■ 【梅雨時限定】雨宿りの出来る大きな樹【雑談】

1 名前:名無し客:2008/06/05(木) 03:23:08
――雨は、まだやまない。


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          ;"ヾ  ;"ヾ " ;";  "ヾ ;" "  ;ヾ "; ヾ ;ヾ ;;;ヾ ";;;ヾ";""
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""ヾ  " ;" ;" ; " ;;" ヾヾ ;"  ;ヾ" ; ; ヾ ;";ヾ ;ヾ  "〃; "ヾ ;ヾ" ; ;ヾ ;;"
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     " ;ヾ ヾ ;"    " ;ヾ ;ヾ; " ヾ|ll l | |゛l|/"     "         "
       " "        ヾ;"ヾ゛ || | ll | |            "
            "         | l | ゛ |  | |   "
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  ,,,,,   ,,,,,, "   ,,,,,   ,,,,,,    || | ゛ | l |、 ,,,,,,   ,,,,,,,,    ,,,,,
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2 名前:名無し客:2008/06/05(木) 03:30:35
・梅雨時限定の期間限定雑談スレッドです。
・出店等はありませんが、出店は自由です。
・傘はおのおの御持参ください。ですが、木の下では傘はいりません。
・変な人はいません。たぶん。きっと。

3 名前:涼月・ディートリッヒ・シュルツ ◆A.s.a.pr6Q :2008/06/05(木) 23:06:22
 
 雨――正直鬱陶しくて嫌いだ。
 髪型が決まらない/服が濡れる/お気に入りの靴が濡れる――なにより下手すりゃ煙草が湿気る。
 フィルターが濡れた煙草より不味いものはこの世にねーと思う/全世界での死亡率トップ=銃弾でも交通事故
でもなく喫煙。
 
――知ったことか。、、、、、、、
 
 カチン/シュボッ/すぱぁ――――――至福の一時=緩慢なる自殺の決行。
 淡い希望ショートホープと言う名の有害物質を切なく吐息/幸い人目は無し――あったとしても素知らぬ顔。
 
 雨――止む事なく振り続ける。
 雨には良い思い出が無い/喉が渇いて仕方ない――……と言う事は無いにせよ、口の中に広がる鉄錆の味/
泥の味/エトセトラ――思い出したくないものの揺り返しリフレイン
 
 ああ――やんなるな。
 
 早くも一本目の美味しい時間は駆け抜ける――カチン/シュボッ/すぱぁ―――――――悪びれる様子を見せ
ず二本目へ突撃シュトゥルム
 
 
 
 
 
 
「なーんか、そろそろ世界とか救いてえ―――――」

4 名前:戯言遣い ◆HPv8dyzZiE :2008/06/05(木) 23:47:59
>>3
 聞こえてきた呟きを、何と表現したものか、ぼくは悩んだ。
 荒唐無稽で、なんとも漠然とした、それでいてとても痛切にして切実な――願い。
 たまたま雨宿りで逃げ込んだこの樹の下で出会ったその呟きに、

「なら、救ってみればいいと思いますよ。あなたが本気でそう思えるなら、案外世界なんて
簡単に救えるかもしれない―――」
  
 ぼくは思わず応えてしまった。
 どう考えても、関わってはいけない人種なのに。
 そもそも、ぼくは煙草を吸う人間がべスパをラッタッタと呼ぶ人間の次に嫌いなのに。
 だけど、ぼくは応えてしまった。
 もちろん、

「まぁ、戯言だけれど」
 
 と付け加える事は忘れなかったけれど。

5 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2008/06/05(木) 23:55:22
>>3

 梅雨じゃ、濡れていこう。

「無いわね。絶対〜」

 風流なんていうのは良かった探しに過ぎない。嫌いではないけれど、あくまで気分がいいとき限定商品。
 今日はそうでもない。悪くもないけどね。

「このー木何の木雨宿木〜」

 宿木はないか。デカイし。
 大きめの枝にふわりと留まって、びしょぬれの帽子を取る。瞬間乾燥の歌とかやると時折燃えるので横着は無し。

「ぎゅーっと……煙?」

 煙草の匂い。ありゃ、下に人居る。

6 名前:涼月・ディートリッヒ・シュルツ ◆A.s.a.pr6Q :2008/06/06(金) 00:14:52
 
 三本目に着火――同時に響く声=二つ。
 
 あー、メンドクセエなあ/表情に露骨に表れる心境/すぱぁ―――――溜息交じりの有害物質を
夜空に排出。
 
「なら救ってみればいいと思いますよ――」
 
 コイツは何様だ?/思春期特有の反抗心。
 大体何時から居やがった――特甲がないとはいえ、ありえない。
 まあ、煙草に夢中になりすぎていたのだろうと納得=自己欺瞞
 
「ぎゅーっと……煙?」
 
 夕霧かテメエは/脈絡の無い怒り。
 そもそもぎゅーっと?/羽?/そんな事よりガキがなんでこんな時間に?思考に浮かぶ疑問符の
数々=処理速度低下。
 すぱぁ―――――努めてムシを決め込む。
 
 そうだ、こんな連中には関わっちゃいけない――冷静な部分でそう感じながら、
 
「まぁ、戯言だけれど」
 
 カチン―――――頭の中で撃鉄が降りる。
 
「独り言に突っ込むな! そもそも言語センスが意味不明だ! コスプレなんてもう流行らねえ!」
 
 瀑布の如く膨れ上がる言葉――なににイラついているのか一切判らない。
 肩で一息/あまりの意味不明さに自分でも茫然自失。
 
「まぁ、アレだ――そう、それだ。疲れてんだ、ほっとけ」
 
 細くなる語尾/逸らす目線/なんだか恥ずかしくて紅くなる顔――ああ、もう、帰りたい。

7 名前:戯言遣い ◆HPv8dyzZiE :2008/06/06(金) 00:27:27
>>5
 聞こえてきた歌声に、ふと空を見上げれば、

「おいおい……」
 
 さて、ぼくもそろそろ眼鏡を装備して知性をアピールする必要があるかもしれない。
 新機軸の萌えを追求する事をやめた瞬間、この業界ではロートルに成り下がる。
 ぼくも今の地位におもねることなく、常に精進していかなくてはならないのだ!

「……よし、眼鏡屋に行こう」
 
 そう心に決め、颯爽と歩き出そうとしたぼくのすぐそばで、

>>6
「独り言に突っ込むな! そもそも言語センスが意味不明だ! コスプレなんてもう流行らねえ!」

 少女が――爆発した。
 
「いや、その気持ちはよくわかるよ。確かに、あれは無いとぼくでも思うけれど。ちょっと悪ふ
ざけが過ぎるな……ぼくみたいなパンピー相手にハリウッドのSFXを持ち出すなんて。
言うなればDIO様がジョナサン相手にスタンドを披露するようなものだと思うんだけれど、そ
のことについてきみの意見を聞こうか」
 
 ぼくは何を言っているんだ?
 空を飛ぶ人(?)なんて非現実的なものを前にして、ぼくともあろうものが些か混乱してい
るようだ。
 SFXなんていってはみたものの、空のあれはどう見てもそんなものじゃなかった。
 羽ばたいてるし。
 歌ってるし。
 ……見えてるし。

 どうでもいいけれど、赤面した顔が結構可愛らしい。
 殴られそうだから、言わないけれど。

8 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2008/06/06(金) 00:27:50
「いやあ、下にニンゲンが居るとは思わなくて〜。貴方の頭の上で帽子を絞るところだったー」

 雨宿りしてるところに水をぶっかけるのは流石に気が引ける。
 でもこの人間は聞こえる音が大分違うような。もう一人は普通だけど。

「こんな時間に一人歩きは危ないよ〜?」

 妖怪からの忠告です。今日は雨音に引き分けと言うことで襲う日は休み。

「世界を救うのに忙しかったのかも知れないけどー」

 それでも妖怪イヤーは地獄耳。

9 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2008/06/06(金) 00:31:25
>>7

「目が悪いなら八目鰻がお勧め! ビタミンAたっぷりよ!」

 せっかくなのでセールスしておこう。

「ここに取り出だしましたる……あ、今日はオフだった」

 アイテム欄に八目鰻がない。屋台も装備してない。
 がっかり。

10 名前:涼月・ディートリッヒ・シュルツ ◆A.s.a.pr6Q :2008/06/06(金) 00:46:50
 
 ああ――ちくしょう、なんだ、一体/染まる思考=羞恥+混乱。
 取り立ててなにもない何時も通りの一日だった筈なのに。
 勉強してから散歩なんてするんじゃなかった――後悔/既に遅い。
 
「いやその気持ちは――――――――」
 
 いきなりなんだ/日本ヤパーナの事なんか持ち出されても知るか――こっちはロクに学校も出れてねーんだよ。
 というか、コイツも混乱してるのか/閃き=形勢逆転のチャンス。
 そう言えばなんか見た事ある/効果的な文言の捜索・錯綜――到着。
 
「女装を見たときよりクソッタレな気分だよ。そんなにちっちぇー事はどうだっていいぐらいブッ飛んでる」
 
 冷静に四本目を取り出し/カチン/シュボッ/すぱぁ―――――ジッポに刻まれた言葉。
 
可能な限りさっさとやれアズ・スーン・アズ・ポッシブル
 
 逃げるのが早い――などと思いつつ、
 
「世界を救うのに忙しかった―――――」
 
「クソッ、なんだっていつもこうなんだ。あたしがこうしてる時はいつだってそうだ!」
 
 聴かれたくなかった言葉――耳が熱い。
 とっくの昔に機械化されたはずの中身がやけに人間的に機能――こんな時に限ってと悪態をつく。
 
「空を飛べない人間は、何時だって忙しいのさ。テメエの足で歩かなきゃなんねーんだ。そうだろ。それ
が一番メンドクセーし、厄介なんだ」
 
 どうにでもなれ――自棄っぱちで吐き捨てる/同時に有害物質を羞恥に任せて吐き出す。
 ふわりと舞う煙のように言葉が消えてくれればいいのに。

11 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2008/06/06(金) 01:02:33
「一日一国三日で三国、三国救って二国滅ぶ〜♪」

 蓮っ葉かと思ったら案外純情?
 意外と年相応なんだろうか。

「ああ、きっと飛べないっていうのは面倒だろうね〜。二階から出入りも出来やしない」

 枝から飛び降りて、軽く羽ばたかせて減速。ふわっと着陸。

「でも地べたをはいずり回ってないと、脚立を作ろうって発想は出ないと思うよ! すごい便利〜」

 家の中じゃ羽って引っかかることもあるんだよね。

12 名前:戯言遣い ◆HPv8dyzZiE :2008/06/06(金) 01:03:55
>>9
「結構です」
 
 自慢じゃないが、視力は両方とも2.0だ。
 もっとも、ぼくの目は都合のいいところで都合のいいものが見えなくなったりするのだけれど。
 例えばそう、それは、真実とか、自分の気持ちとか。
 
 今、何格好いい事を言ってるんだ、キャラじゃねえんだよ! と思った奴。
 放課後、四条大橋の橋の下まで来るように。
 そこには、ぼくによく似た連続殺人犯がうろうろしているはずだけれど。

 ……というか、喋ってしまった。
 しかも、何かがっかりされたし。
 
「まぁ、そう気を落とさずに。次がありますよ」
 
 明らかに人外の生物を慰めるぼくは、今地球上で一番愚かな生物なんじゃないだろうか?
 そんな事について、割合真剣に悩んでいると――

>>10
「女装の事は言わないでもらおうか!」

 ……はっ!
 ふと聞こえた呟きに、思わず取り乱してしまった。
 冷静になれ、ぼく。
 こういうときは素数を数えろと哀川さんが言っていたのを思い出す。
 それは多分に、彼女の愛読する漫画の影響なのだけれど。
 ともかく。

「面倒だし厄介だけれど、でも」
 
 何となく、思ってしまったのだ。
 赤面しながら煙草をふかす彼女を見て、ぼくは、

「嫌いじゃないんだろ? きみは」
 
――そんな風に、思って、……そして言ってしまった。
 余計な一言だとは、わかっているのに。

13 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2008/06/06(金) 01:19:15
「持ってたら実演できたのにー。突然鳥目になるけど八目鰻で全快!」

 雨宿り時ながら食べるのは謎すぎるけど。

「一枚が二枚二枚が四枚四枚が八枚で八目鰻〜。って感じに」

 鰻の脂売り……いけるか?
 でも最近はウサ耳薬売りが居るし。

「……でも女装趣味は治らないかな」

 そういうのは竹藪灼けた薬師に看て貰うと良いよ。
 悪いのはどこですか。ああ、頭ですね?

14 名前:戯言遣い ◆HPv8dyzZiE :2008/06/06(金) 01:50:49
>>13
「突然鳥目にって……それは、」
 
 と、言いかけた言葉を飲み込む。
 これは芸人が「押すなよ!」と言っているようなものだと思ってもいいのだろうか。
 いわゆるネタフリという奴だ。
 ありきたりなバラエティ番組をよしとしないこのぼくに対してそんなネタフリで挑もうというの
は、正直言って無謀にもほどがある。
 ほとんどバラエティなど見ないけれど。

「だから女装は違う!」
 
 ……はっ!
 しまった、ぼくとした事が同じネタで二度も反応してしまうとは。
 このいーちゃん、一生の不覚。
 
「それにしても、なんだって……」
 
 ぼくの周りには、まともじゃない奴が集まってくるのやら。


15 名前:涼月・ディートリッヒ・シュルツ ◆A.s.a.pr6Q :2008/06/06(金) 02:20:53
 
 持てる者/持たざる者――認識の差異=極めて甚大。
 裕福であればあるほど、気付いてしまう事が多々ある。どうしようもない貧しさは何もかもを奪い去っていく。
 
「でも地べたを這いずり回ってないと――」
 
「それは贅沢な悩みだぜ。そうしなくちゃならなかった。そうでなきゃ高いところに手が届かねーんだから」
 
 必要は発明の母――面倒事に頭を悩ませる人間。
 戦争・紛争・テロ/日常茶飯事の世界――焦げ付く一方の世界。
 
 どうしようもなく「面倒だし厄介だけれど、でも」。
 
「これもそんなに嫌いじゃねーさ」
 
 少しだけ重なる科白――失敗したかと思ったが、今更取り返しは着かない。
 後悔・失敗/繰り返されるのが日常。
 
 より良い明日を夢に抱くのは決して悪い事じゃない。
 クソッタレタ現実に夢を見るのは馬鹿げちゃいるが、夢を抱いたっていい筈だ――そう自分に言い聞かせる。
 
「あー、でもな、わざわざ厄介事に首を突っ込んで振り回されるのだけはゴメンだ。騒動の中心になんのも、
救いようの無い馬鹿を演じる事になるのも、あたしにゃ耐えられそうにねーし」
 
 ふと浮かぶキャンペーン中の格好――道化/或いは売女。
 
「いや、まあ、これは仕方ねーか」口の中で飲み込む科白。
 
 すぱぁ――有害物質を一息に飲み込み/排出。
 
 雨は止まない/厄介事・面倒事と同じだ。
 望んでも居ないのに次から次とやってくる――それなら、前に進んでやるだけだ。
 
 雲の切れ間まで進めば雨は止むのだから―――。
 
 
「さて、帰って寝るか。明日も仕事だ。クソッタレな仕事だ。それを選んだ以上は仕方ねーが……ま、機会が
あればまたあうだろ。じゃーな」

16 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2008/06/06(金) 02:36:11
「上からはモノが良く見えるけど、雲の上まで行っちゃうとねー」

 そこまで行くともう見えない。
 悩みも、何も、無い世界。

「雲しか見えないとつまんないから泥を踏みに来るんだ〜」

 靴が汚れる代わりのなにかはある。

「面倒ごとと犬っころは嫌がってるヤツに良く懐く〜」

 だってそう言う反応が楽しいんだもの。
 アレ、私犬っころレベル?

「私みたいなのにあんまり遭わないように祈っておくよ。じゃねー」

 今日は雨が止まないから雲の上まで。

【退場】

17 名前:戯言遣い ◆HPv8dyzZiE :2008/06/06(金) 03:20:56
>>15-16
「……そして誰もいなくなった、か」
 
 雨の降りしきる景色を見ながら、考える。
 ぼくと、彼女と、彼女(?)の日常。
 決して交わらない三つのの日常を歩んでいたぼくたちが、一同に介し、同じような言葉を
交わしたのには、どんな意味があったんだろうか。
 似たような言葉に聞こえても、ぼくたちと彼女たちでは生きている場所が違う以上、その
言葉に含まれる意味や重みは異なって当然だ。

 噛み合っているようで噛み合わない、三つの歯車。
 回るたびに軋み、悲鳴をあげ、
 それでも歯車は回り続ける。
 ぐるぐる、
 ぐるぐる、
 いずればらばらになって壊れてしまう宿命だと理解していながらも、
 その歯車は、回り続ける事をやめようとしない。

 人と人との関係は――特に、ぼくみたいな下種な人種にとっての対人コミュニケーション
とは、例えるならそんなようなものだ。
 触れ合うたびに心が悲鳴をあげ、底冷えして、泣きそうになる。
 そんなつらい思いをしてまで、こうして人と交わり続ける事に、意味なんてあるのだろうか?
 人は誰も、他人の言葉に隠された意味も、重みも、知る事は出来ないのに。

 知ったかぶりはやめましょう。
 それはただの欺瞞です。

「……なんて、戯言だよなぁ」
 
 ため息が出た。
 こんな事をいくら考えたところで、ぼくは軋む歯車を回し続けるしかない。
 相手の気持ちをしったかぶって、言葉の意味も重みも考えずに、ぼくは戯言を重ねていく。
 人と関わるのは面倒だけれど、だからといって一人で生きられるほど、ぼくは孤高でも至
高でもない。
 だからぼくは、歯車を回す。
 例え言葉を理解できなくとも、触れ合ったその瞬間だけは確かなものだから。
 
 
 それにしても――
 雨、一人、深夜と条件がそろってるとはいえ、、ぼくがこんなセンチメンタリズムに浸る日が
こようとは。

「まったく、傑作だよな……」
 
 やれやれ。
 肩を竦めて、もう一度ため息。
 さて……そろそろ帰るとしようか。

18 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/06/21(土) 21:03:05
 飛流直下、三千尺。
 疑うらくは是れ、銀河の九天より落つるかと。

 夏らしい、滝のような雨だった。
 うだるような暑さを吹き飛ばすような勢いで降り注いでいる。
 雨は昔から好きだった。いや、天から降るものが好きだった。
 それだけで景色が変わる。それだけで世界が変わる。
 色から音、音から薫り、薫りから心に至るまで変わる。

 家から出られなかった頃から、それは変わらない。
 こうして雨に濡れても風邪一つ引かなくなってもその楽しみは変わらない。
 むしろ、雨に濡れるのを楽しむ余裕さえある。その気になればすぐ乾かせるのだし。

「……いかんいかん」

 ただ、今はちょっと、水濡れ厳禁のものを携帯していたので雨宿りせざるを得なかった。
 ちょっとした貰い物―――舶来というか外来品というか、まあそんなものが湿気に弱いのだ。
 金属製の箱に入ってるからそう簡単に浸水は無いだろうが、それでも長くさらすと分からない。


 ―――ちょっとした幸運があった。
 大きく笠を広げた一本仕立ての大木があった。
 夏らしく葉は強く茂って雨水を受け流している。
 ありがたい―――そんなことを考えて、樹の下へと小走りで滑り込んでいった。

19 名前:折原のえる内閣総理大臣 ◆iDSouriSFE :2008/06/21(土) 21:19:12
「・・・どーして、あたしが出掛けるのを見計らったよーに雨なのかしら。」

梅雨だからである。ま、当たり前なんだけどねー。でも雨は嫌いじゃない。
霧雨みたいなのはちょっとイヤだけど、今日みたいな、バケツをひっくり返した
よーな大雨は、なんかもういっそアッパレ!って感じで好き。

豪快なのが、あたしらしいのよねー・・・・・とか考えてるうちに全身ずぶぬれ。
ブラウスが透けちゃってさぁ大変♪
家までもうすぐだけど・・・・・・・・・・・・・・・・・今のあたしを見たら健ちゃん、
卒倒するだろうなぁ・・・・

「お。」

見渡すと一本のおっきな木。雨宿りポイント発見!!

「この〜木なんの木 気になる木〜♪」

歌いながら木の下に駆け込むと、そこには――――

あーーーーーーーっ?!

前に怒らせちゃった、もこーおねーさんを発見!!その時あたしは―――
指をつきつけて、叫んだ

<蝶☆失礼!>

20 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/06/21(土) 21:44:13
 とりあえず、雨を逃れた後はすぐに服を乾かした。
 この身体も便利なもので、一発炎を出せば周囲ごと乾燥できる。
 風邪は簡単に引かない程度の丈夫さだが、濡れた服が肌に張り付く感触は好きではない。

「さて、と―――」

 懐から、服と同じくからからに乾いた銀色の小さな薄いケースを取り出す。
 ……別段、試したことが無いわけではない。
 ただあまり縁が無かったというだけで。
 あんまり毒や薬の類は効かないから、というのもある。
 さて―――


>>19

 うるせえ。
 思わず何か物騒な感情がこみ上げそうな声が鼓膜に刺突された。
 こんな大雨の中でも耳の痛くなるような声―――はて、どこかで聴いた覚えがある。

「……なんだ、お前さんか―――ってあれ、何で私はいつの間に“外”にいるんだ」

 確か永遠亭からの帰り道で雨に降られたはず。
 たまたま立ち寄った木の下で外の知り合いと再会することはほぼ有り得ない。
 ……気づかずに結界を跨いでたのか。あるいはここだけ繋がってるのか。
 まあ、どちらにしろ珍しいことではないし、帰り方は一応心得ているから良い。

(ああ、でも―――まあ、流石に未成年の見てる前じゃねえ)

 ただ、せっかくの手土産を試す機会を失っただけで。
 まあ、身体に良くないモノを人前で吸う気は無いからこれはこれでいいけど。

「……まあ、いいけど。人を指差すと呪われるって知ってる?」

 からかい混じりにそんなことを言う。
 一国の何とやらというには、ちょっと不躾だ。
 多少脅かしてもバチは当たるまい。

21 名前::『料理オタクな炎のフワモコ犬兎』ブースター ◆CT090O/oUc :2008/06/21(土) 21:44:50
「今年も、梅雨の季節が…やって来るとは思っていたけれど」

救助依頼の終え、報酬をいただいた帰り…帰宅の徒に付こうと思った
その先で、いきなりの大雨……その大雨は、やがて 滝のごとく…集団で
その身を、地面に落とす。

いくら、些細な雨や マグマや温泉程度なら平気だとしても
炎タイプの自分の体には、この冷たい雨粒は応えるみたい…まったくもって
困っちゃったもの。

「いくらなんでも、このままの状態だと…ちょっとキツイよね
 …どこか、雨宿りできる所があれば良いのだけど」

アイアンテールで、毛に覆われた尻尾を
上手く形を整え、鋼の傘と化し…大雨の中を突っ切る自分

「あっ……あんな所に大きな木が」

その最中…雨露を凌げそうな、大きな木を発見する
木の葉が、雨を受け流す…それはまるで、大きな傘の様……
そして、その大きな木の下には…二人の先客

一人の人間と
もう一人のヒト…いや、人に似たもの…しかもそのヒトは
いつぞやの、クリスマス…お正月だったかな?

それにて…顔をあわせた事のある、炎の化身のヒトだった。

丁度良い、この際だから…雨がある程度収まるまで
…ここで雨宿りさせて貰おうかな、そう思い、アイアンテールで形作った
傘を差したまま…自分は、大きな巨木の元に駆けて行く。



22 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/06/21(土) 22:05:03
うだるような暑さ。温室育ちにとっては
たまらない天気であった。
しかし今天より流れ落ちる大量の水は
周りから温度を奪って我々にとって快適な気温を―――

「何で提供しないんだ…ッ!」

なんと言うか、余計に酷い。
急上昇した湿度はあたかもサウナに放り込まれたような、
いや、中途半端に温いのでそんな
健康的なものじゃない。

軍服の上に着たレインコートを雫が強く打つ。
東南アジアにいたときの習慣そのままで常に
レインコートを携帯するようにした。
やはりここにも梅雨があるんだもの。備えあれば憂い無しというやつだ。

そして着ているのは気密性ゼロのやつ。
中身はまるで蒸し風呂のようだ。
脱ぎたいが脱ぐと脱いだ出余計に不快感を
味わうことに!?

ヘブッ!?

注意一秒怪我一生。
ひたすらに無心で走っていたせいで
木の根に足を引っ掛けてこけたようだ。

そしてそのまま泥の中へ頭からダイブ。
目に泥が入ってしびれるような痛みを感じる。

「ああもう…クソッ…」

やり場のない怒りが込み上げる。
近くの木に掴まって立ち上がろうと…。

>>20

「…ん?」

木にしては細いような。人間の足くらいだろうか。
というか布を掴んでいるような。
泥のついた手で。

23 名前:折原のえる ◆iDSouriSFE :2008/06/21(土) 22:06:56
>>20 もこーおねーさん
>「……なんだ、お前さんか―――ってあれ、何で私はいつの間に“外”にいるんだ」
あたしの叫び声に顔をこっちに向けたおねーさんは、あんまり怒ってるような感じでもなく、
つぶやいた。外とか言ってるけど・・・きっとかぐや姫の世界から来たんだろう、うん。
細かい事は気にしないようにした。しかし今はそんな事より・・・・・・・・

「あの時・・・桜の公園ではゴメンナサイ!!

ぶん!と音がした。多分あたしが頭をすごい勢いで下げた音だろう。ちょっと首が痛い・・・
でも、これは仕方ない。何しろあたしは、おねーさんの人生(?)とかお父さんとかをコメディ
・・・アホ呼ばわりしたのだ

「あれは完全にあたしの間違い。ホントにごめんなさい。でも・・・・あたしの時代の『竹取物語』は
 フィクションだから・・・妹紅お姉さんの見てきた事実とは多分ズレてるの。だから分からない
 ところも多いし・・・・・・・・・」

ココで止めた。なんか、完全に言い訳になってる。あたしらしくない〜〜〜〜っ!!

「だから、もし、良かったらでいいんだけど・・・いつか教えて?お父さんの事とか、かぐや姫の
 こととか。また知らないでお姉さんを傷付けるのは嫌だもの。」

ニッコリ笑ってみる。うわ、我ながら図々しい・・・・・・でも、これがあたしなんだから仕方ない、
と腹をくくる。

>「……まあ、いいけど。人を指差すと呪われるって知ってる?」
の、呪・・・・・・・・・・うあ。怒ってる?!

「えーと・・・あはは、その、まぁ・・・ごめんなさい。悪気はないのよ?ただ、国の総力を挙げて
 探しても見つからなかったおねーさんに、こんなところで会えるとは思ってなくて、びっくりして
 それで・・・・・・・・・・」

ちなみに国の総力とは内調や公安調査庁や警察や防衛省や外務省やマスコミやアメリカへの
協力要請やら。皆揃いも揃ってあたしをアホ呼ばわりしたけど、しっかり仕事をするあたりが流石
官僚。でも、見つからなかったのよねー・・・・

「ところで、お姉さん。よく考えたらあたし、まだ自己紹介してないわ。あたしはのえる!
 宜しくね?」

何をいまさら、とゆー声が聞こえるがあたしは気にしないから、皆も気にしちゃだめ。

「あ、ちなみに今持ってたの、吸っても大丈夫よ?貴重な収入源だし、ソレ

24 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/06/21(土) 22:09:58
 雨に煙って遠くが見えない。
 ここがどういう場所かを把握しておきたかったが、叶わないらしい。
 ……別に霊感スポットだとか自縛霊の巣窟とかそういうのは無いから大丈夫そうだけど。
 危険感知はもはや生命活動の一部だ。千年ちょっと繰り返せば習慣も本能になる。
 意味が無いとしても。いや、意味の無いことを重ねるからきっと人間なのだ。

>>21

 ……ふと、雨音に聞き入っていたら動物のような足音が入ってきた。
 自然現象など慣れっこの彼(彼女)らでもこの雨は割と大変らしい―――。

「……はて」

 ふと、見覚えがあることに気がついた。
 何だっけか―――記憶を忘れることは無いけど、検索に時間はかかる。
 何だったか―――記憶を一ヶ月刻みで遡って行く。遠いのか近いのか。

25 名前:『料理オタクな炎のフワモコ犬兎』ブースター ◆CT090O/oUc :2008/06/21(土) 22:16:26
>>22
大きな木の元で、雨宿りしている所に
また、一人の人間がやってきた…どうやら男のヒトらしい
その男のヒトは、レインコートを脱ぐと…その人の服装

…どこかの軍服っぽい…服があらわになった
どこかの軍人さんなのだろうか…それ以前に、ここって
ポケモン広場でもなければ、トレジャータウンでもないよね?

こういうヒトがいるってことは…原因はわからないけれど
もしかして、どこぞで迷ったのかなぁ?

少し内心焦りを感じたが、この雨の状態じゃ…とりあえず
雨がやまないと、どうしょうも無いか…そう思い、いったんは、落ち着く事にした。

そう思った先、その男のヒトは、近寄る際
足元に何かを引っ掛け、こけてしまった様である
…しかも、泥の中に、顔面からダイブ。

「うわぁ……いたそぅ、えっと…軍人さん、大丈夫?」

アイアンテールの傘をといて…毛に戻した
尻尾の付け根に巻いてあるリボン、それを解き

それを口にくわえ…自分は、心配に思いながら
その軍人さんに渡す。

26 名前:折原のえる ◆iDSouriSFE :2008/06/21(土) 22:19:39
>>21 なんかフワフワモコモコしたかわいーの
と、話していると・・・・・・・・・・・とてとてとてとてとてとてとて・・・と何かが近づいてきた。
茶色のしなやかな体に、金に近い色のフワフワした毛、くりっとした目。
子犬?子狐?リス?そんなことはどうでも良い。ただただ大切なのは・・・・・

・・・・・・・・・・・凶悪すぎる・・・・・・・・・・ということ。

かわいい〜〜〜〜〜っ!!

