【伊賀甲賀根来】山田風太郎忍法帖・総合スレッド【風摩能登大友】

1 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/09/17 23:07



 吹く風も幾分涼しげになった江戸の夜のことだ。
 ふわりと揺れる柳の下に、見台が出ていた。卓上にあるのは無造作に投げ出された筮竹の
束と、「おん占い十六文・果心堂」という文字の浮き出た提灯であった。

「今夜も客はなしか」

 飄然と座っている人物が独語した。本人も重々承知の事実を再確認したのである。
 羊羹色の紋付きを着て、深編笠を被っている。声で男と知れるだけで、容貌も歳も杳として
わからない。
 貧相な薄明かりの下、書物を開いているらしい。頁をめくりつつまた云った。

「閑古鳥はいよいよさえずり、主人公は書の海に埋もれるばかり、と云う風情だな。暇なのは
一向に構わんが、絵にならんこと甚だしい。――ひとつ副業でも始めてみようか」

 ぶつぶつ呟いていた深編笠は、ひょいと横を――名無しの方を向くとこう云った。


「では暫時の間、おつきあい願えましょうや?」

2 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/09/17 23:10

とざい、東西――。
御用とお急ぎでない方は、ちょいとお待ち。

さて、皆々様ならびに御一統様には、つらりと不味い口上をば申し上げます。
ここもとにご覧に入れまするは俗名山田風太郎翁、戒名風々院風々風々居士書き記すところの
忍法帖、かの諸作に登場する忍者の群れが名無しどのからの質問に答え、またおのおの雑談
せんとするスレッドにございます。
皆々様、首尾よう完走の暁には拍手喝采の程、おん御願い上げ奉りまする。

やあ、これは申し遅れました。拙者、果心堂と申しまして、これでも甲賀卍谷をふるさとと
する忍者の端くれで。
時節柄、忍法では喰えませぬでな、辻の八卦見をたつきの道としておりますが。

3 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/09/17 23:13

以下、ここの定法などを挙げます。何、さして堅苦しいことは云わぬ積りです。

・常駐キャラハンは題名通り、山田風太郎書くところの忍法帖ものに登場する忍者、または
忍びわざの心得のある者に限らせていただく。
 原作小説版ならずとも、漫画やら映画やら他の媒体からの参加、大いに結構です。
 が、二本差しの真っ当なお武家などは、まあ勘弁だなあ。

・名無しどのは勿論、他所のキャラハン衆のご到来も歓迎致しますぞ。たいした茶菓もござい
ませぬが。
 ただお客人同士の過ぎた雑談、これは勘弁しておくれ。そういう場は他にあるからの。

・喧嘩沙汰も御法度とする。忍法者が集まると、それ伊賀と甲賀で技くらべなどぬかして血奮い
する輩も多そうじゃが、よせよせ。夫婦はイワシじゃよ、ふふ、ふ。
 そうそう、子供衆には見せられぬような術――後世、十八禁などと称される領域じゃが――を心得る
方々もいるからとて、破廉恥の度を越した振る舞いなどなされませぬよう。
 要は程度問題と云うことですな。


ま、こんな所です。後は全レスなど気張らん方がよろしいと、その程度で。

4 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/09/17 23:15

とりあえず、テンプレートというやつを提出せねばならない。

名前 :果心堂(かしんどう)
年齢 :まず、男盛りという歳だろう。
性別 :見たまま男。――といってもこの深編笠を取らんと、判らんかな?
職業 :忍者なぞという古怪な商売、近頃はとんと流行らん。で、夫婦で辻占い師を。
趣味 :純粋に学術的興味からなる、様々な実験だよ。――何、単なるいたずらじゃと?
     嗚呼、たれが知ろう、百尺水下の魚(うを)の心を。
恋人の有無 :元伊賀のくノ一、お狛という恋女房がおる。うふ。
好きな異性のタイプ :男に、女の好みなんかない。長いのもいいし、まるいのもいい。
            濃厚なのもいいし、薄味もまた悪くない――。
好きな食べ物 :こっちの好悪も、特にはないが。
趣味 :二度手間で、無駄だなあ。しかし詰まるところ、それは人間世界の真理でもある――。
最近気になること :わしの弟分の国定忠治がな、人を斬る時だけ“立つ”と物騒な事をいうのだ。
           どうも困ったやつ。まあ、そうさせたのはわしだがね。
一番苦手なもの :荒事は苦手というか、好かない。下らんとはいわんが、疲れるし喃。
得意な技 :口幅ったいが、甲賀流の忍法でしょうな。
一番の決めゼリフ :「……しかし、なんだな、女のからだは神秘だ神秘だという。
            それに異論はないが、男のからだはそれ以上に神秘だな」
将来の夢 :万物への学際的攻求、この崇高事に果てはないぞ。
ここの住人として一言 :よろしくお引き回し下され。お暇な折は、是非どうぞ。
ここの仲間たちに一言 :この道は相身たがい。――忍法ばなしで夜を明かしたいものです。
ここの名無しに一言 :へえい、失せ物、待ち人、走り人、男女相性、善悪の考え――
            なんなりと、占うて進ぜます。


では皆々様のご入来、伏してお待ち申しておりまする――。

5 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/09/17 23:17

口上はこれでおしまい。
而して、矢張り主人公は鼻毛を抜くのみ、だなあ。
(掌の中で幾つかのサイコロをもてあそぶ。以下は六個のそれぞれの目)

「東・西・南・北・上・下」
「好・悪・喜・怒・哀・楽」
「生・死・貴・賤・貧・富」
「父・母・兄・弟・妻・子」
「夢・幻・泡・影・電・露」
「禁・追・流・斬・梟・磔」


賽にもひと工夫したが――生き馬の目を抜く江戸では、道行く誰が袖を引くのにも一苦労だて。
ここでは、どうかな?

6 名前:名無し客:04/09/19 20:02

得意とする忍びの業を教えて下さい。



───ご安心を。決して口外は致しませんので……。

7 名前:名無し客:04/09/19 20:05

もし、命令等で自らの大事な者を殺めねばならなくなったら、どうしますか?

8 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/09/19 21:09

>>6(得意わざ)
ほい来た、第一号のお客人。
なに、わたしの得意の忍法ですか。ふむ。――

一応甲賀の掟(しきもく)でしてな、軽々しくみせるものではございませぬが、黙っていて下さ
ると仰るし、折角ですから手軽な技をひとつ、御見に入れますか。

……おや、いかがされました。もじもじと腰をくねらせて、ご気分でもお悪いので?
は、は。催されたのでしょう、それも小水の方。
ま、お聞きなさい。実は種もしかけもあることで――種はこれ。
(懐から、まるい皮袋のような物体を取り出す)

これはね、牛の膀胱です。この小さな穴、いわゆる尿管口をですな、ここを目指す相手に向け
まして、きゅっと握り締める。と、即ち相手の膀胱もきゅきゅっと締まり、瞬間的に尿意を催す
と云う仕組みで。――どこがどう云う仕組みかなどと訊かないで下されよ。
わたしにもわからんのだから。


や、無責任と云われるのもごもっとも。ですがこれでも、忍法成立の原理については研究を
重ねている方なのだが、いかんせん呪術的成立となると、ただ当惑することが多く……わっ、
ちょっとあなた、お気持ちは察するがこの辺で立ち小便をされては困る。
一応客商売の場所だからして、そっちでして下さい。いや、もそっと向こう。

9 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/09/19 21:11

>>7(主命下らば)
左様、それは悩むでしょう。短い間、だが深く。
しかし結局は実行に移さざるを得ない。
そんな気がしますな。仮にも忍法で職を奉ずるものとして。

忍者は忍の一字。
実に不合理極まりないが、また悲壮かつ滑稽であるが、そもそも忍者と云う職業自体、それを
以って本領としている節があります。
これなど男性的特徴を体現したものじゃないか――とわたしなどは考えるが。

ま、わたしはそういう馬鹿馬鹿しさがいやになって、大道易者などしておるので。
今は主持ちでもなし、その点は気楽なものですよ。

10 名前:名無し客:04/09/19 22:08

「この忍法にかかって死ぬのは嫌だ!・第一位」を教えて下さい。

11 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/09/19 23:45

>>10(この忍法で死にとうない)
されば、忍法袈裟御前でしょうな。


わたしの妻、元伊賀くノ一のお狛から聞いたのですが、伊賀の古伝にそんな忍法を使う、やはり
くノ一がいたそうです。これがまさにくノ一、つまり女忍者にして成る忍法でしてね。
どんな術かと一言で申せば、男女交合の際、男の陽物にですな、フタをしてしまうと云う。
それも、たおやかなる女人の肉をもって。

医学的用語を使いますと、膣口内粘膜の扁平上皮ですか。交合中、それを剥離させて陽根を包
みこんだままにしてしまうのです。
これは女の体から離れても、なおその効力を保ち、男を言語に絶する射精感覚に悶えさせると
云います。
そして決して放出させなんだ挙句、あわれなり、男は狂い死ぬそうな――。

これは世の全ての男にとって悪夢と存ずる。まこと恐るべき忍法。
――え、お狛もそれを使えるのかですと?
いや、夫婦とは云え忍者同士、お互いの技に関しては相互不可侵だが……。
ぶるぶるぶるっ。

12 名前:名無し客:04/09/24 08:51

しびれ団子という忍具はとあるゲームでは物凄い効果を発揮します。
実際に効果はあるんでしょうか。

13 名前:名無し客:04/09/26 01:51

『忍法足三本』の方はともかく、『忍法足八本』は忍法ではないと思うのだが……

14 名前:名無し客:04/09/26 01:55

忍びの心得とはなんぞや?

