【わが征くは】ラインハルト・フォン・ローエングラム【星の大海】

1 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/21 21:30

予は、ローエングラム朝銀河帝国初代皇帝、
ラインハルト・フォン・ローエングラムだ。
このたび、当館に住まう住人の諸卿らと交信の時間を設けるため、
ここにスレッドを設立する運びとなった。

短いあいだになろうとは思うが、諸卿らからの闊達な書き込みを期待する。
なお、当スレッドの法を>>2に記した。
参加の意志のある者はひと通り目を通しておくように。



      さあ……征くか、キルヒアイス。

2 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/21 21:31

以下は当スレッドでの法となる。
これらを侵す者はいかなる場合といえど処断を免れぬと心得よ。


0 null
まず、以下の法は予が当スレッドを統治する期間にのみ有効である。
予が当スレッドを統治する期間とは、現在の予定で 300 までだ。
それ以降については、統治を終える前に予自身が具体的な判断を下す。


1 eins
現状では予のみがレスをすることになろうと思うが、
意志のある者であればキャラハン諸卿らの参加を大いに歓迎する。
ただし、常駐キャラハンは『銀河英雄伝説』のキャラハンのみとする。
むろん、異世界の住人であってもここへ立ち寄ることは歓迎しよう。

2 zwei
参加を希望する者は、銀河帝国の将兵として予と共にあるもよし、
自由惑星同盟の人間として予とは違う立場からレスを行うもまたよしだ。
また強制ではないが、ごく一時的な名乗り、いわゆるステハンとして
書き込みをなす者があれば、メール欄等を有効に使いその旨を明記されたい。


以上だ。必要に迫られればこれ以上の条項を追加するかもしれぬが、
できることならそのようなことはせずに済むことを望みたいものだ。

3 名前:オーベルシュタイン ◆rEH0G3hTlI :03/11/21 21:34

陛下もここにおいでになられましたか・・・・
お体の方は、いかがでいらっしゃいますか?

4 名前:名無し客:03/11/21 21:34

スレ立てお疲れ様です、カイザー!

しかし、すでにオーベルシュタイン元帥がスレをお立てに
なっていますがあちらにはご参加なさらないので?

5 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/21 21:40

>>3 オーベルシュタイン
オーベルシュタインか。卿の早速の来訪を歓迎しよう。

現在はヴァルハラから交信を行っているので
死んだことになってはいるが、健康状態は至って良好だ。
死後の健康のことまで卿に気を使わせる気は毛頭ないので、案ずるな。

卿には生前からいろいろと世話になったが、
今回も卿さえよければいつでもこちらへ来るがいい。
また、卿自身もスレッドを運営しているようだが
そちらでの職務も大いに精励せよ。

…もっとも、予がこのようなことを言わずとも
卿は卿のなすべきことを知っているな。
卿のやることはいつも、いちいち最も合理的だ……。

6 名前:名無し客:03/11/21 21:42

300って、統治期間短いッスねカイザー…
銀河を統治した期間も短かったッスけど。

7 名前:マイド・ガーナッシュ(M):03/11/21 21:44

皇帝ラインハルト陛下、スレッド建立おめでとうございます。
不祥アウトニア王国軍司令官マイド・B・ガーナッシュ、お祝いの挨拶にまいりました。
同じスペースオペラ系キャラハンとして嬉しく思ったので、図々しい話ですがこうしてお祝いを述べに来ました。

―――ということでお祝いの品として、
僕たちアウトニアの主力産業である「星野屋」の牛丼をお持ちしました。おいしいですよ?
冷めないうちにご賞味ください。それでは!

(牛丼大盛り(ねぎだくギョクとつゆだくの二つ)を置いて去る)

8 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/21 21:47

>>4 オーベルシュタインのスレ
ああ、オーベルシュタインのスレのことは予も知っている。
早速こちらへ姿を現してくれたことも予にとっては喜ばしいことであった。

だが、予は国家公務員にあらず、あのスレへの参加資格を有さない…
という理由もないではないが、あのスレにはあのスレの、
そしてこちらにはこちらのやり方というものがあるからな。

しかし、先ほど彼自身にも直接述べたように、
オーベルシュタイン元帥が彼の自由意志に基づき
当スレッドへ出頭することは何らの掣肘も受けることのない行動であり、
どのような形であっても予は彼を厚く遇するであろう。
また逆に、時間があれば予もあちらのスレッドへ顔を出すことが
あるかもしれないので、そのときにはよろしく頼むと言っておこう。

9 名前:オーベルシュタイン ◆rEH0G3hTlI :03/11/21 21:47

>>5
御意・・・。
陛下も気が向かれれば、小官のスレッドへ行幸頂ければ幸いです。

10 名前:ビッテンフェルト:03/11/21 21:49

マイン・カイザー、今年の忘年会の出し物を楽しみにしていてください!!

11 名前:ウォン・フェイフォン ◆8PXenoqsmM :03/11/21 21:54

来たか…カイザー。
あんたの活躍は、漫画化されたものを見てたんで、
ある程度は知っているよ。
…掲載誌が休刊の憂き目を見たのは、心底残念だったな。
そのうち、小説の方を当たってみたいと思ってる。

…と、ぶしつけが過ぎるな。名前くらい名乗るよ。
俺はウォン・フェイフォン。現在無職…強いて言うなら用心棒だ。

じゃあ、質問をさせてもらっていいか?

俺の友達に、王族がいるんだが…そいつの言うには、
「帝王っていうのは、一番重たい荷物を背負わなきゃならない、ワリに合わない商売なんだよ!!」
……だそうなんだが。
カイザー、あんたはどう思う?

ひとつ補足しておくと、友達のこのセリフは、
支配して私服を肥やす事しか考えてない奴に対して憤慨して吐いたセリフだよ。


…それじゃ。
このスレの繁栄を祈らせてもらうよ。

12 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/21 21:57

>>6 統治期間が短い
1000に到達するまでの時間的な余裕が見込めぬゆえ、
今回はこのようにして期間を限らせてもらうこととした。

この板は様々な形のスレッドを自由に建設できる板であると聞く。
なれば、質問スレを立てたくとも諸々の理由により1000まで行く自信のない者や、
予のように最初から期間を限定して運営をなしたいという者に対して
一つの先例を示す意味でもやってみる価値はあるのではないかと思った。

とはいえ、1000完走以前に事実上の終了宣言をしているスレッドが
他にもいくつかあるようなので、予がこの先駆者たるを自負するのは
あまりに愚かしい行為であろうな。

なお、帝国の統治期間が短かったことは、今回とは違って
予の意志によるものではないことは卿も承知していよう。
できることなら、カイザーリンと共にもうしばらく銀河を統治し、
また息子のアレクの成長をそばで見守っていきたかった。

だが、予はカイザーリンが理解してくれたように、命数を費い果たした。
その命数とは、目指すべき夢と、無二の親友と、無二の強敵によって
支えられていたのだということを、予自身も死後に知ったのだ……。

13 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/21 22:09

>>7 マイト・ガーナッシュ
よく来た、マイト・ガーナッシュとやら。卿の訪問を歓迎する。
王国軍司令官……ということは、卿も軍人ということになるのだな?
それも、一国の軍事司令官ともあれば職責は軽いものではなかろう。
そのような人物から早速の祝辞をいただけるのは、予にとっても光栄だ。

…なるほど、卿も予らと同じスペースオペラで活躍するものであったか。
では、卿にも星の大海を疾駆する昂揚感を理解できるだろうか?
予は、その星の一つひとつを手に入れたいがため、
そしてそれによって新しい時代を築くために生涯を捧げた。
卿には卿の目標という者があろうが、同じスペースオペラの出身者として
卿の健闘を祈るものである。

なお、卿の持参品である「牛丼」だが、飾り気のない誠意のこもった品だな。
早速「ねぎだくギョク」を食してみたが、味もまた飾らぬや良し。
キルヒアイスと一緒に下宿していた頃の、フーバー夫人らの手料理を思い出す。

ではマイト・ガーナッシュとやら、再訪の日まで壮健なれ(敬礼

14 名前:名無し客:03/11/21 22:20

奥さんなんていわはりましたっけ
ああ、夜でもヒルデさん。
ヤン提督の奥さんと見分けがつかないんですけど

15 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/21 22:20

>>9 オーベルシュタイン
ああ、すでに>>8で言明しているように、予も折を見て
卿の運営するスレッドへ顔を出せればと思っている。
そのときには、これといったもてなしもせずにただの客として迎えてもらいたい。
皇帝になってからも、豪奢な催事や送迎にはどうにも慣れない…。

>>10 ビッテンフェルト
ビッテンフェルト、卿は相変わらずそういう祭事に精が出るのだな。
だが、昨年の卿による「腹話術」は失敗であったな。
超高速通信による口の動きと音声のズレをネタにしようというところまでは
発想として十分であったろうが、結局口と音声が一致したのでは意味がない。
諸提督からも失笑を買っていたが、卿の声量ではああいった芸は難しいだろう。
あれは、むしろアイゼナッハにでもやらせればよかったのだ。

だが、よろしい。今年こそ昨年の不名誉を挽回し、
卿の力作が忘年会場を沸かせるものと期待している。
しかし、そればかりに気をとられて黒色槍騎兵の司令官としての
責務を怠るようなことだけはなきよう、注意しておくことだ。

16 名前:名無し客:03/11/21 22:26

では陛下に質問。
陛下が戦った相手は同じ地球人類でした。
もし、異星人、異星生物と遭遇、戦争状態となった場合どのような対応をとりますか。
以下にあげるいくつかのタイプごとにお答えいただければ幸いです。

なお、軍事力の優劣については考えない方向で。

○ガミラスやバッフクランのような地球人類とほぼかわらぬメンタリティをもち、意思の疎通も可能な相手
○バルタン星人のようにメンタリティは異なるものの会話は可能な相手
エイリアンやトップをねらえの宇宙怪獣のような最初からこちらを殺すことしかないタイプ

17 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/21 22:36

>>11 ウォン・フェイフォン
用心棒であろうが無職であろうが、礼を守り予のもとへやってくる人間を
予は拒みはしない。卿の訪問も歓迎させてもらう。

卿は予らの歴史に漫画を媒体として触れているようだが、
予自身の基本は原作たる小説になる。
漫画で興味を示したのであれば小説を読んで損をするということはなかろうから、
いずれ活字の世界で卿と相まみえることを楽しみにしておこう。

なお、卿の友人の言葉だが、それは一字一句間違ってはいない。
そして、その発言を出させるに至った心情についても深く理解できる。

卿も知っていようが、ゴールデンバウム王朝の皇帝をはじめとした
特権階級の者どもは、まさに卿の友人が嘆く連中と酷似していた。
自分に有能な力が備わっているでもなく、またそれを努力で培うこともせず
奴らの先祖から連綿として伝わる特権のぬるま湯に浸ってきただけの連中だ。

だが、本来皇帝とは人々の先頭に立つ統治者であり、
臣民の幸福を誰よりも先に追求すべき義務を負う。
公平な裁判制度や税制度、福祉の充実あるいは治安の維持、
こういった国家事業をすべて指揮すべき責任を、皇帝は負っているのだ。
それを自覚できぬ者に、皇帝を名乗る資格は存在せぬ。
予も、そして予の息子も、この「一番重たい荷物」を背に
統治をなすことを臣民に約束している。それが皇帝たる者の責任なのだからな。

予もまた、卿の壮健を祈っている。再訪を待っているぞ。

18 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/21 22:50

>>14 妻
…くっ、卿はあの聡明なカイザーリンのことを覚えていられぬというか!?
卿の言葉からは全ての意図を汲み取ることは出来ぬが、
予にはヒルデガルド・フォン・ローエングラム(旧姓マリーンドルフ)という
れっきとした妻がいる! 卿の記憶の中枢にそのことを明記せよ!!

…いや、ヤン・ウェンリーの妻がカイザーリンに劣っているなどと
言うつもりはない。予はその女性のことを、ヤン・ウェンリーの
副官だったということ以外はほとんど何も知らぬからな。
だが、あの聡明で美しいカイザーリンを他者と混同されることの
不愉快は抑えがたいものがある!

…よいか、これを機に絶対に忘れてはならぬぞ。
予の妻、皇妃ヒルデガルド・フォン・ローエングラム(旧姓マリーンドルフ)は、
いっけん少年のようにも見える颯爽とした外見で、女性的なたしなみも
ほとんど知らぬということだが、政略のセンスは予などよりはるかに優れている。
予の首席秘書官としても幕僚総監としてもほとんど無謬の働きをみせ、
予自身が彼女に助けられたことは幾度となく存在する。
ヤンの妻もまた同じだったのかもしれぬが、少なくとも混同だけはするな!

19 名前:16:03/11/21 22:50

改行忘れてましたね。

陛下に提出する書類に不備をするとは――――

逝ってきます。

20 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/21 23:08

>>16 地球人類以外の生物と戦争
こういった場合、麾下の戦力と相手の戦力を比較することは
軍事上の常識なのだが、それを考慮せぬとなると……

○地球人類とほぼかわらぬメンタリティをもち、意思の疎通も可能な相手
となれば、こちらから急襲をかけるのは礼を失するというものだろう。
仮に征服が目的であったとしても、大義名分が存在せぬ以上
短兵急な行動を避け、時機を待つべきだからな。
こちらから停船勧告を出しそれに従わぬとあればその限りではないが、
まずは今回の接触を好機として今後しばらくは政治外交上の問題に委ねよう。

○メンタリティは異なるものの会話は可能な相手
ここまでくると、予ら地球人類の常識というものが通じない可能性があるな。
念のために停船勧告を出してみるが、それが通じぬとあっても
その場で交戦に入るの愚を、予は認めたりせぬ。
彼らに対する追跡及び調査を慎重に行い、しかる後に行動を決するものとする。
が、遭遇した瞬間に相手が敵意を示してくるとあれば、それを甘受する要はあるまい。
相手にとっても予らが未知の生物であるのだろうから、ここでいきなり敵意を示して
交戦に入るとあらば、敵の司令官は戦意が逸っているだけの低能だ。
予の戦術能力をいかんなく発揮し、新銀河征服における最初の塵となさしめてやる。

○こちらを殺すことしかないタイプ
これもまた、予らがやつらの餌食になるべき理由など存在せぬ。
どのような理由であれ、先に襲ってきたのは奴らだ、正当防衛以外の何物でもない。
まずは相手の戦闘能力(兵力、兵器、指揮系統の把握など)を可及的速やかに行い、
あくまでも戦線の離脱を目標として交戦に入る。
ただし、敵軍の行動と戦力次第ではこの目標を敵の殲滅に変更する場合もあるとつけ加える。
…襲いかかられたからと言って反撃し、再反撃に出られて全滅するなど、低能のすることだからな。
まずは状況を見て安全な状態に戻れるようにすることを至上命題とする。

21 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/21 23:12

>>19 改行忘れ
予にとって、卿の提出した質問文に読みにくい箇所はなかった。
このようなことで卿が逝く必要などどこにもない、気にするな。

また、仮に読みにくかったとしても、それだけの理由で
名無しからの質問に不快を示すとあっては、それは質問者ではなく
キャラハンとしての器量不足こそ問われることになろう。
だが、卿は恭謙にして質問者としての配慮を知る。その気持ちは貴重だ。
今後とも、予のために、そして卿自身のために質問者としての腕を存分に振るってもらいたい。

22 名前:名無し客:03/11/21 23:20

愛妻家の陛下が微笑ましいですw

23 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/21 23:27

>>22 愛妻家
そのように言われたのは、初めてだな……。
ミッターマイヤーなどは愛妻家としての評判をよく聞くが、
予が生前、愛妻家として噂されていたというのは寡聞にして知らぬ。
ただ、予は自らの妻であるカイザーリンに対する正直な気持ちを述べた。
そんな彼女を他者と混同してしまうという>>14の言が、
……ほんの少し、気に障っただけだ。

まぁ、愛情もないのに情欲だけで多くの女性を囲って淫蕩な日々を
送っていたゴールデンバウム王朝の多くの皇帝などに比べれば、
愛妻家と称されて微笑まれるほうが予にとっても幸福だ。
予にとって、妻はたった一人だったのだからな…。


24 名前:名無し客:03/11/22 01:13

ボーイッシュな女の人は良いですよね、うんうん。
でも俺だったら飽きるます。

25 名前:ケスラー:03/11/22 01:19

陛下、>>24めを不敬罪にて逮捕拘禁いたしますれば、ご命令を。

26 名前:ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ:03/11/22 01:48

・・・ラインハルト・フォン・ローエングラム・・・懐かしい名だな・・・
魔術師と呼ばれたあの男とローエングラム・・・この二人と同じ時代に生きる
ことのできた儂は幸福だった。有為転変の人生だったが・・・今にして思えば
忠良なる帝国軍人としてだけ生きたなら知ることはなかっただろう武人の本懐
を知ことができたのだから・・・

ローエングラム侯、儂等の亡き後この銀河はどうなっていくのだろう?
おそらく侯の美しい未亡人とミッターマイヤー元帥、そしてユリアンたちが
新しい時代を切り開いていくのだろうが・・・戦うことによってしか自分を
現し歴史を築くことができなかった儂等とは違う世代の築く銀河は・・・

27 名前:名無し客:03/11/22 05:06

ルビンスキーはハゲ・ズラ板に潜伏中

28 名前:名無し客:03/11/22 13:10

ヤン・ウェンリー艦隊一つを相手にするのと、
仮の話として
ミッターマイヤー&ロイエンタールの指揮する
二個艦隊を相手にするなら、
どっちが厄介ですか?

29 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/22 19:01

これより、本日の執務に入る。

>>24 飽きる
ここでわがカイザーリンのために卿を一喝することはたやすいが、
皇帝たるものが一名無しの挑発に乗せられるようでは、
予は後世の笑劇の主役に選ばれる資格のみ十分になってしまう。
しかるに、卿の哲学はそれでよい。
法に触れるものでもなければ、名無したち個々人の私行に
皇帝たる予が口を差し挟むべき理由はあるまいからな。

だが…! 勘違いするな。
より直截的な表現によってカイザーリンを侮辱しようと試みた瞬間、
卿は憲兵隊の手によって逮捕され、陰湿な冷気と同居できる空間を与えられる。
女性の好みについて語るのは自由だが、度を越さぬよう注意せよ。

30 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/22 19:01

>>25 ケスラー
ケスラーか。相変わらず反応と行動が早いな、さすがだ。
だが、今>>24には予自らが直接訓告を与えておいた。
あの程度の表現で不敬罪に問うのはさすがに酷だろう。
したがって、今回は卿の手を煩わせるまでもない。
むろん、度を越した表現を耳にした場合にはしかるべく取り計らうので、
そのときにこそ卿の才幹を発揮してもらいたい。

憲兵総監直々の出頭、誠にご苦労であった。
職務への忠誠心も貴重ではあるが、今の卿には若い妻がいると聞く。
できるだけ早く帰って、卿のフラウを安心させてやれ。

31 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/22 19:01

>>26 メルカッツ
メルカッツ提督か………。卿と会うのは実に久しい。
リップシュタット戦役に敗れて以来、ヤン・ウェンリー一党の提督として
卿は見事に予の帝国軍を翻弄してくれたな。
当時予は病床の身であったが、シヴァ星域の会戦における
卿の最期は実に見事であったとも聞く。
卿の言う「武人の本懐」とやらに、予もまた敬意を表したい。
此度は、卿と再会できたことを素直に喜ばせてもらうとしよう。

それにしてもメルカッツ提督、卿もなかなかに心配性のようだ。
卿も知っての通り、カイザーリンは聡明だ。
彼女であれば、予より賢明に……そして平和に、宇宙を統治できる。
そして息子のアレクが成人した後も、比類ない公正さによって彼を補佐し、
ミッターマイヤーをはじめとした高官たちもこれに倣うはずだ。

予は、ヴァルハラより現世の銀河を眺めることが非常に楽しみだ。
予に対して大言壮語を吐いたユリアン・ミンツらの手による
民主共和政の芽とやらがどのように成長し、わが帝国と関るのか。
そして、予の息子とミッターマイヤーの養子が、どのような友誼を結ぶのか。
見るべき点を探すのに、しばらくは苦労しないですむ。

予も卿も、すでに舞台を降りた身だ。あとのことは彼らに任せ、
予らはワイングラスを片手に高みの見物と行こうではないか。
もっとも予の場合、平和過ぎて退屈な舞台であれば観客の立場を放棄し、
今度はヴァルハラの征服にでも乗り出してやろうかと思うがな。
そのときはメルカッツ提督、卿も予の麾下で再度その手腕を生かしてみるか?

32 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/22 19:02

>>27 ルビンスキー
…何!? フェザーンの黒狐がそのような場所に潜伏していると卿は言うのか?
だがしかし、予はその板に出向く資格を持ち合わせておらぬ。
ルビンスキーめ、相変わらず狡猾な真似をしてくれる!

やむを得ぬ。ケスラー率いる憲兵隊から板への入場資格を有する者を選び、
狐が潜むあなぐらを掘り起こせ。やつには聞かねばならぬことがある。
なお、資格者選定の際には慎重を期し、私的事情を暴露することのないよう注意せよ。
加えて、この匿名の密告を行った者に関する身元調査も、これと並行して行え。
密告によって自らの罪を免れようとしている地球教の残党という可能性もあるし、
密告自体が偽りであることも大いにありうるからな。

33 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/22 19:02

>>28 ヤンか双璧か
卿はなかなか意地の悪い質問を思いつく。
だが、仮定の話であれば意地が悪い以上に興味深いな。
ヤン・ウェンリー、ミッターマイヤー、ロイエンタール、彼らはいずれも当代の名将だ。
予であってもこの三者と戦えば、余裕でいられる状況など1秒もなかろう……。

どのような状況でも、まずは戦いの前提となる戦略的な要素を抑えねばならぬ。
この考えに基づくと、ヤン・ウェンリーが自由な戦略構想のもとに
自らの艦隊を動かしうるとすれば、それ以上の脅威はないだろうな。
ロイエンタールやミッターマイヤーが戦略的視野の狭い者だなどとは
言うつもりは到底ないが、それでもヤンのそれには及ぶまい。
だが逆に戦略的に同等の立場であるならば、予は二度も敗北の苦渋を味わう気はない。

戦略的に同等の立場になったとき、むしろ注意すべきは「双璧」だ。
一個艦隊と二個艦隊の差があるが、ただそれだけならば戦術を上手く運び
各個撃破していけば良いだけのこと、怖れる必要は何もない。
しかし、この二名はそれぞれが名将としての力量を備えているだけでなく、
二人そろっての連携作戦によって多くの武勲を獲得してきた。
互いの長所と弱点をよく理解し、それらを伸ばし、補う戦い方が、彼らにはできる。

同級の二個艦隊の場合、指揮系統が分散するので混乱を誘発することも
容易になるものだが、彼らにあってはその論理も通じぬであろう。
…各個撃破、これが上手く行くが否かが勝敗を決するが、それは至難だろう。
二正面作戦を強いられるような状況になれば、もはや抵抗も無意味になる。

以上から、戦略的な戦争であればヤン、戦術に限定した戦闘であれば双璧、
このような答えとさせてもらおう。

34 名前:名無し客:03/11/22 19:24

フェリックスは将来どっちの父親に似るんでしょうねえ。

35 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/22 19:50

>>34 フェリックス
息子が父親に必ず似るなどという法則はあるまい。
現に予はあの腐れ果てた、父親と呼ぶことすら憚られるような男を
父に持っているが、彼に似て育ったという自負はない。

だが、それは言ってみればあの男が反面教師だったのかもしれぬ。
あの男と接している時間は予にとって不快以外の何物でもなかったが、
それは同時に「ああはなるまい」と堅く心に誓う時間でもあった。
そういう意味では、息子は父親の背中を見て育つということか。
…であれば、あのフェリックスがどちらに似るかは明白になろう。

幸い、彼の養父は実直にして剛毅、さらには友情に篤く軍人としても比類ない人材だ。
彼ほどの人物が父親となれば、その息子は父に尊敬の念を抱かずにはおれまい。
もし、フェリックスの遺伝子にロイエンタールの「謀反気」が備わっているのだとすれば、
それは「偉大な父親を乗り越えて見せよう」という正の方向への謀反気であろう。
そしてミッターマイヤーのやつもまた、喜んでそれを望むはずだ。

…むろん、万が一にも彼がアレクに反旗を翻し、現王朝以上の善政を敷く
自信があるのであれば、それも悪くはなかろう。
だが、さしあたって予が望むのは、アレクにとって対等で、
貴重な友人であること、それだけを彼に望みたい。
アレクには、予自身の背中を見せてやることが叶わなかったからな…。

36 名前:名無し客:03/11/22 19:54

オーディンに杯を捧げて乾杯するのは良いとしても
「プロージット!」と叫んだあと床に叩きつけるのはどうかと思うます
グラスの破片を片付ける給仕さん方が大変ですがな

37 名前:名無し客:03/11/22 20:31

ルビンスキー氏なら、フサフサだった若い頃の写真を見ながら涙ぐんでいましたよ。
あの男も髪に未練を残していたようですね。

38 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/22 20:37

>>36 乾杯
あれは地球時代のゲルマン国家から伝わる乾杯の方法だ。
卿らの暮らす場所の文化にはそのような習慣はないのだろうから
卿の指摘は無理もないことだ。しかし、帝国に生きる人間であれば
乾杯の際にはあの方法が当然ということになっているので、
ことさら大変だという考え方はないように思われるな。

片付けについては当然給仕、あるいは戦艦の内部などでは従卒が行うが、
グラスを割らなかったところで割れていないグラスを片付ける必要は生じるのだから、
あとはそれが形を残しているかいないかの違いだけではないか。

予が皇帝として即位し、新王朝を築いた際にあの習慣を廃止することは
可能であったが、予がそれをなさなかったのには理由がある。
割れていくグラスの破片が光を反射するとき、その光は予にとって
宇宙に輝く星々の輝きに重なってみえるのだ。
宇宙の縮図ともいえるいくつもの小さな光が予の足元で輝くあの瞬間は
乾杯の昂揚ともあいまって、歓喜の微粒子がアルコールと共に予の身体を通り抜ける。

…割れたグラスで誰かがケガをしたという例もないではないが、
あのような良き伝統はあえて廃止する必要を、予は認めぬな。

39 名前:名無し客:03/11/22 20:47

さりげない疑問ですけど、帝国は何故地球時代のドイツの慣習というのは大袈裟ですが、
ドイツ語の名前が人名、地名や艦隊名になっていたりするのでしょうか?
皇帝陛下なりの考察をお聞かせください。

40 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/22 20:48

>>37 髪に未練
なるほど、ではあの男が例の密告のあった板に潜伏している理由は、
同士を集めてなんとか若き日の自分を取り戻そうと画策せんがためか。
それでいて予には出入りの出来ぬ場所となれば、たしかに奴には好都合であろう。

しかし、あの男が過去の自分を振り返って感傷にふけるような
人格を持ち合わせていたとは、寡聞にして知らなかったな。
予のあの男へのイメージとは、「即物主義の権化」でしかなかったのでな。
だが、その手の感傷はどちらかというと愚にもつかぬ種類のものだ。
そのような欠陥に対して涙を流せる人間であるならば、
もう少し予らにとっても扱いやすい人間であったはずなのだが。

それとも、やつもしばらく見ぬうちに変わったか。
であれば、やつが最初に後悔すべきは自らの頭の表面などではなく、
その内側であるはずではないか。
…いずれにしても、ほどなく憲兵隊の選抜部隊が組織され
やつの潜む穴ぐらにも陽光が差し込むことになろう。
すべてはそれからだ。

41 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/22 21:02

>>39 帝国における名称の規則
ゴールデンバウム王朝の開祖、ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムの
くだらない自己神聖視に基づく、よりくだらない決定が全ての元凶だ。
やつの姓名からもわかるように、ルドルフはゲルマン系の出自を持っていた。
卿の言うドイツという国家が、地球時代のゲルマン国家としては有名だな。

そして、自らを神聖視したルドルフは、自らの支配する帝国において
この出自系列以外の人名を認めず、ゲルマン語を公用語とし、
地名などの固有名詞もそれに基づいてゲルマン風のものとなっていった。
先ほど回答した乾杯などの慣習も、むろんやつの恣意的な部分が多い。

ルドルフは、人間的に弱者とされる者を排除しようとする法律、
あの「劣悪遺伝子排除法」という歴史上まれにみる悪法さえも作る男だ。
そして、度量衡、いわば「ものの単位」まで自分の身長や体重を
基準にしようとまでしている。もっとも、これだけは失敗したがな。
それだけのことを行うやつであれば、ものの名称を自分を中心にした形に
したことだって、何の不思議もない。予には、呆れてものも言えぬがな。

いまさら変えるのは逆に手間がかかるだけなのでやっていないわけだが、
新銀河帝国はこのゲルマンの風習に属さない旧自由惑星同盟や
フェザーンの文化をも取り込んでいる。
いずれ、ゲルマン風の名を持たぬ皇帝が現れる時代が来るかもしれぬな。

42 名前:オーベルシュタイン ◆rEH0G3hTlI :03/11/22 21:14

・・・順調に諸提督や名も無き臣民が集まっておりますな。

陛下、この質問だけは聞くまいと思っていたものですが、もうよろしいでしょう。
私が過去に行った進言(例えばキルヒアイス提督への特別待遇の撤廃、「あの星」
を見殺しにするようにとの献策)で陛下個人は多くのものを失われましな・・・
陛下は私を憎まれた、あるいは今も憎んでおいでではありませんか?

43 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/22 21:33

>>42 オーベルシュタイン
また来てくれたか、オーベルシュタイン。
この状況が順調といえるのかどうかを判断するにはまだ
時期尚早というものだろうが、予自身は暇を持て余すこともなく
来訪者を誠意をもって出迎えているつもりだ。

…それと、今回の卿の質問だが。
正直に言えば、卿に対して負の感情がまるきり向かなかった
…などということはない。怒りもしたし、憎みもした。
だが、それはあくまでキルヒアイスを喪ったときのみであり、
さらにはそれが至極自己中心的な感情の発露であることはわかっていた。
ゆえに、予はこの件について卿を咎めたことは一度もないはずだ。

そして、ヴェスターラントについてもまた同じだ。
卿は予に献策をしたというだけのことで、それを容れるか却下するかの
権限と責任はすべて予にあった。
策を容れた瞬間、それによって起こる結果に対する責任の全ては
予に帰することになる。卿を責めるのは筋違いというものではないか。

…一言くらい謝罪の言葉があってもいいのではないかという気持ちも
あるにはあったが、結局、卿がそれをするのもまた筋違いな話だ。
いずれにしても、これらの件で卿を責める気は全くない。
責任は予に帰するのであり、それを受け入れるのは辛いことだが、
それを回避するのは予にとって、さらに辛いことだ。

44 名前:名無し客:03/11/22 21:40

あの一件がなくても、ヒルダさんと結婚していた可能性はありますか?

45 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/22 21:53

>>44 カイザーリンとの結婚
当然だ。
……卿らも知る例の一件は、予とカイザーリンとの結婚を
多少早めただけにすぎないのではないかと思っている。

予がカイザーリンに最初の求婚をしたとき、予の気持ちとしては
ゴールデンバウム王朝歴代皇帝の悪しき先例に倣いたくはないという
責任感が先行していたことはたしかだ。
しかし、日を追うにつれて…カイザーリンが予にとってどれだけ
貴重な存在であったのか、思い知らされるようになった。

予はそれまで、恋愛などの色事を経験したことは一度もなかった。
ゆえに、自分のなかにある感情がどういう類のものなのか整理できず、
それなりに懊悩した時間もある。
だが、そのような悩みなど不要であったのだ。
予にとってカイザーリンこそが、妻にふさわしい女性だったのだから。

それに、はっきりとしたことは言えぬが、いくら憔悴しきっていたとはいえ……
ああ…つまり……好きでもない女性と夜を明かすことなど、できぬことだろう……。
あの一件は、時機を早めたきっかけにすぎぬのだと、予はそう思う。

46 名前:名無し客:03/11/22 22:09

カイザー!
兵器開発部から極秘の具申です。

「恒星破壊兵器の可能性について」
ゴールデンバウム時代に対同盟用に極秘に開発が開始されていた
恒星破壊兵器の理論がほぼ9割方完成いたしました。
あとは実際に試作、実験を行うのみであります。
この兵器が完成したら、一撃で一つの恒星系を消滅させうる
非常に強力な戦略兵器となるでしょう。
この兵器の開発を続行するか否か、ご決済をお願いいたします。

47 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/22 22:25

>>46
なに、そのような兵器開発の話は聞いておらぬぞ!!
旧王朝時代から続いているということは、責任者はシャフトか。
一体どのような場所で、こんな無益な計画を進めていたのか!

それほど歴史に明るいわけでもない予であっても、
地球時代の「13日間戦争」の悲劇はよく知っている。
兵器開発に携わる卿らが、そのことを知らぬとは言わせぬぞ。
その戦争の結果、地球はどうなったか、いま一度思い起こすがいい。
卿らはその「13日間戦争」を宇宙規模で再現しようとでも言うか!?

一つの恒星系を消滅させるとき、何人の非戦闘員が巻き込まれるか、
あるいは経済的政治的打撃はそれほどのものか、いま一度熟考せよ!
……予は、もうヴェスターラントの悲劇を繰り返したくはない。
そのような兵器を作ることは絶対に許さぬ。いますぐ白紙に戻せ。

また、一度科学技術部の施設の査察及び職員に対する身辺調査を行う。
このような計画は根本から廃止すべきだからな。
今後、同様の計画の進捗が発覚した場合には、関係者を大罪人として処断する。

…予の統治にもまだまだムラがあったようだ。
今後カイザーリンは、上手くやってくれるだろうか……。

48 名前:名無し客:03/11/23 00:08

つーか見れば見るほどベルバラですよね
陛下は男にもモテるでしょ?

