■ がれきのおうさま
- 1 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/18(土) 21:06:08
- ・地下スレ
・仮使用
- 2 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/18(土) 21:15:53
-
もしかして地下スレって勝手に立てちゃマズいんだっけ、と、建てた後で気付きました。
管理さんで報告頂く事にします……なんか各方面に申し訳ありません。
- 3 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/18(土) 21:32:30
- いや、スレ立て自体は自由のはずー。
上に行くか下に行くかの違いしかないしね。
- 4 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/18(土) 21:37:01
-
うあっと、そうでしたか。
それじゃちょっとホッとしました。
どうもです、お姉さん。
そして21:30経過ッ!
質問は一つで切り抜けられたみたいでこちらもホッとしたような。
- 5 名前:名無し客:2009/04/18(土) 21:42:23
- ちなみにsage固定申請するとageで書いても上がらなくなります
- 6 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/18(土) 21:44:49
- あ、しまった。
今までどんな武器使ってたのか聞きたかったのに忘れてた。
【割とどうでもいい疑問】
- 7 名前:名無し客:2009/04/18(土) 21:46:41
- というか、あの回答の中に某おでこ言霊使いさんが居なくなってたことに驚愕。
- 8 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/18(土) 21:53:14
-
とりあえず色々あるが、いや、待て。
>>7
お前に!
気付いたらフラれたみたいになってる俺の気持ちが解ってたまるかぁーッ!
……いや、それを言ったら、三輪坂さ、
ん、だけじゃ、ない――し、
……、
……。
あの……ごめん俺、なんか死にたくなってきました……こう、すげえ勢いで……。
- 9 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/18(土) 21:57:13
- >>6
臨機応変だよ。
東の紛争地帯に西側の武器持ち込んだりしたらヤバいからな。
なんつーか……そうだな。
基本、俺は大概の武器には適正があるんだ。
特殊部隊でプロやってる連中にも「武器は使えるけどいざ殺す段になるとナイフを賢臓に突き立てて
死んでいく人間の顔を見るのは抵抗がある」なんて言ってるヤツもいたからな。
そのへんは使い方次第だよ。
ボスニアではツァスタバとAK使ってたかな。
- 10 名前:有角幻也 ◆rX9kn4Mz02 :2009/04/18(土) 21:57:17
…シエル・エレイシアもだな。
【傷口に毒を食らわせるタイプ、しかも無意識に】
- 11 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/18(土) 21:58:24
- >>5
おお、それは是非ですね。
上げてもキツい場所なのは確かですし。
ご助言ありがとうございますですぜ。
- 12 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/18(土) 22:02:45
- >>10
よし。
あれだ。――うん、表に出ろ。
肉片と言わず血片と言わず諸々チリにしてからこの世の果てまで追放してやる。
してや、
……、
……、……あれ。
あれえ……?
なんか、力入らないっていうか、ああ……うん、もう、どうでもいいや……。
- 13 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/18(土) 22:05:05
- フルボッコ過ぎる。
いやまあ全部見てるけどさぁ(何)
んー、何か好みがあるのかと思ったけど拘らないのね。>武器
カネサダ振り回してたりガン=カタやってたり、趣味人だと思ってたんだけど。
- 14 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/18(土) 22:05:16
-
い……いいんだよ!
いいんだよ!
俺にはホラ、妹が!
妹弟がいるから! いるから!
ぜ、全然大丈夫だねッ!
- 15 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/18(土) 22:07:49
- >>13
ちょ、え、えぇ……?
ふ、藤原……?
そ、そこはもう少し優しくフォローしてくれて、も……くっ!
>武器
グロックは好きだよ。使い捨てが効くし可愛いから。
刀はなあ……使い易いけど、折れるだろ。
俺がブン回して壊れない白兵武器って、正直あんまりないんだよな。
- 16 名前:名無し客:2009/04/18(土) 22:13:52
- なぜ人はこうも地下へ潜りたがるのか?
- 17 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆WEISS0lzjQ :2009/04/18(土) 22:15:54
-
光が届かないからだろうね。
或いは光なき安寧を。
失楽園のルシフェルならこれを嘆きで肯定するところだけど、私達は嘆く必要すら感じないってことさ。
- 18 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/18(土) 22:16:39
- いや、まあ一応……イチから大殲のログ読んでるから、尚更出来ない(ぇー)
ほら、逆に考えるんだ。今から取り返せば良いと考えるんだ。
そういえば素手でシェルターブチ破れるんだったっけ。それじゃ壊れるわね。
タングステンカーバイドのオノくらいじゃないと武器が耐えられないのかな。
- 19 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/18(土) 22:18:43
- >>16
静かなほうが好きって人も居るのよ、たぶん。
後はー……本スレが完走寸前とかで止まってる時の場繋ぎとか?(何)
- 20 名前:名無し客:2009/04/18(土) 22:20:57
- 女に刺される危険性が減ったのなら堂々と上で運営できるじゃないかッ
- 21 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/18(土) 22:24:26
- >>18
取り返……いや、そんな無茶な。今また会うとか、それ、いや、そういうのって、あー……。
ほら、あ――アレだろ? こういうのってアレだろ? アレなんだろ?
未練でグダグダになるとか、ホラ、なんていうか、もう男としてはダメダメなんだろ?
いや、ないけどね? そういうのじゃ全然ないんだけどね? 違うんだけどね? 違うよ? 違うよマジで?
>壊れないの
……まあ、単に武器ってだけなら街灯引っこ抜いてブン殴った方が早い場合もあるからな。
どこぞの伝説じゃないが、ベオウルフかローランの剣でもありゃ話は別だけどさ。
こう言っちゃなんだけど、大概の相手は殴り殺せるよ。ブルータルなのが身上でね。
>>20
刺される!?
刺される可能性あったの俺!?
- 22 名前:名無し客:2009/04/18(土) 22:33:07
- 誘拐犯予備軍だから監禁する場所を求めるんでしょう。
- 23 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆WEISS0lzjQ :2009/04/18(土) 22:35:54
-
「あ。うん、なるほど。そういう見方もあるか」
「いや、フィー!? 何!? なんで最近そんなに俺に冷たいのお前!?」
「え? いやいやいや。妹に見向きもしない兄をイジめてやろうなんて腹積もりはこれっぽっちも」
「ありすぎる!」
- 24 名前:名無し客:2009/04/18(土) 22:37:11
- 5〜6年くらい前に刺されてなかったっけ。
あの頃は何か地下室とかいろいろ頑張ってたような記憶がぼんやりと。
- 25 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/18(土) 22:39:48
- 拉致監禁調教は一回しかやってないんだけどね。
―――たぶん(何)
やー、最後にログ見たのが数年前だから記憶がどうにも曖昧で……。
結局どうだったんだっけ。
- 26 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆WEISS0lzjQ :2009/04/18(土) 22:39:56
-
「刺された!? 刺されてたの俺!?」
「……あ、兄さん。背中に傷が」
「マジですか!?」
- 27 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/18(土) 22:42:56
- >>25
……あの。藤原。
藤原サン?
いいからもう、その辺りことは、そう、もう合切忘れてくれると、有り難かったり……うん、有り難かったりする、かな? かな?
でないと忘れさせ――いや、こう、俺としても色々と不本意なことをお前にするハメに、
妹紅とか呼ぶことになるぞ。
- 28 名前:名無し客:2009/04/18(土) 22:48:27
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| | 」 | ト、 f' ̄ ̄} /.:.:.:.:.i i |
| | さよなら | |:.:\ ヽ.__ ノ , r<|.:.:.:.:.::{ :i |
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- 29 名前:名無し客:2009/04/18(土) 22:50:02
- はだかのおうさま?
- 30 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/18(土) 22:50:05
-
いや。
なんスかこの無闇に不吉なのは。
- 31 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆WEISS0lzjQ :2009/04/18(土) 22:51:00
- >>29
であるのは、難しいだろうね。
今は特に。
- 32 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/18(土) 22:51:20
- >>27
ごめんソレ洒落にならないんだけど。
まーラマルク的って自分から言ってるしねー。
私もお祭り関係は大体リセットしてるか切り離してるし。
なにより―――そろそろ天丼というにも飽きてきた(何)
そんなわけで、何か新しいインパクトを作る時がやってきたわね。
投げっぱなしだけど。
なにかカッコいいの考えると良いよ。
- 33 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/18(土) 22:54:04
- >>28
……死亡フラグ、というか完全にフラグ成立した後のイベントよねコレ。
- 34 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/18(土) 23:03:56
- >>32
状況に応じて動く、ってのはな。
俺の場合はなんとも仕方なくて、……ってのは言い訳にしかならないから止めとこう。
でも、常に参照できる原典がないってのはかなり致命的な根底箇所だとは思うよ。
こういう特殊なやりとりをする上では特に。俺の場合、スレッドを指して『これを読め』なんて明らかに傲慢だろ。
それはいつも引っ掛かってた。
その意味じゃ、今こうして話してることも割と奇跡的だ。感謝してるんだぜ、ホントに。
だからやれることをやる、くらいに考えてる。
……しかしカッコいいのを考えるってな。それは自分で考えて定着するモンなのか。
ま、ともかくぼちぼちやるよ。
まずは今回のだ。
……けど、天丼?
ただな……うん。どうしたもんかな。
あのさ、藤原。
いまさら俺に名前で呼ばれるのはイヤか、おまえ。
- 35 名前:名無し客:2009/04/18(土) 23:06:48
- ヤンデレの妹に死ぬほど愛されて眠れない神父。
- 36 名前:名無し客:2009/04/18(土) 23:09:32
- さすがにレアキャラは格が違う
- 37 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/18(土) 23:09:49
- >>34
……あー、確かにねー(苦笑)
伝承起源ってだけで後は完全に創作だったっけ。
なんか奇跡的な気がする。
まあ、その辺はレスの積み重ねとか間々の質疑応答とかで補えそうな気が。
ただそれだとラマルク捨てることになるのよね。……意外と難しいな、匙加減。
ああ、ほら。同じネタを何回もやられると飽きてくるというか。
二度までって言うじゃない(何)
うんにゃ。
でも変なニュアンス込められるのはちょっとヤだ。
呼ぶなら普通に、ね?
- 38 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆WEISS0lzjQ :2009/04/18(土) 23:11:05
- >>35
そのステータスは貴重っぽいね。
けど狙って「病ん」「デレ」るのもどうかと思うから私は保留するよ。
>>36
あまりレアなのもどうかと思うな。
- 39 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/18(土) 23:15:55
- >>37
ま、そういうことだ。
いい意味で捨てられればいいんだけどな。
『俺』がどんな形で繋ぎ止められてるのか曖昧なのは自覚してる。
だから押し付けがましくなるのが怖いよ。その辺りは。
……変なニュアンス、なあ。
どうかな、個人的にはそんなの込める余地もないと思うんだが。
- 40 名前:名無し客:2009/04/18(土) 23:20:01
- ところで、神父とその家族構成の設定ってどっかにまとめられてんの?
- 41 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆WEISS0lzjQ :2009/04/18(土) 23:23:54
-
いや、ないよ。
うん、希望があるならまとめようか? 今しがた兄さんが『善処する』って言ったばかりだしね。
別のスレッドではサイトなりWIKIなりに、って言わたっけ。そこまですぐには対応できないけど、ここに出す分には
面倒もないかな。
……もっとも、そうやってまとめた所で、スレッドじゃ私とミハル姉さんしか出番なんて殆どないんだけどね。
- 42 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/18(土) 23:36:05
- >>41
スレのテンプレに入れるという手もあるよー、と言ってみる。
見てみたいんだけどね、他の人も。
- 43 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆WEISS0lzjQ :2009/04/18(土) 23:39:18
- >>42
なるほど、家族スレにでもしてしまうかな……ふふふ、いや、それはそれでいいんだけどね。
でも、確かに設定っていうのはネックだな。
私達が私達である為に、か。うん、あってもいいかもしれないね、そういうの。
- 44 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/04/18(土) 23:40:56
- >>992(前スレから)
「それで、どうするんだ」
ええ、とCIAは懐に手を忍ばせ、と、急におどけたように笑って、
「『そのままゆっくりだ』」
「はあ?」
「いえ、君ならそう言ってもおかしくないなと思って――日本人ですからね。言いませんか?」
「……むしろ俺は、あんたが何を言いたいのか解らない」
「いやいや、メイナード。生憎イルは君が銃を抜いた後でも君を余裕で撃ち殺せるからね。そのネタは彼には解らないのさ」
「おや、それは失敬。好きなんですがね、あのマンガ」
ジェネレーションギャップが空気を分断したらしい。俺に分からないネタを共有した大人二人は、俺の様子に肩を竦める。
で、懐から抜かれたのは当然のように銃ではない。指で弾き渡された写真に目を通す。
「ゴラン・クリスタロヴィック首席補佐官。数年前まで、ロスで弁護士事務所を開いていました――中々に切れる男でしてね、
一時期は業界の立役者にまでなっていましたよ」
「ロスの……弁護士? 首席補佐官って、どこの――」
「ええ。丁度二年前でしたか、クロアチアの国防省に呼び戻されたようです」
二年前――というと、セルビアの攻撃が本格化したタイミングだ。
だったら話は分かり易い。アメリカで国籍を取得したユーゴスラビア人を呼び戻して高官に据えるのは、アメリカ世論に対
する訴え掛けと、アメリカ国内でのコネを重視してのことだろう。
現に、セルビア側ではユーゴの首相に『アメリカ人としてのセルビア人』であるパニッチを据えて、世論での巻き返しを図ろ
うとしていた。半ば広告合戦となったボスニア・ゲームはクロアチアの勝利で幕を閉じたも同然だが、パニッチが素人なりに
善戦した切れ者だったのは間違いない。恐らく、このゴラン某も同じような理由でクロアチアに招聘されたのだろう。
「で、こいつがなんだって?」
「我々はこの男が『銀の煙』の最大の支援者だと考えています」
即答されて解答に詰まる。……あんまりにもあけすけだ。
だからこそ真偽を判断し辛いとも言えるのだが、メイナードの表情には逡巡も狼狽もカケラもない。……考えてみれば当
然で、これが本当だろうが嘘だろうがメイナードは虚と実を同じ地平で語る場所で生きている人間だ。この土俵では役者が
違いすぎる。とはいえ、主席補佐がテロ屋のバックだと言われてもハイそうですかと了解するのはキツすぎる。
「……で、この”アメリカ人”をどうするんだ。逮捕でもするのか?」
「我々はゴランを暗殺する予定です」
失笑しかけた。
CIAがヴァチカンの殺し屋を尋ねてきて、同盟国の首席補佐官を暗殺しろ、と言っているのだ。なんてステキな陰謀論。
笑え過ぎるから帰ってくれ。
「……話が見えない。俺は殺し屋だけど暗殺者じゃないんだ。……第一、その手の暗殺はアンタらの十八番だろ。まして
この国だ、伝家の宝刀は抜き放題だぜ。自動車爆弾でもいいし、セルビア野郎がやったことにして戦車砲弾をブチ込ん
でやってもいい。やり放題だ」
「残念ながら」
と、メイナードは首を振る。
「既に三度失敗しています。こちらの要員を八名失ったことも付け加えましょうか?」
「失敗って――」
- 45 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/18(土) 23:41:59
-
うう、今日はチビチビ書いてたんで進み具合が。
- 46 名前:名無し客:2009/04/18(土) 23:50:22
- 知り合いといえば……全身刺青で魔法耐性半端ないことなってる中国人とか、
街の管理者の仙人とか、
関西弁でしゃべくりまくる電脳師とか色々キャラはいたような。
あと、弟妹たちがさっぱり分かりません。
やたら数が多かったのは覚えてるけど。
フィーは確か元少女高級娼婦だって設定あったような記憶が。
- 47 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/18(土) 23:57:07
- あ、邪魔しちゃったかな。書くの。
だったらごめん。
>>39
―――むかーし、李下に冠を正さず、と言ってね。
まあ、そんな風に取られる言質はしちゃいかんよ、ってことで。
日本語ほど行間とか文脈読む必要のある言語はないよね、なんて話。
じゃ、ちょっと席外すね。夜中だけど用事あるから。
終わったら戻ってくる。
- 48 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/19(日) 00:13:13
-
ただいまです。ってか。うわ。
凄!
ちゃんと憶えてくれてる人が!
>>46
>中国人
【九命灰燼】劉
ラウ、リュウ。兄貴は日本語発音で「リュウ」とか呼びます。
仙人サマ。自分の存在を波動関数にバラして、瞬間ごとに自分が『収束する地点』を任意に
指定するスタンド能力者。
射程(収束半径)は約十メートル。連続使用は一度に九回。
収束する地点にあったモノは強制上書きのガード不可攻撃。
普段の兄貴じゃ勝てません。
>刺青さん
・エリス
肉体で世界と向き合う御仁。
身体に施した無数の印章(シール)は、世界に存在する既存の現象をそのままパッケージ。
アギ系だろうが(熱分子の過剰運動)ジオ系だろうが打撃だろうが斬撃(応力としての応用)
完全シャットアウト。
人間はパルスで駆動する肉の塊? そんなの関係ねぇ! そんな肉体派。
やっぱり兄貴じゃ太刀打ちできません。
>関西弁
・ジェイムス
科学者。
- 49 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/19(日) 00:15:38
-
うわ。
スタンド能力者の予定だったのに。
ていうかこんな怪物くんばっかなのもどうなんすか兄貴のトモダチ。
- 50 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆WEISS0lzjQ :2009/04/19(日) 00:17:08
- >私は娼婦だったのか
だったんだよ。
昔はね。
ちなみに兄さんを客に取ったことはない。
そう、これからもないと思う。つまるところ、私は兄さんの家族だ。
- 51 名前:名無し客:2009/04/19(日) 00:18:26
- 巨狼になったり、自分と言う存在を燃やしてあらゆるを燃やす白焔を生み出せる奴が何を言うか。
- 52 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/19(日) 00:18:36
-
あと「灰燼」じゃなくて「怪人」です。なんですかこの誤字率。
いやまあ、ネタなんで流しといてください。
- 53 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/19(日) 00:25:47
- >>47
ん、いや。
どのみち今日はあまり進まなかったからな。
気にされるとこっちが辛い。うん、大したことないよ。
……いや、悪かった。
そんなイヤな意味合いで呼ぼうってんじゃない。
ま、それに暫くはこのままでいいよ。俺自身、流石に急に変えられない。
>>51
それとこれとは話が別だぁーッ!
あと多分変身しても勝てねえんだよあのサイヤ人共には!
- 54 名前:名無し客:2009/04/19(日) 01:12:04
- 神父の大殲での経歴と言うか戦歴というか
ブッ殺すと思った時にはスデに!ぶっ殺しているんだ!なリストもきぼん
そう言えば神父個人の闘争ってそんなに多くない気がする(違ってたら済みません)
祭りの時に大暴れなのは記憶に残ってるんだけど
- 55 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/19(日) 01:35:31
-
う、それはもうちょい後、ってか、今やってるの終わってからのがいいかも。
いや、手ぇ回らなくて。
実際、祭りが大半になってるのは確かなんですけどね。
表に出してなくていいなら秋葉さんのは一応終わってることになるのかな。
- 56 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/19(日) 01:36:49
-
あと地下なことに関して。
息抜きにレスらせて貰ってるので、こちらのが気楽だって理由があるかもしれません。
かなりぶっちゃけた意見で申し訳ないのですが。
- 57 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/19(日) 01:48:36
- ただいま。
定期的に顔を出せないと運営するのは辛いよねー。
放置していい理由にはあんまりならないけど(苦笑)
そういうわけで、まあ、そのうち動こうかな。
本スレで返して……っても完走寸前だからやり辛いな。
なんか考えとこう。
- 58 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/19(日) 01:51:15
-
お帰り。
コンスタントにか。
だったら閣下は凄いよな。
最近板をまた見て、あの人の動き方には驚嘆しきりだ。
お前の方は……ああ、個人の場所じゃないものな。
そういう点じゃ俺みたいなのは気楽なんだけどさ。
- 59 名前:名無し客:2009/04/19(日) 02:00:57
- で、聖マーガレット孤児院カインズパーソナリティって何だ? 食えるのか?
- 60 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆WEISS0lzjQ :2009/04/19(日) 02:02:26
-
無理だと思うよ。残念ながらね。
- 61 名前:名無し客:2009/04/19(日) 02:10:27
- >妹紅ン(に限らず)
期間限定の個人スレとかオススメ。
区切りがある分完走させやすいし、自スレだから自由も効く。
とりあえず、活動するならそんな手もありますよとご参考までに。
- 62 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/19(日) 02:15:09
- >>58
あの人はホントにすごいと思うよ。
これだけやってるのによく話題が尽きないなぁ。
……実は数年前から日参ペース崩してない人も居るんだけどね。
私も最近知ったんだけど、マジでヤバい。本当に毎日全部返してる。
んー、でもまあ個人も個人で別の難しさがあるから個スレ:総合=1:1だと思うよ。
総合は参加してる人の数が多いとレスの雛形作りやすくなるから、メリットも大きいし。
>>59
いつ質問受け付けるのかと楽しみに待っていた何か。
……まあ、うん。一度もレスしないで落ちたスレもあるけどさ(何)
- 63 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/19(日) 02:17:27
- >>61
心を読まれた。
- 64 名前:名無し客:2009/04/19(日) 02:17:30
- スレタイから察するに、このスレの王様はこういうものを作って愛でているに違いあるまい。
ttp://www.wfs21.com/db/event/2008080301/products/00004125.htm
- 65 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/19(日) 02:21:42
- >>64
いやそれはガレキの字が違……え?
私か?
私か。
- 66 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/19(日) 02:24:27
- >>62
……それは、なんつーかもう、すげえな。
板自体覗いてなかった時期も多いから、俺。
総合、ってのは正直経験が……違う、俺にはそもそも質問応対の経験がほとんどないんだ。
そういう意味だと、ホント変則的にやってるな。
どっちにしろ凄いと思うけどね、そうやって返せてるのは。
質問。
あれか。>>61で言われたみたいにやってみるか。
>>64
お。
藤原だ。
……なのはいいけど、いや、なんで俺。
パズルとかは偶にやるけど、造形物なんて最近はロクに作ってないんだぞ、俺。
爆薬コネ回すんじゃあるまいし、人形作るスキルなんて持ってねえよ。
- 67 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/19(日) 02:25:38
-
うん、お前だな。
……。
ああ。
それだ!
人形じゃなくてホンモノがあればそれでいけるッ!
- 68 名前:名無し客:2009/04/19(日) 02:30:06
- >>66
みんな……イルさんの本気が来るぞ……
ついにマーガレット孤児院が永い眠りから覚めるんだ……!
- 69 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/19(日) 02:31:39
-
ちょっ!
なんでそう話が進む!
おかしいぞ今日この時間のディメンション!
- 70 名前:名無し客:2009/04/19(日) 02:36:12
- 『誰が言ったか教会勢力の亜空間、その名もマーガレット孤児院!!』
あると思います!
- 71 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/19(日) 02:38:11
- >>66
うん。ちょっと過去ログみたけど完全に日参だった。
……あー、うん。勝てないや、あはははは。
そういえば質疑応答してたのって一週間スレの時だけだったような。
そう考えるとここまでキャラ立てられたのが不思議ね。
いやまあ、慣れてくると……さらっと返せるようになる、と思う。
止めてる私が言うのもアレだが1レスにかける時間は早くて十分くらいなのよね。
凝りたい奴はわざと遅らせて何日もかけてるけど。
だからまあ、一度走り出したら割と大丈夫よ。
というか、個スレは割と本気で見たいな。
ひとつの質問でどれだけの量のレスが書けるか、一つの答えが出そうだから(何)
(>>67)
……あー、んで。
何がいけるのかちょっと詳しく。
私の人形を作るのはともかく理由を言え。
- 72 名前:名無し客:2009/04/19(日) 02:44:54
- >>64の造形が一部の勢力から同志認定されそうなことについて
及び、本物と比較してみてどうなのかについて解説プリーズ。
(耐熱スーツに身を固めながら)
- 73 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/19(日) 02:45:16
- >>70
ねえよ!
……いや、あるにはあるんだけど!
あるんだけどさ!
……つーか、いまさら俺が俺について何を質疑応答すりゃいいんだか。
アレか。
妹についてか。猫についてか。
>>71
キャラは、どうだろうな。
ホントに俺のキャラが認識して貰えてるなら、そりゃ周りが空気を作ってくれたお陰なんじゃないか。
そういう意味でも周りには感謝しなきゃだよ。
レスは……ううん、そんなもんか?
流石にここで即レスしてるようなワケにはいかないと思うけど。
後はまあ、質疑応答で楽しませる返答ってのは、俺がそれに応じた世界観を用意できるかだからな。
難易度は高そうだと思うよ。
んじゃま、これ終わったら期間限定で少し考えてみるか。
>量
なんだそのリトマス紙的役割。
……いや、その方向はちょっと止めよう。
凝り出すと紙な葉っぱの家で迷子になることになりかねない。
>何が
え。あ、いや。
だ、だからホラ。
人形じゃなくてホンモノがここにいればそれでいい、と、俺は単にそう思って、
……え?
別にヘンなことは言ってない……、よな?
- 74 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/19(日) 02:49:25
-
けど日参ってのは本気で凄いな。
継続はなんとやらを地で行ってる。
>>72
あ?
外見は、大体こんなで……。
……ああ。
ああ!
うん。
どう……なんだろうな。
- 75 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/19(日) 03:00:55
- >>72
いや、赤けりゃいいってもんじゃないだろ。
シンボルカラーだけどさ、確かに。
でもその前にまだ色々あるだろ。紅白とか火炎とか。ほら。
>>73
あ、別に質疑応答だけとは限らないから大丈夫じゃない?
ストーリー形式でレスに応じたりとかも出来るから。
一度に何人も出来るなら、掛け合いしながら返せるし。
とりあえずあっちこっちの動いてるスレとか動いてたスレとか見ると参考になるかも。
いやまあ、流石にこれは冗談だよ。
やりたいと思ったらたぶん、自分でやってるし。
……色んな意味に取れるよ?(苦笑)
まあ目の前で人形愛でられるよりはずっと健康的だけどね。
ただまあそれは、うん、返答に困るかな。悪い意味じゃないんだけど。
- 76 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/19(日) 03:12:14
- >>75
赤……シンボルカラー……あ、ああ。
……なんだ、色のことか。
い、色のことかあ!
だ、だよなあ! そうだと思ってたんだよなあ!
>形式
あー、それはなんか分かるかもな。
……物語の入れ子構造にすると余計にヒネらないといけなくなりそうだから、数限定でやるならスピード
重視にしたい気はするけど。俺達みたいな前提の場合、それをどう膨らませられるかになってくるからさ。
その意味ではこういう変形の雑談はやり易い、なんて倒錯があるにはあるかな。
ま、お前ならそうするだろうな。
バベルの解答ってのも面白そうな気はするけど、徒労度が凄まじそうだ。
あ……いや。
冗談で言ったわけでもないんだけど、その、悪い。
- 77 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/19(日) 03:23:55
- あれ、同志ってそういう意味じゃないのか。なんだろ。
>>76
いやまあ、数限定といっても自分で裁量できちゃうしね。
後から1000目指すー、なんて思い立っても弄れるし。
それに数限定ならなおさら密度を濃くしちゃうような気もするな。
―――あー、んー。
うん。別に怒ってるわけじゃないから気にしなくて良いよ。
ほら、さっき「悪い意味じゃない」、っていったじゃん。
……気が付いたら三時過ぎてた。
あー、長くなってごめんね。
とりあえず今日はこの辺で。お疲れ様。お休みー。
- 78 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/19(日) 03:34:21
- >>77
……いや、うん、俺の勘違い。勘違いなので!
流して! そこは綺麗に流して!
>数
うーん。
その辺は確かに裁量だろうな。やろうと思えば際限がないし。
今の俺には適度な数がいいかな、ってだけかも。
……あ、いや。
悪い意味じゃない、ってのは、そりゃ分かってるんだけどさ。
ただ実際、傍にいてくれればとは思……じゃねえ。
しっかし、今日一日でこれだけ進むとかどうなってんだこのスレ。
微妙に狂気だ。
とっ、とと。流石に夜も更け過ぎてる。
長くなったってのは、いや、特に気にしてないからさ。
じゃ、お休み。時間があったら今日、こっちのも進めとくよ。手間掛けて悪い。
それと、俺も今日はこのへんで。
- 79 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/19(日) 03:50:28
- >>44
原因は不明です、とメイナード。勘弁してくれ。
分かっていることは少ない――曰く。
これまで暗殺プランを決行したのは、いずれも補佐官が官邸から自宅へ移動する際のルート。お決まりの併走車からの
襲撃、自動車爆弾での爆殺、果ては見晴らしのいい十字路での狙撃まで試したがいずれも失敗(最後の一つは、ボスニア
ではあまりにポピュラーすぎて失敗したのも無理はないとも言えるんだけど)。プランに関わった要員のうち、五人はサラエ
ボ郊外で死体が発見されたものの、三人は行方不明――この国には死体が溢れ過ぎていて、特定の三人を探すのは難し
過ぎるだろう。
最近ではゴランは警備の硬いクロアチア領内の邸宅で息を潜めてしまっている――まったくもって笑えない。二度も同じ
国で失敗して三度目のプランを決行すること自体、ちょっと正気の沙汰とは思えない。
「……酷いな。あんた達がここまで狂ってるとは思わなかった」
「生憎と人材も資源も時間も逼迫していましてね。それに、こう言ってはなんですが、プランに関わった八人は冷戦期から
の部下だ。最近の局内で死体同然に生きてる局員とは比べるべくもない連中でしたよ」
過去形が強調される。
……話が本当なら、少なくともメイナードの部下は名もなき死者と成り果てたのだろう。家族には死亡報告が届けられて、
それで終わりだ。
この国に墓堀人はいない。四辻に死体が撒かれるような渾沌で、人間の尊厳は限りなくゼロに等しい。
この国では墓標が足りない。埋葬される死者の数は指数的に増加し続けて、墓地はとっくに許容量を越えてしまっている。
CIAに限らず、諜報部員は名も知らぬ死者として葬られるのが常だが、三人は名も身体もこの世界のどこかに忘却されて
しまったのだろう。
この国では、死の意味が限りなく安い。
アメリカでは、送り込んだ兵士が一人死ぬだけで国中に反戦ムードが漂うのはザラだ。過剰に生を謳う国から送り込ま
れた連中は、生と死がまったく同じ層に並べられたこの地平のどこかで、ただの『誰か』としてタンパク質の残骸になって
いるのだろう。
それは本当に、死と言えるのだろうか。
いや。
その連中の死に、何か意味はあったのだろうか。
- 80 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/19(日) 03:50:50
-
と、今日はやっぱりこれで終了で。
- 81 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/19(日) 18:27:05
- >>79
「だから君というわけさ、イル。この微妙な時期に微妙なマネをしてくれるテロ屋の黒幕を必殺できる仕事人が必要不可欠で
ね。クロアチアをこのタイミングで悪役にするのはかなりよろしくないのさ」
「だからじゃねえし俺ってのも解らない。暗殺屋なら俺より馴れたランカーが幾らでもいるだろ。審問官でも送り込めばそれで
終わりじゃねえか、こんなの」
「それは無理さ。ただ殺す、じゃダメなんだ。あくまで暗殺しなきゃならないし、私達の痕跡を残しちゃいけない。そこら辺の機
微が解らないからね、審問官には」
「……じゃあ、エリスは」
「おいおい、そんなマネをしてみろよ――サラエボが月までブッ飛んじゃうぜ。あんなゴジラ殺しを連れてくるなら水爆でも放り
込んだ方が百倍マシだ。君はバルカンをこの世から消滅させるつもりなのか?」
「だったら劉は」
「おっと、彼はアイルランドでPIRA狩りの真っ最中だよ。”九命怪人”の名前はSASでもよく知れているからね。劉の英国への
レンタル率は鰻上りさ」
「けど……他にもいるだろ」
「いるけど、君が空いてたから君なんだ」
癪に障るし引っ掛かる。
とはいえ、戦略上の視点を俺が得ることは適わない。……株取引市場のようなもので、個人に明け渡される全体の情報は、
国家や企業のような集団に告げられる情報の数割にも満たない。その詳細は必知事項の領域にあって、俺が仔細まで知る
必要はない。いつもそうだったし、これからもそうなのだろう――俺は殺す理由もなく誰かを殺す。殺すことができる。
まるで釈然としないが、それでも俺の返答は限られていた。
「……まあいいよ。話は見えてきた。俺がやるのは露払いだ。いつものことで飽きがくる」
「仰る通り。二週間後に開始される大攻勢――『嵐作戦』の結構は万全を持って臨まなければなりません。これまで誰もが
注目しなかったこの紛争が、今、幸いにもこうして世界の監視下にある。極めて理性的な話をするのなら、これはボスニア
を第二のダルフールとしない為の予防接種なのです」
「そ。解ってはいると思うけどね、イル。君がやらなきゃ、この国は南アフリカと同じ運命を辿りかねないんだぜ。選択の余地
があるのかな?」
もちろん、そんなものはない。
というより、俺がここに連れてこられた時点でそんなものはどこにもない。
暗殺を決行したCIA局員達が選択の余地なんてモノを考えなかったように、俺にもそんな自由なんてない。
「この嵐は敵方に向けられる物であって、こちらが受けるものではない――ボスニア・クロアチア連合には、今この瞬間、ゴラ
ンというテンペストを乗り越える船頭が必要と言うわけだよ」
- 82 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/19(日) 19:50:35
- >>81
仰々しく、騎士団の総領は宣言する。俺達カトリックの騎士を統括する、神の鉄槌を司る騎士団総長。イリヤが囁
く言葉一つで、騎士は世界中にその神意をブチ撒ける。
このジジイの言葉はイコールでヴァチカンの総意だ。ほとんど暴力的なその権威に対して、端末である俺達はそ
の審議に関わることを許されていない。
「……もういい。結局さ、誰かがコイツ殺さないと始まらないんだろ」
「ええ。私だけではキャリバンに太刀打ちできない、ということです。残念なことに」
誰かにとって重要なことは、誰かにとって至極どうでもいいことでしかない。
正直な話をするなら、俺はこの補佐官を殺すことをまるで疑問に思わないし、それが困難だとも思わない。理由
が分からないのが気持ち悪いだけで、仕事自体に疑問を覚えることはこれっぽっちもない。
俺に限らず、それはメイナードも同じことだろう。兵站も戦闘もその役割は各所に分散されて、今や単一のユニッ
トで成り立つ軍隊は近代国家には存在しない。国防という機能を活動させるには、情報と兵力の運用は不可分だ。
両者を十全に機能させるには、そこには相互の了解という万全な接続がなければならない。
だから。
暗殺という極端な選択肢を担う人間がユニットとして、当然のように存在していること――それ自体は当然のこと
なんだろう。誰もが自分の手の届く範囲でしか思考しないまま、思考する必要がないままに戦い、死んでいくこと。
一つの時計を駆動させる歯車のように、生と死が隣合っていること。その流れを均一化して整えてやること。言っ
てみれば、それが近代の軍隊の在り方に他ならない。
疑うな、信じろ、考えるな。
疑念は足を鈍らせる。疑問は心に痛みを残す。
だったら、そんなものは最初から抱かない方が快い。
だから、これはそれだけの話。
「かくて観客は拍手でこの戒めを解き、プロスペローは自由となる。差し詰め君はアリエルというわけだ、イル」
「これ以上アレなアダ名は遠慮する。それに、そんなの言われなくたって――」
――分かってる、と席を立つ。
もちろん。
戯れた疑いなんてとっくに捨てていた。
- 83 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/19(日) 20:33:36
-
騎士の称号は統一した方がいいかもと思いました。
世界中で繋がり過ぎですけど、宗教騎士団。
- 84 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/20(月) 22:14:06
- 前のスレ>>923と>>924の間
――お前達を憎んでいる。
――お前達に対して怒っている。
口に出してはみたけれど。
どうしてだろう。
どうにも酷く、嘘っぽかった。
- 85 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/20(月) 22:16:52
- >>84
感情を装填する。
憎悪と憤怒、悲哀と悲痛。
なぜって、そうした方が誤魔化し程度には効果があるから。
一つ。
二つ。
三つ。
四つ目を数えた辺りで、二十八人目が斜線上に並んだ。
タン、と一撃。
四つ。
殺意を再装填する。
サイトの向こうには頭部がぐずぐずに崩れた民兵の死体が三つ。
最初の一撃は顎と喉をミンチに変えて、援護に出てきた二人目は右眼球から後頭部までを粉砕。その場で足を
すくめた三人目の顔面に最後の一発。広場西方はそれで制圧。
まるで鴨撃ちだ。
景色は地上十五メートル。裾野に広がるのは開けた狩場。
狙撃、という行為がスマートに行えるのは(いや、そう見えるのは)、対象が特定の場所に留まっている場合に限
定される。誰もが殺し殺される集団戦においては、狙撃主は特権階級に身を置くことができない。周囲に気を配り、
カウンタースナイプを警戒し、その上で対象を選別して殺す必要がある――だってのに。
まったく酷いもんだ、と狩場を覗く。
- 86 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/20(月) 22:29:04
- >>85
あたふたと身を隠しながら声を飛ばす民兵の集団の狼狽はコメディじみていて、どう頑張っても「反撃可能性を想
定する」なんてレベルに到達しない。
「……酷ぇな、ほんとに」
だから俺は殺意を装填する。
俺はお前達を憎んでいる、お前達を殺す理由がある――お前達がいなければ、たぶん今頃チョコレートパフェで
も食ってたから。その程度の理由はある。本当の問題は、それ以上の理由がないことだ。
そうして、煤けた感情に感情を詰め込む。
一人殺す度に一つ。
二人殺せば二つ。
消費した感情(を再装填する。
理由なく殺した相手に理由付けする。
五分前にタクティカルロード(したマガジンの残弾は残り八発。
憎悪を偽造し、憤懣を偽装する。
俺は憎んでいるフリをして、怒っているマネをする。
- 87 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/20(月) 22:35:42
- >>86
五つ。
六つ。
俺達は殺意もなく人を殺せるのだろうか。
もちろん、殺せる。
というより。
いつからか、人間は人を殺すのに殺意を必要としなくなった。
物陰から飛び出てきた兵士の脳天に弾丸を叩き込む――俺の身体は飛び出てきたのを確認するよりも早くトリ
ガーを絞っている。
転がる死体は一つ。
- 88 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/20(月) 22:42:18
- >>87
憎悪を再装填する。
ルーチン化した行動(を叩き込んだ神経は、脳をトンネルして指先に命令をコマンドする。
脳(はこの場において付属品だ。戯言を思考するヒマを持て余す傍ら、指先(は黙々とサイトの先に死体を量産し続
ける。
その過程に「迷って殺す」だとか「悩んだ末に殺す」なんてロマンは一切生まれない――箸を使ってメシを食うの
に戸惑わないのと同じだ。サイトを覗いてトリガーを絞るまでの一連の動作は、馴れてしまえばパターン以上になり
えない。
現代の兵士の精度は、実のところ中世の騎士なんかに比べれば段違いに高い。効率化された訓練で”人の殺し
方”を身体に叩き込んだ兵士達は、それこそアレキサンダーの兵士達を数倍も凌駕して余りある――そんなことを
話してくれたのはイリヤだったっけ。兵器の性能はともかく、人間の性能は現代で頭打ちに達している。
二度の世界大戦と散発する紛争で得られたノウハウは世界中に拡散して、今や先進国の部隊を作り上げる基礎
になったからだ。
頭で考えて殺すようでは遅すぎる。
反応だけで殺すようでは鈍すぎる。
適切な状況で、適切に相手を殺せること。
現代戦闘のセオリーは、あらゆる状況に適した反射(を身体に染み込ませ、それを状況に応じて使い
分けることだ。
サイトに捉えた相手の脳天に弾丸を叩き込み、腹部を粉砕して負傷兵に変え、隊列を崩した連中を片っ端から減
らしていく。――理想的なレンジ射撃ではあるけど、こんな戦術が罷り通ってしまうこと自体、民平達の統率力が悲
惨な証明だ。
- 89 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/20(月) 22:55:35
-
あーれー。
なんかタグがおかしいです。
……ま、まあ、下書きなのでこのまま。
- 90 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/20(月) 23:50:17
- >>88
そんな「効率よく殺す兵士」はこのボスニアにはいない。宗教家くずれの兵士達が武装と数頼みに隣人を虐殺し
まくっているだけの戦場は、端的に言えばカオスでしかない。
クロアチア人の集落を襲撃した民兵集団を補足したのは三十分前。全員が集落に入ったのを確認してから掃除
を始めたのは二十五分前。
鳥瞰する視界は崩れ掛けたモスクの尖塔から。住民を家から追い立て、一列に並ばせ、戦中のナチ宜しく射殺し
ようとするセルビア兵と、一斉に村の裏へ駆け出していく村民達、という構図がさっきまではここにあった。
ギャアギャアと騒々しい喧騒は眼下の広場。というのも、クロアチア人の女(の、子)をレイプしようとしていたセル
ビア男の顔面を俺が吹き飛ばしてから、一気に村落は恐慌状態に陥ってしまったのだ。多分だけど、乗ってきた装
甲車が投げ槍じみた鉄材で串刺しにされて動かなくなっているのも堪えたのだろう……まあ、そりゃそうだ。自分で
やっておいてこう言うのもなんだけど、スプーンが刺さったプリンみたいだったもんな、あれ。
ケレンを効かせ過ぎたかと心配したが、どうやらそうでもなかったらしい。
パニック状態の連中を削り取っていたのがついさっきまで。
ようやくこちらを補足したのか、俄かに広場が騒がしくなる。原因は俺を指差してなにやら喚き散らす隊長と思し
いベレー帽男。
うるさい。
思わずAKを振り向けてしまった。遠い視界には爆散する頭部の飛沫。加速する喚きが騒々しい。やれやれ。
- 91 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/21(火) 00:06:44
- >>90
三つ。
憎悪を再認し、リロードする。
足元の弾薬ケースを蹴り空ける。中には無造作に突っ込んできたAKの予備マガジンが五つと、ペットボトル入り
の水、それからチョコレートバー十個ほど。
マースバーの包みを開けて咥える。この地帯ではすっかり貴重品になった糖分は、国連防護軍のキャンプで掠
め取ってきた戦利品だ。アメリカ人向けに調理された過剰な甘さが舌を痺れさせる。……なんていうかもう、こんな
の食ってるから太るんだ、あの連中は。
眼前の空間をバースト射撃が擦過する――ガンガンとモスクの内壁を抉る着弾音。咥えたチョコバーの戦端を
弾丸が掠めて、溶けたチョコの匂いが鼻腔を擽った。
当るはずがないから避ける必要もない。
言い切ってしまっていい。こんな物は俺には当たらない。
どうして当たらないか知っているかと言えば、これはここに来る前に施された調整のせいだ。
カラヤンガに調整された脳状態は、ヒドく覚めた認識で世界を見回す。
この「空間」という認知。
本来なら五感を代入することでしか得られないその世界を、今の俺は直で認識している。
強制的に意識を塗り潰す「悟り」に加えて、脳内に形成された類関と共感のパターンは空間、としての情報を神経
からそのまま認識する。その意味では、俺はこの空間を把握するのに脳の翻訳さえ通していない――新しい認識
機関を無理矢理ツギハギされたようなもので、強引に喩えるなら、今の俺はコウモリとイルカの機能を直結された
ようなものだ。
極め付けにイカレたテクノロジーは、言うまでもなく異端審問聖省の特製だ。血液脳関門で守られた脳内に物理
的に接触する必要はない。施術は僅か数秒。哲学者の卵(卵、と言っても実際には液体だけど)を飲み下すだけ
で、クスリは身体を類関状態に設定し、脳髄の隅々にまで銀紐を協調させる――解り易く言うと、脳神経に新しい
機能を強引に接続する。
この予測操作は殆どチートスキルの領域に達していて、乱戦でもなければ百パーセントに近い(というかイコー
ル)精度で状況を演算してくれる。未来を予測する、というとヒドく大袈裟な気はするし、「予測する」という行為自体
が既に系を改竄して厳密な意味での「完全な未来予測」を不可能にしている――なんて言葉遊びもあるだろうが、
少なくとも「銃弾の弾道を予測する」ことや「対象までの弾道制御を予測する」程度のことなんかには、再帰性の原
則も文句を付けてこない。
撃てば殺せる、という単純な原則には。
タン、タン、タタン、タン。
銃声が遠い。
弾丸も遠い。
俺を殺そうとする連中の殺意はどうしようもなく儚くて、俺はそれにどう応えるべきか迷ってしまう――というのは、
もちろん冗談だ。
姿勢を反転させる。両足をモスクの外に投げ出してAKを構える。
- 92 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/21(火) 00:10:36
-
あ、このレスは後で修正で。
は、走り書きすぎた!
- 93 名前:名無し客:2009/04/21(火) 20:00:46
- シリアスモードの神父の前で…愛娘の写真を眺めてみる。
- 94 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/21(火) 21:21:02
- >>93
「君と同じくらいの娘さんだそうだよ、イル」
へえ、と相槌を打つ。打ったはいいが、正直どうでもいいのでアイスクリームを舐めるのに専念する。
……第一。
そんなことを急に言われても困るしだからなんだ、と言いたくもなる。俺と同じトシのガキなんて溢れてる。つい
でに言えば同じ環境の人間なんてのはどこにもいない、というのが真実だ。誰かの子供、というのは、俺にとって
は二重の意味で遠い他人でしかない。
――なんて追想を迫られたのは、イリヤの枢機卿会議からの帰り道だ。
というのも、喫茶店で待機していた俺を呼び止めたこのジジイが、店舗限定のアイスクリーム(ドル換算で一つ
七ドル)をエサに寄り道を迫ったからだ。で、そんな発言がどこに起因するかと言えば、どこだかの礼拝堂帰りら
しい信者に娘の写真を見せられたからだ。迷惑極まりない。
「ちなみにね、イル」
「んだよ」
「私は君を息子のように思ってるんだぜ――おいおい、いきなり剣呑な目付きになったぜ。なんだなんだ! そ
こまで嫌われてるってのもこりゃ相当だな!」
「……別に。ていうか、俺には”息子のように思う”なんて気分が解らない。だからそんなこと言われても」
困る、としか言いようがない。
或いは、俺に子供がいたら――なんて仮定はそれこそ馬鹿げていて、
「そうだな、君も子供を持てば解るんじゃないか」
などと言われようものなら、これはもう極め付けに頭痛がするとしか言いようがない。
- 95 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/21(火) 21:26:38
- >>94
「要らない」
「ふむ、どうしてだね?」
「だって、面倒だろ」
「ははあ、そりゃ真っ当な意見だな」
まるで真っ当だとは思っていない口調でそう言われる。が、そんな対応は予想済みだ。何かにつけてこのジジ
イは俺を引っ掻き回すから。
「ていうか、なんかイヤなんだ、そういうの。親とか子供とか家族とか、俺はあんまり解らないし――それに、な
んていうか」
自分を受け継いだ『誰か』がそこにいるということ。
その総体がこの世界だ――と、イリヤは言った。
普通に真っ当で、それはそうなんだろうと納得できる。
納得はできるけど、理解と実感は距離が離れ過ぎている。
自分が誰かの子供で、自分が誰かの親になりうる、というその事実。
俺は――。
その事実が、たまらなく気持ち悪い。
- 96 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/21(火) 21:27:25
- >>95
「父親とカガミは自らの複製を作るからこそ忌まわしいのだ――というと、うん、聞き覚えのある一文になるね」
「知らねえし。……っていうか、そういうの抜きで俺は子供が欲しいなんて思えない。自分のコピーを作るとか、
正直言って寒気がする」
「いいセンスだ。つくづく生物としては新世代の発想だな――とはいえ、君が本心からそう思っているかは検討
の余地あり、かな、今の所は」
「ねえよ、そんなの」
「うん、だけどイル。君は今、一つだけ真実を言ったぜ。君たち人間は、自分の本能をそうやって憎悪すること
ができる。自分という領域を完全に抹殺したいと望むことができる。いや実際興味深いよ。子孫を残せ、生み栄
えよ――とは遺伝子の根幹だからね。生物としてここまで狂えたのは君たちだけだ」
「……それ、人間ヤメた連中の大ボスに言われたくない」
「ふむ、それは失敬」
- 97 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/21(火) 21:31:25
- >>96
「ていうかさ」
「なんだい?」
「愛情だけが特別とか、そんなのどう考えたってイカれてる。気持ち悪いんだ、そういうの」
「はあ、そいつはそいつは――ははは、なるほど、いいセンスだ」
街灯の数が減ってくる。
パレルモへ向かう道は司祭が二人で歩けるほど穏やかでも穏当でも真っ当でもない。
カトリックと険悪になったマフィアが司祭を襲撃、なんて事件には事欠かないのがこの辺りで、俺はついこの
間も審問局の依頼で襲撃者の自宅に乗り込んで、家族郎党全員を皆殺しにしたばかりだった。
当たり前だが、『一族』と『郎党』の中には俺と同じ年頃の子供もいた。
もちろん。
だからなんなんだ、と言うわけじゃないけど。
「――実際、愛情が特別だ、なんて信仰は狂ってるよ。子供が殺人犯に育ったのは愛情が足りないせいだ、
愛が足りないからこの子は社会的な病質者になってしまった、なんてのは、ちょっとばかりリベラルが行き過
ぎてるからね。実のところ、愛情の存在と犯罪発生率の間に明確な裏付けはゼロだ。愛があろうがなかろうが
殺すようになる子供は殺すワケだから――」
「――皮肉ってんのか」
「おお、怖い怖い」
- 98 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/21(火) 21:32:07
- >>97
くすくす笑うジジイは、くるりと身を翻して数歩後退る。……こういう挙動が似合ってしまうジイさんが現に存在
しているのが、俺にはかなり信じられない。
「だがね、自分の信仰として考えたらどうだい?」
「信仰?」
「ふむ。ちょっと質問しようか、イル。君は同性と異性では、どちらの方が強く結び付きを得られると思う?」
「……そんなの、状況次第だろ」
「然り。まして君のような状況にあれば、生物として”戦いに向かない”女性は信仰の対象足り得ないだろう」
「……いや、そうは思わないけど」
「ああ、そりゃ騎士団や審問官の女性はね、ありゃあ別さ。ヘタすりゃ君より強いのがゴロゴロしてるからね。ファ
ティマなんかどうだい? 君と相性も良さそうだ」
「一緒にいたら殺されるだろ、あれ」
ゴロゴロしている。
……というか、そこら中にいる。
割と情けない話だけれど、今の俺より弱い「女性」は騎士団にも審問官にもいないはずだ。
「ま、でも一般的な話さ。男は狩りを、女は採集を。その関係は紀元前にとっくに体系化されてて、そいつが現在
の文明の基盤になった。どうしてか解るかな?」
「……社会の最小単位だから、だろ」
「まあ、当たらずとも遠からず。なるほど、君はその手の光景を見過ぎているからな。社会にもならない社会で
生きる人たちを眺めた君の結論としては、なるほどそこそこに真っ当だ。では補足しよう。今の「善」だの「正義」
だの「社会」だのは、男女が築き上げた最小の「家族」が崩れない為に造った規範の総体だ……というと、少し
は解り易いかな?」
分かり易い、と言われれば。
まあ、確かに。
- 99 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/21(火) 21:33:26
- >>98
「だから……あれだろ。『殺すな』『奪うな』『犯すな』」
「あはははは! いや、そう来たか! いやまったく、そいつは完全に正解さ! そう、他者のモノを奪うなかれ、
だよ。そうやって最初にルールを設定してやることが、『家族』を『家族達』に、ひいては『社会』に、『国家』にして
やるってことだったんだからね」
「ふうん」
「では、想像してみたまえ。そうだな、君が恋人なり妻なりを得て子供がいる――それを守る為に自分がいる、
という状況なんかだ」
想像した。
無理だった。
0.5秒の挫折に額を押さえる。
「……悪い、意味わかんない」
「おやおや。……まあ、それじゃ私でもエリスでも劉でもいい。自分の仲間を守りたい、と思う気持ちは?」
「まあ、それなら」
と、俺は言う。
そう言って、それを思ってみる――思えたとは思う。「思う」ことはできた、と思う。
俺は他人を好きになれる、守ろうと思うことはできる、そう思ってみせる。
だから――それが大事なことだと思えないのは、多分思い方が難しいからだ。きっと。
- 100 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/21(火) 21:35:38
- >>99
「だから男女って関係は分かりやすい。自分と番になる一対の誰か、って関係はね。性別が違う、子供を残せ
る関係だってだけで、その誰かに対する『愛情』は住処を得られる。性差の間に生まれる愛情は、原初の信仰
だったのさ」
「愛情が――信仰ね」
苦笑する。ハーレクインロマンスに捧げる一生、というのも、その意味ではアリだったりするのだろう。解り易
くていいけれど、多分俺には縁がない。
「お、バカにしちゃいないだろうな? 結構コイツは強力だぜ。なんだ、君が望むなら私が相手役を買って出て
やってもいい。カラダなら君好みの外見に作り直せるからな――慎ましくここで子供を作って凄そうじゃないか。
うん、アダムとイヴの再現ってワケだ」
「……ひでえエデンだ」
- 101 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/21(火) 21:41:55
- >>100
まあ、『過ごそう』が『凄そう』、だなんて誤字は置いておいて。
塒が見えてきた辺りで足を止めた。数歩前を歩いていたイリヤが振り向く。
「どうしたんだい?」
「――でも、そういうのは要らないな」
「ふん、どうして」
決まってる、と俺は肩をすくめる。
「だって俺、子供とか殺し過ぎたから」
なるほど、とイリヤ。
月明かりも失せた街灯の下、魔術師は薄く笑みを浮かべる。
それは違うよ、と。
「それは関係ないね。他人の子供を殺しても、人間は子供の親にはなれるんだ。その二つを分けて考えてはい
けないよ」
諭すような言葉。
それが。
「もっとも――」
ぞっとするような温度だったのを、俺は今でも覚えている。
「――親として、その殺戮者が自分をどう許せるかは、さて、こいつは少々興味深い疑問だがね」
- 102 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/21(火) 22:08:49
- >>101
「ガキ、ねえ」
「どうした」
目を開けると陽が落ちていた。
戯れた夢を見ていた気がするが、ディティールが散漫で思い出せない。
柱に寄り掛かったまま眠りこけて、起きてみたら自分を覗き込んでいる影が知り合いだった、というのは、まあ、
この町では平穏な事件ではある。
「……いつからですか、セシルさん」
「いつ? ここを通りかかったのは今だ。枢機卿会議が終わったのでな。バカが柱に寄り掛かって眠っているか
ら誰かと思ったら貴様だった。まったく知り合いとしては災難だ」
「いや、俺はお前にいきなりそう言われてるのがもう災難だ」
「なら起きろ」
呆れた声と一緒に細い腕が伸びてくる。
襟首を掴まれたところで、その手首を掴み返した。びくりと震えたような反応が返ってくる。
「……どうした」
「なあ、セシル」
「なんだ」
「子供欲しいと思ったことって、あるか」
ガン、と鈍い音。
何かと思えば、セシルが俺の頭上で柱に額をぶつけていた。……おお、斬新な反応。
「ど……、その……どういう意味でだ」
「そのままの意味だけど」
- 103 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/21(火) 22:09:47
- >>102
セシルの姿勢が硬直する。
その反応も新鮮だなあ、などと和やかに見上げていた俺は――断言する。
そんな俺の反応は、ハッキリと間違いだった。
頭上には固まったセシル。
掴まれたままの襟首。
……外見とは無関係の膂力を誇る審問官にその姿勢でフリーズされると、正直言ってこっちは辛い物がある。
その手は俺の肩辺りで襟首を巻き込むように掴んでいるので、その小さな拳が力を入れ始めようものなら、
「――い、」
痛い痛い痛い痛い!
ちょ、待てマジで痛い!
なんかギリギリ握り込み始めた!
「わ、私の身体は、子供を造るようにはできていない」
「あ……ああ、そう。そりゃ残念。あの、そうじゃなくて、」
「いや、絶対に無理だと言うわけではないが、」
いや、それどうでもいいですから!
ギリギリと力が込められる拳が、なんかいよいよヤバいレベルに肩にメリ込み始めている。
この暗さで俺の表情に気付けていないのか、近所迷惑を警戒して叫び声を噛み殺している俺が悪いのか、セ
シルは自分のバカ力について他人にどれだけの理解があるのかをガマン大会で実証しようとしている、が、
いや、実証されてたまるか!
細い手首を引っ掴む。更に拳に力が込められた。ヤバい、マジ死ぬ。
「……っ、待て、離せ、何のつも――」
つもり、もなにも。
いや、折れる。
折れるから肩!
「……あの、いや。あのセシルさん」
「な、なんだ!」
「肩、すいませんそのままだと俺の肩ブッ壊れます」
「……」
- 104 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/21(火) 22:48:23
- >>1003
「……いや、だからさ」
足早に街角を過ぎていくセシルの歩調に合わせて、弁解しながら夜道を歩く。
見た目パーフェクト麗人の小娘を相手にあたふたと色々と言い訳をコネ回しながら歩く大人、というのは、なにか
色々な意味で誤解を招きそうなシチュエーションだ。まったくもって最悪以外の何物でもない。助けろ誰か。
「夢。夢だよ夢。昔の夢」
「……昔?」
「すげえ昔。ガキの頃の夢」
「……その頃から子供について考えていたとはな。ふん、早熟で結構な話だ」
「すげぇイヤな曲解きた! なんかお前さっきから冷たすぎる!」
「……そういうつもりはない」
と、セシルは歩調を弱めた。
気付けば、目的地までの距離はそれほどない。
殆ど競歩のようなスピードで歩いていたので、ここからホテルまでは十分も掛からないだろう。
パレルモの街角。
……あの夢の景色は、そういえばこの辺りだったろうか。
「実際、お前は――」
囁かれた声。
僅かな忘我から呼び戻したのは、いつの間にか俺の隣を歩いていたセシルのものだ。
「――どう思うんだ」
「どうって」
「子供が欲しい、などと、ふざけた話を持ち出したことだ」
「ああいや、それは普通に反省してる。死ぬかと思った」
「死ぬ?」
「いや、言葉の綾――」
セシルが足を止める。
なんだ、と振り返ると、射竦めるような青い瞳があった。
- 105 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/21(火) 22:49:08
- >>104
「……下らんマネは止せ」
「は? 何が」
「死のう、などと考えるなということだ」
「……ああ、それ」
もういいじゃねえか、と苦笑する――したつもりだったのだが、セシルの顔は笑っていない。
「本当に解っているか」
「本当だって」
「……なら、いい」
「なら良かったよ」
「次は腕をヘシ折る程度では済まさんぞ。二度と自殺しようと思えなくなるくらいの激痛を一週間与え続けてやる」
「素で怖ぇ!」
が、まあ。
そう言われても、それはそれで正直困る。
そうやって執着してくれるのは嬉しい――かもしれない――が(だろうか、本当に?)、実のところ俺は、死のう
と思って死のうとした訳ではない。
死ぬしかないから死ぬのだ、と説明しても、多分コイツは理解してくれないだろう。
話すまでもない戯言なので首を振るのに留めておく。
「まあ、解ったよ。……んじゃ、俺こっちだから」
じゃあな、と手を振って街灯ゼロの裏道へ歩き出す。
と。
「一つだけ言っておく」
その声に足を止める。
「お前は自分が何も残したくない、と言ったな」
「言ったよ」
「それは無理だ」
「……へえ、そりゃまたなんで」
「この世界には、私がいる」
「……はぁ?」
思わず聞き返して、後悔した。
- 106 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/21(火) 22:51:11
- >>105
「私に「正義」だの「信念」だのを教えたのはお前だ」
まるで迷いがない声音は、正直俺には強過ぎる。なので、こちらとしてはゆるゆると訂正してやるのが精一杯
の抵抗だ。
「そりゃカン違いだ。俺の言葉よりお前の言葉の方がずっと強い」
「だとしても、私の言葉はお前の模倣だ。誰にも否定などさせん――貴様にもな」
そりゃすげえ、と肩を竦める。
逃げればいいのに、苛立たしさが喉から声を滑らせた。
「わかんねえって、ホント。いつも言ってるだろ。お前さ、だったら俺がホントのこと言ってなかったらどうするつ
もりなんだ、って。贋作なんてコピーしても、二重コピーになるだけだぜ」
「知ったことか。私にとっての真作など私以外の誰にも決めさせん。いいか。――その意味では、お前こそが
私の親だ。私の言葉はお前に精錬された言葉だ。私の力はお前が作り上げた力だ」
そんなセリフを真正面から言えるのは、ある意味じゃ才能だろう。こっちが赤面したくなるようなセリフをこれ
だけ平然と口にできるヤツを前にすると、これはもう敬服して引き下がるだけだ。
流石に、これ以上は危険だ。ここにいれば毒に溺れて溺死するのが目に見えている。
それじゃ、と速やかに背を向けて、今度こそ塒に足を向ける。
「――お前が自分を無意味だと言うのなら、私が私の意味でお前を塗り潰す」
忘れるな、と背中に声が掛かる。
忘れたいね、と独りごちる。
……本当に、まったく。
思い切るには、まだ少し。
ほんの少しだけ、色々と障害が多過ぎる。
やれやれだ。
- 107 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/21(火) 23:02:13
-
「ところで、イル」
「なんだよ」
「>>93このレスなんだが」
「ああ」
「これはアレかな、君が普段はシリアスでもなんでもないと思われてる証拠なんじゃないかな」
「真正面から暗黙の了解を突き付けられた! いや、言ってないだろ! 別にそんなこと書かれてないじゃん!」
「いや、これは行間読むまでもないと思うんだけどな……」
「というか、だな」
「うお! どっから出てきたセシル!」
「どこでもいい。それより貴様。>>93これだ」
「これがどうしたよ」
「なぜ愛娘、と限定されている」
「はぁ?」
「なぜ「娘」と限定されているのか、と聞いているんだ」
「いや、知らねえだろそんなの」
「子供は男女共に可能性があるわけだろう」
「そりゃそうだけど、いや、偶々そうだったんだろ?」
「そうだろうな。だが、ならば「子供の写真を眺める」でも良かった訳だ」
「そりゃそうだけど」
「ああ、なるほど」
「何が成る程だ」
「いや、ほらイル。こうも取れるじゃないか――このスレで「愛娘の写真を眺めてみる」、「君の」「愛娘の写真を眺
めてみる」――ほら繋がった!」
「繋がらないよ!? いや、素で意味が解らないよ!?」
「性別が特定されてるってことは、>>93の人物は君について何らかの情報を知り得る人間で、という仮定が……」
「成り立たねぇからな!? どんだけ無理のある推理だそれ! 9マイルどころじゃねえ! 遠いっつーより次元が
違う!」
「……心当たりはあるのか」
「はぁ!?」
「こ、心当たりはあるのかと聞いている!」
「いや、なんでキレてんだお前!?」
「ここはアレだね。そのうちここでこんな事件が起きるね。「あなたの子供です。預かってください」」
「預からねえ! いや、起きねえからな! 断じてそんな心当たりはねえ!」
- 108 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/21(火) 23:04:44
-
「というかアレは質問だったんでしょうか」
「……いや、どうなんだろうな」
「アレですね、次はこのスレで十レスくらい限定で質問を募集とかいいかもしれません。昔の兄貴が答えます」
「いや、勝手に決めるな!」
「いえいえ、読んでる人の疑問って参考になるモンですよ。思いません?」
「そりゃまあ、思わないでもないが」
「なんで決定」
「どのあたりが「なんで」になるんだ今の!」
- 109 名前:名無し客:2009/04/22(水) 00:58:20
- 神父といろんな人とのなれそめが知りたいです。
とりあえずまあ、妹紅さんあたりから。
……あれ、これ昔の神父は答えられないな。まあいいか。
- 110 名前:名無し客:2009/04/22(水) 01:21:50
- アナタハ神ヲ シンジマスカー?
- 111 名前:名無し客:2009/04/22(水) 08:04:13
- 能力とか、技術とかの簡単な説明を。
- 112 名前:名無し客:2009/04/22(水) 20:15:56
- 一番簡単な親殺しって知ってるかい?
・・・ガキだ、ガキをこさえて抱かせれば
大抵の親にゃ勝ちを認めさせれるってもんよ。
- 113 名前:名無し客:2009/04/22(水) 20:24:42
- なんかこう、必殺技とか。
- 114 名前:名無し客:2009/04/22(水) 20:25:53
- >>109
血祭り終了あたりのどさくさで会ってたとか。
もこたん海の上ただよってたし拾われてても不思議じゃない。たぶん。
- 115 名前:名無し客:2009/04/22(水) 21:19:49
- どのくらい昔の兄貴なんですか
猫ゥだの猫ァだのつぶやいてた頃ですか
それとも太陽系電波神父だったあの頃ですか
- 116 名前:名無し客:2009/04/22(水) 21:22:15
- で、今は誰が本命の彼女さんなんですか?
- 117 名前:名無し客:2009/04/22(水) 21:36:38
- なぜそんなに猫が好きなのかkwsk
- 118 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/22(水) 21:47:29
-
カペる(動詞)。
ていうかマジで十個近いレス付いてて驚きです。
……えっと、とりあえず進めてる方で回収する部分もあるかもですが、とりあえずこっち先にカタしてから後で。
頂いた質問だけでも参考になりました。……まし、た?
猫。
猫ですか。
ていうか、猫。
猫なんですかやっぱり。
……そんな昔から言ってたのかなあ、兄貴。
>>114
拾っちゃうんですか。
……拾う!?
えーと、「昔の兄貴」は今続いてるレスの方の兄貴、ってことで。
その頃に会ってたら、って仮定はそれはそれで面白いですが。
- 119 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/22(水) 21:50:55
- >>91
量産した死体は三つ。
一つ。
二つ。
三つ。
消費した殺意を詰め込む。空っぽの殺意に、似非た憎悪を代入する。
感情の基礎は共感だ。
大事な人間が傷付くのを見るのが辛い。好きでもない人間が傷付くならそうでもない。当たり前のことを言ってい
るようでいて、これは案外とそうでもない。
どうしてかと言うと、現にここでは若干事情が異なるからだ。
敵味方に分かれて銃火を浴びせ合うこのカオスで、偶に人間は敵を殺せなくなる。
殺したい、と思えなくなる。
誰も彼もが無遠慮に愛情をバラ撒いて、聖人君主だらけになってしまう――冗談みたいな話だが、これは真実だ。
俺に重厚を向けた兵士の一人が、ふと躊躇ったように重厚をブレさせる――当たり前にその顔面を撃ち抜きながら、
その意味を再確認する。
イリヤに曰く、人間に限らず大半の動物は「同族を殺せない」ようにできている、らしい。ガラガラ蛇がケンカで互い
の毒を用いないように、ピラニア同士は尾鰭で打ち合うケンカしかしないように、同じ動物は本来、生きていこうとする
ように作られている。
- 120 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/22(水) 21:54:53
- >>119
距離に正比例する殺人への抵抗感。以前、イリヤは退屈凌ぎにそんなことを語った。
意味はそのまま。距離が離れれば離れるほど、殺人の抵抗感は軽減される。そんな理屈だ。
そんなのは当然だ、と言うヤツはいるかもしれない。ナイフで首を掻き斬るより、マチェットを相手の頭蓋に叩き込
むより、ハンドガンで、ライフルで撃ち殺す方が心理的な抵抗は少ないから――素直な連想はそんなとこだろうけ
ど、大部分でそれが真実だから仕方ない。火薬が発明されてからこっち、世界で一番人間を殺したのは大砲だって
事実は、多分そんなところにある。
人間は人間を殺したくない。
共感できるかもしれない誰かを、繋がり合えるかもしれない誰かを。
殺す必要なんてなかったかもしれない誰かを。
言葉の通じる誰かを殺したくない。
だからこそ、直接相手を殺すことの心理的負荷はそれなりに高い。第二次大戦中に一発も発砲しなかった兵士が
いる、と言えば笑い話にでもなるだろうか。だから――とは言わないが、下腹部から賢臓を刺し込む、という俺が大
好きなパターンは凄まじく人気がない。映画だとかドラマだとかで特殊部隊の殺し屋がよくやるような、『相手の口を
手で塞いで喉をナイフで掻き切る』なんて手管よりもよっぽど安全で確実に殺せるというのに、だ。見映えがしないか
らかな、なんて思ってた俺は大甘で、聞けば、他の連中は「死んでいく人間の顔を見るのが怖い」などと平然と告白
する。死んでいく人間の瞳の中に自分がいることが怖い――なんて言ったのは、ソマリアで協力したデルタの殺し
屋だったろうか。
狙撃はいい、手榴弾でもいい、だけどナイフで殺すなら、相手に気付かれずにやるべきなんだ、とかなんとか。凄
い力説だったからよく覚えているけど、あれは――そう、あれはどうしてそうするべきだと言っていたんだろうか。
肝心な構図が抜け落ちた記憶は、どうにもイヤな肌触りがする。
第一、それに、俺にはその感覚が解らない。殺した、という事実に耐えられない――その事実こそ理解できない。
殺す為にここに来た俺は、殺すことでしか自分の居場所を見付けられない。けれど、俺に殺された連中が俺と同じ
立場でないはずだってありえない。
- 121 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/22(水) 21:57:42
- >>120
或いは、とも思う。
こうして最適戦術を取らずに、ナイフであの民兵達を殺せば多少は実感も湧くのだろうか。
物理的な距離は殺害の認識を遮断する。
肉体的に離れれば離れるほど、「相手を殺した」という感覚は段違いに薄くなる。親指を眼窩に突っ込んで脳髄を
抉り壊すのに比べると、四百メートル先の人間をピンヘッドし続けるのは、冗談のカケラも抜きで退屈極まりない。
淡々と射程限界の人間を撃ち殺す。こんなのは、正直言ってマタイの騎士なら誰にだって余裕な範疇だ。現に俺が
叩き込む弾丸の散布域は、質の悪いロシア製の弾薬を使おうが、0.1インチにも広がらない――だけど生憎、これは
あんまり性に合わない。
悪戯心に思う。
あそこ。
こうして俺に撃ち殺されているあの民兵達のいるあそこで、直接連中を殺せば何かが解るだろうか。ナイフを首筋
に突き立てて、直接この手で息の根を止めてみたなら。
……もちろん、そんなのも戯言だ。
これまでにも俺はそうやって殺してきた。気配を消して忍び寄って相手がこちらを瞳に捉える前に頚椎を錆びたナ
イフで断ち割り、抵抗を奪う為に賢臓に柄元まで一気に刃を捻り込み、陸に打ち上げられたサカナみたいな顔をして
死んでいく連中の顔を何度も見てきた。
何か変わったかと言えば、当たり前のように何も変わらなかった。
- 122 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/22(水) 22:02:48
- >>121
違ったのは返り血の量。
実感したのは、たぶん俺は、近間で殺す方が好みに合っているってこと――四百メートル先の民兵を撃ち殺しな
がら、俺は懐かしいナイフの感触を恋しがる。思えばここ数日は、たっぷりとバルカンに流入したロシア製の兵器を
消費するのに忙しすぎた。効率と隠蔽工作を優先してAKに頼っていたが、いい加減この感触も飽きがくる。馴れは
感触を摩滅させる。
特に、こんな寂しい世界では。
寂しい。
ふと、そこで疑問が浮かぶ。
この寂しさ。銃声と悲鳴と罵声と断末魔で彩られたこの世界にあって、どうして俺はこんなに寂しいのか。
壊滅状態の民兵集団の死体を見回す。そろそろカタを付けなきゃいけない。
軽く目を閉じる。空気分子に感染した銀紐から送り込まれる空間情報が、周囲に残る人影の数を脳裏に送り込ん
でくる。空間内の平均空気分子運動から逆算された障害物と、移動する物体との差で浮き彫りになる残党=二人。
と、民家の裏からサイト上に影が躍り出る。構えたAK。ブレない姿勢と敏速な射撃姿勢から、ようやく俺に着弾さ
せようとする気概が見受けられて、とはいえ撃たせてやる義理などサラサラない俺はそいつが銃口を上向ける前に
そいつの顔面をポイントし――、
その影が年端もいかない少女だ、という事実を確認して、
なるほど、と俺は言う。
言って、銃口を僅かに押し下げる。
- 123 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/22(水) 22:08:21
- >>122
タン、と一撃。
弾ける腹部を遠い視界に確認する。少女は俺にハラをブチ抜かれた拍子に姿勢を崩して、カウンター気味に放た
れた弾丸はモスクの壁を叩くに留まっている。
どうやら、この辺りでも少年兵の存在は珍しくないらしい。加えて言うなら小火器の軽量化の恩恵を受けた少年兵
の精度は、時に大人のそれに匹敵する。当然だが敵として一人残らず殺す必要がある――というか殺せ、と言われ
ている俺は、AKを構えたまま地面をノタ打ち回る少女に銃口を据える。
そのまま一秒。
二秒。
三秒。
四秒。
そこで耐え切れなくなったのか、物陰から走り出てきた少年兵を確認。そいつが少女を抱き起こそうとしたところで、
頭蓋が炸裂する。
少女の表情が凍結する。
顔面をブチ抜かれたタメ年くらいのガキは、壊れた人形みたいにくるくると五回転して、投げ付けられたみたいに民
家の壁に激突した。ボディペイントした人間が、体当たりで描く前衛アート。白い土塀にべったりと鮮やかな赤い判が
捺印される。
それが――どうしてだろう。
吹き飛ばされた少年兵が、人間スタンプになって壁に激突するまでのほんの一秒未満。
その間隙。
人がモノになるその一瞬。
俺は、
それがたまらなくキレイに思えてしまって、
「……チ」
銃口を少女の顔面に再ポイント。
タン、と冷静に吹き飛ばして幕を引く。
残弾は一。
余った殺意も一つ。
マガジンを外してモスクの外に投げ捨てる。一方的に殺し過ぎた感はあるにせよ、場所が場所だ。この渾沌では誰
も死体を検めないし、誰がスナイパーを買って出たかなど詮索もしないだろう。西側の高性能な火器だの弾丸だのを
持ち込むのが危険なだけで、こうしてありふれたAKとロシアの弾薬で遊ぶ分には誰も文句を言わない。
消化不良の感情は、適当に飲み込むことにした。
- 124 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/22(水) 22:09:54
-
うあー、結構ボロボロとミスとか誤字とか余分なのとかありますが、時間の関係上ここはこのままで。
補足とかはやってきます。すいません。
- 125 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/22(水) 22:11:39
-
そして何気に本気で十個近いレスに驚くあたし。
猫とか本命とか言わずもがなな気はしますが、いやまあそれは後で。
- 126 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/22(水) 22:58:38
-
なんか立ってるーっ!?
- 127 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/22(水) 23:01:13
- 立てた(何)
いやまあ、予定通りだから問題はないよ。うん。
- 128 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/22(水) 23:03:56
-
……いやもう、遅れ加減が申し訳なさ過ぎて平身低頭、です。
ていうか兄貴、テンプレ前に割り込んだんじゃねーっすか、もしかして。
だ、だとしたらあのレスの削除依頼をっ!
- 129 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/22(水) 23:09:00
- いや、テンプレは>>1で終わってるから消さなくていいよ(ぇー
そして顔を出してみたら……すごいことに。これを花見の席に撃ち込むのか(何)
でもまあぼんやりと骨子は見えてきた気がする。予想が合ってるといいな。
- 130 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/22(水) 23:13:42
-
あ、想定みたいのあったら出して貰っていいっすよ。
そこらへんも含んで書いて……って、それじゃネタバレかな。
いっそ、コシ据えて花見の後でケリ付けたいな、とも思いますけどね。
この時点で書けること書いちゃいたくなりました。
- 131 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/22(水) 23:51:06
- 間違ってたらカッコ悪いじゃない(何)
でもまあ、半ば直感みたいなもんだしね。気にしなくていいよ。
あー、、それも賛成、かも知れない。>花見の後
なんかすぐに終わりそうにないし(何)
でも花見スレの方はダイジェストなり何なりでケリつけないと。
また乗っ取るわけには、ちょっと。
今まだひとつ止まってるし。
- 132 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/23(木) 00:05:48
-
ん、と、そうだな。
なら花見スレとしてまとめられる部分までまずはカタをつけて、そこから進めようか。
それなら両方の案をまとめられるかな、と思うし。
回りに迷惑を掛けるってのもな。って、充分掛けてるんだけどさ、俺。
っとと。
まずは諸々了解。
それじゃ、とりあえず進めないと。
- 133 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/23(木) 00:52:34
- そだね。そうしよっか。
迷惑についてはもう、このさい終わらすまで忘れよう(何)
さて、と。それじゃ今日はここまでかな。
本当はあっちのレス返そうと思ってたんだけど……。
なんか気合入れたら短編一本分になりそうな気がしてきた(何)
そういうわけでちょっと待ってw
明日か明後日には終わらせられると思うから。
じゃあ、お休み。お疲れ様。
- 134 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/24(金) 18:32:58
-
うわ、レスほっぽったままで悪い。
と、そっちのは楽しみにしてるよ。
……ってか、長物使えたんだな、お前。アレか、貴族らしく薙刀か。
考えてみりゃ千年だもんなあ……なんだ、得物扱う技量考えたら俺なんて比較になんねえのかも。
ダイジェスト云々に関してだけど、結構その案でやって貰えた方が嬉しい、かも。
舞台をしっかり日本に移してからそっちの設定なんかも混ぜられる、と思うし。
こっちの冒頭で振ったイスラエルのルートはちゃんと活かそうと思う。
- 135 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/24(金) 19:30:42
-
あと説明してなかったから追加しなきゃだけど、クロアチア人の集落にモスクの尖塔があった理由は、
モスレムとの共存時代に建てられた、ってことで。
この辺の特殊性があの国の特性だったから、まあ、一応付け加えておこうかなと。
- 136 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/24(金) 20:51:55
- >>134
ありがと。なるべく早めに仕上げるよ。
……まー、降りかかる火の粉は払わないといけないしね。身に着けたのは出奔してからだけど。
私が不死になって間もない頃だと女性が武芸やるのってほとんど無かったからね、ちょっと苦労したよ。
ただおかげでその辺の下地が出来たから、東洋で有名どころの武術は一通り修められた。
まあ、一度基本を収めたら後は実践あるのみだし、使っていけば上達するのも普通かな。
ただ、それでも本気で極めた人間には敵わないかなー、とか思ってたり。
そうだなあ、私くらいだったら二、三年くらいがんばればなんとかなるんじゃない?