15 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/09/27 23:52

今夜も客はなしか。
閑古鳥はいよいよさえずり、主人公は書の海に埋もれ――おや、この台詞は一度云ったぞ。

などと馬鹿なことを云ってる間に大入りだな。はい、はい。

>>12(しびれ団子の実際)
虫の場合、例えばコガネムシやガですが、雌一匹を中心に雄数匹が集合している場合がよく
あります。これはまだ研究の域を出ませぬが、繁殖期の際、何らかの誘因性物質を散布してい
るのではないかと思われる節がある。いや、あくまで拙者の仮定でござるが。

事実がどうあれ、効能としてはさかりのついた牝犬の尻を、牡犬どもが追いかけるようなもの
で――どこの世界でも、男はあわれだな。ま、それはよろしい。

さて、かくの如き自然現象の人体応用を考えた忍者があっても不思議ではない。
つまり、当人の意思に依らず行動を支配し得る、この点に着目したのですな。
自分が何をしていようが、それが地べたに落ちていようが、魔に魅入られたかのごとく、つい
ふらふらと手を伸ばして貪り食わずにはいられない――そんな食物があったとしたら。
ついでに麻痺するとなれば、げに恐るべき道具、否とよ兵器と云えましょう。


お話を伺う限りでは、それを成功させた忍者がいるようでござるな。
ああ、同道の士として、是非苦労譚を拝聴したいものだ。

16 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/09/27 23:56

>>13(忍法足何本?)
おや、あなたさまは博学ですな。かつて御公儀御庭番がふるったとされる忍法をご存知か。

ちなみに忍法足三本とは――肛門よりおのれの腸をひり出し、第三の足と云うか手と云おうか、
まあ意のままに動かす術のこと。当世風に云えば実に「キモい」技で。
足八本は、この忍者が両手に枷をはめられ捕縛された際、自らその手を食いちぎってまんまと
逃げおおせたとされる故事によります。
足八本とは章魚の謂い。俗に自分の手足を食うと云うが、それに擬したものとみえる。

で、その八本ですな。これは忍法にあらずやと仰せある。
なるほど三本の方は、紛れもなく忍法でしょう。人間的機能の練磨と云うべきか、動物的本能
の保持と評すべきか。――両方かもしれないな。
ただ八本の方、これもわたしは忍法だと思う。

おのれの手足を噛みちぎる、既にしてそれは尋常の心胆ではありますまい。
これは次の>>14さまへのはなしにも関係してきますが、その凄まじさを「忍法足八本」と
誇った精神は、忍法と断定してはばかりないのではござるまいか。

わたしは精神論は好きじゃないが、在りようとしてはそう云うことです。

17 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/09/27 23:59

>>14(忍びのもの心得ノ条)
この前、ちょっと別のかたに申しましたが、忍者とは忍これ一字に尽きますな。
忍びは非情なるを以って尊しとなす。いわんや隠密をや。
事と次第では大義親を滅し、泣いて馬謖を斬らねばならない――斬られる馬謖もたまったものじゃ
ないが、斬る方だとてこれは辛うございますから。
それもこれも、みな全て主命のおん為。

ただ――わたしはもう一つ底があると考えております。

我らの忍法とは、その一芸一芸が凄まじいものです。
肉体的限界の範囲内にありながら、常軌を一足飛び越えた驚天の法と云ってよろしい。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、非情に徹し無情を為す心算の底は、各々の一族でも、公儀の
為でもなく――血を吐く思いで会得したおのれの忍法、ひいてはおのれへの誇りの為ではないか。

などと、思うのですがね。
うふ、他所の忍び衆はどう云うかしらん。

18 名前:名無し客:04/09/28 00:03

背後に忍び寄り首を絶つ極意などはありますか?

19 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/09/28 01:02

>>18(背後からのクリティカルヒット)
そこらのお武家を相手にする分には、まあさほど極意と云うものも必要ござらんな。
忍者と申す者は、通常の武芸においても相当の鍛錬を積まされますが、なかんずく鍛えられる
のは隠行の法、これですから。

忍者にとっては死活問題、気配の殺し方は徹底して教え込まされます。
具体的に申さば体術、調息などにとどまらず、食事制限まで及びます。食ったもので体臭は微妙
に変わりますでな。
これを完全に身につけた忍者にとって、敵陣深く忍び入る任務など造作もなき事。
さながら無人の野をゆくがごとく――常人の五感の外にあるとも云ってよい程で。

ですから背後を取るなど容易いし、むしろ攻撃を仕掛けるなら常に後ろからと云うべきか。
背中に目があるやつはおりませんからな。忍者に正々堂々と云う律法はござらんし。
そうですな、やはり天井裏から音もなく、薄羽蜻蛉のように降りて来たかと思うと、きりりと
刃を引いて御首(みしるし)を頂く。
これが忍者流でしょうか。――ああ、無情。

ま、わたしはやりませんがね。
物騒だし、第一野蛮なのがいけない。

20 名前:名無し客:04/09/28 01:33

糸で首をくくってビィンと弾くとコトリと落ちる・・・のは野蛮でしょうか?
これも忍びの必殺技?

21 名前:名無し客:04/09/28 04:06

忍者にとっての禁忌を教えてください。

22 名前:名無し客:04/09/28 04:12

よく「玉」のやりとりがされますが、矢張り覇気と玉は密接な関連性があるんでしょうか。

23 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/10/02 00:09

>>20(妖琴殺人)
わはは、それは上出来、上出来。
チン、ツツツツツ、と爪弾かれる妖琴の音に、屍の酸鼻さも薄まる気がしますな。
雅やかですらある。
そして雪中に足跡はなく、後に残される三つ指の血痕――。違った、それはどこかの本陣だ。

冗談はさて置き、慶長の頃だったか、我が卍谷に忍法不空羂索(ふくうけんさく)なる縄術を得意と
する一忍者ありと、甲賀の古史に記してござります。
細い鋼糸で作った輪を投げ縄のように使い、一度に複数の敵を縛し、また絞殺したと云います
から大した技です。

で、この鋼糸が、どこから手に入れたか南蛮渡りの楽器、クラヴィチェンバロ――ピアノの前身ですな
――の弦を工夫したものだったとやら。
この忍法が振るわれる時、世にもあえかなる弦音が響き渡ったと云いますから、それは実際の
無慙さとは裏腹に、正に切支丹の天使(アンジョ)の歌声のごとくでしたろう。

洋の東西の違いはあれ、弦楽器を暗殺の道具へと流用した着目点は確かに似ておる。
ひょっとしたら、どこからか漏れた口伝が妙な具合に伝わった一例の可能性大、ですな。
幾分時代を経ている割に、機能面はさほど進歩していないようだが、発句でも浮かびそうな辺り
は、様式的には洗練されてはおりますか。

24 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/10/02 00:13

>>21(御法度)
そうですな、やはり一族の掟に背くことでしょうか。
一体忍者の一族と云うものは、どこでも強固な結束を持っております。
主人の前に、忍者はおのれの血族による鉄律に縛られている訳です。

これは隠密任務の性格上、外部から新しく縁組をする事があまりない、と云う事もありましょ
うが、その最大の理由として幻怪なる忍法は、得てして遺伝学上の発露によるからですね。
簡単に云えば血筋じゃないと使えん、と云う事になる。
これは超人的訓練を重ねに重ね、血と血を混ぜ合わせた結果でもありましょうか。

掟とは大概、おのれの技は家族にも秘すべしとか、首領の命令鉄のごとし、とか、まあこの辺
りはどこでも大同小異でしょう。
で、この法度を破ったらどうなるかと云うと、虫けらのごとく誅戮されます。

……あっさりしているが、現実問題そうなのだから仕様がない。まあ、是非もなし。
どの道忍者であろうがなかろうが、哀しいかな、命の値はそう変わりゃせんのです。

25 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/10/02 00:16

>>23(おんたまたま)
いかさま。大ありです。
よろしいか、およそ煩悩の大元、つまり人類史の発端はここ、おんたま――睾丸にある。

あ、そっちのかた、今たかがコーガンと云う顔をされたが、心得違いも甚だしいですぞ。
考えてもご覧。子種、つまり精虫とは、頭も尾もある独立した生物なのです。
それをうじゃじゃける程つくりだす、こんな幻妙な器官が他にあろうか。
加えてその人間の原材料とも云うべき生命群を、どれだけ大量生産できるか――ひと口に云えば
「あっちの方」の力強き人物こそ、天下に何ごとか成さざらん、と申せましょう。

まあお待ちなさい、こう反論されたいのでしょうが?
「英雄色を好む」が「全ての英雄が色を好む訳ではない」と。
然り。ですが「全ての性愛は須く変態である」なる学説があるそうで、この場合それで説明がつき
ますな。
要は色を好まない英雄は、そっちの欲求を変形昇華させているのだな。潜在力は大ありに決まっ
ております。

さて、各地の風習を眺めると、道祖神など陽根崇拝は多いが、やはりこの世界に冠たる「歌麿」的
男性象徴が中心となっているようだ。
見た目の破壊力はあっちが上だから、当たり前と云えばそうですが、しかし大袈裟に云えば、
日本人はご神体を誤ったとすら云ってよろしい。


「歴史は夜つくられる」と云う格言がありますが、わたしはこうつけ加えた方がよいと思う。
即ち――「歴史は夜、おんたまにてつくられる」と。

26 名前:名無し客:04/10/02 07:28

生は精に通ずともいいますが果心堂殿の精力は如何ほどでございましょう。

27 名前:名無し客:04/10/02 21:56

魔界転生のような法はどうおもいますか

28 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/10/04 22:27

>>26(性力)
さあて、如何ほどと問われて、はいこれこれと数字で挙げられぬのが、この精力と申すものの
厄介なところで。――

忍者にとって精力は重要です。これが極まるところ、術も極まるとも云える。
ですからまあ、わたしだってそう捨てたものではない。うふ。
大いに武勇譚など喧伝しても良いが、所詮秘め事の謂いですからな。
どこまで本当にして下さるか、わかったものじゃない。――余談だが、現在仏国にて、浪漫主義
なる文学流派の麒麟児とされる戯作者ビクトル・ユゴー、この御仁は新婚初夜になんと九回交合
したと云う。これが事実なら、ユゴーは充分忍者の素質がありますね。