49 名前:カルナップ:03/11/23 02:52

はっはっは、陛下。言葉通りに先に死んで、
ヴァルハラの先達となって待っておりましたぞ。

…エ、覚えておられませんか?
カルナップですよ、バーミリオンで陛下に援軍を断られた…

50 名前:名無し客:03/11/23 10:26

ゴールデンバウム朝の時代にマイケル・ジャクソンが生きていたら、即刻銃殺は免れなかったでしょうね…
まああれだけのことを仕出かしたら、陛下の御世でも結果は同じでしょうけれど。

51 名前:カール=グスタフ=ケンプ:03/11/23 17:42

>>49
貴様、いかに陛下より先に天上の住民になったとはいえ
主君として崇めたお方になんたる無礼な物言いか。

……天上での階位が先着順というならおれのほうが上だ。
その不敬な物言いを止めい。

52 名前:名無し客:03/11/23 18:05

大帝国を築き上げた秦の始皇帝に始まり、
ロリコン魔術師に倒された地球皇帝(自称)まで
「皇帝」と呼ばれた、或いは僭称した人物は数多くいますが、
「こいつはスゲェ! 尊敬に値する!」って皇帝と「……だめぽ」な皇帝をあげてください。

なお、冒頭の例を見ればご理解いただけるでしょうが実在・架空は問いません。
選んだ理由なども教えていただけると嬉しいです。

53 名前:名無し客:03/11/23 19:05

シャア・アズナブルや海江田四郎みたいな人材でも、
有能と有らば重用しますか?

54 名前:名無し客:03/11/23 19:08

このスレの1について何か一言。
http://appletea.to/~charaneta/test/read.cgi/ikkoku/060352910/l50

55 名前:魔術師と呼ばれた男:03/11/23 19:56

ヴェスターラントの話しなら私も聞いたよ。
なんと言ったらいいのか…戦略的観点から見るならローエングラムやオーベルシュタイ
のとった手は決して間違っていたとはいえない。あの事件でリップシュタット戦役の
帰趨はほぼ間違いなく決まったと言っていいからね。
しかし戦略や戦術で可能であるということと実際に実行していいということは全く別物
なんだよ。私だってバーミリオン会戦のときローエングラムの息の根を止めようと思えば
止めることができた。でも、なぜそうしなかったと思う?

ローエングラムもオーベルシュタイもヴェスターラントの悲劇に良心の呵責を感じている
ようだね。でも私に言わせればそれこそが問題なんだよ。個人的に呵責を感じるなら何を
やってもいいということなど決してないんだ。そういう議論が成り立つのは強い個人、
つまり英雄が認められる場合だけなのさ。
でも考えてごらん、ローエングラムは確かにそうした英雄に相応しいかもしれなけど
それほどの英雄が何代にもわたって登場してくるなんてこと、考えられるかい?

私がバーミリオン会戦で本国政府の命令に従ったのはそんな英雄になんか
なりたくなかったし、またそんな英雄を指導者にしてしまったらそれこそ英雄が
いつも出現しつづける保証のない未来に禍根を残すことになると思ったからさ。

民主主義というのはね、英雄や非凡な個人に頼らずにやっていこうという
政治なんだよ。確かにトリューニヒトみたいな煽動政治家の出現は食い止め
られないかもしれないし、民衆がいつでも賢いというわけでもない。しかし
それを民衆自身の手で是正することができる道を残し続けること、
私が望んだのはそれだけなのさ。

だから私はローエングラムを尊敬しはしても彼とともにやっていくことは
できなかったんだよ……
あ、紅茶をもう一杯くれるかい。ブランディーを多めに入れてね…

56 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/23 20:00

まず、本日のいくつかの質問事項を回答するにあたって、
学芸省の保有するデータベースを参考にさせてもらった。
予のレスのために協力を惜しまなかった学芸省職員には、
この場を借りて厚く礼を言いたい。

>>48 ベルバラ
そういうわけで、「ベルバラ」とやらについて調べてみた。
どこをどう見れば予らの歴史がベルバラになるのか少なからず懊悩したが、
思考のチャンネルを変え、アニメーションという観点に至りようやく得心した。
たしかに旧王朝の宮廷での、あの無意味なまでの豪奢な雰囲気や
戦争を舞台にした歴史叙事詩が、あの画風のおかげで共通点を得ている。

だが、予は「オスカル」とやらのような男装の麗人ではない。

また、幼年学校時代に特権貴族の子弟などから「女のような顔だ」と馬鹿に
されたことはあるが、この容姿で同性を惹きつけたことはないように思われるな。
女性であれば、予の容姿に惹かれていた者がいると聞いたことはあるが、
こちらはキルヒアイスのほうが人気者だったようで、予はさほどモテたことはない。
…が、予にってはそれでいい。

予自信が誇りとするのは、自らの才幹と器量で培った将兵からの忠誠心だ。
親から譲られただけの容姿など、誇りにも武器にもする気はない。

57 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/23 20:01

>>49 カルナップ
カルナップか、むろん卿のことは忘れていない。
大丈夫だ、卿のことについては学芸省の手を借りたわけではない。

バーミリオン星域会戦において、卿はヤン艦隊とよく戦った。
だがあのとき、死戦のただ中にいたのは卿だけではない。
トゥルナイゼンやグリューネマンにおいてもそれは然りだ。

もし予があのとき余剰兵力を持ち、それらの投入が可能な戦況であれば
卿に嘆願されるより以前に予自身の判断でそれを行っていた。
通信回路が開けたというだけの理由で、こちらに必要な兵力を割いてまで
卿に助け舟を出したとすれば、他の諸提督はどう思ったであろうな。

むろん、死戦にあってそこまでのことを配慮せよと言う気はない。
だからこそ、「言いたいことがあればいずれヴァルハラで聞く」と言ったのだ。
…それで、実際に予もヴァルハラの住人となったわけだが、言いたいことは何だ?
予のことを「陛下」と呼び皇帝と認めてくれるのはありがたいが、
それでもヴァルハラの先達には礼を尽くすべきであろうか?

58 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/23 20:01

>>50 マイケル・ジャクソン
再び、このマイケル・ジャクソンなる者について、学芸省の力を借りた。

卿の書き込みにおける日付を参考に調べたのだが、それによるとこの男は当時、
年端もいかぬ少年に対して性的虐待を行っていたとの容疑がかけられていた。
その年齢に関係なく、性的虐待となればその時点で重罪なのは無論、
さらにゴールデンバウム王朝の時代であれば同性愛ということ自体が
罪に問われていたので、卿の言うように彼が今後生き長らえることはなかろう。
それが、仮に「容疑」であったとしてもな。

ローエングラム王朝において旧王朝と異なるのは、まず公正な裁判を行うことだ。
彼への容疑が真実であるのか、それを見極めぬことには処断もできぬ。
仮に真実であったとすれば、被告にはまず性的虐待の罪を問うことになろう。
さらには彼が世界的な知名度を持つ歌手であり、自らの持つ大衆への
影響力を軽んじたものとして、何かしらの要素が加わる余地もあろう。

臣民の実なき罪を裁くは、国家のなせる最大級の罪悪だ。
しかるに、予の築いた王朝において彼のような人物が旧王朝時代と
全く同じ末路をたどるということは、決してありえぬ。

59 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/23 20:02

>>51 ケンプ
ケンプではないか、卿もよく来てくれた。
…ケンプ、卿は予のためにカルナップを諌めてくれるか。
だが、彼は別にやってくるなり居丈高な態度で予を責めるなどということはしておらぬし、
予がヴァルハラへ来た後には彼の言い分を聞くということを、生前に約束している。
ゆえに、そこまでにしておいてくれ。あとは彼の言を聞こう。

しかし、ヴァルハラに来た順番がそのままヴァルハラでの席次を決めるならば、
卿と、それにキルヒアイスとが予にとって大きな力となる。
むろん、卿やキルヒアイスを死なせた責任は予にも帰するので
結果論だけをあげて素直に喜ぶわけにもいかぬが、
いずれそのような下らぬ制度を定めているヴァルハラを征服するにあたり、
卿らの協力があればそれに貢献するところ大となろう。

ヴァルハラにおいても卿が予に忠誠を誓約してくれるというのであれば、
予は生前と変わらず、最大限の知遇を以ってそれに答えよう。



残りのレスは、しばし待て。後ほど戻り、本日中に返答を定める。

60 名前:名無し客:03/11/23 20:07

唐突な展開に冷や汗

…ええと、俺、SS版非plusをクリアしただけなんですけど、
その後何がどうなったのか簡単に説明してもらえます?
あ、陛下にとっての要点だけで良いですからね。

61 名前:名無し客:03/11/23 22:57

もし、軍人以外の道を選んでいたとしたら、どんな職業についてたと思います?
どうせ「もし」の話ゆえ、お姉さんの件も、戦争中だって事も抜きで良いです。
この辺の事情が絡むと、陛下の気性だと軍人以外の道がなくなっちゃいますし。

62 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/23 23:43

>>52 皇帝
予にとっても尊敬に値する皇帝は、歴史上何名か存在する。
近くはゴールデンバウム王朝のマクシミリアン・ヨーゼフ晴眼帝、
遠くは地球時代のフランス皇帝ナポレオン一世などがそうだ。
しかし、正確には皇帝ではないが、「カイザー(皇帝)」の語源そのものとなった
ユリウス・カエサルの名を、ここで挙げぬわけにはいくまい。

予は皇帝たるを目指したときから、世界史上の「皇帝」について学ぶことにした。
そのときに予の感動と共鳴を最も強く呼んだのは、このカエサルであった。
戦闘の際には常に全軍の陣頭に立ち将兵を鼓舞し、自らが全知全能を賭して
その指揮に当たる姿は、「真の皇帝かくあるべし」と首肯せざるを得なかった。
そして政治に当たっては元老院を占拠する門閥派を一蹴し、市民第一の善政を敷いた。
このとき、彼の寛容さによって許された彼ら門閥派の手により暗殺されることになったのは
皮肉としか言いようがないが、これは彼の失政を意味するものではないと予は思っている。

次に「だめぽ」な皇帝だが、こちらは予に言わせると前者よりはるかに長い人名録になる。
なにしろ、ゴールデンバウム王朝の歴代皇帝の大半はこのなかに分類されるからな。
なかでも、「流血帝」ことアウグスト二世は、もはや皇帝として以前に
人間として生きる価値のない、脂肪と水分の塊だったというではないか!
人を玩具として扱って殺人の過程を楽しみ、その挙句に最低でも600万人を虐殺した
この怪物のなしたことは、後世に生きる人間にすら恐怖と怒りを与える。

…そうだ、こいつは「だめぽ」などではない、「ダメ」なのだ!
「だめぽ」の極北を究め、ただでさえ善政の少なかった旧王朝の歴史年表に
血塗られた6年間をどす黒く書き綴った最悪の皇帝だ。
歴史上こいつに勝るダメ皇帝がいるというなら、後学のためにぜひ教授願いたいものだ。

63 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/23 23:43

>>53 シャア・アズナブルや海江田四郎
三たび学芸省の尽力により、彼らに関する情報を得た。
まず、ケスラー、アイゼナッハとはそれぞれ別人だということを確認しておこう。

シャア・アズナブル、それに海江田四郎、共に個人として非常に有能な軍人というだけでなく、
野心とそれに見合った主君としての魅力をも兼ね備えている、興味深い人物であった。
むろん両者には性格的にも立場的にも時代的にも大きな相違点があるが、
もし両者を臣下にできるのであれば、予は彼らを積極的に遇するであろう。

その者が何かの実力に秀でており、それに対する過不足のない自覚と
公正な判断力、これらを持ち合わせた人材であれば、予はいくらでもほしい。
あとは、彼らが予を主君として認めるかどうか、という点であろう。
シャア・アズナブルも海江田四郎も、ただ声をかけただけで
予の要請をがえんじるような人間ではないように見受けられるが、
いちど戦略の段階から彼らと対峙し、屈服させるしか道はないのだろうか。

シャアはわからぬが、海江田の方はヤン・ウェンリーに同じかもしれぬな。

64 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/23 23:44

>>54 チェーザレ・ボルジア
面白いやつだな。





…一言で答えてみたが、やはりこれだけでは語弊がつきまとうというものだ。
補足ではないが、彼についてしかと語らせてもらおう。

彼は、マキャベリストの原点になったとも言える人物だな。
オーベルシュタインあたりが彼のことを詳しく知れば、
予より優れた皇帝候補として傾倒していったかも知れぬ。
たしかに、小国が割拠する彼が生きていた時代において、
統一を目指すならばマキャベリズムの赴くままに進むのがよかろうからな。

だが…、あえて敵を作るような真似をする必要はなかったはずだ。
覇道を成すにあたり、憎しみを募らせていくことは決して近道ではない。
それが一見近道に見えたとしても、その先で待っているのは
自分に恨みを抱いた人間が掘り起こした、陰湿な落とし穴だ。
逆に、よほどの相手でもない限りは敵であっても公正さと寛容さを以って
遠回りに見える道を歩めば、そこに真の覇道…王道というものが見えてくる。
予はその確信のもとに覇業をなし、そして成功してみせた。

…その、近道の誘惑に耐え切れずに一度失敗したこともあるが、
そのことがむしろ、いまの予を作っていると思えることもある。
敵、そして敗者に手を差し伸べることは勝者の器量を示すもので、
決して媚びることとは違う…、カイザーリンがかつて、そう言っていた。

だが、かのスレに住まうチェーザレ・ボルジアのレスは予にも興味深い。
ここは一切の政治的な要素を排して、彼なりの考えをそれとして拝聴しておこう。

65 名前:名無し客:03/11/24 00:04

>>55
提督のバーミリオンでの停戦について質問したい。
そもそもあの状況で停戦を受け入れるのは麾下の将兵、
また同盟市民に対して裏切り行為に等しいのではないのか?
あの激戦のさなかで停戦命令が本物か否か確認する術はあるまい。
(実際、貴殿は帝国軍に対して出撃・守備の相反する偽命令を出すという
 戦術を使っている)

この件については皇帝陛下のご意見も拝聴いたしたい、ぜひご返答を。

66 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/24 00:33

>>55 魔術師と呼ばれた男
来たな、魔術師。
出てくるなりいきなり卿の哲学を淡々と聞かされるとは思わなかったぞ。
紅茶に入れているブランデーの量が多いのではないか?

まぁ、それはいいとして卿の言い分は予も知っているつもりだ。
そこまで多くを語らずとも、生前バーミリオン会戦後に行った
卿との唯一の会談の場で、そのことは伝わっていた。
もっとも…理屈で理解できても感情がそれを許しはしなかったがな。

卿はあのとき、予に言ったな。
自分は、予の主張に対してアンチテーゼを提出しているにすぎない、
ひとつの正義に対して、逆の方向に等質等量の正義が
存在するのではないかと思っている……と。
そして、卿の後継者たるユリアン・ミンツは予に対して、
専制国家たるローエングラム王朝が病み衰えたとき、
それを治療する方法を教えてやると言った。

卿らは共にそのメッセージを、命を賭して予に示してきた。
だからこそ、予は卿らの言う「逆方向にある等質等量の正義」、
「病み衰えたわが王朝の治療法」とやらに敬意を払った。
予は、いまでも卿の遺産をずっと眺めていくつもりだ。
卿が望んだ唯一のことは、今でも宇宙のひと隅にしかと継承されている。

だが…、やはり卿を予自らの手で倒せなかったこと、
そして卿をわが帝国に転身させることができなかったことは、
いずれも予にとって悔恨されるべきことだ。
……先にも言ったが、これは理屈ではない、ただの感情なのだ。

67 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/24 00:33

>>60 SS版非plus以降
これは学芸省で調べてもわからぬであろうから、
仕方なくエミールに調査を依頼した。
こういったゲームに興じるのはエミールくらいの年齢の者が多いと聞くしな。

話によると、このゲームを通じて卿が知った予らの歴史は、
まだ予が皇帝にすらなっていない段階ではないか?
卿が言う「意外な展開」とは、予が皇帝となっていることを指しているのか。
そうではないというなら、その言葉が示すところは奈辺にあるのか聞こう。

予は公爵にして元帥であったとき、本格的に自由惑星同盟に侵攻する。
その際、ヤン・ウェンリー艦隊にあと半歩のところで砲撃されるところを免れ、
けっきょく予は同盟を征服し、その後新銀河帝国皇帝に即位する。
その後同盟を完全に滅ぼすものの、それでも生き延びているヤン一党を
廃滅させるために大艦隊を率いイゼルローンに赴くが………。

…まぁ、いい。詳しいことはこのスレの内容から推測せよ。
これにより同盟は完全に併呑され、ロイエンタール総督のもとに掌管されるが、
奸臣らの煽りもあってロイエンタールは叛逆を起こす形になる。
それを鎮圧したのち、予はマリーンドルフ伯爵令嬢を皇妃として迎える。
さらには、一戦を経てヤンの後継者ユリアン・ミンツとの会談を行うが、
けっきょく予は病篤き身で、彼らと最後まで対話を交わすことはできなかった。
後のことはカイザーリンと、わが息子アレクサンデル・ジークフリードに任せ、
予はいまではヴァルハラの住人となっている。……こんなところだ。

細かいことに関しては、いずれ卿自身で直接触れてみるがよい。

68 名前:名無し客:03/11/24 01:09

なるほど。
>「意外な展開」
に関してはこちらの杞憂でした 気になさらずどーぞ

…ええと、陛下の元で活躍しておられた皆さんは例外なく妻帯者ですか?
いや、その、元帥府ではそのあたりもフォローしてもらえるものかと思いまして
ミッターマイヤーさんにはきれーな奥さんがいるのが分かってるんですけどね

69 名前:名無し客:03/11/24 01:10

アンスバッハとヤン・ウェンリーでは、
どっちが厄介な敵でしたか?

70 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/24 01:26

>>61 軍人以外の道
仮に姉上があの老醜な皇帝に奪われなかったとしても、
当時の腐りきった体制に嫌気が差していたのは同じだ。
あとはその感情がどこで爆発するか、その違いになっただろうがな。

軍人以外の道というものを今の予に想像することはできぬが、
どのような道であっても、共に歩む友人がいたことは間違いない。
そいつと一緒ならば、どんな道であっても成功しえた気がしてくるものだ。

…では、キルヒアイスは、仮に予が軍人に誘わなかったら何になっていた?
…予はかつて、キルヒアイスに対して、
「お前が学校の教師になったら、心を傷付けられる生徒はその学校にいなくなるだろうな」
と言ったことがある。
たしか、キルヒアイスの両親はあいつに教師になってほしがっていたと聞いたことがあるが、
あいつなら本当に、多くの生徒から愛される教師になっていただろう。

翻って、予はどうしていた?
あいつと一緒に教師にでもなって、国家の不死性を否定する反逆的な授業をして捕まり、
どこかに収監されているうち、結局は戦いに身を投じることになったのかもな。
であれば、最初から後ろ指のさされぬ軍人のほうがよかった。
そうなると、戦争状態にあったこの時代に生まれたことを喜ぶべきだったのか。

…卿にはすまぬが、予は、自分自身では戦い以外のことに生涯を費やす
自らの姿が想像できぬ。戦いが終わった瞬間に命果てた予自身では……。

71 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/24 01:31

>>65 バーミリオンでの停戦
実際に死んだ者たちやその遺族ならばそのことを口に上らせる資格もあろうが、
それ以外の者は仮に思っていても、言うべきことではなかろう。
なぜなら、ヤン・ウェンリーならば彼自身がそのことを最も自覚しているはずだから…。

加えて言うならば、少なくとも遺族ではない同盟市民への裏切りにはなるまい。
政府の命令とは、市民によって選ばれた元首からの命令であり、
それはすなわち市民による命令となる……これが民主国家の建前だったな?
裏切りを自覚していてなお、彼はその建前に甘んじる道を選んだのだ。
それが、ヤン・ウェンリーのヤン・ウェンリーたる所以であろう。
そして、予はその信念によって勝利を譲られたわけだが………。

停戦命令の真偽についても本来予がどうこう言える問題ではないが、
仮に偽の命令であったとしても、あの男の性格からして
それを守っていた可能性は高いのではないだろうか。
逆に言って、その命令が偽物であると証明できない限りにおいてはな。
確認もせぬうちに偽の命令と勝手に判断して予を倒し、
それによって勝利を得ることをあの男は潔しとしないはずだ。
もし真実であれば、それは結局命令を無視することになるのだからな。

彼は、どこまでも民主主義という形式に忠誠を誓っていた男だ。
その忠誠を示すに、彼は予に対して命と智謀の限りを尽くしてきた。
だからこそ、予には彼の為人が多少なりとも理解できる。

……あのときヤンが予を倒していれば…、という仮定が多くの者にとって
魅力的であることは、予自身も痛感しているところだがな。



追加の質問事項が書き込まれているようだが、本日は以上だ。
明日、>>68よりレスを再開しよう。

72 名前:魔術師と呼ばれた男:03/11/24 02:16

>65
バーミリオン会戦での停戦に多くの批判があるのは私も知っているよ。
確かにブリュンヒルトを目前に捉え後は命令を下すだけだったのだから
批判されても仕方ないとは思っている。
ただあの会戦が戦術的には同盟軍の勝利、戦略的には帝国軍の勝利というのは
残念ながら私の見方とは違っている。あの戦いは戦術的に見ても同盟軍の敗北
に近かったんだよ。
何故かって?…ブリュンヒルトに辿り着くのに時間がかかりすぎてしまったからさ。

もともとアムリッツァ会戦の敗北で決定的に劣勢に立たされた状況の下で
あの作戦は起死回生の、いわば賭けみたいなものだった。ローエングラムを
誘い出し打ち倒すことで帝国軍の瓦解を狙うにしても、圧倒的に優勢な帝国軍
全てを相手にしてそれを果たすことなんかできなかった。だからゲリラ戦で
ローエングラムを誘い出した後は短期決戦で決着をつけることがどうしても
必要だったんだ。しかしブリュンヒルトに辿り着くまで12日もかかってしまった…

その間に戦場に間に合ったのはミュラー艦隊だけだったが…しかし他の提督たちの
艦隊はどうなっているのか?そう考えたら君が言うように停戦命令が本物かどうかという
ことを疑っている余地は残っていなかったんだ…首都星ハイネセンが陥落したと考えるのが
自然だったし、事実そうだったからね。
その時点で同盟軍の敗北は決まったと私は思っているよ。確かにそれでもローエングラム
を討つことはできただろう。しかしそうした時、占領されたハイネセンの市民はどうなるのか?
君はどう思う?
私は怒り狂った帝国軍将兵による市民の大虐殺に耐える良心の呵責なんか持ちたくないと思う。
その理由は前に話した通りさ。それに軍人は死ぬことを覚悟してはいたろうけど市民はそんなわけ
あるはずないからね。

…それにしても…余りに犠牲が大きかった。
私の指揮下にいて戦死した将兵たちへの裏切りだという君の批判には答えるすべはないよ…

>>66
閣下、いささか饒舌に流れ申し訳ありません。口数が多いのはどうも私の仲間たちの悪い癖の
ようです。

閣下も私も、互いに相手に勝ったとは思えないまま亡くなってしまいましたね。
私は閣下を尊敬していましたが、閣下と共に同じ天を仰ぐことはできませんでした。
……私たちには無理でしたが、ユリアンとカイザーリンなら……

73 名前:名無し客:03/11/24 07:20

歴史にifはない。
けれども、そのifを考える事は歴史家ならず、余人にも魅力的です。
もし、そのifが可能なら……何処まで時間軸を遡って、別の可能性を求めてみたいですか?
出来れば、魔術師の方にも答えてもらえるとありがたいです。

74 名前:名無し客:03/11/24 07:40

もしフリードリヒ四世がマクシミリアン・ヨーゼフマクシミリアン・ヨーゼフ晴眼帝のような
聡明(で若い)な人物で、且つアンネローゼ様との仲が相思相愛になった場合、
陛下はどう行動されましたか?


75 名前:名無し客:03/11/24 10:55

帝国には陛下のブリュンヒルデを始め「○○専用艦」が多いですよね。
でも、これってコストはおろか整備や補修、運用の面でけっこー不便じゃないですか?
戦闘中も目立つから「旗艦がいるぞ、指揮系統を潰せー!」って狙い撃ちされそーだし。

逆に、同盟の船は専用艦でも「ベースの船体に必要な設備をくっつけました」って感じで合理的ですね。
今後、帝国軍にて新たに「○○専用艦」を造るなら、どっちの系統にしますか?

76 名前:名無し客:03/11/24 11:14

>戦い以外のことに生涯を費やす自らの姿が想像できぬ
はっはっは、大丈夫ですって!
陛下ならホストでやってけます!

うわ、やめろはなせなにをs

77 名前:名無し客:03/11/24 14:27

ロイエンタールか、
ミッターマイヤーか、
ミュラーか、
ビッテンフェルトか、
メックリンガーか、

さぁカイザー、バッテンチョイス!!



78 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/24 16:30

>>68 妻帯者
読み返すと、「意外な展開」ではなく「唐突な展開」であったな。
これは予の勘違いであった、許せ。
しかし、杞憂であったとのことなのでこれ以上言及はするまい。

予の部下についてだが、彼らのうちの大半は独身者だ。
新王朝の元帥で妻帯者であるのは、予の生前では卿の言うミッターマイヤー、
それにアイゼナッハだけで、ワーレンにもかつては妻がいたのだが、
あいにく今は既にヴァルハラの住人らしい。
そして、予の没後に結婚をしたのも、現在のところケスラーくらいであろう。

なお、予は部下の私的生活については、一切これに干渉していない。
元帥府を開設してからも皇帝に即位してからも、卿の考えているような
部下の結婚の仲介などといった処置は一度も行ったことがない。
彼ら自身から予に対してそのような希望が出たとすれば
そのときには予もあたう限りの協力はなしたであろうが、
そうではない限りこちらが干渉するのは余計なお世話というものだろう。

彼らは戦乱の時代、常に予と共に戦闘の最前線に身を投じて生きてきた。
そのような人生のなかでは、伴侶たる女性を見つけるのは難しかったであろう。
しかし、今後はそうではない。
ケスラーに続いて、新しい人生を見つける元帥も増えるかもしれぬ。
みな、良き伴侶と共に生きていく資格を十分に持つ人格者だしな。

79 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/24 16:30

>>69 アンスバッハとヤン・ウェンリー
ヤン・ウェンリーだ。
予は、雄敵の優れた力量と己の過失の大きさを混同するような真似はせぬ。

アンスバッハ…、たしかにキルヒアイスをヴァルハラに連れ去ったのはあいつだ。
だが、それ以上に、予自身の過失でそれを許してしまったことが問題なのだ。
仮にあの男でなかったとしても、予の過失に対する報いを与えた人間は他にいたかもしれぬ。
あのときは、時期がちょうどブランウンシュヴァイク公を倒したあとで、その腹心たる
アンスバッハにその役が与えられたのだろうが、これがアンスバッハである必然性はない。
したがって、予はあの男を厄介な敵だなどとは思っておらぬ。
あの件に関する予にとっての最大の敵は、予自身の過失なのだから…………。

しかし、ヤン・ウェンリーはそうではない。
彼は、彼しか持ちえていなかった哲学と、彼でしかなしえなかった戦い方で
最後まで予に屈することなく、抵抗してきた。
彼がそれだけの力量を有していたからこそ、予にとって最大の敵手たりえたのだ。
思想的にも純軍事的にも、ヤン・ウェンリーほど、予の思い通りにならなかった人間はいない。
ヤン・ウェンリーは強かった。彼の強さに、予の過失がどうなどという問題は関わるまい。

80 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/24 16:30

>>72 魔術師と呼ばれた男
卿の>>65への返答だが、興味深く読ませてもらった。
基本的に卿の思考に対して予が口を差し挟む余地はないが、
ただ一つだけ、どうしても言っておきたいことがある。

もし仮に、卿がバーミリオンで予を倒していたとしても、
少なくともその直後に惑星ハイネセンが灰燼に帰するなどということはない。
予が倒されたことに対する復讐心に燃えてくれる部下がいるということは
予測できるし、それは主君として喜ぶべきことでもあろう。
しかし、予はその感情に身を任せて非戦闘員を虐殺するような
非理性的な人間を、一人として艦隊司令官に任用したつもりはない。
そのことだけは、誤解しないほしいのだ。


それにしても、卿は卿で予には勝てなかったと思っているのだな。
互いに、自ら最も欲するところを得られなかったというわけだから、
それも無理のないことなのかもしれぬ。

やはり卿は民主主義の水しか飲めぬと、そういうわけだな。
だが、たしかにあの聡明なカイザーリンであれば、卿の好む民主主義の水と
予が注いできた専制の水との共存を実現できるだろう。
あとは、卿の水を受け継いだ者たちがそれを濁すことなく、
いずれ濁るという専制の水の清涼剤たりえるのか、楽しみにしておこう。

81 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/24 19:55

>>73 if
たしかに、歴史における仮定というものは魅力的だ。
自分にとって都合のよい歴史、面白い歴史、そのような歴史を
まるで子供が砂の城を作り上げるかのように織り成すことを考えると、
想像の翼はどこまでも羽ばたいていくではないか。

…予は、その復讐心からゴールデンバウム王朝の支配体制を倒し、
つかみうる限りの星をこの手におさめたいという野心から、銀河を征服した。
この歴史自体は、予にとって満足の行くものであること疑いない。
だから、歴史を遡ることができるなら、今の歴史を今以上に完全で、
満足の行くものにできたはずなのに、その可能性を失った、あのときに戻りたい。
戻って、あいつをあんなところで死なせずに済むように………。

そうすれば、最初のラグナロック作戦においてヤン・ウェンリーを打倒でき、
予は内政に専心して社会の改革をなし、地球教徒どもを早急に根絶し、
同盟領の統治は寛容と信頼によって行われ、自然に帝国に溶け込んでいき、
予自らの生命も、戦い以外のところに生きがいを見出せたかもしれぬ……。
……姉上がご結婚をなされ、二人は大公・大公妃夫妻として、
予とカイザーリンの良き友人であり、良き協力者になっていたはずだ……。

…だが、あまり翼を遠くへ羽ばたかせるのはやめておこう。
遠くに行き過ぎて、迷って帰ってこれなくなるなどということになれば、
ここまでの歴史を作り上げた当事者として、恥ずかしいからな。

82 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/24 19:56

>>74 晴眼帝と姉上が相思相愛
……相思相愛というならば、予がそれに対して意義を申し立てる資格はあるまい。
姉上と晴眼帝が、立場の別を除いても互いを愛していられるなら…、
たとえば帝位を追われることになってでも姉上を選ぶという気持ちがあるなら、
予は二人が結ばれることを………祝福しよう。

だが、いかに晴眼帝といえど、皇帝であるという権威と権力とで
自分が愛する女性を一方的に後宮におさめたというのであれば話は別だ。
たとえその後相思相愛になったとしても、予は晴眼帝に対して
心穏やかな感情を抱ける自信はない。
結果はどうあれ、姉上を奪い取ったことに違いはないのだから。

だがいずれにしたところで、下級貴族であった予が後宮にいらっしゃる
姉上と会う機会を多く得るには、軍人として出世する以外に道はない。
予は、会いたい人に自由に会えない状況に甘んじる人間ではないからな。

晴眼帝の下で軍人として出世し、彼にとって姉上だけでなく
予の存在をも重要なものとし、帝国軍三長官を兼務、帝国宰相になる。
…その後、予が皇帝にまでなっていたかどうかは、晴眼帝の手腕次第だ。
しかし、晴眼帝が没し、後継者のなかに有能な人間がいなければ、
けっきょくのところ予は必ず帝位を戴いていたであろう。

軍人として宇宙を駆け回っていれば、その星の大海を掌中に
収めたいという欲求にかられていたことは、間違いないから……。

83 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/24 19:56

>>75 専用艦
コストや整備が大変であろうとも、専用艦には専用艦なりの利点がある。
各艦艇ともそれぞれの機能が特化しているのだから、
戦闘中における効率は圧倒的にこちらのほうが勝る。
戦闘以前までの経済的あるいは技術的面における負担よりも、
これらを実用するにあたっての効率を優先した結果なのだろう。
とはいえ、ミュラーなどは一会戦で旗艦を3度に渡って変えたりもしていたが。

なお、旗艦専用に作られた戦艦が戦闘中に目立ってしまい、
目立たない旗艦より不利かといえば決してそのようなことはない。

開戦にあたっては、少なくとも敵軍旗艦の情報くらいは得ておくもので、
あとは偵察艇が肉眼で確認でもしない限りこれといった差異は出ない。
レーダーに映るときにはいずれも光点でしかないのだからな。
旗艦の機能及び外見で勝敗が決するなど、愚劣な戦い方と言うしかあるまい。
……まぁ、これを逆手にとって囮作戦に用いれば、場合によっては有益か。

しかし…そうだな、今後はそんな戦闘の回数も極端に低くなろう。
専用艦を製造するよりは、多目的に利用できる艦艇を作ったほうが効率的といえる。
高性能の戦艦を旗艦としたがる軍人たちの気持ちもわからぬではないが、
それぞれの時代には、それぞれに合った方針というものがあるからな。

84 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/24 19:56

>>76 ホストで
憲兵隊、いたずらもそこまでにしておいてやれ。
予はこの程度からかわれたくらいでは、罪を問うたりせぬ。

しかし、ホストという職業に誇りを持っている人間を見下す気はないが、
先にも言ったように、予は容姿で勝負しなければならない職など好まぬ。
努力で補える部分もあろうが、容姿の大半は天賦のものであり、
自らが培って大きく成長させられるものではあるまい。

それに…予は基本的に接客というものも好まぬゆえ、
ホストなどになってもすぐに解雇にされるのが関の山であろう。
見知らぬ人間に対して思ってもいないことを口走りつづける仕事など、
予には絶対に耐えられそうにもない……。

85 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/24 19:57

>>77
いきなり立体TVの番組に出演させられるとは思わず、驚いたぞ。


予が選んだ問題は、「フェザーンの独立商人 正解率82%」の問題であったな。

商人がよく知る問題だけに、軍人である彼らが知っている可能性は低かろう。
しかし、メックリンガーは要注意だ。
彼は博学であり、一たび帝都がフェザーンに定められたとあれば
このような知識を得ているということも十分考えられる。
また、それはミッターマイヤーやロイエンタール、ミュラーも然り。
…あとは、誰がセーブ崩しをしているか、だな。

実直なミッターマイヤーやミュラーがセーブ崩しという策に出る見込みは薄く、
逆にロイエンタールであればあえて予を試すがごとく誤答を記すこともありうる。







……ビッテンフェルトにヘキサゴン!!!
ビッテンフェルト、予が卿に気をとられておらぬとわかった瞬間、
安堵のため息をもらしたな。
予は最初から、この機をこそ狙っていたのだ!
いつも卿が最前線に立っているときのように、毅然と前を向いていればよかったのだ。
ビッテンフェルト、覚悟せよ!

