■ 【季節限定】名湯一刻の湯【雑談スレッド】
- 1 名前:名無し客:2007/12/13(木) 02:49:14
- めっきりと冷え込む今日この頃。
疲れた体を癒すため、温泉に入ってみませんか?
腰痛、リウマチ、肩こり、関節痛、ミラコロ、待ち軍人などに効く一刻の湯はこちらです!
・1月末までの期間限定温泉です。
・等温泉は混浴です。あらかじめご了承ください。
・公共秩序を守ってご利用ください。
・ポロリは計画的に。
- 2 名前:名無し客:2007/12/15(土) 17:43:29
- カポーン・・・
〜この場所に吹く風は あの丘と同じ香りで
静寂と喧騒が繰り返し 胸の戸を叩く
握り締めた両手に 映すのは
誰が為の弔いか
流れる血潮に 混じるのは愁いの涙
叶わぬ宿命(さだめ)と知って
理想を追い求め 終わり無き戦いの道
いつの日も変わる事なく〜♪
(ノリノリで歌っている)
- 3 名前:桑原鞘子 ◆SAYA0JQUZQ :2007/12/22(土) 23:35:46
- http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1197652598/35
>あらすじ
精神コマンド『気迫』
↓
Bダッシュ
↓
山登り
↓
ランナーズハイ
↓
足が攣った、まともにあるけない!
↓
学校まで後2、5キロ、どうする!?
↓
温泉発見!
↓
温泉は筋肉痛に効果があるはず!
↓
入れば筋肉痛も治るはず ← 今ココ
運命はまだあたしを見捨てなかった!
あたしは日本一!!やれる!!
天才だから運も味方してくれるんだーーーーーーーっ!
誰も居ないし、よぅし!
つるん
な、なんで、こんなところに石鹸が…………ん?
>腰痛、リウマチ、肩こり、関節痛、ミラコロ、待ち軍人などに効く
き、筋肉痛には効かないってのーーーーーーーーー!?
さ、詐欺じゃないの、それ…………
ぶくぶくぶく
(あ、温泉で美少女が謎の死………これって、ベタだけど小説のネタに――――――)
ぶくぶくぶくぶくぶくぶく
- 4 名前:桑原鞘子 ◆SAYA0JQUZQ :2007/12/23(日) 01:12:22
- ぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶく
(ただ、今時、湯けむり旅情だけじゃスパイス足んないよねー)
ぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶく
(密室とかそういう要素もないとな、ここは誰でも入れるのはちょっと………)
ぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶく
(あー、何かどうでもよくなってきたー、きっと今は自由に空もとべるはずー
お、ありは半年前に亡くなった親戚のおばーちゃん、げんきーしてますかー?)
- 5 名前:桑原鞘子 ◆SAYA0JQUZQ :2007/12/23(日) 01:58:28
- って!
駄目じゃん、コレ!
がばっ!
危なく、逝くとこだったわ。
休憩だけは出来たし、後ニキロ、がんばろー、おー
(ずるずると退場)
- 6 名前:名無し客:2007/12/23(日) 22:11:44
- ・・・・・チョポン、
(日本酒セットを湯船に浮べてみる)
- 7 名前:名無し客:2007/12/29(土) 21:18:48
- ?
なんだこの酒
まぁ拝借させてもらうか・・・
- 8 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2007/12/29(土) 21:49:17
- (いつのまにか現れて)
酒はいいね。酒は心を癒してくれる。
酒は人類が産んだ文化の極みだよ――
それを見つけた君は「うひょー」と言ってもいいんじゃないかな?
……いや、嘘なんだけどね。
何しろ嘘だから。
- 9 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2007/12/30(日) 02:16:11
- ――誰も訪れない温泉か。
これはぼくと同じ存在かもしれないね。
誰にも聞こえない独り言をただ囁き続けるマグス。
誰も入るもののない湯を湛える温泉。
似たようなものかもしれない。
まあ、似ているものは結局は違うから似ていると言うんだ――と、こういう話もあるんだけど。
(それを言い終わった時には、もうどこにもマグスの姿は無かった……)
- 10 名前:名無し客:2007/12/30(日) 23:34:28
- キョロキョロ…
誰もいない…。入るなら今のうち…
(カポーン)
- 11 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2007/12/30(日) 23:49:51
- 寒いっ!寒すぎるぞッ…!
最近、歯をがたがたいわせるのが多くなってきた。
地球に降りてだいぶなるというのにやはりこの季節の変化は
温室育ちにとってはきつすぎるッ!
そこでだ、休暇を利用して私的な作戦行動に出ることにしたのだ!
日々の疲れをとるのも大事なことだからなあ。うん。
「…うー、体がヒリヒリする」
酒を浮かべて一人温泉の中で呆ける。
仕事も多少たまっていてたが今年の流行語対象である
そんなの関係ねえ!とか言ってりゃ大丈夫…な訳でもないんだけどな。
「それなりに人は…来るんだな、この温泉」
>>10とか。
すいません、若い兄さん一人入っております。
- 12 名前:10:2007/12/31(月) 00:15:07
- はー…。一人湯につかるはまたオツな…
ぬ!貴様は(>>11)!!かの隊長ではないか!部下は息災か?
もしや麗しの姫君も一緒か!
お邪魔虫なら退散しょうか?(笑)
- 13 名前:クローデット:2007/12/31(月) 00:19:04
- 空を見上げると雲の切れ端から薄っすらと白い月が見えた。
伯爵の名により妹達を連れ戻す旅に出てから早数ヶ月が経ち、
一年が終わろうとしている。
その間に溜まった疲れを癒すため、誰も居ないと思われる時間を
狙ってやってきたのだが、誰かの気配を感じる。
「まぁ公衆浴場なのだから人が来るのは当然か・・」
呟いて湯煙の中に薄っすら見える二人>>10と>>11の
方向を見た。
- 14 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2007/12/31(月) 00:23:25
- >>12
ありゃ、基地付近に住んでる人?
よく覚えてたな…俺のこと。
「いやいや…今回は一人だよ。あんたが言う麗しのお姫様は遠く離れた異国にいる」
酒を一杯煽る。やっぱり温泉には酒が欠かせないねえ。
体の芯まであったまるようだよ。
「いやいや、別にお邪魔虫ってことはないさ。どうぞごゆっくり」
>>13
さて、湯煙の向こうに誰か一人。
知っている顔か知らない顔か、それ以前に性別すら判断できないが。
「…ま、普通にしてりゃいいか」
注意書きにも書いてあったしね、混浴って。
水着なんてないから腰にタオル巻いてるだけだけど、
女性なら前は隠すだろう。
隠さないのはよほどの馬鹿だ。もしくは悪魔でも可。
- 15 名前:クローデット:2007/12/31(月) 00:35:14
- >>14
僅かながら、風が吹く。お陰で湯に使っている身体とは
対照的に顔が少々冷えたが、まあ良いだろう。
湯煙が徐々に晴れ、相手の姿が見えてくる。この近辺で
知り合いは居ないから勿論知らない顔だろう。
「………お、男…?」
シルエットから見るに男性が入浴しているようだ。
確かにここに入る時にこの温泉は混浴ですと書かれてはいたし、承知の
上で入ったのだ。
しかし、それでも、実際に男性が居ると認識すると頬が僅かに紅潮
する。
「取りあえず…鎧を洗っておいて良かったな」
相手には絶対に聞こえない小声で呟く。
そうこう考えている内に煙は殆ど晴れていた。
そこで初めて相手の男性―――青年と目を合わせた。
- 16 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2007/12/31(月) 00:45:16
- >>15
おっと、女性だったか。
男と遭う方がレアになってきたような気がするなあ…このごろ。
普通に接していたら命の危険は無いけどな。
「……む」
えらく筋肉質だ…何かスポーツでもやってるのか?
何のスポーツだろうか考えをめぐらせていると風に乗って
かすかに鎧、の一言が聞こえた。
「ケンドーか?いや、アレで使うやつって重かったか…」
思わず言葉に出してしまったが…スポーツをやってるってことは健康体ってことだ。
別に気分を害することは無いだろう。
俺も毎日鍛えているが不必要な筋肉は省くようにしている。
実際好ましいのはスマートな体だからだ。一種の信仰の如く
筋肉質な人間ばっかの部隊も存在してたりはするけど。
- 17 名前:クローデット:2007/12/31(月) 00:56:29
- >>16
「け…ケンドー…?」
青年の第一声はその言葉からだった。ケンドーとはなんぞや?
確か東の果てにある国でそのような競技があるとは聞いたが、それ
異常の知識は無い。
青年の視線が一瞬自分の体に向いていたような気がしたが
それは兎も角、青年は一見すると街の工房にでもいそうな
好青年だった。当然の事ながら初対面だ。あいさつぐらいしなければ。
「…お初にお目にかかる…私の名はクローデット…貴族で
あり戦士でもある」
少しぎこちなないが、兎に角自己紹介。
- 18 名前:12:2007/12/31(月) 00:58:18
- >>アマダ隊長
ふふ、いや何…。スパロボシリーズでは、少尉と姫君(inメタス)には何度も世話になったからな。
ああ、酒か。ほどほどにな。
風呂場で脳溢血起こして溺死なんぞ洒落にならん。
上がった後は水分供給を推薦する。
では、自分も一杯つけた後失礼しょう。
- 19 名前:18:2007/12/31(月) 01:10:18
- >>17
戦士で貴族…。つまり上級騎士様か?
上がろうとした矢先にすごいのが来たな。
ほいじゃ何かの縁だから
つ「白ワイン」
きついのも毒だし、赤いのはいい加減飽きたと思ってな。
では、俺はこれで失礼する。
(ザバッ)
隊長にも注意したが、上がった後の水分補給は忘れずに。
- 20 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2007/12/31(月) 01:10:44
- >>17
違ったみたいだ。
と言うかケンドーの存在すら知らなかったような…。
まあ、オリンピック種目じゃないし知らない人もいて当然なのかも。
さて、ご丁寧に挨拶をしてくれた。
本日のゲストはクローデットさん戦士で貴族です。
ゲストと言ったらこっちも同じなんだけどね。
「どうも始めまして。俺はシロー・アマダどいいます。
辺境の軍で小隊長をやっております」
自己紹介しつつ軽く敬礼。
つまり同職ってことになるのだろうか。
あちらも現地で働いてるんだろうな…綺麗だけど
広報とか事務仕事とかそういうのには向いてないように見える。
「…もしかしてそちらも軍とかで働いてるのだろうか?
それも前線の方で」
それなら自然に筋肉はつく筈だ。ケンドーとかやってなくても
銃を担いでいれば体が環境に適応するだろう。
- 21 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2007/12/31(月) 01:12:51
- >>18
序盤で消えるけどね。
それがオールドタイプの定めなのさ…。
「姫君は精神コマンドが豊富だからね…」
ああそうさ。毎回アイナは一群なのに俺は二軍落ちさ…。
それと忠告はしっかり受け取っておこう。
休みに着たのに倒れてどうすんだ。
- 22 名前:クローデット:2007/12/31(月) 01:23:53
- >>19
その時>>19の男性からガラス瓶を差し出された。
中には酒と思われる液体が入っている。
「いや…私は上級騎士ではなく…」
そう言いかけた矢先、その男性は上がってしまった。
>>20
シロー・アマダ。
それが青年の名前だった。しかも自己紹介によれば
青年、シローもまた兵士であるという。それも指揮官のようだ。
今、シローが取ったポーズはその軍隊で用いられている合図か
何かだろうか?それは兎も角。
「その通り。私は主に国境の警備を担う任務についている。
勿論…最前線だ。」
- 23 名前:名無し客:2007/12/31(月) 01:26:29
- 衝撃では隊長の突撃によくお世話になりましたけどね。
コードでニュータイプ着けての突撃フィンファンネルで白い冥王も真っ青な移動砲台ぶり
バーニィINアプサラスとセットで大活躍
ラスボスも二人であぼん
なにが言いたいかと言うと、愛着は大事だよね。
僕は声優や約回りで一軍決めるタイプですから。
これまたコードで隊長(+バーニィ)増殖とか。
- 24 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2007/12/31(月) 01:41:34
- >>22
「国境警備隊か…なるほど」
確かに国境は最前線と言えよう。
しかし境を直接軍隊が警備しようというのなら
緊張感が生まれてしまう。そのため準軍事組織として国境警備隊が生まれたのだ。
ただ、ちょっとパスポートとか見るような柄じゃないような気もするけどな。
もしや北の方の重武装の地域だろうか。
「不法入国を取り締まるのも大変だろう?
中にはヤクやら重火器やらを持ち込むやつらもいるしなあ…」
彼女のような人たちが犯罪のストッパーとなる。
普段は目だってないが、裏では巧妙化する犯罪に
手を焼きつつ市民の安全を保障していると言えよう。
「あ、そうだ。酒は飲むかい?安いやつだけどな」
徳利の口を持ち相手に見せる。
中身は日本酒だ。
- 25 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2007/12/31(月) 01:42:51
- >>23
…頼ってくれて結構。
ま、それはともかく続きは基地のほうに投函してくれ…。
流石に温泉でこういう話って言うのも…なあ?
普段の仕事は忘れさせてくれよ。
- 26 名前:名無し客:2007/12/31(月) 01:44:52
- お詫びとしてこれを
つ熱燗、おつまみ、アイス
- 27 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2007/12/31(月) 01:51:18
- >>26
熱燗とおつまみはいいとして…
アイスが溶ける!と言うか温泉の中で食えというのか!?
脱衣所のほうに持っていってくれよ…。
- 28 名前:クローデット:2007/12/31(月) 01:51:25
- >>23
「…うむ…それでは言葉に甘えていただくとしようか」
とはいっても受け取る物がない。
それは別にしてシローの質問に答える。
「重火器…?はともかく薬物を持ち込もうとする輩や
人間を売買しようとする輩が後を立たなくて困る。
それと盗賊も良く現れる。しょっちゅう現れるものだから
そこの頭領と因縁が出来てしまった程だ」
先ほどから会話していて何か違和感を感じる。
このシローという青年からは、何か自分達とは”異なる
世界”を感じさせる雰囲気が出ている。
「所でシロー…殿は剣の腕はどれ程の物なのか?
兵士ならば剣の鍛錬は欠かせないであろう?」
- 29 名前:クローデット:2007/12/31(月) 02:06:54
- >>27
シロー殿へメール欄参照。
- 30 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2007/12/31(月) 02:09:13
- >>28
ひょいっと猪口を投げる。
受け取ったら猪口の中に酒を満たそう。
「ゲッ、もっとやばいところだったか…」
薬物どころか奴隷とは…更には盗賊集団?
非常に治安が悪いところの国境警備を請け負っているか…。
盗賊も武装して現れると厄介だからなあ。
「け、剣?いや、フェンシングは嗜んでないんだが…」
一部の特殊部隊では騎士道とか武士道の名残として
未だに伝統的な訓練を残しているところがある。
しかし俺はただの士官だ。そこまで洒落たもんはしていない。
「それに俺は機械化歩兵隊の人間だからなあ…
あんまり近接戦闘術に強くないんだよ」
ナイフを振る動作をするが余りきれた動きじゃない。
射撃の方もお世辞にもう上手いとは言いがたい。
- 31 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2007/12/31(月) 02:13:15
- >>29【メール欄参照】
っと、忙しいようなので早々に上がってしまった。
もうちょいとどこに配属されていたのか聞きたかったんだけどなあ…。
「ま、いいや…」
いつかまた会えるといいな。
その時は国境か…またこの温泉か?
この酒を飲み干した後歯風呂を上がろう…。
【退場】
- 32 名前:クローデット:2007/12/31(月) 02:17:23
- >>31シロー殿
(メール欄参照)
- 33 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2007/12/31(月) 19:11:29
∧∧
(゚Д゚∩
⊂ ノ
/ 0
し´
えっ…と、
ここが噂の温泉スレかな?
∧∧ ∧∧
∩゚Д゚≡゚Д゚)
`ヽ |)
|_ |〜
∪∪
ドスッ
∧∧ ミ
( ) _n_
/ つ 貸切|
〜′ /′ || ̄
∪∪ ||_ε3
゛゛゛゛
- 34 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2007/12/31(月) 19:13:24
/~~ヘ/⌒⌒ヽ/~~~⌒ヽ/~~ヽ/⌒⌒ゝ /~~⌒⌒ヽ/~⌒`〃⌒~ヾ/⌒⌒
/ ( ミ ミ ヽ ソ 〃/ ゞ ( 彡 ミ V ヾ ゝ ヽ〃 ) ヘ ミ ( ヾ ゝ
/~~⌒ヽ ) / ̄~ ̄~~ ̄~ ̄⌒~ ̄ ̄~~~~⌒~~ ̄ ̄ ̄ ̄~~ ̄ ̄ ̄~ ̄ ̄ ̄ ̄~ ̄
( 〃ヾ ) / ∬ ∬ ∬ ∬
/~~ヽ / ∬
/ 〃ヾ ./ ∬ ∬ ∬ ∬
( /~~ヽ / ∬ ∬ ∬ ∬ ∬
/ ヾ l/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
温泉スレ一部貸し切りのご案内
本日23時より、当該スレの一部が貸し切り営業となります。
関係者以外のお客様は、仕切り内には立ち入らぬようお願い致します。
ご迷惑をおかけしますが、何卒ご了承ください。
(※あくまで一部貸し切りです。余剰スペースはうんざりするほどございます
ので、一般利用への支障は一切ございません)
【大晦日限定】年越し風呂のご案内
本日大晦日23時より、当該スレの一部を貸し切って女性専用のスペースを
お作り致します。スペースにはついたてを設け、脱衣所も別個に設置するた
め、殿方への配慮は一切無用です。
「例え水着でも、乙女の肌を異性に晒したくない」という純潔の子猫ちゃん
も、安心してお浸かりください。
女風呂にお入りになるお客様は文末に「【女風呂参加】」など、ご自分が
女風呂に浸かっていることを示す記述をお書き込みください。
記述がないと、一般参加(混浴)と見なされる場合がございます。
また、メール欄に年齢を表記した方には特別に、今夜限定の年越し蕎麦を
サービス致します。お風呂の中で構わず食べましょう。
更に17歳以下だった場合は、「アンリエットと過ごす二人だけの朝まで初
日の出ツアー」にご招待しまします。
「大晦日特番になんて興味がない!」という方は、是非ご活用ください。
当企画への感想、要望、文句、罵詈雑言、求愛は↓
ライアー事務所 杏里・アンリエット までお願いします。
- 35 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2007/12/31(月) 19:22:45
温泉で一年の垢を落とす。
つるつるのゆで卵のような躯で、新年を迎える。
……な、なんて贅沢な企みなんだろう。
お風呂に浸かるために生まれてきたボクが、
お風呂で一年を終え、お風呂で一年を始めるのは必然。
ああ、いっそ湯船に溺れたい! 温泉に溶けたい!
―――なんか今すぐにでも浸かりたい気分だけど。
「大晦日の夜をずっとお風呂で過ごしていた」なんてことが
バレたら、色々と怒られるからね。
大掃除もまだ終わっていないのに!
そういうことで、また23時に会いましょう!
煩悩を祓うには裸に限るよ!
- 36 名前:◆xdIdPRINCE :2007/12/31(月) 22:58:08
かぽ〜ん
- 37 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2007/12/31(月) 23:04:28
やったー! 一番風呂だ!
やあやあ、なんとか間に合ったみたいだね。
掃除すればするほど散らかる矛盾螺旋に陥ったボクの部屋の惨状に、
一時期は絶望しかけていたけど……いやぁ、何とかなるもんなんだね。
どうにか体裁だけは整えられたよ。
うーん、労働のあとのお風呂はまた格別だよねー。
……さて、間もなく年も暮れなずんで、新たな一年が産声を上げよ
うとしているけど、ボクは広大な露天風呂に一人ぼっち(ALL ALONE)
と云う事実を利用して、何をするべきだろうか。
お酒も悪くないけど―――
【美少女風呂】
- 38 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2007/12/31(月) 23:11:35
今年は上半期こそ精力的に活動して、自分のスレはもちろん、
外でもたくさん活動できたけど――(この温泉だって一年ぶり
だもの)――逆に下半期は、何もできなかったよね。
……こればっかりは反省すべき、かな。
おお、来年こそは!
おお、来年こそは!
―――何をすべきなんだろ?
……スレが完走しちゃったら、もうみんなとは会えなくなる
から、それまでに自らの信念を全うすべきだよね。
未練を残して去ることなんだボクにはできない……。
よーし! ボクはやるぞー!
あの子とあの子とあの子に、別れの口唇を捧げるんだ!
いま、「口唇」を「くちびる」って読んだ子は宇宙人!
【美少女風呂】
- 39 名前:クローエ・ウィザースプーン ◆chloeAlWvc :2007/12/31(月) 23:11:48
- やれやれね、杏里。
あなた、掃除なんて殆どみんなに任せていたようなものじゃない。
人をお持て成しするのに余念の無いあなただけれど、どうせなら
後片付けまでこなせるようじゃないと…おちおち一緒にいられないわ。
(背を向けて、文庫本を読むフリの私。
- 40 名前:クローエ・ウィザースプーン ◆chloeAlWvc :2007/12/31(月) 23:21:45
- …杏里。
あら。
あなたに次、口付けを許したのなら、それは
この先長い人生でのお別れだとでも言うのかしら。
杏里。
…わたしに、キスできる?
- 41 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2007/12/31(月) 23:22:41
>>39
あれ……キミはクローエかい?
おお、どうしたことだろう。
ボクはてっきり、カラカラ浴場を飾り立てるアテナイの彫刻だと
ばかり思っていたよ。だって、あまりに調和的なんだもの!
湯煙に肌を隠すキミが、ボクにはまるでトガの衣装に包まれてい
るように―――おっと失礼。ローマでは、ストラではなくトガを好
んで着る女性は売春婦と見なされたんだっけ。
それは、例えるにはちょっと失礼だよね。
トガは良くないよ、トガは。うんうん。
―――……だから、ねえ。キミを不純な羽衣に纏わせぬよう、湯
煙をボクの視界から消し去りたいんだ。
そうすればもう、トガになんて例えなくても済む。
だから、もっと近付いても良いだろう? 近付けばボクの視界は
開け、湯煙というトガがキミを貶めることも無くなるんだもの。
- 42 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2007/12/31(月) 23:29:59
>>40
そうなんだクローエ……!
ボクの唇は別れの鐘楼。触れる者に遍く別離をもたらす。
スレが完走しようとしている今、ボクの唇を受けた者とは、
スレが完走したらもうこの板で会えない!
だからこそ最後の武器―――
逃れられぬ別れを確信した時にだけ、鞘から抜き放つ。
―――え、クローエにキスするのかい?
もちろん構わないけど……
じゃあ、近付いてもいいのかい?
- 43 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2007/12/31(月) 23:31:15
はぁ……あと30分。
ごくらくだけど……時間の流れがちょっと速すぎるよ!
まだお風呂に浸かったばかりじゃないか。
23時集合は少し忙しかったかな―――
- 44 名前:クローエ・ウィザースプーン ◆chloeAlWvc :2007/12/31(月) 23:37:04
- >>41
水浴の習慣は長いこと、私たちにはなかったのよ。
だから私にはもう、どちらを纏っているのか…
全然判断も付かなくなってるらしいわ。
私はここで湯につかり、そして気ままに本を読んでいるだけの。
それだけの女。近づくも、キスをするのも、それは貴女のお気に
召すまま。
(それがきっと、貴女の私への想いの形になるのでしょう?)
- 45 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2007/12/31(月) 23:45:00
>>44
ああ、クローエ!
愛に忠実であるが故に、キミの愛は厳しい。
殉教を志す者の生き様を、全ての信徒が共感できるわけじゃない
ことを……どうしてキミは知ってくれないのか。
ボクが欲しいのは導きなんだ。
自らの意思のみで往くには、この霧は濃すぎて、キミのトガは厚
すぎる。このままじゃボクは、キミの羽織る天衣に包まれて窒息し
てしまいそうだよ! 進めば進むほどに深くなるばかりだ。
わー! もう何も見えないー!
クローエ! 声を聞かせておくれ。
キミの声が響く方角が、曙光の入り口となるだろう。
ボクの愛を照らし出す―――日本で云うならハツヒノデ!
ボクの夜明けは近い〜。
- 46 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2007/12/31(月) 23:48:53
- わー! わー! あと十分だよー!
- 47 名前:クローエ・ウィザースプーン ◆chloeAlWvc :2007/12/31(月) 23:48:55
- >>45 杏里
ああ、杏里。
わかるわ。
あなたの言いたいこと、よくわかる。
けれどね、少し違うわ。
本当に言いにくいことだけれど。
船内共通語でOk。(くるりと背を背けて奥のほうへと歩いてみたり。
- 48 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2007/12/31(月) 23:52:19
ああ?!
導きの声が遠ざかった!
ボクの心にハツヒノデは訪れないのかい?!
永遠に大晦日という湯船をたゆたえと!
そうクローエは言うんだね。
……うーん、ボクは別にお風呂で暮らしても平気なんだけど。
クローエが茹で蛸にならないか心配だなぁ。
って、時間がーー!
- 49 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2007/12/31(月) 23:53:44
クローエ! 来年の抱負を! 速く! 急がないと!
- 50 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2007/12/31(月) 23:58:08
と、年が―――
- 51 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2007/12/31(月) 23:58:59
どどどど、どうしよう。
なんか思い残したことは―――
- 52 名前:クローエ・ウィザースプーン ◆chloeAlWvc :2007/12/31(月) 23:59:29
- >>48
煩いわよ、杏里。
来年なんて後1分。
そこにむけてなんて、特に無いわよ。
後1分の間に、世界が変わるのなら。
来年は、毎週来て、みなさんと一緒に過ごすわ。
これでいいでしょう。
- 53 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2007/12/31(月) 23:59:35
あわわわわ。
2007年が! 2007年が行ってしまう!
駄目だ! もう少しだけ待っておくれ!
まだボクには覚悟が―――
- 54 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2008/01/01(火) 00:00:02
く、クローエ
今年最後のキスを―――
- 55 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2008/01/01(火) 00:00:16
ま、間に合わなかったーーー!
- 56 名前:クローエ・ウィザースプーン ◆chloeAlWvc :2008/01/01(火) 00:00:18
- ああ、もう!!ウルサイ!!!!!!!!
ていっ!!!
たあっ!!!
はぁ!!!!(蹴り、蹴り、蹴り!!
- 57 名前:ヘレナ・ブルリューカ:2008/01/01(火) 00:01:36
- (ガラッ!)
話は聞かせてもらったわ!(AA略)
「杏里・アンリエット」の新年の抱負。
品行方正。
清く正しく美しく、日々を過ごしましょう。
これしかないわよね。
- 58 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2008/01/01(火) 00:02:46
Tous mes meilleurs voeux pour l'anne 2008 !!!!
―――って、ヘレナ!?
そんな前も隠さずに……ぶは!
く、クローエ……唇より足が疾いなんて……。
- 59 名前:クローエ・ウィザースプーン ◆chloeAlWvc :2008/01/01(火) 00:10:32
- >>57 ヘレナ
……新年早々また煩いのが。
おめでとう、ヘレナ。
あなたには今年もお互い苦労をかけあうのでしょうね。
もっともそれは、ジゴウジトク。私は気にしないわ。
同級の絆として、今後も精々私たちを支えて頂戴。
>>58
爽快にきまったわ。
今年一年は幸先がよさそうね。
……私はあがるけれど。いつまでもそうして沈んでたら風邪引くわよ。
いいところで、自力で這い上がって精々部屋まで戻るのね。
(退出
- 60 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2008/01/01(火) 00:13:43
……あ、クローエが上がっちゃった。
改めて新年おけましておめでとう、クローエ。
ボク達のスレはもう残り短いけど、ボク達の繋がりは永遠だから。
切り抜かれたこれからの一年が良き年であるように、
ボクは祈っているよ。
……それじゃ、おやすみクローエ。
また明日ね。
- 61 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2008/01/01(火) 00:15:21
トプン
- 62 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2008/01/01(火) 00:16:54
やあヘレナ! 新年おけましておめでとう!
Je vous souhaite une bonne et heureuse anne !
幸せでよき年になりますように!
ところでヘレナ。
この温泉には今やキミとボクの二人っきりみたいだけど、
キミは―――「姫はじめ」って言葉を知っているかい?
- 63 名前:ヘレナ・ブルリューカ:2008/01/01(火) 00:23:26
- >58 杏里
新年、早々きつい一発が落ちたみたいね、杏里。
確かニホンの文化でオトシマエっていうんだったかしら。
年が明けると、ニホンだとプレゼントをもらえる習慣?
きちんと良い子にしてれば、神様だってきちんとした
オトシマエをくれるでしょうに(嘆息
大体、人がいつ来るか分からない温泉で、キ、キスを
迫るなんてどうにかしてるわ。
小鳥さんが見てるどころじゃすまないかもしれないのに。
>59 クローエ
おめでとう、クローエ。
煩いって、役目柄仕方ないじゃないの。
やりたくてやってる訳じゃないわ。
…………じ、じごうじとく?
少し改めようとか思わないの?
いきなり、力に訴えるだけじゃなくて理で説いてこそ、
人間でしょ。
確かに杏里は動物めいた本能、直感が占める部分が多いけど、
だからって蹴ったりしていても、メビウスの環は終わらないわ。
年という時間の環が千切れて、再生された今だからこそ、
接し方をもう一度考え直して
あ、あれ?
クローエ?
………居ない。
ちょ、ちょっと、待ちなさい!
全くもう!
- 64 名前:ヘレナ・ブルリューカ:2008/01/01(火) 00:27:47
- >62 杏里
改めて、おめでとう。
今年こそ、心を入れ替えてくれると期待するわ。
ひ、姫はじめ?
ななな、何を言ってるの!
そんな言葉、知るはず無いでしょ!?
それに、本当にいつ人が来てもおかしくないんだから。
密閉空間でもないんだから、声も響くわ。
おまけに掃除の人も悪いでしょ。
杏里、私は新年になって心を入れ替えたはずの貴方を信じてるからね
(後ずさり
- 65 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2008/01/01(火) 00:32:27
おお、ヘレナ!
ボクばかりを責めるけどね。キミにだって責任はあるんだ。
分かるだろう?
日本では年の瀬に際して、煩悩を祓うって文化がある。
キミがあと少し―――二分でも疾く来てくれれば、
ボクはボクという澱を引き摺ることなく新年を迎えられた。
新生した無垢なるボクが、キミを受け入れたのに!
……でも、ヘレナ。キミが来たのは新年から。
ボクはボクという煩悩を堕とせず、
去年の悪霊に引き摺られている!
苦しい。苦しいよー、ヘレナ。
去年という未練が、ボクを悩ませるんだ。
祓わなくちゃ……疾く祓わなくちゃ!
ヘレナ……こうなった以上、ボクの煩悩を成仏させてやるしかない。
ボクが去年したかったこと……未練を……キミが、引き受けて……
もう一度……新年を……やり……直そう……。
- 66 名前:ヘレナ・ブルリューカ:2008/01/01(火) 00:41:44
- >65 杏里
ま、待ちなさい!
それは杏里の自信の責任でしょ!?
人間と動物の違いは理性という枷があって、己を
律する事ができるということ。旧年、新年という枠
がなくても、理性という枠で祓いなさい!
そ、そりゃ、私を見て煩悩を感じるとかいうのは、
少し、嬉しいけど――――じゃなくて!
ニ、ニホンは精神文化。自己との対話。
煩悩だって、自身で何とかするものでしょ。
お、お願いだから、そうって言って!
それに私の煩悩とかその理屈だとどうなるの!?
ほ、ほら、杏里の言う事は物凄く矛盾してるわ。
論理的でない、もっとしっかり筋立てて考えて、
お互いに最善の方法を模索しましょう?
(後ずさり)
- 67 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2008/01/01(火) 00:43:26
へ、ヘレナの煩悩だって―――?!
- 68 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2008/01/01(火) 00:46:42
ああ、ボクはなんて愚かなんだ。
ボクは新年早々なにをやっているんだ。
まったくヘレナの言う通りだ。
ボクは自分のことしか考えていなかった。
ボクが煩悩に悩まされるように、ヘレナもまた煩悩に苛まれている。
その事実に気付くことができないだなんて!
こんなの―――恋人失格じゃないかっ。
おお、ヘレナよ。
安心しておくれ。
ボクは目覚めたよ。
何よりもまずキミのことを最優先に考える。
ボクがキミの身から滲み出る百八の煩悩を引き受けよう!
さあ、こっちにおいで……。
- 69 名前:ヘレナ・ブルリューカ:2008/01/01(火) 01:00:23
- >67 >68 杏里
あ、わ、分かってくれたのね、杏里。
そう、そうよ。
言葉は人間が人間である所以。言葉で意思疎通が出来るから
こそ、人は発展できたの。
杏里も遂に新しい段階へ
………そ、そそそそ、それは何も変わってないでしょ!?
私も我慢すれば良いだけだし、ではなくて。
- 70 名前:ヘレナ・ブルリューカ:2008/01/01(火) 01:00:46
- だから、そのね
(後ずさり)
あ。
(ごつん)
(ばたり)
- 71 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2008/01/01(火) 01:01:47
……。
- 72 名前:ヘレナ・ブルリューカ:2008/01/01(火) 01:01:50
- ――――――――――――――――――――――――――――――――
嘘屋 2008年 元旦電撃発表!
サフィズムの舷窓 an ikkoku
平和な温泉で起きた大事件
温泉で倒れていたヘレナ・ブルリューカ.
傍にいたのは恋人の杏里・アンリエット。
容疑者として、杏里は嫌疑をかけられ、
突然の禁欲処分を処せられる。
三週間以内に真犯人を発見できなければ、
貞操帯をつけなければならない。
杏里ははたして事件を解決できるのか?
(つづかない)
- 73 名前:杏里・アンリエット ◆xdIdPRINCE :2008/01/01(火) 01:06:14
ちょ、ちょっと待っておくれ!
これはどういうこと―――
PSがいつの間に?!
待ってくれ、これは違うんだ!
ボクがやったんじゃない。
まったくの偶然で……ええい、どうして信じてくれないのさ!
ボクにだって権利はある。かなえさんを呼ぶ権利が!
だから、誰かかなえさんに連絡を―――
ボクの無実を―――
うわ、うわあああああああ!
- 74 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/05(土) 00:13:42
- カポーンと、音がしたような気がする。
ただしここに居るのは俺一人だけだから
多分気のせいだろう。桶なんか手元に無いし。
「いい湯だなあ…」
今夜は月がよく見える。
それを見ながら酒を飲むというのもなかなか風流だ。
既にぬるくなった酒をちびちびと飲みながら
失った故郷はどの辺か探しているのだ。
「あそこ…は違うかな。むしろサイド6の近くなような気がするし」
一人で湯につかるという贅沢を噛み締めながら
無意味な天体観測にずっと興じている。
見つけたところでどうということは無いのだ。
ああ、あそこぐらいに自分は前住んでいたんだな。
ただそう思うだけ。
そして見つけたらまた別の目標を定めて捜すの繰り返し。
探し疲れるまで続く永久機関とも言える一人遊び。
さて、サイド2を見つけたら今度はどこにしようか…。
- 75 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/05(土) 00:59:35
- 夜は怪物の領域だ――そう言ったのは誰だったのだろうか。確か、あの絶対殺人武器の彼女だったような気がする。
それとも自分のほうだったのだろうか。まあ、それはどちらでもいいことではある。
真冬の澄んだ――というより、鋭さすら感じる冷気の中、彼はそこにいた。
いつもの貫頭衣に身を包んだまま、岩場に腰掛けている。
立ち上る白い煙りを眺めながら、冷えた空気が発する得も知れぬ独特の匂いと、
天然の温泉によるやはり形容しがたい芳香を感じる。
熱さも寒さも自分にとってはどうということではない――その気になればまったく無視する事とてできるのだから、
温泉の楽しみ方などというのはそれで充分だと言える。あえて湯に浸る必要はない。
冷気と熱気がそれぞれ大気を独占しようと鬩ぎ合っているのを感じる。
硝化の森からははるか遠い場所でなら、冷気も時には風情となる。
その風情を満喫できるほど豊かな感性を持ち合わせているわけでもないが――それでも硝化の森の
生命の存在を決して許さないとでも言わんばかりの、無機質で荒涼とした冷気に比べれば、
観察するのもまた一興といったところだろう。
そのついでということでもないだろうが、
「……やあ。いい夜だね。少々寒すぎるきらいはあるが」
別に黙って観察しても良かった――というより本来はそうすべきなのだが――のだが、あえて先客に声をかけてみる。
- 76 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/01/05(土) 01:00:22
- 「そうだ、温泉に行こう」
オライオンの星を眺めていたらそんなことを思いついて、家をぶらりと出て行った。
冬も半ばを過ぎて、寒さは自重しないで暴れている。
こういうとき、すぐ近くに湯が湧いているのは非常に助かる。
脱衣/かけ湯/タオルを巻いて/石造りの湯船へ滑り込む。
心地よさに吐き出す息は真っ白に彩られて湯気に混じって消えた。
「この国に生まれて良かったわー」
冗談交じりに言って笑うと、そのまま肩まで沈み込んだ。
……あ、髪の毛まとめてなかった。上がるとき重そうだ。
- 77 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/05(土) 01:11:25
- >>75
…頭巾?手拭じゃなくて?
「………………」
ていうかいつの間にいてたんだこの人。
温泉にも入らず岩に持たれかかっている。
奇妙すぎるぞ青年よ…!
「あ、ああ。確かにいい夜だ。だけどなあ…」
そうだ。この言葉には決定的な矛盾がある。
何らかの違和感。うすうす判っているが突っ込んでいいのだろうか?
いや、突っ込まなければ。何かがおかしいということを。
「…寒すぎるなら温泉入ったらどうだ?」
- 78 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/05(土) 01:20:26
- >>76
どうやら、二人目の客らしかった。
脱色したのか天然なのか判然としない、灰色のような薄い色――人間の髪をとてつもなく長い時間の経過に
晒せばこうなるのではないかと思えるような薄い色合いの、長い髪をしている。
ともあれ、まともな人間でないことは一目見て知れる。
元々は人間だったものが、そうではなくなったというような類の存在だろうと適当に当て推量する。
最初から怪物だったものと、元人間で今は怪物であるものとの違いなど、どうでもいいといえばどうでもいいし、重要なことだと言えば重要ではある。
少なくとも、それならまだ精霊よりは理解できそうな存在だ――という意味で考えれば重要と言うべきか。
「珍しいね。普段は誰もいないこの場所に、今夜は二人も人が来るとは」
>>77
そう聞き返されるのは予想していた――温泉とは入るものだ。眺めるものではない。
少なくとも、普通の生物ならば。猿でさえ寒くなれば温泉に入る。
だというのに眺めるだけの自分は、ひょっとすると猿にも劣るということなのだろうか?
思わず浮かんだ自虐的な考えについ苦笑し、そんな思案は頭の片隅へと放り捨てて答える。
「いや。ぼくは直接触れたり、入ったりするのが苦手なんだ。だからこうやって眺めさせてもらっている。
まぁ、変だろうとは思うけど気にしないでもらって結構だよ」
- 79 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/05(土) 01:24:23
- >>76
澄んだ声。銀色の長い髪。
ああ、薄々判っていたがやはり会うか。
この前の冬もそうだったなあ。
「ああ、こういう楽しみを持つ日本人は羨ましいよ」
ざぶざぶと湯を中腰で掻き分けながら近づく。
お互いの顔を確認できる位置にまで進んで…おっと
忘れ物があったな。
後方で不規則に揺れる盆の淵を指で引っ掛け
乗っているものが倒れないようにこちらに持ってくる。
自分の前まで持って来た時に指を離せば
物理法則に従って酒と杯が友人へと引き寄せられていった。
「あとは酒があれば完璧だろ?ジャパニーズ」
にやりとしながら言った。
- 80 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/05(土) 01:27:48
- ふと彼がしていた>>74ように、空を見上げてみる。
そこにあるのはまさに無限としかいいようがない数の星の煌きだった――実際にはそれは有限であり、
厳密に計量できるのだとしても、所詮それは理論上のことでしかない。まさに無限だった。
埋め尽くしきれない地図の空白。永遠に続く神秘。これもまた、自分が得るべきすべての知識のうちに含まれている。
「空はいい。夜の空は人の心を癒してくれる。
星空は自然が生んだ神秘の極みだ――そう思わないかい?」
- 81 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/05(土) 01:49:35
- >>78
苦手ならなんで温泉に…。
謎は解決の兆しを見せずますます深まるばかり。
しかし、変人と一言で片付ける訳にはいかないような気がする。
「…風邪ひくよ?」
…もっと気の効いた言葉は浮かばないのか。
いや、これももっともなんだ。わざわざ頭巾以外温泉に
浸かれる体勢なのにわざわざ冷たい岩の近くにいる。
やっぱりただの変人なのか?だったらなんだ、この知的そうなオーラは・・・ッ!
>>80
ふと、そんなことを言い出した。
星は近くで見ればただの巨大な岩石だ。
しかもそれは動き、人間に危害を与える危険な存在である。
「…ああ、地球から見た星は本当に綺麗だ」
自分の身近にあったものを離して見ればこうも考え方が変わる。
流星も友人と一緒に無断で外に出て観察した時は
美しいと感じる前に恐怖を覚えた。
ぶつかってしまえばそれで自分の人生は中断されてしまうから。
「神秘って遠くにあるから神秘なんだよなあ」
ひとりごこちそう呟いた。
- 82 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/05(土) 01:55:43
- ―――私は今日も暇だった。
それは一日も終わり、明日への活力のために皆が寝静まったこの時間でも変わらない。
珈琲の飲み過ぎか何かは知らないが、全く眠気が来ないのだ。
酒も一杯二杯と飲んでみたものの効果は無かった。
寝室で二刻ほどゴロゴロしていたが、結局眠れず。
どうしたものかと悩んでいた時に、イナバ達がしていた噂話をふと思い出した。
「この近くに、温泉が出来たらしいよ?」
「えー?マジー?温泉が許されるのは老人だけよねーキャハハ」
―――うん、そうだ。こんなにも寒い夜は温泉に限る。
……そう決意した私は今、温泉の湯船に浸かっている。
もちろん髪は纏めて上げてある。
濡らしてしまうと大変なのよ。重くて。
まあ、それはともかく。先客が何人かいるようなので声を掛けてみよう。
「いいお湯ね、皆様方。これでお酒でもあれば最高なんだけど」
- 83 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/01/05(土) 01:58:26
- >>78
「桃李ものを言わざれども下自ら践を成す、だよ。この時期、この寒さ、人が集まらない
わけがないさ。特に温まるなら、火鉢や炬燵なんかより話が早いわけだしね。暖も離れて
から長く続くし……、まあ、あんたみたいに入りたがらない人も居るかもしれないけどね」
そう答えて、ふと注がれている視線の種類を類推する。
明らかに冬向きではなさそうな服装に身を包んだ青年は、じっと見ているだけだ。
感情は無く、意図も無い。ただ観察と観測を行っている科学者のような目だ。
あるいは―――無関心という共通点から、猫みたいな目、とも言えるかも知れない。
と、そこで類推を打ち切る。
人にはそれぞれ好みはある。
生物学的に限度もある。
「……で、大丈夫なの? 下手すりゃ凍死する寒さだけど」
>>79
「……あんたもこっちの生まれだろうに。まあ今はちょっと疲れすぎてるから酒はあとで。
どうも今に飲んだら湯船で寝そうだからさ。掃除疲れで」
いつもと変わらぬ言葉に苦笑を交えて、しかし杯は受け取っておく。
岩の上に置かれた朱塗りの器は、白と黒の景色に一つ彩りを添えて光った。
「そっちはどうよ。いい正月だった?」
それを軽く指で撫でながら、世間話がてらに聞いてみた。
何しろ熱愛夫婦だ。聞くまでも無いかもしれないけど、大抵の種はそういうものだ。
あとは勝手に生えて伸びる。
- 84 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/01/05(土) 01:59:50
- 「は…っくしょん!!」
う〜…、寒い…
「なにこれ、もうすっかり真っ暗!
今何時!? さっきまで洞窟の中だったから、わかんないよ〜!」
「きっともう深夜ね。 月が随分高い所にあるよ。」
二つのボールをひょいひょいとお手玉しながら、ぼやくあたしに答えを返すのは、
ピエロのような格好の、あたしだけに見える、「友情」の奇跡妖精。
「深夜!? もうそんなに経つの!?」
「暁の滴を探すのに手間取ったからね。」
「あ〜あ、フィオナにまた怒られるー。」
「まぁ、仕方ないよ。 あたしも一緒だから、気を落とさないで。」
「う〜」
愚痴をこぼしながら歩いていると、視界の端に、夜空に白く立ち昇る湯気が映った。
話し声がする。 行ってみようかな。
やっぱり。 温泉だ。
温泉を見るのは、これで二度目かな。
「よかったー、もう凍えそうだよー!」
いそいそと服を脱いで、急いでお湯の中へ滑り込む。
「はぁ〜、あったか〜い」
あ、そういえば、誰か居るみたいだけど、どうしよう。
声をかけて、挨拶でもした方がいいのかな?
- 85 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/01/05(土) 02:03:24
- >>82
声。
視線。
既視感。
「……あ、ありゃ?」
それ自体が何かの宝石のような白い肌と艶めいた黒い髪。
湯気と夜闇の中とはいえ、その顔を私が間違えるはずもない。
いやでも―――なんで? ここはほとんど誰にも教えてないんだけど。
「いや、ちょ、え? なんでここ知ってるのさ」
無意識に距離をとりながらその黒髪―――輝夜に問いかけた。
精神的に緩んだところの不意打ちで頭の歯車がどこか空回りしている。
慌てる必要は無い―――分かってても時間が必要になる。
- 86 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/01/05(土) 02:06:14
- >>84
―――と、慌ててさておき。
再び人が入ってくる音と声がする。
同時に幽かな気配……妖精の。
間違いはなかった。
「……あー、やあ、こんばんは。久しぶり。こんな時間に珍しいね」
いつもは寝てるものだと思ってたんだけど―――大晦日過ぎたよね?
まあ、別に困るもんじゃないしいいんだけど。
「今日はなんだか珍しい顔ぶればっかりくるなあ」
とりあえず二度の予想外に遭遇している。
三度目が無いとは思えなかった。
- 87 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/05(土) 02:19:48
- >>84
湯に浸かって一息ついたところで。お客様がもう一人。
何やら一人で掛け合い漫才のような会話をしている変わった子。
あ、いや…うーん?一人じゃ…ないみたいね。
気配は感じる……けど、姿は見えない。よほど希薄な妖精なのかしら?
しかし、それにしても―――ウチの鈴仙に似てるわね。素直そうなところとか。
ちょっと興味が出てきたし、声を掛けてみよう。
「こんばんは、初めまして。こんな夜更けに人外魔境・一刻の湯へようこそ」
にこりと笑ってご挨拶。
「貴方は見たところ人間のようだけど―――何か、連れているのかしら?」
気になったことは直ぐに聞く。
似たようなことを確かどこかの黒猫が言ってた気がするし。
- 88 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/01/05(土) 02:19:52
- >>86
「ん?」
声のした方を振り向く。
湯煙で顔はよく見えなかったけど、その綺麗な、長い銀髪には、見覚えがあった。
「わぁ、久しぶり! こんばんは、妹紅!」
妖精も、「こんばんは」と言って、微笑んだ。
「こんな所で会えるなんて思わなかったよ。
たまには遅くまで手間取るのもいいもんだね。」
「いや…、それはどうかなぁ…」
- 89 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/05(土) 02:20:13
- >>81
「まあ、苦手なのになんで来ているのかと問われれば、答えは単純だね」
別に問われたわけでなく、彼が胸中で思っただけなのだが。
自分は必要とあらば人の胸中を覗き見ることも行うマグスであり、そして未知を既知とすることを
本分とする学者である以上――謎がそこにあるのならば、
それを解題するのが筋だろう。
「ぼくは観察するのが仕事でね。これでも学者なんだ。まあそう言えばなんだか聞こえは良いけれど、
要するに興味本位で眺めているだけなのかと言われればそうだと答える」
それはそれで、別に誤解ではないのだから。
「神秘は遠くにあるから神秘。まさにそうだね。
もっとも身近に潜む意外な神秘という言葉もあるし、実際そういうものもあるわけなんだけど。
まあ、おおよそのものは近づけば神秘ではなくなってしまうことは確かだ」
>>82
と。
不意に意識していなかった方向から声がするのを聞いた。
今度は長い黒髪をしている。やはり女性だった。
(……ぼくが気づかなかった)
そんなことがありうるのか?――勿論、ありうる。比類なきマギを身に着けた身などと言えば
聞こえは良いが、そもそもマギという力などは所詮、つまらない手品のようなものでしかない。
念糸や、あるいは魔術のような強力な力などとは比べるべくもない。
ただあるのは、観察者たる己が気づき損ねたという失態に対する苛立ちだった。
とはいっても、それは別に彼女には関係のないことではある。苛立ちは喉の奥に押し込めて答える。
「やあ、どうもこんばんは。いい湯ですね……といってもぼくは入ってるわけじゃないんだけど。
ああ、アルコールならそこの少尉さんが今持っていますよ」
>>83
「うん?ああ、ぼくはいかにも学者だよ。
神秘調査会のアイネスト・マッジオといえば王都の魔人も敬服する偉大なる学者さ。
嘘だけどね。
それはそれとして、心配は無用さ。
ぼくはこれでも寒さには強いんだ。もちろん生物学的限度は厳然としてぼくにも存在するわけだし、
別に鍛えてるってわけじゃないけど」
- 90 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/05(土) 02:21:13
- >>82
妹紅と同い年ぐらいであろうか黒髪長髪の少女が入ってきた。
お酒どうこう言ってるが歳は満たしてんだろうか。
「ああ、こっちにあるけど…」
酒を満たした杯を持ち上げる。
今回持ってきたのは一番安いものといえど地球で作られたもの。
化学合成で作られたエセ日本酒よりかは美味しい。
「…ところで君、前に会わなかったか?」
どっかで見たことあるっていうか話したことがある。
記憶の隅に引っかかっているのだ、この顔は。
>>83
「残念、俺は混血だ。日本人の血は強いんだけどな」
膨大な人口の中の結構稀な存在。
純血を保ちたかったら地球に住むしかないので
幾らか外国の血は混ざってるだろう。
だが日本姓名を持ち、更に外見的特長も日本人らしい。
極めて近いが少し違う存在なのだ。
「おお、きちっと帰ったよ。やはりクリスマス休暇はいいもんだねえ。
妻と一緒に興味本位で日本の伝統料理も作ったし」
材料調達が大変だったけどな。
それでも失敗しなかったから良かった。
足りない分は既存のもので形だけ似せたりもしたもんだ。
「そっちはどうだい?お前がどこに住んでいるかは知らないが
えーと…そう、あの特殊な米を練ったねばねばした食べ物でも作ったのか」
こちらでは残念ながら手に入らなかった。
で、結局ビスケットを作ったりしたなあ…。
- 91 名前:BLACK KAIZER ◆8/KAIZERps :2008/01/05(土) 02:26:14
- 外気温度―――マイナス3〜6度を推移中。稼動に支障なし。
冷気が高効率の冷却を支援している状況は機械にとって有利である。
内部構造群を保護する丸みを帯びた外装―――平時待機時の装甲群。
通常の活動の際、本来の外装では “目立ち過ぎる” ことからの配慮。
しかし武装は常時展開―――ただ一本の大剣を地に立て、石突を握り、佇む。
視界―――良好。障害となる雪/雨/電波妨害は皆無。
紅い複合センサが光量を補うために淡く発光/シームレスな視界の移動を示す。
探索/不法侵入者。目的/排除、および撃破。
アルバイト=Arbeit。 独語を語源とするこの言葉の本来持つ意味は労働。
一般的には期間の定めのある契約に基づき雇用される従業員を指す俗称。
常時稼動状態の動力/ 駆動系。 そのエネルギーを無駄にしないための行動。
提案はドクター・クラインおよび協力者の一人。
…………初の戦闘目的以外でのミッション。
自分の行動に少しだけ疑問を持った。
仕事を持ってきたのは協力者だった。
機械にしかできない長時間の寒冷下での監視+警備=高給。
“ここ”は冬にしか開かないため、こうしたマンパワーでも十分すぎるらしい。
快諾―――財政状況を好転させるべきという私の判断/ドクターの承認。
性別・モラルの観念が人間と異なるのも歓迎された。
いわゆるインサイダー/役得を得ようとする可能性。
それらも含め、私は採用された。
疑問を持ったものの、採用されたこと=有用であることは喜ばしいことである。
だから私は彫像のように立っている。
モノクロームに溶ける鋼鉄/輪郭を消す肉体。
正しい観察者としての佇まいだった―――。
雇用者には「子供に大人気」と発言されたが。
【庭木に混じって佇んでいる】
- 92 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/05(土) 02:31:27
- >>85
整った顔立ちが驚きに染まっている。
ふふふ、不意打ち成功?
いつもとは違った表情もまた乙なものね。
いけないいけない、思わずにやついてしまったわ。
「こんなにいいお湯を私に教えないなんて、万死に値するわ」
すまし顔で一言。
あ、ちょっとづつ離れてる。別に取って食おうって訳じゃないのに、失礼ね。
出来るだけ気付かれないようにじりじりと近づいていきながら、投げかけられた疑問に答えてあげる。
「ウチのイナバ達の情報網を甘く見ないことね。私に隠し事をするなんて1000年早いわ」
胸を張って宣言。
もちろん、お湯からははみ出ない程度に。
「でも、妹紅。貴方はどこからここの情報を得たの?」
しかし、そう。考えてみれば不思議な話だ。
私と異なり、組織というものを持たない彼女がどうやってこの場所を知りえたのか。
これは妹紅七不思議の一つだ。今決めた。
- 93 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/01/05(土) 02:34:49
- >>87
「こんばんは。」
不意に、声を掛けられた。
そちらを振り向くと、長い黒髪の、綺麗な女の人がいた。
「こんばんは。」
あたしも、笑顔を返す。
そして、次のその人の言葉に、驚いた。
「貴方は見たところ人間のようだけど―――何か、連れているのかしら?」
この人も、妖精が見えるみたい。
その言葉を聞いて、さっきまでは光の粒になって耳元にいた「友情」の奇跡妖精は、その姿を現した。
それでも、普通の人間には見えないけれど。
「こんばんは。 貴方も見たところ―――あ、ちょっと違うのね。
まぁ、そんなことはいいわ。 初めまして。 あたしは、『友情』の妖精。
ここで逢ったのも何かの縁、仲良くなれるといいわね。」
- 94 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/01/05(土) 02:36:45
- >>89
「……学者なのが嘘なのか偉い学者なのが嘘なのか判別がつかないねそれ」
苦笑して、肩をすくめた。
それ以外にいい反応が思いつかない。
とりあえず妙な人物ということだけは分かった。
ここから先を知るなら手探りで話していくしかないだろう。
「……十分生物学的な限界を超えてると思うけどね、この寒さ。
まあいいさ、無理にとは言わんし、無理をさせるつもりも無い―――」
何を観察してるのか聞こうとも思ったが、少し考えて取り下げることにした。
別に聞くほどのことでもないし、誰かと話してるうちにこぼれることもある。
自分から中の見えない袋に突っ込むのはリスクとして避けておきたい。
まあ、誰も居なかったら自分が突っ込んでたんだろうけど。
そういう性分だ。
>>90
「さよけ。失礼しました」
笑って、両腕を天に伸ばす/身体を伸ばす。
……宇宙はいろいろとごった煮らしい。
「……ああ、餅? うん、まあね。死ぬほど食べた。
ぶっちゃけ本来は保存食だったんだけどね、あれ。
まあ、たまに食べるなら十分美味しいよ。いろいろ応用利くし」
>>91
―――――――――――――――――。
「いや、なにしてんだアンタ」
声が出た。出てしまった。
- 95 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/05(土) 02:39:32
- >>84
これで少女3、男2となった。少々目のやり場にも
困ってくるようになったか。
だが幸いにも湯気が立ってるし、理性があるなら向こうも前も隠すだろう。
「…夜更かしは感心できないなあ」
声をかける。
いつかであった妖精を連れた少女だ。
「よおマリエル。久しぶりだな」
相変わらず妖精は見えない、か。
>>89
…あれ?心読まれたか?
