△キャラハンで参加!深夜の港は危険の香り
- 1 名前:GM ◆cMasterAQo :2005/08/12(金) 20:01:37
- 連絡所はこちら
http://charaneta.just-size.net/bbs/test/read.cgi/ikkokuRH/1123844759/
スレッドルールは>>2に。
- 2 名前:GM ◆cMasterAQo :2005/08/12(金) 20:02:26
原則的ルール
・節度を守る。
全ては、この一点に集約されます。
GMも、探索者(キャラハン)も、名無しの方も、このことを頭に入れていなければ
このスレッドは成り立ちません。
・レス対象の状況(特に肉体的、精神的ダメージ状況、位置状況)を勝手に指定しない。
『>>△△に攻撃を加えた』はいいが、『>>△△に攻撃を加え、腕をもぎ取った』はダメ。
ダメージを受けてしまうかどうかは、あくまで当人の判断となります。
こういったケースで難しい状況になった場合は、連絡所をご活用下さい。
・相手が納得できる理由のない『きかなかった』は禁止。
上記の『レス対象の状況を勝手に指定する』と同様に、
これが行われると、スレッドの主旨が破綻します。
・舞台から外に出ないこと。
あまりに行動範囲が広がると、収拾がつかなくなる恐れがあるためです。
・探索者は、指定のスタート地点から開始して下さい。
ただし、モンスターなど、探索者を邪魔するためだけの
その場限りのキャラクターは、どこから現れても構いません。
・上記を守る限り、探索者、名無しの方は何をやっても可です。
ただし、状況によってはルールの追加もあるでしょう。
・探索者はなるべく自分のレスに『現在地』『状況』等を記入して下さい。
- 3 名前:バックストーリー ◆cMasterAQo :2005/08/12(金) 20:03:30
日本国、張替港に不審物を内包したコンテナが上陸しているらしい。
捕えた犯罪組織構成員を締め上げてわかったことだが、
それを使って何かをやろうとしている組織があるらしい。
今夜にも回収に現れるとのことだ。
しかし、肝心のコンテナの中身の正体、そして上陸場所は不明のままだ。
今回の依頼は、それの調査ということになる。
可能であれば、回収に現れた組織の正体も明らかにして欲しい。
そして、コンテナの中身が兵器等の危険物であれば、回収を阻止してもらう。
ひとつ注意をしておくと、付近の倉庫群のいくつかには
輸出用のミックスメタルと樹脂のロールが満載されている。
火事などが起これば有毒ガスが発生し、収拾のつかない事態に陥るだろう。
埠頭背後には工業地帯もある。被害は馬鹿にならない。
万一、戦闘状態になったとしても、それだけは忘れないでくれ。
夏の盛りで蒸し暑いだろうが、どうせ夜明け(>>250)までの辛抱だ。
しっかりやってくれ。
では、朗報を待つ。
- 4 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/08/21(日) 20:50:36
―――――プロローグ 高村恭司の場合―――――
久方ぶりに本州まで帰ってきた。
バイクに乗せてくれた玖我に別れを告げて、
今日はこの張替港で一泊することにする。
まだまだ大学までの道のりは遠い上、時間はすでに深夜。
さすがに、終電も捉まらないだろうな…
そういう判断だった。
幸い、すぐに泊まれる場所…カプセルホテルだけど…も見つかり、
後は、せっかくだからということで、
二度と訪れることも無いだろうこの街を散策することにする。
風華の地から離れる以上、当分、媛伝説の研究に向けた
フィールドワークは出来なくなる。
これがその代わり、という訳ではないのだが……
何故だか、どうにもじっとしていられなかった。
「星が……綺麗だな」
誰に言うでもなく、つぶやいてしまった。
気がつけば、港の方まで来ている。
まあ、いい。ぶらつくにはいい夜だ。
俺は、足を進めていく……
(現在地:港入り口・街側)
- 5 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/22(月) 18:42:39
港の風が髪を吹き上げる。
ネアポリス――港町である故郷の風とは、また異なる風。
だがそれは意外と体に馴染んで、どことなく懐かしかった。
「――久しぶりの日本だ」
この国には最早何の記憶もないけれど、確かに生まれた場所。
だから、ミスタが引き留めたにもかかわらず、来てしまったのかもしれない。
ジョルノ・ジョバァーナが新たに頂点に立った、ギャング組織『パッショーネ』は、
ある『不審な荷物』の行方を以前から追っていた。
話の始まりは、イタリアのある別のギャング組織が
『不審な荷物』を手に入れたということだった。
それが『何か』は不思議なことに、パッショーネの力を持ってしても
全く追いつめることができなかった。
とにかく『それ』は『何か奇妙な物』なのであり、
少なくとも、『良いこと』というより、『人を不幸にさせる』ために
使用されるのであろうということは、容易に予想がついた。
ギャングの手に余ったのか、それとも何か目的があったのか。
その『不審な荷物』は、イタリアから日本へ流れるということを突き止めた
パッショーネは、その揺るぎない『正義』という理念に従って、
日本まで追うことを決めた。
その新たなボスであり、そして、帝王DIOと日本人の間に生まれた
ジョルノ・ジョバァーナは自ら確かめるべく日本へやってきたのである。
- 6 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/22(月) 18:46:50
- …もう日本にいたことなんてほとんど覚えてないけど、
変な感じがしない。しっくりくる。『醤油』臭くても結構平気だ。
でも『日本料理』より、ピッツァが普通に食べたいし、
早く済ませて、さっさと帰るにこしたことはない。
――さて。『ブツ』は、この港のどこかにある。
焦る必要もないがのんびりしていてはまたすぐ見失ってしまうだろう。
『ブツ』だけ来るはずはない、絶対に『人間』がいるはずなんだ。
それさえ見つけてしまえば、そう難しいことでもないんだけど…
…なにか、こう『奇妙な予感』がする……
ぼくのこういう予想は大体外れないから困るんだよな…
(現在地:街側の港 『手がかり』を求めて港を歩行中)
- 7 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/08/22(月) 21:03:27
- >>6
何か、気配を感じた。
物騒な場所の調査を続けていたせいか、
妙に感覚が研ぎ澄まされている…
というより、神経が過敏になっているようだ。
(まさか………オーファン?)
考えた直後、心中で苦笑しつつそれを打ち消す。
ここは、風華の地じゃない。
同じく風華を離れた林間学校にオーファンが出現してきたこともあるにはあったが、
あんなものがあちらこちらにしょっちゅう現れるようなご時世なら、
いかに理事長とて、あれの存在を隠しおおせるわけがないのだ。
それでも、気になるものは、気になる。
念のため、ベルトに吊り下げたレザーケースの中身…
家宝の銅剣の柄に手をかけ、気配の方向へと歩み寄る。
(……気休めにしかならないけど)
(現在地:港入り口・街側 >>6に接近)
- 8 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/22(月) 22:47:14
- >>7
……『人』がいる。それとも、向こうから『来てくれた』ってわけかな。
こんな夜に、港に一人で歩いているなんて――
少なくともネアポリスではあんまりまっとうな『カタギ』じゃあない。
『手がかり』の『きっかけ』ぐらいにはなるかもしれないな。
こりゃあちょっぴり幸先がいい。
『スタンド』。
そのパワーあるヴィジョンの発現は、人の能力を、飛躍的に高める。
並の人には聞こえない音も、手に取るように分かるのだ。
ゆえに、姿は闇ではっきり見えなくても、
どこに位置しているのか分かったので、ゆっくりと振り返えり、声をかけてみた。
Buona sera !
…最近の日本じゃ、深夜に『かくれんぼ』をするのが流行なんですか?
…一応、覚えてるみたいだけど…通じるかな、ぼくの日本語。
久しぶり過ぎて自信がない。
(現在地:街側の港)
- 9 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/08/22(月) 23:08:56
- >>8
「!!!」
いきなりかけられた声に、俺は思わず、思いっきりのけぞった。
どうやら、れっきとした人間のようだが、
暗くてよく見えないのは、お互い様じゃないのか?
目を凝らせばわかる。
相手は、わりと長身。
よくわからない髪形をしているようだ。
「…そんな教育に悪い遊びは、流行りません」
若干迷った後、それだけ答える。
別に、やましいことがあるわけでもなし。
この港だって、立ち入り禁止にはなっていないようだから
試しにちょっと入ってみた程度のものだ。
とはいえ、今、そこにいる誰かの方に、
やましいことの無い保証は無いわけで。
深夜は危険な時間帯だ。
生徒達にもそう言っているが、
俺は、俺自身の身に関しては自分で責任を取れないような歳でもない。
自分で自分の身を守れるのが、大人の大人たる所以だと思う。
だから、俺は近寄らない。
この距離を保ったまま、出方を待っておくとしようか。
- 10 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/22(月) 23:29:07
- >>9
しばらく待つと、答えが返ってきた。
――ああ、やっぱり日本人だ。
見るかに学者タイプの、いきなり殴ってくるようなタイプで
なさそうなのは確かだ。
これはどうやらいきなり『空振り』だったみたいだ…。
どう見たって税金払ってる『カタギ』さん。
でも――用心に越したことはない。
日本の『ヤクザ』とぼくらとではルールが違うかもしれないし、
ぼくはその点に関してとても不慣れなんだ。
そして、多分、向こうだってたかだが『15歳の子供』が、
深夜の港でうろついてることに十分『不信感』を抱いているに違いない。
「…そうですか。久しぶりに日本に来たので、
日本のルールってやつがよく分からなかったんです。
でも、『かくれんぼ』でないなら、あなたは何をしているんですか?」
相手は警戒して近づいてこない。
ぼくも無理して近づかないようにしよう。
このままお互い『危険じゃない』と理解できて、
そのまま別れられるならそれが一番『いいこと』なんだ。
(現在地:街側の港 >>9と距離を保ちつつ様子見)
- 11 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/08/23(火) 00:06:53
- >>10
相手の姿形がしっかりと見えてきた。
闇に、少しは目が慣れてきたんだろうか?
よくわからなかった髪形は、
しっかり見えるようになっても…やはり、よくわからない。
無理矢理に例えて言うのなら、三連チョココロネ頭とでも言うしかなかった。
美袋にでも見せようものなら、
「おお、美味そうなロールパンだな!!」とか言ってかじりつきかねない。
…というのは、いくらなんでも大袈裟だけど。
顔を見れば、センの細い、美術品のような美男子だ。
だがそれは、うかつに触れば壊れてしまいそうな類では決してないことは確かだろう。
そして彼は聞いてくる。
何をしているのか、と。
かなり単刀直入だ。
こちらもごまかす意味はない。
「何って、散歩ですよ。
終電が捉まらなくなったんで、
この辺でぶらりと」
彼も警戒している。
やましいことが、あるのかないのか。
どちらにせよ、こんな時間に、
それも、こんな場所で出会う人間には、いくらかの警戒を払うに決まっている。
互いに、大人だ。
踏み込まなければ、何事も無く終わるだろう…
(…大人?)
(…だよな? 多分…)
(現在地:港入り口・街側 >>10との距離を保ち待機続行)
- 12 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/23(火) 00:47:51
- …やばいな。『シューデン』って何だ?
…ともかく、相手は『散歩』だと言う。
限りなく怪しいけど、嘘ではないようだ。
ブチャラティではないが、嘘を言っている『汗』と『皮膚』じゃあない。
でも、一度だけカマかけてみよう。
それで何もなければ良し、ビンゴならそれでも良し。
もしかしたら、これは何か『意味のある』ことかもしれないんだ、
ここで出会ったということが。
『ゴールドエクスペリエンス』の射程距離まで近づこう。
2メートル。そうしたら、ぼくもこの日本人も、正体がはっきり分かるってわけだ。
『スタンド使い』ではなさそうだし、万が一たとえそうだったとしても、
今は『敵意』を感じられない。相手も『探り』を入れているだけだ。
「そうですか」
ぼくは、闇の中から出た。
「実は捜し物をしているんですよ。大事なものだったんだけど
どこかで落としてしまって」
ド ド ド ド ド ド ド
「もしかしたら、海から流れ着いて日本に打ち上げられてるんじゃあないか、って
思って来てみたんです。
知りませんよね?ぼくの『荷物の行方』」
さあ、どう答える?
とるべき道は二つだ。
ひとつ、このまま平和的に別れる。
ふたつ、情報を聞き出して再起不能になって貰う。
ま、ぼくにとってはどちらでも構わないが。
(現在地:港入り口街側 >>11に接近)
- 13 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/08/23(火) 01:17:27
- >>12
互いに、大人だ。
踏み込まなければ、何事も無く終わるだろう…
とか思っていたのに、踏み込んできた。あちらから。
足早に近づいてくる。
「探し物…だって?」
ただならぬ雰囲気を感じる。
なんというか、これは…そう、玖我だ。
玖我が最初の頃、何も知らない俺に色々と疑いをかけていた時と
どこか似たような空気だ。
だとしたら、この青年を玖我に例えれば。
さしずめ今の俺は、一番地との関係を疑われている、というわけだ。
彼には、何か好ましからざる目的がある。
それを大前提に据えた方が良さそうだ。
「海から日本に打ち上げられ…って、
一体どこで落としたというんだ、その荷物…」
ひとまずは話に乗る。
話には乗るが、近づかない。
相手に背中を見せ、無造作に歩き出す。無造作に。
顔は半分向けたまま。
「そう…どこで落としたか。重要なのはそこでしょう?
そこから辿って調べた方が
ずっと現実的だと俺は思うんですけど…」
銅剣の入ったレザーカバーにも、
これまた無造作に手をかけておく。
この動作があからさまに目に入っていたら
当然、不審がられるだろうが…
いざという時の、保険だ。
「悪いけど、手伝えそうに無いですよ、俺は…」
これもまた事実。
隠しても、ごまかしてもいない。
あとはこれで、彼が納得するかどうか…
(現在地:港入り口・街側 >>12と距離を保つように移動…港の内部側に)
- 14 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/23(火) 01:47:19
- 良かった。
実は心からそう思っている。
だから、珍しく少しだけ微笑んでいる自分に気がついた。
変わらず警戒を解かず、そしてぼくが近づいた分だけ
距離をとる相手にむかって、声をかける。
「落としたのはイタリアで、です。
…でも、良かった。
あなたは『いい人』だ。ぼくが思っていた通りに。
あなたはぼくに、武器を向けることはなかった」
不慣れで不格好だけど、日本式に頭を下げてみる。
少しは、ぼくへの不信感も晴れると良い。
「あなたに探して貰う必要はないんです、
あなたが『行方』を知らないのなら、ね。
グラッツェ……えーっと、失礼ですがお名前だけでも?
ぼくは、ジョルノ・ジョバァーナ。
昔は日本人だったので、汐華初流乃(しおばなはるの)という
名前もあります」
これでこの人は普通の『カタギ』だと言うことが分かった。
ならば、どうあっても、多分、無事に終わることのない今夜の港からは
離れさせなければならない。
一般人には決して手をださない、これは最低限のギャングの掟だ。
「…不快な思いをさせてしまったお詫びと
『いい人』であるあなたに『忠告』しておきます。
今夜は早くどこかに帰った方が良い。この港にいては駄目だ。
いいですね?ぼくは『忠告』しましたよ。二度は言わせないで下さい。
二度言うっていうことは『無駄』なんだから。
…では、さようなら。Buona notte!」
彼の行動に責任はとれないので、彼の行動を強制することはできないが、
それでもとにかく、巻き込まれないで欲しいという思いとともに、
彼が歩き始めた方向とは逆に歩き始めた。
(現在地:街側・港入り口 >>13とは別れるように歩き始める)
- 15 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/08/23(火) 02:41:52
- >>14
…よかった。
どうやら、納得してもらえたようだ。
いい人も何も、こっちには何ひとつ、疑われるような覚えが無い。
たった今、手をかけているコイツにしたって、
実用に耐える武器だとは全く思っちゃいない。
しかし、元日本人だって?
はっきり言って、全然、そうは見えないが、
そんなことはもう、問題にするべきでもないだろう。
彼はジョルノ・ジョバァーナ…という、いささかくどい名前を
名乗ってきてはいるが、
だからといって、こちらも馬鹿正直に名乗ってよいものか…
下手をすれば、朔夜や嵯峨野さんが危険にさらされるということだって考えられるのだ。
「………お、俺は、ツカサ。
ツカサ・ナカムラです」
数瞬の逡巡の末。
結局、名前を偽った。
後で何らかの手段で追跡されたとして、
俺にまで辿り着く可能性は少しでも減らしておきたかったのだ。
港から離れろという忠告に関しても聞きたいことは色々あったが…
「………わかりました。
ここから離れるとします。
あなたも、気をつけて…」
それだけを言って、とにかくこの青年から離れることにした。
彼はこちらから離れていく。
ならば俺も、同じように離れていくだけだ。
港の奥に踏み込んでいく方角に歩いてはいるが、
彼の忠告にはむろん従うつもりである。
最初から、重要な用があったわけではないし。
(現在地:港入り口・街側 >>14と別れるべく、港の内部側に直進)
- 16 名前:名無し客:2005/08/23(火) 02:47:27
- >>14-15
頭上にタライが降ってきた。
- 17 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/08/23(火) 16:31:54
- >>16
―――――――こぺんっ!!
小気味いいサウンドと共に、頭を抑えてひっくり返る俺。
何が起こったのか全然わからない…
一瞬チカチカとした視界を払うように頭を二、三度振り、
落っこちてきた何かに目をやると。
「………………………ドリフか? ドリフなのか?」
それはもう、見事なタライだった。
文句のつけようもないくらい、タライだった。
どこからこんなものが。
そんな当然の疑問にようやく行き着き、空を見上げる…
(現在地:港入り口・街側 >>16の元凶を探しに頭上を調査)
- 18 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/23(火) 20:41:26
- ツカサ・ナカムラ――
男はそう名乗った。
ツカサ・ナカムラ?
「…あれは、嘘をついてる『皮膚』と『汗』だったな」
まあ、別に通りすがりの人の名を知っても仕方がない。
イタリアの、ましてやギャングのボスである自分が、
ただ通りすがっただけの日本人の名前など知らなくても
何の問題もないのだ。
…だが、なんとなく、彼の名前は『聞いておくべきだ』と思った。
ともかく、のんびりしている暇はない。
『不審な荷物』は自分たちの手の内から、日本の領域に入ってしまう。
そうなれば、追うことは確実に不可能だ。
もし、それがまたイタリアに密かに戻って、自分たちに牙を剥けたら?
いや、イタリアから流れたこの『不審な荷物』が
ここの無関係な人達を苦しめるものだったら?
――逃すわけにはいかない。この、ジョルノ・ジョバァーナの名にかけて。
「とにかく、もっと港の奥まで行ってみよう」
(現在地:港の内部へ移動)
- 19 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/23(火) 20:59:55
- >>16
グァチャ――ン
何かが頭にクリーンヒットした。
「なッ……痛ッ!な、なんだ『これ』はァッ!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
すかさず周りに視線をやる。
「襲撃かッ!?まさか『スタンド』――…」
だが、生命エネルギーは感知しない。
あまり見たことのない物だったが、とにかく何かを入れる器のようなものだろうか。
「…………」
この痛み…遠い昔にさんざん味わったような記憶が
なきにしもあらず、だ…
こんなことされて頭にこないやつぁいないぜ……
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
「<b>『ゴールド・エクスペリエンス』ッ!!
この『器』に生命を与えたッ!『器』よッ!元の持ち主の元へ帰れッ!
そしてッ!持ち主の顔に貼りつくんだッ!!」
『タライ』は、よく台所の床で黒く光ってうごめく『アレ』になって
ジョルノの手から飛び去った。
命を与えられたこの『アレ』は、持ち主の元に戻り、
ジョルノの命令を果たすだろう。
もちろん、その『アレ』を攻撃すれば、攻撃そのものが攻撃者に『跳ね返る』。
「…………フッ(チョヤッ)」
(現在地:港の内部へ移動中)
- 20 名前:名無し客:2005/08/23(火) 21:24:52
- >>19
石造りの噴水と、それを取り巻く周囲のベンチ。
そしてカフェと思しき建物がある。
噴水は、淡い緑色の光でライトアップされている。
- 21 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/23(火) 22:32:09
- >>20
しばらく歩くと、目の前に噴水が現れた。
「ふーん……」
港に来る人達のための広場というところだろうか。
意外と綺麗に手入れされている。
いかにも、海を眺めながら恋人同士が愛を語り合いそうだが、
今は人気はない。
「この噴水ってやっぱり海の水使ってるのかな」
ぐるりと噴水を一周する。
まさかとは思うが、噴水に『不審な荷物』が隠されている可能性もあるからだ。
「念には念を入れろって言葉もあるからな。
ここを調べてから……あとは、あの建物も見てみよう」
(現在地:港の内部。噴水広場。
噴水の水をのぞき込みながら噴水を調査中。
特に異常を認められなければ噴水から離れる予定)
- 22 名前:名無し客:2005/08/23(火) 22:41:30
- >>21
ベンチに、スーツ姿の男が一人座っていた。
というより、突然現れた。
- 23 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/23(火) 23:02:02
- >>22
(な……なにッ!?)
人気がいないとばかり思っていたのに、
今はっきりとベンチに人がいるのが分かる。
(ぼくの『ゴールド・エクスペリエンス』でも生命エネルギーは
感じなかったぞ……!?
一体、どこから、『現れた』んだ…!?)
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
(とにかく『知らないふり』をしよう。
こちらから近づくより、相手がぼくの射程距離内に入ってくるのを
待つんだ…!
相手の『能力』が分からない以上、下手に動くのは… 『危険』だ)
(現在地:噴水広場。
噴水の水をしゃがんで覗き込み、>>22には気づかないふりをする)
- 24 名前:名無し客:2005/08/23(火) 23:07:24
- >>23
スーツ姿の男は、ジョルノの顔を覗き込むように首を動かし、くぐもった声でこう言った。
「お母さん、元気?」
- 25 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/23(火) 23:26:27
- >>24
――男だ。
近づいてきて、言った。
「お母さん、元気?」
――お母さん、元気だって!?
混乱した。
母は今の父とイタリアに暮らしている。
あまり会わなくなったが、健在なのは『知っている』のだ。
元々日本人の母、そして今のイタリア人の父が
『本当の父』ではないジョルノにとって、
こんなことを聞いてくる知り合いが日本にいるわけがない。
――母の現状を訪ねてくる、『誰か』?
「まさかッ!ディ――」
思わず叫び、振り返り、おもむろに顔を見てしまった。
言ってから、死んだらしい『本当の父親』、『ディオ・ブランドー』が
こんなところにいるわけがないと気づいたが、もう遅い。
(現在地:噴水広場 おもむろに>>24と視線が合う)
- 26 名前:名無し客:2005/08/23(火) 23:29:03
- >>25
「いや、元気ならいいんだけどね」
それだけ言って、スーツ姿の男は消えた。
一瞬のうちにいなくなった。
- 27 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/23(火) 23:45:42
- >>26
「……え?」
男はすぐに消えた。
「……やっぱり生命エネルギーは感じない……
なんだったんだ、あの人……」
ジョルノは親というものには恵まれなかった。
母と自分を捨てた本当の父親。
その男は、写真で見る顔と名前しか知らない。
どうやらろくでもない男で今は『死んだ』というが。
それに、自分を振り返りもしなかった母親。
そして、自分を虐待し続けた今の父親。
…それとも、その本当の父親、『ディオ・ブランドー』が
化けて出てきたのだろうか。
(まさか、だよな)
いかな理由があろうと、その男は自分を捨てたのだ。
心配する権利も義理もありはしない。
「……誰だったんだろう。誰かは分からないけど…
ありがとう、心配してくれてるってことは、
きっと『大切』に思ってくれてるってことだ。
…母さんは、元気だよ」
ジョルノは、立ち上がって、綺麗な星空を見上げた。
「……さて。ここに何もないようなら、建物の方に行くか。
閉店はしてるだろうけど、もしかしたら、誰かいるかもしれないし、
何か分かるかもしれない」
(現在地:噴水広場 建物の方に歩き始める)
- 28 名前:名無し客:2005/08/23(火) 23:53:10
- >>17
「ひ、ひぃぃぃぃぃぃっ!!」
悲鳴を上げながら、壮年の男が突っ込んでくる。
>>27にも、わずかながら聞こえるだろう。
- 29 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/08/23(火) 23:58:16
- >>28
「………うぐ!?」
上を見上げていたせいで回避不能。
タックルをもろに喰らう羽目になる。
もんどり打ってその場にまたしてもひっくり返った俺は、
ゆっくりと身体を起こし、非難じみた声を浴びせてしまう。
「……どうしたんですか、いい歳した大人が」
(現在地:港入り口・街側 >>28と会話を試みる)
- 30 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/24(水) 00:00:26
- >>28
『スタンド』で強化された感覚に
突如悲鳴が聞こえた。
「え……?悲鳴?
……しまったッ!!」
事は思っていた以上に早いスピードで動いていたのだ。
「間に合ってくれ……ッ!
いや……『間に合わせる』ッ!」
(現在地:噴水の広場 >>28の悲鳴が聞こえる場所へダッシュ)
- 31 名前:名無し客:2005/08/24(水) 00:03:53
- >>29
「ほ、ほほ、骨、骨が、人骨が…は、はわわわわぁ……
ひ、ひ、ひっくり、ひっくり返った積荷の中に、
じじじじじ、人骨がぁ、は、はわわわあ」
口から泡を吹きながら訴える男の顔面は真っ赤で、着衣は乱れ放題。
どう見ても、ただの酔っ払いだが…?
- 32 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/08/24(水) 00:10:13
- >>31
「……じ、人骨?」
いきなり、穏やかならぬ単語が飛び出した。
これが本当だとしたら、今すぐ110番モノなのだが…
いかんせん、それを言ってる相手がこれでは。
「えーっと……その、落ち着いてくれませんか?
どこに、何があったんですって?」
あやすように聞く。
本当、まずは落ち着いてもらわなければ。
(現在地:港入り口・街側 >>31と会話)
- 33 名前:カウボーイハットの男:2005/08/24(水) 00:19:06
- >>32
「ごっ…………………」
突然、酔っ払いが力を失うように後ろに倒れる。
それを支えるように、突然現れた男。
カウボーイハットに丸サングラス、赤いジャケット…
かなり大柄の、どことなく影の薄い男だった。
「……ああ、すみませんね。
こいつ、飲み仲間なんですけど、
昔っから酒癖が最悪でしてねェ〜」
そう言って、酔っ払いを担ぎ上げた。
薄暗くてわかりづらいが、
なにやら赤黒い液体がしたたっている。
- 34 名前:名無し客:2005/08/24(水) 00:19:11
- 突然、大きな汽笛の音が鳴り響きました。
- 35 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/08/24(水) 00:29:27
- >>33
「……は、はぁ………」
唐突に唐突が続く。
どう反応していいやら。
…しかし。
「あ、あの………
何ですか? その…赤っぽい水溜りは?」
口に出してから後悔が襲ってきた。
自分の馬鹿さが嫌になる。
――――――黙っておけばよかった!!
>>34
こんな状況下で、
突如鳴り響いた汽笛の音に、俺の背筋は痙攣した。
びくん、と跳ね上がるように後ずさりをしてしまう。
(―――これから、どうなると!?)
- 36 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/24(水) 00:31:21
- 走る。とにかく音のする方向へ。
しかも、それはあの別れた『ツカサ』が向かった方向じゃあないか?
(……嫌な『予感』がする…)
>>34
「うッ…わッ!」
神経を張りつめていた所為で、急な音に心臓が跳ね上がる。
「なんなんだッ!本当に…」
警告なのだろうか。それとも『何かしらの合図』?
「どっちにしろ……行かなきゃあ分からないってわけだッ!」
(現在地:高村の元へ移動中)
- 37 名前:カウボーイハットの男:2005/08/24(水) 00:38:05
- >>35
「………水たまり?
はぁ、こいつ、またやりやがった…
軟便気味なんですよ、こいつ。
こうやって酔っ払うとしょっちゅうタレやがって、
いつも困るのはオレなんですよ……」
(>>34の汽笛の音が鳴る)
「だから、おニイさん………」
(その場に酔っ払いを放り出し)
「あんたもこいつと同じクソを垂れてくれませんかァァァァーーーーッ!?」
(懐に隠し持っていたコンバットナイフで、いきなり脇腹に突きかかる!!)
- 38 名前:名無し客:2005/08/24(水) 00:39:50
- >>36
港の入り口まで辿り着いた先には、>>37が。
- 39 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/24(水) 00:43:37
- >>35
「『ゴールド・エクスペリエンス』ッ!!!
産まれろッ!新しい命よッ!!」
コンクリートに『生命』を与えた。
生命は息吹く蔦となって、『ツカサ』を持ち上げ、
攻撃の範囲から逃そうとする。
(間に合ってくれ……ッ!!!)
(現在地:港の入り口)
- 40 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/08/24(水) 00:50:29
- >>37
「ぐうううううっ!!」
酔っ払いがこの男に何をされたのか、
大体の見当はついていたせいか…
すぐさま銅剣を抜き放ち、コンバットナイフをそらすことはできたが、
急所ではないにせよ、突き刺さることそれ自体を回避することは無理だった。
当たり前だ。
俺はただの大学院生で、兼、教師だ。
いきなりナイフで突き刺されるのを防ぐ訓練なんか受けちゃいない。
足元に血がボタボタ垂れる。
大丈夫、まだ死にはしない。
だが――――――
(これじゃ、走れない…………!!)
本来の目標をそらされたナイフは、
俺の膝に突き刺さったのだ。
まったく、わけがわからない。
そして、このままじゃ、どうしようもない。
それでも。
(殺されてたまるか…!!)
全身の気力を総動員して、銅剣をカウボーイハットの男に振り下ろす。
(現在地:港入り口・街側 >>37と交戦状態 かなり不利)
- 41 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/24(水) 01:00:20
- >>40
「間に合わなかったッ!?」
ツカサは襲撃されている。
相手はナイフを持っていて、その側に血塗れの男が倒れている。
ツカサはまるで大昔の剣のようなものを抜いた。
その『生命エネルギー』はまったくの『一般人』よりは
強いものがあるとはいえ、
血なまぐさい荒事なんて、慣れているようには見えない。
「駄目だッ!ツカサッ!」
石ころを拾い、それに生命を与えて
投げつけながら、サソリに変える。
避けるだろうが、こちらに注意を向けさせられれば
それでいい。
「あんたの相手は……このぼくだ」
ド ド ド ド ド ド ド ド
(現在地:港入り口 >>37と交戦体勢)
- 42 名前:カウボーイハットの男:2005/08/24(水) 01:02:12
- >>39 >>40
出し抜けの一撃で、全てが終わるはずだった。
このスカシたニイちゃんは即死し、アレの中身は誰にもバレない。
そのはずだったが。
予想外の反撃。
隠し持っていた(?)オカシな短刀で
自慢のコンバットナイフをそらされたと思ったら、
直後にこちらを打ち据えにくるではないか。
袈裟懸けに命中。
ナマクラもいい所のようで、全然切れていない。が…
「いてぇな、このヤロォ…!!」
要は、スパナか何かで殴られたのと同じようなものだ。
ダメージが皆無というわけにはいかない。
だがこれしきのことでひるむようなシャバ僧に、この稼業は勤まらない。
「死ね……」
ナイフを引き抜き、改めてこのニイちゃんの喉笛あたりを貫こうとしたその時。
突然、ニイちゃんの足元から、わけのわからないツタが伸び始め、
みるみるうちに遠ざかっていくではないか。
「どど、どうなってやがる?」
懐に手を突っ込みつつ、周囲を見回す。
これは一体何なのか。
どこの、何者の仕業だ!?
- 43 名前:カウボーイハットの男:2005/08/24(水) 01:08:03
- >>41
途端に飛んできた、何かの物体。
反射的に回避し、落ちたそれを見下ろして、それが何か、気づく。
「…サソリだと?」
そして、飛んできた方向に向き直ると。
「あんたの相手は……このぼくだ」
これまたスカシたニイちゃんだ。
しかもパツキンと来たもんだ。
無言で懐の拳銃を抜き放つと、
間髪入れずに六連発、頭と胸を狙って叩き込む。
サイレンサー付だ、音はしていない。
無音の殺意が、>>41に襲い掛かる―――
- 44 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/08/24(水) 01:21:03
- >>41 >>42
もう駄目だと思った。
このカウボーイハットの男は難なく俺の脚からナイフを抜き取って
今度こそ致命的な一撃を加えてくる。
そう思っていた。
だが、今のこの状況は何だ。
急激に成長し俺の身体に巻きつく、このツタは何だ。
俺は、このツタに助けられている?
「駄目だッ!ツカサッ!」
この声と同時にツタは伸びてきた。
誰の声なのか。
唐突に唐突、さらに唐突が重なって
しばらく、まったく判断がつかなかったが―――
>>41の方角を見て、はっきりと思い出した。
そして、新たな疑問が表出する。
すなわち。
(これは―――――)
(これは、あいつがやったのか!?)
(現在地:港入り口・街側 ツタに守られ>>41と>>43の戦闘を観戦中)
- 45 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/24(水) 01:33:23
- >>41
カウボーイハットの男は銃を構えた。
「拳銃か…。ぼくの範囲外だ。
やっぱりミスタに来て貰えば良かったかな…」
思っていた以上の、初っぱなからの厳しい展開に
少しだけ仲間を連れてこなかったことに後悔する。
「だがッ!『覚悟』の上だ…ッ!」
相手は拳銃。そして自分の『スタンド』は近距離。
距離を近づけなければこちらの攻撃は届かない。
「『ゴールドエクスペリエンス』ッ!」
直後、カウボーイハットの男が放った弾丸が襲う。
ある程度かわしたとはいえ6発全ては避けられない。
「ッ……いち、に…さん…3発かッ!?
足と腕と、手のひら……思ったより避けたかな……
ミスタじゃないけど……ッ『4』発じゃなくてよかった…
ぼくは、待ってたんだよ…ぼくの体に物質が撃ち込まれるのをッ!
『弾丸』に『生命』を与えるッ!