86 名前:名無し客:03/11/24 20:20

他作品にも銀河レベルの支配域を持つ国家は多くありますが、
これは、と思うような国はありますか?

例えば「星界の紋章」の「アーヴによる人類帝国」の支配体制など、
恒星間国家としてかなり効率的な支配体制だと思うのですが。

87 名前:魔術師と呼ばれた男:03/11/24 20:41

>>73
ここはカイザーのスレだからね、私がこんなに長居をしてもいいものだろうか?
…メルカッツ提督もこんな気持ちでいたのかな?

ご指名を受けたので答えさせてもらうよ。歴史のifか、二通りの答えが思い浮かぶな。

一つ目は私が生きていた間でのifだ。もしもトリューニヒトが同盟政府の代表に
なっていなかったら…この思いはやはり拭い去ることはできないな。
トリューニヒトという政治家に含むところはないんだけどね。でも彼がいなかったら
この戦争をもっと早く、しかも同盟にとってもいい形で終わらせることのできる道が
あっただろう、と私は思っている。
私は帝国を滅亡させるような勝利なんか目指してはいなかった。私が目指したのは
たかだか50年の平和で十分だったんだ。だからもし帝国との和平の機会があったなら
それを可能な限り追求すべきだと思っていた…その機会が実際にあったかどうかは
分からないけど、トリューニヒトが政権の座にいる限りそれが訪れないことは
まず間違いはなかったからね。

二つ目の答えだけど…その前に君の聞きたいんだが、君は歴史の進歩というやつを
信じるかい?あるいは人類はいつまで経っても同じような過ちを繰り返していると
思っているだろうか?
もし後の方だったら、歴史を学ぶ意味はないだろうと私は思う。だって同じことを
繰り返しているだけなら何もわざわざ過去に眼を向ける必要なんてないんだから…
私が歴史家になりたいと思ったのは、過去の愚かな出来事を知ることが
それを再び繰り返さないようにする第一歩だと思ったからさ。
つまりね…私は歴史の進歩というやつを信じているんだよ。言い換えるなら
人間は少しずつでも賢くなれる、よくなれると思っているんだ。
そう考えると過去のどの時点を取ってみても人間はもう少しましになれる機会が
あったような気がしてならない。宇宙暦が始まったときでも、ゴールデンバウム朝が
開かれたときでも、そしてハイネセンたちが長征1万光年の長い旅路に立ったときでもね。
その時々の人々がもう少し思慮深く、もう少し謙虚で、もう少し忍耐強かったなら、
そしてもう少し運がよかったら…歴史は変わっていたかもしれないね。

…もっとも私は、今からでも遅くはないと思っているけどね。

88 名前:魔術師と呼ばれた男:03/11/24 20:43

>>80
閣下、私もそう思っていました。
閣下麾下の指令官たちが激情に駆られて我を忘れることはないだろうと。
ただ、私には1つの心配があったのです。リップシュタット戦役を通して門閥貴族連合を
駆逐した閣下の軍隊はいわば革命軍といってもよいものでした。だからその下にあった
下士官兵の多くは門閥貴族を倒す閣下への信頼と心酔を深めていただろう、と。
閣下を倒すことは彼らにとって一総司令官が失われるという以上の意味と思いを与えること
になるだろうことは想像に難くありませんでした。それを閣下の司令官たちが押しとどめる
ことができたかどうか、私には確信がなかったのです。

それに首都星ハイネセンが陥落したとすれば、むしろ閣下を倒すよりは
閣下に生きていただいて帝国軍の統制を維持していただく方がその後の無用な混乱は
避けられるとも思ったのです。

しかしこれは決して私が閣下に「勝ちを譲った」というわけではありません。
閣下はそう思っておいでのようですが、閣下の敷いた重層防御陣形のからくりを見抜けず
短期決戦の機会を失ってしまったのは私の方なのですから。
閣下は「負けない」ことによって「勝った」のです。

もっとも閣下にとって戦いとは「勝つ」ことが目的であり
「負けない」のは既に負けであったのかもしれませんね。
私にとって戦いの目的はいつも「負けない」ことでした。
しかしバーミリオン会戦だけは勝たなければいけない戦いだったのです。

皮肉なことですが…閣下と私は共にあの戦場では敗者であったのかもしれません…


89 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/24 23:16

>>85 アーヴによる人類帝国
予の知識の範囲内では、これといって興を引く特殊な国家はない。

逆に言うと、国家とはけっきょくのところ、恒星間であろうが一惑星であろうが、
根本にあるものは地球時代から存在する構想基盤から離れることはないのだ。
もし、主権国家という概念から完全に切り離された特異な体制がどこかに存在し、
それが銀河を支配している例があるというなら、聞いてみたいものだ。

また、卿の言う「アーヴによる人類帝国」だが、なかなか巨大な帝国だな。
こちらも寛容と徹底を使い分け、中枢を担う「アーブ」なる種族による
専横がなされているわけでもなく、予の帝国との類似点が多々見られる。

やはり、支配する国家が広大になればなるほど、その支配地域に
属する人間の多様性は当然のことながら増えていく。
それらの全てを一色に染めきることなどできようはずもなかろうから、
帝国は広大になるほど、彼らのアイデンティティを認める寛容さと
支配する側としての抑圧のバランスが要求される。
かの帝国はその点をわきまえた支配体制を敷いているようだな。

しかも、その「アーヴ」なる種族は、非常に特殊な種族のようだ。
善政を敷く支配者が不老長寿であれば、専制国家こそが理想……という
仮定で考えれば、アーヴは専制国家を作るのに適した種族であろう。
もっとも、暴政を敷く支配者を長生きさせる可能性も、当然孕んでいるがな。

90 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/24 23:18

>>87-88 魔術師と呼ばれた男
むろん、卿の懸念は予にもわかるつもりだ。
惑星ハイネセンが卿にとってかけがえのない故郷であり、
そこに帝国軍の軍靴の音が響けば不安にもなろう。
しかし、予は、その復讐心に燃える下級兵士を統率できるという
意味まで含めて、彼らを信用していたのだ。

もっとも、これは卿と予とのわが軍に対する価値観の違いであるし、
すでに起こらずに済んだことだ、これ以上は無用な議論であろう。

…しかし、あのときの戦闘については卿の言うとおりだ。
予は、常に勝つことを目指して戦ってきたし、実際に勝ってきた。
だからこそ、あの縦深陣を用いた受動的な戦術に反動を覚え、
卿の囮作戦に見事にしてやれることになった………。
あのとき、予は卿に負けたのだ……。

思えば、アスターテにアムリッツァ…、卿と予が対峙するとき、
予は必ず勝利していたが、卿は絶対に負けなかったな。
だが、予の中にはいつも、卿の存在により完全な勝利を
取り逃がしたことへの悔恨の念がわだかまっていた。
そして、直接対決であるバーミリオン星域会戦においては
予を戦術的に完全に追い詰めてみせた………。
…要は卿の言うとおり、双方が主観的敗者であった、ということだろうが……。


それと、>>2にも記しておいたことだが、卿にその意志がありさえすれば
このスレに常駐して名無したちからの書き込みにレスをする権利は、卿にもある。
希望が出れば、不自然になるスレタイや>>1を改変してもいいだろう。
まぁ、それはともかく、参加したいのなら何を憚ることもないと言っておこう。

91 名前:名無し客:03/11/24 23:22

陛下は敵として、味方として多くの船を見てこられたと思います。
そんな陛下の目から見て、「彼女」についてコメントいただけますか?
星を渡ることも出来ぬ時代の船ですけれど。
ttp://www.ne.jp/asahi/kkd/yog/gf4_1.htm

92 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/24 23:52

>>91 雪風
…なるほど、幾多にも渡る戦闘において常に最前線に立ちながら
ずっと無傷のまま任務を果たしてきた伝説の駆逐艦か。

予は、運というものを信じたことはない。
この概念は、自らの責任を転嫁したり、自分にとって理解不能な
事象における理由説明の逃避的な道具として使われるからな。
運という言葉を用いるとき、人間は思考停止をしていることになる。
予は、そんな愚かなことはしたくないので、運を信じたことはない。

しかるに、この駆逐艦は決して運がよかったのではない。
強かったからこそ、彼女は戦争の最後まで生き残り、
最前線にあって死なせた乗員が10名以下という栄誉を勝ち得たのだ。
戦争とは、砲火に身を晒してもなお生き残ること、それ自体が名誉ある武勲となる。
「武勲」を重ねた結果、彼女が駆逐艦から一国の旗艦へと昇進したのも当然だろう。
人間だろうが戦艦だろうが、実力に見合った評価がなされるは必定の理だ。

不退転の意志を以って数々の戦場を巡り、自分だけでなく多くの人間の命を救った
名誉ある駆逐艦に、一人の軍人として最大限の敬意を表すとしよう(敬礼



本日は以上!

93 名前:名無し客:03/11/25 06:14

いくら有能でも、流石に種ガンダムのクルーゼみたいな奴は登用出来ませんよね?

94 名前:名無し客:03/11/25 07:06

同盟の第13艦隊でかつて開かれていたらしい年越し女装パーティー
ちょっとだけ興味あったりします?

95 名前:名無し客:03/11/25 13:55

へいか、やっぱキルピーが死んじゃったのは
オーベルンのせいだと思うですよ。
オーベルンを叱ってよ、へいか。

96 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/11/25 18:50

>>90
閣下、滞在のお許しをいただきありがとうございます。
もっともこのスレは閣下のスレですから私は客分として扱っていただけたら
と思います。スレタイや法の変更などの配慮はご無用になさってください。

そんな訳だから名無しの諸君、酔狂で私にも何か聞きたいと思ったら
指名して質問してくれるとありがたいけど、それでいいかな?。
あ、呼び名は君たちに任せるよ。

>>94
女装パーティーねぇ…やれやれ、そんなことをやっていたのか…
もともと第13艦隊はアスターテ会戦の残存将兵と新兵の寄せ集めで設立
されてその年の内にイゼルローン駐留艦隊に衣替えしてしまった急造艦隊
だったからね、第13艦隊当時はアッテンボローはまだいなかったけど
ポプランやコーネフはもういたから…やってても不思議はないか。

興味あるかといわれると、困ってしまうな。私はほんの少し気持ちよく
酔う程度の酒を飲むくらいでそのほかのことは無粋なもんだから…
ま、仲間がわいわい楽しく騒ぐのは好きだから誘われれば参加したろうね。

もちろん飲むだけ、女装はいやだよ(汗

97 名前:名無し客:03/11/25 18:57

兵器開発部門から「人型機動兵器」の開発を提案されたらどうしますか?
やっぱこう、ちょっと無理してでも作ってみたくなっちゃう?

98 名前:名無し客:03/11/25 19:44

性風俗産業って閣下的にはどーなんですか?

99 名前:オーベルシュタイン ◆rEH0G3hTlI :03/11/25 21:03

名無しではないが、私も魔術師殿に質問をしてもよいかな?

卿も知っての通り私は謀略を掌る人間だが、卿は「政治屋」の下劣な策謀と
戦っていたそうだな。マイン・カイザーが門閥貴族と戦ったように。そこで
聞くが、卿の母国・自由惑星同盟に私のような人間がいたら卿は用いるかね?

100 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/11/25 22:52

>>99
元帥の高名はかねがね私も聞いていました。もっともよい噂ばかりというわけでは
ありませんでしたが…

確かに私は、カイザーと同様帝国軍と共に同盟政府の「政治屋」たちとも戦っていた
といえます。しかし私の戦いとカイザーの戦いは全く同じであったのではありません。
自己の保身しか考えない「政治屋」だとしても彼らは民衆の支持と信託を受けて政権
についたのであり、また何よりも彼ら自身が軍隊の守らなければならない一市民でした。
私がグリーンヒル大将を担いだクーデターを鎮圧して潜伏していたトリューニヒトたちを
救い出したのは軍隊が政治に関与してはならないと考えたのと同時に、
軍隊が市民に銃口を向けてはならないとも考えていたからです。
その意味で同盟においては、どんな大義名分があろうとも軍隊のクーデターは決して
許されてはならなかったのです。

その上で元帥のご質問の答えですが、もちろん私は喜んで元帥をお迎えします。
私は、謀略が常に成功するとは思っていませんが、決して謀略を否定するものではありません。
優れた謀略と最小限の戦いで相手に勝つことができるのなら、それこそもっとも望ましい
軍隊といえますから。
ただ元帥、分かっていただけると思いますが謀略が常に成功するわけではないのと同様
全ての謀略が許されるわけではないのです。
そのことを元帥が理解していただけるなら、の話ですが…

101 名前:名無し客:03/11/25 23:05

>予はこの程度からかわれたくらいでは、罪を問うたりせぬ。

さすが陛下、寛容ですね。
ですが……
ご自身の超ハードな801本を見つけたら……どうしますか?

ちなみに俺はその手の本はさわるのもヤです。穢れそうだし。

102 名前:名無し客:03/11/25 23:28

陛下とジーク、またはその他の美形との801だと
趣味に合わんと言うことはあっても穢れるってのはないべさ〜

101のは
801本の相手が誰かに拠るますよね?

103 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/26 05:07

くっ…ヴァルハラの忘年会とはかくも盛大なものか!
まだあと一ヶ月以上カレンダーが残っているにも拘らず、この騒ぎよう。
ヤン艦隊のお祭り騒ぎもここまでくれば評価に値するというものだ。

>>93 クルーゼ
私行がどうあれ、有能な人間はできる限り部下として登用したいと思っている。
しかし、仮面を被って素顔を隠し、その私行にも謎が多すぎる人間となれば、
こちらの登用の仕方も非常に困難なものとなってこよう。

まず、人間関係の構築や部下からの人望という点で厳しい評価を
下さざるを得なくなり、艦隊司令官に任用はできぬ。
かといって、私行や哲学に謎が多すぎることから、
オーベルシュタインのような参謀的役割を一任することもできまい。

かつて、予はトリューニヒトの人格を見誤り、総督府高等参事官の任を与え
多くの者から疑問と不審の声を聞くこととなった。
過てる人事は周囲の部下にも小さからざる波紋を残すというわけだ。
こういったタイプの人間は使わぬにこしたことはなかろうが、
彼がどうしても仕官を望むというのであらば、使ってやらぬこともない。

ただし、オーベルシュタインの管轄下において徹底的に鎖で縛り、
必要な能力だけを抽出させるという形になるがな。
かの男がそれをがえんじるというのであれば、予は彼を買おう。

104 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/26 05:07

>>94 年越し女装パーティー
同盟軍第13艦隊といえば、ヤン・ウェンリーの指揮する艦隊ではないか。
あの艦隊は、誕生当初からそのような騒ぎに興じていたのか。
だいたい、年を越すにあたり、なぜ男が女の格好をせねばならぬのか。
同盟にその合理的理由でも存在するのであればまだしも、
ヤン自身があきれている様子を見ると、その限りではないようだ。

予がそのような騒ぎに興味を示すことなど決してない!
…しかし、13艦隊はいずれ同盟における最強の艦隊となることからも、
その強さの秘密がそういった騒ぎの中にあるのだとすれば、
その秘密にのみ興味がある。

しかし、強かったことに変わりはないのだから文句はないが、
女装パーティーなどに興じている連中のために予は戦略の限りを尽くし、
帝国軍の全軍を以って攻撃にあたり、なお覆滅すること叶わなかったというのは
あまりに予自身が愚かしく感じられてくるものだ……。
これもまた、あの男の魔術がなせる技だったというのか……。

105 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/26 05:08

>>95 オーベルシュタインを叱って
……おまえも、キルヒアイスの死を悲しんでくれるのだな。
……本当に、あまりに早く、惜しい男を亡くしてしまったものだ。

…おまえには、予が謝らなければならぬ。
キルヒアイスは、予のせいでこの世を去るはめになってしまったのだから。
オーベルシュタインのせいだと思いたくなるのも無理はないかもしれぬが、
そのオーベルシュタインの意見を容れた予にこそ、この責任がある。

むかしな、予はアムリッツァ会戦で大敗を喫したビッテンフェルトに
容赦のない怒声を浴びせたことがある。
しかし、そのあとキルヒアイスに言われたのだ。
予は、ヤン・ウェンリーに名を成さしめた自分自身に怒っているのであり、
ビッテンフェルトはそのとばっちを受けているに過ぎないとな。
そして、あいつの言ったことは間違っていなかった。
…あいつは、間違ったことなど一度だって言った試しはなかったのだ。

だから、あいつが死んだとき、仮にオーベルシュタインを責めれば
それは予自身への怒りを彼にぶつけることになってしまう。
そのことを教えてくれたのは、他ならぬキルヒアイスだったのだから……。
あいつを失った以上……、同じ失敗をするわけにもいくまい……?

だからな、予は彼を責めたりはせぬ。
おまえも、自分自身の責任を自分で背負わねばならぬときが来る。
だが、決して、親友を死なせるような失敗だけはするな……。

106 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/26 05:08

>>96 魔術師と呼ばれた男
あらためて、卿の参加を歓迎しよう。
他に強い要望もなければ、卿の言葉どおりスレの基本はこのままで行くが、
客分とてあまりかしこまらず、自らのスレとして存分に楽しむがいい。
予もまた、卿のレスを興味深く拝見させてもらうこととする。

>>97 人型機動兵器
その兵器が、今後の戦闘においてどの程度役に立つか、それ次第だ。
予は兵器それ自体に特別な趣向を持っているわけでもないし、
兵器開発に夢を感じる軍事ロマンチシズムも持ち合わせておらぬ。
むろん、外見が美しく機能美にも長けているなら、それに越したことはないが。
しかるに、その兵器が客観的にどの程度有用なのか、判断基準はそれに尽きよう。

たとえ人型機動兵器そのものが有効であっても、コストパフォーマンスや
パイロットあるいは技術者などの養成にかかる時間や費用などを考慮し、
その結果割の合わぬ兵器であれば、無理をしてでも作ろうなどとは思わぬ。
いたずらに兵器開発にのみ予算を集中させ、大して使えもせぬ物を時間をかけて
開発させたとあらば、皇帝たる予は、その政治能力における鼎の軽重を問われよう。
…ただでさえ、いたずらな軍事行動を民政尚書に非難されていた予であるしな。

逆に言えば、良い物であると思えばその機能に比例して予算も割く。
小型で運搬も難しくなく、駆逐艦や巡航艦に匹敵する機能を有し、
なおかつパイロットの技術次第で宇宙空間をいかようにも飛びまわれる、
量産可能な新型兵器ともなれば、今後のことを考えて製造の許可を出そう。
ただ単純な新鮮味やインパクトだけで、臣民の血税を無駄遣いするわけにもいくまい。

107 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/26 05:08

>>98 性風俗産業
こういったものは、取締りをあまりに厳しくすればかえって逆効果だ。
売春とは、人類が最も最初に開発した商売形態であるとも聞く。

予には詳しく理解のできぬことだが、男も女も性に対する欲求は
生来的に持ち合わせており、それを満たそうとする両者の合意がなり、
なおかつその行為がとくに後ろめたいものでもなければ、
それに対して第三者が過度の申し立てをなすわけにもいかぬであろう。

統治をなす者がこういった性風俗産業に関与するにあたっては、
この産業の存在が社会的な治安にまで影響を及ぼさぬ程度に監視し、
また、その産業自体も犯罪の温床とならぬように査察を怠らぬことだ。

「絶対にあってはならぬ」と言えば、社会ではその反動も手伝って
地下売春組織などが横行し、政府にとっても扱いづらい存在となる。
あくまでも、こちらが統御できる範囲内での健全な運営を認めることになろう。

108 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/26 05:08

>>101-102 801本
予も嫌に決まっている!!
学芸省の職員に「801とは何か」と聞いたら青い顔で狼狽されたので、
予のほうが気になってしまったではないか。

つまるところ、男性同士の恋愛及びそれ以上の過激な内容を含んだ
本のことを801本というわけだな。
予が、男女関係においても正常な感性の持ち主でないことは自分自身でも
わかっているが、男同士の友情と男女の恋愛とは全く別物であろう。

……予には理解できぬが、そういったものを趣味としたがる
人間もいると聞いたので、それらの全てを否定するわけにもいくまい。
しかし、その内容があまりに予を侮辱していると解釈できるものであったり、
社会的に悪影響を及ぼすものと判断された場合には容赦なく処断する!

相手がどうこうという問題なのではない、問題はその本の内容だ!!
>>101の言う「超ハード」がどの程度なのかはわからぬが、
おそらくは「からかう」以上に予を怒らせる内容であると推測される。
仮に予がそれを目にすれば、ただではすまされぬと心得よ。
それを趣味とする人間のみで軽度のものを楽しむのであれば、予は口をはさまぬ。
しかし、それらの行為も度を過ぎれば処断を覚悟してもらうことになろう。



まとめての返信で済まぬが、本日は以上だ。
なお、本日26日はおそらく卿らの前に姿を現すことはできぬ。
次回のレスは明後日の夜以降になることを了承願おう。

109 名前:名無し客:03/11/26 18:09

ら〜めんって
食ったことないでしょ?

110 名前:名無し客:03/11/26 20:35

水上艦の艦隊を運用して
ttp://kuro.e-city.tv/superweapon.html
このアドレスに紹介されている艦船を撃破することはできますか。

111 名前:名無し客:03/11/26 21:35

ジークを派遣して要塞を攻略させたアレってなんて奴でしたっけ?
あのロリコン貴族。
裸のょぅι゙ょに首輪をつけてはべらせるってのは正直、羨ましかったです
…人間としてなんか間違ってますか?

112 名前:名無し客:03/11/26 23:59

「蒼天航路」の曹操について何か一言。

113 名前:名無し客:03/11/27 00:59

「パトレイバー」の後藤隊長みたいな人物をどう思いますか?
(ヤン提督をペテンにかけられるのは、この人しかいないと思ってますが)

114 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/11/27 17:26

>>113
後藤って、自分の率いていた小隊だけで二度もクーデターを防いでしまった人
だったね。昼行灯だとかカミソリだとか、正反対の呼び方をされていた
というのは相当曲者なんだろうな。

私の印象を一言で言えば「粘り腰」ということかなぁ?
予想される事態全てに柔軟に対処できるようにして網を縮め
相手を追い詰めていく、その手腕は策士というよりハンターに近い
かもしれないな。
もっともそれができたのは彼に信頼できる部下と人的なネットワークが
あったからなんだろうけどね。

声のよく似た司令官はいた気がするけど…私の幕僚の中にはいなかった
タイプの人だろうな。
私の仲間は平均年齢が若かった分、考え方が素直すぎるところがあったから…
曲者といったらシェーンコップ中将くらいだったし。

とにかく信念を持った粘り腰の曲者というのは味方にすれば
これほど心強いものはないけど、敵に回せばこれほど厄介な相手はいない、
というのは確かなことだと思う。
私が彼のしかけたペテンに乗せられてしまったかどうかは
やってみなければ分からない、というのが正直なところだよ…

115 名前:クルーガー提督(M):03/11/27 23:23

先程から、カイザーに調査を強いる質問が多いようだな。

>>110に関しては、こちらを参照した方が分かりやすかろう。

ttp://www.h7.dion.ne.jp/~hetvoflt/mvweb 007.htm

しかし、ドリル戦艦、艦砲並の口径のバルカン砲を撃つ爆撃機、
航跡の見えているマヌケ透明戦艦…
カイザーが実際にお目にかかる事があれば、頭を痛くするやも知れんな。

…私からも質問を置いて行こう。
ただの一隻で戦況を変えうる超兵器の開発などは、
カイザーの世界では行われなかったのか?
私の世界では、当然の如く行われていたが。

116 名前:クルーガー提督(M):03/11/27 23:42

アドレスを誤って表記した。
正しくは

ttp://www.h7.dion.ne.jp/~hetyoflt/myweb_007.htm

だ。
…面目無い。

117 名前:オーベルシュタイン ◆rEH0G3hTlI :03/11/28 17:59

年の瀬ですな、陛下。
ところで日本という国では十二月に入ると『忠臣蔵』という話が必ず話題に
上るようです。これは忠臣が集まって主君の仇討ちをなす話ですが、陛下には
「仇討ち」をどうお考えですか?

118 名前:名無し客:03/11/28 19:28

部下に「俺がこの人を支えなくちゃ!」って思わせるような、
「能力的にはちょっと心許ないけど人望を集められるタイプ」の主君は陛下的にどうでしょう?

119 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/28 19:30

宣言どおり、本日よりレスを再開しよう。

>>109 ら〜めん
「ラーメン」なら、何度も食べたことがあるぞ。
卿の言うものとは内容が違うのかもしれぬが、通常の状態では
スナックになっているものに熱湯をかけて柔らかくするものが主だな。

予も軍人になった当初は、キルヒアイスと共に旧王朝の尖兵として
思うままに補給を受けることも出来ない辺境の惑星に配属されたり、
長期間に渡る恒星間航行のなかで節制した食事を強いられることもあった。
そんなときに役立っていたのが、このラーメンという食品だ。

熱湯さえあれば作れる簡単な食事で、暖を取る効果も期待されて
カプチェランカような極寒の惑星には貴重な食料として扱われてもいた。

味は決して良いとは言えぬが、淡白に過ぎる栄養補給用の
アルカリ飲料や固形菓子などよりはまだしも救いがあるし、
場所によっては死活問題となる体温も維持してくれる。
予も世話になったことのある食事だからな、忘れることもありはすまい。

120 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/28 19:31

>>110
無条件で絶対に勝てるなどとは約束できぬぞ。

何度も言っていることだが、戦争において最も重要なのは戦略だ。
敵の戦力を正確に把握し、それ以上の性能と物量を持つ戦力をこちらで用意する。
そして補給線を確実に整え、信頼の置ける指揮官を各分艦隊に任用し、
さらには極力自分にとって戦いやすい戦場を設定する。

これらの要件がすべて予の自由にできるというのであれば、
水上戦であろうが宇宙戦であろうが予に敗北はありえぬことだ。
…敵の指揮官に魔術師でもいれば、絶対にありえぬこともないだろうが……。

戦術的に撃破方法を考えるにしても、これだけ敵の性能に差があれば
当然こちらがわとしても各個に別の対応策を迫られよう。
しかし、こちらがボートやイカダに乗せられて孤独に水上を回遊しているのでなければ、
あとは正確な情報さえあれば手の施しようはあるというものだ。

巨大で強力な兵器、すなわちハードウェアを過信する大艦巨砲主義には
必ず付け入る隙があるからな。指揮官が低能であればあるほど、
その隙は大きくなる。それを予に見せた瞬間が最期だと言っておこう。

121 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/28 19:31

>>111 ロリコン貴族
やつがロリコンだったかどうかなどは知らぬし微塵の興味もないが、
キルヒアイスを単独で派遣して貴族を討たせた例など、
アスターテ会戦と並行して起こったカストロプ動乱しかあるまい。
ファーストネームは予も完全に忘れていたが、マクシミリアンというらしい。

予にとって、あの動乱はキルヒアイスに独自の武勲を上げさせるための
ちょうどいい機会でしかなかったのだが、カイザーリンの父上である
マリーンドルフ伯爵も、あのときキルヒアイスに助けられたのだったな。
そう思うと、結果論だがあまり軽視していい事件ではなかったのかもしれぬな。

……それで、卿はそのカストロプ家のご長子のご乱交振りを羨望するか。
ならばその末期もまた、さぞやうらやましいことではないか?
卿さえ望むのであれば、今ごろは逆に地獄の領主のもとで召使いとして
惨めな日々を送っているマクシミリアンのところへ送ってやるが、どうか?

卿がこのまま生きていたとしたところで、いずれその悪趣味が裁かれて
現世の地獄に送還されるのがオチなのだからな、犠牲者が出る前に
同様の処置を下しておいたほうが、わが王朝のためということになろう。
卿がその思考を改めぬ限り、卿の未来の選択肢はきわめて狭いものだ。

122 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/28 19:32

>>112 曹操
地球時代における、一大陸の覇者か。
この曹操なる者や、その同時代に同じ大陸に生きた人間の戦いは
後世の人間にとっての多くの解釈と、それに基づく伝説を生み出したようだ。
歴史好きというヤン・ウェンリーなどには、興の深い人物ではないのではないか?

もっとも、予やヤン・ウェンリー自身もまた、彼らに倣うことになるのだろう。
そういう意味も含めて、この作品における曹操は予とよく似ているではないか。

愛する人を奪われ、旧体制に対して嫌悪を感じ、それらの不満を解消するために
自分自身が覇者となることを目指す姿勢など、ほとんど予そのものだ。
その点において、彼が目指そうとしたものや考えていたことは、
予にとっては非常によくわかることであろうと思う。

しかし彼は、自らの心に「闇」を内包していると知っていたようだが、
その闇の処理の仕方を誤っているようにも見受けられるな。
彼の持つ「闇」と、予の持つ「闇」とがすべからく一致するものではないが、
予にはそれを制御してくれる役割を担った存在として、キルヒアイスがいてくれた。
いつも冷静に予の発する熱を冷ましてくれ、明晰に闇を照らしてくれた。

彼にもそういう存在がいれば、父親殺しの大義名分を果たすためだけに
罪なき民間人を巻き添えにするような真似はしなかったであろう。
…まったく、予にとってあいつがどれだけ大事な存在か、嫌でも思い知らされる。

123 名前:名無し客:03/11/28 19:53

銀英と言えばオーケストラによるクラシックBGM
つー感覚があるのですが

好きな楽曲と言うと特に何を挙げられますか?

124 名前:名無し客:03/11/28 21:49

ラインハルト・フォン・ローエングラムって、すげー名前長いですよね。
書類に署名するときとか、めんどくさくないですか? 略したりするんですか?

125 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/28 23:46

>>113 後藤隊長
ほう、この者の通称は「昼行灯のカミソリ」か。
普段の飄々とした風貌と、有事の際の切れ者ぶりを表したわけだな。

そういえば、予はヤン・ウェンリーと直接対面したのは一度だけだが、
彼もまたあれだけの知略と指揮能力を有した軍人とは到底思えぬ外見をしていたな。
とはいえ、それが予の彼への評価になんら影響することはないが。

この後藤なる人物もヤンとはまた違うが、外見から切れ者という印象はないな。
しかし、着実な作戦構想のもとに守るべき順序を踏まえて任務を遂行し、
部下からの人望も厚く使いどころをわきまえているとなれば、
彼は戦術家ではなく、戦略家の領分に属する人間ということになるな。
自己の限られた職責の中でしか権限を行使できぬところが
彼の才能を抑制しているようだが、そこはヤンとよく似ている。

しかし、だからこそヤンもこの後藤なる者も、互いの思考を読むことができそうだ。
そこから先、どちらが先に自らのペースに相手を引き込むか、興味深いではないか。
彼のような人材であれば、ぜひ予の幕僚にもほしいのだが……。

126 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/28 23:47

>>115-116 クルーガー提督
卿の提出したデータは、>>110にレスをするに当たり非常に有益な資料となり、
レスを迅速かつ精密に返すことに関して、卿の貢献するところ大であった。
わざわざ、予の調査の労を案じてくれたことに感謝しよう。
卿は自らの登場作品では途中で敵に回ってしまう人間らしいが、
いずれにしても卿の作中での活躍を心より祈念するものである(敬礼

…さて、卿の質問である「超兵器」についてだが、これは全くないといっていい。
古来、兵器開発の基本となるのは技術力と経済力の集積であり、
文明の水準によほど大きな差でもなければ、一方の陣営で想像もされて
いなかったような新兵器を、もう一方が完成させることなどはまずない。
せいぜい、既存の兵器を独自に応用・発展させて差をつける程度であろう。

よって、新しい兵器の存在だけで勝敗を決することのできた戦いなど、
予の経験した戦いには一度もなかった。
技術的な観点で自分たちにできることは相手もできるというのが前提で、
逆に言えばこちらにできないことは相手もできないと考えても、さほど危険ではない。

しかし、緻密な戦略構想とその実行、及び柔軟な思考力に裏付けられた
戦術能力にあっては、その限りではない。これは個人の才幹が大きく左右する。
だからこそ、>>120でも言ったとおり、予が戦いをするにあたって
最も重要視するのが、相手の技術力を同格とみなした戦略になるのだ。

127 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/28 23:52

>>117 オーベルシュタイン
ああ、今年も残すところあと一ヶ月あまりになったな。
しかし、卿とそのような話をすることになろうとは思わなかったぞ。

それはともかく、先日の予からの質問に対する卿らしい返答に感謝しよう。
こちらから特に反論をすることはしないが、いずれまた気が向けば
卿のいるスレッドに顔を出そうと思うので、そのときはまたよろしく頼もう。

…さて、卿の言う「仇討ち」についてだが。
まず卿の言う「忠臣蔵」とやらについて、学芸省で調べてみた。
武人らしい、主君に対するその忠誠心と行動力が当時と後世の人々に
厚く支持され、長いあいだ伝説として語り継がれてきたわけだな。

仇討ちとは、忠誠心や愛情が他を優先する行為の典型だな。
まぁ、他にも各自の事情というものはあろうが、そういっても過言ではあるまい。
そして、予自身もその仇討ちの対象となったことがあったな……。

……予は、少なくとも仇討ちという行為から悪い印象は受けぬ。
むろん、予は仇討ち奨励する気などありはせぬし、できることならば
かつての忠誠心を全うできる、もっと別の道を探すべきであろう。
しかし、仇討ちをする者は、窮境に陥ったからといってあっさりと主君を売るような
ハイエナどもに比べれば、よほど見上げた精神の持ち主ではないか!