仙術妖術に関しては今の道士連中にも引けは取らないつもりだけどね。一番良く使ってるし。
うん、おっけ。じゃあそれでひとまずは終わらせる方向で進めましょ。
……これまたそっち待ちになるけど(苦笑)
うーん、もうちょい深く絡める方向に持ってけば良かったかな。惜しい。
申し訳ないけどがんばってー。
……あの辺の歴史や記録はちょっと触ったくらいだけど、本当にごちゃごちゃしてるんだねー。
そりゃ火薬庫とかいわれるのもしょうがないか。普通に暮らしてる人からすれば迷惑だけど。
ひとまず補注ありがと。こっちはいつでも取り掛かれるようにしておくから終わったらすぐに。
- 137 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/24(金) 21:31:01
-
ん、楽しみに……考えてみりゃお前の家か、あれ。
……ま、あ、うん。
部屋のことは人のこと言えないか。
あー、お前の時代は……そうだったな。悪い、ヘンなこと言った。
でもま、大したもんだ。お前くらいの体格だと、武術って相性があるだろ。物理的な筋力に限界
がある以上、自分の最適解を探し出してんのは流石ってとこか。
極める、ってのは俺にはわかんねえんだよな。……相手が相手だから、『武術』って範疇で鍛
えても意味がないこと多くてさ。劉なんかにゃこれでズタボロにされるし、なんか泣けてくる。それ
に、術だのなんだのは正直お手上げだ。とはいえまあ、魔術師だの神様だの殺すのは手間でも
ないし、あんまり困ったりもしないか。
多分、だからお前たちみたいに鍛えることそのものを目的としてる連中とは相性が悪いんだと
思う。……マトモな武道で劉達に勝てた覚えがサッパリない。
ははは、アレだな。精進しないと。
>ボスニア
あの辺っつーと、どうしても大戦の引き金になったオーストリア皇太子暗殺だとかが有名にな
りがちだからな。ただ、九十年代の中頃までは進行形で紛争地帯だったわけだから。
これはメタラー的な余談だけど、ソウルフライの”プロフェシー”な、あれに協力してるアイズ
バーンってバンドがあの国出身だった。当時はロクに資料がなかったからネットで輸入盤探し
たっけ。……って、カンペキにどうでもいいな。
http://www.youtube.com/watch?v=b_0RWN1wCVQ
コイツがアイズバーンな。
……音だけ聴くと中東っぽいんだけど、メタルの文脈で言うとマブールとかあの辺のアトモス
フェリックなメタルに近いかも。セパルトゥラのルーツ時代を思い浮かべたりするかも。
深く絡める、ってのはなあ。
うーん、本気で申し訳なく止めてるからあれだけど、俺もそっちの世界観を引っ張ってほしい、
とは思ったりもするけど。俺はどうしても『東方』じゃなくてお前のイメージだけでやってるから。
- 138 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/24(金) 21:38:36
- >>122(微修正)
違ったのは返り血の量。
実感したのは、たぶん俺は近間で殺す方が好みに合ってるってこと――四百メートル先の民兵を撃ち殺しながら、
俺は懐かしいナイフの感触を恋しがる。思えばここ数日は、たっぷりとバルカンに流入したロシア製の兵器を消費す
るのに忙しすぎた。効率と隠蔽工作を優先してAKに頼っていたが、いい加減この感触も飽きがくる。馴れは感触を
摩滅させる。特に、こんな寂しい世界では。
ふと、そこで疑問が浮かぶ。
この寂しさ。銃声と悲鳴と罵声と断末魔で彩られたこの世界にあって、どうして俺はこんなに寂しいのか。
タァン、と快音が響いた。
無粋な介入が追憶を断ち切る。
足元の壁を叩いた銃弾。射角と地面との距離から推定すると距離は約四百ヤード――スナイパー、と反射的に声
に出た。有象無象の民兵集団らしくない、完全に狙い済ました一撃――思わず口笛でも吹きたくなる一撃。
タァン、と二度目の快音。
弾道補正が効きまくった弾丸は、俺の足の真裏を掠めてモスクの外壁を削り取る。
マジかよ。
足を引き上げてモスクの中に滑り降りる。窓際の壁に身を潜める。厚い土塀越しに背中で快音を聞いて、思わず
拍手してやりたくなった。
少しでも顔を出せば、このスナイパーは次の補正で間違いなく当ててくる。こんな場所に出回っているライフルな
んてAKかそれ以下のポンコツが精々だ。そんな銃でこの精度を保てるのは中々に優秀な証明だと言っていい。
「――だったら、殺さないとな」
だったら、ではないのだけど。
どのみち殺すから。
軽く目を閉じる。
- 139 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/24(金) 21:47:27
- >>138
暗色の世界。準備は一瞬。アタマの中、意識した仮初のスイッチをトリガーする――とたん。
ドロリと現実が溶けた。
『見る』という意識が根こそぎ殺される。瞼を開ける方法をオミットされる。認識野を埋め尽くすのは360度半径一キ
ロの空間情報そのもの。
一キロ先の森、八百メートル先の焼けた川、五十メートル地点の干上がった水溜り、村の後方六百メートル先で
撃ち交わされる弾丸、焼けた死体、弾け飛ぶ肉片――人とモノの区別など一切考慮されない。有機無機は等価に
並べられ、神の目線で合切を丸裸にする。認識対象は温度、湿度、可聴域内外の音波、空間の曲がり具合、その
他全部。賢者の卵に仕込まれた”千里眼”は、強制的に一キロ領域内の全情報を脳内に展開する。
当然だけど、そんなデータをそのまま叩き込まれたら人間のチャチな脳なんて瓦解する。
ほとんど情報の暴力と言っていいそれが、銀紐が編み上げた擬神経を通して適切な形で脳に租借される――必
要な情報だけが脳に読み込まれる。既存のあらゆるレーダーとは次元が違う、というか思想が違う。現代の魔術師
が作り上げたイカレ技術の真髄。この世界を言葉に置き換える、認識の総置換。俺の頭が『視』ている世界は、光
と眼球の睦み事を廃したそのままの光景だ。
『見て』いるのではなく『知って』いる。そこにある情報を、まとめて本で読むように強制てきに理解させられる。
軽いトリップ。物事の境界が消え去った狂いの視界。
この世界を表すにはどんな表現も言葉に足りない。いや。この視界の中で、全ては言葉でしかない。
- 140 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/24(金) 21:49:01
-
また誤字。
「強制てき」、じゃねえだろ。強制的。
俺のレスはこんなんばっかで構成されています。推敲しよう。
- 141 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/24(金) 21:54:55
- >>139
聴覚も嗅覚も味覚さえも断線し、あらゆる物事はただの”言葉”に還元される。『リンゴ』という言葉で赤い果実を理
解するように、俺は《――》という言葉でこの世界を知っている。状況をまるごと圧縮した『言葉』としての世界――把
握する状況=四百フィート先、民家の影からこっちを狙っているスナイパー一人。そこから僅かに五メートル離れて、
民家裏手の納屋にもう一人。こっちはまったく反応しないので、恐らく観測主と判断する。
それをまとめて読んだ。
目を開ける。イカレた空間が意識の裏へ落ちていく。広がるのは馴染み深い肉眼の視界。
モノとモノの境界が明瞭な世界に帰還して憶えるのは、深い安堵と僅かな寂寥。居場所はここだろ、と主張する握
り締めたAK。硝煙の臭いと火薬の臭い。リズミカルにタンタンと外壁を撃つ弾丸の音。渾然一体になって俺を抱擁す
る現実=死体と銃声と悲鳴とその他諸々。
ああもう。そんなの知ってる。
- 142 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/24(金) 21:58:50
- >>141
「……くっそ。なんかモヤモヤするな」
完全な逆恨みで愚痴を零して、ついでに現実に再適応。
命令系統がグチャグチャのこの部隊で(いやそもそも、あの隊長が生きていても部隊に「命令」なんて高度な機能
はなかっただろうけど)、狙撃システムを完全に機能させてるのはちょっとした僥倖だ。こんな場所でなければ秀絶し
た才能だと評価されるのは間違いない。スポーツ射撃の名手と実戦経験豊富な猟兵の特性を併せ持ったプロフェッ
ショナル。
だけど、と注釈を入れる必要がある。
だけど、それでも連中はどうにもならない。
俺に観測手が不要なのはこの通り。
狙撃手として反則なのはこの通り。
本来、騎士団が出張るのは人間同士の殺し合いに横槍を入れる為じゃない。どんな人間と相対してもオーヴァー
キルにしかならないマタイの騎士は、許可がなければ独断での戦闘すら禁止されている。それは半人前以下の俺
も同じことだ。
俺の方が強い、と誇ることはできないししたくもない。人間を轢き殺せるから人間より偉いのだ、と主張するブルド
ーザーの話なんて聞いたこともない。
要はそういうことだ。
極論、俺達の性能は人間を殺すのに過剰すぎる。
カタギの人間は俺達のことなんて知らなくていいし、知らないままの方が正しい。
セルビア人の民兵を殺せと言われた時は、だから面食らった。同盟国の地上兵力の補填だと言われても、補填
の意味を解って言っているのかと疑ったくらいだ。
何故なら、俺が本質的に獲物にしているのは――。
- 143 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/24(金) 22:08:14
- >>142
タァン、と追憶が断線する。
……ああ、そうだった。
了解。
お待たせして申し訳ない。
反則は承知の上だけど、居残り組は承知の上だろう。
だったらやることは一つだ。
お互い納得づく。
ここからはキッチリ殺したり殺されたりしよう――ふと気付く。回廊に掛かった姿見に映る、皮肉っぽい笑みを浮か
べて銃煙の油にまみれたガキ一人。自重しろ。
”千里眼”が前頭葉に焼き込んだ位置関係は把握している。
環境状況は五部。が、身体状況のキルレシオは現状34:0。指揮官を殺されても戦う姿勢は立派だが、ただのガキ
でしかない俺にそんな事情を斟酌してやる理由なんて微塵もない。
なので子供らしく素直に殺すことにする。
開けた窓に躍り出てゆっくりとAKを構える――間髪置かずに頬を掠める火箭。
着弾に僅かに後れて、タァン、と何度目かの発砲音。
音速超過の弾丸は炸薬増加されているのか、ナチュラルな手製の凶悪さで襲い掛かる。
とはいえ脅威ではない。それは脅威にはなりえない。
撃たれてからでも避けられるのだから、俺にとって弾丸は脅威に成り得ない。
これまでの射撃間隔から発砲のタイミングを予測。立ち位置をズラしながら民家の壁に一撃――視界の隅、敏捷
な動きで民家から傍らの倉庫へ転がる影。敏捷かつ迅速な、猟兵じみた対応力。何より優秀なのは、こっちを狙う
姿勢に躊躇いが微塵もない。――まったくラクでいい。こっちも余計なことを考えなくて済むんだから。
更に一発、倉庫の真正面に叩き込む。7,62mm弾がトタン製の倉庫を正面から粉砕する――もう一発。倉庫から
民家に転がろうとする影が、不意に姿勢を反転させる。
振り向けられるAKの銃口。
射線越しに視線が噛む。
一瞬を十六等分した意識の中、その影の全容を把握する――煤けたブロンドとカーキ色のジャケット。身長ざっと
145センチ、目鼻立ちのすっきりした女の子。
- 144 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/24(金) 22:16:37
- >>143
「――ああ、そう」
なるほど、と俺は言う。
言って、銃口を僅かに押し下げる。
トリガーを絞る――銃声は二つ。
弾丸特性と銃身特性からおよそ把握した弾道偏差は450ヤード先で3フィート下降。
結果。
頭部を照準した銃口は、過(あやま)たず少女の腹部をミンチに変えている。遠い視界で弾ける腹部を確認。少女
は俺にハラをブチ抜かれた拍子に姿勢を崩して、カウンター気味に放たれた弾丸はモスクの壁を叩くに留まってい
る。
この手の紛争地帯に少年兵は珍しくない――それを殺す俺みたいなガキだって珍しくはない。加えて言うなら小
火器の軽量化の恩恵を受けた少年兵の精度は時に大人のそれに匹敵する。当然だが敵として一人残らず殺す必
要がある――というか殺せ、と言われている俺は、苦悶にのた打つ少女に銃口を据える。
さて、と一息。
必殺しなかったのにはそれなりに意味がある。民兵集団に衛生兵はいない。いたとしてもとっくに自分が衛生どこ
ろではない。シャーマンでもなければ死体に施す治療はないだろう。
残る敵は二人。
少年兵を殺したことがあるか、と問われるなら、ある、と答えるしかない。
だからその特徴だって解ってる。
苦痛に呻く少女に銃口を据えて、そのまま一秒。
- 145 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/24(金) 22:23:43
- >>144
二秒。――呻く少女が破裂した腹部を抑えて、ぬらぬらした腸を引き摺りながらAKを抱え上げる。
三秒。――少女のAKがゆっくりとこちらを照準する。
四秒。――大したもんだ、と囁く俺の射撃が少女の両肘をまとめて棒切れみたいに吹き飛ばす。
さあ、どうする。
なんて、問うまでもないのは解ってること。
仲間の窮地を見過ごすのに耐えられなくなったのか、物陰から走り出てきた少年兵――何事か叫ぶ少女。多分、
『来るな』とか『逃げろ』とかそんなようなニュアンス。この時代、少年兵と大人の兵士を分けるのは戦闘能力じゃな
い。倫理と論理。大局を理解できるか否か。理解しようとするかどうか――逃げることを知っているかどうか。
そうだろう、と俺は言う。
お前達は選べなかった。
ここに生まれて、ここで戦うことしか選べなかった。アタマの悪いガキは大人の言うことを聞くしかなくて、世界の
全ては大人たちの物だから――それでも。
お前達だって、大人達みたいには割り切れちゃいない。
目の前で血を流す友人を助けたくて堪らない。
それがどんなことを意味したとしても。
つまるところ――俺とコイツらがカチ合った時点で、この二人はどう足掻いても。
少年兵が少女に駆け寄り、その身体を抱き起こそうとする。
「――獲った」
- 146 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/24(金) 22:33:17
- >>145
頭蓋の炸裂。
飛び散る脳漿と頭蓋の破片。
呆然と硬直する少女。
顔面をブチ抜かれたタメ年くらいの少年兵は壊れた人形みたいにクルクルと五回転して、巨人に投げ付けられたみたいに民家の
壁に勢いよく激突した。ボディペイントした人間が、体当たりで描くバスキアの前衛アート。白い土塀にべったりと鮮やかな赤い判が
捺印される。
それが――どうしてだろう。
吹き飛ばされた少年兵が、人間スタンプになって壁に激突するまでのほんの一秒未満。
その間隙。
人がモノになるその一瞬。
俺は、
それがたまらなくキレイに思えてしまって、
「……チ」
脳を貫くノイズ。と、同時に魂切る浩歎。
この距離にまで届く哀哭が耳を弄う――ああ、まあ結構。鼓琴の悲しみは長くない方がいいだろう。
だからまあ、お前も素早く死ぬといい。
銃口を少女の顔面に再ポイント。タン、と冷静に吹き飛ばして幕を引く。
- 147 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/24(金) 22:46:00
- >>146
死体の損壊具合は確認するまでもない――というか、正直もうしたくもない。
何かイヤな気分が頭の片隅をカリカリと引っ掻いている。
マガジンを外してモスクの外に投げ捨てる。一方的に殺し過ぎた感はあるにせよ、場所が場所だ。この渾沌では誰も
死体を検めないし、誰がスナイパーを買って出たかなど詮索もしないだろう。西側の高性能な火器だの弾丸だのを持ち
込むのが危険なだけで、こうしてありふれたAKとロシアの弾薬で遊ぶ分には誰も文句を言わない。
消化不良の感情を適当に飲み込む。
薬莢を拾い集める必要はない。クソ同然のこの戦場で唯一救いがあるのは、クソみたいに誰も後片付けをしなくても
文句を言わないことだろう。後は脱出ポイントまで一気に引き返すだけ。何の苦労もない。
当座の仕事は、国連保護軍の被害を減らす為に強硬派のセルビア民兵グループを片っ端から殺していくことだ。略
奪者と大差ない兵士達を殺すのは大して難しいことでもなければ面倒なことでもない。単に面倒で鬱陶しいだけだ。解
せない仕事でも、その是非を判断する自由は俺にはない。
なにせ俺はただのガキで、”正しいなにか”なんて判断できないから。
屈み込む。弾薬ケースから一本だけマースバーを取り出してフタを閉じる。懊悩ごとチョコバーを噛み砕いて顔を上
げて――そこに。
目前に戦場以上のカオスを見る。
モスクの尖塔。最上階一部屋程度のスペースに続く螺旋階段入り口。
――その入り口を丸ごと塞ぐ、非常識なサイズの赤い狼。
「なんだ……どういうタイプの冗談だ、これ」
- 148 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/24(金) 22:46:55
-
いや、面倒じゃなくて面倒ってなんだよ。
上にも同じようなミスあるし。修正修正。
- 149 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/24(金) 22:54:18
- >>147
ゆっくりと立ち上がり、窓の外に視線を走らせる。廃村寸前の村を埋め尽くす死体の海と鉄材で串刺しの装甲車。倉
庫の前で崩れ落ちる少年兵の残骸と、その傍ら、頭部を打ち砕かれた少女の死体――は、そこにはない。広がる赤黒
い血溜りだけが、少女が確かにそこで朽ちていた痕跡だ。
視線を正面に戻す。
感情のない赤い瞳が見据えてくる。
口の端から湯煙のように立ち上る吐息。
獅子の鬣よろしく靡く、真っ赤な体毛。
物理的にその体重を支えられるとは考え辛い体躯。
あくまで狼の形質を等倍した、しなやかなフォルム。
およそ非常識を総動員した、ケモノのようななにか。
ここに来てようやく、俺は自分がこの地獄に投下された理由を理解する。
咥えたチョコが舌にイヤな甘みを残して溶けていく。
マタイの騎士が本来食い殺すべき対象は、人間でもなければ渾沌に住まう兵士達でもない。
それは、かねて古来より謳われる――。
ケモノの咆哮が尖塔を震わせる。
来いよ、と俺は歌う。
姿見に映る顔は、気味が悪いくらい楽しげに笑っていた。
- 150 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/24(金) 22:55:38
-
ちょっと修正。
ただの紛争ネタになりかねないから、整え直し。
ちゃんとクルースニクがどうのってネタにもってければいいんだけど。
伝承自体忘れ掛けてたよ。
どんだけだ俺。
- 151 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/24(金) 23:12:41
- 忘れてるって……。そんな使ってなかったの?(何)
いやまあ、私の無茶振りだったかも知れんけど。
>>137
気にしない気にしない。私もたまに間違えるし。忘れなくても間違えることはある。
んー、まあ成長が止まって骨格が変わらなかったからね。早めに最適解出せたのかも。
―――そうだねー、極めるって結構難しいかな。究極を先頭集団として考えると分かりやすいかも。
その時代では一番、でも世が下ったらもっと前に行ってる奴がいるかもしれない、って感じだなあ。
限界値が時代を経るごとに上がり続けてるから、どこまで行って極めたと見るかは実践しかないよ。
戦って戦いまくって負けなけりゃ究極だー、ってのはまあ乱暴だけど正しくはあるから。
……すごいヒトばっかだね。アンタボコれるってよっぽどな気がする。
まー、なんだ。ちょっと邪道だけど自分の流派作っちゃうのも手かもよ。あちこちから技とか動作借りて。
結局は自分に対して最適化することが極める近道だから、まあアリっちゃアリだよー。
私もあちこちから使ってて便利そうなのを組み合わせて使ってるわけだし。技も術も両方。
弾幕とかは遊びの要素でかいから大体オリジナルだけどね。というか、まあパチる必要も無いかな。
こっちは奥義とかっつーより芸術の類だし。
こっちの世界観かー……むう、難しい注文だな(何)
自由度が高すぎるからわざと曖昧にしてた部分もあるんだよねー。
まあ、うん。それは書きあがってから決めます。手間かけさせてごめんね。
- 152 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/24(金) 23:13:16
-
骨子は変わってないので、会話のテーマ自体に変化はないと思います。
なんかルビ振り過ぎ。
http://www.youtube.com/watch?v=unm9DU5cur4
あとレスの合間に小ネタ。
久し振りに聴いたらハマってしまったMPEの2nd。
ソイルワークコピーだった1stが信じられないくらいの突然変異カマしたバンドですが、このアルバムだきゃあ
どう考えても狂ってます。この一枚でその他メロデスを突き放しました。
ほぼ全曲やりすぎててどれがいい、ってこともないんですが、この曲はほぼ単調なリフの組み合わせだけで
聴かせてくれるデスラッシュ好きにもマスト。タフじゃなくて余裕なさげなヴォーカルがなんか可愛かったりする
のも地味に楽しいです。
エボニーティアーズと言い、この手のバンドは二作目がおかしいことになるんでしょうか。
ちなみに次のアルバムはなんかフツーでした。
- 153 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/24(金) 23:34:43
- >設定
いやいやいやお前のせいでなくて。
ロクに顔出してなかったのもあるけど、なんだろ。
変身すると、なんだ、割と反則だろ。使い辛かったんだよ、あの能力。
それこそ「どこまでやるんだ」になっちまうから。今好き放題書いてるのは、制限なしでやらせて
貰えてるからで……、解り辛いところあったら言ってくれ。書いた後貼って、それ見直すと自分で
も「文脈通り辛いかも」ってとこはあるから。
戦いまくって、なあ。
宮本武蔵みたいだな、なんか。「強さとは生き残ることだ」って。
……っても、ケモノとして『強い』だけでいいなら、本当に必要なのは恐怖心らしいけどな。最終
的な生き残り戦略に勝てばいいってのが『強さ』だとしたら、歴史上の英雄なんざほとんど蛮勇に
なっちまう。恐怖心がイカれた人間は早死にするからさ。
ただ、人間としての『性能』は時代と照らし合わせりゃそろそろアタマ打ちだ、ってことらしいけど
な。武道だの武術だので技術の限界は中国人と日本人が鎬を削って研ぎ続けたお陰で、こっち
もほとんど天辺だし。唯一違うのは兵器の運用だから、その意味じゃ戦闘単位としての発展は肉
体の制御と兵器の制御だ。
……だからまあ、今や俺達と機械の間に差はないんだよ、ほとんどな。
兵隊は世界一高い兵器だ。
>ウチの
極端な話、空手とか柔道とか合気道とか範囲を絞ったら、俺、徒手空拳で勝てる相手はこっち
にはあんまりいないんじゃないかと思うぜ。
ホラ、武道は『人間って縛り』の上にあるだろ。リーチだの関節だの肉体の構造だの。俺と同類
でもその辺を軽んじてない怪物がいて、そういうのにはもう手も足も出ない。殺し合うならともかく、
仙人みたいに鍛えまくった連中と同じ土俵で試合すんのもキツいってな。
技……あー。
寸頚、っつーのか。身体の動作運動でエネルギー伝える技、アレだけ劉に習ったっけ。基礎と
か全部抜きで。石柱とかブチ抜けるぜ。
弾幕だのなんだのは、……無理だろうな。
>世界観
あー、うん。解る。
そっち、ユーザー依存、ってかユーザーに大っぴらに開放して、そこで総体作れてるんだもん
な。チラッと覗いて、すげえと思った。
ていうか、ああ、うん。
前に男いたんだ……ああ、まあ、そう、だよな。
そりゃいるよなあ、せ、千年だもんなあ……は、あはははは!
って、あれ。俺、なんかイラついてる……?
- 154 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/25(土) 00:34:48
- >>153
あー、いや、本当にうっかり思い出したというか、そんな感じで振っちゃったからさ。
まあうん、ちょっと気にしてたり。あはははは。
確かに反則って言えば反則かー。暴走するリスクはあるけどほとんど万能というか全能
というか、まあ相手にする側に取っちゃ恐ろしいこと極まりない能力だけど。
じゃあお言葉に甘えて解り辛いとこについては遠慮なく言おうかな。今のところは問題
ないから大丈夫だと思う。とりあえずしばらく好き勝手にやってていいよ。
んーまあ、確かにブレーキ壊れた奴は早死にするもんだけどね(苦笑)
あくまで比喩ってことで。延々と自分で作った仮想敵と戦うのも究極詰める手段だし。
まあ要するに技は使ってくうちに洗練されて行く、ってことで。それのエッセンスを抽出
して纏めたのが奥義や極意だし、それを個人個人で自分の身体に合うようにあちこち工夫
しながら馴染ませるのがいわゆる功夫って奴だよ。
そーだなー、解りやすいのが八極拳あたりかな。本来のスタイルと李書文のスタイルは
結果的に方向性は同じでも大きく違ってくるしね。連撃と一撃、ってことで。その八極拳
も六合大槍の動きが源流にあるわけで……この辺けっこう面白いよ。詰めるとキリがない
けどね。歴史が長すぎる(苦笑)
……うーん、確かに頭打ちだねぇ。私の場合でも、妖怪連中とやりあうときは縮地とか
剛体術とか必須だったわけだし。流石に人外を相手にするとなると体術だけじゃちょっと
足りないと思う。やれることはやったつもりなんだけどね、やっぱハードの差は埋め辛い。
後は現代になって武器が発達しすぎたから、ってのもあるかな、人間の限界。銃とか砲
とか神の火とか毒とか。これを拳法なんかで退けるのは流石に、まあ無理がある。超接近
戦ならまだ解らないけどね。使われる前に倒せばいい、ってのは極論だけど正しいと思う。
寸勁か……またこう、ピンポイントだね。でも身についたってことはよっぽど教え方が
上手かったのかしら。基本的に中華の武術って型に組み込まれた技が線で繋がってるから、
空手みたいに単体で取り出してすぐ使えることが少ないのよね。
型の中に歩法とか勁法を一緒に交えて、何度も繰り返すことで同時に学ぶ、って感じ。
勁を使うには全身を一点に詰めてぶつけるようなイメージの動作が必須だからね。単体で
使えるようにするには本当は苦労するんだよね、そういう技。うん、すごいと思うよ。
だからまあ、すぐに使えるよ! 的な技はそうそう無いんだけど……少林寺拳法くらい
かな、すぐ思い当たるのって。あれはまあ、割とライトに出来るよ。相手の力を利用する
武術は大体、素養無くても頑張って覚えれば強くなれる。私もお世話になった。
弾幕はー……うーん、魔法とかそっちの範疇になっちゃうな、普通の人だと。私も妖術
の発展というか、突然変異? 的な延長線上で式を組んで作ってるからね。ただ、これは
決められた式を一定時間展開できればそれでいいから、あらかじめ組んでおいた式と動力
さえあれば誰でも出来ると思うよ。私も初めての割にゃけっこう簡単に作れたし。
この辺は一度、記録(原典)を見てみれば解りやすいかも。
私もまあ、振り回されてる感じかなあ、色々と(苦笑)
すごいのはこれだけの規模で展開してるのに原典がほとんど影響を受けずに存在してる
ことだと思う。文字通り……まあ、なんだ、割とジョーク交じりだけど「宗教」って形容
は間違って無いと思ってる。
……え、何、何で怒ってんの?(汗)
いや別に、そりゃまあ千三百も生きてたらうっかり誰かを好きになることくらいはある
けど……んでも、だからって私の身体がなんか妙な影響受けるわけじゃないし、そもそも
飲んだ時の記憶から派生して私の身体は構築されてるわけだし……えーと、あー。
何ていえばいいのかこれ。
あーもー、うかつだった。いいから忘れてよこんなの。
……どっちにしろもう居ないからさ。
……好きになるって、けっこう辛いもんだよ。愛別離苦とは良く言ったもんだ。
そんなもんフィクションだろ、とか思ってた結果がこれだからね(苦笑)
私が今でも男作らんのって、そういうのが怖いから、なのかも。たぶん。
まあ、数世紀挟んだんだからノーカン扱いで。そういうことにしといてよ。
- 155 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/25(土) 01:20:40
-
と、現状はオッケーか。助かるよ。
結構流し書きに書きまくったから心配でさ。
あとそこらにあるルビのアテ字は、まあオカルト用語と造語が大半だからあんま気にしないでくれ。
今日は他の調整だけしとくよ。
八極拳……、ああ。李書文、ああ!
知ってる知ってる、あれだ。うん、エリスに借りた「拳児」ってマンガがあってさ……ああ、日本のマンガな
んだけどな。主人公が八極拳士で、総集編が一時期騎士団で大流行したんだ。
いやもうヴァチカンで中国拳法大流行。俺は八卦掌と形意拳だったかな、アレを少し齧ったっけ。……マ
ジで齧る程度だったけど。師匠がキビし過ぎた。続けたら極める前に殺されてたな、ありゃ。
ま、だから俺の場合はそれこそ我流だよ。肉体の性能とイコールで弾ける最適解が、俺の場合は工夫
もなくブン殴ったり鉄柱ブン投げたりなだけでさ。
これはSASの連中が言ってたことだけど、アイツらの場合は敢えて武術に長けてる身体を「崩し」たりす
るんだよ。潜入して仕事してるときなんか、町場で吹っ掛けられたケンカではみっともなく腕を振り回したり
噛み付いたりして、武道の心得があるなんて思わせない。そうした方が「あれはただのチンピラだ」なんて
思わせなくて済むからだ、って。馴れってそのまま出ちまうから。あれはあれでプロの仕事だと思ったよ。
あー、確かに型の中に技がある、って点では空手なんかとはまるで違ってたな。
日本ではどちらかと言うと剣術の「型」ってか、流れの中に意味を見出すけど、あれはカラダが流れを覚
えないと出てこないらしいし。
……教え方が良かったってのは、まあ、それが全部なんだろうな。
特に武術の才能があるとか思ったことはないからさ。
術、ってか、式は基本的に相性が悪過ぎるんだ、俺。
自分に対しても相手に対しても。
……言ってること聞くと凄い軽そうだけど、それ。アレか、俺にもできるのかな。
>原点
原点が影響を受けないってのは、それだけ揺らぎを許容できる作り方がしてあるからだろうな。
ユーザーに委ねる部分がそれだけ開放されてるってのは、ある意味設定を固めなくていい媒体で作品と
して成立してることの強みだろうし。
なんで怒って、って……いや、俺もなんでなんだか。ヘンだな、別に前はこんなことなかったんだが。
だって、前だったら別にお前が誰と――、
……ああ、あれ? いや待て。……待て。待て待て。
違う。違うだろそれ。俺がンな、他の誰かに嫉妬とか有り得な……、
いや……なんか、ヤバいな。今はそれ、想像するだけでイラつくかもしれない。
いや実際お前の言う通りで、考える必要がなきゃイラつくことだってないんだけど、ああいやそもそも、
俺達はそういうのをキッチリ制御でき、て、ねえ……なあ。
くそ、どうかしてる。
まあ。
でも、そうだな。
……考えてみりゃ、お前には過去が無限にあって、未来が無限にあるわけだもんな。そんなの、俺達
はいいとこお前の数十分の一しか記憶しない。
そんな無限の中で、思い出と記憶を分かつモンが何か、ってのはお前にしか解らないワケだしな。
……そうだな。少しこう思うぜ。
「俺」って文脈は、お前の中でどの程度の記憶を残せたのか、ってさ。
……あっと、ほら。
無限に連なってきたお前の中で、もう居ない誰かがいる、ってのは、その誰かを割り切れたってことな
のかな、とか。
だからこうも思う。
これからもお前はそうやって割り切っていくのか、って言うか。
お前なら――俺をどう割り切れるのか、とか。
あー……悪い、ヘンなこと言った。
- 156 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/25(土) 01:36:58
-
思わせなくて、じゃなくて。
思わせることができる、です。
SAS。
兄貴。ハズいこと言うのは構いやしませんけどいい加減にしてください。
http://www.youtube.com/watch?v=L6MFrYeCt_E
あたしからは本日二つ目、合計三つ目の音楽紹介。
フェネスのBlack Seaです。
ぶっちゃけジャケ買いだったワケですが、ここんとこ聴いた中では頭一個抜けたノイズ作品でした。
前作が日本盤出てないヒトですが、NINのリミックス参加したりで一般にも結構有名。ハーシュっぽ
いノイズまで入れてここまで轟音構築桃源郷を作れるのはこのヒトくらいでしょう。
さあ!
キレイすぎるノイズの黒海に溺れて死ね! です。
- 157 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/25(土) 02:09:59
- 誤字は文士の職業病だから仕方ない(何)
>>155
……んー、割り切れてんのかなあ(苦笑)
まあ、前向きになれるってことはそういうことなのかも知んないけどね。私が縛られて
たら向こうさんも心配で転世なんぞおちおちできないだろう。たぶん。
だからまあ、怖がってちゃいけない、とも良く思うけどね。そこだけ上手く割り切れて
ないんだと思う。覚悟が出来てれば、誰かを好きになるってことはきっと、幸せなことに
なるのかもね。私にはまだ無理っぽいけど。
そうだね、とりあえず、私の場合は思い出せなくなるだけで忘れることは無い。その上
で、思い出せるほど強く焼きついてる記憶は、まあそんな多くないだろうね。誰か個人の
記憶だったらさらに少ないと思う。
その代わり、そういう人のことは全然忘れないのよね。儚くなった後も、私の中で記憶
はまだ生きている―――これがひょっとしたら、思い出って奴なのかな。ふと思い出して、
いろんなことを考えるってことは。
だったら、たぶん……割り切れてる、のかも。
まだ良く分かんないけどね。
まあ、うん。でも貴方のことは忘れようと思ってもたぶん忘れらんない、かな。
というか、忘れる方が難しい気もするね、あはは。
だから、ね。もし……そーなったとして。私はちゃんと忘れないでいると思うよ。
私が常世にかかわりを持ち続けるとしたら、その記憶だけが大事な接点だからね。
うん、忘れない。約束できる。
だからまあ、謝んなくてもいいよ。
こういうの、分かってもらえるだけでも嬉しいから。
そうそう。
「拳児」は私も知ってるー。前にちょっと読んだことがあってね、動きとかもけっこう
丁寧に書いてたから良く覚えてたよ。なんでそっちで大流行したのかは分からないけどw
まあ、確かに拳法だの何だのは自分の中の力を有効活用するための技術だしね。単純に
思い切りぶん殴って相手を倒せるなら必要ないし、逆に必要なら大きな武器になる。必要
ないってことはそれだけスペックが高いってこと。身体の素養は十分才能だよ。そういう
のが拳法本気で習うとえらいことになるよ(何)
私はそーだね、メインに据えて使えるのだけだと八極拳とか太極拳とか、かな。こう、
体ごとぶつかるイメージが分かり易かったのと、気も練れて防御に使いやすかったのとで。
流石に本気でやってる人には敵わんと思うけどね。
そうそう、何かやってるのを隠すって難しいよね。見る人が見ると歩き方だけで分かる
とか言うし。実際、芯まで動作や鍛錬が染み込んでると自然と身体に出てきちゃうのよね。
それ以外にも、そういう動作を意識的に切り替えられる人は他の流派を修めようとしても
混乱しないんだってさ。別の武術を覚えるにはそれまで覚えてきた動作を一回捨てること
が必要ってのは、まあ良く言われてるよ。拳児でも言ってた気がする。
んー、まあ。
とりあえずシューティング知ってればイメージはつかみやすいと思うよ?(何)
こっちでやる弾幕っていわゆる、決闘兼スポーツ兼自己表現兼名刺みたいなもんだから。
わけわからんけど実際にそうだからしょうがない。
とりあえず自分を弾丸でどう表現するかを最初に考えておくとやりやすい、かな。後は
ちょっとした数学の知識があれば大丈夫だよ。とりあえずざっくり話しちゃうとー、式を
組むのってそっちのコンピュータのプログラムを書くと似たようなものだからね。
後はどうやって動かすかだけど、これをあらかじめカードだの札だのの形にしといて、
使う時に外からパワー流し込んで自動で展開させるってのが、私たちの一般的な使い方。
だからあらかじめ作っておけばいつでも使える、ってのが便利ね。
使うと基本的に無くなっちゃうのが難点だけど。
>原典
うん、私もそう思うよ。構造上に揺らぎを組み込んでると間口が本当に広い。
ファン全体でもそういう雰囲気が出来てるってのもあるし、まあ稀有な例だと思うよ、
ホントに。シューティング好きなら飽きないし。……なんで弾幕STGなのにこんな人口
が増えてるんだ。ありえん。
……と、もうこんな時間か。
じゃあ今日はこのくらい、かな。
明日は早めに起きて日記発掘せにゃならん(何)
そんなわけでお先に失礼するよ。お疲れ様。またー。
- 158 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/25(土) 02:43:40
- >>157
……なるほどだな、仙人サマ。
いや、こういうこと言うのはお前に失礼か。
俺はそういうの、ダメなんだよな。サッパリ割り切れない。誰のことも彼のことも。
だから最初っからどうでもいいって切り捨ててる――捨ててた、か。今はもう、なんかよく
わかんねえかも。
誰かのことを知るってことは、その誰かに囚われるってことだからさ。
俺達はそれを繰り返し続けて、世界中の全ての呪いを知るハメになった。……ってのはま
あ、どうにでもなるんだけど、そうもいかないこともあるんだよな。
ああ、今は痛感してる。
気付いたら、ってのはだからタチが悪い。
ついでに言えば、多分最悪なことに俺は誰かに寄り掛かりたいだけなのかもしれない。
……アレだな。
気付いた。
俺、多分独占欲とか強いんだ……あんま気付きたくなかったけど。
っつーか、くそ。
迂闊に死ねなくなるじゃねえか、そういうこと言われると。
>拳児
……あ、知ってるんだ。
いや、俺達のとこはアレだ、マンガとかちゃんと流行るぜ。むしろいつも流行ってる。大抵は
イリヤが広めるけど、他にも北斗の拳とかキン肉マンとかドラゴンボールとか定期的にブーム
が来るからな。あとアメコミも。ヴァチカン広場のオベリスク前でジョジョ立ちしてる連中がいた
ら、そいつ等は間違いなく騎士団の連中だと思っていい。
拳児でも言ってた、ってのは……へえ、それは発見。
俺は通して読んでないからかな、それ、印象強くなかったよ。
基本、武術に限らず反復動作は神経の記憶だからな。そうやって体系化された武術だと尚
更なのかも。
>式
俺達のと似て……は、いるのかなあ。
数式ってイメージはかなり同じだ。いや、俺は数学あんま好きじゃないんだけど。
俺達――じゃない、審問局の連中は環境の定義付けとその名付け、その敷衍ってパターン
で「式」を構成してる。極端な話、「神話を作る」のと同じ手法だな。
でも。
なんだ、あいつ等も弾幕だのなんだの撃てるのかな。……今度聞いてみるか。
>原点
STG自体、まあ、好き嫌いがあるだろうからな。
案外、俺みたく「ゲームは知らないけど知ってる」ってパターンもあるんじゃないか?
それこそ前に出して貰った音楽とかな。
あれはコードとかフレーズが独特で、それこそ他では聴けない作品だったし。
ああ。うん、またな。
日記は……ははは、いや、見付かるといいな。期待してる。
それじゃ、お休みだな。
- 159 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/25(土) 23:25:50
-
……悪い。今日はレス、無理っぽい。
ブリーフィングがやたら時間掛かっちゃってさ。
花見の方のまとめは明日、か、まあ、四月の終わりにざっと出して、って感じでいいのかな。
闘争……じゃあねえんだけど、タイトル付けて形にするかなあ。
- 160 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/25(土) 23:29:18
- まあ、ギリギリでも四月は四月だし?(何)
ともあれ了解、お疲れ様。
- 161 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/25(土) 23:34:17
-
ぐ……そう、なん、だが。
はあ。
……いやもう、お前に呆れられないかが最大の案件だな。
- 162 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/26(日) 01:07:15
- いやまあ、私も間に合うか不安なんだよね。
実質こっちのレスは凍結状態だし(苦笑)
瞬間作業速度には自信があるんだけど……うーん。
ともあれ、無理はしすぎないでね。楽しくやれなきゃ損だし。
- 163 名前:ヴィルヘルミナ ◆WEISS0lzjQ :2009/04/26(日) 01:27:30
- >>111
……ううん。
正直彼自身は巧く答えられないと思うんだよね。
ぼくもあまり巧く話せるとは思わないし、どうにも解ってないことが多いが――ま、偶にはいいだろう。
彼のことなら、やっぱりぼくが話してやらなきゃな。
きみ。
ああ、きみだよきみ、イルのことを聞いたってヒト、きみだろう?
イリヤから聞いてる。彼について話を聞きたい人がいるってね。……驚いたよ、在野の人間だって?
まったくレスもしないまま落ちるのも拙いから、一つぐらい質問を返すのもいい、だってさ。
自分でやればいいのにね、ホントに。ふふふ、ああ、楽にして。どうせこの時間は施設も死んでいるようなものだから。
初めまして。
ぼくはイルのカウンセリング担当者……みたいなものだ。
まあ、ホントなら彼についてぼくが話すなんて有り得ないんだが――別の誰かに話されるのも気分が良くないからさ。
で、能力がどうのだったね。
能力、実際これは難しい定義ではあるね。だってきみ、『自分の能力が何か』って言われたら困るだろう?
これは度合いの問題でしかない。人間から見れば鳥が飛べるって事実は特殊だけど、鳥は自分が飛べることについ
て何も疑ったりしないから。
ん? 御託はいい? えっと……割と普通のことを言ったつもりだったんだけど。わかったよ、それじゃ話を戻そう。
うん、彼の能力……。
マリア・ランカスター……のことは、知らないよね。
うん、ぼくの娘なんだけどね、彼女は彼についてこう言っていた。彼の特質は「環境を支配する能力」だと。
ぼくも概ね見解は同じだ。
きみは「自分」がどこにあると考えるかな。
あっとと、別に形而上学的な問い掛けじゃないよ。ましてや『人生の回答』なんてABCの自己啓蒙番組みたいな話をし
てくれって言ってるんじゃない。安心してくれていい。
ぼくは今、もっと単純な、きみが、自分をきみ足らしめてると思う事柄について聞いてる。
――うん、そうだね。その肉体、その脳髄、そこに蓄積されたパターンと外界の情報。きみを取り巻く無数の社会、その
相互関係が「きみ」を作ってる。きみが知るきみ自身、それにきみのことを知る誰かが保証する、きみという正当性。
この二つがあれば、そうだな。最低限の「きみ」は担保できる。「きみはきみさ」――こんなことを言うのは容易いし、だけ
ど実際それでカタなんて付いてしまう。
だけど、中にはそれで片付けられない人間もいる。
例えばそれはぼく達審問官で、例えばそれがイルだ。
彼は自分と外の境界が酷く曖昧でね。
……意味が解らない?
ふむ、確かに……そうだな、いきなりこんなことを言われても困るよね。
ええ、と。
サムライがカタナを身体の延長として使える、って話を聞いたことはあるかい? 実際はどうだか知らないが、まあ、ホ
ントにそうなのかもしれない。
イルも似たようなものでね、彼の場合はそれがカタナじゃなくて『この世界』だってだけなんだ。
え? まるで意味が解らない?
ああ、ううん。参ったな、在野の人に説明するには――。
おや。
折角淹れたのにな。そのお茶、冷めちゃってるんじゃないか。
仕方ないな。
……と。
おっと、急に触っちゃダメだよ。ヤケドするからね。
そう、例えばぼく達はこんな手品ができる。何をしたかって?
いやなに、単にそれに温度を記述してやっただけだよ。
ぼく達にはこの手の作業をする時にわざわざ外部からエネルギーを加えて分子運動を加速してやる必要がない。この
世界に状態を直接記述する――それがぼくら審問官だ。
極端な話、ぼく達は既存の物理法則の系から足を踏み外していて……いや、こう言った方がいいか。
君たちは物理法則に愛されていて、ぼく達はそうじゃない。
ま、ぼくじゃ精々コップのお湯を沸騰させるのが精々だけれどね。これがセシルやルーツィアならローマを一瞬で灰燼に
変えてるところだよ。
後は……。
きみ、蝶は好きかい?
そうか、それはいい――いや、ぼくも好きだからね。
と、久し振りだから自信がなかったが、まあ上出来か。
トリバネアゲハに見えるだろうけど、実際はまあ、遺伝的に色々と弄ってあるから名前は付けていない。
その式、良かったら進呈しよう。
これも同じ理屈だよ。この場所に顔を出してるお嬢さんも似たようなことをしてたから、もしかしたら同系の手品師かもし
れないな。
ともあれぼく達にとって、物理現象も生命も完全に同じ地平に並んでる。
こうしてきみに語り掛ける言葉と、それに連なる知識を駆動させる身体と脳髄――ぼく達はそれすらこの力で補っている。
エネルギーだって摂取する必要はないし、身体を壊されても『書き直せば』事足りる。ぼくらにとって、それはあくまでこの
世界に記述されてる現象に過ぎないから。
だから生憎、生命の尊さが絶対で……なんてね、そうは思えないのが多くて。
きみ、ここにくるまでに赤い十字を肩に縫い込んでる司祭たちを見たろう? あれはぼくの同類で――その蝶の同類だ。
きみが彼らの後頭部をハンドガンで撃ち抜いたって、別に彼らは文句を言ったりしないよ。どうせ死なないし、死んだところ
でそんなことを気に止めやしない。ぼく達にとって、命ってのはその程度の意味しかないんだ。
同一性の保ち方? ははは、それは話が逸れてしまうから、今日は止めておこうよ。
けれどイルはぼく達とは違う。
彼は審問官じゃなくて人間だ。きみと同じく血と肉を生まれ付きに供えた人間だ。
問題は正にそこにある。
彼に何ができるか、と言ったね。……そうだな。
例えば、彼はぼくを殺せる。審問官も殺せる。というより、ぼく達を殺し尽くせる。
彼はぼくら魔術師の天敵だ――彼は、こうして張り巡らした記述の全てを蔑ろにする。
式……ソレは、『式』なんて言う通り、その現象(いのち)は特定の仕組みで動いてる。きみの身体が血液を巡らせて稼動
するように、その代用品で駆動してる訳だ。ちなみにソレの場合、ぼくと相性のいいこの部屋の空気分子に直接記述させて
もらった。
だから――。
――こうして書き換えてやることもできる。
おっと、そこの窓を開けてほしい。
流石に鳥の羽を撒き散らされるのはたまらない。
……ごめんごめん、少し悪乗りした。
この通り、こうして式には上書きが効く。……別に妙な話じゃないよ。きみ達だって時間軸から見れば逐一地球上の面積
を上書きし続けているんだから。
ぼく達の場合は、それが一段メタな領域にあるってだけだ。
で――。
彼は、今のぼくと全く同じことをする――というか、ぼくとは比較にならないことをする。
……何に書き込むかって?
そう、それが問題でね。
彼は審問官じゃない。こんな技術を修めてもいない。だからあれは体質なんだと思う……結論から言うと、彼は自分に
それを書き込むんだ。
自分を取り巻く空間に存在する式を根こそぎ上書きする。
普通ならこんなマネはできない。
式、と言っても生命現象は厄介な自立したシステムでね。自らゼンマイを巻く機関を上書きするのは難しい。例えば、ぼ
くがきみを『上書き』するのには凄く手間が掛かるんだよ。
どうしてかと言うと、それはぼくがこうしてこの肉体で考えて、この空間を意識しているからだ。
彼にはそんな手間がない。
自分を書き換える彼にとって、『自分』って領域と『それ以外』の区別は存在しない。
……要は、自分を取り巻く空間と自分との境界が彼には存在しないんだ。
彼は、空間そのものを自分自身だと認識する。
正直、埒外だ。
その仔細については――表現が難しいな。『その状況における最悪の記述を顕現させる』とでも言うべきかもしれない
……ああ。きみ、全長一キロの怪物じみた狼と向かい合った経験はあるかい? 空を埋め尽くす奇怪な怪鳥には?
ははは。まあ、ないだろうね。うん、ない方がいい。トラウマになるよ。
マリアは、彼は環境を支配する――と言ったが、どうだろう。
ぼくなら彼の能力をこう表現するよ。
『境界を支配する』とね。
爾来、人間の意識は物事を分かつことで保たれてる。あれはこちらより優先度が高い、あれはこちらよりも危険だ、あれ
はこちらより――系統樹モデルなんかがそのままの例だろう。古くは卜占に生木を使って、それを四辻や海辺、境界に立
てることをシンボルとしてきたのがその証明だ。人間は彼方と此方を分けずには生きられないんだよ。
聖と俗、モノとコト、生と死。
彼はその全てを真っ白に塗り潰す。
調律侵食。
ぼくはそう呼んでいる。
- 164 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/26(日) 01:29:59
- >>162
う。
なんか本気で申し訳なさで一杯だ。
そっちのレス止めてるのはホラ、実質俺だから。
……こんなざっとしたレスならともかく、まとめて書く気力が今日はなかったんだ。悪い。
楽しくやれなきゃ、ってのは実際、すげえ同感なんだけどさ。
あの場は、やっぱりダイジェストと雑談ノリで締めて、ってのが妥当かな。
- 165 名前:名無し客:2009/04/26(日) 03:14:59
- どこのゆかりんだアンタ。
- 166 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/26(日) 11:23:14
-
何がだ。
- 167 名前:名無し客:2009/04/26(日) 14:17:21
- ゆかりんってのは八雲紫(ゆかり)って東方のキャラでな。
「境界を操る程度の能力」の持ち主なのさ。
いつぞやは生と死の境界をあいまいにした事もあるような御仁で、
スキマ妖怪とも呼ばれることがある。
詳しくはもこたんにでも聞いてみたらいいさ。
- 168 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/26(日) 17:54:02
-
何。
カブってんのか俺。
どんな意味でか定義しとかないと語弊が出るかな、これ。
……つーか、もこって。
まあ、そうだよな、もこう、だからそんな愛称もあるよな、そりゃ。
いっそアレだな。俺もそう呼……べ、ねぇ。
- 169 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/04/26(日) 18:09:03
-
「……という訳でね。聞いてるのかい、イリヤ」
「うん? うん、ああ、聞いてる聞いてる」
「そうかい。ぼくにはきみがコミック雑誌のクロスワードクイズに夢中になっているようにしか見えないんだが」
「あのさ、ビル。よく聞いてくれ」
「悪いけど、今のぼくの外見でその愛称は似合わないよ」
「ふむ、それは失敬。ではウィナ――ミィナ、質問があるんだ。男塾一号生のJの本名は、これはなんだったんだろう」
「……ジャック・レディングとキング・バトラー・ジュニアだよ」
「は! なぁるほど! 道理でマス目の数が違う訳だ! オーケイ、これで懸賞品のWiiは頂いたね!」
「イリヤ」
「どうしたんだい?」
「うん、なんだろうな……きみの口から流暢にゲーム機の名前が飛び出すのを聞きたくはなかったな……」
「あははは、まあまあまあまあ。モンハンがWiiでプレイできると聞いてね、今回の聖省発行クロスワードの懸賞に私が
推薦しておいたのさ。いや全く、君のお陰で助かったね! 流石は男塾マニア! お礼に君には来月から私のPS3を貸
してやろうじゃないか!」
「いきなり酷い認識を植え付けられた気がするよ」
「まあまあ。騎士団はジョジョラーが八割、審問官は男塾マニアが七割だ。これ、ヴァチカンの常識だぜ。ところでミィナ、
私は実は男塾を十巻までしか読んだことがないぞォォ!」
「そうか」
「まあまあ。まあまあまあまあ、まあまあまあまあ! いきなり席を立つもんじゃないぜ! 落ち着いてくれたまえ、落ち
着いてくれよ。イルに会いにいくなら後でいいじゃないか――ああ、まあ聞いていたよ。イルだろう? そりゃ凄いね。実
に参ったね。キャラ被りだね。いや正直、彼とカブるキャラがいたのは驚いたさ。というより、本当に同類なのかい?」
「ぼくが知る訳ないだろう? ぼくが知ってるのはイルのことだけ。それ以外のことは知らないし、別に知りたくもない。
だからぼくは彼に似たヒトがいる、と、きみに伝えにきただけ」
「おや、君にはイルを貸した覚えしかない。そう執着して貰っても困るな。さておき、私にとっちゃイルは結構解り易い子
だぜ。キャラが被ってるかは置いておくが、別に彼に似た能力を持ってるのがいることは驚くほどのことでもない――
クレアなんかは特にそうだ。第一、「どこから生きていてどこから死んでいるのか」なんて、今じゃ臨床医学の現場でも
見解が分かれるくらいポピュラーなメソッドじゃないか。私達はダテにこんな研究を数百年も続けちゃいない。君だって
脳機能の働きにおける生死の定義だの「愛という働きははどこからどこまで」だのと自明の疑問をわざわざ掘り返した
りしないだろう?」
「さてね。ぼくは無心論者を装っちゃいるけど、きみほど割り切れちゃいないから」
「然り、司祭としてもそれは正しいさ。ともあれつまり――彼にとって全ては等価値でしかないんだ、生も死も有も無も。
君が流す血の「赤さ」は他の人間のそれに比べてどれだけ「赤い」のか? イルは誰よりもそれを理解できるのに、そ
んなことにこれっぽっちも興味がない――それが私の作り上げた最高の欠落作品たる所以だよ。君ら審問官ですら
認識の前提として自明とする境界を、彼は自分の内側に備えちゃいない。内部と外部って結界を根こそぎ粉砕する、
というのが彼についての分かり易いアンサーだよ。無限に続く真白き砂漠――言わば彼自身が自立駆動する最悪の
結界、という訳だ――さて、ミィナ」
「ああ……うん、今度はどうしたの」
「JESUSに出てきたジーザスの元教官の名前はなんだったかな」
「リック・バウマンだよ」
「それだ! 地獄に堕ちても忘れるな――とジーザスなら言うところだな。ふむ、と言うことは、この縦列のレーベル名
はやはりロ「ク」ス・ソルスで確定か! 素晴らしい! となれば……おいミィナ! 王大人の究極奥義の名前は!」
「降龍天臨霹だ」
「そいつだ! コウリュウテンリンヘキ、ああ、なるほどな!」
「ええと……まあ、それじゃぼくはここで」
「待て待て待て待ってくれ! ミィナ!」
「……なんなのさ」
「君がいなきゃ残り千五百マス、私はこいつをどうやって埋めればいいっていうんだ!?」
「きみはぼくを千五百マスも付き合わせる気でいたのかと本気で問い詰めたいね」
- 170 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/26(日) 19:10:40
- 呼ばれた気がする(何)
あー、うん、なるほど。そういうことか。破壊特化型なんだ。
しかしこんなところで境界とか結界とか聞くとは……ちょっと驚いた。
解説はー……私も詳しいこと全部分かるわけじゃないけど、要るかな。
- 171 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/26(日) 19:14:32
-
破壊特化……まあ、そうだな。
境界や結界ってのは、結構どこの風俗にもパターン化されて存在してるからな。
あと、式云々は俺達の場合、「式」じゃなくて「特質記号」、シグニチャーなんて呼んでるけど。
解説は、ああ、そうだな。
お前の面倒にならないなら、ちょっと欲しいかも。
うん、カブってねえといいんだけど。
とはいえまあ……、カブってたらカブってたで、逆にそっちと刷り合わせる理由にはなるのかな?
- 172 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/26(日) 20:21:36
- ふむ。数式の式じゃないってこと、でいいのかな。
加減乗除じゃなくて数値そのもの……標識みたいな?
で、……えーと、どの名前で呼べばいいかなそういえば。
やっぱイル?
とりあえずイルで。
イルはその数値を全部自分として塗り替えちゃえるってことかしら。
被ってはない、かな。ニアピンだけど。
まあ、単純に言うと論理的な創造と破壊が出来る、ってことだね。
どこまでやれるかはわからないけど、今の幻想郷の原型を作った張本人ってことだから、
相当なレベルで操作できるんじゃないかな。
刷り合わせるのはー、ふむ。どうするか。
たぶん性質が違うから気にしなくていいんじゃないかな>カブる。
- 173 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/26(日) 20:57:59
- >>172
原型って……なんだ、お前らのとこのボスみたいだな。
天地創造の拡縮ヴァージョンみたいなさ。
でも、確かにその意味じゃ「境界」ってのはジャストだろうとは思うけど。物理的な意味でも観
念的な意味でも、人間は境界を設定しないと生きられないからな。天地創造神話なんて大概
が境界作りばっかりだ。北欧神話とかなんてまんまだしさ。
あはは、だとアレだな、それとそれとニアピンってのはぞっとしないかも。
そうだな。こういう説明はイリヤがした方がいいんだけど……。
あー、っと。
A+B=Cだとしたら……俺の場合はCって目標値が先に算出される、ってことになるかな。
その結果としてA+Bを強引に論理付けする、ってことらしい……んだが。
これ、割とそうでもないんだよな。
この理屈だと、『モノを炎上させる』ってパターンだったら、そのプロセスには加熱に至る可能
性が後付けされることになるけど、生物を作り上げる「プロセスの後付け」なんてガラクタ置き
場に風吹かせて飛行機作るより無理があるから。だから、俺や審問官の場合は現象そのもの
がそこに生まれる、ってことになる。そのときに消費されるカウンターエネルギーは……どうだ
かな、案外、宇宙のどっかにひょっこり生まれたりして保存則保ってるのかも。ははは。
うん、ぶっちゃけ、俺がバカでかいのに変身した場合、元々そこを構成してたモンは全部ブッ
壊れる、っつーか『俺の部品になる』程度に考えてくれりゃいいよ。お前は前に『暴走』って言っ
たけど、変身したら基本的に『俺』なんて意識は塗り潰されてる。極論、ああなったら俺は消し
飛んでるのと同じだよ。
要は、『でかい狼』だの『でかい鳥』って記号……言葉を操るのが俺の能力そのものだ。
で、各種のエネルギーなんかも例外じゃない。
俺の力もここから来てる。
普通だったら自分の体重より重いモン振り回したら重心が邪魔するからな。
……でも、そうか。
無理に刷り合せる必要はなさそうだな、それなら。
オッケイ、そこはお前に任せるよ。
っつーか。
今、いま、お前、それ。
い……、イル。
イル……って、あれ。
なんだ、初めてお前から神父、以外に呼ばれた気がするな。
なんか……うん、今、すげえ嬉しかったかも。
うん、イル。そうだな、悪くないと思えてきた。
イルでいい。色々ゴチャついてるけどさ、お前がそう呼んでくれんならそれがいいよ。
- 174 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/26(日) 21:36:07
- >>173
まあそうだねー、だいたい境界作りから始まるもんねえ。
そういう意味じゃ神様でも間違いは……ああ、でも力の及ばない部分はあるな。
上で言った冥界の西行妖は自力じゃ封印できなかったし、閻魔からは逃げてたから。
そういう意味じゃ一応、こっち寄りってことだと思う。
それでもボスってのは間違っちゃいないけどねー。
解釈によっちゃ天地開闢から生きてることもあるし。
……無理を通して道理を引っ込ます、ってことかな?(何)
なんかホントに魔法みたいな感じの技術だね、その辺。
誰でもつかえるってワケじゃなさそうだけど。
しかし、まあ、言葉……記号かー。実はかなりスゴいんじゃなかろうか。
ああいや、やれそうならやるよ? 面白いし。
単に今はまだ話の筋が綺麗にできてないってだけ(苦笑)
まあ、書き始めれば固まると思うんだけどね。
え、そうだっけ? そうだったかな。
まあいつまで経っても神父じゃ不便だろうし……イル、か。
いる。イル。イル。
うん、しっくり来た。じゃあこれで通すね。
- 175 名前:名無し客:2009/04/26(日) 21:39:25
- では本日を持って「クル助」改め「イルイル」で良いでしょうか。
- 176 名前:名無し客:2009/04/26(日) 21:59:12
- 魔法少女まじかる☆いるるん
- 177 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/26(日) 21:59:52
- >>174
ふうん?
結構微妙なパワーバランスがあるんだな。
北欧っていうよりはギリシャ神話……じゃないな。国生み以前の日本神話に出てくる神様の力関係に
近いのか。天照大神も絶対神にはなりえないっつーか。神話に下るとイザナギとイザナミ以前はあくま
で象徴みたいなもんだしな。
そうだな。
だから魔術師って審問官は呼ばれる訳で……そっか。お前より無茶なのかな、案外。
四則演算的な理屈で生まれるエネルギーは確かに扱う必要がないから。プロセスを加速するタイプ
の魔術師もいるらしいけど、直接会った事はないよ。日本の検疫局……いや、まあ、あっちの連中は
それこそ加減乗除的に式ってパターンを組み上げるみたいだけどさ。ってのも、昔から陰陽道は大陸
方面から入ってきた占星術なんかの知識を体系化して政に活かしてたってルーツがあるみたいだし。
セシルやイリヤはそういうプロセスを合切無視して結果を叩き付けるから、まあタチ悪いかな。
俺の同類は、まあ、いるにはいるかな。力の使い方は俺と全く違うけど。
で、まあ、俺がヨソの神様殺しに使われてる、って話したのはこれが理由かな。
やれるなら……か。
なるほど、とにかくまずは俺が書かないと……なんだが、案外とこれ、俺が回想部分書いてる間に
繋げる箇所さえ想定しておけばお前の方を並列で進行させられるのかな。
……う。
れ、連呼……っ!?
あ、あはは、あはははは。
ああ、うん。
それで通してくれると……なんだろ、嬉しい、気がする。
>>175
って、お前には言ってねえ! 俺は藤原に言っただ――……いや、別にそう呼んでくれるのはいい
んだけど、そもそも俺はクル助なんてそんなに呼ばれてねえ!
いや、そうでも、ない……けど。
……ない、か?
いや、第一!
第一そんな二度も繋げて呼ばれる理由がねえ! ただの呼称をわざわざ面白くしようとするな!
- 178 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/04/26(日) 22:00:44
- >>176
「それだ!」
「それやな」
「じゃねえよ!?」
- 179 名前:名無し客:2009/04/26(日) 22:19:11
- クル山 白狼拉致監禁神父介(はくろうらちかんきんしんぷのすけ) イル正
【織田上総介信長のように】
こうですね、分かりました。
- 180 名前:名無し客:2009/04/26(日) 22:22:10
- そして娘くるーすにく。の本名はお父さんとお母さんの名前に因んで「いるる」というのはどうだろう。
イルとルの付く名前で。
- 181 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/26(日) 22:28:03
- >>177
うん、そうみたいね。
昔、月の都に血の気の多い妖怪引き連れて攻め込んだこともあるけど、その時は惨敗だったとか。
で、これは推測だけど、月の都には天津神に並ぶ血族が住んでるっぽいね。儚月抄読む限りだと。
だから、あくまで妖怪としては規格外なだけで、高位の神様にはまだ敵わない、ってとこかなあ。
んー、私の場合はマジで物理法則無視して蘇生出来るって言ってたからちょっと似てる、かな。
あんまり柔軟性無いけど。せいぜい着てた服とかも一緒に「覚えて」再生させるくらいねー。
ああ、確かに相手の属性とか無視して固定ダメージって強いわね。なるほど、それで神殺しか。
あ、たぶんそれなら出来ると思う。
キーになる部分取り出してくれれば繋げられるよ。
もしやれそうならお願いしていいかな?
あはは、いやまあ、なんか珍しい響きだからつい。
うん。じゃあ、これからは「イル」で。
>>176
少女……だと……?
え、いや。変身できんのかそもそも。
狼や鳥になれるのは知ってるけど。
……出来るの?(何)
- 182 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/04/26(日) 22:28:29
- >>179
「それだ!」
「それやな!」
「だからそれだじゃねえ! なんでお前らそんなイジメっ子みたいなの!? いや、そりゃ白狼とかは呼ばれて
たけどさあ! 解らなくていいんだよその辺りは!」
>>180
「娘だってさ、ジェイムス」
「らしいな、ジイさん」
「最悪だね、ジェイムス」
「最悪やな、ジイさん」
「……じゃねえよ!? 最悪じゃねえよ!? 心当たりがないよ!?」
「お母さんの名前に因んでるらしいよ、ジェイムス」
「ちなんどるらしいな、ジイさん。アレや、認知せえへんでコイツ」
「最悪だね……」
「最悪やな……」
「だから違うよ!? マジで心当たりがないからね!? そもそもどの辺が母親!? 「る」!? 「る」って誰
だ「る」って! いや、ていうか藤原に勘違いされるようなことホザいてんじゃねえ!」
「る……ルーツィア」
「いや違ぇから! 違う! そんな心当たりは……」
「は?」
「は――、ねえよ。ねえよ! ねえよ!?」
「る……るー、ルイーゼ、ルル、ルイーズ、ルシール……る、あ、平仮名もアリちゃうん?」
「ああ、その可能性が――」
「いやもういい! ねえから! 本気でないから!」
- 183 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/26(日) 22:38:57
- >>181
月に侵攻……なんだ、マスドライバーとか搭載してあんのかな、やっぱあそこには。
ははは、けど神ってのは新説過ぎるな。なるほど、NASAもビックリだ。
神と妖怪に明確に線引きされてるのは、うん、正直驚くかな。
そのレベルで語られると神と妖怪って一緒くたにされることが多いからさ。
……でもまあ、イリヤに聞いただけだけど、例えばカッパなんかは妖怪だけど、鬼と天狗に並ぶ日
本で最大の「力あるモノ」だったらしいしな。
泉鏡花なんかにも取り上げられて今じゃ「キャラクターとして有名」になっちまったけど、あれなん
かはそれこそミズチや水神そのものだったらしいし、その意味じゃ『妖怪』って観念にある以上は神
とは区切られちゃってるのかもな。
あ、服もなんだ。……あ。ああ、うん。
いや、別に深い意味があって言ったんじゃなくて。
けど、確かに即復活ってのは俺には想像できないからな。想像できない、ってか想定できないっ
ていうか。その意味じゃ似てるかな。
俺のはまあ、ダメージっつーかザラキっつーか即死効果っつーか。うん、まあそんな感じ。
>繋げるの
おっと、そうか?
だったら出しとくよ。
いや、こっちの遅れでお前に無駄なことさせるのは心苦しいから。
>少女
……いや、でき……いや、確かにやった憶えはあるが、あるけどさ。
おまえ、そんなの見たくないだろ。
……いや、違う。
ない。
ないハズ……だよな。ない、と言ってほしいんだが。
……せ、切実に。
……ん。
それじゃ、それで。
適当に呼ばれ出してたけど、なるほど、そうだな。うん、これ、悪くない。
- 184 名前:名無し客:2009/04/26(日) 22:50:06
- クルースニク、いる?
- 185 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/04/26(日) 22:53:49
-
へえ、よく気付いたね。
そう、彼は「居る」んだよ。
彼は私の名前が皮肉だと言うけど、どっこい、気付かないだけで彼自身の名前は
充分に皮肉で作られてるのさ。
ふふふ……ま、なんせ「病気」だからね、彼は。
- 186 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/26(日) 23:43:31
- >>183
ああ、確かに河童の元は水神様ってのは聞いたことがあるよ。
こっちだとエンジニアやってんだけどねあいつら。なんでだ。
一応、信仰によって神になることはあるらしいんだけどね。妖怪も。
まあこの辺は正直ヤバいくらい長くなりそうだから後で私のスレにでも書いとく。
物語形式で書けば分かりやすいだろうしねー。
……あ、裸になるとか思ってた?(汗)
いやまー、それでもあくまで記憶に基づいて再生してるだけだからね。
私以上の何かには成れないし、イメージするの忘れてると……ちょっと困ったことに。
意識できなくなるくらいダメージ受けたことは最近じゃあ特に無いんだけどね。
あー、うん。まあ……楽じゃないかな。疲労は持ち越すし痛覚は残留するから。
寝て起きた瞬間に滅茶苦茶な痛みが襲ってくるようなものだからね。
だからまあ、なるべく死にたくはない、かな。不老不死もけっこう大変よ。
>つなげる
おっけ。じゃあお願いするよ。ありがとね。
それじゃあ出て来次第、頑張って間に合うように仕上げてみるよ。
>少女
……まあその、好奇心的に見てみたいなーとか、ちょっと思ったんだけど。
やっぱヤでしょそういうの(苦笑)
ただまあ、こっちは割とやりたい放題でね。
本編だと女の子しか出てこんのよ。マジで。
例えば閻魔様とか―――
- 187 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/26(日) 23:45:11
- http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1240056368/187.jpg (26KB)
……こんな格好で出てくるし(何)
だからまあ、女の子の方が馴染みやすいんじゃなかろうか。
- 188 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/27(月) 00:00:04
-
る……。
――あ。
>>183
カッパは、ある意味他のどの妖怪よりも「生活に密着して」た妖怪だからな。
泉鏡花じゃないが、「妙な動物=妖怪」の延長線上で認識されてたのって、河童くらいじゃないのかな。
エンジニア……を、カッパがか。
うーん、エンジニア……人間の生活に密着してる話ばっかりだし、だからか?
は、いや、そんなことは思ってな――な、ないよ? ないからな?
けど、なんだ。そこまで便利でもないんだな。
審問官の連中は痛覚なんて信号置換してオミットしてるからな。
……。
やっぱ、それが人間ってことか。
>繋げ方
と、了解。
えーと、じゃあ流れを抜粋する形でいいか?
あの場での会話を「――と、話した」とした後で。あそこで連ねる会話は雑談に還元しちまうか、それとも
あの場はあの場で締めるかで変わるかと思うけど。
このまま普通に回想が終了した場合、俺の言いたいことは、
・罪と記憶の関係。
・それを認識できてない自分。
・そもそも生きている実感が消し飛んでいること。
・信仰の在り処が解らなくなった。
に集約されるけど。
……終わった、と仮定して一度レスしておくか。
その方が早そうだ。
>性別
……いやまあ、見たいならやらないでもないけど。
……。
いや、でも、結構色々な意味で自己嫌悪しそうでアレだな……。
……ってか、閻魔って。
俺がガキの頃散々っぱら怖がってたのがコレって。
いや……。
まあ、うん……これならまあ、閻魔でもいいか。
- 189 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/27(月) 00:02:45
-
あ、それと、別にもう一つ。
間に合うか、に関してはだけど、この際「あの場での締めに間に合うか」で考えた方が
いいんじゃないかと思うけど。
……アレだ、分岐点?
あの場での終了→そこから繋げる、ってことにしてもいいし、うん、ここらは任せるよ。
- 190 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/27(月) 00:26:08
- >かっぱ
かもね。芥川龍之介も題材にしてなかったかな、河童。
―――あれ、エンジニアってひょっとしてその辺からか?
まあ、うん、親しみが持てるっつーか人懐っこいしなー、こっちの河童は。
あんまり姿見せないけど。
>服とか
……別に怒りゃしないよ?(苦笑)
まあ、ね。死なないだけで不自由な部分はだいたい普通のヒトと同じだもの。
バリバリ戦闘モードでアドレナリン全開の時は気にならないけど、その後はやっぱ痛いし。
けど……これが無かったら本気で現実感も失せてるだろうし、まあ必要かもね、痛いのも。
私はまだ、人間でいいもの。痛いくらいなら我慢するさ。
>つながり あと>>189
なるほど。大まかに言うとそんな感じなのね。うん、じゃあそれで。大変だと思うけどお願い。
あの場のシメは……向こうで綺麗にまとめて、こっちで番外編というか本編、みたいな?
その方が見やすくていいかも。まあまだちょっと時間あるから焦らなくても大丈夫、だと思うけど。
過ぎたら過ぎたでまあ、北海道の桜は五月入ってからが見ごろだし(何)
>性別とか
……うー、ん。見たい気もするけど……。
まあ、何かうっかり機会があったらで(何)
無理強いはしないからそこは安心して? あはは。
……最近の神様はフランク路線らしいけど親しみやす過ぎるわよねー(苦笑)
ちなみに鬼も天狗も河童もこんな感じ。こういうスタイルが流行なのだろうか。
ただ中身はみんな真っ当だから――まあ、怒らすと怖いよ? うん。
……だいたい長く生きてるほど、閻魔に対しては頭が上がらなくなるもんでね。
私もまあ同じクチだよ、うん。油断すると二時間は説教で吹っ飛ぶくらい怖い。
さて、今日はちょっと早いけどこれで。
レスに集中できるようにしとかないとね。
それじゃ、またー。
- 191 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/27(月) 00:40:36
- >カッパ
芥川と泉鏡花の二人が有名じゃないか?
というか、あの二人のお陰で今のイメージに続いた気がするけど。
怖いけどヒトにやられる、ってイメージがコミカルに延長されちゃってるからな。
俺は、ううん、馴染み易いって想像ができないけどさ。
>服とか痛みとか
怒りは……あ、ああ。うん、なら、うん、正直言って、ごめん。
痛みは、結構早い段階で俺達から削られた機能なんだよ。
単純に邪魔だろ、殺し合いしてると。
要るけど邪魔なんだ。で、それを変質させることを考えた――ってのが俺達の先々先代、辺りの
騎士と審問官でな。
快楽系のドラッグが戦場と切り離せない理由と大差ないよ。
痛みはなくなった。けど、その代わりに生きてる実感も消し飛ばした。
……要は、俺達は人間って領域をケズり続けてるんだよ。
だからいつも思う訳だ――俺達は、俺はいつから人間だったんだろう、って。
>繋がり
……重ね重ね面目ないけど、じゃあそれで。
双方のパターンを貼って、後はあそこでまとめられる形に、かな?
北海道……う。ああ、まあ、いや、お前が行くならそれでもいいけどさ。
>閻魔
俺のイメージは……結局、予防処置だったんだよな。
地獄絵だの昔話だのでトラウマになってさ。そういう記憶がある。
それが俺にどんな影響与えたか、までは考えないけど、少なくとも、すげえガキの頃に「悪いこと
をするな」って理由付けにはなってたよ。
まあ、即効でそんなもん消し飛んだ訳だけど。
……多分。うん、そうだな。善悪がハッキリしてりゃ、もうちょい世界はラクだったよ。
フランクな説教は聞いてみたい気もするけどな。
ん、それじゃな。
お休み。
……ってか、俺もそろそろだな。うん、またな。
- 192 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/27(月) 18:14:53
- >あっちのスレの前フリ一つ目 (回想最後の部分)
・pattern / if - Delusion
これだけは言える。
これは俺の物語だった――だけど、俺が殺してきたあらゆる世界の中に、誰かの、貴方の、君の、あの人の、その人の
物語は存在していた。
俺は選択しただけだ。
あらゆる条件から、あらゆる物語に従って。
なにが選択できたのかなんて些細な問題で、なにが選択できなかったのかなんて仮定は存在すら許されてない。『選
択する』こと自体が俺という牢獄の囚人が繰り返す手遊びに過ぎない。
俺達は引き受けることしかできない。
流れてくる罪を、漂っている罪を。
ゼラズニィなら、物語の主人公にはもう少しマシな懊悩をさせたかもしれない――全ての人間は主人公の影だとかな
んとか。生憎と俺は、どう頑張ってもそう考えられなくなっていたってこと。
自分がそうであるように、他の誰かも『そう』であるということ。無数の現実。無数の主体。
あらゆる主体が選択し得るあらゆる可能性。
そのパターンが織り上げる物語。
- 193 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/27(月) 18:38:05
-
む。ちょっとまた後だな。
時間が有れば夜に続きを。
多分今日中にカタは付くんじゃねえか、と思うけど。
- 194 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/27(月) 22:25:27
-
と。
んじゃ、ちょっと続きを。
というか、花見専用のダイジェストっぽく入れる部分作らないと。
- 195 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/27(月) 23:43:28
-
馴染み深いのはロシア製のAKと錆びたナイフとマチェット。
行く先々の国で石くれのように転がっていたその三つは、武器というより生活の道具で、道具というより手足の延長
線上にあった。アタマは全然なってないガキの手にも良く馴染んだ三種の神器は、少なく見積もって小国三つ分の
人数を血祭りに上げている。
俺は、要はそんなガキだった。
殺し、殺し、殺し、殺し、殺し、殺し、殺し、殺し、殺し続ける恒常機関。
目に焼き付いた景色は見果てない瓦礫の墓標。
空の色だけを変え続ける無限の砂漠。
投入された戦場は大きく分けて三つ――NATOに空爆される直前のボスニアとアメリカ撤退直前のソマリア、ハー
グにブチ込まれる前のチャールズ”元大統領”テイラーが紛争を引き起こしたリベリア。
その目的も大きく分けて三つ――要人の暗殺、重要拠点の破壊及び関係人員の抹殺、最後の一つが恐らくは一
番重要だったコトで、俺の同類を殺すこと――八歳から十八歳までの武装した兵士を、『正規軍』の兵士と遭遇する
機会を減らすこと。
- 196 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/27(月) 23:48:23
-
”モービッド・エンジェル”、子供殺しのイル――”子供殺しの疫病”。
”銀の弾丸”の「IL」を取って「ILL」と揶揄ったのは、俺をレンタルしたCIA――の、更にその作戦を立案実行していた
SOL――リベリア安定化活動の特殊部隊員達で(ついでに言うなら、その連中の正体は現デルタの先駆者だ)、リベ
リアでの俺の用途はその連中のサポートをすることだった。
そもそもの原因はロシア……もっと正確に言うなら、ロシアで武器の闇市場を開くことを思い付いた武器商人だ。
冷戦終結の余波でバカ安い値段で叩き売られたAK他の大量の小火器は、それまで戦術の範囲に存在しなかった
戦闘を可能にしたからだ。
ごく簡単に言えば、ガキが戦うことを簡単にした。
それがどうした、なんて言われたくはない。
中世ではそもそも子供が戦うことは物理的にも同義的にも不可能だった。未成熟なガキは『騎士同士の名誉ある
戦争』には参加できなかったし、参加しようにも数十キロの甲冑を身に付けて十数キロの武具を振り回すのは屈強
な大人にしかできないことだった。……戦争から『名誉』の文字が消え去った近代でも、第二次世界大戦直前もま
だ『少年兵』は戦力にならなかった。ボルトアクション式のライフルは子供に扱わせるにはまだまだ重くて、それを抱
えて戦場を走り回ることなど身体のデキていない子供には無理な相談だったからだ。
そんな事情が変わったのは大戦の最中だ――あるロシア人が、ロクに整備しなくても稼動して、誰にでもそこそこ
扱えて、尚且つ頑丈で壊れず、それでいて軽い小銃を作り上げてしまった。
軽いだけか、などと言える人間はいない。武器を「使える」か「使えないか」の差は、人を「殺せる」か「殺せない」か
の差に等しい。八歳の小娘にでも持ち上げられて、トリガーを引けば射線上に立っていたヤツの頭がハジける、とい
うあまりの単純さが齎すのは、今も量産され続ける死体の山が証明している。
AKにはそんな魅力があった――それは理解できる。動作不良は水洗いで直せて、取り扱いはカンタン。振り回せ
ば棍棒に早変わりして、近付くバカの脳天をカチ割るのにも最適。命中率はそこそこだけど、なに、使い始めて一週
間のシロウトでも百メートル先のマトをヒットできるようになるんだから上等だ。値段は南アフリカなら家畜一頭分、リ
ベリアならなんとニワトリ一匹分。さあさあ皆さん、一家に一台AK-47。気に食わないアイツを蜂の巣に――だからこ
そ、そのシンプルさは驚異的だ。
それがあればいいと思わせてくれる単純さ。
ナム戦のアメリカ兵の傍らにM14があったように、紛争の傍にはAKがあった。ある意味でAKは、投石に次ぐ人間の
『最も身近な武器』になっていた。
世界に撒き散らされた殺意の種子――『この世界で最も人を殺した小火器』として。
- 197 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/27(月) 23:51:02
-
かくして、子供は大人と殺し合いができる兵器になった。
俺と同じように。
リベリアはそれが最大限発揮されたケースだ。アメリカの刑務所を脱獄したチャールズ・テイラーが1989年のクリス
マスイブに小火器を手にした百五十人程度のシロウト部隊を率いてリベリアに侵入――ローティーンのガキを掻き集
めてAKで武装させることで、あっという間に数千人の『軍隊』を作り上げたのだ。疲弊したリベリアでテイラーが最大
派閥になるのにそう時間は掛からなかった。
SOLは、そんな『お山の大将』になったテイラーを毛嫌いするアメリカが(というかCIAが)立案したプロジェクトだった。
ソマリアで特殊部隊を失って世論に厭戦ムードが漂う中、大っぴらに『派兵』する訳にもいかないアメリカは、内部の
派閥をコントロールすることでテイラーを追い落とすことにした。武器支援や特殊部隊による現地工作がその一端だ。
――が、そんな戦場には子供兵がいた。
自分の子供と大差ない齢の兵士に向けてフルオート掃射するには、それを明確な『敵』と認識できなければいけな
かった。自分の子供をそんな『子供』に殺された親にはそれができた――が、中には自分の子供を別の『子供』に殺
されても、それでも『子供を殺せない』兵士は存在した。或いはそんな、無条件での倫理めいたモノが紛争を止める
為に必要な意思だったのかもしれない。とはいえ戦争は個々の意思とは徹底的に無関係で、どんな相手であれ敵
兵は殺すべきモノでしかない。
そして、少なくとも――論理と倫理の為に戦う特殊部隊の兵士達にはそれが難しかった。ABCチャンネルを見ること
でしか世界を把握できない世界から『介入する国を良くしよう』と決意する兵士たち。CIAの肝煎りで派兵された精鋭。
それまで何度も「地獄のような戦場」を経験してきた特殊部隊の人間にも、それは困難なことだったらしい。
人間の精神は存外にモロい。そんな当たり前の事実を、俺は幾らも見てきた。
虐殺者が侵入した村。十歳にも満たない小娘のレイプされた死体を見て嫌悪感と恐怖でツブれてしまうような倫理
に縛られている兵士達が「それをやったのが同じ子供だ」という事実を知れば、その戦場は立っていることすら難しい
場所になってしまう。
それがソマリアで、新大陸の大帝国が送り込んだ精鋭部隊が、民間人のリンチで殺害されて、身体をバラバラに
切り刻まれた一件だった。
だからこそ。
- 198 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/27(月) 23:52:11
-
俺はその可能性を最小限にすることを求められたのだ。
反テイラー勢力に供与する武器を満載したトラックが行く先々に先回りして、乗り込んだ特殊部隊の面々が余分な
ストレスに晒されないように戦地に散らばった少年兵という危険性を予め排除する。
戦場の悪辣な露払い。
子供を殺せない大人の為に、子供を殺せる子供が血河を築く。
毒を持ってなんとやら。現実の出来ていない子供を殺せる『子供』が、そんな場所には必要だったのだ。
『安全な世界』からやってきた同類で、尚且つ『安全でない世界』に住んでいた異端者で、どんな人間を殺すことに
も罪悪感を感じない最悪のカタマリが、クソったれな戦場には必要不可欠だった。
CIAが欲したのはそんな兵器だった。倫理に縛られず、論理を知らず、知っていても空気のように無視できる怪物。
……だから俺は、そんな『子供兵』達と同じことをした。CIAの依頼に求められるまま、連中がやってきたのと同じこ
とをその連中にした。つまり――殺し、陵辱し、食らい、埋めたのだ。
俺を送り込んだかつての審問局長は言った。
曰く、”地獄を作れ”と。
- 199 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/27(月) 23:54:30
-
かくあれかし。
意図的に『悲惨な光景』を作り上げることで、存在しなかった対立を作り上げてメディア向けの”戦争”を演出し、
介入の大義名分を作り上げる――ユーゴですっかりお馴染みになった、戦争とメディアの共犯関係だ。
”平和な世界”との間に明確な境界を引くこと。
”平和でない世界”を、人の目に触れる場所に引き摺り出すこと。
それは俺にとって容易いことで、俺はそんな『平和でない世界』を幾つも切り刻んできた。
明確な『敵意』に満たされた場所を認識して、そこに終結した子供兵を皆殺しにする。時には死体を穴に放り込
んで埋め、時には同士打ちを装って放置し、時には虐殺者によって引き起こされたジェノサイドを演出して村を焼
き払った。
俺がテイラー暗殺を指示されなかったのは、アメリカはあくまでテイラーが『追い落とされてから』でなければ、
リベリアが混沌に雪崩れ落ちると踏んでいたからだ。
結局、テイラーは俺と同類のガキに守られながらリベリアの最大勢力に登り詰め、最近になって平和維持軍に
追い立てられるまでその地位を維持し続けた。米軍のその作戦が長期的な視野で成功したかどうかは定かじゃ
ない。俺が間違いないと判を押せるのは、俺が投入されてから撤退するまでの数ヶ月、俺は目に見える結果とし
て子供兵の死体を量産し続けたという事実だけだ。
実態を知っているCIA局員は、だからこそ皮肉っぽく俺を称えてくれた。
『子供殺しの疫病』を。
- 200 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/27(月) 23:57:36
-
回想するだに恥ずかしいが、当時の俺はそれが嬉しかった。
どんな形でも、『結果の存在する』行動に参加できることが。
それで誰かが、自分より大人な誰かが喜んでくれるのが。
自分の知らないことを知っている、何をすればどうなるか物事を知っている『大人達』の為に動けることが嬉しかった。
自分に世界を教えてくれる筈の、絶対に間違っていないはずの誰かが喜んでくれるのが。
あんまりにも救えない。
爆薬を満載した車で火中を走行するようなものだ。致命的な矛盾を抱えすぎていて、些細な矛盾は矛盾とも思えな
くなっていたのだ。
……けれど、それはガキにとって詮無い話だ。
何よりその時の俺は、イリヤの為に戦えるのが嬉しかった。
神様、という言葉を俺はどう理解していたのか。
その頃の俺が『神様という実態』を本気で信じていたかは大分怪しい。俺にとって、大部分でのそれはイリヤの言葉
だった。信じられる誰かの、大好きな誰かが「正しい」と太鼓判を押す思想。絶対に正しい何かや、自分が正しいと思
える理由。
悲鳴を上げて死んでいった連中を忘れ去っていい、と納得できる理由が欲しかった。
そんな連中の死を糊塗できる免罪符が。
- 201 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/28(火) 00:04:14
-
あの子供と子供だった俺の間にはどんな差があったのか。
恐らくそれは単純で、信仰や理念や思想の差であった訳はなく、当たり前のように自分が所属する背景の差でしか
なかった。
- 202 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/28(火) 00:07:23
-
一旦ここで切って、ここから花見→こっち側の追憶へ。
ボスニアのは時間掛かりそうだから、別の場所の回想で代用。
ダイジェストには……まあ、なるかな? 程度だけど。
……基本的には、まあ、縋りたい相手と、その理由、みたいになると思うけど。
この続きで会話→藤原にレス順を回す、ってのもアリだけど、ここで一度レスを挟んで貰っても
いいかもしれない。……ってのは、単にこっちがバカ長いから。うん、ごめん。マジでごめん。
まあ、とりあえず、俺はこの続きになるかな。
- 203 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/28(火) 02:01:04
- ごめん今日はちょっと反応鈍いー……。
それじゃあ、聴きながら過去の経験で共感、理解してくプロセスをレスの中でやろうかな。
私の場合は普通の人間辞めちゃった時のことだけど。
つなぎみたいな感じだからそれほど長くはなんないと思うよ。
そっちが長いのはもう仕様ってことで(何)
それじゃ、明日にでも。
- 204 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/28(火) 02:18:38
-
と、こっちも落ちる直前だった。
いや、遅れは全然気にしなくていいよ。むしろ気にするべきは俺だよ、というか。つーかこの
部分だけだと割り込み辛いかもと心配にはなる。ダイジェストっつーか粗筋になりかねない。
結構バラすと、藤原に頼る理由は『忘れないで欲しい』って場所に繋がりそうな気はする。
いや、それで終わりそうにはないけど。
ここではまだ書けてないからアレだけど、俺の場合は信仰しかなかった、というか「手段し
かなかったから手段を目的にした」ってパターンだから、共感できない場合はできない、でも
いいよ。それはそれでなんとかなるし、共感や理解以外でも求めてる理由にはあるから。
それじゃ、俺もこの辺で。
- 205 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/28(火) 17:44:12
-
ちょっとだけお邪魔します。
そしてちらっとこのスレ的メモ。
・SOL(Stability Operation in Liberia)
(いつも通りな)アメリカ的陰謀論系ミッション。
ダイジェストでさらっと流したけど、なんか色々あったかも。
・”銀の弾丸(Il proiettili di Argento)
悪魔(他)殺し。アダ名。
・哲学者の卵
いわゆるOS。上にアプリ入れられます。脳神経に直接結合する擬似神経を作るクスリ。
兄貴の場合、効果は一日〜一週間。
いい加減何度もスレに書かずにどっかに面倒な設定ポンと置きたい気が。
- 206 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/04/29(水) 19:49:15
- >>116
「今はとか言われた……」
「おー、今は。今は誰やの?」
「普通にバレバレな気がするがね。ところでイル、誰だい?」
「いや、何でお前らそんな子供のイジメっ子みたいな対応なの!?」
「しかし――ふむ。君の好みは割と把握してたつもりだったんだがね。これは少々データがズレていたかな」
「データ? はぁん、趣向のデータ化て、結構アレなネタやの。そんなんやっとったん?」
「そりゃそうさ。道徳的度合いなんて各人で違う。電気的パルスが脳内をどう巡るかが個人個人の『道徳の強さ』だよ。道徳的な人間か
どうかなんて生まれ付き決まってるようなものさ」
「ンなもんかいな。……ほなアレか、好みのタイプやら性癖やら最初から決まっとると?」
「傾向は決まっている、と言えなくもない。例えばイルの場合はブロンドの長髪で巨乳の年上が好みだったりするだろう」
「ああ、なるほど」
「オィィ!」
「ふむ、どうしたね」
「いや、すげえ勢いで俺のプライバシー侵害してんじゃねえか! なんだその解りやすい趣味嗜好! テンプレ過ぎるじゃねえか!」
「あれ? 違った?」
「いや、概ねそれで合っとったよーな……あぁ、長髪は別に必須やなかったか?」
「ふむ? いや、これまでの傾向を考えるとそれは外し辛いが……」
「ハイスピードで侵害される俺の人格! いやもうお前ら、マジで死んでくださいよ……」
「……そうは言うがね、イル」
「なんだよ」
「人目に付く場所で喋ってる訳でもなし、別にいいじゃないか」
「スレ! 周辺の目!」
「っつーか……キビしいんだよ、日本は最近」
「は。やれやれ、なんだ、先進各国は忙しないね。個人の自由を尊重しすぎた後は制御の暴走かい? ここは常套句で『1984』とでも
言っておこうかな。社会機能の暴走は人間の位相を無駄に磨り減らすぜ」
「いや黙れ人間外! あと別に俺はブロンド好きとか言ってねえ! 割と本気でそれは関係ない!」
「ほー。後でセシルちゃんに言っとこか。あの子また落ち込むで」
「いや止めろ! なんだその俺に対する遠回しなイジメ!」
- 207 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/04/29(水) 19:55:40
- >>206
「まあ、君の場合イカれると周りの人間が見えなくなるからね。一途というよりアレはもう視野狭窄ってレベルだよ。初めて親鳥を見た
雛というか、アレじゃ好かれた方も災難だよな」
「いや、見てきたように言うよな……」
「む? なんだい、私が知ってる事の全てを一から十まで余すことなく包み隠さず暴露して欲しいのかな?」
「すいませんでした!」
「早!」
「……けどまあ、アレやの。部外者に本命やのなんやの聞かれるて、お前どんだけ女囲っとんねんマジで。なんっつーかな、その
うちに刺されるでホンマ」
「いや、なんでそう人聞き悪いの!? 囲うとかないよ!? ないからね!?」
「ああ、ジェイムス。イルのハーレムはきっとアレさ、出入り自由なんだよきっと。来る者拒まず去る者追わずというか……なんと言っ
ても、本人に自覚がないからね」
「いや、最悪すぎるやろ……どんだけドス黒い悪やねん」
「違う! ていうか去るとか言うな! なんか物凄い欝になってくる!」
「いや……なんかあったんかお前」
「あ……、いや、何もないよ? ないけどね?」
「ああ、違ったか。来る者拒まず……去るもの出られず?」
「怖! なんやその隣の家! 真剣にジャンル違うで!?」
「……まあ、それは置いといてやな」
「置いとくんだ……。どうでもいいけど後からまた言われてもスルーするからな、そのネタ」
「え……」
「なんでそんなマジにショックみたいな顔すんだ!?」
「あー、まあアレや。……ぶっちゃけお前、本命とかどうなん? あっちこっちに女ってお前、そんなギャルゲーでもあるまいに」
「いやジェイムス。何をいまさら――このスレはギャルゲーだったじゃないか」
「ギャルゲー!? このスレ!? いや、それは凄まじく初耳だ!」
「おいおい、最初からここはそういう設定だったんだぜ。ヒロインは名無しを含んで多種多様、キリスト系恋愛シミュレーション……
えーと、名前はどうしようかな」
「今考えてんじゃねえか! ていうかそんなメタなスレだった憶えはミクロもねえ!」
- 208 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/04/29(水) 20:24:54
- >>207
「……っつーか、サラっと流したけどなんでハーレムとか普通にありえねえ単語が出てんだ上のレス!?」
「いや、事実を言ったまでなんだが」
「俺は事実無根を叫ばせて貰う!」
「しっかしなあ……なんや、この手の質問はアレや、二月前やったらなあ」
「二月?」
「んー? ホレ、あれや、バレンタイン」
「……バレンタインって、なんで」
「いやな。こう、ギャルゲーで思い出したんやけどな」
「ギャルゲーでバレンタインって、普通に意味わかんねえ気がするんだが……」
「ふむ? こうかい? 『彼女からバレンタインに貰ったプレゼントはギャルゲーでした』」
「いや、それは本当に彼女なのか!?」
「バレンタイン……あー、せやせや、思い出した。アレや、オレな、お前にチョコ貰ったやろ」
「……あー。ああ、行事で余ったやつな」
「なんや。ンな詳細どうでもええやん」
「そこだけ取り出すと俺が好意でやったみたいに思われるだろうが」
「……ち。ウマいこと視聴者にイメージ植え付けたろ思たのに」
「何をだ!?」
「まー、それはええわ。それより思い出したんはアレや。作っとったんや、オレ。ギャルゲー」
「ギャルゲー……って、はあ? お前が?」
「おうよ。お前、このオレがゲームっちゅうゲームに理解を示さんとでも思っとるんか? 脳ゲーやろうがギャルゲーやろうが
カンペキや」
「……『銀魂』でそれっぽいネタ読んで影響されただけだけとか言うんじゃねえだろうな」
「……。……大丈夫!」
「なんだ今の間!」
「まー、基本的なアルゴリズムはカンペキや。言ってみりゃあ、自分と対象の執着の度合いをコントロールする、っちゅーの
がこのゲームの骨子やろ。その意味では『大戦略』やらとそう大きな違いはあれへんな。特定の対象の関心を自分だけに
振り分けること――こんなんゲームやのうても同じコトやけど」
「ふむ……正に。相手がどんな聖人君子でも、”全てに平等”ということは有り得ない、と証明するゲームということか。なる
ほど、背徳的だね」
「せやろ?」
「……いや、もうちょっと身近なテーマじゃねえかのか、こういうゲームって……」
- 209 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/04/29(水) 20:27:40
- >>208
「ま、細かいこと置いといてな。ちょいイル、お前プレイしてみぃや」
「いや……なんで俺」
「なんで言うても……そら作ったオレがプレイしてもつまらんやろ」
「……一応聞くけどさ。どんなゲームだよ、これ」
「あん? ああ、いや。せやから普通のギャルゲー」
「普通……?」
「普通」
「……お前、ギャルゲーって知ってて言ってんだろうな」
「いや、そんなんお前かて知らんやん。そんなんに言われたないな」
「いや、知らずにどう作ったんだ!?」
「こう、ちょちょっとyoutubeで動画調べてやな」
「最悪だ!」
「最近なー、あの辺の動画サイト調べると色々出てきよんねんホンマ。なんでもアリやなあれ」
「ふむ、ネットに馴れた人間は応用力を指数的に増加させるからね。世界が連結すればそれだけ趣向の範囲は拡張される。
イルみたいに猫動画を見てるだけじゃ気付かないだろうな」
「べ、別に猫だけじゃないよ!?」
「ああ、犬と鳥と、あとなんだっけ」
「え? あ、あー、カワウソとか!」
「……そんなんあんねや」
「まあ、つまりこういうことさ。現物を知らないことこそが幻想を芳醇にする……」
「い、や――違う、なんかさも正しげに言うな! その理屈が通用すんのはどこぞの幻想詩人だけだ!」
「いいセンスだ、無限の香りがするね」
「どこからだ!? いやもういい! ていうかもういい! お前は大人しくテトリス作ってろ!」
「まあまあまあまあ。イル、いいじゃないかゲームくらい。君だってほら、現物を触りもしないで目くじらを立てるほど狭量じゃな
いだろう?」
「せやで? まずはゲームの紹介くらい見たってや」
「む……う、まあ、それくらいなら」
- 210 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/04/29(水) 20:34:12
- >>209
「おし。えーと、確かそっちのHDDに――ああ、あったあった、これな」
「ちなみに主人公のモデルな、お前やで」
「俺!?」
「いや、周りにモデルにするヤツおらんかったでな。日本人言うたらそれこそお前しかおらんやろ?」
「日本人って、それ必要な要素なのか……?」
「あん? そらまあ、本場らしいし。動画調べてもほとんど日本のばっかやし」
「ヘンなところで忠実になってんじゃねえ! そこまでアバウトだったら主人公もアバウトでいいだろ!?」
「あー、まー、作ってから文句言われてもな。とりあえず先先。まずはちっと見たってや」
「おし。まずはこれな。ヒロインいち。「幼馴染キャラ」」
「幼馴染……?」
「おう。定番らしいで。まー、アレやな。テンプレっちゅーの? 主人公の身近な……あー。帰る場所、みたいな」
「ああ……定番なんだ、それ」
「らんま1/2で言うと天道あかね」
「あー」
「タッチで言うと朝倉南みたいなもんや」
「あー……」
「ガンダムで言うとファーストのラストのフラウ・ボゥ」
「あー……あぁ!? いや、濃っ! なんかいきなり具体的過ぎる!」
「濃くない濃くない。定番や定番。お前かて、いっちゃん欲しがっとる要素そのへんやん。家に帰れば妹と弟が、てな。アット
ホームな要素っちゅーの?」
「妹と幼馴染を一緒にされてもな……」
「まあそれはそれや。とりあえずこれは必要不可欠なキャラや。奇を衒わん、いわば真正面のキャラな」
「真正面、なあ」
「せや。幼馴染が魔界医師とかマンサーチャーやったらお前、それこそ濃すぎるやろ」
「あー、いや、それはそれで見てみたいけど」
「お前の方が濃いわそれ……まあええわ。んで、まずはこれや。幼馴染キャラ、名前はマホメ――あ、いや、ファティマ」
「は?」
「ちょっと信仰に熱心で、口癖は『コーランか剣か!』。『やあおはよう、コーランか剣か!』」
「語尾!? 口癖なのそれ!? ていうかお前今、名前サラッと変えたよな!?」
「いやいやいやあれへんあれへん。キャラはただの律儀な体育会系。ついでにアレや、”後輩キャラ”。ただコーラン選ばん
相手に容赦せんだけで。『おはようございます先輩! コーランか剣か!』」
「選ばせるなよ! どんな後輩だそいつ! 意味わかんねえだろ!?」
「学校では昼休みになると血の海が」
「駄目じゃねえか! ていうかアットホームはどこ行った!?」
「従う限りはアットホーム」
「それはただの圧政だ!」
- 211 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/04/29(水) 21:04:45
- >>210
「んでな、このキャラには姉がおってな」
「姉……」
「おう。主人公はこの姉に懸想しとんねん。生徒会長で、名前はイエス・キリス――ああちゃうちゃう、キリ――クリスティーナ」
「変えた……今普通に変えた……! 女性名にすればいいってもんじゃねえ!」
「え? せやけどお前、神様大好きやろ。自分のキャラ設定忘れたらアカンでそら」
「そんなとこだけ俺設定に忠実!」
「ちなみに主人公のお前が二年、幼馴染が一年生で姉貴の方が三年な」
「設定細かっ!」
「妹は優秀な姉にコンプレックスあってなー、最大宗教派ば――ああちゃう、生徒会選挙で会長の姉と張り合おうと思っとるわ
けや。主人公は葛藤しながら自分の信仰――もとい、感情と向き合うっちゅーな」
「信仰! 今信仰って言ったよな!」
「っていうか、どういう趣旨なんだ……いや、ギャルゲーってこんなのか……?」
「んー、んん。いやな、三国志の武将が性別引っ繰り返してヒロインになっとるゲーム見付けてな。おお、これはイケると」
「思うな! いや、そりゃ三国志の武将ってのはすげえけど、お前のはマジでネタとしてギリギリじゃねえか! 喋ってて普通
に怖かったわ俺は!」
「え? いやあの、まだ生徒会書紀のスターリ……スターリナとか保険医のゲバ……ラネスタとか紹介しとらんのやけど」
「いや、普通にどんなゲームだそれ!?」
「どんなて……主人公がどんな革命、……あ、いや、ギャルゲー」
「今途中で詰まったな!? ギャルゲーって前提忘れてたよな!?」
「うわ、必死……別にエエやん、ギャルゲーやのーても」
「言い出したのがお前だ!」
「ふむ……まあでもイル、『誰かを選ぶ』ということなら、信仰も恋愛もさして違わないんじゃないかな。君らは『選ぶ』ことなん
てできやしないが、予めそうして『誰か』と定義された人間を選ぶことはできる、という意味ではこのゲームは充分に示唆的な
モノではある筈だよ」
「示唆……じゃ、ねえ! そもそもそういう話じゃなかった!」
- 212 名前:名無し客:2009/04/29(水) 21:29:44
- 他校の生徒で在りながら身近な存在・・・ゴータマ・シッ…とか?
