【仮想】パイロットシミュレーター Version1.01【戦場】
- 1 名前:ピエゾ・バイモルフ ◆VOn.4G9bRA :04/02/28 04:00
- ようこそ、シミュレーションルームへ。
こちらではSentinel Erectronics&General Aerodine製の新型シミュレータを
特別に一般解放していてね。 最新シミュレータによる臨場感溢れる模擬戦闘を、
どうぞごゆるりとお楽しみくださいってわけだ。
シミュレータの使用方法は以下のとおりだよ。
シミュレータ戦闘ルール
・当シミュレーターはトリップ勝負によって決着をつける仕様となっていてね。
ご利用になられる方は自分のお名前の後に捨てトリップをつけてくれるかな。
・そして勝敗はトリップ戦闘によって決定される。
以下にその詳細を表記するんでわからない人はよく読んでおくように。
トリップ戦闘ルール
※『トリップ戦闘』とは自分の名前欄の名前の後に半角で『#12345678(適当な8文字以内)』
等と入力し、それによって出来たトリップの値で勝敗を
決定しようというものです。
戦闘の例
プレイヤーA:トリップをランダム入力&行動描写
↓
プレイヤーB:トリップをランダム入力&行動描写
↓
トリップの値を元に勝敗判定。
↓
プレイヤーA.B:状況描写
トリップは始めの桁で値が大きい方を勝ちとする。
(アルファベット大文字>アルファベット小文字>数字>記号)
・アルファベットはA、数字は1が最強
・記号は全部互角
・使用される機体はご任意でOK。
どんなマイナーでレアなアイテムでもデータ化してあるはずなんでね。
使えない機体、ってのはないはずだ。
ただし、どのような組み合わせであっても、勝敗は必ずトリップ判定によって決定されるからね。
では、以下に戦闘の一例を挙げてみようか。
341 名前:大十字九郎 ◆NFfR1rOk8k :03/09/21 02:51
さて、いきなりで悪いがちょっとシミュレータのテストに使わせてもらうぜ。
挑戦者求む!
パイロット:大十字九郎
機体名:ジムスナイパーカスタム
このトリップで勝負だ!
342 名前:アイビス・ダグラス ◆ExaSf7QMdw :03/09/21 02:53
>>341
パイロット:アイビス・ダグラス
機体名:メタス
当たれ当たれぇ!
345 名前:アイビス・ダグラス ◆ExaSf7QMdw :03/09/21 02:58
>>341>>342
すれ違いざまのビームガンが、
ジムの関節部を貫いた。
だが、メタスの方も機関部ギリギリに一撃を食らっていた。
「けっこう、危なかったかも」
(IBIS WIN!)
- 2 名前:ドクターウェスト@ロボ乗りスレ ◆LtJk5dezJ2 :04/02/28 04:10
- パイロット:ドクターウェスト
機体名:アッガイ
いくのであ〜る!!!
アッガイファイトォォォォォォ!
レェディィィィィィィィィGOォォォォォォォォォ!!!
地球がリング!?
- 3 名前:ピエゾ・バイモルフ ◆uZIUWqNWK2 :04/02/28 04:11
- パイロット:ピエゾ=バイモルフ
機体名:MS-06R2 ザクII高機動型
さて、気分は「赤い稲妻」と洒落こんでみるとするかな。
誰でもいいよ、遠慮なくかかってきてもらおうか。
- 4 名前:ドクターウェスト@ロボ乗りスレ:04/02/28 04:15
- 「受けよ!
ロォォォォォォォゼスアッガイ!!!!」
アッガイのそれはもうなんというか名状しがたい攻撃が(お見せできないのが残念です)
ザクII高機動型を粉砕した。
「ふっ、貴様ではバトルイレブンも生き残れないのである!」
- 5 名前:フェイ-イェン ◆9CLxiea2GA :04/02/28 04:34
- パイロット:フェイ-イェン
機体:ガイコッツ
フェイ-イェン
「ワルサー! グロッキー! やーっておしまい〜〜!!!
―――あはは、これ、一度言ってみたかったんだよね〜」
AIワルサー&グロッキー
「アラホラサッサ!!」
- 6 名前:パクマン(M) ◆VE.dqkX/dY :04/02/28 04:42
- パイロット:パクマン
機体:旧ザク
「どうだこのボディ!このカラダ!
この緑のカラーが俺のコスモを高め、パワーとエロスを高めるのだ!
ふふ、おじょうちゃん、惚れるなら今だぜ?
パクマンイキマ〜ス!」
- 7 名前:パクマン(M) ◆VE.dqkX/dY :04/02/28 04:49
- >>5
>>6
「馬鹿め!間合いが遠い!いや近い!?まあ、どっちでもいいか」
旧ザクの男らしいショルダータックルがガイコッツにめり込んだ!
「フハハハハこのパクマン様は、例えハイリンを入れ忘れたとしても
勝利を勝ち取るすごい奴なのだ!
さあ!勝者をたたえよ!そして脱げ!そしておおいにオッパろう!!
あ、どこいくの君?
ちょっとまって、ごめん、靴下だけでもいいからください!
せめて臭いだけでも!」
- 8 名前:黒桐鮮花(M) ◆W3AhvY02ag :04/03/15 16:36
- パイロット:黒桐鮮花
機体:Z−plusD鮮花
「誰が来ようと・・・空で、火力で勝てると思わないでください!
――――AzoLto!」
- 9 名前:葉隠覚悟(M) ◆83Zf1Ky4SM :04/03/15 17:17
- >>8
パイロット:葉隠覚悟
機体:デストロイド・ディフェンダー
「その言葉、宣戦布告と判断する!
当方に対空砲火の用意アリ!!」
両腕の計四門の78mm対空速射砲から上空のZ-plusめがけて不退転色の火線が放たれる!
- 10 名前:マンフレート・ブランド(M) ◆gwYlIdyGZ. :04/03/15 17:22
- パイロット:マンフレート・ブランド
機体:VF−17改“魔笛”(仮)
「ようこそ私のリサイタルへ・・・私がクリティカル・パスのブランドだ。
さぁ、私の演奏で存分に踊っていただこうか!」
- 11 名前:黒桐鮮花(M) ◆W3AhvY02ag :04/03/15 17:57
- >>8
>>9
「私を・・・その程度の砲火で落とせると思わないでください!」
まるで避けようもなく見える弾幕を、軽やかに避けつつ接近するZ−plusD鮮花(飛行形態)
地上に接触するかに見えた瞬間、その姿を変える。
わずかコンマ数秒で、無骨な戦闘機が人型に変形し、腰間から一筋の光が走る。
デストロイド・ディフェンダーの対空速射砲をただ一刀にて切り捨て、離脱。
そして、人型のまま、宙にステップ。
右手に構えたビームスマートガンが両腕をもがれたデストロイド・ディフェンダーをターゲッティングする。
「とどめです! ――――MezoFoLLte!!」
ビームスマートガンが一筋の光を放ち、デストロイド・ディフェンダーは沈黙した。
(AZAKA WIN!)
- 12 名前:杜月 鳴海(M):04/03/15 18:20
- 「お、なんか面白そうな事やってるなー…
よぅし!ゲーセン通いでならした腕、見せてやるぜ!」
>>10
パイロット:杜月 鳴海
機体:カイゼル(出典:マブラヴ)
「射撃武器じゃ駄目だ!
一気に、接近戦に持ち込む!!」
カイゼルが守りを捨て、フルブーストで突貫する!
- 13 名前:杜月 鳴海(M) ◆.a.RzH3ppI :04/03/15 18:21
- (ごめん、トリップ付け忘れた)(汗
- 14 名前:黒桐鮮花(M) ◆QcG5nxIZcY :04/03/15 20:00
- パイロット:黒桐鮮花
機体:Z−plusD鮮花
「さて、次の相手は、っと・・・」
頭部センサーがきちきちと音を立てて索敵を開始する。
本来であればEWAC装備の機体がするべき行動であるが、一対一が旨のシミュレータでは是非もない。
「・・・そこ、ですか!」
ビームスマートガンが空間の一点をターゲッティング、
一瞬、光学センサーをショートさせるような閃光がそこから迸った。
- 15 名前:杜月 鳴海(M):04/03/15 20:16
- 「く、くそ…リベンジだ!もう一回、今度はこの機体でやってやるー!!」
>>14
パイロット:杜月 鳴海
機体:零影
「くっ!見つかったか!
だが、的の小ささと機動性ならこちらが上!」
ビームスマートガンをぎりぎりまで引きつけて避け、
腰にセットされたマキビシランチャーを掃射する!
- 16 名前:マンフレート・ブランド(M) ◆gwYlIdyGZ. :04/03/15 21:09
- >>12-13
「ほう・・・・・・接近戦ですか。
装甲が薄めのバルキリー・・・特に“この機体に”対しては正しい選択だ。だが・・・・・・」
全推力で突撃してくる目の前のカイゼル。
速度はたいしたものだがそれゆえに単純な突進をあっさりと反応、回避してみせ――
その一瞬後、カイゼルの側面から大量のミサイルとガンポッドの一斉射撃。
無防備の横腹をさらす形になったカイゼルが、その猛砲火に耐え切れる訳もなく――
カイゼルはあっけなく火の玉に変わった。
「そもそも運動性でバルキリーに勝てるかどうか、まず考えるべきだったね。
美しくないな・・・・・・出直したまえ」
(MISSION COMPLETED!)
- 17 名前:杜月 鳴海(M) ◆Z0eWhM4sWQ :04/03/15 21:59
- >>15
(またもトリップ付け忘れ)(滝汗
- 18 名前:黒桐鮮花(M) ◆QcG5nxIZcY :04/03/15 22:09
- >>14
>>15
「確かに、運動性は高いようですけれど・・・」
避ける隙間もないほど密集して放たれたマキビシを、左腕にマウントされたシールドで防御する。
「それだけ火力が低いと、もっと近寄らないと意味はないですよ、それに・・・」
一斉射後、砲身が少々加熱したままのビームスマートガンを右腕のラッチにマウント、
そのまま右腕を腰に回し、腰部に装備されているビームガンを連射。
火線の全てが、狙い過たず飛影を貫く。
「素人がそんな高機動の機体を使ったって、振り回されるのがオチですよ」
(AZAKA WIN! 2:0)
- 19 名前:黒桐鮮花(M) ◆hFSS46ddh6 :04/03/16 02:42
- パイロット:黒桐鮮花
機体:Z−plusD鮮花
「二連勝・・・思ったよりレベル低いんでしょうか、ここ」
軽い口調とは裏腹に、隙のない動きで索敵に入る。
その視線は、獲物を狩る猟犬のそれ。
- 20 名前:アズラエル ◆DpZrh8ZZGM :04/03/16 02:51
- >>19
パイロット:アズラエル
機体:ゼク=ツヴァイ
……機体、テスト開始。
ミサイル放射の後、狙撃に移る。
- 21 名前:ランバ・ラル(M) ◆rD/AuSBZ8s :04/03/16 03:14
- パイロット:ランバ・ラル
機体:超鋼戦士ガン(太陽系戦隊ガルダン)
ttp://www.geocities.co.jp/Playtown/4937/models/images/gan_1.jpg
ザクとは違うのだよ!! ザクとはァッ!!
―――この違和感は一体何だ?
- 22 名前:マンフレート・ブランド(M) ◆XPJ6fMDw9k :04/03/16 03:41
- >>21
パイロット:マンフレート・ブランド
機体:VF−17改“魔笛”(仮)
「――――ほう・・・・・・なら何がどう違うのかご教授願おう。
しばらく私の演奏にあわせて踊ってもらおうか? たっぷりとな・・・!」
名乗りを上げる機体の上空から、一機の赤いバルキリーが接近する。
ターゲットを定めた矢先、ファイターから人型――バトロイドに変形し、無数のミサイルをばら撒く!
- 23 名前:マンフレート・ブランド(M) ◆XPJ6fMDw9k :04/03/16 04:12
- >>22
「――――何だ・・・まだ演奏の第一楽章もすんでないのにこれか。
見掛け倒しもいいところだな・・・・・・もともと、脅威に感じる外見でもなかったが」
そう嘯きながら、ガンカメラが下方を指向する。
そこに在ったのは――――大量のミサイルによって大きなクレーターの穿たれた大地。
そしてその中心にある・・・・・・もはやばらばらに吹っ飛んで跡形もない、敵機の残骸。
「しかし優れているとはいえ、市井のものではやはりこの程度なのか?
我が社の新型機のデータテストにも劣るのではないかな? この程度の敵機しかいないのでは・・・興ざめだ」
そういい捨てると赤いバルキリーは人型から戦闘機形態――ファイターに変形すると機首を返し、別の戦域へ飛び去っていく。
後にはただ、クレーターと焼け焦げた機械部品と鉄屑が残るのみ・・・。
(MISSION COMPLETED! マンフレート:撃墜数2)
- 24 名前:アズラエル ◆Z3azraelx2 :04/03/18 00:03
- >>19
>>20
敵機の無力化を確認。
……ゼクタイプも悪くは無いな。
- 25 名前:アズラエル ◆WV7dNFpz22 :04/03/18 23:00
- (ガンダムアシュタロンMA形態にガンダムヴァサーゴの上半身が生えた機体が獲物を探している)
(機体色はワインレッド。その手にはビームサイズ)
いきなりこのようなデータが出てくるとはな……。
だが、戦わずしてリタイヤと言うわけにも行くまい!
パイロット:アズラエル
機体:連携合体MAヴァシュタロン
- 26 名前:ユウ・カジマ ◆/DrghczHQI :04/03/18 23:24
- >>25
パイロット:ユウ・カジマ
機体:ブルーディスティニー 一号機
「行くぞ…ブルー……」
- 27 名前:アズラエル ◆Z3azraelx2 :04/03/18 23:46
- [W<D]……敗北。
「!!」
青いMSを認識し、シザーズビーム砲とクロービーム砲を放つが、
懐に入られヴァサーゴとアシュタロンを繋ぐコネクト部分がビームサーベルで両断された。
「……機体だけが敗因ではないだろうな」
現在の戦績:1勝1敗
- 28 名前:アズラエル ◆Z3azraelx2 :04/03/19 00:12
- >>27訂正
[W>/」……勝利。
「フン……」
シザーズビーム砲とクロービーム砲から放たれる4本の光が蒼いMSを貫き、
止めにビームサイズが首を切り落とす。
「機体だけが勝因ではないだろうな」
現在の戦績(訂正):2勝
- 29 名前:ユウ・カジマ ◆CFgkQaaMvo :04/03/19 01:08
- 「………もう、ブルーも型遅れ…という事か…」
パイロット:ユウ・カジマ
機体:ユウ・カジマ専用ジェガン
「…もう一度…出る…」
胸部装甲を蒼く塗装されたジェガンが、索敵に入る。
- 30 名前:アズラエル ◆l8l7Ux032A :04/03/19 01:13
- (巨大な背部ユニットを背負った赤と黒の配色のACが高速で向かってくる)
>>29(VSユウ・カジマ)
データ確認……先刻のパイロットか。
次はこのデータを試させてもらうとする。
「……排除する」
パイロット:アズラエル
機体:ナインボール・ダグザ
- 31 名前:アズラエル ◆Z3azraelx2 :04/03/19 01:24
- >>29
>>30
[l<C]……敗北。
「……速い」
EXAMによる爆発的な加速は無いが、機体の基本性能、パイロットの技量共に上昇している。
ダグザによりエネルギーの供給が行われると言えど、当たらなければ意味が無い。
KARASAWAは避けられ、MOONLIGHTもビームサーベルに遮られる。
そして、ダグザへのビームライフルの直撃。それはジェネレータを貫き、大爆発を起こす。
ナインボールの側もその爆発に巻き込まれた。
「甘く見すぎたか……」
現在の戦績:2勝1敗
- 32 名前:マンフレート・ブランド(M) ◆iNIbsdN7KY :04/03/19 01:38
- ―――そして今日もまた、その空飛ぶ悪夢はやってくる。
大量のミサイルと共に。
空間を割くレーザーとともに。
そして、悪夢の行進曲とも言うべき、空気を揺らさずに響く狂った音楽の調べに乗って。
奇妙なる笛の音の主、魔笛の奏者――紅のバルキリー・VF−17S<ナイトメア>改は、戦場へ飛来する。
「ほう・・・・・・・こちらの戦場はなかなか白熱しているな。これなら、テストにも丁度よさそうだ・・・
さて、誰が私の演奏に合わせて踊ってくれるのかな・・・・・・?」
パイロット:マンフレート・ブランド
機体:VF−17S<ナイトメア>改
(戦闘相手を探して、戦場上空を低空飛行中)
- 33 名前:ユウ・カジマ ◆YX.NTuBLUE :04/03/19 01:41
- >>30-31
現れた機体をレーダーが捉る…尤も、シミュレーターだが…
「目標、及びデータ確認……さっきのパイロットか…」
データを確認した後にMSではない、巨大なユニットを背負うACの姿がアイカメラの視界に入りモニター越しにその姿を確認。
そのサイズに驚きもせず、ジェガンは安定した動きでKARASAWAから発射される高威力のビームをかわし…
左腕のシールドからグレネードを撃ち込んで行き、グレネードが尽きると同じく左手に握られたビームライフルを発射して行く。
―――右手のビームサーベルで、ACから撃ち込まれるMOONLIGHTの実弾を防ぎながら…
「…っ…そこだ…」
一瞬の隙を見出し、そこへビームライフルから放たれた一筋のビームがACを直撃する。
……その一撃は、ジェネレーターまで達したのか目の前の相手の機体は爆発を起こした…
「………機体性能をフルに引き出さなければ…負けていた…」
ユウ・カジマ、WIN!
現在の戦績:1勝1敗
挑戦者募集中。
- 34 名前:◆YX.NTuBLUE :04/03/19 02:04
- >>33(一文訂正)
―――右手のビームサーベルで、ACから撃ち込まれるMOONLIGHTの実弾を防ぎながら…×
―――右手のビームサーベルで、時折ACが振るうMOONLIGHTの高出力ブレードの刃を防ぎながら…○
- 35 名前:ミミー・サルペン ◆HR7nUD4lCU :04/03/19 02:22
- >>32 vs VF-17S<ナイトメア>改
パイロット:ミミー・サルペン
機体:ライデン512E1
「…発見された?」
機体を隠していた岩隗を掠めるように着弾する敵弾。
その狙いは正確で、あと5m右に位置していたら今頃私は高熱で煮えたぎる
何かへの変貌を余儀なくされていただろう。
そう思うと背筋からどっと不快なものがこみあげてくる。
「だが、これはチャンスでもあるわね。」
初弾を外してしまった以上、敵機が第二弾を放つ迄には数瞬のタイムラグが
発生する。 反撃を行なうには充分過ぎる時間だ。
「いただくっ!」
ロックオンサイトの中心に捉えた敵機の影に向けて、トリガー。
真紅に塗られたライデンの両肩から二条の光眸が死と破壊をもたらすべく放たれた。
- 36 名前:ミミー・サルペン ◆xL2SHBVDPk :04/03/19 02:47
- >>32
>>35
vs VF-17S<ナイトメア>改
サルペン機の放ったレーザーと上空のバルキリー。
二つの軌跡が空中で交錯し、重なりあう。
閃光。 そして爆発。
つい数秒前まで我が物顔に空を舞っていたバルキリーは、もういない。
「火器管制に何やら細工してきていたようだけど……残念だったわね。」
マニュアル操作によるレーザー偏差射撃は S.H.B.V.D.のお家芸とも言えるもの。
彼らの実戦で鍛え抜かれた観察力と決断力、そして勘とが組み合わさったとき、
本来なら高速機動戦において命中はおよそ期待できないとされていた大型対艦
レーザーは驚異的な確率で目標を捉え、殲滅するのだ……
<戦闘終了:現在1勝0敗>
- 37 名前:ピエゾ・バイモルフ ◆XWBU28JmDc :04/03/20 03:28
- <対戦相手募集中!>
さて、捕獲した機体のテストといってみようか。
パイロット:ピエゾ=バイモルフ
機体:RVR-68 ドルドレイ
低く、扁平な甲殻類を思わせるシルエット。
右腕に火器内装式の大型クロー、左腕部には巨大な掘削用ドリルが鈍色に光る。
「しかし、何と言うかこう… 趣味の悪い機体だよねぇ。」
バイモルフ、独語しながら機体を前進させる。
決して軽快な速度とは言えぬ、むしろ鈍重の枠に分類されるドルドレイだが
低い姿勢と重心が生み出す安定性の恩恵もあって、その操縦レスポンスは悪くはない。
同じ重戦闘VRに分類され、彼が普段搭乗するライデンに比べても、最高速度で劣るものの、
旋回性能や急停止時の制動距離といった部分ではむしろ勝っている。
「で、敵さんはどこにいらっしゃるんで……
って、言ってる側から発見しちゃいました、と。」
コクピット内に響きわたる警告音。
11時の方向、距離1200の位置に敵機を確認、直ちにロックオン。
モニターに映る敵機の影をマーカーが囲む。
「では、テスト開始と行きますか。」
- 38 名前:ユウ・カジマ ◆fzR5hnofHc :04/03/20 03:47
- 「…機体テストを開始する…」
>>37(vsRVR-68 ドルドレイ)
パイロット:ユウ・カジマ
機体:B3グフ(グフカスタム)
「…B3グフ…悪くは無い…」
機体を操作しながら呟く。
その時、コックピット内に警告音が響いた…
「っ……火器、及び機動性のテストに移る…」
アイカメラの映した映像で相手のとなるRVを確認すると共に、照準をロック。
B3グフは少しだけ前に出ると、横へ動き、左腕のガトリングシールドの弾をドルドロイへと撃ち込んで行く。
- 39 名前:ピエゾ・バイモルフ ◆XWBU28JmDc :04/03/20 04:14
- グフの携行するガトリング砲が火を吐き、無数の弾頭がドルドレイの身を穿たんと放たれる!
だが、その全ては常識はずれなまでに強固なドルドレイの正面装甲の前に空しく跳ね返された。
「ハイ、おしまいっと。」
大出力を誇るドルドレイのV-コンバータが咆哮し、機体は猛加速。
左腕部の巨大なドリルを正面に構え、射撃体勢のまま動けずにいるB3グフめがけて突き進む!
――激突、衝撃、そして崩壊。
重VRの全重量が生み出す膨大な衝撃を胴体中央部にモロに受けたB3グフは、耐え切れよう
はずもなく、瞬く間に無数の破片と化して四散する。
ドリル-スラム。
機体全体を質量弾と見立てての無茶にして無謀な攻撃は、通常の機体では考えられない類のもの。
ライデンのレーザーにも耐え得る非常識なまでの重装甲を持つドルドレイなればこそ可能なものだ。
「……ふむ。
装甲、及び攻撃力は大したものだね。」
バイモルフは今し方仕留めた相手の残骸には目もくれずに呟いた。
<戦闘終了:現在1勝0敗0分>
- 40 名前:ピエゾ・バイモルフ ◆XWBU28JmDc :04/03/20 04:15
- 戦績訂正:<1勝1敗0分>
- 41 名前:ユウ・カジマ ◆YX.NTuBLUE :04/03/20 04:47
- >>39
「くっ…」
撃ち放ったガトリング弾は頑強な装甲に阻まれた。
次の手…ヒート剣を抜き接近する考えに至り、機体を操作しようとしたが…
―――その行動は既に遅かった。
かなりの速度でドルドレイが接近、ぶつかる衝撃の破壊力と正面に構えられた左腕部のドリルが襲いかかり
B3グフは閃光と共に爆発した…
「………ガトリングでは…火力不足だったか………」
(戦闘終了)
現在の戦績:1勝2敗
- 42 名前:ベン・レイコック中佐 ◆wWTVtsYFWQ :04/03/20 19:12
パイロット:ギド帝国親衛隊長ベン・レイコック中佐
機体:バトルスーツガスパル
(参考画像:ttp://www.geocities.co.jp/Playtown/4214/02_story/general/07.html)
「諸君! 見たまえ私の偉大な力を!」
GAN! BOOOOOOM!!(アメコミ調擬音)
全宇宙支配を目指し、各員一層奮励努力中のギド帝国軍の尖兵、バトルスーツガスパルの
アイアンチェーンが(ただの鎖鎌)それはもう凄まじい勢いで襲いかかる!!
いけいけガスパル! 戦えベン・レイコック!
宇宙征服を目指す割には原始的な武器だとか言うやつは銃殺だ!
<対戦相手募集中!>
- 43 名前:ティモシー・ダルダントン ◆R6wQFBlnhU :04/03/20 20:06
- パイロット:ティモシー・ダルダントン
機体:フェイオス・バルキリー
(参考資料:ttp://skull-1.hp.infoseek.co.jp/frame/machine_m_f.html)
>>41
反統合政府運動組織・ブラックレインボーのリーダー、ティモシー・ダルダントン。
自ら現場で指揮を取り、しんがりを務める彼の元に一報が入ったのは、一つの作戦行動中のことだった。
いわく未確認機体が部隊後方に闖入して暴れ、襲われた小隊が混乱をきたしている、と。
「ちっ・・・・・・作戦行動中だというのに、厄介な。
だが――――余計な仕事を増やしてくれたからには、楽しませてもらわんと割に合わないな」
愚痴を零しつつも、その貌には獰猛さをたたえた笑み。
それは彼の身体に流れる、戦闘種族ゼントラーディの血によるものか。
彼の闘志に応えるかのごとく、ステルス機の如く薄く平坦なつくりの異形のバルキリーは敵機の直上に回り込む。
さらにそこから人型との中間形態――ガウォークに変形し、旋回しつつミサイルとガンポッドを撃ちまくる!
- 44 名前:ティモシー・ダルダントン ◆R6wQFBlnhU :04/03/20 20:08
- ・・・・・・失礼、レスのアンカーが間違っていた。
>>43は正確には>41あてではなく、>>42が正しい。
- 45 名前:ティモシー・ダルダントン ◆R6wQFBlnhU :04/03/20 21:01
- >>42-43
(R>w:ティモシーの勝利)
猛烈な勢いで吐き出されるガンポッドの弾丸の雨が見境無しに振り回される鎖鎌をバラバラに引きちぎる。
さらにそれだけでは収まらず、未確認機体の機体にも容赦なく弾幕が降り注ぐ。
360゚全方位から降り注ぐ鉄火の雨と、それによって被る損傷は、未確認の機体に足止めを強要する。
さらに追い討ちをかけるかのごとくばら撒かれたミサイルの群れが
敵機を爆発で飲み込むのは、それから0.85秒後のことだった。
「フン・・・・・・あんな原始的に過ぎる武装で我々に喧嘩を売るとは。
戦争と言うものをなめるのも大概にしろ・・・・・・・!」
キャノピーの向こうで青白い火の玉に嘗め尽くされる正体不明機にそう吐き捨てると、
青黒いフェイオス・バルキリーは再び、部隊指揮に戻る為に味方部隊を追う。
ティモシー・ダルダントン。 人呼んで“All Kill Wizard”。
皆殺しの魔法使いの魔法の餌食になった者が、またここに一人・・・・・・。
(MISSION REPORT:ティモシー・・・撃墜数1、被撃墜数0)
- 46 名前:ピエゾ=バイモルフ ◆ZGBobxvSo2 :04/03/22 21:38
- じゃ、次はこいつを使ってみようか。
パイロット:ピエゾ=バイモルフ
機体:難解系多機能型試作機体「バル・バドス」
「おっと。」
敵機の第一弾をかろうじて躱すバル・バドス。
本来機体の制御OSと各種新型武装のテストベッド用として開発されたこの機体の
運動性能は、決して良好なものではない。
バイモルフは大量のフローティング・マインを散布して敵機を牽制しながら
両手足のE.R.L.(Ejectable Remort Launcher)を次々と切り離す。
「さて、細工は隆々、仕掛けを御覧あれ、ってね。」
<対戦相手募集中>
- 47 名前:マーティン・ジグマール(M) ◆uWKmMmFG9M :04/03/24 01:00
- >>46
ほう・・・このシミュレーター、なかなかの出来栄えのようだ。
では、今日は私もホーリ部隊隊長としてではなく、一人の男として
楽しむ事にしよう。
ならば、体裁を取り繕う必要はないな。
威厳を売るために変えていた、この顔でいる必要もない!
そうだ!これが本当の私!
ー‐-、 .‖ /l ,!,! !、
. ___,,,,`ヽ -※- __,. / ,! ,!,! 、 \
{ `” }} ‖ ___,.-‐''"" _,. // / // |ヽ\ /
`ー、,,,,,ノ ,.;',.-彡''"-‐'''"_,.-''"'ノノ ノ/ / { ハ / マーティン=ジグマール
// /,,.====-,,,, -==≡≡フ''ノ ,/,// ,,,,,{ |、} .j
,//-<{ { ` ,,,,,,,,,,;;;;;;;;;__ ///,,,,,,〃"7}}j } / 設定年齢19歳 蟹座のB型ッ!!!
{{ノ | | ( ,ス_ヽニ.ノ''フー`//k-=ラ'''7'/'' |.|/ ,.イ
ヽヽ ノ| |ヽヽ '`ー‐'''" {{. |` ー‐'"lj ノ /,/
/\` `|ミ、`- {{ | // /× ━━━━━美形だっ!!!
//l.\ |ヽミ_ ヽ / / / ヽ
| |、从|~ | `ー 〃 /{/ | | \
| |从| ト、\ ー、..__,.. /_{,..!--- 、_ヽ `、
.| |∧{ヽ `ヽ \ ヽ`ー一’j / jー,!二ニ、ヽ`ヽ、\
ヽ|j'ヽヽ, \  ̄ ̄ /くノ ノ メ、-、ヽヽ } ゝ\
、`j`-、ヽヽCヽ___ \ / | / / {ヽヽン 冫} ,!}、 \
|ヽ、  ̄`ー'',ニ、 `ヽ___`ー一1 ト{ヽ<`=='// j { ヽ {
ヽヽ { }""''''''"/`ー、__}\`ー--'-'"/'" | }
ヽヽ、 ヽ___.ノ / /,/;;;; ; ; 、=`ーヽ..ヽ,.-‐" | | |
機体・アッガイ
パイロット・マーティン・ジグマール
「フフフ・・・このようなステージでは、私の機体の戦いの部隊に
ふさわしくない。君たちもそう思わないか?
少なくとも・・・私はそう思う」
ステージを海に面した都市部に設定
「ここが君の墓標だ、舞台は整った!
それでは侵攻と攻撃を開始するぞ!自覚と覚悟の容易は良いかね!?」
- 48 名前:ピエゾ=バイモルフ ◆ZGBobxvSo2 :04/03/24 03:02
- >>47
アッガイはそのずんぐりとした外見とは裏腹に、意外な俊敏さを見せた。
雲霞の如くに迫りくる無数の浮遊機雷をどこかユーモラスな動きで
ことごとく躱しつつ、バル・バドスへと迫る!
アッガイ最大の武器、伸縮自在の腕部の先端に光る鋭い爪が、バル・バドスの
五体を引き裂こうとした瞬間、それは起こった。
いつの間にかアッガイの周囲に展開していた四つのE.R.Lが四角錐状のエネルギー
フィールドを形成、アッガイをその内部へと捕縛したのである。
「じゃ、遠慮なく止め、と。」
バイモルフは無情にトリガーを引く。
フィールドに捉えられ、身動きの取れないアッガイに向かってE.R.Lから無数の
ビーム弾と自動機雷が雨霰と降り注ぎ、完膚なきまでに破壊したのはそれから
きっかり3秒後のことだった。
<戦闘終了:現在2勝1敗0分>
- 49 名前:マーティン・ジグマール(M):04/03/24 04:50
- >>47 >>48
「そ・・・そんな・・・私のアッガイが・・・」
「おいおい、みてられないな」
「はっ!?」
マーティン・ジグマールが振り返るとそこには一人の男が立っていた。
「自己紹介をさせてもらうぜ、俺はマーティン・ジグマールのアルター!
ギ ャ ラ ン ・ ド ゥ !! 」
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
|2. そうかい・・・・・・・・・・・・ |
| 悲しいな |
\ マーティン=ジグマールゥ /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄スーー・・・
∧ ∧
((((((((((V)))))))))) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ИфÅфΝ< 3. つ――かァ・・・
そっ・・・___ゝ く \________
(つ∧_∧ | ____________
ダ 三 ( とノ / 助けて
ッ三 / つ | <1. ギャラン=ドゥ
三 _ ( _ /| | \ あいつらがアッガイを馬鹿にするよ!
(_ソ(_ソ(_ )
人__人__人__人__人_人_人_人_人≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
) (≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
) アルターに 頼るな!!! (≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
) (≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
≡≡∧≡≡≡≡≡∧≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
≡≡((((((((((V))))))))))≡ド≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
≡≡≡ИфÅфN∧_∧≡\_WWWWWWWWWWW/ ≡≡
≡.┌---ゝ 三( iwwwi)≡≫ ひげええ ≪≡≡
≡ | ┌┐ 三⊂二ミ{ 」」))彡⊃≫ えええっ ≪≡≡
≡ Щゝ | 三{ (つソ≡≡≫ !!!! ≪≡≡
≡≡≡/ /\ | _| _|≡バ /MMMMMMMMMMM\≡≡
≡≡/ /≡≡\{__){__)≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
≡ (__)≡≡≡ (__)≡≡ン≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
- 50 名前:ギャラン・ドゥ(M) ◆FXePBeYcEo :04/03/24 04:53
- 「使えねえご主人様だな!ああ〜〜〜〜?
ん〜?安心しろよ、峰打ちだ。あんな野朗でもまだ使い道はあるからな。
さて、んじゃま次は俺が行かせてもらうぜぇ?」
パイロット・ギャラン・ドゥ
「そしてこれが俺の機体!!!」
機体名・アッガイ
゙l--;;;;;;;\、......,,_;;`}ニゝ::゙ヽ/,i;::|:::/ /
ll;;;;;;;;ヽ;;;ヽll`゙゙'''‐=={;;(~);ノ;;/;;;l、/_/ /
ノ--;;;;;;ヽ、ll;;ヽ;;ヽ;//゙'-="V、;;;;i ‐'ノ //
‐‐--=、..,,llヽ;;;ヽ;//:::::::::::/;ヘノ_,r'/ /
 ̄´`゙'i、:::゙、'i;;;;;;//;;;;/l;;;;/;;∧}/‐''"`゙ヽ //
;;;;;;;;;;;;;;゙、::::゙、゙-ll__,,/|、.,,..//ll-''"~´``
};;;;;;_,,,...ゞニ==ll=-、l,_l、i_i/p,.ll‐''"~´`゙`
::l'l"::::\=ヽ,__(゚)_,.r''=\;;{゙''´ヾj V ゙̄`ヽ カッコイイだろう!!!
:|j_\::ヽ''、_,//-‐ァ゙i" :::゙;;;、=//ノ-、/
:/::::゙'==‐、i/__// ::li ::.,,_゙;;;、//:::::::..`゙゙`''
r‐-、::,,.-=‐ll ヽ、. ::::,゙'"//:::::... __,,.
|;;;;;;;;;ヽ,::: `゙i,_.\゙''‐-‐='"ア/-''"゙Y:::::::::,,.
゙、;;;;;;;;;;;;゙、 :::゙i、 `v=-‐''"´{ ;;;;;;;;;|:::| ̄
..゙、;;;;;;;;;;;::)_,,.、-=、`ゝj ::::ヽ、 ;;::|:::| il i
,}゙l};;,,.r''" `、`l-、.,_、-'"_,.} ;;:::|::::| li li \\
l, ,r-、::::....:::::_,.rv"ヽ, `'i‐i";;;;;;;;;|::::| ill ,! \
.|ノヘ、},.、-‐'" 入_,.j、;;j;;i;;;;;;;;;,/:::::| li |
゙li::: 'l`ヽ::..:_,.-',./ヽ、)、-‐''",.-‐' i | \\
!{l、:::.ヽ、)ニ-''"....:::/`、)''"´ / \
\ヽ:::...(`ヽ、::/::::..:::ノ V`ヽ、 /j
- 51 名前:クワトロ・バジーナ(M) ◆0Di1IZRX2I :04/03/26 04:32
- >>50
パイロット:クワトロ・バジーナ
機体:アッガイ
「赤鼻… お前は今どこで何をしている?」
七年前、私の下でこの機体を駆った部下の事を思い浮かべつつ操縦桿を握る。
メインモニタの中央にはこちらと同じ機体、MSM-04が待ち構える。
「フ…」
敵機に向け、フルパワーで突進。 右手のクローで敵機の腹部を狙う。
意識が磨ぎ澄まされ、時の流れがやけに遅く感じられる。
この瞬間、私はクワトロ・バジーナではなく、赤い彗星に戻っていたのだろうか?
- 52 名前:ギャラン・ドゥ(M):04/03/27 00:34
- >>50 >>51
「おいおい、俺と同じ機体かよォウ!!」
突進してくるアッガイを前にただ佇むだけのギャラン・ドゥのアッガイ。
相手のアッガイがそのクローを腹部に叩き込もうとした瞬間、ドゥのアッガイ
がその視界から唐突に消えさった。
「くやしいけれどォ〜〜〜♪アッガイに夢中かァ?」
そして突如、相手の機体の背後の沼地からドゥのアッガイが現れた。
そう、消えたように見えたのは、ドゥのアッガイが瞬間的に背後にあった沼地に
もぐりこんだのだ。そしてその沼は相手の背後の沼とつながっていたのである。
そのままドゥのアッガイのクローが相手のアッガイに襲い掛かる!
「ギャラン・ドゥ〜〜〜♪」
しかし敵のアッガイはそのクローを振り向きながら避け、逆にカウンター気味に
ドゥのアッガイにクローを叩きこむ体制をとった。
しかし
「ギャラン・ドゥ〜〜〜〜ウ♪」
ドゥのアッガイがそれを読んでいたのかどうかはわからない、しかし連続
して襲い掛かったクローが、ちょうど振り向いたアッガイに叩き込まれる
格好になってしまった。
「はははははは!このおバカ様が!
貴様程度が俺のアッガイに勝てるわきゃねーだろーが!」
<ギャラン・ドゥ WIN>
- 53 名前:ミミー・サルペン ◆L1SJ/WzrV6 :04/03/27 03:02
- パイロット:ミミー・サルペン
機体:HBV-512 ライデンE1
「では訓練開始、ね。」
仮想空間に映し出されたのは、夕日に赤く燃える火星の大地。
CPUをコール、登録されているものの中からランダムで戦闘フィールドを選ばせる。
0コンマ何秒かのタイムラグを経て提示されたのは、北極の氷冠地帯に位置する無人
の採氷基地跡。
林立する無数の建造物が夕日に照らされ、黒い墓標のような影を映しだす。
「これは… バリケードに使えるわね。」
サルペン機は、南東部の建造物が特に密集した一角へと移動。
機体を完全に遮蔽物の陰に置く。
ポジショニングを終えたところで、示し合わせたかのようなタイミングでレーダー
からアラート。 敵機の位置と距離を示す輝点がモニターの中に現れた。
そして輝点はこちらの潜む位置に向けて、正確に一直線に急接近してくる。
「……来たわね。」
サルペン機は即座に迎撃体勢に入る。 色褪せた太陽の光を受けて、右手の
フラットランチャーが鈍色に輝いた。
<対戦相手募集中>
- 54 名前:ユウ・カジマ ◆jei1iiA9A. :04/03/27 04:11
- >>53
パイロット:ユウ・カジマ
機体:RGM-79D ジム寒冷地仕様
「……シミュレーション、開始。」
グレーとホワイト…そして、レッドの塗装が成されているジムが氷の大地へ現れる。
右腕の武装はブルパップ・マシンガン。
…索敵を始めるとすぐに熱の反応を計器が察知した。
「…南東か…」
敵機の位置を特定すると、操縦桿を操作。
寒冷地仕様のジムは、敵機の潜む方向へと一直線に走って行く…
そして、敵機の潜む場所が近づくと、ユウは再び操縦桿を操作し牽制射撃を始めた。
- 55 名前:ミミー・サルペン ◆L1SJ/WzrV6 :04/03/27 05:00
- >>54
視界、クリアー。
敵機、視認距離内へと到達。 機種データ照合――完了。
サブモニタに敵機――ジムのデータが流れる。
「あれは… 寒冷地タイプか。
実際に目にするのは初めてね。」
地球の極地のそれを遥かに上回る苛酷な火星極冠部の気象。
数万年、いや数億年以上もの間、外気温が氷点下を上回ったことはないだろう。
与圧され、断熱処理を施されたコクピットにいなかったら、人間などものの
数分ももたないであろう死の世界。
「感傷に耽っているヒマは、ないわね。」
マシンガンによる牽制射撃を建物の陰に入ってやり過ごす。
その間もレーダーは敵機の更なる接近を告げる。
敵機の機動は巧妙で、こちらの主兵装であるところのレーザーの射線から
上手く逃れつつ、少しずつじわじわと距離を詰めてくる。
「まずいわね、この位置からではレーザーは使えない。 ならば…!」
サルペン機、敵機の牽制射撃の合間を縫ってフルブースト。
それまで身を隠していた障害物の陰から全速で飛び出すと、ジムの移動ラインと
交差する軌道を取って肉迫する。
距離200――敵機がマシンガンの銃口をこちらへと向け直す。
回頭を終えたジムがトリガー。
ライデン、マシンガンの洗礼を浴びるも気にせずに突進。
「甘い、わね。」
無数の弾頭を浴びせられたライデンは、大量の装甲材を剥離させながらも
止まることなくジムの懐へと突進。
すれ違いざまにフラット=ランチャーの集束弾を容赦なく叩き込む。
その狙いは過つことなく標的の胴体部分を直撃、解放されたエネルギーはジムの
機体構造と共に爆散、消滅した。
「忠告するには遅きに失してはいるけれど――
――生き延びたかったら、もっと覚悟を決めてくることね。」
<サルペン勝利:現在2勝0敗0分>
- 56 名前:相川始 ◆kXn47FN4zU :04/03/27 10:39
- ……俺は、戦いたくてたまらないんだ!!