あたしは、そのかわいー生き物を、抱き上げようとした。

>>22 軍用コートのおにーさん
>「ヘブッ!?
妙な音に振り返ると、泥の中に突っ伏したおにーさんが一人・・・着ているレインコートは、
普通のカラフルだったり透けてたりするヤツじゃなくて、オリーブドラブの軍用だった。で、
脱いだ瞬間にこけたらしい。どこの国のかは分からないけど、軍服らしきものを着て
泥の上へ倒れる男の人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・なんか、戦死体みたい

とゆー感想は心の奥深くに、喩えて言うなら内閣官房報償費(機密費)が仕舞われている
金庫のごとく厳重に仕舞いこんで、声をかける。

「だ、大丈夫・・・・・?」

言いながら、おにーさんを観察すると、その手の先、つかんでいるものは―――

。」

27 名前:『料理オタクな炎のフワモコ犬兎』ブースター ◆CT090O/oUc :2008/06/21(土) 22:24:14
>>24
えっと……このヒトの名前は……確か、あのヒト
あの、クリスマス会場のヒト達の会話から…藤原…妹紅(ふじわらのもこう)
だったかなぁ?

そう呼ばれていたから、多分…藤原妹紅さんで
問題ないよね…クリスマス会場か…新年を祝う祭だったかなぁ
そのお祭りにて、自分がお雑煮を振舞ったヒトの一人

でも…それも、だいぶ昔…おそらく、あの様子だと
忘却のかなたにいっちゃってるのかな?自分の事…まぁ、無理も無いかなぁ。

「えっと…クリスマス、いや…新年のお祭りだったかなぁ
 そこで貴女にお雑煮を振舞った、ブースターを覚えてますか?

 自分は、そのブースター…元・人間である、救助隊「ポケモンズ」のリーダー
 あっ…人間の頃の名前はフレアって言うんだけど、こっちの名前は名乗ってなかったかなぁ

 あはは……その様子だと、覚えてないのかもしれないけれど、お久しぶりです、藤原さん」

示唆しぶりのあうヒトに、頭をさげて
挨拶をする自分。

28 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/06/21(土) 22:34:43
>>23

 ―――少し面食らった。
 別に過去のことや感情に縛られる気は無いからすっかり忘れていた。
 そういえばそんなこともあった―――その程度の記憶。

「……律儀だね。
 いいよ、気にしてないから。むしろこっちが悪い気もする」

 過去は本人以外に意味の無いことだと思っている。
 また、それが未来で迷惑をかけてはいけないとも思う。
 まあだから、どちらかといえばこっちの手落ちだろう。

「気が向いたらね。長い話だし、あまり面白くも無いから。
 ―――そういや名前はまだだったかな。私は妹紅。藤原妹紅だ」

 そう答えて……妙に不穏当な言葉で少し眉をひそめた。
 国の総力を挙げてって……不老不死求める皇帝じゃあるまいし。

「……いや、あのな。んなことしなくても縁がありゃ会えるから。
 それに―――人目につくのは好きじゃないから」

 適当にごまかす。
 簡単に入れる場所じゃないが、迂闊に入られるとあちこちで大混乱だろう。
 あんまり良い結果になるとは思えない。


>>22

「あ、マドハンド

 経験値―――無限増殖。
 マーフィーズゴースト、クリーピングコインと並んで冒険者の友達である。
 でもこんなところにいるとは思わなかった。

29 名前:『料理オタクな炎のフワモコ犬兎』ブースター ◆CT090O/oUc :2008/06/21(土) 22:35:27
>>26
「あわわっ!!」

……藤原さん、頭を下げて居る所に
藤原さんと一緒にいる人間がやってきて、自分を抱き上げようとする

綺麗なブラウスを来ている
栗色の…髪をした女の子、普通の女の子にしては
服装が整いすぎている……どこかのお偉いさんのお嬢様なのかしら

その人の奇襲?により…自分も驚くが
危険な気配がしないので、そのまま身を預けたままになっている
後ろから来たわりには、殺気を感じない…多分、このままでも大丈夫。

自分が、今も人間だったなら……
人間である、彼女を見て…自分が人間である頃を懐かしむ
……自分があの時、元の世界に帰る事…ジラーチが、異世界で出来た
親友達の元に居たい…その願いを叶えてくれなかったら

元の世界で、彼女のように、人間として
暮らしていたのだろうか…まぁ、元の世界に帰る権利を
願い事によって、放棄した自分には、クイの無い事だと思っていたけれど…

「後ろから来るから、思わず驚いたなぁ…殺気を感じないから、別に良いけど」

30 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/06/21(土) 22:43:12
>>25

「だ、大丈夫だ。ご心遣い感謝する」

とは言ってみるものの、はたから見たら全然
大丈夫じゃないよな。ヒルが生息する泥沼に転落するよりかはましだけど。
…ただ暑いからって前を緩めていたから脱げてしまった。
早く基地に戻ってシャワーを浴びたい。

「ん…ああ、怪我はしてないから大丈夫だ。
 そんな鼻を強く打ったわけじゃないし。リボンを出さなくてもいいよ」

それに救急キットだって持っている。
リボンが無くとも怪我すれば自力で応急処置ができる。

>>26

泥に打ち棄てられた死体ってこういう気分なのだろうか。
死して拾う骨無し。後は周りの微生物が勝手に
分解を始めていくのだろう。

大丈夫?という少女の声が聞こえる。

まあ、大丈夫じゃないな。
目に泥が入ってて、痺れる様な痛みを感じる。
手で拭っては駄目だ。涙が出るのを自然に待たないと。なんて
悠長なと言えるのは平和な証拠だろうか。

>>27

誰が無限レベルアップ用モンスターだって!?

奇跡の剣と連射パッドを用意します。
他の仲間は馬車の中に入れといて命令させろで連射って何を言わせるんだ。

「…この声からしてこれは妹紅の足か。
 目があけられなくてよく判らん」

まあ、妹紅でなくても誰かの足には変わりあるまい。
地面に手をついて体を起こす。…爪の中に泥が。
誰かに助けを求めればよかったと少し後悔。

「あーもう。それにしてもここは何処だ?
 近道しようとしたのに一向に基地に着かないとは…」

ちょうど上には大きな緑色の傘。
隙間から時折ぽたりと水滴が落ちてくるだけなので雨宿りにはもってこいの場所だろう。

31 名前:クロイツェル ◆KREU/c.SEU :2008/06/21(土) 22:53:12
ちっぴちっぴちゃっぷちゃっぷRunRunRun(ランランラン)。
雨雨降れ降れCars and Girl(カーザンガール)。

でたらめな歌を口ずさみたくもなるほどすごい雨。口ずさまないけど。
私はなけなしのお金はたいて買った傘とリーフ達をお供に行軍中。
ちなみにリーフ達は傘なし。でも元気そう。たくましいね、わが作品ながら。

そんな感じで歩いていると。

あ、リーフの親玉……じゃない、大きな木。
その下では何人かが雨宿り中らしい。せっかくだ、ご一緒させてもらおう。

「ぐーてんもるげん、たーく、あーべんと。ご一緒してもいいかな、皆さん方」

私の後ろではリーフたちがぴょこんとおじぎ。うむ、躾がなってるね。

32 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/06/21(土) 22:57:58
>>27

 とりあえず、名前を聞いてすぐ思い出せたのは僥倖だった。

「ん、いや。覚えてるよ。ずいぶんと前のことだったから時間かかったけど」

 使わないものほど下に沈むのは真理だけど厄介なことでもある。
 必要になった時すぐに出せないと困るからだ。どんなものでも。

「……ああ、まあ、なんだ。久しぶりだね。
 今日は何か珍しい相手にめぐり合う日みたいだ」

 もう少し気の利いたことを言いたかったが、記憶の発掘はまだ続いている。
 少しだけ待ってもらおう。


>>30

 ……なるほど、すっころんで泥だらけか。難儀なものだ。
 戦地じゃ珍しくないんだろうけど、ここは平和な地だから。

「ほら、拭きなよ。顔だけでも綺麗にしとかないとさ」

 とりあえず持ち合わせていた手ぬぐいを渡す。
 目に泥が入るのは視力が落ちるからあまり良くない。

33 名前:折原のえる ◆iDSouriSFE :2008/06/21(土) 23:00:16
>>28 もこーおねーさん
>「……律儀だね。
> いいよ、気にしてないから。むしろこっちが悪い気もする」
なんかちょっと驚いた顔をされた。でも許してくれたみたい。よしよし、人間
間違えたら素直に謝るのが一番ね♪――何か色んな方面から抗議が来そうな
セリフだけど、やっぱりあたしは気にしない。

「ありがと。そー言って貰えると、あたしもちょっと気が楽になるわ。竹取物語を
 センセや健ちゃん達から教わりながら読んだ甲斐があったかな。」

さくらセンセや木佐センセが呆れたり泣いたりしながら授業してくれたお陰ね。
ま、宮内庁かどっかから借りた「本物」を学校に持ってって怒られたんだけど。

>「気が向いたらね。長い話だし、あまり面白くも無いから。
> ―――そういや名前はまだだったかな。私は妹紅。藤原妹紅だ」
「うん、一応かぐや姫さんから名前だけは聞いてるわ。あたしは、折原のえる。
 改めて宜しくね!」

>「……いや、あのな。んなことしなくても縁がありゃ会えるから。
> それに―――人目につくのは好きじゃないから」
「でも縁って言うのは、自分で掴むものだと思わない?
 どういう形であっても、自分に出来る限りの事をしっかりやって、初めて結果が
 出て来るんだと思うわ。それに――――
 待ってても良縁は来ないって昔聞いた事があるわ。」

<縁の意味がズレてませんか・・・?>

「あたしに出来るだけのことをして、その結果縁が転がり込んできたのよ。つまり、今こうやって
 もこーおねーさんと会えるのも、あたしがおねーさんを指名手配したから!!」

まぁ、結局役立たなかったんだけど。当然犯罪者じゃないから掲示とかもしてないし。


>>29 フワフワモコモコ
ひょいとその可愛いのを抱き上げると・・・・・・・

>「あわわっ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あわわ?

>「後ろから来るから、思わず驚いたなぁ…殺気を感じないから、別に良いけど」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「しゃべった?!」

・・・って良く考えたら驚く事じゃない。うちのメフィも見た目猫だけど普通にしゃべってる。
とゆーことは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あたしは、抱き上げたモコモコを、顔の位置まで持ち上げると目を合わせながら言った。

「しゃべれるってことは・・・・・・・・・・・・あなたも、うちのメフィみたいに
 悪魔なの?
 あ、あたしの名前はのえるよ。宜しくね♪」

多分違う気がするけど。怒るかな?でもきっと怒ってもかわいーのよ、この子は!!

きっと今のあたしの目はキラキラしてるに違いない。好奇心で。

>>30 軍人さん?
あ、泣いてる。

「あらま、そんなに痛かったの?」

よしよし。頭をなでてみる。うむ、我ながら激怒されても文句言えないわね、この状況。

「あははは、冗談よ〜。これ使って泥取って?」

ハンカチを差し出しながら聞いてみた。

「おにーさん、軍人さんなの?」

34 名前:折原のえる ◆iDSouriSFE :2008/06/21(土) 23:01:37
>>32
>「ほら、拭きなよ。顔だけでも綺麗にしとかないとさ」
と、思ったらもこーおねーさんが、先にハンカチ渡してた。

「わーぉ、おにーさんモテモテ〜♪」

35 名前:『料理オタクな炎のフワモコ犬兎』ブースター ◆CT090O/oUc :2008/06/21(土) 23:06:10
>>30

「そっかぁ……それならそれで、自分もホッとしたよ」

自分は、安堵の表情で…その軍人さんに微笑んで応えた
まぁ……ドロドロになった、その服は、ちょっと気がかりだけれども

…洗濯玉があれば、使ってあげたかったけど…今は手元にないので
コレばかりは、如何し様もないかな…そう思うと、ふと苦笑いを浮かべる。

「それにしても、その服…軍服だよね?自分の記憶によれば…何処かで
 その服を見たことがあるような…そんな気がするんだけれども…たしか…連邦の…かな?」

何処かのロボット物で見た事がある…その服
確か、ガンダムだったっけ?異世界に飛ばされる前の…元の世界で

自分が人間だった頃に…そんなアニメを見て、その服を見て
知っていた様な気がする。

おそらく、原因はわからねど…ポケモンの住まう
自分の呼ばれた異世界とは、別の世界っぽい…ひょっとしたら
こんな世界もあるのかもしれない、なら不思議じゃないのかも。

「救助キットも携帯してるのかぁ…結構準備が良いですね
 備えあれば憂いなし…自分も、救助隊と言う職業柄…救助キットやら
 その他のものを、背中のリュックに用意して携帯しているのだけれども

 そう言う精神は、軍人さんであれ、救助隊であれ…共通してるのかな?」

背中のリュックを下ろし、一息つきながら…自分はリボンをしっぽの
根元に括り直した、両手の肉キュウを添えて器用に。

36 名前:折原のえる ◆iDSouriSFE :2008/06/21(土) 23:11:45
>>31 クロイツェルおねーさん
>「ぐーてんもるげん、たーく、あーべんと。ご一緒してもいいかな、皆さん方」
と、聞いた事のある声がした。おぉ!!

Guter Abend♪で良いんだっけ?こんばんわ!クロイツェルおねーさん!
 お久しぶり〜!!!」

手をひらひら。相変わらずおっきなリボンが似合ってるわねー、なんて思ってると
クロイツェルおねーさんのうしろからピョコンと何かが顔出した。
緑色で、触覚が二本突き出してる髪。すごく柔らかそうなほっぺ。なんかアラブっぽい(?)
服装の小さな女の子達。うん、この子達も凶悪

かわいー!おねーさん、この子達は?」

37 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/06/21(土) 23:16:03
>>31

「あ、いつぞやのドイツの人」

そうだ去年の夏に出会った大道芸人だったか人形売りのお姉さん。
相変わらず不思議な仕掛けで動く人形をつれている。
…ちょっと欲しいなあ。アイナへのお土産に。

「ぐーてんあーべんと。お久しぶり」

泥だらけの締まらない顔で挨拶をした。

>>32

「…すまない。ありがとう」

雨のせいで多少湿った和製ハンカチーフを受け取る。
泥だけでも落とさなければ見っとも無いだろう。
紳士たるもの身だしなみに気をつけなければ。紳士じゃないだろうけど

「ップハ。うー、なんとかすっきりできたか。
 ほんとすまないな。ハンカチは洗って返すよ」

以前祭りを行っていた神社あたりに届ければいいのだろうか?
何とか蘇った視力で妹紅の姿を捉える。
なぜか服があまりぬれていない。自分の能力を使ったのだろうか?
いつもと変わらず綺麗なままだ。
…足にくっきりと手の跡が残っている以外。

>>33

「…大人をあんまりからかうんじゃない」

さほど怒りを発散せず。憐憫が心に
突き刺さってはいたが、かといって激怒していたら
八つ当たりみたいだし。

「ん、ああ…さっきそこのお姉さんに借りたから
 ハンカチはいいよ。気持ちだけ受け取っておく」

にこりと笑みを浮かべて感謝の意を伝える。
頭を撫でられたことはあまり気にしないほうがいいだろう。

さて軍人かどうかの質問。まあ当たり前ではあるな。

「ん?ああ、まっとうな職業軍人だ。
 近くに駐屯地があってだな…」

ホルスターには拳銃が収められている。
極力泥や砂が入りにくくした構造だ。これくらいで壊れることは無いだろう。

38 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/06/21(土) 23:22:19
>>33

 ……ああ、いや、何というか。危ないな。危ういの方が正しいか。
 人間、身に余る力が手に入ると大抵それに振り回されるか自滅するか、だ。
 特に権力は恐ろしい。それ自体がではなく、それのひっくり返った時が。

 歴史上、革命で殺されなかった権力者は居ない。
 唯一の例外が英国の無血革命くらいだ。
 後は血と硝煙と狂気の名の下に自由は描かれる。

「…………まあ、目的を果たす時に手段は選ぶな、って言葉はあるけど。
 それがもたらす結果、ってーのは考えたほうがいいと思うよ」

 例えば、まあ有り得ない話だが。
 まかり間違って私が“あっち”の方で暮らしていることが知れたとしよう。
 何もかも御伽噺や作り話として押し流したアレやソレがたっぷりと詰まった社会だ。
 魔法であれ妖怪であれ仙道であれ神々であれ―――
 ともかく、こっちとしてはイレギュラーなワケだ。

「……でかい力は、使う時それなりの責任が伴うもんだよ。
 それは他人の不幸や―――自分の不幸として降りかかってくる」

 私はそれほど人類に悲観しちゃいない。
 だけどそれほど人間に楽観もしてない。
 目の前にいるこいつは普通に握手して「国交結ぼう!」とか言いそうだけど。
 それ以外は―――果たしてどう思うか。
 人間を外れた法に生きる人間を超えたモノたちを。
 まあ、異分子に国家という装置が取る方法は二つだ。
 奪い取るか、押しつぶすか。
 大なり小なり違いはあっても、それは変わらない。
 昔から変わらない国生みの絶対法則だ。

「……袖擦り合うも他生の縁、だよ。無理に求めんでも、一度出会えば繋がるもんだ。
 逆に、引き寄せようとして何もかも壊すことのほうが多い。私もそういう類でね」

 ……人前では吸わないと言ってたが、ありゃやっぱ嘘にしとこう。
 そういう気分だ。
 銀色のケースを開く。中には赤茶けた巻物が入っている。
 嗜好品も嗜好品―――まあ、入門編程度のものだけれど。
 加えて、指先から点火する。火に当てず、熱だけで点けるのがコツだそうだ。
 紫煙。雨の中から立ち昇って行く。
 確か名前は、「ロミオとジュリエット」だったか。
 妙な皮肉だ。

「―――私を求めるってことは、つまりそういうことだよ。
 あんたの持ってる権力ってのはたぶん、知ってる中じゃ一番大きい。
 使い方を間違わなけりゃ百万人単位で人が救えるだろう。

 けど―――逆に言えばあっさりと百万人殺せるって事でもある。
 気兼ねなしに振り回してるものが抜き身の刃物だってコト、忘れないようにね」

 警句は性に合わないが、この際だ。
 私みたいに間違って欲しくはないから。

「……何。そっちが会いたけりゃこっちから勝手に来るさ。
 縁ってのはそういうものだ。変に難しく考えなくていい」

 笑って、紫煙を吐き出した。
 ……そういえば、細葉巻は初めて吸ったな。
 確かにこれは癖になりそうだ。香りだけで向こう十年は退屈するまい。

39 名前:『料理オタクな炎のフワモコ犬兎』ブースター ◆CT090O/oUc :2008/06/21(土) 23:25:25
>>32
「思い出して貰えて、何よりです」

まぁ……会ったのも、結構昔で、それっきりだったから
思い出せないのも、無理ないと思っていたけれど…自分の事を思い出して貰えて
何よりだった。

「う〜ん、再会したのも、何かの縁だから…何か食べ物でも振る舞えればいいんだけど…」

まぁ、完璧にって事じゃなさそうだけれども
本来なら、食べ物でも振舞う所だったのだけど…
自分はリュックを、何か、食べ物が無いかと探るが…

「先ほどの救助依頼にて、食料を使い果たしてしまったみたい…
 食べ物はスッカラカンダッタ……あはは、まぁ、コレは仕方が無いよね


 それはそうと、藤原さんと…こんな所で再会したのも何かの縁かな

 同じ炎を使うモノ同士…」

そこまで言って、自分はとある事を思い出す。
藤原さんと言えば、キーワードは…蓬莱のヒトのカタ、不死鳥

「藤原さん、不死鳥とか…そんなイメージあるから、ゴットバードチェンジが似合いそう
 そう自分が言って、突っ込まれたのも…良い思い出かな」

>>33

「のえる…さんかぁ…」

彼女はそう名乗った…まぁ、彼女だけにかぎらず
藤原さんは兎も角として、いきなり喋って…皆驚きそうだけれども
そんな反応を下のが、のえるさんだけかぁ…しかも悪魔呼ばわり

………彼女の言ってる事からすると、悪意がないのはわかるけれど
ポケモンって生物なんだよね、しかも元・人間の……あっ、でも

ある意味、いろんな意味で得体の知れないと言うのだったら
ポケモンも悪魔も変わらないのかしら…そう思いながら

「まぁ……自分は、元・人間だったから…色んな事情があって
 ポケモンの…イーブイ、今はブースターかな?そんな種族の体になっているけれど」

……苦笑いしながら、彼女の問いに答える
そして、片手ならぬ、前足で頭をかくと。

「自分はフレア…これは、人間の頃の名前、救助隊「ポケモンズ」のリーダーを
 やっているのだけれども、身内以外には、種族名で呼ばれる事の方が多いかな、どちらで呼んでくれても
 かまわないのだけど、こちらこそ、宜しく…のえるさん」

微笑みながら、そう自分の事を紹介した。

40 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/06/21(土) 23:31:09
>>37

「貸し出し期限は永遠。返却は気が向いたときでいいよ」

 冗談交じりに言いながら、空を見上げる。
 流石梅雨だけあって、ずいぶんと長く降ってくる。
 廬山の滝も、下から見上げるとこんな感じだった気がする。

 ……そういえば、なんか足首が妙に湿っている。

「あ」

 そうか、掴まれた時か。
 ズボンの裾にくっきり手形が残っている。
 別に裾なんて汚れるものだから気にしないけど、流石に少々目立つか。
 乾かしても泥が残るからなあ。一度帰ってから洗わないといけないか。
 ……ふむ。

「脱ぐか」

 ……何か不穏当なことを呟くけど気にしてはいけない。
 別に梅雨の蒸し暑さで熱暴走してるわけでもない。
 単純に着替えるというだけだ。
 私のやり方で。

41 名前:『料理オタクな炎のフワモコ犬兎』ブースター ◆CT090O/oUc :2008/06/21(土) 23:35:41
>>31
そうこう言っている内に、また一人の人間が
尼露をしのぎに、大きな木の元にやってきた…うわぁ
外人さんだぁ……。

かくいう自分も…人間の頃は、東洋系の人から
その外人と呼ばれる類の人間だった様な気がするけれど

「皆、考える事は一緒だね…こんにちは
 自分も、ただ一人…いや、この場合、もうポケモンになっちゃってるから
 一匹かぁ…それで、雨が緩むのを待つよりは、断然良いと思うから…良いと思うよ」

その外人さんに、微笑みながら自分は、挨拶をする。
のえるさんに、抱きかかえられながら。



42 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/06/21(土) 23:36:45
>>34

「…既婚者なんだけど」

まあ、もててるんだろうか。
哀れまれただけの様な気もするけど。

>>35

…はて、ここらへんでは連邦軍人は珍しいのだろうか。
大規模な組織ではあるのだが。

「ああ、E.F.G.F――連邦陸軍の人間だがそれがどうかしたか?
 きちっと身分証明書も持っている」

英語で書かれてるけどね。
日本人は英語が苦手な多い人間が多いと聞くが、
…人?日本人?

ま、まあ、気にしないことにしよう。
こんな生物がいてもいいんだよ。世界は広いんだもの。

「実際にこんな仕事についているといつ怪我するか判らないからな。
 ヘマをすれば人体の一部を切断して腐敗の進行を止めなければならない」

シースからサバイバルナイフを抜き出す。
柄には釣り糸などのサバイバルキットが格納されている。
そのかわり強度が少し落ちてしまうが。

「…これだって格闘戦のためだけの装備じゃないからな。
 狩猟、弾丸の摘出にだって役に立つ。
 人を殺すだけが仕事じゃないんだと思いたいものだよ」

そう、軍人は敵を殺すだけじゃない。
災禍に巻き込まれた人を助け出すためにもある。
少なくとも俺はそうであるために軍に身をおいている。

「民間人を助け出すためにもこういうのは必要さ。
 医療の知識だって多少ではあるが持っている。
 人を生かす為の知識。そういうものだって身に付けているんだ。
 救助の精神…少しでも持っていなければやってられないさ」

ほっと一息をついてナイフをシースに戻した。

43 名前:折原のえる ◆iDSouriSFE :2008/06/21(土) 23:37:11
>>37 軍人のおにーさん
>「…大人をあんまりからかうんじゃない」
「あー、照れてるー!」
と言おうと思ったけど、余りといえば余りの失礼さなので心の奥深く、喩えて言うなら
内閣(以下略

>「ん、ああ…さっきそこのお姉さんに借りたから
> ハンカチはいいよ。気持ちだけ受け取っておく」
にっこり笑ってハンカチを返してくれた。あんあこと言われて怒らないなんて、なんて
心の広い軍人さん。

「どーいたしまして。でもあんなこと言われて怒らないなんて、大人ね♪少尉さん!

階級は当てずっぽう。階級章見ると星が一個だから、多分少尉だろう。一等兵ではないだろうし
少佐にしては若いし、少将なわけもない。制服は自衛隊のものじゃないから、三尉と呼ばれても
訳分かんないだろーし。

しkし、あたしもより一層物事に動じなくなってきたなぁ。

>「ん?ああ、まっとうな職業軍人だ。
> 近くに駐屯地があってだな…」
「ふーん、雨の中大変ね。行進訓練でもしてたの?・・・・・と、あたしは折原のえる。
 少尉さん――で合ってる?お名前は?

にこにこしながら自己紹介。と、気付いた。

「あ、少尉さん。銃大丈夫?湿気すごいけど。」

さり気なく聞いた後に気付く。こんな話して、
あたし変な子だと思われない?!

<思われます。>

44 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/06/21(土) 23:52:45
>>40

「老衰するまで待たせるのは悪いさ。
 洗ったらあの寂れたボロ神社に放りこんでおくよ」

いつだったか千年以上も生きているという話をされたのは。
ひょいと出された言葉には余り驚きを感じなかった。
…まあ最初に出会ったときに空を飛んだやつだ。何故かそのあと
砂の味を覚えた記憶が残っているが。
ともかく、その程度のことで驚くこともないだろう。その程度っていえるかどうかもわからないが。

「…すまない。とにかく何でもいいから掴まりたかったから」

ううむ、どうしたものかマドハンドの手垢は。
目立つよな、どうしても。
だけど妹紅は一向してから単純明快な方法を思いついたようだ。
確かにそれなら泥は目立たない。

「ああ、そうか。脱いでしまえば解決―――」

待て待て待て!
解決したとたんにもっと大きな難題が降りかかるぞ!
男と雄がいるんだぞ!?

「…妹紅。そのヒュミドール以外に持ち物はあるのか?」

なかったら全力で止めよう。
いろいろと危ない。何かが。

45 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/06/21(土) 23:55:37
>>39

「―――あー、いや、気にしなくていいよ、それは。
 ……そういえばそうだったかな。まあ私のは後付なんだけど」

 炎―――すっかり慣れ親しんだもの。
 そういえばさっきタバコつけるのにも使ったっけな。
 ほとんど自分の一部になってるから無意識に使ってしまう。

「……いい思い出でいいのか、それは。
 あれはどっちかというと一発ギャグに近い」

 そんなことまで覚えてるのか―――私はすっかり忘れていた。
 まあしかし、すっかり代名詞になってはいるが。
 私は別にそこまで不死鳥やら鳳凰やら呼び出してるわけじゃない。
 必要だから使ってるものの一つだし、他にやれることは色々ある。

「……まあ、単純にカッコいいってのもあるんだけどね。
 ああいうの」

 子供っぽい気はするけど、まあ派手さは大事だろ。
 心の余裕的に。

46 名前:『料理オタクな炎のフワモコ犬兎』ブースター ◆CT090O/oUc :2008/06/22(日) 00:02:17
>>42
連邦陸軍…その人は、身分証明を提示して見せた
英語かぁ……あっ、コレは読める、えっと…シロー・アマダ少尉
機械化混成部隊所属

「つまり…連邦軍の陸軍の…ロボットのパイロットなのかしら」

なるほど…何処かで見たと思ったら
やはり…ロボットと縁のある、そう言う軍人が居る世界にきちゃったのね

それだけじゃない…そんな気もするけれど
……周りを見渡しながら、もしや…モビルスーツがあるんじゃないかと見渡すが

この雨の中、無い様である…まぁ、この辺に大きなロボットを隠す障害物は
見当たらないし、おそらく…それは持って来ていないのかな?
そんな疑問は、何処かへおいて置いて……細かい事は気にしないでおこう。

「サハイバルナイフに釣竿……確かに、そう言われれば
 色んなところで応用効くものが多いよね…自分の場合は毛で覆われた尻尾を
 アイアンテールと言う技で、硬質化すれば…ナイフがわりにも、フライパンがわりにも

 包丁代わりにも使えるけど…」

凶器にもなるけど、それ以外に用途でも使える
食料調達、弾丸摘出などの応急手当等……アイアンテールでも
この辺は、応用できそうかな?