128 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/29 00:31

>>118 能力的に心許ないが人望を集められる主君
そうだな……仮に予の下にそのような人材がいるとすれば、
少なくともその者を責任のある立場にあてることはない。

ここでいう「責任のある立場」とは、つまりそれ自体に優れた能力を要求され、
失敗した場合の見返りも小さからざる立場のことを指す。
たとえばそれは、各尚書や軍司令官といったところになるか。
これらの職が指揮する組織というのは、いかに部下が敢闘しようとも
トップが無能では結果をあげられぬことが明白だからな。

予は基本的に、能力を有さぬ者に重職を与えることはせぬが、
その者の能力を強いて挙げるならば、部下をひきつける人望だな。
人望さえあれば他の能力は問わないなどという職があればそれを与えるが、
じっさいに、そのような職とは何がある?

…もっとも予自身は、能力のない主君などはただの無能者でしかなく、
守ってやろうなどという気持ちは絶対に起きない気質なので、
そのような人間にあまり高い評価を与えることはないであろう。
人望とは、人柄はもちろん、あとは自らの示す能力によってこそ培われる。
能力なくして人望ある者は、いつ部下に見放されても何も言えぬではないか。

129 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/29 00:31

>>123 好きな楽曲
予はメックリンガーのような芸術の愛好家などではないので、
特に好んで音楽を聴くようなことはせぬ。
しかし、皇帝になってからはそうも言っていられぬと思って
できるだけ芸術を鑑賞する機会を増やしたのだが、やはりダメだな。
毎回、予に同行する武官などにはあまりいい顔をされぬし、
予自身もそれらを積極的に楽しむことはあまりできなかった。

強いて言うのであれば、艦隊戦の昂揚感を演出する曲とでもしておくか。
卿らは、予が艦隊戦を行う際には必ずクラシック音楽の演出と共に
それらを見ていたそうだが、その中でも苛烈でテンポの速い曲、
これであれば予も少しは満足できそうだな。

…結局、予は姉上に言われたとおり、家の中でじっとしているのが苦手で、
すぐに外へ出てこの身を疾駆させたくなってしまうのだな。

130 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/29 00:32

>>124 名前長い
予の名前は、帝国貴族のなかではさほど長い名前でもなかろう。
姉上の名は「アンネローゼ・フォン・グリューネワルト」とおっしゃるし、
カイザーリンは「ヒルデガルド・フォン・ローエングラム」、
そして予の息子などは「アレクサンデル・ジークフリード・フォン・ローエングラム」だ。

帝国ではこれくらいで通常の長さだし、一度ミューゼルという姓から
ローエングラムに変わってはいるものの、生まれてからずっと
この2つの名前しかなかったので、これといった不自由を感じたことはない。
当然、書類などに署名をなすにあたっても、フルネームであるところの
“Reinhard von Lohengramm”と、毎回記している。
皇帝がサインをなすにあたって略称を用いるなど、予には考えられぬ。

まぁ、それ自体を制度化でもすれば大した意義は言わぬし、
息子の名は帝国の中でも長い部類に入ろうしな、
どうしても職務に支障が出てしまうとでもいうのであれば、
母后たるカイザーリンと相談し、好きに決めてくれればいいだろう。

131 名前:名無し客:03/11/29 01:19

ブラックホールに落ちた相手とか味方とかはいましたっけ?

132 名前:◆cs4dKAGURA :03/11/29 11:10

か・・・カイザー!
サインください!!家宝にしますから!!

あ、そこの魔術師と呼ばれた人も!

・・・たまにはこんなくだらない書き込みでも・・・いいですよね?(汗

でも質問も置いていきます。
これは軍務尚書のスレにも書いたんですが、
もし西暦2003年の高校教師になるとしたら、何の科目の先生になりますか?

うう・・・やっぱりくだらない質問だ・・・(泣

133 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/11/29 16:25

>>132
おや、君は…いつもは元気がいいのに、そんなに緊張しなくてもいいよ(笑
で、頼まれ物だけど、私はこういうのを余り書いたことがないから
うまく書けるか分からないけどね。


┏━━━━━━━━┓
|  ○  |
     |     楽  |
     |     賛  |
     |     江  |
     |        |
     | Yang Wen-li  |
     |        |
     ┗━━━━━━━━┛

さて西暦2003年の高校教師か…結構難しい質問だな。
私は歴史家になりたいと思っていたけど、士官学校で学んだので実は
軍事史学が専門だったんだ。だから一般の歴史学が教えられるかどうか
余り自信はないないなぁ。
しかも地球統一政府成立以前の西暦というのは古代地球時代という
時代区分に入っていたから歴史専攻の学生にも特殊な時代だったんだよ。

そういう訳だから多分君の時代の歴史はちょっと教えられないと思うな…
他に私が教えられそうなのはというと…政治経済というやつだろうか?
軍事というのは戦略戦術だけでなく社会一般の知識もないと成り立たない
ものだから、仕官学校時代には政治学や経済学も学んだんだ。だから多少は
そんなことを教えられるかもしれないね。
それに自由惑星同盟の歴史を勉強するかたわら、結構民主主義思想の本も
読んだからそんなことも教えられるかもしれない。

しかし私が教師ねぇ…人前に立つのは得意じゃないから…
うまく喋られるだろうか…(汗

134 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/11/29 16:27

やれやれ…やっぱりズレちゃったな(恥

135 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/29 17:50

>>131 ブラックホール
ラグナロック作戦当時、予の麾下の艦隊であるシュタインメッツ艦隊が
ヤン・ウェンリーの策に陥れられ、ブラックホールに吸い込まれたことがある。

司令官であるシュタインメッツは無事であったが、艦隊の八割を失って
帰還したという報告を耳にしたとき、予はシュタインメッツに対する
怒りは当然感じたが、かの魔術師に対する脅威も新たにしたものだ。

宇宙における戦闘でブラックホールの存在を軽視して良いはずはないし、
これらの存在する宙域は無論、戦場として選定されにくい場所だ。
しかし、当時ゲリラ戦法をとっていたヤン艦隊にしてみれば、
ブラックホールは強力な兵器ともなりうる、いわば「地の利」だったのだ。
やつは、ともすれば自軍に牙を向きかねない巨大重力空間を、見事に利用して見せてくれた。

歴史上、ブラックホールによって事象の地平へと葬り去られた艦隊は
無数に存在するらしいが、予に関わりのある事件といえば、これくらいだろう。

136 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/29 17:51

>>132 ◆cs4dKAGURA
サインか。それくらいのものでよければ、いつでも書いてやるぞ。
家宝が2つほしくなったら、また予のところへ来るといい。

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
      KAGURA.

                   Reinhard von Lohengramm.

   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

予は、余計な言葉や装飾は好まぬのでな、すまないがこれで許してくれ。
今回は後ほど、メックリンガーの手による予のAAを載せておくので、
貴女が気にいったようであれば同時に持ち帰ればよかろう。

質問の答えに移るが、はたして予は教師という職が向いているのか…。
まぁ、それを無視して答えるとするならば、帝王学だろう。

…何、A.D.21のころは高校で帝王学を学ぶ者などいない!?
であれば、ここは軍事全般しかあるまい。
……それもないというか!?

政治や経済を教えるならば、予の場合それらの歴史ではなく
実践理論でなければ教えられぬので、ここは物理学にでもするか。
むろん、専攻は天体物理及び天文学だ。

幼年学校や士官学校では、宇宙艦隊での勤務に備えて天体物理や
天文学を重点的に学べる科目が用意されている。
星の大海に夢を馳せていた予は、このあたりに関しては他よりも
真剣に学んだものなので、これらであれば多少の教授もできるだろう。


それとフロイライン、自らの書き込みには自信を持つがいい。
恭謙は傲慢に比べればはるかにましで、美徳とも呼びうる資質だが、
キャラハンは訪問者の誠意ある書き込みに眉をひそめたりはせぬ。
…まぁ、貴女自身もキャラハンである以上、無用なお節介かもしれぬがな。
ともあれ、予らは今後も貴女の自由な書き込みを待っている。

137 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/29 17:55

          ,f"                            ゙l:、
          ,f"          ヒ,,__;:-'" ノ 〃          小 ゙l:、
          { i /ノ (   〃   、_,,,二ブ     }, , i       |小 .,}
          i; y/   ゞ    彡 ),/,ィ',イ,/   ノ,ノ,|; i;      :l | |l,i'
          7 ,;f 〃ゝミ三彡,ノ,;イf ゙v' (/〃'彡'彡ッ'゙いミ:、 :i   ヘツ
          ,{ ;{  ,,  _,;f"ー-ニ,,,__  い'''" ̄"__,;:=-‐'''''i; :| ミ:、 :トァ
         ..゙i、 {  ,i',i'.,k" -─モ・ナ=ミヽミヾゝ::-=ニモ・テ'ーァ''ソ人 い ゙li
           `'ン { レl小     ̄    ゙ `  `  ̄ "  ̄ノ,ト、 l i ,ノ
            '{ :、V、゙:|{゙i         l ::.         ,;{ソノl ツ,ノ
            ゙i、l、 ゙ヾi゙l;          l ::::..       ,i'ィ'" ム'"
             `:ゝ、 ゙ミi        、 ,,;::''      /f'{ il(,
               ,ソノ ,∧    ...._____..____.....    /〃) )i
               (:i| :;i _l゙、     .,,,__,,,...     /|〃〃'"
                ゙i|ヘ,,ニ| `:、          ,r'":l ミL_
                 ,f '、,,  ゙ヽ、     _,,r''"_,,;-'二l''"
,,,,,_____          j_,f゙''-ニー-ミニ===='''ニ彡'''":-''"l |        ______
   __,ィ''''" ̄ヽ          ,} ,i`i ,r'二`''ー:、`Y",;='ニ二ミ、 f''"i      ./ ゙̄'''=;zL___
 ̄ ̄ ゙li   _,,,L---r‐r--f"ゝ{. ゙ナ'"  `) | | .l| f"  イ、_j.l^;>-ニr:,,,∠,,,,,,__   )
     'li_;;<     i、 i、 ゙ヽ、゙ヽ、,,,,__,,.ノ .l . | :| ゙-,,_,,ニ=''"ノ ̄ フ,ノ─  _,,>、 /
'''""l" ̄l  、゙''ー-:;,,_  ゙i、゙i、  ゙ヽ、 ミ-ー'"j :| .l゙''ー-;ァ ,/   ノノ_,,ニ-''"  >゙'iー┬‐┬─
. 彡| 彡|  \    ゙''ー-ミ_ヽ   ゙ヽ ゙ヽ,r''",,='=、ヾ、,r' ,r'"_,,:ニ-ー" ̄   _,,,r''"  ト 1  1



これは、予がゴールデンバウム王朝の元帥であったころを描いたAAだ。
予の外見を知らぬという者もいようし、少しは参考になるかと思って
メックリンガーの手によるものをこちらに転載させてもらうことにした。

スレッド上が字ばかりというのも何なので、たまにはよかろう。

138 名前:フレデリカ・G・ヤン:03/11/29 18:16

>>133
あなた、ちょっと待ってくださいね。
彼女がサインを受け取りにくるまでに、わたしが手直ししますから。
…ダメですよ、宇宙で二番目の美男子と一緒にいるのだから、
ちょっと気を抜くと、あなたでもすぐにかすんでしまいますわ。

………これでどうかしら?
あなた、今夜の食事は何にしますか? わたし、頑張りますけど……。


     ┏━━━━━━━┓
     |      ○     |
     |     楽    |
     |     賛    |
     |     江  |
     |        |
     | Yang Wen-li. |
     |         |
     ┗━━━━━━━┛


>ラインハルト陛下
主人がお世話になっております、ラインハルト陛下。
わたしはヤン・ウェンリーの副官であり、妻のフレデリカと申します。
ご質問をさせていただきたいのですが、陛下は奥様でいらっしゃる
皇妃様のどのようなところにお惹かれになったのでしょうか?
それと………皇妃様は、やはり料理はお上手でしたか………?

139 名前:名無し客:03/11/29 18:19

アンネローゼたんが性欲を処理できずに困っておられるとのことなので
新無憂宮殿に舌奉公しに行こうと思うます。

140 名前:フレデリカ・G・ヤン:03/11/29 18:21

あら、ごめんなさい……。わたしも主人のこと言えませんわね……。

      ┏━━━━━━━┓
      |      ○    |
      |     楽    |
      |     賛    |
      |     江    |
      |          |
      | Yang Wen-li.  |
      |          |
      ┗━━━━━━━┛

141 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/29 18:46

>>138>>140 フレデリカ・G・ヤン
よくおいでくださった、ヤン夫人。
あなたのご主人は予にとって最強で最大の、偉大なる敵手でした。
いま、こうして同じスレッドを分かち合えていることを幸運に思っています。
そして、そんなご主人を副官としても妻としても支えていた
あなたご自身のご活躍にも、心より敬意を表したい。

ご質問である、カイザーリンについでですが………
どこに惹かれたのかと問われても答えにくい部分があります。
しかし、彼女の聡明さはもちろんのこと、首席秘書官という地位を利用して
特権に手をつけようなどとは決してせぬこと、そして常に冷静な視点で
予の行動を見守っていてくれたことなどに、惹かれていたかもしれません。
いずれにしても、予にとって妻となるべき女性は、彼女しかいなかった…。

ただ、女性としてのたしなみにはかなり疎いようで、
社会や政治を材料とし、その智謀を調味料として政戦両略を作り上げる料理は
比類ないほどの腕前でしたが、普通の料理はさほどできなかったようです。

しかし、姉上がフェザーンに来てくださってからは、彼女を師と仰いで
家事や趣味に関する様々な話をしていたようですので、
聡明な彼女であればすぐに上達し、息子のアレクに手料理を食べさせて
あげることもできるようになるのではないかと思っています。
…予も、カイザーりンの作るフリカッセが食べてみたいものだ………。

142 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/29 18:47

>>139 新無憂宮殿に舌奉公
卿の姉上に対する忠誠心はよくわかった。
予も、卿の気持ちを厚く遇することを約束しよう。

卿が新無憂宮のあるオーディンに向かうに際し、決して迷子になることのないよう
護衛と案内を兼ねた艦隊をこちらで用意させてもらいたい。
卿は彼らの先導にしたがってついてゆけば、難なくオーディンにたどり着ける。
むろん、卿が航路を外れることを希望しても強制的にオーディンへ
連れて行ってくれるので、安心するがよい。

そして、卿はいまでは博物館となっている新無憂宮を見学したのち、
オーディン駐在の憲兵隊に逮捕されることになるであろう。
あいにく、新無憂宮をいくら探しても姉上はいらっしゃらぬ。
姉上は、今ではフェザーンの仮皇宮でカイザーリンたちと
ご一緒に暮らしていらっしゃるのだからな。



……予の姉上を侮辱した罪は重い。
貴様には、死以上の地獄を味わってもらうことにする。
痛覚を持って生まれてきたことを後悔させてやるぞ!!!!

143 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/11/29 19:01

>>138>>140
フレデリカ、ありがとう。
どうも私は不器用でいけない、君やユリアンがいなかったら
魔術師なんかと呼ばれるとうの以前に自宅でどうなっていたことか…

それから久しぶりに君の挟みものが食べたいな。
私はキャゼルヌ夫人の手の込んだ料理も好きだけど
最初に君と会ったときから君の挟みものが一番好きだったんだ。

それと…やっぱり私は君に謝らなければいけないね。
君より一日だけ長く生きるつもりでいたのに…
最後まで不器用なままだった……
……ごめん……

144 名前:名無し客:03/11/29 19:34

エロパロ板にも銀英スレはありますね。

145 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/29 20:02

>>144 エロパロ板にも
予はその存在を伝え聞いただけなのだが、あるようだな。
良くも悪くも、予らの出演作品が有名であるという証だ。
本音を言えば、予らを用いて下品な空想を披露するがごとき行いは
看過できぬのだが、無理やりに取り締まるわけにも行くまい。

しかし、「銀河英雄伝説」は当該板だけではなく、
様々な板に関連スレッドが立っているようだ。
キャラネタ板はもちろんのこと、先ほど予が転載した
AAの生まれたAA長編板、小説や漫画・アニメはむろんのこと、
ゲーム関係の板にも広く分布しているとのことだ。

どの板に赴いてどのスレを楽しむかはむろん卿らの自由だが、
>>144の挙げた板に関しては18歳以上の者の閲覧は許さぬ。
加えて、各スレッドを楽しむことは大いに結構だが、
それらの板における荒らしや煽りなど、スレッドの健全な運営を
阻害するがごとき振る舞いは決して許されぬと心得よ。

あとは、せいぜい卿ら好みの銀英伝スレを楽しむがよかろう。

146 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/29 20:05

予としたことが、致命的な表記ミスをしていた……。

>>145における三段落めの二行目、
「18歳以上の者の閲覧は許さぬ」とあるところを、
「18歳未満の者の閲覧は許さぬ」に訂正する。

関係者各位、ならびにROM名無し諸卿らに誤解を与える
一文であったことを深く反省し、謝罪するものである。

147 名前:名無し客:03/11/29 20:07

庶民的な生活に憧れたりする時はあるますか?

148 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/29 20:17

>>147 庶民的な生活
憧れるというよりも、予はあまりに派手で豪奢な生活が嫌いなのだ。
かつての門閥貴族の生活ぶりや新無憂宮での皇帝の暮らし振りに
生理的な嫌悪を感じていたので、予は彼らのような身分になっても、
生活様式まで真似るようなことはしなかった。

できることなら、平民たちと全く同じとは言わぬまでも、
派手に飾ったりはせず、余計な使用人を雇うこともなく、
生活に必要な最低限の物と不自由のない食事、
そして清潔感の保てる生活であれば、それ以上を望みはせぬのだ。

しかし、皇帝とは不自由なもので、予がそのような生活をすると
臣下の者たちが遠慮して贅沢な暮らしができぬということになるらしいので、
生前は止むを得ず、ある程度貴族的といえる豊かな生活をしていた。
そういうわけなので、庶民的な生活への憧れはかなりあることになるのかもしれぬ。

しかし、予に遠慮などすることなく、臣下も者は自らで稼いだ俸給にしたがって
贅沢な暮らしをしたければ、すればいいものを……。
ロイエンタールなどは、予よりはるかに豪奢な生活をしていたそうではないか。

149 名前:名無し客:03/11/29 20:52

地球教についてコメントおながいします

150 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/29 21:38

>>149 地球教
敬虔な信仰心により、心の底から地球という惑星を
崇拝していた末端の信者には罪のないことだが、
その信仰心と教団の組織力を利用して腐臭の漂う陰謀をめぐらせて
予にとって大事な忠臣に叛逆を使嗾したり、偉大な敵手を暗殺するという
教団幹部のなしたことは、万死に値するものと言えよう。

あのような腐り果てた宗教などこの世から完全に抹殺しておくほうが、
現世と後世と、その双方に生きる者たちにとって好都合であろう。

一応、予すらも囮にしたというオーベルシュタインの策と
ユリアン・ミンツら共和主義者の協力によって地球教徒どもは
根絶されているということらしいが、ゴキブリ以上の生命力を持った
あいつらのことだ、どこから湧いて出るか予測も出来ぬ。
今後も憲兵隊にはやつらの蠢動に十分注意を払っておいてもらうと同時に、
同様の新教団などが組織されることのないようにも尽力してほしい。

151 名前:◆cs4dKAGURA :03/11/29 21:57

>>133 ヤン提督
>>136 皇帝陛下
>>140 フレデリカ イゼルローン共和政府主席

あ・・・ありがとうございます!
サインをしてくれて、私のくだらない質問に誠心誠意答えてくださり
しかも修正までしてくださり、こ・・・光栄であr(ガリッ)
【舌を噛んだらしい】
うっうう・・・(泣

やっぱり難しい言葉使いは駄目だな〜(汗
とにかく家宝にしますね!

皇帝陛下が300までしか統治しないと言ってるのに、これだけで帰るのは悪いんで質問します!
と言ってもいい質問が浮かばないんで・・・またくだらない質問になると思いますけど・・・。

まず魔術師さんへ。
えーと、さっきキッズステーションで・・・あの・・・魔術師さんが亡くなってしまったんですが・・・(汗
なぜ、自分よりチェスが弱い人を選んでおでかけ(ぉぃ)したんですか!?

そして皇帝陛下へ
ユリアン・ミンツと初めて会った時の第一印象をお聞かせください!

あ、あと質問とは関係ないですが、私のスレで「くたば(以下略)」とか書いてありますが、ジョークですのでお許しを!
(((;゚Д ゚)))ガクガクブルブル

152 名前:名無し客:03/11/29 22:13

しかし、こんだけ人類の生存圏が広がって、
それでも異星人の一人とも出会えないのは寂しいものですね。
本格的に、探してみませんか?
人類全体にとって、良い刺激になると思いますよ。

あ、プレアデス星団のセラエノは行かない方がいいです。
忌まわしきハストゥールに酷い目に遭わされそうだし。

153 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/11/29 23:10

>>151
…自分の死に際を見るというのは、やはり気分のいいものじゃないな。
実際あの時は何が起こったのか理解できなくて。カイザーとの停戦会談
に赴くのに何故帝国軍の艦艇が襲撃してくるのか訳が分からなかった…
まさか地球教の陰謀だとは思ってもいなかったからね。
しかしだからといって一発も打たずに死ぬとは…私らしいか…

で、質問の答えなんだけど。
パトリチェフやブルームハウトが私よりチェスが弱いなんてこと
実は知らなかったんだよ。だから自分よりチェスの弱い部下を随員に
選んだなんて気、別段さらさらなかったんだ。
…ま、勝ち逃げしたのは事実なんだけどね(汗

私の仲間は辛辣なことを言い合って楽しむ悪い癖があったから
君が耳にしたのもそんな類の戯言だったかもしれないね。
しかし辛辣な中にも時たま彼らの本音が見えていたから
私はそんな会話を聞いているのが好きだったな。
何でも言い合えるいい仲間に恵まれて私は幸せ者だったよ。

154 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/29 23:50

>>151 ◆cs4dKAGURA
早速受け取りに来たようだな、フロイライン。
これしきでそこまで喜んでもらえるのであれば、予もまた光栄だ。
言葉遣いも、予は細かいことなど気にせぬので普段どおりに話すがよい。

今回は、ユリアン・ミンツと初めて会ったときの印象か。

予と彼が初めて対面したのは、シヴァ星域会戦のときだったな。
ブリュンヒルトに奇襲をかけ、病臥の予のもとへ流血の道を進んできた彼は
装甲服に覆われた全身を真っ赤に染め、満身創痍の状態であった。
だが彼は、ずっと毅然たる視線で予を見据え、ふらつきながらも
決してひざを折ることなく、予のもとまでたどり着いてみせた。

「これが“ヤン・ウェンリーの遺志”か」、そんな彼を見た予はそう思った。
考えてみれば、これはユリアン・ミンツ個人に対して礼を失していたのだが、
彼がその身を賭して予のもとまで持ってきたものはヤンの意志に他ならぬのだから、
この印象は彼の意志もまた尊重したものだと思っている。
そしてそのとき、予は「この者の話は耳を傾けるに値する」と決めたのだ。
ユリアン・ミンツの第一印象は、こんなところだろう。

「くたばれカイザー」か、そんなかけ声も懐かしいな。
これは予に対してひざを折らぬ者たちの呼号の声なのだから、
予にとってはむしろ心地よい響きではないか。
「そう思うなら予を葬ってみろ」、という気概がなくては帝国の大元帥など務まらぬしな。

155 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/11/29 23:52

>>152 異星人探し
結局のところ銀河が広いとはいえ、知的生命体が自然発生する
条件を整えた場所は、太陽系第三惑星しかなかったということだな。
ごく稀に、微生物や原始植物の存在が確認されている惑星もあるが、
いずれも進化をとげる以前に何らかの要因で滅びているようだ。

しかし…異星人探しか。
銀河は予が征服しきってしまったから、予の息子らが新しい銀河の
征服にでかける可能性もあるわけだな。そうなると、以前>>16が
言ったような偶然の遭遇もありえるわけで、実に楽しみではないか。
アレクサンデル・ジークフリードやフェリックスには、
予やキルヒアイスよりも気宇の大きな人間に育ってほしいものだ。
そして、その遭遇を「良い刺激」とできるような、そんな人間にな……。

だが、プレアデス星団はすでに人類の手が入っていて、
有人惑星も存在するはずだが、そこにおかしなものであるのか?
それらの単語を、プレアデスの行政官たちに申し伝えておこう。

系外銀河で考えるのなら、やはりアンドロメダ星雲か大小マゼラン星雲だな。
彼らにそのような場所へ旅立つ意志があれば、予もまた彼らと共に
さらに多くの星の大海を渡ってみたいものだ。


以上をもって、本日のレスを終了する!

156 名前:憲兵@コードネーム「ガイエ(禿)・A」:03/11/30 02:38

陛下、ハゲ・ヅラ板にはシャフト元技術大将とラング元内務次官は
いましたが、ルビンスキーは見つかりません!

157 名前:名無し客:03/11/30 12:39

まず、祝辞を。>>150突破、おめでとうございます。

それで質問です。
>>113で後藤喜一の評価についての質問がありますが、
そのライバルの内海課長についてどう思われますか?
なお、軍務尚書は彼を使いこなせないというようなコメントをしておられましたが、
皇帝陛下は使いこなせる自信はおありですか?

158 名前:元、帝国軍兵士:03/11/30 15:09

居場所がありません。
戦場では皆が僕を信頼し、尊敬してくれたのに。
何千万という、高価な機材を任されていたのに。

平和で、平和で、平和すぎて……気が狂いそうです。

159 名前:名無し客:03/11/30 16:46

「エリア88」のサキ・ヴァシュタールについてどう思われますか?

160 名前:名無し客:03/11/30 21:25

あなたの人生で、一番幸福な思い出はなんですか?

161 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/01 19:55

まず、昨日断りもなしにスレッドを留守にしたことを、諸卿らに謝罪する。
ヴァルハラでも、ときどき予の持病である
「ヴァリアビリテートゥ・フルミナント・コラーゲネ・クランクハイト(変異性劇症膠原病)」が
わずかに顔を出すらしく、ひどい頭痛に見舞われてしまった。

では早速、滞っているレスを返すとしよう。


>>156 ルビンスキーは見つからない
シャフトにラングだと……?
いずれの名前も予にとっては不快感しか催さぬな。
やつらは二人とも、小人のくせに野心と肉体だけは肥大させきっていた
フェザーンの使い捨てマリオネットではないか。
そんな連中がルビンスキーの潜伏先と疑われる板で先に見つかったのか。

やつらがそんな場所に潜んでいた目的は、どうみても、
絢爛たるパーティーで美酒を片手に談笑するためではなかろう。
むろん、板の存在意義を正当に活用するためでもない。

野心ばかりが大きく御しやすい小物が二人もいたという事実は、
そこにそれを利用しようとしている薄汚れた陰謀家が存在するという証拠だ。
やつは道具が二つなくなった程度で怯む人間ではないだろうが、
両名が見つかったことで何らかのアクションを起こす可能性も高い。
今後、当該板における監視をさらに強化し、狐の行き場をなくすのだ!

なお、通常の板利用者に対して迷惑はかけぬよう、細心の注意を払え。
また、勤務時間外であれば卿ら自身が板を活用することも許可する。


残りは、後ほどだ。

162 名前:名無し客:03/12/01 21:30

コミックスとDVDでは画風が違うわけですが
どちらがより自分らしく描かれていると思うますか?

163 名前:シュトライト:03/12/01 21:31

陛下、>>156の憲兵は>>32での陛下のご命令の結果報告ではないかと。
さすれば労いのお言葉をかければ、兵も報われるかと。

164 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/01 22:15

>>157 内海課長
まず、卿からの祝辞はありがたく受け取っておこう。
予の統治期間ももう半分を過ぎ、折り返しにさしかかった。
予想よりはるかに早いペースではあるが、その逆よりは光栄なことであろうから
今後も卿らと共に、スレッドひいては板全体を盛り上げたいものだ。

では、回答に入ろう。

一流以上の戦略・戦術家は、それ以下のレベルでしかない
戦略・戦術家の思考と心理を概ね把握することができる。
つまり、物事の基本的な枠組みに入っているものと、そこから外れるにしても
理にかなった外れ方をしたものであれば、大抵は容易に把握できるのだ。

しかし、何も考えていない子供の心理とは、言うなれば枠組みも何もない、
突発的な思いつきの行動でしかない。
それを実際の子供がしているのであれば大した迷惑を被る人間もいないが、
経済力と知識と知恵を身につけた大人がやれば、笑い事ではすまなくなる。

予や臣下に対して、予やローエングラム王朝そのものへの忠誠心を無理に
求めはせぬが、結果としてこれらに対する利益を生み出さぬ者に用はない。

あとは、彼の人格と発想力と経済力をどれだけこちらがコントロールし、
利益を生むように仕向けることができるか……ということになるが、
それによってもたらされる益よりも、彼を臣下として統御する労力のほうが
大きくなってしまいそうだ。軍務尚書でさえ扱いを拒否しているのなら、
他にその任に耐える者はおるまいし、もとより予もそこまでしてほしい人材とは思わぬ。

「彼をなんとか使いこなせ」と言われればできぬこともないだろうが、
総合的に考えて部下としてほしいかと問われれば、答えはNein(否)だ。

165 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/01 22:15

>>158 元、帝国軍兵士
卿もまた、戦乱にしか行き場を求められぬ人間か……。
予の生前と現在とでは、帝国軍の性格自体も変わったからな、
卿が「治安維持」という、その新しい性格に馴染めぬというのも
無理のないことなのかも知れぬ。
やはり平時と乱時とでは、必要とされる人材の類が違うということか……。

しかし、卿の才能が活かせる場所は、何も戦争時の軍隊だけではなかろう。
治安維持軍としての帝国軍に自分の居場所がないと思ったのなら、
退役してみるのも一つの手段ではないか。

戦争とは、何も人間同士が殺しあうだけが戦争ではない。
新王朝の誕生やフェザーン遷都など、今後しばらくは建設の時代が続く。
そのなかで、財を成そうとしたり地位を築こうとして奔走している人間は数多く存在する。
彼らは皆、自分の才能と努力を頼りに新時代を暗中模索している。
その結果、力のある人間が正当に認められる時代となるであろう。

卿はまだ軍隊での生活しか知らぬと思うが、まずはそこを脱してみてはどうか?
戦乱の時代に最後まで生き抜いた卿の才能は、他の場所でも活きよう。
不遇をかこっているよりは、そのほうがよほど建設的ではないか。

166 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/01 22:15

>>159 サキ・ヴァシュタール
この者に関する資料を見たが、なかなか興味深い人間ではないか。
肉親への愛情をとるか国家への忠誠心を取るか、少なからず懊悩しただろうが、
彼が心を決めたあとの行動力は賞賛に値するな。
散々に考え込んだうえでの結論だったからこそ、という部分もあるか……。

しかし、行動力のある者とはいえ、烏合の衆に過ぎぬはずの空戦部隊を
見事にまとめ上げることは、行動力だけでなせる業ではない。
一国の王子としての人間性なのか、戦争に生きるために生まれてきた
人間に与えられた天賦の才能なのはわからぬが、このカリスマこそ彼の真髄だ。

わが帝国軍にも、ワルキューレという戦闘艇を用いた空戦部隊がある。
もし、彼のような人物がわが帝国にいてくれたのなら、予は間違いなく
彼を旗艦ブリュンヒルトにおける第一空戦部隊長に任じていた。
この際、彼の個人的な事情は考えぬことにするが、もし肉親と同じ陣営に
属することを彼が望んだときは、そのときは解放してやるつもりだ。

167 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/01 23:03

>>160 一番幸福な思い出
姉上、そしてキルヒアイスと一緒にいることができた時間は、
予にとってどれも差をつけられぬほどに幸福な時間であった。
姉上がフリードリヒ四世に奪われてからも、宮廷の庭で、
姉上が作ったフリカッセの乗ったテーブルを囲い、
3人で他愛のない会話に興じていたときは、実に幸せであった。

あのころは…より幸福な時間を求めて必死に走り続けていた
つもりだったが、結局のところ、それを手に入れるために、
予は失ってはいけないものを失うことになってしまった……。
あのときから、将来の幸福を求める資格は予にはないと思った。

しかし、もう一度だけ、かつてと同じくらいの幸福を味わう時間が手に入った。
…その幸福を得ることなく死んでいったあいつのことを思いながらも、
予はカイザーリンを妻とし、あいつと同じ名を持つ子供を残すことも出来た。
…そんなことが罪滅ぼしにならぬとは、わかっているが。

予にとっての最高の幸福とは、つまりそういうことだ。
偉大なる敵手と知略の限りを尽くして戦っていた時間もまた
幸福と呼べるのかもしれぬが、あれは少し違うのだ。
予が生きる上でどうしても欠かすことの出来なかった活動そのもの…、
言ってみれば食事をとる行為と大して変わらぬのだろう。
救いがたい性質の人間だと、自分でも思うがな……。

168 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/01 23:04

>>162 コミックスとDVD
>>137で挙げたAAは、DVDメディアなどによるアニメーションの画風に近いな。
また、コミックスで表現されている予は、これよりも少々細面で女っぽい印象だ。
どちらが予らしく描かれているかと言われると判断に困るのだが、
あえて選ぶとすればコミックスの方になるか。

だが、どちらにも予らしい部分があるし、ともすればそこから外れてしまう
瞬間があることも考えれば、どちらも大きな差はないことになるな。

しかし…コミックス版の作者でも、予を描き始めた当初の画風と
10年以上経ったあとの画風とでは非常に大きな違いがあるな……。

>>163 シュトライト
ああ、卿の言う1行目に関しては、予もわかっているつもりでいた。
だからこそ、監視を「さらに」強化せよとの命令を出したのだ。

しかし2行目については、予の配慮が足りなかったようだ。
時間外勤務での板利用を許可しただけで、労いの言葉を失念していた。
兵士たちの予に対する忠誠を当然のこととして振る舞えば、
いずれ予もルドルフの轍を踏むことになってしまう。

あらためて>>156の憲兵、報告ご苦労であった。
今回の任務は、卿と他数名の憲兵にしかこなせぬ任務ゆえ、
責任も軽くはないが、その功績も大きくなる。チャンスを生かせ。

そしてシュトライト、卿の言は予にとって貴重であった。
予も完璧などではないので、ときに卿らに世話をかけてしまうことになるが、
今後も何か思うところがあったときには、遠慮なく申し出てくれ。
わざわざの指摘、誠にご苦労であった。



本日は以上としよう。

169 名前:名無し客:03/12/01 23:15

キルヒアイスの顔立ちはコミックス以外認めません
後はどっちでもーな感じ

170 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/12/01 23:20

…………私は。。。こんなに美男子だったのか…………

171 名前:156の憲兵:03/12/02 00:19

>>161,>>168
へ…陛下、もったいないお言葉です!
小官ごときに…申し訳ございません…!
シュトライト閣下も、わざわざありがとうございました!