唐突ですが、男のたまは二個です。
当然ですな。しかし、わたしは三個ある。
――いや、生まれつきではありません。忍法学上の実験考察によって、あっちのおんたまをこっち
へやったり、それをまた女房が取り返したり、落ち着くべきところに落ち着いた結果、一個増えち
ゃったので……。

してみると、男の精力はおんたまにあり、とする我が学説に則るならば、最低でも常人の五割
増しくらいは保持している、と云った辺りが結論でしょうか。
何だか曖昧だが。

29 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/10/04 22:28

>>27(おぼろ忍法帖)
忍法魔界転生。――耳にしたことはあるが、いや、あれは忍法の枠を翔び越えておりますな。
実に幻法と云っていい。

死に臨んで妄執断ち難き男を、死して後、女人の体を以って魔界より喚び戻す。
これは、限定的に時間と空間を御する術と云えますな。
本朝開闢以来、忍法なるものが幾芸あったか知らんが、奇怪凄絶と云う点で最右翼と断言して
も、恐らく異論は出ますまい。
不肖わたくしごときでは、到底たどり着けぬ術法の至境でしょう。

確かに破戒魔道のわざではあります。
しかし、技術論としては大感服せざるを得ん。
かかる優劣を論ずる場合、情理的側面は切り離して考えるのがよろしいな、忍法に限らず。

いやもうわたしなど、魔界から転生した方々に、その心境を聞いてみたいとさえ思う。
切支丹で云う「復活」――これは多分、紅毛人の科学でも成し遂げられん領域でしょうからな、
興味は尽きませぬ。

30 名前:名無し客:04/10/05 00:46

矢張り手裏剣には相応のこだわりをお持ちですか?

31 名前:名無し客:04/10/05 10:31

もし映像化されたらどうなると思いますか。
魔界転生のように原作クラッシュになるんでしょうか。

32 名前:名無し客:04/10/05 10:45

伊賀甲賀十人集の忍法対決物語が漫画媒体になっていますが、そういうのって
やっぱりちょっと羨ましいですか?

33 名前:名無し客:04/10/07 00:47

バナーと壁紙が………。
渋いねえ、全く渋いです。

果心堂さんの世界では過去も未来も兵が大勢居ますが、
その中で果心堂さんがこれはすごいと思う人を3人挙げてみて下さい。

34 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/10/07 22:59

現在、こちらの入り口をくぐる度、笠を被っていて良かったと思いますな。
当スレのバナーを目に入れると、笠の下では顔が笑み崩れっ放しで。――トム絵師、また管理人
さま方にはお礼の言葉もない、と云うのが偽らざるところです。
ありがたや、ありがたや。

>>30(投げる手裏剣ストライク)
いや、特に。
わたし巷のいち易者ですから、日々使うこともまあないので。
客が来ないからとて、自棄っぱちになって火の見やぐらに登り、通行人めがけて乱射してみた
いとは思いませぬし。

……と云うてはみたが、こだわりとはちと違うが、少し講釈してみましょうか。
世の人は忍者の手裏剣と云うと一般的に星型のやつを連想されるが、実際はそうでもない。
金偏に票と書いて「ひょう」と読むが、これは棒手裏剣の一種ですな、これなどもよく使われ
ます。ただ些かかさばると云う理由から、最も使用されやすいのはマキビシです。

マキビシ、つまりねじれ釘を八方に突き出させた金具ですが、これは何も路上に撒き、退路を
確保する為だけのものではありませぬ。
小なりとは云え十分に殺傷能力はあるし、何より数を持てるのがよい。
中々、便利なものです。――今夜は偶々懐にあるので、ちょっとお見せしようか。
(ひゅんと闇中を白光が走り、脇の柳の木に蝿が縫い止められている)


……しまった、右の目を狙ったつもりが、左の目に当たった。
やはり、使わぬ技は錆びるなあ。

35 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/10/07 23:01

>>31(映像化)
ある作品を他の媒体に変換すると云うのは、実に容易ならぬ作業です。

例えば――これは遥か後年の話で恐縮ですが、昭和の妖文豪江戸川乱歩の捕物ばなし、「黒蜥蜴」
を銀幕へ移したと云う話がありますな。
綺羅星のごとき錚々たる面子を集めたはいいが、出来上がったのは途方もない大馬鹿な作品で
あったとかや。――寧ろこの場合、褒め言葉なのかもしれんが。

事ほど左様な訳です。まあ映像化と云う話は、だから暖かく見守るべきでしょう。

>>32(バジリスク)
羨ましくない――と云えば、ちょっぴり嘘になります。
あの絵草紙はわたしも拝見したが、いや実に凄まじいものだ。
その筆の躍るところ妖雲を呼び、その筆の疾るところ魔風を吹かせる――絵師もまた一個の魔人
と評すべきですな。

せがわ亭正右衛門さんでしたか、ああいう鬼才にならば、そりゃ是非描いてもらいたいが――
まあ実際は無理でしょう。何せわたしの所業が所業なので……ウフン。

36 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/10/07 23:05

>>33(三忍)
ふ、ふ。いや、渋いでござろう。
わたしなど、我が事のようににやついており――これはしたり、我が事だった。

なるほど、この道で三人を選べと仰せですか。
わたし如きが選抜して宜しいのか判らぬが、まあやってみましょう。

では一人目。――伊賀者、七斗捨兵衛(しちと・すてべえ)。
元和と云うから、大阪の陣が終わった頃の人ですか。この仁の精液は、馬蹄すら止める恐るべ
き粘着力を誇り、またこれを己の皮膚に塗る事で強靭なる革鎧とする忍法肉鞘なる秘技を得
意としたと云います。

精虫と云うものは、一回の放出分内に数億匹生息しております。
これが悉く鉄石の心を持ち、一団となって動けばかくあらんか――と、ああ我嘆ずるばかり。

二人目。――同じく伊賀の朧(おぼろ)。
伝説的な伊賀の姫ですな。眉目の清麗なる事、公卿や大々名の姫君にも劣らなかったとか。
忍者としての素養はまるでなかったが、ただその瞳で見るだけで、如何な忍法も淡雪のごとく
破れ果てたと云うから、忍者にとってはまさに鬼門のような存在です。

またこの人は、相手もあろうに甲賀の若頭領と悲恋物語を繰り広げたとも云い――まるで英国は
沙翁(シェイキスピヤ)の浄瑠璃のようですな。
個人的な事ですが、愚妻も伊賀のくノ一ですので、この辺り人ごとでない思いがします。

三人目。――公儀根来組、虫籠右陣(むしかご・うじん)。
この人は寛永、つまり三代さまの根来組に在籍した忍法者だそうで。
女の柔肌をなめ、なめた所を、その隠しどころの如き感覚へと変化させる忍法ぬれ桜、また敵
の殺気を完全に知覚し、あらゆる攻撃を未発にかわす忍法暗剣殺を駆使したと云う手練れ。

駿河大納言忠長卿自刃に関して、端倪すべからざる暗躍あり――と忍者の稗史にあります。
歴史事実の影には、実行者としての忍者と、更に裏でどんな権力者がいたか知れたものじゃな
いと云う良い傍証でござろう。


以上、三名。
因みに、忍法魔界転生を創り上げた森宗意軒どの、会津芦名衆の総帥・芦名銅白どのといった、
大幻術師の域に達しておられるお歴々は省いております。
好き放題述べたが、まあ墓の下に行った方々は、後世何を云われようと反論出来ぬのは世の常
ですからな。ご一笑下され。

37 名前:名無し客:04/10/08 18:53

男性の力の源は玉。
これは分かりました。
ならば女性の力の源は何でしょうか。

38 名前:名無し客:04/10/09 02:12

忍んでない忍びが多いと思うのは気のせいでしょうか。

39 名前:名無し客:04/10/09 12:28

ちょいと行く末を占っていただけんかな?
この六つの賽を振ればいいのか?
ふむ、「上、好、死、子、夢、追」
と出おったぞ。

易者殿、如何に読みなさる?

40 名前:名無し客:04/10/12 07:08

聖女 > 剣聖 > 忍者 > 剣士

この世界の強さの序列みたいなものと思うのですがどうでしょう。
剣聖は一名おかしいのがいるからなあ。

41 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/10/12 22:21

>>37(女性力)
始めに男女ニ個間の精、卵相和し、晴れて人間いち人が生誕する――などの理屈は先刻ご承知
と存ずるが、ではこの精子は体細胞中最小、逆に卵子は最大の大きさであると云う事実はご存
知でしょうか。

いやはや鎧袖一触、これでは全く勝負にならない。事実、姫御前へと達した唯一の若武者は、
逢った途端トロトロに溶かされてしまうのですから。
我より出ずる億万の分身を案ずるに、哀れと瞑目すべきか、滑稽と自嘲すべきか――。

では現実世界を振り返ればどうか。
結婚後、亭主関白などといい気になっていても、実情は大奥の院政でガンジガラメと云う事例
はよくある。いや、世の大半以上がそうなのではありますまいか?
男どもは菩薩のごとき外面につられて群がり来るが、選ばれた一匹は、夜叉のごとき内面にて
咀嚼消化されてしまう。――これは生物学、並びに人生学上の哲理なのだなあ。
実に卵子恐るべく、また女人恐るべし。


以上を踏まえますに、女人力の淵源は卵子、引いてはそれを生み出す卵巣にあり――と、果心堂
愚考仕りまする。

42 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/10/12 22:22

>>38(忍ぶれど)
いや、あながちそうでもありますまい。
忍び衆の中には、鬼面人を驚かす傾(かぶ)いた装束に身を包む者もあると聞くが、基本的に
忍者は黒装束、黒頭巾ですからな。暗中はこれが一番目立たない。

また諸国へ隠密御用で赴く際、忍びはあらゆる階層の人間に化けます。
山伏、琵琶法師、六十六部、股旅者、飴売り、香具売り。――格好ばかりではない。
その職業ならではの歩き方、顔立ちなども工夫するものです。

余談ですが、これは公儀御庭番の例。大伝馬町に大丸屋なる呉服の老舗があるが、実はこの店
は御庭番御用達の変装所だったと云う史実があります。
実に奇想です。西欧で「木の葉を隠すには森の中」と云う思考法ですな。

こうして様々に姿を変え、或いは性別すら晦ましてしまうのが本式の忍者と云うやつ。
どうです、中々忍んではおりませんかな?

