FFDQスレ

1 名前: 名無し客 :2002/12/06(金) 22:31

まあそういうことで一つ。

2 名前: 名無し客 :2002/12/06(金) 22:32

もちろんゲームについて語るスレだよもん。

3 名前: (/ZUKI/gQ) :2002/12/06(金) 22:38

だ、だよもん?

4 名前: スマイリー酒井 (DC2oTwQs) :2002/12/06(金) 22:39

初期のころのFFってデバッグのための裏技が残ってて好きだったぜ
2の選んだ分だけ熟練度上昇(戦う⇔キャンセル)
3のアイテム変換

5 名前: (/ZUKI/gQ) :2002/12/06(金) 23:25

裏技と言うとDQ3も印象的だね。
武器のコピー、幸せの靴でバシルーラレベルアップ。
もう思い出せないんだけどさ。

6 名前: ミネア&マーニャ(Mo2DQ4Mw) :2002/12/06(金) 23:53

マーニャ「新スレおめでと〜♪」
ミネア「……ち、違うわ姉さん!」
マーニャ「はあ? 何が?」
ミネア「ここはFFDQスレ…………つまり『ファイナルファイト』と
    ドラえもんカルテット(quartet)……『ドラえもんズ』のスレよ……!
    私達、スレ違いもいいところだわ!」
マーニャ「な、何とぉー!!」
 
ミネア&マーニャ「失礼しましたー」

7 名前: 名無し客 :2002/12/07(土) 23:56

ttp://www.level5.co.jp/jp/new_p/n_images/dq/dqss01.jpg
新作の画面…なんかひょろひょろ…(;´Д`)

8 名前: 地獄の使い :2002/12/08(日) 23:27

最近の大作をドット絵で作り直してもらえないものでしょうか…

9 名前: 名無し客 :2002/12/08(日) 23:42

>7
ガセだったとしても、ポリゴンになってまだ「はなす」があるか……

10 名前: スマイリー酒井 (DC2oTwQs) :2002/12/09(月) 22:21

FFにせよドラクエにせよ‥
あまりやってないんだよな、オレ
確かまともにやってたのは
DQ…4まで、FF…5までくらいか
最近の戦闘はアニメするせいでか長く感じるし、
そのせいでか経験値稼ぎがますます億劫になったんだよな

11 名前: ヤス(YASUtlmA) :2002/12/10(火) 01:04

いっそ の こと こんご ドラクエ は
ゲームボーイアドバンス いえ おもいきって
ゲームボーイカラー で はつばい すれば いいのに
 
とか おもって しまい ます
 
ソニーがわ の かんがえ と ドラクエシリーズ の りねん は
まったく ちがう ものだと おもい ます
 
 
レトロゲーム の スレ が たくさん たって うれしい ですね
 
え?
ここ は レトロゲーム の スレ では ないですか?

12 名前: ヤス(YASUtlmA) :2002/12/10(火) 01:09

ふぁいふぁんシリーズ さいだい の めいさく と いえば
 
  
せいけんでんせつ ファイナルファンタジーがいでん
 
 
で き ま り (ウッドボール) でしょう

13 名前: 名無し客 :2002/12/10(火) 20:41

>9
ガゼじゃないよ、今度政策を担当する会社から持ってきた画像だから。
ただし製作段階の画像だから変わるかもしれないけど。
けど、かわらなさっぽ…(;´Д`)

14 名前: ヤス(YASUtlmA) :2002/12/10(火) 22:14

ついつい じょうだん で テレビゲーム の
ふぁいふぁん と ドラクエ の こと を はなして しまい ました が
 
「エフエフ」 と 「ディーキュー」 と いえば
 
ゲームブック の めいさく シリーズ 「ファイティングファンタジー」 と
テーブルトークロールプレイングゲーム の 「ドラゴンクエスト」 に
きまって いますね

15 名前: ヤス(YASUtlmA) :2002/12/10(火) 23:41

そもそも スレ の タイトル には どこにも
ドラゴンクエスト と ファイナルファンタジー とは
かかれて いない わけ ですから
 
ファンタシースター と ファンタジーゾーン と
ドラゴンバスター と クォース に ついて かたっても
いいわけ ですよね
 
なのに なぜか みなさん ふぁいふぁん と ドラクエ の
おはなし しか しない
 
みなさん!!
われわれ は せんのう され すぎて います!
めを さまして ください!!

16 名前: ヤス(YASUtlmA) :2002/12/11(水) 00:20

>>15
ファンタシースター の さいしょ の アルファベット は
ピー だろうが

17 名前: 名無し客 :2003/01/13(月) 14:46

いつまでたっても3D酔い。うえ〜

18 名前:名無し客:2003/01/30(木) 19:47

FFもDQも酔いにくい方だけど…云ってるそばから
飛空挺酔い…ウワァァン(ノД`)

19 名前:スライム ◆XsSURA0aJM:2003/02/01(土) 02:52

ココDQスレ(・∀・)?

20 名前:名無し客:2003/02/01(土) 21:29

>>19
スライムたんだ。そうだよん。ふぁいふぁんでもどらくえでも

21 名前:名無し客:2003/02/01(土) 21:31

スライムたんが来たからあげげ

22 名前:名無し客:2003/02/05(水) 18:15

>18
禿げ如く同意。

23 名前:スライム ◆XsSURA0aJM:2003/02/07(金) 21:35

船酔い・・・・゜・(ノД`)・゚・

24 名前:名無し客:2003/02/11(火) 17:00

♪人多杉〜人おすぎ〜いつに〜なった〜ら〜な〜お〜るのか〜〜♪

25 名前:名無し客:2003/02/11(火) 17:02

てんつー〜はぁ〜、見送りィ〜だ〜あ♪

26 名前:名無し客:2003/02/25(火) 20:45

スライムたん、大丈夫?

27 名前:スライム ◆XsSURA0aJM:2003/02/28(金) 23:24

>>26
(*≧▽≦)ノイェア!!

28 名前:名無し客:2003/03/15(土) 19:02

スライムタソ、ぷにぷにしてて触り心地良さそう。。。

29 名前:スライム ◆XsSURA0aJM:2003/03/22(土) 03:28

>>28
スッゴクとろぷるヨン(・∀・)

30 名前:フローラ:2003/03/23(日) 23:28

あの...皆様にお聞きしたいのですけど、
私とビアンカさん。どちらがあの方に相応しい女だと思います?
幼馴染って、強いですよね...


あ、ごめんなさい。気になってしまったものですから...

31 名前:名無し客:2003/04/01(火) 21:32

フローラさんはどっちが良いの?
それによるんだよね。すっごく。

32 名前:フローラ:2003/04/02(水) 21:18

あ、お返事ありがとうございます。勝手に来てしまったのに...
それで「私がどちらが良い」とは...どういう意味かしら?
私はあの方を...愛しておりますわ。
確かにあんまりお話した事はありませんけど、とても惹かれてしまいましたの。
言葉にしようとすると上手くいかないのですけどね。

ビアンカさんに比べたらあの方と共にした時間は少ないです。
でも、それでも私はあの方の傍にいたいと思っています。

...もしかして31さんがおっしゃりたいのはこういう事なのかしら。
私の気持ちが大事なのですね。うふふ、どうもありがとうございます。
ちょっと強引な解釈ですけどね。

なんだか気持ちが楽になりましたわ。どうもありがとうございます。
場所をお借りして申し訳ありませんでした。失礼いたします。

33 名前:名無し客:2003/04/03(木) 02:31

良しじゃあ早速俺と子供でも作ろうか。
確か、後ろからが良いんだったよね?

34 名前:フローラ:2003/04/05(土) 13:48

...あ、あら?お客様かしら?スライムさんごめんなさい...
よろしければ一緒にお話しましょう?

>33
え?私に言ってらっしゃるの?こ、子供!?(///)
何を言っているのですか?そういう事は結婚した後なのではないかしら?
私に好意をお持ちになって下さるのは嬉しいですけど、出来ませんわ。
それに...私は今あの方の事で胸がいっぱいなんです。
こんなにドキドキしているのは生まれて初めてではないかしら。

でも、私に出来るのはあの方の選択を待つ事だけ...

あ、あの...ところで「後ろからが良い」って何かしら?
よくわからないのです...(もしかして私に言った訳ではないのかしら?)

35 名前:スラリン ◆XsSURA0aJM:2003/04/05(土) 22:17

↑フローラさん現れたから名前これで♪

>>32フローラ
あ、フローラだヽ(・∀・)ノ
やほやほキャー q(≧∇≦*)(*≧∇≦)p キャー

う〜ん・・・どっちを選ぶか・・・
迷っちゃうなぁ・・・オイラはねぇ・・ムグムグ(スミスに口を塞がれる)

36 名前:フローラ:2003/04/07(月) 21:23

スライムさんが来てくれましたわ。よかった☆
他の皆様も沢山来て下さると嬉しいですわ。

>35 スラリンさん
ええと、あなたのお名前はスラリンさんね。よろしくお願いします(ぺこり)
そんなに喜んで頂けると嬉しいけどちょっと恥ずかしいですわ。
...ありがとうございます。キャー...です!

スラリンさんも考えて下さったの?それで...>ムグムグ
ちょ、ちょっとええと...そこのゾンビの方?
すみませんけど邪魔をしないで下さらないかしら?
それに、あんまり長く口をふさいでいるとスラリンさんが息苦しくなってしまいますわ!

...(もしかして、あの方に口止めされているの?!そ、そんな...)

37 名前:スラリン&スミス ◆XsSURA0aJM:2003/05/13(火) 13:24

スラリン「スミちゃん!!苦しいじゃないか!!」
スミス「ごごごごめん……」
スラ「おいらを殺す気かっての…まったく……」
スミ「………」(落ち込んでる)
スラ「もういいよ。今後は気を付けてくれよ!」
スミ「わ、わかった…スミス、きき気を付ける…」

38 名前:名無し客:2003/05/16(金) 13:08

朝、あと5分寝ると遅刻してしまうシチュエーションで、それでも
寝ようと思うときに自分へ言い聞かせる言い訳を考えてみてください。

39 名前:スラリン&スミス ◆XsSURA0aJM:2003/05/17(土) 03:07

>>38
スミ「ススス、スミスは・・・起こされるまで・・・寝てる」
スラ「スミちゃんお寝坊さんだもんね」
スミ「ううう うん…スミス・・・おおお寝坊さん…」
スラ「オイラもピエール達に起こされるまで起きない時が多いけどな♪」
スミ「すすすスラリンも…おおお寝坊さんだ…」
スラ「よく言うじゃん?寝る子は育つって?」

40 名前:名無し客:2003/07/16(水) 22:27

しーん・・・・みんないっちまった?

41 名前:名無し客:2003/07/17(木) 09:23

DQ8の戦闘画面だ〜
ttp://www2u.biglobe.ne.jp/~nanko/news.cgi?id=2003071613

42 名前:名無し客:2003/07/17(木) 13:13

おひおひ、主人公も戦闘画面に映るなんてドラクエじゃねーyo!!

43 名前:名無し客:2003/08/01(金) 02:38

>42
それは「モーグリ」…じゃなくてモグリだろ。
…我ながらつまんないので座布団没収してください。

44 名前:名無し客:03/09/24 16:01

玉葱chのキャラネタ&なりきり板にも来てね。
2chと違って細かい規制も無いし、IPも取ってないよ。
もちろんかちゅ〜しゃ等の2chブラウザにも対応してるよ。

ttp://gungnir.versus.jp/charaneta/

45 名前:書記官クピピ ◆z.wezW2Rrw :03/09/28 15:30

このスレは放置スレなので(オニオン板マルチの削除申請問題は)回避した

……ここのスレに貼られているぶんには、問題のなかった宣伝なのですが。


ところで、ここには誰もいないのですか?
いないのなら、クピピがお客さまにお茶でもふるまいながら、
しばらくマッタリさせてもらってもいいのなの?

46 名前:名無し客:03/10/19 15:25

>>45
OKですなの。
楽しみにしてるですなの。

47 名前:書記官クピピ ◆z.wezW2Rrw :03/10/19 18:39

わあ、46さんのOKが出たのです♪
というか、このスレを見ている人がいたという事が驚きなのです。
ついでに言うと、クピピの口癖は「ですなの」ではなくて「なのです」なのです。
これさえマスターすれば、あなたも明日からクピピなのなのです♪


……1つのスレにクピピが2人?

48 名前:名無し客:03/10/21 21:25

なですなの。

書記官がレベルアップすると、何を覚えますか、なのなの。

49 名前:書記官クピピ ◆z.wezW2Rrw :03/10/22 00:03

ですから、なですなのではなくてなのです、なのなのです〜!
……まあ別にどっちでもいいのです。

書記官がレベルアップすれば、自国所属の冒険者の顔と名前を全部覚えるのです。
もっちろん、クピピはウィンダス所属の冒険者の顔と名前を全部覚えてるのです。
ウソだと思ったら、街のタルっ子に聞いてみるといいですよ。
クピピは、仕事にはハンパないので〜す。

……でも、冒険者の名前は教えてあげないのです。
ウィンダス戦闘魔導団の名簿は、極秘中の極秘書類なのです。

50 名前:書記官クピピ ◆z.wezW2Rrw :03/10/25 15:05

「ホービバムビバ」
「称えよ、ウィンダス」
他国民には意味不明な武器屋の挨拶が、雨の降らない青空にこだまする。
モグハウス前のお庭に集うタルっ子たちが、今日も世界最萌えのくつろいだ
/laugh(大笑い)で、背の高い門ををくぐり抜けていく。
ビヤ樽の体を包むのは、種族専用装備の赤いちゃんちゃんこ。お尻はプリプリと
振られるように、短い足は曲げないように、りっくりっくと歩くのがここでのたしなみ。

耳の院・魔法学校。
それはそれは古い時代の創立のこの学校は、もとはタルタルの子のためにつくられたという、
伝統ある魔道士養成学校である。
ウィンダス連邦。20年前のクリスタル戦争の爪痕を未だに残している緑の多い水の区で、
星の神子に見守られ、青空教室から元老院入りまでの一環教育がうけられるタルっ子の園。
時代が移り変わり、戦争が20年前から30年前に変わった天晶歴の今日でさえ、
卒業まで通い続ければ黒・白・赤魔道士の5つの学術院院長が鳴り物入りで出荷される、
という仕組みが未だに残っている危険度レベルEな学校である。

51 名前:名無し客:03/10/25 19:44

taru

52 名前:書記官クピピ ◆z.wezW2Rrw :03/10/25 21:43

>>51
eru

53 名前:名無し客:03/10/29 01:48

菜の花という名のナノマシンが汝の名のなのなのなの……
訳分からなくなりました。

絶対無理だと思うけど、このスレに来て欲しいFFDQキャラなんて居ますか?

54 名前:書記官クピピ ◆z.wezW2Rrw :03/10/29 17:54

>>53

絶対無理だと思うけど、ウィンダスのために働いてくれる人ならどなたでも。
連邦旗に敬礼!称えよ、ウィンダス!

重要なのは、クピピが誰に来て欲しいと思っているかではなくて、
誰がクピピに協力してくれるかということなの。
たとえば、味方の人のはずなのにスレの中でクピピを殺そうとしてみたり、
それを指摘されて「(名前)の崩し系ですが何か?」と言うような人なら、
来られたところで困るに決まってるなの。
気の良い名無し客さんと一緒にクピピ一人で頑張る方が、よっぽど気が楽なの。

55 名前:名無し客:03/10/30 01:23

「小粒でも、ピリリと辛い」という、まるでタルタル族の為に用意されたような
名言があります。

FFDQのように大作ではないけど、面白さが詰まっているRPG……なんて
御存知ですか?

56 名前:書記官クピピ ◆z.wezW2Rrw :03/12/12 16:01

お返事の前に、おもいっきり間をあけた事をお詫びするのなの。

>>55

探せばいっっっっっっっっっっ……くらでもあるのです。
スーパーマリオRPGなんてどうなのなの?
最近たま〜に見られる「腹黒いマリオ」が頻繁に出始めたのはこのへんからなの。

あとは…最近GBAでリメイクされたサンサーラナーガなんて、伝説を作ったRPGなの。
バランス的にどうにもアレな完成度だけど、竜騎士好きにはたまらない物語だと思うなの。

最近だと、DCのエターナルアルカディアなどもオススメなの。
クピピ、グランディアの正統後継作はこのRPGだと信じて疑わないのなの。
コツはGCじゃなくてDCで遊ぶ事なの。GCの方は改悪が目立って非常に微妙〜なのなの。

ああ、それと、ドルアーガのおまけに付いてきたバテンカイトスとかいうのもあったなの。
テイルズと前述のエタアルを足して桜庭統で割ったような印象がするのなの。

まあ、いろんなゲームの名前をあげてみたけど、言いたい事はただひとつ……

「レーシングラグーンはRPG(Racing Poem Game)です」

57 名前:神奈尾 ◆eU15oiqaNY :03/12/12 16:18

しかしながら、ボコスカウォーズこそ元祖RPGであると主張したいです。
お茶をいっぱい所望するです。 

58 名前:真野康彦 ◆w/YASUtlmA :03/12/12 18:12

RPGと言えば。
風邪で学校を休んだときに、ついうっかり「頭脳戦艦ガル」をクリアして
しまった僕を慰めて下さい。

ボスの見ていない隙に、お茶下さい。
同僚に「アモン」もとい「シモン茶」という利尿作用たっぷりの
お茶をいただいて困惑している夕どきです。

59 名前:名無しはしいねでも師匠はどろしー:03/12/13 12:07

http://appletea.to/~charaneta/test/read.cgi/ikkoku/010000001/l50

じゃあクピピさんにも、僕のヒミツ基地を教えちゃいます。


60 名前:書記官クピピ ◆z.wezW2Rrw :03/12/13 14:57

>>57

1個18ギルの高級茶葉を使用した緑茶、ウィンダスティーを召し上がれなの。
ちなみに食事効果はな〜んにも無いのなの。ただ美味しいってだけなの。
クピピ、さっき調理ギルドに昼食を買いに行ったら、ショップの前で子タルが3人、
踊りながら「チチをもげ!」を歌っていたのなの。
……今の子達にとっては、あの歌が電波ソングなの。

61 名前:書記官クピピ ◆z.wezW2Rrw :03/12/13 15:07

>>58

学校を休んでゲームをクリア、これ基本なの。
ナデナデいい子〜なの♪
せっかくだから、あなたにはサンドリアティーをあげるなの。
緑茶のウィンダスティーと違って、こちらはリアルワールドで言うミルクティーなの。
でも食事効果が無いのは一緒なの。

最近流行のお茶といえば、そば茶は体を冷やす効果があるので、
冷え性の人はたくさん飲んだらいけないなの。
雪茶は余分な脂肪の吸収を妨げてくれるけど、胃腸が弱い人がたくさん飲むと、
おなかを壊す原因になる事があるので注意が必要なの。

昔、エー6スケというご老人が、著作の中で
「紅茶は緑茶を船で運ぶ際に自然発酵して出来たのが始まり」と
堂々と言い放ってて、とてもとても驚いた事があるのなの。
クピピが指摘するまでもなく、そんなわけないのなの。

62 名前:書記官クピピ ◆z.wezW2Rrw :03/12/13 15:12

>>59

20周年といえば、例の展覧会はもう始まっているのなの?
クピピ、なぜだか会場はウエノの美術館と思い込んでいたけど、
実際の会場はエビスなの。
開催期間中に見学に行く時間が取れるかどうかアヤシイのなの。
クリスマスを取るかお正月を取るか……それが問題なの。

……エビスといえばこないだ突然死した例の会社なの。
展覧会に行ったら、ついでに跡地でも拝みに行くのなの。ナムナム〜なの。

63 名前:名無し山羊 ◆clHeRHeRHo :03/12/24 02:43

エー6スケは

「軍事専門家は戦争が好きなんでしょ?だって野球が嫌いな野球評論家はいないし」

という暴言を吐いた大バカ野郎だ。
つまり医学者は病気が好きだと言いたいのかあの男は………


ちなみにチチもげは子供のお付き合いで購入し聞いていたお母さん方をも
トリコにしてしまう事があるらしい。恐るべしイタリアの英雄。

64 名前:書記官クピピ ◆z.wezW2Rrw :03/12/25 16:44

>>63

ボンジュール、アリエス。


……スしか合ってなかったのなの。

>つまり医学者は病気が好きだと言いたいのかあの男は………

つまり、かのご老人の話は半分聞いておくのがちょうどいいという事なの?
それでもベストセラー連発なんだからすごいのなの。
大御所芸能人の語りおろし本というのは、編集の赤は入らないものなの?

>ちなみにチチもげは子供のお付き合いで購入し聞いていたお母さん方をも
>トリコにしてしまう事があるらしい。恐るべしイタリアの英雄。

ちなみにアニメは偉大なるビクトリーム様まで放送決定らしいのなの。
ベリーメロン!ベリーメロン!

65 名前:ミルウーダ・フォルズ(亡霊) ◆MUKuroTvQE :04/01/23 03:28


パママー('▽')!!

……あ。
……ゴホン。

何だか、呼ばれたような気がしたのだけれど。
……多分、私の気のせいね。
兄さんの跡を追ってみればここに…………いえ、何でもないわ。

初めまして、異世界の朋輩。
そちらの世界では、随分可愛らしい方が国の重要機関で手腕を奮っているのね。
人種や身分、性差をも越えて仕事に就けるという事なのかしら。
……あなたが、あなたの住む国が羨ましい……。
同じシリーズを基に持つ者として、よろしくお願いするわね。
最近は鯖落ちだとかで大変なようだけれど。

ところで……。
ここに来ればお腹一杯に食事が出来るという話を耳にしたのだけれど。
私でも食べられる物なんてあるのかしら。
……ああ、ポーションやらフェニックスの尾は要らないから。

そうね……。
そちらの世界の料理を教えていただけないかしら?
出来れば……ワインに合うものを。
頂き物のワインもあるから、何とかしたいのよね……。

今夜ここに来たのは、別に、スレに人が帰って来ないから、とか、寂しいから、
とかではないわよッ?
ただ、呼ばれたような気がしたからよッ!?

……邪魔したわね。
あなたの世界が、国が、永く繁栄する事を、心より祈っているわ。


ロランベリーメロン! ロランベリーメロン!
ああ、まさか彼が2位なんて……ゴ、ゴホン!
何でもないわッ。

66 名前:書記官クピピ ◆z.wezW2Rrw :04/01/23 18:01

>>65

わあ、ようこそいらっしゃいませ!
わが国は女性上位の国家なので、政治中枢は女の城なの。
でも、国内はまたーり平和だけど、国家間では火花がバチバチ散ってるのなの。
サンドリア王国の貴族ども……っ!!

コ、コホホン。えとえと、失礼しましたのなの。
現在もまさにリアルタイムで進行中な鯖落ち緊急メンテ騒動はおいといて、
お食事を用意しましたなの。

ちなみに、フェニックスの尾は、こちらの世界ではとてもとても貴重な品……
具体的に言うと、どこかの鯖の競売所に出品されたら、
「○○鯖でフェニックスの尾が出たぞ〜!」
と、他の鯖からの見物人が訪れるほどの幻の品なの。
気軽にショップで購入できるようなシロモノではないのなの。
だから、妹さんの頭をペチペチ叩くなんて出来ないのなの。安心してなの!

ワインに合う料理という注文なので、2種類用意してみたのなの。
赤ワインに合わせるなら、コカトリスの煮込みがオススメなの。
これは、コカトリスの肉とニンジンとキノコを、トマト、ニンニク、ジンジャー、
岩塩で煮込んだものなの。
食べるとSTR+4、AGI+2の効果があるのなの!
あと……ここだけの話、石化耐性+10の効果もあるのなの。ごにょごにょ。

白ワインに合わせるなら、なんといってもサーモンのムニエルなの!
厚切りサーモンに小麦粉をはたいて、岩塩とブラックペッパーで味付け、
バターとオリーブオイルでこ〜んがり!DEX+2の効果なの!

ささ、冷めないうちにどうぞなの。足りなかったらもっと持ってくるのなの。
詳しい話ははぶくけど、わが国には、おなかを空かせた人や
戦争で悲しんでいる人ををほうっておけない、過去の歴史があるのなの。
だから、遠慮はいらないのなの。
またいつでも食事しに来て欲しいのなの!

お口にとろけるベリーロランベリー!ベリーロランベリー!
彼女の、18位から38位に急降下という結果もすごいのなの。
パートナーの順位は上がっているのに、こないだの見せ場は何のためなの?

67 名前:名無し山羊 ◆clHeRHeRHo :04/01/26 21:52

>>64
ゾフィスは13才。現在登場した魔物の子供の中では3番目に高年齢だ。
趣味は将棋・チェスなど。

>編集の赤
ない時は本当にない。
少し調べればすぐ分かるようなデタラメでも平然と書き飛ばす輩のなんと多いことか。

だいたい、そのエー6スケが連載を持っている雑誌自身も、

「○○社の××というハンドソープは600°で10分加熱するとダイオキシンが出る。だから危険なので買うな」

というファンタスティックな話を載せた本を出版していた。
要するに編集のチェックがなかったのではなく、編集も似たような頭の持ち主なのだろう。

>ビクトリーム様登場まで延長決定
これで次のキャラソンは決定したも同然だな。

68 名前:ロランベリーに目がない女 ◆z.wezW2Rrw :04/01/28 23:24

>>67

おっかえりなさいなのです♪
このところ、お姿を見かけなかったら心配だったけど、
相変わらずお元気そうで安心したのなの。
お兄さんが帰ってきてくれたから、妹さんもきっと
草葉の陰で喜んでると思うなの。
……っと、もう管スレで感動の再会を果たしてきた後なの?
いつも通りの血の雨は降ったなの?

>編集の赤
……今後、魔法図書館でその手の本を見かけても、
ナナメ読みで済ませる事にしておくのなの。
事務所の力はおそろしいなの。
ベリーメロン!ベリーメロン!

69 名前:ジャン・ローゼンクランツ ◆JAN.R9VO7I :04/02/14 00:25

死人でもタダ飯食わせてくれる場所ってのはここかァァッ!?

…ン?
なンだ、随分とちっこいお嬢チャンだな。
へェ……
バレンディア離れると、こんなちっこいオンナノコが
政治までやってる国があったりするワケか?
まあ、ウチだってコワイオネェサン方は多いけどさ。
…カルチャーショックってヤツだなァ…。

っと、名乗りもせずに悪かったな。
オレは、ジャン・ローゼンクランツ。
ミルウーダ嬢から美味い飯が食えるってンで
紹介してもらったンだ。
職業は元"危険請負人"で、
今は、ま、"不完全な死人"ってトコかな?
よろしくお見知りおきを、マイレディ。

生きてるうちはさ、職業柄、金には困らなかったンだけど、
その用途に困ったンだよな。
時間もねぇし、次の瞬間に死ぬかもしれンし。
で、ま、大方遊びと、そして、何より飯につぎ込ンだのよ、オレ。
だから、こう見えても味覚にゃ結構自信があるンだぜ。
ってことで、リトルレディ、
アンタの世界でアンタが一番好きなモノの料理を
ぜひオレに食わせてくれンかな。
やっぱ、違う世界の食いモンって食ってみたいし。
但し、塵ゾンビのオレでも食えるモン希望。

オレのトコはワインの名産地なンだが、
嬢チャンのトコはアルコールご法度なンだって?
土産に迷っちまったけど…
これやるな、"ティンカーリップ"。
ミルウーダ嬢のトコと縁がある、ある女聖騎士の使ってた
リップだってよ。
さすがのオレサマでも使えねェし、嬢チャンにやるな。
ンじゃ、ウィンダスと小さいレディに
聖ヨクスのご加護がありますようにッ!

…あンまアテにならねェってか?
おkkwwwww!

70 名前:ロランベリーに目がない女 ◆z.wezW2Rrw :04/02/14 13:41

>>69

わあ、ようこそいらっしゃいませ!
死人でも生きてる人でも、むしろ人ではない生物でも
タダ飯食わせてさしあげる場所ってのは、ここの事……なのなの。

亡霊妹さんからのご紹介でお越しなの?
……わたしが妹さんと、いろいろお話したからなのですね♪
どうぞ、のんびりくつろいでいってくださいなの。

クピピが一番好きなものの料理……となると、やっぱりロランベリーなの!
えとえと、一刻館では「ストロベリー」と呼ばれている果実に酷似してるなの。
折りしも今が旬のはずなの♪

という事で、お料理は「雪山のロランベリー」をご用意したのなの!
こちらのデザートは、細かく刻んだロランベリーを、
ミルクとバターとシュガーと卵を混ぜて、ゼラチンで固めたものの上にあしらった、
えとえと、ここいらでは「ババロア」とか「フルーチェ」とかいうものと
似ているのなの。
これなら流動食に近いから、塵ゾンビさんでもいけると思うなの。
かゆ……うま……なの。

それと、お土産はありがたくいただきますなの♪
こちらの世界では、蜜蝋を練って作った口紅を貝殻に入れて販売しているのなの。
だから、ティンカーリップみたいに、キレイな形の口紅は手に入らないなの。
どうもありがとうございます♪なのなのです♪

……ああ、そうそう。ここだけの話ですが、アルコールご法度なのは北米版だけなの。
あちらでは、お酒やタバコの表記があると、対象年齢が跳ね上がるなの。
でも、日本版では、普通にワインなどが呑まれているのなの。
うはwwwおkkwwwww
まwたwおw越wしwくださいなの、マイボーイ!
称えよ、バレンディア!

71 名前:Pieuje:04/02/28 19:58

クピピ殿の仰っていた控えの間とは、ここの事であったか。
なるほど、ここならば落ち着いて語り合うことができそうだ。

さて…。特にする事がないな…。
一応…自己紹介をしておこうか。

名前 :ピエージェ
年齢 :気にした事が無いな。
性別 :男
国籍 :サンドリア王国
職業 :第二王子
趣味 :教会に通うこと
恋人の有無 :無し
好きな異性のタイプ :……考えたことがないな。
好きな食べ物 :特にない。好き嫌いなどするものではない。
最近気になること :裏世界とやら
一番苦手なもの :……剣術
得意な技 :白魔法全般。特にプロテスとシェル
一番の決めゼリフ :…特にない。私は兄上の様に叫びながら技を放ったりしないからな。
将来の夢 :国王…などという夢はもはや無い。私には補佐役が似合っているゆえ。

72 名前:ロランベリーに目がない女 ◆z.wezW2Rrw :04/02/29 14:43

>>71 ピエージェ王子さま

ようこそお越しくださいました!歓迎いたしますなのです♪
まあ、ドラギーユ城に例えてご説明申し上げるならば、
あちらの領事館は謁見の間、こちらは王族方の私室といった感じになっております。
王子さまにおかれましては、そのような感じでお気楽に使い分けていただけれれば
幸いなのです。

お時間が取れないようでしたら、こちらの控え室でのんびりして頂けばいいですし、
お時間が取れるようでしたら、領事館にもお越し頂けると助かりますなのです。
もしも本気でお気になさっておられるのなら、領事館名の変更も申請してきますが?
とりあえず、ご挨拶がわりのロイヤルティーと王室御用達オムレツを
ご用意いたしましたので、ごゆっくりおくつろぎくださいなのです♪

>最近気になること :裏世界とやら
……ただのR2000なBCNMだったのです○rz

73 名前:Pieuje:04/02/29 22:49

>>72(クピピ殿)
お招き頂き感謝します。
こちらは私室…なるほど、了解しました。
ではお言葉に甘えて使わせていただきます。

>もしも本気でお気になさっておられるのなら、領事館名の変更も申請してきますが?
ああ、いえ。そこまでなさらなくとも。私はあくまで間借りするだけですから。
…そうだ、一つお聞きしたい事があるのです。
クピピ殿のご迷惑にならなければ、近い内に質問等に答えてみたいのですが如何でしょうか。
意外と時間が出来てしまいましてね…。

ああ、ロイヤルティーとオムレツ、有難く頂きました。
さすがにギルドがあるだけの事はある…ウィンダスは料理が美味しいですね。
…もっとも、量が足りない、という不満もあるようですが(笑

>……ただのR2000なBCNMだったのです○rz
やはり冒険者たちのウワサは本当であったか…O=rz
■eめ、いったい何を考えている…。

74 名前:ロランベリーニョ ◆z.wezW2Rrw :04/03/01 16:59

おや、ライブカメラがドラギーユ城中庭に。

>>73 ピエージェ王子さま

構いませんよ。どうぞ、お答えを始めちゃってくださいなのです♪
わたしにお気を使っていただく必要はないのです。
ただ、名無し客さんに対してだけは誠意ある対応をしていただけますよう、
お願いいたしますなのです。
ピエージェ王子さまにご助力頂ければ、わたしもとてもとても大助かりなのです。
王子さまのご来訪を歓迎して、コルシュシュの空にも真紅の王国旗が掲げられているのです!
……OPテレポおそるべし。

>…もっとも、量が足りない、という不満もあるようですが(笑
……レートは1タル=10ヒュム=12エルくらいなのです?
こちらの控えの間でお出ししているお料理は、ギルドマスターのランピモンピが
自慢の腕をふるったもの。危険なキノコは入ってないと思うのです。……たぶん。
……念のためにスーパードクターOを招聘しておきますなのです。

>やはり冒険者たちのウワサは本当であったか…O=rz
天の塔にもチラホラと報告が上がってきております。
人大杉で全くと言い切ってよいほど統率の取れない64人アラ!
案の定、戦闘には参加せずにロットインだけはする不届き者!
複数単位で倒れる前衛!ケアルのラグに正比例して無口になる魔道士軍団!
臥竜の滝の大瀑布もかくやとばかりに流れる!流れる戦闘不能ログ!

……さすがに近日中に修正がきそうな気がするのです。
現状ではAF2フルコンプなど、一万年の夢の彼方なのです○rz

75 名前:英雄カラハバルハ? ◆gqRrL0OhYE :04/03/01 21:22

英雄の登場だ。歓迎して頂きたいものだがなw
如何なものかな?
私的には良い酒が欲しいな・・最も茶の方がよい。特にサンドリ・・
・・まぁよかろう。
今ここに、カラハバルハを舞い戻った。・・・諸君依存はあるまいな?
今こそ獣人どもを武力でねじ伏せるときである!
ウィンダスに生まれし者ならば参加されたし、魔導砲開発にな。
アジドマルジドとやらも参加しているぞ。
ピエージュ王子殿も賛成してくださると光栄なのだが・・!?


76 名前:ミルウーダ・フォルズ(亡霊) ◆MUKuroTvQE :04/03/14 04:38


……小さな書記官さん、少しいいかしら。
ちょっとここに…………花、を置いて欲しいの。
こんな花……なのだけれど。

ttps://www.i879.com/photo/000903.jpg

そ、そうね。
テーブルの上にでも置いておくと、ここも華やかになって良いのではないかと
思うのだけれど……。
ど……どうかしら?

……あッ。
くれぐれも、書記官さん以外の人は、花に触れさせないでッ!
み、見るだけよッ!?

あ、後は、そうね。
白ワインに合う……持ち帰り出来る料理が欲しいのだけれど……。
料理は二人……いえ、三人分お願いしたいの。
ワインを置いていってくれた人にも、食べて欲しいからね……。

それじゃ……お願いするわ。
私で良ければ何でもするから……。

77 名前:ミルウーダ・フォルズ(亡霊) ◆MUKuroTvQE :04/03/14 04:55


ああ、そうね……。
書記官さん。
料理の配達は受け付けているかしら?

受け付けているのならば……。
素晴らしいあなたの国……ウィンダスで用意出来る最高の料理を、
以下のスレッドに配達して欲しいの。
あ……あと……、このメッセージカードも付けて欲しいのだけれど……。

http://www.appletea.to/~charaneta/test/read.cgi/ikkoku/010000051/

     ===============================


           スレ完走おめでとう

          ……そして、ありがとう


     ===============================


署名は……別に要らないわ。
何だか頼み事ばかりしているけれど……ごめんなさい。
……何か私に手伝える事、あるかしら。

78 名前:ロランベリーニョ ◆z.wezW2Rrw :04/03/14 17:48

はりせんぼんなど飾りなのです!
はりまんぼんのダメージに比べれば○rz
とりあえず落ち着いてタイムマシンをよく探せなのです。

>>76-77 妹さん

むむっ?このお花は何なのです?
……ええっ!当スレへのおみやげなのです!?
クピピ、感激なのです。うわあん、うれしいので〜す。

ではでは、さっそくお客様のテーブルの上に飾らせていただくのです!
鼻の院・植物研究所開発の特製栄養剤で、枯れ枯れクポ対策も万全なのです!
ありがとうございました♪なのなのです♪

それで……ええと、白ワインに合うお料理なのです?
それならやっぱり、シーフードがいいと思うのです。
持ち帰り出来る物という条件なら、「ミスラ風海の幸串焼」はいかがです?
こちらは、サーディンや貝類を、その名の通り、串に刺して焼いたもの……
冒険者の携帯食として非常に人気が高く、防御力が25.4%も上昇するのです!

それと、配達の件も承りますなのです。
本来なら、パシリの魔法人形にお使いをさせる所ですが……
他ならぬ妹さんのご依頼です。わたし自らお届けに行ってくるのです。

……な、何なのです?何なのです?その目は何なのです?
べっつに、お祭り好きなタルタル族の血が騒いだとか、そんな事はないのです!

コ、コホホン。えとえと、料理はこちらに任せていただけるのです?
だったら、パーティメニューという事で、スズキのパイ包みをお届けするのです♪
……というのも、「ウィンダスで用意できる最高の料理」という条件だと、
こちらの世界ではさして珍しくもない「粽」や「菱餅」か、
もしくは「呪われたスープ」などの、祝いの席には相応しくない品になるのです。
署名なしのメッセージカードも、ご一緒にお届けしておくのです♪

ああ、それから、こちらの事はそんなに気を使っていただかなくてもいいですよ。
たまに時間が空いた時、「気軽な雑談」をしに来てくれれば、
それが何よりのお手伝いなのです。
ちょうどお花見の季節ですし、飲んで食べて歌って踊って、
気のおけない仲間達と一緒に楽しいひとときを過ごすのです♪

79 名前:ロランベリーニョ ◆z.wezW2Rrw :04/03/16 12:34

たっだいまなのです♪
妹さんのご依頼どおり、ちゃんと料理とメッセージカードは
お届けしてきたのです!

ああ、それと、伝言をお預かりしてきたのです。

「彼女によろしくお伝えください」

……だそうですよ。
確かにお伝えしました♪なのなのです♪

80 名前:ミルウーダ・フォルズ(亡霊) ◆MUKuroTvQE :04/03/21 03:56


遅くなってしまったけれど……お帰りなさい。
ありがとう、書記官さん。
とても美味しそうなものを届けてくれて感謝してるわ。
「粽」や「菱餅」って……何なのかよく分からないけれど。
ウィンダスでは、さぞ貴重な食物なのでしょうね?

……「呪われたスープ」は私でもちょっと食べたくないわね……。
私にとっては豆スープが「呪われたスープ」になるのだけれど。
それも大体、貴族がッ…………と、ここでそういう事を話すのはやめておくわ。

本当は、お世話になった神父さまのいらっしゃる孤児院にも、
料理を届けたかったのだけれど……。
……届けて良いのか分からなくて……。
この辺りについては……また後程、になるのかしら……。


ああ、あと、「白ワインに合う料理」もいただいておくわね。
これは私が持って行って、ついでにそこの主や名無しさんと一緒に
食べようと思っているのだけれど……書記官さんも来る?
書記官さんはお酒は好きかしら?


……まあ……それで、ええと……その……。
……伝言も……ありがとう……。

ねえ……。
書記官さんには……。
…………いえ、何でもない。


お言葉に甘えて、今夜も料理をいただこうかしら。
そうね……兄さんの為に、「カルシウム豊富な料理」を。
私がいただいても仕方ないかもしれないけれど……せめてもの気持ち。
搾りたての山羊のミルクと一緒に。ふふ。

81 名前:ロランベリーに目がない女 ◆z.wezW2Rrw :04/03/22 18:41

>>80

どういたしまして♪なのなのです♪
お兄さんも無事に退院なさったようで良かったのです♪
でも、油断は禁物なのです。しばらくの間はご静養された方がいいのです。

ああ、粽やら菱餅やらというのは、東方にある大陸の食べ物なのです。
貴重品というか、わが国と東方との貿易により、最近になって
レシピが国内に入ってきた、外国の食べ物なのです。
ついでに言うと「豆のスープ」なら、そのものズバリな名前のスープも
あるのですが……まあ、その話は置いておくのです。
わが国には、部族はいても貴族はいないのですから。

お酒?良い子と良い大人のヴァナ・ディールでは、アルコール持込禁止なのです。
巷では「クピピが腰に手をあてて、あやしげな飲み物をグビグビ一気飲みしていた」
との噂が立っているようですが、間違ってもお酒ではないのです!
違うと言ったら違うのです〜!!
アワワ……一体、どこから見られていたのです?

ああ、カルシウム豊富な料理なら、こちらもそのものズバリな名前の
「ニシンの塩漬け」はいかがです?
頭からバリバリ齧ってカルシウムを補給するのです♪
もちろん、搾りたて新鮮な羊のミルクもた〜っぷりお付けするのです。ふふ。

82 名前:ロランベリーニョ ◆z.wezW2Rrw :04/04/21 15:08

メダルチョコは1日2枚まで。

83 名前:ミルウーダ・フォルズ(亡霊) ◆MUKuroTvQE :04/04/30 05:07


何故、メダルチョコは一人二つまでなの……?
それは、誰でも、どんな身分の者でも二つまでなの?
子供も大人も老人も女性も男性もどのような職業も者もどのような生き方をした者も
人殺しでも幽霊も平民も、きッ、貴族も王族もッ……!

───それは、置いておくと、するわ。

別に、メダルチョコの名に釣られて来た、とか、メダルチョコを食べたいと思ったから
来た、とか、そういう訳ではないから。ええ。絶対に。


書記官さんは充分にご存知だと思うのだけれど……。
世間ではゴールデンウィークとか云う、長い休みがあるというじゃないの。

 →ゴールデンウィークは長期の休暇の事である。
  →ゴールデンウィークは訳すと、黄金週間という意味である。
   →黄金週間は、長期の休暇という事である。
    →それは、長期の休暇は黄金に等しいと云っているのである。
     →言い換えれば、休暇は黄金に例えられるものであると断言しているのである。
      →つまり、黄金がないという事は休暇がないという事を示唆している。
       ↓
       ↓
      黄金を持っていない平民は休まず働けと言っているのである。

くッ、貴族はここまでして私たち平民を家畜のように休まず働かせ貧しさから来る忙しさで
何も考えさせられないような腑抜けの状態にして貴族への反感を抑えていたいと考えて
このような名称を設定し国に広めようとしていてッ─────

……論理が、飛躍、し過ぎ、たわね……。ごめんなさい。

84 名前:ミルウーダ・フォルズ(亡霊) ◆MUKuroTvQE :04/04/30 05:08


この黄金週間、書記官さんは大層忙しいのでしょうね。
あなたの力に頼って、いろんな場所からいろんな人が尋ねて来る……。
本当に、素敵な事、よね。

でも、どんなに忙しくても、少しくらい息を抜く暇はあるでしょう?
ここには私でも調理の出来る設備があるのよね?
いつもお世話になっているお礼に、書記官さんに何か料理を作ってあげたいの
だけれど……。

あ……い、言っておくけれど、私は豆スープしか作れない訳じゃないのよッ?
材料がなければ、私が持ってくるわ。
いかが……かしら。

料理が出来上がったら、ふふ……人を呼びたいわね。
私の鏡面的存在である生前の私、とか、……あ……あの人とか……。
……呼びたい人は沢山いるけれど、今は書記官さん、あなたにお礼がしたいの。
私の住むイヴァリースにも、ロランベリーのような果実があれば良いのだけれど……。

……それにしても、ロランベリーって、凄く大きな果実なのね。
見たところあなたの頭と同じくらい……なのかしら。
一つあれば、何人飢えが凌げるのか……。
え? 冒険者という連中は、あれ一つを一回の食事で平らげてしまうのッ?

85 名前:イッスン書記官 ◆z.wezW2Rrw :04/05/07 13:28

チョコを食べたらすぐに歯を磨けという話も、極端すぎといえば極端すぎなのです。
まあ、貴人の教育係というものは、どこの世界でも口うるさいものと
相場が決まっているのです。

 →ゴールデンウィークは長期の休暇の事である。
  →ゴールデンウィークは訳すと、黄金週間という意味である。
   →黄金といえばバストゥーク共和国である。
    →バストゥークといえば窓口たらいまわしのお役所仕事である。
     →言い換えれば、お役所仕事は黄金に例えられるものであると断言しているのである。
      →つまり、黄金がないという事はお役所窓口で便宜が図られないという事を示唆している。
       ↓
       ↓
      黄金を持っていない他国の書記官はたらいまわしに遭えと言っているのである。


ムカーーーーー!!!
挑戦状なの!PvPなの!!
次のコンフリクト<バリスタ>を楽しみにしてるがいいなの!
うちの野郎どもに、たまりにたまった書記官の怒りを代弁させるのなのーー!!!

……コ、コホホン。
まあ、このくらいにしておくのです。
本気に取られて、王侯貴族やお金持ちの方々が、このスレに近寄りがたくなってしまったら
とてもとても困るのです。

86 名前:イッスン書記官 ◆z.wezW2Rrw :04/05/07 13:38

そういえば……
言われて改めて考えてみると、ロランベリーの大きさはクレイジーなのです。
あれはタルタルの頭くらいあるのです。
調理人の方々は、それを刻んでミルクと蟲の卵とメープルシュガーをまぜて
ムースを作ったりするのに、出来上がったスイーツは一人分なのです。
……これはヴァナ・ディールの七不思議かも知れないなのです。

ああ、それと、調理をなさりたいのでしたら、お好きにどうぞ……。
たいていの調理器具は揃っているはずですよ。わたしも何があるかは知りませんが。
けど、残念ながらトンべり包丁とトンべりまな板はご用意できないのです。
なにせまだLvがぜんぜん足りなくて即死させられ……

って、アワワなのです!
即死ではないのです〜!!

コ、コホホン。えとえと、冒険者の中には豆のスープが常食の者もいるようですよ。
妹さんには悲しい食べ物かも知れませんが、こちらの世界の冒険者の間では、
豆のスープはHPヒーリングにボーナスがつくので、低Lv時に重宝する物なのです。
お友達をお呼びしたいのでしたら、テーブルセッティングもなどそちらに
お任せしちゃってよろしいのです?
妹さんのセンスで、お部屋をステキに演出してくださいなのです♪

87 名前:豆スープの幽霊女 ◆MUKuroTvQE :04/06/06 04:20


……FF12の主人公(女性)が、王族で、かつ、レジスタンスであるのは、私たち
骸旅団に対しての挑戦なのッ!?

[自意識過剰]



トンベリ……?
あ、ああ、私の住んでいる世界とは別のイヴァリースでは、そんな名前のモンスターが
居るという話を聞いた事があるわ。

確か……そう……。
「みんなのうらみ」というアビリティを持つモンスターで───



   名称 :「みんなのうらみ」

   効果 :対象にダメージをあたえる。
       ダメージ量は対象が搾取した平民数に応じて増える。



───だったような。
ええ、そうね。貴族は間違いなく即死ねッ。
は、ははッ、いい気味よッ! 己の命をもって贖罪をすればいいのよッ!
私たち平民の恨みをッ。私たち平民の憤りをッ。私たち平民の苦しみをッ!
彼らをトンベリの包丁とまな板の上で、行き場の無い魚のようにしてッ──────

──────こほん。

……え、ええと。
食材なのだけれど。
ロランベリーのように、巨大な食物を見つけてきたの。
私の住む世界イヴァリースにはそういうものがないから、少し足を延ばして。

……あ、ああ、私には足はない、わね。
とりあえずッ。
これなら、書記官さんの為だけでなく、他の人に出せる料理が作れると思って……。


  ↓ ↓ ↓









 

88 名前:豆スープの幽霊女 ◆MUKuroTvQE :04/06/06 04:21

http://appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1039181508/88.gif (0 KB)


パンプキンヘッド(オウガシリーズ)が仲間になりたそうに見ています。



……何か……違ったかもしれない……。
い、一応、人の顔程もある巨大な食材を見つけてきた……のよ。。
で、でもッ、目も口もあるようなカボチャなんて、食べたくないわよね、書記官さんは。
……私だったら、食べてしまうけれど。

そ、そうね。もう少し、探してくるわ。
チョコボの卵があるといいのだけれど……む、蟲の卵って美味しいものなの?
大体……何の蟲なのよ、それはッ……。

メイプルシュガーという言葉に、ついつい身を乗り出してしまった、なんて事、
ないからッ。
絶対にないからッ!


……豆スープが悲しい食べ物とは……思ってないわ。
私が成長出来たのも、兄さんの隣で剣を振るう事が出来たのも、幼い頃に僅かでも
口にする事の出来た食事のおかげなのだから。
むしろ、私は豆スープに感謝するべきなのよね。
書記官さんの低レベル冒険者に……よろしくね。
私のような道を……歩んでも構わないけれど、決して後悔しないよう、祈るわ。

私が料理を作ってあげたいのは……他でもない、書記官さん、あなたよ。
ロランベリー以外で、書記官さんの好物は何かないのかしら?
食事以外でも、欲しい物、とか……。
癒し系アイテムと……か……、癒し……アイテム……?

なッ、なななッ、癒し系アイテムなんて私が触れる筈ないじゃないッ。
フェニックスの尾なんて、絶対帽子飾りにしないでッ!

89 名前:ロランベリーニョ ◆z.wezW2Rrw :04/06/10 19:11

わあ、ジャックのランタンなのです!
黒魔道士さん、ヒャッホイモード全開時御用達の食事なのです!
これ、いただいて行ってもいいのです?
違ってなんかいないのです!むしろこれが欲しいのです〜!

ああ、それとお料理の事ですが、詳細は妹さんにお任せいたしますよ。
ロランベリー以外の好物と聞かれても、ロランベリーパイや雪山のロランベリーと
お答えしそうになるのです。
それに、お貴族さまの圧制に苦しめられている、台所事情の厳しい市民の方に向かって
人さまの懐具合も察する事なく、あれも食べたいこれも食べたいと言うような
恥知らずな真似はできないのです。
失礼ながら、妹さん達の過酷な台所事情は、あちこちのスレで拝見して
存じあげておりますなのです。

わたしにおごってくださるような余裕がおありなら、どうぞ、そちらの世界で暮らして
いらっしゃる、恵まれない市民の方々のためにお役立ててくださいなのです。

それに……このスレの本来の設立の由来に鑑みてみれば、今はお料理や熱いお茶一杯よりも
エスターク15ターン勝利法の方が怖いのです。
誰か、わたしを怖がらせて欲しいのです〜!

90 名前:豆スープの幽霊女 ◆MUKuroTvQE :04/06/24 03:40

http://appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1039181508/90.gif (0 KB)


……お酒、頂戴。
ごめんなさい、少し……いえ、かなり飲みたい気分なの。
ロランベリーの酒があるでしょう? 絶対にッ。
あなたが何かを隠し飲んでいたって話が……あったようなないような。

いいのよッ、私が飲む酒なんて安いもので。
ここはそういう場所じゃないって?
……分かってるわよ。
分かってるから……何か酔えるものを頂戴。

何か……私……勝てる気がしないの……。
いいえ、勝つ、なんて考える事自体が可笑しいのだと思うけれどッ。
う、ううん、何でもないわッ、何でもないッ。
だから……何かアルコールを頂戴。

このカボチャは酒のつまみの為の煮付けにするけれど、いいかしら。
書記官さんが連れて行きたいと言うのなら、もっと持ってくるわよ。
甘いかどうか、美味しいかどうかも分からないけれど。
でも、多分……私たちが食べていた穀物よりも、きっと、ずっと、甘くて美味しいと
思うわ……。

私はエスターク15ターン勝利法よりも怖いものがあるわ。

 初回バハムート1ターン1人倒し。
 ttp://ff3.csidenet.com/central/bahamut/7.htm
 (左下の動画に注目)

……知らないということは、それだけで罪……。
……でも、知らないことがあった方が、良いのかもしれない……。

それで、書記官さんの怖いものって何なの?
「ロランベリー怖い」、なんて言い出さないでよ?

91 名前:タルタルのようなもの ◆z.wezW2Rrw :04/07/02 16:24

【むむむ。】
ヴァナ・ディールの住人でさえも、知る人ぞ知ると言われたあのお酒をご存知とは
……妹さん、あなどれないのです。なかなか耳ざといのです。

仕方ないのです。じゃあ、こっそりと、秘蔵のロランベリーワイン812年物を
お出しするのです。
おおっぴらに出すと倫理機構に怒られるので、影でこっそりご提供なのです。
ええと、おつまみは羊乳のチーズとニシンの塩漬けでよろしいのです?

>何か……私……勝てる気がしないの……。

Lv60以上……属性耐性のモンスター……吹雪の剣……
あとは……わかるのです?
むしろ真の敵は「エスタークの強さ」などではなくて、
「Lv60までなんて育ててる暇がない」という事なのです!
なにせわたしは今、真・魔○機○を遊ぶのに忙しくてそれどころじゃないのです!
[部屋の掃除をしてたら出てきたらしい]

という事で、いま怖いものは
一緒に部屋の隅から発掘された聖○機ラ○ブ○ードなのです。
実話なのが泣けてくるのですが……やっぱりこっちも遊んでみるべきなのです?
……見てはならないものを見てしまいそうで、本当に怖いのですが……。

92 名前:体は豆スープで出来ていた幽霊 ◆MUKuroTvQE :04/07/05 02:05

http://appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1039181508/92.gif (0 KB)


FF12のモーグリはチワワのようだともっぱらの評判。



ヴァナ・ディールではタコは食すのかしら。
……そもそも島国でもないイヴァリースではタコなんて滅多に手に入らないし、
そッ、それに……あ、あのッ、ぬるぬるとしてッ、お、おぞましい姿───ッ!
あ、あんなものを食べる民族が居るなんて信じられないッ。
しかも生でッ!
呪われたりしないものなの!?

───などと言いつつも、一匹持って来たわ。
書記官さん、もし、このおぞましい食材が捌けるならば───私でも食べられる
ような料理にしてくれないかしら?
ま、まあ、多分、きっと、食わず嫌いの類なのだし。
こ、この私がッ、豆スープで生きていた事もある私がッ、食わず嫌いなんてッ。
それに、その、東方の島国ではタコを食すのが当たり前、なのでしょう?
[何故か誰かとタコを食べる気でいるらしい]


秘蔵の……ワイン、ありがとう。つまみも……。
うん……美味しい……。本当に……美味しい……。
生きているうちに、ウィンダスの領事館にたどり着くことが出来れば……良かった
のに……ね。
ふ……ふふ、何だか、書記官さんが、いつもより可愛く見えてきた……わ……。


DQの最大の敵は何より……「中盤でも貧乏でもあること」だと思うの。
どッ、どうしてッ、何故ッ、宿に泊まる資金さえも惜しまなければいけないのよッ!
中盤なのにッ!
勇者って何ッ!? 英雄って何なのッ!?
民衆の為に汚れを被って戦う者は、常に貧困に晒されてなければならないのッ!?
どうして誰も手を差し伸べてくれないのッ!?
……あ、ええと……そ、そうね、エスタークは……また、機会があればッ。

○霊○○イ○レ○○、頑張って。
書記官さんなら……何とか出来る筈。
どんなに黒い噂が立っていようが、クロスレビューで何が書かれていようが───そう、
きっと、勇敢な書記官さんなら。
よく……分からないけれど、応援してる。

私はファ○ナル○ァン○ジータ○ティ○スアドバ○スが───って、これはここ的に
別に伏せなくてもいいような気もしないでもないけれど。

またマーシュにも会いたいわね…………叶わぬ夢なのかもしれないけれど。

93 名前:樽のようなもの ◆z.wezW2Rrw :04/07/08 16:24

タコ……
それは樽殺しのデビルフィッシュ。
樽以外の種族といえど、タコに太刀打ちできるものなど存在しないのです。
例外といえば、かろうじて高Lvの赤魔道士か物好きナイトがいるだけなのです。

とにかく、タコとモルボルは立ち入り禁止なのです!
即刻、その■の使いを退去させてくださいなのです!
タコは恐怖の対象なのです!顔も見たくないのです!
タコはさっさと帰れ!

>中盤でも貧乏でもあること

そこで必殺「妻の実家にお泊り」なのです。
婚家はいたたまれぬ針のむしろという言葉は、かの世界には存在しないのです。
可愛いお孫さまの顔も見せてさしあげられて、一石二鳥なのなのです♪

まあ、わたしも、エスなんちゃらはまたの機会にしておくのです。
それより、別の問題が出来てしまったのです!
○霊○○イ○レ○○と一緒に発見した任○堂ゼ○ダコ○ク○ョン……
○イ○レ○○を中断して、リ○クの○険を楽しく遊んでいたのですが……
中盤あたりまで進んだ所で、フ○ミ○ン○ニでリンクの冒険が出る事に……

あまりのタイミングの悪さに、ロランベリーワインもう一本開けたくなったのです。
何度遊んでも面白いから、べっつに構わないのですが……。
連射パッド大募集ー!
……と、ゆかり先生風に叫んでみたりするのです。

>またマーシュにも会いたいわね…………叶わぬ夢なのかもしれないけれど。

……ええと?事情はよくわからないのですが……
……もしかして、ワケありでお会いできない方なのです?
それとも、こうやってお伺いするのもいけない理由でもあるのです……?

94 名前:主要成分豆スープの幽霊 ◆MUKuroTvQE :04/07/13 03:27

http://appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1039181508/94.gif (0 KB)

タコといえば──────これ。



そ、そうなのね。
タコは……やはり……モルボルと同等の、おぞましく忌まわしい生物なのねッ。
どうりで似ていると思ったわ。触手とか。
マインドフレイアにも似ているしッ。
あの容姿……いかにも(タコだけれど)、脳味噌を吸い取りそうじゃないッ!
口から吐き出すスミにはきっと―――「盲目」「毒」「沈黙」「混乱」「バーサク」
「タコスミスパゲティ」―――といったような効果があるに違いないわッ……!

……う……駄目……ね……。
これでは……タコを……一緒に食べることなんて出来そうにない……。
モルボルを美味しく食べる方法なんてこの世に存在しないのだから、きっとタコも……。
どうしよう……。
[何か根本的に間違っている事に気づいていない]


>妻の実家にお泊り

あ……、そう……よね。そう、彼らには帰るべき家があったのよね。
こんな簡単な事を……見落としていたなんて。
私、少し生き方を急ぎ過ぎていたのかもしれない。
例えそれが、架空のものであっても。
自分とは全く接点のない人間を操る事にしても。

……また、随分と大変な問題に突き当たってしまったのね……。
書記官さんの部屋には……もしかして、「四○○剣」が転がっていないかしら。
○ル○○レ○ションを入手した猛者は、かなりの確率で「○つ○剣」を所持している
という、真しやかな噂があって───。

───所詮は、噂は噂、ね。
真実は己の眼で見なければ、何も分からないわッ。
でも何故か、私も、「ゼ○ダコ○ク○ョン」と「四○の剣」を同時に見た事があ────


ごほん。
……タイミングが悪くて、本当にお気の毒様。
そういう事って……私も人生で何度もあったから。
ううん、私の人生そのものが、タイミングの悪さで形成されていたとも言える。
私で良ければ、もう一本のロランベリーワインにも付き合うし、GBAにマイクデバイスが
ないのも一緒に嘆くわ。

「IIコンマイクとか、好きだから───ッ!」
……なんてね。


>……もしかして、ワケありでお会いできない方なのです?

私とは異世界のイヴァリースに住む───少年よ。
元々は、スレ仲間でもあったのだけれど、多分、もう会う事もない……と思うの。
ただ、それだけ。
本当に、ただそれだけなのよ。本当に。
私がここで名前を出したのも、ただの我侭に過ぎないのよ。

大体ッ、こんな酔っているところなんてッ、人に見せられるものではないわッ。
……いえ、書記官さんだけは、別。

95 名前:豆スープの幽霊女 ◆MUKuroTvQE :04/07/16 02:12


  「してよ」















──────なんて、ね……。

96 名前:豆スープの女 ◆MUKuroTvQE :04/09/12 05:08


ちッ……。
「1レスも出来ない」に、1ギル賭けてたのに───ッ。

最終的には2レス……か。
やるわね、貧乏王子。くッ。


(自分が1ギルさえ所有していないのは秘密にしている)

97 名前:豆スープの女 ◆MUKuroTvQE :04/09/12 05:09


書記官さんの住む世界は……追加ディスクも発売されて、当分政情が
安定しないのでしょうね……。
此処に戻って来て顔を見せて、なんて言わないから、本スレでのレスを
楽しみにしてるわ。

我らが松野泰巳プロデュースの「FF12」が出るまでに、一体いくつの
追加ディスクが発売されるのか……。

ふ、ふ、ふふ……あははッ!
これじゃあ、スクウェア単体だったら当分赤字ねッ。

98 名前:豆スープの女Return ◆MUKuroTvQE :04/09/12 05:10


ふん……占いなんて、私は信じてないわ。
人生を占いに頼ってどうしようと言うのよ。
「運命とは自ら切り開くもの」……そうでしょう?

って、誰に言っているのか私。


かのDQ作品の褐色の肌の姉妹の妹占い師だって、魔法のアイテムを
使っても未来は完全に予測出来ない。
……出来ないばかりか、アイテムを使えば仲間に大損害を及ぼす。
それこそ、完膚なきまでに、ね。

占いなんて、その程度のものよ。
その程度のものに決まっているッ!
占いの結果なんて、嘘っぱちよッ!
裕福な人間が思い描く結果を提示したいが為の、占い師のでまかせなのよッ!

99 名前:名無し客:04/10/18 02:13

エェー!星座相性好きだったのに…。

ところで質問です。
そっちで一番おいしい食べ物を教えてください。

100 名前:ミルウーダ・フォルズ(しんでます) ◆MUKuroTvQE :04/10/21 03:45


http://www.appletea.to/~charaneta/test/read.cgi/ikkoku/1040702343/701

> でも当たりショック云々は要するに
>高価なくせにクソゲー乱発のせいで市場そのものが
>破滅してしまったんだろ?
>だったら21世紀日本にも正統継承者候補がいるぜ。

> ス ク ウ ェ ア と か 。




──────ごめんなさい…………_| ̄|○





……と、FFDQスレに相応しい事を言ってみたり。

101 名前:ミルウーダ・フォルズ(しんでます) ◆MUKuroTvQE :04/10/21 03:45


>>99

え、ええと……。
此処は質問スレじゃなくて、キャラハンや名無しがFFDQについて適当に散漫に語って
いく場所で、特に私宛ての質問を…………いいわ。
たまには……質問に答えてもいいわよね。

ネタ振りと質問、ありがとう。
それと、こんな……場末のスレまで気にかけてくれて……ありがとう。

感謝しているわ。本当に。

102 名前:ミルウーダ・フォルズ(しんでます) ◆MUKuroTvQE :04/10/21 03:46


その前に。

「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」は、今年の人馬の月5日……ええと、
そちらの暦に直すと……2004年11月27日に発売予定。
只今絶賛予約受付中。

らしいわ。




ファイナルファンタジー12?

……そんなもの、知らない。

103 名前:ミルウーダ・フォルズ(しんでます) ◆MUKuroTvQE :04/10/21 03:46


改めて>>99。

>エェー!星座相性好きだったのに…。

確かに。
この世の全てのものは星のさだめの下に生まれ、星のさだめと共に生きるわ。
これは人が人である限り、決して逃れられないもの。
いえ、人だけでなく亜人も、獣も、この世で自我を持って生きるもの全てが。
「死の訪れ」が万人に平等であるように、星のさだめは平等よ。
どんなときであっても、どんなものにとっても。
……王族だろうが、貴族だろうが、平民だろうが、ね……。

星の動きは人の世に影響を与え、ときに人の生死さえ左右する。
だから、イヴァリースには星の動きを読み、星の動きを予測し、人々に様々な助言や
忠告を与える占星術士という職業も存在しているのよ。
中には、星の動きを読むどころか、全天の星の動きをも操作したらめる、大いなる力を
備えた占星術士も存在する……という話だけれど。
生憎そのような力を持った人間に生涯を通して遇う事はなかったわ。
遇って何らかの話を聞いていれば、私や旅団の仲間の運命も変わっていたのかも
しれないわね。

革命も成せずに、ただ惨めに犬死にする結末を迎える運命ではなくて。
最も憎いと思う相手の刃に掛かって斃れる運命ではなくて。
もっと……もっと違う人生を、運命を……。

……私は運命なんてものは信じないけれどね。

ふん。
噂に聞く「偉大なる占星術士様」も、結局は貴族の手厚い庇護を受けていると
言うじゃない……!
そんな輩を信用出来るものかッ……!

104 名前:ミルウーダ・フォルズ(しんでます) ◆MUKuroTvQE :04/10/21 03:46


ええと、それで、星座相性、ね。
先に話した通り、星や星座に対する絶対的なさだめを否定する気はないわ。
否定する気は……ないの。

で、でも。

誰かとの相性とか、誰かに対する行為の成功率とか……そういうものを生を受けた
時点で勝手に決定づけられて、それであなたは満足出来るの?
「運命だから」と言われて、それを素直に甘受出来るのッ?
「そういう星の下に生まれた運命だから」、「平民に生まれたのも運命だから」なんて、
私は絶対に妥協したくない。

「人が遠慮なくバタバタ死んでいくのは松野作品の運命だから」とか、「所詮序盤で
少し出てくるだけだから汎用ユニットと同じ姿なのは運命だ」とか、「自分は汎用ユニットと
同じ姿どころか兄妹揃って公式イラストの一枚も公開されていないのはやっぱりどう考えても
運命……それは運命なのだよ」とかッ、そういう事も本当は妥協したくないのよッ!

……だ、大体ね。
…………誰かとの相性とか、相性とか相性とか相性とかッ!
そ、そんなもの、誰が誰を想おうが、勝手でしょうッ!?
相性が良いから何かをする、相性が悪いから何かをする事を避ける……。
そんな事ッ……本当に馬鹿らしくて、本当に……勿体ないじゃない……。

105 名前:ミルウーダ・フォルズ(しんでます) ◆MUKuroTvQE :04/10/21 03:47


……世間での「占い」や「まじない」も、使い方によっては非常に有用なものとなるとは
思っているわよ。
良い結果の出ている占いを部隊の人間に知らせれば、士気を高める事が出来るしね。
人心掌握は勝利への第一歩よ……って、私に言われたくないってッ!?

……ま、それは、いいわ。

例えば……

--------------------------------------------------------------------

 全体運 ☆★
 攻撃運 ☆
 防御運 ☆☆

 今日は何をやってもツイてない日。
 敵の後ろから攻撃をしかけても何故かヒットしない、回避率90%を越えているのに
 当たりまくっちゃう……そんな日になりそう。
 下手するとフェニックスの尾の世話になるなんて事も……!
 アタックチームにはなるべく加わらないで一日大人しくしていましょう。
 ラッキーアビリティはダーラボンのまね、ラッキーカラーは国防色と瓶覗色。

--------------------------------------------------------------------

こんなものを部下に見せても逆に士気が下がるだけでしょうッ?
占いにしても、まじないにしても、良し悪しを選り分けて情報を流す……。
戦術の基本中の基本と言ってもいい事ね。

……私に言われたくないって?
う、うるさいわねッ。

106 名前:ミルウーダ・フォルズ(しんでます) ◆MUKuroTvQE :04/10/21 03:48


>ところで質問です。
>そっちで一番おいしい食べ物を教えてください。

と、本題に入る前に力尽きたので、一旦区切るわ。
また近い内に返事をするから……ごめんなさい、少し待っていて。


……あなたが良い夜を過ごせますように。

107 名前:名無し客:04/10/21 07:34

おお!ミルタンキター(*´Д`*) レスの続きをまったり楽しみにしております。
って、FFDQについて語るスレでしたね。ごめんなさいごめんなさい。

いたスト新作、FFDQキャラどれだけ出るかなー♪
スライムとチョコボの競演ウレシイです。

108 名前:ミルウーダ・フォルズ(しんでますよ) ◆MUKuroTvQE :04/10/25 00:38


………………。


--------------------------------------------------------------------------------

 ♀ : 水瓶座
 自分に素直、嘘がつけない性格で、他人の意見には耳を貸さない。状況判断力に優れているタイプ。
 ♂ : 水瓶座
 無神経な言動が多い性格で、自立心に富む。状況判断力に優れているタイプ。

 二人の相性 : 相性バッチリ!

--------------------------------------------------------------------------------


……これで、よし……、と。


……あ、その、星座占いなんて、頭から信じている訳では、ないのよ?
と、特に、相性占いなんてッ……!

……し、信じてなんか、いないから。
あくまで、あくまでッ! ……参考程度のものよ。
そ、そう。参考程度のものなの、……よ……。


……それなのに、どうしてこんなに私の性格を当てているのよ、これ。
何だか癪ね。
「他人の意見には耳を貸さない」って……、私って普段から周りの人にそう見られて
いるのかしら。

でも、当たっているのは女性の方だけで、男性の最初の部分は全然ね。
「無神経な言動が多い性格」…………そ、そんな事ないわッ、大嘘じゃないッ。
所詮は占いね。

109 名前:ミルウーダ・フォルズ(しんでますよ) ◆MUKuroTvQE :04/10/25 00:38


>>107

だからッ、その名前で呼ばないでと何度も何度も何度もッ──────!

…………いえ、……また来てくれて、…………ありがとう。
………………嬉しいわ。
本来ならば書記官さんが色々と手の込んだウィンダス料理を出してくれる場所なのだけれど、
今はとても忙しいらしいの。
私では大したもてなしは出来ないけれど、精一杯やるから。
何か希望するものはあるかしら?


FFとDQのキャラクターが……チョコボとスライムが共演するなんてね。
まさに夢のような話よね。
私たちの住むイヴァリースが世に出た頃では……いえ、マーシュの住むセント・イヴァリースが
異世界へと変貌した頃でさえ……そんな話は夢物語でしかなかった。
特にいがみ合っていた仲ではないけれど……むしろ、良い意味で「雌雄を争っていた」両社が
手に手を取って何かを成す事など今まで……少なくとも、「私」が世に誕生した頃には……
考えられなかったわ。

それが、経済的な理由が主だけれど手を組んで。
両社の生み出してきたキャラクターたちが、同じ舞台で共演出来て。
互いが互いを尊重し合って……ね。

少し、羨ましくもあるわ。
……あ、それは、別に、私が出演する可能性が0しかないから、という理由ではなくてッ。
兄さんや旅団の仲間なんてきっと背景にも居ないだろうという事でもなくてッ。
そんな理由ではなくて……手を取り合って何かを成す、という部分がね……。
兄さんはもとより、骸旅団は貴族と手を組む事を拒んできたから。
いえ、手を組むに値する貴族が居なかったというべきかしら。

……もっと、ラムザのような……理解ある貴族がもっと早く……もっと多く……もっと力を
持ってさえいれば…………旅団の末路はまた違ったものになっていたのかもしれないわね。
こんな話は、それこそ夢物語でしかない事は分かっているのだけれど。
不可能だと思っていた事がここまであっさりと簡単に実現出来る現実に、少し嫉妬してしまう。


とは言っても。
どうも現時点で公開されている登場キャラクターを見ている限り、私たちFFタクティクスの
人間が出演する可能性は低いようね。
もしもタクティクスから誰かが出演するのなら、心から応援……を…………?
───もしもラムザたち貴族が出るとしたらどうするのよ、私ッ!
か、彼らを心から応援出来るとでもッ!?

……ど、どうしよう、かしら……。


え……と、そ、そうね。
あなたの好きなゲームの、好きなキャラクターが出演するといいわね。
あなたはどのゲームの誰が好きなのかしら?

110 名前:ミルウーダ・フォルズ(しんでますよ) ◆MUKuroTvQE :04/10/25 00:39


それと……そんな、無理してFFDQの話をしなくてもいいのよ。
こんな誰の目にも留まらないような地下スレにまで来てくれて……それだけで私は嬉しいから。
もうとっくにFFDQの話題用スレッドとして形を成していないし……、あなたの好きな事や、質問、
雑談をしても……いいのよ?
私はそんなに高い頻度で此処に来れる訳じゃないけど、それで良いのならば。
あなたの好きな話題を振ってくれて、好きな話をしてくれて、全く構わないのよ。

例えば…………そ、そうね、……日常の話……とか……。
普通の、一般的な、日常の話、ね。
極一般的な、普通の、日常の話と言えば……、そう、例えば──────


  何処の貴族が失脚した、とか、
  何処の貴族が臨終間際だ、とか
  何処の貴族の弱みを握った、とか、
  何処の貴族が新しく妾を囲った、とか、
  何処の貴族の屋敷の警備の手薄な部分を把握した、とか、
  何処の貴族と何処の貴族が仲違いをしていて何を突けば争いの火種になるか、とか、
  何処の貴族の勤務地からの帰宅経路を調べたから襲撃する際に特に気をつけなければ
 ならない懸念点は何なのか、とか、


このような、ごくごくあれふれた日常の──────ッ!?

な、何だか違うわね……。


……何が違うのかしら?

111 名前:ミルウーダ・フォルズ(しんでますよ) ◆MUKuroTvQE :04/10/25 00:39


と云うのは勿論冗談だけれど。

ええ、冗談よ。
本当に冗談なのだからねッ!?

……でも、旅団時代での日常が以上のようなものだったのは嘘じゃないわ。
いつも誰か───大抵は貴族だけれど───を貶める為に神経を働かせていて。
いつも革命の事だけを考えていて。
いつも私や仲間は血の臭いを漂わせていた。
それは幸福な事なのか不幸な事なのかは分からないけれど、私にとっては当たり前の
日常だったからね。


日常の話、と云えば……「食事」もそうなのよね。
遅くなったけれど、>>99の「こっちで一番美味しい食べ物」について話をするわ。
私なんかに質問をありがとう。
そして、待っていてくれて……本当に……ありがとう。

でも、イヴァリースで一番美味しいものと言われても……。
私が生前、どのような食生活をしていたかを知っていての質問なのよね?
何だか、少し……屈辱的な気分……。
どうせ私には食べ物の味なんて分からない、私のような平民に一番美味しい食べ物なんて
分かりやしない、分かってたまるか、という意図があるのじゃないッ?
私が食べてきたのは豆スープのような代物ばかりで、美味しい食べ物どころか普通の食べ物
だってろくに知らないだろうとか思っていたりするのじゃないッ!?

……ごめんなさい。
そんな意図は……ないわよね。

112 名前:ミルウーダ・フォルズ(しんでますよ) ◆MUKuroTvQE :04/10/25 00:40


私が味わった美味しい食べ物なら、いくつもあるわよ。
多分に、イヴァリース人の平均的な食事情から鑑みても、私たち兄妹の食してきたのは
粗末なものだったと思うの。
でも、それでも……美味しいと思うものは沢山あったわ。

……幼い頃、両親の作る料理は質素ながらもやはり美味しかった。
彼らは多くを語らなかったけれど、食事に愛情は込められていたのよ。
普段出る食事こそが、両親の血と汗の結晶のようなものだった。
他人の家庭の台所事情なんて知った事ではないけれど、両親の作る食事は……美味しかったと
思うわ。何処の家よりも。

……兄さんが分けてくれたパンの欠片は例えようのない甘さをしていた。
育ち盛りの、普段の食事だけで足りなくなった私に、こっそりと隠していた硬くなったパンの
欠片をくれて。
本当は兄さんの分だったのに。
本当は、兄さんの方がお腹を空かしている筈なのに。
硬いパンは、それまでどの焼き菓子にも味わった事のない、深い甘みがあったわ。

……騎士団の仲間と勝利の祝宴で味わった料理は、皆どれもが輝いて見えた。
ささやかながらも勝利の美酒───安酒だけれど───に酔いしれて、ね。
ほんのひとときの、ほんの一瞬の勝利の宴だったのだけれど、私を含めて皆が、とても気分良く
酔って語りあっていたわ。
明日、自分たちの身に何が起こるか……生きている事さえ分からない……。
そんな、不安感が綯い交ぜになった食事と酒……それでもそれらは、本当に美味しかった。

……そして……最後の食事となったあの、レナリア台地近くでの食事も忘れらない。
美味しい、とは多分違う。
違うけれど、忘れられない味。
苦かったような気もする。
とてつもなく不味かったような気もする。
いえ、身も心も蕩けるほど美味しかったような気もする……。

私は絶対……絶対に、あのときの食事の味を忘れない。

113 名前:ミルウーダ・フォルズ(しんでますよ) ◆MUKuroTvQE :04/10/25 00:40


私には王族や貴族が普段何を食べているのか分からない。
「豪勢な食事」なんて想像もつかない。
だから、本当に美味しい食べ物なんて知らないのかもしれない。

けれども、これだけは言えるわ。
「誰かと共に食す食べ物こそが、一番美味しい食べ物」だと言う事。
誰かが隣りに居て、誰かと談笑しながら食べる料理は……この世で一番美味しいと思うわ。

ごく普通の……当たり前の話よね……。
しかも、「イヴァリースでの美味しい食べ物」の話にすらなってないし……。
ごめんなさい。
私はこの程度のものしか回答出来ないわ……。


───く、くそッ、誰、誰よッ!?
私にはどうせ、豆スープ料理しか味が分からないと嗤っているのはッ!?(幻聴です)

114 名前:騎士らしき男:04/10/25 02:25

>>110
その日常の話しの情報、真なら私が適正な値段で買いとろう。
50000ギル出す。これは、ほんの手付けだ。
あとは内容の密度と信憑性次第で上乗せする。

ああ見えて、まだ隠しているものがあったとはな。
…侮れぬものだ。ドーターの役立たずどもよりは、はるかに使えそうだな。

115 名前:パスタ書記官 ◆z.wezW2Rrw :04/10/25 15:10

■<XIからはマンドラたんが出演したので(いたストの話題に乗れない問題は)回避した

116 名前:匿名を強烈に希望(女性・ナイト・享年二十代) ◆MUKuroTvQE :04/10/31 21:56






        あなたが好きです







117 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/10/31 21:56





――――――なんて言えない……。



118 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/10/31 21:57


>>114

え……、あ…………に、兄さん……?

……どうやら私だと気づいてないみたいね。
あの「日常会話」は私にとっては既に過去のもの。
その50000ギルも、貴族の情報も、今の私にはもう何の価値もない。
いえ、あるのかもしれないけれど、私には何も成す事が出来ない。
ただ、見ているだけ。
ここから、過去を。


……過去か。
そうね、>>114の兄さんは「私」の居る時間軸とは違う……おそらく過去の兄さん。
骸旅団がまだ在った頃の兄さん。
高潔な、骸旅団のリーダーであった頃の。


たまには、そんな昔に帰るのもいいかもしれない。
過去の私に。
肉体を持つ私に。

119 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/10/31 21:57




───以下の数レスは>>114を元にした二次創作的ネタ。



だから、


■<嫌なら見なくていいんじゃよ?

ものまね士

120 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/10/31 21:57


 部下から受け取った報告書を読み、私は眉を顰めた。
 私の望んだものが書かれていなかった為だ。舌打ちし、髪をかき上げ、再び不快の元に
目を落とす。

 書かれていたのは先の五十年戦争において大きな戦果を上げたが、つい先日病に没した
というある有名な貴族の死の真相についてだった。
 記されている「真相」は滑稽な三文芝居のようなものだ。――戦争で大きな功績を収め
たその貴族は、実は彼の息子の手で毒殺されたという。病死と見せ掛けて。馬鹿らしい。
三流の戯曲作家でももう少しまともな筋を書くだろう。

 部下は「確かな筋から入手した」と言い張っていたが、このような情報が容易く信じられる
代物ではないのは子供だって分かる。
 この情報を入手するのにかなりの時間と金を費やした。くそ。こんな情報だったら時間も
金も使わなかったのに。くそ。焦りと苛立ちが胸の内に渦巻く。私が直接指揮していれば。
私がもう少し細かく指示していれば。くそ。くそ。くそッ。

 無能が。

 私は毒づいた。
 部下に。自分自身に。

121 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/10/31 21:58


 貴族の弱み――様々な個人の性癖、家庭や親族の「世間体の為に公に出来ない事情」
――は、私たち骸旅団の活動の重要な“糧”となるのは確かだ。「それ」の使い方によって
は、素行の悪い貴族を、家庭に問題を隠し持つ貴族を、旅団の資金源にする事が出来る
だろう。

 強請り、たかり。
 呼び方は何でもいい。ほんの少しの倫理観と誇りさえ捨て去れば、そのような道を選択
出来る。今の混乱した世の中に多く蔓延る盗賊、山賊、荒くれ者は嬉々としてその道を
選んでいるのだろう。愚鈍な貴族を強請り、圧力を掛け、活動に必要な資金をせしめる。
楽な道だ。
 現に旅団内でも自分たちが生き残る為には、そのような道を選ぶべきだと声を上げて
いる者も少なくない。

 だが、旅団のリーダーである兄は貴族を強請る事を、手を組む事を善しとしなかった。
 私たちが何を目的として活動しているのか。それを考えれば貴族に対して生半な言動を
取るべきでないのは明確だ。
 私たちは貴族から金品が欲しいのではない。
 私たちは貴族と仲良く共存したいのではない。
 私たちがしたいのは。
 今の貴族によって布かれた悪しき階級社会を打ち崩す事。抑圧された平民の怒りを貴族に
見せ付けてやる事。そして、平等な社会を築く事。

 貴族を強請る道理も、媚びる必要もない。だから、その為の情報は無意味なものでしかない。
 必要なのは、速やかに、確実に、貴族を斬る事に直結する材料だ。

122 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/10/31 21:58


「どういうつもりなの、これは?」

 骸旅団のアジト──古い家屋を改装しただけのものであるが──の一室。
 目の前で萎縮する部下に、先程の報告書を突きつける。

「強請りのネタなんて頼んだ覚えはないわ」

 侮蔑の表情で部下を見る。
 恐れ、怯え……様々な感情が混然となって彼の瞳に表れる。そこに僅かに覗く反抗の色。
戦場に身を置いてからは幾度となく見てきた瞳。強者を目の前にした弱者の瞳。人に剣に
戦いに血に死に……己を取り巻くものに恐れをなす者の瞳。
 かつての私と似たような瞳。気に食わない。行き場のない憤りを感じながら部下に厳しい
言葉を浴びせ続ける。

「私が……いえ、旅団が求めるのはこんな不確かな、くだらない強請りのネタではない。
 貴族に、現社会に、速やかに確実に打撃を与えられる材料なのよ。
 あなたたちが真に信頼出来る、貴族社会を確実に叩ける情報を得られると言うから、
 それを信頼して任せたのに」

 少し躊躇しながら、でも、と部下は口を開きかけるが、それを遮る。

「私たちの目的は、こんな情報を使って貴族から僅かな金を搾り取る事ではないッ!」

 大声を出す。
 びくり、と部下の肩が震える。ゆっくりと顔を私に向け、今にも泣き出しそうな表情で私の
顔を仰視し、口を開こうとする。が、声は音にならない。震える唇がただぱくぱくと、魚のよう
に開け閉めされる。

「前に言ったわよね、私がこの情報にどんなに期待していたかを」

 部下は虚ろに頷く。
 ──少しの間、沈黙が部屋を支配する。

123 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/10/31 21:59


 旅団を取り巻く状況は、以前にも増して良くない。
 平民の支持や援助が思うように得られず、貴族の締め付けが厳しくなりつつある。
 しかし、それ以前に旅団内部での意見の対立も激しくなってきている。兄が、副団長が、
これまでのように上手く人間をまとめられない。ここに来て素行の悪い者も急増している。
新たに入団する者には陋劣な人間も少なくない。
 旅団は今ここで、貴族へ確実な一撃を与える情報を何よりも欲していた。

 元々は部隊別での行動が多い骸旅団だ。私の指揮する部隊は、兄より指示された任務を
遂行しながら、秘密裏に貴族の情報を得ようと行動していた。
 兄の足手まといになりたくない。
 兄に負けたくない。
 兄に認められたい。
 リーダーである兄への劣等感や敬慕がないまぜとなって私を駆り立てた。
 現在遂行している任務だけでは駄目だ。
 今まで通りの行動では足りな過ぎる。
 何か行動を起こさなくてはならない。何かを。今私に出来る何かを。


 私が、私の部隊が、裏で情報を掻き集めている事は他の部隊には知らせていない。知らせ
ても嫌な顔をされるだけだ。特に情報処理を任せられている部隊には。
 最近は別行動を取る事が多かった為か、兄には気づかれてはいないようだった。いや、兄の
事だ。私の行動を既に察している可能性は高い。

 気づかれていようがいまいが、私は確実に事を成さねばならなかった。
 私が生きるに。旅団員が生きる為に。平民が生きる為に。
 貴族を確実に葬る為に。貴族の生きる社会を確実に葬る為に。

124 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/10/31 22:00


「あなたたちに無理を掛けたのは分かる。私の指揮が十分でなかったのも悪かったわ」

 そうだ。
 私が悪い。普段の仕事以上のものを部下に強要した私が悪い。求めた私が悪い。が。

「だけれど、これはあなたが自信を持って提示してきたものよ。そして私はそのあなたを
 信頼して事を任せた」

 相変わらず部下の唇は震えるばかりで、何一つ言葉を成さない。瞳に表れる怯えの
色はますます広がり、逆に反抗の色は急速に小さくなる。
 これ以上責めても無駄だ。
 このままでは失った時間も金も取り返せない。この情報を手元に置いておく限り、事態は
何も進展しない。

 兄に事情を話してこの情報を渡すか。
 ……それは、出来ない。兄はこのようなやり方を、貴族を強請る事を善しとしないのは
前述した通りであり、私もそれに常に賛同する意見を出してきた。
 洗い浚い告白する事は難しくない。兄の厳しい叱責にも慣れている。旅団の処罰を
受ける覚悟もある。

 だけれど。
 嫌だ。それは嫌だ。
 今回の自分の行動は結果的に兄の思想を裏切る事となった。
 それがたまらなく嫌だった。

 この情報が手元にあるのが悪いのだ。
 失った金を取り戻せばいいのだ。
 ならば。

125 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/10/31 22:00


 再度、報告書を部下に突きつける。
 本当は今ここで握りつぶして破いて燃やしてしまいたい。けれども、それをしたらこれから
成そうとする事が全て無に帰す。

「あなたに、機会を与える」

 内心を悟られないよう、極力感情を抑えて慎重に言葉を発する。普段の私には難しい事。
しかし、動揺する部下一人の前ならば、そのくらいは出来る。
 部下は驚いたように目を瞬かせる。

「この情報を買ったときのように、誰かにこれを売りつけるのよ」

 あ、と部下は声を出す。
 そうだ。要らないものなら誰かに、私たちとは関係のない者に押し付ければいい。
 同時に、失った金も取り返せばいい。

「そっちの方の筋との繋がりは既に出来ているのでしょう。ならば早急に情報の買い手を
 見つけるべきね。私の握っている筋も出来る限り使うから」

 部下の顔が、少しだけ輝く。
 私の部隊がまた、任務外で動き始めた。
 これも兄への裏切りになるのだろうか。そんな心配を覚えながら。

126 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/10/31 22:00


 驚く程早く、部下は情報の買い手を見つけてきた。
 この時勢に、貴族の強請りの種となる情報を欲する人間は多いという事か。
 すぐさま手筈を整え、部下を使いに行かせる。


 程なくして、部下はギル袋と共にアジトへと帰還した。
 無事役目を終え、帰還した事による安堵に包まれた彼らの顔を見ると、何やら妙な
胸騒ぎがする。あまりにもすんなりと進行したという事に。あまりも障害がなかった事に。
 何を考えているのか、私は。
 全て無事に終えたというのに。

 しかし、部下からギル袋を渡されるとそんな思いは吹き飛んだ。

「……な、なに、この大量のギルは……」

 ずしりと重い、大きく膨らんだギル袋。今まで目にした事もないような大金。確かに
情報を欲していた者は、それに見合う額の金品を用意出来ると言っていたのは知って
いる。私もそこは充分把握している。
 しかし。
 どう少なく見積もっても、目の前のギルは50000はある。

 部下は説明する。買い手は実際に情報を見てこの額を出した事を。ほぼこちらの
言い値で情報が買われた事を。金額の交渉は殆ど必要なかったという事を。

 部下からの話を聞くにつれて、目の前に積まれたギル袋を眺めるにつれて、自然と
笑みがこぼれる。
 これなら兄さんにも申し訳が立つ。勝手に部隊を動かした事は咎められるだろうが、
叱責や刑罰はないだろう。兄さんや旅団の意向にも添っている筈だ。

 喉がくく、と鳴った。

127 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/10/31 22:00


 くすんだ輝きを放つギルを数枚手に取り、部屋の隅に控える部下を見遣る。

「一応聞いておくけれど、情報を買ったのはどんな人間だったの?
 あの情報に50000もの大金を払うなんて、程度が知れているけれど」

 部下はおずおずと口を開く。

「……情報の真偽や買い手が気になるのですか?」

 ギル硬貨の合わさる心地よい音を聞きながら、私は機嫌良く返事をする。己のあまりの
単純さに胸のうちで嘲笑を浮かべた。

「あの情報の真偽なんて知らない。情報を買った人間があの情報を使って何を成そうが
 興味はない。どんな情報を握らされようと、有用性や内容の真偽を判断するのは買う側
 の問題よ。売った私たちに責任はないし、責任を感じる必要もない」

「はあ」

 気のない返事を寄越す部下を一瞥し、言葉を続ける。

「それにあんな情報……あれを使って強請ったとしても、決定的な証拠がなければ無視を
 決め込まれるのは目に見えているわ。いえ、有力な貴族の情報なだけに、逆にこちらが
 斬られるかもしれない。
 情報源が何処なのかを探り当て、反乱の根元から断とうとする狡猾な貴族連中だって
 居る……」

 くすくす笑って一旦言葉を区切る。こんな愉快な事は久しぶりだ。

「あんな情報を買うような愚かな人間と、その末路に興味があるだけよ。個人的にはね。
 でもあなたたちを指揮する者の責任として、その人間を知っておかなければならないわ。
 その人間は私たちと立場を同じとする者なのか、ただの盗賊まがいの者なのか。
 ……それと貴族の犬なのか。
 さあ、話して。悪いようにはしないわ」

128 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/10/31 22:01


 部下は目の前で行われた事象を思い出すかのように、ゆっくりと話し始めた。

「フードを目深に被っていたので相手の顔は詳しく伺えなかったのですが……。
 相手は男、でした。話し方からして、多分、それなりの地位に居る男だと」

「ふうん」

 貴族の犬か。盗賊団の要職か。これだけでは分からない。
 続けて、と先を促す。

「歳の頃は……30過ぎかと。随分と落ち着いていましたから……」

 兄さんと似たような歳らしい。

「ええと……服装は、先ほども言ったように、フードを被っていて……あ、そうだ、しっかりと
 した鎧を着こんでいましたね。騎士のような鎧を」

 兄さんと同じような鎧らしい。
 …………。

「勿論、騎士剣を下げていました」
「……兄さ……いえ、旅団のリーダーが今持っているような?」
「え? ええ、そうです。ウィーグラフさんの持っているような……」
「そして、その『騎士らしき男』の鎧はくたびれているけれども、やや派手目な色使い。
 騎士剣は相当使い込んであるが、手入れは非常によくされている。態度は高圧的では
 あるが、不快な感じは受けない。そして男が喋るときの癖は──」

 私が次々と挙げる『騎士らしき男』の特徴に対して、部下は目を丸くする。

「ど、どうして、知っているんですか? あの現場で見ていたとしか──」

 世界が反転した──ような気がした。大金を手にして高揚していた気分が一気に下がる。
 ……何て事。何て事だ。

129 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/10/31 22:01


「どうしたのですか。顔が青いですよ、ミルウ──」

 気づくと私は立ち上がって部下の襟首を掴んでいた。腰掛けていた椅子が派手な音を
立てて部屋の隅に転がる。金貨が数枚、鈍く輝きながら床に散らばる。

「な……何て事をしたのよ、あなたはッ!? 何て事をッ、何て、何て……ッ!!」

 突然訳も分からず襟首を掴まれて詰問された部下は、ただただ困惑した表情を浮かべる。
どうやらまだ自分が何をしたのか理解していないらしい。
 無能が。無能が。無能がッ!
 唇をぎり、と血が滲む程噛みしめる。

「あ……あ、あなたはッ、自分が、誰に、何をしたのかッ、分かっているのッ!?」
「……え……ま、待ってくださ、ミ、ミルウーダさ……う……」

 襟を掴む手に指に力が入る。
 全身の血が逆流するかのような感覚を覚える。

「き、きさ、貴様ッ、このッ、このッ──」
「……う、ぐ、ぐるじぃ……で、ず……」

 ここに来てはじめて自分の手が部下の首を絞め掛かっている事に気づいた。
 よろよろと手を離し、喘ぐように呼吸をして肺に空気を取り入れる。痛い。空気に刃物が
混ざって喉と肺を執拗に切り裂いているような嫌な感じがする。肺から血が吹き出てきそうだ。
 焼けつくような痛みを抑え、絞り出すよう声をつむぐ。

「……すまない……」
「──────」

 部下は放心したように床に座り込んでいた。────この役立たずがッ!

130 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/10/31 22:01


 アジトが俄に騒がしくなった。
 兄の部隊が帰還した、という声が聞こえて来る。

 ──私はこれから何と言い訳をすればいいのだろう。
 私の手元にある50000ギルという大金について。
 兄が50000ギルと引き替えに買った「有力貴族の死の真相」の情報について。
 私の誤魔化しや嘘なんて、兄には通じない。……そもそも私は嘘を吐くのが苦手だ。

 目の前で私の視界から隠れるかのように、躰を小さく掻き抱き怯える部下を無表情に
見下ろしながら、上手く回らない頭で兄への弁明の言葉を考え続ける。
 どうしたら。どうしたらいいのか。どうしたら。どうしたら。どうしたら──。

 強く噛みしめ過ぎて血の滲んだ唇を舐める。苦い。錆びた鉄の味。剣の味。権力の味。
戦場に漂う匂い。私の全身に染み付いて離れない臭い。嗅ぎ慣れた。慣れてしまった。
臭い。味。駄目だ。思考が纏まらない。兄への言葉が思い浮かばない。


 ドアがノックされた。
 この叩き方は、兄。
 部屋に入るな、口を聞きたくない、なんて言えない。本来ならば、そんな事を兄に言う
理由がないのだから。

 入るぞ、の声と共に扉が開かれる。


 私は、軋みながら開く古い木製の扉を、何も出来ずただぼんやりと眺めていた。



  (了)

131 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡してます) ◆MUKuroTvQE :04/10/31 22:02


>120>121>122>123>124>125>126>127>128>129>130




             邦題 「阿呆で間抜けなイヴァリース骸旅団」







                                             ⊂⌒~⊃。Д。)⊃

132 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡してます) ◆MUKuroTvQE :04/10/31 22:02


何が邦題よッ!

133 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡してます) ◆MUKuroTvQE :04/10/31 22:02


誰が阿呆で間抜けよッ!!

134 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡してます) ◆MUKuroTvQE :04/10/31 22:03




…………私?

135 名前:豆スープの亡霊 ◆MUKuroTvQE :04/10/31 22:03


>>115

【むむむッ】

■<FFTはFFと世界観が違い過ぎるので(いたスト出演によるイメージダウンは)回避した

■<松野泰巳はFF12で忙しいので(いたストにFFTキャラクター投入は)回避した



■<しかしまだ情報公開が完全でないので(FFTキャラがいたストに出演しない事は)
  回避していない

136 名前:豆スープの亡霊 ◆MUKuroTvQE :04/10/31 22:03


……な、何で、FF11からはマンドラたんなのよ……。
私は書記官さんのような樽こそが出演すべきだと……。
ううん、こんな事ここで言っても仕方ないわよね。
マンドラたんに対抗してDQ側は「マンイーター」「きりかぶおばけ」「ひとくいそう」を
出すべきだわッ。



何か違うような気がしないでもないけれど。

137 名前:◆MUKuroTvQE :04/10/31 22:03


歴史学者アラズラム
「この書物を読むことでどっかの何かの秘密を解き明かすことができるはず。


歴史学者アラズラム
「『「きみしね」は、今号のファミ通で5名様にプレゼント』に関する情報はこのとおりだ。


(以下はファミ通を見よ以下略)

138 名前:(現在生存中) ◆FolsBUDcLs :04/10/31 22:59

これで、>>114がCHAPTER2の”貿易都市ドーター”に登場する
騎士らしき男(ヴォルマルフ・ティンジェル)だったら
とりあえず、おなかを抱えて笑わせてもらうわ。












…自虐的なことは止めておこう。あと記憶が定かじゃないからこの突っ込みが
間違っているかもしれない。けど、一応ソースは置いておくわ。
http://www.mickey.ne.jp/~pierrot/gc/fft/co_2.html

139 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡) ◆MUKuroTvQE :04/10/31 23:04


>>138

……。

…………え?


………………!?



──────嘘ッ……!?

140 名前:(現在生存中) ◆FolsBUDcLs :04/10/31 23:06

ちょっと訂正、最初の文を、

これで、>>114が CHAPTER1の”ドーターのスラム街”に登場する
騎士らしき男(兄さ…じゃなくて、ウィーグラフ・フォルズ)じゃなくて、
CHAPTER2の”貿易都市ドーター”に登場する
騎士らしき男(ヴォルマルフ・ティンジェル)だったら

に脳内で変えておいて頂戴。

141 名前:(現在生存中) ◆FolsBUDcLs :04/10/31 23:08

>>139
あ、すぐに返事が
ぽそっ、そもそも、旅団にそんな金があるのかと小一時間


142 名前:(現在生存中) ◆FolsBUDcLs :04/10/31 23:09

それに、あんなに忠誠度の高かったドーターの同朋を兄さんが役立たず呼ばわりするとは思えないし。

143 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡) ◆MUKuroTvQE :04/10/31 23:11


……いや、その、ね。
あ、ああ、もう、何と弁解したらいいのか。

ttp://www.mickey.ne.jp/~pierrot/gc/fft/co_1.html#ドーターのスラム街

とでもソースを置いておけばいいのかしら。
騎士らしき男……って。
う、ううん、「あなた」の言ってる事はよく理解しているつもりよ。

同じ顔を持つ「あなた」?


……で、でもね。
そもそも、私は一章しか登場しない端役よッ!?
な、何で他の章まで気を回されなければならないのよッ!

ああ、もうッ!
幾らでも突っ込めばいいでしょうッ!
好きなように!
少しでも隙を見せたら、其処に猛獣のように牙を立てる……いつものようにね。

144 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡) ◆MUKuroTvQE :04/10/31 23:16


……つまり、>>131の「邦題」が、実証されてしまったという訳ッ!?
私の行為によって!



……………………。






                                             ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ キュウ〜

145 名前:(現在生存中) ◆FolsBUDcLs :04/10/31 23:19

貴族相手ならいくらでも突っ込むわッ。
けれど…私が「あなた」に、同じ虐げられた者同士に
強く突っ込みを入れるわけなんてないじゃない。

私はただ気になったから言って見ただけ、あなたを攻撃する意思なんて私にはないわ。
少しおしゃべりが過ぎたようね、私は自分の役割を果たしに行くわ。
もうすぐ「盗賊の砦」に北天騎士団がやってくる、それを迎撃しなきゃいけないのよ。
それじゃ、ごきげんよう。またいつか縁が合ったらお会いしましょう。

146 名前:114=ヴォルマルフと呼ばれた騎士:04/10/31 23:55

>>144
ククク・・・。
はぁーはっはっはっ!これはいい!
よりにもよって、この私とウィーグラフを間違えるとはな!!

確かに私も色は違えど僧衣を着ているし、騎士剣も使い込んでいる。
鎧までもが全く同じものだ。
このフードを目深く被っていれば、背格好から考えても間違えるかも知れぬな。

生まれ変わって以来だよ。ここまで声を上げて笑うのは。
これは追加報酬だ。有意義に使え。
(以前の3倍は入った袋を、投げて寄越す)

その笑える芸のおひねり代わりに、一つだけ良いことを聞かせてやる。
この私が買い取った情報で得るものは、何も財産だけではない。
その人間の地位、権力、人脈・・・。その人生すべてだ。
情報をどのように使うかだけは、教えられんがな。

この程度のはした金程度で強力な駒一つ手に入るなら、安い買い物だ。
改めて礼を言おう。・・・感謝するぞ!!
(聖石レオをかざし、発生した光の渦の中に飲み込まれて消えていく)

147 名前:ヴォルマルフと呼ばれた騎士:04/11/01 00:17

>>146の一部間違いを正しておこう。

旅団時代のあいつは、この黄金の鎧よりさらに派手な鎧を着ていたな。
どうしても神殿騎士としてのあいつだと考えてしまう。
どうやら私も少し、感染したらしい。

言いたい事はそれだけだ。
・・・また会おう。

148 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/03 06:07




──────間抜けオーラなど、出ていないッ!





149 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/03 06:08


あ、あー、えー、こほん。


>>145

……反応しておいて挨拶が遅れたわね。
ようこそ、2chの「ミルウーダ・フォルズ」。
まさかこの機会にこのような場所で、あなたと会う事が出来るとはね。

あなたの、
破壊的破滅型陰惨凶悪極悪陋劣残虐非道な活動は、私の耳にも入っていたわ。

最近の活動は知らないけれど、相変わらず旅団の活動に勤しんでいるようね。
わざわざ遠い所を尋ねてきてくれて本当にありがとう。
今はあなたの素直な突っ込みに感謝してる。

直す気はさらさらないけれど。


盗賊の砦に、北天騎士団、か……。
随分と懐かしい名前ね。
いえ、あなたには今直面している物事なのでしょうけれど。
ねえ、仲間は元気にしてる? 兄さんは相変わらず?
あの思い出すだけで反吐が出るような、愚劣な騎士はまだ生きてるの?
今の旅団の情勢は? 貴族は何人屠った? これからの旅団はどのように動く?
資金繰りは大丈夫? 食料の確保は? 即戦力になる人員の目星は?
あなたは今健康なの? 心配事はない? それと、それから、それから、ええと……。

───ううん。
全て、今の私が聞いても仕方ない事。
全て、私の手には届かない事。
……馬鹿ね、私は。本当に。……本当に。


時々思うのよ……。
いえ、これから言う事は、ただの負け犬のたわごとに過ぎないけれど。
愚かにも散って逝った、革命に一石をも投じる事の出来なかった人間の妬みかも
しれないけれど。

───あなたなら、これから「ミルウーダ」の身に降りかかる運命をも変える事が
出来るのではないか、この私の辿った愚かな運命をあなたなら覆す事が出来る
のではないかって……。

……ふ、ふふ……私が“運命”なんて言い出すなんて。
何を弱気になっているのかしらね、私は。
何を言っているのかしらね、本当に。
運命なんて言葉、大嫌いだし、信じてもいない。
そんな言葉を好んで使う人間なんて、信じる事は出来ない。
それなのに、ね。
同じ顔をしているあなたの前だからこそ、こんな弱音を吐いてしまうのかしら。
同じ顔が目の前にあると、同じ顔に見られていると思うと、絶対に良い気分には
なれないと思っていたのに……何でだろう。
何でも話せるような気がしてくる。
あなたになら胸の内を話せるような気がしてくる。

あなたのその鋭い目つき、世の中の全てに挑むかのような態度、何があろうと他者に
噛み付いてくる姿勢……あなたの全てが懐かしくてたまらない。
変な気分ね。己と同じ顔を見て、懐かしいと感じるなんて。

私はね。
本当はね。
……今そうやって生きて活動しているあなたを見ると羨ましくて仕方がないのよ。
剣を握って、兄さんと、仲間と、活動をして、戦って。
人の為世の為を信じて。
そういうあなたが羨ましくて、本当に羨ましくて仕方がない。
ただ、それだけ。

私があなたを如何に羨もうと妬もうと僻もうと、己の身を呪おうと……何も変わらない。
何も。
あなたは活動を続けるだけなのだし、私はここに居るだけ。
ただそれだけ。それ以外は起こり得ない。

あなたはあなたの成すべき事を成せばいい。
そうやって、いつものように目の前で起こる事に対処していけばいい。
旅団の仲間と、兄さんと。信じあえる人と。
ここに居る私の呟きなんかに、無理して目を向けてくれなくても構わないわ……。
……でも、来てくれて、本当に嬉しかった。

亡霊はここで留まっているから。
……くく、まさかあなたの活動している領域まで侵入したりしないわよ。
ふ、ふふ……今はそこまで傲慢じゃない……。
心配そうな顔は見せないでいて。

……さあ、行くといいわ。
あなたの力を欲している人間の居る場所に。
あのたという存在を欲している場所に。

また会いましょう。もう一人の私、“生者”ミルウーダ・フォルズ。

150 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/03 06:09


……よしッ、文字数で勝った!

誰によ。





───今夜は疲れたから、他は後回し──────。

151 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/04 00:38


>>146>>147

……う……うう、う……。
あ、ああ……く、くそッ……!
う……、も、もうッ……!

……随分とお久しぶりですね、神殿騎士団長様。
お変わりのないお姿を拝見出来て、何よりです。
あなたの部下は皆お元気でいらっしゃるのかしら。
最近も「声に出して言えない秘密行動2」をなさっているのかしら。
わざわざ神聖ゾディアックブレイブを結成して何をなさりたいのか分からないけれど、
あなたたちの行動が確実にイヴァリースを平和に導くと……信じて……います。

神殿騎士に限らず、騎士団には常にそうした暗部があるのは私も知っている。
骸騎士団時代も少なからず、公言出来ないような活動をした経験もある。
いえ、普通の騎士団では成せない事を成すのが、義勇軍である骸騎士団の役目
だったのだから。

けれども、あなたが抱える神殿騎士団は……少し違うような気がするわ。
ただの想像でしかないけれど、多分……神殿騎士団、神聖ゾディアックブレイブには
何か特殊な使命がある筈。
私のような凡人では及びつかないような、何か、特別な……。
それを詳しく知りたいとは思わない。
知って、あなたやゾディアックブレイブをどうにかしたいとも思わない。
知ったところで……きっと私にとっては喜ばしい事態にはならないと思うから。
私が願うのは、イヴァリースの平定だけ。
───ああ、勿論、貴族を倒して、貴族による階級社会を潰してね。
その為なら私、何だってしたのに……何だって……。


……こんな事は、神殿騎士団長様にお聞かせするものではないわね。
私は革命家として活動していけないけれど、国を平定する役目を持つ方にお聞かせする
内容ではないのは確かね。
先程口に出した事は忘れて欲しいわ。
ただの死者の……愚痴のようなものだもの。
ついでに私が提示した、かの物語も忘れて欲しいのだけれど。

忘れていただきたい。
忘れていただく事を提案する。
忘れていただけると嬉しい。
忘れてもらいたいのだけれど。
忘れて下さい。
忘れて欲しいわ。
忘れて欲しいわね。
忘れて欲しいのよ。
忘れて欲しい。
忘れてやって。
忘れてお願いだから。
忘れて、お願い。
忘れて。
忘れて欲しいと……言っているでしょうッ!?
忘れてッ!
も、もう、もうッ、こ、このッ、……くッ、わ、忘れて、見なかった事にして欲しいとッ……!!

