのデザインで、季刊誌の表紙描いてるのはメア姉だしで。
 ただ描いてくれるような気がまるでしません。
 
 ってか、別に我が家は超人の巣窟じゃ……。
 ちょっとおかしいスペックのが混じってるのは認めますけど。
 

587 名前:道化師 ◆4d4rVw/dxA :2009/08/21(金) 18:04:04
http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1246276693/587.jpg (20KB)
ふむふむ。イラストがないと・・・ならばコレを
受け取るが良い!!おにーさんの神父の心を鷲掴みだ!!

あぁ、ぼくちんなんて良い人なのかしら?!

ホァーホッホッホッホッホ!!

<すいませんすいませんすいません>

588 名前:名無し客:2009/08/21(金) 18:48:09
絵を投下する人って、一発目から謝罪する人と卑下する人が多いの何でかしら。
中には『謙虚』を遥かに通り越して『手抜きの言い訳』に成り果ててる人も居るし。
『だったら何で描いたんだテメェ』とか思われる可能性の分だけ大損だと思うのに。

589 名前:名無し客:2009/08/21(金) 19:20:21
なんという悪行…………。

これでミハルは「デフォでネコミミの人」のイメージを形成せざるを得ない!

590 名前:名無し客:2009/08/21(金) 19:27:04
それはここで言うことかい?

591 名前:名無し客:2009/08/21(金) 19:41:32
失礼、>>590>>588宛で。
ともあれその物言いは描いた人に対しては失礼でしかありませんよ。
自分にそのつもりがなくとも相手にとっては自分が描いた絵を
「手抜き」「下手」だと言われた、と取って傷つくことになりかねません。

貴方の正しいと思うことが人にとって正しいとは限りません。
匿名掲示板だと脊髄反射で書いてしまうことも多いでしょうが、
きちんと言葉は選んで使わないといけませんよ。

592 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/21(金) 19:59:35
>>587
 
 なんじゃそりゃああああぁぁぁーっ!
 
 ていうか!
 ていうかなんで百レスくらい前のあたしの汚点を再認させるようなイラストがっ!
 あたしがネコミミ付けて「にゃー」なんて殆ど誰も憶えてねーっすよ!
 
 初めてのイラストがネコミミとかどんなんだあたしゃ!
 
>>589
 
 デフォでネコミミとか、あたしはどんな微妙な性格だと思われなきゃなんねーんですか……。
 ただでさえメタラーってだけで世間からの視線はアレなのに!
 

593 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/21(金) 20:00:03
>>588
 
 どっか自分のパーソナルな場所とは違うとこに自分の文章なり絵なりを投稿する時って、緊張
するモンだと思いますけどね。
 
 というかアレじゃないですか。
 これは単にあたし=ネコミミのイメージ固定に対する謝罪でしかないッ!
 

594 名前:名無し客:2009/08/21(金) 20:19:04
哀れミハちゃん。今後誰かに普通の格好の絵を書いて貰えないかぎり
ネコミミ妹として生きていかなければならないなんて……。

595 名前:名無し客:2009/08/21(金) 20:27:54
メタラーという特徴を活かすために全身をツヤツヤメタリックにしませう。

596 名前:名無し客:2009/08/21(金) 20:33:20
ぅん、私めのロッッケンローラーのイメージ
(ラフな格好でブランデーやアブサンの瓶を片手に)
「頭蓋骨を裏側からガリガリ掻き毟りてェze〜〜ふぁっく」
・・・から大分方向修正されましたよ。

597 名前:名無し客:2009/08/21(金) 20:44:09
さあ、このまま不死身属性も手に入れれば兄貴のストライクゾーンに多少は入るよ!

【完全に悪魔のささやきです、本当に(ry】

598 名前:名無し客:2009/08/21(金) 20:44:29
これは猫耳ではない髪の毛だ。(大魔王風に)

599 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/21(金) 20:44:52
>>594
 
 え……?
 なにそれハードル高すぎません……?
 
>>595-596
 
 そもそものメタラーのイメージが悪すぎる!
 そこまでじゃねーっすよ!
 むしろそこまでアレなのは八十年代に入る前に絶滅していると聞くッ。
 
 確かにトナカイの首持ってきたり豚の頭にナイフ突き刺したり全裸で以下略なとか色々そういう人も
いるにはいるけど、あたしがやってたバンドに関してはその手の要素は皆無です。精々がハコ帰りに
隊列組んで集団ムーンウォークとかお茶目に遊ぶくらいでしたよ。
 ……いえまあ、三十人はいた訳ですが。
 兄貴とブラガ歌いながら歩いてたらヨソ様からヘンな目で見られたりするけど、メタラーにとってそん
なのはもはや日常茶飯事ッ!
 いまぁーじねぇーしょぉーんずふろーむじあざーさぁいっ!
 
 ってかまあ、ジャンル次第ですよ。
 場所によっては警察に目ぇ付けられたハコでヤクザが権利争いしててどっちからも睨まれてる場所
でゲリラ的にライブしたりする人もいるにはいますし。
 

600 名前:道化師 ◆4d4rVw/dxA :2009/08/21(金) 20:45:42
http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1246276693/600.jpg (15KB)
こそこそ・・・・

<ごめんね?>

601 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/21(金) 20:47:10
>>597
 
 ニッチすぎる!
 ……。
 いえ、でも。
 
 確かにあたしは兄貴の好みの条件を殆ど満たしてるんじゃ……?
 
>>598
 
 いや、どっちでもねーっすよ!
 つーかどこの魔王すかその濃すぎる発言は……。
 

602 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/21(金) 20:51:22
>>600
 
 ぬあ!
 
 ほ、ほら!
 早速フツーの来ましたよ!
 とにもかくにもこれであたしの無体なイメージは払拭されたハズっ!
 
 というか……その、マジで来るとは思っちゃいませんでしたけども。
 どもでした、お疲れ様です。
 
 
 ……あれ。
 なんかあたし、普通にイラスト付いちゃったみたいですよ。
 

603 名前:名無し客:2009/08/21(金) 21:28:44
ちがう!
これは普段目立たない脇役にいきなりスポットが当たるのは死亡フラグみたいなそういうアレだ!!
諸葛亮の罠だ!!!

604 名前:山中さわ子 ◆2/lNSawAko :2009/08/21(金) 21:35:57
えーっ、ミハルちゃんっててっきり
・背が高くて
・おっぱい大きくて
・結構美人さん?
・あとネコ耳
だから
ttp://www.amazon.co.jp/dp/475806119X/

この表紙の後ろの女の子みたいなのだって思ってたのに〜……
あとこれにメタラー的要素としてケリー・キングばりのリストバンドとブーツも付加ね。



あ、そういえば言い忘れてたけど、完走お疲れさま。

605 名前:名無し客:2009/08/21(金) 21:51:12
さりげなく自分の世界の住人を守りLLSISの住人を生贄に捧げるさわちゃん。

606 名前:名無し客:2009/08/21(金) 22:25:15
全身のパーツを全て「○○みたいなの」で構成し、
その表面をメタルコーティングで仕上げたものが「ミハル」と呼ばれる。

という開き直った大冒険をしてもいい頃かも知れん。

607 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/21(金) 22:45:10
>>603
 
 どういうアレだ!?
 偶には目立ってもいいじゃないですか!
 どんだけ罠張ってんだ孔明! 外出歩けない!
 ここはアレですか?
 
「……こんないい女が死ぬ訳じゃないですか、兄貴」
 
 とか寂しげに笑ったりするフラグが必要になるんですか?
 
>>604
 
 耳は臨時だと言っていますッ!
 ……いや、あたし髪長ぇっすよ。髪質やらなんやら割と自慢というのもあるんですが。
 巻髪とか髪傷めるからあんま好きくねーんですよね。
 ざっくざくに入れたシャギーも、ちょいとどーも。いっぺん前髪パッツンで落としてたことありますよ。
 てか、今もそうなんですけど。
 
 あちらのスレ、どうもでした。
 完走するとは思ってなかったです。
 

608 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/21(金) 22:48:08
 
 長いというか、普通にロングにしてるだけなんですけどね。
 
>>605
 
 兄貴がいたら危なかった……んですかね。
 ……いやいや。
 そこまで兄を信用しないあたしではありませんが。
 
>>606
 
 どこの機体名だアンタ。
 そのうち高機動型ミハルとかミハル改とか出てくるんですか。
 ……ああ。
 兄貴専用ミハルとかいうと、なんかケナゲ感が……いや、出ない。駄目だ。
 

609 名前:山中さわ子 ◆2/lNSawAko :2009/08/21(金) 22:54:34
……あれ? 黒髪ロングで長身で、だと……

 _  勺                            __
l′o V 勺                     ,. -‐' ´ ̄    `丶、
廴 o V 勺                 ,  '´              丶、
 | o V 勺              , '´                   丶
  |() o V              //         ,、           ヽ
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   `ー、∠ll          /  〃    〃/// /  〃     j′    l
     lBll             l  l l   ∠_レ'`〃   / //      /      l
      lBll           l l   l 「j込   〈/ /┤       /       l
      lBll           /l,イ  l {ミオ!    ,`'__,j     /  /    /
       lBll             ノ  ! `''    〃乞ヾ>  /  /    /
       lBll         /  ,ィ      {澪音レ'   r‐、     /
        lBll         /   //ハ ′    ヾ=-/ '′  /うノ    /
        lBll     /   / //r‐ヘ `ー  ’幺    '-'´ /  /
          ,lBll  /  /   ( (/ / ゙、___,ィ   /   /  /
        くイBll  l ,イ/    / 」 ∠└─‐メ  へ、   /  /
        くノフ刎l ⊥_.へ_//l (∠フ丶 /  /  / `i /  /l
        '-、_lBll     /  l/,ヘ 〈〉レ'  /  /   l/  / l
           lBll     / <// /// /ト、/      l  i′ @
           lBll   / (  l/ //'′/-┘        l  l   !
            lBll  {/ヾ、  〈/ /  /          l   l  |
            lBl\ ヾ  ヾ、l /    /         l    l  !
             lBl ├}、  A/   ′ノ´       l    !  l
              lBl レ ゙l  A   l/          /   @ l
              lBll   !  A ,. -'⌒        ll     ヽ l
           rャ-、_lBll  t /´           / l      |ヾ、
           l `ー-'lBll /     ___ -- '´  l       | \
           ヘ    lBy′   , へ  |   A    l       |   ヽ
            ヘ   V  _,ィ´ \\l   / l   l l      |    ' 、
             \ ,へ /  /    \\ /  l   l l    l  |      l


ダメ! ミハルちゃん、うちの澪ちゃんとキャラかぶっちゃう!!

610 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/21(金) 23:02:29
 
 だ、誰!?
 ていうかキャラ被って怒られるのあたし!
 いやだって、あたしは昔っからこうなのに! い、今更外見イジれと!?
 
 キャラ被りは……ほら、アレですよ。
 映画やら小説で「カブる」っていうのが実際はテーマよりも撮影手法や文の運びに、そんな経過に
ついてこそ言えるように……多分性格とか嗜好とかカブってないだろうから問題ありません!
 恐らく!
 

611 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/21(金) 23:13:29
 
 第一あたしは今は弦だとベースだから問題ない……とか思ったんですが、これ。
 四本ってことは、もしかしてベースですか。
 
 なんだぁ……。
 これはアレですかぁ……?
 あたし以外に『ハリスの系譜』を受け継ごうって女子がいる……。
 そういうことだっつーんすか……?
 
 このあたしに!
 『お前は今までに聴いた”明日なき戦い”の数を憶えているのか!?』とでも聴かれたなら!
 迷いなく『アンタは今まで食べたパンの数を以下略』と答えるこのあたしにです!
 真っ向からケンカ売ってんですかぁぁーッ!
 

612 名前:名無し客:2009/08/22(土) 00:47:00
もう、この際ダブルベース美少女デュオとかどうだろう
大丈夫、そんなニッチなところは多分開いてると思うから。・・・おそらく。

【名無しはみはるんとさわちゃんの知識に恐れおののいているようです】

613 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/22(土) 00:55:31
 
 ……いや、そんなんならあたしがタイコ叩いてボトムオンリーでやりますよ。
 ベースオンリーだと曲のコントロールむずいですし。
 デスフロムアバブみたいな感じなら全然イケます。多分。
 踊れるグルーヴ作りましょう。
 
 まあ、即席すぎるのでライブこなさないと問題外に駄目ですがね!
 

614 名前:山中さわ子 ◆2/lNSawAko :2009/08/22(土) 01:00:45
うん、まあ……普通にハリスはないかなー。
澪ちゃん一応ボーカルも取るし。
あえていうなら、ICSボルテックスかピーヴィ・ワグナーの系譜……これも違うか。

そうねぇ、割と恥ずかしがり屋さんだし、ベースの基盤も、2フィンガーでも
ピックでも弾けるけど、メタルとかではなくて邦楽ロックか産業ロック系? 
っぽいのよね。
そういう点ではキャラかぶりではないかもしれないんだけど……

それよりも!
ぶっちゃけ言ってミハルちゃんの萌え要素っておっぱい大きいのと妹、っていう
だけじゃない!
うちでメタル聞いたことあるのはドラムのりっちゃんだけみたいだし!
できるなら「ベースにはこんなのもあるのよ〜?」とか言ってFor whom the bell tollsとか
Aces Highとかのベースソロ聞かせてみたいわよ!

615 名前:山中さわ子 ◆2/lNSawAko :2009/08/22(土) 01:15:04
あ、でもミハルちゃんはベースはS.ハリスでギターはザックなのよね。
というと、

1.ちょっと前まで美形でしたが今はムキムキマッチョ
2.お風呂きらいでしかも色々とモジャモジャ
3.6弦ドロップGでアンプの上にサッ○ロ黒ラベル
4.しましまタイツでサッカー大好き

……これだけあれば、どれか一つは萌え要素になりそうなんだけど。

616 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/22(土) 01:15:11
 
 ない!?
 ハリスが普通にないとか意味わかんねーっす!
 ウチは移動用のクルマで延々とメイデンが流れるのはもはや常識! でしたのに!
 てーか、メイデンの聴き所ってハリスのベースソロじゃねーっすか……。
 トリプルギターがどうのとかはどうでも……良くはないけどメインじゃあないッ!
 
 ……でもヴォーカルですか。
 ここんとこの女子ロックは毎度毎度その辺にバランス傾けてくれる……っ。
 
 ……いや。
 そうでなくて。
 
 ていうか胸と妹だけとか無茶苦茶言われてねーですかあたし……。
 違う、もっと色々あるんです……その、多分!
 兄貴にしか見せたことない一面とか多分そういうのが色々と。悲劇のヒロイン要素とか神話っぽい
モチーフとか、きっと!
 

617 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/22(土) 01:19:22
 
 ……いや、どれも違います。
 兄貴が「ハコでは黒ラベル!」とか言ってるのはよく聞きましたけど。
 
 ていうか、そこらへんを萌え要素にできるのはタフな男性だけだと思うんですがどうなんですか。
 

618 名前:名無し客:2009/08/22(土) 01:19:57
>神話っぽいモチーフ
 
カエルだか魚だかに似た風貌で泳ぎが得意だったりします?

619 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/22(土) 01:23:46
 
 ……そっちの神話はイヤだなぁ。
 

620 名前:山中さわ子 ◆2/lNSawAko :2009/08/22(土) 01:33:58
じゃこの中から一つだけ選んでね。

・エメラルドの剣さがして竜の住まう谷へ!
・ハイパボーリアァで魔道士アングサールとの千年バトル
・カンタレの作り方、水犬の足をペグにしたりとか
・エリザベス・バソリー伯爵夫人と不吉な13の秋
・あと色々ヴァイキングっぽいの

621 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/22(土) 01:39:39
 
 う……。
 ど、どれも色々あたしのイメージを粉砕するのは確実ですが……。
 
 ……クレイドルで。
 

622 名前:山中さわ子 ◆2/lNSawAko :2009/08/22(土) 01:43:20
それじゃミハルちゃんの役はPVで言うところの
「ダニが追いかけてて振り返ると口ガバー」
の人で決まりね。

623 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/22(土) 01:45:37
 
 なんでそのPV!?
 そんなんだったらアメリカナイズドされて悲観にくれたニンフェタミンのPVのがいいです!
 ゴスっぽさを押し出せばそれなりにあたしがヒロインっぽく見えるし!
 

624 名前:山中さわ子 ◆2/lNSawAko :2009/08/22(土) 01:56:51
だってブランコに乗って「サム・ライミ〜」とか歌ってるだけとか、何それふざけてるの!?
それだったら断然、
ttp://www.youtube.com/watch?v=1I2nRPOUl24
こっちの方がいいに決まってるじゃない!
もしくはバビロンADでちょっとぽっちゃりしすぎたダニに捕まってる人。


……まあいいわ、寝よう。明日も教員研修だし……

625 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/22(土) 02:02:35
 
 またニッチなもんを……。
 
 つーか、確かに遅くなっちゃいました。
 昨日ほどじゃないですが、あたしも用事に備えなきゃですので失礼致します。
 

626 名前:名無し客:2009/08/22(土) 03:11:00
描写からということなら、セシルさんは髪の色の違うもこたんでいいんでしょうか。

627 名前:セシル・ヴィルキエ ◆NEMOyjau6M :2009/08/23(日) 00:03:07
 
「というより、私は似ているのか」
「まあ、背格好は」
「そうか」
「顔は無駄に綺麗だしな」
「無駄か」
「有体に言えば美人だよ、お前は」
「……そうか」
 
「まあ、似てないところも多いけどな」
「……」
 
「今どこを見た」
「え? ああ、別にどこも」
「今どうして顔から視線を下に下げた」
「え」
「歯を食いしばれ」
 

628 名前:名無し客:2009/08/23(日) 00:37:29
そろそろ誰かこの神父に悪気が無ければ許されるわけじゃないと
身をもって教えてあげるべきだと思う

629 名前:名無し客:2009/08/23(日) 00:49:17
もとから学習機能がおかしいんだよなぁ。
人間誰しもそういう傾向はあれど、
ここまで「自分の信じる自分の世界」以外を見ようとしないのも珍しい。

630 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/08/23(日) 01:35:26
>>628-629
 
「隣の国を侵略しました。自分の国民の為に。でも悪気がないから歴史は歴史としてスルーします。口約束で難民の
国を作りました。難民と元からいた国の人間が血塗れの殺し合いを続けているけど悪気はないので仕方ありません。
資源が欲しいので農業ベースでやっていた国を支援して近代化したらあっという間に荒廃して殺し合いが蔓延しまし
た。ところで悪気はありません。そんな国に守って貰う為に支援を続けています。もちろん悪気はありません」
「……誰に言うとんねん、ジイさん」
「ん? ああ、まあフランス人とイギリス人と日本人がここにいるじゃないか。それで。特に意味はないよ」
「アリアリやろ。……ちゅーかオレ、別に自分がイギリス人やってことに極端なイデオロギー感じるってタイプでもあれ
へんしなあ。せやろ、そこでテトリスやっとる日本人」
「あ? いやまあ、そりゃ。つーか、なんだよイリヤ。それって”自分の罪を自覚しろ”ってアレ?」
「どう捉えてくれても結構だよ。それが君らの世界だ――どうだい、セシル?」
「私がフランス人なのは」
 
「遺伝子パターンの情報がそこに近いから、だけではないでしょうか」
「然り。しかしきみはフランス人だ――そう設定されている。それが君だ」
「……私が罪を負うかどうかは、私がどう考えるか、だと考えます」
「考えるかだと考える、か。なるほどね。まあ、君にはその力があるからな。それにまあ、君は君で正義だとか友愛だ
とかってヤツに執着が薄い分、最悪具合では騎士団の人間より大分マシさ。ま、騎士団の連中にしても正義だの愛
だのにロマンを感じるほどバカじゃないようだから、こちらもどこぞの略奪国家よりは幾分マシなんだが」
 
「でもさ。死ぬやつはどこにいても死ぬよ、イリヤ。どこにいても自殺するヤツは自殺する。脳に余裕がなくなったらど
う考えたってそこでアウトだ――後は不確定性の海でどれだけ溺れてどう死ぬかってだけだろ」
「まあね。でもイル、君にしたってその類の人間は許せないってタイプじゃなかったかい? そうだからそうなのだ、な
んてね。そんなトートロジーは君にとって最悪だった筈だ。ルールを優先する社会総体に対して、君は本質的に憎悪
しか感じていない」
「いない、って。ワケわかんねえよそれ。なんでお前が俺の内面語ってんだよ。エスパー気取るのとか勘弁」
「エスパー? ふふ、都合がいいね。仮に相手の頭の中を『読める』超能力者がいたとして、そんな連中が読み取れる
のは相手の見た映像なりなんなりだけなんだが――さておき、私は単に君について誰より知ってるからこう言うだけだ
よ。賭けてもいいね。君は憎悪する自分を肯定しながら、そんな自分を憎悪してる――だけどどうにもならない。君は
そう生まれ、そう育ち、私がそう作ったからだ。君は日本人でありながら日本人であることを憎み、教会にありながら
既に信仰を信じ切れず、そして今はそう在り続けた自分そのものに対して憎悪しか感じていない――ある意味では君
は憎悪そのものに焦がれているのさ!」
「……どうだか」
「どうだか? いいや、疑問の余地はないね。さあさあさあ、どうだねその捻れは。前にも教えただろう? 君は苦痛も
憎悪も甘美だと思える地平に立っていたのだと――正義も悪もない、ただ真っ白な空白の中で奏でられる悪意と善意
を、正にそれ自体を愛することができるヤツなんだ、とね。是非とも感想を聞きたいな。君の世界の涙が出るような美
しさをさ。ねえ、そう思わないか、セシル?」
「は……あ、いえ」
「……なに? もしかしてまた死にたいのお前」
「おいおい、また新しいデザイン考えろってのかい? 暫くはこのままでいたいね――さて、ところで君はこう叫んだら
似合うと思うんだ。是非試してくれたまえ」
「あ?」
「『LOOK AT ME!』」
「……」
「あー、ちょいヤメや。イルそれ、オレが困るねん。血ぃブチ撒けられる度に掃除するオレの身になってみ? な、次
それやったらお前、コーラ冷蔵庫に入れるの禁止すんで」
「……それは困るな」
「やろ」
「あはは、いや参ったな。もうちょっと振らないと炭酸ほどは反応しないか」
「ジイさん」
「ん?」
「次そういうのやったらな、ジイさんの持ってきたROMのドラクエのセーブデータ消すで」
「な! それは脅迫だろう!」
「……やー、セシルちゃんもなんや、こんなん周りにおると大変やな」
「そうか。私は偶に貴様がマトモに見える」
 

631 名前:名無し客:2009/08/23(日) 18:37:57
もうイリヤ爺さん×神父でいいと思うよここ

632 名前:名無し客:2009/08/23(日) 18:50:47
×の後ろが側が攻めだっけ?

633 名前:名無し客:2009/08/23(日) 20:12:48
爺さん……なんであんたがドラクエ楽しめるのかがわからない。
詰まったらデータ改ざんとか簡単にできる人間でしょ?

634 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/08/23(日) 20:52:02
>>631-632
 
「私がヒロインって? はは、いや、この場合はイルがヒロインだな。私の役割はどう考えてもガンダルフ
がいいところだよ」
「……俺が」
「ラプンツェルとかいいんじゃないか? 聊か獰猛過ぎるきらいはあるがね」
 
「ま、しかしそうか。正直、私がイルの在り処になってしまうのはつまらないと思ってたんだが、それなら
案外とそうしてしまっても面白いかもしれないな――そう思わないか、イル」
「思うヤツは一人もいねえよ」
「ちゅーかまあ、そこでなんでジイさんやっつーハナシがあるでな」
「ん? なんだジェイムス、それなら君ならいいのかな?」
「だぁ! ハナシの入れ替えが強引過ぎるわ!」
「……申し訳ありませんが、同感です」
「おや、セシルもかい? だがね、一理はあるじゃないか。君だって、私に視線を合わせてしまえば何も
悩むことはなくなるぜ。どうだい?」
「……アホ臭い。だったら俺がお前を好きになれなきゃ問題外だろ」
「ああ、そんなの簡単だ。そうしてしまえばいい」
「そうならねえから問題外だって言ってんだよ」
「おや、それはどうだろうな」
「イリヤ老……?」
「まあまあ、ちょっと黙っててくれよセシル。さて、いいかいイル? 他者の重要度ってのは、要は君の
脳の中で定義付けられた神経結合のパターンに依存している。私を知り、セシルを、ジェイムスを知る
君の中で、この三つは等級はどうあれそれぞれの優先順位を伴って棲み分けされている。解るね?」
「解るよ。だからなんだ」
「今の君にとって、恐らく最も重要な人物は私達の誰でもない」
「……だから?」
「だから? そうだな、私は今から君を試そう。君がその誰かを大事だと感じ続けられるか、、、、、、、、、、、、だ」
「はあ?」
「大切なんだろう? だったらほら、ここはお約束だろう。『なにがあってもこの気持ちは変わらない!』
くらいに見栄を張ってみせなよ。でなきゃ面白くない」
「……ナメてんのかお前」
「まさか。で、どうなんだい?」
「勝手にやってろ」
「ふむ、ではそうしよう」
「イリヤ老、それは……」
「気にしなくていいさ、セシル――どうってことはない。イルがどう感じるようになろうと、それはそれだけ
のことじゃないか。それともなんだい? 君はそれで彼が彼でなくなるとでも? 感じ方を変えた彼は彼、、、、、、、、、、
ではない?、、、、、
「あ、いえ、それは……ですが」
「いいじゃないか、イルを信じたまえよ。彼がそんなに強いのかどうか、、、、、、、、、、、、、
 
「――それに。結果はどうあれ、イルは悩む必要はなくなるだろうぜ」
 

635 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/08/23(日) 21:14:32
>>634
 
「ちょい……待ちやイリヤ。意味わからん。何する気やお前」
「イルの脳神経の状態を操作するだけだよ。イルにとって私が一番大切だってことにしよう」
「は? いや、そらなんや、コイツが普段暴走気味に語っとる姉さんは……」
「ああ、それは大きい理由だよね。彼女にもこれで迷惑は掛からなくなるぜ!」
「それはまあ、悪うないやろけど……」
「それにさ、イルだって手も届かないような相手に対する身の程知らずの想いから開放されるんだ。悪
いことじゃあない」
「は……? ちょ、いや、マジでそういう意味なんか?」
「他にどんな意味があるのさ。まさかジェイムス、君はこんなことを言わないだろうな。別の思考を持つ、、、、、、、
のは死ぬのも同然、、、、、、、、
「それとこれとは別……、……いや」
「あははは! そうだな、まだ君らはそこをモラルの問題にしてしまっている。マインドコントロールは駄
目だ。なぜか? モラルの問題に抵触するからだ――じゃあそれはどうしてか。悲しむのも怒るのも本
人に帰属しなきゃいけない問題だからだ。じゃあアルコールで酩酊するのは? コーヒーの摂取はよく
て麻薬がアウトなのは? そうだな、それは度合いの問題だ」
「そら……そうや」
「だがねジェイムス、そのボーダーを正しいと決定するのはあくまで社会の相互作用だ。先進各国では
お互いを縛るルールや、究極的にはクスリを販売する会社の企業利益なんかも含めて、「とりあえずそ
れは駄目だ」ってことになってるに過ぎない。どうして私達までそれに追随する理由がある?」
「理由はあれへんけど、なんや、その……ジイさんの言うとるのは、感情を作る、言うことやろ」
「感情はイルが作るのさ。私はそのパスを作るだけだ。好みを変える。それがそんなにおかしいことだと
でも? タバコを止める為に禁煙グッズに嗜好を移すのがそんなに奇妙かな」
「……詭弁やろ、それ」
「あっは! その境界は正に君らの楔だよな。でもさ、死ぬよりはマシだからって、倫理から少し外れた
クスリを飲むことはそう大した忌避感も持たないだろう? 本質的に論理の外にある問題を言葉でどう
こうできるなんて思うのは、ちょっとばかり自惚れすぎだね」
「つーか」
 
「……そんなもん効かねえって言ってんだろ、俺は」
「んん? ちょっと君、そりゃあ流石に私をナメ過ぎてるな。他の誰かならともかく、私は君にとっても恐
らく例外なんだぜ――よろしい。私は今から君のあらゆる懊悩を代用するイコンになろう」
 
「それじゃ、ま、失礼して」
「……イリヤ老」
「……何やろうとしてんだ、テメエ」
「え? いや、パスを作らなきゃいけないじゃないか。君相手じゃ直接銀紐を結べないし」
「セシル。……他に方法ないのか、これ」
「触れればそれで足りるな」
「お前とイリヤだとどっちが巧いんだ、それ」
「イリヤ老より巧い誰かがいるとは思えない」
「ちぇ……なんだセシル、目の前でパートナーの唇が奪われるのがそんなに気に食わないのかい?」
「怒りますよ」
「はは、こわいこわい。じゃ、仕方ないからそれで手を打とう――と」
 

636 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/08/23(日) 21:21:04
>>635
 
「さて、それじゃ用事があるから私は失礼しようかな」
「? もう終わりかよ」
「ああ、終わってるよ。それじゃ経過なんかはまた今度教えてくれると嬉しいね」
「……じゃなくて、どこ行くんだよ」
「用事があるんだってば。何かあったら電話してくれればいいよ」
「……まあ、そうだな」
「それじゃね」
 
                           ■
 
「ジェイムス」
「なんやねん」
「……イリヤのヤツ、今日、何か用事あったんだっけ」
「さあ、知らんけど。……なんでそんなん気にすんねん」
「なんでって、いや」
 
「それ、なんかおかしいのか?」
「……は?」
 
「あの……イル?」
「なんだ」
「あ、ああ、いや……なんでもない」
「ふん? まあいいや。そんじゃ俺も出るわ。――またな」
 
「……セシルちゃん?」
「その……すまない。私も今日は失礼する」
「あ、ああ」
 

637 名前:名無し客:2009/08/23(日) 21:28:58
イルにはイルイルがイル

638 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/08/23(日) 21:30:50
>>633
 
「ふふ、なんだ君、それじゃこんなことを言う気かい? 『最初から不動産の数を調整したモノポリーは楽しめない』」
「だから……お前の言いたいのってアレだろ。マテリアルとしての価値」
「そうそう、なんだ、解ってるじゃないかイル! 君のCDと同じだな――モノがあってデータがある。その相互補完が重
要なのさ。それにほら、わざわざ日本の電気街で買ってきた初代ファミリーコンピュータ用のROMカセットだぜ!」
「いや、それはどうでもいいとしか思えねえけどな……」
「つれないな。ここはもう少し乗っかってくるべき場所だってのにさ。だってこれ、セーブがゲームカセットそのものにし
か保存できないんだぜ! コピーも効かない! オマケに衝撃でデータが吹っ飛ぶことだってザラにあるらしい! ほ
らほらほら、なんかもうこれ、バクチみたいなアイテムじゃないか! ドキドキが止まらないね!」
「壮絶に嫌なドキドキだな……」
「ゲーム終盤まで進めたらと思うとゾクゾクするよ」
「いや、やっぱお前は歪んでるよ」
「ん? 歪んだ私は嫌いかい?」
「……言ってねえだろ」
 

639 名前:名無し客:2009/08/23(日) 21:52:38
電池の寿命の方がやばそうだな。

640 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/08/23(日) 22:52:36
>>637
 
「いる、いる……イル、なるほど」
「なんだ」
「いーるー?」
「……だから、なんだっつーの」
「んー、いやね。日本語の妙ってヤツを楽しんでたんだ。君ももうちょっと甘えて呼んでやった方が嬉しいかなって」
「いや、それはねえかな……」
 
「……」
「どうした? とんでもなく大事なものをどこかに置いてきたってツラじゃないか」
「……いや、気のせいだろ」
「気のせい? 気のせいか。あはは、便利な言葉だよな、それ。ま、私は全然構わないんだがね」
 
>>639
 
「電池は換えて貰ったけど、なんだ、本当にナマモノみたいなアイテムだな」
「まあ、外部記憶装置が発達してなかった時代だからな」
「もっと初期はパスワードだったらしい」
「パスワード……?」
「書くんだよ。メモに書き写すんだ」
「マジすか!?」
「後半になればなるほどバカみたいに長くなったそうだ」
「……根性要るな……書き写してる途中で停電とかになったらアウトじゃねえか、それ……」
「ちなみに」
「あん?」
「書き間違えたらそれでアウトだったらしい」
「……怖っ!」
「解っただろう、かつてのゲーマーが今のゲームをヌルいヌルいと言う理由が……」
「解ったような解らねえような……」
 

641 名前:名無し客:2009/08/23(日) 23:08:21
甘いですな。パスワードのどの部分が何に対応しているのか、
ステータス全てと一緒にパスワードを書き写していけば、
自ずと最強データが見えてくることにっ。

642 名前:名無し客:2009/08/23(日) 23:17:00
もうクル助の本名はゆうてい・もょもとでいいじゃん。

643 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/08/23(日) 23:38:13
>>641
 
「なんだそのチート……」
「俗に言うウラワザって奴だろう――ゲームを進めなくてもいきなり「強くてニューゲーム」ってワケさ。
ウチで言うセシル達みたいなもんだな」
「いや、いきなり身近な喩えになったな……」
「セシルが勇者、私が魔法使い、ジェイムスが僧侶で君が鬼畜って感じのパーティーだね」
「いや、何サラッと言い流してんだ! 鬼畜違うよ!? 俺は一途だよ!?」
「ん? ……ふふ、いや、そう真っ向から言われると照れるね」
「何でお前が照れるんだ!?」
「え? 私に言ったんじゃないのかい?」
「いや……ああ、いや。あれ?」
 
>>642
 
「……そんなユカイな名前だったんだ、俺……」
「四文字四文字か。名前は四文字くらいあったかもしれないね」
「漢字で?」
「いや、ひらがなだよ。知らないのか? ファミリーコンピュータのRPGってのは、漢字で名前を登録
したりはできないんだ」
「……いや、登録する必要は感じねえけど。デフォルトネームとかないのかよ」
「ないよそんなの。はあ、これだからどこかの大作RPGに慣れ切ったヤツは困るな。元を辿ればテー
ブルトークRPG、果ては伝説のダンジョン・アンド・ドラゴンズに辿り付くロールプレイングゲームは、
名前から何から手作りだったんだ。そこにある程度の道筋を立ててやったのがこの種のコンピュー
タゲームなんだから、名前くらいは登録する余地を残して当然だったんだよ」
「いや、何気に詳しいなお前」
「銀魂で散々語られたからね」
「またそれかよ! お前はそればっかりだよ!」
 

644 名前:名無し客:2009/08/23(日) 23:45:32
そこの鬼畜はフラれた衝撃で今までのデータが吹っ飛ぶしな

645 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/08/23(日) 23:54:54
>>644
 
「……? フラれ……俺が? 誰に?」
「え? ああ、ちょっとした時間と空間の流れに、じゃないかな。ふふ、まあアレさ。ちょっと別の形で
波動関数が固定されてるだけだよ。大した問題じゃない。それに」
「それに、なんだよ」
「私は別に記憶なんて弄っちゃいないからな。繋がり方を変えただけさ。それを勘違いしちゃいけな
い――人間を殺すのは記憶だが、記憶を処方するのは脳だからね」
「……何の話だ」
「君の執着から愛までは何マイルか、って話だな」
「さあ。500マイルくらいじゃねえの?」
「あはは、なんだ、存外近いじゃないか」
 

646 名前:名無し客:2009/08/24(月) 00:00:21
藤原クエストのプレイデータは全コンプ状態ですか?