戦え!!
(搭乗気体:ヴィクセン)
- 57 名前:ゴエモン&エビス丸 ◆NHRJtT.Pvs :04/03/27 12:56
- >>56 お面らいだー?
――うぉっ!?
なんでいなんでい、やぶから棒にぶっそうな野郎だな・・・てやんでぇ!
そんなに戦いてぇならそのケンカ、買ってやるぜ! 火事とケンカはお江戸の華ってなぁ!
行くぜぃエビス丸!
エビス丸「・・・・・・まったく、ゴエモンはんも人の事言えないんとちゃいますか?
じゃ、わてもほら貝いきまっせー♪」
来やがれ! Gインパクトぉ〜〜〜〜〜〜!!
(法螺貝を一吹きすると、地響きとともにどこからともなくゴエモン型の巨大ロボットが)
パイロット:ゴエモン&エビス丸
搭乗機体:ゴエモンインパクト
エビス丸「・・・・・・ほな、わてとゴエモンはんの愛のこんびねーしょん、行きまっせぇ♥」
でぇぇっ、気色悪いこと言ってんじゃねぇエビス丸!? ・・・とにかく勝負でぇ!!
- 58 名前:ゴエモン&エビス丸 ◆NHRJtT.Pvs :04/03/27 13:17
- >>56-57
「先手必勝! 江戸っ子は気が短けぇってのが相場でなぁ!!」
ゴエモンインパクトの出現、そして二人の搭乗まではあっという間だった。
その意表をついた登場に相手が気をとられているうちに、足裏の車輪による
“ろーらー・だっしゅ”を生かして一気に吶喊、瞬く間にゴエモンインパクトは間合いを侵略。
「タコ殴りだ、行くぜぇ〜〜〜!!」
「はいな〜〜〜〜〜!!」
ゴエモン達の叫びとともに、猛烈な勢いで巨大な鉄球型のパンチが
左右から嵐のようにヴィクセンに降り注ぐ!
「とどめだ、キセルボム!」
「はいな!!」
ひとしきり敵機を殴り終え、しまいに一発、強く殴りとばして距離を開けると、
アタッチメントにして武器である超大型キセルの口から、一つの固形物が飛ぶ。
ぼこぼこになって吹っ飛ぶヴィクセンに、“それ”はたがわず飛んでゆき――――
そして、爆発。
敵機ヴィクセンは、飛来した固形物―――必殺兵器「キセルボム」の爆発の向こうに消えた。
「へん、ケンカ売るのは勝手だが、この大泥棒ゴエモンさまにケンカ売ったのが運の尽きよ!」
「・・・・・・・ゴエモンはぁ〜ん、わての立場は〜?」
勝者 ゴエモンインパクト(ゴエモン&エビス丸)
- 59 名前:セネス=CTN=クロフォード ◆verF3lY6RM :04/03/27 22:40
- さて・・・仮想シミュレータでも、訓練を怠ると腕が鈍るからな・・・。
やるか。
(登場機体:RVR-01 Gauntlet)
- 60 名前:大十字九郎 ◆Ca8866tSxA :04/03/27 22:46
- >>59
その喧嘩買った!
行くぜ!
♪ブレイブ!ブレイブ!氷の大地の〜♪ 解剖!解剖!解剖勘弁 (((('A`))))
(登場機体:NBKロボ)
(参考:ttp://www.yamabuki.sakura.ne.jp/~ilek-vad/hpl/cg/comi04.htm)
「勝負だセネス! 必殺、ムナァァァァァァル・アンカァァァァァァァァァァッ!!!!」
- 61 名前:大十字九郎 ◆TSMAgIUS4A :04/03/27 22:56
- >>59>>60
(トリップ判定:勝利)
♪南極ブレイブ小町 マイクロ・ナト・ボール DaDaDa!♪
♪南極ブレイブ小町 ムナールアンカー 氷を砕きぃ♪
突進する巨大な樽型・・・もとい人型ロボットの腕に装備された巨大パイルバンカーが、
目標のガントレットに命中する。
「ムナァァァァァァル・アンカァァァァァァァァァァッ!!!!」
(SE:ズッドォォムッ!)
『右手に煌く科学の力!ムナーリウム合金で作られた対尋常生物用物理制圧兵器だ!
その破壊力はドール数十匹の群れによる地震にも匹敵するぞ!』(解説)
「南極の平和を乱す奴は、この俺が許さない!」
(NBKロボ、勝利)
- 62 名前:ヤン・ジュンギュ ◆URUZ9DvHXQ :04/03/27 23:18
- やれやれ・・・・・・いちおう僕もSRT要員とはいえ、どうにもまだM9をうまく使えてないんだよなぁ・・・。
何かそのせいでクルツには思いっきりバカにされるは、ソースケには本気で今後の心配されるわ、
マオにはみっちりスパルタ方式でM9の操縦レクチャーしてもらえるわ……はぁ。
ま、嘆いててもしょうがないか。
せっかくシミュレーターあることだし、練習練習・・・・・と。
パイロット:ヤン・ジュンギュ
搭乗機体:M9<ガーンズバック>
―――さ、さぁ出て来い! 相手になってやる!
(周囲を索敵(対戦相手募集)中)
- 63 名前:ヤン・ジュンギュ ◆pVqoRHv0aw :04/03/27 23:30
- ―――おっと…いけないいけない。トリップ間違えてたよ・・・・・・ごめんごめん。
今のトリップがこの戦闘で使う奴だからね?
- 64 名前:ハンス ◆IJ8j.6uBtM :04/03/27 23:45
- ゴーグルのようなアイを持つ、青と灰色の巨人が大地を駆け抜ける。
右手にビームライフル。左手に紅い盾を持つ、その機体の名は。
ストライク・ダガー
(対戦相手募集)
- 65 名前:ミミー・サルペン ◆Q0OJq0ooTc :04/03/28 02:32
- >>62-63
今日はこの機種の慣熟訓練をさせてもらうわね。
機動性能と近接格闘戦に特化して開発されたタイプだけど・・・
正直、違和感があるわね。
パイロット:ミミー・サルペン
機体HBV-512 ライデンA型
サルペン機は強化された機動性能と装甲を盾にして、強引に敵機に接近。
右手の大型ビーム=ソードを叩き付けるように振り降ろす!!
- 66 名前:ミミー・サルペン ◆Q0OJq0ooTc :04/03/28 03:00
- 「いくわよ!」
真紅のライデンは、M9の防御火線を巧妙な機動でかい潜って瞬く間に急接近。
蛮刀、とでも形容すべき巨大なビーム=ソードが一閃し、逃げ遅れたM9の機体を
一刀のもとに斬り捨てた。
「なるほど、機動力と挌闘能力は大したものね。
一度、小隊の編成を考え直す必要がありそうだわ。」
<サルペン勝利:現在3勝0敗0分>
- 67 名前:ミミー・サルペン ◆7E0O8h7Swk :04/03/28 03:27
- >>64 vsストライク・ダガー
前衛用のA型の次は、特殊後方支援型のD型を試させてもらうわ。
部隊で使っている機体の特性を正確に把握しておくのは、戦隊長の務めです。
パイロット:ミミー・サルペン
機体:HBV512 ライデンD型
戦闘支援用に開発されたD型は、両肩に特殊ビームフィールド発生機
「バック・スパイダー」を装備する。 これは名前通り、蜘蛛の糸のように
接触した敵機を絡め取り行動不能に陥れる性質を持つ。
戦場で相対する側にしてみれば実に厄介な装備だ。
「このタイプに乗るのは初めてだけど…
戦場ではそんなこと関係ないわね。」
手にしたマルチ・ランチャーで牽制射撃を加えつつ、敵機の未来位置を予測。
両肩にマウントされていた計6機のバック・スパイダーユニットを展開し、触れたもの
全ての自由を奪うビームフィールドを展開する!!
- 68 名前:スティンガー ◆SgGDbPsC3Q :04/03/28 16:17
- 俺は面倒が嫌いなんだ……
そして誰にも止められない!死ね!
(対戦相手募集。 搭乗機体:ファンタズマ)
- 69 名前:アラド・バランガ ◆Andd45kHf. :04/03/28 16:42
- (どことなくファンタズマに似た機動兵器が登場)
パイロット:アラド・バランガ
機体:プロトタイプファンタズマ
アビスへようこそ…これがプロトタイプファンタズマだ…おれはこいつと一体になった…
もう誰にもおれは止められない…死ね…!
(プラズマキャノン発射)
- 70 名前:アラド・バランガ ◆Andd45kHf. :04/03/28 16:48
- ファンタズマから放たれる自立兵器、エスコート・リグ。
プロトタイプはその猛撃に耐えた。
「死ね」
人機一体となったアラドのプロトタイプファンタズマから、
垂直ミサイルとプラズマキャノンがファンタズマに牙を剥く。
そして――
「俺が……ファンタズマが燃えていく……これは、面倒なことに……なった……」
ファンタズマ、沈黙。
- 71 名前:ユウ・カジマ ◆YX.NTuBLUE :04/03/28 19:41
- >>55
「………予想される、敵機のレーザー射線は……」
牽制射撃での弾幕を張りながら、レーザーの射線を予想し回避。
そして、寒冷地仕様のジムはユウの操縦により距離をジワジワと詰めて行く。
「……」
そして、弾のエンプティランプが点滅するのを見て、マガジンを代えようと操作したその刹那。
「っ!?」
障害物から飛び出す、敵機のライデンE1の機影が見えた…
マガジン交換は既に終えており、再び寒冷地仕様のジムは引き金を引く…が…ライデンの動きは早く、装甲も厚い。
弾頭を浴びながらも怯まず向かって来る。
……ブルパップ・マシンガンの一点射撃でなければ、装甲を貫くのは難しいだろう…
「……ならば…」
ブルパップ・マシンガンをパージし、ビームサーベルをバックパックから引き抜く。
―――だが、その行動は既に遅い…
懐へ潜り込まれ、すれ違い様に収束弾を叩き込まれ、ビームサーベルを振るう暇も無く寒冷地仕様のジムは爆散して消滅した。
「……判断ミス…だな…」
(シミュレーション終了)
ユウの現在の戦績:1勝3敗
- 72 名前:ナイトメアアイズ代表五人 ◆YYIzgLPFqM :04/03/29 09:18
- (夜の路上を猛スピードで疾走する五大の巨大マシン(デカマシン))
ウルルカ@パトストライカー「くっ……いくら民を人質に捕られているとはいえ、
こんなことにまで駆り出されるとは……」
月臣鬼人@パトジャイラー「……ああ、そうだ……この理論を応用すればいける……いやいや、駄目だ駄目だ、それでは部品の磨耗率が――」
梶山章門@パトレーラー「グゥゥ……血……血ヲオオオオオ!!」
ねこ番長@パトアーマー「このねこ番長様がいれば、無敵なのニャー!!」
ミレル・バトリー@パトシグナー「家畜と一緒なんて、考えただけでも吐き気がするじゃない……」
ウ「行くぞ、特捜合体!………………で、いいのか?」
パトストライカーからマニュピレイターが展開、前方から進入するパトアーマーとパトシグナーをキャッチ、ドッキング。
パトジャイラーとパトレーラーが変形、脚部に。
上昇したパトストライカーのフロントが変形、ジャイラーとトレーラーに合体。
リアが展開し、頭部が現れる。
一同(なぜかこんなときだけ団結)「ビルドアップ!完成、デカレンジャーロボ!!」
右足からポップ・アップしたシグナルキャノンをウイーバー・スタンスで構える巨大ロボット。
同時に機体各部に配置されたパトライトが点滅し、サイレン音を鳴り響かせる。
さあ、チームワーク最悪のこの五人の駆る鋼の巨神は、敵に打ち勝てるのか!?
(対戦相手募集。 搭乗機体:デカレンジャーロボ)
(参考 ttp://www011.upp.so-net.ne.jp/FILITHEYO/DEKARAN-ROBO.htm)
- 73 名前:ミミー・サルペン ◆6sA.G9FWt2 :04/03/30 01:08
- さて、今日はこのタイプのテストをしてみましょう。
パイロット:ミミー・サルペン
機体:HBV512 ライデンN1
「まさか… 『コレ』が実用化されるとは……。
アダックスの開発部は一体何を考えているのかしら?」
サルペンは、一人コクピットで嘆息する。
かつて自分も参加した第五プラントを灰燼に帰しめた一大戦役、「サイクリック・ハープーン」。
あの戦場で試験的に使用されたブースターユニットkk-66を元に再設計されたのがこのN型だ。
暴力的とも言える加速性能一点にのみ特化した、安定性のカケラもないピーキーな機動性能は
一言で言ってしまえば「キワモノ」そのものである。
脚部容積の殆どを占める大推力ブースターはなるほど、カタログスペック上は鈍重なライデンに
中型VR並の機動速度をもたらしてはいるが、その実態は単に「機体にロケットを括りつけて
無理矢理吹っ飛ばしている」だけに過ぎない。
ブースト中の方向転換や急停止といったこまめな機動が出来ないのはもとより、構造が極めて
デリケートで脆いブースターユニットは、機体全体の耐ダメージコントロールをも大幅に低下
させている。
「唯一の救いは、武装に関しては通常型と変わらない、ということくらいかしら。」
フラットランチャーを構えると、朱色のN型は敵機に向かって一直線に突き進む。
両足のブースターが咆哮し、猛烈な加速を機体とパイロットにもたらした。
「くっ……。」
百戦錬磨のサルペンをも唸らせる殺人的なG。 慣性の見えざる手で全身をシートに押さえつけ
られながら、サイトの中心の敵に向かって、トリガー。
<対戦相手募集中>
- 74 名前:ゴエモン&エビス丸 ◆clqR9yPzQI :04/03/30 04:12
- >>73
―――てやんでぇ! そのケンカ買ったぁっ!
ぱいろっと:ゴエモン&エビス丸
搭乗機体:ゴエモンインパクト
「ちっ・・・・・なんてぇ速さでぇ! キセルボムもまるで当たりゃしねぇ!」
先程から凄まじい速度で動き回る機体。
狙って撃てども、その場を既に敵の巨大カラクリ人形はすり抜けてしまっている。
これではパンチも振り下ろすキセルも、必殺武器のキセルボムもまるで狙いが定まらない。
敵の砲撃はそれほど精度も高くないが、それでもこのままではいつか当たる。
ジリ貧の状態に焦燥を募らせるゴエモン。
と、そこにエビス丸が、ぽつりと一言もらす。
「・・・・・・けどゴエモンはん。あの敵のカラクリ、何か変でっせ?
ぱいろっともあの速さに振り回されてる気がするんですわ。小回りも利いておまへんし・・・」
「―――何!? そうか・・・・・・でかしたエビス丸っ!」
すぐ隣の第二操縦席の相棒の言葉に得心したかと思うと、いきなり突っ込む相手に向けて
一気に足裏の車輪を大回転させ、“ろーらー・だっしゅ”をかける。
まるで野球のばったーの如く、上半身は大きくキセルを構えて“てーく・ばっく”しながら!
「ど・・・どないするんでっか!?」
「てやんでぇ! こちとら江戸っ子だけに気が短いんでぇ!
当てようとして当たんねぇなら、向こうに当たってもらうまでよっ!!」
さて、この大泥棒の賭け・・・・・・吉と出るか、凶と出るか?
- 75 名前:ゴエモン&エビス丸 ◆clqR9yPzQI :04/03/30 04:34
- >>73-74
―――大泥棒ゴエモンの、乾坤一擲大バクチ。
振られたサイのその目は果たして丁か半か、吉か凶か。
(c>6、ゴエモンの勝利)
―――勝負のサイの目は、目の前のごついカラクリではなく……ゴエモンたちに転んだ。
敵の打ち出した光の弾が、ゴエモンインパクトの赤い装甲に届くよりも早く―――
野球のばっとの如く横に振られるキセルに打ち抜かれ、四散。
「うっしゃドンピシャぁっ!
――――ゴエモン・ブレェェェェイクッ!!!」
そして―――めじゃーりーがーの如く振りぬかれた超巨大キセルが、見事に真芯で敵を捉える。
放たれた光弾ごと、超高速で迫ってきていたカラクリをかっ飛ばす!
「へっ、これでどうでぇ! たまや〜!!」
まるで野球の白球よろしくけっこうな距離をぶっ飛んで落下するカラクリを眺め、ゴエモンが快哉をあげる。
「おおっ、ないす・ばってぃんぐでっせゴエモンはん! もう惚れ直しますわぁ・・・♥(ぽっ」
「・・・・・・・バ、バーローそこっ!? 気色ワリィっ、頬を赤らめてんじゃねぇぇぇぇっ!?」(ばきっ
引き続いて今度は操縦席の中に、勢いよく振りぬかれるキセルの快音が響きましたとさ。
(これにて一件落着・勝者:ゴエモン&エビス丸(二勝無敗)
- 76 名前:ユウ・カジマ ◆bj4VUSQboI :04/03/30 23:20
- ……(今日は、別系統の機体のテストにするか)
>>72 デカレンジャーロボ
パイロット:ユウ・カジマ
機体:ヒュッケバインMkU
試作型PTが地を駆ける。
「……随分、敏感な機体だな…」
コックピットで思わず呟く。
このPTの反応速度はMSよりも速いと感じたのだろう。
そして…敵機をレーダーが関知し、カメラがその姿を捉える。
「っ!?……(合体…?……それにしても、大きいな…)」
各バトマシンが合体する映像を、モニター越しに見ての感想がこれだった。
データが転送され、パイロットのデータ、機体のデータがモニターに出る。
同時に、警告アラームも鳴り出す。
「……(パイロットは…人間と…吸血鬼化した人間…?猫??)」
パイロットデータを見て、思わず首を傾げる…まあ、それが常人の反応だろう。
そして響き出した音、点滅する赤いランプ…
考えている暇は無いと感じると、操縦桿を握り直し、操作を始める。
操作に合わせ、ヒュッケバインMkUは左手のフォトン・ライフルを構え、右手でロシュセイバーを抜き
バーニアを噴射させ、デカレンジャーロボの真正面の空中へと飛び出した。
- 77 名前:ナイトメアアイズ代表五人 ◆YYIzgLPFqM :04/03/31 09:50
- (ユウ・カジマ中尉、このレスのメール欄の確認をお願いします)
>>76 ヒュッケバインMkII
(b>Y デカレンロボの敗北)
デカレンジャーロボの前に、突如として現れた黒いPT。
手にしたライフルを散発的に発砲して接近してくる。
ウルルカ「くっ……速い……だが!!」
ウルルカの戦士としての勘により、デカレンジャーロボは両腕をクロスさせてライフルに耐える。
同時に真横にジャンプし、シグナルキャノンを応射。
梶山「グガァァァァァ!!ころせ……ころせ……!」
右肩の投光機が分離し、巨大な剣、ジャッジメントソードに。
それを縦横無尽に振るうが、ヒュッケバインにはかすりもしない。
ねこ番長「こういう時にこそ必殺技で一掃なのニャ!!」
ミレル「あなたが言わないでよ……」
鬼人「……あぁ、これだ……そうだ、こいつで……ブツブツブツ……」
ウルルカ「エネルギーチャージ!……だったか……?」
シグナルキャノンを構えなおすデカレンジャーロボ。動力がすべてキャノンにチャージされていく。
ミレル「5!」
ねこ番長「4!」
梶山「3!」
鬼人「2!」
ウルルカ「1!ジャスティスフラッシャー!」
シグナルキャノンから放たれた三条の光が――外れた。
同時にロシュセイバーが動力炉を切り裂き、デカレンジャーロボは膝をつく。
もともと動力のほとんどをジャスティスフラッシャーに使っていたのだ。勝てる道理がない。
ウルルカ「負け……か……」
- 78 名前:ピエゾ・バイモルフ ◆FXQnsgFdWg :04/04/02 03:52
- さて、今日は昔とった何とやらでこいつを使ってみるとしようか。
パイロット:ピエゾ=バイモルフ
機体:TRV-06k-E VIPER II
Tactical Reconnaissance Virtuaroid VIPER II。
この機体は「把握し、蹂躙する」という従来の強行偵察より一歩進んだ
攻撃的概念のもとで開発された。
偵察用とは言え、その圧倒的なまでの空中機動性能と一撃離脱に
最適化された武装を十全に使いこなせれば、主戦闘型VRにも引けを
とらないだけの高い戦闘力を発揮しうる。
「こいつに乗るのは久方ぶりだけど…… いけるかな?」
鋭利な刃物を思わせる細身の機体が華麗に宙を舞う。
<対戦相手募集中>
- 79 名前:ウルルカ ◆GlPVM0UOUM :04/04/02 09:21
- >>78 バイパー
空を舞うバイパーに迫る漆黒の機動兵器。
AC(アーマード・コア)、「ツェーンゲボーテ」である。
鈍重な機体構成ながら、右肩の垂直発射ミサイル、左肩に搭載したチェーンガン、
右手に大型バズーカ、左手には光波射出型ブレード。
更には上腕部に取り付けた、四発同時発射タイプ連動ミサイル。
大火力を以って目標を蹂躙する、攻撃型のACだ。
「まず、足を止める。鷹狩りの基本だ」
垂直発射ミサイルが、連動ミサイルを伴って白い尾を引く。
同時にバズーカを発射しつつ突撃!!
(ピエゾ様、メール欄の確認お願いします)
- 80 名前:ウルルカ ◆GlPVM0UOUM :04/04/02 09:23
- すまない。機体の情報を書き忘れていた。
パイロット:ウルルカ
機体:ツェーンゲボーテ
- 81 名前:ピエゾ・バイモルフ ◆FXQnsgFdWg :04/04/04 02:41
- >>79-80
vsツェーンゲボーテ
レーダーに反応。
距離、1200。 方位、1235。
自機のほぼ真正面。
索敵システムが自動的にデータベースにアクセス、0.3秒後に敵対機の正体を割り出す。
「へぇ…ACか。 じゃ、まずはご挨拶、と。」
バイモルフ機、上空から放射状にマイクロミサイル群を射出。
敵機の放ったミサイルに対する盾とする。
前方の空間に衝突したミサイル同士が作る無数の爆発光が次々と生まれる。
「ミサイルは牽制。 さて、本命は―――
っとと、危ない危ない。」
バイパーII、次いで飛来するロケット弾を悠々と回避しながら着地。
牽制に胸部のビームランチャーを一発撃ちこんだ後、再び地を蹴って大空に。
細い鋭角的なシルエットの機体は、隼を思わせる動作で軽々と宙を舞う。
地上のツェーンゲボーデはありとあらゆる火器を駆使して猛砲撃を加えるが
バイモルフは絶妙な機体操作でその悉くを回避。
弾幕の合間を縫って急降下するバイパーIIは、気味悪いくらいに被弾しない。
「じゃ、そろそろ決めようかな。」
降下したバイパーII、ツェーンゲボーデの両肩に強引に着陸。
同時にビームブレードでその頭頂部から胴体中央部位の中枢ユニットまでを
一気に串刺しにして破壊すると、直ちに高速機動をかけて可及的速やかに離脱する。
数秒後、上空に退避したバイモルフ機は、敵重ACの爆発、消滅を確認。
レーダーから敵機の所在を示す輝点が消失する。
<戦闘終了:3勝1敗0分>
- 82 名前:アズラエル ◆WKEQve2iTg :04/04/04 03:33
- 機体データ、ならびに擬似パイロットプログラム「テンザン・ナカジマ」入力。
操縦能力だけならハガネ所属の「リュウセイ・ダテ」よりも上だったと言われる
DCの自称「天才ゲーマー」の戦闘データか。
これよりシミュレーターを使用して無人兵器用AIのプログラムテストを行う。
(シミュレーターの戦闘画面に移動砲台のような砲撃戦用重AM
DCAM−005「バレリオン」が写る。
厚い装甲により、多少の攻撃は無効化しつつ
大口径のビッグヘッドレールガンを着実に相手に撃ち込む)
パイロット:「テンザン=ナカジマ」
機体:バレリオン
- 83 名前:ゲームセンターあらし(M) ◆Szx9FxEnrU :04/04/09 00:53
- >>82 vsテンザン=ナカジマ
「こんなすごいゲームを前にして……、
ゲームセンターあらしが、ひっこめるかってんだあっ!
やるっ!おれはゲームをやるぜえっ!! 」
パイロット:石野あらし
機体:凸(スペースインベーダーの砲台)
「うおぉぉぉぉぉぉぉーっ!!!」
炎のコマが燃え上がり、ムーンサルトが宙を舞い、エレクトリックサンダーが炸裂する!
バレリオンの猛攻を常人のウン十倍の恐るべき反射神経でもって躱しまくる凸!!
そして・・・
「くらぇぇぇぇーっ!! 超新星スーパーノヴァァァァァァァッ!!」
宇宙や大自然のエネルギーを一身に集め、一気に放出しながら攻撃ボタンをPUSH!!
バックには惑星の位置が変動したり地球の自転が変わったりといったモノ凄いエフェクトだ!!
ゲーマーの意地と誇りを賭けた大勝負の行方はインベーダーキャップだけが知っている!!
- 84 名前:ゲームセンターあらし(M) ◆Szx9FxEnrU :04/04/09 01:02
- >>82-83
発射されたエネルギー弾は、画面に貼られたセロファンの効果で
赤→黄→青と変色しながら猛スピードで空間を飛翔していく!
バレリオンは慌てて回避運動を取るが時既に遅い。
弾頭は狙い過ちことなく機体のド真ん中に炸裂、その巨体を爆発、四散させた。
「うおっしゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
あらし、コンパネの前でガッツポーズ。
バビョーンとかビロリーンとかいった怪しげなBeep音がその勝利を讃えて鳴り響く!!
(戦闘終了:あらしの無敵伝説にまた1頁!!)
- 85 名前:アラド・バランガ ◆vxTNv9070k :04/04/13 12:45
- 「うわわわわわ!なんつーピーキーな機体だよ!
こんなの、ブースターで無理やり飛ばしてるようなもんじゃないか!」
空を翔ける漆黒の機体。所々に傷の目立つ重厚な機体。
ブラックサレナ。“黒百合”の名を持つこの機体。
乗っているのは悲しいかな、凡人のアラドくん。
「だけどな、こういう機体を乗りこなすのが男だぜ!!」
威勢だけは一人前。
<対戦相手募集>
パイロット:アラド
機体:ブラックサレナ
- 86 名前:ティモシー・ダルダントン ◆GsQ05XCq2o :04/04/13 16:05
- パイロット:ティモシー・ダルダントン
搭乗機体:フェイオス・バルキリー
>>85
それは、青天に巻き起こる霹靂・・・・・・・・・と呼べるのかどうか微妙だったが。
反統合軍組織『ブラックレインボー』の勢力圏領域。
組織のリーダーでありながら、自ら殿(しんがり)などの端役さえも買って出る男、ティモシー・ダルダントン。
その彼が駆る、異様に薄く平坦な異形のVF――フェイオス・バルキリーの
偵察中の空域に、突如としてそれは飛び込んできた。
機体データ照合。ブラックサレナと確認。
同じく地球統合政府に反発する組織「火星の後継者」のリーダーが駆る特機。そんなものが何故・・・?
――だが、いくら同じく地球側と袂を別っているとはいえ、さすがにシマを荒らされて黙っている訳にも行かない。
戦闘種族ゼントラーディの血が、闘争本能を大きく刺激する。
「・・・・・・見苦しいな、機体に振り回されてばかりではないか。素人が勝手に持ち出してきたか?
だったら今から、たっぷりとレクチャーしてやる。高機動機体の使い方というものをな・・・・・・!」
そう嘯くとフェイオス・バルキリーはガウォーク形態に変形し、
前へ、後へ、左へ、右へ、上へ、下へ、斜めに、真っ直ぐに、円を描くように、それ以外の角度から―――
ガンポッドを撃ちつつ不規則に動きながら、粗い動きの黒百合へ距離を詰めてゆく・・・・・・。
- 87 名前:アラド・バランガ ◆y2DXVpu63E :04/04/14 10:45
- >>86
(G>v、敗北)
「どわ!こ、攻撃してきた!?」
機体の推力ベクトルを無理やり変え、フェイオス・バルキリーのガンポッドを避ける。
瞬時に思考を切り替えるアラド。
「小回りは利かないけどな、出力はこっちが上なんだ!」
肩の内蔵ブースターを展開、更に加速。
両腕のビームキャノンを散発的に発射し、更に、更に加速。
「見せてやるぜ、こいつの奥の手をな!」
両者の距離が半分まで詰まった刹那、ブラックサレナのアーマーを完全パージ、
本来の姿、エステバリスカスタムに。
「もらったあああああっ!!」
弾丸のように加速したエステバリスの鉄拳が――外れた。
牙をむくフェイオスのマイクロミサイル。
無数のミサイルの洗礼を受けたエステバリスは失速して海に墜落し、派手な水柱を上げた。
<ARADO:LOSE!!>
- 88 名前:アズラエル ◆v4LbqoIv.Y :04/04/15 01:04
- 少し間を空けてしまったが、次の擬似パイロットプログラムのテストを行う。
(パイロットデータ入力)
「エルザム・V・ブランシュタイン」DC総帥親衛隊「ラストバタリオン」の隊長か。
先の「テンザン・ナカジマ」より期待出来そうだ。
どうやら機体データも付属しているようだ。
妙な物でなければ良いが(機体データ入力)
「機体:ハイペリオン・トロンベ」
……( ゚д゚)
(現在のアズラエルの精神状態のイメージ)
ttp://user2.owari.ne.jp/~kody24/Note/data/IMG_000737.jpg
パイロット:「エルザム・V・ブランシュタイン」
機体:ハイペリオン・トロンベ
- 89 名前:ギム・ギンガナム ◆/66bSnplbY :04/04/18 01:47
- >>88 vsハイペリオン・トロンベ
「ハハハハッ、黒歴史って面白いよ! こぉんな機体も埋もれているんだからなぁ!
――そこのモビルアーマーのパイロット!」
雨あられと撃ち込まれる砲撃をかいくぐりつつ、ギム・ギンガナムは機体を跳躍させた。
直後、スラスターを全開。フルバーニアの推進力を追い風に、相対距離を一気に詰める。
飛行ではなくジャンプの延長である。回避がおぼつく筈もない。
降り注ぐ光学兵器に実体弾を真正面から受け止めて、被弾する機体は大きく揺れる。
ムーンレィス艦隊を率いる月の御大将、ギンガナムはそれでも歓喜の余り絶叫した。
「いざ! いざいざいざいざ尋常にィ! 勝負!!」
【パイロット:ギム・ギンガナム】
突如、腕部や脚部各所で装甲が展開した。破損ではない。
顔では、人間でいえば鼻から下辺りを覆う赤いフェイス・ガードが鮮やかに開く。中から
現れた第二の面は、幾多の白い伝説と等しい形相だった。
ガンダムである。
「小生のこの手が光って唸る! おぬしを倒せと轟き叫ぶ!」
現搭乗者の極大なまでの精神波により、機体の感情エネルギー・システムは殆ど暴走状態に
在ったと云って良い。
ギンガナムが振り被らせる右手は宣言通りに眩い光を放ち出す。このガンダムに授けられた
猛き日輪の意を顕す掌打の必殺。即ちその名を――
「砕けひっさァァァァァァァァつッ! シャァァァァイニング・フィンガァァァァァァ!!」
【搭乗機体:シャイニングガンダム】
- 90 名前:ジノーヴィー ◆NS1G4YVBX2 :04/04/22 16:20
- AC用多目的ホール。
その中心には、漆黒のACが佇んでいる。
両肩には大型グレネードカノン、右手には高速ライフル。
そして左手には、収束率を高めたショートレンジブレード。
AC、“デュアルフェイス”。トップランカー、ジノーヴィーの駆る愛機である。
そして、足元には煙を上げるMTの残骸。
「オペレーター。第一次テストを完了した」
『了解ですジノーヴィー。続けて第二次テストに移行します』
オペレーターの応答とともに、前方の床面が沈み込む。
『第二次テストは対敵演習です。腕の立つ相手を召喚しましたので、遠慮は要りません』
オペレーターは対戦相手に通信回線を繋いだ。
『ようこそ。あなたの相手はトップランカー、デュアルフェイスとの対戦です。
ただし、実戦を想定しておりますので、手を抜かないように。善戦を期待します』
ジノーヴィーもまた、まだ見ぬ対戦相手に通信を入れる。
「君が私の対戦相手か。私を失望させないでくれ」
そしてエレベーターが対戦相手をホールに導く――
<対戦相手募集>
パイロット:ジノーヴィー
機体:デュアルフェイス
Stage:多目的ホール
- 91 名前:ザンギエフ ◆wKFr4GGZxY :04/05/02 00:33
- ワッハハハ!!
ガンダムファイトとやらでも我が祖国ロシアの底力を見せてやるぞ!!
パイロット:ザンギエフ
機体:ボルトガンダム改『赤い十月』
(予算がないので赤く塗り替えただけです)
山のようにそびえ立つボルトガンダムの巨体。
最新式…から一世代かそこら遡る形式のモビルトレースシステムは
それでもパイロットの一挙手一投足を正確に再現する。
大地を揺るがしながら迫るそのシルエットは、立ち塞がるもの全てを踏み潰す
巨大なスチームローラーそのものと言えよう。
(求む! 対戦プレイ!!)
- 92 名前:アズラエル ◆Z3azraelx2 :04/05/02 00:43
- >>88
>>89
(VSシャイニングガンダム)[v>/]……勝利
勝ったか。
機体はネオジャパン代表が使用していたもの。
パイロットはかのギンガナム艦隊の大将。
それに勝ったのだから優秀なデータが採れたと喜ぶべきなのだろうが。
……素直に喜べんな。
- 93 名前:ミミー・サルペン ◆rBYyH88Ijc :04/05/02 04:18
- >>90 vsデュアルフェイス
パイロット:ミミー・サルペン
機体:ライデン512E1
M.S.B.S.を起動してコンソールに灯を入れる。
モニターに流れる敵機とそのパイロットに関する各種データを確認。
予想される敵の戦闘特性に合わせて機体の各種設定の微調整を行なう。
「今度の相手は一筋縄では行かないようね……」
両肩のレーザー照射ユニット「バイナリーロータス」。
右手に携行する大型連装ビームランチャー「フラットランチャー」。
そして左手から投擲する「グランド-ボムシステム」。
いずれもオールグリーン&フルチャージであることを確かめると
サルペンはコントロールスティックを軽く前に倒し、ハンガーから機体を
発進、待ち受けていたエレベーターへと乗せる。
と、ここで通信機がアラーム。 敵機から通信のあることを告げる。
機体の移動をオートパイロットに任せて回線をONに。
敵パイロット―――ジノーヴィーからのメッセージに耳を傾ける。
『君が私の対戦相手か。私を失望させないでくれ。』
余裕綽々、といったその声色。 どうもこの手のタイプは苦手だ。
サルペンは務めて平静を装って返答する。
「それは、直に、わかることよ。」
これだけ言って回線をOff。 これがバイモルフならもっと気の効いた返答を
返せるのだろうが、口喧嘩の苦手な自分にはこれが限度だ。
まあいいだろう。
今のやりとりとこれから始まる勝負とは、およそ関係がない…はずなのだから。
再びアラームが鳴ってエレベータが戦場となる多目的ホールへと到着したことを告げる。
軽く息を整えてコントロールスティックを握り直した時、既にサルペンの頭の中からは
先程の短いやりとりのことは完全に忘れ去られていた。
- 94 名前:ジョナサン・ゲルトリンク博士 ◆6N7La6gQTw :04/05/03 19:25
- >>91 vsボルトガンダム改『赤い十月』
寄せ来る怒涛の遥か前、一人の老人が立っていた。
歳にしては随分と筋骨逞しい。躯は微動だにせず、白衣のみが風に煽られている。
迫る真紅の山津波を恐れるでもなく、老人は不敵に笑い、右手を突き出した。
「――カムヒア、ペィスコ・ビル!」
おらぶ老人は指を鳴らす(フィンガー・スナップ)。
硬く澄んだ響きの背後で大地が割れた。
前触れもなく、ボルトガンダムの突進すら凌ぐ激震が走ったのだ。
地鳴りは地表を砕き、天高く持ち上げた。土砂は重力に従い、瀑布の如く落下する。
地上百二十メートル余から。――それはせり上がり、立とうとしている人型の身長と等しい
高みだった。
大きさもさる事ながら、その外見も正気の沙汰ではない。
頭に被っているのは確かにテンガロンハットであり、脚部の冷却装置はまるでローハイドだ。
カウボーイである。牛飼いである。オクラホマミキサーである。誰がどう見ても。
背中ではためくマントの柄が、このロボットの製造元を駄目押し気味に主張していた。
星条旗。
この自国民でも引きそうな程あからさまに米国製の巨大兵器こそ、ツイミ星人の地球地上げ
侵略に抗すべく開発されたスーパーロボット、ペィスコ・ビルなのであった。
パイロット:ジョナサン・ゲルトリンク博士
機体:ペィスコ・ビル
何時の間にかコックピットに乗り込んでいる老人――パクス・アメリカーナの妄想(ゆめ)が誇る
最狂最後の天才科学者、ジョナサン・ゲルトリンク博士は操縦桿を握り締めて咆哮した。
「だらだらやっとった冷戦なんぞ、こいつのホット・ウォーで帳消しにしてくれるぞ!