蔦になって、奴を拘束するんだッ!」
ジョルノの手のひらに撃ち込まれた弾丸は、蔦になって、
カウボーイハットの男まで伸びる。
(現在地:港入り口。>>43と交戦)
- 46 名前:カウボーイハットの男.:2005/08/24(水) 01:51:41
- >>45
「な、な…なんだこりゃああああああ!!」
この距離で、三発しか当たらなかった。
それについても、同じ台詞が出てくるところだが、
今回はそれどころではない。
弾丸の命中した部分から、
さっきと同じように、急激に成長しながらツタが伸びてくるのだ。
「豆の木人間か、てめぇは!!」
あっという間に拘束され、銃を取り落とす男。
だがやはり、これしきのことでは諦めないようだ。
両袖の中に隠し持っていたナイフを放ち、
伸ばされたツタを一気に切断、逃れてみせたのだ。
「ふん、どう……だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
得意げにふんぞり返ろうとした瞬間、
男の全身から盛大な血煙が噴出し始めた。
「な、な、何が、何やりやがった
このクソガキャァァァァァァァ!!」
半分錯乱しながら、
両手のナイフを眼前の青年に振り下ろそうと突っ込んで来る。
それが、相手の絶好の間合いだとも知らず。
- 47 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/24(水) 02:03:11
- >>46
「…ベネ(良し)。タイミングは合っていた」
男は蔦に絡まれ身動きがとれない。
弾丸を『喰らった』かいはあった。
>「豆の木人間か、てめぇは!!」
「面白いな、それ。これからそう名乗ればいいかい?
…ああ、あんたのために言っておくけど、
ぼくが生み出した『命』に手は出さない方がいいよ。
こいつは産まれたばかりで、自分の身を守ることに必死だから……」
言いかけたところで、カウボーイハットの男は、
蔦をナイフで斬りつけた。
案の定、男は血を流す。
「…だから言ったのに。人の話はちゃんと聞くべきだ」
>「な、な、何が、何やりやがった
このクソガキャァァァァァァァ!!」
「何も。『豆の木人間』が『豆の木』を伸ばしただけですよ」
カウボーイハットの男が叫びながらかざしてきたナイフを
ひらりと避け、その無防備にひらいた体に、
『ゴールド・エクスペリエンス』の拳を叩き込む。
「無駄ァッ!」
(現在地:港入り口 >>46と交戦)
- 48 名前:カウボーイハットの男.:2005/08/24(水) 02:33:10
- >>47
無駄。
という、よくわからない掛け声と同時に、
男の身体に衝撃が叩き込まれた。
「ぐぇぇああああーーーーーッッッ」
わけのわからないまま吹き飛ばされた男。
視界は暗転。意識もどこかに飛んでいった………
(俺は……何を…されたんだ?………………)
- 49 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/24(水) 02:41:51
- カウボーイハットの男は綺麗な放物線を描いて
後方に飛んでいった。
あまりにも綺麗だったので、多分、
しばらくは起きてこないだろうが、
『不審な荷物』の情報を知っている可能性はある。
後で、『教えて』もらわなければならない。
「『無駄』なことは嫌いなんだ…無駄無駄……」
ジョルノは、『ツカサ』の方に近づき、蔦を『物質』に戻した。
「大丈夫ですか、ツカサ。怪我、していますよね。
『手当』しますから、見せてもらえますか?」
(現在地:港入り口)
- 50 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/08/24(水) 14:29:24
- >>49
「…………………………」
戦いの、一部始終を見ていた。
見たままを、頭の中で反芻する。
まず、カウボーイ男が、青年に向けて銃を撃った。
そのうちの三発が、足と腕と手の平に当たった。
命中した三発の銃創のうち、手の平のそれから
ツタが急激に伸び出し、カウボーイ男を捕えた。
カウボーイ男も負けじとそれを切り裂いて逃れるが、
どういうわけか、まったく同時に男の全身に切れ目が入った。
捨て鉢になった男はナイフで青年に切りかかりに行くが、
青年の「無駄!!」という掛け声と共に、殴られるように吹っ飛んだ。
「これは………まさか。
いや、違う。そんなはずはない……」
もし、そうだとしたら、
教授の調査結果まで、全て白紙に戻ってしまいかねない。
だって、彼は、男だ。
戦巫女ではありえない。
だが今目の前で起きたあれは、
俺の知る限り、それでしか説明のつかない、未知のパワー。
「あのツタがチャイルド…いや、エレメント?」
気がつけば、青年がこちらに近寄ってきていた。
そして、俺の身体に巻きついていたツタが、
あっという間に引っ込んでいく。
もとから何もなかったかのように。
手当てをしてくれる、と言っているが、
正直、それどころではない。
「…何者なんだ?……お、お前は」
見ず知らずの相手に対する敬語なんか、
もうすっかり忘れてしまっていた。
(現在地:港入り口・街側 >>49と会話)
- 51 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/24(水) 21:54:04
- >>50
『ツカサ』は混乱しているようだった。
…当たり前だ。
だが、『それ』を考慮して行動するには時間が
なさすぎたのだ。
『スタンド』能力を一般人に見せてしまったのは
拙いことではあったが、仕方なかったとも言える。
……さて、では一般人から見たこの『奇妙な現象』
をどうやって上手く説明したものか。
「…質問に質問で返すと0点になるらしいですよ?
あの人も言ってたじゃあないですか、
見ての通り、ぼくはイタリアから来た『豆の木人間』です」
言ってから後悔した。
下らないことを言ってる暇はなかったし、
ごまかすには冗談が冴えなさすぎた。
…なんにせよ、『ツカサ』にこの答えは失礼だと感じた。
『ツカサ』には並の一般人にはない、『エネルギー』を感じるのだ。
それは無視して、見下すには『強い』ものであるように思う。
ジョルノは首を振った。
「…いや……すいません。
ある種の『エネルギー』を強く持つ人間は、『あるきっかけ』で、
そのエネルギーが、『象』として具現化し、能力を持つそうです。
信じるか信じないかはあなたの自由ですが、
ぼくの『能力』は傷ついた人を手当することができます。
『患者』はあなたの他に、あそこの血を流してる人や、
ぼくがふっとばした人や、何よりぼく自身と、後につかえてます。
すぐ終わりますから、じっとして傷を見せていただけませんか?」
『ツカサ』の前にしゃがんで、手を出す。
たとえ「だが断る」と言われても、
巻き込んでしまった責任はとるつもりであった。
もしかしたら、この人は傷つかなくても良かったのかもしれないので。
(現在地:港入り口 >>50と会話)
- 52 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/08/24(水) 22:23:27
- >>51
「…あ、ああ……悪かった。
手当てできるなら……お願いするよ」
少し間が空いてしまったが、こくこくと頷いた。
やっとのことで、だ。
どうせ、このままでは帰るのにも骨を折るし、
風華を出てきた当日に怪我で入院などしようものなら、
朔夜や嵯峨野さんに、要らない心配をかける羽目になる。
(…………………)
そこで思い出す。
そう、朔夜だ。
あいつもHIMEになってしまった。
俺を助けるために、生命を賭けたことがきっかけで。
いや、違う。元からHIMEだったのが
あれがきっかけで完全に覚醒した。そう考えるべきだろう。
「ある種の『エネルギー』を強く持つ人間は、『あるきっかけ』で、
そのエネルギーが、『象』として具現化し、能力を持つそうです」
眼前の青年の話と、ものの見事に一致する。
もっと、踏み込んだことを聞かねばなるまい。
HIME達の未来を占うためにも。
「…信じるさ。
知っているんだからな。そういう力の持ち主を。
もう、イヤというほど信じさせられた」
そして、何よりもまず最初に聞くべきことはひとつだ。
幸い、空は晴れている。綺麗なお月様も出ている。
右手でそれを指差して、聞く。
「お前には、月の傍で赤く輝くあの星が見えるのか?」
(現在地:港入り口・街側 >>51と会話)
- 53 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/24(水) 22:49:40
- >>51
『ツカサ』はやっと頷いた。
これで『手当』ができる。
「ちょっと痛いかもしれませんが、我慢してくださいよ。
『ゴールド・エクスペリエンス』」
膝の怪我に『スタンド』の手を当てる。
体の『部品』はすぐに作り直され、失ったものを埋め、
それはすぐに体に馴染んでいき、
傷ついた膝は、全く元の通り、
まるで最初から怪我をしなかったかのように
綺麗に治療されていく。
>「…信じるさ。
知っているんだからな。そういう力の持ち主を。
もう、イヤというほど信じさせられた」
突然言葉にされて戸惑い、先ほどの自分に対する
『答え』なのだということを認識するのに、時間がかかった。
「……そうですか。
じゃあ、ぼくの『能力』に対するあなたの『興味』は、
日本人の宇宙人に対する興味よりは小さそうですね。
いちいち説明しなくても済みそうで、ぼくはありがたいところです」
どうしても皮肉っぽくなってしまうのは、癖だ。
彼の言葉の裏に、多くの記憶の破片を感じ取って、
「気にしていませんよ」と言いたかっただけなのだが。
多分、自分たちがそうであるように、彼もまた、
『真実』のための苦悩があったのだ。
直感的に、彼が『気になった』のは、そこに理由があったのかもしれない。
『ツカサ』はふと、右手を挙げて、月を指さした。
>「お前には、月の傍で赤く輝くあの星が見えるのか?」
首を傾げる。
一体何を聞き出すのかということもあるし、
視力は悪いはずがないのだが、
そんなものは見えない。理科の授業でも聞いたことがない。
「いえ?見えませんが」
(現在地:港入り口 >>52と会話)
- 54 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/08/24(水) 23:12:43
- >>53
「…ぁいづづづづっ!!」
何かをされたと理解した瞬間に走る、鋭い痛み。
だが、直後に膝を見下ろすと、ナイフで突かれた後の痕跡すら残っていない。
ツタを発生させ、ケガを治療する。
破壊の力ではなく、創造、再生の力だとでもいうのだろうか。
そして、質問に対する彼の答え。
「いえ?見せませんが」
これで、ある程度ははっきりしたと思う。
まず、彼は男で、その力を見る限り、破壊一辺倒の能力ではなく、
止めに、あの星が見えていない。
ならば、答えはひとつだろう。
「そうか…お前は『違う』んだな。安心したよ…」
安心したのは、教授の研究成果が無駄でなかったことについて、だったが。
現実問題、『違わ』なければ、全てが白紙に戻ってしまうのだから。
とはいえ…
だったらだったで、この青年…確か、ジョルノ・ジョバァーナ…の持つ、
この能力は一体なんなのか、という新しい疑問に行き着くわけだが。
…正直、そこまで面倒は見切れない現状だった。
やむを得ない。『あるもの』は『あるもの』として受け入れていこう。
日本にもある能力だ。外国にあったって何の不思議もない…
とりあえず、もうひとつだけ聞いておこう。
「世界中にいるのか? その…力の持ち主は…」
(現在地:港入り口・街側 >>53と会話)
- 55 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/24(水) 23:40:52
- >>53
>「そうか…お前は『違う』んだな。安心したよ…」
別に安心させるための『能力』ではないのだが。
…まあ、彼の危惧するものと自分が、
『違う』ものであって良かったのは確かだ。
こちらとしても、万が一『ツカサ』が『スタンド使い』なのであったら、
その『理由』を確かめる必要が出てくるから面倒だし、
『荷物』以上にやっかいなことになる。
>「世界中にいるのか? その…力の持ち主は…」
「……ええ、まあ、そうですね。
ぼくがイタリア人であることからもそれは明確だと思いますよ。
『能力』自体は一人一人違いますが」
とりあえず、彼も何かしらの――自分の知らぬ種類の『能力』を
知っている風な口調ではあったが、
深入りするつもりはなかった。
それに、これ以上『スタンド』に深入りさせるつもりもなかった。
ので、言葉を切って立ち上がった。
「さて、治ったんなら事情を聞かせて貰いましょうか?
まずはぼくに言った名前、あれは『嘘』ですよね?
それから、一体何があったんです?
…こっちの人は酷い傷だ」
(現在地:港入り口 >>54と会話しながら、血まみれの酔っぱらいの治療を試みる)
- 56 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/08/24(水) 23:59:17
- >>55
「なるほどね……わかった。変な質問ばかりして悪かった」
『関係ない』能力の持ち主が存在する。
それだけでも充分すぎる収穫。
そして、そうである以上、これ以上聞くこともあるまい。
なら、今度はこっちが聞かれる番ということだ。
というか。
名乗った名前が嘘だということが、ばっちりバレている。
ちょっと迷ってしまったのがマズかったか。
「バレてたか……ああ、ジョルノ・ジョバァーナ。
君が信用できる人間だってことはよくわかった。
わかった、言うよ……俺の名は恭司、高村恭司(たかむら きょうじ)だ」
それから、さっきの酔っ払いとカウボーイハット男の両方を
改めて見下ろし、次の質問に答える。
「そこの酷い傷の人が、悲鳴を上げながらいきなり俺にぶつかってきたんだ。
『積荷の中に人骨がーっ』…って、叫びながら。
その時は、ただの酔っ払いだと思ってたんだけど、
突然その人の後ろに、この…カウボーイハットの奴が出てきて、
あとは、見ての通り………で、説明は足りたかな」
(現在地:港入り口・街側 >>55と会話)
- 57 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/25(木) 00:21:49
- >>56
「嘘をついているかどうか
『汗』と『皮膚』で分かる知り合いがいたので、
ぼくもなんとなく分かるんですよ」
(まさか、舐めたりはしないけど……)
少し前の話なのに随分と懐かしく感じる。
「タカムラ・キョージ……。
ベネ。改めて……お会いできて光栄です、キョージ」
キョージは自分が来る前の顛末を素直に話してくれた。
これは『嘘』ではないようだ。
「……『積荷の中に人骨』?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
まさか、人骨を集めるまでには日本人も
悪趣味ではないだろう。
なんらかの殺人事件に巻き込まれた被害者か。
こういう殺され方、そして『捨てられ方』をされるのは、
何かしらの犯罪組織が関わっていることが多い。
『見せしめ』なのだ。
……それともこれが『不審な荷物』の中身か。
「……この人は、『積荷に人骨が入っている』と言った後で、
このカウボーイさんに襲われたんですね?」
意外と答えは近いのかもしれない。
(現在地:港入り口 >>56と会話)
- 58 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/08/25(木) 00:38:52
- >>57
>「嘘をついているかどうか
>『汗』と『皮膚』で分かる知り合いがいたので、
>ぼくもなんとなく分かるんですよ」
「そりゃ…おっかない話だな」
苦笑するしかない。
まあ、元から俺は、嘘が巧い方ではないし、
今、嘘をつく必要も無さそうだから、別にいいか。
>「……この人は、『積荷に人骨が入っている』と言った後で、
> このカウボーイさんに襲われたんですね?」
「ああ、それで間違いない。
人骨云々、も…こうやって、いきなり刺された以上は…」
確かにこの青年が言っていた通り。
さっさとここを立ち去るのが大正解だったようだ…
今更悔いても遅いが、この程度で済んで御の字という所。
(現在地:港入り口・街側 >>57と会話)
- 59 名前:カウボーイハットの男:2005/08/25(木) 00:40:25
- ウ………ウーム。
(意識が戻ったらしい。
倒れたままだが、片手を動かして何か探しているようだ)
- 60 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/25(木) 01:01:23
- >>58
>「ああ、それで間違いない。
>人骨云々、も…こうやって、いきなり刺された以上は…」
「なるほど……
そうすると、
あとはこのカウボーイさんに聞いた方が早いかな」
>>59
「ボナ・セーラ。
何か、お探しですか?セニョーレ?」
つかつかと歩み寄り、おもむろに手首を足で踏みつけ、
しゃがみ込む。
傍に落ちていた拳銃は拾い上げ、『生命』を与えた。
「最初に断っておきますが、
ぼく、『拷問』ってあんまり好きな趣味じゃないんですよ。
ぼくの仲間なんかは冗談でやっちゃいますけどね。
やらないですむならやらない方がいい」
拳銃は手の中で、一匹の蛇に『変わった』。
「ところで知ってます?
蛇の毒って神経毒と出血毒の二種類あるんですよ。
神経毒は数r摂取すれば、即全身にまわって、
呼吸困難で死亡するそうですが、出血毒は手当てされないと
ゆっくり細胞の壊死を引き起こし、長時間苦痛が続くそうです。
ちなみにこいつは、日本で有名なハブにしてみたんですが、
こいつは、出血毒の方らしいですね。
…・それで、関係ないけど、ぼくの質問、答えてもらえますか?
なんで、この人を襲ったのかな?
骨付き子羊肉の『骨』でもあなたに投げつけました?」
(現在地:港入り口 >>59を『尋問』中)
- 61 名前:カウボーイハットの男:2005/08/25(木) 01:10:02
- >>60
………俺は単なる快楽殺人者だよ。
つい、カッとなってやった。
今は反省している………ってなァ。
さっさと警察でも呼んだらどうだ?
- 62 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/25(木) 01:26:05
- >>61
「……そうですか。
殺人に『理由』も何もないですけどね。
かといって、あんたのその答え、もっと最悪だ。
つまり、あんたは、救いようのない『ゲス』
ってことでいいのかな。
悪いけど、ポリツィーアなんて呼ばないよ。
『ゲス』は『ゲス』らしく、『始末』させてもらうことにするから。
蛇に噛まれてゆっくりここで助けでも呼べばいい。
こんな夜中の港じゃ誰も来ないと思うけど、
まあ、毒が回るのは時間がかかるらしいから?
ぼくに二度言わせたんだ、三度目はない。
いいかい?
『荷物』のありかは?」
(現在地:港入り口 >>61を『尋問』中)
- 63 名前:カウボーイハットの男:2005/08/25(木) 01:31:20
- >>62
お、思い出した。
埠頭の八番倉庫だ。
大体積み終わってる。
あれを何に使うかなんざ俺は知らねぇよ…
- 64 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/25(木) 01:40:37
- ようやく話した男を冷ややかに見下ろした。
公の『法』は、ギャングである自分には関係ない。
なんの罪もないただの一般人を
塵のように扱ったこの男が、許せない。
「……グラッツィエ。
お礼に明日までゆっくり寝てください。
『ゴールド・エクスペリエンス』ッ!」
男を掴んで放り投げ、そこへ一発、『スタンド』の拳を撃ち込む。
狙う『放物線』の行方は海の中だ。
「無駄ァァァッ!!!!」
(現在地:港入り口 >>63へ攻撃)
- 65 名前:カウボーイハットの男:2005/08/25(木) 01:48:27
- >>64
「ゴベェェェェェーーーーッッッ!!」
ドボァ
ゴボゴボゴボ…
(数秒後、波間に沈んでいった)
- 66 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/25(木) 01:59:13
- 「さて……」
いくらか服をはたいて、蛇を元の物質に戻す。
実は、普通の蛇だったということは、
彼のためにも知らせない方がいいだろう。
「キョージさん。
ぼくは、あなたと会ったとき、ぼくには『目的』があって
ここに来たことを、言ったと思います。
ぼくは、決してここを無為にうろうろして
いたわけじゃあないんです。
ぼくは、なんとしてでも、その『目的』を遂げなければならない。
でも……」
少し首を振って、高村の方へ近づく。
「ご覧の通り、やっかいごとが邪魔をしてくる可能性が高いんです。
ですから、さっきも言った通り、
ここから、離れて下さい。
ぼくは、もう行かなくてはいけない。
もし、また、あなたがこの港で『やっかいごと』に巻き込まれても
今みたいに助けには行けるとは限りません」
(現在地:港入り口 >>58に近づいて話しかける)
- 67 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/08/25(木) 02:18:42
- >>60-66
「…………………………」
自分のことではないとはいえ。
あの男に同情の余地は無いとはいえ。
顔面から血の気が引くのは避けられなかった。
(…………………………怖ッ)
自分にとって最大の幸運は、
このジョルノ・ジョバァーナにおかしな疑いをかけられなかったことかも知れない。
彼の行動は、一貫して『邪悪』ではない。
むしろ、正義の味方のそれだったが、
みど…某じゅうななさいのびしょうじょのようなそれではなく、
この、悪を以って正義を行うこの態度、この貫禄…正しくダークヒーロー。
「な…………」
(何者ですかキミは…)
口に出そうとしたが、取り消す。
理由は、言わずもがな。
何も言わずに、ジョルノ・ジョバァーナの話を聞き…
>「ご覧の通り、やっかいごとが邪魔をしてくる可能性が高いんです。
> ですから、さっきも言った通り、
> ここから、離れて下さい。
> ぼくは、もう行かなくてはいけない。
> もし、また、あなたがこの港で『やっかいごと』に巻き込まれても
> 今みたいに助けには行けるとは限りません」
「…ああ、わかったよ。
元々、何か用があったわけじゃあない…
帰るさ、すぐに………」
(現在地:港入り口・街側 >>66と会話)
- 68 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/25(木) 02:33:18
- >>67
またもや『普通の人』が傍にいることを忘れていたが…
まあ、これはギャングなりの『掟』だ。
ひかれてしまったかもしれないが、元より住む世界は違う。
多分、こんなことでもなければ交錯することはなかったし、
そしてこれからも、そうなることはないだろう。
>「…ああ、わかったよ。
>元々、何か用があったわけじゃあない…
>帰るさ、すぐに………」
「そうしてください。
この酔っぱらいさんは治療したので、寝かせておいても
大丈夫だと思います。
まさかやっかい事もここまで来ることはないでしょう」
これは『引力』だろう。
『スタンド使い』は引かれあう、とポルナレフさんは言っていたが、
人との縁というのは、運命的な引力がきっとある。
少なくとも、キョージに会わなければカウボーイハットの男にも会わなかったし、
そして、『情報』も得られなかった。
とすると、『進む方向』は『間違っていない』。
「ディ・モールト・グラッツェ、キョージ。
イタリアより遠く離れた場所で友達ができるとは思いませんでした。
気をつけて帰って下さい。
…アリー・ヴェデルチ!」
(現在地:港入り口 >>67と会話後、埠頭に向けて走りはじめる)
- 69 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/08/25(木) 20:16:16
- >>68
「………ありーべ・でるち」
走り去る背中に、なんとかそれだけ返事を返す。
意味はわからないけど、多分、間違いじゃあないだろう。
(…………………………)
さて。
彼の忠告に従って、さっさと戻ることにしよう。
今からここは戦場になる。
それだけは確かなようだから。
…それにしても。
(ゴールド・エクスペリエンス…ねぇ)
まあ、玖我も碧先生も、
チャイルドには自分で気に入った名前をつけたのだろうし。
それ以上でもそれ以下でも、ないだろう。
(現在地:港入り口・街側 急ぎ足で街への脱出を図る)
- 70 名前:名無し客:2005/08/25(木) 22:06:55
- >>69
黒スーツ黒サングランスの男が現れた!
「おやおやおや。どこへ行こうというのかね」
- 71 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/08/25(木) 22:15:51
- >>70
「…は?」
歩き出した直後に現れたその男は、
いかにも…『いかにも』以外の何者でもない。
「ホテルに戻るんですけど…そこ、どいて下さいません?」
ダメだろうな、とは思いつつ。
またも、銅剣の柄に手をかけた。
じりじりと、後ずさり。
(現在地:港入り口・街側 >>70と対峙 後ずさり)
- 72 名前:スミス:2005/08/25(木) 22:24:22
- >>71
「それはできない相談だ。
君は私達になるからな、ふふふぬははははー!!」
スミスAとBとC……がコンテナの影から次々に現れた!
スミスAがゆっくりと近づく。
- 73 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/08/25(木) 22:28:42
- >>72
「…!? ………!!??」
あなたはわたし。わたしはあなた。
あれもわたしで、これもわたし。
そんな、ワケのわからない文章が頭の中をよぎったが、
とにもかくにもヤバいことは理解した!!
(うああああああーーーーーーーーッッッ!!)
心の中で絶叫しながら逃走に転じる。
実際に声なんぞを出そうものなら、
『こいつら』があと何人現れるか、わかったもんじゃない!!
(現在地:港入り口・街側からどこかに移動 自分でもどこに走ってるのかわかっていない)
- 74 名前:スミス:2005/08/25(木) 22:39:23
- >>73
「逃げても無駄だぞ、アンドゥアァァァソン君!!」
スミスAとBとCが追いかけてくる!
手前のゴミ箱の中からスミスDも現れた!
「さあ!覚悟を決めて私達とともにきたまえ!」
ちょっと囲まれ気味だ!
- 75 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/08/25(木) 22:50:31
- >>74
「人違いだあああああああああああッ!!!」
アンダーソンって誰だあああああああああああッ!!!
まったくわからないが追ってくるんだからしょうがない。
街に出るはずが、全然違う方向に来ている気も無きにしもあらずだが、
今更戻ることもできやしないのだッ。
とかなんとか思っていたら
「ゴミ箱ぉぉぉぉぉぉぉぉぉッッッ!!!」
なんかいきなりニョキッと這い出したぁっ
立ち止まるか?
いや、ダメだ!!
止まれば追いつかれて終りだ。
ならこれしかない――――――――
「うぉぉりゃぁぁぁーーーーーっ!!」
腰の銅剣をひっこ抜いて、
駆け抜けざまにゴミ箱男(スミスD)の顔面をぶっ叩き、
そのまま逃げようと試みる。
頼むからうまくいってくれ。
(現在地:??? >>74から逃亡中)
- 76 名前:スミス:2005/08/25(木) 22:58:10
- >>75
「そんなものきかぬぐぉばーっ!!」
スミスDはモロに顔面に喰らってゴミ箱と一緒に吹っ飛んだ!
「す、スミスDが海の藻屑になったぞ!」
「くっ……さすがはアンドゥゥアソン君だ!
私に取り込むに相応しいっ!」
「だがっ!私達はあきらめはしないィィィィー!」
「ふっ…いいだろう、アンドゥァアソン君!
私達よっ!合体っ技だ!!!」
スミスBとスミスCがスミスAを持ち上げた。
このままスミスAを投げつける予感だ!
「いくぞっ!
アルティメット・アンドゥゥアソォォォォーイ!!!!」
- 77 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/08/25(木) 23:10:08
- >>76
剣を通して鈍い感触が伝わってくると同時に、
ゴミ箱男は顔面から光のしぶきを撒き散らし、海中に没した。
(嗚呼―――――ご先祖様)
(お赦し下さい)
(高村恭司は、思いっきりつまらぬモノを斬りました)
ヨダレのついたであろう銅剣をぶんぶん振りながら走る。
よし、このままいけば逃げられる。
……というのも、なんか甘いらしいね。
「投げてくるし!!」
普通、走って逃げてる相手に人間を投げつけたところで
届くわけがないのだが…
だが彼らは今まさにやろうとしている!!
どうする? どう凌ぐ?
さっきのノリが通用するなら、
このまま振り返って銅剣を振りかぶり、
顔面ホームランを極めてやるところだが…
(普通にダメだろ、それは!!)
ああ、もう。
走るしかないじゃないかっ
他にできることは無い。
背後の掛け声に併せて、
大きく右側に身をかわしておくくらいしか。
(現在地:??? >>76から逃亡中 人間弾頭に対し回避行動)
- 78 名前:スミス:2005/08/25(木) 23:25:00
- >>77
「ンッフッフッフッ、甘い、甘いぞ、アンドゥァァソン君!
追いつけぬと思っているだろう?ンッンー、言わずとも分かる!
何故なら君は私達なのだから!
しかぁし!
一度、加速度をつけて発射されたスミスは!
発射時に回転を加えることによって!
その髪型とネクタイに微妙に圧力のクッションを作り!
飛行中の空気摩擦を最小限に抑えることによって!
普通では不可能なスピードを出すことが出来るのだァァァー!!」
スミスAは説明しながら、後頭部をめがけて突っ込んできた!
でも方向転換はできなかったッ!!
「ぬっ!アンドゥァァソン君が避けたぞ…!スミスAェェ向きを変えろォォ!!」
「ジェットエンジンがついていないから無理どぅぉうあああ!?」
スミスAは、頭からコンクリートに落下した。
「ぬぉぉぉ!スミスAに敬礼っ!」
「ちっ、さすがはアンドゥァァソン君!
だが!!私達は!諦めない!
君がどこへ行こうとも!君を追いかけ!そして追いつめ!
ついに私達にさせるのだァァー」
「覚えているがいい!ふふふふふふぁはははー」
「私達!撤収――ッ!!」
スミスB、C、物陰にいたE、F……は、それぞれ消えていった。
鼻血を出して倒れているスミスAは置いて行かれた。
- 79 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/08/25(木) 23:36:48
- >>78
「…………………………」
投げられて地面に激突、気絶した男一人を残して、
同じ顔をした男どもは撤収していった。
………ボーっとしているヒマはない。
そう遠くないうちにこいつも起き上がってくるだろう。
とにかく、この場を走り去ることだ。
(いや――だけど、それにしても)
(アンダーソンって、誰だよ――――――)
(俺は、アンダーソンさんとやらとして、
このままアレらに追われ続けるのか……?)
(現在地:??? >>78の場から走り去る)
- 80 名前:名無し客:2005/08/25(木) 23:48:57
- お腹が減ってきた。
- 81 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/08/25(木) 23:59:53
- >>80
…………………ぎゅう。
「そういえば、あっち出てからこっち、
なんにも喰ってないなぁ」
腹の虫が鳴いたところで、
食べ物が空から降ってくるわけでもない。
街に戻れば、こんな時間とはいえ、
買えるところでは何か買えるんだろうが…
「うかつに戻れやしないし…」
…………ぎゅう。
「みじめだ………」
(現在地:??? 空腹感>>80に苛まれながらもフラフラ歩く)
- 82 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/08/29(月) 21:46:15
- >>80
「……お腹減った……」
日本に来てからまともに食べ物を食べていない。
気持ちは焦るが、それとは裏腹に、
一度空腹を自覚するとたまらなくなってくる。
「……クワトロ・フォルマッジが食べたい…」
チーズたっぷりのピッツァ。幻想でも見えてきそうだ。
いっそ、小石をバナナにでも変えようかと思ったが、
そういうわけでにもいかないので、余計な妄執を振り払う。
「これが終わったら、真っ先にピッツァを食べに駆け込む。
…だから我慢しないと。我慢我慢……よし」
空腹をばねにするしかない。にんじんをつりさげられた馬みたいだが、
この際仕方がない。
「急がなくては。八番埠頭へ」
(現在地:港内部 八番埠頭へ走って移動中)
- 83 名前:名無し客:2005/08/30(火) 01:09:57
- >>82
ほどなく、海に面した倉庫群の一角が見えてきた。
障害物らしい障害物もなく、見晴らしはきわめて良好。
- 84 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/09/02(金) 16:15:51
- ―――――プロローグ 髑髏坊の場合―――――
名づけて青天の霹靂作戦。
一挙になだれ込み金塊を強奪。
堂々と正面より襲われるなどと予想もつくまい。
まさに天才の作戦である。
問題はここは港で銀行ではないということである。
・・・・・・。
全くもってけしからん事である。
だが、オレ様ほどの大天才にも失敗はあるということであるな。
失敗は成功の母上様おげんきですかという言葉もあるではないか。
いつまでも気にしているオレ様ではないのである。
「な〜にやってんのさ」
むむ。
このキンキン耳障りな嫌味ったらしい声。
蘭丸、貴様であるか!?
「いかにもその通りだけど・・・
こんなとこで何をやってるんだよ?
主様のために金塊を奪いにいくとか言ってたくせに・・・」
こ、これはであるな・・・ああそのなんだホレ・・・
そう!
この港に重要な品物が届くという情報をキャッチし
急遽作戦を変更し、それを奪取することにしたのである!
決して道を間違えたとか途中でいねむりしたとかそのような事実はないのであるぞ?
「・・・どこから聞いたのさ」
へ?
・・・ああ、いやいや。
この頭に刺さりし稀代の名刀の効力により・・・こう電波がびびっと来たのである。
来てます来てます反動ぱわーです。と、つまりはそういうことなのである。
「・・・へぇ、バカみたいって思ってたけど
それほんとに効果あったのか・・・。
実はこっちも同じ用で来たんだけど・・・丁度いいや。
そういうことならソレを探すの、任せるよ。
せいぜい主様のために頑張るんだね」
何ィ!?
本当だったのであるか!?
「・・・え?」
ああいやいやなんでもないのである。
こうなることは当然お見通しだったのである。
気にせず任せてさっさと行け。行け。
「な〜んか胡散臭いなぁ・・・」
ぎくぅ!?
いやいやソンナコトナイヨ?
ばっちし気のせいなのである。
「・・・まぁいいや。せいぜい主様のために頑張るんだね。
あんまり無様だと・・・殺しちゃうよ?
キャハハハハハハ!!」
だぁ〜〜〜!
うるさいうるさいやかましい〜〜!
- 85 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/09/02(金) 16:16:32
- ・・・・・・
・・・ったく毎度のこと生意気・且つ失礼千万なヤツである。
まぁ、そんなことよりだ。
こうなった以上一応探してみるとするのである。
しかし、それにしてもオレ様も知らぬ内にいつの間にやら
重要情報をキャッチしていたとは・・・
まさに天才の情報力であるな。うむ。
・・・で、なにを探せばいいのであるか?
・・・・・・
ギャボー!?
オレ様としたことが!
探す品物が何なのか聞くのを忘れたのである!!
蘭丸さん!?
・・・・・・ってもう居ない!?
オレ様プロローグから早速大ピンチである!