647 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/08/24(月) 00:15:39
>>646
 
「……いや、なんだその偉く難易度高そうなクエスト」
「コンプリートも何も途中でプレイ放棄してるようなもんだからね」
「は?」
「なんでもないよ」
「……まあ、達観してるからなあ、あいつ。ナリがああだから、ほんと戸惑うんだ」
「おや、それなら条件は私も同じじゃないか」 
「いや、藤原とは最近会ってないからな。だから……、」
 
「……? そうだ、だから会いたいんだ」
「……」
「? なんだよイリヤ。俺がバカやった時のセシルみたいなツラだな」
「ま、そりゃ親子だからね。空間に占める雰囲気は似てるだろうさ。……ふん、しかし、なんだ」
 
「存外……埒外に君は例外らしいな」
「は?」
「うん、こっちの話だよ」
 

648 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/24(月) 00:50:17
 
 来年アタマちょい過ぎにクラウス・シュルツェ来日!
 ……東京国際フォーラム単体公演っぽいですけども。
 なんかすげーことになってます。
 

649 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/24(月) 23:05:21
 
 スコッパぁ。
 

650 名前:名無し客:2009/08/24(月) 23:09:48
―――はるか昔、神父にソウルイーターを薦めた記憶が蘇った。
当時はシンメトリー的な意味で薦めたが……まさかこれほどまでにマカになじむとはおもわなんだわ。

ところでガンダム補完進んでるの?

651 名前:名無し客:2009/08/24(月) 23:19:11
動いてるからチェック入れてるだろうけど、原作を見てる的な事は無さそうだぞ。

652 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/24(月) 23:22:25
 
 シンメトリー……?
 俺は……単に……。
 あの『丸っこい雰囲気』に反応しただけなんだがね……。
 

653 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/24(月) 23:23:19
 
 ガンダムはどこまでだっけ。
 とりあえずZZは見ました。次は多分Vガンダム。
 
 あと、ウチの場合はスレが動いてるからチェックするって感じじゃないかも。
 

654 名前:名無し客:2009/08/24(月) 23:29:38
最近のマンガでチェックしてるのは?

655 名前:名無し客:2009/08/24(月) 23:37:23
Vガンはカイラスギリーとコンティオが18禁だからまだ見るの早いよ

656 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/24(月) 23:55:20
>>654
 
 ワンピースがやばいです。漫画ならではの表現に脱帽。
 あと海軍の桃太郎トリオが今更ながらに萌えます。
 前回の黄猿さんのラストのセリフはここ数ヶ月で読んだ漫画の中でもトップクラスの萌え度だった気が。
 
 他はまあ、無難にバキとかですかね。ジャンプだと銀魂も読んでますよ。
 それ以外だとゴルゴの新しいのが偶然見付かったら読むとか、そんな感じですか。
 
>>655
 
 いいや見るねッ!
 なんか色々曰くつきのトミノ監督の傑作をッ!
 
 ってかまあ、これはもう少し見てる訳ですけども。
 

657 名前:名無し客:2009/08/24(月) 23:57:33
ふかふかしてるのとか羽の有るやつを持ってきました。
  
 
ふかふかしてるの
ttp://blog-imgs-19-origin.fc2.com/u/r/a/urasoku/uporg1932784.jpg
 
羽の有るやつ
ttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e9/Shoebill_3_(nao-cha).jpg

658 名前:名無し客:2009/08/25(火) 00:00:30
ttp://kanasoku.blog82.fc2.com/blog-entry-11460.html

じゃあこっちは兎ァいのを

659 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/25(火) 00:00:38
 
 アルパカァ。
 

660 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/25(火) 00:06:49
 
 『ウサギの耳の下に頭を突っ込む猫』の画像ってあるじゃねえか……。
 これは……。
 『固定したまま雨の日にこのまま外に出してみたら』……相当にカワイイんじゃあ、ねえかな……。
 

661 名前:名無し客:2009/08/25(火) 00:13:36
http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1246276693/661.jpg (41KB)
君には犬の可愛さが分かっていないようだな!
くらえ!!

662 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/25(火) 00:15:51
 
 これを見ると……。
 犬も……『猫い』と言っていいだろうな……。
 『シャツの中に入れて』よぉ……延々『ナデ回したい』って感じだよなぁ……。
 

663 名前:名無し客:2009/08/25(火) 00:22:30
かわいい動物の画像を見ているはずなのに
13日の金曜日の映画を見てるような気がするのは何故だろう。

664 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/08/25(火) 00:45:10
 
「ふむ……」
「なんだよ」
「いや、動物なら固有の生存本能で対応するなって」
「何を」
「ジェイソンから身を隠すとか逃げ出すとか」
「ふん……で、どこにボーヒーズ」
「私の隣に――あっは! くふっ、ちょ、ちょっと、こら! ちょっと止めろってばイル、くすぐったい! ……ふ
ふ。まあ、でもさ。この可愛さってのは、君等が作り出した固有の適応度を持ってるからな。その意味じゃ野
良だろうが飼い猫だろうがどっちも可愛い、って君には意味がないと思うね。だってホラ、ジェイソンは相手
を区別しないだろう?」
「『可愛さ』なんて主観的なモンが適応度持ってんのかよ」
「純粋に数値的な――資本的なね。今の愛玩動物の種類って、君ら人間が作ったものだし」
「……環境が俺達って訳ね」
「そ。で、社会は君達との相互関係で、適応度はドッグランの賞金だとかキャットショーの賞金だとか各種の
品評会だとかの成績だな。可愛いってことは、それだけ君らが猫や犬を”増やす”理由になる」
「で、例外ってのは」
「その諸々の品評会だとかを無視して『どれも同じ』だ、なんてやつのことさ!」
「は、なんだそれ。ソシオ扱いかよ」
「そこまでは言わないけどね。でも、動物界にだって相性はある。ワニは水中に適応してるし、水辺じゃそこ
らの肉食動物なんて相手にならない。とはいえ、仮に旱魃になったらと考えると、ワニの水棲動物としての
精度は完璧じゃない――完璧は動物に望めない。純粋に未知の環境に対応できるコードってのは、これは
もう殆ど皆無だと言っていいからね。そういえばイル、こんな話を知ってるかい? もしも今世界に存在する
飼い猫と飼い犬、一斉に飼い主が飼育を放棄したら、さて、どっちが生き残るだろう」
「……種類次第じゃねえの」
「ま、大体正解。でも殆ど生き残るのは猫だよ。野生への適応は、猫の方が犬よりも上なんだ――というか、
犬と人間の補完関係は一種の固有社会を形成してるからね。文字通り、犬はその中で人間と切り離せない
一部になっている……まあ、私と君達の関係みたいなものだよ」
「……ああ、そう」
「ん……そうだイル、くだんのハチ公、週末にでも見に行かないか?」
「はぁ?」
「なんだ、イヤなのか」
「イヤじゃねえけど。……苦手なんだよなあ、あの話」
 

665 名前:名無し客:2009/08/25(火) 05:51:40
まぁジェイソンはその手のキャラの中じゃ一番相手を区別する方だけどね。
子供と動物は進んで避けるし。
フレディは進んで子供を狙うし
マイケルは真っ先に動物と電話回線を殺すけども

666 名前:名無し客:2009/08/25(火) 15:11:38
クル助のコードネームをミスター・オールサンデーに変更し、ミハルが
ミス・オールサマーバケーションと名乗れば似合いの二人の誕生だ!
そしてハローワークスに就職だ!

667 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/25(火) 19:05:22
>>665
 
 フレディ戦ではチラッとボーヒー君がヒーローに見える瞬間があったりしました。
 結局は殺人鬼ですけど。
 
 あと、ある意味じゃプレデターも標的選ぶタイプかなあと思います。
 VSシリーズでのエイリアンとの対比はそれなりに妥当かな。
 「未知との遭遇」と比較するのもどうかと思うけど。
 
>>666
 
 666! あたしが取るべき数字だったのに!
 ってか、流れから最初はワンピースの話かと思いましたよ!
 
 つーかあたしは高校生で兄貴は司祭!
 コードネームって時点で職業上の名前!
 ……なんかもうあちこちにツッコミ所が多すぎてツッコミきれないんですが!
 
 ぶっちゃけ、休み中もあたしはタメの子達よりも忙しく立ち回ってる状態なんですけどね。生徒会やら
なんやら面倒ごと多くて。
 年中飛び回ってるような兄貴の場合は言わずもがなですけど。
 

668 名前:名無し客:2009/08/25(火) 20:27:33
レザーフェイスなんかも基本食う分しか殺さないというグリーンピースもびっくりなエコ殺人鬼だね。



ところで収入、支出の帳簿ってやっぱ付けてんの?
最近やりくりが厳しいからCD買うのやめれとか売れとかならないの?

669 名前:名無し客:2009/08/25(火) 20:30:09
昔話ふうに言ったら

ミハルさんは川に洗濯に。お兄さんは山にハンティングに行くのですね。
何をハントするのかは不明ですが、
最近多発する宇宙人による誘拐事件との関連性があるような気が。

670 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/25(火) 20:48:31
>>668
 
 殺人鬼って種なんではないでしょうか。
 常々思いますが。
 
 帳簿は一応メア姉が付けてますねえ。
 総務省の関連でやってる奴でまとめちゃってる気がしますけど。
 つーかアレです。CDマニアにCD売れってのは自分の身体切り取って売れってのと一緒です。
 リマスターや紙ジャケの再発で売る可能性は無きにしも非ずですが、ウチは売らずにコンプリ傾向に
ありますね、そのへん。リマスターしても前のが良かった! なんてこともザラな世界なので。
 
>>669
 
 山って。
 いや、わざわざ山で……。
 
 ああ、目撃者少ないからですか。
 

671 名前:名無し客:2009/08/25(火) 20:50:25
なんの関係も無いが雪風の新刊が出た事を今日知った。
そして狩ってきた、今から読む!

以上。

672 名前:名無し客:2009/08/25(火) 20:52:55
やだなあ、最初から最後までワンピースの話じゃないかははははは。

673 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/08/25(火) 21:06:11
>>671
 
 JAMで関係してるんでしょう。たぶん。
 そして連載追ってたあたしには微妙に関係していて……と言いたいですが、うーん、ここで
ハードカバー。文庫が最近改めて平積みになってた理由は解りましたが、どうしようかなあ。
加筆修正はあるみたいですし。
 
>>672
  
 まあ、でもワンピース、かなり面白いことになってますね。
 ハンターが載ってないジャンプのオアシス!
 っていうか、今だとハンターより好きかも。
 

674 名前:名無し客:2009/08/25(火) 23:35:03
今回の人形戦の募集は受けないの?

675 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/08/26(水) 00:08:16
 
 むしろ現在進行形のヤツには横から割り込みたいくらいですが!
 んー、ま、時間が噛み合ったら一つくらい受けたいかな。
 
 ですがその場合の問題は! 兄貴で受ける訳にもいかないってことです!
 

676 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/27(木) 00:26:58
 
 ハロい。
 

677 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/08/27(木) 00:29:30
 
 門が埋まってました。
 早!
 
 ……っても、ウチもこのペースだとまた埋まるなあ。
 
 暫くきっちりしたもん書く時間はなさげですが、まあそん時には。
 舞台はチェコからトルコ!
 カフカとフス派の末裔の謎を追うヴァチカンの聖書委員会で何かが起こる!
 いや、起こるかどうかは未定ですが。
 

678 名前:名無し客:2009/08/27(木) 00:34:50
不死人にフラれた次は中学生職人ですか

679 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/08/27(木) 00:36:51
 
 いや、ジョジョネタに反応しただけじゃねーっすかね……。
 
 あと幾らなんでも中学生はないです。
 だったらフィーちゃんと兄貴の関係とか想像するだけでも恐ろしく……あああぁ!
 
 ……ってか、え?
 フラれたの? 兄貴? そもそもフラれるような前提あったんすか?
 

680 名前:名無し客:2009/08/27(木) 01:05:19
いやむしろフラれない要素が何一つ無いんじゃ

681 名前:名無し客:2009/08/27(木) 01:14:01
トルコでキリスト教絡みとなると、カッパドキアの地下都市遺跡を舞台にレイダースな展開を期待してしまう。

682 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/08/27(木) 01:20:14
>>680
 
「まあ、聊か暴走気味だったからね」
「ああいえ、ですからむしろ、あの人はフラれるフラれない以前に相手にもして貰えて……、」
「ん? どうしたのさ、姉さん」
「え? あ、いや……あれ? なんだろ、ここんとこ感じなかったこの『悪寒』……はッ! まさか! 気を
付けろフィーちゃん! この家の中に『スタンド使い』の反応があるッ!」
「というか」
「はい?」
「姉さんのすぐ傍にメアリ姉さんが」
 
「……」
「今晩は、二人とも。今日は宮沢賢治の誕生日ね」
「ああ、銀河鉄道の夜を朝のHRで読むとか言ってたよ」
「あら、中々面白そうね――それはともかくミハル?」
「は、はい?」
 
「兄さんが」
「は……は、はい?」
「誰にどうしたのかしら」
「だ、誰にもどうにもしてませんが」
「兄さんが誰にも相手にもして貰えない鬼畜だとか聞こえたような気がしたけど……」
「そこまでは言ってませんよ!?」
「どこまで言ったのかしら」
「……え、ええと? な、なななななんか言いましたっけ?」
「あら? あらあらあらあら。どうしたのかしらミハル。ドドドな効果音が欲しい? それともゴゴゴ? どう
でもいいけれど……貴方、私の機嫌を踏んでるわ」
「機嫌でそんなスタンドオーラ発散するんですか!? ていうか、ちょ、キャラが更に悪意増し増しになっ
てませんかちょっとメア姉!?」
「私の『キリング・ジョーク』は射程十メートルの近距離射程型よ」
「聞いてないです! しかも超射程内! ウソ、あたし殺されます!?」
 
「さあ、ミハル姉さん! そこはこうだ――『もしかしてオラオラですかぁーッ!?』」
「てめっ、ちょ、妹ぉぉぉーっ!」
 

683 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/08/27(木) 01:34:05
>>681
 
「遺跡! いいなあ! 私はプラハというとどうしても建築や言語に目が行ってしまうからな……どうだろうイル、セ
シル! ついでにジェイムス! このメンバーで行くってのは!」
「……ついでかいなオレ。いや、オレは遠慮しとくわ。チェコ語喋れんのセシルちゃんとジイさんだけやろ」
「ドイツ語も通じるがね」
「ドイツ語喋れるのも二人だけやろ」
「イルも喋れるがね」
「……。…………なんやと?」
「……てめえ、今思いっきり胡散臭げな顔でこっち見やがったな」
「あ、いや、そんなこと……ないで?」
「……いや、ま、普通には喋れねえよ。アタマ弄って貰ってる間だけだな。なんだ、言語野に仮想記憶領域作って
擬似神経で仮構築がどうの……、ほら、康一君が岸辺露伴にイタリア語喋れるようにして貰ったろ」
「……面倒になって端折りよったな、お前……まあ、でも解り易いわ。なるほどな」
「ていうか、俺も行かねえよ」
「えー? なんだ、つれないじゃないか」
「……お前の都合で引っ張り回されてたら身動き取れねえっつーの」
「でもイヤじゃないよね」
「それは……あのなあ」
「痴話ゲンカは外でやれやそこの二人。せやのうて、……あ? チェコ? なんで?」
「観光?」
「疑問系すか!?」
「観光には悪くないだろうが……それに、あそこには教理聖省の支部があるからな。それにどのみち、私は来週
はプラハに用事がある。言われなくても、と言ったところだ」
「はあん……ほなアレや、地下遺跡での大冒険でもハンディカム録画お願いしてええかな」
「……大冒険?」
「ほら、インディみたいな」
「構わんが」
「あ、マジで?」
「私がそれをやると、木端微塵だぞ」
「微塵ですか!?」
 

684 名前:名無し客:2009/08/27(木) 01:51:17
吊り天井とか巨大鉄球を次々と粉砕して直進行軍ですかw

685 名前:名無し客:2009/08/27(木) 09:46:21
遺跡自体が木っ端みじんになったにも拘らず、
瓦礫でさえセシル嬢の周囲には存在せず、
青空が見えている光景が思い浮かびました。

686 名前:名無し客:2009/08/27(木) 21:36:27
くだんの妄想日記を貼るのに最適なスレを見付けたが、別の板なので止めておく。

神父はもこたんの事を吹っ切れたって理解でOK?

687 名前:名無し客:2009/08/27(木) 21:49:05
次の不死者が必要だな。

688 名前:名無し客:2009/08/27(木) 22:09:10
ではミナ・ハーカー(リーグ・オブ・レジェンド)で。
だがしかしドラキュリーナは既にありきたりな罠。

ちなみに東方にはもこたんクラスの不死者がまだいたりする。
いかんせん今の板にはいないが。

689 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/28(金) 04:55:20
>>684
 
「真っ向突破だな」
「だね」
「……イリヤ老。貴方まで何を言い出すんですか」
「え? だって君、大岩が転がってきたら壊すだろう?」
「それはまあ……」
 
「消します」
「消す」
「消すて……」
「……ホラな」
 
「だからさ、カタルシスも何もねーんだよマジで。神殿の守護者とか出てきたらコイツ、語りも入れないで瞬殺するぞ絶対」
「いや、私は……そもそもなんだ、その守護者というのは」
「そりゃアレだ、宝物を回収しようとしたら自動的に動き出す生物兵器とかオーパーツなロボ的な何かだよ」
「それが襲ってくるのか」
「全力で」
「殺すだろう」
「……」
 
「えー……あの、神殿のな、守り神っちゅーかな?」
「ああ。敵だろう」
「て、敵は敵やけど! その、もう少し『誰だコイツは!』とか『な、なぜこんなものが……』とか、その、状況への疑問を、」
「? だが敵だろう」
「そらまあ」
「敵は殺すだろう」
「敵は殺すんですか!?」
「……?」
「あかん、素で不思議そうに首傾げられた! 可愛いけど! でもあかん、この子マジで空気読んどらへん! ジャンプ的
なお約束とか理解する気とかゼロ! 男塾とかキン肉マンとかのボスとの相性最悪や絶対!」
「まあ、敵の名乗りとか聞くタイプじゃねえからな、コイツ……ヘタに強いヤツほど名乗りたがるってあのパターン、マジで通
じねえもん。即死能力持ちがそれだからシャレになってねえの。前口上言ってる間に瞬殺確定だぜ」
「なんや、それやともうどっちがボスか解らへんな……」
「く、空気……?」
 

690 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/28(金) 05:15:05
>>685
 
「コイツのナリ見たヤツは勘違いするけどさ」
「あん? 何をよ」
「セシル。コイツ、ほら、パッと見はお嬢様だろ。大人しく見えるだろ」
「まあ、見えるな。人形みてーやし」
「なんだ。遺跡でコイツがそんな冒険やらかしたらだな」
 
「無くなるからな。遺跡自体が」
「いや、無くなるて!」
「……お前、その反応はコイツがガチで戦力投入した場面とか見たことねえからだよ」
「一人X−MEN状態のお前が言うてもな……」
「俺がX−MENならコイツは一人デススターだよ。スペオペの惑星粉砕級機動艦隊だよ。プレデター一族とか一人
でやっちゃうよ。エイリアンも真っ青だよ。むしろプレデリアンも泣いて太陽系の外に逃げ出すよ。……なんつーか、
なんだ。アレは本気で災害だとしか思えねえ」
「デススター……」
「ま、セシルの場合はね。出力がどうのって問題じゃないからな。先手を取ったらそれで終わりだ。なんせ相手が
不死の審問官どうるいだろうが無理矢理殺すくらいだ」
「……いや、死なへん相手を殺すて」
「そう表現するしかないから仕方ないじゃないか。生も死もひとくたにするのがセシルの本質だぜ」
「つーか、ああ、何? 木端微塵とかさ、いやあ、それはヌルいって。まだ全然ヌルい。だってコイツ、そんなことし
たらなにも残さねえもん」
「……何もて」
「何もだよ。そもそもそこに何かあったってことが解らない」
「いや、意味解らん」
「そうだな……目の前の風景がいきなり消し飛ぶ光景って想像できるか」
「あ?」
「だからさ――ああ。空、雲が流れてるだろ」
「まあ、そういう時はあるわな」
「それがいきなり無くなる」
「はあ。……はぁ……!?」
「ジョーンズ教授とか発狂モンだよ。マジな話、コイツを遺跡に送り込むとか正気の沙汰じゃない。白蟻の巣ツブ
すのに隕石群ブツけるようなもんだからな」
「……そこまで言われる憶えは……」
「ない? へえ。へぇえ? いやな、セシル」
「なんだ」
「俺さ、砂漠でゲリラの巣穴掃除してる時にさ、お前にフロアごと駆逐されかけた憶えがあるんだけど」
「……生きているだろう」
「いや、生きてりゃいいってもんじゃねえからな!? 戦術核より無茶な規模で火力サポートされるとか、普通に
殺意持たれてるとしか思えねえからな!?」
「アレは……いや、お前を信頼して……」
「いや、信頼してりゃ落ちてくる隕石の直撃を凌げるって保障はねえよ!」
 

691 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/28(金) 05:18:08
>>686
 
「いや、どこの板やねん。予備かどっかか」
「……藤原……」
 
「が、どうしたんだ」
「あん? いや、吹っ切れたかっちゅーハナシやろ。ほれ、ここんとこお前大人しいもんやろ。助かっとるわ」
「ま、そりゃね。なんせ今のイルは私にLOVE状態だからね。ノイズを差し挟む余地がないのさ」
「LOVEとか言うなや……なんや寝起きに頭痛してきそうなセリフやでそれ」
「まあまあ。ともあれ私の操作は記憶を弄る訳じゃないからね。単にイルにとって一番大事な物がなにか、という意味合いを
変えてるだけで――」
 
「ん、ああ」
 
「そうか、道理で最近おかしいと思ったら……」
「おかしい?」
「そうか……アイツの顔を『思い浮かべ足りなかった』のか……」
「……え?」
「ああいや、マジでなんか妙だとは思ってたんだよな。そうだよ、藤原だ。俺の太陽だ」
「ちょっ……君!?」
「あん?」
「どうやって私のコードを上書きした!? え? あの、イル? 私のことは」
「なんだよ」
「好きだよな?」
「まあ、好きだけど」
「その、それは、私が大事だ、って意味だと考えていいよね?」
「まあ、大事だな」
「あ、ああ……」
「藤原の次くらいには」
「……」
「……なんや。ジイさ――嬢ちゃん。オレ、お前のその愕然としたツラ、ここにきて始めて拝んだ気ぃするわ」
「愕然……? が、愕然とだって……? ああ、いやいやいや……ちょっと、こう……なんだろう、ふ、ふふふ、なんだろうなあ、
この微妙な思考ノイズは……」
 
「イル、聞きたいんだが」
「なんだ」
「私よりも大事って、なんでそんな結論に達したんだ」
「ああ、だからさ。思い返したら、そりゃ藤原のことは誰よりも大事だよなって」
「私のコードは……」
「ああ」
「私の重要度を最上位にするんだが」
「まあ、そうなのかもな」
「記憶とは無関係だ」
「感情に作用する訳だしな」
「いや、そうだけど……えぇ……?」
 
「……その……つまりなんだ、君はアレか、私の設定した重要度の上に上書きで浮気してくれたってことか」
「いや、浮気とか……」
「……なんだ……な、なんなんだ、君は……冗談じゃあないぞ、こ――この鬼畜、一体どこまで最悪なんだ……!?」
「いやいやいやいや、なんでいきなりケナされてんだ俺は!」
「この数日、さんざっぱら今の私の未成熟なカラダをイジり回しておいてだ、アッサリと「もういいや」だってのか……!?」
「いやいやいやいやいやいやいやいや、人聞き悪い! 悪いから!」
「……イル」
「なんだよ」
「なんやオレ、お前がすげぇ一途なんか並外れて最悪なんか解らへんわ」
「えぇ!?」
 

692 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/28(金) 05:26:08
>>687-688
 
「……ていうかさ」
 
「あいつ、周りが妖怪ばっかなんだろ。不死っつったら不死ばっかなんじゃねえか」
「なんでやねん。妖怪言うたら別に不死やないやろ。日本でも英雄やら武将やらにバンバンぶっ殺されとるやないか」
「お前はヘンなエピソードばっか詳しいよな……いや、でも不老じゃねえか」
「そら……そうなんか、なあ」
「だったらアレだよ。基本、連中は遺伝子で細胞作ってねーんだよ多分。予め死なんて終端が用意されてない。モノリスだ
とかと一緒だ」
「ほう。つまり私とも同じ、と言うことか」
「……そんなこと言ってねえけど」
「気にしないがな。こちらを一瞥されたことを考えると、ヘンに名前を出されない方が気分が悪い」
「あー。いや、悪い」
「まあ、だが妖怪――」
 
「――妖怪や怪物がその身体を構成するにおいて、遺伝子が不要だという意見は賛成だな。最初からそう設定されたコー
ドなら、わざわざ死を終端に設定しておく必要はない」
「やけど……いや、まあそうか。妖怪がガキ作って増える、いうんは聞いたことないし……あ、いや待て。安部清明とか狐
の子供やったな」
「都合のいいエピソードではな。……だが、そうだな。人間と子供を成す怪物のエピソードは比較的少ないだろう」
「神様とのハーフ、ってのは良く聞くけどな。あー、吸血鬼とのハーフもおったっけ」
「Dだな」
「いや、それはまあそうやけど」
「つーか、単体で完結してるイキモノなんだろ、多分。殺されることはあっても死なないんだよ。クマムシみてーなもんじゃ
ねえの」
「……クマムシて」
「ほう」
「……」
「クマムシか」
「……あ、セシルには言って……ないよ?」
「……ふん。だがまあ、それも道理だ。遺伝子に縛られないなら、わざわざ存在を破綻させる理由がない――問題は、遺
伝子に縛られなければ、生物は存在しない、ということだがな」
「まあ、そらそうや。生物としての前提がそもそもおかしい……それ言うたら、怪物とのハーフ自体有り得んワケやけど」
「機能を後付けするんだろう。私達なら不可能ではない」
「……いや、微妙にナマっぽい話題ですセシルちゃん」
 

693 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/28(金) 05:33:51
>>692
 
「……つーかさ。後付けってことなら、吸血鬼自体後付けのカタマリだけどな。いつの間に日光に弱いとか十字架に弱いと
か弱点追加されまくってんだか。ストーカーはンなもん書いてねえっつーのに」
「ムルナウのノスフェラトウとかフィッシャーのドラキュラのせいやろ、それ。エエやん、弱点増えた変わりに能力も強化さ
れ気味っちゅーんが昨今の吸血鬼やで」
「ま、そこらは西側に特有だよな」
「……なんや。東側はちゃうっちゅーんか」
「日本はな」
「へえ。どう違うのん」
「そりゃあれだ、日本の妖怪って死なないって点じゃ幽霊とどっこいの扱いだし」
「あん? そうなん? ゴーストとモンスターやとまるきり違わへん?」
「日本では幽霊は妖怪と厳密に隔てられている。物の怪、と聞いたことがないか」
「あるけど、あら妖怪のことやろ」
「違う。物の怪と妖怪は違うし、幽霊と生霊は違うし、厳密に言えば鬼と妖怪も違う」
「……そうなん?」
「そうだよ。日本人じゃないと解り辛いだろうけど」
「いや、ややこし過ぎるわ。……おーい、イリヤ爺――嬢ちゃん。説明頼むわ」
「……」
「イーリーヤー?」
「……えー……」
「いや、説明。ちゅーかお前、オレの話聞いとる?」
「あー、うん。うん聞いてる聞いてる。セカンドサマーオブラブで重要だったDJがミックスマスターモリスだったのは疑いよ
うがないね」
「いやそれ、これっぽっちも話題にカスってへんからな!?」
 
「うん……ていうか、なんかもうどうでもいい……面倒臭い……むしろこの世界は滅べばいい……滅ぼすのも面倒だから
ジェイムス、君、やっておいてくれないか……」
「やる気無ッ! どんだけショックよ!? あんたやろあの仕掛けカマしたんは!」
「そうだけどさ……なんだ、ふ、ふふふふ……ああ、そうか、なるほど……『この泥棒猫』ってのは、こういう時に使うセリフ
なんだな……」
 
「いいだろう……もしも顔を見る機会があったら、私が全力でお相手しようじゃないか……」
「いや普通に怖ぇわ!」
「……まあ、それはおいといて」
 

694 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/28(金) 05:39:07
>>693
 
「幽霊ってのはさ、そうだな……言ってみれば、生の無国籍者なんだ。パレスチナ人に少し似ている――或いはかつての
ユダヤ人に」
「難民、ちゅうことか?」
「ある意味ではね」
 
「幽霊とは――そうだな、この中では一番縁深いのが、イル、君だな」
「……まあ、そうだろうよ」
「なんでコイツなん?」
「ふむ。幽霊、と漢字で書けるね。幽界の霊、これが語義だ」
「幽界て……」
冥界エレボスに近いかな。それに若干、日本独特のエッセンスが加わるが。幽霊とはね、つまり死んだ人間の霊魂のことだ――
あはは! 霊魂! 霊、に、魂と書くんだぜ、これ! いやいいねまったく!」
「それ、なにがオカしいねん」
「魂ってさ――魂だぜ! アニミズムの国ならではって感じじゃないか。アメリカ人を除けば、これだけ魂だの霊魂だの言
いたがるのは日本人だけさ!」
「……あー、あと、ヒンドゥーの連中やな」
「おっと、それは脇に置いときたいね。信仰と生活が一体になってると、流石に語るレベルが違ってくる」
「まあええわ。で?」
「私よりもイルが話した方がいいと思うんだがね――だろう、日本人。まあいい。幽霊、さて、こいつはまあ、言ってみれば
幽界と明界に居場所を持たない存在のことだ」
「存在……」
「存在、と言った方がいいだろう? なんせ彼等は生きてはいないがそこにいるんだ。いる。いる、とされている。いるのだ。
なら、これは存在している――そういうモノだよ」
「まあええ。ちゅーか、冥界? メイカイて、幽界とどう違うねん」
「いや、明界だよ。メイカイ、と音は一緒だがね。要はこの世界のことだ。現世だよ」
「ああ、明るい世界、ってことかいな」
「そうだよ。彼等が恐れられるのは――これはね、生者ではなく、死者でもないからだ」
「あん? 死者でもあれへんて、そらおかしゅうないか」
「おかしくはないさ。幽霊ってのは、幽界の霊なんだから、、、、、、、、、。明界の霊は生霊だ」
「ちょい待ちや、意味わからん。幽霊やろ? 死んだ人間の魂ちゅーか……ゴーストっちゅーか」
「ゴースト、という単語自体が意味を帯び過ぎているからな。ま、この場合はそうだな……死んだ人間が、それでも未練を
残してこの世界に留まっている状態、とでもしておこうか」
「せやからそれやろ」
「解らないかな。死者は幽界のモノなんだ――明界に存在するのは、そも矛盾なんだよ。パスポートを紛失したままの違
法滞在者のようなもの……と、言うと、ふふ、私はまるで魂論者だな、これじゃ」
「ジイさんはアレや、アメリカ人のカトリックとは絶対に意見合わんで。まあええわ、つまり……幽霊は現世にもあの世にも
行けへん、両方に恨みをもっとるようなもん、ちゅーことか」
「理解が早いな――ま、そんな感じだな」
 

695 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/28(金) 05:45:21
>>694
 
「その通りだ。幽霊とは死者というコードの束だ。生者の意義をとかく忘れがちな人間への講義だ。死んだ者が忘却を憎悪す
る、絶望的なまでの生者への反抗だ――忘れるな。自分達がここにいたことを忘れるな。ここにいた、自分達はここにいた、
とね」
「……まあ、そうだろうよ」
「そうだな、イル。だから君は幽霊に縁が在り過ぎる――死者の王たる君にとって、何よりも縁深い者達だ。君は死者の軍勢
に求められ、それに答え続けている」
「あー、悪い。なんやその辺のことはええわ。オレは別にコイツのあれこれ聞きたないし」
「ふうん? ふふ、なんだ、案外とヒロインは君が適役だったのかもな――まあいい。幽霊は、だからこそ恐れられる。それは
取りも直さず、生きる者にとっては死者の敵意がそこに存在することであり、安寧を求めた死者にとっては、尚も彷徨う者が
存在するという意味だからだ。死者は――安らいでいない。死にながら尚も死ねなかった者達は、、、、、、、、、、、、、、、、
「死ねへんかった……?」
「解らないか? 幽霊はね、純粋に記号的な存在なんだよ。そう、彼等は常にそれItなんだ。誰某の霊、ではありえない。それ、
あれ、という、「なにか」になってしまったモノなんだ――」
「……よー解らんな。それってアレか、日本に固有のパーソナリティなんか」
「ある意味ではね。日本はその狭さの中に、巨大な身分制度社会を作り上げた巨大なムラ社会だった。強者が弱者を虐げ
た痕跡を無数に糊塗した歴史を包み隠さず文献に残してるんだから、これはもう疑う余地がない。そこで葬り去られた者達
の反抗――或いは、それを幽霊と言ってもいいだろう」
「……システムとしての幽霊、、、、、、、、、、っちゅーことか?」
「そうだな。日本では殊更その傾向が強い――あらゆるフォークロアはシステムの断片として機能し、端末として駆動する。
幽霊もその一端だよ」
 