- 213 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/04/29(水) 21:29:57
- >>211
「まー、欠陥は多少ある、それは認めたる」
「あれを多少って言えるお前はすげえよな……」
「いや、多少や多少。改良すりゃ全然イケるてマジで」
「取り合えず人間おらんとダメっぽいっちゅーか……だってお前、「幼馴染」「先輩」「後輩」は必須らしいけど、それだけやとキャ
ラ足らんでな。なんやな、あと何があるやろ。学校、なあ。……かーっ、参ったな。カタギの学校生活なんぞ縁遠すぎてよーわ
からんわ」
「足らないと増やすんだ……」
「いやお前、現実におまえ自身がセシルちゃんに、あー、なんや? 審問官にも何人かキープしとったハズやな確か」
「し――て、ない、よ?」
「まあバレバレの誤魔化しはエエとしてや。そんだけ忠実に再現するだけでも三人なんぞあっという間やろ。このゲームの人数
なんぞむしろ少ないっちゅーねん。この場合「幼馴染」が「先輩」と「後輩」にタスク噛んどって結局二つしか揃っとらんし」
「つーか俺、幼馴染とか先輩とか後輩とか言われても、普通に共感できそうにねえんだけどな……」
「ふむ。まあイルの場合、先輩も後輩も幼馴染も奪い取ることが多いからね。「誰かの」幼馴染、「誰かの」先輩、「誰かの」後輩、
と、まあとりあえず現実に体験はしてるわけだ」
「してないよ!? なんでそんなさも当然とばかりに語って俺のイメージ悪くしようとすんの!? ていうかそれは俺自身の幼馴
染でも先輩でも後輩でもないだろ!?」
「ふ、む……ああ、それだな。新ジャンル『略奪系恋愛シミュレーション』」
「新しければいいってもんじゃねえ! そもそもそんな火サスみたいな恋愛はイヤだ!」
- 214 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/04/29(水) 21:32:52
- >>212
「それや! 悟りが開けるでイル!」
「イヤだ! なんか普通に出会った瞬間に終わりそうだ!」
「……ああ、確かにイルとの相性は最悪だよね」
「大悟に至る愛情か……難物だね」
「いやそれは普通に恋愛自体が無理だ!」
「最後は菩提樹の下で二人揃って臨終」
「臨終!? 死ぬの!?」
「悟るんだよ。悟りが終着点――新ジャンル『悟り系恋愛シミュレーション』」
「なんでも新ジャンルって付けりゃいいってもんじゃねえからな!?」
- 215 名前:名無し客:2009/04/29(水) 21:39:15
- 哲学者の卵にダウンロード出来ませんかね?
- 216 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/04/29(水) 21:45:52
- >>215
「それだ!」
「それだじゃねえ! 今日何度目だ! ダイヤがン十個買えると思ってんだあのクスリ!」
「おいおいイル……新しい発想には資金を惜しまないのがイノヴェイターとしての在り方だぜ」
「言ってることはカッコいいがやってることが致命的にどうでもいい!」
「さておき……ふむ、脳の記憶領域に丸ごと落とすのは危険だな。保存領域と銀紐を繋げて審問局のデータベースと
繋げておくか。これでいつでもプレイできるよ」
「誰がするんだそれ!?」
- 217 名前:名無し客:2009/04/29(水) 21:50:49
- って、それだと付属の機能目当て、
の連中がゲームイラネって成りませんかッ!?
- 218 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/04/29(水) 21:54:10
- >>217
「いやいやいや。そもそも審問官にはデフォルトで使用できる機能だからね、賢者の卵ってのは。
イルたち騎士団や在野の人間に「付属の機能」を貸与する為の装置なんだよ。つまり、このゲーム
をプレイする者は畢竟、このゲームの為にこそ人間の機能を拡張する――」
「大袈裟すぎる! なんだそのありえねえリスク!」
- 219 名前:名無し客:2009/04/29(水) 21:55:40
- 要するに人類を来るべき対話のために強制覚醒させるシステムなんですね。
助けてガンダム!
- 220 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/04/29(水) 21:57:53
- >>219
「ほう……なるほど。一般売りとは斬新な考え方だったな。つまりこうだ、イル――ビル・ゲイツのOSよろしく、
このソフトが人間を刷新する」
「最悪だ! ギャルゲーで人類保管しようとすんじゃねえよ!」
- 221 名前:名無し客:2009/04/29(水) 21:57:54
- 下手に女体かするから反発するんですよ
ここは抵抗の薄い動物化で試してみては。
- 222 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/29(水) 22:01:49
- 思ったよりもレスが難しい。どうしたものか……。
と思ってここ覗いたら何でギャルゲー作ってるんだよ(何)
- 223 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/04/29(水) 22:03:07
- >>221
「動物化……だと……」
「……あー。いや、アレか? 要は反応だけで生きろと」
「いや、多分そっちの批判的な意味で言ってるんじゃないと思うんだけどな……」
「動物……」
「…………………………………猫」
「……はっ! アカン! アカンでジイさん! イルがなんやスイッチ入り掛かっとるで!? 早くこのレス
終わらさんとスレの外の連中にまで被害が! 最近落ち着いとったコイツの野生が目を!」
「どうやらそのようだ――よし、これはここまでということで」
- 224 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/29(水) 22:05:09
- >>222
「って、藤原!?」
「……おー。すげ。一発鎮静。パブロフかいな」
「というかまあ、親鳥と雛と言うか、だな……ふむ。全く大したものだが」
- 225 名前:名無し客:2009/04/29(水) 22:05:20
- もう攻略対象を全部モビルスーツにしようぜ!
メインヒロインはキュベレイな!
- 226 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/29(水) 22:06:32
-
……いや、俺が作ってる訳じゃなくてだな。
えーと、こう、レスでも返しておこうか、というか……あー、うん。
ま、あ、それは置いといて、アレだよ。
そうだな、なんなら、俺がもうちょい先まで進めようか?
そこで改めて会話に戻してもいいし。
- 227 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/04/29(水) 22:09:24
- >>225
「おー、キュベレイ。オレ知っとるで。ファンネルまじ最高」
「……いや、ヒロインとかそういう問題なのか、それ……? メインって、んじゃなんだよ、メイン以外がいるのか」
「ふむ? そりゃいるんだろう。ズゴックとかゾックとかザクレロとか丸っこくて可愛いじゃないか」
「丸さ!? 丸さが基準なの!?」
「ああ、あとボール」
「濃っ! マジで濃すぎる!」
- 228 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/29(水) 22:12:11
- >>226
んー、そうだね。無理に繋ごうとするよりその方がいいかも。
こっちもなんか、創作する部分が随分多いみたいだし(苦笑)
上手く回せるかなあ。ちょっと不安。
- 229 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/29(水) 22:15:32
- >>228
ん、了解したよ。
ていうかホント悪い、無理させたみたいで。
創作部分は……まあ、絡み辛いかもしれなかったしな、こっちは。
じゃ、一気に告白部分まで終わらせることにするよ。
多分、その方がリアルタイムになったら回し易いだろうし。
- 230 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/29(水) 22:19:46
- >>213
「ほなここは無難にやな、登場キャラをこの板の人物に変えて」
「この板……いや、まだ続けるのか!?」
「そら中途半端には終われんし。で、まずは元帥」
「いや、そうじゃなくて……元帥!? いや、何か致命的に狂ってるぞそれ!?」
「いやお前勝手になに言っとんねや。元帥はオレの嫁。これ常識やで」
「初耳だ!」
「……いや、嫁じゃねえ!」
「……おー、時間差ツッコミ。忘れがちやなその視点。ほな言い直そか――元帥は俺の婿。これでエエな」
「いいのか!?」
「せやかてお前、元帥の下やったら働きたいとか思わん? あー、この24時間修羅場より条件悪うても元帥と一緒やったら
オレここ辞めてもエエわ」
「そんな理由で!?」
「オレにとってのヴァチカンはそういうもんや」
「お前にとってのヴァチカン安っ!」
- 231 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/29(水) 22:24:46
- >>230
「いや安うないて。誰を信仰するかなんぞそんとき次第やし」
「……まあ、でも少しは解るけどさ」
「ほー」
「ホラ、だってさ。CIAの無能やら形骸化したSISの長官にアレ殺せアレ壊せとか言われて挙句に結果が出てねえとか泣ける
じゃねえか。その点この人ならそれはない訳だし」
「まあ、それは言えるかもしれないね。しかしイル、君の場合はあの規模の軍隊になると逆に使い辛いタイプのコマだと思う
んだがね」
「自覚はしてるよ。ま、想像する分には悪くないな」
「ほほー。らしいでジイさん。つまり元帥×コイツやな」
「なんだそのバツ! またネットで変な表現拾ってきやがったなテメエ! いやそれ以前にお前、どうやってそれ発音した!」
「生憎やな――俺の脳に埋まったこのOCEANは発声不能の言語すら言語化するッ」
「カッコよくすんな! 結果はともかく使い方が致命的にどうでもいい! イリヤ、てめえはニヤついてないでなんか言え!」
「え? あ、うん。さっきのゲームを弄ってこんなのを作ってみたんだけど、どうかなジェイムス」
「あん? ああ、イルが主人公のアレな」
【ゲーム画面】
『でも……俺、貴方のこと好きになる女の気持ちは良くわかったっつーか……』
【ゲーム画面】
「あ、ここで主人公が『テレ顔』だね」
「お、なるほど」
「……」
「って、何作ってんだテメェ――――!」
「え? ああいや、youtubeで調べた動画を参考にゲームに追加を」
「俺を主人公にする必要があるのか!?」
「いや、面倒だったから」
「死ね! 百回死ね! 二度と再生するな! あとずっと上の元帥のスレに向かって千回謝ってから死ね!」
「えぇ……なんだ、ずっと考えてたのに」
「ずっと! イカれてんのかお前!?」
- 232 名前:元帥 ◆jfy5DryiCE :2009/04/29(水) 22:28:11
- ・・・・・個人の嗜好については、それが国家秩序に対して悪影響を及ぼすものではない限り
我々が容喙すべきものではないと考える。しかしだ――――
―――変わったな?神父殿。
- 233 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/29(水) 22:32:19
- >>232
「なんかありえねえ人の幻覚が見える気がするな……」
「おー、ナマ。ナマ元帥。ちょい、ジイさん。写真写真。あと動画な。入り口の記録映像から保存回しといてな」
「ああ、もうやってるよ」
「って、自然に対応してんじゃねぇ! カン違いされてる! 俺が! お前らのせいで! 変わったとか言われてる!」
「……いや、マジで違いますからね!? 変わってませんからね!? 俺の嗜好は至って凄いノーマル!」
- 234 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/29(水) 22:38:29
- >>229
考えてみたら相手が話してる途中に口挟むのって失礼よね(何)
割り込み辛かったのもその辺かなあ。
……なんかごめんね? 色々と。そっちも忙しいのに。
無理って言うか、調子の悪い時期が被さってきたって感じだけどね(苦笑)
そのうち抜けると思うから、あんま気にしなくていいよ。
……で、えーと。
ここまで来てなにしてんの元帥。
- 235 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/29(水) 22:39:06
- >>231
「ていうか……いや、お前の頭の中で俺はどうなってんだ!?」
「……なんや、エラい不評やな。お前の場合、年上好みってトコは譲れんのやけど」
「年上……いや、性別の問題を前提でスルーしてんじゃねえ!」
「なんや。ほな性別さえクリアしとったら問題ないと」
「あ? いや、まあ、……そうだな、それなら、いい、かな」
「んー、ほな……せやなあ――」
【http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1234022271/】
「――これとかどうやろ。なんやこの雰囲気やと年上っぽいし」
「ああ、なるほど」
「……って、人間じゃねえって書いてあるじゃねえか!」
「いやいやいや、性差さえクリアしとったら人間と神様だろうが人間と悪魔だろうがくっついた例なんぞ百も二百もあるやろ。
ホラ、ギリシャ神話とか北欧神話とか――は、ちょっと違うか。ああでもホレ、日本神話かてそうやし」
「神話だ!」
「せやけどお前、中国では神様の像相手にこんな女を娶りたい言うて天罰アテられたヤツもおったらしいし」
「第一イル、君の場合、外見が良ければ相手が人間だろうがなんだろうが拒まないだろう?」
「見てきたように言うよな!」
「違うとでも?」
「見……い、いや? そ、そんなこと、ありません、よ?」
「『俺は神様でも悪魔でも喰っちまうけどそれでもいいかな』」
「止めろ……確かにその通りだけどそれは俺の性能であって趣向じゃない……! これ以上俺の評判を貶めようとするな!
そして俺の好みを年上って分類だけに固定しようとするな!」
「ふむ。つまり意外性が欲しいのか」
「いや、そんなこと一言も言ってねえだろ!?」
「じゃあこんなのはどうかな――この板では外見と実際の年齢が一致しないヒトが多いのはジェイムスが出したスレッドでも
わかるだろう」
「そりゃ人間じゃねえみたいだし」
「で、年上かつロリ。年上ロリ。うん、新ジャンルってやつだな。斬新だ」
「斬新ならいいってもんじゃねえ! く、これ言うの本日二度目!」
「確かに斬新やけど……ジイさん、そら流石に対象が限定され過ぎや。ジイさんとこの人員やったらホレ、外見年齢なんぞ
関係あれへんやろけど、流石にな」
「ふむ、確かに。じゃあ年上を抜こうか」
「抜くなよ!? そこで抜くか抜かないかの二択だったら俺はまだしも後者を選ぶからな!?」
「えぇ……」
「いや、残念がるな……」
- 236 名前:名無し客:2009/04/29(水) 22:43:17
- 年上(千三百歳)ロリ(見た目15歳くらい)
ですね分かります。
- 237 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/29(水) 22:45:13
- >>234
んん、いや。
長くしてんのは俺だからさ。
それより、お前こそ無理は勘弁だ。
ぶっちゃけ、花見の終了に間に合わなくても、って割り切ってはいるからな。
……流石に、今日はそっちのモードってのは中々切り替えられねえけど、幸いまあ、イケそうではあるし。
というか、やっぱあのフリは俺が無茶だったよなあ。
長くてもまあ、それが通った方が自然ってレスの流れもあるだろうし。
レス、というか、まあ、馬鹿みたいに長いけど、うん、レスだ。
なんか……むしろ俺が無理させたよ。ほんと、すまなかったな。
- 238 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/29(水) 22:52:31
- >>236
「千三百……」
「……ああ」
「――あ。うん、それなら。それはOK」
「いや。イル。十五。十五歳や言っとるワケやけどな」
「十五……十五くらいだったんだな、歳。ああ、うん、いや、いいんじゃない?」
「は?」
「十五歳……、べ、別に許容範囲、だよな?」
「いや……ちょ、ジイさん!? ジイさん! イルがなんかヤバいこと口走り始めた! と、止めなアカンやろこれ!?」
「パブロフだな、本当に……参ったね、ここまで条件付けされてるとは思わなかったよ」
「いや止めてぇな! 本気ヤバいやろ!?」
「……ってかイル! 千三百歳て、お前昔「人間以外は殺す」てキャラやったろ!?」
「あー……」
「うん」
「――俺は昔のキャラを捨てるぞォォォォッ!」
「ちょ、イル!?」
- 239 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/29(水) 22:55:37
- >>237
うーん、……間に合わせたかったんだけどなあ。
気にしなきゃいいとは思うんだけどやっぱりちょっとヘコむ(苦笑)
季節限定スレでやるのは難しいわね。
ああ、いや、謝んなくていいよ? ノったのは私だしね。
とりあえず無事に完結するならそれでいいしw
だからまあ、気にしないで。うん。
>>236
恣意的過ぎるんだけど。
- 240 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/29(水) 23:04:07
- >>239
ん、いや。
明日の夜……まあ、ギリギリだけど明日でもいいってんなら、リアルタイムで出られなくはないけどな。
軽く会話で締めて、ってのもアリだろうし。
そこはお前に任せるよ。
多分、展開は少し変わるだけだろうしな。両者はIFにもならないIFってことで。
- 241 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/04/29(水) 23:14:31
-
「まあ、この板は悪くはないと思うけどね」
「はぁん。つーのは?」
「まずは、そうだな。これだ」
http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1132156625/
「……メンテナーちゃん?」
「ちゃんだな。いわゆる……『天然キャラ』としての需要が見込めるだろう」
「ほー。ああ、なるほどそら貴重やな。テンプレなん?」
「どうだろうな。マンガではありそうなものだが」
「ふむ、まあエエやろ。後は?」
「補佐シリーズが四人いる。つまり自動的にキャラは四人確保――しかも「律儀」「迅速」「外道」と、ヴァリエーションも
多彩でキャラが作られている」
「ほほー。そらラクでエエな」
「そして恐らくだが、他のスレを探せば作るまでもなくキャラクターのタイプは自動的に揃うと言うわけだ――悪くない」
「おお! なるほど! 最初から組まれた要素を応用するっちゅーワケか! そら名案やな!」
「……いや、ていうかお前らはマジでこの板をどうしたいんだ……?」
- 242 名前:名無し客:2009/04/29(水) 23:17:41
- ttp://www.youtube.com/watch?v=us00G8oILCM
このスレの空気に、とうとう救助信号を発信してしまったようです。
- 243 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/04/29(水) 23:20:53
-
「ちょ、ジイさん!? なんやイル! イルが! なんか知らんけど端末の前で悶えながら動画リピート
延々と繰り返し始めた!」
「今日はいつになく情緒不安定だな……禁断症状だ。ふむ、しかし>>242。これはいいセンスだ」
- 244 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/29(水) 23:23:53
- 捨てていいんだ(何)
というか割と昔から投げ捨ててなかったっけ……?
>>240
あー、うん、そだね。誰も使ってないし出来れば終わらせたい、って感じね。
帰結だけを見るならリアルタイムでも終わりそうだし。
それじゃあそうしようかなあ、そっちが大丈夫なら。
- 245 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/29(水) 23:32:44
- >>244
い、や、そんなこと――な、ない……よ?
お、お前以外だとそんなこと……うん、ない……から、な?
了解。んじゃ、そっちの方向で調整してみるよ。
っていうか、あのスレで終わらせるモノは終わらせて、別の形で……つまり、上の方でレスしてるモノを
こっち、ってことでいいのかな。
全部を向こうでカタすって明日――今日のは、簡略化した雑談として、って想定してるけど。
ここのはここのってコトでいいのか?
あと、もし間に合わなかったら、悪い、その時はこのスレってことにして貰えるかな。
多分明日は大丈夫だ、とは思うから。
色々と迷惑掛けて、ごめん。
- 246 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/29(水) 23:40:24
- >>245
それは喜んでいいのかな……(苦笑)
まあ、うん。別にいいんだけど。
むしろ見境なしじゃない方が助かるというか。
こっちは人外のほうが多いんでねー、それこそ人間より多い。
うん、そんな感じだね。もちろん拾えるのは全部拾うけど。
間に合ったらそれでお願い。間に合わなかったら雑スレは忘れたことにしよう(ぇー
色々と気を遣わせちゃってごめんね。それとありがと。
- 247 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/29(水) 23:49:10
- >>246
喜んで……あー。
そうしてくれたら嬉しい、とか言うとありがちかな。
で、そっちって……ああ。そういやお前の周り、そういうのばっかりだっけ。
お前の友達の――上白沢か。
もしかすると、あっちも俺より年上だったりすんのかもな。
いつだかのウナギ屋台の主は妖怪って言ってたから年齢もなにもあったモンじゃないんだろうけどさ。
いや、待て……そう考えると、いつだかの温泉の子とか雷がどうのって言ってた人も……か……?
あ、あれ?
と……、年上ばっか?
ん、いや。
正直俺も安心した。
結構ここでお前から聞いてそっちのこと知ったろ。だから、流石に雑談でリアルタイムで進めたりしたら
拾い切れない場所もあったし、肝心な問い掛けも中途半端になりそうだったからな。
広げた風呂敷くらいは閉じたいのもあるしさ。ま、他にも色々とな。
- 248 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/30(木) 00:11:56
- >>247
ありがち、ってことは最大多数の最大幸福ってことよ―――なんてね。
まあ、うん。こっちも知り合いに割と人間超えてるのがいるから嬉しい、かな。
うん。慧音はハクタクのハーフだよ、後天的らしいけど。それでもそっちより年上。
つーか、うーん。普通の人間挙げるほうが速いかも知れない(何)
とりあえず今までスレに来てた&来てる普通の人間だと……
・霊夢(赤巫女。なんか無想転生ぽいっこと出来る)
・魔理沙(普通の魔法使い。なんか山ひとつ焼ける)
・早苗(青巫女。正確には風祝らしい。なんか現人神とか言ってる)
・咲夜(メイドさん。なんか時とか操れる)
―――うわあ、四人しかいない。しかも微妙に普通じゃねえ。
というかゲームでもこの四人しか出てきてないや、人間。
私や輝夜とか永琳を入れても七人だし……。
というわけでたぶん年上ばっかりだと思います。
まあ人間より妖怪が多いからなあ。こうなるのも不思議じゃないかも(何)
あはは、いやまあこっちもちょっと安心したというか。
私もまだ、そっちのこと完璧に理解してるわけじゃないしね。気にしないで。
むしろこっちがいっぱい補足した方がいい気がするから、時間多い方がいいかもね。
- 249 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/30(木) 00:26:10
- >>240
幸福……そうだな。
……なんかさ。久し振りにマシな意味で聞いたよ、その言葉。
どうも、こっちじゃマッチポンプで使われ過ぎててさ。
白澤……へえ。
日本だと石燕が描いてたっけ。ハーフ、ってのは……ん、いや。そう聞かない話でもないな。
神話ならそれこそ、っつーか。
……普通に話してた覚えがあるけど、あー、俺より年上だったんだ、あいつ。
なんか、お前と話してると今更だ、って感じもしてくるな。
四人は……ああ、一人だけ面識があるな。
一度だけ会った気がする。その普通の魔法使い。
普通人で、ってことなら……いやまあ、俺も普通かと言われるとアレだし、そのくらいならうん、
まあ、意外だとは思わないけどさ。
けど、マジでそんな状態だったんだな。
年上……。
……は。
あ、いや。
なんでもない。ないけどな。全然。
べ、別にうん、お前以外は……ど、どうでも。
俺の方はそれこそ状況に合わせて出してるようなもんだしさ。
ただ、雑談だとどうしても進める際にそっちに負担が掛かるだろうから、やっぱり助かったよ。
ここならまあ、外界とは隔絶されてる訳だし、そこらは気にしなくていいからな。
- 250 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/04/30(木) 01:01:10
-
そういえばお姉さん関連で、あたしの聴いてた日本のプログレのヒトらが昔東方のアレンジ(?)
出してたとか聞いて驚きました。何気に繋がるプログレ世界。
で、まあそれは置いといて、合間に最近買ったり聴いたりしたやつの紹介。
http://www.youtube.com/watch?v=B425RZIvTOA
教授プロジェクトではかなり異色に見えるかもしれない一作ですが、ジョビンを敬愛する教授に
してみればドンピシャの勢い。
ジョビン・ファミリーと教授の競演第二段です。
- 251 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/04/30(木) 01:25:42
- >>249
まあねー。
私もまともに使った人は最初のうちしかいないと思ってるし。
……それでも諦めてない人はいると思ってるけどね。
あはは、まあね。私も一応は慧音より年上になるし。
そういう意味じゃ本当に今更、って感じね。
実はゲーム以外だとあと一人いるんだけどね。
そっちもそっちで大概なやつなんだけど、まあ一番一般人に近いと思う。
……うーん、風邪でも引いたかな。頭が何かくらくらする。
ごめん、今日はこの辺でー。お疲れ様。
- 252 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/30(木) 01:42:42
- >>261
……ま、大体は解ってるよ。
言葉は生きてても意味は死んでることなんてザラにあるからさ。
俺達がそうやって使えるなら、それはそれで幸いだよ。
他の、となると……うーん、ゲーム自体に把握が追い付いてないこっちじゃ解らないけどさ。
……ま、そうだな。機会があったら他の連中に会ってみたいかな。
……っていうか。
大丈夫か、カラダ。
無理はしないでくれ。今日のにしても、別に「やれれば」って程度で考えてくれたらいいからさ。
それじゃ、お休み。
俺も今日はここで失礼するよ。
- 253 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/30(木) 17:24:57
-
――これが、俺の記憶だ。
そうやって話が終わるまで、藤原は一言も喋らなかった。
アルコールはとっくに分解され始めていて、体内の隅々まで根を張った銀紐は情報を書き換え続けている。諸事
情あって俺にこの類のクスリは意味を成さないのだが、そこはそれ、聖省でも有数の実力者が組み上げたコードは
見事に俺を調整している。
酔ったまま藤原と向き合うという贅沢は、とっくに不可能事になっていた。
……考えるまでもなく、こんなことをいきなり話されても困るだけだ、と言うのは自分でも理解できていた。語った
のは俺の中のほんの一部に過ぎない。全てをぶち撒けてしまえば、間違いなく俺は自己嫌悪で窒息死していた自
信がある――だから、何もかも話して欲しい、と言った藤原の要望に答えようとした俺は、途中でその自分の言葉
に待ったを掛けられた。
記憶。
形のない追憶は、話す中で脳裏にブチ撒けられている。
哲学者の卵に設定された迦陵頻伽が感情を押さえ込むことで抑えてはいるが、ともすれば俺は自分の首を掻き
切っていてもおかしくはない。
……そこで、酷い矛盾に突き当たる。
嫌われたくない、と話のディティールを刈り込みながら、俺は全てを吐き出してしまいたいと願っている。
告解する相手もいない俺達は、懺悔することに致命的に慣れていない。
何を語ればいいのか、順序立てて罪を奏でることさえできない。
ふと、感じもしない肌寒さが背筋を撫でた。
両肩を掻き抱く。
……ありもしない冷気で凍え死にそうになる。肩に食い込む指は自分のものじゃないみたいで、ギリギリと締め
付ける力は容赦を知らない。
視線は俯いたまま。今の俺は、どう足掻いても顔を上げることができない。月明かりは無駄に明るくて、顔を上
げれば藤原の顔が――その瞳が、確実に俺を映してしまうことが解っている。
だから。
藤原――、と声に出た。
虫が鳴くような、自分でもありえないと思うくらい、酷く憐れっぽい嗚咽(ひめい)。
何を言いたいのか、自分でも判然としない。
何か話してくれ。何も言わないでくれ。俺を嫌わないでほしい。
矛盾した言葉が脳を焼き尽くして、
- 254 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/30(木) 17:26:00
-
とりあえずレス振りまで。
一応随時薦められるかな、ってとこと、簡略化した対応で。
感情云々についてはこっちの本番でやろうかな。
- 255 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/30(木) 17:42:02
-
いつから人間は罪を背負い込んだんだろうな。
言ったのはもちろん俺で、そのくせ言葉に実感がゼロだった。
……最悪極まりない。現実味のない殺人道中を語りながら、俺はその全てを記憶していて、なのにその実感
がこれっぽっちも伴っていない。俺の中に殺戮の記憶はこびり付いているのに、罪だの罰だのは完全に意味
を成していない。
「――ああ」
だからだ、と一人ごちる。
俺には罪の実感がない。
罪悪感を感じたことがない。
世界は振るわれる力を必要として、ヴァチカンは振るうべき力が必要で、振るわれる力でしかない俺が叩き
付けられる相手は、いつだって俺とは無関係だった。俺は人を殺しながら、殺した意味を考えていなかった。
もしかしたら。
地獄や天国を信じることができたのなら、俺はまだ幸福だったのだろう。
罪を犯せば然るべき報いがあり、善行を成せばささやかにでも幸せになれるのだと信じられたなら。
罪を犯す、という欺瞞を未だに無邪気に信じられたなら。
居並ぶ死体の地平は、真正面からその事実を否定する。
罪人になりたくてなった人間が誰もいない、と言うその事実が。
罪人になるしかなかった地平が現に存在してしまう、と言う厳然さが。
そう生まれるしかなかったという事実それ自体が、俺の欺瞞を否定する。
誰かを裁けるような壇上は、この世界のどこにも存在しない。
俺達は自分で望んで罪を犯すこともできないし、罪を選ぶこともできない。
俺が殺した死者達は、その死という事実で俺を呪い続ける――あの日、あの世界、あの場所。
馴染み深い銃声と断末魔の中で、俺を迎えたあの視界。
選ぶこともできないまま略奪を繰り返した少年兵と、選ぶ必要も感じないままそれを皆殺しにした俺。その
間には僅かな差もありはしない。俺が選んで殺し屋になった訳ではないように、連中もまた望んで略奪者に
なった訳じゃなかった。
望むことがただの物理量の変化でしかない、という厳然な事実。
それが、完膚なきまでに『罪』という位相を叩き殺している。
死者を裁くことは誰にもできない。
死には完璧に罪がなく、死には完全に意味がない。
それを憶えている人間にしか、その罪も意味も背負うことができない。
罪を犯す人間がいる、と叫ぶその欺瞞。
罪人はこの世界に存在する、と歌う無数の言葉。
その事実全てにヘドが出る。
ありもしない物事を顕在化させたその言葉が、脳の襞を引っ掻き続けている。
誰もが誰をも裁くことができないのなら、誰かを殺すのは自分でしかありえない。
だからこそ、その連中を殺したのは俺の意思でなければいけない――でなければ、あの連中は、既に
死者であることすら難しくなってしまう。
俺の責任で殺したのでなければ、連中を憶えている人間は誰もいない。
なら。
俺はそれを認められるのか。
自分が、自分の意思で幾つもの世界をこの世から拭い去った、と認めることができるのか。
- 256 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/30(木) 17:43:26
-
追加。
「何を語ればいいのか、順序立てて罪を奏でることさえできない」
の次行から、
「ふと、感じもしない肌寒さが背筋を撫でた」
の前に挿入する感じで。
これだと多少はまとめられるかな?
- 257 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/30(木) 17:57:12
-
あと追記。
カラに閉じ篭るのがまだ早い、ってことならもうちょい話してからでも。
この場合だとどうしてヴァチカンを頼ることで救われないのか、ってとこには突っ込めるから。
でも、そこを会話の流れにしてもいいから、うん、そこは任せるよ。
今はコレくらいかな?
- 258 名前:名無し客:2009/04/30(木) 19:37:12
- 哲学者の卵が登場すると、
「ギャルゲ入ってるやつだ}
と要らん情報が脳裏に浮かんでしまうのですが・・・、
- 259 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/30(木) 19:47:50
-
いや、普段はそんなもん入れてねえし俺はそんなもん入れねえからな!?
つーか、ゲームじみたもんを意識に直結させるのはマジでニューロマンサー状態だから危険過ぎるんだよ。
千里眼使うだけでも結構危険なんだ。
五感消失でくたばったら目も当てられない。
「死因・ギャルゲー」ってなんだ一体。
- 260 名前:名無し客:2009/04/30(木) 20:09:33
- あれ?枢機卿猊下がさり気無〜く
リンクを設定されてた様な・・・・、
ま、とりあえずクリック♪クリック♪
- 261 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/30(木) 20:24:33
-
ギャルゲーで枢機卿死亡!?
どうやって世界に説明すりゃいいんだその不祥事!
つーかそもそも適性ないとやべぇんだよあのクスリは!
- 262 名前:名無し客:2009/04/30(木) 20:31:16
- 変更・削除に審問官権限が必要なデータありますか?
- 263 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/04/30(木) 20:44:42
- >>262
やあやあやあ! どこの新米かと思えば!
なるほど、哲学者の卵についての質問、と言うことでいいのかな。
基本的に「どれも」と答えておくべきだね。
アレには物理的な実体が存在しないから、『変更』だの『削除』だのと言った概念はそもそも存在しないが、
倫理コードと論理コードに抵触する報酬パターンに関係する操作は”禁止”されている。
解りやすく言うなら……そうだな、例えば君が卵を使ったとして、『君』という個性を揺るがしてはならないと
いうことさ。
もっとも、『君』は何に影響されて『君』かという厳密な定義を持ち出すなら、最初からアレは使うべきではな
い、としか言いようがないけれどね。
念の為言っておくと、アレの効果は半永久的だよ。
イルだから連続使用しても問題ないが、彼は少々特別なんだ。
基本的に……そう、魔法使いとの契約ってのはそういうものなのさ。
- 264 名前:名無し客:2009/04/30(木) 21:11:47
- 神や天使ではなく
魔法使いと言う辺り・・・・・
口に出さなければ、余計な事考えても、
ZIKKENN=DAIされたりしませんよね?
- 265 名前:名無し客:2009/04/30(木) 21:22:35
- 枢機卿は選択を誤った、だから彼の人生は終わるしかなかったのだよ。
バッドエンド的な意味でな。
とかそれっぽい事言って誤魔化せばいいんじゃね。
- 266 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/04/30(木) 21:26:49
- >>264
どちらでも同じことさ。
そもそも『天使との契約』なんてカトリックじゃおかしな話だろう?
神との『契約』も然り、崇める対象と個人的な契約とを混同してはいけないよ。
審問局は実験なら数百年前にさんざっぱら済ませたし――今ではこの通り、君達のカラダそれ自体は
『実験』にも使えないよ。
>>265
ふむ。
まあ、偶にあるね、そういうことは。
誤魔化すまでもないから大概はスルーだが。
- 267 名前:名無し客:2009/04/30(木) 21:34:24
- 神父が寝てる間にアレやコレや、
・・・やろうと目論んだことは?
- 268 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/04/30(木) 21:42:20
-
それは誰への質問だね?
仮に私への質問だとしたら、問うまでもない。
なにせ目論むまでもなかった。
- 269 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/04/30(木) 23:23:07
-
っと。一応。
体調悪いなら、無理しなくていでくれ。
カゼっぽいみたいだったし、カラダ壊したら元も子もないからな。
- 270 名前:名無し客:2009/05/01(金) 00:32:07
- なんでブ。ダと相性悪いのか聞いていいですか?
- 271 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/05/01(金) 18:08:03
-
理由は幾つかある。
幾らかは想像して貰うといいだろう。
ただ言えるのは――そうだな。
『自分にも手に入る』と想像してしまうことが、イルには耐えられない。彼は裏切られることに耐えられる
ような強い人間でもなければ、裏切られた自分を肯定できるほどタフでもない。
そう在ることは在るのだから、と受け入れられるほど強い人間にはなれないのさ。
ブッダの後、彼の思想がそのまま受け継がれた、なんてまさか君も思わないだろう? 今や定式化した
コードの中でブディズムは独自の理念を作り上げて、無数の『救いの言葉』が乱立している……というの
は、カトリックとて大差ないが。
それでも仏教が東西の各宗教と一線を画している理由は、”神を信じる”メソッドではないということだ。
コレは彼にとってひどく都合が悪い。
なにせ彼は自ら自分を救うことなどできない――時間は掛かったが、見事に彼は私の望むカタチを手
に入れている。
彼は誰でもなく、誰になることもできない。
だからこそ彼にはカトリックが必要なんだよ。
ま、尤も。
自分と向き合うことで救われる人間とそうでない人間がいる――カトリックは後者の為に存在したけど、
さて、こいつは君たち人間が歪みに歪めて原形は留めていない。
ふふふ、いやなに、私はこのズレが楽しくて堪らないんだ。
例えば、そうだな。仮にニーチェが今に生きていても、当時のように叫んだとは思えない。
- 272 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/05/01(金) 20:18:29
-
うわ。
ヤバい、庭師萌えます。
- 273 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/01(金) 20:19:05
-
上のはあたしだーっ!
は、置いといて。
カールステン・ニコライは庭師だった……。
建築や東洋美術を通して知ったオリエンタリズム……。
ニコライはそこに『自然の音』を見出していた……。
しかし……。
非自然的な機械建築が周囲を埋め尽くし、意識がその中に押し込められる環境では、ニコライの
『その外』への憧れを止めることはできない……。
音はひたすらに機械的で、全てはその中に留まろうとする……ニコライの住む環境では、ニコラ
イの気持ちを止めることはできない……。
ケージがけして好きではないニコライもまた、龍安寺の志向する『禅』に惹かれたように……。
カールステン・ニコライは東洋に『音』で接近することを誓ったのだッ!
「この”仮面”を……私はこう名付けよう……『アルヴァ・ノト』とッ!」
http://www.youtube.com/watch?v=C4YD4iYjPb4
いやこんなかどうかは置いといて。
ハマってます、結構。
教授と競演してましたニコライさんです。
ホントはこんな単純じゃありませんが、でも庭師で電子音楽家ってこう、サイバーパンクな雰囲気
が全開で素敵ですね。
なんつーか、インスタント暗殺者とかいる世界にいそうじゃねーっすか。
……でもこっち側、結構そういう人多いんだなあ。
- 274 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/01(金) 20:26:47
-
あ、そだ。
このニコライさん、何気に教授と結構いること多いみたいで、モレレンバウム2のプロジェクトにも
日本盤でボートラ提供してました。
電子音で解体される、というか音の細部を強調されるボサノヴァでしたが、あれはあれで面白い
音出してて楽しげなのです。
http://www.youtube.com/watch?v=MR67okvQ4ng
探したら見付かったり。
- 275 名前:名無し客:2009/05/01(金) 20:34:21
- 一夜限りの悪夢を抱えた沢山の自分
と
無限の悪夢を抱えた一人ぼっちの自分
・ ・ ・ どちらが好かったか聞くのは残酷でしょうか?
- 276 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/05/01(金) 20:55:46
- ごめん、案の定熱出して寝込んでたっ(汗)
あー、障害で最大の失敗かも知れない……ホントごめん。
- 277 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/05/01(金) 21:07:12
- >>275
価値を喪失した人間は死を選ぶと思うかい?
ふむ、そうだね。もちろん、そうとは限らない。
テンプレート式な『自殺の過程』なんてこの世界に存在しない。
様々な状況が織り成す死の風景――不意に襲ってくるそれに耐えられるかどうかは、これはもう個人
の体験と耐久力と、当人が属する世界によって定義されている。
さて。
どちらがマシか、と君は言う。
生憎だが、私や審問官にそれは解らない。
他者に共感する機能を持たない私達に、他人の『死の風景』は理解できない――そもそも、私達は死
について言及する理由がない。私達はこの世界というモノリスに楔打ちされた一連の記述だからだ。
だから私達――いや。
私にとってはその『どちらがマシだったか』もただの差でしかなくてね。この場合の差、と言うのは、そ
うだな。君らが言う数値の差ではなく、リンゴとミカンのどちらが好きか、という意味での差だね。
残酷だ、と言うならどちらも残酷なんだろう。
そこに優劣を付ける必要はまるでない。君らには君らの地獄があり、イルにはイルの地獄がある。そ
ういう世界がある、と納得して済ませてしまえない人間がいる――そういう意味だ。
ふふ、そうだな……試しに『生きていることが救いなんだ』なんてイルに言ってみなよ。賭けてもいい、
君がカタギの人間じゃなかったらコンマ一秒以下でミンチにされるぜ。
まあもっとも、『保健所に送られる犬が現に存在している』なんて事実を平然と受け入れながらそれを
残酷だなんて言える君らのことだ、どちらが地獄により近いか、なんて興味本位以上にはならないだろ
う? そう、その事実はなにも残酷ではないよ。この世界は誰しもに共感し続けていては成り立たない。
そんな在り方で成り立ってはいけない、と既にルールが設定されてしまっている。
自己欺瞞は複雑な社会に対応する為の保存機能だ。君らはそれを否定する必要はない。
彼は自分で自分を助けることができない――これは、ただそれだけのことだ。
故に、私の魔王は地獄を地獄と呼ぶことを許さない。
彼にとって見慣れたあの光景こそが、彼自身の世界の全てだからだ。
彼は死者達の墓標であり、彼はあの無限の砂漠でただ一人の王だからだ。
……ま、それはそれ。
それが私にとっての彼だ、と言うだけのことでね。
今回はくだんの彼女の回答とやらを聞いてみたいものだな。
- 278 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/01(金) 21:10:08
- >>276
障害、障害て!
……いや、そんなことはどうでもよくてさ。
カラダ、大丈夫かよ。
体調悪いんじゃないかって、どっちかっていうと俺はそっちのがマジで心配だったんだ。
いや……千三百年で最大ってのは凄いけどさ。
ははは、うん、そっちはホントに気にしなくていいよ。
元はと言えば、遅れたのは俺の方だったろ。謝るのは俺の方なんだ。
こういうもんはこういうもんだ、ってな。
あそこで使えないなら、まあ、状況変えて使ってもいいレスだし。
と、今日も体調悪いなら、早いとこ休んでくれよ。
- 279 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/05/01(金) 21:36:04
- >>278
わー、誤字。まだ寝ボケてんのか私は。
生涯と障害って良く間違えるわよね、変換的な意味で(何)
あー、うん。栄養剤飲んで寝てたら楽になった。まだちょっと熱っぽいけど。
本当、どうして風邪引くんだろうなぁ。病は気からってことなのかしら。
ともあれ心配させてごめんね……それと、ありがと。ちょっと嬉しかった。
む、……んー、じゃあ、とりあえずおあいこってことで。
あんまり引きずってるとお互いに心苦しいだろうしね。
過ぎちゃったのはしょうがないからじっくり仕上げよっか。
そだね、今日は日付変わる前には寝るよー。心配ありがとね。
- 280 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/01(金) 21:55:42
-
誤字は人のこと言えないけどなっ。
……酷い相殺っぷりだ。
あー、そういえば病気には掛かる、っつってもんな。
不死っても万能じゃないんだっけ。
俺も調整されてない時は結構メンタルがカラダに影響するからさ。解るよ。
……ん、あ。
いや、万全にしてくれよ。それがなによりだ。
ま、こっちはこっちで、かな。
花見の見たらまだ落ちてなくてビックリしたけど。
となると、ああいう形式じゃなくて、前提部分から仕上げるか……ふむ。
割と即応できる形で考えてたから、そこらの制限は取っ払ってもいいかもな。
それこそそっちの設定なんかも混ぜられそうだし。
っていうか、実は前に出た名前云々で、お前の名前に絡めてどう対応するかって考えてた。
いや、「妹」に「紅」って、なんか記号的だったからさ。あの時代に紅、って漢字がもう入ってきてたか
はちょっと覚えがないけど。俺の場合は本名も何もあったもんじゃないけど、まあそういう端々のも入
れて、とか。
ああ、できるだけ無理はせずにな。
俺もまあ、このスレにはボチボチと顔出せるようにするからさ。
- 281 名前:名無し客:2009/05/01(金) 22:12:18
- 「鏡を視たこびとが死を選ぶとは限らない」
私の前に居る男は何時もと変わらない調子で語る
公正な視点で事実を見つめる真理の探究者であるかのように、
・・・・だが、語り続けるうちに捲れてくる、
感情(?)が込められ始めた言葉から、[彼]について語る彼の瞳から
微かに開く毛穴から知らずの汗が滲み出るかのように・・・ヒドク、トテモヒドク
「あ…くまメ」
- 282 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/05/01(金) 22:31:58
- >>277に何か答えようと思ったけどすぐには無理そうだ(何)
>>280
うん、気をつけるー。一応、治りとかは早い方だしね。
んー、アレなのかな。うっかり「風邪を引きそうだな」とか思うと引いちゃうのかしら。
他に重い病気なんてしたこと無かったからねー、今まで。てことはやっぱ気からか。
そっちもお大事にね。
あー、名前か。そういや名前については話したこと無かったな。
アレは後で私が名乗ったんだよ。本当の名前ってワケじゃない。
理由とかについては―――まあ、また後で。
レスで絡めるうちに出せるかも知れないしね。
- 283 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/05/01(金) 22:34:20
- >>281
やれやれ……なんだ、慰めにバラでも欲しがるかね。
言っておくが、私は人間が好きだよ。
どんな人間も、ただの一人として例外なくね。
憎悪も愛情も私の前では等価だ、と言うだけのことだ。
私にとって、君らの在り方は時間という台本に沿って綯われていく一つの劇のようなものだ。
私にとっては――イルにとっても、この世界はそんなカタチでしかない。
怒りも憎悪も愛情も感嘆も悲嘆も喜悦も、同じだけ楽しく、同じように辛いのさ。
君らは情報で傷付いた欠損を情報で癒すだろう? 痛みには癒しを。辛さには幸いを。苦痛や苦悩に
幸福に快楽を宛がおうとする。
多様なフレーズで感情を色分けする君たちは、対置する概念で損失を補おうとする。容易く他人の言
葉で「傷付く」し、外部からの圧力に「心が欠け」てしまう。けれど実際、君らは物理的には何も傷付か
ないし何も欠損しない。それでも自我は悼むのだから、それを回復させる何かが必要になる。
だから元来、それが人間の自浄作用だ。――と、君らは言う。
では、こう言い換えようか。
君らの定義する『幸福』に傷付いている人間が存在する事実をどう思うかな。
情報で傷付いた、という重荷の上に、癒された、という情報が更に重責を強いる。苦痛に苛まれ、幸福
に苛まれ、快楽に絶望する。そんな人間が存在することを君はどう考える?
畢竟、そんな人間にとって生きることは無限大に傷を増加させることに他ならない。
うん、あくま。
あくま。
悪魔か。
うんうん、なるほど。うん、結構。
確かにかつて私は近い名前で呼ばれたことがある。
まあもっとも、私は人間が好き過ぎただけなんだがね。
だから君達が私以外に関心を向けるのが妬ましくてね。偶にやり過ぎてしまうのさ。
そうだな、かつてはこう自称していた。
「妬む神」とね。
- 284 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/01(金) 22:40:10
- >>282
ああいや、上のはアレだ、進行する上での回答っつーか。
レスとして出せるならそれはそれで……えーと、指針?
ああ、油断はしないようにな。って、俺みたいなガキに言われるようなことでもないか。
俺は……うーん、似てるかも。頭がぼっとするな、って思ったら、翌日はヤバいって感じだ。
大丈夫、こっちも気をつける。
最近は温度の変化が激しいから、余計に、だろうな。
名前……あ、やっぱりか。
妹、って付いてるからには近しい誰かに貰ったのかと思ったけど、流石にそんな誰かが『紅』なんて
入れないだろうな、ってさ。
うん、それじゃ楽しみにしてる。
流れで出せるなら、それに越したこともないだろうしな。
- 285 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/05/01(金) 22:49:31
- >>284
割と大事な要素に見えてきた気がする(何)
まあ、だいたい書くことは頭の中で決まってるからなあ。後は書くだけ。
上手く噛み合うといいんだけど……ま、出たとこ勝負かな。
その辺はちょっと調べたら出てきちゃうんだけどね(何)
まー、それほど大した意味は篭ってないよ。花の名前に似てるけどね。
それじゃ、上手くレスの中に入れてみるよー。
……ふむ、となるとどっか書き直した方がいいかな、レス。
別方向に本格的にシフトする、みたいな。
- 286 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/01(金) 22:55:31
- >>285
う、ん。
まあ、根幹の一つではあるような気がする。
噛み合うのは、リアルタイムじゃないならどうとでもなる気がするけどな。
たとえば今回だけど、最後に書いた上のレス自体はほとんど変えるとこもないし。
いや、過程は結構変わるだろうけど。
調べると……あー。
んじゃまあ、敢えて調べずにおくかな。
その方が面白そうだしさ。ん、じゃあお願いするよ。
書き直しは、そうだなあ。
辻褄合わせるなら、どうやってお前と待ち合わせたか、それ自体から、かな。
いっそのこと、最初からパターン作ってみるのもいいかもしれないな。
っても、「もう出会ってた」って前提は無理に変える必要はないと思うけど。
うん、タイトル付けるのもいいけど、このスレはあくまで下書き用だな。
瓦礫の王、じゃ流石にお前には合わないだろうし。
- 287 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/01(金) 23:05:18
-
っつーか、今更なんだけどさ。
……俺、どんな風にお前と会ったんだっけ?
いや、どんな風だったことにすればいいんだ、コレ。
- 288 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/05/01(金) 23:08:43
- >>286
うーん、面白そうなんだけどね>出会った経緯
まあその辺はやるにしても後回しでー。
最初からか。そういや雑談フォーマットで書いてたからね。直した方がいいか。
微妙に矛盾あるところ書き直してもう少し引っ張って、って感じだから別に問題ないしね。
舞台とかその辺はそのままでいいんでしょ? そこからとなると流石にめんどいし(苦笑)
タイトルなら―――そうだなあ、何かプラスしたらどうかな。
ヘンゼルとグレーテル、って感じで。瓦礫の王と……何を入れようかしら。まあこっちでも考えとこう。
それじゃ、今日はこの辺で。お疲れ様。
- 289 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/05/01(金) 23:12:24
- >>287
うーん、正式なコンタクトは無かったような(何)
血祭りの観戦スレ辺りじゃなかったっけ。もっと前だったかな?
- 290 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/01(金) 23:12:29
-
経緯は……まあ、こっちで保管できる部分だけやっとくかな。
俺のバックグラウンドがほとんど出てないのが問題だし。
そりゃまあ、舞台まで変えたら本末転倒だしな。
ゴテ付きそうな場所だけポリッシュして、って程度でいいと思うよ。
タイトルは……ああ、そんなでもいいな。
ま、そこらも追々、でいいか。
ん、それじゃな。無理しないで。
お休み。
- 291 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/01(金) 23:13:58
- >>289
だよ、なあ。
気付いたらって感じではあった気がするけど。
……ええとまあ、じゃあその辺を保管する感じで。
いや、ホントわかんなかった、この展開は。
マジで我ながら読めなかった。
- 292 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/05/02(土) 23:44:41
- >>110
「信じてなきゃやってらんねえだろ、そんなの」
「と、イルは申しております」
「やな」
「……なんでそこでナレーション入れる必要あんのかな」
「いや? 別に。君は神様を信じている――信じていると信じている。そんな自分を信じている。ところでイル、
無神論者を気取るよりも難易度が高いヒネくれ者を知ってるかい?」
「あぁ?」
「それはね、神を信じたフリをする無神論者さ。とっくに「神様を信じています」って自分を信じられなくなってる
のに、『神様を信じていた自分』が自分の中に感情や記憶のパターンとしてサビが残ってしまって、無神論者
になることさえできない――他人に神を語ることはできるし、自分以外の誰かの為に『かみさまのことば』を伝
えることもできるけれど、どう足掻いても自分は神に縋れないんだ」
「へー」
「おっと、その反応は予想外だ。いいセンスだぜ、イル」
「……ちゅーか」
「んん? どうしたねジェイムス。ミキサーに頭から突っ込まれそうなハトみたいな顔をして」
「ミキサー!? そんな顔しとんのオレ!? いや、めっちゃ怖いでそれ! どんなや! ……あー、せやの
うて。イルなー、お前、アレや」
「アレってなんだよ」
「あー……お前、あの、アレやで? 怒るなよ?」
「だからなんだよ」
「”ストイックでクールな狂信者”てキャラどこに捨てたんや」
「え……?」
「……いや、なに「今でも十分そうですヨ?」みたいなカオしとんねん」
「え……いや、だって……」
「いや、そんな素でショック受けたみたいな表情されてもやな……」
「……アレや、ぶっちゃけお前、キャラ変わり過ぎや。なんで今更メソメソしたヒロインになっとんねん」
「いや、ヒロインって……」
「どうせ変わるならやなお前、この時代のニーズに合わせるべきやろ」
「ニーズって……いや、どんなだよ」
「せやな、まずは……」
「悪魔の実……」
「間違いないね……」
「いや、間違いだらけだ! 悪魔の実!?」
「そらもうこれで市場調査はバッチリやで。お前、普通に考えて時代は海賊王やろ」
「性格どころか設定変えろと!? つーか、そうなったらお前の出番とか本気でなくなるからな!」
「大丈夫や。オレのポジションは……そう、チョッパーがある」
「チョッパー! あ、いやでもそう言われるとなんとなく納得……できるか!」
「となると私は……うん、ブルック辺りか」
「いや、なんで新キャラから埋めるよ! 主要キャラから埋めろよそこは!」
「しかしイル、そもそも君自身がバーソロミュー・くまだからな。主要キャラ云々という問題じゃないだろう」
「俺!? 主要どころかお前らより主役から遠いじゃねえか!」
- 293 名前:名無し客:2009/05/03(日) 14:02:00
- ストイックな神父に戻すために
・・・大切なものを奪って差し上げましょうか?
(ベットの下をゴソゴソ探りつつ)
- 294 名前:名無し客:2009/05/03(日) 17:10:00
- 狂う酢肉食えば元に戻るんじゃねえの
- 295 名前:名無し客:2009/05/03(日) 18:42:35
- 北斗の拳で一番好きなキャラって誰?
- 296 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/05/03(日) 22:19:45
- >>293
「そこまでだッ! そこを探してもアイツの写真は出てこないッ!」
「……いや、写真かいな」
「あん? なんだよ、その他になにかあるとでも?」
「いや、ここはもうちょい王道で……あん? ベッド? あれ、そういやお前の部屋って」
「ベッド? ああ、置いてねえよ。っつーか、こっちにも孤児院にも置いてねえな。そもそもあんま好きくねえし。寝具選ぶほど
贅沢じゃねえけどさ、揃えるのに掛かる値段が同じならタタミにフトン選ぶよ」
「……ああ、せや。道理でなんや違和感あると思ったわ。なんや前行った時は和風なレイアウトやった憶えあるわ」
「当然。タタミ派だからな。フローリングにもタタミ敷くぜ。ベッド使うのなんざ、ホテルかモーテルか仮宿使うときくらいだろ」
「ふーん。……いや、なんつーかそれも意外やな」
「あん? なんでだよ」
「ん? ああ、なんつーか、イメージがな」
「まあ、殺し屋の部屋が畳敷きってのもアレだってのは分からないでもないけど」
「いや、そやのうて」
「……んじゃなんだよ」
「お前のことやろ。誰か連れ込んだ時に『ああ、そこにでも座ってて』とか言いつつ押し倒――」
「さねえよ! いや、だからそもそも家には置いてねえだろ!?」
「ああ、せやから外出時限定か」
「……べ、別に、そういう意味じゃ、ない、よ?」
- 297 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/05/03(日) 22:20:29
- >>294
「て、なんやねん」
「……酢豚の亜種かなんか?」
「あんま旨そうではねえわな……っちゅーか、肉食って元に戻るって、どこぞのゲームキャラみたいやな」
「いや、肉が状態異常回復のアイテムってのはどうなんだ……?」
「あん? せやけどイル、昔は『肉食って変身』なんてRPGもあったワケやでな」
「……いや、そりゃまあ、厳密に言えば肉でカラダを作るってのは何も間違ったこと言ってねえけどさ」
- 298 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/05/03(日) 22:29:34
- >>295
「シュウ、じゃねえかなあ」
マタイ騎士団、I氏
「ふむ、それなら拳志郎……ん? え? 本編だけだって? なんだそりゃ、君は現在進行形の作品を認めないってのか?
は、こいつは参った、そんなのはてんでお話しにならないぜ!」
信仰教理聖省、I氏
「はぁ? んなもんジャギ様一択やろ。あと蛮族。「ヒャッハー!」て」
信仰教理聖省、J氏
「キャラクターで? ふむ……ヒョウだろうか。え……な、なに? し、知らない? あ――いや、あのだな、本当に知らない
のか? あ……いや、その、なんでも、ない」
異端審問聖省、C氏
「サウザーでしょそりゃ。あん? ケンシロウ? 別に主人公好きじゃなきゃダメって理由もないでしょうに」
異端審問聖省、M氏
「ジャギ様でしょそりゃ。『俺の名を言ってみろぉ!』……って、やっば、燃えます!」
異端審問聖省、K氏
「僕に聞いてるのかい? は、こいつは驚いた! まさかまさかまさか、そこでアミバ以外の回答が聞けると思ってるんじゃ
ないだろうな!」
異端審問聖省、L氏
「……アレだ。ラオウとカイオウで十五時間近く散々考えたが、アレだわな。やっぱオレにはカイオウしかいねえと再確認
したわ。ああ、ここ重要な。カイオウ。断じてラオウじゃねえぞ」
マタイ騎士団、E氏
「ああ、それならフドウ……知らない? ブチ殺すよ」
マタイ騎士団、F氏
- 299 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/05/03(日) 22:31:05
- >>298
「……いや、シュウて。どんだけ濃いねんI氏」
「バラすなよ! イニシャルになってる意味がねえよ! そしてシュウは濃くねえよ! 濃くはねえよ! 割と普通だろ!?」
「いや……それ、喩えるなら『ファウストのアルバムでどれが一番好き?』て聞かれて『ソー・ファー』って答えるようなモンやで」
「その喩えはファウスト自体がマイナー過ぎて喩えになってねえ!」
「ザッパのアルバムでどれが一番好きかって聞かれて『アンクル・ミート』て答えるようなモンや」
「ザッパファンに殺される! どれを選んでもマイナーになるようなチョイスは著しく不適切だ!」
「キンクリのアルバムで敢えてディシプリンを選んで悦に入るようなモンやな」
「い……イヤな言い方するんじゃねえ! べ、別に普通だろ、ディシプリン!」
「”これが分からなかった80年代のプログレシーンはとっくに終わっていた”とか二十年後の今にシタリ顔で言うマニアのようなもんや」
「悪意タップリに飾るな! ディシプリンはマジで普通にいいんだよ! いいからさっさと北斗の話題に戻れ!」
「ま、ええけど。……つーかなんやこれ。なんでケンシロウとラオウの名前が出とらんねや。ヒョウ? ……いや、ヒョウて」
「まあ、セシルは割合ベタなの好きだからな……あいつ、司馬遼太郎とか無茶苦茶ファンだし」
「――だからなぜ私の名前が出てくる!? ”C”と書いてあるだろうが!」
「うおビックリした。いつからやねんセシルちゃん」
「つ、ついさっき……それはどうでもいい! どうしてヒョウだとそんな反応になる!」
「は? あ、いや……別にヘンやあらへんけど、ていうか、認めるんかC氏の発言」
「っ……、いや、そういう訳では、ないが」
「っちゅーか、オレとしてはむしろセシルちゃんが北斗知っとんのが意外やわ。え? マンガ読んだりすんの? っつーか」
「ああ、読むよそいつ。俺、前にジョジョの三部貸したし」
「あ、アレはお前が貸し付けたんだろう!」
「北斗だって結構知ってるだろ。あとキン肉マンとか」
「なっ! そ、それも移動中にお前が読めと押し付けたんだ! べ、別に私は――」
「ああまあ、別にヘンやないけどな。うん、エエんちゃう? ヒョウが好きでも」
「いや、だから私は……うう……」
- 300 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/05/03(日) 22:32:15
- >>299
「……つーか、なんでこの十五時間長考してカイオウ選んだバカは普通に回答してんだ。アイツ確か、今はSASで臨時の
訓練教官だろ」
「あん? ああ、エリスか。それ電話質問な」
「電話!? いや、アイツはマジでヴァチカンをなんだと思ってるんだ!」
「せやけどイル。あのオヤジな、『北斗神拳を現実に再現する為ならオレはどんな犠牲でも払う』とか本気で言うとったで」
「犠牲! レジメントは北斗アンケートの犠牲にされたの!?」
「まあ、しゃーないわ。アイツ本気で「オレの師匠はカイオウと孫悟空以外にありえねえ」とか言うとったし」
「でかっ! いや、マジでスケールでけぇ! そりゃ勝てねえわけだ!」
「で、夢はリアルでかめはめ波」
「……え? あれ。あれってジョークじゃなかったの?」
「あん? お前、ジョークで一日一時間以上もかめはめ波の練習する身長二メートル五十の大男がおるとでも?」
「……」
「……」
「……いや、なんや。イルにセシルちゃん、揃ってドン引きはちょっとオレも反応に困るわ」
「いや、正直俺達の方が困るかな……」
「でもあのオヤジ、破壊力なら素でかめはめ波と同じやしな。なまじ人類超越しとる分にツッコミ辛いねんこっちも」
「素で強いから反応に困ってんだよ」
「あー、まあ、アレはほれ、手からビーム出えへん限り満足せんやろな」
「アイツは現実をなんだと思ってるんだ、マジで……」
「いや、それを君が言うのかね、イル」
「って、うお。いつからいやがったジジイ」
「私はどこにでもいるし、どこにもいない――それはいいさ。それより君、イル。君が部屋の姿見の前でポーズを取りながら
”エアロスミス!”だか”ザ・ワールド! 『時は止まる……』”だか叫んでたのはどうツッ込んだらいいのかな」
「……」
「そういえば、音量最大のスピーカーでノイズミュージックをジョジョ立ちのBGMにするのは凝ってたな。あのトラックはどこ
のノイズを応用してるんだ? 『ドドドドド』とか『ゴゴゴゴゴゴ』とかさあ……」
「いや、出るよ? スタンドは出るようになるんだよ? ジョジョ立ちが巧くなるとね、ちゃんと出るんだよ?」
「……いや、イル……イル……もうええ……もうええんや……」
- 301 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/04(月) 00:08:50
-
http://www.youtube.com/watch?v=CuJCp9wsaj8
ライヒーっ!
グラミー取ってるんで割と有名ではあるんですが、それでもこんだけ解り易くミニマルの魅力を
出してくれる(ポスト)クラシック人はこの人だけなんではないでしょうか。
この動画はやっぱ何べん見ても鼻血モンではあります。
http://www.justamoment.jp/
気付いたらサイト作ってました。
うあー、なんだかんだ言ってやっぱ好きです。
今回は限定なさげ……ですが、タワレコでクラムボンとの合同ポスターが抽選で。
いや、抽選て。
- 302 名前:名無し客:2009/05/04(月) 11:45:39
- 確か開始初期頃の単行本の巻末に
カメハメ波の出し方についての
読者からのお手紙と、回答がそれについて居ましたっけ?
- 303 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/04(月) 19:12:04
-
マジすか。昔のJCはアレですよね。
なんかアットホーム感全開で楽しいです。
男塾の「ぼくの考えた塾生」とかアツすぎる。
ちなみにウチのDBは大判の総集編だったりします。いや、なんっつーか、どうせなんでそっちで集めちゃったというか。
JC、文庫、その他コンビニ版と揃ってるのはジョジョくらいかなあ。うう、中途半端ですな。
あと荒木先生のオビコメントが楽しいのでジョジョはJC優先確定です。
「なにをするだぁーッ!」
とかも必須。
今の版はもう直っちゃってるのですが。
- 304 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/04(月) 21:04:55
-
追記。
ナランチャの「ド低能がぁーッ!」が「クサレ脳ミソがぁーッ!」に訂正されるジャンプ編集部のセンスは
ヤバすぎると思いました。明らかに悪化してる!
いえ、コレに限っては荒木語爆発で修正後の方がいいかなと思ってしまったりもしますが。
そういえば、この機会なんでと思ってこないだお姉さんに設定云々のこと聞いて東方関係のあれこれ見
てみようとしたんですが、これ、軽く触れるなんて覚悟じゃ死ねるくらいハンパなく膨大でした。ぶっちゃけ
「どこから見ればいいんすか」とかなり途方にくれるレベルで。初音ミクとかより上なんじゃねーですか、こ
の数って。
とりあえず、教えて貰った範囲は原作(ゲーム)+原作の周辺媒体(小説とかコミックス)って感じになる
んでしょうか。お姉さんが言ってた「ゲーム以外で出てきた」ってのはこのへんに由来してるとは思うんで
すが。WIKIとかあるみたいなんで、詰まったらまあこれはなんとかなるのかな。
前に聞いたユーザー側独自の設定とかは、どうなんでしょ。ここらまで把握しようと思うと難易度高過ぎ
るかも。独自、というか共有されてる共通認識みたいなもんなのかな。ネットを媒介して、ユーザーの認
識の中に保存されてる「設定」みたいな。
ゲームそのものはyoutubeとニコニコ動画でゲーム画面が大量にアップされてたんで前にも見たんで
すが、これはとりあえずゲームの腕がヘボ過ぎるあたしでは手が届くと思えません。vsお姉さんのもあっ
たんですが、ぼ、ボス過ぎる。画面中が殺戮弾の嵐。誰かラプターでも投入しろぉーッ!
あと動画。ゲームの記録動画だけじゃなかったりします。すげーのはそこで作られてる作品のバリエー
ションですね。
youtubeにしろニコニ動画にしろ再生数が高いのの順番に膨大な動画をソートできるんですが、先頭周
辺だけでも無茶苦茶な数が出てきます。ってか、あたしみたくこういう見方するから再生数の収斂が起き
ちまうんでしょうけども。……とはいえ、そうでもしないと何見りゃいいのか分かんないくらいの数です。
動画の種類は、漫画から前のスレで出して貰ったPVめいた作品からRPGから(擬似RPG?)と、デタラ
メに多種多様。中には音+画像+文章なんて表現してる人もいるみたいで(上のRPGとかも)、そういう
のを個人でやれるのはいいなあ、と思ってしまいました。って、絵ぇ描かないとダメとか無理ですが。
- 305 名前:名無し客:2009/05/04(月) 21:10:56
- PS2のジョジョゲーでは「何をするだぁーッ!」ってなってるよ!
- 306 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/04(月) 21:28:21
-
レベル高っ!
って、あれ。
もしかして喋るんですか? あ、荒木先生公認だとぉーッ!
- 307 名前:名無し客:2009/05/04(月) 21:31:28
- 二週目でセリフ変化と聞いた<何をするだぁー
でもぶっちゃけ、第一部ゲーは映画と一緒であんまり評判よくないんだよなぁ……。
- 308 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/04(月) 21:34:07
-
むぅ、それなんすよねぇ。
あたしも買おうかと思ったけどゲーム苦手の上に評判がってダブルアタックで。
いえまあ、あたしは大抵どんなゲームでも楽しめるんで、そこはまあ問題ないかなと思ったりも
するんですけども。
映画?
……ああ。
ありましたね、そんなの。
ありました……ね?
けどセリフ変化とか凝り過ぎです。
- 309 名前:名無し客:2009/05/04(月) 21:37:13
- ジョジョゲーといえば第3部格ゲーのヤツは結構アツかった気が。
オラオラと無駄無駄カチ合わせると専用カットイン入ったりw
- 310 名前:名無し客:2009/05/04(月) 21:39:31
- とりあえず、ジョジョゲー買うなら第三部(できればPS・DC両方)か第五部で良いと思うよ。
どっちも2Dゲーが充実してた頃のカプコンだから外れがない。
- 311 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/04(月) 21:50:40
- >>309
あ、それは知ってます。
確か前にソフト貰って、ファンとしてこれはプレイせねばならん、と使命感が。
ヘタなりに面白かったです。ってか、あたしがプレイして知ってるジョジョゲーはそれだけのような。
「オラオラオラオラオラオラァ!」「無ゥ駄無駄無駄無駄ァ!」とか、自分の操作で伝説が再現できるの
が感動的。
将来的にはHMDで「DIOの世界」を垣間見れるようになったらメディアは新次元に移ったと考えても
いいような気がします。
>>310
どもです。五部のも評判いいんですか、あれ。
個人的に四部と五部は原作のスタンドバトル的にはトップクラスに好きだったので、かなり気になっ
てはいました。
- 312 名前:名無し客:2009/05/04(月) 23:27:00
- 一言、
一言だけ文句を付けさせて貰おう
アミバ・・・・様です
- 313 名前:ルーツィア・マクシミリアン ◆WEISS0lzjQ :2009/05/04(月) 23:45:04
- >>312
ふふん! いいだろう! 僕からも一言加えさせて貰おうじゃあないか!
僕と!
彼との間に「様」なんて位置関係は不要の極みッ!
と、いうことさ。
他にはリュウガなんかも好きだったんだけどな……やれやれ、審問局は解ってないのが多過ぎて困るよ。
妹達でさえあのザマだ。
ま、実のところ、僕の読みじゃサウザー派とラオウ派で二分かと思ったんだけどな。
- 314 名前:名無し客:2009/05/05(火) 00:09:40
- ミスターハートにミスターを付けないだなんて……恐ろしい子……!
- 315 名前:ルーツィア・マクシミリアン ◆WEISS0lzjQ :2009/05/05(火) 00:29:07
-
それはどちらかと言うと『それ自体が名詞』になっている気がするな……。
いやね、僕も今そうして言われるまで彼のことが浮かびもしなかったんだから参ったよ。あはははは!
- 316 名前:名無し客:2009/05/05(火) 00:55:17
- 天狼凍牙拳が使えたら拷問も楽になるよね
- 317 名前:ルーツィア・マクシミリアン ◆WEISS0lzjQ :2009/05/05(火) 01:38:16
-
おいおい、勘弁してくれないか。
拷問なんて卑猥な手段、数百年も昔に聖省じゃ廃れてしまってる。
人間のカラダってのは反応の塊でね。然るべき手段で然るべき刺激を加えれば望んだ結果を吐き出す
よ。長時間の拷問なんて本来なら必要ないんだ。
というより、拷問で壊してしまっては吐いてほしい情報を吐き出さないだろう? 僕らならアタマの中身
をそっくりそのまま外へアウトプットさせてやれる――けれど、他の組織じゃそうはいかない。騎士団でも
同じだ。拷問で重要なのは、相手の精神をただヘシ折ることじゃない。そうしなければどうにもならない、
と相手に自覚させてやることなんだ。死の恐怖を与えていい相手とそうでない相手がいる。激痛を施して
やるにもタイミングは重要だ――そういうわけで、拷問官の専門職は古来重要だったのさ。嬉々として収
容所の看守をやりたがる類の人間がね。重要なのは相手の「苦痛の領域」を見極めてやれるセンスを備
えた人間を探すことだな。……ああ、もちろん拷問の対象が「吐かない」ってパターンもあるよ。ランボー
みたいな人間は実在する。そういうのが相手の場合は、これはもう仕方ない。さっさと始末するなり見せし
めにするなりした方がいい。
その意味では「精神が肉体を超越する」なんてバカ話は微塵もありえない。それがやれた人間は「それ
だけ肉体が強固だった」ってだけの話だからね。
精神と肉体は不可分だ、とは世間の言だが、僕に言わせればそもそも「精神」なんて余剰は、そも存在
しないと割り切った方がモデル化はずっとやりやすいよ。
ふむ。まあ……とはいえ、リュウガが好きな理由は、と言われたらそこに尽きるんだから困るよな。
あの技は素敵だ。
そうだなあ……僕らには必要ないが、騎士団の彼にでも薦めてみようか。
いやね、ステキな人がいてね。
うん、あの白い狼さんなら似合いそうだ。ははは、彼は恐竜の表皮でも握力だけで引き裂けそうだしな。
……しかし、なんだろうな。
このスレッドは北斗の拳スレッドだったんだろうか。
- 318 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/05/05(火) 19:37:36
- >北斗
名前聞いた時点で漫画のシーンまで全部思い出せる(何)
そういえばシュウは何でAC北斗でハブられたのかしら……動かしたら面白そうなのに。
あ、私が好きなのはシンだなー。
方法は間違ってたけどあそこまで一途になれる人なんてそうそう居ないもの。
そうそう、レスについてはなんか大規模に加筆することになりそうだからちょっと待ってて(苦笑)
土日までにはなんとか導入部だけでも終わらせるよ。やっと風邪も良くなったしね。
- 319 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/05(火) 20:17:54
- >>348
や……、やっぱり重要なのは一途さですかッ!
一途。
うん、一途。
その点なら……よし、大丈夫。完全クリアだッ!
>レス
了解。
それじゃ楽しみにしてるよ。
あと、この際ゆっくりやろう、ってことだからさ。急がなくてもいいよ。
俺のせいでそっちのレスとかまで詰まらせるのはイヤだしさ。
それよりなにより、カラダにゃ気をつけてくれ。
- 320 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/05/05(火) 21:04:57
- >>304
あー、調べたのか。確かに初めて見たらこう、ビビるわよねアレ。実際、私でも全部が
全部を把握してるわけじゃないからねえ。そうだねー、設定はキャラごとに把握するのが
一番いいよ。
でまあ、実際に展開してるのは漫画や小説、後は設定資料もどきとか色々だね。ゲーム
もSTGだけじゃなくて格闘や麻雀とかも出てるよ。それと直接の関係はないけど、音楽
CDのライナーノーツについてるストーリーとも部分的に繋がってる。
……で、えーと、普通はゲームだけで十分だと思うよ?
漫画はもうプレミアつきまくってまずに入らないのもあるし、そもそも出版社が潰れて
小説だと書籍化できるかすらも怪しいのもあるから。
ゲームと音楽CDだったらけっこう再販かかってるから、かなり手に入れやすいよ。
つーかメディアミックス系統はかなり上級者向けだから最初はゲームだけでいい(何)
設定は……そうだね、何ていえばいいんだろう。二次創作の中でも異常に特殊なのよね。
これといった基本の設定はわざとほとんどぼかした形で書いてあって、なおかつ神主自身
も「東方プロジェクトは“幻想郷”の二次創作だから設定はあまり気にしなくていい」、
なんて言ってるし。
だから、そのユーザー間で認識されてる設定はぶっちゃけ「ありすぎて無いのと同じ」
なのよ。解釈の幅が広すぎて。いちおう主流の解釈や設定はあるけど、それも本編しだい
でころころ変わっていくし、神主自身も前に自分が出した設定をあえて無視したり、訂正
したりすることもあるから。
だからまあ、共通認識を知るよりも実際に自分で触れて、解釈を進めてくのが一番いい
と思うよ。なかなか難しい話だけどね。でも元ネタというか、「見立て」や「解釈」とか
「寓意」とかをこめて弾幕一つ一つからゲームのパッケージまで作ってるから、そういう
部分を手がかりにして設定を類推、あるいは解釈していくと楽だと思うよ。この辺は有志
が元ネタ探るwiki作ってるから、そっち参照してもいいと思う。
ラプターじゃ足りないと思う(何)
まあさておき。
ゲームは……まずは体験版のEASYでゆっくり慣れていくといいかも。体験版は少しだけ
製品版より難易度高いから、体験版をクリアできるようになると、製品版をプレイする時
かなり楽になるよ。動作確認も出来るしね。
それとEXは見た目よりそんなに難しくはない、と思う。つーか私が一番簡単。
どうしてかっつーと、私の出る永夜抄だと、あるプレイヤーキャラで特殊な操作をする
と超高火力になるバグだか仕様だか分からない裏技があるからなのよね。後はパターン化
しやすいとか、スペルプラクティスで個別に弾幕の練習が出来るからとかその辺。喰らい
ボムもシステム上かなり撃ち易いから自然と抱え落ちも少なくなるの。
だからまあ宣伝ってわけじゃないけど、初めてプレイしてSTGに慣れたいなら永夜抄
がオススメかな。操作はちょっと特殊だけど、色々な部分でビギナーに優しいからね。
そうだねー、RPGとかでレベルカンストまで頑張れる根気があるならちゃんとクリア
できるよ。やるならね。
動画は―――まあ、うん、正直自重しろと言いたくなるくらいすごいな(苦笑)
元々混沌としてた風土に、混沌の塊みたいな東方が入ったんだから仕方ないっちゃ仕方
ないとは思うんだけどね。ただ、ああやって表現してく情熱や技量は本当に凄いと思うよ。
手書きアニメみたいなのまで作っちゃうんだからねえ、ホントに。ありえん。
- 321 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/05/05(火) 21:08:57
- 息抜きなのに書きすぎた(何)
>>319
……あと甲斐性と常識が欲しいところだね(何)
つーかさすがに気が早すぎるってば。
押しの一手だけじゃ駄目よ?
あはは、ありがと。なるたけ無理はしないようにするよ。
そっちも身体には気をつけてね。
- 322 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/05(火) 21:44:11
- >>320
>媒体
……いや、そこまでってのは。
格闘……は、まあ、わかんないでもないんですが、麻雀。ルールもわかんないですぜ。
あ、でも音楽はわかります。
前にも聴かせて貰いましたけど、物凄い耳に残るコード作ってたんで。
>設定
マジですか。
作者さんがそこまでトリックスターしてるとは思いませんでした。……当人がそう言い切っちゃう
スタンスがぶっ飛んでるなあ。この広がりはだからこそ、なんでしょうけど。
あたしが聞いた部分では、「音楽を聞かせたいからゲームを作った」なんてのが発端だそうで、
正直その時点で真似できるかってレベルの御仁だとは思ってたんですが。
ただ、それでバランス成り立ってるって、奇跡的っつーよりユーザー側の認識がそれだけ強固
になってるってことですよね。集合知の集積っていうか、ネット恐るべしです。アメリカだとスター
トレックとかスターウォーズのファンも熱心だけど、なんかそんなことを思い出しました。
けどまあ、確かに主流傍流に解釈が分かれるんじゃ、あんま周りの媒体に触れるのもいいとは
限らない……っていうか、主流だとか傍流だとか言ってると、マジで聖書解釈で分裂してるキリス
ト教だったり仏教の派閥みたいだったりですが。
ただまあ、それこそあんま主流から外れるのもどうかな、とは思うので、そこらはやっぱりお姉
さんの方に頼らせて頂くカタチになるかも。いえ、こっちだと流石に無理っぽいかな、って。
ひぐらしのでも思ったけど、うーん、それだけ幅の広いことができるのは凄いなぁ、やっぱり。
そういえば鏡の国のアリス出してたヒトらが元は東方の音楽作りでCD出してたって聞いたとき
は素で驚きました。
>ゲーム
あれが一番カンタンならあたしじゃ無理です。いや、どう見ても全力で殺しに来てるよう
にしか見えません。
……っていうか、あれが簡単って。
これはマジな話ですが、あたしは携帯でSTGでもやろうもんならステージ1クリアすら覚束ない
へっぽこゲーマーですぜ。RPGはまあ、そういうスキルが必要ないんで楽しめるんですが。
まあ、体験版はDLできるみたいなので、今度、そっちで。
あと、動画に関しては、あれはあれで表現の幅があっていいなと思いました。
アクセシビリティが上がりまくって、見られる動画が集中するのはまあ、ある程度仕方ないよう
な気はしますけど……って、これはどこでもそうですが。
手書きアニメ、っていうか、あたしの見たのはなんだったのかな……言われてみればそんなイ
メージの作品だったのかも。……キャラが解らないとまずはダメかな。ちなみに、ちょっと前に上
に出したライヒをサンプリングしたようなカオスな作品でした。微妙にシンクロニティ。
なんにせよ、ああして多面的な表現ができるのは楽しそうですね。
音楽と連動するのはイラストがあってこそですし。
文章媒体には文章と情報に直結するメリットがあるので比較はできませんが、ああいうのもス
テキだなと。
- 323 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/05(火) 21:48:13
- >>321
甲斐性と常識がない……だと……。
(いや……。待て……。それは「おかしい」んじゃあないか……?