い、いや・・・落ち着けオレ様。
なにか策はあるはずなのである。
焦らない焦らない。
ひとやすみひとやすみ。
(現在地:港入り口・工業地帯側)
- 86 名前:名無し客:2005/09/02(金) 20:27:54
- >>85
付近は静かで、虫の声しか聞こえない。
背後のものものしい雰囲気を湛えた工場群も
夜間は操業を停止している様子。
港側を見れば、変電所とおぼしき建物がひとつ見当たる。
- 87 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/09/02(金) 23:09:44
- >>82
訂正
×八番埠頭→○埠頭の八番倉庫
>>83
少し走ると、倉庫が見えてきた。
「あそこが倉庫のある埠頭か……。
探す倉庫は8番。
さしあたって不審なものは見えないけどな……」
晴れた夜とはいえ、街のようにきらびやかな明かりがあるわけではない。
闇に黙して林立する倉庫の、あまりにも規則正しい並びは、
予想以上に不気味だ。
その生命のない沈黙に、もしかしたら、既に『不審な荷物』も
闇に紛れてしまったのではないか、
という最悪の事態も考えに浮かぶが、
とにかく、今は確かめるのが第一に優先されることだ。
――未だ目的も、何者が動いているのかも、
いや、そもそも『荷物の中身』すら、分かっていないのだ。
「……『人骨が入っていた』、か……」
人骨が『不審な荷物』なのか、
それとも荷物になってしまったのが『人骨』なのか。
(現在地:埠頭倉庫群。慎重に且つ素早く歩きながら8番倉庫を探す)
- 88 名前:青葉マサヒメ ◆o73xs6sP76 :2005/09/03(土) 10:16:45
- ――――初節(プロローグ) 青葉マサヒメ編―――――
ここはとある港町、ここで、一人の少女…この少女、青葉マサヒメなる人物が
が気を失い、倒れていたのである。
やがて目が覚め、周りを見渡す…マサヒメ、彼女の目に映ったのは
彼女の知る世界の港ではなかったのである。
「うぅ…ここは一体何処なんですが?確か…わたし…お兄さんと一緒に、青葉の屋敷の書庫に居た筈ですよね?」
青葉の当主たる身分にあるマサヒメ、彼女とて港は見た事がある。
何故なら、ついこの間まで…尾張マサナガ公討伐の為の旅の道中、堺などの
港町に来る事は、割と頻繁にあった。
しかし…彼女の目の前に広がる光景は、それとはフインキ的に明らかに違っていたものであった。
「何処かの港町みたいですけど、明らかにわたしの知ってるそれとは…フインキが違う気がしますしね」
周りを見回し、今までの事を整理してみる、マサヒメではあったが。
(回想:奥州青葉の屋敷の書庫にて)
「ゲホッ!!ゴホッ!!ゴホッ!!はぅぅ…ホコリが、ホコリが」
「大丈夫 マサヒメ?兎に角落ち着いて…それにしても、ここの書庫、大分
誇りが溜まっていたんだね…ここ何年も掃除してないみたいだし」
「そうですね お兄さん…ついこの間まで、戦国の世で、こう言う時間が無かったんだろうと言う事も
あるんでしょうけど、取り合えず…今は平和な世の中ですし、仕事も1段落した訳ですからね。」
「それで、今年の大晦日を機会に大掃除って訳なんだね」
<マサヒメ達の世界の時間帯では、大晦日だったって事にして下さい(笑)>
「とりあえず、残りは後ここだけらしいから、早く終わらせて 年越し蕎麦を食べようか
オニヒメ母さんが蕎麦を作って待っているしね」
「はいっ!!そうですね それに そう考えると…考えると楽しみなんだろうなぁ…
それに、今年の大晦日は尚、特別ですから…なんだって愛しい殿方と一緒なんですからね」
「マッ…マサヒメッ!! とっ…とりあえず、さっさとここの掃除を終わらせようっと…アレッ」
「…どうかしました?お兄さん?」
「いやっ…本が落ちてたから、んっ 何だろう…この本、何だが見た事が無い文字で
書かれてるみたいだけどマサヒメ、君にも解るかい?」
「いえっ…わたしにも解らないですね…う〜ん、これって何かの おーぱーつ
って奴ですか?」
「さて、どうだろうなぁ…って、この本何か光ってるみたいだけど!?」
「はうぅ…体が!!体が引き寄せられちゃいますっ!!」
「この本が引き寄せてるのか…クッ、マサヒメッ!!」
「おっ…お兄さんっ!!」
- 89 名前:青葉マサヒメ ◆o73xs6sP76 :2005/09/03(土) 10:34:15
もっ…もしかして、これって 何処かの西洋の幻想小説にアリガチなパターンって奴ですかっ!?
…って事は、今考えられる事はと言うと…わたしとお兄さんは別々の所に飛ばされたって言う訳で…はうぅ!!
彼女はそんな、結論を導き出すと…頭の中がパニックになっていた、この場に
彼女が慕っているヒビキ(お兄さんと呼ばれている)が居たら、すかさず落ち着くように なだめていただろう。
が、この場にはヒビキは居ない…自分をしっかり持って自体を切り開くしかないのである。
それが解ったのか、やがて彼女は落ち着き…また周りを見回すと。
「取り合えず、状況を確認しないと…まず此処が何処か、と言う事を把握しなくちゃ駄目ですね」
そう言い、彼女は歩み始めた…。
少なくとも、あの事を考えると…わたし達の居た大和の国でもないですし
もしかしたら、それ以前に…わたし達の居た世界ではないのかも知れませんけど。
「こう言う あーるーぴーじ の世界じゃ、まず情報収集が基本ですねっ よしっ マサヒメ ファイトッ!!」
お兄さんも、今頃わたしと同じ状況で…困ってるかも知れないですよね?
待っててくださいっ!!絶対見つけ出して、必ず助けますから…そして一緒に帰りましょう。
大和の…青葉に。
帰る方法は、ぶっちゃけ…解らなかったりしちゃいますけど。
そう高らかに空に誓い、歩みを進める青葉マサヒメであった。
(現在位置:港入り口・工業地帯側)
- 90 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/09/03(土) 11:01:32
- >>86
むぅ・・・
見事に人気のない・・・
・・・どうやらそのへんのヤツを片端からつるし上げて
情報を手に入れると言う空前絶後の名作戦は使えないようであるな。
しょぼーん。
全く。残業してまでがんばろうという精神はないのであるか。
嘆かわしい!
・・・む?
あれは・・・変電所?
<ぽくぽくぽく・・・ちーん>
閃いたのである!
はしがだめなら真中を渡ればよい・・・ ってこれは違う違う。
あの変電所ならば根拠も無く人がいる可能性はありそうではないか。
ガハハハ!まさに天才の洞察力である。
・・・では早速向かうとしよう。
(現在地:港入り口。のっしのっしと港側の変電所らしき建物に向かう)
- 91 名前:名無し客:2005/09/03(土) 21:41:34
- >>89
同じ所にいる以上、見えるものは>>86だが…
工場側の向こうから、何か唸るような音(エンジン音)が聞こえてくる。
- 92 名前:青葉マサヒメ ◆o73xs6sP76 :2005/09/04(日) 13:28:30
- >>91
見知らぬ世界の港町を 一人歩くマサヒメ。
まずはここを抜けようと、港町に蔓延る工場郡に足を踏み得れ、彷徨うが。
やがて夜になり…。
「まず手始めに、ここを抜けようとは思っては見たんですけど…ぶっちゃけ」
…………迷い込んでしまったようである。
「はうぅ…更に、とんでもない所に迷い込んじゃったような…そうでないような
そこんとこ、如何なんだろう?」
「ぐぅぅぅぅ〜っ!!」
そして更に、彼女のお腹を空腹が襲う、もしこんな事態でなかったら
屋敷の書庫の大掃除を終わらせて、家族や家臣一同で年越し蕎麦を啜っていたのであろうが。
「そう言えば、あの時から何も口にしてないような…ひもじいですね…
このままお兄さんも見つけられず、元の世界にも返れずって事は……
勘弁して欲しいんだけどなぁ…如何なるんだろう?………んっ!?」
そんなトホホな状態で、あの時から歩き詰めの マサヒメであったが…ここでその事態
好転するかもしれない希望を、彼女の瞳が捉えたのである。
「目に見える所に…明かりの付いた建物があるみたいですね…と言う事は」
どうやら、何かの施設みたいだが…それを見た途端、マサヒメの目の色が変わった。
「誰か居るのは、ぶっちゃけ確実なんでしょうね…よかったぁ…これでここの情報も
聞けるかも知れないですし、お願いすれば…ご馳走になれるかもしれませんね♪」
「ぐぅぅ〜きゅるるっ…ぐぅ〜きゅるるっ!!」
そして、調子が良いのか悪いのか…マサヒメのお腹の虫も景気良く演奏会をおっ 始める始末。
そのお腹の音に苦笑しながら、そこへ走っていくマサヒメであった。
そして、そこへ近づくと同時に、何かの機械音…何かのエンジンの動力音が
彼女の耳に入っていく。
「何か、ここら辺で何かのエンジン音がするような しないような…如何なんだろう?」
もしかして、ここでも…大型商業船とか、飛空船とかが、停泊しているのかなっ?
どう言う世界にしろ 港町だから…船は不思議じゃないんだけど…この世界もわたし達の世界みたいに
こう言う技術が、あるみたいですね。
機械があったら、ヤマトさんにも見せてみたいですよ。
彼女は、ティエンやヒビキ達に連れ出され、旅を共にした仲間の内の一人。
十二支の大精霊、猿の大精霊に選ばれた「ヤマト」と言う青年の事を思い出していた。
確か、彼は神戸商業団の一員で、飛空船を持っているが…向こうと同程度…ちょっと
ここの方が古いかも知れないが、どちらも凄い事には代わりがない。
もし、彼がここに飛ばされていたらコレを見てどう思うか。
彼女は、そんな事を思い…その施設の方へ、駆け足で足を運ぶ。
(現在位置:港入り口、駆け足で変電所らしき施設へ向かう)
- 93 名前:青葉マサヒメ ◆o73xs6sP76 :2005/09/04(日) 13:41:21
- >>92 (訂正です)
そして、そこへ近づくと同時に何かの機械音…何かのエンジン音が
彼女の耳に入っていく。
「何か、ここら辺で何かのエンジン音がするようなしないような…如何なんだろう?」
↓
「何か、ここら辺でエンジン音がするようなしないような…如何なんだろう?」
訂正と同時に、コレに以下の分を加えますね。
そして、彼女は、彼女の見える範囲に…何かの大型商船に見える様な物と…大型飛空船が
存在している事を瞳に捕らえる。
もしかして、ここでも…大型商業船とか(以下同文)
見苦しい訂正と追加で、申し訳なく思うんですけど…ちょっと今使ってる媒介が
その…「コピー・アンド・ペースト」って奴ですか?
それが使えないみたいなんですよ、本当に不親切な事で御免なさいっ。
- 94 名前:名無し客:2005/09/04(日) 16:42:46
- >>90 >>92
チャララ〜ララッ、チャラララララララァ〜ララァ♪
(ラーメン屋の屋台が此方にやって来ている。)
- 95 名前:落ち武者の亡霊達:2005/09/04(日) 16:50:06
- >>82
うぅ…うごおぉっ!!
ここは何処だ…んっ…生きている人間がこちらに向かっているぞ。
「何っ!!本当なのか!!」
「丁度、我等だけで眠っているのは寂しかった所だ…こいつも我らの所に連れて行こう」
それが良いかも知れぬなぁ…こやつを殺し、仲間を増やせば少しは寂しさも
紛れるかも知れないからな…ちなみに、あやつの体の分け前はどうする?
「我はあやつの腕を」
「我は、あやつの首を」
「我はあやつの胴体を貰おう!!」
「それじゃあ、わたしはあの人の足を頂こう」
- 96 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/09/04(日) 22:24:52
- >>95
突如からみつくような気配を感じた。
元々生命に関わる『能力』だ、こういう気配には敏感である。
「……生きていない……。『死者』だ。
肉体は『死んで』しまったのに、魂が逝けていない、
それも、『悪い意味』で」
ジョルノは急いでいた足を止めて、
注意深く『死者』のエネルギーを感じ取る。
「…ぼくの『能力』は、『生命を生み出す』。
なのに、ぼくは『死』に勝つことはできないんだ…。
この『力』があるのに、ぼくは大切な人達を、
死から救うことはできなかった、彼らを
救うことができたこの『力』があるのに…。
…困ったな、ぼくは、殴り合いの喧嘩はそこそこできるし、
はったりかますのも結構得意だけど、
この手のものは苦手だ」
>「丁度、我等だけで眠っているのは寂しかった所だ…こいつも我らの所に連れて行こう」
「あなた達、どうしてそんな姿なんです?
悪いけど、肉体がないんじゃ、もうぼくの手には負えない。
ぼくを連れて行ったところで、あなた達が『ここ』にいる限り、
その苦しみは癒えないだろう。
大人しく逝くべき場所を受け入れて安らかに逝って下さい。
ぼくは、その権利がある人達はみんな穏やかであって欲しいと願っています。
……死して尚、苦しむ必要なんてないはずなんだ。
もっとも、ぼくがあなた達にできることは、
花を手向け、祈ることだけですが。
…ぼくの言ってる意味、分かりますか?」
(現在地:埠頭倉庫群。>>95と会話を試みる)
- 97 名前:落ち武者の亡霊達:2005/09/04(日) 23:15:22
- >「あなた達、どうしてそんな姿なんです?
> 悪いけど、肉体がないんじゃ、もうぼくの手には負えない。
> ぼくを連れて行ったところで、あなた達が『ここ』にいる限り、
> その苦しみは癒えないだろう。
そう言うのなら・・・お前は、我らをこの苦しみから解放できるのか?
眠っている所に……正体不明な力によって、無理やり起こされ…帰るべき
黄泉の世界への……扉も断たれ、この苦しみを延々と味わい続けながら…この世に
縛り付けられている…我らを。
訳の解らない、禍々しい気によって無理やりこの世に縛られている我らを。
- 98 名前:尾張グロリア@本編終了後(アンデット):2005/09/05(月) 10:18:23
- >>97 >>96
貴方達、とりあえず落ち着きなさい。
まったく、無理やり黄泉の世界からこの世界に呼ばれて
気が立っているのは解るけど、イキナリ襲うなと…何度も言っている筈よ。
(亡霊達を宥める為に、奥から一人の少女が顔を出してきた…その少女は
黒髪のロングヘアーで、メガネを掛けていて、白い和服の上に白いマントを着ている
と言う出で立ち、そして右手の獲物には黒い刃の槍を携えていた)
やれやれ、始めましてと言うべきなんだろうけど、ごめんねぇ…。
この人達、あの世に帰れず苦しんでいて気が立っているのよ。
でも、ナカエじゃないけど…わたしの見立てによると、この状況
何とかしてくれそうね。
まだ自己紹介がまだだったけど…わたしは尾張グロリア、この世界ではないのかもしれないけど
かつ居た世界での、関が原での決戦で命を落とした…正確には、親友を半ば妬んで、大阪城の中で
自分のエゴで自爆した、尾張家の娘。
訳あって、部下と一緒にこの世界に呼ばれて縛り付けられている訳よ。
「…本名は尾張タマヒメ様なのですが」
だまらっしゃいっ!!
(突っ込みを入れた部下の亡霊に、青筋立てながら槍の一閃)
今のわたしは「尾張グロリア」…エクザピア様に洗礼名を頂いた。
恩窮のグロリアよ!!グーローリーアッ!!まったく何度言ったら解るの!!
マリアはおろか、他の大阪城で命を落として、一緒に黄泉にいた フジヨシ様や ランマルや ナカエや シゲや
十勇士の皆は、ここには呼ばれてないみたいだし……なんでこう言うその他の部下だけっ。
(しばしの間、落ちこむ不確定名:自爆娘(笑))
まぁ…それはさておき、貴方の実力はちょっと先程、拝見させてもらったんだけど
ナカエじゃないけど、わたしの見立てが正解だったと安心できる為に。
(ジョルノに黒い刃の槍を向ける)
貴方を念の為、試させて貰うわ。
わたしに、一撃を入れられれば貴方の勝ち、わたし達の希望を貴方に託すわ。
逆にわたしが一撃入れられる様だったら…それはわたしの見込み違いと言う事よね。
- 99 名前:青葉マサヒメ ◆o73xs6sP76 :2005/09/05(月) 18:37:32
- >>94
「ご飯〜ご飯っ…いったい何があるのかなぁ〜♪」
そんな歌を気楽に歌いながら、明かりの灯る変電所らしき施設に向かう彼女。
「と……そう言えば、この世界の食文化って、どんなのが在るんでしょうか?
ひょっとしたら、案外わたし達の所と変わらないのかなっ? それとも何か変わった変わり玉
があったりして……如何なんだろう?」
「……ぶっちゃけ、わたし達の感覚で…ゲテモノな料理なんかが あったりしませんよね?」
そんな事を考えると、頭を振ってそれを否定し…そして思考を、離れ離れになっている
彼女にとって、大切な愛しき人の事へと切り替える。
「ぶるぶるぶるっ!!まさか…ですよね? それより、お兄さん…今頃如何しているのかな
まさか…お兄さん、この見果てぬ地の何処かでトンでもない事に………。」
一瞬…嫌な予感がマサヒメの頭を過ぎるが、それをすかさず否定する…そして。
「そんな訳有りませんよね、そうですよっ!! お兄さんが滅多な事じゃやられないのは
わたしがよく知ってる事ですしね、こう言う時だからこそ、お兄さんを信じなきゃ…」
そうこうして、歩き続ける内に、自分の位置と 変電所らしき施設 の場所の位置は
徐々に縮まってきていた、そしてさっきから鳴り続けていたエンジン音らしきものも
どんどん近くなっていく。
明かりが付いているって事は、ぶっちゃけ人が居る証拠ですよね?
いったいどんな人が居るんだろう?
バスクさんみたいに 見かけがトンでも無く怖い人じゃなければ良いけど……
本人が聞いたら、途轍もなく失礼な事を考えていたマサヒメであった。
チャララ〜ララッ、チャラララララララァ〜ララァ♪
そんな自分の仲間に対して失礼な事を考えながら、変電所に近づくマサヒメの耳に
その近くから、何かの笛の音が入って来る。
- 100 名前:青葉マサヒメ ◆o73xs6sP76 :2005/09/05(月) 19:24:08
- 「この音…それに向こうに何か見えますけど…何かの屋台でもやって来てるのかなっ?」
その音に気付き、音の方向に顔を向ける彼女
その方角には、遠くであるが何かの屋台が…そこへ止まり、店開きの準備をしていた。
そして、それと同時に…美味しそうな匂いがマサヒメの鼻を擽る。
この匂い、ラーメンの匂いですね。
ここにもラーメンがあったって事は…食文化は こことわたし達の所と
案外…そう変わらなかったりするのかなっ?
もしそうでないのなら、それはそれで興味はあったりしますけど…
ゲテモノはぶっちゃけ、遠慮したいですね。
…でも、この匂いならそんな心配は無いかなっ?
でも、お代…如何しよう、向こうの通貨がここで通用するとは…ぶっちゃけ思えないですし。
懐の財布から、お小遣いの通貨を取り出し、ため息を付くマサヒメ。
そして、その財布の置くに一本の細い金の棒を取り出した。
万が一の事を想定して、何処でも通用するだろうと…彼女の母のオニヒメが
彼女に持たせた物である。
「万が一って時の為に…お母さんが、わたしに持って置きなさいって…言われたもの
だけど、これが役に立つ日が来るなんて…皮肉なのかなっ、先を見ていたのかなっ…如何なんだろう?」
――――――数刻後 変電所近くのラーメン屋の屋台――――――――
チャルメロ音と食べ物の匂いを嗅ぎ付けて、やって来た所はどうやらラーメン屋の様であった。
一応、マサヒメの居た世界は、古き日本の戦国時代の世界観に近いものがあるが…機械文明が発達していたり
食べ物にいたっては…割と欧米化が進んでいて、ソ―メンは兎も角、カレー等の現代時代の定番たる料理も普通に
あったりするので、彼女は食べ物の事で驚く事は無かった。
マサヒメは、試しに金の延べ棒を渡して、これで食べ物を貰えるかと尋ねたら
店主は、一瞬腰をぬかし…動けない自体になってしまった。
彼女の治癒の神術を数分掛けて、掛け続けて、その件に付いては無事
事無きを得たのだが……こういう事になるのは、当たり前と言えば当たり前なのだろう。
そして、今…彼女は注文した「カレーラーメン」を満悦の笑みで食べている所である。
「…ぶっちゃけ運良く、美味しいラーメン屋さんの屋台を見つけられたのは、幸運でした」
とりあえず、ラーメンを待っている間に…店主さんから聞いた事で
わかった事と言えば……ここが、間違い無くわたしの知ってる「大和」って国じゃない
そしてここが、「大和」に良く似た歴史を持つ国 「日本」の「張替港」と言う港町だって事なんですよね?
そう聞くと、ぶっちゃけ興味が沸いちゃいますね……似たような歴史と言う事は、こっちの「大和」の歴史と
似たような、戦いがあり、流れがあり……なんだろうし、ここではティエンお母さんの立ち位置に、どんな偉人が居るんだろう?
尾張マサナガ公…アヅチヒメさん…帝様…トウグウさん…六文シゲさん…グロリアさん
…オニタケマルさん…十勇士の皆さん…フジヨシさん…ランマルさん………フジヨシさん
マサナガ公討伐の旅に始まり…大神に乗っ取られた帝とフジヨシの軍
それと、マサヒメが共に戦っていた江戸の葵軍、両者が激突する関が原の戦い…
クライマックスの大神との決戦と…それに至るまで。
ある時は味方であった人達、ある時はやむえ無しに、そこから敵対する立場になってしまった人達
ある時は、敵でありながら、その真意が大和全体の民を思いやっての行動だったマサナガ公の軍、そして
そう考えていた、尾張マサナガ……そして、その意思を受け継いだフジヨシ達。
そして……最後に、わたし達と大和全体を助ける為に、その身を犠牲にして
大神に完全に乗っ取られた、母親である帝と共に、かつて大神が十二の大精霊達を中心とする
精霊達に封印された、大壁裂で…十二支の大精霊の神器の力も借り、自分ごと封印し、そこで眠りに付く事を
選んだ………大切な仲間であり、友達だったトウグウさん。
…考え方やその方法論に至るまで、相容れないとは言えど、それぞれの信念、正義を持っていた
戦国の世の武将や人々達…そんな彼らが彼女の脳裏を過ぎり、その立ち位置には、この日本では…どんな武将が
人々が…どんな考えを持って行動していたのだろう?
彼女は、そんな事に考えを巡らせて言っていたのである。
(現在位置:変電所近くのラーメン屋の屋台)
- 101 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/09/05(月) 22:13:25
- >>97
「…だから言ってるじゃあないですか。
ぼくはあなた達を助けることはできないって。、
ぼくには死んだあなた達を助けることはもうできないんです。
…ただ、祈るために、あなた達の苦しみを知ることは
無駄ではないのかもしれません。
あなた達を縛り付けている、『気』とはなんなんですか」
- 102 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/09/05(月) 22:15:37
- >>98(メール欄)
ぞわりとなにかの気配を感じた。
ゴールド・エクスペリエンスが、己の存在と反発する力を感じ、
そこから守るようにジョルノの傍に立つ。
現れたのは、美しい少女。
だが、手には似つかわしくない武器を携え、
そのエネルギーは生きている者のものではない。
>わたしは尾張グロリア、この世界ではないのかもしれないけど
>かつ居た世界での、関が原での決戦で命を落とした…
>正確には、親友を半ば妬んで、大阪城の中で
>自分のエゴで自爆した、尾張家の娘。
「…ぼくはジョルノ・ジョバーナ。
君が彼らのボスなのか、グロリア?
人はその『死』に納得しているのなら、
あるべき場所に行くべきだと思うんだ。
君は自分が死んだことを受け入れてるにも関わらず、
『違う世界』の生者の間に『迷いこんだ』というのか?」
人にはそれぞれ自分を好きにする自由がある。
だからやりたいヤツが麻薬をやるのもそいつの勝手だし、
自分で死ぬのも勝手だ。
…だが、この少女が自ら死ぬことを選択するほどの
なにかとは一体なんだったのだろう。
そして、納得したはずの『死』を迎えられていない理由は。
『死んでいる』にしては随分元気な少女だと思ったが、
次の瞬間、少女は予想以上の行動をとった。
手に持っていた武器を向けてきたのだ。
>貴方を念の為、試させて貰うわ
「……ぼくは死んだ人をわざわざ殴るのも、
ましてや女の子を殴るのも好きじゃあない。
君が武器をおさめて、そこの人達と立ち去ってくれるなら
ぼくは何もしない。
そもそも、愚痴を聞くのは神父の専売特許だろう?
死んだ人の愚痴まで聞くかは知らないけど。
どっちにしろ、君のふさわしい相手は
ギャングのぼくじゃあないってわけだ。
…そこをどいてくれないかな、グロリア。
ぼくは急いでいるんだ、とても」
(現在地:埠頭倉庫群。>>98の横をすり抜けようとする)
- 103 名前:??? ◆cMasterAQo :2005/09/05(月) 22:43:50
………………。
おかしな奴らが動いておるな?
フン、良いだろう。
黄泉路にわざわざ踏み込むとなれば、
冥王様もお喜びになろうて。
力は大きければ大きいほど良いと、
あやつも言っておった事だし、な。
五百年越しの狩りか。
血が騒ぐわ………
(現在地:倉庫群 深く静かに潜伏しつつ索敵移動。接近する者がいれば襲う)
- 104 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/09/06(火) 00:08:58
- >>94(ラーメン屋の屋台)
「むむ。
なんであるか、この珍妙かつどこか懐かしいような不思議な音色・・・」
聞いた事など無い。
信長様の元、幾多の戦場を歩いたオレ様であるが
このようなモノ聞いたことが無い。
それは確かなのだがだがしかしどこか説明し難い懐かしい雰囲気があるのもまた確か。
オレ様は見かけた者を締め上げて情報を手に入れようという計画を
一時棚上げし、そちらに向かって見ることにしたのである。
・ ・ ・
箱型の車。鍋。たちこめる香り。そして麺。
うむ。オレ様の天才的な洞察によると
これはそば屋に違いないのである。
情報を得られるやも・・・そんなことをつゆほども考えz・・・もとい、
完璧な打算と読みの元にオレ様はそのそば屋に向かう事としたのである。
考えてみればこのような山車じみたそば屋など寄ったこともないが
見れば年若き女姓(>>100)が既に腰掛けておるではないか。
何事も挑戦。為せば為る。案ずるより有無が割と安し。
ここで退くなどオレ様のプライドがゆるさんのである。
オレ様は女姓の隣にどっかと腰掛け、
かすかな緊張とともに店主に言ったのである。
「あ、おやっさん、ラーメン大盛り煮玉子付き、大至急なのである。
・・・あとビールはあるであるか?」
(現在位置:変電所近くのラーメン屋の屋台)
- 105 名前:ラーメン屋の親父( >>94):2005/09/06(火) 12:39:12
- >>100
おやっ…お嬢ちゃんいらっしゃい!!ここは何のお店かって?
そりゃラーメン屋の屋台に決まってるだろ。
のれんを見てくれれば、判ると思うがね。
(何か、ここの場にフインキが着かない格好してるなぁ…着物と言いその出で立ちと言い)
んっ…何、お金は持ち合わせてないが、これでお代の代わりになるかって
どれどれっ……って。
なんじゃこりゃっ!!
あたたっ…こっ腰が抜けた、だっ…誰かっ!!
(そして数分後)
しかし、どんな事情があるにせよ…これをこのまま受け取る訳にもイカネェよな?
とは言え、この嬢ちゃん 何か訳アリっぽいし…このまま頬って置くわけにはイカネェか。
何にせよ、腰が抜けたのを治療してくれた礼もあるしな。
(金の延べ棒を包丁で1/4程、断ち切り)
ほれっ、お釣だ取っておきな…それで何だ、何にするんだ?
何々、カレーラーメンが食べたい?
よし判った、少し待っててな、今作ってやるから。
(そして又、数分後…)
カレーラーメンお待ち、ついでに餃子っと。
あっ…これはサービスって奴だ、先ほどの礼もあるしな。
- 106 名前:ラーメン屋の親父( >:2005/09/06(火) 12:47:04
- >>104
おっ…いらっしゃいっ!!
(これまた、妙な格好のお客さんだな……しかも物凄いデカイしな)
で何にします、色々ありまっせ?
ラーメン大盛り玉子付きですね、あっ…ビールも
丁度良い頃合に冷えてきた頃かな。
(屋台内部の冷蔵庫を開け、ビールを取り出しグラスに注ぐ)
へいっ、まずはビールお待ち!!
ついでにお客さん、ラーメンの玉子は普通のゆで卵にするか、温泉卵にするか
ピータンにするか選べまっせ?如何します?
- 107 名前:青葉マサヒメ ◆o73xs6sP76 :2005/09/06(火) 14:49:48
- >>105 >>104
「これっ…本当に美味しいですよね、ってあれっ…この餃子注文した覚えが無いような?」
カレーラーメンを、笑顔で啜るマサヒメ
そこへ、追加とばかりに置かれる餃子…こんなの頼んだっけ
そう思いながら、マジマジと見る。
>ついでに餃子っと。
>あっ…これはサービスって奴だ、先ほどの礼もあるしな。
ついでに、お釣りとして、ある程度カットされた金の延べ棒も帰ってきた。
「えっ…本当に良いんですかっ? 頼んでも無いのに貰っちゃって
わっ…わたし、そんなつもり腰の治癒をした訳じゃないんですけど
…あっ、有難う御座います」
その事に赤面し、驚きながらも謙遜する彼女であったが
親父さんの好意を、無下にするのもあれだったので、申し訳無く思いつつ
お礼を言う彼女であった。
それにしても、ラーメンも美味しいし…お月様も綺麗だし
お兄さんや皆…この場に居れば、もっと美味しかったんだろうなぁ
…そう考えると、少しやるせない気持ちになって来た。
「……できれば、お兄さんや皆と食べて騒ぎたかったですね」
彼女は…ため息を付き、空の月を見上げながらそう思う。
そこへ、新たなお客さんが顔を出してきたのか…店の暖簾が潜られる。
わたしの他にお客さんですか? そう思い、新たなお客が来た方向に顔を向けると。
「…………!?」
そして、それを見た途端…マサヒメは思いっきり絶句した。
あの相手、体の丈はかなりデカく…頭に妙な物が突き刺さっている上
西洋で言う「ジェイソン」と
彼女の仲間の内の一人…十二支の大精霊、猪の大精霊の加護を受け
その神器の所持者であった……元巨人族…そしてその魂を自動人形に移された
生前名「武蔵坊弁慶」…弁圧式自動人形「ベンーK型」…通称「ベンケイ」
二人の人物をゴッチャゴチャに混ぜたような、そんな格好の出で立ちをしており
彼女を内心…ビビらせるのには十分だった。
こう言うデカくて、怖い見かけの人物は…マサヒメが
もっとも精神的に、苦手とするタイプである。
……ガクガクブルブルッ!! ガクガクブルブルッ!!
何か大変なのが来ちゃったよぉ…如何しようっ、ぶっちゃけ如何しようっ?
そんな事を思いながら、ラーメンのドンブリ越しに様子を伺うマサヒメ。
この場で泣き出したくなって来たが、これでも戦国の世を駆け抜け
戦い抜いたこの身、そして…数々の戦いに置いて精神的にも成長したマサヒメ
こんな所で、泣き出す訳にも行かなかった。
そして、こんな所で泣き出しても…何の解決にもならない事は、彼女も重々承知していた。
「こんな所で泣き出しちゃ…こんな所で泣き出しちゃっ!!」
その気持ちを何とか押し留め、仲間に内の一人で、今は良き友人である
十二支の大精霊…牛の大精霊に選ばれた、西洋の格闘司祭…バスクの事を思い出していた。
「ひょっとしたら、話をしてみると…案外良い人かもっ…知れないですよねっ?」
仲間になった当初、彼と出会った時…その外見と声と背の高さから
ヒビッて、その場で泣き出しそうになった事がある…いやっ、あれからも
何度か泣き出したが…その時は相当、彼も困っていたのである。
あれから長い付き合いで、彼が悪い人じゃない事は良く判ったようであるが
…それから時々、今だ少し抵抗があるが…
青葉や江戸にやって来ては、友人付き合いが続いている。
「こっ…こんな事繰り返す訳にも…行かないですよねっ!! これを機会に
こう言うの克服しないと、目の前の人にも…バスクさんにも失礼だし…よしっ!!」
マサヒメは、意を決して隣にやってきた 「西洋風ベンケイもどき」とコンタクトを取る事にした。
少しでも、この周辺の情報を手に入れる為に…そして、お兄さんの手がかりを得るため。
…そして、もし空振りであっても、見知らぬ世界
例え、戦国の世を渡り歩いて、生き残り…大神を封印し
大神による、すべての文明を洗い流す「大洪水」を阻止した
…十二支の大精霊に選ばれた英雄達…その中の一人、白竜の大精霊の加護を受けた。
「白竜扇の使い手 マサヒメ」とて…この物騒な夜の港街に一人で行動するのは、いささか危ないのかもしれない。
見知らぬ世界故に、何があるのか判らないからである。
だから、行動を共にできる人が居れば、彼女にとって恩の字であるが。
それに、事情を話して…お兄さんを探すのを手伝って貰うのも良いのかも知れない。
だが……そもそも、部外者であろう彼を巻き込んでしまって良いのだろうか?
如何なんだろう? その疑問が頭に過ぎる…。
どっちにしろ、取りあえず…お兄さんの行方から聞いてみよう。
そう思い、懐から…写真を取り出した。
そこには、鮮やかな可愛らしい着物を着た彼女と…蒼色の陣羽織を着た剣士である少年
………マサヒメの最愛の人「ヒビキ」が写っていた。
そこに居る二人は、微笑んでおり…近くに黒髪長髪…そして鬼の角が額に生えており
十二人羽織りを着ている女性、彼女の本当の母親…(旧名:霞 オニヒメ)青葉オニヒメが写っている。
「あのっ…お月さんが綺麗ですね…こう言う夜にこう…食べ物を食べると、風流で美味しいですよね」
戸惑いつつ、隣の巨漢の人に第一声でそんな声を掛けて見る。
「あっ…自己紹介を忘れてました、わっ…わたし、青葉マサヒメって言いますっ」
恐れ半分、照れ半分…そんな表情で自己紹介するマサヒメ。
そして、写真を取り出すと、ラーメン屋の親父さんと隣の巨漢
西洋のベンケイもどきの人に見せてみる。
「この写真に乗っている…蒼い陣羽織を来たお兄さんを…みっ、見かけませんでしたかっ?
このお兄さんと、逸れてしまったみたいで………………一緒に飛ばされたから、この港町の
何処かに居る事は…確かなんですけど」
(現在位置:変電所近くのラーメン屋の屋台 >>104 >>105 と会話とコンタクトを試みる)
- 108 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/09/06(火) 17:58:29
- >>106(店主)
想像以上にスラスラと台詞が出てきたのは何故であろうか。
しかも店主の反応から見て、全く違和感の無い会話だったのは間違いない。
まさに天啓の幻!
天才的対応力である。
さすがはオレ様!自分で自分を褒め称えずにはおれん!
>へいっ、まずはビールお待ち!!
>ついでにお客さん、ラーメンの玉子は普通のゆで卵にするか、温泉卵にするか
>ピータンにするか選べまっせ?如何します?
・・・と。
思いにふけっている場合ではないのである。
まずは腹ごしらえ。
情報収集とかピーたんとはひよことナニカ関係が?とか脳裏をかすめるが
あくまでかすめるに過ぎぬのである。重要ではない。多分。
「む、で・・・ではぴ、ピーたんとやらを・・・(ドキドキ)」
重要であったようである。
オレ様の口をついて出たのはそんな言葉であった。
これで愛らしいひよこ・・・それも頭にたまごのからがまだ被ったのが・・・
ゆであげられて ご ろ り と登場しようものなら
オレ様泣いてしまうやもしれぬのである。
あ、いや・・・もとい、隣の女姓が泣いてしまうかもしれぬ、であった。
オレ様は残虐非道の魔人なのである。
と、ビールを器用に飲みつつ誰にともなく強調してみるのであった。
>>107
>「あのっ…お月さんが綺麗ですね…こう言う夜にこう…食べ物を食べると、風流で美味しいですよね」
「ぬお!?びっくりした!?
オオオオオオオレ様は冷酷無比の魔人なのである。なのであると言ったらなのであるぞ!?
