■ ピース・オブ・ナレッジ(マグスの囁き)

1 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2007/12/22(土) 02:49:29
……おや?
こんなところに訪問者とは。珍しいこともあるものだね。これも"偶然"なんだろうか。
『起こってしまった偶然を疑うのは愚か者』。だが、『偶然を疑わない人間は必然に決して辿り着けない』―――
さて、これはある学校の教師の弁なのだけれども。
これはいったい、どちらが真理なんだろうね?。まぁ、どちらも真理かもしれないが。
ぼくなりの答えを言わせてもらえば、これはどちらもそれなりに真理をついているのではないかと思う。むしろこの両者は一見矛盾するように見えて、その実矛盾するのではなく並立するのではないかと……

……おっと。申し訳ない。
これはぼくの癖みたいなものでね。どうにもついつい独り言が長くなってしまう。

さて、それでは、ここでのルールを決めようか。

・ここは問うための場所だ。戦うための場所ではないことを覚えておいてくれると嬉しい。
・ぼくはあくまでも観察者であって、一線を越えた超越者でもなければすべてを悟った賢者でもない。
 だから、提示された問いにすべて答えることは出来ないかもしれない。それはあらかじめ了承しておいて欲しい。

ぼくのルールはこれだけさ。
とても簡単だろう?


さあ、それでははじめようか。

2 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2007/12/22(土) 02:52:41
それと、ぼくの簡単な自己紹介でもしておこうか。
特に何か紹介しておかなければならないことなど、ぼくにしてみればこれといってないのだけれども。
それではきっと君たちが困るだろう?

名前:アイネスト・マッジオ
所属:神秘調査会
職業:学者
年齢:80歳ほど
特技:観察すること

――これを見た君たちは、あまりの情報の少なさに驚くかもしれない。
だが、どうか怒らないでほしい。
ぼくは観察する者だ――ぼくにとって、ぼく自身のことなど些事でしかないのだから。

3 名前:名無し客:2007/12/22(土) 23:06:31
ミズーいぢりって楽しい?

4 名前:名無し客:2007/12/22(土) 23:11:44
殺人精霊に殺されても、死なないって、どういうタフネスしてるの

5 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2007/12/22(土) 23:32:55
>>3
まず、簡単に答えから言ってしまおう。

その問いにはイエスと答えよう――とても楽しいことだ。
生真面目で――職業的暗殺者、まあいわゆる殺し屋が生真面目というのはありていに言って
非常に悪質な取り合わせであるとしか言いようがないのだけれども――世界は自分と自分以外の
もので出来ていると思っており、また彼女にとって他人との距離はすべて相手を殺すための
距離でしかない――つまりは、人とのつながりなどおよそ知らない娘。

これは要するに、世間のことなど何も知らない女性だね。殺し屋が生業である、という一点を除けばの話だけど。
我ながら彼女を――絶対殺人武器、ミズー・ビアンカを指して言うにはあまりにも不釣合いで、
おかしな形容だとも思えるけれども、そんな彼女はとても純朴だと言っても差し支えないんじゃないかな?

彼女自身に面と向かって言ったように、ぼくは彼女が嫌いだけれども、それはそれとして、だ。
何も知らない世間ずれした娘をあれこれ言ってはからかって遊ぶ。
それが楽しくないとでも?これは種族的な楽しみと言ってもいいのではないかとさえ思う。
そんな楽しみを放棄するなんて、ぼくには信じられない。
きみもそう思うだろう?



――――まあ、嘘なんだけどね。
何しろ嘘だから。

6 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2007/12/22(土) 23:50:26
>>4
それは誤解だ。
ぼくはあのとき、崩壊する帝都で確かに殺人精霊によって殺されたよ。
たまたまその場に居合わせた愚かな間抜けの命を代償に、少しだけ独り言をつぶやく時間を伸ばしたというだけのことにすぎない。

精神的な――あるいはそれとも異なる、心の領域とでも呼ぶべきかもしれない部分、少なくとも
肉体上ではない部分に関してはぼくは余人とは明確に異なる。
それともぼくがそう思っているだけで、実は些細な違いなのかもしれないが、今はそれはどうでもいいことだ。

だけれども、純粋な肉体能力でいえば知っての通りさ。
ぼくはただの学者に過ぎない。
高山を歩けば息が切れるし、殴られればそのままひっくりかえって倒れるだけ。

体にひとつ、大きな傷口を開けられれば――もうぼくに死を拒絶する術などないよ。
リス・オニキスはぼくのことを「大マグス」と呼んだが、その大マグスには自分の体から
流れ出る血を止める力すらない。
所詮、マギなんてものは学べば誰にでもできる手品みたいなものさ。

なるほど、ぼくはそのマギの力が普通のマグスより強いかもしれない――いや、これに関しては断言しよう。
ぼくのマギは確かに他のマグスのそれより強力だ。

だけれども、それが何だって言うんだい?
ただ単にマギの力とは「眺めるだけ」。
世界を自らの望むとおりに作り変えるような力でもなければ、ましてや不死の秘法でもない。

もう一度言おう。ぼくはあのとき確かに死んだ。帝都イシィカルリシア・ハイエンドで、殺人精霊によって殺された。
不死者の棺がぼくの棺さ――80年生きた末の末路としては、とても皮肉なものだと自分でも思うよ。

……え?じゃあ今こうやってしゃべっているぼくは何なのか、だって。
さて――何だろうね?


君はいったい、何だと思う?

7 名前:名無し客:2007/12/23(日) 18:56:13
>君はいったい、何だと思う?

シュレディンガーの猫でここは箱の中?

8 名前:名無し客:2007/12/23(日) 18:56:31
ミズーを本気で怖いっておもったことはある?