「人を殺すのだけが仕事じゃないかぁ………まぁ、軍人さんの仕事は
 弱い人や民を守る事、助ける事…自分が、人間の頃、居た世界……ここかもしれないし
 ここじゃないのかもしれない……でも、自分の知ってる軍人さんの仕事も

 それだけじゃない気がする…………うろ覚えだけれども」

もっとも、このヒトが、自分の知ってる世界の軍人さんだったら
かなりの変わった認識の持ち主……だという事だろう…でも

「……貴方はいいヒトだと思うよ…自分の知ってる軍人さんも
 そう言う、ヒトを救う仕事も……するヒトだと思うから」

少なくとも、自分の人間の頃、居た世界では
軍の仕事にもそんなのがあった…他所の国への
救助活動もあった……そうだったような、気がする。

「多分、貴方も自分の事…変な生き物だと思ってると思うけど
 これでも、元々人間で…色々あって、この姿になって…それで
 今は、救助隊をやってはいるのだけど


 もし、貴方がポケモンになってしまった場合…上手く適応できそう
 そう思うよ、しかも…救助隊としての適正も高そうだし…………」

47 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/06/22(日) 00:04:03
>>44

「え、何が?」

 わざとすっとぼけながらサスペンダーを外して腰紐を緩める。
 木の幹に背を預けて靴を脱ぐ―――足が汚れないように根っこの上に立つ。
 本当は木の根を踏むなんて良くないことだけど少しの間だけ。

「何そんなに意識してるのよ。既婚者でしょ?」

 意地悪く笑いながら―――止める間も無く一気に脱ぎ去る。
 “一枚目”を。

「……なに想像してんのさ。いくら私でもそこまで無防備じゃないよ」

 してやったり。
 服がいくら破れてもすぐ直る理由はこれだったりする。
 身代わりの術の応用みたいなものだ。
 あらかじめ何枚か用意しておいて、破れたら取り替えていく。
 何枚も重ね着してるようなものだから相手も気づかない。

「ま、これも生活の知恵だよ」

 汚れた一枚目を折りたたんでどっかにしまいこむ―――手品みたいに。
 その上で二枚目へサスペンダーを繋いで紐を結んだ。
 これで元通り。何処でも着替えられるのは本当に便利だ。

48 名前:折原のえる ◆iDSouriSFE :2008/06/22(日) 00:09:43
>>38 もこーおねーさん
>「…………まあ、目的を果たす時に手段は選ぶな、って言葉はあるけど。
> それがもたらす結果、ってーのは考えたほうがいいと思うよ」
むむむ・・・目的、実行(手段)、結果かぁ・・・・

>「……でかい力は、使う時それなりの責任が伴うもんだよ。
> それは他人の不幸や―――自分の不幸として降りかかってくる」
ちなみにあたしが何かやらかすと、小さい失敗なら健ちゃんや官房長官たちが大変。
大きな失敗だと・・・日本人全員が大変。うわ。改めて考えるとすごいわね、あたし。

>「……袖擦り合うも他生の縁、だよ。無理に求めんでも、一度出会えば繋がるもんだ。
> 逆に、引き寄せようとして何もかも壊すことのほうが多い。私もそういう類でね」
引き寄せて壊しちゃう、求めているのに手に入らない・・・か。なんか、おねーさん寂しそう。
ここで、ようやくあたしも口を開く。

「うーん、正直に言うと、よく分からないわ。あたしはあたしに出来る限りのことを、いっつも
 全力でやってきた。もちろん、目的、手段、結果全部考えた上でよ?それでも、あたしの
 動きには批判も多いわ。今までの慣行とか、周辺諸国の感情とか・・・いくらでも論拠は
 あるもの。」

色々と思い出す。

「例えば、健ちゃん――あたしの恋人なんだけど――が悪徳大臣に誘拐されて、離島で
 大臣の私兵集団に監禁された事があるの。その時、あたしは自衛隊・・・あぁ、平たく言うと
 軍隊みたいなものね?それに出動を命じて、島を武力制圧して大臣を拘束、健ちゃんを
 救出したのよ。」

言葉を切る。

「その後が大変だったわ。日本て、半世紀前にいろいろやらかして、周辺の国とか国内の
 勢力とかに軍事的なことぜーんぶ制限されてるの。あ、この経緯はもこーおねーさんも
 長生きだから知ってるかな。で、とにかくそんな国で人質救出のためとは言え軍隊みたいな
 自衛隊を動かして、小規模とはいえ武力行使したからさぁ大変!!」

あはは、と笑ってみる。

「野党からも与党からも非難轟々。ま、たしかに国益だけを考えたらそういう考えもありなのよ。
 中学生一人を助けるために、周辺諸国を敵に回す気か!ってヤツね。それはやる前から
 分かってた。でもあたしはやった。なぜだと思う?

あたしには敵や仲間がいるからよ
 別に敵じゃなくても良いけど、あたしの無茶を止めようとするたくさんの人が。
 大きな力っていうのは、実は無制限じゃないわ。一人で独占できるものでもない。
 国家権力なんてその良い例よ。自分で何でも全部決めなきゃいけない独裁者なんか
 人権蹂躙された被害者みたいなもんよ。ヒトラーだって半分は過労死みたいなものよ。」

うん、我ながら暴論だ。

「おねーさんの時代なら、まだ制度も未熟で・・・あぁ、別にバカにしてるわけじゃないのよ?
 一人の人が十分権力を使う事が出来たかもしれない。でも、あたしの生きてるこの時代は、
 一人じゃ何も出来ないの。特にでかい力ってヤツを持ってる人は。色んな人の力を借りて、
 色んな人と一緒に動いていく。あたしが無責任なことしても(する気はないけど)止めてくれる
 人・・・・・・ま、仲間みたいなもんね・・・がたくさんいる。」

「健ちゃん救出の時だって、有力者の何人かは失脚覚悟で協力してくれたし、自衛隊の偉い人
 たちも全力であたしの命令を実行してくれたわ。結局最後の最後で国民も納得してくれた。
 だから・・・もし、こうやって皆で進めていった中で誰かが不幸になっちゃったなら、それを
 皆で分けて背負うしかないのよ。みんなの責任だから。」

・・・・・・・・・・・。

「それが民主主義ってものよ。皆で決めて、皆で進めて、皆で責任を取る。ま、これがホントに出来る
 のが理想・・・・そうはいかないけどね。あたしはあたしで、責任はきっちり負うけどね・・・・・・・・・・・・・
 人間一人に、国全体の責任を任せようってのが元々無理な話なのよ。」

この言い方じゃ、ただの責任逃れに聞こえちゃうかな・・・・・そう思いながら、もこーおねーさんを見る。
煙草の煙で、その表情はよく見えない。

49 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/06/22(日) 00:12:02
>>43

「大人ってのはそんなものさ。…周りから子供っぽいって
 言われることが多い俺が言うのもなんだけど」

超常現象に直面し続けると何が正常で何が異常だか
よく判らなくなる。周りで人形が踊ってたり、妙な動物がいたりしても
動じないのは同じくして場数を踏んだからだろう。

「階級章でよく判ったな。その通り俺は少尉だ。
 多分永遠の少尉なんだろうけど」

無茶した結果がこれだよ。昇進なんて
夢のまた夢になってしまったのだ。
左遷されたとはいえ銃殺しない連邦軍も寛容といえば寛容だが。

「…おいおい、少尉といったら小隊長だぞ?
 一人でこんなところまで来るわけないだろ。
 休暇中に雨に降られたから急いで帰ってるんだよ」

さて、少女はのえる、と名乗ったか。
聞いたことがあるようなないような。ないよな、やっぱり。

「俺の名前はシロー・アマダ。よろしく、のえる」

そして次いでの余計な心配。
女の子がするような心配じゃないだろう、それ。

「宇宙でも運用できるようにされた頑丈な品物だ。
 泥に落としても大丈夫だよ」

これくらいなら旧世紀の技術でも普通に可能だった。
宇宙世紀の技術なら頑丈さと精密さを兼ね備えることも十分可能だ。

50 名前:『料理オタクな炎のフワモコ犬兎』ブースター ◆CT090O/oUc :2008/06/22(日) 00:16:20
>>45>>47
『……いい思い出でいいのか、それは。
 あれはどっちかというと一発ギャグに近い』

そう言う藤原さん……藤原さん、そらもとべるっぽいから
なおさら、そう言う発想になっちゃうんだろうなぁ……そう考えると
自分の単純な発想って……。

そう考える自分を尻目にして、藤原さんは
服を着替える……しかも、普通じゃない方法で、まるで手品みたい。

「一瞬で、新しい服になってるっ!?」

その事に、自分は驚いた…このヒト
ダダモノじゃないとは思っていたけれど。

「もしかして、藤原さん…忍者?っていうより
 そんなすごい事を、生活の知恵と言ってのけるのって…凄いよ」

服かぁ…そう言えば
自分が人間の頃は…服を着ていた様なきがするけれど

……ポケモンになちゃった時、自分の着ている服は何所にいったんだろう?
フト、今ではどうでも良い事が、頭に過ぎる。

「自分が人間の頃だったら…さぞかし便利そうな技能だし」

今は、フサフサモコモコの体毛が、服代わりだったりするのだけど。

51 名前:『料理オタクな炎のフワモコ犬兎』ブースター ◆CT090O/oUc :2008/06/22(日) 00:23:53
>>48
のえるさんから、官房長官とか
野党とか与党とか、何か…・・・色々と凄い言葉が飛び出してくる
えっと……のえるさんって、恐らく普通の身分の人じゃないと思っていたけど

「今、野党とか、与党とか、敵や仲間とか、権力とか……色々と凄い言葉が出てきてるけど」

まさか……その言葉から連想するに、日本と言う国の
内閣総理大臣……まさか、この歳の女の子が……な訳ないかな

じゃあ、限りなく遠そうだけど、可能性のわずかでも残ってる答え


……政治家かなぁ、かなり無理があるとは、自分も思うけれど。


でも、歳相応の職業の言動じゃないよね……自分は内心汗をかきながら

………こう質問した。

「もしかして、政治関係の仕事のお仕事をやっているの?
 …もし政治家だというのなら、自分も正直信じられないと思うけど
 あっ……ごめん、気を悪くしたのなら、自分も謝るわ」

52 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/06/22(日) 00:27:06
>>46

読んだ!?機械化混合まで!?
ああ、そうか。英語圏の動物なんだろう。
俺と同じく日本語が上手な。

「そう、身分証明書に書いてある通り。
 ロボット…人型兵器のパイロットさ」

最も肝心の人型兵器はここから少しはなれたところにあるが。
ここら当りは安全だしいきなりMSで襲われるということもないだろう。

「…こんな考え持っているやつは馬鹿呼ばわりされるよ。
 軍にとって必要なのはリアリズムだ。夢想家は軍人にはなれない。
 本当の軍人にはな…」

そういう意味では俺は偽者の軍人なのかもしれない。
職業軍人だとかいっているが考えていることはいつまでも幼稚で浅はか。

「でも俺はこの考えを突き通したい。
 馬鹿だろうとなんだろうと守りたいものは守りたいんだ。
 自分に嘘をつけない。これしかない」

それはいい人なのだろうか?
人を助けるためにぐんに入るのがいい人のやることなのだろうか?
答えはまだ判らない。

「…なあに。ポケモンとかになるかどうかは判らない。
 なったらなったで…」

自分には嘘をつかない。

「この考え持って人を助け出す。それだけさ」

53 名前:折原のえる ◆iDSouriSFE :2008/06/22(日) 00:28:41
>>39 フワフワモコモコ改めブースター・フレア
>「まぁ……自分は、元・人間だったから…色んな事情があって
> ポケモンの…イーブイ、今はブースターかな?そんな種族の体になっているけれど」
おぉ、元人間。じゃあ、言葉が話せて当然なわけだ。うんうん納得納得♪
なんきゃ重大な事を忘れてる気がするけど、やっぱりあたしは気にしない。

>「自分はフレア…これは、人間の頃の名前、救助隊「ポケモンズ」のリーダーを
> やっているのだけれども、身内以外には、種族名で呼ばれる事の方が多いかな、どちらで呼んでくれても
> かまわないのだけど、こちらこそ、宜しく…のえるさん」
「えーと、じゃあブースター・フレア、とかになるのかな?それともフレア・ブースター?
 なんか格好良いわねぇ、見た目はこんなに可愛いのに♪

すりすり。抱き上げて頬ずりしてみちゃったりして

「でも救助隊って?今日も雨の中、どっかで救助活動してきたの?危なくない?」

>>49 シロー・アマダ少尉
>「大人ってのはそんなものさ。…周りから子供っぽいって
> 言われることが多い俺が言うのもなんだけど」
うーむ、それって、場合によったら相手を軽視してるように思われないかな。
あたしだったら、全力で怒ってくれるような相手のほうが面白んだけど・・・・

<官房長官のことかーっ!!>

>「…おいおい、少尉といったら小隊長だぞ?
> 一人でこんなところまで来るわけないだろ。
> 休暇中に雨に降られたから急いで帰ってるんだよ」
「まぁ、士官ならそうかー。でも、なんか少尉さん、あんまり偉そうじゃなかったから。
 でも折角の休暇が雨で残念・・・でもないのかな?結構楽しそうだし?

くくく、と笑う。うむ、完全にあたし悪いやつになってるわ。でも、もこーおねーさんに
やり込められてた少尉さん見ると、笑いが止まらないのだ〜!!

>「宇宙でも運用できるようにされた頑丈な品物だ。
> 泥に落としても大丈夫だよ」
宇宙ってことは、アメリカ宇宙軍かな?でも、どう考えても米軍じゃないし・・・・・・
とりあえず素直に感心することにした。

「へー。でも宇宙で撃ったら反動で飛んでっちゃわないの?

54 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/06/22(日) 00:32:11
>>47

うぎぎ。
サスペンダーをはずし脱ごうとする様がなんとも扇情的。
てか狙ってる。

「ちょ、まっ!?」

するすると衣擦れの音を立てて脱いだサキにはなんと



また服だ。

「…………」

妹紅のからかいの言葉を横に思案する。
何枚も重ねているということはそれなりに厚くなる筈だ。
しかし妹紅にはそんな厚着をしている様子はみられない。
これらの事象から導かれる真実は…。

「…マトリョーシカ?」

最後には小人ぐらいの妹紅がいるのだろうか。

55 名前:折原のえる内閣総理大臣 ◆iDSouriSFE :2008/06/22(日) 00:46:40
http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1212603788/55.jpg (121KB)
>>51
>政治関係の仕事?
正解!

56 名前:折原のえる ◆iDSouriSFE :2008/06/22(日) 00:50:11
>>51 フレアちゃん(続き)
あ、読める?字は大きめに印刷されてるけど。

とゆーわけで!あたし、折原のえるはこう見えて!
日本国内閣総理大臣なのです!!!

>あっ……ごめん、気を悪くしたのなら、自分も謝るわ
「あはは。逆に、一発で政治家だって見抜かれたほうが嫌だもん
 なんか権力のにおいプンプンさせてるみたいで
 だから全然OK!!」


57 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/06/22(日) 00:51:04
>>53

「楽しそうに見えるのか、これが!?」

いかん。妹紅にうまいことやられてしまった。
重大なミステリーを残すことにはなったが。
妹紅=小人説。斬新すぎる。

「ん、まあ最もな意見だな。
 だがきちっとこれは吹っ飛ばないように工夫がされてある。
 そこらへんはガスとか素材とかの関係もあるんだが…
 宇宙で撃てるといってもその時は特殊な銃弾を使用するわけで
 地上用の銃弾で撃てばそりゃ反対方向にかなりのスピードで
 吹っ飛ばされるし、撃つにしてもいろいろ条件が…」

とまあ、ここまで言っとたものの長くなりそうだ。
あまり長引かせても退屈なだけだろう。

「…理由はいろいろあるが撃てるもんは撃てるってことだな。
 詳しくは自分で調べるといいだろう。」

宇宙世紀に入った事によって様々な新素材が発見された。
宇宙で撃てるようになったのもそのためだろう。

58 名前:『料理オタクな炎のフワモコ犬兎』ブースター ◆CT090O/oUc :2008/06/22(日) 00:56:43
>>53
「えっと…ブースターは種族の名前で、苗字じゃないんだぁ……まぁ
 あっちの世界だと、種族の名前が名前と同意義な場合が多いから」

説明不足だったのか、ちょっとした誤解を受けたみたい

「フレアか、ブースターか…どっちか好きな方で良いよ……そう言えば
 苗字かぁ・・・多分自分にもあったと思うんだけど、そこら辺は思い出せないから


 と言うか、ポケモンになった時点で、人間の頃の記憶が結構抜け落ちちゃってるから」 

自分のフサフサの毛に、スリスリするのえるさん
えっと……恥ずかしいような照れるような…さっきから
そんな複雑な気分なんだけど、悪くないような……何が何だか解らないけれど


でも、もし自分が人間のままで、逆の立場だったら
間違いなくこうしていたんだろうなぁ……そう思うと複雑ね。

『でも救助隊って?今日も雨の中、どっかで救助活動してきたの?危なくない?』


「仕事をしていた時は、雨が降っていなかったから…帰りかな、雨が降って慌てたのは」


まぁ…雨の中でも、救助要請があれば…そこに向かうのが救助隊だったりも
するのだけど…それ以外の雑用とか、何でも屋ミタイナコトもすることは…頭の隅においておいて。



>>52
「この姿になった時、人間の頃の記憶が…だいぶ抜け落ちちゃってるから
 確定的な事は言えないのだけど…多分そうだと思う」

そのわりには、何故か日本のコトに…しかも
割りとオタクっぽい事の知識が多いのは
………自分の気のせいかな?そう思いながらも

「でも、シローさん……貴方の信念は…自分はとても立派だし
 自分としては、その考え…好感持てると思う……自分も、異世界に抜け落ちた際

 この姿で、今の親友や皆に出会って…今の自分があるの、だから……そんなヒトタチを
 守りたい…救助隊を結成したのは、親友のススメだけど…今では、自分もそう思うから」

人間から、ポケモンになったものは…多かれ少なかれ
人間の頃の記憶を失う傾向にある………でも、この人の信念は
そうなったとしても、失われる事はないんだろう…そんな気がする。

59 名前:『料理オタクな炎のフワモコ犬兎』ブースター ◆CT090O/oUc :2008/06/22(日) 01:04:04
>>56
「…………うそっ!?」

その答えに、自分は絶句する
……まさかと思っていた答えが、バッチリ正解するなんて

しかも、その歳で、総理大臣………でも証拠の新聞(>>55
もあるから、信じない訳にもいかないし……。

「自分の知らない間で、日本で…そんなダイナミックな事が
 多分自分の知ってる記憶が確かなら、それは世界初じゃないの?」

まぁ…この子の住んでる世界が
わたしのかつていた、人間の頃に居た世界と同じ
住民かどうかは……解らないから、正確な答えは後で考えるとして。

まぁ、そうじゃなくても、とんでもなくビックリなのは
確かだろうけど……自分と同年代の子が。

60 名前:『料理オタクな炎のフワモコ犬兎』ブースター ◆CT090O/oUc :2008/06/22(日) 01:09:41
そうして、雨宿りの雑談が進む中

「あっ……いましたいました、フレアさん、こんな所にいたのですか
 良かった、トレジャータウンのポケモンのから、貴女が時空のひずみに
 気が付かず、足を踏み入れて消えてしまったと、報告があったから

 心配して探しに来たんですよ…見つかって良かった」

「ケケッ……オマエも変な所に迷ったもんだよなぁ」

大きな木の下で、皆と雑談している最中…木の上の部分から
光が現れる…それがやがて形をなし、光がおさまると…そこに居たのは

「サーナイトッ!!ゲンガーくんっ!!」

元・精霊のつかい サーナイトと
「イジワルズ」のゲンガーくん…もしかして自分を迎えに

サーナイトは、自分の事を確認すると
周りの皆に、丁寧にお辞儀をしながらお礼を言う。

それに対して、ゲンガーは、自分がうっかり歪みに
足を突っ込んでここに来た事……それに対して、ドジだなぁっと
自分の事を笑う

「短い時間かどうかはわかりませんが、フレアさんがお世話になりました
 何とお礼を言ったら良いのか」
「と言うか、何で気づかないのやら…・・・相変わらず、フレアはヌケさくだな
 伝説のポケと張り合える、力は持ってるクセによぉ……ケケッ、ホント良い救助隊のリーダーだぜ」

そりゃ……うっかり気づかなくて、こんな事になった
自分のドジはアレだと思うけど…そんなイヤミを言う事ないじゃない

ゲンガーくん、君ってポケモンは。
そう思って、頭を抱えながらも、皆に振り向き

「迎えが来た様なので、自分達はこの辺でお暇しますね
 ……とりあえず、サーナイトが来たから…ココから帰還できそうだし
 また縁があれば、お会いできると、自分もうれしい…そう思います」

そう言って、のえるさんから離れると
サーナイトは、懐から、テレポートの結晶を取り出し

天にかざす…結晶は光り輝き
自分とサーナイトとゲンガーくんは、光に包まれ
この場を後にする。

「藤原さん、シローさん、のえるさん…後、名前を聞いていないけど
 ドイツ人のお姉さん…また機会があれば…と言うか、会ったとしても

 迷いこんで、出会うか…また、その切欠はわからないけど

 また出会えたら、宜しくお願いね」

楽しそうな…良い人に出会えた
また機械があれば、出会いたい、そんな願いを込めて
自分は、この場を後にする際…そんな言葉を送った。

【結晶を使用して、この場(この世界?)を退場】

61 名前:折原のえる ◆iDSouriSFE :2008/06/22(日) 01:10:33
>>57 アマダ少尉
>「楽しそうに見えるのか、これが!?」
え?!楽しくないの?!

あんなドキドキイヤンであっはっはっは!な状況だったのに?!

<表現が古くないですか?>

でもまぁ、若手の少尉・・・学校出たばっかだから、マジメな軍人さんなんだろうなぁ。

「ちなみにあたしはすっごく楽しかったよ〜?手玉に取られる少尉さんが♪」

>「ん、まあ最もな意見だな。(以下略
「へー。技術って言うのは、色んなところで進歩してるのねぇ。」

よく分かんないから、あとで文部科学省とか宇宙開発事業団にでも聞いてみよう。

「でも、人間って、どうして人殺しの技術だけは異様なスピードで発達させるんだろ?
 あ、ごめんなさい。別に軍人がどうとか、少尉さんがどう、とかじゃなくてね?実際、
 軍人さん達本人は、どう思ってるの?参考までに。」

62 名前:折原のえる ◆iDSouriSFE :2008/06/22(日) 01:15:37
>>58-60 フレアちゃん
>「仕事をしていた時は、雨が降っていなかったから…帰りかな、雨が降って慌てたのは」
「そっかー。大変ね、こんなちっちゃいのに。エライ!!」

なでなで。

>「自分の知らない間で、日本で…そんなダイナミックな事が
> 多分自分の知ってる記憶が確かなら、それは世界初じゃないの?」
「そ、世界初!でも世界唯一じゃないのよねぇ・・・今のアメリカ大統領も同い年の女の子だし。」

あっはっは!と笑う。でも流石元人間だけあって、よく分かってるわねー、人間世界の
常識が。こんなに可愛くて頭もいいなんて犯罪だわ!!

>また出会えたら、宜しくお願いね
「って、あぁーーーーーーーーっ?!お迎えが?!

<その言い方はどうよ?>

「またね!フレアちゃん!!縁があるから、また会えるわ!きっと!!
 気をつけてね〜!!!」

63 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/06/22(日) 01:16:25
>>48


「……解らない、って感想はまあ正しいよ。私だって今言ったことが真実とは思わない」

 というより、真実なんてものはその場限りの幻想だろう。
 人が流転する限り、絶対の価値というものは無い。
 私が正しい時もあれば、間違っている時もある。常識も価値観も、時代に合わせて柔軟
に変化していく。だから過去を現代の常識で計ることは無意味だし、未来を現代の延長で
思考するのもまた無意味だ。
 必然的に過去を拘泥することは未来を否定することだ。
 だから私は過去を捨てた。捨てきれないものがいまだ焦げついているとしても。
 そうしなければ到底―――こんな風になれなかった。
 楽園へは辿り着けなかった。

「その通り、一人が権力を握ることは効率の良い反面、危険でもあった。言ってしまえば
世界をたった一人の手に委ねるようなものだからね。だからこそ歴史はそっちの言うよう
に民主化の方向へ進んだ……多少効率が悪くても、リスクを分散できるなら滅亡は回避を
することが出来る。何より物騒な権力を分散することでそれぞれ牽制させ、暴走に対する
抑止も出来るからね。主流になるのは当然だろうさ」

 煙―――気がついたら吸い終わりが近いようだ。
 指先で弾いて焼却する―――こういう時、可燃物は便利だ。灰しか残さない。

「少なくとも、貴女はそういうのと何とか上手く折り合いをつけてやってこれてるみたい
だけどね。……まあ、その判断は間違いなく正しい。過去しか見ていない奴より、未来を
恐れる奴より、貴女は誰より正しかったし、それは必要なことだったわ。
 ―――でも、“必要なこと”がいつも正しいとは限らない。時としてそれは取り返しの
つかないことにもなる。戦争や侵略、虐殺って形は、貴女も十分知ってるはず」

 ……そういうのはいつも見てきた。
 欲望や好奇心はいつの時代も人間の推進力だった。
 もたらしたものは新たな世界、技術、文化。
 もたらしたものは植民地政策と汚染と破壊。
 汚すものは地面から宇宙まで。壊すものは尊厳から地球まで。
 そして奪うものは資源から人生まで。

「民主主義は現状じゃ一番“マシ”な制度だよ。でも、民衆が常に理性的で知性的、って
のは誰も保証できない。貴女が例え私の住む場所に来て、共に暮らそうといっても、周り
がそれを許すとは限らない。理性と知性を壊すのは好奇心と欲望よ。その二つの要素が、
私や私の周りを分解し尽くさないとは限らないんだ。―――ま、ほとんど分かり辛い場所
に住んでる私も私だけど。その上で私を探し尽くすつもりなら……代償は、信じられない
くらい大きいよ。たぶんね。
 貴女にとっては必要でも、私にとって正しいとは限らない。
 縁の配線を無理やりショートさせるってのは、そういうことに繋がる。
 ……仙人や天女が俗世で生きていくのは辛いんだ。それだけは、解って欲しいな」

 悲観的になるつもりはない。
 それでも楽観的にはなれない。
 まつろわぬモノの末路は誰よりも私が知っている。

「……まあ、ぶっちゃけるなら。責任がどうとか、って話じゃ全然なくて。ただまだ早い、
ってだけのことだよ。単にそっちの社会が私を受け入れられるほど成熟してはいなくて、
こっちの世界もそっちと共存できるほど強固ではない」

 過去の分析も未来の予測も意味は無い、とは言った。
 けど、積み重ねたものが未来を作る。未来から現在と過去は生まれる。
 過去を知って注意深くなったからこそヒトは滅ばなかった。
 未来を楽しみに出来るからヒトは前に進めた。

「まあ、とっくに解ってるとは思うけどね。まだ早いってだけで、別に二度と会えないっ
てわけじゃないんだ。拙速を尊ぶ―――ってのは間違いじゃないが、気長に待ち続けるっ
てのもまた大事なことだと思うよ」

 そう締めくくって、二本目に火を点けた。
 こんなきついの、何本も吸うなんて本来は有り得ない。
 だからこんな高説ぶってる私もきっと有り得ないのだろう。

 ただまあ、今はソレでいい、と思える。

64 名前:クロイツェル ◆KREU/c.SEU :2008/06/22(日) 01:22:11
反応が遅れちゃった。いけないいけない。

>>36
「私より発音がいい……」

私一応母国語なんだけどなー。ちょっぴり傷つくなー。
ま、そんなことはどうでもいいのであった。

「ハロー、お久しぶり。相変わらず元気ね、のえるちゃん」

あれ、名前聞いたっけ、この間。
ま、そんなことはどうでもいいのであった(いいのか?)

と、のえるちゃんの視線が私の後ろを向く。
そして黄色い声。

「あ、気に入ってくれた? この子達はリーフ。私の人形よ」
「よー」

のえるちゃんが気に入ったのか、何人かがとことことのえるちゃんの周りによっていく。
すでにのえるちゃんに抱えられてる動物……喋ってる。不思議な生き物だなあ……が羨ましいみたい。

……それはそうと。
「のえるちゃん、私の元ネタちゃんと調べてくれてるのね。感心感心」
思わず魂レベルの発言が出る私でした。まる。


>>37
「あ、いつぞやの釣り人軍人さん」

懐かしいね。海に行って私が気絶したときにあった人だ。
……結構恥ずかしいシーンだった。とほほ。

「お久しぶり……大変そうだね」

私も人のことは言えないけど、雨の中の行軍は重労働だ。
そんなことしなきゃならなかった理由。悪かったのは命令か、はたまた運か。

>>41 >>60
ふわふわもこもこ犬兎。しかも喋る。うーん、かわいい。
挨拶できなかったのがちょっと残念。一応手を振っておいた。またね。

ところで、なんかどぎまぎされてた気がする。
私、そんなにきれい? なんてね。

65 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/06/22(日) 01:22:40
>>54

「いやいや、種を明かしたら手品の意味が無いだろう。
 ―――言うなれば“すり替えておいたのさ!”って奴だよ。
 上級編だけどね」

 本気で引っかかってくれたようなのでこっちも手の込んだことをやった甲斐があった。
 やる意味なんて無かったけど、まあ、楽しいことなんて大抵意味は無い。
 だって楽しいから。理由になってるかどうかはわからないけど。

「まあ、マトリョーシカってのは言いえて妙だね。
 違いは中身を用意しておくか他所から持ってくるか、くらいだしね」

 なるほど、上手いたとえだ。
 あの人形、実は結構好きだったりする。


>>60

 ―――っと。
 何か知らないが迎えが来たようだ。
 テレポートとはまた高度なものを使う。

「―――ああ、んじゃまた。次はもう少し腰を落ち着けて話したいね」

 別れの言葉が届くかは知らない。
 けどまあ、縁があればまた何処かで会うだろう。

66 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/06/22(日) 01:29:07
>>58>>60

「…俺はポケモンじゃない。ポケモンにはまだなっていない。
 だからポケモンになる気持ちも人間の記憶が零れ落ちる気持ちも
 理解することはできない」

眼前にいるポケモンも多くの苦難を乗り越えてきたのだろう。
人間をやめるというのはとても辛いことだというが、それは
人間ををやめたやつだけが言えること。
俺はいまだ人で、そしてやめるつもりもない。

「人間のことを忘れて新たなる生物として道を歩むことは
 とても辛いことかもしれない。だけど」

しかし、それでも。

「だけど君には救助隊の結成を働きかけた仲間がいる。
 新たな道を歩んだ君を温かく迎えた仲間がいる。
 イレギュラーであろうとも信頼されている。
 これはとても大きいことなんじゃないか?」

そうなれば古い記憶など問題ではない。
古い時から一歩踏み出すことによって始めて未来へと繋がる。
踏み出して、怖くても、踏み出して。

「古い記憶が失われようとも信念は絶対に残る。
 それこそ捻じ曲げない限りな。
 君も助けるという信念があるのなら、その仲間達と共に
 良い未来を目指すといいだろうさ」

気がつけば不思議な勇者は目の前から消えていた。

67 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/06/22(日) 01:42:38
眠れなかった。
雨の夜は、じめじめして、余計に暑く感じて、とても寝苦しい。
さっさと眠ってしまいたい雨の夜に限ってこれでは、始末に負えない。

仕方が無いので、仕事をした。
エリックに頼まれていた仕事が、まだ残っていた。
グランタイトを取りに、地の迷宮へ。

そして、その帰りに……



迷った。



夜だったことも災いして、今自分が何処にいるのか、全くわからなかった。
取り敢えず、歩くしか無かった。
そしてあたしは、ここを見つけた。

大きな木が一本、枝を広げていた。
雨宿りをしたかった。 足が疲れて痛かった。

駆け足でその木に駆け寄り、幹にもたれて、太い根の上に腰を下ろす。
大きく息をついて、体重を木の幹に預けると、雨音に混じって、話し声が聞こえてきた。
あたしの後ろ。 だれだろう?