顔にでやすい性質だと言われたことはあるが
まさかこんなことを読み取られるとは。
「いや、風呂は眺めるもんじゃないと思うが。少なくとも」
成分調査ならとっておしまいだ。
しかしこの青年ずっと風呂を眺めている。
風呂が無い地方出身なのか?いや、それだったら喜んで入るはずだよなあ…。
「距離はある程度とっておいたほうが何でも美しく見れるものさ。
解剖すればただの炭素の塊。少し距離をとればそれはダイヤ。
神秘なんてそんなもんだろう?」
そういって酒を口に運び…。
>ああ、アルコールならそこの少尉さんが今持っていますよ
え?
「な、何で知ってるんだ?俺の階級を…」
- 96 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/05(土) 02:41:02
- >>84
「そうだね、挨拶できるならまずは挨拶しておくことをぼくも推奨するよ。
そこに現れただけで問答無用に剣を突きつけられたりすることも世の中には――まあ、時々あるからね。
世の中には標的に挨拶してから仕事にかかる殺し屋なんて普通いないわけで、最初に挨拶するというのは
つまり君が殺し屋とかそういう職業でもなければ、ぼくたちに敵意がないことを示すことになるわけだね、うん」
>>91
「まあ別に自己紹介してから仕事にかかる殺し屋という酔狂な存在が絶無とは言わないし、
逆に自己の存在を紹介しないことが即、敵意の証明であるというわけでもない。
まあこれは単純にコミュニケーションのありかたの問題だろうね」
それにしてもブラッククロス四天王が温泉でアルバイト――というのは、いったいどういったことなのだろうか。
自己紹介してから仕事にかかる殺し屋よりもよほどありえない取り合わせとしか思えなかったが。
それはそれで、大いなる謎ではある。
- 97 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/05(土) 02:45:38
- >>89
なにやら温泉の外に立っているだけの男が一人。
温泉に来たのに湯に浸からないというのはどうなのかしら?
「こんばんは。ええ、いいお湯よ。とろけちゃいそう」
惚けたような表情と声で返事をしてみる。
普通の地上人ならば、結構ぐらつくはずよ?
「お酒も良いけど、貴方に興味が出てきたの。お話しない?」
>>90
「あら、用意が良いわね。遠慮なくいただくわ。安酒でも雰囲気で幾らでも味は変わるもの」
杯を受け取ろうとして、手が止まる。
どこかで会わなかったか?ですって?
―――この私の顔を、いやカリスマを忘れるとは!
どんなにドン臭いのよ、この男!
「―――あるわよ。まさか忘れられてたなんて、ショックで死んじゃいそう」
怒りを胸深くにしまい込んで、しなを作る。
本当に、今にも死んでしまいそうなほど儚げな雰囲気を醸し出す。
- 98 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/01/05(土) 02:45:58
- >>88
「……ああ、仕事か。こんな夜遅くまで大変だったね。大丈夫?」
まあ、事情は聞いていないが、そういうことは良く知っている。
風の噂は何処でも届く。天狗も居れば尚更に。
「まあ、ここまで遅くなるのはちょっと良くないな。何かあったら言ってよ。
できることがあれば手伝うからさ。割と暇人だし」
本心からそう言って、軽く髪を撫でつけてやる。
温めた手で整えるだけで綺麗になるあたり、若さを感じる。
……私も若いけどね。身体は。何でこんな感想を持つんだろう。
>>92
「……万死も何も死なないだろお互い。
てか確かにそいつらなら知ってるよなあ……」
ウサギ、実は行動範囲広いし。謎は開幕直後に解けた。
ただ問題はこいつが妙ににじり寄ってくることで。
勘弁してくれ、と思うけど湯船はそこまで広くない。
「私は―――何年か前に見つけてから冬はずっと入り浸りだよ。
隠し湯だと思ってたら立派な旅館とかもいつの間にか出来ててね。
最近人が増えたのもそのせいじゃないかな……ほらその辺で止まれよ。
湯の中で暴れたくないんだから」
もうほとんど諦めかけてるが、とりあえず言ってみる。
両手を突き出しながら―――あまり意味の無い動作だけど。
- 99 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/01/05(土) 02:46:50
- >>95
「夜更かしは感心できないなあ」
そう言って声を掛けて来たのは、一年ほど前に逢った、男の人。
確か、名前はシロー。
「仕方ないよ、洞窟の中にいて時間なんてわかんなかったもん。」
そう言って、あたしは苦笑した。
- 100 名前:BLACK KAIZER ◆8/KAIZERps :2008/01/05(土) 02:53:08
- >>91
「いつぞやの砂浜以来だな。あのときの非礼は、今で詫びるとしよう。
……そして何をやっているかは気にするな。今の私は一種の監視装置だ」
一拍。相手が言葉を飲み込むまでの時間。
「…………四六時中、戦っているわけでもない」
自身には言い訳めいて聞こえる言葉/滑稽に思えた。
ユーモアの本質は自虐である―――その原義をなぞるような思考だった。
>>96
―――私に疑問を持っているようだな。
そして私の正体も知っていると見える。
ならば、
「見なかったことにしておいてくれ。
今の私はただの監視装置だ。四天王でもボスキャラでもない」
電子音声による回答/相手に黙秘を要請。
事情はあるが事細やかに話すつもりは無い。
【何】
- 101 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/05(土) 03:00:28
- >>91
「……………………」
なんだあれ!?
温泉にはすごく不似合いじゃないかあれ!?
黒いし、なんか剣を持ってるし!
経営者よ。落ち着かないよ、逆に!
>>94
「なるほど。日本人は餅を死ぬほど食べるものか…。
よし。覚えておこう」
そうだったのか日本。
次は材料を確保してその通りにすごそう。
ぺったんぺったんと音を出すのもさぞ楽しいのだろう。
「しかし保存食か…上手いならできれば
軍養殖にしたいものだな…。
今度上層部に報告書出してみるとするか」
餅を携行する地球連邦軍。
お、なんかいけそうな気がしてきたなあ。
>>97
うおっ!?なんか寒気がした。
笑顔が逆に怖いのである。その笑顔の裏に
なんか「やらせはせんぞ〜!」と叫びながら後ろにしょっている系の何かを感じる…ッ!
かと思えばそのオーラも急に萎んだ。
儚げな、薄幸の少女を思わせるような雰囲気を漂わせている。
「い、いや…覚えてないものは覚えてないんだ。すまない」
仕方ないというべきか。
あったのは半年ほど前だったような気はするんだけどなあ。
- 102 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/01/05(土) 03:00:38
- >>96
なんだろ、妙に理屈っぽい人。
しかも、なんか殺し屋とかなんとか、物騒なこと言ってる。
「あ…、うん、えと、じゃ、こんばんは。」
………どうしよう、これ以上何言ったらいいかわかんない……
>>98
あたしを労って、優しく髪を撫でてくれる妹紅。
それが、なんだかとても嬉しくて、その手に、自分の手を添える。
暖かい手。
「ありがとう。」
自然と、笑顔がこぼれる。
感謝と喜びで、胸が一杯になる。
「すごく嬉しいよ。 ありがとう。
でも、あたしは大丈夫。 こう見えても、楽しくやってるんだよ。
それは、あたしの本当の気持ち。
だって、あたしはこの仕事が好きだから。
- 103 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/05(土) 03:01:34
- >>91
ふう。いいお湯ねぇ。生き返るわ。
―――そういえば、この周りの林。結構鬱蒼としてるわね。
妖怪の一匹や二匹はいてもおかしくはなさそ―――あら?
―――何気なく、周囲を観察していたらふとした違和感。
何か機械がいる―――。
「ねぇ、そこの機械紳士。覗きなら、もっとばれないようにやりなさい」
我ながら、呆れてます感100%の声だったと思う。
>>93
しっかりと挨拶を返してきた。
うんうん。素直ないい子ね。ウチのイナバ達につめの垢を煎じて飲ませたいわ。
「ふふ、いい子ね。挨拶がしっかりと出来る子は好きよ」
にこにこと笑いながら答えると、先ほどの気配の主が姿を見せる。
へぇ―――普段は姿を隠しているのね。
「こんばんは。初めまして、友情の妖精さん。私は―――」
あら、ばれてる?妖精って勘も鋭いのね。
まあ隠す必要もないし、別に良いわ。
「―――お察しの通り、ちょっと人間らしくない人間よ。名前は蓬莱山 輝夜。
職業は……お姫様ってところかしら。よろしくね、二人とも」
- 104 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/05(土) 03:01:36
- >>91
そこでアイネストは初めて立ち上がって、歩きながら――マギの力を使って、続ける。彼にだけ聞こえるように。
「まあしかし、役に立つというのはとてもいいことだ。たとえ、自身がそれに対して懐疑的であってもね。
誰にも聞こえない独り言を延々とささやき続ける、なんてことよりはよほど意味があることだとぼくは思う」
その程度のことをするのにも、「歩きながらでなければ作用しない」という制約がある。
やはり、マギなどというものはじつに大したことのないものだ――
「学者なのは本当だよ。
偉いかと問われればきっぱりとそんなことはないと断言するけどね。
このぼく自身が保証するんだから本当のことだ。
ぼくは何の意味もない――いや、それよりももっとつまらない存在にすぎない……」
まさか、誰にも聞こえない独り言を続けるだけの男よりもおよそ無価値なものがあるとは思えなかった。
フリウ・ハリスコーの連れている――というよりは彼女にひっついているというほうが正確か――人精霊ですら、
少なくとも他人に声が届いている。その点において、あの何の役にも立たない人精霊でさえ自分よりかはいくらかマシだろう。
「それにぼくに言わせれば、この程度の寒さなら生物学的限界はまだまだ先のことだと思う。
本当に生物が存在できない寒さというのは――さて、何と説明すべきかな」
硝化の森。
一度見れば忘れられない――といって直接見たことはないのだが――まさに寒々しい光景。
あれをどう説明したものか思案する。盲点ではあった――それを見たことがない相手に、自分も理解できないものを
説明することはとても難しい。
- 105 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/05(土) 03:03:22
- >>91
そこでアイネストは初めて立ち上がって、歩きながら――マギの力を使って、続ける。彼にだけ聞こえるように。
「まあしかし、役に立つというのはとてもいいことだ。たとえ、自身がそれに対して懐疑的であってもね。
誰にも聞こえない独り言を延々とささやき続ける、なんてことよりはよほど意味があることだとぼくは思う」
その程度のことをするのにも、「歩きながらでなければ作用しない」という制約がある。
やはり、マギなどというものはじつに大したことのないものだ――
>>94
「学者なのは本当だよ。
偉いかと問われればきっぱりとそんなことはないと断言するけどね。
このぼく自身が保証するんだから本当のことだ。
ぼくは何の意味もない――いや、それよりももっとつまらない存在にすぎない……」
まさか、誰にも聞こえない独り言を続けるだけの男よりもおよそ無価値なものがあるとは思えなかった。
フリウ・ハリスコーの連れている――というよりは彼女にひっついているというほうが正確か――人精霊ですら、
少なくとも他人に声が届いている。その点において、あの何の役にも立たない人精霊でさえ自分よりかはいくらかマシだろう。
「それにぼくに言わせれば、この程度の寒さなら生物学的限界はまだまだ先のことだと思う。
本当に生物が存在できない寒さというのは――さて、何と説明すべきかな」
硝化の森。
一度見れば忘れられない――といって直接見たことはないのだが――まさに寒々しい光景。
あれをどう説明したものか思案する。盲点ではあった――それを見たことがない相手に、自分も理解できないものを
説明することはとても難しい。
- 106 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/05(土) 03:10:00
- 上手い→美味い
軍養殖→軍用食
>>99
「それなら時計ぐらいして行ったらどうだ?」
湯の中から腕を出し、身に付けているデジタル時計を見せる。
小型無線機や方位磁針を兼ね備えている優れものだ。
当然耐水機能も備えている。
「ま、こいつは軍からの支給品だから簡単に手に入るもんじゃないが
もっと安いのなら手に入らないのか?」
- 107 名前:BLACK KAIZER ◆8/KAIZERps :2008/01/05(土) 03:11:41
- >>101
―――あの視線には慣れている。
私はただ彫像として対応すればいい。
>>103
……が、その目論見は麗人の言葉で失敗する。
思考―――釈明の必要性。行動開始。
「覗きと呼称されるような、異常性欲を満たす行動ではないといっておこう。
そして私には生物的な欲求が存在しないことも付け加えておこう。
……いうなれば、監視装置であり迎撃装置だ。無視してくれれば助かる」
……無理かもしれないが。
ともあれ、私が今従事している仕事はそういうものなのだ。
風景に溶け込み、侵入者を排除―――既に会話を行っている時点で前者は失敗だが。
「機械とは本来的な意味で労働力の代替存在であり、目的を果たすための手段だ。
この場合の私も全く同じものだと考えて欲しい。監視と防衛の労力を代替するものとして」
終了。
出来れば会話機能をカットしたいが、どうも許されそうに無い。
納得してくれることを祈る。
- 108 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/05(土) 03:21:26
- >>98
「まあね。一回言ってみたかったの、万死に値する!って。悪役カリスマっぽいでしょ?これ」
悪役台詞なんて、あの異変の時だってロクに言ってないし。
―――あ、この。まだ逃げるっていうの?
往生際の悪い。この湯船は無限の広さじゃあないのよ。
「へぇ―――知ったのはつい最近なのね。
立派な旅館がある割には知名度が低いと思ってたけど、なるほど。納得よ。
人が増えるのはいい事でしょけど、
隠れ湯だと思って密かに楽しんでた貴方にとってはそうとも限らないかしら―――って何よ。つれないわね。
人が多いんだから少しくらい接近するのは仕方ないでしょう?」
こうも人が多ければいきなりヴォルケイノを撃ったりはしないだろう。
そう安心しながら、突き出してきた手をゆっくりと掴んでお湯に沈める。
「それとも、温泉の中ですら私と近づくのは嫌?」
伏目がちになってぽつり。
- 109 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/05(土) 03:22:16
- >>95
「そういうことだね。知ってしまえばつまらないものだ。
宝物は迷宮の奥深くにあるがゆえに輝く宝物だ。それを取ろうなどと考えてはいけない。
……もっとも、それをあえて取ろうとする無粋な人種がつまり学者というわけなんだけどね」
未知を既知に置き換えるとは、つまるところそんなつまらないことでしかないのかもしれない。
「ああ、外の制服に階級章がついているのを見させてもらったもので。失礼しました」
それは明確に嘘だったが、別に本当の事を言う必要もないだろう――どうでもいいことだ。
>>97
「……うん、まあ、ぼくが普通の青年男性だったらきっとここでうひょーとでも言ったんだろうけど。
あいにくと、ぼくはちょっとずれているからね?」
彼女の意図するところに答えながら。
よくよく観察してみれば、彼女もまた人間ではない。こちらは正真正銘の怪物だろう。
もっとも、人間の言語を理解し操り、意思の疎通が出来る――のではないかと思わせる――だけ、精霊よりかは理解しやすいようにも思える。
「……うん?ぼくに興味があって、話がしたいって?それはとても光栄だね。
ぼくも君のような者と対話することには興味がある」
ただ問題は、未知の相手に対して会話するとき、こちらから切り出せるようなものがなにもないということだが。
>>100
一度止めていた足を、再び動かす。
マギの力がもう一度働くのを感じる。
「もちろん、君がそう言うならぼくはそうするさ。ぼくたちはそもそも干渉しない者だからね。
ただあえて忠告させてもらうならば、観察する意思の存在を気取られるような観察者は失格だ。
まあ、まったく気づかれない監視装置というもののが犯罪に対する抑止力になるかどうかは議論の余地があるだろうけどね」
- 110 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/01/05(土) 03:23:47
- >>100
…………そうか、色々大変なんだな。
なんというか、シュールな光景ではあるけれど。
「まあ、アレだ。凍らないようにな。欲しけりゃお湯かけてやるから」
他に言いようが思いつかず、間抜けな話をして湯船に沈みなおした。
―――いや、しかし。一度意識しだすと気になるな、アレ。
どうしたもんだろ。
>>101
……なんか間違えて覚えてそうな気がする。
「食べ過ぎると喉に詰まるからそこは注意ね。
てか、さすがに餅だけじゃ飽きるから。他の料理――おせちとか。
そういうのも一緒に食べるものよ」
……なんか、妙な気分になるな。
民族性というか何と言うか。
自分とほとんど同じ姿をした人に自分の文化を説明するシュールさ。
「あ、でも湿度高いとカビるからそこは注意ね」
>>102
好きだから―――か。
参ったな。私よりしっかりしてるんじゃないかこの子。
いつも思うけど今日は特にそう思う。
ああもう可愛いなあ。けなげで。
「まあ、それじゃあ無理に止められないか―――ああ、でも」
そっと傍に寄って抱きしめる。
自分としちゃ大胆な行動だけどボディランゲージの効能は海外で学んでいる。
気持ちを伝えるならこれが一番いい。
「手伝うってのは本当だから。人手が欲しいときはいつでも声かけてよ」
にっこり笑いながら、再び伝えた。
>>105
ふと。そこで学者の方を見て―――
フラッシュバック。
強い霊感は時として思考とヴィジョンを共有する。
予知夢でありデジャヴであり、また白昼夢のようでもある。
「……硝子細工、の森……か?」
見たものがあまりに鮮烈で、そうとしか例えられない。
いや、硝子としてはずいぶんと鋭すぎる。むしろ水晶だろうか。
ともあれ、確かにこの世のものとは思えない風景だった。
何処にあるんだろう―――あれは。
- 111 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/01/05(土) 03:29:03
- >>108
―――いきなり態度変えるんじゃねえよこの毒婦(ヴァンプ)。
誤解されるだろ色々と。
……どっちにしろまあ、油断してた時点でこっちの負けだろう。
余裕たっぷりに迎えてやれば良かったのに、焦ってこの様だから。
「……ああもう、勝手にしろよ」
拗ねたように言って、いい感じに冷えた杯の酒をひったくって、飲み干した。
凍ってないかとも思ったが、まだそこまで冷え込んではいないようだった。
今日は勝ちを譲ってやるよ、輝夜。
- 112 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/05(土) 03:29:41
- >>101
―――ほんとに覚えてないみたいね、この鈍感は。
だから貴方はオールドタイプなのよ!
などと憤ってはみたものの、ぶつけどころが間違っている気がする。
まあいいわ、心底忘れているなら演技をする意味も無い。
今までのオーラを全て捨てて、元に戻る。
「まあ、忘れてしまったものは仕方ないわ。
貴方にとって、私の容姿は忘れられる程度の印象だったと認めるのは癪だけどね」
流石に記憶を強制的に揺り戻させるなんてことは出来ないし。
―――あ、永琳に頼んでそういう薬を作って貰おう。
きっと今の私の顔には不敵な笑みが浮かんでいるけど、あえて無視。
「数ヶ月前に話したことがあるんだけど、改めて。
私は蓬莱山 輝夜。そこの妹紅とは腐れ縁よ。よろしくね、少尉さん」
今度は本当に笑って自己紹介。
- 113 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/01/05(土) 03:33:08
- >>103
「へぇ、すごいね、お姫様なんだ。
どこの国の人?」
輝夜…、この辺りでは聞いたことの無い名前だけど…
「あたしは、マリエル=ウッドワース。 よろしくね。」
「これは…、お姫様とは知らず、ご無礼を。
何卒、お許しくださいませ。」
そう言って頭を下げた妖精の口元には、悪戯っぽい笑いが。
本気にしてない。
でも、それは嫌味たらしくはなく、親しみが込められていた。
冗談を冗談で返したつもりみたい。
>>106
「まぁ、確かにそうなんだけど…、
どの道、洞窟の中じゃ、暗くて見えないとおもうよ。」
そう言って、また、苦笑を返した。
- 114 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/05(土) 03:40:01
- >>107
―――喋った。
いや、確かに話し掛けはしたけど。
『ウィーン…ガガガガ』とか、そういう返事が来ると思っていたのに。
しかも、釈明してきた―――真面目すぎるわね、この機械。
「そりゃあ、機械に生物的な欲求があったら拙いでしょう。
そんな機械は機械とは呼べないわね。ま、生物とも呼べないんでしょうけど」
取りとめもない会話を試みる。
無言で見つめられたら、如何に機械とは言えちょっと怖いし。
監視カメラならそうも思わないけど…人型の機械が無言っていうのは、ちょっとねぇ。
「ふーん。つまり貴方は監視員のようなものってことね。
なるほど、納得したわ」
うん、理由を聞いてすっきり。
- 115 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/05(土) 03:41:51
- 言い終え、足を止める。
これでは無意味にうろうろする変人にしか見えないだろう――が、温泉に来ておきながらただ眺めているだけの男という時点で十分に変人だ。
いまさら気にするほどのことでもないのかもしれない。
>>102
「理屈っぽいのは性分だからね。ぼくは学者だから――そこは大目に見てくれると助かる。
きみのような娘に物騒なことをしゃべってしまったことについては素直に謝罪するけれど。
これはぼくの個人的な体験に基づくことだからね。ぼくもなんでそんな物騒なものに縁があるのかと
聞かれると、答えるのは難しい」
言いながら、やはり彼女が言うところの理屈っぽい言い回しになっていることを自覚する。
まさに性分というべきなのだろう。
ともあれ、彼女が言葉に詰まって――まあ無理もないが――いる手前、ついでに気になることを聞いておこうと口を開いた。
「それにしても、君はまた変わったものを連れているね。それは精霊かい?」
>>110
こちらを振り向いた瞬間、彼女の表情が変わる。
自分になにかあるわけではないのは分かりきっている――自分の後ろになにかいるのなら話は別だが。
とまれ、彼女が表情を変えたのはそういうことではないようだった。
口にしたことから推測する。
「……うん?見えたのかい?あの森が」
今の自分はマギを使っていない――使えば、あの光景を彼女に知覚させることも不可能ではないのかもしれないが。
だがそれをしたところで意味がない。光景だけを見せただけで、理解できるものではない――あの精霊の故郷は。
せめて、疑問にだけは返事を返しておく。
「さて、何処にあるんだろうね……。
あの森は突然出現し、一度出現すればどこまでも広がっていく。
つまりはどこにでもある、とも言えるわけだ。
それがなぜ出現するのか、なぜ広がっていくのか。それはぼくにもわからない」
- 116 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/01/05(土) 03:47:12
- >>110
あったかい。
嬉しいなぁ。
すごく、幸せな気持ち。
「ありがとう。 大好きだよ。」
妹紅を抱き返して、そっと呟く。
改めて言うことでもないかもしれないけど…、
あたしの、素直な気持ち。
妹紅、大好きだよ。
- 117 名前: 【吉】 【114円】 『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/05(土) 03:47:34
- >>109
「そこは演技でも『こ、こんな美しい人は見たことが無い―――』くらい言いなさいな。
女心が分かってないわね……って、あら。貴方もズレてるの?奇遇ね。
実は、私もズレてるらしいの。自分じゃ周りと同じにしてるつもりなんだけどね」
ふむふむ、やっぱり面白そうな人材ね。
もっと話してみましょう。
―――雰囲気的には紅魔館の魔女に近い、のかしら。
「ふふ、そう?それはこちらとしても光栄ね。それじゃ、何から話そうかしら―――。
うーん……ああ。そうそう、私は死なないんだけど。貴方は何か、能力はあるの?」
会話の切り出し方を失敗した気がする。
やはりイナバ達とばかり話しているのは良くないわね。
- 118 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/05(土) 03:53:50
- >>107
「いや、いまさらただの像みたいに振舞われても」
動く石像は敵だぞ。ロボットはわからないけど。
「いや…監視ならもっとやりようは無いのか?
せっかく緑に囲まれてるんだからカモフラージュすれば目立たなくなると」
ってそういう問題じゃない筈だ。
いまどき剣だし、それ以前に存在が特異すぎるッ!
…もうちょっと落ち着くデザインにならないものか。
>>109
「…ああ、なるほど。それでか」
種を明かせば単純なことだったか。
多少知識が無いと判らないものだが階級章を見れば
どこの軍に属していて階級は何かが把握できる。
「取れば神秘の代わりに知識という富に変わるからな。
輝きは失われてしまうだろうがその対価を得ることができる。
だけど逆を言えばその輝きは二度と戻ってこない…そんな感じかな?」
結局手に入れたいのは富にたどり着くか。
>>110
「そういえば毎年それで死者が出るって聞いたな。
…肝心の兵力を死なせるわけには行かないから
やはり無理なもんかな…」
一世紀前では捕虜にはかびたパンを与えたという。
だけど前線の出ている兵にかびたものを与えるというのは
士気の低下に繋がってしまうか。
「それにやっぱり持ちは搗き立てじゃなければならないと聞いたしなあ。
保存食なのに搗き立てとは奇妙なもんだ」
保存食といえば俺たちの間で代表的なのが缶詰だ。
だからといってアレは詰めたてだったら美味しいというわけじゃないというのに。
「妹紅も搗いたのか?餅。ぺったんぺったんと」
- 119 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/05(土) 03:56:09
- >>111
―――あら。拗ねた。
相変わらずこういう所は子供っぽい。
まあ、そこが良いところなんだけど、とは決して口に出さず。
「良い呑みっぷりね。惚れ惚れするわ―――と。それじゃ、お言葉に甘えて」
ぴたり、と寄り添ってから
「今日も一日、お疲れ様でした。どうぞ、一献」
ゆっくりと徳利を傾け、相手の杯を満たす。
少し冷えているが、湯に浸かっている身には丁度良いだろう。
勝ちをもらった以上、とことんやらないとね。
- 120 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/05(土) 04:02:40
- >>117
確かに彼女の言う通りではある。
礼節をわきまえた、まともな人間ならばもう少し気の利いた切り返しのひとつでもすべきなのだろう。
(ただ、ぼくはまともな人間じゃないわけだけどね)
いつものように、独りごちる。ただし声には出さずに。
言ってみれば学者とは恥知らずな人間にしか務まらないものだ――必要とあらば、禁忌とされる伝統をも
平然と踏みにじることが出来るような恥知らずにしか。
もっともその卑俗さを、単に職種に転嫁していいものかどうかは我ながらに疑問ではあるが。
「不死」
彼女が告げた単語を吟味する。
「ぼくが知る――師に聞いた限りでは、不死に到達したのは多元世界においても13人のイモータルと6人の始祖魔術士の、合わせて19人しかいない……ということなんだけど。
偉大なマグスにして愚鈍なるぼくの師も、やはり完全無欠の全知全能ではないということか……ああいや、君には関係ないことだったね。
あいにく、ぼくは何もないね。手品みたいなことが出来るけど、そんなことは能力と呼ぶにもおこがましい……
ただぼくは全知を目指す者。ぼくについてぼくが語るとしたら――そんなところくらいか」
- 121 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/01/05(土) 04:04:26
- >>115
なんか…、ついていけない。
よくこんなに舌が回るなぁ、この人。
どうしよう、どう話しかけたらいいかわかんない。
学者…だっけ? どう話しかければいいのかなぁ、そういう人には。
「それにしても、君はまた変わったものを連れているね。それは精霊かい?」
その言葉に驚いて、学者さんを振り仰ぐ。
今日二人目の、妖精が見える人。
多いのかなぁ、そういう人。
「ええ、まぁ、そんなところね。
こんばんは。 初めまして。
あたしは、『友情』の妖精。 よろしくね。」
事も無げに挨拶を返す妖精。
この子は、気付いてたのかな?
- 122 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/05(土) 04:04:48
- >>113
「私は幻想郷という所に住んでいるの。
分かりやすくいえば―――そうね、人と妖怪が一緒に存在している理想郷よ」
見たところ、いわゆる日本人ではなさそうなこの子には通じないかもしれない。
ただ、これ以外に言い方は無いので、分からなかったらその都度説明するしかないわね。
「マリエル、ね。いい名前」
マリエルと名乗った少女に微笑みかけていると、妖精の声が耳に届く。
―――冗談だと思ってるわね、この子。
誤解されては癪なので説明しなきゃ。
「ふふ。苦しゅうない。楽にしなさいな。姫とは言え、今は一介の地上人。あの月にいた時代とは比べるべくも無い。
畏まる必要は無いわ」
―――気が変わった。真実を嘘っぽく伝えるとどうなるか、試してみよう。
- 123 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/05(土) 04:05:04
- (×13人のイモータル→ ○12人のイモータル)
- 124 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/05(土) 04:07:20
- >>112
酷いこと言われたような気がした。
最近は需要があるって言われてるんだからいいじゃないか。
「うーん、印象を残すから長い時間たっても記憶の隅に残ってるんじゃないか」
ていうか変身早いよ。
態度がころころ変わってるよ。
今までのしおらしさはどこに行ったんだ。
しかも次はさっきと別の意味で怖い笑みを受けべてるし。
そして向き直れば今度は清々しい笑顔。
自己紹介を聞いてやっとピースが当てはまった。
あの妖精いびりをしていた少女だ。
「ご丁寧にご紹介あずかりましてどうも。
少尉のシロー・アマダです。改めましてよろしく」
>>113
「この前呼び出してくれたあの光を出す妖精でも駄目か?
眩しすぎて見えないということは無いと思うが」
いつか、あの桜の下で見せてもらった妖精。
妖精が見えない自分のために出してくれた光だ。
「時間を知らせる妖精…なんて便利なのは居ないか」
だけどもしかしたら居るかもしれないし、一つの案として出しておこう。
- 125 名前:BLACK KAIZER ◆8/KAIZERps :2008/01/05(土) 04:17:15
- >>109
―――術反応確認。交信要請と判断。
回線開放/受信。
「……仰々しいものは目立たないからこそ意味がある。
そして私は、監視と同時に迎撃も司どっている。異常があればすぐに反応する。
たとえば―――ここからお前の位置まで、一秒以内に移動して攻撃も出来る。
まあ、そういうことだ。私が居る限りは安全の保障を確約する。貴公もくつろぐと良い」
同一回線を使用しての返答。
全ては静寂を保つため。
客の興を殺ぐ無粋は出来るだけ避けるのも務めだ。
>>110
「……心遣い感謝する。ただ凍結することは無いから安心して欲しい。
内部機関の発熱で表面温度を調整している」
だから触れても水分が凍結することは無い。
こうした処置は、誤って触れたときの危険を避けるためのものである。
>>114
「貴女の聡明さに感謝する。……あまり、会話をするつもりはなかったのだが。
もし会話をすることでそちらに何か寄与することがあれば出来る限り応じよう」
うなずくように首を動かす/視界を再び外部へ。
全探査装置が夜の闇を鮮やかに見透かす。
本来の任務―――常に忘れてはいない。
>>118
「……気にすると余計に気になるぞ。なるべく忘却することを勧める」
これでも落ち着いたデザインにしているのだが。
本来の外装はもっと先鋭的となっている。
「カモフラージュについては考えたが、彫像として振舞うのが最良と判断している。
……彫像に話しかける人物が居るのは予想外だったが。
ともあれ、機能については何の懸念も無い。監視も迎撃も十分可能だ。剣であってもな」
懸念に全て回答―――あとは監視の任務へリソースを振り分ける。
今のところ平穏無事なのが幸いだった。
- 126 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/05(土) 04:20:47
- >>120
何気なく零した不死の一語に対する反応をみると―――やっぱり、魔女か何かに近そうね。
あれは、この世の理を全て知ろうとする、分からないものをなくそうと努力し続ける人種特有の反応。
一般的な地上人は不死と聞けば疑うか、どうやってなったのかをまず始めに問うてくる。
それに対してこういった人種は―――ふう。まあ、いいわ。
こんな取りとめもないことを考えるために、この男と話している訳じゃないもの。
「そう、不死。しかも不老のオマケつき。肉体が滅びても、好きな場所に好きな状態で再生できるのよ。
もっとも、別にそれ以上でも以下でもないけどね。特殊な力とかは一切付与されないし。
痛みも感じれば怪我もする、病気にだってなるわ。なってみると意外と不便なのよ、この体もね」
不死について軽く喋る。
こちらから振った以上はこれくらいの説明はしないといけないでしょう?
「手品?是非見せて欲しいわ」
気になるじゃない、そんな風に言われたら。
などと暢気に構えていたら、もっと気になる言葉が飛び出してきた。
「―――全知を目指す。貴方は全知にたどり着いた後はどうするのかしら?
全てを知った後に残るものは一体何?」
- 127 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/01/05(土) 04:22:59
- >>122
「有難きお言葉、勿体無うございます。」
そう言って、妖精は「ぷっ」と吹き出した。
「ふふふ…、面白い人ね、貴女。」
笑う妖精を、あたしはぽかんと眺めていた。
状況が飲み込めない。
あれ? 冗談だったの?
輝夜は幻想郷のお姫様じゃないの?
- 128 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/05(土) 04:30:17
- >>125
だって剣が。武装している時点で結構問題が。
「…ほら、ここは温泉だろ。なのに洗練されたフォルムっていうのは
不釣合いだと思わないか?」
そりゃ気取った場所にあるならまだ判るけどさ…。
ほのぼのとした空間に黒い剣を携えた彫像というのも
違和感が大きくって。
「もうちょっと温泉と同化してみるというのはどうだ?
浴衣着たり手には桶を持ったりすれば少しは改善できるかも…」
- 129 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/01/05(土) 04:31:34
- >>115
「……さて、ね。なんつーか霊感が高ぶってるとたまに見えるんだよ。
ま、今回みたいにはっきり見えるのは珍しいんだけど」
軽く頭を振りつつ、答える。
「まあ、それでもそっちにも分からないものじゃあ。見えても大して意味は無いか。
忘れてくれ。まったく、量子的だね、その森の存在、ってのは」
>>116
―――あー、いや、だから。
はっきり言われると困るって。私の顔が。
「……や、まあ、なんだ。ありがと」
ぼそぼそ呟いて、とりあえず顔の半分まで湯に沈める。
いやあ、まぶしいな。本当に。
>>118
「うんにゃ。餅は餅屋だから、まあ、任せてた。やっても良かったんだけどね。
やっぱり兎に任せた方が美味い」
あ、それと。
「…………死んじゃうのは本当にごく少数だからね。それも子供や老人メイン。
粘り気が強くて喉に詰まるらしいのよ」
>>119
――――――。
少し躊躇って、取って、飲み干した。
「……なんか、雪が降りそうよね」
色々な意味で。
割と長い付き合いだが、こういった変わり身の速さやら何やらには、未だ戸惑う。
私が立ち位置を決めかねているのか、それともすでにズレているのか。
ともあれ、こいつは色々と変革をしている。
―――私はどうなのだろうか。
不変の芯は静かに眠ったままだ。
終焉を得ぬままに。
このまま眠らせるか。それとも―――
ループした。思考を打ち切ろう。
いずれ、時の流れが決めることだ。
だから、私は酒を飲んで杯を差し出した。
「ほれ、お前も」
- 130 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/01/05(土) 04:31:57
- >>124
「あっ、そっか!
ルミネットがいれば、時計も見えるんだ!」
新しい発見に、ぱちんと手を打ち鳴らして喜ぶ。
その様子を見て、「何を今更」という顔で、妖精は呆れていた。
「シロー、頭いいんだね。」
「いや、それは……」
その先の言葉を、やっと飲み込んだ妖精は、一つ、小さな溜め息をついた。
- 131 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/05(土) 04:34:06
- >>124
需要?需要ってなによ、縛りプレイの?
貴方なんて『愛があればラストまで一軍も…』とかレビューされてしまえばいいのよ。
愛があれば使いにくさや低性能なんて苦にならない、なんていうのは詭弁に過ぎないわ。
―――なんて心の中で罵っていたら、頬を冷たいものが流れていった。
……これが……涙……?
パチュ○ンでも私は―――。
「そんな薄ぼんやりとした印象しか残っていないっていうのが悔しいの。
こんな屈辱は1000年振りよ。記憶の隅じゃなくて、もっと真ん中に居座りたかったのに」
そこまではっきり言われると毒気を抜かれてしまうわ。
まったく。この人は憎めないわね。
でもてるよっていうな弾幕張るわよ。
そんなこんなで苦笑しつつ、自己紹介を聞いているとふと疑問が浮かぶ。
「ねぇ、シロー。少尉って偉いの?それ、階級なんでしょ?」
- 132 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/05(土) 04:44:10
- >>118
「いや、ぼくが求めるのは富なんかじゃあない。
知識そのものさ。ぼくは知りたいだけ。一般的な財産というものに、ぼくは執着を持たないからね」
まあ、富を求める俗物と思われても仕方がないところではある。
「全知識の開放を目指す」という、アイネストとアイネストが属する組織が掲げる目的とて、
それを頭から信じるものなど多くはない。
知識を得るということそのものが目的である、などというのは確かに常人には理解しがたいだろう。
>>121
「いや、見えている訳ではないんだ。少なくともぼくにはね。
ただ存在が知覚できるというだけで……おっと、また理屈っぽくなっているね。
まあ同じようなことだし、見えていると思ってもらっていいよ」
またしても普段の癖で長広舌になりかけたが、とりあえずそれは打ち切る。
「友情精霊……?なんだかぼくが言うのもなんだけど、非常にうさんくさく聞こえるね。
というか、精霊じゃなくて妖精なのか。
となるとそもそもぼくが知っている精霊とはまた違う存在ということになるね。
それにしても友情の妖精とはこれまたずいぶんと……」
ひとり思索を深めようとして、気づく。
「――おっと。挨拶してくれたからにはぼくも挨拶で答えるのが当然の義だね。
こんばんは、はじめまして。
ぼくはアイネスト・マッジオ。さっきも言ったように、学者さ。アスカラナンの神秘調査会に所属している」
>>126
「不老不死。つまり老衰と寿命とは別の形で人の身に発現した限界、ということかな?
死ぬことができないというのは。
不死の実証は世界を永遠に呪う――無限の可能性を秘めた世界から、死という可能性を奪って
不死という不可能性に摩り替えてしまう。
……まあ、これはぼくの言葉ではないけれど。
死はなにもかもを終わりにしてくれる。信じられないことに、世界には慈悲がある。生まれ変わってやり直せなどとは言われない……はずだ。
きみはその慈悲に預かることができない、と。
つまりきみが感じている不便さとは、そういうものなんじゃないかな?」
何処で聞いたものかは思い出せなかった――師の言葉だったようにも思えるし、そうではなかったようにも思う。
まったく別の誰かだったか――まあ、ともあれ今はそれは重要なことではない。
「全知にたどりついたら?
どうなるんだろうね。
そういえばきみに似た雰囲気を持つ女性にも先日同じことを問われたけれど。
神秘の探索は次なる神秘に繋がる。可能性は無限なんだ。すべての未知を既知に置き換え、
地図の空白をすべて埋めたらどうなる?
未知は何処へ行ってしまったのだろう。空白は何処へ行ってしまったのだろう。
やはり新しい謎が残る。
論理的にはありえないんだ。全知なんてものはね……出来るとしたら、
それは全知全能にして零知零能の、現出していない神にだけが可能なことだ。
だが、それでもぼくは全知を目指す。何があってもだ」
- 133 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/05(土) 04:44:59
- >>125
―――やっぱり生真面目ね。
機械なのだから当然といえば当然なんだろうけど、これは……。
まあ、いいわ。敵意も無ければ不埒な思いも無いみたいだし。
「ああ、任務の邪魔をしてしまったわね。ごめんなさい。
―――ただ、ねえ。黙って立っていられると不気味なのよ。
任務に差し支えの無い程度で良いから、何か喋って頂戴」
>>127
「ふふふふ。貴方もね。妖精といえばもっと単純なものかと思っていたけど。
貴方はなかなか楽しいわね」
なるほど、幻想郷の妖精とは異なってノー天気なだけというわけではなさそうだ。
一方マリエルは―――ああ、素直ね。口が開いてるわ。
ちょっとふぉろーしようかしら。
「まあ、お姫様っていうのも月にいたっていうのも本当だけどね。
私は人をからかうのは好きだけど、嘘を吐くのは嫌いだもの」
悪戯っぽく笑いかける。
それにしても。こんなに素直な子、久しぶりに見たわね。
- 134 名前:BLACK KAIZER ◆8/KAIZERps :2008/01/05(土) 04:47:32
- >>128
―――それは、湯治客として振舞えということなのだろうか。
一理はあるが、欠点もある。
「……機械が湯治をしている方が不自然だろう。私は彫像がふさわしかろう。
それに刀剣類がアンティークとして調度品に用いられることも多いと聞く。
要は認識の問題、ということだ。
……蛇足すると、現在の私は通常の外装とは大きく変更してある。
こちらも八十%以上のカモフラージュ効果を発揮している。問題は無い」
なにより、子供が触っても怪我をしない。
合理的だった。
- 135 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/05(土) 04:48:39
- >>129
「…ああ、そういえば」
月を見上げる。その模様を古い人々は
「兎が餅を搗いている」と表現した。
「やっぱお前の住んでいるところってそんなのばっかりなんだな。
本当に餅搗いてる兎が居るとは…」
話にだけ聞いた幻想郷。
この世界のどこかに存在する不可侵の地。
あらゆる幻想となったものを飲み込む空間。
「来年ぐらいに買わせて貰おうかな、その餅も。
美味いならいい土産になるだろうし」
>>130
「いやあ、まあ…ははは」
苦笑いを浮かべる。
たったこれだけのことだ。だからこそ気付かない場合もあるのだ。
ただし、これだけのことで頭がいいと言われても複雑な気分になってしまうものだ。
「使えるならばなんでも最大限に生かすのがサバイバルの鉄則だよ。
そこら辺を頭の隅においといて行動すれば探索ももっと進むだろう」
しかし洞窟探検ときたか。
いろいろ大変な仕事もあるもんだなあ。
- 136 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/05(土) 05:02:02
- >>125
「マフィアの大幹部に公共の場の安全を保証されても、それはそれで微妙に安心できないなにかが残るような気がするけどね」
なんとはなしに呟く。意味がないことだと分かってはいたが。
少なくとも彼が言うように、彼が敵意を宿していないことは確かなようではある。
「ぼくとしてはかの秘剣『ムーンスクレイバー』を一度この目で見てみたいところではあるけどね。
まあここでそんなことを望んだら、さしあたってぼくがその秘剣で音もなく斬られる当事者になりかねないだろうし。
口惜しいけど諦めよう」
実際、それなりに口惜しいものではあるのだが。
>>129
どうやら彼女にも理解しかねるらしかった。
まあ、直接知る自分が理解できないのに知らない彼女に理解されても困る――というより、
それこそ最後に残った自分の存在意義を今度こそ根本的に否定されることにもなりかねない。
「その森ではすべてが無機質化している。川もあって木もあるけど、すべて結晶化した擬似的なものでしかない。
あるのは拡散しきった静寂と、生命を徹底的に拒絶する冷気だけ。
砂ですらも鋭利な刃物であり、その森では転ぶだけで命を落とすに足りる。
そして大事なことだが――その森から精霊は生まれる。獣精霊ギーア。鋼精霊カリニス、エング。
戦精霊イシィカルリシア。そして最古にして最強最悪の精霊の王、破壊精霊ウルトプライト――」
そんな名前を彼女が知っているとも思えなかったが、半ば衝動的にまくし立てる。ゆっくりと。
- 137 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/05(土) 05:03:14
- >>129
―――。
空になった杯を見て、少しだけ笑えて来た。
だって、私から杯を受けて。あの妹紅が飲み干す。
これが楽しくなくて何が楽しいというの?
「そうね。大雪が降るんじゃない?」
空を見上げて言葉を返す。
頭上には雲ひとつ無い夜空。
少なくとも、この妹紅という人物に対しては私の心はいつでもこの夜空のよう。
きっとそう思っているのは私だけで、外から見たらズレているんでしょうけどね。ふふ。
ただ、この目の前の娘は。
きっと、月に掛かった靄のように。いつまでも晴れないモノがあるのだろう。
私には理解できない―――いや、してはいけない類のモノ。
でも、もし。私がソレを理解して。心の底から頭を垂れた時―――この娘はどうなるんだろうか。
激高して私を飽きるまで殺す?それとも、脱力して廃人の様になる?
わからない、わからない。
―――ああ。いけない。私らしくも無い。
仮定の話で思いつめるなんて。無意味もいいところだったわ。
丁度いいタイミングで差し出された杯を受け取って。
「ありがと、妹紅。―――今日という日に、乾杯」
くい、と杯を掲げる。
- 138 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/05(土) 05:05:14
- >>131
もうやめて、輝夜。
俺たちの出番はとっくに0よ。
「暗かったしそんなに話もしなかったしなあ…。
そんな悪条件も重なったんだ。別に気にすることじゃないと思うぞ」
多分励ましの言葉になるだろう。
よく目を凝らせば確かに彼女は美人である。
一目見て人を惹きつける程度の魅力は十分に備えているだろう。
「少尉って言うのは微妙な階級だよ。士官の最下位…うーん、判りづらいな。
とにかく中間管理職だから大変だし、給料も部下よりやすい場合があるんだよ」
昇進は既に諦めているのが自分だ。
安い給料で満足するしかない。
>>132
「知識は財産だろ?ものによっては莫大な富を作れるし
ちり紙一枚になもらない時もある。それに知識というのは無意味でも
ただあるというだけで楽しいものだろ?」
一般的な財産がいらないならば全てを自分の中に
閉じ込めておいてしまえばいい。そうすれば知識は自分だけの宝物となり
知識の持ち主が死ねばその知識は神秘へと逆戻りする。
実際知識と神秘はコインの表と裏の関係なのだろう。
- 139 名前:BLACK KAIZER ◆8/KAIZERps :2008/01/05(土) 05:12:35
- >>136
―――幽かに走る漣。
おそらく苦笑。表情を作れない装甲の顔では表現できないが。
「……私の戦闘が見たいならアンダーグラウンドのデータサイトにでもアクセスするといい。
どこで撮影していたのか分からないようなものが数多くひしめいている。
それに―――私は戦うことを命題としているが、異常なまでの好戦的ではない。
必要の無い場所で、必要の無い時に、刃を振るうような真似はしたくない」
ムーンスクレイパーを知っているのは驚いたが、まあ別に構わなかった。
“秘剣”―――私にしか出来ない技。
見られて困るものではない。
ただ、それに頼り切るのも自戒しなければならない。だからこそ秘する。
策士は策に、武士は技に溺れる。慢心と拘泥は常に死の伴侶だ。
「……ただ、いずれ。どこかで目にする機会はあるかも知れんな」
そこまで告げ―――
■警告:無許可での侵入者を確認.熱源3.
「……失礼する。仕事が出来たようだ」
告げて、音も無く飛び立った。
何事も無ければ良い。何事かあれば斬れば良い。
十メートルを超える高度と距離を飛翔し、私は夜の闇を走った。
久しぶりの戦闘の予感に高揚していることを幽かに恥じながら。
【退場】
- 140 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/05(土) 05:13:55
- >>134
「…判った。その黒とかが場に合わないほど高級感を漂わせてるんだ。
それが違和感の原因だと俺は推測している」
だって黒塗りだし、ヒーローショーに出てきそうな割には
重金属音が鳴りそうなほど密度が高い。
「だからあえて安っぽくするんだよ。今の姿だと絨毯が敷き詰められた
貴族の屋敷にある置物みたいだ。
この状況を打破するにはその黒塗りの上に浴衣を着、そしてその西洋剣を
日本刀に変えて静かに佇めばいい。立派な温泉の彫像に見えるだろ?」
- 141 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/05(土) 05:15:19
- >>132
「そうそう。終わりのないのが終わり。私はもう終わっている人間なのよ。
まあ人間かどうかといわれれば微妙よね。個人的にはまだ人間を辞めたつもりは無いんだけど。
―――慈悲に預かれなくなったことに気付いて嘆く、なんて時期はとうに過ぎたわ。
1000年以上前にね。
私が感じている不便さっていうのはもっと実際的なものよ。
不老不死なんだから、痛みも病気もなくなっちゃえばいいのにー、なんて程度のもの」
手をひらひらと振りながら苦笑する。
この男は物事を大仰に取る癖があるのかしら。
「へぇ―――貪欲なのね。出来ないかもしれないとわかっていてもなお目指す。その心意気やよし、ね。
でも。貴方の命は有限。いつかくる死は避けられない。
死んだら全てがお終い。積み上げた知識も何もかも。
―――貴方は死というものを、怖いと思ったことは無いの?」
- 142 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/01/05(土) 05:18:47
- >>136
「―――落ち着けよ知識人。知識は相互に共有していなければ意味が無い。
何かを伝えたいのは分かるが、天才と凡人には隔たりがある。
私があんたのところまで行くには、多くの冗長を乗り越える必要があるんだ。
……まあ、興味深くはあるが、湯当たりすると拙いんでね」
苦笑して、はやる気持ちを押しとどめた。
根っからの学者らしい。良い学者だ、と素直にそう思った。
>>137
「ああ、乾杯」
返答して―――ループした思考を切り離す。
どちらにしろ、私は今の在り方を“気に入っている”らしい。
なら、どう転ぼうと、不幸になるつもりは無い。
―――仮定。
もしこいつが、決着をつけに来たら。
戦闘でも口頭でも良い。
一つの区切りとして何かあったら、私はどうするのか。
―――――――別に、変わらないかも知れない。
喧嘩も宴会も遊戯も。
いつもどおりに巡るのかも知れない。
どこかでそう望んでいる自分を知覚して、忘れる。
今はその時ではないから。
「やれやれ、考えが過ぎたな。休みに来たのに疲れようとしちゃ駄目よね」
そういって、私は湯船から上がった。
「んじゃ、お先。風邪引かないようにな―――またね」
【退場】
- 143 名前:BLACK KAIZER ◆8/KAIZERps :2008/01/05(土) 05:20:29
- >>140
(急停止)
…………日本刀は湯気で痛むのでな。持ち込みづらい。
浴衣については一考しておこう。
―――では今度こそさらばだ。
【律儀】
- 144 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/05(土) 05:26:35
- >>138
離して、私は黄昏○ロン○ィアが泣くまで殴るのを止めたくないのッ!
―――出番ゼロじゃないわよ、私もシローも。たぶん。
ううん、知らないけどきっとそう。
「そう言えばそうだったわね。……確か、妖精をいじめていたような……まあ、気のせいね。
―――ありがとう。気が楽になったわ」
不器用な励ましだが、素直に受け取っておく。
でも、この分じゃ奥様も苦労してるんじゃないかしら……。
「中間管理職?ああ―――よくわかるわ。ウチにもいるもの、そういう子。
苦労ばかり多くて貰いが少ない損な立場の子がね。
って、え……?部下より給料が安い?それじゃ、少尉の意味って何なの?」
吃驚だ。「少」とついている時点で偉くはないだろうとは想像がついたが、ソレほどまでとは。
今度会うときには何か差し入れでも持ってきた方が良いかもしれない。
- 145 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/05(土) 05:27:48
- >>139
「そのときが来ることを祈っているよ。
――できればあの秘剣と並ぶ、もうひとつのきみの切り札もね?」
それだけを告げて――聞こえたかどうかは分からないが――アイネストは走る彼の黒い背中を見送った。
>>141
不老のもたらす苦痛については――多少なりとも――理解できるつもりだが。
それでも1000年は軽く超えるほどの齢を重ねている、と暗示されれば、やはり驚きは禁じ得ないのが正直なところではある。
ともあれそれは隠して――そんな驚愕を示すことに意味がないからだ――、答える。
それよりもっと得るべきものがこのやりとりからはあるはずだ。
「うん、まあぼくは学者だからね……ってこの台詞も今日だけで何回言ったんだろうか?いやそんなことはどうでもいいんだけど。
大仰に取るというか、理論的にありうることはすべて考慮するのがぼくという人間だね。
つまりそれは実際的じゃないというわけだ」
苦笑しながら――彼女に対してではない。自分自身にだ――呟く。やはり問われてはいないことだったが。
「死はどこにでもある。望まぬときにいつでも訪れ、望まぬ場所でいつでも現れる。
そういうものだ。空気と一緒だとさえ言える。
そんな、どこにでもあるものを恐れていたら何も出来ないだろう?」
- 146 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/01/05(土) 05:29:04
- >>129
ありがとう?
どうして、妹紅が、お礼を言うんだろう。
お礼を言うべきなのは、あたしの方なのに。
「照れてるのね。」
妹紅には聞こえないように、妖精が耳打ちをする。
言われてみれば、そんな風にも見える。
そして、そんな妹紅は、とても可愛らしく思えた。
また、笑顔が溢れる。
幸せで、胸が一杯。
そっと、妹紅に寄り添う。
とても暖かい気持ちになった。
>>132
「胡散臭いだなんて、失礼ね。」
妖精は顔をしかめた。
「えっと…、あたしは、マリエル=ウッドワース。
オークベリーの、妖精使いだよ。」
………どうしよう、やっぱり、言葉が続かない…
>>133
「え、うそ!」
妖精は驚いて言った。
「まさか、あたしの方がからかわれてたなんて…
貴女、やるわね…。」
「何が?」
あたしは苦笑しながらも、ちょっと楽しい気持ちになった。
- 147 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/01/05(土) 05:50:06
- 今日は、とても楽しかった。
友達と逢えて、嬉しかった。
今夜は、とてもいい夜だった。
…もう、明け方だけど。
「あたしも、そろそろ帰るね。
眠くなって来ちゃった。
さよなら。 またね。」
そう言い残して、お湯から上がる。
寒い。
一気に寒くなった。
帰ろう。
帰って、寝よう。
そして、明日は、スージーの雑貨店へ、時計を買いに行こう。
(退場)
- 148 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/05(土) 05:51:24
- >>144
なに、輝夜。出番がなかなか無い?
輝夜。それは無理に出ようとするからだよ。
逆に考えるんだ。出番なんてなくてもいいやって考え…れないよな…。
「そうだそうだ。何事も前向きに考えないと。
後ろ向きに考えても何も生み出さないからな」
そういえばしばらくルナに会って無いな。
まあ、いつも通りふらふら夜中に歩いているんだろうが。
「兵や下士官…つまり俺よりも階級が下の人間を指揮するんだが
実際部下の方が長い間従軍してたりするんだよ。
だから軍に配属されたばかりの少尉は薄給なんだ」
やりくり少尉の…いや、これは旧世紀の軍隊の歌だったか。
- 149 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/05(土) 05:52:11
- >>142
押しとどめられて、ようやく言葉が止まる。
確かに意味がない。これは厳然とした意思と意思のやりとりなのだから。
普段やっているような、自分の意思を伝えればそれで終わりという性質のものではない。
(まるでミズーのようじゃないか、ええ?)
自分で自分を痛罵さえしながら、
「……ああ、すまない。ちょっと興奮してしまってね。
精霊はぼくにとって、とても思い入れがある存在なんだ……そう、とてもね。許せないくらいに」
なんとかそれだけを言い、自制を取り戻したことを確認する。
「まあ、ぼくがそんな傑物であるかのような言い草には明らかに過大評価だと答えておくよ。
ぼくはそんな大したものではない。もっとつまらない存在でしかない……」
自嘲する。もっとも、それこそ相手には通じない、つまらない独り言でしかないのだが――
「ああ、また会えることを祈っているよ。それではそのときまで、お別れかな?」
岩場に腰を下ろしたまま、水面から立ち上がって去っていく彼女を見送った。
>>146
「おっと。これは失礼。ちょっとした言葉のあやだよ。どうか気を悪くしないでくれ。
まあ、ぼくだって会話が長続きしない相手はやっぱりいるからね。そういうことはあるものさ」
そんなことを言ったところで、彼女が感じている気まずさがなくなるものでもないのだろうが。
- 150 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/05(土) 05:54:52
- …んじゃあそろそろ出るか。
うう、湯から出ると身震いしてしまう。
これからますます寒くなるんだろうなあ…。
「それじゃあ先に上がらせてもらうよ。
中間管理職は大切にしてやってください」
苦笑いを浮かべながら脱衣所へ。
さあて、明日も仕事だ。疲れも取れたし頑張って働くとするか。
【退場】
- 151 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/05(土) 05:55:54
- >>145
「ああ、学者。やっと貴方の正体がわかったわ。
魔女の類かと思っていたんだけれど、あながち間違ってはいなかったみたいね」
うんうん、と頷く。
やはり何かを追い求める者というのは多かれ少なかれ変わり者なのよね。
「死は空気と一緒、か。人にしては珍しい考え方ね。
貴方は不老不死には興味がなさそうで興味深いわ。
大抵の人間は不老不死と聞けば飛びついてくるから。
でも、本当に―――貴方みたいな考え方が出来る人間ばかりだったら良かったんだけど。
そうすれば余計な争いも生まれないのにね」
ふう、と溜息一つ。
- 152 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/05(土) 05:56:47
- >>142
「全く同感よ。私も何だか疲れちゃったわ。慣れないことはするものじゃないわね」
苦笑しながら、上がって行く妹紅を見送る。
「ええ、貴方もね。浮かれて裸で寝ちゃダメよ?