俺は今までにそんな素振りを見せたことはなかったハズじゃあないか……?)
あ、ああ、うん。
た、多分。
多分大丈夫、その要素も。た、足りないなら補うまでッ!
……。
常識ってなんだったかな……。
……とはいえ、ま、そりゃそうだな。
つーか、これまで押したりなんだりはなかった気がするけどさ。
ん。
なんにせよ身体に気を付ければボチボチはやれるからな。
こっちもまあ、気を付けないとな。最近は温度の変化も結構キツめだし。
あ、と。
それとだ。
それこそこっちのは気が向いたとき、程度に考えて進めてもいいんじゃないかと思うよ。
しっかりと楽しめればそれでいい、ってな。
作れそうなネタなんかも仕入れとけるし、その辺は臨機応変で。
最近ふと思ったのは、何気にお前だと人形とか相性は良さそうな気がする。
桜と花見、ってだけなら神隠しオンリーでネタ考えてたけど。
- 324 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/05/05(火) 22:27:52
- >>322
音楽は確かに忘れられないインパクトがあるね。聞いただけですぐ分かるレベルの。
その辺はたしかどっかのインタビューで話してた気がするんだよね。
意図的に作曲のセオリーを崩したり人間じゃ演奏できないパターンを組んでるとかなんとか。
どうせDTMで作るならDTMでしか出来ないことをやりたい、って言ってたね。
ああ、派閥ってほどじゃないよ。むしろ派閥作る奴は排斥されるね。
コミュ全体で「自分の解釈を他人に押し付けるな」って暗黙の了解が形成されてるのよ。
細かい解釈が違うことも多いから、主流傍流の違いなんてほとんどないと思う。
あ、いや、ホントよ? 当たり判定は見た目の半分も無いから案外避けられる。
そもそも避けられるように作ってあるしね。何よりボムが強いからごり押しできる。
それに弾幕自体も無理ゲーに見えて実は安地とかあったりすることも多いよ。
なにより、難易度下げたらあれの十分の一も弾が出ない。
EXは難易度設定できないけど、普通にクリアする分には平気よ。
……それでも見た目のインパクトで敬遠する人は多いんだけどね(苦笑)
高難度の弾幕ばっかりメディアに出ること多いからねえ……偏見があちこちに根強いというか。
実際覚悟して紅魔郷あたりを最低難度でプレイすると拍子抜けするよ? 少なくて。
一応ニコニコに低難度のプレイ動画もあるから見てみるといいよー。
- 325 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/05/05(火) 22:38:37
- ミハルちゃんのレスで思い出したけど、携帯って持ってた方がいいのかな。
こっちじゃ通じない可能性のほうが高いけど。外もたまにしか出てこないし。
>>323
……執拗に猫だの鳥だの言ってたのって求愛行動(押しの一手)じゃなかったの?(何)
いやまあ、常識云々は半分冗談だけどさ。
そもそも私たちの常識はこっちの非常識だしね。
え、神隠しだと最初から踏んでたんだけど、私(何)
ソレを前提に展開考えてたよ。
人形は……まあ、確かに二つ名にもあるしね。
どう絡めるかはまだ思いつかんけど、ヒトのカタチってことなら出来るかも。
- 326 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/05(火) 22:55:59
- >>324
うお、道理で、です。
ぶっちゃけ、普通にしてたら思い付かない展開の曲とかだったんで、そういう発想は素直に
尊敬です。……ってか、あたしは根がメタラーだったんでメイデンとかジューダスとかメガデ
スとかモタヘとか、その手のレイヤー積み重ねて音楽観作ったような人間なんで新鮮でした。
その辺の音作りの姿勢はどっちかっていうと電子音楽系のヒトと被るのかな。
派閥は、あ、それなら穏当ですね。
あくまでどんな見方をするか、ってだけなら。
製作者さんがそのスタンスだったら、そんなのケンカしても仕方ないでしょうしね。
十分の一……うーむ。
ゲームコントローラーでもあれば、なんと、か……?
いえ、当たり判定ってのはなんとなくわかるんですけど。画面見てたら「これ当たってる?」
みたいな状態のでもまだ落ちてませんでしたし。
- 327 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/05(火) 22:59:37
- >>325
携帯は、どうだろ。
確かに……うん、持ってた方が便利だけど、いや、そっちで充電とかできるのか……? なんか、
バッテリーがヘタりそうで怖いな。
こっちでなら適当に住所デッチ上げて渡せるんだけど。……って、考えてみたらセシルも最初は
全然携帯とか使おうとしなかったんだよな。文明不要で生活できると観念が違ってきそうだ。
小国レベルでもせめて新聞かテレビがないと国の同一性がヤバくなりかねないからな、こっち。
……ん。
でも、その髪の色、何気にラフなパンクスっぽい格好とか似合いそうではあるよな。こっちの格好
してても違和感はないかも。目立つ外見であることは否定できないけどさ。
猫とか鳥は、いや、違……違うよ?
ていうか求愛行動って、待て、そんなケモノみたいな扱いされてたんだ、俺……。
ん……まあ、常識のレベルは物理的な条件に制約されるからな。
海を隔てりゃ一変する観念だってザラにあるからさ。
>ネタ
……うわ、読まれてた。
ってか、うん。
前提にしてくれてたんなら、それはそのまま行けるから有り難いかな。
神隠し自体、時代が明治〜大正、昭和だったらもうちょっと解り易く使えるネタなんだが、現代だか
らこそ、ってのは強調したいな。都市伝説なメディア絡みにしちまうとありがちだからもう少し練って
もいいかもしれないけど。
人形は、あー、と。
そうだな、不変の象徴ってのもあるけど、意思の不在とかその辺に焦点当てれば、と。この場合、
登場人物増えちゃいそうだけど、テーマ的な使い方なら。
これが、
「かつて三代に渡って姿を変えぬ少女を見た人形師がその生涯を掛けて……」
とかやると完全に展開が別物になりそうだ。
そういうのはそういうのでやってみたい気もするけど、それこそ現代向きのネタじゃないかもな。
- 328 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/05(火) 23:02:20
-
人形を押し出す場合、藤原の対比になる誰か、は欲しい気がするけどな。
カタチとしての人形、呪術媒体としての『原始的な人形』、って辺りかな。
このへん押し出すにはよっぽど注意しないと焦点バラけそうで怖いかもしれないが。
- 329 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/05/05(火) 23:06:06
- >>326
そだね。電子音楽系統の人と同じスタンスなんじゃないかな。
それでもああいう音を作れる人って稀有だと思うよ。
割とメタルっぽい音も作ってるけどそれでも一発で分かるくらい独特だしね。
あ、そういえば何聴いたのかしら。私のテーマ曲とか?
というか、携帯ってSTGみたいに動くゲームをやるのには向いてないんじゃないかなあ。
画面ちっちゃいし操作忙しいし。私もやったことあるけど、正直きつかったw
腰を据えてやった方が楽だと思うよー。
あと、当たり判定は見た目の半分も無いことが多いね。
というか現行のACだと自機の真ん中1ドットってのも珍しくない。
私たちの場合はソレよりも大きいけど……それでも見た目より相当小さいね。
弾についてはまちまちだけど、おおむね見た目どおりってのは少ないよ。
大体が見た目よりちっちゃいから割と強引に避けることも出来る。
- 330 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/05(火) 23:25:07
- >曲
探して聴いたのはお姉さんのですね。
そっからリンクで見たりして、と。
曲名メモっとけば良かったんですが、履歴から引っ張り出してきました。
「月まで届け、不死の煙」「千年幻想郷」「竹取飛翔」ですかね。展開が面白げです。
さっきの話じゃありませんが、これはナマ音でやろうとせずにゲーム音源だからこそって気がしますね。ファナティック
ってか、ゲーム画面で鳴ってたんですよね、よく考えたら。最初のはお姉さんのバトルで聴けたワケですし。
……この曲がゲームで流れるってのも凄いなあ。
>携帯
……ぬあ、やっぱりそんなんですか?
普段はパズルゲーばっかりなんで、動きの激しいゲームは全然もうアレで。今使ってる携帯は無駄に薄いので、
あんま負担の掛かるゲームなんてやろうもんなら手のひらに角が刺さって痛いのなんの。
でも携帯でSTGとかガンガンやれるヒトもいるので、そういうの見ると、マジですかと思わずにはいられません。
ただ、そんだけファジーに作ってあると、やっぱ馴れもあるんでしょうね。
- 331 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/05(火) 23:29:06
-
うわ、切れてる。
ファナティックな展開がすげー、ってことでした。
他にも二、三、エラく耳に残ってるのあったんですけどね。うーむ。
- 332 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/05/05(火) 23:37:14
- >>327-328
あ、充電か。……あー、いや、何とかなる、かな。
ちょっと前に妖怪の山で核融合に成功したから。
妖怪主導の文明だし、そのうちこっちにも来るでしょ。たぶん。
文明がないってよりは、文明が立脚してる技術体系が違うのよね。
魔法とかそういうのの原理を基にして色々作ってるというか。
私みたいに文明不要な人もちょくちょくいるけど、大多数の人妖は文明化されてるよー。
ああ、確かに目立つね、私。素で派手な身なりしてるし。
でも今だと割とすんなり受け入れてくれるから気楽っちゃ気楽かな。
外国人ー、とか言ってればけっこう誤魔化せちゃうもんだよ。
人間も生物学的に見れば獣のひとつじゃない?(何)
まあその辺はおいとこっか。
ちょうどこっちに神隠しの妖怪が居るってのもあるんだけどね(何)
現代の神隠しの原因だけど誰も信じていない、って感じ。
>人形
うーん、その辺になるともう別にしてやった方がいい気がするなあ。
ただ、題材としてはすごく面白そうだと思うな、それ。
こっちにも人形が妖怪化したやつとか人形遣いがいるからタイムリーだしね。
あ、もうこんな時間か。
それじゃあちょっと早いけど、これで。
お疲れ様ー。
- 333 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/05(火) 23:45:56
- >>332
……いや、融合て。
モノリスは何をやってるんだ……?
つーか、生態系が人間以外のを含んだ前提で成り立ってるって感じだな。
そういえばガキの頃、そんな小説読んだことがあったっけ。
悪い意味で言ってるんじゃないけどな、お前が目立つってのも。
否応なく目立つもんだよ、ある程度ナリが整ってりゃさ。そこはカッコと相俟ってな。
>神隠し
妖怪、なあ。
昔は神隠しって社会の一部だったからな。
アレの場合はもっぱら犯人は天狗だった訳だけど。
俺がイメージしてたのはそれの現代版、かな?
ま、ここらは修正したタイプに後で詰めてけばいいか。
>人形
ん、む、そっか。
んじゃま、機会があったら別に回そうかな。
人形自体は好きなテーマだからな。機会があればやりたいとは思うよ。
ヒト、人形、ケモノ、自然、環境、って感じで。
……ああ。
考えてみりゃ、妖怪がわんさといるんだ。
九十九神なんかは普通にいそうだよな。人形って。
ああ、それじゃお休み。無理しないようにな。
それじゃあ、また。
- 334 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/05/06(水) 14:48:28
-
「なー、イルよ」
「あん? なんだ、テスタメントのロウなら貸さねえぞ」
「要らんわ、んな日本でも簡易ライナーだけで発売されたみてーなオタクの極北。せやのうて」
「なんだよ」
「ほれ、あれや。九十九神がどうの、て、昨日言うとったやろ」
「まあ、言ったっけな。それが?」
「なんやお前、気付いとらんみたいやで言わせて貰うけどな」
「気付くって、なにがだよ」
「九十九神がおって河童もおる、と来た訳やろ」
「らしいな」
「ん。なら、や。オレはあんま妖怪には詳しくねーけども、アレや」
「――猫娘とかおるんちゃうか?」
「は?」
「いや、せやからな。絵草子にも描かれとるんやろ、猫娘。そんだけ妖怪揃っとんねやったら――」
「……」
「なん……だと……?」
「……ああ、やっぱ思い至っとらんかったか」
「おっと、入れ違いだったか。ジェイムス、イルは?」
「……あー。いや、なんや物凄い深刻なツラで頭冷やすとか言うてランニングだか散歩だかに」
- 335 名前:名無し客:2009/05/06(水) 19:18:29
- まったく神父殿も修行が足りんですなぁ?
…半端な擬人化など無粋の極みだと言いますのに。
つ[なめ猫の写真]
ミ [なめ猫の写真]
- 336 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/05/06(水) 20:53:51
- >>335
「……なあ……」
「うお、ビックリしたぁ! いつ帰ったんやイル」
「あのな」
「あ、ああ?」
「やっぱり耳は必須だと思うんだよ」
「は? 耳? いや、お前今までどこに――」
「フォックスタウンを横切った辺りで気付いた……俺はただ『猫っぽい』だけじゃあダメなんだってな……もちろん
外見が猫ってだけじゃあ、ダメなんだ……だが……マジで猫みたいな「猫娘」が存在するとしたらだ、俺は――」
「あ? あ、いや。いや待て……はぁ!? フォックスタウン!? 待てお前、どんだけ走ったんやそれ!?」
「ああいや、気付いたのはコモ湖の辺りだ。あったじゃねえか……ジョジョ二部でジョナサンがスイスの猫にサー
モンやろうとするシーン。で、ふと気付いてだな」
「いや、なにをふと気付くんや!? つうかコモ湖で気付くとかありえんくらい余計酷いわ! んな超常現象じみ
たスピードで爆走マラソンしながら猫娘のこと考え続けるてなんやお前、正気か!?」
「あ、あー……ああ……ああ、まあ、なんや、アレかいな。つまり>>335か」
「……なんだこれ」
「いや、なめ猫、やそうやけど」
「……」
「おっと、また入れ違いかい、ジェイムス。イルはどうしたね?」
「いや、なんや……猫が持てるサイズのAKのモデルガンを探して軍人ヴァージョンをどうの、とか……」
「はあ……? どうしたんだね、彼はまた」
「いや、オレにもわからん……アイツのことマジでわからんようになってきたかな……」
- 337 名前:名無し客:2009/05/06(水) 21:14:33
- ジョナサンじゃなくてジョセフじゃね?>猫にサーモン
- 338 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/05/06(水) 21:17:21
-
「あ」
「ん、なんやミスったな」
「お……俺としたことがッ!」
「なんや、前にもロードローラーとタンクローリー取り違えとったよな、お前」
「……貴様ッ! 俺の信仰を疑うだとッ!」
「いや、誰もそこまで言うとらんやろ……」
- 339 名前:名無し客:2009/05/06(水) 22:46:51
- アニメ版だとタンクローリーだったぞー。>DIO様のアレ
だからいちおう間違ってない。
- 340 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/05/06(水) 23:04:09
-
「いやコイツ、そのアニメ版見てから言い間違えよったんや」
「だから……ジェイムス! 貴様『蒸し返すな』と言っているッ! 俺のDIO様への忠誠はッ! そんな
ナマっちょろいモンじゃあないッ!」
「は? あ、いや、忠誠て……」
「俺とDIO様への愛について語っていいのは! プッチ神父ただ一人だけだぁーッ!」
- 341 名前:名無し客:2009/05/06(水) 23:31:53
- せめてヴァニラアイスを追加してやれよw
- 342 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/06(水) 23:52:08
-
フン……。確かに……。
『主従』の関係を自ら越えようとしないその『忠誠』は……。
ヴァニラ・アイスの忠義は見事だと認めるしかないようだな……。
- 343 名前:名無し客:2009/05/07(木) 00:26:16
- あれ、なんか普通に質雑スレになってない?
- 344 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/07(木) 00:36:11
-
意外! それは不自然なまでの自然さッ!
えーと。
一応、役割としては藤原お姉さんとの企画専用に臨時で建てたスレではあります。
なんだろ。
今は読む上で気になることなんかをサラッと答える程度でいいのかな。
- 345 名前:名無し客:2009/05/07(木) 05:58:41
- もこたんとらぶらぶいちゃいちゃして砂を吐くようなだだ甘フィールドを展開するスレじゃなかったのか
- 346 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/07(木) 18:33:02
-
まだ展開してないッ!
じゃあない……それだ! >>345ッ!
残り数百レスッ!
全てそうやって埋めさせて頂くッ!
- 347 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/05/07(木) 18:37:12
-
「――じゃねえわ! なに言ってんねやお前!」
「え。ああいや、だからこのスレの最大活用手段を」
「最大!? 最大かそれ!」
「ハーレクインスレ……斬新だな……」
「斬新やったらエエとは言わんて100レスほど前に言うたのはお前やで!? 憶えとるでなオレは!」
「いや、でもまだまだらぶらぶいちゃいちゃのらの字もねえし……」
「織り込み済みの予定!? いや……待て、それオレらの出番とかどうなんねん」
「え? ああ、通行人Aとか」
「いや、惨っ! そんなん出ん方がマシやろ明らかに! サシミのツマかオレら!」
「寿司で言うとガリって感じかな……」
「聞きたなかったなぁ、今のは! それ本音か親友!」
「まあでも、ガリ……お前とか、ポジション的にはマータフ刑事だろ」
「ガリって言った! 今ガリって言うてから言い直しよったなお前!」
「ミッションインポッシブルで言うとジム隊長」
「いきなり退場せえと!? つうか、言うとくけどスパイ大作戦はドラマ版こそホンマの作品やからな! イーサンとか
オレは認めとらん……ってか、微塵もロマンス物に掠ってねえわそれ!」
「展開に困ったら爆破→爆破で場を繋げるからな……ハリウッドマナー万歳って感じだな……」
「いや、ハーレクインはどこ行ったんや!?」
- 348 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/05/07(木) 18:52:43
-
「でもマジな話、あいつがいなかったらこのスレ自体建たなかったからな」
「ああ……いや、まあ、それはそうなんやろけど。それはまあ企画が企画なワケやし」
「むしろ俺自身が多分こうして曲がりなりにも顔を出してなかった」
「……真顔でそう言われると、微妙にストーカーが本音漏らしたのに似たような怖さがある気がすんねんけど、
なんや、ええんかそれ。お前のキャラ的に」
「ああ。あれだ、『一途な主人公』って構図かな」
「一途……」
「いや、一途っちゅーんか、それ……?」
「……ただ、こう言うたらアレやけどな」
「ん?」
「お前、割と相手にされとらんと思うで」
「……え?」
「いや、「え?」やのうてやな。どう考えてもそんな仙人様、ガキをあしらうお姉さん、っちゅうスタンスに決まっ
とるやろ」
「え……?」
「いや、そんな死刑宣告された囚人みたいな顔で問い返されてもやな――ってちょっと待てぇ! なんやその
無言でこめかみに添えた銃口!」
「ああ……いや、あれだ」
「こう、もう生きてても仕方ないんじゃないかと」
「短絡過ぎる!」
「っちゅーワケやけども」
「ふむ」
「……アレやな、いつからあんな依存体質になったんやアイツ」
「まあ、理由はさておき、ジェイムス」
「あん?」
「これはつまりイルが『ヤンデレ』って結論でいいんだな」
「いや、なにが良くてどこがどうなったらその結論で落ち着くんやそれ!?」
「新しい属性ってやつだろう。ふむ、いいセンスだ」
「どう見ても良くはねえやろ!?」
- 349 名前:名無し客:2009/05/07(木) 20:43:51
- ちょっとちょっと?・・・ごくご〜く自然に
らぶらぶいちゃいちゃする手がござぁやすよン♪
ココは一つ・・・・[オネエ言葉]・・・・を使ってみやせんか?pukuku♪
- 350 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/05/07(木) 22:50:09
-
「あー」
「オネエ……て、なんやったっけ」
「ローズとマリーさ。君、確か日本のCMとか好きだろう?」
「いや、好きっちゅーほどやないけど。ヨーロッパに比べるとエラい短いし。……ああ、でもそれなら知っとるわ。
レッドクリフのCMな」
「つまり日本語に独特の言い回しだよ――と、言いたいが、案外とそうでもなくてね。君やセシルも男女の言葉
の辞書を頭に持っているだろう? 記憶の中に構築された言葉の社会の断片、つまりはそのあわいが生んだ
肖像の一つだね。ちなみに私やセシルの場合、男女の言葉の違いは文字通りファッションとしてしか認識して
いない。私はそうでもないが、セシルにとって”自分”を認識する為にも言語の性差は有益だろうな。審問官に
はその種の拘りを捨ててしまっているのが多くてね。性別を何度も使い直すうちに、種としての感覚が磨耗し
てくるんだ。主張としての言葉、その変奏曲の一つさ」
「まあ、性別もパラメータには違いないしな。オレはそこまで割り切れんけど」
「そりゃあもちろんさ。ただ、君らと違ってこのカラダはロールプレイの対象にしかならなくてね。なにせ私達は
意識していないと体重を作るのも忘れてしまうからな」
「はん、まあそれはええけど」
「なんでそれ使うとイチャつけることになんねやろ」
「親しく思えるからじゃないか? はて、しかしそれでは少々ニュアンスが違う気はするがね」
- 351 名前:名無し客:2009/05/08(金) 08:35:32
- 幻想郷では百合がスタンダードだからじゃなかろうか>オネエ
何しろゲーム中では一人も男が出てこないし、番外編でも一人しか出てないのだ
- 352 名前:名無し客:2009/05/08(金) 17:35:59
- まず婚約指輪を買うところから始めてみては
- 353 名前:名無し客:2009/05/08(金) 21:08:07
- つか、モコたんの喧嘩仲間って調べるとトンでもない能力もってるのな。
JOJO的に言うと三部から六部のラスボスの能力全部使えそうな……気もする能力っぽいかも?
- 354 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2009/05/09(土) 00:41:55
- >>353
気もする、なのよねぇ。彼女の能力には謎が多いから。
それに、普段はもっぱら難題に模したカードを使うから、余計分からないわ。困らないけれど。
……そういえば、最近彼女、こんなカードも使ってたわね。
ttp://blueberrystreams4u.web.fc2.com/bunkatyou/129.jpg
- 355 名前:名無し客:2009/05/09(土) 10:38:14
- ――パチェさん居たんすか。
- 356 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2009/05/09(土) 15:49:35
- >>355
居たけれど、なにか?
<平然と>
まあ、言いたい事はいろいろあるでしょうけれど、ここでは飲み込んで頂戴。
だって他所の家の庭だもの。たとえそれが異端狩りのホームラン王の庭であっても、粗相はよくないわ。
- 357 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/09(土) 17:36:04
-
「む……う、アタマ痛ぇな、くそ」
「あん? どないしたんや」
「どうって……あの後お前がセシル呼んだろ」
「そらお前が脳漿オレの部屋にペイントしようとしたからな。正直たまらんで、掃除面倒やし」
「ああ、まあ、かもしれないけど」
「んでなんでセシルちゃんよ」
「ん? ああ。腕の腱切られて挙句に昨日の昼辺りまで眠らされてた」
「なんやその衝撃発言!?」
「衝撃っつーか……あいつが「下らんマネをしたら腕を外す」とか「ナメたことをすれば手首をヘシ折る」とか言ったら、
まず冗談でも脅しでもないからな」
「あんま聞きたなかったな、その真相は……」
>>351
「なんだそりゃ……桃源郷じゃねえか」
「少しも巧いこと言えてねえし一途宣言引っ繰り返す発言な気がすんのはええんか」
「ん、ああ……うん、冗談だよ?」
「あー、うん、せやね。冗談やねー」
「けどまあ……男がおらん、てなあ。ちゅーかなんやねん百合て」
「まあ、藤原が違うなら別に俺はどうでもいいけどさ」
「んー、まあ相手が同性やったらお前も嫉妬する必要あれへんしな」
「あー……………………え?」
「なんでそこでむっちゃ不思議そうな顔すんのかな」
「いや……なんていうか、俺、ふと思ったんだけどさ」
「あー、まあ一応聞いたるけど、何をやね」
「アイツに近付くヤツ、俺以外全部死ねばいいのになぁ、って……」
「怖! ちょっ――ちょっ!? お前昨日より悪化しとらんか!?」
「『悪化』……? 『真理』に近付いたと言ってほしいな……」
「それどこの真理すか!? ヒンドゥー!? カーリーかなんかか!?」
「『MASSACRE』!」
「すんな!」
「だってなお前、考えてもみろよ。俺がいない間にどっかのアホ男が近付いたりする……とか考えるだけでも、こっち
は半狂乱で手近なアホ男を撃ち殺したくなるんだよ」
「お前もうハザード管理区で隔離されてくれんかな……」
「一人藤原以外の人間が減る度にその可能性は軽減される……俺とあいつ以外の人間がいなくなれば危惧する自
体はなくなる……ヤバいな。この計画……完璧すぎるんじゃねえか」
「ああ、うん、完璧やな。お前のダメさ加減がな」
- 358 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/09(土) 17:41:37
- >>357
「……あれ? そういやお前、今日と明日はどっかの武官の警護やあれへんかったか」
「んー? あー、ああ。それか。ああいや、写真眺めてたら文句言われてさ」
「はぁ……はい? 写真?」
「写真」
「……んでなんや」
「なら勝手に死ねよゴミ虫がって言ったら別の奴が担当に」
「既に日常生活に支障が!」
「つーか、お前な……んなこと言うたら、それこそホンマに世界中の人類ブチ殺すハメになるやろ。キリあらへんで」
「世界中……ああ」
「その手があったか」
「なんかヘンなフラグ立ったーっ!? 魔王!? なんや実はお前ラスボスやったんか!?」
「こう、俺だけ見てくれれば嬉しいなというか」
「お前だけっちゅーかお前しかおらへんやろそれ! 世界の終わりの朝焼けでも眺める気か!?」
「文字通りにワールズエンドガールフレンド」
「せやから巧いこと言えてへんからな! どんなバラード式終末やそれ!」
「エンディングクレジットで流れるのはクレイグ・アームストロング」
「なんやその綺麗なシメ! それまでの経緯が果てしなく最悪すぎるクセに!」
「……ってか。普段どこにおるかも解らん相手に、どうやってそんな世界作った言い訳する気やお前。”気付いたら
世界終わってました”て、どんな不条理映画のオープニングや」
「どこにいるか……ああ。まあ、それはそうなんだけどな」
「ん……、ああ」
「そうか、あっちが俺の傍から帰れなくなればいいのか……?」
「聞き流し辛い発言! ちょっ、マジでこのスレッドのモラルが低下中なんですが!」
「あー、いや、まあ、なんつーかさ」
「魔王は魔王らしくするのも悪くないなと」
「……つうかな。それこそお前、その姉ちゃんにド突き倒されるで、ホンマ」
「あー」
「まあ、嫌われるのだけは、イヤだな」
「……ったく。んなもん最初から気付けや、アホ」
- 359 名前:名無し客:2009/05/09(土) 17:49:01
- 人間の価値をちゃんと認識して頂きたいですな、
可愛らしいモノをソウゾウすることが出来るのは
・・・・神と人間だけですよ。
- 360 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/09(土) 18:46:03
- >>352
「婚約……」
「あー、いや。あれへんあれへん。コイツ、ンな結婚とかそないなマトモな関係作ろうとするタイプや――イル?」
「…………」
「……イル?」
「イル?」
「おい、イル?」
「いーるー?」
「イルて、おい、ちょ――おい!? 目ぇ見開いたまま固まっとるでお前!?」
「……な」
「ああ、やっと還ってきよったか。お前――」
「――にしやがんだてめぇぇぇッ!」
「うおぉ!? いや、なに腹の底からキレてんねやお前! 本気解らんでオイ!」
「今……」
「い、今?」
「塩加減だ……」
「は?」
「丁度”味噌汁の塩加減”を聞かれてたんだよな……」
「い、意味わからんのやけど……」
「『膝枕で耳掃除』、『古い路地を二人で散策』、『夕暮れ時の談笑』までは順調だった!」
「いや、なんやそのテンプレラブコメ!?」
「お前が『邪魔』しなきゃあよォォーっ、箸で摘んだ『煮豆』を口に入れて貰うタイミングだったんだよなぁーッ! コイツ
はメチャ許せんよなぁぁーッ、『万死に値する』ぜぇぇぇーッ!」
「邪魔――正気に戻したことすか!? つうかそれ全部お前の頭の中でやろ!? っつか、そんなしょーもない理由
で殺されるのだけは絶対に阻止するでなオレは!」
「もう少しだったんだよ!」
「何が!? ……、っ……、があああああ! なんかもう色々ツッコミ入れるのが徒労に思えてきた……! お前、頭
ん中でそれて、どう考えても不毛の極みやろ!」
「頭の中ででも! この際だから問題なかった!」
「ありすぎるわアホぉ!」
「つーか、いや、それただのイタいヤツになりかけとらんか!? 一途とかそういう問題やなくて!」
- 361 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/09(土) 19:36:19
- >>360
「この際だからハッキリ言うけどな」
「な……なんや一体」
「俺達の相性はとっくに最大値だ。外野がどうこう言えるレベルじゃないんだよ」
「あ、ああ? そ……その根拠は?」
「この数日、一秒たりとも休まずに続けた脳内シミュレーションが弾き出した結果だな」
「いや……この数日休まずにそんなマネできたことは褒めたるけどな。うん、間違っても本人の前では絶対にそれ口
に出さん方がええで」
「……なんで?」
「素で聞き返すと!? 猟奇殺人鬼の趣味を垣間見たようなこっちの気分を斟酌してくれや!」
「まあ、言うまでもなく相思相愛をブッ千切りで超越してるってことだよ」
「お前の理解がブッ千切りで十二次元ほど超越しとるのは確かやな……ええからもうお前は次元の果てで白痴の王
とでもケンカしとってくれんか」
「ああ。二人で白痴の王相手に石破天驚拳が撃てるくらい最高相性」
「いつからお前は東方不敗に師事を!?」
「つーかお前……それ、そもそも相手が合わせてくれんかったら合体技にすらならへんで」
「その時は俺が二人の想いを込めて撃ち付けるだけだな……」
「強引にまとめた! ただ合わせて貰えんだけなのに!」
- 362 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/05/09(土) 19:40:49
- ……あー、あんまりメチャクチャやってるとセシルさんと一緒になって指折るぞ?(何)
そもそも日常を捨てちゃう奴がまともに恋愛できるわけないじゃないのー。
もっとシャキッとしなさい。あと変な想像禁止。
しっかし、タガ外れるとここまで酷くなるのねー……知らなかったわ。
どうしたものかしら。
- 363 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/09(土) 19:44:20
- >>361
「しかしイル。君、それじゃ何かね。彼女の親類に『お嬢さんを下さい』とでも言って回る気かね」
「……いや、おったんかジイさん。つーか……おんのか、親類」
「いるかどうかは知らないが、それだけ生きてるなら友人知人は多いんじゃないかね――いや、逆かな。ところでイル、
以前に聞いた話じゃ、なんでも挨拶代わりに撃ち合いをするような環境だそうじゃないか」
「それ挨拶すか!? どこの世紀末覇王フィールド!?」
「そこまで極端じゃなかったけど、まあ、似たようなことは聞いたっけな」
「あ、そこは素で流すんや……」
「……ちゅーことは、つまりアレや。お前もド派手な技の一つも使えんと釣り合わんと」
「派手……む」
「そもそも飛んどる相手と戦うようなスキル、お前はそんなに持っとらんやろ」
「むう……ん、ああ」
「それは大丈夫だ。こう見えても戦闘機なら堕としたことがある」
「戦闘機ですか!?」
「いや、戦闘機……はぁ!?」
「ああ、マジだよジェイムス」
「マジすか!? もう止めて! こっちの現実適応ライフはゼロ!」
「と言っても、十年近く前だがね。まあ、イルがミグをガトリングでブチ落としたのは本当だ」
「ガトリングて……なんや、エリア88よろしく戦闘機乗りでも経験したっちゅーんか」
「まさか。ガトリングを使っただけだよ」
「せやからなんに搭載して……、……え?」
「うん、だからガトリングで撃墜したんだよ。セルビア上空を飛んでるミグに向けてM61をがーっと」
「はあ。がーっと」
「――じゃねえやろ!?」
「がーっとだよ」
「がーっ! いやマジちょい黙ってくれジイさん!」
「てぇかM61バルカンて……言うとくけどアレ、たしか銃身だけで二百キロ近いねんけどな。いっぺんバラしてテストした
ことあるけど、最大回転させたら反動とか二トン近かった憶えあんで」
「そいつは違うな。二百キロ程度、たかだか二トンばかり、だろう。おいおいジェイムス、今更イルのスペックを参照し直
す必要があるとでも? そこにいるのは人間型ゴジラだぜ」
「くっ……リアルフリークスはコレやから!」
「そうそう、だからタチ悪いのさ。レーダーに映らない自走式ファランクスだからね。銃座すら使わない、人間のカタチを
した対空砲火だ。ガキだったイルは自分の身長ほどもある銃身を抱えて駆け回っていたのさ」
「こんなアホ話のついでに聞かされるイヤすぎる事実! つうかコイツ相手にした兵士て、なんか色々と浮かばれとら
ん連中がおる気がすんのはどうなんやろホンマに……」
「ふむ……とはいえ、それでも秒120発程度だからな。弾幕、なんて語義ほど空間を掌握するには全然足りないね」
「む、やっぱ足りねえかな」
「弾幕がどうの、と言われるとどうかな、と言う気はするね。君が以前にやったように飽和攻撃を狙わないなら充分ミン
チにできると思うけど。まあ、制空権を抑えたい訳でもなし、なんとかなるかな」
「いや……あんな、そうやなくてな」
「あん?」
「挨拶代わりで、言うとったよな」
「ああ」
「それ、殺しに掛かってどうすんねん」
「……あ」
- 364 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/09(土) 19:46:07
-
ふ、藤原っ!?
……ち、違う、捨て、捨ててる訳じゃなくて!
そういうのじゃなくて!
あ、あと別にヘンな想像とかでもなくて!
っく……す、すいません。
- 365 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/05/09(土) 20:05:13
- ……分かってんならちゃんと自重する(苦笑)
まったく、もっとシャキッとしなさいっての。
人様に迷惑はかけちゃ駄目よ? オーケー?
んじゃ、レス書きに戻るね。それじゃまた後でー。
- 366 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/09(土) 20:19:19
-
……く、う。
す……。すまん。すいませんっ。
いや、ホントに。もうしません。やりません。絶対神懸けて人様に迷惑掛けません。
な、なんで、その。
き、嫌われるのは……イヤ、かな。
- 367 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/09(土) 21:26:08
-
「結局、現代火器じゃ帯に短し襷に長し、ってことなんだろうね。近代兵器は殺意に特化し過ぎていて、殺すことに慣れ
過ぎている。言ってみれば、今の重火器にはこれっぽっちも遊びがないのさ。性能が高過ぎて融通が利かない、とも言
えるね。その為にしか創られなかったのだから、まあ当然といえば当然だがね。純粋に束ねられた殺意こそが、近代の
火器を構築している基幹コードだよ」
「まあ、そうやろな。……つうかそもそも、弾切れ起こす現代火器でそないな連中と撃ち合ってもしゃーないやろ」
「というか風情がないよね。問題外であるのは間違いないよ」
「む……まあ、そうだよな」
「第一、人間がンな飽和攻撃と真っ向切ってガチ勝負してどないすんねんお前」
「でもなあ……ぶっちゃけ、大概の場所ではあれだ、冷蔵庫でも洗濯機でも、投げてブツければ勝てたぜ」
「そらなあ! 普通の兵隊さんらは冷蔵庫やら洗濯機が音速超えて飛んでくるとは思わんでなぁ! ……っ、なんやホ
ンマに同情したくなってきたわ!」
「運動エネルギーは正義」
「そらそうやけどな! そうなんやけどな! 誰も思っとってもクチには出さんのが大人の対応!」
「仕方ないだろ。生憎こっち、伝説の武器だの選ばれし勇者の呪文だの使えないからな」
「空気読めやアホ! 投げてエエのはロードローラーまで!」
>>353-354
「エイジャ」
「エイジャて」
「エイジャかね」
「……おっと、危ない。危うくレスの話題がジョジョで埋め尽くされるところだった」
「なんでそこで俺を見るかな」
「え? いや、だって、ねえ?」
「なあ?」
「……せやけどなんやこれ。難題?」
「分類じゃねえの? 確か前に藤原もそんなの使ってたし。カードがどうの、とかは聞いた憶えあるぜ」
「はん。つまり……アレか。大分類としての表示に続けて名詞と」
「ということだろう。つまりこうだ。『レーザービーム「イチロー」』」
「強っ! 勝てんでそれ!」
「まあ、コレは流石に反則過ぎるだろうがね。さしずめ君なら『新語法「パノプティコン」』とかそんなの
じゃないのかな?」
「勘弁。ンなネガな気分抱えとれんわ」
「イルならこうだな。『鉄柱「エクスカリバー」』」
「鉄柱!? どう名詞と繋がんのそれ!?」
「おいおい、何を今更。彼は自分に必殺技がないことを気に病んで、千切った街灯で相手を撲殺する
ときにそう叫んでたんだぜ」
「イギリス人として断固抗議させて貰う! どんな冒涜やそれ、オレらの国の神話!」
「私が見た限りでは、同様のパターンに『軽自動車「グレンデルの剣」』『信号機「天叢雲剣」』『冷蔵庫
「ミョルニル」』『街灯「グングルニル」』なんかがあったかな」
「一瞬で冒涜される世界中の神話!」
「まあ、破壊力だけなら神話の世界より上等だから構いやしないだろう」
「大いに構うわ!」
- 368 名前:名無し客:2009/05/09(土) 21:30:11
- つまり『人形!「藤原妹紅」!』だと神父はイチコロな訳ですね。
- 369 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/09(土) 21:34:59
-
「イチコロというか瞬殺だろうね」
「まあ、さっきの見とれば妥当やな」
「つーか」
「持ち帰ってもいいのか、それ」
「……」
「あー、っと」
「聞かんかったことにしといたるわ、うん、今はな、うん」
「あれ……なんだ……俺、また妙なことでも言ったか……?」
- 370 名前:名無し客:2009/05/09(土) 21:37:24
- 尻に敷かれすぎワロタ
- 371 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/09(土) 21:41:15
-
ち、違う!
尻に敷かれてるんじゃあないッ!
信頼!
コレは単に!
互いの強固な信頼の上に成り立った関係が口にさせた回答だッ!
- 372 名前:名無し客:2009/05/09(土) 22:16:27
- や。あのー素朴な疑問なんですが…
『神父』て、結婚できないんじゃあありやせんでしたかい?
- 373 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/09(土) 22:25:58
-
「……」
「あー、せやな。ま、司祭はなー」
「い、イリヤ?」
「ふむ。助祭ならできるからギリギリ問題ないが、どちらにしろ示しが付かなくなることが多いよね。私はカトリックだから
どうの、と言うほど狭量な司祭ではないが、感心はしないな。西方教会の砦としては、やっぱりね」
「……イリヤ」
「なんだね」
「俺、そろそろ司祭とか辞めてもいいと思うんだけど、どうかな」
「待て、それ色々捨て過ぎやろお前!?」
- 374 名前:名無し客:2009/05/09(土) 22:27:17
- 肉も魚も酒もOKのわりに結婚だけ駄目か……
- 375 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/09(土) 22:32:50
-
「というより、そこは自制の問題なんだよ。例えば君、生臭OKの宗派にある坊主がいたとして、
それが平気で肉を食ったり酒を飲んだりしてるのを見るのは気分がいいもんじゃないだろう?
仏教ほどアバウトじゃないが、カトリックほど布教した宗教母体にとってそこらは多少は緩め
でね。イスラムやユダヤに比べれば、まあ割とアバウトな司祭もいるにはいるんだよ」
「で、またそこで俺を見るかな」
「君の場合、生臭がどうの、ではないからな。ほとんどケモノだ」
- 376 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/09(土) 22:37:00
- >>367
「ふむ。しかし鉄材で串刺しになった戦車なんて、いかにも終末風景か神話世界の出来事じゃないか。廃墟マニアには
堪らない光景だぜ」
「鉄材で、戦車? なんやそれ」
「ん? ああ、投げたんだよ、イルが」
「はあ。……は?」
「こう、壊れたモスクの中に入ってた鉄材をね。根元を砕いてさ」
「投げた? 何を……モスクの材料を?」
「ん? うん。こう、ぐいっと、ぶんっと」
「……建築物の材料を?」
「築材を」
「戦車に?」
「戦車に投げて突き刺してね」
「……はぃぃぃ!?」
「そんなに驚くようなことじゃないだろう。ウルトラマンだってそれくらいやるんじゃないか」
「サイズちゃうやろ!? いやそもそもウルトラマンて! 明らかに問題にするべき視点が別や!」
「いや、多分ライダーもそれくらいやるんじゃないかな……」
「やらんわ! いや、やるかもしれんけど、そうやなく! 明らかに問題はそれこれやあれへん!」
「あー……まあ、なんやな」
「イル。お前がちっとは空気読めや」
「空気とか! ……あれだ。戦車だろ戦車。知ってるよ、憶えてる。すげぇガキの頃の話な。戦車の数減らせって言わ
れてさ、硬そうだったから刺せるモン探したんだ」
「……探して見付かったら手近な建物の材料引き摺り出してブン投げんのかお前」
「いや待て、俺の話も聞けよ。どうやってもAKじゃ通んなかったんだよ。いいじゃねえか、戦車に鉄塔。パフェにもスプ
ーン刺さってんだろ」
「スプーンて! それどうやって証拠消すねん、戦車に刺さった鉄塔て! ギャグか! いや、ギャグどころか怪奇現
象認定モンや!」
「……いや、だからあの時は俺もガキだったんだよ。ユーゴってお前あれ、十年以上前だぜ。俺だって中学生マインド
溢れてたよ? あの頃はマジでノリ重視だったっつーか」
「ノリすか!?」
「あー、ほら、だからパフェとスプーンだって。スプーン。スプーンばんざーっい、ヒョウッ! ああ、ノリノリ。ノリな」
「いやそれ全ッ然オモろないでな!」
「つーか、細かいな……んじゃ必殺技ならいいかよ。名前でも付けるか。『必殺鉄塔クラッシュ』とか……あ、やべえ、
コレ流行るな」
「よくねえ上にセンスもねえ! 神掛けて流行らんわ! つーかどう許容しろっちゅーねんそれ!」
「コマンドは左、左下、下、右下、右、パンチボタンな」
「必殺技! コマンド入力式!?」
「なんでもいいじぇねえか……ほらアレだ、桃白白だって似たようなことしてたろ」
「いつからお前はレッドリボンに雇われた世界最強の殺し屋になったんや!?」
「んじゃまあ、投げ槍っぽく『必殺・グングニル!』とか『必中・トリスラ!』とかで手ぇ打てよ。最近流行じゃん神話ネタ」
「いや風情がゼロやろ! く……、いい加減オレばっかツッコミとか飽きてきたわ!」
「ちなみに一本投げたらグングニルで三本だったらトリスラだな」
「そんな細かい神話解釈はどうでもええから! あとトリスラとかマイナーすぎて注釈付けんとメガテンファンにしかネ
タすら通じんからオレから説明すると、ヒンドゥー神話でシヴァが持っとる三叉の矛のアレ! 直接的な神話の役割と
してはほぼゼロ! くぁぁ! マジで細か過ぎてツッコミ所しかねぇ!」
「メガテンだとピナカとか言われてるよね。うん、ピナカはシヴァが持ってる弓の方だよ」
「更に横道に逸れる会話! ちょい待てジイさん、突っ込む場所と相手がちゃう!」
- 377 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/05/09(土) 22:57:48
- 楽しそうだな(何)
とりあえず導入部分は出来たけど、そっちとつなげる部分はどうしよう。
間に合った時と遅刻した時で、どっちにしようか迷っててさ。
遅刻のままでいいかな?
- 378 名前: ◆zPhoEniXzw :2009/05/09(土) 22:58:27
「―――外に?」
「うん。会う約束をしてる奴がいてね」
「外との縁はとっくに切れていると思っていたんだが」
「縁が出来ることもある、ってことだよ。どっちかっていうとこちら側よりの人だし」
「……まあ、相手が相手だから大丈夫だろうが、一応、気をつけていけ」
「何で?」
「得てして非常識を知るものは常識に否定されやすい。どちらも知っているならば尚更だ。
拠り所のない人間がどれほど弱いかはお前も知っていると思うが……心の揺らいだ者ほど
死に近い者は無い。
死は最後まで残る幻想だからな――最悪“こちら側”に引っ張られることもある」
「それはちょっと極端じゃないかな……」
「普通はな。だが非常識に触れている異常、そういう危うさは加速度的に上がるものだ。
本人が望んで足を運ぶならいいが、望まずしてこちらに来るべきではない。……人間だけ
の楽園というわけではないのでな」
「……」
「杞憂だとは思うが、そういうわけだ。自分と外界のギャップに悩んで苦しむ人外や超人
もいるだろう。どちらを選ぶかはさておくとしても、望まない結果だけは作らないよう、
関った者の務めは果たすといい。お前が望めばな」
「……まるで予言みたいだ」
「お前が色々と話してくれたのでな。情報が多ければそれなりに予測もつきやすいのさ。
……“彼”は、性質上どうしてもヒトの殻が薄くなる。理想と現実を両方とも見つづけて
いるなら尚更だ。最近の外は過酷だ、壊れてしまうことも否定は出来ない」
「……んじゃまあ、その言葉は無駄にはしないよ。杞憂だといいけどね」
「よりによって花見の時に、か。桜じゃなくて別の花にでもしとけば良かったかしら」
- 379 名前: ◆zPhoEniXzw :2009/05/09(土) 23:01:11
- >>378
遠くに日暮れが見える。流れる光は茜に染まって、静かに山へ沈んでゆく。空は青から
紅、そして紫に染まり、より深い青へと変化していく。昼と夜の境界がここにある。
夜桜の時間が近い。
「……ちょっと早すぎた、かな?」
誰ともなく呟いて、担いできた茣蓙を下ろして広げる。以前から目星をつけていた一番
たくましくて気難しそうな桜の木―――花は六分から八分咲きといったところか。他の木
よりも少し遅い、それ故に誰も来ていない死角。そこが気に入って花見に選んだのである。
珍しく誰かを誘っての花見だった。
気まぐれか運命の悪戯かは知らないが――少なくともひとり、私の横に座ることが確定
している人物がいる。早めに来たのは誰かを待たせるのが嫌いだから、予定より一時間は
早い。時間が時間だからか、人影はとりあえず見る限りではほとんどいなかった。たまに
誰かが通り過ぎるくらいだろう。
風は穏やかで、まだ春先の冷たさは気にならなかった。風に花は無く、月に叢雲も無い
このシチュエーションは個人的に最高だと思う。確か、いつだったかは忘れたが、とある
人物に「今の日本で見られる最高の桜はここしかない」と教えられたのだ。
その人物は―――今は海を隔てた遠い場所で何かをやっている。
さまざまな幻想を作っては忘れてきた人間だが、まだこちらでもしぶとく生きている物
は意外とあるらしい。いや、元々在ったものを「道理に合わない」と排斥してきただけの
ことでしかないのかも知れない。
まあ、確かにこのご時勢で「カトリックの総本山は今も怪物や異教徒どもと張り切って
殺し合ってます」なんて言われても大体は寝言でしかあるまい。その最前線にいる人間に
とってはたまったものじゃないのだろうけど。何しろ紛争の裏側にまで手を伸ばして操作
しているのだから、実は知らず知らずのうちにそういう幻想と関っているのだ。
- 380 名前: ◆zPhoEniXzw :2009/05/09(土) 23:02:19
- >>380
そうそう紛争といえば。
ぶっちゃけると―――久々に見た外の世界は目も当てられないくらいブッ壊れていた。
少なくとも私みたいな異邦人が普通に街中を歩ける程度にはグローバル化していた。が、
それに伴って人類の宿命か戦争も無駄にグローバル化。それは相殺を超えて侵食をかまし、
サイバーパンク的な不吉の未来を暗に提示している。
半分、というかほとんどをこの暢気な日本で、なおかつ山人か仙人かといわんばかりの
暮らしをしている私にとっては無縁のこと……というわけでもない。気まぐれに外へ渡る
うちに顔の利く相手の一人や二人、勝手に増えるものだ。
もちろん、その中には実際に戦場を渡り歩いたり、社会の裏側を突っ走っているような
連中も珍しくは無い。というより、普通の暮らしをしてる奴のほうが珍しいかもしれない。
そこから手に入れる情報の断片―――テロ/戦争/報復。日常の非日常に対する弾圧。
始まりは――遠くは新大陸で高層ビルに航空機が突っ込んだことだった。
知り合いの建築家はもっと早くに見学しておくべきだったと涙を流して悔やんでいたが、
あの事件で重要なのは近代芸術的な建物の価値ではなく、テロリズムの転換と、対テロ戦
に対する認識の過激化だろう。
無理もない。中東で怪気炎を上げてる小さな連中が、世界最大で最強の国家に、大打撃
を与えたからだ。衝撃度で言えば先の大戦さえも上回るだろう。
そして、脅威に対してあらゆる生物が起こす最適な行動は―――殲滅だ。
単純な闘争の原理だが、武器も人数も資源、そしてしがらみもでかくなった現代では、
地図が何枚あっても足りないほど複雑怪奇で、誰が誰と何のために戦っているのかさえも
曖昧なまま前線で兵士が命のやり取りをしている。
そしてそのスキマに浸透するように私の知る外の幻想は密かに関り、ほとんど表に出ぬ
まま操作をしていて、ごく一部しか出て来れなかった事実は、遠く離れた場所の出来事と
してメディアの中に加工され封じられている。
そうして非日常を隔離しないと怖くて生きていけないのが普通の人間だ。
それを咎める気はない。そもそも二重三重と加工された真実からそんなことをどう読み
解けばいいというのだろうか。
- 381 名前: ◆zPhoEniXzw :2009/05/09(土) 23:03:53
- >>381
日が落ちて、いよいよ風が冷たくなってくる。
持ってきた時計は、まだ予定の時間まで四半刻を指している。桜の木のライトアップが
始まり、月も出ているせいか、辺りはぼんやりと明るい。薄暗い中、桜の色が白く透けて
見えたのは実に幻想的で、ここがこの世のものじゃないようにも思える。
―――それがなんとなく不吉で、意識の外から追い出した。
早く時間よ経てと祈りながら、ラベルの無い瓶をもてあそぶ。そばに赤い杯二つ。酔い
を楽しむ境界はわりとギリギリの部分にある。正体不明になってはならず、さりとて素面
でもつまらない。
酒は微酔に飲む。ほどよく酔ってから見える世界の姿。幻想の色彩。
そういえばアイツは酒が飲めたんだっけか。飲めたほうが楽しいのだけど。
根の間に腰を置き、幹を背に、木を見上げた。
虚や傷の目立つ八重桜。
彼はそんなものどうということはない、という風に花を咲かせていた。
- 382 名前: ◆zPhoEniXzw :2009/05/09(土) 23:06:18
- とりあえずこんな感じで。
後の部分はおいおい考えつつー。
- 383 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/09(土) 23:11:00
-
た、楽しい、っつーか……。
ううむ。
>繋げる部分
ああ、今読ませて貰ったよ。
この分なら、遅れた仮定のままでいいんじゃないか?
補足箇所をこれで進めるなら、俺もそういう仮定で進めるから。
間に合った場合でも俺は書き直すし、そこはお任せしようかな。
どの道、埋めなきゃいけない外堀をこっちがまだ埋めてない状態だからな。
情報を提示して貰った分、そこに合わせてくことはできるよ。
つーか、まだよく解らない部分があるんだけどさ。
そっちって、別に天国だの地獄だのってワケじゃないんだよな?
死は幻想、ってのは前にもお前が言ってたけど。
- 384 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/09(土) 23:16:18
- >>376
「とはいえ――」
「イルは自覚していると思うが、そんな無茶ができるのは素晴らしいことだ、とは限らないんだよ」
「そらまあ、怪物になりたいやつはおらんと思うけども」
「というよりだ」
「能力は、"自分の中にある"と認識できているうちが幸いなのさ」
「あん? なんや唐突に」
「ふむ。人形の悲劇、とでも言うべきかな」
「……すまん、わからん」
「度を越えた能力は文字通り書き割りの”設定"になってしまうってことさ。たとえば君やイルのスキルはギリギリ人間
の範疇だが、セシルやあの娘の姉妹は生まれ付きのモノだからな」
「姉妹……て、そんなんおったんか」
「うん。停滞と創製と運動だな」
「て……は? いや、なにを停滞やら運動やら――」
「なにを、って、そりゃなんでもだよ。>>353と、質問されて、そういえばと思い出してね」
「はあ?」
「ふむ。まあ、面識がないなら会わないことをお勧めするね。それはともかく、だ」
「審問官にとっての力や技術や知識は、修練で得た力でもなければ研究して練った技術でもない。セシル達は最初
から「そう作られているからそうなっている」だけだ。強いから強い、という最悪のトートロジーだよ。だからどうして強
いか、なんて話がそもそも成り立たない。誰かと自分を比べて自分がどれだけその力を理解しているかを考えるこ
ともできない。そんなのは『強い』とは言えない。ある意味ではイル、君と同じだな。誇れもしない強さ、比べる対象の
ない強さだ」
「あん? 別に強いことはええんちゃう? 弱いよりは圧倒的にマシや。そんだけでも理不尽に殺される確立は格段
に減るでな」
「おいおい、なんだねその認識は。この時代で重要なのは”何に対して強いか弱いか”だ。肉体的に強ければ理不尽
に殺されない、だって? 冗談だろう、ジェイムス。極論だが、イルみたいな暗殺者が送り込まれたら、どれだけ身体
を鍛えようが、どれだけ警備を厳重にしようが無意味だ――死なない相手でも無理矢理殺すからな、この殺し屋さん
は。こんなのはそれこそスタンドバトルさ。けれどだ、例えばイルを政治の場に出しても意味がない――イルはどう足
掻いても殺し屋にしかなれないからな」
「……本人の前で言うかな、てめえは」
「ふむ、気にしていたかい? ともあれその意味では、既に「強さ」自体がシステムの中でしか稼動しないんだよ。誰
も望んで強くはなれないし、その強さは自分を認識してくれない。自分を正しい、と認めてはくれない。強さはただ強
さ、としてそこに存在するだけだ。その規範から逃れたければ、それこそスポーツ選手にでもなるしかないね」
「あん? なんや、オーウェルちっくなこと言うな」
「実際そうなんだよ。かつて命中率を競っていたICBMやIRBMの必中半径は、先進各国においてはとっくに限界値だ。
いいかい? 「撃てば当たる」し、「当たれば消し飛ぶ」んだ。世界を滅ぼせる熱量を抱え込んだまま、仮初の抑止を
謳って奈落の瀬戸際で爪先立ちを続ける――それが今の人間の立脚点だよ。この時点でとっくに打撃力だの破壊
力だのは意味を失っている。最新鋭の戦闘機を作れば世界地図を見直す必要が生まれるってのは、要はそういう
ことだ。『使う』力ではなく『見せ付ける』力が現代のトレンドというワケだね。中世からそれは変わっちゃいないが、現
代は殊更にその傾向が強い。況や巨視的なレベルではシステムの強度こそが『強さ』の基準になる。この決定論的
な憂鬱の中ではね」
「どんな国でもミサイルをどれだけ持っていても「強い」とは言えない。それを政治の俎板に載せて交渉できる地政学
的条件と軍事状況、加えて経済の安定と周辺国との折り合いが不可欠だ。ミサイルを幾ら作ろうが、迂闊なマネをす
ればいつかのイランよろしく天使の毒杯で熱い鉄を呑まされる羽目になるぜ」
「……つーかその論旨、さっきの俺を引き合いに出す必要がねえよな」
「はは、失敬。さて、問題はこうだ。強弱は対象があっての強弱だ。そもそも比べる対象もないほどに特化した力は、
強いだの弱いだのですらない。そんなものはただの現象だ――ジェイムス、君はこんな話を知っているかい? ある
家族が自然火災と放火の被害にあったときの話だ――家族は自然火災には穏やかですらある諦観の念を得たが、
放火の被害にあっては犯人を殺してやろうとした。どうしてだか解るかい?」
「あん? そら……犯人は殺せるからな。簡単すぎるやろ」
「そういうことだ。人間の感情ってやつは、向ける対象によって左右される。単純な話だがね」
「台風だの洪水だの隕石の墜落だの時空固定だの事象改竄だの現象操作だのに対しては、これはもう強いだの弱
いだの惨いだの酷いだのと言っていられない。時間と空間の構成物でしかない人間にとって、自分が描き込まれた
絵柄を破り捨てられたら、これはもう不平不満を言うことすら馬鹿らしいからね」
「台風と洪水と隕石は……ホントはあんまよくはねえけどまあええとして、後半三つ、それなんや」
「うん? だからさ。会わない方がいいよ、と言ったよね」
「あー……ああ。まあ、絶対に会いたないな、それは」
「”自分”が解らなくなる――セシルはそう言っていたな。自分という位相は能力のオマケでしかない、としか考えられ
ないそうだ。ま、もっともな話ではあるね。そもそも「自分」なんて領域は脳の演算から生まれる処理の余剰でしかな
い。普通の人間が処理する意識でも、「自分」にまで登ってくる情報はごく僅かだ。強引に”人間”ってフォーマットに
落とし込まれた審問官にとって、「わたし」ってやつはとんでもなく不可解なものでしかないんだよ」
「イリヤ」
「ふむ、なんだね」
「考えられないそうだか」
「おやおや、どうしたね。えらく不機嫌そうな顔じゃないか」
「白々しいって言ってんだよ、テメエが」
「おお怖い……ふふ、いいじゃないか、セシルはそうやって迷える分だけ幸いなんだよ。ある意味では君やくだんの
お嬢さんのお陰だね」
- 385 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/05/09(土) 23:16:33
- >>366
うむ。反省してるならオーケー。
つーか、私以外でもあんたのこと大切にしてる人はちゃんといるんだから。
あんまり自棄になったり視界不良起こしたり暴走したりしないように。いい?
>>367
直球過ぎる。
……あー、まあ、スペルカードか。前に解説したような気はするけど。
決闘する時はそいつを何枚使う、ってあらかじめ明示して戦うのよ。
不意打ちとか奇襲は基本的に禁止だから。
で、分類と名詞、ってのは間違ってないけど基本的に分類にあまり意味は無いかな。
同じ分類使ってるコトの方が珍しいくらいだし。
要するに見立てと寓意を詰め込んだ、攻撃もできる名刺みたいなもんでね。
撃つだけでなんとなくその人が分かるって感じなのよ。スペルの名前も含めて。
ちなみに名前は叫ばなくてもいいよ(何)
- 386 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/09(土) 23:22:47
- >>385
……ああ、うん。
お前がそう思ってくれるなら、俺はそれだけでいいんだけどさ。
いや、そう思ってくれてるってのが、自分で言ってなんだけど、嬉しいな。
っていうか、暴走ってな。
あ……アレは、ほら、アレだよ。
……。
し――嫉妬くらいするんだよ俺だって!
>ルール
あ、枚数まで提示されてるんだ。
……なんつーか、基本スペックがモノを言うことになりそうだけどな、そうなると。
名前は……ああ。
ああ、うん。
ええと……すまん、素で叫んでるのかと思ってた。
- 387 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/05/09(土) 23:23:39
- >>383
ああ、こっちで言う幻想ってのは、
「最初からあったけど忘れられたもの」
「人が思い描いたもの」
「人が決して触れられないもの」
「現代では不可能なこと」
って感じだからね。
だから死は最後の瞬間まで知ることの出来ない概念=最後の幻想ってこと。
自殺志願者とか人生に疲れた人ほど迷い込みやすい、って考えると分かりやすいかな。
んでもってそういう人を妖怪は狙って食う……と。
幻想郷自体は天国でも地獄でもないよ。
それとは別に冥界や三途の河、天界や地獄(旧)は存在してるんだけどね。
ちなみにどれも空を飛ぶか徒歩で行ける。
流石に三途の河の向こう岸とかは無理だけど。渡ったら死んじゃうから。
- 388 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/09(土) 23:30:46
- >>387
あー……うん、なるほど。
だから結界がどうの、か。
時間としては連動してる訳だな。
こっちから「幻想」って領域が擦り切れてくと、そっちでそのパースが組まれてくっていうかさ。
>駅前から地獄まで徒歩五分
……歩いて行けるし目にも見える地獄ってのは、モロにメタファーでアレだな。
- 389 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/05/09(土) 23:33:19
- まあ超人には超人なりの談笑があるってことで(何)
>>386
し、嫉妬って。とりあえず素数でも虚数でも何でもいいから数えて落ち着けよ(汗)
別に私がどっか彼岸に行くわけじゃないんだからさー。
あんま束縛されるのって好きじゃないのよね、どうにも。
おっと、追加追加。
スペルカードは基本的に避けたり防げるように作らないといけないの。
あくまで決闘だから、スペックの差がでかくても腕次第で勝てるようにね。
……本気で性能発揮したらこっち、洒落にならん連中ばっかだ、ってのもある(苦笑)
上で言われてる輝夜もそうだけど、こいつらが全力で戦争したら地球爆発しないか?
って程度にはヤバイよ。
- 390 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/05/09(土) 23:44:50
- >>388
今は使われてないけどね。狭くなって移転したって話。
その後は、確か危なすぎて表に出て来れない妖怪の都になってたんじゃないかな。
- 391 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/09(土) 23:47:56
-
談笑……かなあ。
……なんっか、メガテン分類されたら、なんかもう幻魔扱いして貰えない気がしてきたな。
>>389
まあ……お前が変わらないってのは、そうなんだろうけどさ。
束縛したいとかじゃねえけど、ぶっちゃけ不安から逃げられる人間なんていないんだよ。
そりゃお前のことハナっから知らなきゃ問題なかったワケだけど……あー、くそ。
……あれだろ。普段のお前の周りには俺より長い時間お前と話したり過ごしたりしてる連中が
いるわけだろ、その……そっちにはさ。
>ルール
あ、それでか。
そこらへんはむしろ、人間じゃないからこそ自分を縛ってる、って感じだな。
……あー。
そういえば、あれはケルト神話だったかな。そんな話もあったっけ。
>>390
なんか、こっちでも有名な妖怪の方が強いってことになりそうだな。
それこそ鬼やら天狗やら。
……危険、ねえ。見越し入道とか一声おらびとかいるのかな。
- 392 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/05/09(土) 23:51:33
- さてと、とりあえず整理。
・話の筋はこのままで(遅刻分も含めて)
・そっちは大体書き直し
・独白部分はそのままで?
・こっちのレスは独白に挟まなくてもいいかな
こんなとこかしら。
何か他に固めて置きたいところとかあったら教えてー。
出来る限り補足とかしたりするから。
- 393 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/09(土) 23:59:30
- >>392
・話の筋
今のところはこのままで。
背景は少し足してもいいかな、と思う。
起承転結に不都合が出そうだったら、途中でプラスしよう。
・独白
は、少し手を加えてカタチに仕立てる。雑談前提……って言うには長かったけど、まあ、かなり
走り書きではあったから。そんな変わらないと思うよ。
挟む箇所はなしって前提で進めたし、あそこで挟んでもアレだからな。このままでいいかも。
・書き直し
これについては途中まで進めてるので構築しようと思う。
パレスチナの下りにくっつける形だけど、もしかしたらイスラエル主体になるかもしれない。
うん、大体OKだよ。
途中まで進んでたヤツに関してはこっちのセルビア部分が終わってからでもいいし、そっちの
時間が空いた時に書き足してくれてもいいし。
あそこの流れとしてはほとんど変えないだろうからさ。
とりあえずはこんなところじゃないかな?
- 394 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/05/10(日) 00:05:54
- >>391
まあそうなんだけどね。でも杞憂っていうんだよ、そういうのは(苦笑)
別にいきなり死んだり消えたりしないから心配すんなよ。
……あー、まあ、いるっちゃいるけどな。慧音とあと何人か。
でも特別親しい奴って慧音くらいで、後は恨み骨髄の相手とその郎党くらいだぞ?
これから、を考えたらどうなのかは分からないけど、今のところそんな感じだよ。
まあそんな感じかなあ。人間がいなくなると妖怪側も困るし。
後はポーズとしての妖怪退治を維持するためのルール、ってとこだね。
一時期平和すぎて人間も妖怪も弱体化してた時代があったんでね。
その反省も踏まえて制定されたって話よ。
とりあえず釣瓶落としと土蜘蛛と橋姫と鬼とさとりと火車と地獄烏は居たらしい。
思ってたより愉快な連中だったって聞いてる。
あ、入道は確か……いやまあこれはもう少し後かな。遅くて6月くらい?(何)
- 395 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/05/10(日) 00:11:05
- >>393
おっけ、大丈夫そうだね。ありがと。
……細かいとこで勝手にそっちとつながり作っちゃったけど大丈夫かな?
桜云々はセシルさん辺りに教えてもらったとかそんな風に考えてたり。
じゃあ後は既存レスを書き直しながらそっちの独白終了待ち、ってとこかしらね。
どっかしら忘れてないかと不安だったけど別にそんなことは無かったわ!(何)
それじゃ、今日は一旦これで。お疲れさまー。
- 396 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/10(日) 00:21:42
- >>394
……超然と言うよなあ、くそ。
ガキ扱いされてる気分だ、やっぱり。
上白沢は……あいつはまあ、何度か話したから解るけどさ……そういえば、お前といるの、最近見ないな。
それでも他に、まあ、なんつーか……だああ! もういい!
……なんつーかな。
ぶっちゃけ俺もそうやって特別親しくなりたいんだ、って言ったら解んのかこの朴念仁は。
>妖怪
意図的な競争状態を作るって……なんだ。ほとんど人間とやってることが一緒だな。
まあ、より凶悪な脅威を見据えて平和ボケすんな、ってのは実際正しいんだけどさ。
蜘蛛と火車は解り易いけど、さとりって。エラくマイナーだな。
……つーか、いるんだ。入道。
その分だと、最終着地点は豆腐小僧だな。
>>395
繋がりなんかは勝手に設定してくれて構わないよ。
なんにせよある程度の接着点がないとキツいだろうし。
セシルは出番なしでやってたけど、それならいっそ出してもいいかもな、と思う。
独白部は……あー、そうだよな。
セルビア→リベリアで繋ぎ直してからのが解答としては全体像が掴めるか。了解、それじゃその後だな。
ん、それじゃ色々助かった。
今はそっちもスレッドがあるし、こっちは適度でOKだよ。
俺も多分、顔出せない時も結構あると思うから。
やれる時にやって、まあ、互いに楽しめるようにさ。
じゃ、お休み。
- 397 名前:名無し客:2009/05/10(日) 00:24:49
- 審問官って存在意義とか同一性に問題多そうな……。
結局のところ出力装置に自己判断能力がついただけのようなものじゃないか。
- 398 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/05/10(日) 00:39:12
- >>397
うん。
というより、君が言う正にそのものなんだがね。
アイデンティティを維持しているのは……ふむ、セシルを含んで十人に満たないんじゃないかな。
加えて、互いの知識を並列化する技術があるのでね。大半は既に「そこにいるから自分の知識と
記憶に従ってとりあえず行動する」のがデフォルトだな。
人形であることを自覚しながら自覚を疑う必要がない――かつて「永遠に保存され続けること」を
望んだ人間の成れの果てさ。
死なないし壊れない。それだけだし、それ以上のことは望まない。なにせ望む必要がないし、望む
ような熱意は蓄えられていない。
人間の限界値を超えようとして、限界値で足踏みすることを自ら強要するハメになった人類という
名のエピタフ――それが審問官だ。
ま……とはいえ、それを言えば人間とて大差ないのだがね。
君達の基準と審問官の基準は絶望的に違ってしまっている――これはただそれだけのことでね。
セシルと姉妹は、その点少々勝手が違ってね。
簡単に言うと、彼女達には”感情”が設定されている。
意識と無意識を意図的に設定してあるから、多少は人間らしい行動が取れるのさ。
もっとも、それも「人間の模倣でしかない」と自覚しているセシルにとっては詮無い話だろうけど。
- 399 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/10(日) 00:57:33
-
http://www.youtube.com/watch?v=C2d3_qbhKBw
菅野ファン必聴。
色々な意味で。
- 400 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/10(日) 01:00:35
-
400レス目があたしというのもどうかと思いますが、レスるには眠いのです。
んでまあ、ちろっとレスに出して思い出したクレイグ氏です。
聴き直したらマジで菅野さんの元ネタが大量で驚きました。
攻殻SACのファンは「As If To Nothing」でデジャヴする曲が五曲は見付かるかと思います。
しっかし、なんでもかんでも取り込む菅野さんのセンスは凄まじ過ぎます。
- 401 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/10(日) 01:04:09
-
あ、と。>>397さん。
話にもせずに小出しにしてた審問官なんてネタに突っ込んで頂いて、いや、嬉しかったです。
それに、今日、じゃなくて昨日も割かしレス頂いてるみたいですし、このスレ。
あはは。読んでくれてるヒトいるんだなあ、というか。
うし、そのうちこの辺もネタにしましょう。
- 402 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/10(日) 01:09:57
-
http://www.youtube.com/watch?v=IGJ63cffmgM
あったーっ! これだッ!
SACファンはいっぺん聴いて下さい。そしてフレーズに耳を澄ませましょう。
フンッ! 爆笑するか聴き入るかッ! あなたの行動は既に二つに絞られたッ!
……でも、菅野トリートメントが入った瞬間、キッチリBGMになるんですよねえ、これが。
- 403 名前:名無し客:2009/05/10(日) 17:02:32
- >>399
ヘッドホンで聞いてると30秒くらいからのドンドンドンドンが廊下を走る足音に聞こえて
思わずヘッドホン外しちまったよw
しかし、攻殻で戦闘だの謀略だのメインにならない話で、例えば少佐が折り紙折るあの話とかで
普通に使われても違和感ねえなあ。
- 404 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/10(日) 18:14:06
-
うおお!
あんたはウチで荒巻課長(部長でなく)と夜明けのコーヒーを飲んでいいッ!
クレイグ氏ですが、初期〜中期はこういう大仰な音ばっかり作るコンポーザーしてたんですよ。
で、映画のスコアなんかからピアノアルバムまで作ってるのが今ですが、SAC音はその初期が
ほとんどですね。上げられてる曲は、ぶっちゃけそのまんますぎます。
謀略系、というかこれは半島潜ってクゼさんと繋がった時とか、ちょいドラマチックなシーンで使
われてる曲に近いですね。場面を盛り上げる曲になってると思います。
……というか、あまりにもそのまんま過ぎるのでウォークマンに入れてコレが出てくると攻殻世
界がAR現実状態になってヤバげです。
- 405 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/10(日) 18:17:40
-
そういえばタチコマの声優さん、物凄いんですよね。
海外ではあの声を再現する為にそれぞれの機体専用の声を集めてるそうです。
大塚さんといい、ホント、レベル高過ぎです。
- 406 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/10(日) 18:28:03
-
あ、それと菅野音。
イノセンスやGITSを見れば解るんですが、菅野さんの音を使うのはSACならではなんですよね。
SACは本気で刑事ドラマなんで。
大仰、と言ったのもそのへんで、菅野さんの音は群像劇を扱うならともかく、内省的になる押井映画
には不向きというか。どっちがいいってワケではないのですが、例えばイノセンスはアタマから最後ま
で物語に敢えて起伏を作ってなくて、それに合わせるように音楽も過度なドラマを投入してないんです
よね。バトーさんがヤクザの事務所に殴り込もうが潜水艦に突入しようが、場面ではなくてバトーさん
個人の心象を扱うような音のオンパレード。
SACが社会って位相から攻殻を切り取った「荒巻大輔に賛同する公安九課という正義」の物語であ
るのに対して、GITSやイノセンスが拡張された人間と、その魂を描こうとしてることの差、と言ってもい
いような気はしますが。
イノセンスの非人間感はその点極まってて、OPの3D人形と中盤の択捉潜入のシーンは至高すぎま
す。あの場面だけエンドレスで延々と流されててもいいくらい。
特に択捉のシーンですが、あれは人間の失せた箱庭をギブスンの味付けで映像化したみたいでマ
ジに震えがきます。
- 407 名前:名無し客:2009/05/10(日) 21:11:18
- しかし菅野音と問われても説明しにくいが、それが何なのかは理解出来るというか、
>>399にしても別に菅野を意識して作ったわけでもなし、それでも共通項を見出せる
のは何かあるんだろうなあ。
俺等から見れば菅野的な、あっちのファンから見ればその作者的な何かの共通点が……
しかし、その共通点を確信を持って洗い出すには外部記憶を持たない俺らにはちと
難しいが、しかし……
そうか、これが「STAND ALONE COMPLEX」なのか……(違
(荒巻課長と徹夜明けのコーヒーを飲みながら)
- 408 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/10(日) 21:41:01
-
なぜか「菅野ノート」なんてネタが浮かんで、菅ノート、にしたら中二病っぽいよね、と妹に話したところ、
「だったら菅ノ音のが中二だよ姉貴」と諭されました。なにこの無常観。
>>407
あー、いえ。
ぶっちゃけ菅野さんは狙って作ってると思いますよ、コレ。
スピリチュアライズドとかモルヴェルとかもそのまんま使ってたりするので。
前にチラッと見たどっかの掲示板でも、
「いやありえねえし。これ○○そのまんまだろ常考」(意訳)
「バッカおめえ、これが菅野マジックだっつーの。こんなの日本人にしかできねえよタコ」(意訳)
「っ「マクロス」」(意訳)
みたいな会話を見たんですが、これが普通にどこの国でも(最後のマクロスは違いますが!)繰り広げ
られてるヒトなので、もうそれは共通認識と言ってもいいかもしれません。
ただ、それが全然イヤミにもならなければ明らかにそのままなのに菅野よう子、という領域に吸収される
のが凄いなというか。
あたしはこの人、素でスタンド使いだと思ってます。効果は特殊系で「存在する全てのフレーズを再現し
合体させる」――やっべ、勝てませんコレ。
しかしそこで持ち出してくるとはッ!
あたしも敢えてスルーしたのに!
むぅ、でも確かに「菅野よう子」って媒介者を考えると、これもSTAND ALONE COMPLEXと考えてもいい
ような気はしますね。っつーか、この意味合いだとメロデスコピーのメタルコアが氾濫した時の現象は正
にS.A.C.だとしか思えませんでした。
この場合、特定の行動を誘発させる因子、って意味なので菅野さんは逆S.A.C.っつーか、むしろクゼさ
んみたいな感じかも。でもって菅野コピーこそ再発されるS.A.C.! ヤバい、音楽業界が半島戦争に!
ってのはまあ、置いといて、です。
今ではホントの意味でそれを実現し掛けた(今はジャンルごとに分けられてるらしいんでどうだか知りま
せんが)初音ミクがあったり、それこそここでカオ出して貰ってる藤原お姉さんの東方があったりと、結構
そんな現象は目に付いてますよね。
というワケで。
あたしも!
その課長とのティーブレイクに混ぜろぉーッ!
- 409 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/10(日) 21:45:40
-
あと、個人的に菅野さんのイメージは本気で「色がない」んですよ。
菅野さんっぽい音はあっても菅野さんの音、というモンが存在しないと言うか。
各種のパーツをツギハギした時に生まれる斑模様が辛うじてそれって言うことはできるんですが、
音の一箇所を抜き出して菅野さんの音を定義するのは激ムズです。
クレイグ氏もポーティスヘッドっぽい音やビョークっぽい音を使ったりはするんですけど、この人の
場合、普通にそっちの人脈を探って人を連れてくるのに対して菅野さんはそれすらやらないという。
どんだけデタラメなスペックなんだって感じではありますが。
アレですね。NARUTOで言うとカカシ先生です。
……この頃NARUTO読んでないなあ。
- 410 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/10(日) 21:54:48
-
あー、そういえば。
それで思い出したんですけど、1st→2nd Gigへの移行でCOMPLEXがダブルミーニングになってる気は
します。スタンドプレーの結果が公安九課を立てる、ってとこはどっちも共通だったりしますけど、難民に
敷いたネットは孤立することへの恐怖、ってとこから引っ張ってるようにも思えるので。
何気に2nd Gigでは合田さんがむっちゃ好きでした。
「かくいう私も童貞でね」
とか、インパクト強すぎますぜ。前スレであの人が必殺に出てるって聞かされた時は仰天しました。
- 411 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/10(日) 22:07:55
-
補足。
>>408での東方〜は集合体を自発的に作ってく、って意味の方です。
書いとけばよかったよ。
あ、そだ。あと。
STAND ALONE COMPLEX、というか個別の十一人が笑い男事件の再演じみてるって話は荒巻課長が
言ってましたけど、その意味ではIEウイルスに感染してたクゼさんが能に興じてた時にした「一度きりであ
ることこそ価値がある」なんて発言自体が、とっくに「ウイルスによって誘発された思想」だって考えると、
やっぱあれは意図的にS.A.C.(って意味)を作り上げるウイルスだったんじゃないかとは思います。
- 412 名前:名無し客:2009/05/10(日) 22:09:10
- ふうむ、そういうものか。
(ブラックコーヒーを渡しながら)
確かにそうなのかも知れん。
オーケストラでさえ同じ曲同じホール同じ楽団を使いながら指揮者だけが変わるだけで別もモノに
なるものだが……、この場合はその逆か?
しかしヴォーカルまで含めてそれが起こるのは何故だろう。
オリガと 中島愛に共通点は……無いなw
>>合田
あの顔のインパクトは強烈だったな。
誰が本物の天才なのか、バトーが少佐の外部記憶を借りて説得ではない説得を
行うシーンは象徴的だった。
傷という象徴を背負わなければ舞台に立てなかった合田と、表情を捨てながら舞台の主役足りえたクゼ。
勝者は誰なんだろうな?
個人的にはタチコマだがw
- 413 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/10(日) 22:32:01
-
うおっと、どうもです。
しかし何を仰るライヒさん、ではなく。
確かにその通りではあるんですよねえ。繰り返すことで生まれる差に見る音、というか。
サンプリング全盛、なんて時代すらとっくに過ぎてるワケですが、でも菅野さんだとやっぱり
そこなんですよね。外部記憶さながらそうやってデータベースが蓄積されると、後は「どうオリ
ジナルなのか」は組み合わせから生まれてくるもんなので。
っつか、それを皮相に見てたのがアオイさんでしたっけ。
ヴォーカルは……うーん。
こう言っちゃうとアレなんですが、菅野さんにとってはそれもパーツなんでは。
ビョークがメダラでやったことですが、声もまた楽器に過ぎない、という人もいるので。
……っていうか、声こそ原初の楽器だ、ってのは割と正確なんですけどね。
勝者がいるとすれば、SACシリーズでは通してタチコマなんでしょうね。
そもそも価値を人間と違えてるタチコマが個を獲得するまでと、その個をどう活かしたのか、
という話が合田の因子もアッサリと乗り越えちゃうので。
- 414 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/10(日) 22:48:01
-
昨日の兄貴の話じゃありませんが、こうですね。
機械仕掛けの神「タチコマ」
……やっば。このカードあたし欲しいです!
- 415 名前:名無し客:2009/05/10(日) 22:56:34
- うむ、機械仕掛けの神は人の友人もしくは後継者足りえるのか。
SFの至上命題の一つだなー
漫画版で少佐が珪素生物の可能性を探ってたっけ。
まあどんな生物でもいずれ滅ぶので人間の文化を引き継いでくれるなら機械仕掛けの神でも
いいかなーとか思った事もあったけど。
「宇宙家族ノベヤマ」というSF漫画を読んでから友人足りえても後継たり得ないかなーと思ったり。
- 416 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/10(日) 23:04:16
-
ぬ。
それ読んだことないっす。
SF系のマンガだと、あたしが知ってるのはなんだろ、百億の昼と千億の夜くらいかも。
プラトンとイエス様の扱いが凄まじすぎる。
少佐は漫画だとポストヒューマンに片足突っ込んじゃってるのでアレなんですが、SACでは
それが人形使いに会わなかったことと九課の存在で安定してますからね。
タチコマはインターフェイスの延長線上、ってのが前提ですもんね、あれ。
人間のカタチをしてなくていい、って何度も語られてるのが象徴的です。アップルシードで全
盛を誇るバイオロイドのプロトタイプ=プロトさんはその意味でタチコマほど人間味がなかった
りするのもわかりやすいなぁ、というか。
バイオロイドがどこまで認知的に人間と一緒なのかってとこまで明かす前にアップルシード
は連載終わっちゃってるみたいなんですが(ってかあたしが四巻以降知らないだけ?)、そこ
らを引き継いで描いてくれてるような気はしますね。
あたし的には後継者はともかく友人、って意味ではアリだと思います。もちろん、人間から見
た人間の友人、って意味になっちゃいますけど。
- 417 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/10(日) 23:09:53
-
ていうか攻殻がSFだったらアップルシードもSFじゃん!
なんすかあたしは!
……んでもまあ、よくもあれだけニューロマンサーをたたっ切って日本風にしたもんだと感心しきり。
ニューロマンサーのオマージュめいた同時代のSFより断然好きだったりします、攻殻。
ああ。いえ、ニューロマンサーより、かも。
- 418 名前:名無し客:2009/05/10(日) 23:17:17
- ニューロマンサーというと千葉だの女侍だのが出てくるとか噂のアレか……
確か買って積んで読んでねぇ(何
しかし外人の描く日本ってのはなんでこんなにカオスなんだろう。
ニコ動とかにあがってる外人が撮った日本もやたら渋くてかっこいいが、これがセンスの違いか?
しかしやっぱりブレードランナーこそ原典だとおもうの事よー
- 419 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/10(日) 23:24:58
-
あー、あと。
演出の勝利だと思うのは、タチコマが記憶領域を並列化させて作る電脳空間の描写ですね。
わざわざ視覚的に情報を展開する必要がない(というかやるだけ無駄かつロス)タチコマ達の認識野を、
あれだけグラフィカルに表現できるのはアニメならではだなあというか。
>>418
何。
そんなカッコいいの上がってるんすか。
あたしのニコニコ検索スキルじゃどうにもダメっすね。
ニューロマンサーは世界観だけ読むと古臭く感じちゃいますけど、古典云々でなくて楽しいのです。
チバ・シティ・ブルース。
ブレードランナー……あー、何回か見たことあります。
……つうかアレって、確かヴァンゲリスがサントラ作ってましたよね。原作小説は古典なのですが、あたし
にとってはギブスンよりこっちのが馴染み薄だったり。……キライってんじゃないっすよ。
- 420 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/10(日) 23:30:05
-
あと、元々持ってる認識の違いは作るもんに出るのはどうしてもあるんじゃないかなとは思いますね。
自販機とか、ぽつねんとした郊外に置けるのは日本くらいのもんみたいですし。
「金額のでかい紙幣入れるのはヤバいよね」とか言われるカルチャーショック。
- 421 名前:名無し客:2009/05/10(日) 23:32:50
- ぬ?
ニコ動みれたんすか――
とりあえず最近のだとこれとか
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6874259
映像的に面白いのはこれとか秀逸ですよ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3404759
- 422 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/10(日) 23:35:11
- >>421
ニコニコのがPVキレイに見れるってんで登録はしたんですけどね。
っつーか。
がー! エコノミー!
……キレーに見れる時間帯に検めさせて頂きます。
上のは楽しみですね。
- 423 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/10(日) 23:38:40
-
うわ。
確かにすっげーですこれ。
アンビ系のジャケかFUGAZIのEND HITSかというような。
なんつーか、撮り方次第なんすねえ、ホントに。
日本人が「日本」を切り出すと田舎風景に行きがちだけど、やっぱ外国だとこんなイメージなのかな。
- 424 名前:名無し客:2009/05/10(日) 23:38:43
- ああエコニミーか、黒字化に向けてがばってるらしいがなーw
http://www.youtube.com/watch?v=90j6LAZy1k4&feature=response_watch
頼りになるのは赤字まっしぐらのようべつだなw
- 425 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/10(日) 23:41:47
-
って、HASYMOじゃねーすか!
前に一度出しましたけど、あたしのここ半年ではフェイバリットアンビですね、これ。
ていうかアンビverもなにも全部アンビエントだろう、と言う。
教授スキル全開で堪らないです。
夜の散歩中に聴いてると偶に現実感がなくなりますが。
- 426 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/10(日) 23:43:48
-
んではあたしからも街の風景を。
http://www.youtube.com/watch?v=vjMsSIc_EoM
ステキなドラム体験。こっちはここ一年近くのフェイバリット。
- 427 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/10(日) 23:45:54
-
……というかまあ、「街」っつーより某大学の敷地だったりするんですがね!