座ったまま、あたしは身を乗り出して、そちらを伺った。

68 名前:折原のえる ◆iDSouriSFE :2008/06/22(日) 01:45:38
>>63 もこーおねーさん
>深イイ話
「そうねぇ・・・必要なことと正しいことがイコールじゃないってのは分かってるわ。
 でも『正しさ』なんて、人それぞれでしょ?だから、むしろその二つはイコールじゃ
 いけないのよ。」

あれれ?なんか、あたし、頭良さそうな事言ってる♪

「もしイコールだとしたら、あたしがしようとする『必要(だと思うよう)な事』はあたしの『正義』に
 なっちゃうし、それは世の中の誰かにとっての『悪』だもの。ま、これを解決しようとしたら
 それこそ全人類をあたしと同じ価値観に置く・・・・世界征服する羽目になるけどね。」

おおおお。今のあたしの姿を健ちゃんに見せてあげたいわ!!

「ま、あたしにとっては、日本をあたしと仲間と敵と・・・皆でなんとか動かすだけで手一杯。
 戦争も侵略も虐殺も日本国内では共通して『悪』『不必要』なことだもの。これだけは、
 多分他のどの国と比べても遜色ないくらい。ま、これに反対する人もいるけど、それが
 民主主義だし、絶対多数にはそれこそ絶対にならないし。」

「無責任なようだけど、戦争とか虐殺とか侵略とかは他の国に任せるわ。でも、あたしが
 他の国まで責任を負うなんて、それこそ無責任すぎて出来ないわ・・・ま、何人だろうが
 あたしが気に食わないやつは、あたし個人の資格で殴るけどね。」

<さすが、アメリカ大統領を殴り飛ばした女は言う事が違う・・・・・>

「あ、それと・・・あたしはもこーおねーさんの住む所に興味ないわ・・・ん?こーゆー
 言い方は失礼か。でも別にそこへ行きたいとも思わないし、もこーおねーさんに
 こっちへ来て!!ってお願いする気も最初からないの。こーやって、時々でいいから、
 お話できればそれで十分なのよ。」

笑って続けてみる。

「あたしはそこまで気が長くないから、「こっちの世界」ってヤツのあちこちを探させてただけ。
 おねーさんとかかぐや姫さんとかの日常を邪魔する気はないのよ?あたし達の都合を
 押し付けても、双方にとって損しかないし。」

「あたしは、ただもこーおねーさんに謝って、友達になれたら良いな。って勝手に
 思ってただけ。」

69 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/06/22(日) 01:51:23
>>61

「楽しくない。ぜんっぜん!」

退行を始めているのだろうか。
やはり自分もまだまだ子供の心がなくなっていないのか。
というか既婚の人にとってあの冗談は悪いって。

「君が楽しんでどうするんだ。それじゃあ俺はただの道化師になってしまうだろうが」

すっころんだ点で既にピエロかもしれない。
かっこ悪いところを見せて笑いを取るのは
サーカスでよくあることだろう。

「…なかなか重い質問だな。そうだな…例えば」

手ぬぐいで拭いてあるし軽くなら大丈夫だろう。
いきなり距離を詰めて彼女の腕を掴む。
そのまま習った近接格闘術通りにバランスを崩しかけさせたところでストップさせる。
痛くは無いだろう。そのままこけさせたら駄目だから傾いているノエルを引き起こす。

「本来ならこのまま引き摺り倒して顔を踏み潰すとか…。
 これが人間が進化させてきた軍隊、つまり人殺しのための格闘術だ。
 こんなのも急激に進化した兵器の一部だろう」

己の肉体を武器にする。
遭遇戦が多くなったことによって発達した概念だ。

「このテクニックも習得するのにさほど時間がかからなかった。
 すぐに学べるようによく設計されているんだよ。
 …恐ろしいといったら恐ろしいな。こういうのも原型ができたのは20世紀らしい。
 どうやら人はよほど効率よく人を殺す方法を研究するのが好きみたいだな」

中国拳法などが元になったとはいえ、発達したのは急激だ。
これによって人殺しの方法をすぐに覚えることができるようになったのだ。

70 名前:折原のえる ◆iDSouriSFE :2008/06/22(日) 01:55:26
>>64 クロイツェルおねーさん
>「私より発音がいい……」
「あたし、こー見えても世界各国を旅してたから、
 語学の才能はあるのよ!!

<一番苦手なのは日本語なんじゃないかとゆー噂>

>「ハロー、お久しぶり。相変わらず元気ね、のえるちゃん」
「もっちろん!」

元気よくお返事。

「クロイツェルおねーさんも、元気みたいで良かった♪」

と・・・・・・・・

>のえるちゃんが気に入ったのか、何人かがとことことのえるちゃんの周りによっていく。
おー。なんか寄ってきた。愛い奴じゃ、近う寄れ

「リーフ?葉っぱ?あはは、でも可愛いから良いか〜♪よろしくね、みんな!!」

>「のえるちゃん、私の元ネタちゃんと調べてくれてるのね。感心感心」
「ふっふっふ、国家の情報力をなめちゃいけないわ!!」

・・・・・・・・・ってあれ?あたしは今一体何を言ったの?元ネタ?何ソレ?
何か一瞬居心地が悪くなって、あらぬ方向を見やると・・・・・・・・・・・・・・・
木の幹から、顔を覗かせてる人がいた。

>>67 マリエル
「あ、マリエルだー♪こんばんわー!!こっちおいでよ〜!!

相変わらずファンタジックで可愛い顔に向かって、手をひらひらさせる。

71 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/06/22(日) 01:56:33
いつもの通り、気ままに散歩をしていると、急な雨に降られた。
生憎傘も河童(not川にいる輩)も持っていなかったから。とりあえず手近な大木の下で雨宿り。

―――木の周りでは、色々な人の声が聞こえてくる。
急な雨だったから、私と同じように雨宿りをしている人たちがいるんだろう。
よく聞くと、知った声と知らない声が混じっている。
というか、また結界を越えちゃったのかしら。
最近ほころびが多いわね。あのスキマ妖怪、ちゃんと働いてないのね、やっぱり。


木に寄りかかって、皆の会話を聞いてみると……。

……なにやら真面目に、権力についての話などなどをしているあいつとのえる。
ふうん。難しい話ね。
私は権力とは無縁―――でもないか。影響範囲が限られるとはいえ、一応『主』を名乗っているんだし。
あまり考えた事が無かったわねぇ……。

相変わらず情けない感じで、何やらからかわれている様な少尉さん。
―――いつもこんな感じだけど、部下はちゃんとついてくるのかしら(←という感じの視線を送る)

みんなそれぞれ、楽しそうに、あるいは真剣に話をしている。
私はそれを、微笑んで聞いていた。


72 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/06/22(日) 01:59:58
>>64

「いやあ、すまないな。この前蛸をぶつけたりして」

釣り軍人で定着されている。
この前は誰かに釣り場かと言われたような。
釣り、楽しいからいいんだけどね。

「いや、仕事じゃないから安心して。休暇だから」

行軍中外れたらそりゃ…いろいろ不味い。
書類を書かされるのは間違いないな。

「お姉さんこそこんな夜に営業?」

幸い観客は大量に居る。
いや、はたまた金を出して人形を買ってくれる人か。

>>65

「"こんなこともあろうかと!"とも言うな。
 その前に普通の人間は服なんてめったに燃やさないと思うが」

まあでも、燃えながら飛べるんだしそうしないとやってられないのかもしれない。
一枚だけだから燃えて後は素っ裸。
うむ、外にでられなくなってしまうのではないか?

「それで外から着込んだやつがそれか。
 …暑くないのか?」

それが疑問。今夏だぞ。

>>67

さて…こんな真夜中に女の子一人。
いや、こっちにも居るけどさ。

「や、マリエル」

木の後ろからひょっこりと顔を覗かせている少女に声を掛ける。
妖精は相変わらず見えない。子供心を忘れた人間には
もう見えないのであろうか。

73 名前:名無し客:2008/06/22(日) 02:08:50
>>70
最初にあたしを見つけたのは、のえるだった。
驚いた。 全く知らない場所で、友達に逢えたことが嬉しかった。
よく見ると、他にも見知った顔がある。
少し休んで、脚の痛みも引いたので、立ち上がって、のえるに向かって、手を振り返す。

「こんばんは。」

バッグの中のグランタイトをがちゃがちゃ言わせながら、
あたしは、のえるの傍へと、歩いて行った。

74 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/06/22(日) 02:09:22
>>73
しまったぁ〜〜〜〜!!

75 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/06/22(日) 02:15:45
>>72
「あ、シロー、こんばんは。」

笑顔で、挨拶を返す。
とりあえず、グランタイトの入ったバッグは重いので、足元へ下ろす。
がちゃりと、バッグの中の鉱石が、煩い音を立てた。

76 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/06/22(日) 02:16:47



 ―――苦笑する。
 つくづく回り道の多いことだと我ながら思う。
 ただまあ、いずれにしろ自分の望んだ場所に辿り着けるならそれも構わない。
 この迂回もまた必然だったということだから。

「……まったく、なんというか。年を食うと話が長くなって、駄目だね。その結論に辿り
着くまで随分と長かった気がするよ。そう、それでいい。たまに会って話すくらいで調度
いいんだよ。それが一番長く付き合える間合いで、一番深く付き合える距離だからさ」

 吸い終わった。
 また手品のように消す。鮮やかに火の粉を散らして消える吸殻。

「……でも、それは個人の付き合い方だ。国家権力を動員してまですることじゃないよ。
介在する人の手が増えるほど相対的に悪意の数は増える。いや、悪意じゃなくとも害意は
含まれる。望むと望まざるとに関わらずね。私は人間に対してそこまで楽観的になれない
から、そこが不安だったんだ」

 逆に言えば、それだけのこと。

「一番いい関係ってのは、等身大であることだ。自分が個人であること。また個人として
相手と接すること。一番純度の高い、そして強い関係だよ。そして私は、それを一番望み
たい。貴女という個人との貴重な時間を共有するために、ね」

 そして最後に必要なのは―――こちらから一歩踏み出すこと。
 長くかかった迂回路はこのための必然―――そんな風に思える。

「……これ、あげるよ。お守りというか何というか……まあパスポートみたいなものだ。
あるいは磁石みたいなものか……いや、まあ何でもいいか。とにかく、再会の約束をその
まま形にしたようなものだと思ってくれればいいよ。流石に時間や場所の指定は出来ない
けど、確実に会える手段だ」

 手渡したのは手製の退魔符だ。こっちの非常識で作ったこの道具は、持っているだけで
常識と非常識の境目を繋ぐ。本来の効果は持ち主を護ったり悪いものをやっつけたりする
ような感じだけど、外の世界にあるお守りとは比べ物にならないくらい強い。
 故に、設定された境界を飛び越えられる。普通の人間でも。
 ただ、それは危険と表裏だ。正しいかどうかは解らない。
 けれど。きっと必要なことだろうから。

「……だいぶ小降りになったかな」

 空を見上げる。降り注ぐ雨粒はだいぶ少なくなってきていた。
 寄り道せずに帰れば風邪も引かず、家でゆっくり出来そうだ。

「じゃ、私はそろそろこれで。……またね」

 ―――大樹の笠から抜け出して歩き出す。
 足元は少し滑って危うい。油断すれば泥まみれになりかねない。
 けれど注意深く歩いていれば足元を保障してくれるものでもある。

 渡した札も同じものだ。
 会話した上で理解した。彼女は聡明で注意深い。
 アレもきっと有効に活用してくれることだろう―――


【退場】

77 名前:折原のえる ◆iDSouriSFE :2008/06/22(日) 02:17:03
>>69
>「楽しくない。ぜんっぜん!」
そんなに奥さんが怖いのかしら(何 とゆー余りに無体な感想は置いといて。

>「君が楽しんでどうするんだ。それじゃあ俺はただの道化師になってしまうだろうが」
軍人が、民間人の楽しい生活守れなくてどーするの?!

なんかすごく痛いところを突いてるようで、実は全然はるか彼方、かすりもしないくらい
全く意味のないツッコミをしてみる。これが効いたら、本物のマジメ軍人ね。上に二文字
つく。

>CQB(違
と、質問に答えるように見えた少尉さん、いきなりあたしの腕をつかんでひっぱった。

あ、あたしには健ちゃんが―――

<思いっきり誤解を招くセリフ>

>(中略)どうやら人はよほど効率よく人を殺す方法を研究するのが好きみたいだな
「うーん。まぁ、軍隊なくなっても、武器を全廃しても、人は争うのを止めない・・・
 って言ってたのもいるしね。ま、なるべくなら軍人さん達がそーゆー技術を使わなくて
 済むようにするのがあたし達の役目ってことね。」

意地悪く付け加える。

「いずれ少尉さんがリストラされるよーな時代にするからね!あ、ちゃんと就職援護は
 してあげる。奥さんのためにもね!」

>>71 かぐや姫の予感!(AA略
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?

木の陰。誰かいるような気もするけど、雨が作り出すもやでよく見えない。
さっきのマリエルみたいに顔でも出してくれれば良いんだけど・・・・・・・・
とりあえず何かがいそうな方向へ声をかけてみた。ある予感がしたから。

「・・・かぐや姫〜?

>>73-74 マリエル
>「こんばんは。」
がちゃがちゃバッグの音をさせながら、マリエルがこっちにやってくる。

「こんばんわー。久しぶり!!元気だった?」

笑顔でご挨拶。でもマリエル、ちょっと疲れてるみたい。

「こんな時間までお仕事?少し疲れてるみたいだけど・・・・大丈夫?

あたしの近く、乾いてる木の幹をマリエルに指し示しながら聞く

「そーいえば、マリエルってどんなお仕事してるんだっけ?
 この前、聞き忘れちゃった。」

78 名前:折原のえる ◆iDSouriSFE :2008/06/22(日) 02:26:39
>>76 もこーおねーさん
「あはは、そんな見た目で『年を食うと――』なんて言うと、色んな方面から
 全力でいじめられちゃうわよー?」

だってどー見てもあたしと同年代にしかみえない。でも1000歳ぐらいなんだよね――

>……これ、あげるよ
「・・・・うん!ありがと!!大事に――大事にするからね!!

あたしにお守りを渡してくれると、もこーおねーさんはゆっくり、でもしっかり、一歩一歩
踏みしめて帰っていった。また会えるといいな・・・いや、会える!会う!!

「またね〜!!」

そんな事を思いながら手を振った。全力で。ぶんぶん音がする。傍から見たらアホかと
思われそうだけど、やっぱりあたしは気にしない!!

79 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/06/22(日) 02:32:05
>>77(のえる)

黙って会話を聞いていたら。
不意に、声を掛けられた。
気配を消した訳じゃないけれど、気付かれるとは思わなかった。

「なーに〜?」

声を返す。
と同時に、声の主の方へ歩み寄る。
大きな木ゆえ、少々歩き回っても濡れることが無いのは有難い。

「こんばんは。さっきは随分と真面目な話をしていたみたいね。」

言いながら、のえるの隣に座る。
服がちょっと汚れちゃうけど、今日は気にしない気分だから放っておこう。

80 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/06/22(日) 02:34:05
>>77
のえるは、木の幹を指し示し、休むように勧めてくれた。
「大丈夫」と言いたかったけど、今日は、道に迷って散々歩いて、疲れていたので、
その優しさに甘えて、また、木の幹にもたれて、根の上に座る。
バッグは、横に置いた。

「何でも屋…みたいなものかな。」

仕事について尋ねられたので、あたしはこう答えた。

「皆の願いを叶えることが、あたしたちの仕事なの。」


妖精の力を借りて、皆の願いを叶えること。
それが、あたしたち、「妖精使い」の役目。
「願いを叶える」っていうのは、普段の「何でも屋」の方も含むけれど、
本業は、「願いの花を咲かせる」こと。
心の奥に芽生えた、強い願いは、「妖精の樹」に白い蕾を付ける。
その願いを成就する、きっかけを与えるのが、あたしたちの仕事。

ただ、これは説明が面倒だから、伏せておいた。

81 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/06/22(日) 02:45:36
>>71
「あら?」

妖精が、小さく声を上げた。
透き通るような水色の髪の、希望の妖精。
尽きることの無い水瓶を、傍らに浮かべている。

「何?」

「ほら、あそこ。 あの長い黒髪の人。
 前に聞いた『お姫様』って、あの人じゃない?」

妖精の指差した方へ、視線を向ける。

「あ、輝夜。」

今日は、よく知り合いと逢う日だ。
たまには、眠れない夜も、悪くない。

嬉しくて、あたしは声をかけた。

「輝夜ー、やっほー♪」

82 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/06/22(日) 02:46:35
>>77

軍人を玩具にすることは民間人の楽しい生活を
守ることに繋がる。
いや、その理論はおかしいだろ…常識的に考えて…。

「…ま、そういうことだ。
 俺も自分の手を血で汚すのは嫌だ。
 昔…対戦車砲で人を木っ端微塵にしてしまったことがあってな。
 やりきれないさ。ほんと」

目線をホルスターにおろす。
これも人を撃ち抜くためにあるものだ。
これで民間人を救おうとしたが、結局できなかった。

「そりゃいい。俺も安心して実家で農業に専念できるってことだ。
 妻と離れたところにいなくても済む」

あっけらかんと笑う。そうだ。
争いのなくて俺のような人間が必要でない世界。
それが人間の望むものなのだ。

>>75

「いやあ、最近雨が多くてまいるな。
 マリエルも途中で雨に降られたのか?」

重そうなバックを地面に下ろした。
中では何かがガチャンと音をしてぶつかり合ったようだ。
…女の子がこんなもの背負うって何してたんだろうか。

「そのバックの中身は?」

一応聞いておく。宝箱の中身は気になるものだ。

>>79

「…たまたま扱けた場所でこんなに多くの人と出会えるとはな」

上品な黒髪の少女がそこにいた。
外見では歳は妹紅と同じくらいに見える。
まあ、外見だけな。中身はどうなっているかは判らない。

「よっ、輝夜。奇遇だな」

久しく会ったその人物に声をかけた。




83 名前:折原のえる ◆iDSouriSFE :2008/06/22(日) 02:47:50
>>79 かぐや姫
>「なーに〜?」
おぉ。ホントにいた。言ってみるもんだわ、あっはっは!!

「お久しぶり、かぐや姫さん!元気そうで良かったわ〜。」

相変わらず、きれーな黒髪。楚々とした立ち居振る舞い。うーむ、不公平だなぁ・・・
かぐや姫をじーっと見ながら、そんなことを思ってると

>「こんばんは。さっきは随分と真面目な話をしていたみたいね。」
と言いながら、かぐや姫はあたしの隣に座った。おぉ。右手にマリエル、左手にかぐや姫

両手に花ね〜♪

笑いながら続ける。

「うん、もこーおねーさんと、随分長く話しちゃった。色々難しくて分からないところもあった
 けど楽しかったわ。あ、そだ。」

ゴソゴソ。

「コレ見て!!もこーおねーさんから貰ったの!友達、になれたかな。」

お守りを見せながら笑ってみる。友達が増えるのは気持ちがいいものだ。

>>80 マリエル
>「何でも屋…みたいなものかな。」
>「皆の願いを叶えることが、あたしたちの仕事なの。」
「お。じゃああたしと一緒ね。あたしの仕事もほら、国民の夢をかなえる仕事だから。
 まぁ、お客さん(国民)がいっぱいでなかなかうまく行かないんだけどねー

頭をかいて笑う。ん?

「あれ?マリエル、今日は一人??」

話しながら思い出す。

「いや、でも前も一人だったっけ・・・あれ?でももう一人というか、もう一体というか・・・・
 何かいたような・・・あ、ゴメンゴメン。気にしないで。でも、こんな雨の日の
 夜遅くまでなんて大変ね。えらーい!」

84 名前:クロイツェル ◆KREU/c.SEU :2008/06/22(日) 02:57:22
もう夜も結構ふけてきた。
雨もだんだんあがってきてる。
そして何より……私が眠い←重要

そんな訳で、今日はもうお暇することにする。
リーフ達とかみんなとの会話とか魂トークとか、ネタ、投げっぱなし。うーん、我ながらひどい。

「なんていうか色々ごめん……んで……お休みー……」

眠気で吹き飛びそうになる意識に鞭打ちながら、私は何とか帰っていったのでした、まる

85 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/06/22(日) 03:02:27
>>81(マリエル)

「こんばんは、マリエル。」

声のした方向に振り向いて、手を振る。
嬉しそうな顔をした子を見ていると、こちらも嬉しくなってくる。
自然と、顔が緩んだ。

「こんな遅くに一人歩きしていたの?……危ないわよ?この辺りは妖怪が出るって言うし」

多分、出るだろう、きっと、おそらく。
まあ。半分脅しだけどね。


>>82(シロー)

「こんばんは、シロー。ほんとに奇遇ね。まさかこんなところで会うなんて」

丁寧に挨拶を返す。
挨拶は基本にして至高、人間関係は挨拶に始まり挨拶に終わるのだ。
……幻想郷では挨拶即弾幕だから、こういう丁寧な会話って久しぶりのような気がしてきた。

「扱けた……って。ちゃんと注意しなさいよ、軍人なんでしょ?」



86 名前:折原のえる ◆iDSouriSFE :2008/06/22(日) 03:04:52
>>82 シロー・アマダ少尉
>俺も自分の手を血で汚すのは嫌だ。
そりゃそうよねぇ・・・あたしは、幸いにしてまだ人を殺した事はないけれど・・・・・
間接的には、何人か殺してしまっているのかもしれない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・やだな。

「そっか。」

だから、一言で済ませた。あまり深く話をしても、良い事はなさそうだから、今は。

> 妻と離れたところにいなくても済む
あ。と思った。うん、こういう態度がやっぱり大人なのね。そして、少尉さんが良い人な証拠。
少尉さんには、まだ知られてないからあたしは、ただの女子中学生にしか見えていないはず
その中学生の言葉を、しっかり受け止めて、そして、それに期待してくれる――あるいは、そう
思わせようとしてくれる。

うん、少尉さんはいい人リスト入り決定。あ、これは勿論「あなたっていい人ね」とかそーゆー
意味ではないのであしからず

<・・・誰に説明してる?>

「よ!この愛妻家!!きっと熱烈なラブロマンスがあったんですね先輩!!」

なのであえて的を外した茶々を入れてみた。少なくとも恋愛道に関しては先輩・・・の筈。多分。

>>84 クロイツェルおねーさん
>「なんていうか色々ごめん……んで……お休みー……」
えええええええええええ?!

叫んで、おねーさんの眠気を吹き飛ばそうと思った。
無駄だった。ま、縁があるから、きっとどこかで会えるわ。
もこーおねーさんの受け売りだけど。

「お休みー!またね!!

最後の部分に力をこめて、手を振った。

87 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/06/22(日) 03:06:06
>>82
「途中でってわけじゃないよ。 ほら、傘もある。」

スージーの雑貨店で買った傘。
傘があるのに雨宿りしているのは、休みたいから。
道に迷って、歩き疲れちゃった。

「じめじめして、寝苦しくて、眠れなかったから、
 やり残してた仕事、片付けちゃおうと思って。
 そしたら、道に迷って、ここへ辿り着いたの。
 疲れたから、休もうと思って来たんだけど、
 シロー達が居て、びっくりしたよ。
 一人じゃちょっと寂しいから、逢えて嬉しいよ。」


次にシローが尋ねたのは、このバッグの中身。
がちゃがちゃと音を立てる鉱石を、一つ掴んで、シローに見せる。

「グランタイトっていうマテリアルなんだけど、
 これを合成の実験に使うからって、採取を頼まれたの。」

88 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/06/22(日) 03:10:08
>>83(のえる)

じーっと見つめられる。
何?何かしら、のえるはソウイウ気でもあるの?
ダメよ、私は普通なんだから……と、いうオーラを出しつつ返事をする。

「そりゃもう元気よ。元気すぎて二、三回死にかけるくらいにね♪」

かるーく冗談を飛ばしてみる。
こういう時はういっとに富んだジョークを言うものだってイナバが言ってた。
ま、のえるも冗談であーいう目線を送ってきたんだろうし、こっちも冗談で返すくらいは―――

「―――って両手に花!? いや、ええ、まあ、花というのは否定しないけどね、でも―――」

笑っているのえるが本気で言っているように見えてきた……気のせい、気のせいだ、きっと。
そんなことを一人で考えていると、彼女はひとつのお守りを取り出してきた。

「妹紅が貴方に……へえ……珍しいわね、人に何かを贈るなんて……」

あいつがそういうことをするのは、本当に稀だ。
もちろん、私が知っている限りでは、との注釈付きなのは言うまでもない。

「ちょっと、貸してみて?もう少しよく見てみたいの」

89 名前:折原のえる ◆iDSouriSFE :2008/06/22(日) 03:19:30
>>88 かぐや姫
>「そりゃもう元気よ。元気すぎて二、三回死にかけるくらいにね♪」
「あっはっは!元気で死んじゃうなら、あたしなんか今まで何回死んだか
 分かんなくなるわよ〜!!」

うーむ、かぐや姫、なかなかやるな。まじめな顔して法螺吹くんだから♪
・・・・・・・・とアレ?なんか警戒されてる??なんというか、オーラが。

「え、えーと。あたしはそーゆー趣味ないわよ〜?迫ってくる子はいるけど
 あたしは健ちゃん一筋だから!!

これであたしの勘違いだったら、あたしは死ぬ。

>「妹紅が貴方に……へえ……珍しいわね、人に何かを贈るなんて……」
そーなんだー。ちょっと嬉しいな。ホントに仲良くなれた気がするわ。

>「ちょっと、貸してみて?もう少しよく見てみたいの」
ん〜?ちょっとだけだよ?

一瞬迷ったけど、渡す。かぐや姫なら、警戒する必要もないし

「かぐや姫が珍しがるなんて、よっぽどなんだね、このお守り。」

ちょっと誇らしげに付け加えながら。

90 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/06/22(日) 03:22:06
>>83
そりゃそうだと、苦笑する。
国一つをまとめとうとするなら、その苦労は、あたしの想像の及ぶところじゃない。
願いを叶えてあげようとしても、なかなか上手くいかないに違いない。
気苦労の絶えない日常に身を置いているはずなのに、のえるは至って明るく元気。
それはきっと、すごいことなんだろうなぁと、あたしは思った。


そして、のえるは、思いがけない一言を口にする。

「今日は一人?」

驚いた。 のえるには、妖精が見えていたの?
妖精も驚いて声を上げる。

「貴方、あたしが見えるの?」

妖精は、試しに、のえるの目の前まで近寄って、手を振ってみた。


>>85
「ようかい?」

「妖精の、別の呼び名よ。
 国によっては、その姿から、妖怪と区別されることがあるの。
 妖精は、あたしみたいな姿。
 妖怪は…、ゴブリンとか、アーチンとか思い浮かべると、わかりやすいかな。」

「あ、なるほど。」

つまり、ちょっと強面の妖精が、妖怪ってことになるみたい。


「大丈夫、それなら、見慣れてるから。」

事も無げに、あたしは笑って答えた。

91 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/06/22(日) 03:29:18
>>85

甘いな。世の中には資料映像で
必ず2,3人扱けている軍隊が存在するんだぜ…。

「雨の中無心で走っていたからな…。
 ま、注意力が足りなかったというべきか」

おかげで妹紅の服を汚してしまったとボソリと呟く。
ポケットの中にはあいつのくれた手ぬぐいがある。

「まあ近くにあいつがいたのは幸いだったというべきか。
 おかげで顔の泥を落とすことができた」

空を飛べる連中は扱けると言うことに縁がないのだろうか?
少なくとも鳥が扱ける瞬間は見たことないな。

>>86

ちょっと重すぎる話だったかな。
だが返ってきたのは「そっか」の一言。
細かい心遣いが感じられた。

「まあラブロマンス…って言うか…」

アイナとの出会いから今に至るまでを思い返す。
一つ一つが鮮明に良く覚えている。
忘れることもできないだろうな。

「…一緒に遭難したりとかしたんだ。それも二回」

宇宙だったり雪山だったり。
よく生きていたな、俺たち。

>>87

可愛らしい傘だ。
無骨なレインコートを着ている俺よりもよほどいい。

「…判るなあ。最近は本当にじめじめしてて
 なかなか眠れないんだよなあ。
 扇風機一つで過ごすのもなかなか大変だよ」

コロニーでは全てエアコンだったからな。
扇風機の前でアーってやるのも楽しかったり。

「俺もがむしゃらに走ってたまたまここに出たんだけどな。
 まさかこんな所でマリエルとかに会えるとは思わなかったよ」

人間不思議なところで縁があるものだな。
こんなところに集まるとは誰が予想できたか

「グランタイト…うーむ、聞いたことがないなあ。
 希少鉱石の一種なんだろうか?」

一つをてにとって指でコンコンと叩いてみた。
何か変化があるかもしれないと淡い期待を寄せながら。

92 名前:折原のえる ◆iDSouriSFE :2008/06/22(日) 03:33:55
>>90 マリエル
苦笑しながらあたしの話を聞いてたマリエルが、突然驚いたような顔をした。
と・・・・・・

>「貴方、あたしが見えるの?」
「へ?いや、マリエルはずっと目の前にいるじゃな・・・・・あれ?
 マリエル、今なんか言った??