9 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2007/12/23(日) 20:05:33
>>7
この世界には念糸という力がある。それは意思の力、思念の通り道、精神の紡ぎ出す糸だ。
ゆえに念糸は本来術者の状態に左右されることがないはずの力であり、術者が死んでも意思さえあれば
作用するのだという説がある――
もっとも、これはまだ実証された理論ではないんだけどね。それなりに筋が通っているのではないかとぼくは思う。

ならば同じく精神――『心』を拠り所とするマギもまた、同様であるという可能性は考えられないかな?
いや、勿論そんなことはなく、術者が死ねば効力を失うものであるという可能性だって当然考えられる。
どちらなのかは試してみなければわからない。
これこそまさに、かの猫を入れた箱についての話だね。

もっとも――肉体が死んでも精神のみは生き続ける。
そんなことが本当にあるのだとすれば、ぼくはそれを世界が人に対して与えた最大の悪意、呪いとでも呼びたいところだけど。

それとも。
「愚者のみが死者の復活を信じる」とある人精霊が言ったけれど、その愚者の信じることが本当だったのかもしれない。
ただ、その可能性が存在することを否定こそしないが、これに関してはぼくもあの人精霊と同じ見解だけどね?
しょせんは、ただの妄想だよ。死んだ人間が生き返るなんて。
世界の理たる常世界法則を歪め操る禁断の法則をもってしても、それは絶対に――あるいは唯一、不可能なことだったのだから。

となると、これはどういうことなのだろうね。これもやはり何かの偶然なのだろうか?
死んだはずのぼくがこうしてまた誰にも聞こえない――いや、これは君たちに聞こえているのだけれど――囁きを続けている。これはどうしてなのか。
ぼくは死んだのではなかったのか?それとも本当は生きているのか?

――――信じるのは愚か。疑うのは賢い。だがどちらも同じこと――

ともあれ、ぼくは死んだ。けれどぼくはここにいて、意識は確かにある。他者を観察しようとする意思はまだここに残っている。
それならぼくがすることに変わりはないよ……観察し、考え、答えを求める。空隙を埋めたいと願う。
ぼくは絶望しない。
ぼくは鳴かない鳩時計ではない。少なくとも、今はまだ。

つまるところ、結局は――たったそれだけのことなのさ。

尊厳はまだ失われてはいない。人類と鳩時計の最終戦争は未だ遠い……おっと、これは蛇足だったかな?

10 名前:名無し客:2007/12/24(月) 18:01:02
聖夜の独り者を観察するって面白いって思う?

11 名前:名無し客:2007/12/24(月) 18:04:21
ミズーも人間辞める結末はありえたとおもう?

12 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2007/12/24(月) 20:20:33
>>8
ぼくが彼女を恐怖するとしたら、それは2つの場合が考えられるね。

まず一つ目。
ぼくと彼女の個人的な関係においての話だ。
彼女は周知のように、ぼくをひどく嫌っている。いや、この場合は憎悪していると呼ぶほうが正確かな?
それが故無きことであるとは思わないが。
確かに彼女にはぼくを殺してやりたいと思えるほどの理由があるし、それをぼくはぼくなりに理解しているつもりだよ。

けれど、それは無理なことだ。彼女が、ミズー・ビアンカがぼくを殺すことは。
ぼくの言葉を聞こうとしている限り、彼女はぼくを殺せない。それがぼくがマギの力でかけた暗示だ。
彼女はぼくの言葉を心底不愉快に思っていたけれど、同時にぼくの言葉を意識の外から締め出すことは出来なかった。
だからぼくが彼女の刃を恐れる理由はない。

これは彼女が肉体的にはともかく、精神的にはさほど強靭ではないというひとつの傍証になるんじゃないかとぼくは考える。
彼女はぼくへの憎悪に溺れて道理を見失ってしまう――いや、見失ってしまっていた、と今は言うべきかな――程度の小娘だ。だった。
ミズーはもっと強靭な精神制御の訓練も受けておくべきだったのではないかと思うね、ぼくは。
痛点にめり込んだ強打のもたらす苦痛をも押し込めてなお立ち上がれるような、強靭な訓練をだ。
もっとも、そうであったとすれば彼女は揺らぐことなく、絶対殺人武器ではなく、硝化することなく、
とても強靭で鋭いけれど、どこにでもあるただの一本の剣にしかなれなかったのだろうけれど。

――完全に話が逸れてしまったね。本題に戻ろう。

そしてもうひとつの場合だ――彼女が真に硝化し、獣の瞬間が瞬間でなくなり本当の絶対殺人武器になったとき。
ぼくが彼女を恐れるとしたら、残るはこの可能性だけだ。

完全なる獣、真に絶対殺人武器となった彼女はこの世のすべてを殺し尽くし――つまり、世界を滅ぼすだろうね。
硝化したイムァシアの子供がどうなるかはきみも知っての通りだ。抗う術などない、完全な殺人精霊となる。
そうなれば誰も彼女を止められない。すべてを殺し尽くした末、最後に残されたもう一つの絶対殺人武器と互いを喰らい合って、
この世から消え去るだろう。
まさにこの世の終わりだね。

――だが、これもぼくにとって恐れることではない。
ぼくの故郷は断崖の図書館。時空の狭間、賢者たちの淀み。何者も生きず、生活しない場所。
世界が滅びようとも知ったことではない。ぼくはそのさまを傍観するだけだ。
完全に消化した世界の行く末を観察するのもまた、興味がないことではないよ。

それにもはや、彼女は絶対殺人武器では――いや、剣ですらない。
彼女はもはやイムァシアの刀匠たちの妄執を振り払った。完全にね。
賭けてもいいが、もうこの先彼女に獣の瞬間が再び訪れることはない。
彼女が獣の再来を望むことは決して無いだろうし、獣が彼女の望みを無視して彼女のもとを訪れることもないだろう。

(ところでこのことはぼくが死んだ後、もはやぼくが彼女を観察できなくなってしまった後に起こった出来事だ。
 それなのになぜぼくはそれを知っているんだろうか?
 ぼくは人間だ。少なくともゴーストでもデミヒューマンでもない。
 ぼくの知覚が時間の流れより速いなどということは決してありえないはずなのに、なぜぼくはこのことを――
 自分が死んだ後に起こった出来事を知り得るのか?
 ――これもまた、ぼくが埋めるべき空隙のうちのひとつなんだろうね)

その意味においても、二つ目の可能性もやはり恐れるに足らない。



つまり、ぼくはミズーを怖いなどと思ったことはない……ということだね。

13 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2007/12/25(火) 23:06:31
>>10
そうだね。

聖夜の独り者も、
聖夜のつがいも、
聖夜以外の独り者も、
聖夜以外のつがいも、

みな等しく、ぼくにとっては観察の対象だよ。
――ぼくは全知を目指す。文字通り、この世のすべてをね。

だから、独り者もそうでない者も、すべてがぼくの観察の対象なのさ。

つがいを持てないことを嘆くもの。
持てないことを嘆くことすらやめてしまった――絶望してしまったもの。
はなからそんなことには関心が無いもの。

つがいを持つ喜びで幸福に満たされているもの。
つがいを持ってしまったことに悲嘆を感じるもの。
つがいを得る苦労と幸福の両天秤の間で揺れるもの。

いろいろな人々がいる。彼らの見せる情動はさまざまだ――嘆き、悲しみ、苦しみ、喜び、幸福、無関心。
それは十分、ぼくにとっての観察の対象になりうるものさ。

14 名前:名無し客:2007/12/26(水) 21:09:24
千里眼を思わせるよな能力はマギなの?