く、くそッ、な、何が、「笑える芸」よッ!
こ、このギル袋は私を侮辱しているのッ!?
愚鈍な平民は貴族に対して、ただ笑って芸を見せていれば満足だろうという、あなたの
意志表示なのッ!?
くそッ、くそッ、くそッ……わ、笑えばいいじゃない、笑いたいだけッ!
ああ、私は本当に、愚昧な女よッ!
くそ、こ、こんな報酬なんて、ギル袋なんて、す、捨ててや────────────


───捨てられない……。
私に、このギル袋を……捨てられる訳がないじゃない……。
私が……。
……ここに置いておかれても書記官さんも困ると思うし、……そうね……。
レナリア台地の私の墓にでも埋めておいて下さらないかしら。
「笑える芸」の「おひねり」分として、これしきの事、追加していただけないかしら、ね。
いかがかしら。

あなたの得た情報に興味がないのは……以前言った通りよ。
情報の真偽を決めるのは買った者なのだし、それが買い手に何を及ぼそうが私は知らない。
あなたが誰の情報を得て、誰の人生を掌握するのかも、興味はないわ。
好きにすればいいのよ。

……あなたが貴族と平民の垣根を取り除く為に動いているのなら協力する。
そうでなければ何もしない。
それだけの事。

是非またお会いしましょう、神殿騎士団長殿。
そんな小賢しい魔法を使って来なくても、ここはいつも開放されているのだから。

152 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/04 00:46


……宝、取りに行きたいわね……宝……。
そうよ、旅団の資金には宝が必要よ、宝、宝が……。

いえ……宝が欲しいのではなくて…………宝を守る騎士が……ぶつぶつ……。

153 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/08 02:19


……ああ、14だけ、上。

く、くそッ、私に「垂直ジャンプ14」のアビリティがあればッ……!

【そんなアビリティ存在しません】

154 名前:名無し客:04/11/08 11:21

>>153
どぞ。
【クリスタル(竜騎士:高低差無視移動)】

155 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/09 04:29


だ、誰がッ、人の傷など舐めるかッ……!

156 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/09 04:29


……え、ええと……その、不用意に舐めたりすると、毒素や悪い気が体内に入る事が
あるかも……しれないでしょう?
ほんの少しの傷だからと言って、簡単に「舐める」なんて言い出すのは良くないわ。
ただのかすり傷だと思って舐めて治そうとした人間が、その晩に高熱を発した後、
二度と剣を握る事が出来なかった例だってあるのだから。
傷口が腐って……ね。

戦場で傷を舐めるなんてもってのほか。相手が持ち物の何に毒を仕込んでいるのかも
分からないのだから。でも一般的に、毒を用いて戦うのは最大限に卑怯と言わざるを
得ないわね。まっとうな剣士から言わせてもらえば毒を使おうとするその発想だけでも、
性根が腐っているとしか言えない。接触型の毒にしても散布型の毒にしても、敵に与える
効果も味方への被害も正確に予測出来ないのに使おうとするなんて愚劣の極み。いくら
白魔法やエスナがあるからと言っても、人体に与える影響も計り知れない。それに毒の
種類に…………ってわ、私、何を話そうとしていたのかしら……。

157 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/09 04:30


あ、ああ、傷口を舐める事、よね……。


……だ、大体ね、わ、わざわざ舐めなくても、ケアルとか、ポーションとか……
そ、それこそ拳術の“チャクラ”で回復するとか……い、色々あるでしょう……?
かすり傷程度のものだったら、よく効く野草くらい私だって知っているし……。

DQだと……え、ええと、ホ、ホイミ? やくそう?
他にも何か杖や石や、うまのふんで回復したりするのよね……。


───な、何で舐めなくてはならないのッ……?

158 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/09 04:30


……多少の怪我なら、私が面倒見てあげるのに……。
……め、面倒見るまでもなく、回復するのかしら……。




…………ご、ごほん。

159 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/09 04:31


……で、でも、…………少しだけなら。

……少し、だけなら…………。



…………な、舐めてあげても………………………………

160 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/09 04:31


───って、何言ってるのよ私はッ!?
き、傷を舐めるなんて事ッ……!


だ、誰が人の傷など舐めるかッ……!


【エンドレス】

161 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/09 04:31


>>154

正式な返事は、もう少し待っていて……。
後でちゃんとするから……。
ごめんなさい。

162 名前:名無し客:04/11/09 18:29

むしろ、舐めて欲しいのはこの前さらに抉られた自分自身の心の傷では?

163 名前:名無し客:04/11/09 20:54

良い貴族は、死んだ貴族だけですか?
ラムザ以外に話しのできそうな方はいませんか?

164 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/10 03:05


>>154


どのアビリティを継承しますか?


.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
.|  ポーション        .|
.|  高低差無視移動    .|
.|  ダーラボンのまね   .|
.|___________|

元剣士ミルウーダ
「高低差無視移動以外は大したアビリティじゃないわね……」



.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
.| ⇒ポーション       .|
.|  高低差無視移動    .|
.|  ダーラボンのまね   .|
.|___________|

元剣士ミルウーダ
「高低差無視移動を選択……ね」



.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
.|  ポーション        .|
.| ⇒高低差無視移動    .|
.|  ダーラボンのまね   .|
.|___________|

元剣士ミルウーダ
「これで決定、と……」



.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
.|  ポーション        .|
.| ⇒高低差無視移動    .|
.|  ダーラボンのまね   .|
.|___________|

元剣士ミルウーダ
「…………」



.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
.|  ポーション        .|
.| ⇒高低差無視移動    .|
.|  ダーラボンのまね   .|
.|___________|

元剣士ミルウーダ
「……………………」




.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
.|  ポーション        .|
.| ⇒高低差無視移動    .|
.|  ダーラボンのまね   .|
.|___________|

元剣士ミルウーダ
「…………………………………………」



.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
.|  ポーション        .|
.| ⇒高低差無視移動    .|
.|  ダーラボンのまね   .|
.|___________|

元剣士ミルウーダ
「………………………………………………………………」


.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
.|  ポーション        .|
.| ⇒高低差無視移動    .|
.|  ダーラボンのまね   .|
.|___________|

元剣士ミルウーダ
「……何故反応しないの……?
 仕方ないわね、もう一度やり直すわ」

165 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/10 03:05


.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
.| ⇒ポーション       .|
.|  高低差無視移動    .|
.|  ダーラボンのまね   .|
.|___________|

元剣士ミルウーダ
「……ここで高低差無視移動を選択して……」



.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
.| ⇒ポーション       .|
.|                .|
.|  高低差無視移動       .|
.|                .|
.|  ダーラボンのまね   .|
.|___________|

元剣士ミルウーダ
「何よ、これ……。
 選択すればいいのでしょうッ、選択すればッ」



.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
.|  ポーション        .|
.| ⇒             .|       高低差無視移動
.|  ダーラボンのまね   .|
.|___________|

元剣士ミルウーダ
「……なッ……!?」



.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
.|  ポーション        .|
.|                |      ⇒
.|  ダーラボンのまね   .|
.|___________|

   高低差無視移動

元剣士ミルウーダ
「じ、じっとしていなさいよッ」



.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
.|  ポーション        .|
.|                |
.|  ダーラボンのまね   .|
.|___________|

  ⇒                                   高低差無視移動


元剣士ミルウーダ
「く、くそッ、ひ、人を馬鹿にしてッ……!」



.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|                 高低差無視移動
.|  ポーション        .|
.|                |
.|  ダーラボンのまね   .|
.|___________|

  ⇒

元剣士ミルウーダ
「どこに行ったのよ、高低差無視はッ!?」

166 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/10 03:06


.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
.| ⇒ポーション       .|
.|  高低差無視移動    .|
.|  ダーラボンのまね   .|
.|___________|

元剣士ミルウーダ
「……くそ。もう一度初めからやるわ。三度目の正直ッ。
 ───誰よ!? 二度ある事は三度ある、なんて言うのは!」



.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
.|  ポーション        .|
.| ⇒              .|
.|  ダーラボンのまね   .|
.|                .|
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.|                .|
.|  高低差無視移動    .|
.|___________|

元剣士ミルウーダ
「……か、完全に嘗められてるわね…………このッ……!」



.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
.|  ポーション        .|
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.|  高低差無視移動    .|
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元剣士ミルウーダ
「……やる気ね……」

167 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/10 03:06


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.|  高低差無視移動    .|
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元剣士ミルウーダ
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」

168 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/10 03:07


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.|  高低差無視移動    .|
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元剣士ミルウーダ
「……ぜ、絶対、捕まえてやるッ───!!」

169 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/10 03:07


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.|  ポーション        .|
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.|  ダーラボンのまね   .|
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.|                .|
.| ⇒             .|
.|  高低差無視移動    .|
.|___________|

元剣士ミルウーダ
「ふ、ふ……ふふ、ふふふ、ふはははははははははははははははははははははは
 はははははははははははははははははははははははははははははははははは
 ははははははははははははははははははははははははははははははははははッ!
 ついにッ、ついに追いつめたわッ!」

170 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/10 03:07


.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
.|  ポーション        .|
.|                .|
.|  ダーラボンのまね   .|
.|                .|
〜〜〜(途中省略)〜〜〜〜
.|                .|
.|                .|
.|                .|
.| ⇒高低差無視移動   .|
.|___________|

元剣士ミルウーダ
「これで決定…………」



.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
.|  ポーション        .|
.|                .|
.|  高低差無視移動    .|
.|                .|
〜〜〜(途中省略)〜〜〜〜
.|                .|
.|                .|
.|                .|
.| ⇒ダーラボンのまね   .|
.|___________|

元剣士ミルウーダ
「…………えッ!!? な、何故ッ!?」



.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
.|  ポーション        .|
.|                .|
.|  高低差無視移動    .|
.|                .|
〜〜〜(途中省略)〜〜〜〜
.|                .|
.|                .|
.|                .|
.| ⇒ダーラボンのまね   .|
.|___________|

「ダーラボンのまね」を継承しました。

元剣士ミルウーダ
「───いらないわよッ!」

171 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/10 03:09


……所詮は拳術を学んだだけの元剣士ごときが、上級職である竜騎士の
アビリティを習得しようとするのが間違っているの……?

く、くそッ、平民だからと差別搾取するだけなく、職業によってもこのような
扱いの差があるなんてッ……!
許せない……絶対に許せないわ、■e!

【違います】

172 名前:名無し客:04/11/11 20:17

ジョブチェンジはどれがおすすめですか?
タルタルたんの忍者とか、骸旅団の踊り子さんが激しく見たいです。

173 名前:名無し客:04/11/11 20:55

特殊ジョブになれるなら、どういったものになりたかったですか?

174 名前:書記官 ◆z.wezW2Rrw :04/11/12 12:57

>>172

■<タル忍者は普通に存在しているので(172が見たければ)いつでも見られる
■<むしろタルが前衛を張れる数少ないジョブが忍者なので人口は多い

175 名前:(現在敗走中) ◆FolsBUDcLs :04/11/13 02:56

ごめんなさい、ちょっとここを借りるわね。

そう遠くない未来、今の活動が終わったらこっちに畏国総合スレッドを立てようかと思っていたの。
私たちの居た、戦乱と英雄の世界のイヴァリース。
子供達が作り上げた最後の夢の世界としてのイヴァリース。
そして、まだ誰も見た事の無い新しいイヴァリース。
この同じ名前で違う世界のネタと言うのやってみたいと思ったの。

でも、私の杞憂かもしれないけれど私がそれを成すのは無理かもしれない。
もしかしたら一週間以内に大荒れする恐れのあるちょっとした事件があったの。
そう、今はまだきっかけの段階でそこから発展するかどうかは分からないけど
確実に起った小さな事件が。

だから、今のうちに謝っておく。もし私の2chスレが荒れたら私がこの名前を名乗る事は無いわ。
杞憂が杞憂で終われば何の問題は無いし、そうなる事を祈っているけど…。
もし私が挫折したら、その時は…ごめんなさい。

悪かったわね、辛気臭い話をして。でも、ここぐらいしか言える場所が無かったの。
とりあえずは、週末を無事乗り切られる事を祈るわ。
それじゃ、もし無事にやり過ごす事が出来たら。
そして盗賊の砦は落とされたけど無事再起できたらまた会いましょう。

176 名前:名無し客:04/11/13 13:50

  _  ∩
( ゚∀゚)彡 貴族!貴族!
 ⊂彡


177 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/15 01:33




……こ、こここ、こ、子供ッ!?

だ、あ、え、そ、その、い、いえ、あ、ああ、あああ、ぐ、く、くえ、クエッ、チョ、チョコボ!?
が、か、かは……な、何、馬鹿な事言っているのよッ!?


メ、メメメメ、メイドプレイ!?

……メイドプレイって何……?






───と、書記官さん。
元々は書記官さんの為のまったり地下スペースだったのに、勝手に占領して
しまってごめんなさい。

……もし邪魔だったら、移転など考慮するから……遠慮なく言って。

178 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/15 01:33


>>162

……な、何の事よ……。
あなたは、何を、言っているのよ……。

あ、あのね。
私は、かの五十年戦争時に、最前線と言うべき場で剣を振るい続けていたのよ?
血の色で染まった戦場。血の色で染まった空。空気。水。土。草木。花。人。
怒号、叫び、死ぬきれぬ者の苦悶の声。腐臭、人の肉の焼ける臭い、人の肉が
焦げる臭い。不快で。吐きそうになって。嗚咽。昼に食べたものを戻しそうになって。

───何もかもが非日常に彩られた世界だったわ、戦場は。
私が抱いていたちっぽけな日常なんて、あっという間に壊れた。跡形も無く。
国は、負けたわ。
……でも、私は生き延びた。
生き延びた仲間も、大勢居た。
……けれども、精神に変調を来たした者も、少なからず居た。

彼らは二度と、彼らの日常に戻る事は出来なかった。
精神が脆い為ではなく、神への信仰心が足りない為でもなく。
彼らは日頃から精神的な訓練・鍛錬をしていたのよ。
けれども、現実は彼らの理解の範疇を超えるものだった。

そして私も、前線で戦う剣士としての最低限の精神的な訓練はしたわ。
心の安定を得る為に、毎日神への祈りも欠かさなかった。
……神は、騎士団を率いる勇猛な貴族にも、組織の末端に居るただの平民出の
剣士にも、分け隔てなく平等でいらっしゃるからね。


そして、私は戦争を生き抜いた。
分かるでしょう?
多少の出来事では動じないという事よッ!

私自身の心の傷? それがどうしたというのよ。
舐めて欲しい……って、一体何を言い出すかと思えばッ。
例え心に傷を負ったとしても自分で治すわよ。
人の手なんて借りやしない。人の手を借りる? 借りてどうしろと言うの?
……誰かに、耳元で、甘く心地よい言葉を囁いて貰って、それで心の傷が癒える
とでも思っているの!? はッ、馬鹿馬鹿しいッ!!

貴族によってつけられた心の傷なら、たった今でも癒えずに残ったままよ。
この傷を癒す為にも、この傷を完治させる為にも、貴族を、階級社会を、ただ少数の
人間によって支配されているこの悪しき社会を壊さねばならないのよッ!
……それを成さない限り、私の心の傷が真に癒される事などないわ……。
貴族が私の心の傷を舐めてくれるの?
貴族が誠意を持って私の傷を癒してくれるの?
く、気持ち悪くて反吐が出る。


…………本当は、誰かに、私の心の傷を……分かって欲しかった。
……本当は、ね……。

でも、唯一の肉親は兄さんだけで。
兄さんは組織のリーダーで。
私は兄さんの補佐役で。

兄さんに心配はさせられなかった。
兄さんに迷惑は掛けられなかった。
兄さんに己の弱い部分なんて見せられなかった。

兄さんに私の弱い部分を晒してしまえば、肉親としての兄さんに心配をさせる事になる。
兄さんに私の弱い部分を晒してしまえば、リーダーとしての兄さんに迷惑を掛ける
事になる。常に戦時下に置かれている組織のリーダーの実妹が、心に傷を、悩みを
抱えているなんて弱み……誰にも言えなかった。相談出来なかった。
兄さんの為に、組織の為に、革命の為に、補佐としての勤めを果たす為に、私は
私という仮面を被り続けて、心の傷を隠していなければならなかった。
例え心の傷が疼いても、誰にも言えなかった。誰にも…………

……誰かに言いたかった……ずっと……。
でも、今だけだから。今だけ……。
……誰かに、……心の傷を舐めて欲しいときもあったのよ……。
そういうときも……。
今だって……って、あ、も、もう、う、く、くそ、い、今の、今のはッ、聞かなかった事に
して頂戴!!

───わ、忘れて!
この事は全部、き、聞かなかった事にしてッ!


─────忘れてと言っているでしょうッ!?

179 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/15 01:36


>>163

フリーシナリオシステムで有名な、近日リメイクされる某RPGの場合──────


--------------------------------------------

しゅじんこうの せいべつを
えらんでください


     


     

--------------------------------------------




--------------------------------------------

 キャラクターを
えらんでください


        16さい
    ゆうぼくみん

        22さい
    もりのばんにん

        2■さい
    かくめいか

        26さい
    おどりこ

        28さい
    ばんぞく

--------------------------------------------




--------------------------------------------

   ミルウーダ


せいべつ  :

   かくめいか

     :へいみん

     :へいみん

祖父   :へいみん

祖母   :へいみん

曽祖父 :へいみん

曾祖母 :へいみん

(以下省略)

--------------------------------------------


(途中省略)


<酒場にて>

 「ぼくは ローザリア王国 イスマス
  ルドルフの アルベルトです」

 「モンスターの大軍に イスマス
  うばわれてから あちこちして やっと
  ここまできました」


じぶんとは みぶんがちがうな
いっしょにいこう
貴族か、はッ!
つかえない貴族だな
どった貴族だな ほっとこう
すかした貴族だなー やだやだ
ギャー 貴族だー さよなら




                           ──────(ゲームが進まず)END

180 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/15 01:37


>>163

ごめんなさい。
時間がないから今夜はここまで。

2chの「私」も、また後日にッ。



…………私はあんなふしだらな格好して出歩かないわよ……ぶつぶつ……。
──────そ、そりゃ、描いてくれたのは、う、嬉しいけれど……ぶつぶつ……。

181 名前:某王子 ◆zEfhYrPOA. :04/11/15 02:25

>>178
・・・・・・。
時にはどこかで感情を吐露し、神なるものに祈りを捧げることで
心の傷が癒えることもあります。
私も、本来は他人に甘えることなど許されぬ身ですので、
貴女のお気持ちなら少しは理解できるつもりです。


私には貴女をお救いすることはかないませんが、
陰ながらご冥福をお祈りします。

182 名前:名無し客:04/11/15 11:31

>ふしだらな格好
白水さんの希望かと。

183 名前:◆z.wezW2Rrw :04/11/15 13:05

>>177

■<このスレは書記官のスレではない
■<「FFDQ」スレなんだから、皆で楽しく遊べばいいんじゃよ?
■<亡霊妹がんがれ、超がんがれ

184 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/17 05:56


>>163

どこかのきぞく
「ねんがんの アイスソードをてにいれたぞ!


 してでも うばいとる
 拉致してでも うばいとる
 「ゆずってくれ たのむ!!」としてでも うばいとる
⇒「そう かんけいないね」と一旦油断させ拉致監禁身代金要求しつつしてでも うばいとる


どこかのきぞく
「な なにをする きさま!


「貴方たちは返してくれるの?
「貴方たち貴族が、私たちから奪ったすべてのものを貴方たちは返してくれるの?
「最初に奪ったのは貴方たち。私たちはそれを返してくれと願っているにすぎない。
「だが、貴方たちは返してくれない。ただ、ひたすら奪い続けるだけだ!
 だから、私たちは力を行使する!


どこかのきぞく
「それと これとは が ぜんぜんちがうー!



………………………………。



■<がアップ!






185 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/17 05:56


……などというような蛮行は犯さないわよ、私は……。
と、中途半端な■eリメイク作品ネタは置いておくとして。


>>163

あなたは二つ程、勘違いをしているわ……。
その質問文からして、私とあなたで大きな認識の違いがある。

まず一つ目。
例え貴族が死んでも、良い貴族とはならないと云う事。
貴族は死しても、貴族であり続ける。
悔しいけれど今の世では、貴族として生まれた者はその生の瞬間から貴族であって、
死して埋葬され肉が腐って骨だけと化しても、まだ貴族でいられるの。
いいえ、違うわね。
その名を記憶している者がいる限り、その名が伝えられ続ける限り、貴族は貴族で
いられるのよ……。

あのバルバネス・ベオルブを見ても分かるでしょう?
五十年戦争の英雄であり、騎士の最高位「天騎士」を持つバルバネス……。
……病であっけない最期を遂げたというけれどね。
「英雄」と名の付く者でも、最期はそんな程度のものなのね。

けれども彼の、天騎士バルバネスの、ベオルブの名は永きに渡って残る。
人々が彼が生きていた事を完全に忘れても、彼の生きていた時代を忘れても、その名は
きっと……人々に語られ続け、書物に書かれ続け、そして物語として残されてゆく。
だって、もう既に、私が生きていたときからそうだったのだから。


『勇猛果敢な無敗の騎士、バルバネス。その名は戦勝国であるオルダリーア国をも畏れ
 させ、和平条約を譲歩させるまでに至った。彼の一太刀は百の兵士の魂を震え上がらせ、
 彼の一睨みは千の猛者の魂を凍りつかせ。額に天の星を抱き、腕(かいな)には畏国の
 子らを抱き勝ち鬨の声を上げ…………』


話に尾鰭が付くのは簡単な事。
もう私でさえも、彼の偉大なる功績がどこまで真実なのか分からない。
確かに……バルバネスの功績は素晴らしいと思うわ。
多分に、彼なくして現在のイヴァリースは在り得ないのでしょうね。
けれども……け、けれどもッ!

───それが兄さんと何が違うのよ!
兄さんの功績と何が違うというのよ!
兄さんだって、骸騎士団の皆だって……ベオルブ家の者と同じように、いえ、それ以上に
国の為に働き、功績を収めたのよ!?
結局バルバネスが、ベオルブの者が大きく取り沙汰されるのは、彼らが名のある貴族
だからでしょうッ!?
貴族であるからこそ、ここまでその名が広まり、英雄視された。
国の為に自らの命を投げ打って戦いに身を置いた平民など、誰も見ない。誰も語ろうと
しない。誰も認めようとしない。誰も褒めようとしない。誰も救おうとしない。
その証拠に……国を救済しようと立ち上がった平民に、貴族何の報いも与えなかった。
ただ己の保身ばかりを考えた為に。

そんな人間……貴族なんて、未来永劫呪われてのたうち回ればいいのよ。
彼らは死後も貴族なのだから。


もう一つは。

……私がいつ、ラムザと「話せる仲」になったと言うの?
私とラムザが仲良く話していたように見えるの、あなたは!?
あの、生温い近視眼的で狭小な貴族の世界で育った、世間知らずのベオルブの息子と!
私を……レナリア台地で私を……殺したラムザとッ!
……私が、いつ、彼と、「話せる仲」になったのか、言ってみなさいよ……。

さあ。
早く。
言いなさい。
言えッ!

……ああ、もう、くそッ、どうして、どうして私がラムザなどと───ッ!
どうして、どうしてどうしてッ!


……私だって。
見た事もない豪奢な屋敷に住んで。
何一つ不自由ない暮らしを夢想した事だってあった。
幼い頃の、ほんのつかの間の夢。

……馬鹿な夢を見たものね。幼い頃の、ただの愚かな夢。
夢から覚めて本当に良かった。
お陰で、貴族に対して反旗を翻す事が出来たのだからね。

話せる貴族なんて、イヴァリースにはただの一人もいやしないわ。
そんな理解ある貴族が居たら、私たちは旅団で反貴族の活動などしなかっただろうし、
……私も、志半ばで斃れる事もなかったでしょう……。


……もしかして、ここ、一刻館に住まう貴族の事を言っていたりするの?
ああ、そうね……スレッドを見る限り……幾人かは貴族が居るようね……。

───【自主規制】で【検閲削除】で【放送禁止用語かも】な貴族が!

本当に、まったくもって【モケケピロピロ】で【チャカポコチャカポコ】で【ちわーす三河屋ですー】な
貴族たちがねッ!!

ま、冗談だけれど。
私が憎悪を抱いているのは、イヴァリースの貴族のみよ。
一刻館に居る貴族にまで憎しみを広げようとは思ってない。
むしろ、対話する事で分かり合えるのならば話し合ってみたいものね。
イヴァリースの愚かで肥えた豚でしかない貴族と違って、さぞ有意義な話が拝聴出来る
のでしょうね。互いの立場を尊重し合って。分け隔てなく。

という事にしておくわ。
この地の和平の為に。


それと、書記官さんがおっしゃるように、ここは「FFDQ」スレだから、貴族が当地を
踏むのを私は拒まないし、拒む理由もない。
以上。

186 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/17 06:05


先に。

>>182

え……あ、ちょっと、ま、待って。
き、希望って、そ、そんな……。
……ど、ど、ど、どどどどど、どう、どうしよう……。

そ、そりゃ、ね。
あ、ああいう格好は、DQでは一般常識のようだけれど、FFではそれ程一般的とは
言い難いし……。
……言い難いという事にしておいて、お願いだから。
…………は、恥ずかしいでしょう!? あんな格好したらッ!

……で、あ、あのような格好って、……向こうでは普通の衣装だったりするの?
な、何て羞恥心のない世界……。

え、あ、ああ。ああああ。
ご、ごほん。

そ、それで、……メイド?
───何で貴族に仕える女給の格好を、私がしなくてはならないのよ。


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特に必要のない参考文献 :本年度の流行語大賞候補
ttp://www.jiyu.co.jp/singo/

メイド・コスプレ

萌え
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……これが何なのよ……。




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本年度の一刻館流行語大賞候補

パママ

猫っぽ

拉致監禁調教          ……他多数
------------------------------------------------

187 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/18 05:04


ごめんなさい、時間がないの。
付けていただいた質問やネタ振りには必ず、後できちんと返答するから……。


>>183

返事をありがとう、書記官さん……。

そうよね。
FFDQを肴にして、皆が楽しめるスレであればいいのよね。
DQの最新作発売まで秒読み段階……か。
何だか歳の離れた同僚を世に送り出すような、妙な、くすぐったい気分ね。

……ところで書記官さんは、その制服以外に着替える事はないのかしら。
「マンドラたん」みたいな格好はしたいと思わないかしら?
ヴァナ・ディールでの流行の服装とか……。




どこかの>>15

……あ、あ、あ……う…………そ、その、ね。
嫌だ、とか、駄目だ、とか、そういう事ではなくて、ね。
そ、そのような職に就いている平民を蔑んでいるのでもなくて、ね。
貴族に媚びへつらって生きていく姿勢が嫌だからその象徴である服を着るのは
あまり好ましくないとか嬉しくないとかそういう事じゃなくて、ね、その、あの。
ちゃ、着用する服というのには時と場合というものがあって、ね、あ、あああ。
剣士である私が意味もなく白魔道師の衣装を着たり踊り子の格好をしたり女給の
服装に着替えても意味がない訳で、そ、その、ええと、も、もうッ。

……女給の格好って、男性にとってそんなにも魅力的なものなのかしら……。
そうは思えないのだけれど……。

188 名前:名無し客:04/11/19 01:27

>ミルタンへ
チラリズムで攻めて欲しいそうです。

・・・やだね、男って(何

189 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/20 08:12


>>172(おすすめジョブチェンジ)


 旅団には様々な人間が流入してくる。
 男、女。
 年端もいかぬ者、兄より年上の者。
 兄のように高潔な人間、ギュスタヴのように陋劣な人間。
 急進的な革命を望む者、己の保身ばかりを考える者。
 現実主義者、理想主義者、自由主義者、元騎士、元傭兵、元犯罪者。
 性別も立場も思想も違った人間が旅団を形成している。偏りはあれこそ、実社会の縮図と
言ってもいい。

 だから、ジョブや服装に意識の違いが発生するのは当たり前の事だ。
 そう、集団の中において、個人の意識のずれがあるのは日常茶飯事、ごく当たり前の事
なのだ……。

190 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/20 08:13


>>189

 「此処」は我らのアジトの一つ。実態はただの民家。スラムに位置し、付近の住民の目から
逃れるようにひっそりと佇む古い家。内部は活動しやすいように改装してあるが、普通の民家
と大して変わるものではない。
 元の持ち主が二度と帰ってこない事は調べがついている。質の悪い野党にでも襲われたの
だろう。彼らは戦争の末期のどさくさの中、路地裏で腸を垂れ流して死んでいた。
 以来、旅団が無断で拝借している。


 時間は夜。季節は……どうでもいい。とりあえずは暑くはない時期。
 近日実行する予定の作戦について、実際に私の部隊に配属される事となった団員の話を
聞くべく、彼らが集う居間の扉を開けた。
 ―――開けた途端、様々なものがないまぜになって私の五感を襲う。

 狭い部屋に、むっ……と立ちこめた空気。

「いやだからそれはオレは認められないって」「やっぱり踊り子だって言ってんだろ、踊り子
踊り子、踊り子しかな」「結局そんなんで」「あはははははは」「もぉ、そういう発想しか出来
ないの」「信じられな」「いやいやいやいやいやいやいやいや時代は露骨な露出でなくて
風水士のあの生足が」「下品よ下品下品ッ」「いや君の方が」「そういうお前こそ吟遊詩人
のあの甘いフェイスがどうって言って」「誰もそんな事言っ」「おいおいオレの主張を聞」

 鼻孔をくすぐる、甘く、まとわりつくようなアルコールの香り。

「もう、もう、もうッ、男ってどうしてそんな事ばかり考えてるのッ!?」「あんただって
一緒だろう、普段はあんなにも男男男って」「ねー、もっとワインちょうだい」「魔導師の
あのローブだよあれ、あれ、あれ、ローブローブいいねえうんうん」「何がいいのよ全く」
「ちょうだいってば」「やっぱり男はナイト以外ありえな」「そもそもだな、外見どうのと
いう話じゃなかっただろ最初はッ!?」「ぎゃはは」「もっとぉ」「何だっけ忘れた」

 喚声。怒声。嬌声。
 既に出来上がった団員が酒を酌み交わしていた。

「……これは、何をしてるの、あなたたち……」
「あっ、ミルウーダさん」
「あ、あ、ああー、たいちょぉー」
「待ってましたぁ!」
「祝杯上げてる最中なんです」
「祝杯?」
「さっき呼ぼうとしたんだけど」
「隊長呼ぼうと思ったら、何だか机に向かってうんうん唸ってましたし」
「話し掛けられなかったんです〜」
「あ……そ、そう……」
「で、次回実行の作戦についてですか?」
「ね、ね、この前のワイン開けたんですよッ、ワインッ!」
「たいちょぉ抜かして先飲んでてごめんなさいぃッ、本当にぃぃぃぃッ」
「ちょ、ちょっと待って。……ワイン? ……この前のって?」
「少し前ですけど、貴族のチョコボ車襲撃したじゃないですか」
「オレたちの部隊が陽動作戦の鍵を握ったあれですよ、あれ」

 急にずきずきと痛んできたこめかみを押さえつつ、記憶を反芻する。

「……あ、ああ……」

 ―――この前の。
 愚鈍な。腑抜けの。本当に、肥えた豚のような醜い容姿の貴族。
 最初は虚勢を張って威張り散らしていたのに、いざ自分の命が本当に危ういと理解したとき
あいつは醜陋な顔をより醜陋にしかめ、ボロボロと涙と鼻水を垂らし失禁し、命乞いをしてきた。
 例え貴族と言えども無意味な殺生はしない。これは骸旅団の不文律だ。
 あの醜悪な貴族の脂肪だらけの土手っ腹に風穴を開けてやりたかったが、それを判断する
のは私の仕事ではない。貴族の処分はリーダーである兄やサブリーダーが判断する。

 嗚呼、哀れなる貴族! 熱き使命感に燃ゆる革命の志士の手に掛かりその命は風前の灯!
 おお、神よ! 全ての者に平等な、大いなる神よ!
 ここに蹲っている、自らの垂れ流した体液で汚れきった死ぬほど愚かで救いようのない
心から腐れた最低最悪の豚をお救い下さい! ファーラム。

 でも家畜に神は居ないらしいし。

191 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/20 08:13


>>190


「隊長?」

 団員の声で意識が引き戻された。
 そうだ。
 此処は旅団のアジト。
 あの醜悪な貴族の豚を襲撃したのは、少し前の事。
 嫌だ。またあの顔が瞼に浮かんできた。

「……あ、ああ、あ……う、うん」
「ミルウーダさん?」
「もしかして疲れてます?」
「え、ええ……そんな事ないから。
 これ、あの糞豚……じゃなくて、あのときの貴族が持っていたワインね」
「そ、そうそうそうです、戦利品ってやつですよ」
「随分と高級品ですよ」
「もぉ、美味しくってぇ、美味しくってぇ、美味しいんです」
「さ、さ、さ、隊長も座って座って!」
「大してつまみはありませんけど、たまには飲みましょうよ、たまには」
「嫌ならちょっとでもいいんですよ」
「英気を養うって大事でしょ、ね、ね、ね、ねねねねねね、ね?」

 声が掛かるや否や、するりと女性団員が私の手を取り椅子へと座らせられた。
 つ、と木製のコップが突き出される。
 団員の興味の視線が一気に私に集まる。傍らには、ワインの瓶を持って至極愉快そうに
私を見る団員が一人。瓶の中には美しい色の液体が揺れていた。

「ミルウーダさんはアルコール、結構イケる口でしたよね」
「……安酒しか飲んだ事ないけれどね」
「たいちょぉ、飲みましょうー! 今日はぱーっとぱーッと」
「もう、絶対このワイン気に入りますって」
「許可は取ってあるの?」
「……はい?」
「このワインを飲む許可、にいさ……リーダーか、サブリーダーに取ってあるの?」
「あ」
「う」
「えーと……それは」
「ありますよ、ええ一応ありますはいええはい」
「うん、あります」
「オレたちはッ、このワインを飲む資格があるんだぁッ」
「また始まった」
「はいはい」
「ちょっと、あなたたち───」
「大体あの作戦が成功したのは誰のお陰なんだ、ええッ!? 言ってみろぉッ!!」
「実働部隊」
「リーダー」
「リーダーとサブリーダー」
「リーダーの部隊」
「私たち以外の団員」
「それを言ったら話が終わるだろうがぁッ」
「つまりこのワインって───」
「陽動部隊あっての成功だっただろ、あれは!」
「いい働きしたよねぇ私たちぃ」
「あの作戦が成功した要因の8割は、オレたち陽動部隊の働きなんだッ!」
「はいはいはいはい、酔っ払いは黙っておきなさい」
「───飲む事、」
「お前も酔っ払いだろうがッ」
「あんたより酔っ払ってないでしょ」
「そういう問題じゃなくて」
「───許可取ってないの?」


 ──────喧騒は続く。

192 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/20 08:14


>>191


 私の前の置かれているコップに、なみなみとワインが注がれる。
 今まで嗅いだ事もない類の甘い香りが辺りに満ちる。はちみつに似たとでも言うべき
なのか。花の香りのようなとでも言うのか。残念ながら私にはこの香りを形容する言葉を
持ち得ていなかった。所詮、一生安酒しか口に出来ない平民だ。

 ワインの色は赤。
 紅玉のように深く、それでいて鮮やかな赤。
 これがクリスタルガラスのグラスだったら良かったのに。
 コップの中で軽やかにたゆたう赤い液体を見て、そんな事を、少しだけ思った。

「ま、ままままま、固い事言わないで飲みましょうよ」

 ここのところ、ずっと旅団の為に働きづめだった。此処に居る団員もそう。さぞ精神的に
辛かっただろう。こういう場がなければ活動は維持出来ない。それは充分に分かっている
つもりだった。知らずに彼らを追いやっていたのかもしれない。
 駄目な部隊長だ。
 ふ、と微苦笑が漏れた。

「……つまり私も共犯って訳ね」
「はは……隊長が共犯になってくれると頼もしいんですけど」
「大体ですねッ、いつまでも戦利品を寝かしておくのは勿体ないのですッ!」
「ワインは寝かせると味が良くなるんじゃなかったっけ」
「さあ」
「高く売れたんじゃない、これ」
「ただでさえ厳しい旅団の資金がーギルーギルー」
「私たちのこの腹の中にあるワインのせいで旅団が破産したりして」
「きゃははは」
「笑えないって」
「それじゃ、私もいただくわ」
「はいはい、もう一度乾杯ー」
「あ、ちょっと待って注ぎ足すから」
「飲みすぎ」
「うるさいな」
「えーはいはい」
「たいちょぉも来た事だしー」
「いよぉッ、リーダーの実妹ッ!」
「……その呼び方はやめて、お願い」
「すみません」
「しかられたー」
「酔っ払いめ」
「あ、ああ、別に気にしないでいいから」
「はい気にしません」
「……少しは気にしてよ」
「それではッ」
「平民の未来の為に!」
「全ての虐げられ搾取され続ける人々の為に!」
「旅団の為に!」
「革命の為に!」
「貴族をぶち倒す為に!」
「新しい社会の建立の為に!」
「イヴァリースの未来の為に!」

「───乾杯!」

193 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/20 08:14


>>192


 半ば自棄気味の乾杯の声と共に、く、とコップを傾ける。
 途端、えも言えない味が、香りが、私を優しく繊細に包み込んだ。
 まるで液体そのものが、滑らかな天鵝絨で出来ているかの如く。ふわり、と舌先から、体
全体を丁寧に包めてくれるような。

「な、な……こ、これ……」
「美味しいでしょ?」
「後何本か残ってますから安心して下さい」
「何の安心よ」
「……売る為の?」
「オレの腹には何万ギル入っているんだァーッ!」
「もう犯罪者な気分ねー」
「何を今更」
「あんたの腹は汚すぎて売れないから」
「黒いし」
「うきゃきゃ」
「……本当に、美味しいわね、これ……」
「たいちょぉも気に入ったでしょー」
「お代わりありますから言って下さいね」
「伝説の最高級ワイン、プルーデンスみたいですよね!」
「あのね、実在しているかも怪しいワインと比較するなって」
「比喩だって比喩」
「そんな比喩があるか」
「美味しさ伝説級ッ!」
「美味しさがゾディアックブレイブ級!」
「阿呆」
「うん阿呆」
「馬鹿か」
「馬鹿だねー」
「お前ら酷いッ」
「あぁいいわよねぇ、お伽話の騎士たち、うんうん」
「異界からの悪魔を倒してってやつ? 子供騙しもいいところだろうが」
「そういう単純なところがいいのよ」
「信じられん、女って単純だ」
「もっと単純な男に言われたくないわよぅ」
「ミルウーダさんはどうです?」
「───え、あ、ん……何?」
「何惚けてんですか」
「あ……このワイン、美味しくて……。ごめんなさい、何の話だったかしら」
「お伽話ってどう思ってるのかって話で……あ、さっきの話の続きしたら、さっきの」
「ああッ、オレの踊り子!」
「違うッ、風水士の生足だ!」
「いやいやいやいや、だからそういう露出よりもだな」
「これだから男って」
「……何の話?」
「ええと、ですね、」

194 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/20 08:14


>>194


「何のジョブチェンジがおすすめですか(>>172)、という話題なんです」
「さっきから酒が入っている事もあって、全然話まとまらなくて」
「だから、踊り子!」
「あんたが自分で踊り子になるのならね」
「げ」
「想像したら急に気分悪くなってきた」
「貴様ッ、責任取ってくれ」
「で、で、で、隊長おすすめのジョブって」
「私のおすすめジョブチェンジ……?」
「あたし知っていますよぅ。最近ミルウーダさん拳術の稽古を───」
「違うッ! 違うんだッ! お前らは激しく間違っているッ───!」
「な、何、一体」
「踊り子や風水士の露出もいい! だがしかしッ!
 魔術師系列のあの禁欲的なローブがオレ的に今現在とても激しく最高なんだッ!」
「……違う……間違っているのはお前だ……!」
「何だとッ!」
「……またやってる」
「さっきからずっとあれ、なの?」
「うん」
「仕方ないわよねー、男って」
「でもナイトって、やっぱり素敵だと思うのよね〜。隊長もそう思いますよね?」
「え……あ、ああ、う、ん、そう、ね……」
「いいか、召還士を見ろッ! ローブを着ていながらも鎖骨が見え隠れしていて───」
「ジョブの良さを鎖骨で判断するのかッ!」
「そういうお前は露出で判断しているだろうがッ!」
「分かってない、お前らは本当に分かってないッ!
 ジョブに必要なのは微妙な露出、チラリズムであって───」
「お前のチラリズムなんて見たくないッ!」
「オレだって見たくない!」
「そうね……。私はやっぱり、ナイトが一番、かな……」
「隊長の現ジョブですものね」
「まあ、ね……」
「何かと有利ですよね。良い武器は使えますし、防具は沢山着こなせますし」
「そう、ね……」
「でも……リーダーの影響もあるのでしょう?」
「憧れとか、そういうの」
「…………まあ、ね……」

 私が剣を握ったのは、兄の存在が大きかった。
 いや、兄が居なければ、私は剣など手に取ろうとしなかっただろう。
 自分がナイト以外のジョブに就く、なんて想像出来ない。

 私は兄についていくと決めてから、ずっと剣と共に歩んできた。
 だから、私が剣を手放すときは、兄から離れるときなのだろう。
 そうでなければ、それは。

 私が死ぬときに他ならない。

195 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/20 08:15


>>195


 くらり。
 少し、頭が。
 気づくと結構な量のワインを飲み干していた。古びたテーブルにも、汚れた床にも、つまみの
カスと共に、ワインの瓶が散らかっている。
 例え深酒しても、翌日に残るような飲み方はしない主義だったのに。このままでは明日に
まで響きそうだ。兄に何て言い訳をしよう。

 くらり。
 口当たりの良さのせいか。それとも、普段飲みなれていない高級ワインの為か。
 安酒に馴らされたこの体を少し、憎んだ。

196 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/20 08:15


>>195


「骸旅団の女子もッ、踊り子になるべきだッ!」
「ど、どうしてそういう発想になるのよッ!?」
「たいちょぉ〜、すっとこどっこいな野郎たちが変な事言ってまぁす」
「───酒の席のみの発言に留めておいてよ、お願いだから」
「何言っているんですか、ミルウーダさんッ!」
「オレたちは本気です!」
「この清らかな瞳を見て下さい!」
「……あのね」
「出来るなら隊長に実践して欲しいと思ってるくらいで」
「んまっ、隊長に何て厚かましいッ、しっしっ」
「やらないわよ、私は。そんな、踊り子なんて───」
「やりましょうよ、隊長。私、さんせいー」
「おおッ、救世主!」
「何言ってるのよッ」
「オレは出来れば風水士の生足……」
「本当に男って下品ねッ!」
「……私はナイト以外のジョブに就く気はさらさらな───」
「あ、そ、そうだッ!」
「何」
「何だよ」
「このワインと一緒にあったあれ、あれッ!」
「他に戦利品あったっけ」
「あったじゃない、沢山」
「うーむ、分配したのオレたちじゃなかったからなあ」
「にいさ……リーダーとサブリーダーの役目らからね、そおいうのは」
「隊長? 少し酔ってません?」
「う、ううん、大丈夫、うん」
「……水、用意しておいて」
「あ、はい」
「踊り子用の、反物ですよッ、反物! カ、カ、カ、カシミール、でしたっけ?」
「はあ?」
「あの貴族が持ってたじゃないですか、反物!」
「ああー、踊り子が装備出来るねー」
「むしろ踊り子専用」
「ちょっと憧れちゃうかなー」
「さあさあ、装備品もあるところでジョブチェーンジ!」
「反物?」
「あれ? ミルウーダさん、見てませんでしたっけ?」
「踊り子が装備するもの?」
「そうですそうです」
「踊り子専用の装備品でして」
「隊長にもぜひぜひ」
「またそういう事をッ」
「反物……」
「カシミールっていう、高級なもので」
「───踊り子って……反物を直接体に巻きつけるの? ……いやらしいわね」
「え」
「え」
「え」
「あ……」
「……ええと」
「その」

 ───何故か周りの団員が急に静かになった。
 何かが、違ったらしい。
 何かが。


 後で知った事だけれど。


 ……踊り子は、素肌に直接反物を巻きつける訳ではないらしい。






【中途半端に、一旦了】

197 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/20 08:20


>>189>>190>>191>>192>>193>>194>>195>>196

>>172「酒と涙と男と女とおすすめジョブと酔っ払い」


(いくつかリンクが間違ってるわね……ごめんなさい)

198 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/20 08:22


少し飛ばして。

>>188

あの、ね……。
……誰が、ミル「タン」よ。誰が。
ま、まあ、いいわ。それは。
わざわざこんな地下スレにまで来てくれたのだから、その程度は不問にしておくわ。

チ、チラリズムって、な、何の事よ!?
……え、ええとね。
DQの戦士というのは、男女問わず露出の高い鎧を着ていたりするそうだけれど。
それと比較すると、FFの戦士系のジョブは随分としっかりした鎧をまとっていたり
するものなのよ?
魔術師系等の人々にしたって、厚手のローブを着こんでいたりするものだし。

私が普段着ているナイトの服装にしたって、チラリズムのチの字さえないわよ。
露出しているのは、本当に顔だけ。顔だって兜を被ってしまえば、殆ど隠れてしまうわ。
二の腕を出す事はおろか、スカートの下だって、大抵はしっかりとペチコートを着込んで、
おまけに腿まであるブーツを履くものだから、期待するものは何も見えないに等しいわ。
……そもそも、そういった部分をもきちんとガードしておかないと、いざ実戦となった
ときに、意識がそちらに向いてしまうでしょう?
だから、残念だけれど、私の普段の服ではご期待に添える事は出来ないの。

───そもそも、そんな期待に添う気など、ハナからないッ!
ふざけるなッ!

くッ。
くそッ、誰よ、その、攻めて欲しい男って。
誰が、どこの誰が、好き好んで私にそのような事を要求─────────

……。
…………。
………………。
……………………。
…………………………?

───────────────ッ!?

え、え、あ、そ、その、あ、いえ、私は、ただ単に一般論を述べただけでその、
ああ、そ、そうただの一般論を、だ、だから、あ、あの、せ、せせ、攻めるなんて、
そんな、そんな事、私ッ───!
男の人が、い、嫌とか、そういう事は、その、ええと。
あ、あ、愛? 女給の衣装? え、あ、あ、あ、あ……わ、私、どうしたら、ど、
どうしたらいいのか、あ、ぁあ、う、うう……。


────────────────────────( ´Д`)・∵. ターン >>188


……あ、ああ、どこからか流れ弾が。
……良かった……。

ご、ごほん。

ファーラム……。
>>188に良き眠りが訪れん事を……。



ごめんなさい。
残りはまた後日、必ず。

199 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/21 07:04


>>173


「──────さん、───ミルウーダさん?」



「───聞こえてます?」


「───隊長?」
「……う、……ううん?」
「起きてます?」
「……ああ、…………おきてる」
「嘘」
「寝てましたよ、さっきから」
「……毛布……」
「毛布掛けておいたので」
「あたたかい……」
「風邪ひかないで下さいよね」
「う、ん……分かって、る……」
「あ、起きた起きたぁーッ!」
「たいちょぉぉぉぉーッ!」
「……う……あたま、痛い……」
「ジョブチェンジの続きの話なんですけどねッ」
「結論は生足!」
「チラリズムゥゥゥゥ!」
「違う違う違うだろッ、お前らッ!」
「ちょっと、隊長そっとしておきなさいよッ」
「ごめんなさい……。安酒に慣れた体には、高級ワインは、辛くて……」
「続きはですね、ですねッ、ですねッ!」
「と、ととと特殊ジョブになれるとしたら(>>173)です!」
「ホーリーナイトとか、憧れますよねッ、よねッ」
「特殊剣技! オレたちには無理だァー!」
「あんたたちねー」
「静かにしなさいって!」
「鎖骨ッ!」
「ちぇー」
「ちぇ、じゃないッ!」
「はいはい、もう解散、今夜は解散ッ!」
「げー」
「たりー」
「ちぇっ」


 ──────。


 ───────────────。


 ──────────────────────────────。


 ゆっくりと、目を開ける。
 誰も居ない、居間。
 だけれどそこには、少し前までの酒宴のぬくもりと酒の匂いが、辺りに未だ満ちている。
 団員が次々と居間を去ったのは、微かに記憶にある。一人、二人、と。
 ふと、改めて己に掛けられた毛布を認識した。誰も居なくなった居間は少しずつ冷えて
きてはいるが、この毛布に包まれている分には暖かい。心の中で団員たちに感謝をした。

 酔いが回っているのか、随分と気怠い。頭を動かすのも億劫だ。
 ぼんやりと霞む視界の先には空になった高級ワインの瓶が見える。
 未だその味と香りの残滓があるような気がして、もう一度あの味を味わおうとして、唇を
舌でそろりと舐め取った。

 味は、しない。
 ただ柔らかな唇の感触があるだけ。
 そんな事をしてしまう己のあまりの滑稽さに、嗤う。



「特殊ジョブ、か……」

 ぽつりと、呟く。
 先ほど団員が口に出していた「話題」。

 そんな事を言われても。
 私が一番なりたかったジョブはナイトだ。
 そして、なりたい特殊ジョブなんて……ホワイトナイト以外、考えられない。

 ホワイトナイト。
 汚れなき精神を持つ、高潔な騎士。
 兄の。

 一介のナイトでは決して辿り着けないもの。
 私如きの人間では、どんなに努力しようが、血の滲む訓練を受けようが、特殊ジョブに
なる事は出来ない。
 そう、それはまるで今の世の中のように。
 ───平民がどんなに真面目に働いても貴族になれないように。

 私だって。
 ……私だって。
 兄のような騎士になりたかった。
 兄のような剣技を習得したかった。
 ただの、一介の、どこにでもいるような剣士で居たくはなかった。

 もっと力を持って。
 騎士団を、旅団を、仲間を、……兄の役に立ちたかった。
 私に力があれば、多くの仲間と兄を、助ける事が出来るのに。

 もっと力が、欲しい。
 それは今でも思う。
 力が。

 かの有名なお伽話では、悪魔は力を与えてくれると言って人の心に侵入してくるらしい。
 望むものを、望む力を自在に与えてくれると囁いて、人の心を蝕むらしい。
 ならば、私はさぞ与しやすい相手なのだろう。
 貴族社会の打倒、平等社会の建立、兄に負けない力……私には願い、求めるものが
多すぎる。そんな誘惑があれば、断り切れるかは分からない。

 と、そこまで考えたとき。
 私はそんなお伽話に、何を本気になっているのかと、急に可笑しくなった。
 お伽話を真剣に考えようとするなんて。
 未だ酔いが残っている。
 ふわふわとした、妙な心地よさがある。
 この心地よさに身を任せよう───そう思ったとき。
 私は意識を手放した。


 翌日。
 酷い頭痛に悩まされたのは言うまでもない。






(めでたしめでたし)

200 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/21 07:04


───何がめでたしよッ!

201 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/21 07:04


……しかも時系列は適当もいいところだし。

202 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/21 07:05


>>175

よくここまで辿り着いたわね。2chの「私」。お疲れ様。
ここなら書記官さんの用意してくれる美味しい食事も、暖かい寝床もあるから、
……不謹慎と思わなければ……ゆっくりしていって欲しいわ。

……嫌なのよ、自分と同じ顔をした人間が傷ついていく様を見るのは。


やはり盗賊の砦は落とされたのね……。くそ。
……結局運命は変えられないものなのかしらね……。
ううん、運命なんて信じてないけれど。

今、あなたがどのような状況に置かれているかは分からない。
ベオルブの息子とは出会った?
ギュスタヴの動向は? 兄さんの部隊とはもう分かれた?
旅団の意志は纏まってるの? あなたの意見を分かってくれる団員は居る?

ねえ、ねえ……お願い。お願いだから。
レナリア台地にだけは……近づかないで。
何があろうともあそこの土地だけは、絶対に迂回して。お願いッ。
そして───ベオルブの息子とだけは交戦しないで。
もし対峙する事があっても、……逃げて。
それがあなたにとって、どんなに屈辱的な事なのかは充分に分かっている。
私だって、今この手に剣を取る事が出来たらッ……!
でも、お願い、お願いよ……。
あなたが革命を続ける為なの。……あなたが、生きて、革命を続ける……。


……いえ、気にしないで、私の言う事など。
あなたは私とは違う私。
あなたの思うように、感じるように道を開いていけばいい。
くだらない「運命」という呪縛など、気にせずに。

それはここ、一刻館に新たに畏国総合スレッドを立てる事も同じよ。
そのとき、私はどうするのかは分からないし、「新たなイヴァリース」ことFF12が
世に姿を現しているのかもしれない。
でも、あなたが望むなら……やる価値はあると思うの。

───メタな話になるけれど。
そもそもイヴァリースは、松野泰巳が「同じ世界を様々な角度で見せる」為に作った
世界なのよね。それは「ベイグラントストーリー」にも垣間見える事。
そして松野泰巳は、そのような世界の見せ方を得意とする……。
だから───具体的なスレッド内容は分からないけれど───あなたの考えるネタは
ある意味正当なものだと思うわ。

あなたの杞憂は……杞憂で終わったのかしら。
そうであって欲しい。
あなたはその名を……名乗り続けるべきだわ。

あなたに休息が必要となったときに、また尋ねてきて。
私は、待ってるから。

203 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/21 07:06


>>176

……な、何、よ。
何が言いたいのよッ!?

あ……くそ、貴族、貴族って───そんなにあなたは貴族の犬になりたいの!?
そんなにも貴族を褒め称えたいのッ!?
……いえ、既にあなたは貴族の犬なの? そうね、そうなのねッ!?

そうね、周りを見れば……FFもDQも貴族階級や王族ばかりだものね。
貴族の犬が多いのも当たり前よね。
むしろ、私のような立場の人間の方が少ないくらいよね。

私なら。
私ならこうするわよッ!
───くそ、見ていなさいッ!


  _  ∩
( ゚∀゚)彡 平民! 平民!
 ⊂彡


  _  ∩
( ゚∀゚)彡 骸旅団! 骸旅団!
 ⊂彡


  _  ∩
( ゚∀゚)彡 革命! 革命!
 ⊂彡


  _  ∩
( ゚∀゚)彡 打倒貴族! 打倒貴族!
 ⊂彡


  _  ∩
( ゚∀゚)彡 平等社会! 平等社会!
 ⊂彡



…………。



                          _| ̄|○




【ちょっと子供過ぎた、と思った】

204 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/22 05:16


>>181

遠路はるばる遠き彼方の国より、ようこそおいで下さいました、王子。
確か……直接お会いするのは本スレ以来でしたね。
王族の方の好みに合うか分かりませんが、書記官さんが用意してくれている
質の良い椅子やテーブルがある事ですし、どうぞごゆっくりお寛ぎ下さい。
その高貴な御口に合うかは分かりませんが、ヴァナ・ディールのウィンダス料理も
用意出来ますので、お申し付けたかったらお申し付け下さい。
万が一当方の歓待に御不満をお持ちでしたら、

───その首掻き切って兄に献上してやるッ!


…………あは、あはははは、あははははははッ、冗談よ。
本当に、ただの冗談。
他国の王侯貴族に恨みはないもの。ないわ。微塵さえも。ええ。本当。本当にッ。
く、くく……ここはただのFFDQスレ。
仲良く語り合いましょう?

ようこそいらっしゃいました。
ぞんざいな口の聞き方は……予め謝罪しておくわ。
それとも、畏まって傅いて美麗な言葉を述べればいいのかしら。
あなたの身の回りに控えているような麗しい侍女のように。
……言葉が過ぎたわね……。
ごめんなさい、冗談は本当にここまでにしておくわ。


……忘れて、と言ったのに。
同情や憐憫が欲しいのではないのに。
理解などして欲しくはないのに。

ふ、ふふ……、お優しいのね、他国の王子様は。
自分の事よりも、ただの愚かな平民に気を使ってくれるなんて。
惨めで哀れで革命の途中で豚のように横たわった死者に気を使ってくれるなんてッ!
感情を吐露したいのは、他者に甘えたいのは……あなたの方でしょう?
神に祈りを捧げ、心の傷を癒したいのは……あなた自身の事でしょうッ?

神に背を向けている今、神の慈悲を得られないのは分かっている……。
でも、心の平定を得る為に祈る事もあるわ……。
……分かっているのにね。
どんなに心を込めて祈っても、救いの手を差し伸べていただけないと。
分かり切っているのに……ね。

……私に優しい言葉は無用よ。
特に、あなたのような立場の者からそんな言葉を貰うと、心が揺らいでしまう。
私の歩んできた道が壊れるような気がしてしまう。
革命に失敗した愚かな私を蔑めばいいじゃない……。
家畜と罵ればいいじゃない……。
多くの王侯貴族がしているようにッ……。

───どうしてあなたはそういう事を平然と言えるのよ……。
どうして私にそんな言葉を掛けてくるのよ……。
イヴァリースの貴族のような事を言ってくれれば、あなたを憎む事が出来るのにッ……!


……あ、ああ……本当にお喋りが過ぎたわね。
あなたの国に良き未来がある事を……お祈り申し上げるわ。
これは本心よ。
私のような民を作らない為にも……ね。

205 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/22 05:25


……攻略不可……ってね……。

私をそんな程度のゲームで攻略しようというのがそもそもの間違いなのであって
リーダーを補佐する役目を担う剣士がそう簡単に人になびいてどうするのかと
小一時間問い詰めようかと思ったりするのだけれどッ。


……き、決まった、相手?


……は?

…………は、はあ?

………………な、何よ?


い、いや、だから、嫌とかそういう事ではなくてむしろ良……いえ、だからつまり
私が言いたいのはそういう事でもなくて、だから、その、

───人を勝手に商品にするなッ!

ああ、もう、くそ。
平民だからといって、馬鹿にしているでしょうッ!?
誰が己の体を商品になどするかッ! くそッ。

206 名前:◆z.wezW2Rrw :04/11/23 12:54

■<いたストにボサタルを一匹送り込んでおいたので(5の妻選びに悩む問題は)回避した

207 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/23 22:43


■<いたストは「FF外伝・聖剣伝説」「FFT」「ミスティッククエスト」は完全無視の方向なので
   (本シリーズのDQFFキャラが羨ましい問題は)回避していない

208 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/23 22:44




…………飽きたら、ポイ捨て…………。





                                         _| ̄|○

209 名前:名無し客:04/11/23 23:22

男はみんな貴族なんですよ(意味不明)

210 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/25 03:48


「こんな虚飾階級社会の世界 みんなで反旗して 打倒しちゃおうぜッ!」


「旅団なんか辞めちゃって FF酔いしれ暮らさないか」


「ゴルゴラルダ処刑場の壁に 『堕天使アルテマ』って書いてッ!?」





…………………………ふ。

211 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/25 03:48






……学校行ってなくて、ごめんなさい──────。            _| ̄|○




212 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/25 03:49


>>209

な……何を言っているの?
あなたの言っている通り、意味が分からないわよッ。

ええと、それは、つまり───男は皆、貴族的な傲慢さや驕りを持ち得る性である、
という事を述べたいの?
まあ、確かにそうだとも言えなくもないわね……。

骸騎士団や旅団では男女の隔たりなく要職に就く事が出来たわ。
勿論、やる気や能力の如何によってね。
私がリーダーの補佐という地位に居たのも、……兄さんの七光だけではないと
……信じたいわね。
少なくとも、周りの人間に認められる程度の力はあったと……思う……わよ。

他の騎士団や旅団では、こうもいかなかったと思うわ。
女性がたった一人で───ま、まあ、私は兄という存在が居たけれど───ただ
一振りの剣を頼りに生きていくには、骸騎士団、旅団は悪くない場所だった筈よ。
剣の、魔法の腕さえあれば、どんな男をも黙らせる事が出来るのだから。
どんな出自であろうとも、己の肉体と精神の力があれば、正当に評価されるのだから。

……世間には良家の乙女のみを集めた、おかしな騎士団も存在しているそうだけれど。
一体、どういう女性が集っているのかしらね?


───それで……、全ての男は貴族……か。
……なかなかに深い言葉ね。
私にとって“貴族”という言葉は、様々なものを象徴するものよ。
そして、貴族という言葉が、傲慢さや驕りを象徴しているのならば、私も……それに
当て嵌まるのかもしれない。
じ、自分で言っていて、腸が煮えくり返りそうだけれどッ。

一時は、己の力と己の行動に酔っていた事もあったわ。
私の剣の腕と……祖国を守る事と……革命という言葉の響きにね……。
健康な肉体を持っているのに、義勇兵として立ち上がらない人間を臆病者と嘲笑した
事もあった……。
革命に協力しない平民を心の中で罵った事もあった……。
そんな驕りや慢心が……私の死の原因でもあるのでしょうね。

本当に愚かね。
私は。



……で。
あの人は貴族とは違うッ!
───違うと言ったら違うのよッ!!

213 名前:◆MUKuroTvQE :04/11/25 04:07


A「こーなりゃ正直にゆっちゃうけどさ
  わたしゃ どーせ成金の娘!

  数年前までは先祖代々の平民!
  私こそ根っからのパイオニア平民!」


B「おれっちだって 母親はともかく
  父親がもともと成り上がり者でよ

  その血を色濃く受け継いだ私こそ
  歴史と伝統のある 由緒正しい平民だ」


C「でも平民生まれ 平民育ちの私にはかなうまい

  誰が何つったって 正統派のワタシが平民の最高峰!
  ランドリア山平民さッ」

214 名前:名無し客:04/11/26 03:16

書記官さんはシャントットたんの口調について、
ミルウーダさんはダーラボンのチンタラした語りについて……
いえむしろ話術士の「おどす」について、それぞれ語ってください。

215 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/26 03:25


>どこかの美少女顔さん


所詮、私は平民。
ふッ……。

故に平民には平民の生活基盤に適応した食生活とゆーものがある。
高タンパク、低カロリー、低コレステロール。

インゲン豆スープ、
白いんげんスープ、
カンネリーニスープ、
キドニー・ビーンズスープ、
ピント豆スープ、
うずら豆スープ、
虎豆スープ、
フラジェオーロスープ、
ヌーニャススープ、
黄大豆スープ、
青大豆スープ、
だだちゃ豆スープ、
鞍掛豆スープ、
黒大豆スープ、
ひよこ豆スープ、
レンズ豆スープ
ソラ豆スープ、
リマ豆スープ、
キマメ豆スープ、
鉈豆スープ、
四角豆スープ、
イナゴ豆スープ、
藤豆スープ、
サイ豆スープ、
八升豆スープ、
トウ豆スープ、
源氏豆スープ、
アジ豆スープ、
蛾眉豆スープ、
眉児豆スープ、
南京豆スープ、
千石豆スープ、
万石豆スープ、
だら豆スープ、
ガラス豆スープ、
どじょういんげんスープ、
サーベルいんげんスープ、
平さやいんげんスープ、
花豆スープ、
紅花インゲンスープ、
藻玉スープ────────────

(以下延々と続く)


……そりゃ、たまにはワインでイヴァリース料理もえーかもしれん───がッ。

原色・華麗・極彩色の貴族料理より、淡白・質素・パステル調の平民食を私は愛する!
貧乏暮らしの貧乏育ちのわが食生活のベースは、何たって豆スープ!


───豆スープにぼんのうしてどこが悪い!



【ミルウーダさんは他人に〔サイタマサイタマ〕で〔モギュモギュ〕な現場を目撃されて、
 完全にひらき直ってしまっている】

216 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/26 03:27


───開き直ってなんかないわよッ!
大体、他人に変な現場を目撃された事なんてないしッ……!



……た、多分、ね……。
多分……。

しかし、一体誰がこれらのネタを分かると言うの……。



>>214

あ……。
こんな時間に質問、本当にありがとう。

でも、今夜はこれで失礼させていただきたいの。
ごめんなさい。

私は書記官さんの口調──FF11……ネットゲーム特有のスラング、とでも
言うのかしら?──が気になるわ。
どれもこれも不思議な語感があるわよね……。

それでは、また後日。

217 名前:名無し客:04/11/26 11:10

……誰か[密猟]持ってなかったのか。
チョコボ、ウリ坊は言うに及ばず、リンクス、ミノタウロス、
……珍味としてモルボルも結構いけるのに。
流石にボムは食えんかも知れんが、その分、油は豊富。

さあ、豆スープから脱却だ。

218 名前:◆z.wezW2Rrw :04/11/26 11:37

>>214

ttp://www.cospa.com/netshop/up.cgi?NO=4531894166160%20&ITEM=グッズ

■<シャントット様は海外版でもあんな口調
■<たまにシャントット様の庵内で、本人の横で死にバザー出してる冒険者を見かける
■<とてもとても納得する
■<OHOHOHOHOHO!

219 名前:平民:04/11/26 11:53

いや、私等もうちょっといい食生活してますよ?
いくらなんでも豆ばっか、なんてことございませんよ剣士サマ。
冗談ばっか言ってやだなー、あはは。

220 名前:名無し客:04/11/26 19:32

http://www.appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1039181508/220.jpg (15KB)

ミルたんだ!ミルたんがいる!!
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 ミルたん! ミルたん!
 ⊂彡

すごい久しぶりだなぁ・・・またミルたんの長口上が聞けるとは思ってなかったから嬉しいよ。
ところで、ローゼン知らないかな?あいつの地下スレがもぬけのからで・・・・
まあ、ともかく豆好きなミルたんにポークビーンズ置いていきますね。

221 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/27 23:33











                                                 _| ̄|○



222 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/29 04:14


>>214

───OHOHOHOHOHO!!

……こうすれば、書記官さんの世界の住民の物真似が出来る……のね。
OHOHOHOHO、OHOHOHOHOHOHOHOHOHOHOHOHOHOHOHOHOHO!

……これって……ラムザの「さけぶ」じゃないの?


それでは今回はダーラボンのチンタラした語りについて解説するわ。

ダーラボンとは……本名ボーアダム・ダーラボン、王立アカデミーで初等課程の講義
を受け持っている教官ね。王立アカデミーと言えば有力貴族の息子が必ず通うという
イヴァリースでは最も歴史と権威のある学校よ。私たち平民はその学び舎の中を覗く
事さえも叶わないものだし、そもそも貴族でもなければ碌な教育も受けられないのだ
けれど。黙っていればどんな頭の持ち主でも相応の教育を受けられる貴族とは違う。
私たちはいくら望んでもまともな教育は受けさせて貰えない。そして貴族は平民を学
のない人間だと蔑む構造になっているのよ、今の世の中は。本当に理不尽ね。私は読
み書きくらいは容易にこなせるけれども旅団内では文盲の人間も幾らかは居たわ、当
然地図を読むのにかなり困った事になったけれども。それでも骸旅団では王立アカデ
ミーに息子を通わせる貴族の大まかな把握、講師陣の人物像は大体調べがついていた
のよ。なかなかに情報が集まらなくて苦労はしたそうだけれど。あのベオルブの息子
も私と出遭った当時はアカデミー生だったらしいわね。それはそうとして。ダーラボ
ンは当年とって52という老齢に差し掛かる歳ではあるけれども、温厚な物腰とその講
義内容の分かり易さから生徒からの評判は良いとされているわね。実際にアカデミー
に潜って実態を確かめられれば良かったのだけれどね。潜入さえ出来れば現状の有力
貴族の実情を察知出来るし彼らの息子の情報をも握る事が出来たのだから。ああそれ
はそうとしてダーラボンの語りについてよね。私はそういった講義の教官という人物
と触れた事がなきに等しいから、人物像なんて本当に想像と憶測でしか発言出来ない
のだけれどそれは勘弁して欲しいわ。ダーラボンは良い教官とされる一方、その眠気
をさそう抑揚のない喋り方は眠気を誘うと大層な評判のようね。彼の講義をまともに
聞いていて起きていられるのは数少ないだとか彼の講義で眠らないようにする為手の
甲をつねりながら聞いていたら手が腫れ上がって貴族の親が怒鳴り込んで来ただとか
不眠でレポート作成に取り組んでいた生徒が廊下を歩いているときにダーラボンの講
義が聞こえてきて立ちながら眠ってしまって大変な事になったとか笑えるエピソード
が満載のようね。私には全く関係ない話だけれど。ときに、ダーラボン自身には実戦
経験が全くないという調書が上がってきていたわね。五十年戦争時に参謀役として一
度だけ出陣したという話だけれど、実際に戦ってはいないのでしょう。結局あれね。
貴族のお偉方様の息子に滔々と講義をしているような人間は、己に危害の加わらない
ような場所から指図するだけなのね。あまりにも分かりやすい構図ね。そうしてこの
ような素晴らしい講師から講義を受けた貴族の優秀な息子様方も実戦では血と汗と涙
を流して働く平民の上に立って己の血は一滴も流す事なく戦争の行方を見守るのでし
ょうね。このダーラボン教官と同じようにチンタラした口調とチンタラした脳と実行
力をもってね。そして無自覚にイヴァリースを危機に貶めていくのよ。私はそんなチ
ンタラした人間で居たくなかった。だから義勇軍に参加して国を守る為に戦って旅団
に入団して国を……良くする為に戦って……別に兄の後を追っていたかっただけでは
ないわ。決して。

以上がダーラボンのチンタラした語りに関する解説よ。

……自分に合った語り口調を見つけてより快適な環境で語った方が賢明ね。
以上で>>214のレスを一つ終了するわ。
話術士の「おどす」は、また後日のレスで。


───ああ、もうッ、こんな口調で喋ってなんかいられないわよッ。
アカデミー生はよくこんな講義を聞いて正気でいられるわね!?

223 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/29 04:15


>>217

───あ、あなたは……私たちの、旅団の、食料が、豆だけだと思っている訳じゃない
でしょうねッ!?
他にも沢山あったわよ。
わ、私たちをッ、旅団をッ、ば、ば、馬鹿にしないで欲しいわッ!
それに豆も馬鹿にしないで欲しいわね。

知っているとは思うけれど、豆は「畑の肉」とも言われる程栄養価が高いのよ。
とても小さいけれど、あの中には、しょ、植物性……(ゴニョゴニョ)……が高くて、ミネラルが
豊富で、ビタミン、ええと、ビタミン……ビタミン……(モゴモゴ)……も多く含まれてるわ。
老化防止にも役立つ成分があるというし、美容にも効果があるらしいし。
それと、た、たんぱく質? が豊富で、つまりそれは、……ダイエットに効果的?
───ふ、ふざけるなッ、これ以上体重を減らして何になるかッ!

……く、くそうッ……。
……うう……ダイエットなんか……ダイエットなんか……私には全く関係ない事よ……。
…………う、ううう……うう……くそぅ、ダイエットなんか……食事制限なんか……。
くそう……うう…………。

……う、く、……気を取り直して。
豆は……噛めば噛むほど味が出てくるし、イヴァリースの一地区だけでも様々なスープや
調理法があるし、携帯性・保存性も抜群だから戦場にも持って行きやすいし、そして
何よりも痩せた土地でも育てる事が出来る。
古い歴史のある、現在までに様々な品種改良をしてきた豆だからこそよ。
豆を馬鹿にしないで、と言ったのが分かるでしょう?
豆を馬鹿にするなッ!

それと勿論、騎士団や旅団には「密猟」のアビリティを保有していた者も居たわよ。
屋外での任務が主となる者も多かったのだから、当たり前でしょう?
肉は私たちの胃袋に収まり、脂身は燃料となり、皮はなめして衣服や小道具にし、
骨、角、牙は街で売り払ったり、道具に加工してもらったりで全身を有効利用したわ。
寒いときは毛も利用したわね。
更には本当に飢えたときには獣の血を煮詰めて飲んだり……ね。
……決して美味しいものではないけれど、緊急時の栄養を取る手段としては有効なもの
だと思うわ。
実際に、自分の血を飲んで飢えを凌いでいる民族が居るそうだけれど……。
眉唾ものね。

調理するのにモルボルだけはやめてッ。
あ、あの不味さと言ったら、思い出すだけで今でも震えが……って、どうも調理の
仕方が拙かったようね……。
くそッ、あの料理当番! 何て事をしてれたのよッ!
くそッ、くそッ、何て事をッ! くそッ!


……そもそも、ね。
豆スープばかりで過ごしたのは、私が剣を手に取る前の話よ。
まだ世の中の理もよく分かっていない少女時代の頃ね。
本当に何も分かっていない、本当に幼い頃。
その年は天候が荒れに荒れて作物が不作でね。
食べるものに困ったという訳なのよ。
でも、いくら不作だからと言って、一家が最低限食べていくくらいの備蓄くらいは
どこの家にだってあるものよ。
少なくとも、毎日豆スープという事は我が家でも有り得なかった。

……有り得なかった、筈なのに。
そう、本来ならば、有り得なかった、のに……。

───貴族のせいよ。
私たちが豆スープで暮らさざるを得なかったのは、貴族のせいなのよ!
貴族が、私たちの少ない備蓄を奪っていったからだ!
貴族が、私たちの生きる糧を全て奪っていったからだ!
私たちはただ真面目に生きて、ただ真面目に物を蓄えて……ただそれだけなのに。
ただ、それだけ、なのに……どうして、どうしてッ……!
何故この国では真面目に生きて、真面目に働く者が飢えなければならないの!?
何故自分から働かない者がのうのうと生きていられるの!?
お、おかしい、わよ、どうして……どうしてなのよッ……。

……ごめんなさい。
あなたに当たっても仕方ない事ね……。
本当に、ごめんなさい。

ああ、願わくば。
……あの料理当番が上手く生き抜いて───モルボルを上手く調理出来るように
ならん事を。

224 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/11/29 08:14




      「荒野のアジョラ」


 ───さてアジョラは御霊によって荒野に導かれた。
 ルカヴィにテストされる為である。
 そして40日40夜、断食をし、そののち空腹になられた。
 そこは不毛のバリアスの谷である。
 食うものは何もない。

 すると試みる者がきて言った。

「もしあなたが神の子であるなら、これらの石が豆スープになるように
 命じてごらんなさい」

 アジョラは答えて言われた。

「人は豆スープのみにて生くるにあらず」


「───ルカヴィよ、退けッ!!」





……信じてる、から……。
私は……、そ、その…………。

……い、いえ、何でもない……。


……。

………………。

…………………………。

……………………………………ふしぎなじゅもん、サッサカサ。

……ふしぎなじゅもん、……ホ、ホロ、ホロ、レッ…………!!



…………し、舌咬んだッ……。



                          ⊂⌒~⊃。Д。)⊃




225 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/01 04:53


>>219

…………。

…………………………。


       ________________
      ./ / / / / / / / / / / / / /ヽ
     / / / / / / / / / / / / / /`、 ヽ
    ./ ./ ┌─────────────────────────
    /_/_ /|ミルウーダ:……別に豆ばかり食べていた訳じゃないのよ。
   |=ス ま_ └v┬────────────────────────
   |= ∫  =:| ||. | 平民:そりゃあ、まあ、そうでしょうよ剣士サマ。
   |= プ め..:| || \___  _____..┌───────────────
   |=屋 =:|  || グツグツ.  ∨   ∧ ∧. || | (この幽霊剣士と平民はちゃんと
   ~~~~~~~ | ||   ==┻==    (゚Д゚;) <   ギルを払ってくれンだろうか……)
         |.∧ ∧| ̄ ̄|∧_∧(|ガ∪ || \_______________
       ┌┴(   )――(    ) ――┸┐
     ┌┴―/  | ――.(     )――――┴┐
     └‐.〜(___ノ――.(__○,,) ―――┬―┘
        | | ̄ ̄|   ( | ̄  ̄|    .....:.::::|     マメ サイコー
        | |    |  ..:::::::|     | ...::.::.:..::::::::|    (・∀・*)
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



       ________________
      ./ / / / / / / / / / / / / /ヽ
     / / / / / / / / / / / / / /`、 ヽ
    ./ ./ ┌───────────────────────
    /_/_ /|でもいつも飢えていた事に変わりはないわ……。
   |=ス ま_ └v┬──────────────────────
   |= ∫  =:| ||. | そうですねー、なかなかお腹一杯食べられませんよね。
   |= プ め..:| || \___  _____..┌───────────────
   |=屋 =:|  || マメマメ...  ∨   ∧ ∧. || | (そもそも……、
   ~~~~~~~ | ||   ==┻==    (゚Д゚;) <   幽霊は食事出来ンのか……?)
         |.∧ ∧| ̄ ̄|∧_∧(|ガ∪ || \_______________
       ┌┴(   )――(    ) ――┸┐
     ┌┴―/  | ――.(     )――――┴┐
     └‐.〜(___ノ――.(__○,,) ―――┬―┘
        | | ̄ ̄|   ( | ̄  ̄|    .....:.::::|   デモ ローゼン クッテタシー
        | |    |  ..:::::::|     | ...::.::.:..::::::::|    (・∀・*)
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



      ________________
      ./ / / / / / / / / / / / / /ヽ
     / / / / / / / / / / / / / /`、 ヽ
    ./ ./ ┌───────────────────────
    /_/_ /|……ま、豆スープなんかッ……くそッ…………ぐすん。
   |=ス ま_ └v┬──────────────────────
   |= ∫  =:| ||. | ……まあまあ。これから世の中良くなるかもしれないし。
   |= プ め..:| || \___  _____..┌───────────────
   |=屋 =:|  || グツグツ.  ∨   ∧ ∧. || | (でも骸旅団壊滅しちまったしなー、
   ~~~~~~~ | ||   ==┻==    (゚Д゚;) <   どうなるンだろうなーイヴァリース)
         |.∧ ∧| ̄ ̄|∧_∧(|ガ∪ || \_______________
       ┌┴(   )――(    ) ――┸┐
     ┌┴―/  | ――.(     )――――┴┐
     └‐.〜(___ノ――.(__○,,) ―――┬―┘
        | | ̄ ̄|   ( | ̄  ̄|    .....:.::::|   キゾクノ サクシュ コマルネー
        | |    |  ..:::::::|     | ...::.::.:..::::::::|    (・∀・*)
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



      ________________
      ./ / / / / / / / / / / / / /ヽ
     / / / / / / / / / / / / / /`、 ヽ
    ./ ./ ┌────────────────
    /_/_ /|じゃ、これは神殿騎士団のツケで。
   |=ス ま_ └v┬─────────────────
   |= ∫  =:| ||. | 神殿騎士団長様、ごちになりまーす。
   |= プ め..:| || \___  _____..┌──────────────────
   |=屋 =:|  || マメマメ...  ∨   ∧ ∧. || | 結局ツケかよッ! しかも教会持ちかよッ!
   ~~~~~~~ | ||   ==┻==    (゚Д゚;) <   (払ってもらえンのかッ!?)
         |.∧ ∧| ̄ ̄|∧_∧(|ガ∪ || \__________________
       ┌┴(   )――(    ) ――┸┐
     ┌┴―/  | ――.(     )――――┴┐
     └‐.〜(___ノ――.(__○,,) ―――┬―┘
        | | ̄ ̄|   ( | ̄  ̄|    .....:.::::|    ツケ カコワルイ!!
        | |    |  ..:::::::|     | ...::.::.:..::::::::|    (・∀・*)
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

226 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/01 04:55


という当世風刺連続画は置いておくとして。
……神殿騎士団のツケというのは、もちろん冗談よ?
一応断っておくわ。
神殿騎士団や騎士団長殿は何処から見ていらっしゃるか分からないしね。

勿論、豆スープばかりじゃなかったわよ、豆スープばかりじゃッ。
じょ、冗談なんか言ってないわよッ。
前にも言った通り、豆スープだけで暮らしていたのはほんの僅かな時期に過ぎないわ。
あなたがどんな暮らしをしているのか分からないけれど……平民ならば、大体想像がつく
でしょう?
それとも、あなたは私の少女時代よりも良い暮らしをしているのかしら。

平民と言ったって千差万別だしね。
食べるものにも着るものにも全く困らない平民だって居るものだから。
暮らし向きだって、思想だって、より貴族に近い平民だって居るでしょう……ね。
いえ、あなたがそうだとは言ってないわ。気に障ったらごめんなさい。

そ、そうね。
あなたが口にしたのと同じように、私だって多くの料理や食材を口にしてきたわ。
ええ、多くの料理を。

───例えば、


レンズ豆のチーズ煮や、
レンズ豆のパプリカ煮や、
芋インゲングラタンや、
鳥インゲントマト煮や、
豚豆豆乳煮や、
白花豆のクリーム煮や、
キドニービーンのクリーム煮や、
キドニービーンのトマト煮や、
黒目豆のおじや風や、
茄子入りのダルや、
茄子入りのチャナダルや、
小豆粥や、
豆ナッツサラダや、
空豆と鳥ササミの黄身煮や、
とら豆の塩茹でや、
炒り大豆のつまみや、
レンズ豆とくるみのハンバーグ(「つなぎ」が大半)や、
虎豆のミルク煮(ミルクはかなり水で薄めてある)や、
ひよこ豆と野菜のマリネや、
赤レンズ豆のサラダや、
豆とほうれん草のキッシュや、
黒豆ディップ───────────────


結局豆ばかりじゃないのッ!

───ち、違うッ! こ、これは嘘よッ!
け、決して、豆ばかりじゃなかったわよ!
こ、こ、こ、この他にも沢山の料理を食べてきたの、ほ、本当よ!
信じて、お願い!

……じ、自虐も大概にしないと、ね……。
このような食生活で苦しむ平民を生まない為にも私は戦ってきたのだから。
私のように、豆スープだけで暮らした悲しい人間を増やさない為に戦ってきたのだから。
私のように、悲しい少女時代を過ごす人間は見たくない……。

あなたは……今、満足いく食生活が出来ているかしら。
豆ばかり食べるような時期はないのかしら。
……骸旅団の活動によって、少しでも平民の暮らし向きは上がってきているのかしら。

もしそうでなければ……。
……本当に謝るしかないわ……。
私たちの力が、足りなかったばかりに……。

私は……私たちは……、何を成そうと─────────

227 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/02 03:37


>>220

───だ、誰がミルたんなんて名前なのよッ!? 誰がッ、誰がッ!
私はそんな名前じゃないわッ!


……こんな地下まで来てくれて、私なんかの事を気に掛けてくれて……本当に、
本当に……感謝してもしきれない……。
…………ありがとう……。

ようこそ、FFDQスレへ。
ここは本来質問スレではないけれど、私の心の平安の為に使わせて貰っているの。
質問や雑談をしてもらってもいいし、表題通りFFDQの話をしても構わない。
働き者の可愛い書記官さんもいらっしゃるから、好きな料理でも頼んでゆっくりして
いくといいわ……。
お土産にFF11の「ロランベリー」があると書記官さんが喜ぶと思うわよ、ふふ。


ローゼン……ね……。
……ハイエナ……娼婦……生まれながらのゲス───ふ、ふふ、非道い言われよう、
───ジャン・ローゼンクランツ。
あの危険請負人さんの姿は随分と長い間見ないわね。
彼とはもう一度話してみたかった。
私と彼との思想はあまり近くはなかったと思うけれど、支配する者に対して屈折した
感情を持っていたのは共通していたようだからね。
それに対して起こした行動は、全く違うものだったけれど。

私……私たちは純然なる力の行使を以て支配する者に立ち向かおうとしたけれど、
彼……ローゼンは相手の力を巧妙に利用しようとした……。
どちらが正しいのか、どちらも正しいのか、……彼も私も間違っているのか。
それは私には分からない。
言うなれば、「後の歴史が証明してくれる」……のかしらね。
時の権力者たち───王侯貴族たちは、歴史さえも自分たちの都合の良いように
書き換えると言うじゃない?

きっと、そうね……彼は新しい任務にでも就いているのじゃないかしら。
危険請負人の仕事は過酷だと聞いた事があるから、何時戻ってくるかは分からないわ。
早ければ、FF12の「イヴァリース」で彼の姿を見る事があるかもしれないわね?
なんてね。ふふ。

そうでなければ───不死の力を受け継いだ───「放浪者」として生きる事を受け入れた
もう一人の危険請負人と共に、新たな世界に旅立っていったのかもしれないわね。
……魔の力に魅入られた者の末路、塵ゾンビとして新たな「生」を得て。
……未来永劫続く辛苦の業火に魂を焦がされながら。
死者の……神の御許に行く事が許されざる魂や心が、真に救われるのかは分からない
けれど、それらの拠り所がある事、受け入れられる力を持った人間が近くに居るという
事実は……正直羨ましいところね……。


……と、ところで。
こ……この、ポークビーンズは……。
あ、いえ、も、勿論……嬉しいわ。
本当に、ここに人が来てくれるだけで嬉しくてたまらないのに、ましてや、お土産まで
貰えるなんて思ってもみなかった。

でも。
この……ポークビーンズは、何、よ。

───私は豆が好きな訳じゃないわッ!?
好きで豆ばかりを食べていたのじゃないわよッ!?
わ、分かっているでしょうねッ!?

……ありがたくいただいておくわ。
…………ううん、本当に、ありがとう……。



(……もぐもぐ……)



(……ぱくぱく……)



(……もぎゅもぎゅ……)






(すすり泣き)

228 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/02 03:37


>>214

お待たせしたわね。
話術士のアビリティ「おどす」について語らせてもらうわ。

……とは言っても、私は話術士のアビリティの習得はおろか、学んだ事もないの。
も、もちろん……最低限の交渉術は身に付けているつもりよ?
旅団では兄さ……リーダーの補佐を務めていたくらいなのだから、そのくらいは当たり前よ。
私だって、剣や拳だけで語っていた訳ではないわ。
時には情報を得たり……協力してくれそうな人物を懐柔したり……頑なな平民の説得に
当たったり……旅団時代は色々やったわね。───本当よ!?

でも私は、言霊の宿る言の葉を自在に操り人心を掌握する……話術の専門家ではないし、
それについて語る術も持ち得てないの。
だから、関連していそうな書物を調べたわ。
それでレスが遅くなったのだけれど……ごめんなさい。

今から話術士の「おどす」例の書かれた書物を読み上げるわね。

──────。



----------------------------------------------------------------



  *「……あなたに はなしがあるの……


  *「どうしたの? そばにきて……


  *「はやくきて じらさないで…



----------------------------------------------------------------


──────ッ!!?


え、ええッ!? …………な、あッ、く…………、あ、うう……、ま、間違えたわ。
う、上のは違うわよッ!?
絶対に、絶対に違うからねッ!?

……それにこれは、何と言うか……「勧誘」や、シーフの「ハートを盗む」のような気が
するし……。
い、いや勿論私は……ど、どうせ私は習得していないアビリティよ。ふん。
……こういう話術の一つでもあれば、私も…………あ、い、いえ何でもないわ。
き、き、気にしないで頂戴ッ。


……どうやら古いゲームの書物を調べていた時に、どこかで混乱が生じたようね。
次は間違いなく「おどす」について書かれた書物を読み上げるわ。

──────。



----------------------------------------------------------------




     おきのどくですが ぼうけんのしょ1は きえてしまいました。




----------------------------------------------------------------



───この言葉を耳に、目にすれば、どんな人間だってBraveが格段に下がる事
請け合いよ。


と、書物に書いてあったわ。
……遠い昔の話らしいけれど、ね。

229 名前:名無し客:04/12/02 05:02

豆スープにぼんのう…ハートを盗む…(*´д`*)ハァハァ

書記官さんの世界とミルたんの世界を足したよーな雰囲気が
FFXIIにありますが、あっちのイヴァリースに行けるとしたら
まず何をしたいですか?

230 名前:名無し客:04/12/02 20:55

そのおどし方だと効果はまちまちだね。
ブレイブが0になる奴もいれば石化したり死亡したりする場合もあるけど、
つまるところ戦闘不能になるよ、確実に。
今はいい時代になったもんだ。小さな石に自分の記憶を封じられる。
こいつはまず消えることなんて無いし。

ちなみにそのおどしを全部聞き終える前に消して回避するという大技が在るってうわさを聞いたなぁ・・・・

231 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/08 04:11


>何処かの>>75

>い、いいのか? いいのかいいのかいいんだなっ!!?


──────ッ!!!!?!???!!!!??



───目が皿のようになったミルウーダは、


  むそきえわびるげびるちゃづ……

  ひねしゅねきょほで

  ぢまびゅあだびぎゅっ


一瞬……イヴァリース語が崩壊し、類人猿になってしまった。



───本当は、


  な、な、なッ、こ、これ、わ、わた、私、私の、こ、言葉じゃなくてッ、

  いや、もう、そ、そそ、傍にい、い、い、え、あ、い、

  ……いて、居て、欲し……い、いえ、そ、その……あの、ええと…………


……と言いたかったのである。



【類人猿の言葉とさして変わりはない】





  ●
/`ー'ヽ
  `O´) クポ?
    ノ
_)_)

232 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/08 04:12


>>229

…………! ち、違うッ!
私は豆スープに煩悩も懊悩も煩悶もしていないッ……!
夢想も妄想も幻想も随想も抱いていないッ……!
好き好んで豆スープだけで何ヶ月も過ごしたのではないッ……!
貴族の搾取があるからッ、階級社会が敷かれているからッ、平民が虐げられている
この悪しき社会があるからだッ……!

そもそもッ、大体ッ、あれは所謂一つのトータル的なごきげんようごきげんようさわやかな
聖アジョラ様バリアス様今日も王立アカデミーに笑い声が知らない事はそれだけで罪ッな
ネタであって――――――

  ●
/`ー'ヽ
  `O´) クポ

―――あ……ら……、モ、モーグリの配送屋?
え……ええと、モーグリって……幻獣じゃなかったかしら。

  ●
/`ー'ヽ
  `O´) クポー

あ、そ、そう。イヴァリースの外では違う場合が多いのね。
……そのうち「わたぼう」なんかが普通にやってきそうね……。

  ●
/`ー'ヽ
  `O´)つロ クポ

あら、私宛の書簡?
一体どこの誰から──────


────────────────────────────────────

┏┏┏┏ **********************************************************
┏┏┏
┏┏         「食と共に」

                         人馬の月 15日発行  不定期発行


---------------------------------------------------------------
※書簡配信の中止をご希望される方は、"配信中止"と書いた書簡を
  直筆のご署名と共に、配送係のモーグリに持たせてください。
  文字の書けない方は配送係のモーグリにご相談ください。
---------------------------------------------------------------

 平民の平民による平民の為の情報書簡「食と共に」をご購読いただきまして
 誠にありがとうございます。

 今号も変わらず、ご覧になっている皆さんの役に立つ食情報をお伝えして
 参ります。最後まで、どうぞご覧下さい。


*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:* 今号のメニュー :*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:
*:
*: ■1 酒場のマスターの噂話
*:
*: ■2 今号の特集
*:
*: ■3 求人情報
*:
*: ■4 皆さんの声
*:
*: ■5 編集後記
*:
*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*::*:*:*:*:*:*:*:*:*:

----☆----------------------------------------------------------
★-*▲*---  聖アジョラの生誕祭間近! 今年の聖誕祭はこのゲームで決まり!
*-*▲▲**-  でも「FFDQいたスト」にはイヴァリース人は出てこないみたいなッ!?
-*▲▲▲*-  ttp://www.square-enix.co.jp/games/ps2/itastsp/
----■----------------------------------------------------------

━■ 酒場のマスターの噂話 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

 「いらっしゃい。ゆっくりしていきな。

 「『究極VS至高! 豆スープ対決! Vol,7』に関する噂話はこのとおりだ。

  ξξξ
\_/   〜〜 豆スープ対決、一時中止のお知らせ 〜〜

  前回惜しくも再対決となった「イヴァリース平民対抗! 究極VS至高の豆スープ」
  ですが、貴族の益々の搾取の為、「究極」と「至高」の食材が揃わなくなって
  しまったので、一時中止させていただきます。
  貴族の支配が緩くなりましたら、改めて連載再開いたします。
  ご了承下さい。

*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*
 衝撃の事実。「チワワは食用だった」。
 これからは犬や猫も主食に!? イヴァリース平民必読の一行知識続出。
 (FFXIIのモーグリ族はチワワに似ていますが食用ではありません食べないで下さい)
 ttp://www.tobunken.com/mainbbs/wforum.cgi?mode=allread&no=2272&page=0
*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*…*

┌─────────────────────────────────┐
  〜今号の特集〜 ◆平民の平民による平民の為の無理のない食生活5◆
└─────────────────────────────────┘

 ■□■これで凶作の年も乗り越えられる!? 平民御用達!
     〜数ヶ月続けても飽きの来ない美味しい豆スープ・豆料理特集!〜■□■

\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/


(無言で破り捨てる)

   ●
Σ/`ー'ヽ
   `O´) ク、クポ〜!?

……こんな書簡、要らないわよッ。
誰の仕業か知らないけれど、もう二度と送って来ないでと伝えて。

  ●
/`ー'ヽ
  `O´) クポ〜……

233 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/08 04:12


……あ、ああ、話が飛びすぎていたわね。
え、ええと……後は……ハート……ハートを盗む……。

ハート……。

……ハート…………。
…………ハート…………を、ぬす、む……。
…………。

あ、ご、ごほん。
旅団において交戦の他にも情報収集やら諜報活動やらをやってきたけれど、
私自身はシーフの確固とした技術は身に付けていないのよ。
勿論、旅団には素性の良くない者も多かったから、技術を身に付けているどころか、
前職が本当に野盗まがいの人間も居たわね……。

それ、で。
ハートを盗む、か……。

  ●
/`ー'ヽ
  `O´) クポ

……まだ居たの、あなた。

  ●
/`ー'ヽ
  `O´)つ□ クポー

……?


────────────────────────────────────

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆                             VOL.132 ◆
◆◆  シ┃ー┃フ┃マ┃ニ┃ア┃の┃極┃意┃  ◆          ◆◆
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(破って放り投げる)

   ●
Σ/`ー'ヽ
   `O´) クポッ!?

234 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/08 04:13


……こほん。
話が飛びすぎているわね。
本題に移るわ。

その前に。
───ミルたんなんて名前じゃないわよ、私はッ!

…………。

「繊細な、美しい銀細工のような世界」―――だったかしら。
何処かの国の誰かの、FFXIIのグラフィックや世界観を評した言葉の筈よ。
ふふ、「箱庭世界」を作るのを得意とする松野泰巳一連の制作者にとって、最大の
誉め言葉だと思わない?

私たち───所謂人間族以外にも多くの知的な生物と共存し、絶対的な権力を持つ
王族が統治する、国土の多くが砂漠地帯のイヴァリース……。
戦闘は「エンゲージ」と呼ばれ、「ジャッジ」と呼ばれる王室直属の騎士が戦場の法を
支配する。一部例外の地域はあるものの、「ジャッジ」が戦況を見届けている限り死者が
出る事のない特殊な世界───。

以前マーシュから聞いた話によると「向こうのイヴァリース」はこんな世界のようね。
そして、FFXIIのイヴァリースはそれに即した世界……だと聞いているわ。
正確な事は分からないのよ。ごめんなさい。

そうね……。
あっちのイヴァリースに行けるとしたら……。
私の住む……住んでいたイヴァリースには、亜人間は殆ど居なかったから、彼らと
接触してみたい、というのはあるわね。

こちらのイヴァリースでは幻獣であるモーグリが、街で普通に買い物をしていたら。
長寿を誇る長い耳を持つ種族と出会ったら。
ドラゴンのような外見と鱗を持つ、勇ましい種族と出会ったら。
私は……私は、どんな顔をするのだろう。

……モーグリはその体からして偵察部隊にはもってこいね。
……ヴィエラ族も五感が発達しているようだから諜報部隊にぴったりね。
……バンガ族やシーク族はやはり前線で頑張ってもらおうかしら。

───はッ!?
わ、私は何を?

235 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/08 04:14


……確かに、あっちのイヴァリースに行ったら様々な種族と話してみたい。
けれども私が本当に行きたいのは、見たいのは……私たちの革命が成功した後の
イヴァリースなのよ。
騎士団の、旅団の同胞の……私の、血と汗と涙が大地に染み込んだ……私たちの
イヴァリース。私が愛したイヴァリース。
私が行くべきイヴァリースも、還るイヴァリースも、そこしかないと思っているから。

でも……。
待ち遠しいわね、新たなイヴァリースの世界……。
一度は見てみたい。
新たなイヴァリースに暮らす人々を、街並みを。

  ●
/`ー'ヽ
  `O´) クポ

まだ、居たのね……。

  ●
/`ー'ヽ
  `O´)つ◇ クポッ

……また、書簡なの……?
読んであげるから、もう送って来ないでと雇い主に──────

────────────────────────────────────

◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇
  ■e地下支部発行
       ◇◆◇ DRAGON FANTASY ◇◆◇
                    臨時増刊号 人馬の月 15日発行 Ver,I
◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇


 ◆この書簡はFFDQ作品既出演者、
  主にイヴァリース出身キャラクターの皆さんを対象にお送りしています。

 ◆編集長歴史学者アラズラム氏による編集方針前記
 「この書簡を読むことでFFDQの情報をある程度解き明かすことができるはず」


━◇ 今号のトピックス1 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

 ◆「FFXIIの発売見通し暗く」───に関する情報はこの通りだ。

  DQVIIIに続き、発売が期待されるFFXII。
  開発陣はあの「オウガバトル」シリーズの主要メンバー……つまり凝り性な
  人間が集って凝りに凝りまくって制作している為、遅れに遅れている模様。
  今年冬〜来春の発売の予定だが、現在全く見通しは立っていない。
  FFXII開発の遅れが■eの合併を引き起こしたと言っても過言ではないので、
  収益の為、待ち望むファンの為、早期のマスターアップが望まれる。

〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈〈


(書簡を握り潰しました)


   ●
Σ/`ー'ヽ
   `O´) クポポー!!

……早く、見て、みたいわね。
私の住む世界とも、マーシュの住む世界とも違う、新しいイヴァリースを……。

  ●
/`ー'ヽ
  `O´) クポ〜……

誰もが想像出来ない、新しき世界を、早く……。

  ●
/`ー'ヽ
  `O´) 現実逃避は良くないクポ
つ   ノ
_)_)

ああ、ああ、理想主義者で悪かったわねッ!
どうせ私は理想主義者よッ!
───って、貴方喋られるの!?

  ●
/`ー'ヽ
  `O´) クポー?


………………。

236 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/09 05:10


>>230

何でもこのおどし方には、音楽が必要だという話ね。
それも、飛び切りの「呪われし音楽」が。
FFTで言えば、このような曲……かしら。

---------------------------------------------

 曲名
 「無理ッス。」

 作曲者コメント
 「つらいッス。 ひどいッス。悲しいッス。 どぼじで。」

---------------------------------------------

……これだと、作曲者が何らかの責め苦を味わっているようね……。
■(e)の厳しい制作環境と、その不眠不休の監禁の中で…………

───こほん。

ええ、だから私が>>228で提言したおどし文句だけでは効果がないかもしれない。
あの文言だけでは効果が表れないのかもしれないわ。
いえ……でも……、経験を積んだ話術士の手に掛かれば、その言の葉を用いるだけでも
相手を戦闘不能にさせる事くらい、容易いのかもしれないわね。

……相手に触れる事もせず、相手を物理的に傷つける事もせず、……ただ言葉だけで
対峙する者を力無き者へと変えてしまう。
本当に恐ろしい力を持つジョブだと思うわ。話術士って。

でも、このおどしを全て聞く前にその話術士を斃してしまえば……いいのね。
先手必勝。
……話術士相手でも戦法は変わらない、という訳ね……。う


そう、今は……幸いにも、小さな石に記憶を封じる事が出来る。
手の平に収まるくらいの、とても小さな石に。
膨大な量の───本当に気の遠くなる程の記憶を。

……これって、私のイヴァリースのクリスタルと似ていると思わない?
人がその生命を終えるとき、その記憶の結晶であるクリスタルと。
その人の人生が、記憶が、業が刻み込まれたクリスタルと。
勿論、クリスタルが記憶しているのは、「小さな石」に比べたら僅かな情報に過ぎないわ。
クリスタルではその人の人生のほんの一端さえ、伺い知る事が出来ない。
ただ、その業を継承出来たり……その生命を受け継ぐ事が出来るだけ。

お伽話に出てくる、ゾディアックブレイブの持つ「聖石」も、もしかしたら似たようなもの
なのかもしれないわね。
持ち主の記憶や業が刻まれ、そして後の時代に生きる人々の為に残る聖器……。
かつての勇者と使徒の記憶を保ち続けながら、悠久の時を過ごす……。
聖アジョラが再結成したというゾディアックブレイブが抱いていた聖石も、かつての勇者と
ゾディアックブレイブの記憶、魂が刻み込まれていたのかもしれない……なんて思うのは、
少し夢を見すぎかしら、ね。

勇者とゾディアックブレイブの話なんて、ただの伝説、お伽話なのにね。
……子供の頃は、兄さんの姿を見ながら、少しは古代の英雄たちに思いを馳せたもの
だけれど。
いつかは兄さんもゾディアックブレイブのような、素晴らしい騎士になるのだろうって……。
それは……実現したけれど、ね……。


───戦士は剣を手に取り胸に一つの石を抱く

    消えゆく記憶をその剣に刻み

    鍛えた技をその石に託す

    物語は剣より語られ石に継がれる


私は……私は、剣に、石に、クリスタルに、記憶を、業を託せたのかしら。
私を知っている人が居なくなれば、私の記憶を刻んだものがなくなれば、私が生きていた
証がなくなってしまうのではないのかしら。
私が生きていた証がなくなれば……私の生きた意味が、私が革命の為に生きた意味が、
……何も、なくなってしまうのではないの……かしら……。

人が生きた証なんて……いずれは全て消え去る……。
どんなに金をもった貴族だって、平民だって、数百年後には等しく忘れ去られる……。

でもッ……!
私の歩んできた人生が、このまま無に帰すのは嫌だッ……!
このまま何も出来ずに消え去るのは嫌だッ……!

……イヴァリースに革命を。
そして、……私の記憶と物語と悲願を……継ぐ者があらわれん事を。

237 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/09 05:11


───二度目の完走、おめでとう。

……本当に、おめでとう。



…………あなたが居なくなると、





……寂しい。

238 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/10 01:49


……えっ……。

書記官さん、【さようなら】って……まさか、違うわよね?


───ところで、書記官さんも「鉱物系サブリガ」を装備する事はあるのかしら?
さ、さ、さ……Saburigirl?


……ヴァナ・ディールは、謎と不思議の多い世界ね……。

239 名前:書記官 ◆z.wezW2Rrw :04/12/10 13:45

>>229

■<人間族をヒュムと呼ぶのはFF11のパクリ
■<パクられた!ヒュームをパクられた!!

>>238

■<パママの下方修正により、吟遊詩人スレはお通夜
■<【パママ】【さようなら。】
■<豆のスープは神パッチの予感
■<狩人は全員豆のスープを飲め

■<樽のサブリガ姿はパンパースでありムーニーマン
■<……ブラボーサブリガはぶっちゃけありえない
■<装備者は全員「ジークナオン」と叫ぶ事を義務づけられかねない
■<ジークナオーン
■<のばしてみたが?

240 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/12 05:27


>>239

……ああ、良かった。
詳しい事は分からないけれど、そちらは大変のようね。
本等にお疲れ様、書記官さん……。

「ブラボーサブリガ」って、……シーフの勝負下着だって噂を耳にしたのだけれど、
本当なのかしら。
やっぱり不思議な世界ね、ヴァナ・ディールって…………

…………、

……………………、

………………………………、

───ヴァナ・ディールのシーフじゃなくて良かった……、


──────なんて思ってないわよッ!?

241 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/12 05:28


  ●
/`ー'ヽ
  `O´)つ◇ クポポー

あ……ま、またなの?
もう、いい加減に…………


────────────────────────────────────


◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇
  ■e地下支部発行
       ◇◆◇ DRAGON FANTASY ◇◆◇
                    臨時増刊号 人馬の月 18日発行 Ver,I
◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇━◇


 ◆この書簡はFFDQ作品既出(ry


━◇ 今号のトピックス1 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

 ◆「DQFFいたストに『タルタル』出演決定!」───に関する情報はこの通りだ。


────────────────────────────────────

……おめでとう、書記官さん。
今からロランベリーを収穫しに行って、書記官さんにお腹一杯食べさせてあげたい
気分よ。本当に、おめでとう。
ついでに豆スープも振舞ってあげたいくらい。
心より応援しているわ。



……羨ましくなんて、ないから。




……FFTは「FFDQ」正史から「なかった事」になってる、なんて、思ってないから。
正史から「なかった事」になっていそうなFFなんて。
そんな事ッ……!


例えば、「ミスティッククエスト」とか。
例えば、海明寺裕の「FF1」漫画とか。
例えば、寺田憲司の「FF2」の小説とか。
例えば、「FF5」のアニメビデオとか。
例えば、CG映画とか。


───そんな事、ちっとも思っていないからッ……!




【ジークナオーン】


■e<なかった事にしてくださいwww

242 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/15 03:52


ああ、バナーが……。

…………………………。

…………………………………………。

………………………………………………………………。

………………………………………………………………………………………………はッ。



……淋しくない、と言うと嘘になるわ……。

でも、今はすぐ近くに居るのだから。
すぐ近くに、あなたを感じられるから。
私はそれだけで、嬉しいから……。


無理はしないで欲しい。
……もっと自分を労わって欲しい。


無理をするのは、


───貴族を斃すときだけでいいのよッ!
あはははははッ!

243 名前:名無し客:04/12/15 21:55

夢を見ました。FFTに続編が出てそれをプレイすると言う夢を。
夢の中ではラムザもミルウーダも一緒に戦っていました。
ああなんと楽しい、どんなに待ち望んだことだろうかと思っていただけに夢から覚めるとその悲しみは一層深いものがありました。
しかし私には、なぜかあなた方がそのうちまた僕たちの前に現れてくれると言う確信にも似たようなものを感じるのです。



244 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/18 05:38


……たった14の階層が、これ程までに遠く感じるなんてね……。
地上は……今の私には眩し過ぎる……。


       |`..  |`..
       .\\|` ---____
        )::  "     "`
        ---       ;;:|..
  __    /___ _    _  ’ :--
  \~-`-----::    ::●:  /;;;;;;;;;;`
___ `|::: \\--    ~  /;;;;;;;;;;;;;;;;|     クエー
|:: `-..|:::::::: \`=フ: ::   /;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
`\  \::::::: :: `~--~---~~~~;;;;;;ノ
 __\::::  _::::| `__|~~~-:  `\~~
 \:::::::::::::| :::  ::::::  `    \
   \::::::::|:     `  _  _  `;
    \:::|:   ___   /::  |:::: :::|
     ~~\ /:::;  /;;   ::::::;;;; ~
       `/  -;;;;;;;|    /
       ~~~|:::_:::::/;::::::::/~
         <^:| __|^|_______
        ::--;; :|/__----_`ノ-__
        |:::::::  ;::::::\__/ \\
         ~\:::::::/"::` |---~~
           `-/__ `|``
             ~~~^


チョ、チョコボ……?
何故こんな所に……?

…………。
……………………。
……飼い主が見つからなければこの場で捌いて調理して書記官さんや名無しさんに
ふるまって更に毛皮骨肉店に持ち込んで羽毛と骨を換金してもらってその後に加工
された道具を然るべき手段で買い取ってそしてその後は──────

      ノノノ
    <´・ 彡 クエッ
      ) /|
     (V (三三ヲノノ
      \;;;;;;;;;,,,/
      // ||
     "`  "`

あ、え……手紙? 私に?
誰からのものなの?

      ノノノ
    <´・ 彡 クェ クェ
      ) /|
     (V (三三ヲノノ
      \;;;;;;;;;,,,/
      // ||
     "`  "`

……とりあえず読め、という事ね。


-------------------------------------------------------------------

http://appletea.to/~charaneta/bbs.phpより


 >ミルウーダ嬢 >> 相変わらずですね。笑わせてもらっていますw (12/16(木)9:35)

-------------------------------------------------------------------


……。
…………。
………………。

……何が、相変わらず、なのかしら。
私が変化の無い人間だという事?
凝り固まった思想で進歩の無い人間だという事?
このような身になっても変わらず貴族社会の打倒を考え続けている事?

      ノノノ
    <´・ 彡 クエー……
      ) /|
     (V (三三ヲノノ
      \;;;;;;;;;,,,/
      // ||
     "`  "`

ま、まあ、いいわ。
……見ていてくれているのは嬉しいし。
ありがとう。
わざわざ書き込んでくれて……感謝するわ。
本当に、ありがとう。

でも、……笑わせるって、何よ。
いつ私が人を笑わせようとしたと言うの?
いつ、私が人を笑わせようと己を道化にしたと言うの!?
ひ、人がこんなにも真剣に振舞っているのに、な、何故笑うのよ!?
何故よ、何故ッ!?



        ○、 /i /|
         ,ー ' `-、
         i     |    < ウヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
        o' `    .i      オヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョ エヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
         ∀_  .丿)ヽ、
          /   「/  ヽ
          |  U |ー-v^V'
          >  ノ、
          ヽ /ヾ_ゝ  )))))))))))))



─────────ッ!!