玉ねぎ食いのサノバビッチスキーどものガンダムがなんぼのもんじゃい!!」
ペィスコ・ビルは両腰からニ挺の拳銃を抜いた。
コルト・シングルアクション・アーミー似の、しかし二十二インチの口径が重く光る。
左右の人差し指が駆動した。二発の砲声は、同時に大地と大気を思い切りぶっ叩いて、
どおん。
- 95 名前:ジノーヴィー ◆BU6zMaOhZI :04/05/06 16:10
- >>93 ライデン
(N>r 勝利)
『それは、直に、わかることよ』
対戦相手はジノーヴィーにそう返した。
現れた機体はVR。
「いいだろう。では行かせてもらう!」
デュアルフェイスは地を蹴った。滞空し、右肩のグレネードカノンをライデンに叩き込む。
「評価すべき装甲の厚さだな。だが――」
連続で炸裂弾を叩き込み、リロードの合間にライフルを関節の継ぎ目を狙って撃つ。
着地。そのままブースターをふかして接近。
ライデンが円盤を投擲。爆弾か、それに類するもののようだ。
「甘い」
ライフル弾がグランドボムを撃ち抜き、爆発。
次の瞬間、目もくらむような青い光の奔流が迫る。
「大口径レーザーか!こいつが隠し球とは!」
ライフルをパージしてレーザーに投げ込む。
同時に格納していたグレネードピストルに持ち替え、ジャンプ。
ショートレンジブレードが起動する。
「終わりだ」
至近距離から炸裂弾を叩き込み、ブレードを一閃。
それで終わった。
『これでは満足なデータが取れませんね。ジノーヴィー、お疲れ様』
オペレーターが、機能を停止したライデンのパイロットにそう通信を入れた。
- 96 名前:ザンギエフ ◆HAMEiX9aqU :04/05/07 03:44
- >>94 vsペィスコ・ビル<w>6:勝利>
<BGM:インターナショナルの歌>
立ちはだかるのはボルトガンダムのゆうに数倍はある身長120mの巨大な人型。
テンガロンハットに星条旗という悪趣味と不健全を足して何乗かしたような
形状は、まさしく悪しき帝国主義の権化。 その巨体は全世界の労働者から
搾取してきた富と財産を野放図に注ぎ込んで作り上げた悪魔の芸術。
まさしく邪悪なるブルジョアジー思想の化身そのものと言えよう。
傲岸と退廃の徒たるアメリカ人は言う。
この兵器は外宇宙から地球を侵略してくる異星人に抗する為に作られたものであると。
だが、そんなデマゴーグに騙されてはいけない。
何故なら、もし星間飛行を可能とするほどの高度な文明を持った異星人が存在する
ならば、当然その社会形態は完成された共産主義社会以外あり得ないからである。
ゆえに異星人を恐れる必要など微塵もない。
恐るべきは人民を騙して堕落させる悪しき思想。 則ち眼前の敵が体現する資本主義である。
同志ザンギエフは、自らに数倍する巨大な敵にも臆することなく果敢なる突進を敢行。
これぞ勇気と剛胆の模範である。
対する帝国主義巨人、卑怯にも遠距離からの銃撃にて先制攻撃を開始。
この例一つとってもわかるように、先に攻撃を仕掛けてくるのは常に資本主義の側なのだ。
「フンッ!!」
同志の気合い一閃、ボルトガンダムの身体が大回転し、二本の豪腕が振り回される。
そして回転する鋼の豪腕は、次から次へと迫りくる銃弾を全てたたき落とす!!
その姿は正に赤きサイクロン。 同志ザンギエフの異名そのものである。
さて、リボルバーに装填できる弾数には限りがある。
アメリカ製品が調子に乗って連射してくる銃弾を同志は冷静沈着に数え上げ、
その瞬間を見計る。
「……4…5……6。 今だ!!」
敵機が弾を撃ち尽してリロードする時にできる僅かな隙。
それを見逃す同志ザンギエフではない。
一気に詰め寄り、星条旗を羽織った巨身を両の腕の中にしかと捕らえる。
「フンッ!!」
そして諸共に大空高く舞い上がると、ペィスコ・ビルを逆立ちの体勢に持って行き
その頭部を両足にはさみこむ。
ジャンプの頂点に達したところで体勢にひねりを加え、猛烈な速度で回転を始める。
そのまま回転に加速しながら落下、アメリカ帝国主義者を脳天から地面へと激突させる!!
大地を揺るがす衝撃は、ブルジョアジー達への鉄槌であり
耳を聾する轟音は、社会主義の勝利をつげる凱歌であった。
ペィスコ・ビルの頭部は原形を留めぬまでに粉砕、破壊され、その機能は完全に停止。
自らの掲げた星条旗と共にその骸を大地に横たえた。
スクリューパイルドライバー。
全てを巻き込み粉砕する、同志ザンギエフの誇る超必殺技。
これをロシアの科学技術の粋たるボルトガンダムは完璧なまでに再現してみせた。
この技をかけられて立ち上がった者はいない、という点においてもまた。
<Zangief WIN!!>
- 97 名前:ピエゾ・バイモルフ ◆LsMICC4W02 :04/05/16 04:08
- じゃ、次はそろそろこいつを出すとしようか。
パイロット:ピエゾ=バイモルフ
機体:HBV-502H8 ライデン(量産タイプ)
通常のVRよりも頭一つ以上高い巨体。 大きく張り出した両肩。
右手に捧げ持つのはこれまた冗談のように巨大なバズーカ-ランチャーだ。
いざ戦闘となった暁には存分に業火と破壊とを振りまくであろうことに、疑いの余地はない。
第二世代型重戦闘VRライデン。 全身を真っ赤に塗られた異形の巨体は、その姿だけでも
見る者を圧倒的に威圧する。
「ふむ、とりあえずは可もなく不可もないセッティングだね。」
機体を軽く駆動させてそのレスポンスを試したバイモルフは、そう冷たく論評する。
堅牢でタフな構造を持ちながらも、多分にデリケートな要素を合わせ持つため、
その整備と調整には並々ならぬ労苦を必要とする。
この機体を「普通の」状態に保つことが如何に大変なことであるか、機体の開発に
直接関わったバイモルフは誰よりも熟知しているはずなのだが……
「で、僕のお相手は、一体何処のどなたが務めていただけるのかな。」
バイモルフ、機体を戦闘フィールドのほぼ中央に位置する小高い丘の上へとポジショニング。
丈の低い草木に覆われた中では、赤を基調とした大型の機体は否応なく目立つ。
おそらくは戦場のどの位置からであっても丸見えのはずだ。
敵機にしてみれば、わざわざ自分から的になりに来たと映るだろう。
このような戦術の常識を無視した行動をとった動機とは一体何か。
いつ、何をされても回避、反撃できるという自信の顕れか、それともただの酔狂なのか。
いずれにせよバイモルフが相手をおちょくっていることには変わりはない。
<対戦相手募集中>
- 98 名前:レナ・トマシーノ ◆OLcUl2uJ0. :04/05/16 16:36
- いつものように、コクピットは蒸した。
仮想空間でも暑いものは暑い。
なにも、そこまで再現しなくても良いのに、と彼女は思った。
有人弾頭=MRV。
炸薬射出式のランスを抱えたその機体は、ヒトに似たフォルムと昆虫じみた頭部を持っていた。
前後に張り出した胸部が、どことなく馬の鞍を思わせる。
炸薬射出式の二連装ランスを抱え、左腕には盾を備え付けた、文字通りの騎兵だ。
全長4m強の小柄な機体は、その背中に、不釣合いに大きなブースターポッドを背負っている。
MRVとほぼ同じ重量を持つそのパーツは、MRV専用の強襲用装備。
要は、使い捨てのロケットだ。
母艦からの射出をもってその本来の性能を発揮するMRVにあって、
専用電磁カタパルトの代替をするものである。
固形ロケットをいくつも束ねた形状のそれは、長距離巡航をするためのものでは断じて無く、
瞬間的な加速を得るための膨大な推力の塊だった。
小型であるがゆえに、コクピットに余裕は無く、
小柄なレナの体格に合わせてチューニングされたその空間は、無駄といえるものが全く存在しない。
その空間でレナは脳裏に直接投影される周囲の光景と、捕捉した敵機の機影を見る。
これはシミュレータでしかなく、それゆえに気楽ではあった。
否、戦場や特殊条件下での跳躍実験といった、失敗が即、死を意味する極限状況をことごとく
切り抜けてきた彼女にしてみれば、気合が入らないとさえ言えた。
「シミュレータでも、フィードバック次第で死ぬこともあるんだよね…」
彼女はそう、つぶやく。
そうすることで己に気合を入れようとしているようでもある。
レナは問答無用だった。
シミュレータといえど、遊ぶつもりは無い。
敵機がこちらを射程に捉えると同時に、彼女は右手でレバーを引き、ブースターを点火した。
同時に、”跳躍”プロセスを開始する。
ヒトの脳による素粒子制御を用いた一種の空間制御――空間跳躍。
MRVに許された、最強の突進である。
彼女の愛機――ヴァルナは、爆発的に加速すると同時に、宙空に掻き消えた。
数百メートルを跳躍し、弾幕を――空間ごと――飛び越える。
切り離されたブースターが撃ち抜かれるのを尻目に、
ヴァルナは、敵機のわずか数メートル手前に出現していた。
ブースターの獰猛な加速をひきずり、空気摩擦に装甲を灼け爛らせながら。
- 99 名前:レナ・トマシーノ ◆OLcUl2uJ0. :04/05/18 19:46
- よく見たら、レス指定忘れてるわね(死
>>98は、>>97宛てよ。
よろしく、バイモルフさん。
- 100 名前:ピエゾ・バイモルフ ◆LsMICC4W02 :04/05/19 04:34
- http://appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1077908451/100.gif (9 KB)
vs MRV“ヴァルナ” <L>Oにつき勝利>
レーダーが前方1Kmの地点より急速接近する未確認機を感知。
コクピットの中にアラーム音が谺する。
未確認機? これは即座に訂正せねばなるまい。
ブックメーカーに組まれた今回の戦闘の趣向は、古式ゆかしい1対1での決闘というもの。
戦闘フィールド内で自機以外の機体が存在した場合、それは敵機以外ありえない。
「…来たね。 ま、軽く、行くとするか。」
バイモルフはさも面倒くさそうにコンソールを操作すると、レーダー上に輝点として示される
UnknownをEnemyへと再設定、 ロックオン順位最優先を割り当てる。
同時に光学センサー系統に指示を下して敵機の姿をモニターにズームイン、その姿を
自分の目で直に確認する。
「へぇ…… 白兵戦仕様、それも突撃特化タイプか。」
体高僅か4m程度の小柄な体躯と不釣り合いなほどに巨大な背部のブースターパック。
中世のナイトよろしくランスと盾とを構えたそいつは、突進してこちらを串刺しにするぞという
剣呑な意向を全身でアピールしている。
対するこちらの機体は重装甲と大火力による力押しをもって旨とするライデンだ。
彼我の機体の戦闘特性を考えれば、この対決の明暗を分けるのは
如何にして猛スピードで突っ込んでくる敵の頭を押さえこみ、懐に入られる前に
ケリをつけることが出来るか否かという一点にあることは容易に見て取れた。
「それじゃ、一丁始めるとするか。
出来れば手加減してくれると、嬉しい。 僕はしないけどね。」
バイモルフ、軽口を叩きながらバズーカとグランド-ボムでの牽制射撃を開始。
まずは正面から襲いかかるバズーカの通常弾頭。 VRの携帯する火器の中でも最大級の威力を誇る
こいつに直撃を受ければ小柄なMRVなどひとたまりもあるまい。
次いで撃ち込んだのは高速徹甲弾だ。
威力こそ通常弾頭に劣るもののその弾速と貫徹力は折り紙つきだ。
予想される敵機の機動速度から、最初の通常弾頭は回避されるものと踏んだバイモルフは
あらかじめ回避運動のコースを予測して、この高速弾を交差機動上に「置いて」おく。
そして締めくくりにグランド-ボムを投擲する。
近接信管と時限信管とを併用したこの自走式爆弾をヴァルナの突進コース軌道上に
投擲しておくことで即席の移動地雷原として機能させ、前進を阻もうという算段だ。
この、巧妙にタイミングを計っての連係攻撃がヴァルナを引き裂こうとしたその時、それは起こった。
数百mの距離を置いて前方に位置していた敵機がこちらの弾幕に自ら飛び込まんとする勢いで
急加速、襲いかかる業火の渦に呑み込まれんとするまさにその瞬間、視界から消失したのである。
「?!」
一瞬、呆気に取られるバイモルフ。
しかしその手は既にコントロールスティックに次の指示を与えていた。
バイモルフのライデンは何を思ったか両足で大地を蹴る。
直後、眼前数mという超至近距離に出現する鋼の槍騎兵。
手にした連装式ランスが獲物を貫く間際の凶暴な歓喜の色に輝く。
だが、その切っ先がライデンの装甲板を穿ち、心臓部を串刺しにすることはなかった。
ごく僅かな、単位時間あたり0コンマ数桁という時間差で空中に跳んでいたバイモルフ機は
突き出される穂先を間一髪の差で飛び越えると、フロントキックの体勢で敵機を迎え撃ったのである。
(もしくは足裏から激突したとも言う)
自らのスピードが生み出す膨大な衝撃をそのまま身に受けたMRVは耐えきれようはずもなく
ライデンの左脚部を道連れに爆散、消滅。 片足をごっそり持っていかれたライデンもまた
吹き飛ばされて背中から地面に倒れこんだ。
PiPiPiPiPi―――
仰向けになったライデンのコクピットの中で今さら、というタイミングで敵機失探を告げるアラーム。
バイモルフはその耳障りな電子音を無言でカットすると、器用な操作で片足の機体を立て直した。
「やれやれ、手加減してくれって言ったのにねえ。」
思わず、独り言がついて出る。 その口調はどこか愉しげであった。
<戦闘終了:現在4勝1敗0分>
- 101 名前:アラド・バランガ ◆AA3iGreNys :04/05/30 11:51
- 「うー、たまにはPTじゃなくてMSって言うのも新鮮だな!」
アラドはコクピットの中で軽く伸び。
彼が駆るのは純白のMS、“ガンダム”。
ユーラシア連邦で開発された最新型機体、コードネーム、“ハイペリオン”。
「いょっしゃ!ひとつドカーンとぶちかましてやりますか!!」
アクセルを踏み込み、ハイペリオンは演習場を加速する。
対戦相手を望みながら、ただただ真っ直ぐに。
<対戦相手募集!>
パイロット:アラド・バランガ
搭乗機体:ガンダムハイペリオン
- 102 名前:カウンセラー ◆eBJJ4qaFTU :04/05/30 20:14
- ……あーあ。
何か最近、うまく行かない事ばかりなんですよね。フラストレーションたまる……。
ん? 仮想シミュレーターの一般公開? 面白そうだな。
……どんな機体でも、ねえ(ニヤリ)。
シミュレーションワールド内、漆黒の宇宙。
そこに、唐突に現われる惑星があった。
その惑星は、悪魔を思わせる角を月に突き立てる。そして、その奥の「口」が、開いた。
破片と化した月が、次々と飲み込まれて行く。それは悪夢のような光景という、凡庸な描写が相応しい。
ほどなく月を喰らい尽くしたその惑星は、いよいよメイン・ディッシュヘ向かい始めた。
メイン・ディッシュの名は地球。
そして、その悪魔惑星の名は……惑星を喰らう者、ユニクロン!
「うわっははははは……ハーヒフヘホー!」
ユニクロンのコクピット(本当はそんなものはないのだが、シミュレーションの都合なのだ)で、カウンセラーは奇声をあげる。
「たしかに『どんな機体でも』だ! こいつは凄いぜ(by政宗一成)、というところだな!
さて、いよいよ地球に……ん?」
眼前の青い惑星に目をやり、カウンセラーは気付く。そこから次々と向かって来るロボット軍団に。
「なーるほど。アレが噂の、地球が誇るスーパーロボット軍団って奴か!なら……」
一息吸って、彼は叫ぶ。
トランスフォーム!
長い時間(30分番組一本分くらい)をかけ、惑星は巨大ロボットの姿となる。
そう。これこそが星帝ユニクロンの真の姿なのだ。
「アポーッ!」
平手打ちすると、地球が揺れた。
「プラネット・ストライクッ!」
小惑星ほどもある巨大ミサイルが、髑髏の頭部を持つ戦艦を一撃で破壊した。
「雷撃!」
全身にまとわりつく雷撃が、接近戦を挑んできたトリコロールカラーのロボット軍団を粉砕した。
そして、奥の手。
「カオス・ブリンガアァ!」
胸部ハッチ開放。そこに露出する巨大砲に、光が集っていく。
……発射。
三本のビームが絡まり合い、一つの渦となってプラズマを纏わりながら宇宙を突進していった。
それは、赤い巨大なGM顔のロボット、その背後の宇宙戦艦軍をも巻き込み、さらに地球の四分の一をも宇宙のクズとする。
「爽快! 最っ高!!」
久々のストレス発散に、カウンセラーは震えた。
「揃いも揃って、あっちが痛いこっちが痛いって愚痴ばかり言いやがって! たまにはこっちの気分も分かれ!」
……それを言っちゃお終いよ、の職業なのだが。
「撃殺!」
次いで放たれる小型ミサイル群が、迫り来るロボットの群れを一掃……。
――いや。
一機。一機だけ、それを避けた機体があった。
それは降り注ぐミサイルの雨をたやすく避けつつ、ユニクロンに突進して来る。
「なるほど。今までのCPU操作の相手とは違う。こいつが今回の相手ってことか」
ユニクロンは、その巨大な腕をゆっくりと持ち上げ――
「なら本気で撃殺!」
そのロボットに、叩き付けんと振り下ろす!
パイロット:カウンセラー
機体:ユニクロン・マイクロン伝説仕様
(参考資料:ttp://www.takaratoys.co.jp/tfm/tecspec/mx00.html
ttp://village.infoweb.ne.jp/~ent/darklord/anime/uniclon.html(旧作仕様))
- 103 名前:レイ ◆4SKwH2InnQ :04/05/30 20:41
- >>100 アラド ガンダムハイペリオン
抜けるような青空。どこまでも広がる草原。
だが、それはリアルな外見とは裏腹に仮想世界のものだ。
その仮想世界の草原に、一機の翼の生えたMS・・・
否、翼型のバインダーを展開した状態のガンダムが降り立つ。
「フリーダム・・・かなりの反応速度だ。あえてコックピットブロックは
俺用に作り変えはしたが」
コックピットから男性の声が響く。金髪蒼眼の美しい青年が、
何かのフィールドのような場所に浮遊している。
それはまるで、GF(ガンダムファイター)タイプのコックピットそのものだ。
手を握ったり、背中のバインダーを展開したりして動いている。
どうやら動かし方を頭に叩き込んでいるようだ。
「初めて乗ったMSだが、このコントロールタイプなら
勝てる自信はある。さあ、対戦相手は誰だ?」
地平線の辺りを、『フリーダム』と呼ばれたガンダムがキッと睨む。
そこには、時機と系統が似通ったMSが一機。
「アイツが・・・ターゲットか・・!」
フリーダムが急速に加速し、飛翔する。
突然の出現に相手も一瞬戸惑ったようだが、武器を構えて突進してくる。
「・・・ん?相手はアラドか・・・。だったら、手加減はしないぞ」
あらん限りの渾身の力を込めて、ビームソードでガンダムハイペリオンに切りかかった。
二本のビームサーベルの打ち合う音が、仮想戦場にこだまする・・・
- 104 名前:レイ ◆4SKwH2InnQ :04/05/30 20:50
- >>100
>>103
(A>4) 敗北
「・・・ちっ、やはり、キャリアの差は埋めきれないか・・・!」
先ほどの戦闘開始から、いまだに三十秒ほどしか経過していない。
だが、レイのフリーダムはあちこちに弾痕が入っている。
機体も先ほどから煙も出てきた。もう機体は悲鳴を上げている状態だ。
「・・・すまないな、フリーダム。俺みたいな奴をパイロットにしたばかりに・・・」
コックピットから自分のMSに語りかけるレイ。どこと無く悲しそうだ。
「・・・だが、折角だ。最後まで付き合ってくれよ・・・。
・・・これで終わらせる・・・!」
レイは、翼型バインダーに収納された二門のレーザー砲と、
腰に装備された二門のレーザー砲・・・計4門のレーザー砲を構える。
だが、発射前にハイペリオンが急接近し、フリーダムに一撃を加える。
その場所から爆炎があがり、それを見たハイペリオンは向きを変え撤退を始めた。
直後、フリーダムは爆散し、機械の欠片となった・・・
(REI LOSE)
- 105 名前:カウンセラー ◆eBJJ4qaFTU :04/05/30 20:58
- >>101-102
(VSアラド・バランガinハイペリオン
大文字A>小文字eより、敗北)
振り下ろした腕は、いともたやすく避けられた。
まるでサーカスの踊り子でもあるかのように、純白の機体は宇宙を舞う。
「くそっ……いい加減当たったらどうなのか、って感じだな!」
蝿を追い払うようなしぐさで、カウンセラーはユニクロンの手を左右にふり動かせる。
だが、それはかすめもしない。
その要因の1つは、巨体ゆえの動きの鈍さ。
そしてもう1つは……。
――技量の差、である。
アラドが本職のパイロットであるのに対し、カウンセラーは所詮素人に過ぎない。
今までの圧倒的破壊は、所詮ユニクロンの力に過ぎないのだ。
とは言え、ユニクロンの厚い装甲と自己再生能力は、アラドにとっても脅威になっているはずであった。
現に、ハイペリオンはビームサブマシンガンでの散発的な攻撃を仕掛けて来るが、ユニクロンにとってそれは蚊に刺されたほどのダメージもない。
だが、それはカウンセラーのストレスとなるには充分で……。
「ええい、うっとうしい!」
とうとうキレた。
「なんでシミュレーションの中でまで、イライラせねばならんのだ! 食ってやる!」
胸部ハッチ、再び開放。そこに、あたりの機体を見境無しに吸い込んでいく。
吸い込まれて行く機体の中には、ハイペリオンの姿もあった。
「よし、勝利! それじゃ、また暴れさせてもらうぞ!」
歓喜の叫びとともに、ユニクロンの巨体が再び、地球に向かう。
「いつもいつも愚痴りやがって! 私だって愚痴りたいんだよ!」
巨大な手を伸ばし、目の前の五体合体ロボを握りつぶす。
「私はヘタレになんてなってないぞー!」
個人的感情を叫びつつ、黒の勇者にカオス・ブリンガー。
「エリカさーん! いつもネタにしてるけど悪く思わないでくださいよー!」
……公的な場で私信を叫びつつ、雷撃。
「オンドゥル・ウラギッタンディスカー! オレドカラダバボドボドダ!」
……もはや、人間の言葉でもなくなった。
――と、その時。
ユニクロンの右腕が、いきなり爆発とともにちぎれ飛んだ。
「なっ?」
驚く間もなく、身体の各所で爆発が起こる。
「ななななっ?」
慌ててモニターをチェック。その一つに、ハイペリオンの姿が映っている。映っている場所は……ユニクロンの内部!
「……しまった! その王道か!」
カウンセラーは悟る。ハイペリオンが吸い込まれたのは、わざとだったのだ。
ユニクロンは既に、ハイペリオンの内部からの攻撃で自壊しつつある。
体内の自動防禦システムでどうにかなる相手ではないのだ。
そして、今ハイペリオンがいるのは……。
「ここ!?」
驚くカウンセラーの目の前で、扉がビームナイフで切り裂かれる。そして、そこから純白の機体が姿を現した。
ハイペリオンのターゲット。それは、巨体を制御する頭部細胞だった。
ハイペリオンの銃口が、ゆっくりとこちらに向けられる。
「だが、甘い! 患者とのやり取りで手慣れている、こちらの方が取り引きは上だ! 多分!」
叫びとともに、頭脳細胞が裂けた。
そこから一体のトランスフォーマーが姿を現す。
それはいわばユニクロンの本体とも言えるトランスフォーマー、ダブルフェイスだ。
カウンセラーが高らかに名乗りを挙げる。
「疾風に勁草を知る! ダブルフェイス、すいさ……あばばばば」
名乗りを待たずに放たれたハイペリオンのビームマシンガンが、あっさりダブルフェイスを吹き飛ばした。
――が、どっこいカウンセラーは生きていた。
ダブルフェイスの本体(またこのパターンか)は、頭部のマイクロン(小型トランスフォーマー)、ミラーなのだ。
(ふん。どうやらあいつは、こちらをやっつけたと思って油断しているようだ)
ユニクロンには自己再生能力がある。ハイペリオンが立ち去ったら、再びユニクロンと一体化して再生すればいい。
それが、カウンセラーの読みだった。そして、正しいようにも思えた。
ハイペリオンの片手に握られるものを見るまでは。
(マ、マトリクス!?)
一方のハイベリオンからは、困惑したような声が通信で漏れ聞こえて来る。
「なんだろ、これ。そこの宇宙で浮いてたから、とりあえず拾っといたんだけど」
(さ、最終回でコンボイが捨てた奴か!)
焦るカウンセラーを尻目に、アラドは首をかしげながらも、
「あ、ここ開く。とりあえず開いてみるか」
開放されたマトリクス。そこから英知の光が溢れだし……。
頭脳細胞を失ったユニクロンは、あっさり自壊した。
――――シミュレーション、終了――――
……クソ……負けた(涙)。
私はシミュレーションでも勝てないんでしょうか。
せっかく反則っぽい機体まで使ってみたのに。
ああ……よけいにストレスが増えちゃった。
<カウンセラー:敗北>
- 106 名前:ナチェナチェ ◆VE/XYo5gi. :04/05/30 23:35
- なぜ、ここにこんな物があったのかは判らない。
だけど、それはここにあった。
古代からこの大地の恩恵を受け、大地と共に生きてきた人々が居た。
しかし、100年近く前に探検家によってこの大陸が発見され、移民が
はじまった。彼等はこの大陸に住んでいた人々の事を「先住民」とか「未開人」
と呼んだ。
彼等の開拓は徐々に大陸の奥深くへと進んで行き、それに伴い
先住民は土地を奪われ、彼等のもつ強力な武器の前に敗れていった。
だけど――――――これがある以上、もう奴等の思い通りになどさせはしない。
とある部族の若い娘であり、若い男の居ない部族の中で男の変わりに戦士となった
少女ナチェ・ナチェはそのコクピットの中で凶悪な笑みを浮かべた。
青と白のカラーリングにバイザータイプのカメラアイ。
右手にブルパップ式の90mmマシンガン。
肩には巨大な砲身を持つハイパーバズーカ。
腰に装着されたビームスプレーガン。
彼女の乗る機体。その名は地球連邦軍(勿論彼女が知る由もない)が
正式量産機として採用し、大量生産された「ジム改」であった。
まるで魔法の様な力を得た気分のナチェナチェはMSを無邪気に走らせていた。
搭乗機体:ジム改(遺棄品)
<対戦相手募集)
- 107 名前:ゼオラ・シュバイツァー ◆DBxibCHXRo :04/06/02 12:12
- >>106 ジム改
パイロット:ゼオラ・シュバイツァー
機体:ガンダムアストレイ・ゴールドフレーム天(アマツ)
(D>V、ゼオラの勝ち)
「そこのあなた!今すぐにそのジムから降りなさい!」
ナチェナチェの駆る廃棄品のジム改に通信が入った。
前方の高台にそれはいた。
闇を舐めたような黒と、金に彩られた“ガンダム”。
そのシルエットは羽を広げた蝙蝠のように禍々しい。
右腕は別のMSから移植された物らしく、目を引いた。
頭部もモノアイとデュアルカメラのハイブリッドタイプ。
そして背には巨大な鉤爪状のバインダーが装着されている。
形式番号MBF-P-01-Re<AMATU>、ガンダムアストレイ・ゴールドフレーム天(アマツ)。
過去の戦闘で右腕と頭部を失ったゴールドフレームを、オーブ本国で改修したMSだ。
ゼオラの静止を無視してジムは歩きつづける。
「警告はしましたから!やむを得ませんけど、その機体を破壊します!」
天はバインダーを広げて加速し、右腕のトリケロス改からランサーダートを射出。
ジムも応戦。
「抵抗は止めなさい!機体の性能が違いすぎるんです!」
刹那、天の姿が掻き消える。ミラージュコロイドを展開したからだ。
死角から放たれたランサーがジムの四肢を打ち抜き、動きを封じる。
「これでッ!」
姿をあらわした天のバインダーが前方に展開、ジムの頭部を捕らえる。
瞬く間に減少していくジムのENゲージ。
<過ノ生太刀(マガノイクタチ)>。相手に接触することでエネルギーを吸収し、
天のエネルギーとする特殊装備。
ばぎん!!
とどめに鉤爪が頭部を刎ねた。倒れ伏すジム。
「コクピットに攻撃は当てていません。もうその機体は動きませんから」
ゼオラはジムのパイロットにそう告げた。
- 108 名前:ナチェナチェ ◆XkmZyrrWGE :04/06/03 00:03
>>107 ガンダムアストレイ・ゴールドフレーム天(アマツ)
パイロット:ナチェナチェ
機体:ジム改
ジム改のコクピットの中、上機嫌の絶頂だった。ナチェナチェの耳に
突然、若い女性――――それも自分と同じぐらいの――――声が聞こえてきた。
勿論、ナチェナチェには通信機などと言う物など知る由もないが、なんとなくいじって
居るうちにこれは遠くの誰かと話が出来る物なんだと言う事は理解していた。
――――何よ!。
折角の良い気分をぶち壊しにする声にナチェナチェは不快な顔でモニター(勿論、外が見える物)
から周囲を見渡す。
前方数百メートル先の高台に一機の巨人が立っていた。
まるで烏のような黒い色と、黄金に彩られた巨人。
背中の巨大な鉤爪はさながら、移民の伝説に登場する悪魔を
思わせる。
何よりもその目だった。鬼のように鋭い目がナチェナチェの乗るジム改を
見据えている。
だが、ナチェナチェは怯まなかった。伊達に部族の男達の中に混じって
小さな頃から狩りをしていた訳ではない。
それに自分は女だが、部族の戦士だ。敵に怯えて逃げなどしたら
それこそ部族の恥を晒す事になる。
ナチェナチェはジム改をそのまま走らせた。90mmマシンガンを手に取り
応戦の構えを見せる。
「来るなら来なさい!この……移民共めぇ!」
最初に攻撃を仕掛けたのはナチェナチェの方だった。90mmマシンガンの
引き金を始めて絞った。毎秒数百発で火薬を発火させる音とそれに伴う振動
に少し驚きながらも射撃を続ける。
だが―――――
「何!?」
目の前で起こった光景にナチェナチェは絶句した。敵が視界から消えたのだ。
まるで魔法のような光景にナチェナチェは動くのもやめて暫し茫然としていた。
それが仇になった。
衝撃がコクピットに伝わり、ナチェナチェは思わず声を挙げた。
何が起こったのか理解するのに数秒かかった。ジム改の機体が
レバーや計器類をいじってもなんの反応もしめさない。
その上さらなる衝撃が続いた。
今度は、コクピットの明かりが消えた。暗闇に包まれたコックピットの中で
ナチェナチェは恐慌状態で、最後のバキンと言う音を聞いた。
「何よ…ちょ…クソォ!」
ナチェナチェは暗闇のコクピットの中でボタンを滅茶苦茶にいじった。
突然、一筋の明かりが差し込んだ。ハッチが開いたのだ。
ナチェナチェは外に這い出て初めて状況を理解した。ジム改は完全に
破壊されている。頭部をもぎ取られ手足もおかしな方向をむいている。
即ち―――――負けた。私が!?
「……っくしょう…畜生ォ!」
ナチェナチェは目から大粒の涙を流しながら、もう動く事のないジム改の機体を
何度も何度も殴りつけた。
- 109 名前:イサップ・キア ◆Hj0bDF.lYk :04/06/03 00:45
五年に及ぶ内戦も、終りを告げようとしていた。
俺達の国は、五年前二つの国に分裂した。ステイツ(合衆国)の後押しの元に
決行されたクーデターにより、それまでこの国を統治していた国王が追放され
俺達の国は新しい「共和国」となった。
クーデターを主導者は、遅れていたこの国を近代化しようとした軍人だった。
彼はその後この新しい「共和国」の初代大統領となった。
しかし、その直後、委員会(ソビエト)の支援を受けた革命軍が蜂起。
同じ顔。同じ言葉を話す者達が合い争う。内戦へと、この国は突入していった。
そして、今内戦は終りを告げようとしている。それも「共和国」の敗北で。
クーデターには成功したもののその後、政治は安定せず内政改革の失敗と
政府内の汚職、腐敗の蔓延に「共和国」の威信は地に落ちた。
そして何よりも、共和国政府軍は装備こそ優秀なれど士気は最悪で
士気旺盛な革命軍の前に相次いで敗れていった。
そして、ついにステイツ(合衆国)のこの地域からの撤退により
この「共和国」の運命は決した。
今や数万人に膨れ上がった革命軍は首都に迫っていた。
対して首都を守る共和国政府軍は僅かに6千人。
「もう駄目だ」
ステイツ(合衆国)から支給された戦車(M60A1戦車と言うらしい)
のコクピットの中で政府軍の兵士、イサップ・キアは呟いた。
戦況は絶望的だった。
首都の市街地には終日、銃声や砲声が響き渡っている。
政府軍放送は徹底抗戦を呼びかけ、我々は反撃しているなどと
言っているが、それがでたらめである事はもう皆判っている。
だけど――――――逃げようとは思わなかった。
「ここは通さない。例え、俺達が大国の操り人形に過ぎないのだとしても!」
機体:M60A1パットン戦車
シチュエーション:最後の戦い(首都陥落前)
<対戦相手募集>
- 110 名前:バトー ◆ruCrgmOWmU :04/06/03 23:30
- 戦闘開始から一時間後、
「共和国」の首都は地獄に変わっていた。
かつて素朴な人々が行き交っていた市場は瓦礫の並ぶ墓地と化し、
ショーウィンドゥは砕け、中に収められていた商品は死んだ獣の腸のように地面にぶちまけられている。
耳に聞こえる音と言えば、爆音であり、
目に見える光と言えば、爆炎による閃光に決まっていた。
生きている人間などほとんど見当たらない。
例え居たとしても、それらはすぐに死人に変わった。
その死の荒野の中を一体のPS(パワードスーツ)が影から影へと駆け抜ける。
塗装はソ連軍のものであり、IFF(敵味方識別コード)もそれに準じていたが、
PSの中に収まっていた男――バトーはこの国の人間でもなければ、
ソ連から派遣された義勇軍でもない。
彼は本来、共和国側を支援すべきステイツの兵士、CIAの特殊工作員である。
その目的はただ一つ、共和国の政治家でありながら、革命軍と通じていた議員の暗殺。
(・・・ ・・・けっ、馬鹿馬鹿しいや・・・)
無意識の内に、そうぼやいた。
裏切者の制裁と言えば少しは聞こえがいいが、実際は軍上層部の醜聞隠しだ。
死の商人が軍とつるんでこの戦争で莫大な利益を上げたのは有名な話しだが、
それに纏わるスキャンダルが明らかになれば何人首が飛ぶことになるか分からない。
件の議員だって碌なもんじゃない。
それまでステイツについて散々甘い汁を吸ってきたというのに、いざとなったら・・・
(・・・ ・・・おっと、何を考えてんだ、俺は。集中しろ、集中)
頭を振って眼前の敵に意識を集めた。
敵はM60A1パットン戦車。
自分はこれからステイツの命令を受け、ソ連の武器を使って、
兵器商人のために、彼らが売った兵器を破壊するのだ。
心情の上でも、効率の上で相手したくなかったが、
生憎敵が陣取っている建物の中に標的がいるのだから仕方が無い。
PSのショルダーカノンに対戦車用徹甲弾を装填し、照準を定める。
激戦を潜り抜けたせいで残っている徹甲弾はこれ一発きりだ。
外したら後が無い。
当たれ!と神に祈りながら、バトーは引鉄にかけた指を―――引いた!
- 111 名前::イサップ・キア ◇Hj0bDF.lYk :04/06/04 02:06
- >>110
パイロット:イサップ・キア
機体:M60A1パットン戦車
(H>r 勝利と判断する)
ついに戦闘は郊外から首都の中心部に及んだ。新鮮な野菜や果物が並び
休日は多くの人で賑わっていた市場も。子供達の笑い声で満ちていた学校や
緑に溢れた公園も。伝統的な作りの美しい駅舎も。経済成長の象徴の高層ビルも。
全て無差別に破壊され、焼き尽くされ、瓦礫の山と化してゆく。
市街地は逃げ送れた人々が戦闘に巻き込まれ、凄惨な殺戮劇が繰り広げられる。
6千人の政府軍は死に物狂いの防戦を続けた。
155mmカノン砲が咆哮する。
12.7mm機関銃が、弾丸の雨を噴き放つ。
しかし、所詮はそれも最後の悪あがきに過ぎなかった。時間の経過と共に
政府軍はジワリジワリと追い詰められてゆく。
キアの乗るM60A1パットン戦車が配置されている議事堂前の広場にも
時折砲弾が着弾し濛々たる煙を上げる。
「来るぞ!」
キアは同じ戦車にのる三人の仲間に叫んだ。
はっきり言って。こんな所で戦って死ぬのは馬鹿馬鹿しいと言える。
彼の戦車が守る議事堂。そこはもうとっくの昔にもぬけの殻の筈だ。
人に徹底抗戦を命令しておきながら、戦況が絶望的になると我先にと
逃げ出した政治家達。恐らく残っているのは僅かな政府軍の兵士と
本当にこの国を考えていた数人のみだろう。
だけど、キアはこの国を守りたかった。
もし、革命軍に政権を奪われたら、必ず大規模な粛清の嵐が吹き荒れる。
少し前に革命軍のリーダー(独裁者にありがちな、腹の出た男)の写真を一目見たキアは
そう考えていた。
操縦手用ハッチに装着された、3基のM27ペリスコープからは敵の姿が映し出されていた。
委員会(ソビエト)製のパワードスーツ。ある意味戦車以上に厄介な敵だった。
だが、負けるわけには行かない。自分達が負ければ後はもう僅かな政府軍兵士しか
議事堂を守るものは居ないのだから。
「砲弾装填!」
キアは叫んだ。即座に砲弾―――榴弾だ―――が装填される。
PSを身に付けて居るとは言え、この砲弾には耐えられないだろう。
本来ならば敵の戦車と戦うための戦車砲で人を撃つ事に嫌悪感を抱きながらも
標準を合わせる。
しかし、敵の方が一瞬速かったようだ。
超高速で金属と金属のぶつかり合う轟音が戦車の車内に反響し耳を撃つ。
そして同時に襲ってきた衝撃がキアを含めた四人を叩きのめした。
僅かな煙が車内に漏れた。
「うわぁああああ!!」
「クソ!やられた!」
「どこをやられた!」
「……!装甲板が殆ど吹っ飛んでます!もう一発喰らったらおしまいだ!」
「ペリスコープが損傷!キャタピュラにも損傷が!」
キアは歯軋りをした。
「―――――クソ!撃ち帰せ!どうせ、これで最後だ!」
砲手が引き金を引くと同時に51口径105mmライフル砲が火を噴いた。
ズシンと腹に響く音が議事堂前の空気を揺るがしやがてPSが爆発と衝撃波
に飲み込まれ、無数の破片の中に消えて行くのをペリスコープから確認した。
「…この戦車はもうだめだ戦車から出るぞ。議事堂に篭ってゲリラ戦だ!!」
キア達四人ははハッチを開けて拳銃を持って飛び出し議事堂へ向かった。
。
。
。
。
。
。
……この数時間後。首都は陥落し共和国政府軍は無条件降伏した。
ある者は逃亡し、ある者は革命軍に寝返り、またある者は最後まで抵抗を試みて戦死した。
この後、キア達がどうなったのかは不明である。後世の歴史もそれを伝える事はなかった。
- 112 名前:アラド・バランガ ◆g5g/Ld6RwE :04/06/05 16:27
- 「よし……基本操作はだいたい覚えたな……」
ハイペリオンガンダムのコックピットの中で、アラドは奇妙なものを見つけた。
いかにも「押してください」と言わんばかりのスイッチ。
「何だこれ。よし、押してみるか」
アラドがスイッチを入れると――
バックパックが展開。
そこから伸びた端子がさらに展開し、共振。
そして、機体の全てを覆う光波フィールドが完成した。
アルミューレ・リュミエール。
「装甲された光」の名を持つハイペリオンの兵装だ。
「すっげー!これさえあれば無敵じゃんか!」
しかしアラド君は失念していたのです。
この光波シールド、300秒(5分)しか持たないという事に。
<対戦相手募集!>
パイロット:アラド・バランガ
搭乗機体:ハイペリオンガンダム
- 113 名前:バトー ◆ruCrgmOWmU :04/06/05 22:21
- >>111
(参加者と機体の表示忘れてた。鬱だぜ・・・
パイロット:バトー
搭乗機体 :パワードスーツ(ハイライン、『宇宙の戦士』より) )
パワードスーツの50mmショルダーカノンが火を噴く!
音速を超えて飛び出した対戦車用徹甲弾の反動が、
既に限界に近いPSの関節をさらに軋ませる。
当たった!
いや、外れた!!
戦車の装甲を貫通し、
超高熱のガスで搭乗員を焼き払うはずだった弾頭は、
しかし戦車の外装と無限軌道を道連れにしただけで砕け散った。
この距離で次は無い!