- 428 名前:名無し客:2009/05/10(日) 23:51:48
- コマ撮りか、凄い時間かかってるんだろうな。
しかし大学の敷地ねえ…、確かに似ている此処が何処はしらないけど自分の
大学のキャンパスとその周辺の学生街がこんなかんじだったな。
ドラムに注目して音楽聴いたことはあまり無い…が、ドラムが消えたら曲は確実に
破綻するくらい存在感は大きいんだよな。
- 429 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/10(日) 23:59:31
-
手間は掛かってる、ですねえ。
その分費用は抑えられるのですが。……一応。
ドラムレスの曲は、リズムをどう作り上げるかの基盤が崩壊しかねないのでムズいですね。
ベースレスの場合はギターをベースみたいに使う変則パターンもあるにはあるのですが、基本
的にドローンとかソッチ系に行き着いてしまうことが多いです。
例外はエレクトロニカとか前衛とかですが……うーん。
http://www.youtube.com/watch?v=K0U4xQP7y7E&feature=PlayList&p=700DEAD0AFE1E090&index=0
この辺りで彼岸を覗いてみてください。
覚醒できます。
ジャケそのもののアメリカの荒野。兄貴の心象世界のイメージの一端がコレだったり。
- 430 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/11(月) 00:03:09
-
コレとは違いますが、菅野さんで思い出しました。
前回のスレで出して貰ったKalafinaってプロジェクトがあるんですが、これがヤバ過ぎます。空の境界に
曲を提供してる、というか半ばそれの専用企画みたいなんですが、歌詞から大仰過ぎる展開から、何から
何までブッちぎり。
何気に思い出してCD視聴したら、その日聴いた音楽の印象が根こそぎ木っ端微塵にされました。
コンポーザーとしては菅野さんと並ぶ和製ポップスの極限だと思います。
限定版あるみたいだし、そのうち買い直すかも。
- 431 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/11(月) 00:05:30
-
http://www.youtube.com/watch?v=clw7y-GnYFM
お、あった。
ライブ版も見たんですが、声量もキッチリ出ててスゴかったですよ。
- 432 名前:名無し客:2009/05/11(月) 00:07:23
- はっは、そう言って貰えると紹介した甲斐がありました(何
てか>>429 重っ、寝る前には重い――
だが俺この曲を聴いたら寝るんだ、とフラグをたててみよう。
では。
- 433 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/11(月) 00:15:17
-
ぬあ、貴方ですか!
……あー、でもそうですね。
そんな感じでした、前スレ。
いや、実際スゴかったですよ。勢いで映画版観てしまうくらいに。
浅上”曲がれ”藤野さんとかタランティーノモードの式さんとか、伝奇モードフルパワー。
っていうか。
違う!
EARTHはそんな悪いクスリじゃあないんだッ!
そんな苦行として聴かないでぇーッ!
万全な時にハッパ食いながらブッ飛んで聴くのがただしい作法ですぜダンナァ!
あたしはもちろんそんなもんやらないけどな!
正に外道、かは知りませんが、まあそんなのです。
http://www.youtube.com/watch?v=hplUbRYxlSM&feature=related
代わりに寝る前にも充分イケるドラムレスな曲を出しておきます。
こっちはこっちで別の彼岸にイッちまいそうになるとは思いますけれど。
- 434 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2009/05/11(月) 04:39:58
- >>429 (と、その続き)
ああ……これは心地いい破滅への風景。
ドラム、というよりパーカッションがないだけで音楽ってここまで破壊的になれるのね。知らなかったわ。
むしろ、意図的に破壊的にチューンしてるのかしら? うちの妹様じゃあるまいし、酔狂な人間もいたものね。
黎明の時にこんな曲を聞いてて私の今日は大丈夫なのかしら。
ああ、それで。私がもう一度ここにきた理由だけど。
音楽で綺麗に彼岸にいけたから……だけでは、なくて。
何となく興が乗ったから、私たちのところの話について質問に答えておこうと思ってね。あの焼き鳥屋には聞きにくいことも多いでしょう?
あ、誰からのでも、ではないわよ。それじゃ質雑スレ系乗っ取りになっちゃうからね。
答えるのはここのスレ主……聞く主体が神父だったり老人だったり妹さんだったりするかもしれないから、この呼称で統一……からの質問だけね。
もちろん、あなた達がが必要ない、って言うなら、魔女はすごすご自分の住処に帰るだけだけれど。
どうする?
ああ、そういえば、もう1つ。
私って、自己紹介、してたかしら?
<わりと致命的なところが抜けている魔女さん>
- 435 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/11(月) 17:30:01
-
ドラムがリズムの基礎であることはまず重要なのですが、この場合、ノイズの系譜としての
EARTH(バンド名っすね)がやったことはデカいターニングポイントだったと思います。
うむ、メタル的に。
「音=音楽」の作成と言うか、「これは音楽か?」を敢えて再提出したのは、このジャンルで
はこの人が始祖でしたので。
基本的にノイズそれ自体は技術の副産物としてどんな時代にも付きまとうモンなのですが、
この人はそれを敢えてノイズ、必要ないもの、として断罪するか否か、というとこに着眼したよ
うに思ってます。
古くはジミヘンがハウリングを「楽しい物」にしちゃったみたいに、過剰さを楽しませる、みた
いな意味でしょうか。
日本ではメルツバウやボアダムスが有名ですけど、アングラにはまだまだこういうジャンル
が根付いてて、あたしも一度参加した時にはかなりブッたまげた覚えがあります。
音と音楽の境界を越える能力を持ったヒト、というと面白いかもしれません。
「そして……あらゆる音を「音楽化」しッ! あらゆる音楽を「音に変換」するッ! これがッ!
我がスタンド『アース』の到達ッ! 受けるがいいッ! 『スペシャル・ロウ・フリケンシー・ヴァ
ージョン』ッ!」
いや、本人が当時そこまで意識してたかは別として。
んでも、ある意味ではケージに似たようなことやってるように思います。
このヒトの後継者のバンド(アース、に対してサン)のライブを見に行ったことがあるんです
が、ハコ全体を音波で粉砕してました。服とか震えるし机の上のコップとかブッ倒れるし、音
それ自体がもはや暴力で。
なんせ、あんまりにも肉体的すぎるので、それを『音楽』と捉えられるかは結構ムズいもん
があるかとは思うのですが、それこそ「聴き手にとってそれは音楽たりうるのか」という点では
ケージの「4:33」に通じるもんがあると思います。”その一回”を封じ込めたケージのCDはそ
の時点で「4:33」にしかならないけど、或いは「3:33」でも「3:44」でも良かった訳ですし。
ライブが未だにどんな意味を持ってるかと言うと、それはもう普遍的に「その一回」を楽しむ
為のもんだなあ、とは思います。ウイルス感染時のクゼさんじゃないっすけども。
んで、逆に言うと、今(っていうにはもう数年経過してますが)はそうやってパッケージされた
音楽を再展開するのが主流になってるんですよね。
サンプリングに人気のあるCDがそのまんま掛かってるのを聴くと、「あ、これあのパーツか」
みたいに思っちゃうみたいに。
……あれ。最後話がズレちゃってる。
ていうかなんかまたハズい語りしてる気がするのでこの余談はざっとここらで締めといて。
- 436 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/11(月) 17:33:57
-
「みたいにみたいに」って何言ってんだろ。
うーん、最近こんなの多いなあ。
どうにも眠気が抜けないのもどうにかしなきゃ。
聞きたいことは……あー、多いんですが、多すぎて絞れないような。
兄貴は今日藤原のお姉さん欠乏症で膝抱えて部屋に蹲ってますんで、あたしの方から聞きたいこと
なんかをまとめてみたいです。
・結界と境界
大まかなとこは解ったんですが、基本的に『外にあるもの』と『そっちに行くもの』で峻別される『神話』
の体系は、それがどれだけ敷衍してないか、になるんでしょうか。でっかい宗教体系は神話っつーより
もシステムの一部ですし、幾らなんでもキリストイスラムユダヤ教が取り込まれるようなことはないと思
うんですが。
……聖人までいたりするんでしょうか、もしかして。
というか、基本的に日本の神話や民族風俗に根付いてる『妖怪』が基準ってことですよね。
・死者
えーと。
地獄が中にあるのは素で予想外でした。
死者との面会が可能だったりすると、結構話の根幹が崩れるというか変質しちゃうんですが、どんな
もんなんでしょう、これ。
イメージ的にはドラゴンボールの地獄裁判というか。
・設定
神様が実体を伴ってるのはもう確定済みなので、ここはある程度割り切れてます、というかそっちの
方向で考えてます、が、えーと。
絶対に必要、というか話を揃える上で必須な要素があったら知りたいです。
重要なキャラでも設定でもいいのですが。
……ヘタするとお姉さんに全面依存にならないかなあ、とか。
- 437 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/11(月) 17:38:40
-
自己紹介は……うーむ、して貰ってない、ような。
というか、そちらのお知り合いでは姉御以外では姉御のお友達が一人、それからウナギ屋さんと、
カオを合わせたことがあるのは雷とドリルのお姉さん、あと温泉で兄貴が会ったロードローラー式要
石(でしたっけ?)を使うヒト、くらいになるかもしれないです。
前にはもっといた気もするんですが。
というか、魔女さんは割と危険地帯だと思いますです。
ヴァチカン云々、ではなくて、主な理由としては兄貴がいるので。
たぶん猫度が高いほど危険です。
- 438 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/11(月) 17:54:13
-
あー、そだ。
割とどうでもいい豆知識ではありますが、このEARTHのバンマスであるディラン氏が貸した
猟銃は、ニルバナのカートの頭吹っ飛ばしたそれです。
バンド自体はカートの自殺とはてんで無関係ですが、どうしてもそのイメージを重ねて名前
を知られてることが多いんですよね。
- 439 名前:名無し客:2009/05/11(月) 21:14:10
- 東方の設定は本職に任すとして……、世界観は普通の日本人古来の物に近いきがするなあ。
色々な宗教の…主に神道、道教、仏教、ets
日本の神様が居るくせに死後はあの世で閻魔様の捌きを受けたり、山の上に天界(道教的な)があったりと
かなり無節操だけど日本人的に違和感の無い組み合わせで、逆に死後の世界であるはずの根の国は無いが
それっぽい地霊殿があったりと。
あと個人的に一欠けらも共通点は無いが何故か東方を思い浮かべる作品として、「足洗い屋敷の住人たち。」と
「終わりと始まりのマイルス」があったりする。
いやもう東方全然関係ないし、関係なくお勧めできる傑作ですが(ぇ
特に終わりと始まりの方には神父みたいなキャラもでてくるしなー
- 440 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/11(月) 21:35:24
-
『閣下』に……一つだけ言わせて貰うなら……。
俺は!
真実正気で真人間ということですッ!
>>439
道教で天界、っつーのは、……いや、天界?
まあ、閻魔にしても原型だと手下に死神、っつーか吸精鬼がいたり、そもそも中国のイメージが割り込む
以前のインド的な風采だったりで大分違うからな。
まあ……でも、ある意味じゃ逆に多神論的な無神論に浸った日本人的ではあるか。
一定の時代から区切られた結界、ってのはその意味で機能してる……ってことなのかとは思うんだが。
こっちだと妖怪も神話も圧力でツブされるのが普通だからさ。
まあ、藤原の話だと固有時間がある訳じゃなくて、こっちと同期してる、みたいな話だけど。
「神霊:マイルス・デイヴィス」とか「教授:坂本龍一」とかそのうち出てくるんじゃねえのか。
薦めて貰ったやつは検索してみたよ。
漫画なんだな。サックリ読めそうならちょっと買ってみるよ。
ん、サンクスな。
- 441 名前:名無し客:2009/05/11(月) 21:39:54
- マイルスはまだ一巻だけだしエロエロだしお勧めっす。
- 442 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/11(月) 21:43:32
-
「エロ」
「エロらしいね」
「連呼すんな! つーかエロだからいい、みたいな文脈になってんじゃねえか!」
「言うてもなあ。……アレやろ、お前そういうキャラやろ思われとるんちゃう?」
「……………………………………え?」
「おー、三点リーダ十四回分の沈黙。新記録か?」
「いや……え? 違うよ? いや、その評価は違うよ?」
- 443 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/11(月) 21:47:56
-
http://www.youtube.com/watch?v=otP1brLoQA8
今日の菅野ネタ。
バトーさんの「止まれぇぇぇ! クゼぇぇぇぇぇ!」を思い出して聴きましょう。
- 444 名前:名無し客:2009/05/11(月) 21:48:34
- そしてマジに成ると凶悪すぎてカッコいいw
どうカッコよいかは云わぬ、楽しみが減るから(何
- 445 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/11(月) 21:50:43
-
http://www.youtube.com/watch?v=5CPWZoELBFw
って、そっちじゃねえです!
検索トップで出しちゃいました。曲は同じだけど本題はこっちです。
- 446 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/11(月) 21:52:31
-
あー、っていうか、この作者さんですか。
あたし確か、「ぼくらの」と「なるたる」をお勧めされた覚えがあります。
なるほど、これもなんですね。チェックしてみます。
- 447 名前:名無し客:2009/05/11(月) 22:00:09
- 菅野枠での紹介理由、把握した。
かっけー。
>>446
個人的にはこの作者は短編の方が秀逸なきがするのよな。
というか長編だと毒が強すぎてラストで読み手が中毒起こしそうに成る気がする。
ヴァンデミエールの翼とか雑誌で読んだだけだけど記憶に残ってる。
「依存の終わり、依存への依存の終わり、個の始まり」
という台詞が有った筈だ。
タイトルとか忘れたが、強烈に記憶に残ってる台詞だなー、多分間違ってないはず……だと良いなあ。
- 448 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/11(月) 22:04:23
-
菅野さんは前に「あんまり社会派は好きじゃないし曲には拘らない」って言ってたんですが、
これに限っては好き、というかサンプリング先として認知してそうです。
短編……も、あるんすか?
あたしが紹介して貰ったのは両方長編だったんで、どっちもまだ手ぇ付けてないんですが。
ってか、そのセリフは確かにグッときますね。やっべえっす。
んーむ、んじゃ今度探してみます。
つーか、最近あたし、マンガは銀魂くらいしか追ってないんじゃないかとヘコんできました。
- 449 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/11(月) 22:07:31
-
あ、ちなみに社会派は曲を提供する作品のことですね。
イメージに合わせて音楽を練ったりはしない、みたいな。
でもなんだかんだ言ってピッタリのブツを仕上げるのがマジック。
クレイグ氏はワールドトレードセンターのサントラなんかも作ってるので、ある意味では菅野さんと
正反対のスタンスではあるのですが。
- 450 名前:名無し客:2009/05/11(月) 22:19:37
- 何はともあれ銀魂MADは熱すぎるぜ。
あと、パチェさん頑張ってください。
神父の質問難易度が高いです(何
- 451 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/11(月) 22:28:23
-
MADて。
……あー、そういうのもあるんすよねえ。
偶に日本のアニメのOPに強引に洋楽合わせてるの見るんですが、大概元のが合ってんじゃねーか、
なんてのが多いです。
フィンランドかどっかのヒトが作った、テクノに攻殻合わせたのは結構合ってたんですが、アレは元々
菅野さんがそっちのデータベース引用してるからだしなあ。
質問は……いえ、依存度高過ぎて申し訳ない気はするんですが。
- 452 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/11(月) 22:37:09
-
http://www.youtube.com/watch?v=njPvRgkG3lQ
http://www.youtube.com/watch?v=gDKqdrfcb_U
ある意味このスレにピッタリのネタ。
- 453 名前:名無し客:2009/05/11(月) 22:44:51
- 吹き替え声優やるなw
しかし自分も停止する時止めほど無意味な能力もねえw
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2072893
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4311063
銀魂燃えMADのお気に入り。
- 454 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/11(月) 22:51:48
-
げ。なんかカッコいいですね、この曲。
英雄、って普通に検索入れてもロクに出なかったので歌詞から引っ張りましたが。
リフは結構デジャヴだったんですが、このリフレインは結構スルメです。
- 455 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/11(月) 22:54:26
-
あとタチコマのネタは時間停止への壮絶なツッコミになってるとは思います。
でもスタンドパワーは固定された空間ですら移動するッ!
声優さんは、あっちのだと少佐とバトーさんは声質似てるヒトな上に演技も巧いですね。
大塚さんが色気ありすぎてバトーさん役のエプカーさんはちょい辛いのですが。
んでも、タチコマ含めて結構違和感なく聞けますよ。
- 456 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2009/05/12(火) 07:28:33
- http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1240056368/456.jpg (64KB)
ああ、やっぱり……してなかったのね。
それじゃあ、改めて。幻想郷、紅魔館在住のパチュリー・ノーレッジ。魔女よ。
猫度は外注中。でも、ネコイラズはきかないし、メイドは猫度24点(96点満点)。
いまいち頼りにならないのよね。私が猫役するべきなのかしら?
<微妙に勘違いしている魔女さん>
顔形は←を参照。まあ、可もなく不可もなく、ってところかしら。
黒いとんがり帽子じゃなくてがっかりした? 残念だけど、それは白黒の領分になるわね。
それで、質問の方に答えさせてもらうわね。
・結界と境界
基本概念としては、「外の世界は外の常識、幻想郷は外の非常識」ということのようね。
たとえば、今の幻想郷では朱鷺があふれるほど飛んでるし、蛍も増えているそうよ。
外の世界の常識から排斥された物を取り込む、という構造が分かりやすく見て取れるわね。
ちなみに、この結界が張られたのはここ500年ほどの事。だから、余り古い時期に消えた概念までは回収しきれていないようね。
それで、神話についてだけれど……先の朱鷺の例から考えると、外界で信仰が失われた神は
(存在するなら)こちらに来るって事になるわね。つまり、そのまま逆に考えれば、信仰が失われなければ
こちらにくることは無い、と考えていいと思うわ。そういう意味で、あなたが挙げたキリストイスラムユダヤは安泰でしょうね。
余談だけど、だから幻想郷ではこれらが知られていない、という事にはならないわ。
外の世界の本は一定量流入しているから、その中にそれらに関する記述があれば、その知識は広がるもの。
だから、ある程度の人間は豆知識としてそういうものの存在は知っているんじゃないかしら、役には立たないけれど。
ちなみに、現在幻想郷で確認されてる神二柱に関してだけれど、彼女らは外の世界で信仰を集めることが
難しくなった事に危機感を抱いて『自らの意志で』幻想郷の結界を越えているわ。
こういう過程を巡った神や聖人なら、ある程度(外の世界で)信仰があっても幻想郷にいるかもしれないわね。
後、日本の神話や妖怪だけじゃなく、海外の化け物も普通に吸い寄せられるようよ。
私やレミィ達の例を出すまでもなく、ね。ただ、どうしても新参者という印象は拭えないでしょうけど。
・死者
結論から言えば、すごく簡単に出来るでしょうね、面会。ただ、あなたが望む相手かどうかはともかく。
説明するわね。
幻想郷の死者は、死後、中有の道を通って三途の川を渡り、閻魔の審判を受けて、天界、冥界、地獄の
いずれかに振り分けられることになっているわ。
で、このうち、中有の道、三途の川(の此岸)、天界、冥界、までは、生きている人妖でも行く事が可能なのよ。
最近の作品によるとね。一部は飛べる必要があったりするけれど。
だから、生者でも死者にあうのは簡単……と、言いたいところなのだけれど。
このあたり私の憶測が入ってくるのだけれど、この冥界、天界、地獄はそれぞれ「幻想郷の」が頭に付くんじゃないかと思うのね。
というのも、閻魔に関しては、彼女は「幻想郷担当閻魔」であることが明らかにされてるから。
それで、冥界、天界、地獄が全世界区だったらごった煮もいいところだと思うし、ね。
もっとも、これに関しては原作に否定要素も肯定要素もなく、宙ぶらりん状態。
だから、話を作るうえで都合のいいように解釈してしまっていいと思うわ。
・設定
そうね……これに関しては重要そうな地域と人物を列挙する感じにしておくわ。分からない事があったら確認してちょうだい。
・博麗神社
幻想郷を維持する結界を見張る巫女の住む神社ね。
困ったらここに行けば、巫女以外にも色々会えるかもしれないわ。
ただ、悪戯する妖精や妖怪が多いから、行くのは大変かもね。
重要人妖:博麗霊夢(巫女)
・人里
幻想郷の中で「人」がまとまって住んでいる集落ね。
明治期に隔絶されたわりには、実は意外と文化が進んでいるわ。
住むならここがいいかしら?
重要人妖:上白沢慧音(ワーハクタク)
・紅魔館
吸血鬼レミィを筆頭に、数多くの西洋(とそれ以外の)妖怪が住まう洋館よ。
私は、ここの地下に図書館を持っていて、自由に使わせてもらっているわ。
人間が住む余裕はあったかしら……余りお勧めはしないわね。
重要人妖:レミリア・スカーレット(吸血鬼)、十六夜咲夜(メイド)
パチュリー・ノーレッジ(魔女)、紅美鈴(門番)
フランドール・スカーレット(吸血鬼)
・冥界
あの世ね、文字通り。
最近、この世との境目が緩くなって、往来が可能になったわ。
あんまり行くところでもないけれど、桜が綺麗だって噂よ。
重要人妖:西行寺幽々子(亡霊)、魂魄妖夢(半人半霊)
・迷いの竹林
迷う事の多い竹林ね。筍取りには向かないわ。
焼き鳥屋が自警隊を運営してるのはここね。
奥のほうには、謎の多い住民が住む場所、永遠亭があるわ。
重要人妖:藤原妹紅(自警隊)、蓬莱山輝夜(月人)
八意永淋(月人)、鈴仙・優曇華院・イナバ(月兎)
因幡てゐ(兎)
・妖怪の山
妖怪、特に天狗や河童が住む山ね。
最近、神様がやってきて上のほうに神社を作ったわ。
技術革新が盛んみたい。最近では核融合を実用化したとか何とか。
重要人妖:洩矢 諏訪子(神)、八坂 神奈子(神)
東風谷 早苗(巫女)、射命丸 文(烏天狗)
河城 にとり(河童)
・旧都(旧地獄)
地獄の規模が縮小されたさい、切り捨てられた場所、だそうよ。
今は、力を疎まれて封印された妖怪たちの住処となっているわ。
都の中心には地霊殿って建物があって、そこは旧灼熱地獄に蓋をする形になっているようね。
重要人妖:古明地 さとり(さとり)、霊烏路 空(地獄鴉)
火焔猫 燐(火車)、古明地 こいし(さとり)
星熊 勇儀(鬼)
・有頂天
死後、天人となった者が住む場所ね。
仏教由来だからなのかどうか、天人と言っても煩悩を捨て切れているわけではないみたい。
食べる物は桃ぐらいしかない、らしいわ。
重要人妖:比那名居 天子(天人)、永江 衣玖(竜宮の使い)
その他重要人妖
○八雲 紫(スキマ妖怪)
境界を操る程度の能力を持つ幻想郷最危険妖怪。
どうにも胡散臭さが抜けないのだけれど、その力は本物。
外の世界と行き来するには彼女の力を借りるのが常道でしょうね。
関係人妖:八雲 藍(妖狐、式) 橙(化猫、式)
○四季映姫・ヤマザナドゥ(閻魔)
幻想郷担当の閻魔様。
死後の裁きだけでは飽き足らず、こちらの世界に出てきて生者にも説教をする。
決め台詞は「そう、あなたは少し……」
関係人妖:小野塚 小町(死神)
こんなところかしら。何かまた聞きたいことがあったら、呼んでちょうだい。
- 457 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2009/05/12(火) 08:08:21
- http://www.youtube.com/watch?v=r1bXDzFCItM
音楽を張る流れみたいだから私からも一曲。
梶浦さんは本当にいい仕事をするわね。salva nosやcamta per meもいいけれど私はこれが一押しよ、
- 458 名前:名無し客:2009/05/12(火) 08:39:43
- ヤンマーニ♪ヤンマーニ♪ヤンマーニ♪ヤンマーニ♪(違
説明乙です。
- 459 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/13(水) 20:20:50
-
お疲れさんです。魔法使いさん。
昨日は兄貴がお世話になりました。
でしたっけ?
魔法使いというかゴスな雰囲気でちょっと予想外ですが、それはそれで!
猫度は低い方が安全だと思います。少なくともここに限っては。
で。
色々どうもです。
ざっと読んだだけなんでまだレス続くかもしれませんが、雑感として。
日本以外の妖怪に関してってとこですが、ここは「日本でも巷間に広まってるイメージがある妖怪」みたいな
感じなんですかね。吸血鬼とか魔女とかメイドとかと来ると、西洋、というよりも「日本にイメージが固着したモ
ノ」って意味かなとも。例えばこれがそれこそ南米のマイナーな妖怪だったりしたら、日本とは縁も縁も、とは
言わないまでも、『幻想』になる以前に広まりさえしないと思うので。「幻想になる」、って意味としてはそっちも
ありな気はしますが。
……いえ、門番ってのはちょい解らないのですが。
死者について余地が持たせられるなら、おおむねこっちに問題はなさげです。
もいっこ予想外だったのは、神様の数が意外と少ないことでしょうか。
モレヤ神さまと諏訪神さまがいることは前に聞いたんで知ってたんですが、もっと他にもいるのかと。
設定についてはもうちょい調べたい、ですが。
しかし名前が!
藤原のお姉さんと上白沢さんはもう普通に読めますが、難度エラい高いですね。
むー、イザヨイ、クレナイ、サイギョウジ、コンパク、ホウライサン、ヤゴコロ、レイセン、イナバ、モレヤ、ヤサ
カ、コチヤ(ヤ?)、カワシロ、コメイジ、レイチョウジ(?)、ホシクマ、ヒナナイ、ナガエ、ヤクモ、シキ、オノヅカ
辺りでしょうか。普通にパッと読めるのって。どんだけ合ってるかは別として。神話ネタ入ってそうなのはその
まんま行けるんですが。
カエンビョウ、でいいのかな。
あとこの分だと鬼の一覧に茨城と酒天(伊吹かも)と熊と虎熊と金熊がいるのかも。
……ていうか猫、やっぱいたんすか。
化け猫って。
ちょっとまだ今日は落ち着いてないので、時間があったら後でまた。んでは。
- 460 名前:名無し客:2009/05/13(水) 20:49:09
- イザヨイネットでググルと色々と画像とか設定が見れるサイトに辿り着けるぜ。
- 461 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/14(木) 00:08:37
-
まあ、でも昔は弱いとかしょぼいどころかチェーンソー一撃でKOできるラスボスもいたそうで。
それに比べたらまあまあ。
というワケで、どうもです。
ここんとこ体調ガタガタなのは季節の変わり目だけなんだろうかと、もう。
>上のレス補足
なんってーか、所属と派閥がどこか、みたいな感じっすね。
三国無双でどこ使うか、みたいな……あ、なんか喩えがヘンな気がしますが。
あたしが住むなら……あー、人間の里、ってのはありきたりだなあ。メタラー的にはやっぱ地獄が
お似合いなんでしょうけど。こう、ジーン・シモンズの意思を受け継いで。
兄貴に選ばせたら選ばせるまでもない気がするので割愛。
藤原のお姉さんはマジで焼き鳥屋……ではないんですよね。
自警団? もしかして兼業?
>音楽
この人は、あたしこれまでロクに知らなかったのが惜し過ぎたというか。
んでも、やっぱインパクト凄いなと思ったのはカラフィナですかね。
勢いでシングルの方まで買っちまいました。
けど、やっぱ良かったのはアルバムかな。
問答無用のインパクトは昨今のヌルいメタルよりも圧倒的にメタル。
というワケでカラフィナはメタル。
http://www.youtube.com/watch?v=Sw63J1-oYHc
今日はコンポーザーということでこれを。
ちょっと前にブレードランナーの話題が出たから……というのはあまり関係ない、ということにして
おきます。
てーか、ヴァンゲリスって映画音楽のヒト、として知られてるばっかのイメージありますが、何気
に本人リマスターで数年前に再発までやってるんですよね。
これが収録されてるアルバムは結構有名です。
http://www.youtube.com/watch?v=pcbGxT7nG60
後はまあ、有名どころで。
- 462 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/14(木) 00:13:09
- >>460
どーもっす。
一応、WIKI自体は前に見付けてるんで、設定そのものは何とかなる、とは思うんですが。
問題はそうじゃなくって、各種の見解とかそのへんなんですよね、どうも。
断片として散ってる認識をどう合わせるか、みたいな雰囲気っぽいので。
とりあえず一刻館verの、としてやってみようと思いますが。
外見は、あー。
結構重要、というか皆さん特徴強調されてるんですね。
インパクト強いのはいいなあ。
我が家なんてそんな外見がイメージ化されてるの――あ。
フィーちゃんは描いて貰ったんだっけ。
兄貴ですら外見設定なんてないのに。
- 463 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/14(木) 00:17:47
-
「……っと、姉さん!」
「おっとと、なんスかフィーちゃん。中学生はとっくにお休みの時間だ――」
「そいつは私より年少組に言い給えよ。そうじゃあない、そんな雑談は後回しだ!」
「――ぜ、って、うえぇ? な、なんすか一体」
「いいから兄さんを止めてくれ――私だけじゃラチが空かないんだ」
「ラチ……なんの?」
「いやね、兄さんが急に焼き鳥屋になる、なんて言い出してね」
「……………」
「はい?」
「はい? じゃないよ。そいつは私のセリフさ――ここのところ出番がなかったと思ったらこれだ。
私は面倒事の始末屋じゃないんだぜ、まったく」
「あ、いえ。いえいえいえ。あの、イミわかんないんですが」
「私にも解らないね。司祭を辞めて世界一の焼き鳥屋を目指す、そうだ」
「…………へぇ」
「メアリ姉さんはパニくって「私も着いて行きます!」だそうだぜ。どうする、姉さん。兄さんを止め
るか、さもなきゃ私達全員で焼き鳥屋を目指すかどっちかだぜ」
「…………へー」
「――じゃあ、ねえっスよォォォォ!」
「何考えてんすかあの兄貴は!?」
「さあ。なんでも竹炭で作れる究極の焼き鳥を目指すそうだ――個人的な見解を言わせて貰う
なら、ニッチな選択過ぎて眩暈がするね」
「眩暈っつうか眩暈っつーか眩暈坂を全力ダッシュですよあたしは! 関口さんでも追い付け
やしねぇ!」
「姉さん姉さん姉さん、君がパニくってどうする」
「あ、ああ、ええ。えー……っと、と、とりあえず。うん、あたしは金属バット取ってくるんで暫く抑
えといて下さい」
「了解。早くしてくれると嬉しいね」
- 464 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/14(木) 00:23:14
-
あー……疲れた。
久し振りにイチロー打法を炸裂させる日が来るとは思ってませんでした。
管理陣さんはお疲れ様です。
こんなところで言っても仕方ないでしょうけれど。
あと、上のが補足ですらなかったので、もうちょい。
基本、こっち側……というか、舞台はこちらの世界になるので、重要っぽいのはそっちと
繋げて貰うヒト、というか妖怪さんになるんですかね。八雲さんですか。
ここら辺はこっち側で操作できるもんでもなし、過程で詰めてこうと思います。
……結局依存する形になっちゃうかなあ。
まあ、そこらは追々で。
- 465 名前:名無し客:2009/05/14(木) 06:19:27
- つ[最高級の軍鶏]
ミ [最高級の軍鶏]
- 466 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/14(木) 19:49:50
-
焼き鳥屋プランを実行しろと!?
後頭部にフルスイングしても止まんないんですよあの兄貴!
火に油を注ぐなぁーッ!
……けど、軍鶏って竹炭と相性いいんすかね。
あたしは肉食人でないのでよくわかんないんですが。
- 467 名前:名無し客:2009/05/14(木) 20:45:09
- 軍鶏は脂少ないから炭火であぶる必要なさそうだけど。
いやでもよくね。焼鳥屋「くるすけ」とか開いて世界を目指せば?
- 468 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/14(木) 21:26:15
-
ここにきて壮絶な方向転換。このスレは料理ネタを扱うスレになり……ましてねえ!
あー、でも軍鶏って確かに油少なそうですもんね。
だからってあたしが焼き鳥屋になりたいわけじゃないんですが。
さしあたり店は競合店の少なそうなローマでまずは試すとよさげですが。
イタリア人に焼き鳥はウケるのか! これも凄い違う気がします。
- 469 名前:名無し客:2009/05/14(木) 21:30:49
- ・・・・・ちなみに孤児院で卵目的で鶏を飼っていたり?
- 470 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/14(木) 21:33:38
-
あー、いや、飼ってないっすね。
昔兄貴は飼ってたことあるそうですが、生き物飼うのはあんまり得意じゃないとか……ん?
いや、そうでもないのかな。猫とか犬とか好きみたいだし。好きなのと飼うのでは責任の違いがあるからかな。
とりあえず今、ウチらの近所で鶏の鳴き声が聞こえることはないですね。
やっぱある程度近所との間に空間がないと飼い辛いっつーか。ただでさえ目立つ人員ばっかですし、ウチ。
- 471 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/14(木) 21:35:47
-
http://www.youtube.com/watch?v=m1WwY2X_uKA
今日のネタはこれで。ちょっと気力ないです。すみません。
あたしの夜間音楽フェイバリット……まではいかないかな。
- 472 名前:名無し客:2009/05/14(木) 21:40:45
- ・・・・事情は承知しました、
神父はこちらで行動不能に追い込んでおきましょう
(ゴソゴソ)
・
・
・
(ヴァチカンで怖い女トップ3の写真と「アイツの写真」とを入れ替える)
- 473 名前:名無し客:2009/05/14(木) 21:59:45
- http://www.nicovideo.jp/watch/sm224292
K-ONすげえ(違
- 474 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/14(木) 22:08:36
- >>472
写真……いや。
入れ替えても今の兄貴はその程度で止まるような状態じゃ……あー。
少しは効果あるのかな。
>>473
後半がマネ不可。
この類のヒトは自分のテクを基準に考えてんじゃねーかと思うことが偶に。
あたしの場合はフロ様でしたが、バカっ早いのはいいとして手足のユニゾンが明らかに
魔王レベルになっていて「教則」とか言われても疑問符で埋まります。バスドラをブッ壊す
と言わんばかりのペダル蹴り。んなもんあんたにしか叩けねーですよ!
- 475 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/14(木) 22:17:14
-
http://www.youtube.com/watch?v=mGLVjp65v_E
フロ様。
やってることは繊細なのに速度のせいでそうとは思えなくなる異界の住人。
- 476 名前:名無し客:2009/05/14(木) 22:20:38
- ペダルが怒涛の勢いだな。
人間すげえw
- 477 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/14(木) 22:23:41
-
http://www.youtube.com/watch?v=gobRreWTyfA
軍曹のもありました。でも画質イマイチです。
このヒトの場合は手数云々でなく気合がもう超人レベル。
ワンバスでも怪物みたいな速度で踏みまくってたのは語り草。
- 478 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/14(木) 22:28:08
-
ドラムマシーンだって越えるぜ! とか言っちゃう人達ですので。
……まあ実際、ほとんどこのレベルになると頂点は頂点でも後はどんな曲を演奏するか、
になってしまって、そうなるとデスかブラックかグラインドか、になるという事態に。
それはそれでいいのですが、そうなるとドラムだけ突出するのもまずいので超人集団にな
るかドラムが抑えるかドラム主体になるかというジレンマまで発生。
http://www.youtube.com/watch?v=AiRc3U3qDWM
つまりこういうことになります。
これ……人間だけでちゃんと演奏してるんだぜ……。
メシュガ様みたいな突出の仕方もあるので、まあ生き方と行き方と逝き方は色々ですね。
- 479 名前:名無し客:2009/05/14(木) 22:35:35
- 最近は打ち込みで人間が演奏する必要が必ずしも無いから演奏出来るかどうかは無視した
曲とかあるが……
うむ、あれだ此処までくると既に曲がどうとか以前に……、レースにたとえるならドラックレースの
様な感じだな。
F1好きな人ですら付いて逝けないw
- 480 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/14(木) 22:41:55
-
ですねえ。
この時代に『機械だから』のフレーズがどこまで意味を成すかは別として、少なくともライブでは
この超常現象をナマで見れるのは感動モンではありますし、人間が叩いてるからこそファジーな
感覚も生まれますので。
イカれたジャズドラマー、として憶えて頂いても結構なレベルかも。
http://www.youtube.com/watch?v=jNXh8_gDyhU
ちなみにマシンだとこうなります。
これも大概ですが。
ここは最近、バカテクドラマーが加入してナマで再現するようになった、かなあ。
- 481 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/05/15(金) 01:31:37
- ……あー、えーと。
私は別に焼き鳥屋やってるわけじゃないぞ?
ありゃ一種の冗談というか見立てみたいなもんだから。
- 482 名前:名無し客:2009/05/15(金) 14:42:19
- 実はこのスレIEで開くと半端なく思い。
- 483 名前:名無し客:2009/05/15(金) 15:11:01
- 新規焼き鳥屋の思いが?
- 484 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2009/05/15(金) 17:12:09
- >>481
あら、もう言っちゃった。
勘違いしている彼を見ているの、少し面白かったのに。
<鬼ですか、パッチェさん>
本当は焼き鳥を背負っているから焼き鳥屋、なのよね。
言い出したのは例の月人だったかしら。なかなかうまい言い回し。
>>482-483
まあ、それも重いけれど。YouTubeリンクの多いスレの宿命よね。
これも神父スレの味だから、これはこれでいいんじゃないかと思うけれど。
- 485 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/05/15(金) 18:14:11
-
「……それで兄さん、開店の準備はできたのかい」
「ん? 開店?」
「なんかもう私は私で達観しちゃってね。君がそれでいいなら私は受け入れるよ。ええと、タレがどうのだっけ?」
「ああ、何が?」
「何がって、焼き鳥屋を目指すとか言ってたろう。家が半壊するくらいの勢いで」
「ああ」
「いや、それはうん、冗談」
「冗談」
「うん、冗談」
「……………………………………」
(……ちょっ、ミハ姉! なんかわたしフィー姉のあんな顔初めて見た! なんか感情ゼロなんだけど! 表情
筋本気で固まってる! すご、人間ってあんなカオできるんだ!)
(だぁぁ! 声出すな! 気付かれるから!)
「よく聞こえなかったんだが」
「冗談かい」
「え? あ、ああ、うん」
「で、ですよね兄さん! ああ良かった! 私の気持ちが通じたんですね!」
「あ……ああうんメアリ、そうだな、それそれ。いや、お前らいるのにそんなことしないってマジで」
「そうか、冗談かい」
「え? あ、ああ、……そう、冗談だな、うん、冗談」
「ミハル姉さん」
「え? あ、はい? ああ、気付いてたんすね」
「最近はヤンデレってのが流行りだそうだけど、私が試してみるってのはどうだろう」
「ちょっ! ダメっ! 流石にその逆手に握ったナイフは洒落んなんないですフィーちゃん! しかもボタン一
つでブレードロック解除とかさりげなく日本国内ではやっちゃいけないカスタムでしょうがそれ!」
「ああ、大丈夫だよ姉さん。兄さんがナイフの百本や千本刺さったところで死ぬ筈なんてないじゃあないか」
「なんすかその無根拠の断言が肯定する黒ヒゲ危機一髪!?」
「昔取った杵柄ってやつでね。こう見えても暗殺スキルはゴルゴ13並なんだよ」
「初めて知らされる事実! しかもこんな状況下で! と、とりあえず止まってぇぇ!」
- 486 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/05/15(金) 18:40:12
- だから家族は大事にしろと……(何)
あー、なんというか迷惑かけてごめんねフィーちゃん。
まあ、顛末は上の動かない図書館の通り、ね。マジで冗談だったのよ。
フレーズもなんとなく気に入ったもんで、過去とか聞かれた時は大体
そうやって誤魔化してたんだけど―――
本気にしてしかもあさっての方向に飛んでく奴なんて初めてね(汗)
で、まあ、なんだ。
とりあえず今度なんかおごるから今回は許してやってくれるかな?
あとでアイツは一回殴っとくし。
- 487 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆YrBOOKL5Tk :2009/05/15(金) 19:51:29
-
ああ……いやいや。私とて本気で兄さんをどうにかできると――もとい、どうにかしようと
思ってた訳じゃないよ。
こりゃもう、悪いのはどう考えても藤原お姉さんじゃないからさ。
明後日というか別次元、というか……やれやれ。
ブン殴っておいてくれるのは大歓迎だけど、この際だからサックリと袖にしておいてくれ
ても構わないよ。本人から言われれば納得……はどうか知らないが、まあ、理解はする
だろう。……まあ、多分。
じゃあ、何か変わったものでも楽しみにしておこうかな。
こっちのモノではお姉さんも詳しくないだろうしね。
- 488 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/05/15(金) 23:03:26
- >>481 (>>484)
「巧いっちゅーか、まあ巧いのはエエとしてオレらまで被害蒙るとは予想外やってんけどな。やー、スゴかった
なあ、『焼き鳥屋始めるからここ出る』て、んな自殺発言ヴァチカンでカマすアホがおるとは思わんかったわ」
『ああ、よく言うだろ。共通の話題を持つことは重要だって。俺はこれからのことを――』
「いやホメとらんでな!? マジで死ぬほど大変やったっちゅーねん! 劉とか割と本気でパニくってお前殺す
か逃がすかめっちゃ悩んどったし!」
『まあ、ごく自然な愛の帰結だよ』
「いや、ごく単純なお前の暴走や!」
「……がー」
「電話でこんだけ疲れるて、なんやねんホンマ。最近ツッコミに回り過ぎやろオレ」
「まあ、相手が相手だからね。なんでもラスボスを指一本で両断したそうだ」
「マジすか。いや両断て、南斗の拳子やったんかあいつ」
(>>481) >>484
「んでな。見立て、て、前にも聞かんかったっけ――なあ、そこで勝手に俺の酒飲んどるジイさん」
「一種のシンボリズムだろう。ところでお邪魔してるよ、ジェイムス」
「人のラックから勝手に酒瓶取るんは『お邪魔する』とは言わんけどな」
「いいじゃないか。飲みもしないくせに飾っておくのは酒への冒涜だからね――それに、この部屋は温度が一定
だから保存にも向いている。悪くない酒蔵だよ」
「それは全力で否定させて貰うわ。なんやの、シンボリズムて。今はもう流行らんやろ」
「逆さ。君なんてその最先端だろう? 記号の組み合わせで事物を象徴するプログラムや数列が処理する意味
体系は充分にシンボリックだ。物理世界に影響を及ぼさないだけ、君の扱う世界の方がシンボル的であるとすら
言えるね」
「詭弁やな。オレの世界は抽象の集合ではあってもコードと結果が一対一のイコールや。百人に百通りのデコ
ードOKなシンボライズみたいな曖昧さは許さへんで」
「それこそどうかな。君が出力するコードは現実に解釈されるわけだ――少なくとも、君という人間に。解釈を許
した瞬間、それは既にシンボル的であるんだよ」
「む。なんやそう逃げるかい」
「逃げるも何も、そうだろう? 君達の扱う数学体系は、元来不変の基準を扱う為にこそ用いられた。君の世界
ではそれがこの世界より多少厳密なだけさ。1+1が必ず2になる、程度の意味ではあるがね」
「はぁん? そらここでも変わらんやろ」
「いいや。リンゴと梨を「果物」という括りに入れて足しても二個は二個だ。それぞれを別のものとして扱えば一
個と一個だがね。リンゴにだって種類やサイズの差がある。厳密に「同じ物」はこの世界に存在しない――数
字や記号というレベルに落とし込むからこそ数学という体系は人間に扱えるレベルで成立する。そうでなけれ
ば計測可能な例外は原子や電子くらいだからね。だから言ってるんだよ、君の世界はこの世界よりは多少厳
密だ、とね」
「はん、まあそらそうや。んで、シンボルの世界はそれより厳密やと?」
- 489 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/05/15(金) 23:19:56
- >>488
「厳密にはならない」
「見えてこんな。ほななんやの」
「そうだな……君達人間という媒体が知覚する、本質的意味合いにおける重要性、とか言うとどうだろう」
「余計見えん。喩えてくれや」
「ふむ、そうだな」
「しかし、マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた」
「んあ……なんやっけ、それ。ルカ?」
「ほう、一応は司祭としての知識程度は備えているようだね。イルなんて多分答えないぜ――そう、ルカ福音
書二章十九だよ。マリアは神性と人間性を、啓示と体験とを組み合わせて理解した。理解しようとした。単なる
記号とシンボルとの違いがあるとすれば、この能動性こそが第一義になるだろうね」
「理解しようとすることが?」
「そうするからシンボル、なんて概念が生まれる。抽象と具体の合致こそシンボルの語源だよ。人間はシンボ
ライズされた世界で生きているけれど、シンボルは人間の中にしか生きられない。君が扱うコードは外野の人
間には解り辛い物でないか、と想定するがね」
「厳密であるかどうかは現代に生き残る条件やない、と」
「逆さ。厳密であればあるほど、生存圏は特定される。数学屋の領域ではそれでも問題ないだろうが、生憎と
数学の世界の方が特殊なのは間違いなくてね。なんせこの世界の構成要員はデジタルでなくアナログだ」
- 490 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/15(金) 23:49:44
-
間ぁ置くと何書こうとしてたか曖昧になりますよね!
即興ネタはこれだから!
http://www.youtube.com/watch?v=HjgzWCler9c
とりあえず前貼ろうとしてて貼れなかったヤツ。
- 491 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/15(金) 23:57:14
- >>489
「むしろ現代においてはシンボルは多様性の中に生きている、と言えるだろうね。ユングのアーキタイプは知っ
てるだろう?」
「オカルト染みとるっつー感想でなら」
「まあ、神秘主義に行き着き易い土壌ではある。けれど原型は旧来の人類が共有する土壌があったから成立
した訳だ。どこにいる蛇も危険ではあったし、雷鳴はどんな世界でも畏怖と恐怖を引き起こす物だった。武器
にしても同様だな」
「それが現代では通じん、と」
「そうだね。いつだか話したように人間は”無意識の連帯”なんて概念を捨て去って久しい」
「まあ、そら……技術が環境作り変えたら、観念なんて分立するしな」
「もはや雷は神の怒りではなく、雷鳴はヤハウェの怒りの声ではない。文明を持たない一部の人間にとっては
いまだ神の怒りは雷鳴として健在だとしてもだ――もっとも、私は最初からそんなつもりはなかったんだがね」
「……は?」
「いや、独り言だよ。さておき、ユングもこう言っていた。科学が世界を明文化し、人間の世界は非人間化され
た、とね。いささか泣き言めいて聞こえるが、認識の転換は世の常だ。雷は電子の移動だし、雷鳴は引き裂か
れた大気の唸りに過ぎない。――ユングがそう断言しようが、かつての信仰者達が危惧しようが――だからと
言って、人間が神を信じなくなった訳ではない」
「まあ、その通りや。技術の振興は倫理だの論理だの野成熟とは無関係に突き進む訳やし」
「というより、技術の進歩に引き摺られざるを得ないのさ。そいつを勘違いするから悲惨なことになる。未だに
『人間の譲れない一線』なんてのを定義し続ける君達らしいよ」
「耳が痛いな。せやけどそれはオレ以外の連中に言ってくれや。オレは別に自分が自分たるべし、とはとっく
に思っとらん。多分イルもやな――セシルちゃんが人間やりたいと思う気持ちこそがサッパリ理解不能や」
- 492 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/05/16(土) 00:30:46
- >>491
「かくして、神は信仰の領域から切り離された。シンボルとは無関係に信仰は進行し、シンボルは忘却された
まま死骸を晒した」
「例えば――」
「オーディンの槍やトールの大槌や、と言うとどうかね」
「なるほどな」
「つまり、アレやろ。今のシンボルはユングみたいに一つの意味を表現せんでもええ、と」
「映画やテレビや現代芸術を考えてみればいいさ。そこに引用されたシンボルは書き換えられて新たなシン
ボルとして世界に認知される。トカゲのバケモノが君にゴジラ、として認知されているようにね。現代人がドラ
ゴンを理解するのなんて、聖書よりも指輪物語の造詣の方が圧倒的にイメージがでかいんじゃないか?」
「ドラゴンてな、そらもうデフォルトなイメージの一つやし……ふん、なるほど。まあ解るわ。イルが言うとった
けど、日本人かて天照サマの象徴がどうやの、なんてあんま気にせえへんらしいしな」
「日本人は世界でも有数の自覚的な多神論者にして無神論の担い手だからね。彼らほど信仰を殺すのに
長けた人種もいない」
「イルに言うてみい、それ。キレるで多分」
「少し前ならキレたがね。さて、今はどうかな」
「あん?」
「いやいや、なんでもないよ。さておき、この世界でもかつてはこう言うこともできた。現実を私は知らぬが、
現実に記号でそれを持っている」
「誰やったかな、それ。ヤスパースやっけか。……ふん、まあ、今となっては記号化できんもんの方が少な
いんは確かやけど」
「君と彼の意見は大分違うな。彼にとっては現実それ自体がシンボルだった訳だからね。今となってはむし
ろ、ジェイムス。君が言うことの方が幾分正しい。これも一種の境界作りだな。事柄を分類して明示すること
――そのラベリングが進行したのが現代だ。ここにおいて「シンボル」は意味を消失している」
「せやから能動性が必要や、と」
「然り」
- 493 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/05/16(土) 00:38:10
- >>492 >>484
「で、彼女の場合はそれが”本”という解り易さに直結している――のかもね。”魔術”や”知恵”、秘教的な知識
――こいつはまあ、ヘルメスの書なんかが代表的なシンボルだな。封じられた知識と、それを見付けた物に約
束される力だ。なるほど、「動かない」「図書館」とは言い得て妙だ。それは秘せられていてこそ価値がある。さ
て、或いは魔除け、なんて意味合いもあるね。捻ったところではこんな表現があるかな。「かの人の顔は褒め
言葉の本」――エリザベス朝ではよく聞いた比喩だな。つまり美しい、って意味なんだがね」
「はあ、本がか?」
「本がだよ。書物をナメちゃいけない。織り上げられた知識の象徴として、古来書籍は並ぶ物のない力を表現し
ていた。何より物自体が効果で庶民の手には届かなかったし、それを大量に所蔵している王侯貴族は力あるも
のに違いなかった。清貧な騎士が書籍を求めるのは自分の力を高める為、慎ましやかにこの世界を解き明か
す為――かくも書物は強く、常に世界を誘導してきたんだ。今や死せる媒体になりつつある本の、ああ、なんと
素晴らしき事か――とか言うと、嘘臭いかい?」
「んん? いや、そんなことないんちゃう? オレかて電子媒体オンリー万歳、とは思わんで。アメコミかてやっ
ぱ本で持っときたいし、サリンジャーとかキッチリ本で読みたいし」
「音楽CDと本は技術革新で世界の中に埋没しつつある、というのは今に始まったことではないがね。そのうち
”知識の墓場”として書籍が観測されないことを祈りたまえ」
- 494 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/05/16(土) 01:04:50
- >>493
「ちなみにウチでは審問局のボスをやってるルーツィアが”書物の主”と言えるだろうね。そのシンボルは”キリ
スト”たる閉じた本と”世界を織り上げる認識”であるブナの木の組み合わせ――君も見たことがあると思うが、
審問局を象徴する印章の一つだ。バベル図書館の司書、審判者の総締めだよ」
「……ああ、アレ。なんやあのマーク、そんな意味あったんか」
「まあ、普通は気にしないだろうがね。でもジェイムス、キリスト教ってのはシンボルの宝庫でもある。望むと望
まざると、そこらに目を向ければシンボルだらけなんだぜ」
「それが解釈の多様性かいな」
「こいつは抽象の具体化だよ。そのせいでキリスト教にはシンボルへの忌避感を口にする修道士だって珍しく
はなかったじゃないか。充実した記号の乱立は、確実に一意的な理解を妨げる」
「旧約聖書の画像禁止とかのアレか?」
「一面的な見方ではあるがね。ある像を敬うのと、その像の表現から敬うべき物を学ぶのとでは、似ているよう
で違う――とは、グレゴリウス一世の発言だったな」
「ジイさんの意見は?」
「どっちも正しい。人間は誰しも狂信者になりうるが、誰もが狂信者になれるわけではないからね」
「まあ、そらそうや」
- 495 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/05/16(土) 01:11:46
- >>494
「けれど正に問題はここにある。ジェイムス、君にとって本は力の象徴ではなかったようだからね」
「オレだけやあれへんで、そのイメージ。フツーに生活する分には本てインドア派の象徴みてーなモンやし」
「そう。君が言うように、既に書物はその意味を変質させつつある。それに、雑誌よりもネット、とは君の言だよね」
「割と常識やろ。っつか、オレが雑誌読まんようになったのは、雑誌が出るまで待つんがイラついてしゃーない、
っちゅう事情があるよってな。だって考えてくれやジイさん。他のどっかでとっくにその情報取得しとるやつがおる
と仮定してやで、オレが雑誌でその真偽確認して、とか明らかに不具合満載やないか。せやったらネット巡らして
欲しい情報持っとるやつにコンタクト取った方が早いっちゅーねん」
「ふむ、イルはキライなんだよね、そういうのが」
「あー、あいつはな。なんや情報に振り回されるのがイヤや、言うとったっけ。本人がカオスのカタマリみたいなヤ
ツなのに何言うとんねん、とは思うけど」
「ふむ、まあ彼は自分自身がカオスだと自覚しているからだろうね。白羊宮の生まれの彼と金牛宮の生まれの君
はホントなら相性は最悪のはずなんだが」
「知らんわンな星占い――ああ、それもシンボルか? まあ、オレはオレの知覚範囲があるし、アイツはアイツの
認識圏があるっつーだけやろ。オレにはアイツみたいなカンはあれへんし、まあどっこいや」
「結構。君らの世界は君らなりに健全だ」
「ともあれ、結論は単純でね。シンボルは既に一意性のくびきから解き放たれている。その背景を探る者とその必
要性を見出さない者は厳然と区別され、そして、それはそもそも問題にすらならない」
「二十年くらい前にも出とりそうな結論ではあるわな」
「その最果てなんだよ、今はね」
- 496 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/16(土) 01:21:01
- >>482
それはですね……。
実はこの板を管理する「メンテナーちゃん」……反ゲイツ派組織「GRF(ゲイツ解放戦線)」の筆頭たるあの
ヒトが仕組んだトラップ! IEを止めろと囁く呪詛の歌声!
では、もちろんなくて。
youtubeリンクってやっぱ重いんですねえ。
申し訳ないっす。
- 497 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/16(土) 20:04:55
-
そういえば坂本教授が最近「ホントに好きな音楽はCDで持っておきたい」って言ってたのを
思い出しました。
Out of Noise、最近の作品ではかなりヒットでしたよ。
http://www.youtube.com/watch?v=8nbxj8eeoPE
オタク的には限定のカーボンオフセット&DL限定のマスター音源揃えたいとこでしたが、そ
れはいくらなんでも。
- 498 名前:名無し客:2009/05/16(土) 20:23:40
- http://www.nicovideo.jp/watch/sm4403693
空の境界はBGMも良い。
特にこの曲の5:07からの曲の5:53からが良い。
あと9:31からがさぁー
- 499 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/16(土) 20:41:29
-
映画は現代にテーマ調整してましたよね。大切な物がなにかって辺りに。
ああいう文脈を映像化してるのはいいなあ、と思いました。
あたしが好きなのはアラヤさんに式さんが突っ掛かってくラストのカタルシスと、アラヤタワー(じゃねえ)
が崩壊してくときの展開ですかね。BGMも実にマッチ。
あとvs藤野さんのBGMも。
「お前は血の味を知った獣だ。人殺しを楽しんでる」
「この国には三度目の正直って言葉があったな」
「――今のお前なら、殺してやる」
この時に流れた音楽がなんか偉く印象に残ってます。
……って、今丁度終わったんで両方聴いたらあたしの好きな場所と両方カブってんじゃねーすかっ!
- 500 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/16(土) 20:43:40
-
そういえば式さんの声をアテてるヒト、攻殻でコドモトコ(少佐の少女義体)の声を担当してた
ヒトらしいです。あと菅野音楽ではマクロスFで歌ってたらしくて、こっちも驚きました。
- 501 名前:名無し客:2009/05/16(土) 20:56:49
- まあ両方とも名シーンだよねw
>>攻殻でコドモトコ
声優さんはマジすげえっす。
全然印象の違うキャラを同じ声で演じ分けたり、同じ声優なのに全く別の声を使えたり。
冴羽 僚と筋肉マンと北斗の拳と毛利小五郎が同じ声だったりするんだよなー
子供の頃全く全然きづかなかったよ。
- 502 名前:名無し客:2009/05/16(土) 21:01:35
- もっと凄いのになると声色あまり変えずに雰囲気だけ変えてしまう人もいるよね。
たとえば大塚明夫。
- 503 名前:名無し客:2009/05/16(土) 21:02:04
- 空の境界は最近出た未来福音もよかったよー。
あれもぜひ映像化して欲しいのところ。
- 504 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/16(土) 21:02:32
-
あー、そうですよねえ。
あたしも言われなきゃ気付かない人、無茶苦茶多いです。
つーか、あれって「あの声で喋れる」ってことなんですよね。地声とは違う、って聞かされた時は普通に
驚きました。声帯大丈夫なんすかあれ。
毛利……ああ、コナン。
……そういえばいつから放送されてるんでしょうか、アレ。
あたしが気付かなかったキャラだと、誰がいるかなあ。居過ぎて特定できません。スネーク=バトー
さんは解ったので、それ以外だとロクに解っちゃいなかった気はしますが。
って、ああ。
そうだ。クゼさんがジャック・バウアーと一緒の声だって聞いた時は驚いたかも。銀魂の新八君がガ
ンダムの主人公やってたって聞いた時も。どんだけ声使い分けてるんだよ、と。
- 505 名前:名無し客:2009/05/16(土) 21:05:57
- http://www.nicovideo.jp/watch/sm662421
こんなとか。
有名すぎるけどw
- 506 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/16(土) 21:06:24
- >>502
そりゃあ大塚さんはすげえですに決まってるでしょうがぁ!
って、勢いで日本語が崩壊。
バトーさんの茶目っ気がスネークでは出てこない、みたいなのはありましたね。
両方とも色気は充満してるのでどっちがいい、とは言えませんが。
大塚さんはスタローン・明夫やってる時の洋画verとアニメでは結構イメージ違います。
スタローンくらいでしかコメディちっくな雰囲気聞けないな、というか。少し残念だけど。
>>503
むむ。確か、続編なんでしたっけ。
ううむ、映像化してくれればあたしも見ることできるなあ。
同人誌って。そりゃ気付いたらなくなってるワケです。
- 507 名前:名無し客:2009/05/16(土) 21:10:08
- はっはっは。
野沢雅子さんをわすれるな。
同じ画面の中で少年・青年・大人の声を使い分ける人だぞ。
- 508 名前:名無し客:2009/05/16(土) 21:12:14
- 未来福音は何度か再販してるからいまなら在庫があったような……
まあ取り扱いが同人流通のみだから手に入りにくいかも。
……うむ、虎にまだ通販在庫あるな。
- 509 名前:名無し客:2009/05/16(土) 21:13:48
- >>507
うむ、アレは見事だ。
タチコマンズに匹敵する(何
というかゴクウはイメージが固定し過ぎてて他の声優使いようが無かった面も
ある気はするが。
- 510 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/16(土) 21:15:54
- >>505
って、男女両方!? マジすか!
これ……うわあ。
予め聞いてれば音の要素は解るけど、でないときついなあ。
ここまでやれるとなると、やっぱベテランのヒトですかね。
うーむ。
こういう風に声を使い分けられるのと、特徴がある声質のヒト、どっちが優勢なんだろ。
>>507
DBすか。
いやまあ、確かにアレは凄いですよね。微妙に声の質変えてるんでしたっけ。……いか
んせん、ドラゴンボールを通して見るには本数が多すぎるのが難点ですが。
ちなみにラピュタのパズーとクリリンは一緒のヒトらしいです。
>>508
つーか、気付くのが遅れるというか。
気付いたら空の境界は文庫版も買ってました。
- 511 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/16(土) 21:18:40
-
タチコマンズとか!
明らかにタチコマDay's視聴者な発言をッ!
まあ、イメージ固定はありますねえ。
今更スタローンとかニコラスとかヴァンダムとかジャッキーの声優変えられても困るっつーか。
いや大塚さんの声が聞けなくなるのは困るっつーか。
- 512 名前:名無し客:2009/05/16(土) 21:19:36
- >>509
wikiで調べたらドラゴンボールでは劇場版・TVスペシャル含めば一人6役までやらかしてるらしい。
鬼太郎も鉄郎もこの人でってドンだけ演ってるんだ。
かとおもったらワンピのDr.くれはとかね、もうね。
- 513 名前:名無し客:2009/05/16(土) 21:22:16
- >空
同人版なら持っている。
新書版は表紙に釣られて買いかけたが我慢した。
文庫版は微妙に表現がか変わっているので買ったが積んだ(何
というか、やっぱり「君少し黙れ」の方が良いとおもうじゃよ。
「何をするんだァーッ」より、「何をするだァ――――ッ ゆるさんッ!」の方が味があるよね(涙
- 514 名前:名無し客:2009/05/16(土) 21:25:46
- >>511
ジャッキーだけはマジ困る。
大昔一度だけ別の声優の吹き替え版を見たというか、見る気満々で見たら声が違って
30分と持たなかった。
マイバイブルの酔拳だったのに…orz
- 515 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/16(土) 21:27:45
- >>512
銀河鉄道って辺りで既にレジェンドって気がしますが。
更に現役となるとハンパないです。
>>513
痛覚残留でコクトーさんがキレ掛けるときのセリフでしたっけ。
「……君、少し黙れ」
みたいな。
あ。これは新書版の表現だったかな。
- 516 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/16(土) 21:29:07
- >>514
あー、そりゃそうでしょうねえ。
ジャッキーであの声以外は辛いです。
ってか、日本人にとってのジャッキーって、ヘタすると現音声+字幕のそれよりも吹き替え
ジャッキーになってるような気がします。
ドラマとDVDで声優違うのも結構ありますけど、スタローンやジャッキーは変えようがない
んじゃないかなあと。
- 517 名前:名無し客:2009/05/16(土) 21:31:34
- けど最強はメーテルこと池田昌子。
そしてサターン版DESIREのマルチナ・T・ステラドヴィッチ教授の最後の語り……
異論は認めるがユズラナイ。
- 518 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/16(土) 21:33:45
-
最強……うーん。大塚さん、と一つ覚えのように繰り返したくなるあたし。
しかしなぜトグサ君こと山ちゃんが出ないんですかっ!
ヴォイスパーカッションやらなんやら、他にも色んなことやってて凄いです。
- 519 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/16(土) 21:42:47
-
そういえば、と思い出しましたが、こないださんまさんの番組に声優さん出てました。
確認すると池澤春名さん、みたいです。
アメリカとイギリスとヨーロッパ(特定されてませんでしたが)に家持ってて家族の居場所が一定
してない、とか、ほとんどこち亀のキャラみたいなヒトでした。
しかしこんだけ声優の話題が一気に出るとは。
ここは今から声優の話題を扱うスレに……、いや、どうなんでしょう。
- 520 名前:名無し客:2009/05/16(土) 21:45:31
- いや、色々書いといてアレだけど。
実際の所、凄く好きな作品の凄く良く出来た映像化作品の凄く好きなキャラの声優さんしか
分かりませんが。
- 521 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/16(土) 21:46:56
-
いやまあ、あたしもそんな詳しくは……。
好きな場面となると、どうでしょう。
SACラストの笑い男と少佐かなあ、声優さんに興味を持ったのって。
- 522 名前:名無し客:2009/05/16(土) 21:52:35
- http://www.nicovideo.jp/watch/sm5987730
取り合えず此処に来てる趣味の人に此れ見せとけばDVDくらい買ってくれるんじゃないかと思う
ので置いておく。
>>521
小説読んでて普通に台詞が音声変換できても実際に聞くとインパクト違うのなー
- 523 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/16(土) 21:56:51
-
んー。
小説読んでるときは声って意識しないんですよね。
映像になると途端に具象化されるっつーか。
だから映像作品ってすげーと思うんですが、そのデキ次第、ってのはあるんでしょうね。
攻殻はアニメならではの切り口でしたし、マトリックスにしても「一度視聴すればなにがなんだかわかんない
部分はあるけどそれなりに面白いしなんかハデだよねこれ」みたいな作品にはなってるので。っつーか、よく見
てねーとボードリヤールが最初の切っ掛けになってるとか見逃しますよアレ。
その点、空の境界はキッチリと面白かったです。
- 524 名前:名無し客:2009/05/17(日) 20:07:26
- http://www.youtube.com/watch?v=oIaz6zBz1go
面白いもの見つけたので置いておきます。
- 525 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/17(日) 20:56:46
- >>524
「アインシュトゥルツェンデ・ノイバウテン」ッ!
『既存概念は崩れ去る』ッ!
とでも言うべきかな……。
そして……。
『気付いた』……。
「もこう」と「猫ぅ」は似ている……。
なんだ……フフフ……。
カンタンなことだったんじゃあないか……。
- 526 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/17(日) 20:58:54
-
まあ、兄貴はそこに置いといて。
この手のバンドは結構色々な形で世界にぽこぽことカオ出しますね。二十年前は主にドイツが
主流だったっぽいですが、正に現代版って感じです。
ちなみにデスではブルドッグがヴォーカルやってるバンドなんてのも。
猫が楽器になってるバンドがあったかはちょっと憶えてませんが。
- 527 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/05/18(月) 00:00:06
-
「そうして全てが意味をなくしたシンボルの残骸の中では、逆に「書物の主」なんてのはシンボリックだろう。かつて
単なる小説の片隅に息を潜めているだけだった吸血鬼がメディアの中で再定義されたように、というわけだ」
「つまりこうかいな。深層の令嬢が「図書館」で「魔術師」と」
「然り。ホロン化した君ら人類が幾度となく定義し返すシンボル、というわけさ。ところでジェイムス。イルがここにい
たら、きっと不死鳥について私に尋ねていただろうな」
「あー……間違いあれへんな。おらんで良かったわ。むっちゃ話長引きそうや」
>>115
「イリヤ、ここだったか」
「ふむ? どうしたね、劉」
「劉……ってうぉあ!? どっから入ってきたお前!」
「正面だ」
「正面……ああ? カギ掛かっとったやろ」
「鍵だ」
「……」
「ってオィィ! 『鍵だ』ちゃうわアホ! なに平然と鍵ムシっとんねんお前! この部屋のセキュに幾ら注ぎ込んど
ると――ちゃう! ちゃうちゃう、ちゃうでオレ! ここでツッコミ入れなあかん場所はそことはちゃう……! 常人の
目線を思い出せオレ!」
「何を悶えているんだ、お前は」
「お前のせいで悶えっ放しやなあ、そらなあ! 師弟揃ってお前らマジで常識知ってくれや! あんなぁ、お前これ、
シェルターと同じ合金製やったはずなんやけどなあ!」
「そうか」
「イヤや! ジイさんちょい助けてやマジで! 言葉が通じとるようで通じてへんコイツ!」
「ああ、鍵の話か。鍵はだな、俺の方に鍵がなかった」
「いや劉、カギって、お前にゃちゃんとロック解除のコード入れた端末渡したるハズやろ!」
「端末……?」
「あかんコイツ、素の要素が強い分イルよりタチ悪い……! 普通に不思議そうなカオすんな! 少し可愛いやろ!
携帯電話! 携帯! 電話! あーゆーおーけー!?」
「ああ、機械は苦手でな」
「その一言で片付けられるオレのセキュリティと自腹八千ドル! 助けてジイさん! ヴァチカンは地獄やで!」
「それより」
「それより!? それより言うたかお前今!」
「まあまあジェイムス、カギなら私が直すさ。それで――さ。どうしたんだね劉、英国への往復三週間、私としては
長旅ご苦労様、とまずは労ってやりたいタイミングだが」
「む。ああ、それよりもイルを見なくてな。ローマ中探したがまるで見当たらん。顔を見てやろうと思ったのだが」
「ローマ中……」
「いや、半日で!?」
「仕方なく教皇にでも聞きに行こうとしたら審問官に止められてな」
「止めるやろ!? 普通止める! 誰だってそうするわそんなモン! オレだってそーする!」
「ん……ああ、イルか。実はね劉」
- 528 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/05/18(月) 00:06:06
- >>527
「――というわけでね」
「ほう。イルが?」
「あー。まあ、そう、アイツがな。お前が知っとるアイツはもうおらん、と。残念やけど。猫だのなんだの騒いどったん
が懐かしいなあ、ホンマ」
「解らない物だ。アレが恋煩いか」
「……まあ、それやったらまだ軽いと思うねんけどなあ。入れ込むとアイツの場合、なんや、解るやろ」
「無論。あいつのことなら俺に解らない筈がない」
「なんや、リアル仙人様にとってはそんなん些事かいな」
「そうだな」
「はん」
「可愛い物だとは思うが」
「可愛い……かぁ? まぁええけど。つーかお前にしろジイさんにしろ、レベルチートの美形はあんまそういうのに拘
らんもんなあ。あー、はいはいはいはい。顔の作りが千難隠す、てか。やっとれんなぁ」
「おいおい、なにを言ってるのさジェイムス。イルだってあれで中々男前だろう」
「出たで上から目線……『中々』て。これやからデフォルトパラメータが狂った奴は……」
「イルは」
「あん? なんや劉」
「あの顔は男前、というより可愛い、と言った方がいいだろう。ジェイムス、お前の表現は少しおかしい」
「ふむ。なるほど、そう来るかね」
「……」
「……。……、ジイ、さん? 流しといた方がええかな、この発言」
「ん? まあ、好きにするといい。だが劉、それは西洋人を見慣れた私達の視点で見た場合であって、日本の基準
で言うとあれは『可愛い系』ではないと思うよ」
「そんなものか」
「そんなものだね」
「……」
「ま、まあ――まあそれはええとして! じ、ジイさん!」
「ふむ、どうしたね」
「どうした、って……く、空気読んでほしいなあ、ジイさん! あ、あれや、劉、お前イルになんか用でもあったんか。
ツラ見てどうってこともないやろ」
「む。ああ、身体を見てやろうかと思ってな」
「か……身体すか?」
「ああ」
「なんでまた」
「調子が悪いと聞いてな。ここの調整は人間の律を崩す。身体の合理性は人間に備わった天与だ。無理矢理に弄
り回すより、適切な治療を施してやった方がいい場合もあるだろう」
「……あ、ああ。なんや。あれか、東洋医療」
「まあ、君の処方なら並の審問官よりはマシだろうが――あれでイルの担当官は腕がいいからな、今出張っても特
に出番もないだろうね。それに彼の症状はPTSDの亜流だ。君の施術とはコードが違いすぎるよ」
「ふむ、そうか。なら仕方ないな」
「まあ、素人が触るよりはマシやろ」
「残念だ」
「残念すか!?」
「む、どうした?」
「い――や、せやのうてな、あ、アレや、男のカラダなんぞ触ってもオモろないやろ、お前」
「筋肉の付き方が――」
「は?」
「イルは独特でな。知っているか」
「あ……いや、気にしたことない」
「針金を束にしたような形状だ。鍛えても極端に太くなることがない。腕力は常態で俺の十倍はあるだろうが、筋肉の
付き方はむしろ俺の方が厚いくらいだ」
「へえ、流石だな。よく見てるね。うん、確かにイルは力瘤が似合うタイプじゃない」
「ああ、俺達は目立てない。イルはその意味でも理想的な体格をしている」
「……あー、ああ。なるほど。そういう意味な。いや、うん、そらそうやな、は、あははは。まあ、そらなあ、男のカラダ
弄り回して楽しい、てのはなあ」
「というより」
「俺は女よりは男の方が好きだが」
「……」
「む。どうした。急に部屋の隅まで後退して」
「あ? あー、うん? なんでもあれへんよ?」
「お前のことも嫌いではないが」
「あ、ああ、そ、そう? そ、そそそそら嬉しいなあ、あ、あははは!」
「しかし劉」
「なんだ」
「イルは筋肉がどうの、というよりも身体のラインの方が魅力的だと思うんだがね。ほら、鎖骨周辺の適度に鍛えられ
たデザインは機能美に溢れている」
「鎖骨……ふむ、言われてみればそうだな」
「ケモノっぽくていいじゃないか、と思うね」
「解らなくもないが……しかし俺としてはやはりあの腕のしなやかさが――」
「あー! あー、イリヤ! イリヤのジイさん! そういえば! そういえば俺話があったんやっけなあ!」
「ほう。どんな話だね」
「いっやあ、ホンマ今日のジイさんは空気読んでくれんとこが最高や! なんやこの異界! 泣けてきたぁーっ!」
- 529 名前:名無し客:2009/05/18(月) 06:20:38
- 神父の担当官の・・・・・逆光源氏計画か、
- 530 名前:名無し客:2009/05/18(月) 07:55:16
- その言葉、施術対象者として男が好みなのか、
友人として付き合うのに男が好みなのか、
それ以外のエロい意味で男が好みなのか。
はっきりさせときましょうか。
- 531 名前:名無し客:2009/05/18(月) 14:04:57
- 神父の外見は理想の集合体。
故に誰もその姿を想像することが出来ない。
- 532 名前:名無し客:2009/05/18(月) 14:56:20
- それなんて唯一神?
- 533 名前:名無し客:2009/05/18(月) 19:43:14
- ああ、、、ぅん、
こんな場所で自殺行為かも知れないけど
・・・・・サバトの山羊さん召喚してくる。
- 534 名前:名無し客:2009/05/18(月) 21:40:47
- このスレの名無しは何人居るのだろう?
- 535 名前:ヴィルヘルミナ・ボリングブルック ◆v5zWORDQU. :2009/05/19(火) 00:55:05
- >>529
「まったく……失敬な話だな。ぼくはそんな目で彼を見たことなど一度も――」
「――ない、かね。ふむ、ミィナ。君には彼を任せて随分と経つが」
「ないよ。君らはどうしてそんな下衆な勘繰りを差し挟めるんだ? やれやれ、いちいち患者に感情移入
していては始まらないよ」
「おや、そうかね。効果的なプラシーボはまず感情移入から、というのが君の持論だろう。第一実際、君
はそれで効果を上げているんじゃないか。言は以って是くの若く其れ機すべからず、とは言うが、君らの
言葉とは即ち『そういうことで患者の中に確定した事実』を作り上げるからね」
「世間、那ぞ揚州の鶴あらんや、とも言うがね。ぼくは自分の最適効率を叩き出せる言葉を選んでいるだ
けだよ。できるだけ彼の脳神経には手を入れたくないんだ。だったら入れ込んだフリをする、というのは役
割のうちさ」
「ほう。まあ、その時点で大分入れ込んでいるんだが――それじゃあ本人にそう告げておこうかな」
「いや――」
「……そんなことをすれば効果が薄れるだろう。担当官としてそいつは認められないね」
「へえ、巧く逃げたじゃないか」
「あのな……きみとは百五十年来の付き合いだが、ぼくが誰かに感情移入したことがあったと思うのか」
「ふむ。しかし君には娘もいるじゃないか――付き合いが皆無、というのは苦しい言い訳だね」
「それとこれとは話が別さ。第一、マリアにとってぼくは父親だ。そのときの感情を引き合いに出してイル
を異性として見ている、というのはかなり苦しいものがあるね」
「道理だな、と言いたいが――ふむ。きみくらい感情値の設定が人間並に緩いと、どうしても身体に引き
摺られるだろう。ん? どうしたミィナ、顔が赤いぜ」
「からかうな。今日のきみは下品だ」
「いやいやしかしだね、どうやら世間じゃ美形の医師と患者、と言うのは類型的なロマンスのパターンに
当て嵌まるらしいんだぜ。なんだ、知らなかったのか?」
「生憎と。巷間の流行には疎くてね」
「そうかね。では後で君のノートにでも関連しそうなデータを送っておこう」
「……はあ。勝手にしてくれたまえ」
「……」
「…………いや、これは…………」
「で、どうかね」
「――っ!?」
「”先生、こっち向いて”か。おいおい、いきなりマニアックなタイトルから検閲してるじゃないか。うん、し
かしGoogleってヤツは凶悪だよな。検索率の上位以外は存在しない、とでも言いたげにネットの片隅へ
と切って捨てるんだから――その検索キーワードにしたって検索上位だぜ。ある意味では検索情報そ
のものが『真理として創出されてる』訳さ。君ら魔術師が徹底的に個人主義であるのに対して、このエン
ジンは擬似生命的に総体としての生態系を作り上げるんだ。……で、どうだね、君とイルに当て嵌めて
みて」
「だ……っ、きみが送りつけたデータだろう! ぼくに責任を求めるのか!? そ、それにどこから入っ
てきたんだ君は!」
「どこから? ふむ、普通に転移させて貰ったが、それがどうかしたかね。自明だろう? 私達にとって
この世界の『距離』なんてどこでどう波が揺らいでるか、でしかないじゃないか。君の波長が解っている
んだから、エーテル揺らぎを観測して結界に割り込むなんて訳ないぜ――ま、平衡状態にした空間に
篭り切るとは大した念の入れようだが、どっこい、私にブチ抜けない固定空間なんて存在しない」
「こんな無駄なことにそんな技術を転用するのか!? き、きみは馬鹿か!」
「馬鹿とは酷いな。ふむ、それに君こそここまで念を入れる必要があるのかね?」
「……」
「……とにかくだな、ぼくはこんな歪んだ関係をイルに押し付けた憶えはこれっぽっちもない。それだけ
は言わせて貰うよ」
「ほう、そうかね。ところでこれなんてどうだい? 寝ている彼に――」
「し――していない。僕がそ……、そんな破廉恥な真似をする筈が、な、ないに決まっているだろう、馬
鹿かきみは! 馬鹿なのか!? いや大馬鹿だ! か、彼はぼくを信用して身を任せてくれてるんだ
ぞ。そ、それをこんな――」
「『身を任せて』か。へえ。へえぇ。そいつは凄い、いや凄いな、そんな表現がさっきのページにも――」
「だ、だから!」
「おっと、こいつは失敬。ところでミィナ、これからイルが来た時にマトモに向き合えることを祈ってるよ」
「なっ……!」
「……イル? ああ、すまない、日本にいることは聞いていたからね。いや……その。体調を聞いておこ
うと――大丈夫? な、ならいいんだ、うん、暫くぼくも診てあげられそうになくて……え? ああ、いや、
少々、その、ドイツに帰らなくてはいけなくてね。そ、そうなんだ。落ち着いたら連絡するよ。そ、そうだね。
き……君も気を付けて。え? ああ、うん、落ち着いてるよ。落ち着いている。ぼくは大丈夫さ。なにも問
題ない。ない、ない――ないから切るよ! それじゃあお休み!」
「まったく……あの狸……」
- 536 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/05/19(火) 19:40:09
- >>530
「男の方が形質的に好みだ、と言うだけの話だが」
「いやあ、劉。どうやら世間じゃそんな解答は曖昧と受け取られるらしいぜ」
「曖昧か。だが「好きか嫌いか」などその程度だろう。複雑な価値判断とも思えんが」
「世間じゃ複雑なのさ。だからイルもああなってる訳でね」
「お前は以前に言っていたと思うが――」
「――人間が自分の複製を作る為だけにこの世界に存在する、と言う話を、俺は好かん。性差それ自体を優先することを
忌避するのではないが、その程度の本能に”俺”が制限されるなど我慢ならん」
「聞いているよ。君の七十年来の持論だったな」
「八十三年だ。七歳の頃にそう思った」
「で、その結論から僅か三十年で地仙に到達か。なるほど天才の理屈は重みが違うね。それで? 仁人心也、義人路也、
とは孟子の言だが、それと君に縁がないのは間違いないが」
「舎其路而弗由、放其心而不知求、哀哉――だ。確かに俺は仁や義などにさして興味もなくなった。だが情まで消した覚
えもないし、仁も義も不要だとは思わん。でなければ俺がここにいる理由がないからな――殺生を由とする隠者は、どう
足掻こうが大悟に至らん」
「不嗜殺人者、能一之、かね。少し違うかな?」
「天に興味がなくとも、人を殺すことは我を捨て切れていない証左だ」
「然り、君はまだ執着を捨て切れていない。この世界についてね」
「それはいいが――イリヤ、お前のはぐらかしは俺以外に向けるのを止めた方がいい。イルなどは勘違いしてしまう」
「だからさ」
「それが君の執着だろう? イルや――或いは私やエリスやジェイムスがこの世界に存在する、ということがね。関わって
しまった、と言う事実自体が君を束縛している。仙人と言えども縁からは逃れられない、というワケだ。傑作だね」
「ふむ。かもしれん。お前やエリスは正直どうでもいいが――」
「おいおい、酷いな。そこまで言い切るかね」
「お前達は俺と同じだ。世界如きに膝を折らん」
「だからと言って、イルに仙人になれ、というのもどうかと思うがね。ありゃあ、仙人よりはまだしも軍神に近いぜ。ま、伽藍
神になる前の関羽と違うのは、義だの仁だのをこれっぽっちも知らないことだがね。鍾馗でさえ彼の罪目を読み上げれば
裸足で逃げ出すよ。もっとも、殺人鬼さえ神格化されるのが現代だ。奉ろうと思えば奉れないこともない――それも、この
病巣の広さを物語っちゃいるというだけだが」
「俺はイルに楽に生きろ、と言ってやりたいだけだ」
「言って聞かないし、聞けない。イルは不安を新しい不安で塗り潰して、罪を新しい罪で糊塗することでしか自我を保てな
い。彼はとっくに最悪で、自分の罪に対してコテンパンだ。どんな猟奇殺人鬼もソシオパスも彼ほど無茶はやっちゃいな
い。既存の『悪』なんて彼にはとっくのとっくに前提事項だ。生きていていいですか、許してください、なんてのが彼の彼に
対する精一杯の抵抗だよ。ミィナの処置にしても、彼自身を殺そうとする脳を宥める祈祷に過ぎない。彼を殺せるのは誰
か? 神も悪魔も既に彼を殺せるほどには強くない。彼は彼自身によってこそ死を選び取る。彼がこの世界に存在する
こと――その事実こそ、彼を責め苛む死に至る病という訳さ。彼は世界を呪うのを止められないし、止めようとも思わな
いし、思えない。そんなことは彼の罪が許さない。そんなイルは騎士団の誇る踊る殺戮人形だ――『楽に生きる』なんて
機構はとっくに組み込み不可なんじゃないかな。君と言えどもね」
「お前がそうしたからな。俺がお前より早く出会っていたら、こんな場所からは連れ出していた」
「イルならこう言うね。『それは、それだけのこと』――実際、私が彼を連れてこなければ君は彼と出会わなかった。君は
彼の虚無に執着もしなかった。彼が平穏に生きていれば君も拘らなかった――そんなたらればに意味はない。君には
珍しい言葉遊びだ、と言わせて貰おう」
「ふむ。その通りだな」
「ところで劉、それはさておき、それが好意、と定義するならどうだね。君は彼が好きだ、と言えるんじゃないか」
「そうなるな」
「という訳で、これだ」
- 537 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/05/19(火) 19:43:54
- >>536
「……あーにーきー、電話ーっす。今日はマトモですか。マトモですね。安心しました」
「マトモって。……いつもマトモだろ、俺は」
「んーじゃーいいんですけどねえ。念の為に確認しますぜ。メタルの語源になったSFを書いた作家の名前は?」
「ウィリアム・バロウズ」
「キューブリックの『フルメタル・ジャケット』のサントラを担当したキューブリックの娘の名前は?」
「アビゲイル・ミード」
「カリフォルニア出身のハードコアで、「二枚同時に再生することで生まれる共鳴から酩酊感を得る」というコンセプトを提出したバンドの名前とアルバム名は?」
「ニューロシスの『タイムス・オブ・グレイス』と『グレース』」
「どうやら本当に今日は正気らしいな……やれやれ、こんなくだらねーことを平然と吐けるのなら……あ、すいません、電話電話」
「もしもし?」
『ああ、イルか』
「劉か、どうしたんだよ。もう予定とか済んだんだ? えらく早いな」
『無論。重要事でもなかったからな。それより用事があってな』
「用事?」
『ああ。どうも俺はお前のことが好きだ、と言うことらしい』
「……はあ。さいですか。いやまあ、俺も好きだよ」
『うむ。それだけだ』
「うん。どうでもいいけどさ、劉。そこにイリヤいるだろ」
『いるが』
「ああ。代わってくんねえかな、ごめん」
『うむ、解った。少し待て』
『やあやあやあ! イル! どうしたね、まるで私がいると知っていたような反応じゃあないか!』
「知っていたっつーか普通に読める。何話したんだ、あいつに」
『ん? いやね、人間の好意はどの辺りで閾値を設定されているのか、という純粋な――』
「ああ。とりあえず死んでくれ」
「ん。終わったよ」
「あ、もういいんすか。誰です電話? 美形っぽい声でしたが」
「声で美形かどうかとかって解るんだ……いや、合ってるけどさ」
「世間にゃメガネ声なんてのもあるらしいですからね。まあ多少は。んで、好きってなにがです?」
「好きって……ああ。そりゃ俺が好きなのは――」
「あ。あー、いいです。もう喋らなくていいです。つーかむしろ黙ってください頼みます」
「そうか」
「そうです。昨日みたく幽体離脱したみたいなナリで座り込んでられるとこっちがウズウズするっつーか」
「ウズウズってな……あ? 昨日?」
「昨日ですが」
「昨日……」
「いや、そりゃおかしい。昨日は二人で一日出掛けてた筈なんだが」
「……一日すか」
「一日だ」
「あたしが帰ってきた時にはなんか椅子に座ったままブツブツ喋ったり身悶えたりしてたように思えたんですが」
「ああ。なるほど、ならアレは脳内時間の方の昨日か……」
「脳内とか! つーかなんか最近ガンガンこのスレの正気度が擦り減ってる気がするんですがっ!」
- 538 名前:名無し客:2009/05/19(火) 20:07:19
- ここは脳内ではなく現実で
で〜とするのが適切な処置かと・・・・・・、
・・・・相手は誰に頼みますかな?
- 539 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/19(火) 20:29:13
- >>538
「だからよぉー……」
「はっ! 不用意な発言は危険です>>538ッ!」
「『誰か』って前提がスデにおかしいってことが……どうしてわかんねぇーんだああぁーッ!
あぁぁッ!? このダボがぁーッ!」
「ちょ、キレた! またキレた! もうイヤぁーっ! 最近マジ不安定すぎます兄上っ!」
- 540 名前:名無し客:2009/05/19(火) 20:43:41
- ・・・・・これを装着なさい?