15 名前:名無し客:2007/12/26(水) 21:10:14
オーフェンのほうで自分とウマがあいそうな人物はいる?

16 名前:名無し客:2007/12/26(水) 21:11:44
もう一人の主人公の方はどうおもう?

17 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2007/12/26(水) 23:35:40
――予想以上にぼくの囁きを耳にしてくれるものが多いね。
正直なところ、いつものように誰にも聞こえることなく、そのまま終わってしまうことさえ
決して低くない可能性として見積もっていたのだが。
これにはぼくとしても素直に感謝するよ――これも例の『同盟』の力なのかな?

>>11
それだけはなかったと思うよ。

彼女はアマワから姉を取り戻すことができず、あの塔で共に消滅していたかもしれない。
あるいは崩壊する帝都の中で彼女もまた命を落としたうちの一人になっていたかもしれない。
あの軍属精霊使いに敗れて、命を落としていたかもしれない。

いや、あるいはそもそも、ヌアンタット高地で黒衣に打ち勝てずに殺されたかもしれない。
それとも、あの村で開放されたフリウ・ハリスコーの破壊精霊の犠牲者になっていたかもしれない。

選ばれなかった選択肢はいくらでもある。

何しろ、これらの結果すべてがアマワのもたらした『偶然』だったのかもしれないのだからね。
もっとも、偶然彼女が生き延びただけなのか、それともアマワとの契約とは関係なく彼女は常に勝利した――とは呼べないにしても、生き延びてきたのか、
それを厳密に区別するのはとても難しいだろう。というより、不可能なんじゃないかな。
なぜなら、人間の関わる戦いに絶対の結果など存在しないからさー―この世に確かなものなどない。殺人精霊による殺人という、ただひとつの例外を除いてはね。
まして誰かの意思が産んだ『偶然』を『偶然』と呼ぶべきなのか、それは正しくは必然と呼ばれるべきではないのか――ぼくにはそう思えるときもあるけれど。

ともあれ、彼女は絶対殺人武器たる己の力を決して良しとすることはなく――戦いのための都合の良い切り札とはせず、また姉をアマワに奪われたままには決してしておかないという堅い意思があった。
事実、ぼくが「君はあの破壊精霊に対して、アマワに対して、黒衣に対して、帝都に待ち受けるものに対して無力だ」と忠告し、彼女自身それを理解していたにもかかわらず、ぼくの忠告を無視して彼女は姉のために帝都に向かった。そこに迷いは無かった。

だから彼女が死んでいたかもしれないのではないか――という仮定の問いかけに対してはぼくも現実性があると答える。
しかし、彼女もまた彼女の姉と同じように硝化し、心のない殺人精霊になっていたかもしれないという仮定に関してだけは無かったと断言しよう。
ミズーはそれを望まなかった。「獣の瞬間」を強要されて必要とすることはあっても、「瞬間でない獣」を望んで必要とすることは決してなかった。何があってもね。

そうであるなら、彼女が人間でなくなる可能性がどこに残されていたっていうんだい?

18 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2007/12/29(土) 01:57:25
>>14
その問いかけはいささか抽象的に過ぎるようにも思えるが、おおむねそのように解釈してもらってかまわない。
本来の肉眼では見えないものまで見通す術もマギの中には含まれている。

ただ、ここで勘違いしてほしくないのは千里眼的な術がマギではあっても、
それはあくまでマギのうちのひとつであるということにすぎないということ。
そしてもうひとつ、マギとは千里眼であるということを意味しないということだ。

これはちょっとした数学の証明についての問題だね。

「訓練された精霊は人を殺す」 この回答は正しい。では逆に、
「人を殺すのは訓練された精霊」 この回答は正しいか?答えはノーだ。

実際には人を殺すもののはもっと色々ある。

暗殺者、黒衣、病気、餓え、隣人の殺意、滑りやすい階段、突然頭上に落ちてきた植木鉢……

きりがないね。
つまり君の言う千里眼がマギのすべてではない、ということさ。

19 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2007/12/29(土) 02:09:11
>>15
即答しよう。
過去か、現在か、未来か――そのうちの誰かはわからないけれど、三姉妹の女神だろうね。きっと。

おっと、先に言っておくが誤解してほしくはない。
ぼくが神と意気投合できるほどの傑物だと遠まわしに主張しているわけではないんだ。

なぜなら彼女らは神は神でも現出してしまった神、言うなれば亜神とでも呼ぶべき存在だ。
その意味ではかの伝説の霧の都の王――ぼくとしたことが、迂闊にも名前を失念してしまったが。
確かヴォ、ヴォイ……ぽい……さて、どうしても思い出せないのだけれど、とにかくそんなような
名前だったように記憶している。いや、まったくぼくとしたことがとんだ失態だね――と同種の存在と言える。

つまり彼女らはそもそも神ではない。
――回りくどい言い逃れのように聞こえるかい?
一見そう聞こえてしまうことを否定はしない。
でも、君だって人と亜人を同一にして語られる弁舌を聞けば違和感を覚えずにはいられないんじゃないかな?

そして何より大事なことは――彼女らは全知を目指す者。
この一点を差し置いて、ぼくと「気が合いそうな」者などいないよ。


……観察の対象として興味深い人々(たとえばある商業都市の闇金融の元締めや、その都市の伝説的通り魔殺人鬼といったような連中だ)はとても多いけれどね。
あの閉ざされた――いや、閉ざされていた大陸には。

20 名前:名無し客:2007/12/29(土) 02:58:21
神秘調査会って何をするところ?

21 名前:名無し客:2007/12/29(土) 03:06:10
1+1はいくつになりますか?