―――おやすみ、妹紅。またね」
いつものように去っていく。その姿は正に立つ鳥跡を濁さず。
あ、私上手い事言ったわね。座布団一枚。
などと、一人オオギリを楽しんだ後に。
大分静かになった湯船を見つめ、杯を呷る。
「この関係が、永遠に続けば良いのに。
私は変化を望む。でも―――今の状態は。変わって欲しく、ない……。
いずれ『その時』が来るとしても―――私は」
そこまでひとりごちて、大きく息を吐く。
ダメだ、やはり今日は思考が空回りする。
こういう時は碌な考えが浮かんでこないと、相場は決まっているわ。
当分眠れはしないだろうが構うものか。
手近なイナバを捕まえて遊んでいれば、その内心も落ち着くだろう。
―――そんなことを考えながら、私は大きく息を吸って勢い良く杯を呷り。静かに湯船から上がった。
【退場】
- 153 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/05(土) 05:59:39
- 「……そろそろ潮時かな」
次々に去っていくほかの皆を見送りながら、呟く。
眠る必要があるわけではない――というより眠ることができない――身体である。
疲労を感じたからということではなかった。
あまり最後まで居残っているのも座りが悪いというだけのことでしかない。
目を閉じ、ゆっくりとマギの力を働かせていく。
「さて。とても興味深いやりとりをさせてもらったよ――ありがとう。
また、きみ達と話をする機会が得られることを願っているよ……」
言い終わったときには、すでにマグスの姿はなかった。
【退場】
- 154 名前:桑原鞘子 ◆SAYA0JQUZQ :2008/01/08(火) 01:28:38
- >あらすじ
http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1197652598/48
http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1197652598/60
映研からシナリオ執筆を依頼
↓
苦節三時間で執筆
↓
温泉に疲れを癒しに
↓
温泉といえば文豪は切っても切れない関係
↓
つまり、未来の文豪であるあたしにはまさに地形適応Sといえる場所
↓
うはwww みなぎってきたwwww ← 今ココ
………となると、やっぱり、今のうちにこの辺の岩とか柱とかにサインでも刻んどくべきよね。
今はただの落書きだけど、100年後は記念碑とか建てられたりして!
いや、落ち着け、あたし。
流石にそれは妄想が過ぎる………しかも、微妙に死亡フラグだ。
文豪は大抵、薄命…………あたしは美人だから薄命、W薄命だ!?
ふ。
世の中、中々上手くいかないものね。
- 155 名前:千葉 紀梨乃 ◆BAmBoObLmA :2008/01/08(火) 01:40:08
- >>154
あ、サヤだー!
サヤー! サーヤー! あたしも入るよー!
(ざっぱーん!
いやー、温泉に来てまでサヤに会うなんて奇遇だねー!
これは運命、デスティニーってヤツだよね、いろんな意味で。
それにしても、いつも着替え中に見てるとはいえ、サヤのお肌はつるつるでいいねー。
スタイルもいいし、いいな、いいな、羨ましいなー!
てか抱きついちゃえー!
(がしいっ! ぶにゅ、もみゅもみゅ
あー、タマちゃんも可愛いけど、やっぱりサヤもかわいいなぁ。
もうね、サヤカワイイよサヤ!
こう、殻からむいたばかりの温泉卵的かわいさだよサヤ!
――と、そーいえば。
なんでこんなところに来てるの?
(ぶくぶくぶく・・・・・・
ぶくぶく? ぶくぶくって何……ってうわっ!
抱きしめて押し倒した時、サヤの顔お風呂に突っ込んだままだった!
サヤが、サヤがゆでダコみたいにお顔が真赤だー!
えっと、こういう時はどうするんだっけ、えとえとえとー!
ドラゴンケースに入れたロートこどもソフト、どこにしまったんだっけ!(あたふたあたふた
- 156 名前:桑原鞘子 ◆SAYA0JQUZQ :2008/01/08(火) 01:51:21
- >>155
Σ( ̄口 ̄;;
キ、キリノ!?
え、なな、何でココにいきなり!?
…………って、ちょっと待て!
胸はダメ! 映像化した時におっきくなって、最近特に大変で……ひゃあ!?
しかも、弱いとこ
―――――――――――
ぶくぶくぶく
(ああ、最近、三途の川よく見るなあ………。
あれはおばあちゃん? そういえばお年玉くれたりとか)
- 157 名前:千葉 紀梨乃 ◆BAmBoObLmA :2008/01/08(火) 02:02:49
- >>156
おばあちゃん(黒仮面)「突然だがサヤ、実は私がお前の父だ(シュコーシュコー」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
あわわ、今一瞬変な脳内映像とシンクロしたけど、気にしちゃダメだあたし!
それよりサヤ! 目を開けてよサヤ!
こんな……こんなところで、終わりたくないよあたしたち!
ずっと今まで一緒に頑張ってきたじゃない!
あたしと、サヤの、二人で、剣道部を頑張ってきて。
そして、タマちゃんたち大切な仲間ができて、ようやくここまで来れたんじゃない!
なのに、最後の最後でサヤとお別れなんて、こんなのってないよ!
お願いだよサヤぁ、あたしを一人にしないでよ。
あたしってほら、まだこんなに弱いんだよ。
サヤがいなくちゃ、あたしもう、竹刀持つこともできないよ!
だからサヤ、助けてよ!
あたしの横で、いつもみたいに笑って「大丈夫だよ」って言ってよ!!
―――みたいなシチュとかどう、サヤー?
割かし美味しいと思うんだけどなあ、あたし。
次の小説のクライマックス、こんな感じでどう?
おーい、サヤー、だからそろそろ起きろー。
まったくもう、しょーがないなあ、サヤは。
せっかく映研が、我が部のシナリオで大スペクタクル剣道少女映画を撮ることに決めた、っていうのに。
映研が他の部にシナリオ依頼するのは初、とかいう話だったから、報告しようと思って来たのになー。
- 158 名前:桑原鞘子 ◆SAYA0JQUZQ :2008/01/08(火) 02:19:18
- >>157
な、何だってーーーーーー!(AA略
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
あははははは、だいじょうブイ、キリノは強い子だから?
あたしは死すとも、剣道部魂は死なず……
この言葉を以って、あたしの剣道部の最後の言葉とする
まず、あたしの恥部を消す為に、あたしの机の二段目の引き出しにはいっている黒歴史ノート
の始末をお願いしたい。
以下、小説執筆についての私見を述べる。
小説を書く際に、手書きの原稿で書くという姿勢は今も変わらない。
しかしながら、現実には書いてる途中で隅っこに息抜きにイラストを描いたりとか、
ギターを弾いてしまったりとかわき道にそれる場合がしばしば見受けられる。
その場合は自転車で街を爆走するのが必要となるが、先日、ブレーキが壊れて壁に激突した。
あたしの大作を発表できず、死す事を心より恥じる。
>せっかく映研が、我が部のシナリオで大スペクタクル剣道少女映画を撮ることに決めた、っていうのに。
(がばっ!)
………ええ!?
実はちょっと調子に乗りすぎたかなと思ってたりしたけど、採用されたの!?
やった、やったよ、キリノ!
我が生涯に一片の悔いなし!!
- 159 名前:千葉 紀梨乃 ◆BAmBoObLmA :2008/01/08(火) 02:23:06
- >>158
>実はちょっと調子に乗りすぎたかなと思ってたりしたけど、採用されたの!?
|: : : : _..-──‐- ._: : : : : : : \
|. ' ´. : : : : : : : : : : : : `ヽ、: : : : : \
,..-──一-´. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ : : : : : ヽ
. ,.'.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : : : '.: : : : : !
/.: : : : : : : /. : : /.: : :/. : : : :/.:/_|_、_.: :l.: : : : : : : |: :\: :| うん、ダンくんのが。
|: : : : :/.:/.: : : :|: : :/ : : :/ ,レ |´ノ ',.: :|: : : : |.: : :|: : : |\|
l: : :/. : /.: : : : :!:_:厶.: :/|/ l: :lィf,≧| /|: : : : l'¨ヽ|: : : |
|/. : : : |: : : :| ,イ ∧: :/ ∨ に |ハ.|: : : : | }: : : | ,.-、
/. : : : : :| : : |' :レ,.-∨、 `ー'イ: : : :| /. : :| / |
. /. : :/.: : :|∧: :|: :l.{ ト'::::,ハ |: : : : :|/ :/!: / / /
/. :/ / . : : : : ヽ|: :| ヾーク , /.: : : :|: :/ |/ / /
. // | :/.: : : : : : : : : :.,ヘ 丶 ,.-< /:/. : : :├く. / ,、'__
'´ | :| : : : : : : : : : /`¨ヽ. ´\ ∨:/ : /|.: :|: : ヽ_____/ _,ノ } `)
| :|'..: : : : : : : :| __`_ー;.----` 7:/ : :/ |: /¨i : :| ,.'r'´ ,ノ /`ヽ,. 、
ヽ| ヽ. : : : : : : i'´ {-、 /:/.: : :l |/ !!: :| ,′ /| l / !
. \ : : : : | | /\j |/|: : : :| ノ ∧: ! |. ヽ、._l f{_/
\: : :| l.′ / .|: : : :| / ./ `’ | } ゝ┘|
- 160 名前:桑原鞘子 ◆SAYA0JQUZQ :2008/01/08(火) 02:29:42
- 満願成就の夜が来た!
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- 161 名前:桑原鞘子 ◆SAYA0JQUZQ :2008/01/08(火) 02:30:29
桑原鞘子
再起不能(リタイア)!
- 162 名前:千葉 紀梨乃 ◆BAmBoObLmA :2008/01/08(火) 02:41:58
- >>160-161
いやー、さすがダンくんだよねー。
映研の人達も絶賛してたよ。
あたしも前にお小遣い稼ぎに、テレビ○京のシナリオコンクールに応募してみたりしたけど、
せいぜい三次選考行くのがいいところだったもんねぇ、って
>再起不能(リタイア)!
ええーっ!
ちょっとサヤ、帰って、帰ってきてー!
お盆とか「ここにある彼方」とかで帰ってくるんじゃなくて、今帰ってきてー!
ほら、ロッキーだって、最初はもう駄目だろうとか思われてるのに、最後は帰ってくるじゃない!
サヤの人生も「もうちょっとだけ続くんじゃ」だよー!
てゆーか、剣道部のほうでもタマちゃん主役にブレイドブレイバーショーとか文化祭でやって、
人集めでもしようと思ってたのになあ。
脚本家倒れちゃだめだよー、起きろー。
ちゃんとステージの役どころも考えてあるのに、サヤも勿論配役に入ってるんだよ?
司会のお姉さんがあたし、レッドがタマちゃんは確定。
東さんはまあ、下手に動いて舞台壊されてもこまるから、立ってるだけでいい大ボスデスアーマー。
みやみやが白モードで囚われのヒロインやってもらって、コジロー先生が怪人(突きができる的意味で)。
となると残ってるのが、
・・・戦闘員?
- 163 名前:桑原鞘子 ◆SAYA0JQUZQ :2008/01/08(火) 02:53:14
- >>162
ロ、ロッキーは蛇足………!
せ、戦闘員?
ああ、そうだもんね。
どうせ、あたしは試合は4ページで終わる女だ!!
キリノ、3分、待て!
…………
恨み果たし状
桑原鞘子は千葉紀梨乃に文化祭の配役を賭けて、決闘を申し込む。
場所は剣道場にて、一対一の正々堂々の試合。
時はこれから一ヶ月以内にコジロー先生とかの都合で決める。
読んどいて。
あたしは帰る!意地を見せちゃる!!
,' ´⌒`ヽ
!,ソリ从)))〉 <あたしならできる!!
あたしは天才!!天才だ!!> 从! `Дノソ あたしはできる子だ!!やれる!!
{ll/!、 {っ大O シャカシャカ
≡≡≡≡≡≡≡≡≡ γ" /ノ),=γ' `ヽ
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ ! *.∪_).ト * ! <あたしは日本一!!やれる!!
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ ゝ、_彡" ゝ、_彡 天才だからやれるんだ―――――――――っ!!
- 164 名前:千葉 紀梨乃 ◆BAmBoObLmA :2008/01/08(火) 03:08:41
- >>163
え?
果たし状? ちょ、ちょっとサヤ?
――うわー、久々に見たよサヤの本気。
思い込み激しいからなあ、サヤ。
場所まで指定しちゃってるし。
場所が屋上、BGMが「悲しみのむこうに」であたしが待つ側、ならあたしの勝利確定なんだけど。
うむむむむ……
(ぶくぶくぶく・・・・・・
- 165 名前:千葉 紀梨乃 ◆BAmBoObLmA :2008/01/08(火) 03:19:12
- >>164
(ぽちゃん、と顔を出して)
サヤと本気で打ち合うのも、久しぶりだなあ。
そうだよねえ、剣道はじめてから、結構長い付き合いになってるんだよね、あたしたち。
あの頃は、あたしくらいしかまともにやってる女子いなかったなあ。
男子は男子でアレだったし、心細い、みたいな感じは少ししてたんだよね。
剣道は昔からずーっとやってきたけど、一緒にやる友達がいないのは、初めてだったから。
だから、サヤが入ってきて。
すぐやめて。
また戻って。
そんなこんなやってるうちに、一緒に練習して、試合するようになって。
楽しかったし、ほっとした。
横で一緒にやってくれる友達がいる、ってことに。
あの頃、ほとんど二人だけだった剣道部も、今じゃこんなににぎやかになったよ。
考えられる? サヤ。
あの頃、女子だけで五人もそろって、他の学校とかとガンガン試合してる剣道部なんて。
あたしは想像できなかったよ。
もしあの時、剣道部やめてたら、タマちゃんにもみやみやにもさとりんにも会えなかったんだよね。
サヤがいたから続けられた、だからサヤにはすごく感謝してるんだ。
サヤのおかげで、こんなに素敵な友達が、高校でもいっぱいできたから。
だから試合は手加減なし。
本気の本気でやろうね、サヤ。
それがあたしの、感謝と友情の印だよ。
ありがと、サヤ。
- 166 名前:千葉 紀梨乃 ◆BAmBoObLmA :2008/01/08(火) 03:21:46
- よーし、頑張るぞ!
キリノも強い子、やればできる子!
こんな月の綺麗な夜こそ、お風呂から上がって素振り素振りー!
――あれ? 月が二つ? (くら〜
,ィ//Z -- 、
,ィ⌒Y7ァz,- 、 <`
/⌒ヾ´  ̄`^^´¨丶.\ \
/ ´ ̄ ̄ /_― \ヽ. ト\
/7´ ̄/ / .:| / //` .ト、ハ.l ヽ のーぼーせーたー。
/ / l: .:|7l7l|l: .:/lィ|十ト:,| V:i|:::ト.|
__r、| /! :lハ/l== ハ/ /==|::/ |/|l:小|
{三{ メ、| .| :::} ''' ,,,lイ:/ トリ V! ,ィ__
\|:!::八 `i7^ーr' /ィ: |ノi_ |レ‐'ノ三}
∧|::::::::\ |__.ノ ,/: /リ´ ヽ /´
〈 ハ::::N /i>、-z‐ 7l/::/:/ ∨
}. Yノヽヽ/ _ム/イ/ |
(ばたんきゅー
【退場】
- 167 名前:ドラ・ザ・キッド ◆WrGRyVhgck :2008/01/11(金) 22:30:08
「ふぃー・・・・・」
/~~ヘ/⌒⌒ヽ/~~~⌒ヽ/~~ヽ/⌒⌒ゝ /~~⌒⌒ヽ/~⌒`〃⌒~ヾ/⌒⌒
/ ( ミ ミ ヽ ソ 〃/ ゞ ( 彡 ミ V ヾ ゝ ヽ〃 ) ヘ ミ ( ヾ ゝ
/~~⌒ヽ ) / ̄~ ̄~~ ̄~ ̄⌒~ ̄ ̄~~~~⌒~~ ̄ ̄ ̄ ̄~~ ̄ ̄ ̄~ ̄ ̄ ̄ ̄~ ̄
( 〃ヾ ) / ∬ __ ∬ ∬
/~~ヽ / ∬ _|__|_ ∬
/ 〃ヾ ./ (*(三−Д−) ∬ ∬
( /~~ヽ / ∬ ∬ ∬
ザブンと一気に首輪の部分まで湯につかる
「あ"〜〜〜、あったまるぅ〜〜」
- 168 名前:ドラ・ザ・キッド ◆WrGRyVhgck :2008/01/11(金) 22:50:55
- 「・・・・もうそろそろあがろう」
そう言って俺は風呂からあがった
【退場】
- 169 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/12(土) 23:02:26
- 今更になって、夜を退屈と感じたわけではない。
確かに生まれてまだ間もない頃は、眠ることができない夜という時間は恐ろしく長く感じたものだが。
そんな頃は、もうとうの昔に過ぎ去ってしまったことでしかない――もっとも、数字にしてみればたかだか
80年程度のことでしかなく、それほど遠い昔というほどのことでもないはずなのだが。
暇潰しの方法などひとつしかない。ただ眺めるだけ――昼間となにかが違うわけでもない。
もっともそれひとつで十分ではある。何よりそれ以前の問題として、彼にとっての本分はまさにそれだった。
今アイネストがここにいるのも、つまりは観察のためでしかない。
「……誰かがここにやってくるのか。誰も来ないのか。
どちらにしたところで、ぼくがすることに変わりはない――単純なことだ」
いつものように誰にも聞こえない独り言を、彼は呟いた。
声は反響することもなく、ただわずかな湯気を含んだ寒風の中に溶けて消える。
- 170 名前:名無し客:2008/01/12(土) 23:26:34
- はいろッかな?と思ったが、先客がいたので、やっぱり明日にしょう。
去るだけでは失敬なので、白ワインの入ったグラスを置いていく。
- 171 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/12(土) 23:43:59
- >>170
見知らぬ誰か――といっても、すれ違う人間などというものは見知らない誰かでない可能性のほうが圧倒的に少ないものだが――が、
入りかけてやめていくのをアイネストは何を言うわけでもなく、じっと見ていた。
腰を下ろしている岩は単に他の岩よりかは平たいというだけで、お世辞にも人が座るのに向いているとは言い難かった。
普段――そして今も着ている薄い貫頭衣ではその岩の突起の感触をもろに肌に伝えてくる。
正直なところ、これはあまり心地よいものではない。
「もっとも、およそ自然というものが人間にとって優しく出来ているわけもないんだけどね」
所詮、人間は素のままで自然の中を生きていくことは出来ない。
知恵を身につけ、服を着ることを覚え、火を扱い、動植物を狩ることでしか生きられない。
人類の歴史とは自然との闘争の歴史である、と言い換えてもいいだろう。あまり意味のない定義づけではあるだろうが。
何の酔狂か伊達なのか、先客はワインの注がれたグラスを置いていった。
よくこんな岩場にグラスなどという繊細な代物を置いていこうなどという気になったものだ、などと考えもするが、
それはそれでひとつの洒落た真似なのだとも言える。
湯気に晒され、あっさりと澄んだ透明のグラスが白く濁った。
- 172 名前:クローデット:2008/01/13(日) 00:17:07
- 漆黒の闇に包まれた夜空の中に、微かだが白い光が見えた。雲さえ
なければ、白い月が見えた筈だ。
先客が置いていったと思われる白い液体(恐らく酒だ)の入ったグラスが
湯気に曇っている。
「…誰だ?こんな所にグラスを置いていったのは…?」
1人呟きながら、ワインを人が通らないと思われる隅に持って
ゆこうと手を伸ばした。
その時、白く湯気が立ち込める湯船の中に人の気配を感じた。
- 173 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/13(日) 00:21:32
- 「…君、相変わらず眺めてるだけだね」
冬の風が堪える今日この頃、体を暖めるにはやはり
温泉と酒だなと思いやってきたのであった。
で、相変わらず岩場に腰掛けて優雅に白ワインを飲む
謎の知的な青年。
こっちは凍ってしまうのではないかというほど寒さに震えているのに
何で眺めてるだけなのだろうか。
「確かに温泉も眺めてるだけで楽しいものもあるけどなあ」
酒の乗った盆を片手に青年に近づく。
体は魔たく震えてないし、寒がっている様子もまったくない。
春の日差しを浴びているかのようにのんびりとした様子だ。
こちらは盆がガタガタ震えているって言うのに。
「入れる温泉なら入った方が得だぞ。
そのために一般に開放してるんだしな」
ほら、看板に書いてあるじゃないか、効能。
出番増えるとか弱点が無くなるとか肘肩についた爆弾がなくなりそうじゃないか。
- 174 名前:クローデット:2008/01/13(日) 00:37:17
- >>173
湯船の中から、耳に入った声は聞き覚えのある声だった。
「シロー・・殿…か?」
それは兎も角、鍛えた体とはいえ、女性として絶対に隠さなければ
ならない場所だけを隠しているだけでは流石に、この冬の風は答える。
「そうだ…折角入りにきたのだからな」
左足から湯船に入り、そのまま体を沈め、そのまま壁にもたれかかる。
「シロー殿。先日は世話になった。例を言う」
- 175 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/13(日) 00:47:42
- >>172
通りがかった女性――水着のような露出度の高い服装に、片腕だけを完全に装甲で覆うという奇妙な出で立ちの
女性が、グラスに手を伸ばした。
それだけなら利き腕以外の防御は必要ない、という恐ろしく単純かつ度胸のある割り切り方なのかもしれないが、
そのわりには下半身を長いスカート――のようなもの――で覆っている。
実戦的なのか趣味的なのか、判然としない格好ではある。
「ぼくじゃないよ、それを置いていったのは。名前も知らない通りすがりの誰かさ」
>>173
「それがぼくの本職だからね。付け加えるなら、それしかぼくにはできない」
声が聞こえてきた方向を見ないまま答える。
「それとそのワイン、ぼくは手をつけていないよ。洒落た先客が置いていったものだが、ぼくには
飲酒の嗜好はないからね。自由にしていいんじゃないかな」
そこで始めて、アイネストは視線を向けた。先日会った、黒目黒髪の青年である。
とくに目立つ風貌をしているわけではなく、言ってしまえば普通の青年というのが最も適切な表現だろう。
動作が妙にきびきびとしているのは、軍人の性分といったところか。
「やあ。また会ったね、少尉」
名前を聞いていないので、階級でしか呼べない。これもまた間抜けな話ではある。
「ぼくはさほど興味がないんだ。何であれ『直接触れる』という行為にはね。
- 176 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/13(日) 00:50:49
- >>174
「やあ、また会えたな、クローデット」
前にこの温泉で知り合った女性が声をかけてきた。
少々慌てている節から誰も居ないと思っていたのだろう。
「いやいや。どうせ安酒だからな、アレは」
で、今回も安酒片手に温泉。こういうときに飲むものは
地球産の日本酒に限るだろう。
「そちらの仕事は順調かい?休暇も終わってそっちも
いつも通りの任務になっただろうからなあ」
自分はクリスマス休暇を全て家族の元で使った。
どうせ基地も封鎖されてるんだし、基地付近にいてても
あんまり意味が無いのである。
しかし元旦が過ぎれば元通り、毎日MSの点検と巡回を行う日々が戻ってきた。
贅沢は言ってられないのは判ってるんだがなあ。
- 177 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/13(日) 01:04:37
- >>175
「眺めることしかできない…か」
その顔をからは嘘を言っている様子はまったく見えない。
というか、これが嘘だったら反応に困るし。
実際に触れることもできないし酒を飲むこともしない、
そういう人間なのだ。
「それなら仕方ないな。温泉を眺めて楽しんでくれ」
それだけだ。これ以上深追いしても何も判らない。
自分の理解の範囲外にあり、説明したところで到底
すべの事情を把握することもできないのだろう。
「だが俺は温泉に入らさしてもらうよ。これ以上外に体を出してられん」
歯がガチガチ言ってるんだもん。
早歩きで温泉に近づき、湯気と湯の中に体を
委ねる事にした。
うっ、さっきまでの寒さのせいか体が痺れる…。
- 178 名前:クローデット:2008/01/13(日) 01:11:42
- >175
「そうか…それならば持ち主に返すべきだが・・・しかし、もう帰ってしまって
いるのでは仕方が無い…後で管理人にでも預けるか」
湯船に浸かりシローに例の挨拶をした時、さらに声が聞こえた。
こちらは、初めて聞く声。声の主は自分やシローと同様湯船に浸かった男性だった。
シローとはまた少し違う好青年風な男性だった。ただちょっとおとぼけた感じもする。
青年は自分の服装が気になるらしく、興味深そうに自分の服を見ている。
「私の服に何か・・?」
勿論、湯船に入る前に黒のスカートは外す。
>>176
「ああ。私も同じだ。休暇が終わった後は通常の任務に戻った。
今年は休暇が少し多く取れたので助かった」
年の変わり目は、伯爵の家でもなく、長城でもない場所で過ごした。
少し長い休暇が終わった後は再びいつ終わるか判らない任務の日々が続いている。
「シロー殿の任務はどのような事を?」
- 179 名前:赤猫の咲 ◆SakifcpMQc :2008/01/13(日) 01:14:43
- やれやれ…、やっと終わった。
賊なんて、鴨柱にもいるんだね。
結構平和な国だと思ってたのに。
まぁ、仕方ないか。 今鴨柱もあんまり楽な状態じゃないらしいし。
私にはその辺はよくわかんないけど。
学無いし。 元非人だし。
そう考えると、賊退治なんて、あんまり気分のいいもんじゃ無いよね。
人殺すの嫌いだし。
だけど…、
この刀、すごくよく斬れるんだよね。
刃こぼれしてもすぐ直っちゃうし。
なんか私でも人斬るのが楽しくなりそうで怖い。
翡翠さんがこれ捨てた理由、わかる気がする。
「…あれ、ここ何処?」
ありゃ、なんか見覚えの無い場所。
あれ? こんなとこ、通ったかなぁ?
まずい、迷ったか。 戻ってみた方がいいかな?
「…ん?」
湯気……、温泉か。
丁度良かった。 嫌な仕事の後だし、湯に浸かっていこう。
寒いし。 こびり付いた返り血の感触が鬱陶しいし。
帰り道探すのは、それからでもいいや。
「すみません、お邪魔します。」
刀を脱いだ平袴の下に隠すように置いて、湯船に身を沈める。
ああ…、いい湯だな…
- 180 名前:クローデット:2008/01/13(日) 01:18:43
- 訂正
×声の主は自分やシローと同様湯船に浸かった男性だった
○声の主は傍らから湯船を眺める男性だった
- 181 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/13(日) 01:20:14
- >>177
(嘘だったら困る、か)
彼のその声を聞いて――厳密には耳で聞いた声ではないが――、ふと脳裏にひらめく。
「いや、実は嘘なんだけどね。ぼくは嘘が好きだから。
何しろ嘘同盟員だし」
>>178
「飲むなら飲め、ということで置かれたものだし、君が飲みたいならそうしていいんじゃないかな。
って、ぼくが許可を出すのも非常におかしな話ではあるけど」
彼女は自分に向けられた視線を不思議に思ったらしかった。
見せ付けるためにしているのではないかと勘違いしそうな――もっともこの格好では、誰が何をどう思ったところで
勘違いとも言い難いのではないかという印象も拭えないが――格好のわりに、それをさほど意識してはいないらしい。
「いや、単に君がなぜそんな服装をしているんだろうかと考えていたんだ。
女性的魅力に自身があって、それを披露したいがためにあえてそんな挑戦的な格好をしているのか。
それとも戦闘の際に動きを阻害する装甲は必要最低限の部位のみでいいという割り切りなのか、どちらなのだろうかと」
- 182 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/13(日) 01:27:53
- >>178
「こっちは偵察行動ばっかりだよ。
少々規模が大きめな敵軍の残党が付近に潜伏していてなあ」
最近はめっきりと敵の活動も減った。
しかし、いつ目的を果たすために動き出すか判らないので
今だ警戒が必要とされえいるのだ。
「ただあんまりドンパチ始めることは無くなったな。
平和が一番だよ、うん」
これで全員投降してくれたら助かるのになあ。
「そちらも年末となったら大変だったでしょう。国境を越える
人間が多くなる時期だからなあ」
こんなご時世でも少し裕福な家庭は旅行を求める。
たまには仕事抜きで観光とか行って見たいものだ。
>>179
「ああ、お構いなく―――――?」
湯気でよくは見えなかったが何かがこびり付いていたな気がする。
そして一瞬、女性から女性らしからぬ、身近にして遠い存在の臭いがした。
「―――血の臭いがする」
きのせいか、それとも?
- 183 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/13(日) 01:35:48
- >>181
「待て、待て、待て!」
何でそんな真顔で言うかな。
さっきの顔はどう見ても嘘ついてない顔だぞ。
しかもこれも嘘ついてないような顔で言われたらどうしようもない。
「何でわざわざ反応に困る返答を出すんだ…ッ!」
それを嘘にされちゃあどうしようもない。
最初の疑問に帰結してしまう。
「だったらなんで寒いのに温泉入らないんだ…前も言ったような気もするが
風邪ひくぞ?」
これでまたさっきの話しが振り出しに。
- 184 名前:クローデット:2008/01/13(日) 01:40:48
>>176
「ああ。私も同じだ。休暇が終わった後は通常の任務に戻った。
今年は休暇が少し多く取れたので助かった」
年の変わり目は、伯爵の家でもなく、長城でもない場所で過ごした。
少し長い休暇が終わった後は再びいつ終わるか判らない任務の日々が続いている。
「シロー殿の任務はどのような事を?」
>>179
「すみません、お邪魔します。」
またしても聞こえる声。今度は・・・少女のものか?
ただ、目に入った少女の姿からは少し、殺伐としたものを
感じた。
「お先に失礼している」
そう一言挨拶したとき。
>>182『―――血の臭いがする』
近くに居たシローが呟いた。少女の顔をもう一度見る。
>>181
今は任務中ではない。そしてこの少し冷めた感じの青年の言葉を
聞く限り、誰かが善意で置いていったものの用だ。
「それならば…一口いただこう・・・」
グラスを手に取り、口にして傾ける。口の中にワインの味が
広がった。
「私の服装?これは・・・私のような女の戦士が、戦闘の際身軽に動ける事を
想定して作られたものだ。決して色香などではない」
青年の前者の問いを否定する。
- 185 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/13(日) 01:42:20
- >>179
次に現れたのは、やはり少女だった。
女性は温泉を好む――美容的な意味で――という俗説というべきかなんというべきかわからないが、
とにかくそういうものなのかと思いもしたが、そうでもなさそうだった。
彼女が湯船に落とした身体から、融けて流れ出ていくのは……明らかに、血だった。それも彼女のものではない血。
それを眺めながらゆっくりと立ち上がり、歩き出す。
(『一所に留まるならマグスはマギに置いていかれる』)
浮かんだのは師の文句だった。それを意識しながら、マギの力を作用させて続ける。
彼女にしか聞こえない、暗示作用を含んだ声で。
「ここはまがりなりにも一般的な、湯治のための温泉だよ。戦いの後始末に使う場所じゃない。
君は隠せているつもりなのかもしれないが、その刀と血臭は。
君はどういうつもりで、それを今のこの場所に持ち込んできたのかな」
- 186 名前:クローデット:2008/01/13(日) 01:42:27
- 訂正(度々の訂正すまぬ)
(シロー殿>>176へのレスは重複しているので、無視してほしい)
- 187 名前:赤猫の咲 ◆SakifcpMQc :2008/01/13(日) 01:46:20
- >>182
びくっ
血の臭いを落とす前に嗅ぎ当てられ、思わず身体を強張らせる。
気付かれるとは、思わなかった。
こりゃ…、もう、嫌われたかな。
当惑の余り言葉を返すことができず、黙って俯く。
何と言い訳することもできない。
辺りに漂う程に血の臭いを纏う人種なんて、たった一つしかない。
あぁ、もう仕方ないや。
そう思って、私は諦める。
嫌われるのは、苦手なんだけどなぁ…
- 188 名前:クローデット:2008/01/13(日) 01:50:12
>>182
「その通り。年の変わり目は人の往来が激しくなる。それに乗じて
不逞を働こうとする者も増加する。昼夜に関係なく剣をかつぎ一日中駆け回った。
向こう側も最近は摘発を逃れようと悪知恵を働かせるので性質が悪い」
先ほどのシローの問いに一瞬、シローがどのような敵と対峙しているのかに興味が浮かんだ。
「敵軍の・・・大規模な残党と対峙しているのか?そのような状況下での
偵察とは・・・」
しかしその後のシローの言葉を借りるなら敵の行動も減り戦闘自体も
減っているようだ。
「それとシロー殿。先日聞いた事だが・・・あの後文献を見たのだが
遠い異国では鋼の巨人を用いて戦いが行なわれるというのは本当か?」
- 189 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/13(日) 01:55:09
- >>183
言うと、青年は面白いように――というよりそれはまさに面白いとしか言いようがない光景で、
そんな様が見たくて口にしたことだったのだが――動揺して、問いただしてくる。
それを眺めて、アイネストは微笑んだ――表情には出さずに、胸中でだけ。
口に出すのはそれとは別のことだった。きわめて簡潔な一言。
「だって嘘だからね」
なんとなく、あの赤髪の殺し屋の彼女が、このずるべた腐りジャム野郎と罵って来たような――そんな声、錯覚の声が聞こえた。
「――ところでぼくは気になっていることがあるんだけど。
先日といい今日といい、ここは女性客ばかりが入ってくる。混浴なのにね?
普通、少尉くらいの男性ならなんらかの困惑なり動揺なりを感じると思うんだが、
少尉はまったくそういう気配がない。
ぼくの見立てでは、君は以前別の場所で似たような経験をしたことがあるのではないかと思うのだけど、どうだろうか?」
>>184
「それにしては、そのスカートはずいぶんと邪魔なんじゃないかと思える。いや別に君の主張に疑義を挟みたいわけじゃないんだけど。
しかし、本当にまた随分と大胆だね。ぼくも何度か君のような人々を見てきたけど、これほどまでに無駄な装甲を徹底的に排除した防具を使う人は見たことがないな。
君は自分の技量によほど自信がある?」
あるいは、そのスカートもあの赤髪の殺し屋がしていたように、合理性からくる要求とは別の、もっと個人的な理由によるなにかなのかもしれないが、
それを外見から推し量るのは不可能――とまでは言わないにせよ、難しいところではある。
- 190 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/13(日) 01:59:59
- >>187
少女からする血の臭い。
最悪の事体を想定されずにはいられない。
彼女自身は気付いてないだろうが素人でも敏感なやつなら
嗅ぎ分けられるほどの臭いだ。
「―――おい、君」
湯の中を進み、真剣な目で彼女を見る。
血の臭いがするなんて何が起こったかは誰でも
予想できることだ。血を浴びた少女に、言葉をかけた
「――――――何処か怪我してるんじゃないか?血だらけだぞ」
道中で扱けたか、結構な量の出血だ。
直接湯の中に入れるというのはあまりよろしくない。
「ほれ、上がれ。怪我見てやるぞ。体がそんな強張ってるのは沁みてしょうがないんだろう?」
軍隊経験あれば必然と多少の医療の知識をつける。
割合と付いている血の量は多いが持っている救急セットを使えば何とかなる程度だろう。
- 191 名前:赤猫の咲 ◆SakifcpMQc :2008/01/13(日) 02:00:22
- >>184-185
血の臭いを指摘された直後、突き刺さる視線。
やはり、まずかった。 市井の人の使う場所に、私は立ち入るべきでは無かった。
早々に上がって、立ち去った方がいいのだろうか。
そう考えていると、男性の一人が、話し掛けて来た。
「その刀と血臭は。
君はどういうつもりで、それを今のこの場所に持ち込んできたのかな」
どういうつもり…?
私はただ、温泉で身体を洗いたかっただけ。
少し、心を緩めて、ゆっくりと身体を温めたかった。
だけど、それは…、確かに、返り血の後始末でしか無いのかもしれない。
「……すみません…、すぐ、出ますから…。」
それだけ言って、私は彼らに、顔を背けた。
- 192 名前:クローデット:2008/01/13(日) 02:05:42
- >>191
「…待て・・・いや、待ってくれ・・!」
立ち上がり少女に呼びかける。
「シロー殿の言う通りだ・・どのような事情があるかは知らぬが。
治療ぐらいはした方が良い・・・それに、休息も必要であろう?」
- 193 名前:クローデット:2008/01/13(日) 02:12:53
- >>189
向き直って青年の問いに返答する。どうやらこの青年、自分の服装が
よほど珍しいのか。
「攻撃は、今は無いがちょっと、特殊な武器を使って行なう。防御は
もう片方の腕に装着した装甲で行なう。このスカートは・・隠す必要が
ある部分は隠さなければならないからな」
一息おく。
「私は、国境の警備を行なう任務についている。剣の技術は幼少の
頃からのたしなみだ」
- 194 名前:赤猫の咲 ◆SakifcpMQc :2008/01/13(日) 02:18:12
- >>190
やはり私は、立ち去った方がいい。
適当に温まったら、すぐに上がろう。
水面に浮かぶ自分の黒髪を眺めながら、考えていたら、
最初に私の血の臭いを指摘した男の人が、再び口を開いた。
「何処か怪我してるんじゃないか?」
その言葉に、呆気に取られて言葉を失う。
怪我をして血だらけになっている人間が、風呂など入るだろうか?
身体を洗うよりも、傷を塞ぐことを優先するのが普通だと思うけれど。
この人は、本気で言っているのだろうか?
それとも、私を油断させて近付くために…?
…馬鹿馬鹿しい。
そんなことをして、あの人に何の得がある?
それに、全くの的外れでも無い。
実際私は、脇腹を僅かに斬られていた。
でも、その傷はとうに塞がっている。
私は、湯船の底から腰を僅かに浮かせ、その脇腹の傷を見せた。
「大丈夫です。 もうとっくに塞がってますから。
すいません、ありがとうございます。」
- 195 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/13(日) 02:20:11
- >>188
剣…って事は結構格式とかそういうものを重んずる
地方の人間何だろうか?
謎はますます深まっていく。
「いや、対峙ってもんじゃない。ただ、侵攻しづらい場所に
篭られているから悪さしないよう見張るだけだよ」
大規模すぎなかったのが敵にとっての幸運だ。
それならばいまごろ基地ごと焼き払われて全滅していただろう。
「鋼の巨人って言うと、まあ合ってるな。
最近になって登場した兵器だよ。ちなみに俺はそいつの
パイロットを務めているんだ」
機械化部隊の人間であるだけにそういう専門的な
分野を担当することになったのだ。
本当は別の分野だったんだけどなあ。
>>189
ちょっぴりと殴りたくなった。
無性に腹が立ったからな、そっちが嘘かよ!って。
「…もう何でも言いや。これ以上追わないようにするよ」
その後に来るのはどうしようもない脱力感。
放っておこう、疲れるだけだろうな、これ以上は。
「割り切れればどうにでもなるってことだよ。
それに妻がいるんだから自然と理性によって抑えられるんだ。
あと以前あったかどうかはノーコメント」
一緒にはいったこともあるがな。しかしそれ以前には
銃を撃たれたこともあったし。
いやあ、アレは危なかったな。流石に。
「それとその質問は丸々君にも適用するだろう。 そっちはどうして大丈夫なんだ?」
さて、また巡り廻って嘘だ真実だになりそうな気がしてきた。
- 196 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/13(日) 02:21:55
- >>191
他の二人は彼女の血がなんであるかについて、気づいていないらしかった。
(……まあ、気づいていないなら、ぼくが口を挟むことじゃないか)
もともと不干渉が本義なのだから、周囲がなにかを誤解していたとしても、
自分から積極的にそれを正すようなことは必要ない限りはすべきではない。
つまり干渉しないというのは、そういうことだ。
足を止めず、歩きながら彼女に向けて言葉を続ける。
「……まあ、ほかの二人はとくに気づいていないようだし、それならぼくが君になにかを
強制する理由もない。というより、そんな理由はもとからないね。
君になにかの底意があったとしても、ぼくはそれをどうにかできるわけじゃないし、それに
付け加えるならぼく自身はそんなことはどうでもいい」
そこで言葉を一旦切る。ゆっくりと彼女のほうを振り返って、
「……まあ、簡単に言えばだ。そこの二人の誤解に甘んじておくべきではないかとぼくは結論付けよう」
- 197 名前:赤猫の咲 ◆SakifcpMQc :2008/01/13(日) 02:22:41
- >>192
こちらの人も、同じ勘違いをしてくれたらしい。
いや…、そうでもないかも知れないけれど。
でも、何にせよ、その言葉は、私にとって、有難いものだった。
「どうも…、ありがとうございます…」
取り敢えず一安心して、肩の力を抜いた。
- 198 名前:赤猫の咲 ◆SakifcpMQc :2008/01/13(日) 02:30:20
- >>196
やたらと理屈っぽい言い様をする人だけど、
要約すると、「勝手にすれば」ってことらしい。
あの二人が、勘違いしてくれているなら、その方がいい。
わざわざ自分から正体を明かす必要は無い。
なら、その勘違いに、甘えておこう。
「そうですね…、そうします。」
- 199 名前:クローデット:2008/01/13(日) 02:36:59
>>195
「そうなのか…規模こそ違うが、我々がしつこく襲撃を繰り返す
盗賊団を見張るようなものか・・・」
ぱいろっと
ぱいろっと
ぱいろっと
…職業の名前か?
「ぱいろっと…その”ぱいろっと”というのは鋼の巨人と共に
戦うのか・・・?危険ではないか?」
馬のように巨人に跨って戦うシローを想像する。
>>197
「ふむ・・・ゆっくりと浸かってゆくといい。傷も癒える」
少女は残る意志を表明したのを見て、安堵する。
怪我を負ったまま冬の荒野を流離うなど危険極まりない。
- 200 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/13(日) 02:40:30
- >>194
「塞がってるって…やっぱ何処か怪我してるんじゃないか!」
よく見れば細かい切り傷が無数に見られる。
目的としては汚れた体を洗うとかそこら辺だろう。
「ッたく、傷の消毒もせずにいきなり湯船に入るなんて何を考えているんだ!?
とにかく上がれ、消毒してやるから!」
強い剣幕で押す。
彼女が視線を落としたわき腹にはしっかりと傷が残っていた。
恐らく傷口を触った手で露出部位を触ったため余計に血で汚くなったのだろう。
「消毒薬と包帯を取ってくるからな。上がって隠すところはきちんと隠しといてくれ」
そう言って脱衣所に走っていった。
- 201 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/13(日) 02:50:25
- >>193
「なるほど。君は剣士というわけか。特殊な武器というと、なんなのかな。
仕込み剣か、あるいはなんらかの意匠を込めた剣の類か。
月の紋章の剣や虫の紋章の剣――といっても君には通じない気がするけど、
まあとにかくなにか特殊な力を封じた剣のことなのかな?」
国境警備と一口に言っても、その任にあたる兵士たちはそれこそ様々な人間がいる。
何の問題もなく接する国同士の警衛兵は緊張感がなく、そうでなければ一挙手一挙動で最悪即座にその場で
殺されかねないほど緊張していることも珍しくない。
もっとも、彼女がどちらなのかは図りかねるが。
>>195
「それは単純なことだ。
ぼくは眺めているだけなんだから、入ってくるのが男だろうと女だろうと別に大差はない。
どちらが来るかで、ぼくの反応が変わる理由がない」
今度は正直に答えておく。
もっとも俗世間の人間に、マグスの感性が理解できるものかどうかという点については疑問ではあったが。
「……ちなみにこういうとき、ノーコメントと答えるのは肯定と同義なんじゃないかと思う。
まあ、なかなかロマンチックなことじゃないかと思うよ?君の奥方とのその思い出は」
- 202 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/13(日) 02:52:48
- ガーゼ、包帯、消毒薬。
これでそろった。後は治療をするのみだ。
>>199
「盗賊と違って彼らのやってくることは政治的要求を満たそうとするところだな。
その過程のうちに略奪行為などが含まれているから性質が悪いんだよ」
最初は襲われた村もいくつかあったものだ。
今では敵に回すのではなく味方につけようとしているが。
だけどそれはこっちにとっても同じだ。
現地の村は連邦とジオンの狭間という危険な場所にあるのだ。
「そりゃ危険さ。死ぬのは足元の歩兵と変わりがない。
巨人を動かすのも楽じゃないんだよ…」
もしエンジンがやられれば核爆発を起こしてしまう。
そうなれば自分は骨も残らない。戦車より撃破率が下がったと
いえど戦場ではいつも自分の命が危険に晒されているのだ。
- 203 名前:クローデット:2008/01/13(日) 03:01:32
- >>202
シローの言葉には、重みが感じられた。その目は確かに戦場で
戦ったものだけが持つ、光を放っている。
「その盗賊は我々とは少しばかり因縁がある・・そ者達も
ある種の考えによって動いているようだ」
もしかしたらシローが居る戦場とは今自分が居る場所よりも
さらに危険に晒される場所なのかもしれない。
巨人同士の戦いに巻き込まれる人々、その光景を想像して
少々背筋に冷たい物が走る。
「・・・シロー殿。戦う場所も、分野も違うが・・・どうか武運を祈る。
それと先ほどの少女への熱心な救護。大変感銘した。どうか
この先もその気持ち。無くさないでほしい」
一礼して、
「今夜はこれにて失礼する。また、いつかお会いしよう」
- 204 名前:クローデット:2008/01/13(日) 03:03:28
- 【退場】(メール欄参照)
- 205 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/13(日) 03:12:20
- >>201
「…つまり割り切っているってことでいいんじゃないか?
しかも眺めてるだけなら十分変わりそうなものだと思うが」
こっちはいろいろと視線をはずしたりしている。
だってじっくりと見たらそれこそ気まずいじゃないか。
だけど向こうは「眺める」だ個人的には風呂に浸かるよりマズイ気がする。
「あんまり下手な邪推はやめてもらおうか。
いろいろと見当違いな咆哮にいかれても困るものだし」
クッ!口を滑らせたせいか余計なこと教えてしまったような気がする。
またこれも腹が立つ要素となるか。
>>203
「盗賊たちも好きで犯罪行為に走ってるわけじゃないだろうしな。
彼らもそこまでしなければならないほど追い詰められていたということだ」
たとえ道徳の精神が停めようと思っても
その精神によって自分を殺めてしまったら本末転倒だ。
生きるために必死になった結果行き着いてしまったところなのだろう。
「ええ、そちらこそ。国境警備頑張ってください」
連邦軍式の敬礼をする。
お互い何時命を落としてもおかしくない場所だ。
御武運を。二人ともまた命ありながら会えますように。
- 206 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/13(日) 03:30:08
- >>205
「ぼくに――いや、ぼくたちにとっては大差ないんだ。観察とはそういうものだからね」
アイネストは言うだけ言って、そこで言葉を打ち切った。これ以上自分たちの感性について、説明する自信がない。
他に言いようがない。
それにしても――間違いなく、彼は野暮な当て推量だと誤解するだろうと思っていたが。
「邪推ではないんだ。これは嘘ではなく本当だよ?」
彼が思ったことをそのまま自分が口に出しているだけなのだから、嘘になるはずはない。
相手が自分の思考に対して嘘がつけるほどの嘘の達人であるというなら話は別だが。
誤解されたのが癪にさわった、というわけでもないが――アイネストは難問に苦戦する生徒に、
少しだけヒントを出す教師のような心境で呟いた。
「それにしても、君は本当に随分とロマンチックな人生を送っているね。
初対面の時では銃で撃ってきた相手が今の奥方とは」
――さて、これで自分が去ってしまえば、どうなるだろう。
それを言い終えたアイネストの脳裏に浮かんだのは、そんなつまらないことだった。
「……さて、ぼくはここでそろそろ戻るよ。さすがに腰が痛くなってきたからね」
言い終え、背中を向ける。
我ながら実にくだらない悪戯だと思えたが、あえてアイネストはそれをやることを選んだ。
「じゃあ少尉、またいずれどこかで会おう。そっちの刀の君もね?」
その声が真冬の深夜に響き――拡散しきって、消えたときにはアイネストの姿はなかった。
それこそ、声とともに融けて消えたかのように。
【退場】
- 207 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/13(日) 04:02:26
- >>206
「ああ…じゃあな。いつかまた会おう」
横をふと見れば疲れたようで寝ている少女。
このままではのぼせてしまうかもしれないので
とりあえず湯船から出しておくことにする。
「―――――――あれ?」
引きずり出したついでに消毒して包帯を巻いてる途中
ふと聞き流した一言が気になった。
知っている?あのときの銃撃戦を知っているのは
俺とアイナだけのはずだ。
しかし何故それを?
後は細かい傷に薬を塗って終わりだ。
しかしこの娘、ところどころに切創があるような?
「…疑問だらけだな」
銃撃戦のことは酒を飲んだついでにぽろっと溢したのかもしれない。
切創については詳しい医療知識がないので似ているぐらいしか判らない。
「…ま、いいか。なんでも」
俺はそのうち考えるのをやめた。
寝ている少女を脱衣所に放り込んで俺は帰ろう。
さあて、明日からまた仕事を頑張らなきゃな…。
【退場】
- 208 名前:赤猫の咲 ◆SakifcpMQc :2008/01/13(日) 05:08:29
- ………………………
「…………ん…?」
「あれ……?」
あ…、寝てた。 こりゃ完全に眠っちゃってた。
人の優しさに触れ、気が緩んだせいだ。
結局、碌々言葉も交わさないままだったな。
……てか、
「寒っ!!」
何、ここ! 温泉の中じゃない!!
いつの間にか脱衣所の中にいる!!
のぼせないように気を遣ってくれたのか…?
あ、そうだ、傷の手当を受けてたんだっけ。
しかしこのままでは凍えてしまう。
もう一度、ちょっとだけ浸かってから帰ろう。
再び湯につかり、深く息をつく。
そして、適当に温まったところで、湯から上がり、
平袴を身につけ、二本の血吸刀を袴の帯に挿した。
「今度逢ったら、お礼くらい言わなきゃなぁ。」
身体に巻かれた包帯を軽くさすって、呟いた。
少し、顔がにやけていた。
……あ。
「そう言えば、帰り道どっちだ!?」
(彷徨いつつ、退場)
- 209 名前:名無し客:2008/01/13(日) 18:04:42
- しめしめ…誰もいない…。
温泉玉子作りながら、一服するなら今のうち…。
(玉子の入った網袋をもって湯につかる)
- 210 名前:名無し客:2008/01/13(日) 18:56:14
- ふぃ〜…。
もういいあんばいかな。
どっこいしょ…。
(茹で上がった玉子を持って退場)
- 211 名前:うらら ◆N7/15/V7xw :2008/01/15(火) 03:56:41
〜〜〜〜・・・・・・・
う〜み〜 は〜♪
ひろい〜 な〜♪
お〜お〜き〜 な〜♪
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∬ ∬
。。・・・(⌒)ヘ乙ヘ.(⌒)・・。。。∬
o0o゚゚ Jノ( ・∀・ )ヽし ゚゚oo
。oO ( (( ー----‐ )) ) O0o
(~~)ヽ (´^ヽO,
(⌒ヽ (⌒)(゙゙゙)~
/~゙゙ヾ⌒`ゝ-(~´`(⌒(⌒~ヽ~ ~~ 、、
ゝー ′ '" ``" ¨^^
、i,, ``′ ""
- 212 名前:おサル:2008/01/16(水) 18:58:11
- 「ウキ」
人間が入っている。
さあ、どうしょう。
(岩陰で様子見)
- 213 名前:おサル:2008/01/16(水) 22:28:06
- 日を改めて今日は帰ろう…。
- 214 名前:浦原喜助&握菱テッサイ ◆kISUKe/Vec :2008/01/19(土) 21:55:14
よーし……誰もいない。
「ささ、今のうちにゆっくりしましょうか。
しかし店長、温泉で帽子は邪道では……?」
そーゆーテッサイも、メガネかけたままじゃない。
温泉でも曇らないメガネだけどねー。
- 215 名前:浦原喜助&握菱テッサイ ◆kISUKe/Vec :2008/01/19(土) 22:04:22
「温泉でも、このメガネもはっきり見えます。店長の発明にはいつも感心させられますな」
発明といえば……。
知ってるー? どこかの県では、蛇口からポンジュースが出てくるんだって。
別のどこかの県では、蛇口からお茶が出るとか。
「それは都市伝説というか……極局所的な話ではありませんか」
いーのいーの。
その都市伝説を現実にする発明、これが浄化槽型水質変換機!
先につけて蛇口をひねるとあら不思議、日本酒がドバドバ出てきます!
「ほほう。それはなかなか風流ですな」
では早速…………ところで、ここ、蛇口あるの?
「それなりに減人の出入りはあるようですし、湯加減調節用の水道くらいはこの辺に……」
ってことで……装☆着☆完☆了! これで日本酒風呂に早変わり!
「いいんでしょうか、公共の温泉にこんなことを……」
だいじょーぶ! 数時間もすれば元に戻るから。
- 216 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/19(土) 22:24:37
- 寒さは凶器だ。
自身はもはや通常の五感から幾許か離れた身であったとしても、寒風を暑いと感じるなどということはない。
もっとも、この程度の寒さならば常人でもある程度鍛えていればどうということはないのではないかとも思える。
それとも、やはり寒いのだろうか?
――――どちらにせよ、自分にはわからない。
(ぼくはぼく以外の誰も理解できていないんじゃないか)
かつて言った自分の言葉がよぎる。
岩場で若い男二人――のように見えるが、少なくとも若い方は明らかに人間ではない――を見やりながら、
「――ここは何度か来たけれど、今日のお湯はいやに酒くさいね?何かあったのかい」
ふらりと現れたていを装って、アイネストは声をかけた。
- 217 名前:浦原喜助&握菱テッサイ ◆kISUKe/Vec :2008/01/19(土) 22:32:45
>>216
どーもぉ。今夜も冷えますねえ。
どうぞどうぞ。あったまって行ってください。
いや、全然アタシの温泉じゃないけど。
「こんばんは。いや、この酒臭さは……。
ちょっとした実験のようなものでして」
日本酒風呂、ってのも風流でしょう?
別の種類の酒がお好みでしたら、変更しますよー。
- 218 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/19(土) 22:52:02
- >>217
別に、その明らかに成分が変質している湯に何かの危険を感じたというわけではない。
アルコールに浸かるのなら、身体に切り傷のひとつでもついていればそれはさぞ滲みるのではないかと
想像するが、それは自分にはあまり関係のないことだろう。
「ああ、ぼくは申し訳ないけど遠慮しておくよ。せっかくの好意の無駄にするようでなんだけど、
ぼくは直接自分で何かに触ったりするのが好きじゃないんだ」
いつものように、岩場をゆっくりと歩きながら湯のほうに視線をやる。
冷えた空気の独特の匂いが支配する空間の中、なんとも言い難い独特の酒気が強烈に自己主張している。
まさに独特の空気だった。
「……うん、確かに風流というならこういうものを指すんだろうね。
それに貴重だし。
まるごとアルコールで満たされた温泉、なんてそうそうお目にかかれない――というか、
間違っても自然には存在しないね」
「ぼくは飲酒の嗜好はないから、気にしないでもらって大丈夫さ。
それよりどうやってこんなことをしでかしたのか、ぼくはそっちのほうが気になるな。
その蛇口、いったいどうなっているんだい?」
- 219 名前:浦原喜助&握菱テッサイ ◆kISUKe/Vec :2008/01/19(土) 23:02:24
>>218
良くぞ聞いてくれました!
この蛇口についてる装置、水をお酒に変えることができるのでーす!
そうそう、お酒は貴重っスからね。
消毒にお祝い事に夜のお供に。蛇口から酌めば飲めますよン。
でも、お酒は嗜まないんですかー。残念でした。
「店長、嬉しそうですな……
(ひそひそ)しかし、そのような事を話しても大丈夫なのですか?」
(ひそひそ)え。まずかったかなー……。
でも、このヒトも普通の人には見えないよ?
つかぬ事を伺いますが、そもそも温泉に入らないのに、なぜ温泉を訪れたので?
もしかして……
覗きっスか?