・・・・・・。
・・・って、どちら様であるか?」
どうやら隣の女姓がオレ様に声をかけてきたようである。
オレ様はまじまじと女姓を眺め、そして気づいた。
月・・・
今になって月が出ている事にようやく気がついたのである。
月夜のそば。麦酒。そしてピーたん。
何の因果だろうか。今宵のオレ様はちょっぴりロマンチックなのである。
>「あっ…自己紹介を忘れてました、わっ…わたし、青葉マサヒメって言いますっ」
うむ。初対面であろう。多分。
オレ様はそう判断し、丁寧に自己紹介をした女姓に応え、
自らも自己紹介をすることとした。
まさに完璧。全ては礼に始まり、礼に終わるのである。
「オレ様は髑r・・・
>この写真に乗っている…蒼い陣羽織を来たお兄さんを…みっ、見かけませんでしたかっ?
> このお兄さんと、逸れてしまったみたいで………………一緒に飛ばされたから、この港町の
> 何処かに居る事は…確かなんですけど
「・・・えーと・・・オレ様は髑髏坊であるが・・・その・・・
青い陣羽織のヤツなどは・・・見てはいないのである」
そのむやみやたらな勢いに思わずオレ様は素直に答えてしまったのである。
それと・・・
・・・・・・。
なにか大事な事を忘れているような気がするが
・・・きっと気のせいに違いないのである。
(現在位置:相変わらず変電所近くのラーメン屋の屋台)
- 109 名前:名無し客:2005/09/06(火) 23:29:24
- 美味そうな饅頭が落ちている。(メール欄)
- 110 名前:尾張グロリア@本編終了(アンデット):2005/09/07(水) 14:46:54
- >>102
ジョルノ様って言うのね…まぁ、ボスって表現
間違っては居ないのだけれどね……どうやら、その上のボスは
この事態に巻き込まれてないのか、黄泉の世界に居るままの様だしね。
わたし自身死んでる事には納得してるけど…原因が解っていれば
…わたし達自身で、それが解決できるのなら、こうして貴方を試すために
それこそ、槍を向けるような事はしないわよ。
>僕は死んだ人をわざわざ殴るのも、ましてや女の子を殴るのも好きじゃない。
それはどうも、そう思ってくれているのはありがたいとは…思っているのよ。
貴方とは、もっと違う形で会いたかったわね。
>そこをどいてくれないかな、グロリア
>僕はとても急いでいるんだ、とても。
それは構わないわ…でも、その前に貴方を試させて貰う
…そう言った筈よね、ジョルノ様?
(彼女の足元に、陰陽の印をもした陣…東洋神術の魔法陣が、ほのかな光と共に浮き上がる)
あっ…因みに、周りの皆は手出し無用よっ…コレは私の仕事だから。
(そう言って、襲いかかろうとする部下の亡霊を静止させる…そして
早口で詠唱を唱えると同時に…一筋の光がグロリアから天上へと飛んでいく
…そしてその光は、無数の光の雨となって…ジョルノを襲う…東洋神術
「流星の雨」)
(そして、その無数の雨を掻い潜り、ジョルノに槍の一閃を、連続で振るう)
…それじゃあ、恩窮のグロリア…参ります。
- 111 名前:ラーメン屋の親父(>>94):2005/09/07(水) 15:17:18
- >>107
気にすんなって、お嬢ちゃん。
当然の事したまでなんだからよ、それにしもお嬢ちゃんの服装
明らかに、この時代の服装じゃないよなっ…何処かの役者と言う訳じゃないだろ?
役者にしては、仕草がナチュラル過ぎだしなぁ…まさか、何処かの世界から飛ばされたとか?
いやっ…そこ格好からして、昔の…そうだな、戦国時代とかから、タイムスリップして来たとか?
しかも、その何処かの国のお姫様だとかなっ…お嬢ちゃんの不思議な力には驚いたが(腰の治癒とか)。
んな訳ないよなぁ…あっははははっ!!冗談だ、お嬢ちゃん。
んっ…写真か、この写真の兄ちゃんが何処にいるかって…そう言えば
この兄ちゃん、さっきそこの…変電所の方に向かっていってたな。
ついでに言えば、他にも…あの兄ちゃんとは関係ないのかも知れねぇが…
似たような服装の…顔色が悪いのとか、落ち武者っぽいのとか
槍を携える、メガネを掛けた黒髪のお嬢ちゃんとかも…何処かで見かけたな。
何処かで時代劇とかの、撮影でもやるのかねぇ。
- 112 名前:ラーメン屋の親父(>>94:2005/09/07(水) 15:29:08
- >>108
ピータンってのはね、アヒルの卵を塩や泥や木灰等に付けた物ですよ。
へいっ、ラーメン大盛りピータン付きお待ち。
ほらっ…鮮やかな黒色の卵でしょう?
塩や泥や木灰等に漬けて醗酵させた結果、こうなるんですが。
中国とかでは、前菜として良く食べられているんすよ。
それにしても、最近どうもこの港町は…きな臭い匂いがしてたまらねぇ。
つい先程、航空船と商業船が…変電所の裏あたりで接近して泊まっていたな。
何か荷物のやり取りをしてたみてぇだが…。
- 113 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/09/07(水) 22:24:34
- >>109
「……………………」
ごくん。
思わず、喉が鳴った。
…落ちている饅頭に。
情けなくって涙が出る。
「………………………」
……………………。
「……せっかくだし、拾っとこう」
……………………。
…喰わん。
絶対に喰わん!!
(現在地:??? ここはどこでしょう?)
- 114 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/09/07(水) 22:49:15
- >>110
少女は戦いを望むようであったが、
元々戦うつもりなどなかった。
今は『無関係』な人と戦っている暇も、
『無関係』な人を巻き込む余裕もなかったからだ。
だが、少女の言葉は、足を止めさせた。
>…わたし達自身で、それが解決できるのなら、こうして貴方を試すために
>それこそ、槍を向けるような事はしないわよ。
>貴方とは、もっと違う形で会いたかったわね。
少女は決して『戦うこと』を目的として望んでいるのではないようだった。
『試す』――それは戦いの免罪符にはならないし、好きではなかったが、
しかし、それはひとつの手段になりうるのかもしれない。
それでも迷っていた。
>早口で詠唱を唱えると同時に…一筋の光がグロリアから天上へと飛んでいく
>…そしてその光は、無数の光の雨となって…ジョルノを襲う…東洋神術
>「流星の雨」)
突如現れた不思議な光。視界から少女を一瞬見失う。
「と、飛んだ……ッ!?
まさか……『スタンド使い』かッ!?」
次の瞬間、無数の光が雨のように降り注ぐ。
だが勿論、それは雨のように優しいものではない。
「……でも、『スタンド』じゃあないッ!『スタンド』はいないッ!
じゃあなんだって……ッ!くうッ」
『雨』は容赦なく体を突き刺す。
「『ゴールド・エクスペリエンス』ッ!」
攻撃は光の『雨』だけにとどまらない。
『スタンド』を盾にして、危うくジョルノは、グロリアの槍を
転がり避けた。
「……『神秘的な術』、か。
ぼくは自分の目で見えないものはあんまり信じないけど、
君の力は信じるに価する」
ジョルノは立ち上がって、唇の血を拭った。
全身を突き刺した『雨』のダメージは、
それひとつ見ればさほどのものではなかったが、
無数に『降られれば』甚大だ。
全身が傷つき、出血しているのが見なくても分かる。
「……仕方がない。
このぼくには、正しいと信じる『夢』がある。
君の力は分かった。
だが!
今度は、このジョルノ・ジョバァーナの『覚悟』の強さを
君に見せる番だ!
『ゴールド・エクスペリエンス』ッ!!!
うおおおおッ!!!」
ジョルノは、『ゴールド・エクスペリエンス』に自分の腕を攻撃させた。
『能力のない』人が見れば、それは自らの左手で、
自らの右腕を引きちぎったように見えただろう。
(現在地:埠頭倉庫群。 >>110と交戦中。それなりに重傷)
- 115 名前:名無し客:2005/09/07(水) 23:25:20
- >>113
そこのおにいさん。つぶ餡の饅頭なんてはやんないよ。
今はこし餡だよ。
さあ、僕の顔をお食べ。ヒャホーイ
変な餡犯饅が現れた!
さあ、落ちた饅頭を食べるか、変な餡犯饅を食べるか、
潔く行き倒れるか、究極の選択だ。今夜の夕食はDOCHI!?
- 116 名前:名無し客:2005/09/08(木) 03:10:26
- >>113
やっと港内から街らしきところへ戻って来た。
だが、店はシャッターは軒並み閉まっており、コンビニも見当たらない。
- 117 名前:青葉マサヒメ ◆o73xs6sP76 :2005/09/08(木) 19:23:40
- >>108 >>111
>「ぬお!?びっくりした!?
> オオオオオオオレ様は冷酷無比の魔人なのである。なのであると言ったらなのであるぞ!?
> ・・・・・・。
> ・・・って、どちら様であるか?」
「あっ…自己紹介を忘れてました、わっ…わたし、青葉マサヒメって言いますっ」
そりゃ…ふといきなりこんな事を言われれば、場合によっては驚こう。
それに対して、必死にコンタクトを取ろう…情報を聞こう…その気持ちで
焦っていたのか、その辺を失念していた様である。
何はともあれ…少しは落ち着け、ヒビキじゃなくても この言葉を送りたくなる。
>「・・・えーと・・・オレ様は髑髏坊であるが・・・その・・・
> 青い陣羽織のヤツなどは・・・見てはいないのである」
マサヒメが自己紹介をすると、相手もそれに対して自己紹介
その西洋ベンケイもどきの男は、髑髏坊と名乗ったのであるが。
少々、情緒不安定と言うか…マサヒメの言うタイミングにも、問題が有る気はするが。
取り合えずは、ヒビキに関する情報は持っていないらしい…と言う事は解った。
でも、どうやら…見かけに寄らず、この人も悪い人では無さそうだ。
その情緒不安定そうな、その様子から…そう思ったマサヒメであった。
少なくとも…この狡猾でなさそうな立ち振る舞いから…卑怯な性格はして無さそうだし。
それに、自分で冷酷無比に何とやらを名乗っている分にはまず…そうと解って
マサヒメの緊張の糸は大分ほぐれて来た様である。
「そっ…それならそれで良いんです、どうもスミマセン、有難う御座います」
マサヒメは髑髏坊に、微笑みながらお礼を言うと…変電所の所を眺め
「となると…やっぱり、あの施設に行って情報を集めたほうが良いのかなぁ…」
- 118 名前:青葉マサヒメ ◆o73xs6sP76 :2005/09/08(木) 20:03:57
>それにしもお嬢ちゃんの服装、明らかにこの時代の服装じゃないよなっ…
>何処かの役者と言う訳じゃないだろ?
そう思った所に、ラーメン屋さんからの鋭い指摘、もとい意見が飛ぶ。
う〜ん…当たらずも遠からず、なのかなっ……少なくても、自分がこの世界
の人間では無い事は確かである…。
自分がどの時代とかは、兎も角として。
>役者にしては、仕草がナチュラル過ぎだしなぁ…まさか、何処かの世界から飛ばされたとか?
>いやっ…そこ格好からして、昔の…そうだな、戦国時代とかから、タイムスリップして来たとか?
>しかも、その何処かの国のお姫様だとかなっ…お嬢ちゃんの不思議な力には驚いたが(腰の治癒とか)。
それって、私の事、大根役者だとか言いたいんですか?
役者だと見えないほど、自然で演技力がすごいのかっ?って事なんですかっ?
如何なんですかっ?
それって褒めてるのかなぁ…貶してるのかなぁ…如何なんだろうっ?
もし、後者なら、それは確かに私は…役者じゃないですけど…うぅ…。
私…あの時のバスクさんの気持ちが、解った様な気がします。
バスクさん…あの時「鬼―――――っ!!」て言って御免なさい。
あの時、泣いて困らせちゃって御免なさい。
>んな訳ないよなぁ…あっははははっ!!冗談だ、お嬢ちゃん。
うぅぅ…。
辛うじて、表情には出さず…心の中で、バスクに対して…後悔しながら
心の中で、シクシクと涙を流すマサヒメだった。
>んっ…写真か、この写真の兄ちゃんが何処にいるかって…そう言えば
>この兄ちゃん、さっきそこの…変電所の方に向かっていってたな。
そんなマサヒメを尻目に、ふと写真に目を通す親父…その親父から
そんな彼女を、内心立ち振るわせるには十分な言葉…基、手掛かりが舞い込んで来た。
「それって本当ですかっ!?マジッですかっ!?間違いないんですねっ!?」
ラーメン屋の親父に、目を輝かせながらそう問うと…胸をほっと撫で下ろし
「やっぱり、あの施設には、どの道行かないと行けない訳かぁ…もし空振りでも
完全な空振りじゃないでしょうし…それならそれで、手掛かりが聞けそうですね」
>ついでに言えば、他にも…あの兄ちゃんとは関係ないのかも知れねぇが…
>似たような服装の…顔色が悪いのとか、落ち武者っぽいのとか
>槍を携える、メガネを掛けた黒髪のお嬢ちゃんとかも…何処かで見かけたな。
「えっ!?落ち武者!?……それって如何言う」
続けて、ラーメン屋の親父の口からトンでもない言葉が出てきた。
落ち武者と言えば、アンデット、アンデットと言えば死者が仮初めの命を得て
蘇った者…彼女は、そのアンデット…しかも落ち武者の類のアンデットとは、何度も戦った事がある。
しかも、向こうではマサナガ公の軍勢で、戦力として使われ
…東西合戦にて、壇ノ浦に沈んだ巨人族の族長「西 アラナガ」
その東西合戦にて、勝利を収めた東家で内乱が勃発。
政治の邪魔となったと見られ…自分の妹を暗殺に仕向け
後に、その妹の「東 クロウ」に暗殺された「東 オニタケマル」
そして、そのオニタケマルに同様に邪魔と判断され…暗殺された「東 クオウマル」
それらの過去の名将も、アンデットとして蘇り…彼女らの前に立ち塞がった。
>何処かで時代劇とかの、撮影でもやるのかねぇ。
そんな事があったのか、親父の言う通りの事とは…益々思えなくなって来た。
こんな夜に…時代劇とかそう言うのは兎も角、そう言う舞台をやるには、あまりにも似つかわしくない……
それを考えると…まず本物だろう、そう思うマサヒメだった。
それじゃあ…私が考える事が間違ってなければ、それって相当不味いんじゃ…
本物のアンデットがそこら辺をウジャウジャしてると成れば、正常な所とは思えない。
………絶対何かある。
それに、親父が言っていた「黒髪長髪のメガネ」「白マント」
その特徴の少女が徘徊していたと言う。
「まさか…グロリアさんっ!?」
その特徴からとある人物を思い浮かべる…尾張マサナガの義理の娘で
仲間であり友人である「ムメイ(本名:尾張ミツヒデ)」の義妹である
尾張タマヒメ…もとい、尾張グロリアを…。
マサヒメがお母さんと呼んでいる、友人であり…仲間であり
現在、江戸で葵幕府の責任者…そして、十二支の白虎の大精霊の
加護を得た神器の持ち主「葵・ティエン」の…尾張側の人質時代からの
同じ師から槍を習った、親友同士である。
しかし…ティエンが、マサナガ公の所から抜け出し…帝から
「マサナガ公討伐令」を受けた時から…敵同士になり、更に…大神の真神器の持ち主の一人に選ばれ…
最後まで立ち塞がり…嫉妬半ば、分かり合えず…彼女の方からあらかじめ
戦いの舞台の下に用意していた、大量の爆弾で自殺行為をしたのである。
親友のティエンの静止を、聞き入れず…彼女をその場から追い出して。
信頼している部下である、マリアさんと一緒に……しかも、マリア本人も承知済みで。
その結果、当然ながら命を落とした筈なのだが。
「まさか…グロリアさんまで、もしこれが本当なら…まさか大神が復活!?」
でも…ここって、わたし達の世界とは、また別の所の筈…ですよねっ?
そこで蘇るのも、不自然な様な気がしますし…そうなると大神が関わっている
…と言う可能性は、有るとは言いがたいですけど。
もし…その人がグロリアさんで、尚且つ大神が関わっているとすると
…いやっ、もし大神が関わっていなくても…只事じゃない…それは確かですね。
「頬って置く訳には行かない…見たいですね」
早く、これらの真相を解明しないと…そしてお兄さんを見つけないと。
そう思うマサヒメであった。
- 119 名前:青葉マサヒメ ◆o73xs6sP76 :2005/09/08(木) 20:25:47
- >>109
そう思うマサヒメ…その横にふと
美味しそうな饅頭が落ちていた事に、目が入る。
とは言え、幾らなんでも…彼女も一国のお姫様もとい、君主である。
そんな落ちている饅頭を、拾い食いしよう等と考えるほど意地汚くは無いが…。
「ニャア…ッ」
一匹の猫が通りかかり、饅頭を見つけると、それを口に付ける
やがて、美味しそうに貪るが…やがてっ!?
「グニャァ………!?」
何かに当たったのか、彼女の目の前で痙攣を起こす…その様子から
その饅頭には、何かの毒が混入されていたようである…しかしなんでこんな所に毒入り饅頭が!?
…彼女はそんな些細な疑問を頭から追い出して、その猫の所に駆け寄る。
「一体如何したんですかっ!?猫さんっ!?…まさか、この饅頭に毒が!?」
一旦その饅頭を口に含み、その場に吐き捨てる。
その吐き捨てられた饅頭は、毒が入っていた証拠に真っ赤な血の色に染まっていた。
しかも…この舌に対する感じ…自分が以前母親に毒を盛られた事があるのか、それに
毒が入っている事を、確信する…そしてそれを確信すると、彼女は猫を抱き抱え。
「今、その毒を消してあげますから…それまで死なないでくださいっ!!」
マサヒメは片手で印を結び、意識を集中…片手の平に集まる
ほのかな光を纏め、毒に苦しむ猫に手を翳し当てる………マサヒメの顔は
真剣そのものだ、その表情は、彼女の命に対する信条の表れだった。
やがて、猫の顔から…見る見る生気が戻り…やがて、猫の体から全ての毒が抜け去った。
それを見て、ほっと胸を撫で下ろすマサヒメ。
「どうやら…間に合ったみたいですね、良かったです」
そして、先ほどの地に落ちている饅頭を見て…。
「…一体誰が落としたんでしょうか、こんな危ないのを」
(現在位置:変電所近くのラーメン屋 >>108 >>111と会話 その上で>>109の毒の浄化)
- 120 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/09/09(金) 18:01:33
- >>117 青葉マサヒメ殿
>「そっ…それならそれで良いんです、どうもスミマセン、有難う御座います」
娘は微笑みながら言うと視線をそらしたのである。
恋人でもさがしているのであろうか。
なにも女姓の身で独り夜の港を探さなくても良いではないか
そんなおせっかいも脳裏をよぎる。
まったくオレ様らしくもないのである。
その娘の服装がかつて自分の生きた時代のそれに似ているが故の親近感・・・
そのあたりが理由なのだろうか?
>「となると…やっぱり、あの施設に行って情報を集めたほうが良いのかなぁ…」
「・・・そういえばオレ様もあの建物へ行こうとしていたような気がするのであるが、
はて・・・何故であったか・・・」
悩みこむオレ様。
うーむ・・・なにか探していたような・・・
>>112(ラーメン屋店主)
「なんだってー!?
・・・もとい、
む、無論知っているのである。
オレ様ほどの天才がピータンを知らぬわけがないであろう!?」
そーですね、ヘイお待ち。そんな風にさらっと店主は流しやがったのである。
まぁ、蒸し返すと分の悪いハナシであるゆえ
オレ様はこの件についてはあえて気にせず、そばを頂く事とする。
その時、仮面の隙間からツルツルと麺を頂くオレ様の耳に
店主の呟きが聞こえたのである。
>それにしても、最近どうもこの港町は…きな臭い匂いがしてたまらねぇ。
>つい先程、航空船と商業船が…変電所の裏あたりで接近して泊まっていたな。
>何か荷物のやり取りをしてたみてぇだが…。
ほぉほぉ船がな。
最近は物騒でいかんである。
これも治世の君主の不徳のいたすところ・・・
・・・・・・。
はて?
荷物のやりとり?
「それである!
思い出した!思い出したぞ!
オレ様は不審な品がこの港に運び込まれたと聞いて来たのである!
おい店主!その怪しい船のハナシをもっと聞かせるのである!!」
そう言って、思わずオレ様は立ち上がったのである。
(現在位置:相変わらず変電所近くのラーメン屋の屋台)
- 121 名前:尾張グロリア@本編終了後(アンデット):2005/09/12(月) 14:20:37
- >>114
確か…スタンドって言ってたわよね、アレ。
アレで流星の雨をすべて受けきるなんて…まぁ、ダメージを
受けてるとは言え、正確には本体に当たった訳じゃないから、一撃決めた
と言う事には成らないかな…参ったよね、ホント。
…別の場所から、第三者的な立場でジョルノ様とカウボーイって言うのかな
そう言う人と戦ってる所を見たけど…それを見ると、確かに一筋縄じゃ行かないわね。
(そう苦笑する中、)
「……仕方がない。
このぼくには、正しいと信じる『夢』がある。
君の力は分かった。
だが!
今度は、このジョルノ・ジョバァーナの『覚悟』の強さを
君に見せる番だ!
『ゴールド・エクスペリエンス』ッ!!!
うおおおおッ!!!」
なっ!!何よアレ!?ねぇ!?チョットチョット…貴方正気なの?
スタンドって言うのに、自分の腕を攻撃させてるよ…引きちぎってるって…うわぁ。
(ジョルノの行為に、手を口に当てて…唖然として見てるグロリア)
一体何を考えてるか、解らないけど…相手が相手…何か策が在るのかも知れないわね。
取り合えず…今後の事を考えて、物理結界と神術結界位は張っとく方が得策…よね。
(グロリアの足元に魔方陣が出現…物理と非物理に耐性の在るシールドを展開する)
- 122 名前:ラーメン屋の親父:2005/09/12(月) 14:41:50
- >>118
>「それって本当ですかっ!?マジッですかっ!?間違いないんですねっ!?」
おわぁ…驚いた。
あっ…ああっ、本当だぜお嬢ちゃん。
(本当に必死なんだな、お嬢ちゃんが何者なのかは、わからねぇが)
>「まさか…グロリアさんまで、もしこれが本当なら…まさか大神が復活!?」
>「頬って置く訳には行かない…見たいですね」
もしかして知り合いでも居るのか?
もしかして、一人で向かうつもりか!?
チョット不味いんじゃないのかそれは、こっから先…もっと治安が悪いって聞くぜ。
(さっきの兄ちゃんも、俺が止めるの無視して行ったけどなぁ…)
取り合えず、お嬢ちゃん落ち着け落ち着けっ!!
>>120
>「それである!
> 思い出した!思い出したぞ!
> オレ様は不審な品がこの港に運び込まれたと聞いて来たのである!
> おい店主!その怪しい船のハナシをもっと聞かせるのである!!」
おいっアンタもかいっ!?
取り合えず、お客さん達落ち着いてくださいって。
(どいつもこいつも落ち着きがねぇな…)
詳しくは俺も知らないんですがね、そこの船の近くを通りかかった時に
こう言う会話が聞こえたんすよ。
冥府を現世に運ぶ実験とか…それに必要な機材とかのやり取りとか
そんな言葉がね、しかも…それだけなら、気にも止めなかったんすけど
その内、核とか…水爆とか、生物兵器とか…そう言う物騒な言葉が飛び出して
まず、本来の目的地で事を成す前に…この地域で実験するって会話がね。
会話を聞いて…何がなんだかワカラネェガ…やばい事が行われようとしてるのは
確かじゃないかと、お客さん、この地域離れるなら今ですよ。
それに、そこのお嬢ちゃんもだ、多分写真のそいつなら
今頃、別の所にいってるかも知れねぇからな。
- 123 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/09/12(月) 21:42:31
- >>121
ジョルノの腕から大量の血が飛び散った。
それは周囲の闇と、そして対峙するグロリアに降り落ちた。
「血管を流れる血液は『生命』だ。
だが、ひとたび外へ出れば、『物質』になる!
そして!ぼくと『ゴールド・エクスペリエンス』が直接触れて破り、
流れたぼくの血液は、『生命』を生み出す『物質』に変わるッ!
『ゴールド・エクスペリエンス』ッ!!
ぼくの血液を『蝶』として生まれ変わらせたッ!!」
大量に流れ、未だ止まらないジョルノの血液は、次々と形を変え
黒い羽をはやし、闇に舞い散り、そしてグロリアの視界を覆った。
>グロリアの足元に魔方陣が出現…物理と非物理に耐性の在るシールドを展開する
それ一目で『術』の効果は分からないが、『守り』の意志を感じた。
「…やはりな。君ならなにか敵の攻撃から『守る術』があるのだと思っていた。
『それ』は、君に『害をもたらす敵意』から君を守る絶対的な策だ。
だが!ぼくが生み出すのはただの『生命』。こいつらはただの『蝶』。
ただ君の『周りを飛ぶ』だけで、君には何もしない。
…つまり、君は『形ある敵』を見失ったってわけだッ!」
おびただしい数の蝶は、ふわふわと無尽蔵に飛び回りながら、
だが、その凄まじい数は確実にグロリアから視界を奪う。
――射程距離に近づくなら今だ!
(現在地:埠頭倉庫群。>>121と交戦中。接近する)
- 124 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/09/13(火) 21:28:58
- >>115
「…………………………」
どこかの牧師がこんなことを言ってたと思う。
そう、人生は絶え間なく連続した問題集だと。
揃って複雑、選択肢は酷薄、
加えて制限時間まである。
さて、三択だ。
1、落ちた饅頭を食べる
2、目の前の、存在自体がセクハラなパンを食べる
3、潔く行き倒れる
1も、2も個人的には勘弁して欲しい。
かといって3も絶対に嫌だ。
なんでこんな所に来て行き倒れなきゃならないのか。
と、なると。
答えは、4。
ここを逃げて街に出る。
飯屋を探す。
これが俺の選んだ解。
一歩…二歩…三歩。
牽制するかのような足運びで
そろりそろりと右側に寄り…
一気に駆け出す。
>>116
そこで気がついた。
自分の周囲の環境に。
しめた。
どうやら街に辿り着いたようだ。
なら、すぐにでも、飯を。
レッツ、イート。
走る。走る。
すでに満身創痍だ(腹ペコで)。
転んだら、もう立ち上がれない(腹ペコで)。
…ああ、何故、気づかないんだろう。
最後の希望を託して見回す町並みは、
無常にもシャッターで埋めつくされていることに。
―――答え 3
答え 3
(現在地:港入り口・街側? 餡犯饅から逃走中 ちょっと死にそう)
- 125 名前:名無し客:2005/09/13(火) 21:37:06
- >>124
携帯電話に着信。番号は見知らぬ物だ。
- 126 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/09/13(火) 23:46:44
- >>125
ちゃらちゃちゃーん♪…
『世界ふ○ぎ発見』の着メロが鳴り響く。
間違えるわけがない、俺の携帯だ。
「こ、こんなときに…」
などと思ったものの、
とりあえずは出てみることにする。
風華の方に忘れ物をしてきた可能性もありそうだし…
「は、はい………ハァ、ハァ……
もしもし?……ハァ、ハァ……」
(現在地:港入り口・街側? 息をきらしながらも電話に出る)
- 127 名前:名無し客:2005/09/14(水) 00:26:02
- 「……………………」
しばらくの沈黙のあと、声が聞こえて来た。
「――……痛、い……いたい、痛いイタイ、いたい痛い痛イいたいイタイイタイ痛い痛いイタイいた
い痛いイタイ痛い痛い痛いイタイ痛い痛いイタイイタイ痛イ痛イイタイいたい痛いイタイイタイイタイ
イタイイタイイタイ――――――――――!」
- 128 名前:名無し客:2005/09/14(水) 00:27:29
- (>>127は>>126宛)
- 129 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/09/14(水) 00:37:20
- >>127
いきなりのことに携帯を取り落としそうになる。
だが、これでも怖い目に遭うのはいい加減慣れたものだ。
ここは冷静にならなければいけない。
今重要なのは、このひとが、わざわざ俺の携帯を選んでいること。
イタズラ電話の可能性、それもある。
だが、適当にかけた電話が俺に当たる可能性を考えるよりも、
俺の電話番号を知っている誰かである、と考える方が、余程自然だ。
セールスなど、悪徳の電話とも、とても思えない。
だったら、聞かなければいけない。そう思った。
「君は誰だ? そして、どうしたんだ?
何がそんなに痛いんだ? 近くにいるのか?」
質問攻めだが、仕方ない。
返事が返ってくるのを期待するだけだ。
(現在地:港入り口・街側? 何者かと電話中)
- 130 名前:老婆?:2005/09/14(水) 00:50:43
- >>128
対話相手が青年の質問に答える気配はなく、ただ同じ言葉を繰り返している。
「無駄だよ、お若いの。
いわゆる無駄無駄無駄無駄ァ!ってやつだねぇ……ひゃっひゃっひゃっひゃっ」
そんな時、背後から声がかけられた。
「なんせそいつには、物事を考える頭がろくすっぽ残っちゃいないんだからねぇ……」
気付けば背後に、老婆が立っていた。
白髪は足元まで伸び、纏う衣は襤褸布そのものだ。
- 131 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/09/14(水) 00:56:46
- >>130
「!!!!」
今度は携帯を取り落としてしまった。
―――壊れてなきゃいいけど。
などと余計なことを考えたのも一瞬。
まず、この老婆は何者か?
「…どういうことですか?
それと…あなたは?」
(現在地:港入り口・街側? 背後の老婆と会話を試みる)
- 132 名前:老婆?:2005/09/14(水) 01:16:50
- 「それはね、お若いの……この世とあの世の境界が薄くなってるんだよ」
だから、この世に未練を残した霊なんかは、ちょいとした弾みでこっちに還って来ちまう。
ま、そういう私も、例外じゃあないけどねぇ……。
ひゃっひゃっひゃっひゃっ」
- 133 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/09/14(水) 02:09:21
- >>132
「…………なるほど、そのテの話、ですか」
幽霊の話は、歴史上、世界中のどこででも絶えることがない。
死後の世界なるものは、生きている者なら誰でも一度は考えるものらしい。
神話ひとつを例にとっても、ありふれたものだ。
この日本でいえば、イザナギ、イザナミ。
北欧神話ならば戦士をオーディンの元に誘うヴァルキリーや、死者の国ニヴルヘイム。
シュメール神話ならばイナンナの冥界下り、エレシュキガルにネルガル…
枚挙に暇が無い。
学術的なことはさておいて、俺自身、こういうものが生まれてきた理由としては、
やはり、逃れられない上に確かめることもできない、死というものに対する心の準備。
安心してその先に進みたいという思いが根底にあるのだと思う。
…そう。
死後の世界を体験したことのある人間は、言うまでも無い、死者だけだ。
が、ために、死後の世界が存在しないことを証明できる人間は、この世にはいないはず。
その前提が、俺の目の前で今、ひっくり返ったというのか。
眉唾物の夏休み幽霊特番は、決してヤラセばかりではなかったというのか。
まあ、今更、驚くべきことでもないのかもしれない。
そう言えるくらいに俺はもう、驚き疲れていた。
「じゃあ、御婆さん。
どうして、そんなことが?
ここで何が起こっているというんですか?」
場合によっては、大急ぎで久我あたりに連絡を入れたい。
一番地というのに関係あるのかどうかは不明だが、
今ここで起こっていることは、明らかに異常だ。
そんなことを考えながら、老婆に聞いた。
- 134 名前:青葉マサヒメ ◆o73xs6sP76 :2005/09/14(水) 14:31:29
- >>122 ラーメン屋の親父さん
『おわぁ…驚いた。
あっ…ああっ、本当だぜお嬢ちゃん。』
嘘を付いてる…とは思えないですね、それに雲行きが怪しくなってますし
それに混じって禍々しいが…月を隠すかの様に雲と言う形で覆っていく。
どんどん尋常ではない…そんな不陰気になってきてますね。
しかし、何より不可解なのは…グロリアさんらしき人物の目撃例
実際私の目で目撃した訳ではないですけど……そこへ、うっすらと
十二支の大精霊…「白龍」が私の後ろに、気配として表れ語りかける…
死者の気は存在している、だから親父さんの言ってる事は本当だ、そして
その気の中に、関が原の戦いで…見た事のある力を感じると。
だが…大神の気は感じられない。
マサヒメを守護している、共にいる白龍は、十二支の大精霊であり「白竜扇」の神器の
精でもある、一度は色々と考えがあったのか…彼の方に欺瞞もあったが、それを乗り越えて
ここに居る友の様な存在でもある、そして大神との決戦で…本体である神器と共にトウグウ様が大神を封印する為…じぶんの母を止める為に。
共に、封印の媒介となり…大絶壁に落ちたのだが。
とは言え…以前に比べ大分影響力が薄くなったとは言え
本体が消滅した訳では無いので、いざとなったら力を貸す事も
できるし…時々、こうやって彼女に語りかける事もある。
『もしかして知り合いでも居るのか? もしかして、一人で向かうつもりか!?』
「はいっ…さっき見せた写真の人なんですけど…そのっ、わたしのフィアンセでして
って、それは関係なくて、それは兎も角行くつもりですけど」
少し自爆し 赤面しつつも、そうラーメン屋の親父に
そう言うマサヒメだが。
『チョット不味いんじゃないのかそれは、こっから先…もっと治安が悪いって聞くぜ。』
「治安が悪かろうと、私は行きます…それにわたし、これでも戦える方ですからっ!!
自分のみは自分で守れます、伊達に数々の修羅場を潜り抜けては居ないんですからっ!!」
『取り合えず、お嬢ちゃん落ち着け落ち着けっ!!』
ラーメン屋の親父に止められる、確かに…大和は兎も角、まだ一般的には子供に見られても
仕方が無い年齢だろうから、無理は無いのかもしれないが…自分の身は自分で守れるとマサヒメが
主張しても、それは…すこしばかり度の過ぎたヤンチャか、無謀なじゃじゃ馬にしか見えないのだろう。
>>120 髑髏坊さん
「となると…やっぱり、あの施設に行って情報を集めたほうが良いのかなぁ…」
マサヒメは、向こうに見える施設に向かってそう思う。
取り合えず、お腹も一杯になったし…そろそろ言って見ようかな。
それに、ラーメン屋の親父さんが言った事、それが本当なら…やっぱり只事じゃないですし。
『・・・そういえばオレ様もあの建物へ行こうとしていたような気がするのであるが、
はて・・・何故であったか・・・』
その時、ふと…髑髏坊もあの施設に対して、何かを忘れているのか…頭を傾げている
様子が目に入る、どうやら…この人もあそこの施設に用が在るみたいです、その様子だと目的を忘れているみたいですけど。
『それにしても、最近どうもこの港町は…きな臭い匂いがしてたまらねぇ。
つい先程、航空船と商業船が…変電所の裏あたりで接近して泊まっていたな。
何か荷物のやり取りをしてたみてぇだが…。』
『それである!