何より、もう主力戦車に通用する武装がPSに残っていない。
脚部スラスターを吹かし、全力で回避機動を取ろうとした。
――その時っ!
がっくん
PSが大きくバランスを崩した。
先ほどの反動が駱駝(PSの関節)にとって、最後の藁だったのだ。
踏みしめようとした足が空を切り、奈落に落ちるような浮遊感がバトーを襲う。
目の前で戦車の砲塔が回転し、
奈落そのものの150mmカノン砲が彼を覗き込んだ。
咆えたんだと思う。
自分のものとも、戦車のものともわからぬ咆哮。
そして、
衝撃。
熱。
また衝撃。
激突。
回転。
激痛。
激痛。
激痛・・・。
気が付いたときには、もう痛みを感じていなかった。
鼓膜が破れたせいだろうか?
あれほど、耳を煩わせていた爆音や悲鳴も聞こえない。
ただ、耳の後ろに残る澱のような不快感と霞み始めた視界が、
決して浅くない傷を負ったことを彼に知らせていた。
砕けたバイザーの向こうで、
赤い星を刻まれたPS達が兎穴に群がる飢狼のように議事堂に突入するのが見えた。
バトーの戦争は終わった。
たぶん、あの戦車の操縦者達の戦争も終わったのだろう。
生身の人間がPSに適うわけが無い。
これから、議事堂の中で始まるのは只の殺戮だ。
(最後に、いやなもんをみちまったな・・・ ・・・)
いい加減うんざりして、目の前の殺し合いから目を逸らしたくなった。
力を振り絞って体をひねった。
バトーが着ていたPSは小さな抗議の音を上げたが、
彼の体を半回転させて、最後の奉公を勤め上げた。
空があった。
文字通り、透けるような青空がそこに広がっていた。
急に分からなくなった。
こんなにも青い空の下で、
こんなにも綺麗な晴れた日に、
俺達はいったい何をしているんだろうと・・・。
血とも涙とも分からない生暖かいものが頬を伝っていく。
次第に消えていく視界の中で、
藍色の天蓋が全てを包み込むように降ってきて―――
・・・そして、それはバトーが生身の目で見た最後の光景になった。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
真っ暗な密室の中で目を覚ました。
残った記憶から、PSの残骸に閉じ込められたんじゃないかとあせった。
慌てて、体を起こそうとして、
「がっ―――!!」
頭をぶつけた。
ぶつけた場所を触ろうとしたら、延髄のプラグに差し込まれたケーブルに触れた。
それで、思い出した。
「ああ、そうか。俺は息抜きに新型のシュミレータを試して・・・」
あまたの選択肢の中から懐かしい戦場を見つけて、それを選んだのだ。
恐らくはあまりに良くでき過ぎた仮想現実に、
自分の魂(ゴースト)が過去と現在の感覚を失ったのだろう。
風の噂によれば、
あの後もレジスタンス達は対戦車地雷までも使用して、熾烈に抵抗を続け、
最終的に三体のPSを破壊し、さらに二体のPSを戦闘不能にまで追い詰めた。
議事堂と言う地の利に助けられたとは言え、
生身の人間が上げた戦果としては破格と言って良い。
バトーがその戦果を聞いたのは、ステイツに帰ってからのことであった。
PSが撃墜された時に、彼は失明していた。
バトーはソ連軍の偽装を使って革命軍の中に溶け込み、
そのまま敵国の技術でサイバネスティック手術を受けた。
隙を見て脱走し、本国に帰った頃には既に何年もの歳月が流れすぎていた。
あの戦争から既に数十年、サイバー技術は進歩を続け、
現在は人間の目と殆ど変わらないが、遥かに高性能な義眼が完成している。
しかし、バトーは依然としてソビエトの地で手に入れた義眼を愛用している。
それが、自分への罰なのか、
それとも最後に見たあの藍を喪いたくなかったのかは彼にも分からない。
首都を舞台にした最後の戦争が終わった後、
大方の予想通り粛清の嵐が彼の国を襲った。
革命という名の魔女狩りで殺された人間は五桁を超えたと言う。
そのさらに数倍の人間が極寒のシベリアへと送られた。
「俺達は一体何のために戦ったんだ。戦って、その結果何を得た・・・」
虚空に向かって呟く。
もちろん、答えは返ってこない。
だが、まるで答えを得たかのように男は心に決めた。
今度の仕事が一段落したら、休暇を取ろう。
その休暇を使って、旅しよう。
社会主義が倒れ、資本主義が蘇ったあの国へ行こう。
懐かしい戦場に立ち、
許しを請うのでもなく、
死を悼むのでもなく、
ただ戦争を戦い抜いた戦士達のために、
祈ろう・・・。
暗くて狭いシュミレータの中で大きな男は体を折り曲げ、
涙を流さない機械の目で、少しだけ泣いた。
- 114 名前:ピエゾ・バイモルフ ◆VOn.4G9bRA :04/06/06 03:23
- さて、と。 そろそろシミュレータのメンテの時期だね。
ついでにバージョンアップのほうもやってしまうか。
使用中の皆さんには悪いけど、ちょっとばかりメンテ作業させてもらうよ。
……これでよし、と。
今回のバージョンアップに伴っていくつか新ルールを設けさせてもらったんで
利用者の皆さんは目を通しておいてもらえるかな?
◎追加ルールその1 挑戦者の重複について
書き込み時間が重なるなどして、対戦相手募集状態だったプレイヤーAに対して
複数の挑戦者がついてしまった場合、原則として書き込み順が早いほうの挑戦を有効とします。
◎追加ルールその2 チート行為の禁止
トリップ戦闘のランダム性を守るため、如何なる理由があろうとも
テストしたり検索で見つけたトリップを判定に使うことはこれを禁止します。
以上、二つのルールを追加させていただきます。
それでは今後とも当スレでスリル溢れる模擬戦闘をお楽しみください。
- 115 名前:ベルファンガン・クルーゾー ◆BzKMlkhuuo :04/06/14 18:21
- >>112
「全機動兵器機種・規格対応型オンラインシミュレーター・・・・・・・・?」
数ヶ月前にS.E.G.A社が開発に成功し、すでに運用が始まってしばらくになるシミュレーター。
その前に立ち、<ミスリル>TDD戦隊所属SRTのチームリーダー、ベルファンガン・クルーゾー大尉はぽつねんと呟いた。
フレッシュ・リフォーをはじめとする企業国家群がブラック・テクノロジーとは違う
体系の超技術を有し、それを世間に送り出していると言うのはすでに公然の事実だが、
はっきり言ってここまで出来すぎたモノは、ジオトロン社でも作れはしまい。
存在しない技術でこそないが、昨今の技術レベルの肥大とも呼べる
急成長ぶりには、流石に驚きを通り越して戦慄すら感じさせられる。
だが―――その高性能なシミュレーターの有用性は万人の認める通りである。
「そうだったな……使えるものは使う。戦争に関わらずすべての基本だ。
俺としたことが………それでは始めるか」
個人的な感傷を心の奥にしまい込み、シミュレーターを起動させる。オンラインに接続。
機体データ入力と同時に――――コクピットの外部モニターに、仮想戦場が映し出される。
パイロット:ベルファンガン・クルーゾー
選択機体:M9<ガーンズバック>・タイプD<鷹>
そして、仮想戦場の中に一機の、黒い先行試作型のM9が現れる。
さて、いったいどんな戦場、どんな相手なのか――――おっ?」
そしてすぐ視界に入ってきたのは―――
ミラーボールのように全方位を光る力場の盾に覆われ、空から迫り来る一機のガンダム。
>>112 アラド@ハイペリオンガンダム
「ちっ――さっそくこれかっ!」
光の盾を展開しつつも、無造作にこちらへ突っ込んでくるガンダムに対して
GEC-Bカービンライフルの40ミリ弾が火を噴くも、あっさりと光の盾にはばまれる。
「くっ!」
完全防御を頼みに突っ込んでくるガンダムを横っ飛びで回避すると、
クルーゾーのM9は肩をすくめてライフルを構え直した。
「なるほど、厄介な敵だ………だがヴェノムやベヘモスのような
LD搭載機を相手に想定した訓練にはちょうどいい。 さて、どう戦ったものかな……?」
ぼやく様な口調とは裏腹に……唇をなめつつ呟くその顔はすでに、獲物を狙う鷹のそれだ。
こちらに向き直るMSを睨み付けると、黒いM9は腰のラックから対戦車ダガーを引き抜いた。
- 116 名前:ベルファンガン・クルーゾー ◆D1YGKrvmeg :04/06/14 19:38
- >>112、>>115
(B>g クルーゾーの勝利)
爆音響く戦場の中でも、ひときわ大きな瓦礫の隙間から、アサルトライフルの銃身が音もなく顔を出す。
こちらに気付きもしないガンダムの背中、バックパックのジェネレーターめがけ、発砲。
展開している光の盾に弾が遮られる。だめだ、また弾かれた。
さらにそれによって、攻撃元である黒いASに気付いたガンダムがこちらに向き直り、ビームライフルを撃ってくる。
「ちっ………またか!」
引き金が引かれる瞬間を見切り、吐き捨てると同時に跳躍。
一瞬前まで黒いM9が隠れていた瓦礫は、荷電粒子の光にきれいに消し飛ばされた。
―――戦況は、膠着状態に陥っていた。
対戦車ダガー、カービン・ライフル、単分子カッター……それらあらゆる武器を駆使し、攻撃を回避しては
相手の視界から身を隠し、不意をうって攻撃するも―――それまでの攻撃全ては、敵の展開する力場の壁に阻まれていた。
ラムダ・ドライバと違い、常に全方位を完全な強度で覆っているらしく、不意打ちさえも通用しないのだ。
クルーゾーにとって救いだったのは、彼自身の操縦技能、M9の常識はずれの運動性能もさることながら
敵MSの所作の一つ一つ、その練度が低いことであった。
もしこれが洗練された動きであったなら、敵ガンダムのASに倍する体格差とその性能の強みを活かされれば
いかに彼とその愛機であっても撃墜は免れなかっただろう。
撃っては防がれ、反撃を回避してまた攻撃――そのいたちごっこを初めてからきっかり300秒。
「……やはり不意打ちも通用しないか。となれば後は、考えられる最後の条件だけだが―――」
彼がその言葉を漏らしたとたん……不意に、目の前のMSが全方位に展開していた光の力場、その全てが一斉に消え失せる。
(……罠か?いや――――)
無敵の盾が消えたことに狼狽したかのように、急に動きから落ち着きを無くす目の前のガンダム。
その姿が――彼の考えていた可能性を、事実であると雄弁に証明していた。
「……やはりか。行くぞ!」
パワー・レベルを最大にした黒いASは大地を蹴立て、数十メートルはある距離を一瞬で跳躍。
浮き足立つガンダムのライフルを持つ腕――その肘間接のうちに単分子カッターを突き込む。
……今度は、あの“光の盾”は発生しなかった。
突き立てられたナイフの刃――高速回転する単分子のエッジが、肘間接の内部構造を目茶苦茶にえぐり回す。
それを足がかりに更に跳躍。横っ面に飛び回し蹴りを叩き込む。
衝撃で大きくよろめくガンダムの、反対側の肩間接に――予備の対戦車ダガーを投げつける。
真っ赤に赤熱した刃が、火花を散らしながら肩のジョイント部に食い込んでいき―――爆発。
完全破壊とまでは行かなかったが、これでは流石に満足には動かせまい。
時間切れ。
ヴェノムやベヘモス、そして<アーバレスト>もそうなのだが、ラムダ・ドライバ搭載型のASは総じて
その機構のためにエネルギーを大量に食い、それゆえに最大限の力を発揮できる時間がどうにも限定される。
ならばこれだけ万能なバリアではどうかと思い、試した賭けに近い試みだったが――見事に大当たりだったというわけだ。
さらなる衝撃で仰向けに倒れ込むハイペリオンガンダム。
その胴の上に立ち、コクピットの真上から単分子カッターを突きこむと、黒いM9のパイロットは言う。
「なってない………あの力場がなければ、まるきり新兵だな」
内部まで届かない様に慎重にナイフを抉り回し、コクピットハッチを引き剥がすと
その内部へ向けてM9のライフルを突きつけ――彼は更にこう付け加えた。
「貴様の敗因はその機体の性能に頼り切り、機体の正確な機動を怠ったことだ。
情けない……高スペックが泣くぞ。まずは自分自身の未熟を恥じろ」
<戦闘終了。勝者:M9<ガーンズバック>・タイプD<鷹>>
- 117 名前:涼村暁 ◆59ejgqC80E :04/06/15 11:53
- まあその日、俺こと涼村暁は、ナンパした女の子とゲーセンで遊んでたわけ。
ふと見ると、数ヶ月前にS.E.G.A社が作った新型筐体がデデーンとあったんだなぁ。
「いよーし。見てろよ!この俺のかっこいい操縦テク、見せてあげるぜ!」
スポンサーに○ガがついてる俺としては、負ける訳にいかんでしょ。
ほんで、俺はシミュレーターに。
「ん〜〜〜〜〜。よし、こいつにすっか!」
画面に表示されたのは、背中にでっかい太陽みたいなユニット背負ったごっついガンダム。
なんでも、「ZGMFX13A PROVIDENCE、プロヴィデンスガンダム」とか言うらしい。
背中に太陽背負ってるなんて、ヒーローの王道じゃない。
「いよぉ〜〜〜〜し。対戦相手は誰だぁ?」
間髪いれずに正面モニターに赤い表示。
〜Here Comes a New Challenger!!〜
おろろ!?これ、通信機能までついてるみたいじゃん。
で、俺は対戦相手に通信入れてみたんだよ。
「手加減しないぜ〜〜〜〜〜〜、でも、そっちは手加減してくれるとうれしいかなー。
まあ、肩肘張らずにふんわか行こうよ、ふんわか♪」
さあ、涼村暁の初陣だぜー!
<対戦相手募集!>
パイロット:涼村暁(すずむら・あきら)
搭乗機体:プロヴィデンスガンダム
- 118 名前:兄沢命斗 ◆Hc2hl5NdCI :04/06/15 17:50
- >>117
“最新型パイロットシミュレーター”。
そう但し書きの有る大型筐体に、するりと滑り込むように乗りこんだのは
ご存知、アニメイト池袋本店店長・兄沢命斗!
「俺が……もとい、僕が一番ガンダムを上手く操れるんだー!」
周囲にまで聞こえる気合の叫びと共に選んだ機体は
往年の名機、『連邦の白い悪魔』とも異名を取ったRX‐78、初代ガンダム!
トレードマークの赤く煌くサンバイザーを直し、操縦桿を握りこんだ!
「命斗……いっきまーーーーーーすっ!!」
パイロット:アニメ店長・兄沢命斗
搭乗機体:RX-78 ガンダム
- 119 名前:兄沢命斗 ◆Hc2hl5NdCI :04/06/15 18:58
>>117-118
「ちぃっ……! ちょこまかと、ハメの一手かよ!」
命斗の口を突いて出たのはそんな苦し紛れに満ちた言葉だった。
プロヴィデンスに搭載されたDisconnected Rapid Armament Group Overlook
Operation Network system(分離式統合制御高速機動兵器群ネットワーク・システム)
―――ドラグーン・システム。
それは常に戦場を飛び回り、間断なく敵を襲う無線誘導式射撃兵器である!
命斗は、格子状に展開されるビーム包囲網になすすべなく防御を続けていた。
「当たらなければどうと言うこともない……だがっ! このままでは……!!」
そんな気の緩みが生じた瞬間。
死角より放たれた一閃が、ガンダムのシールドを粉々に打ち砕いた。
「――――しまった!」
防御手段はもはやなく、攻撃手段として残弾数残り少ないビームライフルと、
頭部内蔵バルカン、ビームサーベルのみである。
いよいよ全ての子機ドラグーンがガンダムを取り囲み、一斉射撃で終止符を打とうとしたその時!
─wwヘ√レvv〜─(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ ピキュリリリ!
「―――――見える! そこ、右ぃっ!」
その時、奇跡が起きた! 極限まで追い詰められた命斗の生存本能が爆発したのだ!!
「左! 右斜め45度! 左斜め23度! :仰角12度!!」
見違えるような動きで、飛び交うドラグーン・システムを確実に撃墜していく!
「見たか! これが俺のアニメを愛する心が生み出した力・アニメフォース“ネオタイプ”っ!!
これこそガンダムの醍醐味! 燃えーーーー!」
何時の間にか命斗の被っていた店長バイザーは「SPACE」の文字が眩しいスペース店長バイザーへと変わっていたのだ!
エネルギーの尽きたビームライフルを放棄し、バルカンを正確に叩き込み!
見る間に9機の子機ドラグーン・システム、3機の大型ドラグーン・システムは撃破されていた!!
「もはや互いに残された武器は少ない……だがっ! ガンダムには、俺にはまだ力は残っているぅっ!」
スラスターを全開にし、命斗はプロヴィデンスに急接近を掛けた。
そして、コンソールパネルに輝く赤いボタンを叩く!
「くらえっ、ガンダム・パンチ!!」
左腕一閃、ガンダムの左ストレートがプロヴィデンスの頭部を砕いた!
「俺のこの手が光って唸るぅ! お前を倒せと輝き叫ぶぅ!!」
「食らえ! 愛と怒りと悲しみのぉ!!」
「シャアァァイニングフィンガァァソォォォォド!!」
命斗の気迫によって出力リミッターが解除されたのか、ビームサーベルは通常の三倍以上の刀身を顕わしていた!
「面っ! 面っ! めぇぇぇぇぇぇん!!」
まさしく一刀両断、唐竹割り!
正中線を振り抜かれたプロヴィデンスは、ガンダムの背後で大爆発を起こす!
「俺はこの勝利を、富野監督に捧げるっ!!」
(H>5 兄沢の勝利)
- 120 名前:ツグミ・タカクラ ◆SEBUhSQF9U :04/06/15 20:06
- 「まあ、息抜きも必要よね」
そんなことを言いながら、シミュレーターを起動。
相変わらず無駄に多い機体(もちろん、データ作成には私も関わっているのだから自業自得でもある)から、
ランドクーガーを選択。
その際にちょっと裏技を使用してみる。
USBでキーボードを繋いで「BURN」と入力。
すると、性能緒元が全て変更される。
そう、通常の「GOD BLESS Version」から「Burn Version」への変更だ。
「じゃ、ナイトメア…Let's Go!」
黒い野獣が闇に紛れて牙を剥く。
<対戦相手募集!>
パイロット:ツグミ・タカクラ
搭乗機体:ランドライガー(超獣機神ダンクーガBURN)
- 121 名前:上月永斗(M) ◆faVjjX61Dk :04/06/15 23:30
- 上月永斗(M) peruru
「フッ、なぁにこの俺が悪夢などミサイルで切り刻んでやるさ」
黒衣の暗殺者、上月永斗はウイスキーを一口呷り、最新式の巨大なロボを選んだ。
「デカベースロボ」である。
ちなみに、どうやってミサイルで切り刻むのかは永遠の謎である。
「デストローイ! フィンガーミサイルコンバットオープン!」
渋い雄叫びをあげ、ミサイルを乱射する永斗。
「ズギューン! ズギュズギュズギュズギューン!」
ミサイルの効果音では物足りないのか、意味もなく自分でも叫ぶ永斗。
その叫びに合わせて、デカベースロボはミサイルを指から乱射する。
パイロット:上月永斗
搭乗機体:デカベースロボ(特捜戦隊デカレンジャー)
- 122 名前:上月永斗(M) ◆faVjjX61Dk :04/06/15 23:33
- >>120>>121
おおおお、アンちゃん色々間違っちまったぞ司ぁ!
>>121は>>120のお姉ちゃん宛てだぁ〜っ!
しかも上に変なの書いてる上に負けてるぞ!?
どどどどどどどどうしよう司ぁ!?
- 123 名前:秋月貴也 ◆d.aQepUCmo :04/06/15 23:53
- >>120vsランドライガー
頭部に輝く三つのカメラアイ。青と白の塗装を施され、
ビームライフルとワイヤードビームクローと呼ばれる特殊兵装を持つ
この機体の名前は「ドートレス・ネオ」と呼ばれる新連邦軍の量産機の中で
最も新しいバリエーション機だった。
コクピットの中で、場違いな濃紺のマントを羽織り、メーテルを思わせる帽子を被る
少年。秋月貴也は一人モニターに映し出される光景を眺めていた。
モニターには暗闇しか映っていない。だけど、何かの気配を感じる。
この気配、獰猛さに隠れては居るが、どこかで感じた事がある気配だ。
そうか―――――それならば
貴也はモニター越しにそこに居るであろう相手に―――聞こえる筈もないのに―――尋ねた。
「君は…何時かのパイロット君かな…?」
当然無線機も入っていないので返事はない。
空を覆っていた暗闇の合間から僅かに月の光りが差し込んだ。
一瞬であるが貴也は確認した。黒い狼のような機械の野獣。
―――――面白い。
「僕に勝てるかな?アイビス君」
ドートレスネオの三つ組の黄色い目が輝いた。それがゴングだった。
貴也はビームライフルの引き金を絞り初弾を放つ。暗闇に一瞬眩い光りが踊る。
パイロット:秋月貴也
搭乗機体:ドートレス・ネオ
- 124 名前:秋月貴也 ◆d.aQepUCmo :04/06/15 23:56
- (被ってしまったので対戦相手を募集する)
<対戦相手募集>
パイロット:秋月貴也
搭乗機体:ドートレス・ネオ(新機動戦記ガンダムX)
- 125 名前:ツグミ・タカクラ ◆SEBUhSQF9U :04/06/16 00:30
- >121
「やれやれ…火力が高ければいいっていうものじゃないですよ」
乱射されるミサイルの軌道を予測して、遮蔽を取り回避する。
そして、マンマシーンモードにチェンジ。
ちゃき、と120mmマルチランチャーを構える。
BURN VersionのランドライガーのマンマシーンモードはMFにも似たマスタースレイブシステムとなる。
両腕に、ずしり、と重さを感じる。もちろん錯覚なのだがそこまでトレスされる、と言うことだ。
コクピット上部に手を回し、スコープを降ろす。
ミサイルの雨の中、深呼吸。
そして、遮蔽物から飛び出す。
ミサイルの雨が、脆弱な黒い機体を引き裂こうと迫る。
だが、慌てず騒がず、ただ一点を見据える。
それは、ミサイルの発射口。
小が大を倒すには最良にして最高の攻撃箇所。
「…!」
マルチランチャーが火を噴く。
そして…
巨人は、その体を爆散させた。
「ミッションコンプリート、っと」
(S>f ツグミの勝利)
- 126 名前:フェイ-イェン@人間もーど ◆tRN1KF2HPY :04/06/16 00:57
- >>123-124 VS 秋月貴也@ドートレス・ネオ
ふっふーん♪ それじゃあたしの華麗なる操縦テクニック、見せちゃおうかな。
え? お前は元々VRなんだから操縦なんて関係ないだろうって?
…チッチッチ
いやたしかにその通りだけどさ。
それはあくまでリアルでの話じゃない?
このシミュレータを使って対戦するぶんには、
あたしだってみんなと同じふつーの女の子なんだからね。
それに使う機体だってVRじゃないんだから!!
何を使うかは…… 見てのお楽しみだよっ!!
あたしの身体にはちょっと大きめかな〜って感じのシートにつくと
躊躇なくスタートボタンをPUSH!!
ファンファーレと同時に目の前の画面にENEMY APROACHING!!の文字が踊る。
くぅ〜っ、この緊張感がたまんないよね!!
……っといけないいけない。
こっちが使う機体を速く選ばないと相手のヒトに失礼だよね。
と、いうわけで早速あたしの機体をチョイス!!
……するんだけど、実は今回使うのは隠し機体なんで
ちょっと複雑なコマンドをいれなきゃいけないんだよね〜。
・まずはキャラ選択カーソルをブロディアのところに動かして3秒ほど待つ
・次にレプトスのところに動かして同じく3秒ほど待つ
・次にゲイツのところに動かして以下同文
・次にスーパー8のところに以下ry
・最後にまたカーソルをブロディアのところに戻してからスタートを押してすぐ攻撃ボタン全押し!!
すると……
『ムゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!!』
ジャジャーン!! 謎の隠し機体、『零豪鬼』 の登場だよっ!!
これであたしも「拳を極めしモノ」だねっ!!
パイロット:フェイ-イェン
機体:零豪鬼(PS、及びSS版サイバーボッツより)
- 127 名前:アズラエル ◆XwGrUGnto. :04/06/16 01:35
- 間が明いたが、3度目のテストを行う。
今度のパイロットデータは……傭兵部隊「クリムゾンブロウ」所属の「狂戦士」ビショップか。
無意味な破壊や殺しが多いが腕前は一流のパイロットという噂のパイロットか。
機体データも彼の乗機「GS−3 Blutduft」のデータを利用する。
(機械の腕がプロには劣るがそれなりに早い指使いでデータ入力を行うと、
バルカンを手にした血の赤の機体色のヴァンツァーがモニターに現れる)
(そのヴァンツァーはバルカンを放ちつつローラーダッシュを行う)
パイロット:「ビショップ」
機体:GS−3 Blutduft
(対戦相手募集)
- 128 名前:アラド・バランガ ◆qVkH7XR8gk :04/06/16 10:36
- >>127 ブルートドゥフト
パイロット:アラド・バランガ
機体:ダイゼンガー・スペシャルエディション
(ダイナミック・ナックル、ゼネラル・ブラスター装備)
「その勝負、乗った!」
血染めのヴァンツァーの前に立ちはだかる漆黒のロボット。
ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン。略して――
「武神装攻、ダイゼンガー!」
しかも今回はスペシャル・エディション。
ゼンガー少佐の封じた内蔵兵器を解除した、本来のダイゼンガーである。
「行くぜ、ビルガー……じゃなかった、ダイゼンガー!」
右腕を振りかぶるダイゼンガー。
「ダァァァァァァイナミック・ナァァァァァァァァックルッ!」
アラドの絶叫とともに、ダイゼンガーの右腕が飛んだ。
- 129 名前:アズラエル ◆Z3azraelx2 :04/06/17 00:25
- >>128(VSダイゼンガー)
[X>q……勝利]
巨大な刀を構えたスーパーロボットの猛攻をローラーダッシュで避けつつ、血の赤のヴァンツァーはバルカンを放つ。
ヴァンツァーの携行する火器でスーパーロボットの装甲を貫くのは困難だろう。
だが、無意味とも思えるこの攻撃が続くに従い少しずつ特機の機動が鈍く、ブーストは弱々しくなっていく。
そう、ヴァンツァーはバルカンで装甲を貫こうとしていたのではなく
装甲の隙間を恐ろしい程の精密さで狙い、ブーストや関節部を破壊しているのだ。
そして最後にはスーパーロボット……ダイゼンガーは一見すると無傷のまま、
しかし身動きが取れない状態にされてしまった。
本来ならこの時点で勝利が確定し、パイロットプログラムは戦闘を中断するはずだった。しかし――
ヴァンツァーはなおも攻撃を続ける。
肩部のゼネラルブラスターを破壊する。
ダイナミックナックルも射出できないようにバルカンを撃ち込む。
ナックルで装甲を何度も何度も殴りつける。
ジェネレーターに繋がるラインも破壊する。
センサーと言うセンサーを全て潰す。
最後には無残な姿になったダイゼンガーのコクピットハッチを強引に抉じ開け……
露出したコクピットにバルカンを撃ち込んだのだ。
これはあくまでシミュレーターによる模擬戦闘なのでパイロットのアラドは死んでいない。
だが、この結果を見ていたアズラエルは不快そうな表情を浮かべ、
「ビショップ」のパイロットデータの入ったディスクを握り潰す。
そしてディスクの残骸を床に叩きつけ……ようとしたが考え直し、
「燃えないゴミ」と書かれたゴミ箱に放り投げてシミュレーターを後にしたのだった。
- 130 名前:緋皇宮神耶 ◆G13pK0XGL2 :04/06/17 12:21
- 大型筐体の前に、身の丈を超えるケースを背負った一人の少女が立った。
「……何……これ」
<ああ、神耶は知りませんでしたね。ゲームですよ、ゲーム。いわゆる遊戯と言うものです>
背のトランクケースから中性的な声がした。
見れば蓋がわずかに開き、真っ赤な異形の眼が覗いている。
神耶の従僕、魔物のルヴァウルだ。
<神耶。もしかしてこれ、やってみたいんじゃないんですか?>
ルヴァウルがちょっとだけ嬉しそうに神耶に問う。
「………………」
神耶は一度だけこくんと頷くと、筐体に入った。
コインを入れて、自分に合った機体を探す。
「……これ」
画面には紅殻色に金のストライプ迷彩を施された戦闘機が表示。
<ほら、よそ見をしないで。始まりますよ>
ルヴァウルの言葉と、対戦相手の乱入はほぼ同時。
〜Here Comes a New Challenger!!〜
<対戦相手募集>
パイロット:緋皇宮神耶(ひおうぐう・かぐや)
機体:SV-51(ガンマ) ノーラ・ポリャンスキー機
- 131 名前:一哉 ◆DCBZmMhdbs :04/06/17 13:23
- いきなりだった。
シュミレータに何の前触れも無く座り込み、
機体を選択する少年が現れたのは。
一哉「……たまには、こういうのをやっても罰は当たらない・・・な。」
運動は人並みに出来るが、本質はゲーマーかつギャンブラー。
その一哉が久しぶりのシュミレータで思わず乱入をしたのだ。
一哉「・・・機体はいろいろあるな・・・。じゃあ、これで・・・。」
相手を正面に捉えた画面が、眼前に映し出される。
一哉「あれが相手か・・・。不足は無い…!」
急速に旋回し、死角を取るように移動する。
一哉の機体は、VF-1Sスーパーバルキリー(F)だ。
<乱入>
パイロット:野崎 一哉
機体:VH-1Sスーパーバルキリー
- 132 名前:一哉 ◆DCBZmMhdbs :04/06/17 13:26
- (機体名を誤っていた。正確にはVF-1Sスーパーバルキリーだ・・・。)
- 133 名前:一哉 ◆Ng4kS6LIg6 :04/06/17 13:35
- <D>G 勝利>
シュミレーションにしてもなんにしても、
相手の死角に回り込み、攻撃させないのは常套手段だ。
旋回に旋回を繰り返し、相手を翻弄する。
「ここで一撃加えつつ……!」
ガンポッドを連射しながら、通常のH.ミサイルをフルロックオンに捉える。
一哉が、ロックオンのボタンを放した。
刹那、無数のミサイルが機体下部から放たれた。
相手のSV-51を執拗に追いかけるミサイル群。
だが、それだけに気を取られている余裕は無い。
「この間合い・・・貰った!!」
いつの間にかファイターからバトロイドへと変形したS.バルキリーが、
全ての武器を一斉に放ちながら、一発のミサイルを発射した。
そう、これがS.バルキリーのジョーカー・・・。
「反応弾…!!!」
最初の一撃がヒットすると同時に、無数のミサイルや弾幕の嵐がSV-51を
襲う。
そして、それで怯んでいた相手に、反応弾が直撃し、爆散した・・・。
戦闘終了と同時にシュミレーターから降り、
まだ顔を出さないパイロットにも聞こえないように、呟いた。
「俺の腕も、衰えていなかったな・・・。」と。
- 134 名前:緋皇宮神耶 ◆Hiogu1XLj2 :04/06/17 14:39
- >>133
<来ましたよ神耶。ゲームとはいえ、気を抜かないでくださいね>
前方から来る純白の戦闘機。
「……黙ってて……」
神耶は機体を加速させ、ドロップタンクをパージ。
ガンポッドで牽制しつつ、マイクロミサイルを必中距離で叩き込むべくマニューバー。
「……ッ……!こいつ、速いね……」
<どうやら、あっちも場数を踏んでるみたいですねぇ>
なかなかこっちの思うとおりに動いてくれない。
相手は旋回に旋回を重ね、こちらの尻に喰らいついてきた。
「……振り払う……」
神耶は機体をバトロイドモードに変形させ、ガンポッドを乱射。
瞬間、相手もガンポッドを撃ってきた。
被弾する神耶のバルキリー。
「くっ……」
体制を立て直そうとした途端、相手の放ったハイマニューバミサイルと反応弾が炸裂した。
衝撃がシミュレーターを揺すぶり――
「何……?」
<神耶。あなたの負けですよ。いい所までは言っていたんですけどね>
ルヴァウルの言うとおり、正面のモニターには真っ赤な文字。
〜YOU LOSE !!〜
「……もう一回……やるわ……」
<ち、ちょっと!お金を無駄遣いしちゃ駄目ですって神耶!>
ルヴァウルの忠告もどこ吹く風。神耶はケースに鍵をかけると、ポケットの中のコインを探した。
- 135 名前:一哉 ◆ubPNPItbkU :04/06/17 15:29
- ・・・帰ろうかと思ったが、向こうはまだやる気らしい。
「………よし。」
もう一度シュミレーターに座り込み、コイン投入。
(・・・さっきと同じだったらワンパターンだから・・・地上戦・・・!)
そう考え、再びマシンセレクト・・・
今度のフィールドは荒野のようだ。
そこを真一文字に掛ける真紅の機体が一機。
「アルトアイゼン……俺の戦術に最も近いPT…!」
次なる相手を求め、アルトアイゼンが荒野を見渡す・・・
<挑戦者求む>
搭乗者:野崎 一哉
搭乗機:アルトアイゼン
- 136 名前:マンフレート・ブランド ◆K93Jap4Mug :04/06/17 15:53
- ―――おおっと・・・・・・その勝負、私がお受けしようか。
まだそこのお嬢さんでは荷が重いと思うのでね。
>>135
相手の闘争意欲という名の呼び声に応えたように、戦場から飛来するのは一機のVF。
機体の型自体は既にロールアウトされている、旧時代のステルス戦闘機によく似た重バルキリー・VF-17<ナイトメア>。
が、それは従来のものとはまるで違う。
まず、機体色が違う。ただの悪夢のような闇色ではなく、華美ななかにもどこか不吉を感じさせる、血の如き紅。
そして何より――――空気すら振動させていないはずなのに戦域全体に鳴り響く、
ハウリングのような微振動のような、狂気じみた旋律。
「―――ようこそ、私のリサイタルへ。
さぁ、思う存分私の演奏で踊ってくれたまえ」
パイロット:マンフレート・ブランド
機体:VF-17S<ナイトメア>改
その姿、その色、その気勢を以って不吉さを醸し出しながら、一機の血の色をしたバルキリーが飛ぶ。
目標は眼前眼下、戦闘体制を整えようとしている赤いPT、アルトアイゼン。
「まずは小手調べ・・・・・・前奏曲といったところか。 がっかりさせないでくれたまえ」
不敵にそう言い放つと同時に、アルトアイゼンめがけ、ロックされた無数のミサイルの雨が襲い掛かる!
- 137 名前:一哉 ◆ubPNPItbkU :04/06/17 16:08
- >>136
<K>u> 敗北
アルトアイゼンは、その素早い動きを捉えきれず、
アイカメラで捉えるのがやっとだった。
「ちぃ・・・相手が悪すぎる・・・!?」
三連マシンキャノンを構えるも、全く命中しない。
・・・こうなれば。
相手がこちらに最接近した際を狙って・・・打ち込むしかない・・・!
そして相手を見て、起動を予測し、高速でガンポッドを打ち続ける
ナイトメアに接近した。
「打ち抜・・・・」
レイ「おお!がんばってるなぁ。流石流石♪」
後ろから、肩を叩かれた。そのとき気が逸れて、相手を取り逃がした。
そして、ミサイルの集中砲火。
いくらアルトといえども、勝どきを逃しては負けるのは必死。
そして、そのままシュミレーターが敗北を告げた・・・
「……((((((((#゚ー゚))))))))」
レイ「どうした?そんなに怖い顔して?」
・・・直後、シュミレーター設置場所から何でも屋まで、
あちこちに釘を強烈な力で打ちつけたような跡が点々とあったのは、
いうまでもない・・・
- 138 名前:緋皇宮神耶 ◆CA8wROA/7A :04/06/17 16:46
- http://appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1077908451/138.jpg (6 KB)
ポケットを探り、コインを投入。
<ああ、さっきの方は別の方と対戦しているようですね>
「……そう……」
神耶は素っ気なくルヴァウルをあしらう。
搭乗機体を選択するが――
<おや?どうやら一度負けた機体は時間が経たないと使えないようになっていますね>
「………………」
ちょっとむくれて、神耶は別の機体を選択した。
前に使ったノーラ機と同型機ではあるが、つや消しのブラック一色。
キャノピーの後部には、真紅のスカルマークがあしらわれている。
「……闇色の鴉……私と……同じなんだ……」
<今度はこちらが対戦環境を選択できますよ。やってみますか、神耶>
「……うん……」
ステージを選択し、鋼鉄の猛禽は偽りの空を翔ける。
<対戦相手募集>
パイロット:緋皇宮神耶
搭乗機体:SV-51バルキリー D・D・イワノフ機
(送付画像のカラーがブラック一色のSV-51だと思ってください)
STAGE:マヤン島上空
- 139 名前:神名 綾人(M) ◆qFnMWsJrn2 :04/06/17 17:01
- うわぁ、懐かしいなぁ・・・。
昔朝比奈と一緒に・・・来たっけ・・・。
ああ、考えすぎてたな・・・
・・・せめて、こういうときは忘れないとな・・・。
あ、対戦受付中だ・・・。じゃ、お金を入れて・・・っと。
うわっ、マシン多いな・・・。バルキリーシリーズに、
MS、特機まで?!
あ、何でラーゼフォンが!?
・・・まあ、あるんなら使ってみるか・・・
搭乗者:神名 綾人
搭乗機:ラーゼフォン
- 140 名前:神名 綾人(M) ◆qFnMWsJrn2 :04/06/17 17:10
- q<C 敗北
「操作方法は全然違う!?やっぱり本物みたいには行かないか・・。」
呟きながら、綾人は必死に操縦桿を動かす。
だが、まだ操作方法に慣れていないためか動きがぎこちない。
相手となるバルキリーの集中砲火を浴びていた。
「だめだ・・・。このままじゃ・・・!俺は・・・負けられないんだァァァァァ!」
綾人に呼応してか、ラーゼフォンの赤い眼の裏に隠された、
金色の瞳が現れた。
「俺は・・・俺はァァァァァァァァァ!!!」
いつの間にか、手先が勝手に動いてコマンドを入力し、
ラーゼフォンの最終兵器ともいえる攻撃、『ボイス』を発動する。
だが、バルキリーは勝ちを悟ったか全てのミサイルを撃ち込んでくる。
「ウオオオオオオオオオ!!!!」
そして、戦場に爆炎が立ち上った・・・
「僕の判定負け・・・。ちょっと自信なくしちゃったけど、
改善のしようがあるって事かな・・?」
綾人は、そのままシュミレーターを後にした・・・
- 141 名前:秋月貴也 ◆d.aQepUCmo :04/06/18 01:02
>>126
VSフェイ-イェン零豪鬼
(d>t 貴也勝利)
モニターにこれまで一度も見たこともない機体が出現した。
その機体はどこか未来的な量産機を思わせる容貌をしたドートレスとは対照的な、無骨な格闘家
を思わせる機体だった。
いや思い過ごしではなくその通りなのだろう。近づけば間違いなくこちらが粉砕される。
「ならば――――」
貴也はそう言うなりドートレスを急発進させた。フィールドを全速力で走り回るドートレス。
モニターに移る地面と空が激しく揺れ動く。
「―――――!!」
走りながら貴也はビームライフルの引き金を絞った。あのタイプの機体は恐らく
装甲もこちらより上だろう。それならば、弱点を狙い射撃する。いわゆる弱点射撃と言う奴だ。
放たれたビームは零豪鬼の左足の関節部分を捉え、薄い装甲をその熱で切り裂きながら内部を破壊する。
橙色の爆炎が吹き上がり部品の残骸らしき物が地面にばら撒かれる。
爆炎が晴れた時、既に零豪鬼の左足はただの屑鉄と化していた。かろうじて繋がっては居るようだが
それもやがてフラフラと2、3歩歩いた後、ボッキリと折れて地面に倒れこんだ。
「終りだよ」
貴也はもう一度ビームライフルの引き金を絞った。ビームは倒れこんだ零豪鬼を
諸に直撃したらしく、もう二度と零豪鬼が立ち上がる事はなかった。
- 142 名前:フェイ-イェン@人間もーど ◆tRN1KF2HPY :04/06/18 03:28
- >>124 >>126 >>141
vs秋月貴也@ドートレスカスタム
(d>tで思いっきりボロ負け!)