結局……私を笑いものにしたいのね!?
この惨めな負け犬の人生を送ってきた私を、愚かな道化として笑いたいのねッ!?
生涯地べたに這いつくばって生きてきた私を暗愚で頑愚で頑迷で愚直で愚鈍で
愚昧で愚劣で凡愚で魯鈍な人間として笑いたいのねッ!?
ああ、ああ、笑えばいいじゃない、笑えばッ!!

───くそッ!
これも旅団の名を貶める、貴族の討伐対の陰謀ねッ!?


 ψ
(゚е゚) ν  クェ?
(  つノ
  从

245 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/18 05:38


>>243

───FFTの続編、と言うと。

つまり、それは──────




 | リッツ、FFTの続編よ   ,, -ー-、、     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 \_____  ___ /      ヽ   < 私たちこそFFTの続編!
            ∨     レ  /^ ヽ處    \__________
.          ∩. ∩   VV\ ,/v |
           | | | |    || ●  ● |う
           | | | |    |ゝ ヽフ ノ||
           | | | |    | | `iー i" | |
         ( ・ x ・ )  /W     W ヽ  ∩. ∩
        /,  /  /_/|     へ `ヽ | | | |
       (ぃ9  |  (ぃ9 /    /   \ | | | |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        /    /、    /    ./       | | | |  < FF12を想像した奴、
       /   ∧_二つ (    /      ( ・ x ・ )  \ ヌッコロス!!
       /   /      \ .\\     (ぃ9  |   \_________
      /    \       \ .\\    /    /  ,、
     /  /~\ \        >  ) )  ./   ∧_二∃
     /  /   >  )      / //   ./     ̄ ̄ ヽ
   / ノ    / /      / / /  ._/  /~ ̄ ̄/ /
  / /   .  / ./.      / / / )⌒ _ ノ     / ./
  / ./     ( ヽ、     ( ヽ ヽ | /       ( ヽ、
(   _)      \__つ    \__つ).し          \__つ





 | FFTのキャラも居るしッ   ,, -ー-、、     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 \_____  ___ /      ヽ   < 銀髪鬼も出てくるしッ!
            ∨     レ  /^ ヽ處    \__________
.          ∩. ∩   VV\ ,/v |
           | | | |    || >  < |う
           | | | |    |ゝ ヽフ ノ||
           | | | |    | | `iー i" | |
         ( ・ x ・ )  /W     W ヽ  ∩. ∩
        /,  /  /_/|     へ `ヽ | | | |
       (ぃ9  |  (ぃ9 /    /   \ | | | |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        /    /、    /    ./       | | | |  < トカゲだけどねッ!!
       /   ∧_二つ (    /      ( ・ x ・ )  \_________
       /   /      \ .\\     (ぃ9  |
      /    \       \ .\\    /    /  ,、
     /  /~\ \        >  ) )  ./   ∧_二∃
     /  /   >  )      / //   ./     ̄ ̄ ヽ
   / ノ    / /      / / /  ._/  /~ ̄ ̄/ /
  / /   .  / ./.      / / / )⌒ _ ノ     / ./
  / ./     ( ヽ、     ( ヽ ヽ | /       ( ヽ、
(   _)      \__つ    \__つ).し          \__つ






            _________
   /二ニヽ、  /
   ノ l,,゚wwフ < トカゲって言うな!(#゚Д゚)
   <ノ=二i、   \_________
   Uヽ__,|O||ニニニゝ
   ノU''U

   ↑
  FFTAの銀髪鬼氏

246 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/18 05:39


……勿論冗談よ。

ごめんなさい、今夜はもう時間がないの。
また、>>243には後日きちんとした返事をするわ。
必ず。

247 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/20 01:07


>>243

……夢、か。

貴族による骸旅団討伐隊が本格的に動き始めた頃。
旅団内の人間関係の軋みが明確に見えてきた頃。

夢は、見なくなっていたわ。

その頃は。その頃の私は。
討伐隊から、賞金稼ぎから逃れる為に腐心し、心身とも疲れ果てて毎晩眠りに就いた。
けれども、いつ襲撃があるのか……いつ私たちに悪意持つ人間に発見されるか分からない。
旅団の為に、旅団の仲間の為に、そして私自身の命の為に、まともな眠りに就く事は
出来なかったのよ。
許されなかったのよ。

そうして、私は、いつしか夢を見なくなっていた。
見るのは、悪夢のみ。

死の直前は、何度も悪夢を見た。
悪夢を見て飛び起きて、また眠りに就いて、悪夢を見て飛び起きて……。
何度これを繰り返したのか。
夜の冷えた空気の中で、私は大量の汗をかいて何度も目覚めた。
自分の体から発したとは思えない程の汗の量に、最初は随分と驚いた。
夜中に飛び起きた私の様子を見た部下にも驚かれたわね……。
病気か何かなのではないかと心配されてね。
それ以来、不寝番をしている部下や、隣で寝ている団員には見られないようにしていた
つもりよ。

……一部隊のリーダーが、弱い人間であるところを見せてなんていられないから。
彼らの命は、リーダーである私が握っていたに近いのだから。
仲間の為に、旅団の為に、まともな眠りには就く事は出来ない。
深い眠りに就く事は出来ない。
───そして、日常的に悪夢に苛まされているところを見られてもいけない。
彼らの為に、彼らの士気の為に、彼らの命の為に。

248 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/20 01:08


悪夢は大抵、私の死を暗示させるものだった。


───大きな、ゴルゴラルダ処刑場のように大きな、ガリオンヌの処刑場にね。
私が、手枷をはめられて、数人の屈強な男に連れられて歩いているの。
足取りは重く……遅く……でも周りの男に引きずられるようにして歩かされる。

辺り一面には───世間を騒がせた旅団の補佐……リーダーの実妹───の処刑を
一目見ようと詰め掛けた平民が集っているわ。
皆何かに取り付かれたような目をして、異様な熱気に包まれてね。
怒りを露にする者、咽び泣く者、嘲り笑う者、無表情に私を見る者、老若男女問わず
骸旅団の女剣士の公開処刑に見入っているのよ。

平民だけじゃない。
ガリオンヌの領主たるラーグ公が、ベオルブ家一族が、次に旅団がターゲットにしていた
貴族らが、こぞって私の処刑を見物しに来ているの。
それは、自分たちに歯向かった愚か者の末路を見届けようという、王侯貴族の気まぐれの
余興の一つ。「見せしめ」を楽しもうという、彼らの悪趣味の一つ……。

周りの男にせっつかれ、私は処刑台に上がるのよ。
台の上に立つと、怒号が、罵声が、啜り泣きが、私の耳に入る。石を投げられる。
傷だらけの肌にまた一つ、二つ浅い傷が出来る。静止する警備兵。収まらない見物人。


悪夢の常で、空は何処までも突き抜けるように青いわ。
曇りなら、遠くの人の顔なんて、よく見えないのに。
暗ければ、辺りの人の顔なんて、分からないのに。
雨ならば、こんなにも多くの見物人なんて、いないのに。


処刑台の上で、私は改めて辺りを見回す。
私を見上げる沢山の顔の中に、旅団の仲間は、兄は、居ない。
彼らがどこからか見ているのは分かる。
だけれど、出てくる訳にはいかない。
出て来られる筈もない。
使えなくなった駒は……斬り捨てるしかない。
それが旅団の掟。
それが、私たちの活動の暗黙の常。

それは、リーダーの実妹に対しても適応される。
それが、私の生きる社会。
私が、望んで、身を投じた世界。


屈強な男が、断首台に私を押さえつけるのよ。
教会関係者らしき人物が神への祈りを捧げ、私に尋ねるの。
「あなたの最期の言葉を神へお伝えいたしましょう」、と。
私は教会関係者を睨みつけ、言う。


「私の命がここで絶たれても、私や旅団の思想はここで絶たれる訳ではないッ!」

「私の命をここで奪っても、私の思想は決して奪えやしないッ!」


そして、最後に、貴賓席に居る貴族たちを睨み、口を開く。


「あなたたちの──────


───重い、金属が落ちる音。
───人々の歓声。


私の悪夢は、大抵、ここで終わる。

249 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/20 01:09


いつも見る悪夢。
私の死を暗示した悪夢。

もっと酷い悪夢も沢山見た。
起きた途端に吐きそうになった事もある。
眠る事が恐くなった事もある。
現実よりも、夢の中の世界の方に恐れをなした事もある。
夢が恐いが為に眠りを恐れるなんて……何て馬鹿な剣士ね!

……本当に、本当に臆病な人間ね、私は。
理想主義者が、夢に恐れを感じるなんて。
本当に……私はッ……。
私は、私は……私はッ……!
強い人間であろうとしたのにッ……。
私は、兄に負けない、旅団の団員に負けない強い人間であろうとしたのにッ……!

……私には、無理だったというの……。
……結局私は、ただの弱い女でしかなかったというの……。


あなたが、素直に夢を見られるあなたが……羨ましい。
あなたの見る夢が羨ましい。
例え起きた後に悲しさや淋しさがこみ上げてくる夢であったとしても……それが楽しい
夢であるならば、素直に私は羨ましいと思うわ。
あなたの夢に出てきたFFTの続編は、そんなにも楽しかったの?
あなたの夢に出てきた私はどんな私だったの?

ラムザと共に戦う私……。
はッ、あの貴族の御曹司とね……。
私の命を奪ったあのラムザとね……!

……ラムザについては思う事が多過ぎて、あまり口には出したくない……。
自分を殺した相手を、自分を殺した貴族をとやかく言うのは……。
……そうね。
一人の剣士としては、筋はいいと思ったわ。
そこらの男でもなかなか敵わない私を、……斃したのだからね、ラムザはッ。
あ……ラ、ラムザについては本当に思う事が多いから、これでおしまいッ!


───現実的な話をすれば。

……きっと、また、形を変えてお目に掛かれる事があると思うわ。
続編、外伝、移植、リメイク……色々な言葉があるけれど。
どこかでまた、正式な形で会える事を……願わずにいられない。
私の迎える結末は決して変わらないものかもしれないけれど、やはり運命というものに
縛られる事しか出来ないのかしもしれないけれど。
きっと、また……。

聖騎士や天騎士バルバネス、そして先にも言った銀髪鬼といった名前は他作品でも見る
事が出来るのだし、イヴァリースという名の別世界はまだこれから楽しむ事が出来るわ。

……だから、悲しまないで。
夢から覚めたら、……悲しむ事はしないで。


  人の夢と書いて儚い……。
  何か物悲しいわね……。


……こんな事を言った聖騎士が居るそうだけれど。
そんな事はない、と私は思いたいわ。
ねえ、そうでしょう?

250 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/22 04:41


   ☆
★-*▲*---
*-*▲▲**-
-*▲▲▲*-
----■----


これで良し……と。

磨羯の月3日……「こちら」の暦に直すと12月25日は聖アジョラの聖誕祭よ。
ヴァナ・ディールでも、さぞかし美しい装飾がされているのでしょうね。
どうなのかしら、書記官さんの住む土地は?


幼い頃はね。
……貧しいながらも、それでも聖誕祭の日はそのときに出来る限りの豪勢な
食事をしてね。
家の飾りつけを手伝ったり……料理を手伝ったり……邪魔したり……。
ああ、言っておくけれど、出たのは豪勢な豆スープ料理ではないからねッ!?
この日の為に用意しておいた、きちんとした肉料理だからねッ!?


───聖誕祭なんて。
……剣を握るようになってから、随分とまともに祝ってなかったわね……。

ふ……ふふ、やはり聖誕祭は神殿騎士様のお偉方もお忙しいのかしら、ね?

251 名前:名無し客:04/12/22 06:46

12月23日はローファルの誕生日
12月24日はメリアドールの誕生日
12月31日はフューネラルの誕生日

252 名前:名無し客:04/12/22 23:56

そして26日は俺の誕生日ッ!!
24日にはミルたんの手製の豆料理が食えるって解釈で・・・いいのかな?(∀)

253 名前:名無し客:04/12/23 23:18

そう言えば、お風呂とかってどうしてたんです?

254 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/24 05:12


>>251

ふうん……。
「こちら」の暦で表した教会関係者の誕生日ね。

神殿騎士のローファル殿とメリアドール殿、そして教皇フューネラル様。
聖アジョラの聖誕祭近くで何ともめでたい事じゃない。
それだけに、きっと多くの人が祝ってくれるのでしょうね。
教会に従事する人間は勿論、その時期の参拝客も多いのでしょうし、教会関係者という
身分や立場で……きっと、沢山の人が彼らを拝賀するのでしょうね……。

それで……今日は麗しの凄腕女性神殿騎士殿の誕生日なのね。
おめでとう。
ここには居ないけれど。
とりあえず。
兄さんが世話になっているという風の噂も聞くし、ね。

ところで、以前ここ来ていた、神殿騎士殿のお父上も娘さんの誕生日は祝うのかしら。
……祝福しない筈はないわよね?
親子仲は良くなくても、「可愛い我が子」なのだから。
奥さんが亡くなっているのなら、尚更よ。

夫婦にしたって、親子にしたって、兄妹にしたって……後どれくらい、同じ時を過ごせる
のか分からないのだから、出来る限り共有出来る時間は大切にすべきよ。
ましてや……神殿騎士は結構危険な任務に就く事があるというじゃない。
明日、無事で居られるかも分からない……。
明日、無事で顔を合わせられるかも分からない……。
それなのに、何故。

何が原因で不仲なのか、他人の家庭の事情なんて知った事ではないけれど。
……愚かよ。
血の繋がった実の親子で、剣を交える事さえ辞さない程、いがみ合っているなんて。

255 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/24 05:12


>>251

そして、神殿騎士殿の誕生日が終われば……聖誕祭がやってくるのね。
年に一度の、聖アジョラ生誕を祝う祭りが。

兄さんに手を引かれて歩いた、色とりどりの飾りつけをした街並み。
すれ違う人々の、どこか安堵した表情。
いつもより威勢の良い声を張り上げる物売り。
教会へと続く人の波。
揺れるロウソクの灯り。
神聖で荘厳な歌。

兄さんの、温かい手の平。
私の手を、ずっと握ってくれている、温かい手。

───全て、……全て、幼い頃のものだけれど。
聖誕祭は、教会に行き、有り難い説法を賜る……。
剣を持つようになってから、そんな余裕は吹き飛んだ。
そんな時間はなくなった。

……でも、戦場でも聖誕祭の存在を忘れた事はないわ。
例え敵を屠っている戦場でも、貴族の暗殺に関する諜報活動を行っているときでも、
討伐隊から逃れている最中でも……神も、聖アジョラも、我らと共に居らっしゃると
思っているから。



──────尚、このスレッドには若干の余裕があるので、聖誕祭の贈り物の
受付が可能となっているわ。
今なら間に合うので、書記官さん宛ての物を含め、贈り物の用意のある方は
急ぐ事ね。

さあ。
ほら。

早くッ。

───早くしないと聖誕祭が終わってしまうッ!



……別に、何か贈り物が欲しい訳ではないのよ。
幼い頃から贈り物を貰わない聖誕祭には慣れているし。
何かを貰っても……私がそれを有用に活用出来る保証はないのだし。

ただ、隣に誰か居ない聖誕祭は……淋しいと思うだけ。
幼い頃も、騎士団でも、旅団でも……聖誕祭には必ず誰かが隣に居たからね。
両親、兄さん、騎士団の旅団の仲間、オルダリーアの人間、……そして、貴族。

……聖誕祭を、独りきりで過ごすのは……何故だろう。
何だか……淋しい……。

256 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/24 05:14


>>252

>そして26日は俺の誕生日ッ!!

それは……おめでとうッ!
聖誕祭の次の日なんて……素敵ね。
聖アジョラ誕生の次の日なんて、結構あなたの誕生日を覚えている人は多いの
ではないかしら?
でも、聖誕祭と共に祝福されて、それでお終い、なんて事が多そうね、ふふ。

あなたは聖誕祭を、それに続く自分の誕生日を、誰と、何処で迎えるの?
あなたの事を祝福してくれる人は居るの?
……少し、野暮な事だけれどね。

───で、誰が、ミル……たん、ですって!?
「たん」じゃないって何度も言っているでしょうッ!?
私の名前はそんな牛の舌のような名前ではないッ!
私の名前は、ミルウーダ・フォルズだッ!


……ま、まあ、聖誕祭と聖アジョラに免じて許してあげるわ。
くそ、次はないと思いなさい、次はないとッ!

そ、それで。
私の手製の豆料理?
え……ええと、私の、料理が、食べたいの?

……ま、まあ、その、あの、材料さえあれば、豆料理だろうが何だろうが、作れない事も
ないけれど。
聖誕祭は勿論、それに、>>252さんの誕生日もあるのだから……作っても悪くないけれど。
……ど……どうしよう……。
え、ええと、あの……料理が出来ないから動揺しているとかそういう事はないからね!?
私は生前は日常的に料理をしてきたのだからねッ!?
あ、ああッ、も、もう……。本当に、どうしたら、いいのか……。

……で、聞くけれど。
本当に豆料理がいいの?

…………。
……………………。
……………………………………作ったら16階上に置いて来ようかしら。

あ、ああ……こほん。
今、豆があるのか確認してみるから、少し待っていて頂戴。

257 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/24 05:15

http://www.appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1039181508/257.gif (1KB)







……どうも豆を切らしているようね、このスレは。
という事で軽く略奪してくるわ。





───嘘よ。
そんな事をしたら、愚劣なるギュスタヴと同じになるじゃないのッ!
私は違うッ。
私は……そんなただの野盗と同じ行為はしない……ッ!

……24日の夜は無理だから。
25日の聖誕祭に、何か用意しておくわ。

……多分ね。
私に出来る事は少ないのだから、期待しないで欲しいのよ……。

258 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/24 05:16


>>253 風呂

あ……ああ……、もしかして私、臭うかしら?

なんてね。
レナリア台地に埋められている死体の方は蛆が湧いて腐って臭って、ついでに
白骨化していてもおかしくないけれど、今の私は……そんな事はない筈よ。


……風呂は、そう、間違っても──────




  侍女「さあ からだをきれいにしましょう。

ミルウーダ「えッ おゆに はいるの?
     やけどしちゃう!

  侍女「だいじょうぶですよ。
     ちょうどいいかげんですから。
     ささ はやくしましょう。


ミルウーダ「───みちゃだめ!!




(ホワイトアウト)




  侍女「どうです?

ミルウーダ「‥‥あッ‥‥。

  侍女「いかがでしょう?

ミルウーダ「‥‥えッ‥‥そ、その‥‥。

  侍女「おゆの おかげんの ほうは?

ミルウーダ「‥‥ん‥‥‥‥ぅ‥‥。

  侍女「きこえて いらっしゃいますか?

ミルウーダ「‥‥う、う‥‥ん‥‥。

  侍女「だ だいじょうぶですか?

ミルウーダ「‥‥‥‥あ‥‥あ‥‥あぁ‥‥‥‥いや‥‥。

  侍女「‥‥‥‥。

ミルウーダ「‥‥いや‥‥そんな‥‥だめ‥‥‥‥うう‥‥。

  侍女「‥‥‥‥‥‥‥‥。

ミルウーダ「‥‥‥‥もっと‥‥‥‥。


  侍女「あの なに なさっているのですか!?


ミルウーダ「‥‥やっぱり へん!

     もっと ふっとうした おゆじゃないと、
     まめスープは つくれないわ!



──────という事はないから。

お湯の風呂くらい何度も入った事あるわよ!
分かってるわね!?

259 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/24 05:17


少女時代やアジトに居るときは、大抵は水風呂。
野外活動をしているときは、川や湖で沐浴。
川や湖がそうそこらにある訳ではないから、血に塗れた服や肌で、何日も過ごした
事があるわ。

多分、共に行動している人間以外にとっては、堪らない臭気なのでしょうけれどね。
それを何日を嗅いでいると、段々嗅覚が麻痺してくるものなのよ。
他の臭いには敏感なのは普段と変わらないのだけれど、自分たちの体臭、服に
染み付いた臭いに対してのみ、感覚がおかしくなってくるの。
血の臭いには、特にね。

貴族ともなると、毎日風呂には入れるのでしょうけれど、風呂嫌いの人間も多いと
聞いた事があるわ。
その中でも、貴族の一部の女性は……シャンタージュやソルティレージュのような、
私なんかでは永久に手の出せないような高級な香水をつけて、体臭を抑えている
らしいじゃない。
……ふん、貴族のやる事は理解出来ないわ。
理解もしたくないけれどッ。

何でも、特に裕福な貴族は、毎日お湯の風呂に入っていると言うじゃないッ!?
まるで湯水のように湯を使って……って、湯水のようなのだから当たり前ね。
湯を湯水のように……?
───あ、あら?

え、ええと、そ、それにッ。
本当に裕福な貴族ともなると……風呂釜が大理石や金で出来ていたり、嫌味たらしく
「ギルの風呂」で泳いだりするというじゃないッ……!
くッ、何て悪趣味なッ……!

260 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/24 05:17



……間違っても、誰かと一緒に風呂に入りたい、なんて口走ったりしないわよ、私は。

261 名前:名無し客:04/12/24 19:11

ミルたんと一緒にお風呂・・・つまりそれはミルたんのトルコ風r(゚Д゚)ウボアー

・・・それはともかく、聖誕祭祝いにプルーデンス贈っときますね。
ローゼンが居ないので代わりに漏れから。

独りだなんていわないでよ!みんな居るじゃない!
じゃないと漏れが独りで居るみたいになっちまう・・・・

262 名前:神殿騎士ヴォルマルフ:04/12/24 20:24

生憎、トリップを失くしたのでね。

知っての通り、一週間スレッドでは醜態をさらした身だ。
このまま消え去ることも考えたが、
それでもなお私が求められているなら、
微力ながらこちらで力を尽くそう。

そうだな。まあそんなことはまずないかとは思うが、
今年もメリアがきた時にそなえて、この小包でも渡しておいてくれ。

私はあのペテン師の聖誕祭、
及び年末年始の行事に備えた神殿の護衛に忙しくてね。
さらに、年末は教皇猊下の誕生日ゆえに特に五月蝿くなる。
暇をぬって顔を出そう。

>>225
レナリアにある、「ミルウーダ・フォルズ」と
記名された墓にそちらへ支払うツケがある。
少々、多すぎるかもしれぬが
面倒・迷惑量だとでも思っておいてくれ。
なんなら全部持っていって貰っても構わんよ。
ククク…。

代わりに、このワインを一本墓前に添えてくれ。
これか?ランベリーの侯爵殿から頂いたものだ。
銘までは知らん。
ただ、このまま倉庫に眠らせておくのも惜しいと思ったのでね。
それに、今宵は酔狂な祭りだ。神の使徒が死者に何かを贈るのも悪くはなかろう?

では、我が主・血塗られた聖天使の御名において。・・・ファーラム。

263 名前:年末書記官 ◆z.wezW2Rrw :04/12/24 23:33

http://www.appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1039181508/263.jpg (72KB)

■<メリー星芒祭
■<クリスマスという名称を使用すると宗教が入るので星芒祭と言い張れ
■<メリー星芒祭!
[+]<それではよい年を

264 名前:年末書記官 ◆z.wezW2Rrw :04/12/24 23:38

http://www.appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1039181508/264.jpg (77KB)

■<ちなみに星芒祭はジンジャークッキー食べ放題
■<クッキードゾー>みんな
  つ☆

265 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/25 23:42


>>261

え……。

……なッ……!?

……わ、わわ、わわわわ私と一緒に風呂、ですって!?
な、なに、か、かかか、考えているのよッ!?
い、一緒に入って、……な、な、な……な……なに、考えているのよッ!?
い、いえ、あ、あなたが女性なら何も問題はない、けれどッ。

りょ……旅団で沐浴するときだって、男女別だったのにッ……!
───ああ、覗いた野郎は問答無用で旅団内公開処刑よ。

そ、それにッ、またッ、ミルたんと呼んでるわね!?
く……今夜が聖誕祭じゃなければただではおかないものを!
……聖誕祭で良かったわね。


……トル……トルコ……風呂?
何よ、それ……。
何らかの業績を残した人の名前? 伝説の土地の名?
それとも見るも恐ろしい魔獣の名前、とか……。


   クポー
 ♀     ,
(゚●゚)  <(゜ )   クエー
Σu )   (  )、
 uu     」 」


……?


   クポクポ
 ♀     ,
(゚●゚)  <(゜ )   クエクエ
Σu )   (  )、
^^^^^^^^^^^^^^^
□□□□□□□□ ←風呂
□□□□□□□□


…………。


   クポッポ〜
 ♀    ,
(゚●゚) <(゜ )   クエ〜クエ〜
Σu )  (  )、
^^^^^^^^^^^^^^^
□□□□□□□□ ←風呂
□□□□□□□□


……………………。


   ク〜ポッポ〜 クポォ〜
 ♀   ,
(゚●゚)<(゜ )   クエ〜クエ〜クエ〜
Σu ) (  )、
^^^^^^^^^^^^^^^
□□□□□□□□ ←風呂
□□□□□□□□


……………………。
…………………………………………。
………………………………………………………………。

ふッ。
モーグリとチョコボの言葉が分からなくて良かったわ。
言葉が通じるのって、とても大切な事だと思う。
けれども、言葉が分からない方が良いときもあるのね。

……「まじゅう語」の習得をさぼった言い訳ではないわよ、決して。

266 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/25 23:42


>>261

プルーデンス……魔都に眠るという極上のワイン……。
ありがとう。後で開けるわね。
あなたも後に出す料理と一緒にいかがかしら。

私からは良い香りのする蜂蜜酒ミードを。
雪に閉ざされた極寒の土地でも愛飲されている酒の一つよ。
……安物だけれど、味は保証するわ。
あまり強くないから、明日にも残らないし……量を多く飲めるからね。
ふふ、私のようなギルを持たない人間には丁度良い酒でしょう?

今夜は神聖なる聖アジョラ生誕の日……。
こんな場所で燻っている過去の亡霊が祝って良いものか分からないけれど。
共に楽しく過ごしましょう。
ローゼンが居ないのは、確かに残念ね。
もしかしたら彼は今頃、飛び切りの美女を侍らせて楽しくやっているのかもしれないわよ?
彼にも食事を作ってあげたかったわね……。

……あ、ああ、変な意味ではなくて、よ?


……そうよ、ね。
あなたを含めて、ここにはいろんな人が居る。
ここを一歩出れば賑やかなのには変わりはない。
イヴァリースと同じ……いえ、それ以上に様々な思想を持った、様々な身分の、様々な
人種の、様々な人間が居る。
そしてそれは、ここも同じ。
書記官さんを始めとして……いろんなひとが居る。
誰かが、私を、ここを、見てくれている。
そう、私は独りではないわ。


…………まあ、でも。
す、少しだけ、……隣に居てくれない、かしら。

……少しだけ、でいいから……。



   よく聞くクポー、つまりトルコ風呂というのはクポ、
 ♀     ,
(゚●゚)  <(゜ )   クエックエッ
Σu )   (  )、
^^^^^^^^^^^^^^^
□□□□□□□□
□□□□□□□□


───しつこいわねッ、幻獣ではないモーグリと食用でないチョコボはッ!

267 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/25 23:43


>>262

(───屋台の親父、あまりの大金を目の前にしたショックで戦闘不能)

……ど、どういう事……!?
何故>>225の屋台の親父がショックで戦闘不能になっているの!?
な、何か恐ろしいものでも見たの!?


──────この後、



屋台の親父
「……う、……うう。

ミルウーダ
「しっかりして。

屋台の親父
「……ま、豆スープはどこだ……? どこにある……?
「あいつを…煮続けなければ……。
 お願いだ……明かりをくれ……真っ暗で…何も見えない………。

ミルウーダ
「……もう大丈夫よ。豆スープを煮なくてもいいわ……。安心して……。

屋台の親父
「……あの神殿騎士……に……伝えてくれ……やはり……豆スープは……“平民の力”……
「騎士は……、あいつは……神殿騎士じゃない…………豆スープの力によって…………
 ……貴族……に……。ゲホッ!!

ミルウーダ
「お願い、もう喋らないでッ……。

屋台の親父
「ラムザの……言っていたことは……正しかった…。
「あいつを……倒さなければ……豆スープは……滅ぶぞ……



───というやり取りがあったかどうかは一切不明よ。

豆スープが滅ぶ?
……はッ! 勝手にすればいいのよ、そんな事!
貧困の象徴である豆スープなんて、豆スープなんて、豆スープなんて……!
ほ、滅んでしまえばいいのよッ! 滅んでしまえばッ!!


……でも、……それが本当に実現してしまうと、何だか寂しいのは、何故……。
く、くそう、豆スープなんかッ……。

268 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/25 23:43


>>262

聖誕祭おめでとうございます、騎士団長殿。
さぞかし今夜あたりはお忙しいのでしょうね?
教会も賑わっていそうね……。
今頃はありがたい説法を説いている最中かしら。
それも終わって一息ついている頃かしら。
それとも……。

ふ、ふふ、ふふふ……辺境の地であるレナリア台地などにワインを届けてくれて、
こんなしがない死者を気にかけてくれて、光栄の極みだわ。
侯爵殿からいただいた物ならば、さぞかし……そう、プルーデンスにも負けない程の
上質なワインなのでしょう。
ありがたくいただいておくわ。
私が飲めるかは置いておくとして。

あなたを求める?
私が?
あはは! さあ、それは分からないわ。
このような身の上として、誰かに縋りたい、誰かに縋っていたい、という気持ちは大きい。
きっとそれは、誰よりも。
……多くの人の話を聞いてきたあなたならば、教会という組織に長く従事しているあなた
ならば、私の話も聞きとどけてくれるかしら?

く血塗られた天使とか、ペテン師だとか訳の分からない事を言っていないで一緒に
飲みましょう、騎士団長殿?
あまり神の関係者を貶める発言をすると、あなたの教会内での立場が悪くなるのでは
ないの?
あは、は、はは、私の知った事ではないけれど!

このプルーデンス、本当に極上の味よ……。
うふ、ふ……結局あなたも娘を大事に思っているのではないの。
しっかりと誕生日に贈り物を用意して。
その凍てついた仮面を剥げば、実は優しい父親の顔が隠れていたり……ね。
く、くく、あなたにはそのような酔狂な事、当てはまらないのかもしれないけれどッ!
あはは!

……私から教会関係者に贈れるものは何もないわ。
後で出す豆料理を除けば。
私は「持たざる者」だもの。
何も……何も、人に差し出す物は持っていないのよ。
ふ……ふふ……あは、あはははッ!
持たざる者は贈り物さえ持たないのよ!

後少しだけれど、今宵の祭りを無事に過ごせますように……ファーラム!

269 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/25 23:44

http://www.appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1039181508/269.gif (6KB)















聖誕祭、おめでとう。
そして、書記官さん、メリー星芒祭!

>>256で約束した「豆料理」よ。
どれでも好きなものを持っていって。
一生懸命作ったつもりだけれど、味は……保証しかねるわ。
口直しには……ラ、ラムザも好きなミルクも用意したから。
水で薄めていない、純正のミルクよ。
私の生前では望んでもなかなか飲む事の出来なかった代物よ……。

他には、

蜂蜜酒ミード
名無しさんの持ってきたプルーデンス、
神殿騎士団長殿の銘の無いワイン、
書記官さんのジンジャークッキー、

が用意してあるわ。


もし、ここを見る人が居るのならば、好きなように過ごしていって。
あなたに、神のご加護がありますように。
……ファーラム。

そして、乾杯ッ!


……ひっく。

270 名前:◆TsGUNNERkU :04/12/26 14:23

一日……遅れでいいんだよな?
ともあれ、遅れてすまないが――聖誕祭に祝福を、ってね。
ケーキでないのが申し訳ないが…

ほい。
つ■


じゃ、いま骨肉の争いを何とかするためにイグーロスへ向かう最中だから…この辺で。
――おい待てってラムザ、置いてくなよ…!



(そしてスレッドの軒先に、残された菓子折の箱が一つ。
 貼られたラベルには、『チョコボ饅頭 みんなで食べてくれ』と書かれている)

271 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/27 05:22


>どこかの173


…………な、あ、あ、ああああああああ愛妻ッ!?
な、何を馬鹿な事を、な、な、ば、ば、ばッ、何、をッ、ば、な、な、なななッ───


  あなた、お風呂にするクポ?
    それとも食事にするクポ?
 ♀     ,
(゚●゚)  <(゜ )   クエッ
Σu )   (  )、
 uu     」 」


───違うわよッ!!


  ……あなた、冷水浴にするクポ?
    それとも豆スープにするクポ?
 ♀     ,
(゚●゚)  <(゜ )   クエックエッ
Σu )   (  )、
 uu     」 」


──────違うと言っているでしょうッ!!
わざとやっているでしょう!
双方とも食用にするわよ、このッ…………


  あなた、冷水浴にするクポ?
    それとも豆スープにするクポ?

      ……それとも、わ・た・し、クポ〜?
 ♀     ,
(゚●゚)  <(゜ )   クエ〜!!
Σu )   (  )、
 uu     」 」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!



   ふむ、全部クポね。
 ♀    ,
(゚●゚) <(゜ )   クエ〜クエ〜!!
Σu )  (  )、
^^^^^^^^^^^^^^^
□□□□□□□□
□□□□□□□□


……そのまま熱湯で茹でるわよ、このけだものたち……。

272 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/27 05:23


そして>>270の機工士の少年は後回しにするわ。


……見ているなら見ていると、言ってくれてもいいじゃない……。



───ふん…………。

273 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/29 04:02


   ふむ、やっぱり全部クポね。
 ♀    ,
(゚●゚) <(゜ )   クエックエックエッ!!
Σu )  (  )、
^^^^^^^^^^^^^^^
□□□□□□□□
□□□□□□□□


───だから違うと言ってッ──────え、いえ、ち、違うと言ってもその、あの、
嫌とか、拒否するとか、その、あの、別に、そういう訳ではなくて、そ、その、ええと
で、でもそういう訳でもない訳でもなくて、でもそういう訳でもない訳でもない訳でも
なかったりする訳で、あ、ああ、その、嫌ではなくて、え、ええ、ええと、


   風呂釜で豆スープと幽霊を
    茹でて食べるなんて、
     なんて奇特な人クポ〜。
 ♀    ,
(゚●゚) <(゜ )   クエ〜マセンクエ〜
Σu )  (  )、
^^^^^^^^^^^^^^^
□□□□□□□□
□□□□□□□□


───だからそれは違うと言っているでしょうッ!!

274 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/29 04:03

http://www.appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1039181508/274.jpg (10KB)

(>>270の『銘菓 ちょこぼ饅頭』)

275 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/29 04:04

http://www.appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1039181508/275.jpg (9KB)

(その中身)

276 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/29 04:05


>>270 機工士の少年

随分とお久しぶりね。少年。

……聖誕祭のプレゼントがチョコボ饅頭なんて、随分渋ち───色気のない少年ね。
これで聖アジョラ様生誕の日を祝えと?
これで年に一度の大切な聖なる日を、心より祝福しろとッ?

機工士の少年……。
あなた、聖誕祭どころか、大事な日にプレゼントを贈り慣れていないでしょう?
忙しいのは分かるけれど、もう少し、美味しいも───色気のある、心のこもった
贈り物を考えはしなかったの?
……ふふ、だからあなたは「少年」なのよ。
いい人でも見つければ、また価値観が変わると思うけれど。

……戦争の只中に居たら、そんな気配りも出来ないかもしれないけれど……。
……かつての私がそうだったように……。

でもッ、このスレッドに常駐しているのは女性二人なのだから、もう少し考えなさいッ。
せめて書記官さんの為にロランベリー饅頭を持って来なさいッ。
あ、べ、別に、欲張っている訳ではないからね!?
決して!

(もぎゅ)

……ま、ひひわ。
はいじなはなしはいの、はえのようだし。

(ごくん)

……ま、いいわ。
……大事な話し合いの前のようだし。

何が元となって「骨肉の争い」となっているか、分からないけれど。
……無事に帰ってきなさい。
……ラムザも。

…………今まで見ていてくれたのならば、何か言ってくれてたっていいじゃない……。

277 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/30 03:04


  そんな事言わずにクポ、
   豆スープと一緒に美味しくいただくクポ〜
 ♀     ,
(゚●゚)  <(゜ )   クエ〜!!
Σu )   (  )、
 uu     」 」


───何をよッ!


  豆スープのコクとまろやかさで、
    きっと旨みが出ているクポ〜
 ♀     ,
(゚●゚)  <(゜ )   クエ〜!!
Σu )   (  )、
 uu     」 」


───な、なな、何がよッ。


  つべこべ言わずに、
   早く食っちまえばいいクポ〜
 ♀     ,
(゚●゚)  <(゜ )   クエ〜!!
Σu )   (  )、
 uu     」 」


……だ、だから、何を、食べるの、よッ……。
聖誕祭の後に差し入れた豆スープと、豆料理の他……にッ……、その……ほか……
に…………、そ、そ……の……、ほか…………に………………その……………………


         〇
           |_   __
       〈oヽ'"   ̄"' /
        ,'        )     おとなは そのまま クポ
      .|        (
      .ミ| ⌒` ◯'⌒ )ミ     こどもは Bボタンを おしてクポ〜
  /ヽ、 _ヽ〃  。   ノ, __
 (.   ,−'      '__ヽ-ノ
  V⌒( ヽ        、__'ξ;
    (、`−'、       )
     ヾ、 ̄ヽ、 '⌒) ⌒)
         ̄ヽ、l 、0ノ _.0ノ
            ヾ`ニニ"~'
           `Y"
             ,.十、
          `ー '


───ぜ、絶対■eの、FFDQのゲームじゃないでしょうッ、それッ!
くッ……だ、黙れッ、黙りなさいッ!


  ●
/`ー'ヽ
  `O´) レナリアの よる に てつ の カーテン は ふさわしく ないクポ。。。
    ノ
_)_)"


───意味が分からないわよッ!
黙れと言っているでしょう、黙れとッ!!

278 名前:神殿騎士ヴォルマルフ:04/12/30 12:19

今、少しだけミュロンドの警護に暇ができたのでね。
こちらに寄らせてもらおう。

先日、そちらの墓前に供えた銘のないワインの事だがね。
少々こちらの方で手違いがあったかも知れぬ。それを伝えにきた。

以前、私がエルムドア侯爵から頂いた無銘のワインは二種類あってね。
一つは侯爵殿自らが作らせた極上の赤ワインだそうだが、

もう一つは簡単に言えば中身はワインではなく、人間の味覚には合わない独特のものだ。
まあ人間でも飲めぬことはないだろうがね。

あの鉄錆くさい匂いと、
咽喉越しにくる粘りでは、
癖は強すぎるだろう。

私も一度空けて試してはみたのだが、やはり口には合わぬ。
それで、倉庫入りとなったわけだが・・・。

しかし侯爵殿のあの嗜好だけはどうにも理解できぬ。
私に言わせれば、あれは神へ捧げる神聖な供物。
飲むより噴き出す様を愛でるものだと思われるのだね。

ワインよりも濃く灼熱の溶岩よりも熱い、あの生命の雫は。

どちらもボトルの外見だけは全く同じなのでね。
開封し、匂いを嗅ぐまでは全く区別が付かぬ。
その癖の強い方をわたしてしまっていた場合は、どうか許してくれ。


そうか、もう空けてしまったのか・・・。

279 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :04/12/31 14:09


……ごめんなさい。
じかんじ……時間切れになったわ。

「こちら」の暦では今日で一年を区切る事になっているのよね。
イヴァリースでは教皇殿の生誕日で賑わう日ではあるのだけれど、特に何かの区切りの
日ではないの。

でも、こちらの慣習に則って……。
ほんの2日程度だけれど、空ける事になってしまうから、この時間に言わせてもらうわ。


それでは───良い年を。
(但し、王侯貴族は除く)

280 名前:神殿騎士ヴォルマルフ:04/12/31 17:41

どうやら確率半分の当たりを引いてしまったらしいな。

開封すれば匂いだけですぐにでもわかりそうなものだが、
あの貧乏王子だけは気付かなかったのか?

年の変わり目に、教皇猊下の演説(新年の訓示のようなものだ)が始まる。
ミュロンド・グレバトス教会はイヴァリースにおける精神的支柱だ。
かつて程ではないにせよ、参拝者の規模もそれなりにはなるだろう。

ゆえに、これより先はこちらも多忙を極める事が予想される。
だからこそ、今のうちにここを見る全てのものに言わせて貰おう。


───良い年をな。

281 名前:名無し客:04/12/31 23:43

地下でずいぶんとねだってましたね・・・そんなに欲しいならもっと
早く言ってくれればよかったのに・・・


はい♪ つ豆スープ(今時ヘルシーな減塩)

282 名前:名無し客:05/01/01 12:24

地下で貴方の所在を探っていた者です。あけましておめでとう、また会えて嬉しいです。

記念にワイルドボーの肉を一緒にたべませんか?

283 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/03 19:51


                ,、r‐-、,
           ノl   ,'ミ、ヽ  ヽ
         / ノ,、ィ ,i'lヾ、;、 \ヾ、
        /,、r‐'ノ'  l、ヽ, `'i '、ヽ三ァ=‐、                  ,r,
     ,、ィ'゛  ''''="゛  '、、l i'i''l l、'、'''・、、-'‐r、,         ,、 ノ ,、r‐'゛/
    ,r゛ ,ィ、  `ヾ     ',ヽ人从 ヽ、 ノノ、,‐-irヽ、,    ,、ィ'゛/'゛-''゛   ,ィ'
   /"゛ヾ i!   'i、 ,、//=、ヾソ、,,ノ゛i/、,r' :.:.:'ミ彡.:.'、 ,、ィ' ,、r‐'゛   /
   〈  ,,ィl゛、    ヽ'゛:::ヽi'゛ヽノ<>:.:.::.:.:.::.ヽ:,、r'i、ソ"゛''''''>゛ ,,、、r'''"/
    `゛ ll '、    \,r'゛)ゾ ノ゛"r‐、,:.:..< ,、ィ'、 rソ:.:.:゛'、"゛ ,、r='゛ァ
       ll '、     >'、 /-‐'゛    ̄'‐'i::::::::::/ミ:.:.:‐-l"゛,、r‐'"゛
       ll )、,,,,,、、r''゛ ゛フ゛       ァ、,>ヽ、ノ=ヽ.:.:/"゛
        ,,ソ               ,r'゛ヽヾ / ;'. ヾ
       カ               /  i''`' / ,r゛
        ン、 ゛'   ヽヽ,      /  .::/  ノ /
        ソ        ゛'‐ /  ..::/ ,r='゛、ノ
        ゛ゥ、       /  ..::/i,、l゛:::::ノ、       新年明けまして
          レ、.    /  ..::/  ノヾ'ァ、:::::;>         おめでとうございます。
            ゛'ス、/  ..::/  ノ,i:::::::::))r'゛
.            ハタl ..:://,、'""゛> ゛'''゛)>        (モデル:何処かの聖騎士)
              lジ‐i゛/゛'''゛l、ソ ̄
                'ヵノ.;;.;..;ノ
          ,、ニ""'''"ヾ'.;;..;;;;.;ノ
         ゥ',,,、レ.;.;.;.;;.;.;,、.;;.;.;.;\
             ゛"""  ゛'''ヽシィ



「こちら」の流儀で……新年明けましておめでとう。
今年もFFDQにとって、良い年でありますように。

───DQの更なる飛躍の年であるように。
───FF12がいい加減発売されて■eの財政を潤わせるように。
───FF11の追加パックが発売されて、書記官さんの活躍がまだまだ続きますように……。


フォルズ家でも一年の始まりの日には、ささやかながらも肉料理をいただいたものよ。
古き一年に終わりを告げ、新しき一年を迎えるその日に。
───貴族から搾取された一年が終わり、新たな支配と搾取が始まるその日に。

……言っておくけれどね。
いくら豆が「畑の肉」と言っても───新年明けてすぐに豆スープばかりを啜っていたの
ではないからねッ!?
如何に貴族の搾取が厳しくても、一年の始まりの日の為の食材を蓄える事くらいしたわッ。


……まず先に、名無しさんから行くわね。

284 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/03 19:52


>>281

ね、ねだってたって……何を……よ……。
わ、私はそんな、ここよりも地下で何かをねだってなんかいないわ。

そんなッ、

豆スープとか、
豆スープとか、
豆スープとか、
豆スープとか、
豆スープとか、
豆スープとか、
豆スープとか、豆スープとか、
豆スープとか、豆スープとか、
豆スープとか、豆スープとか、
豆スープとか、豆スープとか、
豆スープとか、豆スープとか、
豆スープとか、豆スープとか、
豆スープとか、豆スープとか、豆スープとか、
豆スープとか、豆スープとか、豆スープとか、
豆スープとか、豆スープとか、豆スープとか、
豆スープとか、豆スープとか、豆スープとか、
豆スープとか、豆スープとか、豆スープとか、
豆スープとか、豆スープとか、豆スープとか、豆スープとか、
豆スープとか、豆スープとか、豆スープとか、豆スープとか、
豆スープとか、豆スープとか、豆スープとか、豆スープとか、豆スープとかッ、


───ねだってなんていないでしょうッ!
なッ、ど、何処を見て、何を聞いてそんな事を言っているのよ!?
私がいつ、どこで、何時何分何秒イヴァリースに何度朝が来て夜が訪れて、
ドラゴンクエストシリーズとファイナルファンタジーシリーズがリメイクと合わせて
何千何百何十万何本売れた日にそんな事を言ったのか、言ってみなさいッ!
くッ、い、言ってみなさいよッ!?

何度も言っている通り、私がねだっているのは、私が欲しいのは───貴族の支配の
ない、平等な社会よ。
その為に私は戦ってきたのだから。
それを手に入れる為に生きてきたのだから。

私は幼い頃、豆スープと共に、貴族の支配と搾取を、その理不尽でしかない悪しき社会の
構造を啜ってきたと言っても過言ではないわ。

───とても苦かった。

……苦いだけでない。
ときには痛みを伴うその味を糧にして、私は少女時代を生きた。
私は豆スープと共に成長し、豆スープと共に社会を、貴族と平民の実態を知った。
骸旅団の私があったのも、今の私があるのも……全ては豆スープのお陰なのかもしれな
……い訳ないでしょうッ!?

な、何がッ、何が豆よッ、豆スープよッ!
今更もう豆スープなんて望んでなんていないわよ!
もう豆スープだけの生活なんて懲り懲りよッ!
そもそもッ、私はッ、豆スープだけで暮らしていかなければならない、ひもじい思いをする
平民をこれ以上増やさない為に戦ってき──────


───な、何なのよ、この【減塩】などと書かれている豆スープはッ!?
な、だ、誰が食べるというのよ、こ、こんな所に持ってきて。
どういうつもりよッ。

だ、誰も食べなければ無駄になるじゃない!
誰も食べないで放置してあったら、どうするつもりだったのよッ!?
こ、こんなもの、黙って腐って捨てられてしまうだけじゃないッ!


……まあ、その。


…………。


(ずずっ……)


……いい塩加減ね。
それに、ただの岩塩じゃなくて、本当に質の良いものだけを使ってる……。
豆の質はそこそこだけれど、新鮮なものを選んでいるのがよく分かる……。
それに甘みも硬さも丁度良くて丁寧に仕上げてあ………………

……うう。ち、ちが、違うッ。
あ、う、く、くそ。
ほ、他に誰も食べる人が居ないから、私が食べるのだからねッ!?
べ、別に私が望んでこれを食べる訳ではないのだからねッ!?
そ、そこのところは、理解して、欲しいわねッ!?

くそう、だ、誰が、望んで、ま、豆スープなんか……くそう……くそ……うッ…………。
うう……。

……ごちそうさま。


(半泣きしつつ完食)

285 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/03 19:52


>>282

新年明けましておめでとう。
わざわざ名前まで出して探してくれて、本当にありがとう。

……嬉しかった。

レナリア台地であのまま朽ち果てても良いと思っていたあの日々が、嘘のよう。
冷たい土の下で、このまま何も出来ずに消えていけば良いと思っていた。

私が義勇軍で、旅団で成してきた事が無意味だったとは思わない。
思えない。
……思いたくない。
でも、私は旅団にとって、いえ、兄……骸旅団のリーダーにさえ本当に求められていた
人材なのかも分からなかったから。
騎士団の中で、旅団の中で、平民の中で、私の事を本当に必要としている人間が
居たのかも分からなかったから。

誰かに必要とされている事が。
誰かに求められている事が。
……こんなにも嬉しい事だなんて、改めて分かったわ……。

私も、あなたにまた会えて嬉しい。
……その、変な意味ではなくて。


再会を祝して、あなたの持ってきたワイルドボーの肉で乾杯といきましょうか。
でも聖誕祭のときにいただいたワインや料理は、全て空けてしまったのよ。
私の方から持ち寄れる物がなくてごめんなさい。
書記官さんは忙しいから、あまり無理な依頼は出来ないし……、そちらの神殿騎士団
団長殿に頼めば何らかのワインを持ってきていただけるかもしれないけれど、今回は
遠慮させていただくわ。
あなたの持ってきたワイルドボーだけで、腹も充分一杯になるでしょうし、それに、
……私の胸も一杯よ。

新年明けてすぐに、ワイルドボーの肉のような希少な高級品が食べられるなんて、
生前の暮らしからすれば夢のよう。
手に入れるのも、結構苦労したのではないの?
本当に、ありがとう。
そうそう、この肉はどのように調理をすればいいのかしら?

こうやって求められて、気にかけてもらって。
本当に……欣幸の至り……ね……。
ここに居る限りは、出来る限りの事をしたいわね。
革命を含めて、ね。

286 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/03 19:53


      ∩
( -●-)彡 フったクポ〜 フったクポ〜
  ⊂彡


───ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふふふふふふふふ振ってなどいないッ!


      ∩
( -●-)彡 フっクポ〜 フっクポ〜
  ⊂彡


───ち、ちちちちちちちちちちちちちちちちちちちち違うわよッ!!


……も、もう、……な、何でそう、早合点してしまうの……よ……。
ただ、ほんの数日間、自分の墓の在り処に戻っただけじゃない……。
自分の本来居るべき、暗く光のない世界に居ただけじゃ……ない……。

ば、ばか、ね……。
だ、だって、わ、私は……。
も、もう、本当に……本当……に…………


      ∩
( -●-)彡 フったクポ〜 フったクポ〜
  ⊂彡


───だ、だ、だから違うと言っているッ、黙れッ、話を聞けッ、この白いけだものッ!
くッ、この幻獣ではないモーグリが、「FFDQいたスト」に出演するような■eブランド
イメージキャラクターでなければ、すぐにでもこの場で吊るして狩って食料にしている
ところなのにッ!
大きい鍋にそのまま突っ込んで熱湯で毛と肉を分離させやすくしてふかふかの毛と
柔らかそうな毛皮は毛皮骨肉店に持って行って高く買い取って貰うとしてそのたっぷりと
した肉は炙ってそのまま齧り付くとして残った肉は塩漬けにして保存食にして携……

……あ。

───え、あ、な、何でもないわ。
な、何でも……ない……。


……私はあなたを信じている。
だから今は私を……信じて欲しい。
元ナイトのジョブにあった者として、私の墓標である剣に誓う。
あなたを信じているという事を。

もし、私を信じてくれるなら。
こんな私でも、信じてくれるのならば。

……は、蜂蜜でも何でも……その、あ、あの……た、垂らして舐めてもいいから……。



                                ──────私の墓標を。








  逃げたクポ
    召還魔法エスケプ白(FF3)状態クポ
 ♀     ,
(゚●゚)  <(゜ )   クエッ!
Σu )   (  )、
 uu     」 」


ち、違うッ。
に、逃げた訳では、なくて………………


  蜂蜜クポ〜 蜂蜜クポ〜
   剥いて垂らして舐めとるクポ〜♪
 ♀     ,
(^●^)  <(゜ )   クエクエ〜♪
Σu )   (  )、
 uu     」 」


だ、だ、黙れッ、黙れッ……!
……そ、それは、そ、その、あ……あのッ……………………




                                        。  ,
                                       ξ( ゜)>   にげだした
                                        ,(  )
                                        / \



 ♀
(゚●゚)  ……本当に「エスケプ白」したクポ。
Σu )
 uu

287 名前:◆MUKuroTvQE :05/01/03 19:54


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  当事者がエスケプ白した為に、他のレスはまた後程クポー
   W     ) \ ________________________
    d | |
    (__)_)




 。  ,    …………。
ξ( ゜)>
,(  )    クエクエ
  l l

288 名前:名無し客:05/01/03 22:53

http://www.appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1039181508/288.jpg (20KB)

モーグリを食ってしまおうとか最近サバイバルなミルたんに正月の祝いとして
今流行のアミメニシキヘビ贈っときますね。工作員まっしぐら。

289 名前:名無し客:05/01/03 23:23

今でこそブレイブとガッツと怨念が満ち溢れ、食い物と貴族を求めさ迷う屈強なアンデッドに成り果ててしまったが、
ミルウーダさんだって忘れかけてたけど一応は女性なんだから、もっとそれらしい格好をしないと彼に誤解されますよ?

という訳で、お墓に両残絹とソルティレージュお供えしときますね

290 名前:名無し客:05/01/03 23:31

そ、そんな……モンスター図鑑に載ってしまうなんて。

291 名前:名無し客:05/01/04 13:52

己の真の姿を知らざるは
 あわれ、己自身なり!

292 名前:名無し客:05/01/05 01:05

いずれは兄と同じホワイトかホーリーナイトにジョブチェンジするつもりでしたか?

293 名前:名無し客:05/01/05 03:50

貧乏な王族と裕福な平民、選ぶならどっち?

294 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/07 04:05


>>288

あははは。サバイバル?
なかなかに言い得て妙ね。
幼い頃は、食べる事が戦いみたいなものだったからね。
毎日が、毎食がサバイバル……だったわね。

食べなければ生きていけない。
食べなければ明日生きていけるかも分からない。
食べなければ、……死んでしまうかもしれない。

歳の離れた兄さんとは食料の激しい奪い合いなんてした事ないけれど。
もう少し歳が近ければ、凄まじい争奪戦が繰り広げられたかもしれないわね。

それこそ、

--------------------------------------------------------

 兄「ねんがんの チョコボのにくを てにいれたぞ!」


   そう かんけいないわね
 →してでもってでも うばいとる
   ゆずってちょうだい たのむ!!

--------------------------------------------------------

……なんてね。
兄さん相手にこんな事する訳ないでしょう。
力の差があり過ぎたのだから。


それ、で。
こ、この、正月祝いだとかいう、へ、蛇は、一体どこからッ……!?
これを捌いて食べろと言うの……!?
う、嬉しいけれど……あまり爬虫類は食す機会がなかったわね……。
鶏肉に似ている食感で美味しくはあったけれど……そのときは私が捕獲したのでも
捌いたのでもないし……。

それともこの蛇は……「密猟」をすればいいの?
店に持って行って、バッグに加工してもらえばいいの?
Pのバッグになるの? Cのバッグ? FSのバッグ? Hのバッグ?
どれも私には似合わないと思うけれどね、あはは!

いえ、それとも……あなたは蛇と格闘する女を望んでいるのッ!?
何よ、工作員ってッ!
何を望んでいるのよ、何をッ!?

295 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/07 04:06


>>289 彷徨う不死者の物語

……冬になると雪に閉ざされる、ある街に伝わる話があるわ。
暖かな家の中で、親から子へ、子から孫へと伝えられた物語……。

かどうかは、知らない。


  辺りの景色が雪で真っ白に変わり果てる宝瓶の月になると、
  その街で暮らす人々はどこもかしこも家の扉と窓を閉ざすの。

  家の中に冷たい雪が吹き込んでこないように。
  冷たい風が吹き込んでこないように。
  冷たい……亡霊が入り込んでこないように。


  その街では雪の季節になると、食料と貴族を求め、
 夜な夜な彷徨い歩く騎士の格好をした亡霊が出るというわ。
  その亡霊は、鬼のような形相でマントを翻し、叫び声を上げて、
  雪で白く染まった街を歩き回る……と。

  亡霊の叫びは、決まって以下のようなものだと言われているわ。


 「わるいぎぞぐは、いねがーッ!!」

  (現代イヴァリース語訳 : 「平民から搾取をし続け私腹を肥やす事ばかりに
                    精を出す悪しき貴族がこの街に居たらその首を
                    刎ねて革命の礎としてくれるッ!!」)

  (古代FFDQ語的誤訳 : 『もんすたあ さぷらいずど ゆう』)



……冗談よ。
そんな亡霊なんて、居ないわよ?

居ないと言ったら居ないのよ。
───何よ、その目はッ!?

296 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/07 04:07


>>289 彼に誤解される

……ちょ、ちょっと、待って。
お、お、落ち着きなさい、ね、お、落ち着いて、そ、そう、お、落ち着くのよ。
わ、分かっている、わね、お、落ち、着いて、お、おち、落ち着いて、ね。
ね……? ど、動揺、しないで、ね?
―――誰が動揺しているって!?

か、………………彼って。
ど、どど、どういう、意味、かしら。
その、あの、だ、誰が、何を、その、誤解すると、言うのかしら。
い、いえ、私はその、か、彼という言葉に、そんな、拘っている訳ではなくて、ええ、
そ、そう、その、そんな、そんな言葉に拘っている訳ではないから、き、気にしなくて
いいわ、き、きき、気にしなくていいから気にしなくてッ。

…………わ、私、そんな、誤解されるような事、しているのかしら……。

……ごほん。
私の格好の、どこが、どのように、女性らしくないのよ?
私は忘れかけられる程、女性らしさがないのかしら?

髪は伸ばしているし(切るのが面倒だから)、
服は普段からスカートを穿いているし(それ以外持っていないから)、
水浴びだって可能な限りはしていたし(あくまで可能な限り)、
言葉遣いにはある程度は気を付けているし(あくまである程度でしか)、
女性の身だしなみとしての体術程度は会得しているし(身だしなみの定義が違う)
……恋に恋い焦がれた頃もあったのだし(但し遠い遠い昔の話)、

―――私のどこが女性らしくないのよッ!?

ま、まあ、いいわ。
百歩譲って……私が女性らしくない格好を普段しているとするわ。
それで、この両残絹とソルティレージュで、どのようにめかし込めと言うの?
この二つを用いて、どのように女性らしい格好をすればいいの?

―――反物を素肌に巻き付けて、香水を振りかけて男性に迫れとでも言うの!?
それが「女性らしい格好」になるとでもッ!?

ふ、ふん。
両残絹も、ソルティレージュも……平民は生きている内には決して手の出せないと
まで言われている高価な品物じゃないの……。
……ありがとう。……わざわざ、私の墓まで。
一度、こういう物を身につけてみたいと望んだ事が……ない訳ではない……わ。
ふ、ふふ……こうやって、死後に手に取れるとは、何とも皮肉な事ね。
平民が高級品を手に取る事が出来るのは、死した後しかないのか……。

やはり貴族は倒さなければならないわね。
平民の為に。
全ての民が平等に物を手に取れる社会を築く為に。

297 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/07 04:09


>>290

……ちょっと待ちなさい。
誰が……いえ、何が、いつ、モンスター図鑑に載ったというのよ。
だ、大体ねッ、ここはFFDQスレであって、ポケットモ──────

  ●
/`ー'ヽ  今どきのFFDQは、モンスター図鑑も完備クポ。
  `O´)

……あ、そ、そう。……そうなのね……。

  ●
/`ー'ヽ  32ビット機初期で停止しているキャラは、
  `O´)   時代の流れについていけてないクポ〜。

う、うるさいわねッ!
あまりしつこいと千切りにして皿の上に並べるわよ!

  ●
/`ー'ヽ  クポ〜、■eイメージキャラクターたるモグを斬ったら
  `O´)   ■eのお尋ね者になるクポー。

……ちッ……この、白いけだものがッ……!

  ●
/`ー'ヽ    そうそう、剣士さんにお届け物クポ。
  `O´)つ□□

……また……?
ろくな物でないのは確かだと思うけれど……。

    
------------------------------------------------------------------------

<Before>
                                ミルウーダ・フォルズ
              _,.. ... _
              /    ヽ
              !.ト、_ヾ、  l
                l' l''.! |  |           むくろりょだんしょぞくの けんし。
                ト.r-| |.  |_
           /⌒'ー'´ .,.ヾ;' /  ヽ,        むくろりょだんの とうもく、
           l     ムゝ,ヾ,__.  |        ウィーグラフの じつまい。
           |  ィ''T´   >-、 ゙i,. l
           l,.く ,..}゙ヽ../:::ドニ゙i.|. |
             |.X. ヽ,ミ;:::::j    | l,       50ねんせんそうでは きゅうちに
           /.:::ヽ 入h;:(\  /  l,       おちいった おうこくを きゅうさいしようと
           /::::::::::ヾ  l' ゙ー--<,|/>l,      たちあがったが せんごしょりの なかで
             l:::::::/゙r'\l,_    |/ .l      なんの ほうしょうも あたえられず
          |:::/ri/>''i,:ノ ニ i゙::|.   l,      バッサリと きられたことから、
          .イ:ヽ-‐'゙´:::゙i Y!   j::;|   l,     おうこくに たいして はんきを
         /:|::::::::::::::::/゙i,.゙i.j_,ノ::::l,    !    ひるがえした。
           /::::l::::::::::/ / ヽ>:::::::::l ゙i,    |
        /:::::::|::::/ ./::::::::::::::::::::::::l, l,.   l
        /'ー-:/ ./::::::::::::::::::::::::::::::::l'"l   |  <タイプ> りそうしゅぎしゃ
        ト-/ /'''"'''''''ー--{ ̄ ̄´゙l;´>   !          テロリスト
       レ' /l, ̄ニ'''"二''ー'i;三 ̄_,j     l
      / / ,.ノ`[[゙''ー-'"Tー-'|  [[´l j    |
    ./ /! .ノ  /      |   .|  | |:     |
  / ./ ./_,,. l, /      l  .)  i, |      !
 / ./  .j´  '| j_    ;....,_!'⌒'|__l      l'"゙i
  ´    ヒ;三;ゞ´  `"゙゙"´   /三ミ;l, l,  ( `l  ゙l,
       `゙´          `゙"゙´   ヽ、.>ヘ、.ノ


------------------------------------------------------------------------



------------------------------------------------------------------------

<After>
               いっこくかん ミルウーダ・フォルズ
    .,::::::-、
   .i:;i!i;;:...:;i
   .}!i .ii.!i.:!i、.     (とちゅう しょうりゃく)
   .<.i:-::i!!::-!i
  .,;';;:!i':::::;!i;,.._;;!i    レナリアだいちの たたかいで しぼうちゅう。
  !::i;l}}lliiillll{{{};;::!
   i!}}lIIIIIII{{;!;;ii.l     おうこうきぞくと まめスープへの おんねんで
  .! :{{!!Ii!IIIl}}}l l     じばくれいじょうたいに なっている。
   !,}!;;!l}'!li:::i}}. l
   :!-::'' i!:::;}}i;.,!    <タイプ> ゴースト
      `''               まめ
                     ブラコ
\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/

(───;盛大に破いて捨てる)

……な、何よ、これはッ……。
Before、Afterって……。
そ、それに、何、何なのよ、豆スープへの怨念ってッ……!

  ●
/`ー'ヽ  見事にモンスター図鑑に載っているクポ
  `O´)

───あなたが勝手に描いたのでしょう!

  ●
/`ー'ヽ  これで一緒クポ〜、
  `O´)   あの世界的鼠スター、ピカチ

だからここはFFDQスレだと言っているでしょうッ!!
…………く、見ていなさい、いつか調理してやるッ……。

  ●
/`ー'ヽ
  `O´) クポー クポー 恐ろしい剣士クポー クポー クポー
    ノ    サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ、クポー。
_)_)"


…………………………ッ。

298 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/07 04:09


>>291 己の真の姿を知らざるは……

ええ、そうね。その通りよ。同意するわ。
あなたの言うことは全く以て正しい。
己の真の姿を分かっていやしない分かろうともしない―――貴族というものは!

殆どの貴族は己を勇ましくも気高い獅子だと思い込んでいるわ。
あの、ラーグ公とゴルターナ公の紋章に描かれた獅子のようであると信じている。
本当の姿は醜く肥えた豚だという事を知らずにね。
……己の本質を見定めずに虚勢を張って、地べたを這いずり回り、哀れな鳴き声を
上げる事しか出来ない愚鈍な豚だという事をね!

彼らは平民という家畜を飼っていると思っている。
己こそが家畜の飼い主だと思い込んでいる……。
実際に「飼われている」のはどちらなのかッ。分かっていないわ、彼らは。
私たち平民が汗水を垂らし心身を削り、ときには血の涙を流して作った物を、
彼らはいとも容易く奪い取っていく……。
私たちの働きがなければ、私たちの作ったものがなければ、私たちが貴族の代わりに
腹を空かせ泥水を啜らなければ、彼らは日々生きる事が出来ない。
一体どちらが飼われているというのか。
現実を見れば自明の理よ。

───本当に哀れね。
己の真の姿を知らない人間は。
知ろうとすらしない人間は。


……ふ、ふふ……あは、あはは。
……>>291の言葉が私たちにも向けられているのは分かっているわよ……。
己の真の姿を知らざるは、あわれ己自身なり……。

そうね……。
哀れなのは私たちだったのかもしれないわね……。

私たちは、骸旅団は……貴族社会に牙を剥く狼の集団だと思っていたわ。
非道な振る舞いを辞さないと公言するそこらの革命家とは一線を画す、高潔な思想と
強い意志、そして白く輝く牙を持つ孤高の狼だと……。
でも、狼では……なくなってしまったのね、結局。
ましてや犬のように従順でもなく、猫のように狡猾でもなく、鼠のように窮地で相手に
牙を立てる事が出来るでもなく……。

……最後は己の命ばかりを、己が生き長らえる事ばかりを考える……灰色の豚か
盲目の子羊か……。

ああ、貴族と同じは豚は、嫌。

299 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/07 04:09


>>292 教会の洗礼を受けた信仰の騎士


    .,::::::-、
   .i:;i!i;;:...:;i
   .}!i .ii.!i.:!i、.     *「ミルウーダは ホーリーナイトに ジョブチェンジした!
   .<.i:-::i!!::-!i
  .,;';;:!i':::::;!i;,.._;;!i
  !::i;l}}lliiillll{{{};;::!
   i!}}lIIIIIII{{;!;;ii.l
  .! :{{!!Ii!IIIl}}}l l
   !,}!;;!l}'!li:::i}}. l
   :!-::'' i!:::;}}i;.,!
      `''



    .,::::::-、
   .i:;i!i;;:...:;i
   .}!i .ii.!i.:!i、.     …………。
   .<.i:-::i!!::-!i
  .,;';;:!i':::::;!i;,.._;;!i
  !::i;l}}lliiillll{{{};;::!
   i!}}lIIIIIII{{;!;;ii.l
  .! :{{!!Ii!IIIl}}}l l
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   :!-::'' i!:::;}}i;.,!
      `''



    .,::::::-、
   .i:;i!i;;:...:;i
   .}!i .ii.!i.:!i、.     ……………………?
   .<.i:-::i!!::-!i
  .,;';;:!i':::::;!i;,.._;;!i
  !::i;l}}lliiillll{{{};;::!
   i!}}lIIIIIII{{;!;;ii.l
  .! :{{!!Ii!IIIl}}}l l
   !,}!;;!l}'!li:::i}}. l
   :!-::'' i!:::;}}i;.,!
      `''



    .,::::::-、
   .i:;i!i;;:...:;i
   .}!i .ii.!i.:!i、.     *「所詮は汎用グラフィックキャラクターですから!
   .<.i:-::i!!::-!i        ジョブチェンジしても外見は変わりません斬りっ! 残念!
  .,;';;:!i':::::;!i;,.._;;!i
  !::i;l}}lliiillll{{{};;::!
   i!}}lIIIIIII{{;!;;ii.l     ……ちッ……!
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   :!-::'' i!:::;}}i;.,!
      `''

300 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/07 04:10


>>292 清らかな鎧に身を包む聖騎士


    .,::::::-、
   .i:;i!i;;:...:;i
   .}!i .ii.!i.:!i、.     *「ミルウーダは ホワイトナイトに ジョブチェンジした!
   .<.i:-::i!!::-!i
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   .}!i .ii.!i.:!i、.     …………。
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   .}!i .ii.!i.:!i、.     *「・・・おきのどくですが、
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    .,::::::-、
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   .}!i .ii.!i.:!i、.     *「兄と同じ『所属した組織が必ず崩壊する
   .<.i:-::i!!::-!i        【凶兆の転職番長】』の属性が付きました。
  .,;';;:!i':::::;!i;,.._;;!i      死んでも効果は消滅しません。
  !::i;l}}lliiillll{{{};;::!
   i!}}lIIIIIII{{;!;;ii.l
  .! :{{!!Ii!IIIl}}}l l     ……なッ……!
   !,}!;;!l}'!li:::i}}. l
   :!-::'' i!:::;}}i;.,!
      `''

301 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/07 04:10


>>292

……それは……勿論、兄さんと同じジョブになって、肩を並べて戦いたかったわよ……。
もっと力を手に入れて、もっと兄さん…………リーダーと旅団を補佐して、そして革命を
成就させる……。
その為ならば、私は何でもするつもりだったし、どんな無理難題も進んでしてきたつもり
だったわ。

……でも、私には限界があったのよ。
どんなに努力をしても、兄さんのような聖剣技を扱える騎士にはなれなかった。
手の平から血が出るほど剣を振るっても、血を吐くほど体術の稽古をしても、
……兄さんのような騎士にはなれなかった……。

女であるこの身を呪ったわ。
……ルザリア聖近衛騎士団に聖剣技を扱える女性騎士が居るという噂を聞いて、
嫉妬した事もあった……。
───私は駄目なのッ……!?
───どうして私では駄目なのッ……!?
……悔しくて夜も眠れない日々があったわ……。

人間は神の許に平等よ。
でも……天から与えられた不平等な才もある……。
私は兄さんを見てそれを理解した。
そして、いつかは何かを成し遂げる人であるとも、確信していた。

……そんな兄を補佐していきたかった。
……その為に力が欲しかった。


……力が。


…………欲しかった。

302 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/07 04:11


>何処かの貧乏な王子様

ああ……見事に……一気に呷ったのね。
高貴な方とは思えない程、素晴らしい飲みっぷりだったけれど……ふふ、お気の毒に。
まさか、あのワインの中身が「そんなもの」だったとはね。
「知らない事はそれだけで罪」とは私自身の言葉だけれど……知らなかったのよ。
真に高級なワインだと信じて持参したのよ。

…………ごめんなさい。

いくら王侯貴族が憎いと言っても、どのような内政を行っているかも分からない異世界の、
他国の王族への手土産に、常人が飲んで害のあると分かっている飲物を持って行く筈が
ないでしょう?
骸旅団は……私は……そこまで非礼な行為は行わないわよ。
卑劣な手段を好むそこらの野盗や悪漢、旅団の一部の素行の悪い人間と一緒にしないで
欲しいものね、妹さんに耽溺しているお人好しの王子様?

私は本当に、聖人の生誕祭に飲むのに相応しい、……王族の方々の飽食で肥えた舌にも
お合いする素晴らしいワインだと確信して、持って行ったのよ。
何しろ、生誕祭の祭事を取り仕切る神殿騎士団の団長殿が直々に持っていらした物
なのだから。
中身を疑いもせずに持っていくのは当然でしょう?
いえ、神殿騎士団団長殿の持っていらした物を疑っては失礼に値するわ。
それこそ……異端審問に掛けられてしまうかもしれないしね。
何て恐ろしい事! あはははッ!


ま、反政府組織の中枢に居た私のような人間が何を言っても説得力がないと思うけれど。
……あなたの言うような明確な悪意があったり、王侯貴族への皮肉の意味があって
あのワインを持参して行ったのではないわ。
ましてや、怨念など込めてはいない。
ただ、聖なる夜に、誰かと……例え相容れない存在でも良いから……祝杯を上げた
かっただけ。ただそれだけなのよ。

信じて欲しい。
剣には誓わないけれど。


そうね。差し詰め、

「悪いな……。
 恨むなら自分かそこの神殿騎士団団長様にしてくれ」

というところかしら。
あら? 何か違ったかしらね。

それとも、

「おお おうし゛! のんでしまうとは なんと びんぼうものじゃ!
 そなたに もういちど ワインを あたえよう!」

───の方がいいかしらね?


王子様の国とスレッドに前途ある事を、お祈り申し上げるわ。
心から。

303 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/07 04:12


……後の質問への回答と、神殿騎士団団長殿と書記官さんへの新年のご挨拶は、
また後程……ね。

───良い夜を。

304 名前:名無し客:05/01/07 13:50

ミルウーダは死ぬのが早すぎたね。レナリアで死ななければ、兄と一緒に神殿騎士団の
一員になれたかも知れないのに・・・


聖石に選ばれて、貴族を倒す力を得られたかも知れないのに・・・

305 名前:名無し客:05/01/07 23:33

ううっ、ミルウーダさん……なんて不憫なんだ……(とうつむく)


…………(俯きながら腹を抱えて笑っている)

306 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/08 04:27


あ……、か、髪を弄られるのは……い、嫌じゃないわ……よ……?
いえ、スカートは…………そ、そういう理由で穿いているのではなくてッ……。
う、うう……あ、の、女性の沐浴中の覗きは、その、旅団では公開処刑を……。
え……そ、そうよね、言葉なんて通じればいいのよね。言葉なんてッ。
おんなの身で革命の志士をやるからには、強くなくてはならないから。


で、でも。
……ち、違うッ……!
あ、あれは、あくまで生前の幼い頃の昔の話でッ──────


      ∩
( -●-)彡 フったクポ〜 フったクポ〜
  ⊂彡


違う違う違うッ!!


      ∩
( -●-)彡 フったクポ〜 フったクポ〜
  ⊂彡


……違う……の……に……。
も……弄んでなんか、ないの……に……。

                             _| ̄|○ |||


      ∩
( -●-)彡 フったクポ〜 フったクポ〜
  ⊂彡


                             _| ̄|○ ||||||



( -●-)  言葉って大切クポ〜


                         |||||||||| _| ̄|○ |||||||||





( -●-)  ディープダンジョンよりも深く落ち込んでいるので、
       レスはまた明日以降クポー。

307 名前:名無し客:05/01/08 19:13

よいか〜!貴様ら平民が飢えても貴族は飢えぬ!平民が死んでも貴族は死なぬ!
それが選ばれた者の権勢というものだ〜!

308 名前:名無し客:05/01/08 21:27

ミルウーダさん!また立ち上がって戦いましょう!さあ、剣を取って下さい!

行動→投げる→騎士剣→セイブザクィーン

309 名前:名無し客:05/01/08 22:21

あたし ミルウーダ
ミルミル ミルミル ミルウーダ
貴族によって腐った世の中 あたしが変えてやる
って、言うじゃなぁ〜〜い

でもあなたが変えなきゃいけないのは

自 分 の 食 生 活 で す か ら ! !

・・・残 念 ッ ! !

三度の飯より 豆が好き 斬 り ッ !!

310 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/09 04:44


>>278>>280 神殿騎士団団長殿

───遅ればせながら。

謹んで新年の御祝詞を申し上げます。
神殿騎士団団長殿には、お健やかに新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。
平素はFFDQスレに対しまして暖かいご支援とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
団長殿の益々のご健勝とご多幸を心より祈念申し上げ、年頭の挨拶といたします。

栄誉あるミュロンド・グレバトス教会神殿騎士団団長へのご挨拶は、このようなもので
良いのかしら?
堅苦しいのはこれで終わりにさせていただくわ。


……それにしても神殿騎士団団長殿、とんでもない飲み物を持ってきたものね……。
……そして、そのような物を保管していた侯爵殿も一体……。
あれを飲んだのが、かの地の王子様でなければ、どのような事態になった事か。
次から差し入れしていただくときは、もう少しまともな物を希望するわ。

───なんてね。
本来ならば教会での身分ある方が、ただの平民の女に物を持ってきていただいた
だけでも、感謝すべきなのでしょうけれど。
何だかこれでは……団長殿にたかっているような言い草ね……。
私は別に、神殿騎士団団長殿に望むものは何もないわ……。


さて。
教皇猊下の演説はいかがだったのかしら?
さぞかし、教会や教皇猊下御自身を頼る多くの参拝者で賑わったのでしょうね。
近年のイヴァリースは政情が不安定だから、特に参拝者が多かったものだと予想するわ。
───無能な王侯貴族の執政のせいでねッ。
……なんて、神殿騎士団団長殿の前で口さがない事、しない方がいいのかしらね?

何にしろ、年末年始のお勤めお疲れ様、と言っておくわ。
団長殿の娘さんと同じような年頃の小娘に、労いの言葉を掛けてもらっても、嬉しくも
何ともないと思うけれど。

そうそう……香水が似合うという娘さんとは仲直り出来たのかしら?
新年は一緒に迎えられたのかしら?
如何な屈強の神殿騎士団団長殿とは言え、誰も待っていない、灯りもともっていない家に
独り帰り続けるは、淋しいのではないの?


ところで、教会での御祝詞は以下のようなものなのかしら?
私は教会で教皇猊下の御言葉を賜った事がなくて、ね。

------------------------------------------------------------------------

  「そなたが ここにきたのも カミの おみちびき。
   わが ミュロンド・グレバドスきょうかいに どんな ごようじゃな?」

  「では カミの みまえで これまでの すべての おこないを こくはく なさい。
   そして このぼうけんのしょ(めもりーかーど)に きろくしても いいですかな?」

  「たしかに きろくしましたぞ。
   まだ ぼうけんを つづけられる おつもりか?」

------------------------------------------------------------------------

───ふふ、もういいって?

311 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/09 04:45


今夜はここまでさせてもらうわ。
質問、ネタ振り、本当にありがとう。
ごめんなさい、必ずレスはするから、また後日。

312 名前:名無し客:05/01/09 15:21

魔法の豆を置いておきますね。

313 名前:名無し客:05/01/09 23:11

おめでとうございます!貴方はこのたび「新生ゾディアックブレイブ」に
選ばれた大変ラッキーな方です!ご確認のために今すぐ最寄の教会まで
申し出て下さい。その際には、この手紙を持参するのをお忘れなく・・・

314 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/11 03:49


>>293 貧乏王族、金持ち平民

選ぶなら?
何を?

変な事を聞いてくるのね。
貧乏な王族と裕福な平民……この二つの何を選ばなければならないのかしら。

私が成りたいもの?
私の交際相手?
それとも───私の倒すべき相手?

これのどれを聞きたいと言うのかしら。それとも全く別の事かしら?
あなたがどのような意図をもってしてこの質問をしたのかは、私には分からない。
そして質問をしたあなたがどのような立場に居るのかも分からない。

けれど、これが、骸旅団時代にされた質問だったら。
もしこれが……私や仲間を貶める「誰か」の姦計だったりしたら。
下手にどちらかを選択した事で、旅団、ひいては兄さんを貶める事に成りかねない……。
例えば…………、


 「───旅団のリーダーの実妹が倒したい相手は、実は貴族などではなく、裕福な
  平民だったんだ!
  つまりは、同じ平民の裕福な層へのただの逆恨みで革命を起こそうとしていたんだよ!
  骸旅団が貴族を倒そうなんていうのは、戯言だったんだよ!」

 「何だって───ッ!」(AA略)


……というようにね。
良い噂は───それが真実であっても伝わりにくく、悪い噂は───それが捏造された
ものであっても早く、広く伝わる……これが世の理。
ふ、ふふ、もう旅団の一員でもない、そして旅団自体もこの世に存在しない今はもう、
……そんな事は意味を持たないと思うけれどね……。

私は……人よりも高い身分になりたくて……人を権力や金の力で支配したくて戦って
きたのではないわ。
だから、答えは自ずと分かるでしょう?

私は王族や貴族になりたいのではない。
王族や貴族としての裕福さや身分の上下、全く関係なく、ね。
どんなに金を持っていようと、どんなに貧乏であろうと、王族は王族、貴族は貴族……。
どんな相手であろうと。どんな人間であろうと。
……彼らは憎むべき相手。倒すべき相手よ。

成りたいものではない。
ましてや恋愛対象でもない。

315 名前:◆MUKuroTvQE :05/01/11 03:49


<おまけ>


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  平民を英語で言うと『commoner』クポ。
   W     ) \  これを適当に二つの単語に分けると、『com』と『moner』が出来るクポ。
    d | |    \   comつまりコンピュータ、それと……moner……『モナー』クポ!
    (__)_)    \_____________________________



  ●
/`ー'ヽ
  `O´)  な、何だってクポーッ!!
 つ  ノつ
_)_)



  ●
/`ー'ヽ ?
  `O´)  ……それがどうしたクポ?
    ノ
_)_)





(へんじがない。 ただの いいにげのようだ)




316 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/11 03:50


>>304

聖石? 伝説のゾディアックブレイブの事ね?
今神殿騎士団が再結成しようとしていると言う……いえ、もう結成されて活動を始めて
いるのだったかしら。
確かに今のイヴァリースの政情はとても不安定よ。
だから人々の心の拠り所として、伝説の英雄を復活させようという教会の意図は
分からなくもないのだけれど……何の為にそんな事をしているのかしらね?

教皇猊下の……教会のやる事だから、きっと何か考えがあっての事だと思うけれど。
人々の為という名目で、善い意味でも、……そして何か後ろめたい意味でも。
新生ゾディアックブレイブが、平民の為に、真に善い意味で結成されたのならいいの
だけれどね……。


私が神殿騎士団の一員? 聖石に選ばれて? ゾディアックブレイブに?
もし私の剣の腕前を評価してそういう事を言ってくれているのならば、剣士として
これ以上ないくらいの称賛かもしれないわ。それはそれで嬉しい事だけれど。
あはは……兄さんならともかく、私に英雄の資質がない事くらい充分に分かっている
つもりよ。
私が後世に……英雄と呼ばれるような力を持っていない事くらい、ずっと前から
知っているつもりよ……。
ずっと前から……。
五十年戦争に参加するよりも前から……。

でも、私は。―――教会の犬になる気はないから。
いくら貴族を倒せる力を力を得られるからと言っても、教会の……組織の、ただの
使い捨ての犬にはなりたくない。
革命への一歩は、まずは組織内の変革から……とは言うけれども。
教会は……違う。
私が変えたいのは教会ではない。教会に従事する人々ではない。
神殿騎士団でも教皇猊下でもない。
私が変えたいのは、貴族社会よ。
だから、例え誘いがあっても教会の犬にはならなかったと思うわ……。

力は欲しいわ。
貴族を倒せる力が……欲しい……欲しかった。
でも、教会は、違う。違うのよ。違うの……。
旅団が教会と組めるなら、とっくに手を打っていたわ……。
兄さんが根回しをしていた筈……。

聖石に選ばれて、という意味はよく分からないけれど。
聖石は貴族を倒せる力をくれるの?
聖石に選ばれれば貴族を倒す力が身に付くの?
もし、そうであるならば。
……私はそれを手に取っていたかもしれないわね。

そんな、生きていた頃の仮定を今ここでしても、もう何もならないと思うけれど。
私のような死者の慰め程度にはなるわ……。


死ぬのが早過ぎた……か。
……そう言ってくれて、ありがとう。
私が生きた意味が、私が世で成してきた意味が、ほんの少しでもあったという事よね。
例え歴史に残るものでなくても。
例え、数十年後には、イヴァリース全土の人々の記憶から私の存在がなくなるとしても。
私のやってきた事は、全くの無ではなかったという事ね……。

そう信じさせて。
いいでしょう……?
今くらい……。

317 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/11 03:50


レスが遅くてごめんなさい。
今夜はここまでにさせてもらうわ。
また、明日以降ね。
それじゃ。

318 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/12 03:43


>>305

どんな目で私のような立場の人間を見ようが、それはそれで自由よ。
他人をどのように思おうが、それは誰にも束縛されない自由。
どんな支配を受けようが、搾取をされようが、思想の自由だけは奪われないわ。

でも、他人から哀れみや憐憫の目で見られるのは嫌なの……。
私が不幸なだけの人間に思えてきてしまう。
家族でささやかながらも温かな食事をした事、仲間と勝利の祝杯をあげた事、
笑いあった事、兄さんと共に過ごした日々の事……。
僅かでも幸せだったときの事を、忘れてしまったように思えてきてしまうのよ。

まるで自分の育ちの不憫さを盾にして発言しているみたいじゃない……。
まるで同情や憐れみを誘いたくてここで哀願しているみたいじゃない……。

……私を不憫だなんて思わないで。……そんな事……言わないで。
私の成してきた事が無になってしまうような気がするから。
いいえ、本当に私の成してきた事は無意味だったのかもしれないけれど。
それを、現実を突きつけられると……今以上に自分が情けなくなるから。

そんな目で見られると、自分の不憫な身の上という、冷たくも心地よい闇い檻に
閉じこもって、そのままで居たくなってしまうから。
不幸という水に身を浸したままにしてしまいそうだから。

……だから、その顔を上げて。
私を、同情や憐れみの目で見ないで。
……そうやって、俯かないで。
お願いだから、私に同情なんかしないでッ。
志半ばで犬死にした私になんかに―――優しい言葉を掛けないでッ!


……お願い。
顔を……上げて……。
お願いだから。
ねえ、お願い。
そんな肩を震わせて……私なんかの為に…………な…………?

……何……笑っているのよ。
……何で、このタイミングで笑っているのよ。
う、く、わ、私が、笑われる何をしたというのよ!?
何故あなたに笑われなければならないのよッ!?

私が何をした!?
あなたに笑われる何をした!?
わ……笑うな!
笑うなと言っているッ!
くそッ、も、もうッ、笑わないでッ!

――――――笑うなッ!!

319 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/12 03:44


>>307

「よいか〜!貴様ら平民が飢えても貴族は飢えぬ!平民が死んでも貴族は死なぬ!
 それが選ばれた者の権勢というものだ〜!」

―――に対して、ミルウーダ・フォルズさん(元剣士・享年二十と(削除検閲)歳)が
思っている事を映像化します。



───────────────────────────−──────―
────────‐───────────−────────────―─‐
─‐────────────‐────────‐∧_∧ ───‐──―──‐
─────‐∧ ∧,〜 ────────────‐(; ´Д`) ────―─‐──‐
──−──‐( (⌒ ̄ `ヽ───_ ───────‐ /    /─―/ヽ────―─‐
──―───‐\  \ `ー'"´, -'⌒ヽ──────‐| | 貴 ‐─‐/ | | ─────―
―‐――──‐ /∠_,ノ    _/_───‐―──―─‐| |  /─―/族| |―────―‐
─────‐ /( ノ ヽ、_/´  \―────‐──‐∪ ./──,イ ∪ ────―─
────‐ 、( 'ノ(     く     `ヽ、 ―────―‐| /−─/|| | ──−───―
───‐‐/` ―\____>\___ノ ──────‐|/──/ || | ────‐─―‐
───/───―‐/__〉.───`、__>.―‐―───‐─―‐| || | ─────―─
──/──‐──────────────―−───‐(_)_)─────―─
─/────────−────────────‐──────────―‐
───────────────────‐─────────―─────‐



     ________
     |⊂⊃  ⊂⊃|  |
     | TTTTTT |/|        「―――そこの貴族をやっつけろ♥」
     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ |
     | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
   /|   FFT   |く\       「ソノ メイレイハ ジッコウ デキマセン!」
  //| .___  .| \\
//  |  \⊥/. .| | \\
 ̄    |  鉄巨人  .| |    ̄    「ちッ、使えない鉄巨人ねッ……!
    .|  FFT    | |         (鉄ではなくて紙で出来ているような
      |__________|__|          外観だし……)」
      | |   | |
      | |   | |
      | |   | |
      | |   | |
       ̄     ̄


―――あ、ああ……ごほん。
人の想像している事を覗くなッ!
ああ、くそ。


……貴族の為に、あなたたちの為にものを作る平民が飢えても死んでも、何とも
思わないと言うの?
貴族の為にものを作る平民が死に絶えたら、あなたたちに何が出来るというの?
あなたたちはその手でものを作れるの?

毎日着る衣服を綿花から紡ぐ事が出来るの?
毎日口にするパンの麦を育てる事が出来るの?
毎日体を預ける椅子を、ベッドを、木から削りだして作る事が出来るの?

毎日着ている衣服はどこから来た?
毎日口にしているパンはどこから来る?
毎日体を預ける椅子は、ベッドは、誰が運んだ?

―――さあ、言ってみなさいッ!

貴族は平民に生かされているのよ。
平民が居なければ、貴族は一日たりともその生活を維持出来ないわ。
一日でも多く、その「選ばれた権威」とやらの夢を見ているがいいわ……。

きっと……兄さんが……。
そうよ……いつか……きっと……。

320 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/12 03:45


>>308

>投げる
>騎士剣
>セイブザクィーン

>アビリティ「キャッチ」発動



三†                         ♀

 ↑                         ↑
投げられたセイブザクィーン          ミルウーダ




        三†                 ♀




                   三†      ♀





                     さく       .,::::::-、
                             .i:;i!i;;:...:;i     うッ。
                     ─Φ+───}!i .ii.!i.:!i、.
                             .<.i:-::i!!::-!i
                            .,;';;:!i':::::;!i;,.._;;!i
                            !::i;l}}lliiillll{{{};;::!
                             i!}}lIIIIIII{{;!;;ii.l
                            .! :{{!!Ii!IIIl}}}l l
                             !,}!;;!l}'!li:::i}}. l
                             :!-::'' i!:::;}}i;.,!
                                `''



  ●
/`ー'ヽ    ……何て、お約束なクポ〜。
  `O´)


私も、そう、思う…………ぐふッ…………。

……く、も、もう一度よッ!

321 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/12 03:45


>>308

>投げる
>騎士剣
>セイブザクィーン

>アビリティ「キャッチ」発動


三†            ♀三

 ↑            ↑
投げられた        ミルウーダ
 セイブザクィーン




      三†  ♀三



                   __
                  /::::;;;:::;;:\ ======
    .,::::::-、           |人;;:::;;:::;;:::;;|、 ―――
   .i:;i!i;;:...:;i     ,,.''    | テヽ::::;;::;;::|  =====
   .}!i .ii.!i.:!i、.  ,,''.'' ,   A ‐ ノ|://:|、 ―――  「……そうやって、AAを利用して!
   .<.i:-::i!!::-!i  |/:'   i]=、ー、\//| ======   いつか私もネタにするのね……!
  .,;';;:!i':::::;!i;,.._;;!i ,;'' __ |〈 、 ゝ |// ――――
  !::i;l}}lliiillll{{{};;::!    ヾ、--|=00ニ|  `|人ヽ ====
   i!}}lIIIIIII{{;!;;ii.l  '';,,:   ̄ |/  `i  `i  ―――    「……は?
  .! :{{!!Ii!IIIl}}}l l  '';,,:   ̄ |/  `i  `i  ―――      ……ぐふッ……。
   !,}!;;!l}'!li:::i}}. l |\'',,   ||    `i  ゝ、 ====
   :!-::'' i!:::;}}i;.,!  '',,    /ゝ___\  \ ――
      `''          |  (_y(_y|   | ====




……ラムザ、あなたは何を手に入れた?

私は……、セイブザクィーンをキャッチしようとして…………、
……オヴェリア王女に似た狂女に…………がはッ…………。



  ●
/`ー'ヽ    どっちが狂女なのかクポー
  `O´)


───うるさいわねッ! 白いけだものッ!!

322 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/12 03:46


……ああ、以上は勿論冗談だから。ええ、冗談よ。
―――冗談以外何だというのよッ!?

そこの白いけだものの姿をしている幻獣もどきの見せた、質の悪い幻なのよッ!
そう、幻ッ!

  ●
/`ー'ヽ    そうやって、すぐモグのせいにするクポ〜
  `O´)


……残念ながら、イヴァリースには、死者を蘇らせる魔法は存在しないわ……。
死者は……煙か土か食い物、ではなくて。

埋められて土に戻るか。
不完全な不死者として漂い続けるか。
今のイヴァリースには、そのどちらかしかない……。

  ●
/`ー'ヽ    ……モグは無視クポ?
  `O´)


もし蘇られる術があるのなら。
もしまた、イヴァリースの大地に、自身の二本の足で立てる術があるのならッ。
どうか、教えて欲しい。

……なんてね。
……馬鹿みたいね。
そんな、死者が蘇るなんて、お伽話のような事を私が……信じる訳ないでしょう。
それこそ神か―――居る筈ないけれど―――悪魔の仕業よ。

……私は、剣を受け取れない。
こんな素晴らしい騎士剣も、振るう事が出来ない。
振るいたいのに。こんなにも振るいたいと願っているのにッ。

……ごめんなさい。
本当に、ごめんなさい……。





  ●
/`ー'ヽ    …………モグは完全シカトクポ?
  `O´) 

323 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/12 03:47


>>309

歴史学者アラズラム
「この書物を読むことで獅子戦争の秘密を解き明かすことができるはず。

「『歌う侍と女剣士』に関する情報はこのとおりだ。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ------------------------------------------------------------------

   名前 :ハタヨーク
   ジョブ :侍
   星座 :双児

  <装備>
  ギター
  薄汚い着物

  <アビリティ>
  引き出す(注1)
  詩う(注2)
  両手持ち

  (注1)ハタヨークは刀を持っていないので「引き出す」コマンドは使えません。
  (注2)ハタヨークが「詩う」コマンドで歌うのは、相手にバーサク効果を与える
      曲『残念斬りの歌』(=話術士の「悪口」)以外ありません。

  ●ヘルプメッセージ  「……って言うじゃなぁ〜い? 残念ッ!」

 ------------------------------------------------------------------


 「あれ……ミルウーダさん、何見ているのですか?」

 「ああ、これ?
  最近巷で有名な吟遊詩人を調査してもらったの。
  それの報告書よ」

 「へえ……詩人の能力を持つ侍……。
  珍しい組み合わせをする人も居るものですね」

 「何でも有名人や時の人を皮肉った歌を歌って、民衆の支持を得ているそうよ。
  骸旅団の主な団員も対象にされているわ。勿論、私も」

 「いいのですか? そんな人物を放っておいて。
  旅団にとって今後マイナス要素に成りうる可能性が……」

 「いいわよ、気にしなくて。
  大した人物じゃないのは今回の調査で分かったから。
  民衆をアジるのでもない。
  真に権力を持った貴族や王族に皮肉を言えるのでもない。
  吟遊詩人なのに歌えるのは『残念斬りの歌』だけ。
  ……来年には消えるわね」

 「……ははッ、そうですね」

 「だから>>309も気にしないわ」

 「とか何とか言って、実は結構悔しかったりしませんか?」

 「いいえ」

 「でもやっぱり本当は悔しいのでしょう?」

 「そんな事ないわよッ! そんな事は決してないッ、絶対にッ!!」

 「何ムキになっているんですか」

 「ムキになんかなっていないッ」


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


歴史学者アラズラム
「真実は自分自身で発見するもの。私でよければいつでも手伝おう。

324 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/14 04:26


>>312

……あ、ありがとう。
とりあえずこのスレッドに埋めておくわね……。

お礼に魔法の豆にまつわる物語を聞かせてあげるわ。
魔法の豆と、平民たちの話を……。


  ……昔々、あるところに飢えた人たちが住んでいました。
  飢えた人たちは「平民」と呼ばれており、いつも「貴族」という、裕福で
 たっぷりと食事の出来る人たちに食料や税金を搾り取られていました。

  貴族が沢山奪っていくので、平民の内には腹を空かせて亡くなってしまう人も
 少なくありませんでした。
  あるとき、平民は神様にお祈りをしました。

 「お願いです、このままでは私たちは腹が減って死んでしまいます。
  神様、どうか、私たちに食物をお惠み下さい」

  すると、天から豆が降ってきました。
  その豆は痩せた土地でも実る魔法の豆でした。
  平民は喜んでその豆を使ってスープを作りました。
  その豆スープのおかげで、その年に腹を空かせて亡くなる人は激減したそうです。

  ところがしばらくすると、貴族はその魔法の豆をも奪っていこうとしました。
  このままでは大変な事になると、勇敢な平民の若者が立ち上がり、貴族に
 抵抗し始めました。
  けれども若者たちは最近、魔法の豆スープを飲んで居なかったので、
 貴族に返り討ちにあって全滅してしまいました。

  めでたしめでたし。


―――どこが「めでたし」なのよッ!
な、くッ、こ、こんな、こんな物語は嘘よ、嘘ッ!

豆と言えば……。
侍や忍者のジョブ発祥の極東の国では、年に一度悪鬼を退治する為に、豆を畑に
蒔くのではなく、人に当てたり、道に撒いたりする行事があるって……本当なのかしら。
これが事実だとしたら、なんて、……なんて勿体ない事をッ……!
いくら国の神聖な行事だとしても、豆を食べるでも増やすでもなく、ただ道にばらまく
なんてッ……!

……あ、ああ、拾って食べたりなんか、しない、わよ?


それはともかく。
……私は豆が好きな訳ではないって言っているでしょうッ!?
私が豆スープを食べ続けたのは、涙を飲んで啜り続けたのは、豆以外に食料が
なかったからよッ!
私だって、緑の野菜を、血の滴る肉を、金色に実る麦を口にしたかったッ……!

……でも、この豆は、本当にありがたくいただいておくわ。
どのような魔法なのかは分からないけれど、大切に埋めておくから……。
出来れば、どんな魔法を備えた豆なのか、いつ発芽するものなのか、教えてくれると
嬉しいわ。
そうすれば、寒い冬が去り、春が来たときにでも……芽が吹く喜びを一緒に
味わえるかもしれないでしょう?















 ♪聞いて魔法の豆
  ちょっと言いにくいんだけれど
  聞いて魔法の豆

  聞いてくれてあーりがと 魔法の豆♪
\______ __________/
          |/
         ∧_∧
  (○)   (∀・  )
  ヽ|〃    (∩∩  )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


―――はッ!?

み、見るんじゃないわよッ!

325 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/14 04:26


>>313

 やけに身体が寒いと思い、身を起こした。
 衣服の乱れはない。いつもの服にマントに剣に……剣?
 訝しく思い、辺りを見回す。
 何処? 何処なの、此処は。

 辺りに幾つかの墓標―――正確には墓標代わりの剣や杖―――を見つける。
 どれも見覚えのある。かつて、私の仲間だった、同じ部隊で行動を共にした仲間の、
最期まで共に戦った仲間の……武器。
 私の剣のみが、今私の腰に納まっている。私の剣のみが。

 此処は、私が最期に踏んだ土地、レナリア台地だった。


 何故。
 口に出しても誰かが答えてくれる筈もない。辺りには誰も居ない。小動物の一匹さえ
姿を見せない。
 ただ、レナリアの殺風景な中に、ごうごうという風の音だけが鳴る。

 何故私だけ、こうして生きている。
 いくら呟いても、人間以外の何かが答えを返してくれる筈もない。
 木々のざわめきも、川の奔流も、私の疑問に答える筈もない。
 そうだ。
 仲間の墓標を確かめようと、よろめきながら立ち上がろうとした。

 と、草地に手をついたそのとき。
 私は一枚の紙片を握りしめている事に気づいた。
 いつの間に? いえ、一体いつから? 私はいつからこの地に居る?
 何故私はこんな紙を握っている?
 様々な疑問が脳裏に浮かぶ中、紙に書かれた文字をつらつらと追っていく。
 その紙に書かれているのは、このような内容だった。


  「おめでとうございます!貴方はこのたび「新生ゾディアックブレイブ」に
   選ばれた大変ラッキーな方です!ご確認のために今すぐ最寄の教会まで
   申し出て下さい。その際には、この手紙を持参するのをお忘れなく・・・」


 回らない頭で、最寄りの教会を考える。
 ここはレナリアだとすると。
 一番近いのは魔法都市ガリランドの教会だ。けれども。
 ああ……聖ミュロンド寺院が近い。ガリランドからはさほど遠くない。

 私は、聖ミュロンド寺院へ、徒を早めた。
 その紙片の意味する事など、考えずに。

326 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/14 04:27


>>325

 半分夢の中に居るような心地のまま、私は歩みを進める。
 足元がふわふわとしておぼつかない。

 骸旅団はどうなっているのか。
 兄さんは、兄さんの部隊はどうなっているのか。
 討伐隊は、ラムザは。
 分からない。分からない。聞こえない。旅団に関する話が、噂が。
 全て耳に入らない。入ってこない。入ってきても通り過ぎる。右から左へと。
 ただ通り過ぎる。通り過ぎて消えてゆく。


 魔法都市ガリランドに入った。
 街中で誰かのチョコボを拝借したような記憶があるが、どうも定かではない。
 背中の方から怒号が聞こえたような気もするが、確かではない。

 ……記憶が朧げになる。


 気づくと、チョコボの背に揺られ、ミュロンド寺院まで辿り着いていた。
 威圧感のある雄大な石造りの門。
 チョコボから降り、ふらつく頭を抱えながら、それでもしっかりとした足どりで門に近づく。
 当然、門の脇に居る衛兵に呼び止められた。

 懐から例の紙片を取り出し、彼らに見せる。
 衛兵はその紙片の文章を読み、怪訝そうな顔を私に向ける。
 明らかに、私を胡散臭い人間だと思っている。
 いや、骸旅団の幹部だと看破され、即座に捕縛されないだけましか。
 物狂いの女だと思われて、追い払われないだけましか。
 しばらく衛兵との膠着状態が続いたが、それは一人の男が門を通りがかった事に
よって破られた。

 壮年の、騎士らしき男。
 悠然とした構え、余裕のある態度。
 多分に、教会内でかなりの地位のある人間なのだろう。

 その男は衛兵と二言三言言葉を交わすと、件の紙片を手に取り、私を睨めつけるように
見やった。
 僅かに見えた、嘲りの表情。いや、それは気のせいか。
 一瞬見えた、不吉な影。いや、それは疲れから見える幻覚か。

「お前がこれを、な」

 突然の事だったので、それが私に向けられた言葉だとは思わず、その男の顔を見るのが
半拍程遅れてしまった。

 そう、です。
 私は、神殿騎士に、再結成しているという、ゾディアックブレイブに成る為に、此処に、
ミュロンド寺院に、やって、きました。

 口の中が乾いて、言葉が発しにくい。
 喉はカラカラだ。口の中はヒリヒリする。
 何故、この男と対峙していると、こんなにも緊張するのだろう。
 何故、この男が目の前に居るだけで、こんなにも身体が強張るのだろう。
 何故、この男の声を聞くだけで、冷や汗が出てくるのだろう。
 何故。
 この男が此処に居る、という事だけで。
 心臓がこんなにも、早鐘を打つのだろう。
 何故。

「確かに、神殿騎士になる素養はあろう」

327 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/14 04:27


>>326

「だが」

 男は言葉を続ける。

「お前には資格がない」

 資格?

「お前には、資格がないのだよ」

 どういう事?

「如何に素養があろうとも、資格がなければ用はない」

 資格? 何の? 剣士としての能力? 騎士としての礼儀作法?
 信仰心? 私が男ではない事? それとも平民出身である事?

 それに答える素振りも見せず、騎士らしき男は踵を返し、寺院の中へと去って
行こうとする。

 待って。待って。ここまで来たのに。せっかくここまで来たのに。レナリア台地から
ここまで、一縷の望みを辿って来たのに。お願い、待って。私に機会を。私に力を。
力を得る機会を。力を行使する機会を。奪われたものを奪い返す機会を。奪う力を。
貴族が奪っていったものを奪う機会を。貴族を。貴族を倒す機会を。復讐の機会を。
私の、仲間の、旅団の、兄さんの、悲願を達成する、その機会を、機会をッ……!

「お前には選ばれる資格がない」

 選ばれる? 何に?

「お前は兄とは違うのだ」

 そうよ違うわ。私は兄さんとは違うわ。私には兄さんのような力はない。
 兄さんのような統率力はない。兄さんのように人を惹き付ける力はない。
 私には兄さんに備わっている力など、何一つ持ち合わせていない。
 でも。

「我らの主はお前を必要としていない」

 主? あなたの? 教会の? 教皇猊下の事?

「我らの主はお前を必要としていない」

 そんな。

「我らの主はお前を必要としていない」

 どうして。

「私は過去の亡霊には興味はない」

 過去? 亡霊? いや違う。私は。
 私はレナリアで生き残って。
 だから、此処に来て。

「過去の亡霊は、大人しく緘黙していれば良い」

 男は懐から石を取り出す。石? それは。
 お伽話の。
 あの。

 ……強い力。
 強くて、何処か、禍々しい力。
 頭痛がする。

「去れ」

 頭が、痛い。
 あの石のせい?

 力の奔流に引き込まれそうに、な、あ、……う、うう、が、がはッ……あ、あ、あ、あ、
あたまが、割れそうにッ、い、いた、

328 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/14 04:28


>>327

 ―――そこで、私は目を覚ました。

 夢? 夢を見ていたというの?
 死者が。
 死者が夢を見るなんて。

 あまりにも奇怪しくて、一人でけらけらと笑った。
 こんなにも長い時間、笑い続けた事がないくらい、笑った。
 ひとしきり笑った後。

 何故か途方もなく悲しくなって、涙を流した。

 死者でも涙くらいは流せる。


 あの不吉なる騎士。
 何処かで見た覚えがあるような気がした。
 そう、此処で度々見掛ける―――。
 それすらも、ただの幻想かもしれないけれど。

 私には、新生ゾディアックブレイブになる資格は、ないのだろうか。
 そもそもその資格とは……。

 そう、思い返す事さえも、ただの幻想かもしれないけれど。

329 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/14 04:29


「騎士らしき男」は勝手に拝借させていただいたわ。
気に障ったら………………何も出来ないけれど、謝罪だけはする。


……良い夜を。

330 名前:神殿騎士ウィーグラフ:05/01/14 16:41

くそ………こんな……ところで…死ぬのか……
ミルウーダの…仇も…討たずに…。このまま…死んでは……
死んでいった仲間たちに…
申し訳が立たん……。
いやだ……死にたくない……。このままでは…あまりに……

331 名前:名無し客:05/01/14 21:37

『巨大な石臼』について
古代中国の記録によると戦場で巨大な石臼を持っていく石臼部隊というものが存在し、
敵の死体を挽いて丸め、鍋で煮て食糧としていた。
食糧の乏しい反乱軍がこれを用いていたという。


血の滴る肉というとこういうのですか?