つ[ネコミミ]
ミ [ネコミミ]
- 541 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/19(火) 22:33:26
-
http://www.youtube.com/watch?v=jOoHAbnhxNI
久し振りの紹介。ジャパンドロイズ。
メタルじゃなくてすいません。解り易いエモガレージですが、結構聴けました。
なんっつーか、九十年代のポストマイブラ+エモってカンジっす。
そう、敢えて言えばマイ・ヴィトリオールとか……く、マイナーすぎる!
- 542 名前:名無し客:2009/05/20(水) 20:29:09
- 神父と接触して
「死」の概念を思い出した審問官が
時たま、・・・・暴走したりしませんか?
- 543 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/05/21(木) 01:31:42
- >>531 >>532
「なるほど。つまりイルの外見は私達が観測する形状に収束する訳だ――凄いシュレディンガーだな。なんだ、
観測者視点ごとに粒子の波形でも変えてるのか? ははは、だったらどんなカタチで波形収束してるんだね!
見る人にとっての理想像か! そりゃあいい、美形だのなんだのは問題にならないぜ!」
「……いやあ、そんな怪物くんオレはイヤなんやけど」
「しかしジェイムス。彼の能力はそれに近いじゃないか。怪物、というなら彼はこの世界で最も怪物そのものの
イメージに近いぜ」
「いやそれとこれとは関係ないやろ!? ゴジラやのドラゴンやのに変身されるよりそっちの百面相のがよっぽ
どコワいわ! っつかむしろキモいですが!」
「まあ、そりゃそうだね。しかしなんだな、確かに彼のイメージは不安定かもしれないな。美形か、と言われれば
そう言ってもいいような気はするが」
「美形っつーか……お前ら基準で考えんなや。劉やのジイさんやのと比べられる方は堪らんで実際」
「うん? ああいやいや、無論程度は下げて言ってるんだよ。『まあそれなりに美形かもしれないね?』と」
「……うわ。うっすら殺意湧いてきたわオレ」
「何度も言うが、イルは――」
「あー。劉はうん、もうええで。意見はな、オレがもう、充ッッッッッ分、聞かせてもろたでな。わざわざこのスレを
暗色の空気で塗り替える必要はあらへんで」
「そんなものか」
「そんなもんや」
「まあ、私としてはこう、不安に怯える子犬、ってイメージを強調してほしいな」
「待てイリヤ。子犬、というのは聞き捨てならん」
「ほう。ではなんだね、劉」
「そうだな……俺に言わせれば、あれは群から毀れた狼の子供のような……」
「いや、もうその手の喩えは勘弁してくれんかマジで」
- 544 名前:◆/rYHVHyWT6 :2009/05/21(木) 01:42:50
- >>543
■参照意見・外部
「服装をもう少し選んでくれると助かる。……顔の造作? 気にしたことはないな」
異端審問聖省、C氏
「どっちかって言ったら可愛いと思うけど……あん? それは西洋人から見たらだって? ツラじゃなくて雰囲気だ
よ、あたしの言ってんのは。あのモロさなら一回ブッ壊れたところを慰めてやりゃあ多分落ちるんだけどねえ……
フラれたところを狙ったらどうだって? そんなもん言うまでもないでしょうに」
異端審問聖省、M氏
「彼は……そうだな。『この世界早いとこ壊れねぇかなあ』みたいなカオで空を見上げてるのを見るのは微笑ましい
よね。ステキだと思うよ、あの厭世と諦念で練り固まったみたいな空気はさ。死人が生きてる、みたいなアンバラン
スさが堪らない――まるで”自分”なんてのがそこにあるのが耐えられない、とでも言いたげでね。うん? 歪んで
る? ははは、そいつは酷いな。だってそうだろう? 世間で日々として崩れては再結晶する”美観”やら”好感”や
らと僕の好意とどこが違うのかな。なんせこの世界、外見にだって流行り廃りはあるんだぜ。だからそんな無限の
変質という不変性を体現してるような――徹底的に外の認識を阻害する雰囲気を纏ったあの虚無性は、僕には魅
力的だね。なんていうか、こう、イジめたくなるというか――おっと。ちなみに僕以外のヤツがそんなことを考えるの
は許さないぜ」
異端審問聖省、L氏
- 545 名前:◆/rYHVHyWT6 :2009/05/21(木) 01:48:55
- >>544
「誰やこのLとM。……アルファベット繋がりで最悪すぎるやろ」
「まあ、審問官に普通の感想を期待するのは止めたまえ。あれでセシルはほとんど例外なんだぜ。人間の感情
をイチから入出力までプレゼンしたのは彼女が最初だ」
「まあそらなあ。なんや、ツラは気にせえへんみたいやからなあ、あの娘……なんでやの?」
「イルの顔が好きだからに決まってるじゃないか」
「……あー。……いや、そんな真っ向から大鉈振るう発言されてもやな」
「ん? だってキライなら弄ろうとするぜ。ああ、何か勘違いしてるな、ジェイムス。セシルはイルのことをほとんど
無条件で信頼してるんだ。それこそ親子のようにね。親子が外観に注意する度合いは他人のそれに比べて大分
低い。審問官は、加えて最初から子孫を残す機能をオミットしてるからね。誰かに対する愛情、と言うのは君らの
それに比べてもかなり質が違うんだよ」
「子孫、て……そらまた直球やな」
「美形に惹かれる、というのは、これも適応だからね。子供が美しくありますように、と願う人間の本能の一端だよ。
美しい、とされている外観を遺伝子に残せれば、それはそれで子孫を残すのに有効だからね」
「せやけど、外見にも個人の好みっちゅーもんがあるわけやろ」
「無論。そこらは環境と生まれ持った脳の状態が定義している。どんな外見が好みか、なんてのもね。結局のとこ
ろ、複雑な「好みのタイプ」を持ってしまった人間にとっては、美形か否か、なんてのは一意的なメソッドではない、
ということだね」
「あんま適応的やないな。最大公約数の美形、ってのはそんなら存在せんと?」
「ふむ。まあ、モデルや俳優はある意味でそうだとは言えるかな。テレビやネットで繋がった「共同体」が定義する
”美しい外面”ってやつさ。それは時代ごとに変質してしまって、あまり有効ではない――ほら、ある種の集団では
太っていることがモテる条件だったりするし、かつての日本ではとても今じゃ考えられないタイプの外見が「美しい」
とされたそうじゃないか――ふむ。そういえばイルの懸想している件の女性は当時どう思われていたんだろうな」
「さあな。オレは会ったことあれへんし。んで、つまりアレか。環境ありきで美しさは設定される、っちゅーか」
「そうだね。『例えばこの世に自分しかいなければ』、だよ。ありがちな思考ゲームだよね。比較からしか美醜の差
なんて生まれやしない。クジラやシジュウカラは歌声の美しさを、人間は最も頼りにする視覚を駆使して美観を選
り分けるんだ」
「はあん……まあ、解らんでもない」
「ほなアレか。ジイさんらは外見なんぞどうでもええけど、とりあえず面倒がないように見映え良くしとると」
「有体に言えばね。もちろん、大小偏差は個人の自由だ。だからセシルはいつだってイルが好みそうな長髪にして
いるだろう? まあ、このままだと色まで変えそうだけどね」
「……色はなあ、オレは今のあの子のブロンド好きやけど」
- 546 名前:◆YrBOOKL5Tk :2009/05/21(木) 01:55:15
- >>545
「兄さんの外見?」
「んー。どー思います、フィーちゃんは」
「ブラコンの私に聞かれてもねえ。参考にならないんじゃないかな、と」
「まあそりゃそうですが。んでもそんなんここのガキんちょどもは多かれ少なかれ同意見なワケで」
「あら……兄さんが、なんですって?」
「……こういう人もいますし。いえね、メア姉、兄貴が美形かどうか、なんて話をー、ですね」
「外見がどうだっていうんですか。私にとって兄さんは天使みたいな人です」
「い、いやまだ聞いてな……ああ、すいません。信者意見乙、ってとこですか。でも姉さん、それって遠回しに兄貴の
外見に触れるな、って言ってるように聞こえますけど」
「そんな訳ないでしょう。兄さんなら外に出して恥じる所なんて一つもありません」
「……はあ、まあ、そうですね」
「外に出さなくていいのなら、いっそ私の部屋に仕舞いこんで置きたいくらいなんですから」
「ミハル姉さん、話を続けてくれたまえ。華麗にスルーを決める必要が生まれたらしい」
「気が合うじゃねーっすか。まあ、ともかくですね。あたしが思うに――あー」
「イラストもねーのにどう設定しろって話ですかね」
「ぶっちゃけてどうするの、ミハル」
「ぶっちゃけたね……」
「い、いやだってですね、そりゃアレですよ? あたしの中には脳内ホームズさんも脳内矢吹さんもいますしスタローン
をシブくしたようなスワガー軍曹だっていますよ? んでもあれですよ、その、なんつーんすか? 『映画化』されたせ
いでイメージ固定されたレクター博士が小説にまで侵食してくるカンジっつぅーんすか、こう、イメージと映像は一度関
係すると不可分だ、っつーか」
「カタチはモノを求める、と言うことかな。ふうん。まあ、最近はイラストがあるとイメージ固めやすいよね」
「あー、まあ、そんな了解でお願いします」
「私と違って兄さんや姉さんにはイラスト設定がないからね」
「さり気なく自慢してんすか小娘ぇ!」
「まして兄さんはどうしてもメガテンのアレが連想されるから分が悪いというワケだ。ありゃあモデルが西洋人だからね」
「またぶっちゃけた!」
「いやあ、でもさあ。兄さんはアレで外見的にはかなり日本人してるだろう? 西洋的なイメージを重ねられると難しいも
のがあると思うんだよね。ええと、見る人間によって外見を固定される、だって? ははあ、そいつは確かに神か悪魔か、
と言いたいが、それにしたって物理的な基礎が存在するならそこに根ざした物になるからね。肌の色や髪の色は変えよ
うがあるまいさ」
「まあ、そりゃそうですが。アレで身長180センチないですからねえ、兄貴。コーカソイド的っつーには結構背ぇ低めかも。
あー、175センチくらいっすか?」
「あったかな? うん、ギリギリあるかないか、かな。私が真正面から抱きつくと胸の下辺りに顔が埋まるからね。大体そ
んなものだと思うけど。ああ、あとは比較的肌が白いよね。色白だ、っていうんじゃなくてさ。間近で見ると解るけど、傷と
かが結構目立っちゃうタイプなんだよね」
「……あの。そんなことしてたの、フィー」
「ん? ああ、いや偶に。抜け駆けしてるつもりはないよ、姉さん」
「……あ。あ、ええ。別にそんなこと思ってないけど」
「あ、あー、まあそれは置いといて、置いといて! メア姉、ちょっと目ぇ怖いんですが!」
「気のせいよ、ミハル」
「気のせいなら洗濯物破り捨てそうなその手をどうにか制御してくださいませ」
「あー、でもなんなんすかね。これ。どんな外見でもいいってイミですか>>531」
「みたいだね」
「へー……あ。そんじゃフィーちゃん、いっそこんなのどうですか。『銀髪。金色と銀色のオッドアイ』」
「中二」
「中二ね」
「中二って言われた! 狙ったのに突き刺さるサゲスミ目線! あ、あのいえ、マジで言った訳じゃ……」
「第一、オッドなんてそんないいもんじゃないよ。私だって面倒を省けるならカラーコンタクトでも入れておきたいくらい
なんだからさ。単なる色素異常だぜ、こんなの」
「持てる者は斯く述べたり。フィーちゃん、あたしらはその手の記号に惹かれちゃうケモノを心の中に飼ってるんですよ」
「さっさと開放してやりたまえ。そんな外見が許されるのは魔界都市だけだ」
- 547 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/21(木) 01:59:16
-
設定というか、フィーちゃんにはホントにイラストがあったりします。
いえ、マジで。
以前ここで描いて頂いたヤツで、唯一このスレ内で外見が視覚的に存在してるのはフィーちゃんだったり。
- 548 名前:名無し客:2009/05/21(木) 11:36:26
- つまりフィーちゃんがメインキャラで
残りはモブキャラなんですね
- 549 名前:名無し客:2009/05/21(木) 20:31:25
- 顔が無いのはエロゲの主人公の資格の一つだぜ
- 550 名前:名無し客:2009/05/21(木) 21:08:22
- 胸は有るのに顔は無いミハr……ごめんなんでもない
- 551 名前:名無し客:2009/05/21(木) 21:26:44
- 神父がハーレムをやりたがってイルのは周知の事実だが、それに際する説得力を得る手段としては
具体的な実像を用意するのと、理想的の三文字で済ませるのとではどちらが有利だろうか。
- 552 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/21(木) 22:03:30
-
「……おや、出掛けてたのかい、姉さん。お帰りなさい」
「ういーす。ちょいとばかりセクハラ野郎>>550退治に」
「なるほど。それで拳が血塗れなのか。流石は県内最強のパンチングマシン記録保持者だね。間違って
撲殺するのは止めてくれたまえよ」
「あー、はいはい……って、えぇぇぇ!? あ、あれ!? なにこの血!? しかもなにその設定!? 今
初めて聞きました!」
「おや、私の能力を忘れて貰っちゃあ困るな――私の『エピタフ』はこの世界の記述を書き換えて『事実』
をそこに現出させる……」
「何その反則臭い能力!? 勝てねぇ!」
「歴史は私の言葉によってカタチを得るのさ――古い物事なんてなかった事にしてあげよう」
「このスレの履歴が!」
「まあ、そんな冗談は置いといて」
「冗談……、ああ、なら良く――ねぇ! マジで良くない! 解決されてない! この血取れてない! 幻
覚じゃないんですけどこの皮膚感覚はっ!」
「ああ、右ストレートで650キログラム叩き出したミハル姉さん、それより早く座りたまえよ」
「ちょっ!? そんな設定加えられて平然としてろと!?」
>>548
「まあ、間違っちゃいないね」
「いないの!?」
「次回からこのスレは”無限司書・らでぃかる・エーフィ”を継続します」
「唐突すぎる! そもそもこのスレってそんな目的で作られていませんが!」
「まあまあ。姉さんも端役程度には出番を確保するさ」
「姉を端役と言ったか妹ォ! いえ、そもそもそのネーミングは何!?」
「魔法少女モノを意識してみたんだけど、どうかな」
「魔法……魔法!?」
「いや、何かそれっぽいスレが立っていたからオマージュを」
「パロディですらありません!」
「ちゃんとお決まりのマスコットも出すよ。ええと……変身した兄さん」
「デカすぎる! そして凶悪すぎる! フィーちゃんの出番ゼロじゃないすかそれ!」
「メタな会話はそこまでさ。大丈夫、概要だってあるんだぜ――こうだな」
- 553 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/21(木) 22:03:49
- >>552
下界を睥睨する月輪。
月代に象られた闇の中、白い痩身が浮かび上がる。
「そこまでだ、悪人ども」
モノリスのようなビルに象られたコンクリートの裂溝に響く声。
それは異質だが、けして狂的ではない。
それは――ただ、どこか狂信的で、
それが響いた世界は、平静を失って狂乱する――。
「――銃口を口に突っ込んで自殺するか私に自殺させられるか二秒で選び給え」
- 554 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/21(木) 22:05:10
- >>553
「自殺させるの!?」
「そりゃそうさ。私は血腥いのが好きじゃないし」
「視聴者は血腥い方がまだマシだってもん見せられるハメに! あとむしろそれは魔法少女というか仕事
人です!」
「私の魔法は……そうだな、相手の脳神経に命令を送り込むんだよ。相手を直接攻撃せずに倒す……う
ん、正義だ」
「聞いてねえしむしろその正義はどこらへんに存在してるんですか! すげぇ遠いです魔法少女!」
「ふむ、そうかな」
「全開でそうだと言わせていただく! ってかフィーちゃん、魔法少女って……もっとこう、バーン、と動き
のあるモンじゃないんですか。そんな地味なのはどうかと思いますぜ。せめて金属バットで相手を撲殺す
るくらいじゃないと」
「それもどうかと思うけどね。ああ、でも大丈夫。その解決は楽勝だ――要するに私以外にも魔法少女が
いればいいのさ」
「はい?」
「そもそも私じゃ呪文なんて唱え切る前に息切れしてしまう。動きながら何か喋ったりするのは向いてない
んだ――私は後衛、となれば前衛がいればいい」
「……は、はあ?」
- 555 名前:哭澤滝那◆WEISS0lzjQ :2009/05/21(木) 22:08:03
- >>554
「南無帰命頂礼当年所属尊星、南無帰命頂礼本命所属尊星、南無帰命頂礼本命曜、南無帰命頂礼本命
宿、南無帰命頂礼本命宮、以って至心に謹請す! 当年所属の哭澤の尊星、諸眷に沿って降り来ませり
――我が意を呪と成し申せ、この身は溺れ神奉る四辻の守手なり、三魂拾い、七魄掬いて供犠とせん!
呪縛外縛に火の印掛けて、八方奈落に焼き落とし、魂魄散々に打ちつめる! 招神! 『訶梨、」
- 556 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆YrBOOKL5Tk :2009/05/21(木) 22:08:40
- >>555
「……って、なにやらすのよあんた!」
「いやあ、ノリノリだったじゃないか、滝那くん。流石に本職の気迫は違うね」
「だから私は本職じゃない……っていうか、あんたこのレシピ、どう見たってこれ密教系でしょうが! あの
ね、うちは――」
「ずいぶん変わった神社だよね、君が祝ってるところって。私の見立てじゃ、あれは仏教が入った後で一度
塗り潰したような――」
「……。どうでもいいじゃない。っていうか、ウザいってば。なんでまたこんな場所にカオ出さなきゃいけない
のよ。凄い納得いかない」
「いやね、魔法少女モノ企画に変わったんだよ」
「はあ? 何が」
「このスレッドが」
「……で、それとこれと私とどう繋がるの」
「ん? だからこう……私と君とでダブル魔法少女だ! というか。君は私の相方という訳さ」
「ダブルである必要が微塵もないじゃない」
「ふむ。ならあと三人集めて魔法少女戦隊にでもするかね」
「……。魔法少女である意味がないでしょ」
「細かいなあ……落とし所は重要だぜ。斬新じゃないか、密教系の魔法少女」
「……それ、魔法ですらなくない?」
「いいじゃないか、出番が増えれば君の不思議な名前の由来だって説明する時間くらい貰えるぜ」
「……あー、そう。で、個人的にはそんな理由で呼ばれるんだったら一生説明したくないんだけど。とっとと
私の名前はリストから抹消しといて」
「ふん、つれないな。そんなに私が嫌いなのかい?」
「あんたが好きでもあんたの発想は最悪だと断言するわ」
- 557 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/21(木) 22:12:45
- >>556
「……誰です、今のモデルみたいな子」
「ああ、同級生だよ。キレイな顔立ちしてるだろう?」
「フィーちゃんとどっこいですね。あんな白いハダの日本人いるんだなー、っつーか。レベル高ぇぇぇーって、
そうじゃねえ! しかもまた妙なの来てますが!>>551 どんなだと思われてるんすかウチって!」
「ふむ、ハーレムねえ……でもさ。異性を周囲に侍らせてればいいなら、とっくに我が家はハーレムだよね」
「いや、生々しくなるからその発言は勘弁して欲しいんですが」
「そうかい? まあ、兄さんはあれで私達を本気で妹としてしか見てくれないからね。そんな展開は少し望め
ないか」
「妹としてはむしろ望むべきではないと思いますが、いかがですかね、そっちの妹」
「はて、どうだったかね」
- 558 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/05/21(木) 22:17:12
- >>551 >>557
「おいおい、初耳だぜ。しかしそれはそれで悪くないな――ドロドロ愛憎劇からヴァチカン崩壊の予定は変更
してそっちの方向で行くかね」
「そんな予定やったんか!?」
「然り。でなきゃ関係したキャラクターなんて出てくる訳ないだろう――人間関係というミクロから至るカタスト
ロフ。王道だぜ」
「イヤやそんなエルロイな終末! しかもマジにしか聞こえへんでオレらの環境やと!」
「いやあ、どうだろうね――ほら、劉。悪くないと思わないか。私と君もケンカせずに済む展開だぜ」
「ふむ」
「悪くはないな」
「悪いわアホ! っつか、待て! 待てぇ! 何平然と肯定しとんねんお前!? そこの男二人!」
「と言われても――ほら。私には性別なんてないも同然だしねえ」
「うむ。性別に意味はない」
「ある! あるでな!? 少なくともオレはそんなもん認めん! っつかオレのイルに何勝手なことホザいと
んねんお前ら揃いも揃って――はっ!」
「ふむ」
「ほう」
「……いや、冗談やで?」
- 559 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/21(木) 22:50:45
-
「つーか」
「あ、いたんすか兄貴」
「ハーレムなんぞこれっぱかしも要らねぇぇぇーからよォォーッ! 俺が欲しいのはただ一つの愛だけなん
だがなぁぁーッ!」
「またこの展開! 大人しくしてると思ったらまたフサぎ込んでたんですかこのヒト!?」
「いやあ、大人しくしてる時は要注意だよね」
「そんなアッサリ言われても!」
「まあ、そもそも具体的な実像、というのが困難だよ。なんせ近代国家においては一夫一妻が基本――と
いうより、社会観念としてデフォルトで出回っているからね。採集と狩猟の分担の延長線上で、性は厳然
としたルールとして確定したんだ――早い話、一部の例外を除けばヒトって種はそいつを基本にして生き
ている。理想的なのは――どうだろうね。さて、それじゃあいっそ本当にそうしてあげようか、兄さん」
「ちょっ! ここは「よい子も安心な健全スレ」っ!」
>>552
「と言われても」
「ん。でも姉さん、そうなるとこいつはアレかな、ミハル姉さんはヒロインってやつの仲間入りなのかな」
「え? あ、うそ、マジですか。出番増えちゃう!?」
「と、言いたいが、姉さん自身が「健全」と銘打ったんだからね。いやあ、残念だな。出番はないかもね」
「くっ……! リアルタイムで増えたレスの処理を逆手に取るとはッ!」
「というかだね、そもそも年齢制限アリって意味だろう? 倫理感から考えると、姉さんもそうだが、私なん
て出番皆無に近いだろうぜ――端役にもなれないんじゃないか」
「ってーか、主人公に顔がないとか、どんな基準なんすか。アレですか、主人公なのに出番失くせと」
「出番じゃなくて外見がないんだろう――どちらにしろ無体な話だがね。顔を設定してなきゃパッケージに
困るだろう。他のキャラクターが一切イラストを貰えなくても、最低限表紙で主人公だけ外観を貰えるのは
常識だぜ」
「あー……。まあ、エルリックサーガとか、全部エルリック王子でしたね」
「表紙がイイルクーンやムーングラムってワケにもいかないだろう。それに、あれはむしろヒロインが主人
公の武器だからな。主人公一人表紙に飾れば重要人物は表に出てるようなもんさ。流行の表現を使うな
らストームブリンガー×エルリック王子だよ」
「……だから、そのバツはなんなんですか」
- 560 名前:クレア・クランツ ◆/rYHVHyWT6 :2009/05/22(金) 01:11:59
- >>533
「あーづーいー。マリアー。ばっかみたいに暑いんですけど、温度下げませんかこの部屋」
「ん? ああ、血ぃ抜いてあげようか。涼しくなるよ」
「またカラダ作り直せとおっしゃる!? ……クーラーつけようー、とかエアコン導入ー、とか言うんじゃなくて
ですね、ちょっとだけ分子運動制御して貰えればそんだけでも大分変わるんですけど」
「自分でやんなよ。……本棚の周囲にまで銀紐広げたら挽き肉にするからね」
「怖っ! じゃなくて、そういうちんまい操作がわたしじゃ無理だから頼んでるんですが!」
「だったら水風呂に沈んでな、へっぽこ魔術師」
「むか。なんですかそれ。今だってお仕事片付けてきたのに! 働き者な妹に感謝の気持ちはないとでも!」
「ないね」
「うがーっ! イラつくこの姉っ! 表出ろぉ!」
「いいけど。手加減してやんないよ」
「あ。すいませんウソです。冗談です今の」
「あんたにマジ喧嘩なんて期待しちゃいないよ。どうでもいいけど、仕事ってなんだい。こんな夕方にあんたが
使われるような要件はないと思うがね」
「んー、あー。えっと、なんてったらいいんですかね。オベリスクの前、今日、結構ヒトが集まってましたよね」
「あー。そんなこと言ってたかねえ。それがどうかしたかい?」
「ええ。なんかどっかのサマナーが馬鹿な真似しようとしたらしくて――観光客イケニエモードってーか」
「はあ。珍しいじゃないか、ホンモノかい?」
「どうだったんでしょ。んでまあ、騎士団の……あの大男さんいるじゃないですか」
「ああ。あのアル中?」
「あの人がまあ、サマナーさんの方はとっ捕まえてミンチにしたんですけど」
「まあ妥当だね。でも、へえ、あいつが……珍しいね、あの飲んだくれがマトモに動くなんざ。それで?」
「はい。なんかコードは完成しちゃってたみたいで、なんかモノリス喚ばれちゃったんですよ。で」
「喚ばれたって。ふん、あたしはそんな報告聞いてないけどね」
「んあ。えと、できるだけ内密にしときたい、だったかな。あー、ヤバい言っちゃった。聖省の方で担当してる監
視網がモロかった……、ってことになるのは都合悪いとかでー、その」
「まあいいわよそんなの。後で関係者チェックして処分するから」
「あー。……わたしが話したってのはオフレコでよろしくです。んでまあ、喚ばれちゃったもんはこの際しょうが
ないし、コードだけ回収しちゃおうかなってことでわたしが」
「どんなコードだったのさ」
「えと、『罪を背負った山羊』のコードってあったじゃないですか。アレの亜種。観光客媒体にして出てきたワケ
ですが、ギリシャ人が多かったぽくて、前にローマでツブしたのとは大分形状違ってました」
「ギリシャ人ならサテュロスへのコードが強いからじゃないかね。ふん、アザゼルの亜種ね……で、あんたは
それ、食ったの?」
「です。なんでお仕事完了というか絶賛胃もたれ中というか消化中というかカラダがあっついのでこの部屋冷
やして下さいと」
「氷付けでいいなら考えてあげるよ」
「く! マジで表出ろぉーっ! この姉貴っ!」
「二言と遺言はないだろうね」
「……あります! 二世紀分くらいあります!」
- 561 名前:クレア・クランツ ◆BAAL1gDAnE :2009/05/22(金) 01:29:57
- >>534
「お客さん……。どんなもん? ヒト入りって。観光客は多い方がサンプル取れてナイスだけど」
「さあね。ホスト側からそんなもんの統計取るのも馬鹿げた話だろうし、あたしはそんな気にしないけど。ま、
知っての通り毎度反応できる訳でもなきゃ、全部に返答できるワケでもないからね。その程度は了承して貰
えりゃそれでいいじゃないかね。本題はこんな対応でもない訳だしね」
「んー、なのかなぁ。そのワリには最近ここで結構ヒト見るので、まあわたし的にはこれもアリはアリかなとは
思うのですが」
「そうかい?」
「――だって、そうでもないと出番なんて本気で巡ってきませんでしたから!」
「本音かい、それ」
「だ、だって……ズルいじゃない、セシルばっか出番あるとか! やっぱ時代はヒロイン過多がメジャーなん
ですよ! 出番の為なら>>551みたいな意見がアリアリ! こう、週間漫画雑誌のお色気作品的な!」
「銀魂しか読んでないヤツがそういうこと言うとボロが出るよ」
「にわかでした! すいまんせんでした!」
- 562 名前:名無し客:2009/05/22(金) 01:38:58
- なんか登場人物全員が順番に自己紹介するだけでネタになるような気がしてきた。
- 563 名前:クレア・クランツ ◆BAAL1gDAnE :2009/05/22(金) 02:00:56
- >>562
「ほほう。では僭越ながらこのわたしめが他の連中を代表してですね」
「どういうタイプの寝言だい、それ」
「目ぇ開けて口にするタイプのですよ。考えてみれば自己紹介なんてロクにしちゃいねえ! どうなってるんだ
よ、もう」
「出番がなきゃ紹介するようなプロフィールもあるわけないじゃないか。開示されないテクストは虚無に眠って
んのと同じだよ。ま、あたしはそれでも充足できるけどね」
「それは……わたしもですけど。む、そうやって前置きされるとわたしが目立ちたがりみたいに思われそうで納
得いかない。なんで大人の余裕振りまいてますかこの姉は」
「あんたとは生き てる年月が大分違うんでね。正直、興味が持てそうにないことにはとんと興味が持てないの
さ。と、こうやって前置きするだけでもキャラってのは運動するもんだよ。認識付けたいなら言葉を選んだ方が
いいね」
「……むう」
- 564 名前:名無し客:2009/05/22(金) 05:50:20
- バールのようなもの(ID)を所持しているキャラなのは把握した
- 565 名前:クレア・クランツ ◆BAAL1gDAnE :2009/05/22(金) 18:37:13
-
「ほっほう。その発想はなかった」
「プレゼントしてやろうか」
「むっちゃ要らないです。あ、でもそういうことにしておいた方が面倒なさそう。それにほら、キーアイテム
がバールのようなものって新しいですよね」
「新しくても誰の記憶にも残んないだろうね」
「ぐっ……、でも日本人でないわたし達にはポン刀なんて似合わないし、アメリカ人ほどハデ好きでない
わたしには全身を飾る弾薬ポーチもないし。あるのはこの可愛さだけ……あっふ!? え!? なんで
いきなりティーカップがわたしの鼻っ柱に激突するの!?」
「ここんとこ疲れが溜っててさ。今見てる世界は現実か夢の中かって、不意に試してみたくならない?」
「その手の実感は他人で確かめるものじゃない気がしますがねえ! あと疲れ溜らないわたし達が言っ
ても説得力が完璧にゼロ!」
- 566 名前:名無し客:2009/05/22(金) 19:58:43
- クルちゃんさんが何をやってる人なのか思い出せなくなってきた
- 567 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/05/22(金) 20:53:38
-
「え……なんやったっけ」
「ストーカー?」
「オイィ! 本人おらんでオレが突っ込むけども!」
「ま、私から素直な意見を言わせて貰うなら、彼は工作員と殺し屋の相の子なんだがね。限定
状況下におけるエンフォーサーとしては実に有用なコマだ。工作員としては半人前以下だが、
アレは人間爆弾としては史上例を見ないからね」
「……はん。コマかいな」
「そりゃそうさ。彼から殺戮スキルを取ったらホントに何も残らないぜ。君だってコマだし、私も
私自身にとってのコマだ。私達はこうしてヴァチカンというギアを稼動させる歯車というワケさ」
- 568 名前:名無し客:2009/05/22(金) 20:58:02
- 表向きには神父・・・終身助祭なんですよね?やっぱりミサのお手伝いとかしたりするんですか?
- 569 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆YrBOOKL5Tk :2009/05/22(金) 21:06:31
-
するよ。
……ま、不手際が多いのは否めないけど、そこはそれさ。秘蹟や告悔には関わらないから、
そうヘマをすることもないしね。
あれで結構人気が――礼拝しにくる一部のヒトには人気があるんだ。最近の言動見てるとと
てもそうは思えないだろうが、黙ってれば割と格好いいんだよ、彼。
- 570 名前:名無し客:2009/05/22(金) 23:25:30
- ああ、バックでヘビメタ流しながらパンクな天使にラブソングっぽい?
- 571 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/22(金) 23:38:51
-
『ストレイパー』なら『聖書』をブン投げるところだが……。
しかし……。
この場合はむしろブライアン”ヘッド”ウェルチのそれと言った所か……。
http://www.youtube.com/watch?v=brCfSt17rEY
一応キリストソングだったりしますが、いや音を考えようよ、という元KORN。
泣きじゃくりながら自己閉塞して全てに呪詛を吐き出したKORN1stはどうなった。
案外知られてないかもですが、ガチキリスト教というのは、音楽を売る上でもコミュニティへの
販売が確立されるのでかなり有利なのです。
その逆の手段で売る人たちも、まあコレも多い訳ですが。
これは日本盤出てなかったと思いますが、向こうじゃまあそれなりに売れたんでは。
歌詞はきちんと(?)信仰ソング。
- 572 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/22(金) 23:39:53
-
そして元気になった元帥はパンクかつ萌えキャラ。
- 573 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/22(金) 23:43:34
-
ストライパー、です。ライパー。
いい加減誤字るの止めましょうよあたしは。
ちなみにエモだとTHE USEDはモルモンのコミュニティ内出身だったかなと思います。
- 574 名前:名無し客:2009/05/23(土) 05:40:22
- いつだか前ローマ法皇がCD出したけどああいうのって何億枚とか売れんのかね
- 575 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/23(土) 11:15:30
-
いえ、そんなことは。オリコンとかに入った、とかの意味では聞いていませんから。
もちろん信徒は、ということはありますが、これが他のアーティストだと、コミュニティで販売されてる
CDの大半は、「それを理由にして売る」ことを目的にしていますしね。その意味じゃ体のいい理由だっ
たりします。もちろん法皇様のそれは意味も意図も違うので他のとは比べられませんが、尚のこと一
般でアピールする材料はありませんしねえ。
ちなみにアマゾンだと国内盤は売り切れてます。
- 576 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/23(土) 18:05:09
-
http://www.youtube.com/watch?v=MluQQFl-Z1g
一応貼っときます。
アーティストとしての『一個人』としては、完全に規格外のランクの”作品”です。
- 577 名前:名無し客:2009/05/23(土) 19:10:11
- ヴァチカンのお偉いさんがネコミミや擬人化(偶像?)禁止って言ってましたよ?
- 578 名前:名無し客:2009/05/23(土) 20:18:52
- クル助の旦那ァーッ!
女から離れろォーッ!
- 579 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/23(土) 22:51:24
- >>577
別に『ネコミミ』だのなんだのを禁止されても痛くも痒くもない……。
が……。
『それを付けている相手』にも寄るかな……。
『相手』によっちゃあ……それこそ俺の方が持たないからな……。
>>578
女だのなんだのに拘っちゃあいないッ!
俺が拘っているのはッ!
そんなチャチな理由での拘泥じゃあないんだッ!
- 580 名前:名無し客:2009/05/23(土) 23:04:26
- 「ゆめにっき」を神父にすすめてみる。
主人公がネコミミシッポ装備するの可愛いよ。
- 581 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/23(土) 23:26:28
- >>580
「……フィー。なんだろうな、俺ってどんなキャラだと思われてるんだろ」
「んー? どんなキャラって、兄さん、それは私に聞くことじゃないにゃあ」
「……にゃあ?」
「語尾ってのは安直過ぎたね。まあいい。で、どうだい? 似合うかな、これ。ふむ、テレビで見ると
随分アレだが、付けてみると割としっくり……は、こないな。やれやれ」
「何だ、それ」
「何だってネコミミだよ。似合うかなと」
「似合う……のか?」
「ああ、どうやら似合わないらしいね。まあ結構、私もキャラじゃないって自覚してるからさ」
「兄貴兄貴」
「なん……だ、」
「プライマルの新作が出るにゃー。……ふふん! どうすかこのアイテムの破壊力は!」
「ミハル」
「おおっと、妹の魅力にクラクラですか! しかし兄貴、早まっちゃあ」
「病院……いや、なんでもない」
「い……いま何言い掛けたぁぁぁ! なんすかそのフィーちゃんとの扱いの差! ロコツすぎる!」
「メアリ姉さん」
「え? あ、はい、なに?」
「やらなくて良かったね」
「ええと……な、何のこと?」
- 582 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/23(土) 23:34:59
-
今検索したらこれ、ゲームですか。
なんだっけ、大昔のPSかPS2のゲームにこんなのがあるって聞いたような。MOONだっけ。
割とカルトな内容を紹介されてたんで覚えがあるんですが、雰囲気がそれに似てる気がします。
これはフツーに落とせるヤツみたいですし、ちょっとチェックしてみようかな。
- 583 名前:名無し客:2009/05/23(土) 23:42:37
- で、この一家は誰がペイジで誰がジョーンズで誰がプラントで誰がボーンナムなの?
- 584 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/23(土) 23:50:54
-
人数的にそれじゃ足りません。
あとジョジョとツェッペリンが両方好きなのはあたしと兄貴を除けばフィーちゃんだけです。
敢えて言うなら兄貴がレズナー氏っぽいとしか。
- 585 名前:名無し客:2009/05/23(土) 23:59:53
- >>582
たぶんLSDだと思います。麻薬じゃないですよ。
プレステのゲームでゆめにっきの元ネタです。
ニコニコにも幾つか上がっているはずですけど。
- 586 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/24(日) 00:06:55
-
ほえー。こんなのあるんすか。
あたしが聞いたのはMOONってタイトルですね。多分そっちとは関係ないですが、雰囲気は割かし
繋がってました。いえ、プレイしてない人間の戯言ですが。ゲームとしての目的がない、どこか不思
議な空気を味わうだけのモノ、というか。動物の森?
あたし的にはアンビエントゲームとでも呼びたくなりますが、こういうのは凄いですね。
いかんせん、DLしたとしてもこの手のはプレイする時間がなさげなのがアレですが。
- 587 名前:名無し客:2009/05/24(日) 00:13:02
- まずは寝る前30分に少しずつプレイすればあなたも快眠間違いなし。
- 588 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/24(日) 00:32:31
-
快眠なんすかね、それ。
今んとこは未開封のクラシック消化するだけでも手一杯なのでこの次に。
- 589 名前:名無し客:2009/05/24(日) 00:43:47
- 寝る前に「ニーベルングの指輪」を全部聴くとスッキリ眠れるかもしれませんね。
- 590 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/24(日) 00:45:38
-
ゲームっつーと、まだ東方の体験版プレイしてねぇぇぇーんすよぉぉーッ!
よーやくこのスレで関わったと思ったのにこのザマですか。
……ゲーム用のコントローラー買ってこようかなあ。
>>589
今のあたしにはリゲティがついて(憑いて)おりますので。
- 591 名前:名無し客:2009/05/24(日) 00:51:07
- 積みを消化するのは当の昔に諦めたわ!
定年後の楽しみに取っておく。
- 592 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/24(日) 01:08:44
-
ゲームは基本時間掛かっちゃいますからね。RPGとか。
プレイ動画が上がるのは結構色んな意味でSAC。
すいません今適当ホザきました。
- 593 名前:名無し客:2009/05/24(日) 01:14:23
- http://www.nicovideo.jp/watch/nm5156038
取り合えずミハルはこの動画みて寝るべき。
- 594 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/24(日) 01:27:18
-
え? あたしすか? 兄貴じゃなくて!?
とりあえず時間帯が悪いのか繋がらないので今度……と思ったらyoutubeにありましたが、
いえ見せる相手がやっぱりあなたは間違っていると断言させて頂くッ!
http://www.youtube.com/watch?v=-Pi_uxdDfXs
どうせyoutubeに繋いだんだからとあたしも夜な曲を。
元BOTCH在籍、というと絶対繋がらない……こともない、あたしのフェイバリットバンドです。
スネアの入れ方がマジで気持ちよすぎて泣けます。
- 595 名前:クレア・クランツ ◆BAAL1gDAnE :2009/05/24(日) 12:44:10
-
■なんかもう後で書いて忘れるのも嫌だから人物紹介
・クレア・クランツ
”プラトー”クレア。審問官の上から三番目。ドイツ/イギリス人で、正しくは「クララ・クランツ」。
遺伝情報ではセシル・ヴィルキエの姉。『魔法を使えない魔法使い』。
脳領域の九割オーヴァーを自身の同一性制御に当て込んでいるので、一度に一つのコードしか扱えない。
運動機能は哲学者の卵に接続した擬似神経が全面的に代用。かつ、外界の認識に擬似的な五感を作り出す
ことで対応しているため、空間を直接把握している他の審問官に比べて知覚力は大幅に劣る。
単一の自我が賄う力としてはほとんど最大。
シンボルは「平原に置かれた聖杯」。
ここんとこ軽いレスしかできないんで、ごめんなさい、と謝っておきます。今日もムリかもしれませんから。
聖省の案件に軒並みカタがついたらセルビアの方戻ります!
とのことで。んん……コレ、わたしが言うことじゃないなあ。誰の伝言なんだろ。
- 596 名前:名無し客:2009/05/24(日) 15:01:36
- http://www.youtube.com/watch?v=QTS5_0i05Bs
神父はここで診察してもらうといいのでは。
竹林以外の>>456でパチェさんが紹介した場所でいってみたい場所はありますか?
- 597 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/24(日) 23:54:06
-
なんかなぁ。
なんでもう600レス近いんだ。
それもこれも愛ゆえに!
ってノリだからか、>>596これは。
そして……。
どうやら……俺は色々と『暴走した』と思われているようだが……。
『何も問題はない』……。
俺は『平常心のカタマリ』のような人間だからな……。
さて……。
ところで……。
この『診療所』だかへはどうしたら行けるんだろうな……。
>場所
似たようなことはミハルが答えたっけか。
とりあえず、ハナから最大の候補が外されてるのはどうかと思う。
ならまあ、ホントに死者に”会える”んなら、そりゃ地獄だよ。迷うまでもない。俺の記憶と地続きになって
る地平なら……つーか、地獄は閉鎖されてるとか言われてるな。ダメじゃねえか。規模を縮小って、死人
が溜り過ぎておっつかねえのか。
まあ、地獄でも冥界でもどっちでもいいよ。
彼岸の所在が確かなら、まず天国には用向きがない。
だったら行きたい場所なんて絞られてくる。
……後はまあ、吸血鬼にはとっくに食傷だし、どこ見ても変わんねえんじゃないかな。
アレだ、鬼太郎とかいるなら会ってみたいけど。
妖怪アパート。
- 598 名前:名無し客:2009/05/26(火) 20:33:14
- ああ、うん、妹紅さんと付き合いたいなら、まず
和歌の一つでも詠んで季節の花を一枝添えて届けなさいな?
- 599 名前:名無し客:2009/05/26(火) 20:42:12
- ハウサークロエは水で生きてる設定はまだ生きてるの?
- 600 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/27(水) 00:23:24
- >>598
難易度高っ!
……いや、それで喜んでくれるならむしろ全霊を賭けるのに躊躇いはないが、あれだ。
俺がそんなことしてもキャラが違う気がするかな……。
が……。
ここは一つ試してみるべきなのか……。
- 601 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆YrBOOKL5Tk :2009/05/27(水) 00:27:54
- >>599
無論。私は余剰を身体に取り入れる必要がない――事情を話すつもりもないけれど。
でもさ。君達だって血糖値を適切な値に保っていた方が体調が良かったりするだろう? それと
同じ――とは言わないが、その値が私は少しばかりズレているんだ。うん、そうだな……面倒だか
らこうまとめてみようか。
――私は、そうしていた方が体調がいいんだ。
しかし、なんというかな。
むしろ私のミドルネームを憶えていた人がいたことに若干の戸惑いさえ覚えるよ。
ささやかだがお礼を言わせて貰おうかな。
ありがとう、とね。
- 602 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/27(水) 01:48:36
- >>115
「いっやあ、助かったわ。あんたが日本にいてくれてさあ、いやね、ナリタに行く予定がズレこんでさ。しゃあ
ないから月末までこっちに滞在してナゴヤの空港島からイギリスまで戻ることになったんだこれが。取り合
えず今は日本巡りの真っ最中。明日は龍暗寺まで行ってくる予定。もうスゴい楽しみ。あんたも来る?」
「どう助かったのかさっぱりわかんねえ上に主語すら入ってねえ気がすんのは俺の読み違えか」
「いや? どっちも正解。いいよね日本語って。主語なくても意味通るとか言語強度高いわホント。んーっ!
言語的アニミズム! 最高!」
「……ああ、そう」
「んでもまあ、あんたに会おうと思ってたのはマジさね。三ヶ月は会ってなかったし」
「あん? そうだっけ」
「正確には三ヶ月と十二日三時間五分」
「細っ! つか怖ぇよ、そこまで細かいとよ!」
「あたし内部のあんた時計は常時稼動中」
「即座に停止させろ。あと二度と稼動しないようにネジも抜け」
「ふーん」
「なんだよ」
「ふーん、ふーん、ふーん」
「……マリアさん?」
「停止させろ、だって。おっとっと、そいつはお断り。なんだいあんた。もしかしてもうあたしに飽きた?」
「飽きるほど会ってもいねえしそもそもそんな関係だった覚えが――」
「女」
「……」
「……いや、何が?」
「女の気配がするね」
「いや、お前の勘違いじゃねえかな……」
「勝手に暴走気味の想像で懸想した挙句にあんたがフラれる未来見える気がするね……」
「止めろ……! すげえ普通に断定するんじゃねえ……! なんか怒涛の勢いで不安に襲われるじゃねえ
か……はっ!?」
「やれやれ、だがどうやらマヌケは見付かったようだね……ところであたしの見通しはスゴい当たるんだぜ」
「知ってるからイヤなんだよなあ! ……え。今のネタかマジかどっちで言ったんですか」
「へえ……なに、どっちだったか聞きたい?」
「聞きたくありません」
「まあ、あんたって入れ込むと間違いなくウザがられるタイプだからね」
「いや、見てきたように言うよな……」
「相手の携帯に一時間に三十回くらいメール送り付けるタイプだよね」
「……いや、それは相手が携帯持ってなけりゃ問題ないわけだし」
「ふうん。持ってたらやってるんだ、あんたは」
「……」
「取り合えずもうフラれてる、くらいの認識でいた方が気は楽だよ」
「見てきたように言うよなあ!」
「ふむ……やれやれ」
「鳳兮鳳兮、何徳之衰、かねえ」
「……なんだよ、急に」
「別に。ただの嫉妬と当て擦りと皮肉と目の前に座ってるド朴念仁への厭味」
「言い過ぎだ! そこまで言われる理由が――」
「理由がない、とか言えちゃうんだ。へえ。へえぇ」
「だから、なんだって」
「別に? まあ、確かにあんたはあたしを頼らなかったしー? そりゃまあ別にどうでもいいんだけどねぇ。
べぇっつにぃ、全然気にしてないしぃ?」
「……まあ、気にされても意味わかんねぇしな」
「まあ、専門家だからね」
「なんの専門だよ、言語学者」
「あんたの専門家だよ。――さておき、頼るもんがなくなった途端にバッキリ折れるタイプだってのはハッキリ
目に見えてたからね。あんたがまだイカれてなかったのはちょっとした僥倖だね」
「……ああ、そう」
「ちなみにこの先にはツッコミ入れない。あたしだけ頼るとか言い出したら考えてやんないでもないけど」
「ふうん、マジか」
「でも言わないだろ、あんた」
「まあ言わないな」
「なんであたしはそんな救難信号受け取ってやんない訳だ。ベターだろう?」
「ベターだよ」
- 603 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/27(水) 02:00:43
- >>602 >>598
「……あんた、なにそれ」
「なにって……パフェだろ。見れば解――」
「――るけどね。……うわ。信じらんない。なにあんた、デート中に平然とそんな気の狂ったデザート食うの?」
「え。マズいか、こういうの」
「マズいっていうか……うそ、素なのそれ。相手によっては普通にヤバいでしょうに。あたしがアイスティーで軽
く済ませてるのにガチで甘味堪能とかどうなのよ」
「……引いちゃう?」
「ドン引き。知り合いだから許せるかもってレベル」
「う……自重する」
「ところでさ」
「ん?」
「お前、和歌って詳しい?」
「詳しいって、日本人が英米人にそれを聞くかね」
「言えてるけどさ」
「詳しくはないよ。知識としては知ってるって程度――それもまあ、人並みにはね、ってレベル。でもどうして?」
「……あー」
「それじゃさ。仮にだぜ、俺から歌とか貰って嬉しかったりする?」
「あん? 和歌よりは酒の方が嬉しいね」
「だよなあ……いやでも、それはお前だからかもしれないしな、うん」
「あんた今、何気に無茶苦茶失礼なこと言わなかった?」
「え? ああいや、気のせい気のせい」
「まあ、つまりだな」
■
「……和歌をプレゼント?」
「まあ、うん」
「正気?」
「正気まで疑われると!?」
「いや、あんた自分のキャラ考えたことあんの?」
「俺のキャラはともかく相手のキャラなんだよ!」
「……えーと」
「……ごめん。マジで想像付かない。どんな相手だよそれ。ドラマにでも出てきそうなお嬢さんかい」
「まあ、お嬢様だったってのは間違いないんだけどな」
「だけど?」
「お嬢様と仙人と高性能戦闘機のハイブリッド?」
「……あー。アメコミにいたっけかね、そんなキャラ」
「アメコミじゃなくて!」
「まあいいけどさ。なに、美人?」
「美人っつーか綺麗っつーか解語の花っつーか沈魚落雁っつーか八面玲瓏っつーか明眸皓歯っつーか面向
不背っつーか……なんて言えばいいんだろうな」
「……」
「なんだ」
「えーと……あんた今、真顔で何言った?」
「ん。いや、だから――」
「あー。いやいい。やっぱいいわ。ストップ、それはもういい……あー、やば。素で脳が茹だってるとかじゃあ断
じてないもっと恐ろしいなんかの片鱗を味わった気がしたわ……」
「んじゃあんた、適当になんか詠んでみてよ」
「俺が!? ムリだろ!?」
「判定はしてやるよ。ほれ、どんなんでもいいさ。デキは期待しない」
「む。まあ、して貰うつもりもないけど」
「東風吹かば――は、もう季節からズレてるからね」
「解ってるよ」
「……あ」
「なあマリア」
「あん?」
「不死鳥って、日本だとどんな鳥になるんだ?」
「はあ? ないわよそんなもん」
「あれ、ねえの?」
「鳳凰がそれに当たるけどね。日本だとコード的に近いのは朱雀だけど、対応すんのはそれぞれ風と炎で、
これも微妙にズレるからね。フェニックスになるとこいつは太陽信仰やら貞節の象徴になるから、日本で近い
霊鳥となると八咫烏だ――つまるところ、ピッタリ合致するもんはないんだよ」
「なんだ。じゃあ無理か」
「……不死鳥とか入れる気だった訳じゃないわよね、あんた」
「え」
「……どんな相手に出すのよ、それ。成り立たないでしょうが」
「いや……こう、イメージ的にフェニックスなヤツでさ」
「……フェニックスでお嬢様って余計にわからないんだけど」
「我が庵に、月白落ちて、虧盈八十、來宿る人や在ると待つかな」
「うん、失格」
「ダメ出し所じゃねえ! 切り捨てるのはいいけど理由くらい教えてくれ!」
「……あのねえ。相手に送るんだろう? 待ってます、なんて態度でどうすんのさ。そこまで入れ込んでてそ
んだけ逃げ腰って、なに、本人目の前にするとどうにもなんないとか? とんだヘタレだね」
「い、いや? そんなことは――あ、ありませんけど?」
「まあいいさ。とりあえずリテイクね」
「んなこと言ってもなあ……」
「大海を映して咲かむ桜花、流れ留めむ海崖の君」
「……あー」
「大海……大神、だっけ? 罪が流れ着く場所?」
「ああ、まあそんな感じ」
「で、それを全部受け止めるような相手だ、と」
「まあ、概ね」
「……呆れた。それ、ノロケ通り越して崇拝じゃないか」
「そうかあ? いや、それはともかく桜が似合うんだよな。ホントに。いや桜じゃなくても似合うんだが、まあな
んつーか――」
「――あー、ストップ。それはもういい。殺意湧くから」
「殺意ですか!?」
- 604 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/27(水) 02:03:25
-
って、タイムアウトです。
……えーと、続きは後日。
- 605 名前:名無し客:2009/05/27(水) 10:09:31
- つか神父ってさ、化け物には飽きるほど会ってるけど一般人と会ったことないよな。
- 606 名前:名無し客:2009/05/27(水) 13:13:04
- >>レス番(人外宛て)
(発砲)
とかやってた頃に比べれば、神父はだいぶ変わってしまった?
- 607 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/27(水) 18:01:49
- >>695
テメェは……(俺の)藤原をバケモノ扱いしてんのかぁぁぁぁーッ!
が……。
まあ、『一般人』扱いされても困るのは確かだな……。
……でも、どうだか。
割と会ってるんじゃないか、普通の人間。この場所に限らず、それなりに普通人と
話す機会もあったと思うぜ。
そうじゃない割合のが多いってのは我ながらどうかと思うけど。
>>696
イメージが違うか?
まあ、見る人間と状況によって『人格』ってのは固定されるからな。
俺が変わった、ってよりも俺が露出してる状況が変わったんだよ。多分な。
- 608 名前:名無し客:2009/05/27(水) 21:31:38
- おっと、落とした三つの輪が坂を転がっていってしまった
- 609 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/27(水) 21:57:00
- >>608
「……はあ?」
「この店に坂なんてあったっけかね。あんたの知り合い――じゃあなさげだね」
「いや。関係ないだろ。偶々こっちに喋ってるみたいに聞こえただけだ」
「三つの輪が坂……なあ」
「三つ……輪……坂……」
「……みわ、さ」
「……あん? どうしたね、イル」
「三つ……」
「イル?」
「輪……」
「ああ、だからそれがなんだって」
「坂」
「おいちょっとイル、聞いてんの? イ――」
「マリア」
「あん?」
「なんかさ……なんだろ、このフォークが自殺用具に見えてきたけどどうしたらいいかな」
「……いや。なにいきなりトラウマ発動してんのあんた」
「ああ。なんつーか、こう、いつ落として転がったのかなあって……ふ、ふふ、ふふふふふ」
「……あー。ごめん店員さん、意識刈り取れるサイズのハンマーでもあったら貸してくれる?
置いてない? ああ、そう。じゃあこのバカに思いっきしニガいアイスコーヒー一つお願い」
- 610 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/27(水) 23:11:47
- >>603
「で、マリア」
「あん? なんだい」
「龍安寺って、どうしてまた。座禅でも組みに行くとか?」
「へえ、大当たり」
「マジか。……なんか、ヨーロッパ人は寺とか神社とかすげえ好きだよな。ン十万出して薬膳料理出す宿坊
に止まって四時に護摩壇囲んで勤行しにくるんだろ。理解の埒外だぜ」
「まあ、キリスト教とは理念が違うからね。珍しいのさ」
「珍しい?」
「神ってのは頼るもんであって、それ以上じゃないからね。内面やら超越人格やらとの対話を求めてんだよ、
西洋人ってのは」
「西洋人って、だからお前もだろ。ってかなに、お前もマジでそういう理屈?」
「勘弁。そこまでミーハーじゃないよ。あたしはもっと普通に、神社やら寺の風情が好きなだけ。ジョン・ケー
ジも禅に通じてたろう? あたしが求めてんのはそんなサブテクスト(予備知識)の補強だよ。悟りだかなん
だかの脳内麻薬分泌状態は好き勝手やってくれってね。……そもそもあんた、勤行だのなんだのでスピリ
チュアルななんかが見えてくる、だとか考えてるような連中とあたしを一緒にしたいのかい」
「あんまり考えたくねえな、それは」
「だろう。まあ、禅ってのはヨーロッパから見たら実存主義とオリエンタリズムの混血だからね。いい具合に
啓蒙と神秘主義が重なってて、どっちの信者にもそれなりに魅力的なんだよ」
「そんなもんかね」
「ユンギアンにもファンは多いんじゃないかね」
「どうだか。神秘主義と一緒にされたら坊主は怒ると思うぜ」
「全くだ。突き詰めりゃあれは行為への信頼だからね」
「……ふん?」
- 611 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/27(水) 23:14:26
- >>610
「行為に、信頼?」
「そ。自分の行使する行為への信頼――行動への信頼。例えば……そうさね。今にも精神的にツブれ掛けて
るやつがいるとしようか」
「……ああ」
「どうしたい、心当たりでも?」
「ねえよ。いきなり具体的な喩えだと思っただけだ」
「はは、なら結構。うん、で、そいつは何らかの外圧なり自己嫌悪なりで死にそうになっているわけだ。辛うじて
生きる為にそいつは宗教に縋るかもしれないし、カウンセリングに掛かるかもしれない。どっちも適度に有効で、
適切に小賢しい手段だね。実に効果的さ」
「なんか間違ってるのか、それ」
「ベストアンサーだよ。とはいえ、仮にそれでも救われなかったら?」
「自殺するんじゃねえの?」
「最適解だね。ところがここに例外がある」
「それが……なんだ、禅か」
「禅っつーより、ねえ。だからさ、今言ったろ。自分の行動への確信だよ」
「ひたすらに坊主は座禅を組む訳だ。懊悩を練り潰し、疑問を消却し、煩悶を打ち殺し、不安を挽き潰し、憂患
を圧殺し、さればそこに大患は訪れない。断言してやるが、あらゆる宗教は坊主の強さには膝を折るしかない
よ。ホンモノの禅を知る――違うね、『知る』なんて言うから西洋にはカン違いした連中がわんさと湧くんだ――
禅を行うモノにとっちゃ、世界ってのは自分の中にあるものだ。極論すると、ハイデガーとヴィトゲンシュタイン
を交差させた一点からの到達点だ――言葉の先にあるんだよ、ホンモノの『悟り』ってのは」
「……お前、最初に悟りは否定してなかった?」
「物質的に至れる悟りについちゃね。手前でそんな苦行選ぶような連中に入れられるツッコミなんざ知らない
よ。知りたくもない」
- 612 名前:名無し客:2009/05/27(水) 23:33:47
- 欧米のZENスタイル。
すなわち和風っぽい家具で生活する事。
- 613 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/28(木) 22:08:22
-
レスは……できたら後で。
http://www.youtube.com/watch?v=tQHM2dTQX8E
アルバム出てますよ、という報告までに。
なんだかんだ言ってやっぱり好きなんだぁーッ!
邦楽で今年リピート気味に聴いてんのはこれとカラフィナくらいな気がします。
あと最近では54-71とクールキースのスプリット待ちなくらいでしょうか。……あ、9DWがあるか。
- 614 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/29(金) 00:54:04
- >>611 >>612
「大悟に至るのに用いる言葉は全て過程でしかない。言葉で世界を塗り潰す必要がある宗教とはまるで逆
だね。数百年外界との接触を断ち切ってた日本でしか生まれなかったメソッドだってのは確実だ――つい
でに日本語の精度の高さも理由にはあるかな。そう、つまり――あたし」
「……は?」
「あたし、わたし、俺、ぼく、それから、そうそう、うち、なんてのもあるのかね。ねえイル、あたしと初めに会っ
たとき、あたしは自分のことなんて言ってた?」
「……いや、よく憶えてねえな。今よかもっと硬い感じだったかもしれないけど」
「多分そうだろうね。あんた、あなた、きみ、おまえ――あなたで済ませちまえるこっちとは大違いだ。尊敬語
だの謙譲語だの、場面で気が狂ったみたいな数使い分けるあんたらは正直、かなりあたしから見ると面白い
人種なんだよ」
「いいことばっかじゃねえけどな」
「そりゃね。だから日本人は言うんだろう――空気読め」
「全くだ」
「だからかね。理詰めでカタチを作るあたしらと違って、日本人は環境と自分をナチュナルに結び付ける。主
語が曖昧な日本語。それとその操り手だった日本人は、悟りって過程を言葉から見出すのに長けてたとも
言えるかな」
「……日本語が呪文みたいな言い方だな、そりゃ」
「呪文だよ。どんな言葉だって内面を変質させる呪文なんだ。――そんなもん言うまでもないだろう? 第一
さあ、「内面」なんて観念(にげみち)は近代科学がとっくに化学反応に分解しちまってるんだ。反応をこうも
容易く操作してきた事実があるんだから、それが呪文でなくてなんなのさ。ホグワーツに入学なんぞしなくて
も、日本人は近所の本屋に行けば幾らでも魔法のサンプルが転がってるだろうよ」
「ふん、禅はそれより上だってか? ――あ、てめ、そのシロップ俺が使うんだよ」
「どんだけ甘いの好きなんだよ。まあ、それはともかく、禅宗の坊主は上とか下とか考えないだろうね。自分
が誰より幸福で誰より不幸か、なんてのも考えない。とはいえ、機械にもならずに生きられる――強引に言
葉にすりゃそんなとこ。世界を俯瞰できる人間だ、とか言うといかにも俗物的でイヤだが、まあ言葉なんて
のはそんなもんだよ。瞑想状態や悟りってのは、ある意味では肉体って制限のギリッギリまで人格を剥ぎ
取って、その際限で直立する手段だよ。限界であることを知りながら、その限界を見極め続けること――人
間がそれだけのモノであると理解して、そうやって生きること。過激派のリベラリストが禅にツッコミ入れられ
ないのは、それが宗教としての体裁を保ってるからだ。遺伝学だのなんだので気炎上げてる連中のラスボ
スにすらなりうるんだよ、禅って。なんせこう言えばそれでいい。――人間とはなんら展望に満ちた存在で
はない。ブッダはこう言ってたね。人を不幸にするのは、何かを欲しいと望むことだ」
「焦がれなければ、絶望もしない」
「……恣意的だな、それ。ブッダはこうも言ってたじゃねえか。人を不幸にするのは、他人を厭うことだって」
「焦がれることがなければ厭うこともない。信じなければ裏切られない。違う?」
「ちなみに」
「”恣意”って、その場その場のノリで考えることを指してたんだよ、元々は。日本人は言葉の意味すら一定
であることに拘泥しないらしいね。……自分が自分で在りたければ、自分なんて消してしまった方が早いん
だよ。そう思わない?」
「……」
「前は、そう思ってたよ」
- 615 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/29(金) 18:29:10
-
書いといた方がいいかもしれないことメモ。
・セルビア→現在での兄貴の症状
・舞台の移動
前者の方は姉御の許可貰えれば三人称視点でちょっとテスト書きしてみます。
今日はまあ、例によって夜にでも。
- 616 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/29(金) 23:04:02
-
パンクで萌えってのは両立しますよ、閣下。
……いえ、多分。
今やパンク+萌えはUKからUSまで!
http://www.youtube.com/watch?v=0QDRRmAKjqE
某映画で有名になったココなんかは結構解り易い例ですね。萌えパンク(エモ)。
っつーかまあ、体制への反発って意味でのパンクはとっくに息の根止められて久しいので、その
意味ではまあパンクも何もないよなあ、とは思いますが。言ってみれば「現在」への代替品やカウ
ンターが「パンク」だった訳なので。政党の左右同然にコロコロ変わります。
現代のパンクは……誰だろ?
とりあえず閣下がそのスタイルを取り出した時点でパンクなのは間違いないです。そしてギャップ
は萌えになるんでしょう。ええと、多分。多分。
- 617 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/30(土) 02:02:45
-
閣下がハジけた!
なんか行き過ぎなレベルって気がしないでもないですが!
うん、それはそれで!
ていうかそんな自殺覚悟の暴露しろと仰る!? youtubeにアップして!?
確かにフィーちゃんはギターもベースもバカみたくウマいですが、基本この手の活動に参加してくれない
んですよねえ……作詞は手伝ってくれるんですけど。各国語が順繰りに崩壊してく「バベル」って歌詞を書
いて貰ったことがあります。歌い切れませんでした。
……いやまあ、一応軽音部に籍は置いてるんですが、もっぱら学校だと生徒会の活動の方で手一杯っ
つーかそっちのが楽しいっつーか。
うーん……萌え狙いかあ。
兄貴フロントに置けば萌えてくれる子もいるかなあ……いやいやいや、これはなんか違う気がするかも。
んでも、やっぱ軍部のトップ。概要の飲み込みの速さは流石ですね。
省内のヒトらで軍楽隊から面子引っこ抜いてバンドやってもいいんじゃないでしょうか。ほら、元軍人シン
ガーも世間にはいますぜ。
んでまあ、パンクですけど。
正にその通りなんですよ、実情は。明確な目標設定ってのがこの手の文化面では結構曖昧ですが、大
体これは九十年代辺りで飽和する周期が定まってきて、「パンク」→「パンクに影響されたパンク」→「影響
されたパンクが受けたから真似したパンク」辺りでスデに「パンク」が市場でカウンターにならなくなって、
「だったらパンクを逸脱したパンク(ニューウェーブ)」→「それからも逸脱したパンク(ローファイ)」へ至って、
「ていうかパンクってなんでしたっけ(現在)」に至ります。
ビートルズやらの初期ロックにカウンターしたのがパンク発祥の地だったイギリスから生まれたキンクリ
(天下無敵のビートルズ・「アビイ・ロード」をチャートから蹴り落とした、かのキング・クリムゾンのコトです
ね)のプログレだったのもいい指針ではありますね。
まあぶっちゃけ、革命家がアタマ取った後にズルズルとその前の指導者と(目的は違っても)同じことや
り出すのと似てなくもないです。旧主流派が反体制派になるってとこも、まあ割合似てるかも。その意味で
は、かつてパンクの最大の敵だったメタルが「好きなことやってるだけ」という資本主義テーゼへのパンク
になったりしますし、教会放火したり自分の仲間刺し殺したりするブラックメタルの一部は当時からパンク
し過ぎでした。
時代と連動しながら、それでも音楽は音楽として。
全ては時代と言う潮流の中にあり、って意味では、ツェッペリンはメタルの基盤になってますが、その流
れの中にプログレもブルースもごった煮にして混ざってることなんかも象徴的だと思います。
- 618 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/30(土) 02:08:37
-
http://www.youtube.com/watch?v=epxnn_9ZYlk
ちなみに、現代のロックでありったけの萌え要素をブチ込んだのがこれ。リンキンが世に解き放たれて
から、耳辺りのいい歌メロ+適度にエッジの効いた演奏って組み合わせが雨後のタケノコの如く氾濫し
た……のですが、あたしはリアルにこのへん体験してたとは言い難いかも。
ともあれ、現代に続く音楽の指向性一切の元凶とも言えます。
そしてガンダムファンでもあるメンバーのお陰でリミックスのジャケはモビルスーツ!
PVはこの周辺の時代をアメリカから切り取ったそのまんまで、周囲からの疎外感とかがテーマだった
りしますね。同時代のCD集めると似通ったのが多いんで、まあ時代かなと思います。
無論、そんなテーマを扱ってても、それが主流だったワケなのでパンクにはなりえませんが。そもそも
この音をパンクだと言うヤツは絶無でしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=SoXl6ItEC5c
で、そんな時代のパンクがこれ。
今や「アメリカン・ロックの大御所」足り得る”パンクバンド”、グリーンデイ。荒木先生も好きなのか、ス
タンドになって登場してましたね(ド凶悪なスタンド)。
ただ、歌ってることは青春で等身大で、とどのつまりあたしらが考える「パンク」はこのへんだったりす
るのです。これ以前はマジで重い存在だった訳ですね。
単に主流・代替品で考えてパンクを設定できなくなったのがこの時代なのかな。
- 619 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/30(土) 02:36:34
-
人生はパンクだ!
声高に言うのはどうかと思いますが、解答としてはアリだった訳です。その頃は。
っても、パンクとハードコアがそんなことばっか言ってたわけじゃなくて、反シスタムなパンクは、やって
た主張として「テメエで考えろ、だけど仲間は大切にしろ。他人を尊重しろ。ただし権力は蹴り殺せ」みた
いな潮流はあったと思います。テメエらは理想的なインディヴィジュアリストたれ、みたいな。
割とカンタンにまとめると、60年代への反発=パンク(ヒッピーへの反発)から体制への反発、思想の主
張=80年代パンク(ここらへんにフェミニズム打ち出してたライオットガールなんかも)、というような流れ
があったんでは。
ただ、うん。
痛みは時代によって違うので、その主張自体は殺し切れないと思います。
ヤンキー漫画が最近は少ないって聞きますが、それに対して閣下が言ってることそのまんまなイメージ
があるんですよね、あたし。いやほら、なんか特攻服とかあたしにゃリアリティがなくて。
反抗する相手が消えると、そこにあった熱量はどこへ行くんだろう、というか。
で、まあ。
虚無という痛みに抗うパンクがなんなのか、と言われると、案外とそれは個々人の中にカタチがあるん
じゃないかなあ、と思ってます。あたし? そりゃもちろんメタルに決まってるですのだぁーッ!
■時代の側面−パンク
http://www.youtube.com/watch?v=xGjk1Y_j8QE
CRASS。
ポリティカルで皮肉っぽくて定式パンクへ反旗を翻したバンド。
http://www.youtube.com/watch?v=bXX4vKYoVBw
CONFLICT。
バンド名そのまんま。戦え。
http://www.youtube.com/watch?v=UvhkCCUWZLY
AMEBIX。
ソウルフライからアングラパンクから、広範囲に影響を与えたクラストコア。
単純なリフの積み重ねときったねぇ音の波は、聴いてるだけでドキドキします。
http://www.youtube.com/watch?v=Plc5ALtrozQ
MAN IS THE BASTARD。
九十年代の極北。
http://www.youtube.com/watch?v=SGJFWirQ3ks
FUGAZI。
九十年代のパンクを総括した一つのカタチ。
DIY精神が性根に染み付いてて、CDは常に十ドル以下で供給され続けてます。メジャーとの契約?
そんなもん知ったことかッ!
日本から通販しても丁寧に対応してくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=puG607ho7TY
NEUROSIS。
カオティック・ハードコアの源流の一つ。
音楽としてのパンクの間口を押し広げたスゴいヒトら。
- 620 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/30(土) 03:22:53
-
あ、ライオットガールは九十年代だったかな。
すいません、走り書きすぎでした。
で、最初に出した萌えパンク、もとい、エモの萌芽は、パンクから主張が削げ落とされていく
過程ででてきたみたいなものですね。
グリーンデイの頃はまだ主張も生きてたんですが、更に時代が下るにつれて、それがどん
どんと単純化されたり道が逸れたりした、というか。
■パンク−エモまでは何マイル?
http://www.youtube.com/watch?v=e0zfkkQtRUs
BAD RELIGION。
終末パンク。辞書パンク。リーダーはコーネル大学で生物学博士号取得済み。
豊富な語彙を泣きメロに託してブッ飛んでいくのが溜まりません。気付けば歌っているよう
なメロの魅力が凄いです。
このヒトらがいなかったらオフスプもグリーンデイもいなかったのでは、という怪人集団。
すーぱーぁーそーにーっく!
http://www.youtube.com/watch?v=1cId9hgq1Lw
GORILLA BISCUITS。
勇気溢れるハードコア。ポップで早くてカッチョいい、というジョジョっぽさも最高です。
http://www.youtube.com/watch?v=l0tzZ__Z5Qw
MINOR THREAT。
ハードコアの分岐点。ここからFUGAZIに繋がりました。
http://www.youtube.com/watch?v=TBWpm4cREc4
SUNNY DAY REAL ESTATE。
さぁ、パンクから遠くなってきたぁ!
現在の「エモ」の源流を辿れば、まあこの辺に落ち着くのでは、というのがこれ。
後期はリーダーがキリスト教に傾倒して神秘主義にまで行き着きますけど、その直前。
http://www.youtube.com/watch?v=w6R1IrKvEAs
SAMIAM。
エモほどメソメソしてない、でもメロコアよりは内省的。そんな境界線。
http://www.youtube.com/watch?v=sE2hMq0L_PM
MINERAL。
エモとしか呼べない領域。
http://www.youtube.com/watch?v=nWh14rMH9iA
ELLIOTT。
エモ黎明期の作品。もはや「パンク」としての音の体裁は皆無。
■その片隅で
http://www.youtube.com/watch?v=ENZlPsv-KP8&feature=fvst
TSUNAMI BOMB。
端っこに紹介。女性ヴォーカル+メロパンクが現代に繋がったカタチ。
ぶっちゃけ単純にスキです。
http://www.youtube.com/watch?v=7NqUuAkD1jY
Q AND NOT U。
ポストパンク、エレクトロクラッシュ。
- 621 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/30(土) 03:43:43
-
■エモの先へ−でもどこまで?
http://www.youtube.com/watch?v=JoENxdz0NR0
THRICE。
メンバーに日本人がいたりメタル大好き! ってスタンスでメタラーにも話題になったバンド。
今はなんか技巧集団になっちゃってます。でも好き。
http://www.youtube.com/watch?v=xkWxpVDxEkE
AT THE DRIVE-IN。
タモリさんの番組で空耳が話題になったとか。
ポストパンクからエモへ移り変わる境界線で、少し横にズレて世界観を広げた人達。
http://www.youtube.com/watch?v=7CKYowohxLY
FINCH。
エモとパンクの先へ。
http://www.youtube.com/watch?v=iDMb2T02U88
THE USED。
エモ+スクリーム=スクリーモ、というアレな風潮を作ったバンド。
日本でメタルっぽい音+エモっぽい演奏+「ッギャー!」みたく叫ぶタイプのヴィジュアル系はここら
へんに繋がってます。
http://www.youtube.com/watch?v=X46abt8OO8c
MY CHEMICAL ROMANCE。
エモがゴスとくっついたらこうなりました、というお手本。
日本大好きなメンバーで、Mステにも出演済み。
もちろん、歌ってることは世界を変えろだのシステムを壊せだのではないです。
■「ケンカが強いヤツが勝つ! それが世紀末! 我々は鍛えられた肉体のお陰で生き残った!」
ハードコアの方面から広がった流れです。日本でも結構主流なスタイルの一つかな。
暴れたいヒトは集まれ! な向きもあります。
ストレートなパンクスタイルの先ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=utT0lLC6d5Q
CONVERGE。
見た目コワげな全身イレズミのアンちゃんがフロントマンですが、凄い誠実なヒトでした。
2000年以降のパンクとしては完成形。
http://www.youtube.com/watch?v=yz8wkh-uFlk
(http://www.youtube.com/watch?v=jqK_0BbZGJY(解り易い例))
LAMB OF GOD。
聞き覚えのあるドラムリフが大気に混じったらそれは戦乱の狼煙! 其は戦端を開く者なり!
日本でもちゃんとこれをやってくれたのが感激でした。ちっさいハコだとこれくらいのモッシュは大体ど
こでも体験できますけど、この規模で野外はこれくらいかも。
演奏はカンペキにメタルなので、ライブにはメタラーが集まることがしばしば。
で、この先が最初に出したヤツ、みたいな感じですね。
主張とか云々でなく、純粋にスタイルを継承した「パンク」としての音楽です。いや、後半に出した奴は
大体そんなんばっかですが。でもぶっちゃけ、それ自体は全然悪いことじゃありませんしね。
それでも、その存在は脈々と続いたこの流れの中にある、というのがあたしの理解です。
んー。理解っていうか、願いかな。それもこれも繋がってるんだ、というか。
- 622 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/30(土) 03:59:19
-
http://www.youtube.com/watch?v=ZbHdwfKrULI
CONVERGEはこっちのがいいかな。
一分以降フロントマンが萌えキャラと化します。
http://www.youtube.com/watch?v=jVV14cOHk6Q
ROLLINS BAND。
鍛えた男と言えばコイツだぁーッ!
ヘンリー・ロリンズ兄貴。演奏はどう聴いてもHRですが、やってることはパンク。
己と向き合え、戦え、自分を知れ。
そんなモットーで俳優行からバンド活動から色々とこなすタフネスぶり。
北野たけしとキアヌ・リーヴスと競演したこともあります。……マイナー映画になってますが!
- 623 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/30(土) 04:01:10
-
まーた長くなりましたが、片手間なので結構楽しかったです。
それでは!
- 624 名前:名無し客:2009/05/30(土) 16:14:20
- >>231>>235で攻略対象に元帥とぽんこつ魔王がいるのに妹紅さんがいないのは仕様ですか?
- 625 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/30(土) 19:44:44
-
ポンコツなんすか。
- 626 名前:名無し客:2009/05/30(土) 20:24:20
- ぽんこつです。
相手に負ける可能性がないと面白くないからと言って
自分で自分の能力制限した挙句、毎度負けるぽんこつです。
- 627 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/30(土) 20:30:23
-
猫い。
- 628 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/30(土) 20:33:15
-
猫い。
(ルビ例)
- 629 名前:名無し客:2009/05/30(土) 21:04:10
- 何だか懐かしい
- 630 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/30(土) 21:48:10
-
む、確かに。
……以前はこんなんばっかだったのかと思われてそうなのでそれはそれでアレですが。
兄貴。
- 631 名前:名無し客:2009/05/30(土) 22:07:10
- 猫い。
猫ァ。
(発砲)
だけで生きてた時期もなかったですっけ
- 632 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/30(土) 22:10:40
-
だが……『生憎』だな……。
今の俺は……。
この『想い』一つで生きていけるからな……その『過去』は! スデに消し去ったッ!
- 633 名前:名無し客:2009/05/30(土) 22:11:41
- けどまだネコ好きだよな?
- 634 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/30(土) 22:13:38
-
それはもちろん好きだけども!
だが……。
考えてみろ……。
俺は『猫』が好きだが……これで藤原が『猫っぽい』態度を取ってくれるのなら……。
俺は『他には何も要らない』んじゃあないか……?
- 635 名前:名無し客:2009/05/30(土) 22:23:33
- だが、いずれ藤原も『昔の女』の仲間入りをするんだろう……?
- 636 名前:名無し客:2009/05/30(土) 22:23:58
- 羽にはもう用はない、と(メモメモ
- 637 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/30(土) 22:27:51
-
貴様等ッ!
人をタラシかジゴロみたいに言うんじゃねぇぇぇーッ!
>>635
生憎だが……。
俺は『昔の』なんて考えたことは一度もないし……。
『忘れられなきゃあ』、それで構わないんだ……。
>>636
あ。
いや。
まだそれは保留で。
- 638 名前:名無し客:2009/05/30(土) 22:37:20
- 忘れられない猫
忘れられない羽
は何ですか? それとも今まで食べたパンの数くらいにもうおぼえてない?
- 639 名前:名無し客:2009/05/30(土) 22:49:13
- なあ 好奇心で聞くんだが ………神父 君が拉致った『女』の中で……
一番『猫じゃない』女って…… どんなヤツだい?
君が今まで世界中から拉致ったヤツでもいいし… 新しくかっさらった女でもいい…
子供が遊びで話す『ミハルとエーフィはどっちが妹い?』
そのレベルでいいよ
- 640 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/30(土) 23:02:47
- >>638
それは……例えば……。
『耳たぶ』の周辺に蜂蜜を塗りたくってナメた時の『感触の違い』なんかを聞いているのか……?
>>638……。
俺は、そうして試した『味』には違いがあると思っている……。
それまでソイツがどんな風に生きてきたのか……。
何を好んで、どんな思想を持っていたのか……。
『生きてきた年輪』のようなモノが『耳の味』には染み出している……。
その一切がカタチとして『味』を作り上げているんだ……。
そして……。
確かに食べたパンの枚数を覚えているようなマネはできないが……。
『どのパンが旨かったか』くらいは憶えているし……。
だとしたら、その『パンを売っている店』を他人にそう気安く教える気にはならないと思わないか……?
そして、『特に誰が』というのなら……。
だとしたら……『誰が特にスルドく抜けた味がした』というのはないな……。
- 641 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/30(土) 23:15:59
- >>639
…………。
そうだな……。
『ストロベリーサンデー』か『クレープボンブ』でも食いながら話そうじゃあないか……。
誰が『猫くないのか』……なるほど、簡単には答えられないが……。
『セシル』が最も『猫く』はない。
だが……。
>>639。
『猫さ』というのは状況と個人の素質によって大きく左右される。
どんな者にだろうと猫い状況と猫くない状況がある。
『猫っぽさ』も同様、『猫い状況』というものがある……。
『狙ったような猫さ』よりも『自然に猫い』方が『いかにも猫』だし……。
そんな猫っぽさは誰が言わずとも『猫だ』と周囲に認識されているものだ……。
『スキンヘッドのハードコアシンガーがガムシャラにステージでアバれ回っている』様が案外『猫っぽかったりする』
ような物だな……それ自体を指して『猫い奴』というのはあまり考えられないよ……。
そして……。
そのうちで『比較的猫いか猫くないか』を考えるのなら……。
どんな状態でも『スキ』を見せないセシルが『猫っぽさ』では『あまりない』と言えるかな……。
- 642 名前:名無し客:2009/05/30(土) 23:24:40
- 確かにPM5Kの弟ゾンビは猫っぽい
- 643 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/30(土) 23:27:11
-
それについては……。
個人的には兄の方が『猫っぽい』と思わないでもないが……。
つまり、要はそういうことだな……。
- 644 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/30(土) 23:29:27
-
つーかこのスレでそんなマイナーバンドの名前を聞くことになるとはあたしがビックリだ!
なんっつーか、兄貴が多才&多芸すぎるせいでワリ食ってるイメージが。
あたしはあの兄上様のケレン味が大好きです。
- 645 名前:名無し客:2009/05/31(日) 00:22:33
- いや俺も兄貴様大好きだけどさ。
スタイルは違うけど「面白くするならバカでもいくらでもはっちゃけるZE!」
って姿勢は二人とも似てると思うし両方好きだよ
- 646 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/31(日) 00:24:24
- >>614
「好きにならなきゃ嫌いになる必要もない。あたしはそう思うけどね」
「だったら嫌わなきゃいいんだよ。簡単だ」
「それは無理。解ってることを人に聞くのってどうかと思うね。自己欺瞞の最悪な形式だ――否定を期待して疑
問してるのと同じだからね」
「人より自分が幸福だと思いたいのも、人を憎悪するのも、人を愛するのも恋焦がれるのも、それが人間に必
要な機能だからだ。違う?」
「違わない。けど、それを大切だと思えるのは――それが人間だって証拠だからだ」
「……やれやれ」
「それ、素で言ってんだ。『大切だから大切』って、どんなトートロジーだよ、参ったね。んな歯が浮くような言い
回し、どこで憶えたんだか――あんたからは遠過ぎるよ」
「そりゃお前の勘違いだよ。俺は、元々はこうだったんだよ」
「へえ、そいつは意外」
「他人のことを――」
「他人を知れるってのは、大きな勘違いでしかない。大事なのは知ることができないと知った上で愛すること、
だっけかね。あんたが言ってたのは。で、それを言わなくなったのが暫く前。違う?」
「そうだな」
「ふむ、ダザイだったっけ」
「ん?」
「太宰治。ヒトは希望と同様に絶望にも惑わされる、って。割と真理なのかね、アレ。太宰の時代よりも今こそ
真実なのかもしれないね。あんた見てるとそう思うわ」
- 647 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/31(日) 00:26:35
- >>645
あー、それは解ります。
あたしは輸入盤捨て値で売られてるラックで兄上のCDに出会って、あまりの毒々しさにハマってから
追っ掛けるようになったんで、結構贔屓目に見てるとこはあるかも。
あとホラーハウス作ったりとか、マジメにアレすぎるパフォーマンスっぷりが最高で。
- 648 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/31(日) 00:29:48
-
でもLORDIのケレンはあんまスキじゃなかったりします。
いや、なんていうかアレ、KISSと比べてもロブ兄と比べてもなんか毒っ気みたいなモンがたんなくて。
あれだったらまだNIGHTWISHのが仰々しいぜ、みたいな。
- 649 名前:名無し客:2009/05/31(日) 17:21:23
- つか、クルースニクって幻想郷にいたらどうなんだろうな。
西洋系妖怪は少数派だが。
- 650 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/31(日) 18:46:59
-
いや。
待て。
そもそも俺は妖怪じゃない。
- 651 名前:名無し客:2009/05/31(日) 18:50:52
- 妖怪じゃないよ、妖獣だよ。
- 652 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/31(日) 18:59:02
-
酷くなった! 余計に!
それならまだ幻魔って言われた方が響きがいいわ!
- 653 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/31(日) 19:02:15
-
定義を考えたら俺やクドラクやらモーラやらのバルカン勢より、巷説に名が通ったダンピー
ルのがまだしも『居そう』ではあるだろうな。なにせ吸血鬼ブームが落ち着いて、世間じゃダン
ピールがどうだとか沈静化してるくらいだし。
ほら、あれだ。
ハンターならDとか。
あとゲーム自体はアレ、画面の弾見てるだけで楽しげだな。
とてもじゃないが付いてけないってレベルなのは置いといて、動画見てると弾の均衡をどう
崩すとか、どう読んでどう切り崩すかってとこに視点があるみたいに思えてくる。
撃ち合いにルールがあるって言ってたけど、そういう意味なのかな、あれは。避けることと
撃つこと自体が目的にあるっつーか。
- 654 名前:名無し客:2009/05/31(日) 19:10:22
- >>651訂正
×>ようかい
◯>ゆうかい
- 655 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/31(日) 19:23:06
-
拉致るぞテメエ。
- 656 名前:名無し客:2009/05/31(日) 19:46:44
- 伝承では悪鬼クドラクの対存在なんだから、バケモノの分類で充分だよな。
- 657 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/05/31(日) 19:53:21
-
以前の俺ならこの場で撃ち殺していた所だが……。
そうすると藤原に嫌われかねない――つまり。
今の俺は別の場所で撃ち殺すかな……。
つーかまあ、バロンとランダ然り、災厄とその消滅の象徴みたいなもんだけどな、俺達の場合。
その意味では吸血鬼的なロマンス話とはかなり縁がない。機能的なんだよ、ホントの意味で。
- 658 名前:名無し客:2009/05/31(日) 20:12:16
- 狂った酢肉のロマンス?
- 659 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/31(日) 20:21:35
-
どんなロラパルーザ。
……デュオニソス祭り?
- 660 名前:名無し客:2009/05/31(日) 20:32:50
- 猫ァル猫ゥアトル
- 661 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/31(日) 21:00:51
-
猫はそんな旧支配者ちっくなことは言わねぇーっ!
- 662 名前:名無し客:2009/05/31(日) 21:07:27
- 七色の山脈の向こうにほのめかされる名状しがたき窓に! 窓に! ウルタールの猫が! 糞狂い!