43 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/10/12 22:24

>>39(「上、好、死、子、夢、追」)
そう云えば、拙者は易者でござったな。――最近茶飲みばなしばかりにかまけて、ついつい
失念していた、あはは。
あいや失礼、>>5のサイコロはですな、お客さまのお悩みに応じたものをこちらで一つ、或い
は二つ選び、わたしが振る。
その出た目で吉凶を占う――と云うのが、当スレッドでのやり方となっております。

説明足らずで相済みませぬ。
勿論今回は、お客さまの振られた出目にて御用を務めさせて頂きまする。

では――あなたさまのゆくすえ、占うて進ぜようか。


まず殿さまの運気、これはよいですな。一朝事あらば、迷わず実行されるが吉。万事が上手
く運びますでしょう。
が、残念な事もお伝えせねばならない。おん定命に陰りあり、との卦が出ております。
左様、最低でもここ一百年、ご子孫を成されての後に。――ああ、天命は非情なり。

今運気は上々と申したが、しかしまた心中期されている望み、夢にはご注意なされませ。
詩経に追琢(ついたく)なる言葉あり――即ち玉石を磨くように、こつこつとご精進されるが
よろしかろう。
焦ってはなりませぬ。大局をお見据えなさる事が肝要かと。

普通は最後の賽――「禁・追・流・斬・梟・磔」は使わんのですが、振られて出た卦は卦。
ご不満もあろうが、以上でござります。――はい、見料十六文、毎度あり。

44 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/10/12 22:27

>>40(序列)
ううむ、云い得て妙ですな。
二本差しの方は、まあ魔界転生衆などの魔剣士妖剣士なら兎も角、何々道場で何本の指程度
の腕では、忍法に敵するのはちと難しいでしょう。
詳しい統計は未だしですが、「忍者対剣士」の場合、剣士の勝率はえらく低いのは確かです。

その忍者も、相手が剣聖では分が悪いが……しかし、おかしい方は二名じゃないでしょうか。
わたしが勝手に心の師と仰いでおる大妖人・果心居士、この方をして「我敗れたり」と叫ばせた
相手が例の上泉伊勢守さまですが――更にその師匠の塚原卜伝先生がおりますからの。
両老師の事跡をつらつら伝え聞くに、ありゃ忍者でも勝てん。
忍者が云うのは情けないが、人間わざとも思えませぬなあ。

さてどんじりに控えしは、聖なる姫。
人類と申しますのは、わたしを含めてまあ大抵生きる値打ちなどない輩ばかりでござるが――
例外もある事はある。
それ即ち若く美しき女人、いわんや月光のごとく清らかなる姫君においてをや。

そりゃ聖霊のような姫の為ならば、わたしだって一つ損得抜きで力こぶを入れて、と勇んで
死地に飛び込もうてえものです。……おっと、お狛にはないしょ、ないしょ。

45 名前:名無し客:04/10/14 06:28

山田風太郎でこれだけは読むべしと言うのを教えて下さい。

46 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/10/19 00:15

>>45(この山風がすごい!)
うむ、全作お読みなさい。

47 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/10/19 00:15

>>46
――などと、流石にそこまで無茶な推薦はいたしませぬ。は、は。

さて、これだけはと云うのも至難だが、忍法帖では「魔界転生」「甲賀忍法帖」「風来忍法帖」
辺りを推せば、満天下の読者も得たりやと頷くところでござろう。
しかし、忍法帖ばかり薦めるのも芸がないかもしれないな。――
では明治もの、また推理ものの複合と云うことで「明治断頭台」はいかがですか。

明治初年、役人の涜職を監察する弾正台の俊英、香月経四郎と川路利良。
探偵役のこの二人が、フランス人巫女エスメラルダのふしぎな霊験を借りて奇怪な事件の謎
を解いてゆく、と云うのがこの連作物語の粗筋です。

特筆すべきは、例えば起こっていた事件、例えば開化ならではの建物、例えば史上の人物達。
――時、地、人と、よくまあここまで「有り得る状況」を描き出せるものかと――これは一連の
明治ものや、氏の著作全体にも相通じますが―― 一種の戦慄を禁じ得ません。

また推理ものとしても珠玉と云えます。上記の点が、それぞれ有機的に謎と冥合している所
が実に快ですな。
詳しくは云えんが、そして終章では思わず天を仰いで「ああ」と長嘆するでしょう。

ま、少なくとも損はせんと思うが。いかがでしょうか。
……この手の事を尋ねられて、己の出演作を提示しない辺り、我ながら奥ゆかしいな。
まあ最後に自分で云っちゃわなければもっと、かもしらんが。

48 名前:名無し客:04/10/24 17:07

1つ占っていただけますかな。

「下・悪・賎・子・電・禁」

この結果はいかほどに?

49 名前:名無し客:04/10/24 17:10

今度は映画化ですか…。柳生のほうも甲賀同様、せがわ先生が漫画化されるそう
ですし。
最近になって山田熱高騰?

50 名前:名無し客:04/10/25 01:00

面白かった忍法・忍術を二つ三つばかり紹介願えませんか?

51 名前:名無し客:04/10/25 01:03

筆を使った忍術なんぞはありますでしょうか。

52 名前:名無し客:04/11/11 00:57

南條先生がお亡くなりになりましたね。

53 名前:名無し客:04/11/12 15:50

ミカエル厨子丸や大久保長安の兵器なら剣聖にも勝てるでしょうか?

54 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/11/14 22:54

いやはや、随分と長いあいだ店を畳んでしまい、まこと済みませぬ。
少々江戸を離れておりましてな。本日より店開きでございますので、何卒ご贔屓の程を。


>>48(「下・悪・賤・子・電・禁」)
はて、これはお客さまのゆくすえについて、の占いでよろしゅうござりましょうか。
いやなに、失せ物待ち人走り人、男女の相性までよろず承っておりますで。

またこれは、最初の説明たらずであった当方の手落ちですが、これらのサイコロはお客さまの
お悩みに応じ、いずれか一つの賽を選んで頂く方式でして――面倒と云えば面倒ですか。
そうですな、以後はまあお好きにお選び下さい。

で、この卦ですが。――ああ、これはまた。
一天地六の賽の目が地獄に転ぶか極楽に上がるか、お釈迦さまでもご存じないとは申すれど
……よくまあここまで凶の卦を引かれたものだ。
さしあたり、落ち着く先は下の「下」の地獄と出ておりますので、これ以上落っこちることは
ありませぬ。その点はどうぞご心配なく。

さてこの悪果に至る悪因だが――ああ、これはあれだ、余りに賤しき行いゆえでござろう。
殿さま、春画など収集されましたね。それも子供衆が画題のけしからぬやつ。
いやいや、隠してもわかります。およそこの世の森羅万象、果心堂の浄玻璃鏡に写し出されぬ
事はない。――電子網ですな。
大不利顛(ブリテン)国の言葉に訳せばネットで、となる。いけませぬなあ。

しかし殿さま、ご安心下さりませ。実は先夜来、この大凶いかに転回すべきやと剣星壇を築き
占卜を続け、遂に一つの解を得たのでございます。
拙者にもしかと判じかねる箇所があるが、先ずそのままお伝え致します。
これに従えば、忽ち運気は回天し極楽往生まちがいなし。では申しますぞ――










「ファイル共有禁止」

55 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/11/14 22:57

>>49(フィーバー山風)
「柳生忍法帖 Y十M」でしたな。
またえらく奇をてらっておる表題だが――“Y(柳生)・十(兵衛)・M(三厳)”の謂いかと
思われる――せがわ亭先生の事です。
八幡心配ないでしょう。わたしも楽しみにしております。

私見ですが、山座風太郎再評価の兆しは十年ほど前にさかのぼるように思います。
講談社が、新書で忍法帖傑作選を出しましたでしょう。あれがきっかけで手に入りにくかった
角川文庫所収の作品が若い層にも浸透し始め、徐々に高まっていったと見ますが。

そして映画化の方の話題に乗らぬのは、ご寛恕を賜わりたく。……いやね、最近はあまりよい話
を聞きませんからなあ。

>>50(オモチロイ忍法)
ははあ、では思いつくままに上げてみましょうか。

かつて我が甲賀卍谷に、篝兵部(かがり・ひょうぶ)なる忍者がいたそうで――慶安の変に際し
例の由比正雪が卍谷の一党を密かに召抱えたそうだが、この中に入っていたらしい。
この人の何が凄いかと申さば、自分の胃液で自分を溶かしてしまう。
……これだけだと訳がわからない。凄いのはこの後です。
己を溶かし、意思ある恐るべき流動体となってから、また再生する事ができ、しかも文字通り
の「胃酸」で敵を溶かしてしまうと云うんですな。
これを称して忍法我喰らいとは、ようも名づけたと称賛したいと思います。