- 220 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/19(土) 23:12:21
- >>219
「まあ、覗きというのもあながち間違いではないね。ぼくはこれでも学者なんだ。観察するのが趣味……というより、本分かな。
だからこうやってよくここを見に来る。
……ちなみに先に言っておくけど、その動機は性的な衝動とかそういうものじゃないからね?」
「……ところでこのヒト『も』、ということは、君も普通の人じゃないってことなのかな。
確かに君たちがいつも持っているはずの刀――なんといったかな、確かそう……斬魄刀はどこにも見当たらないけど。
あれは消そうと思えば消しておけるものなのかい?」
- 221 名前:浦原喜助&握菱テッサイ ◆kISUKe/Vec :2008/01/19(土) 23:23:27
>>220
いやァ、驚いたなあ。良くご存知で。
普通の死神は死覇装姿にならないと持ってないので、隠す必要はありません。
ふつーの人にも見える義骸姿だと、色々偽装したりする必要がありますけどねー。
アタシのは、脱衣所に置いてありますよン。さすがに、温泉に帽子はともかく、
杖は持ち込みづらいっスからね。
「(こそこそ)しかし、ここで色々と根掘り葉掘り聞かれるのも、まずいかもしれませんな」
(こそこそ)少なくとも、アタシは本来追われる身っスからね。
ここはやっぱり……逃げるが勝ち?
- 222 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/19(土) 23:31:40
- >>221
「うん、ぼくは学者だからね。知識が広いのは当然だ――つまり、褒めてもらうほどことじゃないということだね。
学者というからには寡聞を責められることはあっても、博識を褒められることはあってはいけないとぼくは信じている」
「まあ、温泉に杖なんか持ち込んだらそれはどう考えてもまともな杖じゃないと主張するに等しいね。
『これは仕込み杖です』と言ってるようなものだ。
ああ、ちなみに逃げる必要はない。
ぼくは君を追う立場にはないし、そもそも世の出来事に干渉しないことを本義とするのがぼくたち神秘調査会だ。
君について知ってはいるけど、だからといってそれでどうこうするわけじゃないよ。
ぼくとしても君の『彼女』が啼く声を、自分が聞かされる対象にはなりたくないからね。まあ、とにかく落ち着いて」
- 223 名前:浦原喜助&握菱テッサイ ◆kISUKe/Vec :2008/01/19(土) 23:39:49
>>222
まあ、死神の追っ手には見えないっスもんね。
しかし、学者さんっスか。博識であるのが当然とは、厳しい世界世界っスねー。
「店長、まるで他人事のように……」
いや、アタシはどちらかと言えば技術屋サンだし。
論と技、どっちもないと新しい物は作れないっスけど。
それにしても何か……
クラクラしてきたような……。
「店長、酔ってるんじゃあ……?」
- 224 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/19(土) 23:57:25
- >>223
「まあ、これだけのアルコールに満たされた空間に居続ければ普通は酔うと思うよ。
……しかし、君の作った義骸は『酔う』という機能まであるのかい?
恐ろしく高度な技術だね。利便性のみを考えるならそんな機能は省いても良さそうなものだが……
さすがは先代の技術開発局局長、と言ったところか」
「それにしても、斬魄刀というのも随分面白い武器だね。
君たちが君たちであることの証明であり、多元世界をつなぐ鍵。
そして個人の先天性に――極端なまでに――左右される、特殊な力を秘めた刀。
その能力は単純な身体能力の強化から、強度の恐ろしく高い催眠暗示、冷凍、猛毒噴霧、傷痕治癒、
無数の刀身を生み出す刃に巨人召還、五感剥奪……
ここまで同一種に分類されながら、統一性・共通性がない武器もなかなか珍しいと思うよ。とても興味深い」
- 225 名前:おサル:2008/01/19(土) 23:58:27
- 寒い。とにかく寒い。
それを癒すべく再びこの地の湯をつかりにきたわけだが…。
湯気の向こうを三人を見る。
最近よく来る『怖いモノ』。と新顔
人間は一人だけ。こっちは無害そうだ。
しばらく様子見。
新顔がくらりとなる。のぼせたか。
幸い一番怖いのは、自分など興味の外のようだ。
ああ、寒い。
ええい、ままよ。
「ウキ」
(勇気を振り絞って温泉に入る)
- 226 名前:浦原喜助&握菱テッサイ ◆kISUKe/Vec :2008/01/20(日) 00:08:49
>>224
斬魄刀は、武器というだけじゃあなくて、
能力的にも性格的にもそれぞれに個性を持つ、死神とって正にパートナーっスからね。
でも、まあ……興味深くても、見ないで済むなら見ないで済ますほうが得策です。
斬魄刀も、死神も。
アタシも好奇心旺盛な性質でして、もっと色々話を伺いところですが、
あんまり長居すると明日の商売に差し障りますんで。
ものを考えるのもちょっと難しくなってきてますしねー……。
思ったよりアルコール濃度高かったかなあ……。
「身体も温まった頃合ですしな。それでは、失礼しますぞ」
今夜は、楽しかったスよ。縁があれば、また。
テッサイ、それじゃあ帰ろ……うえっぷ。気持ち悪……。
(退場)
「そういえば、あの発明品、置いてきてしまいましたが……」
……あ。
まあいいや……放っておこ。使いたい人がいれば、使うでしょ。
- 227 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/20(日) 00:18:12
- >>225
視線だけをそちらに向け、思わず苦笑する。
「ぼくもいちおうはれっきとした人間なんだけどね。
魔術士でも地人種族でもドラゴン種族でもない、生物学的にはただの人間さ。
そんなぼくを、君は怖いという。どうしてなのかな。
ぼくはなんの力もない。マグスの力なんて、あの『鏡花水月』に比べればまさに手品でしかない。
自分で破る気があればそれで破れてしまう暗示なんて、どうということはない。
それなのに君はぼくを『怖いモノ』と呼ぶのかい?」
目を閉じ、手を広げ――長口舌のときのいつもの癖だ――語りかける。
>>226
彼の言う通りだろう。間違いない。死神を見るときなど、文字通り自分が死ぬときでしかない――
斬魄刀の真の姿を見るときもまた、それと同義だ。彼らの解号は相手に対する処刑宣告そのものと言える。
それを聞くとしたらどんなときか?
――考えるまでもなく、本気になった死神を向こうに回すときだ。
「それこそまさに――絶望そのものじゃないか?」
おそらく彼が聞いていないことは確実だろうと思えたが、それでも独り呟く。
比喩でない、正真正銘の死神など、見ないで済むならそのほうが良い。
間違いなく彼の忠告が正しい。
だがそれでも知りたい、見たいと感じてしまうのは――
(ぼくが愚者なのか、それともそれがマグスの本質なのか)
それはどちらともつかなかったが。
「まあ、ともあれよくよく気をつけて休むべきだろうね。
ぼくも縁があればまた君と話がしてみたい。
それでは、また」
- 228 名前:おサル:2008/01/20(日) 01:02:51
- >>226
新顔(生きているヒトの臭いがしないから怖い)が人間に連れられて行った。
今日の温泉から『サケ』の臭いがするのは彼等のためらしい。
自分が入ると同時に出ていってしまったので、もう脅威にはならない。
安心して湯に
>>227
見落としてくれると思ってない。
が、やはりその視線に一瞬でも囚われると歯を剥く気概すら奪われる。
本人は人間だと語る。わかっている。そこではないのだ。
警戒も偵察も(先刻の男と別の意味で)無意味にしてしまう視線が恐ろしかった。
何かするわけでもないが、近付きたくない。
それが本音だ。
- 229 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/20(日) 01:22:38
- >>228
見れば、猿は明らかに自分に脅えている。
人間の目で見て一目瞭然に恐れている、と断言できるほどに。
「――なるほど。ぼくがぼく以外のすべてを理解できず、怪物ではないかと思っているように、
君にとってはぼくが怪物なのか。
確かに君にとって、ぼくは理解できないかもしれない。いや、間違いなく理解できないだろうね。
これは種族の壁なんてものじゃない。君はぼくが人間だからぼくが理解できない――ぼくが怖いわけじゃない。
そうなんだろう?」
あるいは、猿に向かって平然と語り掛け続けることができる人間そのものが恐怖の対象なのかもしれない。
皮肉に思わず口元がゆがむが、構わず続ける。
「ぼくは確かに、どんな警戒も緊張も、あるいは精神制御でさえも無意味にしてその胸中を除き見ることができる。
ちょうど今、君にしているようにね。
それが恐ろしいのかい?
ぼくはそれが知りたい。ぼくはぼくより価値のない生物なんてこの世に存在するはずがないと信じて生きてきた。
そんなぼくごときを君がなぜそこまで恐怖するのか、ぼくはそれが知りたい」
- 230 名前:おサル:2008/01/20(日) 01:27:28
- >>228
そんなことを思いながら、男と距離を取りつつ、湯を堪能する。
男が、出ていく男に送るように何か呟く。
この男は、同類が死ぬ時も同じ顔をするだろうか?
それを想像してみて、何やら冷たいものを感じた。
きっと顔色一つ変えないだろう。
自分達の同類を捕まえて『ジッケン』する連中みたいに。
もっとも、目の前の男はそいつらと毛色は違う気もするが…
そうこうしている内に、男は『いなくなった』。
………さて、この温泉を仲間に勧められるだろうか?
『無理だ』と思いつつ、温泉を後にした。(失礼しました…)
- 231 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/20(日) 01:36:26
- >>230
「それに付け加えるなら――君の同族だけじゃなくぼく自身が死ぬときも、ぼくは顔色ひとつ変えずに死ぬだろうね」
猿の物思いに一言だけ付け加えて、アイネストは姿を消した。
(退場)
- 232 名前:おサル:2008/01/20(日) 01:50:05
- >>230(別に震えてはいないんだが…)
男は、こちらに語りかけてくる。
たまにこちらの意思を察してくれる人間はいるが、この男に限っては『筒抜け』である。
ああ、そうか。怖いのはこの「無防備な状態」だ。
この男を前にするとほぼ無条件でそうなるのが、本能的に怖かったのか。
手足はまあ無事なのだが、それが動かないに似た感覚が慣れたくなかった。
こういう人間に慣れるにはドカンと図々しい方がいいかもしれない。
いや、そんなんだから一匹でここに来たわけだが。
「ウキ」
昔、行者に諭された動物って確かいたっけ…。
- 233 名前:おサル:2008/01/20(日) 02:00:06
- >>231
いやいや、サルやのうてアンタの「同類」なんだが。
間に合わなかった。
「自分が死ぬ時も同じだ」と言って男は去った。
怒らせてしまっただろうか。
仲間に話したらきっと笑われるな。臆病だなと。
あとで埋め合わせをしよう。(退場)
- 234 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/20(日) 02:08:38
- いなくなった岩場から、声だけが聞こえてくる。
まるで消え損ねたなにかの残響のように。
>>232
「その恐怖についてはまったく正当だ。
恐怖心がなければ生物は生きていくことなどできない。ましてや、君たちはなおさらそうだろう。
まして自分の内心をすべて見透かされるとすれば、それはぞっとしないだろう。
まあ、強いて言い訳させてもらうならば、ぼくも望んでそんな能力を手に入れたわけじゃないし、
ぼくにとってこのマギの力はお世辞にも幸福をもたらしたとはとても言えないけれど、
そんなことは覗かれるほうには関係ないことだね」
声はよどみなく続く。
「行者、かい?」
苦笑したようだった。そこでくぐもり、一度途切れる。
「ぼくはそんなたいそうなものじゃない。ただ傍観することしかできない、役に立たない男よりもさらに無価値な男にすぎない……」
- 235 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/20(日) 02:09:32
- (今度こそ退場)
- 236 名前:うらら ◆N7/15/V7xw :2008/01/23(水) 20:44:50
・・・う〜 う〜 うううう〜 う〜♪
い〜い ゆ〜 だ〜 な〜・・・ るるる〜♪
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∬ ∬
。。・・・(⌒)ヘ乙ヘ.(⌒)・・。。。∬
o0o゚゚ Jノ( ・∀・ )ヽし ゚゚oo
。oO ( (( ー----‐ )) ) O0o
(~~)ヽ (´^ヽO,
(⌒ヽ (⌒)(゙゙゙)~
/~゙゙ヾ⌒`ゝ-(~´`(⌒(⌒~ヽ~ ~~ 、、
ゝー ′ '" ``" ¨^^
、i,, ``′ ""
- 237 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/24(木) 00:21:32
- 風呂の中で寝たら体に悪いなんて
誰でも知っていることであろう。
常識的に考えれば判る事だ。
「………………」
しかしだ、寒い日にじっくり芯まで温まるよう
温泉に浸かりつつ酒を飲むという行為は疲れた体に
程よい緩みを与えてしまう。
その緩みに身を任せれば結果は明白だ。
自分の脳細胞にまで緩みが及んでしまい、目を擦ろうとも
霞みゆく視界は一向に回復しない。
次第に自分が目を瞑っていることすら気がつくことができぬほどに
思考能力が衰え、睡魔によって俺の精神は心地よい夢の中に連れ去られていかれてしまった。
「………………ふにゃ」
まあ、なんだ。
つまり俺は寝てしまっていると。それだけだ。
見たこともない姿の虫を子供の自分が大人の手からかばうシーンをバックに
場違いな草津温泉を讃える歌がながれているという、自分でもよく判らない
世界を夢の中で見ているのはいったい何の所為だろうか?
- 238 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/24(木) 03:22:37
- …………あれ?
息が……できなく………
鼻の中……痛い……
「ブハッ!?」
湯の中からあわてて顔を水面に出す。
転寝中に湯の中に首を突っ込んでしまっていたようだ。
「……うー、死ぬかと思った。
ってもうこんな時間?」
支給された腕時計を見る。
そろそろ戻ってもいい時間だった。
「あー、頭痛い…」
湯の中では眠らないようにしましょう。
それが今日の教訓。しっかりと胸に刻んでおくとする。
【退場】
- 239 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/27(日) 01:39:52
- 相変わらず、だれもいない。
それが第一印象だった。
人気のない岩場の中で、こんこんと湯気が立ち昇っている。
誰が訪れるというわけでもないのだろうが、元より誰かのために作られたものではない。
いずれ、地下水脈が途絶えるまでずっと湯を湧き出し続けるのだろう。それがいつになるのかは知らないが。
そう考えると、アイネストはふと何とはなしに親近感を覚え―-そして苦笑する。
相手は人ではない。というより生き物ですらないのだが、そんなものに親近感を感じる自分という存在にはまさに苦い笑みが浮かぶ。
「まさに、誰にも聞こえない、意味のない独り言だね」
ふと呟いた。
- 240 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/27(日) 03:36:59
- 夜は静かなものだった。
誰もいない。
ただ、夜の香気の中にひっそりと湿った匂いが微かに混じっているにすぎない。
温泉は誰を待つということもなく、ただ湯を吐き出し続けている。
拡散しきった静寂だけが空間を支配している。
誰もいない。
そこにいたはずのマグスも、もういなかった。まるでもともといなかったかのように。
(退場)
- 241 名前:BLACK KAIZER ◆8/KAIZERps :2008/01/27(日) 21:09:33
外気温度―――マイナス3〜6度を推移中。稼動に支障なし。
冷却効率は最大を超えて過大/暖機運転の出力を上げて拮抗。
労働の夜。不変の夜。監視という単純作業は特に苦痛を得ず。
約定した期日は近い。
主だったトラブルも見られず、円満に終わると見える労働。
先日の「来客」はただの遭難者であったし、それ以後は全くイレギュラーを感知せず。
楽といえば楽な話だった。
物足りない―――そう思う時もあったが。
ともあれ、終わりが近いとなれば瑕疵―――災害/騒動/犯罪の類はますます抑止する必要がある。
必要なのは結果=ミッションの過程ではなく、終了後の。
だからこそ、いささかの気=センサー/レーダー/勘の全てを緩めることなく、私は立つ。
助言を反映した浴衣姿で。
得物もわざわざ防水加工を施した鉄棒―――日本刀に切り替えている。
おそらく効果は出ている/厳密に検証はしていないものの。
【再び庭木の狭間に(ry】
- 242 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/27(日) 23:39:43
- >>241
「もうここには誰も来ない、とぼくは思っていたけどね」
水音だけが響く――響いて溶ける空間に、何の前触れがあったというわけではない。
人の吐息も、足音も、なにもない。
そんな中でマグスの声が投げかけられた。静謐さを打ち砕くような声ではない。
無音よりももっと静かな声。誰にも聞こえないかもしれない声。そんな声だった。
「誰も来ない場所に、見張りが必要なんだろうか。君は疑問に思わないのかな?」
問いかける。
- 243 名前:光の三妖精 ◆FairyH0Oi2 :2008/01/28(月) 01:06:40
- 「冬と言ったら何でしょう?」
「雪に、冬眠、こたつにみかん」
「そうそう、それと温泉ね」
「ゆるゆるのぼる白い湯気」
「じんわり沁みる暖かいお湯」
「そして一杯のお酒」
「くぅ〜、うまいっ!」
「それはちょっとオヤジ臭い……」
「ノリ悪いわね。そこは『ささっ、もう一杯どうぞ』でしょ?」
「まあまあ、それよりもその温泉はどこなのかしら?」
「もうすぐ着くわよ。……ほら、あそこ」
「あー、やっと温まれるのね。今まで寒かったわ」
「……ちょっと待って。誰かいるみたいよ?」
「大丈夫大丈夫。わざわざ温泉にまで人を襲いに来るような奴なんていないって」
「ま、それもそうよね。宴会みたいなものと思えば」
「そうそう、楽しいことなんだから深く考える必要ないって」
- 244 名前:BLACK KAIZER ◆8/KAIZERps :2008/01/28(月) 01:20:33
- >>242
「―――そういう日もある。だが、私のような存在は常に必要だ」
虚空からの声/人物の出現/全て知っているものの振る舞い。
彼がそういう者だということは織り込み済みである。
「客が来ないからと席を外す警備員は居ない、ということだ御仁。
蛇足を言えば、観察対象を待ち続ける学者もまた、同じことではないかね?」
監視と観察は似て非なるものだが、あえて並べて語る。
暇を持て余している―――とは誰の弁だったか。
語る気が起きたのはそのせいかも知れない。
>>243
―――そして、人が居ないと語ったこの場所に誰かがやってくる。
この通り、席を外していては仕事にならない。
しかし、正確に言うと客人は人間でなく妖精なのだが。
しかも内一人は以前にも遭遇している、と記憶が告げる。
ここで出くわすのは想定外だった。
- 245 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/28(月) 01:26:07
- 「今日も寒いわね。こんな日は温泉に限るって永琳も言ってたし」
なんとなしに呟きながら、足が向いた先はいつぞやの温泉。
片手には秘蔵の日本酒を一本ぶら下げて。
「たまには一人でちびちびとやるのも悪くないでしょ……あら?」
深夜だというのに何やら気配がする。
それも複数。
こんな時間に出歩いているなんて、大方人ならざるものだろう。
「―――まあ、いいわ。私に襲い掛かる輩なんていないでしょうし」
するすると服を脱いで。
無遠慮に湯船へと浸かり、早速一献。
「ふう……。そこの貴方達もこっちにきて一献、いかがかしら?」
温泉にいる者たちへ声をかけ、手招きをする。
- 246 名前:光の三妖精 ◆FairyH0Oi2 :2008/01/28(月) 01:29:12
- >>241>>244
庭木の傍に寄り添うように立つ変なオブジェ。
銅像でもないのになぜか浴衣を着ている。銅像でもおかしいけど。
「ん、どうかした? スター」
「別にどうもしないわよ。
ただ、向こうの方に何かいるみたいだから見てこようかなって思っただけで」
「ふーん…… まあいいわ。
風邪引かないうちにさっさと温泉に入ったほうがいいと思うけど」
「風邪を引くのかどうかは疑問だけどね」
(……どっかで見たことあるような気がするのよね、アレ)
裸一貫だろうが、甲冑着込んでいようが、基本的にはどうでもいいことだし。
「で、そこの貴方は何をしているのかしら?
私がわかるんだから生きてるとは思うけど。
凍えないうちに暖まったほうがいいと思うわ」
本当はそれすらもどうでもいいことなんだけど。
>>242
「こんばんは。
今日も一段と冷えるわねー。入らないの?」
「人間はすぐに体調崩したりするからね。
こんな寒空の下、突っ立ってるなんて辛くない?」
一応、先客を気遣うような事を言ってみるけど、ぶっちゃけどーでもよかったりする。
肝心なのは自分達が暖まることだし。あと、冬の醍醐味。
「入らないなら入らないでいいけどねー。
それじゃあ、一番風呂頂きっ!」
「あ、しまった! 先越されたー!」
少女三人姦しい。
一人減っても姦しい。
要は楽しければどうでもいいのだった。
- 247 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/28(月) 01:32:21
- >>243
見たところ、人精霊のように近いように思える。
それがアイネストの第一印象だった。
3人――いや3体だろうか?どちらでもいいが――で会話をしながらやってくる。
「月光と、太陽光と、星光の精霊――か。
単に聞く分には美しい響きだが……実際に常に行動する集団として考えると、ひどく不便に思えるね」
いつものように観察し、独り言を呟く。
「温泉にまで襲いに来る者はいない。確かにそうかもしれないね。
だがこうも考えられる。
――――夜は、怪物の領域だと」
「怪物はいつどこで訪れるかわからない。未知にして不可解だ。それゆえに怪物なのさ。
だから、わざわざこんなところを襲撃する怪物がいないと断言することは出来ないかもしれないよ?」
もっとも仮にいたとしても佇むブラッククロスの四天王がそれを黙過するとは到底思えないのだが、それはかまわず続ける。
「あるいは――君自身が怪物である、ということは?
怪物が常に怪物らしい表情をしているわけじゃない――ただの黒い犬にしか見えなくても、
実はその黒い犬が視線だけで万物を蹂躙し殺傷する戦士であるということだってあるわけだからね」
- 248 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/28(月) 01:37:42
- 絶望した!
何がどうかってこんなのを作り出してしまう俺に絶望した!
>>241
威圧感はなくなった。
確かにその点では成功といえるだろう。しかし…
「ブッ!?」
見た瞬間に吹いてしまった。
普通ならこの後に爆笑が起こるところなのだが
提案者が自分自身なので笑うに笑えない立場にあるのだ。
「…と、とてもいい感じだ、警備員」
今さらだ。大体さっき吹いちまったじゃないか。
ひ、酷い!誰がこんなことを!?俺だよ、俺。
軽はずみに西洋刀を日本刀に、黒い甲冑は浴衣で隠すなんていったがために
アメリカ人に新撰組の服着せてカラシニコフを持たせたような
微妙に相容れそうで相容れない、立派なモダンアートを作り出してしまったのだ。
「に、人気もどうだ?結構いい感じだろう」
顔が引きつっているのは寒さのせいだ。
きっとそうに決まっている。
…気分転換に酒を飲もう。そうしよう。
- 249 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/28(月) 01:48:37
- >>244
思わぬ切り返しに、不意に苦笑が浮かぶ。
「確かにそうだ。実際に役に立つ場面が来ることを期待して警備員を雇うものなどいない――が、
さりとて警備員を雇わずに建てられる施設など存在しないわけだ」
誰が言ったものだか知らないが、まったく上手い皮肉だ。
「学者も同じだね。昨日は来なかったから今日も来ないだろうと観察するのを止める
学者は学者ではない。ただ単に暇をもてあましているだけの趣味人でしかないね」
もっとも、学者と趣味人の境目などというものはそれこそ限りなくあやふやなものでしかないのだろうが。
しかし、それにしても――
「君は機械だから、もっと無機質な回答を予想していたんだけどね。
我は主命を受諾するのみ――というような。
それなのに、ずいぶん人間らしい答えじゃないか?
その言い回しはまるで、君には心があるように見える。
機械はひとつのことしかしない。考えることをしない。文字通り、主命を受諾するのみだ。
だが君は考える。自らの行為の意義の有無を自分で判別しようとする。
ならばもはや、君は機械ではない――と言うこともできるのかもしれないね」
では何なのか、となるとそれは思い浮かばなかったが。
「……今の君になら、出来るのかもしれないね。
模造品の君にたったひとつだけ再現できなかったこと。そう、唯一真似出来なかった――あの、『真の不死鳥』も」
- 250 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/28(月) 02:05:47
- >>245
見覚えのある声が聞こえる。
知った顔だった。
だがアイネストが何より既知感を覚えたのは声ではない――声などではない。
彼女が纏う、雰囲気だった。所詮そんなものは錯覚でしかないとしても、確かにそれを感じる。
「……これは。
この間はとても興味深い話をさせてもらったね。
君は確か……」
そこまで言って、相手の名前を聞いていなかったことを思い出す。
「――そういえば、お互い名乗ってもいなかったね。
ぼくはアイネスト・マッジオ。アスカラナンの神秘調査会に所属している」
そこで赤い貫頭衣と、それに縫い付けられた徽章を示す。
「さて、ぼくにとっての19人目の不死者の君。
君の名前を教えてはもらえないかな?
>>246
「楽しければどうでもいい」――ずいぶんと正直なものだ、と思える。
むしろ、こんな場所で思索と観察を続ける自分のほうが明らかに異端なのだろう。それは明白だった。
「ぼくはこうやって観察するのが生業でね。気にせず楽しめばいい。
確かにここは、暖まって楽しむための場所なのだから」
- 251 名前:光の三妖精 ◆FairyH0Oi2 :2008/01/28(月) 02:13:07
- >>245
「おー、姫様だー」
「略してお姫様ー」
「ルナったらギャグセンスなさ過ぎよ」
「……ほっとけ、ーき食べたいな」
「それもどうかと……」
いつもならひえぇ〜、と逃げ出すこの状況。
温泉の魔力は恐ろしい。
大御所を前に緩んで抜けて。
「ま、入るなら早く入ったらー?」
「体の芯からしぃぃーんと暖まるわよー」
「ギャグはもういいって」
ま、いつも通りといえばいつも通りだけど。
>>247>>250
「怪物ねー。そんなの犬も歩けば棒に当たるレベルよ」
「一度も出会わずに一生を終える方が難しいわよね。
人間みたいに短い時間でも」
今でこそ、物理的被害はそこそこな状態だけど、
それでも妖怪の跋扈する幻想郷。
気付かなくても何らかの形で出会ってることのほうが多かったり。
「ほら、向日葵畑のあの人とか、よく里の花屋に顔出してるらしいし」
「おー、怖。いつか全滅かもねー」
「そして花咲く幻想郷。ああ、命は全部緑に呑まれてしまったのでした」
「そんな事したらおなか壊すと思うけどねー」
「植物だって生き物です! 切られたら痛くないわけないでしょ!
って感じ?」
「そーそー。
とにかく、下手に刺激するからやられちゃうのよ」
「先手必勝で逃げるのが勝利の鉄則ね」
微妙に間違ってる気がするけど、そんな事もどーでもよかった。
「まあ、入る入らないは個人の自由、って奴だしね」
「減るもんじゃないし、後から入っても構わないけど」
>>248
「んー…… あの人、どこかで会ったことあるような気がするわ」
「しばらくしたら思い出すんじゃない?」
「そうね。悩みすぎて折角の温泉が楽しめなかったら勿体無いし」
「で、そろそろアレの出番じゃない?」
「アレね。きゅーっと一本、な」
「そうそう。で、肝心のブツはどこかしら?」
「あー…… スターが持ってた気がする」
「むー…… ま、いいか。いつかは帰ってくるだろうし」
「そうそう。今はここでぬくぬくしてればいいのよ」
なんということでしょう!
ようせいは、じつはとんでもないはくじょうものだったのです!
- 252 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/28(月) 02:20:02
- >>250
「あら、お久しぶり。―――この前?ああ、あれ。続きでも話す?」
確か、以前は不死について話していた―――気がする。
詳細はあまり覚えていないが、そういう話だったはず。
私の過去は無限にやってくる。いちいち昔のことを覚えておくなんてことはしない。
―――頭の容量は、これから起こるであろう楽しい出来事のために取っておきたい。
「そう言えば名乗っていなかったのね。私としたことが、とんだ無礼を働いてしまったわ。ごめんなさいね」
すっと立ち上がって一礼。
……思った以上に寒い。すぐに浸かりなおす。
「私は蓬莱山 輝夜(ほうらいさん かぐや)。幻想郷の永遠亭という館の主をしているわ。
よろしくね……ええと―――貴方のことはなんと呼べばいいのかしら?アイネスト?マッジオ?」
どうにも外の人間の名前は呼び慣れない。
無礼になってはいけない、と確認をする。
「―――19人目?それはまた随分と多いわね。そんなに不死の者がいるなんて驚きだわ」
ふと、気になったのは人数の多さ。
いかに外の世界の科学が発展したといえども、不死者がそれほど多くなっているとは思えないのだが―――。
- 253 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/28(月) 02:23:52
- >>248
なんだか絶望している東洋風人がひとり。
あ、こんどは吹いてる。
忙しい人ね……仕事以外でも。
「そこの忙しそうな隊長さん。こっちにきて一杯いかが?」
なんだがお酒を飲みたそうだったし、声をかけてみる。
混浴?そんなの関係ない。
ここには彼を弄る狼もいないしね。
- 254 名前:BLACK KAIZER ◆8/KAIZERps :2008/01/28(月) 02:25:04
- >>245
再び来客―――データ有り/不審者無し。
問題なく監視を外せる対象と判断。
予測:会話を求められた場合は?
解答;いくつかのパターンを用意して待機。
いつでも応じられるように。
>>246
「……私は改修無しでも零下五十度の気温まで活動可能だ。気にせずとも構わない。元々
発熱による生体の維持が不必要な機械体なのでな。こうして目の届きにくい場所に対する
警備を行っている―――」
物怖じせずに話しかけてくる妖精―――冷静に返答。
その間にも、明滅する光学センサーは無数の知覚で周囲を探査している。
「それに内部動力からの発熱を装甲より放射している。凍りつくことは無い」
装甲温度はプラス十五度程度に保たれている。
触れても凍りつかない温度だ。
……あの妖精はこちらを覚えていないか、あるいは識別できていないらしい。
外装パターンを変更しているから、というのもあるのだろう。
使用する電子音声は同一のため、それで気が付く可能性もある、かも知れない。
>>248
「そうだな。特に問題は発生していない。おそらく受け入れられている」
以前よりも好機の目が集まりやすくなったのは、特に問題の無い現象だ。
雇用主もノリノリで認可していたのだから、おそらく彼の言う効果は出ているだろう。
「武装の選定は少々手間取ったが、刃をむき出さない分、周囲に与える無用な脅威も減少
した。こちらも悪くは無い」
ちなみに無銘である。
しかし、強度と切断力は優秀。
私が用いた場合、庭石程度であれば一刀両断できる。
>>249
「全くその通りだ。特に御仁は真摯な学者だ―――席を外すことなど、観察が終わるまで
有り得まい。その部分が恐らく趣味人と一線を画すところだろう」
こちらの意図は正しく伝わったようだ。
「……そう言われれば、そうだな。通常の機械……特に単純作業を行うものであればそこ
に意志は介在しない。その機能が命令そのものとなって稼動している。そこに思考は不要、
むしろ余分な要素として排除されることだろう。
―――私は偶然の産物としてこの世に生まれ落ちた。本来機械が所有しないはずの概念
を搭載して、生まれながらに自意識を装備していた。この肉体はそれに合わせて作られた
ものだが、この器で無くとも、私は私としてこの世に存在していただろう」
そう、私は自律している。
自ら思考し/選択し/決定し/行動している。
肉体は機械でも、その内面は知的生命体のものと同一。
新しい概念/形態。
「私を生み出した“父”は私のことを全く新しい生命と語った。知性という概念に新しい
形を与えた申し子だと。……まだそれを呼称する言葉は存在していないが、いずれ研究が
進み、私のような存在が再び、三度と生まれ続けるならばいずれ新たな概念と価値が私達
に名前を与える。ゆえに今は―――その存在を“私”の名で呼べば良いだろう。唯一無二
(オンリー・ワン)の存在なのだから」
そして、私は彼の言うモノに到達している。
不確かだが、鉄火の最中で掴み取ったもの。
「……あの技か。実を言えば、一度だけだが、放つことが出来た。記憶に残る映像と知識
と経験が、気が付けばあの技を繰り出していた。死に際の猛火だったのか、ただの偶然で
あったのかは分からないが、あの瞬間、私はコピー元とは別の存在となったように思える。
……データではなく、私自身の「閃き」が生み出したと、そう考えている。
流石にもう一度試す気にはならなかったが、詳細なデータも存在しない中で確実な威力
を発生させたのだから、まさしく御仁の言う通りだろう。
……まだ少々オリジナルというには及ばないがな。何しろ、“手本”があったのでな」
そこが分岐点。
道しるべとなった英雄と同じ場所に並び立ち/そして新たな道を選ぶ。
“私”の新たなる生。その始まり。
「そうだな。今は模索の段階だが、いずれは、と願うことがある。
組織を背負うでもなく、生命を賭するのでもなく、復讐を獲得するのでもなく。
―――ただ純粋に、“彼”と技を競いたい」
怪物―――彼の口にした言葉。
かつての私はまさしく怪物だっただろう。
最強という命題を追い求める剣士は、相対するもの全てを倒した。
今は―――その有する力を何処に向けるかを考えている。
力を理性で統御する―――怪物からの脱却。
もはやただの模造品ではなかった。
彼の言葉通りに。
- 255 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/28(月) 02:27:36
- >>251
「おー…ルナ。久しぶりだなあ…」
やる気なさげにひらひらと手を振る。
なんだか羽生えたのが増えてるような気がする。
まあ、羽なんてもはやどうでもいいんだが。
「元気に…してたか…」
…駄目だ。あの真面目そうな黒い甲冑の人を
あのような奇天烈な姿にしてしまった罪悪感が
声を出す気力を失わせる…。
飲もう。
飲もう。
自分の中でそういうことになった。
杯に酒を満たしてキュッと。
冷たい液体が温まりかけた胃をもう一度
以前の状態に戻す。
やはり少し暖めなければならないか。
- 256 名前:蓮見イサム:2008/01/28(月) 02:28:21
- 大切なことを忘れるな。
大切なことさえ忘れなければ、どんな戦いにも勝機はある。
そう、では今大切なこととは一体なんだ!!
それは!!
女の子は温泉が大好きだということだ!!(例外はあり)
ということはつまり、よさげな温泉とかリサーチしておけば、
何かで温泉の話題になったとき、あ、オレいい温泉知ってるぜオレオレ、
と、あの子を口実で誘ったりできるということだ!!
そんなこんなでリサーチを繰り返した物件、実に3桁!!
凄い数だぜ!!
そして、実際に使った数は!!
……まぁ、そっちはどうでもいいよな。
問題は数じゃないもんな。
え?さっき凄い数がどうのって聞こえた?気のせいじゃねーの?
水場はギター持ち込めないから、誰?って言われるから苦手なんだけど。
しかし、愛のためならアイデンティティの崩壊すら乗り越えるオレ。
偉いな、オレ。カッコイイー。
誰も言ってくれないから自分でいうよ。カッコイイー。
こんな時間ならきっと人もあんまいないさ。いないはずだ。
いないに違いないぜがらららーうわなんかいっぱいいる。
とりあえず入ろう。寒いんだよ。気温め!エフェクト使うぞ、この!
ざぶーん。はふぅ……。
「はー、リザレクトー」
うん、生き返るーって言いたかったんだ。誰に言ってるんだ。
- 257 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/28(月) 02:33:16
- >>251
ものすごーくだらだらしてる妖精三匹。
……しかも白いのは何だかたわ言を連発しているし。
「ルナチャイルド、2点。
まったく……この温泉には妖精をだらけさせる成分でも入っているのかしら」
ため息を吐きつつ、妖精たちに近寄る。
まあ、別に妖精はいつもこんな感じといったらそれまでだけど。
「貴方達に言われなくとも、もう入ってるわよ。
それにしても。妖精も温泉が好きなのね。ちょっと意外」
妖精には風情など縁のないものだと思っていた。
少し妖精に対する見方を変えないとダメね。
「ああ、そうそう。お酒を持ってきたんだけど、貴方達も飲む?きっと口に合うと思うわ。
と―――青いのがやけに静かね。どうしたの?」
先ほどから言葉を発しない青いのが気になる。
確かに前に出てくる性質だとは思えないけど……。
- 258 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/28(月) 02:40:29
- >>253
「…喜んで…頂きます」
湯を掻き分けつつこちらの酒を引っ張ってくる。
恐らくあの酒は俺が持ってきたような酒とは
段違いに上手いのだろう。
感覚がそう伝える。
「えーと………そう、ぐや」
ピキリ、と空気に罅が入ったような気がした。
「じゃなくて、輝夜。輝夜で間違いない」
脳が危険を察知したのか慌てて正しいデータを引っ張り出してきた。
名前かなんかで何か言葉で言い表せない悲惨な事件があったのだろうか?
>>254
「そ、そうかそうか!それは良かったな!」
慌てるな、彼は何一つ怒っていない。
それなのに、何故…。何故心拍数が上昇しているんだ!?
胸が、というか心が痛い!
「な、なるほど。もしかしたら監視だけでなく売り上げの上昇にも貢献してるんじゃないか?
ボーナスが出るかもしれないな」
よし、落ち着いてきた。
だがあまりじっと見ないようにしておこう。
好奇の視線が集められる?当然だろ。
これを好奇の目で見つめない奴なんてあの嘘吐きぐらいだ。
- 259 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/28(月) 02:43:27
- >>254
ん―――視線?
ふと、木々に目をやるとそこには見覚えのある機械が―――
……いや、機械?
何だか浴衣を着ているように見える。
機械が浴衣を着て木の間に立っている。
しかも日本刀を帯びている。
これは―――どう見ても。
「貴方が一番不審者よね」
……本音が零れ出てしまった。
>>256
水しぶきとともに乱入してきたのは見覚えのある少年。
お陰で顔にお湯がかかってしまった。
―――ここはひとつ、マナー違反だと怒るべきよね。
「―――へぇ。貴方もリザレクションできるの?
じゃあ―――もう一回くらい死んでも、平気よね?」
気配を消して背後に位置取り。
凍るような声音で耳元に囁く。
- 260 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/28(月) 02:44:03
- >>251
「……それはそれは。きっと、その幻想郷というところはとんでもない場所なんだろうね。
あるモグリの金貸しが流れ着いた商都のような、何の変哲もない街にして怪物の魔窟のような場所なんだろう」
実際、彼女らの会話はとめどもなく、やくたいもなく、そしてきりもない。
人精霊のように見えた第一印象も、さほど間違ってはいなかったようではある。
>>252
「うん?そうか、君にとっては興味がなかったのか。ぼくはとても興味深かったのだけど。
でも君にとってこの先も時間が果てしなく続くというなら、確かにあんな話は以前少し喋った世間話と同じようなものなんだろうね」
自分自身にとってみればそれを認めるのに抵抗がなかったわけではない――が、相手が本物の不死者であるならば、
そういうものなのだろうと納得せざるを得ない。
「ああ、ぼくの名前はアイネストでいいよ。それとついでに、別に立ち上がらなくてもいい。
そうなるとぼくは君を……さて、一介のつまらない学者が、苗字にしろ名前にしろ姫君を呼び捨てで呼んでいいものかな。
なんと呼ぶのが適当だろうか?」
「うん?ぼくは君や君たちの事を詳しくは知らないが、おそらく君の言う『外』はぼくの住む世界とはまったく違う多元世界のどこかなんだろう。
その多元世界の中に、合計18人の不死者がいるのさ。
神に呪われて運命を剥ぎ取られた7人――いや、今はもう6人の魔術士と、
魔法の究極に辿り着いて、無限の可能性を失って不可能を得てしまった12人の魔法使い(シーカー)。
どちらもぼくの世界には存在しないけれど、ぼくは彼らを知っている。知っているだけで面識はないが」
- 261 名前:BLACK KAIZER ◆8/KAIZERps :2008/01/28(月) 02:48:52
- >>256
来客―――照合終了。またも顔を知る相手。
……不思議なもので、ここは一種の特異点のようだ。
偶然に二人目の既知と出会う確率はそれほど高くないのだが。
さすがにギターは持ち込んでいないようだ。
道具を大切にする精神―――道を極める上では重要なものだろう。
私もそう思う。
>>258
「……どうした、体調不良か?」
目の前の青年の様子が少々おかしい。
湯当たりの推測―――入浴時間を考えて否定。
問診が効果的と判断/無線でネットワークに接続/医学辞典を検索準備。
「……ふむ。見たところ客数に影響は出ていないのだがな、まあそれも詮無いことか」
そこまでしたところで青年が目を逸らす/異常を示した心拍数は平常へ移行する。
経験の無い現象―――あれこれと推測を重ねてみる。
解答が出せない場合は問うて見るのも悪くないかも知れない。
- 262 名前:蓮見イサム:2008/01/28(月) 02:51:21
- >.259
あったかい。
温泉はいいなー。
日本人で良かったー。
中学二年生らしくねぇー。
多分今のオレはちょーしあわせーという顔をしているに違いない。
生きてるって素晴らしい。
あー、じんじんする。手足とかじんじんする。
幸せに浸っているオレの耳元に声。
>「―――へぇ。貴方もリザレクションできるの?
> じゃあ―――もう一回くらい死んでも、平気よね?」
――――ぞくり。
はい、その時はですね。
もう死んだと思いました。
はい。殺気って人を殺せるんですね(蓮見イサム――後日談)
「のはぁぁぁぁぁっ!?」
どばしゃあと飛びのく。水しぶきが上がる。
慌てて振り向くと、いつかの応理くんのお仲間さんだった。
いや、それは失礼過ぎる。とりあえず死なない人だ。
しかし、歴戦の勇士であるところオレは、すぐに冷静さを取り戻し、
いきなりの事態に対処し、横暴な振る舞いに注意を促すのだった。
「なんだかよくわからないけどすみません!?
ちょっとくらいなら壊れても治るけど、痛いのと侵蝕率上昇は勘弁してください!?」
……いや、ほら、無駄な争いとかよくないし。
なんかすっごい怒ってるんだもん!!
なぜか、頭っからお湯をかぶったよーな姿だし!!
潜水でもしてたのか!?
- 263 名前:BLACK KAIZER ◆8/KAIZERps :2008/01/28(月) 02:52:40
- >>259
声―――予想よりシンカーのかかった内容。
「特にクレームはついていないのだがな」
現状を列挙して分析/返答を返す。
好奇の目は増えたが、特に何か問題は発生していない。
「そこの青年の提案でこうしてみた。この方が周囲に与える脅威を減ずるらしい」
- 264 名前:蓮見イサム:2008/01/28(月) 02:55:44
- >>261
あ、なんか、いつか海で会ったロボがい……
……ひ、人違いか?
いや、メカ違いか?
なんかけったいな格好をしている。
ある意味、この場所には似合っている。
こう、ジャパニーズワビサービって感じの似合い方だけど。
同系機の顔の見分けとかつかないしなぁ……。
外国人だってつかないのに。
声かけてみればわかるか。
「ちわっす。えーと、もしかして前に会ったメカの人?」
人じゃないな。メカのメカ?
いや、それも違う。日本語って難しい。
- 265 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/28(月) 02:59:12
- >>258
「ふふ。はい、どうぞ。お仕事お疲れ様」
とくとくと相手の杯を満たす。
「うちにあったお酒を適当に持ってきただけだから、美味しいかどうかはわからないけど。
変な味はしないはずよ、多分。きっと」
―――いくら永琳でも蔵の酒に劇物を混ぜたりはしない……はず。
……?何か聞こえたような?
ぐ…や…?
知らず知らずのうちに片手にはスペルカードが握られていた。
「ブリリアントドラゴンバレッタ」(ルナティック)
―――ああ、危ない危ない、何だか知らないけど宣言しそうになっちゃったわ。
「そうそう、輝夜よ。貴方は……シロー・アマダ少尉、よね。
―――どうしてそんなに焦っているの?」
- 266 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/28(月) 03:02:59
- >>261
「いやいやいやいや!滅相もないぃ!」
心配しないでくれ。
貴方をこの温泉の見世物であるような
現代美術品に仕立て上げてしまった汚れた俺の心配をしないでくれ!
「た、体調不良なんて何もおこしていない。
一日三食は必ず取ってるし、この前は遭遇戦があったが怪我一つしていない。
大丈夫だ、大丈夫…」
嗚呼…なんという悲劇。
甲冑の奇妙な、じゃなくて高貴な騎士よ。
どう考えても軽はずみな提案をした俺のほうが悪いのに
俺に体調の心配をしてくれるなんて…!
>>263>>264
(頭を抱えて自責の念に駆られている)
- 267 名前:光の三妖精 ◆FairyH0Oi2 :2008/01/28(月) 03:06:19
- >>254
「ふーん…… からくり仕掛けの生きた人形、って所かしら?
大丈夫ならいいんだけど、無理だけはしないでね」
あ、そういえば私がアレを持ってるんだった。
早く合流しないと二人がすねちゃうかも。
「壊れない程度に頑張ってね。
温泉は何者も拒まないし」
ゆったりあったかな空間は誰だって気が緩んでしまう。
野生動物だって心なしか気分がよさそうだし。
「じゃ、私は向こうにいるから寂しくなったらいつでもいらっしゃいな」
ちょっとばかり長居してしまったから、きっと冷えに冷え切ってるだろう。
麦酒は冷えたものが一番だし。
それに、この奇天烈極まりない堅物が突然やってきたら、二人とも驚くだろう。
>>255
「あー、ごめんー。誰だか忘れたー」
のほほんと緩みきって目も細い。
「まーまー、とりあえずこっち来て一杯どう?
今は無いけど」
「思い出すまでもうちょっと待ってねー」
それにしてもこの二人、相手を気にしなさすぎである。
>>256
「やっぱり、温泉ってみんな集まりたがるわよねー」
「秘湯って言われる場所は大抵野生動物も混じるしね」
「やっぱり暖かいから?」
「毛皮があっても寒いだろうしね」
何はともあれ、また一人温泉に。
見知らぬ人とわいわいやるのもまた楽しいもの。
会ったことある気がするけど。
「ふはー」
「ほへー」
「ひー」
「あ、スター、お帰りー」
「どうだった? なにかあった?」
「別になんて事はなかったわ」
「そうよねー。ここまで来ておいて姿を見せないのもおかしな話だし」
「それはそうと、アレはどう?」
「言われなくても冷え冷えよ」
今のぬくぬくに比べたら過去は割とどーでもよかった。
ギターないし。
>>257
「静かも何も、今までちょっと離れてただけよ」
びしっと一言。
まあ、そこにいなければ会話ができないのも当然。
「それに、お酒なら私達も一応持参してるし」
「じゃあ一杯づつ交換ってことでー」
何気に3対1で儲けがでる計算だったり。
「まあ、さっきのアレは気にしないで欲しいわね。
誰にだって一時の気の迷いはあるだろうし」
「アレは気の迷いってレベルじゃなかったわよ」
「あら、どんなことを言ってたのかしら?」
「ホットk」「それ以上言うなー!」
「……ルナのためにもここは一つ黙っておいてあげるわ」
「ま、いいわ。それはそうと、交換、する?」
結構相手を無視してる気がしないでもないけど、完全に記憶から消えてるわけじゃないし、
その辺は許して欲しいかなー。なんて。
>>260
「どちらかと言えば楽園って奴よね」
「怖いこともあるけど、その倍くらいは楽しいことの方が多いし」
「誰も彼もお祭り騒ぎには目がないし」
「大暴れしたら巫女が飛んでくるし」
「誰だって安全に暮らしたいものだしね」
安全、の基準がそれぞれで大幅に違うのが問題と言えば問題だけど。
「それも一種の平和よね。
行き過ぎれば滅びるのは定説だし」
自分達の基準が結構アバウトなことには目を瞑っておこう。
- 268 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/28(月) 03:11:45
- >>265
「ああ…どうも…ありがとう…」
そうだ、この和やかな空気がいいんだ。
彼女の労いの言葉がいずれ俺の自責の念を忘れさせッ!?
な、何だ!?
4年間の士官学校在籍と1年余りの軍隊生活によって培われてきた
俺の勘がコンディションレッドを伝える。
というか、何だそのカードは?
輝く竜の弾丸?え、まさか妹紅みたいに本気で撃てるの、それ?
「す、すいません…日本人の名前…覚えにくい…から…」
圧倒される。
いったい何なんだ、このプレッシャーは!?
- 269 名前:BLACK KAIZER ◆8/KAIZERps :2008/01/28(月) 03:11:59
- >>264
「……ふむ、そうだな。今は外装を変更しているが同一存在だ」
どうやらこの状態でも判別は出来たようだ。
やはり連想力には個人差があるものらしい。
「今は仕事中でな。警備員のようなことをしている。
私のような存在がこうした状況に合致する、とのことだ」
>>266
問診―――肉体的な機能不全は無い。
センサーにも特筆するような温度分布などは存在していない。
とすれば……精神的なものだろうか。
さすがにそこまで行くと専門外だった。
心理学については、知識だけでは活用するのが非常に難しい。
対人に関係する経験が必要なのだ。
「……何を気に病んでいるのかは分からないが。
こういう場所に来たからには気を楽にすることだ。
それで解決策が見出せる場合もある」
なるべく当たり障りの無い返答を行う。
専門医で無い以上は気休めだが、その気休めでも必要とする人間が居ることは認識している。
仕事内容―――カスタマーの安全と安心を保護する。
これもその一環だと解釈することにした。
- 270 名前:蓮見イサム:2008/01/28(月) 03:12:18
- >>266
なんか頭を抱えてる人がいる。
ロボの人の方を意識しているような感じもする。
つまり……えーと……。
わかった、博士だ!!
私は、なんという恐ろしいものを作ってしまったんだ、的な!
そうか……あのにーちゃん、頭いいんだな。
「元気出せよ、博士!」
これで元気になるだろう。絶対。
>>267
あ、なんかまた見たことあるのが……
「増えてるーーーーーー!!!」
いや、落ち着けオレ。
従者増やすエフェクトぐらいあるだろう。
ひっひっふー。
よし、落ち着いた。
「おっす。その後、どーよ」
声をかけてみた。
待ってみた。
待ってみた。
返事はない。
その、え、あんた誰?みたいな視線をやめてくれませんか。
「お前もか!お前もオレをギターの付属品扱いするのか!!
ほら、ぎゃうーんぎゃうーんの!!スーパーロッカーの!!」
言っててけっこう悲しいんだ。こんちくしょう。気持ちだけじゃーん
- 271 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/28(月) 03:12:20
- >>260
「興味が無いというか、忘れちゃったのよ。あんまり前のことを覚えているの、得意じゃなくて。
まあでも、世間話程度って言うのは大正解ね。私という個体が『生きて』いる以上、常に考えることだもの。
いつも考えていることをありのままに話す。その話に意味はないし、答えも無い。
これが世間話じゃないとしたら、一体何が世間話なのかしら」
「わかったわ、アイネスト。
―――輝夜でいいわ。昔ならばいざ知らず、今は一介の地上に暮らす民だもの。
別に貴方に姫様、と呼ばれたいとも思わないしね」
くすくすといたずらっぽく笑う。
もっとからかいがいのある男なら、そう呼ばせるのも面白いとは思うんだけど。
「ふーん、運命を剥ぎ取る、ねぇ。ずいぶんと大層な技を使う神も居たものね。
可能性を失って不可能を得る―――?
その者達は前に進むことが、成長することが出来なくなった、ということかしら」
- 272 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/28(月) 03:14:00
- >>254
「かの天人種族ですらまったく新しい生命の創造など到底不可能であった、とぼくは師から聞かされていたけれど。
君の話が本当なら、君の父はとてつもないことをしたんだと思うよ。
まったく新しい種としての生命体の創造――何があればそんなことが出来るものか、ぼくには想像もつかない」
そんなことが出来るのは、自然か、神か、あるいは硝化の森か。
とにかく人間の所業ではない。
「――そうか。君にはもう、あれをも得たのか……いや、驚くには値しないのかもしれないね。
ただひとつのことだけを考え、ひとつのことだけをする、迷いを知らず揺らぐことのない、硝化した君のままであれば――あの技は間違いなく君のものににはならなかったはずだ。
そこには何の発見も創造も存在する余地はないからだ。そこにあるのは――もう一度繰り返すが、ただひとつのことだけだからね。
力を理性で制御すること。機械だったはずの君が、この命題に辿り着いた?
それこそ驚くべきことだ。
力は制御されていなければ力ではない。ただ暴発する奔流だ。
それを自制することを学んだ――いや、まだその境地に達してはいないとしても、それが目指すべきものだと知ったのならば、君が招かれざる客としてではなく――かのサントアリオを訪れる日が来るのかもしれない。
だが、ひとつだけ忠告しようか。
君が『彼』と技を競うことのみを考えるならば、それはもう一度君を硝化させることになる。殺人精霊メタルブラックの再来だね。
それは君が得たものを失うことにしかならない。
……もっとも、こんなことはもはや役割を終えて舞台から退場した、愚か者からの戯言なのだけどね。
ああ、意味がわからなかったら君の父か、あるいは妖魔の君にでも聞けば教えてくれるだろう。今のぼくが何であるのか」
>>262
「君が勢いよく入浴した拍子にその……彼女に、お湯がかかったわけだ。
それで怒っているんだと思うよ。
ちなみにこの場合、ぼくは彼女の怒りのほうが正当ではないかと推測するね」
- 273 名前:蓮見イサム:2008/01/28(月) 03:16:14
- >>269
>「……ふむ、そうだな。今は外装を変更しているが同一存在だ」
おお、あってた。やっぱあの時のフルボーグの人だ。
>「今は仕事中でな。警備員のようなことをしている。
> 私のような存在がこうした状況に合致する、とのことだ」
「へー……」
確かに、警備員としての威圧感は凄い。
誰一人として近付いてこないだろう。
多分、客も。
……い、いや、オレも来てるし、人いっぱいいるし、そうでもないか。
なんかアレだな、温泉にある妙な置物的な存在感があるしな。
お子様達には大人気っぽいし。
何よりロボカッコイイと中学二年生マインドにはビンビン来る。
でもあのセンスはないと思う。
誰だあんなの着せたヤツ。
「この寒いのに仕事で大変だなぁ……。温泉とかって入れんの?」
血行よくなったりはしないだろうけど。
オイルの流れがよくなったりとか……?
- 274 名前:蓮見イサム:2008/01/28(月) 03:21:13
- >>272
>「君が勢いよく入浴した拍子にその……彼女に、お湯がかかったわけだ。
> それで怒っているんだと思うよ。
> ちなみにこの場合、ぼくは彼女の怒りのほうが正当ではないかと推測するね」
おーいえー、そいつは盲点だった。
この蓮見イサムの目をもってしても見抜けなかったぜ!!
「教えてくれてありがとう!!
とりあえずオレは物分りのいいロッカーなんで、
謝ろうと思うっていうかもう謝っているぜすみません!」
ロック的には反逆精神を持つところかもしれないが、
オレは良いロッカーなので、ちゃんと非を認めることができるのだ。
偉いな!
- 275 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/28(月) 03:21:35
- >>262
ものすごい勢いで飛びのく男の子。
ものすごい勢いで私に降りかかるお湯。
この子は学習能力というものは無いんだろうか。
「よくわからないのに謝っても意味は無いでしょう。
貴方は何をしたかわかっていないの?」
ぎろり、とにらみ付ける。
ここぞとばかりに怖い顔を作って。
―――こういう顔、何年ぶりかしら?
頬が引き攣って変な表情になっていないかちょっと気になる。
「ちょっとくらいなら壊してもいいのね?
良かったわ。私も人殺しなんてしたくないしね―――」
>>263
「―――ま、まあ、文句無いならいいんだけど……」
さすが機械。冷静だ。
「え?ああ、変な入れ知恵したのはあの隊長さんなのね。
―――脅威は減ったけど、違和感は増したと思うわ」
率直な感想を言ってみる。
- 276 名前:名無し(♀):2008/01/28(月) 03:23:36
- 突然ですが、こんばんわ。
差し入れついでに温泉玉子作りに来ました。
温泉に入っているみなさんどうぞ。
つ『大吟醸生原酒(中とり無ろ過)』&ミネラルウォーター2L
ブラックカイザーさんには…
つ『研ぎ石』
では、ちょっと失礼します。(網袋in玉子×10を温泉の隅に固定して湯に入れる)
それでは庭木の間で一時間待機してます。そしたら玉子を回収して退場しますから。
(ブラックカイザーの横で座って待機)
- 277 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/28(月) 03:28:48
- >>267
「居なかったの?気づかなかったわ」
さらりと一言。
影薄いわね、とは言わないでおく。
「へぇ。妖精の持ってきたお酒?楽しみね。
やっぱりなにか違ったりするのかしら」
早速杯を差し出し、酒の催促。
「―――。妖精って本当に良くわからないわねぇ。
貴方達は三人で世界が完結しているんじゃない?」
三匹そろった途端に自分達の世界が展開される様を見て、思わず呟く。
何故この三匹が一緒に行動しているのか、だんだん気になってきた。
- 278 名前:光の三妖精 ◆FairyH0Oi2 :2008/01/28(月) 03:28:56
- >>270
「ギター……
あー、あの時の変なの」
自分だって普通の人間から見たら変なのどころか、十分に怪奇現象そのものなのに。
「正直、やかましいくらいしか印象なかったしね。
ま、また会えた上に思い出せたんだから気にする必要はないでしょ?」
「そうそう。細かいこと気にしててもあんまり楽しくないし」
「ミュージシャンならここで一発ライブで盛り上げてみたらどうかしら?」
湿気は楽器の大敵です。あんまり真面目に受け取らなくてもいいと思います。
>>265を受けて>>268
「んー、シロー、シロー……
あー、あの時の釣りバカだ」
「フィーッシュッ!」
「で、針を外そうとしたら飲み込まれてて四苦八苦」
「結局、諦めて糸を切りましたとさ」
尚、この話は実際の出来事とは全く関係ありません。
「それはそうと、なんと言うか……
冴えないわね」
「女難の相が星の運びから見えるわ」
「星占いなんて出来ないくせに」
「占いなんて、当たるも八卦、当たらぬも八卦よ」
「アナタハカミヲシンジマスカー? ってレベルだもんね」
「そういう意味じゃあ、占いって適当ばかりね」
「で、元気してた?