「え、えーと…まずは決め台詞決め台詞、と……」
まずはこの時のために用意したアンチョコをポケットから取り出す。
最新鋭のシミュレータシステムと原始的な手書きのアンチョコ。
うーん、なんて言うか、シュールな取り合わせだね。
で、そのアンチョコを思いっきり読み上げてみるわけだけど……
ワ、ワレハケンヲキワメシモノ!!
ウヌラノオ、オ、オロカサ、ソノミデシレイッ!!
うん! ポーズのほうもバッチリ決まったね!
それでは早速バトル開始!!
まずはレバーを↓\→と入れてからパンチボタンで必殺のはど〜けんを……
え? 何……
ちゅど〜ん!!
相手のドートレスさん、いきなりビームライフル発射!!
それはまるでデ○ーク東郷が狙撃したみたいにあっぱれなピンポイント射撃で
零豪鬼のヒザを撃ち抜いていたっ!!
ちょ、ちょっと待ってよ!
これってもしかしていきなり大ピンチっ!?
ガチャガチャと操縦桿(ちなみに8方向レバー!)を動かしていろいろ試してみたけど
ダメだ、ダメです、もうダメぽってな感じでまともに歩けないあたしの零豪鬼。
な、なんのこれしき。 こっちにはまだ無敵のしょ〜りゅ〜けんがあるんだからっ!!
今度撃ってこられてもこうやって見事にすり抜けて……
……あ”(汗
無理なコマンド入力が祟ったのか、左足がヒザからポっきりといっちゃった。
オマケにその勢いでずっでーんと派手に地響きを立てて転倒してしまう。
うわ〜 うわ〜 うわ〜
ってな感じで思考が現実からフェードアウトしそーになる。
いや、諦めるのはまだ早いわよあたし!
勝負はまだついちゃ………
ちゅちゅちゅちゅちゅど〜ん!!
なにもそこまでってくらいの非情さと正確さで
問答無用に撃ち込まれるトドメのビームライフル。
それはもうどこまでも容赦ない勢いであたしの零豪鬼を粉々に吹き飛ばした!!
そ、そんなぁ〜〜〜っ!!!
もしかしてあたし、一つもいいトコ見せないでやられちゃったのぉっっっっっ!?
GAME OVERの8文字が映し出されるモニターに向かってあたしは叫んでいた。
<GAME OVER>
- 143 名前:ルヴァウル ◆9ocWtvcWOE :04/06/18 12:32
- http://appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1077908451/143.jpg (67 KB)
今日も、神耶が筐体の前に来た。
<また今日もやるんですか?神耶>
背のルヴァウルも心なしか呆れているよう。
「……だって……面白いし……」
<まあ、あなたがそう思うんでしたら別にいいのですけど。たまには――>
「……たまには?」
<私もやってみたいんですよ、これ>
「……ふぅん……じゃあ、やれば……?」
神耶はそういってケースを開けた。
そこから出てきたのは――
古い夜の紫の髪と、闇を舐め取ったような黒い肌。
そして、鮮血よりもなお赤い紅の瞳。
何から何まで神耶と瓜二つの姿が。
『あはっ♪久しぶりの外。じゃ神耶、行ってくるね♪』
人形(ひとがた)をとったルヴァウルはシミュレーターに入る。
神耶は脇に設置された大型モニターの前に座った。
『さぁてっと、何にしよっかな……』
ルヴァウルはカーソルを動かし、緋色のロボットに合わせる。
そのまま選択完了かと思われたが――
『このままだと強すぎるかな。じゃ、ハンデっと♪』
カーソルを左上に合わせ、「R」「Y」「U」「G」「A」の文字を描くように動かし、
緋色のロボットに合わせ、トリガーボタンとスタートボタンを同時押し。
すると選択したロボットの構えが変わる。
不遜な腕組みから、拳法を思わせる構えに。
そして、ステージ選択。
『それじゃ、スタート!』
<対戦相手募集>
パイロット:ルヴァウル
使用機体:リベル・レギス(リューガ仕様)
(魔術攻撃はできないが、格闘戦では最強)
STAGE:セラエノの大図書館
- 144 名前:リュウセイ・ダテ(M) ◆yVkTqSMvs. :04/06/18 13:07
- くぁ〜あ、やっと休暇取れたよ。ヴィレッタ教官もイングラムほどじゃないけど厳しいんだよな、訓練・・・。
ま、せっかくの休みだし給料も出たし、久方にゲームでもやりますか!
(以下、ゲーセン到着後)
さてと・・・次は何やろっかな? バーニングPTももう食傷気味だし・・・・・・・・・ん?
S.E.G.A.のパイロットシミュレータ? 他社の同系統ゲームか?
・・・・・・ま、やってみますかね。珍しいしな!
>>143 ルヴァウル:リベル・レギス(リューガver.)
「―――<対戦相手受付中>・・・・・・うわ、なんか知らねぇが凄そうな機体だな。ボスクラスか?
こいつに対抗できそうな機体はねえのか? つっても初心者だからな、こちとら。
ひとまずルーレットで・・・・・・」
そして、選択したルーレットで――――偶然にも、リュウセイはそれを引き当ててしまった。
かつて戦い、そして撃破した、ありうべからざる機体を。
「これは―――そんな馬鹿な!?」
パイロット:リュウセイ・ダテ
使用機体:ズフィルード
「ズフィルードだって・・・・・・!? どうしてこいつが? またイングラムか!?
――だが引き当てたモンは引き当てたもんだ。やってやらあっ!」
- 145 名前:ルヴァウル ◆GLPLA.M.6I :04/06/18 14:47
- >>144 リュウセイ@ズフィルード
(y>9、ルヴァウルの負け)
『ははっ♪早速対戦相手が来た♪』
石造りの図書館に腕組みして待つリベル・レギス。
相手は紫水晶を思わせる人型。
『たあああっ!』
緋の鬼械神が跳んだ。
『キィィィィィィック!』
上空からの飛び蹴りがズフィルードにヒット。
『とああああああああッ!』
間髪いれず、拳による乱打、乱打、乱打。
拳の速度が尋常ではない。まるで千手観音が殴っているようにも見える。
『奥義を受けろ!ハイパーボリア・ゼロドラァァァイブッ!』
絶対零度を宿した手刀がズフィルードに炸裂。
『ははっ♪成敗ッ!』
刹那――
ズフィルードの鉄拳がリベル・レギスのコクピットにめり込んだ。
おそらく、最初からカウンター狙いだったらしい。
『嘘ぉぉぉぉぉっ!?』
〜YOU LOSE!!〜
- 146 名前:一哉 ◆cxqzRNCbYQ :04/06/18 15:01
- 設置場所の自動扉が開き、昨日と同じように黒髪の少年が現れる。
今日は昨日のウサ晴らし、とでもいいたそうだ。
「・・・レイのせいで、昨日は酷い目にあった…。
今日こそ素直に楽しめるといいが・・・。」
昨日と同じようにシートに座り、昨日と同じようにコインを入れる。
だが、今回セレクトした機体は、昨日と全く違っていた・・・。
フィールドは海上都市。あちらこちらに背の高い建造物が建っている、
普通の機体は戦いにくい場所。
だが、今回一哉がセレクトしたロボット・・・
通称『オービタルフレーム』C型、『ジェフティ』の戦闘には支障は無い。
ジェフティは、重力に縛られないからだ。
「……壊す。眼一杯。」
それだけ呟き、ジェフティは眼前の相手を睨みつける。
<挑戦者募集>
搭乗者:野崎 一哉
搭乗機:ジェフティ
- 147 名前:斬真豪 ◆Zxi1ReUX8o :04/06/18 15:25
- >>146 一哉@ジェフティ
「はーっはっはっは!」
唐突に響き渡る笑い声。
前方にいるヴァンツァーから発されたものだ。
しかしそのヴァンツァーたるや。
武装こそ施されているものの、剥き出しのコックピットはロールバーで覆われているだけだし、
左手は鋏状のマニピュレイター。
ほとんど作業用と大差ないこの機体は、「ハービーG」と言う。
コックピットには、白マントの男が収まっている。
「さあかかって来い!人呼んで“史上最弱の男”、プリティ豪ちゃんが相手だ!」
豪は爽やかに笑った。
搭乗機体:ハービーG(フロントミッション・ガンハザード)
パイロット:斬真豪(ざんま・ごう)
- 148 名前:一哉 ◆cxqzRNCbYQ :04/06/18 15:31
- <c>Z> 敗北
「・・・最弱を自称する男に、負けるわけにはいかないんだが・・・。」
一哉は、コックピットで呆れていた。敵に、ではない。
自分に、である。
先ほどから一哉は油断のせいもあり、背後に着けられてるのだ。
ジェフティで振り払おうにも、なんと先ほどシュミレーターの操縦桿が
妙な音を立てて、折れっぱなしになったのだ。
酷使し続けたせいだろうか。
「……あ〜あ……」
動けなくなったジェフティは、その場で滅多打ちにされ、
あえなく行動不能となった。
一哉の負けである。
- 149 名前:一哉 ◆O7QkdXUQPo :04/06/18 15:42
- だが、それで諦める一哉ではない。もはや火がついてしまった。
「……勝ち越すまで降りん……!!!」
元が仮にも中学2年だ。過去にいろいろあったとはいえ、
まだまだ大人と子供の中間ぐらいの微妙な年だ。
しかも、元々こういうのに熱中しやすい性質(たち)だ。
ウサ晴らしにやってきたシュミレーターで負けてしまっては元も子もない。
「・・・行くぞ・・・!!!」
ちなみに、操縦桿は直前に取り替えられている。
「・・・ふぅ・・・」
大きく息を吐き、再び戦場にアルトアイゼンが立った。
もはや負けは許されない(プライドが)
真紅のボディが、高い角(ヒートホーン)が、ステークが、
砂漠の太陽が反射し、鈍く輝く・・・
<挑戦者募集>
搭乗者:一哉
搭乗機:アルトアイゼン
ステージ:砂漠地帯
- 150 名前:斬真狼牙 ◆zzCvydACzk :04/06/18 15:52
- >>149 アルトアイゼン
パイロット:斬真狼牙(ざんま・ろうが)
機体:ヒュッケバイン・ボクサー
「その勝負、乗ったぜ!」
アルトアイゼンに接近する格闘タイプPT、ヒュッケバイン・ボクサー。
コクピットの狼牙は相手に通信を入れる。
「男の勝負に弾丸はいらねぇ!拳で勝負だ!」
ボクサーは右拳を天高く掲げた。
「来い!ホワイトファングの拳を見せてやるぜ!」
ボクサーはファイティングスタイルを取り、古き鉄に挑む!
- 151 名前:一哉 ◆O7QkdXUQPo :04/06/18 16:02
- <O>z> 一哉 勝利
「……お互い、近接戦闘型か……。だからこそ、負ける事は出来ん!!!」
完全に熱くなってる。口調は某「分の悪い賭けは嫌いじゃない」少尉の
乗り移ったようになっている。
だが、熱くなっていたのが、今回は決め手となった。
ボクサーが突っ込んで来つつある。だが、向こうは至近距離戦闘用の
装備しかない。
ならば、こちらにも分がある。
「……この間合い・・・命取りになる!」
三連マシンキャノンを撃ちながら、アルトの肩のハッチが開く。
そして、一瞬のうちに無数のベアリング弾が打ち出された。
いきなりの事に相手も驚いたのか動きを止めそうになるが、
その躊躇った瞬間に弾は外れることなく全弾が直撃。
そして、一気にブースターを使って間合いを詰めてきたアルトに、
気付く事も出来なかった。
「零距離・・・取ったぞ!!!!」
一瞬のうちにコックピットの真上にステークが突き刺さり、
ボクサーの巨体が持ち上げられた。
そして、6発連続の衝撃。
アルトはステークの使用済みの薬莢を抜き、そして、飛び立った。
爆発しながら落下してくる、ボクサーを背にして・・・
「・・・ふぅ。」
シュミレーターから、一哉が出てきた。
余程白熱していたのか、息は上がり、肩は上下し、額は汗で濡れていた。
そして、外に出て、自販機から緑茶を購入し、開けつつ帰路に着いた。
- 152 名前:グランドコンボイ ◆XPudYzx8t. :04/06/20 00:20
- 地球の科学技術レベルに付いては、充分熟知していたつもりだった。
だが、目の前のマシンの性能は、明らかにそれを超えていた。
「まさかこれほどのシミュレーション・マシンが地球上にあるとはな。
かつてのデストロン軍が使用していた物を数段上回る性能だ」
サイバトロン軍総司令官、グランドコンボイ。
彼はジョーンズ博士より転送されてきたデータを見て、そう洩らした。
その様子を見て、ジョーンズ博士が豪快に笑う。
「はっは、そうだろうグランドコンボイ。
我々地球人の技術とて、トランスフォーマーに決して劣る物ではないのだよ!」
(あなたが作った物ではなかろう……!)
そうツッコミたいのをこらえつつ、つとめて冷静に返事を返す。
「データの提供感謝します、博士。それでは」
「……あ、おい、グランドコンボ……」
通信を断ち切ると、グランドコンボイはため息を洩らした。
それから気を取りなおし、ラッドに通信を繋ぐ。
「ラッド。データは受け取っているな」
「大丈夫だよ、コンボイ。こちらからのアクセス可能。
後は機体データを入力すれば、普通通りに戦闘が出来るよ」
「ありがとう。データの入力はこちらでする」
言って、目の前のキーボードに向かう。使用機体は既に決まっている。
ラッドが用意した機動力・砲撃力強化パーツ。その運用実験を行うのだ。
「機体選択・ウイングコンボ……」
機体を指定しようとした、グランドコンボイの指が止まる。その目は、その横の機体に目を向けられていた。
かつてミーシャが紹介してくれた機体。それを見て、かすかに遊び心が生まれる。
「……せっかくの機会だ。たまにはいいだろう」
<シミュレーション・GO!!>
宇宙。それを駆ける一台のトラックがあった。
その姿は、かのマイクロン伝説時のコンボイに酷似している。
だがそれと違うのは、後部に装備された大型バーニアと、バインダーの存在だ。
そして、それが叫びを上げる。
「コンボフェニックス・トランスフォォォムッ!!」
ギギガギガ……!
四肢を展開し、ロボットモードへと変形する。そして飛翔。
その機動力は、かつてのジェットコンボイすら凌駕するかとも思えた。
それはその背に装備された、かのMS「ジン」を思わせる大型バインダーがもたらすものだ。
そのバインダー、そしてバックパックに装備された四門のビーム砲。
さらに腕にはレーザーライフルとフェニックスソード、そして隠し武器のバスター・シールド。
それらの武装の使い勝手を確認し、グランドコンボイ……いや、コンボフェニックスは唸る。
「なるほど。なかなかに使い勝手がいい。地球人の技術力も、確かに侮れんな」
そして、目の前の宇宙を睥睨した。
「後は戦う相手のみ、か。さあ、どこからともかかってこい!!」
<対戦相手を募集する>
パイロット:グランドコンボイ
使用機体:コンボフェニックス
(参考資料:ttp://www22.pos.to/~butto/tth0-20.html)
STAGE:宇宙
- 153 名前:デビルサターン6 ◆1FKfVrid6U :04/06/21 00:54
- >>152
夜空の星が輝く影で、ワルの笑いが木霊する。
星から星に泣く人の、恨み背負って宇宙の悪事。
妖兵コマンダー・デビルサターン6、お呼びでなくとも即参上!
「グヘヘヘ……日頃のストレス解消や。
グランドコンボイの首、このワイが取ったるわ」
シミュレーター上の彼が今いるのは、相手からみれば視界の外側にして遥か上方。別名頭上ともいう。
そう――――あろうことか、この悪魔は死角からの急襲を目論んでいるのだ。
ああ、なんというおそるべきあくまのけいりゃくなのか!
これだからデビルサターン☆シックスはおそろしい。
「ほな、イくで!天よ地よ、火に水よ、ワイに力を与えんかい!」
左足 はジャンプ力!
右足はキック力!
掛け声と共に異形の巨体が躍動する。
某バッタの改造人間のごとく大地を蹴って跳ね上がり、某赤い仮面の3号さンのように宙を舞って風を切る。
『おいおい、ここは宇宙空間だろ』などと突っ込んではいけない。
考えるな、感じろ。よいこのみんなとデビルサターン6との約束だ。
目指す先は無論コンボイ……いや、コンボイのような…コンボイ…っぽい何か。
ともかく推力は最大に、ベクトルは固定して一直線に、一気呵成と急降下するのがここでのたしなみ。
もちろん「待てい!」と口上をあげるような、はしたないロム・ストールなど現れようはずも無い。
そして今、放つは最大にして最強、本編の出番が一回こっきりの貴重な大技!
「奥義を喰らわんか! デビルフットスマッシュやァァァ!」
説明せねばなるまい。
これぞ宿敵バイカンフーの必殺技・ゴッドハンドスマッシュを<strike>パクって</strike>
研究して生み出した究極奥義である。
『キック力×ジャンプ力×体重×底辺×高さ÷2=破壊力』
色々と計算式が間違っている気もするが、生じる威力は紛れも無く一撃必殺。
ある時は無敵の勝者。
ある時は無様な敗者。
勝つも負けるも幸運次第。
ギューンと飛んでく妖兵デビルサターン6。
あらん限りの殺意と八つ当たりを込めた奇襲の蹴りが、コンボフェニックスの上方から襲い掛かる!
機体:デビルサターン6
パイロット:デビルサターンNO1(今は分離形態なので機体=本人ではない)
(参考画像:ttp://www.aa.aeonnet.ne.jp/~shapern/toy/dev/dev2.html)
- 154 名前:アラド・バランガ ◆2kGkudiwr6 :04/06/21 16:43
- 「さて、今日は乗り慣れた奴で……っと」
カードスロットに登録カードを入れ、シミュレーターを起動。
画面に表示されたのはPTX-015R、ビルトビルガー。
「よし!俺たちの実力、見せてやろうぜビルガー!!」
蒼き百舌は対戦相手を待つ――
<対戦相手募集>
パイロット:アラド・バランガ
搭乗機体:ビルトビルガー
- 155 名前:グランドコンボイ ◆XPudYzx8t. :04/06/22 04:36
- >>152,>>153
VSデビルサターン6
宇宙を駆けるグランドコンボイ……いや、コンボフェニックス。
その影より迫る、悪魔の姿があった。その名もデビルサターン6!
放たれる蹴りは、コンボフェニックスの心臓部、魂を抉り取らんとする。
この不意討ちの前に、コンボフェニックスは為す術もなく直撃を……。
……いや。
必殺の筈の蹴りは、フェニックスソードによって受けとめられていた。
「いくら不意討ちを仕掛けたとしても、そう大声で叫んでいて、気付かぬはずもあるまい!」
叫び、剣をなぎ払う。吹き飛ばされたデビルサターンを追い、コンボフェニックスが疾った。
「トランスフォーム・アタックッ!」
宇宙コンボイトラック(何なのか、などとは聞くな)に変形。そのままデビルサターンに向けて突進する。
無論デビルサターンもそれを避けようとするが、みすみす逃がすコンボフェニックスではない。
「ジェェェトッ!!」
バインダーに内蔵されたスラスターを全開。真空の宇宙をも揺らがせる衝撃波を纏い、突進する。
その直撃を受け、デビルサターンは粉砕された……ように見えた。
「――いや、違う!」
コンボフェニックスはすでに看破していた。破壊されたのではない。分離したのだ。
「自爆に見せかけて四方八方より襲いかかるバトルエクスプロージョン殺法……そういうことか!」
「そういうことや!」
高速で飛行する六機の戦闘機。それが螺旋の機動を描き、コンボフェニックスに襲い掛かる。
「トランスフォーム!」
コンボフェニックスもロボットモードへ再び変形。レーザーライフルを連射する。
しかしその光弾は、分離・合体を繰り返すデビルサターンに翻弄され、当たる事はない。
分離からビークルモードで肉薄、そしてすれ違いざまに繰り出す人型に変形しての攻撃。
この一撃離脱戦法は、コンボフェニックスに少しずつ、しかし確実にダメージを与えていった。
背後のバインダーがもたらす機動力によって辛うじて直撃こそ避けているものの、しかしそれとていつまでも保つものではない。
そして、ついにその時が訪れた。
分かたれた六機の機体が、コンボフェニックスの影で再び六鬼合体。
「もらったでえっ!」
叫びとともに、その巨大な爪を振るう。傷ついた今のコンボフェニックスに、それを避ける術は無かった。
「ぬ……おおおおおっ!」
弾き飛ばされたコンボフェニックスは、独楽のように回転しながら隕石に叩きつけられる。
砕け散る隕石の破片。その中にコンボフェニックスの姿は覆い隠され、見えなくなった。
「ほなさいなら、ちゅうこっちゃ」
砕け散る破片を一瞥した後、デビルサターンはそこから飛び去る。……いや、飛び去ろうとした。
その背中を、張りのある声が呼びとめた。
「待ていっ!!」
「――こ、このパターンは……まさかっ!?」
驚きに顔を歪めるデビルサターン。その目が、一つの影を捉えた。
太陽を背に、まさしく逆光となる位置。そこに、一人の戦士の姿がある。
「たとえ正義の戦いであろうとも、そこから生まれるのは憎しみに過ぎない。
しかしそこに、希望の光を見出す事もまたできる。
たとえ異なる者同士であろうとも、共に手を繋ぎあうことができる、正義の心」
「人それを、『信頼』と言うっ!」
「ぬぬ……もはや聞くまでもないけど一応……誰やっ!」
「コンボフェニックスだ!」
(いや、あんさん、そこで名前言うてもうたらあきまへんって)
「ダメだよコンボイ。そこで言っちゃったら」
「む、むう……。そうなのか?」
なぜかデビルサターンとラッドの双方からツッコまれ、コンボフェニックスは心なしか焦った表情を見せた。
それから、それを取り繕うかのようにデビルサターンに指を突きつける。
「もはやお前の技は通用しないぞ。来い!」
「よう言うわ! いてこましたる!」
六機に分離したデビルサターンが、一斉にコンボフェニックスに襲いかかる。
だが、コンボフェニックスが見ているのはただ一機。
「そこか……バスターシールドッ!」
叫びとともに放たれたシールドが、デビルサターン1「ギルヘッド」のボディを挟み込む。
このシミュレーターでは、あくまで一対一が基本。
と言う事は、たとえ分離したとしても本体は一機のみ。
コンボフェニックスは、攻撃に耐えながらその本体を探っていたのだ。
「もうこれで逃がしはしないぞ、デビルサタァァンッ!!」
「離さんかい! 六鬼合体!」
バスターシールドに捕らえられたギルヘッドを中心に、再び巨大なマシンが出現する。
だが、コンボフェニックスは恐れない。
「フェニックスソード……チャージアップ!」
剣に炎を纏わせ、突進。炎の剣がギルサターンの爪を弾き返す。次いで、その剣をも捨て、
殴った。
殴った。
ひたすら、殴った。
射撃戦のイメージが先行しがちなグランドコンボイだが、実はむしろ白兵を得意とする。
相手の懐に飛び込んでの格闘戦こそ、彼の本領発揮なのだ。
その事は、今のボディになっても変わりはない。まさに炎の如き怒涛の攻めだ。
殴られる事に関しては、デビルサターンは結構経験がある。
しかしその彼ですら、今の彼には言い知れぬ気迫を感じていた。
「な、何者なんや、あんさん」
その問いに、今度こそ自信を持って答える。
「悪党に名乗る名などない!」
そして、拳を振りかぶった。
「成敗!」
渾身の一撃は、見事にデビルサターンにクリーンヒット。
ギルサターンは宇宙の果てまで飛ばされて行った……ように思えた。
<シミュレーション終了>
<X>1より、グランドコンボイの勝利!>
「……ふう」
シミュレーションからログアウトし、グランドコンボイはため息をついた。
「どうだった?」
ラッドの問いかけに、苦笑しつつ答える。
「それなりではあったが、やはりイマイチだ。不正規品ではやはり、な」
「グランドコンボーイ!」
二人のやり取りに、いきなり通信が割って入ってきた。
モニターにジョーンズ博士の顔が大写しに映し出される。
怪訝そうにグランドコンボイが訊ねた。
「どうしました、博士」
「いや、ミーシャに負けてられないからな。私も探してきたんだよ、データを。
見ろ、コンボインスーパーロボ(ttp://www22.pos.to/~butto/tth0-03.html)だ! 凄いだろ!」
子供のようにはしゃぐ博士に対し、グランドコンボイは冷たく言った。
「もうその手のデータは結構です、博士」
- 156 名前:デビルサターン6 ◆1FKfVrid6U :04/06/22 06:14
- >>155
グランドコンボイがシミュレーターを解除した、丁度その頃――――
グドシャア!
ハウッ!オオ…ヌオオオオ…!
あかん、全力で吹っ飛ばされた衝撃に小惑星にぶつかって止まった際の衝撃、
その他もろもろのダメージのせいで持病の発作が……。
ワイの、ワイの水虫スパーク病が一気に悪化を……。
ちなみに…ハッサクと書いて発作と読むん……や…で…。
―――――――。
――――――――――。
――――――――――――――。
(ヘヘヘ……ワイの読みどおりや。徐々に反応が強なっとる。
あのアホ、きっちりトドメ差さんと近づいてきおるわ…だが、それがお前の命取りやでぇ。
そう、こっちやこっち、もっと寄ってこんかい。
200メートル、100メートル、50、25……今や!!)
ガシン!
ヒャハハハハハ!
かかりおったなアホンダラ!これこそコマンダーランキングNO.1に代々伝わる必殺カニバサミ。
もがけばもがくほど締め付ける仕掛けになっとる。
お前はこのまま身動きとれずワイの一撃で宇宙のもずく、でのうてモクズとなるんや!
ワイの華麗な大逆転で往生せいグランドコンボイ!
「……自身の敗北を受け入れず、現実と仮想の区別も付かぬ愚か者が。
もはや百度死んで罪を償う他はない……」
て、あれ、何や?
なんかさっきと感じがちゃうで?
声もエラくオドロオドロしいし。
「人、それを不敬という……とでも言えば満足かデビルサターン?」
ってゲゲェ―――――――ッ!!
が、ガデス様ァーーーー!? な、なななな何でやーーーー!?
アイツがワイでワイがアイツで、つーかワイは諦めとらんから試合終了ちゃうはずやで!?
…って待ちぃな、何時の間にかシミュレーター終わっとるやないか!
弾き飛ばされたらそこで試合終了ちゅーんかい!? オドレが、製造元に謝罪と賠償請求したるわ!
ガデス「―――――で、このワシにカニバサミを仕掛けるとはどういう了見だ?」
あ。
あ、いや何や、ジョークやでジョーク。
だからほれ、ガデス様んな顔にアオスジ立てんとオシオキだべーって空気まとっていややで
お父ちゃんそんな大人気ないコトいやソコは誰がお父ちゃんやねんってツッコムところですぜ
ハハハハハハハって堪忍やガデス様ーーーーーーーーーー!!?
ヽ\\ヽ(m ノノノノ/m)//
\ (m 、( ゚∋゚)/.m)/
丶\.(m\ m).// 「成敗」
(m\(m (m. m)
( / ̄ >
ミ.ヘ丿 ∩|ヽ |
(ヽ_ノゝ _ノ
ばか死んで つわものどもが 夢のあと
⊂⌒~⊃。Д。)⊃
グルジオス「デビルサターンNO1、死亡確認!」
(X>1 敗北)
- 157 名前:アズラエル ◆mEmbrzvsao :04/06/23 00:15
- >>154(アラド・バランガ)
今回は擬似パイロットプログラムではなく私自身がシミュレーターに参加する。
前に参加したのは3ヶ月前だったので勘が鈍っていなければ良いのだがな。
現在相手募集中のシミュレーターは……ふむ、アラドが空いているか。
前の「ビショップ」の時は済まない事をしたな。
だが、手加減はしない。
(シミュレーターの席に座り、機体選択を始める)
機体選択、バージャック首領、「電」!
(画面に機械で出来た巨大なケンタウロスが現れる。
鎧のような装甲を纏い、彼の体に見合った大きさの槍を片手で持っている。
一本角が生えた兜の中に見えるその面は憤怒の相そのもの。
機械の筈なのに、まるで剣豪であるかのような威圧感を放つ)
飛び武器を一切使用せず己の技と刀・槍だけでザレム正規軍を蹴散らしたその力、存分に扱わせてもらおう。
では……アズラエル、参る!
(コクピットに座るアズラエルの雄叫びと共に機械仕掛けのケンタウロスは槍を構え突進をかける)
パイロット:アズラエル
機体:電
注:本来ならば「電」は遠隔操作で操られる機械人形であり人が乗るタイプのロボットでは無い。
- 158 名前:アズラエル ◆Z3azraelx2 :04/06/23 00:59
- 「あちらも格闘戦用、こちらも格闘戦用。勝負を決めるは実力の差!」
アズラエルの声と共に小型の機動兵器ならば容易に貫き叩き潰せる剛性を持つ
「徹車槍」の突きがビルトビルガーに向かって連続で放たれる。
この鎧人形の本来の操者ではないアズラエルでは「機兆」を読む事は出来ないが
それでも恐ろしい程の勢いと速さである。
ビルトビルガーもコールドメタルソードで応戦し、致命的なダメージを受ける事は無いが
剣と槍の間合いの差によって反撃の機会を得る事は出来ない。
一度間合いを外した電は銃器に対する警戒を怠らぬようにする。
(あちらは一撃で決める事を考えているだろう。こちらもそうさせてもらうとしよう。
パージからの突撃、それはすなわち最大の危機であり最大の機会!)
アラドも同じ結論に達したらしく、アーマーパージからの突撃を行う。
そして、アズラエルは確実に胸を貫ける間合いまでそれを引き付け、今まで以上に鋭い突きの一撃。
結果。腰が両断されたのと引き換えに、ビルトビルガーの胸を槍で貫通させていた。
胸に大穴を空けられ力を失い地面に倒れ付すビルトビルガー、
ザレムのエージェント「ガリィ」と戦った時のように上半身だけが地面に転がる電。
“骨を切らせて肉を断つ”とは良く使われる言い方であるがまさにその通りの結果であった。
「もしもう一瞬遅ければ負けていただろうな」
警告アラームが鳴り響くシミュレーターのコクピットでアズラエルはそう呟くのだった。
- 159 名前:アズラエル ◆Z3azraelx2 :04/06/23 01:15
- >>158補足
>>154>>157(VSアラド)
[2<m]……勝利
- 160 名前:アラド&ゼオラ ◆txcRdtOTNo :04/06/25 12:38
- 「そういえば久しぶりにシミュレーター起動するよなー。なぁ、ゼオラ……ぶげ!」
複座のコックピット内、後ろを振り向いたアラドがゼオラに蹴り飛ばされる。
「後ろを見ない!あんたは前方に集中!」
白と青に塗装された機動兵器、サーベラス。
複座のため、反応速度は優秀なのだが――
「うー、これ着ないと機体の出力安定しないなんてセクハラよ……」
ゼオラがぼやくのもむべなるかな。
この機体を動かすため、オペレーターは「DFスーツ」を着用しなければならない訳で。
しかもこのスーツ、ボンテージだか水着だか判らんような際どいデザインなのだ。
色は当然、黒。
「相手確認!っしゃ、ぶちかまそうぜゼオラ!」
「だから後ろを見るなぁぁぁぁぁっ!」
<対戦相手募集!>
パイロット:アラド・バランガ&ゼオラ・シュバイツァー
搭乗機体:サーベラス
- 161 名前:ルノア・キササゲ ◆u9VGM/4WuM :04/06/26 00:32
- >160 (馬鹿ップル)
シミュレータの設定ゆえか、無線が無差別に開放されていたのがお互いにとっての不幸であった。
あの墓穴で失った相棒のデータを再現、懐かしいコクピットに包まれてルンルン気分で
流していたルノアの耳に、捕捉警告音と一緒にしょーもない会話が飛び込んできたのである。
『相手確認!っしゃ、ぶちかまそうぜゼオラ!』
『だから後ろを見るなぁぁぁぁぁっ!』
うるさいわねコクピットでいちゃついてんじゃないわよわたしがどんな思いでマナッドと別れて来たと思ってんのよ
ルノアの反応を第一次反応支援機構が拾い、クレイプは高速移動形態をブレイク。
肩に刻まれた“非理法権天”の文字。
右腕を菊千角の柄に、左腕のバルカンランチャーを無照準で乱射、
その弾幕を盾にルノアはスラスターをキック。
ランチャーを捨て、クレイプは最速の右回りを切って“敵”に肉薄、菊千角を抜刀、
白兵電圧をチャージされた刀身が白く光を流し、
「戦場でいちゃついてんじゃないわよこの馬鹿ーーーーっ!」
その瞬間、ルノアの脳裏に見知らぬ女といちゃつくマナッドの姿がよぎったのだと、一応、申し添えておく。
まこと天晴れな八つ当たりであった。
パイロット:ルノア・キササゲ
搭乗機体:五菱・A−99クレイプVR4
- 162 名前:シュゼット ◆d.aQepUCmo :04/06/26 02:03
「何がどうなってる?」
無数の武装勢力の中の一つである、街の民兵組織に所属する女民兵シュゼットは
自らの愛機マニューバスレイブ”ガーランド”の操縦席の上でこの混乱した状況を
必死に理解しようと頭を働かせていた。
首都では連日に渡り砲撃や銃撃戦の音が聞こえてくる。
さらに戦車や人型兵器らしき物も認められている。
各武装勢力や民兵組織、自警団に加え外国人傭兵部隊まで入り混じった攻防戦が
起こっているらしい。
この国はかつて一人のカリスマ的な人物と冷戦の元に一つとなっていた国だった。
しかし、カリスマ的な人物の死去。そして冷戦の終結と言う二つの要因により
幾つ物民族を束ね、統一された国は崩壊した。
そこで繰り広げられたのは、言葉では現せない悲惨な戦いだった。
半世紀に渡り統一されたこの国では、異民族同士の混血が進んでいた。
そのため、民族同士・異なる宗教、宗派の対立を背景とした内戦の始まりは
つい先日まで仲良くしていた親、兄弟、親戚、隣人同士で殺しあうというやり切れない
悲劇が国中で繰り広げられた。
インフラは破壊され、統一した政府の存在しないこの国では無数の武装勢力が
割拠する”戦国時代”となってしまったのだ。
おまけに、外国人傭兵などが入り込み事態をさらに複雑にしていた。
砲撃音や銃撃音は相変わらず響き続けていた。
内戦前は美しい街並みを誇っていた建物も、今では銃弾や砲弾に削られ、抉り取られ、
焼かれて無残な瓦礫となっていた。
いつになったらこの戦いは終わるのだろう。
戦車のキャタピュラや、もう何度も聞いた人型兵器の歩行音が聞こえる。
武装勢力か?それとも傭兵どもか?
民兵組織や自警団は地域の住民が作った警察組織だ。それらは武装勢力と傭兵部隊との
間に度々武力衝突を起こしいてた。
シュゼットは”ガーランド”のアクセルを入れた。
――――――お前等なんぞに好き勝手にさせるか。
この後ろには自分の住む故郷の村がある。絶対に守り抜いてみせる。
バイク型の高機動戦闘マシーン”ガーランド”
身長は僅か5M前後と小型だが、人型への変形機能を持ち極めて
強力な戦闘力を誇る。
統一国家が崩壊した時の混乱に紛れて、持ち出された物だがシュゼットは
これを愛用していた。
シュゼットの長い髪が風に靡いていた。
<対戦相手募集>
機体:マニューバスレイブ”ガーランド”
パイロット:シュゼット(オリキャラ)
シチュエーション:どこかの国の内戦。知られざる戦い。
- 163 名前:ハッスルワン ◆DciDLjdg2Y :04/06/27 03:24
- 「S.E.G.A.製シミュレーター?」
俺はハッスルワン。いつか必ずナインブレーカーになる男であり、あの伝説のレイヴン[ナインボール]の後継者だ!
もっとも、まだ修行が足りないのでアリーナでは下位のままなんだがな。
で、その伝説のレイヴンの後継者が何をやっているかというと、
今日はアリーナ下位の連中の皆で憂さ晴らしにゲーセンで遊ぼうって話で俺もそれに参加しているんだ。
で、俺の横で興味深そうにそのシミュレータを眺めているのはオーロラシーカー。
俺ほどではないにしろこいつもかなりの大物になれる素質を持っているんだが、今のところは俺と同じでアリーナ下位だ。
「で、誰かこれやってみないか?」
説明書きを読んでいたオーロラシーカーが俺たちの方を向いて聞いてくる。
ま、俺たちは傭兵、レイヴン。命をかけたお仕事だ。
だけどたまには気を抜いたお遊びってのも悪くない。
という訳で、
「俺がやってみるか」
俺は他の連中がどうしよう考えている間にを宣言した。
ま、負けてもライフル一発分の弾薬費にも満たない金が減るだけだしな。
でも、やるからには本気で行くぜ。
「無様な負けを演じるのだけはやめて欲しいものだな。
……おまえは引き金を引くのが早すぎだ。一瞬遅れた位で丁度いいだろう」
アドバイスは有り難いが前半は余計なんだよ、ヴァッハフント。
機体選択?この俺に相応しい機体は一つしかない!
パイロット:ハッスルワン
機体:ナインボール
開始直後にグレネードランチャーを構えて、そして相手にしっかりと狙いをつける。
「伝説のレイヴンの後継者の実力、思い知りやがれ!」
<対戦相手募集>
- 164 名前:ネル・オールター ◆rsNTFmoOf. :04/06/27 11:49
- >163 ハッスルワン
「ああもう、よりによって知った顔ですか……、まったく」
そもそも、最初の時点で疑っておくべきではあった。
シミュレーターの実験テストに立ち会ってほしいというのはまあいいとして。
問題は、なぜ私まで乗らないといけないのかということである。
上の話では「非戦闘員でもどこまでやれるか」という名目の元であるらしいが。
正直それも疑わしいものである。
非戦闘員ならそこらの一般人にやらせておけば良いものを……。
機体に関しては用意しているといっていましたが。
はてさて、なにが出てくることやら?
「……え?
この機体って、……冗談でしょうよ、まったく。
ずいぶんと粋な計らいをしてくれますねえ、本社は」
モニターに表示されている機体を見て一瞬目を疑った。
LCC特殊部隊フライトナーズ現隊長、レオス・クライン専用機。
元、ナインブレイカーである。
「はあ……、こういう演出は嫌いではないですけど」
私は少々苦笑しながら、ハッスルワンに通信を開く。
「やあハッスル、聞こえていますね?