22 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2007/12/29(土) 20:41:09
>>16
子供だね。それ以上でもそれ以下でもない。

何かあるとすぐにけたたましい声をあげ、あるいは泣いて喚き、落ち着きがない。
そしてさらに浅慮で短絡的で無分別で冷静とはお世辞にも言いがたく――要するに、愚かだ。
ベスポルド・シックルドが彼女に宛てた手紙にもあるとおりさ。彼女は子供で、賢しいとはとても言えない。
賢者には程遠い。

これが意味することはただひとつ――つまり、フリウ・ハリスコーは年相応の子供だということだ。

ベスポルド・シックルドの養育は――まあ、完璧とは言えなかったが、それなりのものだったのではないかと思うよ。
彼女は非常にごく一般的な倫理観や常識、礼儀を持っている。
ただ水晶眼を――最古の精霊を宿す娘の扱い、という視点から見れば、フリウ・ハリスコーはいささか自制心に欠ける成長を
したとも思えるが、それについてあの元打撃騎士を責めるのはちょっとばかり酷なことだろう。
何しろ、彼は精霊使いではない。
そんな彼が、フリウ・ハリスコーに精霊使いのなんたるかを教える事ができただろうか?無理だろうね。考えるまでもない。
彼がその点で娘に願ったのはたったひとつのことだけ。その左目で世界を見ることがないように――というただひとつだけだ。

そんな年相応の、ただの子供でしかない彼女――フリウ・ハリスコーのその眼に最強最大、最古にして最悪の精霊が宿って――
絶対殺人武器と並ぶ無比の力、絶対破壊者になったのは。

……これもまた、『偶然』なんだろうか?ぼくの興味は尽きない――

23 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2007/12/29(土) 21:42:54
http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1188956240/873
http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1188956240/878

彼女はとても興味深い言葉をぼくにくれたよ。彼女はこう言った。

『観察者はひとりであってはならない。一人で完結しようなどというのはありえない。
それは狂信であり、あるいは虚無でしかない。それは道理を外しているがゆえにいずれは抹消される』と。

ぼくは80年間、ずっとひとりで全ての知識の開放を目指して観察し、誰にも聞こえない言葉を囁いてきた。
だが、ぼくはぼく以外の誰も信じられない。ぼく以外の人間っていうのは、実はみんな怪物なんじゃないかと、ぼくにはそう思えるときがある。

彼女の言ったことは、それに対するある解答を示している。

それはぼくがずっとひとりだったからではないのか――とね。

フリウ・ハリスコーは言った。
『人はひとりでは何も信じられない。ふたりいて初めて何かを信じられる』と。

そして彼女――正直に言えば、ぼくは彼女のことをよく知らない――思えばあのとき、ぼくは彼女の名前を聞くこともしなかった。
だが、彼女は幻想と現実の境目にある者だという。
もしそれが本当なら――彼女もまた、未知の精霊アマワと同じではないだろうか?
地図の空白からはみ出した怪物。埋めようとしても決して埋められない隙間にあるもの。

その怪物かもしれない彼女が、フリウ・ハリスコーと同じ答えを口にした。これはとても興味のあることだ。

そして彼女が述べたことはもうひとつの答えもまた提示してくれた。
すなわち、ぼくが死んだのは必然だったかもしれないということだ。

彼女はこう言った。
ひとりで完結しようとする観察者などというものは狂信か、虚無であると。
それはいずれ抹殺される――とね。

もしそれが正しいのなら、ぼくが殺されたのは単に殺人精霊が目覚めた場所にたまたまぼくが居合わせてしまったから、という偶然の結果ではなかったのかもしれない
いずれ訪れる破滅が、たまたまあの崩壊する帝都でぼくのもとにやってきただけのことだった、ということになる。

――もちろん、ぼくは彼女の言葉を頭から受け入れ信じているわけではない。疑うことなくただ信じる?それは愚者のすることだ。
それでも、彼女の提示した答えがとても意義ある言葉であることだけは確かだとぼくには思える。

本来、死とは望まぬときにいつでも現れ、望まない場所でどこにでも訪れる。そういうものだ。
だが、それでもぼくは自分が死んだ理由、必然性――そんなものがもしあるとしたらの話だが――を知りたいと思う。
ぼくが死ななければならなかった理由。それに対する解答――あるいは解答への鍵。彼女がぼくに告げたのはそれだ。

また、ぼくが埋めるべき空隙がひとつ増えたよ―――

24 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2007/12/30(日) 03:17:41
>>20
名前の通りだよ。
神秘を調査する会だ。
アスカラナン商連合をスポンサーとし、この世の神秘のすべてを解明することを掲げる学者の――そしてマグスの――集団さ。
一般的にはアスカラナンのスパイ組織だとか、さんざんな言われようだけれども。

もっともそれはそれで実態をさす言葉として、まったく間違っているわけではないね。
ぼくたちはアスカラナンのスパイという名目で帝国内にまで入り込んでは神秘を調査しているわけだから。
まあこれは一般的には逆で、神秘の調査という名目でスパイをしていると言われているのだけど。
そんなこと、どちらでも大差ないと言えば大差ないことではあるけれどね。

それと、これはぼくの個人的な感想だが。
最近の調査会は少々スポンサーの意向に忠実になりすぎている――つまり、政治的になりすぎているように思う。
本来、ぼくらは純然たる傍観者にして観察者でなければならないはずなのにね?
確かに、政治的組織をスポンサーに持つ組織の宿命として、いかに政治的には中立であることを掲げても実態はそうではない――か、
あるいは実態としては徐々にそうではなくなっていくのは避けがたいことと言えるわけなんだけど。

まあ、ぼくはもう調査会とは半ば以上決別したようなものだし、だいたい何よりもう死んだ身だ。
今の神秘調査会のありようなどはさほど重要なことではない、といったところではある。

25 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2007/12/30(日) 03:26:41
>>21
うん?その質問はどういう意味なのかな。

純粋数学上の質問であるなら答えはひとつしかない。1たす1は2だ。
他に答えはないね。

それがなんらかの暗喩であるなら、答えはまた違ったものになるけれど。
人間同士が力をあわせて何かをすることを数学の計算式で暗喩したものだとするなら?