「……いや。ちょい待て。オレにも馴染みがあんで、そのシステム」
「ほう、気付いたかね。それはなんだろうね、ジェイムス」
原罪か、、、
「あはははは! 鋭いな君は! いや、その通りだ――全くその通りだよ。幽霊とはね――つまり、記憶なんだ、、、、、。逃れ得ぬ
君等の記憶、そこに記録された生と死を分け隔てる境界のコードだ。仏教ならこれを業と呼んだだろう。自分が逃れられな
い災いとして、それを記憶の中に留め、それと対峙しただろう。だが日本人は――それを一つの観念ではなく、一つの固体
として理解してしまった。誰かの憎悪だと、誰かの悪意だと理解してしまった」
「お得意の擬人化っちゅーワケか」
「そうだ。だからそれに応じてシステムは特化した――あまりに特異な日本という生態系の中で、死者は死者であることが
できなくなりつつあった」
「なんや厄介な……割り切りの悪さはアメリカ人以上やな」
「ナイーブなんだよ、彼等は」
「ナイーブっちゅーか、モロいんやろ」
「悪かったな」
「悪いわアホ。こっちが迷惑するっちゅーねん」
「自覚してるよ」
「……ほなもうちょい強くなれや」
「ま、それはそれ。イルの弱さも強さもある意味では適応の結果だよ」
 

696 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/28(金) 05:50:53
>>695
 
「さて、そんなモロくてナイーブな日本人は聊か特有な死生観を抱えていた。そも日本人は死者と馴染みが深い人種でね。近
代に入るまで、死者の臭いは常に身近にあった」
「臭いて?」
「……腐敗臭だよ」
「正解だね、イル。そう、君にとってはあの馴染み深い臭いが、かつての日本には溢れていた――沖縄の方じゃ、火葬される
までの期間ってのがあってね。腐敗が酷くなるまで、仲間が集まってどんちゃん騒ぎだったそうだぜ。そこには死者との決別
が決別としてではなく、別の形への移行であることが含み込まれている。近代はそれを奪い去った――死者の居場所を削り
取ったんだ。今の日本で、死臭は異常なんだよ。それが平時に溢れることはね――死者は死者の世界に押し込められなけ
ればならない」
 
「これには特有の風習がある――孟蘭盆会やイタコの存在は、つまり特定の誰かの霊とのチャンネルを開く、と言う意味だ。
盆踊り、知ってるかい?」
「ん、ああ、まあ。なんやナゴヤの盆踊りがイヤホンで音楽流すゆーて話題になっとるの聞いたわ」
「ニッチな話題だな。うん、でもそれさ。あれはね、魂が戻ってくる、という風習なんだよ。先祖の魂が帰ってくる日、というのが
よく知られた意味だ――だろう、イル?」
「そうだよ。……親戚が多い家だと、ちょっとした親族会議みたいな光景が見られるぜ」
「あん? 経験あるんか?」
「俺じゃなくて、一人、妹がな。矢鱈とデカい旧家の生まれだったんだよ。所謂お嬢様だ。館モノミステリみたいな家系でさ」
「はん、なるほど。……あん? よく知られた?」
「そうだ。古代ではまるで意味が違う――かつての盆踊りは、儀式的な意味合いを持った魂の蒐集を司る呪だった」
「……踊りってのは、まあ、なんやシャーマニズム的なイメージがあるわな」
「そうだね。踊りはそこから宗教の母体を組み上げることすらある。そして日本人はかつて、魂をエネルギーのようなものだ
と考えていた。というか、今のように魂が人格的なそれである、と考えていなかった。ぶっちゃけた話、魂に関しては本質を見
失ってしまったんだな。そう、かつての日本において、魂とは神様の分霊だった」
「ワケミタマ?」
「なんと言ったらいいのかな……日本の神社には本社と分社があることを知ってるね?」
「ああ、そらまあ」
「本社で祭られているのが――そうだな、天照大神だったとしよう。これを別の神社でも祭りたい。しかし、日本人はこう考え
る――『しかし、天照大神は伊勢神宮に座ます』とね。だからどうするかというと、魂を分けて貰う――それを祭るんだ」
「分ける?」
「分霊っていうのはね、神道の概念で、一つの神様の魂を分割した魂で、これもまたその神様と同じ性質を持つ、って考え
方のことなんだよ。なんせ西洋の神のように、神様が降りてくる場所、と言う観念は神社にはない。そこは住処であり、居場
所なんだ。神社とは神とは分かち難い住まいなんだよ。例えばジェイムス、君もよく知ってる武甕槌神だが、これは鹿島神
を氏神とした藤原不比等が奈良に創建した春日大社に座している。ところが、だ――これは全国規模で見れば千三百の規
模を持った大所帯だ。なんせ剣の神だからね。剣道の敷衍も手伝って、日本人にはウケが良かったのさ。商売繁盛、無病
息災、右文左武。ウケがいいのは、個人レベルでの願いを叶えてくれる神様だったんでね」
「んー、そら解るけど……なんや、神様が出雲に集まる、言わんか?」
「それは例外。大和文化に属する意味合いだから、まあそこは深く考える必要はないよ」
「はん?」
 

697 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/28(金) 05:55:41
>>696
 
「だから有名な神様は分社の数も凄まじい。稲荷や八幡がそうだな――神はかくて遍在する。イル、どうだ。君の住んでる場
所にもそういうの、結構あるんじゃないか?」
「ああ、スサノオの分霊が祀られてたな」
「スサノオて。はあ、なんや豪勢やな」
「そうでもねえだろ。知名度があればそれだけ勧請される理由になるからな。三貴神なんて典型だよ」
「でだ、話を戻すが、人間はその分霊を宿している、と考えられていたんだ。分霊が力を与えてくれる、即ち神が力を与えて
くれる――これが少し変わり、人間には四魂が循環して身体を成す、という思想に繋がる。これは荒魂、和魂、奇魂、幸魂の
ことだな――平田篤胤がこの思想を能くした。コイツは古神道の作法ってヤツでね。魂をエネルギーとして扱うって点じゃ、
いかにも仏教伝来以前のモノだよ」
「仏教……あ。せや、それそれ。なんや、輪廻転生ちゃうんか、その世界観」
「無論。第一、かつての日本にそんなものはなかったんだよ。仏教の伝来、文化の敷衍――これが輪廻転生を根付かせ、
地獄なんてものを設定した。閻魔様の役割はなにか? 即ち、幽冥界の主催たる大国主の代理として死者の賞罰を決定
することだ。本田親徳はこう言った。輪廻転生はこれ全て詐欺なり、と。ま、友清歓真なんかは例外的な転生を認めてるが、
これは本題から離れるな――つまりさ、日本人にとって魂とはそれ(、、)だったんだよ。一霊四魂、これが古神道の基本概
念だ」
「一霊?」
「それが今で言う魂に該当してる。四魂を統括する意識、のようなものだな」
「メタ意識っちゅーことか? その、魂を俯瞰するような」
「いや、少し違う。ここにおいて一霊と四魂は不可分であり、それらを包括したものが人間なんだよ。全体が人間であって、
身体を動かす魂という人格はない」
「ああ。つまりアレか、仏教の伝来が――」
「そうだ。その形質を歪めた。だから今の日本人には閻魔様ってのはかなり比重の大きな存在になってるんだ」
「神道は仏教と繋がらん、と」
「いや、むしろ逆だ。今の日本人にとって神仏習合が当然であるのは自明の理だからね。例えば日蓮は、南無妙法蓮華経
と唱えることで天照大神を始めとした八百万神が唱えた者を守ってくれる、と説いた。日蓮正宗では日蓮こそ末法のご本仏
としているくらいだからね――これは釈迦よりもくらいが上って意味だ。かくも現代日本人ってのは厄介な世界観をその内
に抱え込んでいる。ただ生きているだけでこれだけの情報を喰らい込むのさ――西洋ではこれはまずありえない。キリスト
教社会は絶対的で、これほど雑多な情報を氾濫させる余地がないからだ」
「そらまあ、そうやな。でもなんやな、人間が神様の分霊やっつーんなら、不死もどうもあらへんな」
「そ。だから不死なんて簡単に実現できる――神は永遠だ、人間は神の分霊だ、人は死ぬが神はまだ存在する。つまり分
霊は偏在し、即ち人間は不死なのだ――なあんてね!」
「笑えん笑えん。なんやありそうやん、そのスピリチュアリズム」
「まあまあ、それが日本人の特異性さ。文化は変質し、日本人は対応する。かつて盆とは「古い魂を新しい魂に入れ替える
行事」だったが、今では単純に先祖を迎える儀式に変化した。変化の過程で、お盆はこんな見方をされるようになった――
お盆は魂が溢れる時期で、善い魂と悪い魂は区別なく溢れ、だからこそ悪い魂を寄せ付けず、善い魂だけを取り入れなけ
ればならない、と。これは稲虫を排除する祈願を元にした儀式だった。お盆は夏だろう? 夏の前にこの儀式は行われる。
稲虫に対処する為だ――これは元来、稲の豊作を願う重要な儀式であり、だからこそ魂の循環という人間の根幹を成す概
念と結び付いた。変化は唐突で、だけど狭い日本はそれを素早く敷衍させる――正に東洋の吹き溜まりが成した文化コー
ドの循環だよ」
 

698 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/28(金) 06:02:05
>>697
 
「幽霊ってのは、その狭間で生まれた。死によって隔絶された誰か、という記号は、幽霊として顕界する。だが――それを求め
るのは死者ではない。死者の記憶であり、生者の求めなんだ」
「記憶か」
「そうだ。罪悪感、とでも言っておこうか? いつか言ったよな。人間は完全に憶えていることもできなければ、完全に忘れるこ
ともできない――それがこの悲劇の源泉だ、とね」
「理解を求める死者の声、っちゅーとこか」
「理解なんてのは概ね誤解に基くものだよ。現代のカウンセリングと同じだな――どうでもいいネットの言葉に救われることは、
現に存在する。おせっかいを焼いて助けようとした友人を追い詰めることなんてザラにあるがね。人間ってのは、かくもままな
らないものなのさ――だろう、イル?」
「そこで俺に振るな」
「えー。だけど私をフッたのは君だぜ」
「巧いこと言ってんじゃねえよ! つーか別にフッてねえしそんな関係でもねえ!」
「おいおい、あそこまで私の幼い身体を好き勝手散々に弄んどいてそれはないぜ」
「その発言は誤解を招きすぎる!」
「お陰で君の趣向が幼児体型も範疇に含むと理解できたが」
「いや、違うよ!? 誤解が拡散してるよ!?」
「まあいいさ、私は君よりもずっとオトナだから押し包むように見逃してあげるよ」
「何被害者ヅラで目ぇ逸らしてんの!? ないだろ!? その反応はないだろ!?」
「まあ、この最低男は置いといてやな」
「いや、だから違うよ!? 最低男なんかじゃないよ!?」
「うん。それで幽霊の話だ」
「普通に流しやがった! 最悪だコイツ!」
「とまれ幽霊は今言ったような性質を否応なく帯びている。誰かの前に立ってこその幽霊、誰かの前に現れてこその幽霊、と
いうワケさ。早い話、幽霊の一人称は存在しない、、、、、、、、、、、、
「ま、理には適っとるけど」
「幽霊と妖怪の違いはここにもあってね。幽霊は場所が不定だ――その変わり、時刻が一定している。妖怪は場所が決まっ
ているが、時刻を選ばない。河童なんて人間と相撲を取るし、天狗は牛和歌丸を鍛えた、なんてね。時刻はまるで選んじゃい
ない」
「なんやそれ、牽強付会やな。単にその手のエピソードが妖怪に多いだけちゃうん?」
「でも幽霊は時間を選ぶだろう? 草木も眠るなんとやら、だね。妖怪は逢魔時に姿を現すのが定番だ――昼と夜の境界、
つまり黄昏だ。これは誰そ彼、と言ってね。薄暗くなり掛けて誰がそこにいるか解らなくなり始める頃、そこにある気配に投げ
掛ける言葉だったんだ。一声おらびなんて妖怪はコイツを如実に表してるが――呼び掛けて正しい返答をするか否か、とい
うのは非常に重要だった。自己と他者の境界にこそ妖怪は潜んでいたんだよ」
「境界、境界、境界――なんや、そればっかやな」
「ま、怪しげなモノが物事の境に潜むのは定番だからね」
「んで? 妖怪は幽霊と出現する時間がちゃうから、エンカウント率の違いがその意味合いの差やと?」
「概ね。源氏物語の夕顔を取り殺す物の怪は人が寝入ったばかりの時間に出現してるからな」
「物の怪、な。セシルちゃんがさっき幽霊とはちゃう、言うとったけど」
「違うと言えば違う。セシルの理解は正しいよ。モノとは――つまり地下の住人さ。これも生霊の一種だよ。根の国、スサノオ
が支配する封じられた世界からゾロゾロ這い出してくる妖鬼、霊鬼が「モノ」と呼ばれた。災い、ワザハヒとは元来、これが広
がって害を成すことを指してたんだよ。ワザが這うように広がっていく様――つまり災い、だ」
「ああ、なるほどな」
「ムソルグスキーの「禿山の一夜」然り、ファウストのワルプルギスの夜の饗宴然り、彼等は光に体性を持たない。これは日
本の物の怪、つまり「モノ」も同様だ――夜こそ彼等の本分であって、昼はその限りではない。ただ、その夜の両端に居場所
を持っている点が違う。幽霊、死霊ってのは、言わば締めとして夜の末端に存在する。そして、生霊も死霊も目には見えない
が――妖怪は大体が実体を伴って存在する。エピソードを考えれば解るだろうが、彼等は人を食うし、人を殺す」
「ああ」
「それに、妖怪は人の姿をしていなくてもいいんだ――幽霊は違うだろう? 妖怪の幽霊――なんて例外もあるがね。でも、
これはハッキリ言ってホントに例外だ。幽霊は人であったモノ、なのさ」
「それはまあ、解るけども。でもなあ、それが厳密な区分を必要とする理由になるんか」
「理由にはならないね。井上円了も幽霊を妖怪として扱ってたくらいだ。そのついでに言えば、妖怪はかつて神でもあったし、
幽霊も広い意味では神でもある。正等に祀られた人が神格を得るように、かつて神であったモノが信仰を失って妖怪になる
例はゴマンとある」
「なんや余計に解り辛くなってきよったなあ」
「解らなくて結構だよ。なんせ、その区分は常に曖昧だった――ただ、違う属性を持ちながら同じ属性も持っている、というこ
と。このオーウェル式の二重思考を受け入れればなんてことはない、どの側面から見たのか、って結論に落ち着く。こう言っ
ていいなら、妖怪や幽霊ってのは四次元の構造物ってことだね」
 

699 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/08/28(金) 06:06:52
>>698
 
「質問ええか」
「どうぞ」
「ちゅうことはアレか。幽霊っちゅーんは、日本人にとっては自明のモノやったんか? 怪談好きな連中だけに?」
「最古の幽霊って意味かい? だったら神話の世界にもいるよ――君も知ってるだろう。イザナミさ」
「あー、なんやオルフェウス神話にエラい似たアレな」
「死霊としての幽霊なら、そうだな、古代末期に既に登場しているね。この頃の幽霊は鬼と生霊と死霊に分化してる。この時点
じゃ鬼、キは幽霊だったんだ。強力無双のバケモノが出てくるのはこの後になる訳だな。ありゃあ魑魅魍魎の性質を反映した
物だから、理解としちゃまるで違う――ま、百鬼夜行とはよく言ったものさ」
 
「そして、現代はそんな文化や風習を一緒くたにして混ぜっ返したし、引っ掻き回した。妖怪は常にパロディの題材にされ、そ
の居場所を失った――反面、幽霊は違う。怪談のテーマはもはや幽霊が主流だ。どうしてだと思う?」
「そら……アレや。人が自分を責めるからやろ、、、、、、、、、、、、
「その通り。今や全ては我が内にあり――憎悪も、嘆きも、そこに纏わる記憶さえも」
 
「君等は各々の物語を自らの中に抱え込む」
 
「今や幽霊も妖怪も進化の余地を失いつつある――或いは、完全にその形質を変えつつある、と言った方がいいだろうね」
「……どうだか。どんな形でもー―語られてる以上はくたばらねえだろ。コードには違いないんだ」
「ふふ。ならば君等の文明がささやかな彼等の慰めにならんことを、だな」
 

700 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/08/28(金) 06:08:12
 
 寝るのが早過ぎて起きるのも早すぎました。
 中途半端ですが、時間的にキリがいいのでこのへんで。
 
 そして700! んでは、あたしも用意して出ることに致します。
 

701 名前:名無し客:2009/08/28(金) 18:45:43
言っている意味は良くわからんが、普通にこれが書けるのが凄いと思う。

702 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/08/28(金) 19:57:31
 
 よく解らなかったですか。
 いやすいません、中盤から後半、寝起きのダルさと時間の関係で走り書きに! ぬああ!
 うーむ……ホントはテーマ絡めてお話にするとこなんですけどね。申し訳ないです。
 

703 名前:名無し客:2009/08/28(金) 20:36:16
あー、つまり幽霊は後ろめたさの具現化で、
妖怪は恐怖の具象化ってことか?

704 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/08/28(金) 21:42:54
>>703
 
「へえ、巧くまとめてるな。その言い方は悪くない――妖怪は他の多くの神と同じく、不可解な現象を明示するシステムだった」
「ああ、妖怪は元々は神や、っちゅーアレかいな」
「そうだよ。幽霊が特定個人に害を成す話と違って、妖怪は普遍的にそこに存在している、という日本人の世界観からもコレは
明らかだ。柳田翁も言っている――幽霊は相手を選ぶが、妖怪は相手を選ばない。どうして選ぶかって、幽霊の本質は私怨
に行き着くからさ。ま、例外もあるがね」
「例外?」
「更屋敷の幽霊など、ですか」
「ああ、そいつは悪くないな。うん、更屋敷の幽霊は相手を選んでいないね」
「他には、上田秋成の小説に『雨月物語』という話があるが、これに出てくる蛇の妖怪は特定の人間に執着する――これはそ
の逆の例だな」
「はあ、でも小説やろ?」
「小説と神話の明確な区別が欲しいか? 基本の構成は中国の白蛇伝だ。ただの想像の産物で片付けられるものではない」
「はあ、そんなもんか……まあでも、小説ってのは文化の側面やしな。ま、そらそうか」
「だから――その差を分かつ物は、やはり死なんだよ、ジェイムス」
「死、なあ」
「他界と異界は違う、とでも言えばいいかな。君に解り易く言えば、異界とは空間としての次元を持つが、時間軸としての次元
を持たない。他界はその両方の次元を持っている――日本人はこの二つを明確に区別しているんだよ。他界とは生まれる前
の人間が生を送り、死後の生を送る場所でもある。対して、異界とはこの空間とピッタリと寄り添って離れないもう一枚の世界
のレイヤーだ――私達の認識という結界で区切られた、空間だけの世界だな。こう言っていいなら、異界とは今こうして認識
されている世界の外側だ。要は、この世界の認識から零れ落ちたモノは全て異界のモノになる――それが物事の異界化だよ。
かつてはこの世界の断片だった概念は、時として異界のモノとなる。生贄の風習がそうだし、神隠しもその例として顕著だな」
「アレか。異界っちゅーんは、この世界、っちゅうサークルを取り巻いとるもっとデカいサークルや、と。同心円上にある二つの
円っちゅーか、なんや、そんなイメージやな」
「いいんじゃないか? 概ねそんな感じだよ。その円は常時拡大と拡縮を続けている――例えばさ、鶴の恩返しって知ってる
だろう?」
「ああ、それならまあ」
「アレは襖一枚隔てた機屋こそが異界だった。元々そこにあった場所が異界化し、そこで鶴は化けた人間の姿ではなく、妖怪
としての姿を発揮している。目の届かない、だけどそこにある場所――これが異界だ。背中にある視線、とでも言おうかな」
 
「対して、他界は違う。これはこの世界に対して絶対的な対置空間として存在する――此方と彼方、こちらとあちら、此岸と彼
岸、つまり死という境界で隔てられた向こうがそれだ。ある種の特異点を接点として、この世界はこちらと繋がっているのさ」
「特異点?」
「東西に共通する場所は墓地だよ。日本に独特なのは――そうだな、神社だろうか」
「ああ、なるほど。スピリチュアルやな」
「墓地は常に隔絶された場所なんだよ。先進各国ではその概念が根強いし――日本は特に、と言ってもいいだろうな。死に対
してこれだけあれこれと意味付けを繰り返した民族は日本人だけだ。あまりに死に意味を求めすぎ、あまりに死に尊厳を求め
すぎた――それが日本人だよ」
「……まあ、なるほどな」
「人は死ぬことができる、、、、、、、、からね。だけど、生きることさえ辛く苦し過ぎたモノ達の怨嗟は、そこに死を認めない。日本人は死後を
第二の生として見る――これは何度も説明したが、だからこそ葬送はその境界を確立する儀式として機能してるんだ。それが
成せなかった時、それを観測する誰かがこの世界に存在した時――そこに幽霊はいるんだ」
 
「死ぬことができる――ふふ。私達とは無縁の安寧だな、セシル」
「……そうでしょうね」
 

705 名前:名無し客:2009/08/28(金) 21:52:58
眠いとか寝てないとか寝起きとか言ってるのを見ると、
ああ懐かしいなあという気持ちが無性に。

706 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/08/28(金) 21:57:50
 
 微妙な懐かしさだと言っておくが全然ロクなことはありゃしません!
 アタマの働きがニブく感じるわ巧く考え纏んないわ最悪ですよ。
 ってか、ちょっと修羅場ってたのもあって前日から普通に寝てませんでした。
 
 今日もそんな感じです。すいません。
 ……つーか、今日は早めに休もう。
 

707 名前:名無し客:2009/08/28(金) 22:06:36
>修羅場
夏休みの宿題か

708 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/08/28(金) 22:18:02
 
 そんな物は開始前と開始三日で終わっているッッ!
 そしてッ!
 どっちかと言えば生徒会関係の原稿の方が地獄ッッッ!
 
 まあ、一段落したので今日は全力で寝ます。
 気合入れすぎて眠れないと困るので全力で気合抜いて寝ます。
 

709 名前:名無し客:2009/08/29(土) 00:23:02
何か言われたら眠い寝てない寝起きなんですと弁解してこそのクル助一派。
…という勝手なイメージが何故かあったりする。

710 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/08/29(土) 00:42:33
 
 い、イヤなイメージだぁ!
 そして兄貴に対してのその呼び方! 割と馴染みっぽく知ってくれてるようじゃあないっすか!
 
 んでも、睡眠不足でアタマ回んない時ってそんな感じなんですよ。自分の書いてるもんがまるで推敲も判
断できない状態っつーか。いつ襲ってくるともしれない不調なので、余程のことがなきゃ外のスレに顔出すの
は控えてます。
 ま、ここは完全に書き捨て場に近いので、適当に読み流してやってください。むしろお目汚しになる可能性
も高いので、そっちの方がよろしいかもしれません。
 
 っていうか、そろそろここも締めって感じではありますが。
 では、今日はこの辺で失礼します。
 

711 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/08/29(土) 23:46:42
 
 まだちょっとダルいのでサラっと。
 
 植松さんの曲は、なにはともあれプログレだと思います。
 前スレでゲームとかアニメの曲にはプログレっぽい曲が多いことはかなり教えて貰いましたが(特にSTG)、FFやドラクエは
RPGも例外ではないのかもと思わせてくれます。ドラクエがチェンバーロック(チェンバー=管弦楽+ロックを室内楽として行
う形式だと思って貰えれば。ユニヴェル・ゼロとかが解り易いです)とシンフォニックプログレのハーフって感じですが、FFの
方はもっと真っ向勝負でインストのシンフォニックプログレです。年代的には八十年代以降のプログレとポンプロックの要素
を現代風にアレンジした感じですかね。ドラクエが絢爛豪華にいくとこを、技巧とスタイルで捻じ伏せてく曲展開は正にプログ
レの醍醐味。
 サントラで聴いたビッグブリッジとかはマジでプログレハードロック状態でした。ちゃらちゃちゃちゃちゃっちゃ〜っ!
 
 とはいえ、あたしはマジでゲーム系サントラは初心者なので、口出せるほどじゃありません。
 音場って個人に適応しますから、適当に聴いて適当にハマって後はマスターピースにしときゃオッケー、と言えなくもない
ですね。
 ……もうちょい数聴いてれば少しはなんか言えるんですが、今のあたしは傾向程度しか話せません。
 

712 名前:名無し客:2009/08/30(日) 17:08:54
神父の周りに普通の女性がいないのはもう仕様?

713 名前:名無し客:2009/09/02(水) 14:56:35
次スレの予定はある?

714 名前:名無し客:2009/09/02(水) 20:14:38
審問局の怪翁から自慢のワインセラーを守り抜くには
どれくらいの準備をするべきでしょうか・・・・・・・。

715 名前:名無し客:2009/09/04(金) 14:31:58
そういえば、
ここのヴァチカンに敵対してる組織ってあるんでしょうか。

716 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/06(日) 02:26:38
 
 ただいま帰りました。
 次はイースター島か砂漠に行ってみせる……っ!
 
 で。
 
 今日は疲れてるのでさっさとお休みします。
 読まなきゃいけない本が溜ってるので寝て起きたら一気に読みます。
 ヴィルマさんvsヴァイオレットさんが楽しくなってるのでそっちも読みます。
 あと東方のCDが届いてたので来週辺り聴いて感想書きましょう。
 

717 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/06(日) 03:25:16
>VvsV
 
「あれが世に聞く”無双八卦剣”……」
「知ってるのか、メアリ姉さん……」
「……いや、何やってんですかそこの乙女塾」
「……あ、いえ。フィーから、こういう時はこう反応するものだ、って……」
「何教えてんですか、この子は……」
 
「ってか」
 
「双剣って、なんで双剣って言うんです? 二刀流とは違うの?」
「双刀もあるわ。剣だから双剣なの」
「? えと?」
「一つの鞘に剣を二振り収めるようにできてるんだよ、ミハル姉さん」
「へえ……そんなんあるんですか。ってか、刀と剣ってどう違うんですか。東洋と西洋?」
「じゃなくて、剣と刀。全く別物だよ。剣、って概念は日本にもあるんだよ。神話上の武器が殆ど「剣」なのは、神代の昔から受け
継がれて、刀に取って代わられるまで主流だった武器だからさ」
「ああ、なんかあのごっつい武器ですか。中国はなんか違うんですか?」
「中国で剣、というと、主に日本のそれと同じ意味合いになるね。諸刃の剣だな。刀は種類が色々あるけど、基本的には片刃で
切れ味の鋭い刃物の武器のことだよ」
「あー、青龍刀ですか」
「……今さ。姉さん、切っ先が幅広で、柄が短い中国系マフィアが映画で振り回してるような武器を想像してないかい?」
「え? 違うんですか?」
「あれは柳葉刀。メジャーではあるけどね。青龍刀ってのは、三国志の関羽が振り回してたような馬鹿でかい兵器のことだよ」
「あれ、そうなんですか?」
「あれはメディアが敷衍させた誤解だね」
「なるほど。……んでも、まあ、刀っつーと日本刀ってイメージですね。なんか精度も高いとかですし」
「一概にそうは言えないのよ、ミハル」
「はい?」
「そうね……例えば、切れ味。中国の刀と日本刀、どっちが切れ味はいいと思うかしら」
「へ? 切れ味ったら、そりゃ日本刀なんじゃ」
「逆。切れ味だけなら中国の刀の方がいい場合は多いの」
「あれ……?」
「当然よ。だって中国の刀は薄いもの」
「薄い……あ」
「単純な理屈でしょう? 薄ければ切れ味はいいわ。突くのに向かないだけ」
「日本刀は……ああ、両方行けるってことですか?」
「そうね。それに、適度に重いの、、、、、、
「適度……っすか?」
「適度。軽い鎧程度ならその上から相手を切り伏せられる程度には――どれだけ応力を利しても、鉄の刃物でダイヤを斬ること
は出来ないでしょう? 鋭さだけでは硬度は突破できないの。そこに隔たっているのは、物理的な素材が生じさせる結界だわ」
「……んじゃ、どっちが性能いいんです?」
「だから、それが一概には言えないっていうこと。軽い鎧なら日本刀は打ち砕ける。熟練者が握るなら日本刀の方が精度は高い
けれど――でも、これはちゃんと剣術を収めた人が使うのなら。ほら、ただの素人が振り回すだけなら、切れ味がいい方が便利
でしょう? 第一、柳葉刀は軽いもの」
「あ、そっか……軽いって、どれくらい違うんです?」
「ミハルは刀を握ったことがあるでしょう」
「握らされたことなら何度でも」
「あの刀の方が、そうね……四倍以上は重いんじゃないかしら」
「重っ!」
「というよりも、中国の刀が軽いの――刀を扱ってて、重いと感じたりしないでしょう?」
「あ、そういえば」
 

718 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/06(日) 03:25:56
>>717
 
「中国の刀は――今の柳葉刀は特に軽いのね。古代の中国の刀に絞るなら、逆に日本刀の何倍も重かったわ」
「はあ……なんか、極端っすね」
「中国には「刀」と称する武器が物凄く沢山あるの。諸流派によって扱う武器は様々だけど、武術の中に組み入れられていった
のは主に軽い刀や剣だったのよ」
「そうだなあ、倭刀って知ってるかい、姉さん?」
「は? あ、いえ」
「日本刀を中国で再現したような武器なんだけどね。これは中国で火器が全盛を極めてきた明から後の時代、重い鎧が廃れる
につれて補助武器としての軽い刀が必要とされたからなんだ――理屈はこれも単純だね。重い鎧を着てる人間はただのマトだ。
馬鹿でかい槍だの長刀だのを振り回すより、あくまで重火器の補助としての武器が必要になった」
「ああ、それは道理というか、なるほど」
「日本でも同じよ。大半の古流にある介者剣術が刀の扱いだけでなくて槍や居合いを技法に抑えているのは、それが戦場で扱
われるべき技巧だったから。私の白山流もそうだけど、鹿島神道流も槍術を技法に備えていたわ。祝部を始祖とする流派とし
ては、少しだけ異例かもしれないけど――日本では戦国時代、主武器は刀じゃなくて槍だったのは知ってるでしょう?」
「まあ、そのくらいは」
「槍が折れれば刀を抜かなきゃいけない。だから居合いは当然技法に組み込まれて然るべきだったの。だから『居合う』技術は
『立ち会う』技巧の中で一つになったのね。居合いは速いってイメージがあると思うけど――」
「違うんですか?」
「おっと、そいつはメアリ姉さんの袈裟斬りを見たことがあるミハル姉さんの言葉とは思えないな。居合いと比べて遅い? はは、
まさかまさか」
「……う。それは、まあ」
「居合いは一挙動で鞘を払ってそのまま相手を仕留めるから『速い』の。速度への依存とそれは別物よ。動作が筋肉と骨格に制
限される以上、運動エネルギーとポテンシャルは上限が最初から決まっているようなものよ」
「えと……遠心力とかは」
「それは自分に働く見掛け上の力でしょう? 慣性の法則を応用するには、ちょっと刀は短過ぎるかしら」
「むう」
「……普通は、抜いて、構えて、そこから相手と対峙するでしょう? 居合いは鞘に刀が納まっているところでもう『構えて』る。動
作が一つ省かれてるんだから、これが速いのは当然ね。居合いを修めた剣術家は、だから例外なく居合い以外も達者だったと
考えるべきだわ」
「え、ええと、それじゃ抜いた後はどうするんです?」
「当然、そのまま相手を斬り捨てるまで止まらないわね」
「……刀を納めてからまた斬り掛かるとか……」
「……それ、何の意味があるの?」
「う。い、言われてみれば!」
「そう、剣聖林崎もそれを考えたんでしょうね。合戦が遠のき始めた時代、必要な技術は、いつ、どこで誰と立ち会うか解らない
状況だった。相手より速く刀を抜ければ、それだけ生き延びられる確立は高くなるわ。平時に抜き身の刀を持ち歩けるような場
所は、もう合戦場しかなかったから」
「林崎ってーと、あの馬鹿長い刀を居合いで抜いたって人ですか」
「卍抜けのこと? そうね、一メートル近い刀を腰から一挙動で抜き放つ技術は、彼が能くしたところよ」
「え? ホントに抜けるんですか、あれって。フィクションじゃなくて?」
「もちろん。一メートル五十センチの刀で抜き打つ先達もいらっしゃるくらいですもの」
「長っ!」
「胸元まで引いて、後は引き戻しを応用して抜く――というのが主眼ね。その威容が居合いを神業に見せたことも否定できない
けれど」
「常に備えよ、ってことですか」
「そう。こう言っては誤解を生むかもしれないけど、日本の武術は敵対した相手を殺す為の技術よ。そこには何の衒いもない」
「……なんっつーか、珍しいですね。日本びいきのメア姉がそんな辛辣なこと言うのって」
「そう? 私はむしろ、そこまで日常を鍛え上げた先達に敬意を表したつもりなんだけど」
「いやいやいや、この現代でそんな敬意は勘弁願いたいです……」
 