こっちは毎日がアレすぎてアレなんだけど」
指示語が多すぎて意味がわからない。
まだ酔ってないはずなのに。
- 279 名前:蓮見イサム:2008/01/28(月) 03:30:27
- >>275
効果がないと判断!!
危険が危ない!死ぬ!?今日死ぬ!?
>「よくわからないのに謝っても意味は無いでしょう。
> 貴方は何をしたかわかっていないの?」
「わかってませんでしたが今聞いてわかりましたので
お湯をかけてごめんなさいごめんなさいごめんなさいー!?」
よし。ヤバイ。あの顔はヤバイ。笑ってるのに笑ってない。
ああ……柚木と温泉来たかった……
(オレは、このギターで最強のロッカーになるんだ!)
(うおおおおお、なんて恥ずかしいんだああああ!!)
(―――魂は震えたか?)
あ、ヤバイ。走馬灯見えてきた。
ははは、再会することになりそーだぜ、綾渕さん他数名ー。
>「ちょっとくらいなら壊してもいいのね?
> 良かったわ。私も人殺しなんてしたくないしね―――」
「死ぬよりヤバそうだーーーーー!?」がびーん
「お、落ち着いて!話し合おう!!人は分かり合える生き物だよ!
オレが悪かった!!海が広いのも山が高いのもオレが悪かった!!
出来る限りの謝罪を致しますから許してくださいっていうか、
許してくれなくてもいいので、なるべく痛くない方向でーーーー!!」
ちょっと諦め風味。
人間って怖い。
- 280 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/28(月) 03:31:44
- >>267
む、忘れられたか。
よし、お二人方から距離を取るついでに接近しよう。
気付かれないよう荷だ、そろーっと。
二人分の酒を引っ張ってな。
「この前、茶を奢ってやっただろ。シローだよ」
うーむ、そういえば肝心の魚を奢ってやれなかったな。
気がついたら消えていたし。
「…ってか酒飲んで大丈夫なのか?
もしかして羽が生えてると誰でも大丈夫って理論なのか」
そうか。外見が未成年でもそれならば。
>>270
「………もし俺が科学者だったら、イギリスの諜報員用の車に乗って自爆スイッチを押したい気分だ」
もう既に自爆スイッチを押してるような気がしますがね。
木っ端微塵に俺の心は砕かれているかと。
「って、違う!おれはQでもストレンジラブでも光子力研究所職員でもない!
ただの陸軍士官だ!」
クッ、更に追い詰めるかこの少年は!
俺のLPはとっくにゼロだということが何故判らない!?
「…というか君…こんな時間に一人で出歩いていていいのか?」
その歳だったら補導されてもおかしくない。
別に無理やりとっつかまえる気など更々ないのだが。
- 281 名前:蓮見イサム:2008/01/28(月) 03:35:34
- >>278
>「ギター……
> あー、あの時の変なの」
変なのって言われた!!!
くっ、この蓮見イサム、14年間生きてきて、
目の前で変なのって言われたことは……
……けっこーあるなぁ。
>「正直、やかましいくらいしか印象なかったしね。
> ま、また会えた上に思い出せたんだから気にする必要はないでしょ?」
「超失礼だな、お前!?
失礼さには自信あったけど、お前には負けるわ!!」
>「そうそう。細かいこと気にしててもあんまり楽しくないし」
「細かくないよ!?オレ変なやかましいのって言われたよ!?」
>「ミュージシャンならここで一発ライブで盛り上げてみたらどうかしら?」
「よし!!お前はいいヤツだ!!」
三人だか三匹だかいると、色々三倍みたいだ。赤くはないけど。
しかし、温泉にギターは持ち込めない。壊れちゃうかもしれないし。
だが!!
だが、しかし!!
ミュージシャンがライブをやれと言われて!
勝負を挑まれて!!
断ることができるだろうか!?
いや、できない!!(反語)
そう、楽器なら、ここにある!!
「こほん。ジャジャジャーン。ぎゃいんぎゃいーん。どりゅでどりゅでぎゅおーんぎゅおーん」
喉って人間の体についてる楽器なんだぜ!!
…………じゃ、じゃじゃーん、ぎゃいーん。
- 282 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/28(月) 03:37:14
- >>268
「ふふ、いえいえ。ごゆっくりどうぞ」
微笑みながら傍に控える。
お代わりを要求されれば、即座に反応できる位置取り。
―――あ、どうしよう。スペルカード解放しちゃったんだっけ。
うーん。まあ、いいか。適当に外へ撃っておこう。
(色とりどりのレーザーや小さい丸型の弾が凄い勢いで温泉脇の森に飛んでいく)
……巻き添えは無し?
まあいいわ。後で確認して帰れば。
「そうよねぇ。漢字だし、発音も難しいし。日本以外の土地の人には覚えにくいわよね」
相変わらず微笑みをたたえたまま。
- 283 名前:蓮見イサム:2008/01/28(月) 03:42:03
- >>280
>「………もし俺が科学者だったら、イギリスの諜報員用の車に乗って自爆スイッチを押したい気分だ」
「つまり、これから00ナンバーな感じでボンドガールとウハウハってことだな!!」
どうでもいいけど00って言うとガンダムっぽいよな。今だと。
>「って、違う!おれはQでもストレンジラブでも光子力研究所職員でもない!
> ただの陸軍士官だ!」
違ったらしい。
00ナンバーってオーヴァードっていう噂もあるから、ちょっと期待したのに。
「へー、軍人さんかー」
確かに、哀愁は漂ってるけど、体は鍛えてるようだし軍人といわれればそんな感じもする。
まぁ、軍人の知り合いなんていないからわかんねーけど。
軍人みたいな連中ならともかく。
とりあえず、場にある1500ポイント以下のじゃなくて。
>「…というか君…こんな時間に一人で出歩いていていいのか?」
くっ、正論を!
しかし、オレには温泉リサーチという使命があるんだ!!
愛の使命なんだよ!
それをわかるんだよ!!
「オトーサントオカーサンガチカクニイマス。
オレハオンセンハイリタクッテチョットヒトリデキマシタ」
よし完璧な演技。
ナチュラル過ぎてむしろメカっぽいぜ。
- 284 名前:光の三妖精 ◆FairyH0Oi2 :2008/01/28(月) 03:49:58
- >>277
「私の存在に気付かないって事は、
サニーがいなくても隠密行動が出来るって事ね」
「いや、それは単純に影がうs――もがっ」
(しーっ!)
まあ、知らぬが華って言うしね。
「そんなに焦らなくってもお酒は逃げないわよ」
「本当ならふうきみそと一緒にいただきたかったんだけど」
「じゃあ、まずは一献」
差し出された杯になみなみと。
ちょっと位はこぼしてもいいじゃない。
汚れるようなものはないんだし。
「一杯プレゼントしたんだから、当然こっちにもお返しはあるのよね?」
そしてずずいっ、と差し出される三つのグラス。
ここに貴女はお酒を注いでもいいし、はぐらかしてもいい。
>>280
「忘れてたのは謝るって」
「記憶は無限じゃないしね」
催眠術使うと無限に掘り起こせるらしいけど。
「私は珈琲の方が好きなんだけどね」
「そういうのは最初に言うべきでしょ」
「もしかしたらコーヒーのない世界だったのかも」
それはそれで失礼な話だとは思うけど。
「それじゃあお詫び代わりにまず一杯」
「ちょ、勝手に何してるのよ!」
「まあまあ、お祭り好きが集まればお酒は振って湧くものでしょ?」
「それもそうね」
幻想郷基準で語られても困る。
>>281
喉、それは空気を震わせて意思を伝える器官。
喉、それは風邪を引いたときに痛くなる部分。
喉、それは酷使するとやっぱり痛くなる部分。
何が言いたいかと言うと。
「……寒い」
「……しょぼい」
「……くだらない」
「ま、努力賞で10点かな」
「私は3点」
「ところで満点は?」
「100だけど?」
「私は10」
真面目にライブをやろうとした時点で君の負けだと思った方が
精神衛生上いいと思うよ?
「バカ正直に演奏をする必要はなかったと思うのよね」
最近は、お笑いのもライブって言うんでしょ?
- 285 名前:BLACK KAIZER ◆8/KAIZERps :2008/01/28(月) 03:50:00
- >>267
「ああ、心遣いに感謝する。万一凍結の恐れがある場合には従うこととしよう」
現状、その危険は無いが。
むしろ触れる者が凍結して怪我をする方が不安要素ではある。
絶えず表面温度に気を配っているのもそのためだ。
>>272
「ああ。不遇ではあったが、偉大な父だ。科学者とは須らく神に挑戦するか、神の領域を
知ろうとするものだと言う。結果は……御仁の知っての通りだが、その過程は価値のある
ものだと思っている。今も、そしてこれからも」
「揺らぐ……そうだな、揺らいでいるのだろう。新たな指針は得たが、今もなお道なき道
を迷いながら歩いているようなものだ。私の探求する『正しき力』とは不確かなものだ。
各個たる答えを自らの中に得るには、しばらくの時間と経験が必要だろう。
しかしそれは歓迎すべきことだろう。最も強いということが、必ずしもスペックや理論
の上で示されるものではないということを知り、なおかつそれを正すことに成功できた、
唯一の概念なのだから。
重要なのは力の方向性だった。今は、私も父も身を以って理解しているよ。
……そしてその忠告もまた忘れぬようにしよう。私は闘争するための存在だが、無作為
に闘争を行う存在ではない。怪物ではなく、一個の戦士だということを。同時に何時でも
怪物になりえるということを。
…………“彼”は正しき力を知り、それを正しく行使していた。そこに私の得た答えを
ぶつけてみたい、という好奇心がそんなことを考えさせているのかも知れんな。しかし、
“彼”が戦いを望まぬのであればそれはそれでいい、と考えている。闘争とは、欲求では
なく必然なのだからな」
「貴方の正体は分からないが、言葉の意味することは理解している。
―――確かに喪失は、私と剣を交えた者への非礼だろう。
闘争に魅了されることの無いように、自戒するとしよう」
>>273
「一応、認可は受けている。しかし今のところ必然であるとは考えていないな」
機械の入浴―――少々滑稽な気もする。
確かに洗浄も必要だが、人間のそれとは規格が違う。
有効とはあまり思えない。
「ともあれ、風邪も引かなければ凍りつくことも無い。心配は無用だ」
そう解答する/人間らしい動きで頷いて見せた。
心遣いに対する感謝の表れ。
>>275
―――違和感、か。
「確かにカモフラージュとしては不適だが、存在による威圧がトラブルの抑止にも繋がる。
それほど問題ではないだろう。……景観として不快というなら一考する必要はあるが」
多様な意見/多様な認識。
考慮に入れながらの返答。
「ともあれ、クレームをつける人物はいなかったのでな。違和感としてもそう大きく無い
と判断されているのかも知れないな」
>>276
―――砥石。
そういえば刀の方は研ぎをかけておいただろうか。
記憶を検索/覚えはある。詳細な準備―――拵えを変更するのと同時に。
今のところ何かを斬った覚えは無いから、急に必要になる可能性は低いだろう。
閑話休題。
「……それは構わんが、体調を崩さないようにな」
気温は相変わらずの零下。
幸い雪や風は吹いていないが、長居は良くない。
- 286 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2008/01/28(月) 03:50:24
- >>269
「そ、そうだよな…あ、アハハハハ…。
是非ともそうさせて…貰うよ」
フウ…これ以上の詮索は避けれそうだ。
実際心がボロボロで真っ白に燃え尽きてしまっている
訳なのだが。
「そうだな…解決策が見つかると…いいよな…本当」
貴方が…貴方が一番その道を閉ざしてるんです…。
勿論ほとんど俺のせいだけど…。
軽はずみに発言するんじゃなかった…ッ!
>>278
「別に社長と友達と…言う……訳じゃ……」
…えーと、この前会ったよね。
社長とはちょっと違うけど、ものすごく偉い人。
スーさんならぬヤーさ…ってやめよう、なんか暴力団みたいだ。
「うう…うるさい…俺には素敵な嫁さんがいるから
決して悪いわけじゃない…」
…そういえば嫁さんには銃で撃たれたことあったっけ。
あの時は敵同士だから仕方ないにしても…
うん?やっぱり悪いのか?
- 287 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/28(月) 03:51:32
- >>276
「あら、差し入れ?ちょうど良かった。ちょっと水がほしいと思っていたところなのよ」
水を受け取り、杯に移して一口。
「うん。やっぱり冷たい水も良いわねぇ。身が引き締まるわ」
深く息を吐きつつ、名無しの方に向き直り。
「ありがとう。お礼といっては何だけど、そこに置いてある石の器。持って行っていいわよ。
一応ダイヤモンド的なもので出来ているから、売ればそこそこの値段になるわ。
そのまま器として使っても良いしね。割れないから長持ちするわよ」
>>279
―――ちょっとやりすぎたかしら。
怯えようが尋常じゃない。
何だか痛くしないでーとか言っているし。
いたいけな男の子を虐める趣味は無いわ。どこぞの花妖怪じゃあるまいし。
「―――なんてね。わかればよろしい。温泉には静かに入りなさいね?」
柔らかい表情に戻して、優しい声で。
ゆっくりと頭を撫でることも忘れずに。
「それにしても、そんなに怖かったかしら?
あんなに怯えられるとは思わなかったんだけど」
どんな表情をしていたんだろう。出来るだけ怖い顔にはしたつもりだったけど。
- 288 名前:蓮見イサム:2008/01/28(月) 03:56:33
- >>284
>「……寒い」
「おべあ!?」
>「……しょぼい」
「ずぶお!!」
>「……くだらない」
「がぶすれい!?」
>「ま、努力賞で10点かな」
>「私は3点」
>「ところで満点は?」
>「100だけど?」
>「私は10」
やけに湯気が目に染みやがるぜ……。
しかし、オレは大人なロッカーなので、
大きな心で超☆失敬な彼女達を許し、
優しく声をかけるのであった。
「おおお、お前らなんかだいっきらいだうわーん!!」
……うん。
>「バカ正直に演奏をする必要はなかったと思うのよね」
「バカな!ミュージシャンの前でライブって言われて、
そんな一休さんのトンチみたいな逃げ方できるわけないだろう!?
他人に嘘はつけたとしても、魂にだけは嘘はつけない!
それがオレ達ミュージシャンなのだから!!」
よし、ちょっとカッコいいこと言って誤魔化せたはずだ。
でも三点。うおー!!!
- 289 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/28(月) 04:01:23
- >>284
「そうね、それは貴方の特殊能力よ。
―――私にも変装できそうだし、実は貴方ってスパイに向いてるんじゃない?」
密かにルナチャイルドに向けてグッジョブ、とさむずあっぷ。
いい仕事をした相手を称えるにはこうしろって鈴仙が言ってたっててゐが言ってた。
「あら、お酒は刻一刻と変化して行くのよ?
開けた以上、早く飲むのがマナーでしょう」
凄く言い訳っぽいけど無視。
注がれたお酒をくいっと一口。
「うん。意外と切れのある味ねぇ。辛口ってやつかしら。美味しいわ」
さらに一口。二口と飲んで杯は乾く。
「ふうきみそ!ああ、いけない。肴を持ってくるのを忘れるなんて。不覚。
まあ、無いものねだりしても仕方ないし……今度はタラの芽でも揚げて持って来ようかしら」
言いながら、三人に注いでいく。
お酒を飲んでいい気分。はぐらかすなんてとんでもない。
そんなことをするのは私の役目じゃない。それはてゐだと思う。
- 290 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/28(月) 04:02:16
- >>271
「確かにそのとおりだ。
それならぼくも君と同じだね。
いつも考えていたことをそのまま話しただけだね――ただそれを実際に話す相手がいなかったから、新鮮に感じただけで。
なるほど、これは確かに世間話なんだろう」
目を閉じ、静かに笑う――ただ、そこに感情の色は見えなかったが。
「うん?まあ、ぼくは確かにつまらない男だからね。からかいがいがある、なんて言われたことは一度もないね。
死になさい、とか殺してやる、とはよく言われたけど。
分かった。それでは輝夜と呼ばせてもらうよ
神の技。
その言葉に苦笑する。
「彼らは神の技によって運命を剥ぎ取られたのではない――んだそうだ。
世界の法則そのものであり、全知全能にして零知零能である神を実体化させた結果としてそうなった。
唯一絶対神としての神は実体を持っていてはならない。世界そのものと同義たることが神だと――ぼくの師は、その世界に起こった
ことをそう言っていた」
「彼らは魔法使いとして不死の魔法を得た。
つまり何者からも干渉されなくなった、ということになる。
そして何者からも干渉されないということは、つまり何者にも干渉できないということでもある。
結果としてその12人はすべてその世界から姿を消したそうだ――その後、彼らがどうなったのかは誰も、ぼくも知らない。
だが最初に不死者となったある魔法使いはこう言ったそうだ。
『不死の実証はこの世界を永遠に呪う』、と。
それをぼくは、不死になるとは可能がひとつ不可能に入れ替わる――それが呪いということだと解釈している」
- 291 名前:蓮見イサム:2008/01/28(月) 04:07:42
- >>285
>「一応、認可は受けている。しかし今のところ必然であるとは考えていないな」
なるほどー……。
防水も完璧なのか。最近の技術ってすげー。
>「ともあれ、風邪も引かなければ凍りつくことも無い。心配は無用だ」
「ん、あんたがそれでいいならいーんだけどさ」
なんだっけ。
なんか聞いたことがある。
例えば体がメカメカしくなって不必要でも、
飯とか食べた方が精神衛生上いいとかなんとか。
つまり、えーと、そう、アレだ。
「心の洗濯?温泉入ると、そーゆーのもできるらしーぜ」
まぁ、あそこに一人立たせてるのが、なんか悪いなーっていう、
こっちの都合なのかもしんないけども。
>>287
ガタガタガタガタブルブルブルブル。
温泉入ってるのになんだか寒いよおかしいね。
あっはっは。って笑ってる場合じゃねぇー!!!
でもなんかオレが悪いみたいな流れだしここは我慢か!
我慢するしかないのか、蓮見イサム!がんばれ!がんばれイサム!
>「―――なんてね。わかればよろしい。温泉には静かに入りなさいね?」
「わかりましたすみません死にますから許して!! お?」
次の瞬間のあらゆる苦痛とかなんか色々そーゆーのを想像してたオレに、
なんだか、優しげな声がかけられる。これは何か、オレはもう死んでいるのか。
いや、違う!助かった!助かったんだ!!オレは助かった!!
ハレルヤ!!
「イエッサーで了解でわかりました!!
温泉にはそこにギターがない限り静かに入ります!!」
そこにギターがあったら。まぁ、聞くな。
そこは死ぬより酷い目に遭ってもやらざるを得ないから。
>「それにしても、そんなに怖かったかしら?
> あんなに怯えられるとは思わなかったんだけど」
「いや、怖いなんていうもんじゃないっすよ!!
鬼的な!悪魔的な!彼岸より恐ろしい者を特派員は見た的な!!」
要約すると超怖かった。
優しい声が逆に怖く思えてしまうほどに怖かった。
あー怖かった。
- 292 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/28(月) 04:12:27
- 「……さて。忠告なんて、慣れないことをしたせいかな。
少し疲れたよ。
申し訳ないが、ぼくはここで退散させてもらうことにするよ――」
ゆっくりと立ち上がり、背を向ける。
そこでふと湯気が揺らめいてアイネストの姿を隠し――
その煙が晴れたときには、彼の姿はどこにもなかった。
(退場)
- 293 名前:名無し(♀):2008/01/28(月) 04:16:20
- >>285
(個人スレ、毎回楽しみにしています。)
「完全防寒なので大丈夫ですよ。
それに、貴方のそばの方が私には暖まります。」
…………アレ?ワタシハイマナニヲ…
ブシュ〜(←オーバーヒート)
(頭から煙を出しつつ)「今言ったことは忘れてください。ハイ…」
>>287
「あ、どうぞ。気遣い無く。
今の私は、ただの温泉玉子の完成を待っている傍観者ですから。姫は姫で楽しんでください。」
- 294 名前:BLACK KAIZER ◆8/KAIZERps :2008/01/28(月) 04:21:45
- >>286
「……ともあれ、変調があるなら遠慮なく言って欲しい。
こちらもそれなりの準備はしている」
簡単な応急処置程度ならここでも出来る。
当然の備えだった。
……しかし、見たところ苦悩しているようにも見受けられる。
何を悩んでいるのだろう。
>>291
「……ふむ、なるほどな。精神の浄化か」
確かに似つかわしいような気がする。
特に私の場合は。
「今度試してみることとしよう」
頷きながらそう答え―――連絡。
“宿の一室に不審物”。
「ふむ、仕事が出来たようだ。失礼する」
危険物である可能性は低いが、それでも必要なことだろう。
私は冷気を感じさせない動作で立ち上がり、その場を辞した。
【退場】
- 295 名前:光の三妖精 ◆FairyH0Oi2 :2008/01/28(月) 04:25:11
- >>288
「いや、ミュージシャンを見たことないわけじゃないわよ?
こっちにだっていろんなところで所構わず演奏しまくってるのがいるし」
「手足使わないで演奏できるし」
「割とアドリブが大目だし」
結局、何一つ勝ってない気が。
「ま、コレに懲りたら今度は防水をしっかりした楽器でも持ち歩けばいいじゃない」
それは根本的に違うと思う。
>>289
「高度な隠密性と、高度な索敵能力。
この二つがあればどんな相手も敵じゃないわね」
「だから馬鹿にさr――ふがっ!」
(だからほっときなさいって!)
見えないように親指をぐっ、と。
いつも損な役回りだから、今ぐらい調子に乗ってもいいじゃない。
しっぺ返しが来るとは思うけど。
と、ここで差し出したグラスに注がれる見るからに高価そうなお酒。
「ぃよっ! 姫様太っ腹ー!」
「さすがに高貴な身分の人は違うね!」
「それじゃあありがたく頂くわ」
ぐいっと一口、すっきり喉越し、辛口醸造、じんわりぽかぽか。
あ、適当並べただけだからあんまり気にしないでね。
>>292
ふわりと、雲が流されるかのように自然と消える人影。
それに二人は気付かない。
気付いた一人はぽつりと呟く。
「温泉は枯れない限り、いつまでもそこにあるからね。
気が向いたら入りなさいな」
「……どうかした、スター?」
「ちょっとした独り言よ。気にしなくていいわ」
>>293
こっちにも一人。
関わってくる気配もないし、特に動きもない。
気付いてはいるけどなんとなくほっといてた。
「んー、入れ込むのもいいけど、程々にしたほうがいいんじゃないかしら?
その、一応、異性同士みたいだし、健全な、その、ね?」
妖精だって、この手の話題はどうも苦手なご様子。
「さっきから独り言が多いわよ、スター」
「ほっときなさいって。私たちよりいろんなのが視えてるんだし」
>>294
「ここでお仕事しているのなら、いつでも入る機会はあるわよね」
「それじゃあここに住み込もうか?
いつかやったみたいに」
「ほんと、それって堂々とした泥棒よね」
まあ、そんな感じのどうでもいい一コマに吸収されてしまったり。
- 296 名前:名無し(♀):2008/01/28(月) 04:27:01
- そろそろ時間だ。早いなぁ…。
「もう一時間経ったので、玉子を持っておいとまさせてもらいます。」
玉子回収。手触り良好。よし。
「短い間でしたが、楽しかったです。それでは。」
(退場)
- 297 名前:シロー・アマダ:2008/01/28(月) 04:28:14
- ・・・ん?何だ?時計型無線がなっている?
「はい、こちらシロー・・・え?森の中で爆発音?直ぐに急行されたし?」
・・・なんてこったい。大騒ぎじゃないか。
「あー、すまない、急用ができたみたいだ。
先に失礼させてもらう。」
まったく。原因はわかっているのに・・・。
仕方ない、行くしかないか。さっさと風呂をでるか。
【退場】
- 298 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/28(月) 04:34:20
- >>290
「世間話でいいのなら、いくらでもお相手するわ。
私も話すのは嫌いじゃないしね」
声もなく笑う。
目は―――笑っていない。
「殺してやる、死になさい。ああ、嫌ね。野蛮で粗野。
そういう言葉は軽々しく人に言っていい言葉じゃないのにねぇ。
安心して頂戴。私はそんなこと言わないわ。少なくとも貴方にはね」
意味深な笑みを浮かべて。
「へぇ……なかなか難しいわね。神は実体を持ってはならない、ねぇ。
やっぱりこっちの―――日本の神とは考え方が違うのね。こちらの神は唯一でも絶対でもないから」
「干渉されない代わりに干渉できない。つまり変化がない。変化を起こすことができない。
ああ―――そういうの、よく知っているわ。私が一番嫌った状態。
……それは不死というより不変なんじゃないかしら?」
「あら、もう帰るの?って……消えてる。もう、せっかちねぇ。別れの挨拶くらいさせなさいよ」
いつの間にか消えた彼に対して文句をつぶやく。
- 299 名前:蓮見イサム:2008/01/28(月) 04:34:43
- >>294
>「……ふむ、なるほどな。精神の浄化か」
「それそれ!!
効果があるとかないとかじゃなくってさ、
温泉入るってだけで、なんか元気になるよーなヤツ!」
まぁ、だからこそ温泉の水増しとかニセモノ問題とか、
そーゆーのもできてしまうのかもしんないが。
元気になれたらいーんじゃね、ってなもんでもある。
>「今度試してみることとしよう」
「おう!気が向いたら入ってみるといーと思うぜー」
いい音楽ってぇヤツだって、言ってみりゃ気分の問題だしな。
>「ふむ、仕事が出来たようだ。失礼する」
「ん、お疲れさん。仕事頑張ってなー」
しかし、アレだな。
温泉にいるってことは、背中流したりするんだろーか……?
>>295
>「いや、ミュージシャンを見たことないわけじゃないわよ?
こっちにだっていろんなところで所構わず演奏しまくってるのがいるし」
「何!なかなかやるな、ソイツ!!
友達になるか、永遠に戦い続けるかのどっちかだな!!」
両極端だがしかし、同じ道を行くというのはそーゆーものだ。多分。
>「手足使わないで演奏できるし」
「お、オレだって歯でギター弾いたりとかだな!?」
でもそれ支えるのに手ぇ使ってるよな。
……ギターなくても音波出せるかなぁ……。
いや、やったら負けた気がする!
できそうだけど、やりたくない!!
>「割とアドリブが大目だし」
「ぎ、ギターさえあれば即興だって弾けらー!」
つまるところギターはオレの魂なわけで、今のオレには魂がないも同然なのだ。
だからして、負けるのも致し方なし。本当は勝てるんだって!マジで!
>「ま、コレに懲りたら今度は防水をしっかりした楽器でも持ち歩けばいいじゃない」
「…………そんなお金ない」
世知辛い。
ああ、世知辛い。
いいんだよ、今のギター気に入ってるんだから。
- 300 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/28(月) 04:43:42
- >>291
「いやいや、死ななくていいから。
というか、私はいたいけな男の子を死なせる趣味なんてないから」
思わず苦笑しながら。
「―――ギターがあっても暴れちゃダメよ。
煩いのは、まあ、百歩譲って許すけど。音楽は貴方の魂なんでしょう?」
半ば呆れたような表情で肩をすくめる。
魂を奪うなんて真似はしたくない。
人の楽しみを奪って喜ぶのは悪魔だけだ。
「……そんな。鬼や悪魔みたいに?ショックね……」
鬼や悪魔に例えられるとは……。
思わず泣けてきた。
さめざめ。両手で顔を覆って俯く。
よく見ると口元は笑ってるけど。
- 301 名前:光の三妖精 ◆FairyH0Oi2 :2008/01/28(月) 04:46:07
- >>296
「出てくるのも突然なら、帰るのも突然ね」
目的が温泉卵を作ることなのだからしょうがないと言えばそうなのだけど。
「帰り道には気をつけてね。
見た感じ、灯りはあまりなかったから」
>>297
「折角再会できたのに、勿体無いわね」
「そんな事言うならもっと早く思い出しなさいって」
「しょうがないじゃない。忘れ物は誰にだってあるわ」
「それこそ、異常者でもないと無理よね」
怪奇そのものが何を言うのやら。
>>299
>「お、オレだって歯でギター弾いたりとかだな!?」
「ところがどっこい、楽器に全く触れないのよね」
「なんか幽霊っぽいのが取り付いてるみたいだけど」
>「ぎ、ギターさえあれば即興だって弾けらー!」
「ついでに、タイミングが悪いと弾幕のオマケつきよね」
フォローどころか追い詰める一方である。
「ま、同じうるさいでも危険がないほうがいいわよね」
「そうそう。いざとなったら音は消せるし」
「さりげなく後ろに隠れてみたりね?」
まあ、妖精たちにまともなフォローを求めるのが間違いだったような気がする。
- 302 名前:蓮見イサム:2008/01/28(月) 04:53:39
- >>292,>>296,>>297
おお、人がはけていく。
「じゃなー」
お疲れ様だ。温泉はいいなぁ。
「軍人の人は、なんだかよくわからないけど、気を落とすなよ!」
本当に、なんだかよくわからないけど。
>>300
>「いやいや、死ななくていいから。
> というか、私はいたいけな男の子を死なせる趣味なんてないから」
「ですよねー」
まずい。
反逆精神の塊であるはずのロッカーなのにオレが圧されているだと!!
……まぁ、けっこう圧されてるし、いいか。
>「―――ギターがあっても暴れちゃダメよ。
> 煩いのは、まあ、百歩譲って許すけど。音楽は貴方の魂なんでしょう?」
よし!ここでこそオレの反逆精神的なロッカーの力を見せるとき!
「くっ、はい、スミマセン」
なんでオレこんな謝ってるんだろう。
それはお湯をぶっかけたからです。
……うん、しょうがない。それはしょうがないよ。
ロッカーでもちゃんと謝らないと。
オレは謝れる男だし。怖いとかそういうんじゃなくて。
>「……そんな。鬼や悪魔みたいに?ショックね……」
そしてそう言って泣かれた。
何ー!!さっきまで泣きたいのは間違いなくオレだったのに、この逆転は一体!?
「ごごごごごごごごごごめん!?
いや、ほら、悪魔とか言っても、小悪魔とか言ったらなんか可愛いもののようではないかと!
鬼と言っても、えーとえーと、なまはげ?いや、可愛くない。それは可愛くない。
違う!違うんだ!!アレはあくまでもオレの恐怖心が産み出した幻!!
オレの弱い心の産物であって泣かれると困るというか!?」
よし!!
どうしよう!!
ああ!意見を聞けそうな人がよりによって帰ったタイミング!?
- 303 名前:蓮見イサム:2008/01/28(月) 05:04:25
- >>301
>「ところがどっこい、楽器に全く触れないのよね」
>「なんか幽霊っぽいのが取り付いてるみたいだけど」
「くっ、お、オレだってそれぐらいやればできるわー!!
やらないだけだっつーの!!本当だっつーの!!信じろ!?」
>「ついでに、タイミングが悪いと弾幕のオマケつきよね」
「お、おおお、オレだって頑張れば音波で吹っ飛ばすぐらいできるさー!!
その辺、一帯どかーんてなるっつーの!どかーんって!!」
言っちゃっていいんだろーか。
まぁ、いーか。従者っぽいし。
くっ、それにしても何故オレはこうも追い詰められているのか!
そして、何故いない人相手に対抗しているのか!!
更に、何故お前らがそいつにはフォローしまくるのか!!
ま、負けてたまるか!?
>「ま、同じうるさいでも危険がないほうがいいわよね」
>「そうそう。いざとなったら音は消せるし」
>「さりげなく後ろに隠れてみたりね?」
「消しちゃダメだ!音は消しちゃダメだ!魂的なものだからー!!」
これだから音消し系のハヌマーンは!ハヌマーンは!
しかし、オレは海のように心の広いスーパーソニックスーパースター。
大体、瀬戸内海ぐらいの広さを誇る。
なので、この程度の暴言には負けないのである。頑張れオレ。涙目になんかなってないやい。
「ま、まぁ、そのどっかの誰かがどうであろうとも、オレはオレの音楽を貫くだけなんだよ!
だから平気なんだよ!関係ないんだよ!本当だよ!!」
広い心なのだ。マジで。いやマジで。
- 304 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/28(月) 05:05:53
- >>295
「―――。」
もう何も言うまい。
無言で首を振る。
ただ。
どんなしっぺ返しが来たかはちゃんと報告して頂戴。と、目線で訴える。
「ふふふ。気に入ったかしら?
もっと欲しいのなら適当に飲んで頂戴。私一人じゃ飲みきれないしね」
妖精達のいい飲みっぷりを見て、気分がよくなる。
「さて、それじゃそろそろ私も帰るわ。
貴方達も迷わずに帰りなさいね」
>>302
「ぷっ……くすくすくす。あはははは。
ごめんなさい、ちょっとからかっただけ」
あまりの動揺っぷりに笑いがこみ上げてくる。
やっぱり面白いわねぇ、この子。
「それじゃ、私は帰るわね。
―――これくらいで動揺しているようじゃ、女の子とは付き合えないわよ?」
おでこをつん、とつついて湯船から上がる。
さあ、湯冷めをしないうちに帰らないと。
【退場】
- 305 名前:光の三妖精 ◆FairyH0Oi2 :2008/01/28(月) 05:21:32
- >>303
「ま、正体を言っちゃえばポルターガイストなんだけど」
幻想の演奏家の正体は、わりとこちらでも有名な怪奇現象だった!
「ま、家に取り憑かれたりしたら迷惑千万だけど」
「外から見る分には楽しげよね」
人間を怪奇現象と比べるのは根本的に間違えてると思う。
>>304
任務了解。この結果は追って報告する。
た・だ・し! 覚えてたら。
そんなやり取りが視線だけであったとか何とか。
「それじゃあ、退屈な時にでも声をかけて頂戴。
いつでも入れ替わってあげるわ」
「そもそも体格がちg――って、今回は最後まで言わないわよ」
「ちっ……」
天丼も限界があるしね。
「ま、向こうで会ったら楽しくやりましょ」
「結果も報告できるかもしれないし」
「いつでもいらっしゃーい」
「んー、そろそろ帰ろうか?」
「そうね。ぬくぬくもいい感じだし」
「これだってあるしね」
ちゃっかり、姫様が残したお酒を確保。
「そこのミュージシャンも風邪引かない程度にしといたほうがいいわよ」
「ま、風邪は引かなさそうだけど」
「なんだったら、ずっとここでふやけてるのもいいかもしれないわね」
最後まで酷い三人だったのであった。
【退場】
- 306 名前:蓮見イサム:2008/01/28(月) 05:30:57
- >>304
「だから今もっといいフォローを考えるから待て!少し待て!
オレはアドリブだって効く男のはず!
ちょっと小粋なジョークを交えて、この場を和ませることだってできるはず!
オレは出来る子だ!出来る子のはずだ!!」
>「ぷっ……くすくすくす。あはははは。
> ごめんなさい、ちょっとからかっただけ」
「そう!だからオレのジョークでメアリーが笑ったわけさ、ハハハ、
そいつは傑作だよ、ジョニーみたいな感じに今するから!
今考えてるからもうちょっと待ってくれ!待って……お?」
DA☆MA☆SA☆RE☆TA
「こんちくしょう!?」
>「それじゃ、私は帰るわね。
> ―――これくらいで動揺しているようじゃ、女の子とは付き合えないわよ?」
「こ、これがオレの持ち味なんだよぉぉぉぉぉ!!」
よーおよーおよーお(エコー)
……負け惜しみなんかじゃないやい。
>>305
>「ま、正体を言っちゃえばポルターガイストなんだけど」
「怪奇現象かよ!!!」
怪奇現象VSオレ。
だが負けない。負けるものか。
燃え上がれオレのレネゲイド!!
120%ぐらいまでなら許す!!
それ以上はあんまり行きたくないな!!
>「ま、家に取り憑かれたりしたら迷惑千万だけど」
>「外から見る分には楽しげよね」
「……いや、オレ、外から見るのもヤだなぁ……」
大体そーゆーのはレネゲイド的なアレが犯人だけど。
幽霊にもつくのかなぁ……。
>「そこのミュージシャンも風邪引かない程度にしといたほうがいいわよ」
>「ま、風邪は引かなさそうだけど」
>「なんだったら、ずっとここでふやけてるのもいいかもしれないわね」
「お前らオレのこと嫌いだろ!?
そうなんだろ!?そうなんだな!?
オレだって嫌いだよ、ばかー!!
おーぼーえーてーろー!!!」
オレは新たなる戦いのときの到来に心を奮わせるのであった。
だから泣いてなんかいない。
武者震い的な何かだ。これは。
こっち見んな。
こっち見んなよ!!
【たいじょー?】
- 307 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/01/30(水) 21:25:48
- 温泉に行こうと思ったのは閉館が近かったからかも知れない。
ともあれ、強烈な冷気を弾き返す熱はこの時節において耐え難い誘惑。
服を脱いでタオルを巻いて、十数秒にも満たない時間で湯船に滑り込む。
この移動距離が一番の難関だが、一度入ってしまえば後は楽なものだ。
のぼせる寸前まで粘って、上がった後は布団にもぐれば良い。
「……ふむ」
ふと、興が乗ったので、うろ覚えの歌を口ずさんでみる。
依然何処かで見た、古いミュージカルで演奏された歌だった。
その内容があまりに綺麗で切なくて、気が付けば覚えていた歌詞。
ハミングのように流れる、鳥の囁きのような音色は、誰も知らず空に溶けて消えていった。
- 308 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/30(水) 21:54:03
- 別にその場所に、なにか名残惜しさがあったというわけではない――
そんなことは改めて考えるようなことでもなかった。
そもそも、ならば一体どこならば名残惜しいのかと問われれば答えに窮するだろう。
自分はそういう人間だ。
いつも聞こえる、コツ、コツという水滴が石を穿つような硬い定期的な音――マグスの故郷に
鳴っていたこの音から、一度たりとも自分は逃れたことがない――に混じって、
歌が聞こえる。
聞いたことはないが、それは美しい歌ではないかとアイネストにも思えた。
歌っているのは知った顔だったが、あえて声はかけなかった。
不干渉を貫くべきマグスとして、それは当然の態度だろう。
赤い貫頭衣のマグスは、ただ夜の冷たい香気の中で彼女の歌う声を聞いている。
ただ静かに、岩に座って囁くような彼女の歌う声を聞いている。
- 309 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/01/30(水) 22:01:26
- >>308
歌は続く。言葉として聞こえないような、細く透明な旋律で。
誰のためでもなく、自分のためですらも無く。心の赴くままに―――。
そして何気なく、空から視線を地上へ戻すと。
「――――――――――――――」
目が合った。
合ってしまった。
全く以って、人が居ることに気が付かなかった。
「おわあ!?」
慌てて飛びのこうとして(無意味だけど)湯船に沈んだ。
石造りの堅牢な湯船の中は海底めいた雰囲気だったが楽しむ暇なんて無い。
「……ええい、ちっくしょう。盗み聞きなんて性質が悪いぞ」
水を吸って重くなった髪を絞って束ねながら、そんな風に毒づく。
……言うほど怒ってはいないけれど。なんか物凄く恥ずかしかった。
- 310 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/30(水) 22:15:49
- >>309
「そこにいても、いることに気づかれないようにするのがぼくたちの技能だからね。
君たちの流儀でいえば、存在を悟られない程度の能力……とでも言えばいいのかな?」
驚いて飛びのこうとして――といっても狭い湯船の中で、まして水に浸かったままどれほど飛べるというものでもない――湯船に
沈む彼女に、笑いながら声をかける。
「確かに、あまり行儀が良いとは言えないだろうけどね。これがぼくたちの流儀なんだ。
いや、ちょっと違うかな……それ以外にすべきことを知らないのがぼくたちだ、というほうが近いか」
誰にも触れられない距離から、誰にも聞こえない独り言とともに対象を観察する。
それがマグスの――あるいは、自分のか――あり方なのは疑いない。
「それに、盗み聞きしていたわけじゃないさ。君は誰に向かって歌っていたわけじゃないのだろう?
ぼくはそれをたまたま聞いていただけさ。ぼくはなにも盗んでなどいないよ」
- 311 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/01/30(水) 22:28:52
- >>111
「……人前じゃ歌わんのよ。そんな上手いわけでもなし」
まあ、そういうものだとは何度かの邂逅で良く知っている。
知っているけれど、忘れていたのは不覚だった。
その辺は自戒すべきところだろう。
「……まあいいよ。忘れて。私が隙を晒したのが悪いんだから」
ぶつぶつ言いながら、湯船に腰を下ろしなおす。
心が歌いきれて居ないことにむずむずしていたがとりあえず押さえ込む。
いきなり笛吹いたり歌を歌いたくなったりするのは良くある。
が、今回はちょっとタイミングが悪かった。
「……しかし、まあ、なんというか。結局入らないんだね、アンタ。
それも流儀、なんだっけ。よく風邪引かないなとか思ってるんだけど」
もうすぐ閉館だと言うのに、ちょっと味わっていこうとかそういう気分にはならないのか。
よほど頑固か変人か。まあ、変人だけど。ともあれ相変わらず奇妙な印象は拭えない。
- 312 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/30(水) 22:40:20
- >>311
「どちらかといえば、気づかれてはならないはずなのにいつも気づかれるぼくのほうこそ自戒すべきなんだけどね。
もっとも、君や輝夜のような者の前ではぼくの力なんてその程度のことでしかないのかもしれないが」
淡々と、まるで他人事のように――彼女が胸のうちかた出してはいないことに対しても――語る。自分の力に執着したところで意味はない――そして、意義もない。
まさにその程度のことでしかない。
「大して頑丈な体でもないけど、いちおう傷病とは無縁だからね。
剣で刺されでもすればさすがに死ぬけれど、そんなことでもない限りはぼくの身体がどうにかなったりはしない。
あまり嬉しくもないけどね」
「……それにしても、ぼくはそんなに奇妙かな?
まあそんなことは自分ではわからないものだけど」
- 313 名前:―完全で瀟洒な従者― 十六夜咲夜 ◆Clock/PR2Y :2008/01/30(水) 22:50:05
問題。
一日だけぽっかりと空いた休日には何をすべきでしょう?
答え。
「―――――」
少しだけ、仕事をしていないとどうしようもなく落ち着かない自分自身に嫌気が差した。
散策がてらに門番をしている同僚と少しばかりの会話。
他愛も無い雑談。
日々の雑感などは尽きないけれど、話す相手というのは珍しい。
会話に用いる一秒すら、惜しい状況が多すぎるだけに。
時間に気を取られずに雑談、つむがれるフレーズに落胆と安堵。
忙しいのは嫌いではないけれど、無味乾燥な日常――でもないだけに、こんな時間くらいはもう少し取るべき
かもしれない。
そんな会話の中で温泉と言うフレーズに心引かれたのも事実。
日本人的な名前を持つが故に、そんな侘び寂も偶には感じてみたくなる。
そんなわけで訪れてみたのではあるが――見知った顔が一人。見知らぬ顔が一人。
そしらぬ顔の私。
「良いお湯ねえ――」
などと安堵の溜息。
幸せが逃げる溜息?
溜息は溜息だ。何もそこにはない。
「―――はぁ」
心休まる時間。
時間は時間だ。全ては変わらない。
- 314 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/01/30(水) 23:00:29
- >>312
「まあ、大小に関わらず力は力だよ。私だって目が合わなけりゃ気が付かなかったし。
……なんてーか、妙に気配が薄い気がするのよね、あんた。
隠形の術は私も知ってるけど、そういうの使いそうなタイプじゃないし」
そう、なんというか霧に移った幻みたいな感じなのだ、彼は。
「……んー、まあズレちゃ居るわね。別に悪い意味って訳じゃないけど。
浮世離れしてる、って言った方が分かりやすいかしら」
>>313
―――珍しいのが来た。
いつもあのお嬢さんの傍に立ってる彼女が、珍しく今日は一人。
「やあ、こんばんは。骨休めかね」
穏やかな水面のような声で、聞いてみる。
話したいならそれでいい。無言ならばそれもいい。
ただ居るだけで落ち着くこともある。
……どっちかといえば、後者っぽい気もするけど。
いや、逆に裏をかいて話したがりかも知れないか?
- 315 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/30(水) 23:03:32
- >>313
「ワーカホリックは良くない。趣味を持とう……とはある魔女の弁だけどね」
三人目の客――といっても入浴していないアイネスト自身は客には入らないのかもしれないが――に、声をかける。
見たところは普通の人間である。もっとも、それを言えば輝夜も、今ここにいるもう一人の彼女も――雰囲気からしておそらく彼女らは
同郷か、それに近い関係なのではないかと思えた――外見からでは何があるというものではないのだが。
「その通りだね。時間は時間だし、ため息はため息だ。そこに意味はない。それで何が変わるということでもない」
- 316 名前:BLACK KAIZER ◆8/KAIZERps :2008/01/30(水) 23:12:16
- 不審物は危険物だった。
潜伏していた国内テログループによる手製爆弾+襲撃計画書=危険度大。
対応―――爆発物の屋外での爆破処理+戻ってきた構成員を無傷で捕縛。
結果―――雇用主の施設への被害ゼロ+テロを未然に防いだことによる治安組織からの褒賞。
満足の行く仕事だった。
爆破処理の際に煤をかぶった以外、損害は皆無/ただし装甲表面の洗浄が必要。
ふと、先日の記憶を思い出す―――『心の選択』。
この国の土着信仰において、水は生命を賦活させ穢れを祓う力を宿すと言う。
思考/決定。
「……それも一興か」
この日、初めて。
私は温泉と言う領域に侵入した。
装甲表面を掛け湯で洗浄―――流れ落ちる黒い煤。
自分の身体から染み出てきたような錯覚を覚えながら、湯船へ。
感覚の記憶―――監視+迎撃装置としての本分は忘れぬまま。
- 317 名前:―完全で瀟洒な従者― 十六夜咲夜 ◆Clock/PR2Y :2008/01/30(水) 23:13:15
- >>314
見知った顔が居れば話しかけたくなるのが人のサガ。
御多聞に漏れず彼女もその口だ。
果たして私はどうなのか――それは私自身が決めること。
挨拶に挨拶を返す程度はやっておかなくちゃとは思うけれど。
「そんなところね。胆を試すわけでも冷やしに来たわけでもないわ。貴女の季節はまだ先だもの」
妖精も春を告げるには未だ早い。
暦の上では――どうだったかしら?
感じる肌寒さが告げるものはまだ冬。
骨の芯まで凍らせてしまうような寒さはまだ消えない。
そう――こんな時には一杯あると丁度良い。
湯船で一杯呑むのもきっと悪くはない筈だから。
>>315
「失礼ねえ――趣味ならあるわよ、料理とかね」
というか――ねえ?
明らかに浮いている人にそんな事まで言われたくないわよとか思っては見るけれど、そんな事がこの場で
重要なのかはさて置き。
――重要よね。これは覗きってヤツじゃあないのかしら?
「――そこに意味を置く事はできますわ。意味を置けば変わってしまう。求めなければ一緒だけど」
詭弁かしらね。それとも戯言かしら?
- 318 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/30(水) 23:13:33
- >>314
「似たような術の使い手、といえば使い手ではあるけどね。完全な透化などは望むべくもないが……
気配が薄いのは――まあ、ぼくは元来、そういうものだからね。
観察者なのだから、自分の存在を気取られて対象の行動に変化を与えるようなことがあってはいけない。
だからぼくたちは可能な限り、気づかれないように相手を観察する。
……ここのところはどうも気づかれてばかりではあるけど」
幻。彼女の言う言葉を吟味する。
誰にも触れられない距離から、誰にも聞こえない言葉を紡ぐ自分。それは確かに、幻のようなものかもしれない。
「そんな幻が80年以上も存在し続けてきた。このことに意味はあるのか、それともないのか……」
思わず独りごちる。
「まあ、確かにぼくは……そうだね。世間からは浮いた存在だろう。
実を言えば、ぼくの所属する神秘調査会でもぼくはどちらかといえば爪弾き者だ。
もっともぼくとしてもあんな間抜けの集まりなど、どうでもいいといえばどうでもいいけれど」
- 319 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/30(水) 23:20:28
- 今日も今日とて風の向くまま気のむくまま散歩をしていると。
自然と温泉へ足が向いてしまった。
寒さのせいか、人恋しいからかはわからないが―――とにかく気がつくと脱衣所に立っていた。
湯船のある方へ向かうと、そこには見知った顔が三人。
そのうち二人は同じ郷の者、一人は別世界の変わり者。
―――全員人間のようで人間でない気がする。まあ、私も人のことは言えないけどね。
「こんばんは、皆。今日も寒いわね」
今日はお酒はなし。
たまには温泉をじっくり楽しみましょう。
- 320 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/30(水) 23:24:09
- >>316
これで会うのは三度目だったか――
黒い装甲の機械人形がそこにいる。いや、もはや人形ではないのだが。
普段なら磨き抜かれている装甲板は、いくらか煤けて見えた。
「……とうとう土着信仰の意味――いや、意義すら理解したのか、君は。
君たちは何か新しいことをひらめくたびに脳裏に電球が出現する幻を見るというけれど、
そんな幻を見るよりよほど価値のあることだろうね、それは」
>>317
「いいや。戯言でも戯言でもない。重要なことだ。
ただ流れるのではなく、それそのものに意味を置かれた時間は――もう時間ではない。
何者かの意思だ。現在に触れようとする過去。未来に手を伸ばそうとする現在。
そして、未来から約束される現在。
隔離されているべき3つの時制の距離を縮めて、無くしてしまう。あるいは変えてしまう。
これはぼくの勘だけど――このすべてがとても危険なものだと、君なら理解できるんじゃないかな?」
- 321 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/01/30(水) 23:30:53
- >>316
…………なんというか、珍しい姿を見た気がする。
なんかすごい貴重だぞあのシーン。
「……やっと入ったんだ」
間抜けな言葉になるが、まあそういう感想しか持てない。
普段は突っ立ってるか飛んでいくところしか見てないしなあ。
>>317
「まあ、この時節は暖める方が賢明よね。冷やしたらそのまま目が覚めなくなりそうだ。
冷やすのは暑いとき、暖めるのは寒い時。逆を言ったら修験者みたいだ」
そう、暖める。手段は数あるが―――あ、思い出した。
雪の中に埋めた一升瓶。一杯やろうかと思って持ち込んだ奴だ。
熱い風呂で飲む冷たい一杯。最強の贅沢だろう。
温泉バリヤーは無敵だ。零下行きそうな風の中でも寒さを感じない。
そんなわけで積もった雪の中から白く輝く瓶を引き抜いて、一緒においていた杯も持ち帰る。
「おお寒い寒い。……けどまあ、よく冷えて良さそうだね」
一人ごちながら瓶の蓋を抜こうと―――ふと、ちょっと視線を感じた気がした。
……。ふむ。
「呑む?」
杯を差し出して聞いてみた。
何となくそんな顔をしていたからと言う曖昧極まりない理由だけど。
>>318
「私だって完全な透過は無理さ……どうでもいい話だけどね。
……しかし、なんてーか。其処まで突き詰めるとはね。
信じられん学者根性だとは思うよ……まあ、それが仕事で生き甲斐なんだろうけどさ」
肩をすくめて返答する。
観測が影響を与える―――なんだったっけな。
何かそんなことを論じていた本があった気もするが、記憶に無い。
基礎知識も危うい私だったから理解し切れなかったと言うのもあるが。
「はは、間抜けか。まあどういうところか知らんが、あんたが言うならよっぽどだろうね。
……ま、ものごとに意味を作るのは人間だよ。その在り方に意味をつけるとすれば、
あんた自身が決めるのが一番いいよ。他人に依存してたら色々と危なっかしい」
八十年物の幻に意味はあるのか?
そんなの決まってる―――意味や価値は作り出すものだ。
そしてヒトの住む世界はそれに満ちている。それだけのことだ。
- 322 名前:―完全で瀟洒な従者― 十六夜咲夜 ◆Clock/PR2Y :2008/01/30(水) 23:42:47
-
どこかで見たような顔が二つ。
――意外と千客万来な温泉らしい。
聞いた話じゃもう少し寂れている風だったのに。
だからと言って何が変わる訳でもなし。
こんなところで弾幕は勘弁してほしいところではあるが。
……――ナイフ、取ってこようかしら。
>>320
「重要かもしれないけれど――危険、ねえ。そこまでたいそれたものではないわよ、きっと。時間を意思に変換
する……貴方なりに言えばこんなところかしら。それは誰もが無意識のうちにやっていること。自覚して行える
としても、脅威なり危険にはなりえない。だってそうでしょ?『時間』を『使い』たいなら意思を置かなくちゃならな
いもの。無情に流れるのが正しい姿だとしても、人が使う為には切取らなきゃならない。だから時間に追われる
ようになってしまったんだし。それが危険な事だというのなら、とっくの昔に世界は滅んでるわね。
過去、現在―――そして未来の女神は断絶し隔離されているかもしれないけれど、互いに拒絶はしていない。
交わる可能性だって万分の一くらいには存在してるでしょ。その邂逅の手助けになるのなら、悪くないんじゃな
い? 未来に決められた現在を歩み続けるよりはよほどにね。
確定されている運命は確かにあるのかもしれないけど、それが判るようなら退屈だけが支配者ね」
>>321
「煎餅布団でもありがたみは感じられるしね」
くすくすと笑って見せるのには他意などない。
実際、あるのとないのとじゃ違うんだし。
――彼女が取り出す一杯の甘露。
風流ねえ……。
「遠慮なくいただきますわ」
渡された杯を傾けたいのを我慢し、返杯。
仕事抜きでお酌をするのは――久しぶりなのかもしれない。
- 323 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/30(水) 23:42:51
- >>319
「今度の客は……輝夜か。今日もずいぶん冷えるね、確かに。
……一応ぼくは、君たちよりは人間に近いと思うよ?