また戦国の世、関東に名だたる北条家の風摩組には、糞剣なる術が伝えられていたそうな。
これはね、己が排泄したものをこねあげて刀の用を為すと云います。敵陣に捕らえられ、寸鉄
なき土壇場の奥の手だそうで。――尾篭な話ですがね。
いやはや忍法における練磨とは、消化器の末端にまで及ぶのだなあ。

つらつら考えるに、生命の本質とは消化器官と生殖器官、並びに免疫系であります。
脳髄はありゃ違いますな。脳は元来効率よく栄養を取り、生殖を行う為の制御装置ですから。
忍法にこの三機能を御するわざが多いのは、これは偶然ではない。忍法を揮う念力なるもの、
大半の人間が進化上捨て去った能力が、生物の原体が備える機能に呼応する所為じゃないかと
――などと論ずるのは、いささか牽強付会の度が過ぎましょうかな、あはは。

56 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/11/14 23:00

>>51(筆の忍法)
はてな、筆の忍法とはまた珍しい事をお聞きなされる。わたしも忍法学には詳しい方ですが、
あまり耳にした事はないが――おお、そう云えば絵筆ならあった。

先年、南部八戸藩の方で何やら容易ならぬ曲事あり、高名な間宮林蔵先生の命により公儀伊賀
組が出動したそうでござるが、その中に絵を使う忍者がおったと愚妻に聞きました。
何でも別の忍者に枕絵を描かせる。女の顔は目指す標的の方を写実し、男はのっぺらぼうに、
しかし一物だけはその忍者の男性自身としてえがく。
そして絵の陽根に精汁を塗布した上で、ひそかに女が絵を見るように仕向けると――幻妖なり、
その女人は精汁の匂いにひかれ、夢遊病の内に忍者のもとへ通ってくると。

号して忍法夢の浮橋と云ったらしい。
夢をうつつの夢幻境と塗り替える――名前もだが、何とも浪漫的ではありませぬかな。

>>52(悲南條老師)
ああ、巨星また落つ。
月影兵庫ものなど、わたし好きでしたが喃……。

振り返ると、今年はよく亡くなったものですな。
絵草紙の大御所・横山光輝斎、風狂戯作者の中島羅門などなど。――ツマラン世の中が、また
ツマラナクなってしまったな。
ともあれ、今はただ南條先生の御冥福を祈るのみです。

57 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/11/14 23:02

>>53(銃は剣よりも強し)
ははあ、戦国伝説の若き銃工匠と、家康公幕下の金山総奉行ですな。
前者は南蛮にも勝る銃火器を開発・製造し、後者はそれに加えて日本人ばなれした開明思想の
持ち主だったようで。

伊勢守さまや卜伝さまの若いころの逸話に、火縄銃と相対して勝ったと云う記録がござるが、
流石に新式大砲や棒火矢、人馬一体の戦車などを相手にするとなるとねえ。
これらは忍法すら敵し得なかった兵器ですからな。如何になんでも分が悪いと、わたし思いま
すが。

まあ忍法も通じぬ剣聖、折角だから銃も破って欲しいものと欲気を出したいが、人間できる事
とできぬ事と云う別がある。
――わたしが云うと、何だか可笑しいようだが、うふ。

58 名前:名無し客:04/11/18 01:13

甲賀流第十四世・故藤田西湖氏の昭和三十年代の著書が
文庫になってたので読んでみました。

ジャズが「戦後の若者を堕落させた」ものとして
槍玉に挙がっているのに非常なギャップを感じました。
ジャズって我々の世代からしたらもう「古典」の域なのに。
あと、武家社会が塵ひとつ落ちてない世界のように賞賛されてたり、
戦後の欧米文化流入は叩かれているのに明治維新後の文明開化は
スルーされてたり、「農」も「祭」も無視してひたすら「武」だけを
日本人の根幹に置きたがってたり…藤沢翁や周五郎さんが読んだら
どんな顔するだろうという話が色々と…。

ひとつ言える事は、忍びは侍になって幸せなのか…ってこと。

59 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/11/19 23:49

>>58(世代の断絶)
「戦中派」の、それが偽らざる述懐なのでしょうな。
一面の真実なのかもしれん。ただ、彼らが思い込んでおるほど重いものじゃありますまい。

ジャズとやら、当時は先端の娯楽だったそうで。
しかしその方の若い世代には、やはりその時代最先端の娯楽あり、夢中になる若者を横目に
入れて、上の世代はニガニガしげに舌打ちをしていた事でしょう。
こう云ういたちごっこは、人類永遠の輪廻相じゃないかと思う。

また大きな声じゃ云えませんが、武士道が妙に礼賛されるようになったのは、徳川の世になっ
てからではありますまいか。
極論すれば太平の世の思想です。実際の戦争はないんだから。
この手の観念的忠心報国が鼓吹され、愛国尚武の気風が吹き荒れている時代と云うのは、ま
たあまりロクなものじゃない。
看板は金無垢でも、中身は相反して陰湿になりましょう。
どっちにしろ、侍も忍者もあまり気張るものでもないです。


日本が大敗戦を迎えて後、同じく「戦中派」の一青年であったある人物が書き記した事だが――
人は変わらんのです。そして、おそらく人間のひき起こす事も。

60 名前:名無し客:04/11/20 21:45

女体の刺身は食べましたか?

61 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/11/20 23:01

>>60(女人生け作り)
ははあ、女体盛りですか。
食欲と性欲、どちらも全動物の存続に関わる一大欲求ですが、これらを同時に満たそうと云う
ゴーツクバリは、確かに人間ぐらいでしょうな。
絵としては確かに絵にはなるものの、不思議とこう云う遊びはいい歳をした爺いが熱中するも
ので、そこに多分のあさましさを覚えて興醒めです。

まあ若者はガツガツしておるから、そんな余裕はないからでしょうがね。
因みにわたしはやった事はない、と申しておく。うふふ。

――待てよ、ひょっとすると刺身とは、比喩や隠喩ではなく直接話法ですか。
ううむ、いかに忍法学向上の為とは申せ、人肉食はちと辟易で。
ただ、刺身にするだけなら忍法でも出来ますな。何と云う技かは詳らかではないが、元禄の頃
まではそれを伝える忍者が伊賀にいたらしい。
何でも紙を使う。こう、懐紙をな、まるで撫でるように操り、肉を斬ってしまう。
斬られた方は自分が死んだ事にも気付かず、暫くして魔天に毒花の花弁が落ちるように、骨か
ら悉く肉をこぼし抜き、漸く骸と化すと。

凄惨であり、また無惨であるが、しかしそれは異界美の極であった事でしょう。
食いたいとは思わんが、わたし称賛はします。――こう云う美学なるものも、人間しか持たぬ大
いなる、同時に切実なる無駄だなあ。
なかんずく、当スレッドなんてのはその最右翼であるか。

62 名前:名無し客:04/12/07 17:36

ほかの忍者がつかっている忍法で身に付けたいものはありますか

63 名前:名無し客:04/12/07 17:45

一番の決め台詞を教えてください。

64 名前:名無し客:04/12/12 21:35

 カウリは脆くてアーミーナイフに不向き。やっぱり、愛知製鋼の
AUS-8がいいよ。

65 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/12/18 23:38

>>62(ラーニング)
拙者、忍法学を奉ずるものとして、忍法にはひとかたならぬ関心を持っております。
それが他人のふるう忍法ならば、なおの事。
中でも女人にして成立する忍法には、かねてより注目しておるのです。何せこればっかりは
実地に行使する事かないませぬからなあ。

かかる性差の壁を乗り越えるのは、忍者と云えど逆立ちしても不可能事で――と云いたいが、
それがそうでもないから面白い。
つまり男が女の忍法をふるうには如何するか、と云う命題の答えは――
女になってしまえばよいのです。然る後、女の忍法を学べばよい。

男が女に、また女が男に変じる忍法――純肉体的意味合いですが――は存在するのですな。
例えば伊賀には、女性の大前庭腺分泌液の摂取により、その女体へ変成する忍法くノ一化粧
あり、また上杉名代の忍び組・能登流には、交わった相手と入れ替わる忍法歓喜天あり。――
いやはや、すごいものです。

しかし、この、なんですか、成り成りて成り余れる処が、成り成りて成り合わざる処に変化し
てしまうのは――ううむ、ちょっと想像できないな。
あるいはくノ一のわざを習得する以前に、この術だけで満足してしまいそうだ。

66 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/12/18 23:41

>>63(キメ台詞)
うふ、団十郎や勘九郎じゃあるまいし、大見得をきるような真似は出来ませんて。

ただ――忍法をふるった時、高らかに術名を謳うのは、これは知らず決め台詞になっているの
かもしらん。
いったい忍者と云う者は、大抵おのれの技に誇りを持っておる。その誇りをして、つい叫ば
しむるのではないかと思いますが。他の忍者もそうなのじゃないかな?

そう云えばわたしも、先ごろさるお大名のご依頼で忍法をお目にかけた折、神聖粛々たる実
験の最中にも関わらず、「甲賀忍法、独筋具(どっきんぐ)!」と口走ってしまいました。
あれなども、我が事成れりと云う心境もさる事ながら、決まるべきところに決まるものが決
まらんとする瞬間の歓喜が――おや、何をお笑いなさる?
そんなにこの術の名前、おかしいですかね?

>>64(刃物あれこれ)
包丁なら、関の鍛冶の手になるものもよろしいです。
愚妻は毎朝これでぬか漬けを切りますが、実に美味い。

67 名前:名無し客:04/12/22 19:43

サクラ大戦は柳生忍法帖のパクうわなにをすmhふぁhせたすけ


68 名前:名無し客:04/12/24 20:45

顔見せてください

69 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :04/12/30 01:21

>>67(永劫パクリ)
ははあ、左様ですか。
その何とやら大戦は寡聞にして詳しくありませぬが、つまり妙齢の娘たちを囲み、一人の男が
その鵜匠となる。ここのところを指摘されているのかな。

しかし、芸術のみならず、あるいはこの世は本歌取りで出来ておるのかもしれん。
そこで例えばなしを一つ。――今ここに赤、白、黒の三つの球があるとお思い下され。
で、これを縦に三つ並べるとすると、並び方は幾通りになるか?