332 名前:名無し客:05/01/15 00:58

あのスレを閉めるのなら、ムス太ガンナーもここに来ればいいのに・・・

333 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/17 03:08


>>330


 今日も何事も無い一日だった

 明日も何事も無い事が
 約束されている

 ここには誰も来
―――るけれどね。私が。


 ここはとてもあやふやな場所。
 生と死の境にあるかもしれないし、ただのFFDQを語るスレかもしれない。
 私の幻想なのかもしれないし、……ただの負け犬が惨めに唸りを上げるだけの
 スレかもしれない。



兄さんは私の憧れだった。
兄さんは私の目標だった。
兄さんは私の英雄だった。
兄さんは私が唯一真に背中を預けられる人間だった。


        くそ………こんな……ところで…死ぬのか……
        ミルウーダの…仇も…討たずに…。


兄さんに近づける為なら何だってやった。
兄さんが剣を手に取れば私も手に取り、兄さんが体術を学べば私も学び、
兄さんが本を読めば私も読み、兄さんが義勇軍に入隊すれば私も入隊し、
兄さんが貴族の搾取に憤りを募らせれば私もそれに倣い、私も兄さんが貴族に
反旗を翻せば私もそれに従い……。


        このまま…死んでは……


否、貴族への怒りは私のもの。
そして、ここに至るまでの道のりは、全て私自身が選択してきたもの。
それが勝ち目のない戦いだって……。
死へ至る道のりだって……。


        死んでいった仲間たちに…
        申し訳が立たん……。


……私は何をしている?
私はここで何をしている?
私はここで、何を成そうとしている?
私は、革命……を。貴族を倒して……革命……をッ……。


        いやだ……死にたくない……。このままでは…あまりに……


どこからか、兄さんの声が聞こえてくるような気が、する。
暗くて、寒くて、身も心も何かが突き刺さるように痛いこの世界の外から。
そんな筈はない……。
兄さんが、革命を、貴族を倒さないで、斃れる日が来る筈なんてないッ……。

……そんな日が、来る筈なんて、ない……。
私は、兄さんは、仲間は、貴族を倒す為に……。
貴族を……。
倒す為に……。



 ―――今日も何事も無い一日だった

 明日も何事も無い事が
 約束されている



 ここはとても曖昧な場所。
 何かの境にあるかもしれないし、ただの■eスレかもしれない。
 私の望んだ夢なのかもしれないし、

 ……ただの過去の亡霊が泣き言を言うスレなのかもしれない。

334 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/17 03:09


>>331

いいえ。違うわ。

石臼の……形がまず違うわね。
イヴァリースで使用されるのは、正確には臼ではなくて車輪の形をしているのよ。
それに、死体ではなくて、生きた人間の為に使用されるわ。

犠牲者―――犠牲者と呼ぶのが正しいとは思わないけれど―――は、裸かそれに
近い状態でもって、地面に横たえられるの。
四方に伸ばされた両の手首足首は地面に杭で繋がれて、身動き出来なくしてね。

次に、四肢と胴の下には三角の角材が差し込まれるわ。これで身体は宙に浮いた
状態になるという訳。
何故このような手間を掛けるか。
それは……手足を砕きやすくする為よ。

そして執行人は両の手で石の車輪を持ち……犠牲者に打ち下ろす。
何度も、何度も。
まずは犠牲者の逃亡を防ぐ為に大腿を。
次に膝、脛、そして腕へ。
苦痛を長引かせる為に。
神への冒涜を改めさせる為に。


以上、「異端」への刑の一つを挙げてみたけれど。
私自身がこのような方法で処されなくて良かった……とも思うわ。
剣士として、剣で戦い、剣で死ぬ事が出来て……。
ふふ……その点では、私はまだ幸福だったのかもしれない。
ま、「異端」の烙印を押されたら、イヴァリースで生きていける場所なんて無いも同然
だけれどね。


―――って。
だ、だ、誰、が……誰がッ、血の滴る―――人肉を食うかッ!
人肉を食べるなんて……近親相姦に並ぶ、人としての禁忌じゃないッ!

中つ国だかミッドランドだか、どこの国の故事を言っているのか分からないけれど。
人肉を食す事が慣習となっていたのなら、それはそれで恐ろしいとは思うけれどッ。
あ、あなたは……わ、わ、私たちを、何だと思っているのッ!?

私たちが行軍中に飢えて、敵兵の肉を食べていたとでも思っているのッ!?
旅団の人間は空腹になると仲間の肉をも貪っていたとでも思っているのッ!?
あ……あなたはッ、私たちを、平民を、家畜だと思っているのでしょうッ!
家畜だから……家畜程度でしかないから……飢えの為に平気で同族を殺し、
そしてその肉を貪食しているとッ……。

私たちは家畜ではないッ。
食の為に理性を無くす獣などではないッ!
どんなに腹を空かせても、どんなに飢えを感じても、私は、旅団の人間は、人の肉など
口にした事はないッ!
あなたは、私を、仲間を、侮辱するつもり?
私や、仲間の生を、貶めるつもり!?

人の肉を食べ、人の血を啜らなければ生きられないのならば、私は……躊躇う事なく
死を選ぶ。

……人の、同属の肉を口にしたら。
きっと何かが変わると思うわ。
もう帰ってこれないような、何か……が。

335 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/17 03:10


>>332


   r' ̄ヽ
   L__ノl\
    ,-┘'└ ̄\
 ┌/        ヽ           ……フッ……クポ。
  /      _    ヽ
  |      /     /ニニ          かの機工士君が来たいというならば、
  l     '       ' -┼           いつでも歓迎しようではないかクポ。
  Y:::::ヽ      _     | r.、
   ト、:::::|    /::|    |ノ:::::\
    l `'"ノ  /::::::::L_   "::::::::::::〕
   .\_ r−、|::∧∧__  イ\|^^
     /   レ' '     |


つまりは、歓迎、という事よ。
仲間でも、誰でも、ドッペルゲンガーでも、何でも、ここに来てくれるのならば、ね。

ただし、書記官さんからお借りしているスレではあるし、スレの雰囲気などには
従ってもらうけれど。

……淋しいのは嫌だしね。

336 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/18 04:06





……………………身体、か………………。




337 名前:名無し客:05/01/18 20:25

じゃあクリスタルと宝箱、どっちがうれしいですか?

338 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/21 05:17


……ごめんなさい、時間が―――そう、例え過去の亡霊であっても―――時間が
足りなくて。
レスは後日……いえ、明日必ずするから。

……ほんの少しだけ、待っていて欲しい……。

339 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/22 05:42


>>337


 ■ブレイブストーリー「クリスタルと宝箱」

  元骸旅団の女剣士は「宝箱」という言葉に何故か反応をする。
  そこには拭いきれない過去の失態が、胸中に木霊しているのだった……。


----------------------------------------------------------------

 きぞく が あらわれた!

 (ちゅうりゃく)

 みるみる の こうげき!
 かいしんの いちげき!

 うっぷんの いちげき!
 かくどの いちげき!
 げっこうの いちげき!
 しふんの いちげき!
 つうふんの いちげき!
 ふんげきの いちげき!
 ふんぜんの いちげき!
 ふんぬの いちげき!
 ふんまんの いちげき!

 きぞく を たおした!


 それなりの じんせいけいけんを かくとく、
 かくめいに いっぽとはんぶんくらい ちかづいた。

 きぞく は たからばこを もっていた。
 みるみる は たからばこを あけた。


 なんと!
 たからばこは ひとくいばこ だった!


              _,,,―''' ,ッ、
         _,,,―'''"` .,,/'^ `'-、
      .,,xー'"  .,,/'i、 ゙'-、._,,-‐'゙\、
    ,/ .`'、,/゛  ゙l   .`^     ゙l
   ./.,/'''ー、`'、、 .,,/  ()    ,、 ,/
   .| |    .`i、 ゙'''′    .rー''''"゙>/
   .| |   .,/  ,,、  ,冖ー"  ,,i´
   .| |、 .,/  ./ `〃:::::::::::::::::ヽ
   .゙l、.`‐′ ,/ ::::::::::::::::::    \           「ザラキ」
    ヽ  ,/::::::::::  .,-、,_,/o~'-、 .\
   .,i´ .、.\    ,i´o,,,,,]__,,.;:'"   ゙',
   / ./゙l\、\  .゙l.,/  `     .,/.〉
  .,/ .,/ ゙l .`'i、 `'、、 `    _,,,,,..-xヽ .,i´
 ,/ .,j_,,,,|_,,,,,,ニ,`-,.,,,,,,r'"^ ヽ  .゙'v"
 \.`'、  }   ,i´ .,,i´  ._}   \  `'i、
   \.`-、゙l / .,r―'''"゙`,|    :ヽ   .`',
    \ ゙' |,i´ ,/_,,.―‐''"_,゙l、        |
     .\ .r'"^ ..,,,―''"  .`'-、     ,/
       .`く.-‐'"       .`-,,,,,.、./



 「な、なぜ・・・・・・FFなの、に・・・・・・」


 ・・・・・・みるみる たちは ぜんめつした。

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340 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/22 05:44


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 くッ……、この前は失敗したわね……。
 今度は別動隊に資金調達の為、秘境探索に行ってもらうわ。


 (中略)


 結果報告をしてもらうわ。
 それなりの結果は得られたようだけれど、詳しいところを、ね。


  「いい予感がしていたんだ!
  「いつ崩れてもおかしくないほど、遺跡は、荒れはてていた。
  「だが、とにかくがんばって調査をしたことで……。
  「その結果、みごと宝箱を発見することができた!


 ……へえ、やるじゃない。見直したわ。
 それで、その宝箱は?


  「宝箱にはいつ何どきも慎重になれ、と忠告されていたので……。
  「まず、部屋の外から、投げ縄を掛けて宝箱を別の部屋に運んだんだ。
  「箱が移動したときを狙って、罠が発動するかもしれないからな!
  「特に何も起こらなかったので、次に、箱をひっくり返して、衝撃を与えた。
  「宝箱の中に爆薬が入っていたら、このときのショックで爆発するってもんだ。
  「爆発しなかったから、今度は中身を取り出す作業をした。
  「宝箱の底板に穴を開ける事にしたんだ!
  「蓋をいじったり、鍵を開けたりすると、罠が発動かもしれないしな。
  「そして、底板をぶちぬいて、手持ちの道具で中身をほじくり出した!
  「中身の財宝に毒が塗ってある可能性もあるからな!


 あなたたち……。
 一体……いつ、財宝を手に入れられるのよ……。


  「財宝に直接触れると危険かもしれないので……。
  「手袋を何重にして、持ち抱えた。
  「僕が、その信仰心で確認すると、宝箱の中身の財宝は……。
  「どうやら『ウイユヴェール』らしかった!


 え!?
 あの、世に出れば歴史をも変えると言われた書物、ウイユヴェールをッ!?
 ど、どこに持っているのッ!?
 早く出しなさい、早くッ!


  「宝箱の中身には特に注意せよ、と忠告されていたので……。
  「アジトに持ち帰って……。
  「慎重に慎重を重ねて……。
  「財宝に毒が塗ってある可能性があるから……。
  「あるから……。
  「あるからな……。


 ……あるから、それで?


  「……それで……。
  「……そして……。
  「……財宝を毒抜きの為に……。
  「為に……。
  「……為に……。
  「……ため、に…………。
  「…………火で炙ったんだ。


 え? 火で?


  「悪い予感がしてたんだよ……。
  「いくら伝説の書物と言えども、火には弱かった。
  「ウイユヴェールはあっと言う間に黒こげの消し炭になった!


 は、はあッ!?
 な、何をッ、何をやっているのよ、あなたたちはッ!
 き、貴重な書物をッ、歴史的な発見をッ……!!


  「でも、遺跡でかなりの金品は見つける事が出来たので……。
  「今回の仕事は大成功とも言える!
  「この調子でいこう!
  「今回の仕事の結果報告は、以上だ。


 大成功なんかではないわよッ!
 この調子でいこう、じゃないわよ、まったくッ!!
 後で処罰を、く、くそうッ……。

 ……うう……。

----------------------------------------------------------------


 歴史学者アラズラム
 「真実は自分自身で発見するもの。私でよければいつでも手伝おう。


―――ああもうッ、出鱈目ばかりを抜かすなッ!
何が真実よ、何がッ!

……くそう、歴史なんかッ、歴史なんかッ……!
兄さんだって歴史に……絶対に歴史に残る人なのだからッ……。
歴史なんかッ……。

341 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/22 05:44


>>337

……宝箱にはあまりいい思い出がないわね。
いえ、宝箱に襲われたとか、貴重な宝を部下のミスで取り逃したとか、間違っても
そういう理由ではないから。
ええ、そんな間抜けな事は一切ないから。

一切ないのよ。
一切ないと言っている。
一切ないと言い切っているッ。
一切なかったと確かに明言したッ。
一切なかったとはっきりと明瞭に発言したッ。
そのような、事は、一切合切、ないッ!

……そもそも私たち平民には、持たざる者には、宝箱を手に入れる機会さえ
ないのだから。
手の平に載る程度の小さい宝箱さえ持つ事は出来なかった。
持つ者に奪われるから。
持つ者が持たざる者の宝箱を全て奪っていくから。

でも、中身の伴わない宝箱なんていらない。
表層をきらびやかに飾り散らしただけの宝箱は、それこそ上っ面だけを綺麗に
していて内実は腐りきった貴族と同質よ。
そんな宝箱は、要らない。

それにもう、私は大切な宝箱を、宝を手に入れているのよ。

両親や兄さんと過ごした幼い頃の。
戦場で共に戦った仲間と。
熱い血と汗と涙を流した日々を。
私が生きたイヴァリース。
私が二本の足で歩いた大地。
命を賭してまで守ろうと思った、愛しい祖国。

私が精一杯に生きたあの日々に、既に大切な……思い出という大切な……宝を
手に入れているから――――――


―――などと言うものかッ!
確かに宝ではあるわ。大切な、私の数少ない宝。誰にも奪われない。誰にも奪えや
しない思い出。記憶。思慕の念……。でも違う。私が本当に手に入れたかった宝は、
宝箱は、そんなものではない。そんな甘い記憶ではない。
私が本当に手に入れたかったのは、唯一つ。
貴族の支配などない平等な社会。

あなたの言う宝箱に、それが詰まっているのなら、私は嬉しい。
欲しい。
何があってもね。
その為なら、何だってやるわ。
かのお伽話のように言うならば、「悪魔に魂を売ってでも」、かしらね。
けれども、そんな悪魔など、今のイヴァリースに居る筈もないし。ふふ。


クリスタルは―――もらうのではなくて、私のものを誰かに受け取ってもらうと、
……嬉しいわ。

クリスタルが人の業や英知が込められたものならば。
人の喜びや悲しみ、人の営みの記憶が封じられた結晶ならば。
クリスタルにはその人自身の遺志や決意も残っている筈よ。

私が生前成せなかった事。
私が遂げられなかった想い。
私の革命へ捧げた情念。
私が人としての生を懸けたもの。

もし私の死後に、クリスタルが残っていたのならば。
私の……革命の遺志が結晶と化していたのならば。

……私が斃れたあのとき、……私が力尽きたあの後……、ラムザはクリスタルを
手にしてくれただろうか。
私が貴族を深く憎む理由を、感じてくれただろうか。
ラムザが……私の革命の遺志を……受け継いでくれる事なんて、あるのだろうか。


は、……馬鹿よね……。
ベオルブの名を継ぐものが、私の遺志を継ぐ訳ないじゃない……。
貴族は生まれる以前から貴族で、死んだ後だって貴族でしかないのに。

私のクリスタルなんて、継いでくれる人が居る訳ないのに。

342 名前:名無し客:05/01/22 15:16

聖石を持つ者よ…
 我と契約を結べ…

聖石を持つ者よ…
 我と契約を結べ…
さすれば汝の魂は我が肉体と融合し
 永遠の生を得ることができよう…


汝の絶望と悲憤が我を喚びだした…
 さあ、我と契約を結べ…


343 名前:名無し客:05/01/24 19:40

ご飯が無ければ牛鬼を食べれば良いじゃない。


344 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/28 02:30


>>343 ご飯がなければ…………を食べれば良いのじゃなくて?

ああ、そうよ。
食べるものがなければそこらの魔獣を狩って食べれば良いのよ。
人に危害を及ぼす魔獣を狩れば、近隣住人に喜ばれる事でしょうし。
毛皮や牙は普通の動物以上に高く売れるわ。
五十年戦争の行軍中はともかく、旅団の野外活動中は実際にそうしていたわよ。

ああ、食べたわ。調理したわ。狩った。目に付く獣は狩った! 狩ったわ!
斬って撃って突いて殴って洗って切って刻んで焼いて煮て炒めて混ぜて干してッ!

牛鬼もミノタウロスもセクレトもッ、
チョコボも黒チョコボも赤チョコボもッ、
うりぼうもポーキーもワイルドボーもッ、
レッドパンサーもピスコディーモンもジュラエイビスもッ、
―――ボムやウッドマンだって料理の為の燃料にしたッ!

牛鬼は普通の牛と比べて筋が固いし臭いがあるからね、出来る限りじっくり煮込んで
臭みを取って柔らかくしてから食べた方がいいわ。
骨から取れるスープは絶品よ。
肉と同じで少し癖があるけれど、疲れたときにでも飲むと、す……っと体に染み込む
味が素晴らしいのよ。野菜との相性も抜群ね。

うりぼうやチョコボ肉の美味しさは言うまでもないわね。
肉も骨も、あらゆる料理に使えるわ。

後はそうね。
モルボルだけはやめておいた方がいいわ。
あなたが食事に対する正気を大切に思うならば。
上手く料理すれば珍味として珍重されるという話だけれど、生憎と生前にそのような
料理には出会えなかったわ。
……きっと贅沢な調理法が出来、調味料を贅沢に使える「持つ者」たる王侯貴族の
料理なのよ。モルボル料理なんてッ。
それか、余程命知らずの者の為の料理よ。
思い出したくない料理の一つね……。


―――あ、ああ、くそ、な、何で食について、しかも魔獣料理について語っているのよ、
私はッ!
そんな事を話そうとしているのではなかった筈なのにッ……!

確かに、私たちのように剣を振るえる、弓を撃てる人間―――実戦の経験があり、
人であろうが魔獣だろうが実際に対峙しても物怖じしない人間―――であれば、
動物の代わりに魔獣を狩って腹の足しにする事が出来るわ。

でも、殆どの平民は違う。

彼らがその手で振るうのは鍬や鋤。
彼らの弓矢は動物を狩る為の物。
私だって剣を握る前に魔獣と出会ったら、何も出来ずに怯えているだけだった筈。
何も出来ずに……兄さんの後ろでただ震えているだけだった筈……。

……普段の食事が満足に摂れないなら、パンや麦が手に入らないのであれば、
魔獣を料理して我慢しろ……ですって?

ふざけないで。冗談じゃないわ。驕りよ、傲慢よ、それはッ。
王侯貴族並みのね。

魔獣を狩るのは動物のそれとは全く違う。常に命懸けなのよ。
普通の動物を狩るのに失敗したら、また次の獲物を探せばいいだけの事。
でも、もし魔獣を狩るのに失敗したら……狩られるのは自分の方よ。
失敗は即ち己の死を意味するわ。

食料がなければ魔獣を食べればいい、狩ればいいというのは……「死と隣り合わせに
なって食料を得よ」と言っているのと同じよ。
平民が……持たざる者が……剣を振るう術を持たない善良な人々が……出来る
訳がないッ!


―――あなたは、「他に食物がないなら豆スープだけで飢えを凌げ」と言っているのに
等しいわ!





……う、く、くそうッ、ま、まめ、豆スープなんか、豆スープなんかッ……!


                                               _| ̄|○

345 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/28 02:31


(>>343に対するレス>>344の要約)


*ななしきゃくの とげのあることば!
           いやみなことば!
           すくいようのないことば!
           どくのあることば!


*みるみる は こころに きずを おった!

                           _| ̄|○




    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  ゲームが違うクポー。
   W     ) \ ___________
    d | |
    (__)_)

346 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/28 02:31


>>342は……ごめんなさい。
きちんと返したいから明日以降……になると思うわ。
本当にごめんなさい。

出来れば、明日。
いえ、できる限り、明日にッ。

347 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/01/29 05:16


……ごめんなさい。
>>342は後少しだけ考えさせて。



2月14日……宝瓶の月26日?

私の誕生日から数えて丁度一週間目の日ね。

それが、何か?




……何て嘘、よ。

……ちゃんと覚えているから、ええ。

348 名前:名無し客:05/01/30 21:07

ミルたんハーケン!!

会えて感激なのでハァハァします。
ミルたんハァハァ…ミルたんハァハァ…ヴッ!!
(あまりの可憐なミルウーダの姿に倒れますた)

349 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/02 04:06


>>342


聖石を持つ者よ…
 我と契約を結べ…

聖石を持つ者よ…
 我と契約を結べ…
さすれば汝の魂は我が肉体と融合し
 永遠の生を得ることができよう…


汝の絶望と悲憤が我を喚びだした…
 さあ、我と契約を結べ…




……いつ頃からだろう。
「それ」が聞こえるようになったのは。
「それ」が聞こえるような気に、なっていたのは。

何が良い事なのか悪い事なのか、分別のなかった幼い頃からでは、ない。
兄に少しでも近づきたくて剣を握った頃からでも……ない。
義勇兵としてあの五十年戦争に参戦した頃……か。
戦場で、毎日死と隣り合わせに生き始めた頃……なのか。


「それ」は声だった。
囁きだった。
叫びだった。
呻きだった。

闇い、声だった。
地の底よりも深い場所から、声が、囁きが、叫びが、呻きが、手を伸ばしてくるような、
そんな深く、闇い、声だった。


けれども、そのときは、「それ」はただの声以外、何者でもなかった。
私は憤りこそ感じていたものの、絶望などしていなかったからだ。

350 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/02 04:06


聖石を持つ者よ…
 我と契約を結べ…

聖石を持つ者よ…
 我と契約を結べ…
さすれば汝の魂は我が肉体と融合し
 永遠の生を得ることができよう…


汝の絶望と悲憤が我を喚びだした…
 さあ、我と契約を結べ…




……貴族による、骸旅団討伐隊が本格的に動き出した。
副団長の裏切り、処刑と続き、旅団内部は崩壊の兆しを見せ始めた。

貴族の手際はこちらが想定していたものよりも、ずっと早かった。
こちらの動きが完全に読まれていると感じた。
内通者が居るのかとさえ疑った。
……仲間は信じなくてはならないのに。
背を預けて戦える仲間を、信じなくてはならないのに。

生きる為には逃げるしかなかった。
逃げる事しか選択肢は残されていなかった。
貴族に捕まるのは嫌だ。
貴族に殺されるのは嫌だ。


……声が大きくなってくる。
あの、闇い、声が。

私のなかにある、見かけだけは頑丈な不安の扉を無理矢理こじ開け、その声は
心にゆっくりと滲み込んでくるような気がした―――。

351 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/02 04:07


聖石を持つ者よ…
 我と契約を結べ…

聖石を持つ者よ…
 我と契約を結べ…
さすれば汝の魂は我が肉体と融合し
 永遠の生を得ることができよう…


汝の絶望と悲憤が我を喚びだした…
 さあ、我と契約を結べ…




……ベオルブ家の末弟に、情けを掛けられた……。
斬られた傷がずきずきと痛む。
仲間の回復魔法で傷は治った筈なのに、鈍痛が収まらない。

あの憎き貴族の息子たちに仲間が何人も殺られた。
隊長である筈の私は情けを掛けられておめおめと生き延びて……!

団員は皆、逃げ回る事に疲れている。
けれども、貴族に屈する事など出来る筈がない。
大人しく投降した方が良いと言い出す者も出始めた。
何を馬鹿な事を。
投降しても、見せしめに多くの貴族の前に引きずり出されて処刑されるだけだ。
それこそ、最悪の死に方だ。

討伐隊の包囲網がじわじわと縮まり、迫ってくるのを感じた。
それは、精神的な意味でも。
貴族の、討伐隊の内部で、裏で、何者かが、旅団の崩壊を、団員の死を、私の部隊の
逃亡劇を、ほくそ笑んで愉しんでいる者が居る。
そんな気がした。


私は……私たちは……何処へ逃げれば良い……?
……教えてよ、兄さん……。

私たちは、このまま何も出来ずに……。
このまま……貴族に討たれて……。

―――嫌だ。

死にたくなんか……ない。
貴族を、貴族社会を、階級社会を打ち倒す前に、死にたくなんか……ない……。

352 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/02 04:09


聖石を持つ者よ…
 我と契約を結べ…

聖石を持つ者よ…
 我と契約を結べ…
さすれば汝の魂は我が肉体と融合し
 永遠の生を得ることができよう…


汝の絶望と悲憤が我を喚びだした…
 さあ、我と契約を結べ…




―――妙に心地よい薄暗さに身を任せていた。
自分の身体から、温もりが……血が、失われていくのが分かる。
驚く程はっきりした意識が、それを冷静に理解していた。

自分から流れてゆく血だまりの中で息絶えていく。
戦場では当たり前のような光景だったのに。
いざ自分がその立場となると。
何だか可笑しかった。


……声が聞こえてきた。
あの声が。あの囁きが。あの叫びが。あの呻きが。
私のなかの扉を突き破ってその手を、触手を伸ばしてくる。

永遠の生、永遠の、永遠の、永遠の生! 永遠の生!
それがあればどんなに嬉しい事か!
貴族を倒す為にこの命が永らえる事が出来れば、どんなに喜ばしい事か!

でも違う。
私は私としての生を全うしたかった。
私は人間としての命を全うしたかった。

私は強い肉体が欲しかった。
でも、私が欲しいのは。
神だか悪魔だかの肉体ではない。

私は神に、聖石に選ばれるような高潔な英雄ではない。
私は悪魔に魅入られるような人間でもない。


私はこのまま自分自身の肉体で死んでいくんだ。
私はこのまま私の生を全うして死んでいくんだ。

私は……このまま……ひとりの人間として死んでいくんだッ!

353 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/02 04:09


……ずっと聞こえていた声。
ただの幻聴だったのかもしれないわね。
今でも、そう思うわ。
く……くく、そして今ではこうして死後の恥を晒しているという訳よ。

あの声に応えていれば、何がどうなっていたのか。
それは分からないわね。
私は聖石に選ばれるような、伝説の……お伽話のゾディアックブレイブではないのだし、
兄さんと違って英雄と呼ばれる類の人間でもない……。
それは、私自身が最もよく知っている事よ。

私は特別な力を持った人間ではなかった。
強い人間でもなかった。
でも、人の歴史とは、そういう者たちが積み重ねていくものでしょう?


聖石を持っていれば、私の悲憤に応えてくれるの?
何が?
誰が?
……神? ……それとも、悪魔?

354 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/02 04:10


>>348

あ、ああ……訪ねて来てくれてありがとう。
私も会えて……嬉しいわ。

ふふ……やっぱり嬉しいのよね、私は。
こうやって人が来てくれる事が。
ほの暗い良い闇の中に、じっと孤独で居る気持ちって……分かるかしら?
闇が私を抱擁してくれるのよ。
まるで湿ったようなひんやりとした、冷たい手で。
こうやって喋っていないと、闇に閉じ込められそうになるの。

暗くて……あなたの顔がよく見えない。
あなたの声も聞こえない。
もっと近づいて。
もっと大きな声で喋――――――


…………。


……あなたの眼は曇っているようね。
この暗さのせいだけではなく。


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  人の事言えないクポー
   W     ) \ _____________
    d | |
    (__)_)


わ、私の、何処をどう見たらッ、「可憐」なんて言葉が出てくるのッ!?
こ、言葉の使い方を根本から間違っているのではないのッ!?


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  「目薬」の使用をおすすめするクポー
   W     ) \ ________________
    d | |
    (__)_)


そ、それに何よッ!
そんなに息を荒らげてッ!


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  病院行きをおすすめするクポー
   W     ) \ ________________
    d | |
    (__)_)


わ……私は可憐などと言われるような容姿でもないし、な、何でそんな、わ、私を見て、
そんな、こ、興奮なんかしているのよッ!?
私の何を見て、そんな事をしているのよッ!?


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  流行りの悪い風邪だと思うクポー
   W     ) \ ________________
    d | |
    (__)_)


そ、それにッ、ミルたんと呼んでるしッ!
あ……な、か、勝手に倒れないでよッ!

勝手に、倒れ……ないで……。
……お願い。
そんな、私を置いて、まだ何を話してないのに、勝手に、一人勝手に倒れないで……!

お願い……だから。

355 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/02 04:12


……花は、2月2日の誕生花ともされる「待雪草」ね。
太陽が昇ると3枚の花びらを開き、午後には雪のしずくのような形に閉じる。
別の国での名前は「スノードロップ」……。

花言葉は「希望」。





いえ、あ、あの。

……2月2日の誕生花って……。
「ぼけの花」だったり、花言葉が「純潔」だったり……その、な、何かが違うもの
ばかりだったのよッ!

356 名前:名無し客:05/02/02 19:14

某ゲームのように自分の二つ名を考えてみてください
例:純潔の名無し

357 名前:某王子 ◆zEfhYrPOA. :05/02/03 02:16

突然の訪問、失礼いたします。
ですが、立場上名を伏せることをお許しください。

誕生花の話題、でしょうか?
2月2日でしたら、アネモネの花もそのうちに含まれますね。
この花の、別名は・・・。
・・・ええ、私と同じ名です。少々、気恥ずかしいものがありますが。

ttp://www.asahi-net.or.jp/~pc4y-ktu/anemone.html

2月7日の誕生花は、勿忘草とお聞きしております。
開花期はアネモネの花と同じく4月からですので、
貴女が生まれたその日に、墓前にお備えすることはかないませんが。

ですが、その花言葉にもありますように、
革命に殉じ、イヴァリースの貴族のあり方に一石を投じた貴女を、
皆は決して忘れることはないでしょう。
勿論、私もその中の一人です。

http://eco.goo.ne.jp/nature/plant/data/data277.html

では、陰ながら貴女のご冥福をお祈りしております。

358 名前:名無し客:05/02/03 19:19

大佐:アネモネやクレマチスは汁がつくとかぶれることがある。剪定するときは手袋をした方がいいかもしれんな。

359 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/04 04:15


>>356

某ゲームって……何を指しているのかしら。
かのDQの基になったという、地下迷宮探索RPGこと、ディープダ……【おおっと】……
ではなくてッ。
魔法使いから魔除けを取り戻す為に、地下迷宮奥深くに潜る冒険者たちを描いた
RPGの事かしらね?
それには二つ名とは少し違うようだけれど、迷宮で遭遇するモンスターには「不確定名」と
いう名前が設定されていると聞くわ。


「―――ちょっと待つクポ」


 *【不確定名・白い怪生物】が現れた!


       ∩ _                      ;;∩;;∩;___
     (゛`゛ ゛゛)        ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;        ;;| ゛ -゛゛)
    ⊂ ___--ヽ___    __/゛゛゛   ゛\_    __/゛゛゛\、⊃
     ;;|;;    ゛゛--____/゛゛        ゛|、、--゛゛     ;;;|
     :|;;;       ::/   ┌-v--、   ;;|゛       ;;;;;|     「ク、クポ?」
     :|;;;;;      :/: ゛____(◎::::◎:)___゛ :|::      ;;;;;;;/
     ::|;;;;;;;;     |;;;  (;;;;;ヽ-----;;゛;;) :|;;     ;;;;;;;;;/
      |;;;;;;;;;;;; 、  \  ゛-| ̄゛| ̄;| ̄ ::/  ゛ヽ、;;;;;;;;;ノ
       \;;/゛:    ゛   |  |  |      ゛:\;;/゛
       、/;;         |   |  |       ゜;;||
       ;/;          |   |  |;        ;;|;
      ;;;|;           |     |        ;;|
      ::|:            |     |         |
       | ::          ゛----゛゛       :: |;
       ;ゝ;;;;                     ;;;;;;/
        ゝ;;;;;;;;                  ;;;;;___|_
     、_- ̄;;;;゛\___;;;;;;;;;;;        ;;;;;;;;;;;;;;;;;__/   ゝ
     :|____∧_    \_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::__/--゜__ く ̄゛゛
      ゛゛゛| 、/|  /゛  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ ;| \__>
        ゛-゛ ゛--゛゛            ゛゛-゜


え、なッ……、何者ッ!?
姿を表しなさいよッ!


 *【不確定名・白い怪生物】が話しかけてきた!


        ∧
       _/:|:゙i、        _,,,,,,,_
    .,r;'"_゙'V'゙_`ヽ、   ./´   .゙ヽ,     「ク、クポポ!?
    / l゙r。;r〒、;。゙i i,  ./ ,/゙⌒l::::::::::!     どうなってるクポ〜!?」
  .ノ  ,ラ゙ l. ヾ,'゙ .゙ヽ、! /   ヽ;::::;ノ
  .i゙  、,(:、,,,,,,,,,,,,,、)/゙  ノ ./     ~´
  .ト-、;ィ゙!゙'==''゙.'iス7"|ノ゙
  _゙!、´'゙`       ,、く,
 '-Lィ">------‐<,゙i-''゙


その喋り方は……。


 *なんと! 【不確定名・白い怪生物】は、モーグリだった!


                           ,、-ー...、
                             ,':::::::::::::::ヽ
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           , -、 , -'''''、|     ``ヽ、          ..::::::|
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        |         , -、    `..   l ヽ    ...::::::::::/
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            l                 ;;;;;;;;;;;;;;;-'    ,:;:;.,
         ヽ                ヽ:;:;:;:;:;:;.,.,.,.,.,.,;:;:;:;:;:;.,
          `、                ;;;|  '''':;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:,
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             `ヽ、,__       ,-、.   ;|     .;:;'''''':;:;:;'''':;:;:;:,
                ~´` ー―ー"  i::..  /          ''  ':;:;:;,
                        ヽ:::./             ':;:;:
                             ̄              ':;:
                                        ':;
                                         ':


あはははは!
何て分かりやすい例ね。


       ○
     ∧_/∧
    ´     ヽ   「酷いクポ、理不尽クポ!
  へ!  ミ゚ 0゚ミ
  ~ ;  つ  つ   モグは■eの象徴するキャラクターでありアイドルでありI♥$であり、
    、  _,ノ     スライムを除く全ての■eキャラはモグの前に跪くべきであり、」
     し'ヽ_)


白い怪生物、ね……なるほど。ふふ。
確かに地下迷宮でモーグリ遭遇する事があれば、白くて朧げな怪しい姿にしか
見えないわね。あはは。


       ○
     ∧_/∧
    ´     ヽ   「わ、笑うなんて酷いクポ。くらえクポッ! カウンタークポ!
  へ!  ミ゚ 0゚ミ
  ~ ;  つ  つ   豆スープしか食べてなかった剣士なんて以下のような姿クポ!」
    、  _,ノ
     し'ヽ_)



 *【不確定名・やつれた姿】


 _          ___
 |  \       / 〉 ヽ
  \ \_   _| _ ^ _ .|_    _
    \ \  ̄|| {(__) (__)} || ̄ ̄/     ――――――ッ!!!
   / /.\ \ ||  Y、_^_ ,Y  ||  /\
   || |   \\゙=||_____||=" / \ \
  | ̄|     \\` - ´  _/     \;Y|
  ( つ{      | \\   |      | ||
   ~       [二((\\_]      / ⌒)
         /    ̄ \\ , =/二;l|
        <_          \//LLL||)
        / / ̄ ―-― ~、\'-' ` -' ~
        \\       \\
          l二l        / /
       <__>     / /
                 lニl
                /  /_
                <    >
                  ̄ ̄





 (――――――しばらく おまちください)

360 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/04 04:17


あ、ああ、それで。ええと。
>>356純潔の名無し。

…………。

……その二つ名、名乗っていて恥ずかしくないの?
あなたがそう望むのなら、そう呼ぶけれど。……純潔の名無し。
……呼び掛ける方も何だか気恥ずかしいわね……。
大体、純潔って……。
……ま、まあ、いいわ。

あなたが……純潔の名無しが言っているのは不確定名ではなくて、二つ名、よね。
二つ名が付けられるのは……正直憧れるわ。
「雷帝」「銀の貴公子」「銀髪鬼」……いずれも傑出した剣士に与えられた二つ名ね。
同類として「聖騎士」や「天騎士」などの名称もあるかしら。
彼らは目標……と私が言うのは烏滸がましいかもしれないけれど、一人の剣士として
憧れの存在だったのは確かよ。

―――皆貴族だけれどねッ!


ねえ、理不尽だと思わない?
悔しいと思わない?
どんなに卓絶した剣士であっても、身分が高くなければ二つ名さえ付けて貰えない。
付けて貰っても歴史に埋もれてしまう。
結局歴史に名を残すのは……貴族や王族のような、自ら歴史書を書き記す事の出来る
身分に居る者たちなのよ……。
兄さんがどんなに卓抜した騎士だとしても―――いえ、「だとしても」なんて仮定ではなく
実際にそうなのだけれど―――現状では他の貴族出身の騎士に埋もれて生きるしかない。
実力の劣った貴族の陰で生きていくしかない。
そんなの、絶対におかしいわ。


話が逸れたわね。
歴史に残るようなものでなくとも、二つ名を貰う事が出来るのは栄えあることよ。
例え二つ名でなくとも、

―――イヴァリースの守護神はガリオンヌにあり。××の名の下にこそ勝利がある。

等と呼ばれたら、それはもう……剣士にとって、最高の栄誉と言ってもいいわ。

私?
私は……ふ、ふふ……二つ名が付けられる程の実力はなかったから。
それに、革命の志士なんてやっていると、不名誉な二つ名は沢山貰えども、栄誉ある
二つ名なんて貰える筈がないわよ。
生前は取り立てて二つ名が欲しいとも思わなかったしね。

でも……ここでなら。
私だって……私のような実力の者だって……二つ名を貰っても、付けてもいいわよ、ね。
私だって……英雄と云う人々の存在に近づこうとしたって……いいわよ……ね。
……とは言うものの、凡人の限界かしら。全然思いつかないのよ。
仕方ないから、ここの本来のスレ主である書記官さんの二つ名を考えたわ。
私のは思いつき次第書くかもしれないから、今はこれで許して欲しいの。


●書記官さんの二つ名

→「永遠に紅い幼きロランベリー クピピ」


……パクリ?
何の話かしら?





    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  「豆スープ剣士」ミルウーダ・フォルズ
   W     ) \ ___________________
    d | |
    (__)_)

361 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/04 04:17


……ごめんなさい、今夜はここまで。
良い夜を。

362 名前:名無し客:05/02/04 08:36

パクリというか拝借先の吸血鬼もばりばりの貴族だったような………。
つまり無意識に毒されているという事ですね、( ´,_ゝ`)プッ

363 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/06 06:36


>>357

ようこそ、ゼフィール王子様?
お名前を伏せてお忍びでいらっしゃる程、ここは胡散臭い場所でもない筈よ。
元々は書記官さん所有の平和な土地なのだし、あなたの命を狙う者はここに来ないわ。

私を除いて。

ふふ、冗談だけれどね?
あはは。王子様に対して、失礼な物言いだったかしら。
高貴な方を前にすると、どうしても緊張して口が滑ってしまってね。
無礼があればご容赦を。
酔狂な趣味をお持ちの王侯貴族だって、亡霊を打ち首にしても面白くないでしょう?


誕生花なんてもの……私が知っていると思っているの?
苦労して調べた結果よ、あれは。
……本当は花ではなくて、他のものを捧げたい。
でもそれは出来ない。
だから、多分世間的に無難だと思われるものを選択しただけよ。
あ……ま、まあ、自分の誕生花を貰うのは……まあ、その、嬉しい、けれどね。
ええ。

博学な王子様と違って、私は花の名前は分からないわ。花言葉もそう。
幼い頃はともかく、戦争中は花を愛でる機会も時間もなくてね。
アネモネも、見た事はあるのでしょうけれど、それがどんな姿をした花なのかは
分からないわ。
ふ……ふふ……、その、風の神の……王子様の名前を冠しているという花は、あなたに
似た、さぞ可憐な花なのでしょうね。
王子様は宮殿で四季折々の花を愛でているのかしら?
それとも―――別の意味の「花」たちを愛でているのかしら?
美しい、人の形の。
あははは!


勿忘草? あ、ああ、勿忘草はよく知っているわ。
あの花だけはきっと忘れる事はない。
だって、あの人から…………い、いえ、何でもない。何でもないのよッ!
今言った事は忘れなさいッ。忘れて、お願いッ。
く、くそ、本当に口が滑ったわ。

……ごほん。


皆は決して忘れる事がない……って。
皆? 皆って? 誰よ。どこの誰の事を指してそのような事を言っているのよ?
イヴァリースの民? オルダリーアの民? あなたの世界のあなたの国の民? ■e?
皆が忘れる事がない……なんて。
嘘よッ。それは。

皆忘れていくわ。
今、私を覚えている人だって、いつかはきっと忘れるのよ。
歴史家だって私の事など一文字たりとも記さない。記す訳がない。
いえ、歴史に骸旅団の名前が刻まれるかどうかすらも分からないわ。

後世の歴史家の書いた歴史書に記されるのは不確かな事ばかりなのは自明の理。
それは平民の私だって知っている事。
真実が書かれる事は稀、……真実だって時の権力やその歴史家自身の手によって
捩じ曲げられる。
書かれているのは権力者……王侯貴族の事ばかり。
もくしは上手いことのし上がって財と地位を築いた僅かな平民の事だけ……。
歴史の底流で血を流す平民は、決して歴史書に書かれる事はない。
歴史に残る事はない。

……兄さんの名は刻まれる事になると思うけれどね。
革命を成した、平民出の偉大な騎士として……。

……一石を投じた? 私が? この私が?
ああ、そう信じたいわね。いえ、そう信じてるわ。
後世にこの名が残る事はなくとも、私の辿った道は決して無駄ではなかったという事を。
貴族の在り方が変わらなくても変わっても、私には関係ないわ。
私の望む事はそんな彼らの在り方などではなくて……貴族という仕組みそのものの
廃絶なのだから。


……王子様に気遣っていただけるなんてね。
私に優しい言葉なんて……掛けないで。
私が王侯貴族を憎むように、あなたも私を蔑めばいいじゃない……。

―――くそッ!

364 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/06 06:37


>>357(おまけ・閲覧は自己責任で)

妾だとか王侯貴族の恋愛だとか、好きに語っているけれど。
あなたが言いたい事って、つまりこれでしょう?


「僕を見てよ、父さん! 誰か僕を誉めてよ!」

 ↓

「僕を見捨てないで! 僕を殺さないで!」

 ↓

「裏切ったな! 僕の気持ちを裏切ったな! 父さんと同じに裏切ったんだ!」

 ↓

「(こんな腐った世の中)気持ち悪い……。(だから壊してしまおう)」


違うの?


……心の奥底に感情を溜め込み、己の真の心情を隠し通すのはある種の美徳なのかも
しれないけれど、あまりそれを貫き過ぎても良くないわよ。
体の為にも、心の為にも……周りの人間の為にもね。
だからと言って、欲望を解放して私利私欲に走る王侯貴族は論外だけれど。


私は……自分自身に嘘を吐き続けられる程、強い人間ではないからね。

365 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/06 06:38


>>358

……ちょっと待って。
大佐って……誰よ。

「大佐」なんて呼ばれている人は骸騎士団にも旅団にも居なかったし、他の騎士団に
そのような騎士が居るとも聞いた事がないわ。
貴族の間でもそんな人間は確認された事がないし。

書記官さんの世界の人でなければ……。



……もしかしたら、この人物の事かしら?


ttp://www3.to/musuka


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366 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/06 06:38


>>358

―――は、は、あははははははッ。

くそ、また貴族かッ! 王族かッ!
ろくでもないものを調べてしまったわね。
忘れるわ、こんなものは。そしてあなたも忘れなさいッ。今すぐにッ! 早くッ!


アネモネやクレマチスはかぶれる可能性があるのね。
幸いにも行軍中や旅団での活動で、それらの液が付いた事はなかったわ。
尤も他の植物でかぶれる事は多々あったけれどね。
悲惨よ、行軍中にかぶれると。
特に、しっかりとした鎧を着込んでいると、とんでもない事になるわ。
あ……ああ、私自身の経験ではないからねッ?


花の剪定なんて、した事がないわね。
私は庭師ではないから、幼い頃……少女時代に、野に咲く花を摘んだ事があるだけ。
摘んだ花を家に飾ったり、押し花やドライフラワーに、沢山繋げて冠にしたりね。
その頃は何も知らない子供だったから、その花の冠を使って「お姫様ごっこ」という
もので遊んだりして、ね。
こう……スカートの端を摘んで……花の冠を戴いて。
そして花の首飾りや髪飾りも付けて。
……まだ、貴族や身分を意識していない頃の話よ。


義勇兵として家を出てから、花を摘んだのは仲間の為にだけ。
仲間の、弔いの為。
彼らの粗末な墓に献花する為の花を摘んでね。
一人一輪ずつ、弔歌を歌いながら、墓に添えるの。
もしくは彼らに花を持たせて埋めたり……ね。

……私は……私の墓はどうだったのかしらね……。
私の墓前に、花を添えてくれる人なんて、居るの……かしら……。


……いいのよ、無銘の剣士の墓に花なんて……似合うものではないから。

367 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/06 06:40


ごめんなさい。
まだ残りはあるけれど、ここまで。

……>>362の名無し客に笑われて不機嫌になっているのではないわ、決してッ。
く、くそ、な、何が貴族よ、何がッ!


―――良い夜を。

368 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/07 03:22


>>362

あ……ああ、そ、そうよ。
あれは「拝借」しただけ。
私は「持たざる者」で、全てを「奪われた者」だから、ただそれらを奪い返そうと
しただけの事。……ただ、それだけの事、よ。
決して、安易な、パクリなどではないわッ。
―――分かっているわねッ?


彼らは……貴族は平民の全てを奪おうとするわ。
衣食住を始めとする財産、教育を受ける機会、教会へ通う時間、何もかも。
何もかもよッ!
貴族が奪えないのは思想だけ。
人の頭の中だけにあるものは何人たりとも決して奪えやしない。

私は貴族に命までも奪われたわ。
そして、命だけではなく、この後は生きた証さえ奪われてしまう。
後世の歴史家は私たちが生きた歴史をも塗り潰すのよ。
国を支配している王侯貴族の為に、都合の良い歴史を残す為に、反貴族勢力の
台頭などという汚点は全て消去しようとするのよ。奪おうとするのよ。

だから私は奪われたものを奪い返そうと貴族に訴える。
それで返してくれなければ、多少強引な手を使ってでも返して貰おうとする。
それだけの話。
……ただ、それだけの話。


閑話休題。
以上の話はただの雑談よ。
ただの雑談よ、本当に!


それで。
何よ。
な、何が、毒されているって!?
誰が、何に、無意識に毒されていると言うのッ!?

あ、あの、パク……拝借先の二つ名の持ち主が、どのような出自の者だろうが
関係ない話でしょうッ!?
吸血鬼だろうが悪鬼だろうが伝説の悪魔だろうが
な、何でそこまで「毒されている」なんて評されなければならないのよ!?
どうして私が毒されていると言えるのよ!?
こ、根拠を見せなさいッ、根拠をッ!


……待ちなさい。
分かったわ。真実が。
恐ろしい……真実が、ね。

あなた……貴族の回し者でしょう?
旅団を崩壊させた討伐隊の……一員でしょう?
ここが本来は書記官さんの所有する平和な土地だからと思って、私が手出し
出来ない場所だからだと分かっていて、そ……そういう挑発するような事を
持ち出してくる訳ねッ!?
そうやって私を、旅団員を、反貴族勢力を貶めようとするのねッ!?

くッ……どこまでも卑怯なッ……!


―――あ、な、な、わ、笑うなッ!
どこを見て笑っているのよッ!

369 名前:「FFDQスレの亡霊少女」ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :05/02/07 03:22



    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  自分の歳見てから二つ名を名乗れクポー
   W     ) \ ____________________
    d | |
    (__)_)

370 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/07 03:23


http://www.appletea.to/~charaneta/test/read.cgi/ikkoku/1080605646/n507

……ええと。

まあ、その、……ありがとう。
ここで楽しんで貰えるのは……ま、まあ、ええ、喜ばしい事ね。


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  素直に嬉しいと言えクポー
   W     ) \ _______________
    d | |
    (__)_)


……まあ、その、何よ、まさか、ね。
感想スレで名指しで意見を言って貰えるとは思ってなかったから……。
……何と、言えばいいのか、その。


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  無茶苦茶嬉しかった、と素直に言えクポー
   W     ) \ ____________________
    d | |
    (__)_)


…………。
……あ……その、あ、あ、あの。

……ありがとう。……その、あ……え……ええと、……嬉しかった。本当に。


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  全くもって素直じゃないクポー
   W     ) \ _______________
    d | |
    (__)_)


………………。

……で、でも、私、そんな、閲覧した人を無差別に罵ってなんかいないわよ!?
私の敵はあくまでも王侯貴族だけであって一般の名無し客は全然関係なくて
だから私は正体の分からない名無し客を無差別に罵倒したりはしていないし
それは過去の記録を見ればすぐに分かる事だしどうしてそんな感想や冤罪が
出てくるのか私にはさっぱり訳が分からないわッ!




   r' ̄ヽ
   L__ノl\
    ,-┘'└ ̄\
 ┌/        ヽ         ―――普段の行いが悪いクポ。
  /      _    ヽ
  |      /     /ニニ
  l     '       ' -┼
  Y:::::ヽ      _     | r.、
   ト、:::::|    /::|    |ノ:::::\
    l `'"ノ  /::::::::L_   "::::::::::::〕
   .\_ r−、|::∧∧__  イ\|^^
     /   レ' '     |







                                         _| ̄|○



371 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/07 03:24


       ○
     ∧_/∧
    ´     ヽ   ……モグを食べるのはやめるクポ。
  へ!  ミ゚ 0゚ミ   お、美味しくないクポよ?
  ~ ;  つ  つ  どんな料理名人でもモーグリは調理不可能クポ!
    、  _,ノ   マシュマロ食べたいなら自分で買って食うクポ!!
     し'ヽ_)



……調理、出来れば、食べられそうだけれど……。


…………。

……………………。

………………………………。

…………………………………………。

……………………………………………………。

………………………………………………………………。

372 名前:◆.XUaWC4Ma. :05/02/07 20:21

http://www.appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1039181508/372.jpg (8KB)


(どうやらアメジスト(2月誕生石)のペンダントらしい)



(どうやら誕生日プレゼントらしい)



・・・・・・・・・・・・



(どうやら何かしら気障ったらしい台詞を言おうとしたらしい)



・・・・・・・・・・・・



(そんな柄ではないので逃走)
 

373 名前:名無し客:05/02/07 22:37

ニフラム

374 名前:名無し客:05/02/08 22:48

愛に全てをですよ!
さあ、貴族を愛しましょう!

375 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/09 04:55


「たのしい誕生日」


世の中には行軍中もリーダーの誕生会をやる呑気な革命軍もあるらしいけれど……。
骸騎士団も旅団も、そんな能天気な集団ではなかったわ。

大体ッ、団員全員が命を懸けて革命を起こそうとしている最中に、部下を差し置いて
呑気に誕生日を祝おうとするなんてッ……!
そんなリーダーを補佐する立場の人間の神経をも疑うわ……。

--------------------------------------------------------

<行軍中も誕生日会を行う酔狂で能天気な革命軍の会話、抜粋>

*プライバシー保護の為、個人名は伏せてあります。


(リーダー30歳)

「おめでとう!!」
「とりあえず、おめでとうな。」
「おめでとう。」
「この日を迎えられたことを、父フィラーハに感謝しましょう。」
「中々大人の貫禄がでてきましたね。」
「みんな、ありがとう!!」


(リーダー31歳)

「おめでとう!」
「早く乾杯しようぜっ! 乾杯!」
「立派に成長したな。」
「誕生日おめでとうございます。」
「こんなことをしていると、革命の事を忘れてしまいますね。」
「ありがとう。」


(リーダー40歳)

「たまにはこんなパーティで息抜きも必要かもね。」
「今日は楽しもうぜ!」
「貫禄が出てきたな」
「神よ、このひとときを与えて下さったことを感謝します。」
「わざわざ呼んでもらって恐縮ですな。」
「みんな、ありがとう!」


((超中略))


(リーダー99歳)

「まさか99歳の誕生日を祝うことになるなんてね……」
「おいおい、こんな歳になるまで一体何やってんだよ!」
「さすがにこの歳で闘うのは辛いぞ」
「父フィラーハよ、我らに祝福を……」
「この歳で一体何をしようというのですか?」
「…………。」

--------------------------------------------------------


……誕生日を祝福している彼らは、どうやら人間ではなかったようね。
不死なのか……、長寿の民の類か……。
く、何て呑気なッ……!
革命を志す者たちだと思ったのに……道理で分かり合えない訳ね……。


大いなる神よ、彼らに安らぎのときを……ファーラム。

376 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/09 04:56


>>372

幼い頃、誕生日は特別な日だったわ。
明日になれば自分は一つ大きくなれるんだ、大人に近づけるんだ、……兄さんに
近づけるんだと思うと、前の晩から興奮してなかなか寝付けなかったわね。
ふふ、誕生日にだけ大きくなるのではないし、兄さんとの年齢差が縮まる訳では
ないのにね。

誕生日の夜は食生活が一変したわ。
その日にだけ出る、特別な甘い焼き菓子。
食卓からはみ出すほど目一杯並んだ、皿。
豆スープだけではない、沢山の料理。
水で薄めない、ミルク。
家族に遠慮なく出来る、お代わり。
その日にだけ味わえる、満腹という感覚。
神に感謝し、家族に感謝し、そして私自身の誕生日に感謝をしたわ。

「毎日が誕生日ならいいのに」

……そんな事を思っていたわね。
私の幼い頃の誕生日は、非日常を体現したものだったの。
日常において、幻想を体験出来る日、持たざる者が望むものを手に入れられる
数少ない日、……それが誕生日だったのよ。


剣を握ってから、全てが変わったわ。
私自身も、周りの人間も、それらを取り巻く環境も、そして誕生日の意味も。
誕生日は、ただ一つ歳を取るだけの日となった。
特別な筈だったその日は、ただの流れゆく日常の一つとなったわ。
そして私自身も誕生日など気にしなくなって……。
幼い頃は、あれ程待ち望んだ一日だったのに。
あれ程素晴らしいと思っていた一日なのに。

周りは皆、生きる事に精一杯で、誕生日を祝福してくれる人など居なかったわ。
剣の稽古中に迎えた誕生日もあった。
戦場で迎えた誕生日もあった。
逃亡した野山で迎えた誕生日もあった。
でも、それはいつも一人きりの誕生日……。
周りにどんなに大勢仲間が居ようと、兄さんが居ようと……一人きりの誕生日だった。
でも、戦場ではそれが当たり前だから。
ただの一女剣士の誕生日など、祝おうとする人が居ないのが当たり前だから。
誕生日は……一人で迎えるものが当たり前だから……。


……だから……。

…………そ、その、ええと。

………………つ、つまり。その。う、あ、ああ、ええ。あの。


………………………………ありがとう……。

……その、気遣いだけでも、私は、嬉しいのに……。



……誕生日は……やはり特別な日よね……。
…………ありがとう……。


……ええと、そ、その。な、何と言うのかしら。ええ、と。
す、す、少し、こ、ここ、こ、ここで、ゆっくり――――――ッ!?



―――に、逃げられたの……!?

377 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/09 04:58


>>373 「ニフラム」

……天にも昇る気持ちって……こういう事を言うのかしら……。
誕生日って……素敵ね……。
ふ……ふふ……アメジストって、綺麗な色をしているわ……。
深くて、何もかも包み込むような色。それでいて少し悲しみさえ感じさせる色……。
2月……宝瓶の月を含む月……。
私とあの人の月……ふふ……。

あは……はは……何だか、気持ちがふわふわしているわ……。
優しい何かに抱かれているような心地がする……。
幼い頃に……本当に幼い頃に母親の胸に抱かれて時は、こんな気持ちだったの
かしらね……。
もう……思い出せない、もう、思い出せない……わ……。

気持ち良くて、何だかもう、革命とか……貴族とか……貧困とか……豆スープとか……
豆スープとか……豆スープとか……豆スープとか……豆スープとか……豆スープとか……
そういう事などどうでも良くなってきたわ……。
何でも許せるような気がして……温かい気持ちが沸いてくるような気がして……
いえ、それ以前に全てがもうどうでも良く……なって……きて……。

天にも昇る気持ちって……こういう事を言うの……か……しら……。
あ、ああ……光が見えて……きた……。
光の彼方に消えてしまいそうな……






















http://www.appletea.to/~charaneta/test/read.cgi/ikkoku/1088451368/n829

>貧乏人は豆を食えー!


………………。
………………………………。
………………………………………………。

>貧乏人は豆を食えー!
>貧乏人は豆を食えー!
>貧乏人は豆を食えー!
>貧乏人は豆を食えー!


―――はッ。
うっかり光の彼方に消え去ってしまうところだったわッ。

く、世の中には傲慢な貴族が何て多い事かッ!
私はこのまま消え去る事など出来ないッ!
革命も成せずに、何も出来ずに、このまま土に戻ってなどいられるかッ!
貴族を、王族を、そしてその悪しき社会の仕組みを変革する為にも、私は……私はッ、
このままでも革命を続けていくのよッ!


……いつかこの貴族にも目に物見せてやるッ―――!!

378 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/09 04:59


と云う事で、明日の為にも今日は休むわ。
良い夜を。

379 名前:名無し客:05/02/10 10:17

つ【丑の刻参りセット】

380 名前:名無し客:05/02/10 18:55

http://www.appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1039181508/380.jpg (53KB)

つ【携帯肉焼きセット】
うまく焼けたときには「上手に焼けましたぁ〜」の音声つき。
肉は・・・その辺のチョコボとかポーキーから適当に。

381 名前:名無し客:05/02/10 18:58

つ【うさ耳】

382 名前:名無し客:05/02/10 19:42

つ【グランドヘルム】

383 名前:名無し客:05/02/10 20:43

【丑の刻参りセット】をさらに有効に使えるよう、
一刻館中の王侯貴族の髪の毛を採取しておきました。
これを藁人形の中に入れて使ってあげてください。

384 名前:名無し客:05/02/11 23:16

つ【カオスブレイド】
つ【エスカッション(強)】

385 名前:名無し客:05/02/12 03:45

つ【革命成就セット】

386 名前:名無し客:05/02/12 05:45

可哀想な貧乏平民幽霊に物をめぐんであげるスレはここですか?

387 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/13 06:44


ttp://www.takaratoys.co.jp/ma-mail/

…………ま、めーる……。


豆は鑑賞するよりも食べた方がいいに決まっているのに。
折角の食料を食べないで、どうしろというのよ。
文字の刻まれた豆を贈るって……何て酔狂な事を。
これを考えたのは、余程恵まれた環境に居る人物なのでしょうねッ。







それ、で。


…………………………私って、そんな、尻の軽い女に見られているかしら。

ま、まあ、ね、そ、その、ね。
……惚れた相手には……その、望む事を何でもしてあげたいと思うけれどね。
で、でも……わ、私ッ、まだ、何もしていないのにッ……!
まだ、手も


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  大人も子供もおにーさんもおねーさんも、
   W     ) \ ___________________
    d | |
    (__)_)


まーざつー。

―――って何を言わせるのよ、この白い怪生物ッ。


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  このスレッドは全年齢対象クポ
   W     ) \ ________________
    d | |
    (__)_)



……私が何をしたと言うのよ。

388 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/13 06:44


>>374 「愛に全てを」


……「愛に時間を」?


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  それは聖剣伝説2の音楽タイトルクポー
   W     ) \ __________________
    d | |
    (__)_)


……そのくらい私だって知って


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  それ以前に「愛に時間を」はロバート・A・ハインラインの小説のタイトルで
   W     ) \ つまり有り体に言えばパクリクポーパクリクポーパックリクポ〜
    d | |     \ _____________________________
    (__)_)



……だから、私が何をしたと言うのよ……。

389 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/13 06:44


気を取り直して、改めて。


>>374

な……何を馬鹿な事をッ!
あなたは自分が何を言っているのか分かっているの!?
その言葉を理解して口から発しているのッ!?

―――「汝、隣人を愛せよ」……だったかしら。異国の神の信徒の教えは。
私たち平民にとって王侯貴族は隣人ではないわ。
そして貴族も私たちを隣人と思っていない。

貴族が私たちを人として見ていないのは……嫌な事だけれど、もう、呼び覚ましたくない
記憶だけれどッ……既にある貴族から言質が取れているわ。
それは私がこの身をもって体験している事。
貴族は……一般的な貴族は平民を家畜としてしか見ていないのよ。
僅かばかりの食料を与えれば、いくらでも好きに扱って良いと思っている家畜と……ね。

あなたは。
家畜を人だと思う?
家畜と対等な立場に居ると思う?
家畜を良き「隣人」と見なせると思う?
家畜と理解し合えると思う?
家畜と情を交わす事が出来ると思う?
……口惜しいけれど、貴族にとっては私たちに対してそういう感覚なのでしょうね。
確かにこのような思想をしていたわ……あの貴族の少年はッ。

貴族が私たち平民を家畜扱いするのと同様に、私も貴族を対等に見る事が出来ない。
皮肉な事にね。
彼らが同じ人間だと云うのは頭では分かっているの。
同じ食べ物を食べて、同じ空気を吸って、同じ景色や書物を見て同じように感動出来て、
同じ言葉を話して同じ赤い血を持った……紛れもない同じ人間という事は分かっているの。
分かってはいるのよ、頭ではッ!
頭で分かっていても、どうにもならない事ってあるでしょうッ!?
こう、泣きたいくらいに何とかしたいのに、どうにも出来ない感情って誰でも持ちうるもの
でしょう!? ねえッ!? そうでしょうッ!?

あなたはッ。
自分を虐げる者を愛する事が出来るの?
自分を人間としてでなく、家畜としか見る事の出来ない者を愛する事が出来るの!?
自分の所属していた集団を壊滅させ、仲間を死に追いやった者を愛する事が出来るの!?
自分の命を奪った者を愛する事が出来るのッ!?

―――出来るのッ? あなたにはッ!?

……私には出来ない。
私が心の狭い人間だと思えば……そう思って嗤えばいいわ。
私は……これらの事まで許せる心の広い人間ではないのよ……。


……私は自分の気持ちに「偽らざる者」なの。
私は「持たざる者」ではあるけれど、私自身の心には嘘をつきたくないの。
如何にあなたが人の気持ちや感情を「利用する者」であっても、私が所詮「される者」で
あっても、私は、私は……貴族への「愛に全てを」捧げる事など出来やしないわッ!

残念ね。
あなたの発言とは相容れられそうにないわ。





    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  モグにこの心を汚せというのかクポー
   W     ) \ __________________
    d | |
    (__)_)


……思い通りにいかないのが世の中だと割り切りたくないから。

390 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/13 06:45

http://www.appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1039181508/390.gif (3KB)


>>379 つ【丑の刻参りセット】

これを、私に……?
……あ、ありがとう……。









それで、これって……藁の人形と、長い釘と……金槌?
随分と変な組み合わせね?
どういう類のものなのかしら。
もしかして、他国の少女はこのような……およそ物騒とも言えるような……人形で
ままごとをしているとか……。

……私だって、もう少しまともな人形で遊んだわよ。
そりゃあ……物を持っている人から見れば、小汚い古い人形だったかもしれないけれど、
私にとっては大切なもので……って、こんな事はどうでもいい話ね。
まあ、その……他人から見れば一見どうでもいい代物でも、当人にとっては大切なもの
なのかもしれないからね。
だから、この藁の人形も何か深い意味を持つものかもしれないし、あまり何かを言って
大切なものかもしれない物を貶めてはいけないわよね。

……まあ、よく見れば、そう……ね、愛嬌があるとも言えなくないし。
この藁で出来た胴体も……服を着せるには……す、少し難しいかしら。
顔が無いのは……書き込む為……かしら。
……それにしても……。
…………。
……。


   ●
( ´,_O`)プッ


……気味の悪いモーグリに笑われたわ……。


      大辞泉
   ●   ↓
( ´,_O`)つ■ フッ


……何、よ……。


----------------------------------------------------------------------

 【丑の刻参り (うしのとき‐まいり)】

 東方の国での祭事の一つ。
 丑(うし)……つまり、牛の成長を祝して神社や神殿にお参りに行く事。
 釘と金槌は牛の身体に傷を付けて、血を採集する為のもの。
 藁人形にはその生き血を塗り、牛の身体を撫で、今後の牛の無病息災を願う。
 後に藁人形は神社や神殿で焼く。

 似たような祭事に、「牛の肉を食べて健康を祝う」【土用丑の日】がある。

----------------------------------------------------------------------


……そうだったのね。
この……藁の人形と釘と金槌に、そんな謂れがあるとはね。
東方の国での慣例ならば……知らなくて当然よね。
面白いものね。国によって、牛の育て方一つ取っても、いろんな風習があるのね。

……それ、で。
このセットで私に何をしろ……と?






   ●
( ´,_O`)■ フフッ……
      ↑
    (民明書房刊・大辞泉)

391 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/13 06:45


>>379

――――――ッ!!?

気味の悪いモーグリのせいで、私、勘違いをッ……!?


   ●
( ´,_O`)プッ


あなたのせいでしょうッ、あなたのッ!
……正確にはこっちね。


----------------------------------------------------------------------

 【丑の刻参り (うしのとき‐まいり)】

 丑の時(今の午前二時ごろ)に、神社に参り、境内の樹木に憎い人物に擬した
 わら人形を釘で打ちつけ、相手の死を祈る呪(のろ)い事。白衣で、頭上の鉄輪に
 ろうそくをともし、胸には鏡を下げ、顔やからだを赤く塗るなどして行う。
 七日目の満願の夜に願いがかなうと信じられていた。

----------------------------------------------------------------------


あ、あの、ね……。
私の何をどう、思っているのか、分からないけれど。
私に対して、どんなイメージを抱いているのか、私にはさっぱり分からないけれどッ。
……私はこんな事、しないわよ。

大体ね、3カウントで人を死に追いやる事の出来る魔法があるのだから、こんな
非合理的な事しないわよ。
呪いなんていう、効き目が確かでなくて、しかも自分にその効力が跳ね返る可能性の
ある不確かなもの、頼ろうなんて方が可笑しいわ。
呪い?
剣がものを言うこの戦乱の時代に、何を言っているのか!
はは、本当に可笑しくて笑えるわ。
あは、あはははッ!





……ところで、この、神社というのは、その…………

http://www.appletea.to/~charaneta/test/read.cgi/ikkoku/1095356352/l50

のような場所でいいのかしら?



   ●
( ´,_O`)プッ

392 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/13 06:46


ごめんなさい。
レスの順序を変えさせて貰うわね。

>>383

……あなたは少し、勘違いをしているのではないかしら。
確かに貴族は憎いわ。
ああ、そうよ、呪ってやりたいくらい憎いわ。
四六時中貴族の事を考えてしまう程憎い。
憎悪の炎で身が焦がれる程憎い。
悪魔や悪鬼に身を、魂を捧げる事も厭わない程憎い。
―――それこそ、死んでも死に切れない程憎いわよッ!

私は革命の為に、この身を、この命を捧げた女よ。
呪うだけで貴族に一太刀浴びさせる事が出来るのならば、貴族社会を倒す事が出来る
のならば、いくらでも呪ってやるわ……。

でも、私が憎いのは「イヴァリースの貴族」よ。
オルダリーアでも、ヴァナ・ディールでも、アレフガルドでも、■eでも、ナムコでも
バンダイでも、任天堂でも、セガでも、ソニーPSPソフト射出機能搭載ッ―――の
貴族ではないわ。
ただ、イヴァリースの貴族だけ。
それ以外の国や……世界の貴族は、また別の話。

他国や異世界の貴族は、貴族という名前だけで、その在り方はイヴァリースとは
大きく異なっている場合もあるかもしれないでしょう?
私はそのような、他国の、異世界の貴族に恨みは持っていないわ。
彼らには彼らの在り方がある。それに干渉しようとは思わない。
……口では平民を蔑んだ事を言っていても、その実態は違うかもしれないじゃない。
私がそう思いたいだけなのかもしれないけれど。

それに、無差別に、ただ存在するというだけで、他国や異世界の貴族を恨んで……
呪って……殺して……どうするというの?
それこそ……無差別に敵兵を惨殺し、占領した村の人を襲う、愚劣なあのギュスタヴと
同じになってしまうッ……。
私は……違うッ……!
そんな分別のない騎士では、人間ではないッ……!
……と思いたいわ。

あと、は……ね。
あなたは一つ、愚を犯しているわ。

―――髪の毛を採取出来る程、貴族に近づけるのならば、どうしてそこで暗殺して
しまわないのッ!?
これはあなたの最大の愚よッ!

393 名前:◆MUKuroTvQE :05/02/13 06:46


  ●
/`ー'ヽ
  `O´)   クポ?
    ノ
_)_)                  〜



  ●
/`ー'ヽ
  `O´)    この長い髪の毛は豆スープ女剣士のものクポ〜
    ノつ〜
_)_)



  ●
/`ー'ヽ
  `O´)    1本10ギルか100ゴールドか1000マグネタイトで売るクポー
つ〜⊂
_)_)



  ●
/`ー'ヽ
  `O´)   クポッ?
つ〜 ノつ
_)_)             †



  ●
/`ー'ヽ
  `O´)   何でここに藁人形があるクポ?
つ〜 ノつ†
_)_)



  ●
/`ー'ヽ
  `O´)   とりあえずモグが預かっておくクポ
つ†⊂ノ
_)_)



  ●
/`ー'ヽ
  `O´)   とりあえず髪の毛を藁人形に入れておくクポ
つ〜 ノつ†
_)_)



  ●
/`ー'ヽ
  `O´)   とりあえず藁人形に釘を刺しておくクポ
つ− ノつ†
_)_)  

394 名前:◆MUKuroTvQE :05/02/13 06:47

http://www.appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1039181508/394.gif (28KB)










  ●
/`ー'ヽ
  `O´)  おおー、ホラークポ〜 リング〜らせん〜パラサイトイヴ〜クポ〜
    ノ
_)_)



  ●
/`ー'ヽ
  `O´)  ………………
    ノ
_)_)



  ●
/`ー'ヽ
  `O´)  ………………………………
    ノ
_)_)



  ●
/`ー'ヽ
  `O´)  …………これ以上何も起こらないので帰るクポ
    ノ
_)_)



  ●
/`ー'ヽ
  `O´)  所詮は子供騙し、流行りのビックリ手品の道具クポ〜
 つ†⊂
_)_)



  ●
/`ー'ヽ
  `O´)   ポイ
    ノ つ
_)_)       _ †





(一方その頃)











                                    \ きゅう /

                                 ⊂⌒~⊃。Д。)⊃

                                     ↑
                                   ミルウーダ




(めでたしめでたし)

395 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/13 06:48


画像の提供は、

「暗黒工房」
http://art.pos.to/

でお送りしました。



……他の質問へのレスは、また後日。
遅くてごめんなさい……。

396 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/14 03:22


ごめんなさい。
4、5日レス出来そうにないの……。
溜まっている分は必ず返すと約束するわ。

騎士に二言はないわよ。
質問・ネタ振りが溜まる、という事がどんなに贅沢な事なのか、分かっているから。
必ずッ、返してみせるッ。



それで、一つだけ、気になったところがあるの。

>>391で私が気にかけている他スレ……FFDQスレとは全く関係ないスレを
ネタにしたのだけれど、私自身は越境する気は全くないの。
勿論、このスレに来てくれる分にはいつでも誰でも大歓迎よ。
……貴族は……ま、まあ、時と場合によるかしら。

でも、こちらからは積極的にクロスオーバーをするつもりはないのだし、
向こうのキャラハンさんや、そのキャラハンさんのレスを楽しみにしている
名無しさんに迷惑を掛ける事になるから……ね。
他スレへの不用意な越境ネタ振りは気をつけて欲しいの。

ただ、それだけの話だけれど。
……よろしく頼むわ。お願い。

それじゃ、良い夜を―――。

397 名前:名無し客:05/02/15 07:50

風、火、水、土の中でどの属性が好きですか

398 名前:名無し客:05/02/19 09:01

問題1
マリ見てで最ヘタレは?
問題2
イロモノばかりの姉妹は何薔薇?
問題3
汚れ芸人で人気をとっている妹ができない娘は誰?

399 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/21 03:13


4、5日と言ったのに、遅くなってごめんなさい。



>>380【携帯肉焼きセット】
>>381【うさ耳】
>>382【グランドヘルム】
>>384【カオスブレイド】【エスカッション(強)】
>>385【革命成就セット】


 うえーん、名無し客が虐めるわー
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            ∧_∧
          ( ´Д⊂ヽ
          ⊂    ノ
           人  Y
          し (_)


  ●
/`ー'ヽ    ……本当は贈り物が嬉しいと違うクポ?
  `O´)


………………………………。

……………………。

…………う……。


 ……うわーん……ありがとう…………
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            ∧_∧
          ( ´Д⊂ヽ    ……何だか、馬鹿にされているような気が
          ⊂    ノ    しないでもないのだけれど。
           人  Y
          し (_)



  ●
/`ー'ヽ
´,_O`)ププッ

400 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/21 03:14


>>380 VS【携帯焼き肉セット】 その1

……ふうん。
なかなか分かっているわね。
そう、野外活動においての最大の心配事の一つが食料よ。
衣服も住居も我慢すれば何とかなってしまうものだけれど、食料だけは生きていく上で
どうしても欠かせないものだから。
食料の確実な確保は、野外活動の……人としての、生物としての営みに絶対的に必要な
事なのよ。平民だろうが、貴族だろうが、これは決して変わるものじゃないわ。

食事が大切な事は、人間も動物も同じ。
平民も貴族も同じ。
生きている限り、喉の乾きと飢えからは逃れる事が出来ないわ。
でも、一度一度の食事の意味は、平民と貴族では大きく違ってくるのかもしれない。
私たち平民にとって一回の食事はとても大きな意味を持っているわ。

自分が生きる為のもの。
今日を生きる為のもの。
……今日の食事を食べないと、明日の食事は食べられないかもしれない。
明日を生きる為のもの。
……今日の食事を食べないと、明日は生きていないかもしれない。

食事を巡って殺し合いにまで発展した事例も多々あると言うし。
農村では口減らしだって行われている……。
旅団にも何人か、そういう出自の少年らが居たわね。
私たちは一度の食事さえ、命懸けなのよ。

だから私は、平民は、そのときそのときの食に感謝する事が出来る。
黴の生えたパンの欠片にも感謝する事が出来る。
生きている事に、食事が出来る事に、真に感謝する事が出来る。
食事一つに、パンの一欠片にここまで思い入れをするなんて、飽食を享受している
貴族には想像出来ない事なのでしょうけれどッ……!


一応言っておくけれど。……私、料理は出来るわよ?
確かに行軍中や革命活動中は屋外での料理が多いし、状況が状況だから、ぞんざいな
ものになってしまう事が多かったけれど、時間のあるときはきちんとした物を作っていた
つもりよ。
……作ろうと思っても、食材が無い事が多かったのは否めないけれども。
旅団の台所事情も厳しくてね。
ああ……厨の意味でも、金銭のやりくり、という両方の意味でね。

ある程度の資金も、協力者からの援助もあったけれど、活動には嫌という程の金が
必要なのよね。
団員数が膨れ上がったときは略奪でもしない限り、とても満足出来る分の食材は
手に入らなくて。勿論、貴族以外からの略奪は厳しく禁止していたけれどね。
だから、どうしても食材が足りないから、必然的に豆ス


……ごほん。

野外活動が主でも、いつも野生動物を狩られる訳じゃないから。
団員の腹を満たす獲物に出会えるのは稀ね。
大抵は兎のような小動物ばかりで、チョコボなんて大きな獲物に出会えるなんて
滅多にないわ。チョコボ相手に防戦一方の部隊も居たし。
……私の部隊の事ではないわよ、決して。
だから、獣の肉が調達出来ないときは仕方なく、「畑の肉」たる豆


……ごほん。


……あ、ああ……あああッ、と、とにかくッ、……携帯焼き肉セットをありがとう。
でも、一つ注文を付けていいかしら?

―――何で食材が付いてないのよッ!

私が欲しいのは調理する人材や調理器具ではないのよ!
調理する食材よ! 肉よ。
肉よ、肉! 血の滴るような肉―――ッ!


……ごほん。
す、少し取り乱したわね。
この携帯焼き肉セットは……今のところ使い道がないわ……。

401 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/21 03:15


>>380 VS【携帯焼き肉セット】 その2(1)

 ♀
(゚●゚)  折角貰った物を活用しないのは、もったいないクポー。

……人の勝手でしょう。
大体、食材がないのにどうやって焼き肉をしろと……。


  ,
<(゜ )    クエー
 (  )、
  」 」


 ♀   クポ? チョコボ発見クポ。
(゚●゚)  ちょっとそこのチョコボ、こっちに来るクポ〜。いい餌あるクポ〜。

  ,
<(゜ )    クエッ?
 (  )、
  」 」


 ♀    よし、よし、いい子クポ。
(゚●゚)つ  ここに入るクポ。

  ,
<(゜ )    ク、クエエーッ!?
 (  )、
  」 」


(―――残虐なシーンが続くので割愛)


 ♀   これでよし、クポー。
(゚●゚)  あとは焼き上がるのを待つだけクポ〜♪


……モーグリとチョコボ、とても「不思議のダンジョン」で共に旅した仲間とは
思えないわね……。


 ♀   昨日の友は今日の敵クポ〜♪
(゚●゚)  今日の敵は明日の食材クポ〜♪


……ねえ。


 ♀   敵を倒して食材クポ〜♪
(゚●゚)  敵を倒して食べるクポ〜♪


……「ダンジョンマスター」と間違えてない?


 ♀
(゚●゚)  クポー。

402 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :05/02/21 03:15

http://www.appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1039181508/402.jpg (16KB)


>>380 VS【携帯焼き肉セット】 その2(2)


「上手に焼けましたぁ〜」









…………。

 ♀
(゚●゚)  ……何だか想像したものとは違ったものが出来たクポ。

……肉じゃないし。

 ♀
(゚●゚)  ……金のセラフィムも銀のセラフィムも出なかったクポ。

……肉じゃないし。

 ♀
(゚●゚)  おもちゃのカンヅメが貰えなくて残念クポ……。

……肉じゃないし。

 ♀   でも、モグ、モグ……モグモグ……美味いクポ。
(゚●゚)  そこの物欲しそうにしている平民豆スープ女剣士も食べるクポ?

……肉じゃな……ッ、物欲しそうにしてないし、そんな物いらないわよ。

 ♀
(゚●゚)  欲しいクポ?

いらないって。

 ♀
(゚●゚)  甘くて美味し〜いクポよ〜?

いらない。

 ♀
(゚●゚)  本当は欲しいくせにクポ〜。

いらないと言っているでしょう!

 ♀   「神様■e様モーグリ様、ギヴ・ミー・チョコレート、
(゚●゚)  同情するより飯をくれ、今度は獅子もとい牛戦争だッ」
     と言えばやらないでもないクポー。

何を馬鹿な事をッ。
た、例え欲しくても、誰がそんな事を言うかッ……!

 ♀
(゚●゚)  欲しいくせにクポ。

……い……いらないと言っているッ!!

403 名前:◆MUKuroTvQE :05/02/21 03:17

http://www.appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1039181508/403.bmp (173KB)







こ、これはッ―――!?

な、何……よ……。

(……く……い、言えないッ……!
 これが一体何に使用する物なのか分からないなんてッ……!)

……え、ええと。
……あ、ああ、ええ……と。

ふ……ふ、ふ、ふふ……は、はは。
こ、これは、ア、アイテム士に鑑定してもらう必要なんてないわ、ね。
あ、あは……は……、わ、私だって剣士の端くれ。
大抵の武器防具くらいは判別出来るわ。

そ……そう、ね
こ、これ、は。

……白魔道士というジョブは、知ってるわよね?
精霊の力を借りて聖なる力を行使する戦士。
回復や防護の要となる白き魔道士。
精霊の最高階級が幻獣で、それを行使するのは召喚士と言われて―――というのは
今は置いておくわ。

精霊の聖なる力を行使すると言っても、彼らの生き方は様々。
私と共に義勇軍に参加する者も居たし、そのまま骸旅団の団員となった者も居たわ。
貴族の犬となって働く者も居るし、教会にその身を捧げる者も少なくない……。
世の中の剣士や傭兵と同じように、彼らの生き方は多種多様ね。
いえ、魔法を使える分、私のような剣しか扱えない剣士よりも彼らの世界は広いのかも
しれない。

「ナイト」とは名乗るものの、実態はただの剣士である私と……兄さんのようなホワイト
ナイトと……、剣を扱う者に「格」の違いがあるのは分かる……わよね。
生まれつきの能力というよりも、修行や後付けの能力である方が多いのだけれど、
なかなかに越えられない壁なのよ……。
でも……わ、私だって。
いつかは、に、兄さんのようにッ、兄さんのような聖剣技をッ――――――……あ、
ああ……話が逸れたわね。

剣士にその能力の、「格」の差があるように、白魔道士にも「格」があるのよ。
……別に、ジョブチェンジした途端、急に頭身が変わる、とか、僧侶から魔法使いに
転職した途端、おっさんから白髪の老人に変わる、とか、そういう事じゃないわよ?

白魔道士の最高位を「道士」と呼称する世界があるわ。
その世界の最高の魔術師……「賢者」を除けば、事実上、最高の白魔法の使い手。
世のあらゆる精霊の力を借りる事が出来、全ての白魔法を行使する……らしいわね。
でも、それだけの実力がある道士だけれど、彼らの服装が変わっているの。
彼らが被るフードが、


猫耳。


最高位の白魔道士である彼らには、彼らなりの生き方があるのでしょうけれど。
きっと私のような剣士には理解の出来ない世界があるのでしょうけれど。
以前から、その猫耳フードだけは理解が出来なかったの。
何故、道士たる者が、自ら進んで道化を気取るのか……と。
でも、彼らが確固たる意味を持って、猫耳を被っていたのを知ったわ。
あの耳は、精霊との交信の感度を高める為のものだったのね。
あのピンと立てた猫耳フードで、より深く精霊との交信をする……そういう為のもの
だったという訳。

これは召喚士の「角」にも同じ事が言えるわ。
彼らの必ず装着する装飾品の一つ、「角」は、最上位の精霊……幻獣との交信を
より高める為の物なのよ。
それと猫耳は、ほぼ同じ役割を果たしているという事ね。

ラムザのアホ毛は違うと思うけれど。


……私の住むイヴァリースとは「別のイヴァリース」で、ヴィエラという亜人間の種族が
人間と共に暮らしていると聞くわ。
長い手足とすらりとした体躯、そして何でも私たち人間の3倍の寿命を誇るとか。
彼女らの最大の特徴が……兎のような長い耳。
森の民とも言われる彼女らは、その長い耳で精霊との交信をすると言うわ。
長い耳のお蔭で、人間よりも深く、精霊と交わりを持てるそうね。
事実、ヴィエラ族は白魔道士や精霊使い、そして召喚士となる者が多いとか。


―――長々と語ってきたけれど。
以上の事から、私が言いたいのは、つまり。

>>381の【うさ耳】は―――精霊との交信を深める頭部装備のアイテムだと云う事ッ!

ふ、ふふ……アイテム士に鑑定をしてもらうまでもなかったわね。
「別のイヴァリース」世界のヴィエラ族の耳を模した品ね? これは。
そしてこれを装着すれば精霊との交わりを深められる……という訳ね。
……こちらのイヴァリース世界では、これを好んで着ける人間は少ないと思うけれど。

私は白魔道士でも召喚士でもないわ。
魔法の技術も持っていない、ただの……元剣士よ。
今は剣士としての力も持っていない、ただの女でしかないけれどね……。
残念だけれど、このうさ耳は役に立ちそうにもないわ。

これは、あなたの……知り合いの魔術師に渡してあげて。
精霊との更なる交信を求めている魔術師に……ね。





       ○
     ∧_/∧
    ´     ヽ    ……知らない事は罪、クポねー。
  へ!  ミ゚ 0゚ミ
  ~ ;  つ  つ   >>381にはこっそり「ラグナ■ク・オンライン」をおすすめしておくクポー。
    、  _,ノ
     し'ヽ_)

404 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/21 03:18


ごめんなさい、以下はまとめて。

>>382 VS【グランドヘルム】
>>384 VS【カオスブレイド】【エスカッション(強)】

そうそう、剣士の装備と言えばうさ耳や猫耳じゃなくて、このような兜に剣に盾よ。
うさ耳は精霊交信との触媒としては有用なのでしょうけれど、実際の防御力は……
無きに等しいものだからね。
実際に白兵戦を行う者にとっては魔法的な力を持つ防具よりも、無骨であっても実用
一辺倒な物の方がいいのよ。

……ふ、ふふッ……、時々貴族の騎士様の中で勘違いしている御方を見掛けると
笑い堪えるのが大変だったわ。
豪華絢爛、装飾過多な剣に鎧に盾に兜ッ……!
見栄だけで装備品を選んでいるのがよく判るというものよ。
戦場ではそのような貴族を幾度も見たわ。
「戦場で戦った」という栄誉が欲しいだけの貴族が何と多かった事かッ。
最前線での厳しい戦いや汚い仕事は殆ど私たち平民出の義勇軍に押しつけて……!

無論、素晴らしい功績を上げた貴族も居るには居るわ。
真に祖国の事を考えて、己の身を顧みずに戦場を駆けた貴族が。
現在もイヴァリースでその功績を称えられ、そして今後、歴史にも人の記憶にも長く残って
いくと思われる英雄と呼ばれるべき人が。
でも、そんな貴族はほんの一部。
彼らだって私たちを救おうとしなかった。救ってくれなかった。
功績の大小はあるでしょうけれど、彼らと私たちの国を思う気持ちの何が違うと
いうのよ。


貴族なんか、貴族なんかッ……!

ゴールドアーマーとゴールドヘルムとゴールドシールドとゴールドスタッフで金ピカに
装備品を固めてしまえばいいのよッ!
悪趣味な金ピカにねッ!
見栄えだけに拘る武器防具の初歩も分からないような愚かな貴族には、金ピカで
装飾過多で非実用的な武防具がお似合いなのよッ!
その非実用な武具で己の命を死に晒せばいいのよ。
死の間際で金に囲まれながら、己が如何に愚かで無知であったかを思い知れば
いいのよ……。

グランドヘルムもカオスブレイドもエスカッションも、貴族に奪われてたまるかッ……!
わ、私が使うのよ、私がッ!
私が私の……革命の為に使うのよッ!

……どれもが伝説になる程、素晴らしい武防具じゃないの。
生前の私が……どんなに願っても触る事さえ出来なかった騎士剣。
剣士として、いえ、騎士として、一度は騎士剣を持ちたいと思ってたわ……。
見てくれに拘るつもりはないけれど、心構えが違うというものよ……。
そしてこんな防具で身を守りたいと思ってた……。
こんな武器と防具で……旅団の……兄さんの剣と盾になりたいと思ってた……。

……結局、平民は死の後でないと、持たざる者から脱却出来ないという事なのかしら。
生きているうちには、このような品を手に取る事さえ出来ないというのかしら。

でも……ここでこんな素晴らしい武器と防具をいただけた事には感謝するわ。

405 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/21 03:19


    .,::::::-、
   .i:;i!i;;:...:;i
   .}!i .ii.!i.:!i、.    さあ、装備するわ。
   .<.i:-::i!!::-!i
  .,;';;:!i':::::;!i;,.._;;!i   ……脱ぎやしないから、期待した人は大外れ、というところね。
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   !,}!;;!l}'!li:::i}}. l
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      `''


>そうび
>グランドヘルム
>カオスブレイド
>エスカッション


    .,::::::-、
   .i:;i!i;;:...:;i
   .}!i .ii.!i.:!i、.    …………。
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   .}!i .ii.!i.:!i、.    ……………………?
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   !,}!;;!l}'!li:::i}}. l
   :!-::'' i!:::;}}i;.,!
      `''


*「いくら装備を変えても、外見は変わりませんから! 残念!」


    .,::::::-、
   .i:;i!i;;:...:;i
   .}!i .ii.!i.:!i、.    ―――ちッ……。
   .<.i:-::i!!::-!i
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   .}!i .ii.!i.:!i、.    …………重くて、動けない…………。
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   :!-::'' i!:::;}}i;.,!
      `''


*「このスレはFFDQスレであって、ハイドライド3ではありませんから! 残念ッ!」


    .,::::::-、
   .i:;i!i;;:...:;i
   .}!i .ii.!i.:!i、.    ……そんなゲーム知っている人なんて居やしないわ……切腹ッ。
   .<.i:-::i!!::-!i
  .,;';;:!i':::::;!i;,.._;;!i
  !::i;l}}lliiillll{{{};;::!
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406 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/21 03:19


>>385 VS【革命成就セット】

そ、そうよね。
革命途中で散った過去の亡霊には、神から与えられたという伝説の付いている武器を
持つよりも、このような物の方が似合っているわよね。

は、ははッ……騎士剣さえ握った事のない人間が、あのような逸品を手に取ろうと
いう事が間違っているのよね……。
い、いや、ち、違うわッ。
どのような剣を手に取るのは自由で、結局はそれを使いこなせるかの問題なのよ。
と、とにかく、今はこの革命成就セットを開封するのが先ね。

……い、言っておくけれどね。
私は運命やらそれに纏わる占いやらは信じないから。
ただ神に祈れば革命が成就する……なんて事、思ってはいないから。
行動を起こさなければ、何にもならないわ。
神のご判断は行動を起こした後についてくるものよ……。

ま、前置きはいいわね。
さあ、この革命成就セットを開けてみるわ。
何が入っているのか……。

    ____
  /    / ヽ
 r'"~ ̄ ̄`゙ヽ/..::|
 | ̄ ̄  ̄ ̄| ..::: |
 |::::::..........:::::::|..::::/
 |_____|/



*ミルウーダは かくめいじょうじゅセットを あけた!




407 名前:◆MUKuroTvQE :05/02/21 03:21

http://www.appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1039181508/407.gif (2KB)






…………。

(ばたん)

    ____
  /    / ヽ
 r'"~ ̄ ̄`゙ヽ/..::|
 | ̄ ̄  ̄ ̄| ..::: |
 |::::::..........:::::::|..::::/
 |_____|/


……み、見間違え、よね。
も、もう一回開けてみるわ。

408 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :05/02/21 03:22

http://www.appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1039181508/408.gif (2KB)






……………………。

(ばたん)

    ____
  /    / ヽ
 r'"~ ̄ ̄`゙ヽ/..::|
 | ̄ ̄  ̄ ̄| ..::: |
 |::::::..........:::::::|..::::/
 |_____|/


…………。

……あ、ああ、あああ、呪ってやるわ、怨んでやるわ、憎んでやるわ!
呪い殺してやる呪い殺してやる呪って呪って呪って苦しめて苦しめて貴族という
貴族を恐怖の奈落に突き落としてこの私の怨恨と怨嗟と恩讐と怨念と積怨と憤怨を
王侯貴族に突きつけて―――!!

……うう……。
……ち、がう……。
違うわ、違うッ、違うのよッ。
私が望む革命成就は、こんな事ではない……。
違うのよ……。
違う……。

409 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/21 03:23


……は、はあはあ……。
くッ……け、結局、いただいた物、どれも使いこなせなさそうね……。


   r' ̄ヽ
   L__ノl\
    ,-┘'└ ̄\
 ┌/        ヽ          >>380【携帯肉焼きセット】 判定負け
  /      _    ヽ         >>381【うさ耳】 不戦敗
  |      /     /ニニ        >>382【グランドヘルム】 判定負け
  l     '       ' -┼       >>384【カオスブレイド】【エスカッション(強)】 判定負け
  Y:::::ヽ      _     | r.、     >>385【革命成就セット】 K.O負け
   ト、:::::|    /::|    |ノ:::::\
    l `'"ノ  /::::::::L_   "::::::::::::〕   ―――以上クポ。
   .\_ r−、|::∧∧__  イ\|^^
     /   レ' '     |



……………………。


  ●
/`ー'ヽ   ププッ。
´,_O`)  見事に全敗クポ。


……………………。


  ●  そんな豆スープ女剣士にプレゼントを贈るクポ。
/`ー'ヽ
´,_O`)つ>>386

「可哀想な貧乏平民幽霊に物をめぐんであげるスレはここですか?」

―――違うわよッ!!!


あ、ああ、そうよッ。
半分はあなたの言う通りよ。
私は毎日豆スープしか食べる事の出来ない程の貧乏の平民の元人間で、今はただ
革命の成就を願う事しか出来ない無力な亡霊よッ!

どうせ私は貧乏でッ!
どうせ私は平民でッ!
何も出来ない愚かな女よッ!

どうせ幼い頃は毎日がッ!
豆スープとか豆スープとか豆スープとか豆スープとか豆スープとか豆スープばかり
だった女よッ!
豆スープ以外の物を食べる為には犯罪に手を染めてもおかしくなかったくらいよッ!

私が可哀想?
可哀想と思いたければそうすればいいわッ。
自分よりも惨めな境遇の人間を見て嗤うのは愉しいでしょうッ!?
自分よりも哀れな人間を高みから眺めるのは愉快でしょうッ!?
自分よりも劣っている人間を見るのは気分がさぞ晴れるでしょうッ!?
……好きにすればいいのよ。

でも、同情や哀れみを貰うのは嫌。
同情や哀れみと共に施しを受けるのはもっと嫌……。

410 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/21 03:24


>どこかの彼女に入れあげてそっちに夢中になってたせいで


            ∧_∧
          ( ´Д⊂ヽ  …………。
          ⊂    ノ
           人  Y
          し (_)


…………あ、あくまでも、ね、ね、捏造よね。
は、はは……捏造……よね……。
た、ただの捏造、よ、ね……。

…………。


 ……どこかの彼女って……誰の事なの……
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            ∧_∧
          ( ´Д⊂ヽ
          ⊂    ノ
           人  Y
          し (_)






 間違えてトリップだけの書き込みがあるし、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            ∧_∧
          ( ´Д⊂ヽ
          ⊂    ノ
           人  Y
          し (_)


 ……今夜はここまでよー、ごめんなさいー
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            ∧_∧
          ( ´Д⊂ヽ
          ⊂    ノ
           人  Y
          し (_)

411 名前:名無し客:05/02/21 14:22

焼き肉じゃなくて肉焼き・・・・

412 名前:381:05/02/21 18:57

>>403
むむ……

>*「いくら装備を変えても、外見は変わりませんから! 残念!」

……よく考えたら意味無いじゃん OTL

うう、ラグナ■ク・オンラインの世界に旅立とう。。。

413 名前:名無し客:05/02/22 00:05

もう過ぎてしまったけど…ミルたんへ…

       。 ◇◎。o.:O☆οo.
       。:゜ ◎::O☆ ☆。∂:o゜
       /。○。 ∂(: ;.)O◇。☆
     /  ◎| ̄ ̄ ̄ ̄ ゚̄ ̄ ̄ ̄|:◎:
    /    ☆。|お誕生日おめでとうミルタン|☆
  ▼      。○..io.。◇.:☆____| 。.:
∠▲―――――☆ :∂io☆ ゜◎∂:.


414 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/25 02:53


>>397

  彷徨えし者たちよ 天が怒り狂い 遥か道を 閉ざした時
  『風』に耳を澄まし 『大地』の懐で 休むがいい

  人を求めし者たちよ 求めることに疲れ果て
  いたずらな眠りにその身託すならば
  まず『水』に浸り 『火』で暖を取るがいい


風火水土……黒魔道士の操るという元素の事ね。
人が生まれながらにして風火水土の属性を持っていたり、その強大な力を内に秘めた
クリスタルが存在する世界もあったりするのでしょう?

生まれながらにして四大元素の属性を持つのって、どんな感覚なのかしら。
当然相性の悪い属性も存在するから……生まれながらにして得手不得手が決まって
しまうような具合になるのかしら?
対峙する相手の属性が何なのか逐一気にかけなくてはならないとか……考えて
みると、結構面倒なものなのかもしれないね。

そして元素という途方もないエネルギーを抱えるクリスタルの存在する世界。
そんな代物が存在する、という事自体信じられないけれど、そのようなものが存在する
事によって、国と国との間に軋轢が生じないのか……もっと言ってしまえばエネルギーを
独占する為の戦が勃発しないのか、疑問に思うわね。
平和……なのでしょうね。先に挙げた世界は。
そのような強大な力が、独占されずに共有されているという事は。
……イヴァリースもそうであったら、と思う事もあるけれど、それは多分、ただの逃避に
過ぎないと思うから。
私たちが変えていかなければならない、と思うから。


属性……か。
属性を持った武器が扱える程、騎士団も旅団も豊富に武器防具を揃えていた訳じゃ
ないからね。早い話、属性武器なんて持った事もないのよ。
正直、どの属性が良いのか……迷うところではあるわ。
どれが好きか、と言われても……。

ねえ、私にはどれが似合うと思う?
情熱や直情的な雰囲気を表す「火」なんてどうかしら?
革命で燃える炎……流される赤き血……。
血……。
……私にはまだ、革命の為の情熱の炎が胸の内に燻っていると……思う。

過ぎた事だからと「水」に流したくない。
日々の「風」のように行き当たりばったりに吹き続けたくない。
横たわる「土」のようにただ黙っているのは嫌。

……だから、ここは「火」という事にしておくわ。

415 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/25 02:53


「風火水土占い」



  ●
/`ー'ヽ    占いをやるクポ〜。
  `O´)   答えていくと自分にぴったりの風火水土の属性が分かる占いクポ〜。

私は占いなど信じないと……

  ●
/`ー'ヽ    「あなたは猪突猛進タイプ? 深謀遠慮タイプ?」
  `O´)

……ちょ、猪突猛進……だと思う……。

  ●
/`ー'ヽ    「ジョブやアビリティを取り過ぎて、器用貧乏になっちゃう方?」
  `O´)

いいえ。

  ●
/`ー'ヽ    「武器と防具、どちらか一方のみを買えるお金しか持っていない場合、
  `O´)    どちらの購入を優先する?」

……武器……かしら。

  ●
/`ー'ヽ    「旅に出るのは好き?」
  `O´)

旅なんて考えた事ないけれど……好き、になるのかしら。

  ●
/`ー'ヽ    「いつも携帯している非常食は肉料理? 豆料理?」
  `O´)

豆料理。

  ●
/`ー'ヽ    結果が出たクポ〜。
  `O´)


え?


   r' ̄ヽ
   L__ノl\
    ,-┘'└ ̄\
 ┌/        ヽ           「あなたのタイプは『豆』です。
  /      _    ヽ
  |      /     /ニニ         出自が平民なアナタは豆タイプ!
  l     '       ' -┼        他の四大元素に負けずに
  Y:::::ヽ      _     | r.、      持ち前のど根性と図太さで
   ト、:::::|    /::|    |ノ:::::\    世の中を逞しく生きていきましょう!」
    l `'"ノ  /::::::::L_   "::::::::::::〕
   .\_ r−、|::∧∧__  イ\|^^     という結果だったクポ〜。
     /   レ' '     |


なッ……!?

―――ちょ、ちょっと待ちなさいッ!
何よ、豆って。豆って何ッ!
豆なんて元素が、属性があってたまるかッ!
ふ、ふざけるなッ。何が豆よ、何がッ!
変ッ、絶対最後の質問が変よッ。どう考えてもおかしいわよッ!
く、あなたが最後に変な質問を紛れ込ませたのでしょうッ!
やり直しなさいッ、やり直しなさいよッ!!




(―――へんじがない。モーグリは とうぼうしたようだ)

416 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/25 02:54


>>398

---------------------------------------------------------------------

「ごきげんよう」
「ごきげんよう」

 さわやかな朝の挨拶が、澄みきったイヴァリースの青空にこだまする。

(略)

 オーボンヌ修道院。
 中世半ば創立のこの修道院は、もとは貴族の令嬢のためにつくられたという、
伝統あるグレバドス教会ミュロンド派お嬢さま修道院である。
 イヴァリース中部。古き伝統の面影を未だに残している歴史的建造物の多いこの
地区で、神に見守られ、幼稚舎から修道院までの一環教育がうけられる乙女の園。

(略)


「お姉様」
「お姉様」
「メリアドールお姉様」
「メリアドール様」
「お姉様」
「このナッツクッキーをお召し上がり下さい」
「宜しければこのオレンジタルトも……」
「私は苺ケーキを作ってきたのですが……」
「お姉様、タイが曲がっていてよ」
「お姉様、今日の剣のお稽古も素敵でした」
「剣の腕前でお姉様に敵う方なんていやしませんわ」
「お姉様の剛剣は一度見ると忘れられませんわ」
「今度はお姉様の星天爆撃打を見てみたいですわ」
「いえ、今度は冥界恐叫打を」
「咬狼氷狼破でロザリオを破壊しないで下さいね」
「お姉様」
「お姉様」
「メリアドール様」
「メリアドールお姉様」

 下級生に囲まれているのは、修道院でも評判の、文武両道で美しくも気高き乙女、
メリアドール・ティンジェル、その人である。

---------------------------------------------------------------------


以上、「メリアドール様がみてる」。



―――通称「メリみて」。





(何処かの神殿騎士団団長の圧力により強制終了。かもしれない)

417 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/25 02:54


なんて書物が存在していたら、何処かの神殿騎士団団長殿はどんな顔をするのかしら。
人間味のないその顔が歪むのを……人の親の顔として歪むのを……見たくもあるわね。


それ、で。
私は「マリみて」がどのようなものなのかを知らないのだけれど。

……良家のお嬢様が通う修道院での話?
その「メリみて」だか「マリみて」だか分からないけれど、そのような書物の話題を
振ったのは、私への嫌みかしら。
学びたくてもろくな勉学の機会を与えられなかった、私たち平民への。

私たちは勉強をする機会さえも貴族に奪われたわ。
基本的な読み書き程度は教わった。
けれども、ただそれだけ……ただそれだけよッ。
私たちがいくら、もっと勉強をしたい、もっと本を読みたいと声を上げても、貴族は
私たちから勉強をする時間と機会を奪っていくだけだった。
勉強の代わりに仕事を、本の代わりに鍬を、無理矢理押しつけられた。
まるで……家畜のように何も考えずに働け、と……ね。

貴族連中には実際、そのような意図があったのだろうと推測出来るけれどね。
平民には無駄な知識を与えず、従順な家畜として飼えばいい……と。
下手に学を持たせれば、飼い主たち……王侯貴族に反抗するのは必至。
家畜には必要以上の知識を与えず、従順で愚かなまま飼う方がいいに決まっている……。

……今ならあの貴族の騎士が言った言葉もよく分かるというものよ。
貴族は平民を家畜としか見なしていないと。
到底許せる類の発言ではないけれど。
……今、目の前に居れば、あの首を刎ねてやるわ。

以上の通り、悪いけれど、貴族の令嬢の通う修道院の生活なんて、全く分からないの。
何をするのかされるのか、想像もつかない程にね。
ヘタレ? イロモノ? 薔薇? 姉妹? ケガレ芸人?
一体何をする所なのかしら、修道院って。神のお膝元に集う乙女って!
さっぱり理解出来ないわね。

それにしても……「お嬢様」なんて、私からほど遠い言葉もなかなか無いわね。
あはははははッ!







  ●
/`ー'ヽ   薔薇の好きな>>398にはこれを捧げるクポ。
  `O´)
    ノつttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050223-00000089-mai-soci

418 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/25 02:54



            ∧_∧
          ( ´Д⊂ヽ  ……………………据え膳……。
          ⊂    ノ
           人  Y
          し (_)



ごめんなさい、今夜はここまでにしておくわ。
もう少し頻度を上げるように努力してみる。
いつも遅くてごめんなさい。

良い夜を。

419 名前:名無し客:05/02/25 16:47

心理テスト結果発表
火を選んだあなたは一度持った目的を
いかなる手段を用いても成し遂げようとします
そのために親しい人を失うことになるかもしれません
信念が強いのはわかりますが形成が悪いときは
一度違えた人とも手を取り合うことが大事です
でないと死んでしまうかもしれません
酷い屈辱を受けることになるかもしれません
また、このタイプはシスコンの異性に偏愛される傾向があるようです


420 名前:名無し客:05/02/26 11:36

ちなみにバラってのは同性愛の男性を象徴する花らしいね。
バレンタインデーは同時に同性愛男性の日でもあるらしい。
ああ、なるほど。ローゼンk・・・・

421 名前:名無し客:05/02/26 16:57

何て事でしょうッ!
こんなうら若きをとめが命を散らせてしまうなんてッ!

こうなったらッ!この前習得したばかりの「アレイズ」でッ!
黄泉返らせてあげましょうーッ!


い〜の〜ち〜さ〜ず〜け〜よ〜

422 名前:名無し客:05/02/26 18:04

>ゴールドアーマーとゴールドヘルムとゴールドシールドとゴールドスタッフで金ピカに
装備品を固めてしまえばいいのよッ!



あなたが最後に身に着けていた装備一式より性能いいんですよね…

悲しいねえ…

423 名前:名無し客:05/02/27 00:36

「ミルウーダ」と「貧困」と書いて「豆」…
何かもの悲しいわね…

424 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/28 03:07


>>411

あ、あら……ほ、本当ね。
「焼き肉」じゃなくて「肉焼き」……。

……で、でもッ、大した違いはないじゃないッ、な、何が違うというのよ、何が!
どちらだって構いやしないわよ!
そ、そんな人の揚げ足を取るような真似をしてッ!
大体何処に違いがあるのよ、何処に違いがッ………………いえ、違うわね。
両者は似ているけれど、実は随分と意味合いが違う……。


……>>380やあなたはこう言いたかった訳?

「携帯・肉焼き」セットじゃなくて。

「携帯肉・焼き」セットだとッ!

つまり、>>380は「肉焼きセットの携帯型」などではなく、「携帯している肉を
焼くセット」だとッ!
こう言いたい訳ね?
……分かったわ、あなたたちの意図が。

……結局、持たざる者を貶めたいのでしょう?
平民であるお前たちはどうせ干し肉さえ携帯していないのだろう、所詮出自が平民の
義勇軍でも国に反旗を翻した革命軍でも、出先で持ち歩いている携帯食の中には
肉なんか含まれていないのだろう、……と。
そう、言いたいのでしょう?
そう、思っているのでしょう?
そう、心の中で嘲笑っているのでしょう?
私たちを、持たざる者を、「肉を持たざる者」として、貶めたいのでしょうッ!?

肉が持てなかったのは、誰のせいだと思っているのッ!?
肉を、麦を、殆どの食料を奪っていったのは誰だと思っているのッ!?
貴族に他ならないわよッ!
あいつらは一粒の麦だって残さない。
全て貪り取ろうとする。
私たちの持つものを、食料を、肉を、麦を、野菜を!

は、腹が立ってくるわね、「携帯肉・焼きセット」なんかを貰うと。
飽食で物珍しい料理の食べ方を模索している王侯貴族にでもやればいいじゃない。
……くそッ!

425 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/28 03:08


「えせ いう゜ぁりぃす むかしばなし」


 さいしょから
→このしょうの はじめから


昔、イヴァリースとある国の間で起きた戦争に、平民から義勇軍が参加しました。
ところが、義勇軍と名乗り出たはいいものの、携帯する食料が足りませんでした。

前を歩く、貴族で編成された騎士団は、取れたての生肉を持っているようでした。
搾取されまくりの平民出では、そんな肉はどこにも用意されていません。
仕方なく、沢山あった、炒った豆を持っていく事にしました。

貴族の騎士団と義勇軍は、炎天下の中、てくてくと歩んでいきます。
野を越え山を越え、戦場へと向かうのみです。
随分歩いたところで、前の騎士団と一緒に、昼食をとる事になりました。

向こうは肉で、こちらは豆。
さぞかし惨めな思いをするのだろう……義勇軍の人々は、そう思っていました。

ところが。
騎士団の貴族は次々と腐った肉にあたってしまいました。
これはもう、行軍どころではありません。

そして、義勇軍の炒り豆は、何と。
丁度いい具合に発酵して「納豆」となっていたのです。

粘つく糸と強烈な臭いにおののきながらも、勇気ある剣士の一人が豆を口に
してみました。


── //:::::::::__─:::::丶───
─ //:::::::ノ  ノ丶 )::::ヽ──
─ |:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::──   「え、えええええッ―――!?」
─ _|::::/ |:::::_/|:/::::::::::::──
─/::::| \ /|||||| |:::::::::::::::──
─|:::::   )    ノ _/:::::::::::::::
─ |::::|||||    u ノ:::::/:::ノ:::::──
─/:::::丶 ( ̄ )  |:::::::|::ノ:::::ノ──
/::::::/:丶_ /:::::::|::::ノ:::|::──
::::::::::ノ::::::ノ::::::|  |::::ヽ:::::::ノ::──
:::::::/:::::::/:::/ /:::::/:::::::|::::──
::::::::ヽ:://  /::::/:::::/丶──


その剣士は口に入れた豆のあまりの臭いと味の衝撃で、すぐに吐き出してしまいました。
それを見ていた周りの義勇兵も、恐れを成して、納豆に近づこうとしませんでした。

イヴァリースの地では、納豆は根付かなかったようです。
食べ物の価値観って、難しいですね。


めでたし めでたし






「後日談」(誤日談)


納豆を吐き出した剣士は、戦死した後、食べ物の怨霊となって彷徨っているそうです。

「勿体ねえ〜、勿体ねえ〜」

426 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/28 03:09


>>412

なッ……!
客を持っていかれたじゃない……。


       ○
     ∧_/∧    ク、クポポッ!?
    ´     ヽ   ちょ、ちょっと待つクポ〜!
  へ! ;ミ゚ 0゚ミ   FF11のほうが楽しいクポよ〜。
  ~ ;  つ  つ   素敵なクピピ書記官もいらっしゃるクポよ〜。
    、  _,ノ    サポート体制も…………ラグナ■クよりずっとしっかりしてるクポよ〜。
     し'ヽ_)     ウサ耳装備は……その……クポクポ……。
            ……ね、猫耳のミスラなら沢山居るクポよ!
            猫耳クポよ〜。
            猫耳クポ〜。
            猫耳だにゃークポ〜。
            尻尾もついてるにゃんクポ〜。
            あなたはだんだんFF11がやりたくな〜るクポ〜。
            FF12が待ち遠しくなるクポ〜。
            リメイクFF3が楽しみになるクポ〜。
            いろんなハードでリメイクされているFF1・2が遊びたくなるクポ〜。
            クポ〜。クポ〜クポ〜。



………………。



       ○
     ∧_/∧    よしっ、クポ。
    ´     ヽ   今ならこの豆スープの女剣士がウサ耳付けて踊り子の衣装で
  へ! ;ミ゚ 0゚ミ   踊ってくれるクポ!
  ~ ;  つ  つ   よし、こうやって>>412の気を引くクポ!
    、  _,ノ
     し'ヽ_)   


誰がそんな事をッ―――!
私は踊り子の技術なんて持っていないし、それに、踊りはモーグリの十八番でしょう!