そんな区別をつけることに意味はないんだろうけど」
>>321
「確かに信じられないかもしれないね。
でもそうでなければ、全知を目指すなんてとても言えないだろう?」
アイネストはそこで笑みを見せた。色の無い、無表情の笑み――普通無表情というものは怒って見えるものだが、
その無表情さには文字通り何の感情もなかった。
「そうだね。自分の意味を他人に求める。自分のありかたを、制御を他人に任せる。そんなことは、ぞっとしないね。
それは自分が自分自身の主であることすらできない、ということなのだから。
そんなことは間違いなく軽蔑すべきことだと思う。
――けれど、ぼくの知る少女はこうも言った。
人はひとりでは何も信じられない。人はふたりいなければ生まれない。
ふたりいて初めて、何かを信じることが出来る。
……これはどちらが正しいのだろうか。それとも天秤にかけるようなことではないのだろうか。
ぼくはそれを考えている」
- 324 名前:BLACK KAIZER ◆8/KAIZERps :2008/01/31(木) 00:01:03
- >>320
「……さて、な。正直理解している自信はないが」
賞賛する観測者に否定―――“信仰”に対しては中立の意識。
機械が神の実在を観測できるのか―――課題にして命題/形而上的な問題。
ドクターは「神」の存在について語ったことは無い。
怪力乱心を語らず―――かつて何処かで残された金言。
ただ、私は機械ではなく、精神を宿す無機的な生命だと定義されている。
精神と肉体の相互作用=限界を超えた能力の発揮+プログラムを超越する行動。
それと同じ現象が私にも起きていることは、すでに幾多の実践で証明している。
ならば、この『精神を浄化する行為』も私に意味があるのかも知れないと、そう考えた。
効果は―――少なくとも、調整室で超音波洗浄を受けるよりは良いように思える。
そんなことを考えつつ、現在の体内で起きている現象を全て記録しながら感覚していく。
熱量/水流/成分。
それが肉体に影響を与えることは無い。
精神と魂を除いては。
「……システムのバイタルサインが活性化を示している。かなり高い数値だ。
肉体的に影響は受けないが、精神的な影響は少なからずあるらしい。
我ながら興味深いことだ」
それがいわゆる“強化”なのか“回復”なのかは判別できない。
しかし、意味は確実に存在している。
今はそれが理解しきれなくとも。
>>321
「…………そうだな。今回が初めてだ」
目を丸くされている―――やはり奇妙に映るのかも知れない。
「仕事中に装甲を汚してな。洗浄のついでに試してみた」
試行と経験が知性を成長させる最良の要素、とドクターは語った。
そう、実行しなければ分からないこともあるのだ。
……ヒトと同じ道を歩く。
時として必要なのを実感した。
在り方は違えどその価値観、知識を共有しているのだ。
これほどの先達が何処にあろう。
「得るものはあるようだ」
それだけを告げ、静かに視線―――センサーを巡らせる。
赤外線は水温に遮られているため、超音波と光学探査を併用している。
異常なし。平穏そのものだった。
- 325 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/31(木) 00:04:32
- >>316
ふと横を見ると、いつぞやの機械が湯船に浸かっている。
……機械も温泉に入るとは。
「貴方も温泉に入ると『気持ち良い』と感じるの?」
単純に興味があった。
温泉に浸かる機械なんて、月にもいなかったから。
「―――それと、やっぱりその姿の方が良いわよ、貴方。色々と正しい気がするわ」
……流石にこの前の格好はどうかと思う。
>>322
「今物騒な事考えなかったかしら。すごい悪寒がしたんだけど」
静かに温泉を楽しんでいるだけに見えたが、一瞬殺気を感じた。
こんな無粋な質問はしたくないが、それでも聞かずにはいられないほどのものを。
- 326 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/31(木) 00:12:32
- >>322
「人が時間に関われるとしたら、それは現在から未来へ向かって流れてゆく上に乗りかかることだけだ――ぼくはそう思っているけれど。
時間を真の意味で「使う」なんてことは、人間は決してすべきではないんじゃないかな。いや、そもそも人の身でそんなことは不可能か。
だが、その指摘はぼくの発想にはなかったね。
確かに、未来からの約束だけが唯一無二なのだとすれば、三人の女神の邂逅を望むほうがまだましだ。
現在が過去を知ることがどれほど不必要で、危険なことだとしてもね。
それに付け加えよう。確定されている運命がはっきりと分かるのだとしたら、それを支配するのは退屈だけじゃない。
無慈悲もまた、支配者の一人だろう」
>>324
「神とは実在してはならない。実在しない、偶像と概念による存在だからこそ、人は万物への愛を抱く慈悲ある神なるものの存在を信じることができる。
もし君が神の実在を観測してしまったら――それはおそらく、世界の破滅につながるんじゃないかな。
実在するということは意思があるということ。そして意思があるとは恣意がある、ということでもある。
恣意を持った、絶対の力を有する何者か。そんなものの実在が証明されたら?
少なくとも、実際にそれを証明したことで滅亡しかけた世界というものが多元世界の中のひとつに存在することをぼくは知っている」
「……こんなことは君には大して重要ではない話だったね。
ともあれ、理解できないとしても、意味があることを知るならそれは有用なことだと思う。
人形ではない機械――ぼくはそれをとても興味深く感じる」
- 327 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/01/31(木) 00:13:55
- >>319
……んー、まあやっぱり来るよな。
今回は不意打ちなんて無様な真似はされなかった。
「よう、また会ったな。……お、降ってきたか」
気が付けば空は陰り、牡丹雪を降らせている。
予測していたよりも少し早い。もう少し夜中に降るものかと思っていた。
雪見酒―――か。いいな。実に風流だ。
>>322
「布団かぁ、そろそろ変えたいところね。そろそろ座布団と変わらなくなってきたから。
……あら、こういう時くらい遠慮しなくてもいいのに」
そんな冗談を言いながら、注がれたものを呑み、杯を返す。
……やっぱ一升瓶だとでかいな。徳利くらい持ってくるべきだったか。
そんなことを考えながら、酒瓶を持って注ぐ。
「……ふむ」
そういえば、こうして顔を突き合わせるのは相当久しぶりだった気がする。
初遭遇は弾幕で彩られてたから眺める余裕はあまり無かったし。
……こうして見ると、割合、綺麗な横顔だった。
夜が終わらなくてしょうがなかった時分はもう少し余裕がなさそうな顔だったのだが。
こちらの方が本来のこいつ、だろうか。
>>324
得るもの―――なるほど、温泉とは機械の身体にも何がしか恩恵を与えるらしい。
すごいな温泉。なんか概念が宿ってそうだ。
「まあ、せっかく入ったんだ。存分に楽しんでくのが一番よ。
……なんか、そういうのが苦手な感じするし、あんた」
そんなことを言いながら―――ふと、酒飲んだらどうなるのかと考えた。
が、数秒で忘れる。そもそも口ねえよこいつ。
……あれ、じゃあどうやって声出してるんだ。
「……そういえば、口って何処にあるの?」
分からなかったから人に聞いてみた。
本人に。
- 328 名前:―完全で瀟洒な従者― 十六夜咲夜 ◆Clock/PR2Y :2008/01/31(木) 00:26:43
- >>325
「あら、風邪でもお召しに? 私は平和が好きなの。物騒とは無縁だと思うけれど」
それでも、対岸の火事に大人しくしていられるほどボケてはないつもり。
降りかかる火の粉が舞い降りてくるなら、振り払う努力くらいはしなくてはならない。
平和ボケと平和を愛するのはまったく違うのだから。
――まあ、平和の為に多少の犠牲が出ても仕方ないとは思うけれど。
>>326
「湧き水が川になって海まで到る――時間なんて結局はそんなものだからね。意義や意味を問うのはそもそも
見当違いなんでしょうけど、そこになにかを置きたいのが人間なのよ。手に取れないものを手に取る、飽くなき欲
を持っているから。まあ、無駄な足掻きを続けるのも、因果応報でしょう。
人間は三姉妹の間で揺れ動く下男といったところだからね。亡くした妻を振り返ってしまう――過去に捕われて
悲惨な運命を辿るのも、蝋で固めた羽で飛び立つ――未来を大きく描きすぎて哀れな末路を辿るのも。現在の
腕の中で眠り続けていられないから起こってしまう事。現在は救いの手は何時だって差し伸べないから、偶には
縋りたくなるんでしょうねえ。――私は真っ平ゴメンですけど。
あら、見解の相違ね。慈悲はありますわ。絶望の先には希望しかないもの。判りきった答えは退屈ですけど」
>>327
「遠慮じゃないわよ。礼には礼をもって返すべきだからね。恩を仇で返すほど莫迦じゃないの」
白い喉をコクリと鳴らし、甘い芳香を愉しむ。
その冷たさで喉を潤し、しかし中からは温まる。
余裕があるお酒は、美味しいものだと思う。
「――なによ、ジロジロと。私の顔になにかついてる?」
まじまじと見つめられるなんて事には慣れてはいるのだけれど。
一応メイド長ですしね?
ただ、なんでもないところでこれほど見られると少しだけ、気恥ずかしいものもある。
- 329 名前:ミチル=フェアテーゼ@ファンディスクED後 ◆MytYLEu83U :2008/01/31(木) 00:30:10
- 温泉万歳。
とは、誰の言葉だったろう。
……誰の言葉でもないか。
人間には身体だけでなく、精神のケアも必要という。
でもボクは別に、と言ったら逆に怒られて追い出されたのがちょっと前。
温泉に入ってゆっくりした後、感想を報告しろ、という任務を言い渡された。
それって任務……?
とも思うけれど、要するに無理にでもちょっと休んで来いということだ。
気遣いが有難くって身に染みる。
「温泉かぁ……」
温泉なんてまともにはずっと行ってない。
……だって、肌見られると困ったし。
シャワーだって気が気じゃなかった数ヶ月。
しかし、今や男装して、いや服着ては入らないから、ありのままの姿で、
男として、普通に、誰はばかることなく、お風呂へ入ることができるわけだ。
ああ……そんな幸せな日が来ていいんだろうか。過分な幸せじゃないだろうか。
後で妙な落とし穴が待ってないだろうか。変に享受しない方があとでダメージ少ないんじゃないだろうか。
おっと。思考が飛んでた。戻そう戻そう。
目的地の温泉へと辿り着き、脱衣室へ。いや女子じゃない、男子男子。
凄い。ボク、男子のほう入ってる。夢じゃない。夢じゃないよ!
服を脱いでタオルを持って……おっと。
危うく胸まで巻くところだった。ははは、男が胸まで巻いてたら変な人じゃないかー。
失敗失敗。うん、よし、完璧。内股にもあんまりならなくなってきたし完璧だ。
たまになるけど、意識すれば大丈夫。
準備を済ませて、いざ浴場へ。
「お邪魔しまーす……」
浴場へ行くと先客の方々が。繁盛してるんだなぁ、ここ。
邪魔にならないように、身体を洗って湯船の隅へ。
「ああ……幸せだぁぁ……」
じーん、と芯の方から痺れる感じ。温泉万歳。
誰の言葉かわからないけど、真理だよねぇ……。
- 330 名前:ミチル=フェアテーゼ ◆MytYLEu83U :2008/01/31(木) 00:31:28
- 【*消し忘れ。>>329の@後はないものと思ってくださいな】
- 331 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/31(木) 00:43:13
- >>327
あ。
普通に話しかけてしまった。
……私としたことが、妹紅にちょっかいを掛け忘れるなんて。
―――温泉の魔力かしら、これも。
「ええ、こんばんは。……この降り方だと積もりそうね」
粒の大きな雪が静かに舞い降りてきている。
この分だと、明日の朝には一面銀世界になっていることだろう。
「―――あら、いいもの持っているわね。ちょっと分けて頂戴な」
彼女の手元に徳利を発見。
つい先ほどお酒はなし、と心に決めたことなど一瞬で忘れて。
こんなに良いシチュエーションなのにお酒を飲まないだなんて、酒の神に怒られてしまうもの。
>>328
「お生憎様、私は至って健康体よ。蓬莱人をなめないで頂戴」
もちろん、蓬莱人とて風邪はひく。怪我もする。
最近は大きな戦いをしていないおかげで健康そのものだけど。
「ああ、私も平和は大好きよ。ノーモアウォー。ぴーす」
言葉とともにVサイン。もちろん顔はやる気の無いままで。
―――火の粉は嫌と言うほど降りかかってくる。文字通りの意味で。
振り払う努力なんてとうの昔にルーチンワークと化したけど。
「最近平和すぎて退屈なのよねぇ。何か刺激的なことはないのかしら」
- 332 名前:BLACK KAIZER ◆8/KAIZERps :2008/01/31(木) 00:48:47
- >>325
「―――ふむ、そうか。正しいか」
湯船に位置している以上は浴衣を脱いでいる。
というより、爆破処理の際には既に外していた。
それはただの偶然だったのだが……やはり違和感があったのだろうか。
問題は無かったように思えたのだが。
「……何とも言えんな。こうした感覚は経験したことが無いものでな。
ただ、良い影響は受けているようだ」
体内分析―――システムは高次安定を維持。
精神に対する影響が身体へとフィードバックされていることを確認する。
「元々、快感や痛覚を感じるようには出来ていないが、この状態を呼称するのであれば。
そちらの言う“気持ち良い”という言葉が最も合致しているかも知れない」
>>326
「……確かに、私にとっては重要ではないな。
私は神に頼ったことが無いし、また神に作られたわけでもない」
その言を肯定しつつ、私は頷いた。
「その通りだな。私に無意味でも、他者には意味が存在する。
そして他者を理解するためには、彼らの知るものの意味を共有する必要がある。
……これもまた、良い体験だったわけか。もう少し早く実行しても良かったか。
興味深い……か。確かにそうだろうな。私のような機械は他にほとんど存在しないだろう。
魂と機械との融合―――これほど想像を絶するものはあるまい。私が言うのも何だがな」
思考のさざなみ―――目を細める視覚センサ=苦笑の表現。
人間のような―――人間のように。
その器を変えたとしても。
「さて、そろそろ私は上がるとしよう。少し仕事が残っている」
後始末―――治安機関に記録された“私”の記録の抹消。
確率は低い/しかし出自が知れるのは危うい。
ブラックレイに一旦戻り、情報操作を行う必要があった。
雇用主には既に伝えてある―――当たり障りの無い内容で。
それほど時間はかからないはずだった。
そう考えて湯船を出たところで、
>>327
奇妙なことを訊かれて足を止めた。
……口。確かに存在はしていない。
代替として特殊なスピーカを内蔵しているが、説明するのは難しかった。
「……そうだな。あるにはある。普段は隠されていて見えないが」
とりあえずそう答え、私はその場を後にした。
「……」
- 333 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/01/31(木) 00:52:12
- 風の噂に聞いたことだけれど、ここは、もうすぐ閉められてしまうらしい。
これは大変と来てみたはいいけど、どうやら今夜は大変な御盛況。
と言っても、四、五人ほどのものだけど、あたしが前に来た時より、人が多い。
あたしも入ろうかな、と、服を脱いで湯の中へ、そっと身体を浸す。
今日は仕事は無かったけれど、疲れた身体で浸かる温泉とは、違う感じがした。
もうすぐおしまいかぁ。
ちょっと、寂しいなぁ。
妖精が、歌ってる。
湯に足を浸して、「献身」の妖精は、上機嫌で歌っている。
白鳥のような翼と、その手に携えた、始まりと終わりを告げるという、黄金のラッパ。
歌う妖精の姿は、美しく、どこか神々しく見えた。
「その歌、何処で覚えたの?」
憶えのない、歌詞と曲に、あたしは妖精に尋ねる。
「さっき、風に乗って聞こえてきたのよ。(>>307)
綺麗な歌だったから、気に入ったの。」
「歌なんて、聞こえた?」
「ええ、聞こえたわ。」
「ふ〜ん…」
小さな妖精の、小さな唇で紡がれるメロディ。
その歌を聞きながら、あたしは夜の空を眺めていた。
- 334 名前:アイネスト・マッジオ ◆MAGi.so8oI :2008/01/31(木) 00:56:52
- >>328
「そんなものさ。
現在は救いの手を差し伸べない。
奇跡の不備を、誰もが知っている。
だが生まれてしまった以上は生きていくしかない――人間とはそういうものだ。
その結末が、悲惨だったり、勇敢であったり、栄誉に満ちていたり、失意のままで終わったりする。
それだけさ」
「その点に関しては、なるほど確かに見解の相違だね。
その先にはなにもない。だから絶望なんだ。そこで終わり。あるのは完全な断絶だ――そんなものは「ある」と呼べるのかどうか知らないけど」
ふとそこで、急に疲労を感じる。肉体ではない――精神的なものだろう。
喋り過ぎたせいかとも思う。ともあれ、あまりいい気分ではない。
「さて。ぼくは一足先に失礼させてもらうよ。
あまり最後まで残っているのも、それはそれでみっともないからね」
立ち上がって背を向ける。
そこでアイネストは一度だけ振り返った後――煙の中を突っ切るように、一歩足を進める。
後には誰も、何も残っていない。
まるで煙が扉の代わりだとでも言わんばかりに。
そこには、もう誰もいなかった。
(退場)
- 335 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/01/31(木) 01:02:07
- >>328
おおっと。見つめすぎたか。
「いや、何でも。多分見惚れてた」
とりあえずさらっと事実だけ伝えて受け流すことにする。
相手が杯を取り落としそうになったのは見なかったことにした。
「……にしても、こうして見るとイメージが随分変わってくるね。
初めて見たときは刃物みたいな感じだったけど、今は何か違うや」
>>329
……あれ、どっかでみたような?
何だろうこのデジャヴ。
>>331
「そうだな。雪かきがちょいと面倒かもしれないね……っと」
あ、目ざとく見つけた……いや、隠しちゃいないけど。
まあ、別に問題は無い。一人で飲みきれると思っちゃいなかったし。
「ま、いいか。呑むなら呑むで構わないよ。三人くらい居たほうがキリ良く干せそうだし」
>>323
「……さてね。確かに答えは自分で見つけるもので、意味や価値も自分で見出すものだけど。
それは誰かと共有しなきゃ無いのと同じになるからね。確かに一人だけじゃ無意味だし、また
無理でもある。元々私たちはそれぞれが自立して自律できるわけじゃないからね。社会性を否
定するのはほとんど自殺みたいなもんだ。……たまに私みたく一人でも大丈夫な奴が出てくる
けど、大抵は誰かを必要とするんだよ。お互いにね」
>>332
え、あるのか。
知らなかった―――なんかすごいな。
「……何者なのかしらね、あれ」
そういえば、アレの正体が何なのかは未だに分からなかったりする。
機械―――にしては随分と人間っぽい。
- 336 名前:光の三妖精 ◆FairyH0Oi2 :2008/01/31(木) 01:06:37
- 「本当は一人で来たかったんだけどね……」
「まーまー、気にしない気にしない」
「いい事を独り占めなんてずるいわ」
「独り占めも何も、気に入ったから行こうと思っただけだし」
「じゃあ私も行きたくなったから行くだけよ」
「二人と一緒のほうが面白そうだからついていくだけよ」
「はぁ…… もういいわ」
そんなこんなで、姦しい三人組は今日もまったり温泉日和。
- 337 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/01/31(木) 01:08:48
- >>333
―――思わず身体が反応した。
え、あれ、なんで? 私がこっそり歌ってた奴じゃないか。
聞かれたのはアイツ一人だけとか思ってたんだけど。
声の元へ視線を向ける―――と。
「ま、マリエル?」
彼女と、いつも隣にいる……たしか「献身」の妖精だったか。
歌っているのは妖精の方だった。
- 338 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/31(木) 01:13:09
- >>323
「貴方は私たちよりもずっと人間離れしていると思うけどね。
―――まあ、見た目がヒトならば、大抵の人はそのモノをヒトだと思うだろうから。
貴方の言うとおり分類なんか意味を持たないんでしょうね」
すでに消え去った学者へ、呟きを返す。
>>329
再び来客。
なにやら妙に感動しているように見えるが……どうしてだろう?
気になったので、声を掛けてみる。
「こんばんは。ずいぶんと嬉しそうだけれど、そんなに温泉が好きなの?」
見た感じではずいぶんと若そうなのに。
―――最近の若い子たちの間では、温泉が流行っているのかしら。
「ちなみに、私は好きよ、温泉。のんびり出来るから。―――うーん。千年の疲れも癒えそうだわ」
大きく背伸びをして、一息吐く。
>>332
「やっぱり温泉に入れば、気持ちいいと感じるのね」
さすが名湯。
機械の身にも染み入るらしい。
―――去っていく背中は、どこか嬉しげに見えた。
- 339 名前:―完全で瀟洒な従者― 十六夜咲夜 ◆Clock/PR2Y :2008/01/31(木) 01:13:27
- >>332
胡散臭い平和提唱。
――だからと言って突っ込む義理もなければ権利もない。
胡散臭いのはお互い様なのだし。
「刺激ねえ――蓬莱人温泉で溺死、とか。天狗が飛んできて、面白おかしく騒いでくれるんじゃないかしら」
噂は千里を巡り尾ひれがついて別物へ。
きっと、痴情の縺れだとかそういう修飾が過度に付くに違いない。
それを生きている本人が後から見るのは色々と楽しいかもしれない。
――思考が回っていないのかしら?
>>334
「――ま、結局個人の考え方よね。次があればそこを突き詰めることはしたくないけれど」
思想の行き違いなんて大抵は水掛け論で終わってしまうのだから。
無駄な時間は極力使いたくないから。
「機会があればまたお会いしましょう。時間が巡る限り」
>>335
――恥ずかしい科白禁止。
「莫迦じゃないの?――……ってか、莫迦じゃないの?」
杯を傾け、一息を付いてから吐き出す。
「……私は、変わらないわ。貴女の捕らえ方が変わったと考えるべきね。被害者意識、ないでしょ?」
モノの見方は捉える心のあり方で変わるもの。
全てに云える事だろう。
「さて、と。私はお先に失礼しますわ。明日も朝から仕事ですしね」
(退場)
- 340 名前:ミチル=フェアテーゼ ◆MytYLEu83U :2008/01/31(木) 01:16:27
- びばのんのん。
とは、誰の言葉だったろうか。
……なんか、旧世紀の歌だっけ?
>>333
温泉をぼーっと楽しんでいると、いつか海で見た顔が。
確か……マリエルだっけ。
……あれ。
……ここ混浴だったのか!
中が繋がっているという、お約束のアレ!
前来たときは別だったような!? マキさーん!?
……ま、まぁ、入ってしまったものはしょうがない。
なるべく顔を向けないように……って、無視するのも失礼だよね。
声だけ、かけておこうっと。
「こんばんは、マ」
そこまで言って気付く。
前、ボク女装してたじゃん!!
べべべべ、別人のフリをしないとー!?
「マ、ま、ま、まるで身体の芯から暖まっていくような素敵な温泉だね!!」
苦しい!! 苦しいけど、このフォローで限界!!
>>335
落ち着けーボクー。まだ慌てるような時間じゃないよ。
大丈夫大丈夫、ボクは大丈夫、いけるいける。自己暗示なんかじゃなく。
深呼吸などしつつ視線を移すと、
「わ」
い、いつか温泉で会った物凄く察しのいい人だ。しかも怪訝な顔をしている。
……よし。
……知らないフリをするしかない!
五秒で結論。変な打たれ強さは身についた今日この頃。
とりあえずにこりと笑って会釈。スマイル無料は25世紀でも変わらない。
でもすぐに首はグルリ。……目のやりば、困るし。
- 341 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/01/31(木) 01:25:45
- >>336
「あら…?」
妖精は何かを感じ取ったのか、視線を湯気の向こうへ向けた。
「こんばんは、妖精さん。
仲がいいのね。 楽しそうだわ。」
よく見ると、そこには小さな三人の妖精がいた。
あたしの側にいる「献身」妖精よりは、いくらか大きいけれど。
>>337
「ま、マリエル?」
驚いたような声。 その声の主は、あたしのよく知っている人だった。
綺麗な銀髪の、あたしの友達。
「あ、妹紅、やっほー」
嬉しくなって、手を振る。
でも、さっきのあの表情は…、何に驚いてたんだろう?
「どうしたの、妹紅。 怖いものを見たような顔をして。」
妖精は、妹紅に優しく尋ねた。
唇の端に、微かな笑みを浮かべて。
- 342 名前:ミチル=フェアテーゼ ◆MytYLEu83U :2008/01/31(木) 01:27:44
- >>336
はーれるーやこのそーらにー。
お風呂で鼻歌が出るのってなんでだろうね。
内心、動揺してるから落ち着けようとしてるのかも。
なんて思ってると新たな来客。
って、また女装してたときに会った人だ! ……人? うーん、微妙だけど人だ。
しかも、なんだか今日は三人もいる。
……なんか、今日はそういう日なのかも。
しかし、三人目ともなればボクも心の準備はばっちり。
慌てず落ち着いて対処できるはずだ。できるはずだ。できるはずだ。
結局のところ自己暗示なわけですが。……嘘つくの苦手なんだよぅ。
「こんばんはー」
と、挨拶。そしてそ知らぬ顔で湯船を楽しむ。
かなり自然だったように思う。成長したのかもしれない。
……あんまり嬉しくないなぁ。
>>338
ま、まぁ、困ることでもないし、いいよね。
そんな風に思っていると、
>「こんばんは。ずいぶんと嬉しそうだけれど、そんなに温泉が好きなの?」
今度は知らない人に声をかけられた。う、女の人だ。直視はできない。
「こんばんは。あ、あはは、そんな嬉しそうに見えますか? は、恥ずかしいな……」
はしゃいでいたのが外に出てしまっていたらしい。
色々と立て込んでいたし、戦いのあとの休息、それもみんなに気を遣ってもらったものだから、
思ったより、気が緩んでいたのかもしれない。
「温泉が好き……というか、ですね。ボクに休みを与えるために骨を折ってくれた人がいたんです。
だから、少し、はしゃいじゃってたのかもしれません」
もちろん、温泉もいいものだと思うけど。
本当はみんなで来られたら……とは思うけど、多分心労で死ぬ。死んじゃう。ボクが。
>「ちなみに、私は好きよ、温泉。のんびり出来るから。―――うーん。千年の疲れも癒えそうだわ」
「あはは、十世紀分の疲れがとれるんなら、きっと温泉も本望ですよねー」
なんでもない会話。あー……平和だ。平和っていいなぁ。
- 343 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/31(木) 01:28:41
- >>333
歌が聞こえる。
綺麗な旋律。透き通った歌声。
聞いたことがあるような、ないような。
どこか懐かしい歌。
「―――良い歌ね。どこで覚えたのかしら?」
歌の聞こえてくる方に向かって声を掛ける。
……あれは確か、以前に会った事のある子。
妖精をつれた女の子。
>>335
「そうねぇ。きっとイナバ達は苦労するでしょうね。……貴方の家、潰れてなければいいけど」
雪かきなどという労働は私の管轄には無い。
もちろん、仕事を終えたイナバ達に甘酒くらいは振舞うつもりだけど。
「それじゃ、遠慮なく頂くわ」
盆から杯と徳利を取り、早速一杯飲み干す。
―――うん、美味しい。彼女のお酒を選ぶセンスは中々のものだと思う。
口には出して言わないけど。
「―――私ばかり呑むのも申し訳ないわね。はい」
徳利を差し出し、注ぐ体制。
お酒は一人で飲むのもいいけれど、こういう時は皆で飲みたい。
- 344 名前:光の三妖精 ◆FairyH0Oi2 :2008/01/31(木) 01:34:27
- >>333>>341
「お、妖精仲間発見」
「こんばんわ。星の綺麗ないい夜ね」
「元気? 楽しい? で、その人間はどんな人?」
「そんなに一気に質問しなくても逃げないと思うわよ?」
「急がば回れ」
「急いては事を仕損じる」
「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く?」
「それは違うと思う」
>>337>>338
「犬猿の仲な白と黒を発見。
……のはずなんだけど、なんか和やかじゃない?」
「わざわざこんな所で喧嘩するようなことはないでしょ」
「裸、だしねぇ」
いや、タオルくらいは巻いてるよ? 多分。
「まあ流れ弾とかの危険もないし、このままのほうがいいわよね」
「のんびりするところだしね、温泉は」
>>342
「こんばんわ〜」
「月の綺麗ないい夜ね」
「さっきは慌てていたみたいだけど、どうかしたのかしら?」
無邪気って怖いね。
- 345 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/31(木) 01:37:37
- >>336
わいわいぎゃあぎゃあ。
相も変わらず姦しい妖精達がご到着。
「―――貴方達には風情を感じる心がないのかしら」
半ば呆れながら。
言っても詮無きことだとは思うけれど。
>>339
「なるほど、それは刺激的ね。主に鼻の辺りがつーんとしそう」
溺死か。そう言えばそれは経験したことが無かったような。
主に殺そうとしてくる相手は火を使うことが多いし。
―――今度水泳勝負でも仕掛けてみよう。何事もやってみないとね。
「ご苦労なことね。精々働きすぎには注意しなさい」
あっという間に消えたメイド長へ忠告。きっと無駄だけど。
- 346 名前:ミチル=フェアテーゼ ◆MytYLEu83U :2008/01/31(木) 01:45:21
- >>344
挨拶をされたら挨拶を返す。
それができるのは良いことです。
>「さっきは慌てていたみたいだけど、どうかしたのかしら?」
察しが良いのも基本的には良いことです。
……良いことのはず。
「い、いや。別に何もないというか、ちょっとお湯飲んじゃってびっくりしただけというか!」
フォロー。
最後に語気が強くならなかったら、もっと良かったかもしれない。
ま、まぁ、不審なほどではないはず。ないよね。ないない。
「あとは、えっと、ボクも月が綺麗だなぁ、と思って。いい夜だよね、うんうん」
視線は空へ。あ、本当に綺麗だ。月。
- 347 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/01/31(木) 01:49:19
- >>340
「こんばんは」
不意に声を掛けられ、そちらを振り向く。
「マ…」
あたしの名前を言うものと思われたけれど、それは最初の一文字で止まった。
「マ、ま、ま…」
「へ!?」
突然へんなどもりかたをする男の子に、驚き戸惑うあたし。
「まるで身体の芯から暖まっていくような素敵な温泉だね!!」
男の子は、早口でまくし立てるように、勢いよく言葉を吐いた。
「あ、う、うん、そうだね…」
すっかり戸惑ったあたしは、少し間を置いて、ようやくそれだけ答えた。
>>343
「あら、貴女は確か、お姫様ね。 幻想郷と言ったかしら。 マリエルから聞いたわ。」
そう言って、妖精はにっこりと微笑んだ。
「これ、素敵な歌でしょう。
ついさっき、風に乗って、この歌が聞こえたのよ。
憶えのある声だわ。 きっと貴女も知っている人よ。」
妖精はくすりと笑った。
あたしは、何のことだか、わからなかった。
あたしには、歌なんて聞こえなかったから。
- 348 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/31(木) 01:51:54
- >>342
「何も恥ずかしいことは無いでしょう? 嬉しいときには思い切り喜ばないとね」
はしゃぐことは悪ではない。
感情はどんどん表に出さないと。人生を損してしまう気がする。
「へぇ。周りの人から愛されているのね、貴方。羨ましいわ」
何となくだけど、人から好かれそうな雰囲気があるし。
―――男の子の割には気が弱そうなのが気になるけど。
さっきから目線をそらしたままだし……これは教育が必要ね。
「長く生きていると、疲れがこびり付いちゃって困るのよ」
にこやかに笑いながら、男の子の正面に移動。
「―――ところで。どうしてさっきから私をまっすぐ見ないのかしら。
人と話すときは、しっかり目を見なさいって教わらなかったの?」
ちょっと意地悪な言い方だけど。
どうしても気になった。
- 349 名前:光の三妖精 ◆FairyH0Oi2 :2008/01/31(木) 01:58:40
- >>345
「失礼な。それぐらい私たちにだってあるわ」
「だからこうしてここに来ているわけだし」
「それに、私達が悪戯せずにこうしているのは珍しいことなのよ?」
割と本当だったりする。
ほら、あの子(>>346)とか結構弄りやすそうだし。
「多少気が抜けたり口数が増えたりしてもおかしくはないと思うのよ」
「そうそう。だって、こんなに気持ちいいんだから」
普段がどうなのかは見ている皆さん次第です。
>>346
「ぶっ、あははははははっ! お湯飲むとかどれだけ慌ててんのよ!」
「そうよね。突然顔面にかけられたりしたんなら別だけど」
「そんな恥ずかしいことをしちゃったのなら必死で隠すのもわかるわ」
騙されてます。しっかりと。
「そうよね。月の綺麗さがこの二人には理解できないみたいなのが残念だけど。
それに、静かに月を眺めてると心が洗われていくようで」
「はい、そこまでー」
「……だから一人で来たかったのよ」
「明日からはまたたくさん悪戯するんだから、しっかりと英気を養うこと!」
「だったら静かにしてよ……」
「諦めって肝心よねー」
ぐさりと刺さる言葉の棘。
仲間同士でも遠慮なし。
- 350 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/01/31(木) 02:00:53
- >>344
「ええ、元気よ。
とても楽しいわ、賑やかで。
こちらはマリエル=ウッドワース。 オークベリーの妖精使いよ。
明るく元気な、優しい良い子よ。」
早口で次々に浴びせかけられる質問に、妖精は的確に答えていく。
「それで、貴女は元気? 楽しく時を過ごせているかしら?
そちらのお二方は、貴女にとってどんな方々なの?」
さっき質問を浴びせてきた妖精に、今度はこちらから同じ質問を返す。
頭の回転が速いなぁ。 あたしには真似できないよ。
- 351 名前:ミチル=フェアテーゼ ◆MytYLEu83U :2008/01/31(木) 02:07:12
- >>347
しまった! 引いてる! 今のボク、凄く不審!!
「ご、ごめんね、変なこと言って。
温泉なんて久しぶりだから、ちょっとはしゃいでるみたいで。
あはは、あはははは」
う、く、苦しい。
怖がらせちゃってたらどうしよう。
む、胸が痛む……。
「うぅ……ごめん、なんか変なボクでごめんなさい」
仕切り直そう。そうしよう。
「こ、こほん。改めて、こんばんは。今日はキミ一人で温泉?」
今度は自然に笑顔ができた。つもり。
>>348
>「何も恥ずかしいことは無いでしょう? 嬉しいときには思い切り喜ばないとね」
「……うん、そうだね。それができるのって凄く幸せなことだと思うし」
でも、まぁ、やっぱりちょっと恥ずかしくなっちゃうのは性分なんだと思う。
>「へぇ。周りの人から愛されているのね、貴方。羨ましいわ」
「う、うん。はっきりそういわれると、やっぱりちょっと恥ずかしいけど……、
そういうことなんだと思う。ボクには勿体無いぐらいいい人たちばっかりで」
そう。嫌なことや悪いことがなかったわけじゃない。
だけど、自分が今いられる場所が、凄く幸せなことは間違いないと思っている。
それをはっきり言われるのは、やっぱり少し恥ずかしいけど、とても嬉しいことだと思った。
「ありがとう。そう言ってもらえると、なんだか凄く嬉しいよ」
そして、それをはっきり言えるということは、とても素敵な人なんだろう。
>「長く生きていると、疲れがこびり付いちゃって困るのよ」
……見たところ、年下だけどなぁ。
まぁ、最近の子はマセてるっていうし、それくらい言うのかもしれない。
>「―――ところで。どうしてさっきから私をまっすぐ見ないのかしら。
> 人と話すときは、しっかり目を見なさいって教わらなかったの?」
ぐるりと正面に回られる。
ぐるりと首の向きを変える。
「い、いや、だって! いくら混浴とは言え、ボクは男でキミは女の子で、
真正面から見据えるわけにはいかないというか!!
めめめ、目を見えないのは失礼だと思うけど、そこは申し訳ないけど我慢していただくしかっ!?」
めのやりばにこまる。
……最近の子はマセてるっていうし、それくらい言うものなんだろうか……!!
- 352 名前:光の三妖精 ◆FairyH0Oi2 :2008/01/31(木) 02:08:08
- >>350
「勿論! 体調が悪いと楽しいこともあんまり出来ないしね。
だから私はいつも元気。……あ、梅雨時は別ね? 日の光があんまり出てこないから。
そういう意味じゃあ、梅雨時は楽しくないかな。それ以外は楽しいわよ。仲間もいるし。
あ、仲間ってのはこの二人よ。こっちの金髪がルナチャイルドで、黒いのがスターサファイア。
で、私がサニーミルク。あ、そういえばあなたの名前聞いてなかったわね」
「よくもこうぺらぺらと喋れるわよね」
「口を挟む間もないわね」
まあ、挟む気もないけど。
- 353 名前:ミチル=フェアテーゼ ◆MytYLEu83U :2008/01/31(木) 02:15:40
- >>349
笑われたー!
……くっ、でも嘘ついちゃう失礼分だと思って甘んじて受けよう。
ごめん。心の中で謝っておく。
>「そうよね。月の綺麗さがこの二人には理解できないみたいなのが残念だけど。
> それに、静かに月を眺めてると心が洗われていくようで」
そういえば。
人が月へ行けるってことを話したら、前にすごく驚いてたっけ。
本当に好きなんだな、月。
「そうだね。月はこうして見上げても綺麗だし……それに、
見上げるだけで、手を上げるだけで、決して届かなかった場所へ、
人はいつか辿り着けるって……そう思わせてくれるから、ボクも好きだな」
ボクらの先祖は宇宙をずっとずっと漂流してきた人たちだから。
あの宇宙が広がっている夜空を見ると、安心するのかもしれない。
>「はい、そこまでー」
なんて感傷に浸っていると、横からストップの声がかかった。
「あはは、キミ達すごく仲良しなんだね」
遠慮がないのはきっと仲が良いから。それぐらいで壊れないと知っているから。
もちろん、そうじゃないことだって多々あるけれど。
「でもまぁ、悪戯とかは程ほどにね」
- 354 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/31(木) 02:21:00
- >>347
「ふふふ。その通り。輝夜(かぐや)と申しますわ。ごきげんよう、妖精さん」
お姫様らしく一礼。
こういう所作をするのも久方ぶりだ。
「こんな素敵な歌を歌えるような知り合いなんていたかしら?
とんと思い浮かばないわね」
首を傾げ、一考。
悩んでいるように見えるが、口元は笑っている。
「そこの貴方、マリエルと言ったかしら。貴方は聞こえなかったの?」
先程から黙ったままの女の子に問い掛ける。
表情から察するに、聞こえていなさそうではあったけど。
>>344、>>349
「白い子は兎も角、赤い子と青い子にはそんなものなさそうに思えるわ」
風情を解する心があると主張する三妖精だが、どうにも疑わしい。
「光に集まる虫みたいに、温泉の暖かさに引かれているだけなんじゃないの?」
見た感じでものをいった。後悔はしない。
「―――何か企んでいそうね。大人しい妖精なんて不気味なだけよ」
- 355 名前:光の三妖精 ◆FairyH0Oi2 :2008/01/31(木) 02:26:36
- >>353
>「あはは、キミ達すごく仲良しなんだね」
「今更ね。今更過ぎて今皿割れた」
「こないだは私のこと馬鹿にしたけど、同じレベルじゃない」
「うっさい! 言ってみたくなっただけだって!」
「まあ、アレはともかくとして、そうでもなきゃずっと一緒になんていられないわよね」
喧嘩するほど仲がいい、とも言いますし。
>「でもまぁ、悪戯とかは程ほどにね」
「程ほどって言われてもね」
「面白そうなことを見過ごすなんて出来ないわ」
「自分で面白くするのもありよね」
「それ以上に面白いことがあればしなくなるかもね、悪戯」
「それ以上があるとも思えないけど」
「それはそれとして、なんで知ってるの?
私たちがたくさん悪戯してるって」
一応、三人の頭脳ですから。
- 356 名前:光の三妖精 ◆FairyH0Oi2 :2008/01/31(木) 02:33:18
- >>354
>「光に集まる虫みたいに、温泉の暖かさに引かれているだけなんじゃないの?」
「そうに決まってるじゃない。
じゃあ、逆に聞くけど、そっちはどうしてここに来てるの?」
「別に目的があったりするのなら、是非とも聞いてみたいわ」
「……二人とも、その前に馬鹿にされたことに気付こうよ」
何を言おうとも、いたって能天気なのは変わりない様子です。
>「―――何か企んでいそうね。大人しい妖精なんて不気味なだけよ」
「やーねー。企むだなんて人聞きの悪い」
「企むくらいなら最初からやるつもりで来るわよね」
「そうとなれば最初から姿は見せないわね」
今は温泉>悪戯なだけですが。
- 357 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/31(木) 02:40:44
- >>351
「楽しいことを素直に楽しい、と思えなくなったらお終いよ。そうならないように気をつけなさいね。
これは、人生の先輩からの忠告」
頭を撫でながら微笑む。
心が鈍感になってしまったら、それはもう生きているとは言えない。
ただ、時を、命を浪費しているだけ。
そうなったら―――楽しくないじゃない。
「ふふ。周りの人たちにも嫉妬しちゃうわ。こんなに良い子が身近にいるなんて最高でしょうね。
私も貴方達の仲間に入れて欲しいくらいよ」
嫌なこともあっただろうに、そんなことを億尾にも出さず。
自分には勿体無いぐらい良い人たちだと言い切れる。
なんて気持ちの良い子なんだろう。
周りから愛される理由が、十二分に理解できた気がする。
「そうそう、まだ名乗っていなかったわね。私は蓬莱山 輝夜(ほうらいさん かぐや)。よろしくね」
なんだか真っ正面でもの凄く焦っている様子を微笑ましく思いながら、自己紹介。
混浴の温泉である以上、そういうことはあまり気にする必要は無いと思うのだけど。
- 358 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/01/31(木) 02:44:50
- >>351
あ、今度は普通だ。
さっきはなんであんな……訊かないでおいた方がいいかな?
今度はちゃんと話しかけてくれたんだから、あたしもちゃんと答えなきゃ。
「うん、そうだよ。 貴方も、一人?」
男の子の笑顔に、あたしも笑顔を返す。
妖精はこの子には見えないだろうから、一人ということにしておこう。
>>352
「あら、三人とも素敵な名前だわ。
私は「献身」の妖精よ。
言いにくければ、適当に呼んでも構わないわ。」
(奇跡妖精達に名前は無く、プレイヤーが任意で名付けるという仕様のため、このような名前になっています)
「素敵なお友達がいるのね。 いつも三人で賑やかに遊んでいると、楽しいでしょうね。
貴方達は、とても仲が良さそうだもの。
妖精は優しく微笑んだ。
>>354
「うん…、あたしには聞こえなかったの。
この子は、風に乗って聞こえたって言うんだけど…。」
誰の声だったんだろう。
あの綺麗な歌は、誰が歌ってたんだろう。
「マリエルには、聞こえなかったでしょうね。
私にも、微かに聞こえただけだったから。
でも、マリエルも知ってる人の声だったわよ。」
「えっ?」
なんだかますます気になる。
一体、誰なんだろう?
- 359 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/31(木) 02:46:18
- >>356
―――開き直られた。
まあ、確かに妖精達の言はもっともなんだけど。
そのまま認めると、なんだか負けたようで悔しいので抵抗してみる。
「温泉はただ温まるだけが目的じゃないでしょう。
物思いに耽ったり、お酒を飲んだり。色々することがあるじゃない」
妖精のペースに巻き込まれました。合掌。
「―――ああ、そう言えば貴方達は姿を隠せるんだっけ。便利よねぇ。
私も姿や音を消せたら、妹紅に奇襲をかけ易くなるのに」
物騒なことを呟く。
ちょっと湯中り気味?
- 360 名前:ミチル=フェアテーゼ ◆MytYLEu83U :2008/01/31(木) 02:57:47
- >>355
>「今更ね。今更過ぎて今皿割れた」
「あ、あははははは」
ちょっと乾いてしまった。温泉の湿気でなんとかなっていると思いたい。
「でも、それぐらい当たり前に言えるのって、けっこう凄いことだと思うんだ」
ボクなんか、やっぱり少し照れちゃうし。
「だから、いいなぁって思うよ」
>「程ほどって言われてもね」〜
「そ、そうなんだ」
まぁ、言われてやめるなら最初っから悪戯なんてしないのかもしれない。
うちのあの子とかあの子もそうだし。
……痛い目に遭っても遭ってもやめない辺り、根性あるんだろうか。
「それ以上に面白いことかぁ……なにか別の趣味とか?」
>>357
>「楽しいことを素直に楽しい、と思えなくなったらお終いよ。そうならないように気をつけなさいね。
> これは、人生の先輩からの忠告」
女の子は、そう言ってボクの頭を撫でる。
「ど、どうも……」
……なんだろう、この、子供っぽくなさ。
う、うーん。最近の子ってみんなこんなもんなんだろうか。
それとも、こう見えてけっこう……い、いや、それは失礼だから考えないようにしよう。
とは言え、見た目通りだとしても、人生の先輩って間違いじゃないんだよなぁ……。
>「ふふ。周りの人たちにも嫉妬しちゃうわ。こんなに良い子が身近にいるなんて最高でしょうね。
> 私も貴方達の仲間に入れて欲しいくらいよ」
「い、いや、その、ボクなんかはそんな大した者では……」
それでももし、ボクがそんな風に見えるなら、それはきっとみんなのお陰なんだろうな。
「仲間かぁ…………………おそらく、大変だよ。凄く」
多分。きっと。おそらく。99%ぐらい。
彼女はシルヴィさんのストライクゾーンまっしぐらだ。
連れて行ったりしたら、可愛がられて可愛がられて可愛がられて可愛がられて可愛がられて、
ついでに可愛がられた挙句、物凄く可愛がられ、オマケに可愛がられてしまうだろう。
……教育に悪そうだ。
「ま、まぁ、それはそれとして。何かで一緒になることがあったら、すぐ仲良くなれるんじゃないかな!」
ははは、と笑う。もし、そんなことがあったらボクのすべてをかけて防壁となろう。
がんばろう。が、がんばろう。死にはしないさ、きっとボク。
>「そうそう、まだ名乗っていなかったわね。私は蓬莱山 輝夜(ほうらいさん かぐや)。よろしくね」
「あ、ごめん、ボクも自己紹介してなかった」
カグヤ。確か、御伽噺の月のお姫様と同じ名前。
こっちはこっちで、青い鳥の御伽噺と同じ名前。
偶然というか、奇遇というか。
「いい名前だね。ボクはミチル。ミチル=フェアテーゼ。よろしくね、カグヤ」
- 361 名前:光の三妖精 ◆FairyH0Oi2 :2008/01/31(木) 03:03:09
- >>358
「適当に、って言われても……ねえ?」
「人が勝手に決めていいものなのかしら?」
「まあまあ、悩むよりは仲良くしましょ。妖精仲間だし」
「んー、じゃあとりあえず『献身』ってことで」
「とりあえずも何も、まんま過ぎるって」
「『妖精』まで入れているわけじゃないから呼びやすくはなっているけれどね」
「勿論楽しいわ。さっきも言ったけど。
それにね、私たちは便利な能力を持ってるのよ。
それを使って毎日悪戯三昧。
人を道に迷わすことだって出来るし、モノをちょちょいと隠したりもできるのよ」
「何かが見つからない時に、妖精の悪戯とか言われるけど、失礼よね。
自分で勝手に無くした物まで私たちのせいにされるんだから」
「まあ、貴女には関係無さそうよね。『献身』だし」
>>359
「確かに温まるだけが温泉じゃないわよね。
でも、それらも温泉あっての事じゃない」
「それだけが目的なら部屋に閉じこもってろって感じよね」
「ここまで来るという事は、やっぱり暖まりたいわけよね」
ざっくり。
いや、お酒は温泉が無くても楽しめるし、
月見やら雪見やらも温泉じゃなくても出来ますけどね?
物騒な事は聞いてない。
おしゃべりに夢中で聞いてないったら聞いてない。
- 362 名前:ミチル=フェアテーゼ ◆MytYLEu83U :2008/01/31(木) 03:06:16
- >>358
ふう、今度はちゃんとできたようで、ほっと一息。
うう……申し訳ないけど、こればっかりは。
「うん。仲間と来られたら一番なんだけどね。今日は一人。
ずっと働いてたら、休んで来いって怒られちゃって。あはは」
確か、前はお友達と街への道を探してたはず。
今ここにいるってことは、あのあとは問題なかったんだろう。
「キミも、お仕事とかするようになったら、根を詰めすぎちゃダメだよ?
……って、怒られちゃったボクが言っても説得力がないか」
反省。
- 363 名前:光の三妖精 ◆FairyH0Oi2 :2008/01/31(木) 03:12:29
- >>360
「十六夜の晩には、月からの品物が落ちてくるのよね。
それを集めるのが私の趣味かな」
「そうは言っても、どれもこれもガラクタばかりで役に立たないじゃない」
「役に立つのはこれからなの。後で泣いても知らないから」
「他にもっと面白いことがあるのなら教えて欲しいわね」
基本的には無害ですよ? 多分。
- 364 名前:ミチル=フェアテーゼ ◆MytYLEu83U :2008/01/31(木) 03:25:22
- >>363
>「十六夜の晩には、月からの品物が落ちてくるのよね。
> それを集めるのが私の趣味かな」
「へ、へぇ……壮大だね」
落ちてくる……落ちてくる……?
アレかな。せみの抜け殻集める感覚。
……ちょ、ちょっと違う?
>「そうは言っても、どれもこれもガラクタばかりで役に立たないじゃない」
……いや、あってる?
>「他にもっと面白いことがあるのなら教えて欲しいわね」
「他にかぁ……他に他に……」
そもそもボクに趣味がないのだ。
そう簡単に出てくるものでもないわけで。
何かこう、楽しくて、気軽にできて、自分でもできそうな……。
「……お料理とか?」
ああ。
我ながらどうしてこう無難なんだろう。
- 365 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/31(木) 03:32:08
- >>358
「……そう。私も聞こえなかったし、妖精にしか聞こえない歌だったのかしら」
どうも人には聞こえていないようだ。
残念ね、ぜひ聞きたかったんだけど。
「うーん。その子も知ってて、私も知っている人物……?
―――もしかして。妹紅?」
はっと思い当たったのは彼女だけ。
でも、歌を歌う姿ってあまり想像できないわ。
>>360
頭から手を離し、じっと顔を見つめる。
「今、私が何歳なのか気になったでしょう? 顔に書いてあったわよ」
素直な子だな、と感心する。
きっとこの子は色んな意味で可愛がられているんでしょうね。
「いやいや、貴方みたいに可愛いくて良い子は貴重よ。
―――大変?何がどう大変なのかしら。教えて頂戴な」
どこか力無い様に見える笑いが気になる。
死地に赴く前の戦士の様にも見えるし。
「―――是非仲良くなりたいわね。色々な人との繋がりは人生を豊かにするもの」
うんうん、と頷きながら相手の自己紹介を聞く。
その名はどこかで聞いたことがある。確か、外国の―――日本以外の国のお話に出てくる名だったはず。
「ふふふ、ありがとう。私もこの名前は気に入っているのよ。
苗字は適当につけただけだから、あんまり思い入れは無いけどね」
「貴方の名前も綺麗ね、ミチル。こちらこそよろしく」
言い終わって、手を差し出す。確か、外国ではこれが礼儀だったはずだ。
合っているか自信は無い。
- 366 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/31(木) 03:37:26
- >>361
ばっさり。
一刀両断。
「―――そ、それはそうだけど。部屋に閉じこもってばかりだと体に悪いじゃない。
た、たまには外の空気も吸わないとね?
あー、外って気持ち良いわねぇ」
もうダメだ。色々と。
妖精の言葉に反論できないなんて。
- 367 名前:光の三妖精 ◆FairyH0Oi2 :2008/01/31(木) 03:46:11
- >>364
「料理、料理ね……」
「おいしいものが食べられるんならそれでいいけど」
「普段からやっているから、変わり映えはしないわよね」
「あ、そういえば珈琲豆って種類がたくさんあるらしいわね。
今度集めてみようかな?」
「私は飲まないわよ。苦いから」
「あら、残念。おいしいのに」
「うーん、それじゃあ貴方の趣味は何かしら?
それが面白いことなら私達の悪戯も減るかもしれないわね」
>>366
勝った! 東方永夜抄(妖精編)完!
……嘘ですよ?
「日の光は気持ちいいし」
「月明かりは優しいし」
「星の瞬きも神秘的よ」
すーっと、自然と視線は空へ移る。
「やっぱり、夜空はすっきりしていて気持ちいいわ」
「悪くはないけどね。やっぱり一番は燦々と明るい空よ」
仲がいいのか悪いのやら。
- 368 名前:ミチル=フェアテーゼ ◆MytYLEu83U :2008/01/31(木) 03:51:14
- >>365
頭から手を離され、じっと顔を見つめられた。
う、うう……ここまでまっすぐ見られるとやっぱりちょっと恥ずかしいっていうか。
>「今、私が何歳なのか気になったでしょう? 顔に書いてあったわよ」
どきっ。
「いいいいいえ、そんなことは!?」
なくはない。
……こんなんでよく今までやって来られたな、ボクってば。
「い、いやその……外見の割りに大人っぽいなぁって思ってただけで、
それ以上何がどうっていうわけじゃないんだよ……?」
これが人生経験の差というものなのだろうか。
……偉大だなぁ、人生経験。
>「いやいや、貴方みたいに可愛いくて良い子は貴重よ。
> ―――大変?何がどう大変なのかしら。教えて頂戴な」
「え? えーと、あーっと、う、うーん、そのね」
なんって言おう。あれをなんと形容しよう。
「あー……凄くいいひとなんだけど、愛情表現が物凄い人がいてね。
カグヤは可愛いから、恐らくはとてつもなく可愛がられてしまうと思うんだ。
だ、大丈夫、何かあってもボクが守るから! いや、いいひとなんだよ!? 本当にいいひとなんだよ!?」
なんといえばアレは伝わるんだろう。
こう……果てしなく限りなくとてつもなく物凄く可愛がる、あの感覚。
不快とかそういうんじゃなく、ただ……ただ、恐ろしい何か。がくがく。
「ま、まぁでも、カグヤならきっと仲良くなれると思うな。
みんな、ちょっと悪戯が大好きだったり、楽しいことが好きだったりするけど、いい人ばっかりだから」
要するに癖が強い。凄く強い。初心者お断り。
……でも、多分ボクよりこの子の方が耐えられそうだ。
>「貴方の名前も綺麗ね、ミチル。こちらこそよろしく」
「ありがとう。有名な御伽噺じゃ、女の子の方の名前だけどね」
差し出された手を握り返す。
温泉で暖まってる身体に、体温が伝わった。
- 369 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/31(木) 03:55:03
- >>367
ピチューン
―――こんな体たらくだから。ノンカリスマだの何だのと言われるのかしら。
などと、自問していると。
白い子の言葉が耳に入ってきた。
「月の明かりが優しい?
―――貴方は妖精離れした感覚を持っているようね」
つられて、空を見上げる。
「……月は優しくなんて無いわ」
遠い目をして呟く。
その顔には何の感情も浮かんでいない。
- 370 名前:ミチル=フェアテーゼ ◆MytYLEu83U :2008/01/31(木) 03:57:55
- >>367
反応薄め。
くっ、やっぱり普通過ぎるんだよ、ミチル=フェアテーゼ!
もっとキャッチーなこと言えなきゃ!
仮にも広報部隊員なんだから!!
……いや、でも、料理とかいっとくと受けがいいってマキさん言ってたなぁ。
ああいや、もうそっち方向の任務ないんだから! ええと、なんの話だっけ!?
>「あ、そういえば珈琲豆って種類がたくさんあるらしいわね。
> 今度集めてみようかな?」
「あ、そういうのはいいね。
ボクの友達にもコーヒー淹れるの上手な子がいるけど、やっぱり味が違ってくるし」
今思えば、アレが変化の始まりだったのかもしれない。とても美味しかったコーヒー。
「それに、料理ってね。美味しく作るのが大切なんだって。
ただ栄養をとるだけなら薬でも携帯食料でもいいけど、それだけじゃ人間はダメなんだってさ。
……受け売りなんだけどね」
今ならなんとなく、あの意味もわかるような気がする。
「ボクの趣味……ボクの趣味…………仕事?」
……それは趣味じゃない。
ああっ、これじゃ典型的なワーカホリック!?
そりゃ、休んで来いって怒られるよ!
「え、えーとえーと、あ、ああ、そう! 機械いじりとか!!」
ある意味仕事だけど。……趣味の範疇にもなんとか含めていい、はず。はずだよね?
- 371 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/31(木) 04:10:42
- >>368
わかりやすい。
素直なのは美徳だけれど、色々と苦労してそうねぇ、この子。
「ふふふ、いいのよ、気にしないで。
歳を気にするような時期はとっくに過ぎているもの」
笑いながら、軽い調子で答える。
「詳しい年齢はもう忘れちゃったけど、少なくとも1000年は生きてるわ。
俄かには信じられないでしょうけどね」
信じられるとは思っていない。
ただ、誤魔化すのは何となく嫌だったから正直に言ってみただけ。
この子の前で、嘘を吐いたりはぐらかしたりするのは無しにしよう、と。なぜかそう思った。
……って。
仲間の説明しているうちに顔色が悪くなっている気がする。
そんなに恐ろしい目にあったのだろうか。
「―――ミチル、そこまで必死にフォローすると逆に怖いわよ。
まあでも、貴方のその態度からどんな種類の可愛がり方をする人なのかは大体わかったわ。
確かに、仲良く出来そうね。大抵の悪戯なら笑って許せるし」
癖の強い人は大歓迎。
だって面白いじゃない。
「ああ、そうだったの?
可愛い名前で貴方にはぴったりだと思っていたんだけど、なるほどねぇ」
そう言えば、こんな風に誰かの手を握るのなんて何時振りだろうか。
そんな思いを浮かべながら、無意識に相手の手を少し強く握る。
- 372 名前:光の三妖精 ◆FairyH0Oi2 :2008/01/31(木) 04:16:09
- >>369
>「……月は優しくなんて無いわ」
「そうは言うけどね。太陽みたいに無駄に明るいわけじゃないし」
「無駄じゃないって!」
「ああ、はいはい。話の腰を折らない。
星みたいに探すのに労力を裂く必要もないしね」
「今まで誰も発見してない星を見つけたときって格別よね」
「あー、もう!