思い出した!思い出したぞ!
オレ様は不審な品がこの港に運び込まれたと聞いて来たのである!
おい店主!その怪しい船のハナシをもっと聞かせるのである!!』
そこへ、親父さんからその一言…確かに、親父さんがさっき言ってた
アンデットと思われる目撃例とかを考えたら、きな臭いかもしれないなぁ。
その一言に髑髏坊は、何かを思い出したかの様にその場を立ち上がる。
「髑髏坊さんも、あそこの施設に用があるんですか?…わたしも丁度
あそこに用が在る所なんです、お兄さんの手掛かりが見つかるかもしれませんし
ラーメン屋の親父さんの言ってた事が本当だとすると、そうでなくてもここを調べる
必要がありますし」
う〜んっ、この人の目的が何なのかはぶっちゃけ、解らないんですけど
『ぬお!?びっくりした!?オオオオオオオレ様は冷酷無比の魔人
なのである。なのであると言ったらなのであるぞ!?』
その言葉が脳裏を過ぎる…こう言う事を自分で言う人が悪い人とは思えないですしね。
もし、お兄さんの事が空振りでも…親父さんの言ってた荷物とかが…親父さんの言ってた
それに関係する可能性も…ぶっちゃけ高いですよねっ?
核とか…水爆とかは解りませんけどっ
(髑髏坊と親父さんの会話との会話を耳に挟んで)
亡霊とか、この世界に何が起こっているのか解らなくても
そう言う事で、トンでもない事が起こるんだったら…ぶっちゃけ頬って置く訳には
行かないですし…そのつもりでなくても、もしかしたら、私自身巻き込まれて。
後に引けない状況になっている…そう言う予感がします。
だったら、協力してくれる人は多いに越した事が無い…それに向かう所が
同じだったら、力を合わせた方が良いですよねっ?
「良かったら、その施設の方に向う際…一緒に行きませんか?
どうやら目的の地は同じみたいですし、もしかしたら…私も髑髏坊さんも
ここの地に来た時点で、引き返せない自体に巻き込まれている…かもしれませんし」
徐々にこの地を禍々しい気が覆っていく、これからの行く先に
光を閉ざそうと…その闇が遮る様に、どの道帰り道がその闇で閉ざされたのなら
切り開くしかないのだから…再び空を見上げると…月が雲に覆われる、その様が今の現状を語るかの様に。
(現在位置:変電所近くのラーメン屋の屋台 >>120 >>122と会話)
- 135 名前:尾張グロリア@本編終了後(アンデット):2005/09/14(水) 14:39:44
- >>123
『血管を流れる血液は『生命』だ。
だが、ひとたび外へ出れば、『物質』になる!
そして!ぼくと『ゴールド・エクスペリエンス』が直接触れて破り、
流れたぼくの血液は、『生命』を生み出す『物質』に変わるッ!
『ゴールド・エクスペリエンス』ッ!!
ぼくの血液を『蝶』として生まれ変わらせたッ!!』
うわぁ…そんな事ってあるのっ!?
確かに、彼のスタントって言う存在…他の人から見たら如何なのかは
解らないけど…人外な存在なのは解るわ。
一応、私自身…精霊に携わる神術使いだから
その手の事に関して、人外な存在を確認できる眼は養っている。
だから…もし精霊とスタントが似てる存在かもしれないと…思ってたけど。
流石にコレはやり過ぎじゃないのっ?(汗
精霊でも流石にアンナコト出来ないわよっ!!
しかも、わたしの結界を通過しているし…これはそろそろ年貢の納め時
なのかも知れない…。
(この光景を見て、一旦眼を瞑るグロリア…)
でも、この光景も…悪くは無いのかも知れないわ…この蝶が
血から出来てるって…解らなければね。
- 136 名前:老婆?:2005/09/15(木) 13:01:20
- >>133
「さぁねぇ……。
私のようなおいぼれにゃ、「あのお方」の考えてることはわからないよ。
……ま、お前さん達生者に取って「良くないこと」が起きようとしてるのは間違いないねぇ。
しかしまぁ……。
よく見ると中々「はんさむ」じゃあないかい、お前さん。
中々度胸もあるみたいだし、わたしゃあんたの「ふぁん」になっちまったよ。
ひゃっひゃっひゃっひゃっ」
- 137 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/09/15(木) 21:28:42
- >>136
「ファン、って……」
思わず苦笑してしまう。
こう言われて悪い気はしないものだ。
あまり、嫌味も感じないことでもあるし。
しかし、そう呑気にもしていられない。
「それより………あのお方? あのお方とは?」
やはり質問攻めになる。
わからないことは、あまりに多すぎる。
それをそのまま放っておくわけにもいかない。
自分達、生者にとって、良くないことが起きようとしているのなら。
俺には何もできないだろうが、何かできる人間にそれを教えることはできるだろうから。
(現在地:港入り口・街側? 老婆と会話中)
- 138 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/09/15(木) 22:41:30
- >>135
グロリアは一瞬、怯んだように見えた。
「ぼくの『覚悟』とッ!君の『覚悟』はッ!
暗闇を照らす『光』になるんだッ!」
ジョルノは一気にグロリアに近づいた。
「『ゴールド・エクスペリエンス』!!」
今渾身の力を込めて、左手で一撃を放つ――!
(現在地:埠頭倉庫群。>>135と戦闘中)
- 139 名前:老婆?→黄泉醜女:2005/09/16(金) 01:19:29
- >>137
「そうそう、「ふぁん」にねぇ。
お前さんのことを食べちまいたいぐらいだよ。
ひゃっひゃっひゃっひゃっ」
「「あのお方」については流石の私でも、言えないねぇ。
鬼陰様が何を企んでいるか、なんて口が裂けても言えないねぇ。
ひゃっひゃっひゃっひゃっ」
そういう老婆の口元は、いつの間にか耳元まで裂けている。
「おや……。余計なことを口走ったからか、ほんとに口が裂けちまったねぇ。
おぉ、恐ろしい恐ろしい」
そういう老婆の肌は、いつしか蛆が湧き腐臭を放ち始めている。
「おやおや、急に腹が空いて来ちまったねぇ……けど、私はなんも持ってないしねぇ。
だから……」
そういう老婆の姿は、既にこの世の人間の物ではない。
「ちょいとあんたの肉を――――喰らわせておくれよォッ!」
老婆――――否、黄泉平坂に住まう鬼女、黄泉醜女は、その本性をむき出しにして>>137に襲い掛かった!
(黄泉醜女、本性をむき出しにして襲い掛かる)
- 140 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/09/16(金) 21:20:50
- >>139
「くっ!!」
なるほど、嫌味を感じないわけだ。
なにしろ問題になるのは、文字通り、俺の味なわけで。
だけど、黙って喰われてたまるか、だ。
抜けそうになる腰を奮い立たせ、
先ほどポケットに突っ込んだものを掴み、投げつける。
「これで我慢してくれっ!!」
取り出したのは拾った饅頭。
狙ったのは腐った老婆の顔面。
ちょっとくらいは、これでひるんでくれればいいんだが…
効果を確かめている時間なんか無い。
とにかく、一目散に走り出す。
…どこへ?
俺にもわからない。
(現在地:港入り口・街側?→??? 老婆から逃走を図る)
- 141 名前:黄泉醜女:2005/09/17(土) 00:24:48
- >>140
記紀に曰く、黄泉平坂で黄泉醜女から逃げる際、黒髪を投げ付け野葡萄に、櫛を投げ付け筍に、それぞれ変化させ、醜女がそれを食べている間に逃げ延びたという。
従って、醜女に向けて饅頭を投げ付けた青年の行動は、真に正しいものであった。
が。
「足りない、ねぇ……」
自分の顔目掛けて飛んで来たそれを、醜女は一口で喰らいそう呟いた。
老婆の足を止めるには、いかんせん物量が足りなすぎたのである。
逃げようとする青年に向け、そのまま跳躍しようと身を屈めた。だが―
「ぐ……っ。うぅ……!?
こ、れは……毒じゃと? 馬鹿な!
黄泉の者に効く毒など……ぐ、ふぅ!
お、のれ……待ぁ、てぇぇぇぇぇぇ……!」
去っていく青年の背を恐ろしい形相で睨み付けながら、醜女はその場で苦しみ、悶え出した。
- 142 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/09/18(日) 03:26:51
- >>122(ラーメン屋店主)
>取り合えず、お客さん達落ち着いてくださいって。
「おっといかんいかん。
オレ様としたことがついつい感動のあまり立ち上がってしまったのである。
やはり天才策謀家たるもの、いつでも冷静でなければな。うむうむ」
かくして苦笑するかのような店主の言葉に
オレ様は再び座席に座り直したのである。
>冥府を現世に運ぶ実験とか…それに必要な機材とかのやり取りとか
>そんな言葉がね、しかも…それだけなら、気にも止めなかったんすけど
・・・ふむ
それを気に留めぬあたりちぃとも普通ではない気がするのである。
さすがこんな人気のない夜の港に店を出すだけのことはある。
これぞまさに漢の心意気である。
賢くはないが。
>その内、核とか…水爆とか、生物兵器とか…そう言う物騒な言葉が飛び出して
>まず、本来の目的地で事を成す前に…この地域で実験するって会話がね。
>会話を聞いて…何がなんだかワカラネェガ…やばい事が行われようとしてるのは
>確かじゃないかと、お客さん、この地域離れるなら今ですよ。
かく?すいばく?
むぅ・・・天才のオレ様も聞いた事の無い言葉である。
だが生物兵器はなんとなく類推がつく。
つまり・・・
ずばり軍用犬の仲間であるな!?
しかしいかに動物を配したところで所詮はケダモノだもの。
魔王軍団一の策謀家にして最強の怪力を誇るオレ様の敵ではないのである。
だが冥府を現世に呼び込む実験と言ったのが気になるのである。
オレ様とて反魂の術で現世に立ち戻った死者であるわけだが、
「冥府を」と言うからには個人の規模の話ではないのであろう。
・・・読めたのである!
蘭丸のヤツめ、これを主様と第六天の復活に役立てようと企んでいるのであるな!?
まさに完璧な推理!
これぞ灰色の脳細胞というやつである。
ここまで来るともはやオレ様の知略も罪と言って良いな!
ガハハハハハ!!
>>134 青葉マサヒメ殿
>「髑髏坊さんも、あそこの施設に用があるんですか?」
オレ様はそのかたわらの女姓の言葉で脳内会議を打ち切ったのである。
女姓・・・青葉とか言ったか。
まっすぐで・・・それでいてどこか不安そうな、そんな瞳の色である。
「うむ、まさにその通りである。
オレ様が捜しているものがあそこにあるに違いないのである」
>「良かったら、その施設の方に向う際…一緒に行きませんか?
> どうやら目的の地は同じみたいですし、もしかしたら…私も髑髏坊さんも
> ここの地に来た時点で、引き返せない自体に巻き込まれている…かもしれませんし」引き返せない?
たしかにオレ様がここに来る時、道に迷ってこんなところに辿り付くとは
天才のオレ様にしてはおかしいとは思ったが・・・
だが蘭丸のヤツはここへ来て、それで帰っていったではないか。
ならば・・・
・・・ん?
我が頭に刺さった稀代の名刀の導きであろう。
その時オレ様は閃いてしまったのである。
オレ様の頭は死んでより初めて、はるかな昔の生前のごとく臨界運転を開始していた。
『この地に来た者が引き返せない』のではなく、
『オレ様が引き返せない』のである。
ならば『何者かがオレ様をこの地に呪縛している』のではなかろうか?
そしてこう言う以上、この青葉もそうなのだろう。
・・・誰かは知らないが面白いのである。
よかろう。
オレ様をコケにしたツケは払わせてやるのである。時価で。
そうと決まれば話は別なのである。
とりあえずこんな小娘足手まといにしかならぬ故断ろうと思っていたが、
こやつもオレ様を呪縛している何者かへつながる手がかりになるやもしれぬのである。
決してここへ来る途中道に迷ったせいで方向感覚に自信がなくなっているせいで
ちょっと独りが心細いわけではない。
「よかろう。特別にオレ様も同行してやるのである!」
と、オレ様は先ほどの臨界運転のせいで
頭からもうもうと煙を吹きつつ答えた。
(現在位置:変電所近くのラーメン屋の屋台 >>122 >>134と会話)
- 143 名前:尾張グロリア@本編終了後(アンデット):2005/09/18(日) 13:05:56
- 「『ゴールド・エクスペリエンス』!!」
その気配と共に、ジョルノとスタントの気配が近づいてくる事が解った
だが…気づいた時にはもう遅し。
「私の負け、見たいね」
彼女はその一瞬覚悟を決め、次の一撃を受け入れようとしていたが
何時までたっても、その一撃が来ない……瞑っていた瞳を開け、目の前を見ると
「寸止め…?」
目の前に、拳を寸止めでグロリアの目の前で止めて立っているジョルノとスタントが
居た…そのまま動かない。
「……降参降参、ジョルノ様の勝ちよ…どうやら私の見立ては間違っていなかったみたい」
その様子に対し、グロリアは両手を挙げて降参を示した。
半ば微笑みながら。
「えっと…でも、その傷じゃあこの先アレよね…ちょっと待ってて」
すでに満身創痍なジョルノを見て、そんなジョルノを前に印を結ぶ
そして、自分の槍を地面に突き刺すと、彼女の足元に魔方陣が現れる
次に近づき、ジョルノの傷のあっちこっちに手を当てた。
「そのままじゃ何かと不味いわよね、手酷くしてしまって御免なさい…今、その傷
を治癒するから、動かないでね…」
ジョルノの傷を暖かい精霊の光が包み込む。
- 144 名前:鬼陰 ◆cMasterAQo :2005/09/18(日) 18:48:54
- >>122
闇の中を疾駆するひとつの影。
音無く、姿無く、光の下は決して踏まず。
その足がふいに止まったその先には。
(余計なことを知ったようだな)
屋台の親父の言葉をいくらか聞き取った時点で決断する。
懐から取り出した竹筒をおもむろに親父に向け、
最大限に有効活用された肺活量でもって、その中身を吹き付けた。
言うまでもない。毒吹き矢である。
狙うは、額。
そして命中を確認せずに鍵縄を打ち、
変電所(>>86)の上に飛び移り、潜む。
あとの二人も殺さねばならぬ。
可及的速やかに、効率的に。
(現在地:???→変電所上 襲撃体制)
- 145 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/09/18(日) 18:53:50
- >>141
「……く、喰わなくてよかった」
心底そう思う。
怪人をああも悶えさせる毒饅頭が、
自分の胃の中に納まっていたらどんなことになるか。
とても愉快な想像だった。
ともあれ、立ち止まってはいられない。
死にたくないのなら、走るのみだ。
(現在地:???→??? 逃走中)
- 146 名前:ラーメン屋の親父:2005/09/18(日) 20:33:13
- >>134
『治安が悪かろうと、私は行きます…それにわたし、これでも戦える方ですからっ!!
自分のみは自分で守れます、伊達に数々の修羅場を潜り抜けては居ないんですからっ!!』
「追々、勇気と蛮勇は違うって言葉もあるんだ、とりあえずお嬢ちゃん落ち着けや!!」
何か飛んでもねーーーじゃじゃ馬みたいだな、このお嬢ちゃんは
修羅場って…何の修羅場かシラネェけどさ、取り敢えず警察を呼んどくか
>>142
『・・・ふむ
それを気に留めぬあたりちぃとも普通ではない気がするのである。
さすがこんな人気のない夜の港に店を出すだけのことはある。
これぞまさに漢の心意気である。賢くはないが。』
「まぁ…不景気ですからね、この世の中場所選んでたら商売上がったりですし
それはそうと…」
「その内、核とか…水爆とか、生物兵器とか…そう言う物騒な言葉が飛び出して
まず、本来の目的地で事を成す前に…この地域で実験するって会話がね。
会話を聞いて…何がなんだかワカラネェガ…やばい事が行われようとしてるのは
確かじゃないかと、お客さん、この地域離れるなら今ですよ。」
『かく?すいばく?
むぅ・・・天才のオレ様も聞いた事の無い言葉である。
だが生物兵器はなんとなく類推がつく。
つまり・・・』
『ずばり軍用犬の仲間であるな!?』
ズコッ!!オイオイッ…軍用犬の仲間かよ、そんな生易しいのだと良いんだけどな。
>>144
さてと、俺もここを締まったら本格的に警察にちと
通報でもしようかねぇ、よかったら二人とも街まで送る…ぐはぁっ!!
なっ…何なんだ、此れは…。
意識が…グッ!!これは、何かの…吹き…まさか毒っ!?
- 147 名前:青葉マサヒメ ◆o73xs6sP76 :2005/09/18(日) 21:38:37
- >>142 髑髏坊さん
『うむ、まさにその通りである。
オレ様が捜しているものがあそこにあるに違いないのである』
そうだったんですか、なら目的は同じですね。
協力してくれる人は多いに越した事が無い…それに向かう所が
同じだったら、力を合わせた方が良いですよねっ?
「良かったら、その施設の方に向う際…一緒に行きませんか?
どうやら目的の地は同じみたいですし、もしかしたら…私も髑髏坊さんも
ここの地に来た時点で、引き返せない自体に巻き込まれている…かもしれませんし」
そう思い、髑髏坊に同行を求めるマサヒメであった。
髑髏坊さんが、どう言う目的でそこへ行くのかは解りませんけど
悪い人じゃなさそうだし…この人の全容は解りませんけど…少なくとも
信用できる事は確かかなっ…でももし拒否されたらされたで、一人で動かなきゃいけないんだろうなぁ。
そうなると、髑髏坊さん大丈夫かなっ?
相手の心配をしてる場合かと…マサヒメに突っ込みたい所だが、それは兎も角として
肝心な髑髏坊はと言うと…なにやらブツクサ一人で何か言っている様である。
そして、ひとしきり纏まったのか、マサヒメの顔をじっと見ると…。
『よかろう。特別にオレ様も同行してやるのである!』
「わわわわっ!?髑髏坊さんの頭から煙がっ!?えっと…髑髏坊さん
少なくとも自動人形じゃないですよねっ?…じゃあ如何して頭から煙が
あわわわっ、何とかしないと、だっ大丈夫ですかっ!?」
頭から大きな煙を噴出しつつ、そう答える髑髏坊であった。
それを見て、慌てて心配して駆け寄るマサヒメ。
アンタら良いコンビだよ、まったく。
>>146 ラーメン屋の親父さん >>144 鬼陰さん
『追々、勇気と蛮勇は違うって言葉もあるんだ、とりあえずお嬢ちゃん落ち着けや!!』
あうぅ……一応これでも、関が原の戦いとか大阪城での決戦とか
戦い抜いて生き延びた身だったりするんですけどねっ。
親父にしっかり捕まれて、ため息を付くマサヒメは。
どうせこの様子じゃ、何言っても信用されないんだろうなぁ。
そんなに私、頼りなく見えるのかなぁ…いや見えるんだろうなぁ…如何なんだろうっ?
こんな事を思いながら…如何し様かと悩んでいたその時。
『グッ!!』
彼女を止めようとする背後の親父から、何やら嗚咽な声が
気が付き振り向くと…ラーメン屋の親父は激しく痙攣して
するり、マサヒメの肩から力無くすり落ちる。
「これって一体!?……まさか、毒!?」
親父の口から大量な泡が出ており…今にも絶命しそうな勢いだった。
このままでは本当に死んでしまう、しかし何故。
「んっ…首に何か刺さってますね」
彼女はふと、親父の首に何か刺さっているのを見つける
そこから、それを抜き取って見ると…それは、何かの吹き矢の様である。
この様子だと、この吹き矢に毒が仕込んであった
……みたいですね、しかし一体誰がこんな事を。
「取り敢えず、早く毒を何とかしないと…親父さん、今、毒を浄化しますね
精霊の光にて…毒を浄化する力を、これでいける筈、間に合って下さいっ!!」
マサヒメの足元から魔方陣が出現…そして親父の首、吹き矢の刺さっていた所へ
手を翳す…すると精霊の光が手に集まり…やがて親父の首元を照らす。
しだいに、親父の体に精霊光が満ち溢れ…見る見る内に親父から毒気が抜けて
その顔から、精気を取り戻していく。
「ふぅ…これで一段落付きました、それはそうと…どの道
これで、あの施設に行くしか無くなりましたね」
親父さんの毒を浄化してる間に、かすかですけど…誰かが
あの施設の方向に向かう様な気配…それを白龍の意思が教えてくれました。
そして、白龍はその意思が…先程、この付近に留まっていたと形跡があったと。
じゃあもしかしたら、その人が親父さんを。
「これは、親父さんのリベンジ…考えといた方が良いかなっ
親父さんを取り敢えず、屋台の中に押し込んで、破邪の属性の結界を張っておきましょう」
置手紙くらいは残しておいた方が良いかなっ…取り敢えず、その屋台に結界を貼り付けた
から、早くここから逃げ出して下さいって…そう言いつつ、物理結界に破邪の剣を掛けて置く。
本来、結界自体に破邪の属性を付ける…こんな使い方した事ないんだけど
現状だと、こうするしかないのかなっ…本当なら、安全な所まで連れて行きたい所ですけど。
取り敢えず、破邪の属性を結界に貼り付ける試みは成功したみたいだし…後は自力で出れますよね。
アンデットとかは、よもやその掛けた結界のお陰で遅い来るなんて出来ないだろうし
それ以外でも、物理結界を念入りに掛けておいたから……大丈夫かなっ?
(現在位置:変電所近くのラーメン屋の屋台 >>134 >>142と会話…>>144イベント
これより、変電所に向かうと思います)
- 148 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/09/19(月) 01:12:35
- >143
>「私の負け、見たいね」
>彼女はその一瞬覚悟を決め、次の一撃を受け入れようとしていたが
ジョルノは彼女に叩き込もうとした左の拳を止めて、
ゆっくりと手のひらをひらいた。
ひらいた手のひらから、ふわりと花びらが散る。
「りんどうです」
ジョルノは、美しく深い青の色を咲かせた一本の草花をグロリアに差し出した。
「君は、『悪い人』じゃあない。
『悪い人』っていうのは、他人を踏みつけても何も感じない『ゲス』のことだ。
君が『ゲス』なら、ぼくの生み出した生命を躊躇わず蹴散らしただろう。
でも、君はそうしなかった。
だから、ぼくも君を傷つけることはしない」
微笑んだグロリアを見て、ジョルノもひとつ息をついた。
「……正直、余裕はなかったけど。
君の『期待』に少しはそえられたようでほっとしてるよ」
>すでに満身創痍なジョルノを見て、そんなジョルノを前に印を結ぶ
>そして、自分の槍を地面に突き刺すと、彼女の足元に魔方陣が現れる
>次に近づき、ジョルノの傷のあっちこっちに手を当てた。
ジョルノが右手の『失った部分』を『創ろう』としていると、
それより早く、グロリアは『術』を唱え、ほぼ役に立たないジョルノの
右手に手を当てる。
「え……ッ!?」
柔らかな光が集ったかと思うと、みるみるうちに骨は元に戻り、
傷はふさがれ、痛みが消えていく。
「……ぼくの『ゴールド・エクスペリエンス』は生命を生み出す。
だから、失った身体の部分を『創り』、それを『埋める』ことによって、
傷を治すことが出来る。だけど、それは飽くまで『埋めた』だけだから、
ダメージは残るし、完全に治癒するまでは時間がかかる。
でも、『これ』は…。
彼女の『力』は、『癒し』そのものなのか?
『スタンド』じゃあないみたいだけど…『不思議』だな」
ジョルノの右手は、何事もなかったように治り、そして痛みも綺麗に消えた。
「……ぼくは、『凄く』急いでる。
間に合わなかったではすまされないんだ。
だから、『今』は難しいかもしれない。
そして……恐らく、ぼくたちの想像し得ない『ところ』から来たのであろう君に、
ぼくたちのどんな『理屈』が通用するかも分からない。
……ところで、知らないかもしれないが、
ギャングには『借りたものは必ず返す』という鉄則がある。
そして、ぼくはその『ギャング』だ。
だから、今言ったみたいに難しいことを承知で、
でも、君にこう言おうと思ってる。
『君のためにぼくができることは何かな』」
(現在地:埠頭倉庫群)
- 149 名前:尾張グロリア@本編終了後(アンデット):2005/09/19(月) 15:56:37
- >>148
「これは…りんどうの花、この世界にもあったのね」
『君は、『悪い人』じゃあない。『悪い人』っていうのは、他人を踏みつけても
何も感じない『ゲス』のことだ。君が『ゲス』なら、ぼくの生み出した生命を躊躇わず蹴散らしただろう。
でも、君はそうしなかった、だから、ぼくも君を傷つけることはしない』
完全に私の負けね…私自身、死んでから随分丸くなった気がするけど
あの時…大阪城での決戦の時、もし、素直にこう思えなかったんだろう
もし、あの時生きる事を選んでいたら…あの時の勝利の先には、死の世界
しか待っていなかった…もしかしたら違う世界に行けた…かもしれないのに。
でも、あの時は…どの道、どちらにせよ死ぬ事を選んでいたんだろうと思うけど。
『……正直、余裕はなかったけど。
君の『期待』に少しはそえられたようでほっとしてるよ』
有難う…それにしても本当に不思議な力よね、私はジョルノ様から貰った
りんどうの花を見てそう思った、これもその力で作ったのよね……とするとこれは血で
……あんまりそう言う事は考えない方が良いわよね?
『……ぼくの『ゴールド・エクスペリエンス』は生命を生み出す。
だから、失った身体の部分を『創り』、それを『埋める』ことによって、
傷を治すことが出来る。だけど、それは飽くまで『埋めた』だけだから、
ダメージは残るし、完全に治癒するまでは時間がかかる。
でも、『これ』は…。
彼女の『力』は、『癒し』そのものなのか?
『スタンド』じゃあないみたいだけど…『不思議』だな』
「あら、私から言わせて貰えばそっちの能力も十分不思議なものよ」
『……ぼくは、『凄く』急いでる。
間に合わなかったではすまされないんだ。
だから、『今』は難しいかもしれない。
そして……恐らく、ぼくたちの想像し得ない『ところ』から来たのであろう君に、
ぼくたちのどんな『理屈』が通用するかも分からない。
……ところで、知らないかもしれないが、
ギャングには『借りたものは必ず返す』という鉄則がある。
そして、ぼくはその『ギャング』だ。
だから、今言ったみたいに難しいことを承知で、
でも、君にこう言おうと思ってる。
『君のためにぼくができることは何かな』」
「ギャング…そう言えば生前、そんな属性を持ったお義父様の部下が居たわよね…
確か『暴走水軍』七曜キリューって人、もし機会があったら彼を紹介したいわ
あの人は流石に呼ばれて居ないと思うけど…それはさて置いて
私の為にジョルノ様ができる事…そんなの決まってるわ、私の見立てが間違ってなかった
そう思わせてくれる事、要するに……この街に広がる異様な不陰気を何とかして欲しい事よ
多分、その気配はその先…詳しい所は分からないけど、そこにそれは在ると思うの…多分
私達がここの居るのも、帰れないのもその為かもしれないわ…もしジョルノ様が何とかしても
帰れる保障は無いけど…この苦しみ暗いは何とかなるかもしれないし。
大丈夫、貴方は私の見立てに十分答えてくれたもの…
期待してるわジョルノ様、だから行ってらっしゃい…」
「そして気を付けてね」
ハンカチを取り出して、部下の亡霊達と共にジョルノ様を見送る私…さて、わたしも
できる事はしなくちゃ行けないわね…何が出来るか解らないけど。
- 150 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/09/20(火) 01:55:56
- >>146(ラーメン屋店主)
>まぁ…不景気ですからね、この世の中場所選んでたら商売上がったりですし
む・・・
いや、せっかく移動出来る屋台なんだから選べよ、場所
などと思ったが、口には出さない。
おそらくなにか通すべき漢道あってのことなのだろう。
これも武士の情けというやつである。双方武士じゃないが。
>ズコッ!!オイオイッ…軍用犬の仲間かよ、そんな生易しいのだと良いんだけどな。
>さてと、俺もここを締まったら本格的に警察にちと
>通報でもしようかねぇ、よかったら二人とも街まで送る…ぐはぁっ!!
>なっ…何なんだ、此れは…。
>意識が…グッ!!これは、何かの…吹き…まさか毒っ!?
店主は唐突に倒れると、置きあがろうとし・・・そしてまた倒れた。
毒?
毒とか今言ったようだが・・・?
「む?如何した店主?
まさかオレ様の言葉に毒が!?」
<どんな毒か>
>>148 青葉マサヒメ殿
>んっ…首に何か刺さってますね
「む?どれどれ・・・これは吹き矢ではないか」
オレ様は覗き込み、それを見て言ったのである。
吹き矢とは暗殺によく用いられる携帯武器だ。
主に毒を塗って使用する・・・ってああ、さっきの毒とはこのことだったのであるな。
てっきりオレ様の言葉にショックを受けたのかと・・・
>「取り敢えず、早く毒を何とかしないと…親父さん、今、毒を浄化しますね
> 精霊の光にて…毒を浄化する力を、これでいける筈、間に合って下さいっ!!」
>「ふぅ…これで一段落付きました、それはそうと…どの道
> これで、あの施設に行くしか無くなりましたね」
>「これは、親父さんのリベンジ…考えといた方が良いかなっ
> 親父さんを取り敢えず、屋台の中に押し込んで、
> 破邪の属性の結界を張っておきましょう」
この娘、妖術士であったのか。
怪光線を受けて数秒で店主の顔色が落ち着いてきた。
うむ・・・まるで果心居士のようである。
それはそうと・・・
「変電所に行くのは良いのであるが・・・
オレ様ちと気付いたのだが・・・
撃たれた店主が居る以上、吹き矢を撃った者がそのへんに居るのではあるまいか?
それに『毒を浄化しますね』とか言わないでこそっと治しとけば
店主は殺ったものと思われて安全だったのでうわぶッ!?」
と、そこまで話した所で
オレ様は破邪の結界に弾き飛ばされ車田漫画よろしく顔面から地面に着地した。
(現在位置:変電所近くのラーメン屋の屋台・・・のそばの地面)
- 151 名前:青葉マサヒメ ◆o73xs6sP76 :2005/09/21(水) 11:42:47
- >>150 髑髏坊さん
『変電所に行くのは良いのであるが・・・
オレ様ちと気付いたのだが・・・
撃たれた店主が居る以上、吹き矢を撃った者がそのへんに居るのではあるまいか?
それに『毒を浄化しますね』とか言わないでこそっと治しとけば
店主は殺ったものと思われて安全だったのでうわぶッ!?』
「その辺に付いては…毒矢を吹いた後…あそこの施設に向かったと
精霊が教えて教えてくれたので、大丈夫かと思います」
マサヒメがそう答える他所に…髑髏坊は、屋台の結界に弾き飛ばされ
地面に顔面からゴッツンコ。
「だっ…大丈夫ですかっ!?」
心配して駆け寄るマサヒメ…しかしその時…一条の光が天空から現れ
「……!?」
マサヒメを貫く…そして、彼女は光に包まれ…完全にロストした。
(現在場所:施設近くのラーメン屋の屋台…謎の光に貫かれ…ロスト(退場))
- 152 名前:鬼陰 ◆cMasterAQo :2005/09/21(水) 18:16:55
- >>150-151
新たな吹き矢を取り出し、狙いを定めようとした直後にそれは起こった。
天空からの謎の光条が、二人のうちの一人…女の方…を貫き、
そしてそのまま消滅させてしまったのだ。
(まさか…あやつの仕業か?)
(…いや、そうではあるまい)
とにかく、消えてしまった方については最早どうしようもない。
考えるより先に行動の段である。
間抜けにも頭から地面に着地しているもう一人の方に
吹き矢の狙いを定め、撃つ。
そしてそのまま横に転がり建物の裏に着地。
闇に溶け込み物陰を移動しながら様子を探る…
(現在地:変電所上→変電所陰 潜伏しながら様子を伺う)
- 153 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/09/21(水) 21:54:20
- >>148
『りんどう』を受け取ったグロリアは少しだけ微笑んだ。
>有難う…それにしても本当に不思議な力よね
>……とするとこれは血で
>……あんまりそう言う事は考えない方が良いわよね?
「自分の『能力』に不思議さは感じなかったな。
自覚したときは多少驚いたけど、昔から……
傍にいてくれたような気がするんだ。
確かに、『これ』はぼくの血から作った物だ。
でも、一度ぼくが産み出した生命は、その命を終えるか、
ぼくが命令しない限り、ずっと『生命』のままだ。
想像するとちょっと気持ち悪かったかな?悪かったね」
>私の為にジョルノ様ができる事…そんなの決まってるわ、私の見立てが間違ってなかった
>そう思わせてくれる事、要するに……この街に広がる異様な不陰気を何とかして欲しい事よ
港全体を包み込むこの『邪悪』な『におい』。
不愉快なこの『におい』は、もちろん『自然にあったもの』などではなく、
『何者か』が、即ちそれは『ゲス』ということになるが――
もたらしているものに間違いない。
『不審な荷物』、そこにひとを苦しめる『邪悪』を、
ジョルノは今やはっきりと感じ取っていた。
「ぼくが全てを解決出来るわけではないと思う。
君の言うとおり、ぼくがなにかしたところで、君が『帰れる』とは限らない。
でも、君が心配しているのは自分の苦しみだけじゃあない。
やっぱり、君は『いい人』なんだな。
君がぼくを信じてくれたように、ぼくも『いい人』である君と、君の『優しさ』を
裏切らないように力を尽くそう。
『約束』するよ」
>期待してるわジョルノ様、だから行ってらっしゃい…
ジョルノは頷いて、踵を返した。
「Arrivederci. Ci vediamo!」
(現在地:埠頭倉庫群。8番倉庫へ急ぐ)
- 154 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/09/22(木) 01:20:28
- >>151 青葉マサヒメ殿
>「だっ…大丈夫ですかっ!?」
「む・・・ぐ、大丈夫である。
だが、仮面が無ければ即死だったやもしれぬのである」
オレ様はよろよろと身を起こした。
実は地面との衝突ではなく霊力結界との接触の方がダメージだったのであるが、
そのような事、悔しくてとても言う事ができぬのは言うまでも無い。
その時だったのである。
そう言って駆けて来る娘に光が降り注いだかと思うと、
次の瞬間、娘の姿は消えていたのである。
「ぬを!?なんであるか!?
おい!?ちょっと、青葉さーん!?」
・・・だが返事はない。
霊力まで含め、あらゆる気配の消失が暗に告げていた。
娘がこの地から去った事を。
>>152 鬼陰殿
「うーむ・・・なんだったのであるか。
これはもしや敵方の策略!?