       ○
     ∧_/∧
    ´     ヽ    聞こえないクポ。
  へ! ;ミ゚ 0゚ミ
  ~ ;  つ  つ
    、  _,ノ
     し'ヽ_)   


こ、この、白い怪生物がッ―――!


       ○
     ∧_/∧    クポ? 豆スープ剣士じゃ足りないクポ?
    ´     ヽ   今ならこんないけ好かない豆スープ剣士だけでなくて、
  へ! ;ミ゚ 0゚ミ   あの聖剣技を使うホーリーナイトもウサ耳――――――
  ~ ;  つ  つ
    、  _,ノ
     し'ヽ_)   







   ( 間 )









                                  ⊂⌒~⊃。Д。)_●⊃ ウボァー
                                      ↑
                                     モーグリ



……恐るべし、聖剣技―――。

427 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/02/28 03:10


……目の前に、宝がぶら下げられると、誰でもそれを取ろうと必死に
なるものよ……ね……。

…………。

……私が大人げないだけなのかもしれない……。

…………。

……は、はは、はははッ……。

……………………。


…………………………………………………………彼女、か…………。

428 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/02 03:03


>>413

私も返答が遅くなったけれど……ありがとう。
本当に、ありがとう。
花を貰うと……嬉しいわね。
これは何の花なのかしら。何という名前の花なのかしら。花言葉は何なのかしら。
この花を贈る事に、何か意味が隠されていたりするものなのかしら。

「心よりの祝福を」「感謝します」「見返りを期待する」「ご武運を」「好きです」
「愛しています」「私を忘れないで」「さようなら」「希望」……。

……なんてね。
ふ、ふふ……以前に花を貰ったときから、何だか少し気になって。
らしくない事でしょうけれど……ね。
剣を花束に持ち替えている自分の姿なんて、私でも想像しにくいわ。あはは。


前にも言った通り、花なんて仲間の墓に献花するときくらいにしか摘まなかったから。
戦地に赴くときも、旅団の活動中も、逃亡中も、ただ踏み潰しただけ。
踏み躙っただけ。
周りで咲いていた事にも、足下にあった事にも気にしていなかった。
気を付けなければ咲いている事が分からないような小さな花も、大きく色鮮やかに
咲き誇っている花も、季節の訪れを告げると言われている花も、視界に入らなかった、
見ようと意識しなかった。
ただのありふれた風景の、ありふれた一部でしかなかった。

美しいと感じるものでも、芳しさが記憶に残るものでもなく……そこに在るだけの、
ただの路傍の石と同じだった。
蹴飛ばしても気にしない。
踏んづけても気にならない。
蹴躓く程大きなものでもない。

それは多分、貴族から見た平民と同じ。
彼らにとっては、私たちは風景の一部に在るだけの花。石。草。
ただそれだけの存在。
……ただそれだけで在りたくないから、私は行動に移した。
人として私たちを認めて欲しいから、行動を起こした。
私たちは草ではない。
石でもない。
そして、花でも……ない。


私は……今の私は、野に咲く花の名前を幾つ言えるのかしら。
春に咲き乱れる花を、どれくらい判別出来るのかしら。

……幼い頃はこうじゃなかったわ……。
そう……もっと、……もっと沢山花の名前を知っていた筈なのよ。
辺り一面に咲く花……視界に入るだけの草花の名前を言えた筈。
移りゆく季節毎に咲く花の名前を、ひとつひとつ言えた筈……。

でも今は、分からない。
花の名前が分からない。
仲間の為に摘んだ野の花の名前もわからない。
レナリア台地にある自分の墓にそえられている花の名も……多分わからない。
義勇軍に参加しようと、兄さんについて行こうと決心したあの時から、この両の手に
抱えていた花束を剣に持ち替えた時から……花の名前なんて忘れたのよ。
私は花の名前を忘れる事によって、少女時代に、貴族に搾取されるだけの生活に、
別れを告げたのよ。


……あなたは、誕生日に誰かから花を貰った?
貰う相手はいるの?
どんな花を貰うの?
花を貰うと……嬉しい?

私は嬉しかった。
例えその花の名がわからなくても。

後は……「ミルタン」とさえ書かれていなければ完璧だったのに。
私の名前はミルたんでは、ないッ!

429 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/02 03:03


ちなみに。

どうせ食用の花を探す為に、幼い頃、花の名前を覚えたのだろう、などと邪推した人間は
ゼイレキレの滝から落ちなさい。







  ●
/`ー'ヽ
  `O´)  いわゆる、図ぼs

430 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/04 03:11


>>419 心理テスト結果発表

え……ええ……?
い、いつの間に心理テストになっていたの……?

…………。

…………。

……な、何よ、この狙い澄ましたような結果はッ!
こ、こんなもの、捨ててやるわッ。


  ●
/`ー'ヽ
  `O´)   もったいないクポー。
 つ  ノつ  「リターン」(時魔法)でレスの最初に戻るクポー。
_)_)



430 :ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/04 03:11

  >>419 心理テスト結果発表

  あ……え……ええ……?
  い、いつの間に心理テストになっていたの……?

  ……な……何だか……嵌められた気分ね……。


  私は定められた運命やら占いやらは信じないわ。
  実際に星の動きさえ御する力を持った占星術師が存在するという噂は
  聞いているけれど、そんな人間はほんの一握りでしょう?
  いえ、そんな人物が実在しているかも分からない。

  大概は術者の虚栄心を満たすような戯言ばかりが書き連ねられているだけ。
  「定められた運命」も「占い」も、それを己の都合の良いように解釈をし、
  日々を暮らす為の僅かばかりの安寧を得る、気休め程度のものに過ぎないわ。

  この心理テストとやらも似たようなものじゃない。
  自分を幾つかの鋳型にはめて、幾ばくかの安定を得る。ただそれだけの代物。
  大体、この心理テストの何処に根拠があるのよ!?
  親しい人を失う?
  それ以前に私は私の命を失ったわよ。貴族に奪われて! ラムザに奪われて!
  貴族が、ラムザが、あのラムザがッ! 全て奪っていった!

  く、な、何よ、この結果はッ。
  何処が心理なのよ、何処がッ。
  こんなもの、捨ててやるッ!


  ●
/`ー'ヽ
  `O´)   「リターン」
 つ  ノつ
_)_)



 430 :ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/04 03:11

   >>419 心理テスト結果発表

   ……う……ん……?
   あ……え……ええ……?
   い、いつの間に心理テストになっていたの……?

   ……な……何だか……嵌められた気分ね……。


   …………?


   私は定められた運命やら占いやらは信じないわ。
   実際に星の動きさえ御する力を持った占星術師が存在するという噂は
   聞いているけれど、そんな人間はほんの一握りでしょう?
   いえ、そんな人物が実在しているかも分からない。

   大概は術者の虚栄心を満たすような戯言ばかりが書き連ねられているだけ。
   「定められた運命」も「占い」も、それを己の都合の良いように解釈をし、
   日々を暮らす為の僅かばかりの安寧を得る、気休め程度のものに過ぎないわ。


   …………?


   この心理テストとやらも似たようなものじゃない。
   自分を幾つかの鋳型にはめて、幾ばくかの安定を得る。ただそれだけの代物。
   結局これって、人をたった4つの型に分けようとしているだけじゃないの。
   火の属性を選んだ人は皆信念が強いとでも言うつもり?
   強い意志を持って何かをやり遂げようとしている人間ばかりだと言うつもり?


   …………?
   ……何か、おかしいわね……。


   一度違えた相手って誰の事を指しているのよ。

   ……ラムザ?

   ―――はッ、だ、誰がッ、ラ、ラムザなんかと手を取り合うかッ……!
   一度は情けをかけられ、そして……殺された事が……もう、私にはとっては
   この上ない酷い辱めよッ!

   何なのよ、この心理テストはッ。
   人の心理の何が分かるというのよ、こんなもので!
   く、こんなもの、捨ててやるッ!


  ●
/`ー'ヽ
  `O´)   「リターン」
 つ  ノつ
_)_)



  430 :ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/04 03:11

    >>419 心理テスト結果発表

    ……?

    あ……ああ……え……ええ……?
    い、いつの間に心理テストになっていたの……?

    ……あ……な……何だか……嵌められた気分ね……。


    …………?


    私は定められた運命やら占いやらは信じないわ。
    実際に星の動きさえ御する力を持った占星術師が存在するという噂は
    聞いているけれど、そんな人間はほんの一握りでしょう?
    いえ、そんな人物が実在しているかも分からない。

    大概は術者の虚栄心を満たすような戯言ばかりが書き連ねられているだけ。
    「定められた運命」も「占い」も、それを己の都合の良いように解釈をし、
    日々を暮らす為の僅かばかりの安寧を得る、気休め程度のものに過ぎないわ。


    …………あ、あら……?


    この心理テストとやらも似たようなものじゃない。
    自分を幾つかの鋳型にはめて、幾ばくかの安定を得る。ただそれだけの代物。
    結局これって、人をたった4つの型に分けようとしているだけじゃないの。
    火の属性を選んだ人は皆信念が強いとでも言うつもり?
    強い意志を持って何かをやり遂げようとしている人間ばかりだと言うつもり?


    …………ど、どうも変な感覚……ね……?
    何なの、この既視感……。
    ……ほんの少し前も、こんな事を喋ったような気が……。
    ま、まさかね。


    こ……こんなテストで簡単に人を分けられるとでも思ってるつもり?
    一緒じゃないの、貴族と平民を分ける手段と。
    生まれた家が違うから。生まれた身分が違うから。
    ただそれだけで人生を決めつけられる。
    生まれた瞬間から人生の限界が決まる。
    酷く理不尽な選別。

    それで……その理不尽な内容の心理テスト結果だけれど。
    ……シスコンの異性って誰の事を言っているのよ。
    そんな男性に偏愛されている心当たりはないけれど。

    ……ラムザ?

    な、何言っているのよ、私はッ。
    よりによってラムザなんかッ……。
    た、確かにベオルブの娘……ラムザの妹―――人違いのようだったけれど
    ―――を攫って……な、べ、別にシスコンとは関係ないじゃない。
    何が、シスコンよ。
    何なのよ、シスコンの異性って。
    何の当てにもならないじゃない、この心理テストって。
    要らないわよ、捨ててやるわッ。


  ●
/`ー'ヽ
  `O´)   「リターン」
 つ  ノつ
_)_)



   430 :ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/04 03:11

     >>419 心理テスト結果発表

     ……?

     う……ん……?
     あ……ああ……え……ええ……?
     い、いつの間に心理テストになっていたの……?

     ……あ……そ、そうね……な……何だか……嵌められた……。
     ……気分……で……。

     …………。
     ……………………。
     ………………………………。
     …………………………………………。
     ……………………………………………………。


     私は定められた運命やら占いやらは信じないわ。実際に星の動きさえ
     御する力を持った占星術師が存在するという噂は聞いているけれど、
     そんな人間はほんの一握りでしょう? いえ、そんな人物が実在しているかも
     分からない。大概は術者の虚栄心を満たすような戯言ばかりが書き連ねられて
     いるだけ。「定められた運命」も「占い」も、それを己の都合の良いように解釈をし、
     日々を暮らす為の僅かばかりの安寧を得る、気休め程度のものに過ぎないわ。
     この心理テストとやらも似たようなものじゃない。自分を幾つかの鋳型にはめて、
     幾ばくかの安定を得る。ただそれだけの代物。結局これって、人をたった4つの
     型に分けようとしているだけじゃないの。火の属性を選んだ人は皆信念が強いと
     でも言うつもり? 強い意志を持って何かをやり遂げようとしている人間ばかりだと
     言うつもり? こんなテストで簡単に人を分けられるとでも思ってるつもり? 一緒
     じゃないの、貴族と平民を分ける手段と。生れた家が違うから。生まれた
     身分が違うから。ただそれだけで人生を決つけられる。生まれた瞬間から
     人生の限界が決まる。酷く理不尽な選別。ちなみに縦読みしても何も出てこないわよ。
     穿った読み方をしても何も出てこないのよ。本当にッ。出てこないの、何もッ!




……は……はぁッ……はぁッ……。
な、何やらせるのよッ!?
く、リターンごときで……。
こんな……こんなご都合主義の塊のような心理テスト結果なんて、誰が信用するかッ!

何が「手を取り合って」よ。
何が「死んでしまう」よ。
何が「酷い屈辱」よ。
何が「シスコン」よ。
何でラムザ……ラムザ・ベオルブがここに当てはまるのよッ!?
何よ、何が言いたいのよッ!?
あのラムザが何だと言いたいのよッ!?

こんな心理テスト結果なんか捨ててやる。葬ってやる。永久に葬ってやるわッ!



  ●
/`ー'ヽ
  `O´)   ここらでもう一回「ときのすn
 つΣС
_)_)



(永遠に続く、かも)

431 名前:名無し客:05/03/04 19:21

つ【砂の器】


432 名前:名無し客:05/03/05 13:18

憂いを持った人と書いて「優しい」…



似合わないわね、ミルウーダ

433 名前:◆MUKuroTvQE :05/03/06 05:07


畏国陰謀史観本 「畏国貴族陰謀論序説」


<内容>

「畏国貴族は富の独占を図っている」
「畏国貴族は畏国を操り目的を達成させようとしている」





近日発売                                           しません。

434 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/06 05:07


>>420

あ……ああ、そうらしいわね。
いくら私が花や花言葉を詳しくないと言っても、薔薇や百合、そしてそれらの花が
象徴する物事くらい知っているわ。
……まあ、人の趣味に立ち入る事はしないけれど。
別に、そのような趣味を持っている人々の記念日があっても、否定はしないわよ。

美しい花の花言葉……花を象徴する物事にも様々な表裏があるように。
様々な事象に表裏があるわ。
民の暮らしにも、戦争にも、革命にも、教会にも、歴史にも。


ローゼン……ジャン・ローゼンクランツ? あの、危険請負人さん?
随分と姿を見ていないけれど、変わらずにやっているのかしらね……。
……心配しているのじゃないけれど。
例え何処かで葬れていたとしても、「魔」の力によって塵ゾンビになっていたとしても、
彼は彼として彼の時を過ごしていると思うわ。
いつもと変わらない、あの口調と不敵な笑みでね。

それ……で、何故ここで彼の名前が出てくるの?
彼の名前と薔薇―――「ローズ」の音の符合の事を指しているのかしら?
それとも……彼の趣味を指してそのような事を?
以前話した限りでは、至極普通の嗜好をしているように思えたのだけれど……。
な、何て言うのかしらね。
女性との会話に慣れている、とでも言うか、付き合い方が随分と手慣れている
ように感じたものだから。

まさか、彼が……い、いえ、個人の嗜好は自由だと思うわ。
彼がそのような趣味を持っていても……構わないわよ。
騎士団や旅団にもそのような嗜好の者は居たには居たし、周りに明らかな悪影響を
与えていると見えない限り、それを是正する事はなかったわね。
多少いかがわしい趣味を持っていても、受け入れざるを得ない、人手の足りない
時期もあったから。
結局、そのようないかがわしい、社会からあぶれたような人間を多く受け入れた事が
旅団の崩壊に繋がっていったのだけれども。
けれども、ま、まあ、その……い、所謂同性愛そのものが悪い、とか、そのような狭小な
見方や考えはしないわよ、私は。

旅団が崩壊していったのは、上層で取りまとめをする私たちに責任があったわ。
そして、旅団とその活動を厭う王侯貴族の陰謀で。


そ……そうそう、王侯貴族には少年寵愛の趣味がある男性が多い、と聞いた事が
あるけれど。
実際に、身寄りのない少年少女を、その膨大な資金で買い集めている貴族も
居るそうだし。特に美しい少年のみを集めるような下衆も居るとか。
平民から搾り取った税金が、このような使われ方をされているのだとしたら……
本当に救われないわね。

435 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/06 05:08


  ●
/`ー'ヽ
  `O´)  美少年を集める、と言っても、これじゃないクポ。注意クポ。
    ノつ ttp://www.hakusensha.co.jp/patalliro_dvd/
_)_)



  ●
/`ー'ヽ
  `O´)  ………………。
    ノ
_)_)



  ●
/`ー'ヽ
  `O´)  パパンが
 つ⊂ノ
_)_)



  ●
/`ー'ヽ
  `O´)  パン
 つ ノつ
_)_)



  ●
/`ー'ヽ
  `O´)  だーれが
 つ⊂ノ
_)_)



  ●
/`ー'ヽ
  `O´)  殺した
 つ ノつ
_)_)



  ●
/`ー'ヽ
  `O´)  ミルウーダ
 つ ノつ
_)_)



―――僕、とラムザが名乗り出た。

僕の剣と貴族という名の下の権力で、

僕がミルウーダを殺した。


 <Who killed Miluda?>

  Who killed Miluda?
  I, said Ramza,
  With my sword and aristocratic power,
  I killed Miluda.

  Who saw her die?
  I, said Ramza,
  With my aristocratic eye,
  I saw her die.

  Who caught her blood?
  I, said Ramza,
  With my aristocratic armor,
  I caught her blood.

  Who............

436 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/07 03:34


>>421

>い〜の〜ち〜さ〜ず〜け〜よ〜

  ●
/`ー'ヽ
  `O´)  ディ
    ノ
_)_)



 *はいになった。



  ●
/`ー'ヽ
  `O´)  カドルト
    ノ
_)_)



 *ロストした。



  ●
/`ー'ヽ
  `O´)  マロール
    ノ
_)_)



 *ここはFFDQスレです。



  ●
/`ー'ヽ
  `O´)  リコール サラマンド リインカ イルメク イルモア ライブ アゲイン
    ノつ  メルリレイ リーバス タッチン 転醒 転生 よみがえれ 復活
_)_)   というか これぜんぶ しってたら そうとう マニア クポ クポポ

437 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/07 03:35


>>421

―――あ、は、は、はは……は、は、あははッ……。
面白い事言うわね。
こんな「うら若き」「乙女」、ね。
ふぅん……。

で、その「うら若き乙女」とやらは何処に居るのかしら?
こんな、陽も当たらないような地下スレッドの何処に、そんな乙女が?
あ、ああ……書記官さんの事かしら。
お幾つなのか、私には全く分からないけれども。


……貴方、お世辞が上手いわね。物凄く。あはは。
うら若き乙女? あははありがとう嬉しいわそう言ってくれてこんな場所でそんな事を
言ってくれる人に出会えるなんてね光栄だわ私が若いって?そう言ってくれるのは
貴方だけよふふ私自身は年増だとは思っていないけれどそれに乙女ですって?そう
見えるならそう見えてもいいけれど。

棒読みなのは気にしないで。ええ気にしないで。

……ふふ、世辞や口説き文句を言うなら、もっと上手い表現を考えてくる事ね。
旅団にだってもっと上手い世辞や警句、諧謔を言える人間が居たわ。
口から先に生まれたような人間だったけれど。

―――私が口説き文句を言われるような女じゃないって?
…………うるさいわね。


アレイズ。
失われゆく魂を蘇らせる魔法。
白魔術の奥義の一つ……と聞いているわ。
実際にその魔法が使われているところは見た事がないけれど。
……旅団でも騎士団でも、そこまで熟練した白魔術の使い手は居なかったからね。

白魔術を扱う人が言うには、生命の精霊というものが存在しているそうね。
彼ら、彼女らは、その精霊たちを使役して白魔術を扱うのだとか。
そしてそれ……生命の精霊や生命を形作る大いなる精霊は、元々大気に満ちて、
全ての生命に在るものだという話だけれど。
魔術師じゃない私にはどういうものかは分からない。

だけれど、これだけは分かる。

このイヴァリースという地において、死んだ人間は蘇らない。
どんなに多くの魔法を扱える白魔道士でも、どんなに沢山の叡知を身に付けた賢者でも、
死者を蘇らせる事は出来ない。
レイズもアレイズも、死の一歩手前で彷徨う魂を救う魔法。
そう、私は聞いているわ。

本当に死者が甦るような事があれば、それは。
神の御業か、悪魔の所業よ。きっと。

神か―――あのお伽話の悪魔ルカヴィなら、人一人蘇らせる事くらい、訳無いのじゃ
ないかしら。
そんな「奇跡」が現実にあるなら、の話だけれどね。
でも、それは、ただの伝説。物語。お伽話。

現実はそんな都合の良い奇跡なんて……起きやしない。
あの戦争で散った仲間も、革命活動で散った仲間も、誰一人帰ってきやしない。
生涯掛けて神に尽くし祈ろうが、悪魔に全てを捧げると言って縋ろうが、死んだ者は
誰も帰って来ない。

誰一人……還らない……。

誰も……。

私も……。


……私……も……。



……何だか……寒い……わ……ね……。


何だか……身体、が……さむ……くて…………。

438 名前:名無し客:05/03/07 16:04

寝るなッ!寝たら終わりだぞ!!
起きるんだミルたん!起きろ!起きるんだ!
起 き ろ 豆 女 ー !

439 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/10 03:52


 ……深い、闇に、沈んでいく心地だった。

 ……冷たくて、心地の良い場所に。

 ……まるで、ゆっくりと、眠りに就くように。

 ……疲れた身体が、自然と眠りを求めるように。


「起きるんだミルたん!」


 ……うるさいわね、誰がミルたんなんて名前よ、ミルたんなんて。
 ……私の名前はミルウーダ、ミルウーダ・フォルズだともう数えきれないくらい
何度も何度も何度も言っているのにどうして私の名前を呼んでくれないの。


「起きろ!起きるんだ!」


 ……うるさいわ、うるさいのよ。
 ……私はこのまま眠るのよ、このまま、このまま……眠って……ねむって…………


 ……意識が。


 …………闇に。


「起 き ろ 豆 女 ー !」


 ―――誰が豆女ですってッ!?
 だ、誰が、豆よッ!?
 何が、豆よッ!?

 く、も、もう一度言ってみなさいよッ!?
 あ、後で覚えておきなさいッ、>>438ッ!!

440 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/10 03:52


>>422

……悪かったわね。
悲しくて悔しいけれど、その通りよ。
旅団の物は貴族のそれに比べれば、ずっと質は下がるわよ。
それよりも、旅団全員に武器防具が行き渡っていた、という事実だけでも十分
素晴らしい事だと思うけれどね。

世の中が世の中だし、粗悪品を掴まされる事もあったけれどね。
幸い、私や私の部隊に支給されていた防具は、旅団ではそれなりのものだったわ。
それなりの、ね。
だから最期まで仲間や私の身を守ってくれたわ。
最期まで。
あの、貴族のお坊っちゃまに殺される最期のときまで。
……大した性能よね。……は、は……はは……。
本当に素晴らしい性能よ、私たち騎士団や旅団の武器防具はッ。

……旅団の物だろうが、名のある騎士団だろうが、一般的な防具の質なんて、
所詮はそんなものよ。


貴族の方が性能の良い武具を持っているのは、考えてみれば……いえ、考えるまでも
なく当たり前の事でしょう?
貴族が奪っていくから。
武器防具だけじゃないわ。
服も、装飾品も、嗜好品も、全て……全てよ、何もかもよッ!

あの戦争のとき、貴族の騎士の装備一式は、一体誰が作ったと思っているの?
平民よ。
平民の職人が、作ったのよ。
貴族が日頃着ている服と同じように。
装飾品と同じように。
食事と同じように。
家具と同じように。
嗜好品と同じように。
彼ら貴族の周りのもの、全てと同じように。
平民が作った。
平民の手によって作られたのよ。

笑えるじゃない。貴族の騎士って。
彼らが家畜と蔑む者の作った防具を着込んで、戦場でその命を永らえさせるとはね。
家畜にその命を守られているとはね。
あ、はは、は、はは……彼らの論理から言うと、家畜に命を守ってもらっているのよ、
貴族という生物はッ!
あはは、は、おかしくてたまらない。
……おかしくて、おかしくて、何だか涙……が、出てき、そう……あははははッ……。

は……はは……。
家畜に命を永らえさせてもらっているのが気に食わなければ、貴族が自分で防具でも
武器でも作ればいいのよ。
しこたま貯めた自前の金やギルでも使って、それこそ素晴らしいゴールドアーマーと
ゴールドヘルムとゴールドシールドとゴールドスタッフでも作ればいいのよ。
あ、ああ、それとも勿体ないからただのメッキ、かしら。

剥がしてやりたいわ。
その無意味な、「貴族である」という矜持……彼らの心のメッキを。
剥がしてやるッ……。
絶対に。
絶対によッ!

441 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/10 03:53


>>423

…………。



「金髪」と「アホ毛」と書いて「ラムザ」……。
何か物悲しいわね……。

「酒場」と「ミルク」と書いて「ラムザ」……。
何かお子様ね……。

「おまじない」と「アルテマ」と書いて「ラムザ」……。
何か流石大して役に立たないアビリティは主人公のお家芸ね……。

「歳の離れた」と「出来のいい兄」と書いて「ラムザ」……。
何か……こう書くと……変な親近感が沸いて……く……く、くる訳ないじゃないッ。

「ラムザ」と「無知」と書いて「それだけで罪」……。
何か美しささえ罪ね……。

「ベオルブ」と「髪と髭」と書いて「くせ毛輩出家系」……。
何か…………ふ、ふふ、は、あはは……。

「搾取」と「支配」と書いて「貴族」……。
何か無性に反旗したくなるわね……。

「醜い」と「貴族」と書いて「肥えた豚」……。
何か……はは……愚かしいわね……あはは……。

「王族」と「貴族」と書いて「不必要」……。
何かこれこそ自明の真実よね……。

「苦労の末」と「役立たず」と書いて「魔法アルテマ」……。
何か捨て身の魔導師もがっくりね……。

「食い込み」と「天使」と書いて「アルテマ」……。
何か……よく分からないけれど…………その……淫らな響きね……。


―――「名無し客」と「FFDQスレ」と書いて―――「口さがない」……。
何か……何だ……か……腹立たしいわね……くッ……!

……な……何が……物悲しいと、言うの、よッ……。
そ、そうやって、わ、私をッ、平民をッ―――豆を馬鹿にしてッ……!

貧困の何が悪いッ!
貧困を脱却する為に戦う事の何が悪いッ!
貧困の原因を作り出す貴族を倒す事の何が悪いッ!

豆の何が悪いッ!
豆スープの何が悪いッ!
豆スープを毎日食べる事の何が悪いッ!
豆スープを毎日食べなければならない事の何が悪いッ!
豆スープを毎日食べなければならないあまりにも悲しく切ない事実から逃れようと
貴族からの支配と搾取を根絶する為に革命の志士として立ち上がる事の何が悪いッ!

私が貧困で喘いで毎日が豆スープばかりだったのも、貴族の支配と搾取のせいに
他ならないわ。
だから、「私」という人間と、「貧困」という言葉で連想されるものが「豆」だという
事実は、貴族のせいなのよ。
……そうに決まっている。
そうに決まっているのよッ!



……「人」を「思う」と書いて「偲ぶ」……。
何か……。

何だか……。

私は……。

……私……。

…………私を……偲んでくれる人なんて……居るの……かしら……ね……。

……私、は…………。

442 名前:名無し客:05/03/10 14:55

すっかり愛された呼び名になった。

その名も…ミルたん

443 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/12 05:04


http://www.appletea.to/~charaneta/test/read.cgi/ikkoku/1082297447/n251

--------------------------------------------------------

  <秘密メモ>


  「美味しい豆スープの作り方」

  ・塩茹でした豆を、彩り用に少し残して裏漉しする。
  ・裏漉しした豆をホワイトソースでのばしてさっと煮立たせる。
  ・粒のままのも入れて、塩胡椒で味を整えれば出来上がり。

  おまけ・皿によそったら、トーストを小さく刻んだのを上に散らすと良い。


--------------------------------------------------------


…………何見てるのよ。

444 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/12 05:04


>>431 【砂の器】

砂の……器……?
何ふざけた事を言っているのよ。


―――器が砂だったら、料理を盛れないじゃない。


砂の器に料理を盛れと?
砂だらけの食事をしろと?
平民は泥と砂にまみれた料理を食べろと?

貴族にとっては平民は家畜も同然なのでしょう?
いえ、家畜そのものと思っているのだったかしら。
言葉を喋り、服を着る家畜だと。
だから……家畜なら……砂も汚泥も喜んで食べると思っているの?
平民は砂の器に盛られた豆スープを、喜んで啜るとでも思っているのッ?
貴族は食料だけじゃなく、食料を盛る皿や器までも奪っていこうとしているのッ!?

―――ふざけてるわッ!

何が……何が砂の器よッ! 何が、砂よッ、砂ッ!!
く、くそッ、くそッ、平民を馬鹿にするにも程が―――――――――



(強制退場)




   r' ̄ヽ
   L__ノl\
    ,-┘'└ ̄\
 ┌/        ヽ           ……あー、クポクポ……。
  /      _    ヽ
  |      /     /ニニ          盛大な勘違いがあったようなので
  l     '       ' -┼           こちらを置いておくクポ。
  Y:::::ヽ      _     | r.、
   ト、:::::|    /::|    |ノ:::::\
    l `'"ノ  /::::::::L_   "::::::::::::〕     「長編大作社会派推理小説」
   .\_ r−、|::∧∧__  イ\|^^
     /   レ' '     |

445 名前:◆MUKuroTvQE :05/03/12 05:07

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エディション: 不確定名:新書

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この本についてのカスタマーレビューを書きませんか?



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
レビュー

内容(「BOOK」データベースより)
イグーロス・城下町のチョコボ場で男の扼殺死体が発見された。被害者のゼルテニア訛りと“マメスープ”という言葉を唯一つの手がかりとした必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、老練騎士のシドルファスは他の事件の合間をぬって執拗に事件を追う。
貴族社会の歪みと差別を鋭く描き出した社会派推理小説として、高い評価を得る。
発表から数十年経つ現在も尚、歌曲、大衆劇になり、幾度も成功を収めている。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
カスタマーレビュー・ピックアップ
あなたのレビューがサイトに載ります。

3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

★★★★☆ 確かにいいんだけど。。。, 宝瓶12日
レビュアー:おにおんそるじゃー  ゴーグ Ybalice
出版から数十年経っているそうだが、殆どの箇所は時代性を感じずに読めた。
だけど、どうしても戦後すぐに書かれたという古くさい描写が気になった。
当時の生活様式を丹念に書いて、平民の日常生活のリアルさを出そうと
しているのは分かるんだけど、それが今となっては入り込みにくい感じがした。

だが、それさえ気にしなければ社会派推理小説として素晴らしい出来。
この作品が推理小説界に一大社会派ブームを巻き起こしたのは納得出来る。


このレビューは参考になりましたか?  はい いいえ



289 人中、140人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

★★★★★↓↓↓貴 族 必 至 だ なwwwwwwww↓↓↓, 宝瓶2日
レビュアー:カスタマー
貴族が何と言おうと、これは傑作中の傑作だよ。
貴族社会と貴族の駄目さ加減が実に上手く描けている。


このレビューは参考になりましたか?  はい いいえ



208 人中、96人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

☆☆☆☆ 果たしてこれが名作なのか。, 宝瓶1日
レビュアー: カスタマー
断言する。つまらない。
不自然な箇所が多すぎて物語に入り込む余地が全くない。

「社会派」とするにはあまりに陳腐な「貴族」と「平民」の描写。
「推理小説」とするにはお粗末過ぎる論理と謎解きの強引さ。
探偵役となる騎士の思考も行動も遅すぎて、苛立たされるばかり。
犯人も騎士もその周りの人間も、人間描写が薄っぺらすぎて感情移入も出来ない。

何故これが不朽の名作や最高傑作などと言われるのか?
階級社会の闇や平民の搾取を推理小説に絡めたことが過大評価されているのでは
ないか。作品自体は全く面白くない。以前観た歌曲はなかなかの出来だったと
思ったが、原作の方はあまりにも陳腐過ぎる。


このレビューは参考になりましたか?  はい いいえ





 The vessel of Beans

   「豆の器」

446 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/13 05:23


>>432

……「優しい」、か。

そうね。
私には似合わない言葉ね。
少なくとも、生前には言われた事がないわ。
優しい、なんて。

剣士としての私に求められたのは、優しさではないから。
剣を振るうのに必要なのは、優しさなんかではないから。

敵と接するのに、
敵から略奪するのに、
敵を憎悪するのに、
敵を侮蔑するのに、
敵を斬るのに、
敵を嬲るのに、
敵を捕縛するのに、
敵を尋問するのに、
敵を拷問するのに、
敵を殺害するのに、優しさは要らないわ。

下手に優しさなど持っていたら、戦う事など出来ないのよ。
相手につけ込まれるだけ。


「騎士になる為には強さと優しさを兼ね備えなければいけない」
「強さと優しさを兼ね備える者でなければ、騎士になる資格がない」

―――こんな事を言う人間も居るそうね。
はッ……愚かな理想論よ。それは。
ゾディアックブレイブの活躍するお伽噺の世界の話。
貴族の息子がままごと遊びの延長で騎士を目指そうというときに宣う空虚な言葉。

ここイヴァリースには、英雄と呼ぶに相応しい騎士が幾人も居るわ。
後世にその名が語り継がれていく程の。
敵国にその名が轟く程の。
敵国の要人がその名を耳にしただけで恐れ慄く程の。
でも……「雷帝シド」が、「天騎士バルバネス」が、「銀の貴公子」―――もしくは
「銀髪鬼」―――が、何故あそこまで敵国に畏敬されたのか分かる?

騎士として、貴族として、人として、敵国にも一目置かれるような人格者だったから?
敵国の人間にも優しさをもって接する、愛情に溢れる温かな人間だったから?

違うわね。
彼らは、強かったのよ。
圧倒的に。
周りの人間を、遙かに凌駕する程。

戦う者に望まれるのは「優しさ」などではなく、「強さ」よ。
私に求められたのは優しさじゃなくて、力。
剣士としての強さよ。

だから私も、その要求に応えたの。
戦場で躊躇なく剣を振るう為に。
戦場で躊躇なく敵を斬る為に。
躊躇なく……貴族を憎む為にッ。
そして……誰よりも強い兄さんに付いていく為に。

私は強くあろうと努力した。
優しさなんて身に付けようとも思わなかった。
ただ強く在りたかった。
優しいなんて言われなくても良かった。
ただ、周りの団員に負けない程の力を持ちたかった。
彼らに認めさせてやりたかった。
「ウィーグラフの妹」じゃなく、「ミルウーダ・フォルズ」という剣士を。


……「優しい」、か。
私は……「優しい」という言葉が似合わなくてもいい。
「優しさ」よりももっと必要なものがあったのだから。
「優しさ」よりも大事な事を求めて生きていたのだから。

その事に関して、後悔などしないわ。
私は剣士として、一生を全うしたのだから。

447 名前:◆.XUaWC4Ma. :05/03/14 00:12

http://www.appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1039181508/447.jpg (25KB)


あ、いや、その・・・先月の14日には、ワインを貰ったからな。
その礼というか・・・何と言うか・・・


(どうやら、事前に色々と、気障ったらしい台詞やらこっ恥ずかしい台詞を考えていた模様)


(どうやら、あまりにも恥ずかしすぎて、口に出せない模様)


と、とりあえずだな。花を・・・前に喜んでもらったからな・・・
あー。いや、その・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・は、花なんだが。ホワイトデーなんだが。返事って意味なんだが。
いや、その。なんつーか。
・・・お、俺の気持ちは、この花程度のものじゃないからな!!


(言うだけ言って、意味不明のまま自己完結して逃走)
 

448 名前:ゼフィール王子 ◆zEfhYrPOA. :05/03/14 00:30

http://www.appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1039181508/448.jpg (33KB)

貴女の墓前に、春の訪れを知らせるこの風の花を供えに参りました。

あの頃はまだアネモネの花が咲く季節ではなかったので
お届けすることは叶いませんでしたが、
つい先ほど咲きはじめましたようですので。
誕生花としては少々遅れてはいるのですが、そのあたりはどうかご容赦の程を。


では、せめて貴女の心には、春風の訪れがあらんことを。
(黙祷)


449 名前:名無し客:05/03/16 12:20

くそッ!ウィーグラフは何処だッ!
まだ近くにいるはずだ、探せッ!

450 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/19 05:30


…………大きいと鎧に押し込めるにも剣を振るうにも邪魔でしょうに。

剣士は無駄な肉など付いていない方がいいに決まっているわ。
愚問ね。

……ま、まあ、何よ。
理想としては手に収まるくらいの…………何でもないわ。
何でもないから忘れて。


遅くなってごめんなさい。
今返せる分だけ。


>>438

  .,,;:;'':;;;;;;;::;..、
  .:.':;:;ii!;;!i;:'!i:..::`、
  i.:;'' ;.;;i!i;:;!i;. ::::::
  :!.i.、 '.,-_.,!:!;:.:::i;::    一章半ばで斃れる程度の脇役なら
  i:!i!i  'i:!."!;::!i;!!:;     変な渾名など付かない……
 .`!:!      i;;:i!;!;!;
  !.:i:i. . ,  .:!;;:i;;;i;:l:   そんな風に考えていた時期が
 :i.i:i;:!;;,,....:;;i!l;.ii;!i;i:l;    私にもあったわ……
 :;!i:!;;i;i!!{lll}}ii!::.i!ii;i;i:
 ;i;:!;;i;;;ii{{lllll!!;..i!;i,!ii;
 !;;;iilllllllllll!ii:i.;i,!;;i}}lli


ずは―――起こしてくれて、ありがとう。
これには感謝しているわ。本当よ。

普段の生活ではさしてだたない事だけれど、起床時間きっかりに気持ちよく起こして
くれる家族や仲間は、大切な存在よね。
晴れだろうと雨だろうと、生誕祭のあの胸躍る前夜だろうと自分の誕生日だろうと、
戦地に赴く日だろうと仲間が死んだ日だろうと……どんな日だって、目覚が悪ければ
その一日は良い気分がしないもの。
例えその日がず確実に最悪の一日になると予測出来ても……目覚が良いに
越した事はないわ。

死刑囚が斬首台で処刑を迎える朝も同じ筈。
酷たらしい仕打ちを受ける虜囚が、光の入らない地下牢で迎える朝も同じ筈。
異端とされた人間が、惨に逃げどいなからこの国のどこかで迎える朝も同じ筈。
あの、最期の日の朝も、私は――――――


……そんな事はどうでもいいわね。
とりあえず、あなたのおかげで目が覚たのは確かよ。
その後の一言二言に、問題があるけれどね……。

「ミルたん」については後で言わせてもらうとして。
何よ……この、豆女って。
何なのよ、この呼び名はッ。渾名はッ!
私の少女時代の体験を揶揄したいのでしょうけれどッ。
ど……どういう呼び名よ、これはッ! ふ、ふざけないでッ!
私の名前を辱るだけじゃ物足りないのッ!?
るで豆か何かの魔物のようじゃない!
るで私が生まれて此の方、豆以外口にした事がないようじゃない!
るで私の体が豆で構成されているような物言いじゃないのッ!
るで私がいつもいつもいつも豆の事ばかりを主張しているような言いぐさじゃないのッ!

何が豆よ、豆女よ、何がッ、何がッ!!











    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  全然説得力ないクポー
   W     ) \ ____________
    d | |
    (__)_)

451 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/19 05:30


>>442


  .,,;:;'':;;;;;;;::;..、
  .:.':;:;ii!;;!i;:'!i:..::`、
  i.:;'' ;.;;i!i;:;!i;. ::::::
  :!.i.、 '.,-_.,!:!;:.:::i;::    美女でも美少女でもない脇役なら
  i:!i!i  'i:!."!;::!i;!!:;     「たん」付けされない……
 .`!:!      i;;:i!;!;!;
  !.:i:i. . ,  .:!;;:i;;;i;:l:   そんな風に考えていた時期が
 :i.i:i;:!;;,,....:;;i!l;.ii;!i;i:l;    私にもあったわ……
 :;!i:!;;i;i!!{lll}}ii!::.i!ii;i;i:
 ;i;:!;;i;;;ii{{lllll!!;..i!;i,!ii;
 !;;;iilllllllllll!ii:i.;i,!;;i}}lli


……あ、あのね……。
な、何が、愛された呼び名なのよ。
「ミルたん」という呼び名が、渾名が、愛された名前だって?
……あなたと私では「愛する」という言葉の定義が違うようね。

私の名前はミルウーダ・フォルズ。
ミ ル ウ ー ダ ・ フ ォ ル ズ よッ!
ミルでもミルウーダでも、どちらでも好きに呼べばいいじゃない。
呼び捨てで十分よ。
下手な尊敬語を付けられるのは嫌いだし……特に名前の後に「嬢」なんて付けられると
気恥ずかしくてたまらないわ。

たかが名前だと思うかもしれない。
名前など、いくらでも変える事が出来ると考える向きもあるかもしれない。
大切なのはその人としての中身であって、名前など個人を認識する程度のものだと
考えている人も多いかもしれない……。

でも私の名は、両親の唯一の遺産と言ってもいいものなの。
何も遺さなかった両親が、ただ一つだけ遺していったものなのよ。
私はこの名前に誇りを持っているわ。
革命の志士であるのと同じか、それ以上に。


―――だ、大体ッ、何なのよ、「たん」って!?
人の名に付けるものなの、それはッ?
牛や豚の……家畜の舌の肉の事でしょう?
それがどうして人の名前の後に付けると「愛された名」になるのよッ?

それでッ。
私を牛や豚の舌の肉と同じものだと言いたいの、あなたたちは?
私が家畜の肉と、同程度のものだと言いたいの?
所詮平民は家畜だから、家畜に相応しい名前を付けてやっている、とでも暗に
言っているつもりなの?

私は人間よッ!
家畜じゃないッ!
人間としての名を付けられた、人間なのよッ!




―――「たん」と言えば、こういうものを言うのじゃないの?
ttp://www.bh-net.co.jp/pages/gyu/cd.html

452 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/19 05:31


>>447

あ……花……。
こんな所に……。

何て……素敵な……。
何て……綺麗な…………――――――ッ!!!?


(*ミルウーダは ようすをみている)


……あ、あ、ああ……え、ええ……そ、その……あ、ありがとう……。
嬉しい……。
凄く……。
物凄く……嬉しい……。

……本当に、ありがとう……。


(*ミルウーダは まごまごしている)


ワイン……?
……え、あ、あれは、べ、別に、そ、そそ、その、ね。
み、見返りとか、そ、そういうものを期待して、贈った訳じゃなくて、その。

……その。

あの。


(*ミルウーダは まごまごしている)


つ、つまり。
あ、あなたの、その。


(*ミルウーダは まごまごしている)


その、気持ちが。その。あ、あの。


(*ミルウーダは まごまごしている)


……嬉しくて。

だ、だから。
あ、あの……………………


(*ミルウーダは まごまごしている)


(*ミルウーダは まごまごしている……)


(*ミルウーダは まごまごしている…………)


(*ミルウーダは まごまごしている……………………)


(*ミルウーダは まごまごしている……………………………………)

453 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/19 05:32


>>447

ここにも花が…………

……え……あ……ああッ……!?
あ、貴方はッ……!

貴族……それも王族からの花なんて……!
王侯貴族からの施しなんてッ……!
こ、こんな花ッ、誰がッ、誰が受け取るものかッ―――!
こんな花ッ、こんな花なんて誰がッ、誰が誰が誰がッ―――――――――!


……こんな……花なんてッ……。
……くッ……。
貴方がこの国の人間ならば、この花を突き返してやるのに。
貴方がこの国の貴族ならば、この花を目の前でへし折ってやるのに。
貴方がこの国の王侯貴族のように傲慢な人間ならば、この花を今すぐここで
切り刻んでばらまいてやるのにッ。

…………。
……………………。
……この花はいただいておくわ。
花に罪はないもの……。
ここに花を置いていただいた礼だけは述べておくわ。


風? ああ、春の風、ね。
吹いているわよ、春風は。いつも私の心に。
絶えず吹き荒れているわ。
―――春の嵐という風がねッ!

春はもう、すぐそこまで来ているそうね。
この殺風景な台地にも色とりどりの花が咲き、草木が芽吹いて、仲間や私の墓に
季節の訪れを報せるのでしょうね。
でも私の心に春風はまだ吹かない。
私の心の中に、香気を含んだ暖かで穏やかな春風が吹くのは……もう少し先の話よ。
そう……ほんの……ほんの少し……本当に少しだけ、先の筈よ。

……聡明な貴方なら私の言いたい事が分かるでしょう?
私の心に春風が吹くとき。
私たち平民の心に春風が吹くとき。
平民が、寒空の下から暖かい春の陽光の中に出られるとき。
それは革命を成し遂げたときよ。

特権階級を持つ極一部の人間の支配下にあるこの国は今、冬であると言えるわ。
私が……私たちが、暖かな春の空気を真に心で感じ取る事が出来るとすれば、
それは革命を成した後。
貴方のような王侯貴族を排除した後なのよ。


……私の事など気に掛けていただかなくて結構よ。
貴方から見れば、私などただの平民よ。
貴方たち王侯貴族の価値観から言えば、家畜よ?
……貴方がこの国の人間ならば、私の倒すべき敵でしかないのよ。

貴方の言葉をそのまま返して差し上げるわ。
「貴方の心には、春風の訪れがあらん事を」。

「西風の神」は「アネモネ」を追いかけるという異国の民話もあるそうね。
貴方の心にこそ、春風の訪れが必要なのじゃないかしら。
貴方こそ、この花のような春の訪れを心待ちにしているのではないかしら。
―――恐ろしく冷たい北風に取り巻かれているような……悲痛な顔をしている王子様?

454 名前:名無し客:05/03/19 13:42

あなたが落としたのはどちら?

・手のひらに収まるくらいの……豆
・両手一杯の豆

455 名前:名無し客:05/03/20 18:06

っていうかさぁ、ミルウーダって名前呼びにくいんだよね。かといってミルってのもなぁ。
ミルたんってのが一番呼びやすいんだよ。愛嬌があって呼びやすい、なんていい呼び名なんだろう。
というわけでミルたん(´Д`;)ハァハァ

456 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/21 04:35


今夜は……ごめんなさい。
以下の、レスではないものだけになるわ。
また明日以降、質問やネタ振りにはきちんと返すから……。
ごめんなさい。


以下は感想への感想返しになるから、そうした向きを好まない人は見ない方が得策ね。
とは言っても、自身を曝け出すような事は述べないつもりだけれど。





一行掲示板より。


>ミルウーダ嬢 >> 文章もですが、視覚的なネタの組み立ての妙には感心させられますね。 (3/18(金)1:12)


ありがとう。
例え一行でも、あのような場で、わざわざ貴重な時間を割いて自身の意見や感想を
述べるのは、手間が掛かるし、気力も要ると思う。

視覚的な効果を狙ったネタの組み立ては、ま、まあ、それなりに大切にしているつもりよ。
偉大な先人に倣う程度の事しかしていないけれど……。

アスキーアートや画像の添付は、ただそれだけで十分な威力があるわ。
けれども、画像から受ける驚きは、文章のそれよりも持続性が短いと思うの。
ましてや、結局は文章が中心のこのような場所では。

私は変な技巧に走るきらいがあるから、それが自己満足に陥っていないかが心配ね。

例えば時間巻き戻し魔法の観念と案を、そのまま使った>>430。
例えば一度しか使えない、添付画像&何処かのサイトネタである>>445。
例えば一つのレスに二重の意味を持たせた>>450。

これらが、見ている人を完全に置いてきぼりにするものでなければいいと、願うばかり
なのだけれど。


あ……ああ、まあ、それはともかく、礼は、述べておくわ。


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  ホントは物凄く嬉しくて小躍りしていたのを見たクポー
   W     ) \ ________________________
    d | |
    (__)_)


―――う、うるさい、だ、黙りなさいッ!
黙らないと滝から落とすッ。

457 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/21 04:35


……誰よ、「一刻館で一番の芸人は誰だ!?」に私の名を入れたのは。
誰が芸人よ、誰がッ!?


―――はッ。
……一刻館に潜む……貴族の仕業ね?
そうやって平民を芸を仕込んだ家畜になぞらえて、面白おかしく笑おうとしている……。
道化のように……いえ、道化でもなく、ただ平民を嘲笑する為だけに、ただ見下す為
だけに……そして家畜として扱おうとする為だけに投票する……。
そういう魂胆なのでしょうッ!?


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  ホントは物凄く嬉しくて小躍りしていたのを見たクポー
   W     ) \ ________________________
    d | |
    (__)_)


―――だ、黙れッ、黙れ黙れ黙れぇッ!!!
う、うそ……を、嘘を言わないでッ!
今度こそ本当に黙らないとゼイレキレの滝から突き落とすッ!!
そうッ、FF……FF外伝聖剣伝説の主人公のようにッ!!!



                |               ,|
                |              ,|
         _∧_∧  落ちるのは豆スープクポー|
         ( ´O`)つ ミ  _           ,,,,|
        W/ ⊃  ノ  ,|              ,|
         )  ) )   |              |
        (__)__)  ,,,,|              ,|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  ,,,|   /|ノ       |
            /  ,,,| /⌒  \  ,    |
          _/    ,|/ ∠リ/>>レ     ,|
        _/      ∠レ\`Д´)ノ ウワァァァン!!,,,,|
      _/        ,|   ( 豆       , ,|
    _/          ,|    / ヽ       ,|







(アスキーアートのcopyright:

 【FF外伝】戦慄のグランス城【聖剣】
 http://www.jfast1.net/~charaneta/kako/104/1040192078.html

458 名前:名無し客:05/03/21 13:25

Oh! アレガ ユーメイナ タキツボ ダイブ デスカ!
サスガ ゲイニンハ カラダ ハッテマース!

459 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/22 03:55


>>449


兄さんは、死んだ。



  ―――雨だった。
  視界は不明瞭。濡れ落つ雨露で剣を持つ手が滑る。
  額に掛かる髪が雨を含み、滴らせる。
  背中のマントが水を吸って重みを増す。
  枷のように。戒めのように。私に掛かる重圧のように。

  負けられない。
  負ける事など出来ない。
  目の前の人間に。
  私たちの存在意義さえ否定する輩に。
  負けられない。
  仲間の一人たりとも失えない。

  雨が薄く煙る。
  目前の人間たちを睥睨する。
  剣を握る手に力が入る。



私は、死んだ。


  討伐隊と対峙したのは二度目だった。
  全ての進路は塞がれていた。
  全ての退路は閉ざされていた。

  彼らを殺して突破口を開かねば、私たちに行き場はない。
  彼らを殺さねば、私たちは殺される。
  彼らを殺さねば、私たちは死ぬしかない。

  ここで屈せない。
  ここで跪けない。
  ここで妥協出来ない。

  討伐隊に再度剣を向ける。
  鈍い輝きを放つ切っ先が相手を捉える。



私は、死んだ。


  あの日、あのとき、あの台地で。


  私は死んだ。



兄さんは死んだ。


  我々は誰にも屈しない。
  我々は何人にも跪かない。
  我々は決して貴族に妥協しない。
  我々は決して貴族を赦さない。

  旅団に集う者の意志。
  旅団に集う者の確固たる決意。

  これがなければ旅団の人間ではない。
  これがなくなれば旅団の人間としての死を迎えたも同然。
  これは旅団員としての生の証。


兄さんは、死んだ。


  私は誰にも屈しなかった。
  私は誰にも跪かなかった。
  私は決して貴族に妥協しなかった。
  私は決して貴族を赦さなかった。


  ―――けれど、兄さんは教会の犬になった。


兄さんは、死んだ。

旅団のリーダーであった、誇り高い革命家の兄さんは、死んだ。


だから、兄さんは、死んだ。


旅団のリーダーである兄さんは、もうどこにも居ない。
どこを探してもいない。
探しても居るのは、教会の犬―――神殿騎士の兄さんだけ。
あの頃の兄さんはもう居ない……。
もうどこを探しても居ない……。


兄さんは、死んだから。


……分かってる。
分かっているわ。
例えどのような身分になろうと、どのような立場になろうと、兄さんは兄さんだって。
組織の体制や体質は、内部から変革していくのが一番だから。
だから、兄さんは、きっと。
きっと……教会という組織を利用して……きっと。

……きっと……。

460 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/22 03:56


>>454

「えせ いう゜ぁりぃす むかしばなし  そのに」


 さいしょから
→このしょうの はじめから


----------------------------------------------------------------------

  昔々。
  イヴァリースの平民は貧困に喘いでいました。
  それというのも、畑から採れる作物や、職人の作ったもの殆どを、国の貴族が
 持っていってしまうからでした。

  そんな中、ある地方のある村では、大変な飢饉の危機に晒されていました。
  明日食べる為の野菜も麦も豆もない。そんな状態に陥っていたのです。


  村から少し離れた森の中を、一人の少年が走っていました。
  大飢饉の村に住む平民の少年でした。
  ぎゅっと握られた手には、ほんの5、6粒ほどの豆がしっかりと収まっていました。
  離れた村の人から分けてもらった、大事な大事な豆でした。
  この豆を畑に埋めて、沢山の豆を実らす。
  ただそれだけを思って森の中を一人、走り続けていました。

  ところが、木の根っこにつまずき、握っていた豆を放り出してしったのです。
  放り出された豆は、そのままころころと転がって、近くの泉にちゃぽんと落ちて
 しまいました。
  少年が思わず泣き顔になると、泉が淡く光り出し、ゆっくりと美しい女性の姿が
 浮かび上がってきました。


  絶句している少年に向かって、女性は語りかけました。

 「私はこの泉の女神です」

  少年は声も出せず、ぱくぱくと口を動かすのみでした。
  そんな少年に、女神は優しく話しかけました。

 「あなたが落としたのはどちら?」

  女神の手には、うずたかく盛られた豆と、手のひらに収まるくらいの豆が載っていました。

 「手のひらに収まるくらいの……豆」
 「両手一杯の豆」
 「あなたが落としたのは、どちら?」

  少年の心臓は早鐘を打っていました。
  目の前には沢山の豆があるのです。
  少年の選択如何で、何人もの村人の命が救えるのです。
  少年の心の持ちようで、多くの人の食料が手に入るのです。

  少年はごくりと唾をひと飲みすると、震える指で…………両手一杯の豆を選びました。

  その少年の姿を見て、女神はにっこりと微笑みました。
  そして、一言。


 「……よォォォォッくも嘘吐いたわねぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!」





      メ ル ト ン



                            __,,─,,__                 _====--
                         _,-'""●      ゙゙゙-、,,_ ,,,-‐‐'   _-──" ̄///"
                        /   ,-|  ◎       \!  __,//_ノ//二ニノ/~
                     _,-" ○ ,|_丿        ゚   ヽ//// | |////
                     /     /=/            `、//////// _
             i、       ,|      | l'   ,,,,      :.:.:.    |、//丿|//__//
              ||      | :..     { l  ,;;;;-::;,,   :.:.:.:.:.:..:.  `i/丿////
             \、     | :.●    | |;;;;;|  |;;;,,,  :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |二///二=-
              !ヽ`-─-、| :.:.:..:.:..:   'i |、;゚廴ノ8;;;;;;  .::.:.:.:.    |二=二= ̄
               ヽ ─ 、  ヽ、:.:.:.:. y-'|  ヽL |--、 ● ●:.   i'     ̄─
                `──、_ヽ`、 y´ r-| .i      、ゝ_   .  /_
                     \,,,/  | r''`''廴 , 、__ノ /、'' ゙̄──────--、_
                      | y | ゝ / }    ノ,丿、 \__─  ̄___二、i
                      /  |,,__/ /  '  _ } _ ヽ、_ ゝ-、冫==、    ̄ヽヽ ヽ
                     / r ,|:.:.:.:.: / `、 , ' |ヽ_ノ:.:.:.:.ヽ-L_ {○-      \,`|
                  __/ ノ / \:.:.:|   、,    !/--__:.:.:__ `´         `! |
                ─_/ ,  /// ○;:l   |   |\\\/
            _、_ ─--| l  i!|_ノ ノノ:|   |   ! | | |\\///丿/ __
    _  _   ─ \\\! ヽ | ノ  ノ l   |   .l | | |// | |//// ̄ ̄\     _
    ─ニ二三二__二 |\\\、___ノ" | `i   .!.  | | |  \_| |///_/_─ー ̄─ ̄/
      ̄ ̄=====三三三\\\//// | | i   .|..  | | | |\ ノ ノ''_二二二二二ニ──""
          / /\\\//| |二二ニ| | | |  :|:  | | | |ニニニノ |\////\、
          /三三三\\\| |二二二| | | |  |  | | | |二二| |//////二\\
   -_    /三三三三三\\\二二/:| | | ||   | ./ | | |//二ニノ/////二\\、   _
     \  |/二三三\\\\\\\\| | | |  | /| | | | ////////////=\.|  /
       \_|///三三\\\\\\二:| | | |  |.| | | |///////// /\\ |/
    ___|\\三三三二二\\\\\:| | | | | | .|.| | | |/////// ///\/| _
    _ \\\\\\\ \_-─\\:| | | |丿 |ノ | | | |//二二ノ"  ノ//// |ノ
      ̄\二二二三三三\___--__`_===<●>| |  |' <●>ニ==ニ二   ノ//// -、|_/ ̄
      \|--、  、-,,,__`-  _コ ノ/-、_/ヽ、_ \`-'´ /_,--" ̄,コ、 \二///// / ̄| |___
      ̄コ\ヽ|  ヽ三三三 (___、、 ◎|    /\\//     |◎| _--、ヽ三三三/ ///||__
     三三三=ヽ  |三三= / ヽ/-,| ヽ ,_|   ̄| ̄  |__/ /-ヽ、 \二=二|  |//三ミ
     二二三三|   |三_/--、 /三| ヽ\ _ヽ,  |  /__/ /三ヽ  ,--\三//_ |//──、、
    ´ 二二三三\ ─    |/ 三 ト、  `─'    `─'  ,-/ 三 \   ─  /三三二二二`
     _三三三三\ |  |///三 ヽ ヽ     i,    ' / 三\\\|_|__/三三三二、
    _三三三三三三`- ´////三| | ヽ     |     /| | 三\\\\\\\\\\\\

                                      (特別出演:「FF6の女神」さん)



  ―――あわれ、少年と少年の村は、大飢饉に陥る前に滅んでしまいましたとさ。


  (めでたし、めでたし?)

----------------------------------------------------------------------


  ●   嘘吐きはルカヴィの始まり、クポッ。
/`ー'ヽ   ただ豆が欲しいが為の嘘が、結果的に世界を滅ぼすクポー。
  `O´)σ みんなも気をつけるクポ。



→ここで せ〜ぶする


つづきは また あすいこう。

461 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/22 04:07


少し、飛ばして。
あ、ああ、>>454や>>455は必ずきちんと返答するから。必ずッ。
以下の>>458についても、また別の機会に。


>>458

No se termina.

Que' usted dice no entiende.
?Actor que'?
?Actor alguien cosa?
Usted no entiende en todos.

―――Con usted la pregunta, comienza por favor!!



     Σ ○Ξ
     ∧_/∧
    ´     ヽ   自動翻訳機「トランス! ふかふかもーぐり君」による翻訳
  へ!  ミ゚ 0゚ミ
  ~ ;⊃    !⊃ Pi Pi Pi・・・
    、冂 _,ノ
     し'ヽ_)



  (意訳)

  あら、ごめんなさい。

  あなたの言っている事が分からないわ。
  芸人って何かしら?
  芸人とは誰の事かしら?
  あなたの言ってる事なんて、さっぱり分からないわ。

  ―――おととい来やがれッ!!




……何が自動翻訳よ。何が翻訳よッ!


…………良い夜を。

462 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/23 03:50


>>455

悪かったわね。
発音しにくい名前で。
呼びにくい名前で。
愛嬌のない名前で。人間で。性格で。女でッ。
ああ、ああッ、悪かったですともッ。
恨むのなら神様か私の両親にしてよね。
……私の両親を恨んだら即座に斬り捨てるつもりだけれど。

大体ね……剣士に愛嬌があってどうすると言うのよ。
国の体制に反旗を翻した革命の志士に愛嬌を求めてどうするのよ。
呼びやすさならミルで十分でしょう?
自分の名前に愛嬌など要らないわよッ。
愛嬌のない女と言われても結構よ。
貴族に限らず、目上の人でも年下の人間でも、誰かに迎合する為に、自分の
名前を変えるなんて嫌よ。


あなたは呼びやすいから、愛嬌があるから……ただそれだけでシドルファス・
オルランドゥ伯を「シドたん」「オルたん」とでもお呼びするの?
メスドラーマ・エルムドア侯爵を「メスたん」「エルたん」と言うの?
神殿騎士ヴォルマルフ・ティンジェル殿を「ヴォルたん」「ヴォルミー」などとでも
呼ぶつもり?

呼びやすいから、愛嬌があるからと言って―――

ダイスダーグ卿を「だいたん」、
天騎士バルバネスを「バルタン」、
堀井雄二を「ホリイモン」、
鳥山明を「トリちゃん」、
イヴァリースを「いーちゃん」、

―――とでも呼ぶつもりッ!?
呼ばないでしょう!? 呼ぼうとも思わないでしょう!?
なら私をミルたんと呼ぶなッ!
そんな欲情した顔で呼ぶなッ!!


お願い。
……お願い、だから。
名前で……ミルウーダ……と呼んで。

私の名前なんて、歴史には残らないわ。
きっとすぐに人は忘れていく……。私の存在と共に。私の生きた証と共に。
けれども、兄さんのような、英雄にもならんとする力の持ち主なら名前は残るわ。
人々に語り継がれていく。人々の記憶に留まる。人の歴史の続く限り。きっと。

でも私は……違う。
ミルウーダ・フォルズの存在は忘れられる。
ウィーグラフ・フォルズの名前は残り、その妹は忘れられる。
妹が居た事さえ忘れられる……。
歴史書の片隅に、名前さえ残らない。

だから。
私の名前を覚えていて欲しいの。
私を正式な名前で呼んで欲しいの。

……この場だけでいいから。

……ミルウーダと呼んで。

……お願い……。

463 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/23 03:51


……ごめんなさい、今夜はここまで。
飛ばしていたり残っている分は後日、必ず返答するから。

良い夜を。

464 名前:名無し客:05/03/23 13:03

最近ミルたんの壊れっぷりに磨きが掛かってる希ガス。

465 名前:名無し客:05/03/26 20:49

種ガン見てたら、貴族(?)の逆切れで戦闘が始ってしまったとです……

466 名前:名無し客:05/03/27 14:41

>>シド、メス、ヴォル、ヒゲ親子は愛嬌も無いし呼びにくいからたんなんてつけないよ。
堀井雄二はゆうぼんだし、鳥山明はアキーラ、イヴァリースは畏国。
それぞれの名前は一番似合った呼び名があるもんだよ。
そしてあんたの呼び名はミルたん。これは宿命なのだよ。
というわけでミルたん(´Д`;)ハァハァ


467 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/28 03:50

http://appletea.to/~charaneta/ikkoku/img/1039181508/467.jpg (55KB)


「真・豆スープクッキング」

(>>443)


絵板で私を描いてくれた人が居たのよ。
ありがとう、nanasi。
……いつも感謝しているわ。

中に豆以外の何かが入っているようにも見えるけれど。
紛れもなく「豆」だから。
「豆」以外、具はないから。
本当に。

どこかの錬金術師じゃない、と描き手も言っていた事だし。
だから、間違っても、どこかの錬金術師ではないわよ。



……豆スープを、このように笑顔で調理出来る日が来ると願いたいわ。
ううん、私が調理する事はないかもしれないけれど。
今も、豆スープばかりで暮らしている平民の事を思うと、ね……。

豆スープが貧民食の象徴ではなく。
……笑顔を持って迎えられる料理とならん事を。


―――無理、などと言ったらジークデン砦のてっぺんから突き落とすッ。

468 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/28 03:51


>>458

まあ、どこに居るのかしらね、その芸人は。
大変ね、体を張らなければならない芸人は。

滝から落ちたり、ノックバックされて落ちたり、貴族の身分から零落したり、レベルが
落ちたり、飛空艇から落ちたり、丸太の橋から落ちたり、ギアガの大穴から落ちたり
東尋坊から落ちたり主役の座から落ちたりカリスマが落ちたり運の良さが落ちたり
アラインメントが落ちたりカオスフレームが落ちたりッ。
大変ねッ。
本当に大変ね、芸人はッ。

片言で話すあなたがどこの出身なのか分からないけれど。
私はイヴァリース国の芸人ではないわ、決して。
騎士団や旅団の団員の中には、踊りや歌の心得がある者も居たけれど、私には
そんな才はなかったしね。
……剣を振るうしか能のない女なのよ、私は。
私はただの……剣士よ。
特別な芸など、何一つ持たないただの剣士なのよ……。


芸人とは言わずとも、芸を持っている人は……更に言うならそれで生計を立てて
いる人は、素晴らしいと思うわ。尊敬もする。
先にも言った通り、旅団には芸の心得のある者も少なからず居たわ。
旅団に入団する以前は、元々手に職を持っていた人も多かったしね。
剣を握る以前に、楽器や反物を手に取っていた者も居たのよ。

彼らの芸が、どれだけ私たちの心の慰めとなった事か。
彼らの歌や踊りが、どれだけ旅団の皆の心に影響を与えたか。
……私の心の支えとなっていたか。
どうしようもない失敗をして意気消沈していときに、彼らの歌と踊りを見て、
どんなに心救われたか。


旅団をやっているとね。
必ずどこかに軋轢が出てくるものよ。
いえ、もちろん、旅団という集団に限らず、軋轢は生じるものだけれど。
命を常に危険に晒している集団……という意味において、ね。

旅団に居て革命の活動を続けていると、常に緊張を強いられる事になるわ。
常に、糸をぴんと張りつめたような神経を張りめぐらさなければならなくなる。
でも、人としてそれは出来ない。
どこかで糸が緩んでしまう。
どこかで破綻を来してしまう。
だから、どこかで息抜きをしなければならない。

緊張の糸が緩んだ結果として、暴行や敵兵の惨殺に至ったのがギュスタヴよ。
ふん……それ以前にあの男は人間性が既に怪しいものだったけれどね。
それはともかくとして。
革命家と言えど、息抜きは必要なのよ。
ギュスタヴのような、箍が外れた行動を起こすような者は抜きにしてもね。
人は常に緊張を保ったまま生きてはいけない。
革命の志士にだって、娯楽は必要なのよ……。

とは言っても、私は娯楽らしい娯楽なんて知らなかったから。
旅団員の芸で、初めてその愉しさが分かったようなものよ。
彼らの芸を見て、聴いて、本当に腹から笑ったわ。
心から憤り、涙をしたわ。
……そして、己の無芸さを恥じたわ。そのときは。


私の手は、足は、たった一つの踊りさえ踊れない。
私の喉は、朗々と歌を歌い上げる事も出来ない。
私の身体はただ、剣を振るい、貴族打倒の声を張り上げ、革命を成す為だけのもの。
たった、それだけのもの。

……でも、それでいいとも思ってる。
私は……特別な芸など何も持たない、ただの剣士でいいと思っているわ……。

ただの一振りの剣であればいいと思ってる……。

469 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/03/28 03:52


他は少し……少しだけ待って。
特に>>454はきちんとしたレスも出来ずに放置しててごめんなさい。

それじゃ、良い夜を。

470 名前:名無し客:05/03/29 21:33

使い手をもたない剣はうつろうものです。

(といいつつ拵えばかりは立派な剣を使ってじゃがいもの皮をむいている)

471 名前:名無し客:05/03/30 09:26

つ豆乳

472 名前:◆MUKuroTvQE :05/03/31 02:14


----------------------------------------------------------------------


  お手数ですが、削除をお願いします。

  あっても読みたくないけど本当は読んでみたい一刻館キャラハンの著書
  http://www.appletea.to/~charaneta/test/read.cgi/ikkoku/1101826341/n11

  に、特定のキャラハンの心情を著しく傷つける内容が書かれています。
  透明削除をお願いします。

  また、特定キャラハンに対しての悪質な嫌がらせの可能性もあるので、
 国中に衛視を派遣し、草の根分けても書き込んだ人間を特定、捕縛し、
 しかるべき場に出してしかるべき処罰をして下さい。

  見つからない場合は、賞金首にして、探し出した者や情報を提供した人間に
 報奨金を与える処置を取っていただく事を提案します。
  また、処罰をする場合は、ゴルゴラルダ処刑場の利用を希望します。

  お手数お掛けしますが、よろしくお願いします。


----------------------------------------------------------------------



         〇
           |_   __
       〈oヽ'"   ̄"' /
        ,'        )     ……という書き込みが、削除されたらしいクポ〜。
      .|        (
      .ミ| ⌒` ◯'⌒ )ミ  
  /ヽ、 _ヽ〃  。   ノ, __
 (.   ,−'      '__ヽ-ノ
  V⌒( ヽ        、__'ξ;
    (、`−'、       )
     ヾ、 ̄ヽ、 '⌒) ⌒)    レスはもう少しだけ待って欲しいクポ。
         ̄ヽ、l 、0ノ _.0ノ   明日には幾つかレスする事を約束するクポ。
            ヾ`ニニ"~'
           `Y"
             ,.十、
          `ー '


473 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/04/01 03:16


>>454

……うう……。
……また、豆、なの……。

……あ……独り言だから、気にしないで。独り言よ、独り言。


とまれ、落とした豆の量を偽った為に世界が滅びたというお伽話もあるらしいし。>>460
所詮はお伽話だけれど。
所詮はお伽話だから私は気にしないけれど。
所詮はお伽話だから私は決して気にしないけれどッ。
所詮はお伽話だから私は決して気にしないと言ったら気にしないけれどッ。

……でも、お伽噺は断片的に真実を語ると言うわ。
貴族の手によって恣意的に編纂された歴史書よりも、真実味が在るかもしれないわね。
で、でも、お伽噺はお伽噺だけれどね。
聖石と騎士と悪魔の物語のような、ね……。


手のひらに収まるくらいの豆。
両手一杯の豆。

私が落としたのは。
私が、落としたのは……。


幼い頃。
食事と言えば、僅かな量のパンとスープだけ。
なぜ私たちの食事は豆スープだけなのか。
なぜ私たちは豆スープだけしか食べる事が出来ないのか。
なぜ私たちのものは奪われていくのか。
なぜ私たちのものなのに奪われていくのか。
奪われたものは誰の手に渡るのか。
これらの事は疑問に思わず、ただ与えられるものだけを食べ、生きた。

まだ何も知らなかった頃の話。
まだ何も知ろうとしなかった頃の話。

ある日。
私は貪るように豆だけのスープを啜っていた。
ふとした事で、私はスープ皿からスープの汁と、ほんの数粒の豆をこぼしてしまった。
豆は転がり床の埃と泥にまみれた。
私は泣きたくなった。
床に転がったままの、汚れた豆。
滲む、涙。
歪む、視界。

白く濁った風景の中。
拾おうと身を屈める。
手に取ろうと手を伸ばす。
幼い私の小さな指先には。
あと少しで届くというその先には。
埃と泥だらけになった豆が、恨むように私を見ていた。

恨みがましく、私を見ていた。
そんな気がした。

私は泣いた。
落ちた豆は拾えなかった。
その豆は、家族の口に入る事になった。


……私が落としたのはたった数粒の豆よ。
そして、あのときからはもう決して豆を落としたりはしていないわ。
……本当よ。
だから、あなたの問いへの答えは、「どちらでもない」。
豆を落としたりするものかッ……。落としたりなんかッ……。

私だって、両手一杯の、両手に余るほどの豆―――食事をしたかったわ。
幼い頃の夢の一つだった。
食べきれない程の、食卓からはみ出る量の豆―――食事をする事が。
幼い頃には決して手の届かない夢だった。

人の夢と書いて、儚い……。
人を憂うと書いて、優しい……。
人を思うと書いて、偲ぶ……。

人と豆と書いて、


……イ豆


…………何て読むのかしら。

474 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/04/01 03:21


「幾つか」と昨夜白い怪生物が言っていたのに、結局今夜は一つしか返せなかったわ……。

ごめんなさい。
明日以降、必ず。
それじゃ、良い夜を。

475 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/04/02 04:47


>>464

はは。
あはは。

ははは。


あははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
はははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ははははははははははははははははははははははははははははははほははははははは
ははははははははははは|まはははははははははははははははははははははははははは
ははははは|よははははははははははははははははははははははははははははははは!

誰が壊れているって?
誰の壊れっぷりに磨きが掛かっているって?
誰よ、ミルたんって。
誰の事よ。
ミルたんとは誰の事かと聞いているのよ!



私の事じゃないようだから、ここでこの話は終わりね。それじゃ。

476 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/04/02 04:47


……。




477 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/04/02 04:47


…………。




478 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/04/02 04:47


………………。




479 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :05/04/02 04:48


……もういいわよ、ミルたんでもミルミルでも。他の名前でも。
私の名前が発音しにくいのは十分承知しているし。
ミルたんも、よく聞けば……ま、まあ、愛嬌のある可愛らしい名前だし。

もう……好きなように呼んでもらって構わないわ。


―――なんて言う訳ないでしょうッ!
ミルたんともミルミルとも呼ばないでと、あれ程言ったのにッ……!


私が壊れてる?
面白い事を言うじゃない。
はは、肉体はもうとっくに壊れて土に埋まっているけれどね。あはは。
人としての尊厳を踏みにじられ剣士としての誇りを辱められ最大の憎悪の対象である
貴族の剣で斬り捨てられた私の肉体がね。
あははははッ!

壊れるって? 何が? 身体? 精神? それとも「人」そのもの?
戦場に行けば壊れる事から逃れられないわ。
戦場に居れば壊れずにいられないのよ。


共に戦った騎士団の仲間の一人に、あの五十年戦争が終結しても、人を斬る感触が
忘れられなくなったと言ってきた男がいたわ。
日常生活に戻ろうとしても、ふとした事で肉を叩き斬る感覚が蘇るって。
自分の手が剣を、叩き斬る対象を求めてしまうって。
どうしようもないって。
……殺人を繰り返し処罰されたと、風の噂で聞いたわ。

日常生活に戻れない骸騎士団員は他にも幾人か見掛けたわ。
単に戦い足りない血気盛んな人間も居たけれど、戻りたくても騎士団以前の暮らしに
戻れない人間も居たわよ。
自分の中で何かが壊れた、後戻り出来ないような何かが壊れたって。
……今も彼らが生きているのか分からないわ。

生死の境に「神」の声を聞いたと言って、新興宗教の教祖になった者も居たわ。
毎食ごとの祈りを決して欠かさない、敬虔なグレバドス教信者だったのに。
元々大して口数の多い方でもなかったのに、矢継ぎ早に繰り出される「神の言葉」。
熱に浮かされたような、あのぎらぎらとした異様な瞳は忘れられない。
……今頃異端者として処理されているかもしれないけれど。


正常で居られない。正常では生きられない。壊れないと生きていけない。
それが、戦場というものよ。
前線に立たないと分からないわ。
安全な場所で安穏と過ごしている貴族には絶対に分からないのよッ。

…………。
……私にも欠落があるのは自覚してはいるわ。
私もあの戦争で壊れた人間の一人である事を……自覚していない訳じゃないわ……。
自覚してない訳じゃ……ない……。

で、でもッ!
根本の原因を作ったのは貴族よ!
貴族という存在が私を……私を壊すのよッ!
身体も、精神も、そして人そのものもッ!

私たちから全てを奪っていったように、私は貴族から奪ってやるわ。
私を壊したように、私は貴族を壊してやる。
貴族という身分制度を。
貴族という存在そのものを。

480 名前:◆MUKuroTvQE :05/04/03 05:55


   豆スープの配給に並んだ女が長い列に腹を立てて「貴族を殴ってやる」と
  どこかに行ったが、やがて戻ってくる。

   「殴ってきたか?」と聞かれた女。


  「あっちの列はもっと長かったわッ」




     ―――イヴァリースの笑い話(大嘘)

481 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :05/04/04 03:35


>>465


('A`)<ミルウーダです……

('A`)<幼い頃豆スープだけで生きていた事があります……

('A`)<ミルウーダです……

('A`)<愛する祖国を守る為、義勇軍に参加しましたッ!

('A`)<祖国が負けた途端、貴族連中は報奨金も出さず義勇軍を解散させました……

('A`)<ミルウーダです……ミルウーダです……ミルウーダです……


【オチがない】

482 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :05/04/04 03:35


>>465

種……ガン……?
そんなもの、私は知らな―――あ、す、少しだけ待って。
少しだけ。


  ……ど、どうしよう……。
  し……知らないなんて言えないッ……。
  剣や騎士剣なら多少は分かるけれど、銃器の類は全く分からない……。
  だ、大体、「種ガン」って、どんな銃なのよ?
  伝説の財宝「魔ガン」や「魔シンガン」のようなものなのかしら。
  それともただ単に出回っている絶対数が少ない銃かしら。
  形状は? 武器としての能力は? やはりアイテム士や話術士が扱う物?
  ……想像も出来ないわ。
  だ、駄目よ、ここで諦めてはッ!
  「知らないという事はそれだけで罪」という己の言葉に背く事になるじゃないッ。
  駄目、駄目よ、ミルウーダ!
  苦しくたって、悲しくたって、アタックチームの中では泣かない、弱音を吐かないのッ。
  ―――って、何を考えてるのよ、私はッ!
  騎士団、旅団時代の仲間の言葉を思い出すのよッ。
  確か、確か……銃器に詳しいアイテム士が何か言っていた筈……。
  確か、あれは……。


(長い)回想シーンを読みますか?

→はい>>483

  いいえ>>484

  いいえのはんたいのはんたいなのだ>>ttp://homepage1.nifty.com/essiac-re/ganlink.htm
                                            (種ガンリンク集)




(続く)

483 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :05/04/04 03:35


(続き)


―――骸騎士団時代のミルウーダと、仲間のアイテム士との会話。


「んまあ、で、この戦争が終わったら、オレ、職人になりたいんですよ。銃専門の」

「へえ……。銃か。面白いわね。私にも扱えるかしら?」

「……それはどうかと」

「どういう意味よ?」

「いや、その。えー。ああ、ま、まあ、そうですね。うーん、うーん、う……ん。
 あー、あッ、み、見て下さいよ、この名工の銃の数々ッ!」

「……その程度で私が誤魔化されると思っているの?」

「う、うあ、じゅ、銃は、銃はッ! 訓練すれば誰にでも扱えますッ!
 本当に。本当にィッ!」

「最初からそう言えばいいのに」

「は、はは、ははははは……で、話は戻しまして」

「立ち直りが早いわね」

「あ、はい。それが唯一の取り柄でして。へへ。
 で、この銃はオレのコレクションなんです。
 将来はこれらを越える物を作っていきたいな、と思っているんです」

「あなたなら、きっと良い物を作る事が出来るわよ」

「え、本気で言ってます? はは、何か照れるな」

「私はいつでも本気よ」

「は、はい。そ、そうですね」

「私は……」

「え?」

「……私はこの戦争が終わったら、何をすればいいのかしら……」

「……ええ、と……それは……どういう……」

「あなたはいいわ。将来の夢がある。なりたいものがある。作りたい物がある」

「…………」

「私にはそれがないの。剣を置いたら何をすればいいのか分からない。
 この戦の後、剣士でなく……普通の女として暮らしていけるのか……。
 ―――は、はは、何言っているのかしらね、私は。あははッ……」

「……戻りましょうよ」

「…………」

「我々は……戦が終わったら、戻らねばならないと思います。日常生活に」

「…………」

「平民として、愛するイヴァリースに住む一人として。
 それが神が我々に与えた役目だと思います」

「…………そうね」

「で、結構いい歳なんですから結婚すればいいじゃないですか」

「な、何を……う、うるさいわね」

「誰か居ないんですか」

「うるさいわねッ」

「あ、そうか。
 将来はお兄さんと結婚するー、とか言ってたクチなんじゃ……」

「一度死になさい」

「ぎゃー」


(惨劇)


「―――ちょ、ちょっと待って下さいッ。
 冗談、冗談ですからッ!」

「冗談でも言って良い事と悪い事があるわッ」

「つまり図ぼs」

「フェニックスの尾、今切らしているのよね。この騎士団、資金足りなくて」

「え、あ、け、け、拳術ッ、拳術の『蘇生』でお願いしますぅッ!」

「そんな高度な拳術を持つ団員居たかしら、あら残念、居ないわね、本当に残念」

「うわ、ほ、本当にごめんなさいごめんなさいごめんなさいッ!
 さ、さあ、目の前の銃の説明をいたしましょうッ、しますッ!
 だから許してッ、許して下さいッ、許して下さいましッ!」

「誤魔化さないで」

「は、はいッ、誤魔化すつもりですッ!
 え、いや、ちが、違います、違いますから許して下さいッ! 本当にぃッ!!」

「……まあ、いいわ」

「え」

「恋人や兄の事を指摘されて激昂するなんて、愚か者の行為よね」

「いや実際にあなたが愚k」

「ああ、どうも資金不足でポーションの一つもないようね。嫌ね、資金不足って。
 ここで負傷したら回復手段もなく痛みに呻き傷口が爛れていき熱に浮かされ壊死し」

「チャ……チャクラでお願いします」

「それで。
 あなたの持つ銃が何だって言うの?」

「……あ、わ、分かっていただけましたか。は、はは、はははははは。
 あ、え、えーとですね、見て下さいよ、この銃」

「本当に立ち直りが早いのね。
 それで? 私にはただの古びた銃にしか見えないけれど」

「一見そう見えるんですよね、ただの古い型の銃と。
 でも、ここ見て下さい。あ……そう、ここ、ここです」

「……文字が彫られている……? それも、最近のもののようね」

「そうです。銃を作った人間がついでに彫った類のものじゃないようです」

「あなたが彫ったものじゃないの?」

「違いますよ。せっかくの銃に彫り物をする趣味はありませんよ」

「ならば、この文字は……」

「一番あり得るのがですね。
 この文字を彫ったのは、今の戦争で戦っている人……いや、戦っていた人、
 ですかね」

「……つまり、戦死した人間」

「ええ。だから、この銃に彫られた文字は……今後のイヴァリースを予測したもの
 だと思うのです」

「馬鹿な……。
 これがイヴァリースの未来を示唆する……予言とでも言うの……?」

「……確かな事は分かりませんよ」

「これじゃ……まるで。
 まるで……イヴァリースがこのままオルダリーアに負けるようじゃないッ……」

「しょ、所詮は、ただの、彫り物ですよ。ただの。自分から話題振っておいて何ですが」

「そう、よね。……でも……何だか嫌な銃ね……。
 ここに彫られた文章を見ていると、まるでこの銃が未来からやってきて、今戦っている
 私たちをせせら笑っているみたい」

「ははは、考えすぎですよ。あ、ほ、ほら、リーダーが呼んでますよ」

「本当ね、兄さんが呼んでる……。行かなければ。
 最後に一つだけ、聞いていい?」

「はあ。変な物見せたお詫びはする気ないですけど」

「それは後でたっぷりして貰うからいいわ」

「げ」

「私が聞きたいのはね。
 この銃に、名前は付いていたりするの? それとも、あなたが付けるとか。
 ほら……銃使いって、拘る人が多いでしょう? そういうのを」

「ううーん、名前、ですか。まだ考えてなかったな。
 古びた銃。彫られた文字。イヴァリースとオルダリーア……。
 貴族と平民……。火種……。この銃の存在こそが火種……か……。
 火種になる銃……を略して、『種ガン』なんてどうです?」

「―――銃史上最悪のセンスね。
 パラサイト・イヴの合成改造銃が美しく思えるわ」

「ひ、酷い……一生懸命考えたのに」

「さてと、私は行くから。
 この文字通りにはさせないわ。絶対に。
 イヴァリースは必ず勝利する。貴族から報奨金をもぎ取ってやる。
 必ず。必ずね」

「そりゃ、もちろん。
 それを成し遂げられるように、微力ながらご助力させていただきますよ」



―――古びた銃に彫られていたのは、以下のような文字だった。


  某年某月「血の復活祭」の悲劇を機に、本格的な武力衝突へと発展した
  イヴァリースVSオルダリーアの戦いは熾烈を極め、多大な犠牲を払いながら
  第2次ツィゴリス湿原攻防戦ののちに停戦条約が締結された。

  しかし、この停戦条約によって、「貴族」と「平民」の争いの火種が消えたわけでは
  なかった。




(続く)

484 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :05/04/04 03:36


(続き)


……種ガン。
覚えているわ。その名前を。その名前の付けられた銃を。
私は確かに覚えている……。


あのアイテム士とは戦後処理のどさくさで、結局五十年戦争以降は会ってない。
職人になれたのかも分からない。
生きているのかも分からない。
私たちの活動を知っていて接触してこなかったのであれば……それはそれでいいわ。


そう……よ。
貴族。貴族、貴族、貴族貴族貴族が全て悪いのよ!
あの「種ガン」に彫られた予言の通りだった……!

……イヴァリースは……停戦条約が結ばれたけれど、結局は負けたも同然だわ。
そして戦後、貴族と平民の格差は広がるだけ。
貴族による平民搾取は酷くなるだけ。
貴族と平民の争いの火種は大きくなるだけ……!

この国の王侯貴族が約束を違えるから私たちが立ち上がるしかなかった!
貴族が自分たちの保身のみを考えて逆切れを起こしたようなものよ、これはッ!

だから……正さねばならない。
貴族の行いを、力を持って正してやらねばならない。

ねえ……あなたもそう思うでしょう?
貴族を許してなんておけないでしょうッ?
ねえッ!?




  ―――その戦乱の中、ウィーグラフ・フォルズは貴族による骸旅団討伐隊の
  侵攻に巻き込まれ、戦火を逃れる最中に妹を失う。形見の一つさえなく、
  悲しみにくれる中、背後を次なる戦争の元凶である騎士たちが暗躍していく。
  失意のうちにジークデン砦を去った彼は、ミュロンド寺院へと渡る。

  そして、某年某月、彼は神殿騎士団員となっていた……





  ●
/`ー'ヽ  。o(参考サイトは、何かの作品の公式サイトらしいクポー……)
  `O´)
    ノ
_)_)

485 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :05/04/04 03:36


>>466

人や物には一番似合った呼び名がある。
それに異論はないわ。

だから、何よ。
そこでどうしてミルたんという結論が出るのよ。
あなたの挙げた名前は、大抵において公に認められたものでしょう?
「雷帝シド」は皆の認める名称だし、メス……やらヴォルやらは分からないけれど……。
は、はははッ、いい気味ね、ベオルブ家の人間。

……はッ。
あ、え、ええと、つ、つまり、本人も認めてその名になっているのよ。
私は一切認めていないッ!
認めてなんかいないッ!
認めていないったら認めてないッ!


何が宿命よ。運命よ。
そんなものは信じていないし、その言葉自体大嫌いよ。
宿命だの運命だの言われて、それを平然と受け入れられる人の気が知れないわ。
平民は家畜である運命だ。
平民は搾取される宿命だ。
そう言われて納得出来る? 出来ないでしょう!?

もし私の呼び名に宿命やら運命やらがあるとすれば、それは生まれたときに両親に
名付けられた名前こそがそうであるべきでしょう?
ミルウーダという。
何故その名前で呼ぼうとしないのッ?
何故私の両親が付けた名を蔑ろにするのッ!?
私の生きた証を踏みにじりたいのッ!?
私の本名をも貶めたい訳!?


―――分かったわ。分かったわよ。
ああ、「たん」やら「タン」を付ければいいのでしょう、付ければッ!
付けてあげるわよ!
気の済むまで、穴の空くほど見ればいいわ!




          ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
          ┃  ミルウーダ「かかってらっしゃいッ             .┃
          ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


            .' ⌒`丶
           从yノ`∫、
           ,'ノノ゚−゚§、
          ,' / _゚パ_ \ヽ
          ノ /  ∞_\ゝ
          ´^( ")~(" )

┏━━━━━━━━━━━━┓┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ミルウーダ           .┃┃ななしたん             774(━━━━━)┃
┃                       ┃┃ななしきゅん            774(━━━━━)┃
┃                     .┃┃ななしタン             774(━━━━━)┃
┃                  ┃┃ななしん              774(━━━━━)┃
┗━━━━━━━━━━━━┛┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


―――こうすればいいのでしょう、こうすればッ!
専ブラではずれているように見えるけれど気にしないッ!
「たん」でも「タン」でも好きなように付ければいいでしょうッ!
気が済んだかしら、満足したかしら、名無し。
こんな風に名前を呼ばれて嬉しいかしら、名無し。

私の名はミルウーダ・フォルズであって、ミルたんでもミルミルでもミルタンでも
ミルたんでもミルタンでもないったらないッ!!
何故分からないの!
何故そんな顔をするのッ!
だ、だから、欲情するなと言っているでしょうッ!
認めないッ! 私は認めないッ!!

486 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :05/04/04 03:37


>>470

そうね……。
使われぬ剣は移ろうだけ。
研がれる事もなく、ただ劣化していくのみ。

私が最後に手にしていた剣も、レナリア台地の風雨に晒されて錆び……てはいない
でしょうけれど。ミスリル製だから。
切れ味は悪くなっているわね。確実に。
私の墓標として今も刺さっているそうだけれど……ね。

あなたの言葉はとても面白いわ。
様々な意味に取れる。

使い手を持たぬ剣……。
それは主を持たない騎士や剣士とも解釈出来るわね。
仕える主が居ない剣……騎士や剣士は、やがて移ろう……あぶれていくのが
さだめだとも解釈出来る。

手綱を離された馬。
鎖が外れた猛犬。
これと同じような意味とも取れる……。
面白いわね。
あなたにそのような意図はないにしてもね。

……そして、あなたの言うそれは、かの五十年戦争が終結したときの兄さんや
私たちであるとも取れる。
戦ってきた意義を失い、路頭に迷う頃の私たちであると。
抜き身の刃を所在無く持ち歩くような、そんな光景であるように。

私という剣も……時が経てば移ろうものよ。
いつまでも光り輝く刃のままではいられない……。
私は……。
私は、私の革命の意志だけは、私の剣のように曇らせたくはないッ……。


……ところで何故、そんなご大層な剣でじゃがいもの皮を剥いているの?
危ないわ。
あなたが間違って怪我でもしたら、



じゃがいもに黴菌が入って、食べる人の身が危険でしょう?

487 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :05/04/04 03:37


<うつろう剣の時間を止めて>


          ∧
   .' ⌒`丶..| |    _______________
  从yノ`∫、. | |  /
  ,'ノノ゚−゚§」iL< ミルウーダはメッキの巻物を読んだ
 ,' / _゚パ_ \つ  \
 ノ /  ∞_\ゝ     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ´^( ")~(" )



♪てろりろりろ〜 (`・ω・´)シャキーン!



          ∧
   .' ⌒`丶..| |    ___________________
  从yノ`∫、. | |  /
  ,'ノノ゚−゚§」iL< ミスリルソードに金メッキが施された!
 ,' / _゚パ_ \つ  \
 ノ /  ∞_\ゝ     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ´^( ")~(" )



          ∧
   .' ⌒`丶..| |    _______
  从yノ`∫、. | |  /
  ,'ノノ゚−゚§」iL<  …………。
 ,' / _゚パ_ \つ  \
 ノ /  ∞_\ゝ     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ´^( ")~(" )



          ∧
   .' ⌒`丶..| |    ______________
  从yノ`∫、. | |  /
  ,'ノノ゚−゚§」iL< ……売りさばいて来ようかしら。
 ,' / _゚パ_ \つ  \
 ノ /  ∞_\ゝ     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ´^( ")~(" )



―――ゲームが違う? うるさいわね。
このくらい、いいじゃない。

「ジェノサイドの巻物」で貴族を根絶やしにしないだけマシでしょうッ?


  ●
/`ー'ヽ   だからゲームが違うと言ってい(ry。
  `O´)
    ノつ
_)_)

488 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :05/04/04 03:37


>>471

―――王都ルザリア、の酒場。


酒場のマスター
「いらっしゃい。何か飲むかい?

剣士ミルウーダ
「……そうね、じゃ、豆乳を。

酒場のマスター
「ハハハハ。気に入ったよ。酒場で酒を飲まない奴は初めてだ。
 しかも豆乳とはね。

剣士ミルウーダ
「えッ……あ、あ……そ、それじゃ、バ、バナナ豆乳。……え……?

酒場のマスター
「へえ。剣士さんは豆乳がお好きか。

剣士ミルウーダ
「い、いえ、その、……ロイヤル紅茶豆乳を。
 ……く、口が勝手に!?

酒場のマスター
「やっぱり豆乳が好きなんだな。何か理由でも?

剣士ミルウーダ
「ち、違うッ、わ、私はそんな物は望んでいなくて、だ、だから、ソイ・ラテを。
 ―――何でソイ・ラテになるのよッ!? 何で豆なのよ!?

酒場のマスター
「やっぱり女性だから、健康志向な訳ですかい?
 修羅場をくぐり抜けている女性でも、美容は大事だって事かね?

剣士ミルウーダ
「う……ちが、違うのよ、こ、これは名無しが無理矢理言わせている事で……。
 私が飲みたいのは青汁豆乳―――わ、私は一体何をッ……!?

酒場のマスター
「へえ、あんたがあの青汁豆乳を飲むとはね!
 おーい、皆ー、聞いてくれー。
 この女剣士さんがあの青汁豆乳に挑戦するってよ!


(俄かに沸き立つ酒場)


剣士ミルウーダ
「え、な、何なの!?
 何が起こったの!?

酒場のマスター
「いやあ、あんたがあの最凶青汁飲料に挑戦するとはね。
 女性が一人果敢に青汁豆乳に挑戦するなんて、おい、野郎ども、見物だぜ!


(更に沸き立つ酒場)


剣士ミルウーダ
「ど、どういう事よ、これはッ!?
 わ、私、名無しの策に嵌められたわけッ!?」

酒場のマスター
「さあ、ここに大ジョッキ一杯の特製濃厚青汁豆乳がある。
 酒場の客が見守るこの場で飲み干せたら、全部タダの上に報奨金を出す。
 ちなみに報奨金の額は決して悪くない。酒場の常連もそれは保証するさ。

剣士ミルウーダ
「…………。

酒場のマスター
「そう恐い顔しなさんな。ただのゲームさ。
 飲めなかったら、この青汁豆乳の代金を支払うだけでいい。
 おっと、逃げるなら今のうちだ、豆乳好きの女剣士様?

剣士ミルウーダ
「豆乳好きじゃないわよッ!
 ……ふ、ふん……。ここで逃げたら剣士の名が廃る……という事ね。
 分かったわ。飲んでみせる。
 この酒場から報奨金をもぎ取って差し上げるわ。

酒場のマスター
「よし、その意気だ、剣士さん。
 それじゃ、いきますぜ。

剣士ミルウーダ
「望むところよ。



   勝利条件 大ジョッキ青汁豆乳を飲み干せ!


          READY!





剣士ミルウーダ
「……物凄く、名無しに嵌められた気がする……。




    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  豆乳好きな貴殿に……ttp://binoculars.at.infoseek.co.jp/zakki4.htm
   W     ) \ ______________________________
    d | |
    (__)_)

489 名前:◆MUKuroTvQE :05/04/04 03:38


(おまけ)


         〇
           |_   __
       〈oヽ'"   ̄"' /
        ,'        )     おとなは もじいろはんてん クポ
      .|        (
      .ミ| ⌒` ◯'⌒ )ミ     こどもは Bボタンを おしてクポ〜
  /ヽ、 _ヽ〃  。   ノ, __
 (.   ,−'      '__ヽ-ノ
  V⌒( ヽ        、__'ξ;
    (、`−'、       )
     ヾ、 ̄ヽ、 '⌒) ⌒)
         ̄ヽ、l 、0ノ _.0ノ
            ヾ`ニニ"~'
           `Y"
             ,.十、
          `ー '





酒場の客A
「おいおい、本気で挑戦するのかよ、特製濃厚青汁豆乳一気飲みを……。

酒場の客B
「前に少し舐めた事あるが、とても人の飲むもんじゃなかったぜ、アレ。

酒場の客A
「オレなら金貰っても飲みたくないね。

酒場の客C
「いやいや、それよりも注目すべきところは、あの女が飲むって事だろ、なあ?

酒場の客D
「そうだ! あの女剣士が飲むって事が最重要事項なんだッ!

酒場の客B
「どういう事だよ。

酒場の客C
「分かってねえな。
 いいか、青汁入りとはいえ、豆乳だよ、あれは。豆乳。分かるか?

酒場の客A
「おい、常連を馬鹿にすんじゃないよ。豆乳だって事くらい知ってるさ。

酒場の客D
「そうさ。豆乳さ。まるでミルクのような白さの液体だ。

酒場の客C
「豆乳だから、少しドロリとしててな、


(以下検閲削除)





 o
∧⊥∧  どっとはらい、どっとはらい。アビヤント、諸君、クポ〜。
(`●´)∩


…………。
(絶滅指定の白い怪生物、いつか絶対蒸し焼きにしてやるッ……!!)

490 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :05/04/06 02:39


>>471>>488(青汁豆乳)




























                                            ⊂⌒~⊃。Д。)⊃

491 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :05/04/06 02:42


そ……その。

……か……可愛げ、あると、思うわ……よ……?




…………いつも。

492 名前:名無し客:05/04/08 14:36

そんなにちゃんと名前で呼んで欲しいってんなら、呼んでみるか。
「ミルウーダ」

493 名前:名無し客:05/04/09 21:55

最近の一刻館内で本編で出番の無い方たちが注目を集めていますが、
ここで出番のほとんど無かった者の先輩としてビシッとアドバイスを
してあげてください。

494 名前:名無し客:05/04/09 22:02

『汚れ無き天空の光よ、血にまみれし
 不浄を照らし出せ! ホーリー!』

こんなことが書いてある紙を見つけました。
……どうしましょう?

495 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :05/04/11 03:15



……1、2、3、4、5、6、7。


……1・2・3・4・5・6…………7。

……1、2、3、4、5、6、………………7。

いち、に、さん、し、ご、ろく、…………………………なな。……しち。


7、か。

七……ね。

7……!


は、ははは……!
また一歩近づいたわ―――ッ!!



―――!?


な、な、なッ……、

……見るものじゃないわよ……。



……それはそうと。
スレの移動ありがとう。
重ね重ね礼を言っておくわ。管理陣の皆様。

496 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :05/04/11 03:16


>>492

――――――ッ!!?

……あ、あ、ああ……ありがとう。
その、……私の名前を呼んでくれて。
ちゃんと、名前を呼んでくれて…………ありがとう……。

な、何故かしらね。
こう、正式な名前を呼んでもらうと、気恥ずかしいのは。
な、何だか、こそばゆい気がしてならないわ。
胸の内側からくすぐられているような、奇妙な感覚がするのよ。

おかしい、わね。
自分の名前なのに、ね。
こうやって、呼んでもらえる事を心から望んでいた筈なのにね。

ううん……。嬉しい。嬉しいわ。
ただ名前を呼んでもらえただけなのに、どうしてこんなに嬉しいのかしら。
もっと呼んで。
私を、私の名を呼んで。
私を……ミルウーダって呼んで……。

お願い……。
お願い、だから……。


……別にね。どのような名前で呼んでくれてもいいのよ、本当は。
名前なんて記号でしかない、などと言うでしょう?
だから、私の名前も記号でしかないのよ。
剣士ミルウーダ、という記号でしか。

騎士団や旅団の仲間は皆、私の事を「ミルウーダ」と呼んでくれてはいたけれども、
それは剣士としての判別の為の記号の一つに過ぎないから。
剣士という駒の一つに、ミルウーダという名前が偶然付いていただけ。
戦場で、敵味方を識別する為の記号。
部隊を統率する為の記号。
団長である兄の妹であるという記号。

騎士団や旅団での私の名前は、私の人間性を意味するものではなかったのよ。
戦争や革命に、私の人間性なんて関係ない話だからね。
私が女である事も、優秀な兄が居るという事も、騎士団や旅団における名前という
記号の前では、何の意味も成さないのよ。

でも、それでいいのよ。
騎士団や旅団では、私の、剣士としての側面だけが必要とされていたのだから。
私が如何なる内面を持っていようが、そんな事は関係ないわ。
私は、剣士ミルウーダという駒として、記号として、革命に殉じた。
それで……いいのよ。

名前の残らない駒として。
墓石に名前も刻まれない記号として。
……ちゃんとした墓なんてないけれどね。私には。
私だけじゃなく、仲間にも墓らしい墓は作ってあげられた事がないけれど。
どれも、名前さえ刻まれていない、簡素な墓ばかりだったわ……。
あるときは大きな石を置いただけ。あるときは彼らの剣を地面に刺しただけ……。
彼らの名前も、私の名前も、後世には残らない。残る術がない。
生き残った仲間が―――兄さんが伝えていかない限り。


……私の名前が後世に残るか否かなんて事も、本当はどうでもいいのよ。
後世に名前が残るのは、後世の歴史書に名前が残るのは……兄さんだけでいい。
骸旅団という革命の志士の代表として、兄さんの名前さえ残ればそれでいい。
兄さんにミルウーダという妹が居たなんて事実、例え誰も記さなくてもそれでいいの。
かの五十年戦争や骸旅団の革命活動で、兄の片腕として働いた妹が居たなんて事、
誰一人知らなくなってもいいのよ……。

でも、たった今、この瞬間、誰も私の名前を覚えていないのは……嫌なのよ。
この世界に生きる人が、この国に生きる人が、「ここ」の私を見ている人が、この瞬間、
誰も私の事を記憶していないのが、嫌なのよ。
私が生きた証は少ないかもしれない。
私が成し遂げた事は何もないかもしれない。
でも、誰の記憶にも残らないのは……嫌……。

あまり長くない時間でもいいから、たった今、このときくらい、私の姓名を覚えて
くれている人が居ると……嬉しいのよ。
私の名前を、正式な名前を呼んでくれる人が居ると……嬉しいの。

ラ、ラムザは……じょ、除外するわよ。ラムザはッ!
か、彼がどのように私を記憶しているとしても、だ、誰が、ベオルブ家の者などにッ!
誰がッ……。

だ、だから……私の名前を、ちゃんと呼んで欲しいのよ。
今だけでいいから……。
ほんのわずかな時間でいいから……。
記憶に留めていて……。

お願い……。
お願い、だから……。

497 名前:◆TsGUNNERkU :05/04/11 03:31

>>496
じゃあベオルブ家の人間でなきゃいいんだな?
……ミルウーダ・フォルズッ!




498 名前:◆TsGUNNERkU :05/04/11 03:32

まあ冗談はともあれ、久方。
こちらもラムザの酒場仕事全制覇につき合わされているせいで
忙しくなっちまって、さすがに以前ほど寄り付くのは厳しいかもなわけだが……

……ひとまず今回は、久方の顔出しって事で。
それじゃ、またなッ。

499 名前:名無しクワガ夕:2005/04/14(木) 22:27:51

一刻館引越ししたんだな。ところでミルウーダは夜逃げとかしたことある?

500 名前:名無しクワガ夕:2005/04/14(木) 23:24:12

半分達成おめでとうございます。

ここまで到達出来たのはミルウーダさんの弛まぬ努力の賜物
と言っても過言ではないでしょう。
今までさまざまなネタが繰り出されてきました。
豆スープを作ったり、豆乳を飲んだり、豆にどなたかを気にかけたり(?)etcetc...

ですが、そろそろ “豆” なイメージを払拭したいところですよね?
というわけで、『ミルウーダさんのイメチェン作戦』をと思いまして、
いくつかの案を持ってまいりました。


案@

とりあえずお色気路線で→脱げ

案A

もう子供じゃないんだから→脱げ

案B

>ふくを ぬげ
>ふくを ぬげ
>ふくを ぬげ


ミルウーダさんのお役に立てるように寝る間を惜しんで(理由:興奮)考えました。
さあ、どれでも気軽に選んでください!
<途中でオチが読めたとか言ってはいけません>

501 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/04/15(金) 04:38:32


 「勿忘草 わかものの墓標 ばかりなり」


                     ―――石田 波郷



管理人さん、管理陣の方々、移転作業お疲れ様。
何とかここも無事のようね……。

色々ためてしまって本当にごめんなさい。
必ず、必ずきちんと返していくから。
今は少しだけ……待って欲しいの。






…………「案4」は……その……あの……何と言うか……ああ……ええ……と、あの、
その、ね……ええと…………その……………………わ、私は、べ、べ、別に


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( > O<)<  ヘ、ヘ、ヘ、ヘックポ!!
   W     ) \ ______________
    d | |
    (__)_)



    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  ふー、今年の花粉飛散量は悲惨クポねー
   W     ) \ ____________________
    d | |
    (__)_)



…………………………ふッ………………。

502 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/04/17(日) 05:11:33


>>493

な、なッ……!?

誰に向かって言っているのよ、これは。
誰が、何の、先輩ですって?
ば、馬鹿にしているでしょうッ、私を!

ああ、そうよッ。
どうせ私は何の目的も果たせずに早々と逝ったわよッ!
若い身空で大した遊びも知らずに葬られたわよッ!
五十年戦争でも、革命活動でも、兄さんのようには働けなかったわよッ!

幼い頃はろくな食事も出来ないで。
ただひたすら貴族の搾取に耐えて。
命を賭して守ろうとした国は事実上負けて。
国を改革しようとすれば貴族に潰されて。
そして憎き貴族に嘗められ蔑まれ貶められ傷つけられ辱められ殺されたッ!

正史にも外史にも、一介の平民で案た私の名は載らないでしょうね。
端から見れば、私の活躍の機会など無きに等しいからね。
私なんて、雷帝シド、天空のバルバネスを始めとするベオルブ家の人間、銀の貴公子
エルムドア侯爵らのような、有力な貴族かつ、大きな功績を挙げた人たちと……そして
兄さんと、あの英雄たらんとする兄さんと比較すれば……存在しなかったようなものよ。


でも、あなたが言っているのは―――少しメタな話になるけれども―――「平民出の
英雄王」と、……ラムザを描いた物語の事……でしょう?
それは、「彼らの物語」だもの。
彼らが主人公である為の物語だもの。
ほんの少しだけ話をしただけの私の出番なんて……少ないに決まっているわ。
だからこれに対して、私から助言出来る事は何もないのよ。

充分に得心が行っているから。
「彼らの物語」での私の扱いは分かっているから。

……分かっている、から……。


…………私は充分に、分かって、いる、から…………。

503 名前:◆MUKuroTvQE :2005/04/17(日) 05:11:49


でばんがない。
ただの わきやくのようだ。


                     ―――ドラゴンクエストの名文より




あいことばさえ おぼえておけば じゆうに くらせます。

あいことばは 【でばんなし】 です。
よくおぼえて おくのよ。


                     ―――反乱軍 女王ヒルダ/FF2




おお 【プライバシーほごのため なまえを ふせます】よ!
でばんがないとは なんと かげのうすい しゅじんこうじゃ!