1たす1は2になるかもしれない。3かもしれない。あるいはもっと相乗されて、5になったり10になったりするのかもしれない。
逆に1たす1でも1のままかもしれない。それどころかゼロになってしまうことだって考えられる。

さらにもっと他の深い意味が込められた問いかけなのかもしれない。
もっと得体の知れない、暗号のようななにか。
そんなものかもしれない。
それならば答えはなんなのかって?ぼくにはわからない、としか言いようがない。
込められた意味を理解しないことには解題することは不可能だね。

逆にもっと単純で、ただのなぞなぞなのかな?
泥団子1つともう1つをくっつけたらどうなるか。大きな泥団子が1個できるだけだね。
このときの答えは1だろうか。

あるいは文字の上での遊びなのかい?
1+1=田、といったような。


そうなると、もう答えはいくらでもある――としか言いようがなくなってしまうね。

26 名前:名無し客:2008/01/02(水) 22:21:20
ストーカーに人権はありませんよね。

27 名前:名無し客:2008/01/03(木) 22:21:51
文系ですか?理系ですか?
それともアキバ系ですか?

28 名前:名無し客:2008/01/05(土) 13:32:59
運命には従うべきですか?
それとも抗うべき?

29 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/06(日) 04:02:04
>>26
ぼくもそう思うよ。意味もなく人をつけ回すような悪趣味な輩は確かに罪ある者だ。

意味もなく他人の後ろにつきまとい、追い掛け回し、うろちょろし、
相手に意味がない――自分のためだけの言葉、つまりは戯言を投げかけては困惑させ、
気紛れに現れたかと思えば、現れたときと同じようにやはり気紛れに去っていく。
自分が満足するまで、相手のことなど関係なくそれを繰り返す。

実にまったくもって迷惑だね。
ぼくだったらそんな輩には熱衝撃波のひとつも撃ち込んでやりたい。
いや、マギにはそんな大層な力はないんだけどね。


――――ああ、ちなみにこの件に関してはぼくは反論は受け付けないからそのつもりで。
赤髪の女剣士か、眼帯をつけた子供か、あるいは目つきの悪い黒ずくめの若者にでも相談するといいよ?
きっと同情してくれるだろうからね、うん。

30 名前:名無し客:2008/01/07(月) 02:42:08
最近、とある単行本で
「人間も非人間も生物も非生物も魔物も亜種もシュマゴラスも等しく愛でる博愛主義者」
という方を見かけましたが、お知り合いですか?
あ、ちなみにその方はちょっと(?)怪しい骨董屋の女主人です。

31 名前:名無し客:2008/01/07(月) 16:28:57
深夜アニメは録画ではなくリアルタイムで観測するのが正しい在り方ですよね。

32 名前:名無し客:2008/01/10(木) 23:53:09
えっちなのはいけないと思いますか?

33 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/11(金) 22:50:57
>>27
ぼくが目指す全知とは文字通り、すべての知だ。例外はない。
だから人間科学も社会科学も文化科学も、どの分野に属することも一切の壁なくぼくの観察の対象だ。
常世界法則の恣意的解題から、人生についての哲学的討論――さしずめ題するなら「鍋物の満足について」や、
月に到達する前に人類がすべきこととはなにか、悲しみによって発動する第六感的な超常能力について、
おしおき水の構成物質、不死秘法――真なる魔力への道に至るまでの道筋、坂の上に建設されていることで生徒を苦しめる学校の謎、
あるいは長ネギの茎に潜む霊的脅威の神秘にいたるまで、ぼくはなんだって挑んでみせるよ?

全知を目指すとはそういうことだ。そこに例外があってはならない。
ぼくには本来知り得ないことがあったとしても、ぼくは我が師にかけてそれをぼくの既知に置き換えてみせる。
ぼくは何者にも干渉することなく、ただ純粋に傍観と観察を――そして誰にも聞こえない独り言を――どこまでも続けて、全知の頂きにたどり着いてみせる。

34 名前:名無し客:2008/01/11(金) 23:13:42
では私がさっき食べた牛丼(並盛り)のご飯粒は何粒あったのか?
という命題に挑んでくださいませ。

35 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/11(金) 23:33:08
せっかくなのでぱっと答えてしまおうじゃないか。

>>34
そのためにはまず、

 ・君が食べたという牛丼(並盛り)は自家製なのか、それとも食事を出す店で作られた量販品なのか
 ・自家製ならば君の家庭において造られる牛丼(並盛り)の平均的散布値、
 ・量販品なら規定上の数量と誤差平均散布一覧
 ・製造機材から食器に移す際にこぼれた米粒の数
 ・容器から胃袋に移動する際に誤ってこぼれ落ちた米粒の数
  etcetc……

といった諸々の情報が必要だね。
ぼくは預言者ではないんだ。結果が先に分かっているなら挑む――つまり、演算思考する必要はないということになる。
特にそういった数学的命題を、何の手がかりもなく解題することはもう単純にどこまでいっても不可能でしかない。
勿論、必要な規定値を提示してもらえれば話は別だけどね?  

それとも、その問いかけには「分かった挑もう」と一言答えればオーケイなのかな?

36 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/11(金) 23:49:29
>>28
それにはまず運命というものに対する定義付けから始めなければならないね。

避けようとしても避けられない、どうしても起こってしまう出来事のことだとしたら?
それは単なる事故だ。抗うことに意味はない。
野良犬にでも噛まれたと思って諦めるしかないだろうね。

必然の連なり?
必然は大局的に見れば偶然の連なりであり、また同じように偶然は大局的見地から見れば必然ということになる。
つまり外に向けて開かれることなく続く対極と対極の連鎖だ。
そんな曖昧なものには自分の意思で抗うことも従うことも、どちらも等しく同じように不可能だろう。


あるいは未来からの約束――
これが一番運命と呼ばれるべきものにもっとも近いのではないかとぼくには思える。
これは抗っても無意味だ。未来から成された約束は、それが未来そのものからの約束であるがゆえに必ず果たされる。
繰り返すけど、必ず果たされる以上抗うことにはなんの意味はない。

でも意味がないことと意義がないことは同義ではない。
ただ黙々とその約束を受け入れるのと、無駄だと知っても抗うのと――結局は似たようなものだ。
でも、その両者には実はとても大きな違いがあるんじゃないかとぼくは考える。
他人から見ての違いなのか、自分にとっての違いなのか。そのどちらかまではわからないけれど。

――さて、とりあえずぼく個人の答えを述べよう。
ぼくは抗う。
ぼくは誰にも触れられることのない場所から観察しつづけるものだ。
ゆえに、ぼくの未来を約束できるものなどいない。
ぼくはぼくの心にのみ従う。だれもぼくになにかを強制することはできない。


――――殺人精霊に死を強要された今でも、ぼくはそう信じている。

37 名前:名無し客:2008/01/12(土) 21:46:34
初歩的な質問だけど、マグスってどういう意味なの?