「赤、白、黒」「赤、黒、白」「白、赤、黒」
「白、黒、赤」「黒、白、赤」「黒、白、赤」

先んじて申せば、たったのこれだけです。他にはもうない。
またはなしが飛ぶようだが、俳諧や和歌、これらも十二あるいは二十一文字の配列です。更に
意味をなす綴りでなくてはならぬのだし、三色の球の如く、いずれ字の並びは頭打ちになる。
いささか形而上学的論法かもしらんが、天地宇宙にこの法則を拡大してみれば、さあ如何?

――おわかりか。
左様、少しずつ異なった相を経て、世界はまた再び同じ相へと回帰するのです。
過去から現在、現在から未来、未来からまた過去へと、大自然相は循環しては極まり、また極
まっては循環するのを繰り返しておるのですな。永劫に。

宗教では輪廻と云い、また流転と申しますが。
模倣、いわんやパクリとても、大きな目で見れば似たようなものでしょう。
球の並びが少し似通っただけの事。いずれ過去にあり、また未来に存在するであろう光景の節
違い程度でござります。

>>68(マスク狩り)
いや、その儀ばかりはご勘弁下さるまいか。
この編み笠をとると、術をなさんが為の精神集中がどうにも乱れましてな。

そればかりではない。
各地の要石は、地下の大鯰が暴れて地震を起こすの防ぐ為と云う俗信があるが、わたしのこの
編み笠もな、それに近いところがございます。
不用意に取れば――その昔、大陸は宋王朝のころ、竜虎山にて禁じられし石室を開け放った為に
百八の魔星大いに天下を騒がせたがごとく、今の世に容易ならぬ大乱を呼ぶは必定。――

と、云うのは冗談ですがね。
減るものでもなし、ではまあご覧下さい。
(ひょい、と深編み笠を取ると――その下には全く同じ笠がある)
(ひょい、ひょい、ひょいと、剥ぎ取っても剥ぎ取っても深い笠)

されば忍法、懐をたたくと煎餅が二つ、と申す。……うふふ。

70 名前:名無し客:05/01/30 05:49

忍者はやっぱり身入りが悪いんでしょうか。

71 名前:名無し客:05/01/30 05:50

同性愛についてどう思いますか。

72 名前:名無し客:05/01/30 23:45

人はどのようにしたら、山田風太郎描くところの忍者になる事が出来るのでしょうか。
また、21世紀に生きる「現代人」も忍者になれますか?

73 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :05/02/01 22:31

おや、いつの間にやら年を越したどころか、そろそろ豆まきの季節ですな。
遅まきながら、本年もよろしゅうお願いいたしまする。


>>70(忍者で稼ぐ)
そりゃ良くはない。引き合わないのは確かですな。
忍者で蔵建てた奴など寡聞にして――ああ、初代服部半蔵さまがおわしたか。
しかしあれは例外中の例外。そもそもが大上忍なんだから、木っ端のごとき下忍とは比べるべ
くもない。――

ちょっと常人の想像もつかない苦労をして、命が三つも四つも要るような危うい目にあって、
それでも吹けばとぶような扶持しかくれんのだから、我ながら大した商売でござるな。
つらつら考えるに、戦国の昔なら、それでも甲斐のある仕事はあったんでしょうね。命を張る
に値する甲斐というやつが。
今は、となるとねえ。忍者には寒い時代です。

まず、わたしのようにない髭でも風にそよがせて、巷の風流人士を気取るくらいが関の山で。
ははは。

74 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :05/02/01 22:32

>>71(男色一本饂飩)
同性愛といいますと、なにやら奇形的な印象を受けるな。
と申しても、実はさほど目くじらを立てるものでもない。――遠く西洋を俯瞰すれば、ギリシア
の大哲人プラトーンは、その一大著述「対話篇」で美少年の美を説きましたし、またところを
同じゅうしてレスボス女人島のはなしがある。
もっとも切支丹は口を極めて罵るが、ありゃ世のタノシミを解すること少ない石頭だから。

翻って東洋を見渡すと、唐土では古くからある種の風習として定着していたようだ。
何せ漢字の国、故事があるとさっそく「龍陽」「断袖」なんて風雅な言葉を作ってしまうのが
いかにも愉快ですな。
本朝へは、まさか遣隋遣唐の学僧が持ち帰った訳ではあるまいが――いや、それもあり得るかし
らん――そもそもあなた、古事記のヤマトタケルが女装してクマソの尻を刺したという下りは、
何と云おうか、やんごとなき行為を連想させずにはおきますまい。

それで昔からあるから別にいいじゃないか、というと只の思考停止ですがね。
しかし少なくとも受け入れる土壌は天然自然に持っていた、これは確かだと考える。
それが今もって在する証左には、私らの暮らしてる江戸の世にも、蔭間茶屋という男色専門の
遊所が殷賑を極めておりますでな。ふふ、伝統はかくのごとく今に至る。

ふっくりとした優しい女体美も、視点を少しずらせば、ぶよぶよしただらしない脂肪塊とも取
れぬ事はない。
それに比ぶれば凛冽、清爽なる美少年を愛するのなんと夢幻なことよ。――と、気づいたんだか
達観しちゃったんだかの鼻祖がいた事が、この道のはじまりのような気がするなあ。
とまれ私は、自ら触手を伸ばそうとは思わんが、まあ理解はあるつもりです。

75 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :05/02/01 22:34

>>71(忍者になろう)
また妙な事を考える人が来たな。……まあ無理でしょうな。

中途採用は、どこでも至難ですからねえ。特殊な修練を必要とするこの業界は特に厳しい。
そもそも忍者とは、有るを無しと見せ、また無しを有ると見せるわざを以ってする生業ですが
――こんな事、敢えて忍者の道に踏み込まずとも、世間にはいくらでも転がっている話じゃあり
ませんか?
あなたさまのおられる「現代」など、それがいよいよ限りなくはなはだしき事態になり果てて
いる時ではないかと、拙者愚考つかまつるが。

そういった意味じゃ、わたしも忍者、あなたも忍者。この上、本当に忍法まで学ぶ必要はござ
いますまい。
不肖の忍者果心堂お諌めして曰く、お止しなさいよ、忍びの道。……うふふ。

76 名前:名無し客:05/02/04 01:11

忍びの者にとっての正義とは何でござろうか?

77 名前:名無し客:05/02/04 02:14

最近の忍びの者は、ど派手な色の装束に身を包んだり、「忍ぶ者」の名と
相反して全く忍んでいない等、誠に嘆かわしい!
果心堂殿はこのような現状、いかがお考えか。

78 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :05/03/08 01:06

>>76(ジャスティス忍法帖)
試みに字引をめくりますと、正義とは「道理にかなっていて正しいこと」とある。
これを前提として、では忍者にとっての道理とは何か?
実に簡単で、字が現しております。以前にも申しましたが、即ち忍の一字――。

恐るべき修行、また過酷な使命に耐え忍ぶことは、忍者の意義で本義で、恐らく正義ですな。
心を刃で隠して忍びと書く。ああ、隠密とはただこれなり。

――ここの所、武士道とは実に両隣りな思想でござるな。
お互い封建社会構造特有の被虐色情に酔っておるなあと、一歩退いて醒めた目で見ている拙者
もいるのです。その位の傍目は持っていたりする。
が、哀しいかな、わたしも矮小なる一個の人間、いや忍者たるの宿命から逃れ得ず……出来るの
は科学的・芸術的・哲学的に韜晦するくらいで。

されど所詮、無、無でござるよ。
親を滅した大義も、屍山血河を築いて得た勝利も、行き着く果てには何一つありませぬ。
ただ、虚空をこがらしが吹きすさぶのみ。空漠たるひと夜の夢に過ぎぬならば、それに従うて
時に血を流し、時に死するもまたよろしかろう。


こうしてご返事が遅れてしまうのも無よ、無ゆえよと笑納くだされい。――え? 笑えない?
ごもっとも、いやごもっともでござる。

79 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :05/03/08 01:09

>>77(隠形あれこれ)
何ごとも当世風ですよ。是非もない、是非もない。
いったい風俗というものが、年々派手になってゆくものでしょう。
人間のやる事はいつまでたっても変わらないが、人が作り出すものの色彩は、どうやらけばけ
ばしくなるばかりのようですな。忍者もまた然りかしらん。

しかしそりゃ、一概に非難は出来ぬやもしれませんぞ。
目立たない格好だから忍べるのは、これは当たり前のことで、だから忍者はみな工夫を凝らし
ます。そこで敢えて目立つというのは、これは囮なのかもしれぬ。
奇抜な格好で衆目をおのれに集め、味方を助ける働きとも考えられます。命がけですが。

またくノ一の場合は、歴とした術である場合もある。
近頃の女忍者は、わたしですら編み笠を上げてじっくり観察したい衝動を抑えかねる、そんな
あられもない格好の者が確かにいるが、この時点で術中に落ちているとも云える。
つまり媚術です。何しろ男はこれに弱いからね。

忍者のすることというのは、中々一筋縄ではいかないものであって――忍ぶところに忍び、しか
し忍ばざるところに忍ぶもまた忍者、という訳でござります。
とりあえず仰せのごとく忍ぶ為、拙者sageまする。