                     ―――エジンベアの王様/FF3




【プライバシー保護の為、名前を伏せます】と書いて「出番なし」……。
何だかもの悲しいわね…………( ´,_ゝ`)


                     ―――某ホーリーナイト/FFT




「監督のせいで、この俺の出番は毎日けずられていく。そしていつの日か……ゼロだ」

「悪いけど興味がないな」

「出番がなくなっちまうんだぞ。えっ、脚本家さんよ!」


                     ―――某ソルジャーと某アバランチのリーダー/FF7




やっと でばんですぜ。
あんたも しゅじんこう らしく なったもんだ。


                     ―――謎のナレーション/FF外伝・聖剣伝説




とかなんとか言って本当は、「出番なし」にホの字じゃないのかい?


                     ―――ガラフ/FF5

504 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/04/17(日) 05:12:10


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  喧嘩売ってるクポ。
   W     ) \ ___________
    d | |
    (__)_)


売ってないわよ。


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  喧嘩売ってるクポ〜。
   W     ) \ ____________
    d | |
    (__)_)


……売ってない。


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  喧嘩売ってるクポね。
   W     ) \ _____________
    d | |
    (__)_)


……売っても1ギルだって取れないのに、そんな無駄な事、


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  喧嘩売ってるクポークポー。
   W     ) \ ______________
    d | |
    (__)_)


……彼らがこんな場所、見てる筈ないわよ。


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  反論出来ない相手を貶めて満足したクポ?
   W     ) \ _____________________
    d | |
    (__)_)


…………。

わ……分かってるわ、私がどんなに愚かな事をしているのか。
見ているかも分からないのに……いえ、見ていないでしょうね。こんな呟きなんて。
こんな場所でこんな……懸命に戦っている人々を貶め、蔑むような事をするなんて、
卑怯者もいいところよね、私はッ。
これじゃ、貴族がやっている事と似たようなものじゃないッ……!

私が……馬鹿だったわ。
言い訳にしか聞こえないと思うけれど、彼らを貶めようとしてやったのではないの。
本当よ。

……本当は、少し、羨ましいの。
「自分の物語」が存在する者が。
例え己に焦点が当てられたものでないとしても、後世の人間が読み、「物語」として
伝えられていく事が。
そのような立場の者が、少しだけ―――ほんの少しだけよ?―――羨ましいのよ。

主人公として活躍したいのではないわ。
誰かから称賛され、栄光の中心として暮らしたいのでもないわ。
ただただ、自分を起点とした物語が描かれる。
まるでお伽話や英雄譚、武勇伝のような。

それが、少し、ううん……酷く、羨ましいだけ……。

505 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/04/17(日) 05:12:28


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  で、謝罪はクポー?
   W     ) \ ___________
    d | |
    (__)_)


―――でも私は謝らないッ!

506 名前:名無し客:2005/04/17(日) 11:46:20

主人公は無理でも、反英雄とか魔王にでもなれば物語の主軸にはなれますよ?
それも、ある意味主役以上に目立ちますね。
なにしろ、「自分自身の手で物語の発端を作り出している」訳ですから。

俗に言うラスボスとかいうやつですけどね。

507 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/04/18(月) 02:49:45


>>494

……そ、それがどうしたと言うのよ。
な、何よ。
そんな紙切れ一枚で、何が出来ると言うのよ。

血にまみれし不浄って私の事?
はは、あはは、あはははははは。あははははははははは。
そうね、不浄の存在よね、私は。
地上に存在するどんな汚物よりも……不浄よ。
かのゾディアックブレイブの伝説に、「不浄」の名を冠する悪魔が居たような気がする
けれど、それに近しいかもしれないわね。

「骸」の名に反して死から逃避して。
こんなにも血にまみれた手で……未だ生に縋り付こうとして。
……不浄も……いいところだわ。

……それでも、いい。
例え不浄な存在だとしても、私は革命を遂げるまでは……。
貴族を倒すまではッ……。
必ず、必ずや……。


そ、それで、その呪文が何だと言いたいの?
あ、あなたに白魔法の心得がなるのならば……と、唱えてみればいいじゃない。
私は……か、構わないわ。
わ、私が、真に不浄な存在だと思うのなら唱えればいいのよ。
それとも、何よ。
新手の脅迫?
そんな脅しには乗らないわよ。

ふ、ふん。
や、やってみるなら、やってみなさいよ。
ホーリーを使いこなす技術があるなら、と、唱えればいいでしょうッ、唱えればッ!
その紙切れはただの飾りなの!?
は、はは、ははは、違うと言うのなら今すぐここで唱えればいいじゃないッ!

さあッ、早くッ!

今、すぐにッ!


さあッ―――――――――――







【―――数日後】


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃        === FFDQ === T I M E S ===     ┃
┃| | | | | | | | | | | | |‖ ━━━━━━━━━━━━━     原┃
┃| | | | 早 | | | | | |‖┃   スレ主 謎の失踪     ┃ . . 因┃
┃| | | | 過 | | | | | |岐 ━━━━━━━━━━━━━     は┃
┃| | | | . ぎ | | | | | |路 ┌────┐| | | | | | | | | | | | |  不 未┃
┃| | | | . る | | | | | |に..│  〇   |::| | | | | | | | | | | | | ..明 だ┃
┃| | | | 逐 | | | | | |立 │ ( ´●)   |::| | | | | | | | | | | | |  の   ┃
┃| | | | 電 | | | | | |つ..│ ( つ□   |::| | | | | | | | | | | | |  ま .// ┃
┃| | | | | | | | | | | | |ス. └────┘| | | | | | | | | | | | |  ま   . ┃
┃| | | | | | | | | | | | |レ        . | | | | | | | | | | | | |       ┃
┃| | | | | | | | | | | | |‖「豆スープばかり食わせるな」と貴族批判┃
┃| | | | | | | | | | | | |‖     豆スープ節 もう響かず・・・    ┃
┃| | | | | | | | | | | | |‖─────────────────┃
┃ ■転生人後■   | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |   次┃
┃┌─────┐  | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |   期┃
┃│〜 :::::::::::::::::::: |  | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |   ス┃
┃│〜 :::::::::::::::::::: |  | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |   レ┃
┃│〜 :::::::::::::::::::: |  | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |モ . 主┃
┃│〜 :::::::::::::::::::: |  | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | || .は┃
┃│〜 :::::::::::::::::::: |  | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |グ  ::.┃
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



【以上はジョークです。豆スープ先生(仮名・年齢秘密)の次レスにご期待下さい】

508 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/04/19(火) 03:00:53


>>497>>498  機工士


…………え…………?



【以下はイメージ画像です】



       __
   / ̄ ̄ ミ   ̄ ヽ
  | / /彡ヽ ヽ) ヽ \
  //   /ノノ  ) ノ  、
 ((│─  -─  | / / |   あなた…………誰だったかしら。
 (( | (・) (・)  |  丿 丿
 || │       )  ) /(
 // |   _    |  ( ( (
//| ノ\ ヽ  ヽ /  ノ / ノ
ノノ 丿 \  ̄  |  |  ノ ヽ
/ノノノ  | ̄ ̄ ノノ/ノ ノヽ \
( ノ丿/   / ノ/ ノ




  /:::::::::::─::::::::::::::::\
  |\/:::::─::::\:::::::::::|
  |  ─  ̄≡─丶::::::::|      ……………………。
  |      ノ 三 \ノ
  ヽ ──  ゝ:::::::\ノ
.  ・ノ   ・ ̄ノ ノ ̄ヽ:ヽ
  |   -      ノ:::::ヽ
  |       / ̄|:::|:::::::ヽ
  丶─  / |  :|:::|:::::::|-
__─    |- - |::/
  /  |_    \\_
   \   _  / \  \





  【 〜終 了〜 】






―――というのは冗談よ。機工士の少年。
いえ、ムスタディオ・ブナンザとフルネームで呼んだ方がいいのかしらね、ここは。

お久しぶりね。
とりあえず元気そうで……良かったわ。
あなたのお仲間は変わりなくやっているのかしら。
貴族たちは、まだ平民を搾取してのうのうと生きているのかしら。

そう、ラムザは……相変わらず…………呑気ね。
あなたたちが何の目的を持って動いているのか、私には分からない。
ラムザが、あなたが、そして兄さんが何を成そうとしているのか分からない。

けれど、忘れないで。
歴史に埋もれた、私たちという存在が居たという事を。
あなたの踏みしめる大地に、私たちという骸が常に横たわっているという事を。
私たちの骸を苗床にして、草木が芽吹き、花が咲き、そして鳥や虫が舞う事を。
……どうか、忘れないでいて。

レナリア台地にも……春が来たようね。
この寂しい台地にも、色とりどりの花が……。


……名前を呼んでくれて、ありがとう。

…………嬉しかった。

509 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/04/19(火) 03:01:12


>>499

ええ、緊急を要する事情により移転したのよね。
無事ここに辿り着けたようで何よりよ。お疲れ様。
書記官さんのような気配りは出来ないけれど、以前と同じようにくつろいで
もらえると嬉しいわ。

……私が居ると、くつろごうにもくつろげないかしらね。


夜逃げ……ね。
旅団の生活は日々夜逃げのようなものだったわね。
幾つかアジトはあったものの、街から街、協力者の家から家へ転々とし、
寝床が確保出来ないときは野宿……その繰り返しだったわ。
私は移住生活を常とする民じゃないから、毎日の寝床が決まっていなかったのは
正直辛かったわね。

雨露の凌げる寝床が確保されている事が、どんなに嬉しい事か。
いつも決まった寝床で、薄くても汚れていても擦り切れていても穴が空いていても
自分のものである毛布の暖かさにくるまれて眠る事がどんなに素晴らしい事か。
……ただそれだけの事。
ただそれだけの事が。

分かる筈ないわ。
貴族に分かる筈ないのよ。
毎日、柔らかく暖かな寝床が約束されている貴族に分かる筈ない。
分かってたまるかッ!


でも……旅団の生活は自分で選んだ事だから。
確固たる私の意志で剣を取ったのだから。
革命を成し遂げる為なら寝床程度で文句は言わないわ。
貴族を倒せるのなら野宿が続いたって構わない。
私が真に眠りに就けるのは、貴族社会を打倒したときよ。
そう、今でも。

けれども、貴族の旅団討伐隊に追われていたときは流石に、少し……疲れたわね。
いつ止むかも分からない雨の中、ぬかるんだ道を歩き続ける……。
何処まで行っても暗雲が垂れ込めていて、雲の切れ間など全く見えない……。
それでもただ前進する事しか出来ない……ただ容赦なく雨の降り続ける泥道を
歩く事しか出来ない……そんな気分だったわ。
結局それから、晴れた空を見る事は出来なかったのだけれど。


義勇軍に参加する以前……つまり私の少女時代の事だけれど、そのときは
どんなに生活が苦しくても夜逃げはしなかったわよ。
いえ、しなかったのではなく、出来なかったと言うべきね。

結局、夜逃げをしても行く当てがないのよ。
他の街や村や自治体に、頼れる親戚や庇護してくれる人が居るのでもなく、
見知らぬ地域社会に溶け込める筈もなく、住人が受け入れてくれる道理もない。
よその土地に行っても、そこでは私たちは異邦人、得体の知れないよそ者でしか
ないわ。

住人の結びつきの薄い大都市へ出ても似たようなものよ。
今の時代もそうだけれど、あの当時でも住処もままならないし、まっとうな職には
ありつけない。
非合法な仕事をしてスラムの片隅で暮らすか、物乞いに身をやつすか。
盗賊に成り下がるか。
……自分の身を売るという手もあるけれど、それだけはお断りよッ。

例えこのような多くの困難をも辞さない覚悟があったとしても、当時まだ幼かった
私を連れて慣れない土地を歩き回るには、両親や兄さんの大きな負担となった
事でしょうね。
だから……あの頃は夜逃げなんて無理だったのよ。出来なかったのよ。
しても以前より苦しい生活が待っているだけ。
またあの豆スープだけの辛い日々が戻ってくるかもしれない。
いえ、豆スープだって満足に食べられないかもしれない。

……だから、私の両親は夜逃げという道を選ばなかった。
今となっては想像でしかないけれど。

失うものが少ない平民にとっても、夜逃げは本当に最後の手段なのよ……。



ところで。
変な話だけれど、やっぱり「ミルウーダ」と呼ばれると、妙にくすぐったいような、
違和感を感じるのよね。
……な……何でかしらね。
べ、別に、また「ミルたん」などと呼んで欲しいとは思ってないわよ。絶対に。

あ、ああ、まあ、無理はしない事ね。
い、いえ、何を無理しているのか私にもよく分からないけれどッ。

と、とにかく、ま、まあ、ええと…………無理はしない事ね。
ええ。

510 名前:◆MUKuroTvQE :2005/04/19(火) 03:02:08


>>500

>ふくを ぬげ
>ふくを ぬげ
>ふくを ぬげ



ごそごそ……。





かちゃかちゃ……。







しゅるっ……。











するする……。












ふぁさぁっ……。














              \, -―-、/
    Λ_Λ   (・))、/  , − 、 ヽ,((・)  Σはっ。
    ( ゜ O゜)     .|ヽ | ・ ・ | /|
   W     )    =〉 //.ニヽヽ 〈=
    d | |    , ―Y_/ |_|.ヽ_Y―、
    (__)_)   ^二|/vvvv\|二^
           ´-―´===`―-`

     ↑          ↑
  モーグリスーツ     ドロル



    Λ_Λ
    ( ・ O・) 彡サッ
   W     )
    d | |
    (__)_)



    Λ_Λ
    ( > O<)  いやん、見ちゃイヤんドロ…………クポー。
   W   ゜ )
    d | |
    (__)_)



【以上はフィクションです】


【途中でオチが読めたとか文句たれてはいけません!】


(続く)

511 名前:名無し客:2005/04/19(火) 19:10:10

なにっ、違和感だって!?やっぱりこう呼ばれることを望んでいたんだね!
ミルたーん!やっぱりこっちの方が呼びやすいねミルたん(´Д`;)ハァハァ

512 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/04/20(水) 03:10:34


>>511





                |               ,|
                |              ,|
         _∧_∧   |              |
         ( ´∀`)つ ミ  _ あ、ポイと。   ,,,,|
         ,/ ⊃  ノ  ,|              ,|
         )  ) )   |              |
        (__)__)  ,,,,|              ,|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  ,,,|   /|ノ       |
            /  ,,,| /⌒  \  ,    |
          _/    ,|/ ∠リ/>>レ     ,|
        _/      ∠レ\`Д´)ノ ミルタァァァン!!,,|
      _/        ,|   ( >>511     , ,|
    _/          ,|    / ヽ       ,|






(アスキーアートのcopyright再び:

 【FF外伝】戦慄のグランス城【聖剣】スレより)




管理陣のお手を煩わせるのも何だし、このままでもいいわ。
……随分離れたけれど。随分……離れたけれど。
ずいぶん、離れてしまったわ……ね……。

ずい……ぶん……と…………。

>>511には後でお礼をさせてもらうから。しっかりとね。


甘いと言えば、兄さんのやり方。
じゃなくて―――砂糖水?
他には木の実を食べたり、花の蜜を吸ったり、木の根っこを齧ったり、
……何だか虚しくなってきたわ……。


ところで。
……人の身体って、あ……甘い……の?
人と言うか、その、他人と言うか、な、何というか、その、ね、あの。



今夜はこれだけ。
それじゃ、良い夜を。

513 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/04/21(木) 02:39:13


>>500

いつの間にか、500を越していたのね。
私だけじゃないわ。
いつも見てくれている人が居るから、ここまで来れたのよ。
あなたも……ありがとう。

そうね……。色々あったわね。
豆の種類を列挙したり、豆料理を列挙したり、豆スープについて語ったり、豆スープを
作ったり、豆乳を飲んだり、豆に誰かを気にかけた……り……?
まめにだれかをきにかける?
……ま、まめ違いじゃないッ。
あ……まあ、その、気には……かけているけれど、豆とは関係ないでしょうッ!

―――って、何で豆の話ばかりなのよ!?

そ、そうよッ。
せっかく半分を越えたのだから、豆のイメージを払拭させる良い機会よね!
もう豆スープなんて言ってられないわ、豆スープなんて!
早速、あなたの案を聞かせてもらうわ。


>案1
却下。

>案2
無論却下ッ。

>案3
却下に決まっているでしょうッ!
却下よ、却下!
却下だと言っているでしょうッ、却下だとッ!!


―――さっきから何て事言っているのよッ、馬鹿ッ!
自分が何喋っているのか分かっているのッ、馬鹿ッ!
何の為にそんな事を言うのよッ、馬鹿ッ!
誰の指図で言っているのよッ、馬鹿ッ!
誰に幾ら積まれてこんな事を言い出したのよッ、馬鹿ッ!
誰が色気路線にするかッ、馬鹿ッ!
色気を求めるなんて私を馬鹿にしているでしょうッ、馬鹿ッ!
色気のない女で悪かったわねッ、馬鹿ッ!
色気より食い気でごめんなさいねッ、馬鹿ッ!
踊り子の妖艶なダンスでも眺めてなさいよッ、馬鹿ッ!
吟遊詩人の恋歌でも聴いてなさいよッ、馬鹿ッ!
「エッチなほん」や「となりのカノジョ」でも読めばいいでしょうッ、馬鹿ッ!
うりぼうに「はないき」されていればいいでしょうッ、馬鹿ッ!
シーフにハートを盗まれていればいいでしょうッ、馬鹿ッ!
アーマーブレイクしても鎧以外壊れないわよッ、馬鹿ッ!
子供じゃないのは当たり前でしょうッ、馬鹿ッ!
私が子供に見えると言うのッ、馬鹿ッ!
子供じゃなければ脱ぐという概念しかないのッ、馬鹿ッ!
誰が人前で脱ぐかッ、馬鹿ッ!
誰が簡単に肌を見せるかッ、馬鹿ッ!
二の腕だって見せてやるかッ、馬鹿ッ!
足首さえ見せてやるかッ、馬鹿ッ!
いっその事黒魔道士の服装になってやるわッ、馬鹿ッ!
大体何で脱ぐ必要があるのよッ、馬鹿ッ!
どこに脱ぐ必然性があるのよッ、馬鹿ッ!
何の為に脱がなければならないのよッ、馬鹿ッ!
ジョブチェンジする訳でもないのに脱ぐかッ、馬鹿ッ!
ジョブチェンジするとしても人目のあるところで脱ぐかッ、馬鹿ッ!
>>497や>>447辺りの人に脱いでもらえばいいでしょうッ、馬鹿ッ!
あなたが脱ぎなさいよッ、馬鹿ッ!
あなた一人で勝手に空想していればいいでしょうッ、馬鹿ッ!
何を想像して興奮しているのよッ、馬鹿ッ!
淫らな事を想像しているのじゃないでしょうねッ、馬鹿ッ!
劣情の対象に誰を選択しようと勝手だけれど私の前でやらないでよッ、馬鹿ッ!
寝る間を惜しんで興奮して寝不足になればいいでしょうッ、馬鹿ッ!
おだてれば簡単に人前で脱ぐような女だと思っているのッ、馬鹿ッ!
僅かな金を積めば自身の体をも売るような端女だと思っているのッ、馬鹿ッ!
知らない事はそれだけで罪だけれど服の下まで知ろうとするのは変態よッ、馬鹿ッ!
あなたに見える世界が全てじゃないけれど見えない服の下まで想像するような
下卑た輩に付き合わなければならない謂われはないわッ、馬鹿ッ!
あなたが脱げと言う限りあなたの存在そのものが私の敵よッ、馬鹿ッ!





【息切れして休憩中】




【そもそも死人が息切れするのかという問題は脇に置いておく】





    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  馬鹿って言った方が馬鹿なんだクポー
   W     ) \ ___________________
    d | |
    (__)_)


―――なら、天才って言った方が天才なのね。


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  ……それは、何だか違うと思うクポ〜
   W     ) \ ___________________
    d | |
    (__)_)


余計な心配は無用よ。
人に言われなくても自分のイメージチェンジくらい、自分で何とかするわよ。
例えば、革命とか打倒貴族とか何でもかんでも貴族のせいにするスレとか豆とか、
そういう事じゃなくて。
例えば。

例えば。

ええと、例えば。

た、例えば。

例えば……。


その、例えば。



………………たとえば………………





    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  フォーエバ――――――
   W     ) \ _____________
    d | |
    (__)_)

514 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/04/21(木) 02:40:49




……ハイパーリンク、間違えたわ――――――――――――_| ̄|○




【どこを間違えたかはとても言えない】

515 名前:名無し客:2005/04/21(木) 14:18:19

脱いで欲しいわけですな。
>>447辺りの人に。
や、貴女から頼めば喜んで脱いでくれそうですが。

516 名前:ムスタディオ・ブナンザ ◆TsGUNNERkU :2005/04/21(木) 17:03:58

>>506
……へへッ、まだまだ青いな>>506。
全か無か……その程度の事でしか『目立つ』ことを考えられないなんてさ。

いいか? 物語において『目立つ』という事はその作品の
話の中でどれだけ読み手、視聴者にとってのウェイトを占められるか、って事なんだ。

逆に言えば、たとえ主人公であってもその話の中で占めるウェイトが小さければ当然影が薄い。
だから件の、自己主張の激しい『主役くん』もあんな感じなんだろうさッ。
そして、近作は主人公から降板したはずの種割れ君なんかは……あの体たらく。
画面に映る回数なら、消えるマント常時装備の彼の方が明らかに多いのに、だ。
また、それは物語の上ではラスボスであり最重要のはずなのに
目立ち方云々ではかなり散々だったあの伝説の白クワガタを思い返せば十分証明できるだろう。


即ち――




      ,.ィ , - 、._     、
.      ,イ/ l/       ̄ ̄`ヽ!__
     ト/ |' {              `ヽ.            ,ヘ
    N│ ヽ. `                 ヽ         /ヽ /  ∨
   N.ヽ.ヽ、            ,        }    l\/  `′
.  ヽヽ.\         ,.ィイハ       |   _|
   ヾニー __ _ -=_彡ソノ u_\ヽ、   |  \     本当に大事なのは主役とかボスとかの役職や、
.      ゙̄r=<‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ   >      単純な出番の回数なんかじゃ
.       l    ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__    なかったんだよッ!!!
       ゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ   トr‐'    /  
       l   `___,.、     u ./│    /_
.        ヽ.  }z‐r--|     /  ト,        |  ,、
           >、`ー-- '  ./  / |ヽ     l/ ヽ   ,ヘ
      _,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´   ./  \、       \/ ヽ/
-‐ '''"  ̄ /  :|   ,ゝ=<      /    | `'''‐- 、.._
     /   !./l;';';';';';';\    ./    │   _
      _,> '´|l. ミ:ゝ、;';';_/,´\  ./|._ , --、 | i´!⌒!l  r:,=i
.     |     |:.l. /';';';';';|=  ヽ/:.| .|l⌒l lニ._ | ゙ー=':| |. L._」 ))
      l.    |:.:.l./';';';';';';'!    /:.:.| i´|.ー‐' | / |    |. !   l
.     l.   |:.:.:.!';';';';';';';'|  /:.:.:.:!.|"'|.   l'  │-==:|. ! ==l   ,. -‐;
     l   |:.:.:.:l;';';';';';';';| /:.:.:.:.:| i=!ー=;: l   |    l. |   | /   //
       l  |:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│ l    l、 :|    | } _|,.{::  7 ))
        l  |:.:.:.:.:.:l;';';';';'/:.:.:.:.:.:.:.:| |__,.ヽ、__,. ヽ._」 ー=:::レ'  ::::::|;   7
.      l |:.:.:.:.:.:.l;';';'/:.:.:.:.:.:.:.:.:.|. \:::::\::::: ヽ  ::::::!′ :::|   .:/
.       l |:.:.:.:.:.:.:∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!   /ヽ::: `:::    ::::  ....::..../



    、__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__,
    _)                                                (_
    _)  ナ ゝ        ナ ゝ  /   ナ_``  -─;ァ              l7 l7   (_
    _)   ⊂ナヽ °°°° ⊂ナヽ /'^し / 、_ つ (__  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ o o    (_
    )                                                (
    ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 /   , ,ィ ハ i、 、     !   /''⌒ヽ-─‐- 、     、ー'´         \ .イ   , ,ィ ハ i 、 .   |
 /イ  ,ィ/l/ |/ リuヽlヽト、 |   ゝ ,、.___,  \  >       ,       !  | ,ィ/l/ l/ uハlヽトiヽ. |
  イ /r >r;ヘj=:r‐=r;<ヽ│  「 ./       u \  |  ≧  , ,ィ/ハヽ\   |   |/゙>r;ヘ '-‐ァr;j<`K
  r、H   ┴'rj h ‘┴ }'|ト、  |./        ヽ |  1 イ/./ ! lvヾ,.ゞ、 ! .ry   ┴ 〉   └'‐ :|rリ
  !t||u`ー-‐ベ!` ` ー-‐' ルリ r|´゙>n-、ヽ-rj='^vヽ _レ「゙f.:jヽ ーT'f.:j'7`h |t|.   ヾi丶     u レ'
  ヾl.     fニニニヽ  u/‐'  :|r|  ー "j `ー ′ h゙リ {t|!v ̄" }  ` ̄  !リ ヾl u  iニニニヽ   /|
    ト、  ヽ.   ノ u,イl.    ヾ! v  ヾ__ v イ‐' ヾl   ヾ_  v ./'    ト、  、__丿u ,イ ト、
   ,.| : \  `ニ´ / ; ト、    ト.、u L_ フ , ' |.    ト、u ヾー `> /.|.   ,| ::\     / ; / \
-‐''7 {' ::   ` ー '  ,; ゝ:l`ー- ⊥:`ヽ. __ / ,' |    | :\   ̄ /,' ト、_ /〈 ::  ` ー '   ,'/   「
  /  \ ::       , '/  :|     `'''ー- 、 , ' '>-,、.._ノ ::  `ー '   /,.イ   \::     /      |
 /     \    /     |        | ヽ-‐'´ _,.ヘ<  _::   _,. イ/ |     ,.へ、 /´\       |

      ↑ラムザ        ↑マラーク        ↑ベイオウーフ        ↑オーラン


……それに出番と物語上の重要性ってのは、そうそうかみ合うモンでもないしなあ…。
出番が多ければエライっていうなら、俺達の常識で考えれば汎用キャラの皆だって物語の主軸になれる。
逆に名のあるキャラクターが、いざ戦闘じゃベンチウォーマーの二軍…
ってのも、そんなに珍しい事でもないし。
それにボスにしたって、結局終いには倒される運命にあるわけだろう?
やだぜ、最後に倒されておしまいってのは。


――あ、オレ?
いや、そこらへん行くと物語上の重要度(オレが居なきゃ起きないイベント多数)も、
活躍具合(戦闘上利用価値の高い『狙撃』持ち)も、割とイイ位置につけてるんじゃないかなー……と。

と言うわけで、こと目立つという意味では
ただ主役だボスだ脇役だなんてことでいちいち騒ぐのは無意味だってことさッ。
証明終了ッ。


――ただ、オルランドゥ伯は例外というか別格というか……
出番も作中の理不尽なまでの活躍度合いも、明らかに種割れくんクラスのデタラメさだが。


517 名前:ムスタディオ・ブナンザ ◆TsGUNNERkU :2005/04/21(木) 18:58:56

>>508
――うわ冷たッ!?
確かに生前のあんたに会う事はなかったとはいえ……やっぱし…



……ま、冗談ってことぐらいは分かるさ。
よ、ミルウーダ。久方ッ。


貴族の搾取……か。 そうだな、『まだ』だよ。
獅子戦争の両陣営の旗頭であるラーグ公もゴルターナ公も死んじまって、
ますます混迷の度合いを深めてるからなあ……ここ最近の畏国の情勢。
トチ狂ったどこぞの領主が、年貢・税金を高く引き上げないかどうか心配だよ。
ギル勘定はかろうじて困窮はしてないけど、こっちも部隊運営やってく上じゃ…な。

>あなたたちが何の目的を持って動いているのか、私には分からない。
>ラムザが、あなたが、そして兄さんが何を成そうとしているのか分からない。
――オレたちは、表舞台に立てない人間だ。 神殿騎士団のお尋ね者だしな。
だからせめて、同じ世界の裏でこそこそやってる連中の悪巧みをご破算にする。
これが、オレ達がいまやっている事さ。

あんたの、兄貴は………。

………もう二つの意味で、この世のモノじゃなくなっちまった。


いや……すまない。ちょっと考え事しちまってたモンで。
あんたの兄貴は、結局オレ達とは相容れないやり方を選んじまった。
持たざる者ばかりがやせ細り、持てる者ばかりが得をする今の世を変えようとしていた。
その考えぐらいはオレにも分かる。
だが、それでも、あんな変え方だけは絶対に間違ってんだよ……!
あんな連中の…あんなの力まで借りて…!


……ああ、分かってる。
オレは生前のあんたの最期を直に見た訳じゃないが…わかってるよ。
あんたも――いやあんただけじゃない、オレ達のこうして戦ってきてる道は、名前も知らない
たくさんの奴らの血と骸と信念と生き様と、そしてその結晶クリスタルの上にあるって事を。
銃火を交えた奴も、助けたくて助けられなかった奴も。
憎たらしいクソ野郎も、尊敬に値する奴もいた。
だからせめてオレ達は、それをムダにしないためにも――――最後まで戦うよ。


……な、名前?
や……やだなぁオイ。別にあんたの名前はそれひとつだろ?
たかだか名前一つ呼んだだけで、そんな喜ばなくっても………は、ははッ……

>>513
……。

>>>497や辺りの人に脱いでもらえばいいでしょうッ、馬鹿ッ!
…………。



>>>497>>447辺りの人に脱いでもらえばいいでしょうッ、馬鹿ッ!
…………………………。




>>497>>447辺りの人に脱いでもらえばいいでしょうッ、馬鹿ッ!
…………………………………………………………………。





                        いやん、えっち♥



―――じゃねえだろッ!!?

 _____
「 移動    |ピロリン♪
>行動 ーーー¬
|待|たたかう| ピロリン♪
|ス>狙撃 「 ̄ ̄ ̄ ̄|
|オ|アイラ| 腕を狙う |
 ̄~~ ̄~~~~~| 足を狙う |
       >邪心封印| ピロリン♪
          ̄ ̄ ̄ ̄


……とりあえず、オレにストリーキングの趣味はないんだが。
覚悟、できてるな?(ぇ

518 名前:名無し客:2005/04/21(木) 21:06:29

ダリナンダアンタイッタイ

519 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/04/22(金) 02:50:39


ごめんなさい、今夜はこれだけ話をさせて。


>ムスタディオ

常駐するなら常駐すると事前に明言するなり相談して欲しかったわね。
確かに以前私は>>335のように言ったけれど、親しき仲にも礼儀あり、よ。
突然質問やネタ振りへのレスを開始されても困惑するわ。
実際に、>>518さんのように感じる方も居るのよ。

それに、書記官さんからお借りしているという形ではあるものの、今まで長く
私個人のスレのつもりでやってきたのだから心構えの問題があるわ。

正直、私はこのまましばらくは一人で居させて欲しいの。
つまり、FFDQだろうとFFTだろうと、他のキャラハンさんの常駐は、今のところ
お断りさせて貰おうと思っているのよ。
それは、かつての同僚であるあなたも含まれている訳。

もちろん、たまにネタ振りをしてきたり、話をしに来てくれるのは構わないわ。
また、あなた自身が地下スレを持ちたい、新たなFFTスレを立てたいと言うので
あれば、微力ながら協力はするわよ。

私が言いたいのは以上よ。

細かい気遣いがないと、今後も女性に振り向いて貰えないわよ?
ふふ。

520 名前:◆TsGUNNERkU :2005/04/22(金) 05:38:05

>>519
………そっか、ごめん。

考えてみれば、今までそれが普通の状態だったのに
以前の誘いがあったとはいえいきなりやってきて、唐突に横から長文レスなんて
土足で踏み荒らすようなマネ………いくら何でも失礼だったよな。>>518にああいわれても仕方ない。
これで何が『志を無駄にしない』だ……思いっきりスレを預かるそっちの意向無視じゃないか、オレ。


……ごめん。昔と同じ感覚で甘えて勘違いしてたよ、オレ。
客の分際で大きな顔して分を犯すような真似して、すまなかった。
もし今度ここに来た時は、もう少しネタフリとか質問とか、その辺わきまえたレスをつけるようにする。

これで三度目だけど、最後に。
とにかく、本当にごめん。

521 名前:ゼフィール王子 ◆zEfhYrPOA. :2005/04/24(日) 00:48:23

突然の来訪、失礼いたします。

>>447 辺り、とはそれに前後する番号も含まれているのでしょうか?
例えば、>>448の私といった・・・。

まさか!

>>514 で仰られた、
【どこを間違えたかはとても言えない】
ハイパーリンクの間違いというのも、もしや・・・。

    /\___/ヽ   ヽ
   /    ::::::::::::::::\ つ
  . |  ,,-‐‐   ‐‐-、 .:::| わ
  |  、_(o)_,:  _(o)_, :::|ぁぁ
.   |    ::<      .::|あぁ
   \  /( [三] )ヽ ::/ああ
   /`ー‐--‐‐―´\ぁあ


わ、私に脱げと仰られるのですかっ!!
あ、貴女までそのようなご趣味の持ち主だったのですかっ!!

522 名前:名無し客:2005/04/24(日) 01:25:33

>「さんをつけなさいよ名無し客ッ!」
「豆スープさん。」でいいのだろうか。

私としては「豆ミルタン」で決定したいところなのだが。

523 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/04/25(月) 03:35:34


>>520 ムスタディオ

私の、このスレの意向を分かって貰えたなら、それでいいわ。
我が侭を言うようで申し訳ないけれど。

この、一人でのんびりやっていく環境に……随分と慣れてしまったのよ。
もちろん、誰かが来てくれるのは嬉しいし、「丁重なおもてなし」をさせて
いただくつもりよ。

524 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/04/25(月) 03:36:48


>>506 英雄にも主人公にもなれない私

……それは、私への婉曲的な嫌み?
英雄になれない人間に、魔王やら反英雄やらになる事が出来ると思っているの?
いえ、思っていないでしょうね。

五十年戦争の結果を見てみなさい。
あの大戦で名を残したのは誰? 周囲の人間から称賛されたのは誰?
……結局、貴族ばかりじゃない。
それも名門と言われる家の出の。
今の世の「英雄」を、誰が「作り出して」いるのか分かると言うものよ。

素晴らしい戦果を上げた無名の平民兵士が公の場で称えられる事はない。
今の時代では、ただの平民がいくら努力しても、時代の主軸にはなれない。
なれやしない。
貴族によって支配されている限り、「平民から英雄が輩出される」事はないのよ。
貴族を倒さない限り、私たち平民が英雄になる術はないのよ。

……だから、骸騎士団が、骸旅団が、兄さんがどんなに努力をしても、現体制下では
決して英雄になる事は出来ない……。
どんな功績を上げても。どんな素晴らしい事を成し遂げても。どんなに平民の為に、
そして国の為に働いても、命を捧げても!
決して、英雄にも、物語の主軸とも、描かれる事はないのよ。
反英雄とも、魔王とも呼ばれないでしょうし、描かれないでしょうね。
今の私たちは……ただの国家への反逆者よ……。

もちろん、私が英雄になれないのはそれ以前の話だと理解しているわ。
悔しいけれど、私にはそんな力はなかった。
兄さんのような力はなかった。
ただの剣士としての力しかなかった。
例え何かの……私たちに関する物語が作られても、私がその主軸を成す人物ではないと
いうのは分かっているのよ。

……分かって、いるのよ。


 ……太古の昔、まだ大地が今の形を成してなかった時代。

 ルカヴィが支配するこの大地を救わんと、十二人の勇者がルカヴィたちに
 戦いを挑みました。

 激しい死闘の末、勇者たちはルカヴィを魔界へ追い返すことに成功し、
 大地に平和が訪れたのでした。

 十二人の勇者たちは黄道十二宮の紋章の入ったクリスタルを所持して
 いたため、人々は彼らを黄道十二宮の勇者……ゾディアックブレイブと
 呼ぶようになったといいます……



この国に住む物なら、誰でも―――物心ついたばかりの子供から老人まで―――
知っている有名な、ゾディアックブレイブのお伽話。
様々な脚色がなされている話も多いけれど、これが最もシンプルなものじゃないかしら。
太古に悪魔と戦った黄道十二宮の勇者たちの物語……。

このように物語は明確な始まりは終わりが存在するけれど、現実は違う。
神の作りたもう時の流れが連綿と続いて、始まりも終わりもない。
私たちが生きているのは物語の中じゃないのよ。
いえ、私は死んでいるのだけれど。
今、この世に居る人々は、平民も貴族も家畜も魔獣も竜も物語の中の存在ではない。
過ぎてしまった時を描いた物語の中だけの存在じゃない。
全て現実の世界に生きているのよ。

この世の中にはお伽話のような悪魔は居ないわ。
「最後の敵」なんて言っても、現実にはそんなものはありもしない幻想よ。
先のゾディアックブレイブのお伽話のように、「最後の敵である悪魔」を倒してめでたし
めでたし……という訳にはいかないのよ。


けれども……王侯貴族が「英雄」という存在を作り出すように、「最後の敵」をも作り
出した事があったわ。
それがまさに、五十年戦争の敵国―――オルダリーア国だったのよ。

いえ、確かにオルダリーアとの戦いは、イヴァリースという国の存亡に、私たちが
生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされていたわ。
オルダリーアが敵だったのは真実よ。
でも、戦争が長引くに従って、国は弱体化し、乱れ、疲弊した。
それでも貴族の搾取は留まる事はなかったし、困窮する平民が増大した。
貴族の支配に対して平民の不満や怒りが向けられる……。

そこで、「オルダリーア国」という強大な外敵を強調する事によって、貴族階級に対する
不満から民衆の目を背けさせ、矛先を逸らせたのよ。
そして、「貴族も平民も一丸となってイヴァリースを守ろうとする図式」を描く事に見事
成功せしめたって訳。

……私は真剣に国を救おうと思ったけれどね、あのときも。
……そして、今もね。
……この手が血に塗れていようが。
……この身体が失われようが。

でも、その「最後の敵」たるオルダリーアとの戦争が終結しても、数ある英雄譚や
伝説やお伽噺のように、多くの兵士の働きと有能な貴族の外交により戦争が終わり
ましためでたしめでたし……とはいかなかったわ。

だって、これは現実だから。
お伽話じゃないのだから。


現実の戦争にも、一応の終わりはあるわ。
終結の条約やら調停やら宣言やら……そう言われる類のものが。
けれどもそれだけじゃない。
それだけじゃ終わらないのよ。

心に傷を負った人々。
命を賭して国の為に戦った人々。
戦争で負傷し、日常生活もままならぬ人々。

国は彼らに何もしてくれなかった。
国は何も補償してくれなかった。何の手も差し伸べてくれなかった。
それどころか国は「最後の敵」を作り出したかの如く、戦争に「五十年戦争」という
名前を付け、かの大戦を過去のものとして仕立てた。
過去にあった「お伽話」のようにしてしまった。
お伽話のように「終わり」を作ってしまった。

国……王侯貴族こそが、今の世で唯一、「英雄」も「反英雄」も「最後の敵」も
作り出せる存在なのよ。

……こんな事、許せると思う?
こんな事、あっていいと思う!?
ねえッ!?



……なんて、色々言わせて貰ってるけれど、私はそこまで物語に、物語中の役割に
拘ってはいないの。
どこかの愚かな名声ばかりを重んじる貴族のように、後世に、国の歴史書に、お伽噺に
名を残す事が大切だと思っている訳じゃないの。
後の歴史家に骸騎士団の、旅団の、そして私の活動がどんなに編纂され改竄され
歪曲されて書かれても構わないのよ。
お伽話で子供が震え上がる恐ろしい悪役と描かれても気にしないわ。

他の団員はどう思っていたか、分からないけれどね。
多少なりとも、故郷に錦を飾りたい……なんて思っていた若者が居たかもしれない。

私は。
物語の主軸に居たい訳じゃない。
決して、英雄と呼ばれたい訳じゃない。
……英雄と呼ばれるのは兄さんだけでいいのよ。

本当に拘っているのなら、自ら物語を紡ぐ役……吟遊詩人にでもなっていたわ。
自分を主軸に据えた物語が欲しいのなら、そのような物語を執筆していたわよ。
剣も革命も己の思想も全てかなぐり棄ててね。

移りゆく人の世……人の生き様死に様を、国の隆盛と衰退を、そして変わらぬ自然を。
己を人の営みの場から少し離して。
歌で、言葉で、詩で、人を、歴史を、物語を……夢を、紡ぐ。

そういう生き方もあったのかもしれないわね。
正直、歌も詩も作れないから、想像もつかないけれど。
旅団員の誰かが生き延びて、吟遊詩人にでもなって……旅団の活動の事を歌に
していたら……いいわね……。

平民でも……物語の発端を作る事が出来なくても……物語を紡ぐ事……
物語を語り継ぐ事は……出来るわ……。


 しかし……。

 我々は知っている……。

 目に見えるものだけが真実ではないことを……。


525 名前:名無し客:2005/04/25(月) 18:15:49

昔悪を倒した英雄たちが悪となって戻ってくるってなんか七英雄みたいだね。

526 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/04/29(金) 05:31:34


「姉様」と呼ばれるような妹や弟は持った覚えないのだけれど……。
新鮮な響きね。姉って。
妹や弟が居たら可愛がっていたのかしら、私は。
……ううん、想像出来ない。

ところで、か、かれ? 「かれー」ってどんな料理なのかしら。

…………私の知らない豆料理だわ……。



>>511

な、何をッ……!

い……違和感なんて感じてないッ!
感じてないのよッ!
た、確かに以前、そんな事をつい口走ったかもしれないけれど、それはただ口走った
だけであってつまり本当はそんな事は本心では全く思っていなくて所謂口先だけの
事であってつまり何と言うか、つ、つまりはッ―――違和感など感じていないわッ!
決して! 違和感を感じてなど、いないッ! 決してよ、決してッ!!

わ、忘れなさい、口走った事など!
わ……忘れなさいと言っているでしょう! 忘れて、お願いだからッ!
そ、そう、そうだわ。
き、きっと、私は正気じゃなかったのよ、そのとき。
きっとそうだわ、きっと……そうとしか考えられない……。
何を考えてたのよ、私……。
何を言ってしまったのよ、私……。何を……。

だ、大体ね。自分の本名に違和感を覚える筈がないでしょう!?
今も昔も私の名前は一つだけよ。
生まれたときから苦楽を―――苦ばかりだけれど―――共にし、死するその瞬間まで
携えた自分の名前に、違和感を覚える訳がないッ。

そんな、あなたの言うように、まるで異物を無理に押しつけられたかの如く、自分の
名前に違和感を覚える事など、決してないッ!
そして、ミルたんなどという名前で呼ばれる事を、決して望んでなどいないわッ!!
ただ単に呼びやすいだけで、私をそんな名前で呼ばないで!


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<   ミ ル た ん 必 死 ク ポ
   W     ) \ ________________
    d | |
    (__)_)


別にッ、必死になっているのではないッ!
私は、私はッ……!
……私の本名で呼んで欲しいだけなのに……。

大抵の人間がそうであるように、私の名前は私の身体の一部だったわ。
世間の人間は私の名前を通して私という人間を認知する。
私が在るから名前が在り、名前が在るから私が在る……。

生きているときだけじゃないわ。
死しても……人はその名前と共に、後世の人々に記憶されていく。
偉業を成した人は、その業績と名前が共に記憶されていく。
あの天騎士バルバネスが死後も称えられるように。

……私は。

……他の誰が忘れても、きっと、……ラムザやその仲間が記憶していると思うから。
私の名前と、私の言葉を。

でも……でも、私の名前を勝手に改変しないでッ!
ただ普通に本名を呼んでくれればいいだけなのよ。
それだけでいいの。
変な愛称はつけていただかなくて結構なのよ。
だからッ、私はミルたんなどという名前ではないって、何度も何度も何度も何度も


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<   豆 ス ー プ 必 死 ク ポ ポ (藁
   W     ) \ ____________________
    d | |
    (__)_)


―――ッ!

ひ、人をそんな名前で呼ぶ事を、神がお許しになる筈がないッ!
神がお認めになる筈がないッ!
私は人間よッ!
……今はそうじゃないかもしれないけれど。

少なくとも私は人間としての生を全うした!
人間として生まれ、人間として生き、人間としての誇りを持ち、貴族に何を言われようと
人間らしく戦い、人間らしく死んだ!
私はッ、人間としての誇りを抱いて、死んだのよッ!


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<   家 畜 必 死 クwwwwポwwうはwwwwww
   W     ) \ ____________________
    d | |
    (__)_)



!!!!




                |               ,|
                |              ,|
         _∧_∧   |              |
         ( `∀´)つ ミ ……恨むなら自分と ,|
         ,/ ⊃  ノ  ,|   その口になさい。 ,|
         )  ) )   |              |
        (__)__)  ,,,,|              ,|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  ,,,|              |
            /  ,,,|         ,    |
          _/    ,|   ∧∧       ,|
        _/      ,| \(`O´)ノ クポォォォォ!!|
      _/        ,|   (   )      , ,|
    _/          ,|    / ヽ       ,|






( ´ O`) ( ´ O`) ( ´ O`) しばらく おまちください ( ´ O`) ( ´ O`) ( ´ O`)





……どうせ。

……どうせ私は家畜なんだ……。
誰もまともに名前さえ呼んでくれない家畜なのよ……。

いえ、本当の家畜だって他の家畜との区別の為に、名前で呼ばれる事もあるわ。
もしかしたら、愛玩動物として人間のものよりも凝った名前を付け、可愛がる酔狂な人も
居るかもしれない。


……望む名前で呼ばれない私は。

……私は、家畜以下の存在でしかないのか……。


……あは、は、はは、はは……は……。

527 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/04/29(金) 05:52:29


……応援している軍が敗退する衝撃は、計り知れないものがあると思うけれど、


……あなたが意気消沈しているのを見ると……私も、




………………寂しくなる……。

528 名前:◆MUKuroTvQE :2005/04/30(土) 04:52:00


>>515 なにかとれ ふく Part2


『デンジャラス・ピーピング・トム』


 「我々は、盗賊の砦を出発して……。
 「出歯亀に挑戦してきた。

 「いい予感がしていたんだ!
 「この仕事は、かなりの眼力を必要とした。
 「だが、とにかくがんばって出歯亀をしたことで……。
 「その結果、みごと覗くことができた!

 「僕が、その勇気で覗いてみると、女性陣のテントの中には……。
 「見たこともない着替えがされていた!
 「よって、今回の仕事は大成功したといえる!
 「この調子でいこう!
 「今回の仕事の結果報告は、以上d



 ( 間 )



「よかったろ? この仕事選んで。
 「……やるんじゃなかったぜ、こんな仕事……。
 「いい予感がしていたんだ!
 「一体何なんだよ。
 「そうだよ、意見をまとめようぜ。

 「我々はなんと、秘境セミテの滝を発見した!
 「何故発見したのかと言うと……。
 「縛られて無理矢理連れて来られたからだ!
 「思ったよりうまく出歯亀出来なくてよ……。
 「やっぱり、覗きはうまく出来なかったぜ……。
 「今回の出歯亀は失敗だよな……。
 「次こそは、成功しようぜ!

 「というか、次がないような。
 「オレたちが覗いていると、女性陣に見つかってしまった!
 「そして、縛られてここに連れてこられたんだ。
 「悪い予感がしていたんだ……。
 「どうやら、この滝壺に突き落とされるらしい。

 「ぎゃー。
 「たすけてくれー。
 「みのがしてくれー。
 「故郷にはまだ幼い妹と年老いた父母が居て、オレを待っているんだ。
 「お前、孤児だって言ってたじゃねえか。
 「いや、ある日突然12人の妹が出来たんだよ。
 「じゃ、オレは弟12人。
 「むしろオレは姉が12人。
 「僕は両親が12人で……。
 「何ふざけた事言ってんだ。
 「たすけてくれよー。
 「やめてくれー。
 「ゆるしてくれー。
 「母さん……ぼく、あたまが へンになっちゃったよぉ。
 「母さんは わけあって たびにでます。
 「いやだー。
 「うわー。
 「ひえー。
 「あわー。
 「たすけてくれよぉー。
 「うぎゃー。
 「えーんえーん。
 「おかーちゃーん、おかーちゃーん、おかーちゃーんーーーーー


 「「「ぎゃーーーーーーーーーーーーー


 「ざんねん!
 「おれたちの かくめいは、
 「ここで おわってしまった!



『秘境・セミテの滝(表)』

 古代パラメキア帝国の重要拠点の一つとされていた。
 この巨大な滝の地中からはミスリルが採れ、水からはエクトラズムという当時の
 飛空艇の燃料もとれる、まさに魔法の滝であった。


『秘境・セミテの滝(裏)』

 だがその背景には陰惨な歴史がつきまとう。
 異端者や極秘の内に処刑したものを滝壺に突き落とし、処刑そのものを隠匿、
 大罪を犯した受刑者の存在をも隠滅する場所として使用されていた。
 滝壺から死体が上がる事はないと言われる。
 滝の雄大な美しさとは裏腹に、滝壺周辺は日中も陽が射さず、真夏でも凍える
 程の温度で、日没後には死者の霊が出没するとの噂が絶えない。



【以上はフィクションです】

529 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/04/30(土) 04:52:41


>>515

え……。

あ……あ、あああああああッ!?
何……をッ……。

ば、ば、馬鹿言わないで。
だ……だから、それは、ま、間違いだって……!
間違いなのよ、間違いッ……!
ただ、少し、間違えただけッ……!

あ、あのね、私はッ。
そ……そんな情欲は抱いていないし、い、抱いてないと言ったら抱いてないしッ、
そんなッ、浅ましい考えなどッ、決して……!

そ、そもそも、>>513で、その、あ……あの、え、ええ……と、ぬ……脱いで欲しいなどと
言った覚えはないし、そういう意図があって一連のあのような事を言ったのでもないしッ。
わ……私が、そんな、卑しい望みを口にす、す……するような人間に見えるのッ!?
い、いえ、望みを口にする以前に、そ、そんな事を考えるような人間だと、お、思って
いると言うのッ!?

あ……くッ……、平民ならば、そういう浅ましい考えをも簡単に口をするものだと思って
いるのでしょうッ!?
卑しい人間だから、愚かしい人間だから、所詮家畜に等しいものだから、そういう事を
日常的に口にしているものだと思っているのでしょうッ!?

ば……馬鹿にしているわッ、平民をッ!
私たちにだって誇りはある!
人として、イヴァリースの人間として、生きていく為の倫理観や道徳を持っているのよッ!
私たちは何の倫理も持たない家畜じゃないッ!

悲しい事に、骸旅団ではそのような倫理観を持っていない輩もいたけれど、それが平民の
標準だと思って欲しくはないッ!
私はそのような下卑た考えや物言いはしないッ……!

だ、だからッ。
脱いで欲しいとか脱いで欲しいとか脱いで欲しいとか脱いで欲しいとか脱いで欲しいとか
脱がせて欲しいとか脱がせて欲しいとか脱がせて欲しいとか脱がせて欲しいとか脱がせて
欲しいとか脱がせてあげたいとか脱がせてあげたいとか脱がせてあげたいとか脱がせて
あげたいとか脱がせてあげたいとか、そ、そういう事はッ…………お、思って、ないからッ!


―――思ってなんか、ないッ……!

決してッ!

530 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/04/30(土) 04:53:07


>>515への続き?


  ●
/`ー'ヽ   ほっほっほっ やっと見つけましたよ ミルウーダさん。
  `O´)    さあ お勉強をしましょうクポ。
    ノ
_)_)


モ、モーグリ!?
ゼイレキレの滝に落ちた筈なのにッ……!?

「またあした」


  ●
/`ー'ヽ   松野泰巳が クエストからスクウェアに 移籍した理由はクポ?
  `O´)
    ノ    1,ひきぬき   2,金   3,クエストのごたごた
_)_)


……何なのよ、一体。平民には拒否権もないというのッ!?
馬鹿にしてるわッ。しかもいきなり黒い問題だし。


  ●
/`ー'ヽ   良い子の第2問クポ。
  `O´)
    ノ
_)_)


あ、あれ、さっきの答えは……。
ねえ、さっきの答えはッ?


  ●
/`ー'ヽ   「脱いで欲しい」「脱がせて欲しい」「脱がせてあげたい」
  `O´)
    ノ    相手と自分の2者が居る場と仮定して、この3つの文章では足りない文が
_)_)    1つあります。それは何でしょう。


……な、何をッ……。
一体何を言いたいのよ、この白い怪生物ッ……。


  ●
/`ー'ヽ   答えクポ。
  `O´)
    ノつ    「脱いであげたい」
_)_)


―――ッ!!!?

ち、ち、ち、ちちち、違う違う違う違うッ―――!!
な、何を言っているのよ、あなたはッ……!
私は、そんな事、そんな、事、そんな……事ッ……!


  ●
/`ー'ヽ   そうやって 動揺するところが あやしいクポ。
  `O´)
    ノ
_)_)


――――――う、うるさい、だ、黙れッ、黙りなさいッ!
帰りなさいよッ、本来のあなたのあるべき場所にッ!
早くッ!

531 名前:◆MUKuroTvQE :2005/04/30(土) 04:54:15






                        ∧∧●
                        /⌒ヽ)    そして たんきゅうへのたびは
                       i三 ∪                 はじまった・・・
                      ⊂三 |
                       (/~∪
                       三三
                      三三
                     三三三











        ●、 /i /|
         ,ー ' `-、  ヌフフフクポー
         i     |
        o' `    .i               脱衣の。
         ∀_  .丿)ヽ、
          /   「/  ヽ
          |  U |ー-v^V'
          >  ノ、
          ヽ /ヾ_ゝ

532 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/05/01(日) 21:23:29


>>521 なにかとれ ふく 其の参

う、うるさいわねッ!
私はそんな浅ましい事は思ってな――――――


―――あ、ああ……いらっしゃい。
此処とは別の世界の国の王子様。

そんな顔をしなくてもいいのに。
別に、此処ではあなたを危険な目に合わせたりしないわよ。多分ね。
私も貴方に指一本たりとも触れやしないから。

……触れたくても触れられない人が居るのに、わざわざ自分から王侯貴族に触れようと
するものかッ……。

……こほん。


ところで、何を勘違いしていらっしゃるのかしら。
強大な国の王族でいらっしゃる貴方という御方が。
私が、この私がいつ、貴方にそのお召し物をお取り下さいと申したかしら。
ただ、私に対して「服を脱げ」などと平民を馬鹿にした愚かでたわけた痴れ言をぬかす
御方がいらっしゃったものだから、私はそれを丁重にお断りして、ついでだから他の方に
頼んでみてはいかがかしら? と申したまでよ。

―――私がいつ何処で、貴方なんかに服を脱げなどと言ったッ!?

それに。
貴女「まで」……ってどういう事かしら。
つまり、貴方の周りで少なくとも一人は、そのような―――曲がりなりにも「王子様」で
ある貴方に「脱いで下さい」なんて―――事を言う人が居るという訳ね。

……はッ、異世界の王侯貴族も程度が知れたものね! 風紀が乱れ切っているにも
……堕落しているにも程があるわ! 仮にも一国の王子を相手取って、「なにかとれ
→ふく」なんて、臣下にどのような教育を施している国なのよ!? それとも王子様の
血筋の方々が、親族がそのような事を言うの!? 実の子を売り飛ばす平民の親以上に
酷いじゃないッ! 平民はどうする事も出来ない貧困から子を売り渡すものだけれど、
王侯貴族はただ己の汚らわしい趣味と快楽の為だけに行うものじゃないのッ……。
貴方の国の王族がこの体たらくでは、貴族もどの程度腐敗しているか知れたも……

……の…………ね…………。

……。

………………。

…………ごめんなさい。


……流石に言い過ぎたわ……。


私は貴方のおっしゃるような趣味は持ち得ていないわ。
年端のいかない少年にそのような事を強要させる、下劣な趣味は持っていないの。
生憎と、ね。あははッ。

そんなに己を露出させたいのならしてもいいのよ?
此処では王侯貴族も平民も平等に扱うから。
本当にしたら……有能な衛士でも呼ぶけれどね。
この辺りの。
http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1110821295/l50

―――あはははッ!


平民の女なんて、端金で思い通りに出来る。
甘い言葉を掛ければ、ほんの少し優しい言葉を掛ければ、その権力で如何様にも
操る事が出来る。
少し顔の良い男が居れば、すぐに尻を振って近づく。
犬のように、家畜のようにッ……!

……王侯貴族は。
皆、こう思っているのでしょう。
貴方だって、どうせ、このように思っているのでしょう!?
私を、平民を、蔑んでいるのでしょうッ!?

533 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/05/01(日) 21:30:07


機工士の少年へは、また後ほど。

……遅くてごめんなさい……。

534 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/05/02(月) 02:57:11


……実際、あの衛士たちに来られても困るのは私なのよね。
捕まるのはむしろ私の方だわ。
国家への反逆罪を問われてね。

―――くッ、誰が、豆幽霊ですって!? 誰が、豆よ、誰がッ!
これだから、国から派遣された衛士って! 国家の犬ってッ!
私は豆を好んでいる訳ではない! 好きで食べ続けていたのではないッ!
そして何処かの錬金術師のように身長が低い訳ではない!
小さい訳ではないッ!

小さい……訳では……。
決して……小さい、という……訳では……。

…………。


>>522

   う、うるさいッ。
   私に命令するなッ。

   ど……どうしていつも助けに来るのよ。
   私一人だってやれるのに。

   それは……確かに、あの時はやられたわ。
   でも私はいつまでもやられているのではないわッ。

   分かったかしらッ!?



……あのスレを見てくれていたのは嬉しいけれど。
ああ……まあ、その、一応……礼は述べておくわ。
い、一応ね。

一応……




. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
    . . : : : :: : : :: : ::: :: : :::: :: ::: ::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
   . . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
        Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
       /:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/;;:   ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄


……何でそこに、さん付けするのよ……。


―――だ、だ、誰が「豆スープさん。」よッ!
ふ、ふざけないで。馬鹿にするにも程があるわッ!
私は私の本名にさん付けして欲しかったのであって、それ以外の変な愛称だとか
俗称だとか詐称だとか偽称だとか蔑称に付けて欲しいのではないッ!

それに、この「。」って何よ!? 何なのよ!
この「。」は豆です、などとふざけた事でも言い出すつもりッ!?
豆スープを啜ってきた女だから、幼い頃は豆スープばかりで生きてきた時期があるから、
名前を表記するにも豆に値する文字が必要なんて事を思っているのじゃないッ!?

何が豆よ、何が「。」よッ!!
この、「。」がッ!
「。」のくせに、「。」のくせにッ……!
こ、この、「。」がッ……!
「。」なんか、「。」なんかッ、「。」なん……かッ……!

……ううう……。

しかも、よりによって……な、何よ、その、決定したい名前って!
だ、誰が「豆ミルタン」などというおかしな名前なのよッ!
私の名前の原型を殆ど留めていないじゃないのッ!
そうやって、私たち平民の名前まで搾取して…………はッ。

そう……分かったわ。
これも貴族の愚かな政策の一つね。

家畜に等しい平民からは……名前さえ奪おうという。
名前を奪って、本来の己の姿を忘れさせる。
人間という事さえ……認識出来なくする。
そして、ただ貴族の言いなりの家畜として死ぬまで働かせ、搾取し続ける……。
そういう魂胆ね。



     汚い貴族に天誅を!

535 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/05/02(月) 02:58:51



      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      |   酒場の店主、口直しをお願い。
       レヽ____________________
   ∧_∧        ∧_∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   (  ・∀) / ̄ヽ  (´Д`; ) < はァ。(……「。」の口直しか……?)
   (   `つ 日 凸 ( つ つヽ  \________________
   (_  ⌒/    凵ヽ | | |  |ヽ.凸|   |
   「  (_/Y     ヽ _(__) | |\| ま..|
  ┗┳━| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|       \|  | め..|
    ┻\|          |         \_|___|





      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      |   「厳選素材・黒豆豆乳」を一つお願いね。
       レヽ____________________
   ∧_∧        ∧_∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   (  ・∀) / ̄ヽ  (´Д`; ) < (げ、あの衝撃の豆乳を飲むのかよッ)
   (   `つ 日 凸 ( つ つヽ  \________________
   (_  ⌒/    凵ヽ | | |  |ヽ.凸|   |
   「  (_/Y     ヽ _(__) | |\| ま..|
  ┗┳━| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|       \|  | め..|
    ┻\|          |         \_|___|





      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      |   ……ゴクゴクゴク…………
       レヽ____________________
   ∧_∧        ∧_∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   (  -∀) / ̄ヽ  (´Д`; ) < (うわ、一気飲みしてるしッ)
   (  `つ■ 日凸 ( つ つヽ  \________________
   (_  ⌒/    凵ヽ | | |  |ヽ.凸|   |
   「  (_/Y     ヽ _(__) | |\| ま..|
  ┗┳━| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|       \|  | め..|
    ┻\|          |         \_|___|






             / ) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            ./ / | 愛がアップ!
           / /  \          / ̄ ̄ ̄
           / /     ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄| 魅力がアップ!
         ./ /_Λ     , -つ   \
         / / ´Д`)  ./__ノ        ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄
        /    \ / /   ⊂_ヽ、
        .|    へ/ /      .\\ Λ_Λ
        |    レ'  /、二つ       \ ( ´Д`)
        |     /.          . >  ⌒ヽ
       /   /             /    へ \
       /  /               /    /   \\
      /  /               レ  ノ     ヽ_つ
     / ノ               /  /
   _/ /                /  /|
  ノ /                 ( ( 、
⊂ -'                    |  |、 \
                     .  | / \ ⌒l
                       | |   ) /
                      ノ  )   し'
                     (_/




【FFDQの内容と著しく異なっている事をお詫び申し上げます】

536 名前:名無し客:2005/05/02(月) 23:15:07

ミル「あたしはミル!革命軍の戦士だよ!」ってこと?
それとも
ミル豆「ついにねんがんの肉入りスープを手に入れたぞ!」
 そう かんけいないね
→殺してでも うばいとる
 ゆずってくれ たのむ!
か?

537 名前:◆MUKuroTvQE :2005/05/03(火) 04:15:48


>>525


歴史学者アラズラム
「『七英雄』に関する情報はこのとおりだ。


___________________________________
                :::::::;;;;;.       ;;;;;::::::
                :::::::;;;;;;.      ..;;;;;;::::::
                 :::::::;;;;,,,,,,,,,,,,,,,,,;;;;;::::::
                  ::::::::::::::::::::::::::::::::

                        、i⌒i,
                  .l¨l. /\_/\ .( ).
              ∩ /(_:_)`l ー-、-一 l´  `, ∧
           o (´ `l    |  ̄ == ̄|    l   ヽ .u.
          i´: :`|    |   |   ||   |    ノ   |´ `i
         ....:::::::::::::::::.......i......... |   ll   |  .....i........::::::::::::::::.....
     ...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::':::::::::::::::::::::::;;ii;;:::::::::::::::::::::'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...
    ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

                 ……七英雄の伝説……


   数多くの悪しき魔物を倒して、世界を救い、その後いずこかへ消えた……

      いつの日か彼らは戻ってきて、再び世界を救うのだという……

        世の中が乱れる度に人々は伝説を語り、救いを願った


         しかし、平和が訪れると……伝説は忘れられた……



                 人の世の興亡は繰り返す。

   安定した国々による平和な時代は終わり、分裂と闘争の時代が始まった。

               七英雄の名は再び語られ始めた。


                   そして彼らは来た。


                     ……だが



    ……クポ

  ●        そう かんけいないクポね
/`ー'ヽ
  `O´)       メ几
SFC版        木又してでも うばいとるクポ
_)_)
          →かいせつをゆずってクポ たのむクポ!!



歴史学者アラズラム
「な なにをする きさまー!



 (゚●゚)ワンパターンクポー(゚●゚)  しばらく おまちください  (゚●゚)ワンパターンクポー(゚●゚)


(続く)

538 名前:◆MUKuroTvQE :2005/05/03(火) 04:16:37


(続き)


 (゚●゚)ワンパターンクポー(゚●゚)  しばらく おまちください  (゚●゚)ワンパターンクポー(゚●゚)



    __________________________
   |    ∧ ∧    礫史楽者(れきしがくしゃ)モーグリ      |
   |   (´O`,,)___  「この書物を読むことで獅子戦争の秘密を |
   | / ̄ ̄ ̄旦~ /ヽ 解き明かすことができるかもしれないクポ。|
   |ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ/                            |
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    Menu.-┐                 ┌――――――――――┐
   |記録 |                 | 殺害数          1人|
   |人物 |                 | 戦死者     (゚●゚)クポ!!|
   |仕事 |                 └――――――――――┘
   |秘境 |
   |財宝 |
   |戻る____|
                                           ⊂⌒~⊃。Д。)⊃




    __________________________
   |    ∧ ∧    礫史楽者(れきしがくしゃ)モーグリ      |
   |   (´O`,,)___  「『X英雄』に関する情報はこのとおりクポ〜|
   | / ̄ ̄ ̄旦~ /ヽ                            |
   |ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ/                            |
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    Menu.-┐                 ┌――――――――――┐
   |記録 |                 | 殺害数       .256人|
   |人物 |                 | 戦死者     (゚●゚)クポ!!|⊂⌒~⊃。Д。)⊃
   |仕事 |                 └――――――――――┘⊂⌒~⊃。Д。)⊃
   |秘境 |                                 ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
   |財宝 |                                 ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
   |戻る____|                                 ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
                                          ⊂⌒~⊃。Д。)⊃




                 ……X英雄の伝説……


   数多くの悪しき魔物を倒して、世界を救い、その後いずこかへ消えた……


  クジンシー、ボクオーン、ダンターグ、スービエ、ノエル、ロックブーケ、ワグナス

                       +(プラス)

       ハバラーキ、ロディーメ、ヨーヨーグ、カッツォ、ノヴァ・カダータ


     黄道十二宮の紋章の入ったクリスタルを所持していた英雄たち……

      人は彼らを黄道十二宮の勇者……ゾディアックブレイブと呼んだ



      いつの日か彼らは戻ってきて、再び世界を救うのだという……

        世の中が乱れる度に人々は伝説を語り、救いを願った


           時代を越え、人間が争いに巻き込まれる都度、

          彼らゾディアックブレイブは現れ、世界を救った……



                 そして彼らは帰ってきた。


                     ……だが




    __________________________ ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
   |    ∧ ∧    礫史楽者(れきしがくしゃ)モーグリ      | ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
   |   (´O`,,)___  「名前がこじつけ過ぎるという突っ込みは  | ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
   | / ̄ ̄ ̄旦~ /ヽ  1000年前に却下クポクポ。        | ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
   |ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ/                            | ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
    Menu.--┐                 ┌――――――――――┐⊂⌒~⊃。Д。)⊃
   |山手線 |                 | 殺害数   838861人|⊂⌒~⊃。Д。)⊃
   |中央線 |                 | 戦死者     (゚●゚)クポ!!|⊂⌒~⊃。Д。)⊃
   |御堂筋 |                 └――――――――――┘⊂⌒~⊃。Д。)⊃
   |千歳線 |                                 ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
   |三味線 |                                 ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
   |必殺! |                                 ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
   |仕切人 |                                 ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
   →戻る______|                                  ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
                                           ⊂⌒~⊃。Д。)⊃




【特にオチはない】

539 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/05/03(火) 04:18:31


>>525

「七英雄」……ね。
どこかで出会った事がないような気がしないでもないわ。
あれは……。


……とりあえず、「七英雄」という異世界の英雄の存在は分かったわ。

古代に大いなる力を得て魔物を倒し、時を越え、姿を変え、幾度も世界を救う程の
活躍をした英雄ではあるけれども、その身に余る強大な力の矛先を人に向けてしまい、
世界から追放された「堕ちた」英雄たち……。

彼らを追放した人間は既に世界に留まっていないのに、彼らと共に生きた時代の
人間は殆ど残っていないのに、七英雄は彼らを追放した人間を憎み続ける。
別世界へと旅立った憎き人間を追う為、彼らは再び時を越え、姿を変え続け、
別世界へ続く移転装置を探し続ける……。

けれども七英雄も一枚岩ではなかった。
人間という存在そのものに恨みを持ち、ひたすら人をいたぶる事に精を出す者。
ただ己を鍛え、飽くなき力の欲求を満たす者。
彼らは今の世界に住む新たな人間を犠牲にし、移転装置を探し続ける……。
悠久の歴史を乗り越えて……。


……壮大なお伽話ね。


でも、違う。違うわ。
ゾディアックブレイブの伝説とは違う。

ゾディアックブレイブは悪となって戻ってくるなんて書かれていないわ。
常に人間の味方であり、人間の為に戦ってきたのよ。
ルカヴィのような悪魔や恐ろしい魔物を倒して、人間を争いから守って…………
……って、別に、お伽話を信じている訳ではないわよ?

よ、よくある伝説の類じゃない。
ゾディアックブレイブなんて。
英雄が世界を救い、世界が危機に陥る度に同じ英雄が現れる、なんて。
ゾディアックブレイブ伝説はイヴァリースでは最も大衆的なお話だけれど、本気で
信じているのは小さい子供か、変に信心深い老人だけよ。

そんなお伽話、信じていても、英雄なんか来てくれないわ……。
どんなに待ち望んでも、十二人の英雄なんて現れないわよ……。
信じられる訳ないじゃない……。

……あの五十年戦争のときだって、瞬く間に戦を治めてくれる英雄なんて誰一人
居やしなかった。
人がどんなに苦しんでいても、十二英雄なんて現れなかった。
お伽話の英雄なんて、現れなかった……!

そんなもの、居ないのよ。
お伽話や伝説で語られる英雄なんて、存在しないのよ。
お伽話は所詮、お伽話でしかないのよ。

所詮、黄道十二宮の勇者も、お伽話の中の存在でしか、ないのよ……。

そうに決まっているでしょうッ!?

540 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/05/03(火) 04:39:22


ファイナルファンタジー(F)・バッシング(B)・インディケーター(I)?
クラスチェンジ(C)・イン(I)・アビリティ(A)?
野村画伯(N)様(SA)?
何の暗号かしら?

ふ、ふん。
ここまで来て異世界の政府に捕まる訳にはいかないわ。
……ま、まあ、誰かを身代わりにして逃れるのは趣味じゃないけれど。
そ、それは置いておいてッ。

何だか不愉快だわッ!
粗食で悪かったわね!
別に革命家だから粗食という訳じゃないのにッ……。
普段があまりに粗食だから私たちは革命を起こそうとして……い……る……?

……そ、そうよね。
これであっているのよね……。

……何か釈然としないのは、何故。


それじゃ、良い夜を。

541 名前:名無し客:2005/05/05(木) 22:27:31

     ,----------─────────----------、
    r'                              ヽ
    〈  ねんがんの マメスープを手に入れたぞ!   〉
    ヽ                             ノ
     `ー────-------- ---------─────'
                   iノ

                 (´∀`)
                  (ガ)
                  八



                  (  )
                   ノミk
                   ノl
     ,----------──── ────----------、
    r' そう かんけいないね              ヽ
    l                               l
    〈  ころしてでも うばいとる            〉
    l                              l
    ヽ ゆずってくれ たのむ!!            ノ
     `ー────------------------─────'


542 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/05/07(土) 04:02:41


>>536 それなりにロマンシングFFT


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 せいべつを えらんでください


  

  


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 キャラクターを えらんでください


    ,..v-― 、
     レヽゝv l
     |┃] )ノ
    (ミ}ヽ_,ノにヽ   没落貴族息子
  rf(,ノL._{ミ)_ソ|
  .|/::::r´▽`ヽil |
  !/|=l´ヽ=ヽ |
   ´ー┘ ´ー┘
   _,.-‐ー 、
   ,il__,.ノト‐ヘ
.  ^| †」lr、i_ヾ
  (ミ}ヽ_{ミ )にヽ    都会盗賊
  l.,_ノl i、.,_ソY
   r=▽ `}
   ,,!__|("ニく
      ´ー┘
     ,.-‐ー 、
    Fi^v''レi l⌒i
    .| †」 )ノ,,,,〈
    rヽ_,ノ『(ミ)   冒険家
  ,..-|/^こ{ミ)ヽ,ノ
f"r''ニ`";i;ili;i;ヽ,_j
|/‐´ (i;i;i人;i;i;i)
   ´┛  ┗`
   _、-ー- 、
   kn,`-i.,_; ja
   | †」^v lこゝ
.(ミ}vヽ_,.Fキ=i.    海賊
 `ー-Y〔__`ッ`i
   r´ヽf ̄{ミソ'
  /`-/ `ーi‐ヽ
. ´ー┘  ´ー┘


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 しゅじんこうに なまえを つけてください



    ,..v-― 、
     レヽゝv l
     |×] )ノ
    (ミ}ヽ_,ノにヽ    アルガス−サダル
  rf(,ノL._{ミ)_ソ|
  .|/::::r´▽`ヽil |
  !/|=l´ヽ=ヽ |
   ´ー┘ ´ー┘



 【名前入力は8文字までだった】


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

   〜 略 〜

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 【どこかの街】


 「あたしはミル! 革命軍戦士だよ!」


 じぶんとは みぶんがちがうな
 どった平民だな ほっとこう
 すかした平民だなー やだやだ
 つかえない平民だな
 かんけいないな
 平民か はッ!
 こういう 平民女は にがてだ
 ギャー 平民だー さよなら


 「そうか では みのがして‥‥‥
  やるものか!!」


 な なにをする きさまー!




 (BGM♪ 「レクイエム」)


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  ○
   o
     。
        Λ_Λ
        (´∀` )-、   ……なーんてね、ふふッ。
       ,(mソ)ヽ   i
       / / ヽ ヽ l
 ̄ ̄ ̄ (_,ノ ̄ ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄



「それとも」以下は、丁度良いから次のレスに繋げるわ。
少しだけ待って欲しいの。

ところで。
「肉入りスープ」は良いとして……「豆ミル」って何よ?
何が言いたいのよ!?
普通に「ミル」と表記すればいいじゃないッ!
わざわざ、あからさまに、小馬鹿にするように「豆」なんて付けて……!

ど、どうせ私は豆スープばかりを啜って生きていた頃があったわよッ。
先にネタにした、自尊心だけが高い愚かな貴族のせいでね!
あの頃はまだ幼かったから、他人から食事を奪おうなどと思わなかった。
あったとしても……隣に座った兄さんの食事を物欲しそうに眺めるだけだった。
親から与えられる僅かな食事だけで、満足しなければならなかった。
それ以上ではなかった。

……不満ではあったけれども、目の前の豆スープを受け入れていたわ。
何も知らなかったから。
何も知ろうとしなかったから。
貴族が全ての元凶だなんて知らなかったから。
貴族の搾取が、階級社会が諸悪の根源だなんて、知ろうとしなかったから。
あの頃は。

でも、今なら……分かるわ。
今日食べる為の、たった一欠片のパンを手に入れる為に、人殺しをする人間の心情が。
明日生き延びる為の、たった一枚のギルを手に入れる為に、命を懸けて盗みをする
人間の覚悟が。
人は、一欠片のパンの為に、一枚のギルの為に、人を殺せる。
一粒の豆の為に、人を殺せる。

ましてや、肉入りスープが目の前にあったら……!
「殺しても奪い」たくなる気持ち、私には分かるわ……。

543 名前:名無し客:2005/05/07(土) 04:15:58

のほほんと日々みょんな剣士を玩具にして遊んで莫迦食いしている春の亡霊はやっぱり敵ですか。

544 名前:名無し客:2005/05/07(土) 21:00:38

デス 「生あるものが ここになにをしにきた!」


 なんでもありません
 ラムザの いばしょをおしえろ
 つよいまめをくれ!
 私を生きかえらせろ

545 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/05/08(日) 23:23:11


>>541

【―――在りし日の、或る街で】

r──────────────────────ヽ
| ポーション        50                |
|                                 |
| フェニックスの尾    300    ギル  200   |
|                                 |
| 乙女のキッス      50                |
|                                 |
| 豆スープ         30000             |
ヽ――――――――――――――――――――─―イ
    |   └────────────┘   |
    |            _             |
.    =======ィ  ;``ヽ=======
     |≡≡≡≡≡≡ヤヽ   "│≡≡ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     |          /ノ   ミ´   <  ……。
     |======ヽ 丶ヾヾ 〉== \_______
               ⌒ー―´




【―――在りし日の、或る街で・其の弐】

r──────────────────────ヽ
| ポーション        50                |
|                                 |
| フェニックスの尾    300    ギル  30000 |
|                                 |
| 乙女のキッス      50                |
|                                 |
| 豆スープ         売り切れ             |
|                                 |
| 肉入り豆スープ     290000            |
ヽ――――――――――――――――――――─―イ
    |   └────────────┘   |
    |            _             |
.    =======ィ  ;``ヽ=======
     |≡≡≡≡≡≡ヤヽ   "│≡≡ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     |          /ノ   ミ´   <  …………。
     |======ヽ 丶ヾヾ 〉== \_______
               ⌒ー―´



【―――街の別場所で】

     ,----------─────────----------、
    r'                              ヽ
    〈  ねんがんの マメスープを手に入れたぞ!   〉
    ヽ                             ノ
     `ー────-------- ---------─────'
                   iノ

                 (´∀`)
                  (ガ)
                  八



                  (  )
                   ノミk
                   ノl
     ,----------──── ────----------、
    r' そう かんけいないね              ヽ
    l                               l
    〈  ころしてでも うばいとる            〉
    l                              l
    ヽ ゆずってくれ たのむ!!            ノ
     `ー────------------------─────'




【―――在りし日の、或る街で・其の参】

r──────────────────────ヽ
| ポーション        50                |
|                                 |
| フェニックスの尾    300    ギル  290000|
|                                 |
| 乙女のキッス      50                |
|                                 |
| 豆スープ         売り切れ             |
|                                 |
| 肉入り豆スープ     売り切れ            |
ヽ――――――――――――――――――――─―イ
    |   └────────────┘   |
    |            _             |
.    =======ィ  ;``ヽ=======
     |≡≡≡≡≡≡ヤヽ   "│≡≡ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     |          /ノ   ミ´   <  ………………。
     |======ヽ 丶ヾヾ 〉== \_______
               ⌒ー―´



【―――街の別場所で・其の弐】

     ,----------─────────----------、
    r'                              ヽ
    〈 ねんがんの 肉入り豆スープを手に入れたぞ! 〉
    ヽ                             ノ
     `ー────-------- ---------─────'
                   iノ

                 (´∀`)
                  (ガ)
                  八



                  (  )
                   ノミk
                   ノl
     ,----------──── ────----------、
    r' そう かんけいないね              ヽ
    l                               l
    〈  ころしてでも うばいとる             〉
    l                              l
    ヽ ゆずってくれ たのむ!!            ノ
     `ー────------------------─────'




     ,----------─────────----------、
    r'                              ヽ
    〈  ホントに?                      〉
    ヽ                             ノ
     `ー────-------- ---------─────'
                   iノ

                 (´∀`)
                  (ガ)
                  八



                  (  )
                   ノミk
                   ノl
     ,----------──── ────----------、
    r' そう かんけいないね              ヽ
    l                               l
    〈  ころしてでも うばいとる             〉
    l                              l
    ヽ ・・・ゆずってくれ たのむ!!          ノ
     `ー────------------------─────'




     ,----------─────────----------、
    r うるさいなー すこしめぐんで おっぱらおう    ヽ
    l                                l
    〈 かわいそうに おなかいっぱい たべさせよう   〉
    l                               l
    ヽ やなこった!                     ノ
     `ー────-------- ---------─────'
                   iノ

                 (´∀`)
                  (ガ)
                  八



                  (  )
                   ノミk
                   ノl
     ,----------─────────----------、
    r'                              ヽ
    〈 チェッ! ほんとにちょっとだなー          〉
    ヽ                             ノ
     `ー────------------------─────'




【―――在りし日の、或る街で・其の四】

r──────────────────────ヽ
| ポーション        50                |
|                                 |
| フェニックスの尾    300    ギル  292929|
|                                 |
| 乙女のキッス      50                |
|                                 |
| 豆スープ         もう入荷しません        |
|                                 |
| 肉入り豆スープ     もう入荷しません        |
ヽ――――――――――――――――――――─―イ
    |   └────────────┘   |
    |            _             |
.    =======ィ  ;``ヽ=======
     |≡≡≡≡≡≡ヤヽ   "│≡≡ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     |          /ノ   ミ´   <  !!!!!
     |======ヽ 丶ヾヾ 〉== \_______
               ⌒ー―´




【―――街の別場所で・其の参】

     ,----------─────────----------、
    r'                              ヽ
    〈 な なにをする きさまー!             〉
    ヽ                             ノ
     `ー────-------- ---------─────'
                   iノ

                 (゜∀゜)
                  (ガ)
                  八



                  (  )
                   ノミk
                   ノl
     ,----------──── ────----------、
    r' ころしてでも うばいとる             ヽ
    l                               l
    〈  ころしてでも うばいとる             〉
    l                              l
    ヽ ころしてでも うばいとる              ノ
     `ー────------------------─────'



(BGM♪ 「レクイエム」)


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

歴史学者アラズラム
「『骸旅団の女剣士と我羅覇道と豆スープ争奪戦』に関する情報はこのとおりだ。


歴史学者アラズラム
「真実は自分自身で発見するもの。私でよければいつでも手伝おう。

546 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/05/08(日) 23:23:41


>>541>>545

―――って、な、何をッ、歴史学者が嘘を記しているのよッ!?
だ、誰が、こんな嘘吐きに手伝ってもらうものかッ!
ふざけないでッ!!

  ●
/`ー'ヽ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  `O´)<  時系列を無視した物言いクポ
    ノ   \_______________
_)_)

……こうやって歴史学者は自分たちに、支配者階級に……王侯貴族に都合の良い
歴史を編んでいく訳ね!?
過去の事実は隠蔽され、嘘と虚飾に塗れた偽の歴史書が世に出回る……。
歴史の真実の陰で血と涙を流した平民の存在は忘れられていく……。
その傲慢に蹂躙されるのはいつだって、何の罪もない、清貧に生きる平民なのよ。


私がいつ、30000ギルで豆スープを購入しようとした!?

  ●
/`ー'ヽ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  `O´)<  自分から出したネタ、クポー
    ノ   \_______________
_)_)

私がいつ、豆スープが元で人を殺したッ!?

  ●
/`ー'ヽ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  `O´)<  自分から出したネタ、クポー
    ノ   \_______________
_)_)

私がいつ、肉入り豆スープを求めたッ!?

  ●
/`ー'ヽ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  `O´)<  地下の某スレで自分から出(ry
    ノ   \_______________
_)_)




⊂⌒~⊃。Д。)⊃  へんじがない ただのモーグリのようだ。
      ●



……良いモーグリは、クポしか言わないモーグリよ……。


た、確かにね、「殺してでも食料を奪う」気持ちは分からなくないとは述べたけれどね、
それを実行した事はないわ。
そんな事をしたのはギュスタヴや、一部の素行の悪い団員だけよ!

……略奪自体がなかったとは言わない。
骸旅団だって、革命の為、平民の為、生きる為……やむを得ず貴族に関係する人や
物を襲った事はあったわ。
活動の為に。未来のイヴァリースの為に。
でも、貴族や要人以外の、罪なき人々を殺した事などないわ!
私の一人身勝手な食欲の為に、豆スープなどの為に、剣を振るった事などない!

骸旅団を、私を、ただの野盗と一緒にしないで欲しいわ!
私たちは無差別に人を襲う盗賊ではない!
私たちは革命の志士だッ!
イヴァリースに栄光ある未来をもたらす、革命の志士だッ!


……革命の、志士なのよ……今だって……いつだって……。
今だって…………。

547 名前:名無し客:2005/05/09(月) 16:48:30

ギュスタヴの代わりにギュスターヴ@サガフロを
ムクロ旅団に迎え入れましょう!

548 名前:名無し客:2005/05/09(月) 19:04:21

サガフロ2といえば・・・
「貴族が人間扱いしなくても、あなたは人間なの、人間なのよ、ミルウーダ!!」
って感じかな。

549 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/05/11(水) 03:41:12


……完走お疲れ様。
助けに行けなくてごめんなさい。
何も出来なくてごめんなさい。
私には無理なのよ……。
誰かが攫われていくのも、何かが奪われていくのも、今の私には止められない。
止める力がない。
来るべきさだめに向かってあなたが邁進して行く事をも。

でも、もしも、次に出会う事が出来たら……



        ..,              γ      γ
       ,( )                 γ
      ノ, ノ)            ......................................
     く_,,''",/          .::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::........
     ~"''"""゛"゛""''・、     ...:::::;;;''        ';;;:::::.......
 "”゛""''""“”゛゛""''' "j'   ...::::;;;''            '';;;::::::.........
 :::::ヘ :::::....ヽ :::;;;ノ  ::(  ....::::::;;              '';;;::::::::::.......
 ::  ゝ  :::::......ノ:;;../  ~~^^ ~~~~~^^^~  ~~^^~~~^ ~~~^^~~~~


……あの人から貰った肉入り豆スープを一緒に食べましょう。

本当に、お疲れ様。
今はゆっくり休んで、また次の出番に向けて鋭気を養うといいわよ……。




―――で、ネットリ濃厚カラメル入り豆乳って、何。

550 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/05/12(木) 03:11:08


>>543 莫迦食いと春と亡霊

 そう尋ねられて、ミルウーダは暫しの間思案した。
 >>543が誰の事を指しているのかはすぐに思い当たった。

 直接会った事はない。その目で見た事もない。
 また、彼女らを出しに語った事もない。
 だがその人物らの風聞はこのような場所にも伝わってくる。
 うら寂しい台地を密談の舞台にする人間が居るのか、噂が風に乗り大海を越えて
流れてくるのか、世界に満つる大小の精霊が時の人物を囁き合っているのか。

 異世界に住まうと云う「みょんな剣士」と「莫迦食いしている春の亡霊」。
 宙の一点を睨み、彼女らの様相を思い浮かべながら、ミルウーダは暫し無言の
ときを過ごす。
 その胸には様々な思いが去来するが、しかしなかなか言葉を紡ぐ事は出来ない。


 「莫迦食いしている春の亡霊」の身分。
 食べ物の事。
 「みょんな剣士」の立場と、主への思い。
 食べ物の事。
 剣技の事。
 食べ物の事。
 戦う事。戦う意味。
 生きる事。生きる意味。
 食べ物の事。
 死ぬ事。

 死ぬ意味。


 台地の上空は薄曇り、時折ぞっとするような音を立てて冷たい風が吹いた。
 まるで亡霊の喘ぎのような風の音ね、とミルウーダは思い、刹那、その想像が
件の「春の亡霊」との符合である事が妙に可笑しくなった。



 イヴァリースにも春は来ている。
 草木には若い芽が萌え、色とりどりの花が咲き乱れる。
 だが、台地に所々咲いている花は、今は鉛色の空を映し、本来の鮮やかな色よりも
ずっと重く鈍いものに見えた。

 戦地へ赴くとき踏み潰した花。
 戦場で仲間の血飛沫が付いた花。
 戦跡の仲間の墓へ納めた花。
 それらも、記憶の中では今目の前にある花のような、沈んだ色をしていた。

 いつしか、花を手に取る事も、飾る事もなくなっていた。
 花が綺麗だと感じたのはいつの頃までだったか。
 花を美しいと感じ、この手に摘み取っていたのはいつの頃までだったか。
 花に語り掛け、花と戯れた少女時代はいつまでだったのか。

 ただ一つ言えるのは、少女時代をも戦争に奪われた事。
 王侯貴族の身勝手な領地の奪い合いを発端にした、私利私欲に塗れた戦争に。
 沸き上がる感情を押さえつける。
 今にも吹き出そうな憎悪を無理矢理押さえつける。



 ―――そして、鉛色の風景の中、鉛色の空を映す花を見やりながら、やがて、
ぽつりぽつりと言葉が漏れ出す。

「……貴族は、憎い」

 一つ、言葉を紡いだ後は、堰を切ったように言葉が溢れ出てくる。

「平民を搾取し続ける貴族は憎い。物を奪い続ける貴族は憎い。食料を奪い続ける
 貴族は憎い。飢えに苦しむ人を横目に見ながら飽食を続ける貴族は憎い……!」

 一旦切り、

「貴族が貴族である限りは、敵よ」

 思いを、吐き出す。
 そして、ふ……と、表情を緩める。

「でも、それはあくまでイヴァリースの貴族に対して。
 異世界の、異国の王侯貴族にどうこう言う気はないわ」

 視線は、鈍色の花の辺りをゆっくりと泳ぐ。

「隣国であっても、実際暮らしてみないとその国の社会事情は分からないもの。
 実際、五十年戦争で戦ったオルダリーア国の詳しい政情は私も知らない。
 けれど、若く有能な王子によって、急速に国の建て直しが図られているというから、
 少なくともイヴァリースよりもまともな王制が敷かれているのかもしれないわね」

 敗戦の頃を思い出したのか、そこで、ふ、ふ、と自虐的な笑みを浮かべる。

「隣国でさえその程度しか分からないのだから、異世界の事情なら尚更だわ。
 同じ『貴族』という名前の身分であっても、全く違った存在なのかもしれない。
 そこには王など既に存在していないのかもしれない。
 貴族という身分など、元々存在していないのかもしれない。
 想像する事すら出来ない社会制度が敷かれているのかもしれない」

 それは、ミルウーダの願望に近い。
 そして、祈りでもあった。

「だから、異世界の、異国の貴族は、倒すべき敵ではないわ。
 『みょんな剣士』に『莫迦食いしている春の亡霊』……。
 彼女らがどのような生活をしていようが、私は何も干渉しないし、そしてまた」

 花を見ていた顔を上げる。

「干渉する資格を持たないわ」



 冷静に話しているつもりではあるが、内心の焦りは隠せない。
 何故に彼女らの話をされると、ここまで心を掻き乱されるのか。
 「莫迦食いしている春の亡霊」が貴族だから、亡霊なのに暴飲暴食をしているから、
だけではない。
 それだけではない何かがあった。

「主を持たぬ剣は移ろうもの……ね……」

 かつて誰かに言われた言葉。
 今、「みょんな剣士」の話題を前にして、その言葉が俄に胸に刺さる。

「……そうか」

 あれこれ思索して、やっと答えに行き当たる。

「……仕えるべき主が居る事が……少し、羨ましい。
 曲がりなりにも騎士という名を持ちながら、仕える主を生涯持たなかった私は。
 慕う事が出来る、信頼する事が出来る、お守りしたいと心より思う主が、
 私には居なかったから。
 私はただの―――野に放たれた剣士であり、主の居ない一振りの剣だったから」

 亡霊の叫びのような音を立て、台地を強風が走る。
 花が、舞う。
 鉛色の空を背景に、鈍色の花びらが宙を舞った。



「でも、主は居なくても、誰かの剣であろうと思った事はある。
 私は……」



 小さく、呟いたその後の言葉を、聞き取れる者は居なかった。
 聞き取る者も居なかった。






 そして、その唇が『にいさん』と形作ったのを……見た者も居なかった。

551 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/05/12(木) 03:11:33


>>544

デス「生あるものが ここになにをしにきた!」

 なんでもありません
 ラムザの いばしょをおしえろ
 つよいまめをくれ!
 (私を生きかえらせろ)

デス「*いしのなかにいる*」

……やる気ないでしょう?



デス「もういちど聞く。
   生あるものが ここになにをしにきた!」

 なんでもありません
 ラムザの いばしょをおしえろ
 つよいまめをくれ!
 私を生きかえらせろ

デス「つまらんことのために来たなー。
    わざわざ ここまで来たのだ。
    手ぶらで帰すわけにも いくまい。
    願いは叶えてやるが 代償はいただくぞ。
    それでもいいか? 貴様なら 絶対後悔するような……って、」

…………何よ?

デス「貴様らとそのお仲間はもう死んでるから、HP吸い取れないぢゃん。
    無理だ!」

そ、そんなッ……。



デス「気を取り直して だ。
   生あるものが ここになにをしにきた!」

 なんでもありません
 ラムザの いばしょをおしえろ
 つよいまめをくれ!
 私を生きかえらせろ

デス「ただではゆずれんぞ!
    先程とは矛盾しているが ギュスタヴの命をもらおう!」

 そう かんけいないね
 殺してでも あげる
 命をもらってくれ たのむ!

ギュスタヴ「な なにをする きさまらー!」

……あなたの命、決して無駄にはしない!
あなたが命を賭して手に入れたこの「つよいまめ」、革命の為にきっと役立てて
みせるわ!
ありがとう、ギュスタヴ。
団員の皆が、大いなる神が、あなたの勇気ある行動を語り継いでいくでしょう。

私もあなたを忘れない。
あなたの騎士とは思えない卑劣な態度は忘れない。
あなたの犯した愚かな略奪と私利私欲に走った暴行とその他各種犯罪行為は忘れない。
ありがとう……そしてさよなら、ギュスタヴ……!

ギュスタヴ「おい、ちょっと待て、おいッ!」

デス「はいはい、痴話喧嘩はそこまでにして、お前はこっちな」

ギュスタヴ「ぎゃー」



【後日】


→つかう

→「つよいまめ」




 ,,...,,,      ,...,,,        ,...,,, ┏━━━━━━━━━━━━━┓
   ,,,,,..,,,,,,,,,,,,,,,,    ,,,,,..,,,,,,,,,,,,,,,,   ┃  ビーンマン               ┃
                      ┃  HP               1 ┃
,....-''`''"¨¨`'-'ヽ、,..-'''"'‐''””-'‐-.,,,,..、┗━━━━━━━━━━━━━┛
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
                               ___    _ .,.-‐'つ
                             /   ヽ/ /l ̄
                           /''"¨ ̄`7--∠__ l
   ,. -┐ 「l                           l  ̄''--1-、
 ∠__(.こ !.|.                          >    ,K"
  <○-|~ロ~                      __/ `‐-‐'" /
  く.Lコ                         /  j    / ̄'-,
                              ̄ ̄      ̄ ̄

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
   ┃ ビーンマン登場!                          ┃
   ┃ ”ビーンチヨーップ!”                        ┃
   ┃                                     ┃
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛






 ,,...,,,      ,...,,,        ,...,,, ┏━━━━━━━━━━━━━┓
   ,,,,,..,,,,,,,,,,,,,,,,    ,,,,,..,,,,,,,,,,,,,,,,   ┃  ビーンマン               ┃
                      ┃  HP               0 ┃
,....-''`''"¨¨`'-'ヽ、,..-'''"'‐''””-'‐-.,,,,..、┗━━━━━━━━━━━━━┛
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
                               ___    _ .,.-‐
                             /   ヽ/ /l ̄U
                           /''"¨ ̄`7--∠__ l
   ,. -┐ 「l                           l  ̄''--1-、
 ∠__(.こ !.|.                          >    ,K"
  <○-|~ロ~                      __/ `‐-‐'" /
  く.Lコ                         /  j    / ̄'-,
                              ̄ ̄      ̄ ̄

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
   ┃ (SE:べちょ)                             ┃
   ┃ しかしビーンマンは 腐っていた                 ┃
   ┃                                    ┃
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛




……デスの……嘘吐き……。




    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  既にFFDQではないクポ
   W     ) \ _____________
    d | |
    (__)_)


うるさいわね、素潜り。



【教訓:常人が邪神や悪魔と取り引きしても無駄】

552 名前:名無し客:2005/05/14(土) 18:56:39

http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1115310571/15

こちらの豆乳についてどう思われますか?

553 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/05/15(日) 05:07:34


また地下に戻ったようね。
補佐さん、礼を言うわ。


……あ、ああ、まあ、地下に戻って、その、まあ、ええ、何と言うか、その、ね、
あの、その、ええと、つまり私の言いたい事は、


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  率直に言うとクポ、
   W     ) \ __________
    d | |
    (__)_)

      
……嬉しい……。

でも、後10ばかり下だったら良かったのに……って、何言ってるのよ私ッ。


レスは明日にでも、必ず。
おやすみなさい……。

554 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/05/16(月) 03:46:53


>>547

……ギュスターヴ?
ギュスタヴとは違う人物なのね?
あの、愚劣なる騎士ギュスタヴ・マルゲリフとッ……!
代わりになるという事は、ギュスタヴとは全く違う人間なのね?

歴史学者アラズラム
「この書物を読むことで獅子戦争の秘密を解き明かすことができるはず。


……また貴方なの?

歴史学者アラズラム
「『サガフロンティア2・ギュスターヴ13世』に関する情報はこのとおりだ。


……いや、別に情報は要らな…………

「フィニー国王ギュスターヴ12世の嫡子。母はノール候女ソフィー。
 血統・立場ともに申し分なく、待望の世継ぎとして何不自由のない生活を送って
 いたのだが、7歳のとき、王位継承の為の通過儀礼”ファイアブランドの儀式に”
 失敗すると状況は一変。”術不能者”の烙印を押s



 ギュスタヴ「―――ちッ、相変わらずワンパターンだな」
 アラズラム「何ですか、貴方は」
 ギュスタヴ「辛気臭え説教は終了だ。ここからはオレが」
 アラズラム「待ちなさい。時系列がおかしくなっているどころか作品の混乱が」
 ギュスタヴ「ジジイは黙って歴史研究でもしていれば……」
ギュスターヴ「――ここで何をやっている」
 ギュスタヴ「何だ、貴様は」
 アラズラム「待ちなさい、ここは私がイヴァリースの歴史を」
 ギュスタヴ「貴様は黙ってろ」
ギュスターヴ「すまないが、あなたの出番はない」
 アラズラム「ぎゃああー」


 ギュスタヴ「これで貴様とサシで話が出来るって訳だな」
ギュスターヴ「野郎とこんな場所でしっぽり話をする趣味はないが」
 ギュスタヴ「クックックッ、笑わせるね。不能者のクセに」
ギュスターヴ「ふ、不能だと!? 術が使えないだけだ!」
 ギュスタヴ「ははッ、そうでしたっけねえ?」
ギュスターヴ「俺はあんたのように下劣な人間じゃない」
 ギュスタヴ「ああ、不能じゃないな。でないと閣下の落とし胤のお噂なんて立ちませんから」
ギュスターヴ「あんただって認知してない子供が国の各所に居るって話だが」
 ギュスタヴ「関係ない話だね」
ギュスターヴ「身勝手もいいところだな」
 ギュスタヴ「貴様もな」
ギュスターヴ「この件に関しては、あんたの方が何枚も上手だがね」
 ギュスタヴ「貴様には劣るさ」
ギュスターヴ「あんたのような人間にはなりたくないね」
 ギュスタヴ「それにしても名前が見にくい」
ギュスターヴ「はっ……そうやって話を逸らそうとする……! もう負けを認めるのか!?」
 ギュスタヴ「何だとッ? 不能だからって話を急くなよなッ!?」
ギュスターヴ「フン、この負け犬がっ!」
 ギュスタヴ「はッ、不能がッ!」
ギュスターヴ「ぐっ……許せんっ。あんたのような不作法な輩に会ったのは――」


  グスタフ「――やめておけ。ここで争っても双方とも何の利益にもならん」
 ギュスタヴ「ちッ、また変な野郎が現れやがった。女は居ないのか、ここはッ!?」
ギュスターヴ「……またしても時系列を無視していやがるし」
  グスタフ「同じ■e出身同士、しかも従兄弟のような関係の作品、争っても意味がない」
 ギュスタヴ「同郷出身だとか、そんな事はこの争いには関係ない」
ギュスターヴ「忠告はありがたいが、ここは男の名誉の為に白黒つけなくてはいかん」
  グスタフ「いや……大人しくしておいた方が無難だ」
 ギュスタヴ「大人しくするのは貴様の方だな」
ギュスターヴ「こいつの口を封じるまでは、梃子でも動かん!」
  グスタフ「聞く耳持たないのはいいが、そろそろ……」
 ギュスタヴ「そろそろ?」
ギュスターヴ「そろそろ……何だというのだ?」
  グスタフ「そろそろ――」


歴史学者アラズラム
「真実は自分自身で発見するもの! 私でよければいつでも手伝おうッ!!
 過去の亡霊の戯言を盲信するなかれ! 常に信ずるべきは己の心!



 ギュスタヴ「ジジイ、もう少し話をさせてくれよ!」
 アラズラム「時間じれ、なので無理です」
ギュスターヴ「俺は術が使えないだけだ!」
 ギュスタヴ「おうおう、不能が何かほざいているな」
  グスタフ「……もうどうでもいいから終わりにしようぜ……」

555 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/05/16(月) 03:47:15


>>547

>>554は……何も見なかった事にしておくわ。
あなたも、見なかった。
何も、起こらなかった。

……いいわね?


あははははッ!
ギュスタヴの代わりに、曲がりなりにも王族の御方を旅団に招き入れるとはね!
面白すぎる冗談だわ。

どんな辛い目にあったのだか、平民と交わって暮らしたのだろうが、王族は王族よ。
王族を旅団に迎え入れる謂われは何処にもないわ。
―――と言いたいところだけれど。
王侯貴族と繋がりがあるのであれば、何かに利用出来ないとも限らないし、
予想外に使える人物かもしれないわね……。

そのギュスターヴという人物が、自ら望んで骸旅団に入団したとすれば。
……もしかしたら戦況は変わっていたかもしれないわね。
それに、ふ……ふふ。
いざとなれば、その王族の人間とやらを盾に取ればいいでしょう?
逃げるときにも、脅しを掛けるときにも使え…………ッ!
こ、これじゃ、ギュスタヴと同じじゃないッ!
ち、違うわッ、私はこんな卑怯なやり方は望まないッ……!
多くの血を流すやり方を望まないッ……!
わ、私はギュスタヴとは違う! あのような人間とは違うッ!


……確かに、ギュスタヴは愚昧な人間よ。
あいつの規律違反に、どれだけ兄さんと頭を悩ましたか。
己の欲望を剥き出しにして目先の事しか見ていない。
意味のない……ただの暴力に過ぎない略奪、吐き気のするような……女性への暴行、
……元居た騎士団を追い出されて当然よ。

それでも……ギュスタヴは旅団の副団長だったのよ。
傍目にも、多種多様な旅団の人間を統率する能力には長けていたわ。
……悔しいけれど、場合によっては兄さんよりも統率力があったもの。
そのような能力がなければ、兄さんがとっくに粛清していたでしょうけれどッ。
旅団の基礎を築いた功績者の一人ではあるし、旅団に必要な人間の一人であった事は
確かなのよ。

私も、信用は出来ないけれど、頼りにしていた事もあったわ……。
骸騎士団からの付き合いでもあるしね。

でも、ギュスタヴはあまりにも目先の利益を追求し過ぎたわ。
辛いのは旅団の……平民の誰だって同じなのに。
明日の食事や寝床を求めるのは誰だって同じなのにッ……。
結果的にそれによってあいつは利益を身を滅ぼす事になったけれど、その事について
同情なんてしない。憐憫なんて持たない。

……馬鹿よ。
本当に馬鹿よ、あいつは、ギュスタヴはッ……。

556 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/05/16(月) 03:48:06


な、何で豆が「不運な人生」になるのよッ!?
豆は、畑の肉なのよッ!?
どうしてそれが不運な人生を象徴する事になるのよッ!
平民の食事は、それだけで不運な人生になるというのッ!?
ふ、ふざせるのも大概にッ――――――

―――ここで言っていても仕方な……い……わ…………え?

……ど、どうして、スレがまた下がっているの?

…………。

……………………。

………………………………。

……お、落ち着け、お、お、おち、おちつ、おちけつ、落ち、落ち着け、私ッ……!

お、おち。

おち、つけ。

おちつ、け、わた。

おち……つ……、け、わ、わた



  ●
/`ー'ヽ   AIとうけつちゅう。
  `O´)
    ノ      しばらく おまちください。
_)_)

557 名前:名無し客:2005/05/16(月) 20:24:00

ギュスタヴのキャラがいまひとつなのは出番が少なすぎるからまあよしとするけど
ギュスターヴとグスタフは全然違う。明らかに勉強不足だね、ミルたん(´Д`)
サガフロ2が好きだし、ここのミルたんも気に入ってるんだけど、これはちょっと残念・・・ていうか不快?


558 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/05/17(火) 03:40:26


今夜はこれを先に返しておくわ。
これだけは、どうしても先にしておきたいから。


>>557

……え……。

あ……。

…………。

……ごめんなさい。
明らかに旅団の……私の情報収集の手落ちね。
不確かな情報だけを鵜呑みにして語るのは、危険である事を分かっていた筈なのに。
結果として、あなたの愛する作品を貶めてしまったかもしれない……。
いえ、そう不快を覚えているのなら、してしまっているという事よね。

ごめんなさい。

本当に、ごめんなさい。

許して、なんて甘い事は言わない……言う資格がないわね、私には。
ミルたんという名称も今回は甘んじて受けるわ。
ミルたんだろうと豆スープだろうと豆幽霊だろうと、好きに呼んでくれて構わない。
……出来れば……「家畜」だけはやめて欲しいけれど……。


……。

…………。

…………あの。

……ねえ。

図々しい事この上ないと思うけれど、少しだけ、あなたの話を聞かせてもらっても
いい……かしら。

もしも……もしもの話よ?
彼が……ギュスターヴという男が……イヴァリースを統治していたら、「今」よりも
良い国になったかしら?
私の生きたこの時代よりも、良いものにしてくれたのかしら?
イヴァリースが敗戦国となっても、命を賭して戦った平民に、ある程度は満足出来る
報償金を、生活を提供してくれたかしら?

あなたは、どう思う?
あなたなら、どのように考える?

一度は王家を追放されたという男。
そこらに転がる石ころよりも価値のないと実の親に言われた人間。
後に「鋼の13世」と呼ばれた、遠い……遠くてそれがどのような世界なのかも
想像付かない場所の、異国の王。

私と同じような平民の暮らし……いえ、石よりも価値がないと言われたのだから、
家畜と言われた私たちよりもその扱いは酷い場合もあったのでしょうね。
人間として扱われない事の痛みを分かっている。
高みから見下ろす人間の仕打ちを理解している。
そんな人が私たちの国の上に立ってくれたら……。

…………。

もしも……の話。
……ただの……私の……。

…………。




―――貴族だろうが品格が無い奴はただのごろつきよ……。

559 名前:名無し客:2005/05/17(火) 21:32:33

この一刻館で、今の王の変わりにイヴァリースを統治してみて欲しい
王侯貴族の名を何人か挙げてみてください。

560 名前:名無し客:2005/05/17(火) 23:31:45

便乗質問。

もしミルたんが王様(女王様か)になったら、どういう国創りをしますか?

561 名前:名無し客:2005/05/21(土) 00:26:01

貴族を相手に反乱を起こしたって事は、ザルバッグ将軍とか雷神シドとかの
ごっつい貴族も相手にしないといけないんですよね?
ぶっちゃけ骸旅団に勝算は有ったんですか?

562 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/05/22(日) 04:42:17


ごめんなさい。
しばらくここに来れなかったのよ。

明日からまた少しずつ返していくつもりだから……本当に、ごめんなさい。
今は少しだけ、休ませて。






……パイでもグラタンでもいいけれど、林檎酒を飲んでみたいわね。
生前は粗末な安酒ばかり口にしていたから。


―――ううん、本当は何でもいいわ。
何でもいいの。


……あなたが作ってくれるものなら。

563 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/05/24(火) 02:12:04


返答が遅くなってごめんなさい。
少しずつ返していくわね。


>>548 「貴族が人間扱いしなくても、あなたは人間なの、人間なのよ、ミルウーダ!!」

……そうよね。
貴族が人間扱いをしなくても、私は……人間よ。
王族と、貴族と同じ人間なのよッ。

家畜でもない。
虫けらでもない。

人を愛し、人を慕い、人を信じ、神を信仰し、祭りを祝い、沢山の人々と幸せを
分かち合い、人々の幸せを祈る事が出来る。
そして、人を憎み、妬み、自分が生き残る為以外の理由……生理的な欲求以外でも
同族を傷つけ、争う事の出来る。
必然を伴わないで同族を殺す事の出来る……人間なのよ。
私は人間なのよッ……!