38 名前:名無し客:2008/01/12(土) 23:36:56
若さを保つ秘訣を教授願います。

39 名前:名無し客:2008/01/13(日) 19:15:15
お晩です〜。
温泉玉子作ったんで…。
あれ?いない…。
しかたない。ミズーたんにあげよう。
(退場)

40 名前:名無し客:2008/01/17(木) 21:50:58
肉体労働はどれくらいいけますか?

41 名前:名無し客:2008/01/18(金) 14:18:02
「ウハッ!」
「ウヒッ!」
「ウフッ!」
「ウヘッ!」

次にくるフレーズを推測して大きな声で言ってみてください。

42 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/18(金) 22:08:57
たまには簡単にいってみようか。

>>30
その人物がよくわからないな。よくわからないということは、多分ぼくの知り合いではないと思う。
怪しい骨董屋の女主人、というだけならいくらか心当たりはあるけどね。

まあ、ぼくが一方的に知っているだけなんだけど。


>>31
ぼくは眠らない――というより眠れないから、観察するのに昼も夜もないね。
ぼくにとって一日は正真正銘、24時間あるわけだ。これが幸福なのか不幸なのかは君たちの想像に任せよう。

43 名前:名無し客:2008/01/18(金) 23:09:24
もしかしてリアルタイム遭遇?
せっかくだから聞いてみよう。
ミズーたんは今、どこで何をしている?
生中継でよろしく。

44 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/18(金) 23:28:38
せっかくだから答えてみよう。

>>43
彼女は今、旅路の途中だよ。アスカラナンへの国境を目指して――もっと正確には、
アスカラナンを目指してジュディアと共に歩いている。
もう帯剣していないね。隠し武器もない。
マントはつけているけれど、あの空を染めるような濁った赤色のマントじゃない。

……おや、今荷馬車に跳ねられそうになってジャンプしたよ。それも2メートルくらい。
こういうところだけは変わってないね、彼女も。
注目を集めているのに気づいて、思わず赤面しながら咳払いして歩き出してる。
以前だったら真顔でそのまま立ち去ったろうに。
ジュディアも横で呆れているね。ぼくもその場にいたら「やれやれ」の一言くらいは言ったかもしれない。


まあ残念ながら、ぼくはもう死人――ぼく自身にもわからない方法で、過去時制から未来時制を覗き見ているだけだから、
今度こそまったくの冗談抜きで彼女にはぼくは何らの干渉も言葉をかけることも出来ないわけだけどね。
これこそ、やれやれと言うべきかな――――

45 名前:おサル:2008/01/20(日) 02:09:53
つ「大根」
変に警戒して悪かった。そいじゃ。

46 名前:◆MAGi.so8oI :2008/01/20(日) 02:27:28
>>45
言葉の意味を取り違えたり入れ違いでひどく締まらないかっこうになってしまったりしたからね。
それに関してはこちらから謝罪すべきかと思っていたところだ。申し訳ない。

ああ、君がぼくを警戒するのは当然だ。
その理由は先だっての場所で述べたから、もう一度ここで長々と綴るのは避けるけど。

……しかし、大根か。
これはいったいどうしたものだろうね?斜め45度に掲げて「ふんどし!」とでも言えばいいのかな?
入手経路も気になるところけど。
猿が大根の収穫をしたんだろうか。ちょっと興味があるところだね。
もしかしてそこは「奥竹村」という名前の山村だったりしないだろうか?

47 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/20(日) 02:49:47
>>32
場所と時間と相手によるね。
当たり前だけど公衆の面前だったり、意に沿わない相手を無理矢理、というのは当然よくない。
むしろ明確に犯罪と言える。

ただ基本的に生殖行為を行わないというのは種としての絶滅に直結する以上、まったくの悪とするわけにもいかないだろうね。
群としての個体数が減ることがない種であれば別に増えなくても問題ないわけで、その場合生殖行為はまったく必要がなくなるけど、
そんな種の存在はぼくはひとつしか知らない。

となると、宗教的倫理や科学的合理性を用いていくら倫理上の禁忌性を高めてみたところで、
完全な禁忌には決してならないしするべきではないということになる。
といって、この種のことに対してあまりにも開放的になりすぎるのも問題なしとはしないけどね――難しいところではある。

48 名前:名無し客:2008/01/21(月) 21:45:33
全知を得ても死んでしまったら意味がないのでわ。

49 名前:名無し客:2008/01/23(水) 20:45:48
えええ、死人ってご愁傷様と言ったほうがいいの?

50 名前:名無し客:2008/01/24(木) 22:42:39
ぱんつはいてますか?

51 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/25(金) 18:49:24
>>37
初歩的な質問であることを恥じる必要はなにもないよ。
基本的な質問というものは、同時により深い本質的なものへの質問と同じであることが多いからね。
ぼくたちのことで例えてみようか。

簡単な定義では、マギを扱うもののことをさして、マグスと呼ぶ。
つまりマグスとはマギを扱うもの、という意味だね。
言葉そのものの意味`````````
――ガンザンワロウンはなぜぼくらにマグスという名称を与えたのか、なぜぼくたちは「マグス」という名でなければならなかったのか、その意味はぼくにはわからないけれど。
そしてマギというのは……そうだね、人の心を覗き見たり、遠くのものを見たり、暗示をかけたり……とまあ、ちょっとした手品みたいなものだ。

そしてもうひとつ。その。本質的な答えだ。
マグスとはどういう意味か、と聞かれれば、真実正しく答えようとするならこう言うのが妥当だろうね。

すべてを知ろうとするもの、と。

実際のマグスという連中は、ぼくが殺したあの間抜けのように、まったく愚かな連中も多い。
むしろぼくにしてみれば、神秘調査会などどこまでも愚か者の集団でしかない。
だが、少なくともマグスというものの本質的な、真の意味はそういうことだ――もはや多くのマグスにとって、そんな命題は忘れられかかっているとしてもね。

52 名前:名無し客:2008/01/25(金) 22:47:29
何ヶ国語くらい話せますか?