とにかく、眺めるにも、探すにも、時間を知るにも月が一番なのよ」
「太陽だって日時計とかできるし」
「面倒」
「星は方角を調べたりするのには欠かせないわよね」
「それは太陽でも出来るって」
「あー、もううるさーい!」
妖精に真面目な話を期待するのが間違いだったようです。
>>370
>やっぱり味が違ってくるし
「あ、やっぱり?
いつもは割と適当に手に入れるからなんとなく違うな、
とは思ってもこだわったりはしてなかったのよ」
「まあ、銘柄とか覚えてもすぐに忘れるしね」
「お気に入りの一つでも覚えておけば十分よ」
「あんな苦いのの何がいいのよ……」
>機械いじりとか!!
「機械……」
「いじり……」
「なんと聞こえのいい響きかしら……」
里の水車や風車やらも機械の一種だし。
「よし、今度は水車の歯車を外してみるわよ」
「人間もこれなら大慌てよね」
「指が挟まれたりしたら痛そうよね」
結局、考えることはあっち側でしたとさ。
- 373 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/01/31(木) 04:21:05
- >>361
「あらあら、では、人間達にとっては、
貴方達はあまり愉快な妖精ではなさそうね。
ほどほどにしておかないと、嫌われるわよ。」
くすっと笑って、妖精は、優しく、諭すように言った。
>>362
「ありがとう。 貴方も、無理はだめだよ。
あたしも、無理はしないようにしてるの。」
そう言って、あたしは男の子に笑顔を返す。
「……ところで、どこかで会ったっけ? あたしたち。」
なんか、さっきから、どこかで会ったことがあるような気がしてる。
顔の雰囲気…かな。 なんか、誰かに似てるような…
- 374 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/01/31(木) 04:27:44
- >>365
「ああ、それは違うわ。」
妖精は言った。
「小さな声だったから、貴方達には聞こえなかったけれど、
きっと、もっとよく耳を澄ましていれば、聞こえたと思うわ。」
本当かなぁ。
あたしには、風の音しか聞こえなかったけど…。
「もしかして、妹紅?」
尋ねる輝夜に、妖精は笑う。
「ふふ…、きっと、それは正解よ。
あとは、本人に確認できれば完璧なのだけれど。」
- 375 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/31(木) 04:30:34
- >>372
「太陽も星も月も。空に浮かぶ天体という意味では皆同じ。
ただ月だけは自力で輝けない。他者の光を反射するだけ。
―――悲しいわね、月は」
別に白い子をいじめたい訳じゃないんだけど。
事実をありのままに話すとこうなるわけで。
「ああ、そうそう。あんまり月を眺めすぎない方がいいわよ?
月の狂気に当てられて、狂っちゃうから」
―――目も赤くなるし。
- 376 名前:ミチル=フェアテーゼ ◆MytYLEu83U :2008/01/31(木) 04:32:32
- >>371
う、なんか心配そうな目で見られているような。
いけないいけない、心配かけて怒られたのに、まだそんななのか、ボクはー。
>「ふふふ、いいのよ、気にしないで。
> 歳を気にするような時期はとっくに過ぎているもの」
「は、はぁ……」
それはまた……う、うーん、どう思えばいいんだろう。
やっぱり若作……いや、だからそれは失礼だってば、ボク。
まぁ、現在の技術を尽くせば、これぐらいできる……のかな?
そっち関連はあんまり詳しくないし……。
>「詳しい年齢はもう忘れちゃったけど、少なくとも1000年は生きてるわ。
> 俄かには信じられないでしょうけどね」
「せ、せんねん!?」
それは……流石に技術で、どうこうなるレベルじゃないなぁ。
嘘……を言っているようには見えないし……
だからと言って、間違った何かを信じているような感じでもない。
…………誤魔化しちゃいけないところ、かな。
「正直に言っちゃうと……やっぱり、信じられない、かなぁ……ごめん」
ただ、
「疑っているわけじゃなくて……カグヤが、嘘を言ってるんじゃないとは思うんだけど」
ボクには、わからないこと……のような。
「ご、ごめんね、うまく言えなくて」
その代わり、と言えるかはわからないけれど。
「例えばボクは、せいぜい一歳前後……って言ったら、信じる?」
>「―――ミチル、そこまで必死にフォローすると逆に怖いわよ。
> まあでも、貴方のその態度からどんな種類の可愛がり方をする人なのかは大体わかったわ。
> 確かに、仲良く出来そうね。大抵の悪戯なら笑って許せるし」
「あ、あああっ、こ、怖くないよ!? 怖くないんだよ!?」
いけない、開けてはいけない蓋がちょっと開いてたみたいだ。落ち着け、ボク。
「……でも、カグヤなら大丈夫そうだね、本当に」
こういう風に対応できたら、ボクも大分違ったんだろうなぁ……うん、絶対無理だー。
>「ああ、そうだったの?
> 可愛い名前で貴方にはぴったりだと思っていたんだけど、なるほどねぇ」
「ま、まぁ、嫌いな名前じゃないんだけどね。その話も好きだし。
その、えーっと、あの、い、嫌というわけじゃないんだけど、そろそろ手を……」
う、うぅ……熱いー……。
- 377 名前:光の三妖精 ◆FairyH0Oi2 :2008/01/31(木) 04:34:33
- >>373
「いいのよ。私たちが愉快だから」
「何もするなって方が難しいわよね」
「それに、折角こんなに素敵な能力を持ってるのだから」
「「「役に立てるのが一番よね」」」
まあ、使い道がアレだけなのが問題なのですが。
「あ、そういえば、妖精使いって何してるの?
式神使いみたいなもの?」
「人形遣いみたいに思いのままに使役してるの?」
「それはちょっと違うんじゃないかしら?
ちゃんと自我を持ってるみたいだし」
「それじゃあ式神も違うんじゃないかしら?
あれは数式で動くとか聞いた覚えがあるし」
- 378 名前:ミチル=フェアテーゼ ◆MytYLEu83U :2008/01/31(木) 04:39:43
- >>372
「あはは、まぁね。自分が美味しいと思える飲み方がわかってれば十分でもあるよね」
それでも、立派なこだわりだろう。
趣味、というにはちょっと違うような気がするけど。
「苦いんなら、お砂糖とミルクを入れれば、甘くて美味しくなると思うよ?」
>「機械……」「いじり……」「なんと聞こえのいい響きかしら……」
やった! 反応がいい!
珍しく、いいことを言えたような気がする!
>「よし、今度は水車の歯車を外してみるわよ」
気のせいだったー!!
「だだだ、ダメだよ!? 水車壊したりしたら、水車小屋の人が困るでしょう!?」
今時、水車とか使ってるとこ、あるんだろうか。
あと、指挟むどころじゃすまない可能性が大。
「あんなの、倒れてきたら君達だってペチャンコだし。ダメだよ? ダメだからね!?」
……もうちょっと難易度の低い悪戯にシフトさせるとかしかないんだろうか。
>>373
「うん、ありがとう。ボクは、つい無理しちゃってるように見えるみたいでさ」
自分では大丈夫……のつもりなんだけど。
それで心配かけちゃったら、やっぱり意味がないんだろうし。
「でもやっぱり……好きな人たちのためだと思うと、ちょっと無理しちゃうんだよね」
ダメだって、わかってはいるんだけど。
>「……ところで、どこかで会ったっけ? あたしたち。」
ぎくぎく。
「…………世の中には、よく似た人間が三人はいるというから、それじゃないかな…………。
ボクの友達にも、そっくりな姉妹がいっぱいいる子がいるし………もしくはドッペルゲンガー」
……く、苦しい。
- 379 名前:マリエル=ウッドワース ◆M.Wb6zP586 :2008/01/31(木) 04:46:47
- >>377
「そうね…、
マリエルが、今のマリエルであり続けてくれる限り、私達は、彼女に力を貸す。
そんな関係かしらね。
平たく言えば、友達よ。」
妖精のその言葉に、あたしは笑顔で頷いた。
>>378
「そっか…、あたしの勘違いみたい。 ごめんね。」
どこかで会ったと思ったんだけどなぁ…。
「……さて、もう夜明けが近いわ。
マリエル、そろそろ帰らない?」
あたしも、さすがに眠い。
それに、なんだかのぼせてきたみたい。
「うん…。
じゃ、あたし、帰るね。」
「そうね。 子供は寝る時間よ……なんて次元はとうに通り越しているかもしれないけれど。」
「さよなら。 また、会えるといいね。」
(退場)
- 380 名前:光の三妖精 ◆FairyH0Oi2 :2008/01/31(木) 04:50:07
- >>375
「狂っちゃう……?」
「どうしたのよ、二人とも。そんなに私の顔をじっと見て」
「ルナ、貴方はいい友達だったわ」
「私たち、ずっと忘れないから。忘れるまでは」
「だから何なのよ?」
「知らないって、幸せよね」
「知らない方がいい事もあるのだよ、ルナチャイルド君」
「???」
まあ、とっくのとうに目は赤いですけどね。
>>378
「大丈夫だって。倒れてくる前に逃げればいいだけじゃない」
「私が作業中の音を消せばばれないし」
「誰かが近づいてきても私ならすぐにわかるしね」
「あ、それとも挽いてる小麦とかをくすねてくる?」
「それもいいわね。パンがたくさん焼けそうだわ」
「それよりも、開かないように中から閂をかけるとか」
「それならお手軽ね。時間稼ぎも出来るし」
悪戯やめるのは無理っぽいです。
「ぺちゃんこも何も、雷に打たれたことだってあるしね。今更だわ」
「え、そんな事あったっけ?」
「なかったと思うけれど……」
「そりゃあ、スターはないでしょうに」
- 381 名前:ミチル=フェアテーゼ ◆MytYLEu83U :2008/01/31(木) 04:57:20
- >>379
「い、いや、こっちこそ、なんだかごめん!
もしかすると、ボクが覚えてないだけかもしれないし!」
う、うう……ごめん、ごめん、ごめん。
心の中でいっぱい謝る。
「おやすみ、マ……」
ま……ま……
「ま、また会えるといいね!」
……本当に、よくこれでやってきたよなぁ、と我ながら思う。
>>380
ダメだ、やる気が満々すぎる!?
こ、このままじゃボクが余計なことを言ったせいで、
なんの罪もない農家のみなさんが、大変なことに!?
「ちょ、ちょっと待って、それならこういうのはどうかな!?」
言いながら考える。
凄く考える。
悪戯……悪戯……はっ!! これだ!?
「靴屋さんが寝ている間に靴を仕上げてしまう、というのは。
これは……世界的に語り継がれる可能性のある悪戯だと思う」
実際、有名だ。凄く。
>「ぺちゃんこも何も、雷に打たれたことだってあるしね。今更だわ」
「か、雷……それは大変だったね……」
丈夫なんだ……スポーツのグラウンドとかに落ちる話はよく聞くけど。
「でも、世の中の人は、あんまり大変なことになれてないから……。
ほら、悪戯もやりすぎると、相手がいなくなっちゃうかもしれないし?」
- 382 名前:光の三妖精 ◆FairyH0Oi2 :2008/01/31(木) 04:58:04
- >>379
「友達なら、最初からそう言えばいいのに」
「もったいぶる必要なんてないじゃない」
「人間のお友達なら、さぞ心強いんじゃないかしら?」
「あ、もう帰るの?」
「今度は私たちの所に遊びに来たら?」
「来れるのなら、だけどね」
去ってゆく後姿に思い思いの言葉を投げかける三人。
翌日にはすっきり忘れてそうだけど。
- 383 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/31(木) 05:00:31
- >>374
「む……本当に妹紅なの?
信じられないわ……」
聞き逃したことを一生後悔しそうね。
きっと頼んでも歌ってくれないだろうし。
「本人に聞いてもはぐらかされそうよね。
照れ屋だから、妹紅」
>>376
まあ、当然の反応よね。
笑われなかっただけ有り難いわ。
「ううん、良いのよ。こっちこそごめんなさいね。突拍子も無い話しちゃって」
世の中には知らなくていいこと、知らない方が幸せな物事というものは確実に存在する。
私が不死であることや月人であることも、その範疇に入るだろう。
気を使ってくれているのが伝わってくる。
こちらが申し訳ない気持ちで一杯になりそうな時、意外な問い掛けが。
―――1歳?いわゆる、クローン?
「―――貴方を信じるわ。理由?そんなの簡単よ。
……私は貴方が好きだから。ふふふ」
うまく言えないから、はっきりと言ってみる。
単純明快。
「私は死なないからね。何をされたって大丈夫よ」
どん、と胸を叩く。
耐久力には自信ありよ。
「―――あ、ああ、ごめんなさい。
ちょっとぼーっとしちゃったわ。痛くなかった?」
慌てて手を離す。
―――しばらく手に温もりが残っている。
何だろう。ちょっと気恥ずかしい。
- 384 名前:光の三妖精 ◆FairyH0Oi2 :2008/01/31(木) 05:10:28
- >>381
「よし、この手の仕事はルナに任せた」
「……なんでよ?」
「寝てる間って事は夜中でしょ?
そうなると、私の能力はあんまり役に立たない。
それに寝てるんだから、音さえ立てなければばれないわ」
「それに、見に覚えのないことって誰だって恐れるものよね」
「そう、なのかしら? そうよね。私だって見に覚えのないことを言われたら驚くし」
「そういうわけで、夜中の事は任せた」
「適材適所って奴よね」
「よし、まずは忍び込みやすそうな靴屋探しからよ!」
「おー!」
すっかり騙されてます。
- 385 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/01/31(木) 05:18:43
- >>380
「いや、別にその子が狂ってるって訳じゃないわよ。
ただちょっと凶暴になったりするんじゃないかなって。
満月の日に不審な行動取ったりしてなければ大丈夫よ」
うん。きっと。
……流石にそろそろのぼせそう。
帰るとしましょう。
「それじゃ、お先に失礼するわ。またね」
【退場】
- 386 名前:ミチル=フェアテーゼ ◆MytYLEu83U :2008/01/31(木) 05:18:45
- >>383
「い、いえ、ボクもうまく伝えられなくて……。
疑ってるわけでも、嘘だとも思ってないんだけど……なんて言えばいいのか」
ひと言、信じるよ、って言えればいいんだと思うけど。
どうしても、ボクにそれは言えなかった。
多分……それを言ったら、嘘になるから。
だから、真剣に考えた上での、信じられない。
……もっとうまい言い方、できないかなぁ……。
うまく答えられないままでの、問いかけ。
>「―――貴方を信じるわ。
ああ……だから、これが。
ボクとこの人の違いなんだろう。
「カグヤはどうして……そう思うの? なんで、そうやって言えるのかな」
> 理由?そんなの簡単よ。
> ……私は貴方が好きだから。ふふふ」
「……ありがとう。そう言ってもらえると、嬉しいな」
だけど。
「そう、ボクはとある理由のために極秘裏に産み出された人造人間。
だから、生まれてから一年ぐらいでこんな姿になったのです!!」
大げさに身振りを交えて力説。そのあとに笑って付け加える。
「――なんてね。
あはは、ダメだよ、こんな話、信じちゃ。こう見えて、ボクはけっこう嘘吐きだから」
好いていても、好かれても。
世の中には知らなくていいこと、知らない方が幸せな物事というものは確実に存在する。
だけど、相手にとって何が幸せなんて、ボクにはわからないから。
ボクは我侭な嘘をついた。
>「私は死なないからね。何をされたって大丈夫よ」
「そ、それはそれで大変そうな気もするけど」
とりあえず心強いことは確かだ。
>「―――あ、ああ、ごめんなさい。
> ちょっとぼーっとしちゃったわ。痛くなかった?」
「い、いや、だいじょぶ! 痛くなんかないから!」
なんか顔が熱いのは、温泉のせいだけじゃない感じ。
うう、ちょっとだけのぼせそうかも……。
- 387 名前:ミチル=フェアテーゼ ◆MytYLEu83U :2008/01/31(木) 05:23:25
- >>384
作戦成功ー!!
やりましたよ、水車小屋を持ってる人達!!
そして、靴屋さん、頑張って!!
朝起きたら本当に靴が出来ててびっくりするとは思いますが、ラッキーって思って!!
……いや、できてたら怖いよね。正直。
しかし、水車小屋の恐怖よりは多分だいぶマシなはず! ……は、はず!!
「が、がんばって立派な靴を作ってね!?
きっと靴屋さんも驚いてびっくりして仰天すること間違いなしだよ!!」
いや、本当に。間違いなく。
……はー……それはそれとして、ボクもそろそろあがろう。
もう朝風呂になっちゃったけど、ゆっくり休めた気がする。
「ボクも、そろそろあがろうかな……それじゃ、ばいばい」
ゆっくり眠って、身体を休めて。
そうしたら、また仕事だ。
残りの時間、がんばろう!
- 388 名前:光の三妖精 ◆FairyH0Oi2 :2008/01/31(木) 05:27:50
- >>385
「ああ、それなら安心ね。不審なのは満月よりも、その次の晩だし」
「酷い言われようね」
「実際問題、不審としか言いようがないのだからしょうがないじゃない」
「いや、まあ、何も言わずに出て行ったりするのはあれとは思うけど……」
「わかってるならおとなしくしてなさいよ」
「サニーにだけは言われたくないわ」
「あれ、もう帰るの?」
「んー、私もそろそろ眠くなってきた……」
「サニーがこんなだから、私達は一足先に帰るわ。
服を着るのにも時間がかかりそうだし」
「まあいいけど。私もそんなに長くはいないと思うし」
>>387
「ふっふっふ。私印の靴が出回るのも時間の問題ね……
って、あら? あなたも帰るの?
ん、しょうがないか。普通、夜は寝てるものだしね。みんな。
それじゃあ私も帰るわ。じゃあね」
【退場】
- 389 名前:イーヴァ ◆cpOCEg7EVA :2008/01/31(木) 23:59:09
- (こっそり
最後の一浴びげーっと。
- 390 名前:イーヴァ ◆cpOCEg7EVA :2008/01/31(木) 23:59:56
- そして、スレが終わる前に離脱。
それじゃまたね。
(何しに来たんだ
- 391 名前:有里 湊 ◆YTFOOL/P3. :2008/02/01(金) 20:59:40
―――――本来ありえざる時間を始めよう。
- 392 名前:有里 湊 ◆YTFOOL/P3. :2008/02/01(金) 21:06:17
-
例えばこの日に―――――例えばこの日に。
人類の破滅が約束されてしまっていたなら。
例えばこの日に―――――例えばこの日に。
全ての魂に絶望の色が浮かべば。
例えばこの日に―――――例えばこの日に。
人類の終焉が約束されてしまっていたなら。
例えばこの日に―――――例えばこの日に。
全ての魂に終焉の色が浮かべば。
例えばこの日に―――――例えばこの日に。
人類の破滅が約束されてしまっていたなら。
例えばこの日に―――――例えばこの日に。
全ての魂に破滅の色が浮かべば。
世界が。
終
わ
っ
て。
いたならば。
- 393 名前:イーヴァ ◆cpOCEg7EVA :2008/02/01(金) 21:09:51
- (・3・)アルェー?
- 394 名前:有里 湊 ◆YTFOOL/P3. :2008/02/01(金) 21:19:28
-
ただ広いだけの浴槽――身も蓋もない言い方をすれば、温泉なんて、その程度。
星空が見えたり、肌を刺す夜気はオプション。
人工的な心地良い香りだけが支配する浴槽と、自然のオプションが付いた温泉。
――入浴に限ればどっちにしたって変わりなんてない。
ロジカルに語れば、熱い湯に浸かればリラックスできる。温めなら体の疲れが取れる。
それだけに限らないものがあるからこそ、温泉は尊ばれる――なんて。
幸い僕はまだそこまでひねちゃいない。
かといって温泉のありがたみを理解できるほど、枯れてもいない。
ただなんとなく――ただなんとなく。足を伸ばしてみたに過ぎない。
学校をサボってまで。
理由はよく判らない。
理由なんて、初めからなかったのかもしれない。
得体の知れない疲労感を癒すには温泉――そんな短絡思考か。
自■の■期を■ってしまっていたから――そんな■の視点か。
まあ――どうでもいい。
疲れを取る為に温泉……良いコトだと思う。
幸い、出席日数や学力に不安はないのだし。
ゆっくりと――のんびりと――怠慢に。
死んだように、死んでしまっているように、堕落したって良いだろう。
誰かが(>>393)いたとしても。
- 395 名前:イーヴァ ◆cpOCEg7EVA :2008/02/01(金) 21:27:07
- >>394 有里湊さん
あるはずの無い場所に、いる筈のない誰かがいた。
十代後半くらいなのだろうか。
お湯の中で、だらりと弛緩している。
放っておいたら、お湯の中に沈んで、
そのまま浮かんでこないんじゃないかという思い。
その瞳の中に、底知れぬ諦めを見た気がしたが、無視する事にする。
まあ、ほら、温泉の楽しみ方なんて、人それぞれだしね。
- 396 名前:有里 湊 ◆YTFOOL/P3. :2008/02/01(金) 21:29:25
- >>391>>392
世界は閉じていた。
世界は凍えていた。
世界は飽いていた。
世界が閉じていた。
世界が凍えていた。
世界が飽いていた。
それが真実だった。
それは真実だった。
それが真実だった?
それは真実だった?
嘘であればよかった。
嘘があればよかった。
虚偽であればよかった。
虚偽があればよかった。
人は求めてしまった。
人が求めてしまった。
人を求めてしまった。
それを求めてしまった。
それが求められていた。
そうして幕開く悲劇。
そうして幕開く喜劇。
そうして幕開く絶望。
そうして幕開く渇望。
そうして幕開く狂気。
そして振り下ろされた。
破滅という名の刃。
- 397 名前:有里 湊 ◆YTFOOL/P3. :2008/02/01(金) 21:34:51
- >>395
さて――今の僕は他人の眼から見ればどう映っているのだろう。
例えば、あそこに居る女の子とか。
先に断れば、別に自殺願望はない。
自殺願望じみたなにかをした事はあるにせよ。――よく思い出せないけど。
だから別に死にたがってお湯に沈みこんでいるわけじゃない。
ちょっとだけ、少しだけ――そう、少しだけ。
生きる力が足りないだけだ。疲れてるし。
大切な何かを忘れているような、そんな歯に物が挟まった感覚をかみ締めながら。
何を忘れているのかすら思い出せない絶望感って、こんな感じなのかも。
どっちかって云えば焦りっぽいけど。
まあ――どうでもいい。
今はこの心地良いお湯に沈み込むのが、とても心地良い。
人の輪の中に居るような感覚が――心地良い。
- 398 名前:イーヴァ ◆cpOCEg7EVA :2008/02/01(金) 21:42:53
- >>397 有里湊さん
30年も荒野をふらふらすると、ある種の嗅覚とでも言うべきものが発達する。
それは、生き物だろうとロボットだろうと変わらない。
多分それは、閾値下の情報を統合することで、本来知るはずのない結論に至る作業。
例えばそれを、人は勘と呼んだりする。
そんな0と1の積み重ねの先に潜む何かがわたしに囁く。
この人は、酷く死に近い。
- 399 名前:有里 湊 ◆YTFOOL/P3. :2008/02/01(金) 21:45:30
- >>391>>392>>396
この科学の時代になんとも馬鹿馬鹿しい話だ。
人類の滅亡なんて、どこぞの大統領が指先一つ狂わせない限りは起こらない話。
人間が人間を殺すのが一番の近道に違いないから。
でもそれは――でも、それは。
人の悪意の産物。
人の為せる悪。
振り下ろされる破滅はきっと、人の願ったもの。
仮初だと信じたい、人の切なる願い。
象った現象は月の裏側に眠る神?
あんなのが神なら、中指でも立ててお帰り願う。馬鹿馬鹿しい。
結果は――今があるからご覧の通り。
ご覧の通り。
ご覧の通り。
ご覧の通り。
ご覧の通り。
ご覧の通り。
ご覧の――通り。
- 400 名前:有里 湊 ◆YTFOOL/P3. :2008/02/01(金) 21:49:50
- >>398
まだ何か視線を感じる――だからと言ってどうでもいい。
学生っぽいヤツが、一人この時間温泉で死にかけている(?)のは珍しいだろうし。
ぶくぶくと沈んでは、苦しくなって浮かび上がる。
ブクブクと沈んでは、苦しくなって浮かび上がる。
ぶくぶくと沈んでは、苦しくなって浮かび上がる。
ブクブクと沈んでは、苦しくなって浮かび上がる。
生きている――可笑しな光景。
生きている――可笑しくても。
生きている――■はまだ。
生きている――■■■■■。
まだ僕は生きている。
温泉だって楽しめる。
今は忘れている何かも、思い出せるだろう。
きっと。
- 401 名前:イーヴァ ◆cpOCEg7EVA :2008/02/01(金) 21:57:29
- >>400 有里湊さん
ぶくぶく沈んでは浮かび上がるという奇行に走り始める。
……なんだろう、見てはいけないものを見てしまった気分。
邪魔するのもなんだったので、そっと岩陰に移動する事にした。
- 402 名前:有里 湊 ◆YTFOOL/P3. :2008/02/01(金) 21:59:06
- >>399
僕は結局―― 一人きりになった、のか?
僕は結局――何時までもあのままなのか?
落胆は――
失望は――
一人は楽だと思っていた。
接点は極力少ないほうが抵抗は少ない。
一人が楽だと思っていた。
背負う荷物は、少ないほど軽い。
一人で良いと思っていた。
別れを経験しなくても良いのなら。
一人が良いと思っていた。
どうせ■■の時は一人きりなのだし。
一人――独り。
気楽だと思っていたのに。
- 403 名前:有里 湊 ◆YTFOOL/P3. :2008/02/01(金) 22:04:23
- >>401
ちょっと――いや、かなり危ない生きている実感をかみ締める行為に飽きて、ふと周りを見渡せば、少女は
見える範囲には居なかった。
まあ、少女が一人こんな時間にお風呂と言うのも珍しいし、上がったのかも?
そんな様子はなかったけれど。
いまや世間は少女を心配して声をかけるとお縄頂戴と言う悲しい世の中だ。
離れてくれたのはありがたい――のかもしれない。
寂寥感は否めないけどさ。
広い湯船は閉じられた世界。
視界に人が居なければ、ここは無人。
常人な聴力の僕は息遣いなんて聞こえるはずもなく。
世界にただ一人。
一人――独りだ。
酷く懐かしいのに、酷く恐ろしい。
――弱くなったのかな?
- 404 名前:有里 湊 ◆YTFOOL/P3. :2008/02/01(金) 22:12:50
- >>402
人という地は支えあっている姿を象ったもの――なんて、昔のドラマにあった台詞らしい。
巧い事を言ったものだと思ってみたり、思わなかったり。
支えがなければ人には成れないってコトだろ?
誰かに支えられて当然だと思うのは、幸せな境遇に恵まれた人。
支えられているコトに気付けない、幸せな人だけ。
どうしようもなく運命の歯車がずれてしまった人は、支えなんて、自分だけしかないのに。
――まあ、僕はそんな悲劇のヒロインじみた感情は持てないけど。
恵まれてるよね。
生きてるって。
それだけの事が。
近くにあり過ぎてわからない幸せ。
ありがたみの薄れてしまった幸せ。
噛み締めてる?
どうでもいいけどね。
- 405 名前:有里 湊 ◆YTFOOL/P3. :2008/02/01(金) 22:32:17
- >>404
死は――多く見て来た。
どんな形の死であれ、僕が見た事がないものはない。
悲しい事実なのかもしれないけれど、多くの死を。
見ている。
知っている。
観ている。
識っている。
経験は――未だないけれど。
これからは――あるけれど。
悲しいのかもしれない。
寂しいのかもしれない。
満ち足りているのかもしれない。
――どーだろ?
自分の死だけが。
自分の■だけが。
どうしても。
想像が――出来ない。
- 406 名前:◆qYdq.chaos :2008/02/01(金) 22:38:15
-
――――故人いわく。
「智恵子は、東京には空がないといふ。
智恵子飛ぶ」
〜メガゾーン23〜
- 407 名前:相原光一:2008/02/01(金) 22:39:26
- 別府だ有馬だ箱根だと、有名な温泉は数々あるんだろうけど、
真に効能を満喫できる温泉とは、周りに旅館なんか影も形もない穴場のことなんだと思う。
好きなときに入って好きなときに出て、好きなときに寝る。
旅館なんかいらないよね。屋根とカベと布団さえあれば。
どうもああいうところは、仲居さんに監視されてるみたいで窮屈だ。
その点ここは、見事になにもない。
っていうかここって人間用の湯なんだろうか。
たぶん野生のサルとかクマとかと、混浴なんじゃないのかなぁ。
まぁ、肉食動物も水場では暴れたりしないそうだし、
クマも温泉で暴れたりはしないだろう、たぶん。
>>405
あ、先客だ。男だ。残念に思いながらも、どこかホッとしてしまう自分の小心さが憎い。
なにやら思索を巡らせてるみたいだけど、どんなこと考えてるんだろう。
「どうしてウルトラ兄弟はブレスレットを量産しなかったんだろう」とか、
「最強のプリキュアは誰だ」とか、そういうことを深慮してるのかなぁ。
でも大抵の場合、なにか答えを導き出そうとするより、
思索にふけっている自分を楽しむっていう具合になりがちなんだよね。
特に、この人とか僕くらいの年だと。なるほど、彼もまた健康な青少年かー。
- 408 名前:◆qYdq.chaos :2008/02/01(金) 22:39:42
- >>406
――――国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。 智恵子飛ぶ。
――――蓮華寺では下宿を兼ねた。 智恵子飛ぶ。
――――風は全くない。 智恵子飛ぶ。
――――それは悩ましい春の頃であった。 智恵子飛ぶ。
ふむん…アララギ派と浪漫派のプロレタリアート的見地からの融合を
試みはしたものの、これではドラゴンボールのごとく空を飛ぶ高村光太郎
の嫁の姿しか想像できん。文学とは正に魔性のMAMONOであることよ。
そりゃあ、松尾さんちの芭蕉さんも松島やとコピー&ペーストを繰り返そうと
いふもの。うむ、また今日も一つ賢くなった吾輩であった、まる
―――カコン。
智恵子飛ぶ。
などと思索に耽るもつかの間、湯船の外に取り付けられた鹿威しの反響音が
耳朶を打ち――――吾輩の意識は外界へと帰還した。説明乙、吾輩。
とまあ、折角だから赤い扉を選ぶぜ=ガメオベアとばかりに現実へと引き戻さ
れては思索を打ち切らざるを得ず、そうなってはネコゆえの好奇心を発揮して
何か面白そうな玩具を見つける方に没頭せざるを得ないのであった。
だって、吾輩はネコだから――――名前はあるがにゃ、これが。
という訳で、だ。オーディエンス。
gdりgdりと長い前置きもそこそこに辺りを見回してみると――――。
>>401
まずはロリッ子発見。
なんかまた魔法が魔術になったのか、メカヒスイ系のにおいがする。
ざわ…ざわ…と吾輩のゴースト(←なぜかンが付けられない)が囁くデストラップ。
まぁ、無闇に声をかけると変質者扱いされそうなので一旦パス。
――――で。
- 409 名前:◆qYdq.chaos :2008/02/01(金) 22:41:47
- >>408
>>403-405
――――言葉がない。
なんでこの場所に■■■■がいるのか。
なんであんないい旅夢気分のような温泉に浸かっているのか。
それもすごい勢いでたれて。
沈んでは浮かびを繰り返し、■などいらぬ、一度湯船に入れば二度とタイムアップまで
上がらぬわ、というヤメタランスの如き気迫。
というか■■ににゃってないかあいつ、現在進行形でたれるスピードが
尋常じゃないゼ。
もしかして■■いのか。あの炭酸水素塩泉と放射能泉を百年間ぐらい絶妙に
ブレンドさせた大自然の奇跡にも匹敵しそうなというか奇跡な温泉がこいつにも
■■いというのか。
だとしたらマズい。
■■■■もまずいが吾輩の今の文体もまずい。もう一杯。
この文体、絶対■■■なプロレタリアート風検閲が入■てる。
そうでな■てはこの■が説明で■きない。
■げろ■げろ■げろ■げろ■げろ■げろ■げろ■げろ■げろ■げろ■げろ■げろ
■げろ■げろ■げろ■げろ■げろ■げろ■げろ■げろ■げろ■げろ■げろ■げろ
■げろ■げろ■げろ■げろ■げろ■げろ■げろ■げろ■げろ■げろ■げろ■げろ
うむ、試しにやったがこれでは蛙の大合唱である罠。
まぁマイペースで行けばいいのだが、ぶっちゃけ。
「ふむん…ちょっとそこな青少年。
ゆかいな浮き袋プレイ中、つかぬことをおうかがいするが――――」
という訳でだね、湯気で「不確定名:ダンディな声」となった吾輩はだ。
状況確認を含めてちょっとばかり、
「――――ここ、もしかして大霊界(ヴァルハラ)?」
そんな、ものすごい爆弾発言という名の質問をかましてみた。
やっちまったゼ。かみをチェーンソーで。
- 410 名前:有里 湊 ◆YTFOOL/P3. :2008/02/01(金) 22:49:31
- >>407
完全密封――真空状態の世界なんて、ないわけで。
温泉なら人が訪れるのは当然と言うものだろう。
年は――近いっぽい、かな。
どうでもいいんだけど。
ま――独りじゃなくなったと思えば。
それは、それで。とてもありがたいものなんじゃないかと思う。
途切れ途切れになる思考を、繋ぎ止める為にも。
>>409
「残念――息苦しい地獄だよ」
そう、生きているのがちょっとだけ辛かったりする地獄だ。
天国なんてものは、そもそも信じてないけどね。
――というか、このナマモノ、何?
驚かずに普通の返答をする僕に乾杯。
後でコーヒー牛乳でも奢ろう、自分の為に。
なんだか、見慣れているような。
見慣れてしまっているような。
歯に詰まったものが少しだけ取れたような。
「……ま、どうでもいい」
- 411 名前:相原光一:2008/02/01(金) 22:53:14
- >>406>>408
高村? いきなり何故高村?
いやメガゾーンって……僕見てないし。
智恵子飛ぶ、智恵子飛ぶ。
たまさか、青空にふやふやと浮かびながら、なんとなくこっちを見る智恵子が思い浮かんだ。
そんなバカな。っていうか智恵子はたしか病気で寝たきり……いやそういう問題じゃないか。
いずれのおんときにか、智恵子、智恵子あまたさぶらいたまいけるなかに……。
まずい、こっちまでアレな人になりそうだ。でもなんで智恵子?
この世はわからないことだらけだ。
- 412 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/02/01(金) 23:05:35
- ―――細く、遠く、音色を歌声にして奏でている。
聞こえるか聞こえないか、言葉なのか只の音なのか、それすら区別がつかないほどの。
それがどんな曲かを知っているのは私だけで、その曲を知っている人は恐らく大勢いるだろう。
歌うことに意味は無い。想いは歌に在る。
そこには全てが有り、また空虚も在り―――。
>>410
「―――やあ、ここで会うのは二度目くらいかな」
何気なく、当たり前のように、そうやって声を掛けた。
……なんとなく、いつの間にか消えてしまいそうな雰囲気だったから。
- 413 名前:相原光一:2008/02/01(金) 23:08:00
- >>410
あ、ちょっとこっち見た。
無関心ではあるかもしれないけど、少なくとも無反応ではないということか。
こういうタイプは身近に知り合いがいる。某天才少女と似たような立ち位置の人かな。
話を始めるにあたって、まずどんな話題から切り出すか。
僕の経験則から言うと、「世間話」か「食べ物」の話題が無難だ。
中でも食べ物、迷ったら食べ物。ものを食べない人はめったにいないし。
そういうわけで。
「今朝トーストを焼いてたら、ちょっと焦がしちゃったんだ。
で、僕は焦げて硬くなった面にマーガリンを塗って食べたんだけど、
君ならこういう場合はどうした? いや、あの判断が正しかったのか今でも迷ってるんだよね」
こういう人は、考えることそのものが、手段を通り越して目的になってしまってたりする。
どんなに阿呆なことでも、考えることそのものが楽しかったり。
たとえばこの問いにだと、ひっくり返して焦げた面を見ないようにして食べるとか、
細かく切ってスープに放り込むとか色々方法はあるけど、
なにかこう、僕の予想の斜め上を行くような答えが返ってきたらいいなぁ。
まさか「どうでもいい」なんて言ったりは……しないよねたぶん、そうだといいなぁ。
- 414 名前:ネコアルク・カオス ◆qYdq.chaos :2008/02/01(金) 23:15:32
- >>410
「んー……そう言われてみれば確かに。
この風光明媚な温泉の意匠も、別府は有名な地獄めぐりに見えなくもありません。
つか、誰がうまい事言えと突っ込むところではある気もするね。汝め、ハハハ」
しかしにゃんというラテュマピック。
彼奴の目ん玉はモノの死が見える千里眼が何かか。
その妙な疑惑の眼差し――――吾輩の正体不明あふれるミステリアスさ加減を
粉砕/吾輩を識別された/あなたを犯人です。
成る程、これが有名な匠のワザか。
「フ……そう見るな汝。兵が見ている。
だがまぁ、そうだにゃ。
言うなれば吾輩は――――」
其処まで言葉をつむぎ、もごもごと口だけを動かす吾輩。
「例えるなら」
声が、
「空をかける」
遅れて、
「一筋の流れ星(コガン先生)」
聴こえてくる――――いっ○く堂秘伝の腹話術/ダミアンフォース27の秘密の4くらい。
「しかしまぁ実際、妙な感覚だけは事実でな。
言うなればこう、時間の感覚がゴー■ンだ、布団の中で!と錯覚するような、
しないような、どうにも解読不能で2期ワクテカという、どうにも妙な違和感を感じる。
相手が武器を使うなら感感俺俺な喋り方をせざるを得ない、そんな感じのにゃ」
まだ午前0:00にはなっていないはずなのだがね―――そんな二の句を告げながら、
吾輩はヒゲから伝達されるみょん(←なぜか幻想入り)な感覚が止まらぬのを
それなりに訝しげにはしていたのだった。
「まぁ、これも或いは“まだ”どうでもいいのかもだが」
カオスもシャドウタイムも皆兄弟、望むところというのは偽らざるネコ本音と
いうやつである。
- 415 名前:有里 湊 ◆YTFOOL/P3. :2008/02/01(金) 23:21:19
- >>412
「――さあ、どうだろ?」
白い髪。
長くて白い、髪。
見た事があるような、ないような。
向こうが覚えているんなら少なからずあるんだろう――とは思う。
でも、今の僕の霞がかった思考に。
なにか重要だった部分が欠け、堕ちて居る僕には。
思い出す事もままならない。
「ま、久しぶり――なのかな? どーにも思い出せないけど」
>>413
「いや――どうでもいい」
トーストが焦げていても、それは苦いだけのパン。
そもそも朝って、食べないし。
「でも、そうだね。ブラックコーヒーと、甘めのジャムでも塗って食べるんじゃない? 誤魔化し効くし」
朝――少なからず誰かと顔を合わせていた、朝。
なんで、会っていたのか。
その必然性が――見つからない。
どうでも――よくない。こればっかりは。
>>414
「旨くないさ――苦いだけ。晴れ時々曇り。偶には甘い、ってね」
まあ、どうでもいい単語の連なりは無視。
鵜呑みに解読を試みるとうっかり怪我をする。気付けば壁に穴があいているかもだ。
「ホント――どうでもいいのかもね」
思い出せない事はどうでもいい事なのか――そんな疑問。
一蹴。
恐らく、今ここに、僕が、在るのは、それの、お陰、だから。
- 416 名前:相原光一:2008/02/01(金) 23:22:32
- >>412
来た! 女の人だ! 美人だ!
男女の比率は……目下3:1か。
向こうに窮屈な思いをさせて……しまいそうにないや。
なんだかかなり堂々としてる印象。どこのやんごとなきお方だろう?
まぁ、やんごとなかろうとあろうと、とりあえず美人を見たら話しかけねば。
昔の人は言いました。”一期一会”と。今を逃せば、二度とキミキスするチャンスはないと思えという
ありがたい先人の教えです。
「昨日とか今日あたり、木星や金星が大接近するそうですね。
僕なんか、普段あんまり星空を見上げることがないんだけど、
こういうニュースを聞くと、なんとなく上を向いてみたくなったり。
ところで、どれが木星でどれが金星かわかりませんか?
今の季節、オリオン座くらいしかわからなくて」
話題が引っ掛かればよし、滑ったら滑ったで経験になる。
マッチング会話の極意とは、とどのつまり地道なデータの蓄積と分析に他ならない。
まずは自分から口を開かないと、データなんて集まらないんだ、。女の子と仲良くなんてできないんだ!
- 417 名前:ネコアルク・カオス ◆qYdq.chaos :2008/02/01(金) 23:31:16
-
>>411
「…まぁ、一つだけ言っておくとだ。青少年2号」
想定外からメイドガイが来たような、ぶっちゃけ一瞬混乱しおったなフハハと
三匹目のブルーアイズを召喚したような気分で少年にここでアドバイス。
それはもう揺れるヒゲだけで逝っちまいそうなダンディボイスで。
「―――――考えるな、感じろ。
智恵子とゲッターの力を信じるんだ……あと謎を解くヒントは蟹工船が握っている。
プロレタリアートの検閲された■の部分。そこにソビエト埋蔵金の在処を解く暗号が……
おっと、これ以上はKGBに消されかねん」
あと智恵子はふわふわとではなくピシュンと飛ぶ、或いはブオゥゥと。
さながらSPARKING!のごとく。
当然だが髪の色は金色な。
>>412
『もこたんの生歌画像フィッッッッッッシュ!』
『こんなやつに…くやしい! でも(ry』
↑
煩悩を隠さぬメガネあたりが夢見る理想
吾輩が防水のデジカメを忘れたがゆえの現実
↓
つか、全年齢板だしな。
もしあればTOUSATUしてどっかの竹林にでも送るのだが、
それは流石に紳士道に反する。
よってデジカメの非所持にタオルを噛みながら吾輩の方がくやしがるのが
ここでのたしなみ。
あと卑劣な罠で捕まったアドンはサムソンに救出された。新刊のネタバレ。
「……ところで、ヴァルハラ発〜神々の黄昏で死んだ魂って何処に行くのだろうかね。
2軍キャンプ?
と、そんな疑問がふと湧いたのだが…汝は如何に思われますかレイディー?」
- 418 名前:相原光一:2008/02/01(金) 23:37:30
- >>415
朝にコーヒーという人は、やっぱり多いんだなぁ。そしてジャム。
人から言われると試してみたくなるよね。僕も今度はジャムにしてみようっと。
成果がもうひとつ。彼はどうやら人間だった。
少なくとも、生身の人間にきわめて近い存在。
正直なところ存在感が希薄で、おかしな意味じゃなく「生きてるっ!」っていうエネルギーが感じられず、
幽霊かなにかかと思ってたわけなんだけど。
ジャムトーストを食べる幽霊ってのは聞いたことないしなぁ。
「朝はけっこう寝ぼけてるし、僕も甘さが強いジャムを試してみるよ。
脳に糖分がいったほうがよさそうだし。問題は、面倒な用意をだれがしてくれるのか、だけど」
彼といっしょに朝ご飯を食べる人、というのがなかなか想像できない。
どういう人なんだろう。それともひとりで……いや違う。
たぶんこの人は、ひとりでいることが好きじゃない人だ。バリアーは堅そうだけど。
「ところで、わざわざブラックというからには、なにかこだわりとかあるのかな。
僕はコーヒー詳しくなくてさー。それなりの蘊蓄を語って、妹に自慢してやろうと思うんだけど、どう?」
- 419 名前:相原光一:2008/02/01(金) 23:46:54
- >>417
考えるな感じろ。今度はブルース・リーかぁ。
っていうかこの人の思考についていくのって大変だ(笑
まぁ、こういうトンデモな会話もキライじゃない。
キライじゃないけど、問題はこの僕にララァほどの素養があるかどうかだ。
半透明のオーラに包まれて、空をかける智恵子。
怪しげなクスリでも一発キメれば、僕にも見えるのかなぁ。
スーパーなんとか人に目覚めた智恵子が、
一筋の軌跡を残して宇宙……もとい、空を駆ける。
行く先は定番通りのアダタラ山か、さもなくば「KONISHIKI」と異名をとった
例のモビルスーツか。
「ここからいなくなれ―――っ!!」
いや智恵子さん、そんなカラダで体当たりなんかしたら……!
- 420 名前:有里 湊 ◆YTFOOL/P3. :2008/02/01(金) 23:50:36
- >>418
「コーヒーはインスタント、パンは切ったの使えば五分と準備に掛らない。便利だよね」
利便性を追い求めれば、行きつく先はカロリーメイト。
もしくはウィダー?
カロリーの摂取だけならオススメ。
「朝に甘いものじゃ、眼が覚めないだろ? 苦い現実でも思い知らなきゃ」
まあ――少年の手前、甘くして飲むなんてできなかっただけ。
砂糖も、ミルクも、入れたきゃ入れれば良い。
格好つけたって、大人になんてなれやしない。
――……少年って誰だ?
浮かぶ疑問符に頭を振って。
今はとりあえず平静を装って(どうせ表情は何時もと変わらない)二の句を告げる。
「薀蓄ねえ――知識自慢ってさ、サムくない? 美味しい飲み方で飲む、それが一番だよ」
頭で味わうわけじゃないんだし。
- 421 名前:ネコアルク・カオス ◆qYdq.chaos :2008/02/01(金) 23:57:04
- >>415
「ほほう、スイートビターが隠し味……むしろ甘みが1%という新機軸、
そんなスィーツ(DIE爆笑)であると…ふむん。
これは山田くん協会にかけあい、座布団一枚の獲得権を申請せねばなるまいか」
ハハハ、壁に穴などと――――単にチーズのようになるだけですが何か。
カオスドリルは超電磁。
カオスビームは光子力。
夢の人造魔力ニボシニウム使用(推定)の動力炉にて動く。
そう、どんな攻撃にも耐えうるネコの鎧に身を固め!
計り知れぬ力で居並ぶシエルを叩いて、砕く!
けっして倒れることもなく、死ぬこともなく!
ただアンバーの意のままに戦い続ける不死身の兵士(ネコ)!
海であろうが! 空であろうが!
戦う場所を選ばない!
それが、それが! 勝利することのみを目的とした完全なる兵器!
ただし2ラウンドとるだけで倒せる!!
――――まぁ、それは吾輩ではなくネコカオス・ブラックG666のことだが。
閑話休題。
「…ま、そういうコトにしておくのも悪くはないかね。
己の身の丈を超えた杞憂など、それは胃に悪い妄想というべきモノ。
そんなネガティブな代物に囚われていては、男性ホルモンの作用でハゲかねん。
とりあえず、この場は折角の休息を堪能すればよかろうなのだ、これがな。
ヒトは流れに乗ればいい。自分で作った流れがモアベターではあるが」
そんな吾輩は口寂しい現在進行形。いいえ、それはペンとジョンです。
煙草かニボシがあれば良かったのだが。
- 422 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/02/02(土) 00:00:20
- >>415
「……まあその有様じゃ思い出し切れなくても無理は無いかな。
別にいいんだけどね」
そんなことを言いながら、彼の元に近づく。
……心臓に悪そうな姿で湯船に沈むもんじゃないぞ。
「……しかし、な。何ていうか危うい感じだね。
単刀直入に言えば、死相が出てる。
―――まーだ生きてる人間が、そんな目をするもんじゃないわよ?」
不意を突くように核心へ。
理由―――ただ、何となく放って置けない。
生と死/最も遠く、最も馴染み深い感覚が告げている。
>>416
―――なんだろう、知らん人に話しかけられた。
酔狂な人間だと思いつつ、聞かれたことを吟味する。
星、か。
「……たぶん、太白ならあっちで、歳星はその隣、じゃないかな。
星詠みは専門じゃないけど、まあ、珍しいっちゃ珍しい空だね。
何百年ぶりかしら、こういう星辰……おっと、何でもないよ」
さらりと答えて受け流そうと思ったが、思わずこぼれる何がしか。
まあ、適当にごまかすか。
>>417
―――今度は正体不明の猫型生命体に話しかけられた。
しかもやったら渋い声だ。スターの声だ。猫だけど。
「……ええっと……西洋の神話に関してはそれほど詳しくないんだけど。
大体の神話において破壊と再生はセットになってるから……確か、そうだ。
スルトが焼き尽くした後の大地に新たな人間と木々が生まれ、新たな世界を作る、だ。
たぶんそっちのほうに転生するんじゃないかね。憶測だけど」
カオスにコスモスを以って解答する愚挙―――そんなことが知らず頭に浮かぶ。
というか、まじめに答えてよかったのかしらこれ。もうちょっとユーモア効かすべきだったか。
- 423 名前:オーフェン(M) ◆MAGi.so8oI :2008/02/02(土) 00:11:20
- 外見はといえば、黒目黒髪の、どうということもない青年だった。
特徴らしい特徴といえば、多少やぶにらみ気味の目つきと、首から提げた銀のペンダントくらいだろうか。
「温泉……ねぇ」
東部の街――レジボーンにしかないという温泉。
興味がなかったわけではない。というより、率直に言えば一度来てみたかったというのが
本音ではあった。
ただ、そのとき彼の師や上の姉が妙に馬鹿にしてくれたのがひっかかるといえばひっかかるのだが――
「……まあ、あるんだから入っちまってもいいよな。なんてったってタダだし」
手早くジャケットを脱ぎ、風呂に入る。
「ふーう……」
日ごろの疲れ――肉体的なものから脳幹に至るまでの精神的な疲れが、じわりと溶けてにじみ出ていくような錯覚を覚える。
- 424 名前:有里 湊 ◆YTFOOL/P3. :2008/02/02(土) 00:12:28
- >>421
「――流れをぶち壊しにしたのは、何処の誰?」
真相は水に溶けて源泉へ。
別に、どうだっていい。
水のように、空気のように、溶け込めているのなら。
僕が、溶け込めているのなら。
「人間さ、出来ない事のほうが珍しい。――そう思うんだけどね」
なんでもかんでも。
身の丈にはきっちりと合う。
ただ――足踏みしてしまうだけで。
>>422
「ま、幻みたいなものだから、きっとね」
近付かれると――その、ほら。
僕も一応男なんで……なんて、ね。
思春期独特の盛った青少年じゃあるまいし。
今の僕に、色香なんてものはどうでもいいものだ。
「まだ、ね。――そう、まだ、だ」
まだ、僕は、生きて、いる。
さて、僕は、どれだけ生きて、居られるのでしょう?
「死にたいわけじゃないんだよ――ただどうしようもなく疲れて、でも何かに辿り着かなきゃいけないから起き
てる。夢、なのかもね。温かで、温い――幸せな、夢」
忘却されたのは、きっと、その事実から逃れる為、なんだろう。
- 425 名前:相原光一:2008/02/02(土) 00:14:52
- >>420
おー、朝から苦い現実か―。なるほど、素直に感心しちゃった。
憶えておいて、機会があったら剽窃しようっと。
「で、知識自慢ね。蘊蓄とかなんとかって、会話を円滑にするためのとっかかりだと思ってるからさ。
少なくとも僕は、あんまり重要とは思ってないんだ。第一僕がいくら偉そうに語ったって、
経験が伴ってないから有難味が半減だしさー」
だけど「おいしい飲み方で飲むのが一番」という言葉は、
僕にとっても知識と経験が合致するところだ。まったくそのとおり。
フラスコよりサイフォン、ビーカーよりティーカップ。
「そして、ひとりよりふたり」
よし、今度は理科準備室に、お揃いのカップ持って押し掛けようっと。
授業ブッチして、朝からふたりで苦い現実を味わうっていうのもいいなー。
>>422
なんか、予想外に詳しい答えが返ってきたような。
「星詠みは専門じゃない」ということは、他の分野の占いとか呪術に長けてるのか。
うーむ、どこにどんな人材がいるかわからないものだなぁ。
こういう縁は大事にしたいものだ。
大事にしたいものだけど、ぼーっと夜空を眺めていたら、眠くなってきた。
まずい、お風呂に入りながら寝たら、死ヌ。
「もっとお話ししていたいけど、死にたくないから寝ます。
ではみなさん、お先にー」
半分舟をこいでるこの状態だと、風呂上りのコーヒー牛乳を飲む余裕もなさそう。
みんな、おやすみなさいー。
- 426 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/02/02(土) 00:22:25
- 今日も今日とてぶらり一人旅。
ちょっと興が乗ったので鼻歌を歌ってみたりしながら。
曲目は―――何だっけ。まあ、とにかく明るい感じの。
大工だか左官だとかいう名前だったかしら。
ふと気づくとまた温泉にたどり着いていた。
先月末で閉鎖と聞いていたのだけど、まだやってたのね。
しかも結構盛況みたい。
見知った顔一名と見たことの無い顔が数名―――と、何あれ。猫っぽい何か?
相変わらず人外ほいほいな温泉だこと。
まあ、そんなことには構わず、温泉の片隅に陣取る―――が、その前に。
>>412
静かにゆっくりと背後を取って。
ある程度まで近づいた所で一気に―――飛びつく!
「こんばんは、妹紅」
まずは挨拶。
親しき仲にも礼儀はある。
―――親しいと言われて嫌な顔するだろうな、とは思うけどね。
「結局、私まで雪かきをさせられちゃったわ。
お陰で筋肉痛よ」
そして他愛も無い話。
まあ、こういう場だしね。
- 427 名前:ネコアルク・カオス ◆qYdq.chaos :2008/02/02(土) 00:23:55
- >>419>>425
<<いや智恵子さん、そんなカラダで体当たりなんかしたら……!>>
`‐、ヽ.ゝ、_ _,,.. ‐'´ //l , ‐'´, ‐'`‐、\ |
ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ /ヽ く
,.‐'´ `''‐- 、._ヽ /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
[ |、! /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''  ̄ ̄ |l !ニ! !⌒ // わ
i.! l .::::: ソ;;:.. ヽ、._ _,ノ' ゞ)ノ./
` ー==--‐'´(__,. ..、  ̄ ̄ ̄ i/‐'/
i .:::ト、  ̄ ´ l、_/::| っ
! |: |
ヽ ー‐==:ニニニ⊃ !:: ト、 !