719 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/06(日) 03:29:29
>>718
 
「中国の剣術とは少し話がズレてしまうけど、だから、居合いというのは古流の型にも必須だったの」
「型って。……なーんか、古流のイメージじゃないっすね」
「――型というのは、そうね、多分、ミハルの知っている型稽古と古流剣術のそれはまったく別じゃないかしら」
「別?」
「ミハル、空手は二段だったわね」
「ええまあ。柔道はやっと初段ですけど、空手のがやってた期間長いですし」
「空手の型はどこの道場で教わっても共通だったわね?」
「あ、はい」
「世に古流と呼ばれる剣術では、それがないの」
「流派によって型が違うから、ですよね?」
「それもあるし、例えば空手なら教本に型を写真で記載するでしょう?」
「昔は絵だったんですよね、そういうの」
「古流では目録に名前だけ記したの」
「へ? 名前だけって、それじゃどんな技か解らなくありません?」
「解らないわ。だから口伝と継承者は人間が直接その技を受け継いでいったの。これが当時の目録ね」
「一子相伝とか、そういうのですか」
「むしろ各藩各流派の御留流としての意味合いが強いかもしれないわね――これは独特の継承が為されて……そうね、能は
好き?」
「能? って、能楽? いえ、あんまり好きって感じじゃないですけど」
「能は、武芸者達が世のスノビッシュな芸事の数々を蔑む中で、唯一尊ばれた芸能だった――これは知ってるわね」
「それはまあ。えと、確か世阿弥が室町に確立して、鎌倉の白拍子の舞を取り入れて作ったんですよね。こないだ学校で習い
ました」
「じゃあ、その能が室町の武士と深く関わっていた理由は知っているかしら」
「……理由って、ええと、だから……なんか高尚だったから?」
「禅と関係していたからなの」
「禅って、あの禅ですか」
「歪んで知られた禅のことを指しているのでないなら、その禅ね。知っていると思うけど、室町時代の武士はいつ自分が死ぬ
ともしれない市井にあって、その強さを心にまで求めようとしたの。禅思想が能くされたのもこの時代――衆生を救う宗教とし
ての仏教ではなく、自分を律して、究極的には自分をその意味で救う思想が禅だったわ。能というのはね、ミハル。禅思想を
唯一裏付けに持った芸能だったのよ。一期一会の念を動作に込めて成される動きは、全てが現実を模倣した、もう一つの現
実だった――といえば解り易いかしら」
「芸事が高尚だから、逆に現実も高尚でなきゃいけない、ってことですか?」
「有体に言えば、そういうこと」
「……ご、娯楽っぽくねえ……」
「うん。でも綺麗」
 

720 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/06(日) 03:30:17
>>719
 
「そうかもしれませんけど……わっかんねぇっす、外国人のそういうとこ」
「ちなみにミハル姉さん、能の演能には、打ち込みだとか差し込みだとか、武術の理と共通した用語があったりするんだよ。
逆に武術――というか剣術の側でも、あの柳生宗矩が残した兵法家伝書に能の心法や技法を応用していたりするんだ」
「……道理で、なんかこう、メア姉の型は演舞っぽいわけですね」
「私の修めてる白山流に限らず、古い流派には多かれ少なかれこの種の技巧が型に伝えられているの。動作の全てに意味
を見出し、動作の全てに文学を通じ、動作の全てに生死を渡る実践を幻視しながら、誰かを殺すように型に打ち込まなけれ
ばいけない――だから、能楽と古流剣術は切っても切り離せなかった。能がその所作に意味を見出すように、各流派も型に
意味を連ねて、目録には名前しか記さない型は、人間がその動作の中に記憶してきたの。だから部外者は知ることができな
かった――これが今に続く古流剣術を減らした理由でもあるけれど」
「んでもメア姉、型を重視するから古流は大したことない、って風潮があったんじゃありませんでした? 空手だとフルコンが
流行ったのって、型稽古が蔑まれたからだとか聞くんですが」
「あら。ミハル、貴方はそれじゃ、乱取りや実践だけに集中した武道は型稽古に終始する武道に勝ると思うの?」
「……なんとも言えないですが。メア姉はどう思うんです? どっちが強いとか」
「そうね。型稽古を修めて乱取りも欠かさない武道家の方が強いと思うわ」
「……その答えって、反則じゃねーっすか」
「型の意味は解る?」
「は? いやだから……その流派の技を身体に教える、というか」
「それは大部分の理由ね。正解。でもまだあるのよ。型を繰り返し繰り返し覚えるということは、その型が技の中に文脈を見
出してくれるということ」
「技の……?」
「……そうね。貴方は唐竹に打たれたらどう反応するかしら」
「怖いですよいきなり。……距離と相手のそれまでの反応次第ですね。まあ、受けてから無難に……」
「――そう、その「無難さ」を切り崩すの。小野派一刀流には左右の袈裟斬りを凌いで突き攻めから唐竹割りに転じる型があ
るけど、これは今ミハルが言った動作の典型。もしも「無難に」構えるようなら、最初の突きで喉笛を穿ってそれでおしまい」
「……怖」
「でも――それが型。身体に染み込ませることで視神経と総身の神経に反射として記憶させて、相手の行動をパターンとし
て把握できるようにすること――ソフトとしての技法、とでも言うべきかしら。気剣体を一として、実践の中に身を置くこと。こ
れが「型」と言うべきよ。一部の例外を除けば、「技」はその後に付いてくる。技だけを把握しても強くはなれない――それが
戦国に求められた剣術だったの」
「身に転べば命なし、ですか」
「後はそうね、竹刀と刀で、一番大きな違いは何かしら」
「斬れるか斬れないか、じゃ?」
「私は柄巻きだと思うわ。竹刀の柄は丸くて、どこでどう握っても持ち替えるのも自在でしょう? 刀は菱形に柄巻きを施した
柄が、引き手を絞った時に斬撃の重さを保護してくれる。逆に、竹刀のように自在の取り回しには向かない――だから、これ
は決定的な差と言ってもいいの。大半が武士ではなかった新撰組、というより試衛館の剣士達が武士に遅れを取らなかっ
た理由は、常に真剣か刃引き刀を用いて稽古に励んでいたから、という話もあるくらいよ」
「はあ……」
「そうそう、ミハル姉さん。時代劇でこんなの見たことない? 慇懃な道場破りが「一手後至難に預かりたく」「御流儀一手ご
指南願いたく」とか」
「ああ、ありますね」
「あれは元々、古流の型を「手」と呼んでたからなんだよ。本来は舞楽や能の用語だったのが、時代の慣例として引用され
たんだね」
 

721 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/06(日) 03:31:00
>>720
 
「でも、そうなるとアレですか。中国武術は実践本意じゃないと?」
「どうしてそうなるの?」
「へ? いや、だってホラ、あんな踊るみたいな型とか、型だから成立してんじゃないですか?」
「刀を回転させてるってことは、どんな意味があるかしら」
「え?」
「静止状態から動作へ運ぶのと、動作から動作へ繋げるのでは、どっちがエネルギーのロスが少ない?」
「それは……後者ですよね」
「常に運動状態にある動作なら、そのベクトルを操作するだけで破壊力を生み出せるわ。どこが実践本意じゃないの?」
「……あ」
「中国武術にあるのは、日本の古流剣術に通じる型――套路の反復よ」
「あ、そこでメタな話題に戻るんだ……」
 
「中国拳法は、全体が体系化と分裂を繰り返した巨大な一族のようなもの、というイメージは解る?」
「まあ、なんとなく」
「ざっと技術上の分類をするなら、ヴィルマさんは人盤系の内家拳を修めた人なんでしょうね」
「あ。拳児で読みました。カンフーが外家で気功が内家なんですよね?」
「ミハル」
「はい?」
「後頭部を掴んで来客用の灰皿に叩きつけてもいいかしら」
「ダメですよ!? いきなり怖いですよ!?」
「いや、普通に拳児を読んでもその回答はないと思うな……」
「フィーちゃんまで! 最近マジであたしに冷たい!」
「ともあれ、まずは北派と南派から説明しないとダメなのかしら……」
「ああ、北斗神拳と南斗聖拳――」
「フィー。私の部屋から寸鉄を持ってきて」
「心得た」
「心得ないでえ! 見捨てないでフィーちゃん!」
「……まず、ミハル姉さんが言ったカンフーと気功の分類は北と南の区別から来てるんだよ。北派拳法は勁を鍛えて心身
を充実させるけど、南派はまず筋力と総身のバランスを鍛える」
「勁って、経絡秘孔が……」
「フィー。私の部屋から孫六兼定を持ってきて」
「心得た!」
「リズムも軽快に心得ないで! 止めて! 二人のハーモニーがさっきより凶悪になってるんです!」
「勁は……なんと説明すればいいんだろうな」
「内外のエネルギーの統一と、その瞬発力の解放」
「あ、巧いねそれ」
 

722 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/06(日) 03:32:13
>>721
 
「……要は、気功なんですか?」
「神秘化しないなら、そう言ってもいいわ。北派の打撃法はそれが顕著で、相手の筋肉や骨を砕く為の打撃は用いないの。
掌を叩き付けて相手の臓腑を揺らすことを目的にした八卦掌は有名じゃないかしら」
「ああ、それなら知ってます」
「実際、空手の突き蹴りで一撃必殺、となることは少ないんだ。余程の体重差や身長差がなければそうはいかない――ボ
クシングはどちらかと言えば衝撃を相手の内部に拡散させて相手を倒すだろう?」
「グローブが拡散を助けるんでしたよね」
「マイク・タイソンがウォーターバッグを打って相手に衝撃を伝える効率を高めてたのは案外と知られていないのかな。人
間は水分が大半だからな――サンドバッグよりも効率がいいのは道理なのさ。ウチの兄さんじゃあるまいし、鉄骨だろうが
建築物だろうが遺跡だろうが戦車だろうが地形だろうが拳で粉砕できる人間はいないよ」
「……いや、兄貴はどんな異星人なんですか、それ」
「おっと、ふふ。いや、冗談だよ、冗談。……たぶん」
「多分とか! えと、とにかく北と南で分かれてるんですね? 北が内家で南が外家?」
「それも違うわ。北には内家と外家があるの」
「あれ?」
「流派が拡散を続けた結果、広い大陸には無数の流派が広がった――だから、今話した定義もそれほど正確とは言えな
いの。だから、分類としてはこちらが本題。――内家は静かに充足し、外家は烈しく敵を打つ」
「……それは正確なんですか」
「ある程度は。もちろん、内家にも烈しい動作を良しとする流派はあるし、外家にも気力を充溢させて静かに相手と向かい
合う流派はあるわ。ある程度の傾向、と言うしかないの」
「むー。まあ、でもそんなもんですよね。ゲームじゃあるまいし」
「他にも姿勢で長拳大架、中手中架、小手小架に分かれるのだけど」
「……ええと」
「でも重要じゃないからこれは憶えなくていいわ」
「なんで言ったの!?」
「説明には重要じゃないと言うだけよ。もしも習うなら絶対に憶えなきゃ駄目」
「……習いません絶対に」
「それで、次は人盤系だけど――これはほぼ中国拳法の著名どころが分類される所と言っていいわ。平地に立って行う拳
法一般をこう呼ぶの。これに対応するのが地?系と天門系で、この二つは読んで字の如く、地面を這うように動く動作を多
用したり、軽身功を修行に取り入れて跳躍の動作に身体を適応させたりするの」
「例外なんですか、後半二つは」
「そうね。最近ではあまり見られない流派になってしまったらしいから……」
「剣とか刀とか、拳法とどう繋がるんです?」
「拳法よ」
「はい?」
「だから、剣や刀や槍の操作は、拳法の中に複合されて伝達されるのが常で、剣術、刀術、という分類とは違うの。こんな
言葉があるわ――「刀は猛虎の如し、剣は飛凰の如し、槍は遊竜の如し」。ミハルが「やたらと刀を振り回す」と言ったのは、
刀の操術のこと。剣はもっと静かで、攻め入る時には一気呵成に相手を狩り落とすの。槍は或いは強引に、或いは幻惑す
るように扱われるのが常。ここは日本にも通じるかしら――一番の差は、刀の扱いでしょうけど」
「刀はどう違うんです?」
「刀法には種類が多いの。劈、研、撩、帯、掛、刺、斬、掃、欄、と言う具合にね。これを組み合わせて套路が作られるから、
その派生は膨大になるわ。とりわけ、切れ味を重視した刀の操術は円環を描く操作が中心になるから――踊ってるように
見える、とよく言われるのは無理もないかもしれないわね」
 

723 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/06(日) 03:38:26
>>722
 
「なるほど。……えと、それじゃヴィルマさんの連環套路ってのは?」
「断続的に行われる套路。読んで字の如くね。一つの塘路が次の套路を練って、それが更に次を、次を、と一つの環になる
こと――中国拳法には、どんな流派でもこれを収斂するわ。一般に一撃必殺のイメージを持たれてる短架式の形意拳にも、
連続する動作から相手に攻め入る套路は備わってる。日本の型との最大の差は、その連続性自体が最大に重視されるこ
と。擒拿術もその中で織り交ぜられるくらいよ」
「あ、関節技のことですよね」
「日本の剣術は相手の身体を斬り落とせば戦力を奪える。日本刀はそういう風に作られてる、、、、、、、、、、、。重さも、形状も、その技法もね。
だけど、中国拳法でそれを為すには、全てが連続する動作の中で神韻の響きに達する必要があったのね。流水の如く止ま
らず、激流の如く穿つ連鎖。それがほぼ全ての流派に共通する意図と言ってもいいわ」
「だから、剣を執るヴィルマさんには静と動の緩急が備わってるのね、きっと――階一つ分を跳躍する軽功なんて、そう出
会えるものじゃないわ。尊敬するわね」
「いや、それはもう功がどうのって問題じゃ……」
「套路から套路への間断ない連携――そう、うちの蘇鉄の陣と一緒ね。相手の所作から次の動作を見極め、全ての動作を
封殺することで重要な器官部を破壊し、絶死へと追い込む「型」……こうまで綺麗に動けなるなんて、なんて……素敵」
「素敵!? 今素敵って言いました!?」
「気のせいよ」
「ウソつきにも限界があります!」
「ヴァイオレットさんも」
「はい?」
「銃器を前提に置いた型、なんて凄いと思う。そうね、型自体は近代で発展が停止してる――それは人間の性能上限が銃
火器によって限定的に押し開かれたけど、それを操る神経の伝達速度がそもそも火薬の反応に追い付けないからだわ。武
術は時代と共に変化してきた……それが実際の立ち合いに対応できたのは、火薬をターニングポイントにして戦争の形式
が変わってしまうまで……」
「え? あ、あの、メア姉?」
「そう、だから銃火器は銃火器の操作で停滞してしまった……なまじそれだけで足りてしまうから!」
「あ、あああああの?」
「その先! そこにその先があったなんて! ……そうね、そんな手法が……フィー?」
「ん? なんだいメアリ姉さん」
「拳銃って、日本だと手に入り辛いのよね……」
「うん、流石に私もそれは賛成しかねるかな……」
 

724 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/06(日) 03:42:02
>>723
 
「なんか呼ばれた気がしたから出てきたよ!」
「呼んでないよ!? さっさと寝てて小学生!」
「んー、ふふふ。ミハ姉、メア姉、そしてフィー姉――拳法だの剣術だのいい加減にカビ臭いですって。ウチなら!」
「あんたなら、なんすか」
「ウチはイナゴの頭! AKの操作と地雷の扱いの達人さ! 兵隊三人いれば装甲車だって爆破してみせるぜ!」
「サラっと何言ってんのこの子!? 血ナマ臭いんですよ、最近あんたの話題がイチイチと!」
「ええと、それじゃ「半日あれば村一つ略奪してみせるぜ!」」
「余計酷い!」
「お望みとあらばウチの経験からもう三段階くらい酷くなるけど」
「やめて! 管理から苦情がきそうな体験談はやめて!」
「まあ、でも銃火器が現代のトレンドなのは確かだよね。兄さんや石川五右衛門じゃあるまいし、飛んでくる銃弾を斬り落と
そうとする馬鹿もいないだろう――や、この舞踏くらいスタイリッシュならいいんだがね」
「……今、さらっと石川五右衛門の前になんか言いませんでしたか」
「気のせいだよ」
「でもウチら、300メートルくらいならAKで空き缶撃ち抜けたよ。マチェット使うのって、タマが勿体無いときくらいだったし」
「……何に使ったかは聞きませんが!」
「ふうん。弾ってそんなに高かったのかい?」
「はいそこ! 掘り進まないで!」
「国連に締め出し喰らって、弾丸一発数十セント当たりになるとねー。流石に撃ち辛くなったみたい」
「だからなんで撃つの!?」
「え。だって……」
「あ、いえ。いえいえいえ、もういいです、いいですから」
「ふうん? ああ、でも、ウチらの界隈で一番強い武器ったら、やっぱ銃火器とかよりアレだったよ。ランチャーとテクニカル」
「ランチャー……テクニカル?」
「んん。トヨタの自動車のことだよー」
「は?」
「トヨタの自動車。払い下げのクルマがロシアから入ってくるの。で、それにソ連のデシーカ――っても、ミハ姉にはわかん
ないか。連射が効く12.7ミリくっつけたキメラ」
「……トヨタ?」
「トヨタ。頑丈で、安くて、壊れても走る日本車。狙われたらまず助かんないね。死神トヨタって呼んでた」
「……いや、あたしのトヨタイメージをぶっ壊さないで……」
「日本人は武器作るの巧いんだよ。武器を作ってないつもりで武器を作ったりとか」
「だからドス黒いんですよあんたの話題はいっつも!」
「でも……」
「はい?」
「内燃機関の時代に、人間としての単位は兵力は問題にならない――というのは、やっぱり、もう遠いのね」
「……何の話です、それ」
「ジョン・フレデリック・チャールズ・フラー」
「へ?」
「戦争という巨大なシステムにおいて、一つ一つの戦闘の勝利は決定的な勝利に繋がらない、ってことさ。勝利は戦争の終結
を意味しない――その機会を提供するだけ。イギリスの戦略家の話だよ。現代はそんな総力戦が起こり得ないんだけど、小
さな戦争はどこにでも起こり得る。銃火器が万人に万人を殺させることのできる事実を鑑みるなら、現実的には兵力としての
人間はどこまでも健在だ。もちろん、人間個人は大した戦力にはならない――けれどある単位を境にして、それは現実的な
脅威になる。それが現代の「戦闘」だ」
「そう、どんな兵力も武器にも特性があるの。騎士が重い鎧を着込んでいた中世、それを倒すには鋭利な刃よりも重厚なメイ
スが必要だった――現にこの現代、もう鎧は意味を成していないわ。どんな武器も武術も淘汰圧に晒されていく中で、新たな
形に研ぎ上げられた技術と技法というリズム――ミハル、この意味が解るかしら」
「わ、解りません」 
「そういうわけで、これは――この二人の舞踏は、つまりは現代において「個人」がどれだけ戦闘という単位を突き詰められる
かってターニングポイントなんだよ!」
「な、なんだってー! ……って、この締めは強引すぎる!」
 

725 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/06(日) 03:42:41
 
 迂闊に読むんじゃなかった!
 でも期待してます!
 
 あんまり男塾っぽくなりませんでしたが、ハイになってるってことで勘弁して頂きたい!
 

726 名前:名無し客:2009/09/06(日) 09:16:15
一般用の実績込みの最強武器は包丁でガチ。

727 名前:名無し客:2009/09/06(日) 10:19:31
剣豪殺しと言えばタタミですな

728 名前:名無し客:2009/09/06(日) 11:56:37
対刀なら蒲団を畳で挟んだサンドの方が。

それとそこの元少年兵な小学生の名前って何だっけ。
そしてミハルはなぜこの教会にいるのかが不思議なほどの一般人。

729 名前:名無し客:2009/09/06(日) 21:32:07
神父は誰にコロされるべきでしょうか?

730 名前:名無し客:2009/09/06(日) 21:49:15
>>729
凶器は>>726ですか

731 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/06(日) 23:18:15
>人形屋敷
 
 マフィアとか言われた!
 メア姉が最近素を出し過ぎるから! ……あの姉上はなんか、ロシアマフィアよろしくヴァイキングの
復讐作法まで知ってそうな勢いで最近とみに怖いです。
 でも、ホント思い付きと勢いでやっちゃったので、ご不快でないならこちらも幸いでした。
 
 期待は、や、あたし的にはもうこれ、この形式の作品として外しはないと思ってますけどね。
 吸血鬼とゴシック+サイバーパンクな馬鹿格闘(悪い意味でなくて……って、出てくるオマージュ先を
見てれば釈迦に説法ですな!)と、いやあ、なんかもう偶にハヤカワ以外で読むサイバーパンクのサイ
ドストーリー読んでるみたいです。
 文章の緩急なんかも、二人のスタイルの違いを出しながら巧く噛み合ってるのはストレスなく読めて
楽しいですね。てーか、原作知らないあたしもサクサク内容理解できてますし。ここんとこ市井から姿
を消しがちな吸血鬼って要素をこのアレンジで読めたのは嬉しいです。
 
 では次は……と思ったら、もう募集に掛かってる方がいるみたいで。
 ちょい残念ですが、次も期待します。
 募集する、となると逆に勇気いるんですよねえ、これ。
 お姉さんを待ちながら、あたしもなんか練ってみようかな。
 安易に触発されると後で怖いので、うん、これはこれで!
 

732 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/06(日) 23:32:49
>>7262
 
「唐突だが姉さん」
「はい。……あ、あたしすか。何?」
「怖いと思う組み合わせを上げよう」
「? いいっすけど。それって例えばどんなの?」
「『柳の下に幽霊』」
「ニュアンスは解ったけど怖くないなあ、それ……」
「『メジャーの一作目』と『インディーズの二作目』」
「怖っ! いや素で怖い! その二つの距離に一体どんな出来事があったの!?」
「『ツアー費用』と『自腹』」
「だから誰のことなの!? やめて! なんか心が痛い!」
「『メアリ姉さん』と『包丁』」
「……」
「……」
 
「言ってからだけど、ごめん、私もこれは怖過ぎると思う」
「うん、そうだね……ちょっと検討してから発言して欲しかったな……」
 

733 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/06(日) 23:46:41
>>727
 
「足利義輝……素敵」
 
「いきなりメア姉がキャラ変わってる……」
 
「あら、ミハル。足利義輝の話がしたいのね?」
「いえ、足利義輝の話はしたくありません」
「でも足利義輝の話がしたいって顔をしてるわ」
「……足利義輝の話がしたいです」
 
「……でも、そんな有名なんですか、あの剣聖将軍さまって。メア姉とか、確か昔っから知ってましたよね」
「海外でも有名ね。……知らない? 英語版ウィキペディアでも足利義輝は「Japanese swordsmen」のカテゴリに
括られてるのよ」
「マジすか!?」
「ん? ああ、姉さん。それはマジだよ」
→ttp://en.wikipedia.org/wiki/Category:Japanese_swordsmen
「ま……マジなんだ」
「ミハルはよく『外国人はキャラクターみたいに剣豪や将軍を扱う』って言うけど、でも、ある意味ではそれも真実ね。
こういう目に付き易い情報のフラグメントから私達は情報に触れていくから」
「まあ、興味があればHPでもなんでも調べますしね。あたしも海外のマイナーなバンドは直接コンタクト取って音源
分けて貰ってますし。……やっぱ、興味の問題なんすかねえ」
「そうね。ある意味ではボランティアと同じ」
「それは……どーなのかなあ」
「利己的だと思う? 趣味と善意が同じ場所に並ぶのは」
「……まあ、そうですね」
「私もそう思う。でも、兄さんは自分もそう思うって言っていたわ」
「兄貴が?」
「何より最悪なのは無関心だ、って」
「でも、関心が人を殺す、とも言ってましたけど」
「そうね。だから、貴方が直接聞いてみて。ただ――まだ、その時期じゃないとは思うけれど」
「はあ。まあ、了解っす」
 

734 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/07(月) 00:00:39
 
 そこでターミネーターとか!
 くそ、イチイチ萌える展開にしてくれる!
 大好きだ!
 

735 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/07(月) 00:16:14
>>728
 
「エンジェルと呼んでくれて結構だよお客さん!」
「……初見の人にそれ言うのはどうかと……」
「や、単に天使のように愛くるしいって意味での愛称だけど」
「図々しいにも程がある!」
「まあ、現地じゃ蝗の群を率いる黙示録の天使って意味合いで呼ばれたんだけど」
「悉くあんたは真っ黒だ! 頼むから可愛かった妹に戻って! お願いします!」
「……てーか、ミハ姉が一般人とかさあ」
 
「ありえなくない? フィー姉」
「まあ、ありえないよね」
「いや、こんな奇人変人オンパレードの家族に囲まれたら相対的にあたしのキャラとか薄くなりますよ。
部活でトップの奴でもインターハイの合宿行ったら同レベルとかウジャウジャ沸いてるあの錯覚ですよ」
「や、そうじゃなくて」
 
「普通にミハ姉はウチらより一般人から遠くない? って意味なんだけど」
「……」
 
「……えっと、そうでしたっけ?」
「んー、ま、いいけどね。誰が普通かとか馬鹿馬鹿しいし」
 

736 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/07(月) 00:36:55
>>729
 
「誰に、やそうやで」
「誰にって」
 
「むしろ藤原になら俺は、」
 

737 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/07(月) 00:40:24
 
 御見苦しいノイズが入ったことをお詫び申し上げます。
 あーれー、なんかおかしいなあ、メンテナーさん、このスレ、なんかヘンな通信入りますよー?
 
 
 
 というワケで、あたしは帰ってきた!
 しかしお土産らしいお土産が栞だけだったのはどうかと思います。
 サンタンジェロ城も行けなかったし。……まあ、いつかキッチリとカタを付けてくれます。
 
 あと、空いてる時間にイラスト描いてみたんですが、割と楽しかったです。
 でまあ、兄貴を描いてみたんですが、なんかスキャナ動きません。
 なんかもう実に本末転倒。ぶっちゃけ晒さずに済んだ、とも言えるのですけど。
 

738 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/07(月) 00:43:13
 
 感想書くとか言っといてまだ東方のは聴いてません。申し訳ないです。
 ちょっと聴いた奴を一つ。
 久し振りだなあ、こんな感想。
 
・Alva Noto / Xerrox Vol.2
 
 ”庭師”カールステン・ニコライのアルヴァノト名義……何作目だろ。出し過ぎです、この人は。
 
 前作を引き継いでパルスノイズが減少傾向ですが(まあ、それでもエレクトロニカでちょっとグリッチノイズ入れ
ました、みたいのとは比べるまでもありません)、今回はそれに加えて中域に波長を収束、さながら「普通に聴か
せられるノイズ」をやっちゃってます。
 それが拙いかというと、いやいや、こりゃいいでしょう。
 坂本教授をサンプルしたとあって、確かに「Sakamoto+」プロジェクトのメンバーだったフェネスやウィリッツみた
くメロディを持ち込んでるのはあるのですが、ノイズそのものにポップさを求めるようになったフェネスほど甘った
るくなく、ウィリッツほどポップに特化してもおりません。むしろSakamoto+Alva notoの後期作品をノト個人で構築
し直した按配って感じですかね。
 工業製品萌えのノイズマニアやフェネス大好きなメロディ萌えの人にはどうか、という作品ではありますけど、グ
リッチノイズ主体のアンビエントとして、かなり面白い一品です。SUNN O)))のオマリーもサンプリング先になって
るとあって、メタル流れのドローン好きなあたしにはもうマスト!
 
 ちなみに、元庭師(現役?)だけあって、空間の使い方が無茶苦茶巧いです、このニコライさん。
 建築関係のイベントにも音と反響のモデル提出したりしてたみたいですし、かなり本格的。
 音源で聴くと「高品質なノイズだなあ」って程度なんですが、スピーカーの位置とか調整すれば面白いかも。
 

739 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/07(月) 01:05:37
 
 猫い。
 

740 名前:名無し客:2009/09/07(月) 09:18:05
>>735
エンジェル……? 本当の名前は何だよ?
そしてお前の住んでいた地域の一般と、現代日本の一般を同じにするなよぅ。
すくなくともミハルの教会に来た経緯は聞いてみたいけど。

741 名前:名無し客:2009/09/07(月) 09:47:47
>>739
>猫い
神父さま、今度は誰を獲物に?

742 名前:名無し客:2009/09/07(月) 13:24:29
同時間帯に付いたレスを探すと分かるような…
きゅっとして(ry

743 名前:名無し客:2009/09/07(月) 15:15:19
>東方CD
アレンジ音楽?

744 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/07(月) 18:24:27
 
・これ(前回)までのヴィルマvsヴァイオレット
 
「”対手の誘いには乗る”、”エレベーターにも乗ってやる”……両方やらなくっちゃいけないのが、
『再殺』の辛いところだな……覚悟はいいか? 私はできている」
「まさかッ! 馬鹿な! この『狭さ』! ”剣”を振り回せる広さじゃないッ!」
 
 とりあえずサクっと返せるレスだけ。
 
>>743
 
・FragileOnline / Abby Road
 
 東方同人音楽CD。一枚目。
 新世界の人のバンド、というかプロジェクト。バンド形式じゃないセッション(?)のCDからリマスターしたCDです。
リマスターした場所はアビーロードスタジオ。うひゃあ。……なんかもう、どんだけオマージュしてんでしょうか。
 んで、ビートルズとクリムゾンとJAシーザーと、想起する音の種類の多いこと多いこと。基本、原曲アリの曲をア
レンジして再構築するってコンセプトなんですが、エッセンスは各人の持ち味をそのまんま放り込んだり外部の文
脈で作られてたりと様々。一曲目はタイトル通りのビートルオマージュですし。のっけからビートルズちっくな(とい
うか狙い過ぎな)フレージングが飛んできたりソロのJ.A.シーザーちっくな合唱曲(「少女さとり 〜 3rd eye」)がブチ
込まれてたり、CD一枚の統一性としてはどうなのよ、というバランスが、なのに気になりません。つーか、あんまり
原曲知らないあたしでもこれどうよ、ってなアレンジの曲ばっかなので聴いてて楽しいです。
 他にも上質のフュージョン(「クリスタライズシルバー」)からインストプログレから(イントロがMouth on the Keys
みたいな「11月の雨」とか途中からバトルスじみてきたり)から、70年代プログレな佳曲から(「廃獄ララバイ」。初期
KENSOとかマイクオールドフィールドモードなASTURIASとか四人囃子とか思い出せます)、かなりなんでもアリ。
プログレ好きにお勧めかと思ったんですが、雑食にロック聴いてる人にウケるような。
 しっかし、新世界がガチの日本プログレだったのでどんな曲なのかと思ったら、どんだけ多芸なんすか。
 くっ! 廃盤になってるCDが欲しい! ……とかやると泥沼なので置いときます。リマスターされたこれがベストっ
てことみたいですしね。
 
■曲単位
 
・少女さとり 〜 3rd eye
 何はともあれこの曲でした。超J.A.シーザー。まあただ、もちろんと言うべきかあそこまで歌詞はドス黒くないので
普通にオマージュとして楽しめるかと思います。「あーなたの心掘り返す〜」の反復が耳から離れません。でまあ、
当然のように合唱に耳が行っちゃいますけど、ギターはフリップ博士っぽくて素敵。
 
・遠野幻想物語
 これで東北調にしてロック成分無くしたら姫神です。マジで。
 
・11月の雨
 バトルス。
 
 色々な意味でプログレ好きにお勧め。
 でもプログレ以外が好きな人にも。
 

745 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/07(月) 19:31:24
 
 マカい。
 

746 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/07(月) 19:32:30
 
 で、少しただいまです。
 次のCDの方も行っときます。
 
・FragileOnline / 星連船バンド
 
 東方同人音楽CD。二枚目。というか本題。アビーロードはこれのついでに知ったワケです。
 ゲストがヤバくて、元人間椅子(ちなみに頭脳警察にも二年近く在籍)の後藤マスヒロさんとか内核の波の小林さんとか
参加してます。ちなみに小林さんとか見た瞬間に食い付きました。予想通りとか言うなッ!
 で、そんな経緯と合致するようにこっちはプログレな風合いが強めです。というかぶっちゃけ、和製カンタベリー好きな人
は萌え萌えなんじゃねーっすか。いや、リアルタイムで聴いてないんであの周辺がそんな趣向で繋がるかは解りません
けど。ニューエイジと交差して生まれた80年代のプログレを更にアップデートみたいな。
 70〜80年代のガチプログレみたいなカルトっぽさはないですが(あったらむしろ聴き易さが死ぬ気がします)、緩急自在
の割に展開に次ぐ展開で空間を押し潰す演奏は、これは東方って原曲の味なのかもしれません。
 使用楽器はテルミンとか(無茶だ)太鼓とか(和製プログレだ)三味線とか(もはやゼン・ガーデン)、かなり好き放題。
 
■ベストトラック
 
・閉ざせし雲の通い路
 ガチにプログレ。
 他のもプログレっちゃプログレなんですが、これだけ笑えるくらいプログレでした。ヘヴィなギターの音圧は(後期)ドリ
ムシ好きにも美味かも。
 
・スカイルーイン
 SKYRUIN? ルインズっぽくはありませんけど。曲単位だと一番好き。ピアノがむっちゃ巧いです。
 
・時代親父とハイカラ少女
 リフの作り方が秀逸すぎ。後半のフレーズはリピートしたくなります。
 
 小林さんはどんな演奏してるかと思いきや、内核よりは引っ込み気味ですね。原曲が原曲なので(そもそもベース
で支える必要がない)、ある意味全体の屋台骨なのは仕方ないかもですけど。後藤さんはこれ、手数多過ぎ。そして
リズム精緻過ぎ。曲によっては周りを完全に食っちゃってるので、それはいいのか、という部分すら。
 和製プログレの良作でした。ってか、新世界が動いてないので、そっちの興味もあったんですけど。
 時期的にもプログレ聴いてないなと思ってた時期だったので、鏡の国のアリスのあの人だ、と気付いた時はかなり
ビックリでした。
 ジャケのキャラが誰だか解りません。むしろこっちに限っちゃ原曲が全部解りません(アビーロードの方は動画で聴
いて解るのもあったような気がするんですが)。その分先入観抜きで楽しめてるとは思うんですが、こうなると原曲が
気になるので調べてみます。
 
 そして!
 どうでもいいけどアビーロードにもこっちにも姉御の曲が入ってねぇぇーっ! ジャケにも載ってないし! あの無茶
なフレーズ展開聴きたかったのに! プログレアレンジに向かなさげではあるけども!
 