そこで根の堅州(カダス)の国から「莫迦め。もこたんは拉致ったわ」と暗黒電話が入るような、そんな神父な訳ですね
わかりまいあいあ
- 663 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/05/31(日) 21:16:41
-
「そんな兄貴が喜びそうな聖地が認められると――」
「それだッ! 根の国の支配権は貰ったぁーッ!」
「って、えぇぇぇ!? 戔男尊サンは!?」
「王殺しの時期がきたということだな……」
「そんな理由で神話崩壊!?」
- 664 名前:名無し客:2009/06/01(月) 07:22:30
- ぶっちゃけもこたんが拉致られる訳がな………いや、あるいはノリノリで拉致られるかもしれん。
- 665 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/01(月) 18:10:08
- >>664
それは……『拉致る』んじゃあなく、『迎えにいく』と言った方が正しいな……。
見えるぞッ! 『雑な言葉』も『益体ない理念』も耐えて果てた世界で……俺が『オダやかに
あの長い髪を漉いている』姿がッ!
ああ。
なんだ、これで完璧じゃねえか。
地下スレ三弾、「がれきのおうさま」完ッ!
次回以降このスレは「紅灰の帝國にて」ッ!
- 666 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/01(月) 18:13:09
-
「――いや、何が完璧!?」
「え。ああ、このスレッドの目的」
「目的!? そんな命題設定されてたんすかここって!? 第一いつの間にそんなタイトル変更が!」
「多分今週中にはメンテナーちゃんがスレッドタイトルの変更を」
「無茶すぎる! あと目的が最悪すぎます!」
- 667 名前:帝国元帥 ◆jfy5DryiCE :2009/06/01(月) 18:16:01
- ・・・・卿が変わった、という言葉は撤回させていただこう。
本当に、何も変わっておらぬな・・・卿は。
ところで、神父殿。
益体も無い理念も、雑な言葉も消え果たその世界に・・・・
卿の神は存在するのか?
- 668 名前:名無し客:2009/06/01(月) 20:30:19
- ああ、またいい感じでコワれてきたなー。
さあ、血と硝煙の世界に……。
- 669 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/01(月) 23:55:49
-
直後にレスられてたんですかっ!?
しかも元帥とか!
- 670 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/02(火) 00:35:09
- >>667
あれ……なんだろ。
なんでかそこはかとなくサゲスミ目線が……?
とはいえ……。
その世界には俺の神どころか、他の神サマだって『不要』、じゃあないですかね、元帥。
そもそも現代の国家だとか社会だとかって神話自体が耐用年数をとっくにオーバーしてるんです。俺達が繰り返してる
のはそいつの延命だけだ。
だったら、まあ。――ほら、俺が今ここでトドメを刺したところで、まあさしあたりどう変わるってコトもないでしょう。
誰かがそこにいることを知らして、誰かと自分が同じ人間であると証明すること――それを犇く無数の他人に教えること。
彼我の境界線を明確にして、お互いをこの世界に繋ぎ止める舫い綱とすること。
俺の『神』も、元帥の『国家』も、その点じゃ大差ありません。
そもそも『国家』って絶対性は――元帥のとこじゃともかく、現時点、俺達のこの世界じゃ近代以降に成立した、まだまだ
未成熟な総体に過ぎないんです。現に数世紀前までは国軍なんて大概の国家が持ってなかった。軍隊を先頭において国
家の自立を保つ、なんて仕組みは、それこそ最近の産物だ。
けど、そんなのは今更だ。誰も蒸し返す理由なんて見付けられない。
俺達は自分の与する仲間や家族を守る為に摂理を健全にするしかない――そのせいでどこの国がどうなるかなんて知っ
たことじゃないし、そもそも知れないようにできている。
自分の基準を相手に押し付けなきゃ不安だから、それが正しいコトだって確信してる――そうしたいから。自分達のせいで
飢えてる国があるなんて知りたくないし、それを知ったことで自分の正しさが欠けて落ちるのが不安で仕方ない。
俺達はいつでも神話を欲しがってたんですよ、元帥。
四季を生きる日本人がそうしたように、平原を駆けたモンゴル人がそうしたように、氷と森に覆われた北欧人がそうしたよう
に、俺達は制御できない自然を圧殺する為に神話を必要とした。雷を、地震を、手の届かない現象を理解する為に神話が必
要だった。天災を科学で解体してからも、俺達にはずっとそれが必要だった――災害が人間のモノになっても、人間にとって
一番理解し難い人間がまだ残ってたから。
だから俺達は国を作った。同じ人種だとか同じ言語だとかで結び付く仲間を定義した――誰もが離れてしまわない為に、
繋がっている為に。ホッブスもルソーも突き詰めたら言ってることは同じだ。俺達はコトバでコトを割らなきゃ、あっという間に
隣人を殺して食らうケモノになっちまう。
……とはいえ、そんなので『同じだ』って言えるのは身の回りの連中だけだ。世界は人間には広すぎて、同じ思想を持つには
初期値がとっくにズレすぎた。世界を同じ言語で統一するなんて不可能事で、同じ思想で結ぼうなんてのは狂気の沙汰だ。
だから俺達はそれを言葉で埋めようとした。言葉を濫用しすぎた。言葉で世界を埋め尽くしたかった。――どうなったかって
言うと、新大陸のノッポなビルに飛行機が突っ込むハメになった。
アメリカの正しさはイラクにとって正しくなかったし、イランにとっても正しくなかった。だけど多分、俺達にとっては正しかった
んです。
正しいんだ――って、誰かに言ってほしいんです。お前は間違ってないって誰かに認めてほしいんですよ。
だから、俺達が俺達である為に欲しがるのは幻想だ――テロ屋が海の向こうにいるって現実だとか、今にも作られて発射台
に乗せられるかもしれないICBMとか、ですね。なんせ『敵が外にいる』と、身内でケンカしてるヒマもなくなるから。
敵がいて自分がいる――正しい自分がそこにいる。
俺達が必要としてるのは、そんな神話なんです。
敵がいるんだから備えろ、悪いヤツは殺せ、なぜなら正しいから――だから余計な真実には目を瞑れ。
藤原ならこれも『幻想』だって認めてくれますかね……はは、無理ですね、コレ。
幻想ってよりも、どう考えたってこいつは妄想だ。
- 671 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/02(火) 00:43:53
- >>670
誰もが平等だ。
そんな願いは俺がガキの頃から続けて十年以上、未だに叶えられちゃいない――叶えられる理由がない。俺達は痛むし、
苦しむし、悲しむしかない。誰かと比べて自分を儚むしかないし、自分を傷付けた誰かを憎悪するしかない。
……ほんと、ウンザリだ。
俺が憎悪するのは言葉――そう、この言葉なんですよ。
俺が俺と世界を選り分ける、雑多なリアリティを統率して、明確な意味へと拠り直す為の、ヒトがヒトである為に生み出した
最適化ツールです。こいつはあんまりにも融通が利くもんだから、コレがあれば大抵のことにはカタが付く。
だからカン違いが過ぎた――今は誰でも、言葉で表せないモノがないんだって思い込んでる。
お互いの関係すら例外じゃない。
正等性ってモードが一旦発動すれば、それを認めないヤツは魔女狩りの対象だ。
俺達はこんなにバラバラなのに、俺達をハラに収めたリヴァイアサンの中で、俺達はこんなにも一つだ。国家だとか宗教
だとか――そう、この『空気』の中で。
周りと違ってることは致命的で、違う人間は聖者か異常者で、どっちにしろ蚊帳の外だ。世界はそんなヤツを生きていて
いいだなんて認めてくれない。
俺達にだってそれは同じです。
自分を守る為だから、仲間の為だから、だから、だから、だから――俺達は相手を殺すのにだって理由で雁字搦めだし、
そうでなきゃ多分誰も殺せなくなってる。
だから俺達はそいつを絶対にする為に生きてるし、その為に神話は編み続けられてる。
怪物は勝手にデカくなりまくってるのに、そいつを飼い慣らしてる筈の俺達は何も変わっちゃいない――固体として寿命
が設定されてる人間は、どう足掻いたって巨獣の変質に追い付かない。
隣人を愛せ、結構。仲間を大切にしろ、誰も一人じゃ生きていけない――それも結構。俺達には巨視的な世界なんてリア
ルでもなんでもないですからね。手の届くモノしか護れないってのは、それなりに真っ当だ。
……だから、俺はできればもう何も語りたくない。誰かを殺すのに理由なんて欲しくない。誰かより誰かの方が大事だから
殺した――そう、それで終わりにしたいんです。友情だとか熱血だとかの古臭いアレはメディアの中だけに押し込めておきた
い。奇麗事がどうの、じゃない。
奇麗事以外の言葉が、俺にはもう見付からないんです。
- 672 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/02(火) 01:01:47
- >>671
なるべくして世界の敵になるか、味方になるか――結局のところ、俺達はこの世界に適応できるかどうかでしかない。
……ええ。
そう、適応なんですよ、元帥。
こうして貴方に語り掛けてる、この言葉だって適応の産物だ。
人間はダーウィン流の淘汰を好き勝手にブッ千切ることはできたけど、淘汰の果てに作った世界の中で適応ゲームを演じ
るハメになった――考えてみればそんなの当然で、こうして言葉を蓄えてる書物も社会も、人間って遺伝子と地続きだ。
俺達が言葉なんだか言葉が俺達なんだか――ああ、正直もう解りやしない。
渾沌に明確な道筋を提示すること――個体を群体へ変えること。
極端な話、国家はその役割を担った接着剤で、言葉はってツールはその原型だ。
俺達はこうして歴史が綯った言葉で、自分が誰と繋がってるかを主張しなきゃならなくなった。俺達は一人じゃ生きていけな
い――そういうことにしなくちゃいけない。そうやって主張しなきゃ『国家』ってイキモノは動かない。その意味じゃ俺達はシロア
リやハチと同程度には群居性を保有してると思いますよ。
今や世界はとんでもなく健全だ――ええ、そりゃもう健全でなきゃ生きていけないくらいに。殺し屋には居場所がなくなったし、
攻撃性が高い人間はソシオパス扱いだ――正しいってお墨付きがなきゃ、普通に生きるなんて夢のまた夢だ。
かつて国家の基盤を成していた傭兵が今やアウトロー直前で、ひとたびそいつを世界が認めたら軍事企業だ、なんて言い
訳が罷り通るくらいです。
そう、正しさとは言葉なり、ですよ。
正しさ、正当性――世界の声。
こう在れ、そう在れ、正しく在れ――我等は正当性の僕なり。
ヴァチカンの謳った正義は、要はその最大効果を叩き出すヴァージョンです。
余計な神を殺し尽くして、全ての人間をただ一つの幸福へと繋ぎ止めること。
繋ぎ止める言葉を作り上げること。
俺はそれを認めさせる為に殺し続けてきた。ずっと上の方で判断する連中が言ったカタチへ世界を作り変え続けてきました。
『正しい形の終着点』なんて見えるハズもないのに、そんなありもしないモノを目指すみたいに。だから俺には何が『適切な殺
人』だったのか、どれが『不適切な虐殺』だったのか、判断する手段がない。
俺達はいい加減、言葉だとか思想だとか理念だとかに頼り過ぎてる。自分を守ることが誰かを殺すことだってことから目を逸
らすのに躍起になり過ぎてるんです。――だってホラ、誰だって自分は誰も傷付けてない、って思い込みたいでしょう?
言葉も思想も消えてしまえば、俺は誰も憎悪しなくてすむ。
俺が望むのは、そんな最果てです。無限の安寧と、或いは無限の屍の上に立脚する真っ白な砂漠――認められるなら、俺
はそこに瓦礫の国を創りますよ。
望むのは静寂――そう、この意思が溶け落ちるまで変わらない、不壊の墓標です。
幸いというかなんというか、俺にはその世界のカタチが見えてる――誰もが誰に対しても責任を持たない、誰もが誰をも許さ
ない、誰もが誰をも頼らない、淵まで全てが雪崩れ落ちていく世界の光景が――あの懐かしい光景が。
爆弾で焼き払われた鉄塔と、誰も乗っていない車が市街地で燃え続けているあの光景が。
ドス黒い油に死に絶えた海が、鳥の死骸を包み込んで、土に還ることを許さずに寄せ返すあの安らいだ海岸が。
ナパームを叩き込む為にブチ込んだ初撃のクレーターに埋められた千の頭蓋が、スープの具みたいに敷き詰められたあの
瞼の裏の風景が――そう。
涙が出るくらいキレイな、俺が懐かしく夢見た風景が。
それが作れるなら、俺にはもう神って概念は不要です。
その上で、ってことなら――そうですね。
俺はこう言いますよ。
俺の世界から神はいなくなった、と。
なんせ、それはもう俺の中にある――この脳に刻まれた、依存と崩壊のパターンとして。
- 673 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/02(火) 01:08:54
- >>668
「って、バッドエンド一直線やろこのイル!?」
「うん、ちょっとそれっぽいな。よし、リセットだリセット」
「いや、セーブポイントあったんか今の!」
「SAN値が減りすぎてたようだね。次は気を付けたまえ」
「安っ! 展開の重要度安っ!」
「いや……しかしだねジェイムス、このまま迂闊にイルを暴走させると、本当にそんな展開になりかねないだろう。
主人公っぽく立ち振る舞った語り部、実はラスボス、とかじゃちょっと笑えないだろうってワケさ」
「あー……いやまあ、それはそうやけども」
- 674 名前:名無し客:2009/06/02(火) 11:26:08
- クルースニクイール
- 675 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/02(火) 18:41:44
-
いーる。
- 676 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/02(火) 19:07:17
-
一応報告です。
ヘタすると今月から来月末まで生徒会の必須原稿作りで死ぬハメになる恐れがあって、もしかしたら
あんまりレスできないかもしれません。……重ね重ね、お姉さんには申し訳ないっす。
毎度の軽いレス程度ならすることはあるかもしれない、って感じでしょうか。
……あああああ。呆れられなきゃ幸いです。
- 677 名前:名無し客:2009/06/02(火) 19:56:50
- 生徒会の必須原稿とかいて、同人誌と読むのだね。よく分かった。
- 678 名前:名無し客:2009/06/02(火) 20:00:16
- やべえ読みてぇえええ!
- 679 名前:名無し客:2009/06/02(火) 20:00:33
- 同人誌×
BL同人誌○
- 680 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/02(火) 20:14:44
-
何その奇抜すぎる展開!
ってか、えぇ!? 同人誌!?
そんなん最近書いたのファンジン用の原稿とレコ屋に寄稿したヤツだけだ!
- 681 名前:名無し客:2009/06/02(火) 20:21:44
- レコ屋へ寄稿というと、書店で手書きのお薦めPOPが付いてるみたいな?
- 682 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/02(火) 21:24:41
-
それもやってましたねぇ。
ほとんど趣味だったんでタダでしたが。
あたしがやってたのは店のオーナーが発行してる会誌への寄稿ですね。
同人誌、っつーと、フィーちゃんが原稿用紙四十枚くらいの短編をあたしと一緒に寄稿して
たことはあったかな。
あたしが気合入れて書いたレビューをアッサリ凌駕してくれる人気で色々とヘコまされた覚
えがあります。
- 683 名前:名無し客:2009/06/02(火) 22:02:26
- 割と本気で読んでみたいものですが……むう。
- 684 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/02(火) 22:14:42
-
え。
あたしのですか。……フィーちゃんの?
ファンジンのはともかく、店に寄稿したヤツはカンペキに音楽ネタオンリーなので、このスレみたいなノリは
ゼロですぜ。
いえまあ、ここにのっけるとアホみたいな長さになって可読性がマジ死にするので、もしやるなら何らかの
カタチで整理しないとキツいかなあと。
それかいっそアレですか。
あたしが主体で同人誌発行でもしますか。
- 685 名前:名無し客:2009/06/02(火) 22:25:33
- > それかいっそアレですか。
> あたしが主体で同人誌発行でもしますか。
決定だな。
- 686 名前:名無し客:2009/06/02(火) 22:26:03
- じゃあ「某元帥閣下×ミハル兄」本で。
【『名無しは時に暴虐の徒である』 ビーエルスキー(1658〜1696)】
- 687 名前:名無し客:2009/06/02(火) 22:27:24
- まあ出版されたら何にせよ、手には入れるぜ。
マジで。
- 688 名前:名無し客:2009/06/02(火) 22:29:11
- 例えば、ここのネタを本にまとめるだけでもそうとう分厚い本になるだろうねw
- 689 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/02(火) 22:36:06
-
なんて流れに!?
……あの、え? マジすか?
あたしと元帥ってのはまあ納得できるとして……いや、えぇえぇえ!?
- 690 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/02(火) 22:40:04
-
「というより」
「あ。兄貴。なんか喫茶店にいる筈なのにいいんすかこの時間流」
「昔の人間は言った……『それはそれ、これはこれ』」
「ああ、はい。……んでなんですか」
「むしろよォォォォー、この流れならよォォォーッ! 『俺と藤原の長編一本』って流れのが正統じゃあ
ねぇーのかぁぁぁぁーッ!」
「正統とかあるんだ……めっちゃ長くなりそうで主体のあたしに嵩む費用が死にます兄貴」
「それは問題ない……『原稿用紙千枚』もあれば収まるだろうからな……」
「いや多! 個人だと多いんですよそれ!」
- 691 名前:名無し客:2009/06/02(火) 22:43:19
- >ミハル兄
どう見ても(多分)神父です、本当にありがとうございました。
…まぁ、元帥と神父のほうが需要があるんじゃないかな…。
- 692 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/02(火) 22:55:23
-
いやあたしは兄貴じゃ……え。
どんなのですか、それ。
元帥と兄貴て。
……銀河統一、じゃない、崩壊物語?
『元帥……元帥の第二銀河帝国を俺にくれませんか』
『そう、第三銀河帝国も第四銀河帝国も……』
何コレ。
- 693 名前:名無し客:2009/06/02(火) 22:56:53
- あれ?元帥って昔フィーちゃんの似顔絵描くくらいのフィーちゃんフリークじゃなかったっけ?
- 694 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/02(火) 23:02:15
-
年齢差が凄い組み合わせだぁ……あー、それはそれでいいなあと思いますが。
でも、うん。
家族の名前が知れてるのはちょっと嬉しいですね。
- 695 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/02(火) 23:31:14
-
http://www.youtube.com/watch?v=UB2UtZAscaw
Corrupted。フルヴァージョンは70分ちょい。
http://www.youtube.com/watch?v=xxjKSaoz380
World's end girlfriend。CDでは軒並み二十分近い構成だったかな。
http://www.youtube.com/watch?v=KyV819CH7SI
ROVO。フルヴァージョンは十四分くらい。
この他にもENVYとか灰野敬二さんとかボアダムスとかMONOとか、インディーズには割かし15分近かったり
オーヴァーしてたりする曲って多いですよ。いかんせんメジャーサイドと違って万人に聴かせて訴え掛ける求
心力があるかと言われるとビミョーですが。
そういえば凛として時雨のメジャーEPもそのくらいだったっけ。
http://www.youtube.com/watch?v=pADYaKph7Uo
なんかついでにディーパーズのPVまで見付かっちゃいました。
絶望先生のライブは結局見れなかったなあ。
面子からして雰囲気的には似てたのかな。
- 696 名前:名無し客:2009/06/03(水) 15:49:48
- http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1230921157/549n
らしいし、元帥を指揮官にした神父の話でいいんじゃね?
- 697 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/03(水) 19:28:43
-
白状すると>>686さんの、あんとき急いでて「ミハル」までしか見えてませんでした。
いやもうすいませんでした。
このへんのはラジオイベントやったりする趣味と仲間のお店でやってたんで、まあフリペにしろ
なんにしろ気軽にやれてたんですよねえ。
レーベルの社長がふらっと海外からデモテープ携えて帰ってきたり。メキシコのどマイナーな
パンクとかどうやって集めてきたんだあのヒトは。
- 698 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/03(水) 20:00:10
- >>696
なるほど、俺と元帥が組めば『敵はいない』……。
『それは確か』だろう……。
審問局の武装介入プロセスには市民の武装化メソッドも手順として含まれてはいるし、俺達が適切に兵士の
精度を標準化するのに不都合はない……。
だが……。
その面子……。
この面子なら、わざわざ元帥に手間を掛けさせてまで素人の兵士を戦闘可能基準値にまで引き上げる必要
はないな……。
何故なら……。
そこに『藤原がいるなら』……俺には『敵がいない』どころか『敵って存在すら想定できない』からだ……。
つまり……その場合は俺一人で宇宙の波束だろうが平行世界の否定だろうが天文学的な数の宇宙論的ジェ
ノサイドだろうとやってのけるからなァァーッ!
……つーか、見覚えのある名前がちらほらとあるな。
いつかの魔王殺しの子もいるのか。
- 699 名前:名無し客:2009/06/03(水) 20:18:25
- 義眼にはもう猪っていう立派な相手が居るんです。
自慢の黒槍の前に他人が割り込む隙間なんて無いのです。
- 700 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/03(水) 20:35:11
-
……え。いやなんだそのヒドいカン違い。
そりゃまあ、上に置く指揮官……、っつーか為政者としては理想的な相手だけど。
俺にもその手の趣味はないっていうか、むしろ俺の聖堂には別の誰かを入れる余裕もねえ。
- 701 名前:名無し客:2009/06/03(水) 20:36:55
- その歴代殿堂入りメンバーを上げてみw
- 702 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/03(水) 21:11:45
-
歴代って、え。
いや、これが最初で最後……、
……いや、い……いても精々、その、一人か二人……三……ええと、いや、ああ。
これまでは聖堂とかそういうのありませんでしたから!
それはそれ!
これはこれ!
- 703 名前:名無し客:2009/06/03(水) 21:23:20
- だから落としてしまうのですね
- 704 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/03(水) 21:25:43
-
お、おおおおおお落としてないよ?
な――ないだろ?
ないよな!?
俺が! いつ!
誰をどう落としたって言うんだぁぁぁぁぁーッ!?
- 705 名前:名無し客:2009/06/03(水) 21:39:05
- あの日の温泉とか。
あくる日の地下室とか。
- 706 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/03(水) 21:46:06
-
地下室……は!
置いといて!
置いといて!
大事だから二回言ったぞ俺は!
だが、待てよ……。
温泉……温泉!?
あ、アレの何がマズかったんだ!?
いや……待て……。
そもそも温泉って……そんなに憶えがないじゃあねえか……。
それこそ藤原と話した時とか、ロードローラーの子くらいしか……。
それ以前……それ以前!?
貴様!
俺の『何を知っている』ッ!
- 707 名前:名無し客:2009/06/03(水) 21:59:34
- まあ、神父が名も無きクルースニクだった前から知っているがw
- 708 名前:名無し客:2009/06/03(水) 22:01:07
- 今こそその女性遍歴を赤裸々に明かすべきだ!!
- 709 名前:名無し客:2009/06/03(水) 22:04:24
- いや、ほら。三輪坂さんが「あててんのよ」した温泉が。
どっかの美少女男子大学生を撃ち殺しかけた。
思えば、あれが神父が見た最後の彼女の笑顔だった―――(何
- 710 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/03(水) 22:06:20
- >>707
意外ッ!
いや、マジで意外すぎる!
しかし今の俺には名前も……ないけどあるんだッ!
藤原が呼んでくれた名前がキッチリとなぁ!
>>708
遍歴……ってほど、あ――ありませんよ?
その、ああ、あれだ。
こう、妹と話したりするくらいかなあ、と……お、思うよ?
そりゃ猫っぽかったり白っぽかったりする美人に惹かれたこととかはあるけど、それはアレだ、
つまり……こう……単なる憧れとか、ガキにありがちな、そ、そういうのだけだよ?
- 711 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/03(水) 22:08:48
- >>709
名前。
名前!
名前ッ!
…………俺がッ!
精一杯『一生懸命』封じ込めてたのによォォォーッ!
…………あれ。
この世界、もしかしてもう要らなくねぇ?
……。
ああ。
よし。
>>709、俺と死のうか。
- 712 名前:名無し客:2009/06/03(水) 22:15:14
- 破壊からしか、再生は生まれませんからね(何
> よし。
> >>709、俺と死のうか。
だが断る(AA略
- 713 名前:名無し客:2009/06/03(水) 22:16:09
- ああ、ついに輪が転がり落ちたか
- 714 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/03(水) 22:20:36
- >>712
口当たりよく『ゴマかして』んじゃあねぇぇぇーッ!
問答無用で俺の心象内にペンペン草も生えねぇみたいな痕跡が広がり出してんじゃあねぇか!
く……っ!
だが!
今の俺は! 俺にはッ! 護りたいモノが、
>>713
モノがあるっつってんだろだからテメェらぁーッ!
- 715 名前:名無し客:2009/06/03(水) 22:22:14
- 落ち着け。
初心に戻って京極堂に関してでも語り合おうか(何
- 716 名前:名無し客:2009/06/03(水) 22:23:37
- 早くニュー神父になって世界を回そうよ。
そうすりゃ、未来でいくら捨てられようがフラれようが別れようが
覚悟してるから幸福っしょ?
- 717 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/03(水) 22:23:56
-
懸命な判断だな……。
とりあえず中善寺師匠は俺のアイデンティティだ。譲らん。
あと関口さんのダウナー気質も。
- 718 名前:名無し客:2009/06/03(水) 22:25:38
- もうこのまま神父が世界の破壊者になって大殲の目標になればいいんじゃね?
ディケイド第1話っぽい感じで。
- 719 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/03(水) 22:26:21
- >>716
いやあ……実は似たようなことは以前にやり掛けたんだがね、彼。
彼の場合、覚悟の後に来るのは世界を巻き込んだ心中なんだよね、これが。
あはははは、いや全く、いいセンスだとは思うけど、極端すぎて参るよね。
というか、覚悟ってだけなら彼はとっくに持ってると思うよ。
まあ、覚悟――というか、諦観が半分ほど侵食した理解だがね。
- 720 名前:名無し客:2009/06/03(水) 22:28:07
- >>717
では過去視能力者と未来図設計者はやらぬ。
この二人がいれば勝てる(ぇ
- 721 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/03(水) 22:32:05
- >>718
「え。なんや人類補完エンドかそれ」
「まあ、結果的にはそうなるだろうね。絶滅か人間放棄か――ふむ、どっちにしろ君等には最悪だがね」
「いや……ちゅーかそれ、オレらもイル殺しにいかなアカンのとちゃうか」
「君は行くのかね? 私は行かない。多分我らのアリスも行かないし、マリア辺りも出ないだろうな――
むしろあの白の女王と赤の女王は笑いながら世界を引っ掻き回すかもしれない。とはいえセシルはそう
なったイルを許さないだろうし、ジェイムス、君がどちらに回っても私は祝福するよ。高らかに鳴る終末の
喇叭を特等席で聴き届けたまえ。この世界が燃え落ちるカーテンコールを、存分に楽しむといい」
「……いや、最悪やで、そのコント劇のセンス」
- 722 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/03(水) 22:35:02
- >>720
前者は人気的に妥当なのかもとして後者はどうなんすかそれ!
……いえまあ、あたしも蜘蛛好きですけども。
むしろそこで木場さんを選んであげないのはいかがなもんかと思います。
そういえば以前にオススメ頂いたアニメ版、見ました。
なるほど、と思いましたね。構成変わってるんですよ。
主題は変更しなくても、見せ方が初見のヒトにもインパクト伝えるようになってるし、テーマもキッチリと
変奏されてるんですね。
まだ最後までは見てませんが、今度キッチリ見ておきます。
- 723 名前:名無し客:2009/06/03(水) 22:40:57
- >>722
そりゃお前、この構成なら蜘蛛の巣に絡め捕られて破滅するのが先か、傍若無人な過程の無い回答キックが
巣をぶち破るのが先かを身をもって体験するに決まっているじゃないかw
うん、多分死ぬな、どちらにしても何も分からず結末を迎えるだろう……やっぱ師匠と身代わりもください。
漫画版の単行本は見つけた、買うか買うまいか10分くらい悩んだが積みが多過ぎたので見送ってしまった(死
- 724 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/03(水) 22:46:57
- >>723
ねぇすよ身代わりとか! あたしの関口さんをダミー人形扱いしてんじゃねぇぇぇ!
まあ、マンガも数があると読むのキツいですもんねえ。
あたしもゴルゴの数をナメてました。ワンピースも大量に溜まってるなあ……あー、もう。
- 725 名前:名無し客:2009/06/03(水) 22:49:21
よりによってゴルゴとか―――
最新刊から10冊読めば十分じゃ。
- 726 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/03(水) 22:56:23
-
いやあ、すっげぇ面白いですよゴルゴ。
あたしの好きな地域のネタとか出るとマジ燃えます。
枯葉剤までネタにしてあるのとか吹きました。
ちなみに、初期の二十巻あたりまでと五十巻周辺から百巻くらいまでで、ゴルゴの口数がものっそい
減ってるんですよね。最近はほぼ「……」になってたりとか。
そんなゴルゴ暦を眺めるのも割とオツなもんです。
あと後半になるほど無敵具合が上がってきます、あの人。
- 727 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/03(水) 23:00:04
-
そーいえば、アニメ版オススメしていただいたヒトも仰ってましたが、アニメの中善寺師匠初め
京極道メンバーの外見は、まあ、慣れれば違和感も……それほどには気にならなく、うん。
エノさんはもっと瀟洒な伊達男を想定してた向きがあるので、これだけは、と思ったけども。
- 728 名前:名無し客:2009/06/03(水) 23:01:54
- まあ宇宙空間で○●を■△使って狙撃とか無茶なネタもあるけどなーw
つかマジで最初から読んでるのか…80巻以降しか知らない俺が居る。
- 729 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/03(水) 23:06:29
-
まあ、偶にはそんなエピソードもありますけども。
毛沢東のクローンとか。
文庫版はそういうの補足してくれてて結構いいですよ。
ちなみに、あたしはゴルゴ出生エピソード、ユダヤ混血のが一番好きです。
ロマノフ出生は無駄にロマンがありすぎる気がするし、殺し屋一族ってのはなんだかなあ、と思うし、
無国籍な殺戮機械になった理由ではアレが一番綺麗に収まる気がするのと、ユダヤ人ならではの立
場で生き残ってるゴルゴ弟の立場との対比も面白かったので。
- 730 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/03(水) 23:10:54
-
って、確認したらユダヤのエピソードは41巻でしたね。
すいません、八十巻以降のだと日露混血と日中混血だけかな。
- 731 名前:名無し客:2009/06/03(水) 23:40:17
- 初期のゴルゴは案外喋ってたり驚いたりしてるから困る(何
まだ作者の中でキャラが固まってなかった時期だったんだろうけど、今見ると軽いカルチャーギャップですね。
人工衛星のAIが進化して神を名乗るエピとかもあったなあ…。
- 732 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/03(水) 23:55:15
-
あー、解ります解ります。「フフフ」とか笑うゴルゴにクラクラしますぜ。何者ですアンタ。
かくいうあたしも、当然のように途中から読んで巻き戻して呼んだタイプなので、初期ゴルゴの日本人版
ボンドなアサシンスタイルには、ちょっと、というかかなり驚いてました。
罠に掛かってみたり相手を素で信じてみたりと迂闊だったりします、初期ゴルゴって。
AIの暴走に関しては、結構時代もあるんじゃないかなあと。
今は逆にAIに関する限界なんかがロボットの発達で知識と認識について認知が深まってきてるので、
それこそやろうとするとハリウッド的なトランスフォーマーになっちゃうんじゃないかなと。
- 733 名前:名無し客:2009/06/03(水) 23:57:22
- TSリベンジ公開まであと少しか……
合体戦士が楽しみだw
- 734 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/04(木) 00:03:32
-
まあ、今ロボットの反乱やろうとしたら、あれくらいブッ飛んでて丁度いいんでしょうね。
根本的なとこはもうHAL9000がやっちゃってる訳ですし。
あとはもう人間との境界とかそっち系ですが、これをハリウッドに期待したくはないなあ。
てなワケで、トランスフォーマーですね。
ううむ、今回は速攻見に行こうかなあ、どうしよ。
基本的にあたしは映画館に入った瞬間の雰囲気が大好きなので、フツーに楽しめて笑えて驚ける
ハリウッドには信頼寄せまくりです。……リンキン使ってるのはどうかと思いましたが!
そういうテーマじゃないでしょう、あの映画とあの曲は!
いえまあ、ハリウッドのサントラなんざそんなもんですが。
- 735 名前:名無し客:2009/06/04(木) 05:19:20
- そういや祭りのネタ募集もしてるし、「暴走した神父を倒せ」祭りも面白いかも。
クル助がホストできるのなら、だけど。
- 736 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 19:02:54
-
ホストですか。……って、マジすか。
やれなくはないですが、時期次第でしょうか。
というか、問題はそうでなくて。
兄貴が主題になるって、あんまりにもメジャーさに欠けるような。いえ、外部のコンテクストが必要なもんじゃ
ないってのは解ってますけど、それでも知名度高くて求心力強い作品を主題に据えた方がヒトは集まるんじゃ
ないでしょうか。アンダーワールドとかダークナイトとか……ダークナイトは違うか。
ちらっと見た感じ板も静かだし、人の集まり次第かなあ、とも思えますね。
そういえばお姉さんも最近見てませんし、体調崩してらっしゃるんじゃないかと心配ですが、コレはあちらも
スレ自体が完結間際で動かし辛い状態になってるのかな。
というか、花見のと最近のここでの兄貴のネタ振り、負担になるようでしたら言って頂ければ。
なんか一方的にガリガリ進めちゃってたので、なんとも。
- 737 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 19:09:44
- >>735
これは、遠く懐かしいかつての話。
郷愁もなければ思い出もない、ただの回想。
だから俺は、かつて――とそこに前置きする。
かつて。
かつてこの世界には、秩序が満ちていた。
圧倒的な死の密度を圧倒する、無限の正義と無限の優しさ。
人と人の連なりが書き上げる、”善意”なるテキストによって。
世界が燃え落ちるまでまだ時間がある。
少しだけ思い出話をしよう。
俺が書き上げてきた物語のことを――俺を書き上げてきた物語について。
ヴァチカン、異端審問局、世界の終わり。
回想するのに重要な単語は、多分その三つで充分だ。
最初の一つは世界最大のおためごかし。二つ目はその伝道者。最後の一つは当然の帰結。
- 738 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 19:30:47
-
異端審問局。
そんな十世紀近く前のアナクロな名前で連想するのは、大方が魔女狩りだとか焚書坑儒だとか思想弾圧だとかテンプル
騎士団だとかで、それはそれで間違ってはいないのだが、俺の言い分にはかなり遠い。
ヴァチカン外事担当課――表向きは財務省管轄、イエズス会が片手間に運営している組織で、ヴァチカン博物館に立ち
寄ればローマ市内の観光案内パンフなど差し出してくれる部署のことだ。
その実情はアナクロと言えばアナクロで、一言で言えば『世界の管理』と言うことになっていた。
司祭が諜報活動と言えば、大概の人間は鼻で笑っただろう。とはいえ、一つの地区に一つの教区があり、その教区の情
報を全て拾い集められる立場にあった司祭は、どんな情報機関よりも国の最小単位である住民に肉薄していた。まだこの
世界に諜報組織や傍聴機関が生まれるより以前、司祭にとって情報の共有とその統合処理は倣いですらあった。
……というのも、ローマが権勢を誇った時代、ヴァチカンは自分達の立場を侵食する新しい思想の勃興は迅速に処理し
なければいけなかったし、そんな思想が生まれた場合、適切に信者を操作して、それを磨り潰すような機構が必要だった
のだ。その延長線上で生まれたのが現代の異端審問局――信仰で紡がれた情報の集積所というわけだ。
数百年を掛けて積み上げられたネットワークは殆どキチガイの域に達していて、ユダヤロビーの最上層部にも、フリーメ
ーソンの地下住人にも、先進諸国政府の高官にも、果ては『表向き』商売敵と考えられているモサドのスリーパーにさえも
協力者は溢れている。実際、アメリカやロシアの最上級権限である地上衛星の画像でさえも、審問局にとっては瑣末な情
報の一旦に過ぎない。
- 739 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 19:34:47
-
早い話、中国が消し飛んだ理由を、英国が踏み荒らされた経緯も、審問局は十全に知っている。誰もが非現実だと罵り
声を上げる中で、極めて冷淡かつ冷静に、異端審問局はこの世界を眺めている。
なぜかと言えば――審問局はそんな事態に慣れっこだったし、原因はそもそも自分達だと自覚しているからだ。
- 740 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 19:36:40
-
ヴァチカンがなにかをしていた、というワケではない。
キリスト教は数百年の蛮行を恥じるようにちとせの岩であり続けた。
異端審問局は――簡単だ。
現代でも異端者を裁き続けることにした。数百年前よりも巧妙に、確実に。
そこで俺が何をしていたかと言えば、人や人以外の何かを殺したり壊したりしていた。各国工作機関がそうであるように、
自国の不利益になる事項を削除して回っていた。
違う点は恐らく一つで、審問局にとって国益は二の次だったことだろう。ヴァチカンは国だが、キリスト教はネットワークの
総体だ。
世界各地に分散する、ヒトとヒトとを繋ぐ無数のノード。
中心なきネットワークを繋ぎ上げる、信仰という指向性。
- 741 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 19:40:41
-
願ったのは一つの平和。
包み隠さず言うのなら、異端審問局が目指したのは『世界を一つに』だ。創設以来一貫して行ってきた行動理念は、そこ
にこそ由来する。
だから俺達は、その為に色々なことをした――革命を考える辺境国家の大臣を暗殺したり、革命を起こして国を乗っ取ろ
うとする軍部を先導してクーデターを起こさせたり、その軍部を隣国を支援することでツブさせたり、村々を焼き払って老若
男女問わずに皆殺しにして、虐殺を演出したり。
赤鴉は一羽にて世界を照らす。
言ってみれば、審問局は国を持たない国のメタ意識だ。どんな国もどんな思想も滄海の一粟にしか在れないことを理解
していた審問局は、世界中に敷き詰めたキリスト教というコードを用いて世界の流れをコントロールすることにした。
- 742 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 19:48:27
-
パラノイアな誇大妄想だ。素直にそう思っていい。
が、実現できる筈のない理想郷は、しかしアッサリと連中が成し遂げてしまった。
何かが間違っているとするなら、そこが盛大に間違っていた。あらゆるカオスは処理能力が追い付かないからこその混沌
だ――なら、それを処理できればいい。単純明快な理屈だが、現実問題、それができないからこそ世界は混沌に振り分けら
れていたハズなのだ。
驚くなかれ、我が古巣はそれを実践してしまった――”無限に長い数列”と”単に長い数列”は、審問局において区別されな
かったのだ。”宇宙は人間にとって無限に広いが、それをメタ視すれば「広い」という定義があるに過ぎない”などと言っている
ようなもので、こんなのは笑い話にもなっていない。
つまるところ、世界が実在を認めなかった怪物と同じ類の狂気だ。
魔術師の巣窟。啓教の神の神殿に埋め込まれた、ホコリ舞うバベルの図書館。
異端審問局は、日々としてこの世の営みを余すことなく演算し、適切な安寧と虐殺を出力し続けた。
- 743 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 19:51:54
-
ウォント・オヴ・ア・ネイル。
トッド・ラングレンならそう歌っただろうか。
平和。
それは、誰一人欠けても成し得ない秩序の名前だ。
全世界規模での思想統制――世界が一斉に歌い上げるオーケストラルの生命賛歌。
有体に言えば、審問局の目指した理想はそれだった。更に言うなら、数ヶ月前までの世界が実践していたのは、正しくそれ
に他ならない。
地政学的環境製作――人道主義者やリベラルの連中なら声を荒げるに違いないタームは、審問局が世界の基盤にぎっし
りと敷き詰めた石畳だ。
- 744 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 19:52:34
-
あらゆる人間が――。
適切な環境に生まれ、
適切な教育を受け、
適切な情緒を育み、
適切な欲望を育て、
適切な生存を尊び、
適切な形で時折事故に遭遇し、
適切な形で突発的な殺意に殺され、
適切な形で唐突に誰かを殺す。
- 745 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 20:24:25
-
――勘違いしてはいけないのは、『適切』なのは"状況"であって行為ではない、ということだ。過度な欲望は身を滅ぼし、過
剰な感情は明確な暴力となって発散される。言うまでもないが、人間にそれを制御することはできない。
世界は発展した。経済は循環し、膨れ上がり、技術は効率化し、あらゆるパターンがあらゆる場所で規範(ドグマ)を作り上
げた。思想は分割され、神は複製され、理念は漂白され、世界は目に見えて薄まっていった。
豊かになった、と人は言う。それは間違いなかった。平均寿命は冗談みたいに増加したし、既存の病原菌は絶滅危惧種よ
り速いスピードで駆逐された。――反面、その恩恵を受けることのできる人間とできない人間の間には、厳然たる境界があっ
た。口で言えば数秒だが、体験するなら千年は掛かる。
審問官のように自分の欲望を『調整する』事のできない人間にとって、理想や理念がなければ生きるのは難しくなっていた。
- 746 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 20:25:26
-
だからこそ。
審問局は肯定した。
人間の殺意を。
人間の敵意を。
人間の欲望を。
人間がその程度の枠組みにしか在れないということを。
だからこそ審問官は――。
俺達は、世界に対して断言したのだ。
――ならば殺し合え、我々が許すその内で。
かくして、審問局は楽譜を作り上げた。
世界が久遠に歌い続ける、無限に続く殺戮の歌を。
- 747 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 21:37:28
-
かくして、審問局は楽譜を作り上げた。
世界が久遠に歌い続ける、無限に続く殺戮の歌を。
一木一草の揺らぎに至るまで、あらゆる事象が外部によってのみ進行する世界を。
世界が久遠に歌い続ける、無限に続く殺戮の歌を。
世界中に張り巡らされた審問官のネットワークは、主要国家の隅々から隅々まで、紛争地帯のウィークポイントから分岐点
まで、余すところなく根を這っている。
全方向クラウドによる自立統制。
イタリアに本拠を持つ審問局が”GOD”と呼び称した計画は、世界の覇権を与えた国家が、偶然英語を使っていたからだ。
地政学的環境製作。
八十年代の日本の特撮で悪役の組織が名乗ってそうだよなあ、などと笑いながら話していた記憶がある。人道主義者やリ
ベラルの連中なら声を荒げるに違いないタームは、審問局が世界の基盤にぎっしりと敷き詰めた石畳だ。
それは正しかった。
正しい筈だった。
だから俺は従った。
- 748 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 21:38:20
-
当時、そんな実情など知る由もないガキだった俺は、そんなあれこれをヨソにして、素直に『世界の障害』を焼くことに賛同
していた。
というのも、その当時の俺は、当時の審問局長にシンプルなロジックを叩き込まれていたからだ。
『疑う奴は殺せ。疑わない奴は守れ。お前は正しい。だから私の言う通りにしろ』
冷戦直後から最近に掛けての審問局は発言も過激だった。
そんな過激さはガキの目にはヒドく単純に見えたし――事実、審問局の『大人達』はそんなガキを巧く使えたのだろう。現実
の出来上がっていないそいつにとって、世界は『神様のモノ』でしかなかった。精一杯『他の連中の価値観』を学んだフリをし
ても、自分の縋っているモノとそれがカチ合っていると判断した時点でそれについて考えるのを止めてしまう。それは紛争地
帯には有り触れた状況だったし、その当時の俺が殺した人間の大部分は紛争地帯に住んでいた。早い話、ガキだった俺に
疑う物は何もなかった。神は正しく、世界は正しく、そして自分は正しい。
つまりこうだ。――ハレルヤ、世界は美しい。
- 749 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 21:41:16
-
――ウォント・オヴ・ア・ネイル。
- 750 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 21:42:19
-
十数年前。ボスニアが大規模な空爆で焼け野原になる直前。
セルビア人の街をクロアチア人の暴動に偽装して焼き払った俺に、イリヤは今と変わらない口調でそう言った。遠くで棚引く
ヒトとモノが焼ける煙を書割に、弟子を諭すイエスさながらに。
- 751 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 21:45:23
-
「――もしも君が殺戮を罪と悩むなら、それは無駄だと断言しよう。どうしてかって、それは君が正しいからだ。この内戦で諸外
国が介入する下地は整った。この結果は花火のようなものさ。この土地は曖昧な平和から適切な虐殺へと進行し、今は管理
を求めて国連を呼び込んだ。君が関わらなければ別の誰かがこれをやった。私達が関わらなければ、この国は手前勝手に
自壊していた――君に罪はなく、君が殺した者にも罪はなく、言わば誰にも罪などない。生きることも死ぬことも憎むことも愛
することも、唯一つの指向性に過ぎない。君ら人間は、生存する為に生存する一個の大時計だ。君達はそれを回転させ続け
る歯車だ。誰一人欠けたることなくこの星に物語を紡ぎ上げねばならない、予定調和のセンテンスだ。故に君らには無価値な
者など一人たりとも在りはしない。だから釘一本欠けても、この世界はダメなんだよ。生きる者は生きる為に生き、今死んだ者
は死ぬ為に死んだ。これは、ただそれだけのことなんだ」
- 752 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 21:46:25
-
もちろん。
その当時、イリヤの言葉の意味は解らなかった。
ただ、自分が認めて貰えている、ということは良く解った。ついでに言うと、それで充分だった。十歳足らずの俺は、酒とチョコ
レートでグダグダになっているイリヤのことが好きだったのだ。素直に誰かを好きだと言えたし、好きだ、と言っている自分を疑
うこともなかった。『大好きな大人』に褒めて貰えるのが嬉しくて、余計なコトは考える余裕がなかった。
誰かを好きだと言える口で誰かに死ね、と告げては殺し、誰かを好きだと知っているアタマで、誰かのアタマにマチェットの刃
を叩き込んだ。
今の億分の一の性能も持っていなかった俺は、それでも必死だったのだ。
ロクに照準も定められない兵士のAKも数が揃えば脅威になる。ガキが適当にトリガーを握っていてもRPGは着弾領域を粉
砕する。今では目を瞑っていても鼻歌交じりでどうにでもできる状況は、そんなガキにとって十全な死線だった。……なので、
ガキはガキなりに考え続けて殺し続けた。どうやって効率良く殺すか、どうやって一方的に殺すか。
- 753 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 21:50:17
-
死線の最中で余計な感情は邪魔になる。
必要なのは自分の性能と、それを研ぎ澄ます自覚と、それを疑わない意識。
それを自分に課すだけで、驚くほど世界は簡単に片付いた。
イリヤはそんな俺を肯定し続けた――君は正しい、君は間違っていない、君は”善い事”をしている。だから俺は疑う物がな
かった。神様を奉じるヴァチカンで、神様の為に働く大人達に混じって、神様の作った世界を綺麗に整理整頓している。
コツは自分以外に関心を寄せないこと。目の前の全てに、聞く声の全てに無関心で在り続けること――だが、実を言えば、
これは少しできていなかった。
- 754 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 22:03:27
-
あれえ……?
まだまだ書けそうな……えぇえぇ?
なんのネタのつもりだったんだっけ……?
- 755 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 22:22:32
-
……認めていい。その頃にはもう、人を殺すのが楽しくなっていた。というより、その光景を見ることが愉しくなっていた。人が
殺されるのを見るのが、人を殺す自分を知るのが、人が死んでいく光景が、雪崩れ落ちていく人と人が殺し合う、すっかり日常
になってしまった、そんな情景を眺めるのが。
全ての営みが渾然となって灰と煙に溶けていく、啓示めいた戦場の光景が。
何もかもが同じところを目指して崩れていく視界が、よくできた映画を観ているみたいで。
友人と遊んで『楽しさ』を感じるように、家族と暮らして『安心』を感じるように――美味い食事に快楽を感じるように、俺はその
光景にこそ快楽を見出せた。ガキの出来上がっていない脳味噌は、自分の銃弾が誰かの頭をミンチに変えることだとか、振り
下ろしたナイフの切っ先がハラワタを引っ掻き回すことだとかこそが、真実偽り抜きに楽しかったのだ。
或いはそれは、俺自身が健康である為に必要な要素だった。
- 756 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 22:25:39
-
報酬がなければ人間はやっていけない。金銭でもそれと引き換えに得た食事でも快楽でも、或いは金銭を得る為に行った労
働そのものでもいい。自分が何かを成したことに対する、明確なリターン。
自分が世界に立っている事を証明する、確かな実感。
つまりその時の俺にとっての報酬は、自分の手で何かを屠したという実感、それ自体だった。
殺人に最適化された身体。
ソマリアで紛争をコントロールしていたCIA要員は俺をそう笑ったが、今思えば、それは恐らくそんな意味だったのだろう。
殺人を天職にできる人間。
ごく稀に、十年か二十年を丸ごと戦争に費やした人間が到達する可能性のある、人外の領域――そいつはそんなことを言っ
たが、噛み砕いて言えば、普通の社会がどんなモノか解らなくなった蛮人のことだ。
- 757 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 22:31:29
-
戦場では人が死ぬ。戦争は人を殺す場所だ。
それが解っていても、プロの兵士でさえ『殺人』に適応できない人間は多い、らしい。らしい、というのは、俺には本当にそれが
解らなかったからだ。二度の大戦で、最前線に立った某国の将校が、一度も発砲しないまま戦争を終えた――なんて笑い話も
あったが、それがジョークではないと知った時のショックはハンパじゃなかった。
本当に解らなかった。どうしてだ。
あんなに楽しいのに。
- 758 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 22:34:45
-
ぶっちゃけるなら、自分が認められているのが嬉しかったのだろう。ゴチャゴチャとややこしい世界の中で、ただシンプルにこな
せる作業が尊ばれるのが嬉しかったのだ。実情はそんなガキの心情になどまるで構わず、アメリカはアメリカの都合を完遂する
ことに忙しかったし、審問局はそんなアメリカをどう支援するかが肝要だった。世界は俺に構っているヒマなどまるでなかった。
それでも俺は、充分に満たされていた。
俺が作り上げる光景に。
俺が作り上げた瓦礫に。
瓦礫の王なる不名誉極まりない名前を戴く頃には、すっかりと殺人と俺とはワンセットになっていた。
なんでも、当時はまだ冷戦のお荷物に成り果てる前のCIAにも『奇妙なガキ』程度には認識されていたらしい。
ヴァチカンのハサン・ビン・サッバー。司祭の格好をした殺人淫楽症。神に飼い慣らされたソシオパス。どう呼ばれても気にしな
かった、というか、それが皮肉だとは思っていなかった。
- 759 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 22:36:54
-
かくして俺は理解した。
瓦礫しか映さなかった目に、悲鳴しか聞こえなかった耳に、俺の世界は作り上げられた。
死者の悲鳴は聞こえない。
兵士の恨み言は聞こえない。
ただ、イリヤの言葉だけが歌のように耳を焼いていた。
歌――それしか聞く必要はないと定義付けられた、ただ一つの言葉。
耳に焼き付いて離れない歌。
今も鳴り続けるその歌が。
- 760 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 23:49:41
-
最大多数の最大幸福。
より多くの人間を救う為に、最低限度の人間を死の淵へと蹴り落とし続ける”世界”なる国家と、それを統制するヴァチカンと
いう政府。
死の歌の紡ぎ手となってから、俺は世界にそのリズムを伝えた。軽やかに、当然のように、それが真実であるように。
無限の死と無限の慟哭。それを上回る喜悦と調和。プラスとマイナスを比べて、常にプラスが上回ることで肯定される世界
の天秤。テレビを見ながら家族と談笑する無数の人々。圧倒的に優しい世界で、大多数の人間は余計なモノを見ることなく生
きていける。抗い難い感情と戦うこともなく、静かな平穏の中で。
望んだ平和。
選び取った平穏。
平穏は慣れとなって恒常性を帯び、紡ぎ上げる死の賛歌は世界を満たす通奏低音になった。インプロヴィゼーションされる
死の変奏。時と場所で変化する曲目は、その構造において違いはない。マイルスが演奏したセント・トーマスをミシェル・カミロ
が演奏すれば別物になるように、状況は演奏に上書きされ、演奏はそのルールとなって状況を支配する。どちらも単体では成
り立たないという意味で、音楽と殺人は似ていた。
繰り返される演奏。
勝ち得た願い。
願い。
願うこと。
俺はそれをいつ願い、いつその願いを信じたのか。
- 761 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 23:50:24
-
そんな疑問に前後するように、俺は自分の異常に気付いていた。
簡単に言えば――俺は楽しくない、と感じている自分に気付いてしまった。
人を殺すのが面白くなくなっている――殺してもまるで気持ちいいと思えなくなってしまった自分に。
- 762 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 23:52:39
-
視覚に異常はない。聴覚に異常はない。味覚にも触覚にも変調はない。
その全てが正常に機能しながら、俺の身体はその正常を認識しながら、俺はその意味を理解できていない。
感覚は雪崩れ落ちていく。
楽しい、と語る俺は楽しんでいない。楽しいことは解るのに、楽しいとは感じられていない。
好ましいと口にする俺は、まるでその実感を伴っていない。
そんな雑事に気付いたのは日本で散歩していた時で、我ながら完全に不意打ちだった。
- 763 名前:◆WEISS0lzjQ :2009/06/05(金) 23:57:02
-
中古CD屋とマニアックなレコードを専門に扱う音楽屋の軒先で、ぼんやりと聴こえてきたマイ・ブラッディ・ヴァレンタインの『ラ
ブレス』。メロディラインまで完璧に憶えている”オンリー・シャロウ”を耳にして、
それが全くなんでもないことに気付いた俺は、反射的に爪で自分の首を掻き切ろうとして、指先が頚動脈に触れる寸前で相棒
に腕をヘシ折られた。
正気か、と問うセシルに、
かもしれない、と返すと、
相棒は俺が意識を落とすまで殴り続けた。
意識が霧散する瞬間に聴こえていたのはドアーズの”ジ・エンド”。
問答無用なまでに、何の感想も抱かなかった。
俺を殴り付ける小娘のヤケに必死な顔だけが、記憶に焼き付いている。
――ああ。
「なに泣いてんだ、お前」
- 764 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/06(土) 00:28:02
-
ウソ予告小休止。
気力がある時にキリがいいとこまで書くこともあるかもしれません。
どんな雰囲気にしようと思ってたんだっけ……あーれー。
http://www.youtube.com/watch?v=l5I4qP0u8lQ
http://www.youtube.com/watch?v=v8ouoQwSj0g
ノリがMステ。なんか演奏し切れてないなあ、っつーかアルバムのがいいなあ。
- 765 名前:名無し客:2009/06/06(土) 00:56:43
- ウソ予告と人物設定をミッチリ書き込んで
第一話が永遠に更新されないんですね。よくわかります。
- 766 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/06(土) 00:58:09
-
一話。
祭りに一話とかあるんすか。
- 767 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/06(土) 01:00:09
-
ていうかむしろ、設定は書いといた方がラクだと思うことありますね。
アタマん中だけに放り込んどくもんだから、どんなヤツだったっけ、とか思うことがしばしば。
ネット媒体でも、提示しておくと変更し辛くてラクだと思いますよ。自分に対して。
- 768 名前:名無し客:2009/06/06(土) 05:45:57
- ミハルが自称Gカップだったことくらいしか覚えてねえ
- 769 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/06(土) 10:40:38
-
なにその見栄っパリな設定。あたしにすら覚えがねーすよ。
二つちょい間違ってます。
- 770 名前:名無し客:2009/06/06(土) 11:29:47
- あるぇ?と思ってログ漁ったらこんなのでてきたよ〜。
つttp://charaneta.sakura.ne.jp/test/r.cgi/ikkoku/1112104777/183
- 771 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/06(土) 11:36:15
-
げっふ! げふげふげふ!
あー、えー、え、えふん。
そ、想像にお任せしますッ!
つかあたしのサイズはその他諸々より重要ゴトじゃないでしょうがっ!
- 772 名前:名無し客:2009/06/07(日) 00:05:09
- 荒木飛呂彦先生誕生日おめでとうございますとか言ってみるテスト
- 773 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/07(日) 11:07:22
-
トゥームレイダーでクレイグ音。
>>772
それは「神が生まれた日」と言えるかもしれない……。
しかし……。
荒木神は既に「生まれることを約束されていた」……。
無限に分岐する主時間の中で、無時間の束の中から、在り得るべき「運命」としてッ!
ならば! 記念碑が打ち立てられた日としてそれを祝うッ!
荒木先生ッ! 貴方のその威光の光臨に全力の感謝をッ!
なんかもうマジでハロウが見えます!
- 774 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/07(日) 11:13:36
-
世界は!
この日一日荒木先生に向かって『ファンファーレ』でも吹いているのが似合っているねッ!
むしろそれ以外にすることなどありはしないッ!
- 775 名前:名無し客:2009/06/07(日) 20:00:03
- ステイドアウェイ・イントゥ・ヘブン!
- 776 名前:名無し客:2009/06/07(日) 21:56:41
- まあ、それはそれとしてもう少しで月曜日だ。
月曜日を迎えるにあたって休息が必要なわけだが、その為には試練を乗り越える必要があると思わんか諸君。
http://www.h6.dion.ne.jp/~mogura45/o/sikoku/top.htm
と言うわけで読み出すと止まらないウェブ漫画を置いておく。
俺は今日の午前三時まで読んでたよ、悔いは無かった、今日が日曜日だからだ!!
ぐっない!
- 777 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/07(日) 22:06:47
-
んなトラップ宣言してあるもんを読み出すかぁッ!
……まあ、来週ってか、終末、じゃねえです、週末にでも読みまっさ。
>>775
『天国』から外れるだとッ!
貴様……ッ!
『覚悟』の道を理解しねーのかッ!
- 778 名前:名無し客:2009/06/07(日) 22:20:31
- まあ、二三本読んでみい。
地元が何処かは知らんが、地元が出てくるとちょっと嬉しくなる漫画だぜいw
では、おやす。
- 779 名前:名無し客:2009/06/07(日) 22:29:21
- 『カブト虫』だらけの『天国』なんて小学生の夏休みだけで充分だあーッ!
- 780 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/07(日) 22:42:52
- >>778
ぬぬぅ。ではちょっと休憩がてらに冷やしといたダージリンでも飲みながら見てきます。
なんかあたしは日曜だからと休めたワケもなく、あたしは朝から資料と睨めっこしっ放しでありまして、そりゃもう
「機械だ……お前は資料を読む機械になるのだ……」と洗脳され続けるようなデスマーチでした。このままでは読
死しますがよろしいかッ。
地元はー、えーと。
兄は柔術一流派の始祖、弟は剣豪という兄弟を生んだ某所……とかいうときっとカミングアウトで、いやそもそも
あたしはなんでこんな深刻なネタバレしようとしてるのかと言いたくなってきたところでお休みなさい。
……たぶんアレをアレって呼ぶとかアレが名産だとかそんなネタにされてるんだろうなあ。
>>779
カブト虫すか!?
あれ、なんか違ってないですそれ!?
- 781 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2009/06/07(日) 22:50:39
- 過去はバラバラにしてやっても石の下からミミズのようにはい出てくるそうよ。
因果応報とも言うわね(何
というのを挨拶代わりにして、七月辺りにお祭りを開催する事にしたわ。
色々神父にも要望が来てるわ、モてる男はつらいわね(何
まあ、それはさておいても、時間に余裕があるなら、参加しない?
何か要望とか妄想とかあるなら、アレンジして取り入れたいと思ってるし
- 782 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/07(日) 22:58:05
-
過去だと……!
なんか色々穿り返すべきじゃあない気がするのでスルーだぜ!
兄貴は色々あって情緒不安定モードなのであたしがお返事します。……が。
モテ……る……だと……?
あー、えと……アレですね。
本命以外とか同性とかから。「やっぱ友情だよな!」的な。
合掌。
あ、前にここでも冗談で打診されてますよ、お祭り。
で、そちらの方にも言いましたが、時期次第ではカオは出せるかなと思います。最悪せつらさんとかで。いえほら、
兄貴だとどうしても絡み辛いヒトがいそうなのは解りますし。「私に会ってしまったな……」とかやられる方も大概災難
でしょうけど。
要望とかはまあ、特にないかな? ここのネタのままでやるなら兄貴がラスボスになっちゃうし。
あの空気読めない兄がボスとかタチ悪ィィィッ!
- 783 名前:名無し客:2009/06/07(日) 22:59:13
- 来月は生徒会必須同人誌で忙しいんじゃないっけ?
- 784 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/07(日) 23:04:08
-
だから同人誌じゃないと何度言えば解る貴様ッ!
(DIOいポーズで)
んー、スケジュール次第なんですよね、本気で。
気合入れてやるぜ! とかだと難しいかな。
それこそ、別の時期にまた、とかになっちゃうかもしんないですね。
- 785 名前:名無し客:2009/06/07(日) 23:05:40
- と、とりあえず祭りとミハルさんの日程がわかるまでは保留ってことっすね。
- 786 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/07(日) 23:13:35
-
あたしの次回さ……根性にご期待ください。ですか。
……でもお祭りのノリが思い出せるかが問題ですよね。最近モロに離れ過ぎてます。
ネタ出すー、とかなら参加よりはラクではあるんですが。
この時期にあえて冷戦末期とか面白いかな。
でも吸血鬼……うあー、最近吸血鬼関係から離れ過ぎてるかも。ゴシック好きだったあたしはいずこへ。
- 787 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/07(日) 23:40:43
-
http://www.youtube.com/watch?v=qc1FiK_i0rE
んじゃあたしも日付変わる前にメンタルケアなチル音を。
結構聴くし効くんですよねえ、これ。
- 788 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/08(月) 23:00:08
-
やっぱ京都さんはこんなイメージなんすか!
なんだか神奈川サンの優遇っぷりがどうなのかと。いや好きですが。
結構知らない地方ネタ多いなあ。あー、面白いかも。
- 789 名前:名無し客:2009/06/08(月) 23:07:21
- 京都は可愛いぞw
つか、俺の地元はカオス過ぎる……、しかし確かにあんな感じだorz
- 790 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/08(月) 23:10:38
-
我が家では関東・関西派で真っ二つです。
メア姉に京都の悪口言った日にゃあ、それこそ明日の陽が拝め……あああ。
あたしは愛知さんが好きだなあ。「だがー」とか可愛くて。
- 791 名前:名無し客:2009/06/08(月) 23:13:36
- いやー、現実には使わんけどな名古屋弁って。
まあ、「行けばいいではないか」を、「いってりゃーいいやん」とかは使う。
大学行くまで方言だとは思っていなかった――
- 792 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/08(月) 23:17:34
-
え? 使わないんですか、アレ。
……そういえば愛知のヒトからそんなセリフが聞けたことはないような。
ちなみに兄貴は中立派、というか無国籍でした。関西と関東ならその真ん中というか。
あたしは……兄貴みたく間を取って中部? いや、沖縄ってのもアリですか。
そういえば、ブランキーはメンツの半分以上が(っても二人だけど)愛知でしたね。
足場を考えたらあたしも関東寄りなんですが……大阪の雰囲気は好きだなあ。迷います。
あとカオスは誇るべきだと思いますよ。
- 793 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/08(月) 23:20:42
-
ちなみに北海道はすげえ好きなんですが冬に旅行ってパターンは遠慮したいです。
対策せずに行ったあたしがナメていただけとも言えますが。
流石は夏彦師匠の故郷! まさか自転車マイスターのあたしが普通に走れないとは思わなかった!
- 794 名前:名無し客:2009/06/08(月) 23:22:53
- この前函館に行ってきた。
ウニが旨かった、イカは時期を外してた、夜景は最高だったが流石に三月は寒かったw
あと露天風呂最高(何
- 795 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/08(月) 23:26:37
-
風呂! そっか、露天風呂ってのはキャラ付けになりそうな要素ですね。
函館は行ってみたい……今度兄貴誘って旅行にでも行こうかな。うむ、兄妹水入らずってのも悪くはあるめえ。
そして秋田=美人さんのパターンは予測できていた!
- 796 名前:名無し客:2009/06/08(月) 23:30:34
- 岐阜があそこまでカオスな生き物だとは予測できなかた。
だが改めて考えてみて納得した!
>兄妹露天風呂
エロエロよー
- 797 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/08(月) 23:37:21
-
岐阜は天才数学者がいたりカミオカンデがあったり冲方さんと小川さんと米澤さんの故郷だったりします。
あと合掌造りと、このスレ的に忘れちゃいけないのは赤かぶ刑事ですかね。
……カオス?
あとエロくねぇっ!
正ヒロインの階段を駆け上がるための一歩と言って頂きたい!
この流れだと旅行先で事件の被害者になるってフラグかもしれませんが、まあそれはそれで!
出番がないよりはまだマシっ!
- 798 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/08(月) 23:49:01
-
……思ったんですが、これ都道府県じゃなくて国を単位にしてもやれるんじゃないですか。
世界のジョーク集なんて今でもネタになるくらいだし。
いやもうとっくにやられてる気がしないでもないですけれど。
- 799 名前:名無し客:2009/06/08(月) 23:51:18
- >>798
>国を単位にしてもやれるんじゃないですか
それなんてヘタリア?
- 800 名前:名無し客:2009/06/08(月) 23:52:29
- やれるとは思うが、書き手読み手その他諸々中々成功させるには難しいかと。
合えて言うならヘタリアってウェブ漫画がそれに近いw
ハンガリーに燃えるw
- 801 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/08(月) 23:52:45
-
既存!? っつかやっぱりあったんですか!
- 802 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/08(月) 23:54:26
-
カブった! 800取られた! むしろ800越えてた!
……え?
本題果たす前にこのスレ終わっちまいません……?
……まあ、でもニーズに関してはそうなりますよねえ。
日本国内って視点はまだ自己完結できる範疇ですけど、世界まで目を向けるとブラックジョークスレスレの
ネタばっかりになっちゃいそうですし。
- 803 名前:名無し客:2009/06/08(月) 23:58:57
- 何はともあれ、以外に好評そうでよかった。
紹介した甲斐があったというものだw
- 804 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/09(火) 00:03:21
-
ぬあ、紹介してくれた人でしたか!
まだ全部は読めてませんが、今度ぼちぼちと読んでみますね。
オススメどうもでした。
国のはWIKI見てますが、これも凄いなあ。
イギリスの兄弟は……なんだろ、当時の周辺各国なのかな。
世界の諜報機関を擬人化するならあそこがブッ千切りの性能な長男ってことになるんですが。
……あ、特殊作戦部隊もか。
- 805 名前:名無し客:2009/06/09(火) 00:06:18
- モサドかー
しかし、今ならプーチン補正でKGBが復権中だぜい。
特殊部隊ならSASか九課だな。
- 806 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/09(火) 00:13:19
-
九課は反則すぎます。あんなんチート集団じゃねーすか。むしろ萌え集団じゃねーすか。
イノセンスのイシカワさんの美形っぷりはヤバすぎる。
その畑ならモサドは次男ってとこですね。末弟がCIA。
KGBは体質変わりましたからねえ。スペツナズなんかもですけど。
特殊部隊ではデルタがよく引き合いに出されますが、あたしはSAS大好きです。
- 807 名前:名無し客:2009/06/09(火) 00:24:54
- 長男は007?
CIAはナチスドイツ、旧日本陸軍に代わる現代の悪の組織を担って欲しかったが
どうにも中途半端だな。
今後もCIAがラスボスの物語が作られる事はないだろう、まあアメリカってヒュドラ過ぎて
何処が黒幕か良く分からんから扱いにくいのかも知れんなあと、アメリカが消滅してるSF設定を
見るといつも思う。
- 808 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/09(火) 00:33:14
-
ボンドっつーかあの国の在り方っつーか。
MI6は優秀っすよー。目立たないだけで。諜報の地力がまるで違います。
CIAは冷戦構造ん中では優秀だったんですが、まー、色々ありすぎました。アメリカって国自体がデカく
なりすぎた上に軍との剥離まで続くんじゃああなるのもやむなしかと。
アメリカ消滅は……まあ、原因思い付き過ぎますので。
- 809 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/09(火) 04:31:23
- (当然ながら退場。お疲れさま)
- 810 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/09(火) 04:32:14
-
いや、これは誤爆。
- 811 名前:名無し客:2009/06/09(火) 18:56:32
- 誤爆ったり見えっ張りしたり全くこの兄妹は……
- 812 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/09(火) 21:17:32
-
ただのミスだッ!
- 813 名前:名無し客:2009/06/10(水) 19:41:54
- 教会に対する神父の忠誠度が、
かなり減っている件について・・・・。
- 814 名前:名無し客:2009/06/10(水) 19:57:49
- もんぺじゃ!もんぺのしわざじゃ!!(AA略)
- 815 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/10(水) 20:14:14
- >>813>>814
え。カトリック? いや、大事だけど。
すげえ大事。神様もう大好きだし。
うん、好き好き大好き超愛してる。
ただ……。
まあ……。
俺にとっての『重要さ』……。
それをあいつと比べたなら、それは……結果は、『聞くまでもないこと』なんじゃあないかな……。
ほら、『北斗の拳』のオープニング……。『愛で空が落ちてくる』とか言うじゃあないか……。
実際、俺は……そろそろ『落ちてくる』ような気がするんだよな……。
『七つの頭を持った竜が天の三分の一の星を地上に投げ落とす』ようにね……。
- 816 名前:名無し客:2009/06/10(水) 20:18:12
- なんか神父が坂本ジュリエッタに見えてくる件。
- 817 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/10(水) 20:22:39
- 誰すか。
- 818 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/10(水) 20:42:34
-
こんな人すか。
……あー。似てる。なんか似てる気が。イヤだけど。兄貴がこれと似てるってなんかイヤだけど!
むしろいつだかお姉さんが言ってたセリフはこれのことだったんですか。
- 819 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/10(水) 20:52:01
-
だが……。
俺は……。
あいつになら『三十メートル吹き飛ばされる』どころか、『頚動脈に直接触れられていても』構わないんだがな……。
いや……むしろ……。
あいつに生死を束縛して貰えるなら……それは俺にとって、とても『心安らぐ』ことなんじゃあないか……。
- 820 名前:名無し客:2009/06/10(水) 21:01:29
- 実体の無い神を信じるのに疲れて、目の前の肉体にすがりつくなんて
宗教家ならよくあるよくある。
- 821 名前:名無し客:2009/06/10(水) 21:17:50
- 世紀末まで大体あと千年くらい
- 822 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/10(水) 21:21:01
-
そんなちっぽけな意味じゃあないな……。
俺の信仰に肉体の有無は関係なく……。
俺の信頼に夾雑物は存在しない……。
そして……>>820ッ!
お前ごとき『薄っぺらな藁の家』が……誠実な願いの俺と藤原の砦に踏み込んで来るんじゃぁないッ!
>>821
いいや……。
西暦だのなんだのの区切りは……。
かつて死海文書の正誤を正そうとした試みの如く『真理の定義』というムナしさに纏わり付くモノでしかない……。
故にッ!
真に『空を落とす』終末がそこにあるのならッ!
黙示録は我が事実によってこそ書き換えられるッ!
これが! 俺の『天国への階段』なのだッ!
- 823 名前:名無し客:2009/06/10(水) 21:36:27
- 彼女と結婚するならカソリックらしい教会の式でなく「神前結婚」のほうが宜しいのでは?
- 824 名前:名無し客:2009/06/10(水) 21:52:28
- そんなに…そんなに『ヴェルサス』が好きか神父ゥーッ!
- 825 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/10(水) 22:05:36
- >>823
フン……。
こうして信仰も信頼も全て預けたのなら……。
俺の『了解』は意味を成さないだろう……。
全てはあいつの心に収束し……。
全てはあいつの意思に接続される……。
俺はこの全てを……否定も肯定も全て明け渡したようなものだ……。
つまり、誰に『誓いを立てる』必要も……。
まして日本の神なんぞに言葉を上げる必要もないということだな……。
ただ……。
ドレスだろうと白無垢だろうと……。
あいつの姿なら、弾指の寸隙にも万人に千秋万歳の印象を残すことはわざわざ俺が言うまでもないことだろうがな……。
須臾の刹那にも……あいつの存在がそこにあるということは、それだけで曠劫を踏破したのと同じということだ……。
まあ、尤も……。
その機会があったとしても……。
俺以外の誰かに見せるような状況は与えやしないがなァァァーッ!
>>824
言っていないッ!
ヴェルサスと比べるなら……まだしもジョルノの方が好みと言ったところだな……。
- 826 名前:名無し客:2009/06/10(水) 22:07:05
- ええと……つまり。
「もこーは俺の嫁。異論反論は射殺」ってことでしょうか。
- 827 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/10(水) 22:10:24
-
『俺の嫁』……。
ふむ……『流行り言葉』っぽいのが少々俺とあいつの関係を簡略化しすぎる嫌いがありすぎて
気に入らないが……。
だが……『巧く纏めた』ことは素直に評価できるな……。
そう……つまり、そういうことになるかな……。
- 828 名前:名無し客:2009/06/10(水) 23:22:19
- ところで流れを全く無視して恐縮なのだが。
来日中のカニコのアレックスがめっちゃいい人だった件について。
- 829 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/10(水) 23:33:55
-
あー、来てましたっけ。
てかそんな悪い人いませんよ。近付くだけでヤバいオーラとかそんなのだと、それこそ八十年代の
ムス様とかそんなんだったんじゃないかと。
ダレルと会った先輩は事件の後に泣いてたっけ。
クリプのミミズ王サマなんて教員でしたし。
- 830 名前:名無し客:2009/06/10(水) 23:43:17
- >>829
>近付くだけでヤバいオーラとかそんなの
ここにいる神父様がそん(銃声)
- 831 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/10(水) 23:48:52
-
というかまあ、誰、ってこともなく来日してるヒトはそんな無茶しないでしょうね。
精々ブタの血をブチ撒けたりブタの頭に包丁突き刺したりするくらいでしょう。
そこらへんメタル人はマナーがしっかりしてます。日本のスタッフがしっかりしてるのもあるけど。
現地だとシーンの付き合いがある訳ですし、日本でもそれはむしろ地元のがキツいというか。
ロリンズ師匠もアウェイでライブしてて殴られたりしたとか、そんなニュアンスのこと書いてたっけ。
>>830
し、死体が!
一般人的な我が家の軒先に死体が!
……あー。
とりあえず掃除と警察。
フィーちゃーん、いつものようにやっちゃってくださーい。
- 832 名前:名無し客:2009/06/10(水) 23:49:51
- 名無しは死なんよ、何度でも蘇るさ!
別人だけどな!!
- 833 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/10(水) 23:55:16
-
くっ……!
なんて不定法の利用ッ!
正にスタンド! 『名もなき神』ッ!
- 834 名前:名無し客:2009/06/10(水) 23:57:03
- 名無しは別人が同一人物であり、同一人物が別人である。
証が立たない限り、名無しは全て同一人物でありながら別人なのである。
- 835 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/11(木) 00:02:07
-
それはつまり『名無し』と銘打たれたラベルに押し込まれた個人の総体……。
彼等は主体としての個を持ちながら名を持たず、従って我は我であると主張しない……。
名を持つということは、名に縛られるということなのだ……。
その特性を発言したスタンド……これが!
『ネームレス・ゴッド』、”名も無き神”ということですかッ!
- 836 名前:名無し客:2009/06/11(木) 00:15:09
- 名を隠しても個を特定できるレベルで我を主張してたら
そのスタンドの加護が無くなったりするのかな
- 837 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/11(木) 00:19:21
-
むしろその細かな落差こそが『名無し』という総体を成長させる……。なんて恐ろしいスタンドッ!
- 838 名前:名無し客:2009/06/11(木) 00:29:06
- ラバーズ+ハーヴェスト+シアーハートアタック+サバイバー=名無し
- 839 名前:名無し客:2009/06/11(木) 01:21:12
- あとバッドカンパニーも足しといてくれ。
- 840 名前:名無し客:2009/06/11(木) 05:58:46
- リンプや正義の要素もあるよね。
- 841 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/11(木) 18:14:33
-
複数系のスタンドっつーイメージは妥当ですか。
「オレたちはよォォォー……『一体一体』の”発言”はそれ自体では『意味が薄い』かもしんねー……。
だがなァァァー……ソイツが積み重なって生み出す『意味』はよォォー、『名前』の意味なんぞを遥か
に上回るんだぜェェェーッ!」
「名無し! それはッ!」
「ミハル! この『反復』はッ! 意味の領域を揺るがすんだッ! 『名も無き合奏の為の音楽』ッ!」
- 842 名前:名無し客:2009/06/11(木) 18:21:49
- まあ90%は雑音ですけどねー
- 843 名前:名無し客:2009/06/11(木) 19:21:25
- というより9割がノイズキャンセラーみたいな
- 844 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/11(木) 19:27:34
-
それ言ったらあたしも発言は雑談ばっかになってるんで同じようなもんではありますが。
……キャンセラーって、あたしがノイズかーっ!
- 845 名前:名無し客:2009/06/12(金) 10:58:26
- しかし、このスレが一刻館で二番目に勢いがあると言う事実。
一刻館は三割くらいノイズとキャンセラーとミハルで出来ているかも知れぬ。
- 846 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/12(金) 18:59:10
-
ここが二位て。
じゃあ一気に加速させて一位! そして「がれきのおうさま」完ッ! で!
……なんて意気込みはまあ置いといて。
とりあえず完結までもう少しお付き合いくだされば。
とはいえなにが変わるって訳でもないので、ペースはこのまんまですけれど。
- 847 名前:名無し客:2009/06/12(金) 20:13:38
- >そして「がれきのおうさま」完ッ!
そしてもこたんは置き去りに・・・・・・・また一人女性を捨てるわけですね。
神父ったら、ひどーい!
- 848 名前:名無し客:2009/06/12(金) 20:31:56
- 正直>>500越えたあたりからこのスレの当初の目的は足せないだろうなと思ってました。
クルちゃんったら、ひどーい!
- 849 名前:名無し客:2009/06/12(金) 20:52:03
- 最初は自重してました。
京極やジョジョや攻殻や境界や音楽ネタを振るのを―― 三日くらい。
- 850 名前:名無し客:2009/06/12(金) 22:04:33
- 相手の姿が見えないんじゃ目的は果たせないさ
- 851 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/12(金) 22:12:20
- >>847
藤原……置き去……ッ、いや!
いやいやいやいや!
ないから!
それは俺の命に代えてもないから!
つまり……。
俺の意味は常に藤原の傍にあって……その逆をただ望み……そして、それ以上を望まない。
心は静かで、ただ穏やかに……俺の内にあっては、尽十方界、常にあいつの言葉が生きていると言ってもいい……。
つまり!
このスレにおける俺の文脈は!
全て藤原を基点に構成されていた――これからもだッ!
仮に離れても……そう、何も問題は――まあ、大有りだが……それは耐えられないモノじゃあなく、また会える、と俺は
確信めいた望みを抱いている訳だな……。
そう……。さながら『スタンド使い』のように……。
俺はあいつの文脈に惹かれるだろう……。
敢えてこう言おうじゃあないか……『重力=愛』とッ!
- 852 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/12(金) 22:17:35
-
むしろ兄貴は女性に捨てられる側であってその逆ではない気がするのですが。
あたしは捨てないけどなっ!
>>848
あたしもそんな気はしてました。
……いやまあ、予感めいたものはあったような。
>>849
あんたかッ!
メタルも菅野も攻殻もッ!
そのネタ群はッ!
猫にマタタビを投げ付けるのとおなじことッ!
……いやまあ、大好きなネタなのでイキヌキにも楽しかったですよ。
今度スレが立つことがあるのなら、気付けば『古書・京極堂』だったりするかもしれません。
或いは九課ダイブルーム……いや、えぇえ? 言っておいてなんだけど、どうなんすかこれ。
- 853 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/12(金) 22:23:17
-
そういえばさっき外で白黒の子猫を見付けました。
兄貴がヤバい勢いで写メってましたけど、うーむ、警戒心ないなあ。
>>850
いえ、結構単独で書く部分多いもんですし。
第一、兄貴のパートがまだ終わってな……あああぁぁあ!
申し訳なさすぎる!
- 854 名前:名無し客:2009/06/14(日) 20:58:32
- 最近の神父には、
教会からの監視や・・・・再教育がでは必要ないのかね?
もっと、グイグイと女性をリードする感じに。
- 855 名前:名無し客:2009/06/14(日) 21:06:36
- いえいえ、草食系な神父もそれはそれで…
- 856 名前:名無し客:2009/06/14(日) 21:19:03
- トリケラトプスとかアンキロサウルスみたいなコワモテの草食動物しか想像できん。
- 857 名前:名無し客:2009/06/14(日) 21:24:23
- というか「一日で森一つを完食」な突然変異でも起こしたような草食動物しか(ry
- 858 名前:名無し客:2009/06/14(日) 21:32:14
- 草食だけに捨て子ザウルスですねわかります
- 859 名前:名無し客:2009/06/14(日) 21:39:07
- 誰が上手い事言えと(ry
- 860 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/06/14(日) 22:28:59
- (こそっと)
もうちょっとで復帰するから待ってて。
長く空けててごめんね。
- 861 名前:名無し客:2009/06/14(日) 23:11:32
- 良かった……
名無しが書き込みすぎて見捨てられた訳じゃなかったか。
- 862 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/14(日) 23:38:15
-
待つ……いや、そりゃ待つよ!
お前が俺のことしか見えなくなるのを!
じゃなくて……違う、これは本人がいない時の反応だッ!
うん、待つ、待ってる。待ってるよ。
問題ない。
……スレが終わりそうだったんでどうしようかってのは問題だったけど、さしあたりそれくらいだからな。
俺も状況解らなくなることもあるだろうし、そこらは仕方ないよ。
ボチボチやれたら嬉しい。
ってのは、まあ、最初のスタンスだしな。
>>861
誰が捨てられるだぁーッ!
だが……。
そうなった時は……。
そうだな……。
お前等ごとこの世界が消える時だな……。
無限に続く白い砂漠が見えるぞぉーッ!
- 863 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/06/14(日) 23:38:31
- いやいやいやいやw
つーかそうだったら私もいぢって遊んでるから(何)
まあ、ちょっと私生活で色々とね。
時間取れなかったのよ。そんだけ。
- 864 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/14(日) 23:45:58
-
遊ぶとか!
……あ。いや。
でもそうされるのも悪くは……、
あ、いや。
いや、別に。
……ん、いや。
それは解るよ。俺も年初めはマジで身動き一つ取れる状態じゃなかったしな。
ま、ペース掴んで動ければ幸い、ってとこじゃないか。
- 865 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/15(月) 00:35:04
- >>854-859
「……むしろイルが草食って、どこをどうしたら出てくるモンかオレにはよーわからんのやけど――あー、ベヘモスみ
てーなアレ? 人間住める面積平然と食い散らすモンスター」
「ふん? 世に言う”草食系”ということなら、外見だけ見ればそれっぽい、とも思えなくはないけどね。ハデ好きでも
ないし、遠目に見れば優男にしか見えないし――どう思う、セシル?」
「は? いえ、別にどう、と考えたことも……」
「まあ、セシルちゃんに聞いてもしゃーないやろ。カノジョっちゅーわけでもあらへんし」
「……」
「あー……いや。いやすまん。すまんマジですんません。その目むっちゃコワいわ。いや、単なる、その、アレや。単
なる事実、やけど、……ホレ、セシルちゃんにはもっとエエ男がな、」
「……なにを狼狽しているんだ、見苦しい。私は何も言っていないだろう。それに事実だからな、それは。私は別にあ
いつにとってなんでもない――私にとってもな」
「あ? そ、そうか? は、あはははは、まあうん、そやな。そらそうや――ってうお!? セシルちゃん!? その右
手――右手、ちょっ、えぇ!? 人間の手って合板で覆った機械ん中にメリ込みましたっけ!?」
「……おっと、すまないな。手が滑ってうっかりワークステーションのサーバーに右手を叩き込んで内側で分子運動
制御を熱エネルギー増加の方向に向けてしまった」
「うっかり!? うっかりですかそれ!? ちょっ、そやのうてジイさん! 消化! 消化ッ! なんや火ィ吹いとるん
やけどオレのマシン!」
■
「……どうしたね、ジェイムス。顔色が優れないが」
「いや……なんやな。ツンデレとかヤンデレどころやない……もっと恐ろしいモンの片鱗を味わったで、オレは……」
「君子危うきになんとやら、だよ。まあ、セシルも少しやりすぎだとは思うけれどね」
「……自重します」
「ふむ、では結構」
「いや、結構やあらへんけどな、オレにとっては……」
「じゃあそうだね、こう考えてくれたまえ。相棒の君から見て、彼を動物に喩えると?」
「その種の問い掛けは……どうでしょう。観察に応用の利かない私には難しいです」
「おっと、それはそうだな。しかし私に言わせれば、そうだな……彼は狼か、でなければ羊だね」
「はん。オオカミはともかく羊かいな」
「うん、だから黒い羊だよ。砂漠を彷徨う類のさ」
「あんまシャレにならんな。セシルちゃん辺り、そうなったら羊の群からアイツ追ってはぐれかねんで」
「それはむしろ君だろう、ジェイムス。私もかもしれないがね――セシル、君ならそんなことはしないだろう?」
「……冗談でも止めて下さい。笑えません」
「はは、これは失敬。まあ、彼がそうなったら、ヴァチカンでイルを止められそうなのは君くらいだ――精々頑張って
くれたまえよ、セシル」
- 866 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/15(月) 00:37:57
-
「ちなみにね」
「あん?」
「かつて草食動物だと思われた化石が、実は巨大な肉食動物のパーツの一部だった、なんて例もあるにはあるね。
そもそも彼の場合、どんなスタイルかなんて瑣末な問題だ――それこそ大型の肉食獣を飼い殺すような異星人な
んて按配じゃないかな」
「それも笑えんけどな……まあ、あいつの周りは肉食女子もおらんし、どのみち問題ないやろ。かくて生態系は完結
し、されば乱れることもなく――と」
「おや、君はイルの環境なんて知らないじゃないか」
「ちちち、甘いでジイさん。オレの情報網はアイツの動きに関して瑣末事に至るまで逃すところなんぞあらへんで」
「……もう少しマシなことに使えないのか、貴様の情報網は」
「辛辣やなセシルちゃん。なんやアレか? セシルちゃんはアイツに迫られたこととかあれへんの?」
「……それ以上下品な言葉を重ねると、この部屋全体に責任を持てんが」
「あー、それはちょい困るかな。せやけどほれ、確かに最近は大人しいっちゅーのは認めるとこやろ」
「結構なことだろう。私も楽でいい。そもそも草食だの肉食だの、日本人の分類は奇抜すぎて着いていけん」
「……そか? ワリとカンタンな分類やろ」
「分類を増やせば物事が簡単になるというものではない。選択肢は最小が望ましいのは古来から変わらない」
「あー……想像できんか。ならせやな、アレや。想像してみてや」
「なにをだ」
「例えばセシルちゃんがイルと別れ際にな、こう、背中から抱きすくめられ……お、そういえば」
【ゲーム画面】
『待てよ……セシル』
『離せ馬鹿者――急に、どうしたんだ』
『こんな寒いのに……一人にすんなよ』
『っ……こんな場所で、何を馬鹿な――』
【ゲーム画面】
「……って、馬鹿は貴様だ! ななななななんだこれはっ!」
「あ? あー、いやな。大分前の方のレスで作ったシミュレータ>>209、破棄すんのもどうかと思って残しといたんやけ
ど、アレ、なんや気にいらんかった?」
「い、いるか馬鹿! 馬鹿か! 馬鹿か貴様は! し、しかもなんだ! なぜ私が画面に出ている!?」
「おー、見事にイルと同じ反応。ああ、いやな、どーせやし、っちゅーことで周りの連中の声やら行動やらのパターン
サンプルして内輪で遊べるシミュレータ作ったんや。せやけどあかんなぁ、やっぱギャルゲーにすんならギャルゲー
のサンプル取らんとゲームとしては成り立た――あれ? ギャルゲー? 攻略すんのがイルでもギャルゲー言うん
か? ああまあエエか。ほなまあ、これはちゃちゃっと始末――あの、セシルちゃん? 腕掴まれるとその、オレ身動
き取れんのやけども」
「――それは、私がやっておく」
「は? あ、ああまあそれは構わんけど、わざわざ……」
「……その。お前に任せると、また余計なことをしそうだからな」
「はあ。信用ないなあ。まあええわ、確かにそれも考えとったし。うん、今度はアイツの行動データごっそり集めてマ
ジでシミュレータでも作ろかな」
「……」
「その時は」
「はい?」
「検閲させて貰うぞ。あれでも審問局にとっては資産だからな」
「は、はあ。いやまあ、ええけど」
- 867 名前:名無し客:2009/06/15(月) 21:03:40
- 孤児院の年少組の面倒をみる神父を、
なるべく、想像しないようにしているのは俺だけでしょうか?