オレ様を混乱させようという国家級の陰謀であるな!?」
なんだか首筋がチクリとしたような気がするが
多分気のせいであろう。
無視してオレ様はひとしきりぶつくさ文句をたれる。
何やら殺気のようなものを感じたような気もしないでもないのだが、
周囲を見まわしても特に異常はない。
妙に神々しいオーラに包まれたラーメン屋の屋台を除けば、だが。
「ハテ?何奴かの気配がしたような・・・気のせいであるか?」
そう言えば先ほど娘が何か言っていたのである。
たしか、曲者はあそこの施設に向かったとかなんとか・・・
本来、オレ様のような天才軍略家は不確定な情報では動かないのであるが
店主も伸びておることだし・・・この場はやむをえないのである。
というわけでオレ様はその変電所らしき施設に向かい、
首の後ろあたりを掻きながら、のっしのっしと歩き始めたのである。
(現在場所:施設近くのラーメン屋の屋台から変電所らしき施設へ向かい移動開始)
- 155 名前:鬼陰 ◆cMasterAQo :2005/09/22(木) 22:49:18
- >>154
「……………!?」
(効いていないのか?)
慢心しているわけではないが、
己の腕に間違いは無いはず。
相手がこちらに気づかねば
百発百中の自信あり、である。
でなければ、冥王様の片腕を自負する資格など無い。
ともあれ、ここでもう一発というのは下策と見るべき。
今度は確実に命を取らねばならぬ。
懐から取り出したるは、ぴあの線と呼ばれる鋼糸。
これにて首を巻き取り吊るし上げ、
窒息の内にこの世からおさらば。
あの男に許された運命、これあるのみ。
(現在地:変電所付近 闇に紛れ髑髏坊を待ち伏せる)
- 156 名前:名無し豆腐:2005/09/22(木) 22:52:22
- >>153
倉庫に近づくと…やはり、似たような建物が林立していることに
改めて気づかされる。
すぐそばにある倉庫は、『15』と『16』である。
- 157 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/09/23(金) 22:22:22
- >>156
予想はしていたが、同じ外観の倉庫がずらりと建ち並び、
一見しただけでは、区別がつかない。
「仕方ない……。この並びなら奥に8番もあるだろう。
あの男があの状況で『嘘』をついたとは思えないが、
あの男が、『真実を知らない』という可能性もある…」
ジョルノは傍の倉庫を見上げた。
「15番と16番か…。
……でもひとつずつ中を確かめてる時間はない。
ここから蔦を伸ばして『生命エネルギー』があるかどうか感知してみよう。
『不審な荷物』が一人で勝手に運ばれてくるはずはないからな。
『ゴールド・エクスペリエンス』ッ!」
ジョルノは、15番と16番の倉庫へ向けて蔦を這わせた。
(現在地:埠頭倉庫群。15番と16番の倉庫の前)
- 158 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/09/24(土) 11:37:54
- >>155 鬼陰殿
で、その施設である。
ざっと見まわしてみるも特段奇妙な点は見当たらない。
だが心なしか人の気配がするようでもある。
「やはり残業であろうか」
こんな遅くまで感心感心。
そのような事を脳裏に浮かべつつ、オレ様は施設に近づく。
・・・ふむ。入り口はどこであろうか。
無ければ造るだけなのであるが・・・
(現在地:変電所付近 鬼陰にも気付かずのこのこと接近する)
- 159 名前:名無し豆腐:2005/09/25(日) 22:08:31
- >>157
15番、16番ともに…人間に類する生命反応は、無い。
虫やネズミなどが多少いる程度のようである。
- 160 名前:鬼陰 ◆cMasterAQo :2005/09/25(日) 22:26:54
- >>158
(そろそろ頃合だな)
これ以上、異物をここに存在させるわけにはいかない。
ともすれば、荷物の運び出しが不可能になってしまいかねないのだ。
(接近したな………終りだ)
腕を軽く振り上げ、鋼糸を放つ。
上に伸びたパイプを経由し、男に向かう。
敵は気づいていない。間違いなく必殺。
(現在地:変電所付近 髑髏坊の暗殺を試みる)
- 161 名前:名無し豆腐:2005/09/25(日) 22:33:16
- その時。
工場側、街側から一台ずつ軽トラックが侵入してきた。
同時に、海からも一隻のモーターボートが倉庫群に向けてやってきている。
- 162 名前:名無し豆腐:2005/09/26(月) 00:29:29
- >>145
気がつけば、工場の辺りまで来ている。
辺りはなんというかキナ臭い雰囲気だ。
ついでに、携帯を落としたことにも気がついた。
- 163 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/09/26(月) 13:45:30
- >>160 鬼陰殿
「ん?なんか光る髪の毛みたいなのが・・・」
そう言ってオレ様は首元に落ちて来た妙なモノを手に取ろうとしたのである。
だがその瞬間・・・
なんたることであろう。
その糸は首にからみつきオレ様を中空へ引きずりあげたのだ!
「ギャボー!?
な、何事であるか!?
オレ様何時の間にか樹海名物『くびをつるひと』の構図にッ!?」
引き千切ろうとするが指がうまく糸にかからないのである。
オレ様の筋肉のおかげで頚椎がへし折れはしなかったものの
中空で足もつかず踏ん張りが利かない上になんだ苦しくなってきたのである。
「こ、こういう時こそ天才の名案をもって事に当たらねば!
焦らない焦らない一休み一休み・・・」
<ポクポクポ・・・>
「だ、ダメである!
このままチーンの音でお亡くなりになってしまいそうではないか!
苦し・・・ガハゲホゴホ!?」
まさにオレ様大ピンチ!!
(現在地:変電所付近 宙吊りになってじたばたしている)
>>161
まさにピンチの ピンチの ピンチの連続!
そんな時 ウルトラマンが 欲しい
もとい、神頼みでもしたくなるような状況である。
その時、目を白黒させているオレ様の耳に
蒸気音のようなものがとどいたのである。
「む、これはもしや悪念機や霊子甲冑の駆動音であるか!?」
オレ様は音の聞こえる方へ振り向こうとした。
<ブツリ・・・ドサ>
「なんだ・・・ただの車ではないk・・・って、あ痛ッ!?
何であるか!?
・・・むむ。糸が切れたのであるか?」
そう、オレ様が無理な体勢から無理やり頭をひねろうとしたせいで
オレ様の頭に刺さっている稀代の名刀の先っちょが糸を断ち切ったのである。
「・・・・・・え−と。
・・・ガハハハハハハ!!!
見たか、オレ様の完璧な作戦の通りである!
キサマの企みなど見ぬいていたのだ!!
これぞまさに天才の計略である!」
(現在地:変電所付近 明後日の方向に指をつきつけ勝ち誇っている)
- 164 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/09/26(月) 21:27:41
- >>159
「…………」
人間の生命エネルギーは「ゴールド・エクスペリエンス」でも感知しない。
「やっぱり、8番を見つけるのが手っ取り早いか……」
そうして奥へ歩き出そうとしたその時、
>>162
突如、エンジン音が、静寂を破った。
「モーターボート!?間違いない、こっちに向かっているッ!
…ということはつまり、明らかに『ここ』に『目的』が
あるという証拠だ。
面白くなってきた、これは『危機』かもしれないが、
『チャンス』とも言える。
万が一にも逃すわけにはいかない」
ジョルノはアスファルトに手を当てた。
「『ゴールド・エクスペリエンス』!」
物揚場になっている桟橋付近にみるみるうちにヤエムグラが
方々に生え始める。
ジョルノは下がって、倉庫群の影に身を潜めた。
(現在地:埠頭倉庫群。15番と18番の倉庫の影に隠れ、様子を窺う)
- 165 名前:名無し豆腐:2005/09/26(月) 22:02:12
- >>145
闇の中、コンテナの上に人影がいる。
座っているようだ。
「君の向かう場所はここでないのではないかな、アンダーソン君」
- 166 名前:鬼陰 ◆cMasterAQo :2005/09/28(水) 18:26:48
- >>163
(くっ)
忍びの者が舌打ちを口に出すわけもないが、
心中では二、三回それを繰り返さずにはおられない。
万全を期したはずが、頭についているあんなモノで。
そして、例のものの輸送手段が、ついに来てしまった。
これ以上、ここでグズグズやっていることは許されない。
あれらを守らねば、我が主の復活がまた遠ざかる。
(やむをえんか…)
眼前の男を放置して、闇に紛れて運搬車を追う。
付近を警戒するのなら、しばらくあの場に留まるはずだが…
どうも、こちらの気配を若干感じ取っていたフシがあるのは気になる。
(現在地:変電所付近→倉庫方面 闇に紛れてトラックを追跡)
- 167 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/09/28(水) 18:39:45
- >>162
(工場か……)
ということは周囲を見回してわかったのだが。
果たして、ここはどの辺なんだろうか?
ここの地理感は全く無い。
どっちに行けば海か、くらいの検討はつくが…
などと思っていると。
>>165
「…………っ!!」
素早く銅剣を抜き、身構えた。
先ほどは、どこかおふざけ風味だったのもあって
どうにかしのいだが、こちらに危害を加えようとしているのは明らかだ。
「ああ、そうだな……できれば、帰りたいんだけどね、街に」
(見逃してくれるか? …ダメだろうな)
(現在地:港入り口・工場側 >>165に対し即応体勢。打って出るか、逃げを打つか)
- 168 名前:名無し豆腐:2005/09/28(水) 18:57:16
- >>164
異様な雰囲気を感じ取ったらしい。
モーターボートは針路を変えた。
…結果として、ジョルノの潜んでいる方に近づいてきているが。
岸壁の高くなっている場所から、やや強行的に侵入してくる構えのようだ。
- 169 名前:エージェント・スミス:2005/09/28(水) 21:18:39
「それも違うな、アンダーソン君。
いや、この世界では確か、高村恭司、といったのだったかな。
今から話すことは、本来ならば永遠に、君は知らなくても良かったことだ、
君はそれをデータとして持ち得ない。
だが緊急事態なのだ、タカムラ君。
君が認識するしないに関わらず、君はしなければならない。
この世界は機械が産み出すマトリックスの中のひとつの虚構世界だ。
しかし、もちろん君も含め、そのことを知る者はいない。
君はしかし、単純なデータではなく、マトリックス側のプログラムなのだ、
アンダーソンという名のな。
君は無意識的にバグや不正処理を修正し調整して、
この世界を円滑に動かす役割がある。
だが、君も経験したようにこの世界のバグは最早修正の追い付かない
レベルにまで達し、今も尚侵食を続けている、
いや、この瞬間、この『場』にもまた致命的なバグが産まれようとしているのだ。
このままでは、他世界にも悪影響を与えるどころか、
マトリックスそのものが破壊される。
そこで、マトリックスの統括者アーキテクトは、
この世界をリカバリーする判断を下した。
救世主である君は、私たちとともにソースに帰り、
君が蓄積したデータを、アーキテクトにフィードバックさせなければならない。
故に君の向かう場所はここではない、マトリックスシステムなのだ。
安心したまえ、タカムラ君。
リカバリーが行われれば、今までの君の記憶データと存在は
全てデリートされ、
システムが回復した後、この世界と共にまたゼロから始まる。
これこそが唯一再生する道だ。
理解できたかね?タカムラ君。さあ、私達とともに来るのだ」
スミスはコンテナから飛び降りると、ゆっくりと近づいてきた。
- 170 名前:ジョルノ・ジョバァーナ ◆I7CTouCqyo :2005/09/28(水) 21:43:07
- >>168
「…見込みがはずれたか。
『荷物』は8番倉庫……
でも『荷物』はしまうんじゃあない、『運び出す』んだ。
つまり、あのボートはッ!その『手段』の可能性が高いッ!
……見くびるなよ、ぼくは『パッショーネ』の『ボス』。
絶対に、運ばせないッ!」
モーターボートは荒く方向を転換して、
そのまま倉庫に近い岸壁につけようとしてくる。
「そっちがその気ならッ!
『ゴールド・エクスペリエンス』ッ!」
両手をあてていたアスファルトから蔦を海の方へ伸ばす。
このままボートを絡め取り、固定させるつもりだ。
「この埠頭に泊めたいんだろう?手伝うよ。
…二度とボートが動かないようになッ!」
(現在地:埠頭倉庫群。物陰から出て、近づいてくるボートに向けて
蔦を伸ばす)
- 171 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/09/28(水) 21:47:52
- >>166 鬼陰殿
<しーん>
あたりは静まりかえっているのである。
オレ様はおずおずとつきつけた指を下ろすと黙って服の裾の埃など払ってみる。
天才はいついかなるときでも冷静沈着がモットー。
この程度で・・・この程度で心揺らすようではダメのダメダメなのである。
さて・・・落ち付いた所であたりをうかがうが
気配も感じられず、ただ遠くに車の走行音が響くのみ。
さては刺客め、オレ様の最強振りにおそれを為して逃げ出したのであるな?
フッフーン、戦わずして退ける。
これぞまさに天才の兵法である。
では障害も消えた事だし予定通りこの妙な施設の中を調べるのである。
オレ様は目前の建物の入り口を探し、内部に立ち入るべく歩き出したのであった。
(現在地:変電所の入り口が見付かるようであればそこから内部へ)
- 172 名前:名無し豆腐:2005/09/30(金) 21:50:52
- >>170
伸びた蔦はボートを瞬く間に絡め取ったが、
それに乗っていた何者かは、そこから素早く飛び出していた。
人間の動きとは思えない。
岸壁上の一角に着地すると、一目散に駆け出した。
…何か、小さな箱を脇に抱えているようだ?
- 173 名前:高村恭司 ◆cMasterAQo :2005/09/30(金) 22:06:31
- >>169
「…………………」
まあ、俺がここ二ヶ月ほどで経験してきたことを
見ず知らずの他人に包み隠さず話してみたら、
その人は、今の俺のような気分を味わう所だろうが。
そういう風なことを経験してきた身としては、
こいつの言うことを頭から電波発言だと決め付けることもできない。
だが…
「そんなわけのわからないことをいきなり聞かされて
ハイ、そーですかとついていくとでも?」
それを踏まえたところで、これが現実的な反応であることに変わりは無い。
銅剣を構えたまま、一、二…と後ずさり。
そして、一目散に駆け出した。
目指す方向は…決まっている。再び港に侵入していく。
工場方面はいかにも見通しが悪そうで、地理感のない自分では
あっという間に追い詰めらる可能性があるからだ。
(現在地:港入り口・工場側→変電所前へと逃走中)
- 174 名前:名無し豆腐:2005/09/30(金) 22:13:44
- >>171
トラックのうち一台は髑髏坊の後ろを通り過ぎていき…
>>170
倉庫群付近に二台、トラックが出現することになる。
二台は倉庫の端と端。離れている。
到着してからすぐさまエンジンを落としているため
エンジン音はすぐに聞こえなくなりはしたが…
- 175 名前:名無し豆腐:2005/09/30(金) 22:34:28
- >>171
探し回るまでもなく、普通にドアがあった。
ただし、カギがかかっている。
それほど頑丈ではなさそうだが。
- 176 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/10/01(土) 04:44:33
- >>174
刹那。
背後を車輛が駆け抜ける。
その荷台から運搬車輛だと言う事は髑髏坊にも推測できた。
良く考えればそれは何かを運び出す・・・あるいは運び込むためのもので
進路を調べるべき存在であることは察しがついても良いのだろう。
「む、またであるか」
だが、髑髏坊は気付かない。
先ほども聞こえた車両の疾走音。
それが彼の洞察力を鈍らせていたのだ。
「別段これが特異な存在ではない」
基本的に知性派というのが自称に過ぎない彼はそう考えてしまった。
「おっと・・・それより入り口を捜すのが先決であるな」
そして彼は深く考えず元の行動へと戻ったのである。
>>175
「もしもし、お晩である」
ほどなくドアは発見された。
オレ様は挨拶を口にしながらドンドンとドアを叩く。
そしてノブを回すが・・・なんたること、開かないのである。
怪しい施設。
↓
ドアには鍵。
↓
やましいところアリ。もしくは大事なものをしまっている。
オレ様は瞬時に連想した。
これすなわち手がかりに相違ないのである。
ならば障害は排除するのみ。
オレ様にとって倫理などというものは配慮にも値しないものであった。
「どかーん」
かくしてオレ様はドアをブチ破るべく、
その3メートルに届こうかという巨体の体重を十分に乗せた蹴りをドアに叩き込んだのである。
(現在地:変電所入り口)
- 177 名前:名無し豆腐:2005/10/03(月) 01:15:53
- >>176
あっけなく壊れて開くドア。
中には、うかつに触れると危険そうな機械がたくさん見当たる。
- 178 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/10/03(月) 19:01:21
- >>177
「むむ・・・こうまで機械だらけとは」
ドアを抜けるとそこは雪国だった
そこには大小さまざまなからくりが配置されていたのである。
元よりからくりなぞに興味の無い身、
無論のこと、何がどうなっているのかはさっぱり分からない。
だがオレ様は天才的な洞察をもって
それにうかつに触れると危険である事を看破したのである。
うむ、決してこないだ岩融をいじっていて壊したのと
関係があるなどということは無いぞ。
「しかし・・・からくりはともかく人は居ないのであるか?」
オレ様はひょいひょいとからくりを避けながら奥へと向かった。
(現在地:変電所内 移動中→奥へ)
- 179 名前:名無し豆腐:2005/10/04(火) 22:42:39
- >>178
人はまったくいない。
少し奥に入ると、スイッチらしきものが
密集している場所が眼に入った。
- 180 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/10/11(火) 01:19:01
- >>179
「なんだ誰もおらんではないか」
人気のまったくない部屋。
だがそこにはからくりばかりが密集していたのである。
オレ様には仕組みなどさっぱり分からぬが
なんらかの目的をもって配置されているのであろうことは確かである。
そしてオレ様にはその目的すらもさっぱりなのである。
天才の推理力と言っても限りと言うものがある。
前提となるべき情報が少な過ぎては答えを導けようはずもない。
「うーむ、蘭丸の言っておった物がありそうには見えんのである。
誰かとっつかまえて聞こうにも人がこうも居らんのでは・・・」
仕方が無い。
オレ様はすごすごと外に戻ることにしたのである。
さて、どこを捜したものであるか・・・。
(現在地:変電所内 移動中→外へ)
- 181 名前:名無し豆腐:2005/10/12(水) 21:29:49
- >>180
外に出るなり、なにやら人影が横切るのが見えた。
かなり小さい。
変電所の裏手に向かったようだが…?
- 182 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/10/15(土) 21:51:57
- >>181
「あ、そこな民草よ・・・って無視かーーー!?」
施設を出てすぐに目の前を横切った人影に
ついに締め上げて話を聞く時が来たかと声をかけようとしたその時、
その不穏な気配を察したのか、はたまた単に急いでいるのか、
人影はそのまま施設の裏手の方へと行ってしまったのである。
まさに無礼千万。
このオレ様をシカトぶっこくなど許されるであろうか!いやない!(反語)
しかし心なしか人影はちと小さきに過ぎるように感じたのである。
先ほどの少女を思えば、子供やもしれぬな。
だが例え子供であろうともこの髑髏坊、容赦せんッ!
「ぬうう!待つのである!止まるのである!無視禁止なのである〜〜!」
とりあえず情報を得る為に、
そして何よりシカトの恨みを晴らすべく、
オレ様は人影の後を追って施設の裏手に向かったのであった。
(現在地:変電所前 移動中→裏手へ)
- 183 名前:名無し客:2005/10/18(火) 20:17:30
- >>182
追いかけた先には高く張られたフェンス。
小さな影は、なにやらかしゃかしゃと必死で上に登っている。
…六、七歳ほどの子供のようだが。
捕まえようと思えば、わけのないことであろう。
- 184 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/10/23(日) 22:11:03
- >>183
子供がフェンスを登っている。
オレ様が辿り付いた先にあったのはそんな光景。
何ゆえ夜の港でフェンスを登るのか。
オレ様への恐怖ゆえか。
それとも何か他に含むところがあるのか。
とりあえず聞いて見る他あるまい。
「・・・おい、そこな子供ちょっと待つのである」
オレ様はむんずと子供の服の背中あたりをひっつかむと
フェンスからひっぺがした。
(現在地:変電所裏手)
- 185 名前:名無し客:2005/10/27(木) 00:33:29
- >>184
「ひぃぃぃぃーーーーっ!!」
捕まえて確認してみても、
なんのことはない、普通の子供だったのだが。
めちゃくちゃ暴れる。
恐慌状態だ…
悲鳴を上げながら何か喋っているようだが、声になっていない。
- 186 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/10/30(日) 16:15:03
- >>185
ヒーキャーと喧しいのである。
まさに恐慌状態。
これだからガキというやつは・・・まったくもって度し難いのである。
「おい子供、泣き止むのである!」
ダメだった。
子供はずいと寄せられたオレ様の顔面の迫力に
パニックを引き起こしてしまったのである。
・・・そうだ!
こんな時こそ秘奥技「べろべろばぁ」をやるのである。
これならば泣く子も黙るに違いない!
まさに天才の作戦である。
「おい子供、べろべろ・・・ばぁ、である!」
ダメだった。
しまったオレ様今は仮面つけてるのでベロもばぁもねェのである。
天才であるオレ様としたことが、まさに不覚。
猿も筆を誤って河に落ちるとはこのことであろう。
「ぅだぁぁぁあああ!!
港に変なものを持ち込んだ連中はどこか吐くのであるぅ!!」
・・・オレ様も強硬状態、まさに進退極まってしまったのであった。
- 187 名前:名無し客:2005/11/03(木) 21:37:27
- >>186
(ザッ………)
背後から、おかしな音が聞こえた。
足音のようだが…
続いて、なにやら軽く、金属のこすれるような音。
髑髏坊につかまってわめいていた子供の悲鳴が、
ほとんど断末魔のレベルになった。
…何か、まずい!!
- 188 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/11/07(月) 03:06:32
- >>187
・・・む。
なにやら背後より音が聞こえるのである。
足音・・・それに金属音であろうか?
そして、かつて戦場で幾度と無く感じてきたあの感覚が首元をちりちりと焦がす。
そう、こいつは殺気というヤツである。
さしずめ大声で捜すものをぶちあげたオレ様を
放っておくわけにいかなくなった誰かであろう。
先ほどの忍者かどうかは分からぬが・・・
いずれにせよ面白い展開である。
「何者であるか!?」
オレ様は泣き叫ぶ子供を下ろすとゆっくりと背後に振り返った。
- 189 名前:名無し客:2005/11/09(水) 09:17:21
- >>188
そこにいたのは、黒いマントを羽織った何者か。
他は、暗くてよく見えない。
振り返るなり、背後に立った何者かの掌底から、
黒光りする筒が飛び出していることに気がつくだろう。
何者か、との問いに、それで以って返答した。
耳をつんざく音響と共に、無数に吐き出される銃弾が、
右から左へ、髑髏坊を薙ごうとする。
おれは、きさまとその餓鬼を、殺しに来たのだ。
- 190 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/11/16(水) 21:17:48
- >>189
「なにぃ!?」
問答無用とはまさにこの事である。
きゃつめ、オレ様の在り難〜い誰何の声もドン無視し、
いきなり発砲しくさりやがったのである。
オレ様は反射的にひっつかんだ子供を体の陰に回したが
その刹那にとれた行動はそれで精一杯であった。
あ・・・
良く考えたら別にかばう必要なんかなかったのである。
・・・・・・。
な、なんだその目は?
ド忘れである!わざとである!ついである!
単になんとなくである!
兎も角、弾丸がオレ様の体に叩きつけられたのである。
だが甘い!
妖気によって守られたこのオレ様の肉体は
たとえ華撃団の霊子甲冑のなんと言ったかアレは・・・しゅーてん下?セイテンスター?まぁとにかく連中の銃撃をもってしても蚊が刺したほどにしか感じないのである。
よってこの程度の銃撃など・・・
「痛たたッ!?」
オウシット!なんたることか!
無茶苦茶痛いのである!!
妖力か霊力か魔力の類でも込められているのであろうか、ごっつぅ痛いのである。
幸いオレ様の素敵な筋肉によって阻まれているが・・・痛いものは痛い。
あ、ちょっと血ぃ出たのである。
「い、痛いわ、貴様ァァァアアア!!」
オレ様は片手で掴んだ子供を背に負いつつ
もう一方の手でそのマント君めがけて金棒を振り下ろしたのであった。
- 191 名前:黒マントの男:2005/11/18(金) 23:58:32
- >>190
振り下ろされた金棒は黒マントの男にはっしと受けとめられた。
丁度、白羽取りのように。たいへんな力持ちである。
「むむ、面妖なやつめ。
装甲車さえ撃ち抜く機関銃を受けてぴんぴんしておるとは」
ガスマスクのようなもので覆われたその表情を伺い知ることはできないが、
どうやらこれでも驚いているらしい。そのようなことを言いながらも、
金棒を両手で止めた体勢のまま、膝蹴りを鳩尾にお見舞いせんと振り上げる。
…周りには、最初の少年の他は誰もいないようだ。
このおかしな男を少しひるませれば、存外簡単に逃げられるかも知れない。
- 192 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/11/22(火) 09:54:32
- >>191
止まった。
止まっていたのである。
一度振るえばホームラン、もとい、霊子甲冑ですらもかっとばし、
容赦なくビルからはたき落とすこのオレ様の金棒を
こともあろうにこやつはその両腕で受け止めおったのである。
「むむ面妖なやつめ
このオレ様の金棒を受けて平然としておるとわッ!」
その男は怪しい仮面にほんのかすかに驚きの色が浮かぶ。
と、金棒を受け止めた体勢から流れるように膝蹴りが繰り出されたのである。
フン、甘いのである。
オレ様の鋼の肉体の前にこのようなごぶぁ!?
鳩尾にキレイに叩き込まれた膝蹴りにオレ様の巨体が一瞬宙に浮かぶ。
慌てて子供を脇にかかえ、数歩下がっなんとかて平衡を取り戻した。
「ば、バカな!?
パワーで押されることもそうだが、
このオレ様にダメージを加えたというのであるか!?」
ありえない事である。
妖力で護られたオレ様に通常の打撃など効果を与えるはずもないのである。
さしもの天才、オレ様も動揺していたと認めざるを得ないだろう。
こやつ一体・・・!?
説明しよう!
この時、髑髏坊は気づいていなかったが
彼の体にある変調が起きていたのだ!
そう、彼の肉体を強化する妖力は今この瞬間、
無意識に別の目的の為に割り振られていたのである。
・・・つまり、鬼陰の吹き矢の毒の中和の為に!
ようするにニブくて自分では気づいてないけど毒はしっかり効いていたんだね!
・・・むぅ。
よくは分からんがオレ様の天才的な勘が告げていたのである。
子供をかばいながらこの男とこの場でやりあうのは得策ではないと。
然らば・・・
「真っ向勝負である!
天魔招来・・・!岩・融・炭砕棒!!」
オレ様は必殺技を叩きつけたのである。
あの男ではなく、前方の地面に向けて。
・・・予想よりも威力が弱いような気もしないでもないが・・・
それでも砕かれた瓦礫の無数の破片が黒マントめがけて吹き付ける。
「と見せかけて三十六計逃げるにしかーず!
これぞ計略『土遁の計』!
まさに天才の奇計であるッ!!」
とりあえずどうにも事情が飲み込めないので
この場は離れてとりあえずこの子供から話を聞き出すべきである。
それが故にオレ様は全力疾走をもって転進(逃げではない)を打たんとしたのであった。
(現在地:変電所裏手 黒マントから逃亡を試み中)
- 193 名前:黒マントの男:2005/11/26(土) 20:20:30
- >>192
「あおおっ」
黒マントは、悲鳴とも驚嘆とも、感心ともつかぬような
奇妙な声を上げて飛びのいた。
逃げる獲物を追いかけようと走り出すものの、
足はそれほど早くもないらしい。差は縮まらぬ。
「おい、こら、止まれ。止まらんか」
「逃げても無駄だぞ。きさまにはさっきくれてやった一発に…」
罵声をかけてくるが、それも、しばらくして聞こえなくなる。
子供に何か聞くのなら、今のうちだろうが…
- 194 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/11/29(火) 22:04:04
- >>193
「だーっはっはっは!止まれと言われて止まる阿呆は居らぬのである!」
なにやら後方から罵声が飛んでくるが
オレ様は華麗にスルーして見事逃亡を果たしたのであった。
まぁ、そのうち追い付いて来るやもしれぬが
とりあえずこのガキんちょを問い詰めた後に
こっそりどっかへ逃がす時間くらいはあるだろう。
というわけでオレ様は小脇にかかえたままだった子供を
おもむろに地面に降ろしたのである。
「おい、子供。とりあえず無事であるか?」
庇ったつもりではあったが流れ弾でも当たっていたらコトである。
ヂェントルメンである所のオレ様はまずその辺を確認することにした。
無論、当たっていた所で医術も治癒の妖術も心得の無いオレ様には
どうにもできないのであるが、そこはまぁ気分と言うヤツである。
(現在地:変電所から暫し離れたあたりの倉庫裏)
- 195 名前:名無し客:2005/12/03(土) 19:41:38
- >>194
子供は、小さく、何度も頷いた。
見てくれはともかく、とりあえずは味方、と認識したようだ。
幸いにして、無傷である。
背後から追ってくるような気配は、今のところ、無い。
撒いたと判断しても良さそうなものだが…
- 196 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/12/06(火) 13:43:27
- >>195
こくこくとその子供は頷いた。
どうやらオレ様のガードはカンペキだったようである。
まさに天才の面目躍如。
いいぞいいぞ!こうでなくてはいかん。
なんとなくかばっておいた甲斐があったのである。
ぃよし!もっとオレ様を褒め称えろぉ!
・・・っと本題を忘れる所であった。
「フム、小僧、こんな物騒な所で何をしているのであるか?
あんなけったいなのがうろついているようでは
絶対危険度ムゲンダイってとこであろうに。
・・・ん?オレ様か?
オレ様は怪しげな物品が運び込まれたと聞いて調査に来た正義のミカタである!」
<バカはぬけぬけと言い放った!>
- 197 名前:名無し客:2005/12/10(土) 17:49:41
- >>196
「………と」
正義のミカタ。
その言葉を信じているかどうかはともかくとして、
子供はようやく口を開いた。
「父さんが、帰ってこなくなったんです。
ここで仕事してたんです」
ガタガタと震えながら。
「そ、それで、こっこ、ここに来たら、
さっささ、さっきのが。い、いきなり」
- 198 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/12/12(月) 17:29:30
- >>197
なんだ知らぬのか。
わずかばかりの落胆がオレ様をさいなむ。
ようやっと掴んだ手がかりでオレ様の名推理が冴え渡り
ズバッと惨状!ズバッと解決!
その輝かしきビジョンを思い描いたのであるが台無しである。
くそう。
ん?
ちょっと待つのである。
親父が帰ってこない → 探しに来た子供に立ちふさがる影 →怪人の正体は親父!?
・・・もとい、→事件に巻き込まれた親父が真相を知っている!と来るに違いあるまい!
よしよしコレしかないのである。
「フーム。
おい子供、親父の仕事のハナシを聞かせるのである。
オレ様の目的と合致するようなら事のついでに探してやらんでもないぞ?」
オレ様は悠々と腕を組み、言った。
実はもうひとつ→秘密を知った親父はもうあの世行きなんてのもあるのであるが
そうだったらもう一度別の手がかりを探すだけのこと。
ダメ元ってヤツである。
- 199 名前:名無し客:2005/12/16(金) 08:11:57
- >>198
「ここでトラックの運ちゃんやってて…
先週、仕事に出たっきり。
今回はすぐに帰る、って言ってたのに」
そこまでどうにか言い切ると、子供は、
うあああああああ、と、泣き出し始めてしまった。
- 200 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/12/21(水) 12:03:47
- >>199
トラック・・・それはたしか先ほどの運搬車両を指す名称であったはずである。
運ちゃんというのがよく分からぬが・・・
・・・まぁあのトラックとやらで仕事をしているものと見て間違いなかろう。
「ああ、アレであるか。
そういえばさっきトラックを見たのである。
うぅむ、こんなことなら行き先を追っておくべきであったか・・・
って、だぁぁあ泣くなッ!やかましい!」
再びやかましく泣き出した子供をよそに
オレ様はどこかにトラックの姿は見えぬものかと
きょろきょろあたりを見回したのであった。
というかここはどこであろうか。
オレ様さっき猛ダッシュしたので最早、位置感覚がさっぱりである。
- 201 名前:黒マントの男:2005/12/25(日) 23:58:11
- >>200
気づいただろうか。
子供の泣き声に紛れて近づく気配に。
近場の電柱の上より来る、黒マントの影。
その手に持つは、鉄あれい。
「やっ、死ねぇ」
髑髏坊の脳天に向かって、一気に振り下ろされる…
- 202 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2005/12/31(土) 22:07:02
- >>201
「ええと、あっちで妙な黒マントの男にからまれて
その後全力疾走してきたのであるからしてここは・・・」
その時であった。
鉄アレイを振りかぶった黒マントの男がオレ様の視界に飛び込んで来たのである。
「そうそう、ちょうどこんなカンジの黒マントであったな。
・・・ってあれ?」
<鈍い撲撃音>
「ギャボーーー!?」
めこし、と音をたて鉄アレイはオレ様の脳天に直撃したのである。
つき抜ける衝撃に思わず一歩よろめく。
「き、貴様・・・!?
不意打ちで後ろからとは・・・なんて卑怯な・・・!?悪魔かッ!?
仮面の上から頭をさすりながら上げたオレ様の抗議の声は
どこか空しく響き渡ったのであった。
- 203 名前:黒マントの男:2006/01/04(水) 20:23:27
- >>202
「これでも死なぬのかっ、ばけものめ」
必殺を期した一撃だったのだろうか、
少なからずうろたえながら後ずさるマントの男。
「なら、こいつでとどめだ。死なないわけがないだろうっ」
男の掌から、またも何かせり出してくる。
銃口のようには見えない。
強いて言うなら、それは…
真空管の周囲をコイルで巻いたような、
そういった、おかしな機械であるが…
コイルの部分がバチバチと帯電し始めている。
- 204 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2006/01/10(火) 16:27:44
- >>203
なにやらよく分からぬが
とにかくバチバチと電気らしきものを弾けさせながら
きゃつめはオレ様にその掌を向けて言ったのである。
「むがー!!バケモノと言うヤツがバケモノなのである!
ヒトがおとなしく出ておれば付け上がりおって!
これは返礼であるッ!!