私は生きる為だけに貴族を襲っていたのでも、殺していたのでもないわ。
今日の食事を得る為でもなく、今夜の寝床を確保する為でもなく、明日着る物を
奪う為でもなく、私が貴族を倒す事で望んだのは平等な社会。
生理的な欲求から貴族を殺そうとしているのではない。


そう、信じていた。
そう、思っていた。
今でも、そうだと考えている。
私のやってきた事は、決して間違っていないと思っているわ。
こうして……ここに居る今でも、間違っているとは思わないわ……。


……でも、ときどき、ふと思うときがあった。
私のしている事は、ギュスタヴや素行の悪い団員の唾棄すべき行為と何が違う?
私の、革命に伴う様々な活動は、彼らの本能に従った行動と何が違う?
彼らは己の欲求を満たす、ただそれだけの為に奪い、殺し、犯した。
私のやっていた事は、それと何が違ったの?

羨ましいから奪った。
妬ましいから奪った。
憎いから殺した。
腹が立つから殺した。

それすらも革命に必要な事。
それすらも人間的な行為。
そのような感情を持つ事自体が、家畜じゃなく、人間である事の証明。
……私はそう、無理に自分に言い聞かせてきたのではないの?

ただ己の本能のままの激情や怒りにまかせて行動し、それを「人間だから」という
陳腐な言い訳で糊塗してきただけではないの?
本心では、本能のあるがままに行動する事を心地よいと感じていたのではないの?

……そう、自問するときもあったわ。
ほんの、刹那だったけれどね。は、は、あははッ!

私はギュスタヴとは違うッ……。
私は彼らとは違う……。
違うのよ……。


―――絶対にッ!

564 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/05/24(火) 02:12:57


そうね……。
ギュスターヴという男となら、国王と平民という立場で話してみたくもあるわね。
イヴァリースの腐った王侯貴族と比較にならない程、良い統治をなさると思うわよ。




……あ、ああ、む、無理に林檎酒がいいという訳ではなくて……。

…………。

……………………。

……………………………………。

……なら……そ、そうね……パイが……いいかしら……。
な……何でも、いいのだけれど。
何でも……。



ところで、「スープの冷めない距離」って……どのくらいなのかしら。





  ● クポクポ……
/`ー'ヽ
  `O´)つ ttp://www.shinrigaku.com/column/text/007.html

565 名前:名無し客:2005/05/24(火) 18:27:34

http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1039181508/565.jpg (109KB)
つ蜂蜜酒(ミード)
北欧でよく飲まれている家庭でも作れる酒だそうな。
サガつながりってことで。
それとスープの代わりにボルシチ、パイの代わりにピロシキ置いてきますね(´∀` )
それから、グスタフの参考資料を・・・・

566 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/05/26(木) 03:30:49


  ●
/`ー'ヽ  MORPG?
  `O´) 「モーグリお断りRPG」クポ?

……違うと思うわ。

  ●
/`ー'ヽ  MMORPG?
  `O´) 「もぉ〜っと!モーグリお断りRPG」クポ?

……もぉっ〜と違うと思うわ……。

  ●
/`ー'ヽ  じゃ、豆スープとミルウーダお断りRPGクポね!
  `O´)

誰がお断りですって!?


【PS初期で時代が止まっている一人と一匹】



>>552 ふくかていめい:しろいえきたい

……どう思うって……。
私に何を尋ねたい訳?
私にその乳の何を聞きたい訳?
私をの評論家か何かと思っているのじゃないでしょうね?
私は、スープが好きで食べていた訳じゃないと言っているでしょう!?
ましてや乳などッ。

それともそこまで私を、平民を揶揄したいの? 馬鹿にしたいのッ!?
牛や山羊のミルクさえろくに飲んでいなかったのだろう、と。
いつも水で薄めたミルクだったのだろう、と。
飲んでいたミルクはどうせ乳だったのだろう、と。

……否定はしないわ。
事実に近しい事なのだから。
でも、私が啜っていたのは乳じゃなくてスープの方よ。


は……素晴らしい作物よ。
痩せた土地にも根付き、花を咲かせ、実をつける。
凶作で、他のどんな作物が枯れていたとしても、だけは実をつけた。
私たちはのおかげで生き長らえる事が出来た、と言っても過言ではないわ。

どんな凶作でもがあったから。
どんなに飢え苦しんでもがあったから。
だから私は幼いあの日々を生きる事が出来た。

―――でも、そうやって考える事がおかしかったのよ。

何故私たちはスープ以外のものを食べる事が出来ない?
何故私たちの手元にはしか残っていない?
何故私たちが飢えで苦しまねばならない?

貴族が奪うからでしょうッ!
備蓄している食料でさえ奪っていくからでしょうッ!!
貴族は、さえあれば平民は生きていけると驕っているのよ!
平民を家畜だと思っているから、さえ与えておけばいいのだと見下しているのよッ!
さえ食わせてやれば大人しく従うと思っているのよッ!!

なんかッ……!
乳なんかッ……!!



……話が逸れたわ。
それで、その、カラメル乳をどう思うかですって?

…………。

その彼が何を意図したのか理解出来ないけれど、カラメルと乳を合わせるのは
悪い判断じゃないわね。
意識してやっているのか、そうじゃないのか。
……そうじゃないのでしょうけれど、カラメルと乳は相性が良いのよ。
そのまま合わせたらただの甘い乳のままだけれど、少し手を加えてやれば
立派なお菓子になるからね。

カスタードプディングというお菓子があるでしょう?
作る際に、ミルクの代わりに乳を使うのよ。
気を付けないとの臭みが残るけれど、ミルクと同程度か、それ以上に美味しく
作れるわ。
もちろん、先にカラメルを作っておいてね。
型に流し込むのよ。

なんて言っても、プディング自体、殆ど作った事や食べた事などないけれどね。
……誰よ、お菓子どころか料理さえしなさそう、と言うのは。
ば、馬鹿にしないで!
私だって料理や菓子作りの嗜みくらいあるわ!
何の家事も出来ない貴族じゃないのだから、親から何も引き継いでない訳ないでしょう!?
……確かに、料理に現を抜かしているような時間もあまりなかったし、戦場でその腕を
振るうなんて事はなかなかなかったけれども……。
人並み程度の料理の腕はある……あったわよ。……多分。


カスタードプディングは確か……誕生日や聖誕祭で食べたくらいよ。
乳を使って作ろうともしなかったわね。
は大事な食料だもの。
嗜好品であり贅沢品であるデザートに、貴重なや卵を費やすなんて思考が働く筈が
なかったのよ。


今でも、あのプディングのなめらかな食感は覚えてるわ。
一緒に作っていたカラメルの香りも覚えてる。
特別な日にだけ漂っていた、少し焦げついた甘い匂い。
カラメルの香りを嗅いでいると、少しだけ大人を味わった気分だった。
カラメルは少しだけ、苦かったから。
甘さの中に、苦みが潜んでいたから。


……今、こうして、に関する事を聞かれて、カラメルの記憶を思い出す事も、
少しだけ、……ほんの少しだけ、苦い味があるような気がするわ……。


ほんの少しだけ、だけれども。


……ほんの、少しだけ。

567 名前:名無し客:2005/05/26(木) 06:40:19

ジャガイモも痩せた土地で育つ作物だそうですが、食べられなかったんですか?

568 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/05/29(日) 04:59:26


レスのペースがあまりにも遅くなっているわね……。
ごめんなさい、もう少し早くするよう努力するわ。


>>559 王位継承

居ないわよ、そんなもの。一刻館に。


〜糸冬 了〜











……何よ。
終わりだと言っているでしょう!?
終わりよ、終わりッ!
















―――だから、終わりだって……。
終了ッ!





















糸と冬と書いて終……。

冬という字の上は、吊るしてある保存用食料を表しているの。
その下にある二つの点は氷を表してるのよ。
それに糸を付けることで、沢山の食料が使われていく事を示しているわ。

つまり、冬は一年の終わりで、沢山の食料が終わるときが冬の終わり……春の訪れに
なるのよ。
ふ……ふふ……。
沢山の食料なんて保存出来ない平民は……元々終わっているという事かしら……。
保存する程食料を持たない平民は……終われという事かしら……。


という事は置いておいて。


居ないのよ、そんな王侯貴族なんて。
一刻館には居ないのよ。

ここだけじゃない。
今の王と替わって欲しいと思う王侯貴族など、どこにも居やしないのよッ。
そもそも私は、私たちは、王侯貴族の統治、今の国が敷いている身分制度
そのものに不満を持ったから革命を為そうとしているのよ?
新しい王を据えたいが為に、新しい権力を頂きたいが為に、新しい支配者を
求める為に行動を起こしたのではないわッ!

今の無能王と誰かが取って替わるのは歓迎したいところだけれど。
それよりも、今のイヴァリースを腐らせ、自身も腐敗している貴族を何とかしないと
ならないわ。
首をすげ替えただけでは駄目なのよ。


答えになってないって?
そりゃそうよ。
元々、答えなんて存在しない質問なのだから。

そうでしょう?

569 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/05/29(日) 05:00:46


>>559

―――というのは、あまりにも不親切過ぎるわね。

そうね。
一人だけ、挙げさせてもらうわ。

勝手にその貴族やスレの名を持ち出す事になるし、独善的な事を言うと思う。
ここで、かの貴族の名を挙げる事を……どうか許して欲しい。
もし不快を感じたら……厳しい意見を言って欲しいわ。



http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/kako/106/1067703871.html
http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/kako/108/1086182360.html
http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/kako/010/010000027.html

ここに挙げたスレの「冷徹なる義眼」と呼ばれた貴族なら……多少は信頼出来る……
かもしれないわね。
あ、あくまでも、「多少」は、「信頼出来る」「かもしれない」だけよ、念の為ッ。

時として他者の感情を蔑ろにする人物だと評されるようだけれど。
自身の身体の障碍から、幼少期から随分と苦労してきたようだし、真に他人への
思いやりがない訳じゃないのは……彼の言動から伺えるわ。
多分、色々に不器用なだけなのだと思う……。
多分、ね……。
……私も不器用だし。

でも、彼をもってしても、イヴァリースの王になって欲しいなどとは思わないわ。
理由は先程述べたものが一つ……私は新しい支配者を望んでいるのではない事。
それに加えて一つ……彼は王ではなく、王たる者に助言をする役目である方が
国を良くするであろうという事。
そう……骸旅団付きの助言役や策略家にでもなっていれば、旅団は崩壊する事なく
更なる躍進を遂げていたかもしれな……い訳ないわね。

彼は貴族なのだから。
貴族が旅団に協力して、貴族へ反旗する筈ないじゃないッ!
我ながら馬鹿げた事を口走ったわね……。



―――誰かが言ったわ。

『人間は主義だの思想だのの為には戦わない。
 主義や思想を体現した人の為に戦う。
 革命の為にではなく、革命家の為に戦うのだ』

違う。

私たちは、革命の為に戦うのよ。
革命家の為に戦うのじゃない。
主義や思想を持ち、主義や思想の為に戦い、主義や思想の為に……死ぬ。
誰か他人の理想の為に戦うのじゃない。
兄さんの理想の為でも……ない。
私の……私自身の理想の実現の為に戦うのよ。

そうよ。……そうよね。
……私の、理想の為……。
私の、主義や思想の為……。
兄さんのものではなくて……。

「冷徹なる義眼」氏は、そうだった。
主義だの思想だのの為に戦っていた。
理想の実現を成そうとする己の君主の為ではなく、自分自身のうちに理想を持ち、
その実現の為に戦っていた……。


これだけを取って見ても、信頼は出来る、と思うのよ……。
で、でも、あ、あくまでもッ、「信頼は出来る」だけよ、言っておくけれどッ。

570 名前:名無し客:2005/05/29(日) 22:54:15

http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1116410235/113

これについてコメントをどうぞ。

571 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/05/31(火) 02:45:58


>>560 「Sim Nation」

だからッ、ミルたんとか呼ばないでと―――って、>>558で何て呼んでもいいと自分で
言っているのよね。

…………。

……き、騎士に二言はないわ。
い、いいわよ、好きに呼んで。
す、好きに呼べばいいでしょう、好きに呼べばッ!


   ●
( ´,_O`)プッ  自分で言った事に対して逆切れカコワルイクポー。


う……。


え……ええと、わ、私が女王になったら……!?
だ、だから、私は、自らが王となる為に革命に参加していたのじゃないのよ。
兄さんを支配者として仕立てたり、祭り上げたりしたい訳でもないわ。

わ……私が国創りをするとしたら、多分、常に言い続けている「平等社会」に向けて
進めていくと……思う。
国に暮らす全ての人が、対等な立場に居られるような……。
王族や貴族関係なく……いえ、王族も貴族も、そんな身分は要らないわね。

ええと……。
そ、そう、ね……。

旅の吟遊詩人が歌っていた―――さる世界に住まう皇帝は、国を平定した後、
速やかに王位から身を引いた―――そんな生き方であればいいと……。

……分からないわ、そんな、女王になった自分なんて。
だって、お伽話と同じなのだから。
きらびやかなドレスに身を包み、荘厳な宮殿に住み、食べるものにも寝床にも
苦労しない……まさに、お伽話の世界。

私が幼い頃夢想していたお伽話と……丸っきり同じじゃないの……。

572 名前:<劣悪なる騎士>の述懐 ◆MUKuroTvQE :2005/05/31(火) 02:46:39


>>560

結局はあいつらもオレと同じなんだ。
貴族を倒して平等な社会を作るなんて、口から出任せさ。
己の野心の為に綺麗事ばかりで体面ばかりを繕う。
あの女だってオレと同じだ。

あいつらは理想という幻想を抱き、理想という―――決して捕らえる事の出来ない
―――脆く儚い幻影を追いかけているだけなんだ。
理想を追いかける事自体が理想に成り下がっているんだ。
その証拠に、あの女の「革命後の平等社会」なんて、砂上の楼閣よりも朧で虚ろな
思想しか持ちやがってない。
子供のごっこ遊びと同程度のものしか持ち合わせていない。

大方リーダーだって、似たようなものだろ?
あいつも理想ばかりを振りかざして、具体的な事など何も言わない。
いつになったら腹一杯食う事が出来るのか。
暖かい寝床で眠る事が出来るのか。
新しい服を着る事が出来るのか。
柔らかな女を抱く事が出来るのか。

……あいつの計画に具体性なんて欠片もない。
理想ばかりを騙るだけで、現実を語っちゃいない。
オレは「革命後」の事なんて、あいつの口からこれっぽっちも聞いていやしない……。

あいつらもオレと同じなんだ。
実現出来るかも分からない果てしなく遠い理想よりも、今日の食事、今夜の寝床、
明日着る服を選ぶ……このオレと同じなんだ。

己の保身の為に、
己が生きる為に、
己の欲望の為に。

嘘を吐き、
裏切り、
憎み、
恨み、
殺し、
犯す。

オレと同じなんだよ。
どんな綺麗事を吐こうとな……。


なあ?
―――リーダーの


573 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/05/31(火) 02:47:14


――――――違うッ!!


私、私はッ…………





……ちがう……。

574 名前:白い絶滅幻獣たち ◆MUKuroTvQE :2005/06/01(水) 02:40:30


クポ……。
昨夜の時点で気づいてなかったクポね……。
これはモグたちのミスクポ。


見てないかもしれないけど、何処かの貧乏探偵さんへクポ〜。

少なくともモグたちはあれはネタだと理解しているクポ。
探偵さんが誰かを貶めようとして発言したのじゃないのは分かってるクポ。
モグは元より、豆スープは気にしていないから、気に病む必要はないクポ。
むしろこんな場末のスレを見てくれて、ホントにありがたく思うクポ〜。

もちろん、名無しさんの感情も、探偵さんのお返事を楽しみにしている皆さんも
大切にしてあげてクポ。
件の名無しさんも許してあげて欲しいクポー……。

クポ12歳(嘘)は、貧乏探偵(ょぅι"ょ大好き♥)さんを応援しているクポクポ。



      `''
    //:::::::::__─:::::丶
  //:::::::ノ  ノ丶 )::::ヽ
  |:::::::::/:::::::::::::::):::::::::::::::::  ……ごめんなさい、すぐに気が付かなくて。
  _|::::/  ノ:::::::ノ|:/::::::::::::::
 /::::| \ ノ::::ノ |:::::::::::::::::::
 |::::::|Tj   Tj > |:::::::::::::::::::::
  |::::|       ノ:::::/:::ノ:::::/   あなたに罪はない……。
 /:::::丶  __   |:::::::|::ノ:::::ノ
/::::::/:丶_ /:::::::|::::ノ:::|::    たった一つの事柄を除けば。
::::::::::ノ::::::ノ::::::|  |::::ヽ:::::::ノ::
:::::::/:::::::/:::/ /:::::/:::::::|::::
::::::::ヽ:://  /::::/:::::/丶



豆スープを馬鹿にするなッ!

今度、豆スープと塩スープのどちらに優位性があるのか、じっくり話し合いましょう。
名無しさんも、程々にして差し上げてね。

575 名前:名無し客:2005/06/01(水) 06:27:49

つ【コーヒー豆】

576 名前:名無し客:2005/06/01(水) 21:07:11

つカラバル豆

577 名前:名無し客:2005/06/01(水) 21:24:49

次の人気投票を「塩スープ vs 豆スープ」にして雌雄を決すべし。

578 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :2005/06/04(土) 04:41:12


……まさかあなたに見られていたとはね。
意外ではあったけれど……ま、まあ、そうね。
嬉しくない、と言えば嘘になるかしら……。
ま、まあ……い、一応礼を述べておくわ。

ふん。豆スープが優位なのは分かり切った事よ。
投票などするまでもないわッ。投票などッ。
豆スープには塩も入っているのよ。
栄養価も両者では比べものにならないわ。
それに、かの塩スープで生きる者が、他の持たざる者に施しを受け、依存しなければ
生きてはいけないという事実を鑑みれば自明の理ね。

でも、あなたにはスープより―――「シェフの気まぐれサラダ・たっぷり生肉入り」の
方がお似合いだけれども。

血の滴るような生肉の、ね。
ふふ。



それと、貧乏探偵さん、お気遣いありがとう。
私は気にしてなんかいないから、名無しさんを大切にしてあげて。
こちらも返事は遅いけれど、いつでも遊びに来るといいわ。
豆スープくらいなら出せないでもないから。

……で、だ、誰の固有名詞が豆ですって? 豆スープですって!?
何が豆付きでお得、ですってッ!?
そ、そうやって自分は同じように苦しんでいる人に、施しを受けているくせにッ!
そういう事をよくもぬけぬけと胸を張って言えるものね!?
誇りやら矜持やらは持ち合わせていないのッ!?

……ごめんなさい、少し、言いすぎたわ。

  ●
/`ー'ヽ   まー、似たような境遇で、つい意地を張りたくなるクポね。
  `O´)
    ノ
_)_)

―――違うわよッ!

まあ、別に、そんな、「デガラシ」という銘柄の茶をわざわざいただく程でもないわ。
ええ。

  ●
/`ー'ヽ   何かを蝶☆勘違いしてるけど、蝶☆気にしないでクポ。
  `O´)
    ノ
_)_)

579 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :2005/06/04(土) 04:41:49


>>561 ぶっちゃけさー、骸旅団に勝算あったの?

そうね。
他の団員はどう思っていたのか分からないけれど、少なくとも私は、武人として
名高い貴族―――ベオルブ家の人間や、オルランドゥ伯―――と対峙する事態は
視野に入れていたし、その覚悟もあったわ。
如何に五十年戦争終結の立て役者であろうが、英雄として名声を確立している人物で
あろうが、革命の妨げになるのであれば排除するまでよ。

特にベオルブ家は貴族の名門中の名門と言われる家。
イヴァリースの貴族の精神的な柱と言ってもいい筈。
いずれは……必ず倒さねばならない相手……だったわ。

……はは、は……。
そのベオルブ家の人間に殺されるなんて、皮肉もいいところね……。


ザルバッグ将軍やオルランドゥ伯の戦い振りは実際に見た事はないわ。
でも、武人としての素晴らしさは十分以上に伝え聞いてはいるわよ。


   “イヴァリースの守護神はガリオンヌにあり。

         ベオルブの名の下にこそ勝利はある”



―――ってね。

その「強さ」が伝聞でどこまで脚色されたものなのかは噂だけでは判断出来ない
けれど、かなりの部分は真実に基づいているとは思うわ。
彼らは憎むべき貴族ではあるけれど、私も一介の剣士だった身。
私程度の人間が敵う相手じゃないのは承知しているし、真に実力のある剣の使い手に
敬意を抱いていない訳じゃないわ。

……何よ。
私が彼らと対峙しようという考えこそ、FINAL FANTASY―――究極の幻想ですって?
…………大きなお世話よ。


確かに、旅団でも彼らと一対一で対等に剣を交えられるのは……兄さんくらいね。
けれども、それはあくまでも一対一で戦う事を前提にしたときの話よ。
物語の中の瀟洒な決闘じゃないのだから、私たち骸旅団がそのような状況になる事は、
まず、ないわ。
……いえ、なかった、と言うべきかしら。
旅団は……もう……。
…………。

……結局、聖騎士とも雷神とも戦う事はなかったから、机上の空論でしかないけれど、
実際に彼らと対峙するとしたら、足場の悪い山岳地帯だったり、薄暗い森林の中だったり
……必ずしも見通しの良い拓けた戦場ではなかったと思うわ。
地の利を生かし、恐るべき力を持った彼らと一対一とならないように気をつけて戦えば、
我々にも勝機がない訳ないのよ。

彼らが「常勝」だの「無敗」だの言われていたのは、敵国との戦地においての事。
一対一での戦いや、大部隊を率いて見通しの良い戦場で戦う事にかけては
「常勝」「無敗」なのかもしれないけれど、そうじゃない場合はどうなのかしらね?
先の大戦とは全く異なる相手と、全く異なる地形での戦いだったらどうなるのかしらね?

「常勝」でも「無敗」でもなくなる可能性があるじゃないの。
小部隊には小部隊ならではの戦い方というものがあるわ……。

あのギュスタヴの部隊だって―――どんな手を使ったのかは分からないけれど―――
かのエルムドア侯爵を捕らえる事が出来たのよ!?
ギュスタヴの真似をする気はさらさらないけれどッ、これだって骸旅団が貴族に
適わない訳がないという証明になるでしょうッ!?

私たちだって、……持たざる者だって、持つ者に引けをとらない戦いが出来るという事を
知らしめてやるべきよッ!

580 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :2005/06/04(土) 04:42:16









  ●
/`ー'ヽ   あーまーでもー、
  `O´)  「持つ者」が一人居れば戦闘は速攻終了しちゃったりするクポねー。
    ノ
_)_)


       __
   / ̄ ̄ ミ   ̄ ヽ
  | / /彡ヽ ヽ) ヽ \
  //   /ノノ  ) ノ  、    馬鹿ッ!
 ((│─  -─  | / / |     それを言ったらお終いじゃない!
 (( | (・) (・)  |  丿 丿       この白い怪生物ッ!
 || │       )  ) /(
 // |   _    |  ( ( (
//| ノ\ ヽ  ヽ /  ノ / ノ
ノノ 丿 \  ̄  |  |  ノ ヽ
/ノノノ  | ̄ ̄ ノノ/ノ ノヽ \
( ノ丿/   / ノ/ ノ

581 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :2005/06/04(土) 04:45:10


……隣はいつの間にか完走してるし。

何度目の完走になるのかしら?
……おめでとう。


…………ちょっと…………寂しい…………かな……。

582 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :2005/06/06(月) 04:09:56


ふうん……。
ラムザの妹がね……。

別に、私がここに居ると主張する必要はないわね。
死者は死者らしく、地下で呟くとするわ……。


>>565 Sa・Keつながり

これは「蜂蜜酒ミード」……。

ラムザ固有の技は「エール」……。






    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  今、蝶☆スベったクポねー
   W     ) \ _______________
    d | |
    (__)_)


う、うるさいわねッ。
ごほん。


……蜂蜜酒ミード、ありがとう。
それと、ボ、ボル……ボルシチなる料理やら、ピ、ピ……ピロシキ……とやらも。
それにしても……随分と沢山の野菜が入ったスープとパイね……。
味も濃厚そうだし。
これは、異国の平民の食事なのよね?
……羨ましいわ、その国に暮らす人が。これを常食出来る民が。

ええ、蜂蜜酒ミード
イヴァリースでも一般的家庭ならば作っているのじゃないかしら。
フォルズ家でも、余裕があるときは作っていたわよ。
平民の数少ない嗜好品の一つであったし、転じて薬にもなったからね。
……作った蜂蜜も酒も搾取されていく事には変わりなかったけれど。

フォルズ家のものはシンプルなものだったけれど、家庭によっては香草や生薬を
入れたりして個性を出す事もあるそうね。
酒場で飲む蜂蜜酒ミードも、酒場ごとに味が違っていて面白いわよ。
ワインや他の酒を加えて嗜む事もあるそうだし。
……飲み比べ出来る程、金銭の持ち合わせなどなかったけれど。

義勇軍時代も、旅団時代も、ろくな酒を飲めなかったわ。
どれも質の悪いものか、水で薄めたものばかり。
たまに飮める上質な酒は、貴族の家に出入りする積み荷からいただいた物だったわね。

私は……蜂蜜酒ミードは好きよ。
でも、他の酒よりも進んで飲む事はなかったわね。
飲むと、幼いあの頃を思い出すから。
まだ両親が居て、兄さんが隣に居て、一緒に蜂蜜酒ミードを作ったあの頃を思い出すから。
……少しだけ、ほんの少しだけだけれども。


グスタフの資料をありがとう。
右の男性が……そうよね?
左は誰なのかしら……?

ま、まあ、その、何よ。
……わ、悪くない容貌じゃないの。
いえ、そ、それが何だと言う事じゃなくて。

彼らも蜂蜜酒ミードを酌み交わしているのかしら。
彼らも酒を飲んで遥か幼い日々を思い出す事があるのかしら。
異世界の異国の王たる資格のある者たち……。
彼らの酌み交わす酒は……蜂蜜酒ミードは……どんな味がするのかしら。

そうね……。
何かあれば利用させてもらうわ。
今はまだ、何も出来ないけれど、何かのときには。

583 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :2005/06/06(月) 04:10:13


>>565 蜂蜜酒というもの

ところで、先程の蜂蜜酒ミードの話に戻るけれど。
―――これを私に飲ませて、一体何をしたいのか真意を聞かせて欲しいわね。

「新婚直後の新婦が一ヶ月は外出せずに蜂蜜酒ミードを作り続け夜、新郎に飲ませる」……って話、
聞いた事あるかしら。
ゾディアックブレイブのお伽話のようなただのお話じゃなくて、これは実践されている
事のようだけれど。

何故新婦が蜂蜜酒ミードを新郎に飲ませるのか、分かる?
何故新婚直後の夜なのか、分かる?
―――蜂蜜には強壮作用があるとされている事と、蜂の多産にあやかる為よ。

……私が何を言いたいのか、分かるでしょう?

…………。

……分かる、と言いなさい。


もう一度聞くわ。
私に蜂蜜酒ミードを飲ませて、何をしたいというのかしら?




……冗談よ。
ごめんなさい、なんだか、酔ったみたい……。
なに、言っているのかしら、私。

……酒と料理、そして資料、本当にありがとう。

584 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :2005/06/06(月) 04:11:11


>>567 Cuand floresca el chuno


【このレスにおける注意書き】

       ○
     ∧_/∧    以下はモグたちの勝手な憶測と考察を基にしたものクポ。
    ´     ヽ   あくまで一つの解釈であり、公式的には畏国の耕作物や
  へ!  ミ゚ 0゚ミ   大陸間の交易については殆ど言及されてないクポ。
  ~ ;  つ  つ
    、  _,ノ    「この作品にはこういう考察もあるんだな」と広い心で読んで
     し'ヽ_)    くれると嬉しいクポクポ。



……とりあえず、上の白い怪生物の注意書きは気にしておいてくれると助かるわ。
ある程度、ね。



芋を食べなかった理由?
当たり前でしょう!?

貴 族 が 奪 っ て 行 っ た か ら よ ッ!

それ以外に理由があるとでも思っているの!?


……それ以外に理由もあるけれど。

痩せた土地でも育つ食料が他にあれば、勿論それを食べていたわよ。
貧相な畑から収穫出来る、貧相な豆ではなくて。
貧相な豆のスープではなくて。

痩せた畑からでも収穫出来る芋、ですって?
そのような芋があれば喉から手が出る程欲しかったわね。

でも、残念ながらイヴァリースにはそんな素晴らしい芋はなくてね。
凶作やら何やらで痩せた畑で耕作出来る作物は、厳しい環境下でも育つ種の豆程度よ。
豆以上に厳しい環境に耐えられる芋なんて、私の知っている限りないわ……。

いえ、でも……あったとしても貴族に搾取されるだけだったかもしれない。
どんな凶作であっても、何もかも奪われて。
人間として生きていく為のものを、全て奪われて。
折角収穫出来たその素晴らしい芋も、全て奪われて。
そして平民のもとに残されるのは結局、貧相な豆だけなのよ。

貴族は平民に、豆だけで生きろと言っているのよ。
貴族は平民に、人間らしい生き方をやめろと言っているのよ。
貴族は平民に、家畜であれと言っているのよ。

……お前たちは家畜であると。
人間としての食物を食べる資格などないのだと。
こんな馬鹿げた話があると思う!?
同じ人間が人間として生きる資格を奪う権利があって良いものだと思うッ!?


あなたの言うような芋があるならば、是非ともお目にかかってみたいものね。
痩せた土地でも、しかも大量に収穫出来て、それで保存も効くようなものだったら……
まさに魔法の食物ね。

……ははッ、まさか。
まさかそんな食物がある訳ないわ……。
そんな食物があれば、それこそ……天から聖糧マナじゃない……。
天から魚が湧いて降ってくるに等しいわ……。

ああ、いえ、モーグリは天に湧いて出てくるように見えるけれど。




ところで、一つ聞いていいかしら。


―――じゃがいもって…………何?

585 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :2005/06/06(月) 04:12:18


……そちらこそ丁寧な対応、痛み入るわ。
あなたのように即座に反応出来なくて、歯痒く思うわ。

ふ、ふん、別に、あなたの作った豆料理なんて、必要な訳、ないじゃない。
別に、欲しいとも何とも思ったりしないわ。
別に、墓前に置いて欲しいとも何とも思っている訳ないわ。

……何よ。
い、いらないわよ、そ、そんなものッ……!


……復讐にばかり、その血肉を捧げているあなたに言われたくないけれど。
百歩―――死者に一歩も百歩もないけれど―――譲って、「足掻いている」のは
認めるとするわ。
こうやって、今もここにいる事自体、足掻いているという事を証明しているような
ものだしね。

何よ、可笑しな妄執って。
わ……私が、どんな妄執に捕らわれているというのよッ!?
私は……私は、可笑しな妄執に駆られてここに居るのではないッ……!
わ、私は……私はッ……。

……ただ一人の人間へ復讐を実行する事でしか、己の存在を繋ぎ止める事が
出来ないあなたに何が分かると言うのよッ!?
始めも終わりも存在しないようなあなたに、何が……分かると言うのよ……。

ねえ、いおりん? ……ふふッ。

586 名前:名無し客:2005/06/07(火) 18:47:48

除名と警告と離反ゼリフを考えてください

587 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :2005/06/08(水) 04:19:06


>>570 最下層(な暮らしをしている人の)スレ決定戦

…………。



        あなたの問いに答える前に、
      幾つかはっきりさせておきたい事があるわ。
     ま、はっきりさせると言いながらも、私が一方的に
    決めていくけれど。反論があるな
ら後で言って頂戴。
   言い分はきちんと聞くつもりだから
。聞くだけかもしれな
   いけれど。何よ。聞くだけマシというも
のでしょう? 世の
  中にはどんなに声を上げても何の反応もし
てくれない人間が
  居るのよ。どんなに悲痛な声を上げても、どんなに赫怒の声を

  
上げてもね。そう、平民の声に全く耳を傾けない王侯貴族のよ
  うな人間が存在するのよ。でも狭量な貴族と私は違う。違うのよ。
  ……ラムザの降伏勧告に耳を傾けなかったって? ……う、うる
  さいわねッ。それとこれとは話が全く違うわッ! ほ、本題に入る
  わよ、本題にッ。まず、あなたの立場、立ち位置……有り体に言
 えば、あなたの身分を知りたいわ。予想するに、王侯貴族の類じゃな
 いの? もしくは機工都市の豪商のようにギルも物も唸るほど持って
 いて、貧困に喘いだり貧しさから来る空腹など全く経験した事もない、
  とても裕福な平民じゃないかしら。 何故このような推測をするかの根

 
拠は後で話すから今は置いておくわよ。置いておかないと先に進ま
  ないから。話したい事が多過ぎて。多過ぎるのよッ。自分を抑え
  ておくので精一杯なのよ、今の私はッ……。次に、あなたの問いの
  意図について尋ねたいわね。何故、私に対してこのような問いを投
  げかけてくるの? それを是非とも知りたいのだけれど……あなたの
   答えを待っていては待ちくたびれてしまうわ。私は今ここで知りたいの。
   すぐに。私に詩の才能でもあれば、諧謔の効いた言葉や、恋人を待ち
    続ける女性の心理にでも絡めて謡う事が出来るのでしょうけれど。残念
    ながらそんな才は持ち合わせてないから無理ね。という事で勝手だけれ
     ど私の方であなたの意図を想像してみるわ。あなたは……私を、そして
      貧しい暮らしを強いられている人間を嘲笑いたいのでしょう? 貧しさに苦し

      
 む人間がどんなに手を伸ばしても届かない高みから見下ろして、ただただ楽
         しみたいだけなのでしょうッ? あなたは他人の貧乏をも自分の人生を楽しむ
         為のスパイスだと思っている類の人間でしょうッ? ……そうでなければそのよ
          うな質問など出来ない筈よ。似たような境遇―――生活に窮した―――人から
          「自分よりも下の人間が居る」と言われて、喜ぶ人間が居ると思う!? 同類とし
          て憐れみの目で見られて嬉しい人間が居ると思うッ!? あなたの意図は分かっ
           ているのよッ! そして何故、あなたが王侯貴族、もしくは裕福な平民であると
            思ったか。その根拠も話しておくわ。貧しい暮らしをしている者は、貧しい暮ら
             しをしていた者は、貧しさを憎むわ。厭うわ。私も、そう。貧しさを憎み、貧し
              さを強いる貴族を憎む。けれど、裕福な人間は違う。貧しさは裕福な自分

              
 を引き立たせるスパイス程度のものとしか認識していない。もしくは、
                貧しさも貧しい人間も家畜か虫けらと同程度だと思っている。そう、
                 それがあなたよ。あなたは王侯貴族か……裕福な平民。それ
                  以外ないわ。断言させてもらう。そして、あなたの身分と
                      意図を想像する事を、件のスレへのコメントに
                           代えさせてもらうわ。


588 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :2005/06/08(水) 04:19:50


……何だか、変にじろじろ見られているような気がするのだけれど。
先程のレス。


  ●
/`ー'ヽ
  `O´) 気のせいクポ。
    ノ
_)_)


……何か、おかしい気がするのだけれど。


  ●
/`ー'ヽ
  `O´) 気のせいクポクポ。
    ノ
_)_)


…………。


  ●
/`ー'ヽ
  `O´) 蝶☆気のせいクポクポポ。
    ノ
_)_)

589 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :2005/06/12(日) 06:03:03



    Λ_Λ
    ( ´ O`)    とっぱつ とくべつきかく
   W     )
    d | |        FFTラジヲ(風味)
    (__)_)
  



「さて、突然に始まったラジヲクポー」

何故。

「ちなみに、生放送じゃないので質問・リクエストがあっても受け付け出来ないクポ」

質問に答えなさいよ。

「それじゃ、しばらくの間、よろしくクポ〜」

だから、質問に答えなさいよッ。

590 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :2005/06/12(日) 06:04:26


「さて、まずは読者のお便りからクポッ」

何でラジヲなのに「読者」なのよ。

「クポー……。細かい事気にすると革命出来ないクポッ」

それとは関係ないでしょうッ!?

「何も聞こえないクポ。モグの意思は宇宙の意思であり■eの意思クポ」

誰がそんな事を言ったのよ。

「何も聞こえないクポ。それではお便り行ってみるクポ〜」


>豆スレ >> もうほんと豆杉 (6/9(木)23:37)


…………。

「もーホント豆杉クポポッ」

これ……どこのスレの事を言っているのかしら。
豆スレ? はッ、どこを見ているのかしら、一体。

大体、豆と言ったら、
http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1076345639/l50
このスレの事でしょう?

「またそういう事をクポー」

同じ同郷……■eのよしみというものよ。

「いや、FFT発売の時点では■は無印■だった訳でクポ」

私は真実を言ったまでの事ッ。
どうしてここが豆スレなどというふざけた名前になるの?
ここは豆スレなどではない。豆のような人間が居るスレでもない。
豆を扱うスレでもない。豆を愛する者が居るのでもない。
あえて言うならば、ここは、イヴァリースの未来を憂う平民が明日への第一歩を
踏み出す為の平等社会への真実と困難に立ち向かい革命の

「はいはい、お便りはこの辺りにして次に行くクポ」



「……クポ?
 リスナーからタレコミが来ているクポ」

何の。

「次のレスの画像を見てみるクポ」

591 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/06/12(日) 06:04:54

http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1039181508/591.jpg (9KB)

「某所にお住まいの、『ワイン売りの商人』さんからの投稿クポー」

……何、これ。

「この投稿に添えられていたコメントを読むクポ。
 『ある街に行商で立ち寄ったとき、発見してしまいました。
  平民専用の居酒屋のようです。
  思わずスケッチしてしまいましたので、お送りします』……クポ〜」

……こんなの、平民の居酒屋じゃないッ……!
こんな名前の居酒屋がある筈ないでしょうッ!
ま、また私を、平民を……イヴァリースに住まう人々を馬鹿にしてッ……!
平民だから豆を食べていた訳ではないわッ!
貴族が豆以外のものを奪っていくからよ!
貴族のせいよ、貴族が搾取するから私たちは豆を食べるしか道がなくて貴族が

「はいはいはいはい、そんなあなたにお返しのお店情報クポ。
 ttp://www.geocities.jp/rinken50/miki/spot/kizoku.htm
 貧乏なのに貴族、貴族なのに豆腐料理がミソ、クポ〜。
 腹減るクポね〜」

ふん。白い怪生物なんか、満腹度0%で早く倒れてしまえばいいのよ。

「腐った豆でも食べて、『力』が減ればいいクポ」

そもそも……ラジヲなのに、どうして画像投稿なのよ。
しかも、投稿なんて募集してないのに何故このようなものを?

「……ク、クポ……。それは……」

やっぱり!
私を馬鹿にする為の材料ね!?

「うーん、白状するとその通りクポー」

―――ッ!!

592 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :2005/06/12(日) 06:05:36


「次はしばしの間、ラジヲドラマで楽しんで欲しいクポ」

楽しめるような内容ならね。

「そういうネガティヴな発想、モグは嫌いクポッ」



>>576 「カラバル豆」


 仲間の喧騒から離れ、私はアジトの片隅のテーブルで一人、頬杖を付いていた。
 部屋の外からはバタバタと走り回る団員の足音や彼らの怒声が聞こえる。
 旅団の活動は今日も続いている。

 私は近日遂行する予定の任務を纏めている最中だ。兄に相談を持ちかけようと
思った矢先、急な仕事が入ったという事で出掛けて行った。
 計画も煮詰まってきていた。ここらで信頼出来る仲間に話をしようかというときである。

 副団長ギュスタヴが部屋に入ってきた。手には小振りの袋を持っている。
 彼はそのままずかずかと無遠慮に私の着いているテーブルに近づいて来る。

「一人か?」

 話し掛けてきた。

「見れば分かるでしょう?」

「ふん……」

 ギュスタヴは私の顔とテーブルの上に散らかる計画書を、舐めるように見る。
 その顔には、僅かに嘲りの色が浮かぶのを私は見逃さなかった。

「私に何か用なの?」

 今度はほんの少し思案するようなギュスタヴの表情。そしてすぐに何かを決意した
ような表情に変わった。何を考えている? 何をしたい?

 兄の居ないアジト。部屋には男と女、二人きり。しかも目の前の男は……。
 はっと体を硬くする。

「はぁん、団長の妹が何を期待しているのかしれないが……」

 彼は婉曲な侮蔑の言葉と共に、持っていた袋をテーブルに置いた。
 ざらり。
 そんな音を発して、袋はテーブルと接した。
 ギュスタヴは袋を軽く開け、私に見えるように向ける。

 豆だ。

 袋の中身は沢山の豆だった。
 それも見た事もないような色形の。

593 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :2005/06/12(日) 06:06:04


>>592

「これはカラバル豆だ」

「カラバル豆?」

「オルダリーアの、とある地方で取れるという毒性のある豆だ。
 リーダーも知らない、オレの独自の筋から入手してきた」

「それで?
 この毒豆でスープを作って貴族に飲ませようとでも言うの?」

 は、馬鹿だな、とでも言うようにギュスタヴは鼻で笑った。完全に人を小馬鹿にした
笑い方だった。浅薄で愚かな者を見下す笑い。私はむっとして目の前の男を軽く睨む。
 私の顔に浮かんだ不快の表情を見て、彼は愉しそうに唇を歪めた。

「原住民の間では『エゼール』とも言われる」

「それがどうしたのよ」

「カラバル豆の別名を、『裁きの豆』と言う」

「裁きの豆……?」

 ギュスタヴの意図が分からない今は、ただ鸚鵡返しに聞くしかない。
 この男には隙を見せたくない。この男に弱みは見せたくない。骸騎士団時代からの
長い付き合いではあるが、この男は油断出来ない。
 その剣の腕は十分信用に足るものであっても、だ。

「毒を持ったこの豆は『試罪法』に使用される。
 この豆を用いて夫婦間の不貞を裁くんだ」

「……食べて生き残れば罪はない……不貞はない、という事なのね?」

「その通りだ。
 この豆をそのまま食したり、毒液を飲んで生き残れば無罪になる。
 この豆が採れる地では実際に使われている試罪法だそうだ。
 あまりにも頻繁に試罪法が行われ過ぎて、人口が恐ろしく減ってしまった土地も
 あるそうだが」

「……それで?」

「なかなか面白いと思わないか?
 人が人を裁くんじゃない。豆が人を裁くんだ。笑えるよな」

「笑えないわよ」

「そうか」

 私は苛立ってきた。この毒豆が一体何だというのか。
 イヴァリースにも毒のある豆がない訳ではない。食料に適さない豆や毒性のある豆は
そうでない豆よりも多い。それに、不貞を働いた妻や夫を試す逸話や寓話も各地に点在
する。それらの中には、こんな毒豆を使うものよりもずっと戦慄的な話も存在していた。
 ギュスタヴはそれを知らない男ではない。

 では、何が言いたい? 何がしたい?

594 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :2005/06/12(日) 06:06:27


>>593

 ギュスタヴはゆっくりとカラバル豆を一粒手に取り、親指と人差し指で器用に転がした。
 先程とは違い、いたって真面目な表情で豆を転がし続ける。
 くるりくるりと。
 何も言わずに。ただひたすら。
 私も黙ってその手先を見続ける。

「もうすぐ、裁きが下る」

 やっとの事で重々しく口を利いた。依然、指先で豆を転がし続けたまま。
 その言葉の重さと内容に訝しみつつ、返事をする。

「裁き? 何の事よ?
 ……ふうん……。あなたが不貞を働いたとか、そういう事?
 今まで自分が何をしてきたのか分かってそのような事を言っているの、あなたは?
 戦場で、街で、村で、あなたがしてきた事は―――」

「オレを裁くのは豆じゃない」

「なら、何よ。何が裁くの。誰が裁くのよ。
 平民? 王侯貴族? 天に住まう神? それとも……ふ、ふふ、ルカヴィとか?
 確かにあなたは悪魔が裁くに値する人間かもしれないけれど」

 と、そこで。

 突然、ギュスタヴは転がしていた豆を口に入れた。

595 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :2005/06/12(日) 06:06:51


>>594

「なッ!?」

 私はただ、驚き、戸惑い、声も出せなかった。


 がり。


 そんな音が彼の口から漏れた、気がした。

「な、何やっているのよッ、ギュスタヴッ!? 毒なのでしょう、その豆はッ!?
 ば、馬鹿ッ、は、はや、早く吐き出してッ!」

 ところが、予想に反してギュスタヴは平然としていた。
 そしておもむろにペッと豆の欠片を吐き出した。

「オレを裁くのは……人間だ」

 蒼白になっていただろう私の顔を見て、彼はにやりと顔を歪め、クックックッと
喉の奥から声を漏らした。
 クックックッ。耳障りな笑い声。クックックックックックックックックックックッ。

 笑いながら手元の豆を一粒取り、呆然としている私に放る。それを慌てて両手で
受け取った。まるで汚らわしい何かを触るかのように、おののきながら。

「よく見ろ。ただの変色した食用豆だ」

「……! か、からかったのねッ!?」

 みるみるうちに自分の顔が恥辱と怒りで赤くなるのが分かる。
 この男は、私をッ……!
 はん、とギュスタヴはまた鼻で笑った。
 そして、床に転がっている、先程吐き出した己の唾液に塗れた豆の欠片を踏み潰す。
 原型を留めないまでに豆は潰れ、ただの汚物と化した。

「オレを裁けるのは人間だけだ。こんなチンケな豆じゃない。
 天にお住まいの神でもない。もちろん魔界から来るルカヴィどもでもない。
 オレを裁くのは、人間だ。
 そしてそれは、ある意味オレ自身がオレを裁くという事でもある……」

「あなたは、一体……何が言いたいの……」

596 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :2005/06/12(日) 06:07:17


>>595

「もうすぐ、裁定が下る」

 私は余計に苛立ってきた。

「だから、何の裁定なのよ!?」

 ギュスタヴは潰れた豆を蹴飛ばし、そして真っ直ぐに私の目を見る。
 彼の瞳に、ある種の決意の色を見る事が出来た。
 それは一体何の決意なのか。何を表すものなのか。

 彼はつ……と人指し指を私の顔に突きつけ、

「お前の兄貴か―――」

 今度は親指を自分の顔に向け。

「―――オレか。その裁きだ」

 この男は……。

「……兄さんに、いえ、今の旅団に謀叛でも起こすつもり?」

「そんな馬鹿げた事は……するつもりないさ。
 じゃなけりゃ、こうしてお前なんかにこういった事を話しもしない」

 ますます不信に思い、ギュスタヴの思惑を察知しようと、より顔を見つめる。
 この部屋で話し掛けてきたときのような、小馬鹿にした表情は見てとれない。

「オレは自分の身が可愛い。お前だってそうだろう?」

「私は……革命の為ならこの身を捧げても構わない」

「そうか」

「私は……あなたと違うもの」

「そうだな」

「ええ」

 くるり、とギュスタヴは踵を返し、私に背を向ける。

「その豆はお前にくれてやる。
 ま、せいぜい無い知恵を絞って次の任務の計画を練るんだな」

「いらないわよ、こんな変色した豆なんか」

「よく熱して豆スープにでもして食えばいいじゃないか。幼い頃のようにな。
 くっくっくっ」

「―――ふざけないでッ!」

 くっくっくっと笑いながらギュスタヴは部屋から出て行った。
 結局あの男は何を言いたかったのか。
 そのときは分からなかった。

 そのときは。

597 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :2005/06/12(日) 06:08:48


>>596

 ―――ギュスタヴがカラバル豆の話を持ち出したのは、エルムドア侯爵誘拐事件を
起こす数週間前の事だった。
 かの事件が勃発してから初めて、私はあのときの彼の言葉の真の意味を悟った。

 ギュスタヴを裁いたのは、神ではなく、ルカヴィでもなく、カラバル豆のような試罪法に
用いられる物質でもなく、私の兄―――人間だった。

 そうだ。
 彼は、あのときの言葉通り、人間に……そして彼自身によって裁かれたのだ。
 豆などではなく。


 では、もし、カラバル豆が兄とギュスタヴを裁いていたら、どうなっていたのだろう?

 史実の通り、ギュスタヴは死んでいたのか? 兄は生きていたのか?
 いや、どちらとも生き残っていたのか?
 そてとも―――どちらも死んでいたのか?

 そして……私は?
 最も憎むべき貴族によって命を絶たれた、この私は?

 馬鹿な。
 ギュスタヴの言葉通り、豆が人を裁く訳ない。
 裁ける訳ないのだ。


 豆は豆でしかない。
 意思を持たぬ食物に、何が出来る?

 ましてや人を裁く事など。



【一応完】


まとめ
>>592>>593>>594>>595>>596>>597

598 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :2005/06/12(日) 06:09:56


「でも、飢えた平民の命を左右するくらいは出来るクポ〜」

変なところで突っ込みを入れないでくれる?

「さて、ドラマも終わり、ラジヲも佳境に近づいてきましたクポ」

何の佳境なのよ、何の。

「という事で、そろそろ投票の結果が出てきそうクポ」

何の投票なのよ何のッ?

「あ、集計結果が出たクポ」

だから、何の投票の集計なのかと小一時間ッ――――――

「では、次レスで結果発表クポ〜」

599 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/06/12(日) 06:10:28

http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1039181508/599.gif (13KB)

―――ッ!!?

「という事で、>>577の投票の一位は『どっちもどっち、目クソ鼻クソを笑う』クポ〜!」

いつの間に、な、な、何の投票やっていたのよッ!?

「したがって優勝賞品は無し、クポねー」

う……嘘でしょうッ、こんな投票ッ!
勝手に捏造しているだけでしょうッ!?
ま、また、そうやって私を貶めようとしてッ……!

「……うーん、すぐにばれる嘘はやらない方がいいクポねー」

やっぱり嘘なのね!?
何も出来ない平民を、死者をいたぶって何が楽しいのよッ!?
光の射さない暗闇の中で足掻き続けている人間を辱めて、何が嬉しいのよッ!?

「まー、色々とクポー」

モーグリなんて、王侯貴族と同じじゃないッ!
イヴァリースではとっくに絶滅したくせにッ!

「王侯貴族が横行しているクポー」


…………寒い……。

何故だか……とても……寒いわ……。
どうして……こんなに寒いのかしら……。


「…………クポ……」

600 名前:ミルウーダ・フォルズ ◆MUKuroTvQE :2005/06/12(日) 06:11:58


   r' ̄ヽ
   L__ノl\
    ,-┘'└ ̄\        といこうところで、積んである質問も全然消化
 ┌/        ヽ       していないまま、似非ラジヲはここらで終了クポ〜。
  /      _    ヽ
  |      /     /ニニ        またお会い出来る事を、モグは心より
  l     '       ' -┼        望んでいるクポ。
  Y:::::ヽ      _     | r.、
   ト、:::::|    /::|    |ノ:::::\    それじゃクポー。
    l `'"ノ  /::::::::L_   "::::::::::::〕   またクポー。
   .\_ r−、|::∧∧__  イ\|^^
     /   レ' '     |



……勝手に終えられてしまったわね……。

次からはまた、普通のレスに戻るわ。
飛ばしてしまった>>575も、ごめんなさい。必ず次の機会に。

それじゃ、ここまで付き合ってくれた人が居たら……心から感謝を。
ありがとう。

良い……朝を、ね。

601 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/06/13(月) 03:01:36


……わ、私より若い女性を―――つ、つ、つ、連れ込み宿なんかにッ……!?
な、な、な、な、な、な、なななななッ―――!!!?
ど、どどどどどどういう事ッ、どういう事なのよッ!!!!!!?

…………。

……い、いえ、その、べ、別に、変な意図があるのでなければ構わないけれ、ど。
その、私は、別に。その。

……何もしてあげられないし。


……羨ましいのは、私の方よ……。
そうやって、そういう所に、二人きりで…………いえ、何でもないわ。


……何でも、ない。

602 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/06/13(月) 03:02:08


その嫌がらせ……蛇蝎の如し、ね……。
ふ……ふふ……「オロチ」などという大蛇の化身に見事適合している、とでも
言うべきなのかしら。
あら、誉め言葉よ。ふふッ……。

……元より人の来る事の少ない台地よ。
物好きな旅人だってあまり長く滞在したいと思う土地ではないわ。
当然誰かが墓参りに来るような場所でもない。
私たちの骸の他には、動物の死骸しかない場所だから。

草木も少なく、殺風景な台地。
墓石のように見えるのは、切り立った岩。
私たちの墓は……大地に刺さった錆びた剣、錆びた鎧だけ。

そんな場所にまともな料理を置いておけば……飢えた野犬や野鳥、そして魔獣が
先を争って食い散らかすでしょうね。
そして残飯は腐り、大地の糧となって。
やがて死にゆく獣たちの肉体も大地の糧となって。
私たちの骸と共に、この台地の草木を緑に彩り、花を咲かせる。

ああ……残念な事に、嫌がらせになってないわね。全くもってなってないわッ。
そんな嫌がらせよりもさっさとその豆料理を渡しなさ――――――

……な、何でもないわ。
何でもないのよッ。


果てなんか、終わりなんか、私はまだ見いないわ。
現実は、自分の生きているという現実はッ……どんなに辛いものでも現実は変えて
いく為にあるッ……!
妄執なんかじゃ、ないわ……。妄執なんかじゃ……。
……違う……。違うのよ……。

……そうね、どこまで行っても私たちは決して交わる事のない線。
そしてあなたは一本の線であるかのように、あなたなりに真っ直ぐな生き方を
している。驚く程にね。
あまりにも真っ直ぐ過ぎて、目的以外の誰とも交わろうしない。
誰が近づいてきても撥ね除けてしまう生き方。
……不器用な生き方ね。

また……機会があれば、ね。
そのときは、あなたの手製のま……ごほん、料理を、楽しみに……していないでも、
ないわ。ええ。

603 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/06/13(月) 03:02:43


……ここは元々書記官さんの居場所だったから……もしかして地下の語り場所を
奪ってしまったかしら……。


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  もしかしてじゃなくて、ズバリ、クポー
   W     ) \ ___________________
    d | |
    (__)_)
  

……ご、ごめんなさい……orz

も、もし、書記官さんが必要ならば、書記官さん専用の地下スレを作ってもらうよう
私が申請するけれど……。

604 名前:書記官 ◆z.wezW2Rrw :2005/06/13(月) 19:16:45

■<そのへんの話はこちらで http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1087923355/495
|彡サッ

605 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/06/15(水) 04:02:10


少し、レスの順番を変えさせてもらうわね。


>>586 除名・警告・離反


除名
「ど、どうして!?
 自分が何をしようとしているのか、分かっているのッ!?


警告
「……アレがないと、戦う意義を見出せない気がするの……。
 何かが自分から欠落していくような……。


離反
「いいわ。豆スープを除名するくらいなら、私からこの部隊を見限ってやるから。
 豆スープを放逐しようとするあなたとは、共に歩んでなどいけない……。
 さようなら。


―――以上、部隊から「豆だけのスープ」を除名する場合に、私ミルウーダ・フォルズが
しゃしゃり出るときの台詞。


…………。


冗談はここまでにして。
……あくまで冗談よ、冗談。
分かっているわね!? 冗談だからねッ!? 本当よ!


それと、ちょっと待ちなさい>>586。どういう意味よ、それは。
そのお題目の「台詞」を考える前に言わせて貰うわ。
そんな、除名やら警告やら離反やらの台詞を考えろって事は、私が旅団から放逐されたり
離反する可能性を考えろ、と言われているに等しいじゃないの!
どういう事なのよ、これはッ。
ぜひ説明を願いたいわね。


……兄さんが……わ、私を、旅団にとって必要ない人間だ、なんて、そ、そんな事……
そんな事を言う筈ないわッ!
それに、私が自分の意志で旅団を離れるなんて事、ある訳ないじゃない!
どうしてそのような事を仮定出来るというのよ!

確かに、私は兄さん程上手く剣は扱えない。
私は女だから……兄さんのように力が強くもない。
兄さんみたいに特殊な剣技を習得しているのでもない。
兄さんのように多くの人を呼集する事も出来ない。
そして集まった多くの人々を、一つの目的に導く力もない……!

でも、私だって……そ、そりゃ……兄さんには遠く及ばないけれど、あの戦争でそこらの
傭兵や騎士に負けない働きをしたと自信を持って言えるわ。
決して誰にも恥じる事のない戦いをしたと、確信を持って言えるッ!
私の剣士としての力は、旅団にとって必要なものだったと胸を張って言えるッ!

だから、除名だの警告だの離反だの……そんな台詞は考えた事もないし、必要性を
感じた事もないわッ!

勝手だけれど、このお題目はここで打ち切るわ。
真面目に考える事じゃないもの。
恨むなら、自分か、お題目か、神様にしてもらえないかしら?





         ……クポ……。


    Λ_Λ  。o O( この豆剣士の兄が除名を言い渡すときは
    ( ´ O`)      妹の身を案じての事クポ……。
   W     )     その事に豆剣士が気づけばいいけどクポ……。
    d | |
    (__)_)      ……モグは知らないクポ……クポポ……)





……馬鹿なモーグリ……。

……分かってるわよ、そのくらい。
どのような状況になれば兄さんが私を除名するかというくらい、嫌というくらい
分かっているわよ。
私を守る為に除名するという事くらい。
……分かっているからこそ、それを否定したくなるのよ……。

他人がどう思っているか分からないけれどね。
私は自分の事を一人前の剣士だったと思ってるわ。
並程度の腕前の剣士相手ならば負ける気はしないし、そうね、例え屈強な男性と
対峙しても引けを取らない戦いは出来ると思う。
あの戦争で生き抜く事が出来たのは、決して偶然じゃないのよ。

勿論私自身を強い人間だなんて言うつもりはないけれど。
でも、戦場で生き残るしぶとさと強かさくらいは持ち合わせているつもりよ。

……ラムザの部隊?
……あれは……別次元の話よ。今は割愛させて貰うわ。

もし……兄さんや旅団のメンバーが私の身を案じて除名したならば。
私を……戦力として必要ないと判断して除名したならば。

私はまだ剣士として未熟で……まだ庇護が必要な未成熟な人間だと……
ただの女だと……、そう痛言されているに等しいわ。
私は兄さんの中で、旅団の中で、守られるべき弱き者であると、断言されているに
等しいわ……。


……悔しい。
悔しいのよ。
そうやって扱われるのがッ……!

女だからって。
妹だからって。
剣士として未熟だからって。
元来は守られる立場の人間だからって……!

除名という名目で、危険から遠ざけられるのが嫌なのよッ!
お前は弱い人間だと、現実を突きつけられるのが悔しいのよッ!
私だって剣士なのに。
私だって革命の志士なのに!

私だって。


私だって…………




606 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/06/15(水) 04:02:44




除名
―――まってよ、お兄ちゃん! 仲間はずれにしないでよ!
     どうして私ばっかり仲間はずれにするの!?



警告
―――そんなことしてると言いつけちゃうからね。
     おかあさんに言いつけちゃうから!



離反
―――もういいもん! お兄ちゃんといっしょにあそばない!
     口きいてあげない!






……仲間外れに……しないで……。
私は、……兄さんについて行くと、誓ったのだから……。


お願い。



置いて……いかないで……。





607 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/06/15(水) 04:03:27


……色々な場所に色々返信するのは、また明日以降に。
書記官さん、ごめんなさい。
どこかの貧乏探偵には死んでも謝らない。

それと、>>575 つ【コーヒー豆】についても。
レスする順番を変えてしまって、本当にごめんなさい。
近いうちに、必ずッ。


それじゃ、良い夜を。

608 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/06/18(土) 03:24:40


「……どこかで何か言われているようだけれど」

 それが本当に己の事なのか今一つ確信が持てずにいるものの、「豆」という単語に
敏感に反応してしまうのがミルウーダの、いや、平民という身分にひたすら劣等感を
抱き続けて封建時代を生きた人間の、悲しい性である。
 しかし「豆汁」という言葉は、豆から汁を搾り取った豆乳を彷彿とさせるわね、
私の啜ってきた「豆だけのスープ」とは別物のようね、とミルウーダは何故か妙な
可笑しさをも感じるのであった。

 その可笑しさの対象は「豆汁」という言葉のみならず、遠い異境の地でかつて
「最ネガティブ」の恐るべき異名を欲しいがままにした相手にも向けられている、
という事実は、ない。

 多分。


 確かに豆の栄養価は高い。
 そう、豆だからこそ、栄養価の高い豆があったからこそ、ミルウーダは、彼女の
家族は、貴族に搾取され貧困に喘いでいてもかろうじて生き延びる事が出来たのだ。
 逆に、手元に残された食料が豆でなければ、彼女の一家は最悪の事態……餓死へと
至ったのではないかという事は容易に予測出来る。

「……ああ、そうよ、豆を貧民の証とした見方は大いに間違っているわ。
 それは私も認める。認めるわ。
 でも私は豆スープが即ち貧困の証だなんて事思っていない!
 私は幼い頃、豆で命を繋いだようなものなのよ。だから、豆という食料に感謝は
 すれども、それをを貶めるような事は言っていないわッ!」

「私は一般論として豆を語っているのではないの。そんな、高みから見下ろされた
 結果としての一般論なんてもう聞きたくないの。その程度の一般論はもう嫌になる程
 聞いた。食通を気取る貴族から、平民から、……私の親からも。
 それこそ、『耳に豆が出来る』程ね」

 『耳にタコが出来る』の間違いだとは気づいているのかいないのか。

「けれども私はッ、あくまでこの私にとって、豆というものは幼い頃体験した貧困の
 象徴であると言いたいのよ。……ふん……そういう意味では貴方の考える通りに
 『貧困の証』のように思っていなくもないわね、私は。
 敬意を抱きながらも嫌忌の対象としても見てしまうのよ。豆という植物に。食材に。
 これは平民として生きた人間じゃないと分からない。分かる筈ないのよッ!」

 ナレーションの入る余地がない。

「それに、何よッ。
 貴方の頭に付いている(M)の字だって、大方『豆(Mame)』の意じゃないの?
 貴方は平民ののたうち回る様を見るのが好きな、貴族の豆愛好家じゃないのッ!?」

 言っている事が無茶苦茶である。

「大体何なのよ、このナレーションって!?」


 ―――かくして、先人の文体をパスティーシュしたものの、元骸旅団の女剣士
ミルウーダ・フォルズは果たして何時もの通り、己の主義主張を相手に叩きつけるだけの
状況へと相成った。


  「貧困の証の如く熱弁している様」―――その通りに。




>>575 コーヒータイム

これを私に……?
あ……ありがとう。嬉しいわ。欲しかったのよ。


と言いたいところだけれど。
いえ、そんな事は言いたくないけれど。

な、何なのよ、この豆は!
何で豆があるのよ、ここにッ!


だ、だからッ、誰が言いだしたのか最早分からないけれどッ、私は豆が
好きなのではなくて、無論愛しているのでもなくてッ、ならば嫌いなのかと
問われれば、搾取され腹を空かせ貴族に人間としての尊厳を踏みにじられた
最初の記憶を持つ、あの幼い頃を思い出さざるを得ないものだから、好きになる
食材として見られる訳はなく、だからと言って殊更に厭う理由が別段あるというの
でもなく、勿論調理次第でいくらでも美味しく出来るという事くらい私だって知って
いるし、食材や調味料が揃っていれば私も豆を美味しく調理して誰かに食べさせる
事くらい出来るけれども、でも、私にとって豆は貧困の象徴になる訳で豆を前に
するとどうしても冷静でいられなくなるし何だかもやもやした奇妙な気持ちが自分の
中に芽生えてしまうのを自覚せざるを得ないし、ああ、で、でもそのもやもやした
気持ちというのは、べ、べべ、別に変な意味という事ではなくて、だ、誰が豆に欲情
しているのよ誰がッ! わ、わ、私が豆なんかに情欲を抱く訳がないでしょう、あ、
当たり前じゃない、ただ何と言うか、その、豆という食材自体には何の罪もないのに、
そ、そうよ、知らなければならない事に対して無関心で無知な罪のある人間とは
違って豆は如何なるときでも潔癖なのだから、


……御託はもういいわね。

死して彷徨う幽霊がそんなに哀れかしら。
施しなど無用よ。
こんな、ま、豆……す、捨ててやるッ―――!


…………なんて事、出来る訳ない……。
豆だから出来ないのではなくて、豆が大切なのでもなくて。
折角の、名無しさんからいただいた物を無下に捨てる事など出来ない……。

見た事のない種類の豆のようだけれど。
そうね。スープにして食べてみる事にするわ。
……先に言っておくけれど、スープ以外に豆料理のレパートリーがない訳では
ないわよッ!?
今まで沢山の「豆だけのスープ」を食べてきたのだから、見た事のない豆はスープに
すれば、美味しさの比較が出来るというものでしょう!?
言い訳だって!? か、勝手に解釈すればいいでしょうッ!?


……苦い……。何て味なの。豆の味とは思えない……。
私が今まで啜ってきたどんな豆スープの失敗作よりも酷い味よ、これ。
それともこの豆、何だか焦げたような色をしているけれど、それが原因なのじゃない?
異国の豆のようだけれど、こんな物を食する民族が居るの?
私たち畏国人と味の好みが決定的に違うのかしら。

いいえ、そんな事ない。
多分に、オルダリーアとイヴァリースでも食の文化は違うだろうし、それぞれの国民で
味の好みも違うだろうけれど、この豆はありえない。
こんな豆を好んで食する民族が居る筈ない。

ありえない、ありえないのよッ!

609 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/06/18(土) 03:25:04

http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1039181508/609.jpg (11KB)

「荒挽き豆、ありえない」







  ●
/`ー'ヽ
  `O´) その前に、食材に合った調理の仕方を考えてみろクポ……。
    ノ
_)_)


610 名前:名無し客:2005/06/18(土) 09:41:24

うわぁー。中世前期のコーヒー豆の食し方そのものだ・・・。
コーヒー豆の事なら、知り合いの王侯貴族にでも聞いてみたらどう?

611 名前:名無し客:2005/06/18(土) 20:20:36



612 名前:名無し客:2005/06/19(日) 11:22:26

コーヒー豆は、最初は丸めて団子にして食していたらしい。
薬としての意味合いが強いが、保存食としても用いられたそうな。
尤も、味の方はあまり良いものではなかった様だが・・・・

苦くてとても食べられたもんじゃないと言うミルたんには、
つ【ソイラッテ】
珈琲豆からとれた汁と大豆からとれた汁を混ぜてみました。

613 名前:名無し客:2005/06/19(日) 22:22:41

剣技では兄に遠く及ばないのなら、魔法ジョブを極めてサポートに徹すれば
もっとウィーグラフの役に経てていたかも

614 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/06/22(水) 03:08:50


>>610

……無知で悪かったわね。
初めて見た食材なのよ。調理方法を知らなくて当然でしょう?
ならば、今まで調理した事のある似た食材を元に試すのが普通じゃない。
私は幼い頃からしばしば豆をスープにして調理し、食べてきた。
だから、このコーヒー豆とやらをスープにして何が悪いのよ?

前時代的な食べ方ですって?
それがどうしたと言うのよ。
何か間違っているという訳でもないでしょうにッ。

あなたはパンをナイフとフォークで食べるかしら?
逆に、手で掬ってスープを飲むかしら?
血の滴る骨付きの肉は? 母親の手作りの焼き菓子は? 野外活動中の食事は?
調理法だって食事の仕方だって、時代に流される事のない、普遍のものが
あるでしょうッ。

そもそもは、貴族が悪いのよ。
貴族が食料をも搾取し続け

(省略されました・・全てを読むにはここを押して下さい)
                       ̄ ̄



―――何故省略されるのよ!?


   ○
( ´,_●`)クプッ


   ○
( ´,_●`)<あまりにもお約束過ぎて読む必要がなry


う……「全て読む」ッ! 「全て読む」よッ!!


  614 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE 投稿日:2005/06/22(水)

   >>610

   ……無知で悪かったわね。
   初めて見た食材なのよ。調理方法を知らなくて当然でしょう?
   ならば、今まで調理した事のある似た食材を元に試すのが普通じゃない。
   私は幼い頃からしばしば豆をスープにして調理し、食べてきた。
   だから、このコーヒー豆とやらをスープにして何が悪いのよ?

   前時代的な食べ方ですって?
   それがどうしたと言うのよ。
   何か間違っているという訳でもないでしょうにッ。
   パンをナイフとフォークで食べるかしら?
   逆に、手で掬ってスープを飲むかしら?
   血の滴る骨付きの肉は? 母親の手作りの焼き菓子は? 野外活動中の食事は?
   調理法だって食事の仕方だって、時代に流される事のない、普遍のものが
   あるでしょうッ。

   そもそもは、貴族が悪いのよ。
   貴族が食料をも搾取し続けるから。
   平民はろくな教育も受ける事が出来ず、知識を得る機会がないからッ。
   そのような社会に貴族がしたからよッ!
   そのような、平民はろくな生活が出来ないような社会を構築したからよッ!
   それでいながら学のない平民は家畜も同然だと罵り蔑み搾取をし続けるッ。
   自分たちがそのような社会にしているのにッ!

   私だってもっと勉強をしたかった。知識を得たかった。
   ―――でも貴族はその機会さえも与えてくれない。その機会さえも搾取する。
   ゆっくりと料理を作りたかった。母からもっと沢山の料理を教わりたかった。
   ―――でも貴族はその時間さえも奪う。家族の繋がりの時間さえ奪う。
   貴族のやっている事は、人間としての生活を奪う事なのよッ!
   私たちの生活から全てを奪う事なのよッ!


   ……知り合いの王侯貴族に聞けって……顔見知りの貴族なんて、い、居ないわよッ!
   ふん。
   一介の平民が、高貴な王侯貴族様とお知り合いである訳ないでしょう?
   は、はは、平民という名の家畜風情が高貴な王侯貴族様方と対等な知り合いな
   訳がない、じゃないの、は、はは、あはは。

   ……ベオルブ家のラムザや、あの没落貴族騎士見習いの名前を挙げようというもの
   ならば、冗談は程々にしてと言わせてもらうわ。
   そもそもラムザは

   (省略されました・・全てを読むにはここを押して下さい)
                          ̄ ̄


ちょっと! だ、だから何故省略するのよッ!?
何故省略されなければならないのよッ!?
貴族なんてただ一度だけ声を上げても何も聞いてもくれない。
何度も何度も、喉が張り裂ける程、喉から血の出る程声を上げなければならないッ。
いえ、そんなにしても貴族はほんの少ししか耳を傾けてくれないッ。
ときにはどんなに努力しても何も聞いてくれやしないッ!
だから私は何度も私の主張を繰り返すッ!
私の主義主張が無駄だと言うの!?
私のやってきた事が、私の革命活動が無駄だと

(省略されました・・全てを読むにはここを押しても無駄クポー)
                       ̄ ̄

615 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/06/22(水) 03:09:48


>>611


                            。
  。。。。。       。             。   。  。
    。         。   。        。。。 。。 。 。 。
   。       。。。。  。 。     。。  。   。 。 。。
。。。。。。。。。     。 。  。         。    。 。 。
     。        。。   。         。    。  。
   。         。。    。        。    。
   。         。 。     。        。    。
   。        。 。    。  。    。   。
     。        。     。。        。


   。              。            。。。。。
   。 。。。。。。。。      。    。     。      。
  。  。。。。 。      。。。 。。  。    。        。
 。。  。  。 。    。。  。   。  。   。        。
。 。  。。。。 。        。    。  。         。
  。       。         。    。   。       。
  。       。        。    。           。
  。       。        。     。           。
  。     。。       。    。
                    。             。





何が言いたいのか見当も付かないけれど。

「目には目を、歯には歯を、豆には豆を、貴族は土に返すべし」という言葉を
知っているかしら。
要約すると「やられたらやりかえせ、ついでに貴族は倒せ」という意味なのだけれど。

ああ、この全文は知らない?
それは残念ね。


「奪われたものを奪い返す」。
私がやってきた事。

人間としての暮らしを、人並みの暮らしを奪い返す事。
敗戦後に貴族の懐へと入った私たちの報償金を奪い返す事。
苦労して育て蓄えた食料を奪い返す事。

ただ返して欲しいと願っているだけだった。
ただ、返して欲しいだけだった。
……ただ、それだけだったのに。

私は……多くを望んでいなかった筈なのに。



。 。。  。


……あ、豆が勿体ない…………拾わなきゃ…………。



                                                   。




616 名前:名無し客:2005/06/22(水) 05:27:16

王族に生まれたものが、「そんなものいらない」と言って
王位継承権どころか、やんごとなき生まれゆえの身分さえ放棄するような行為を、ミルウーダさんはどう思いますか?

617 名前:名無し客:2005/06/22(水) 22:03:07

>>615
『そのとき! 腰をかがめたみるみるの前を、一台の馬車が通りかかった――』



「がらがらがらがら…………ぷち。

618 名前:名無し客:2005/06/23(木) 23:29:40

何か生活に役立つような豆知識を教えて下さい。

619 名前:名無し客:2005/06/23(木) 23:54:05

>>165

『そのとき! 腰をかがめたみるみるの前を、一人の白馬に乗った王子様が通りかかった――』


「おぜうさん、お豆落とされましたよ」

620 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/06/24(金) 01:56:55


ごめんなさい、今夜はこれだけ。


>どこかの貧乏探偵さん

あ……少し、誤解があったようね……。
レス>>587の文中の「貴方」は、名無し>>570さんに対してのものよ。
つまり、「貴族じゃないの?」と疑ってかかっているのは>>570さんの事。
誤解を招くような書き方だったわね。謝罪するわ。


それで、探偵さんの紹介?
もう締め切ったようだけれど、私ならこうするわね。


「探偵でありながら、女性への接し方は最低。
 間近に居る年下の女性には思いやりの欠片もない。
 近所で世話になっている女性には何かとすぐ御飯をたかりに行くが、その割に
 敬意を全く払わず、恒常的にたかりを繰り返すだけ。
 その他生活で関わりのある女性にも口先だけの感謝はするものの、結局は
 彼女たちを利用する事しか考えていない。
 また、同じような境遇で苦しんだ女性にも理解を見せず、相手の神経を逆撫でし、
 貶めるような発言を繰り返す。
 全くもって女性への気配りが出来ない男性」


ま……まあ。
優しいところもあるのかもしれないけれど。
少なくとも、その気になれば……多少なりともマシな女性への接し方は出来るのでは
ないかと推測するわ。人と接する商売のようだしね。
周りの女性たちが彼から離れていかないのが、その証明なのかもしれないわね。
何か人を惹きつけるものを持っているのは確かでしょう。
……私と違ってね。

ま、こっちは優しくされた事など皆無だから、ただの風聞でしょうけれど。


「クッポ〜。お届け物が来ているクポ〜」

こんな辺境のスレに?

「消印は……あー、あーかむ? クポ? クポポ?
 モグの知らない遠い何処かクポー」

何が入って…………うッ!!

「ク、クポポポポポボボボグヴォヴォー!!?」


http://www.jfast1.net/~charaneta/fupbbs/obj/obj30_1.jpg


な、何、この臭いッ!
腐っているじゃない! 豆が糸引いてるわ!

「モ、モグ、モゲ〜!? モグの誇らしい鼻がネジ曲がるクポ!」

元々ネジ曲がる以前の代物だと思うけれ、どッ。
う、と、とても置いておける物じゃないわッ、は、早く捨ててきてッ!
だ、誰よ、こんな腐臭のする豆を送ってきたのは!
私がもう死んでいるからって、私の骸は土の下で腐っているからだろうって、
わざわざこんな物を寄越して馬鹿にしようとしたの!?
くッ……消印をもう一度確認しなさいッ。

「ク、クポ………………あの探偵さんクポー」

――――――ッ!!

……フラグ? ああ、立ったわよ。一気にね。
貴族の次に狙うのは貴方だというフラグがねッ!
……ふ、ふふ、ふ、あ、あは、あははははははははははははははははははははははは

は、はは……こ、この程度で怒っていたら、身が持たないわよね。
お、同じ貧窮で苦しんだ、仲、なのにね。
塩と豆の仲なのに、ね。は、は、はは。

あ、は、はは、は…………こちらからも「心の」「こもった」「贈り物」をしなければね。
彼は大層塩がお好きなようだから。

「いや、そういう訳じゃないと思うクポ。
 豆スープの女剣士が別段豆を好いているのじゃないのと同じくらいに」

默りなさいッ。
クポクポ言う白い怪生物はこれを運べばいいのよ。素直に運べばッ!
ふ……ふ、ふふ……夜の褥の場に使用していただければ結構よ。あはははッ!

つttp://www.hyotan.co.jp/cnt/other/siomakura.html


「……ク、クポ……クポポ……モ、モグは行かないクポ……。
 だ、誰かモグを助けるクポー……」


「……クポー……」


「……ク、クポポ……」




  「―――そしてモグは逃げ出した……」




621 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/06/24(金) 02:03:19



      (-_-)   ……。
        (∩∩)





(ことばがない)

(44ほどしたのスレを みつめているようだ)



(かまってやりますか?)

(→いいえ  はいのはんたい)

622 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/06/26(日) 04:56:50


>>612

あ……そ、そうだったの。
コーヒー豆って、そのようにして食べるものだったのね。
豆料理は奥が深いわ……。
教えてくれてありがとう。

―――って、別に私は豆料理の研究家ではないわよッ!?
ただ、貴族連中に比べると、少しだけ、幼い頃に食べた豆の量が多いだけ。
ほんの少し多いだけよ。

ええと。
薬というと、コーヒーという豆にはどんな薬効があるのかしらね?
確かにこれを口にすれば、あまりの苦さに病魔も吹き飛んでしまいそうだけれど。
こんなにも酷く苦いけれど、その、毒……はないのよね?

正直言って……これをただ団子にしてもとてもイヴァリースに住む人々の口には
合わないと思うわ。
砂糖やミルクを混ぜて練り合わせれば、食べられなくもないかもしれないけれど。
ううん、そんな事をしては今度は保存が利かなくなってしまうわね。本末転倒だわ。
やはり薬として扱うのが一番なのかしら。
このコーヒー豆のある地域では、薬として団子状の豆が各家庭に常備されていたり
して……ね。
ふふ。

……大切な食料……大切な豆だもの。
きっと重宝されているに違いないわ。
食べるだけのものじゃないのでしょうね。


それと……この、団子状の豆が、何かを彷彿とさせるのよね。
形状だけじゃなくて、その……色も。
この形と色……。


   ……ええと。


   ……何だったかしら。


   ……この形よ、この形。


   ……忍者の「かとんのたま」ではなくて。


   ……もちろんボムでもなくて。


   ……そう、あれは……


   ……幼い頃。


   ……まだ少女とも呼べぬ年頃の……


     ―――あ、ああッ、思い出したッ!



―――そうよッ、泥まんじゅうに似ているのよ、この豆団子はッ!

……余計に食べられなくなったかもしれないわ……。


それ、で。
その、そこに置いてある飲み物は何なのよ。
だからッ、私は豆が好きなのではなくて

lヽ
l 」∧●∧
‖( ゚O゚ )   豆を愛しているクポ。調理調理クポ。
⊂    つ
  人  Y
 し(_)


違うわよッ!

ああ、まあ、そう……ね。
折角だから、いただくわね。
……よく嗅ぐと、コーヒー豆っていい香りがするのね。
今まで嗅いだ事のない不思議な香り。
柔らかなのに、どこか尖ったところがあるような。


ああッ、それとッ。
私の名前はミルウーダ・フォルズであって決してミルたんなどではないと―――ッ!?
―――あ、あの約束ってまだ無効になっていないの!?
……あ、あの、そ、そろそろ、「どんな名前で呼んでもいい」という約束を、反故にして
もらえないかしら。

……その、強制はしないから。
お願い。


……(ごくり)……

……美味しい……。

あ、あはは、いや、ね。
何だか、美味しくて、目から塩の水、が。

あはは。
はは……は……。

……美味しい。

623 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/06/26(日) 04:58:05


>>613 「剣技が駄目なら魔法でサポートがあるじゃない?」

そうね。
あなたの言う事は尤もよ。
兄さんの……旅団の補佐を気取るなら、強情に剣に頼らなくても良かった。
剣以外のもので己を磨けば良かった。
魔法でも、弓矢でも、銃でも。
それこそ知識でも。

わざわざ兄さんと同じ得物を手に取る必要なんて、どこにもなかった。
敵う筈などないのに。

……いいえ。最初はそう思っていなかった。
兄さんと同じように剣を振っていれば、兄さんと同じように稽古をしていれば、
兄さんと同じ年月戦っていれば、いつかはきっと、肩を並べられるくらいになると
思っていたわ。
思っていたからこそ、いつも本気で剣の稽古をした。

でも、私が望まれていたのは違うものだったのでしょうね。本当は。
旅団が私に求めていたのは前線に立つ剣士としての能力もあったのでしょうけれど、
多分、それ以上に望んでいたのは補佐としての力でしょうね。
剣の力がものを言う時代ではあるけれど、骸旅団内でも女性は男性に従属すべきだ、
実戦では後方支援に徹するべきだという考えを持つ者も居なかった訳ではないしね。
私が女だから前線において軽んじられていたという事実は、きっとあると思う。

今更、その事にどうこういうつもりはないけれど。


……イヴァリースのある所に……ね。
平民の少女が居たわ。
少女は平民に生まれたが故に、平民としての夢しか持てなかった。

平民の持てる夢には限度がある。
いかに平和であろうと、現行の身分社会を瓦解させるような出来事がなかろうと、
平民が平民である限り、平民が平民という身分を甘受する限り、一生の間で持てる
夢には限度があるわ。

平民という身分だけで、大抵は生を受けた瞬間に人生が決まる。
かの大戦に参戦する事もなく、革命活動もしていなければ……私もいずれは好きな
男性を見つけ、やがては恋仲になって結婚をし、子供を産んで、育て、老いて。
そして、家族に看取られて死んでいく……。
そんな一生を送った事でしょう。
予め決められていた一生を。

平民の暮らしは、遠く、長く、連綿と続く轍をなぞるようなものよ。
平民である限り、その轍から外れる事は出来ない。
轍から外れるような事があれば……平民は平民であっても何かが違うものに
なってしまう。骸旅団でも抱えていた、犯罪者や盗賊のように。

平民という立場に甘んじている限り大きな夢を持つどころか、夢を持つことさえ忘れて
しまう。小さな夢さえ抱けなくなってしまう。
ただ生まれたときから決定されていた道筋を辿り、年老いて、死ぬ。


そんな……平民の少女が抱いた夢があった。
兄と肩を並べて歩きたかった。進みたかった。戦いたかった。
対等な立場で居たかった。

……それが、少女時代の私の夢。数少ない夢の一つ。
平民として生きる以上を望んだ夢。
ふ、ふふ……笑ってしまうような夢でしょう?
でも、当時の私には、とても大切な夢。


―――なんてね。
あはははッ!
どう? 今までの話を信じたかしら?

私が後方支援役として立ち回れなかったのは、不器用なせいよ。
手先だけじゃなくて、人間的にもね。あはは。
人には向き不向きがあるでしょう?
私には呪文を唱えたり精霊の力を借りられるような器用さが足りなかっただけ。
剣技や拳術しか出来ない不器用な人間だっただけ。

それだけよ。
ただ、それだけの話。

624 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/06/26(日) 04:58:36





……夢を。

……少女時代の夢を追っても……いいじゃない……。




……「夢だっていいじゃない」―――ってね。

625 名前:名無し客:2005/06/28(火) 13:13:19

お金も食料も装備も無いのなら旅団員全員がシーフにジョブチェンジすれば
よいのではなくて?

626 名前:名無し客:2005/06/28(火) 15:38:58

ここに置いときますね

つ納豆

627 名前:名無し客:2005/06/29(水) 11:49:06

絵板なのに鉛筆画のようだ……。
セピア色の切ない色使いがなんとも。

628 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/07/03(日) 04:03:00

ごめんなさい、滞りがちで。
必ず返答するから。
>>616以降の質問・ネタ振りは、もう少しだけ待って欲しいの。
本当に、ごめんなさい。


>>627

……ありがとう。
ここでは何だから、絵板の方で回答させてもらうわね。

629 名前:名無し客:2005/07/04(月) 00:21:45

>>624
でも、現実を無視したら駄目ですから!残念!

630 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/07/04(月) 02:51:11


   |
   |`丶. ……うッ…………ぐす。
   |ノ∫、.
   |−゚§  ……遅くなったけれど、回答に移るわ。
   |⊂\`.
   |


>>616 「王位? そう、かんけいないね」

王族という地位、王位継承権、身分の放棄……。
どれも私には縁がないものね。
私にそのような事を聞いて一体何を探り出したいのかしら?

こんな寂れた場所に来てまで反乱分子を抑えたいの?
王侯貴族に抗い、王侯貴族に敗れた、惨めな家畜の姿を笑いに来たの?
それともただの好奇心?
いずれにしても……はッ、ご苦労な事ッ。

私たち骸旅団だけが革命の志士だと、ゆめゆめ思わない事ね。
平民の不満はもはや、力で押さえつけておく事が出来ない程大きいのよ。
イヴァリースで今のような王制が続く限り、反旗を翻そうとする人間はきっと出てくるわ。
そして、後世の人間はこう呟くのよ。


 「あの骸旅団が最後のテロルだと思えない」

 「もし身分社会が続けられるなら、あの骸旅団の同類がまたイヴァリースのどこかで
  現れてくるかも知れない」



―――冗談は言ってないわ。私は本気よ。


遅ればせながら本題に入りましょうか。
まず断っておくけれど、私が言及するのはイヴァリース国内の王侯貴族に限らせて
もらうわ。
他国の慣習や伝統も知らないのに意見や批判をしても、ただの言いがかりにしか
ならないのは分かっているから。
ふ……ふふ……他国の王族を見て噛み付くと思ったかしら?
王侯貴族と見れば見境なく噛み付きに行く狂犬だと思っているかしら?
私だってそのくらいの分別は持ち合わせているわよ。

逃げている? 所詮は負け犬の遠吠え?
本当は王侯貴族の仕打ちが恐いのじゃないかって?
……勝手にそう思えばいいわ。私はただ質問された事に答えるだけ。
ただそれだけよ。


王族である事を放棄するって? は、あはは、いいわね。素敵ね。
彼らが王位を放棄するついでに貴族が身分や地位を放棄してくれれば、平民は
安穏として暮らせるわね、あははッ!

などと言うと思ったかしら。
言いたいのは確かだけれど。

身分を捨てるって……そんなの、ただの我が儘じゃないッ。身勝手過ぎるわ。
平民という身分が生まれながらの義務であり枷ならば、王族という身分にもまた
責務がある筈よ。
国の発展と繁栄に努める事。国民を、国益を守る事。
王族というものは、国そのものを預かる身分なのでしょう?
今のイヴァリースを統治する無能王だって、実際に国政を執っている王妃だって、
王族としての義務がある筈でしょうッ?
……彼らが義務を果たしているとは到底思えないけれどね。

―――でも、その人物がごく普通の平民だったら?
やんごとなき事情があるので平民をやめたいなどと言い出したら?
自分が居ると遺産相続や後継者問題で親族に禍根を残すからと言って、家督は継がない、
平民の身分を放棄する、などと言ったら?
出来る訳ないでしょうッ、そんな事!

平民をやめるという事は、平民としての義務をも放棄すると言っているに等しいわ。
それは、労働であったり、納税であったり。
どのような理由があるにしろ、そんな勝手な事は許されない。
例え重い病を患っていたとしても、誰かの支えがないと生きていけないような障碍を
持っていたとしても、身分社会がある限り、平民である限り、そのような勝手は真似は
決して許されないわ。決して。

今の社会で身分を捨てるという事は、同時に権利を失うという事。
責務を捨て去るという事。

王侯貴族だって同じ事でしょう?
地位や身分は大きく違っても、階級社会という器の中で生きている、同じ人間だもの。

生まれの身分を放棄する。
これを、軽々しく思っているならば、「甘い」としか言いようがないわ。

……あくまでイヴァリース国内に対してのみ、と改めて念を押しておくけれど。
そのような王族が居たら―――


私は、憎む。

631 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/07/11(月) 01:46:33


遅くなってごめんなさい。

……大変な惨事ね。
罪なき人々を巻き込んでまで事を成したいなんて、愚かにも程があるわ……。

革命を声高に叫ぶ私に言われたくはないって?
無差別に人や物、そして社会を破壊する無法者と、私たちは違うわ。


>>617

 <前回までのあらすじ>

 むかしむかし、あるところに、イヴァリースという国がありました。
 昔は領土を広げ、栄華を誇り、安定した王制を築いていましたが、いまや国は乱れ、
戦乱に明け暮れる時代を迎えていました。

 そんなおり、国を支える貧しくも善良な民を忘れ、自分たちの保身や私腹をこやす
事ばかり力をそそぐ王侯貴族に、反旗を翻した一団がいました。
 善戦むなしくかれらは敗退、壊滅の憂き目に合いましたが、幹部の一部は生きのび、
密かに国の中枢を担う任務に就いているとの噂も囁かれているのでした。

 また、戦いのさなかに命を落とした者も、おのが骸の埋葬されている質素な墓の
近くを、夜な夜なさまよっているとも言われていました。

 ミルウーダ・フォルズことみるみるも、そのような亡霊の一人でした。
 彼女は貴族に生き恥をさらし、慚愧の念を抱いて斃れた地―――レナリア台地―――
にて、夜ごと一人寂しく恨みつらみを呟いているのでした。

 その夜も、誰かが墓前に落としていった豆を恨めしそうに睨みながら、独り言を
ただただこぼしていたのでした。
 一通り独り言を呟き終わり、愛憎入りまじる目の前の豆を拾おうと、腕を伸ばし
ました。

 ―――そのとき!


豆スープ先生の連載(スレッド&レス)を読めるのは一刻館だけ!(かもしれない)


 そのとき!
 腰をかがめたみるみるの前を、一台の馬車が通りかかったのでした―――


「がらがらがらがら…………ぷち。」



<蝶☆大図解>

 。 → _



── //:::::::::__─:::::丶───
─ //:::::::ノ  ノ丶 )::::ヽ──   ―――な、な、な、な、あ、あ、あ、あ、あああああ
─ |:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::── ああああ!!?!!!!
─ _|::::/ |:::::_/|:/::::::::::::──  え、な、あ、う、い、いい、いや、いやあ、う、え、え、
─/::::| \ /|||||| |:::::::::::::::──  ええ、えええええッ!!!!??
─|:::::   )    ノ _/:::::::::::::::
─ |::::|||||    u ノ:::::/:::ノ:::::──  あ、あ、あう、あ、ああ、う、あああああ……
─/:::::丶 ( ̄ )  |:::::::|::ノ:::::ノ──  ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、許せないッ……!
/::::::/:丶_ /:::::::|::::ノ:::|::──  わ、私たちの、平民の命の綱である、ま、豆を、ふ、
::::::::::ノ::::::ノ::::::|  |::::ヽ:::::::ノ::── 踏み潰すなんて、ぜ、絶対に、許せないッ―――!!
:::::::/:::::::/:::/ /:::::/:::::::|::::──
::::::::ヽ:://  /::::/:::::/丶──



    //:::::::::__─:::::丶
  //:::::::ノ  ノ丶 )::::ヽ    あ、あれは―――骸旅団時代に見た事がある紋章
  |:::::::::/:::::::::::::::)::::::::::::::::: ―――貴族の馬車……!
  _|::::/  ノ:::::::ノ|:/::::::::::::::
 /::::| \ ノ::::ノ |:::::::::::::::::::  あの貴族……許さない……許しておけない……
 |::::::|Tj   Tj > |::::::::::::::::::::: 許しておけるものかッ……!
  |::::|       ノ:::::/:::ノ:::::/
 /:::::丶  __   |:::::::|::ノ:::::ノ  地の果てまで追いかけても、討ち果たしてみせるッ……!
/::::::/:丶_ /:::::::|::::ノ:::|::
::::::::::ノ::::::ノ::::::|  |::::ヽ:::::::ノ:: 絶対に……絶対にッ!
:::::::/:::::::/:::/ /:::::/:::::::|::::
::::::::ヽ:://  /::::/:::::/丶


  ,___________________
  |                                |
  ⇒  1・始末する                    |
  |___________________|



 何という事でしょう。
 たまたま気まぐれに、うら寂しいレナリア台地を通りがかった馬車の中の貴族は、
ほんの一粒の豆を蹂躙しただけで、『世に出れば歴史を変えるほどの影響力を持つと
まで言われた書物』のバッドエンドの如き素早さ「ジュテ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ム
ケスコンヴァフェールドゥマ〜〜ン」で、死亡フラグが立ってしまったのでした。

632 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/07/11(月) 01:46:56


>>631

「おや、何か踏んだかな」

 ところが馬車の御者は、そんな事はつゆ知らず、そのまま目的地の都市に
向かっていくのでした。
 かれらの背後に、『世に出れば歴史を変えるほどの影響力を持つとまで言われた
書物』のバッドエンドの如き恐怖が迫っているとも知らずに。

 さて、起伏が激しく、切り立った岩立ち並ぶ台地もゆるやかな平原になって
きました。馬車のゆれにご立腹だった貴族も、主人の不満に逐一ひやひやしていた
従者も御者も、みな一安心の様子でした。
 鼻唄まじりで馬車の歩みを進める御者でしたが、ふと、後方からものすごい勢いで
何かが近づいてきたのを見てしまったのです。


       __
   / ̄ ̄ ミ   ̄ ヽ ── ─
  | / /彡ヽ ヽ) ヽ \ ─ ──
  //   /ノノ  ) ノ  、 ───
 ((│─  -─  | / / | ─ ──
 (( | (・) (・)  |  丿 丿 ─ ──
 || │       )  ) /( =─
 // |   _    |  ( ( ( ── ─
//| ノ\ ヽ  ヽ /  ノ / ノ ─ ──
ノノ 丿 \  ̄  |  |  ノ ヽ ───
/ノノノ  | ̄ ̄ ノノ/ノ ノヽ \≡=-
( ノ丿 丿\ノ⌒\ノ/ ノ  ____ ___
   。彡/\ /ヽミ __ ___
       ./∨\ノ\  =_
      .//.\/ヽミ ≡=-
     ミ丿 -__ ̄___________




「………………。
 ――――――ッッッッ!?!!!!!??」

 はじめは状況を理解していなかった御者ですが、段々と近づく「それ」を目の当たりに
して、自分たちがどのような窮地におちいっているのかが分かったのでした。
 御者は大慌てで馬に鞭を入れ、馬車を走らせます。
 馬車は大きくゆれながら、レナリア台地を疾走します。

「何をやっておる!」

 再び激しくなったゆれに、馬車の中の貴族はご立腹の様子でした。
 必死の形相で手綱を握る御者に、貴族は怒鳴りたてました。

「だ、だ、旦那様、し、仕方ないのでございますよ!」

「何が仕方ないものか!
 わしは疲れておる。もっとゆっくり慎重に走れ!」

「あの、だ、旦那様、その、う、うし、後ろ……!」

 手綱を操作しつつも御者は後ろをちらちらと眺めました。
 怪訝な顔をしながら、貴族も御者が顔を向けて方向を見るのでした。

 そこには。

633 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/07/11(月) 01:47:12


>>632



       __
   / ̄ ̄ ミ   ̄ ヽ ── ─
  | / /彡ヽ ヽ) ヽ \ ─ ──
  //   /ノノ  ) ノ  、 ───
 ((│─  -─  | / / | ─ ──  まてー 貴族ー
 (( | (・) (・)  |  丿 丿 ─ ──
 || │       )  ) /( =─
 // |   _    |  ( ( ( ── ─
//| ノ\ ヽ  ヽ /  ノ / ノ ─ ──
ノノ 丿 \  ̄  |  |  ノ ヽ ───
/ノノノ  | ̄ ̄ ノノ/ノ ノヽ \≡=-
( ノ丿 丿\ノ⌒\ノ/ ノ  ____ ___
   。彡/\ /ヽミ __ ___
       ./∨\ノ\  =_
      .//.\/ヽミ ≡=-
     ミ丿 -__ ̄___________





       __
   / ̄ ̄ ミ   ̄ ヽ ── ─
  | / /彡ヽ ヽ) ヽ \ ─ ──
  //   /ノノ  ) ノ  、 ───
 ((│─  -─  | / / | ─ ──  まてー 貴族ー
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//| ノ\ ヽ  ヽ /  ノ / ノ ─ ──
ノノ 丿 \  ̄  |  |  ノ ヽ ───
/ノノノ  | ̄ ̄ ノノ/ノ ノヽ \≡=-
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   。彡/\ /ヽミ __ ___
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  | / /彡ヽ ヽ) ヽ \ ─ ──
  //   /ノノ  ) ノ  、 ───
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 (( | (・) (・)  |  丿 丿 ─ ──
 || │       )  ) /( =─
 // |   _    |  ( ( ( ── ─
//| ノ\ ヽ  ヽ /  ノ / ノ ─ ──
ノノ 丿 \  ̄  |  |  ノ ヽ ───
/ノノノ  | ̄ ̄ ノノ/ノ ノヽ \≡=-
( ノ丿 丿\ノ⌒\ノ/ ノ  ____ ___
   。彡/\ /ヽミ __ ___
       ./∨\ノ\  =_
      .//.\/ヽミ ≡=-
     ミ丿 -__ ̄___________




 手には豆。
 口からは貴族への罵り。

 ものすごい勢いで走る馬車の後ろを、ものすごい勢いで追いかけてくる女剣士
らしき人影が見えるではありませんか。
 普段から恐いものなどない、などと豪語しているさしもの傲岸不遜な貴族も、
これはたまりません。


豆スープ先生にファソレ夕ー(質問・ネタ振り・感想・意見・苦情・不幸の手紙・棒の
手紙・嫌がらせの豆料理・嫌がらせの貴族の名言、罵詈雑言)を送ろう!




       __
   / ̄ ̄ ミ   ̄ ヽ
  | / /彡ヽ ヽ) ヽ \
  //   /ノノ  ) ノ  、
 ((│─  -─  | / / |   まーめー かーえーせー
 (( | ( ・) ( ・)|  丿 丿
 || │       )  ) /(
 // |   _    |  ( ( (
//| ノ\ ヽ  ヽ /  ノ / ノ
ノノ 丿 \  ̄  |  |  ノ ヽ
/ノノノ  ノ ̄ ̄ ノノ/ノ ノヽ
( ノ丿>  ⌒丶ノ/ ノ
   /    へ .\
  ./    /  . \.\
  レ  ノ     ..丶_⊃。
  /  /              貴族
 /  /|               ↓
.( ( 、            . /巛 》丶,
 |  |、 \          .ヾ/"~^丶,^
 | / \ ⌒l         ( ;´Д`) <タスケテー
 | |   ) /         / ⊃  ⊃
ノ  )             人 Y´
               し'(_)



634 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/07/11(月) 01:47:59


>>633

  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ┃ .∧●∧  酒場のマスターモーグリ       ┃
  ┃ (,,^д^)  「……という怪談がかの台地に   ┃
  ┃ |つ∽)    あったそうですクポ。        ┃
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  Menu..━━━━━┓Menu ..━━━━━━━━━━━┓
    ⇒噂話        ┃⇒ ターボ豆スープちゃん.     ┃
    ┃酒場を出る... ┃┃ 100キロドーマ女剣士    ┃
    ┗━━━━━━┛┃ 高Speed豆女          ┃
                    ┗━━━━━━━━━━━━━┛
≡≡≡≡≡≡≡≡ ∧●∧≡≡≡≡≡≡≡≡≡
 U ∩ [] 曰   (,,^д^)  V  ∩● [] ◇
_________|つ三∋Y__ ∧ゝヘ_ ヘ●∧ __   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ∧∧●∫            (   ) ( °  ミ    /  恐いクポー
―― (*°ー°)∫――――――――    )─|U |──  ̄\________
    ( つ━┛              |_Ο__|.   |_ _|〜   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
__ / ノヽ\_________ (__)_)_ し`J__<  超恐いクポー
   '"∪∪~                            \_______

                        War Funds
                         0000000∞




−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


―――な、な、何やっているのよッ、この大嘘つきモーグリがッ!!
そうやって、のうのうと嘘を言わないでよッ!
私がいつ、そんな怪談の主人公になったのよ!!


……確かにね。
目の前で意図的にではないにしろ無残にも豆が潰されたら、その一時は激昂する
かもしれないわ。
私たちの数少ない大事な食料なのに! ……って。

でも、平民にとって、その怒りはどこにもぶつける事が出来ないものなのよ。
豆を潰した馬車は既に走り去った後。
人間の足で追いかけられる筈もなく、馬車が引き返す筈もない。
馬車の人間に怒りをぶちまけられる道理もなく。

良くて周りの人間に当たり散らすのが関の山よ。
幼い頃の私だったら、両親か、兄さんか。
そうね、兄さんに理不尽な怒りをぶつけていたでしょうね。
そしてそれでお終い。
それ以上の事は出来やしない。出来る筈がない。

相手の馬車に乗っていたのが貴族なら尚更よ。
例え相手を見つけて問いただして怒っても、無視を決め込まれる……最悪の場合、
斬りつけられ、命を絶たれてお終いよ。
下手すれば、家族親戚、本人の周囲に住む人間全てが咎めを受ける。
貴族にとっては私たちは家畜同然なのだから。
だから、平民には何も出来ない。出来る筈がない。

それが嫌なのよッ……!
馬車に潰される豆のように。
ただ潰れるだけで何も出来ない豆のように。
ただ黙っている事しか出来ないのは嫌……!

だから私は声を上げた。
だから私は行動を起こした。
だから私は革命活動を行ったッ。



……でも今は潰れた豆と同じ。

……何も出来ない。

…………何も……出来ない……。

635 名前:名無し客:2005/07/11(月) 11:54:47

人が豆のようだ!

636 名前:名無し客:2005/07/13(水) 13:53:31

赤チョコボをゲットしました。どうしますか?

・即戦力
・即食料

尚、二択なので
「赤チョコボに卵を産ませれば両方の問題が解決するじゃないのッ! 目先の事しか考えないなんてッ!
 これだから貴族は愚かなのよッ! 莫迦ねッ! あははははッ!」
的な回答は無しでお願いします。

637 名前:名無し客:2005/07/13(水) 23:03:04

>ふ……ふふ……他国の王族を見て噛み付くと思ったかしら?
>王侯貴族と見れば見境なく噛み付きに行く狂犬だと思っているかしら?
>私だってそのくらいの分別は持ち合わせているわよ。

>>204>>363>>453

638 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/07/15(金) 03:19:56


か……かかかか身体目当て!?
結局、私の身体目当てだったのね!?
わ、私の身体を弄びたいが為に近づいたのねッ!?

じゃなくて。
そもそも、幽霊に対して身体目当ても何もない……わよね。
……多分。

くッ……、「じょしこうせい」というジョブには、どのような条件を満たせばチェンジ
出来るのよッ!?
何が必要なのッ、何がッ!? 私に何が足りないのよッ!!?
どうすれば「じょしこうせい」になれると言うのよッ!!?


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  いや、もう手遅れクポー。
   W     ) \ _____________
    d | |
    (__)_)
  


>>618 畏国豆知識。。。

……あのね。
人としての生活らしい生活をしていなかった人間……それも戦場に出ずっぱりで
革命活動に身を削っていた剣士に、「生活に役立つような豆知識」の教えを請うて
何をしようというのよ。


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  いや、ただ単に「豆」知識って事で馬鹿にしたいだけクp
   W     ) \ ________________________
    d | |
    (__)_)
  

默りなさいッ。

あなたが傭兵であったり、一攫千金を狙う賞金稼ぎであれば、まだ私の話も役立つ
かもしれないわ。それと、毎日豆スープだけの食事をしていたり、日々食べる物に
困るような生活をしている人には。
そうじゃなければ、私の話す生活の豆知識なんて、目新しくも何ともないし、
さりとて取り立てて役に立つ事もないと思うのだけれど。

確かにね。
この私だってね。
王侯貴族と較べたら、それはもうとてもとても比較出来ない程に生活の豆知識は
蓄えているわよ。
―――あははッ。
蓄える食料は豆しかないのに、豆知識は腐る程蓄えられるなんてねッ!
たまらない皮肉だわ。

貴族は奪っていく。
その代わりに平民の生活の豆知識は蓄えられていく。
貴族は平民を生かすか生かさないかの境界を見極め、搾取をする。
平民は何とかして生き延びようと生活の知識を蓄え続ける。
貴族はより搾取を強める。平民は知恵を振り絞って生き延びる。
……その繰り返し。

はッ……私たちの生活の知恵は、王侯貴族の搾取の賜物よ。
こうやって改めてそれを思い知らされると複雑な気分になるわね。

それで?
本当に生活の豆知識を教えて欲しいの?
義勇軍に参加してから、人としての生活を為していなかった私の豆知識をそんなにも
聞きたいの?
ああ、いいわ。
「豆知識」をたっぷりと教えてあげるから、しっかり聴いていなさいッ。


  豆を火にかけてもどすときは、焦げつきが心配で火を細くしがちだけれどね、
  弱火にし過ぎると鍋底の豆がかえって焦げつく事があるの。
  そこで……「豆をだます」と言うのだけれどね、豆がポツポツと踊る程度の
  火加減にするのよ。
  そこで強くし過ぎると、今度は豆がはじけてしまうから気をつけて。


  豆を煮ているときの知識よ。
  煮汁が沸騰して全部の豆が浮き上がったときに差し水をすると、皮が縮んで
  びっくりしたようになるから「ビックリ豆」と言うのよ。
  でも、一度しわになった皮は再び煮汁が沸騰したときに伸びるから、早く、
  柔らかく煮る事が出来るのよ。
  見た目に騙されてはいけないという事。……ラムザとかね。


  煮豆は柔らかくなってから砂糖を入れる人も多いと思うわ。
  でも、その煮え加減は実際に口に入れて歯で噛んでも、なかなかうまく掴めない
  ものよね。
  そんなときは豆を一粒取り出して、親指と人指し指に挟み、軽く押して煮え具合を
  見てみるのよ。
  豆が潰れる程度なら、そこで調味料を入れる頃合いなの。
  ……調味料? 私は塩がいいところだったわね……。


  煮豆を作るときは、煮え具合が心配になって途中で何度も蓋を開けたり、
  かき回したりしがちよね。
  でもこうすると、豆の形が崩れて、仕上がりまでの時間が掛かる事になるのよ。
  煮上がりまでの時間は、豆の種類で違うけれど、基本は蓋を取らずに弱火で
  長時間煮るのがコツなの。
  じっくり、焦らず、長期決戦を覚悟して耐え忍ぶのよッ……!


  豆の種類によっては、皮に色のついているものがあるね。
  これは灰汁があるから、きちんと灰汁抜きする事が必要よ。
  一晩、水につけておいた豆を火にかけて、しばらく煮ると、灰汁が出てきて
  色のついた煮汁になるわ。
  この煮汁を捨てて、新しい水に変えて、今度は柔らかくなるまで煮ればいいわ。
  ああ……まあ……野外活動ではそんな、灰汁抜きしている時間が取れなかったり
  するものだけれど。そのうち気にならなくなるわよ……。


―――これでいかがかしら!?
気が済んだかしらッ!?
豆知識だけに豆の知識を披露させてもらったわ!
どう、満足でしょうッ!?
私の口からこれを聞きたかったのでしょうッ!?
は、ははッ……しっかり覚えて役立てるといいわッ!


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  ただの逆切れクポー
   W     ) \ ____________
    d | |
    (__)_)

639 名前:名無し客:2005/07/15(金) 17:40:39

親指と小指で挟むんじゃなかったっけ?という質問は既にミルたんに見切られている予感。
しかしあえて突っ込む!

640 名前:名無し客:2005/07/15(金) 23:08:21

ミルたんって、男に捨てられて初めて気付くタイプだと思う。

641 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/07/17(日) 05:25:24


>>619

<前回までのあらすじ>


 ミルウーダ・フォルズことみるみるは、ちょっと勝気な女の子。
 自分たち平民を搾取支配侮蔑家畜扱いする王侯貴族をとっても激しく憎んじゃう☆

 でも、そんなみるみるも、剣の稽古に精を出したり、お兄さんに憧れたり、
恋する事に憧れたり、王侯貴族をいつかこの手で斬り刻む事に憧れたり、
豆スープ以外の食事に憧れる真面目で健気なごくごく普通の女の子なのです。

 戦争が長引いて、豆スープ以外の食事になかなかありつけなくても、頑張る!
 王侯貴族の圧政が続いても、頑張る頑張る!
 お兄さんに少しでも近づきたいが為に頑張る頑張る頑張る!!