まあわかっているでしょうが。
これで負けたら、貴方は無能ですよ」
この言葉は脅しでもなんでもない。
私は事実を述べただけ。
実際、オペレーターに負けたと会っては、本社は強化しかねませんし。
おそらくは、それを見定める気でしょう。
だからといって、手を抜く気はありませんが。
それに……。
「私自身、どこまでいけるかは興味がありますのでね」
パイロット:ネル・オールター
機体:レオス・クライン専用機 フライトナーズ(仮)
- 165 名前:アラド&ゼオラ ◆TWIN4LrHbc :04/06/28 09:38
- >>161 キササゲ大尉
(t>u、アラゼオコンビの勝ち)
『戦場でいちゃついてんじゃないわよこの馬鹿ーーーーっ!』
絶叫一声、人型兵器が真っ正面からカッ飛んでできた。
「な、何だぁ!?」
「アラド!回避回避!」
「言われなくても分かってるっての!」
サーベラスは振りぬかれた刀を回避。
駄賃とばかりにラディカル・レールガンを叩き込んで距離をとる。
「うし、一気に行くぜ、ゼオラ!」
アラドはサーベラスの腰を落として身構えさせる。
全身から、オーラにも似た光の帯が立ち上った。
「エネルギーバイパス開放!バレル展開!!」
ゼオラはてきぱきと一連のシステムオペレートをこなしていく。
背部ユニットが頭部に被さり、鋏を思わせる砲身が現れる。
「行くぜ!ターミナスキャノン・ディスチャージ!!」
号砲一発。
サーベラスの放った光の激流が、相手を吹っ飛ばした。
「ぃやっほう!勝ったぜゼオラー!!」
「後ろを見るなっていってるでしょ!!」
ゼオラの蹴り一発。
- 166 名前:ルノア・キササゲ ◆u9VGM/4WuM :04/06/28 20:54
- >165(おまけエピ)
ルノアは滅茶苦茶に荒れていた。
シミュレータから抜け出るとコックピットのハッチに力任せのバックハンドブローを叩きつけ、
野戦反応したままのルノアの渾身の一撃に外板が10mmばかりへ込み、
むちゃくちゃに罵声を吐き出しながらルノアはかなぐり捨てたヘッドギアの上に足を振りかざし、
…あ、痛がってる。
野戦反応と一緒に心理麻酔が切れたようである。そりゃ、鉄板をぶん殴れば痛いわな。
「マナッドって誰だよ?」
びくっ。
ルノアの反応は、カミナリ親父にいたずらを見つかった子供のそれだった。
右手をさすりさすり、おっかなびっくり背後を振り向く。
いた。
アマルス、アイ、マリポ、チャーミー、ペスカトーレ。
ルノアが担当する訓練生の面々である。
彼女はあれでも「ルノア教官“どの”」なのだ。およそ教官らしくない教官ではあるけれども。
ちなみに、カデナ・メイプルリーフの姿は無い。幸いだったと言っておこう。
ルノアに骨の髄までぞっこんの彼女は、マナッドの名前を知れば、
藁人形に五寸釘で、丑の刻参りぐらいはやりかねない。
「え、と、私、そんなこと言った? ……まさか、さっきの見てたの?」
「見てたもなにも、絶賛生中継だよ。そこらのロビーでA L Fつけりゃ、どこでだって…」
そこでアマルスはフフンと笑い、そのあとを引き継いでアイが、
「いちゃついてんじゃないわよ馬鹿ーーーーっ! どっかーーーーーん!」
きゃははははははは、と笑う。
「う゛」とルノア。
「惜しかったですね」とチャーミー。
「tとuの一文字差で負けるなんて、狙ってもなかなかできないですよ」
おっとりとルノアの傷口を抉る。隣でアマルスが、これがなけりゃいい奴なんだがな、と言う顔をしている。
「それよりも〜! 教官、質問〜!」
と、勢いよく手を上げつつマリポ。そう、ここからが本題だ。
マリポは、獲物を見つけた肉食獣の笑みでギラリと目を輝かせた。
「教官、マナッドって誰ですか?」
隣でペスカトーレが、とうとう尻尾を捕まえたぞネタは上がってるんだ、
さあ吐け、吐くんだけけけけけけけ、と奇声を上げ、
詰め寄るマリポの背後でルノアにプレッシャーをかける一同。
あれぜったい地球で男作ってきたよなーだいたいよーそんなこと考えながらやってたら負けるに決まってんじゃん
ルノアは動揺した。ひとたまりもなく動揺し、逃げ場を求めて退路を探した。
もちろん、その反応を予想しない一同ではなかった。
気が付いたときには、ルノアはアマルスとペスカトーレに両脇をがっしりと押さえられていた。
脇を押さえた二人が、申し合わせたようにニヤリと笑う。
「<不倶戴天>でいいよな? 今日はあたしが奢るから」
肴がなんであるかは言うまでも無い。
「え、ちょ、ちょっと。あたし今日用事があるから……」
「アイ、うたえ」
なによなによなにが「昔話にあるよな、そういうの」よわたしがいなくてさびしくないのかよ
一言ぐらい引き止めてくれたっていいじゃないあたまいいくせに手先だけじゃなくってそういうのもぶきっちょなんだから
ひとたまりもなく抵抗を封じられ、ルノアは死刑台に向かう死刑囚の気分でひきずられていき、
……その晩は、予想通りに狂宴となった。
- 167 名前:機械獣ダブラスM2 ◆qXZafyWUQg :04/06/30 05:19
- >>162
パイロット:人工知能
機体:機械獣ダブラスM2
<vsガーランド>
「なんというしなやかな動きだ! まるで獣のようだ!」
「機械の獣…そう! 機械獣だ!」
炎上する市街地の中に屹立する巨大な影。
人型の胴体の上からは、伝説のドラゴンを彷佛とさせる二本の首が生えている。
朱々と燃え上がる炎に照り返されたその姿はまさしく地獄から現れた怪物。
街の目抜き通りを我が物顔に踏みしだき、ありとあらゆる動くものを
二つの頭部から発する熱線で焼き尽してまわる。
砲身を向けて抵抗する戦車隊。
上空から攻撃するヘリコプター群。
そして足下を逃げまどう小さな人間達。
怪物はそれら全てを平等に、容赦なく叫喚の炎の渦に包んでいく。
この怪物の名はダブラスM2。
内戦に明け暮れ、磨耗し尽したこの国を己が支配下に収めるべく
狂気の天才科学者Dr.地獄が送り込んだ恐怖の殺人兵器群「機械獣」の一体である。
獣のようにしなやかな動きと精確無比の攻撃を可能とする高度な人工知能が
Dr.地獄に与えられた指令は「破壊し、抹殺せよ」という単純にして明解なもの。
そしてダブラスM2は主人の命令を絶対に裏切らない。
再び頭部のレーザー砲が一閃し、建物の影からこちらを狙い撃とうとしていた
一台の戦車を建物ごと破砕すると、ダブラスM2は新たな餌食を求めて二つの首を
経巡らす。
数秒後、蛇のようにうねくる二つの首の内の片方がこちらに向かって
急接近してくる一台のバイクの存在を確認する。
ダブラスM2の電子の思考には逡巡というものは存在しない。
蛇のようにうねくる二つの首を新たな標的へ向けると、迷うことなく熱線の雨を放った。
- 168 名前:シュゼット ◆d.aQepUCmo :04/07/01 00:39
- >>167
<VS機械獣ダブラスM2>
(d>qでシュゼットの勝利)
建物と建物の間の狭い道をシュゼットを乗せたガーランドは猛スピードで駆け抜ける。
現場に近づくに連れ、砲声や銃声。爆音。そして人々の怒号と悲鳴が一層大きくなる。
街は争乱の坩堝に放り込まれていた。
建物の合間から見える目抜き通りには人々がごった返し、戦場から少しでも
離れようとする人々が逃げ惑っている。
その一方で戦場へと向かう者たちも居る。
つまり、混乱から立ち直り。態勢を立て直した者達が反撃しようとしている。
空では戦闘ヘリ。陸では戦車や自走砲、トラックに搭乗した武装勢力の兵士達。外国人傭兵も居る。
自動小銃や携帯式の対戦車火器を持って走る民兵・自警団の人々。
それはとても奇妙な光景。つい先日までお互いに敵対していた者達が一つになって戦っている。
それは、ただそうしなければならないほど強大な敵を前にした一時的な共闘に過ぎないのかも知れない。
もし、この脅威が過ぎ去れば。再び何時もの(こう言うのも変だが)内戦へと戻ってしまうのかも知れない。
しかし、それを見たシュゼットの心は、不思議と僅かながら救われたような気がした。
それはつまり――――――この国も捨てたもんじゃない。って思いだ。
ほんの少しの安堵を経て、シュゼットの意識は再び爆炎と砲声の轟く戦場へと戻ってきた。
その直後、雷を思わせる閃光がシュゼットの視界を一瞬遮ったと思った瞬間。
再び爆音が響き渡り、橙色の爆炎が吹き上がり、土砂と建物の残骸、そして戦車の砲塔と
思われる物を一緒くたに巻き上げた。
やがてシュゼットのガーランドは建物と建物の間を抜け、抜き通りに出た。
「なんだ!!あれはぁあああああああ!!」
それが、通りにでたシュゼットが”それ”に向けてアクセルを踏みながら発した
最初の叫び声だった。それは兵器と形容するにはあまりにも異質な物だった。
人間を模した巨大な胴体。その上に生えた二対の首。その首の先につく獰猛な”顔”
二対の首はそれ自体が生き物であるかのように別々に動いている。そして顔から
放たれる光―――レーザー!?――――は建物も車両も、そして足元を逃げ惑う
人々も一緒くたに焼き尽くしていく。
シュゼットの中で怒りの炎が吹き上がる。それは街を焦がす炎にも引けを取らない真っ赤な
炎だった。
抵抗する人々――――その中には仲間も居ただろう――――を焼き尽くし、逃げ惑う人々
まで焼き殺す。この悪魔を。許す事が出来なかった。
「そこまでだ!この………悪魔めぇ!」
シュゼットの叫びと呼応するかの様に動き回っていた首はこちらを向いた。
どうやらシュゼットとガーランドを次の”獲物”に決めたらしい。
頭部が光ったかと思うと強大な熱戦がシュゼットとガーランド目掛け放たれる。
「うぉおおおおおおおおお!!」
シュゼットは叫び、ガーランドの運転席にある、ボタンを押した。
その直後、一際大きな大轟音が街を揺るがし、通りのコンクリートをひっぺがし
土砂と共に舞い上げ、衝撃波が窓ガラスを叩き割る。
周りで各々の武器で応戦していた人々から「ああ!」という叫び声が聞こえた。
しかし、その叫びは直に驚きの声へと変わった。
即ち―――――――濛々たる煙の中からガーランド、正確には人型形態のガーランドが
飛び出して来たので。
ビームガンを手に持つ、ガーランドは止まる事無く悪魔に突っ込んで行く。
シュゼットはモニターに移るこの巨大な悪魔を睨みつけ、狙いを定める。
やがて悪魔の巨大な足が猛烈なスピードで近づいてくる。
「これでも!喰らえぇえええ!!」
足元を通る、と見せかけたガーランドは飛び上がり熱戦を放つ頭部目掛けビームガンを連射した。
敵のそれとは比較にならない小さな光の弾丸が頭部に吸い込まれて行く。
撃って撃って撃ちまくる。
やがて、地面に着地。再び向き直るとそこに映っていたのは頭部から炎を吹き上げ
巨大な”松明”と化した悪魔の姿だった。悪魔は尚も歩いたがやがて、バランスを崩し
ゆっくりと倒れた。
「離れろ!」
叫び声と同時に倒れるであろう方向から人々が逃げて行く。
そして、金属的な轟音と共に噴煙があがり巨人は地面に倒れた。
シュゼットも、人々も茫然とそれを見守っていたが相手がもう動かない所を
見ると周囲から大歓声が上がった。
強大な敵を倒したシュゼットを、皆が祝福してくれた。それは、内戦をしているというのが
嘘のような光景だった。
―――――――神様。せめて、この時間が少しでも長く続きますように。
人々に胴上げされ、上下する視界の中に見える空を見ながらシュゼットは静かに祈った。
- 169 名前:シュゼット ◆d.aQepUCmo :04/07/01 00:43
- >>168
<おまけ(その後)>
―――――日本国。
『………次のニュースです。内戦の続く某国にDrヘル一派の物と思われる
戦闘兵器が現れました。戦闘兵器は地元の武装勢力により破壊された模様です。
尚、同国では現在も現地武装勢力とDrヘル一派との戦闘が続いており…外務省は
周辺国に滞在する邦人に注意を呼びかけています』
街の街頭テレビの伝えるニュースに人々がざわめいている。
あの、人々が僅かな時間だが団結した戦いから数ヶ月。シュゼットの願いは、神様に
届いたのだろうか。内戦は予想外の敵の出現と言う事態を受け、一応の終結を見た。
「なあ?知ってるか?この前の話」
「何々?」
「あれだろ。機械獣を五メートルぐらいの小型ロボットで倒したって言う」
「マジ?」
「マジンガーZでさえ苦戦した相手だぜ?ありえないって」
こうして――――――――時は過ぎて行く。
シュゼットの話も、やがて忘れ去られて言った。
その後。シュゼットの国はとてつもなく長い、Drヘル一派との戦いへと突入して行く
のだが、それは別のお話。
<完>
- 170 名前:ジンライ ◆gZ3JFQh5g6 :04/07/01 22:28
- http://appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1077908451/170.jpg (13 KB)
「へー、これが噂のシミュレーター?」
「そうだよ、こいつが巷で大人気のヤツさ」
よぉ、俺の名はジンライ。一応サイバトロンの司令官にしてゴッドマスターってヤツだ。
今日は俺の仲間・ダブルクラウダーと一緒にこのゲーセンへ遊びに来たんだが、
何でもアイツのいう事にゃ最近流行りのシミュレーターってモンがあるらしい。
で、たまたま遊んでみようと思ったんだけど…。
「操作方法はある程度叩き込んだね?
それじゃ、ベテランのボクがジンライさんにピッタリの機体をボクの攻略ノートから…」
始まったよ、ヘビーゲーマーの薀蓄が。
どうやらダブルクラウダーはこのシミュレーターを相当やり込んでいるらしく、
何かと言うと俺の一挙一動に余計なお世話のアドバイスを吹っかけてくる。
やれやれ…少しは肩の力を抜いて遊ばせてくれないのか。
「よし、始めはこの初心者向けのグランカイザーから始めて…」
誰がお前の言う通りにするかっつの。機体ぐらい俺の好きに選ばせてもらうぜ………お、こいつにしよう!
機体選択:ゲッター號
すぐさまダブルクラウダーの罵声が飛ぶ。
「なぬーッ、ゲッター號!? 超上級者向けじゃんか!!」
「いいじゃないの。お前もこう、グッと来る懐かしさがあるだろ?」
「いや、そうじゃなくて、それボクぐらいの腕前じゃないと駄目だって!」
「気にするなよ。俺の人超魂を信じろ! 腕前なんて関係ナッシング!」
「ああ、その、あーもう! こうなりゃそれでGOだぁ!!」
「號だけにGOたぁ話が分かるじゃん、お前も。それじゃ早速行きますかぁ!」
そう言ってダブルクラウダーを諭すと、俺は早速ファイティングポーズを取った。
「見せてやるぜ! ゲッター號の恐ろしさをなぁーッ!」
パイロット:ジンライ
機体:ゲッター號
<求む! 対戦相手(゚Д゚ )!>
- 171 名前:ネル・オールター ◆/yyNELLtpc :04/07/12 13:19
- (D>rでハッスルワンの勝利)
今までの見るものの立場からすれば、そう難しく感じることも無かったろう。
しかし。
やはり、見るのと乗るのとでは勝手が全くといっていいほどに違うものである。
「くっ……、まさかこんなにも難しいものとは……」
慣れない操縦で追うものの、そこはやはり現役レイヴンと素人との差は大きい。
何とかロックはするものの、すぐにブーストで逃げられてしまう。
ロックが外れたところで、ナインボールは容赦なく右腕のパルスライフルを乱射し。
徐々に、しかし確実に、敗北の二文字は迫ってきている。
「勝敗は、火を見るより明らか……ですね。
しかし……、せめて一太刀くらいは……!」
言うが早いか、コントローラーにある特殊なコマンドを入れる。
同時に、コクピット内に警告音が響き渡る。
ACのリミッターを解除したのである。
そして、ナインボールのほうへ向き直り、ブースラーに火をつけ、一気に強襲する。
当のナインボールは、グレネードを構えて、止めに入るところであった。
好都合である。
構えている時であれば、ACは構えを解くまで動けない。
狙いを付けるには絶好の位置であった。
そのまま、ブレードで斬りつければ、即座に勝利が確定する位置。
左腕のブレードが、ナインボールに向かって振り下ろされ―――ることは無かった。
刹那、一瞬ではあったが、ナインボールの方が速かったようである。
胴体をなぎ払われる直前に、肩のグレネードは、零距離での直撃をしていた。
火を噴いて倒れる、ナインブレイカー……。
9同士の戦いは、9の名を冠する者に勝利をもたらしたのであった……。
「ま、そうだろうとは思っていましたけどね。
たかが、一オペレーターが現役のレイヴンに勝つというのは……。
少し、虫が良すぎましたね、全く」
警告音が鳴り響くコクピット内。
誰に語るとも知れず、一人愚痴をたたくオペレーターが一人。
- 172 名前:八指田薫 ◆bAcHBCgv5Y :04/07/13 13:17
- >>170 ゲッター號
パイロット:八指田薫
搭乗機体:ギルガザムネ(グン・ジェム仕様)
「へぇ、こんなのあるんだ」
薫は感心した。
「じゃ、試しにやってみるか」
筐体に潜り込んでコインを投入、機体選択。
「うん、これにしよっと」
薫が選択したのは日本の鎧武者を思わせるロボット。
兜には三日月を模した前立てをあしらい、腰には太刀代わりに青竜刀をいただく。
MA(メタル・アーマー)、“ギルガザムネ”。
ギガノス軍の開発した、兵器の極限形である。
ギルガザムネは刀を抜くと相手のロボットにその切っ先を向け、大音声で曰く。
「やあやあ遠からん者は音に聞け!近くば寄って目にも見よッ!
我こそは軌道防衛事業部防衛二課課長、八指田薫ッ!
いざ尋常に、勝負ッ!」
- 173 名前:ジンライ ◆gZ3JFQh5g6 :04/07/16 19:43
- (g<bで八指田薫の勝利です)
「やあやあ遠からん者は音に聞け!近くば寄って目にも見よッ!
我こそは軌道防衛事業部防衛二課課長、八指田薫ッ!
いざ尋常に、勝負ッ!」
途端に、”挑戦者乱入”の画面に切り替わった。相手は……なんだこの侍?
「あちゃあ、こりゃ部が悪い。ギルガザムネか」
もう勝負はついた、と言わんばかりにダブルクラウダーが肩を落とす。
「こンの野郎、勝負も見えてない内に勝ち負けとか言ってるんじゃないよ!いくぜこの!」
「ナァックル・ボンバァァァァ!!」
相手はあっさりと身をかわす。
「駄目だよジンライさん、いくら大型とはいえMAの機動力じゃ避けられるって」
「うるさいな、機動力なんて気合でカバーだ!」
「マグフォォース・サンダァァァァ!!」
飛び交う雷撃をギルガザムネはまるで糸を縫うかの如くかわして行く。
「だから駄目だってジンライさん、そもそも狙い定めてないでしょ」
ああくそ、この! お前もいちいちうるさいんだよ!
今に見てろよ、接近戦に持ち込んだ時が勝負だ!!
よーく狙って…そこだ!
「ブゥゥメラン・ソォォサァァァァァァ!!」
斬
次の瞬間。
遠くへ飛んでいくブーメラン・ソ―サーを尻目に、ギルガザムネの青竜刀がゲッター號を真っ二つにしていた。
つーか一撃必殺って…そりゃないぜ…トホホ…。俺のゲッターが真っ二つ…ゲッター線使ってないからですかー!?
「…あの状況で遠距離武器を使うなんてどうかしてるよ。次からはボクの指示通りにやれば間違いないよ!」
―――嫌味とも取れる声援を送ってくるダブルクラウダーに手刀をかましつつ、俺はゲームセンターを後にした。
- 174 名前:八指田薫 ◆U/eDuwct8o :04/07/17 12:10
- http://appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1077908451/174.jpg (13 KB)
今日は休日。予約していた書籍を買い取り、
意気揚揚と薫は通りを歩いていた。
「うーん、このまま家に帰るのも味気ないか……」
ふと、視線の先にはゲームセンター。
「ぅし、ちょっと寄り道してこ」
ゲーセンに入る薫。
見ればブースの一角に人だかりができていた。
聞くと、最新型の対戦シミュレーターだと言う。
「ふーん、面白そうじゃない!」
人垣を掻き分け、筐体に入る。
「そうね……機体はっと……」
なんとなく画面を流し見すると、白い動物タイプのロボット。
どうも可変タイプのようだ。
「ん、決めた。アンタ」
その白いロボットを選択した刹那、コクピット内部が変わる。
スティック・アンド・バーから、水晶球のようなコントロール・デバイスに。
画面に文字が表示され、薫はそれに従う。
「えーと、何々、このせりふを叫べって!?」
手元にあった透明な球を天高く掲げ、一喝。
「気伝招来!ウォンタイガー!!」
気伝獣ウォンタイガー。
それがこのロボットの名だった。
白き疾風と化して大地を駆けるウォンタイガー。
「はははっ!なかなかのじゃじゃ馬じゃない!気に入ったわよ!
さぁ、我こそはって奴はかかってきな!!」
白虎の咆哮が大地を揺るがす!!
<対戦相手募集!>
パイロット:八指田薫
搭乗機体:気伝獣ウォンタイガー
- 175 名前:千鳥かなめ ◆ZYYYPleunA :04/07/18 02:27
- >>174 ウォンタイガー
なんでこーも仕事って奴は一度に来るんだろ。こーいう時に限って林水センパイもいないし。
そんなあたしを一応心配してくれてるのか、隣りの戦争バカ――ソースケが声をかけてくる。
「大丈夫か、千鳥。かなり疲労がたまっているようだが」
「あー、うん。だいじょぶ。ただちょっと、生徒会の仕事が多かったからさ」
答えながらも、何となく嬉しい。心配してくれてるんだ。
でも、こんなことも思ったり。
――あたしは心配されてるだけなの?
って。
その時あたしは、面白そうなモノを見つけた。
ゲーム機……なんだろーけど。妙に出来がいい。
「……これは。なかなかの精度のシミュレーターだな。ASのデータもあるようだ」
「へー。面白そーじゃない。あたしもやってみようかな」
「駄目だ。君には無理だ」
「……なんでよ!?」
速攻で否定され、思わずあたしも語気が荒くなる。なにもそんなにいきなり言うことないでしょ?
なのにソースケは、相変わらずの仏頂面で言う。
「駄目なものは駄目だ。君はこの手のものに関わるべきではない――銃の引鉄を引くようなものに。
それは俺の仕事だ、千鳥」
そう言ってくれるのは嬉しい。心配してくれてるんだ。
だからそう答えようとした時。
ふと、心の奥でささやくものがあった。それはあたしの中でドンドン大きくなってって……口に出る。
「……あんた、それと同じ事、テッサにも言うわけ?」
ソースケが困惑しているのが、はっきり分かる。
「大佐殿? なぜそこで大佐殿が出てくるのだ?」
「なんででもいーわよ! あんた、あのコのいうことなら、ホイホイ従うんでしょ。
あたしは守られるだけの立場で、あのコはお偉くて頼りになる上官様だもんね」
「何を言っているんだ、千鳥。君は冷静さを失っている」
……そんなこと、分かってる。あたしだって、どんどん嫌な気分になってる。
でも、一度口に出した思いは止まらない……止められない!
「いいわよ! こいつで、あたしがただ守られてるだけの存在じゃないって証明してあげる!」
「待て、千鳥! 俺は……」
ソースケの言葉を、降りて来た筐体のドアが遮る。ソースケの姿が隠される。なにも聞こえなくなる。
このコクピットにいるのは、あたしだけ。
「……ったく!」
必要ないのに毒づいて、あたしは機体一覧を見回す。
アーバレスト……は却下。なんであいつの乗ってる機体に乗らなきゃならないのよ!
あとは……そーね。このマオさんが乗ってるヤツでいいわ。
「機体選択、M9ガーンズバック。武装は持てるだけ!
セミ・マスタースレイブ・ブラボー! 行くわよっ!!」
さあ、見てなさいソースケ!
あたしはアンタに守られてるお姫様じゃない。そのことを証明してあげるから!
パイロット:千鳥かなめ
搭乗機体:M9「ガーンズバック」
(説明はhttp://appletea.to/~charaneta/test/read.cgi/ikkoku/056903988/33を参考にしてね)
- 176 名前:千鳥かなめ ◆ZYYYPleunA :04/07/18 03:15
- (U>Zであたしの負け)
<敵機発見。気伝獣ウォンタイガーと認定>
機体のAI「フライデー」があたしに告げる。ほどなくして、肉眼でもそれは見えた。
白い虎型のロボットだ。
『そこのけそこのけ、ウォンタイガーのお通りだい!』
「どけって言われて、どけますかってのよ!」
手に取ったショット・キャノンの安全装置を解除。そのまま自動照準モードで相手に向け……。
「うりゃ! 先手必勝!」
発砲!
これが直撃すればひとたまりもないはずだけど……ダメ、外れた!
「このっ! このっ! このっ!」
続けて三発。でも、それもみんな外れ。あの虎はまさに獣の動きで跳び、走り、そしてかわす。
そして。
『ウォンタイガー・武人変化!』
虎が吼えた。そのまま起き上がり、頭部が出現。黄金の剣を持つその姿は、まさに人型。
……って、うそ! 変形するの?
えーい、変形したってあたしには関係ないわよ!
別にラムダ・ドライバ積んでる訳じゃないでしょーし、当てれば終わりよね。
だからあたしは撃つ!
『当たんないわよ、残念だけど』
それを避けた虎型ロボットの胸の珠が、赤く輝く。
『虎の子大秘術……大火炎!』
珠から焔が吹き出す。それをまともに受けたショット・キャノンが爆発。
もし「フライデー」が緊急処置でショット・キャノンを投げてなかったら、今ごろ巻き添え食らってたわね。
「ありがと、フライデー」
<御褒美は?>
「飴玉と、あいつの首!」
対戦車ダガーを引き抜き、駆け寄る。どーせ自動射撃は当たらない。
なら、白兵でしとめるしかない!
「うりゃ!」
腰だめにかまえたダガーを乱暴に突き出す。お蓮さんに教わった、ヤクザ殺法!
次の瞬間、機体に衝撃。何がなんだかサッパリ分かんないうちに、大地に叩きつけられる。
<警告。右上腕部が消失。各部に過負荷>
フライデーの報告を聞いて、あたしにもなんとなくわかった。
こいつ、ダガーごとこの「ガーンズバック」の腕を切り落としたんだ。そして、そのまま投げ飛ばした。
ふざけてるようでいてそうじゃない。今のあたしにははっきり分かる。
このウォンタイガー、正確にはそのパイロットから感じるもの。
――殺気。
途端、急に高揚してた気持ちが冷えた。そして、恐怖が入れ替わりにやってくる。
そうなんだ。ソースケはこんな中で、殺し合いやってるんだ。
巻き込まれてる側と銃を撃つ側の違い。それがこれなんだ。
――怖い……。
あたしに剣を付き付けるウォンタイガー。
その紅い目が、無言でこう語ってるように思えた。
――ほら見ろ、それがお前だ。
いきがるな。ここはお前の世界じゃない。
ここは戦場だ。お前は無力だ。足手まといなんだ――
「……違う!」
目の前のロボットに……そこに映し出された自分に、あたしは思わず叫んでいた。
そう。あたしは守られるだけのお姫様なんかじゃない。
行動するのだ。だからあたしは……。
「だからあたしは、千鳥かなめなのよっ!」
横になった体勢のまま、足払い。ウォンタイガーがよろけた隙にスラスター全開。距離を取る。
どーせ銃は当たらない。小手先の武器も通じない。ならいつもみたいに、殴って、蹴る。それだけ。
もちろん、ASでそれをやるのは難しい。
バイラテラル角による反応の増幅度。スラスターの出力、角度。機体の強度。
――でも、あたしならできる。感覚も鋭敏になってる。それはあたしがウィスパードだから?
いいえ、あたしだから!
「できるわよ、どっかの運動音痴な艦長さんと違って!」
全力疾走からのフライング・ニー! そして肘撃ち! 裏拳! うりゃああっ!
倒れ込んだウォンタイガーの上に跳びのり、さらに殴る。
<警告。ASのアームはきわめてデリケートです。このままでは破損により武器の使用が制限……>
「黙ってなさいよ! どーせ方腕もってかれてんのよ! 今さら!」
拳を振り上げ……そして。
投げ飛ばされた。
「のわっ……って、ああっ!」
また大地に叩きつけられる。
目を開けると、そこでは既に体勢を立て直したウォンタイガーが黄金剣を振り上げている。
――そして全てが、ブラックアウトした。
「……千鳥? 千鳥? 大丈夫か!?」
「……っさいわね。大丈夫よ。どーせゲームなんだから」
筐体の扉を開けると、いきなり大写しでソースケの顔が飛び込んできた。
その心配ぶりを笑えないのはおそらく……コイツがやってきた戦いがどんなのだか、少し分かったから。
だからあたしは、冗談めかして言ってみる。
「あーあ、ひどい目に会っちゃった。
やっぱアンタみたいにうまく行かないわ。殺気とかに当てられて、ビビっちゃったし。
やっぱり役割分担とか、そーいうのって大事よね」
「う……うむ」
なにやらよく分かってない様子だけど、ま、いっか。
そのソースケが、いつもの仏頂面でこう付け加えた。
「とにかく、君はASなどに乗るべきではない。こういうものに――戦争などに触れるべきではないのだ」
- 177 名前:八指多薫 ◆U6ZcjX3h7g :04/07/26 15:50
- 今日も今日とて憂さばらし。
薫は筐体にもぐりこんで、カードをスロットに。
先日溜まったポイントで支給された最新型だ。
それは巨大なバイク型マシン、デカバイク。
「さーて、新型機体の実力、見せてもらいましょうか!」
いざ出撃選択になって、薫は画面に新しいメニューが表示されていることに気が付いた。
「特殊ルール」とある。
「何だこれ。面白そうじゃない。選択……っと」
トリガーボタンを引くと、ステージが表示。
どこまでもまっすぐに伸びる高速道路。
しかし、その果ては途中でなくなっている。
「なぁるほど。チキンランって訳。ますます燃えるわね!」
スタートラインにデカバイクを移動させると、乱入者の表示。
「へへぇ。あたしと勝負って訳。負けないわよ!」
不敵に薫は笑い、デカバイクのエンジンの回転を上げた。
路肩のチーマーが旗を振り下ろす。スタートの合図だ。
デカバイクが弾丸のように飛び出した。
<対戦相手募集!>
パイロット:八指多薫
搭乗機体:デカバイク
〜特殊ルール〜
この勝負はチキンランで行われます。
トリップ勝負の勝者だけが終点ギリギリで停止することができます。
チキンラン勝負の性質上、陸戦使用の機体を推奨します。
- 178 名前:ライカ・クルセイド@ライカルートエンド後(M) ◆9zQKLGKPho :04/07/26 18:17
- それは、とても偶然過ぎる出来事でした。
偶然に偶然と、因果律やらなにやら私のよく知らないものが絡まりあって出来た出来事に違いありません。
・・・・・・ああ、だから神様。
罪深いライカをお許しください。
それから出来ればこの状況にいたった理由やら背景やらの説明があれば非常に助かったりするのですが。
>>177 八指多さん
・・・・・・一体どうして、こんなことになってしまったのだろう。
確か九郎ちゃんが、いつものように私の教会にご飯をたかりに来て。
そこから以外にも「今度、空いてる! 空いてるんだなっ!? じゃあ一緒に遊びに行こう」と言ってきて。
子供達のことはどうするの? との問いに対する彼の答えが、ここだったわけで。
そう、今の私はゲームセンターに来ているのだ。 九郎ちゃんと一緒に、子供達を連れて。
本来だったらこういう場所は教育によくないので気は進まなかったのだが、
「まぁまぁ、あいつらもたまにはこういう場所で遊びたいってのもあるだろうし」
その一言もあって、やむなくこんな所まで来てしまった訳なのだが――
見ればジョージもコリンもアリスンも、みんな一様に楽しそうに遊んでいる。
まぁ、コレでよかったのかな―――とは思ったのだが。
「ライカさんも座ってばっかいないで、少しは遊んでみたらどうだい?」
そう言いつつも九郎ちゃんは私にカードを手渡し、
一台の乗り込み型ゲームの筐体を指差す。何でも仮想体験型のシミュレータ、とかいうらしい。
ゲームに関してはまったくの初心者でよくわからなかったが・・・
そこはそれ、九郎ちゃんの強い勧めもあって、結局やることになってしまったのだ。
<メモリーカードを入れてください>
ああ、先ほどのカードを差し込むらしい。機体の指示のままにスロットにカードを差し込む。
そして、次の瞬間―――景色が一変した。
そこは筐体のコクピットから、真っ直ぐに伸びてゆく高速道路に。
なにやらチーマーらしき人が旗を持っている。どうやらレースでもするらしい。
対戦相手の人も、今か今かといかついバイクのエンジンを空吹かしして待っている。
そこで我が身を振り返ると――
「――ええっ!? 何、何なんですコレはっ!?」
私は見たこともない、真っ白なボディスーツ・・・というより変身ヒーローのような装甲を纏っていて。
そして今跨っているのは、どこか邪悪な感じがしないでもない、真っ黒くてゴツい大型バイク。
パイロット:ライカ・クルセイド@メタトロン
搭乗機体:ハンティング・ホラー
何故かコレに乗って巨大ロボットに特攻をかけたりバイクに触手で絡みつかれたりと
妙でロクでもないデジャヴが脳裏をよぎったりしたんですが、それはさておき。
全身にみなぎる滾りというのか、あふれ出すようなパワー。
バイクから感じる、ちょっと不吉だけど猛々しさすら感じる馴染み。
闘争本能とやらにでも火がついたのだろうか―――
『・・・・・・行くぞ!』
なぜか口調まですっかり変わっちゃってました。しかも妙にエコーのかかった声で。
・・・しかしそんな感慨はさておき。
アドレナリンやらドーパミンやらアゾートの血だかに突き動かされるように、私はスロットルを全開にする。
猛獣のごとき勢いでスタートを切る隣のバイクに負けじと、私のバイクも爆発的な勢いで疾り出す!
- 179 名前:八指多薫 ◆TORYUybZWY :04/07/27 09:40
- >>178 メタトロン@ハンティング・ホラー
(U>9、薫の勝ち)
相手は漆黒の大型バイクにまたがった変身ヒーロー。
しかし、デカバイクがあまりに巨大(デカバイクは巨大ロボットサイズ)だから、相対的に相手は本当に小さくみえた。
体形からすると、女性。
「女同士のガチ勝負ってか。上等よ!ブッ込んで行くんで夜露死苦!!」
両者は同時に飛び出していった。
デカバイクのモニターには最終停止ラインまでの距離を示すカウンターが、見る見るうちにカウント・ダウン。
景気付けにパトライトを点滅させ、大音量でサイレンを鳴らす。
「まだだ!まだまだあたしは疾くなれる!もっと、もっとだ!」
カウンターは最早目に入れない。入れてやらない。
路面のアスファルトを砕き飛ばし、デカバイクはウィリー。
ただただ疾く、野をかける風のように。
相手の黒い大型バイクも加速。こちらにぴったりと併走してくる。
両者がトップスピードに達してきっかり30秒後、その瞬間が訪れる。
すなわち、最終停止ライン、到達。
「ここで、停めるっ!!」
薫はブレーキレバーを折れよと握りこむ。
デカバイクのタイヤが路面と擦れあい、摩擦で白煙が立つ。
加速から強制停車に切り替えられたベクトルが、コクピットを揺する。
「くそったれ!いいかげんこれで停まれぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
デカバイクの車体を路面に倒し、さらに速度を殺す。
機体表面と路面が噛み合い、火花が散る。
そしてその中で薫は見た。
相手のバイクが停まりきれずに、終点から飛び出したのを。
半秒遅れてデカバイクが終点ぎりぎりで停止。
あと一秒ブレーキが遅かったら、自分が負けていた。
「しかし、大丈夫かしら。ゲームとはいえ、道路の終点から落ちた――」
そこまで言って薫はぽかんと口をあけた。
飛んでいる。黒いバイクが。
しかも空中だというのにタイヤが回ったりなんかしている。
「……な、なんちゅー非常識な……」
- 180 名前:八指多薫 ◆gGlfk/g1zY :04/07/30 11:45
- http://appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1077908451/180.jpg (104 KB)
薄暗く、瓦礫の散らばるだだっ広い通路を走行するロボット。
しかし、そのシルエットは戦車を二足歩行にしたかのように無骨ですらある。
GUN UNIT OF HEAVY ELIMINATE DEVICE、通称、“ガンヘッド”。
「これぞ、漢の魂ってか。あたしは女だけど」
狭いコクピットで薫はぼやいた。
もともとこのガンヘッド、無人を改造して有人型に改装したものだ。居住性など皆無に等しい。
ビープ音とともに、モニターに敵機を表す光点が。
内蔵AI、“サージェント507”からのオペレート。
<<敵機確認。数1、自機後方から接近中>>
「了解ガンヘッド。何か嫌な予感がするわ……負けそうな気がする……」
薫が柄にもないことを言った。応えるようにAIが画面に野球のスコアボードを表示する。
<<82年のドジャースを知っているだろうか。あの時、誰もが負けると思われていたが、あのチームは這い上がって優勝したのだ。
確率などクソくらえだ。私はまだバッターボックスに立てる>>
「わかったわよガンヘッド。せいぜい派手にブチかましてやろうじゃないさ!」
コントロールバーを握りなおし、AIにコンタクト。
「ガンヘッド、方向転換して相手に向き直って頂戴。そのまま後退して、
この先にある待避所(ピスト)に入り込んで。そこで勝負をかける」
が、薫の命令に異議を申し立てるようにビープ音が。
<<ネガティブ(否定的)。待避所は戦闘に十分な広さがあるが、相手が火力重視の場合、こちらにも被害が及ぶ可能性がある>>
「作戦よ、作戦!」
<<オペレーションマニュアルナンバーを検索する>>
「いいから従いな!何のための戦闘補助AIなのよ!!」
待避所に進入したガンヘッドは相手を待つ――
<対戦相手募集>
パイロット:八指多薫
搭乗機体:ガンヘッド
- 181 名前:ビリー龍@パイロットスーツ ◆ZU5Fimm7hM :04/08/19 22:40
- >>180
薬物による反射の焼き込みは、言ってみればクスリで神経に傷をつけるようなものだ。
慎重にやらなければ取り返しのつかないことになるし、うまくやったとしてもある種のダメージは残る。
ま、反射の焼き込みと、催眠による詰め込み学習で、ちょいと刺激的な娯楽に興じられるなら安いものなのかもしれない。
どのみち、俺にはその手のリスクは関係無い。俺は散歩気分でカンオケのごときそこに収まった――――
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ttp://www.gamearts.co.jp/downloads/images/gg2_1024a.jpg
ひっきりなしの振動に苛まれるコクピット、ここは12式装甲歩行戦闘車改の腹の中。
大推力のターボファンエンジンにより200km/h超の速度で戦場を駆け、
アフターバーナーの推力により限定的な三次元機動を可能とするこいつは、
いってみれば、主力戦車と戦闘ヘリを合わせたようなしろものだ。
さしもの俺にも玩具にするには過ぎた代物だが、そこはシミュレータのいいところだ。
戦場のきれっぱしを手軽に味わうのは、娯楽としては最高と言っていいだろう。
――一線を超えない範囲では、な。
戦術支援システムが警告をよこした。
敵機の名と特徴が羅列される――GUNHED――名前などどうでもいいが、
そいつの無骨な外観に、己の乗った機体との類似性を感じ、かすかに頬が緩む。
戦車の末裔同士の決戦、てわけだ。
スロットルを押し上げ、バーナーを吹かす。
付け焼刃の知識に従い、戦術を決定――――トップアタック。
滑空翼を広げた12式はふわりと宙に舞い、待避所側面上空から進入、
機体をバンクさせ、猛禽のごとく敵機を襲う。
FCSを起動。奴の頭上に照準を合わせ、トリガー。
機体を揺るがす反動と共に、120mm滑腔砲が火を吹いた。
パイロット:ビリー龍@暇つぶし中
搭乗機体:12式装甲歩行戦闘車改
- 182 名前:八指多薫 ◆TORYUybZWY :04/08/25 11:05
- >>181 ビリー@12式装甲歩行戦闘車改
(Z>g、ビリーの勝ち)
それはその姿を現した。
ガンヘッドにも似た無骨なロボットだった。
「上等じゃない!ガンヘッド、弾幕!」
<<チェーンガン起動>>
胸部下のチェーンガンが火を吹く。
が、相手は立体的な機動で、こちらの死角から滑腔砲を当ててくる。
「くそ、マニューバーは相手が上!?」
<<チャージを要請する>>
「OK、ガンヘッド、チャージ」
ガンヘッドが変形、戦車形態に。
その間にも射撃は絶え間なく続き、装甲、武装が破損していく。
もはや一刻の猶予もない。
薫はコクピットから飛び出し、脱落した頭部自由電子レーザーキャノンを担ぐ。
破損した本体からケーブルを伸ばし、回路に接続。
目視で照準。渾身の限りに叫んだ。
「ジェロニモ――――――ッ!!」
トリガー。まばゆい光の柱が相手を目指す。
何もかもが、真っ白くなった。
次の瞬間、機関砲弾の雨あられ。
回避された。そこで画面が暗転、真っ赤な文字。
―YOU LOSE―
「くそ、負けた」
薫は臍を噛んで言い捨てた。
- 183 名前:ニアーラ ◆dLZJ.xk8oo :04/08/25 11:30
- 「ああ、まったくあたしったら、なんてバカなんでしょ。
アイスクリーム用のイチゴのジャムを切らしてたなんて!」
ショッピング・バスケットを手に、大通りを小走りに駆けていく、
眼鏡をかけた黒い肌の三十前の使用人風の女。籠の中身はイチゴジャムやスライスレモンが見て取れる。
名前はニアーラという。オーガスタ・エイダ・ダーレス嬢に仕える使用人だ。
ふと、彼女が見た先に、人だかり。近寄ればコンパニオンらしい女がマイク片手にしゃべっていた。
「さあ!新型シミュレーター体験会も佳境!続いてのモニターは、そこのあなたです!」
コンパニオンが指差す先には――ニアーラが居た。
「へ?あたしで御座いますか?」
「さあ!ずずずいーっとシミュレーターにどうぞーッ!!」
何がなんだか分からないまま、彼女はシミュレーターに。
「とは言ったものの、何を選べばいいんでしょうかねぇ……」
適当にカーソルを合わせて選択。
刹那、外から歓声が上がった。
そう、彼女、ニアーラが選択したのは。
ドラム缶に手足をつけたような不恰好なフォルム。
四本の腕すべてにドリルが装着されている。
何よりも大問題なのは、その頭。
そう頭も、だ。
――ドリルだった。
問答無用にドリルだった。
救いようもなくドリルだった。
何もそこまで……と突っ込みたくなるほど、ドリルだった。
<対戦相手募集>
パイロット:ニアーラ
搭乗機体:スーパーウェスト無敵ロボ28號改ドリル・エディション
〜嗚呼男の夢よ永遠に〜
- 184 名前:ビリー龍@パイロットスーツ ◆ZU5Fimm7hM :04/08/31 02:38
- >>182
滑空しながらの大口径砲による狙撃は、口で言うほど甘くは無い。
命中弾を得られているのはコイツのおつむの出来のゆえだ。
先手をとった俺は砲撃を続行し、……と、相手の機体が起き上がった。
脚と腕を持ったそれは、遥かに柔軟な動作でチェーンガンを放ち、
その弾頭が12式の胸部装甲に跳ねてコックピットに嫌な振動を伝えてくる。
だがもう遅い。120mmの弾頭がチェーンガンを潰し、
基底部への直撃で、こちらを向きかけた主砲が脱落……そして次の瞬間俺は躊躇した。
ちょいとワイルドな美人が中から這い出してきたのだ。
降伏かと思いきや、彼女は主砲を抱え上げると――――やばい。
俺は咄嗟に12式の体勢を崩させた。
右翼の向かえ角が限界を超え、失速する。
ぐらりと揺れる機体、そのすぐそばを、白い光の帯が貫く。
12式の左翼と左腕を道連れに。
体勢が崩れたままで、俺は標的――女をポイント。
瞬間、ああ、惜しいとついつい思った。シミュレータなのはわかってはいたのだが。
もっとも、これが現実だとしても俺は撃っていたろう――微かな躊躇の後、トリガー。
その瞬間、着弾地点から血飛沫が舞った――気のせいだ、システムはそこまで再現しない。
どのみち、その光景は一瞬で後方へ流れ去り、
俺は暴れる機体を必死に制御しながら、眼下の森林へと下降していった。
- 185 名前:上城睦月 ◆FdCU8Fux7A :04/09/05 04:17
- >>183
――俺は……最強のライダーにならなくちゃいけない……。
――みんなに「光」を見せるために……。
――だから……俺は……。
「お兄さん! 新型シミュレーターのモニター、やってみない?」
「え……俺、ですか?」
突然声をかけられて、睦月は思わず聞き返した。
そんな睦月の動揺など構わずに、男は一方的にそのシミュレーターの仕様を説明していく。
つまりは、「どんなロボットでも模擬戦闘が可能」ということ……らしい。
「どんなロボットでも……」
呟く睦月が思うのは、最近街中で戦闘している合体ロボットのことだ。
SPD所属と発表されているそのロボットは、圧倒的パワーで怪重機と呼ばれるマシンを撃破していた。
確かに、レンゲルは最強のライダーかもしれない。
だが、巨大化した敵を相手にしたら、よもや勝ち目はないだろう。
そう――だから知る必要がある。あのマシンがどういうものなのか。
そして、その力を取り入れる方法を探らなくてはならない。
「分かりました。俺……やります!」
睦月は頷き、コクピットに滑り込んだ。
「と言っても……何を選べばいいんだろ?」
モニターに映される同系統のマシン達を眺め、睦月は首をかしげる。
睦月の知識では、どのマシンに適性があるかまでは分からない。
「ええっと……これでいい、かな?」
選択。
途端、そこはもう、マーズマシンのコクピットの中だった。
ヘルプモニターを表示。そこに示される指示に従って、睦月は叫んだ。
「流星合体……ライジングフォーメーション!