なんか目の前に違和感が・・・・

「・・・・・?・・・・・・・・・・・あれ?なんかいる・・・・・?気配はあるような・・・・・・・・・
 あれーーーーーー?あ、ごめんごめん。なんでもないの、うん。」

こ、このままじゃ電波ちゃんにされてしまうー?!

93 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/06/22(日) 03:40:26
>>89(のえる)

「ふふふ、相変わらず元気ね。善き哉善き哉。
 ……『一度きり』の人生、大切に過ごしなさいな。」

うんうん、と頷きながら微笑む。

「あ、そ、そうなの?それならいいのよ、あははは……。
 それにしても、一筋だなんて。意外と一途なのねぇ。色々な人と付き合ってみるのも悪くないわよ?」」

良かった、勘違いだったみたいね。
嫌な汗が滲んだわ。
と、お守り(?)を手にとって、確かめてみる。

「―――ん、ありがと。
 ……そりゃ、珍しいわよ。モノ自体もさることながら、あの妹紅がプレゼントだなんて。
 天変地異が起こるんじゃないかと心配になってきちゃうわ」
 
肩を竦め、苦笑いをしてみせる。
そして、ひっくり返して裏を見たり、書いてある文字を声に出して読んでみたりしながら、
どんな札かを確かめていく。
どうやら、これは―――。

「……ふーん、なるほどなるほど。これはどちらかというと御札に近いわね。
 これは……陰陽道の類かしら。だいぶアレンジされているけど……あいつらしいわ」

そういいながら、のえるに札を返す。

「確かに誇りに思っていい逸品ね。ソレを持っている限り、妖怪の類は近寄ってこないわ。
 ―――まあ、その代わり、貴方自身がコッチ寄りの存在になっちゃうかもしれないけどね」

94 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/06/22(日) 03:45:20
>>90(マリエル)

「そうそう、妖怪というのは妖精よりも凶暴で、ちょっとタチが悪いモノのことよ。
 よく知ってるわね。妖精なのに知識が豊富なのね、貴方。」

妖精の方を見て、微笑む。
外の世界の妖精はまるきゅーではないようだ。

「なーんだ、怖がってくれないのね。」

拗ねたような表情で呟く。
慣れてるんじゃ仕方ないけど。ちょっと悔しい。

「そうだ。貴方はどういう妖怪にあった事があるの?」

95 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/06/22(日) 03:46:22
>>91
「その石を、合成に使うんだって。
 合成っていうのは、マテリアルと、別のマテリアルを反応させて、新しい物に変えること。
 その組み合わせの実験のために、これが必要なんだって。」


オークベリーで合成屋をしてる、研究家のエリックは、あたし達のお得意さんの一人。
人使いが荒い、とも言うけどね。

96 名前:折原のえる ◆iDSouriSFE :2008/06/22(日) 03:49:41
>>91 扱けたシロー・アマダ少尉
>「…一緒に遭難したりとかしたんだ。それも二回」
・・・・・・・・そーなんですか・・・・あ、違う!今のはシャレじゃないからね?!

<だから誰に説明してる。>

慌てながら、答える。

「二回も遭難って・・・吊橋効果狙うにしても、やり過ぎじゃないー?

ニヤニヤしながら付け加える。

「ま、それでラブラブになったんだから結果よければ全て良し!なんだけどね。
 きっと奥さんも素敵な人なんだろーなー。よし、あたしも頑張って健ちゃんの
 素敵なお嫁さんになろう!!」

>>93 かぐや姫
>色々な人と付き合ってみるのも悪くないわよ?
「まぁ、一番が見つかるまではそうなのかもしれないけど・・・・・・・・あたし、最初に
 一番を見つけちゃったし
 健ちゃんも、そうだって言ってくれたしね〜♪

<のろけ全開。今この瞬間、世界で一番アホになっている国家指導者がココにいる。>

>天変地異が起こるんじゃないかと心配になってきちゃうわ
「あはは、友達にひどいセリフよねー。もこーおねーさんが聞いたら、喧嘩になるんじゃない?」

笑いながら続きを聞く。
>「確かに誇りに思っていい逸品ね。ソレを持っている限り、妖怪の類は近寄ってこないわ。
「妖怪かぁ・・・霞ヶ関の魑魅魍魎にも効くかしら?」

なんて笑いながら聞いてると意外な情報が。

> ―――まあ、その代わり、貴方自身がコッチ寄りの存在になっちゃうかもしれないけどね」
「・・・・・・コッチとゆーのは、もこーおねーさんとか、かぐや姫のこと?ということはつまり・・・・・
 あたしも、もっときれーに?!
 よし、家宝にしよう。元々あたしの宝物だけど。子孫代々に伝えるわ、これ。」

<微妙に・・というか大幅に勘違い中>

97 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/06/22(日) 03:50:38
>>95

「マテリアルとマテリアルを合成…か」

科学者には偏屈が多い。それも頭がよければよいほど
多くなっていく傾向があるようだ。
人使いが荒いのもそれの表れなのだろうか。

「なんていうか、錬金術みたいで面白そうだな。
 この鉱石から新しい物質を作り出すのか…」

ひとしきり眺めたあと、彼女のかばんの中に戻した。
特には面白い発見はなかったしな。

98 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/06/22(日) 03:54:29
>>91(シロー)

なんというどじっ子軍隊……。
その軍は間違いなくヘタリア以下……いや、意味わからないけどね。

「怪我が無いのなら良いのよ……って、へえ?妹紅がねぇ……」

あいつが知り合いを手助けすること自体は意外、というほどでもないが、
のえるの例もあるし……今日は機嫌が良かったのだろうか。

「ああ、あいつの服を汚しちゃったの?着替えなんて持ってるのかしら」

あの服以外、見たことがない気がする。
正確には、記憶にないだけで一張羅というわけでもないだろうが……。

「ちなみに、私は結構転ぶわよ。飛ぶのには慣れているけど、歩くのはちょっと苦手」

育ちが育ちだからね、と呟いて笑う。
放浪が長かったから、あんまり関係なくなってるけどね。

99 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/06/22(日) 04:10:16
>>96(のえる)

惚気られた。
おもいっきり。これ以上ないくらいに。

「あーもー、ごちそうさまでした。おなか一杯よ。ああ、甘い甘い。サッカリンより甘いわ」

手をひらひらと振る。呆れるくらいに幸せなのね、ほんと。
……私には永琳がいるからいいもの。羨ましくなんてない!
―――何故か、泣けてきた。そんな、気がした―――(何


「友達?それこそ、あいつが聞いたら怒るんじゃないかしら。
 私は別に構わないんだけど……あっちはそう思わないかもね」

苦笑を浮かべながら、話を続ける。

「か、かすみがせきの……? さ、さあ、どうかしら。
 その者達が、肉体よりも精神に重きが置かれるような輩なら効くと思うけど」

外の世界にも、まだまだ魑魅魍魎はいるらしい。
そういうものは幻想と化したかと思ったが、そうでもないようだ。

「―――そうね。きっと、綺麗になるわ。ただ―――」

盛大に勘違いをしているけれど、まあ、いいと思う。
あの御札に美容効果は無いが、偽薬効果というのもあるし。

「あいつも言っていたかもしれないけど、ソレには副作用というか、別の効果もあってね。
 持っていると、私や妹紅に会いやすくなるのよ」

一応、ソフトに表現しておこう。
詳しく聞きたいなら、もっと話すつもりではいるけれど、ちょっとショッキングかもしれない。

100 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/06/22(日) 04:12:35
>>92
「なるほど。」

妖精は呟くと、のえるの花を両手で掴み、塞いでしまった。

「大丈夫、貴方は正常よ。」

十と数秒の後、妖精は手を離して、あたしの傍へ戻ってきた。」

「悪魔と契約した影響かしらね。
 契約期間が短かったから、影響が薄いようだけど。」


>>94
「旦那様の書斎で、こっそり本を読んだりしてるから、知識はあるの。
 沢山本があって、退屈しないわ。」

妖精は、少し照れたように笑いながら答えた。

ところで、まるきゅーって何だろ…


気の弱い子なら、怯えたりもするんだろうけど、
生憎、あたしは妖精は見慣れてる。
つまらない、と言いたそうな輝夜。

そして彼女は、今まで逢った「妖怪」について尋ねた。


「今まで逢ったのは……」

フィオナや、奇跡妖精達と違う姿だから……

「ネズミに良く似た、アーチンとか、顔が怖くて嫌われちゃった、ゴブリンとか、
 悪戯好きのグレムリンに、歌が得意なサイレン、それから、物知りなドラゴン先生とか…、
 蛇族のラミア、綺麗な声で歌う、マーメイド、泥棒猫のケットシー、火山に棲む不死鳥、フェニックス、
 死に臨む人を悼み歌う、バンシー、えーと、他にも、いっぱい。」

皆言おうとすると疲れるので、この辺で打ち切り。

101 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/06/22(日) 04:13:16
>>96

「いや、二回目の時は本気で凍死しかけたんだが…」

一回目もやばかったよな。酸素
使いきって死亡ってのもいやなものだ。
毎回アイデアで切り抜けるしかなかった。

「まあ、本当終わりよければいいものだ。体をはっただけの
 価値ある未来を手にすることができた。
 それでいいんだろう。全てな」

片足を失ったことでの喪失感はあった。
しかし片方なかろうとももう一人に支えられることで
今の自分が存在しているのだ。

「のえるも気になる人がいるなら頑張るんだな。
 君は素敵な女性だ。いつか振り向いてくれるさ」

ケンちゃんとやらは幸せになれることだろう、うん。

>>98

ヘタリアのことなんだけどな!(何

「目に泥が入った以外は大丈夫だ。あと軍服も思いっきり汚したが
 そっちはそんなに重要なことじゃないしな」

妹紅は意外と面倒見がいいのだ。
今回は妖怪退散のお札も渡したらしい。

「…ここだけの話だが、脱ぐとすごいんだぜ、妹紅は」

マトリョーシカ的な意味で。

「裾を踏んづけて転ぶとか?
 もしくは単にとろいだけなのか…」

後は運動不足って線もあるな。

102 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/06/22(日) 04:27:09
>>97
「この辺りには無い物も作れるから、あたしたちはよくお世話になるの。」

言いながら、グランタイトをバッグの中へ戻し、口を閉じた。

「アイオライトとか、ミスリルとか。 エリックは、他にも何か出来ないか、研究してるんだって。」

103 名前:折原のえる ◆iDSouriSFE :2008/06/22(日) 04:33:05
>>99 かぐや姫
>「あーもー、ごちそうさまでした。おなか一杯よ。ああ、甘い甘い。サッカリンより甘いわ」
「あはは。虫歯にならないように気をつけてね?

ふっふっふ。その程度の言い方では、あたしにダメージは与えられないわ!!
腰に両手を当てて胸を張る。ちょっとボリュームが足りないけど気にしない。
あたしは急成長で東証一部上場間違い無しの有望株なのよ!!お守りもあるし!

>「友達?それこそ、あいつが聞いたら怒るんじゃないかしら。
> 私は別に構わないんだけど……あっちはそう思わないかもね」
「そーなの?仲良くじゃれてたよーに見えたんだけどなぁ、前。まぁ、友達にも
 色んな形があるしね〜。あたしたちの価値観が全てじゃないわね、うん。」

一人で納得。うんうん、あたしってば手間のかからない良い子だわ。

>「あいつも言っていたかもしれないけど、ソレには副作用というか、別の効果もあってね。
> 持っていると、私や妹紅に会いやすくなるのよ」
もう文句なしよね!!
 綺麗になって、友達にも会えて!!!これ以上望んだらバチがあたるわ。
 でもなんで?もこーおねーさんは、約束を形にしたもの・・・とか言ってたけど・・・・」

>>100おめでとー!なマリエル
「ふにゃ?!」

鼻つままれた。でも目の前にいるマリエルは何にもしてない。勿論かぐや姫も少尉さんも。
ということは・・・・・・

「幽霊?それとも妖怪とか妖精とかそーゆーのがいるのかしら?!やっぱ、
 この木、これだけ大きいと霊験あらたかなのかしらねー。」

とかやってると、マリエルが何かにうなずいたり答えたりしてる。

「・・・・おーい、マリエル〜?そこ、何かいるの???

>>101 シロー・アマダ少尉
>「いや、二回目の時は本気で凍死しかけたんだが…」
「凍死って・・・雪山か何か?無事でよかったわねー。でも凍死って、一番安らかな
 死に方だって、前に自衛隊の将軍が言ってたわよ〜。」

>「まあ、本当終わりよければいいものだ。体をはっただけの
> 価値ある未来を手にすることができた。
> それでいいんだろう。全てな」
「そーそー!無事に生きて戦場から帰ってきて、綺麗な奥さんがいるなら文句なしよね。」

>「のえるも気になる人がいるなら頑張るんだな。
> 君は素敵な女性だ。いつか振り向いてくれるさ」
「あはは、ありがと。でも残念でした〜。もう振り向いてくれてるもーん!
 だから問題なし!!」

かぐや姫のときと同じく胸を張る。こーゆーことは何回自慢してもいいわよね?
と、少尉さんとかぐや姫の会話が耳に入った

>「…ここだけの話だが、脱ぐとすごいんだぜ、妹紅は」
少尉さんのえっちー!
 言ーってやーろー言ってやーろ、奥さんに言ーってやーろー♪」

ふふふ。からかいポイント発見!!!

104 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/06/22(日) 04:37:33
>>100(マリエル)

「ふーん、本を読んで退屈を紛らわすなんて、妖精とは思えないわね」

妖精を見て、にこりと笑う。
うん、知識を得ようとする姿勢は大切だ。
新しいことを知る喜びを感じなくなったら、人生オシマイだと思う。

ちなみに、まるきゅーというのは、こっちの言葉で『馬鹿』って意味よ。
語源は今神社(東方スレ)にいる氷の妖精。


「ふむふむ。色んな妖怪に会ってるのね……正直、意外だったわ。
 身の危険を感じたことも無いの?」


>>101(シロー)

ヘタリアなの!?
戦場でパスタを茹でて水不足になった、あのヘタリアがそんなにどじっ子だったなんて(何

「ま、軍服は汚れるのが前提なんでしょ?戦いの服なんだし」

多分間違ってない、はず。
まあ、妹紅の面倒見のよさは何となくわかる。
うちのイナバたちにも優しいしね。

「―――え!? も、妹紅が!?
 そんなはずないわ、だってあいつは私と同レベルのひんそ……スレンダーなはずなのに……!」

動揺を隠せない。危うく自爆しそうになったわ!

「裾は踏まないわよ。こういう服装を1000年以上続けているんだから、当然でしょ?
 ……とろいと言われれば、認めざるを得ないわね。機敏と言い張れるほどの身体能力はないもの」

―――失礼なことを考えていたようなので、札を一枚投げておく。
当たると軽く弾けるわよ、それ。

105 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/06/22(日) 04:45:23
>>103
「あれ? 声は聞こえてるんじゃないの?」

おかしいなぁ、さっきの妖精の言葉、聞こえてなかったんのかなぁ。
聞こえたり、聞こえなかったりするのかな?

「無理に姿を探そうとするから、かえって気が散るのよ。
 それで、あたしの言葉が耳に届かなかったんだわ。」

妖精が言った。

「まぁ、あたしに気付かなかったなら、それはそれでいいわ。
 無理に知らせる必要もないでしょうからね。」


のえるは、訝しげに、あたしに尋ねた。

「そこ、何かいるの?」

あたしは答えて言った。

「居るよ、妖精が。 のえるには、見える?」

敢えて、冗談めかした口調で。

106 名前:折原のえる ◆iDSouriSFE :2008/06/22(日) 04:57:11
>>105 マリエル
>「あれ? 声は聞こえてるんじゃないの?」
「え?「貴方は正常よ」ってヤツ?聞こえるには聞こえたんだけど、どー考えても
 その言葉を発した人らしき人が見当たらないのよねー。変な子だと思われちゃう
 かなーと、思って黙ってたんだけど・・・

すこししどろもどろに言い訳を。うーん、本格的に変な子扱いさ―――

>「無理に姿を探そうとするから、かえって気が散るのよ。
> それで、あたしの言葉が耳に届かなかったんだわ。」
・・・・・・?

>「まぁ、あたしに気付かなかったなら、それはそれでいいわ。
> 無理に知らせる必要もないでしょうからね。」
・・・??????????

「やっぱり何かいるー?!」

あたふたしてると、マリエルが悪戯っぽく答えてくれた。

>「居るよ、妖精が。 のえるには、見える?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・(ポム)
「あ、なるほど。納得した
 そりゃー見えないはずよねー。」

思わずうなずく。そしてご挨拶。

「えーと、じゃあ今日が2回目になるかな?見えないけど。あたしはのえる。
 よろしくね〜♪

<傍目に何にもないところへ向かって笑顔で手を振る内閣総理大臣>

107 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/06/22(日) 04:58:29
>>104
「危険じゃないよ。 みんな、良い『妖精』達だもん。」

輝夜の言葉に、あたしは笑って答える。

「なかなか受け入れてくれない妖精もいたけど、
 今ではみんな、大切な友達だよ。」

黒い翼を持って生まれたせいで、同族である妖精からも疎まれた、ハーピー。
傷つき流す血が、美しい宝石に変わることを知られ、人間に追われていた、ペリ。
銀の森に来る人間を、迷わないように導こうとしたのに、醜い姿から信じてもらえず、人間が嫌いになった、ゴブリン。

みんな、あたしを拒んだけれど、ちゃんとわかりあえた。
あたしたちは、友達になれた。

108 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/06/22(日) 04:59:35
>>102

「一応ふたつとも聞いたことある鉱物だが…」

しかし、それは錬金術で作り出せるものか?
卑金属を金にすることは彼らには不可能であった。

「ミスリルにアイオライトか…。
 本当に作れるとしたら…そりゃすごいな」

アイオライトは分けて欲しいものだ。宝石だしな。

>>103

「安らかだろうと志半ばで倒れる絶望感は酷いものだぞ。
 凍死する寸前になれば判るものだ」

普通の人はめったにそういう経験はできないだろうがな。
大型冷蔵庫の中に閉じこもってでもいたら判るか?

「熱いなあ。火傷するくらいだ。
 仲がいいのはいいけれど、健ちゃんを焼き殺さないようにな」

っといいことを言ったはずなのに何故かその後で余計な疑惑を掛けられた。
いや、脱ぐとすごかったじゃないか、あれ。

「…あのアンリミテッドな服装なことなんだが」

というか愛名に言われるのはともかく、妹紅に知られたらちょっと
頭を冷やす、いや、焼く目に会うんじゃないかと内心ひやひやしているんだが。
…言わないよね?

>>104

あそこはドジで済む範囲を超過していると思うんだ。

「汚さなければそれが一番だよ。この服だってただなわけじゃないから」

戦場でも耐えれるよう丈夫で軽い仕様となっている。
だからといってあんまり何枚も破いてると…。

「ああ、そうだ…あいつが脱ぐと…その下に全く同じ服があってな」

そういうわけで脱ぐとすごいのだ。
か、勘違いしないでね!

「…ああ、1000年以上もそういう格好か。
 それならば踏むこともないだろう。うん」

って、なんか札をこっちに投げられヘブッ!?

109 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/06/22(日) 05:02:37
>>103(のえる)

「虫歯どころか、砂糖はいちゃうわよ……まったく」

呆れた顔でげー、と吐く仕草をする。
人生を謳歌してるわねえ……まあ、人生短し恋せよ乙女。
須臾に等しい人生、楽しく生きるのはいい事よ。

「―――あ、因みに胸は大きくならないからね?そのお守り」

張られた胸を見て、思わず忠告。
まあ、小さいのが好きな人種もいるらしいし……いいんじゃない?


「まあ、確かに仲は悪くないわ。
 しょっちゅう喧嘩してるしね。大きなものから小さなものまでそれはもう色々な種類のを」

納得しているなら別にいいけどね。
誤解って訳でもないし。

「約束を形に……?
 まったく。相変わらず物言いが遠回しねぇ。わかり辛かったでしょ、あいつの話。
 歳をとると話が長く難解になるから困るわ」

軽く溜息をついた後、解説をしていく。

「簡単に言うとね。ソレは私や妹紅に会うための切符みたいなものなのよ。
 お守りって言うのは、そもそも持ち主を悪いものから守るものなの。
 ここでいう悪いものっていうのは、主に非常識なワルモノ……お化けとか妖怪とか、そういうものね。
 つまり、お守りは『常識』の側にいる持ち主を、『非常識』の側から守る為のもの。
 普通のお守りなら、別段これ以上の役目はないんだけど、生憎ソレはあいつ特製……出鱈目に強力なのよねぇ。
 強力すぎる力って、時として持ち主にも災いをもたらすの。
 のえるもわかるでしょ?
 ―――でも、安心して。ソレのもたらす災いは、そんなに大それたものじゃないわ。
 ただ単に、貴方が幻想に迷い込みやすくなるだけだから。持ってると死んじゃうとか、そういうのはないわ」

110 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/06/22(日) 05:07:08
>>106
どうやら、のえるは信じたみたい。
さっきの言葉も、聞こえてたみたいだし。

「ええ。 改めて、よろしくね。」

妖精は笑って答えた。
妖精も、人間ののえると、友達になれた気がして、あたしは嬉しかった。

「悪魔と、もう少し長く…、そうね、『無料お試し期間』とやらが終わって、正式な契約を結んでいれば、
 あたしの姿も見えたかも知れないけれど。 まぁ、それはやめた方がいいでしょうね。
 声だけで良ければ、あたしとも、仲良くしてね。」

111 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/06/22(日) 05:16:23
>>108
「他にもあるよ。」

バッグの中を探って、黄色や、赤色の石を取り出す。

「こっちがキャッツアイで、こっちがローズクォーツ。
 良かったら、一つあげる。」

エリックが、実験で作った、余り物を、報酬代わりにもらったの。
シローは、こういう石、興味ないかな?

112 名前:折原のえる ◆iDSouriSFE :2008/06/22(日) 05:22:22
>>108 シロー・アマダ少尉
>「安らかだろうと志半ばで倒れる絶望感は酷いものだぞ。
> 凍死する寸前になれば判るものだ」
まぁ、そもそも死ぬのは誰でも嫌だからね・・・

「あたしは、出来れば楽しく生きて、楽しく死にたいなぁ。どんなのか
 分かんないけど。ま、たしかなのは、あたしも少尉さんも死ぬとか考えるのは
 早すぎるってことね!!

呵呵大笑。おー、すごい。一発で変換できた。ちなみに意味はよく分かんない。

>「…あのアンリミテッドな服装なことなんだが」
「だって倒置法使ってるけど主語は『妹紅は』になってるじゃない!!
 えっちー・・・ってまぁ冗談だけどね♪もこーおねーさんには内緒に
 しといてあげる・・・・・・あたしは。」

>>109 かぐや姫
>「虫歯どころか、砂糖はいちゃうわよ……まったく」
「あはは!かぐや姫って、お姫様なのに、そーゆーこともするのね〜。
 すごく自然で、いい感じ♪

おまけにそれでも絵になっちゃうくらい美人だから困る。おのれ。

>「―――あ、因みに胸は大きくならないからね?そのお守り」
ええええええええ?!

と思ったけど、心の中に仕舞っておく。顔にはばっちり出たっぽいけど気にしない。

>分かりやすい説明
いや、別にもこーおねーさんのが分かりづらかったわけじゃないけど。

「切符かぁ・・・いいじゃない、面白そう♪これがあると、普段出来ないような体験が
 出来るわけでしょ?それに・・・万が一危なくなっても、自分の身は守れるし、いよいよと
 なったら・・・・かぐや姫か、もこーおねーさんのとこまで駆け込んで
 巻き込むわ♪

ま、それも非常識のうちのひとつとゆーことで許して貰おう♪

>>110 マリエル&妖精さん
>「ええ。 改めて、よろしくね。」
また声が聞こえた。いまいちどこら辺にいるのか、まだよく分からないので・・・
満面の笑顔で頷いた。

>「悪魔と、もう少し長く…、そうね、『無料お試し期間』とやらが終わって、正式な契約を結んでいれば、
> あたしの姿も見えたかも知れないけれど。 まぁ、それはやめた方がいいでしょうね。
「そーねぇ。メフィもなんかいろいろあたしを助けてくれる割に、全っ然魂とか要求して
 こないのよねー。一度なんか『俺に魔力を使わす気か?!』とか『のえるの寿命を
 縮めたいのか?!』みたいに、怒鳴った事もあるし。よく分かんないやつなのよねー・・・
 可愛いんだけど♪

最近姿を見かけないけど、まぁ、元気にやってるんだろうな、きっと。そんなことを思いながら

> 声だけで良ければ、あたしとも、仲良くしてね。」
もっちろん!!

全力で答えた。

113 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/06/22(日) 05:41:59
>>112
「ありがとう。」

妖精は笑って言った。

「貴方のような子に逢えて良かった。 今日は良い日だわ。」

あたしは頷いた。

「ありがとう。 あたしたち、皆、友達だね。」

114 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/06/22(日) 05:49:02
>>107(マリエル)

「―――それは、運が良かったわね。
 世の中には『悪い』妖精もいるから気をつけてね?」

一応、忠告しておく。
まあ、この子なら大丈夫だとは思うけどね。

「トモダチ、かぁ。うん、良いわね。大切にしなさい。
 他者との繋がりっていうのは、人生において最大のスパイスだから」

果たして、私はどうだろう。
自問自答しつつ、瞑目する。


>>108(シロー)

まあ、ねえ。
次にやる時はイタ公抜きで、だっけ?

「ああ、それ自腹なの? 支給されるのかと思ってたわ」

意外とみみっちいのね、軍隊って。
服くらいばーんと支給すればいいのに。

「な、なんだってぇーッ!? 
 ―――あいつ、そこまで物ぐさだったかしら……」

だ、だれも勘違いしてないわよ!
ただ、私は妹紅がないすばでぃだったらどうしようって心配してただけなんだから!

……うん、ツンデレは無理ね!(何

というか、同じ服って。
ソレはどうかと思うわ、曲りなりにも少女なのに。

「汚い花火ね……! ま、それはそれとして。まだ髪が濡れてるわよ」

懐からハンカチを取り出して、シローの頭を軽く拭おうとする。
……が、顔まで伸ばしたところで限界。
背伸びをしても、それ以上はどうしても届かなかった。
 
「その泥だらけの手ぬぐいじゃ頭は拭けないでしょ?
 ―――後は自分でやって頂戴。私じゃ届かないから……」


>>112(のえる)

「お褒めに預かり光栄ね」

溜息をついて、礼を言う。
嬉しいけど、何だか凄い敗北感。まるで、独身の三十路女が、女子高生と会話しているような―――(何

「ん?いいわよー。どんどん巻き込みに来なさい、大歓迎よ!
 もし何か困ったら、私と妹紅の名前を叫びなさい。きっとどちらかが駆けつけるわ。
 貴方は必ず守るから、ね」

のえるの頭を一撫でして、立ち上がる。

「さ、それじゃそろそろ帰るわ。
 またね」

空を見上げれば、雨は止んでいた。
月が見えない夜空に向かって飛び立つ。

【退場】

115 名前:折原のえる ◆iDSouriSFE :2008/06/22(日) 05:52:49
>>113 マリエル&妖精
>「ありがとう。 あたしたち、皆、友達だね。」
「そーね♪ちょっと面白い組み合わせだけど・・・あたし達自信が満足だから
 それでいいわよね〜♪」

と、ここで時計を見る。うあ。

「そ、そろそろかな・・・・・・・・」

空を見上げると・・・・・雨は何とかあがり、曇り空。灰色の背景に黒い点が一つ・・・・
二つ、三つ、四つ、五つ六つ七つ八つ――――

「残念。迎えが来たわ。よく考えたら、そろそろ仕事の時間だわ。」

思わず苦笑い。

「結局一晩ココにいちゃった。楽しかったわ、ありがと。それじゃみんな・・・
 またね!!

<陸上自衛隊中央即応集団、第1ヘリコプター団が内閣総理大臣を収容し、
 総理官邸へ送り届けたのは、この直後の事でした。>

116 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/06/22(日) 06:14:42
あたしたちも、帰ろう。
いい加減、眠い。

誰も居なくなった、雨上がりの朝、
あたしは、静かに立ち去った。

さようなら、また逢おうね。

またね。



(退場)

117 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/06/22(日) 12:16:18
ってスマン!最後の最後で!