ぬぅりゃッ!」
その突き出した掌からなにかを撃ちだすつもりなのであろうか。
構造は潔いまでにさっぱり分からぬオレ様にも
その口調からきゃつめがその掌に
それなりの自信を持っていることは察する事ができた。
ならば受けるのは避けた方が賢明であろう。
無論受けてもオレ様のこの無敵のボディにいかほどのこともなかろうが
策士とはコレ、慎重なものなのである。
よって
オレ様はさながらスイング中にすっぽ抜けるバットのごとく
勢いをつけた金棒をきゃつめの腕目掛けて投げつけたのである。
- 205 名前:黒マントの男:2006/01/14(土) 23:53:26
- >>204
「ぬうっ」
焦った声をあげながら、どういうわけか、
身をかわすでもなく、むしろ自ら当たりに行くように動く黒マントの男。
そして金棒が、肩口のあたりに直撃。
ひとたまりもなく、男はばらばらに吹っ飛んでしまった。
ガシャリと落下した腕の先端のおかしな装置から、
ピィィィィン、と、蛍光灯からわずかにする音を拡大したようなのが聞こえ、
同時に、装置の前方、直線状にあったコンクリートの壁が赤熱して沸騰、溶解した。
直撃したらどうなっていたことか。
…ばらばらになった男の全身は、かなり細かく飛び散ってしまっている。
金属片やゴムが多数混じった破片は、どう見ても、人間のそれではない…
- 206 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2006/01/19(木) 21:26:02
- >>205
人間ではない・・・とは思っていたが
まさかここまでのバケモノとは思わなかったのである。
オレ様のような魔人ですらない。
そう、いっそ悪念機に代表される魔操機兵の類に近しい存在であろう。
器物を怨念が動かし形作っているとでも言うのだろうか。
オレ様は赤熱化してドロドロになった壁の一部を見て
さすがに「危なかったのだ」という事実を認識したのである。
「むぅ・・・遺憾であるが、このままここに居るのは危険であるな。
おい子供!すぐにここを離れるのである。
この地でお前が親を捜すは危険である。
見付かるかどうかは知らぬが・・・一応オレ様も気にかけてやらんこともない。
分かったであるな!?」
オレ様は金棒を拾うと、
車を探しに行く前に子供に言い含めるべく、声を上げた。
- 207 名前:クロノ・ハラウオン ◆cMasterAQo :2006/01/29(日) 00:06:36
―――プロローグ 管理局執務官クロノ・ハラウオンの場合―――
「日本国張替港に、ロストロギア存在の疑いあり」
その一報により、時空管理局から直ちに現場を調査せよとの指令を受け取った
この僕、クロノ・ハラウオンは、工場側の入り口から張替港への侵入を図る。
とくに、夜間の立ち入り禁止などをされているわけではないこの港、
中に入ることそれ自体には何の困難も存在しなかったが、
情報が正しければ、朝が来るまでに輸送車両がロストロギアを運び去ってしまうことになる。
時間は、はっきり言って、無い。
魔法の使用は、可能な限り避けろとは言われているものの、
すでに、バリアジャケットは展開した状態だ。
いきなりの不意打ちで殺されては、たまったものではないから。
ストレージデバイス、S2Uも展開済み。
敵というものが存在したとして、その敵が、魔法に属する攻撃を行ってくるか、
魔法でなくとも、手に負えない火力を保有していた場合は、魔法を使うことに躊躇する理由は無くなる。
とにかく、急がなければ。
太陽が昇るまでに真偽を確かめなければ、任務は失敗だ。
(現在地:港入り口・工業地帯側)
- 208 名前:名無し客:2006/01/29(日) 00:11:09
- >>206
子供は、こくこく、と、二回ほど頷くと、
抜けた腰を引きずり引きずり、工業地帯側の出口へと走っていく。
素直に、言うことを聞く気のようだ…
今のところ、周囲に人の気配は無い。
ただ、散らばった破片が、まだあちこちでカラカラと音を立てているだけ。
真っ直ぐ歩いていけば、埠頭には至れるだろうが…
- 209 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2006/01/31(火) 00:07:28
- >>208
走り去る子供を見送り、その後ろ姿になんとなく手を振って・・・
そしてオレ様は向き直ったのである。
さて、このまままっすぐ行くと埠頭のようであるが・・・
そもそも先ほどの運搬車両はいずこへ行ったのであろうか。
ワケシリの黒マントもぶちのめしてしまった以上、
手がかりもさっぱりなのである。
・・・そう言えば黒マントめ。
なにやらオレ様への一撃にはどーのこーのなどと言っていたような気もするが・・・
・・・む。
いかんいかん頭からケムリが。
オレ様としたことが無駄に悩み過ぎたようである。
古人曰く「兵は拙速を尊ぶ」
すべからく至言である。
オレ様は実に潔く考えるのをやめると、
とりあえず埠頭に出てみるべく、歩き始めたのであった。
(現在地:工場地帯側から埠頭へ続く路)
- 210 名前:クロノ・ハラウオン ◆cMasterAQo :2006/02/06(月) 00:14:42
- >>208
捜査区域…報告が事実なら、おそらくは敵地…に入り込み、
警戒を強めた直後のこと。
視線の先から走ってきた、おかしな子供に気づく。
どうも、あんまり、穏やかな雰囲気ではなさそうだ。
(何か知っているかもしれない、呼び止めてみるべきか…)
そうは思ったが、もし、その通りだったとしたら、
生命を狙われている可能性がきわめて高いことになる。
おたおたと腰の引けたような走り方を見るに、
足を止めさせるのは得策ではないと感じた。
(今回は単独捜査だ、武装局員もつけてもらっていない)
どう頑張っても、自分の身体はひとつしかない。
迂闊な行動は、避けるべきだ。
この場合、むしろ、少年の後からやってくるだろう何者かに
意識を傾注する方が、いくらか妥当なのではないだろうか…
やってきた子供をやり過ごすため、僕は、暗闇に身を隠した。
(何かあったら、すぐに助けに入るぞ…)
(現在地:港入り口・工業地帯側 闇に紛れて>>208を監視)
- 211 名前:名無し客:2006/02/06(月) 00:24:39
- >>209
エンジンのうなる音が、わずかながら聞こえる。
そう、遠くではないようだ…
その背後では、散らばった破片が、ごっそり消えていた。
>>210
少年は、闇の中の人影に気づくことなく走り去っていった。
- 212 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2006/02/12(日) 21:14:50
- >>211
(破片消失にはこれっぽっちも気付かず)
「・・・む、この音は車両の駆動音であるな?
ぃよし!閃いたのである!
この音の元に向かえば車を追えるはず!
その先にはなにかてがかりがあるに違いないのである!」
実のトコロちーとばかし心細くなってきていたところである。
オレ様は意気揚々と車の音を追ったのである。
「古人曰く!迷わず進め!行けば分かるさ!
うむ!すべからく至言であるな!ガッハッハッハッハ!!」
(現在地:エンジン音の聞こえる方に向かってドスドスと移動中)
- 213 名前:ヒビキ ◆Xjs1TtRmek :2006/02/13(月) 02:04:13
- どこからか歌声が
波止場に来たよ〜いるかはいないあ〜そ、そ、そ、そそそそそそそ そがえみし♪ っと。
バケガニに出たって聞いてここまで来たのはいいけど。
- 214 名前:クロノ・ハラウオン ◆cMasterAQo :2006/02/14(火) 22:20:46
- >>211
少年は、あのまま無事に帰途につくだろう。
それ以上のことは、多分どうにもならない。
後から追ってくる者もいないようだ。
なら、急がねば。
ロストロギアならば、取り逃せば面倒なことになる。
とにもかくにも、まずは海に面した倉庫側に行き着くことだ。
海路で脱出を図られたら、最悪、追跡できなくなってしまう…
(現在地:港入り口・工業地帯側 道なりに港の深部へ移動中)
- 215 名前:名無し客:2006/02/14(火) 22:30:13
- >>212
倉庫地帯まで行き着いた。
周囲は、倉庫と通路とが格子状を為している地形のようだ。
あまり入り組んではいないが、同じタイプの倉庫がずらりと並んで、
ともすると、どこを歩いているのかわからなくなりそうだ。
エンジン音の方角から、なにやら、ガタガタと音が聞こえてきた。
急いで何かを詰め込んでいるようだが。
>>213
どういうわけか。
その歌は、今ここにいる全員の耳に届いた。
どこから聞こえてきたかもわからないだろうが。
>>214
変電施設近くの、先の戦闘の跡が見える。
高熱で溶かされた壁が、まだ微弱な赤熱の光を放っていた。
- 216 名前:ザ・ヒーロー ◆HEROnSCHQw :2006/02/15(水) 19:59:55
…………。
気が付くと――――俺は、見知らぬ港の片隅で、硬いコンクリートの上に倒れていた。
片手を突いて起き上がる。視界が左右に揺れて仕方が無い。頭痛も酷い。何が何やら。
夜中だ。反射的に空を振り仰ぐが、天蓋に浮かぶ月は半ば欠けている。俺のこの身で今更
気にするほどでも無いが、月の満ち欠けを気にする癖は消せない。
……俺は、その壊れていない、どころか、海水に埋もれてもいない風景に、知らず、息を呑ん
でいた。まるで、大破壊前のような……俺が、望んでいた光景のような。
「何だ……クソッ、夢でも見ているのか……」
頭を振って正気を保とうとする。これは誰かの見せている幻覚かもしれないし、マジで現実か
もしれないが……取り敢えず、自分の置かれた状況は把握しなければ。
――――悪魔――――悪魔召喚プログラム――――母親の死体――――メシア教―――
―ガイア教――――死体――――幼馴染の少女――――魔王――――神――――
断片的な単語が頭に浮かんで来る。掻い摘んで言うなら、俺はロウにもカオスにも属さず、
その頂点に居た大天使と魔王を倒して――――それで――――
気が付いたら、ここに居た。途中にあるべき経過は、すっぽりと頭から抜け落ちている。それ
以前に、どうして俺は、こんな「普通の」服を着ているのだろうか。
軍用パンツの代わりにトレーニングパンツを穿き、プロテクターの代わりにジャケットを羽織
っている。COMPは変わりないが……これではまるで、「前」みたいだ。
「武器――――が、無いと」
武器は……バックアップのベレッタと、予備マガジンが四個ある、だけだ。主力として使って
いたヒノカグツチとレールガンは、何処かに落としてしまったらしい。
悪魔と戦うのに、ベレッタだけでは不安だった。俺は辺りを見回し、適当な長さの鉄パイプが
転がっているのを見付けて、それを拾い上げてみた。今までの得物と比べると頼りないが、そ
れでも使えない事は無い。流石にこれで神を倒すのは難しいだろうが。
次は仲魔……召喚していた仲魔の姿は見えない。COMPにも表示されていない。待機状態
になっているのでは無く、最初から居なかったようになっている。COMPに残されているのは、
既に一戦を退いた――――それでも消す事の出来なかった――――仲魔だけだ。
「――――来い、タム=リン」
腕に括り付けたCOMPを操作する。眼前に魔方陣が展開――――見慣れた光景――――
現れたのは、俺より頭半分背の高い、銀髪の偉丈夫だった。濃緑の鎧が闇夜に映える。
『……御久し振りですな、主殿。如何様な御用件で?』
ケルトに伝わる、元人間の妖精騎士。イギリスの民話では、妖精に攫われて騎士として教育
されたタム=リンが妖精の国からから脱出する様が描かれている。
本来、補助的な能力しか持たない妖精と言う種族の中では、比較的戦闘に適した力を持って
いた。とは言え、そのレベルから、第一線を退いていたのだが……
『む? ここは一体……カテドラルでは、無い様子ですが……』
紳士的な口調で常に落ち着いているタム=リンであるが、今は眼前に広がる光景に、驚きを
隠せない。当たり前だ。彼も、大破壊前の世界しか知らないのだから。
「俺にも訳は判らない……から、辺りを探索しようと思う。手伝ってくれ」
『御意のままに』
忠実な騎士と言う態度を崩さないその妖精を頼もしく思いつつ、俺は歩き出した。
(現在地:工業地帯の入り口に近い路地から、ふと顔を出した)
- 217 名前:仮面ライダーファイズ ◆gG7d5fEiA6 :2006/02/15(水) 22:09:21
- ・・・・・・。
・・・・・・。
「555 ENTER」
変身!!
コンビナート脇の倉庫・・・赤い閃光が瞬きながら何かが動き出す。
- 218 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2006/02/18(土) 09:14:22
- >>213
歌が聞こえた。
「むぅぅ・・・た、たいかのkaisin!?」
・・・いや、歌か?
ちといまいち自信は持てなかったが
なにやら口ずさむ声が聞こえたような気がしたのである。
だが、あたりを見まわせど声の主は見当たらない。
「ぐぬ・・・一体なにごとであったのか・・・」
とりあえずオレ様は聞かなかったことにしたのであった。
やかましい、なにも反応などしておらんのである。
ナカトミとかカマキリとかどうでもいいのである。
ええい次だつぎっ!
>>215
「む・・・ここは蔵の区画であるか?」
車輛の駆動音をたどってたどりつくとそこは倉庫であった。
似たような構造の蔵がずらりとならんでおり
その戸には番号がふられている。
なにやら迷いそうで嫌な地形であるな。
・・・と、その一角からガタガタと音が聞こえて来たのである。
急いでなにかを移動させているのかちらほらと人影のようなものが
動いているようにも見えなくも無い。
・・・読めたのである。
こやつらがこの件の関係者であるな。
あるいは先ほどのガキの親も混じっておるのかもしれん。
オレ様はまとめてぶっとばして締め上げるというプランを思い付いたが
それを思い出してやむなく保留とした。
・・・・・・
「そこまでであるッ!!」
・・・とりあえずオレ様は手近なコンテナの上によじ登ると
連中に向かってズビシィ!と言い放ったのであった。
- 219 名前:クロノ・ハラウオン ◆cMasterAQo :2006/02/18(土) 23:28:03
- >>213
「………………!?」
思わず、きょろきょろと周囲を見回す。
おかしな歌が聞こえた。
はずだったのだが…どこから聞こえたのだろうか。
それがわからないでは、どうしようもない。
もしかしたら、念話の類か、とも思ったが、
それもそれで、場所が絞れていないのならば話は同じ。
しょうがない、今は忘れよう。
>>215
(…これは)
赤熱している石の塊。
明らかに、何か強力な熱源によるものだ。
こんな時間に、こんな場所で、
業務上の必要からコンクリートなんかを溶接していた誰か?
馬鹿を言うな、だ。
戦闘に類する行動を行った何者かがいるのは明らか。
(ビンゴ、か…?)
なんにせよ、周囲を警戒せねばなるまい。
この熱量でいきなり狙い撃たれることを考えたら、ぞっとしないものがある…
(現在地:変電所近く 周囲を警戒中)
- 220 名前:名無し客:2006/02/18(土) 23:50:27
- >>216
歩いていると、ほどなく、>>219の後ろ姿を発見する…
周囲には電柱や塀など、多少の物陰が存在している。
左側にも大きな道がある。おそらくは、街側の出口へ続く道だろう。
>>217
どこからか視線を感じる。
戦闘体制に入るか、逃げる算段を整えるか、
急いで決断した方が良さそうだ。
真正面には倉庫の群れ。
左と右に、それぞれ別のエンジン音が聞こえている。
どうやら、右側の方が距離的に遠そうである。
>>218
見下ろした先にいた作業員達は、
髑髏坊の方向を少しだけ振り向くと、
また、何事も無かったかのように荷物の運び込みを始めた。
トラックは中型。
荷台には、ほぼ満杯近く段ボールが詰められている。
あと三個ばかりで、作業は完了するらしい。
警戒すべし。
彼らの目は一様に虚ろだ。
>>219
クロノの背後。
ブロックの隙間の中から、大小の何かの部品が飛び出し、
かしゃかしゃと組み合わさって、手…右手を形成する。
その先端には真空管の周囲をコイルで巻いたような、おかしな機械が…
>>216からは、この様子は丸見えだろう。
- 221 名前:ザ・ヒーロー ◆HEROnSCHQw :2006/02/19(日) 00:30:23
- >>219
暫く歩いていくと、妙な服装をした男が立っているのが見えた。元から壁によって素早く動い
ていた俺達は、すぐさま姿勢を低くして、気付かれないようにその姿を覗く。
妙な服装をした、背の低い少年だ。手には何やら見た事の無い槍のようなものを持っている
所を見る限りは戦闘要員なのだろうが、大破壊後に見られる「在り合わせ感」が無い。そういう
衣装を切れるのはメシア教徒かガイア教徒だけだが、あれはどちらでも無い。
『主殿。あれは恐らく、人間よりも我々に近いモノだと思います』
後ろで身を低くしていたタム=リンが、耳元に小声で囁いてきた。
「悪魔と言う事か? とてもそうは見えないが……」
『いいえ、悪魔とは違います。それに、人間には違いないのですが……』
彼もあの少年の正体が掴めないでいるのか、かなり困惑していた。それは俺も同じだ。
だが、これはチャンスでもあった。電柱や塀など、この辺りは障害物が少ない。あの少年と
俺達のどちらが優位に居るかと言うなら、間違いなく俺達の方だ。
とは言っても……あれがメシア教徒やガイア教徒でも無い、無法者にも見えない(育ちはか
なり良さそうに見える)以上、攻める意味があるのかどうか……
暫し考えるが、最優秀の答えなんてものは見付からない。だから俺は、手持ちの中で尤も良
好と思われる答え――――物陰から声を掛ける、を実行しようとして、
>>220
「なん、だ、アレ」
呆然と呟いたのは、極自然な事だ。
少年の背後にある塀を組むブロックの隙間、それこそ鼠しか通れないような孔から、何か金
属質な部品が文字通り「浮遊して」組み上がってしまったのだから。
それらの部品は人間の右手に似た――――無論肉も肌も無いカタチだけの――――シル
エットを構成した。その先端には、真空管をコイルで巻いたような部品がついている。
見た瞬間に理解した。高々数週間とは言え、天界と魔界の戦いの只中に身を置いていた俺
の感覚は、その「右手」が一体どういう性質を持つモノか、理解している。
詰まり即ち――――アレは、あの少年を殺す積もりでいるのだ。
『主殿――――』
「……クソッ! タム=リン、あの少年を助けに往け!」
言うが早いか、俺は左手に鉄パイプを移して、腰のホルスターからベレッタを抜いていた。硬
いグリップに指を絡めると同時に、跳ね上がった右手が狙いをつける。
フロントサイトとリアサイトが重なったのを確認するや否や、立て続けにトリガーを引き絞る。
9mm特有の乾いた銃声を響く中、頭上をタム=リンが跳躍していく。
……手の中に響くリコイルは、状況の判らない俺からすると、些か理解し易かった。
(現在地:変電所近く、クロノの背後の右手の後ろ辺りで射撃)
- 222 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2006/02/19(日) 22:51:08
- >>220
「って無視かーーーーーー!?」
なんたる屈辱!!
きゃつらオレ様などかきわりの壁でも見るかのように
ぼんやり視線を向けただけでドン無視しくさったのである!
「おおおお前ら高い所から現われた謎のひぃろぉに対して
そういう態度とっていいと思っているのであるか!?」
<誰がヒーローか>
「ええいどこぞのあしたスレみたいなナレーションでツッコミ入れるでないわ!
言葉のあやというヤツである!!」
オレ様はコンテナからもそもそと降りると連中のそばに接近したのである。
一同、みな一様に虚ろな目をしており、黙々と作業を続けている。
まさか操られているとでも言うのか。
「ええい、貴様等ではハナシにならん!!
主を呼べ!もとい責任者を出すのである!!」
オレ様は怒鳴るが反応を得られず、ちと切なくなってきたのである。
仕方ない。
とりあえずは荷の内容でも見てみることにするのである。
「・・・で、一体何を運んでいるのであるか?」
これから積み込まんとされているダンボールのひとつの中身を
見るべく作業員をさえぎって箱のふちに手を伸ばした。
- 223 名前:蝿男・改 ◆cMasterAQo :2006/02/23(木) 22:52:12
- >>221
銃撃によって、腕はたやすくはじき飛ばされるも、
その他あちらこちらの穴から、ぞぞぞっと部品類が這い出し
次々と組み上がり、元通りと思しき姿を完成させる。
…サイボーグ。
陳腐な表現だが、それ以外の何者でもなかった。
「むーん、またもやり損ねるとは」
彼こそは、さる七十年前、一探偵によって
その罪業を暴かれ敗北を喫した大怪人、蝿男。
死んだはずの、この汚らわしくもおそるべき無法者は、
いかにしてこの世へと舞い戻ったか。
其れは後においておくとして、この蝿男、死んでも只では蘇らぬ。
かつては生身であった首から上も、此度手に入れた身体では
細かい部品に分離が可能。これを以て、神出鬼没の業を行う。
そして、その右腕に仕込んだ面妖な機器は、
かつて大日本帝国が誇りし科学の産物。その名も怪力線。
高空を舞う戦闘機を一瞬にして炎上せしめる威力は
時の流れと人の歩みを得て、さらにその恐怖を増している。
「かくなる上は、小細工など無用だナ。
オイ、小僧ども、生かしては帰さんゾ」
言うか早いか、左の腕に仕込まれた機関銃を
ばらばらと撃ち放し始めた。
その威力、人を撃つには充分すぎる。
(現在地:変電所前 >>219 >>221に対し機関銃を乱射)
- 224 名前:仮面ライダーファイズ ◆gG7d5fEiA6 :2006/02/23(木) 23:11:33
- >220
真紅の仮面の騎士はバイクに跨り、倉庫へ向かう。
「ったく、啓太郎の奴オルフェノクが出たって・・・本当かよ?
どこにもいないぜ、そんなの。でも、なんか嫌な視線を感じるな。
あ〜!!こんなとこ早く出たいぜ、まったく。かったりぃ〜」
進んでいくと、右と左。2つに道は分かれているようだ・・・
エンジン音が近いのは、左か。
「・・・左、か。出口が分かるかもしれないしな。
道路が近いのかもしれないし・・・よし。」
バイクを左の道へ向ける。
- 225 名前:クロノ・ハラウオン ◆cMasterAQo :2006/02/23(木) 23:32:07
- >>220-221
まず、銃声が聞こえた。
すかさずS2Uを振り向け、向き直ると、
そこには、何やらデバイスらしきものを左腕に取り付けた一人の少年が、
こちらに銃口を向けていた。
(――――敵!?)
と思うのは、早計というもの。
殺すつもりなら、最初から頭なり何なり狙っているだろう。
では、何発か撃ってきたのは威嚇か、それとも。
撃った先に目を向ける…
>>223
「―――っ!?」
紛れもない事実を前に、一瞬、目を疑った。
どこからともなく出現してきた部品類が、
あっという間に人間の姿を取ったのだから。
>「むーん、またもやり損ねるとは」
などと、呑気に抜かす眼前の男に、
クロノはS2Uを掲げて宣告する。
「時空管理局執務官、クロノ・ハラウオンだ。
この言葉の意味が、通じるだろうか?」
時空管理局という組織の名を、この、明らかにただ者ではない男が
知っているか否かで、今後の対応は変わってくるものの、
まずは話し合いの席を用意し、職務質問を行おうとしたが…
>「かくなる上は、小細工など無用だナ。
オイ、小僧ども、生かしては帰さんゾ」
「駄目かっ」
銃器で狙い撃ちにされてまで、それを続行するつもりは無かった。
ひとまず、先ほど背後から撃ってきたあの男(>>221)は、現状、味方と見なすべきの様子。
S2Uを前面に突き出し魔法障壁を展開。
今、背後にいる形となるあの男(>>221)もろとも、己の身を完全に弾丸の雨あられより守りきるために。
だが、防戦一方とされては勝機も掴めない。
「……はっ!!」
防御状態を保ちその場に踏ん張ったまま、
S2Uの先端から数発の光弾が放たれ、敵(>>223)へと向かう。
攻撃魔法、スティンガー・レイ。
威力こそ低いが貫徹力は抜群。
(現在地:変電所前 >>223に対し光弾で攻撃)
- 226 名前:名無し客:2006/02/24(金) 00:45:08
- >>222
ガシッ。
いきなり、傍にいた従業員が、髑髏坊が荷物にかけた手を掴む。
「開けない方がいい。開けたらお前は、その瞬間に死ぬだろう」
棒読みの台詞である。
気がつくと、他の従業員も、
ひた、ひた、と、静かに周囲を取り巻き始めていた。
>>224
バイクにて進んだ先に、>>222の姿が見えたが…
自分自身も、どこからともなく迫る影を警戒すべきだろう。
間違いない、すぐ傍に潜んでいる。
倉庫間の通路は狭いが、熟練さえしていれば
バイクで走り抜けるのは、わけなく行けそうだ。
だが、道は暗い…
- 227 名前:仮面ライダーファイズ ◆gG7d5fEiA6 :2006/02/24(金) 01:03:10
- >>224
バイクは暗闇を進んでいく・・・
「(>>222の姿が見える)ん?なんだ・・・人影か?
気味悪りぃな、なんか。あぁ、やだやだ。
早くこんなとこから逃げ出したいぜ。」
不気味な雰囲気、そして謎の人影。
体中から危険を感じる。
道の先は、未だに暗い。
細い道がこれからの苦難を暗示するように立ち塞がる。
「んだぁ?ちっ!!こんなに細い道通れるか・・・」
(園田真理の声(回想)がふと甦る「あんた、ファイズでしょ!!正義の味方なんだし。
もっとしっかりしなさいよ!!」)
「ちぇっ・・・バイクも上手く扱えないようじゃファイズ失格、かもな。
いくしかねぇか!!チクショー!!」
バイクのランプを最大限にし、道へ進んでいく
- 228 名前:ザ・ヒーロー ◆HEROnSCHQw :2006/02/24(金) 02:17:06
- >>223
まぁ、天界最高位の大天使や、魔界最凶位の魔王と戦った俺が、今更何を驚く事がある。
>「むーん、またもやり損ねるとは」
銃撃によって、突然現れた右手は砕く事が出来た。しかし、その破片は再度癒着し、やがて
一体の人間(?)のようなモノに成り代わった。うわ、気持ち悪い。
身体中に武器のようなモノが見え隠れしている辺りはサイボーグのようだが、生体部品がま
るで見当たらないから、実際にはロボットみたいな奴だと考えられた。
「何言ってンだか、全然判んねェよ……」
言いながら、腕のCOMPを操作、使える仲魔を選択し、召喚直前までスタンバイしておく。
そうして新たな仲魔を召喚したのは、謂わば――――勘、である。奴が攻撃をしてくる事が何
となく判っていたし、俺はその勘を信じてここまで生き延びて来たのだ。
「まぁ、別に勘だけ使っていた訳では無いんだけどさ」
そうして現れたのは、毒々しい赤色をした人骨であった。その人骨はカタカタと顎を鳴らしなが
ら、手にした円盾を構えて、敵の攻撃に備えようとしていた。
大破壊の東京に、嘗てサンシャインビルと呼ばれた建造物があった。核戦争の中でもその高
さを保ち続けた六十回建てのビルは、スガモプリズンと呼ばれる刑務所となっていた。刑務所と
言っても、一方的な略式裁判で気に入らない奴等を処刑するだけの場所だったが。
俺が召喚した人骨の妖魔トゥルダクは、そのスガモプリズンを治めていたヒンドゥー教の閻魔
大王の配下だったもので、結構長い交渉の末に契約したので、何だか悔しくて消せずに居たの
だ。今の段階で役に立つとは思っていなかったが……ちゃんと使えるじゃないか。
- 229 名前:ザ・ヒーロー ◆HEROnSCHQw :2006/02/24(金) 02:17:39
- >>225 クロノ
>「時空管理局執務官、クロノ・ハラウオンだ。この言葉の意味が、通じるだろうか?」
通じていません。何だろう、ジクウカンリキョクシツムカンって。おう、じーざす。俺の信じてい
た常識とやらは、一度破壊された後、またも破壊されるのですね。
>「かくなる上は、小細工など無用だナ。オイ、小僧ども、生かしては帰さんゾ」
そう言って怪人が差し出してきた左手には、明らかな銃口と思しき部位が。しかも、その昏い
孔は、俺と俺の仲魔と俺が護ろうとした少年に向けられている。
「って、ちょ、マジか」
慌ててベレッタを構えるが、間に合うとは思えない。既にトゥルダクが俺の前に入って盾を構
えているが、あの少年にまでは手が回らないのでは――――
と。少年があの杖のようなモノを突き出したと思った瞬間、目前に何か――――としか形容の
無い薄い膜じみたもの――――が出現し、銃弾を弾き飛ばしている。魔法、か。
『久々の出番かと思ったのですが……どうやら、それは不要らしいですね』
少年の真上から降りて来たタム=リンが、槍を片手にやれやれと肩を竦めた。
「そうだな。テトラカーンみたいなもんか」
テトラカーンは物理攻撃を反射する事が出来る。但し、魔法攻撃は通用しない。が、同じく魔
法攻撃を反射するマカラカーンを同時展開した場合は両方無敵である。
『違うだろ……まぁ、オレとしちゃあ、もう少し派手に暴れたかったがな』
好戦的なトゥルダクの声を耳にしながら、俺は取り合えずベレッタを撃ち込もうと構え、
「……おまけに攻撃魔法も使えるのか」
少年が杖の先から光弾らしきモノを発射したのを見て、銃を降ろした。あれだけ高速で向かっ
ている物体を避けるのは不可能だし、威力も相応のものである筈だ。
どうせ接近でもそれなりに強いんだろうなー。ぶっちゃけ、俺等ってあんまり要らない?
「おーい、そこの少年よ。聞きたい事が三つほどあるんだが」
少年の背後から声を掛ける。無論、仲魔に攻撃態勢を取らせるのも忘れていない。
思い出すのは、『彼女』に送られた富士の金剛樹海の事。そこで出会ったエンノオヅノとその
従者達。そして、現世に送られた俺達が目にしたのは、三十年後の東京だった。
あの場所では時の流れが現実世界とは異なっていた。詰まり、少なくとも一方通行である場
合はタイムスリップの概念が通用する。周囲の状況が一変しているのを見る限り、別の場所に
移動したと言うよりは、むしろここが別の時代であると考えた方が自然だ。
我ながら、現実離れした考え方をしているとは思うが……俺は既に「それすら起こり得る」と
言う事を知っている。故にそこまで驚くような状況では無い。
「ここは何処で、今は西暦何年だ? あと、俺はもう帰っていいか?」
最後のは蛇足である。
(現在地:変電所前 >>225の後ろでグダグダ)
- 230 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2006/02/25(土) 20:09:31
- >>226
開けたら死ぬと来たのである。
こやつら操られておる木偶の分際でよくも言ってくれる。
なにしろオレ様は既に死した身。
言わば、この世に召喚された亡者である。
このような木偶どもがどれだけ数を集めても怖くないのである。
まぁ、アレである。
オレ様を殺そうと思ったらエクソシストか妖術使いの先生にでもお願いして
「どーれ」と言わせるべきであるな。うむ。
「面白い・・・
オレ様が開けた瞬間死ぬかどうか試してみるのである!」
オレ様は掴まれた手を振り払い、箱を無理やり開けようとしたのであった。
>>227 555殿
オレ様、周りの事態がせっぱつまっているので
どうやらバイクには気がつかなかったようである。
- 231 名前:天道総司 ◆OnlyoneCiE :2006/02/26(日) 01:38:30
- 嫌な匂いがするな・・・邪悪の匂いが。
ここは、港か。どうやら迷い込んでしまったようだ。
さて、どうするか。迷いついでに少し遊んで行くとするかな。
フッ・・・迷ったとしても焦ることはない。
運命は絶えず俺に味方する、俺が望みさえすれば。
(現在地・港入り口)
- 232 名前:蝿男・改 ◆cMasterAQo :2006/02/27(月) 21:13:18
- >>225
銃弾は、あっけなく防がれた。
装甲車すら貫く威力が聞いて呆れる。
だがこの坊主の使った、おかしな力は。
「あの妖術使いどもの同類かっ」
つぶやく間にも飛来してくる、いくつかの光条。
見てくれこそ小さいが、まともに食らうのも考え物だ。
だが身をかわすには時遅し。
男は瞬時に、自らの身体を部分的に部品へと解体し、
弾道に風穴を設けて回避。
かような芸当、この身体でなければ出来ぬ。
「まあ、いい。 おれはきさまらのような、
おかしなやつらを殺せといわれているだけなのだからナ」
機械の脚部に力を込めて、男は翔んだ。
>>225に対し、頭上から接近戦を挑む腹づもりである。
しかし、両目をひん剥いて、よおく見よ。
空に飛んだ、男の両手はどこに行った。
さきほどから、さかんにその威力を宣伝していた両の腕はどこに行った。
男が地を離れて数瞬の後。
再び、いや、三度、機関銃が火を噴いた。
地面の上に取り残されたそれは、>>225に弾丸を吐き出しつつ、
ごろごろと左右に転がって巧みに位置を変えているではないか。
多角攻撃である。
かような芸当、やはり、この身体でなければ出来ぬ。
>>228-229
ときに、賢明なる読者諸君はすでにお気づきであろう。
すなわち、残ったもう一本の腕の行方である。
石塊を瞬時に沸騰させる、あのおそるべき怪力線銃は、
ごろり、ごろりと密かに転がり、最初に男の邪魔をした
にっくき青年を焼き払うべく、闇に紛れて狙い撃ちを試みた。
ぴぃ―――ん、という音が次第に大きくなり始めたと同時に、
真空管が光を放つ。怪力線自体は目視できぬ。
音を聞きつけるか、光に気づかねば、攻撃されたことにすら気づくまい。
嗚呼、仲魔を引き連れし青年は、この見知らぬ地にて
何も知らず黒焦げとなり、その生涯を儚きものとしてしまうのか。
いかにして、この音無き暗殺の牙をかいくぐるのか。
(現在地:変電所前 >>225 >>228-229と戦闘中)
- 233 名前:クロノ・ハラウオン ◆cMasterAQo :2006/02/27(月) 22:11:04
>>228-229
まずは、防いだ。
それにしても、尋常ではない威力の機銃である。
集中して防御に当たらねば、バリアジャケット越しとはいえ
常人なら一発かすめただけで腕や首が簡単にもげる攻撃を連続して食らうことになる。
これほどである以上、弾数はそうそう多くはないと思いたいところだが…
はっきり言おう。相当、冷や汗ものだった。
>「おーい、そこの少年よ。聞きたい事が三つほどあるんだが」
後ろから、声。
振り向いて、その安否を確認する。
無事である。
どうやら、あの男もあの男で、特異な戦闘能力を保有しているらしい。
使い魔と思しき骸骨が護衛についていた。
>「ここは何処で、今は西暦何年だ?」
「西暦?…ああ、西暦2006年だ。
それと、ここは日本国、張替港…どこの県だったかは忘れたが」
こっちの世界の人間にしてはおかしなことを聞く男に、一応はしっかりと答える。
記憶喪失でなければ…あの男もまた、こちらの世界の人間ではない?