(↑吾輩イメージ)
「そう―――――人類は滅亡する!」
,r-「` ‐ーヽ、 _
タlヽト、/\l\lヽマ
|(『_X.『__) | |
/_l ー'ーi |_ ヽ
( _)\V__/( _)ヽ|
`丶<_ _/
j_ >::
,r-「` ‐ーヽ、 _
タlヽト、/\l\lヽマ
|(『_X.『__) | |
/_l ー'ーi |_ ヽ
( _)\V__/( _)ヽ|
`丶<_ _/
j_ >::
,r-「` ‐ーヽ、 _
タlヽト、/\l\lヽマ
|(『_X.『__) | |
/_l ー'ーi |_ ヽ
( _)\V__/( _)ヽ|
`丶<_ _/
j_ >::
「「「にゃ、にゃんだってーーーーーーーーー!!?」
――――多次元屈折現象(キシュア・ゼルレッチ)。
第二魔法の限定的な具現化と魔術的見地から定義されるこの現象は、
実の所この増えた吾輩―――の、パチモンというか表返って本物―――
とは、あまり関係がない。
いうなれば余人曰く「分身の術」―――その最も単純で簡単至極な方法、
すなわち「エキストラで水増し」以外の何物でもないからである。
ついノリでなってシーバデュオで釣って召喚した。反省はしていない。
「……そう、可能性はゼロではない。
この地球は、無数の信管を突き刺した爆薬のようなものだ。
イチローのレーザービームな投球一つ…どころか、波平が自動卵割り機の
ボタン一つ押すだけで、世界は――――たやすく壊れてしまう」
ゾロゾロと帰っていくエキストラを…つか、それに紛れて帰っていく青少年2号を
尻目に吾輩は続けた。
誰に聞かせるということもなく。
だが誰にも聞かせるべき忠告(コト)として。
「そう―――――今、危険地球が危ない。
今こそ我々は、手を取り合い声高に叫ぶべきなのだ。
―――――『ゴッドマーン』と」
なお、それでジオンとバックフランが滅んでも当方は関知いたしません。
まぁ達者でな。青少年2号。
- 428 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/02/02(土) 00:34:13
- >>424
「まだ……か、曖昧なようで、あんたにとってははっきりしてそうな言い方だね。
……ここから先は独り言だから、気にしなくてもらっても良いよ。大したことじゃない」
言いながら、何とか顔がぎりぎり見える程度の距離で腰を下ろす。
「………………死はいつも隣にある。眠りと死は同じもの。ヒュプノスとタナトスは血縁を持ち、
現実と夢はいずれ繋がる。……誰だっていずれは死ぬ。例外は無い。余程の裏技でも使わなけりゃ
大体は彼岸を渡る。私たちは死期を知らないから、幸せに暮らすことが出来る。死ぬことを忘却
することで、安寧に生きることが出来る。
―――それでも、死は決して消えることは無い。
生きている以上、必ず対になるものだから」
「死期を知ったものが取る行動は二つ、逃走か闘争だけ。
残りの命を全て賭けて何かを目指す。
残りの命を全て捨てて何も生まない。
……まあ経験上、寿命の短くなった連中はそのどちらかだよ」
「あんたは―――どっちかな。何かを目指す―――いや、目指さなければならない、か。
まあ、確かに普通の人間にゃきつい命題だろうさ。もともと寄り道の好きな生き物だ、
それを堪えろと言われても簡単には納得できないし、受け入れることも出来ない。当然
の話だ。自分の可能性を一つだけに潰せ、ってことなんだから。自ら宝石を捨てる奴が
いるか、って話だね」
「……けどまあ、どう韜晦したところで“そいつ”が消えてなくなるわけじゃない。生
きてる以上は、誰も逃れられない。そうやって世界は回ってきたし、これからもそうだ。
これを捻じ曲げるには相当な時間と労力が要るだろうね―――それでも出来るかどうか
の保証は無いけど」
「ただまあ……死ぬからといって、生きてきた全てが消えるわけじゃない。交わした言葉、
描いた言葉、刻まれた爪痕、成した足跡は全て残る。あんたの言う夢もそうだ。夢は現実
に変わる。夢は現実に浮かぶ飛沫じゃなくて、裏表の世界。そこで出会い、踏破してきた
全てはきちんと残るもんだ。誰かが残していくもんだ」
忘却は救済だ。
けれど、ちっとも前には進まない。
本当に納得の良く答えを出すなら―――
「まあ、死期を悟った理由は聞かないでおくが。自分の寿命が見えた以上は、逃げるか突っ走るかだけだよ。
どっちが良いかは人それぞれだけど―――」
現実を夢にしたとして、それは幸福なのか。
そうかも知れない。けれど、私にはそうは思えない。
- 429 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/02/02(土) 00:38:11
- >>426
―――って、珍しくシリアスな会話してるところに強烈な横槍(ゲイ・ボルク)。
「ちょ、まて、いきなり何をしてんだお前はっ」
振りほどくにも完全にキャプチャーされててどうしようもない。
……くそ、油断した。死にも似た静寂の空気に当てられて意識が霧散していた。
「別に良いだろ雪かきくらい、いい運動になるって。
筋肉痛は超回復の印だって慧音が―――いやだから離せ」
だめだ。調子が戻らん。
なんてこった。
- 430 名前:ネコアルク・カオス ◆qYdq.chaos :2008/02/02(土) 00:52:53
>>424
「――――さて? 吾輩は只のダンディなネコに過ぎないゆえ。
誰かのせいだというならば、ソレは悪戯好きな妖精の仕業かもしれんね」
―――大西洋の海は冷たかったゼ、走馬灯。
何時の日か、陸海空のダミアンフォースを編成して地獄のような縄張り争いを
繰り広げようとあの日誓ったのであった。
本当は残酷な神主の世界。そりゃあ西園寺って枕詞も付くというもの。
口に含んだビールを吹いてボムってどうよ? 関係ないが。
「ふむん、そうかね?
ま、ソコは同意せざるを得まい。確かにネコと人間の可能性は、無限大―――
とまでは言えんが、相当なポテンシャルを秘めているモノだしな。
……で、そんな汝のポテンシャルは如何ほどなのかな?
少なくとも、サクッと世界を救ったついでに死亡確認……で終わりそうにはなさそうだが」
足踏みは体操第一、電話は2番。
フィールドが続く限り走れるし走るだろう、ジョージのオファーとSOSがある限り。
決めれば超音速でもしやとジェット。それが甦る不死身の兵士(ネコ)である由縁。
ただしアニメの録画予約は抜かりなく、これは常識。
>>422
コスモスって言うと、なんか戦闘スタイルが合気なウルトラマンっぽくね?
邪神様ですか、そうか。
この間、わずか2秒。
「ふむう……やはりその辺の答えが返ってくるのがセオリーかね。
流石に『マイナーリーグから出直し』『芸能人が格付けチェックするような部屋で出待ち』、
『隠しダンジョンで再利用される』……などというのはダミアンアーミー限定のもので
あったということか。
アンケートにご協力ありがとう、マドモアゼル。
お礼に、何時の日か美味さで腸が飛び出るようなイタリア料理の招待券をプレゼント。
なお、発送は発表を持って代えさせていただきます。悪しからず」
つか、流石に今まで吾輩周りの吾輩しか対象にしてなかったアンケートでは、それはもう
当然のように偏るに決まっておるわjk…。
この真実を隠したままアンケートを発案した魔法使いはシメようと誓った。
「……と、まぁ。
万物は流転するのがお約束、ネコにも覆せぬ運命ってのはそういうもの。
しかし、そこで例外が登場するのも世の情け。因みにニャースは関係ない。
死んでも流転しないものは――――さて、死という事象から外れて“死に損ない”という
形で生きているのか、それとも無明の世界でやはり死んでいるのか。
…………さて。答えはあなたが考えた4択からお答え下さい。ファイナルアンサー?」
因みに、オーディエンスはけーね先生だけ許可。
他の方々へはいざ暫しのご猶予を。ファイナルアンサー?
- 431 名前:有里 湊 ◆YTFOOL/P3. :2008/02/02(土) 00:57:39
- >>428>>430
右から左へ言葉の羅列。
言い換えるなら、判りきっていた事の羅列。
そうして――見当違いの、憂鬱。
足踏みをしていた――それは、僕で。
本来ありえない幻想――それが、此処。
本来、一月の末日で消えていた夢に、夢を見た。
もしかすると、無気力に訪れて、こんな邂逅すら合ったのかもしれない。
でも、それすら夢。
泡沫の――夢。
「クスクス――御高説どーも、お姉さん。ただね――ちょっとだけ、違うんだ。違わないけど、違うんだ。死期を
悟ったんじゃなくて、もう、パズルのピース……心の一欠けらに収まってしまっててね」
濡れた前髪がウザッタイ。
どうせなら、もう少しサッパリしておけばよかったな、なんて呟いて。
「走ったよ、僕は。がむしゃらに。まあ、適度に気を抜きつつ。僕のエゴで傷つけて、僕のエゴで、絶望塗れの
世界を廻した。噛み締めた幸せに、嘘はないからね」
暖かい世界に包まれて。
柔らかな香りに包まれて。
「望むなら、望めるなら。もっと可能性を見つけていたかったけど。笑いたかったし、喜びたかった。偶には怒っ
たり泣いたりするのも悪くないと思うしね」
生き辛いですか? ゴメンナサイ。
絶望してますよね? ゴメンナサイ。
「だからちょっとだけ、夢を見たかったんだと思う。赦されても良いでしょ、それくらいの贅沢」
それでも、それでも。
生きるって――悪くないよ?
「そこの猫っぽいのも自由に生きてるし――サクッと死亡確認なのは謝るしかないけどね。結構たいそれた事し
てるから。僕だけの力じゃないにせよ、ね」
だから――だから。
もう少し、頑張って生きてみたら?
「――っと、流石にこれ以上は贅沢のしすぎかな。みんなの顔が懐かしいから、起きるとするよ。直ぐに寝ちゃう
運命でも、親しい人の顔くらい見たいじゃん?」
- 432 名前:有里 湊 ◆YTFOOL/P3. :2008/02/02(土) 01:05:26
- >>405
まあ――想像ができないからって、死なないわけじゃなし。
ポカポカとした陽気の中で、人の膝枕で笑って死ねるなら悪くないんじゃない? とか思える余裕もあるわけで。
一年ですっかり見慣れてしまった顔を見届けて。
笑顔だったし言う事はない。
この後の事を考えると流石に悪いなって思うけど、死人に口なし。
恨んでくれたって良いけどね。
出来れば笑って過ごしてほしいところだけど、これは勝手な希望だね。
じゃあ、悪いけど、眠いし。夢でも見るよ。
まあ――そんな、エピローグ。
心安らかに。
未練ばっかりだけどさ。
物語は結局終わっちゃうもの。
覚めない夢も。
終わらない物語も。
ないんだからさ。
- 433 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/02/02(土) 01:09:54
- >>429
シリアスな雰囲気が一気に吹き飛んだ。
―――これは外の世界で言うところのけーわいってやつかしら。
うん、私流行の最先端。反省しよう。
「だって寒いんだもの。
こんなにも寒い日は、人肌同士で暖めあわないと」
後ろから抱き付いたような体勢のまま、話を続ける。
振りほどかれるまではこのままでいよう。
「超回復?何それ?うーん。あの半獣は体のことにも詳しいのね。意外。
―――嫌。離さない。私が満足するまではこのままよ」
ぴったり。
―――流石にこんなにくっつくのは初めてね。
私の調子も狂っちゃいそう。
- 434 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/02/02(土) 01:12:07
- >>431
―――パズルのピースが足りてないまま話すと、そりゃ着弾点はずれる。
そして今、最後のピースがそろった、というわけだ。
血の巡りは悪くない、むしろいいのですぐ察する。
「……なんだ、そういうことか。だったら悪かったね、くだらない話して。
こういう話の行き着く先は幸福な生と幕引きとしての死でさ。道を違える奴が多いからつい、ね。
……まあ、なんだ。お疲れ様。私はあんたのこと、覚えておくよ」
そう、最初から―――。
まあ、そういう運命を走り抜けて生を終える人間もいる。
そういう奴は、大抵次が恵まれているはずだ。
「でも私は長生きだから、ひょっとしたらまた何処かで会うかもね」
そう、次。輪廻の輪は常に繋がっている。
外にさえ出なければ、次が約束されている。
幸福か、不幸か―――どちらにしろ、出直させてくれるのだ。
「うん、そうだね。ちゃんと会ってちゃんと別れないと寂しがられるから。
……それじゃあ、またね」
さよならとは言わなかった。
私にはそれこそ、永遠に縁の無いことだったから。
>>430
―――うお、まじめな話題を振られた。
しかも思いっきり核心を貫いてる雰囲気。ヤバいぞこの黒猫。
「……参ったな。まさかこんなところで聞かれるとは思わなかったけど、」
けど、その答えはとっくに掴んでいる。
千年の足跡、万里の彷徨、その果てに蓬莱へ漂着し、そこで私は答えに至る。
「簡単さ。生きてもいないし、死んでもいない。理屈はどうあれ、論理はどうあれ。
誰も立たぬ境界(ばしょ)に私は立ち、一人、円環を作り、座して笑う。
不死が輪廻の停止ってのは論理の飛躍だ。大観を離脱し、小さな環となって在る。
巨大な流れにめぐる大四苦小八苦、八正と正道を捨て、あるがままに在りて不動。
しかしそれは清流の如し―――変わっていないように見えて川は流れ、そして清
きは変わらずそこにある。泥流と源を同じとせず、ただ当たり前にそこにある。
……言ってしまえば、それは『存在』という概念そのものだ。生を知らず死を忘れ
たある意味でもっとも純粋な存在だよ。そういうものになるんだ、真の不死は」
……途中、自分でも良くわからなくなったのは秘密だ。
だって哲学とか苦手だし。
- 435 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/02/02(土) 01:17:30
- >>433
満足するまで、って一体いつまでだよ―――!
くそ、解こうにも体勢が悪い。力が入らん。実戦だと致命的すぎる。
「ええい温まりたいなら大人しく温泉にでも使ってればいいだろうに!!
……って、っちょ、どこ触ってんのよ離せー!」
連想―――蟻地獄につかまった蟻。
あるいは蜘蛛の巣に引っかかった蝶。
もしくは蟷螂に捕らえられた蝗。
最悪だ。打開策無しかよ。
回れ私の脳。この状況が続くと色々とまずい。
向こうの思考回路は常軌を逸している。
要らないスイッチが入ったら身の危険が本格的に―――どうするッ……!?
- 436 名前:ネコアルク・カオス ◆qYdq.chaos :2008/02/02(土) 01:21:43
-
>>426>>433
ここでオーディエンス発動!
バトルフェイズでプロトタイプサニーを召喚!
特殊能力「ゲイ・ボルク(あれ、まともに当たった試しないよな)」発動!
場のもこーは攻撃と防御が半分になる!!
そして何を勘違いしてるのかね汝!
吾輩のバトルフェイズはまだ終了していないゼ!?
「…クッ、バルシオン(防水型デジカメ)さえあれば…!」
どっかの竹林在住の偉い人に、高い値で売りつけられるものを――――!
くやしい…!でも(ryとまた心の中で悔しさと切なさと心強さに苛まれる吾輩。
あと阿部さんは潜入した熊先生に救出された。新刊のネタバレ。
「と、それはさておき今晩は。吾輩と因縁のある妖精になんか似ているマドモアゼル。
当方はヒトの夢、ヒトの業をおはようからゴザイマシタまで見守るスタンスゆえ、
きゃっきゃうふふと存分にサブミッション溢れる戯れをお楽しみください」
どんな時でもジェントルマン魂を忘れることなかれ、忘れたら死ね、氏ねじゃなくて死ね。
シャッターチャンスとハンターチャンスは見逃さないにしろ、当のハンマーが柳生サイドにしか
存在しない以上は致し方なしという他あるまい。
>>423
新たに入浴した男――――黒目黒髪/色のセンスはナイス。
バックアップ――――地球からの情報供給/吾輩が精霊に属する証。
供給された情報を反芻――――超能力者/根源へのチャンネル直結者=従来とは別系統の魔術師。
検索――――元一流の暗殺技能保有者/現在はモグリの金貸し。
経営状態――――極めて良好の反対/関係者が全て一種の破綻者=日々の生活にも難儀。
検索――――中でも最も苦手とする関係者の言動=現在で最も最適とされる挨拶。
「ほほう―――――湯治ですか、グロ魔術師どの」
挨拶――――無駄にダンディなジョージボイス/オリジナルには及ばない。
…だがまぁ、懐かしくも嫌な予感を揺り起こすには十分と見たね。
特になにもする気は余りないのだが。
- 437 名前:BLACK KAIZER ◆8/KAIZERps :2008/02/02(土) 01:29:52
- ―――契約満了。
予定外の事件/解決/何も問題は無い。
予定外の褒賞/収入/何も問題は無い。
そして予定外のスケジュール/「折角だから入っていけ」/……問題というべきか。
ともあれ、ここで好意を断るのも心苦しい=ファジーな感情解釈と精神衛生への配慮をリンク。
そして、最後の温泉へと訪れた。
ごくわずかな時間―――新たな意義/意味/定義を見出した聖地へと。
外気は月が変わったのを反映してかマイナスからプラスへ転じている/それでも一桁。
そして最後という時節を見越してか、まだ客が訪れているのが見える。
監視―――終わったはずのタスク/習慣的な行動として全体を俯瞰+探査。
異常なし。
必要の無い行動―――生命としての揺らぎの行動。
入浴もまた同じことだった。
- 438 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/02/02(土) 01:41:00
- >>435
にやり。
彼女から見えたかどうかは判らないが、思わず笑みが浮かんでしまった。
「温泉に浸かるだけじゃ、私の体と心は温まらないのよ。
ああ、温かいわー……」
ぺろり、と舌なめずりをひとつした後に。
とろけた様な声で囁く。
そして手の動きはフリーダム。
それ以上は、まずいかも?そろそろやめたら?
という心の声も聞こえてきたが、答えは一つ。
『だが断る』
あ、何かのスイッチが入った/切れた?
どちらにせよ、頭の中でかちり、と言う音が響いたのは確かだった。
>>436
「こんばんは、珍妙な猫?さん。
あら、自重しろ、とか言わないの?好都合だけど。
―――貴方って記憶機材を使わなくても、録画くらい出来そうよね。
もしくは『こんなこともあろうかと』とか言ってどこからともなく取り出すとか」
見た感じでものをいった。
私はプロトタイプスターじゃない!と心の中で強く念じておく。
何となくだけど。
- 439 名前:オーフェン(M) ◆MAGi.so8oI :2008/02/02(土) 01:45:22
- >>436
それの見た目は――まあ、どちらかといえば猫だった。
猫に見えなくもないもの。
猫に近いように思えなくもないもの。
猫だと思えば猫かなと思わなくもないもの。
猫っぽいもの。
それだけなら、まあ――よくある、というほどではないにせよ、それほど珍しいものでもない。
しかしオーフェンがその猫の第一声を聞いた瞬間、反射的に脳裏に思い浮かべて声に出したのは、
「――我は放つ光の白刃っ!」
魔術の構成だった。そして、それを放出する呪文と。
網に水をこぼすように、魔力を通された構成は世界を書き換え、猫っぽいものへ向けて
(一応威力はかなり絞ってあるが)純白の熱衝撃波を放った――
- 440 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/02/02(土) 01:52:55
- >>438
答え:B(現実は非情である)
あ、なんか嫌なものが脳裏に浮かんだ。
「うわ、あ、ちょ、やめ、やだ……っ!」
自由すぎる。本当に引きこもってたのかこの指さばきと筋力は。
力を込めるべき経絡を的確に篭絡されている感覚さえ覚える。
脳裏に浮かぶのはあの薬師―――いった何を仕込んだんだあの天才/変態。
ともあれまずい、これはまずい。
怒りやら嫌悪感やらが渦巻く意識を一気に漂白/浸食する感覚。
人間である限り/生物である限り抗えぬ衝動。
「ん……っ、……く……は、あ……!」
喉元まで出掛かる何か。
だめだ。そこで全てが終わってしまう。
叫んではならない。声に出してはならない。
―――ああ、でも。
そろそろゴールしてもいいよね。
つーか。もう、これは、殺ッていいよね?
『爆破オチ(エクスプロード)』―――使い古された終焉。
―――『虚無』は、それでいいと囁いている。
- 441 名前:ネコアルク・カオス ◆qYdq.chaos :2008/02/02(土) 01:53:41
- >>431>>432
「だが吾輩はあえてこう答えるね。
贅沢して何が悪い、と……ふむ。これは、流石に特高相手に申し開きは出来ん言葉か。
まったく、国力もないのに戦争をやるのは極め付けの悪行よな」
夢か、現か、幻か。
タタリがトウフでトウフがタタリで。
ガチガチで知られる摂理を外れ、冗談のような世界から吾輩参上!
世の中というものは、詰まる所余人が思う以上に自由で節操ない。
例えば、この吾輩のように。
根源の先には謎の菌糸類がいる――――ネコの間では定説となってる魔術論である。
つまるところ、世界など一皮向けばフリーダムにも程があるという。そういうコトにゃね。
……しかし、まぁ。
それで現状、おおかた満足してるならばソレはそいつの人生(プレイング)そして結末(エンディング)。
ペルソナロードを飛ばした果てに試合終了、さよならだけが人生か。
「……ふむん。
邯鄲という都で廬生は呂翁という道士に枕を借り、自分が栄華を極める長い夢を見た。
しかし、目覚めると黄粱が炊き上がらないほどの時しか経っていなかった。
智恵子飛ぶ。
――邯鄲の枕より」
まぁ、汝も達者でな。
こんど会ったら英霊の連中とカラオケにでもゆこう。グッナイ、キタロー。
- 442 名前:ネコアルク・カオス ◆qYdq.chaos :2008/02/02(土) 01:57:15
>>434
「我思うゆえに我あり――――デカルト先生の名言、円周率的に言えば
『およそ3』というくらいのゆとり教育だが――――数学ではない以上、
この場合は経験則的な観念こそが解となる、ということか……。
因みに、この名言の原典は金ピカ王の『オレ思うゆえにオレあり』らしいにゃゼ?」
この前タイガー道場のトリビア編でやっていたので信憑性は高い。キノコ居たしな。
「……で。
そんな哲学を披露した汝にひとつ相談というか、まぁ、発見というか」
と、吾輩はすぐ隣に位置していた“ソレ”を指し示す。
湯気に阻まれた岩陰――――否、それは岩ではなかった。
そう――――、
「この巨大なスイッチを見てくれ、こいつをどう思う?」
『自爆装置:温泉用』
そうデカデカと書かれて、かつ岩なみにデカい説明不要なソレを。
>>439
「にゃにゃにゃ…!
どこかの二頭身ならいざ知らず、その程度の攻撃で吾輩が」
あ、スイッチに。
【当たった? 当たってない? それは皆の心の中に】
- 443 名前:BLACK KAIZER ◆8/KAIZERps :2008/02/02(土) 02:01:29
- >>439
閃光―――爆発。
同時に抜刀―――臨戦態勢/反射行動。
契約はすでに満了しているが、降りかかる火の粉は払わねばならない。
「……貴公、一体何のつもりだ? 返答次第に因っては切断するが」
警告/電子音声と剣。
これで鎮圧できなければ文字通りの戦闘が始まる。
>>438>>490
少女二人の戯れ―――体温の上昇に伴い抵抗の現象。
そのうち静まると思っていたが―――。
片方/一方的に攻撃されている方に剣呑な目の光を見る。
想起/砂浜の熱量/危機を覚えるほどのエネルギーの収束。
脅威。
危険と判断。
「……待て。この温泉(元職場)を破壊させるわけにはいかん」
第一段階:警告。
応じなければ無理やり引き剥がす。
予測される『炸裂(エクスプロード)』―――そこに飛び込んでいく軌道。
何としてでも遮らなければならない導線。
- 444 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/02/02(土) 02:05:56
- >>440
引きこもってたからこその、この指さばき。
1000年間で鍛え上げた月仕込みの篭絡術をとくと味わえ。
そして思う存分ゴールしていいわよ?
追伸。誰に教わったのかは黙秘。
余計なことを言うと、死ぬより怖い目に遭うので。
「ふ、ふふふ―――良い声ね、妹紅。
さあ、もっと啼きなさい!」
もう一押し。
確信めいた想いを胸に、ラストスパート。
頭の片隅にこの後に起こり得るであろう現象が鮮明に浮かんだが、
煩悩の奔流ですぐに忘却の彼方へと押し流されていった。
―――きっと、『虚無』の魔法……いや、何と言うか。跡形も無くなるんでしょうね by 微かに残った理性の声
- 445 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/02/02(土) 02:15:43
- >>444
そして―――その加速度は限界値を超える。
『そのスイッチ(>>442)を押させるなァーッ!!』
「いいや、限界だッ!! 押すねッ!!」
○○ー・クイー○・バイツァ・ダストッ!!(伏字になってない)
,,-' _,,-''" "''- ,,_  ̄"''-,,__ ''--,,__
,,-''" ,, --''"ニ_―- _ ''-,,_ ゞ "-
て / ,,-",-''i|  ̄|i''-、 ヾ {
(" ./ i {;;;;;;;i| .|i;;;;;;) ,ノ ii
,, ( l, `'-i| |i;;-' ,,-'" _,,-"
"'-,, `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '" _,,--''"
 ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_ __,,-''"
._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄ |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
,,-''::::二-''" .--i| .|i "- ;;:::`、
._,-"::::/  ̄"''--- i| |i ヽ::::i
.(:::::{:(i(____ i| .|i _,,-':/:::}
`''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i| .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
"--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i| .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~
 ̄ ̄"..i| .|i
.i| |i
i| |i
.i| .|i
.i| |i
.i| ,,-、 、 |i
i| ノ::::i:::トiヽ、_.|i
_,, i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、
,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ
;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::ヽ
そして、爆弾はまっすぐに飛び込んで行った。
巨大な、封印されていた間欠泉が覚醒するという形で。
巨大な水の爆轟を最後に、私の意識は吹き飛んだ。
【結局爆破オチ―――退場】
―――と、そこまでの幻影(ヴィジョン)が浮かんだところで。
>>443
『……待て。この温泉(元職場)を破壊させるわけにはいかん』
出たァァァァァァッ!! 説明不要ッ!!
Bだと思ってたらAだったッ!! 正義の味方、ブラックカイザーさんッッッ!!
そこに痺れる憧れ―――る前に、とりあえず助けてもらおう。
「こいつを何とかしてぇー!!」
- 446 名前:オーフェン(M) ◆MAGi.so8oI :2008/02/02(土) 02:16:33
- >>442
「やいコラそこの猫っぽいもの!
人がのんびり久しぶりの、本っっっっっっっ当に久しぶりの平穏を静かに堪能していたとゆーところにっ!
いきなり随分なご挨拶だなぁ、ええ?」
魔術は人形に防がれた>>443が、それはそれとしてわっしわっしと寄っていき――
猫の襟首を鷲掴みにして、吊り下げる。
「人が黙って聞いてりゃあ、いったい誰がグロ魔術士だっ!
てゆーかあれか?お前はあいつの知り合いかっ?!友人かっ?!嘘同盟とかそーいうのかっ?!
たわけたこと抜かしてっと皮剥いで三味線にすっぞコラ!」
>>443
――と、そこまで怒鳴ったところで。
「……あれ?」
何やらおかしなことが起こった、ような気がする。
天人の殺人人形が、自分の放った魔術に割り込んで熱衝撃波を防御した。
「……うん。何もおかしいことはないな。天人の殺人人形ならこの程度の音声魔術を防ぐなんざ
どうってこともねえだろうし」
うんうんと頷いて、納得する。沈黙魔術による防御を突破しようと思えば、熱衝撃波――それもあれほど威力を絞った――程度では
不可能だろう。物質崩壊か、意味消滅か、自壊連鎖か――オーフェンの使える魔術の中でもめったに成功しない、切り札級の魔術を使わなければならない。
と、そこではたと気づく。
ちょうど、提出期限日直前に未作成のレポートを見つけてしまった時のように、それは唐突だが一瞬にしてに脳裏を支配した。
「――天人の殺人人形がなんでこんなところにいやがる?!」
- 447 名前:BLACK KAIZER ◆8/KAIZERps :2008/02/02(土) 02:23:30
- >>442
「―――外せ」
そんなものを勝手に造られても困る。
というより、いつ爆薬を仕掛ける暇があったのか。
不条理―――屈服してはならないと魂が告げている。
>>445
「了解した。すぐに行動へ―――」
救難信号/予想されていたもの。
『炸裂』を遮るために必要な行動を実行―――
>>446
しようとしたところで、声に遮られる。
視線―――複眼センサの赤い煌き。黒い瞳と髪の青年。
「……私はここの監視装置であり防御機構だ。
破壊行為、および戦闘行為は一刻法第二十四条で禁止されている。
何か問題があるか?」
問題があるとすれば相手―――正体不明の術を行使。
先ほどは装甲を破壊する威力には届かず。しかし未知数。
警戒の必要性、有り。
すでに業務を終えていることは省いた。
話がこじれそうだったからだ。
- 448 名前:オーフェン(M) ◆MAGi.so8oI :2008/02/02(土) 02:34:17
- >>447
人形の喋る内容を吟味し、総合して考える。
つまり、
「……あー。
ここは天人の残した遺跡の一種で、お前は天人の作ったガーディアンってわけか。
にしちゃ、随分まともに見えるが……」
天人の残したガーディアンの類は何度か見ているが――これほど均整に、バランスの取れた人形は見たことがなかった。
こうもあからさまに機械然としているのは初めて見るが、それにしたところでこれは造形が整いすぎている――と感じるほどにバランスよく作られている。
ただ、それにしても彼女ら天人種族が温泉に入るというのは聞いたことがない――地下を好む彼女らは、必然的に地熱を嫌い、
結果として彼女らの魔術で徹底的に地形を改造されたキエサルヒマ大陸には、レジボーン以外に温泉は存在しないとされている。
もっとも、それにしたところでかの古代種族が絶滅してしまった以上、確実に立証する術があるわけでもない。
中にはこういうものを好む変わり者の天人がいたとしても、不思議ではない――というより、ドラゴン種族のやることに不思議でないこともおよそ思いつかない。
「トトカンタならともかく、天人の人形が守護する遺跡で無闇に魔術なんか使うのはぞっとしねえな。
……まあ言うとおり、せいぜい大人しくさせてもらうさ」
- 449 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/02/02(土) 02:35:22
- >>445
『その時!一刻館ギリギリの線で遊んでいた妹紅と輝夜の目の前に巨大な自爆装置が!』
『盛大な爆発と共に、周り諸共吹き飛んでいく妹紅と輝夜。二人の生存は絶望的かと思われた―――』
『だが、次の瞬間!なんと、二人はアフロ頭で元気に温泉を楽しんでいるではないか!』
「もう妹紅で遊んだりしないよ!」(性的な意味で
――――――↑幻視ここまで↑――――――
――――――↓現実ここから↓――――――
―――などという妄想が浮かんでいたが、何のことは無い。
未だに妹紅は目の前でもがいていた。
どうやら助けを求めたらしいが、無駄に終わった……みたい。
「ふふふ、残念ね。呼んでも助けは来ないわ!
さあ、諦めて大人しくなさい!」
ああ、いけない、この台詞は死臭が漂ってるわ。
- 450 名前:BLACK KAIZER ◆8/KAIZERps :2008/02/02(土) 02:44:06
- >>448
天人―――詳細不明。特定の術を使う種族?
ガーディアン―――概ね該当。
思考/解答。
「……そう言う事だ。理解して貰えれば有り難い」
現状を肯定―――即座に停止する破壊は静寂となる。
「ただ一つ。私は貴公の言う天人と呼ばれる存在の産物ではない。
純然に人間の手に拠る機械(マシーン)であり、生命でも在る」
それだけを訂正し、戦闘モードを解除/納刀し―――
>>449
思い出した。優先タスクを下げていた。
ともあれ、対応はしなければならない。
「……そこまでだ」
四十トン近くの重量を操作できる腕を行使し、器用に引き離す。
コンマゼロミリグラム単位で調整可能の力は、無理なく両者を二つに分ける。
「雇用契約上、施設を破壊しかねない行為を誘発しようとしているのは看過出来ん。
悪いが、ここは引き下がって頂こう」
『炸裂』の完全な回避―――その為にも。
ここで成したこと、得たものを無駄にしないように。
……アフターケア/サービスと言ったところだろうか。
- 451 名前:ネコアルク・カオス ◆qYdq.chaos :2008/02/02(土) 02:48:16
- >>446
「ふむん?嘘同盟――――はて、そんなものもあった、ですか?
つか、吾輩は銀髪執事(の情報)からこう呼べと(ガイアに)教えられた只のネコゆえ
その辺の愉快を通り越して魔界な面々とは直接の繋がりは皆無極まる。
あと南極条約に基づき捕虜の丁重な扱いを要求する次第なのだが、如何なものだろうか。
ゲロ魔術師どの」
とまぁ、これは流石にこのままイデ発動と油断した吾輩の罪か―――
どうにかして変わり身の術で抜けようとする中、ヒーローは遅れてやってきた件。
>>447
フッ――――そりゃあにゃいぜセニョリータ。
「――――外せれば外しているゼ、これがにゃ。
というか、吾輩の名誉に誓って言うが……あれ、吾輩は発見しただけでな。
どうも見る限り地脈へ直に刺さっている感じな上、年季の具合からみて、この温泉郷に
最初から備え付けられていた可能性が大きいのだが」
そう――――あんな物を最初に発見しては、そりゃ現実逃避に智恵子もマッハ2で
飛ばすというもの。
文学の悪魔合体とか、普通の感覚では出来るわきゃねぇにも程がある罠ってもんよ。
「……で、なんだね。
とりあえず吾輩をこのナイス暴徒から解放してくれると嬉しいのだが。
一刻法第三十八条、ネコ及びそれに分類される動物の保護―――通称『クル法』の
ずばり対象内だと思うのですが、そこんとこどうよ?」
まぁ、助けないならばジェットで飛んで帰るがね。
そこのまだ健在な自爆スイッチは投げっぱなしで。
>>438
「いやいやマドモアゼル―――構造上出せない事もないが、ぶっちゃける所の自己負担でな。
防水加工してないやつを景気良く出せるほど、今週は財政が宜しくないのにゃよ」
株も暴落したしな――――宙ぶらりになりながらも返す律儀さ=プライスレス
- 452 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/02/02(土) 02:50:08
- >>449>>450
あわや、というところで正義の味方が助けてくれた。
有難う漆黒皇帝。おかげで色々と見せられない状況にならずに済んだ。
爆破オチ含めて。第三部完、とかならなくて本当に良かった。
また爆破オチでもやったら呪われてるんじゃないかとか思うところだ。
「……うぅ、酷い目にあった」
しかし理不尽すぎる。泣きたい。というか泣く。
疲れを癒しに温泉に来て異常に疲れるというのはどうだろう。
この怒りを一体どこにぶつければ―――あ、直接ぶつければいいのか?
しかし火力勝負はご法度だし……どうしたものか。
- 453 名前:BLACK KAIZER ◆8/KAIZERps :2008/02/02(土) 02:54:57
- >>451
―――そんなことを言われても困る。
私がいたときには無かったのだ、アレは。
記録を提出しても良い。誓って存在はしていなかった。
「……」
予感―――危険/遮ったはずの軌道/消えることの無いビジョン。
垂直に吹き上がる湯=間欠泉を連想した。
垂直方向の崩壊。施設に影響は無、か。
「ともあれ。そのスイッチは押すな。―――絶対に押すな。
では私はこれで失礼する」
退場―――不安を残しつつも。
願わくばあの場の全てが賢明で在らんことを。
【退場】
- 454 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/02/02(土) 02:59:15
- >>450>>452
いつぞやの黒い機械によって、あっさりと引き剥がされてしまう。
ああ、残念。
「ふーん、そう。仕方ないわね。
確かに爆散はしたくないし、ここまでにしておくわ」
そう言って、大人しく引き下がる。
スキンシップもこれまでね。
しがみついてもみっともないし。
「また機会もあるでしょうしね、ふふふ」
あ―――思わず、心の声が漏れた。
まあ、いいか。
で。
「妹紅?何ぐったりしてるのよ?」
彼女は何だか今にも泣き出しそうな顔をして。
一方、私は妙に艶の良い肌。
- 455 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/02/02(土) 03:02:19
- >>451
「世知辛いわねぇ。
いかな猫の世界といえども、結局はお金が無いと好き勝手できないのね」
肩をすくめてお手上げのポーズ。
「残念ね。
今の妹紅の表情をシャッターチャンスしてくれれば、いくらでもお金なんて払うのに」
- 456 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/02/02(土) 03:03:30
- >>454
ああもう、殴り倒してやろうかこいつ。
「うるさい、喋るな」
嵐が過ぎ去れば沸き起こるのは怒りの雷。
だったが、下手に暴れて未だ健在の爆破オチ発生装置にうっかり触れてしまっても困る。
折角一度目を回避したのだから同じ轍は踏んじゃいけないと思う。個人的に。
>>451
……まあ、不安要素はあるのだけど。
あの猫と目つきの悪い青年が発火寸前の火薬庫に見える。
止めた方がいいのだろうか―――
- 457 名前:『静かなる月の光』ルナチャイルド ◆LUNA8GlyJo :2008/02/02(土) 03:04:21
- ふっふっふ、さすがにこの時間なら着いて来れまい。
これでようやく静かにまったり温泉ライフ……
の、はずだったのに。
現実は非情でした。
勝手に家を出た私を許してください。お母さん。
いないと思うけど。
なんで、妖精よりも、やかましく騒げるの?
そこの(髪の毛の色が)黒(>>449)と白(>>452)とか!
一触即発な猫っぽいナニカ(>>442)と人(>>446)とか!
ま、音だけなら消せばいいしね。
後のことはその時考えよう。うん。
取らぬ狸の皮算用って言葉もあるし。
「はぁ〜……」
- 458 名前:オーフェン(M) ◆MAGi.so8oI :2008/02/02(土) 03:04:23
- >>450
「何ぃ?人間の手によるもの、だぁ?」
人間がここまで精緻な機構――どう見ても知能を有し、人語を解する――を備えた機械を作り出した、などという話はついぞ聞いたことがない。
ふと思い出すのは<牙の塔>時代の級友の作品だが、あれが3,4年程度経過したところでここまで進歩するなどとはどう考えてもありえない。
となると――
「……そーか。ここはやっぱり実はトトカンタで、お前もあれか。新手のトトカンタの連中か。
そーいうことなら温厚で思慮深い俺も納得するしかねえな。だって考えても無駄だもんな、トトカンタだし。
ここはそーいう街なんだからな、うん」
自分に言い聞かせるように言う。
ひどく捨て鉢になっている自分がいるのを、他人事のように感じる。
だが――まあ、それも慣れてしまえばどうということはない。どこか空しい心持ちで認める。
>>451
「いや、お前もたいがい魔界な存在だと俺的には確信したんだが……
っていうかやっぱあいつの知り合いなんじゃねえかっ!その言い草は!」
どうにもあの銀髪執事に通じるなにかを感じる――つまり、限りなくどこまでも馬鹿馬鹿しいということだが。
となればもはやまじめに取り合っても、それは果てしない徒労でしかない。
がっくりと落とした肩で、つかんだままの猫を軽く放り投げ、
「……えーと。我は……まあ、なんでもいいや」
放り投げた先の空中で、なんでもよさそうな爆発が猫っぽいものを包み込んだ。
(どーせ理不尽に通用しねえんだろうし、このくらいいいだろ)
などと考える。
- 459 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/02/02(土) 03:18:02
- >>456
一発くらい殴られた方がいいのかもしれない。
理性的な意味で。
「―――何よ。つれないわね」
一気につっけんどんな反応しかしなくなった彼女。
その口調に思わずむくれてしまう。
きっと顔は河豚のように膨らんでいることだろう。自分じゃ見えないけど。
「さっきまであんなに良い顔をしていたのに。
そんなに険しい顔ばかりしていると、シワが増えるわよ」
爆破オチ発生装置の位置を確認しながら、会話を続ける。
アレは禁忌だ、手を出しちゃいけないのよ。
―――手を、出しちゃ、いけない……禁忌?
―――ダメよ私!触りたくなっちゃダメ!!
禁忌と言うフレーズに心惹かれちゃダメよ!
激しく葛藤。思わず体が震えてくる。
- 460 名前:『蓬莱の人の形』藤原 妹紅 ◆zPhoEniXzw :2008/02/02(土) 03:18:53
- ―――まあ、ぐったりしていても仕方が無い。
幸い体温は完全に外の冷気と拮抗できる。
さっさと帰ってさっさと眠るに限る。
寝た子は起こさないことに限る。
―――特に、爆薬みたいに物騒な記憶や感情は。
そんなもの、今はもう要らないのだから。
【退場】
- 461 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/02/02(土) 03:20:22
- >>457
小さい人影が視界に入ってきた。
あれは確か―――。
「あら、今日は一人?
貴方だけだと流石に静かなのね」
いつもがいつもだけに。
大人しい妖精に少々違和感を覚えてしまう。
- 462 名前:ネコアルク・カオス ◆qYdq.chaos :2008/02/02(土) 03:20:29
- >>455
「うむ、全くにゃね。
この瞬間を収めていれば一攫仙人、汝以外にも高い値ではけたものを…。
どこぞのハクタクや天狗とか」
しかしHDDを買い換えた吾輩には、デジカメを防水型に新調する余裕は
なかったのであった、まる
>>458
「にゃにゃにゃ…だがそんな事はどうでもいい。
分かるかねグボ魔術師どの、汝がたぶん今感じているであろう執事への
感情は精神的疾患の一種、治し方は汝のマインドが素直にストロベリアな
想いを認めつかキャーーーーーートッ!?」
浮遊。
爆発。
爆裂。
大喝采。
数秒後。。。。
「フ…やれやれだぜ。」
――――其処には、元気な姿で肩をすくめる吾輩の姿が!
種を明かせばこうだ。
……つか、まぁ、いうなれば普通にダメージは負ったのだが。
だがしかし(←なぜか駄菓子菓子で変換できない)!
所詮ダメージはダメージ。損傷のアニメーションなど用意されてない以上、
吾輩のライフゲージがちょっとばかり減っただけで即仕切り直し→今に至る訳であった。
2ラウンド取られれば、流石の吾輩も危なかったが…悪運の女神に愛されてるのは伊達
ではないね。
「…とまぁ、アレだね。
汝も嫌なら、旅に出るなりして縁を切ればいいと思うのだが如何か。
まぁそうなったらそうなったで地獄のような体験をすると思わんでもないが。
つか………ホント汝の人生に幸ねぇな、黒魔術師どの」
ガイアから収集した情報を総合すれば、吾輩、哀れみの涙を禁じえません。
―――世の中には、さっちんやシエルを超えるマイナス面の超人が存在するものなのか。
運命のイタズラって恐ろしいにゃー。
- 463 名前:『静かなる月の光』ルナチャイルド ◆LUNA8GlyJo :2008/02/02(土) 03:24:26
- >>461
「まあ、賑やかなのが嫌いなわけじゃないんだけどね」
でも、やっぱり静かな一時も必要なのだ。
月見は静かにするに限るし。
「まあ、好きな時に好きなことをしてるだけなのよ」
多分、間違ってない。
- 464 名前:ネコアルク・カオス ◆qYdq.chaos :2008/02/02(土) 03:36:59
-
……と、さて。
(>>461)
なにやらリベンジを果たさなければならない予感もしたが。
吾輩の智恵子も気を使い果たしダウンの時間―――すなわち、
ぶっちゃけそろそろ帰らないと明日のアニメに間に合わん。
録画予約はしてあるが、これって一種の特権意識なのよね。
「では御機嫌よう、皆の衆。
吾輩は更なるカオスの2期を期待しながらクールに去るゼ」
轟音。
熱源。
噴射音。
これらの音源は他でもない。
すなわち、吾輩の変形した脚部から発せられる発進音。
紛れもないジェットエンジン機動の大爆音なのである。
「グッドラック、レディィスエンドジェントルメェェン!!
汝ら、刻の涙を垣間見ろおおおおぉぉぉぉぉぉ……!」
遠ざかってゆく景色。風切る轟音。
こうして、吾輩はジェット推進により温泉郷から離脱する。
――――そういえば。
思い出したのだが、この温泉郷、一旦閉まれば次の開放まで
何人も立ち入る事が出来ないらしい。
――――というより、明らかに存在したはずの温泉郷が、次の日には
忽然と消えているのだそうだ。それこそ忽然と、まるで最初から存在
しなかったように。
……或いは。
あの自爆スイッチは只の自爆装置ではないのかもしれない。
正しくその温泉郷の存在を消失させる―――そんな、出鱈目な代物で
あった可能性もあるのだろうか。
否定は出来なかった。
何故ならば、この世は不思議を越えて無軌道なモノなのだから。
そう、吾輩のように。
グッドバイ温泉郷、次の冬にまた会う日まで。
追伸:調子に乗ってたらまた大気圏を離脱。三号早く来い。
【退場】
- 465 名前:オーフェン(M) ◆MAGi.so8oI :2008/02/02(土) 03:37:11
- >>459
長い髪の女性――年はいまいち判然としない。オーフェン自身より年上なのは間違いないのだろうが――が、
何やら自爆装置と書かれたものを見てはそわそわしている。
「……たぶん押しても大丈夫なんじゃねえのか?
前に『究極爆殺・極限破壊爆裂トラップ』とかいうのを食らったことあるけど、
そのときもなんか知らんが死なんかったしな俺」
ただ、それが幸運なのか不運なのか、非常に判断に悩むところではあるのだが。
>>462
やはり――というべきかなんなのかは本気でわかりかねたが――特に通用しないようだった。
「……物質崩壊とか意味消滅を直撃させてみたらどうなるんだろうなぁ、とか思わなくもないぞ」
投げやりに言う。おそらく、どうせ効かないのだろうが――理不尽に。
「やっぱりちゃんと黒魔術士って言えるんじゃねえか……くそ、無駄に気力を使っちまった。
旅、ねぇ。確かに手がかりもないのに同じ街に留まりすぎたってのはあるんだが……
なら次はどこに行けばいいのか、ってことになっちまうんだよな」
結局、トトカンタでは姉の手がかりになりそうなものはひとつとして見つからず――ただ単に、余計な心労やら苦労やらが増えたというだけのことでしかなかった。
「っていうか俺、旅に出たら出たでまたとんでもないメに合うのか……?」
げっそりと地面に突っ伏して――実際には温泉に漬かっているのだが、しかし精神的には突っ伏して――うめく。
「なんぼなんぼでもこれ以上の災難とか災厄はもー打ち止めだと信じたいわけだが。さすがに。
これでなお不幸がパワーアップするとしたらさすがの俺も死ぬぞ今度こそ本気で」
- 466 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/02/02(土) 03:39:32
- >>462
「―――ハクタクが見たら不味いわよ。
血の涙を流しながら永遠亭にカチ込んでくるわ、きっと」
想像する。阿鼻叫喚。死屍累々(因幡たちの)。
がくがくぶるぶる。ああ、こわい。
>>463
「そのあたりはやっぱり妖精ね。
もっとも、貴方はあんまり妖精っぽくなさそうだけど」
ただ喧しいだけの妖精達とは何か違う。
そんな気がした。
「あら、私もそうよ。自由に振舞える素晴らしさを味わうのって素敵よね。
好きな時に散歩に出かけたり、月を見上げたりね」
月をまともに見られるようになったのは最近だけどね。
- 467 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/02/02(土) 03:46:28
- >>465
「 別に死ぬかもしれないとか、そういう怖さは無いのよ。
私はどうあがいても死なないからね。
―――私一人だったら遠慮なく押しているとは思うの」
見知らぬ男に向き直って話をしていると、
好奇心の虫が少し治まった気がした。
>>464
「やったわ、一刻温泉郷完ッ!
―――またね、謎生物。生きていればどこかで会えるでしょう」
猫っぽいなにかを涙ながらに見送る。
かれはおほしさまになりました、まる
- 468 名前:『静かなる月の光』ルナチャイルド ◆LUNA8GlyJo :2008/02/02(土) 03:50:33
- >>464
なんか、見たことのあるような黒い何かが飛んで行く。
もうもうと煙を残しながら。
あー、もう。静かにしたい時に限ってうるさいのが出てくるんだから。
「次はもうちょっと静かにして欲しいわ」
次があるのかどうかは極めて謎。
>>466
普通の妖精とは違う、かぁ……
前にも誰かに言われたような気がするなぁ……
「普通じゃなかったとしても、しばらくは普通の妖精をやってると思うわ。
だって、その方が楽しいじゃない」
もしも、私が妖精じゃない何かになったら、なんて想像も出来ないし。
「うん、好きなときに好きな事をするのは重要よね。」
それが私の場合は悪戯になったり、月見になったり、宝探しになったりするわけで。
「やっぱり、好きなときに好きなことを好きなだけ出来ないのは損よね」
先日がそうだったみたいに。
「あー、やっぱり気持ちいぃ〜……」
そんなもやもやした気持ちも温泉はかき消してくれるのだった。
- 469 名前:オーフェン(M) ◆MAGi.so8oI :2008/02/02(土) 04:00:13
- >>457
「ああ、もうとうとう妖精さんが見える……
これが先生の言ってたルヒタニ様って奴なのか?」
限界を超えると、もはや涙も出ないのだな――そんなことを思う。
「とにかく!
俺は平穏な生活が送りたいだけだっ!なんか知らんが回りがことごとく邪魔しまくりやがるだけで!
誤解するな錯覚するな勘違いするな!俺はラブアンドピースをこよなく愛する人間だっ!」
>>464
言いたいことだけを言って、唐突に煙など上げながら空を飛んで去っていく猫っぽいものをオーフェンはじっと見送って――
別に何か言うようなことがあるわけでもなく、やはりそのまま黙って見送っていた。
「ああいう生き物は、あーゆーもんだと相場が決まってるしな……」
>>467
何があっても死ねない、という。
「そうか……」
悲痛にかぶりをふって、オーフェンはうめく。
「お前さんもあれか。元締め愛用の対魔術用絶縁体とか着てるのか?
それとも柳の鉄か?SSWか?
まあとにかく、福ダヌキみたいな生き物なわけか。
……本当にこの街にはまともな人間とかは住んでねえのか……?」
- 470 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/02/02(土) 04:01:39
- >>468
「……貴方は自分が普通の妖精だと思う?」
ただ単純に、気になった。
もしそう思っているならそれで良い。
疑念を抱いているとしたら―――まあ、それはそれで良いんだろう。
普通でないものは、そういう自覚を持っていた方が平和だ。
自分は普通ではないという自覚を。
「―――ふう。そうね。
ただ、あんまり自由だと持て余しちゃうっていうのも本音なのよねぇ」
だらーっとした雰囲気の中で、呟く。
- 471 名前:『静かなる月の光』ルナチャイルド ◆LUNA8GlyJo :2008/02/02(土) 04:03:58
- >>469
「妖精が見えるってだけでどうして気力が落ちるのよ……」
脱力なんて使った覚えないし、私。
「平穏な生活を送りたいなら、まずは喧嘩を吹っかけるのをやめて、
次に慈善活動を程よくこなし、
最後に世のため人のために正体を隠してセイギのミカタをやればいいと思うわ」
こっちは全部実行できてないけどね。
- 472 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/02/02(土) 04:05:10
- >>469
「そんな顔しないで頂戴。私は自らこの体を得たんだから」
深刻そうな顔をされてしまった。
これはあれかしら?同情されてる?
―――それは御免蒙るわ。
「別に。普通よ。体力も、筋力もね。
ただ、死ねないだけの人間よ。
―――私はまともだけど?少なくとも、妖精じゃないわ」
- 473 名前:『静かなる月の光』ルナチャイルド ◆LUNA8GlyJo :2008/02/02(土) 04:09:43
- >>470
「月のせいで夜中も元気なところくらいかな?」
ここだけは普通とは違うと思う。
二人も、ずっと起きているわけでもないし。
その他大勢がどうしてるかは知らないけど。
多分、それ以外は普通だと思う。
違うとも思ったことないし。
喧嘩するのはアレだ。価値観の相違って奴?
「ま、そんな感じで元気に妖精やってますよ。お蔭様で」
別に世話にもなってないけどね。
自由すぎると暇を持て余す、か……
「貴方も悪戯をしてみればいいんじゃない?」
普段やっていることをそのまま口にしただけだけど。
でも、どんなことをするのかを考えるのは楽しい。私にとっては。
「他にやりたいことがあるなら別だけどね」
- 474 名前:オーフェン(M) ◆MAGi.so8oI :2008/02/02(土) 04:15:18
- >>471
「別に喧嘩なんぞ売ったこたぁねえよ。ちんぴらじゃあるまいし。
人様から借りた借金も返しやがらねえタヌキ山の大将を、魔術で爆破したり炎上させたり物質崩壊させたり、
あと黒焦げにしたり消し炭にしたり爆破したりしてるだけだ。
これも立派な正義の味方にして慈善活動じゃねえか」
>>472
「俺が出くわしてしまった連中はみんなそう言うんだよ。自分はマトモだってな。
そしてそういう連中に限って絶対にマトモじゃない。
死んだ魚でレスリングするのが生き甲斐の変態集団だったり、スポーツと称して無意味に高いところから飛び降りたりとか……」
- 475 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/02/02(土) 04:20:45
- >>473
「ふーん。そう。夜中に。
それくらいなら確かにまだ妖精の範疇ね」
夜に活発になる妖精は、大抵悪い妖精な気もする。
確か、外の世界の外国ではそういうイメージが強い、と聞いたことがある。
夜中に子供をさらったりする、らしい。
「ま、元気に妖精やるのもいいけど、悪戯で済む程度のことに留めておきなさい。
あまりやり過ぎると―――退治されるわよ。せいぜい気をつけることね」
お陰様?世話して欲しいんだろうか。
妖精の一匹や二匹や三匹、養うくらいは訳ないけど。
―――てゐと気が合いそうね。
「悪戯ねぇ……」
ふむ、と思案顔。
確かに悪くない提案だ。
やりたいことも特段無いし、刺激的といえばその通り。
ただ、ねぇ。
「良い案だとは思うけど、肝心のネタが思いつかないわ。
何か無いかしら?」
- 476 名前:『静かなる月の光』ルナチャイルド ◆LUNA8GlyJo :2008/02/02(土) 04:21:52
- >>474
「まあ、いいけどね」
平穏の形は人それぞれ。
私にとっては日々悪戯したり、月を眺めたりするのが平穏な日常。
お仕置きだけは勘弁して欲しいけど。
「とりあえず、正体を隠すと幸せになれるんじゃないかしら?」
ばれなければ何をしたって問題ないのだ。
それが、悪戯だろうが、慈善だろうが。
前者だって、下手をすれば復習の対象になるし、
後者だって、嫉妬や羨望の対象になり得るのだ。
「派手に広報活動したいなら別だけどね」
落ち着いて話せる静かな温泉はやっぱりいいなぁ。
かぽーん
- 477 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/02/02(土) 04:25:34
- >>474
「それは確かにマトモじゃないわね」
呆れるしかない。
何よ、死んだ魚でレスリングって。
悪趣味にもほどがあるわ。
「でも、ご安心を。私は至って普通。
奇矯な癖も無いし、おかしなモノを食べたりもしないわ。
ほら、どこからどう見ても普通でしょう?」
くるりと一回転。
- 478 名前:『静かなる月の光』ルナチャイルド ◆LUNA8GlyJo :2008/02/02(土) 04:26:11
- >>475
「簡単なところだと、調味料を入れ替えるとか」
醤油とソース、砂糖と塩を入れ替えるのはかなり致命的だ。
料理によるけど。
「後は……ベタなところだと落とし穴とか」
もっとも、私たちがやるのは崖や川そのものを隠したりするものだけど。
「他のは自分で考えてね」
私は、ぺらぺらと自分の手の内を晒すほどお人好しではない。
……別に面倒だからってわけじゃないんだからね!
- 479 名前:オーフェン(M) ◆MAGi.so8oI :2008/02/02(土) 04:41:13
- >>476
何と答えるべきか。あえて返事をしないというのも選択肢のひとつだったし、
適当に「それっぽい」ことを言っておくというのもまた、そのうちのひとつだった。
だった、が。浮かんできたのはそれとはまったく違うことだった。
「……正体なら、もう隠してるんでね」
>>477
「まあ、ちょこっとだけなんか普通っぽいかなーと信じないでもないような気が
してきたように思えないことも……ああいやしかしこう見せかけておいて実はやっぱり
とんでもない変態だという可能性もあるしなぁ……」
「……っと。さすがに長居しすぎたかな。
俺は帰らせてもらうよ。顔見知り同士二人に知らない奴がひとり混じってるっていうのも
落ちつかねえしな」
挨拶代わりに軽く手を上げ、ゆっくりと湯船から立ち上がる。
あとは特に何事もなく――足音もなく、静かに立ち去っていった。
(退場)
――これが最初で最後の温泉体験だと、この時の彼はまだ知らずにいる。
- 480 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/02/02(土) 04:42:39
- >>478
ふんふんと頷きながら妖精の案を聞く。
「なるほど、それは確かに効果的でしょうね。
ああ、でも。落とし穴は通用しなさそうだからやめておくわ」
掘るの面倒だし。
「よーし。じゃあ早速、朝食の時に試してみるわ。
知恵を貸してくれたこと、感謝するわ。ルナチャイルド」
名を呼んで一礼。感謝の意を示す。
明日の食卓は阿鼻叫喚の地獄となろう。
そんなことを考えてうきうきしながら、ふよふよと飛び去っていった。
【退場】
- 481 名前:『静かなる月の光』ルナチャイルド ◆LUNA8GlyJo :2008/02/02(土) 04:57:48
- >>479
「さっきみたいに、堂々と人前に姿晒してれば隠してる意味もなくなるわよね」
外見も正体の一つ。
指名手配も人相書きから始まるし。
「相手がいくら気に入らなくてもね」
そこまで確執がある相手なら、放っておけないとは思うけど。
>>480
「朝食、いいじゃない。朝ってのは大抵気が緩んでるからね」
人、それを寝ぼけていると言う。
「くれぐれも仕事中の姿を見られないようにね」
自分がなんで捕まったりしてるのかは二つも三つも先にある棚の上。
「じゃあね。また会う機会があれば」
去ってゆく二人に手を振って、自分は温泉でまったりと。
「二人が起きる前に帰ればいいか」
んーっ、と伸びを一つ。
問題は、万が一にものぼせたり寝過ごしたりしないかどうかだ。
「寝過ごしても……いいかなぁ………」
ぼけーっ、と白みつつある空を眺めながら、
夢心地なまま私は考えることをやめた。
帰りたくなったら帰ればいいさ。
帰巣本能だってきっと働く。あるのかどうか謎だけど。
――――ぐー。
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