- 868 名前:名無し客:2009/06/16(火) 12:12:42
- きっと赤枝戦士団の幼年組みみたいな感じ。
- 869 名前:名無し客:2009/06/16(火) 18:43:43
- 日常の遊びでナチュラルにスリングの使い方とか
スリングショットの使い方とか、指弾やら印字打ちやらやってそうな。
- 870 名前:名無し客:2009/06/18(木) 21:16:29
- 子ども達に
過去の自分と同じ部分を感じても、
首を絞めない自信はアリマスカ?
- 871 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/18(木) 23:46:11
-
「だそうですが」
「え? なんで? 兄さん優しいよ。ねえユーシン?」
「…………(うんうん)」
「……いやそりゃまあ、優しいっちゃ優しいですが。アレ家族にだけですからね」
「別にいいんじゃん? 誰かより思われて悪い気はしないなー。ミハ姉だってそうでしょ?」
「まあ、それは……」
「道場行くって言ったら送り迎えとかしてくれるし」
「はあ、結構マメですね」
「レストランでもユーシンに合わせてお子様ランチを自分でも頼んだりしてくれるし」
「…………(うんうん)」
「ああ……いや、それは素で兄貴が食いたかったんじゃないかと……多分デザートにアイスかなんかが
付いてたんでしょう」
「ミハ姉のCDラックからCD抜く時はどこらへんのが穴場で気付かれ難いとか教えてくれるし」
「……っ! 気付いたらあたしの『九十年代前半コレクション・グランジ編』が十枚なくなってたのはテメエ
らの仕業かぁーっ!」
「オークションで二万円ちょいになりました」
「なるでしょうよ! なりますよそりゃあ! 買ったとき三万でしからねえぇぇ、そりゃあもう立派に立派なレ
ア盤ばっかですよ! 中古屋での発見確立なんか奇跡のレベルですよ! しかもニルバナリマスターの
ネヴァーマインド(モバイルフィディリティサウンドラボ盤)まで売られてるとかありえねえ!」
「まー、だって、オタアイテムだしねえ」
「それで切り捨てるカタギの人間が大っ嫌いだぁーッ!」
「まあまあ、最近は結構メタルの認知度も上がってるよ、ミハ姉」
「同情!? 同情か!? メイデンとかジューダスは知ってるって優しく近付いといて、フェイスノーモアと
かサバスとか持ち出したら素で引くような同情ですか!? くっ! 中途ハンパに慰められるよりタチ悪い
もんはねえぇぇーっ!」
「あとお風呂も一緒に入ってくれるし」
「……は?」
「……(うんうん)」
「え? あれ? なにそれ、え? ウソ、マジすか? ちょっ……ちょっ!? えぇぇ!? あんたら小学生
でしょ!? フロくらい一人で――じゃねえ! いや……別に悪かないけどなんかイヤぁぁぁ!」
「いや、ウソだよそれ。フツーに考えてよ姉貴サマ」
「……(うんうん)」
「……。いっぺんマジであんたらとはケリ付けた方がいいんじゃないかと思えてきましたよ」
>>868 >>869
「へぇ、いいのかなぁ、姉貴ぃ……このチョロい国で生きてたミハ姉がウチらに勝てるとでも?」
「おぉぉ? 言ったなガキんちょ! 死ぬ寸前まで叩き込まれてこの身に染み付いた規律と武術としち面
倒くさいお稽古ごとの数々をナメてんじゃあねぇーっすよぉぉぉーッ! 高度成長期に世界の吹き溜まり
になったこの国で生きてきたサバイバーに訓練されたあたしを舐めて貰っちゃあ困ります!」
「ほほー、言うじゃんアネキ! トヨタ製トラックに機関銃括り付けたアホなクルマが暴れ回る光景で鍛え
られたウチらの生活力! そっちこそナメちゃダメダメだね!」
「くっ! ナチュラルに異世界体験してくれてやがるっ! だ、だがっ! 『スタンド』も出せないあんたらに
あたしは倒せねぇーっ!」
「年少組ナンバーA! 近距離型スタンド使いです!」
「ウソぉ!?」
「…………」
「『年少組ナンバーB、遠距離タイプ特殊系スタンド使い』、だそうです!」
「マジで!?」
「スリングなら使えるのはマジかな。鳥落とすのに使ってたし」
「あー……。三日前に家の前に墜落してたスズメとか関係ないっすよね」
「……」
「そこで黙っちゃうの!?」
「いやいやもちろんウソだけど、慣れようよミハ姉。あと印字ってアレでしょ? 日本の投具術。メア姉が
好きだよねえ、時代劇とかさ。手裏剣投げとか身内にできるヒトがいるってなんかスゴいよね」
「それは……あのヒトはなんていうか、天災――天才肌ですし。あんなモノ投げるのがウマい女子高生
は世界にいねーんじゃないですか。そのうち順庵先生みたいになりそうで怖いですが」
- 872 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/19(金) 00:31:37
- >>970
「……今んとこ、俺にガキはいない筈なんだがな」
「いや、普通にきみの妹弟のことじゃないかと思うんだがね」
「マジで。え? あ、いや? いないよ? 子供とかそんなのいないよ?」
「まあ、無論それは知っているが、なんだ、疑った方がいいのかね、その反応は」
「いや……疑う余地とかねえだろ、お前から見ても」
「ほう。つまりゴルゴに実は息子が二人いた可能性がある、程度には眉唾ということになるかな」
「何を知った!?」
「いやいや、別に何も。しかし前にもきみとは似たような話をしたよな。で、どうだい? 妹君たちとの関係は良好かい?」
「恙無く、滞りなく、差し障りなく。生憎、ツッコミ入れられる予定はねえよ」
「ふむ、結構。新しい処方を考えるのも面倒だ。家族は適切な安定剤のようだしね。そうであってくれなくてはこちらとして
も困る。それに――まあ、きみに似た子供なんてそうザラにいるもんじゃあないからね。その意味では血の繋がりがない
のは安心、と言ったところか……ところでイル、こんなことを考えたことはあるかい? きみの以前、きみの以降、果たし
て「きみと同じ」カタチを持った誰か――そんな誰か現れる可能性がどれくらい存在するだろう」
「はぁ? ……ゼロだろ、そんなの。俺は俺だ」
「いや、純粋に統計学的なハナシさ。言葉遊びと思ってくれてもいい。きみがきみである、その要素を兼ね備えた人間は
存在する可能性があるだろうか」
「……日本人が未来永劫滅びずに、人種的混血がこれ以上進むこともなくて、ついでに人間がパーソナリティ以降せず
に永遠までカッ飛ばせるなら、ゼロじゃないんじゃねえのかな。……ていうか、バカ話すぎて笑えもしねえ」
「ふむ、同感だな。だがそう難しい話でもない。「きみと同じような人間」が存在するだろうか、という話なのだからね。修辞
的な話をするなら、そう、『魂』のハナシさ」
「……悪い、頭痛がしてきた。ユングじみた輪廻転生ならヨソで話してくれ」
「だろう。ふふふ、いやすまない、ブディスト崩れの坊主でもこんな話はしないな。だがね、きみはそれでも少々特殊だ。
きみが――或いは、きみを成り立たせるモノが。きみは始原に暴れた蛇を創り、きみは黄昏を告げる狼を模し、きみは空
を引き摺り落とす竜を成す。きみは”かつて”でありながら”これから”でもある。そんな自分のパーソナリティに疑問を感
じた憶えは?」
「まあ……それっぽいタイトルのスレッドを放置してる現状、ねえかな」
「道理だな。だがきみはもう少し自分の能力を自覚した方がいいと思うがね。まあ、言っても自覚できるような能力でない
ことも確かだが――しかしねイル、もう少し身近な話でもあるんだよ。きみを作るこの時間と空間の織物――この一瞬一
瞬に描かれる”きみ”、つまり”きみ”のパーソナリティの一部程度は、どこかの誰かが所有してるかもしれない、とは思わ
ないかい?」
- 873 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/19(金) 00:32:54
-
「……話が見えないんだが」
「きみはよく言うだろう? ”遠い時間の自分は他人だ”って。そういうことだよ。かつてのきみは、今のきみと掛け離れてる
のは確実だ――疑うまでもない。だろう? 違うかい、瓦礫の王様。人類殺戮の史上最多記録を持つ死の天使とて、生ま
れた瞬間には誰も殺していなかった訳だ。殺される人間がいて、殺す人間がいた。今のきみは諸々の諸条件から組み上
げられた精緻なモザイク画でもあるワケだね」
「……だから?」
「きみと似た外的環境の影響を受ければ、”きみ”と似たパターンを作る人間はいるかもしれない、ってことさ」
「はん……アレか。つまり、”魂”だと」
「はは、いや、いいセンスだ! その切り返しは流石と言うべきかな。でも、そうだろう? 人間の記憶は文化的なカタチで
脈々と受け継がれているし、今じゃネットのお陰で劣化しない『魂』の断片は分散されながら保持され始めている。記憶は
延々と媒介され外部化され、参照され続けることできみたちを定義し始めている――さながらこの世界そのものを巨大な
記憶媒体に変えてね」
「祝祭じみてるよな。AKで撃ち合ってるタジク人がアマゾンでCD買いながら暗殺対象のデータをHP化してるんだぜ。もう
笑えてくる」
「然り、きみらは総じてアリスというわけさ。そしてきみはその記憶装置の中で歯車を成し――その形状は聊か、かなり、
とてつもなく歪ではあるが、間違いなく一部ではあるんだ。だったら、可能性はなくもないだろう。そしてきみに似たモノが
見付かるなら、それはきみに最も近しい者――つまり家族に他ならない。きみのクセを見たきみの家族は、きみ、という
意味を否応なく自分の中に刻み込むのだからね」
「……どうかな。いつも一緒にいる訳じゃない」
「なるほど、それはあるな。ところで――」
「なんだよ」
「いやね、知っているかな? セシルが『今、この世界に現に生きている者の為に』なんて言い出したのは最近だが――」
「初耳だ」
「――『正義』だの『信念』だの言い始めたのはきみと出会ってからだ、ってこと」
「……さあな」
- 874 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/19(金) 00:50:58
-
「そういえば」
「なんだよ」
「きみは日本人としての日本人だよね。知ってたかい?」
「……あー、縄文系弥生系ってアレか? ああ、確か耳掃除されたときに言われたっけかな」
「ふむ。私はそんなプライベートまで聞いちゃいないが、誰にされたんだね」
「いや……間違えた、耳掃除してる時に、だな」
「ほう。では誰に言われたか聞いてもいいかな。好んできみの耳掃除を眺めていた奇特な御仁は誰かね」
「……それはまあ、置いといて」
「きみは本当に墓穴を掘るな……まあ、そうじゃないよ。きみの血液や遺伝子のタイプは――なんと言うかな、
まるで外部との混血がない日本人なんだよ。案外、先祖は山奥にでも住んでたんじゃないかな。原生の日本
人、ってね。そういうワケさ」
「原生……いや……その言われ方は素でムカつく気がするかな……」
- 875 名前:名無し客:2009/06/19(金) 02:02:43
- いつの時代でも金とエロに満ちていると噂の教会やら寺院やらって
不況知らずの超優良企業なの?
- 876 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/19(金) 02:31:49
-
「審問局の財政はヴァチカン銀行とマルタに依存しつつ、独自の株式会を持っているが――さて。ところでこんな
話を知っているかな? かつて一人の教皇がいた。彼は清貧で誠実で、教皇になったそのとき、ポケットに五リラ
しか入ってはいなかった。彼は言った――『私はここを去るときも五リラしか持って行くまい』、と」
「――そして、彼は就任僅か三十三日で教皇の椅子を譲ることになった。自室で変死した彼の葬儀はいやに慌し
く、そして追求はあまりに儚かった。珍しい時間に会うね、親父さま――お爺様、と言った方がいいかな」
「どちらでもお好きにどうぞ、ルーツィア。そういえば、パウロ一世パウロ一世ときみはどの程度の面識があったのかな」
「どの程度って? あの頃はまだぼくも審問局長じゃなかったからね。彼がヴァチカンで尊いイコンだったことは
知ってるし、彼がいち早く主の元へ旅立たなければいけなかった理由は知ってるけど、面識はないよ。それでも
熱心なカトリックだった彼は、きっと主の御許で今も教会を守り続けている――いや、綺麗にまとまったね。けれ
ど、案外知られていないのかな。ヴァチカンはムッソリーニに不良債権を押し付けまくっていた頃から、財テクに
関しちゃちょっとしたものだったんだ。ああ、丁度あの頃だったかな、カリブにタックスヘイヴン用の会社を作った
のって。五十年前には10億ドル程度にはなってた筈だけど」
「ま、信者の皆に一ドルづつ寄付して貰うだけでもそれなりのものだからね。世俗の慣習と割り切れば、悪魔の
種だって有効活用できるわけだよ。かのドイツの伍長氏にもそれなりに寄付は頂いていたからね」
「懐かしい話だね、それこそ――彼は教会税の支払いには疎かったからね。マリア、君のサイドビジネスもそれ
なりに成長してるってことだったよね。アース・レキシコンと言えば、戦争業界では超優良企業じゃないか」
「あ? なに、そこであたしに振んの? 別に、あたしは経営陣に口出ししてないよ。イラクが沈静化してからは
それほど無茶な荒稼ぎもしてないし。今は第三世界のヘボ軍隊に訓練施すのと英米の特殊部隊の教練が殆
どかね。ヒューミントとロジスティクスが割と需要高まってきてるし、暫くはアサシン育成に励むってとこかね」
「結構。ヴァチカンとマフィアの関係やらナチと教皇の関係やら、世間はゴシップが大好きだからね。ぼく達には
後ろ暗い影が付きまとうくらいで丁度いいと思うよ。だって――ほら、その方が神秘的だからね。世間は大好き
なんだろう、そういうの?」
「らしいね。こんな疑問をぶつけられるくらいなんだからさ」
- 877 名前:名無し客:2009/06/19(金) 02:56:20
- 何と何が裏で繋がっている、なんて話が嫌いな一般大衆なんて居ません。
世界中の女と裏で繋がっているクル助とか書けば皆が飛びつくよ!
- 878 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/19(金) 19:57:02
-
「というワケで、そういうことにしたまえ」
「何がだ!?」
「おいおい、ウケると解ってるなら狙わなきゃ芸人じゃないぜ」
「いや、芸人じゃねえからな! しかもそんな伝統踏まえてない芸人なんてイヤだ!」
「きみがどこだかで作ったご落胤との邂逅なんて展開も可能になる」
「ならなくていい!」
「自分を捨てた父親に憎悪の銃口を向ける娘……なんだ、ドラマティックじゃないか」
「いや、なんでそんなディティールが詳しいんだ!? ていうかその展開、どう考えても俺が悪役だよな!」
「しかし世界中とは凄いな。ボンドもビックリだ」
「なに早速既成事実にしようとしてんだお前!? ねえよ! また『誠実で一途な俺』像が誤解される!」
- 879 名前:名無し客:2009/06/19(金) 20:15:09
- 教会の地下室の"ねこ"とか忘れてるのかアンタわ。
- 880 名前:名無し客:2009/06/19(金) 20:25:13
- どこへイカレるのですか?
- 881 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/19(金) 21:23:42
- >>879
「ねこ?」
「いや……猫は、猫だろ」
「なるほど。しかしこの文脈で猫がどう出てくるのか疑問ではあるがね」
「だから、猫は……ペットだろう」
「まあ、猫ならペットだろうね」
「だから……その、例えばそれこそ藤原とペットを同じように扱うのは、なんか違うだろ」
「まあ、人と猫は違うけどね。ところでイル、きみは猫が好きだったよな」
「そりゃまあもちろん、俺は猫が好きだけどな」
「ふむ。そういえば、猫は子沢山だよな」
「え? あー、ああ、うん、そうだったかな……」
「しかし、司祭としてそこまで人権を無視した発言もどうかとは思うんだがね……」
「……どこまで何を知ってる!?」
>>880
「君達には見えない世界だそうだよ。そう、例えば猫のいる地下室とか……」
「だから! 誤解されるだろうと言っているッ! イリヤ! >>880! テメェらは『磔刑』だぁーッ!」
- 882 名前:名無し客:2009/06/20(土) 02:16:13
- なんかもう猫さえいれば神父は人生の絶頂にいるんじゃなかろうか
- 883 名前:名無し客:2009/06/20(土) 09:19:23
- 神父の幸せには猫っぽな女性が必要だ。
- 884 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/20(土) 18:14:10
- >>882 >>883
猫は……俺の「心を満たして」くれるのは否定しない……。
気付けば「膝に擦り寄って」きたり、「頭をスリ寄せて」きたり、「頬をナメてくれる」様子は俺をナゴませて
はくれるからな……。
しかしだ……。
それじゃあ『満たされる』ことはあっても、『充足』するには遠い……。
俺の底は今でも欠けっ放しで、猫は俺を「満たして」はくれるが、それは一時的なことだ……。
それでは……『底の抜けたグラスに水を注ぐ』ようなモノだ……。
解るか『名無し』……?
つまり、俺にとって真に必要なのは一時的に体積を満たす『水』じゃあなく……。
グラスを更に覆って入れ子とする『更に大きな容器』だということだ……。
俺に必要なヤツがいるとしたら、そう、例えばだ……。
雪花のような長髪と紅日のような瞳で……霙振る厳冬でも朱夏のような清らかさで斎火を灯し続ける聖
者のような……導きの証のように生生流転を越えて千年を渡ってきたような……。
そう……。
例えば、そんなヤツになるかな……。
- 885 名前:名無し客:2009/06/20(土) 18:35:53
- 水が注がれ続けていれば、底に穴の空いたコップでも満たされ続けますよね。
- 886 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/20(土) 19:35:07
-
だが……。
名無しよ……。
問題は『飽き』なのだ……。
適当に使っていた『シルバーアクセ』が気付けば錆を吹いているように……。
『カガヤカしい景色』に無感想になるように……。
常に不変なのは、『変化する』という事態だけなのだ……。
無論、それでも美しい光景はあるだろう……海岸で乗り捨てられて錆び付いた自転車や、彼岸に至るような
過去に漂着して銀化したガラスは、『溶けていく世界』を見せられているようで美しいからな……。
しかし、そんなものはやはり『希少な例』でしかなくてね……。
つまり、名無しよ……。
『モナリザなら百年見続けても飽きない』というのは、モナリザそのものが優れて突出した絵画であるのと同
時に、モナリザが俺達に認知され続け、歴史そのものを背負ったテキストだからだ、とは思わないか……。
そんな例はどう考えても中々見付からないだろう……?
猫が俺を満たし続けるとしても……。
それでは、常に『新しい猫』が必要になる……。
世界中の猫を狩り尽くしたとしても……それでは、間に合うようなモノじゃあないな……。
- 887 名前:名無し客:2009/06/20(土) 20:00:25
- ユングで言うところの「母」の元型像
「グレートマザー」を求めているみたいな神父に
・・・・マリア信仰を「植え付けて」みますね?
- 888 名前:名無し客:2009/06/20(土) 20:05:09
- >>886
ああ、だから教会の地下室に"ねこ"を連れ込んでたわけですか。
- 889 名前:名無し客:2009/06/20(土) 21:34:44
- ネコがねころんだー!
- 890 名前:名無し客:2009/06/20(土) 22:07:45
- だから定期的に相手を変えるんですねわかります
- 891 名前:名無し客:2009/06/20(土) 22:17:10
- 神父にあと五年後があるとすれば、その時呼んでいる女の名はきっと変わっているぜ。
- 892 名前:名無し客:2009/06/20(土) 22:55:43
- というか、神父がもこたんに拘り始めたのっていつだったっけ。
- 893 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/21(日) 11:59:50
-
レーザーシーカーで補足爆撃したりするのにAPDS弾が炸裂弾みたいな扱いだったのが最高でした。
オプティマスのダンナかっけー。
メガトロンかっけー。
- 894 名前:名無し客:2009/06/21(日) 21:17:42
- うむ、思った以上に面白かったw
コンボイ総司令(敢えて)獅子奮迅の大活躍かっけー。
- 895 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/21(日) 21:32:07
-
あー、たしかにコンボイ型でしたね。
ぶっちゃけ感動したシーンは指示爆撃とハリアーチェイスで、燃えたのはラストの巨大ロボット大暴れでした。
あのサイズで特殊部隊ばりのナイフ(ソード)使いを見せるオプティマスさんに萌えます。
デザイン的にはギーガーちっくなディセプティコン側のがやっぱ好きだなあ。クルマから変身するときとか、い
きなりモンスター化するのがカッコいいっす。ハリアー(スタースクリーム)が変形するとことか、結構見てるだけ
で面白かったですよ。ていうかまあ、途中からモンスターバトル物だと思って見てました。
まあ、そんなヤバいもん市街地に運ぶな! とか、なんでそれ爆裂弾なの!? とかはまあ、スルーで。
……ていうか、ライフルサイズのオプションでの指示照準システムって実用化に至ってたっけ。
スマート爆撃にしても結構アブなげだとは思ったんですが。
- 896 名前:名無し客:2009/06/21(日) 21:36:36
- ぬ?
見たのはリベンジ?それとも一作目?
- 897 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/21(日) 21:40:05
-
昨日見たのはテレビの方ですね。
っても二回目だけど。
映画館で見たときも序盤見てなかったのに今回も序盤見なかったなんてオチが!
お陰でメガトロンの「人間など守る価値はない!」とか意味わかりません。
スタンスですか。そりゃまああの時代から凍らされてりゃ気持ちはわかりますが。
- 898 名前:名無し客:2009/06/21(日) 21:43:02
- おおう。
危なかった、こっちは今日見てきたリベンジの話をしてた。
ミハルがリベンジを見た後に語り合おうw
あとスタースクリームってF22ラプターじゃなかったっけ?
- 899 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/21(日) 21:48:29
-
うー。来週は行けると思うんですけどねえ。
って、ラプターですラプター!
あれ、普通に間違えてますよあたし!? 普段ちゃんとラプターって言ってるのに!
上の、ハリアー→ラプターに修正宜しくです。
……いや、普段ラプターなんて話題はあんま出ませんが。
- 900 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/21(日) 21:49:52
-
というかまあ、あの数をバンバン撃墜された米軍にはご愁傷様としか言えないんですが。
被害額すげーことになってんじゃないですか、あれ。
まあ、あの司令官が守る国に敵なんていないだろうけど。
- 901 名前:名無し客:2009/06/21(日) 21:56:13
- 大丈夫だ多少落とされた方が補充の良いわけでF-22を増産できて量産効果でコスト下がって
メーカーも喜ぶサー(ぇ
最近のハリウッドでは人死なないし(何
あとシモンズ捜査官が大好きだ、リベンジでも良い味出してる。
- 902 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/21(日) 22:00:29
-
……いやいや、開発中止になったあんなバカ高いモン落とされたら被害は甚大のような!
リサイクルコストが安いのだけが救いなのに!
超生命体相手だとあんなモロいんだあれ!
まあ、でもホント死ななくなってるんですよね。
この手の作品だと日本の漫画を映画にしたようなイメージすら漂ってますし。ハリウッドマナーは
流行に一番敏感とも言えるんで、この軽快さは肯定するべきなんでしょうけどね。
リベンジは、まあCMで大体雰囲気掴めてるんで楽しみですよ。……アクションが!
- 903 名前:名無し客:2009/06/21(日) 22:06:59
- うむ、アクション満載!
満載過ぎてお腹一杯なレベルだったぜ、あとギャグもw
ではw
- 904 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/21(日) 22:10:39
-
爆発して爆発して爆発してストーリー動いてストーリー詰まったらまた爆発ですよ!
さすがハリウッド! 他じゃやってられないことを平然とやってのけるッ!
そこに痺れる憧れるゥ!
ギャグは……ううむ、滑らなきゃいいんですが。家に隠れようとするオートボット軍団とか面白いです。
あと、ギャグってーか、紛争地帯で携帯電話とVISAカードとか、そういうのはいかにも現代って雰囲気を
作ってて面白いな、とは思いましたけどね。
では。
- 905 名前:名無し客:2009/06/21(日) 22:15:19
- http://www.youtube.com/watch?v=ejROvUC-gWU
あと此れを……
BGMはタチコマのだぜい。
- 906 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/21(日) 22:27:09
-
この音はッ!
否応なくタチコマを想起させる麻薬ッ!
……あー、でもわかるなあ。可愛いかも。
- 907 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/22(月) 21:01:44
- >>887
「……いや、なんの元型だよ」
「ふん? 広い意味でのマザーのアーキタイプ、って意味で言ってるんだろう。だってきみはホラ、マザコンじゃ
ないか」
「その決め付けはどこから湧いた!?」
「え? いや……自覚してなかったのか? 誰がどう見てもきみはマザコンだと思うよ」
「……マジで?」
「まじまじ」
「あれ……。そうなんだ……俺ってマザコンだったんだ……」
「初めて知らされた壮大な事実にクリティカル級のショックを受けているところ悪いが、イル。そんなのは大した
問題じゃないだろう。男の大半はマザコンだってくらいだからね」
「もっともらしく言ってんじゃねえ! またヘンな属性が追加される!」
「しかしね。きみ、年下と年上なら、年上の方が好みだろう。頼り甲斐のある女性が好きなんじゃないか?」
「いや、別にそんなことは……ねえよ?」
「なんなら、これまできみが懸想した相手のリストを余さず残さず並べてやっても構わないが」
「すいませんでした!」
「……なんていうか、最近のきみは本気で墓穴掘りだよな」
- 908 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/22(月) 21:13:51
- >>907
「まあ、それでもきみは日本人だからなあ。ユングを引き合いに出されても仕方ないよな」
「あ? 何が拙いんだよ」
「いやね、日本人は母型的な主義主張をすんなりと受け入れて、それを飲み込んだまま父権社会へ移行した過程が
あるだろう?今の日本を見たら、とてもじゃないが巫女を王に据えてた国だった、なんて信じられないぜ」
「……日本人だから、って意見はわからない。人外のトップがレイシスト気取るなんて無理がある。お前から見たら人
間なんてどれも同じだろ」
「おや、これは君の発言とも思えない。遺伝子がきみらと白人と黒人とを分けない? そんな筈はない。実際、きみは
身長や体重的にはコーカソイドより小柄なモンゴリアンだし、瞳も髪も疑いようもなく黒い。そう、素直な意見を述べる
なら私の好みだよ」
「ズレてるズレてる」
「そうだな。だがイル、外見的特長が遺伝子に決定されるように、精神的な内面を遺伝子が束縛しない理由がどこに
ある?」
「それは……だから環境が」
「環境! 環境ときた! あっははははは! なんだおい、こいつは傑作だな! なんだなんだなんだイル、きみは
環境が……純粋に環境だけがきみを作るとでも? くっふふふ! まさか! だったらきみ、ヒトはそれ自体が環境
だぜ! 友人、家族、生活する場所、その全てが環境と言うべきだね! まさかおい、君はヒトは生まれた瞬間には
その心に何も書き込まれていない、まっさらな心があるのだ、なんて考えちゃいないだろうな!」
「……幾らなんでもそれは時代遅れすぎる。そうじゃねえよ……っていうか、うぜえって。前にも言ったろ。環境は人
間の行動に致命的に影響する、って。そんなのは当然だ。俺達はどうしようもなく殺し屋で、そうじゃない連中は俺達
のことなんて考えようもない。俺は殺しても殺してもその場に居続けるお前らみたいな連中のことは理解できないし、
お前らの視界がどうなってんのか、なんてのは雲の上だ」
「挙句、きみは生きた怪物で、私達は人間ですらない――なるほど、その意見は正しい。ヒトにとって他人とは本質
的に異界を指すものでしかないからね。……だがね、私はそうは言っていないんだ。遺伝子はそれでもきみを作る。
きみの目鼻立ちは両親から受け継いだものに他ならないし、その両親は更にその親から受け継いだデータの連続
だ。極論すれば、コーカソイドとモンゴロイドを分けているのは遺伝子に刻まれたコードの差に過ぎない。日本人だ
から白人と違う? 馬鹿な、それを否定する方が狂っている。違っていて当然、それは当たり前だ。適応した環境が
違うんだからね。身体的特徴が他の人間と出会ったときになんの影響を及ぼさない? それこそおかしな話じゃな
いか。ほら、きみの外見を好む女性にも差は出てくるだろう。それが遺伝子に影響しない、なんてことはありえない
――きみが致命的に特殊なのは、きみが異常なくらいに何かを殺したり壊したりすることに卓越してることくらいだ
な。精神の主人は肉体であり、肉体の主人は遺伝子だ。その全てが連合しないことはありえないんだよ」
「……俺は、俺だったからこうなった、ってことか」
「有体に言うなら。環境こそ全てだ、なんて物言いもまた馬鹿げているというだけのことだよ。少し考えれば解るとは
思うがね」
「悪かったな」
「そうだな、例えばこんな例がある。日本人は、遺伝的に他の人種よりも僅かに欝の気を発症させ易いんだ」
「……遺伝的に?」
「そう。別におかしな話じゃない。欝ってのは身体の病気だからね。弱っているとき、参っているときにそうなりやすい
のは事実だが、ならそれは身体を組み上げてる遺伝子に影響しないと考える方がよほどにおかしな話じゃないか」
「日本人である以上、白人連中より欝っ気が多くても仕方ない、と。……ふん、なるほどな。太宰治も関口巽も日本
人なワケだぜ」
「まあ、そういうことにはなるね。なんせきみらは四季折々と花を愛でるような人種だ。どう足掻こうが、きみらは他の
人間よりは内省的にできてるんだよ。でなければ禅とキリスト教と神道が一所に共存したりはしない。とりわけ、イル。
きみは一般的な日本人よりも幾分かモロいのかもしれないね」
- 909 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/22(月) 21:41:07
- >>908
「ま……でも、それなら解るけどさ」
「”きみ”という総体がきみしか作り得なかったのは間違いない。無論、以前に馬鹿話をしたような意味で『君の言葉
や遺志を受け継いだ』人間は存在する可能性はある。例えばきみの妹弟や、きみの知人、それから――まあ、いた
らだが、きみの子供だね。とはいえ、それらはきみそのものじゃない。まあ、当然だな。きみはきみだからこそ殺し屋
になった。故にきみはきみだ。「もしも」なんてのはありえない。きみはきみだから殺し屋にしかなれず、友を得ては
友を殺し、恋人を得てはそれを死なせることしかできない人間にしかなれなかった。環境が人間にとって絶対的であ
る、というのはそういうことだ。何の為にきみにセシルが付けられてるかくらい解るだろう?」
「セシルって……なんでだよ」
「彼女はきみを抑えられて、かつ、きみに殺されない殆ど絶無の例外だからだ」
「……ああ。なんだ、俺がイカれた時のリミッターなんだ、あいつ」
「そこまでは言わないがね」
「きみはきみであるからこそ、誰が救いを差し伸べることもできない――大した問題じゃない。私はそのどうしようも
なさを知りながら、友情だの愛情だのが絶対的に尊いもので、それを持たなければヒトは無価値である、なんて言
うほど下劣であるつもりはないぜ」
- 910 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/22(月) 22:05:07
- >>909
「真に愚劣なのは、それこそが絶対価値だと妄信することだ。更に許されざる愚鈍はそれだけが信頼に値すると願
うことで、それの十乗で最低なのはそれを他人に喧伝することだな」
「そうしなきゃ成り立たない連中もいるけどな」
「私達? それともアメリカかね? ま、どちらも半分は合っているがね。だからこそのフィルタリングとゾーニングだ。
国ってのはそれ単体で成り立つシステムでなくなって久しいからね。私達がコーランを信者に読ませる必要なんて
ないだろう? 同様に、アメリカ人がコーランに無自覚なのも問題はない」
「ねえけどさ。テロられたアメリカ人が無自覚だってのには――」
「それも問題はない」
「……ないけどさ」
「あはははは! いや、可愛いな君は。だからさ、イル。きみはそれが許せないんだろう?」
「……」
「いやいや、解るよ。そりゃあそうだ。本土に突撃されておいて、相手のことを知らずにただ「敵だ」とだけ認識してし
まえば、テロはテロでしかなくなってしまう。それはそれでアメリカに――というか国防省と外務省にとっては問題な
かった訳だが、正義だのなんだのを声高に歌うなら片手落ちではあるからな」
「だから私はこう言おう――物事を伝える物こそ、そこに対して無自覚であることは許されないのだ、とね。ああ、希
望は素晴らしいとも。友愛は尊いとも。だがね、それに固執する者こそがあらゆる希望と友愛を真に否定するのさ。
ポルポトだって友情は信じてたろう。ヒトラーだって民の平和も願ったろう。だが、それは――それだけのことだよ。
独裁者の願いはときに尊いが、その理想は尊さから破綻する。なぜって、人間は野蛮だからだ。平等を徹底すれば
独裁になる。独裁が行き過ぎれば虐殺が生まれる。どちらも人間が野蛮だからこそ生じる不備でしかない。その蛮
性を制御する為に生まれたのが幾多もの規範や理念だったのだからね。故に私達の苦悩は必然であり、矛盾の大
海を渡るのに血河と合流するのもまた必然である、と」
「”近代の限界”ってか」
「そうは言っていないよ」
- 911 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/22(月) 22:20:02
- >>910
「近代のシステムそのものに不備があるわけではない。ないというより、これが最善だからだ――現状から算出され
る最善、という意味ではあるがね。問題なのは、それを授かる人間が無理解になりすぎることなんだ。
この種のシステム破綻の発端は、そう、流行り言葉が広まるようなものでね。一時期、そう、きみがボスニアで殺し
まくってた頃だが、アメリカで「セルビアではホロコーストが始まってる」なんて話題になったことがあってね。それか
らメディアではホロコーストホロコーストとオウム返しさ。言葉は当然のように共有され、当たり前のように概念化さ
れ、その言葉を扱う者は無理解のままに大多数のセルビア人をナチの後継者のように扱った――言葉だよ。きみと
私が歌う、きみが口にする、リズムを刻むこの言葉だ。
目に見えないモノに対して、人間はどうしても自覚を抱き難い。自分が平然と口にしている言葉がどんな意味を持
つのか、それを理解しないからだ。かつてはこの種のモノゴトはタブーとして封殺されるシステムが社会にはあった。
解り易いものでは日本の忌み事やポリネシアの禁忌だな。触れてはいけないこと、口にしてはいけないものが、そこ
では明確なモノとして息衝いていた。
正しい言葉なんてものは、なるほど確かに存在しないだろう。言葉は言葉に過ぎないからな。だがね、言葉を流通
させることに付き纏う真の悪意は、その言葉が平然と社会の中で地位を獲得してしまうことだ」
「けど、言葉は思考を規定しない、だろ」
「しないよ。けれど、言葉があれば人間は容易くその言葉の意味に流される。容易く特定の民族を差別し、特定の人
種に向ける目を一変させる。
ポルポトも個人で独裁が成せた訳ではない。ナチとてヒトラーの独断で生まれた訳ではない。自らを疑わなくなっ
た組織は例外なく腐敗し破綻する。システムの最小基準たる人間は、だからこそ自らを疑わなければならない。そ
のシステム内で言葉を広める物は、言葉の意味を正等に理解していなければならない」
「……ていうかさ」
「素直に気持ち悪いってだけだろ。友情は素晴らしいから友情万歳、なんてトートロジーは、どう考えたって気持ち
悪い。これくらいは司祭にも言う権利はあるよな」
「ふむ、きみにしては本当に素直な告白だな。よろしい、それが世に言う自由ってヤツだよ」
- 912 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/22(月) 23:10:10
- >>888
「いや……だから、猫は猫だよ」
「猫かね」
「猫」
「ふむ。では、その猫はどんな風に鳴くのかね」
「……いや。猫だから、そりゃ「にゃー」とか」
「なんていうか、きみは最悪だよな……」
「なにがだ!?」
- 913 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/22(月) 23:11:26
- >>889
「寝転がってるのかね」
「それは……まあ、そういう時もあるんじゃないかな」
「きみは本当に」
「待て……なんでこんな質問が連続するッ!」
- 914 名前:名無し客:2009/06/22(月) 23:34:46
- >>912
その"ねこ"が外逃げようとせず、「にゃー」と啼く様になるまで何日かかりましたっけ?
- 915 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/22(月) 23:35:23
-
「自業自得とか言われた! なんか閣下が容赦ない!」
「そりゃあきみ、きみが乗り換えてきた相手のことを思えばだね」
「だから変えてないよ! いやマジで! 最初から! 最初から俺はこの上なく一途だ! そう……あいつと俺が
出会った、蒼穹広がるあの夏の高原の光景からずっと……」
「……驚いたな。人間は極まると記憶まで改竄するらしい」
>>890
「変えてないよ!? 変えてないからね!?」
「変えて……ふむ、そうだったかな」
「最初から! 出会ったときから! 俺はあいつ一筋でした!」
「それはまあ、主張するだけなら構わないが」
「それはそれで最悪な物言いだよな……」
「くっ……!」
- 916 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/23(火) 00:04:25
-
「また! 不誠実とか!」
「まあ、『君だけを』じゃね。疑いどころ満載のきみが潔白を証明するなら、それこそ他の一切の関係を絶っ
てから言うべきだな」
「……っ!」
「おっと、『君の為なら死ねる』とかもとっくに言葉としては死んでるぜ。もっとも、今のきみは本気でやりかね
ないのが怖いところだがね」
>>891
「……だから! 俺は変わらないと言っているッ!」
「ほう。言い切ったね」
「俺とアイツの『絆』はッ! 比翼にして連理! 高き天に在りては風荒ぶ雲中にも離れず! 地低き海原に
在りても沿って流されることはなくッ! 況や天にも地にも居並ぶモノなどありはしないッ!」
「……はあ。そうかね」
「そう……あの光明の燭の元で! 俺は! 天地を以ってただの一朝と為し、万期を須臾と為して在るッ!
この繋がりを喩えるなら……『レクター博士とクラリス』……『バットマンとジョーカー』、『ゴジラとモスラ』で
すら比較にはならないだろうな……」
- 917 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/23(火) 00:19:43
- >>894
「敢えて言うなら、『時期を問うことなど意味がない』、と言うべきだろうな……陽と月が空を交互に彩るように、
これは『必然』と言うべきだからだ……」
「で、蝕でその関係を寸断される、と。なるほど、神話学的だね」
「不吉すぎる!」
>>914
「まあ、大体半日だな。慣れたし」
「ほう。なんだ、猫に好かれるようになったのか」
「好かれるっていうか、まあ、コツだな。どうしたら面倒がないかっていうか」
「本当、きみは司祭とは思えないよな……」
「……いや。あの。ホントに猫だよ?」
- 918 名前:名無し客:2009/06/23(火) 01:23:06
- 瓦礫の王様が裸の王様の続編として
子供達の情操教育に役立つ日はいつごろですか
- 919 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/23(火) 01:42:38
-
「そもそも情操教育って時点で無理がある……ああ、そうだ。汝自身を知れ、って意味でなら続編足り得る
かもしれないが」
「なんでだ……いや、そもそも続編とか作れるのか」
「異文なんだろう。オイデュプスみたいなもんだよ」
「いや、絶対違うからな、それ……」
「ところでイル」
「あん?」
「愚者には見えない服を差し出されて、それを敢えて着るって選択は取れるかい?」
「まあ、勇者だよな。あの王様ってさ」
- 920 名前:名無し客:2009/06/23(火) 17:44:57
- >>919
愚者ではなく、「自らの地位に見合っていない者」に見えない服という説も。
- 921 名前:名無し客:2009/06/23(火) 17:47:38
- >>917
地下室に連れ込む前は「にゃー」と啼かない"ねこ"が半日で「にゃー」と啼くか。
……兎でもにゃーと鳴かせそうな御仁だからな。
- 922 名前:名無し客:2009/06/23(火) 20:23:49
- 姫神せんせいしょんのメンバーが再結成してCD出してることを知った。
これは買うべきだろうか……
- 923 名前:名無し客:2009/06/25(木) 15:45:26
- Yahooトップから「トランスフォーマー!」で検索すると楽しい。
と言うかこの手のお遊びは悪くないな。
- 924 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/25(木) 22:03:04
- >>920
「神は死んだ、結構。それでは王はどうだろうね」
「……別に。王様なんざ中東にはわんさといるだろ。イギリスとかさ」
「まあね。だが形式としての王政が不合理だってのは証明されてるよ。王に相応しき者、というのは久しく聞かな
いね」
「王と神、そして司祭。なるほど、古代の三位一体システムは近代では再現不可能だ。まあ、こんなのは王が無
能なら即座に国が死滅するようなシステムだってのは、実のところ二百年以上も前に証明はされてたんだがね。
クラウゼヴィッツに曰く、と言うまでもないが、ヒトには暴力、偶然、政治という近代の三位一体に律せられた紛争
は統御不可能だ。その責務を引っかぶる人間は絶大な重圧に晒される。王だか皇帝だか知らないが、普通の人
間はそのカオスに抵抗できないよ」
「……イエナ・アウエルシュタット」
「ふむ、まあ例としては悪くない。フリードリヒ大王亡きプロイセンは酷かったからね。ま、そうじゃなくても七年戦
争でのルイ十五世然り、戦略面でのナポレオン然り、だよ。実際、ナポレオンは個人としては良くやったんだがね。
とはいえ、栄枯盛衰のなんとやら、だ。戦術的優位性に固執するあまり、独裁に走った彼の破滅は必定だった」
- 925 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/25(木) 22:07:50
- >>924
「それこそプロイセンで言うなら、絶対君主制の不合理が証明された時点で、官僚制から戦略を立案できるように
なるべきだったのさ。戦場の功績を絶対視する悪しき伝統も、戦闘だけが戦略に決定的な影響を与えるというナポ
レオン的な妄信も、プロイセンに暴走の根拠を与えただけだった。もしも将軍や国王が政策決定を行うことがあっ
たら、1866年の時点でプロイセンはウィーンに突貫して地獄で踊っちまう羽目になってたろうさ。ビスマルクが戦略
を授けてくれたことだけが救いではあったが、それとて暴走に拍車を掛ける物でしかなかったからな。消費材でし
かない”有能な人材”を前提にした戦略は、決定的であっても後に続かない。プロイセンの官僚制は君主の絶対性
から国を救いはしたが、それはそれだけのことだったんだ」
「厳しい意見じゃねえか、珍しい。なんだよ、ロシア人としての主張ってヤツ?」
「おっと、こんな名乗りだからって私はロシア人じゃないぜ。と言っても、フランス人でもないがね。コイツは単に生
き証人としての雑感さ。伊達に中国より長く生きちゃいないよ」
- 926 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/25(木) 22:11:03
- >>925
「ユニットとしての個人、ってか」
「ユニット? ユニットと言うなら、それは全てだ」
「全てって」
「だから全部さ。ローマ条約、超国家的統合、国連、理念は違うが、根幹にあるものは同じだよ。世界という無政府状
態で国家という固体が自身を守るためには、数多の約束事が必要だったんだ。いつ野蛮な国家が侵略してくるか解
らない、そんなカオスの中ではね。あの国を攻めればあの国に攻められる、あの連合から非難される、そんな取り決
めを徹底することでしか、人間は自分の安全を確保できなかった――まあ、そういうことだ。要は自らを制御できない
人間が自らの手首に絡めた枷だ。そうして約束で縛られた国は無茶な行動を取れなくなるからね。考えの足りない無
謀は慎まなきゃいけなくなる。その状況においての指導者は国家のファサードでしかありえない」
「ヒトラーはナチが育つ環境にいたからヒトラー足り得た、ってか」
「無論、それはあるだろう。そりゃあ、ヒトラー自身の才能とカリスマともあっただろうがね。とはいえ、無数の国家の間
で取り決められた約定の中で、国策はその国が取り得る選択肢の最大公約数だ。なんせ人間は百人いれば百通り
の思考を展開させる。ウチと違って誰か一人が決定的に有用な思考を展開させる――なんてことは、余程の独裁国
家でない限りはまずない。だからこそ連合した人間は”自分”を”自分たち”に変えることで思考を最適化するんだよ。
百人が一つの問題をチェックすれば、単純に見落としをチェックできる可能性は百倍だろう。Aの間違いをBが正し、
Bの不合理をCが訂正する、と言った具合だね。ナチはドイツのあの時の必然だったんだよ。で、そこにある問題はな
んだと思う?」
「……さあ」
「処理速度の問題だよ」
「処理速度?」
「つまりさ。目の前の問題に対処するのに、どれだけの資源が使えるか、ってこと。無限の時間を使えば、原理的には
無限大の演算が可能だ。不適切な政策を見直し、周辺各国の情勢を調査し、そこから自国の状態を精査できる。けれ
ど現実問題、変化し続ける状況を演算する為に使える時間は常に有限だからね。となると、問題になるのは不確定性
とカオスの双子だ。きみだって経験があるだろう。いつだったか、SISの二重スパイを殺したときもそうさ。イラクと繋がっ
てるからと政府が泳がせたあれは――」
「テロ屋に傾倒した局員の暴走だったな」
- 927 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/25(木) 22:13:25
- >>926
「そう。とはいえ、泳がせ続けるには危険が大き過ぎたし、裏付けを取るのも難しかった。将棋や碁と同じだよ。実質、数
百手先まで読めば指数的に増加する手段は、時間と空間に制約されることでせいぜい十個程度にパターニングされ、
その状況を把握する人間の主観で二つか三つに絞り込まれる。どんなものも同じだ。物事を調査するには時間が必要
だ。レストランの食材がどこから運ばれ、誰に作られ、どんな風に自分と触れ合っているのか――とかね。ほら、最近は
携帯で調べられるようになってるんだろう?」
「……やってるやつ、あんま見ねえけどな」
「そりゃそうだ。面倒だし、そもそも他の人間がそんなことをしないんだから自分がそれをするのも馬鹿らしい。だろう?」
「だよ。まあ、そもそもレストランあんま行かないけど」
「君の人間嫌いが加速してるのはさておき、だったら、一つの問題を解決する為には複数のパーツに分解して複合的
に処理した方が効率がいい。ま、だから国家機能は分散されるんだ。FBIとCIAが分担を分けるようにね」
「……だから面倒が起きるんだ。ラングレーに依頼された暗殺がフォートミードに問い詰められるとか、もう殆どジョー
クの域だろ」
「はぁ、まだ恨んでるのか。もう忘れてあげたまえよ」
「恨んでない。笑ってるだけだ。二度と協力したくねえ」
「ま、それが巨大な組織のデメリットだよ。今や国家という機能は単体では成り立たない。より大きなモノゴトを処理する
為に生まれた演算装置は、巨大化すればするほど複雑化する。複雑なソレを動かす為にはより多くの人的資源が必要
不可欠で、人間が多くなればなるほどそのシステム内での情報伝達は遅延する。どうしてかって、そりゃ実に馬鹿げた
理由だが、インフラを整備する人間同士の派閥構造や人間関係やらのせいで巧く立ち回らないからだ。きみがNSAとハ
チ合わせた件にしたって、上層部はラングレーの情報を受け取ってた筈なんだ。単にNSAが自分のところで進めてたオ
プションと君の作戦行動が被ってることを承知でCIAを出し抜こうとゴリ押しして、気付けばきみが先に一個大隊を掃滅
した挙句に大臣を暗殺……というか処刑してしまってた訳だ。CIAにしてみれば反タリバン勢力の大掃除だったが、彼等
にしてみれば大臣を足掛かりにしての懐柔政策が本題だった。泣きたくもなるだろうぜ」
「イラク後だったんだけどな。情報なんか整うだろ、普通」
「イラク後でも。派閥争いは簡単には消えないよ、普通」
- 928 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/25(木) 23:04:03
-
せんせいしょんは、姫神好きにオススメってワケじゃないっすよー。
あの独特の東北ぽい音色が好き、ってことだとまあ期待はズレるんではないかと。
後期のエニグマちっくな洗練された音から、更に現代音楽に近付いたもんが受け入れられるならOKだと思います。
ぶっちゃけまあ、ジャズやらエレクトロニカやら、近代音楽と接近した姫神、とも言えるんですが。
民謡だと、最近イノセンスのサントラを馬鹿みたいにリピートしてます。やばいですよこれ。
原作のあの虚無が音楽で蘇ります。
参加してるのは民謡歌手の方々でしたが、当初予定の百人は流石に無理だってことで妥協したそうですが、それで
も七十五人の参加で、他では聴けない音楽作ってます。
これの映像DVDもあるんですが、ある意味トリップムービーでした。
http://www.youtube.com/watch?v=lE9X3RgdVjs
http://www.youtube.com/watch?v=oSE6OwjpkfQ
……まあ、これ聴いてるとバトーさんとトグサくんの「これ以上は危険だ、撤退しろ! 脳を焼かれるぞ!」「まだだ!
まだやれる!」「馬鹿野郎ォ!」とかイヤでも頭に浮かんで浸り切れないんですが。
- 929 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/25(木) 23:27:57
- >>927
「まして、彼等は脳神経情報伝達共有なんてやらない普通の人間だ。パソコンに保存したデータやら、アナログな書類
だとか言葉でしか情報を誰かに伝えられないんだぜ。彼等にしてみればきみという不確定要素は処理不可能な物事だ。
多少なりとも事情を知っているCIAならともかく、人間型の死神が自分達の内偵してる対象を殺そうとしてるなんて知ら
ないNSAにはいい迷惑だよ。きみが恨むべきは、CIAでもNSAでもなく、そもそものオプションをウチに運んだ人間だな」
「恨む気も起きねえよ」
「細分化された機能を稼動させるギアは大量に必要で、整備されないインフラは拡大し続けて身内にすら飼い慣らせな
い怪物を作ってしまう――そう言いたいだけだよ」
「ロンメル将軍一人で戦争に勝てはしないし、パットン将軍だけがいても戦場は平定できない。たとえばきみは戦場を一
人で支配できる例外ではあるし、セシルはそもそも戦場なんて概念を消失させた地平で立っている。が、それはそれだ
けだ。きみ達は間違っても表舞台に関われない。人間というレイヤーを安定させる為のユニットである君らは、それ故に
きみらは個人としては完全に無価値だ」
「だからなんだよ。そこで皮肉られる覚えがねえ」
「ふむ。戦争とは、本来人間の所有物だ、と言うことだな」
「あ?」
「笑い、泣き、喜び、怒る人間が織り成す現象である以上、戦争は完全な異界にはならない。アメリカ軍が戦場でニンテ
ンドーのゲームを嗜んでたのは有名な話だな」
「……別に、おかしくないだろ。俺もセシルにストロベリーシェイク作って貰いながら狙撃やりつつスパゲティ作ってたこ
とあるぜ」
「そいつは器用だな。ま……つまりさ。戦争という業務はあくまで日常の延長線上にある。そして、そんな個人という不確
定要素が織り成す現象を企画し、支配し、統率するのが”国家”だ。かつては強引に兵を集めることも可能だったが、現
代ではそれはありえない。何より今の人間が『兵士になること』を絶対的な価値だと認めていない。ま、そりゃアメリカ人
と日本人の間に『兵士になること』の意味の差位を求めるのは可能だろうがね。王政を擁こうと、それが絶対的な権利を
有することは、合理性から社会が許さない。軍と官、断片化された”国”という位相は、その機能を最優先にして稼動し、
運用され、そして各々が個体化する」
「で、煩雑化して暴走する、と」
- 930 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/25(木) 23:33:08
- >>929
「それもやむなしだよ。マクロなレベルで言うなら、欧州連合だって一つの生命体だ。きみはその中で最大の制圧力とし
て機能した――というか、せざるを得なかった。思い返してみなよ。戦争という流通、戦闘という執行において、個人の意
思なんてものに価値はなかっただろう?」
「……まあな。つーか、だったら俺と関係ないとこでやってくれよ。紛争」
「紛争があるから君が呼ばれるんじゃないか。求められてることを喜びたまえ」
「求められて嬉しい相手とそうじゃない相手がいるんだよな。最近よく解った」
「ふむ、扱い辛くなった物だね。まあいいさ。ともかく、カオスに線引きするのは国ではなくシステムだ。規律を設定し、互
いに了解し、反復する。反復は差異を生み、摩擦を為し、やがてそれを暗黙の中に飲み込み、世界は条約だの規制だ
のを当然のものとする。反復、反復、反復だよ。ま、ドゥルーズでもライヒでもいいがね。意味論が統語論の領域で語ら
れるようになって初めて、人間は「規律」が生まれたことを知るんだ。で、そうして知った時には誰もがそのシステムを疑
わなくなってる、って寸法だね」
- 931 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/25(木) 23:34:55
-
「さて」
「で、そんな絶対性の中で、果たして『地位に見合った王』が存在すると思うかね」
「さあ。キングアーサーにでもお出まし願うしかねえんじゃねえの」
「彼でも難しいとは思うがね。さしあたり、私にとってそれの例外がきみだ」
「……はあ」
「自覚したまえよ、死者の王様。王の責務とは、即ち民をまとめることだ。民の総意であることだ。きみが立ち止まらない
のは、きみが――きみが屠った無数の人間の王だからだよ。神は死んだ、ヒトは絶えていく。きみの歩みには意味がな
く、誰の歩みにも価値がなく、ならばきみは堂々とそこに佇みたまえ。全ての願いが失せた荒野にこそ、きみの玉座は
相応しいのだから」
「その時にこそ、私はきみの傍に立つことにしよう。王と神がいれば司祭は不要だと知らしめることにしよう――楽しみに
してるよ、私の王様」
- 932 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/25(木) 23:38:43
- >>921
「兎ァ」
「……うさぎぁ?」
「違う……『兎ァ』だ……」
「まあ、いいけれどね。ところで兎は鳴くのかね」
「鳴かないから兎なんだよ」
「ほう」
「鳴くのは猫だ。兎は鳴かないタイプだな」
「なんていうか、本気できみは最悪だよな……」
「はっ! 誘導尋問ッ!」
- 933 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/25(木) 23:41:01
- >>923
インベーダーのもでしたが、凝ってますよねえ。
GOOGLEだとロゴで遊ぶくらいだけど。
エイプリルフール以外でこういうことがあると、大手検索エンジンも気さくに思えてよさげです。
- 934 名前:名無し客:2009/06/25(木) 23:44:15
- クルースニクイル? イラン?
- 935 名前:名無し客:2009/06/25(木) 23:45:30
- おう確か君は…クニークルスだっけ?
- 936 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/25(木) 23:55:36
-
「見ろ! なんか出自忘れられ掛けてる! 出番がなかったせいだ!」
「出番って……なんだ、元々出番なんてなかったじゃないか」
「なかったの!? 俺主人公なんだけど!」
「前スレから移行する時に主人公が交代したんだよ。スピンオフ作品にはよくあることさ」
「スピンオフ! このスレ!?」
「きみは前作の主人公として覆面で顔を隠して主人公を助ける立場かな……」
「誰だ主人公! いや、そもそも! そんな怪しげなポジションはゴメンだッ!」
- 937 名前:名無し客:2009/06/26(金) 00:12:10
- 「甘い!甘いぞフィーちゃん!!」
とか叫びながら登場するんですね
- 938 名前:名無し客:2009/06/26(金) 00:15:21
- なるほど、スピンオフ『風雲イリヤ城』ですね。わかります。
- 939 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/26(金) 00:22:39
-
「錆びた刀で木を斬るんだ、イル」
「俺!? 何だその名人芸!」
「それが解るきみも凄いよな……ジェイムスの教育は功を奏しているようで何よりだ」
「お前か!? 十二時間耐久ガンダム視聴とかイベント組んだの!」
「いいじゃないか。だから石覇天驚拳のことも解ったんだし」
「どこがいいのかサッパリだ!」
「大分前のレスを見返せば解ると思うよ」
「いや、前過ぎるだろう!」
「しかしだ、イル。>>938はいいと思わないかね」
「どこが……どういいのかサッパリなんだが」
「おっと、日本人なのにたけし城を知らないのか? 呆れたね、私はアメリカで再放送を散々見たぜ」
「そうじゃねえ……名前は知っててもそんなレジェンドなバラエティをどうやって再現すりゃいいんだ」
「そうだな」
「水鉄砲が必要だな……」
「水鉄砲!?」
「ニンテンドーのゲームでも出たらしいぜ」
「マニアックすぎる!」
- 940 名前:名無し客:2009/06/26(金) 00:32:32
- 「悪魔の館」が「神父の館」にリニューアルされるのですね。わかります。
女性が挑戦した場合、リアルで行方不明になるという恐怖のアトラクションにパワーアップする罠。
- 941 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/26(金) 00:40:58
-
「それはもう『神父』と題打つべきじゃないような気がするね……」
「え。なんで。いいじゃねえか神父の館」
「ジェイソンとフレディが肩を組んでダンスしてる家より悲惨だよ。第一、詐欺じゃないか。まだよっぽど――そう、
『魔王の城』とでも打った方が正鵠だ」
「なんか、ギロチンとか弓矢とか連鎖トラップとか発動しそうな館だな……」
「女性の猫っぽい仕種に反応して罠が発動する訳だね」
「どんな原理だ!? いや、それはそれで悪く……はっ!」
「きみは本当に……」
「いや……違う! 今のは違う! 言葉の綾だッ!」
- 942 名前:名無し客:2009/06/26(金) 00:47:17
- >>941
>どんな原理だ!?
まず、一件の館を用意して、この中に猫を一匹入れる。
館の中には猫の他に、kresnikを入れておく。
もし、館の中にいる猫が神父の視界に入ると、これを神父が感知して、猫は連れ去られる。
しかし、猫が見つからなければ、猫はスナッチされずに生き残る。
一定時間経過後、果たして猫は生きているか死んでいるか。
こんな原理ではないかと
- 943 名前:名無し客:2009/06/26(金) 00:51:38
- >>941-942
,、 '";ィ'
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_,,,、-‐l'''"´:::::::' ,、-'" ,.X,_,,、-v'"''゙''yr-ヽ / ゙゙'ヽ、, ,.' j゙,,, ´ 7
,、-''" .l:::::::::::;、-''" ,.-' ゙、""ヾ'r-;;:l 冫、 ヽ、 / __,,.ノ:::::ヽ. / またまたご冗談を
l;、-'゙: ,/ ゞ=‐'"~゙゙') ./. \ / '''"/::::;:::;r-''‐ヽ
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このスレじゃ冗談にならないな・・・これ。
- 944 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/26(金) 00:56:28
-
「シュレディンガーというには確立が狂ってるね。スピンが固定されすぎてる」
「俺のッ! 『猫感知率』は世界一ィィィィィィッ!」
「バミューダトライアングル並の怪奇スポットには違いないがね。というより、きみがこれまでツブしてきた
ヴァンパイアやらなんやらの根城の数千倍危険じゃないか」
「立地条件を考えると、やはり”適度に噂になりつつ、しかし一度足を踏み入れると探し辛い場所”に建て
るのが妥当だろうな……」
「……どうでもいいが、イル。間違っても私達が乗り込むような状況を作ってくれるなよ」
>>943
「猫ァ」
「久し振りの反応だ、と言ってやりたいが――待て待て待て、懐に詰め込もうとするんじゃあない。苦し
がってるんじゃあないかね」
「フ……フフ……こうして『襟口から顔を出すようにツメ込んでやる』と……『フカフカ感』が直に楽しめる
のが最高だな……」
- 945 名前:名無し客:2009/06/26(金) 01:06:41
- >>941
入り口ホールの大階段上っていったらいきなり階段がスロープになって、
滑り落ちた先で床がバネ仕掛けのように入り口のある南側に跳ねて少しだけ飛ばされ、
立ち上がろうとした所に悪魔の頭を模した被り物が振ってきて視界を奪われ、
ふらふらと前に歩いていたら床が今度は大きく真上に跳ねて天井に叩きつけられて、
当然、床に落ちて、
さらに真上のシャンデリアが振ってきて、
右側の柱が倒れてきて、
左側の柱が倒れてきて、
鎖つきのベアトラップに足を挟まれて中吊りにされ、
そのままゆっくりと部屋の隅に運ばれたかと思ったら壁から生えた大きな足に大階段の横の飾り水路の滝の上まで蹴り飛ばされ、
せり出してきた棘つき壁に押されて、
滝から落とされて、
水路の床がまたもやバネ仕掛けのように南側に跳ねて少しだけ飛ばされ、
またもや起き上がろうとした所に降って来た悪魔の頭を模した被り物に視界を奪われ、
ふらふらとそのまま前に進んでいったら排水用の大穴に落ちるんですね!
良く分かります。
- 946 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/26(金) 01:08:07
-
「……ふむ」
「『猫命館』、だな……」
「……今、果てしなく不吉な単語を聞いた気がするが、何か言ったかね、イル」
「『猫命館』だッ! 俺はこの『城』を設立することを誓うぞ、イリヤぁーッ!」
「……ビョウメイカン?」
「『猫命館』だ……あらゆるトラップを敷設し、侵入者の生存を妨害し、あらゆる猫を集中させる……」
「いよいよ魔王めいてきたのは好ましいが、キッカケが果てしなく好ましくないな……」
- 947 名前:名無し客:2009/06/26(金) 01:23:18
- >>945
一応解説しておくと、蒼魔灯の煉獄城玄関での15ヒットコンボです。
- 948 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/26(金) 01:33:51
-
「十五回も当たるんだ……」
「ふむ。最新作しかプレイしていないしょぼいプレイヤーのきみには目が醒める思いだろう」
「そうだな……『マタタビで誘き寄せる』から『カゴに放り込む』へ繋いで、『懐に書き擁いてナデ擦る』にまで
連鎖させるくらいはやるべきだな……」
- 949 名前:名無し客:2009/06/26(金) 01:49:48
- あ、訂正。
三つ目のトラップがジェノサイドアイじゃなくて油カビンだ。
14Hit目で二度使いは痛すぎる。
でも、13Hit目は仕方ないんだよなー。
- 950 名前:名無し客:2009/06/26(金) 15:37:05
- >>946
そしてもこたんを待ち受けるんですね、わかります。
- 951 名前:名無し客:2009/06/26(金) 15:50:12
- そして外から放火するもこたん
- 952 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/26(金) 17:37:38
-
マイケルが逝っちまいました。
なんか、最近こういうのばかりだなあ。
あの人のプロモは、当時から莫大なお金を掛けて、それを成功させてたアメリカ的なアメリカンスターの
雛形でもあります。ジョセフさんも大好き「今夜もビート・イット」は十五万ドル、スリラーは八十万ドル。圧
倒的なポップさと本人のスター性、ここはKISSにも通じますが、その視覚的興奮。そりゃヒーローですよ。
極端なことを言えば、マイケルは「音楽を聴かない音楽ファン」を開拓したことに掛けては多分ビートルズ
以来だった訳ですし……というか、ビートルズでさえそこまでじゃなかったかな。
リアルタイムで経験してる訳もありませんが、それでもすげーってことだけは充分解ります。
とりあえずオフ・ザ・ウォールとスリラーを聴きましょう。
大方タワレコとかHMVが追悼企画とかコーナーとか設けてるハズなんで、とか言うとアレだけど。
ちなみに「今夜はイート・イット」に対して、マイケルはヤンコビックに許可して、仕上がりのユカイさに満
足したとか言ってたみたいです。
まあ、これ以上なく愛されてたことに疑いはない訳で。
- 953 名前:名無し客:2009/06/26(金) 19:03:44
- マイケルは黄泉の国にいっちまったのさ。
自分の屋敷の庭なんてちゃちな代物じゃなく、本物の、な。
- 954 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/26(金) 23:25:06
- >>950
「『藤原を待つ』のなら……まずは周辺を真っ更にして……それから『ヤスらいだ』世界を作ってからにするべきだろ
うな……『侵入者』が来るような場所じゃあ……とても『二人で眠るように過ごす』ことはできないだろう……」
「……大した魔王発言だが、未だに名前で呼べない相手に対する反応でもないと思うがね」
「『頭の中』では! とっくに名前で呼び合っているッ!」
>>951
「いや、過激すぎるだろう!」
「対象の殺害を目的にしないなら攻城戦の基本じゃないか。セシルも似たようなことをするだろう」
「あんな『反物質☆ニュークリア娘。』と藤原を一緒にすんな! むしろそんなコントみたいな展開は御免蒙る!」
「……しかし、きみの話を聞く限り、きみが暴走したら城の一つや二つ燃やしかねないようにも思うが」
「それは……『照れ隠し』だな……」
「……いや。でも放火されてるんだろう」
「違う……放火じゃない……もしそうなら、それは藤原からのメッセージだ……俺はそれを考える必要がある……」
「……その無駄なポジティヴはどこから生まれてるんだ」
「炎……」
「そうか……」
「愛だなこれは!」
「愛かねそれが!?」
「『燃えるような愛情』だと……そういうことか……」
「……。今、何をどう自己完結したのか聞いてもいいかね」
「解らないか……『炎』! つまり『愛』ッ! どっかの詩人も言ってたじゃないか……Real Flameとか」
「……。Euphelia serves to grace my measure,. But Cloe is my real flame、マシュー・プライアーかね。きみがロク
に読んでるとも思えないが、なんだ、その執着ぶりをどこか別のモノに向けられないのか」
「そして! その『想い』! しっかりと受け取ったッ!」
「ええ……ええぇぇぇ……」
「イル、その、すまないが」
「なんだ」
「ツッコミ系のキャラじゃないと、今のきみとは会話できないと思うんだ」
- 955 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/26(金) 23:29:33
- >>949
例によって、へっぽこゲーマーなあたしや兄貴ではあの手のゲームはきついっす。
プレイしてるときはダメージでかい罠を主体に組んでましたね。
十回以上当たるような連鎖は組んだことなかったですよ。
>>953
ニュースで別の文脈に組み込みながら話されるとアレな気分になりますね、やっぱ。
こんな日くらいはアメリカの現状云々と切り離しておいてください、というか。
まあ……なんていうか、ホントにアリスみたいな人でしたね。
マイケル!
次はトランプの兵隊とムーンウォークだッ!
- 956 名前:名無し客:2009/06/26(金) 23:42:08
- あぁ、頭の中では互いに
クルちゃんさん、まなm…げふんげふん、もこたんと呼び合う仲なんですね。
- 957 名前:イリヤ ◆/rYHVHyWT6 :2009/06/26(金) 23:55:53
-
「反論も何も……うん。なんというか、論理を前提に会話が繋がってないからね。ツッコミは私の適役じゃないんだ。
参ったことにね」
>>956
「『たん』ってのはない……だが、まあそれはいい……俺の中では『ただ静かに言葉を交わす』だけだからな……。
だが……だが、だ……」
「何を……今ッ! 何を言い掛けたぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
「イル」
「なんだ」
「疑問系で言葉を使うのなら、対象を射殺する前にそうするべきだよ。死体は何も話さない」
- 958 名前:名無し客:2009/06/27(土) 01:56:45
- こうして記憶を改竄更新し続ければ、なるほど彼の中には常に一人の女しか居ないことになる。
なるほどなるほど。
- 959 名前:名無し客:2009/06/27(土) 06:33:56
- 昔の女はともかく、その12時間耐久ガンダムの効果で神父はいったいどこまで
歴代ガンダムのネタがカバーできるようになったんだべか。
- 960 名前:名無し客:2009/06/27(土) 07:10:43
- しかし、みわ…げふんげふん、さんがいた頃からもこたんもいた訳で…。
そんな相手に目移りしたあっては浮気だと思われても仕方n(銃声)
- 961 名前:名無し客:2009/06/27(土) 17:23:37
- 12時間で何を見たのかは知らないが、とりあえずミハルは弟や妹たちのために
直ちに飛行中の爆撃機から海に落ちなければならないんだって事を理解すればそれだけでいい。
- 962 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/27(土) 17:41:53
-
とりあえずシャア最強ですよ。
- 963 名前:名無し客:2009/06/27(土) 17:45:44
- 普通なら変態と引かれるより道の無いマスクを装備しながら
皆に平然と受け入れられているあのカリスマ
- 964 名前:名無し客:2009/06/27(土) 17:53:16
- 潮風公園でリアルガンダム大地に起つ、らしいよ
- 965 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/27(土) 18:05:33
- >>961
前からなんのネタか解りませんでしたが、やっと解りましたそれ。
>>963-964
『カリスマ』のないボスキャラなど……。
うっかり石仮面を被った雑魚キャラのようなものなのです……。
『カリスマ』とは!
噴火で飛ばされながらも己の優位を疑わないカーズ様のお茶目さのようなモノっ!
あと赤ズゴックがジムを貫くシーンも見ました。
CMに入るカット(?)のなんか妙な掛け声とか「シャアが来る」も聴いたりと、なんかもうガンダム漬けで
マスターしちまったんじゃあないかと、とかいうとまだまだ遥かに遠そうなんで迂闊な発言は控えます。
リアルサイズのガンダムって……ああ、宣伝されてたヤツですか。
……あれ。十数メートルはあるのかな。
- 966 名前:名無し客:2009/06/27(土) 18:37:18
- 赤ズゴッグの後から始まる転落人生! 通常の三倍の速度で情けない男へ一直線!
これでカリスマすらも持ってなかったらと考えると、怖くて夜も眠れません。
- 967 名前:名無し客:2009/06/27(土) 20:25:49
- 赤ズゴッグ後と言うか
君は良いパイロットだったが君のおゲルググが悪いのだよ!って感じ
- 968 名前:名無し客:2009/06/27(土) 20:28:28
- しかしお台場ガンダムは見てみたい。
- 969 名前:名無し客:2009/06/27(土) 20:35:39
- 『藤原』に『クルちゃんさん』と呼んでもらえば『全て』が『解決』するってことかい…?
- 970 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/27(土) 20:47:44
-
……っ!
藤原はそんな風に……じゃない、アイツは俺のことをそうは呼ばねぇぇぇーッ!
むしろ……それで『全てが解決』するって理由が解らないんだがな……。
- 971 名前:名無し客:2009/06/27(土) 21:00:00
- そう呼ばれる事で、デネブの遥か奥の奥でアレとかアレがアレしてああなるから全てが解決する。
…んじゃないかな。
- 972 名前:名無し客:2009/06/27(土) 21:13:07
- 所謂俺がお前であいつがこいつで俺とおまえと大五郎な感じに
脳内改変が行われる的な?
- 973 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/27(土) 21:18:23
-
この『宇宙』に……そんなシステムは『設定』されていないと思ったんだがな……。
第一!
脳内でなら! とっくに俺達は解決しているし完結しているッ!
- 974 名前:名無し客:2009/06/27(土) 21:25:22
- とりあえずクル神父が最新の00まで補完したものとして。
レイオット&カペルさん=ロックオン&王留美
って、すごいよね声優さんの底力。
- 975 名前:名無し客:2009/06/27(土) 21:30:52
- 今日中に完走しそうな勢いだ。
次スレタイは決まっているか?
- 976 名前:名無し客:2009/06/27(土) 21:32:34
- しかし待ってほしい、「クルちゃんさん」では解決しないのではないか。
「白狼」「神父(←何故かカレーとセット)」が抜けてるし。
【古傷を削岩機で抉る名無しがお送りしております】
- 977 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/27(土) 21:44:53
-
次スレ……は、今んとこ立てる予定はありませんが。
ううむ。
かなり早く終わりましたね、しかし。初めてじゃないんですか、このペース。
- 978 名前:名無し客:2009/06/27(土) 21:45:07
- 正確に言えば「クルちゃんさんぅ」だったような気がするんだZE。
あと「回らないスシ」とか。
- 979 名前:名無し客:2009/06/27(土) 21:55:04
- クル助が姐姐とか呼んでた人(?)も居たような。
- 980 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/27(土) 22:00:30
- >>976
「……ッ。また! またッ!」
「おっと、どうしたねイル。広場の街灯をいきなり引っこ抜いて」
「ロスとヴァチカンの一部に足を向けられない理由を! また引き摺り出されるッ!」
>>978
「というのはなんだね――おっと、いきなりスプラッタだな。>>978人間は柔らかいって解ってるだろうに。そんな
モノで殴ったら一発でミンチだぜぅ」
「……「ぅ」?」
「だぜぅ」
「……」
「……! …………!」
「ふふふふふふ! 無駄だイル! 衝撃なんて私の記述操作を突破できるほど強い概念じゃあない!」
「無駄なことに能力使ってんじゃあねぇぇぇーッ! どうでもいい! テメエはミートボールだ!」
「いいじゃないかイル! 今日は回らないお寿司を私が奢ってあげよう!」
「うっおーっ! くっあー! ざけんなーっ!」
「おいおい、なんだ。怒りのあまり言葉とキャラが狂ってるぜ、イル」
「今日が! ここが! 心底テメエの命日だぁーッ!」
「……おっと」
「……いや、こいつはちょいと参ったね」
「セシル」
『……イリヤ老? どうしたんですか』
「ふむ、いやね。イルが――なんだ」
『ヤツが?』
「空間を記述拡張で閉じ込めてるが、その――うん、暴走した」
『は?』
「現状だけ伝えるよ。このままだと体長一キロの狼がローマを蹂躙することになる」
『……。まあ、事情は後でお聞かせ願います』
- 981 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/27(土) 22:06:38
- >>979
現在進行形でいますよ。
兄貴はそう呼んじゃいませんが、あたしらはそう呼んでますね。
>>974
あー、最新とかはまだ全然。
ただ一回見たとき、銀魂の神楽ちゃんの声だけ判別できた記憶が。
レイの兄貴……って、そういえばアニメになってるんですね。
このスレ的なオススメ声優さんは大塚明夫氏と若本規夫氏、田中敦子氏ですかね。少佐は田中、って苗字
だけで覚えてたせいで、こないだ別人のことを指摘してヒドい間違いとかしてました。声が全然違う……。
最近ではコールドケースとかにも出てますよ。
- 982 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/27(土) 22:21:49
- >>965-966
カリスマがあるからシャア、なんじゃあない……。
シャアだからカリスマがあるんじゃあないですかね……。
『シャア』と刻印されたモノこそが! そのカリスマの残酷さを身に刻むのですッ!
……なんていうか、丁度赤いズゴック以降は見てない感じで、そのあとラスト付近見たらガンダムに
ボコられてる最中で、でもまあそれはそれで、という魅力はありましたよ。
Zも見ましたけど、やっぱシャアですよ! ガンダム=シャア。これがあたしのガンダム観。
- 983 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/28(日) 13:38:10
-
次スレ(あったら)。
A:Batou's safe house : スレ主→バトーさん 名無し→タチコマ
B:”Section 9” Briefing room : 上に同じ
C:【メンテナーちゃん】一刻館管理部【光臨待ち】 : スレ主→あたし 名無し→祭祀
D:紅灰の帝國 : スレ主→兄貴 名無し→国民
……さあどれだッ!
あれ?
いや……。
どれもなんか違う……?
それはともかく、SAC2ndの喪服か黒騎士か、って色彩で九課が勢揃いしてる萌えシーンの画像がどっかに
あった筈なんで紹介しようとしたんですが、久し振りに覗いたらサイト自体が消えちゃってました。
なんていうか、海外サイトはこれだから。
- 984 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/06/28(日) 13:53:27
- よし、ちょっと自スレのレス返してきた。
……あれ? なんでもう完走一歩手前なんだこっち。
いやまあしかし、これじゃもう一個スレが必要になるかもね。
例のアレはあんまり進めてなかったし(汗)
- 985 名前:ミハル ◆WEISS0lzjQ :2009/06/28(日) 14:03:17
-
とっと、っと、お疲れ様です。
ってか、ええ、なんか気付いたら完結しちまいそうですね。
恐らく今まで立てたスレの中で最大速ッ! つまりこれを以って!
あたしのスタンド! ”ワカ・ジャワカ”はザ・ワールドとスタープラチナに追随したッ!
……あー、あれは、なんていうか、すいません。
こっちも進んでませんね。
次建てるにしても、これまでみたいな速度ではいかないかもしれないのが、ちょいと申し訳ないんですが。
練りながらカタチにすればいけるかな、とは思います。
それこそ部で構成するくらいの覚悟でッ!
いや……というかまあ、レスっていうんでしょうか、それって、なんて問題はありますが。
- 986 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/06/28(日) 14:17:43
- つまりこれはミハルさんたちの時代が来たと(何)
世界は一巡するッ!
もうリレー小説に近いものがあるわね、あはははは。
元々ここの土壌がそっち寄りっていうのもあるんだろうけどw
まーでも、別にいいんじゃないかな。
レスの返し方もきちっとテンプレあるわけじゃないし。のん気にいこうよ。
ま、私はきちんと最後まで付き合うつもりなんで。
そのあたりはあまり気にせず。
- 987 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/28(日) 14:23:55
-
時代って! いや、それはなんか違くて!
俺は……そう……。
『お前とシジマのように静かに過ごせればそれでいい』ハズだったんだがな……。
まあ、でもそれでいいなら。
どうせ突発でもなくなってるから、基盤になるネタでも組むか。
テーマは最初に用意した方がやりやすいし。
……ん。そう言ってくれるなら、そうだな、ありがとう。
それでやってみるか。
- 988 名前:ミハル ◆METALA1sEQ :2009/06/28(日) 14:52:34
-
一応、タイトル案の第二段を、です。
・がれきのおうさま - 第二部
・Anagram's Facade
・レヴァイアサンの褥
・Self-UnConsciousness Engine
・がれ☆きの
・がれき!
>>978
えーと。……補足すると、「ぅ」はあくまで語尾であって兄貴の名前には付いてなかったような。
- 989 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/06/28(日) 14:59:04
- 時代というか盛り上がってると自然に人が来るのかも。
でも静かに過ごす………………ねえ。
もう手遅れな気がするんだけど(ぇ
ま、これも日常の刺激ってことで? あはは。
ん、そだね。せっかくだしもうちょっと詰めてみる?
いちおう骨子になるテーマはもう提示されてるか。
じゃあ、あとはどう描写してくか、かな。
こっちの考えてるバックボーンとかも提示してった方がいいかもね。
うんうん、そういうわけでのんびりと。
楽しめないと途中で止まっちゃうだろうしねw
- 990 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/06/28(日) 15:03:04
- あ、タイトルは五番目で。
冗談だよ(何)
三番目辺りがそれっぽくていい気もする、かな。
- 991 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/28(日) 15:14:56
- >>989
くっ……!
それとなく伝えてもサラッと流される……っ!
……まあ、いいよ。そうだな、まあ、適当に賑わってるくらいで丁度いいか。
テーマの方は、まあ概ね。ここで書いてることが殆どだよ。
描写に関しては……お前の方に任せるよ。
ただ、今の前提なら舞台設定に関してはもうちょい詰めた方がいいかも。
正直、背景ガ解らないと書き辛いと思うから。
そっちのバックボーンが提示して貰えるんなら、それも含めて構築できるだろうし。
舞台がこっち側に寄りがちになるのは、バランスさえ整えればなんとかなる、かなあ。
ああ、それじゃそんな感じで。
悪いな。忙しくなると、俺もレス自体マトモにできないだろうからさ。
>>990
五番目!?
いや……えぇ!?
あー、まあ。
三番目は、ま、そうだな。
京極式ってことなら和訳したいけど、逆に日本にはこの手の概念がないからなあ。
イメージ的にはこんな感じになるかな。
「蛟の褥」だと近いのは語感だけだし。むしろ何だこれ。
- 992 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/06/28(日) 15:25:04
- ん、何が?(何)
……まー、仮に名無しの人がいなくてもホラ、そっちいっぱい居るじゃない?
どっちにしろ邪魔が入るのは必然だったというか。あっはっはっはっは。
まあ、バックボーンといってもこっちの人生観提示する程度のもんだから。
そんな大したことにはならんと思うよ。話を作りやすくするTipsみたいな感じ?
人間についてこう思ってるとか、世界についてどう思ってるとか、そのくらい。
これは上手く纏まったら向こう(私のスレ)かこっちに貼るねー。
いやいや、こっちも色々と手間かけさせてるし、お互い様ってことで。
とりあえず週末はなるべく顔出すようにするね。
タイトルはー……漢字でやろうとすると造語になっちゃうねえ。
でもカタカナでも和洋折衷な感じがしていいかも。
- 993 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/28(日) 15:38:59
-
……し、白々しい! これだから大人は!
アレか! それがガキを弄ぶ余裕ってヤツか!
そりゃ一杯いるけどさ! いるけども! 会う場所くらい俺は選べるのに!
Tipsってのは……あ、断片化した情報をまとめたパッケージみたいな。
了解、そこらへんはあった方がまとめやすいと思うよ。
顔出しは、適当で構わないよ。
今回はなんか一気に進み過ぎた。そっちのスレッドと違って、こっちはノリで進むからさ。
気付いたら終わってた感じだよ。
日本語も結構造語って多いからなあ。
その意味では造語も問題ないんだが、概念的に近い妖怪だとか神話だとかが日本にはないんだよな。
全体について語った言葉はどっちかっつーと西洋が本場になっちまうし。
うん、でも和洋折衷でいいってことならこれでも。
ま、あくまでもこれ、スレッドのタイトルだしな。
- 994 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2009/06/28(日) 16:16:09
- いやいや、そんなつもりはないよー?
他の人と話すのも楽しいもんだからつい、ね。
普段は見えない貴方の一面とかも見えてくるし。
まー、その辺は今やってるので十分じゃない?w
おっけ、じゃあ頑張って作ってみるね。
のんびり待っててー。一応呼ばれたら顔は出せる、と思う。
そういえば日本語って造語作りやすいよね。
表意文字と表音文字を折衷で使ってる、ってことも影響してるのかしら。
三種類の文字体系を組み合わせて使ってる、って歴史上でも類を見ない言語だと思うよ。
じゃ、とりあえずそれで決定、でいいんじゃないかな。そっちが良ければ。
さて、それじゃ今日はこれで。
またねー。
- 995 名前:名無し客:2009/06/28(日) 18:15:45
- 京極式とか言うからもこたんを匣に入れたがる神父がとてもナチュラルに想像できてしまった件
- 996 名前:名無し客:2009/06/28(日) 18:20:57
- 匣のなかにはみっしりと猫がにゃーお。
- 997 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/28(日) 20:12:27
-
なんかスレ建てようとするとエラー起きるな。
どうしたんだろ。
建てすぎ?
>>994
見えない一面……望んでくれるなら!
一面と言わず俺は全面見せるのに!
……まあ、お前がそれで楽しんでくれるなら別にいいけどさ。
じゃ、そんな感じで。
こういう形式に関しては、設定疎かにすんのは逆に命取りだからな。
そこらはしっかりとやっとこう。
日本語に関しては、その経緯と文化伝達の間に生まれたパターンが生活の中にあるからだろうな。
妖怪なんかは日本独特で、文化面だけでは語り切れない『神話/民話』だったりするしさ。
それを語る言葉が多様性を持ってるのもむべなるかなっつーかな。
ああ、それじゃまた。
>>995
それだッ!
ハコ。
ハコに詰め込んで独占……。
……。
やりたくなってくるだろう……ッ!
しかし、嫌われるのはイヤだからな……。
……くッ!
>>996
他の猫で試す……それだッ!
- 998 名前:名無し客:2009/06/28(日) 22:59:22
- http://news.livedoor.com/article/detail/4169351/
神父はこの記事を読むべき。
- 999 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/28(日) 23:10:13
-
その! 『殺意』すらも心地いい……。
解るか『名無し』……。
『肉球で顔面を押されて』……それで不快だと思うか……?
俺達と猫は断絶しているが故に……。
それは殺意であって殺意に至らない……。
『肉球』に挟まれて圧死しろォーッ!
- 1000 名前:Kresnik ◆WEISS0lzjQ :2009/06/28(日) 23:19:33
-
ま、とりあえず、終了。
なんかやたらと早く終わったな。
それじゃ、この辺で。
かくして言葉は意味を綴る。「がれきのおうさま」! 完ッ! と。
『終わらねばならぬのだ』、と。
- 1001 名前:1001 :Over 1000 Thread
- このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。
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