53 名前:名無し客:2008/01/26(土) 16:23:10
アナタハ カミヲ シンジマスカー?

54 名前:名無し客:2008/01/28(月) 12:36:03
こんにちは。遅くなりました。
お土産です。
つ「一刻の湯で作った温泉玉子」

55 名前:名無し客:2008/01/29(火) 22:10:11
死後の世界の居心地は如何?

56 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/30(水) 22:05:02
>>38
これは困ったね。
ぼくもなにか術法や技術を使うことで、この若いままの格好でいるわけじゃないんだ。
勝手にそうなってしまっているだけで、どうしてそうなのかはぼくにもわからない。
要するに説明しろと言われても困る、というわけだ。

なんだろうね。不思議に思うことがある。これもマグスとしてのいわゆる副作用なんじゃないかと。
もしかすると特別強いマギの力があると、そういう肉体になれる――のか、あるいはなってしまうのかもしれないけど。

それに若さを保ったところでなんになる?
人間というものは結局最後は死ぬのだから、ぼくは無理に若さを保つことに意味を感じない。
どうやっても老いて、死んでいくなら、それに抗うことに意味はないんじゃないかな。
自然の摂理とはそういうものだ。

57 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/30(水) 22:20:18
>>40
これだけはまったくどうにもならないね。
高地を歩けば簡単に息切れする程度だ。

なんといっても神秘調査会は殺し屋の集団ではないし、マグスは黒衣でも暗殺技能者じゃない。
ただの学者だからね。
ミズーが言っていただろう?
「棚から本の一冊も下ろせないただの学者の集まりだ」と。
つまりはそういうことなのさ。身体能力に関しては、本当にまったくなにも期待すべきものは何も持っていないのがぼくたちだ。
マギの力を使う異能魔法集団と言ってみたところで、その魔法は何か大したことが出来るわけではないからね。
本当に、こんなものはただのつまらない力とも呼べない力だよ。

念糸と同じさ。なぜ使えるのか?根拠を問われれば戸惑う。その程度のことでしかない。
ジュディアがそうだったように、ある日突然ぼくからマギの力が失われてもそれは別に驚くことではない。

そうしたら、どうなるんだろうね。それこそ一気に80年分の加老が押し寄せてきたりするのかな?
それはさすがにぼくでもぞっとしないと思える。

58 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/30(水) 22:21:13
>>42
うひょー


59 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/30(水) 22:26:44
おっと。>>41だったか。

>>48
その通りだね。


……これで答えを終わらせるのはいくらなんでも、ルールに反するか。
死んだらそれで終わりだ。意味はない。
理由もなく始まったことに、意味のある終わりが訪れることはない。
それにぼくが全知を目指すのは単にぼくの個人的なことだ。ぼくが死ねばそれですべて無意味になる。
ぼくは誰かのために全知を目指しているわけじゃないからね。遺すために全知を目指しているわけじゃない。
ただぼくが全知を得たいからそうしているだけだ。

だから君の言うとおりだ。死ねばそこで終わり。そんなものだよ。

60 名前:名無し客:2008/01/31(木) 23:19:29
ミズーちゃんって、漢字で水ちゃんって書くと水木しげる先生の関係者っぽくて素敵ですよね。

61 名前:名無し客:2008/02/05(火) 21:17:42
知力に比べれば、体力と時の運はさほど重要ではない?

62 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/02/14(木) 02:38:20
さて。
どうも、ぼくは「乖離剣」の一撃を正しく記憶できていなかったようだね。
ただでさえつまらない横槍だったが、おかげでますますつまらないことになってしまった。
あのどうにも運に恵まれない彼女が、そのせいで気を損ねなければいいんだけどね。
誤りを指摘したマグスの、その指摘が誤っているというのも――この間抜けさにはベイブリーを思い出すね。

ましてあの英雄王のことだから、偉大なる財の名を正しく覚えていない雑種なんてものをどう思うだろう?
それともあるいは、ぼくのような意味のない男のさらなる愚かさなど、最初から関心など持たないだろうか?
どちらもありそうで、どちらもなさそうに思える。

そう。
これも、誰にも聞こえない意味のない独り言――というわけさ。


じゃあ、また独り言を再開しようか。

63 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/02/14(木) 02:53:31
>>49
さあ、どうなんだろう。
何しろ死んでいるはずなのに未だに意識は現存している上、知覚は時間流の速度を上回っているのだから、
真の意味でぼくが死人と呼べるのかどうか。
あるいは死体がどこかに残っていれば間違いなくぼくは死んだ、と言えるんだろうけど、その死体もどこにあるものなのか。

……まあ、そんな細かいことは省略して大雑把に言えば、ぼくを死人と呼んでもさほどの誤りではないだろうね。
アストラ・ビアンカがぼくの脾臓に与えた一撃の痛みもしっかりと覚えている。
ぼくの見立てでは、あれは間違いなく致命傷だったね。一呼吸ずつどんどん眠くなっていく――というのは、たぶん死に近づいていた証拠だろう。
少なくともぼくの見聞を総合すれば、そう結論するしかない。あいにく再度試すことはできないから、確実な証明とはならないが。

そういう相手に対してかける言葉としては、まあその台詞はそれなりに妥当だ、というところだろうね。
あるいは皮肉を含む意味だとしても、それはそれで妥当だ。
何の役にも立たない男よりもさらに意味のない男が、唯一立てた目的も果たせず、つまらない死に方で
突拍子も無く人生を終えたのだから――まあ、そんな者なら皮肉られても不思議ではないね。

64 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/02/14(木) 03:03:44
>>50
履いているね。ぼくは服装にはこだわらない――というよりあの神秘調査会の赤いローブ以外に着るものを持っていないのだけど、
下着をつけることもしないほどこだわりがないわけではない。

仮に本当にそこまでいったら、こだわらないというより単に大胆なだけなのかもしれないが。

それはともかく、少なくともぼくにだって血は流れていたし、汗だってかいていたわけだから、着たきり雀というわけにはいかないね。
最初にミズーに会ったとき、宿の一室で念糸で焼き殺されかけて軽い脱水症状になりかけたけど、おかげであの時着ていた服は
上から下まで一度に全部変えなければならなかったんだよ?これってひどい話だと思わないか?
下心あってとはいえ、仮にもぼくは死にかけていたミズーを助けてあげたのに。