>>111

「フム…宝石か」

色とりどりの綺麗な石が入っていた。
彼女達の錬金術は結構進んでいるらしい。

「いや、一応それでも高級品だしさ。
 今回はパスしておくよ」

やんわりと拒否。
本物の宝石出したかいものね。

>>112

「そういうことだ。黄泉へと旅立つには俺たちはまだ早すぎる。
 別段死に急ぐこともないだろう」

大往生。最も人間らしい最後であろうか。
死ぬ時は安らかな顔をして安らかに眠りたい。
苦しみもなく、悔いもなく、誰かに見守られながら。

「…エッチじゃない。アレはアレですごいのは確かだろう」

まあ、言い方が悪かったのは判るが。
ま、まあ、ここだけの話ということにしておこう。

>>114

まあ、やる気のないやつらを味方につけてもいいことは無いってことだな。

「最初は支給だ。あんまり破きすぎると、その内自腹になってしまう」

まあ、そんなことになるまで服を破るやつなんて
この世にはあまり存在しないんだけどな。
ちょっと破けても使用はできるんだし。

「発火して燃やしてもいいように…なんじゃないか?」

こうやって痛い札を投げてくるし。
日常茶飯事なんだろうか、燃えるのって。

「むぐ。ああ、ありがとう」

身長さというのが大きいな。
背伸びしてつま先立ちしても俺の頭には届かない。
軍人だし。チビじゃいかんという事だ。

さて、洗って返すものが増えたな。
二人分神社においておけばいいのか。
雨も小降りになっている。きちっとレインコートを着込むことにしよう。

「じゃあな、みんな。俺もそろそろ帰る事にするよ。またな」

そういって、雨の中を歩き出した。
さっきと違って、余裕を持って歩こう。
そうすればこけることもなく帰り着けるはずだ。

【退場】

118 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/07/06(日) 21:16:35
 ―――雨はまだ続いている。
 いい加減七夕も来るというのに、少しは自重したらどうだろうか。
 下らないし無意味なことではあると解かっているけど、そう思わずには居られない。

「やれやれ、濡れて帰ってもいいんだけど……」

 そんな風に急ぐ用事は無い。
 だから、樹の下で雨音に聞き入っている。
 急ぐ理由が無いなら、雨宿りしない理由も無い。
 その程度の気まぐれ―――その程度の行動。

「…………」

 なんとなく気に入ってしまった細葉巻に点火し、紫煙を昇らせる。
 見た目が十台にしか見えない人間が吸ってるのはあまりよろしいものではないが、
とがめる人間は今のところ居ない。
 ―――こうした時間を取るのも、心の平穏には必要だろう。
 大樹に背中を預けながら、私は止まない雨を眺め続けた。



119 名前:涼月・ディートリッヒ・シュルツ ◆A.s.a.pr6Q :2008/07/06(日) 21:46:10
 
 カチン/シュボ/すっぱ―――――……有害物質を切なく吐息。
 雨は、まだ止まない。
 
 濡れる――髪からぽたりと雫/ブラックオニキスから滴る雫。
 濡れる――ラフに羽織ったシャツからぽたりと雫/露になる体のライン/薄っすら浮かぶ下着。
 濡れる――うざってえ/少女の感想。
 
「ああ、ったく――くそったれ」
 
 咥えタバコのままポツリ/いつぞやの木の下で盛大に溜息/混じる有害物質=重度のヘビースモーカー。
 
「少しくらい休めってんだこのヤロー」
 
 罵詈雑言――とまでは行かない悪態/留まらず。
 
「―――……あー?」
 
 お仲間発見/さして感慨もなし=未成年の喫煙/もはや不良はお約束。
 すぱぁ―――――……有害物質を盛大に吐息。
 
 それが挨拶だといわんばかりに。

120 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/07/06(日) 21:53:22
>>119

 ―――ふと気がつくと、隣に少女がいた。
 雨音に聞き入って気がつかなかったらしい。
 雨に悪態をつきながら煙草に火をつける姿―――喫煙者。
 ……まあ、どう見ても二十歳超えてないわよね。
 どうしたものか、と考えて一言。

「……んー。私が言うのも何だけど。未成年の喫煙は感心しないわよ?」

 まあ、解かってて吸ってるなら別にいいのだけど。余計なお世話という奴だ。
 誰かに教えられるような立場でもなく、そういう柄でもない。
 じゃあ何故言った? ―――単なる会話の枕、だろう。自分でそう後付けした。

「……あ、私? こう見えても貴女よりは年上のはずだからね。それに毒は平気なんだ。体質で」

 肩をすくめながら、味わった煙を鷹揚に吐き出す。
 まあ実際、私に毒の類はほとんど効かない。正確には死なない、だけど。
 死んでも生き返るから。

121 名前:涼月・ディートリッヒ・シュルツ ◆A.s.a.pr6Q :2008/07/06(日) 22:07:08
>>120
 
「そんな見た目で言われても説得力ねーって」
 
 ニヤリ――そんな表現がぴたりとはまる笑み/悪びれずに有害物質を吸引/排出。
 
「大体、だ。吸わせたくないなら売るな。大人の便利な建前だろ――まぁ、駄目だって事くらいは知ってるし、
リスクとリターンは熟知してる。なら良いじゃん? 太く短くで」
 
 目の前が霞むかのような雨/吐き出される紫煙だけが鮮明に浮かぶ。
 白/赤/白/紅――なんだか除け者にされたような気分。
 
「一度知ったら止められない。格好だけのもんならとっくの昔に止めてるよ」
 
 白/赤/白/紅――チカチカして派手な色合い/それでも隠者のようにスルリと背景に溶け込む少女。
 
「堅い事は言いっこナシってことで」
 
 黒――ニヤリと悪びれずに有害物質を排出。


122 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/07/06(日) 22:19:02
>>121

「―――ま、確かにね。でも年上ってのは本当だよ?」

 紫煙―――彼女の笑みにつられてこちらも笑う。

「実を言うとかれこれ千と三百年は生きてるんだ。
 ―――冗談だからそんな変な顔するなよ。まあ二十歳は超えてる」

 降り注ぐ雨の音は雑音のようで実は心地よい。
 雨―――水。全てを生かす根源だからそう感じるのだろうか。
 漆黒の少女―――あでやかな濡れ羽色の髪がちょっとだけ羨ましい。
 それは私が遠い過去に失ったものだから。

「まあ、ね。そもそも体に悪い、っていったって我慢できない方が悪い。
薬と同じで、適度に使ってりゃ実は大したこと無いのよ、こういうのは。
……といっても成長止まっちゃうみたいだからそこは気をつけたほうがいい。
解かってるなら止めはしないけどね。堅いことはナシで」

 言いながら―――少し疑問。
 彼女は年齢の割に遥かに大人びているような部分がある。
 それも見せ掛けでなく、根本から。

「……ま、確かに格好はつけてるように見えない。むしろ本物っぽいわね、貴女。
言いたくないならいいけど、何か理由でも?」

 興味と好奇心。
 紫煙と一緒に吐き出して聞いてみた。

123 名前:涼月・ディートリッヒ・シュルツ ◆A.s.a.pr6Q :2008/07/06(日) 22:35:45
>>122
 
 雨――落ちることを楽しむようなステップ/自らが恵みだという確信。
 雨――多くの人々は憂鬱/濡れるのを好む人種は少ない。
 雨――雑音をかき消す雑音/キャンペーン中の街宣のよう。
 
「ハハッ――笑えない冗談だ。こんなくそったれた世界で三百年も生きたら何かが壊れちまう」
 
 すっぱ―――――苦々しく紫煙を吐出。
 
「五十年と持たず壊れもの注意が張られる世界だってのにさ――辛いってレベルじゃねーぜ」
 
 テロ/紛争/戦争――壊れもの注意と張られた世界。
 性善説/性悪説――矛盾を抱えた壊れものの世界。
 
 三百年――余りに永い時間。
 涼月――十四歳。
 
―――――まったく見当もつかないという顔。
 
 ただしこれなら確信を持って言える一言を打ち付ける/刻み込む。
 
「仕事の後の一服は美味いだろ? それ以上の言葉はいらねーさ」
 
 血霧の舞う鉄火場/駆け抜けた後に感じる生――至福の一時。
 淡い希望ショートホープ――なんか、世界とか救いたい。
 
 二本目へ着火――勢いよく有害物質を吐息。
 
「これも、どれも、つまらない拘りと、ちょっとばかしの幸福の為にある。好きなことくらい好きなようにしなくちゃ、
損だと思ってるだけさ、あたしは」

124 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/07/06(日) 22:50:19
>>123

「……そうだなあ。確かにまともな神経なら壊れちゃうかもね」

 そういう意味で、私は運が良かったのかも知れない。
 遠い回り道―――楽園へ至った道。
 自分の生を否定する気は無い。
 おそらくそれは必然。
 苦痛も全て。

「……ただまあ、だからこそ生きてることが大事なんだろうけど。
 死んだら何も出来ないで終わる。私はそれが嫌だったから今まで生きてる。
 おかげでまあ、何とかなってくれた、かな。腹立つ奴はいるけど」

 死の概念が欠落しているのに生きているという表現が正しいかは解からない。
 だがともあれ、私は運の良かった方なのだろう。
 一度全部を失っていたとしても。

「仕事―――かあ。私も荒事はさんざん抜けてきたけど、貴女もその口?
 なんとなく雰囲気がそんな感じする」

 何気なく、紫煙をくゆらせながらまた尋ねる。
 私の抜けてきた時代には15で成人し、戦場に赴いたような時もある。
 だから、この年齢で鉄火場を抜けてきても別段不思議に思わない。

「……あ、そうだ。名前聞いてなかったね。私は藤原妹紅。妹紅、でいいよ」

 いまさらながら、そんなことを告げる。
 一期一会という言葉がある。名も知らずに別れるのはどうも具合が悪い。
 雨はまだ降り続いている―――鼻先に、雫が一つ零れ落ちた。

125 名前:涼月・ディートリッヒ・シュルツ ◆A.s.a.pr6Q :2008/07/06(日) 23:08:16
>>124
 
 生きる――言葉にすれば単純。
 生きる――それだけであれば単純。
 
 生きる――何かを為す/残す=非常に難しい。
 
「大変だな――ま、小難しい理由を見つけて並べて揃えて晒せば大抵どんな人生だろうが大変に見える。それが
例え『ブタ』だろうが『ストレートフラッシュ』だろうが、変わりはねーんだ。つまりこれが最も難しい、って事なのかも
な。誰もがなにも省みず勝負にゃ出られない」
 
 人生という賭場――熱くならず冷静に場を読める者/皆無。
 誰もが人生の熱に焼かれ/焦がれ/焼け付く
 真っ黒焦げのサニー・サイド・アップ――誰も口にせず。
 
 だからこそ――
 
「勝負に出られたなら、前に進むしかねーんだよな。生きるなんて、そんな事だろ」
 
――自分だけの人生。
 
「や、なに真面目に語ってんだ、柄じゃねーや、柄じゃ」
 
 明後日の方向を向きながら有害物質を切なく吐息/まじる羞恥心。
 空は雨――”この気恥ずかしさも流してくれれば良いのに。”
 
「憲兵さんの犬だよ。ボーソーゾクとかいうのの特攻隊長とかと似たようなもん?」
 
 副長が聞けば即叱責が飛ぶであろう一言/悪びれずに呟く。
 
「敵を殺して、給料貰って、恥ずかしいカッコして、市民様を守ってんのさ」
 
 二本目を揉み消し/続いて三本目へ着火。
 
「涼月・ディートリッヒ・シュルツ――聞いたことねーかな? モコー」
 
 特に断りもなく呼び捨て――或いは親愛の証。
 

126 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/07/06(日) 23:29:09
>>126

 ―――紫煙の漂う中、彼女の“前に進む”という言葉が格好良く響く。
 迷い無く発射されたその単語は間違いなく本物だろう。きっと。

「何、そうやって言える奴は少ないし、出来る奴はもっと少ない。誇っていいと思うよ」

 気恥ずかしそうにする彼女へ笑いながらそう言って、吸い終わった葉巻を一気に燃やし尽くし、
 ……あ、やべ。やっちゃった。流石にライター無しで火を使うところを見られるのはアレだ。
 とはいえ、やってしまったものはしょうがない。聞かれたら適当にごまかそう。
 そんな風に決めて、彼女の名を聞いた。

「……涼月か……ん、いや、残念だけど聞き覚えは無い。多分ここからずっと遠い所に住んでるから」

 とはいえ、彼女は相当な有名人のようだ、この辺りだと。
 憲兵/犬/特攻隊長―――治安維持関係の仕事。
 推測―――有名=何らかの形で宣伝?
 ついでに名前からも推測……独逸系か。
 ……あー、なんだ。また外に出てるのかよ、私。
 なんでだろうか。簡単に外に出て行けるものでないけど。

「守るか……そりゃ奇遇だ。私も同じようなことやっててね。ちょっと楽しいとか思ってる」

 ほんの気まぐれでやったことが発端の案内人/自警隊―――たった一人だけの。
 ただ、今となっては悪い気はしない。ちょっとした生き甲斐になっている。
 空白と復讐だけがあった私の地図に書き込まれた小さな領域。
 私が変わっていることの証明。

127 名前:涼月・ディートリッヒ・シュルツ ◆A.s.a.pr6Q :2008/07/06(日) 23:50:26
>>126
 
「誇り――ねえ。あんのかな、そんなの。あたしのこれは成り行きでこうなっちまっただけだし、少なからず
希望したにせよ、そんなに大した理由はねーんだよな、マジで」
 
”な――んか、世界とか救いてえ”/その表れ。
 つい最近になって漸く方向性が定まる/それでもまだ漠然とした形。
 最終的にどう転がるか/神のみぞ知る。
 
「へえ、手品? カッケーじゃん、モコー」
 
 素直な感嘆――パイロキネシスなどと疑う余地なし。
 ただ単純な賞賛――種も仕掛けもあるのが世界。
 過ぎた科学は魔法と似ている――魔法の産物のような特甲児童。
 
「ま、何かを守る――楽しいとは言わないが、遣り甲斐はある。そうじゃなきゃとっくに辞め――れてはねー
だろうけ、ヤッスイ自尊心は満たしてくれる。今よりよっぽど情けない格好してキャンペーンして、死にそうな
目に合っても続けられんのは、それのお陰だろうしな」
 
 すっぱ―――――……有害物質と共に苦い思い出排出。
 良い思い出――サッパリと思い出せず。
 
 あの三人に出会えたこと――それは良い思いでにするべきもの。
 まだ懐かしむべきではないと判断。
 
「楽しいっつーと、サボって煙草吸ってくっちゃべってるときじゃねーかな、やっぱさ」
 
”働かなくていいなら働きたくねーもん”――心の声。

128 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/07/07(月) 00:06:35
>>127

「……誇り、といっても漠然としすぎてたかな。
 まあ、理由が無くてそれでもなお生きたいと願えるのは強いよ。
 希望があるから生きてるんじゃなくて、生きてるのが希望そのもの。
 意外と、そのことが解からん奴が多くてね。

 ……ああ、まあ。そんなところかな。けっこう便利なのよ、これ」

 種は無いけど。
 ともあれ、妙に勘繰られなくて何より。

「……喋ってて楽しい友達が居るなら何よりだよ。私もずいぶんと独りで居たけど。
 解かったのは『人は独りじゃまともに生きられない』ってことだけだったから。

 ……ああ、今は独りじゃないわよ? こうして涼月とも話してるわけだしね」

 そういって、笑う。日付が変わった頃だろうか。
 七月七日。まるで空気を読んだように雨足が弱まっていく。
 晴れて善い月が出ないかな―――彼女の名前みたいな。
 少しだけ、そんなことを期待してみた。

129 名前:涼月・ディートリッヒ・シュルツ ◆A.s.a.pr6Q :2008/07/07(月) 00:28:09
>>128
 
「死んだらどうしようもねーしな。生きてりゃこんなくそったれな世界でも、救いがあるように見える」
 
 見る/聞く/触れる――それだけのことが出来る生。
 手足の先から腐っていってもそれでも行き足掻いた涼月/飽くなき生への欲求。
 
 開く事がなかった拳/今では自由自在に者をつかめる両手/電子的感覚といえど悪くはない。
 生きる事も、悪くはない。
 
「親が居なけりゃ生まれてこねーしな。何処まで行っても誰かと関わりあっちまう世界だ。それがうざっ
たい時もあるが――なんかしらいい事あるんじゃねー? 煙草恵んでもらったりさ」
 
 いつの間にかフィルターが焦げた三本目を廃棄/四本目――即座に着火。
 様式美に至った有害物質の放出/空いた手に一本の煙草――無言の催促/”一本いかが?”
 
「おー、晴れてきたじゃん。蒸し暑いけど、悪かねーな」
 
 紫煙に隠れる月――雨雲よりも薄く/儚いヴェール越しの光。
 照らされる二人の少女――白と黒。
 
 両極端な色/それでも溶け/混ざることもある。
 邂逅――それは原色を混ぜて別の色を作ること。
 
 だから世界の色は、何時だって一定ではないのかもしれない。

130 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/07/07(月) 00:38:51
>>129

 意外なお誘い。そういえば違うの吸ってたっけ―――と今更気づく。

「んじゃ、頂きます。……こっちのは要る? 吸い方違うけど」

 葉巻とは肺に入れると容赦なく咳き込まされる強度である。細くても。
 なにせ混じり毛なしの十割煙草。毒もきつい。
 それをすすめる私もどうかと思うが。
 ―――ま、このくらいはね。

「そだね。私の場合は良い方向に傾いてくれたし。……お、晴れたね」

 ありがたいことに、月が少しずつ顔を出してくれている。
 月に群雲、花に風とはよく言ったものだが―――今回はそうでもないようだ。
 静けさとともに流れる月光。雨の代わりに注ぐ優しき輝き。
 お酒でもあれば良かったのかも知れないけど、まあそれは欲張りすぎだろう。

「……うん、悪くない日だ。天気に煙草も、話し相手も。
 こういうことがあるから、生きてるのは素晴らしいよ」

 貰った煙草に火をつけて味わう。
 淡い希望という銘柄―――それは儚く消えるものかも知れない。
 けれど、その希望があるから前に進める。生きているから進める。
 涼月らしい銘柄だと思った。

131 名前:涼月・ディートリッヒ・シュルツ ◆A.s.a.pr6Q :2008/07/07(月) 00:58:12
>>130
 
「葉巻か……偶にはいいと思うんだが、遠慮しとくぜ。何言われっかわかったもんじゃねーし、何より、
柄じゃねーし。似たようなもんだけど、やっぱ違うだろ?」
 
 葉巻――紙巻に比べて人体に有害な度合いは強まる。
 葉巻――なんだか上流階級のイメージ。
 葉巻――”似合わねー”。
 
「素晴らしい、か。そーなのかねえ。あたしにはよくわかんねーや。死んじまうよりはマシって考えしか
浮かばない。ま、生きてりゃ色々あって、素晴らしいと思える日もきっとあんだろ。ここで満足しない限
りは、必ず」
 
 前へ/前へ/前へ――進むことで何かが見つかる。
 良いもの/悪いもの/玉石混合の世界。
 
 見たくない物ばかりが目に付く/救いのない現実ばかりが目に付く――それでも、尊いものは存在す
る/悪くない物は必ずある。
 
 だから進む/振り向かず/真っ直ぐに。
 傷だらけの果てに倒れても/這ってでも進む。
 
 悩み/迷い――それでも進む。
 後ろを見ながら器用に進める人間は居ないのだから。
 
「月も綺麗だ。晴れたコトだしそろそろ帰るとすっかね。悪くねー夜だったぜ、モコー」
 
 ひらひらと振る手/”また会おうぜ?”
 
「さ―――――――て、明日も世界とか救ってみっかー」
 
(退場)

132 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/07/07(月) 01:05:58
>>131

「……ま、確かにそうか。じゃあお礼はそのうち別の形で」

 また会おうのサイン―――前進し続ける涼月。
 月光―――夜の闇で誰かを導く灯り/道標。

 死んでしまうよりマシ―――その想いこそが力であり救い。

「ああ。悪く無かったよ―――またね、涼月」

 私でさえ自分の世界を変えられたのだ。
 彼女だって―――きっと。
 最後に残した言葉を掴み取れるだろう。
 途方も無い夢も願いも―――前に進み続けたなら。

 根拠も無くそう思って、私も帰ることにした。


(退場)

133 名前:名無し客:2008/07/07(月) 17:18:02
      彡 ミミ
     彡\/ []彡
  彡§\|.|/ []彡
 彡ミヽ|.|/彡 §
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 ミヽ彡☆. / ミ/ 彡
 彡ヽ|.| §彡[] |.|彡[]
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今日は七夕です。短冊に願い事を書いて笹に吊るしましょう。

  ┌───────────────────────
─┤ 
  └───────────────────────


134 名前:うらら ◆N7/15/V7xw :2008/07/07(月) 21:26:41
      彡 ミミ
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 ミヽ彡☆. / ミ/ 彡
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   |_|          (⌒)ヘ⌒ヘ.(⌒)  
   |_|          Jノ( ・∀・Qヽし
   |_|            (つ¶と )

            
  ┌───────────────────────
─┤ シチョーリツが常時100%になりますように。
  └───────────────────────

135 名前:後藤喜一 ◆/L98AVjn0g :2008/07/07(月) 21:33:52
本庁からの帰り道。埋立地には絶対似合わない大きな樹が一本。
・・・・・・・・・・というかココどこなのよ。

見渡せば、その樹の横に、いわくありげな竹が一本。

『・・・なんだかなぁ。』

      彡 ミミ
     彡\/ []彡
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 彡ミヽ|.|/彡 §
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  ┌───────────────────────
─┤しのぶさんとみんなでしあわせになれますように
  └───────────────────────

『悪いけど、一本吸わせてね?』

七夕と言うと子供のイベントという気がするが、誰もいないから問題ないでしょ。
そう思いつつ、一応断りながら火をつける。

『・・・このご時勢、喫煙者の肩身も狭いねぇ。』

136 名前:後藤喜一 ◆/L98AVjn0g :2008/07/07(月) 22:00:46
『しっかし・・・・・・』

二本目に火をつけながら

『蒸すねぇ・・・』

警視庁警備部特科車輌二課パトロールレイバー中隊の制服。
暑い。警備部所属だから生地は丈夫で厚め、ネクタイは襟巻きの
効果を発揮して、なおかつ樹の下とはいえ日没後だから温度差は
ほとんどなく、その上無風。

『もうちょっと強く雨降らしてくんないかなぁ。鬱陶しくて仕方ない。』

雨天では織姫と彦星は再会できないが、また来年会ってもらいたい。

137 名前:後藤喜一 ◆/L98AVjn0g :2008/07/07(月) 22:29:25
『さてと・・・・・』

携帯灰皿が満杯だ。さすがに捨てるわけにも・・・・ねぇ?

『どーやって帰ろうかなぁ・・・・・』

<退場>

138 名前:『四季のフラワーマスター』風見 幽香 ◆YUUKAJBLjk :2008/07/07(月) 22:29:39
      彡 ミミ
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─┤ 今年の向日葵も大きく、美しく咲きますように
  └───────────────────────

こういうときは「緋想の剣」が欲しくなるわね…あの天人をぶちのめして借りてこようかしら。



139 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/07/07(月) 22:41:48
      彡 ミミ
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─┤ 世界が平和でありますように
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……私個人の望みなんぞ大して無いからなあ。
ま、少しだけ余裕がある人間の特権ってことで。

140 名前:折原内閣総理大臣&長谷川秘書官&北条官房長官 ◆iDSouriSFE :2008/07/07(月) 22:45:56
      彡 ミミ
     彡\/ []彡
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─┤ 健ちゃんとらぶらぶっ!! By総理
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      彡 ミミ
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─┤ 平和な一年を送りたいです By秘書官
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平和って何よー。それじゃ面白くないじゃない!

『普通の中学生の「面白い」は、もうちょっと穏便なんだよ・・・・・』

あたしが普通の中学生に見える?

『・・・だから、神頼みしてるの。』

141 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/07/07(月) 22:48:02
何でこんな所に笹があるんだか。ま、気にすることもないか。


      彡 ミミ
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 彡ミヽ|.|/彡 §
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─┤ 妻と共に居られる時間が増えますように
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142 名前:『四季のフラワーマスター』風見 幽香 ◆YUUKAJBLjk :2008/07/07(月) 22:50:14
>139
あら、いつぞやの蓬莱人。
ま、平穏は大事よねぇ。 あの緋色の雲の異変の時みたいに紫が血相変えて犯人探しするような大騒動は御免だわ。
あんなおかしな天気続きじゃ、花だって萎れちゃう。



143 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/07/07(月) 22:55:54
>>142

そだね。人生に多少の刺激は必要だけど、過剰になれば不要になる。
毒と薬の関係みたいなものよね。太陽と降雨でもあるか。
心なしか紫陽花も疲れてるように感じたわよ、あれは。

そういえば久しぶりにあのスキマ妖怪がマジギレしたという噂を聞いたんだけど。
やっぱりあの件なのか。

144 名前:『四季のフラワーマスター』風見 幽香 ◆YUUKAJBLjk :2008/07/07(月) 23:02:30
>143
ええ、私にとって虐めは趣味だけど、そればかりじゃ潤いがないわ。
何事も、平穏に過ごす時間があるからこそたまの刺激が面白くなるのよ。

……あんな紫を見たのは百何十年年ぶりぐらいかしらねぇ。 それこそ博麗大結界の時以来じゃないかしら。
緋色の雲の異変は、それこそ「ごっこのつもりで起こした大異変」だもの。 幸い大事に至る前に収まったけれど、あれをあのまま
放置してたら、人里にも大地震が起きてたらしいわよ?

145 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/07/07(月) 23:06:19
七夕、ねぇ。
月が見えないのは幸か不幸か。
ま、どうでもいいわね、そんなこと。

      彡 ミミ
     彡\/ []彡
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 彡ミヽ|.|/彡 §
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─┤ 楽しい今が、長く続きますように
  └───────────────────────

146 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/07/07(月) 23:10:20
>>144

あー、まあ、うん。人の趣味についてはとやかく言わないでおくか。
なるべくなら喧嘩せずに済ませたいしね、私は。痛いし面倒だし。

……とはいえ、こないだのはひょっとしたら私も出張るところだったからなあ。
というか、ぶっちゃけ行く前に終わっちゃったのよね。珍しくやる気だったのにちくしょう(何)

ともあれ、んなことになったら謫仙人で地上流しだったろうなあ。
天人でもやっていいことと悪いことがある……いや、もしかして狙ってやってたのかアレは。
どう転んでも自分の都合にいい……食えないなぁ。

147 名前:蓮見イサム:2008/07/07(月) 23:14:54
      彡 ミミ
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  ┌───────────────────────
  │ 出番。できればPC1で。できれば長いキャンペーンで。
  │ 出番。出番出番。
─┤ ラブ&ピース
  │ 出番。出番出番出番。でーばーんー!
  │ 出番。ちゃんと最後までジャーム化しないで。
  └───────────────────────

よし。
なんかうっすく切実な願いが見えるような気もするが気にしない。
頼むぜ、神様仏様王子様……!!

148 名前:『四季のフラワーマスター』風見 幽香 ◆YUUKAJBLjk :2008/07/07(月) 23:22:14
>145
あ、死なない人間がもう一人。
今日は虐めをする気分じゃないからいいけれど。

…今が楽しいのはいいことよねぇ。 血の気が多かった昔と違って、今じゃ花のあるところから滅多に動かない日々よ。


>146
スキマが珍しく本気になってたから任せちゃったけど、あれ以上続いたら私も出ていくつもりだったのよね。
何だかんだ言うけど、あのスキマが幻想郷を一番愛してるんだし。

…天人達と悶着を起こすことを避けるためにみんなでボコ殴りにして収めたけれど、紫は途中までは本気であの馬鹿天人を殺す
つもりだったようね。 幻想郷を危機に陥れたばかりか、結界の要の神社まで乗っ取ろうとしたんだもの。

さて、そういえば約束だったわね…洋酒はいけるクチかしら?
前の寝ぐらからせしめてきたワインがあるんだけど。 おつまみは…そうね、一緒にせしめてきた山羊のチーズでも。

149 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/07/07(月) 23:39:08
>>148
あら、いじめっ子の花妖怪。
確かに私は死なないけど、虐め甲斐はないわよ、きっと。
そこの赤いのの方が、良い反応をしてくれるんじゃないかしら。

そうねぇ。貴方は今、楽しい?
花のあるところから動かない日々なんて、私からすれば退屈に思えるんだけどね。
―――動かないことには飽き飽きしてるから。


あ、私にもワイン頂戴!
久々に洋酒な気分なのよ、今日は。


150 名前:『四季のフラワーマスター』風見 幽香 ◆YUUKAJBLjk :2008/07/07(月) 23:48:29
>149
そうねぇ…色々やった果てに、花を愛でる趣味だけが残った感じね。

館を構えてみたり、究極の魔法を手に入れてみたり、色々やったわ。 魔界まで行って魔界神をぶちのめしたこともあったし、強い
妖怪に片っ端から喧嘩を売って回ったこともあったもの。
でも、結局そういうのにも飽きちゃったのよ。 虐めだけは日課みたいなものだから続けてはいるけれど、それもそろそろおっくうに
なりつつあるわね、本当のところ。

あら、洋酒な気分?
じゃあ好きにやってちょうだい。 グラスはバスケットに入ってるわよ。チーズを切り分けるナイフも。


151 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/07/07(月) 23:51:18
>>148

……私もまあ、里に何かあったら久しぶりにキレるだろうけどね。
何だかんだいって、こっちへ来て拾ってきたものが多いから。
てーか、今も一発殴りたいんだよねぇ、あの地震野郎。

ん? まあ酒なら何でもいけるよ。蒸留酒から果実酒まで。
まあ、勧められたなら受けるのが礼儀よね。頂こうかしら。



152 名前:『四季のフラワーマスター』風見 幽香 ◆YUUKAJBLjk :2008/07/07(月) 23:57:07
>147
「出番が多くなる代わりに変な兄弟がいっぱい出てくる魔法」っていうのがあるんだけど……(ゲームが違います)

153 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/07/08(火) 00:13:21
>>147
ピースは兎も角、ラブって……。
思い切り私情が挟まっているような気がするわ。
素直に「あの子ともってもっと深い仲になれますように!」とか書いた方が男らしいわよ?