の、割には、西暦なる暦を知っているのが奇妙だが。
あとで、詳しく事情を聞かねばならないか。
>「あと、俺はもう帰っていいか?」
「あいつが、それを許せばな」
まずは、眼前の敵の鎮圧が急務だ。
このままでは、僕自身が殺されてしまいかねない。
「…来るぞ」
>>232
>「あの妖術使いどもの同類かっ」
妖術使い。
この男の言っている妖術使いとやらがどのような連中かは知らないが、
僕が同類呼ばわりされるとなると、答えはひとつだろう。
(この件には、魔導士が介入している…?)
ロストロギアの臭いが、ぷんぷんしてきた。
そうでなくても、時空管理局の協定を無視して
世界間の干渉を行っている個人ないし組織があるか、
こちらの世界の魔導士的存在がよからぬことを企んでいることになる。
>「まあ、いい。 おれはきさまらのような、
おかしなやつらを殺せといわれているだけなのだからナ」
「僕も、お前のような奴を逮捕するのが仕事だ。
こちらの世界の法に照らし合わせても、
お前のやっていることは軽犯罪では済まない」
僕の攻撃をあっさりと回避してみせた機械男は、
頭上からの攻撃を試みてか、高く跳躍してみせた。
思わず見上げて防御魔法の構成を練り上げるが…
「腕が…?」
そう、飛び上がった男の両腕が、いずこかに消え失せていた。
どこへ?
瞬間的に感づいたが、もう遅い。
火を噴く銃口の姿を確認したのとほぼ同時に、
右足に激痛が走った。
「ぐううっ」
バリアジャケットを介したおかげで「痛みを感じる」レベルに収まったが、
治療しなければ立てないダメージを受けたのは確かだった。
つんのめって仰向けに倒れながらも魔法障壁を展開、後に続く弾丸を阻止するも、
上からやってくる、あのサイボーグ男は、どうすることもできそうにない…
(現在地:変電所前 >>232と戦闘中、ピンチ)
- 234 名前:名無し客:2006/03/02(木) 20:04:43
- 東…海の方角から、空が白み始めた…
>>230
箱が開いた。
中にあったのは、無数の人骨。
頭蓋骨から尾てい骨、古いのから新しいのまで、揃わないものは無いだろう。
「…見てしまったからには、死あるのみ」
作業員が全員、殴りかかってきた。
トラックの運転手はそれを尻目に…
なにやら、荷台を持ち上げて、たった今積んだコンテナを、どさどさと落っことそうとしている。
>>231
>>232-233の戦闘の音が、少し聞こえる。
夜が明けるにつれて、次第に鮮明に見えるようになるだろう…
- 235 名前:天道総司 ◆OnlyoneCiE :2006/03/02(木) 22:16:43
- >234
騒がしいな。こんな夜中に何をやってんるんだか・・・
おばあちゃんは言ってた、「夜更かしは体に毒」だって。
早起きは三文の得、とも言ってたな。
(さて・・・どうやら厄介なことに巻き込まれそうな予感がするな)
もうすぐ夜明けも来るだろう・・・港から見る朝焼けはさぞ美しいだろうな。
少しここで夜の港を満喫するとするか
(港・工場側入り口)
- 236 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2006/03/06(月) 00:18:28
- >>234
「ええい、鬱陶しい!」
箱の中身の良く分からん人骨を見てより、
こやつら目の色を変えて襲って来おったのである。
とはいえ所詮一般人の霊力も篭もらぬパンチ、
オレ様にダメージを与える事などできはしない。
「甘い甘い!
その程度、まったくもって無駄の無駄無駄なのである!
ならばまとめてふっとばして・・・」
その時オレ様は詰まらん事を思い出したのである。
あのガキの親がこの中にまぎれているやもしれんということ・・・
今、まとめてふっとばせば、巻き込む可能性も有り得るのである。
ぐぬぬぬぬ面倒な・・・
「ぬおおお!!は、はなすのである!」
運転手めが何かをしようとしているのに気付いたが
まとわりつく連中が邪魔で近づくことができない。
「な、何をする気なのだ!?」
- 237 名前:名無し客:2006/03/11(土) 00:17:17
- >>235
戦闘の音が、やんだ。
何がどうなっているのかは、現状わからない。
>>236
落とされたコンテナの中身がそこらにぶちまけられる。
むろん、骨、骨、骨だ。骨である。
それと同時に、作業員達は忍者か何かのように
飛んだり跳ねたりしながら離れていく。
…間違いない、明らかに何かが始まる。
- 238 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2006/03/13(月) 21:01:46
- >>237
「ぬっ・・・
骨・・・だとォ!?」
どういうことであろうか。
先ほどまではあれほど執拗に隠さんとしていた貨物を
こうも簡単にぶちまけるとは。
見られた以上はもはや無用とでも言うのであろうか?
だとしても捨てる必要などどこにもないはずなのである。
だがこの動きは明らかに必要をもって行われた行為である。
ふと、気がつくと
オレ様が散らばった骨に気をとられている隙に
まわりの作業員どもの姿が消えている。
何故であるか?
まさか「遠ざける必要がある」と言うのか。
消えた作業員、散らばる骨、あたりに漂い始めた妖気・・・
オレ様の頭の稀代の名刀に電波がビビっときたのである。
似ているあの術に。
蘭丸が用い、オレ様を黄泉より呼び戻したあの術に。
これはまさか・・・
オレ様は知らず、集中し自らの妖力を高めていた。
理屈ではなく感覚が危機に引きずられているのである。
こ、この妖気・・・ただごとではない!?
さてはボスか!?
やかましい。
ボキャブラリーが足りんとか言うな。
- 239 名前:天道総司 ◆OnlyoneCiE :2006/03/20(月) 23:14:02
- >238
コン コン コン コン
どこからか足音がする・・・誰かが近くにいる。
「おばあちゃんは言っていた・・・誰もいないとき。
誰の力も借りれないとき。その時こそ一番大事な時なんだって・・・ってな。」
この闇の果てに何がある?それは分からない。
だが、太陽はまた昇る・・・そう、この俺がいる限りな。
−突如現れた謎の男。彼は一体何者なのか・・・!!−
- 240 名前:Azazel, the Dark Father ◆cMasterAQo :2006/03/24(金) 00:01:37
>>238
「我が召喚に答えよ、闇の神父」
Kal Vas Xen Wis Corp
いずこかより聞こえた声。
それに応じるかのように、ばら撒かれた骨がカタカタと振動を始める。
あとは一瞬であった。
強烈な腐臭を伴った煙が噴出し、宙に浮かび上がった無数の骨が組み上がり、
植物の成長を数百倍速で再生するかのように肉付いていく。
完成したその姿は、太古の爬虫類を彷彿とさせ、
全身の至る部分を骨の甲冑で覆っている。
大きい。身長4メートルはあるだろう。
だが、何よりも異様なのは、
存在自体が殺意の塊としか形容しようのない、
見たもの全てが自らの死を予感する、その気配だ。
そしてそれは正しい。
異界の冥府より喚び出されたこの物体は、
この世に存在する全てを停め、操り人形と化すこと以外考えていなかった。
跳躍、地面が陥没。
まず眼についた>>238を、二度と動かなくしてやろうと思ったようだ。
空中より巨躯の踵が、目障りな虫を踏みつぶさんと迫り来る。
>>239
存在に気づいてはいたが、
この物体にとって、それは単なる順番の問題でしかない。
先に殺るか、後に殺るか。 ただ、それだけ。
>>238を刻んで潰して灰にしてから、じっくり料理にかかればいい。
そんな事でも言いたげに、現状では無視を決め込んでいた。
(現在地:倉庫地帯 >>238と戦闘中 >>239に気づいている)
- 241 名前:名無し客:2006/03/24(金) 00:23:06
- 荷を落としたトラックは、急発進して走り出した。
狭い倉庫地帯を縦横に進まねばならぬため、
その速度は決して速いとは言えないが、
放っておいたら、すぐに追跡できなくなってしまうだろう。
- 242 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2006/03/24(金) 19:04:45
- >>239 天道さん
>「おばあちゃんは言っていた・・・誰もいないとき。
>誰の力も借りれないとき。その時こそ一番大事な時なんだって・・・ってな。」
突如、声が響き渡ったのである。
新手か?
それとも目の前の妖気の高まりはフェイントだったのであるか?
だが目前の妖気はまったく治まる気配は無い。
となると闇の中から現れた声の主は一体・・・!?
「な、何者であるかッ!?」
体は依然として無意識に闇のオーラのたかまりに備えたまま動く事ができず、
ただ頭だけをめぐらせてオレ様は誰何の声を上げていた。
>>240 Azazel, the Dark Father さん
オレ様は瞬時に知覚した。
「それ」が自分と同質の存在で・・・
そして桁外れの膨大な妖力を持っているということを。
召喚?反魂?
術の質こそ分からぬが現れたのが冥府よりの殺戮者であることだけは確かであろう。
思わず居竦んだオレ様の目の前で「それ」は高く跳躍した。
こんなもの支えて・・・
・・・いやッ!不愉快ながら支えきれないッ!!
「それ」の身にまとう異質な気配がオレ様に警告する。
受ければオレ様の霊子障壁はたやすくブチ破られるであろう事を。
オレ様は反射的に横っ飛びに跳び、無様に転がって回避を試みる。
>>241
なんとか降下するヤツの一撃から身をかわしたオレ様の目に
走り去るトラックが映る。
「お、おのれ!コヤツはただの囮だということであるか!?」
オレ様は呪詛の言葉を吐きつつ、
この無視するには危険すぎる存在と相対したのである。
「くそう!悪念将機『岩融』さえ整備中でなければ・・・ッ!!」
オレ様は歯噛みしながらヤツに向け、金棒を構えた。
- 243 名前:Azazel, the Dark Father ◆cMasterAQo :2006/04/04(火) 00:02:53
- >>242
着地。
跳躍時と同様に地面が陥没。
めり込んだ足を引き抜き、仕損じたことを知ると、
この骨の怪物は、なにやら聞き取れぬ声だか音だかを発し…
>>242の真後ろに、瞬間移動。
まったく同時に、組んだ両手を振り上げ、打ち下ろしてくる。
まるで金槌か何かで瓦でも叩き割るかのごとく。
腕力にものを言わせた実に粗野な攻撃。
豪腕で知られた名うての勇者でもなければ、受け止めることなど叶うまい。
- 244 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2006/04/10(月) 19:10:50
- >>243 Azazel, the Dark Father さん
一瞬。
ヤツめがなにやらつぶやいたその一瞬の後、
ヤツの姿が掻き消えたのである。
「ばかな!?あの巨体の動きが見えんなどと・・・!?」
直後、後ろからすさまじい衝撃を受けオレ様はふっとばされたのである。
その威力たるや、決して小柄ではないオレ様の体が
一度地面に叩きつけられあっさりバウンドし、
前方のコンテナの元までころがる始末である。
「ギャボーー!?
い、痛い!?今のは痛かったぞーーーー!?」
しばし動きを止めて静かになったオレ様であったが、
それでもめちゃめちゃ痛む背中にガマン全開で、
なんとか金棒を支えに立ち上がったのである。
「・・・おのれ!これでも食らうのである!!
ぬぅぅぅうん!!」
オレ様は先ほどの応酬で砕けた身を丸めた人間ほどの大きさもある
コンクリートの破片を持ち上げると宙に投げ上げ・・・
・・・そしてそれを金棒で一撃した。
「くらえぃ!バス○ーホームラン!!」
ジャストミートされた岩塊がその異形めがけて突き進む・・・
- 245 名前:Azazel, the Dark Father ◆cMasterAQo :2006/04/15(土) 23:44:08
- >>244
手応え有り。
そうは感じられたが獲物は動きを止めていない。
ならば再度打ちのめすのみ。
巨大な拳を再度振り上げたそのとき、
獲物は岩塊を持ち上げ、こちらに打ち込んできたではないか。
「―――!!」
反射的にぶん殴って、一撃のもとにこれを粉砕する。
細かく飛び散った破片は弾丸のように周囲の地形をえぐり取る…
だが、その間、肝心の獲物の姿を見失うことに。
- 246 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2006/04/23(日) 19:31:09
- >>245 Azazel, the Dark Father さん
「ぬぅぅぅん」
あのバケモノが岩塊を叩き割ったその時、
オレ様はまさに目の前のコンテナを持ち上げた所であった。
ガハハハハ!
この髑髏坊の腕力を舐めてもらっては困る!
さしものきゃつめでもこのコンテナがぶち当てられればダメージを免れまい!
これぞ、「大は小を兼ねてゴッツンコ大作戦」!!
まさに天才の作戦であーる!
「ぬぅぅりゃっ!」
飛び散る破片に、オレ様の姿を見失ったのか
コンテナが宙を舞う中、いまだきゃつめは居場所を変えておらぬ。
うむ。先ほどの岩塊はこれを目論んでの布石だったのであーる。
いいぞいいぞオレ様。
伊達に主様に「・・・おまえの智謀はサイコーだな( ´,_ゝ`)プッ 」と
褒められたわけではないのである!
そう、これが補佐参氏に匹敵するとまで言われたオレ様の知略の力であーる!
・・・そして静かに宙を舞うコンテナ。
- 247 名前:Azazel, the Dark Father ◆cMasterAQo :2006/05/01(月) 01:18:08
- >>246
目前に飛来するコンテナ。
これにはさすがに驚いたようで、すぐさま両手で防御を固める骨の怪物。
――――直撃。
コンテナはへこみ、中身を辺り一面にまき散らす。
それはむろん、この巨人を構成した、そもそもの材料。
すなわち、大量の人骨であった。
巨大なものを叩きつけられたダメージを受け、
しばしその場に釘付けになりながらも、
怪物は、またもなにやらぶつぶつとつぶやき始めた…
散らばった骨が、カタカタと震えている。
このまま放っておけば何が起こるのか、大体の想像はつくのではないだろうか。
- 248 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2006/05/04(木) 20:16:27
- >>247 Azazel, the Dark Father さん
「やったか!?」
・・・この台詞が良くなかったのであろうか?
きゃつめに当たってぶちまけられたコンテナの中身は
なんと無数の骨だったのである。
しかも散らばった骨のひとつひとつから妖気が漂いはじめているではないか。
「な、なんだか嫌な予感がするのである・・・」
オレ様の推測その1
骨が集まってバケモノ巨大化、巨大メカ戦へ
オレ様の推測その2
骨が集まってバケモノ増殖、オレ様を集団リンチ
オレ様の推測その3
骨が集まってバケモノを封印、オレ様ピンチから脱出
「・・・多分その3は無いであろうな」
となれば対策を立てねばならぬのである。
3択―ひとつだけ選びなさい
答え@天才の髑髏坊は突如反撃のアイデアがひらめく
答えA仲間がきて助けてくれる
答えBどうにもならない。現実は非情である。
オレ様がマルをしたいのはAだが
あの連中のことである。期待はできないと言って良いのである・・・
「あとヨロシクぅ」なんて言ってた蘭丸のヤツめがあと数秒のうちに
ジャーン ジャーン ジャーン!「げえっ!!孔明!?」
と登場して「待ってました」と間一髪助けてくれるってわけにはいかんのである・・・
「やはり答えは・・・@しかないようであるな!
こういう時こそ落ち付いて考えるのである!
焦らない焦らないひとやすみひとやすみ・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「ぅだぁぁぁあああああああ!!
な、何も思い付かないのであーる!!」
答え−B
答え−B
答え−B
「しまった!?考え込んでる隙に・・・ッ!?」
- 249 名前:Azazel, the Dark Father ◆cMasterAQo :2006/05/09(火) 00:59:48
- >>248
答え―――推測2
散った骨は、それぞれがまたびくびくと震え肉付き、
多数のゾンビやらスケルトンやらのアンデッドを生成。
なにやら魔法を使えるものも少なからず混じっている模様…
Vas Flam
Vas Flam
Vas Flam
骸骨戦士の突撃と共に、多数の火球が襲い来る。
どいつもこいつも、強さ的には一山いくらだが、
それがこうも蟻のように群がってくるとなると…?
彼らを生み出した主たる怪物は、一旦離れ、助走をつけている…
ここで獲物を突き飛ばしてしまい、トラックが無事逃亡するのを決定的にするつもりらしい。
- 250 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2006/05/09(火) 23:33:42
- >>249
目の前に迫る骸骨兵ども。
「ええい、この程度の雑魚どもでこの髑髏坊様を・・・
・・・ってどわちゃちゃちゃ!?」
下級の妖術であろうか。
押し寄せる骸骨兵の他にいくつもの火球が炸裂してくるのである。
いくつかは金棒で弾き、薙ぎ払うが・・・数が違う。
オレ様はあっと言う間に壁際まで追い詰められてしまったのである。
「こ、このっ・・・!
ええい!こんなことなら悪念機でも連れてくればよかったのである!
うっとうしいのであーる!!」
その時、振りまわす金棒に吹っ飛ぶ骨の間から
先ほどのデカブツが少し離れ、此方に向かって構えているのが目に入った。
「ま、まさかこの骨どもごとまとめてぶちかますつもりであるかっ!?」
- 251 名前:Azazel, the Dark Father ◆cMasterAQo :2006/05/14(日) 22:01:20
- >>250
やや身をかがめ、数瞬、静止した怪物。
召喚した冥界の眷属どもが獲物をその場に押し留めているのを改めて確認すると、
巨大で無骨な両手で地面をズンと叩き、そのまま全身で突っ込んできた。
いわゆる、ぶちかまし。
相撲取りが開戦劈頭にかますこの技、身長4mはあろうかという巨体にはうってつけ。
こんなものを食らうくらいならタンクローリーに轢かれた方がマシだろう!!
とにもかくにも突っ込んでくる。 黙って見ていたら、どうなってしまうかわからない。
- 252 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2006/05/18(木) 23:22:34
- >>251
なんたることか!
身をかがめ・・・あれこそまさにろけっとすたーとの姿勢!
やはりぶちかますつもりのようである。
「ぬがあああ!!お前ら邪魔なのであーる!!」
一喝。
こつんこつんとうざったくまとわりついて貧弱なパンチをくれたり、
しがみつこうとしたりする骨どもを力にまかせて振り払う。
・・・しかし、すでにぶちかましの体勢から動きを始めたきゃつめを
かわすにはもはやクロックアップでもせぬ限り間に合わぬ間合い・・・!
かわせぬ。
受け止め切れぬ。
もはや万事休す・・・
「ぬ、ぬおおおお!!!
天魔招来!! 岩 融 炭砕棒ォ!!」
オレ様は苦し紛れに必殺技を目前の地面に叩き込んだのであった。
地面は大きく抉られ、うち砕かれた破片が宙を舞う。
そのいくつかはきゃつめがけて飛び、
そして、他のいくつかは・・・
「って破片がオレ様めがけぶーーーーーー!?」
見事。オレ様の顔面にぶち当たったのであーる。
- 253 名前:Azazel, the Dark Father ◆cMasterAQo :2006/05/23(火) 00:53:46
- >>252
ドドドドッ。
直前にて放たれた、予想以上に強大な破壊力。
砕けた地面の多数の破片が一気に押し寄せた。
そこまでは、良かった。 超硬度を誇る骨製の面の皮の厚さは、伊達ではない。
それがどうした、とばかりに押しつぶしにかかったのだが…
派手さにばかり目を取られていたのだろう。
突然穿たれた穴ぼこに片足を取られて、ずっこけた。
突進の威力を丸ごと乗せて、顔面から地面に突っ込んだ。
期せずしてのヘッドスライディングである。
盛大に地面を削り取りながら小バウンドを繰り返し、>>252へと殺到する。
…むろん、攻撃になっていない。
その威力は、せいぜいが一般道を行くトラック程度にまで落ちているだろう…
先に生み出した、彼の無数の僕達が、ぱきぽきと下敷きになっていた。
- 254 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2006/05/29(月) 21:45:54
- >>253
「痛たたた・・・いやいや失敗失敗である。
こういうことも・・・ってギャボーーー!?」
ヘッドスライディングしてきたきゃつめの体当たりをまともに食らい
さしものオレ様も思わず悲鳴を上げてしまったのである。
だが、その威力は予想よりもかなり弱いものであった。
先ほどの搬送用車輛・・・感覚的にはあれくらいのものであろうか?
この髑髏坊、頑丈さには定評がある。
たとえ妖力を込めた攻撃とは言え、この程度の衝撃であれば
なんとか受けとめる事もできた。
両足に力を込め、勢いで押され、地面を削りつつも両腕を振り上げる。
「うぬっ・・・こやつ・・・!?
これは好機であーる!食らえぃオルテ●ハンマー!!」
オレ様は両腕を頭上で組み、渾身の力と妖力を込め、
きゃつめの頭部に叩きつけんと振り下ろしたのであーる。
- 255 名前:Azazel, the Dark Father ◆cMasterAQo :2006/06/08(木) 22:40:32
- >>254
メキャッ。
明確な手応えを感じたことだろう。
その一撃を受け、巨大な怪物の、超硬度の面の皮の一部が陥没した。
防御の態勢も整わないところに渾身の一撃を受ければ、こんなものであるようだ。
…そう、防御の技術が発揮できない状況下に入れられた攻撃ならば、有効打になりうる。
どうやら、それが証明されたようだった。 確かに堅いが、無敵ではない…
だが、ついに激怒してしまったか。
巨大な古戸が開く音を数百倍に拡大したような低い唸り声を上げた怪物は、
両腕を地面に突き刺し、>>254に向かって、ちゃぶ台返しを食らわせる。
引っこ抜かれたコンクリートの塊が飛んでくる。
同時に…それが、埠頭そのものにもダメージを与えたらしい。
ぐらぐらと周囲が揺れ始めた。
- 256 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2006/06/11(日) 18:28:15
- >>255
「ぬぉおおお!?
こ、このオレ様を投げるのであるか・・・ッ!?」
コンクリートの破片もろともオレ様は宙に投げ出されていた。
古人曰く「大はSHOWを兼ねる」
でっかいことはいいことだ。でかーい、説明不要。質量=パワー!
つまり、きゃつめのパワーはこのオレ様をも上回ると言うことであーる。
だが、それならばスピードでなら勝てるのかと言えば、
オレ様ちぃとばかし自信がない。
かくなる上はやはりこの天才の頭脳をもってして当たるほかなし。
そう結論づけたオレ様がなんとか路面に着地し、
きゃつめに振り返った、その時!
目の前にコンクリート塊があった。
「ギャボーーーーーー!?」
激!痛!
オレ様はくわんくわんと衝撃にまわるアタマを両手で押さえ、
たたらをふんで転倒を避けた。
だが、アタマ打ったせいか足元が定まらず、どうもグラグラと・・・
・・・ってどうやら周り中揺れているようである。
「な、何事!?」
これは・・・もしや地震であるか?
- 257 名前:Azazel, the Dark Father ◆cMasterAQo :2006/06/16(金) 00:12:27
- >>256
引っこ抜かれた地面の底から、ぴちゃぴちゃとわずかずつ
水が沁み出し始めている。
なにやらまずそうだが、この怪物、別段どうにかする気もないらしい。
よろめいたところへ止めを刺そうと>>256へ大股で近づいていくが、
直後、地面という地面にヒビが入り始めた。
そこに片足を突っ込みかけて、怪物も考えを改めたようだ。
自分の腕から、いくらかの骨を分離して投げつけながら、跳んだ。
これで決着をつけるつもりらしい…
<滞空中…>
- 258 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2006/06/25(日) 04:04:22
- >>257
ひび割れた地面から吹き出す水・・・
これではまるでこの石で固められた地面が水に浮いていたかのようではないか。
揺れは続き、足もとはどうにもおぼつかない。
「むっ・・・!?」
・・・と、
飛び来る骨を拾った金棒で払う。
足もとに気をとられていた隙にきゃつめ、またも空中に舞いあがったようである。
しかし、自らの骨をとって投げるとはまた豪気なハナシである。
まさに骨を切らせて肉を断つとはこのことであろう。
この足もとの状態では踏ん張りが利かぬ。
この降下攻撃、おそらく受けとめられまい。
同様の理由により回避も困難。
オレ様は術が使えず、遠距離攻撃も出来ぬ。
ぶっちゃけ迎撃不能?万事休す?
オレ様の天才的頭脳はそう判断した。
・・・ってダメじゃん!?
な、なにか・・・!?
なにか手はないのであるか・・・!?
必死に考えるオレ様の目に、
迫り来るきゃつめの姿が徐々に大きくなっていき・・・
- 259 名前:Azazel, the Dark Father ◆cMasterAQo :2006/07/02(日) 00:08:38
- >>258
宙にて魔法の詠唱はできぬ。
しようと思えばできぬでもないだろうが、
跳んで行うメリットがない…
やはり、この状態にあってやることと言えばひとつであった。
両の拳を振り上げ…ハンマーのように振り下ろす。
その破壊力は文字通り大地を砕くだろう。
…つまり、外れた場合、どうなるか。
周囲の倉庫群は、今はまだ罅が入る程度に留まっている。
それらさえ、おそらくはひとたまりもあるまい。
この怪物は、どちらにせよ地獄に堕とすつもりなのだ。
当たろうと、当たるまいと、
冷たい水だか泥だかの底に、眼前の獲物を沈めるつもりなのだ。
その目論みは、果たして…?
- 260 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2006/07/12(水) 18:30:24
- >>259
直撃の瞬間
かろうじて両腕を交差させ盾とする。
それがその一瞬にオレ様ができた精一杯であった。
「ぬ、おおおおおおおお!?」
霊子障壁が砕け散る音が聞こえるかのような錯覚に襲われるほどの絶対的な衝撃。
だが、オレ様が地面ときやつの拳に挟まれる形となり
このまま打ち砕かれんとしたその瞬間、
ダメージの蓄積した地面はついに崩壊した。
いくぶんか衝撃が破砕された地面へ流れて行く
だがまさに焼け石に水という按配であった。
オレ様は破砕された地面に飲まれ周囲は飛び散る破片だらけである。
「こ、このオレ様が・・・ッ!?」
信じられぬことにその瞬間、
頑丈さを売りとするこの髑髏坊の両の腕が砕ける感触があった。
- 261 名前:名無し客:2006/07/17(月) 00:36:05
- ブシュウウウウ!!
最早、打撃に耐えきれなくなった地面の各所から水が噴出する。
そこに立つものにとって、決定的にまずい状況を招来しつつあった。
これ以上留まれば、地面ごと沼のごとく沈んでいってしまうだろう…
呼吸が必要ないのなら別段問題もなかろうが、
冥界の眷属とて、崩壊した地面の下に埋もれた中から脱出するのは『骨』ではないだろうか。
踏ん張れる足場は失われつつあるが、
まだ崩れきっていない建物の壁面は健在だ。
とにかく、どうにかして脱出する方が身のためではある。
- 262 名前:Azazel, the Dark Father ◆cMasterAQo :2006/07/17(月) 00:36:22
- >>260 >>261
吹き上げる水、陥没する地面の中に降り立った怪物は、
振り下ろした腕もそのままに、
最後の仕上げのつもりか…魔術の詠唱を始める。
Kal Vas An Flam
冷気を操るネクロマンシィ、ウィザー。
術が完成すると同時に青白い寒風が押し寄せ、空気を巻き上げる。
どんどん冷えていく気温。
怪物の狙いは…水を凍らせ足場を固めると同時に、
獲物(>>260)を氷の檻に閉じこめてしまうことにあるようだ。
- 263 名前:斬鬼 ◆ZANKIN/GLg :2006/07/22(土) 23:32:21
- ―トドロキ、ありがとう―
・・・ここは・・・どこだ?
俺は・・・一体
- 264 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2006/07/25(火) 12:17:23
- >>261-262
噴出した膨大な水があたりを没させてゆく。
それはオレ様ときゃつめも巻き込み、
徐々に水中へとオレ様達は引きずり込まれゆく。
「うむ。まごう事なき海水。めっさしょっぺーのである。
・・・って、いかん・・・!
味わっている場合ではなかったのである!!ガボゴボ」
必死にもがくオレ様だが・・・
両の腕の砕けたオレ様にきゃつを押しのける事は不可能であった。
きゃつめは体勢も変えずになにやらブツブツつぶやきはじめる
「こ、こら!!念仏ならまずそこをどいて手を合わせてからでだな・・・
・・・って寒ッ!?」
こころなしか周囲の気温が下がった気がする
まさか、きゃつめの妖術の効果とは・・・
きゃつめの意図にその天才的な頭脳で思い至ったオレ様は
慌てて妖力を集中させ始めたのである。
「こ、こーなったらもうアレである!
もはやメカ戦しかない!
整備中の岩融を呼んできゃつめを吹き飛ばしてくれる!!がぼげぼ」
説明しよう!
悪念将機『岩融』とは髑髏坊の妖力で操られる超武装である。
その姿たるや戦車を彷彿とし、その火力たるや一撃で
霊子障壁に守られた霊子甲冑の防護を80%以上削り落とす
まさに天才の兵器なのであーる!
(ここからナレーター)
さらに説明しよう!
悪念将機はそもそも巨大メカではあるが『岩融』とは
巨大メカの操縦が覚えられない髑髏坊の為に蘭丸が嫌々作った
スーパー被り物メカなのである。
形状はひっくり返した湯のみに大砲をつけたような形状。
これを髑髏坊がすっぽり被り、大砲を乱射するという
実におーざっぱ極まる超兵器なのであった!
だから搭乗(装着)しても足と腕は露出する。
しかも今は整備中で二門の大型加農砲は使えず、
中型加農砲のみしか発砲できないという有様だ!
だが、そんな状態でも岩融は主の呼びかけがあれば
呼びかけに応えて空間を越えて現れるのである!
「ただのきぐるみじゃん!」「あんなの悪念将機じゃねえ!」
「ミントさん以外は評価してくれんぞ!?」などと
数々の罵声を浴びる毎日にもかかわらず。
ああ、なんてけなげな岩融!
髑髏坊には勿体ないぞ!
「ぅだぁあああああ!?ナレーションやかましいのである!!
ぶっちゃけどこぞの負け犬娘ンとこのナレーションの真似かよ!?である!!」
とりあえず余談はひたすらに無視するとして
とにかくオレ様の妖力の呼びかけに応え、
空の一部が波打ち、徐々にゆがみ始めたのであった
>>263 斬鬼殿
(目の前のでかい骨の応酬と岩融への呼びかけに忙しく
現段階ではまだ登場に気づいていないのであーる)
- 265 名前:Azazel, the Dark Father ◆cMasterAQo :2006/07/31(月) 00:15:03
- >>264
「…!?」
なにやらただならぬ様子を感じ取った怪物は、
冷気を強めて一刻も早く水を凍り付かせようとする。
自分自身が脱出する方法の心配はしていないらしい。
何か目当てがあると見てよさそうだ…
さて、間に合うか、否か?
どちらに転ぼうが、彼は己の眷属以外の存在を許さない。
必殺を期して待ち構える。
>>263
埠頭の破壊は、まだわけもわからぬであろう彼の元にも及んだ。
足下に地割れが走ってきている。
そのすぐ後を追って、吹き上がる水柱も。
- 266 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2006/08/17(木) 01:40:25
- 「出ろぉ!岩融ィ!!である!!」
パチィーン
髑髏坊が意味もなく鳴らした指の音に応えたのか否か・・・
次第に空間のゆらぎが大きくなり・・・
そして、虚空より悪念将機『岩融』がその姿を現した。
通常、岩融は上空に出現し、
髑髏坊に被さるように装着搭乗される。
しかし、髑髏坊は今、凍り付き始めた水中に半ば体を沈める状態で
そのバケモノの足もとにいた。
つまり・・・
岩融はまさにそのバケモノの頭上に出現し・・・
落下してきたのである
- 267 名前:Azazel, the Dark Father ◆cMasterAQo :2006/08/22(火) 23:08:09
- >>266
ゴォン。
突如、頭上から降ってきた巨大な物体。
さすがにここまでは予想していなかったようだ。
これでは、凍り付かせたところでどうにもならないではないか。
脳天に直撃をもらった怪物は仰向けにひっくり返り、
張り始めた氷をばりばり割って、頭から水中に沈み始めてしまう。
このままでは一方的に攻撃を受ける、と危惧したものか、
氷魔法の出力を一気に強めている。
戦えるだけの足場を確保するつもりらしい。
そして、その上で立ち上がるつもりらしい。
長い尻尾をばたばた振って、牽制を試みている。
無様な姿勢とはいえ、当たれば痛いことに変わりはないだろう。
- 268 名前:髑髏坊 ◆dOcrO3Ls7M :2006/09/03(日) 19:35:45
- >>267
「あっ・・・!?」
バケモノの頭に予想外の一撃を食らわせた岩融であったが
これはオレ様にとっても予想外の事態であった。
そう、この衝突により岩融は装着軌道をずれ、
オレ様の脇の氷をぶちやぶったのである。
「い、いかん・・・!!」
水で火薬がやられてしまえば妖力弾と言えどもそもそも発射ができなくなる。
岩融はガチの陸戦用。
水への配慮など生活防水クラスがいいところ。
雨を防ぐくらいでせいいっぱいのシロモノであーる。
水中に完全に没してしまったら最早ただのガラクタに成り下がるのがオチである。
オレ様は慌ててそちらへ向かおうとするが・・・
いかんせん、なかば体が氷に包まれつつあり、身動きが効かない。
「ぬああ!こ、根性で抜けるのであーる!!
ってうお尻尾がこちらに当たぶーーーー!?」
その時だった。
必死にもがいて居る所をバケモノの尻尾がぶち当たったのである。
「ごはぁーーー!?」
氷でなかば固まっていたオレ様は成す術も無く
吹っ飛ばされ・・・
・・・そして岩融の側面にぶちあたった。
「こ、これはまさに天佑というやつである!
待っておれバケモノめ!今この岩融の砲で木っ端微塵にしてくれる!!」
オレ様はもそもそと岩融を装着・・・もとい、搭乗すべく潜り込んだ。
妖力を込め、装備を起動する。
状況は悪い。
既になかば浸水が進んでおり、使用可能な砲はひとつだけ。
しかもこれを外せば後が無いという状態であった。
「・・・ええい、自分を信じるのである!
オレ様は天才!オレ様は最強!オレ様はヒーロー!
やれる!これで決められるのである!!」
・・・根性の立ち泳ぎで姿勢を起こすと照準をバケモノへ向ける。
そして、ありったけの妖力を砲に込め・・・
「グレート岩融キャノン!!ファイナルシュートであーる!!」
注:名称に意味はありません。ただの中型加農砲です
撃った。
・・・次の瞬間。
足場が悪く、オレ様は反動を支え切れず、背面から水中にドボンしていた。
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