今後も身命を賭して監視任務にあたります!

172 名前:名無し客:03/12/02 00:35

道原かつみ氏によるとヤン・ウェンリーの顔は当初「田中芳樹氏自身」のイメージで
デザインしていたのが原作者本人からリテイクを出され、泣く泣く描き直したとか。
よって美形に描かれているのは描いた人ではなく書いた人の趣味です。

173 名前:名無し客:03/12/02 01:15

鍋料理とか食したことはあるますか?
魚を使ったものは骨がアレなんですが 

174 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/12/02 03:15

>>172
そんな事情があったのか…教えてくれてどうもありがとう。
ちなみに私が見たのはこれ↓
http://www.art-hiroba.com/art_artists/view2__page=1--stocks_id=2831--action=big_fig--sess_art_hiroba=b789871abf388d236bf4df763f3def52--lid=3fcb8425626d3__.html

しかし「リテイク」とか「泣く泣く描き直し」だとか…私は喜んで
いいのだろうか?それとも悲しむべきなのかなぁ?…

まあ私は身長こそあったけれど体格は軍人としては貧弱な方だったし、
どちらかといえば学者風なイメージだったみたいだね。それに私生活では
余り几帳面という訳ではなかったから…
美形というのはちょっと違う感じがするなぁ。
もっともフレデリカには宇宙一の美男子と言われたけどね…(髪掻き

ところでその田中氏という人、確か歴史作家だったよね。
以前に何度か会ってインタビューを受けたことがあるよ。氏は銀河宇宙の
歴史を記録してくれたけど…
いつかユリアンが私の伝記を書いてくれるかもしれないな。

175 名前:名無し客:03/12/02 15:05

カイザーと魔術師さん、両方とももし自分が女性に生まれていたら
人生はどう変わっていたと思いますか?

金髪碧眼で神がかり的に美しい女帝なんて、正直ハァハァしてしまうのですが…。

176 名前:フォルテ・シュトーレン(M):03/12/02 15:14

順調どころか大好評だね、カイザー。
ここは無礼講のようだし…タメ口を聞かせてもらうよ。

あたしの上司の大佐殿にも似たような事を聞いたんだけどさ。
>>46で言ってるみたいな、あまりに破壊力が大きすぎる兵器…
小さな敵をチマチマ撃つには絶望的に向かない。
敵拠点に攻撃をかけようものなら、丸ごと消し飛ばしてしまう。
使ったその時点で、敵味方問わず全ての人間が恐怖する。
こんな兵器が日の目を見たとしたら…
そう、表に引っ張り出さざるを得なくなったとしたらだ。
カイザー、あんたならそいつはどういう時だい?

ちなみに。あたしの上司は『抑止力』って答えたよ。
門閥貴族の出身だけど、ちゃんと勉強はやってたみたいだね。


…聞き応えのある答えを期待してるよ。

177 名前:名無し客:03/12/02 17:16

>>166(皇帝陛下)

お言葉ですが、サキ中佐は行き掛かり上傭兵隊長に甘んじていたわけですが、
本来は一軍の指揮官、或いは一国の指導者としての力量があるように思われるのですが、
どうでしょうか?

178 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/12/02 18:26

>>175
女性に生まれていたら…違う人生を歩むことができていたら
私はどうなっていたんだろう?

同盟では女性ということで特別扱いを受けることもなければ
蔑ろにもされないということ、まずこれは知っておいてほしいな。
例えば同盟軍でもフレデリカやカリンのような女性軍人は珍しく
なかったし。その上で考えると…女性だったとしても私が軍人を
志願しなかったかどうか、それは分からないな。

私にとっての人生の最大の転機というのは、実は14才の時に事故で
両親と死に別れてしまったということなんだ。しかも事故の後に
父が莫大な借財を抱えていたということも分かって…つまり私は
天涯孤独の一文無しになってしまったんだよ。
それが私の人生を決めた、といってもいいかもしれない。

このことは女性だったとしても同じことだろうと思う。
そうなったらやはり私は士官学校への入学を考えたろうね。
ま、その後は魔術師なんかと呼ばれるような活躍ができたかどうかは
分からないけど。

だから女性で、しかも両親が亡くなることもなかったら…そうしたら
本当に違う人生を歩んでいたのかもしれない。
そのときは意外かもしれないけど、私はフェザーンで自由商人に
なっていたかもしれないね。私の父が商人だったし、それに子供の
ころはボリス・コーネフと二人で大変な悪戯もよくしてたから、
お転婆娘のまま大きくなって気がついたらいつの間にか…
なんていう風にね。

カイザーほど野心家ではないけど、それでも結婚して平凡な人生を送る
というのは…やはり私の柄じゃないだろうなぁ…

179 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/02 19:43

>>169 キルヒアイスの顔立ち
そうか、卿がそう思うならばそれでよかろう。
卿にとってのキルヒアイスとは、コミックスに出てくるキルヒアイスのことだ。
彼が活字の中で活躍しようと、スクリーンの中で動き回ろうと、
卿の中ではコミックス作者の手によるキルヒアイスを想像するがいい。
それが卿の幸福のためというものだ。
こちらも少々女っぽい気がするが、キルヒアイスの場合は実際に
そういう印象も皆無ではないのでな、説得力のある画風ということだろう。

>>170>>172>>174
ヤン・ウェンリーはヤン・ウェンリーで捉えどころのない風貌の持ち主で、
文章で説明されただけではなかなか具象化させるのが難しい人物だな。
しかし、予の方もまた絵では表現するのが難しい人間であろう。
当時と後世の人間が予の外見を過剰に褒めたてるものだから、
描き表す側は多大な苦労と緊張を強いられたに違いない。

予自身は、自らの容姿など大したことはないと思っているのだが、
自らの血を分けた姉上の美しさには感嘆を禁じ得ぬときがある。
なので、予以外の者が予を見るときは、きっと予が姉上をみたときのような
気持ちにさせられていたのだろうと、勝手に納得しているがな。

予のことを文章で最初に描いた田中という人物は、具体化された
予の姿を見て、本当に納得しているのか疑問だな。
彼の表現を初めて読んだときには、苦笑を禁じえなかったものだ。

180 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/02 19:44

>>171 156の憲兵
いや…予の方こそ、副官に進言されるまで部下に言うべき言葉を
かけてやれなかったことを許してほしい。
卿らの忠誠心を貴重だと思ってはいるのだが、
それに応える労を怠ってしまうとは。

だが…その忠誠心は買うが、監視任務はくれぐれも慎重にせよ。
フェザーンの黒狐を捕える機会が見つかれば、そのときこそ
卿の功名心を有益に爆発させ、電光石火の逮捕劇を演じればよい。
狐も狐で、先の両者に比すればはるかに曲者だ。
逆に手玉に取られることのないよう、ケスラーからの指示も受けつつ
憲兵隊全体で連携・協力して事にあたれ。

>>173 鍋料理
鍋料理と言われて思い出すのは、まだ姉上がミューゼルの家にいて
家事全般をなさってくれていた頃によく食べた、「アイントプフ」だ。
野菜と肉が具の中心であり、それらに塩やバターで味付けをする。
あとは、姉上の手によるザウアークラフトが付け合せとして出され、
鍋をテーブルの中央で囲んで食べるのだ。

大して食事も取ろうとしない父親をよそに、姉上と予と、
ときにはキルヒアイスも交えて鍋の具を共有したものだ。
鍋料理の楽しみは、個別の料理にはない、あの連帯感なのであろうな。

場合によっては、アイントプフの具として魚を入れることもあるようだが、
姉上はあまり魚を鍋に入れるということはなさらなかったな。
あのころは別に気にもしていなかったが、もしかすれば卿の言うような理由で
予やキルヒアイスに気を使ってくださっていたのかもしれぬな。
さすがは姉上だ。

181 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/02 23:17

>175 女性に生まれていたら
予は女性ではないのではっきりしたことは言えぬが、
大きく変わることはないであろう。
予が男であろうと、女であろうと、姉上を奪われれば怒ったであろうし、
門閥貴族に復讐をしてやる気持ちも変わらなかったはずだ。

ただ、引っ越してきた先の隣家に住む赤毛の少年と、女性である予が
実際のような友誼で結ばれたかどうか、これは微妙なところだな。
共に行動はしていただろうが、今のような形にはなりえなかったかもしれぬ。
まぁ、形は違えど、予らは二人で至高の座を目指していた。

しかし、軍人として武勲を挙げる速度が遅くなっていたことは間違いない。
帝国軍に女性の提督はほとんどおらず、軍隊内、とくに前線での
女性蔑視の傾向はおそらく同盟などよりはるかに強いものがあろうからな。


「金髪の小娘」が姉の威光を頼りに一人でのこのこ軍隊に乗り込んできた…、
そう評されて、まず武勲を挙げる機会そのものが減少する。
予は後方勤務ばかりで、場合によってはキルヒアイスの方が早く昇進するかもな。
そして、男所帯の軍隊に鼻持ちならぬ若い女がやってくれば、
色欲に狂った人間でなくても、よからぬことを考えることもあろう。
…そういった、男とは違った意味での障害が多くなり、結果的に昇進の速度は落ちる。

だが結局のところ、最大の相違は新王朝の初代皇帝が女帝であり、
マリーンドルフ伯爵令嬢が皇妃にはなりえなかったという点だ。
皇妃にはなりえずとも、政府の中枢を担う存在であったことは疑いないがな。
それに、予の部下には、男女の違いだけで人物鑑定眼を曇らせるような者はおらぬし、
敵手のヤン・ウェンリーも、予が女性だからといって戦い方を変えるような真似はするまい。
だから、おそらく大きな差はないであろうよ。


…ああ、大事なことを一つ忘れていた。
予が女帝だった場合、予に欲情して処罰される名無しが最低でも一人は増えていた。

…わかるな、卿のことだ!

182 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/02 23:17

>>176 フォルテ・シュトーレン
書き込みの量や、他のスレッドでの感想を見ていると、
このスレはそれなりの住人にそれなりの見方をされているようだな。
いずれ、あちらで言を述べてくれた者達にも礼を言わねばなるまい。
あとは、予が諸卿らの期待に応えうる皇帝であり続けることだな。

質問の答えに移るが、予の場合、そのような兵器を出さざるを得ない状況…、
まずはそのような状況を招来する段階で戦略的な失敗を意味する。

現在、銀河は予の王朝が支配している。そのような状況下にあって、
支配者たる皇帝自身が絶対的な兵器を有しているという事実自体が恥辱であろう。
軍事的支配力を最優先する支配者はそうは思わぬであろうが、
予はすでにこのような兵器を使うことの惨劇を目の当たりにしている。
それでもなおこのような兵器を保有する理由など、どこにもない。

複数の国家が分立している時代において、各々の兵器の使用を相互で
抑止するためにこれらの絶対兵器を持つことは、たしかに有効だ。
だがそれは、言ってみれば決壊寸前のダムを無理やり抑えているだけで、
一点でもどこかに穴が空けば、水はそこから一気に溢れ出す。
…そうして起こったのが、地球時代の「13日間戦争」だ。

予は、兵器を兵器で牽制する以前に、そんな兵器の製造は決して許さぬ。
ローエングラム朝銀河帝国において、それは不可能なことではないはずだ。
もし不可能となれば、そのときは帝国内の治安の乱れを意味するところとなり、
共和主義者が言ったところの、「王朝が病み衰えるとき」を指すはずだ。

もし仮に予がそのような兵器を用いるときがくるならば、
それはその兵器を、できるだけ被害のない場所で破壊するときだ。
そのような兵器の存在を許したことを悔い、全帝国臣民に詫びながら、
支配者である予が責任を持って廃棄する……、そのときだけだ。

183 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/02 23:45

>>177 サキ中佐
ああ…、そのようだな。
詳しい情報が手元にないのでよくはわからぬが、
前回予が調べた時点でもそういったことは耳にしていた。

だが、どれだけ優れた将帥の才を持つ者でも、
最初から一軍の指揮官として登用することはできぬ。
まずはその実力のほどを予自身が見極め、
周囲の者達にもそれ相応の実力を示せねばな。

逆に言えば、空戦部隊の隊長として申し分のない指揮能力を見せ、
着実に武勲を挙げていくのだとすれば、決してそのまま放置はせぬ。
順次階級を上げ、それに応じた職務を与えることになろう。
卿がそこまで言う人物なら、その昇進のスピードも早いものになろう。

それに、もし彼に一国の政治を任せられるだけの才幹があるとするならば、
彼自身の考えも聞いた上で軍務省なり、あるいは国務省なりに配属して
いずれは尚書の地位を与えてやることもやぶさかではない。

だが、予も最初から何もかもができていたわけではない。
最初は下級士官として多くの兵士との交流を得、前線で戦い、
後方勤務をし、憲兵として事件の捜査をすることもあった。
当初は不本意に思っていた経験も、後になってそれらが生きてくることは多々ある。
つまり、どのように優れた人間でもまずは「下」からだ。
それが人の上に立つ立場を得る者とあらば、余計であろう。
そのためのスタート地点として、予は彼に適切なポジションを用意したつもりだ。

184 名前:名無し客:03/12/03 00:10

昇進を以って褒美とする
…ってのには限度がありますよねぇ?
上級大将に褒美をとらせる時は、どーするますか?

185 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/03 04:00

>>184 上級大将に褒美
夜でありながら少々遅くなったが、回答しよう。

まず、上級大将の上には、まだ元帥という階級が存在している。
元帥は軍人として最高位の階級であり、上級大将以下の階級と
大きく違うのは、元帥府を開設して自らで幕僚を任命できる点だな。
上級大将の軍人が武勲を挙げた際には、元帥昇進の証として元帥杖を与える。

では、元帥が武勲を挙げた際にはどうするか、ということになるが、
この場合は、勲章の授与という形でこれに報いるのが基本的だ。
元帥以上の階級が存在せぬ以上、武勲やその他の功績に対する
褒美としては勲章が最適ということになるからな。

…といっても、本来は元帥ほどの階級を有する者となると、軍の重鎮として
後方や中枢を固める存在となってしまい、前線で武勲を得る機会は減るものだ。
予やミッターマイヤー、ロイエンタールなどはその限りではなかったが、
元帥に与えられた仕事の一つには、部下に武勲を挙げさせるというものもある。
それもわきまえずに自分ばかりがしゃしゃり出るようでは、元帥として失格であろう。

「信賞必罰」を決して破るつもりはないが、部下の任免権を有するという関係上、
部下の武勲が上官である自らの武勲となるといえるのも、元帥の特徴だ。
形ある褒美ばかりが武勲の証ではない。
逆に言えば、こういうことを理解できる者だけを元帥に叙していきたいものだがな。

186 名前:名無し客:03/12/03 16:41

カイザーって白兵戦も強いのでしたっけ?

187 名前:名無し客:03/12/03 19:09

もし陛下がゴールデンバウム朝の臣下だったときに、古代共和制ローマ末期に起きた
スパルタクスの反乱の様な、民衆による反政府暴動が起き、
陛下が軍上層部から叛徒の鎮圧を命じられたらどうしましたか?
(序に反乱軍の首謀者が、有能且つ人望の厚い人物であった場合、どう致しますか?)

188 名前:ヴェスターラント生まれの兵士:03/12/03 19:38

必死こいて戦って、
生きて帰ってみたら、肝心の故郷がありゃしねえ。
笑い話にもなんねえよ……

189 名前:名無し客:03/12/03 22:40

>金髪の小娘だった場合。
えーっと、それって姉上の代わりに
陛下が皇帝にかっさらわれる可能性が出てきませんか? ロリコンぽいし。


190 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/03 22:58

>>186 白兵戦
決して弱くはない。予も陸戦部隊に所属していた経験はあるし、
何より予のような「成り上がり者」は喧嘩に強くなければ生き残れぬ。
しかし、全力のキルヒアイスと一対一で戦えば、負けるだろうな。
あいつは射撃能力も白兵戦技も、比肩する者がいないほど実力を持つ。
ただ、あいつが予に対して本気を出したことはほとんどない…。

とはいえ、そこらの凡庸な軍人であれば、束になってかかってこようと
予には瑕一つつけることもかわなぬさ。
自分の身は自分で守れ、気に入らない奴と正面から戦って
勝てるだけの戦闘能力は身につけてあるのでな。

191 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/03 22:58

>>187 民衆による反政府暴動
上層部からの命令であれば、当然、可及的速やかに鎮圧する。
予が鎮圧を拒否したところで、別の人間に同じ任務が与えられて
武勲を横取りされた挙句、予への評価は一気に下落するだけだからな。
予のところに命令が来れば、やってやるさ。

しかも、民衆の反政府暴動で、なおかつ首謀者が有能で人望の厚い人間となれば、
むしろ予にとってまたとないチャンスではないか。
これは言い換えれば、将来の予にとって貴重な味方が存在するということを
自分から教えてくれている、ということなのだからな。

まず鎮圧をなすにあたり、できるだけ武力を用いず、策略によって挫折を強いる。
局地的叛乱など自暴自棄のなれの果てでしかないことを実感させるのと同時に、
予という人間が持っている能力の高さを徹底的に教えて込んでやるのだ。
そして、鎮圧後の処理と称して首謀者とのあいだに知己を得る。
そこで、本当にゴールデンバウム王朝を倒すのに必要なことを説き、
予の部下として働くことを持ちかければよい。

自分たちの行動では革命など不可能だが、予のもとで力を発揮すれば
いずれ本当にゴールデンバウム王朝を打倒することが叶うと、彼らは知るだろう。
実際、これくらいのことができなければ帝国の覇権など握れぬからな。

こうして、予は鎮圧の功績によって階級を一つ上げ、未来の有望な部下を得る。
予にとっては、一石二鳥の事件となるではないか。

192 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/03 22:59

>>188 ヴェスターラント生まれの兵士
………卿の故郷が失われたのは、予の責任だ……………。
罪悪感を抱き…、謝罪すれば卿らが救われるなどとは思わぬが、
そうしないよりはまだいいであろう……………。

卿ら遺族の者たちに対しては、これ以上の苦労は決してかけぬ。
故郷はなくなってしまったが、新しい地を故郷として、生き抜いてほしい……。
そのために予は、予にできることを全てさせてもらうつもりだ。
もう、これ以上ヴェスターラントのことで嘆く者を増やしたくはないのだ……。

…あの事件の後もなお、予の下で戦ってくれた卿には、心から感謝したい。
そして、卿の今後がよりよいものであることを、願わせてもらいたい……。
偽善と言われようがなんと言われようが、これが予の本心だ………。

193 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/03 23:13

>>189 金髪の小娘だった場合
予は、自分が女性であっても姉上ほど美しくはなかっただろうと思って
あのように回答したのだが、言われてみればその可能性も否定できぬ…。
他者の目からすれば予もまた容姿に優れた人間であるらしいので、
予だけでなく、姉上ともども老醜皇帝の目にとまり、姉妹そろって後宮へ……、
ということも十分に考えられるではないか!!!

そんなことは考えるだけでおぞましいが、姉上を一人ぼっちにさせずに
済んだかも知れないというのが唯一の慰めになろうか……。
あとは、キルヒアイスがどう出るかということになるが……、
予は、やはり何としてでも三人の時間を取り戻そうとしたはずだ。
そして、いずれキルヒアイスにも予の意志を知らせよう。

ゴールデンバウム王朝の歴史でも、男性ではあるが、皇族の者が
軍人として前線に立って戦ったという例はいくつかある。
後宮に収められた予も、あの皇帝からその許しを得てみせるぞ。
そして、キルヒアイスができるだけ昇進しやすい環境を間接的に整え、
予のほうは将来の部下として信頼のおける指揮官を探すことになる。

……最初さえどうにかできれば、やはりあとは一緒だ。
……しかし、予自身が後宮に収められるなど、想像の地平の彼方であった。
姉上は、このような苦しみを実際にご経験なさったというのだからな………。
やはり、あのときの予とキルヒアイスの誓いは正解であったということだ。

194 名前:名無し客:03/12/03 23:19

ヴァルハラにてキルヒアイスと再会したら……
最初の一言は?

195 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/03 23:38

>>194 キルヒアイスと再会

………約束は果たしたぞ、キルヒアイス。





おれは、おれとお前の二人で見た夢を、ちゃんと形にしてきたぞ。

お前が姉上との約束を守ったのと同じように、おれもお前との約束を守った。

いま、宇宙はおれとお前のものだ。あの星の大海が、みんなおれたちのものだ。


さぁ、どうするキルヒアイス。

おれたちの夢がこれからどうなっていくのか見つづけるか。

それとも、新しい夢を二人で追いかけるか。

でも、言っておくがなキルヒアイス。おれはもうお前より年上なんだ。

年上ぶって喧嘩を止めようとしても、おれは聞かないかもしれないぞ?





…などと言う必要はなく、あいつの肩を叩いて握手を交わせば、それで済むだろう………。

196 名前:オーベルシュタイン ◆rEH0G3hTlI :03/12/03 23:48

陛下、年の瀬といえば以前言上申し上げた仇討ちの話のほかに、
もっと我らに関係の深い事件がございます・・・・
「ロイエンタール元帥反逆事件」・・・
今日、12月3日は第2次ランテマリオ会戦が終結し、彼の命運がほぼ
定まった日でもありますな・・・

ところで陛下、元帥の腹心ベルゲングリューン大将の最後の言葉
「忠臣名将をあいついで失われ、さぞご寂寥のことでしょう。次はミッター
マイヤー元帥の番ですか」
を・・・・どう聞かれましたか?

197 名前:田中某:03/12/03 23:50

陛下にお伺いします。
陛下はご崩御の折、アンネローゼ太皇妃殿下も驚くほど(哀しむほど?)
穏やかであった、と聞き及んでおりますが。
死の床で去来していたものは何であったのでしょうか?
穏やかに息を引き取ることの出来た理由をお聞かせください。

198 名前:名無し客:03/12/04 00:13

ゴールデンバウム王朝は人民から搾取するのみ。
――――と良く謳われていますが、その搾取の度合いはどれほどのものだったのでしょう?

ちなみに地球時代のとある極東の国では税率50%という時代があったようです。

199 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/04 01:04

>>196 オーベルシュタイン
……ああ。
新帝国暦002年という年は、最後の最後まで気の抜けぬ年であった。
第二次ランテマリオ会戦は、ちょうどこの日に終わったのだったな。

…ベルゲングリューンは、ロイエンタールに最後まで予のもとへ赴くことを進言していたそうだな。
ルッツが死に、ウルヴァシーから脱出した予に対して何の反応も示さぬあいだも、
予とロイエンタールのために力を尽くしてくれたそうではないか。

そんな彼によるあの言葉は、予にとって軽かろうはずはない。
彼が直属の上官として敬愛していた二人の有能な提督を、
予は二人ながらにして死なせてしまうことになったのだからな……。
そして、その二名が予にとっても比類ない信頼のおける宿将だったとあれば、
彼の皮肉は氷の針となって予の心臓に突き刺さり、血を凍らせた。
ベルゲングリューン自身の死も、予にとっては悔やまれることであったのにな…。

だが……キルヒアイスとのときはともかく、あのときは彼の上官たる
ロイエンタール自身の意志が皆無だったとは言えぬはずだ……。
予は、銀河に冠たる皇帝として、下すべき判断を下した。
ベルゲングリューンは、上官の忠実な部下として、果たすべき職務を果たしたのだ。
…しかるに、予は、彼の皮肉を甘んじて受け入れ、その内容が現実とはならぬように、
ミッターマイヤーに言わでもの命令をした………。
あの一件の事後、予にできることがこれ以外にあったか、オーベルシュタイン……?

200 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/04 01:04

>>197 田中某
あのときのことは、予もはっきりとは覚えておらぬのだ。
だが、心の中で燃え続けていた熱い何かが、いつのまにかなくなっていた。

「もう充分に見ました。誰も見たことのない夢を、充分すぎるほど」
予はあのとき、たしか姉上にこう言ったな。
…なぜか、すごく、ほっとしていた。

卿の表現した通り、予が自らの胸中で燃やしていた感情の全てが
燃焼しきったとき、その炎は予自身を焼き尽くしたのだろう。
そして、予の中にあった灼熱の炎はその源を失い、
あとは柔らかで白い灰と、穏やかで温かい余熱のみが残されていた。
予が姉上に見せた表情とは、つまるところこれらが原因であろう。

姉上を奪われてから、一度も経験することのなかった柔らかさであった。
そして、それはそれで、非常に心地よかったのを覚えている。

このまま目を瞑れば、あいつのいるところへ行けるのだと確信していた…。
先のレスでも言ったように、約束は果たしたのだから、
あいつのところへ行く資格が少しはあるんじゃないかと思っていた…。
そんな風に考えれば考えるほど、予の心の中では、春の涼風が吹くのだ。
きっと、その心地よい風に身を任せようとしていた予の表情が、
最期の穏やかさになるのであろう。
この風に乗れば、その先にあいつがいる……そう思ったのだからな。

201 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/04 01:32

>>198 搾取の度合い
帝国が全体で定めていた税というのは、一見すればさほど大きなものではない。
とはいえ、税率が50%などと聞けば、平民でも比較的所得の
多かった者が聞けば心底から羨望することは間違いないがな。

だが、さらに問題となるのは、門閥貴族が各領地内において
独自に定めるわけのわからぬ税制度だ。
子供が生まれた場合に収めねばならぬ税や、結婚した場合に納める税、
収穫期に限定された特別な徴税、領主の家で行われる催事・祝祭のための徴税…、
数え上げればきりがない。

そして満足に納税の出来ぬ者には、自らの直轄地で農奴として働かせ、
奴隷と変わらぬ生活環境を強制する。

また、国は国で、同じようなことをしている。
徴収した税金を何に使っているか、というのが問題となるわけだ。
百歩譲って、多額の税金を納めてその金額に相応した国家運営が
なされるのであればまだ救われるというものであろうが、
政府が主催して貴族の連中が参加するパーティーや園遊会といった
娯楽に散財されるのだから、もはや救いようがあるまい。
もっとも、予に言わせれば軍事に割いていた大半の予算も無駄金だったがな。

このようにしてカネは一局に集中し続け、平民と貴族の生活水準は広がる一方だ。
それでもなお、搾取する絶対量は変わらぬか増加する一歩なのだから、
経済学に暗い者でもその結果が平民にどれだけ負担を与えるか、容易に推測できよう。


本日は以上とする。
そろそろ、他スレへの外交レスも行わねばなるまい。時間を作っておこう。

202 名前:名無し客:03/12/04 02:10

もし門閥貴族の中に「ガンダムW」のトレーズ・クシュリナーダみたいな人間がいて、
OZのような独自の勢力を形成していたらどうしますか?


203 名前:名無し客:03/12/04 02:22

ゴールデンバウム朝の皇太子が「アルスラーン戦記」の主人公や
マンフレート亡命帝の様な名君且つ変革者の器を持った少年で、
その上にアンネローゼ様と深い親交(卑猥な意味ではありません)
があったら、如何しましたか?

204 名前:名無し客:03/12/04 03:48

もし自由惑星同盟の指導者が「紺碧の艦隊」の
大高弥三郎みたいな人格者だったら、どう対処しましたか?

205 名前:シュトライト :03/12/04 10:18

陛下、>>204殿の質問の内容は自由惑星同盟の命運にも関わりますれば
提督の答えを聞くのもご一興かと。

206 名前:名無し客:03/12/04 11:15

陛下。将棋という遊びはご存知ですか?
チェスは普及しているようなので間違いなく
お遊びになった事もありますでしょうが…

ついでに。
陛下が好きなゲームなどをお聞きしたい。
カイザーとなる前や、幼い頃に好きだったものでも
教えて頂ければ幸いです。

207 名前:名無し客:03/12/04 18:20

陛下に一つお聞きしたいことが。
どうしてキルヒアイス閣下が亡くなられた時、ロイエンタール元帥に
「私を倒すだけの自信と覚悟があるならいつでも(ry」
なんて仰られたのですか?
あの一言がなかったら、とつい考えてしまいます。(涙)


………美形は国の宝だっていうのに〜。

208 名前:名無し客:03/12/04 21:41

同盟にはポプランとかコーネフとか、
エースパイロットの話がよく出てきましたけど、
帝国では戦闘機乗りの話題は出なかったですね。
単に、同盟側面子のアクが強すぎるだけでしょうか?

209 名前:名無し客:03/12/04 22:37

>金髪の小娘だった場合。
さらに妄想の翼を広げると……
へ、陛下!
場合によっては「ジークのお嫁さん」という、
凄まじい破壊力のオプションが選択可能です!
ていうか一組で行動するから、姉上より陛下のフラグが立ちやすそ−です!

210 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/04 23:39

>>202 トレーズ・クシュリナーダ
資料によると、このクシュリナーダなる者は、圧倒的なカリスマ性を持ち
自らの信念によって戦いを行い、平和を志向する者であったようだな。

ゴールデンバウム王朝の門閥貴族にこのような者がいたとすれば、
予は決してこれを見逃すことはなかったはずだ。
組織の長でありながら、自らが前線に立って戦って部下を鼓舞し、
独自の思想と哲学によって新しい道を拓こうとするような人間など、
旧王朝の門閥貴族のなかでは数億光年からの距離がある異端者だ。

仮に、その者が帝国内で独自の勢力を形成していたとするなら、
まずはその組織のソフトウェアを掌握するところから始めよう。
組織におけるソフトウェアとは、つまり人間やそれに伴う技術力だな。
門閥貴族連中の持っていた物で必要なのは、奴らが蓄えていた財産だけだが、
彼のような人間によって率いられる組織とあらば、使えるものも多いだろう。
まずはこれらをどのようにして新王朝の糧とできるか、考える。

旧王朝時代に説得しても話が通じそうにないようならば、急ぎはせぬ。
リップシュタット戦役の後に予が独裁体制を確立してから、
政戦両略の面で追い詰めてみてもよし、それでも屈せず、
武力でしか解決できぬとあらば一戦してみるのもよかろう。
とにかく、できる限り予のもとで力を発揮させるように働きかけるだけだ。



たった一つですまぬが、今日も体調が優れぬため、明日まとめて返すこととする。

なお、>>205のシュトライトの言についてだが、これは本人次第だ。
彼は、指名のあった質問や答えたいと思う質問にレスをすればよい。
だが、シュトライトの言うように、同盟に関わる質問でもあるので
予とは反対側の立場から回答を得られれば興が深いのは事実だな。
まぁ、いずれにせよ、判断は本人に任せよう。

211 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/12/05 02:07

>>204>>205>>210
閣下、過分の配慮をいただきありがとうございます。
また体調が優れない様子ですが、どうかご自愛ください。
そして中将、気を遣わせてすまないね、ありがとう。

メルカッツ提督は私たちのもとにいたとき、どんな席でも指名がなければ
決して自分の意見を話そうとはしなかったから…私の仲間にはない節度の
持しぶりに私は敬服していたんだ。それに倣おうと思っていたのだけど…
とにかく私は客分として質問に答えさせてもらうけど、私の答えに余り
興味がない諸君は申し訳ないが少しの間我慢してくれるかい?