>>150
ふ〜ん……花を愛でる、ね。無趣味じゃないだけマシかしら。
でも。何となく、その辺りの感覚はわかるわ。
私は今、いろいろやっている途中だけど……きっと最後に残るのは、そういうものなんでしょうね。

それにしても。色々やっても結局、飽きるのね……。
それだけ趣味があれば、飽きなんて来ることが無さそうなのに。
う〜ん……あ、そうだ。あの毒人形を育てるっていう、新しい趣味はどうかしら?
まっさらな妖怪を自分色に染める!
楽しそうじゃない?

ありがとう。
それじゃ、勝手にやらせてもらうわ。
んー……久しぶりのワイン……やっぱりたまには洋酒もいいわねぇ。
……ねぇ、幽香。このナイフ、どうやって使うの?
こういうのはあんまり使ったことが無くて、良く判らないのよ。
大体永琳や鈴仙あたりに頼んでたのよねぇ、こういう作業。

154 名前:搭乗機名:ステイシス/アンサング ◆liNKsWT3VU :2008/07/08(火) 00:17:55
    彡 ミミ
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─┤ ステイシスのV.Iシリーズ化を願ってクローズ・プランの成功を祈って
  └───────────────────────

155 名前:『四季のフラワーマスター』風見 幽香 ◆YUUKAJBLjk :2008/07/08(火) 00:21:35
>152
はい、グラスはバスケットにあるわ。
チーズは…貴方はさすがに刃物の扱いは手慣れてるわね。 竹細工で慣れてるからかしら?


>153
あの毒人形に「人と妖怪との距離の取り方」を教えるのは、貴方のところの薬師の方が向いてる気がするわ。
どうもあの毒人形に会っちゃうと、頭ごなしに説教したくなっちゃって。 そういうのってあんまり良くないと思うのよ。

……昔の私に似てるからなのかしらねぇ。

お姫様育ちねぇ。
これはほら、こうやって使うのよ。 刃は鋭くないから、失敗しても手は切らないわ。
ちょうどチーズぐらいの固さのものしか切れない程度の切れ味なの。

156 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/07/08(火) 00:25:57
>>155
どうも。……ん、久しぶりに飲むと渋みがくるな。これがいいんだけど。
口の中がぎゅっと引き締まる感じが。こっちの方にはない楽しみ方なのよね。

まあ、ね。それ以外でも色々と便利だし。どっかのメイドほどじゃないけど。
ナイフ一本あれば山の中だろうとどこだろうと生きていけるからさ。
そんなわけで自然と上手くなったのよ。竹細工は……まあ余興かな。
あれもあれで楽しいけど。

157 名前:蓮見イサム:2008/07/08(火) 00:35:32
>>152
宮沢さんのことか……

宮沢さんのことかー!!! じゃーん

その魔法を知ってるとは、おねーさん只者じゃねーな。
でも、変な人なら周りにいっぱいいるから、大丈夫だよ!
それぐらいで増えるなら2D10(十面ダイス二個)人の兄弟姉妹がいることにしてくれていいよ!
って、いや、オレ、出番なんて願ってないよ!
オレの願いはラブ&ピース!ラブ&ピース!

……蓮見さん実は他に一人いるんだけど、その方面でどうにかならないかなぁ……。

>>153
愛はほら。自分でなんとかするから。
願い事に頼らない方が男らしいじゃないか!じゃないか!?じゃーんじゃーん
オレの願いは愛と平和!愛と平和なんだよ!世界が愛と平和で満ちることを!!




出番はほら……自分じゃなんとかならないから……。
……ああ……悲しみの音色を奏でよう。じゃーんじゃーん

158 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/07/08(火) 00:45:26
>>155
永琳ねぇ。あんまり、そういうの得意じゃないわよ?
天才ゆえのズレ、みたいなものがかなりあるから。
それに、ワザと判りにくい話し方をするし。

……昔の貴方があんなに純粋だったとは思えな……ゴフン
まあ、それは兎も角。あれくらいの幼い精神の妖怪なら、貴方の方が向いてそうだけどね。
鉄拳制裁有りのスパルタ教育が効果ありそうじゃない?

ええ、お姫様ですから。名実共にね。
へぇ……なるほど。流石に上手ね、幽香。
ん、美味しい〜。こんなに美味しいチーズはなかなか無いわ。
ウチの料理兎に作り方を覚えさせたいくらい。

どうにも刃物って苦手なのよねぇ。
切れないって聞いても、ちょっと怖いわ……ね、っと。
あ、切れた!切れたわ!本当にチーズしか切れないのね!
ふふふ、これで私はまた一つ、成長したわ……!
はい。きり方を教えてくれたお礼に、私が切ったチーズをプレゼントよ。ふふ。

159 名前:『四季のフラワーマスター』風見 幽香 ◆YUUKAJBLjk :2008/07/08(火) 01:03:47
>156
ふぅん。 さすがにワイルドねぇ。
それにしても、魔界神のメイドもナイフ使いだったような気がするし、メイドとナイフは不可分なのかしら。

>157
蒼の守護者とそのおかしな子供達のことは、こっちに居てもよく耳にするもの。
変な知り合いと変な身内は…似て非なるものだから安易にそういうことは言わない方がいいわよ?

知り合いは縁が切れればそれまでだけど、身内はいつまでも付いて回るものだし。


>158
かぐや姫の切ったチーズ…か。 本当なら相当にありがたいものなんだろうけど、本人が前にいると有難みがないように思える
わね。 でも、成長の証として受け取っておくわ。
うん、ちょっと歪つだけどチーズはチーズ、美味しいわ。

純粋かどうかはともかく、相手の力量をわきまえずに喧嘩を売りたがるところは昔の私みたいで赤面したくなるわ。
だから必要以上に辛く当たっちゃいそうで困るのよ。

死なない人間である貴方達なら、あの毒人形相手でも試行錯誤しながら人と妖怪との付き合い方を教えられそうな気がして。
人妖の距離の取り方を知らないまま力だけ付けちゃうと、緋色の雲の異変を起こしたあの馬鹿天人みたいなのの出来上がりよ。



ふぁぁ…眠くなっちゃった。
ワインは貴方たちで空けてちょうだい。 チーズも全部食べ切っちゃっていいわよ。


そろそろ梅雨も終わりかしら。 この雨が梅雨の最後の一頑張りってところでしょうね。

それじゃあ、またね。<退場>

160 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/07/08(火) 01:27:05
>>157
願うことすら出来ない思いは、果たして成就するのかしら。
願うことすら出来ない思いは、果たして相手に伝わるのかしら。
願うことすら出来ない思いは、果たして―――。

ふふふ。
まあ、頑張って。応援してるから、ね?


>>159
ふふ。
本来なら難題の品々と同じくらい貴重なものなのよ、そのチーズ。
永琳ですら食べたことの無い、正真正銘貴方が一等賞。
私の初めてを貴方にあげちゃったわ。
大事に味わって頂戴。

所謂中二病の頃の自分を思い出して、ってやつね!てゐが言ってたわ!
それは確かにつらく当たっちゃいそうよね。
まあ、でも、自らの経験から貴重なアドバイスとか出来るから、良さそうだけど。

確かに普通の人妖じゃ身体が持たなさそうよねぇ。力の加減もまだまだみたいだし。
……ああ、あの桃娘ね。あんなのになられちゃたまらないわ。
そうならないように成長してくれればいいんだけどね、あの子は。


あら、もう寝るの?早いのね。
お休みなさい。いい夢を。

161 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/07/08(火) 01:36:22
>>159
なんでだろうね、その辺。
ゴシック的な様式と融合でもしたのかしら―――っと。おやすみ。
またね。

じゃ、私もそろそろ退くかー。

162 名前:薬売り:2008/07/09(水) 21:50:30
しかし……雨ばかりだと商売が上がったりですな……

まぁ、それも季節のうちなんでしょうかね…さてと目的の物は…ありました…

これで例の薬が出来ます…

163 名前:蓮見イサム:2008/07/11(金) 23:02:10
「おんぎゃー!?」

いきなり降ってきた雨を、自分から全身に受けるオレ。
ギター!ギターが!濡れる!ヤバい!!
雨が降ってきた場合、体を張ってギターをかばうのがマイジャスティス。
壊れるしな。危ないしな。痺れるしな。

っていうか、傘持って出ろよっていうのは勘弁していただきたい。
なんかほら、雨の中、外でギターを弾き狂う人がいてもいい。
自由とは、そういうことだ。
って、どっかの交渉しない交渉人も言ってた気もするし。いや言ってないか。

まぁ、いいや。とにかくあそこでちょっと雨宿りしよう。

べーんべーんじゃーん

よし、ギターは無事だ!!
オレはあまり無事じゃないが!!

梅雨明けっていつだっけ……南じゃもう明けてるんだっけ?

ざーざー

164 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/07/11(金) 23:08:20
>>163

 暗夜の飛礫に目を瞑り、といってもこの土砂降りじゃ瞑ってても目に入ってくる。
 大粒の雨は冷たくも暖かくもなく、ただ痛い。その質量が異常に痛い。

「あーもー、最低」

 雲が出てるのは解かっていたが、これほど酷い夕立となるのは流石に予想外。
 竜神様が腹でも壊したのか、辺り一帯を水滴が研磨している。
 幸運といえば近場に天高くそびえる大木が傘を差していたこと。
 これほど大きく厚みのある枝振りなら傘の役目は十分に果たせる。

「……あら、どうも。先客ね」

 飛沫を蹴立てて走りこむと、同じく災難に会った人が目に入った。
 なんか弦楽器抱えてる。吟遊詩人か何か?

165 名前:蓮見イサム:2008/07/11(金) 23:17:44
「あーめあーめふーれふーれマーイマザーアー!」ぎゃうーん

「じゃーのめーでおーむかーえソーハッピー!!」ぎゅいーん

雨降ってると、雨音がうるさくて声が聞こえづらくなるから、
なんかテンション上がるよな。
オレだけか。そうかな。そうか。そうだな。

やることがないので、ギターを弾いていると、
(やることがあっても、ギターを弾いているが)、
同じく、雨宿りのお客さんがきた。

「どもー。いやー、梅雨明けないっすねー」じゃうーん

にこやかに挨拶。
イサムのサは爽やかのさだ。無理やりか。そうかな。そうか。そうだな。

「オレが濡れるのはいーんだけど、コイツが濡れるのはマズいんで、
 おさまってくれるといーんすけどねー」ぎゃおーん

ギター音は忘れない。
うるさいか。そうかな。そうか。いや違う!そんなことはない!!

166 名前:薬売り:2008/07/11(金) 23:20:35
今日も熱いな……この時期に取れる珍しい薬草は取っておかないと…

むっ…気のせいか物の怪が…

おや……人がいるようですが…様子を見ましょうか…

167 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/07/11(金) 23:30:51
>>165
「あー、楽器の類は湿気に弱いもんね。特に木製だと割れたりするし。
 ……しっかし、久々に晴れたと思ったらこれだからね。参るよ」

 その割にさっきから度々掻き鳴らしてる辺り、無頓着なのやら何やら。
 というか、その、なんだ。うるさい。

「別に濡れなくても、湿気に晒すのが拙いと思うんだけど……」

 そんなことを伝えてみるが、このテンションだと気にしないんだろうなあ。
 まあ私のじゃないから別にそこまで私が気にすることは無いんだろうけど。

168 名前:蓮見イサム:2008/07/11(金) 23:39:32
>>166
んー?
なんか気配を感じる。べーん
なんか見られている気がする。じゃーん
はっ、オレのファンか!?びょーん
ファンじゃあしょーがねーな。存分に聞くがいいぜ!ぎゃーん

>>167
「そーなんすよー。その上、エレキですからねー」べーん

鳴らさないと喋れないのか、とか、考えられないのか、とかよく言われる。
控えめに言ってその通りだー!!

「いや、仰る通りなんすけど、やっぱ24時間手放したくないし!あと、雨降り出すと思わなかったし!!
 そして、何より、これ持ってないと、知り合いに認識してもらえないし!!」じゃーん

悲しいことをポーズを決めつつ言い放つ。
ホントに側で話しかけても、気づいてもらえなかったりするのはどーかと思う。

「けど、それだけ、オレとコイツが一体化してると考えれば、むしろ喜ぶべきことっすよね!?
 そう思いますよね!?思うって言ってくれると、オレは嬉しいな!」ぎゅーん

ぽじてぃぶしんきんぽじてぃぶしんきん。

169 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/07/11(金) 23:49:55
>>168

 ……エレキ? 楽器に電気って使うんだっけ?
 まあ文明が進歩してるならあり得そうだけど想像はつかない。
 さておき。

「いやー、一体化してたらちょっと、怪生物になりかねないんじゃないかしら……。
 まあ、好きなのはよく解かったけど。あんまり騒いでて怒られたりしない?」

 世間は割と非常である。異端を許さない程度には。
 ぶっちゃけ、日常という名の宗教でもやってるんじゃないかと思うほどに。
 私? 私は非日常が日常だから大して気にしない。
 流石に自分へ実害が及んだらしばくけど。
 今は―――まあ、ほとんど雨の音で消えてるし良いや。



170 名前:薬売り:2008/07/11(金) 23:50:39
>>168
気付かれた……まぁ、私もプロではないのですが気配は消したつもりなんですがね……
いや、ここは彼が只者ではということの証明ですかね…別にあなたのファンではありませんが…
あなたの形と真と理をお聞かせ願う!!



171 名前:蓮見イサム:2008/07/12(土) 00:05:51
>>169
ぎゃいーんぎゅおーん

「まぁ、着ぐるみ着てギター男ー!じゃ、バッタ怪人に蹴り殺されそうっすけど。
 ネックが我が腕、ピックを指先、フィンガーボードはたなごころー!!
 ってぐらいになれたら、とか!」べいんべいん

ネックは首か。まあいいか。

「何故か滅茶苦茶怒られますね。ロックじゃないことに。しょっちゅう先生に呼び出されますし」

音楽の授業でもギター弾くと怒られるのは、おかしいと思うんだ。

「でも、そこはほらロックっすから!怒られるからと、やめるわけにはいかず!
 調べて色々防音対策とかしてたんすけど。ほら、窓やドアに布詰めてみたりとか。
 やり続けていたら、遂に防音室を作ってもらうことに成功しました!!」べべーん

諦めずに突き進めば夢は叶う的な、なんかそーゆー感じだと思うと、いい気分になる気がする。
実際は、向こうが迷惑だから折れただけかもしんないけど。
しかし、勝利!多分、勝利!オレのロックが掴み取った勝利!きっと。

>>170
ぎゃぎゃーん

実は音波で人の位置を探ることができるから、多分それだったんだよー!!いや、今考えたけど!!
なんだファンじゃないのか。残念。

「その前に、ひとつ!あんたに聞きたいことがある!!」

びしぃ。

「……形と真と理ってなに?」

難しいこと聞かれても、イサムわかんない。

172 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/07/12(土) 00:17:05
>>171

 ……なるほど、自由すぎるんだなこいつ。
 まあ悪いとは言わないけど。ふむ。どうしたものか。

「……と言ってもね。音楽はあくまで音楽だから。ギターだけじゃなくて全部を扱うわけだもの。
 ギターしか見えてないって事はそれだけ音や感覚の幅が狭くなっちゃうもの。
 せっかく教えてもらってるんだからきちんと学びなさいよ?」

 まあ、小説家になるからといって小説ばかり読んでいては駄目なのと同じようなものだ。
 それ一つを突き詰めても狭いのだ。可能性とかの幅が。
 だから、第二、第三の道が必要になる。

「ほら、ギターでも弦が一本だけじゃ話にならないじゃない。だから三本、四本って必要になる。
 器用な人は八本あっても使いこなせるらしいけど―――まあこれは蛇足かしらね。
 ともかく、そういうこと。もっと上手くなりたいならもっと色々とやってみることよ」

 あと、それと。

「それはなんかロックと違う」

 ごめん。これだけはどうしても突っ込みたかった。

173 名前:蓮見イサム:2008/07/12(土) 00:29:18
>>172
どりゅでどりゅでどりゅでどりゅでー

「つまりソロ演奏に、ベース、ドラム、キーボード、ボーカルなどが揃って、
 セッションすることで、一つの音楽になるわけだけど、
 ギターだけじゃなく、他のパートもわかっていればより、
 ハーモニー的な、みんなの力を合わせるぜ的なことができるぜ、と!」じゃーん

確かにオレはギターが大好きだし、愛してるし、目に入れたら痛いけど、
ギターだけじゃなくて、セッションするのを聞くのも大好きだ。
はっ、そうか!オレはセッションする機会があんまりないから、そのことを見失っていた!?

目からピックが落ちた気がした。うろこだっけ。

「なるほどー……今度の音楽の時間は、もうちょっと弾かないよう頑張ってみるっす」

なんか長時間弾かないと、手が震えてきそうだけど。ガクガクと。

「ありがとーございます。どっかの音楽のせんせーだったりするんすか?」

ダメだーって怒られるより、よくわかった気がするし。

そして、それと。

「いや、しかし、オレがロックっすから!!」

オレがガン〇ム的なアレで。

174 名前:薬売り:2008/07/12(土) 00:34:10
>>171
音波で探知…なるほど只者ではないな…
簡単に言ってしまえばこの退魔の剣を抜くのに必要な条件のことですが…簡単に言えばあなたの本質を見極めたいということです…
おわかり?

175 名前:蓮見イサム:2008/07/12(土) 00:37:53
>>174
お、オレの本質……ほ、本質!?
本質……本質……オレの本質!!
いや、違う!違うぜ!悩むことはない!答えは一つだ!


「オレの本質か……なら、答えは一つだぜ!それは!」


それは……!!


「ロックだー!!!」べおーん


決まった……。決まりすぎた。カッコいい。オレ。
漫画だったら多分ぴしゃーんってトーンとかベタとかなってる感じ。

176 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/07/12(土) 00:44:41
>>173

「先生ってわけじゃないけどね。楽器の扱いは慣れてるんだ。和楽器中心に」

 ……うん。なんとか通じてくれたみたいだ。
 こういうのは天人の仕事なんだが、あいにくここのところ見たことが無い。
 というか、仕事なんてあるんだっけ連中。
 まあ閑話休題。

「そう、ね。チームワーク。ソロで演るのもいいけど、音を合わせることは忘れずに」

 ともあれ伝わったのならこれは打ち切ってよろしかろう。
 後は当人しだい。
 さて、後は。

「……甘い! 甘い甘い甘すぎるッ!! 本当のロックとはっ!!
 ヤバいところをDISったり社会に反抗したり拳銃自殺したりすることに本質があるのよッ!!」

 そう、そのあらゆるものを敵に回し自分を押し通し認めさせる精神がロック!
 その根幹は自分の属する世界への批判が占めている。
 自分の我侭を通すだけでは足りないのだ。

「……まあ、流石に良い子は真似しちゃいけない部分があるけど。
 ……というか、夜中は静かにね? どんな名曲もTPO守らないと騒音だから」

 ちょっとヒートアップしすぎた気がする。
 最近私にロックやらメタルやらを教えてくれる人がいるせいか。

177 名前:薬売り:2008/07/12(土) 00:44:54
>>175
……俗に言うクレイジーという人種ですか…なるほど…本質は自覚できるものではない…
無意識に司るもの…あなた言ったとおりのロックという物とは限らない…
まぁ、いつも通りで大丈夫ですよ…

178 名前:蓮見イサム:2008/07/12(土) 01:02:45
>>176
「おおー。和楽器っすか。全然わかんないっすから、興味はありますねー」

しかし、雨の日なんか一撃でダメになりそーだ。
アレって紙とかでできてたりするしなぁ。

「うっす!バンメン募集は全パートだと寂しいですが、なんとか!!」

当方ボーカルよりはほんの僅かにマシか。いや、おんなじか。おんなじだな。フッ……。

お。熱くきた。琴線に触れたらしい。
しかし!しかしだ!そう来たならば、オレにも一家言あったりなかったりするぜ!!

「確かに……それも一つのロックの形でしょう……」

だが!だが、しかし!!

「抗いと戦いがロックなのは、正にその通り!!
 しかし、オレが謡うのはその先にあるラブ&ピース!
 例え、異なるロックとブチ当たることになっても、退かずに弾いて、負けずに弾く!
 それが誰でもない、オレのロック!!
 オレにとってのロックとは、万人すべてが持つ魂の発露だ!!」

叩き壊すのも抗いブツけるのも、オレが見据えるべきはその先!
壊すことなんて、能力使えばいくらでもできるから!
だから、オレが!オレの音が壊すのは、その向こうにある、決して力では壊せないもの!
この世界の真ん中の……!

「故にこその、I am rock 'n'-roll!!」ぎゃーん

なんだこのヒートアップは。うん。
なんかこんなことやる気はなかったよーなきがするよーな。まあいいか。

「良い子も悪い子もマネすんなってヤツっすねー。
 こー、音漏れしないよーに練習をですね……」

べべんべーん。まーなんかラブ&ピースでロックなのだ。
ロックが壊すものが、人を傷つけるものだと嫌なのだ。
そればっかりは譲れないのだ、オレは。オレはね。べーん

179 名前:蓮見イサム:2008/07/12(土) 01:04:42
>>177
クレイジーって言われた!!

やった!!

えーっと、だから、えっと。なんだろう。

ま、まぁ、いつもどおりで大丈夫らしい。
いつもどおりで大丈夫ならオレはギターを弾くぜ。ぎゃーんぎゃーん

180 名前:薬売り:2008/07/12(土) 01:09:11
>>179

褒め言葉と受け取りましたか…解釈は人それぞれまぁいいでしょう…ポジティブに考えられる事はいいことです…

まぁ、私にはわかりませんがけっこううまい方だと思いますよ……ただ、ご近所に迷惑にならないように

ほどほどにお願いします……

181 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/07/12(土) 01:10:15
>>178
「おー。興味あるんだ。
 古流の楽器につきもので癖は強いが面白いぞ。
 三味線なんかすごくロック向きの音がするし」

 最近は何だかそういう古来の楽器を見直す流れが来てるらしい。
 聞き手にとってはバリエーションが増えて嬉しい限りだろう。
 あ、でもそれってこっちに流れてくる楽器が減ることにならないかしら。
 まあある程度は自作できるけど、やっぱり餅は餅屋だし。

 ああ、話を戻そう。

「……ま、これはあくまで一例ね。反逆の精神があればどんな形でもいいわけだし。
 ちょっと極端に言い過ぎただけだから忘れちゃっていいよ。
 ……とりあえず、その心がありゃきっと大丈夫だ。
 他人を思いやれる奴は将来大物になるからね。そこそこの率で」

 まあ、さっきのはロックと言うよりパンクとかその辺に近かった気がする。
 私としては「理不尽への反逆」が精神に根付いてるのがロックだし。
 そういう意味じゃこの青年は及第点と言ったところだろう。
 そして成長性はA。さらに先がある。

「……んー。まああんたの曲を聴いたことが無いからアレだけど。
 デビューとか出来たら教えてね。たぶんレコード買うから」

 社交辞令っぽいが、まあ別にどうとでも。
 少なくともこういう変人ほど芸術分野は大成しやすいしね。

182 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/07/12(土) 01:12:46
雨がレインコートを叩く音はなんとなく面白みがあるような気がする。
ぽつぽつと少し硬いものを叩く音、それが自分の周囲のみで反響し、
なんというか、天然ドラム?そんな感じがしていい。

…とはいえ多すぎは禁物。
うるさいのだ。どかどかと容赦なく叩きつける雨粒は
それこそ条例に抵触しそうな騒音となってしまっている。

「…あれ?」

…さて、前回よりももっと注意深くルートを見つけ、なおかつ
近道して基地に帰ろうとしたのに…何故だ?

「魔女のばあさんの呪いだろうか…それとも」

ばあさん?


にはとても見えない。本当だ。
別にこいつが呪っているわけでもないだろう。
俺を呪って何になるんだろうか、うん。

>>176

「よ、妹紅。また雨宿りか?」

今度は落ち着いて話しかけることにした。
地面を這い回るゾンビのような動きばっかりしていたら
いつか頭を踏み潰されかねない。

>>177

「ん、あんたは確か…」

怪しい雰囲気の美青年。
酒を奢ってもらったのはいつの日か。

>>178

「で、残るは未成年か」

うるさそうな雰囲気の普通の青年。
ギターは湿気にやられないものなのだろうか。

183 名前:薬売り:2008/07/12(土) 01:21:01
>>182
おや……あなたは…いつぞやの…
お元気でしたか?お仕事が忙しそうですね…
少しまけて薬を作ってあげますよ…


184 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/07/12(土) 01:21:47
>>182

 ―――雨に煙る。
 幽鬼のような影。闇は暗く顔は見えず。
 それは木偶の如く歩み参りて……まあホラータッチにしても知人は知人だけど。

「や。今回は便利なもの使ってるのね。私も装備しときゃ良かったよ」

 おかげで服が頭から津波を被ったみたいなことになっている。
 人がいないなら発火させて乾かすことも出来るのだけど……。
 まあ、今日は暑かったし多少濡れてるくらいがちょうどいい。

「……まあ見ての通り。夕立に慌てて避難したのよ」

 肩をすくめて返答する。
 これでも天気への勘は鋭い方だったんだけど。
 まあ、解かってても間に合わない時はある。

185 名前:蓮見イサム:2008/07/12(土) 01:25:05
>>180
ポジティブシンキンッ!!
周囲にけっこーネガティブシンキンな少年少女が多いオーヴァードとしては、
オレは相当に珍しい部類な気がしないでもない!!
オレは……人間だ……!とか言って戦うべきなのかなー。どうかなー。

「最近は、ちょっと近所迷惑にも気をつけたりつけなかったりしてるっすよ!」ぎゅーん

海に行ったりとか。山に行ったりとか。人里のない。

>>181
「そりゃー、自分のジャンルじゃないっすけど、興味はありますね!
 ほら三味線でロックっぽく、カッチョ良く弾く人とかいるじゃないっすか。
 あーゆーのとか、発想できるのがいーっすよねー」

初めて聞いたときはビビった。
もちろん、普通に弾くのもいいものはいーんだと思うけど。
排除じゃなくて、取り込むよーなのはいーよな。エグザイル強いし。そういうこっちゃねーか。

「それにほら。ギターだけしか見てないと、幅が狭くなっちゃう。ですよね?」

さっき言われたばかりのことだ。

「いや、わかるっす。わかるんすけどね」

ただ、どうしたってそれは人を傷つけるもので。
そういうことを伝えたいのではなくても、受け取り方が変わってしまうこともあって。
大好きなものの名前を使って、傷つけたり傷付いたりする人がいるのは、悲しかったりするのだ。
どうすればいいのかは、まだよくわからないけど。

「大物にはなりますよ!なる予定は未定ですが、気持ち的には決定っすよ!お楽しみに!!」

まー、自分がまだガキなのはわかってるけど、だからといってダメだとは言いたくないし。
未熟なら練習すればいいだけどのことで。
ギターに触ってる時間なら、多分そうそう誰にも負けないし。

「もちろん!多分じゃなく、絶対にUSENとかで流れてて買っちゃうような曲を弾いてやるっすからー!」

大言なのは知ったこっちゃない。
要はホントにしちまえばいーのだ。今すぐってのは無理だとしても。

186 名前:蓮見イサム:2008/07/12(土) 01:30:47
>>182
べーんべべんべーん

激論を戦わせたり戦わせなかったりしていると、新たにお客さん。
お客さん?お客さんっていうのか、この場合。
まー、この雨の中じゃーしょーがないってもんだ。

「いや、これは雨が降ってて帰れないのであって、夜遊びではなく!!」

未成年か、と言われた。いかん。まさか、補導とかされるんだろーか。
藤崎はともかく、霧谷さんにはあんまし迷惑かけたくないな。

187 名前:薬売り:2008/07/12(土) 01:34:05
>>185
それは馬鹿と紙一重とは気付かないのでしょうか…(小声でつぶやく)
それなら構いませんがね…ただ、そういうのに引き寄せられる物も存在するんですよ…
気をつけてください…厄介なのに目を付けられないように…ね

188 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/07/12(土) 01:36:02
>>184

一際大きな木の下に立つ少女。
気品を備えた絹のような銀髪を持つ彼女は
木の本へと歩み寄る青年に語りかけた。

「以前の職場が職場でな。もっと酷い雨が降るところだったんでな。
 おかげで常に携帯する癖がついてしまったよ」

前回は暑さのあまり脱いだのが
あだとなって泥だらけになってしまったのであるがな。
今回はきっちりと前を止めて脱がず。前回の失敗は
次回の成功へと生かしておけばいい。

「…ああ、そうか。そりゃ災難だったな」

何故濡れたままなのかを察する。
そりゃ人に見せびらかすものでもないだろうし。
以心伝心って便利だな。

「ま、携帯すべきものは携帯してるしな。
 ほれ、気持ち悪いならこいつで拭いておけ」

連邦軍の印章が刺繍されたハンカチを差し出す。

「こいつでおあいこだ。今は、ずぶぬれよりかはましだろう?」

周りに人がいなくなれば可能なんだろうが。
できないからずぶぬれであり、できていたら俺が
ハンカチを渡す必要性は全くないだろう。

189 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/07/12(土) 01:41:01
>>183

「いやいや、薬は間に合っている。
 平時なんで補給はちゃんと行き届いてるんだ」

医療キットはもちろん今でも携帯している。
中にはモルヒネもあるが…滅多に使わないだろう。

>>186

「雨が降り出す前に帰るべきだったな、少年。
 ギターを濡らしたくないのか?」

フムと思案する。
民間人を助けるのも軍人の務め。
困っている人は砲って置けないのが俺の性格。悲しいかな。

「レインコートぐらいならくれてやるぞ」

当然ぶかぶかだろうけどな。
なんせ軍用だし。軍人の俺はそれなりにがたいが良いわけだし。

190 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/07/12(土) 01:43:46
>>186

「そうね。新しいものを取り入れて活かせる人は強いわ。
 津軽三味線なんてけっこうロックしてると思わない?」

 ……意外と話が合うものだ。
 浮世を離れてから接点なんて無いものだなんて思ってたけど。
 袖摺り合うも他生の縁という奴だろうか。

「……その意気だ。いつの時代も諦めの悪い奴が夢を掴んできたからね。
 気長に待ってるよ。街中にあんたの歌が流れる日を」

 そんな風に言って笑って、空を見上げる。
 荒れ狂った空はようやく落ち着いてきて、雨粒も小さく霧のようになってきた。
 帰れそうかな?