747 名前:名無し客:2009/09/07(月) 19:53:28
AAのある女キャラに食いつくと…なるほどね。

748 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/07(月) 20:15:42
 
 食い付くとか! なんかものっそい軽い男っぽく見られてる!
 アレですか。兄貴は魚かなんかですか。でもそれ言ったら姉御のAAとか見たことありませんが。
 ていうか、昨日はともかく今日のは「はきゅもきゅ」の部分に釣られたんだと思います。
 
 あと上のレスの補足です。「星蓮船バンド」ですね。連、蓮、で変換ミスりました。
 新世界のことを知らない人も多いかと存じますので、内容にも補足。バンド形式だった新世界では、
ほぼ全体が既存プログレへのオマージュで作られた作品を作ってました。内容はといえばタイトル
なんかも” I Love FOCUS”だったり、言うことありません。クリムゾンからMAGMAからFOCUSから、
果てはKENSOからザッパにまで愛着をブチ撒けたステキ作品だったのですが、いかんせん今は廃
盤状態。確か音源購入は出来た筈ですが、個人的にはこの機会にもCD復刻してほしいです。
 そういえば上の二枚にもFOCUSっぽさやザッパっぽさは嗅ぎ取れたような。いやまあ、聴き直さず
に書いちゃった部分が多いのでいい加減なこと言えませんけど。
 
 とまあ、そんな感じでした。
 最初はユニオンで買おうとしたんですが、扱いがなかったので某プログレ専門店に。
 両方とも揃ってたのはなんつーか幸運な気がします。
 

749 名前:名無し客:2009/09/07(月) 20:25:47
いやいやまさか。魚だってもう少しは食いつく前に勿体ぶるでしょう。

750 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/07(月) 20:27:04
 
 あー、違う。
 違う違う、そうだ。
 こう言えば良かったんだ。
 
「ポセイドンから出てる日本のプログレ好きな人とかかなり楽しめます」
 
 結構合ってると思います、多分。
 FLAT122とかあのへん。
 ちなみに小林さんは「なんでこの選曲で呼ばれたのか解らない」とからしいのですが、確かに
ムービー見る限り表に出てなかったりします。
 
>>749
 
 脊椎反射だとッ!
 いや。
 まあ、でも認めるしかない部分が! そんな部分が! こう、どこかにあるような!
 

751 名前:セシル・ヴィルキエ ◆NEMOyjau6M :2009/09/07(月) 22:16:01
>>741
 
「……また発作か」
「また発作やな。……まあ、災難やなキミも。お疲れさん」
「そういえば、セシル」
「はい?」
「カエルにとって”自分の世界”とは自分とエサと周囲の環境でしかないって話を知ってるかい?」
「それは、まあ」
 
「……イリヤ老」
「ん?」
「どうして今その話を持ち出すんですか」
「んんん? ああ、いやいや、なんでだろうね」
「……」
 

752 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/08(火) 01:31:26
>>724
 
「……そういえば。質問あるんですけど、いいですかそこの剣術マニア二人」
「私?」
「と、私かな。マニアではないけど、どうぞ」
「日本の剣術って、歴史としてはそんな古いもんなんですか?」
「歴史は……そこまで古くはないわ。日本という国が成立したスパンを考えれば、むしろ最近だと言った方がいいと思います」
「というか姉さん、日本の剣術は、刀があってこそだってのは解るかい?」
「そりゃ当然でしょ。武器がなきゃ技があるわけなし」
「前に話したろう? 日本の武器の成立期には、刀の前に剣があったって。ではこの剣を扱う武術体型があっただろうか――」
「……ないんですね?」
「ある訳がない、と言うべきだね。なにしろ剣って奴はとかく脆かった。焼き入れもしていない剣を頭蓋骨に叩き付ける? 相手
の防具に叩き込む? そんなことをしていたら武器が持たない。当時の人骨を調べると、致命傷を与える傷は刺し傷が多かっ
たそうだ」
「突き技ってことですか、それ」
「というより、体当たり気味に突き殺しでもしなきゃ、相手に致命傷を与えられなかったんだろうね」
「最古の剣術――と言ってもいい剣技は、大体千六百年くらい前に生まれたの」
「あ、鹿島流ですか」
「鹿島の祝部――つまり、神官だった国摩真人が開祖と伝えられてるわ。これがよく知られる「鹿島の太刀」、それを基にした
七家の”鹿島七流”、もっと解り易く言うと、関東七流ね」
「その頃はもう刀が?」
「いいえ。この頃はまだ刀ではなく剣だったの。神官が振るう武器として剣がイメージされる通りね」
「あ、なるほど」
「焼き入れもされていない剣を主体とした剣術だから、多分突きを主体としていたんじゃないか、って推測は成り立つけれどね。
この後の四世紀末から五世紀末に掛けて伝来したのが、今に続く太刀の原型――そして、それを扱った剣術として、京八流
の鬼一法眼が出てくるわ」
「あーあーあー、知ってます知ってます。その人なら。ええと、陰陽師なんすよね、確か。で、それを鞍馬山の僧侶八人に教え
たから京八流とか」
「そのうちの一人が牛若丸だって言われてるね。ま、その頃には太刀を扱った剣術が成立してたってことだよ」
「その頃にはもう「剣術」があったってことですか?」
「技術としての体系化はもう少しあと。室町時代が本格的な台頭の時期になります」
「へぇ、結構空くんだ」
「まずは念阿弥慈音が開いた念流が一番初めに来るのは間違いありませんね」
「コイツは馬庭念流の前身、と憶えてくれてもいいよ」
「む。ニューオーダーに繋がったジョイディヴィジョンみたいなもんですか」
「その次が飯篠長威斎家直の天真正伝香取神道流と愛州移香斎久忠の陰流、そして中条兵庫頭長秀の中条流ね」
「中条流……小太刀の?」
「はい。でも、実際には普通の打刀を用いた技の方が多いんですよ。修練で使う木刀は三尺を越えますから」
「長っ! って、木刀ならそんなもんですよね。あたしんとこももうちょい長かったし」
「ミハルの所は、そうね、例外です」
「そうなんすかね。えと、陰流ってのはそれじゃ……」
「その通り。剣聖上泉、そしてあの柳生十兵衛の柳生新陰流に繋がる系譜の大元だ」
「香取、陰流、中条流を指して三代流派と呼ぶの。この時期に鹿島の地では塚原ト伝の新当流も生まれてます」
「おお、ビッグネームじゃねーっすか」
「ここから戦国時代に向かって、剣術は発展していくのだけど……理由は解るかしら」
「む? だからこないだの話じゃないんですか? 槍の補助武器が刀だから」
「そう。だからこの時期、太刀という長大な武器は廃れ始めて、抜き易くて軽い打刀の技に主体が移項していったの」
 

753 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/08(火) 01:31:50
>>752
 
「余談だけど」
「はい?」
「映画やドラマでは馬に乗って刀や槍を振るうシーンがあるよね」
「ええ。横ざまに斬り付けたりするんですよね」
「あれはフィクションだ」
「はぇ?」
「馬に乗ったことは?」
「そりゃまあ、あります、けど……、あ」
「そう。無理だろう、どう考えても。確かに鐙の技術は発展していたけど、日本のそれは西洋の鐙とは形状が違っていた。下手
に刀なんか振り回して馬の目でも潰してしまったらどうする? 馬上武器で唯一現実的だったのは、弓矢と銃火器に絞られる
んだ」
「はぁ、なるほど」
「それに、この時代に生まれた剣術は素肌剣術の下地にもなっているの――鎧の隙間を狙うのが介者剣術の根幹だから」
「でも、鎧付けてそんな精密な動きが出来たってのがすげーですよね。あれ、無茶苦茶重いでしょう。軽くなった鎧でも腕の部
分だけで二キロ近いんじゃ」
「そうですね。だから武士達はその疲労をどう補うかを技法に託したの」
「むう、かなり殺伐としてたんですね」
「それに、この時代に居合いも生まれたんだ。林崎流は言わずもがな、田宮流、伯耆流も同時期に確立されてる。これとは全
く別の流れで生まれたのがかの”様剣術”だね」
「あ、山田朝右衛門の」
「そうそう。中川流もその系譜だね」
「む、そんなにも数があるんですか」
「伝わってる数だけでも膨大さ。ミハル姉さん然りメアリ姉さん然り、日本で表に出てきていない流派の数なんてそれこそ膨大
だよ――私の友達にも剣達者な子がいるけれどね。彼女が修めてる武術なんて調べられる文献とはまるで異質な系統の武
術だったよ」
「へえ、そんな子いるんすか」
「メアリ姉さんよりも――とは言わないけど、ミハル姉さんくらいには強いかも」
「うわ。なに、中学生レベルなんすか、あたし……」
「いやいや、彼女も天才だからね。むしろミハル姉さんが凄いと思うよ」
「それ、なんかあんまホメられた気がしねーっつーか……ふうん、でもそんなに流派があるのに、それが全部古流って扱いに
なってんすよね、今」
「現代剣道が普及しているもの。仕方ないわ」
「ふーん……」
 

754 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/08(火) 01:42:38
>>753
 
「さしずめ、鹿島の神官さんが作った関東七流はビートルズですか」
「ビートルズ……」
 
「基点はビル・ヘイリーにしなくていいのね?」
「……メア姉がなんか濃いこと言った!」
「となると、天真正伝香取神道流はビーチ・ボーイズだな」
「え。なんで?」
「総合武術だから――軍事技術や天門地理陰陽気学まで流派として網羅してたんだよ」
「……ビーチボーイズが総合武術っすか……というかこのスレ見た人がこのオタ過ぎる会話にどんな疑問を挟むか怖くて想
像できません!」
 
「林崎流は……そうね、キング・クリムゾン?」
「ああ、アリだねそれ。戦国時代に起こったカウンターって辺りがいかにもだ」
「田宮流はピンク・フロイドかしら……」
「あはは、そうなると林崎と田宮から教えを受けた豪勢な無楽流はEL&P? PFMかな――アネクドテンだと流石に違うよね」
「それは……そうね、PFMならともかく、アネクドテンは時代が下りすぎでしょう」
「……あの」
「何、ミハル?」
「なんか二人、何気にマニアックじゃねーっすか……?」
「そう? 特別好きでないだけで知っていることはあると思うけれど」
「はあ、そんなもんですか」
「知っていれば兄さんも喜ぶし
「そこが本題なんですね……ええと、それじゃイエスは?」
「「伯耆流」」
「即答! なんかの基準が二人の中に!?」
「竹内流の祖になった竹内中務大夫久盛、片山伯耆守久安の兄よ。流派の祖が集まるなんて、イエス的じゃないですか」
「……イエス的……ど、どうなんだろう……いやまあ、確かに集合と分裂のイエス的ではあるかもしれないけど!」
 
「中条流は」
「はい?」
「ツェッペリンね……」
「ツェッペリンて……」
「へえ、つまりディープ・パープルが富田流なのか」
「一刀流はもちろん……」
「ははは、ブラック・サバスだな!」
「ユーライア・ヒープは巌流ってことになるのかしら……」
「妥当じゃないかな。オルガンロックの系譜は時代から隔絶されてるしね」
 
「え? それじゃパンクは?」
「新流とかかな。ピストルズじゃなくて……そう、マイナースレットがいい。藩政の非を指摘して終身刑にされても意地を貫
いたんだ」
「うわ、パンクだ」
 
「中西派一刀流がデフ・レパード」
「あら。それじゃ……梶派一刀流はT・レックスかしら」
「じゃあ、その流れだと天真伝一刀流がU2で、北辰一刀流はボン・ヴォヴィってことだね」
「……え、えぇ……?」
 
「次元流は……そうだな、AC/DCかな」
「ジミ・ヘンドリクスでもいいと思いますけど」
「ジミヘンは新当流じゃないかな……いや、鹿島神流か。で、クリームが新当流だ」
「次元流がAC/DCって……じゃあ野太刀自顕流は?」
「モーターヘッドでいいんじゃないか?」
「モーターヘッド……野太刀自顕流がモーターヘッド……!? やばいアリだ、それ萌えます!」
 
「む、しかしこの流れだとメイデンにもジューダスにも……はっ! フィーちゃん! 最初にビーチボーイズを仕掛けること
であたしの回答幅を狭めたなッ!」
「ふふ、読みが甘かったようだね、ミハル姉さん……私がそう易々とメタラーの独壇場を許す筈がないじゃあないか……
こんな会話、昔は兄さんと日常茶飯事だったんだぜ」
「あ、あのオタク……っ!」
 

755 名前:名無し客:2009/09/08(火) 12:05:20
マニアックでさっぱりわからんな。
分かる人には分かりやすいたとえなんだろうけど。

756 名前:山中さわ子 ◆2/lNSawAko :2009/09/08(火) 20:28:44
剣道とか知らないから言ってる意味が全然分からないけど、
戸山流はメイヘム
だけは分かったわ。

757 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/08(火) 21:00:17
 
「つまり山田流はカーカスですか」
「……中川流は?」
ディスゴーヂ
 

758 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/08(火) 21:02:42
>>755
 
 なんていうかまあ、身内がツルむとバキの話題とかジョジョの話題とかメタルの話題とか
メタルの話題とかメタルの話題とかになるので、こういうバカ話が普通に出てきます。
 ……って、いや、あるんじゃないですか、ジャンル違いでも! こういうこと!
 
「ガンダムはメタル」
「じゃあZガンダムはデスメタル。監督の精神が」
 
 とか!
 

759 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/08(火) 21:04:35
 
 ちなみにあたしは終盤に行くにつれてカッ飛んでくカミーユさんのブラックメタルぶりが
好きでした。ガンダムよりもむしろ展開はZガンダムのが好きかもしれません。
 ZZは序盤ポンプロックと見せ掛けて後半に行くにつれて変拍子がジワジワと顔を出す
産業ロックのツラをしたプログレデスメタル。
 

760 名前:名無し客:2009/09/08(火) 21:05:25
じゃVガンダムは?あれ終わった後お禿様は自殺未遂まで行ったらしいし。


761 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/08(火) 21:08:52
 
 え。……えと、フューネラルドゥーム?
 じゃなくて、最近流行の暗鬱系ポストロックかも。
 ただ素でそこまで追い詰められたとなると、90年代前半の暗黒時代オルタナティヴかもしれませんが。
最終的にはドローンに行き着いて覚醒するトミノ監督の経緯を考えればEARTH
 或いは1st〜2ndのKORN。
 

762 名前:名無し客:2009/09/08(火) 21:11:00
痛みを教えてやるーみたいな事言ってバルカンでリベンジ決める最初期のカミーユさんは
まだまだカッ飛んでなかったということか。

763 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/08(火) 21:12:19
 
 いや、あれはメロスピでしょう。
 痛みが痛みになってない!
 それを越えて悼みに至った極致! そこがトミノメタル!
 

764 名前:名無し客:2009/09/08(火) 21:23:59
シャアで築いたカリスマをクワトロで全部吐き出したあの人は何ですか。

765 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/08(火) 21:35:21
 
 あと(最近の映画の)押井監督は超涅槃系。さながらSLEEP
 もしくは涅槃系スピリチュアル音楽。つまりは<.b>ドイター。
 
>>764
 
 ええと……それじゃデスメタルからポップなロックまでこなすドナルド・ターディで。
 でも、シャアですか。
 さえない脇役もお仕事でこなしちゃうヘンリー・ロリンズ的でもありますが、最終的に逆襲にきちゃう
辺り、イギー・ポップか平気でピストルズ時代の過去を嘲笑うジョニー・ロットン的でもありつつ、でも
それを皮肉ってない辺りがやっぱりメタル。つまり……つまり!
 シャアこそド真性のメタルってことだぁーッ!
 

766 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/08(火) 21:41:41
 
 メタル的な作品の例。
 
 ↓
 
 時は199×年……。
 1958年のソ連侵攻で国土の大半を侵略されたアメリカ。
 かつて「ラスヴェガス」と呼ばれた楽園――”ロスト・ヴェガス”。
 エルヴィス・プレスリーを王に戴く一大独立国家は、しかし四十年の平穏の後、偉大な王の
崩御によって暗黒時代を迎えようとしていた……。
 そして――。
 新たな王たる資格を得るため、男達はギターとカタナを手にロスト・ヴェガスへ向かうのだ!
 

767 名前:名無し客:2009/09/08(火) 21:43:32
……プレスリー出て来てるから余計にわかりにくいような。

768 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/08(火) 21:48:18
 
 や、パラレルワールドですよ。
 主人公は伝説のギター・カタナ、ホーローボディ・シックスストリング1957年モデルを駆使しながら
迫りくる悪人達をカタナとカンフーとギタープレイで薙ぎ倒しながら、ストラトを操ってメタルを奏でる
悪の化身「デス」と壮絶な世紀末バトルを繰り広げるのです。
 勝つのは善(ロック)か! 悪(メタル)か!
 

769 名前:名無し客:2009/09/08(火) 21:53:21
刀では駄目だ、カタナでなければならないんだ。

770 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/08(火) 21:58:10
 
 そうだ……解ってるじゃあねぇーっすか……。
 もちろん斬った後に手入れなんてしないし研ぎにも出しません!
 
 無闇矢鱈に多用される爆薬!
 格闘シーンになった途端に主人公にパンしまくるカメラワーク!
 なぜかワイヤーアクションしないと戦えない主人公!
 
 ちなみにマトリックスはメタル。
 設定がオマケになりだした辺りから完全にメタル。
 ボードリヤールで遊んでた頃はまだインディーロックがメジャーに上がりたてって雰囲気だったけど。
 

771 名前:名無し客:2009/09/08(火) 22:06:10
OPは夜のロスト・ヴェガスの上空をヘリが飛んでるところから始まるんですね。

772 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/08(火) 22:23:43
 
 い、イノセンスちっくな……。
 
 まあ、なんか海外じゃムラマサ・マサムネと実にメタルなカタナですけど、実際はかなり誤解入ってます。
 人間を斬った後は(両断しなくても骨の一本も斬った日には)、刀身にできるヒケ傷を研師に修繕して貰う
のは必須でしたし、刀が傷まないように保存にも気をつけないと色々アウトです。
 例えば刀身の物打が刃紋広く焼き入れされてる刀なんかは一見して豪奢に見えますが、当然それだけ
強度は損なわれてます。かの五郎入道正宗は、この問題を刀身の部位によって焼き分けたからこその
名刀だったりするんですね。全体に波打つ刃紋だけが一概に綺麗で強い、とは言えないのです。
 後は日本でもカン違いされがちですが、峰打ちとか普通に叩き込むとヤバいです。刀折れます。反りは
衝撃を逃がす為に刀身に施された工夫なので、その構造に逆らって打撃するとかヤバすぎます。
 なんで峰打ちは相手に届く寸前で刀身を返して「斬られた」と思わせて意識を奪う技術、ってのが正確
に近いとこなんですが、竹刀と違って日本刀の柄は菱形なので(手の内を締めたときに手に馴染むから
です)、相当に技量が必要になってきます。
 
 でもそんなの気にしないのがハリウッドマナー!
 次はアダマンタイトのカタナでOKだ!
 

773 名前:名無し客:2009/09/08(火) 22:29:41
最後はワーッと飛び出してきた主人公達の背後でベガスが派手に吹き飛んで〆ですか。

774 名前:名無し客:2009/09/08(火) 22:30:16
だよなー。

何年か前に赤羽刀の展示を見に行ったが随分と痛んでた……
GHQが倉庫に放り込んでただけの状態だから仕方ないが、実に惜しいorz

775 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/08(火) 22:42:20
>>773
 
 く!
 想像できてしまう!
 それまでの複線を投げ打つが如き最終パート! プロットはどうなった!
 でもそこがハリウッド!
 ……まあ、そんなこんなでスタイリッシュアクションが廃れたのもやむなしではあるんですが。
 ブレイドとかはウェズリーの肉体があってこそ成立してるなあって印象だったので、ハリウッドでも
キャラ重視なとこは随分あるような気がします。や、ハリウッドだから、かも。
 
 どんなラストだったかな……。
 壮絶にアレな作品なので、もし良ければ一度見てください。
 
>>774
 
 あー、その周辺の刀で保存いいのって少ないっぽいっすよね。
 あたしも連れてかれた場所で終戦期の軍刀(打刀の打ち直し)見たんですが、かなり雑でした。
 神奈川、奈良、京都、岡山、岐阜の名刀なんかはそれこそ無茶な値段が付いてるのでそれ見て
るだけでも楽しいですけど。
 いや、値段見て楽しむ訳じゃありませんが。
 

776 名前:名無し客:2009/09/08(火) 22:50:02
値段も含めて見て楽しむ物かと。

持つには色々とハードルが高い、覚悟とか角度とか。

777 名前:名無し客:2009/09/08(火) 23:01:15
ミハル?
オチ担当みたいな名前だと思ったが、何だオチ担当か。

778 名前:名無し客:2009/09/08(火) 23:01:56
そういえば現代刀でメア姐さんのお気に入りとかは何なんでそ。
河野さんが実用的、とかあまり聞きたくないような話聞けそうですが。

779 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/08(火) 23:19:04
>>776
 
 ですねえ。
 安くても中古で二、三十万は飛びますし。
 ほっぽっといたらそれだけで悪くなりますし、カンタンじゃねーっす。
 
>>778
 
 関鍛冶がお好みっぽいっす。
 刃物祭りの時期になるとソワソワしてますし、あのマニア。
 んでも、「現代刀」って括りでお気に入りってのはないんじゃないかな。
 高校生にそんな「所有する観点での刀」とか求めるのはきっついですよ。
 居合やってる人なら試験用に五十万前後の一振もっときゃ充分って気もします。後は道場で
使う居合刀一本あれば充分のような。
 現代刀時代についてマニアックなお話がしたい場合、日曜日にメアリ姉さんに会話コマンドで
話し掛けてください。話し殺される覚悟で。
 
 で、メア姉が持ってんのは確か藤原兼房の一振りだったかと。
 七十万前後で譲って貰ったんじゃなかったでしょうか。
 あたしは登録証込みで譲って貰った名前も入ってない古刀一本持ってます。
 っても、ガキんちょの頃にやりたくもない稽古で持たされたやつなんで、正直掘り出したくはな
かったりするんですが。
 
>>777
 
 何を思ってどう結論したッ!
 いい加減にあたし=オチ要員ってその短絡をどうにかして!
 ヒロインへの道がますます開いちゃう!
 

780 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/08(火) 23:29:39
 
 現代刀「時代」、じゃなくて「自体」ですね。
 
 あーっと。
 ちなみにあたしは五十万が安いとか思ってませんのであしからず。
 「充分」というのはアレです。その一本を使い続けましょうという意味でしかありません。
 長老共ならいざしらず、買って比較するには流石に高すぎます。
 これが趣味ならそんだけ掛けるとか解りますが、あたしなら迷わずAV機器に突っ込みますよ。
 
 なんで、剣術、居合、日本刀はそんな意味でも覚悟を強いられる武道だとは思ってます。
 

781 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/08(火) 23:41:07
 
 レス早っ!
 
 そして割り込みたい!
 でもそれ以上に見ていたい!
 
 基本的に展開→展開→展開という、タランティーノ系譜の映画になりがちなレス形式ではあるのですが、
こうして見せられるとまるで気にならないのがやっぱ楽しいですね。
 

782 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/09(水) 00:19:12
 
 久し振りにスレッドと全然関係ない雑談。
 
ttp://fashioncity.jp/item/28398
 
 こんなん出てて吹きました。
 マット・フューリー氏&ガチャピン&ムックのコラボレーション!
 デカい絵が見れなくてちょっと寂しいけど、どうもガチャピンの位置が!
 
ttp://www.mattfurie.com/032009big.php?id=08
 
 この人のイラスト、カテドラルのジャケ描いてるイラストレーター(デイヴ・パチェット氏)に通じる
ボッシュをポップアレンジしたような感覚があって大好きです。
 

783 名前:名無し客:2009/09/09(水) 00:20:51
>下URL
うわーんグロいよぉー><

784 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/09(水) 00:24:29
 
 ぬなっ!
 いきなりグロいとか言われちゃいましたよ!
 「大好き」とか言っちゃったあたしの人格が否定されそうになっちゃってますよ!?
 
 ……ええと。
 
 イラストなんで大丈夫かと思ったんですが、メタルなジャケが苦手な人(と言って解るかは知りませんが)は
ご注意ください。
 ポップだとは思うんですけどね。ボッシュの快楽の園を現代アレンジした、みたいなのも描いてましたし。
 

785 名前:名無し客:2009/09/09(水) 00:34:02
ダブルイメージとかは大好きだけどこれは引くなー。
なんで手足以外を鼠で構成するかなと。

786 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/09(水) 00:38:18
 
 むう。選択したイラストがまずかったかな。
 この人のイラストはクリーチャーのポップさがウリだと思うんですよ。
 薦めはしませんが、このイラスト以外はこの手のアプローチしてないので、まあ良かったら。
 

787 名前:名無し客:2009/09/09(水) 02:32:31
そういえば最近神父の周りで吸血鬼を見ないな。
ヴァチカンは対策していないのだろうか。

788 名前:名無し客:2009/09/09(水) 09:54:19
ブームの終了と共に、全世界で吸血鬼の個体数が極めて大幅に減少。
ヴァチカンは吸血鬼を殲滅対象から希少保護動物指定に変更しました。
なんてあったらちょっと世知辛い。

789 名前:名無し客:2009/09/09(水) 12:00:27
吸血鬼?この板の上の方に神父と張れるくらいの変態がいるじゃん

790 名前:名無し客:2009/09/09(水) 12:16:31
帰ってくるのは30年ぐらい先だなー

791 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/09(水) 22:50:25
 
 ヴィルマの姉御はむしろスタイリッシュだッ。
 

792 名前:名無し客:2009/09/10(木) 01:41:32
神父が不特定多数の女性をターゲットに→もこたんの被害が減る
神父がもこたんをターゲットに→他の女性の被害が増える
妄想に突入してない神父が猫だの言いだすにつれ、どっちがまだマシだったかと迷ってみる。

793 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/12(土) 01:49:49
 
 だから!
 俺は!
 藤原に迷惑など掛けていなかったと言っているッ!
 

794 名前:名無し客:2009/09/12(土) 01:50:54
脳内の?

795 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/12(土) 01:58:11
 
 脳内だから!
 本人に迷惑は掛けてなかったじゃあないかッ!
 
 むしろ(俺の中では)喜んでたよ!
 

796 名前:名無し客:2009/09/12(土) 08:33:02
なー、イリヤ爺さん。
なんでこんなストーカ気質こじらせたやつをそのままで放し飼いしてるんだ?
ちゃんと調教しとけよー。

797 名前:名無し客:2009/09/12(土) 13:43:27
そしてそのうち幻想郷にまで押し掛けると

798 名前:名無し客:2009/09/12(土) 14:32:37
……妄想郷?

799 名前:名無し客:2009/09/12(土) 14:47:22
自分の都合の人間や環境が無数に現れては、都合の悪くなった人間や環境が消えていく魅惑の園ですな。

800 名前:名無し客:2009/09/12(土) 15:29:26
>迷惑は掛けてなかった
既に過去形ですか。
>>495な人(人以外も)逃げてー

801 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/12(土) 16:16:25
 
 なんかまた兄貴がケナされている……っ!
 
・Alva Not / Xerrox vol.2(補足)
 
 追記。
 ここまでハマるとは思いませんでした。
 かなり耽美なノイズ。まあ、あたしにとっては、ですが。
 フェネスに比べて叙情が足りないってのは違いました。確かにメロディはないですが、こっちの荒涼とした
景色の演出は直球でキます。
 HELIOSの幻想的で叙情的な空気とも違うしGY!BEの諦観渦巻く音のレイヤーともアプローチは違うし、敢
えて言うならドローンで空間を塗り潰すEARTHとかのがまだ近いんですけど、あっちがアメリカの郊外に横
たわった空気だとしたら、こっちは非常に無国籍。パルスノイズの中に織り交ぜられたアンビエンスは、こう
言っていいならロマンティックです。さっと凪いだ微弱なパルスからごーっと低域ノイズの渦に転調する構造
なんかはフェネスのBlack Seaなんですが、それより何より無数のサンプリングのパーツがパルスに絡みつ
つ巨大な環境音楽になるって構成がヤバいです。敢えて言うなら、そう! この『風景』はッ!
 苔生した道路の奥で放置された錆びたパラボラ。誰もいない街で佇む主を失った無数のビル。割れたアス
ファルトに雲間から差し込む曙光と、人が世界から薙ぎ払われた静けさ!
 ……えー。
 中二マインド全開で聴くとそんなんですが、まあとにかくハマりました。ポップさは相変わらずカケラもあり
ませんが、グリッチノトからは考えられない変化を遂げてます。坂本龍一との共演が致命的にこの人の脳
神経に新しいニューロン発火を促した……かどうかはさておいて。
 とまあ、極上のチルノイズです。フェネスとどっちかなー、と思いましたが、あたしはこっちのが好きかも。
 やるじゃんノト!
 

802 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/12(土) 16:26:25
 
http://www.myspace.com/alvanoto
 
 マイスペで視聴可能なのでどうぞ。
 ”monophaser 2”です。
 

803 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/12(土) 21:25:22
 
 そこで五点掌爆心拳!
 
 なんかもう色々すげえ!
 っていうか、え、えええぇぇぇ!?
 

804 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/09/12(土) 23:35:04
>>796
 
「おいおい、君はこんなか弱い少女にあんな怪物を止められると思ってるのかい?」
「むしろジイさんくらいしかあんなん調教できへんやろ……セシルちゃんにやらせたら今度こそ殺しかねへんし」
「さらっと調教なんて語句を出す君の品性はまあいいとして」
「いや、オレやない! ちゃう! これは質問者の発言!」
「イルを調教してやりたいという君の潜在的な願望はさておいて」
「だっ、だぁぁぁ! ちゃ、ちゃう! マジでそれはちゃうでコラ!」
「焦るなよ調教さん。しかし今日はイルを見ないな」
「だから流すなやジジイ! あ? ああ、イルは――イルならアレや、なんや誰ぞ探して――ああ、ミナの姐御や。なんや昨日
の夜から話しとったで」
「日本との時差をさりげなくレスに入れる必要はないとしてだ、ふむ、ミィナか……なるほど、道理で」
「あん?」
「彼の知ってる――もとい、彼の知り合いの審問官といえば、セシルを覗けば彼……彼女くらいだからね。なに、実はさジェイ
ムス。私も昨日イルに相談されてね」
「はあ。相談て、なんや」
賢者の卵サーペンツ・エッグに新しい論理結線を頼まれてさ」
「ああ、あの擬似神経OSか」
「そ。面白そうだから断ったんだが、いや、行動が早いな」
「面白いから断ったんすか!?」
「え。だって面白そうじゃないか」
「いや、その理屈はわからん! むしろそれが面白いのかオレにはわからん! ……まあええけど、どんなん頼まれたんや」
「んー」
 

805 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/09/12(土) 23:37:03
>>804
 
「……ソナー、かな?」
「ソナー?」
「そう。ぶっちゃけると、私やセシルが見てる世界をそのまま認識できるようにしてくれ、って話なんだけどね」
「ジイさんらの世界、て……入力の数がオレらより多いんやったか」
「ざっくりまとめちゃえばね。君らが『見て』――『見てるように知覚してる』世界は、実際は驚くくらい小さい。視覚情報は膨大だ
が、事実上その大半が脳の選択で切り捨てられている。情報が膨大すぎるからだね。生きる分にそんな余剰は必要ない。人
間は超音波で世界を『見る』必要がないし、空間の曲がり具合を『見る』必要もない。というか、人間はその前提で世界を知覚
してるから、余計な機能を付け足すと性能が欠け落ちる」
「セシルちゃんらは前提がちゃう、やろ」
「そうだな。私にしろセシルにしろ、世界を『見る』ってのは時間と直行する空間に存在する全てを『識(見)る』ってことだ。当然
だが――そこには君らが未だに知覚し得ないあらゆる形質が、君らに把握できないパターンで留まっている。もう少し噛み砕
いて言うなら、君達の『意識』に処理される情報は、君達の『無意識』に落ち込んでいく総体の数割でしかない」
「まあ、そんくらいは知っとるけど……アレやろ、プロパガンダの原理」
「というか、そうだな……脳の構造の話なんだよ。『ルビンの壷』とか『娘と老婆』は知ってるだろう? 俗に言うトリックアートさ。
アレは脳が問答無用で『そう解釈してしまう』事態を利用してるワケだけど、君達の脳は、これも当然ながら環境に適応して構
築されている。見える物を、『とりあえず最適に』見ていた名残――というか積み重ねは、君らの脳に構造として作られてる」
「そらな。せやからインターフェイスは人間の限界を広げることしかできん。頭ん中にないもんを『見る』ことはできん――情報
理論的な立場でも明らかや」
「そ。ところで私達がよく使う記述に所謂結界がある――私の”不壊天球イリアステル”やルーツィアの”静寂都市クワイエット・シティ”、マリアの”虚無顕界ホロル・ヴァクイ
だとかを例外にすれば、大半の審問官のそれは意識の外に空間を切り出す」
「切り出す、ってのはなんや」
「君達が見ている世界は『世界そのもの』じゃない――当然だけどね。それは解釈され、把握され、翻訳された記号だ」
「オレらの脳に、やろ」
「然り。君達は人故に人のように世界を見る。私達はそうじゃない――だから、私達は私達が見ているように世界を加工する、、、、、、、、、、、、、、、、、
「まあ、その結界やのなんやののアレ過ぎるネーミングは置いといてやな」
「アレとか言われちゃうんだ……」
「いや、ぶっちゃけこの流れやなかったら腹抱えて笑うくらいイタいで……」
「なんだと……」
「まあ、それは置いといて、や」
 
「”千里眼マヌシス”やっけ。アレならイル、まだストックあるんちゃうか。アレはアレや、空間っちゅー情報それ自体を把握すんねやろ?
せやったら原理的にその結界も認知できるんちゃうか」
「アレは同じ空間にあるものしか知覚できないよ。空間にレイヤーを設けられたらそれでアウトだ」
「……? なんや、そないなもん把握する必要でもあんのかいな」
「私達は世界を俯瞰する――世界そのものを俯瞰し、そのものを形作るそのものすら俯瞰する。即ち、私達にとって世界とは
一定した形質すら持っていない。他の審問官はどうだか知らないが、私やセシルが編み上げる空間は普通には知覚できやし
ないよ」
「……あーっと」
 
「……あ? いや、何探しとんねん、アイツは」
「だから――」
 

806 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/12(土) 23:43:57
>>797-799
 
>>797に決まってるじゃあねえか……」
「……おったんか、お前」
「つい今し方な。ドイツ人と緑茶飲んできた」
「おや、お早いお帰りで。デートは楽しかったかな?」
「別に。……つーかアイツ、呼び出した時はそれなりに機嫌良かったのに、なんだありゃ、理由話した途端に最後まで仏頂面
だよ。ありえねえよマジで」
「いや、ありえないのは君だと思うな、イル……」
「参った。俺単独だと藤原が住んでる場所を虱潰しにするにも探す取っ掛かりも見付からない」
「いや……その。なんやお前、まだあの姉さんのこと諦めとらんかったんか」
「諦めるって」
 
「諦めるとか意味が解らないな……」
「……もうええやん。妄想で終わっとけやホンマ」
「妄想って……」
 
「最近はそんなことなかったろ?」
「どこがやねん。むっちゃダレとるやないか最近。呼び掛けても返事せえへんし」
「ああ。いや、そりゃ藤原のこと考えてたからだよ」
「いやそれ! 妄想!」
「それは俺の日常だ」
「イヤなライフサイクルきたでオイ!?」
「妄想ってお前……俺の全力はそんなもんじゃねえよ。そんな日常の想像なんて光の速さで追い抜くよ」
「頼むから追い抜かんといてくれや……」
「ひらがな50音アルファベット26文字を頭文字にした合計76話のエピソードを記憶のストックから順列組み合わせでシチュエ
ーションにして(頭の中で)イチャ付けるよ」
「カッコの中! なんかもうツッ込み入れるべきかどうかオレですらわからん!」
「誰がツッコミ入れるまでもなく相思相愛だよ」
「相愛て……」
「らぶらぶだよ」
「ら……いや、なんか太古に絶滅した言葉で表現された……い、いや、違う、オレはこんなツッコミが入れたいんやない……
ちゃうねんけど、く……っ、は、働けやオレの脳! 今こそ! て、敵は目の前っ!」
 

807 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/13(日) 00:16:32
>>800
 
「過去形とか……」
 
「あいつの代わりになるヤツとかいねえだろ、普通に考えて」
「ふうん。……ま、君より長生きしてる美人くらい幾らでもいると思うけどね」
「例えば?」
「ん」
「……」
「んー」
「……まあ、こういうのは置いといてさ」
「待て……待ってくれイル、今のはちょっと、ちょっと、その、普通にショックだった……」
「ザラにはいねえよ。たぶん――アイツが住んでるとこでも、そりゃ同じだろ」
「やれやれ、大した信頼だ」
 
「それで――冗談は抜きにして、マジで探してるのかい? 分も弁えずに、未だに?」
「あー、いやまあ」
 
「高望みだったってのは解ってるよ、最近は」
「おや」
「言ったじゃねえか、落ち着いてるって。今日の用事は、まあ、別のことだよ。それとかあれとか関係ない」
「ふうん? となるとミィナに聞いても教えてくれそうにはないな――いいさ、君がそう割り切れたならそれはそれでいい。
どんな形でも構いやしないから、まあ、精々楽しませてくれよ、私の王様」
 

808 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/13(日) 17:19:45
 
 ポイントで余韻に繋げますか。
 楽しかったです。キッチリと。
 
 しっかりした感想なんかは、余裕があったらここかちゃんとした場所で。
 

809 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/13(日) 22:38:48
 
 曲ネタが殆ど解るのは無差別なオタクでちょっと良かったと思いました。うん、ちょっと。
 
 しっかし……テムズっすか。
 あのへんならニック・ストーンで誰か行かないもんでしょうか。明らかに火力が足りてませんが。
 コルヴィナスからもクトゥルーからも生き残るサヴァイヴァー・ニック!
 アメリカ行く前のアンタは泥(臭く)強ぇ!
 