80 名前:名無し客:05/03/08 20:06

山風先生のスカトロ好きについて。

81 名前:名無し客:05/03/11 20:57

なぜ服部はよくへたれるのですか

82 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :05/03/16 00:56

sageております。平蜘蛛のごとくsageております。……意味は、ないんですがね。


>>80(うんこ殺人)
ぷっ、あなた、もそっと表現に包み紙をかぶせた方がよろしいな。日本人らしく。

糞尿糞尿と、人は口を極めて糞味噌に罵りますが、まあ仕方がないとも云える。実際問題とし
て、鼻をつままざるを得ないからしょうがない。
そういう代物を、毎日せっせとひっては出しひっては出しせねばならんという、この普通人に
とってはおもしろくも何ともなく、やがてかなしくもないであろう茶飯事を無闇と面白がる酔
狂な人々というのが、実は相当数います。
例えば、我らが風々院風々風々居士のごとく。

しかし確かにね、食わんが為に出し、出さんが為に食う。……確かに何といおうか、人間の生涯
生産の象徴だと感じるふしがないでもない。大いに滑稽で、同程度に虚しくもある。
ま、瀉泄の快楽はどの穴でも共通である事を、せめてものタノシミとして厠にゆく他ない。――

>>81(へたれゆく服部)
初代石見守さまは、こりゃえら者でしたでしょうが、ふしぎとそのおん子らは、偉大なる父の
業績を継ぐとはいかなかったようだ。
石見守さまの長子は、いささか風狂の気味があったとかで部下の造反を招き、次子は例の大久
保長安死後の政変に巻き込まれて失脚、残る三子もさほど光るものなしという。
……どうもぱっとしませんな。徳川家の命運決するような秘事ある際は、大抵服部家が、引い
ては伊賀甲賀の忍法者が関係している筈だが。

ただね、忍者というのは汚れ役です。大抵はうとまれるものと相場が決まっている。
しかしえらくなる奴というのは、そういう汚れた蔓でも平気で命綱にして、綽々と高みまで昇
りあがるものです。恥も外聞も蜂の頭もあったものじゃない。
が、中庸凡夫はそうはいかない。この手の劇薬的効果のある武器は、まさにその効果ゆえに扱
いかねて結局ずっこける――なんて事が多いものです。

へたれておる服部どのもこの伝ではありますまいか。所詮大器にあらずと。
確かに服部はへたれであるが、全てのへたれが服部とは限らない。――つまり個々人差。

83 名前:名無し客:05/03/16 20:52

おにぎり忍法帖について。

84 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :05/03/20 01:39

>>83(鬼斬忍法帖)
この握り飯というやつ――考えてみると、実に得体のしれない食物ではある。

そもそも人の口に入れる食べ物をな、料理人が素手で、わざわざ食べやすい大きさに握り固め
て――ここから派生した握り寿司などに、より顕著な点ですな――さあどうぞと出す。
外見はかっちり整えておるものの、内に入ればなあなあ的まあまあ的に緩いという、実に日本
人の作った食物らしく思えます。
こういう発明は、ちょっと他国に例を見ないのじゃあるまいか。

また中身の具だが、おかずを脇に置く場所すら惜しみ、削ってみるこの貧乏性よ。
何ごとも節約させずにはおかない、いじましい程の国民性が発露したゆえの独創ですな。何せ
海の外に出るでもなく、乏しい資源でやりくりして来た島国ですでな。

ああしかし、忍法も食文化に足跡をとどめるまでに相成ったかと思うと――甲賀卍谷で産湯を使
った者として、些かの感慨に胸打たれぬこともない。……実際は名ばかりで、両者に何の因果関
係もなかったとしても。
あすも、あさても空しき名のみ、あだなる声なり。――

85 名前:名無し客:05/04/08 23:26

忍者といえばやはり耐え忍ぶ者ですが、果心堂殿は我慢強さに自身がありますか?

86 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :2005/04/21(木) 01:49:51

>>85(超忍耐)
いや、一向にないと胸を張ります。

……あれだけ口を極めて忍耐忍耐と申しておきながら、おのれがこの様では、いかな非難の矢面
に立たされるやら判ったものじゃないな。
しかしです、拙者つらつら案ずるに、いやなことはせぬ、人間これが一番よい。
人生と申すものは、結局死ぬまでの暇潰しであるが、さりとてしたくもないことにかかずらっ
て浪費する程、余分にあるものでもありませぬ。

まあ忍者だとそうもいってられんのだが、幸い現在のわたしは忍者で稼いでいる訳じゃないの
で、斯様な太平楽を吹くことができる。うふふ。
およそ仕事と名がつけば、先ず何がしかに耐えることから始まるもので、つまり忍者だろうが
世の人の悩みとの方向性は合致しているのです。いやなことの量と質はともかく。
そこまで苦労して、それでも今の時勢だと忍法では食えんのだから、つくづく職業的忍者とい
う存在が馬鹿げているかが判ろうというもの。――

それでも無くすのは恐らく無理だが、最低限に減らすのは可能です。わたしのようにね。
こうしてな、やりたくないことを遠ざけて美味しく飯を頂いておりますと、その気もないのに
ふしぎと元気で長生きしたりするもので。
実にこの気苦労というやつ、これこそ万病の源であることよ、と実感できまする。

87 名前:名無し客:2005/04/21(木) 21:11:13

忍法 秘儀 にぎりっぺを喰らえ!!(手を開く

88 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :2005/04/29(金) 01:15:01

>>87(放屁論)
“……其父を屁といひ、母を於奈良(おなら)といふ。鳴るは陽にして臭きは陰なり。
 陰陽相激し無中に有を生じて此物を産む。因って字(あざな)を屁子(へのこ)といふ。

                                  平賀源内『萎陰隠逸伝(なえまらいんいつでん)』”


――便秘気味の時、腸壁にこびりついた糞の隧道の真ん中を、魔風のごとく駆け抜けて躍り出た
放屁というやつは恐ろしくくさい、というのをご存知かな。
かかる有りさまから、口碑ではこれを魚肉練り食品にならぞえて「竹輪」と称します。

その「竹輪」たるのさまが、目に浮かぶような臭いで。……いったい日々何を食されておるのか
と想像しただけで、拙者産毛も逆立つ心持ちがいたしまする。
ご自分の生み出した代物だ、とっくり嗅いで確かめてござんなれ。
――甲賀忍法、浮路屁羅(ぷろぺら)。

(ハラリと扇子を開き、攪拌するように扇ぎ出す)
(と、辺り一帯に漂う屁は、まるで雲霞のごとく結集し、>>87の顔面へと吹きつけた)

89 名前:名無し客:2005/04/29(金) 02:59:46

なんでまた伊賀者なんかと結婚した(できた)んです?
身内から猛反対されたでしょうに。

90 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :2005/05/03(火) 03:37:11

>>89(甲賀ロミオと伊賀ジュリエット)
何ゆえ、とのお尋ねだが……何がしか、ぴたりと合うた部分が――或いは錯覚に過ぎぬせよ、それ
と思い込める部分があったということになりましょうな。
うふ、ここいら辺りは世の常の夫婦と同じで。

しかし、不審と思し召されるのも無理はない。遠く源平のむかしから、倶に天を戴くをよしと
せず相争うてきた忍法二派。
それこそが我が甲賀卍谷、また伊賀鍔隠れの忍び衆でありますからなあ。
その昔、初代服部半蔵さまの仲立ちで漸く不戦の約定を結んだという因縁の、よくいっても敵
同士の間柄です。縁組などもっての外といえる。
この約定はことの他強い戒めだったと見え、以後表立って争忍を競ったという記録はないが、
それでも慶長のころ、一度だけこの鎖が解かれたことがあったそうだが。――ただ惨たる結果に
終わんぬ、と甲賀の古史は伝えておりまする。

私にしてみれば、馬鹿馬鹿しいという以上の感想はないが。
そこはそれ、忍者だからね。時代錯誤はお家芸、是非もない観も、なくもない。
とまれ、こういった事情ゆえ、わたしらの婚姻は、それは勿論波風立てずにはおかなんだ。
実際、晴れて夫婦合体にこぎつけるまでは、いやはや苦心惨憺したものです。
まあ一旦無理を通してまとめてしまえば、後は引っ込んだ道理もそれなりに収まるべきところ
に収まるもののようでしてな。今では伊賀から出稼ぎに来ておる連中などとも、馬鹿ばなしを
気軽に交わせる仲になりました。まず大団円と申してよろしかろう。

さて、そこに至るまでのわたしと愚妻の恋物語など、語り出せば婦女の紅涙をしぼり、芝居な
んかにすれば満天下の拍手喝采を浴びること必定だが、容量の都合上すっぱりと割愛せざるを
得ないのは、いやまことに残念至極という他ない。――

91 名前:名無し客:2005/05/29(日) 04:09:18

弓矢と違って手裏剣は非常に払い落としにくいと聞きます。
では、どうやって対処すればよいのでしょうか?