さて大高という人のことは知ってるよ。士官学校時代、図書館に
入り浸っていた頃に歴史データベースで彼の画像記録を見たことが
あったからね。で、彼が同盟の指導者だったら……か……

以前に歴史のifについて話をしたとき私はトリューニヒトがもし同盟政府の
代表でなかったら、といったのだけど、君はそれを読んでくれたかな?
その話を蒸し返すことにもなるんだけど、トリューニヒトの人柄は別として
私が彼を政治家としても策士としても評価できないはっきりした理由が実は
あるんだ…他でもない、エルウィン・ヨーゼフ2世の亡命事件だよ。

幼帝の亡命の経緯は帝国側の事情だから何も言うことはないけど、しかし
それに対するトリューニヒトの対応は完全に間違っていたとしかいえないね。
アスターテとアムリッアァの両会戦の敗北で失脚の危機を感じた彼が政府の権威
回復を狙って打った手なんだろうけど、しかし同時に彼は幼帝を擁していれば
後のカイザーもまさか同盟侵攻を企てまいと考えていたはずなんだ。
しかし結果は君も知っての通り完全に裏目に出た…トリューニヒトは
後のカイザーの目論見にまんまと乗ってしまった…
そして、この事件が同盟の滅亡の直接の原因になってしまったわけだ…

212 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/12/05 02:09

>>204>>205>>210(続き)
もともと同盟はハイネセンの長征1万光年以来、帝国で政治的、経済的に
迫害された人々の亡命を受け入れて成り立ってきたわけだけど、そこからしても
まさに迫害の張本人といっていい皇帝は本来同盟が亡命を受け入れていいような
人物ではなかったといわなければいけないね。それに事実上実権を失っていた
のだから後のカイザーなら帰国した幼帝を謀殺するまでのことはしなかったろう。
つまり人道上から見ても亡命拒否はおそらく何の問題もなかっただろうと思う。
むしろ問題は……私が思うに、あの事件こそが私が生きていた間に訪れた
同盟と帝国の唯一の和平の機会だった、ということなんだ。

どういうことかというと私の考えはこうなんだ。
亡命を拒否するにしても幼帝を直接帝国に送還するのは困難だろうから、
まず中立地帯のフェザーンへ出国していただく。そしてフェザーンを介して
帝国との送還交渉を行う。これこそが和平を図る決定的な第一歩になるはず
だったんだよ。
何故って、同盟と帝国は最初の接触以来、事実上戦争以外の手段で交渉を
もったことなんてなかったのだから…
つまりゴールデンバウム朝が事実上崩壊したその瞬間にだけ、同盟と帝国が
共存出来る一瞬が生じたといってもよかったんだ。

後のカイザーとしては実権を握ったとはいえ事が自分の擁立した皇帝の処遇に
関わることだから、この交渉は受け入れざるを得なかっただろうね。そして
一旦政治交渉の機会が得られれば、それをてこにアスターテ、アムリッアァの
両会戦の停戦協議や捕虜交換協議という形で平和的な協議の場を広げていくこと
の出来る可能性はいくらでも追求できたはずなんだ。その結果として
同盟と帝国の事実上の和平にこぎつけるという可能性もありえた、と私は思ってる。
…トリューニヒトはその千載一遇のチャンスをつぶしたばかりか、全く逆の結果を
もたらしてしまった…

213 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/12/05 02:11

>>204>>205>>210(続き)
話が長くなってしまって申し訳ないね。で、最初の質問に戻るんだけど
大高という人物が同盟の指導者になっていたら…私の答えはもう分かってくれる
と思う。合法的な手段で彼が政権についていたとしたら、独自の歴史観にたって
開戦したとはいえ戦争の早期終結を考えていた彼なら、少なくともトリューニヒト
のような失敗は犯さなかったろうと思う。そして私は自分のモットーを破ってでも
彼に、ここまで話をしてきたことを献策したろうね。
大高という人が後のカイザーにとって厄介な人物になったとすれば、それは彼の
戦争指導が巧みだったということ以上に帝国に同盟侵攻の口実なんか与えない、
つまり本質的には戦争回避と恒久平和を第一義に考える、そのことが
一番の理由になったかもしれないな。

しかし…全てはもう起こってしまったことなんだ…
それに私の考えがもし実行されていたとしても、自分の片割れともいうべき幼馴染の
死の自責の念に苦しんでいた後のカイザーはあくまで彼との約束を果たそうとした
かもしれないし、冷徹なる義眼と称された後の元帥があくまで自己の信念に従って
幼帝を謀殺するということもありえたかもしれない。また政治交渉自体が軍事体制を
立て直そうとする同盟の時間稼ぎだ、と主張してあくまで主戦論を唱える提督も
いただろうね。
つまり…仮定の話をするにしても余りにも不確定な要素が多すぎるという事実は
認めざるを得ないんだ。歴史家が自分の研究に仮定の話を持ち込まないのは
実はそのためだし、私が歴史の進行に運という要素がいやおうなく存在するのを
認めざるを得ないのもそのためなんだ…

今の私に出来ることはユリアンとカイザーリンが切り開いてくれる新しい未来を
見守ることしかないよ。それはカイザーにとっても同じだろうけど…

214 名前:名無し客:03/12/05 13:29

あなたの前に、ふいに煙りさながらに渦巻く存在が現れた。
ゆらゆらとした影めいた姿をしたそれは聞く者を引き付けずにはおかぬ
蠱惑的な声色で囁きかけてきた。

「人間よ、夢の裡に遠くまで来たものだな。
 私の名は忘却という。
 この腕をおまえに巻き付け、脳の盃から記憶の全てを私に飲み干させておくれ。
 それがいかなる安らぎであるか、考えてごらん。
 これまでの人生を衣のように脱ぎ捨てて自由になれるのだからね。
 もはや過ぎし日の罪や恥に心を曇らせることもなくなるのだよ。
 さあ、迷うことはない、私にその身を任せておくれ――――」

「忘却」と別れて道を行くこと数刻、また別の存在が現れてあなたに語りかける。
それは「忘却」よりも更に甘い声をしていた。

「人間よ、遠くよりも遠く来たものだね。
 わたしは夢想だよ。
 この髪をおまえに巻き付け、脳の盃をあなたの求める宝物で満たさせておくれ。
 目覚めぬまま永久に色とりどりの舞踏会を彷徨うこと、
 それがどれほどの楽しさであるか考えてごらん。
 この灰色の世界よりも遥かに美しい新たな世界がそこにはあるのだよ――――」

マイン・カイザー。あなたなら、どう致しますか?


215 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/06 01:21

>>203 名君且つ変革者の器を持った少年
基本的には>>82を参照すれば、卿の求める答えはある程度出よう。
皇帝であっても皇太子であっても、その権力を利用して
姉上を奪い去ろうというのであれば、予は決して許さぬ。
だが、二人があくまでも対等の立場で親交を深めるというなら、予は何も言わぬ。
なおかつ、相手の男が聡明な人間であるというのならばな。

そして、その皇太子が予が認めるくらいに有能な人間だとすれば、
彼もまた予やキルヒアイスのことを認めてくれるはずだ。
しかし、その者もゴールデンバウム家の血を引く者に他ならぬわけで、
結局は彼が一代でどれだけ奮闘したところで、マクシミリアン・ヨーゼフ晴眼帝や
マンフレート亡命帝のように、「中興の祖」となるのが関の山だ。

彼の死後には、再度くだらぬ宮廷闘争が繰り広げられ、王朝は堕する。
そうなるくらいなら、彼の代で現王朝の残滓を一掃し、新しい時代の幕を
開けるべく取りはからせる…、というより、皇太子が真に聡明であれば
自らそのような選択をするはずだ。

それを、予に任せればよい。…いや、任せるようにさせてみせる。
血統に従った帝位の継承を廃止し、自らが最も有能だと思う人間に
次代の覇権を握らせればよいのだ。
…もっとも、この場合だと予自身が改革の先頭に立てぬこともあって、
かえって不満に思ったかも知れぬな。
予の時代に生きていた門閥貴族どもが揃いも揃って低能だったのは、
予にとっては、ある意味でよかったことなのだろうか……。

216 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/06 01:22

>>204 大高弥三郎
学芸省の資料によると、この大高弥三郎なる者は、
恒久の平和のためにあえて戦争を起こした人物らしいな。
しかも、その指導力は極めて優れていたという。

人物についてはわかったが、あとはこの者が、いつ同盟の元首となり、
どのような政策を施すのか、それによってこちらの対処は当然変わる。
アスターテ会戦より以前となれば予の武勲の機会が少なく、帝国内での昇進が遅れ、
同盟のクーデターも煽動しにくく、帝国での内戦もしづらかったかもしれぬ。
彼の目的があくまでも「恒久の平和」で、その手段として戦争が必要ない場合、
彼は積極的にこちらに侵攻をしてこない可能性があるからな。
そのあたりは、この者の哲学に詳しくない予では判断の及ばぬところだ。

しかし、>>211-213で魔術師が述べている通り、予にとってこの男が厄介な理由は
銀河帝国を絶対的な敵として考えぬかもしれぬという点にある。
しかし当然、帝国の存在を認めぬ主戦論が皆無ではなかろうし、
あるいは「同盟と帝国の共存を望まぬ独立勢力」がどう動くか……。

ただ一つ言えるのは、民主共和政の弱点は、優秀な指導者であっても
長期に及ぶ任期は得られぬということだな。
そうなれば独裁色を指摘する者も出てこようし、こちらとしても
そういう隙を見せてもらえれば付け入りやすくなるというものだ。

予は、たしかに歴史の流れに浮かぶ「好機」は逃さずにつかみ、
結果として数年で覇権を得るに至ったわけだが、その「好機」が浮かんでおらず、
作ることもできそうになければ、あえてもがくような真似をするつもりはない。
好機を逃がすのは耐え難い苦痛だが、好機を待つことならする覚悟でいたのでな。
その大高なる者に隙がなければ、隙ができるか、隙を作る隙ができるのを待ってやるさ。

217 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/06 01:22

>>205 シュトライト
卿の進言があったおかげで、予も興味深いレスを読むことが出来た。
さすがにあの魔術師だけは、皇帝誘拐における同盟側の取るべき態度を
過不足なく心得ていたようだ。改めて、彼の政戦両略の識見を確認できたな。
しかし、それが生前ほとんど生かされることなく死んでいってしまったのは
予にとって非常に惜しむべきことであった………。
彼が宇宙のキャンバスに、フリーハンドで政戦両略を描き出せば、
一体どのような作品となっていたのか、考えずにはおれぬものだ。

……などというと、卿のような人物は気を揉むのであろうな。
余計な流血をなす必要はない、と。
まぁ、いずれにしても良い知的想像を見せてくれたことに、
卿と魔術師とには感謝しておこう。

>>206 将棋
チェスは、現在では「三次元チェス」として残っており、
それであれば予もときどき興じることがあった。
しかし、「将棋」というのは、少なくとも銀河帝国内では博物館にしか
残っていない過去の友誼であり、それで遊ぶというのは
よほどの専門家か愛好家でなければあり得ぬことであった。

だが、この将棋という遊びはチェスよりも奥が深く、さらには予の好みだ。
まず、倒した敵を自らの陣営に加えることができるという点。
これは予にとっても理想的な戦略であり、これによって選択の幅は一気に広がる。
次に、敵陣に乗り込んだ際には移動パターンが変わること。
実際の戦争ではもっと臨機応変な戦術が求められるが、
相手に対して思考の変化を要求するという点では、面白みのあるルールだろう。

次に、予の好きなゲームということだが…、ここはやはり屋内でのゲームを答えよう。
屋内でのゲームといって一番に思い出すのは、やはりカードゲームであろう。
思考力にプラスして「駆け引き」という戦略までもが要求される
「ポーカー」や「シュカート」といったゲームが特に予の好みだな。
なかでも、ポーカーは人数制限がないのでキルヒアイスと一対一でもできるし、
ときには諸提督を交えて行ったこともある。
やはり遊戯であっても、強敵を相手に頭を使うことが一番楽しいからな。

218 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/06 01:22

>>207 ロイエンタールへの一言
予はいつだってそういう気概でいたし、いまでもその気持ちに変わりはない。
あなたもわかっていることと思うが、あれは別に叛逆を使嗾したわけではなく、
たまたまリヒテンラーデ一族の処遇について答えたあとだったので、
予の胸中をそのまま打ち明けて見せたというだけに過ぎぬのだ。

では、あのとき予と通信を行ったのがロイエンタールでなければ
彼の叛逆はなかったかというと、そういうわけでもなかろう。

予の臣下の中で、予に対して正々堂々と叛逆をなそうとするだけの
実力と野心、この双方を兼ね備えていたのはおそらくロイエンタールだけ
ではないかと思うが、であれば、彼は予のあの一言がなかったとしても、
予の気持ちを無言で感じることが出来たはずだ。
あのときに限らず、予は常に言葉や行動でそのことを示していたからな。

…むろん、彼の叛逆行為そのものを予が正当化するつもりはない。
しかし同時に、どうせ叛逆をするなら奸臣などの煽りを受けずに、
彼の全知全能を生かした叛逆を――と望む自分がいることも、確かなのだ……。
言うなれば、そんな予の感情と、彼の野心との祝福されざる結束が
最終的にロイエンタールの叛逆につながったのであろう。
予に責任がないとは言わぬが、彼にもまた責がある…、そうではないか…?

219 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/06 02:12

>>208 帝国のエースパイロット
これには様々な事情があろうとは思うが、帝国…というより、
予の部下の場合には艦隊司令官に有能な者が多く、
彼らの武勲が常に大きかったので、各艦隊に属している立場であり、
これより格下の空戦部隊や陸戦部隊はあまり目立たなかったのであろう。

帝国の側でも、エースパイロットと呼ばれ、予のところにも
その武名が聞こえてくる人間は数名いたのだが、
彼らの実力が卿の言うポプランやコーネフなる者と比べてどうであったのか
ということまでは、さすがに予の関知するところではない。

だが、予の麾下の提督の一人で、このスレッドに来てくれたこともある
ケンプは、かつては帝国軍随一の撃墜王として勇名を馳せた男だ。
そして予は彼に、空戦の力量もさることながら、そのときの経験を生かした
勇猛な艦隊指揮を期待し、階級の上昇に伴い艦隊司令官に任用したのだ。
しかし、もしケンプがその両者のどちらかと戦っていたとすれば、
場合によっては勇名を馳せる前に宇宙の灰塵と帰していたかもしれぬな。

220 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/06 02:13

>>209 凄まじい破壊力のオプション
よ……予と、キルヒアイスが、結婚だと……!!?
……あの府抜けた皇帝のために後宮の虜囚となる、などという想像よりは
よほどマシであろうとは思うが……、それでも別の意味で考えられぬ………。
キルヒアイスは…予の最高の親友であり、最高の腹心であった。
しかし、仮に予が女性であったとしても、彼は最高の夫たりえるのか……。

…いや、あいつに限ってそのような心配は無用であろう。
あまり想像の翼を広げる気はないが、彼は最高の皇婿として
常に予の良き相談者であり続けてくれるはずだ。

…しかし、それでもなお一つの疑問が残る。
卿の言う「フラグが立ちやそう」という表現は今ひとつ理解できぬのだが、
それが「姉上より一緒にいる時間が多いから、お互いに影響を与えやすい」
ということなのだとすれば、たしかにそれはありうることだ。

だが、予の性格がこのままであったとすれば、キルヒアイスはやはり
姉上のような、繊細で柔らかい心の女性を好んだのではなかろうか…。
良き友である条件と、良き恋人である条件というのは、
必ずしも一致するものではないからな。
……キルヒアイスは、やはり予にとって「最高の親友」なのであって、
それ以外には考えられぬ気がしてくる。

221 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/06 02:13

>>214 「忘却」と「夢想」
忘却でも夢想でもどちらでもいいが、ありもしないはずの口をいたずらに動かすな。
お前たちは、どちらも予にとって都合のいい存在でありさえすればいいのだ。
予がお前たちの欲求に答えてやる道理など、いったいどこにあるというのか!

「忘却」とやら。お前の狙いは予の衣を剥ぎ取ることではなく、
予の存在そのものを乗っ取ることにあるのであろう。
予がこの身に纏っている記憶という名の衣は、いわば予自身だ。
この衣には、予が直接・間接を問わず、その手にかけた多くの人間の血が染みている。
しかしこれは、予に希望と忠誠を託したより多くの人間の手で編まれているのだ。
それを引き剥がせば、予は予ではなくなる。
幼い頃の温かい記憶から、虐殺という血色にして絶対零度の斑点の全てが、予なのだ。
お前は、予が不要として破り捨てた布切れだけを飲んでいればよい。でしゃばるな!!

「夢想」とやら。逆にお前は、予が求めるものを与えていればよい。
お前は予に、かつて誰にも与えたことのないものを与えたな。
だがそれは、予がそれを求め、求めるにふさわしいだけの力を示したからだ。
お前自身の功績など、どこにもありはせぬ。
そして、お前が自主的に与えようとしている物などに、予は微塵の魅力も感じぬ。
お前が言う「美しさ」など、今にも崩れ去りそうなスナックの骨組みの上に
砂糖で出来た極彩色の絵具を塗った空中楼閣ではないか。
予が、そんなものを与えられて喜ぶ人間だと、本気で思っているのか!?
お前は、予が求めるものを、必要に応じた実力で得られるだけの距離に
置いておけばよい…、それ以上の出すぎた真似をするな!!!


…呼びもせぬのに、自分からくだらぬ交渉を始めるような連中には、これでよい。

222 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/06 03:35

まだ、今日中にすべきことがあったな。

>>211 魔術師と呼ばれた男
まずは、予の体調に気を使ってくれたことに礼を言おう。
それと、何度も言っていることだが、卿自身が積極的に回答したい
質問があれば、遠慮せずに答えればよい。
むろん、現状に満足しているのであればそれでよいが…。

それからシュトライトにも言ったが、卿のレスは楽しませてもらった。
まさに卿の言うとおり、あのとき同盟が冷然として皇帝を予のもとに
返したならば、予はそれに応じざるを得なかった。
そして、戻ってきた幼帝は決して殺すわけにはいかなかったのだ。
仮に他者の手によってであったとしても、公表したときにそう信じる者は少ないからな。

いずれにしても、卿の慧眼はさすがといったところか。

では、その卿に率直な質問をぶつけたいのだが、
民主共和制の制度自体を信奉していた卿にとって、
卿の妻と保護者とが受け継いだ政府というのは、どう映るのか?
また、卿自身がアーレ・ハイネセンに並んで自治政府の象徴とされることは、
卿にとって喜ぶべきことなのか、それとも……?



本日のこのスレッドでのレスはこれで最後だが、
明日もおそらく不在となるであろう。その旨を了承願おう。

223 名前:名無し客:03/12/06 07:00

もし、アンネローゼ様が「フルメタルパニック」の千鳥かなめみたいな性格だったら、どう思いますか?

224 名前:シュトライト:03/12/06 09:57

>>211>>217
陛下、将官は臣にすぎますれば上よりのご感謝など、身に余る光栄であります。
また提督、将官は副官の任を果たしたまでのこと、答礼をいただき痛み入ります。

225 名前:名無し客:03/12/06 13:47

ヴェルハラには陛下が唾棄すべき者も居る筈ですが、
もし、顔を会わせたらどんな言葉を投げかけますか?
例えば、ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムとかフリードリヒ4世とか……

226 名前:オーベルシュタイン ◆rEH0G3hTlI :03/12/06 18:56

陛下。陛下は以前「私の後は力のあるものが継げ」といった類の事をおっしゃいましたな。
それに関して小官が反対していたこと、そしてその理由もご存知と思います。

ですからこれは、全くの余興としてお聞きするのですが・・・・・
陛下が崩御された折、生存していた諸提督の中から「後継者」を選ばなければ
ならなかったとしたら・・・・誰をお選びになるのですか?

227 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/12/06 18:59

>>222
閣下、いつもお気遣いをいただきありがとうございます。
私は今の待遇で十分満足しております。また滞在を許していただいたおかげで
機会があれば自由惑星同盟の立場、そして僭越だとは思いますが閣下に対して
私の抱く「反対の正義」をお話しすることも出来ております。
そして、この度の閣下のご質問もそれを望んでのことと思います。

閣下、ご質問の答えは「自ら望みはしないが、後の人々が私を
民主主義の象徴として扱うことを拒みはしない」というものです。
私は決して英雄や個人崇拝を認めるものではありませんし、民主主義は
そのような人格に頼ることを潔しとしない体制だと思っています。
しかし私は同時に「人の弱さ」や「愚かしさ」というものも認めるものです。
そうした人々が自分の生き方や社会の行方を模索するときに、故人の事跡を
考えるよすがとしてもそれを責めることは出来ません。そうした意味で私は
後の人々が彼らの民主主義を模索する手段として、私を象徴扱いしたとしても
一向に構わないのです。

勿論、象徴たる私を操って自分の権力欲を満足させようとする野心家も
出てくるでしょうし、そのときの民衆がそれを見抜くことが出来るほど
賢明ではない、ということもあるかもしれません。しかしそうした愚かしさを
糾すことが出来るのも民衆自身だと考えます。人は愚かであるからこそ
賢くなろうとするものですし、民主主義はそうした民衆のためにこそ
存在するのですから。
民主主義が根本においている信念とは人間性への楽観と信頼、
そして希望なのです。

閣下、不遜ではありますが私が専制主義を肯じることが出来ないのは
専制主義が民衆のそうした可能性を奪ってしまうと思うからです。

228 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/12/06 19:02

>>222(続き)
その意味ではユリアンもフレデリカも、困難な仕事をよく引き受けてくれた、
と思っています。彼らが彼らの民主主義を守るために私という太陽が必要なら、
私は喜んで彼らを照らし続けるでしょう。その光の中でどのような花を
咲かせるかは彼ら自身の問題であり、私はもはや直接その手助けをすることは
出来ませんから…

…閣下、思えば閣下と私に共通していたのは…
実はこの「人の弱さ」だったのかもしれませんね。閣下と私は共に少年時代、
つらい別れを経験しなければなりませんでした。その経験が閣下を
ゴールデンバウム朝の打倒に向かわし、私を民主主義の支持者にした
といってもいいのかもしれません。
そう…閣下は姉君を救えなかった自分の弱さを許せなかった。しかし私は
両親を失って天涯孤独となってしまった自分の悲しみ、弱さを引き受ける
ところから出発したのです…
だから…小さなユリアンが大きなトランクひとつを抱えて私の家の玄関に
立ったあの日、そして博打のような決戦に臨む前夜フレデリカが
私の支離滅裂な申し出を受け入れてくれたあの日、
……私は生涯で一番幸福でした。

閣下と私を分けたもの、そして専制主義と民主主義を分けるもの、それは…
自分の弱さを許せないという激しさと、自分の弱さを受け入れるという寛容さ
であったかもしれません。
閣下と私を隔てたのは…たったそれだけのことだったのかもしれません………

229 名前:名無し客:03/12/06 22:22

陛下なら、リヒャルト・フォン・グリンメルスハウゼン中将の様な人物を
どういう役職に付けますか?
(人事部長?)

230 名前:名無し客:03/12/07 16:19

力が有れば何をしてもいいですか?
力がないなら、何もしなくてもいいですか?

231 名前:名無し客:03/12/07 21:21

行ってみたいところはありますか?
過去にあった場所とか、未来に有り得る場所とか、
現実にはまったく存在しない架空の場所でもいいです。

232 名前:名無し客:03/12/07 23:41

日本では各所で宴会が行われる時期なんですけど
パーティーの余興に陛下的に必須なものというと何になるますか?

233 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/08 01:00

>>223 千鳥かなめ
予は、その千鳥なる者も知らぬので少々調べてみたが、
つまるところ、姉上とは対照的な性格の女性ということだな?
対照的とは言っても、千鳥とやらは彼女なりの良さがあるようだがな。

…で、姉上が彼女のような性格だったとしたら…ということだが、
姉上に限ってそのようなことはあり得ぬ。
予にとって姉上は姉上なのであり、この場合、仮定の世界においても
彼女という存在は神聖不可侵なのだ。
予自身やそれ以外の者と違って、発想を転換することすら難しい。
優しく、美しく、誇り高く、そして…なんとなくいつも寂しそうにしておられる
アンネローゼ・フォン・グリューネワルトは、全ての世において唯一人なのだ。
これだけは、なんと言われても変えられぬ。

…ただし、姉上以外にもう一人、千鳥なる人物のような姉がいたと考えると、
ミューゼル家の家庭と未来は、もう少し明るいものであったかもしれぬな。
予とキルヒアイスにとっても、実際の姉上とは違った意味で頼れる存在であり、
ときに迷惑を被るような関係でもあったろう。
もし姉上と一緒に後宮に収められたとしたら、シャフハウゼン子爵夫人とは
よく意気投合したのではなかろうかな。…少々、かしましい気もするが……。

234 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/08 01:01

>>224 シュトライト
ふっ、卿は相変わらずだ。
予も魔術師も、卿の仕事を評価しているからこそ、こう言ったのにな。
いつも卿には世話になる。今後もよろしく頼むぞ、シュトライト。

>>225 唾棄すべき者
ヴァルハラとは、戦乙女ワルキューレに資格を与えられた者のみが
居住を許される世界なのだが、彼女たちは有力な戦士と思しき者は
善悪を問わずに迎え入れる場合がある。
そのようなとき苦労するのは、真の居住資格を持つ住人たちだ。

「愚か者の巨人」ルドルフは、ヴァルハラに連れて来られてからも
過剰な自己神聖視を改めようとはせず、一度ならずヴァルハラの大神の
座を狙ったそうだが、ことごとく阻まれ、現在は地獄に堕とされたらしい。
しかし、なおもあきらめぬ奴は、地獄で覇を唱え、ヴァルハラに侵攻してくる可能性が高いそうだ。
そこで、予の出番だ。現在キルヒアイス、ロイエンタールを始めとした諸将を募り、
ルドルフの軍勢と同じ時間・空間で相対してやろうと計画中だ。

フリードリヒ四世…、彼は現在のところ、所在がつかめぬ。
ヴァルハラの中でも辺境に引っ込んで予の復讐を恐れているのか、
皇帝という虚飾を外した自分本来の身の程をわきまえたのか、
とにかく見つけ次第、どうして予の手で殺されなかったのか問い質しに行ってやる!

…まぁ、本来、死後の世界に来てまで「唾棄すべき者」と顔を合わせたくはないし、
それは向こうにとっても同じであろうからな、他の者達にはこれと言って用は無い。
仮に向こうからやってきたときには、予の視界から丁重に叩き出してやるだけだ。

235 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/08 01:01

>>226 オーベルシュタイン
ああ、たしかに予はそう言った。むろん卿が反対する理由もわかるつもりだ。
だがオーベルシュタイン、力無き者が権威と威光だけを着飾って統治をなせば、
それは緩慢に臣民を苦しめ、結局はゴールデンバウム王朝の二の舞を踏むことになる。

むろん、できる限りの流血は避けるべきだ。
しかし、自らがなそうとする統治が現在のもの以上であるという自信があり、
まずはそれを武力以外で示せぬとあれば、それは仕方あるまい。
予自身がそうであったのに、他の者にはそれを認めぬなどというのは、
ルドルフのごとき、あるいはそれ以上の自己神聖視ではないか。
そう思ったからこそ、予は生前、予を超えようとする者にそう呼びかけていた。

だが、別にその能力を示すのが武力だけとは限るまい。
アレクサンデル・ジークフリードが真に皇帝としての資質の欠け、
逆に彼以上の人望と能力を有する者が自然と現れてくれば、
それが武官であろうとも文官であろうとも、禅譲という形で皇位を与えられる。
そういったことも含めて、予はカイザーリンとアレクに任せてあるつもりだ。
能力も無いのに皇帝の座に固執するのはやめてくれ、というだけなのだ。


…それで、卿の質問はそのなかでも、後継者を武官に限るわけか。
まぁ、王朝成立前後の予の敷いていた体制で考えれば、そうなるのも無理はない。
しかし、この回答は明白であろう。「彼」以外の人選では、反対者が複数出ようしな。
本人は徹底的に拒否するであろうが、彼以上に人望と実力を兼ね備え、
自らと臣民の間を信義によってつなぎ、統治をなしうる者はいまい。

あとは、予の質問に対して卿が答えたように、メックリンガーなりミュラーなりを
彼に最も近い補佐役として据え、策謀と信義のバランスをはかる。
政治に関しては、むろんカイザーリンの力が大きな助けとなる。
彼女も諸提督の中ではこの男を最も信頼していたようだし、その逆もしかりだ。
相互協力の深さも保証できる以上、これに勝る人選はあるまい。
……あえて名は挙げぬが、余興である以上、ここまで言えば十分であろう。



では、まだかなりの数が残っているが、本日は以上だ。
できる限り、明日には返しきろうと思っている。

236 名前:名無し客:03/12/08 06:07

節度を保ち、独自の家訓に基づいて善政を敷き続けてきた
貴族に対しては、陛下はどう扱いますか?

237 名前:名無し客:03/12/08 09:08

もし陛下の御父上が、江田島平八や海原雄山の様な
強烈な個性を持った人物だったら、どう思いましたか?

238 名前:名無し客:03/12/08 17:01

>もし姉上と一緒に後宮に収められたとしたら、シャフハウゼン子爵夫人とは
よく意気投合したのではなかろうかな。…少々、かしましい気もするが……。


かなめタンみたいな姉がいた場合、父親をしばき倒して、
一家総出で夜逃げする道を選ぶものと思われ・・・


239 名前:名無し客:03/12/09 02:11

愛妻家の「彼」がそんな大それた役回りを・・・・・???
・・・まさか陛下は機密の遺言なんか残していたのですか?


240 名前:名無し客:03/12/09 03:07

>ヤン提督

もし御自分の上官が、種ガンダムのアンディ・バルドフェルドみたいなコーヒーマニアだったら?