ビクトリーマーズ!!」
五体のマシンが流れるように変形、合体……さらに直立。
そこにいるのは、もはやただのマシンではない。
「行くぞ……」
興奮が睦月の身体を包み込む。ライダーバトルの時の血の滾りが甦る。
目の前のマシンめがけ、ビクトリーマーズは挑みかかった。
パイロット:上城睦月
搭乗機体:ビクトリーマーズ
- 186 名前:上城睦月 ◆FdCU8Fux7A :04/09/05 04:32
- >>185 VSニアーラ@スーパーウェスト無敵ロボ28號改ドリル・エディション
(F>dで、睦月の勝ち)
「トップジェットッ!」
ジェットランスを射出。それを追いかけるように突っ込み、巨大な槍……ジェットランスを構える。
エネルギーを集中。いきなりの大技だが、切り札を惜しんではいられない。
そう。放つは必殺の……
「マァーズ・フレアァッ!!」
紅蓮の炎を纏った槍が、目の前の怪ロボットを直撃する。
炎は膨れあがり、不恰好なロボットを包み込んだ。
この時、睦月は勝利を確信した。
「やった……えぇっ?」
その爆風を貫き、迫る鋼鉄。唸りを上げて迫るそれは……。
ドリル。
ドリル!
ドリル!!
続けざまに繰り出されるドリルが、ビクトリーマーズの手足を貫く。
コクピットにもその余波が来た。あちこちから散る火花が、睦月の意識を次第に失わせる。
闇。その中に睦月は包みこまれていた。
そう、この闇に捕らわれて消える。全てが。
――――闇。
ライダーバトルの終着点。誰もが死ぬ。勝ち残るアンデッド。蹂躙される人々。
誰もが涙を流す。そして死ぬ。剣崎さんも、橘さんも、……望美も。
――――――――――その闇の中に。
いや……俺がさせない。させてたまるか。
できるのか、今の俺に。
いや、できる……だって、俺は昔の俺じゃない。俺は……。
――――――――――――――――――光が。
俺は、仮面ライダーレンゲルだ!!
―――――――――――――――――――――――――――――見えた!!
「あ……」
気がつくと、そこは前のコクピットだった。どうやら意識を失っていたらしい。
時間にすれば、1分もたっていないのだろう。
だがその間に、睦月の決意は一層強固になっていた。
何故なら彼は「光」を見た。かつて彼が見たものと同じ光を。
だから彼は叫んだ。
「唸れ! 銀河の光!」
光が、ビクトリーマーズを包み込む。
ドリルに貫かれた穴が塞がる。
そして、金色の光の装甲を身に纏い、巨人が歩み始める。その名も……。
「超装光・ビクトリーマーズ!!」
そのビクトリーマーズに、再びドリルが迫る。
だが、「光」を身に纏った今のビクトリーマーズにとって、それは脅威ではない。
銀鎧剣とジェットランス、二本の武器がドリルを挟み込み、その回転を止める。
そして、止めの一撃。
「銀河……ダブルフレア!!」
閃光の白刃と紅蓮の業火、二つが今一つとなり、目の前のロボットを斬り倒す。
あちこちのドリルが切断され、怪ロボットはゆっくりと崩れおちた。
「……嶋さん……望美……」
それを見ながら、睦月は自分に言い聞かせるように言った。
「俺は必ず、俺の中の闇に勝つ……そして、みんなと一緒に光を見る。見なきゃいけないんだ……」
- 187 名前:アズラエル ◆hcYJqn0jQY :04/09/23 00:58
- 確かに、諜報部がジオン公国から奪取してきた機体設計図をシミュレーターでテストすると言ったのは私だ。
確かに、データ入力する前にデータ確認を怠ったのは私のミスだろう。
だが……
「このデータを持ってきた者は、後で最前線に送り込んでやる!!」
私がこう叫んだとしても、誰が私を責められるだろうか?
頭は無く、モノアイの付いたカプセル型の胴体、ひょろひょろとした触手のような手足。
手にはいい加減な形のマシンガン。緑一色のカラーリング。
それが、私の操縦している機体であった……。
「フッ……フフフ……フハハ……」
ここまで来たら恥ずかしくとも、もはややるしかない。
そう開き直り、マシンガンを構える。
多分、私の表情を他の誰かが見ていたら「ヒく」だろう。
だが今の私にとってはそんな事はどうでも良いことである。
「やってやる!やってやる!こうなったら、やってやるぅっ!」
そう喚きながら、マシンガンを乱射。
頭の隅で、冷静なもう一人の自分が警告を発しているが無視。
パイロット:アズラエル
機体:「超量産型MS」サク
- 188 名前:ニアーラ ◆T67QXaZoE2 :04/09/23 12:58
- >>187 アズラエル@サク
「さあて、この間は負けちまいましたけど、今度は負けるわけには参りませんねえ」
ニアーラはコクピットの中でちろりと唇をなめた。
カプセルのような格好のMSの前に、それは姿を現した。
黒と金色に彩られた「ガンダム」。
そのシルエットは羽を広げた悪魔のように禍々しい。
それは、MBF-P-01-Re<AMATU>の完成形。
左腕には鉤爪「ツムハノタチ」、左腰にはブレード「トツカノツルギ」を装備。
他にも、足首の形状など細かなところが改修されている。
その名を、ガンダムアストレイ・ゴールドフレーム天(アマツ)ミナ、と言う。
黒い肌の女使用人は、相手にコンタクト。
「とは言うものの、私もまだこいつに慣れてないものでしてねえ。できれば手加減して頂けないでしょうか」
人間離れした邪な顔で、女はにたりと笑った。
その女の顔が、一瞬燃え上がる三つの瞳に変わったのは、果たして見間違いだったのだろうか――
パイロット:ニアーラ
機体:ガンダムアストレイ・ゴールドフレーム天(アマツ)ミナ
- 189 名前:太乙真人 ◆HbEiUCHKrw :04/09/23 14:33
- ―――それは、「最初の人」の遺跡から
天祥くんが面白いものを発掘してきたことが始まりだった。
「ねえ太乙先生、なんか遺跡でこんなもの見つけてきたんだけど……流石にオレじゃわかんなくって。
先生だったら、これ何かわかる?」
そして、天祥くんの拾ってきたその重テクノロジーな宝貝を解析した結果、
どうやらそいつは自分側のスペックを入力すると、メカ側の方で用意された仮想敵と
画面を通して擬似戦闘できる、シミュレーターのようなものだったらしい。
なんかこないだ慈航道人がそんなのを欲しいといっていたから、これをもとにして作るのも面白いかもしれない。
ひとまず修復は完了し、普通に起動できるように仕立てたところで――いざ試運転!
「太乙………擬似戦闘シミュレーターだったな。オレに戦わせろ」
「o那o宅…残念だけど、まだキミにこいつは使えないんだよ」
「使わせないなら殺す」
「ゔ………ざ、残念だったね。
こいつが使えるのはどうやら乗り込み型のロボットのみであって
それ以外のものはエントリーできないらしいんだ………フフフ」(汗
「………ちっ。早くオレにも使えるように改造しろ」
「―――あー、肝が冷えた……
ともかく、試運転試運転! 宝貝シミュレーター起動!!」
パイロット:太乙真人
機体:崑崙十二仙専用宝貝ロボ「黄巾力士」
ふっふっふ。 相手はまだ選別中のようだが――
私の作ったこの黄巾力士がどこまで戦えるか、やってみようじゃないかっ!!!
()
- 190 名前:野中ハル ◆2JT9bAJzjc :04/09/25 01:57
- >>189 vs崑崙十二仙専用宝貝ロボ「黄巾力士」
たまにはゲーセンへ。
そんな日もある。今日はバイトが早めに終わったし、リクオの店に寄ってから帰るにしても
ちょっと時間が余る。
なのであたしは格ゲーの筐体の前に座って、使うキャラを物色中な訳だ。
キャラっていうかロボ。ロボゲーだから。ついでにいえば通信対戦用みたい。
モニターには正体不明な対戦相手の機体が表示されているが、
「――なんつーか、前世紀の貸し本屋漫画ちっくな……」
ダルマストーブに蛇腹の手足を生やしたみたいなデザイン。レトロだねえ。
こういうロボの相手がガンダムだのマクロスだの(実はどっちもよく知らないケド)だと、
ミスマッチ感があるんじゃないか。何となくそう思った。
これにしよう、と選んだのはだから同じく古っぽい形のやつだ。膨れた乾電池型の胴体に、
口だけ笑ってる黒い三角コーンの頭をつけて、手足は体重支えられるのが不思議な程細い。
おまけにお腹には「MONSTER」のロゴ。うーん、シンプル・イズ・ミツテルヨコヤマ。
ではではゲームスタートっと。
「へー。最近の格ゲーは凝ってるね」
戦闘画面になった。
3Dだ。奥の方にタンクタンクローな敵がいて、手前にこっちのロボが立っている。
その怪しげなロボの足元に、なんとちっちゃいあたしがいた。怪しげな棒が数本刺さった怪し
げな箱を持っているが、どうやら操縦機らしい。結論、怪しげ。
スティックをいじるとちまちま動く。お、ちゃんと肩にはカラスのカンスケもいるじゃん。
原理はいーや。ミステリアス美少女・ハルちゃんを完全再現ってのが嬉しいね。
しかし画面内のあたしは動かせるけど、ロボは動かない。どういうことだ。
と、適当にボタンを叩いてたら画面が切り換わった。
画面というか視点が換わったカンジ。ゲームの中にいるあたしの目線、なのかなコレ。
おおでかいなあ、お前。見上げちゃうよ。
あ、ロボが動かせるようになってる。どうやら操縦モードのようだ。
ぎっこちょんぎっこちょん、というのは駆動音で、ずぅむずぅむ、というのは地面と画面が
揺れる音。
なんか愛いやつ。
「よしゃっ、ゴーゴーレツゴー!」
先手必勝全弾撃ち尽くし外交でございます。えーと、口から怪光線のボタンはこれだね。
ポチっとな。
操縦者:野中ハル
機体:モンスター
- 191 名前:アズラエル ◆Z3azraelx2 :04/10/03 22:55
- >>188(VSニアーラ)
「手加減も何も!全力で戦っても!」
よりによってこんな機体でこんな機体と戦う事となろうとは。
勝機は限りなく0に近い。
――しかし、勝機は「限りなく0に近い」……つまりは「0ではない」と言う事だ。
私は前にテストを行った「ビショップ」が関節を狙い撃つ事によってダイゼンガーを行動不能にした事を思い出していた。
このマシンガンはいい加減な形だが、全く攻撃力が無いと言う訳でもない。
先ずは脚部だ。狙いを定め……
……ッ!
凄まじいほどの気迫。相手も私と同じ軍人か?
いや、この気迫は熟練者の気迫とは違う。私が感じた事の無いタイプの気迫だ。
これは一体……。
そう戸惑う内にかなり距離を詰められてしまった。
もうこうなっては狙いを定める所ではない。ひたすらマシンガンを撃ち続ける。
ランサーダートの直撃で片腕が吹き飛ばされようとも、
頭部バルカンによって情けないカプセル状の胴体がさらに情けない形となろうとも、
射出された槍によって足が吹き飛ばされようとも、
それでも撃ち続けた。
結局、敗北。
MSの差がどうこうと言うのは負け惜しみ以外の何物でもないので言わないが、
最初に対戦相手に気圧されてしまった、と言うのが大きかったのだ。
「私もまだ戦う機械になりきれない。そういう事か」
- 192 名前:アズラエル ◆Z3azraelx2 :04/10/13 01:48
- これより、50試合目終了時点での撃墜数ランキングを発表する!
初めに、3位となった7名の発表を行う!
1人目は……<FONT COLOR=#000096 SIZE=4><strong>黒桐鮮花!</FONT></strong>
自分専用のZプラスを駆る礼園空軍所属の美しき少女。
空を制する事によって相手に勝つ、これは戦術的に大きな事である!
2人目は……<FONT COLOR=#FF4B00 SIZE=4><strong>ミミー・サルペン!</FONT></strong>
ピエゾの存在ばかりが語られるS.H.B.V.D.だが、彼女も忘れてはならない。
ライデンと言えば肩部のレーザーが目を引くがそれだけに頼る事の無い戦いを見せた!
3人目は……<FONT SIZE=4><strong>ティモシー・ダルダントン!</FONT></strong>
マイクローン化したゼントラーディの中でも「オールキル・ウィザード」の異名を持つ兵(つわもの)中の兵。
それが新型のバルキリーで襲い掛かるのだから敵パイロットから見れば死が迫るも同然!
4人目は……<FONT COLOR=RED SIZE=4><strong>ゴエモン&エビス丸!</FONT></strong>
花のお江戸の大泥棒とその相棒、ここ一刻館でも鮮やかに魅せてくれた。
数多くの強敵達を退けてきたゴエモンインパクトの存在も欠かせない!
5人目は……<FONT COLOR=blue SIZE=4><strong>アラド・バランガ!</FONT></strong>
この若さで、この成績とは流石αナンバーズ所属。
本来の愛機とタイプの違う機体でも勝利する実力は見事としか言い様が無い!
6人目は……<FONT SIZE=4><strong>野崎一哉!</FONT></strong>
撃墜数ランキング入賞者の中で唯一のオリジナルキャラクター。
本来の機体と似通った性能をもつアルトアイゼンで暴れまくった!
茶色
7人目は……<FONT COLOR=#963200 SIZE=4><strong>八指田薫!</FONT></strong>
叶s星重工私立戦闘部隊の課長の実力は伊達ではなかった。
戦闘機パイロットでありながらロボットに乗れば格闘戦もこなす逸材!
以上7名が撃墜数:2で3位となった!
- 193 名前:アズラエル ◆Z3azraelx2 :04/10/13 01:51
- 次に、2位となった2名の発表を行う!
まず1人目は……マンフレート・ブランド!
ジャミングシステムを搭載したVF−17S改で見事な成績を収め、
「クリティカルパス・コーポレーション」の代表取締役社長としての実力だけでなく
パイロットとしても一流である事をこのシミュレータースレッドでも証明した!
次に2人目は……「アズラエル」……ああ、私か。
私についてはノーコメントとさせてもらおう。
マンフレート・ブランドと私が撃墜数:3で2位となった!
それでは、1位を発表する!
一位は……ピエゾ・バイモルフ!!
「天才パイロット」ピエゾ・バイモルフが撃墜数:5で撃墜王の座に輝いた。
本来の愛機はライデン系列であるが殆どの戦いを鹵獲したVRや旧式のVRで勝利しているという実力者であり、
VRを使用した試合では負け無しと言う恐るべき結果を出した。
シミュレーションスレッドでは未だに「invent something on the way of attack」が出ていない事が悔やまれる、
と言うのは贅沢だろうか。
それでは、50試合目終了時点での撃墜数ランキングを終了する。
…………明日の撃墜王は誰だ!
- 194 名前:八指多薫 ◆rPMoTwShzE :04/10/21 16:09
- http://www.appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1077908451/194.jpg (25KB)
地を轟かす龍の咆哮が鳴り響く。
「へへぇ。今までじゃじゃ馬乗ってきたけど、あんた程じゃなかったよ!」
コクピットの薫は不敵に笑った。駆るのは帝国軍最強にして最悪のゾイド、ジェノブレイカー。
見るものを畏怖させる真紅のカラーリングと、装備されたエクスブレイカーによって、その姿はまさに魔龍。
「ったくじゃじゃ馬だったらありゃしない。ちゃんとあたしの言うこと聞きな!勝ったらご褒美考えてあげてやらないでもないわよ!!」
身を震わせ、再びジェノブレイカー、咆哮。
するとにわかに空が掻き曇り、濁った雨がどうどうと吹き荒ぶ。
雨に打たれる赤い龍は、まるで血を浴びたようにも見えた――
<対戦相手募集>
パイロット:八指多薫
搭乗機体:ジェノブレイカー
- 195 名前:ネル・オールター ◆00mFEldSCo :04/10/21 20:13
- >>194(VSジェノブレイカー)
……久しぶりにやってみると、どうしてこうはずれくじを引くかな?
相手のほうは、高火力に高機動、加えて重装甲の可能性もありますね……。
・・・とすると、エネルギーの消費も激しいはず。
なら、付けねらうはその辺が妥当。
まともに戦っても、勝ちは薄いですから。
せいぜい、ついて来てもらいましょうか?
パイロット:ネル・オールター
搭乗機体:ビートル
さて、腐っても科学特捜隊の名機。
ただのヤラレメカと思っていると、痛い目を見ますよ?
―――さあ、ついてきなさい。
誘いに乗ったときが、あなたの最後です!
- 196 名前:八指多薫 ◆TORYUybZWY :04/10/22 14:14
- >>195 ネル@ビートル
(r>0で勝利)
モニターに警告音。上空から接敵してきたどこか懐かしいデザインのジェット戦闘機。
カメラが自動的に相手コックピットにズームイン。そこに写っていたのは――
ネル・オールターだった。ただ、科学特捜隊の制服を着用し、あのヘルメットまでかぶっている。
薫は思わず吹き出した。
「うわー。違和感全くなし――って、おあっとぉッ!!」
ビートル翼端からミサイル発射。レバーを倒し、ジェノブレイカーをステップさせて回避。
「なぁるへそ、ヒットアンドアウェイって訳か。ならこいつはどうよ!」
ジェノブレイカーの左手がワイヤー制御で飛び出す。わざと機体をかすめさせ、体制を崩す。
高度の落ちてきたビートルに向かって下腹部の高圧濃硫酸噴射砲を放って接近。
「捕まえた!」
エクスブレイカーの大鋏でビートルを捕らえ放り投げる。ジェノブレイカーが前傾姿勢をとった。
「とどめッ!!」
タイミングを計った収束荷電粒子砲が、ビートルを文字通り消滅させた。
「魔装竜の名前は伊達じゃないのよ!」
- 197 名前:シーラ ◆siv/6DyCxU :04/10/22 16:16
- (シミュレーターの前に立つ、とんがり帽子の少女魔法使い三人組)
アルス(ア)「ウワァオ!!これ最新型の対戦型シミュレーターじゃン!!」
エバ(エ)「ねえアルスちゃん、「さいしんがたしみゅれーたー」って?」
ア「つまりこいつで誰かとバトれる訳!アタシも人間界じゃこいつでブイブイ言わせて――」
シーラ(シ)「……くだらない。ほら、さっさと行くぞ」
ア「あぁ〜らシーラちゃん、もしかしてこういうの苦手ぇ?」
シ「そんなんじゃない!オレはこんなのにかまってる暇なんかないって言いたいんだ」
ア「ふーん。逃げるんだ……?」
シ「うるさい!」
エ「えーと、えーと、あ、あの……」
ア「はーい、一名様シミュレーターごあんなーい!!」
(アルスに襟首つかまれてシミュレーターにぶち込まれるシーラ)
シ「おい!一体どうするんだこれ!」
ア「大丈夫大丈夫!ボタンとスティックとフットペダル動かして押しまくれば相手で勝手にやられてくれるからさぁ!!
ちなみにシーラちゃんのバトルっぷりは観戦用モニターにバッチシ映るからねー」
エ「シーラ、頑張って!!」
シ「まったく……」
(シーラが選択したのは――)
シ「ZGMF-X88S “ガイアガンダム”?」
ア「うっわ、シーラちゃん選択渋ッ!!」
<対戦相手募集!!>
パイロット:シーラ(魔法少女隊アルス)
機体:ガイアガンダム
- 198 名前:ユウ・カジマ ◆KA.RMfpc9o :04/11/08 03:07
- >197 (VSガイアガンダム)
「………(機体選択、ランダムに設定)」
ランダムに選択された機体は…PTX-003C アルトアイゼン。
ユウはデータに目を通す。
「…(実弾のみの装備、近接格闘戦に特化された癖のある機体…か。)」
パイロット:ユウ・カジマ
機体:アルトアイゼン
「行くぞ…」
- 199 名前:ユウ・カジマ ◆YX.NTuBLUE :04/11/08 04:06
- >197(VSガイアガンダム)
(s<Kでユウ・カジマの勝利)
ガイアガンダムのデータをモニターに出し、性能を頭に入れる。
相手MSの武装は、ビームライフルとビームサーベル。
そしてMA形態への可変が可能。
「…厄介なMSだ。」
データに目を通し終え、アイカメラに移るガイアガンダムへ照準をロックしようとした時…
ガイアガンダムのビームライフルから、ビームが撃ち出された。
「―――っ!」
直撃コースでは無いにしろ、ユウは操縦桿を動かし回避行動を取る。
「…(…素人…か?狙いが甘い…)」
一瞬、脳裏に疑問が浮かぶがすぐにそれは消える。
素人ならば、操縦の仕方を教えてやるだけだ…という考えで。
「まずは、牽制射撃…」
スプリットミサイルを弾幕として発射した後、すぐにフルバーニアで接近。
ガイアガンダムから発射されるビームを、横の動きで躱しつつ
ついでと言わんばかりに、左腕の三連マシンキャノンも撃って行く。
「……(近接格闘戦に特化されているだけあって、馬力があるな…)」
身体に掛かる想像以上のGに驚きながらも、まさに突撃と言えるべく速度で突き進む!
そして、ガイアガンダムの手前まで来ると…機体に穴を穿つべく右腕の杭打ち機―――
リボルビングステークを打ち込む。
…ガイアガンダムの動きが止まり、所々から火花が散り始める。
「………もう少し、戦い方を考えてみると良い。」
その様子をモニター越しに見ながら、ユウは一言呟いていた。
(シミュレーション終了)
ユウ・カジマ、WIN!
通算戦績:2勝4敗
- 200 名前:アルス ◆KsLzkYtwhs :04/11/08 12:31
- 「うーん、惜しい!シーラちゃん良いところまでいってたんだけどねぇ」
シミュレーターから降りてきたシーラにアルスが一言。
「大体、オレはこんなのやったことすらないんだ!負けて当たり前だろう!」
シーラも負けじと反論。
「はいはい、はいはい。じゃあ、アタシが手本、見せたげるから。参考にしとくこと!」
今度はアルスがシミュレーターに。コックピット内で取り出したのは、彼女の父の形見の魔導書。
「へへぇ。魔導書っていったら、アタシが使うのは――こいつだぁぁぁっ!」
魔導書がひとりでに開き、膨大な量の頁が舞う。その中で、朗々と元気よく詩が響く。
「憎悪の空より来たりて――」
嘆願は他ならぬ鬼械神召喚。
「正しき怒りを胸に――我は魔を断つ剣を執る!」
光が爆裂した。その中心には雄雄しく腕を組む、人の手による鬼械神が顕現。
<FONT SIZE=5>「汝、無垢なる刃、デモンベイン!!」</FONT>
「見習い魔女だからって、甘く見ないでよ!!」
〜BGM 正義爆臨 −憎悪の空より来たる−〜
<対戦相手募集>
パイロット:アルス
搭乗機体:パーフェクト・デモンベイン
(シャンタク、二挺魔銃、ニトクリスの鏡、アトラック=ナチャ、バルザイの偃月刀装備)
- 201 名前:ユウ・カジマ ◆YX.NTuBLUE :04/11/09 05:17
- 「………(今日は、ジオニック系の機体データを試してみるか…)」
「……(戦闘フィールド…コロニー内部を選択。)
…シミュレーション…開始。」
コクピット内部のモニターに映し出される、コロニー内部。
…その中で、一際大きなビルをアイカメラが映した。
それをモニター越しに確認すると、ユウは操縦桿を操作し、ビルの陰へと機体を潜める…
<対戦相手募集>
パイロット:ユウ・カジマ
機体:MS-18E ケンプファー
フィールド:コロニー内部
- 202 名前:ユウ・カジマ ◆uidngjnEC. :04/11/09 05:19
- 「…(一番重要なデータを入力し忘れるとは…)」
- 203 名前:アルス ◆Alust0n1yE :04/11/10 10:55
- >>201 ケンプファー
(K>u、アルス勝利)
デモンベインの前に立ちはだかるのは青いMS。
「いよーし、まずはこれで!!」
バルザイの偃月刀召喚、投擲。ビルをぶった切りながら偃月刀が飛ぶ。
しかしケンプファーは回避。背のジャイアント・バズを射撃。
「へへ、遅ぉいッ!」脚部シールド開放、跳躍。刃金の神が空を軽やかに舞う。
その時、デモンベインの足に何かが絡みつく。チェーンマインだ。
「わわ!」
絡みついた地雷の鎖が爆発。左足のシールドが砕けてバランスが崩れる。
シャンタクを用いて慣性制御。魔銃召喚。
「いっくわよー!乱射ァァッ!!」
クトゥグアとイタクァを一マガジン撃ちつくす。
同時にビームの鬣が広がる。
「捕まえた!アトラック=ナチャ!」
ケンプファーが蜘蛛の巣につかまった。着地したデモンベインは術式解凍。
「光射す世界に、汝ら暗黒、住まう場所なし!」
アルスが叫ぶ。
「渇かず、飢えず、無に還れェェェェェェッ!!」
「レムリアァァァ・インッパクトォォォォォォォォッ!!」
無限の熱量を持つ掌がケンプファーに炸裂。
「昇華!!」
爆裂する光。ケンプファーは文字通り昇滅した。
勝利を誇示するかのようにデモンベインは両手を振り上げ、腕組み。
「アルスちゃん、大ッ勝ォォ利ッ!!」
- 204 名前:太乙真人 ◆HbEiUCHKrw :04/11/10 13:43
- >>189-190 野中ハルちゃん
ほどなくして、私のかけている宝貝ゴーグルに映る映像が戦闘画面に移行する。
戦闘フィールドへと飛び降りた私の黄巾力士の目の前に存在したのは――
とんがり頭にずんぐりした胴体、それに反比例してやけに細っこい手足のロボットだった。
なんか金鰲の宝貝ロボ・蒼巾力士に似ているが、アレよりもさらに前近代的でレトロなデザイン。
一体あんな手足でどうやってずんぐりした胴体を支えているのかと思わずツッコミたくなるような形状だったが――
「だが!!
そこがいいっ…!! こういう素敵テクノロジーな宝貝メカ、私は大好きだっ…!!!」
――などと一人で悦に入って(;´Д`)ハァハァしていたところに、いきなり破壊光線が撃ち込まれる。
「ぬぉわわわわわわっ!!? い、いきなり不意打ちとはケンカっ早いなあ…もう!」
(↑注:自業自得である)
ええいうるさいぞナレーションっ! 地の文は私の語り口なんだから余計なチャチャを入れるなっ!!
何はともあれ初撃のビームを空中に急上昇することで回避。
これで一息つけると思ったつかの間…今度は地上からの猛烈な砲撃攻勢。
なんかチビっこい同系の小型機もわらわら出しているが…向こうは空を飛べないらしいので一安心。
――なるほど、一気呵成にたたみかけてこっちを潰す気か。
迫り来る敵の攻撃を視界に捕らえつつ、私の明晰な頭脳はそう結論づける。
手の内が分からないから攻撃させる前に全力で―― 一つのセオリーではある。
……だが!
「この私をそんなに嘗めてもらっては困るっ!! うりゃうりゃうりゃうりゃぁあああっ!!!」
絶叫とともに、私の手が凄まじい速度で操作レバーを動かしていく。
そりゃもうなぜか武吉くんのオラオララッシュの如く。URYには流石にするつもりはないが。石仮面ないし。
こっちに向かって投げつけられる小型メカをパーリングで叩き落とし、
吹き付けられる火炎を黄巾ビームで相殺し、
怪光線をダッキングと宙返りでひたすら避け、
とにかく攻撃を捌く捌く捌く!!
なにせこちとら頭頂部のコクピットは吹きっさらしで私自身が露出している。
避け損ねれば(ゲームとはいえ)私も危ないっ!! 特に精神衛生上とかっ!
「ぐふふふふ。どうだ私のロボットさばきは――ん?」
そして敵の猛攻撃をあらかた耐え忍んだと思ったその矢先……
今度はそのとんがり頭を生かしてのロケット頭突きがこっちに迫り来る!
「こ、こなくそぉおおっ!!!」
黄巾力士の腕をクロスさせ、十字ブロックで必死にガード。
かなりの衝撃とダメージは来たが……それだけだ。どうにか押さえた。
向こうの必殺技もこちらの致命傷には及んでいない。
「ふっ…この私の設計した黄巾の宝貝合金装甲を甘く見るな!
今度はこっちからだっ!チェスト――――ッ!!!」
私の絶叫とともに黄巾力士は両腕を振り上げ、
そのドラえもんの如く丸い二つの鉄拳を、無防備な敵機の背中に打ちつける!
延髄部分から破壊され、爆発瓦解しながら墜落していく敵機。
ゴーグルには『YOU WIN』の六文字。私の勝利だっ!!
「ハ―――ッハッハッハッハッハッ!! やはり私はこっち方面天才!?」
珍しいお宝ハイテク宝貝で、しかも初勝利を挙げてその余韻に浸っていたのもつかの間。
「どれだけ待たせるつもりだ太乙…!! 次はオレにやらせろと言っている!!」
「ちょ、ちょっと待ってロ那ロ宅!! だから血気はやって乾坤圏こっちに撃つとこの装置も一緒にって……
ギャ―――――――ッ!!!」
……慈航道人。
君に頼まれてた戦闘シミュレーター、まだ完成にはかなりかかりそうだ……ガクッ。
(勝者:太乙真人 戦績:1勝0敗)
- 205 名前:ユウ・カジマ ◆YX.NTuBLUE :04/11/11 04:25
- >203
「―――ッ!?」
フィールド内に現れた鬼械神。
現れた位置から、巨大な偃月刀がビルを斬りながら飛来する。
それに気付いたユウは、すぐさま操縦桿を操作し…
スラスターとバーニアを吹かし躱す。
「……(…装甲が厚そうな機体だな。)」
そう思いながら、照準をデモンベインの周りへロック
左手のジャイアント・バズのトリガーを、マニュピレーターが引き絞る。
一発、二発、三発、四発…全弾撃ち尽くし、弾切れになるとバズをすぐさまパージ。
そのままの勢いで、空を翔るデモンベインへと強襲型のスピードを生かし接近。
右手のチェーンマインを脚部に向かい投げ付ける!
…チェーンマインは、上手くデモンベインの足へ絡み先端の一つが爆発…
そこから連鎖反応が起こり、残りが爆裂して行き…煙に包まれるデモンベイン。
「…(手応えは、あった…)」
一瞬の間を置き、煙が晴れる。
姿の見えたデモンベインは、左足の一部が欠損しているが、動きの制御がきちんとされていた。
「く…っ!」
すぐに、その場から機体を動かし、後部スカートに搭載されている
一挺のショットガンを引き抜き、構える。
…デモンベインが手にする二挺魔銃から、乱射される弾に掠りつつショットガンのトリガーを引く。
―――だが…
「ッ…(動けない…?)」
周りに広がるビームの鬣が形成した、網にかかってしまった。
抜け出そうと、最大出力でバーニアを使用しても、抜け出す事が出来ない。
…そして、コクピット内に警告音が響いた。
「推進剤が…切れたか…」
こうなってしまっては、抜け出すのは無理だと思いながらも、ケンプファーは足掻く。
―――しかし、そこへ常識を超えた膨大な熱量を持った掌が迫る。
ケンプファーに躱す手段は無し、デモンベインの掌が機体に炸裂…
その次の瞬間、ケンプファーは跡形も無く消滅していた。
(シミュレーション終了)
ユウ・カジマ、LOSE!!
通産戦績:2勝5敗
- 206 名前:ユウ・カジマ ◆TOSPw0gMPM :05/01/06 05:56
- 「……(久しぶりに、シミュレーターを使うとするか…。)」
「…(選択フィールド…地上、市街地…シミュレーション、開始。)」
《対戦相手求む》
パイロット:ユウ・カジマ
機体:RX-79(G)Ez8(Extra-Zero-8)
フィールド:市街地(地上)
- 207 名前:白銀武(M) ◆PlmOa8F2/I :05/01/06 06:29
- ――さて、今日も戦術機の訓練訓練!
バルジャーノンの方が楽しめるって点じゃ上だが、でもやっぱこっちもなあ…
こっち実際にロボット動かしてるし。
―――ん?
なんかシミュレーターに見慣れないモードが……って!
《対戦相手求む》っっ!?
んな、バルジャーノンの通信対戦みたいな……って、
そもそもこの世界にはシミュレーターはあっても純粋なバルジャーノンの筐体なんかないはずだし!?
しかも相手の機体、バルジャーノンの機体でも戦術機でもないし……どーなってんだ?
……ま、いいか。
この世界、まだ認めたわけじゃねーし。たまにはこんな事だってあるだろ!
受けるぜ! その勝負!
パイロット;白銀 武
機体:戦術機『吹雪』
ふっふっふ・・・
- 208 名前:白銀武 ◆PlmOa8F2/I :05/01/09 19:59
- >>206-207 ユウ・カジマ@Ez−8
戦闘フィールドは……市街地か!
シミュレーターでも模擬戦でも散々市街地で練習してるからな、この勝負いただきだッ!!
(P>T、武の勝ち)
網膜投影の画像が、市街地のそれに入れ替わる。
「敵機体は……と、後ろか!?」
間髪入れずこっちに撃ち込まれるビームライフルを、ビルの陰に飛び込んで回避する。
にゃろ、一体どこの機体か知らないが…相当戦闘慣れしてやがるな!?
「このやろ、お返しだ!」
さっきとはあべこべに、ビルの陰から半キャラずらしでマシンガンを連射するが――
流石にこんな簡単な手には引っかからないとばかりに、向こうも同じくビルの陰に引っ込んでやり過ごす。
「くっ、当たれ当たれ……うぉっと!?」
さらにアレから戦闘は続くも……撃っては避け、撃っては引っ込みの典型的な削り合いパターン。
あ゙〜〜〜〜、これじゃラチがあかねえ! 削り合いつっても互いにあんまり消費してねぇし!
むしろ残弾の方が心配だ、向こうはどうなのか分からないがこっちのマシンガンも、弾数が心もとない。
ちっ……一対一でここまでのヤツと戦えるなんて、向こうの世界の尊人以来か!?
ぶっちゃけた話、こっちの世界だと一対一なら、誰とも互角ってワケには行かなかったからな…腕が鳴るぜ。
しかも向こうの正体不明の機体、どうも装甲がかなり頑丈らしく
こっちの方が多く当てているはずなのに、それほど多く耐久度を削れていない。
「……こなくそっ!」
不用意に建物の影から出たのを見計らって、マシンガンを撃ちこむが…相手の持ってるシールドで防がれる。
そして、相も変わらず精度の落ちないビームライフルの射撃。
「うわぁっとっ!?」
ジャンプキャンセルで回避反撃するもまたシールドで弾かれ、仕方なくビルの陰に。
しかも始末の悪いことに、引っ込むまでに一発余計なのもらっちまってるし。
おまけにシールドまで持ってるもんだから、なおのこと遠距離戦だと分が悪い。
このままじゃジリ貧だ、どうする……? あとやってない戦法は―――
遮蔽物が多く視認が難しいので、レーダーで時期と敵の位置を確認しつつ、考える。
――遠距離戦は不利。 弾数がもう心もとない。 まだ使ってない戦法。
そして敵の反応はそう遠くない………
「……よし、これだっ!!」
思い立ったが即行動!