>>188

「ん、ありがと」

 ありがたく受け取って、顔や手を拭う。
 服は水を吸いすぎてどうしようもないから放置。
 まあ、袖で拭うたびに濡れるくらいだからハンカチ一つじゃ無理がある。

「しっかし、これだけ濡れると張り付いてちょっと気になるわね」

 下はともかく、上はブラウスが張り付いて体のラインが出てしまっている。
 ……少しは気にした方がいいのかな、これ。流石に。
 幸いにして視線は今のところ気にならないけど。


 そういう目で見たら殺るし。

191 名前:薬売り:2008/07/12(土) 01:44:27
>>189
そうですか…なにも副作用のある物を作るとは言ってません…強いて言うなら…
アロマテラピーやら滋養強壮の薬ですよ…さすがに軍隊では扱っていないでしょう?
まぁ、いらないならいらないでいいですがね…

192 名前:蓮見イサム:2008/07/12(土) 01:46:14
>>187
なんか言われた気がするが!
多分、ロック馬鹿とか言われたんじゃないだろーか。
ロック馬鹿!!
いいね、ロック馬鹿!!
ギター馬鹿でもいいや。

「フッ、そんときはオレのギターで虜にしてしまえばいいだけのことっすよ!」

魂で通じれば可能なはず!はず!

>>189
「マジッスか!?」

いいひとだ!超いいひとだ!!
最悪、服脱いでかぶせてくかなぁ、と思ってたけど、布だからどうしたって染みるし。

「あ、でも、それだとおにーさんはどーするんすか?二着持ってんすか?」

流石に、一着しかないレインコートをもらって自分だけ帰るってのはロックにもとる。
もとるのか?いや、もとる。ロックがダメならソウルにもとる。オレの。

最悪、借りてどっかコンビニかなんかで、自分の買っていくとかでなんとかなるかなー。

193 名前:薬売り:2008/07/12(土) 01:53:11
>>191
……あなたは本当の恐ろしさをわかっていないようですね…その時は…私もあなたを助けにいくことは

できないかもしれませんね……ただ、あなたならなにもされないで済むかもしれませんね…

はぁ……本当におもしろいひとだ…

194 名前:蓮見イサム:2008/07/12(土) 01:59:04
>>190
「あ、じょんがら節とかそーゆーヤツっすよね。
 そんなによく聞いたことがあるわけじゃないっすけど、TVで見たときは面白かったっすよ。
 エレキ三味線とか使ったりするんすよねー、アレ」

そう詳しいわけじゃないが、ちょっと気になったりはした。
和楽器とか言ってたし、そっち方面の人なんかなー。そういや服装もなんか昔っぽい。
その割りに、ロックに熱く語ってたりもしたけど。謎だぜ。

「いやー、歌はアレなんでボーカルは別だと思いますけどねー。はははは」

うん。まぁ、歌は、その、なんだ。アレだ。ギターだ。

「けど、ギターは街中どころか、宇宙の彼方とか平行世界とかまで響かせてやるっすよ!」

なんか、そーゆーのあるらしいって聞いたし。
しかし、なんにせよまずはバンメンが必要だ。当方ギター。全パート募集を卒業しなければ。

>>193
面白がられた!

おかしい……オレのどこに面白い要素が?
カッコいいならわかるんだけど。

「オレのパッションがソウルと共にギターにフィーチャーされたなら、
 トゥルーのFEARとやらも、ベアフットでラナウェイっすよ!」

海外アーティスト風。
いや、二行目なんか違うな。

195 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/07/12(土) 02:02:28
>>190

いとなまめかし。
って古い日本語にあった気がする。

「いやいや、礼なんかには及ばないさ。
 困っている市民のために働いてるんだからさ」

自身ありげにニッと笑顔で返す。
いつもの俺らしい行動だ。
軍人でなくても親切にしてたんだろうけどさ。

「雨とか汗とかで濡れると結構気持ち悪いよなあ。
 …しかしどうしたものだろうか、これ」

細いライン出てるのですが、妹紅姉さん。
以前は目の前でどうということはなかったとはいえ服を脱がれたし、
アイナ以外に対する女運が悪いのはいつものことか。

「焚き火でもやるぐらいしか解決案は見当たらないなあ…」

しかしこの雨の中だ。
火を熾すとなると一苦労するだろう。



196 名前:薬売り:2008/07/12(土) 02:06:11
>>194

…音楽の事はよくわかりませんのでなんといえばいいのやら…とにかく、あなたはおもしろい…

まぁ、かっこ悪くはないと思います……ただ…いや、言わない方がいいか…本人も気付くことだろうし…

その調子でがんばってくださいね……

197 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/07/12(土) 02:07:46
>>191

うーん、そっち系の薬か。
なら…そうだ、アレは薬に入るのだろうか?

「婦人用の香水。あるだろうか?」

良いものがあるなら妻に贈ろう。

>>102

「そりゃ濡れて帰ることになるな」

カーキ色のレインコートを脱ぐ。
そうだ、この大きさならば彼ごとギターを
収めることができるかもしれない。

「あー、別に気にするな。濡れて帰っても大して困らん」

簡単にたたんでレインコートを青年に向かって投げた。
これで彼の大切なものを濡らさずとも済むだろう。

198 名前:薬売り:2008/07/12(土) 02:09:29
おっとそろそろ開店の時間ですね…ではみなさんごきんげんよう
またいつか…


【退場】

199 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/07/12(土) 02:13:05
>>194
「そうか、歌は苦手かー。けっこうギターやベースと兼任する人多いんだけどね。
 まあ口と両手を別々に動かすのって難しいからおすすめはしないけど……。
 私? 私は―――まあその、歌うの苦手なので、ちょっと」

 それなら詠う方がまだマシ、といったところ。
 そして和歌も得意じゃない。結論は言わずもがな。
 私の音感は楽器限定なのである。

「平行世界とはまた大きく出たね。まああまり夢をでかくしすぎて潰れないようにね?
 大事なのは階段を上るみたいに一段ずつ進むことだし」

 余計なお世話と思ったが、そんなことを言っておいた。
 “夢を見るな”―――誰の言葉だったか。
 しかしそれは夢を捨てることではない。
 現実に足をつけて夢まで道を作ることに他ならない。
 私には縁の無い、意味の無い言葉だったが―――彼ならきっと役立てるかも。


>>195

 ―――焚き火。
 あ、そうだ。

「……そうだ、ちょっと話合わせてよ」

 そんな風に耳打ちして、適当に足元に転げ落ちていた枝を集める。
 選定でもしたのか、葉っぱが付いたままである。濡れているけどちょうどいい。
 どっちにしろ私の炎は多少の湿気などふっとばす。

 周囲を警戒―――

「ふぁいやー」

 点火。爆発的に炎が立ちのぼる。
 ……ちょっと強すぎたか? でも周囲に被害はないみたいだし良いや。
 ともあれ無事に火は出来た。ありがたい。これで服を乾かせる。

「便利なものがあるのねー。ありがと」

 白々しくそんなことを言う。
 頼むぜ少尉さん。呪術の大盤振る舞いするには色々としがらみが多いから。

200 名前:蓮見イサム:2008/07/12(土) 02:13:51
>>196
ふっ……多分、ただの後には更なる褒め言葉が続くんだけど、
そこはあまり言い過ぎちゃいけないと、あえて言わないんだろう。多分。

「おう!頑張るっすよ!
 あと、音楽のことはわからなくとも、魂で感じれば十分っす!!」ぎゃーん

音楽なんて自分が好きなら好き、嫌いなら嫌い。それでじゅーぶんだ。

「っと、じゃなー」

>>197
「うわっち」

投げられたコートを受け取る。でかっ。
なんかすげー作りのがしっとしたコートだ。軍用?
ミリタリーマニアなのか、実用性重視なのか、それが問題だ。

「いやいやいや、気持ちはありがたいけど、それはオレのロックにもとるっすから!!」

とは言え、ギターを濡らして帰るのは超勘弁。
エフェクトでどうにかすっかなー、とまで思っていたところではある。

「ちょっとどっかで、オレ用のを買ってきますから、それまで借りるってーのはどーっすか」

妥協案。
さすがにそこまでしてもらうわけにはいかねーと思うのだ。

201 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/07/12(土) 02:26:46
>>199

「…ああ、いいだろう。乾かすくらいならちょうどいい」

格好だけではあるが、マグネシウムの塊をポケットから取り出す。
そしてもう片手にはサバイバルナイフ。この一本でどんな状況でも切り抜けられ、
この道具で大抵の条件で火を熾すことができる。

「ああ、そうだ。木はこのあたりに集めてくれ」

…とはいえ水に浸したような木だと少々難しい。
というか問題は風だ。かなり軽いマグネシウムの粉は
すぐに吹き飛ばされてしまう。

「さて…いくぞ」

目で合図./特異な能力の発動/点火する格好をとる。
ただでさえ強力な火に化学反応の相乗効果だ。
こいつでつかないものなど―――パンッ!!

「のわっ!?」

あちちっ!ヤバ、ちょっと火が強すぎた!
小規模な爆発みたいだったぞ、今のは!?

「あ、ああ。ほんと便利な世の中になったもんだ、ハハハ」

間近で見るとやっぱり不思議なものだ。
何はともあれ、これで服を乾かすことができるだろう。

202 名前:蓮見イサム:2008/07/12(土) 02:28:45
>>199
「ボーカル兼ギターは多いですしねー。
 まぁ、頭からっぽでも手ぇ動くんで、歌うこと自体はできるっすけど」

むしろ、ギター弾きながらじゃないと頭働かなかったりもする。
けど、上手いわけではなく。
専門でボーカルがいたら、そのほーがいいよなーとも思うわけで。
歌いたくないわけじゃないけど、より弾きたいっていうか。

「ははは、おねーさんもあんまりっすか。
 オレも、練習してないわけじゃないんすけどねー」

できればいいな、とは思うんだけど。

「うん、焦ってるわけじゃないんすよ。目標は他にもいっぱいありますし」

どんなに頑張って、諦めなくても、できないことはあるだろう。
諦めなければ絶対できるんだったら、頑張ってみる意味がない。
それに、必ずできるわけじゃないことを言い訳にするのは、もっとカッコ悪いと思う。
だからオレは、断言するのだ。

「でも、オレは絶対響かせますよ!オレの音を、世界に!!」

足元が見えなくてすっ転ぶなら、それでもいい。
階段転げて、一番下まで落ちたら、今度は違うやり方でもっかい昇ればいいと思う。

203 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/07/12(土) 02:36:06
>>200

レインコートの一つくらいどうとにでもなるものだが
自分の分を買うというのだからそれでいいだろう。

「ああ、判った。それなら買うまで貸しておく」

他人の好意を素直に受け取るというのも優しさの一つだという。
となるとしばらくここで待たなければならないのだろうか?
俺自身としては別にここからなら濡れて帰ってもいいんだけどな。

「粗品といえど頑丈さだけは飛びぬけているからな。
 そいつ着ていけばギターぐらい濡らすことは無いだろう」

レインコートの下はいつもの軍服。
私服だったら傘持ち歩いているしな。

204 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/07/12(土) 02:37:29
 ―――夏場とは言えこの熱はありがたい。
 確か水は空気の二十五倍熱を奪うとかそんなことを聞いた。
 季節が季節でも長い間、水に濡れているのは体に良くない。

「……うん、だいぶ乾いてきた」

 ざらざらする感触はまあ、あとで洗濯するからいいや。


>>201

「ありがと。助かったよ」

 煌々と照る炎を見ながら一言。
 私はもう乾いたけど……でも勝手に火の始末しちゃいかんよな。
 他に濡れてる奴もいるし。

「あ、ハンカチ。後で返すよ」


>>202

「―――おう。真っ直ぐ前へ。それでいいさ。若い人は」

 ……私も見た目だけなら年下なんだけどね。
 まあ、世の中色々あるということで。


「―――そろそろ歩いて帰れそうね。それじゃあお先に」


 霧のような雨―――空気に溶け込んでいるからさほど気にならない。
 木陰からするっと抜け出して、軽く後ろへ手を振りながら、水に満ちた大地へ―――



 あぶね、今転びそうになった。


【退場】

205 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/07/12(土) 02:47:55
>>204

赤々と燃える火は埃が混じった水で
べとべととした服を乾いた状態に戻してくれる。
何より…落ち着くな、火を見ていると。

「助けるのが仕事って言っただろ?」

オレンジ色の光を背にして、霧雨が満ちた暗い大気の中に
姿を消そうとしていた。
この雨ならば濡れてもあまり不快に思わない…と思う。

>あ、ハンカチ。後で返すよ

「おう、気が向いたら返しに来い」

木の根に躓きそうになった妹紅をみて
思わず吹き出してしまいそうになった。


やっぱ良いやつだ、あいつは。

206 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/07/12(土) 02:50:52
「さて、と―――」

こちらは出発の準備は整った。
後は向こうの返事次第である。

「暗い中一人で帰るには遅すぎる時間になった。
 ここは大人が送っていってやろうと思うんだが、どうだ?」

ポケットの懐中電灯をオン。
ここから町に出る方法は前回で把握している。
迷うことなどあるまい。

207 名前:蓮見イサム:2008/07/12(土) 02:56:59
>>204
「おうさ!!曲がり道とか知ったこっちゃねー!!」

それはどうかという声は聞こえないフリを通す。

「ああ、うん、付き合ってくれてサンキュー。
 そのうち、音で思い出させてやるっすよ!!」

ぐっと拳を突き出して。
これだけは、どんだけ間違えても、やめるつもりはないのだ。
未来のことが、わからないとしても。

>>203
「うん!じゃあ、それで!!ちょっと待っててくださいね!?」

ギターを背負ってコートを着ても、じゅーぶん着られる大きさ。
オレの体格に差があるとしても、がっしりした作りだなぁ。

「カッコいーっすねー、これ。小遣い貯まったら今度買おうかな」

っていうか、脱いだこの人は軍服だった。
軍人さんか、ミリタリーマニアか。それが問題だ。
っていうか、ここまできたらホントに軍人さんのが無理がないか。

「じゃあ、行ってきますから!!」

どたどたと走り出す。見えない辺りについてから、ちょっとズル。
こー見えてもハヌマーンシンドロームの保持者。
スピード型の隼人先輩なんかにゃとても敵わないけど、
やれば速く走れないわけではないのだ。

 * * *

「買ってきましたー!!!」

近場のコンビニをめっけて、自分用とギター用で二着購入。
うん……コンビニのレインコートじゃ、一着ではギターが入らない……。

「はい、これ。ホントありがとーございました」

ちょっと早すぎると思うかもしれないが、まぁ、ジャンプの漫画だって
超早いパシリとかいるし、だいじょーぶだよな。

>>206

「あ、大丈夫っすよ、一人で帰れますから。ホントありがとーございました」

お礼を言う。この上、送ってまでもらうのは申し訳ない。
ってゆーかほんといーひとだな。まわりがクセが強いのばっかだから、びっくりする。

「それじゃ!さよならー!」

手をぶんぶか降って走り出す。
明日は何を試そうかなー。

【退場】

208 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/07/12(土) 04:26:56
ぱちりと燃え滾る火を消し残るは一人。
思ったよりも帰ってくるのが早かった。

「ああ、さようなら」

最後は笑顔で答えてそれでお終い。
元気のいい少年であった。
再びレインコートを着つつそう考える。

「さて、こちらものんびり帰らせて貰うかな」

火は蹴散らした。
この長い雨の季節もいつになったら終わるのだろうか。

【退場】

209 名前:アヴェンジャー ◆ty.Avenge. :2008/07/19(土) 21:24:54
 
 梅雨が終わるそうですね?
 ああ――そうだろ。そうだとも。
 
 バッカみてーにクソ暑く、熱く、とんでもない湿気の厚さに辟易したりするのも今日で最後かと思えばそこそこ
に感慨深いものがある。
 こりゃあ空も簡単に飛べちゃうってもんですよ。霊力の消費も湿気の気だるさに比例すんのさ。
 何の話かって? オレにも判りませんよ?
 
「いやー、雨って良いものですねー。スケスケですしね?」
 
 しっかしだ、そこそこ雨脚も弱まっている。
 一時期は涙もかくや、乙女心と秋の空――あれ、梅雨って春じゃねー?――天の恵みは等しく平等に、何時も
通り地面に降り注ぎやがった。
 飲乾せないほどの量を。自然に。循環、円環――ああ、自然って素晴らしー。
 
 死ね人間、氏ねじゃなくて死ね!
 
 ぶっちゃけどうでも良いんですけどね?
 だってほら、スケスケじゃん?
 
 内側からは透けるのに外側からは透けない、不思議!
 
 マジックミラーですよ?
 
「つーか―――――久しいよな、こんな天気も」
 
 
 取り敢えず、星でも月でも見えねーか眼を凝らして見るのである。
 だってほら、こんなにも良い夜でしょ?

210 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2008/07/19(土) 22:34:14
「あっめあっめふっれふっれかあさんの〜♪
 じゃっのめっのうっれゆきうっれしいな〜♪
 びっぐまにーかっみんやっほぅらんらんらん〜♪」

 空を飛んでると傘がひっくり返るので今日は歩き。
 あーあ。河童でも誰でも良いから壊れない便利な傘作らないかな。
 ……カッパ?

「ああ! 合羽着れば良かったんじゃん!」

211 名前:アヴェンジャー ◆ty.Avenge. :2008/07/19(土) 23:17:47
 
「誰がエロガッパだ!」
 
 うん、まあ、こんな聞き間違えもお約束っぽくないですか? 無いですか、そうですか。
 しかしそうですか。皆さん濡れるのがお嫌いですか?
 
 ジメジメムシムシとして最悪なのは否めやしないが、時々は自然の雨に打たれて見るのも悪くない。
 天然成分と言う名の人体には有害そうな物質が大量に溶け込んじゃってますしね?
 自殺衝動じみててマジオススメ。間違っても溜まった雨水なんて飲むなよ? 飲むなよ? 絶対飲むなよ?
 
「ま、こんな雨じゃ濡れたかねーよな。しっぽり濡れるにゃ臭すぎる――クヒヒヒヒ、水も滴る良い男/女っての
は幻想行きだ。素晴らしきかな機械化文明」
 


212 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2008/07/19(土) 23:33:12
「カッパにはあんまり見えないなぁ」

 カッパすぐ逃げるし。

「雨そんなに匂う? フツーの雨だと思うけど〜
 ……あれ。なんか臭い」

 こんな変な雨降ってた記憶無いんだけどな。

213 名前:アヴェンジャー ◆ty.Avenge. :2008/07/19(土) 23:51:05

「そいつは勿論当然さ。オレは死神の手が見える警察官じゃねーからな」
 
 あれ、これの相方でしたっけ? むしろユニットでしたっけ? かたっぽって芸人志望なんだろ?
 まあ、さて置き。
 
 本質的には似たようなものなんだろうが、違うもんは違う。東洋文化に被れた妖怪さん達とは毛色が違うの
です。ホラー映画的なノリで。
 怖がってもらいたい訳でもなければ怯えて欲しい訳でもない。スルリと甘言を用いて魂を詐欺の如く頂いて
行きたいだけなのである。クロサギに御用心? 馬鹿言っちゃいけねー。御同業には寛大よ? オレ。
 
「これが自然だと思って居れば気付かない違和感さ。都合が良いんだよ、何でもかんでも。これは違うと気付
かなきゃ何も気付かないままに終わっちまう。この世界に在るモノなんて全部が全部嘘と欺瞞とがごちゃ混ぜ
になってそれが自然だと思い込まされてるに過ぎねーさ。だからどうしたってお話ですけどね?」
 
 そう、別に、気付いたからって何も変わりやしない。
 世界を斜めに見てやったって、世界が斜めに見えるだけだ。切口が変わったところで切断された部分から見
える中身に変わりはない。
 人間を叩き切れば骨と肉と脂肪と血が見えるだけ。斜めに切っても、縦に切っても、横に切っても、それは変
えようもなく、変わりの効かない事実だ。
 
「しっかし――悲しくはあるがね。オレが見てた世界はもう少しだけクリアだった気がするよ。尊く儚く綺麗なモノ
だって事は変わっちゃいねーけどさ」

214 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2008/07/20(日) 00:15:36
「死神ならいつも三途の川で暇そうにしてるよ〜。
 んで上司にフルスイングで殴られてる」

 暇そうと暇なのは違うって云う良い例だよね。
 私もその上司に近付きたくないから滅多に三途リバーなんて行かないけど。

「いつもこんなに変な匂いしてたら鼻おかしくなると思うけど〜。
 魔法使いとか魔女とか薬師とかが変な実験でもしたのかな」

 変な実験するのはこの辺だけど、変なことをするのはいつも決算セールするくらい居る。
 私含めて。

「見てた世界かぁ」

 記憶の底に埃被って黴びて虫食いだらけになってるモノを掘り起こすと、少しずつ空の色が変わってたかも知れない。
 ただの記憶違いかも知れないけど。

「今住んでるところのいつもよりはおかしいかなあ。気の持ちようかも知れないけどねー」

 幻想になったと言えば聞こえは良いけど、結局色々に負けて流れ着いたんだし。

215 名前:アヴェンジャー ◆ty.Avenge. :2008/07/20(日) 00:36:01
 
「大層な御身分だな。こちとらニート気取りたいのにせせこましくハロワ通いだってのに」
 
 しかも自分の仕事じゃねーしな。
 あのダメマスターは定職にありつける日が来るのだろうか――いや、きっとない。
 
「人間ってのは想像以上に鈍感で、何事にも異常な速度で慣れて行く。だからきっと、問題ねーのさ。進化
ってのは恐ろしいもんさ。毒を取り込んでも、それに対抗する為の策を気付かない内に練ってくれる。ま、
効果が出るのが大分先ってのが救えない話だが」
 
 どんな世界だろうと人間ってヤツはしぶとく生き延びるだろう。
 死ぬ事を怖がってるくせに死にたがる矛盾を抱えてる割に、誰も彼もが生き汚い。
 勿論、褒め言葉だ。死んじまったら困るっしょ? ほら、玩具減っちゃうし?
 
「まーな。気の持ちようさ。誰も彼も気付かない内に色眼鏡をかけちまう。良かれ悪かれな。一旦かけると外
すのがこれまた難しい。だから世界が歪んで、壊れて、見えるって寸法だ」
 
 仕方ないと割り切っちまえばそれまでだ。
 と言うか、割り切る事こそ需要です。
 ちっぽけな人間一人じゃ世界なんてドデカイもんを改変する事はできやしねーのである。一人が背負える
重さを楽に越えてくれるんだから。
 
「―――――受け入れっとここも案外悪くねーもんさ。娯楽もありゃ退屈にも溢れてる。飽きがきても延命処
置だけは万全だ。生きてる有難味は薄れて、生きている事の素晴らしさに気付けず、それでも退屈が何時ま
でも続いてくれるんだからさ」
 
 雨なんて退屈の象徴ですよね。
 外に出れば服が濡れたり、洗濯物が乾かなかったり――だからこそ、平穏に過ごせたりもする訳で。

216 名前:一生新人:2008/07/20(日) 01:04:51
あーダリィちょーダリィ…あれ…ここは…
あれ、ひょっとしてスレ間違えた?
ちっくしょうヤバイな…非難が来る前に離脱しないと…
俺オリキャラだし……でもちょっとくらいならいいか?
いや、でも雨だしな…

217 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2008/07/20(日) 01:07:16
「趣味で仕事してるのかってくらいサボってるよ。おーじんじ〜」

 はろわ。ハニワ?

「前方後円墳でも発見したの?」

 あんなでっかい墓作ってどうするんだろう。
 未来に向けてダンジョン制作だろうか。ラスト付近でマッチョ神父が出るような。

「ああ。ニンゲンって同じような顔つきだと思ったら、いつの間にか代替わりしてたりするんだよね。
 油断すると」

 馴染みのものがヴァージョンアップされてることもあれば、消えてることもある。
 新鮮だったりガックリしたりで色々複雑だ。
 ただ単にうろ覚えになってることも多いけど。

「気分悪いと見えるもんがなんでもムカツクからねぇ。ナイフみたいに尖ってみたりとか」

 いちいち物事に理由求めてると重苦しくてしかたがない。
 全部個人的趣味でやってるくらいで済ますのが住処を変えてしばらくの指針。

「私の住んでるところは取りあえずなんでも受け入れだけはするらしいよ。
 問題があったらぶん殴ってお酒飲んで矯正するのが慣わしなだけで〜」

 雨降ってると声があんま広がらない。
 私は私で五月蠅くするのが好きなのに。

「私とかは暇つぶしに忙しいからね〜。枯れてそうなお年寄りと違って」

 年甲斐のない老人が無茶苦茶多いけど。

218 名前:アヴェンジャー ◆ty.Avenge. :2008/07/20(日) 01:30:52

「突っ込んだら負けって感じだな、良くも悪くも」
 
 趣味で仕事なのか、趣味の仕事なのか。
 ニホンゴムズカシイネ、HAHAHAHAHA。
 
――羨ましい限りである。
 
「どっちかっつーと牢屋だな。墓なんて大層なもんは見つけられなかったぜ」
 
 どーだっていい話ではあるんだが。
 就職難とも言い難く、さりとて就職しやすい世の中でもない。閉塞感が漂う牢屋とは言い得て妙、かもしれ
ない。出るのは容易だがー。
 
「油断しなくても男子三日会わざればなんとやら。刻一刻と違うものに変わっていけるのは人間様の恐ろし
いところだぜ。それが強みでもあり弱みでもある。だから追い出されたのも居るだろ」
 
 オレとか、オマエとか――そんな科白は飲み込んでおく。
 一部の好事家は崇め称えてくれたりしますしね? クヒヒ――世も末だぜ。
 
「ムカついて、当り散らして、我に帰って、後悔して――その繰り返し。ちっとも成長しねーと思いきや、突然
成長したりもする。なんつーか、天気見たいなモンだよ。心根なんてもんは。コロコロコロコロ変わりやがる。
お天気オネーサンも大変だぜ」
 
 おお、雨止みそーじゃん?
 
「酒呑んで騒いで暴れて――その繰り返しも続けば続くほどに飽きが来る。楽しい事でも見続ければその内
飽きる。生きて行くことは飽いて行く事だ。暇をつぶせるうちは生きていけっけどな。その先に待ってる閉塞感
は自覚した時点で終着駅にたどり着くのかもしんねーな。ま、それが真っ当な幸せってトコか」
 
 傍から見りゃ飽きた末のバッドエンドっぽいが。
 飽きるほどに楽しめたんならそれはそれで素晴らしいハッピーエンド。笑って死ねないのは悲しい事かもし
れないが、それ以上に得てきたものが数多くあるのなら、悲しむ事もないと思う。
 
 ああ――ヤベェ……柄じゃねーや。
 
「さーて、そろそろお月様も見えそうだ。オレはそろそろ帰るとするぜ。んじゃ、ま、達者で」
 
 例えなんであろうが、どんな状況であろうが、生きている事が憎らしい。
 さあ、クソッタレども。生きて、生きて、生きて――オレを散々イラつかせてくださいね。

219 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2008/07/20(日) 01:52:22
「ハニワのある牢屋。インテリア?」

 つらい収監生活に一服の清涼剤。あなたもお一ついかが?

「ニンゲンの変わり様は見てて飽きないよー。むしろ飽きるのは向こうが先なのかもね」

 飽きられて捨てられたとか言うとヘヴィに聞こえるなぁ。
 ただの適合不全だろうけど。

「女心と秋の空とか失敬な話よー。向こうが鈍いだけで」

 雨が止む前には何かあるものだ。
 気圧とか湿度とか角度とか。

「まぁ飽きたら色々と忘れたらいいのよ。
 外じゃゴミ捨て場を夢の島とかいうそうだけど」

 ゴミ捨て場でも私は元気にやってますよ、っと。

「雨のち晴れね。私も夜遊びしてるニンゲンでもからかいに行こうかな。じゃねー」

 明日は何して過ごそうかな。今日だけど。

220 名前:名無し客:2008/07/20(日) 12:30:03


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――そして、雨はやんだ。

221 名前:停止しました:停止
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