まあいつも同じ服装で現れるから勘違いされていたのかもしれないけれど、マグスなら着替えも食事も呼吸も必要としない――なんていうことはない。
ミズーやジュディアや――あるいは余人たち皆からそう思われていたのではないかとは考えられるけど。

65 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/02/14(木) 03:10:34
>>52
とりあえず、魔術文字はぼくには読めないね。
魔法言語も同じく読めない。

それはさておき、ミブロの方言やアスカラナンの公用語、帝都の一般的言語から影人の方言、
リトホーフル人やジルオージラ信徒の使う言葉くらいなら理解できるんだけど、
これはどれも「方言」でしかない。どれをとっても、ほとんどが国単位で使われている言葉ではない。

つまり「何ヶ国語が話せるのか」と問われると、アスカラナンの公用語と帝都の言語のたった二ヶ国語しか話せない――ということになる。

66 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/02/14(木) 03:19:08
>>53
うん?
さて、それはとても抽象的な問いかけだね。

神を信じるとは、神の何を信じるということかな。
神の実在?神の慈愛?神の天罰?
神を信じる、と一口に言ってもさまざまな意味がある。

まあぼく個人で言えば、そうだね。
ぼくは実在が証明されないものを信じるわけにはいかない。
実在の証明がなくとも、神への信仰はあるし、ぼくはそれを否定はしないけれど、ぼく本人は信じない。
本来、学者とはそういうものだ。少なくともぼくにとってはね。


ただ、これは完全な余談だが――神の実在なんてものは証明されてはいけないものではないかとぼくは考える。
実在を証明された神はもはや神ではない――と、ぼくの師は言ったよ。
何を見てそんなことを言ったのかまでは、ぼくの図りうるところではないけれど。

67 名前:名無し客:2008/02/14(木) 23:53:46
つ「ホワイト生チョコ」

68 名前:名無し客:2008/02/19(火) 23:12:00
MJ‐12文書を信じますか?

69 名前:名無し客:2008/02/28(木) 16:39:08
生きてる?

70 名前:◆MAGi.so8oI :2008/06/18(水) 23:31:17



誰しもそうだけど、ぼくたちは問いに答えなければならない。




71 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/06/18(水) 23:33:45
さて、随分久しぶりになってしまった。
それでもぼくは問いに答えなければならないわけだけど、果たしてぼくはこの困難をやり遂げられるだろうか?

>>55
どうなんだろうね。
ぼくが死んでいるのは疑いようのないことだけど、今ぼくがこうして喋っているのは「死後の世界」なのかどうかということについては自信がないね。
現代時流から干渉することもされることも出来る――要するに生者と対話ができるというのは果たして本当に「死後の世界」なのかな?
ぼくがたまたまなんらかの理由、なんらかの条件を満たすことで偶然「死後の世界ではない、生者と死者が対話可能な世界」に入ってしまった……ということも考えられる。

もっとも死後の世界なんて誰ひとりとして体験したことも実証したこともない。少なくともそんな記録は残っていない――当然といえばごく当然だ。
だから、ひょっとしたら「死後の世界」というものは元々こういうものである、という可能性も当然ある。
ぼくとしてはそれは望まないけどね。

死んだのに意識だけは死なないなんて、それはもはや恐るべき呪いだろう。
そういう意味では、死後の世界の居心地は間違いなく最悪だ。

>>60
ミズー・ビアンカに水という文字はいかにも不似合いに思える。
たぶん彼女自身も同じ意見なんじゃないかな。

彼女は火だよ。これは彼女が従えている精霊のことだけを言っているわけじゃない。
かつてひとつの都市をすべて焼き滅ぼすまで収まることのなかった業火。意志そのものが炎だ――「獣」の彼女はね。
彼女の火というのは、おそらくそういうものだ。

>>61
何にとって重要なのか、という点でその問いへの答えは大きく分かれるのだけど、ここはぼくにとって、と仮定した上で答えよう。

基本的にぼくたちマグスにとって、少なくとも体力はさほど必要ではないね。
全速力で走る馬車と併走できる体力がぼくたちにあったとしても、それでなにかの役に立つことがあるわけじゃない。
人間なら軽く両断できるような大斧を振り回すような力も、ぼくたちが持っていても無意味でしかない。
追われて逃げなければならない時に体力が必要かもしれないけれど、たいていのことはマギでどうにかなる。
そしてマギでどうにかならないような相手――たとえば黒衣だ――では、そもそも体力で逃げられるようなものじゃない。

運はどうだろうね。
ぼくが帝都で殺人精霊と出くわさなかったら、あの時あの場所で死ぬこともなかっただろう。
その一点だけでも考えるなら、少なくとも運はそれなりに重要かもしれない。

72 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/06/19(木) 00:42:36
>>67
これは誰からの贈り物なのかな。
ぼくは誰かにチョコレートをあげたわけじゃない――男だから当たり前なんだけど――から、ホワイトチョコをもらう理由はないはずなんだけどね?
そもそもホワイトチョコというのは男が誰かに渡すもので、男が誰かから受け取るものではなかったように記憶している。
……となると、これはどういう意味なんだろう。
困ったね。ぼくにも理解できない。

>>68
文章の存在を信じるのか、文章の信憑性を信じるのか、そういう文章があったという話があったことを信じるのか――さて、ぼくは何を聞かれているのかな?

……冗談さ。怒らないでくれ。
これは難しいね。本質的に実証することも反証することも不可能な命題を、信じる信じないと断言することはとても難しい。
愚者のみがそれを安易に断言するのだろうが、あいにくとぼくは愚者ではない――少なくとも自分ではそう思いたいから、断言することはできない。
なんとも言えないね。あるいはどうとでも言えるというべきか。

>>69
死んでいるよ。
これはもうきっぱりと、揺るがしようのない事実だ。

73 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/06/19(木) 00:43:09
「溜まった問いを一度で全て答えるのは困難なことだったが、ぼくはやり遂げた」

まあ、もともといくつも問いがあったわけじゃないんだけどね。

74 名前:名無し客:2008/11/06(木) 21:56:16
主役と脇役の違いは結局なんだとおもった?

75 名前:名無し客:2008/11/06(木) 21:59:19
もしリセットボタンがあってやり直せるとしたら、人生の何処からやりなおす?

76 名前:名無し客:2008/11/06(木) 22:53:36
美は知性に優るもの?


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