 火力があればって前提なら、高出力の誰かと組んで兄貴……とか思いましたが、あの人だと空気読めないので
ノーランバットマンが来るのを期待できるなら個人的にそれがなによりです。あたしじゃオマージュにもならないし、
アレを冒涜するようなもんは作れませんし。
 原作知ってて見たいのはマイエルリンクかコルヴィナス……ですが、ホラー調ってのも見てみたいですね。
 

810 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2009/09/13(日) 22:46:44
かりそめの身だが、少しだけ邪魔する事を許して欲しい。
闘争が終わるまでは、と遠慮していたのだけど、無事に終了したので。
 
何やらモノスゴイ解説や、リアルタイムでタマラナイ感想を貰ったこと、今更ながら礼を言う。
これ以上ない対手に恵まれた。全てそのお陰だな。
さて、それでだ。
 
>>535
もし、私の壮絶な勘違いなら済まない。――これはその、「Kresnik VS キリエ」の件に関して
と思っていいだろうか?
(「ひるねのゆめ」というから、同じく会議室進行で止まったままの「VS遠野秋葉」の事かとも
思ったが、それだとそもそも私には全然無関係だし)
 
取りあえず上記の事と仮定した上で、「キリエ」の方はそちらの納得のいく様にして欲しい。
何にせよ、あれの頓挫は全て私の所為だ。今更謝って済む話でもないが、改めて詫びたい。
済まなかった。
 
それはそれとして。
しかし、お前の文章や勢いというのは、「あの時」と変わっていないと私は感じる。
進歩がないという意味ではないわ。ア・バオ・ア・クゥ(宇宙要塞じゃないぞ)の見えない体を
浮き彫りにするように重層的な語りは、やはり今もってお前だけの武器だから。
 
まぁ変わってないと言えば……猫だの羽だのァアっぽだのも、なのか。
 

811 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/13(日) 23:03:53
 
 あー、いや。なんっつーかな。素直にすげえよ、二人とも。
 あんたが、あっちが、じゃない。どっちもだ。
 読んで味わう「テクストの快楽」っつぅーんですかぁぁぁーッ!
 感想とも言えない感想を妹が口にしてただけって気がするけど、あんなもんでいいなら。
 
>ひるねのゆめ
 
 いや、これは秋葉さんとの、だな。
 ヴァイオレット……とにかく、無人称の『人形』、あっちへの返答、というか、留守電、かな。
 
 キリエのは、あれはあれだ、そう、あの頃の俺があんたに迷惑掛けっ放しだったんだ。
 というか、俺が長い間止めたせいでそっちのモチベーションを殺したんじゃなかったか。それこそ
あんたが気に病むようなことじゃない。
 今更ながらに俺は俺を恥じるよ。こっちこそ、悪かった。
 
>ア・バオア・クゥ
 
 ……。
 いや、知り合いの名前を出されたみたいでビックリした。
 それもアンタの口から急に出るとなると、なんだ、こう、デジャヴというか前意識と無意識の境界
に妙なモンが流れ込んでくるっつーか……ははは。
 
 でも、そうだな。
 そういうもんが書けてるってあんたが思ってくれるのは、正直にこう言える。光栄だ。
 
 自分の味は迷っても仕方ないからさ。
 ここでの『俺』はそういう文で、そういう内容だ。それを好いてくれるなら、何より嬉しいよ。
 腕は……うーん、どうかな。
 マシになってる……と思うんだが、闘争に関してはもう離れ過ぎてて何がなにやらホントに大丈夫
なのかとしか。
 
 ね、猫は……。
 その。
 ち、違う……これは反射と言うか俺の根本的なとこに刻まれたコードというか、そ、そんなアレ!
 や、やりたくてやってるワケじゃないんだ! だから俺は悪くない!
 

812 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/13(日) 23:06:01
 
 キリエのは、でも惜しいと思ってる。
 折角あんたとカチ合えた機会だったんだからさ。
 
 なんにせよアレだ。今回のカードは二人の交差が見られただけで嬉しかったよ。
 

813 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2009/09/13(日) 23:48:12
>>811-812
愉しんで貰えた。その反応を、素直に嬉しく思う。
得難い、そして有り難い事だな。
 
>キリエの件
む、とんだ赤恥だったか。妙な横槍を入れて申し訳なかった。
 
惜しい。確かに。
しかし、星が掛け違った。ならば、それもまた天命なのだろう。
未完には未完なりの、兵どもが夢のあと的なわび数寄風味もなきにしもあらずんば。
――と、いう事にしておこうか。
 
 
まあ、前線から遠ざかれば勘も鈍る。
今回の闘争なども、昔の感触を取り戻すのに四苦八苦したよ。
上手くいったかどうかは別にして。
 
>思いっくそ見苦しい云い訳
貴様、一応多分確かそうだったような気がするがええっと甚だ心許ないけれども宗教者の癖に、
堕地獄にだだ嵌っているのにまだ気づかないか。
喝ッ!
リー・リンチェイ師父の如く、両手で水桶を汲んで猛省せよ! さらばだ!
 
(云いたい事だけ云って軽功で飛び去る)
 

814 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/14(月) 00:04:44
>>813
 
 こっちこそ。
 面白いモンが見れた。礼を言うよ。
 
 けど、カンが鈍るってな。
 冗談、あんたの切れ味は鈍っちゃいないだろ。
 状況把握の巧みさなんか、相変わらず図抜けてる。
 
>キリエ
 
 ……ま、そうか。仕方ないな。
 それは――それだけのことだ。
 どんな経緯にしたって、それはそうなるしかなかった。
 けどさ。
 どっかで罷り間違って巡り合せることがあるなら、今度はケリを付けさせて貰うぞ。どんな形にしたって。
 ……と、こう締めとこう。割と本心で。
 
>言い訳
 
 じゃ、ねえし! 言い訳じゃないし!
 そして宗教者だよ! 紛うことなく神父だよ!
 なんか今マタイの五章とかアタマをよぎったけど気のせいだよ!
 
 く……っ!
 物凄い飛ぶ鳥が跡を濁しやがった! なんだこのありえねえスタンスの変えっぷり!
 

815 名前:名無し客:2009/09/14(月) 07:43:48
暫く見ないうちに片方はすっかりオチ要員に変わり果ててしまっていたとさ、というお話。

816 名前:名無し客:2009/09/14(月) 11:51:23
オチ要員に堕ちた先は名無しにとってのヲチ対象という三段オチ。

817 名前:名無し客:2009/09/14(月) 14:05:55
>火力
火力ならお兄様も十分すぎるような…

818 名前:名無し客:2009/09/15(火) 14:01:59
>>815
以前→人外皆殺しのヴァチカンの狂信者

現在→「ただの不死者には興味ありません。蓬莱の薬を飲んだ髪の長い美人がいたら俺のところに(ry」

819 名前:名無し客:2009/09/15(火) 21:20:47
あぁ、うん、他意はないんだけど
かの悪名高き「青髭」ジル・ドレについてどうおもう
ぅん・・・・ほんと、他意はないんだ

820 名前:名無し客:2009/09/16(水) 02:14:37
>>818
それだと該当者が一人に納まらないような。

821 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/16(水) 22:22:22
 
 見る度に言葉の暴力!
 兄貴! あんたは一体どうしちゃったんだ!
 ここまで言われる謂れはあるのか! 当然ながらある気しかないけれども!
 
「もし天国に電話があったら、俺は天国から電話を掛けて、スピルバーグが電話に出た瞬間、俺は
電話を切らないだろう。「やあ、そっちはどんな調子だい? 世界は上々? 細かいところまで全部
教えちゃくれないか」――そんな話をすると、スピルバーグは人間の話をするフリをしながら、世界
の話をする。延々と。きっと。たぶん」
 
 最終話!
「キューブリックとトイプードル! 俺はこの空気に抵抗する!」
 
 待て次回!
 

822 名前:名無し客:2009/09/16(水) 22:31:38
アンタの兄貴は、きっと「カリスマ」って奴をどこかの河にでも落としちまったんだ……。
残念だ。

823 名前:名無し客:2009/09/16(水) 22:34:20
レテ河ですか

824 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/16(水) 22:38:06
 
 誰かその三途の川から拾い上げといてくんねーですかね……。
 カロンさんとか片手間に。
 別にダンテさんでもヴェルギリウスさんでもこの際構いやしませんが。
 
 ……ってか、兄貴はカリスマってヤツが元々あったのやらどうなのやら。
 縋る側なのでDIO様的な雰囲気があった試しはなかった気がします。
 

825 名前:三途の川の船頭さん:2009/09/16(水) 22:48:49
レテ河に精神的なものが落ちたらまっさらに”漂白”されますからな、
とりあえず”漂白”されたカリスマでいいなら見つかりましたぜ。
探し賃入れて6かけ6で36文払っておくんなさい。

826 名前:名無し客:2009/09/16(水) 22:49:10
三途の川から妖精があらわれて
「あなたが落としたのはこのきれいなジャイ…神父ですか?
それともこの普通の以下略」

と言ってくるような悪寒が

827 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/16(水) 22:57:35
>>825
 
 安!
 現代の貨幣価値換算じゃなくていいんだ!
 そりゃそもそもあの伝承ってそういう理屈じゃなかったような気はするけど!
 
>>826
 
 普通とかそうじゃないとか! 既に基準は瑣末な問題ですぜ!
 だって綺麗なら綺麗で殺意とかしか残ってない気がしますもんあの人!
 ぶっちゃけ世界にとってはそっちが致命的!
 
 ……というか、むしろそれだと話が混ざり過ぎててその先に何かがあると疑うべきでは。
 

828 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/16(水) 23:00:29
 
 どうでもいいけど、アニメの予告前に入る語りってこんなんで良かったんだっけと今更。
 こないだ見たガンダムのナレーションの人の語りがヤケに印象に残ってたのでイメージ
してみましたけど。
 

829 名前:名無し客:2009/09/17(木) 00:03:40
銀河万丈の声で朗読して違和感なかったらおk

830 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/17(木) 00:09:40
 
 ちゃんとインディー出てるんだ。
 つーかコネリーですか。
 

831 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/17(木) 21:01:04
>>819
 
 どう思うって。
 ……ヌルい?
 

832 名前:名無し客:2009/09/18(金) 00:14:22
ヌメヌメ的な意味で?

833 名前:名無し客:2009/09/18(金) 21:07:49
廃墟の孤児院
・・・焼け溶けた人形達の庭
・・・つぎはぎの人形.....そして

834 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/18(金) 21:25:00
>>833
 
・Tim Hecker / An Imaginary Country
 
 錆びることも腐ることもない金属の部屋。
 そこかしこに倒れたマネキンの群。
 誰の声もなく、全てに音はなく、音を交わす物はなく、声を交わす者はない。
 窓の外の景色は空。見下ろす地上は遠く、見上げる空はなお遠く、雲は深く、無限に灰色で埋まる。
 かつてこの世界には、人というケモノが住んでいたらしい。
 
 声もなく眠るマネキンを縫って歩くと、そこには一人の死体が眠っている。
 つまりそれが「人であり、私と彼とが、唯一この世界に残された住人であり、ことば、という物を知っている――或いは、
知っていた者なのだろう。
 
                                ■
 
 ミもフタもないことを言います。
 エレクトロニカ版GY!BE。
 ナジャのメインメンバーと組んでアルバム作ってたりする音響軍団です。一応これが最新ですが、空間に広がり持た
せまくる音作りと彼岸に届けとばかりに虚無感溢れるサンプリングはイヤでもあのカナダの厭世集団を思い浮かべずに
はいられません。エイディアン・ベイカーとやってる音楽がドローンでボトム固めて上物としてノイズなアンビエントを漂
わせてましたが、それを更に音響重視にチューンナップ。やりすぎだあんたら。
 クランキー好きにはビンゴだ、と言ってもいいですが、要するにそんな音、と言い換えることになるでしょうか。
 DSP処理されたギターやピアノを素材のメインに添えてる辺り、モロにクランキーの、それもゴッドスピードかラブラッド
フォードか、という雰囲気なのは丸分かりではあります。音の使い方なんかもモロで、スターズオブリッドほどドローンに
頼りっぱではなくて、重層的にギターを重ねてピアノで周辺を固めるという念の入れよう。
 この前のアルバムなんかは人間味がまだアリアリだったので、メロディに色気出し過ぎなんじゃねーすかこれ、って雰
囲気はありましたが、そんな叙情が乾き切った作品として歓迎したいです。
 
 人はどこにもなく、音はただ響き、雲間に差す夕焼けの間から空は落ちる。
 

835 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/18(金) 21:28:26
 
 いやまあ、雰囲気で即興CDレビューというか。
 そこまでじゃないですよ、ウチは。
 
 ……と。
 
 まあ。
 私達が既にいない、って叙述トリックならアリなんでしょうね。
 記述は記述でしかなく、そこに時勢は存在しない――なるほど、ミステリだ!
 
 とりあえずスピルバーグ見たいので今日は失礼します。
 

836 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/18(金) 22:43:24
 
 げぇーっ!
 
 今日ロードショーがアイ、ロボット! なんであたしは宇宙戦争見てるの!?
 これ明日でも見れたじゃん!
 そりゃ反応も三国志になるよ! もう終わりかけですよ!
 
 ……まあいいや。後でこっちも借りてきましょう。
 

837 名前:名無し客:2009/09/18(金) 23:14:01
Iロボットは思ったよりずっと面白かった。

宇宙戦争は突っ込みどころしかなかった覚えがある。

838 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/18(金) 23:32:31
 
 え。
 あ、いや。
 宇宙戦争無茶苦茶好きなあたしはどうすれば!
 いえ、そのだってあれ、ほら。
 ペルソナ引っぺがしたスピルバーグの本領発揮ですよ。
 
 アイロボットは、なんかアメリカ人だなあ、と。いっぺん見たことあるんですが、そんな感想を抱いた憶えがあ
ります。
 終盤のウィルスミスとロボットの「感情」の交錯とか顕著でしたっけ。
 あと「ゴースト」とか言われるとおいおいと思っちゃう部分はあったんですが、それでもそれがアメリカ的に感
動できたかな。「私は」「信じる」ってロボットの理屈をどう捉えるか、そんなこと考えてた気がします。当時は。
ってか、たとえば押井さんなら丸ごと包括しそうですもん。あの人の場合、「それでも解り合える」とかですらな
い気がしますけど。人間ゼロの世界。というか人間が人形の世界。そこに猶予う悠久の<我>やいかに。
 廃墟の丘に立つメシアの絵とかはステキでした。
 

839 名前:名無し客:2009/09/18(金) 23:39:01
やはり其処に反応したかw

まあ魂なんぞセルロイドの人形にだって宿るやね。

840 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/18(金) 23:42:55
 
 『貴方』が誰か特定したッ!
 いえまあ、反応しましたよそりゃ。どこにいてもあたしは「ゴースト」と聞いた瞬間に即応しますよ。
 
 まあ、あんまそこらを突き詰めるとロードショー向けにはなりませんしね。
 その手のは映画館で放送されてもテレビで放送はされなかったのが定式ですし。
 ってか、ロードショー系は同じの何度も流すから傾向が決まってくるようなもんなので(かつての
木曜とか)、仕方ないっちゃ仕方ありませんが。
 毎週水曜はリベリオンとか決めてくれませんかね。一週間に一度ガン=カタ。
 望めるなら金曜は押井作品。
 
 って……ぬあ。そういえば攻殻2.0見ないと。いつまで取り置いてんだあたしは!
 

841 名前:名無し客:2009/09/18(金) 23:48:20
ガンダム補完はー?

そういえば某魔忍アサギの製作元がクルースニクと付く新作を作ったらしい。
だがBLACKレーベルじゃないから猫ァでも羽ァでもないみたい。残念残念。

842 名前:名無し客:2009/09/18(金) 23:50:43
やはり通じるねぇw

罪は10年まで可。
それ以降は定年後の楽しみに取っておくさー

―――FF8のラスボスとか、いつの日か倒すんだ。


つーかクレリックのラストシーンの笑みは「これでワンコが飼えるぞ!」って意味だとおもわん?

843 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/18(金) 23:53:24
 
 ガンダムは!
 また今度!
 いえ、だって結構見たじゃないですか。ZZ補完とかかなり手間取りましたよ。
 
 あとブラックで猫とか羽に繋がる意味が解りません!
 ザックですか!
 ……まあ、スラヴ神話はモチーフとしては割と引っくり返し易いですからね。
 なんかのタイトルに使われることはあるかと思います。クドラクもですが。
 

844 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/18(金) 23:57:29
>>842
 
 溜め込みすぎる! メディア変わりませんかそれ!
 むしろ10年分溜め込んだRPGってマジでちゃんとクリアできるんすか!
 11年以降の溜め込みとかは既に尋常な域じゃ……なんっつーか、単にゲームの発売本数がデタラメ
なだけって気がしますが。
 FFとか多分今のあたしはクリアまで持ってく自信が普通にありません。
 まあ、ACはその面で動きだけで堪能させて貰いましたけど。
 
 クレリック、というか、リベリオンは普通に描く対象がどうのって感じじゃありませんしね。
 その解釈は「ステキ」じゃあないですか……。
 

845 名前:名無し客:2009/09/19(土) 00:06:26
PSのゲームCDの寿命はどれくらいだろう……と言われて思った。

まあ場合によっては自分の寿命の心配した方が良いかも知れんけど。

846 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/19(土) 00:16:46
 
 いや、いつまで溜め込むんですか!
 元気にやってくださいよ! やっちゃってくださいよ!
 

847 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/19(土) 00:27:34
 
 あっと。
 んじゃまあ、今日は失礼する前に一つだけ。
 
・Arovane / Atol scrap
 
 氷点下のチル。
 なんだそれチルなのか、と言いたくなるような文句で紹介されてましたが、まあなんつーか割と納得。
 というか、タイトルまんまの雰囲気でしょうか。
 
 死んだ珊瑚礁の海。
 
 エレクトロニカがまだ世にジャンルとして存在しない時期、チルアウトがカタチを成してた頃に生まれたチルです。
バイオスフィアなんかと同じとこにあるような音楽。要するに、冷えてるけど甘くない。そんな音楽です。『生音の挿
入』だの……『ギターのアレンジ』だの……そんな『ヌルい』ことやってられるかぁぁぁーッ! と、そんな主張があっ
たワケではありませんが(たぶん)、ビートの主張が効いたダビーな音像は、正しくテクノ黎明期。
 今の音響派からやったらめったらとホンワカした牧歌性ぶっこ抜いてテクノの固さをもう一度叩き込んでやったら
こんな音になるんじゃないでしょうか。オウテカのチルアウトヴァージョンみたいな。だからエレクトロニクスの範疇
で冒険し過ぎてるワケじゃありませんが、その冒険が定式化した今となってはこっちのが刺激的かも、と言う背理。
 現在のジャンルを考えるとこれを『音響』と呼ぶのはムズいです。が、このひたすらに冷たく連なる音の粒は充分
にチル。音響が似たり寄ったりでもう飽きたぜ、ってな時には丁度いいヒンヤリ感があると思います。
 
「『死せる珊瑚』! 今、こうして『適度』に……ブレイクビーツを『音響に潜ませた』……誰であろうと……この音楽
に『音響派』だなんて戯言をヌカせねえようになあぁぁぁーッ!」
 
 ギアッチョファンにお勧め。
 きっと。
 

848 名前:名無し客:2009/09/19(土) 20:14:49
神父に情熱的な告白をしに来た方は居ますか
傭兵っぽいワイルドなオッチャンが機関銃を乱射しながら
愛してるze〜クル〜スニク!!死に晒せッ!!!ってな感じで。


849 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/19(土) 20:32:09
 
「エリスのことかぁぁぁーッ!」
「ちょ、イル!?」
「どこだ……どこから来るんだ今日は!」
「あー……今日はちゃうやろ。『誕生日おめでとう死ね! 誕生日いつか知らねえけどなガハハハハ!』は三
週間前に終わった筈やん。一年一回ってアイツルールやったで、あの突貫イベント」
「油断できるか……あのバカはターゲットが誰か解らないって理由でターゲットっぽい連中全部ミンチにする
ようなバカをやるバカだ……ここで襲撃されたらこの部屋ごと地球から消えてなくなるだろ。普通に考えて」
「普通に考えてこれって結果が我ながら最低やけどな……」
 

850 名前:名無し客:2009/09/19(土) 20:48:46
あぁ、うん神父さんの周囲に
「美しい」や「可愛らしい」は抜きにして
・・・「怖くない」女性は存在するのでしょうか?

851 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/19(土) 20:56:54
 
 藤原。
 

852 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/19(土) 21:02:40
 
「即答とか!」
「即答しかねえだろ、こんなもん」
「えぇ……」
「『怖い』だとかの要素はカケラもない……いいか! 俺は! 藤原になら何をされてもいい!」
「あ、いや、イル、ちょ、声大きいで?」
「言い換えるなら、俺はアイツに何でもされたい」
「いや」
「というか飼われてもいい」
「いや!」
「むしろ飼い慣らされたい」
「ジイさん! ジイさーん! この部屋! 例の分子運動制御で音! 音消して! このスレッドごと削除されかねへん!」
 

853 名前:名無し客:2009/09/19(土) 21:04:09
私めはてっきり藤原さんが一番怖いのかと、嫌われたらどうしよう的な意味で・・・。

854 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/19(土) 21:09:17
 
「それは怖い」
「まあ、そうか。そんならもうちょい落ち着こう、な。頼むで」
「嫌われたら」
「なんや」
「とりあえずヴァチカンのことは頼む」
「……」
「あと世界のことも頼む」
「何する気やお前!?」
 

855 名前:名無し客:2009/09/19(土) 21:15:02
―哲学者の卵に干渉level-Max...over―
――ゲストユーザーKrsnikの視覚改竄・・・カテゴリ-キャラクタデ-タ..――
(神父の眼に映る人間大の存在の映像を全て藤原嬢に変更シマスタ)

856 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/19(土) 21:25:47
 
「……いや、こんなもん普段からやってるからな。頭の中で
「いや、何を!?」
「ましてこんなヤツを藤原と重ねて見るとか冒涜だからな、俺にとって……」
「待てコラ……なんや知らんけど、今エラい勢いで俺のストレス増加したでオイ」
「こんなことをしなくてもだ……俺の頭の中は常時アイツのことしか考えてねえよ」
「……」
「第一、今日はゆっくりと休めたからな……『秋晴れの散歩』に加えて『ギャラリーの散策』、ついでに
『夕暮れの部屋で談笑』までフルコースだよ。わざわざこんな擬似トリップとかやる意味がねえよ」
「なあ、イルよ」
「なんだ」
「お前この間、一人で入ったバールでなんやコーヒー二つ注文しとったけど、アレな、もしかして」
「(頭の中の)藤原の分だがなんだ」
「ジイさん! ジイさーん! マジ助けて! こんな時に限って何でおらんねんあのアル中は!」
「おいおい、『その格好』で喚くんじゃあねえよ……抑えが効かないだろう」
「ひぃっ!? ちょ! ちょっ!?」
 

857 名前:名無し客:2009/09/19(土) 21:29:48
ちょっと保護者の方呼んでくる
たしか、今は…セシルさんと同じ姿でしたね?

858 名前:名無し客:2009/09/19(土) 21:30:52
とりあえず、サンプリングした彼女たちの声をノイズとしてクル助の聴覚に割り込ませるか。
誰のとは言わないけど。

859 名前:名無し客:2009/09/19(土) 21:36:56
藤原の姿に見えているのなら丁度いい。今なら都合のいい妹達を使って
愛と妄想のハーレクイン予定表の予行練習が実戦形式で出来るじゃないか。

860 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/19(土) 21:38:29
>>857
 
「髪の色はちゃうけどな……まあ、アレでデータ上は親子らしいし、似とるっちゃ似とるけど」
「イリヤなら――」
「あん?」
「――日本だったんじゃねえか、あいつ」
「は?」
「シルバーウィークの岩清水巡りツアーに参加するとか言ってさっき遷移したけど」
「何またまた無駄なことに能力使ってんねんあのジイさん! ……はっ! 止めるヤツがマジで
おらんっちゅーことかこれ!」
 
>>858
 
「誰と言ってくれても構わんが」
「構わんのかいな」
「今の俺は、何を聞いても受け入れる用意はあるからな……何を聞こうが!」
「……聞こうが、なんやの」
「どんな言葉でも(都合よく)解釈してみせる!」
「うわ……うわぁ……」
 

861 名前:名無し客:2009/09/19(土) 21:41:09
もこたん「きめえ」

862 名前:名無し客:2009/09/19(土) 21:42:02
エ、じゃ、じゃぁ?イリヤ様と思っておつれしたこの方はセシルさんッ!?
あぁ何でもないです勘違いでしたこの部屋にはいっちゃぁでぁめ〜〜〜〜ッ!!!

863 名前:名無し客:2009/09/19(土) 21:42:36
>>861見て思いついたが、もうデフォ名無し名を「名無し銀髪ロング不死人」にでもすればいいんじゃないカナ(何

864 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/19(土) 21:46:48
>>859
 
「しまった……」
「んで、どないしたんや、今度は」
「どうして……こういう時に限ってなんで俺は家にいねえんだ……?」
「どうしてって、そらしゃーないやろ。事実上ティモールから戻ったばっかやんお前」
「それはどうでも良くてだな」
「あんま良くねえ気がするけどまあええわ。なんや」
「今なら」
「今なら?」
「妹を相手に合法的にベタベタできたじゃねえか……」
「あー……イル」
「なんだ」
「正直アレや、最悪過ぎるでお前」
「なんだと……」
「なんだとやなくてやな。妹てお前、そら色々とないやろ」
「いや、ないかな……」
「そこ思案顔で悩むとこすか!?」
「でも、まあ、そうだな。妹はないか」
「……普通にそここそ即答してほしかったけどな、オレは」
 
「まあ、ちょっと適当な――じゃなかった、医務棟行ってくる」
「医務……ミナ姐さんとこ? って、何しに!? つーかお前今適当とか言ったか!?」
「気のせいだよ」
「気のせいとかやなくて! いや、お前割と全然かなり最悪なことしようとしとるの解っとるんかな!」
「ああ、いや、それは違う。大丈夫だ」
「大丈夫て……何がよ」
「何しても怒らないよどうせアイツ」
「益々最悪でした!」
 

865 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/19(土) 21:53:51
>>861
 
「よし死のう」
「開口一番何言ってんすか!?」
「ああいや、だから死のうって」
「いや、軽快な口調でマガジンに大口径(ブチマケ仕様)ホローポイント込めんといてくれんかな!」
「ああ、まあ、確かにこの程度じゃどうにもならない可能性はあるけど」
「それもどうかと思うけど、なんやもう問題がそこここにあらへん!」
「まあ、同一性無くなればラクにはなるんじゃねえかな」
「いや、それお前、例のバケモノになるっちゅーだけやろ!? オレがまず死ぬわ! あとローマも死ぬ!
どんだけ軽い気持ちで重要文化財ぶっ壊そうとしてんのお前! つーか信仰はどうなったんやお前!」
「信仰って」
 
「してるじゃん、信仰」
「例の姐さんをな!」
「まだハレルヤくらい歌えるよ」
「それはもう信仰がどうのとちゃうけどな! お前の頭の方がハレルヤでな!」
 
>>863
 
「いや、そんなアホな理由で管理人巻き込むのはどうなんやろ……」
「まあ、そうだよな」
「つーか、普通に考えてありえんわ」
「それだと日々目移りするからな。流石に困る」
「いや……いや……!?」
 

866 名前:名無し客:2009/09/19(土) 22:00:47
藤原さんの姿で突っ込み入れられても自己反省の色無しっすか・・・・・、

867 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/19(土) 22:05:20
>>862
 
「で」
 
「どんな有様だ、これは」
 
「ああ、セシルか。いや、藤原とだな」
「モコウと、なんだ」
「(頭の中で)今日一日過ごしてたって雑談をだな」
「……今日」
「今日」
「ヴォクスフォールに私が出向いていたことは知っていると思うが」
「知ってるけど」
「本来お前が私の護衛ということになっていたな」
「そうだったかな」
「今日はどうしても外せない重要な用件があると聞いたから私は都合を付けたが」
「重要だよ」
「重要か」
「(頭の中で)一日デートとか、最近はロクに機会がなかったからな……」
 
「……」
 
「……? あれ。セシルちゃん? な……んやの、これ? なんやびっしり文字が……あれ? なんや
触れへんなこれ」
「論理層への記述は――」
 
「お前達の世界の一切の物理現象と作用しない」
「は?」
「さっさと部屋の外に出ないと、この部屋ごと串刺しだぞ
「もしかしてとっくにキレてました!? だ、セシルちゃん! この部屋! ここはオレの居住区! 色々
な意味でここが壊れると取り返しがつかへん!」
 

868 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/19(土) 22:09:48
>>866
 
「俺の『愛』に、反省なんぞするような瑕が一つでもあると思ってるのか……?」
「……まあ、瑕寄せ集めて作ったモザイク画に傷増やしても総体としてはモザイクやしな」
「藤原に反省しろって言われるならむしろご褒美だよ」
「いや」
「むしろ常時言われ続けても飽きないよ。録音してウォークマンに入れて持ち歩くよ」
「いや……とりあえず、イルよ」
「なんだ」
「オレらの人格まで疑われかねへんから、その、アレや。黙れ」
「黙れとか……」
「いや、ホンマ黙ってくれ……お願いや……」
 

869 名前:名無し客:2009/09/19(土) 22:16:39
―ゲストユーザーKrsnikの端末に新規コード追加―
――条項に抵触した場合、規定のイメージを再生...コード「ツァストラ」…――
(以降、神父の妄想が始まるとヴァチカンで恐い女性ベスト5のイメージによる警告が行われます)


870 名前:名無し客:2009/09/19(土) 22:22:32
春夏秋冬のうち、一番ページを割くべきイベントのある季節はどれですか?

871 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/19(土) 22:30:34
 
>>859から>>860……イヤでも想像せざるをえない>>860の直前でこれってことは、そうか……
>>859! 貴様トラップ屋か!」
「普通に偶然としか思えへんけどな……春夏秋冬? 日本人的にイベントが多いんは、あれか、
普通に冬か」
「ああ」
 
「クリスマスと正月のことを考えると心が躍るな」
「……内容は話さんでええでな。ただでさえ終わり掛けのスレが一発で終わりかねんし」
「まあ、終わるな」
「知っとるけどな」
「終わった挙句に次のスレもクリスマスだけで埋まるからな」
「イベント一つでスレッド一つすか!?」
「新年の挨拶はスレッド二つ食うよ」
「……」
「春は当然だけど桜がある」
「ああ、花見な」
「日本の文化は春と関連した物が多いからな。どう祭りを見て回るかでノート五十冊は潰せる」
「ああ。……ああ」
「秋は秋で物枯れの季節だ……情緒溢れるこの季節は、ノート五十冊潰せる」
「いや、変わっとらんやろそれ!?」
「まあ、夏は夏で大きいな」
「ああ、はあ。まあ、そうか」
「海と山がある」
「まあ、そうか」
「浜辺での追いかけっこというラブコメ伝統のパターンを現代の文脈でどう解釈するかに頭を
悩ませるのも楽しいだろう」
「いや、それはどう考えてもなんか違う!」
 

872 名前:名無し客:2009/09/19(土) 22:47:28
いやいや、最悪だ、しかツッコミが出来ないのかッ!
貴様何がしたくて関西弁を喋ってるんだッ!