オレは吹雪を相手の背後に回りこませると、一気に敵機めがけてダッシュをかける。
反応してこっちにライフルを向ける敵機体。
すぐさま回避でジャンプするも、それを予測してジャンプの頂点に銃口が向けられる―――かかった!
「おりゃぁあああああ!!」
通常ジャンプの途中、ジャンプキャンセルの要領で、敵方向めがけて噴射跳躍。
いわゆる空中ダッシュの状態だ。
敵弾は狙いを外されたために、全てオレの頭上へ抜けていく。
――見たか! これが白銀流の秘技、変則二段噴射跳躍だ!!
背後からの奇襲、迎撃弾の回避、そしてこちらの突貫。
相手へのゆさぶりには十分なはずだ。
向こうも対応しようとしてビームサーベルを抜こうとするが……遅いぜッ!
「対応させる暇なんか……やるかよッ!」
サーベルを抜く相手めがけて、残弾全部撃ち込む勢いでマシンガンを乱射しつつ、なおも突貫。
いくら装甲が硬いからっつっても、近接からの攻撃ならどうだッ!?
そして―――こちらがとどめのナイフを繰り出す瞬間。
向こうのビームサーベルも振り降ろされる! ヤバイ、相討ちかっ!?
「こなくそォッ!」
思わず目を閉じつつ、操縦桿を前に倒す。
バルジャーノンで最速っつってたカイゼルのサーベルじゃないけど――ナイフよ間に合えッッ!!
―――目を開く。
爆音とともに、切り替わった画面には……煙を吹いて膝を突く、あの謎の重装甲の機体。
「勝った……のか?」
オレが勝ったのは、この網膜に映る映像が証明している。
けどなんで、このゲームのない世界の戦術機シミュレーターにあんな機体で、通信対戦が?
正直、分からないことだらけだ。後で夕呼先生に聞いて―――あれ?
どうしたんだ、急に目の前がぼやけて……
「タケル……タケル!」
……あれ? 冥夜?
「返事がないので心配したぞ、これから一対一で訓練だというのに…」
気づいてみたら、そこはシミュレーターの中。
ただし網膜に写る画面は―――あの謎機体じゃなくって、戦闘前待機中の冥夜の吹雪。
……夢、だったのか? それとも幻?
「ボーっとするでない、戦闘開始だぞ」
「あ、ああ……」
どこか釈然としないものを胸に残しつつも、冥夜との戦闘が始まる。
どーせ戦闘に入ったら忘れんだろーけど……なんだったんだ、アレ?
勝者: 白銀 武
通算戦績: 1勝0敗
- 209 名前:ユウ・カジマ ◆YX.NTuBLUE :05/01/10 06:30
- >208(VS 戦術機『吹雪』)
モニターがビル、道路等を映し出すと同時に、照準を相手として現れた敵機へとロック。
操縦桿を操作すると、マニュピレーターが、ビームライフルの引鉄を引く。
―――直撃。
ビームが撃ち出される瞬間、そう感じた。
…だが、敵の機体はビルの陰に飛び込み、回避…。
「…(中々…やる。)」
完全な素人では無い…と、感じ取ったのか…ユウは、すぐさま操縦桿を動かし、フットペダル
を踏み込んで、バーニアを吹かしながらビル陰へと機体を入れる。
案の定、相手はマシンガンを連射…反撃してきたが、当たりはしない。
―
――
―――それから、暫くが経った。
状況は、Ez8が多少着弾多めという、完璧な削り合い。
ビームライフルのエネルギーパックも底を尽きかけてる。
「………(そろそろ、出なければ…。)」
Eパックに、残量のある内に決めようと考えたユウは、一旦操縦桿を握り直す。
そのまま、フットペダルを踏むと、Ez8はビル陰から飛び出した!
敵機は、容赦無くマシンガンを連射…だが、これぐらいなら、シールドで防げる。
弾幕が薄くなったところで、ビームライフルでの射撃。
ビームの一発目は、跳躍によって回避…その後、そのままマシンガンで反撃を試みる敵機。
それを、先刻と同じ様にシールドで防ぐ。
マシンガンでの攻撃が止んだ所で、二発目のビームを発射。
…それは、直撃とまではいかないが、命中。
「……(一気に、近接戦闘に持ち込むか…?)」
レーダーを見、吹雪を追いながら考えていた、その時…
コックピット内にアラートが鳴り響く。
「…ッ!(背後から…!?)」
すぐさま、操縦桿を操作。
機体を背後へ向き直らせ、ビームライフルを構える。
「……(恐らく、跳躍して回避運動を…。)」
予想通り。
空中へと、敵機が跳んだ…マニピュレーターが、ビームライフルの引鉄を引く。
…誰もが、これで終わりと思うだろう。
しかし…これだけでは終わらなかった。
「―――ッ!!」
ブーストを使用し、再び跳ぶ敵の機体。
そして、着地と同時の突貫…。
Ez8は、ビームライフルを発射しようとするが、撃ち出されたのは一発のみ…
Eパックの容量が、無くなった。
「く…ッ!」
操縦桿を操作し、ビームライフルをパージ。
だが、遅い。
サーベルを抜こうとした瞬間、敵機はマシンガンを乱射。
…コックピットが振動し、危険を告げる警告音が鳴り響く。
ナイフを手に、尚も接近してくる敵機。
「……(拙い…!)」
なんとか、ビームサーベルを抜き切り、振り降ろしたのと
ナイフが、Ez8へ向かい滑空するのはほぼ同時だったが―――
先に相手を捉えた刃は、ナイフだった…黒煙を吹き上げ、地面に膝を突くEz8。
「…(また、負けた…か…。)」
ユウが溜息を吐きながら、そう思った瞬間…Ez8の一部が爆発、炎上した。
(シミュレーション終了)
ユウ・カジマ、LOSE!!
通産戦績:2勝6敗
- 210 名前:エバ ◆cWCiSuePTk :05/01/17 13:04
- エバ「じゃあ、こんどはあたしがやる!負けたシーラの分もがんばる!」
アルス「よっしゃ!その心意気だよエバちゃん!」
(エバ、シミュレーターに)
エバ「えっと、えっと、これ!」
アルス「『メタルギア・REX』って、エバちゃん、こいつ超テクニカルキャラだって!」
エバ「だいじょうぶ!アルスちゃんも言ってるでしょ、『思う心』が大事だって!
だから、これでいい!」
シーラ「エバ、無理するなよ!」
エバ「うん!」
<対戦相手募集!>
パイロット エバ
機体 メタルギア・レックス
- 211 名前:ゴッドファイヤーコンボイ ◆J/cGys4gVE :05/01/25 03:49
- >>210
吹きすさぶ荒野、そこが戦場だった。
そこに立つ、二人のトランスフォーマーの姿がある。
一人は、真紅のボディ、そして熱き正義の心を持つサイバトロン軍炎の司令官、ファイヤーコンボイ。
そしてもう一人は、彼の双子の弟とでも言うべき、青いボディのゴッドマグナス。
そのゴッドマグナスが、不機嫌そうに口を開く。
「ここかファイヤーコンボイ。このシミュレーターとやら、どこまで本物の戦闘ができるのかね」
「それはすぐに分かる。……来たぞ」
ファイヤーコンボイの指差す先で、影が揺らめいた。
その影は近づくにつれ、みるみる大きくなっていく。
それは、巨大な戦闘要塞とでも形容するのがふさわしいものだった。
「なるほど。あのデカブツ相手か。こいつはちょいとばかり骨がありそうだぜ」
「ああ、そういうことだ。合体するぞゴッドマグナス!」
「しょうがねえな! 今回だけだぜ!」
二人の戦士の手がガチリと組み合わされる。
それを通じて稲妻が走る。二人の魂が呼応する。
その魂のうねりはお互いに共鳴しながら二人の身体を包み込む。
それが最高潮に達した時――
『トランスフォォォムッ!』
重なる二つの声と共に、変形開始。
腕に、足に、ゴッドマグナスがファイヤーコンボイの鎧となって包み込む。
そして胴体の上に覆い被さるようにドッキング。
溢れるエネルギーはプラズマとなって身体を走る。
強く清浄な意思とともに、その双眸が輝く。
二つの魂と心は今一つとなり、胸の紋章を輝かせる。
光輝なる正義の証、サイバトロンマークを!
そう、その名は――
超巨大合体! ゴッドファイヤーコンボイッ!!
パイロット ファイヤーコンボイ
機体 ゴッドファイヤーコンボイ(出典:トランスフォーマー・カーロボット)
- 212 名前:ゴッドファイヤーコンボイ ◆J/cGys4gVE :05/01/25 03:58
- 「行くぞ、メタルギアレックスッ!」
ゴッドファイヤーコンボイが空に舞った。
レックスの上にまで到達。照準セット。
肩にマウントした万能砲、ブルーボルトを自らのスパークと直結させる。
その砲門に光が集まり――
「ゴォッドッ! ファイヤアアッ!!」
――火を吹いた。
降り注ぐ光の柱。
それはレックスを貫き、確実に戦闘能力を奪っていく。
その前にはさしものメタルギアも無力。そう思える。
苦し紛れだろうか。辛うじて打ち返されたミサイルがゴッドファイヤーコンボイに迫る。
「こんなものが私に通用するか!」
無造作にそれを殴りつける。
殴られたミサイルは歪み、へし折れ、
破裂した。
とたん、あたりを光が包む。
太陽と見紛わんばかりの熱と閃光。
全てを消滅させる、無慈悲な破壊の光。
ゴッドファイヤーコンボイがうめく。
「これは……核だと!? ……ぐおおおおっ!」
そう、そのミサイルは決して苦し紛れなどではなかった。
メタルギア・レックス、その起死回生の一発。その切り札。
核ミサイルだったのだ。
その破壊の前には、さしものゴッドファイヤーコンボイと言えど耐え切れるものではない。
既に身体の各所は火を吹き、断続的に襲い来る圧力と痛みが、彼を苦しめる。
その存在そのものをなくそうとするかのように、コンボイの身体を蝕んでいった。
もはや痛みしか感じない。
意識すら遠のく。
その中で、彼にどこからか問い掛けてくる声があるように思えた。
お前は負けるのか?
――否。
ここで朽ち果てるのか?
――――否。
正義はここで潰えるのか?
――――――否!!
ならば勝つか?
そうだ、勝とう。
なぜなら……。
「なぜなら……っ!」
光が、裂けた。
核の爆光。それが真っ二つに裂けて、消滅した。
そして、その中から悠然と現れる、正義の姿。
手には自分の身長に数倍するかと言う巨大剣、ゴッドファイヤーソードを持ち。
彼は確として、そこにいた。
ゴッドファイヤーソード。
マトリクスウェポンと呼ばれるその聖なる剣。
その力で持って、核すら断ち切ったというのか。
そんなことが可能なのか。何故。
ゴッドファイヤーコンボイは、その答えを知っている。
「教えてやろう、メタルギア・レックス!
お前が核の力を使おうとも、私が朽ち果てることはない。
なぜなら……」
飛翔。レックスの目の前まで急速接近。
巨大剣を振り被り、
熱い心に不可能はないからだあああっ!!
言葉と共に叩きつけた!
巨体がたやすく切断される。
軋みをあげて倒れ伏す。
聖なる剣の力と、そしてゴッドファイヤーコンボイの熱き正義の心に押されて!
「私達は、どんなことがあっても屈しはしない!
なぜなら、正義はどんなことがあっても、絶対に負けないからだ!
たとえ一時は敗北しても、それは勝利のための後退に過ぎない。
だからこそ私は、明日という未来を信じて戦いつづけられるのだ!」
胸のサイバトロンマークが光る。
正義の心に呼応して、眩しきばかりの光を放つ。
そう、これがサイバトロン軍の司令官、ゴッドファイヤーコンボイの姿なのだ。
「私は皆の未来を守り抜く!
核などという兵器は、この世に要りはしない!!」
剣すら投げ捨て、突貫。
コアブロックに肉薄。拳を振り上げる。
「これで終わりだ!」
怒りと。
闘志と。
そして、正義を愛する心を込めて振り下ろされた鉄拳。
それはたやすく装甲を貫通し、レックスを崩壊へと導いた。
炎を上げながら自壊していく巨体。
それを見つめながら、コンボイは高らかに勝利の雄たけびを上げた。
――ファイヤアアッ!
(c<J、大文字によりゴッドファイヤーコンボイの勝利)
- 213 名前:相澤祐 ◆MhKn.jsd/6 :05/01/25 23:11
- 学校帰りにゲームセンターを覗くとシュミレーションゲームなる物があった
友人が話していたのはこれの事だったのか、と思い出しながらコインを入れる
機体データを入力し、ゆっくりと息を吸い込んだ
「頼むよ、僕は君を信頼しているんだ」
シルバーにリペイントされたMSが大空を舞う、体を馴染ませるように
パイロット:相澤祐
搭乗機体:F91ガンダム
<御手合わせ募集中>
ttp://home4.highway.ne.jp/kuso-ken/f91.htm 外見資料
- 214 名前:岳画殺 ◆/RYbjGM952 :05/01/28 13:30
- http://www.appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1077908451/214.jpg (97KB)
>>213 相沢殿
「ふむ、これか、悪司の言っていた最新ゲームというのは」
殺はためらうことなく硬貨を投入し、機体を選択。
「む、面白い機体だな。ではおぬしにしよう」
殺の選択したものは、無骨なシルエットを持つ戦車だった。
パイロット:岳画殺
搭乗機体:シャゴホッド(画像参照・核砲弾搭載済み)
- 215 名前:相澤祐 ◆MhKn.jsd/6 :05/01/28 21:05
- >>214(VS ソヴィエト製メタルギア シャゴホッド)
(M>R 相澤勝利)
操縦にも大分慣れたその時、レーダーに機影が映った
「さっそく戦闘…上手く戦えるかな?」
ディスプレイに表示された機体データを見て、相澤は驚愕した
「シャ…シャゴホッドぉ?あんなの相手にして大丈夫かな」
そうこうしている間に機銃の弾丸が飛んできた
恐らく小手調べ程度なのだろうけど高機動が売りのF91。ひらりとかわす
ビームライフルを正確に撃ちこむが、厚い装甲は受け付けない
「何か弱点は…」
重厚なメタルギアは攻撃を止めない…このままでは力押しされるのが目に見えている
「そうだ、ジェネレーター!」
有言実行と言わんばかりにスロットルバーを踏みこみシャゴホッドに迫る
F91独特の残像現象で更に混乱させながら後部ユニットへ
ビームサーベルで切り裂き、素早く反転しながらヴェスパーを撃ち放つ…
轟音と激しい光につつまれて大爆発するシャゴホッドであった
「良い戦いだったと思うよ…また機会があれば、ね」
僅かな残像を残しながら、銀色のMSは飛び去っていった
〔対戦成績 1勝0敗〕
- 216 名前:魔法少女隊 ◆IHqKoqAUcM :05/02/26 16:33
- (領域到着、光学迷彩を解除する三機の戦闘機)
シーラ@クロムチェスター・ベータ「まったく、今日も妖精捕獲を休むつもりか?」
アルス@クロムチェスター・アルファ「いやねー。カードのポイントが貯まりに貯まってまして。
こいつならシーラちゃんとエバちゃんも一緒にプレイできるし!」
エバ@クロムチェスター・ガンマ「ち、ちょっとまってよ二人ともー!」
アルス「ぃよぉーし、エバちゃんも位置についたし、いきますか!イントゥー、ストライクフォーメーション!!」
三機の戦闘機が変形する。アルファを先頭に縦列合体。完成したのは一機の大型戦闘機。
三機のチェスターの動力炉を直結し、位相空間にも突入可能できる巡航形態、ストライクチェスター。
なお、チェスターの合体フォーメーションには3タイプあり、ストライクチェスターは最もスタンダードな戦闘能力を有する。
本日、この鋼の翼と戦う者は一体誰なのか。
[対戦相手募集]
パイロット アルス・シーラ・エバ(魔法少女隊アルス)
機体 ストライクチェスター(クロムチェスターアルファ・ベータ・ガンマ合体)
参考 ttp://ooebi.web.infoseek.co.jp/ganngu/ganngu203.htm
- 217 名前:フィリップ・ヒューズ(M) ◆RAjC9FRGa. :05/04/01 09:47
- 「第11独立機械化混成部隊には、蒼い稲妻だけじゃぁ…ねぇ。
この俺、フィリップ・ヒューズ少尉もいるって所をみせてやるぜぇ!」
(CV 若本 規夫)
パイロット:フィリップ・ヒューズ
搭乗機体:ゲルググJ(イェーガー)
機体武装
ビームマシンガン ビームサーベル
- 218 名前:神足えり ◆aGW2VczBD2 :05/04/01 10:58
- >>216 魔法少女隊
――それは、日本のどことも知れぬ山中。
旧支配者の生み出した最終兵器たる存在、ネクロノーム。
その乗り手に選ばれた少女・神足えりと水の<n>ヴァルナは、その森の一角で休息を取っていた。
さる事情の為に各国の軍隊から追われる身である彼女らは、身を隠す必要があったのだ。
そこへ―――
《――えり、こちらへ向かってくる機体の反応がある。
わたしと同じ<n>ではない様だが――とにかく、映像を出してみよう》
「……どういうこと? これって……!」
そこに映っていたのは、一機の戦闘機。
それも各国の軍隊に配備されている普通の機体ではない。
最近現れるようになった怪獣と戦う組織の、
対怪獣用戦闘機――そのぐらいはえりも伝聞位には聞いている――だった。
「何よあれ……!? とうとう軍じゃ手に負えないからって、あんな物まで持ち出してくるなんて……!」
《数年前にもあの手の組織が、旧神とおぼしき光の巨人と協力して
旧支配者ガタノトーアを倒したとすら聞くからな。しかもパイロットからは魔力すら感じられる。
わたし達<ネクロノーム>を相手取るなら、むしろある意味では自然なのかもしれない》
悠然と感想を述べる古きものとは対照的に、その乗り手にして友の、優しき赤毛の少女は慌てる。
「平然としてる場合じゃないでしょ!? このままじゃわたし達、また……!」
《ならばどうする、えり?》
「あんまり、気は進まないけど……適当に相手して、切り抜けよう。
ただヴァルナ、分かってると思うけど――」
《わかっている。いけないことだとえりが教えてくれたから――殺しはしない》
パイロット:神足えり
機体:魔術機ネクロノーム・<水>の<n>ヴァルナ
未知の生物の化石と海生生物を混ぜ合わせて組み上げたような、どこか生物的な異形の機体。
全長20メートルにも及ぶその巨体が、木々の中からゆっくりと身を起こそうとしていた。
- 219 名前:魔法少女隊 ◆ARUStyOSUI :05/04/04 12:36
- >>218 水のヴァルナ
(I>a、ストライクチェスター勝利)
「な、何あれ!?」
アルスが素っ頓狂な声を出した。何だかよくわからないものが突如として前方に現れたからだ。
なんというか、ゴーレムと足がいっぱいある海の生き物を足して2で割ればそうなるだろうか。
「ぼけっとしてるな!戦闘開始だぞ!」
シーラの檄が飛ぶ。
「えーと、ミ、ミサイルー!」
エバがトリガーオン。ストライクチェスターの機首ミサイルポッドから白い尾を引いてミサイルが飛ぶ。
着弾、火球が標的のそこここで上がる。
「シーラちゃん、ミサイルあんまし効いてないっぽいって!」
アルスもさすがに驚いた。
「よし。アルス、操縦をオレに渡せ。行くぞ!セット・イントゥー・メガキャノンチェスター!」
ストライクチェスターが分離、再合体。
火力重視の地上戦車形態、メガキャノンチェスターとなる。
「こいつでどうだ!」
号砲一発。全火力をすべてつぎ込んだ大爆発が起きた。
硝煙が晴れて――
「ねぇ、さっきのいなくなったみたいだよ、どうしよう!?」
エバのおたおたした声。
「逃げた――のか?」
シーラも首をひねる。
「あのさ。さっきのあれ、防戦一方だったよね。もしかしてさ、アタシたち勘違いで撃っちゃったんじゃ」
アルスがまずそうに言った。
「というより、アタシたちを傷つけないようにしてたのかも。あれ、もしかして妖精ちゃん?」
「そんなはずない。あんなの、オレも見たことないぞ」
「あたしたちの知らない妖精だったのかな」
エバが無理やりな結論を出す。
「かも……な」
シーラがシートに体を預けて、深く息を吐いた。
- 220 名前:ビッグアーサ ◆TOJxYYo.SQ :05/04/04 14:25
- >>217 ゲルググJ
何かは知らないが、面白い、その勝負乗らせてもらう!
こいつで貴様なんかケチョンケチョンにしてやるからな!
バード<熱くなるな馬鹿者め。それにこれは手合わせ、相手への礼儀を欠くとは何事だ>
う……じゃあ……コホン
その動きは並ではないな!この勇者アーサが直々に手合わせしてやる、来いッ!
パイロット:ビッグアーサ
機体:スレードゲルミル
武装:ドリルブースト・ナックル、斬艦刀
- 221 名前:フィリップ・ヒューズ(M) ◆YX.NTuBLUE :05/04/05 10:45
- >>220 ビッグアーサー
(R > Tでフィリップの勝利)
「ハッ、相手も出てきたようだなぁ!
上等だ!ホンモノの操縦技術ってヤツをォ、見せてや―――
ってぇ、なんじゃあ、こりゃあ!?」
荒野で向かい合う機体。
フリップは、モニターに映る白を基調とする色の敵機を見て、まず驚いた。
「MSじゃねぇじゃねぇか…なんでこんな時に限って、
ジオニックの機体を選んじまってるんだ、俺はよぉ!
…くそっ!!」
フィリップが文句を零しながら、フットペダルを踏み込む。
その操縦に応え、ゲルググJはバーニアを吹かしながら、大きく後ろへ下がった。
―――だが、警告音が、
コックピット内に鳴り響いた。
「一体なんだってんだ?…見たところ、あっちに武装は…。」
大型のドリルしか無い筈だ…と言いつつ、レーダーを確認。
…レーダーは確かに、高速で向かってくる《何か》を表示している。
「―――いや、待てよ…まさか、ロケットパンチってやつじゃねぇだろうな?
オイ…。」
嫌な悪寒が背中を駆け巡る。
そして、《何か》を捉えたアイカメラはモニターへ映像を映し出した。
…映像に映るは、敵へ大穴を穿つ為のドリルが、自分の機体へ向かって飛来する様子。
「―――ッ!マジか!!
こんなもん、躱せなけりゃあ、MSなんて一撃でオダブツに…間に合うか!?」
フットペダルをベタ踏み!
ゲルググJは、バーニアを最大の出力で噴出し、
右へと飛び退き、なんとかドリルブーストナックルを回避。
「ったく、冷や汗もんだったなぁ…。
…そんじゃ、今度はこっちの番と行こうかぁ!!」
ゲルググJのマニュピレーターが、ビームマシンガンの引鉄を絞る。
何十という、ビーム弾が弾幕を造っていく。
…だが、恐らくこの程度の弾幕では、
敵機の装甲に幾つかの傷をつける事が精一杯だろう。
「……ヤロウの装甲を貫くにゃ、ビームマシンガンじゃ役不足だな。
こうなりゃ、ビームサーベルで…。」
視覚を乱そうと、ビームマシンガンを乱射しつつ、
ゲルググJはフルブーストで突っ込む!
しかし、敵機も接近している事だけはレーダーが捉えている事だろう。
………何か、化物染みた剣…のような陰も、フィリップはモニターで確認している。
「やってやらぁ…こっからは、接近戦の真っ向勝負だァァァ!」
コックピット内で、吼えた。
既にエネルギー切れとなった、ビームマシンガンをパージ。
ビームサーベルを抜き払い、ゲルググJは近接戦闘に移る。
そこへ、迫り来る青の斬艦刀。
「こんなもん…避けてやらぁ!!」
操縦桿を動かし、推力をそのまま上方へ。
機体は、無理矢理空へと舞い上がった…。
―――そして斬艦刀が一閃するのは、数瞬前までゲルググJが存在していた場所。
次の瞬間、スレードゲルミルへとビームサーベルが突き立てられた。
(シミュレーション終了)
フィリップ・ヒューズ、WIN!
通算戦績:1勝0敗
- 222 名前:エネ ◆I74OCPIQs6 :2005/05/02(月) 00:19:47
- 私はエネ。アリーナでレイヴンとして活動しています。
でも今日は副業でここのゲームセンターでアルバイトをしてました。
そして、今は時間が終わったので帰る所……
あれ?あの人達……
「あっ、エネちゃんじゃないか」
オーロラシーカーさん!?な、何でこんな所に!
私が辺りを見回してみると、シミュレータマシンの周りにアリーナで良く見る顔がたくさん。
ファルコンVIIIさんが試合に勝ったばかりらしいハッスルワンさんを軽く小突いてて、
その横でヴァッハフントさんが相変わらず毒舌吐いてて、
いつもの様に派手な服装のジラソーレさんが回りの注目を受けてる……!!
ああっ!こんな所に来るなんて想像もしてなかったけど、メイトヒースさんまでっ!
や、やっぱり怖い……前の試合で一回も攻撃が当たらなかったのを思い出して寒気がします……
もう、アリーナの下位レイヴン総登場って感じですね……
「そうだ、エネちゃんもやっていかないか?」
えっ、ファルコンVIIIさん、一体何を!?
「いいからいいから。ささ、早くコクピットへ」
オーロラシーカーさんまでっ!
「あ、お金がないのか……安心しな、金なら俺が出してやるぜ(チャリン♪)」
ああ、ハッスルワンさん、勝手にお金を入れて!
えっ、えっ、機体選択!?思いつく限りの機体が選択画面に出てきます。
こんなに機体があると選ぶだけでも一苦労……
あ、フォボス事件の時に確認された大型ディソーダーまで画面に出てきてる。
すごい情報量なんですね……はっ、もう機体選択時間が少ない!
ど、どうしましょう……あ、この「ヴァルシオーネ」なんか可愛くて……
もう時間もないし、これにしよう……
<i>機体選択時間オーバー!
機体決定:ヴァルシオン!</i>
えっ……
こ、こうなった以上やるしかありません。
目標をセンターに入れて、クロスマッシャー!
パイロット:エネ
機体:ヴァルシオン
- 223 名前:ユウ・カジマ ◆5n9ebPiclk :2005/05/04(水) 05:40:04
- >>222 エネ
「…(シミュレーター、オンラインに設定。)」
「……(機体選択…完了、戦闘フィールド…ランダムに設定。)」
そこまで入力すると、待機者一覧画面が目に入った。
…普段なら、特に気にする事も無いが…今日は違った。
一機だけ…俗に規格外と言える機動兵器がある。
「…(挑戦してみるか…。)」
ユウはそう思い、軽い気持ちでカーソルをヴァルシオンへ合わせ、
ボタンを押した。
パイロット:ユウ・カジマ
機体:RGM-86R ジムIII
フィールド:アリーナ(AC3)
- 224 名前:エネ:2005/05/04(水) 23:52:05 ID:???
- 敵機体確認。形式番号RGM−86R、ジムIII。
パイロット:ユウ・カジマ
わっ……ジムタイプですか!?
……速い!
クロスマッシャーを避けて、こちらへものすごいスピードで迫ってきます!
「怖がる事はありまへん。マシンスペックならヴァルシオンのほうが圧倒的に上でっせ!」
そ、そうなんですかデスマーチャントさん?
「その機体で逆に不利だ。力押しで行け!」
わっ、判りましたさん!
「だが、相手はプロのようだ。最後まで気を抜くなよ」
冷静になって、相手のジムの動きをよく見ます。
あちらは接近戦に持ち込もうとしているようですね。
Iフィールドを搭載したヴァルシオンにはビームライフルは通用しないのですから、当然の事ですか……。
私は、迫ってくるジムを狙いディバィンアームを大振りで振り回します。
これはあくまで近づこうとするジムを追い払うための行動。
白兵戦を挑むつもりは全くありません。
そして、ジムが離れた瞬間……メガ・グラビトンウェーブ、発動!
これなら、深く狙わなくてもその余波だけでもいけます!
私の狙い通り、直撃はしなかったものの至近距離での重力波の余波がジムを襲い、
ジムの装甲と内部機構が損傷していくのがモニターに映し出されます。
ジムが損傷し、ボロボロになった所でもう一度……
クロスマッシャー!
避けるためのブースターも破損しているジムがクロスマッシャーの直撃を受け、
そして装甲も弱体化している為に吹き飛んでいくのを確認しました。
シミュレーターから出てくる私をみんなが褒める中で、私は安堵の息をつきます。
そして、こう思いました。
レイヴンとしてのお仕事も、こういう風に私の思う通りに進んで、
そしてシミュレーターみたいに死ぬ人が出なければ、いいのにな……
- 225 名前:カミーユ・ビダン(M) ◆qFVVtfZswc :2005/06/21(火) 21:30:34
- ――ハァ。ハァ。ハァ。
マーク2のコクピットに装備されている全天周リニアシートは、
つまりはプラネタリウムのようなものだ。
ただそれがプラネタリウムと違うところは、それが足の下まで全てを覆っているということだ。
それはパイロットに、あたかも宇宙にそのまま放り出されたような錯覚を与える。
が、カミーユ・ビダンにとって、その感覚は決して不快なものではなかった。
それは母性のようなものを感じさせ、胎内にいるかのような安堵を覚えさせるのだ。
その感覚は、かつてカミーユが知らなかったものだ。
あいつは母親を演らなかったからな……というのが、カミーユの感想である。
――ハァ、ハァ、ハァ。
だが、コクピットの中にこだまする自分の吐息は好きではなかった。
それはコクピットというより、宇宙そのものに響いているものと思える。
たとえそれがリニアシートのもたらす錯覚であるとしても、カミーユにとってはそれは真実なのだ。
「大丈夫かね、カミーユくん。
いきなり実戦形式のシミュレーションというのは、辛いものがあるだろう?」
脇のスピーカーから、錆びた声が聞こえてくる。
クワトロ・バジーナというそのサングラスの男を、カミーユはどこか信じられずにいた。
立ち居振る舞いが、というのは無論あるが、それより何より、
――目を隠している人間は、信用できない
という、単純な強迫観念めいたものがカミーユにはあるのである。
「ええ、いけます」
「だがしかし、カミーユくん」
「やってみせなきゃ、ここには置いておいてくれないでしょう?」
「いや、そんなことはないが……」
クワトロの声色に混じる困惑のようなものを、カミーユは内心愉快に受け取る。
いくら優しい声色を使っていようと、その裏では自分にとって有用かどうかを見極めている。
そして不要と見ればすぐさま切り捨てる冷徹さと小狡さを持っているというのが、
カミーユ・ビダンにとっての大人というものへの認識であった。
「いらないとみりゃ、すぐ切り捨てるんだもんな、こいつらは」
呟き、サイドのレバーに手を伸ばす。
実際に動かしてみれば分かるが、このマーク2という機体はそれほどいいものではない。
だが、そこに「ガンダム」の名がつくことで意味合いが変わる。
かつてジオンとの戦争で戦ったガンダムというモビルスーツの名前は既に神話であり、
だからこそそれを受け継ぎたいと思うティターンズはマーク2を作ったのであるし、
それは反地球連邦を標榜するエゥーゴにとっては面白くないことなのだ。
裏を返せば、マーク2が奪取されるということは、ティターンズにとっては、
精神的打撃は実際のそれよりはるかに大きいということがいえる。
それはエゥーゴにとって吉であるというのがブレックスらエゥーゴ上層部の見方だが、
そのためにはガンダムには神話であってもらわなくてはいけない。
伝説の機体がヨチヨチ歩きで戦場に出て、あっさり墜とされては困るのだ。
「だから俺みたいな子供まで担ぎ出す。
アムロ・レイだのシャア・アズナブルだのってのと同一視して、
そんな風にやってみせろと勝手に期待してくるんだから、迷惑だよな。
大体、シャアってのはロリコンでマザコンだったってんだろ? アングラ雑誌によればさ」
そんなものと一緒にされて勝手に期待されるということは、カミーユにとってたまったものではない。
だが彼らが期待するのはつまりはそういうものであるし、
ならばそれを演じて見せなければ見切りを付けられる。
そうなった時に困るのは、ほかならぬカミーユ自身なのだ。
「もうグリーン・ノアには帰れないんだからさ……嫌になるけど、けどそうなんだからな」
だからカミーユはコクピットに座り、レバーを握って、
かつてのアムロ・レイがしたように、こう叫んでも見せるのだ。
「カミーユ・ビダン、ガンダムマーク2、行きます!」
機体:RX-178 ガンダムマーク2
パイロット:カミーユ・ビダン
i>――――Zの鼓動が聴こえてくる……</i>
- 226 名前:白銀武 ◆lAZt1H/bz6 :2005/06/21(火) 22:12:50
- 前回の、シミュレーター使用中に起きた怪奇現象から数日。
首をかしげてはみたものの、結局またあんな事が起こる事もなく、オレ達は順調に訓練を続けていた。
あれから冥夜や委員長たちも、特にたま辺りはまだまだデタラメに実力をつけてきている。
まぁさすがに地上から、ン百キロも離れた所を落下中の輸送機を撃墜なんて離れ業をやってのけたんだ。
そりゃ弱点であるあがり症だって克服するわな……オレもうかうかしてられねえ!
そんなこんなで、せっかく操縦できるようになったシミュレータだ。
まだまだあいつらには負けない自信があるが、それでも追いつかれるのはなんかムカつくからな……
今日も空き時間を利用してシミュレータールームに入り、模擬戦闘に臨む………あれ?
―――どくん
なんかこの感覚、以前にも味わった事があるような……
―――どくん
BETAにビビった時のとは違う。
もっとこう、そんな剣呑なものとは違う、不思議な感覚が――
>>225
――ピピッ
……あれ?
気付くと網膜投影のモニターには、<対戦スタンバイ中>の文字が。
まさか、このシチュエーションは……!
目をこすってもう一度モニターを見直す。
表示されている敵機体は………なんだよ、こりゃ?
教本で見た戦術機でもなければ、よく慣れ楽しんだバルジャーノンの機体でもない、見た事もない機種。
以前にも(>>206-209)シミュレータで戦う事になった、
あの未知の機体にどこかフォルムが似ているのが気になるが……
「あ゙〜〜〜〜〜、考えててもしょうがねえっ!!」
そう、ここはシミュレータの中。模擬とはいえ戦って経験を積むための装置だ。
この二度目の怪現象だって気にならなくもないが、これも未知のBETAとの遭遇戦として考えりゃいい!
後でわかんないトコは夕呼先生に相談! これ最強!
「つーことで二度目だ未知の機体よ……行くぜッ!」
パイロット:白銀 武
機体:戦術機『吹雪』
ロケーションは未設定のままだったので市街地に設定。
ほどなくしてビル街の中にたたずむ、白い所属不明機を目視で確認。
そのまま操作レバーを傾け、遮蔽物を使いながら接敵に移る。
うっしゃ……目にもの見せてやるッ!!
- 227 名前:名無し客:2005/09/13(火) 13:37:05
- 御自分に説明書をつけてみてください。
参考
子供に説明書をつけるとしたら
http://life7.2ch.net/test/read.cgi/baby/1107828986/
- 228 名前:松明屋紅葉 ◆xKp3JY6Rt6 :2005/12/19(月) 00:34:39
- 洋子ちゃんに付き合うてゲーセンに来たうちは、妙なロボット操縦シミュレーターを発見した。
「何やろなぁ…ん?」
選択できる機体の中に、「New!!」のマークが付いたものがいくつか増えている。
その中の一つを見て、思わずやる気が出てきたうちはコクピットに座ると料金を投入した。
まさかこんなモノを操縦できる日がくるとは…。
「ロケーション設定は…これやったら当然ビル街やろ!」
高層ビルが前後左右にスライドし、地面の底から赤と銀に彩られた巨大なマシンが上昇してくる。
台形の箱と円筒で構成された脚のないボディに、腕というには不恰好なミサイルランチャーが両脇に付いている。
せわしなく回転する頭にあたる部分には、顔とは言い難い幾何学系のモールドが三面に刻まれていた。
全高100メートルの偉容をビル街に現したありさまは、ロボットというよりはむしろ要塞である。
「よっしゃ…ランボルジャイアント、GO!」
パイロット:松明屋紅葉
機体:ランボルジャイアント
対戦者募集中!!
- 229 名前:シロー・アマダ ◆xsDbUITz4M :2006/10/30(月) 00:26:29
- 『…というわけで、新型シミュレータで頑張ってくださいねー』
何が『というわけ』なのだろうか。
メジャーな機体からマイナーな機体まで、
何でも集めたこのシュミレーション。
訓練の一環としてやってみた。
「…やっぱり最初はこれで肩慣らしするか」
緑色の、マシンガンを持った、巨人。
MS-06―ザク―である。
次の訓練のフィールドは市街地なので、
J型…つまり陸戦型を選んだ。
「さて、対戦相手は…?」
>>228
全長100メートルはありそうな機体。
目を疑った
「な…なんだこれ?」
索敵をする前に見つけた。
当然だ、だってビルよりもでかい。
『ランボルジャイアントって機体らしいですねー』
相方の能天気な声が聞こえる。
…やろう、この様子を外部モニターで楽しんでやがる
「…やめてもいいか?」
『駄目です』
…やるしかないか
蹴られたら一巻の終わりのような、巨体。
マシンガンを構え、息を吸い込み、気合を入れる
パイロット:シロー・アマダ
機体:MS-06J ザク
フィールド:市街地
「さあ、こい!!」
- 230 名前:シロー・アマダ ◆08MSKmNwKg :2006/10/30(月) 02:38:17
- >>228(x=x:引き分け)
マシンガンを持ったまま突撃。
走りながらロックオンし、数秒ほど撃ったが…
「…化物め、なんて硬さだ」
全弾命中、敵に損傷なし。
120ミリの弾丸は、たとえガンダムであろうとも、
全弾命中すればただではすまない品物だ。
それを全弾受けてもびくともしないとは
不意にやつが腕を回し始めた。
そして、腕を止めた。
「……?な、なんだ?」
そして腕から発射されたのは一発のミサイル
決して榴弾など生ぬるいものではなく、ミサイル
「ミ、ミサイルだと?正気か!?」
ここまででかい品なら隠れても意味は無い。
物陰ごと吹き飛ばされるだろう。
「…ロックオン!!」
ミサイルを完全に捉え、マシンガンを構える。
響く銃声、続く爆音。
ミサイルを迎撃したのだ。
しかしまたやつは腕を回し始める。
また撃つ気なのだ、あのミサイルを。
「ちぃっ!ならば!」
一気に駆ける。
ここまで硬い敵には接近戦しかない。
MSの本分は格闘である。
続いて撃たれるミサイル
これも迎撃すると相手は腕を回し始める。
よく判らないが腕を回している間は攻撃してこないらしい。
ならばその隙を突いて接近していく。
「よし、追いついたぞ!」
一気にジャンプする。
バーニア全開、オーバーヒートを起こしてもいい。
胸部に近づこうとしたそのとき、
「胸が、開いた!?」
中には一機の戦闘機。
胸の中は格納庫になっていた。
カタパルトに戦闘機がスタンバイしている。
それが…発進して俺のザクに向かってくる。
「この戦闘機をぶつける気か!?」
戦闘機が俺に刺さってもランボルジャイアント自身は無事だ。
つまり俺の負けである。
しかし…ただ負けるつもりは無い。
「まだだあああああぁぁぁぁ!!!」
クラッカー――MS用手榴弾を格納庫に投げ入れる。
兵器としてはかなりの威力を持ったこの爆弾を、3、4個ほど内部に投げ入れる。
「…ここまでか」
次の瞬間戦闘機がザクの胸部にぶつかり、
目の前の画面が砂嵐に変わった。
そして残ったのは
DRAW
"引き分け"の一文字であった。
Powered by 0ch Script
■ 掲示板に戻る ■ ■過去ログ倉庫めにゅーに戻る■