241 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/09 04:56

>>227-228 魔術師と呼ばれた男
卿は死することで、民主主義を奉ずる者たちの道標となったわけか。
卿が生きたまま民衆を先導したのでは、結局は予と変わらぬからな。
死せるわが身を追うことが制度への追求になるならそれもよし、というわけだな。
あらためて、卿の考えはよくわかった。

…そうだな、たしかに予はあのとき、自分が弱いことを恨んだものだ。
むろん、旧王朝の体制自体への不満はあったが、それでもやはり、
大切な何かを奪われるというきっかけがなければ、予はここまで速く、
自らの弱さとそれを具現化する社会への不満を超克できなかった。
さらには、自分の弱さを補ってくれる存在がいなければな……。

予は、そいつと二人で、自分の望むところのものを自由にするだけの力を求めた。
嫌いなやつから命令を受けたくはないし、自分より無能な人間から
居丈高に振る舞われるのも我慢ならぬ。そうならないだけの力がほしかった…。
そして、それを実力で手に入れたのだ……。

だが、予とて、全ての人間がそうすることが正しいとは思わぬ。
仮に自分が無能であると感じたら、分相応以上のものを望まねば良い。
その、無能であることが悪徳とされない時代こそ、平和というものであろう。
欲するものがあれば、それにふさわしい力をつけ、決して奢らぬことだ。
もっとも、卿の場合は自らの実力にふさわしいものすら求めていないように思えるが、
卿がそれを求めた結果が民主主義の枠を超えるものであり、
それゆえに卿は手を出さぬというわけだな。

…なるほど、予と卿とは、根本の一点でズレがあるようだ。
なかなかに興味深い回答であった。感謝しよう。

242 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/09 04:56

>>229 グリンメルスハウゼン
グリンメルスハウゼンか…、その名を聞くのも懐かしい。
結局、あの老人は予に対して覇道の近道を与えてくれたことになるので、
軽くは扱えぬ恩人ということになるが……。

しかし、あの老人は軍人として無能であることに間違いはないのだが、
何か、それとは違ったものを生前から感じさせる人物であった。
あるときを境に、彼と話すときは、予の心の全てを見透かされているのではないかと
不安になったものだし、キルヒアイスも似たようなことを言っていた。
長い時間、宮廷の窓際から薄汚い権力闘争を見てきただけあって
人間を見る目に長けていたのか、あるいは………。

まぁ…、もし仮に大将昇進後のグリンメルスハウゼン提督を新王朝においても
用いたとするならば、宮内省の尚書の政務顧問にでも据えたろう。
あの老人を軍人として用いるなど愚の骨頂だが、宮廷内での勝手や
長年を無駄に生きただけではないと思われる眼力を用いて、
彼よりも若い尚書の手助けとしてやるのがいいのではないか。

だが、艦隊指揮をとっていたころでさえ完全に健全な生活をしていたわけではなく、
引退後すぐに死んだところを考えれば、あの老体に鞭打ってまで
新王朝の政治に参加せよ、などということはできぬであろう。

243 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/09 04:56

>>230 力
やったあとのことに卿自身で責任が取れるのであれば、それもいいだろう。
だが、そのような思考を持つ人間は得てして、自らのよ欲望のことしか頭に無い。
そんな人間がなす行いで幸福になれるのは本人とその周辺だけであり、
その独善的な「幸福」の度合いに比例した数の人間が迷惑を被ることになる。
ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムなどという愚者がいい例だ。

では、力が無いなら何もしなくていいのかということだが、極論すればそうだろう。
だが、何もしないということは自らの腹を満たすこともできるはずはなく、
そのまま朽ち果てていくだけだがな。

半人前の子供のうちは周囲の人間に食事を与えてもらうこともできようが、
成人して自分一人を食わせることもできぬような人間は、無能者未満だ。
それだけの力すらも持っていない者には、然るべき終幕があるのみだ。
少なくともわが王朝では、生きようとする人間にその力を得る機会と、
それに応じた雇用機会を設けるだけの社会整備はなされているのでな。

244 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/09 04:56

>>231 行ってみたいところ
かつて、地球時代における一部の地域では、
今月の25日を聖なる日として祝っていたそうだな。
そして、この日の風習として、人々は大事な人に贈り物をすると聞いたことがある。
また、24日の深夜に、赤い衣装を来た老人が寝ている子供の枕元に贈り物を置き、
翌朝目覚めたときに子供が驚き、喜んでいる様子を楽しむのだという。

予は別に、この日を祝う宗教に対する信心など持ち合わせてはおらぬが、
それが子供に対して贈り物をしてはならぬという理由にはなるまい。

実は、これを知ったとき、老人の格好などするつもりはないが、
贈り物を持ち、たった一人の子供のもとへ赴いてみたいと思った。
まだ幼く、予の姿を見たところで誰かなどということもわかるまいが、
かえってそのほうが好都合であろう。
その子の母親の寝ている隙に、彼の枕元に贈り物を置き、再びヴァルハラへ戻る。
あ、しかし……母親の方にも何か贈ってやりたいものだが……、
はたして物を贈ればいいものか………。またしても花というのでは芸があるまいしな……。

…とにかく、行ってみたいところといわれて思いつくのは、こんなところだ…。

245 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/09 04:57

>>232 パーティーの余興
そもそも、パーティーに余興など必要であるというのか。
いや、絶対に必要ないというのではなく、余興それ自体に必然を求めるのは
パーティーというものの存在が本末転倒しているのではなかろうか。
パーティーなどというのは、言ってみれば形式以上の何物でもなく、
そこへさらに余興が加わるとなると、予としては「形式過剰」になる気がする。

……とはいえ、士気の昂揚のためにもそういった場を盛り上げる必要があるのも確かだ。
酔ったビッテンフェルトが歌を歌いだし、ワーレンとルッツが腕相撲をし、
ミュラーがアイゼナッハをなんとか喋らせようと苦心する。
このような、あまり上品とは言えぬ、さらには余興とも言えぬ余興もあるにはあるが、
やはり予としては、余興であればこそ、特に洗練されたものが好ましい。

すなわち、メックリンガーが会場で披露するピアノが最高だな。
彼の演奏がはじまると、それまで雑然としていた雰囲気が一転し、
パーティーの出席者が全員、聴衆たるを余儀なくされる。
彼は、必ずそのときのパーティーの雰囲気や、それが催された理由に即した
曲を選んで演奏するので、パーティー自体の価値と品格をも高める。
余興ではあっても、芸術には決して手を抜かぬメックリンガーらしいではないか。



なかなか追いつけぬが、いったん切り上げることにする。

246 名前:ラクス・クライン ◆S1wSEED/TI :03/12/09 17:30

ごきげんよう。
陛下の、この地での活動は、いつも拝見させていただいています。

わたくしの世界では、遺伝子操作により生み出された人間と、
自然のままに生まれた人間の間で確執があります。

それはやがて戦争へと発展し、両者の溝は互いの殲滅を辞さぬまでに
深まってしまいました。
わたくしの力量では、それを収めることは、今だ叶わぬことです。

このような、異なる民族――あるいは種族や宗教といった物でも構いませんが――間の
確執は、陛下の世界にもあったことでしょう。

そこで……
甚だ勝手なことではありますが、陛下がわたくしの立場であれば
この戦争にどのような態度と行動で臨まれるのかを、お聞かせ願えないでしょうか。

できれば、魔術師さんにも……

247 名前:カリス・ノーティラス ◆RMSN8.bSfQ :03/12/09 19:35

おや、先を越されてしまいましたか。
追従するようで申し訳無いのですが…


はじめまして、陛下。
そして、「魔術師」さん。

僕はラクス嬢とは似て異なる世界の住人で、カリス・ノーティラスと申します。
人工ニュータイプ─
人為的な手段によって、人を超える力を得た…
いや、戦闘に特化した力を「与えてもらった」者です。

陛下、そして「魔術師」さん。
遺伝子操作や薬物の使用等の方法によって戦う為の力を得る、という事をいかがお考えでしょうか?
あるいは、その方法と…そういった手段を選択した人物の存在について。

248 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/12/09 23:22

>>240
私は紅茶党として通っているけど、実は純粋に紅茶が好きというわけ
ではないんだ。私が好きなのは「ブランデー入り」の紅茶でね、それが
ブランデーも紅茶もどちらも一番おいしく飲めるから好きなんだ。
だから一度、蜂蜜とレモン抜きのホット・パンチを飲んでみたかったのだけど…

だからコーヒーが嫌いというわけではないよ。むしろ戦闘が数十時間にも
及ぶ場合はコーヒーをがぶ飲みするくらいなんだ。しかし…紅茶もコーヒーも
薀蓄を傾けるほどうるさくはないなぁ…

ところでこのアンディ・バルドフェルドっていう人、イゼルローンの
コンピューターから入手した資料によると、考え方はともかく、人柄はなんだか
シェーンコップ中将に感じが似ている気がするな。シェーンコップは戦闘も遊びも
豪快にやってのける方だったけど貴族出身らしい誇りと矜持を失わない人だった
からね、バルドフェルドという人にもそんな豪快さと自負心を感じるよ。

上官だったとしても苦にはならないと思う。
私はいつも与えられた範囲で全力を尽くすよう心がけていたけど、
与えられた範囲を超えて全力を尽くせばもっと良い結果が得られると判断すれば、
迷うことなくそうしたと思ってる。上官がそれを咎めるなら退役すればいいだけ
の話なんだから。
でも、このバルドフェルドという人はそんな心配はなさそうだしね。

249 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/12/09 23:27

>>246
ラクスさん…同盟には帝国のように若い女性に敬意を込めて呼びかける言い方が
ないものでこんな無粋な呼び方しか出来ないのですが…
カイザーのスレへようこそ。

ラクスさんの世界でも悲惨な戦争が続いたようですね…
士官学校時代、軍事史を学びながら何故人間は戦争を始めてしまうのか、
考えこんだことがあります。さまざまな理由を考えたのですが、その一つが
「無理解から戦争がおこる」ということでした。もっともこの「無理解」には
二種類あって、一つは「理解できないから」、そしてもう一つが「理解しようと
しないから」、ということなのです。
そのふたつで考えると、ほとんどの戦争は後の方の無理解から始まったと
いわざるを得ないように私には思えます。だからいつも戦争の理由は愚かに
しかなりません。私とカイザーが戦ったのは互いが理解できなかったからではなく、
私たちが属していた同盟と帝国が互いに相手を理解しようとはしなかったからなのです。

だから私は同盟と帝国の和平のきっかけが、理解しようとする努力のきっかけが
見つかることを内心は望んでいました。それは私が生きている間にはついに
訪れませんでしたが…しかしユリアンたちは、そのきっかけを自らの血で贖って
手に入れてくれました…

理解しようとする努力は力によってではなく、言葉によって果たされるものだ
と思います。言葉の下にはその何百倍もの思いが隠されているものですが、
でもその思いを伝えるのも言葉しかありません。そしてその言葉を理解しよう
とする努力しか…

ラクスさん、私があなたの立場にいたら、あなたの父上のお立場上難しい
かもしれませんがふたつの陣営の「言葉」を取り次ぐように努力したでしょうね。
あなたは人を惹きつけて止まない魅力がおありですし、
何よりも軍人ではないはずでしたから…


250 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/12/09 23:30

>>247
カリス君、カイザーのスレへようこそ。
私は客分なもので訪問のお礼はこんなもので許してくれるかい?

君は自分から進んで「ニュータイプ」というものになったんだね。しかし
そのために身も心も大変な苦しみにあってしまったそうだね…

人間が繰り返してしまう過ちの一つに手段と目的を取り違えてしまうという
ものがある、と私は思っている。道具は本来人のためにあるはずなのに
いつの間にか道具が人を使うようになってしまう、それは大きな誤りだね。

軍隊も兵器も、そして戦争も、本来は道具であり手段なんだよ。それもどちらか
といえばない方がいい道具や手段なんだ。しかし一度その道具を作ってしまえば
それを操る人間がよほど自制しない限り、瞬く間に道具であること自体を
忘れてしまう。そして戦争は自己目的化していくことになるんだ…
同盟と帝国の戦争が150年も続いてしまった理由はそうしたところにもあった、
と私は思っている。

カリス君、遺伝子操作や薬物の使用で得た力というのは、その力という道具を
操る者に人の何倍もの自制心と精神力を求めてしまうことになりはしないかな?
そしてそれほどの重荷を背負いきれることの出来る人はどれほどいるのだろうか?

私は、人が力を得たいと思うその気持ちは間違っていないと思う。しかし
本来自分のものではない力は容易に自己目的化してしまう、つまり当人が
その力に操られることになってしまうということもまた、大いにありうることだ
と思う。

私もカイザーも、立場は違うけどそうした力は決して望んだことはなかった。
…これが私の答えだろうか。

251 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/10 00:38

>>236 善政を敷き続けてきた貴族
予は、門閥貴族どもに対しても無制限の復讐を行ったわけではない。
彼らのなかにも、カイザーリンの出身であるマリーンドルフ伯爵家をはじめ、
平民に対して節度と公正さを以って統治をなしていた者たちはいるもので、
そういった貴族に対しては家門と領地を安堵することにしている。

とはいえ、リップシュタット戦役の直前にカイザーリンが説得をできず、
盲目的に過去の因習に従ってブラウンシュヴァイク公の側についた
者たちについては、それなりの処罰を与えざるを得なかった。
しかし、処罰を与える際にはそれぞれの貴族が過去に行ったことを
鑑みた上でその内容を決定していたので、節度ある貴族たちが
そうではない連中と同じような目に会ったということはない。

本来は貴族制などという制度自体、予にとっては不要に思えるものだが、
旧王朝の500年のあいだに培われてきた伝統の重みは、
当事者である貴族も、被支配民である平民も、等しく感じるところだ。
貴族制それ自体が害のあるものではないし、いきなりドラスティックな変革をして
社会が混乱するようでは本末転倒だ。

いずれ廃止するにしても、当面はかつての善意の貴族たちの手で、
貴族制を直接的には平民に無害で、なおかつ帝国の統治には有益なものとして
機能させてもらおうと思っている。

252 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/10 00:38

>>237 江田島平八や海原雄山
この両者、いずれも卿の言うように強烈な個性を持っており、
なおかつ組織を作ってそれを発展させる術にも長けている。
個人的な人格の善悪は置くとしても、それは非常に評価できるだろう。

彼らのような人物が父にいたとすれば、果たして姉上を奪われずにすんだのか。
予にとって、父親に求める重要なことといえば、それだけなのだが。

自らの持つ才能と行動力によってひと財産を築き、貴族とは名ばかりであった
ミューゼルの家を名実ともに「貴族」たらしめたのだろうか。
しかし、そうであればあったで、姉上は否が応にも皇帝の目に止まり、
それを妃にほしいと言われて断るような人間が、あの時代に存在できたのか……。
江田島平八、海原雄山、どちらか一人でも、自由惑星同盟やフェザーンに
亡命してでも自分の娘である姉上の自由を守ろうとしただろうか。

それができないのなら、結局は同じだ。
実際との違いは、その強烈な個性を憎悪と復讐の対象として、
まずは父親そのものを超克しようと考えていたことであろう。
予の生物学上の父親などは、それすら考えようとも思えぬ廃人だったからな。

253 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/10 00:38

>>238 父親をしばき倒して
なるほど、そこまで行動力のある女性であったか。
しかし、夜逃げだけではあまりにみじめだな。
先のレスでも言ったように、自由惑星同盟やフェザーンに亡命でもして、
予らの姉上を奪った皇帝に復讐をはかるくらいの気概が無ければ。

しかし、それだけの行動力を持ち合わせたもう一人の姉がいれば、
予とキルヒアイスの辿るべき道も、もう少し違っていたのであろうな。

>>239 機密の遺言
案ずるな、オーベルシュタインは余興であると言っているし、
それだからこそ、予も実名を挙げずに答えたまでだ。
実際にそうなるかという問題とは、まるで次元が違うのだ。

仮に、事実として彼にそのような話が来たところで、
決して了承などするはずはあるまい。

彼は、政略の才において比類ないカイザーリンの統治を全力で補佐し、
第二代皇帝であるアレクを立派な皇帝として育て上げることにも尽力し、
ひいては対等の友人であるフェリックスの良き父親となる……、
それだけが自分にできることであると言って引き下がるはずだ。
そして、その話はその場で忘れ、話を持ち出した人間にも同様のことを望む。
あくまでも潔く、快活とした拒絶をするに違いない。何なら、賭けても良い。

予は、あくまでも諸提督のなかで、銀河を統治するだけの実力と人望を
兼ね備えた人物を考えてみたに過ぎぬのだ。
機密の遺言など、何ひとつ残しておらぬ。残せと頼まれたところで、
いずれ日の目を見る遺言を影で覆う必要がない以上、断ったに決まっている。

254 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/10 02:43

>>246 ラクス・クライン
よく来てくださった、フロイライン・クライン。
予らのスレッドをご覧になっているとのことで、光栄に思っている。

まず、ご質問の回答のあたり、フロイラインの住まわれる宇宙と、
あなたご自身の立場というものについて、調べさせてもらった。
あくまでも表面的な履歴だけしか確認はできておらぬのだが、
このような戦争状況においてはあなたの選択は間違っていないだろう。

予もまた、首脳同士が腐りきっている古臭い勢力に固執することなく、
その両勢力を相手取ってでも新しい勢力を作り、武力と人心を得、
宇宙を全く新しい時代に導くことを選択するはずだ。
予が実際に行ったのも、ある意味ではこのとおりのものであった。
ゴールデンバウム朝銀河帝国と自由惑星同盟、
どちらも滅びて当然の国家であったのだからな……。

予の立てる新勢力において両勢力は和合し、あくまでも片方を殲滅せんとする
視野狭窄な低能どもに痛い目を見せてやるしか、方法はあるまい。
しかし、相対していた両勢力が和するには、まず強力な個性が必要となる。
それだけの求心力と人々を率いるだけの力が、予――つまりあなたに無い場合は、
他の人間にそれを求め、自分はその人物を輔弼すればよい。
考え方としては、オーベルシュタインのそれと類似していることになるがな。
またこの場合、首魁には、自分とは異なる種族の人間、つまりは地球の人間が望ましい。

そして、戦争に臨む姿勢も大事だが、戦いのあとのことがさらに重要であろう。
主導者が自分であっても他人であっても、戦いに勝って事が成った後は、
その新勢力の主導による、種族を問わぬ国家が誕生する。

その場合には、どちらか一方の種族の出身者が独裁をなすわけにも行くまい。
予自身と、自らが選んだ反対側の勢力の代表が協議して統治するもよし、
より多くの人間が種族を問わずに参政し、国民の納得が行く政治を行うもよしだ。
…まぁ、無理に共にある必要は無く、互いの自治政府を築いて
相互不干渉の条約を結ぶという手段もあるにはあるが……。

255 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/10 02:44

>>247 カリス・ノーティラス
卿もよく来てくれた。歓迎しよう。
異なる宇宙からの訪問者というのも、ときにはいいものだ。

さて、質問の回答になるが、これは魔術師と重なる部分が多くなるな。
何も、遺伝子操作や薬物で得る力に限った話ではないが、
自分自身で制御しきれぬ力など、持つべきではない。
これを権力や金銭に置き換えて考えれば、少しは話もわかりやすいはずだ。

魔術師は「力」を「道具」に喩えているが、「道具」というものはすなわち、
自らのために、自らの意志によって、自らの手で扱うものを指す。
自らの身体や精神に害を及ぼすような存在を道具などとは、決して呼ばぬのだ。

また、仮にその力自体を得ることが目的ではなく、その先に違った
夢があるのだとしても、自分自身の手に余る力を用いてまで
手に入れるべきようなものが、はたしてこの宇宙に存在するのか。
それを手にしたところで、自分の手に余った力は必ず自己を侵食していく。
そして、その侵食に耐えうるだけの身体・精神両面の能力があるのか、
それが問題となるはずだ。…魔術師の言にもあるとおりだがな。

それら全てと相対する覚悟があり、乗り越える自信があるのなら、
予はそれ以上止めるような真似はせぬが、もしそれを得たことによる
手痛いしっぺ返しがその者を襲おうとも、もはや知ったことではない。
また、仮にその力が予や予の周囲の者を害するようなことがあらば、
予は全身全霊を以ってこれを排除してやる。

256 名前:238:03/12/10 07:43

>しかし、夜逃げだけではあまりにみじめだな。
先のレスでも言ったように、自由惑星同盟やフェザーンに亡命でもして、
予らの姉上を奪った皇帝に復讐をはかるくらいの気概が無ければ。

陛下、私はアンネローゼ様も含めて「一家総出で」と言ったのですが・・・



257 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/10 13:11

>>256
では、姉上を売ったことに対して怒ってしばき倒すのではなく、
それ以前の乱行すら見咎めるというのか。
それとも、姉上が後宮に入ると決定した時点で、迎えが来る以前に
宮廷の魔手から逃れるという意味なのか……。

前者の場合であれば、その気持ちはよくわかるが、姉上が認めぬはずだ。
姉上は、生活力を失った自らの父親を放置しておけるようなお方ではない。
あの男が死んだとき、涙を流すことさえできた方なのだから……。
もし、それでも出て行くというのであっても、予は姉上に従うであろう。
気持ちはわかるので止めはせぬが、予は姉上と別れたくない。

後者だったとするなら、やはり夜逃げでは無意味であろうよ。
姉上と離れる時間は延びるであろうが、それはほんの一瞬の差だ。
しかも、無駄なあがきを見せたことに対する罰が必ずくだる。
…そうなることは見えているので、やはり姉上は夜逃げを是とはせぬだろう。
姉上が後宮に入ったのは、何より、断れば予や父親に災禍が及ぶと
わかっていらしたからこその結果なのだからな………。

もし、その千鳥なる者がそれだけの行動力を持ち合わせているなら、
むしろ予のほうで説得して、共に歩んでもらう道を選んだかもしれぬな。

258 名前:sage:03/12/10 19:49

ケマル・アタチュルクという人物について、何か一言。
(為人は陛下に似ているのに、思想信条はヤン提督に非常に近いことに興味を覚えたもので・・・)

ttp://ww1.m78.com/topix-2/kemal%20statesman.html
ttp://www.dokidoki.ne.jp/home2/akira16/index16-4.html
ttp://www.dokidoki.ne.jp/home2/akira16/index16-4-1.html
ttp://www2s.biglobe.ne.jp/~tetuya/REKISI/kemaru.html

因みに、もしこのような人物が同盟の指導者だったら、どう対処しましたか?


259 名前:オーベルシュタイン ◆rEH0G3hTlI :03/12/10 23:27

陛下。小官が「生前」、陛下の軍事方針について幾度か苦言を申し上げたこと
はご記憶のことと存じます。「帝国は皇帝の私物ではなく、帝国軍は皇帝の
私物ではない。」といったような・・・

が、今はそれらを一時忘れ、この質問にお答えいただきたく。
貴方様が銀河帝国皇帝ではなく、一人の戦術家としてかの不敗の魔術師殿と相対
したとき・・・・・どのような手段をもって臨まれますか?

1.自軍の損害を考え、奇襲攻撃により一撃で制する。
2.相手より圧倒的多数の兵力を集め、「戦わずして勝つ」をコンセプトとした「不戦」。
3.・・・あえて同数の兵力で正々堂々、知略の限りを尽くした正面決戦を挑む。

もちろん完全に陛下の趣味で選んでいただいて結構です。兵士の命等は完全に無視なさってください。

260 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/12/10 23:34

>>258
ケマル・アタチュルクか…ケマル・パシャという呼び名は士官学校時代に
歴史データベースで見たことがあったけど、どちらも本名ではないんだね。
地球時代の軍人にして救国の英雄、そして帝国と皇帝の打倒者というわけか、
確かにカイザーと私の二人両方によく似ている人なんだなぁ…

学生だった頃に読み漁った本のことを思い出したのだけど…それは地球時代
の古典でね、ナポレオンという人が自由と平等を唱える軍隊を引き連れて
隣の国へ攻め込んだとき、馬に乗って進軍するそのナポレオンの姿を見て
一人の青年が「馬上の世界精神」と言って感激したというんだ。その青年は
後に哲学者になって独自の歴史哲学を作り上げたそうだよ。

地球時代のことは余り詳しくないのだけど、その18世紀とか19世紀、20世紀は
それまで普通だった君主制や帝政が民主主義に代わっていった時期だよね。
それが大きな歴史のうねりだったようだけど、その歴史のうねりを身をもって
体現した人物…それが「馬上の世界精神」という言葉の意味だったらしいんだ。
ケマル・アタチュルクという人もそういった意味で「馬上の世界精神」と
いっていいのかもしれないね。

ただ、私やカイザーによく似た思想や人となりを持っていたとしても、
やはり古代地球時代の人と宇宙暦の現代とでは比較するのがやや難しいところが
あると思うな。さっきもいったけどこのケマルって人が生きた時代が地球規模で
君主主義から民主主義に変わっていく時代だったし、民主主義に変わる
というのはそのまま古くて貧しい社会から「近代」と呼ばれる新しくて豊かな
社会に変わることにもなっていくという時代だったようだからね。

宇宙暦の現代ではそういった意味では、専制主義も民主主義もどちらが「古い」
とか「新しい」とかいうものじゃないんだ。よって立つ原理は全く正反対でも
どちらも共に政治体制としては同等のものなんだよ。だから逆に私とカイザー
の戦いは、そのよって立つ原理の戦いにもなってしまったのだけど…
それに現代ではある程度の豊かさは同盟でも帝国でも共に実現されてるしね。
社会福祉政策がないというのが体制の批判になる程度に、帝国でも国民の
ある程度の豊かさは既に実現されていたわけなんだ。

因みにそのケマル・アタチュルクが同盟の指導者だったら、か…
比較することが難しいと思っている私からすると…おそらくこのような人物が
現代の同盟の指導者になるということはないと思う。そもそもこのような
タイプの人物自体が出てこないのじゃないかしら?
なにしろ彼は「馬上の世界精神」なんだから…

しかし彼の軍略は桁外れのようだったからなぁ、軍人ケマル・アタチュルクが
もし同盟に現れていたらカイザーは私以上の苦戦を強いられたろうね。
私が「不敗の魔術師」なら彼はいわば「常勝の魔術師」といってもいい人物
だったんだから。

261 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/11 00:31

>>258 ケマル・アタチュルク
まず、自らの質問する人物について資料を提供してくれたことに感謝しよう。
…しかし、地球時代に生きた人間にも、やはり見るべき人物は少なくないようだ。
このケマルなる人物は、たしかに予とヤン・ウェンリー、双方の持つ人格が見られる。
もっとも、それを為人と思想信条の別で完全に区切れるとは言い切れぬようだが。

自らの才能に自信を持って独裁権を得、それによって改革を断行することや、
軍人の時代には常に自らが前線で指揮を取っているところは予と通ずる。
そして、戦闘指揮、社会改革のいずれも正しいものであったのだから、
ここを評価せぬわけにはいくまい。これは強引ではあるが、間違った選択ではないのだ。
急変する時代を「瀕死の病人」が生き抜くためには、彼という劇薬が必要だったわけだ。

しかし、彼は「上からの革命」をなすにあたり、重要なことを忘れているようだ。
独裁者はあくまでも自らの才幹を全ての中心に据える人間ではあるが、
同時に、有能な人材を発掘し、彼らから信頼を得、登用することも職務の一つだ。
どれだけ才能豊かな人間であっても、一人で統治などできはしない。
自分で作った文字を、自分から末端の学校に教えに行くというのは、
指導者の誠実さを示す意味では結構なことだが、そこに実益を求めることはできぬ。


それで、彼のような人物が同盟の指導者であったら、ということだが、
これはさほど深刻な問題ではないように思えるな。
というのも、このような人物が「建国の父」としての偉才を発揮できる
時代の状況というのは、すなわち「国家が病み衰えているとき」だからだ。
帝国と同盟の二国しか存在せぬ宇宙において、その状況とはすなわち、
実際の同盟末期のような荒んだ状況というわけだ。
「第三国」に遠慮することのない帝国は、なおも同盟を侵略したはずだからな。

その段階で彼のような才能が独裁権をにぎって予の帝国と対したところで、
結局は「純粋な専制国家」と「事実上の専制国家」の戦いとなり、
兵力において完全に劣っている同盟側が廃滅する未来に変わりはない。
予は戦後、彼を幕下に加えようと手を差し伸べるだろうが、それをがえんじるかどうか。

逆に、平時において彼のような人物が政権をにぎったところで、
民主主義の束縛によって才幹を完全には発揮はできず、
「優れた指導者でした」と言われるだけの政治家にとどまる。
この場合は、むしろ純粋な軍人として予と戦ってくれたほうが、面白みがありそうだがな。

262 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/11 00:31

>>259 オーベルシュタイン
予に、「戦略家」ではなく「戦術家」として魔術師と対せよというのならば、
答えはただ一つしかあるまい。すなわち、3だ。
1や2の回答も、場合によっては予の気質に添ったものではあるが、
いずれの選択肢にも、却下すべき理由がある。

1については、彼のような指揮官が奇襲などという、ある意味で見え透いた作戦に
まんまと引っかかってくれるはずはないということと、仮に奇襲作戦が功を奏しても
それが致命的奏功にならぬ限り、その後の危険は一気にこちらに傾くいうこと。
バーミリオンでも、彼はミュラーの来援を退けて予の旗艦を射程に収めている、
このことから考えて、奇襲作戦が成功する可能性は極めて低い。

2は簡単なことで、こちらはあくまでも戦略的な戦い方になるからだ。
「回廊の戦い」で、予はこの策を以って彼と戦ったが、あのとき、
予の心中には、どうも釈然とせぬものがわだかまっていた……。
戦略的勝利たる「不戦勝」を、戦術家としての予が求めるはずはなかろう。

したがって答えは、残る3となる。
彼を戦場で打倒し、それによって満足を得るには、これしかないはずだ…。
同数の兵力、そしてできることなら麾下の将兵の能力もほぼ拮抗し、
あとは予と魔術師、双方の司令官がそれらをどのように生かすかという
知略の一点のみで勝敗が決するような戦いがいい。
同数の兵力でも、こちらにキルヒアイスやミッターマイヤー、
あるいはロイエンタールなどがいてしまっては意味がないからな。

予にとって、敗北などはただの一度で十分すぎる。
この戦いが叶うなら、彼がどのような魔術を使ってこようとも、
予は彼の旗艦をこそ予の艦隊の射程に収めてやると誓う!

263 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/12/11 01:59

>>262
閣下、私のような凡人をそのように高く評価してくれてありがとうございます。
しかしおそらく…閣下のお望は叶わないだろうと思います…

戦術としてだけ戦うのは私の本意ではありませんし、何よりも元帥の示した
選択肢の3を私が受けて立つとすれば、それはバーミリオン会戦に匹敵する
同盟の危急存亡のときだけでしたでしょうから。
それ以外であれば…私は最小限の損害で戦線を離脱することを第一の作戦目標
としたことでしょう。

264 名前:名無し客:03/12/11 19:11

グリンメルスハウゼン大将の日記を、オーベルシュタイン軍務尚書に丸投げ。

これ最強!

265 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/11 23:11

>>263 魔術師と呼ばれた男
ふっ…卿が凡人であるなら、宇宙に名将と呼びうる人間などいなくなるな。
少なくとも予は、そのような者など寡聞にして知らぬことになる。

それはいいとして、>>262の回答はあくまでも仮定の話であるゆえ、
卿自身や国家の背景などを考慮はしておらぬ。
むろん実際の戦争においては、これらを考慮せぬことほど馬鹿げた行為はないが、
質問者のオーベルシュタインは、兵士の命すら考えるなと言っている。
現実に生きる軍人としてはそう言われても難しい部分はあるが、
あくまでも彼の提示した仮定に乗っ取るならば……という前提の回答であったのだ。

むろん、予はこのような事態が現実になることを望んでいないわけではないが、
実際にそうなってくれるなどとは、つゆ思っておらぬ。案ずるな。

しかし……最小限の被害で戦線を離脱、か。
アスターテでもアムリッツァでも、卿はそうだったな。
仮に卿と戦うとするなら、卿のその作戦をいかにして
戦術的に突き崩すかが最初の課題となりそうだな。
ふっ…、3度も同じことをされて逃げられるなど、たまったものではないからな。

266 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/11 23:17

>>264 丸投げ
グリンメルスハウゼン大将は、生前自らの書き綴った日記を他者には決して
見せることなく、初めて予という人間を見込んで、ケスラーを通じてこれを託した。
当初は彼の意図するところが完全に鮮明ではなかったが、
「歴史が門閥貴族どもの占有物でなく」なったとき、この文書を目にして
予はその真意をようやくはっきりと理解することができた。
卿の進言は、その彼の予に対する信頼を裏切ることになりはせぬのか。

また、オーベルシュタインに丸投げというが、たしかに彼であれば日記の内容を
上手く利用する術を考えだし、予の地歩を固める道具としていたであろうが、
それを、ローエングラム王朝が成立した今になって進言し、何が得られるのか?

よって、>>264で提出された卿の言からは、「最強」という結論への説得力が皆無だ。
提出レスが簡を極めているのは大いにけっこうなことだが、
要を得ぬことには全く意味がなくなる。
もし、卿がどうしても予への献策を望むなら、簡にして要を得たレスを再提出せよ。

267 名前:名無し客:03/12/12 07:21

もし旧帝国内に、チェ・ゲバラや毛沢東みたいな反政府ゲリラが活動していたら、どう対処しましたか?

268 名前:名無し客:03/12/12 09:21

カーチス・ルメイについて、何か一言。



269 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/12/12 20:57

>>268
…私も軍人の一人だからね…この質問に答えるべきなんだろうな…

カーチス・ルメイって人の資料を見ると…地球時代20世紀アメリカ合衆国
の軍人、空軍司令官として第二次大戦中より戦略爆撃を指揮する。
戦略爆撃というのは…無差別空襲のことなんだね…

軍隊や軍人の職務というのは結果についてだけいうなら要するに「人殺し」
なんだ。その点ではこのルメイという人も私も大差ないと
いわなければならないね。むしろ効率よく戦争を終わらせようとした
という意味では彼の作戦指揮は決して誤ってはいなかったのかもしれない。

ルメイという人の人格は後で考えるとして、私がルメイというこの将軍を
一概に非難できないのは彼が生きた時代というのが地球時代でも戦争の
やり方が大きく変わっていく時期だったからなんだ。それ以前のいつの時代の
戦争でも民間人が戦争に巻き込まれて殺戮されるというのはあった訳だけど、
昔学んだ軍事史からいえば、それが20世紀あたりを境として大きく変わって
いったというんだね。つまり民間人が戦争に「巻き込まれる」という事態が
民間人を「標的にする」という風に変わった、というんだよ。

これは戦争のやり方自体が大きく変わっていった結果でもあるんだ。この頃を
境としていわゆる「総力戦」というのが本格的に始まるようになった。
総力戦というのは文字通り軍事だけでなく、政治、経済、社会の総力全てを
傾けて戦争を戦い抜くというやり方なんだ。つまり実際の戦闘は軍人、兵士が
戦うけど、その戦闘を後方の国民全員が支えるという形になったんだ。だから
この時期、兵器の開発、生産の能力も飛躍的に高まった。飛行機なんか
発明されてから実戦に投入されるまで、20年もかからなかったんだから…

で、要するに…この時期を境として、戦争とは全く関係のない純粋な「民間人」
というのは消滅してしまったといってもよくなってしまったんだ。
軍人、兵士ではない一般の国民は「民間人」ではなく「非戦闘員」に
なってしまった。つまり戦闘はしないが他の形で戦争を支え参加する人員にね。

つまり…ルメイという将軍が行った無差別空襲は総力戦時代の作戦行動としては
やはり間違っていなかったといわざるを得ないんだ。逆にいうと、
彼が無差別空襲を指揮しなかったとしても、いずれ他の誰かがそれをやっても
不思議ではなかった訳なんだよ…たまたま彼がそれをやっただけ、
といえるかもしれないね…

私が軍人として彼を一概に非難できないのはこうした理由なんだ。
宇宙暦の現代でも同盟と帝国の戦争はまさに総力戦として戦われたのだし…

270 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/12/12 21:02

>>268(続き)
だが私がルメイという将軍個人を非難するとすれば…それは彼が
その無差別空襲に良心の呵責を感じていなかった、という点だ。
私の手元にある資料には、戦争が終わった後若い将校から無差別空襲を
批判された時に彼が答えたこんな言葉が載ってるけど…
「自分の脳裡にあったのは、いかに戦争を終わらせるかであり、日本人の生命
のことではなかった。すべての戦争は非道義的なものであり、そのことで
悩むのならば、君は良い軍人ではない」
…その意味では彼は「良い軍人」だったんだろうね、しかし確実に「良い人間」
ではなかった。
呵責や反省のある人間は同じ過ちを繰り返すまいと決心し努力することが出来る。
しかし呵責や反省のない人間は同じ残虐行為を永遠に繰り返すんだけなんだよ。

私もカイザーも軍人として多くの部下や市民を死に追いやってしまったことが
あるのを否定することは出来ない。しかしそのことを当然だと思ったことなど
一度もなかったよ。だから私は同盟と帝国の和平の道を求め、カイザーは
大量破壊兵器の製造を決して許そうとはしないんだ。

ルメイという人は軍人としては一流だったかもしれないけど、
人間としては三流以下だった、と私は思う。

271 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/12 22:13

>>267 チェ・ゲバラや毛沢東
ここでは、地球時代の歴史的有名人を帝国や同盟に
連れてくるのが流行っているのか。…まぁいいだろう。

チェ・ゲバラ、毛沢東、彼らはいずれも「共産主義」とかいう、現在では
歴史の教科書にしか登場しない政治体制の確立に尽力した者たちだな。
しかも、反政府ゲリラを見事に成功させた有能な革命家でもある。

で、彼らが旧帝国政府に対して実際と同じような行動をとっていたらどうするか。
答えは簡単だ。せいぜい彼らに帝国軍の兵力を割いてもらい、
注意を引き付けておいてもらったうえで、予が貴族どもを覆滅する。
「反ゴールデンバウム王朝」という点で予の勢力と彼らは一致しているので、
予の新体制が成立した後には彼らを取り込むことも不可能ではあるまい。

それとも、卿の質問の意図には「共産主義」というものが強調されており、
それゆえに予の帝国と彼らとが共存できない、もしくは漁夫の利を得た
予に対して彼らがさらに「反新政府」ゲリラを行うのであれば、予は、
支配者が反逆者を裁くという大義名分の下に彼らを取り締まるだけのことだ。

収束に向かいつつある帝国内の治安をゲリラ活動を行うことでかえって
乱そうとしている彼らと、同盟という外敵と門閥貴族という内敵の双方と戦って
武勲を立て、内部から正当に覇権を得て治安の回復を目指す予の勢力と…、
国家の基盤である平民たちがどちらにより多く味方するかは、自明の理であろう。

272 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/12 22:14

>>268 カーチス・ルメイ
惑星内の地上戦において、熱核兵器や爆撃の使用につねに積極的であり、
人類史上初めて、人間に対して核兵器を利用した人物か。
さらにその後、彼は核の被害にあった国家から勲章を授与されているようだな。

笑うに笑えぬ皮肉ではないか。
大量殺人の果てにあるのは断頭台ではなく、数多の勲章きらめく栄光の座というわけだ。
…ヴェスターラントの被害者や遺族であれば、予に対しても同じことを言うであろうな。

しかし、以前にも少々触れたように、予は兵器を利用すること自体に
軍事的好奇心を刺激されたり、あまつさえそこに将兵の生命が
関わっていると知って、積極的な考え方を有するような人間ではない。

カーチスなる者は、予が調べた範囲内では、どうもこの救いがたい気質の
所有者であることを否定できぬな。
見え透いた言い訳をしようとも、自らの好奇心を含んだ目的のために
戦闘員とはいえぬ人間までを虐殺した事実は消えはせぬのに、
そのことを恥じる様子も見せぬとは。

それとも、この人物には予でさえ知りえぬ深慮遠謀が存在しており、
これに基づいて行動をしているとでも言うのか。
万が一そうならば、その内容を拝聴した上で、予の浅慮を恥じることにしよう。

273 名前:名無し客:03/12/12 22:34

中央政府と関るのを拒否して、辺境で独立国家の様なものを作った貴族はおりましたか?