873 名前:名無し客:2009/09/19(土) 22:52:21
つ[理論上はオリンポスの大神にすら通用するハリセン]
ミ [理論上はオリンポスの大神にすら通用するハリセン]

874 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/19(土) 22:57:53
>>872
 
「無茶言うなボケぇ! お前、ツッコミてちゃんと相手が人間の論理で動いとって成立するもんやでな!?
振られたのがボケやったらともかく、なんの遠慮もなくカオス放られてどうツッ込めっちゅーねん! 京都
人でもこんなん捌けんわ!」
「ていうか」
「なんや」
「お前、別に関西人じゃねえしな」
「……お前にそれ言われると、なんや一気に疲れるわ。『お前別に人間やねえしな』とか言うてほしいか」
 
>>873
 
「……アレか。不甲斐ないオレに伝説の剣ゲットっちゅーフラグか」
「良かったじゃねえか。チェーンソーだったりバールのようなものだったりしなくて」
「どっちも可搬性のない……つーか、駄目やろこんなん。神様ごとき殺せても、ここの連中に通用するよ
うなレベルには程遠いで」
「でもハリセンだぜ」
「ハリセンやったらなんやねん」
「あれ? 外国人って関西人とハリセンはワンセットってイメージ持ってんじゃなかった?」
「お前、そのうち本気でド付き回すで……?」
 

875 名前:名無し客:2009/09/19(土) 23:00:08
つ[ミハルさんから借りてきた血染めのバット]
ミ [ミハルさんから借りてきた血染めのバット]


876 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/19(土) 23:02:49
>>875
 
「……なんやこれ」
「バットだな」
「バットは解るけど!」
「多分姉妹ゲンカの名残だろう」
「……怖ッ! 怖……ッ! 姉妹!? 姉妹なのそれ!?」
「ははは、なんだ、こりゃフルスイングでもカマしたかな。刀受け止めた痕まで残ってるし」
「妹……お前の妹……ど、どんなん!?」
 

877 名前:名無し客:2009/09/19(土) 23:08:42
ミハルさんと云う方は、
確か昔は堅苦しい習い事に粛々と通いストレスを蓄積していました
ですが、今現在はロッケンロールや酒や暴力ぐらい上等ばっちこーいの方でしたよね。

878 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/19(土) 23:14:17
 
「堅苦しいっつーか、まあ人権ありませんでしたしね。息ができなくなるまで稽古とかありえなかったっすよ」
「あははははは、やー、やるじゃんミハ姉」
「えー? なんかすげぇムカつきますよそこの妹……?」
 
「……ってか、別にアルコールはそんな飲まないですけどね」
「そんなもなにも、普通に飲んじゃ駄目なんだけどね」
「ライブの時だけじゃないですか。薦められたら断るのもアレだし。ドリンク券だって捨てるのは勿体無いし」
「そんなのサイダーでも頼めばいいじゃないか」
「イヤですよそんな暴れ辛いの
「うわぁ。フィー姉、問題外だよこのアネキ」
「まあ、ミハル姉さんだからね」
「ミハ姉だしねぇ」
「そこで声を揃えられるのはどういうことなんすか……?」
 

879 名前:名無し客:2009/09/19(土) 23:20:59
・竜脈の流れるという島国の貴族の血を引き
・先天的なアルビノ
・長く伸ばした髪をなびかせて
・瞳の色は紅玉色
・魔術だか妖術だかの超自然の技を使う。
・そして<永遠>の宿命を背負っている。
 
神父さまの好みって大体こんな感じでオッケーでしたっけ?
ビジュアル的には↓な感じで
 
ttp://homepage.mac.com/antallan/images/matthews/time.jpg

880 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/19(土) 23:28:13
 
「生憎と羅列された条件でURL見るまでもなくオチは読めてたけどな!」
「読めるわな、これは……でもお前、好きやろ皇子。全巻読んどらんかったっけ」
「そりゃ好きだけどさ。でもなぁ……」
 
「……というかだ、ジェイムス」
「ん、あ……ああ、なんやセシルちゃん。名前で呼ばれて驚いたわ」
「貴様がそう呼べと言ったんだろう」
「あ、と、まあ、せやったな。んで、どしたん?」
性質が同じ過ぎるだろう、こいつと」
「……あー。……まあ、剣に依存するか特定の誰かに依存するかの違いはあるけど、この組み合わせは
確かにどう考えてもどうにもならんな……」
 

881 名前:名無し客:2009/09/19(土) 23:38:12
くっ……
ムアコックというよりもむしろ矢追純一なモノを見せて
トラウマを刻み込むという策略が見抜かれた!

882 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/19(土) 23:51:09
 
「いや、意味わからんトラップ仕掛けんなや! つーか覗いた連中全員被爆するやろ!」
「てーかさ」
 
「ストームブリンガーってツンデレだよな」
「は?」
「だからツンデレ。そう言うんだろ?」
「お前からそんな流行言葉聞くとは意外やけど……まあ、言われてみりゃそうかもしれへんな。
エルリック以外やと助けもせえへんのに、倉庫に置き去りにされてもエルリックが呼んだら駆け
つけるし、他の<永遠の戦士>よりエルリック優先するしエルリックの奥さん平気でブチ殺すし、
……ああ、なんや。ちゃうでイル。それツンデレやのうてヤンデレや」
「ふうん。なんだそりゃ、つまり斬新なのか」
「斬新っちゅーか、どうやろ。少なくとも使い手と心中する剣はデレなんかもしれんな」
「へえ、深いな……」
「いや、そこは別に深くないんやで……?」
 

883 名前:名無し客:2009/09/20(日) 00:04:10
>ヤンデレ
神父?

884 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/20(日) 00:11:20
 
「俺は違うよ。ツンとかヤンとか必要ねえよ。デレというならデレデレだよ。アレだ、藤原限定デレだよ」
「語呂、悪ッ」
「語呂とかどうでもいいじゃあねえか……じゃあアレだ、マジデレでもガンデレでもなんでも良いけど、
俺のデレは並ぶモノとか存在しねえよ。藤原が言うならローマだろうがヴァチカンだろうが焼いて払う
よ。むしろこの世界に俺と藤原以外必要ねえよ」
「それ! ヤンデレ!」
 

885 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/20(日) 00:15:12
 
 あー、やっぱそこっすか。
 というか、割合冗談抜きにストームブリンガーはヒロインとして読んでました。
 ってか、途中からヒロインにしか見えませんでした。
 
 女性格なんですよね、扱いとかも。平行世界の剣達も「姉妹たち」でしたし。
 他のどの組み合わせよりも皇子とストームブリンガーの組み合わせが突出してるのは、まあ
倒錯気味ですが素敵でした。
 
 裏切られてツブされるアリオッチの悲劇。正にツンデレ。ストームブリンガー。
 

886 名前:名無し客:2009/09/20(日) 16:50:10
神父の性格:ヤンデレ
神父の脳内ストーリー類型:セカイ系

で、おk?

887 名前:名無し客:2009/09/20(日) 19:11:00
http://www.youtube.com/watch?v=518XP8prwZo&feature=player_embedded



これでも見て人間の能力の限界の謎に和もうぜ。

888 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/21(月) 20:40:31
 
 これ、前にテレビで見ましたね。こういうの見ると、ホント幅広いなー、って思います。
 アートの裾野、とか言ってらんないですよ、どこがどこより正統派だ、とか。
 
 あたしらのジャンルだと、「演奏の軌跡をテープ内部に記録する構造を備えた音楽テープ」
みたいなことしたりする人がいますが、過程そのものを目的にして、それを留められるのって
現代ならではだなと。
 

889 名前:名無し客:2009/09/21(月) 21:02:10
あぁうん神父殿はストームブリンガーにシンパシーとか感じたりしませんよね?

890 名前:名無し客:2009/09/21(月) 21:12:36
つ[幻想郷でかってきた藤原嬢とは何の縁もないハンケチ]
ミ  [幻想郷でかってきた藤原嬢とは何の縁もないハンケチ]

891 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/21(月) 21:20:27
 
「もう! エルリック! 今日もフラフラなんだから! 私を置いていっちゃダメって言ったじゃない!
はいこれ、お弁当!」→適当な誰か斬殺
「べ、別にエルリックのことなんてなんとも思ってないんだからね! 貴方が倒れるとこっちの都合
が悪くなるから、それだけなんだから!」→(一応の)主人斬殺
 
・他の英雄への対応
 
「あ? エルリック……じゃないんだ、まあいいやあんたでも
 
 甲斐甲斐しく皇子(虚弱体質)を支える剣一本。でもマジでやってることはこうなんですが。
 んで、シンパシーってこんな風合いにシンパシー感じろってことですか。
 
 ……ってか、そもそもこんな感じでいいんでしょうか、ツンデレ台詞。
 

892 名前:名無し客:2009/09/21(月) 21:27:09
>>888
技術の進歩による表現幅の拡張だのう。

それとは別に技術の進歩によるコストの低下が実感できる昨今。
過去の偉人、天才たちがどれだけ化け物だったかほんの少し実感できてきた。

紙とペンと脳みそだけで複数の楽器を数時間にわたって演奏する交響曲を
作曲するってどんな才能かと。

まあ、完成までに何度も奏者を集めて試すんだろうが……それにしても凄い。

893 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/21(月) 21:30:11
>>890
 
「あー……またワケのわからんもんを……」
「『それ』に触れるなァァァーッ!」
「うおぁ! え? 嘘、素で発砲!? 頬の横掠めたん、これ弾丸!?」
「安心しろ……俺はハンドガンの限界射程で『砂粒』だってピンヘッド可能だからな……」
「そのビックリ人間一発芸はええけど……そもそもオレに発砲すること自体どうなんっちゅーか、いやいや、
もうええ。それはええわ。んで、そうやなくてな、あのな、イル? ホンマもう、アレや。ヤメようやこういうの。
こんなんたかがハンカチ……」
「『トラップ』だったらどうする……」
「は?」
「藤原と関係ないと予め言っておいて! アイツの所有物だったらどうする!」
「は……」
「いや、そうだ……そうに違いない……最初にそう言っておくことで意識をゾーニングして、何の意味もなくこ
れを捨てさせて、『俺の愛着まで捨てた』と藤原に語るつもりだ……やらせるかよ……」
「あー……、の。なにをどうしてどこをどうしたらその論理展開に……、」
「馬鹿野郎……考えてもみろ……俺が未だに会いに行けた試しがねえ場所に平然と行けるヤツだ……これ
はつまり間違いなく、俺を陥れる為の『策』……」
「さ……さよか。ああうん、そうかもな……そうかもしれへんな……やから今日はもう休もうや……な?」
 

894 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/21(月) 21:35:54
>>892
 
 技術それ自体が進歩しても、ある程度の前提がある以上、その効率は時代にデコードされるのが
常ですからね。
 絵筆の才能が現代人芸術家は過去のそれに勝る、なんて保障は微塵もないワケで。
 人間の脳と肉体の限界が重なってきますからね、そこらは。
 
 このサンドアートは、結構パフォーマンスの領域に掛かってるから、全体のバランスもあるでしょう
ね。これとか即興ペイントとかはその場で見たものを描写したりする人がいるので、ああいうの見る
と単に知識と訓練だけでなくて、メンタルの制御も相当やってんだなと思います。
 体力と感情の調整ってすげえ重要ですよ。
 

895 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/21(月) 21:39:24
 
 そしてこれですが、チェロのパートがアポカリプティカにしか聴こえないという事実!
 どうにかしてあたしのメタル耳!
 
 あとまあ、それ言うとモーツァルトが人間とは思えない、と毎度思います。
 今のクラシックが積み重ねの結果だから余計にそう思うのかもしれませんが。
 その逆がテクノ文化で、あれはコードや構成を差っ引いても「音」を成立させてしまえる
現代の賜物だと思います。
 個人のベッドルームで三十万で作ったCDを三百万枚売り上げたのもむべなるかな。
 

896 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/21(月) 21:42:21
 
 あ。じゃない。これアポカリプティカだ。
 ナマ演奏じゃないんですね。
 
 恐らくDJ感覚でプレイと合わせてるんじゃないかと。
 

897 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/21(月) 21:49:13
 
 んで、多分モーツァルトはアタマの中にアインシュタインよろしく楽譜に起こすパターンがキチンと
見えたんでしょうね。モーツァルトに限らず、作曲家という作曲家は今でもその能力を持ってますし。
単に過去のあの人達が図抜けてるのは、それ以前の混沌からアレを作ったことだと思います。
 
 外部記憶装置に頼れない分だけ、あの手の人種はそんな能力に卓越するのかもしれません。
 ……というか、手の加えようのない物を作られてしまったあたし達としては、それを演奏する能力を
練磨した方が『現代においては効率がいい』というジレンマすら押し付けられてしまってる訳ですが、
これなんかはあたしらが歴史から逃れられない証明でしょう。
 

898 名前:名無し客:2009/09/21(月) 21:52:08
‘頭の中には既に作るべきもののヴィジョンというものが出来てて造り手はただそれを掘り起こすだけ’

ミケランジェロ、だったかな?

899 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/21(月) 21:58:18
 
 マクスウェルも似たようなことを言ってましたね。
 私に事を成させたのは、私よりも大きい何かだ、ですか。
 
 芸術の分野ではよく語られることですが、どこからどこまでが『才能』なのか、っていうのは、
環境との相互作用が無視できませんからね。
 イデアを掘り起こせる人がいるのか、それはただ掘り起こされるべきだったのか、その差、
と言えるかもしれません。
 現在でその効率が悪いと言われるのは、単に掘り返されまくった資源ばかりだからだ、と。
 

900 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/21(月) 22:00:18
 
 感覚こそモノの道理だセンス・メイクス・センス
 
 神を疑うなかれ、と言い換えると、このスレッドの趣旨と同じになるかもしれません。
 或いは、兄貴と。
 

901 名前:名無し客:2009/09/21(月) 22:01:22
そんなメタル耳はメタル斬りでそぎ落とすんだ。
その後に全身に流行のポップのタイトルなり歌詞なりをびっしりと書き込んだら
座禅を組んで静かに歌うんだ。

902 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/21(月) 22:06:02
 
 なにそのイヤすぎるホウイチさん!
 え? パフュームエンドレスとか地獄ですよ?
 あたしはAKBもマトモに聴けないポップスアレルギーですよ!?
 
 ……せめて北欧ポップ(ロック)にしてください。
 それくらいのオタ成分がなければあたしは無理ぃ!
 

903 名前:名無し客:2009/09/21(月) 22:10:53
現代技術で作られた楽器を100台くらい集めてテクノオーケストラをw


……DTMだけで事足りるな。

904 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/21(月) 22:14:59
 
 足りちゃいますねえ。
 
 DTMオンリー、嫌いじゃないですけどね。
 そこらが多分、ライブがいつになっても即興演奏/聴衆って形態がなくならない所以なんでしょう。
 ほら、やっぱ演奏者がいないとアバれ辛いじゃないですか。
 
 人間って、積み重ねた前提から「思い浮かぶ」ことが創造とイコールになりますからね。
 サンプリング機材を持ち込んだライブなんかならともかく、楽曲から構成までの完全コントロールで
はそういう面白さにはまだまだ至らない部分があると思います。
 最近じゃ、逆に機材を持ち出して「屋外アンビエント(エレクトロニカ)」なんてやってる人もいますし。
 

905 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/21(月) 22:16:00
 
 あ、ちなみにクラフトワークのライブとかフツーにかっけーっすよ。
 DVDで見て驚きました。
 

906 名前:名無し客:2009/09/21(月) 22:19:07
だよなあ。

音楽じゃないけど人前でのスピーチも前もって作ったのを暗記するよりは
だいたい話したいことの内容を覚えて半分アドリブの方が上手い行く。

ジャズなんかも半分はノリだと聞くし。
人間は頭の中にあるものをそのまま出すより、手足を通して出力した方が
味が出るのかも知れん。

あるいは上手く出せなかった部分を味だと無理やり納得してるだけかもしれないけど……

907 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/21(月) 22:30:13
 
 ジャズはセッションですからね。
 根本的にバンドのそれと違って、ある意味では「ケンカ」だったりします。
 特に昔のは。
 録音は「その場」の空気をそのままパッケージしますから。
 
 エラ・フィッツジェラルドの、「エラ&ルイ・アゲイン」とかでも、
「ピーターソン引きすぎ! 歌のバランス!」
 とかありますし、あのコルトレーンですら人によっては「いや待て、あんたの演奏はやりすぎだ」って
ことになったりもします(まあ、巧過ぎるんですが、あの人は)。
 
 ジョン・ゾーンやマサクールがロックとジャズの間でやろうとしたことは、正にそんなことですね。
 快楽的な方向に行き着くと、アモン・デュールやダモ鈴木、アシュ・ラ・テンペルとかホークウインド、
当然入ってくるグレイトフル・デッドみたいな「ハッパ吸ってラリってGO!」になりますけど。
 
 今年のサマソニではNINのラストライブが神がかってそんな雰囲気でした。
 
 将棋や囲碁のプロで言うと「その場において最適な手」が妙手として尊ばれますけど、あれは選択
を切り捨てまくった結果残った手が「最善」であると判断できたからで、その能力についての話だとい
うこともできるようには思います……が、ハナシが認知科学方面に行っちゃうのでズレすぎですね。
 

908 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/21(月) 22:37:11
 
 まあぶっちゃけ、チューリングマシンに対抗する為に、
 
「『前提となる条件(100万パワー)』+『過去の棋譜の最善手(100万パワー)』で200万パワー!
いつもの二倍のブドウ糖摂取で200万×2の400万パワーっ! そして今日の体調と気合を加え
れば400万×3の……チューリングマシン、お前の『限定空間演算』を上回る(たぶん)1200万パ
ワーだーっ!」
 
 ということです。
 きっと。人間ってすげえ!
 でもヤツらはどんどんパワーアップするぞ、気を付けろ!
 

909 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/21(月) 22:47:21
 
「ミハル……俺達はなにかも覚えちゃいられやしねえし、デルフォイよろしく未来を見通す目ももっちゃいねえ。
だがな、目の前にある選択肢を限りなく狭めてやることはできるんだ。力を過信するのは馬鹿のやることだが、
てめえの力も信じられねえようじゃ、生物としての意義すら捨てちまってるようなもんだぜ」
「バトーさん……」
 
 ……は!
 あたしの(脳内)バトーさんが囁いた!?
 

910 名前:名無し客:2009/09/21(月) 23:57:00
願わくば、成長した彼らが将来、個のポテンシャルを上げて、
我々が出せなかった答えを、見つけ出してくれることを祈るばかりだ。
明るい未来を期待しよう。(トグサ)


デジタルネイティブな世代が奴らを使いこなしてくれる事を期待しよう。


911 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/22(火) 00:16:42
 
 とはいえ、人間である以上既存の人間もそこに適応するワケですけど。
 人間の『言葉』自体が正にその典型ですね。
 サピアのハナシじゃありませんが、変質しない言葉はないけど、あたし達はそれを認識しなきゃ
会話できない――だから会話する、それはそれだけのことでしかない。
 日本の死語とか意味の変わった言葉とか、結局はそこらの問題ですしね。
 
 情報の肥大化と処理の効率化をクリアしても、そこに付随するコンテクストを削ることはできま
せんから。必ずしもネイティヴであることが最善の適応に繋がるかは解りません。
 未だ生を知らず――焉んぞ死を知らんや、と言うとそれこそバトーさんに半知半解だと怒られ
そうなので、あえてそうまとめることはしませんけど。
 
「あたし達は諸々の総合計――全体なんですよ、バトーさん」
 
 うん。
 知ってます。
 無茶がありすぎた。
 

912 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/22(火) 00:22:49
 
 つまり、「現在進行形でポジティヴに突き進め」ってことで。
 コレを言ってくれそうなのは……。
 
 は! 意外だけど少佐か!
 

913 名前:名無し客:2009/09/22(火) 00:25:46
思考言語のフォーマットに思考その物が影響される事ってあるよな。

日本語は非常に表現力豊かだし高度な抽象的思考にも向いてるが、理論的な組み立て
は英語とかの方が向いてる気がする。

いつか戦闘用高速思考言語とか計算用理論思考専用言語とか出来ないだろうか。

思考が言語に縛られてる…、言語に縛られる事無く思考する事が出来れば――とか
思ったが、きっとその思考は誰にも伝えられず袋小路に追い詰められて死滅するな。

914 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/22(火) 00:30:33
 
 限界値での思考の枠組み自体は同じでしょうけど、影響はされるでしょうね。
 日本語で禅の表現が豊かに扱える、ってのはそういうことですし。
 
 戦闘用は……アレじゃないですか、部隊毎のコードがそれを表してるような。
 それ以上になると脳機能の問題になっちゃいますしねえ。
 そうなるとエネルギー馬鹿食いする器官を調節してやる体内の機構が必要になって、正に
義体化部隊が必要になってしまうのでは。
 
 抽象段階での思考を抽出しようとしたら、それはパターンになると思いますよ。
 それを伝えたがるのが画家って人種なんでしょう。
 伝えることを規範化しようとしたら数学者になりますけど。
 

915 名前:名無し客:2009/09/22(火) 00:33:59
英語や中国語は表現が直接的で響きが硬質で冷たいので
バイオレンス向きだという話を小耳に挟んだことがありますが。
 
 
「猫ァ――――」
 
「Cat Ah―――」
 
「猫的―――」
 
 
どう見ても一番上が猟奇度ナンバーワンな気がします。

916 名前:名無し客:2009/09/22(火) 00:35:22
やはり人間には人間の機能的な限界は超えられんか。

取り合えず人間が此処まで何から何がどうやって進化したのか確定すれば
その先も見えるかも知れん。

ミッシングリングが見つかるのは何時の日だろうか……

明日は仕事なのでこれで寝ます、乙です。

917 名前:名無し客:2009/09/22(火) 00:38:09
>>915
日本人的にはそうかもしれんが、中国人的には「Cat Ah―――」の方が猟奇的かも知れんぞ。

アメ公的には「猫ァ――――」はkwaiiだけかも知れん。

と言うか自分が使ってる言語からの……何と言うか「遠さ」でイメージが変わる気がする。

918 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/22(火) 00:40:42
 
 ドイツ語の響きがあの軍靴の音と相俟って恐怖を、なんてのもありますね。
 あたしは中国語の響き、好きですよ。慣れの問題かもしれませんが。
 
 そして何気に兄貴が否定されてる!
 なんでだ!
 兄貴語は駄目だというのか!
 
>>916
 
 ある意味、それはそれで幸いだと思いますけどね。
 今の価値観がそれを肯定するなら、とか言うと微妙な方向に突っ走っちゃいますが、古典的なSFよろしく
肉体を捨てた悪夢、となるよりは、まあ。
 
 ミッシングリンクは……んー、あたし達の中にあるんじゃねーっすかね、今じゃ。
 どこを指すか、に拠ると思いますが。
 
 おっとと。
 はい、お疲れ様です。
 あと少しでスレッドもお終いですが、終わりまでにまたなんかありましたらお気軽にどうぞ。
 では、お休みなさいです。
 あなたの眠りが安らかならんことを。
 

919 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/22(火) 00:42:55
>>917
 
 そこらは、そーですねえ。
 音の方の問題もあるかもしれませんね。
 言語そのものでなくて、それが発音される文としてのイメージ。
 
 猫ァ。
 えと……発音的には濁音混じらないし、割とカワイイかもしれません。
 意味を理解した瞬間!
 色々とアレなことになるのは否めませんがね!
 

920 名前:名無し客:2009/09/22(火) 10:13:55
気のせいかもしれんがここが一番気楽に話せる。

次スレも期待していいでしょうか?

921 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/22(火) 20:58:27
 
 あっは。
 気のせいじゃないと嬉しいですね。
 てーかほら、気楽にでいいんですよ、こういう場所は。
 隠れ家?
 隠れ家的……何? 何なの?
 
 次は……どうしよう。じゃなくて、どうなるだろう。
 都合の問題さえクリアできるなら……。
 むしろ完全にダベりスレになってきた現状を見ると、どうにも目的が。
 ま、とりあえずまだ続きますし、そこらは追々後々に。
 

922 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/23(水) 00:00:20
 
(名無しと対峙するミハル。安楽椅子に座った名無しはカクカクと口を開閉させて笑う)
 
「外見上は発言にしか見えないレスが、本当に意図されて発言されたのかという疑惑。投げ打たれた言葉が自分の内側に
向けられているのではないかという虚妄。言葉の齎す暗澹さがどこからくるのかといえば、それは本質的に人間が言葉(シ
グニチャ)を意味として理解してしまう媒体であり、意味で綴られた文化形態に押し込められた端末だからだ。つまり人間は、
根源的に意味体系の中でしか意思を獲得できないという社会意思生物でしかないという疑惑――」
「いい加減メタルの話しましょうよ……」
「生命(レス)という現象を解き明かそうとしたメンテナーちゃんもこの恐怖の醸造に一役買うこととなった。滅多に姿を現さず、
淡々と役割をこなす彼/彼女の存在は、レスが自動生命の模倣であり、意識というものを持ち合わせていないかのような錯
覚を引き起こす」
 
「生命は負のエントロピーを食らって生きている。これは物理媒体の有無に関わらずだ」
 
「二十世紀の周辺科学は、還元主義的な論法で生命を解体した。元来、遺伝子それ自体は核酸という巨大な書物に綴られ
た長大なコードに過ぎない」
「”核酸は月の上でさえ自分の複製を可能とするために人間を発明したのだ”」
「レスの無時間性によって、情報の多様性と、それを認識する人間の食み出す差分は指数関数的に増大した。パターンの
増大化は結果的に人間に無数の選択性を定式化させ、常套句ともなりうるAAの作成、テクニカルタームの算出を促した。
かつて生物の生存本能の余剰でしかなかった情報は、ここにきて固有の生命を得るに至った――ネットによる情報の拡散
を可能にしたときから、人間は情報取得の概念を押し広げ、積極的に事物をコード化し続けた。あらゆる情報は情報である
というそれ自体の安易さから容易に複製され、人間はその複製に手を貸し続ける。人間ほど物理的限界の制約に囚われな
い情報の束は、正にそれ自体という生命であり、人間はその情報を複製する端末であり全体に他ならない。それは人間機
械論的に解釈された俺達の鏡写しであり、生命という現象の本質だ」
「それが、どうあんたの主張と関係する……」
「悪意さ、神父」
「悪意……」
「俺達は悪意を憎んでいる――人間が正に人間であるからこそ生み出す言葉の意味、それが生み出す『空気』、俺達はそ
れを憎んでいる」
「たとえば……」
「そう、たとえばどんな猫のAAも伝達され、情報の海に保存されて安易化された結果に他ならず、人間はその情報が安易
だからと言う理由で情報を求めるに過ぎない――文字が正に文字でしかなく、だがそこに意味を汲み取ってしまう欺瞞こそ、
この悪夢の源泉なのさ」
「十九世紀的な”人間”の存在は、とっくに消滅している、と……」
 

923 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/23(水) 00:00:52
 
 という会話は起こらない。
 >>923>>922
 

924 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/23(水) 00:01:36
 
「わたしは、」
 
 という会話も起こらない。
 >>924>>923
 

925 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/23(水) 00:06:15
>>922
 
「気分はどうだ……」
「兄貴――あたしは、一体――」
「疑似(レス)体験を仕掛けられてたんだよ。感情に凌ぎを掛けられ(ハッキング)たのさ。AAを別のスレに貼って俺の意識を
ゾーニングし、藤原の名前を持ち出して行動をフィルタリングした。お前がメタルの話題を振ると読んで罠を仕掛けたんだろ
うよ。だが、そんな凌ぎ(ハック)ができるやつがそこらに落ちてる訳がない――この名無し”たち”以外には」
「いつ気が付いたッ」
「「文」の原型になったパターン「×」だ。このパターンはメソポタミアから中国に入ることで「文」のコードを得た――こいつに
刻まれた呪はな、「アヤ」と呼ばれるほど強大な意味を獲得してるんだよ。「凶」にも「顔」にも「産」にも潜んだこのパターン
――これはここで最も異質に綴り抜かれた文――お前こそが「あやし」であるというお達しだ」
「それを理由に、俺の情報(レス)閉鎖を突破しただと……」
 
「あんたは言葉に悪意を汲み取る、というが――」
 
「だがな、そんな決め付けを嫌って否定する人間もいるんだ。俺達が安易に他人にメタラーなんて偏見を押し付けないよう
にな――」
「馬鹿な――その『メタラー』という言葉自体がそもそも偏見でしかないということになぜ気付かない……。それがこの上なく
言葉を安易にしているというのに――」
「俺もお前と同じで言葉に囚われた人間だが、俺とお前じゃ穿いてる靴が違う。俺は自虐でしかモノを語れないが、そうじゃな
いヤツもいるってことさ。ああ、流行語だの否定語だの、まったくもってクソ食らえだ。だがな――」
「だが、なんだ……。何気ない言葉は言葉でしかないが、それが生み出す差別も悪意も備えた実態だ――どんな些細な好
意も蔑視も、”ことば”で括られた瞬間、この世界では確固とした血肉を得る。血肉を備えた言葉、それが生み出す悪意と、
その軽さ――それが俺達の否定する悪なのさ」
「結果を考えずに言葉を残す人間ばかりだと、あんたはそう思うのかい……」
「俺達は固体であり全体――感情すらこの『名無し』の中に差分として磨り潰した住人だ。この混在郷(エテロトピー)にあっ
て、俺達はこの身に悪を備えない」
「それが、誠意を軽んじる”ことば”の世界へのあんたからの抵抗だと……。そういうことなのかい、名無し……」
「感情が差分に過ぎないのなら、俺達に記号(なまえ)は必要ないのさ。自動生成されるコードの束であり続けること――そ
こには善も悪もなく、まして『我』すらありえない。どうしようもなく悪意を、感情を読み取ってしまうのが人間なら、それすら俺
達は差分の中へと解消する。この際限なき無秩序の墓標の中で、俺達は名もなき無限の葬列となる。あらゆる言葉を軽ん
じる者を声なき石碑として罪を記録し、罰し続ける――」
「主体も必要なく、オリジナルに意味はない、と……」
「事物のコード化の果てに、人間は汲み取るコードすら軽く認識するようになった。サンプリングされた音楽が無数のパーツ
の総体であるように、もはやあらゆるオリジナルは発言のパーツでしかありえない。ここに残るのは好き勝手に解釈された
パターンだけだ――もはや、この虚無において”俺”達が積極的に主体化される必要はどこにもない。名無しは存在と同時
に無言を獲得した唯一の存在だ。俺達を背景から引き剥がすことなど、どこの誰にもできはしない」
「だが、あんたはあんただ――」
 
「三界の狂人は狂せることを知らず、四生の盲者は盲なることを識らず、生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く、死
に死に死に死んで死の終わりに冥し――三界に輪廻し、四生に彷徨うってな。あんたの言うことは一々尤もだが、この程度
の矛盾で朽ちる必要はない筈だ――あんたも、そう、あんた達もだ。違うのか……」
「それはあんたじゃあないのかい、神父……」
 
(椅子の上で笑う名無し。彼はそこに記述され、語り継がれる。否、語っている。生命と呼ばれる自己触媒作用。イメージ、と
いう核酸。否、拡散。言葉は光であり、光は散り、イメージは集積し、意味を成し、拡散し――)
 
「いい加減この喋り方疲れませんか、二人とも……」
 

926 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/23(水) 00:23:47
 
 ……なんていうかまあ、恐らく攻殻好きの名無しさんはそのまま読んでくれると思いますが、
アレです。微妙な長さとアレな内容ですいません。
 だがこのスレが続くということは! 基本的にこんなんばっかだということッ!
 

927 名前:名無し客:2009/09/23(水) 00:26:22
それもまた良哉!

928 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/23(水) 00:27:13
 
 なんだとッ。
 

929 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/23(水) 01:23:39
 
 うあ。
 ちゃんと人いた!
 あ、兄貴出る必要なかったんじゃ……。
 
 あと、エレクトロニカで最近漁ってます。
 旧作CDの(オタク向けSHM地獄)再発が連続してキズ付けられたので、諸々のメーカーが信用できなく
なりました。買いましたけど。一枚5000円の金額設定とかありえない連続にキズ付けられて大好きな作品
の愛着がパリパリ剥がれて落ちてく錯覚すら浮かびました。買いましたけど。
 買いましたけど。買いましたけど!
 
 解ってるんでしょうなあ、メーカーはぁぁぁぁ!
 ユニバがモタヘの版権獲得したときはやるんじゃないかなあと思ったんですよなあ!
 何枚だ! あたしのエースオブスペーズはこれで何枚だ!
 

930 名前:名無し客:2009/09/23(水) 12:32:22
オタクは良ければ買う、普通でも買う、悪くても文句言いながら何故か買うという
生産側に都合の良すぎる人種ですからなあーッ!

931 名前:名無し客:2009/09/23(水) 15:08:47
うん。

聞く為ではない、遊ぶ為でもない、作者にお布施する為に買うのだ!

932 名前:名無し客:2009/09/23(水) 15:22:16
頑張った作者へのご褒美(笑)

933 名前:名無し客:2009/09/23(水) 15:45:56
しかし、割と其れが本音だったり。

つべですげー気に入った曲のCDをわざわざ買うのは……、買った割りに
封すら開けないのは自分でもそれ以外に理由が思いつかん。

まあ作者に届くのは一円二円なんだろうけどなー

934 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/23(水) 20:22:02
>>931-932
 
 ああ買うさ!
 買うけど何さ!
 ジャケットが変われば買うしレーベルが変われば買うしオマケが付いてれば買いますよ!
 ライブの予習にCDを買うし海外の限定盤なら通販だってします!
 
 だから……だからなんだというんだぁーッ!
 