92 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :2005/06/07(火) 00:42:28

>>91(飛び道具対策)
弓矢などにも共通した防ぎわざとして、布を手にして相対する、という工夫があります。
点で攻めてくる武器ゆえ、面で応じて払う、若しくは絡め取ろうという寸法だが――まあ弓矢に
しろ手裏剣にしろ、そう簡単に払い落とせれば苦労はありませぬな。

忍者ならではの防ぎだと、己の肉体を鎧のごとく硬質化、或いは豆腐か蝋のごとく軟質化させ
るなどの忍法あり、また仲間の一人が矢面に立ち、当然死を覚悟の前で我と我が身にて受けき
り、敵の弾数を消磨させつくすという凄絶なる戦法あり――。
もっとも、結局素人にはお勧めできかねる仕業でございますが。

ところで手裏剣の射程距離ですが、これはその道の達者でも五間には及ばぬ。メートル法に換
算すると、まず八から十が精々でしょう。
即ち五間、これが死活の明暗を分けると申しても過言ではない。この間合いをくぐり、手裏剣
が効を為さぬ近距離まで接近できれば、勝敗自ずと明らかに……とは云うものの、云うは易しと
いう事は、これまた云うまでもない訳です。


実は、もっと簡単に勝つ手はあります。
されば、鉄砲を使えばよろしい。五間の間合いの外から狙撃してしまう。
……何だか議論そのものをひっくり返してしまうようだが、是非はともあれ、勝負に勝つという
理屈をつきつめるとこうなる。紅毛人的思考法ですな。

その鉄砲とつらつら比べてみるに――音を立てぬなどの利点は確かに存在するが、手裏剣は遂に
古怪なる一芸から脱却できぬまま、いずれは廃れゆく事でしょう。
剣や弓矢、また忍法と同じく。

93 名前:名無し客:2005/07/08(金) 20:24:26

何か隔月連載のようになってきましたね、ここ。
それはそれとして、果心堂殿が心の師と仰ぐ果心居士ってどのような人なんでしょう?
心の師と仰いでいる理由とセットで教えてくださいな。

94 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :2005/07/09(土) 23:51:49

>>93(果心居士の幻術)
隔月で働く訳でござるから、我ながらまるで楽隠居だ。うふ。
それはそうと、果心居士についてですな。

本名、詳らかならず。素性、生年また右に同じ。
果心居士。戦国から安土桃山にかけ、南都の人。
奈良元興寺の五重塔の天っ辺に腰かけ、扇をつかいながら四方を眺望している姿を人々はよく
見たそうな。
そして幻術を一つと請われれば、まったく無造作に怪異なるわざを現出して世人を仰天させ、
神変かくのごとし、とにやにや笑っていたという。――

その事跡をひと言で申さば「幻術師」とでもなりましょうか。
もし、日本妖人伝史が編されるとしたら、必ず十傑のうちに入れられるべき人物でしょうな。
一説には唐土の生まれとの見方もあります。これは果心居士が使って見せたという生花の術――
瓜の種をまき、瞬く間に花を咲かせ実を成らせたそうな――が、やはり向こうの方士もよくする
術だそうで、その辺りによる推察かと考えますが、真偽のほどはわかりませぬ。

また大和信貴山に覇を唱えた松永弾正、聚楽第の栄華絶頂に達した豊太閤などに招かれ、彼ら
のとうに死んだ奥方や捨てた女などを出現させ、さしもの奸雄英雄の心胆を寒からしめたなど
の逸話からしても、大皮肉屋で、かつ相当ないたずら好きであったのは確かのようです。
而してその心性は、ひょっとすると皮肉などには到底とどまらぬ、凄まじいまでに陰惨酷烈な
ものではなかったかと思わせるふしもあり――こういう端倪すべからざるところが、実に魅力的
という他ない怪人物。

そもそも幻法というものが、忍法とは縁戚関係にある破天のわざ。いわば居士は斯界の大先達
ともいえまする。
わたしが果心堂などと号しているのも、この偉大なる先人にあやかろうという気持ちからで。
忍法の実学上からも、また心術の面からもね。

しかし、果心居士の行状を見るにつけ、いつも思うことだが――普魯西(プロイセン)の大詩人で
あるギョオテの一大戯曲「ファウスト」中、諧謔と皮肉を司っているかのような一妖魔が登場し
まするが、果心居士こそ、あるいは洋の東西をまたいでひょっこり現れた、戦国のメフィスト
フェレスだったのかもしれませぬなあ。

95 名前:名無し客:2005/07/20(水) 17:49:35

こう暑くても精力は衰える事ありませんか。

96 名前:名無し客:2005/07/20(水) 17:52:11

理想の逝き方は何ですか。
腹上死?

97 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :2005/08/13(土) 21:25:28

そういえば先月の二十六日は、異常なる幻想と空想をえがきつくしたある作家の命日でした。
魔天の蓮の台(うてな)で、奇しくも同月同日に亡くなった「探偵小説の鬼」あたりと、いかなる
妖談に興じておるのやら……などと感慨にふけったものでしたが。


>>95(減衰と補填)
幸いなことに、おんたま三つの魔力は暑さ程度には負けぬらしく、わたしは至って元気です。
と大いばりにいばりたいところだが――実はいささか暑気に当たってゲンナリしておりました。
ご返事のほうも大いに遅れ、まことに面目ない次第。

衰えて、さて愚息や愚息、汝を如何せんと悩むと、大抵の人は食生活から手をつけますな。
鰻や山芋などを食って、衰えた精を盛り返そうと画策するのは今時分の倣いです。
しかるに、より手っ取り早く別のものを摂取せんとする人もいる。……すなわち精力剤。

両国の四つ目屋、ここは名にしおう淫具屋ですがね、わたしちょくちょく冷やかして楽しんで
おるのだが、やはり暑い時は売れ行きが伸びるようで。
夢よもう一度、という涙ぐましい悲愴あり、いやまだ食い足りぬ、とかっか来ている蛮勇あり
――悲劇なるか喜劇なるか、ちょっと判断のつかない熱気がこもっております。
中でも売れ筋なのは倍櫓(ばいやぐら)なる丸薬らしい。
南蛮渡りの薬草を煎じたとかで、確かにおそろしい効き目があります。

と、いう風に、暑気で精力は減衰するが、それを御する大元の煩悩は、奇怪や暑さ寒さ知らず
なのですな。
遮莫(さもあらばあれ)、産んで増やして地に満つる人の性また性(さが)は。


>>97(「あと千回の晩飯」を食った後)
うん、女人の腹の上で――いや、子供も見ておるやもしれんから、あまり大きな声では申せませ
ぬが「下」である可能性もある――絶息するなどとは、男にとってこれ以上ない死所を得たといえ
るかもしれませぬ。
……しかし何だか魔界転生でもしてしまいそうだな。

臨終間際まで女人との一儀に及ぼうなどという方は、実際魔人と申してよろしい。
わたしは、そこまで己のあのほうに自信はございませぬゆえ、最後の大一番などつとまります
かどうか。

つらつら考えるに、酒と御馳走を山ほど携えて、寒中雪山に踏み入る。
で、ちびちび飲んだり食ったりしながら悠々と一個の花氷となる。これが一番ラクそうだ。
こんな死に方が理想最上ですが、しかし死は捕物帖の結末のごとく、当人にとって最も意外な
かたちでやって来るものです。
畳の上で死ねたら、それで十二分に満足すべきでしょうな。

98 名前:名無し客:2005/08/28(日) 22:17:04

何の為に生まれて、
何をして生きるのでございますか?

99 名前:名無し客:2005/09/13(火) 13:16:58

御自分に説明書をつけてみてください。

参考

子供に説明書をつけるとしたら
http://life7.2ch.net/test/read.cgi/baby/1107828986/

100 名前:果心堂 ◆4D6/KaSINM :2005/09/24(土) 17:17:18

見台に張った蜘蛛の巣も、何時の間にやら秋風に吹かれんとしておりますな。
――いや、毎度ながら申し訳ありませぬ。


>>98(生・病・老・死)
わたし思うのだが――生に意味はないでしょう。
少なくとも「何の為に」と問うほどの意味は。

この地上に生まれてきた人の数は、およそ満天の星よりなお多いと思われるが、それらの人間
たちが、生涯のたうちまわってえがき出した喜びや悲しみ、怒りや愛や争いの大半が忘れ去ら
れているのは、他人から見ればそれが全くの無意味だからです。
まず自分ありき、というやつで。――次もそのまた次も、まあどこまで行っても自分が本位と
いう虫のいい、しかし当然な話ですな。
わたしの生が、あなたさまにとって何ら意味を持たず、その逆もまた然りであるように。

斯様に無意味に生まれ、やることなすこと結局は無意味なのだが、さりとて死ぬ訳にもゆかぬ
から人間生きるのに過ぎん。
何をするかと問われても、所詮死ぬまでの暇つぶしでしかないでしょうな。


>>99(栞のようなもの)
『号して果心堂、博学才穎、その智識通ずるところ和漢を越え、天竺西方へも達するなり。
 大道にて四象を見、また八卦を読む。越し方行く末を問いければ、たちどころに道を指し示
 したり。

 なれど、注意あるべし。
 玉房にて陽物きそわず、陰門おのずから閉じ、すなわち男女相和さずの儀について道を訪ね
 んと欲さば、果心大いに奮起し、これに尽力を惜しまず。
 しかれども、その折り果心が執りたるの法は悉く、燭台の一灯火を消さんとするに七星壇を
 築いて東南の風を誘い、また黄河をせき止めて大水を呼ぶの類なり。

 果心に毫も悪心なし。ただこれ快を覚えるのみにて、其が為に諸人大いに泣くこと多し。
 努々忘るることなかれと云爾(しかいう)』


……おや、これはお狛の字だな。
部分的には、うふん、中々的を得ていなくもないが。しかし「男女相性についての解答は注意
せよ」とはまた、共同経営者のくせに酷いことをいうじゃないか。

101 名前:名無し豆腐:2005/09/30(金) 20:10:43

権力者が怖いです。

102 名前:名無し客:2005/10/24(月) 21:12:15

忍法と忍術の違いはなんなのでしょう

103 名前:名無し客:2005/10/25(火) 21:00:21

忍者にも給料は出るんでしょうか。
出るとしたら、その使い道は?

104 名前:爆裂侍:2005/12/07(水) 11:10:16

(!’ V ’ ) ハァハァ


105 名前:爆裂侍:2005/12/07(水) 11:18:05

あの聞いてください。
漏れもしかしたら初めての  恋かもしれないっす。
彼女の顔みたら
      (!’ v  ’ ) ハァハァ
しちゃて、    やばいよ〜〜。
どうしたらいいの?

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