274 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/12 23:12

>>273
銀河帝国は、その広大な領土にもかかわらず、極めて中央集権的だ。
門閥貴族たちにはそれぞれの領土が与えられてはいたものの、
あまりに自分勝手な統治を行い、少しでも帝国政府に対して不穏と思われる
言動を見せた場合には、それ以降の特権は保証されなくなる。

あくまでも政府の支配下にある「門閥貴族の一員」として振る舞うのであれば、
彼らはよほど重大な犯罪を犯しでもせぬ限りは決して罰せられぬし、
平民たちをいくらもてあそんだところで、何のお咎めもないものなのだがな。
それらの行為が、こと帝国の中枢に対する脅威となるならば、
彼らの浸かっている「ぬるま湯」は一気に「氷水」と化し、すぐさま凍死に至る。

ここまで徹底した中央集権体制にすれば、帝国に刃向かいたくなる貴族など
よほどの気概を持った大人物か、単純におかしいだけの狂人であろうよ。
政府には黙々と従えば、彼らは一生暖衣飽食の生活が保証されるのだからな。

なお、ローエングラム王朝においても、今後はともかく現在では
貴族が自らの領地に対して独裁的な政治を行うことは禁じている。
リップシュタット戦役で門閥貴族は滅ぼしたので、現在の貴族が
そのようなことをするとは思いたくないが、新王朝における
特権廃止の「反動」を自らの領地に求めるようなことがあってはならぬからな。

275 名前:名無し客:03/12/13 19:34

帝国内の有色人種は、500年の間にどうなったのでしょうか?

276 名前:名無し客:03/12/13 23:12

シーマ・ガラハウのような存在は、重用できますでしょうか?
できれば、魔術師さんの答えもお聞きしたいです。

ttp://www8.ocn.ne.jp/~salassa/data/pilot/cima.htm

277 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/13 23:28

>>275 有色人種
100パーセント……というわけではないが、ほとんどいなくなった。
純粋な有色人種ということであれば、限りなく100パーセントに近いが。

ルドルフが戴冠し、奴が白人以外の人間に対して厳しい社会を作り出した時点から、
帝国内の有色人種は少しずつ数を減らしていくことになる。
そして、アーレ・ハイネセンの長征一万光年に付き従った者の中には
社会的劣等種とされた有色人種も多く含まれており、
以後、彼らの住まう地は帝国ではなく同盟にあるというのが常識になる。
となれば、彼らは迷わず亡命を選び、帝国からはますます数が減ることになる。

さらには、フェザーン自治領が成立したときも、同様の現象が起きた。
フェザーンは帝国を宗主国とはしていたものの、内政に関してはほとんど不干渉の
姿勢であったので、同盟に行けなかった者たちが新天地を求めて動いた。

そして、残った数少ない有色人種たちも、大多数を占める白人と混血し、
それが重なって、彼らの血は薄れていってしまったというわけだ。
彼らの濃い血は、同盟やフェザーンでしか維持できなかったのだ。

だがむろん、これらを併呑した現在のローエングラム王朝ではこの限りにあらず、
白人だろうが有色人種だろうが、実力次第で同様の生き方が保証される。
予が戦場で唯一打倒できなかった魔術師もまた、有色人種なのだからな、
人種で社会的差異を決めるなど、愚の骨頂ではないか。

278 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/13 23:59

>>276 シーマ・ガラハウ
なるほど。女性でありながら、優秀な提督の資質を持っているようだ。
…もっとも、少々謀反気が強いのが玉に瑕といえそうだが、
彼女が終生得ることのできなかった、真の忠誠の対象たる人間に、
予がなることはできないだろうか。

彼女が主義主張よりも即物的な利益を求めるというのなら、それでよい。
つまりは、彼女を他の誰よりも正当に評価し、信義を以って接すれば
彼女は忠誠心と利益の双方を得ることになるのだからな。
それでもなお裏切られるようでは、予は所詮その程度の主君だったということだ。

だが、おそらく、彼女は即物的利益と忠誠心の両立を望んでおり、
さらに本音を言えば、やはり忠誠心を求めているはずだ。
なぜなら、忠誠心などを本当に嫌悪する人間ならば、自らの艦隊の部下から
忠誠を誓われることもまた嫌うはずでろうからな。
自らが身命を賭して忠義を尽くしたいと思える人間がいなかっただけだ。
卿の提出になる資料から、予はそう判断した。

予の麾下にも、司令官への忠誠心で比類ない攻撃力を有する艦隊は
すでに他にも存在する。彼女がそれにならうのもまたよしであろう。
…もっとも、オーベルシュタインあたりから諫言が来そうな気もするが。
――ともあれ、重用するかしないかは、彼女の武勲次第だ。
だが、武勲を立てるのであれば重用はする。
それが、部下の忠誠心に対する、主君からの返礼というものだろう。

279 名前:名無し客:03/12/13 23:59

戦艦の名前、ネタが切れたりはしなかったのですか?
150年も戦争をやってれば、撃沈された戦艦は数知れずだと思うのですが。

…そもそも、どこで名付けをやっているのでしょう?

280 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/14 00:21

>>279 戦艦の名前
新しい戦艦の名前をつけたいが、ネタがないので公募する……、
などということになれば、それはそれで見ものかもしれぬが、
あいにく今までそういうことはなかったな。

いくつかの戦艦を見ればわかるとおり、これらの名称は基本的に
ゲルマン神話の神や地名、もしくは地球時代のゲルマン系種族が
住んでいた地方の地名、あるいは古風な人名などが用いられることが多い。
だが、これまでに戦艦はいくつも造られているだろうが、その製造目的によっては、
たとえば「ブリュンヒルト=ツヴァイ(2号)」のように、過去にあった戦艦の名称を
再度利用することもあったりするので、ネタ切れにはなるまい。

また、戦艦の名称を決めているのは、基本的には造兵廠の設計者たちだ。
彼らの決める名称が、先ほど挙げた原則に乗っ取った命名方法になる。
ただ、これから製造する戦艦の利用者がすでに決まっており、
それが爵位の高い貴族や階級の高い軍人であったりする場合には
彼らに決めさせるということもあるし、出所は様々だ。

ちなみに、予のブリュンヒルトは、ワルキューレ9姉妹の長女にして長であり、
戦場の最前線に立って常に戦う、美しさと勇猛さと知性を兼ね備えた女性の名だ。
あの白鳥を思わせる純白の機体と、それを駆る予の気質とを見事に表している、
実に素晴らしい戦艦だ。
…この艦を予に下賜したときだけは、フリードリヒ四世にわずかながら感謝したものだ。

281 名前:名無し客:03/12/14 00:28

ギレン・ザビについてどう思いますか?

282 名前:名無し客:03/12/14 00:39

サウンドの力はあると思いますか?

283 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/14 00:44

>>281 ギレン・ザビ
言うことは大きいが、自らの戦場での行動がそれに伴っているのか…、
このような輩には、まずそう言いたくなる。

正義や信念を大声でがなり立てるのは結構なことだが、
自分自身で部下を率いずして、何が総帥か。
しかも、少数の優良種による宇宙全体の支配などという………、
どこかで聞いたことのある戯言を、この男も吐いているな。

力のある者が宇宙を支配すべきだという思考には予も賛同するが、
それは種族などではなく、個人の問題に限定しておくべきだ。
そして、必要なのは、独裁者による独善的な「優れた統治」などではなく、
統治される側の臣民が求めている統治を、どれだけ効率的かつ公正に
行えるかという、客観的優秀さなのだ。

しかも、戦場の後方で前線を鼓舞していたら、政敵に背中を刺されるとはな……。
悪い意味での政治力と口先だけのカリスマ性意外に、
この男が持っていた力とは、いったい何なのか……?

284 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/14 00:59

>>282 サウンドの力
「サウンドの力」とは、そのまま、音楽が持つ力と解釈するのだな?
であれば、そこにある力を認めぬほど、予は狭量ではない。

軍人が戦場へ出て行くときには、帝国の軍歌を斉唱することがある。
「ワルキューレは汝の勇気を愛せり」という曲なのだが、
この曲を歌い、また聴くことで、自らの士気を飛躍的に上昇させる者もいる。
音楽というものには、人間の感情に訴えかけるものが存在するのはたしかだろう。
……もっとも、メックリンガーのような人間が言えば説得力もあろうが、
芸術に大した関心のない予が言ったところで、あまり意味はあるまいがな。



……さて、予定していた予の統治期間が、あと少しで終わるな。
予想よりずっと早いペースではあったが、予定通り300をもって一幕としよう。

それ以降のことについてだが、現在は客分として遇している
魔術師が本格的にレスを続行するもよし、
彼にその気がないのならとりあえずはこのまま置いておき、
新たなキャラハンが新しいルールのもとで
まったく違ったスレッドを作ってもかまわぬ。

いずれにしても、このスレッドに何かの役割が残っているのであれば、
今後は、その役割を欲する者たちの手で運営がなされればよい。
むろん、このまますぐに移行するというのであれば、
移行までの手続きは予が責任を持って行うものとする。
それが、いままでスレを統治していた者の責務であろうからな。

なお、この件に関して何か言を述べたい者は、こちらでもかまわぬが、
専用のスレッドがあるのだから、そちらを使ったうえで頼みたい。

http://appletea.to/~charaneta/test/read.cgi/ikkoku/057830312/l50

特に何もなければ、とりあえずはこのままだ。
予が、また機会を得てレスを再開しないとも限らぬしな。

285 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/12/14 02:00

>>276
君が添付してくれた資料を読んでまず感じたのは…このシーマ・ガラハウ
という人、本来はとても誇り高い自尊心に満ちた人だったんだろうね。
しかもそれに見合う才能と努力を決して怠るようなことはしなかった
という気がするな。
彼女が部下から慕われていたというのは分かる気がするよ。

率直にいって彼女は上官に恵まれなかったんだろうなぁ。多分自分の本意では
ない「汚れ仕事」を押し付けられ、しかも後でそのことを理由に酷い仕打ちを
されたのだから…誇りと自尊心を傷つけられた彼女が一種の虚無主義に
陥ってしまったとしても不思議じゃないだろうね。
おそらく戦場で正々堂々と敵と戦える部署についていたら、彼女は
帝国の提督たちに匹敵する矜持あふれる軍人になっていたかもしれない…

もっともその誇りの高さと自尊心が私の仲間たちの気質と合ったかどうか…
少し疑問だなぁ。どうも私たちははた目から見るといい加減な連中に見られ
そうだからね(髪掻き)
私たちの繋がりは一種の同志的結合という色彩が強くて、戦いも遊びも
お互い本気でやるというだけのことだったんだけど…

で、彼女を重用するかどうか、ということだけど、将兵の人事権は
首都星ハイネセンの統合参謀本部にあるもので私の一存ではどうすることも
できないなぁ。
ただ私にも艦隊司令官としての上申権はあったから…本来の彼女なら
シェーコップに劣らない働きをしてくれそうだから、まずは赴任してきて
私の艦隊になじめるかどうか経験してもらった上で彼女自身に決めてもらう
ということになりそうだね。

286 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/12/14 02:03

>>279
同盟の戦艦は基本的には量産型が主流でね、戦闘時の作戦行動に応じた
幾つかのプロトタイプにマイナーチェンジを加えるくらいのものだから
帝国の戦艦に比べれば個々の戦艦の個性というのは余り目立たないな。

そんな訳だから同盟での戦艦の個体識別は正式には艦の側舷に記された
識別番号で行うことになっているんだけど…さすがにそれじゃ味気ないからね
で、副次的に艦名が付けられているわけなんだ。

命名の仕方は帝国とさして変わりはないよ。
もっとも識別番号が正式なわけだから長い戦争の間には名前の同じ戦艦があって
も不思議じゃないね。しかし…一般的にいうと複数の戦艦が同時期に同じ名前を
名乗ることはないから、その戦艦が撃破された後にその名を継ぐということに
なるのだけど…そいつは余り縁起のいいものじゃないわけでね、結果的に
同名の戦艦というのはほとんどないみたいだなぁ。

>>284
閣下の最初の宣言どおり、閣下がこのスレの統治を一端終えるのでしたら
私も自分のいるべき場所に帰還したいと思います。

本来でしたらトリップもない捨てハン同然の私でしたが、閣下のご理解と
ご好意によってこのスレに滞在し、自らに課した同盟の立場の表明
そして私の抱く「正義」の披瀝も行うことが出来ました。
あらためてお礼を述べたいと思います。

その後のこのスレの行く末については今後の要望等の成り行きにお任せしたい
と思います。

287 名前:名無し客:03/12/14 02:11

このリンク先を見てくれ、これをどう思う?

ttp://www.yellowsubmarine.co.jp/original/ginga_top.htm

288 名前:名無し客:03/12/14 02:18

陛下。
削除人のValkyria ★さんの名前をどう思いますか?
つまらない質問ですみません。

289 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/12/14 02:37

>>287
…………こいつはなんとも…………壮観だなぁ…………

こんなものが私の生きていた頃にあったら新兵教育に使えたかもしれないけど…
しかしこの縮尺比でいうとヒューベリオンは8センチにもならないので…
…何がなんだか、分かるのだろうか?…

290 名前:名無し客:03/12/14 02:49

武士道とか、騎士道についてどう思われますか?

291 名前:名無し客:03/12/14 03:53

陛下に魔術師さま、それに元帥さまにも聞いてみたかったのですが
あの「オーベルシュタイの草刈」、皆さんはどうするつもりだったんですか?

292 名前:名無し客:03/12/14 03:57

すみません、「オーベルシュタインの草刈」でした(涙

293 名前:オーベルシュタイン ◆rEH0G3hTlI :03/12/14 09:33

>>291
陛下の残り少ない統治期間にお邪魔するのは汗顔の至りなのだが・・・

簡単に言えば、「危険人物」たちを拘束し、彼らを盾(人質)にすることによって
イゼルローンに降伏・開城を迫ろうとしたのが主な理由だ。もっとも他にもいくつか
理由はあるが、それについては私のスレッドで答えているのでそちらを参照されたい。

さて陛下。それに魔術師殿。私は典型的な後方勤務型の軍人でして、艦長や艦隊司令官
の職を経験したことがありませぬ・・・そこで質問ですが、初めて一艦の指揮、あるいは
艦隊指揮権を委ねられたとき、どのような感慨をいだかれましたかな?どうも毎回小官ら
しからぬ質問ばかりで恐縮ですが・・・

それと、実力通りの比類なきレスをされていたご両人に大神オーディンの恩寵あらんことを。

294 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/12/14 16:07

>>290
武士道や騎士道ってのは…地球時代の特権的な武人が心がけた武人の
心得、というものだね。

私も軍人だからまったく無縁というものでもなさそうだなぁ。しかし
同盟の軍人は身分的に何かの特権を持っていたというわけではないから
「道」と名の付くほどの格式ばった心得を持つ、ということはないように
思うよ。

それに少し気になることがあるんだけど…士官学校時代に聞きかじった
知識で「武士道とは死ぬことと見つけたり」という言葉があってね、
それを知ったときはなんか納得できない気持ちになったのを覚えているよ。
軍人は人殺しが仕事だから自分が戦死することがあるのも覚悟しなくては
いけないんだけど…しかし相手も自分も死ぬことが当然だ、とかいう風に
考えたことは一度もなかったからね。

ま、それは武人としての誇りの持ち方をいっているのかもしれないけど
死ぬことを誇りと思う軍人というのは、私には危険な感じがするなぁ。
軍人の誇りというのは、自分の手にしている力に決して酔わないという
自制心にあると私は思っているのでね。

295 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/12/14 16:11

>>291
あの事件が起こったときは私はもう亡くなっていたんだが、しかし
元帥が仕掛けてきたあの策略は…私が生きていたとしても
最も苦慮せざるを得ないものだった…それは認めざるを得ないね。

元帥の思惑は元帥のスレで元帥自身が語っている通りだけど、
イゼルローンの側からすれば要するに「最初から負け」なんだよ。
戦略的にいえば元帥の要求を受け入れても蹴っても、帝国内における
イゼルローン共和政府の政治的影響力が著しく低下するのは
否めなかったね。極端にいえば結果はイゼルローン共和政府が
形式的にも倒壊するか、形式的に存続しはしても実質的に倒壊
するか、の違いに過ぎなかったといっていい。
その存在が暗黙のものであれ「国民」の支持のない政府なんか
民主的政府の名に値いしはしないのだから。

とすると、自ずと私たちが選択する道は決まっていったと思う。
「いかに良く負けるか」という選択基準しかなかったわけだからね
………元帥の要求を受け入れたろうね。

ただ…私は、それで民主主義が敗北したとは決して思わない。
確かに政治体制や政治制度としての民主主義は消滅しただろう。
しかし民主主義の本質は民主主義的な精神にあると私は思っている。
誰でも自分のことは自分で決めることが出来るし、自分で決めよう
とする。それを阻むものには、それが抑圧であれ温情であれ、反対
の意志を貫く。そうした気持ちのあるところに民主主義は既に
始まっているんだよ。
イゼルローンが開城した後、そしてカイザーが亡くなった後の
帝国がどうなっていくのか、私には分からない。
しかし、これだけはいえるだろうね。帝国が特権的な意思、
いや善良な意思でさえも民衆に押し付けようとする限り
アーレ・ハイネセンや私、そしてイゼルローンの仲間たちの名前は
密かに語り継がれていくだろう。

民主主義はほんの少しの間、冬眠に入っただけなんだよ。

296 名前:魔術師と呼ばれた男 ◆6uezfEF5S6 :03/12/14 16:14

>>293
元帥、お久しぶりです。ご健勝のようで何よりです。

さて質問の答えなのですが…
実は特にこれといった感慨がなかったというか、感慨にふけっている
暇がなかったというのが偽らざるところです。

私が事実上艦隊の指揮権を委ねられたのはアスターテ会戦で第2艦隊の
幕僚だったときでして、指令官のパエッタ中将の負傷で急遽艦隊指揮を
任されたときだったのです。
あの時は後のカイザーが既に第4、第6の二艦隊を撃滅した後で勢いに
乗っていましたから、私としてはいかに最小限の損害で戦線を離脱するか
を考えるだけで頭が一杯だったのです。

その後、寄せ集めの将兵で編成された第13艦隊で正式に司令官に任命された
訳ですが…正直にいえば気が重かったですね。
士官学校で軍事史を専攻していたことからも分かっていただける通り
私は内心では自分も後方勤務型の人間だと思っていましたし、それを望んでも
いたので実は「困ったな」というのが本心だったのです。
しかしそれでも最低限思ったのは、部下を無駄死にさせるような作戦指揮だけ
はとるまい、ということだったでしょうか。

ま、後ろ向きの感慨だといわれれば返す言葉もないのですが…(髪掻き

それから元帥、お褒めの言葉をいただきありがとうございました。
カイザーと元帥、そして私は譲ることの出来ない違いを持っていましたが
死後になってこのように語り合うことが出来たのをうれしく思っています。
…いずれお二人にはまたどこかでお会いしたいと願っています…

297 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/14 19:41

今日のレスで最後になるか。
300を越えても、終了宣言をするまではレスをするので、
まだ何か言いたいこと、聞きたいことがある者は申し出るがいい。

>>287 バトルシップコレクション
ほう……。よくもこれだけ、帝国と同盟の戦艦を集めたものだ。
とくに、帝国側の戦艦はどれも懐かしい顔ぶれだな。
しかし、やはり予のブリュンヒルトとキルヒアイスのバルバロッサが
全戦艦の中でもひときわ異彩を放ち、輝いて見えるな。

……よし、アレクへのクリスマスプレゼントは、このなかにある
「ブリュンヒルト(ローエングラム紋章)」に決めよう。
「コンプリートボックス」なるものを一度に与えるような贅沢を味わわせては、
教育上よくあるまいし、あれだけ数があっても持て余すだけだ。
単品で買いつつ、別の戦艦が出たら、それらを旗艦とする提督に譲るとしよう。

そうと決まれば果断即行だ、今宵のレスが終わったら買いに出かけるぞ!!
>>287、久しぶりに予の目を潤す戦艦の勇姿を見せてくれたこと、感謝しよう。
これらを求める諸卿らは、よい買い物をするであろう。
だが、自らの経済事情とよく相談したうえで、事を決せよ。

298 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/14 19:42

>>288 削除人のValkyria ★
“Valkyria”とは、つまりワルキューレのことだな。
本来、ワルキューレとは個人の名を指すものではないが、
仮称を名乗るにあたってこの名を利用することは、悪い選択ではない。
誤った書き込みを速やかに削除し、板の住人に安寧を与えるという仕事も、
ワルキューレたちが行っている仕事と通ずるものがあろうしな。

別にプレッシャーをかける気はないが、Valkyriaなる者には
ヴァルハラにおける戦場の乙女の名に恥じぬ活躍を期待したい。
幸い、予自身が世話になることはなさそうだが、同じ板の利用者として
日々これを支える努めを果たしている者達には、感謝している。

…それと、何度も言うようだが、卿らが質問の質など気にするな。
悪意のある適当な質問爆撃ならばともかく、素直に聞いてみたいと
思ったことを率直に書き込めぬスレッドなど、誰が好こうか。
予だけでなく、キャラハンは皆、仮に稚拙であっても誠意ある書き込みを待っているはずだ。
そこにためらうべき障害など、決してありはせぬ。
卿には、今後とも質問を待つスレッドを率直な書き込みで盛り上げてもらいたい。

299 名前:名無し客:03/12/14 20:19

カイザー!
>>287の製品、買っても買っても同盟軍アイテムしか出ないのは
経済、流通を裏で操るフェザーンの黒狐の陰謀なのでしょうか?

300 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/14 22:47

>>290 武士道と騎士道
文化的背景の違いはあるものの、いずれも武人が生きる上で
持つべきとされた精神のことを指している言葉だな。

武士道とは、主君への絶対的な忠誠、名誉、仁徳といった概念が根底にあり、
何よりもまず、主君へ尽くすこと、そして戦場で名誉ある死を遂げることこそが
本懐であるとされているようだ。
だが…、主君への忠誠も、戦場で死ぬことも、予に言わせれば無条件の本懐などではない。
主君が忠誠に値しなければ離反するも自由、戦場で殺されず、捕虜になることは
決して恥なのではなく、正々堂々と戦った末に生を得たのであれば、それこそ誇るべきことだ。

武士道のなかには、むろん見習うべき思想も混じってはいるが、
すべてを受け入れることは、予にはできぬな。

また、騎士道とは、忠誠、名誉、敬虔、洗練、弱者保護などがその根底の精神であり、
帝国では多くの場合、こちらに重きを置いた思想が支配的だ。
こちらの思想の場合だと、敗北した後に捕虜となることは決して恥とされぬようで、
さらには契約的な主従関係が重視されるので、要求に答えられぬ主君は
忠誠に値せず、武勲を立てられぬ部下は容赦なく切り捨てる関係だったようだな。
むろん、実力のある主君に絶対的な忠誠を誓うことも、この範疇であろう。

帝国の、地球時代から伝わる文化的素地から考えれば、
やはり武士道より騎士道のほうが理解しやすい思想といえるな。

301 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/14 22:47

>>291-292 オーベルシュタインの草刈り
あの一件を耳にしたときは、「またしてもやられたか」と思ったものだ。
共和主義者の政治犯を収容してイゼルローンの無血開城を要求する…、
これはたしかに、一滴の血も流さずに事態を解決させる手段だからな。
あの男はいつも、予にとって辛辣にも思える正論を突きつけてくる。
だが…それを感情で排するとき、予は皇帝の責務を放棄することになるのだから、
ある意味で、彼の思考は予にとって唯一の貴重な存在であったのだろう。

しかし、それでも、人間とは感情の生き物であることも否定できまい。
彼があのような策に出れば、無血開城は果たせたとしても、
その後に帝国に対する共和主義者たちの憎悪がわだかまるのは必然だ。
そして、帝国側でもそのような策を潔しとはしない者が多いことは自明であり、
軍務尚書は、いくら独断的権限を有していたとしても、それらの行為における
自らの姿勢を、誠意をもって説明する責務はあったはずだ。

オーベルシュタインが徹底した秘密主義者であったことを結果として軽視し、
彼に事態の収拾を委ねた予に、結局は責任が帰するのであろうが……。

このオーベルシュタインの策に対し、予はカイザーリンの助言を容れた。
つまり、政治犯を釈放して彼らと交渉の機会を設けようということだ。
皇帝からの直接の招請で、立場は対等とあれば、彼らもそれを拒否はするまいからな。
……もっとも、結局、収容所では暴動が発生し、共和主義者に警戒心を抱かせ、
それが、予にとって最後の会戦であるシヴァ星域の会戦につながったのだがな。

ここで、暴動を予期できなかったか、できたとしてもそれを防げなかった
軍務尚書の罪を理由に、彼の策自体に非を鳴らすわけにはいかぬが、
やはり…予の行くところには戦いしか存在せぬのか、とも思わざるを得なかった…。

302 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/14 22:48

>>293 オーベルシュタイン
まずは、質問に答えよう。

一艦の指揮を任せられる…ということはつまり、艦長になったときだな。
このときは、いまだこの程度の身分に収まっている自分が腹立たしかったものだ。
自分の権限で動かせるものが、戦艦一つだけなのだからな。
艦隊旗艦の艦長をやったときなどは、低能な指揮をする司令官を
内心で罵倒することが最大の楽しみであったときもある。
…まぁ、キルヒアイスのやつには、「ご自分の城を持つことができたのですから、
まずはそれでご満足なさってはいかがですか」などと言われたがな。

次に、艦隊そのものの指揮権を得たときだが。
これはたしか、第三次ティアマト会戦のときだったな。
このときもやはり、たかが8000隻程度の艦隊指揮権などではなく、
総司令官として全艦隊の指揮権を委ねられれば、
このような無益な戦いでも――いや、無益だからこそ、
完勝させてやれるのに……などと思っていたものだ。

ようやく、完璧とは言わぬまでも自分なりの戦術運営ができて多少なりとも
心が満たされたのは、大将で第四次ティアマト会戦に臨んだときか。
命令に背く形にはなったが、自らの判断で同盟軍を分断する功を立てたとき、
ようやく予の才幹にふさわしい武勲を立てられつつあることを実感した。


さて、オーベルシュタイン。卿にはこちらのスレッドでもよく世話になった。
生前は徹底した秘密主義で、予ですら卿の思うところを完全には
把握できなかったものだが、こちらや卿のスレッドを見ることで、
少しはその問題も解消できたような気がするものだ。

何度も予のスレッドを訪れ、質問を残していってくれたことに感謝する。
卿は今後も自らのスレッドをはじめ、板内の様々な場所で活躍をすることに
なろうとは思うが、せいぜい、私人としての楽しみを享受するがいい。
卿の今後にも、大神オーディンの寵愛あらんことを。

303 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/14 23:09

>>286>>296 魔術師と呼ばれた男
そうか、卿も予と共にここを去るか。
無理をして予に付き合う必要などないのだが、その判断を
卿自身の意志で下したというのであれば、それを尊重しよう。

正直なところ、卿がここでこれだけのレスをすることになろうとは、
スレッドをはじめた当初は想像していなかった。
だが、卿の言うとおり、卿は卿としての哲学を披露し、予と共に名無しや
板内のキャラハン諸氏と交信を交わすことができたし、
それは予にとって実に有益なことであった。
このスレッドを訪れた多くの者にとっても、同じであろう。

予もまた、再会がかなうのであればそのときを楽しみにしておこう。
そのときまで、壮健なれ。

304 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/14 23:09

>>299 同盟軍アイテムしか出ない
黒狐の奴に経済や流通を操らせるほど、予の帝国は脆弱ではない!

そもそも、再三に渡る購入を強制するために、意図しないアイテムを出すという
策なのであれば、この策は帝国側の支持者にしか通じぬではないか。
同盟側を公然と支援する人間がいたとしても、予は咎めたりせぬのだから、
購入者が全員帝国の戦艦を求めているなどというのは、勘違いも甚だしい。

確率はおよそ50パーセントである以上、そのうち帝国の戦艦も出てくるはずだ。
それまでのあいだは、同盟側の艦隊を欲している友人などと
交換をするなどして、戦略を運べばよかろう。

それでも、どうしても同盟しか出ぬのであれば、それは偶然などではない。
何らかの理由で流通の度合いに変化が与えられているのだから、
まずは卿自身の手でその情報を突きとめてみよ。
民間の企業による販売戦略に対して、いちいち皇帝が口を挟んだりしたのでは
活発な経済運営など望めぬであろうからな。
むろん、黒狐のようなやつに隙を見せるの愚を犯したりはせぬがな。

ともかく、予も挑戦するから、卿も自己の制御できる範囲内で今後とも善戦せよ!

305 名前:名無し客:03/12/14 23:14

キルヒアイス様とシミュレータで模擬戦などは
したことがあるかと思いますが…結果はどのようなものでしたか?

306 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/14 23:41

>>305 模擬戦
戦術に関して言うなら、兵力同数、開始時のモラールも――つまりは
補給の整備度合いと考えていいだろうな――平衡という条件で、
予はキルヒアイスに負けたことがない。

ただし、少しでもハンディキャップをつけて戦うと、勝率は一気に下がる。
キルヒアイスとのあいだにある差を埋めようとしても、あいつは絶対に
隙を見せず、逆にこちらが少しでも逡巡すれば一挙に叩かれるのだ。

…だが、同じ条件でキルヒアイスが勝てぬ理由を、予はよくわかっている。
あいつは、優しすぎるのだ。予とあいつが、同じ条件下で戦うことになれば
どのような策を用いようとも、最終的な被害は勝者であっても甚大となる。
あいつはそのことをわかっているから、開戦の時点で自分からしかけることはない。
つまり、あいつがそこで逡巡するわけだ。

戦術的撤退と考えることもできるが、その可能性を考慮して、
予はあえて縦深陣を一挙に突破できる紡錘陣形で挑むことが多く、
そこで勝敗が決することも少なくないが、仮に半包囲がなったとしても、
あいつは積極的な攻撃をしてこない。

…つまるところ、勝ち目のない敵から最小限の被害で回避する……、
まるで魔術師のような戦術に出るのだ……。
だが、そのくせ自分の兵力が勝っていれば、一気に戦いを決する戦術をとる。
どちらも、あくまで被害を抑えるための正当な戦い方だが、予はときどき、
キルヒアイスのそんなところを非難してしまうことがあった……。
模擬戦なのだから、たまには消耗戦もいいではないか、とな。
だが、あいつはいつも、「結果は変わりませんから」と言って誤魔化すだけだった。

307 名前:ラインハルト・フォン・ローエングラム ◆RHUNKLqH/I :03/12/14 23:59

日付もそろそろ変わる。
これを機に終了とするのも、キリが良かろう。

まず…300までとはいえ、非常に短い時間になってしまったな。
だが、そうであればあったで、密度の濃い時間であったといえる。
訪れた者たちや板の雰囲気から言っても、予がこの地を選んだのは誤りではなかったようだ。
共にスレッドと時間を共有してくれた魔術師やオーベルシュタインをはじめ、
多くの名無し、キャラハン諸卿らに最大限の感謝をさせてもらおう。

なお、このレスをもって、予の統治は終わる。
これ以降は、予が定めた法も効力を失い、全てスレッドを継ぐ意志のある者の自由だ。
もしも、残りを有益に活用したい者がいれば、早い者勝ちだ、いつでも使うがいい。

だが、それとは全く別に、予自身がいつか戻ることもありえる。
そのときは、諸卿らとは変わらぬ友誼を保ちたい。
しばらくはヴァルハラでの責務に専念し、再びこの地を訪れる機会をうかがおう。

では、予と関わりを持ってくれた全ての者達、
卿らの友誼に敬意を表す、再会の日まで壮健なれ。


                            銀河帝国皇帝 ラインハルト・フォン・ローエングラム

308 名前:神楽 ◆cs4dKAGURA :03/12/15 00:06

陛下・・・。お疲れ様でした!
また会えることを楽しみに待ってます!

309 名前:名無し客:03/12/15 02:23

ジーク、マイン・カイザー!

「八月の新政府」よ、永遠に!

310 名前:名無し客:03/12/21 23:26

陛下、いっちゃった……残念。
楽しみが減っちゃったなあ。

311 名前:名無し客:03/12/22 04:18

同意だがまー、しょうがない
このシリーズ、ファンが多い割りに出来る人が限られてるよなぁ

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