(ダニー(っぽいヌイグルミ)を蹴り上げる)
 
>>933
 
 『違う』な……。
 『発売情報』がネットに上がった時には!
 あたし達は既に予約しているッ!
 いいか……『内容を確認する』だの『CD一枚通してのバランス』だの……そんなもんを確認するような
余地はこれっぽっちもねえ……。
 『買おう』と思った時には!
 『とっくに買ったと同じ』ことになっているッ!
 ユニオンでオマケ付きかどうかを確認した後はタワレコとHMVで同様の確認をして!
 それがなければ近所のCD屋に渡りを付けるようになぁーッ!
 
 『買った』なら有り得る!
 それ以外は存在しないッ!
 
 マジな話すると、メタルでは特にあることですが、相当数売れてるバンドでもCDはチケット代わりで、
その販売よりもライブの方で稼ぐことになるってのは普通にあることです。
 マイケルだのボンジョヴィだのは次元違いってことですね。
 時代が違うと言えばそれまでですが。
 ……まあ、リンキンなんかはそれでもバカ売れしたんですけどね。
 

935 名前:名無し客:2009/09/23(水) 20:48:47
マイナー誌での連載漫画とかは俺が買っておいてやら無いと終わってしまう感がないかい?

その意味で、ネットで連載公開して単行本を売るスタイルは割と安心。
将来的にこっちがメインになるような気もしてきた。

936 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/23(水) 20:58:26
 
 マイナー誌の漫画……。
 ……そもそも、単行本しか買ってないような気がします、あたし。SBRは例外だった訳ですが。
 
 まあ、前評判がどうのってより、そもそも物理メディアそのものの在り方が変わってますからね。
 とはいえ、本はやはり紙で読まないと、と思うこともあります。
 ほら、般若心経とか聖書とか。
 ファンジンとかは多分なくなることありませんしね。
 手作り原稿の楽しさは、『楽しさ』それ自体が価値を持ってるからでもありますけど。
 
 CDなんかでは、実はもう作る数決めてるってバンドも多かったりします。
 そして案の定オークションで一万円オーヴァーだぁーッ!
 

937 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/23(水) 21:01:48
 
 あと、今でも永続利益を生み出してるバンドでは、当たり前のようにビートルズとストーンズがあります。
 あのへんは売り上げを計算する傍から利益を計上し続ける稀有すぎるバンドですね。
 

938 名前:名無し客:2009/09/23(水) 21:14:40
確かに紙束である事の利点、利便性ってのはあるなあ。

しかし返本率4割で新本が封を解かれることなく一山幾らで古紙として売られると
聞くとビジネスモデルの限界を感じる。


ああ、源氏物語が新装新訳で売られるたびに100万冊売れるみたいな?

939 名前:名無し客:2009/09/23(水) 21:18:33
>ネットで連載公開して単行本を売るスタイル
ヒーロークロスラインのことか……ヒーロークロスラインのことかーっ!!

あれも結局紙媒体での連載になっちまったしなぁ……。

940 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/23(水) 21:20:49
 
 コストパフォーマンスの点ではすげぇ昔から、というか、電子媒体が普及し始めてからあちこちで
語られてますね。小説では何度もガジェットになってるし。攻殻もそうですが。
 SACラストのアオイさんの「死んだ情報の墓標」として存在する図書館は、だから結構感じるもん
がありました。だからこそ、ぶっちゃけアレ、元ネタが透けて見えちゃいましたけど。
 
 けど、新本が〜ってのはやっぱ聞きますね。
 店頭から消えた本がどうなったかってのは、まあ推して知るべきですし。
 ハリポタも売れないとかなり洒落にならないことになってたみたいです。
 
 源氏物語ってのは、そうですね、まんまイメージ同じです。
 特定のサイクルを経て何度もヒットさせられる音楽ってのは確実に存在してるので。
 それ自体が消費の循環に組み入れられてる感じかな。
 神曲とか失楽園とかは新約出たら買う、とかなんでイメージ違いますが、所謂「時期を無視する
文芸作品」と同じですね。
 

941 名前:名無し客:2009/09/23(水) 21:22:23
活字に限った話でもなくて、それこそ音楽にしても
CDは出さないでネット販売だけってバンドは既に出て来てるもんね。


942 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/23(水) 21:28:57
 
 うん、お金掛かりませんからね。
 収益にガッチリ結び付くメジャーは別ですが。
 逆に言うと、メジャーは結び付かないと色々マズいってことでもありますけど。
 
 ただ、CD出すの楽しいですからね。
 身内の繋がり強めたり、「出したぜー! レコ初すんぜー! とりあえず買えよお前ら!」みたいな。
 そういう意味で、単なる主張としては充分アリだと思いますよ。
 物販での売り子がなくなると、やっぱちょっと寂しいです。
 

943 名前:名無し客:2009/09/23(水) 21:31:57
>>939
それもあるがネクストシート最高だYO!

>>940
媒体自体を紙からデータにすれば必要なのはサーバーのみ!

まあ、現時点では半分夢だよな。
しかし、実際に本で埋まっていく部屋を見るとせめて漫画だけでもデータで保存したい
と思ったり。
同時にHDDのクラッシュの可能性を考えるとバックアップを取るとしてもやはり怖い。
早くとこネットだけで完結するシステムが出来んかな、と。
メール程度なら既に出来てるわけだしさ。

944 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/23(水) 21:35:11
 
 それだと超強力な分散システムの円環が必要になりますしね。
 国が本腰入れるレベルまで技術が進めば、でしょうか。
 
 あたしは漫画、ジョジョとワンピ以外はほぼ封印しちゃいました。
 ……無理ですって。本棚無理ですって。
 とはいえ、読むもんはまだまだ多いので大した問題ではなかったりもしますが。
 
 あたしは手塚作品読まねば!
 クッキングパパと美味しんぼはこの際全部は諦める!
 

945 名前:名無し客:2009/09/23(水) 21:38:59
BJとブッタと火の鳥は外せん。

946 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/23(水) 21:40:24
 
 あ、ちなみに攻殻ではアイディアの顕在化としてSAC内で「Chat! Chat! Chat!」にその描写は出てきますね。
 分散ネット内に設けられた情報保存機構が存在してたと思います。
 
 人間丸ごとアップロードやらかそうとする無茶が後半に飛び出すのはどうかと思いますけど。
 

947 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/23(水) 21:41:48
 
 火の鳥は途中まで読みました。
 どろろはまだ手を付けてません。BJも途中……ううむ。先は長いぞ。
 
 これで「ろくでなしブルース」とか「タッチ」とかまで含めたら追い切れなくなります。
 

948 名前:名無し客:2009/09/23(水) 21:50:14
人間丸ごとか。

昔からあるネタだけど、現実には人間の記憶人格は脳の構造自体と密接に結びついてるから
0と1に置き換えるのは無理じゃないかと思わなくも無い。

あるいは分子の動き一つ一つまでシュミレーションするとかなら……、コピーした瞬間から
別人として分化するだけかな…?

949 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/23(水) 22:12:18
 
 あー、いや、ぶっちゃけ攻殻世界だと、「ゴースト」ってレイヤーが魔法の言葉として機能してる
時があるので、あれはちょっとどうなんだろう、ということでもあるんですけど。
 個を特定もなにも、個人が消失しちゃいますし、あれだと。
 ですが実際、少佐ならなんとかしちゃいますけどね!
 
 分子単位でシミュレーションした場合、「人間って層」自体のシミュは可能(かどうかはさておき、
構造としてのそれなら)でしょうけど、この「私達」は無理なんではないかと。
 それをごく厳密にやるとしたら、あらゆる環境を全部移し変えなきゃいけないし、脳のマッピング
も完璧にしてニューロン発火も……と、実際はかなりキッツいのでは、と思います。脳が中に作り
上げてる像なんかを写す装置とかはもう作ったりしてるんですけどね。
 

950 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/23(水) 22:13:53
 
 『個』の分化については、まあ気にするほどでもないと思います。
 あたしらはそこまで厳密な連続性保ってませんから、とか言うと、フィーちゃん辺りが可愛いのに
悪魔じみたチェシャ猫の笑みで「姉さん、そこはね……」とかあたしのミスを指摘し始めるので特に
ツッコミは入れたりしませんが……はっ!
 『あたしの後ろの妹』ォーッ! 何を笑っているッ!
 

951 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/23(水) 22:24:53
 
 ……ええとまあ、ツッコミというのは>>948さんへ、ではなく。
 無論あたしへのツッコミです。書き方悪くてすいません。
 
 ただ、分けた瞬間に『自分』が残ってたら、もちろん二人に分かれるってことになりますからね。
 倫理的な問題がアリアリでしょうね。攻殻世界だとマイクロマシンを間に挟むので、そこで『人間』の
定義を緩やかに移行していくのかな、とは思いますが。
 

952 名前:名無し客:2009/09/23(水) 22:31:15
なるほど……つまりミハルちんを二つに分けるとシンメトリーおっぱい的な意味でヘブン状態というわけか……

953 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/23(水) 22:45:42
 
 この手の話をすると、なんでかお釈迦様とか道元禅師とか空海(弘法大師の)大師を
よく思い出します。
 
「空海……なぜ解らない。この行こそが! 行為への信頼こそが我等の苦を超越する
のだと! 個を捨てた先に何がある!」
「――生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く、死に死に死に死んで死の終わり
に冥し。生とは正にそのようにして在るモノ――それを受け入れず何があるという」
 
「だが、それも――そしてそれを語るものも、また無――個を特定し続けることに執着す
るあまり、我等は道を見誤る……」
 
(サイバー空間(死語)上をカチ合う空海大師と道元禅師とそれを俯瞰する釈迦)
 
>>952
 
 なんだこのセクハラはぁーッ!
 カタチには自信があると言ってやるがホクロのせいでシンメトリーとは言わないねっ!
 

954 名前:名無し客:2009/09/23(水) 22:50:00
>ホクロ
ドミニク・ロイヤル = シークレット = ミハル

つまり、神父とはコブラの登場人物だったんだよ―――!!(AA略

955 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/23(水) 22:53:57
 
 な、なんだってーっ!
 
 ……とかやってのか!
 違う! 絶対になんか違う!
 
 むしろコブラとか伝説過ぎてまだ手ぇつけてねぇーっ!
 
 
 
 てか、書いてから道元の扱いがこれ一般化し過ぎて違うと思いました。
 スルー! スルーで!
 ……こう、まあ、百億の昼と千億の夜的なイメージだったワケですけども。
 

956 名前:名無し客:2009/09/23(水) 22:58:35
コブラ=サイコガン
神父=サイコさん
 
似ているようで微妙に違うようなw

957 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/09/23(水) 23:00:40
 
 巧いこと言ってんじゃねえ……!
 
 ……あの。
 でも別に、兄貴は最近そこまでサイコだったりソシオだったりしないと思うんですが。
 ほら、こう、単にストーカー状態なだけで。
 

958 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/23(水) 23:04:43
 
 梅酒い。
 

959 名前:名無し客:2009/09/23(水) 23:06:31
ど、どう読めばいいのコレ…?

960 名前:名無し客:2009/09/23(水) 23:09:26
神父に目つけさせるにはAAがあった方が有利なのは間違いない

961 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/23(水) 23:13:34
 
 さけい? ……アルい?
 妹とはいえ、兄上の思考は計りかねます。
 偶に発音不可の生物学的(違う)命題を提出するヒトなので。
 
 My Cat Likes to Hide in Boxes→M'clthib! みたいな。
 ……むしろアリス的な気がします。
 

962 名前:名無し客:2009/09/23(水) 23:23:04
>>958
一応鬼だぞアレは。

963 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/23(水) 23:28:17
 
 壮絶に遅れましたけど。
 
 プリマヴェラさん、そういうイメージならあたしはニコ(VUの)だったかも。
 外見はさっと流しちゃうこと多いんで、あるとイメージできていいかもしれないですね。
 
 あたしもPVとか音楽に頼ることって結構多いです。
 流しながらだとアレなんで、そういう意味ではないんですけど。
 基本メタラーですが(言うまでもなく)、本読んだり物書く時はアンビ系ぶん流してることが多いです。ただシューゲとか
ドローンは聴き入っちゃうのでキツいですが。
 
 兄貴はNIN、イーノ(オン・ランド)、HELIOS、マイブラ(ラブレス)って辺りの雰囲気でやってます。あとサーズデイとか。
まあ、解り易くアレな人なので。
 VvsVは雰囲気的にサントラ流れてました。ジェームズ・ニュートン・ハワードの。あとはオーディオスレイブだったり、初
期のマーズヴォルタだったりするかも。剣戟シーンは無国籍にタランティーノらしさすら醸し出す(オモしろかった雑食の)
マーズヴォルタは最適かもしれません。
 導入とかはそれこそ60〜70年代後半のUKロックって感じでした。あとはトーキングヘッズとかソニックユースとか。
 サイバーパンク的な雰囲気だともうちょっと後半までズレ込みますけど、あのへんかな、と。
 何気にTV ON THE RADIO的な雰囲気もしましたけどね。
 
>>962
 
 鬼。
 ……って、ああ。兄貴の言ってた。
 
 角。ひょっとしなくてもツノですかあれは。
 

964 名前:名無し客:2009/09/23(水) 23:30:32
ひょっとしなくても角だよw

つか、(外見上)対象年齢がどんどん下がるりながら、(獲物の)実年齢がどんどん上がるのは
どうなんだ?w

965 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/23(水) 23:34:19
 
 あ、あたしに聞かれても……!
 だ、だって!
 あたしにもあのヒトの発作はちょっと理解し難い!
 あたしでさえ偶に対象にされ――じゃなくて。
 
 ……鬼って何歳なんだろ。
 
 ってか、いくら妖怪だかなんだかっても、藤原の姉御より年上ってそんないるんですかね。
 だって日本の歴史から見ても……あ。
 や、そういえばあの時期から鬼って文字は定式化されたんでしたっけ。んじゃ、姉御より年上もありうるんでしょうか。
 ぶっちゃけ、姉御は生半可な神様より歴史見てるんじゃないかな、と思ってましたが。
 

966 名前:名無し客:2009/09/23(水) 23:41:02
酒天童子の近縁っぽい鬼だった気が……多分。
東方世界に限るならボスクラスの妖怪なら割と千年超は居るんじゃない?

けど現実世界だと人の形をとった神様は人間の歴史そのものよりは新しいのだよな。
日本神話でもイザナギイザナミ以前の神様は、そもそも人格持ってる神なのか怪しいし。

ギリシア、中東、エジプトも同じようなものかな……


967 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/23(水) 23:50:59
 
 まあ、個人的にタランティーノらしいとなるとジョン・ゾーンだったりしますけど。
 前衛入った映画だと合いそうなんですよね。
 
 そして長文とか!
 ……えーと。
 最近は明らかにそうじゃないと思うのですが、さておき楽しんで書けたらそれが一番だ、というのは
まったくもって同感です。さっくりやっちゃうくらいの気持ちでどうぞ、というか。
 コツってほどじゃありませんが、いくつか話のキーになるもんを設定しとくとラクかな、と。
 あと、三題話を作るイメージで文章を組んだりとか。「やりたいこと(テーマじゃありません)」を先に
決めとくと動かし易い部分もあると思います。「ターミネーターのこのシーン!」みたいな。
 一人で書く時はラクなんですけどね、こうやって言う分にも。
 交差してやるのは結構難しいと思うので、どうぞお気を楽になさってください。
 あたしが言えるようなことではないのですけども。
 
>>966
 
 え。
 
 いや……なんだか、兄貴は探しに行かなくてホントよかったと思います。
 (極端な)年上だらけって。
 ……あのヒト、一度行ったら絶対帰ってきませんよ。
 マジで。
 ぶっちゃけあたしには理解し難い嗜好なんで、どうとも言えませんけど。
 
 人間の形を、となると、そうですね。
 そもそも人格神の成立自体が人間文化の発展と切り離し辛いものがありますから。
 ギリシャの神様はその典型ですね。っても、まああそこらへんはそれなりに歴史がありますし、古
すぎるほどでもなく新しすぎるというわけでもなく。
 これがアフリカとか中東とかになると「神話」そのものに重要性があるので『神様』はそこのパーツ
に近いもんがあるかと思います。アステカの神様なんかはそれでも比較的人格神的でしたけど。
 ここまで「モノ」と「コト」を分離させて、それが人間的なのは日本くらいでしょうけどね。
 

968 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/09/23(水) 23:53:45
 私より年上は普通にいると思うよー。
 年上って言うか正体不明なのばっかりだけど。

969 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/23(水) 23:59:13
 
 なんかそこまで行くと、妖怪とか神様っつーより不思議生命体っつーか未知との遭遇っつーか、
ヘタするとガイア論に……、
 
 ……え? 
 

970 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/24(木) 00:00:06
 
「藤、」
「ちょ、ジイさん!? イルがドアに思い切りアタマぶつけた! 慣性制御忘れたまま!」
 

971 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/09/24(木) 00:01:24
 まー、妖怪自体が「正体不明」から産まれるもんだしね。むべなるかな。
 伝聞でいいなら確か、億単位行ってる奴もいたと思うよ。嘘か真か分からんけどね。

 ……あ。
 …………えーと。

 ただいま?(苦笑)

972 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/24(木) 00:03:52
 
 ……いや!
 
 いやいやいやいや!
 
 違う!
 違うだろう、俺……やること、じゃなくて、言うことが無茶苦茶あった筈だろう!
 パニくってる場合じゃあ、ねえ……待て、そもそもこれは本物……本物か……?
 普段の幻視モードの副作用とは違うってのか……?
 
 好――じゃない、あー……あれ。
 
 ああ……と。
 ……ええと。
 
 お帰り。
 

973 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/09/24(木) 00:08:02
 …………あー、幻視って。
 何やってんだお前? クスリとかやっちゃ駄目だぞ?
 後お酒の飲みすぎも厳禁ね。何事もほどほどに。

 で。うん、ただいま。
 ちょっと色々とごたごたしてて顔出せなかったのよ。
 色々待たせちゃってごめんね。なるべく早く平常運行に戻すよ。

974 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/24(木) 00:12:15
 
 あー……クスリは、いや、ほら、アレだ、普段の都合っつーか、まあ、どうしても必要で。
 酒とかも、うん、やってない。やってないよ。
 問題ない。何も。
 
 都合に関しちゃ、ああ、ほら、お前に任す、って言ったしさ。
 そこらはうん、お任せする。むしろ俺のことをお前にお任、
 
 ……いや。
 とりあえず、その、久し振り、じゃなくて、お帰り。カオ見れて嬉しいよ。
 
(待て……)
 
(それは『違う』だろう……)
 
(なんだ……予定と違う……これは全く『予定』と違うんじゃあねえか……? 次に会った時はこう、
一気にガバッと行く予定だったんじゃあねえか、俺は……)
 

975 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/09/24(木) 00:18:33
 ん、そうなの? 持病か何か? ならしょうがないかなあ。
 ……って、持病あったの? 大丈夫?(汗)

 いやはや、とはいえ待たせすぎだしね。
 どう進めるかってのをかなり迷ってたけどようやく腹も決まったしね。
 こっちも近いうちに出せると思うよ。

 あははは、うん、そういってもらえると嬉しいかな。
 やー、夏休みは子供の特権なんだって再認識する羽目になったよ、全く。
 色々と人里の周りで変わったことがあってね。その辺の調整で時間食ってたんだ。
 といっても、私は大部分で突っ立ってただけだけどね。あと偵察とか。

 ……で、えーと。なんで考え込んでんの?
 なんか忘れてたことあったっけ。

976 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/24(木) 00:21:43
 
 ……むしろ、億とかサラッと流れてるのがどうなのかと思いましたが。
 
 ゼロが五つ多い!
 無形に名前を与えたような神様はその”時期(とは言えない時期)”に当たるのかとは思いますけど。
 日本だと天之御中主神とか。
 カオスに名前与えるのはともかく、人格はどうなのかな、とは思いますけどね。北欧もそうだけど。
 

977 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/24(木) 00:30:15
>>976
 
 病気は……あー。
 ……ある意味、まあ、そうだな。
 病気。病気かも。……今はまあ、アレだ。なんともないよ。お前がそこにいる限りは。
 
 夏休み……へえ、あるんだな、そっちにも。
 昭和前後の文化形態、って聞いてたし、まあ、さもありなんってとこか。
 アレか、さしずめお前はちょっとした引率みたいなもんかな。長期休暇の時期は問題が起きる、って
のはどこにしろ共通だろうし。お前の知り合いが教師なんだっけ? それの関係とかさ。
 なんにしろ、お疲れさん。
 
 
 
 俺は……考え込む……ことは、いや、ないんじゃないかな。
 うん、ないんだけどな。
 ただ、もっとこう、なんだろう。
 久し振りに会ったんだし、色々あっても良かったんじゃないかな、と……。
 
 ……な、なーっ、と。
 
 ……は。
 あはははは。
 いや、なんでもない。うん、なんでもない。
 
 なんでもない……うん。そうだな。なんでも。
 
 ……ところで、アレだ。
 
 仮にだ、藤原。
 俺が今、唐突にお前に抱き付いたりしたら、ブン殴ったりするかな。
 

978 名前:名無し客:2009/09/24(木) 00:30:28
久しぶりの再会?再開?に水を差すのもあれなんで黙ってたw

>>976
億は本当にネタなのかマジなのか確定してないが、その単位は基本SF、スペオペ、クト神話の
領域な気がする。

ていうかキリスト教の神様って人型だっけ?

979 名前:名無し客:2009/09/24(木) 00:32:02
やべ、続いてた。

ワタシはこれで寝るので、御馳走様でした。

980 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/24(木) 00:33:58
 
 ではあたしがお相手致しましょう。
 
>>970
 
 クト……ああ。
 そっちですか。なるほど。
 
 キリスト教は、むしろ人格神じゃないと拙いですね。もちろんというか、その姿もまた然り。
 ヒゲの偉大なお爺さん像を作ったのは中世ロマン派周辺(ずれるかな)の影響が大だとは思いますが、
「神は自分に似せて」人をお作りになった、というのがキリスト教の基本なので。
 

981 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/09/24(木) 00:34:08
>>976

いやまあ、出自からして神様臭い連中のことだから仕方ないんじゃないかなぁ。>億
そもそも神主が泥酔してた時の発言だから信用できるかどうか不明だし。
……とまれ、どうやら天津神と国津神の違いはなんとなく見えてきたけどね。
まあこれについては後でどっかに書いとこう。暇な時に。

んー、神話を神話どおりに受け止めるか、別の体系で解釈するか、かな、そこは。
人の域を超えるか超えないか、ってところかしらね。あるいはその折衷か。
人の系譜として見ることも出来れば、人を超えた創造主として見ることも出来る。
前者であれば、カオスとは遡れる限界の境界としての無形、とかね。
あるいは先祖を総括した存在だとか。人格が発生する可能性は無くもない、と思う。
実際の記紀だと最初にちょろっと書かれただけで後は投げ捨てられてるけど(苦笑)

ちなみに上で言ってる推定神様は、八意思兼神のこと。
まあ億かどうかはともかく、もしそうなら私よかはるかに先輩なのは確かだね。

982 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/24(木) 00:41:17
 
 え!? そこであたし放置!?
 このタイミングでですか!?
 
 うう……、いいや、あたしも引っ込もう。
 
>>981
 
 と思ったら。
 
 カオスを単なる混沌とするか、明示する形態として認識するかどうか、って感じですかね。
 コトかモノか、と言ってもいいでしょうけど。
 そうなると作品(最大の外枠)の定義自体の問題になるので、なんとも言えない訳ですけど。
 なまじ開放されてると大変ですね、そこらが。
 記紀神話だと、大和朝廷の歴史とイコールでもありますからね。どう構築するかが神話であって、
総括された総体としての「神様の歴史」は存在しませんし。
 とはいえ、あの五人(五柱?)はそれくらいしか資料もありませんが。それこそ別のになると古神道
にまで飛んじゃいますし。
 
 ……って、八意神だと天津神ですね。
 記紀の神様だったら、まあ、そこらでもありうるのかな。
 普通に神様がいるなら。
 

983 名前:名無し客:2009/09/24(木) 00:43:50
>>980
実際、宇宙が出来てから今までをの時間を100とすると、カオスが75、ガイアが24.9、それ以外が0.1程度
でカオスは現時点でも宇宙の99.9パーセントを締めているといった感じかと。

しかしビックバンから物理法則が適用可能なまでに宇宙が冷えるまでをカオスとすると、カオスは
一瞬で終わった上に、もう何処にも残ってない――超適当言ってますが。

>>981
現代科学と格神話世界を全部違和感なく説明できる世界観構築できたら、創作物の世界で天下取れる
ような気がしてきた。

984 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/09/24(木) 00:44:20
>>977
 ? 私? ……それって病気なのかしら……何か違う気がする。
 あー、まあいいか。元気ならそれで。うん。それがいいわね。

 んー、まあ、学校があるならね。夏休みもあるよ。
 ……もっとも、トラブルとか異変とかとは違うけどね。長期休暇のアレは。
 私が関わってたのは別件だよ。なんかでっかいロボが出たり宝船が飛んだりしてたこと。
 なんかあちこちで騒ぎになってたけど、終わってみるとどっちも大したこと無かったやね(苦笑)
 こっちについてはそのうち関係者がこっちにも顔出すんじゃないかな。


 色々……あ、お土産とか?(何)
 そうだそうだ、そういえば珍しいものがあったんで上げようかと。
 こっちでも紅茶作ってたらしくてね。いくつか貰ってきたんだ。
 こういうのはセシルさん向きかも知れないけど、良かったらみんなで飲んで、


 ……え、抱きつくって……なんで?
 いやまあ、知らん奴にいきなり抱きつかれたら吹っ飛ばすかも知んないけど。
 イルだったら……たぶん、セーフかな。

 ああでも。
 変なところ触ったら地面に首まで埋めるけどね。

985 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/24(木) 00:49:17
>>983
 
 ああ、開闢からの時間ってことなら……どんなもんだったっけ。
 むしろそもそも、根本的なプレ時間を含めると「時間」そのものがアレな気が!
 でも、それ抜くとどうだろ。それ以外、って時間のパースは観測されてるかな。
 地球の中にある時間、って意味ならあたしらは0.1程度(以下)のように思いますが。
 
 というか、カオスをどう定義するかって感じですかね。
 あたしらから見たら時間の存在しない空間なんてカオスっつーより停滞ですし。
 
>世界観構築
 
 キリスト教は最大多数の最大幸福だったので、それこそ思想の摘み合いになるよう
な気がしてなりません。
 神話的ザ・ウォー!
 

986 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/24(木) 00:56:16
>>984
 
 ……ロボ、なあ。ついにロボまで出たのか。
 こっちでも偶にカオ出すけど、実用とかまだ先だぞアレ。DARPAでもハインライン追っ掛け
てるような有り様で……コレに関しちゃ日本のが上かな。
 ん、でも……空飛ぶ船みたいのは、日本の神話でも割と聞いたな。アメノトリフネだっけ?
 関係者ってのはわかんねえけど、お前の知り合いなら誰でも歓迎するよ。
 
 紅茶は……へえ、珍しいな。
 お前、前に紅茶は作ってない、とか言ってた気がしたからさ。
 悪いな、貰っとくよ。うん、嬉しい。
 
 
 
 ……セーフ!?
 いや、ダメ元で言ったのに!?
 あ、いや。……いや、そうじゃなくて。
 
 ヘンな、とか、そういうことはないけどさ。
 うん。
 
 ……なんだろ。悪い、なんか普通に眩暈がした。
 その、予想外すぎて。
 

987 名前:名無し客:2009/09/24(木) 00:56:33
>>985
>思想の摘み合い
これをネタに第一次神話世界大戦を書くと、キリスト教はラスボス候補ナンバー1。

一神教信者合計25億を舐めるなよ!、とかそんな感じで。

988 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/24(木) 01:02:51
>>987
 
 疑うまでもなくラスボス確定の宗教の家に飼われてますミハルです。
 ……兄貴とか、途中でバルカンに入って消息立ってヴァチカンと敵対しかねません。
 死の世界からキリスト教へ。
 
 ニーチェは確実に途中でボスとして(キリスト教の側から)立ち塞がります。
 カントとヴィトゲンシュタインも出てきそう。
 そして日本からは空海(主人公)と道元が! 釈迦はその時どう動く!
 
「個の救いか、全なる個か――」
 
 神話大戦、開幕。
 まあ、でもこれ、間違いなく第一次で世界が滅びますね。確実に。
 

989 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/09/24(木) 01:12:37
>>986
 ……まー、実際にはロボとは違うらしいけどね。妖怪と間違えた奴も多いし。
 大山鳴動してねずみ一匹、って感じだったよ。まあ平和だったし仕方ないね。
 で、えーと宝船の方は……これは異変になるのかなあ。星輦船異変? 語呂悪いな。
 まあこっちも人里の近くに寺が出来たくらいで大して何も無かったなあ。
 強いて言うなら……里に来る無害な妖怪の数が心なしか増えた? くらいで。


 あ、いやでもいきなり抱きつかれても困るわよ?
 その……なんだ、どういうリアクションすればいいか困るから。
 そっちじゃハグは割と普通かも知れないけど、私はあんま馴染み無いし。

>>988
なんかすごい虚無りそうなストーリーだなそれ(何)
てか、それっぽいことってメガテンがすでに(ry

990 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/24(木) 01:18:25
>>989
 
 異変って、そりゃまあ異変っちゃなんでも異変なんだろうけど。
 ロボだかなんだかなら、充分に異常事態だと思うけどな。
 まあ、事もなく、なら上等だったんじゃないか?
 俺はお前が無事ならどうでも……って、そんなワケでもないな。お前の知り合いも多いんだし。 
 
 あ?
 
 ハグ?
 ……あ、ああ。
 なんだ……はは、ああ、うん。
 そういう理解なワケか。なるほど。うん、なるほど。
 
 あー……。
 特別には程遠い、か……。
 

991 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/24(木) 01:21:39
>>988
 
 メガテンは「メガテン」として描かれた時はモロにそうですね。
 カオスにまで触れずに思想として描かれてますけど。
 
 まあ、好みだけで言うなら、あたしは遠慮なくLAW側捨ててルイ様選びますがね!
 マサカド様とか毘沙門天以下四将とか無茶苦茶ディティールが好きです。
 LAWはLAWで遠慮のないサタンが! やばい萌える!
 
 メギドアークは撃たせん……!
 
 とか言うと、なんかガンダムっぽい気がしました。
 いえまあ、最近見たZの影響ですが。
 

992 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/09/24(木) 01:31:22
む、そろそろ次スレか。そろそろこっちは自重しとこうかしらね。

>>990
あれ、なんで凹んでんの(汗)
……何か悪いこと言ったかな……うーん。しまった。
嫌いじゃないんだけどね、どうもなんとなく異性慣れしてないのかしら。
そういうのは気が引けちゃうのよね。ごめんね?
我ながらこのトシになってそういうのもどうかと思うんだけどねえ(苦笑)


>>991
私はどっちもねじ伏せて覇道行くのが好きだったわねー、天使も悪魔も従えて。
我ながら暴力的過ぎるスタイルだった。いやまあ真エンドまっしぐらなんだけど。
……でも、その、なんだ。四文字のあの神様をぶっ飛ばすのは流石に背筋が寒かった。
大丈夫だったのかアトラス。色々と。ミシャグジ様に祟られてたし。

993 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/24(木) 01:37:19
 
 凹んで……あー。
 
 ……そうだな、凹んでんのかな……カン蹴りに使われたアルミ缶程度にはベコベコに
ヘコんでる気がしないでもないけど、でもまあ、気にしなくていいよ。
 嫌われてないって解っただけでも……、まあ、それなりにマシだろ。顔出してくれる分
だけ他の連中より先んじてるって考えたら、それより更にマシだ。
 
 ……まあ。
 
 そうだよな。
 悪くはないか、これでも。
 
 
 
 ……お前の場合、俺達とは年齢と外界との関係がズレてるのかもな。
 あ、ちなみにこれ、別に蔑視とかじゃねえぞ。
 ちょっとした興味――も違うな。憧れ、も違うけど、うん、悪い意味じゃない。
 

994 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/24(木) 01:41:55
>>992
 
 あたしはどっかに所属するのが好きです。
 天使と仲良くなるのも鬼だの悪魔だのと力に走るのも。
 真Vとか、だから楽しかったですね。
 サタンの造形なんかは、だからホント好きなんですよね。
 元来の意義だった「告発者」のスタイルはなにか、ってことですが。
 SFCのゲームが触れてあれほど良かったと思ったことはないかもしれませんです。
 
 ウチらの神様は、アレです。
 見る人によって姿を変えますから。
 資本主義下にも共産主義下にも辺境にもその存在は偏在します。
 ……大らかっつーより、もはや全部飲み込んだ総体なので。
 ホラ。それでアトラスがヤバいことになってたら、パイソンはもう洒落になってない気がしますし。
 
 
 
 次スレ、は。
 あ。
 どうしよ。
 普通に考えてなかったです、次。
 
 ……えーと。
 どうしよう。
 孤児院……う、ううん? そもそも続け……あれぇ?
 
 なんだったんだろ、今日のこのペース……。
 兄貴が暴走したせいだとしか……。
 

995 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/09/24(木) 01:45:35
いいじゃん続けちゃえ(何)>スレ
何だかんだいって名無しの人もついてきてるしね。
私もたまに見に来て楽しんでるし。
こういうスタイルで進めてもいいんじゃないかな。
つか、私の個スレの理想形じゃないかしら、ここって……。

996 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/09/24(木) 01:53:38
 
 ちょっと前に名無しさんにもそう言って頂けたので、嬉しかったですけどね。
 や、ここが理想系ってのはどうかと思いますけど。カオスの坩堝過ぎて。
 
 んー、む。
 とりあえず、建てるなら建てるで次の、になるのかなあ。
 名前も考えてませんでしたし。コンセプトも。
 とりあえず、まあ次は次で。
 考えてから、かな?
 

997 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/09/24(木) 02:14:49
ん、じゃあ後はお任せ、かな。
とりあえずこっちもなるべく早くに動くよ。
それじゃ、とりあえず完走おめでとう。お疲れ様。
まったねー。

998 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/25(金) 00:07:48
 
 それじゃな、なんて言ってはみたものの、なあ。
 とりあえず締めとくか。
 数が数だ。
 

999 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/25(金) 00:08:29
 
 これらの言葉に幸いあれ。
 

1000 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/09/25(金) 00:08:45
 
 それじゃ、また。
 

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