そしてね……ふふ。同意も欲しくない。これっぽっちも、ね。 あはは、ふふ。だってね、共通する「死」の理念なんて在る筈がないんだ。そう、そんな厄介なモノが 在っては困る。私を見てくれる兄さんは死を死として捉えてくれなきゃ困るんだ。 die to no purpose？ 犬死にっていうのはね、ミスター。 その死が何の役にも立たない無駄な死に方の事さ。例えば私が死ねば、私の家族は悼んでくれる。 兄さんは――さて、どうだろう。誰かに私が殺されたならそれを殺してくれるかな。はは。うん、それは いいな。いい。面白い。兄さんが、私の為に動いてくれる。 私の世界に於いて誰かが動いてくれるなら、無駄な事なんてありえないんだ。一部も、微塵にも。