 今日も今日とて、夕食のスープの為の豆を籠に入れて、一生懸命運びます。
 けれども、ぽろり。
 一粒落としてしまいました。
 豆はとっても大事な食料です。
 例え落として泥まみれになった豆でも見過ごす事は出来ません。
 みるみるは腰をかがめて豆に手をのばしたのでした。


 ―――そのとき!
 腰をかがめたみるみるの前を、一人の白馬に乗った王子様が通りかかったのでした。

「おぜうさん、お豆落とされましたよ」

「えッ……」

 はたと顔を上げたみるみるの瞳に映ったのは、白馬に乗った見目麗しい王子様でした。
 王子様は白馬から降り、みるみるの前に転がった豆を、その美しい指先で拾いあげ
彼女に差し出しました。

「さあ、お受け取りなさい。貴女の大事なお豆でせう?」

「あ……はい……。ありがとう……ございます……」

 おそるおそる、差し出された豆を受け取ったのでした。
 心なしか、王子様を見つめるみるみるの頬は紅潮し、瞳は潤んでいます。
 何故だか、動機が激しくなっています。

(ど……どうしちゃったの、私……!)

 夕日の中、王子様を見つめ、立ちすくむみるみるが居たのでした。


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。
                 , ─ヽ
________    /,/\ヾ\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_   __((´∀`\ )< というお話だったのよ
|_|__|__|__ /ノへゝ/'''  )ヽ  \_________
||__|        | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从  | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\  /   ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/


 「ねえ、みるおばあちゃん。
  その王子様とはどうなっちゃったの?」

  さあねえ。どうだったかねえ。

 「ねえねえ、もったいぶらないで、話してよ、みるおばあちゃん」

  そうだね。
  実はこの話には続きがあってね…………


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「それでは、わたくしはこれで」

 ぼんやりと王子様の顔を見続けるみるみるにそう声を掛けて、王子様は再び馬に
乗ろうと、手綱に手をかけました。

「待って」

 声に出して一番驚いたのはみるみるでした。

(わ……私、な、何でッ……?)

「どうしたのですか、おぜうさん?」

「あ……」

 どぎまぎしながらも、みるみるは紅くなった顔を王子様に向けるのでした。
 けれども、なかなか次の言葉が出てきません。

(ゆ、勇気を出すのよ、私……! 今までの稽古の成果をッ……!)

 なけなしの勇気を振り絞って心に積もった言葉を吐き出します。

「あ、あの、王子様の指……もう一度きちんと見せて欲しいのです」

 その言葉を聞いて、王子様はからからと朗らかに笑います。
 気品に満ちあふれた、高貴な笑いでした。

「そんな事でよろしいのでせうか。
 わたくしの指など、いくらでもお見せいたしませう」

 す……と、みるみるの前に王子様の、細く白く整った、美しい指が差し出されました。
 そのたおやかでしなやかな美しい指を見て、みるみるは息を飲みました。

 そして、


  (イメージ図)

       /::::;;;:::;;:\ ======
       |人;;:::;;:::;;:::;;|、 ―――
  ,,.''    | テヽ::::;;::;;::|  =====
 ,,''.'' ,   A ‐ ノ|://:|、 ―――   くらえッ……!
 |/:'   i]]=、ー、\//| ======
 ,;'' __ |〈 、 ゝ |// ――――
   ヾ、--|=00ニ|  `|人ヽ ====    「お……おぜうさん……!?」
 '';,,:   ̄ |/  `i  `i  ―――
 |\'',,   ||    `i  ゝ、 ====
  '',,    /ゝ___\  \ ――
       |  (_y(_y|   | ====。。。。。。。。。 。。 。 。  。   。     。
        ̄ ̄     ̄ ̄


 みるみるは隠し持っていたナイフで王子様を突いたのです。
 王子様は笑顔が張りついたまま、ゆっくりと崩れ落ちていきました。
 みるみるは大量の汗をかき、肩で息をしていました。
 王子様の目は大きく見開かれ、真っ直ぐみるみるへと向けられます。
 殆ど声にならない唇が、次の言葉を紡ぎました。

「な……何故……こんなこと……を」

「……あなたの手は細く白く、そして美しかった。女の私の手よりも、ずっと。
 私たちの手は浅黒く、そして汚れている。
 日に焼け、畑仕事で家事仕事で汚れ、傷つき、節くれだって、とてもじゃないけれど
 美しくなんかない。
 特に私の手は剣の稽古で豆が出来て潰れて……決して、女らしい手ではない。
 でも、あなたの手はそうじゃない。
 あなたの手は、細く白く一点の曇りもなく美しい。
 あなたの手は畑仕事を知らない。
 あなたの手は家事仕事を知らない。
 あなたの手は剣を握った事がない。
 あなたの手は汚れを知らない。知ろうともしない。
 あなたの手が美しいのは誰のおかげだと思っているの!?
 あなたの手が白いのは他に誰かの手が黒く汚れているからよッ!
 あなたの代わりに働く平民のおかげなのよッ!」

「そ……そ……んな……」

「私は王侯貴族が憎い。
 私は……あなたが憎い。
 私は……あなたの白い手が憎い。
 あなたの、汚れを知らない無垢な少女のようにくすみのない白い手が憎いッ!」

「あ……お……おぜうさん……!
 わたくしを刺して……あなたは……何を手に入れたので……せうか……?」


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。
                 , ─ヽ
________    /,/\ヾ\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_   __((´∀`\ )< というお話だったのよ
|_|__|__|__ /ノへゝ/'''  )ヽ  \_________
||__|        | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从  | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\  /   ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/


 「ものすごい、ねつれつな恋だったのね」

  ……どこをどう聴いたら、そのような感想が出てくるのか大いに謎なのだけれど。

 「それで、このお話は本当に起こったことなの?」

  さあねえ。

 「んもう、教えてよ、みるおばあちゃん」

  ただ一つ確かなのは、私があのときそのまま剣の稽古を続けて、兄さんの
 率いる義勇軍に入って戦争に参加したら……。
  全然違う人生を送っていた、という事ね。

  こうして孫の顔を見る事もなく――――――


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。

    //:::::::::__─:::::丶
  //:::::::ノ  ノ丶 )::::ヽ
  |:::::::::/:::::::::::::::):::::::::::::::::  (……というような想像をしてしまったけれど、
  _|::::/  ノ:::::::ノ|:/::::::::::::::    内緒にしておくわ。
 /::::| \ ノ::::ノ |:::::::::::::::::::    人に言う事ではないしね)
 |::::::|Tj   Tj > |:::::::::::::::::::::
  |::::|       ノ:::::/:::ノ:::::/
 /:::::丶  __   |:::::::|::ノ:::::ノ   (いつか、白馬―――もとい赤チョコボに乗った
/::::::/:丶_ /:::::::|::::ノ:::|::   王子様が迎えにくる……。
::::::::::ノ::::::ノ::::::|  |::::ヽ:::::::ノ::   ふ、ふふ……幼いあの頃、ほんの一瞬だけ
:::::::/:::::::/:::/ /:::::/:::::::|::::   夢見ていた甘い夢……)
::::::::ヽ:://  /::::/:::::/丶

(……私にも、いつか、王子様が……って……)


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。

    ―――などという想像、私は一切していないッ!

    な、何が「白馬の王子様」よッ!
    何が「お豆」よッ!
    何が「おぜうさん」よッ!!
    私を、平民を、ば、馬鹿にしてッ……!
    そんな人間が私に話し掛けてくる筈がないでしょうッ!?
    貴族が、ましてや王族が、私の落とした豆など気にかける筈がないでしょうッ!

    白馬……チョコボに乗った王子様なんて愚かしくも馬鹿馬鹿しい夢、本当に
    ……本当に無知な幼少の頃だけよ。
    哀れな平民に手を差し伸べてくれる貴族なんて居ないのよ。
    哀れな平民のこぼした豆を拾ってくれる王子様なんて……イヴァリースのどこを
    探してもいないのよ。

    私たちは浅黒く、節くれだった手をして、豆を拾う。
    王侯貴族は白く細く、美しい手のまま、豆を落とす。ほんの僅かな豆を。

    それが今のイヴァリースよ。
    変えなければならない、今のイヴァリースなのよ。




  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           O 。
                 , ─ヽ
________    /,/\ヾ\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_   __((´●`\ )< という豆剣士が居たクポよ
|_|__|__|__ /ノへゝ/'''  )ヽ  \___________
||__|        | | \´o`) / 丿/
|_|_| 从.从从  | \__ ̄ ̄⊂|丿/  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||< 強がっているクポポ〜
|_|_|///ヽヾ\  /   ::::::::::::ゝ/|| \___________
────────(~〜ヽ::::::::::::|/


【オチはない】

642 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/07/17(日) 05:33:06


―――く、くそ、だ、誰が、誰がッ、「みるみる」なんて名前なのよッ!
私はそんな名前じゃないッ!
ついでに年下の女性に「ミルちゃん」なんて、ちゃん付けされて呼ばれる
筋合いも、ないッ!

それならば呼び捨ての方が数段マシだわ。
ぶつぶつ……。

あ、ああ、返答が遅れてごめんなさい。
本当に、ごめんなさい。

何とか、返していくから……。

643 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/07/19(火) 04:05:36


>>625 「持たざる者ならシーフにジョブチェンジすればよいのではなくって?」

何か勘違いしているのじゃないかしら。
私たちは野盗集団じゃないのよ。

「反貴族」を掲げた誇り高き革命家たちの集団。
それが骸旅団よ。

前身が義勇軍だし、そもそも盗賊集団ではないのだから、シーフにジョブチェンジ
出来る者ばかりではないのは分かるでしょう?
前職が騎士の者も居るし、魔術を生業としてきた者も居たわ。
これまで碌に剣を握った事のない百姓上がりの見習い戦士も多かった。
大戦が終わり仕事のなくなった傭兵崩れの者も相当数居た。
ただのモンクにしておくには勿体ない程手先が器用なものも居たし、義賊を気どる
シーフだって居た。

全く戦力外の少年少女だって入団していたわね。
五十年戦争で親を亡くし兄弟を亡くし親戚を亡くし家をなくして、……孤児院も戦災
孤児で溢れ、受け入れてくれる筈もなく、かと言って路上で生活するにも厳しくて。
最後に辿り着いたのが骸旅団だった。
めきめきと腕を上げ、戦力足り得る者も居たし、なかなか前線に出られない者も居た。
入団してすぐに逃げ出した者も居た。

彼らの中には……初めての任務で運悪く死んだ者も居たわ。
多分彼らは、他の殆どの団員に顔も名前も覚えられずに死んでいったのだと思う。
私も……彼らをはっきりと思い出す事は出来ない。
それは今生きるイヴァリースの人々が、私の事や顔、名前など覚えていないのと
同じような事でしょうね。

人々の記憶に残るに足らなかった。
ただそれだけの存在だったという事よ。


話が少し逸れたわ。
多分、あなたは訝しんでいると思う。
旅団の実態はそんなもの……私の話したようなものではなかったのではないかと。

「イヴァリースの一地方を荒し回る、悪名高き盗賊集団」―――骸旅団。
これが、世間一般の……貴族が流す骸旅団の情報でしょうね。
私が最後に耳にした旅団の風聞も、これと大差なかったわ。

……旅団は変わってしまったのよ。
最初は本当に、それこそ「誇り高き革命の志士」が集った集団だった。
反貴族の意志に燃えた、真にイヴァリースを改革せんとする戦士が集っていた。
いえ、中にはギュスタヴのような輩も居たけれど。

要人を誘拐し殺す事はあっても、そこから貴族をゆするような真似はしなかった。
旅団には旅団なりの掟があったし、明確な主義主張もあった。
少なくとも、ただ、貴族と同じように「奪う」だけの集団でなかった事は確かよ。

旅団は大きくなり過ぎた。
最初は旅団を大きくする事も一つの目的だったのに。
いつしか無法者や暴漢、ギュスタヴどころではない真の犯罪者が増えてきて。
革命への主義主張もなく、ただ血と殺戮だけを求める人間をも内包するようになって。
何処かで、歯車が噛み合わなくなってしまったのよッ。
何処かで、旅団全体がおかしくなってしまったのよッ……!

……いいえ、それはただの言い訳。
己の、旅団の、計画性のなさを嘆いているだけ。
不甲斐なさを後悔しているだけ。

旅団の多くの人間がシーフになろうと思えばなれた……と思う。
様々な困難は付きまとうでしょうけれど、決して無理ではないと思うわ。
でも、それではただ奪うだけの盗賊集団と同じよ。
ただ奪うだけなら……貴族と同じよッ!

私たちは違った。
少なくとも、結成当時は違った。
そして私はその結成当時の思いを、死ぬそのときまで忘れる事はなかったわ。

そして、死んだときでさえも。

644 名前:名無し客:2005/07/19(火) 13:20:17

ただ奪うだけなら貴族と同じよッ!

奪わずにこちらの装備を充実させる方法は無いものかしらッ!

装備の充実が叶わないのなら、貴族に我々と同じ条件で戦わせればいいんじゃなくてッ!

敵の装備を破壊して丸裸にすれば旅団と貴族の差が無くなるわッ!

ミルウーダ、ナイトの道へ



こんなブレイブストーリーがあったなんてッ!

645 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/07/22(金) 05:17:30


>一行掲示板

……誰の事かしら、「みるみるたん」って。
「みるみる」なんて人物も、「みるたん」なんて人物も、私は知らないわ。

―――知らないったら、知らないのよッ!

お……おいし……ん……ぼう……?
何よ、それ……。
私が食いしん坊と言いたいのッ!?
違うわよッ、私はッ!

いえ……そ、そりゃあ、幼い頃は我慢が出来なかったから、兄さんの分のパンを
少し、ねだったり貰ったりしていた事がない訳ではないけれど。
そ、その、幼い頃の話だからね。本当に。

ああ、まあ、その、何よ。
何と言うか、その。
……書きこんでくれてありがとう。



>>626 納豆食って納得

う……酷い臭い……。
な……何よ、このねばねばッ……。

だ、だからッ!
腐った豆などいらないと言っているでしょうッ!?
糸が引くまで腐った豆をここに置いて、何がしたいのよ!?

「お前の身体はとうに土の下で腐っている」とでも言いたい訳?
それとも、「平民はこの腐った豆と同じように醜怪な肉塊である」と言いたいの!?
やっぱり、「豆は豆でも平民は腐った豆を食べていればいい」と言う事!?
平民には新鮮な豆を食べる権利さえないと言うの!?
私たちから新鮮な豆をも奪おうとしているのッ!?
僅かばかりの豆スープを食べる権利さえ奪おうとしているのッ!?


どうせ平民なんか―――

腐ったパンを食べてちからが3下がったり、
腐り切ったパンを食べてちからが3下がって歩くたびに生命力が低下したり、
腐った肉や心臓を食べて腹痛状態になったり、
雑草を食べて満腹度をほんの僅か回復させたり、
不幸の種を食べてレベルが下がったり、
超不幸の種を食べて極限までレベルが下がったり、

―――そんな風になればいいと思っているのでしょうッ!?

所詮は家畜。
貴族の排泄物で生きれば良い。
大人しく、腐った豆を食していれば良い。
そう、思っているのでしょう。

平民だって人間なのよ。
同じ姿をして同じ大地に足をつけ、同じ空気を吸い同じ言葉を話し、同じ喜怒哀楽を
感じ、同じ歴史を歩み、同じ……食料を糧とする。
人間なのよ。
一握りの人間が、多くの人間に腐った食料をばらまいていいものかッ!

ああ、もう、嫌ッ、この臭い……!
もうやめて……やめて……お願い……。
腐った豆なんか嫌……もう口にしたくない……もう沢山よ腐った食べ物なんて……
嫌よ……嫌なの…………うう………………

646 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/07/22(金) 05:17:53

http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1039181508/646.gif (244KB)

>>626>>645

(イメージ画)

おかーさんおかーさんおかーーーさーーーんーーーーー

647 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/07/22(金) 05:20:53


>>629 じゃんじゃかじゃかじゃか♪

 「私は、ミルウーダ・フォルズ、ミルウーダ♪
  自称革命集団骸旅団の剣士です♪
  打倒貴族、平民の平民による平民の為の平等社会に向けて戦います♪
  理想理想、理想の為に、兄さん越える為に、今日も頑張って戦うわ♪
  そうよ、理想の為ならこの身をなげうっても惜しくないのッ♪

  ……って言うじゃなぁ〜い……?

  ―――でも、現実を無視したら駄目ですから! 残念!!」



「……要人暗殺の前に、あの『ハタヨーク』(>>323)殺してきていいかしら」

「……旅団の命令違反になりますよ」

「大丈夫よ。
 あの程度の侍や吟遊詩人なら、居なくなっても世間は気づかないから」

「いや、気づきますって……」

「ここからならきっと銃で一撃よッ! 眉間よ、眉間を狙うのッ!
 次は耳よ、跪けッ、命乞いをしr」

「……バーサクかかってますね、こりゃ」


------------------------------------------------------------

わ……分かってるわよッ!
無視してなんかいないでしょう、無視してなんかッ。
少なくとも凝り固まった理想主義者である兄さんよりは現実を見つめてきた
つもりだけれどね。

何?
凝り固まっているのはどちら、だって?
な……何の事よ。何の、話よ。……ふん。


平民が夢を持ってはおかしいかしら?
理想を追ってはいけないかしら?
ほんの少しだけ……本当に少しだけ、現実から目を背けては駄目かしら?

平民は現実に目を向ければ辛い生活しか見えないのよ。
ただ生きようとしているだけなのに、現実は辛い事ばかり。
日々の楽しみを見つけるのも難しい。
だから。
ほんの少し……甘い夢を。
明日を頑張って生きようと思う夢を。
生きる希望を与えてくれる夢を。
夢を、抱いてはいけないかしら?

家畜が夢を見るなんておかしいと、貴族たちは言うのかもしれない。
でも、犬も猫も、そして本当の家畜も、夢を見るのよ。夢にうなされるのよ。
私たち平民が夢を抱いてはいけない謂われはないッ。

私は現実を無視なんてしていないわ。
現実を無視していたら、兄さんの後を追って五十年戦争にも参加せず、貴族に反旗を
翻す事もせず、そして貴族と戦って命を落とす事もなかっただろうから。
現実を無視して生活していたら、剣を振るう力もない、あらゆる意味で非力な女のまま
王侯貴族の圧政の前に大人しく跪く平民として生きていただろうから。

私は、現実を見続けてきた。
そう、断言出来るわ。

―――明日を生きる為に儚い夢を見る事と、現実から目を背ける事。
それは全く次元の違う話よ。
そう、私たち人間の住む世界と、幻獣の住む世界くらいに。


------------------------------------------------------------

 じゃじゃーん♪

  「でも拙者、侍ですが……刀を持っていないので『引き出す』が出来ませんから!

   ―――切腹ッ!」

 じゃーん♪

648 名前:名無し客:2005/07/23(土) 19:25:23

討ち死にするくらいなら───
何処かに落ち延びて、屯田兵として生きて欲しかったです。
まだ未開の地で再起。

649 名前:名無し客:2005/07/24(日) 21:05:01

昨日はヴォルマルフの誕生日、
本日はアルマの誕生日。

650 名前:ミルウーダ・フォルズ(生前?) ◆MUKuroTvQE :2005/07/26(火) 23:47:15


>>635 「ハインのうごうごうごくしろ」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 <秘境 ロンカ遺跡>
  超文明時代、最大の国土を誇ったロンカ王朝は、天空から世界を支配していた。
  しかし、謎の伝染病にてロンカ中枢は全滅。今では無人の天空城が静かに漂う
  だけとなってしまった……。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 「親方! 空から女の子が!」
 「ゴブリンだ。ゴブリンがおる」
 「この聖石には、不思議な力があるんです」
 「やぁーるぞぉぉーッ! きっとロンカを見つけてやるー!」
 「3ターンで支度しな!」
 「困ったときのおまじない。そう、ふるーい、ふるーい、秘密の言葉」
 「鉄巨人が、鉄巨人が生きてますぅッ!!」
 「聖なる光を失わない。ロンカの位置を示している……」
 「あたし、他にもたくさんおまじないを教わったわ。もの探しや、病気を治すのや……
  絶対使っちゃいけない言葉だってあるの……」
 「見たいんだ。古い家や、谷や、黒チョコボたちを……」
 「見ろッ! 人が豆のようだ!!」
 「海に捨ててッ……!」
 「その聖石を大事に持ってろ! 小娘の命と引き替えだ!」
 「あなたに聖石は渡さない。……あなたはここから出る事も出来ずに、私と死ぬの」
 「次は『耳を狙う』だ。跪け、命乞いをしろ。小僧から聖石を取り戻せッ」
 「聖石は隠したッ! 撃ってみろ、聖石は戻らないぞ!」
 「小僧。娘の命と引き替えだ! 聖石のありかを言え!!」
 「来ちゃ駄目ッ! 聖石を捨てて逃げてッ!!」
 「落ち着いてよく聞くんだ。あの言葉を教えて。……僕も一緒に言う」
 「えッ……」



 「「───ムスタディオをやっつけろ♥」」



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


「……それで?」
「は、何か?」
「何か、じゃないでしょうッ。
 私はここへ『ロンカ遺跡』についての情報を買いに来たのよ?
 ロンカ王朝の天空城くらい子供でも知っているわ」
「それが何か」
「だからッ、何なのよ、この、芝居のような台詞は!」
「ですから、ロンカの天空城に纏わる物語の情報を差し上げたのですが」
「超古代文明もロンカ王朝も実在していたのでしょうけれど、これはただの物語
 でしょう!? お伽噺のゾディアックブレイブ伝説と同じじゃないのッ!」
「どんな些細な情報でも欲しいとおっしゃるものですから」
「お伽噺は情報じゃないわよ! 何よ、『人が豆のようだ』って!
 随分と平民を馬鹿にしているわねッ」
「それは物語の台詞なだけでして」
「支払った情報代、返して」
「お断りいたします」
「なら、まともなロンカ遺跡の情報を教えなさい」
「それは別料金です」
「あるじゃないの、まとなも情報がッ。何故それを話さないのよ」
「お客様のお支払いが少なかっただけでして」
「……今の旅団が不確かな情報の為に、これ以上の金を出せる筈がないわ……」
「さて、どうしますかな。
 ここでロンカ遺跡の情報を得て、大金を掴む機会を入手するか。
 このまま遺跡を巡る物語だけをお持ち帰りになるか」

「ぐぐ……」
「こちらも忙しいのです。さあ、お返事をいただきましょうか」
「う……」




「……ローン、か……」







  ●    う うおー さ さむいクポー
/`ー'ヽ
  `O´)   さめはだ とりはだ チョコボはだが たつクポー
 つ  ノつ))
_)_)))   ぶるぶるッ



【 お し ま い 】

651 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/07/29(金) 04:20:10


>>636 ねんがんの あかチョコボを以下略

はッ! 何て当たり前の事を聞いているの?
赤チョコボに卵を産ませればこんな問題など必要ないじゃないのッ!
両方の事項が一気に解決するわ。
私が目先の事しか考えないと思っているの?
平民は目先の利益しか考えられないと思っているの?
目の前に釣り下げられた豆、もとい人参、じゃなくてギサールの野菜に食いつこうと
するチョコボと同程度だと思っているの!ッ?

これだから、この程度の発想しか出来ない貴族は愚かなのよッ!
馬鹿ねッ、あはは――――――


――――――はッ!?



……あ……いえ…………そ、その……ごほごほごほッ。


……じょ、冗談よ、今言った事は。
じょ、じょ、冗談に決まっているでしょう!?
そんな、予め想定されていた答え方など……す、する訳ないじゃないッ。
あれが、ほ……本気な訳ないでしょう!?

冗談はこれくらいにして、気を取り直して答えるとするわ。
本当の、本当に、冗談なのよ?
本当よッ!?

それを証明する為にも今すぐに回答を述べるわ。
骸旅団時代を前提とするならば、「即戦力」よ。

何もチョコボを捕獲したら即食料にする程、飢えていた訳じゃないわ。
変な話ではあるけれど……貴族の積み荷を略奪する事で、食料や生活する為の
道具は手に入れられたのだから。
無論、略奪や貴族の持つ物に頼ってばかりはいられなかったけれど。

野生の魔獣を狩って得る食料よりも必要だったのは、即戦力となる人員ね。
一時期、爆発的に旅団員が増えた事があったわ。
兄さんの目も届かないところで、末端の人間がどんどんと団員を増やしていって
しまったのよ。
だから、犯罪者までもが旅団に紛れ込んでしまったのだけれど。

その増え続ける団員の中で、実戦レベルに達している者は正直多くなかったわ。
ろくに剣を持った事のない者、喧嘩程度しかした事のない者、いざ実戦となると
尻尾を巻いて逃げてしまう者……女の私とろくに渡り合えない男ばかり。
大きな身体でいきがっている男が私の拳でのびていく様は、呆れたわね。

あんな、貴族アカデミーを出たばかりの騎士見習いなどに、簡単に撃破されて
いるのを知っているならば……旅団の末期がどの程度の戦力だったのか、
大体察する事が出来ると思うけれど。

ただ、即戦力が欲しい訳じゃないわ。
人間は、裏切る。
旅団の活動では幾人もの人間に裏切られたわ。
五十年戦争で生死を共にしたギュスタヴだって裏切った。
でも、チョコボは裏切らない。
彼らは恩を仇で返す事はないし、相手に余程熟練の魔獣使いが居なければ
裏切る事は絶対ないわ。


せっかくだから、赤チョコボ即戦力を選ぶわッ。

―――という事ではないわ。多分。



二択……か。

何処かの神父が言っていた。
「現実をきちんと見据えて、より良い選択肢を選べ」、と。

人は生きている限り幾重にも広がる選択肢を選び続けているわ。
人は死ぬまで、意識的にしろ無意識にしろ、何らかの選択をし続けるのをやめる事は
出来ないのよ。

朝何を食べるか。
仕事へ行くのにどの道を通るか。
今日は何をして遊ぶか。
夕御飯は何を作るか。
豆スープ以外の料理にするか。
赤チョコボを戦力とするか。
今すぐ食料にしてしまうか。
それとも卵を産むまで待つか。
貴族の搾取を受け入れささやかな幸せを手に入れ暮らしていくか。
甘言に乗って貴族の誘拐に加担するか。
貴族との戦いに降伏するか。

……人は人である限り、目の前の事象を選択し、取り捨てしながら生きていく。

女だてらに剣を握った事も。
愛する祖国の為に義勇軍に参加した事も。
私たちを裏切った王侯貴族へ反旗を翻した事も。
討伐隊の潜むレナリア台地を通る道を選んでしまった事も。
ラムザの降伏勧告に従わなかった事も。
己の死さえも。
全て私が選んだ事。

……でも一つだけ、万人に等しく選択出来ない事があるわ。
人は、己の生まれを選択出来ないのよ。
王族も、貴族も、平民も、誰もそれを望んで、選んで、生まれ落ちたのではないわ。

生まれがどうであろうと、人間は本質的に平等なのに。
これだから、この程度の発想しか出来ない貴族は愚かなのよッ。
馬鹿ねッ、あはは――――――は……と、今は笑いたい気分でもないわ。



赤チョコボか……。
兄さんの部隊にはチョコボが居たわね……。

赤チョコボを編入する代わりにあのチョコボを食料に回せば団員の腹も少しは
膨れるでしょうし……。

652 名前:ボコ:2005/07/29(金) 16:32:46

クエエェェェェェェェ!!!(抗議の叫び)

653 名前:名無し客:2005/08/01(月) 23:20:09

ごめん、最近ミルたんって言葉を浮かべようとするとルルたんの方が先に浮かんじゃう。

654 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/08/04(木) 03:29:03


え、ええと……阪神というのは異教の偉大な神なの……よね。
よ、よく分からないけれど……そういう異教もあるのね。

でも……金にものを言わせるなど、なんて卑劣な異教ッ……!
イヴァリースの貴族と同じじゃないのッ。
非難されて当然よッ!


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  えー、この剣士に変な知識をつけないで下さいクポー
   W     ) \ ________________________
    d | |
    (__)_)



レスが遅れていてごめんなさい。
明日の夜から、もう少し早めのペースで出来そうだから。
必ず返していくわッ。

それじゃ、良い夜を……ね。

655 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/08/05(金) 02:29:00


>>637 「いけ、平民、かみつき攻撃だ!」

……私が狂犬のように貴族に噛みついた事実がある、と言いたいのかしら?
王侯貴族と見れば誰彼構わず見境なく噛みついていくって?
私ミルウーダ・フォルズは、ただの飢えた狂犬だと言いたいの?

冗談じゃないわ。
馬鹿にするにも程があるわよ。
人を虚仮にするのはやめて欲しいわね。

あのね。

―――あの程度では噛みついたとは言わないわよッ!


あなたが何を言いたいのか分からないけれど、私から言わせて貰うと、あれは子犬の
甘噛みにもならないわ。
生まれたばかりで顎の力のない子犬……いいえ、例えが少し違うわね……今にも
牙の抜け落ちそうな老犬が噛みついてきても脅威は感じないでしょう?
それと同じじゃないのッ。

己の骸の埋まる地で、何も出来ずに歯噛みしている愚かで哀れな負け犬の亡霊が
ただ遠吠えをしているだけ。
持つ者を憎み、恨み、生者を妬み、羨んでいるだけの事。
噛みつこうとする相手も真に憎めず、悔恨の涙を流す事しか出来ない。
泣けど叫べど振り向いてくれる人も居ない。
だから手を伸ばす。振り向いてくれる人を求めて手を伸ばす。
可愛いものだと思わないかしら。
ねえ?


確かに……一時的であれど、骸旅団が仕える主を持たない狂犬の集団的な性質を
持っていた事は否めないわ。
悔しいけれど、それは事実よ。
「骸旅団は革命家集団に非ず、何の思想も持たない犯罪者の集うただの野盗」―――。
そんな誇張した形で世間に広まったのは、権力に媚びて尻尾を振る飼い慣らされた
ロビイストの暗躍もあったのでしょうけれどね。

狂犬なら狂犬のやり方を貫けば良かったのよ。
兄さんの繰り返す甘い主張なんて聞かなければ良かった。
もっと急進的なやり方を採れば良かったのよッ……!

喉元に噛みついて、皮と肉を共に食いちぎる。
その血を啜り、滴らせ、白い骨が見えるまで、執拗に。
相手が倒れ、息をしていないのを確かめるまで。


……もう、王侯貴族の甘言や嘘に騙されるのは嫌なのよ。
何度何十度何百度騙された事かッ……!
甘い言葉で平民に夢を見させて、そして裏切って地の底に叩き落とす……。
それが何回繰り返されたと言うのッ!
王侯貴族の誰が真実を話してくれると言うのッ!

彼らが甘い言葉で話し掛けてくるなら、容赦なく噛み付いてやるわ。
だって、それが当たり前の行為でしょう?
彼らは飢えた狂犬を飼い馴らそうと……それが出来なければ斬り捨てるか撃ち
殺そうとするわ。

だからこそ……こちらからその喉笛目掛けて噛み付いてやるのよッ!

656 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/08/05(金) 02:29:14


>>637

<イメージ画像>


                   ぱく

        / ̄ ̄ ̄ ̄\
      /     ●  ●、
      |Y  Y        \ ←ミルウーダ
      | |   |        ▼ |
      | \/  /▽▽▽▽
      |     | (  ⌒ ヽ
      |     |  ∪  ノ   ←王侯貴族
      |      \△∪∪△
     ⊂      ____ノ
      \    ./
       | | |
       (__)_)




もちろん、異国の王子様には何の恨みもないけれど。
……恨むなら……自分かその身分に生まれた事にして欲しいわね。

657 名前:名無し客:2005/08/07(日) 01:03:52

たまにはFFDQスレらしいフリをしてみます。

つ【あぶない水着】

658 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/08/07(日) 03:06:43


>>639 「豆の柔らかさを見切った!」

え……。
私が聞いたのは「親指と人差し指で挟む」だったけれど……人差し指じゃなくて小指で、
という所もあるのね。
小指だと、随分と出来上がりの固さが違ってくるのじゃないかしら?

でも、どちらが正しくてどちらが間違っているという訳ではないと思うわ。
多分、使っている豆が別物だからじゃないかしら。
私の食べていた豆は固くて、あなたの食べている豆はそれよりも幾分柔らかいという
だけの事ね。きっと。
世界には様々な豆があるのと同じように、様々な調理法があるわ。
私の知らない豆だって沢山あるでしょうし、豆の固さを確かめる術も沢山ある……。
そういう事なのよね。

けれど、あなたは少し私を買いかぶり過ぎよ。
あなたの突っ込みはまるで予想出来ないものだった……。
そのようなところまで、私には見切る事は出来ないわ。
私はそこまで……兄さんのように……力がある訳じゃないもの。

それと。
一つだけ、はっきりしておきたい事があるのだけれど。
私はミルたんなんて名前じゃないわよッ。
私は決してミルたんなんて名前じゃないわよッ!
私はッ! 決してッ! ミルたんなんて名前じゃないわよッ!!
分かったかしらッ!?


私だって……こう見えても、いろんな料理を教わったわ。
ごく普通のごく平均的な味の家庭料理、他の家庭では真似出来ないような美味しい
パンの焼き方、我が家だけの秘密の調味料の作り方、香草をふんだんに使ったその
地域だけの特色ある肉料理、イヴァリース一般家庭伝統の焼き菓子、聖誕祭だけの
特別な料理……。
本当に色々教えてもらったわ。本当にね。
あはは、義勇軍時代からずっとその腕を振るう機会には恵まれなかったけれどね。
……言い訳じゃないわよ? 本当よッ?

でも、その殆どがろくに作られる事もなく、埋もれていくのよ。
いいえ、私が戦争に参加して、きちんとした料理をする機会がなかったからじゃないわ。
材料がないのよ。
どんなに手の込んだ料理を作ろうとしても、その材料が全くないのよ。
平民の手元にあるのは豆だけッ。
親から子へ伝えていく筈の伝統的な料理も、貴族の搾取によって全て無に帰すのよッ!

そして残されたのが……豆スープだけ、豆スープの作り方だけ、豆の柔らかさを
確かめる術だけなんて……悲しすぎると思わないッ!?

……あまりにも、悲しすぎるわ……あまりにもッ……!







》====L!=====================L!====《
||      SUPER BEANS ME!     ||      "I'm lovein'it"
||                        ||
||                         ||     ./´ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、   ノl
||    「スーパービーンズ・ミー」      ||   . ,.-'-、__    ___  ヽ―′|
||                         ||  ┝━ノ:::ヽ /´   ヽ     ノ!
||                         ||  ._,.ゝ''´::::::::::\━━━|   ゙ |
》========================== |ヽ、  _,._'´:::::::::::``:::::::::::::\__ノ  " _ノ
                         |  \ `\ ̄ ̄ ̄`ー、__::::::ヽ、    |
                        トゝ、  ヽ /`゙`Y´ ̄ ̄ ̄`ヾ、´   ノ
                        ├   /゙i   |┌―-    \―''
                        ゝ、 ,''  ゙、      \_,,.     ヽ
                  ___  \!      i´\  ,、\__,.     }
                      '┐_\ ,|  _  ┌‐、 ヽー`il__ヽ `ー―'" ヽ  ノ!
                       |:::::::::li'"´   ヾー'\}::::::|!:::::|       l / ,!
                       `i:::::::|_     ヽ::::::ヽ::::::::::/        ノ´ /イ
                   |::::::;;;;;;;;)    \::::::::::::/    ,,     " ノ
                       __l::::::! ゝ、___,.ィ   }:::::::/    ,,ノ___,ノ―''′
                       `┴'′     `ーノーイ―‐''"´
                                   'ー‐‐'′


1日3食数月間豆スープドを食べ続けたら人間の体はどうなるかを検証した、
異色の食生活ドキュメンタリー。
平民自らが身体を張って過酷な人体実験に挑む。

豆スープしか食べられない平民生活を通して、歪な身分社会に警鐘を鳴らす。
イヴァリース全土を震撼させた、衝撃の一作。


*良い子の平民のみんなは真似しないでください。
*王侯貴族のみんなは真似してみましょう。

*豆スープだけで暮らしてどうなるかの結果は、このスレに居る女剣士を見て
  ご判断下さい。





    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)< 「やると思った」という野暮な突っ込みは心の中だけでお願いするクポ
   W     ) \ _____________________________
    d | |
    (__)_)

659 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/08/08(月) 01:59:38

http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1039181508/659.gif (1KB)

>>640 本日のロウ:ポイ捨て禁止。

……な……何を言っているのよ。
わ……私が、捨てられるって、な、何の事をッ……!
い、一体何を言いたいのよ!?

…………た、確かに。
私の最期は旅団から捨てられたに等しいもの……だったかもしれないわ。
考えようによっては、兄さんは大多数の旅団員の安全を確保する為、一部の団員と実妹の
命を見限ったかのようにも見えるからね。
必要最低限の団員は助かるように巧妙に誘導し、そして戦力として必要のない団員と
実妹をバッサリと切った……。
囮の別動隊……私の部隊を迂回するよう指示するように見せかけて、その実貴族の
討伐隊の潜むルートに向かわせ、本隊の安全は確保して……。

そう穿った―――もしかしたら真実の―――見方をする事も出来なくはないわ。
い、いえ……、そ……それが、し……真実な訳はあり得ないけれどッ。
に、兄さんがそんな事をす、する、筈ない……。
こ、これが真実な訳はない……わ……。真実な訳がッ……!

と、ともかくッ。
そういう意味ならば……私は男に捨てられた、と十分に言えるかもしれないわね。
私は国を支配している者たちに反旗を翻した組織の一員だったもの。
不必要になれば……容赦なく切り捨てられる事くらい分かってたわ。
その組織をどんなに大事に思っていても、愛しく思っていても、己が無能でない事を
示す事が出来なければ、ボロ布のように捨てられるのは分かっていたわ……。

例え血を分けた肉親であっても。
世界で唯一人、真に信頼出来る対象だった兄であっても。
己が幹部の一人であっても。
リーダーの補佐をしている身であっても。
過酷な戦いをしている組織ならば、不要な人間を切り捨てるのを厭わない筈……。


私は……捨てられた……?

私は……本当は見限られた……?

私は……旅団に……。

私は……兄さんに……。

私は……。


私はッ……!




……男……?
男が何なのよ……。
男に捨てられて、生娘みたいにいつまでもめそめそしている私を想像したい訳?
ボロボロになるまで弄ばれて捨てられて、それに初めて気づいて毎日を泣いて過ごす
私を見たい訳?

好きにすればいいでしょうッ、好きにすればッ!
またミルたんと呼んでるしッ……!
私はミルたんなどという名前ではないッ!



……捨てないで……。
置いていかないで……。

……お願い……。
もう捨てられるのは……嫌……。

……お願いだから……。

660 名前:名無し客:2005/08/08(月) 18:10:23

そのミルたん!俺が貰ったぁああ!!!

661 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/08/09(火) 03:24:09


>>644 この道我が道

な……何故それが分かったのッ!?


 まだ若かりし(失礼ねッ、今でも十分若ry)義勇軍時代
 ↓
 兄にミスリル製の防具をねだる
 ↓
 却下される
 ↓
 ぐれる
 ↓
 革命の世界へ
 ↓
 数年後
 ↓
 本隊の兄から一揃えのミスリル製防具が届く
 ↓
 仲間から兄が副団長を粛清したと連絡が入る
 ↓
 副団長の遺言から兄の真意を知る
 ↓
 「妹はミスリルアレルギーだからあまり触れさせたくない、だとよ。ちッ」
 ↓
 泣く
 ↓
 ミスリル製防具を装備する
 ↓
 (゚д゚)ウマー
 ↓
 (゚д゚)カユー
 ↓
 (゚д゚)・・・ウマ・・・カユ・・・
 ↓
 かぶれる
 ↓
 ミスリル製防具を外す
 ↓
 腹いせに貴族へアーマーブレイク


―――って、そんな訳ないでしょうッ!
ミスリルアレルギーなんてものもある訳ないでしょうッ!
大体、丸裸って何よッ、丸裸って!
まるでこちらがいつも腰巻き一枚で戦っているようじゃないのッ!
毎日が死と隣り合わせの戦場で、そんな防御性を無視した破廉恥な格好で出歩く筈が
な―――――


       ,=ー-、
     λ /ミ; i
     l liーr‐',). |
     |.ヽ‐ .リ /ハ
     〃ノー/イ「>、
    .|.「―-=ニ´i.  ヽ
     ! |   ;::/ヽ  i
     У  八  〉 |
    人,_'_,ノ入. |  .!
  .〃∨== .ノヾ;| |. .l
  /∧ | ̄ ̄!^>-、Y==':}
 ト.バ. |.   |. iゝイ/ヽ=イ
  八ハ.!从从!,∧, ト、r、ノ
 ,ド三.ト=-」.ド‐┴ヾ;|
  `Τ゙L..__|ニ三三|
   rL....._}   |  |
    ! ー┌|  「`ー-'┐
   ト  ! |  | 、_ = |
   .ハ、/,イ  〉  ̄.!
 rく._ヽ、Y_|  _L...、_.i
 ヾ=-‐''´   l,r―:、|
          ヽiニメ


            ,. --、
           r'´ 、  ヽ
            |\_,. \ |
            ゙i Tヽ.jノ !
          \-,,j,イ /
          _,,,..ノ:::::::ゞ:L,_
          l. ノ:::::::::::l,   ゙、
  _,,..、、-、,.    Y:::::::::::::::::ヽi,.  l,
  「゙ヽ  |ヽ、_  ト‐ '''''''7| l  l
  .l, l,   /.|`ト、j    l, l,  l,. ヽ,
  ゙:、 |  ,ヘ/ // ,.   '、゙、 ヽ,  ヽ
   ヾ!.  |`''゙ッ|     ,、ゞ'、 ヽ  ヽ,、
    |  | ヽ ヽ,___,、イ ,、イヾゝ ト‐'' '、
    |  /   |ヽ、,_,ィ'゙,イ゙l,エ''‐ゝ `l   ゙ゝ
    レヘ,  |ノ (,..L,( .>-ヘ-'   .l, _  _,}
      ハ   |  / / `:::::/\     ゙i, ト、ヽ,
      l,   ヽ''^ソ::::::::/   .`>‐''´ |  |`l,
         \ 〈,./:::::::::i        /!  l ゙、
         ヽ-!/::::::::::::ゞ'"   / ./,イ  .| .'、
           |/::::::/::::::l,`゙"゙゙"´ ̄  .| .! lヽ. ゝ
           l::::::::i:::::::::::::|       | .|. 「゙'、!
            !::::::::!:::::::::::::|       `゙´レ'゙
          .|:::::::;':::::::::::::|
          .l:::::::::::::::::::::::l,
            ノ:::::::::::::__;;;;、ヘ,
          `ト--i'´/ l゙_,,.人
            j  l:'´  .,´‐'"´
          .l __.ヽ''''''´
          .V、,__゙).}
            `""´


――――――くもない事もあるかもしれないけれど、い、いえ、そ、それは例外中の
例外で――――――


                 _ _
               ,.r‐ '⌒ヾ   `ヽ、
               /          '⌒ヽ、
           /          ォ- 、.、.,.、.ヽ
             |      i , , liリi,リ  ヽil l lリ
             l i  :i:l _幺,_从ンr'⌒ リノシ
             | l   ',', ムイ∠_   ィjヾ/-‐― 、
             l .',    ヾYヘリ_`  ゝ' iヘ'´  /
      ,イ ̄ヽ. / :i   i |l:i   、__'. ノi |   /
    / l(⌒ ソ ン   /ノ从i  、__ .イリ/  /
     ト ヽニン'./  冫/彡'ノ  l彡'ソノ  /
    ヾ、__,/´     /ムー<,-- 、`'< i,イ_‐.、
      /    / /     \  、 ヽ、ー'.ノ!
       ! i /  ∠、/       l`ヽ、iノ , i彡ツ
       いi  i´ 、./   / 、 j  ' ノ,__ノ_ン
      ヾゝ、 'ー'/   人  メ-一',.ヘ, リ
         `ーi   ノ`'ー‐く   /  Y
          ゝ、_   / \ ヽ  ::. |
              ̄7′  ヽ ヘ ;/l
               i     、 ヘ ∨/|
               |     \l / l
              ',      ソ /
               ',      V
               '.,        l
                ト、:::.    i
                 l::.ヽ::::     l
               ノ.:::::.)ノ    !
                 /.:::/    :  j
               ././    ..::::;ノ
                 ム′  ...::;:: '´
             /    ,. '
           /   , ィ'7
         _ /   / /
       /⌒^   ,イ  /
       ',    ./ j   i
       ノ  .::/  〈、  l
        マ .:::/  /   `ヽ、
       ゝ_ノ   ゝ,___,...,,_,.二ヽ


…………。

と、とりあえずッ。
私はそんな理由でナイトを志したのじゃないは確かよ。
……崇高な思想があって志した訳でもないけれど、ね。
私がナイトを目指したのは貴族に反旗を翻す随分前の事なのだし、そのときは貴族に
ある程度反感を持っていたとは言え、相手の武器防具を破壊しようとするまで憎んでは
いなかった……と思うわ。

義勇軍に入った当時は、変な高揚感ばかりがあったわね。
半分浮かれていたのじゃないかしら。
祖国を救う為に立ち上がる……その言葉の響きにね。


私のブレイブストーリーが作られたら、どのようになるのかしらね。
何も、真の英雄だけにブレイブストーリーが作られるものじゃないと思うわ。
国の為に、己の為に生きて、戦って、国を作り暮らしを作り規律を作り……そして
死んでいく全ての人にブレイブストーリーはあるものだと思う。

汚泥の中で汚泥を食して汚泥を啜って這いずり回っているような日々だったけれど、
私の生きざまがブレイブストーリーになれば、歴史学者も少しは美化してくれるかしら。
吟遊詩人は高らかに朗々と歌い上げてくれるかしら。

イヴァリースに暮らす人々は、私の事を……覚えていてくれるかしら。

662 名前:名無し客:2005/08/15(月) 21:35:31

ノックしてもしもぉ〜〜し!ミルたんは不在ですかァ?

663 名前:名無し客:2005/08/15(月) 21:56:46

>>662
チッチッチ、こうですよ。

 │
 │
 │
 │
 │
 J
 ゜

664 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/08/16(火) 02:33:03


>>622>>623


___________
     │
     │
     │
     │
     │
     J
     ゜





___________
     │
     │
     │
     │
   .'⌒│'
  从yノ │、.    ぱく
  ,'ノノ゚−゚§
 ,' / _゚パ_ \
 ノ /  ∞ \ゝ
 ´^~ U U^ ~





___________
     │
     │
   .'⌒│'
  从yノ │、.
  ,'ノノ゚−゚§
 ,' / _゚パ_ \
 ノ /  ∞ \ゝ
 ´^~ U U^ ~






___________
  从yノ │、.
  ,'ノノ゚−゚§
 ,' / _゚パ_ \
 ノ /  ∞ \ゝ
 ´^~ U U^ ~






___________
 ,' / _゚パ_ \
 ノ /  ∞ \ゝ
 ´^~ U U^ ~






___________
 ´^~ U U^ ~






___________






              _,,,_
            /.   \
          /        ',
          ',       /
            \,,_,,/
              `ヽ,
            (⌒-―- v'⌒)
           /        `i
         /           i    「ミルウーダ、ゲットクポ!」
         ,'´ ̄`ヽ―         i
          ゝ,__,ノ            i
         !              /
            \o         /
           ,>−-   <´/\
        ●と´/     / i゙iヽノ i. \
          /      /  i .i '⌒'⌒ ゙
           |      ',__,,/ i
            >、       丿
         /  `r‐y.´ `'.y´
          ゝ、_,,丿 !     |
              ゝ、__,丿




―――誰がミルたんよッ!?
誰が釣り針に豆で引っかかるのよッ!?
わ、私を馬鹿にして楽しいのッ!?

……レスが遅くなっている事は詫びるわ。
明日以降、少しずつ返していくつもりよ。
本当にごめんなさい。

665 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/08/21(日) 04:57:58


……明日以降と言ったのに、随分と遅くなってしまって本当にごめんなさい。
今後はなるべく、もう少し早く返信するよう……努力はしてみるわ。



>>648 「生きろ。」

そう……。

……そう言ってもらえるならば、私の歩んできた道は……少なくとも無駄では
なかったと言う事ね……。

…………。

兄さんの背を追って剣を取った事も。
義勇軍に志願した事も。
血と汗に塗れて戦場を駆けた事も。
貴族へ反旗を翻そうと決心した事も。
革命活動の日々も。

私の人生は……革命家としての人生は……闇雲に足掻き続けた人生は……
無駄ではなかった……。
そう言ってくれると、その……何と言うか……少し……嬉しくもあるわね……。


あの台地で戦って死ぬのは、もちろん本望ではなかったわ。
討ち死になんて嫌だった。
生きたかった。
生きて、本隊と合流したかった。

……でも、あのときは仕方なかった。
あのラムザの部隊と正面から対峙する以外に選択肢はなかったわ。
例え勝機が殆どなくても、対峙するほかはなかったのよ。
全てはもう、手遅れだったのよ。
あの台地では。


レナリア台地での戦いは、降伏という手もあったと思うでしょう?
貴族からなる討伐隊に降伏して、その場を生き延びて再起する術もあったと
思うでしょう?

でも、それは違う。

ラムザの……貴族の甘言に乗って降伏したとしても、その場限りでしかないわ。
貴族に逆らった平民を、彼らがそのまま生かしておく筈がない。
手ひどい尋問に掛けられ、手持ちの情報を残さず吐かせられるか。
残虐な拷問に掛けられ、身も心も破壊させられるか。
見せしめに絞首台、断頭台に送られて、大勢の平民の前で処刑させられるか。
そのどれか、いいえ、それら全てを反逆者に施す。
そして、圧倒的な権力を誇示する。

それが、王侯貴族よ。

……それらを全て、覚悟していての革命活動ではあったけれど。
それに、貴族が約束を守る筈がないわ。
貴族が約束を違えなかった事が、今までないのだから。
貴族が平民との約束を守った例がないのだから。
だから……ラムザの言う事が信じられる訳がないッ!



貴族の討伐隊の手の及ばない地方……どこかの片田舎で潜伏して、機を伺って。
そして隙をついて一気に革命への攻勢をかける。
実現出来なかった訳じゃない。
私が……旅団のリーダーである兄さんの補佐をしていた私がもっと早く、そう言い出せば
それは実現出来たかもしれない。
私が、言い出すのが早ければ。
私が、旅団の分裂を防げたら……!


歯車が壊れていくとき、前兆が必ずあるわ。
でも、人はそれを見逃す。
ゆっくりと時間を掛けて軋み、壊れて、噛み合わなくなっていくのに、私たちからすると
それはある日突然壊れて動かなくなったように見えるわ。

旅団の崩壊も同じ。

前兆はあり過ぎる程あった。
犯罪者の流入も止められなかった。
兄さんの甘い対策も、なかなか思うように進まない活動もッ……!
ずっと前から分かっていたのに。
分かっていたのにッ!

歯車が壊れるところまで行って、やっと……何もかもが見えてきた。
遅すぎた。
遅すぎたのよ。
全てがもう、遅すぎたのよ、レナリア台地に立った時点では。

……仕方なかったのよ。
あのときは、もう……仕方なかったのよ。
討ち死にする以外……。

666 名前:◆MUKuroTvQE :2005/08/21(日) 04:58:23


>>649 <誕生日に関する風の噂>


旅団員A「おい、聞いたか?」
旅団員B「何を?」
旅団員A「オリナス王子は人間じゃないって話だ」
旅団員C「はァ? 何の話をしているんだ?」
旅団員D「おいおい、いくら王侯貴族が憎くてもそんな与田話を……」
旅団員A「よく聞け。何でも……王子は人外の存在で、成長しないって話だ」
旅団員B「また無茶苦茶な事を」
旅団員C「革命活動に疲れたか?」
旅団員A「以下が、その検証絵だ。どういう風に作成されたかは聞くなよ」



オリナス王子 0歳

      | ̄ ̄ ̄ 丶
      丶__-  \
    /     ヽ 丶ヽ
    |ヽ  _  ( ヾ  |
    _ヽ  _ \ |ゝヽ  |
  /   |ノ ヽ  | ヽ_ _
:  |     -   | _ /
_  一       ゝヽ
   丶_ _   __ /
_/  |     ̄  |
│  |_      ヽ
__-─  ヽ・ヽ・ヽ・ソ -




オリナス王子 1歳

      | ̄ ̄ ̄ 丶
      丶__-  \
    /     ヽ 丶ヽ
    |ヽ  _  ( ヾ  |
    _ヽ  _ \ |ゝヽ  |
  /   |ノ ヽ  | ヽ_ _
:  |     -   | _ /
_  一       ゝヽ
   丶_ _   __ /
_/  |     ̄  |
│  |_      ヽ
__-─  ヽ・ヽ・ヽ・ソ -




オリナス王子 3歳

      | ̄ ̄ ̄ 丶
      丶__-  \
    /     ヽ 丶ヽ
    |ヽ  _  ( ヾ  |
    _ヽ  _ \ |ゝヽ  |
  /   |ノ ヽ  | ヽ_ _
:  |     -   | _ /
_  一       ゝヽ
   丶_ _   __ /
_/  |     ̄  |
│  |_      ヽ
__-─  ヽ・ヽ・ヽ・ソ -




オリナス王子 5歳

      | ̄ ̄ ̄ 丶
      丶__-  \
    /     ヽ 丶ヽ
    |ヽ  _  ( ヾ  |
    _ヽ  _ \ |ゝヽ  |
  /   |ノ ヽ  | ヽ_ _
:  |     -   | _ /
_  一       ゝヽ
   丶_ _   __ /
_/  |     ̄  |
│  |_      ヽ
__-─  ヽ・ヽ・ヽ・ソ -





ΩΩΩナ、ナンダッテーッ?


旅団員B「―――ま、待て。よく見てみろ!」
旅団員C「よく見なくても成長してない、人間以外のものだという事が分かるだろうが!」
旅団員D「いや……違うッ! これは縮小比率がおかしいんだ!」
旅団員A「ど、どういう事だッ!?」




オリナス王子 0歳

      | ̄ ̄ ̄ 丶
      丶__-  \
    /     ヽ 丶ヽ
    |ヽ  _  ( ヾ  |
    _ヽ  _ \ |ゝヽ  |
  /   |ノ ヽ  | ヽ_ _
:  |     -   | _ /
_  一       ゝヽ
   丶_ _   __ /
_/  |     ̄  |
│  |_      ヽ
__-─  ヽ・ヽ・ヽ・ソ -




オリナス王子 1歳

      | ̄ ̄ ̄ 丶
      丶__-  \
    /     ヽ 丶ヽ
    |ヽ  _  ( ヾ  |
    _ヽ  _ \ |ゝヽ  |
  /   |ノ ヽ  | ヽ_ _
:  |     -   | _ /
_  一       ゝヽ
   丶_ _   __ /
_/  |     ̄  |
│  |_      ヽ
__-─  ヽ・ヽ・ヽ・ソ -




オリナス王子 3歳

      | ̄ ̄ ̄ 丶
      丶__-  \
    /     ヽ 丶ヽ
    |ヽ  _  ( ヾ  |
    _ヽ  _ \ |ゝヽ  |
  /   |ノ ヽ  | ヽ_ _
:  |     -   | _ /
_  一       ゝヽ
   丶_ _   __ /
_/  |     ̄  |
│  |_      ヽ
__-─  ヽ・ヽ・ヽ・ソ -




オリナス王子 5歳

      | ̄ ̄ ̄ 丶
      丶__-  \
    /     ヽ 丶ヽ
    |ヽ  _  ( ヾ  |
    _ヽ  _ \ |ゝヽ  |
  /   |ノ ヽ  | ヽ_ _
:  |     -   | _ /
_  一       ゝヽ
   丶_ _   __ /
_/  |     ̄  |
│  |_      ヽ
__-─  ヽ・ヽ・ヽ・ソ -




ΩΩΩナ、ナナナ、ナンダッテーッ!



旅団員A「―――せ……成長しているッ……!」
旅団員D「いや、成長というか」
旅団員B「成長しない、というのは嘘だッ!」
旅団員C「で、でも、別の意味で成長しているッ!」
旅団員D「だから、成長というより」
旅団員A「巨大化だッ!」
旅団員D「王子はベヒモスかドラゴンかって」
旅団員B「はやり王子は人外だったんだ!」
旅団員C「王家はそれをひた隠しにッ……!」
旅団員A「そうだッ! これからこの情報を反政府派のロビィストに渡しt


















(へんじがない、しゅくせいされたようだ)



667 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/08/21(日) 04:59:28


>>649 たのしい きぞくの たんじょうび。


ttp://www.hatake.co.jp/~egu/cgi-bin/flower.cgi?month=7&day=23

----------------------------------------------------------------------

  07月23日の誕生花は『ばら』で,花言葉は『温かい心』です.

  ★★★花占い★★★

  砂漠と呼ばれる大都会の生活。毎日戦争のように緊張した日々の連続。
  あなたの温かい心は、周囲の人々をどれほど救っていることでしょう。
  その上に、合理的な面が発揮されたら、言うこと無し。博愛主義者のあなた。
  誰にも好かれますが、結婚相手は慎重に選びましょう。

----------------------------------------------------------------------


これだから安易な占いって、信じられないわね。


それで。

ああ、それは良かったわね。
おいくつになったのか知らないし、知る術もないし、知ろうとも思わないけれど、
おめでとう。神殿騎士団長殿。
本当に、おめでとう。
遅くなったけれど、心よりお祝い申し上げるわ。

兄さんや、その他の神殿騎士から祝ってもらっても、嬉しい歳じゃないのは確かで
しょうけれど。
仲の悪いという娘さんからは祝いの言葉の一つでももらったのかしらね?
息子さんは一つ歳を取った尊敬する父親の姿を、どう見たのかしらね?
奥さんは……ああ、もう居なかったかしら。

―――正直言って、神殿騎士団長や貴族の娘の誕生日の様子なんて想像出来ないわね。
きっと大勢の人に囲まれて、沢山の贈り物をもらって、賑やかで華やかな宴をして、
そして食べきれない程の料理が出る。
そんな誕生日なのでしょうね。
……神殿騎士団長殿は教会に所属していらっしゃるのだから、質素な誕生日なのかも
しれないけれど。


それで、何よ。


何が言いたい訳?

あなたは、一体私に何を言いたい訳?

アルマ・ベオルブの誕生日を提示して私に何が聞きたい訳?
何故私にベオルブ家の者の誕生日を知らせようとする訳?
何が言いたいのよ? 何がしたいのッ?

私への当てつけ?
もう誕生日なんてただの記念日以下に成り下がった私への当てつけ!?
貴族の娘の誕生日を見せつけて、一言でも祝いの言葉を言えとでも!?
平民は貴族の娘の誕生日をも崇めろとでも言うの!?




……私の骸は土の下に埋まっている。

……人や物は齢を重ねていく。


外界から隔離された場所。

外の時間とは無関係に私の肉体は腐敗する。

台地を緑が覆おうが、花が咲き乱れようが、虫が飛び交おうが、木の葉が舞い落ち
ようが、雪が降り積もろうが。
季節が一巡りしようが。

土の中は関係ない。
冷たい、さながら柩のように狭くて冷たい土の中は、関係ない……。
けれども。


私の肉体を蟲が喰えば、人は一つ歳を取る。


私の肉体が腐れば、人はまた一つ歳を取る。


私の肉体が完全に骨となれば、人は更に一つ歳を取る。


……ああ、そうか。

私の時間も……誕生日も……外の時間と同じように……進んでいるのか……。

668 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/08/23(火) 02:30:54


>>652 ?ボコ?

あら……何だかチョコボ臭いと思ったら。
兄さんの部隊に居たボコじゃないの。
兄さんがそのまま連れて行っているとは思えないから、今は野生に戻ったか、
旅団の誰かに引き取られているのかしら?
ああ、もちろん……誰かの腹の中に収まって―――はいないようね。

妙にいきり立っているように見えるのは何故かしら。
何か言いたい事があるの? ボコ?
……魔獣語を学んでおけば良かったわね……。


私だって別に、チョコボやボコを無理に食用に回そうとは思わないわよ。
特にボコは結構な時間を共に戦ってきたのだから……それなりに愛着も湧くわよ。
チョコケアルに助けられた事も少なくないしね。
人間より魔獣の方が従順だったし……ね。

部隊で使っているチョコボを食用とするには、それなりの理由があるのよ。
無闇やたらに捕獲した動物や魔獣を食用に回す訳ではないわ。
そう、例えば―――


より良いチョコボが手に入れば以前のチョコボは食用となる。
白魔法でも完治が困難な怪我を負ったチョコボは食用となる。
卵を生めなくなったチョコボは食用となる。
気性の激しすぎるチョコボは食用となる。
気立ての優しすぎるチョコボは食用となる。
あまりに人に懐かないチョコボは食用となる。
戦場での恐怖心を克服出来ないチョコボは食用となる。
飼われていたのに人を襲うようになったチョコボは食用となる。
老いて前線に出せなくなったチョコボは食用となる。
余分に生まれてきたチョコボは食用となる。
極度な食料不足になればチョコボは食用となる。


―――別に、人間じゃないから、チョコボだから、という訳じゃない。
どんな人間であっても、どんな動物であっても、使えなくなったと判断されたらバッサリと
切られるのが世の常よ。

例え、歴戦の兵でも。
例え、英雄と呼ばれた者でも。
例え、組織の頂点に君臨する人間でも。
例え……組織の頂点に君臨する人間の実妹でも。

使えなくなれば、その時点で切り捨てられる。
それが組織の掟。
組織と、組織に属する多くの者が生き延びる為の掟よ。


……だから、分かってちょうだい、ボコ。
旅団員があなたを食用とする事があっても……。

ただ、お腹が空いたから食べる。
それだけじゃないの。

本当よ。
…………本当よ。







  ●
/`ー'ヽ
  `O´) よく聞くクポ。
    ノつ
_)_)


 ψ
(゚е゚) ν  クエ?
(  つノ
  从


  ●
/`ー'ヽ
  `O´) 人間より目立つようになったチョコボは食用となる。クポ。
    ノ
_)_)


 ψ
(゚е゚) ν  クエーッ!?
(  つノ
  从


  ●
/`ー'ヽ
  `O´) 不思議のダンジョンに潜るようなチョコボは食用となる。クポ。
    ノ
_)_)


 ψ
(゚е゚) ν  クエエーッ!?
(  つノ   (あんたが潜らせてんだろうが!)
  从


  ●
/`ー'ヽ
  `O´) レース場で駆けるようなチョコボは食用となる。クポ。
    ノ
_)_)


 ψ
(゚е゚) ν  クエエエエーッ!!?
(  つノ   (あんたも走ってんだろうが!!)
  从


  ●
/`ー'ヽ
  `O´) ボードゲームでマネーゲームに走るようなチョコボは食用となる。クポ。
    ノ
_)_)


 ψ
(゚е゚) ν  ク、クエエエエエーッ!!!?
(  つノ   (あんたも参加してんだろうがッ!!!)
  从

669 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/08/26(金) 03:34:02


>>653 連想ゲーム

まず最初に言っておくわ。

いいかしら。
耳の中を綺麗に掃除してから、よく聞いてもらえるかしら。

―――私はミルたんなどという名前じゃないッ!

ミルたんじゃないと何度言えば分かってくれるの!?
も、もうッ、好きに呼んでいいという期間も終わりよッ! 終わりッ! 終了ッ!
私はミルウーダという親からきちんと名付けてもらった名前があるのッ。
あなただってそうでしょうッ?
親だか親戚だか恩のある人だか分からないけれど、あなただって人から付けてもらった、
人からいただいた名前があるでしょうッ!?
それに、自分の意に反する仇名を付けられたら激昂する事だってあるでしょうッ!?

……もし今、騎士団や旅団の仲間にミルたんなんて名前で呼ばれていると知られたら
皆に嘲笑されるわ……。
皆静かに土の下で眠っているのが救いね……。
いえ、もちろん生きていて欲しいけれど……。


ところで、ルルって……誰の事?
誰なのよ、ルルって?
ねえ、誰よ、ルルって言うのは!?

……女性の名前?
女の人の名前なのね?

いや、別に、その、ルルという名前の人が気になる訳じゃないわよ。
その、別に、羨ましいとか、そういう訳じゃないから。
そう、すぐに名前を思い浮かばれる人が……羨ましいとか、そういう事じゃないわ。
別に。
だから、そのね、そうやって謝る必要なんてないのよ。
その、まあ……気になる人の名前が最優先に浮かぶものだしね。


……本当に、誰なのかしら、ルルって。
似たような名前なら、聞き覚えがない訳じゃないけれど。
ゾディアックブレイブにも等しき「伝説」の存在。
世界を救った「勇者」。

クリスタルに導かれし、過去の英雄の姿と能力を自在に操る者―――クルル。
召喚士を導く役目を負い、妖艶にして聡明なる黒魔導士―――ルールー。

どちらも……お伽話上の存在だろうけれど。
ゾディアックブレイブと同じようにね。
この二人のどちらかが、「ルルたん」なのかしら?
すぐさま名前が思い浮かぶという……。
私よりも先に名前が思い浮かぶって……一体どんな……。

で、でも、そうじゃない場合を考えてみるわ。
このイヴァリースに住まう者の名前だったら。
ルル……ルとル……ルが二つある名……。
それは…………


ウーダ・フォ
マ・ベオ
メリアドー・ティンジェ

バック・ベオ
イズード・ティンジェ
シドファス・オランドゥ
ガス・サダファス
モウ・スナーダ
ク・フェンゾ
ヴォフ・ティンジェ


……意外とルが姓名両方に付く名前って多いのね。
く、あ、あのアルガスも私と同じとはッ……!

―――あら? これは……

>ヴォフ・ティンジェ


       |
   \  __  /
   _ (m) _
      |ミ|
   /  .`´  \
     ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    (´∀`∩<  正解を閃いたッ!
    (つ  丿 \_________
    ⊂_ ノ
      (_)
    



       __
   / ̄ ̄ ミ   ̄ ヽ
  | / /彡ヽ ヽ) ヽ \
  //   /ノノ  ) ノ  、
 ((│─  -─  | / / |   「ルルたん」とは、神殿騎士団長の
 (( | (・) (・)  |  丿 丿
 || │       )  ) /(   ヴォフ・ティンジェ殿
 // |   _    |  ( ( (
//| ノ\ ヽ  ヽ /  ノ / ノ   だったのよ!
ノノ 丿 \  ̄  |  |  ノ ヽ
/ノノノ  | ̄ ̄ ノノ/ノ ノヽ \
( ノ丿/   / ノ/ ノ








    ,. - 、 クルルルル!
    (::t")              ピロリロリン♪
    フ=コ...::::::......        _/|_
 ..:::''(´\`ヽ_'':::::'';::.....:::'    ソ/'     _/|
 ''::..::::.)>.,_ンヾミ "''::.,:'      ´  _/|_  ソ/'
   人_L_"`"ミ '::......     _/|_ ソ/'  ´
   (_ `__`;;三r-i'''''      ソ/'  ´ _/|_
  ,ノ´_,:. -―--ノit       ´    ソ/'
   ̄                   ´



    ,. - 、
    (::t")
    フ=コ...::::::......
 ..:::''(´\`ヽ_'':::::'';::.....:::'
 ''::..::::.)>.,_ンヾミ "''::.,:'
   人_L_"`"ミ '::......
   (_ `__`;;三r-i'''''          _,.n-n  ??
  ,ノ´_,:. -―--ノit          /フi.i'ー')
   ̄                 "^"^ ̄^




    ,. - 、
    (::t")
    フ=コ...::::::......
 ..:::''(´\`ヽ_'':::::'';::.....:::'
 ''::..::::.)>.,_ンヾミ "''::.,:'
   人_L_"`"ミ '::......
   (_ `__`;;三r-i'''''        Σ _,.n-n  えッ!? ト、トードッ!?
  ,ノ´_,:. -―--ノit          /フi.i'ー')
   ̄                 "^"^ ̄^


670 名前:◆MUKuroTvQE :2005/08/27(土) 05:12:52


>>657

(あぶない水着を着てみました)






       l /l    / /              ヽ  _,.. - ''´    ヽ
        ! l .|  /l /   ,          r''"´   、r  \
        l l | / !/   //./ .i  ,       ヽ, ヾ ヽ ヽ,. \
  ,.. 、,        l.i. /  /l./、.l.| j 、ヽ     ト、 ヽ \ ヾ, \
     ',       l.l ,|. i |`lヾ, l/ !/.;'二「    ,| ヾ'、\ ', ヾ
    、. ヽ       l/ | l .|.`''     !_:j_ 〉  ,. /'
   l l,  ヽ       l |゙、.,ヽ `_      //,イ/
  ハ ヽ  \        ゙' l トゞ 、``_, // / リ
 /    ヽ  \       リ__j´l(コ.jフ/:|´             ,、
       ヽ   ヽ/ ̄`"'''´-―_二ニ:::::l、...._,.....、,_      ,、 '´
  /   / ハ,. /:::::::j:/;r‐'''''"ヽ、`ヽ、;:l::。:l::;::::::::::`ヽ _ ,/ /ヾ
   /  / ,、‐''´:::::::::/ /       `゙):::ヽ;|:j::::: .::::::::゙「  /ヾ
 l l l. l./::::: .::::::::::;':. /        /::::::::::..::::::: .::::::::::::l l l  ヽ
 l l ! l,':::::::. ::::::::::!::: |       ./:::....::::::::i::::: ..:::::::::::::::::l, ! l、 \
  / ;' l::::::::::::.::::::::;l:::::.ト、..ノ    /:::::::::::::::/:::::::::: .:::::::::::::ヽl  l ヽ
 / ;  lヽ、:::::::::::::;;l::::: |::.    `ト、__;::-':::/::::::::::::::::::::: ..:::::::::〉  | ヽ
   l   |  `ト-、;::|:::: |::     ,'::::::: .:::::::l;:. ::.........::::::::::::::::::::ノ l l,
  j   l  ト-、;_l::__レ''ニ,ヽ_|:::: .:::::::::,へ::::::::::;r=┬―'´\ l  l,
  /   |  l´:::::::::「 .:::::l b:::。::l 「 ̄ヾ"'''r'  ト- 、;l、-;ノ ! l   ヽ ;. l,
    / l./: :::::::L__l, ー-'.ノ_;;ノ  |   |::::: ::::./ ! l, ヽ  \
  l  l  .ノ:::: :::::::/::::::::: 「 ̄´`l ̄ ̄ ̄ヽ  )::: :::::l  |  ヽ \  \
   l /:::::: ::::::::|::::::::::::. l   l::::: :.:::::::::.ハ, l::: ::::: ! |   l l 丶
   / /:::::: .::::::;イl::::::::::::::. ',  |: : :::::::::./   '、|::::. :::::::l l   l. |  \
  / ,'::::::: ::::::/ | ヽ::::::::::::. l, j: : : ::::::.,'     ヽ::.:.::::::::| |   ゙、
 / ,':::::::: .::::/  |. ヽ;::: :::::: ト;::: . :::::./     ヽ::::::::|  !   '、
   .l:::::::::::::/  .|   ヽ: ::::::L!:::::::::::l         ゙;::::::|  |    ヽ
  r':::::::::::/   |     ヽ;::::::::::::::::::::|        ';:::|_  l,  l ヽ \
  !::::::::::::::|   /       '、:::::::::::::::::|..::        V:::゙l  ! !. l  \
  7" ゙̄ヾ  /     \ ' ;:::::::::::::|::/        l:;( | | !
  !  l.  l,__/        ヾ、_:::::::|/         ',  l,. l ! |,
  .|ヽ. |' _,、./           Y`"´.!      _,.....,,,_l、 ', ヾ ヽ
  ! ヽ,.j ヽ /'" ̄`"ヽ、     |.   l,.   ,、 '´:::::::::::::::::`ヽヽ






(聖天使アルテマが)




  ●
/`ー'ヽ   普段と変わらないクポ! というツッコミはなしクポ!!
  `O´)  食い込みクポポ♪
 つ  ノつ
_)_)



  ●
/`ー'ヽ   食い込み食い込み食い込み食い込……クポ?
  `O´)
    ノ
_)_)




  ●
/`ー'ヽ   クポポ?
  `O´)
    ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄





    ⌒ ⌒ ⌒  ウボァクポー!
   _⌒ ⌒ ⌒__
  /:::::Λ●Λ:::::::::::::::/
 /::::::(∩;´Д`)∩ :::::/
/:::::::(  モーグリ  /::::/  チャラッチャラッチャーン♪



(モーグリは次元の狭間に落ちました)

671 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/08/27(土) 05:13:26


>>657

……はッ。
何だか次元が歪んでいたようだけれど。
何があったのかしら。
まあ……何にしても白い怪生物に邪魔されないで話が出来るのはいいわね。

こう、誰も訪れもしない寂しい台地で。
コウコウと風の吹き抜ける音だけがする……。
こうやって静かなのも、別に、嫌いじゃないわ。嫌いじゃ……。

……ないわよ。


何よ……この紐―――じゃなくて衣装はッ。
余程いかがわしい酒場の踊り子だってこんな露出の高い衣装は着ないわよ。
た、多分。
少なくとも、ジョブとしての踊り子はある程度はまともな衣装を着るわ。
彼女たちだって、何も考えずに衣装や防具を選んでいるのではない。
私が剣や鎧を選ぶのと同じように、彼女たち踊り子も反物を選びリボンを選び、
香水を選ぶのよ。

あ……いえ……、私には反物や香水の善し悪しなんて分からないけれど。
……あ、ああ、分からなくて悪かったわね、分からなくてッ!
女のくせにそのような嗜好品の類が分からなくて悪かったわねッ!
私には反物の柄や光沢の善し悪し、香水の高貴な芳しさが分からないわよ、どうせッ!
こういう事は女の私よりも、王侯貴族のお坊っちゃまの方がお詳しいのでしょうねッ!


―――で、この紐、もとい衣装なのだけれど。

【あぶない水着】

こ……こんな衣装をここに置いて何を期待しているのよ!?
私がこれを手に取るとでもッ!?
これを着て人前に出るとでもッ!?
人前で身をくねらせるとでもッ!?

じょッ、冗談じゃないわッ!
誰がこんな物を着ると言うのよッ!
この期に及んでッ! 死してまでもこんな、こんな物ッ……!


……何の報償金もなく骸騎士団が解散させられたとき、私たちは途方に暮れた。
国の為、愛する祖国の為とは言いつつも、半分はまとまった報償金を手に入れる為の
戦いでもあったから。
解散後の生活はまた貧困との戦いだった。
ろくな生活が出来る筈もなく、一人、また一人、犯罪に走る仲間も少なくなかった。

本当に生活が貧したとき、私は己の身を売る事も考えた……。
そのような「仕事」で「客」を取るときに、こういう……肌も露わな衣装を着る事も
あるって……。
幸いと言うか、何と言うか、そこまで生活が苦しくなる前に、骸騎士団は骸旅団として
活動する事になったのだけれどね。


ああ、そうそう。
この紐、じゃなくて、この衣装の事だけれど。
あなたがこれを着てくれたら、考えないでもないわ。


つ【ミネルバビスチェ】



(ミルウーダはDQネタをFFネタで返したと思っている!)

672 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/08/27(土) 05:13:51


何処かの577……呪うわよ。
何が実現不可よ、何がッ!


……いえ、何がという訳じゃないのだけれど。

何が、という訳じゃ。

673 名前:名無し客:2005/08/28(日) 22:29:15

何が君の幸せで、
何をして喜ぶのです?



豆無しの方向で……

674 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/08/29(月) 02:35:01


>>660

あ……そ、その、な、何を。
貰うって、何を。
わ……私なんて貰っても。その。

ま、まあ、そんな事を本気で言われたら、兄さんなら、
「あの愚妹に貰い手が……」
などと言って、草葉の陰から涙を流して喜ぶかもしれないけれど。

……あ、兄さんは死んでなくて、死んだのは私で。
そもそも、行き遅れているのは兄さんの方で。
そりゃ世間一般から見れば私ほどの年齢だったら子供の一人や二人や三人居て
ママだのお母さんだの言われて泣きわめく子供の面倒を見て近所の平民の主婦と
お付き合いをして三軒隣のあの貞淑そうに見える奥さんの気になる噂話を井戸端会議で
耳にしたりして特に聞きたくもないどうでも良いような話をたっぷり詰め込まされ帰りの
遅い亭主を今か今かと待ち続け

―――い、いえ、そうじゃなくってッ!
何でそういう方面に思考が行ってしまうのよ!?
……はあはあ……。

いや、だから。
私なんて貰っても何の得にもならなくて、その、ね。
あ、ああ、う、嬉しいけれど、その。

私は革命に尽力して、それに生を捧げたのよッ!
……って、まるで革命が恋人の兄さんみたいじゃない!
私は革命の道を選んだ事に満足しているし、己の生き方にも……満足している
つもり……よ。
生き方にも……その末路にも……。
革命の……。


―――あ、ああ、こほん。


ごほん。


ごほんごほんッ!
私は、その、革命が恋人の兄さんとは、ち、違うからッ。

あ、ああもうッ、何を言っているのよ、私はッ!

675 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/08/29(月) 02:35:23


>>662 戸口にあらわれたもの



         コンコン
  _____     ∧∧
 ||    |   | ))   (゚Д゚,,)  ノックしてもしもぉ〜〜し!
 ||o   .|   |   ⊂|⊂ |
 ||    |   |    ⊂,,ノ.〜
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    ∪,,


    ↓


  _____         ミルたんは不在ですかァ?
 ||    |   |     ∧∧___
 ||o   .|   |     (゚Д゚,,)__ 丶〜
 ||    |   |      U U   U U
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


    ↓



  ___,,,,... -- ,,___,,,,..... -―/ク
 /":,--―"__,,..c=ニン"~~"`\
 \ '':\  ヽ~"^\\\l /^l\|   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ~'i  :,ヽ `~~^'''` ヽヽi"´ ヽ!<  アサルトドア〜
    ~'! : |,..ヘヘヘへべへヘヽヽへ  \_______
     |  :, |;VV\|\|V\|ヘ|VVヽ|
     '|  :, |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii.`、      ∧∧
     .'| .:, |∧ベベ/|/|/|ベベ∧ノl     Σ (゚Д゚;∩ えッ!?
      i' :, |'"~"~"`"''~"~^`"~"''|´       (|  ,ノ
     i" ,:.|    ノノ ノ/;;ノノ;;ノ/        |  |〜
    ,l~  :ノ、_  //; ://;;//;;//         し`J
   ノ  ::/_~,,...~'"_~"''_"~_"~'/
  ぐ..,,__.. --――-`..,,_,,..´,/




    ↓


  パタン
ヾ'_____
 ||    |   |  ぎゃー
 ||o   .|   |
 ||    |   |
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


    ↓



/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ギャリギャリグジャグジャギシャギシャゲチョゲチョ……

   ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  _____
 ||    |   | ))  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ||o   .|   | ))< ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁあああ出してくれーッ!!!
 ||    |   | ))  \__________________________
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


    ↓


  _____
 ||    |   |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ||o   .|   | <  ッ…………
 ||    |   |   \______
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


    ↓


  _____
 ||    |   |
 ||o   .|   |
 ||    |   |
   ̄ ̄ ̄

    ↓


  _____
 ||    |   |
 ||o   .|   |
 ||    |   |
   ̄ ̄ ̄TT




   <終劇(惨劇)>


676 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/08/29(月) 02:36:04


>>662 眠りの壁の彼方

>ノックしてもしもぉ〜〜し!
>ミルたんは不在ですかァ?


  _____
 ||  .' ⌒`丶  ……ここに「ミルたん」なんて名前の人間は居ないわ。
 || 从yノ`∫、.
 || ,'ノノ゚−゚§つ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


  パタン
ヾ'_____
 ||    |   |
 ||o   .|   |
 ||    |   |
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


--------------


ノックの音が聞こえた。

こんこん。
こんこんと。

柔らかに響く木の音。
繰り返される木の音。

私はノックに応えようとする。
ノックに応えて今居るところを内側から開けようとする。

けれども、手を伸ばしてもすぐに突き当たる。
手を伸ばしても木に突き当たる。

そうだ。
私は、狭い何かの中に居る。

狭い。
狭いから。
誰かがノックしているから、開けよう。
ここから出よう。

手を伸ばして、開ける。
開けようとする。

けれども、開かない。
何かの力で押さえつけられている。

がたがた。
がたがた。

どんなに力を込めても、それはびくともしない。
どうして。
何故。

こんなに狭く、暗く、黴臭く、冷たい場所に独りで居たくない。
こんなにも寂しい場所に独りで居たくない。


こんこん。

ノック。

こんこん、こんこん。

ノック。

こんこん、こんこん、こんこん。

まだ続く。


ふと、私は気づく。

そうだ。


私の居る場所は――――――柩。
横たわるは私の骸。


誰か開けて、柩を。

扉を開けて、柩の扉を。


677 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/08/29(月) 02:36:43


>>663 未知なる豆を釣り糸に求めて


     │
     │
     │  ……だ、だから、何よッ。何なのよッ。
     │  こんな豆が何だと言うのよッ。
     │  豆を置いてどんな反応を楽しもうと言うのよッ。
     │
     │  私が豆に釣られてのこのこと姿を表すと思っているのッ!?
     │  私が豆などに釣られると思っているのッ!?
     │  幼い頃、数ヶ月も豆スープだけで過ごした私がッ!
     │  別に好きでも何でもない豆程度でッ!
     │  好きじゃない。嫌いでも……ないわ。
     │
     │  でも。
     │  苦い思い出の詰まった豆を見て、飛びつこうなんて思っている訳が
     │  ないでしょうッ!?
     │  ―――飛びつこうなんてッ!
     │  針と糸で垂らしてある豆なんかにッ! 豆なんかにッ!!
     │  そんなものに食いつこうなんて……私を何と見ているのッ?
     │
     │  家畜? 魚?
     │  それとも魚が食いつこうとする餌?
     │  何れにしても私を人間として見ていないでしょうッ!?
     │  適当な餌をばら蒔いておけば群がる動物か、その程度のものだと
     │  思っているのでしょうッ!?
     │
     │  私は人間よッ! れっきとした人間よッ!
     │  イヴァリースの大地で生き、汗と血と涙を流した人間なのよッ!
     │  豆スープを啜り、泥水を啜り、苦渋と辛酸をなめた人間よッ!
     │  社会の底辺を這いずりまわり、地べたを這いずりまわった人間よッ!
     │
     │  確かに……動物のように……家畜のように……生きた時期があったかも
     │  しれない。
     │  食事の事ばかりを考えて。
     │  ただ生きて、ただ食べて、ただ眠る。
     │  夢も見ないで、ただ眠りに就く。
     │  毎日がそれの繰り返し。
     │  ただ生きるという、ただ食べるという強迫観念が襲う。
     │  野生の動物のように……飼い馴らされた家畜のように……。
     │
     │  けれども、私は人間よッ。
     │  王族や貴族と同じ人間なのよッ。
     │
     │  自分の生き方を選び、その生き方を貫いた、一人の人間よッ!
     │  私にだって、人として、騎士として、革命の志士として誇りがあるッ!
     │
     │  豆程度に釣られなど、
     │
     │
     │
     │
     │
     │
     │
     │
     │
     │
     │
     │
     │
     │
     │
     │
     │
     │
     │
     │
     │
     │
     │
     │
   .'⌒ │'
  从yノ │、.   もぐもぐ
  ,'ノノ゚−゚§
 ,' / _゚パ_ \
 ノ /  ∞ \ゝ
 ´^~ U U^ ~


678 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/08/31(水) 02:20:43


>どこかのBAR

豆料理一式を。
酒は豆乳カクテルで。

いつか、料理を作ってくれると言ってくれたわよね。
その場限りの他愛ない冗談だったのかもしれないけれど……私は待っていたわ。


ずっと。





……冗談だけれど。

679 名前:名無し客:2005/09/01(木) 22:49:23

ミルたんミルたんって、ミルウーダさん嫌がってるじゃない!男子!
ミルウーダさん、こっちにおいでよ。私たちがもっといい名前考えてあげるから。

う〜ん、そうね……あっ、ミっちゃん!ミっちゃんってイイカンジよね!
何か自然と歌が歌いたくなってくるわ。ミっちゃん道々う……あ゛っ!?

680 名前:名無し客:2005/09/01(木) 22:52:50

うーだうだうだミルウーダ♪(ちゃん!)

681 名前: :2005/09/02(金) 13:45:34

>>676
棺の扉を開けるのは、誰でもいいのですか?
何処の誰でも、構わないのですか?

…ぶっきらぼうだけど、どこか優しい。
自称策士だったらいいと…思いませんか?

682 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/09/05(月) 03:02:55


兎肉に鳥肉……いいわね。


>>673 「忘れないで夢を、こぼさないで涙」

私の幸せ? 喜び?
決まっているでしょう?
聞くまでもないのじゃないかしら?

私は王侯貴族を倒す事が幸せで、平等な社会を築く事によって喜びを得るわ。

そしてそれは私だけの幸せだけではない。
王侯貴族を倒すという事は、延いてはイヴァリース全土の平民を幸せにする。
王侯貴族の搾取がなくなるという事は、イヴァリースに住む人間の大半を占める
平民の大きな喜びとなるのよ。



   ―――思考が、飛ぶ。



            ……私の幸せ?
            イヴァリースを勝利させる事が私の今の幸せね。
            オルダリーアとの戦いに勝つ事。
            国の、旅団の、そして兄さんの為に役に立つ事が今の私の幸せで
            あるし、私の喜びよ。

            この長い戦争の終結を少しでも早めたい。
            私のような人間を多く出さない為にも、ね……。



   ―――私の、幸せ。



王侯貴族が、私たちに何をしているのか分かるでしょう!?
彼らは私たち平民の幸せを踏みにじる。
平民の喜びを完膚無きまでに叩き潰す。
生きる為に最低限必要な夢や希望を、ほんの僅か残しておくだけ。
彼らにそんな権利がある訳がないのにッ!
彼らが私たちの生活を踏みにじって良い筈がないのにッ!

王侯貴族にも幸せがあり喜びがあり、夢や希望を抱く……。
でも、彼らは平民が同じように幸せや喜びを感じる事さえも許さないッ!
平民を人間と見ていないから。
夢や希望を抱く同じ人間として見ていないからッ!



   ―――私じゃない、誰かの幸せ。



              恋だの愛だのという感情は捨てて、私は剣を取った。
              私は同じ年頃の娘たちが選ぶものは捨て、剣を選んだ。

              私が剣を振るっていた同じ頃、同じ年頃の娘たちはきっと
              愛する人の為に包丁を握っていただろう。

              私が戦況や敵兵に対する呪詛や侮蔑の言葉を唇からこぼして
              いた頃、同じ年頃の娘たちは愛する人との口づけを交わして
              いただろう。

              私が剣によって一つの命を終わらせたとき、同じ年頃の娘たちは
              新しい生命を生み出していただろう。

              私は剣を選んだが為に、多くを捨てた。
              でも、私は決して不幸ではなかった。



   ―――私は、不幸せではなかった。



王侯貴族は私たちを人間じゃなくて、家畜と思っているわ。
夢もない、希望もない。
人間としての幸せも喜びもない。
ただ僅かな糧を摂取すれば満足し、幸福感を得る家畜だと思っているのよッ!

私は……どのような姿になろうと生きようと死のうと私は……王侯貴族を許さない。
彼らが支配を続ける限り、私の幸せはない。
平民の真の幸せはない。



   ―――私の幸せは――――――



                    ……長い戦争のせいで、物も食料もあまりないけれど、
                    私はこの生活……イヴァリースが好きよ。
                    かけがえのない、この美しいイヴァリースが好き。

                    ふふ……もしかしたら近い将来誰かを好きになって、
                    その人の事を考えるだけで幸せになったり、巡り巡って
                    家庭を持って子供を育てる事に喜びを得るのかもしれない
                    けれど。

                    でも今は。



私から、私たち平民から幸せも喜びも夢も希望も奪った王侯貴族を倒すのよッ!
彼らに思い知らせてやるのよ、私たちの怒りをッ!
何も知らない、知ろうとしない安穏たる生活に溺れる王侯貴族にッ!



                    今は、ね。

                    今はこの国に生まれ、この国に住んでいる事が幸せよ。
                    生活はちょっと……ううん、結構苦しいけれど……でも、
                    私はイヴァリースが好きだから。

                    この国に住んでいる事が、私の喜びだから。



―――私たちの幸せを、喜びを、奪い返す為にッ!

683 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/09/05(月) 03:06:03


……ああ、豆料理に豆のカクテル……本当に用意してくれたのね。
べ、別に、本気にしてくれなくても……。
私はそんな、ねだっているつもりなんかではッ……。

……今夜は閉店しているようね。
また……機会があればこちらから伺わせてもらうわ。

ありがとう。

684 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/09/08(木) 03:19:33


……くッ、だ、默りなさいッ、天使の名前を持つ悪鬼はッ……!
そ、それ以上、近づかないでッ、私の、私のッ――――――!






……ごめんなさい、レスは明日に。必ず。
良い夜を。

685 名前:名無し客:2005/09/09(金) 14:16:48

ミルたんのおねだり・・・うはw夢がひろがりんぐwww

686 名前:◆MUKuroTvQE :2005/09/11(日) 04:29:10


>>679 豆より男子

  ●
/`ー'ヽ  クッポ〜。
∩`O´)  それはモグに、以下のような事をやれと言っているクポね?
    ノ
_)_)




−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

<学園ファイナルファンタジータクティクス>



●登場人物

・ラムザ・ベオルブ
王立ガリランド学園に通う、良家の息子。
政府の仕事に携わる二人の優秀な兄と、同じ学園に通う妹が居る。

(中略)

・ミルウーダ・フォルズ
王立ガリランド大学の院生。政治学専攻。
貧乏学生の為、食堂では一番安い豆スープ定食を食べている彼女の姿がいつも
見られるという。

(以下略、全て略、とにかく略)



●本編(Boys-Side)

「どうして、アルマは起こしてくれなかったんだッ」

 ぶつぶつと文句を言いながら、通学路を駆け抜けるラムザ・ベオルブ。
 王立ガリランド学園二年生。良家として名高いベオルブ家の三男坊である。

 いつもの朝は妹のアルマが元気よく起こしに来るが、今日に限っては部活動の
朝練があるとの事で、朝一番に家を出てしまっていた。
 とっくに朝練に出てしまっている妹に対して「何故起こしてくれない!」と怒るのは
理不尽だと分かってはいるが、どうにも口には出さずにはいられない。

 朝礼くらいならば隣席の友人、ディリータが代弁してくれるであろう。
 だが、今日の一時間目の授業を担当しているダーラボン先生は、その冗長な
授業内容からは想像出来ない程、出欠席に厳しい。
 下手すれば成績にまで響いてしまう。
 そうなると、厳格な二人の兄は何を言ってくるか分からない。


 キーンコーンカーンコーン。
 お決まりの呑気な始業ベルが、無情にも鳴り始める。

「うわッ、これは本当にやばいぞ」

 やっと見え始めた校門へラストスパートを掛ける―――ところで、校門前の角から
急に飛び出してきた人影があった。
 向こうもかなりのスピードで駆けて来たようで、やはり物凄い勢いで走っていた
ラムザと衝突してしまう。

「うわあッ!?」
「むぐ……きゃあッ!?」

 二人とも弾き飛ばされたかのように、揃って尻餅をついた。

「あいててて……」

 ラムザは痛みを伴いながらもすぐさま立ち上がり、まだ尻餅をついたままの相手に
声を掛けようとする。
 派手にぶつかった相手は年上と思しき女だった。

 長い髪に長いスカート。
 すらりと伸びた手足。
 気丈そうな瞳。
 ―――焦げついた食パンの収まった口。

「もぐ……もぐもぐ……」

 女はラムザを睨みつけたまま、口の中の食パンを頬張る。
 器用な事に手を使わず、口だけでもぐ、もぐと食べ続け、ついにはごくんと食べほした。
 あっけにとられていたラムザだが、すぐに自分を取り戻すと、おそるおそる目の前の
女に話し掛ける。

「あ……え、ええと、大丈夫で―――」
「何て事してくれるのよッ!?」
「え、あ、は……い? ご、ごめんな」

 ラムザの言葉が終わりきらないうちに、女はビッ、と人指し指を突き立て、近くの
地面を示した。
 そこには、無残にも白い液体をまき散らした豆乳パックが落ちていた。
 先程の衝突で落としてしまったらしい。
 昨日発売されたばかりの新製品の濃厚豆乳だ……とラムザが思う暇もなく。

「私の朝食、どうしてくれる訳ッ!?」
「……ご、ごめんなさい、すぐ、買って返しますから」
「豆乳だけならいいわッ。でもあなたが奪った私の時間は取り戻せない」
「え……」
「それに……見た事があると思ったら……ベオルブ家の者でしょう、あなたはッ」
「そうですけれど……」
「あなたみたいな、ベオルブ家のような良家出身の者が学校で幅を利かせるから、
 私たち一般学生は肩身の狭い思いをしなければならないのよッ。
 あなたたちが無理な利権を主張するからッ。
 あなたたちが私たち一般学生の権利を奪うからッ!
 今日もこうしてあなたたちが私たちの時間を、朝食をする時間を奪うからッ!
 朝食だけじゃないわッ。
 あなたは私の、講義を受ける時間さえも奪うッ!
 のうのうと親に授業料を出してもらっている高校生のく


  ●
/`ー'ヽ  ウザいクポー。
 `O´)  はいリセット、クポー。
っ■С
_)_)

687 名前:◆MUKuroTvQE :2005/09/11(日) 04:29:52


●本編(Girls-Side)


「もうッ、兄さんたら何で起こしてくれないのよッ!」

 ミルウーダ・フォルズは腕にはめている、デジタルウォッチ―――「G-shock(グラビガ
・ショック)」に目をやった。
 なけなしの貯蓄を崩して購入した、分不相応なまでに高性能の腕時計だ。
 高性能であるからに、非情な正確さを以て時を刻む。
 講義開始まであと少し。全力で走らなければとても間に合わない。

「兄さんが、兄さんがッ、目覚まし時計を壊すからッ……!」

 兄への悪態をつきながらも必至に走る。
 大学の校舎までは、まだ距離があった。


 王立ガリランド学園は、幼稚舎から大学まで一通り揃っている学舎である。
 昔は良家の子息だけが通う学校であったが、現在は広く門戸を開いており、毎年
優秀な人材を社会に輩出しているとの評判が絶えない。
 事実、そうであり、ガリランド学園出身の人間は政界での要職に就く事も珍しくない。

 ミルウーダは現在、大学院で政治学を専攻している。
 真面目に取り組んでいる……ように見えて、その実左翼的な活動に熱を上げていた。
 研究生である兄が、最近そちらの活動に力を入れてばかりだからだ。
 幼い頃から兄の背中を見続け、兄に近づこうと、兄を追い越そうと、そればかりを
考えていたミルウーダが自然と活動に手を染めていったのは無理もない。


「―――ああああああッ、このままじゃ間に合わないッ!」

 一秒、一秒と、G-shockは正確に時を刻む。
 ミルウーダは明瞭な数字で刻まれるデジタル表示を恨めしく思った。
 このままでは確実に講義に遅刻する。
 別に、多少の遅刻がどうという訳でもなく、真面目に講義に出席している彼女は単位が
取れないという訳でもない。
 だが、ミルウーダの性格上、遅刻はどうしても嫌だった。何よりも、時間を守る事が
出来ないという、いい加減さが嫌いだった。


「あッ、そういえば……」



  ●
/`ー'ヽ  クポクポ……選択肢が出たクポ……
 `O´)
っ■С
_)_)


  「確か、大学校舎までの近道があった筈……」
「高校の校舎を突っ切れば早い筈……」


688 名前:◆MUKuroTvQE :2005/09/11(日) 04:32:11


>>686

「高校の校舎を突っ切れば早い筈……」

 高校の校舎の中を突っ切れば、大学まで早く行ける……。
 以前、通りすがりの高校生の話を、冗談半分に聞いていた。
 聞いたときは取り立てて自分に関係のない話だと思っていたが、いざ遅刻する瀬戸際と
なって、記憶が蘇ってきた。
 深く考えるよりも早く、高校の校舎へ向かっていた。


 今は休み時間なのか、きっちりと制服を着込んだ高校生がまばらに見える中、
ミルウーダは普段着―――ありきたりな安物の上着にロングのスカート―――のまま、
高校の校舎をひた走った。
 疾風のように校舎を駆け抜けるミルウーダに、廊下を歩く高校生の目には特に
驚きの表情も見えず、「ああまた、遅刻寸前の大学生か」といった声も聞こえる(のは
ミルウーダの気のせいかもしれない)。

「あの角を曲がれば大学の校舎が見える―――!」

 そのままスピードを落とさず、廊下の角を曲がろうとした。
 そのとき。

 一瞬の出来事だった。

 角の向こうから、人が歩いて来ているのは認識出来た。
 ―――認識だけは、出来た。
 だが、足は止まらない。人の判断は常に一瞬遅れる。

「あッ……!」
「えッ……!?」

 激突。

 ミルウーダは廊下の角で、向こうから来た「誰か」と激しくぶつかり、もんどり打って
派手に倒れた。
 相手にも相当のショックがあったようで、廊下に尻餅を付いている。

「……あいてて……」
「痛……」

 激突した相手―――ひょろりとした男子高校生―――はよろよろと立ち上がり、
激突のショックも冷めやらないミルウーダは、散らかるに散らかった資料や参考書を
ふらふらとしながらもかき集めた。
 男子高校生は、ほんの瞬きの間だけ見えた、ロングスカートから覗くすらりとした
白い生足に釘付けになる……暇もなかった。

「ああーッ! 資料がッ! 参考書がッ! ノートがッ!
 あッ、あッ、筆記用具が散らかって……もうッ!
 何処見ているのよッ、何処をッ! 講義に遅れるじゃないッ!」

 自分が全力疾走していた事実を棚に上げ、ミルウーダは参考書を拾い上げながら
上目遣いでキッと睨みつけ、男子高校生を責める。

「ちゃんと前向いて歩きなさいよッ! 前をッ!
 これだから昨今の高校生は何も知ろうしないなどと言われるのよッ。
 目の前に起こる出来事をも把握しないでのうのうと親の金で踏ん反り返って毎日
 だらだらと勉強をする振りだけをしてッ」

「え……・あ……、ご、ごめんなさ……」

 人に責任を擦り付け、憤慨しながらも、せっせとミルウーダは資料と参考書をまとめる。
 ……と、ふと腕時計を見る。
 講義が始まる時間だ。確実に遅刻である。

「―――ああああッ!? ち、遅刻じゃないのッ、も、もうッ!
 何て事よッ! もうッ、もうッ……!」
「……す、すみません、僕に、その、出来る事があれば」

 ミルウーダの表情が曇った。
 男子高校生の顔を覗き込むようにして、ミルウーダ自身の顔をぐぐ、と近づける。
 高校生の顔に、首筋に、微かにミルウーダの温かな吐息が掛かる。
 ミルウーダに真正面から顔を覗き込まれ、高校生は少し、怯んだ。

「……何処かで見た顔ね」
「え……」
「―――私はあなたを知っている」

 高校生はポカンと口を開けた。

「ええと……何処の口説き文句ですか、それ」
「なッ……!?」
「確かに、僕は、年上は嫌じゃないですけれど」
「―――ば、馬鹿言わないで頂戴ッ!」

 ミルウーダは僅かに顔を赤くし、身振り手振りを交えて反論する。

「わ、私が知っているって言うのは、あなたが……ラムザ・ベオルブだと言う事よッ」

 キッとミルウーダはラムザを睨む。
 高校の廊下で、大学生と思しき女性と高校生が向かい合い、口論している。
 こんな光景を見て、好奇心旺盛な高校生が黙って通り過ぎる筈がない。
 徐々に二人の周りに人が集い始める。

 「おい、あれラムザだぜ」「何だあの女は」「大学生か」「教師かもよ」「何やってんだ
ラムザは」「愛の告白?」「んな訳ないだろ」「喧嘩?」「年上相手に?」「喧嘩というか
一方的に責められているような」「知らねえよ」「ていうかアレ誰?」「アルマちゃん呼ぶ?」

 集まった生徒たちは三々五々好き勝手な事を言い始める。
 ミルウーダの気迫に押されているのか。
 ラムザの業を煮やさぬ態度を面白がったいるのか。
 二人に近づこうとはしない。

「ええ、確かに僕はラムザ・ベオルブですけれど……」
「あなたみたいな、ベオルブ家のような良家出身の者が学校で幅を利かせるから、
 私たち一般学生は肩身の狭い思いをしなければならないのよッ。
 あなたたちが無理な利権を主張するからッ。
 あなたたちが私たち一般学生の権利を奪うからッ!
 今日もこうしてあなたたちが私たちの時間を、朝食をする時間を奪うからッ!
 朝食だけじゃないわッ。
 あなたは私の、講義を受ける時間さえも奪うッ!
 のうのうと親に授業料を出してもらっている高校生のく



  ●
/`ー'ヽ  ……同じ展開クポー。
 `O´)  つまならいクポー。
っ■С  クソゲークポー。
_)_)



  ●
/`ー'ヽ  ……リセットクポ。
 `O´)
っ■С
_)_)



  ●
/`ー'ヽ  ……ぽちっとな、クポ。
 `O´)
凸■С
_)_)





     ||| || |
     __∩__ グチャ
     | ,.:. '.;§, |;
 ., ,・倒_@δ,_|,.': ;      ……ひ、ひどい、クポー……。
 ,: 。'∽(__)_)β■。,.・;


689 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/09/11(日) 04:32:43


>>679 「ミっちゃん」。


   ♪ミっちゃんはね、ミルウーダって言うんだ、本当はね。

   ♪だけど豆スープしか食べてないから、自分の事ミっちゃんって呼ぶんだよ。

   ♪哀しいね、ミっちゃん。



―――異議ありッ!
異議があるわッ、>>679にも上の歌にもッ!

私の名前はミルウーダだと、散々言っているでしょうッ!?
「ミル」のような略し方ならともかく、そんな変な仇名で呼ばないでよッ!
それに……ちゃん付けなんてッ。
私を小さい子供と思っているのッ!?
戦争に従事した経験もあるこの私を子供扱いするのッ!?


……私はろくに教育も受けてないからね。
そういう……王立アカデミーのような学舎であるとか、男子とか女子とか、そのような
感覚は不思議でもあるし、不可解でもあるし、……羨ましくもあるわ。
奇妙な仇名の付け合いも、全てを否定するものではないわよ。
それすらも、ときには羨ましい。
訳の分からない仇名でさえも、ときには憧れる。

まだ無限の可能性のある幼く青いときを、共に学び、共に語り、共に笑い合う。
そんな経験が出来る事を、とても羨ましく思うわ。
私が、平民が、どんなに手を伸ばしても手に入れられなかったもの。
私が少女時代に、絶対に得られなかったもの。
それを……酷く、羨ましく思う。

……でも、手に入れられないのは……貴族のせいよ。
私たちが教育を受けられないのも貴族のせい。
私たちが手に入れられないものがあるのも、貴族のせいッ……!

だから、私は恨む。
貴族を恨む。
だから、私は奪い返す。
貴族から……奪い返してやるのよッ。



   ♪ミっちゃん道々豆こぼし〜。

   ♪泥が付いてて真っ黒だけど〜。

   ♪勿体ないから食べちゃった〜。



―――異議ありッ!!

690 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/09/11(日) 04:51:22


……ふん、天使という名前が嘘なのは本当じゃないッ。
はッ―――名は体を表すって、冗談もいいところね。
臍で豆スープが熱せられるくらいよ。

私がッ、恥ずかしがり屋な筈ないでしょうッ!?
そんな事だったら、戦場にも赴けないし、革命だって起こせる訳がない。
そんな破廉恥な服を着て、そんな恥ずかしい事を臆面もなく言い出せる女性に
言われたくないわねッ。

……ごめんなさい、言い過ぎたわ。
反省している。

だから。

へ……変な事言わないでよッ。

691 名前:名無し客:2005/09/11(日) 16:23:16

>―――異議ありッ!!

却下。


そして質問。
ウーたんの世界に裁判はあるのですか?

692 名前:名無し客:2005/09/13(火) 15:46:31

平民ごときをわざわざ裁判にかけるわけも無く、もちろん即刻切捨て御免。

693 名前:某スレ>>841:2005/09/15(木) 20:07:38

ミルたん! 聞いて下さい。
とある大学生に酒のつまみとして枝豆を謙譲したのですが、
オッサン臭いだのもっと良い物をよこせだの言われました。
所詮、あの某大学生も持たざる者の苦しみを知らない持つ者だったみたいです。

貴族は敵だそうですが、あの大学生のようなブルジョアはどう思いますか?

694 名前:名無し客:2005/09/15(木) 22:22:50

ミルウーダさんの「豆豆革命」が成功するのを楽しみにしております。

695 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/09/17(土) 05:59:46


……秋が訪れているわね。
澄んだ空はだんだんと高くなって行く。
幾ら手を伸ばしても、私には空に手が届かない。
雲のかけらも掴めない。

けれども―――その空の下にあるものならば、私にも掴む事が出来るかもしれない。
それは……。

遅れていてごめんなさい。
返事は必ず、必ずッ! 早めにするから。

696 名前:名無し客:2005/09/18(日) 17:35:34

あせらないあせらない。

ひとやすみ、ひとやすみ。

(ぽくぽくぽくぽく・・・)

697 名前:名無し客:2005/09/19(月) 00:06:19

まあミルたンは空の下どころか地の下なンだけどな。あっはっはー(´∀` )
今頃体から豆でも生えてきてンじゃねえの?ま、そうなったら自給自足できて万々歳か。
あーっはっはっはっはー(´∀` )

698 名前:名無し客:2005/09/19(月) 01:36:43

ジャックと豆の木。
みるタンは生えてきた豆そのものを宝物だと思うのですね。
さもありなん。

699 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/09/19(月) 05:55:20


う……ありがとう……。
頑張って、返していくから……。
頑張るから、絶対に……。

……ぐす………………はッ。
べ、別に、こ、これはッ、さっき欠伸をしたから、そのッ、出てきた訳でッ!
な、涙なんか流していないわよッ!?

今夜も一つだけだけれども、行くわよッ!


>>680 てーんーさーいー革命家ー みーるうだうだ


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<イヴァリース 何でもランキング>


 イヴァリース各地の街角で、若い夫婦に聞いたアンケートより。

  (問)生まれてくる子供の名前は何にしますか?


■人気のある名前・男の子編

 ●バルバネス
 (理由:畏国を救った有名な騎士の名前だから/好きな有名人の名前だから)

 ●シドルファス
 (理由:畏国を救った有名な騎士の名前だから/息子にも剣を学んで欲しい)

 ●オリナス
 (理由:現王子にあやかって/王子と共にすくすくと育って欲しい)

 ●メスドラーマ
 (理由:憧れの英雄の一人だから/美形に育ちそう/モテそう/エルムドア様格好いい)

 ●バッツ
 (理由:勇者の名前だから/世界を一周出来る程健康な子に育ちますように)

 ●ロト
 (理由:勇者の名前だから/ああああ/宝クジが当たりそうだから(←意味不明))

 ●もょもと
 (理由:人生がレベル48から始まりそう/強そう(←理解不能))


■人気のある名前・女の子編

 ●アグリアス
 (理由:憧れの女性の名前だから/強い女性に育って欲しいから)

 ●メリアドール
 (理由:巷で噂の女性神殿騎士様の名だから/格好いい!)

 ●ローザ
 (理由:花の名に負けぬように貞淑な女性に育って欲しい/女性らしい名だと思うから)

 ●ファリス
 (理由:女性の勇者の名前だから/強い女性に育って欲しい)

 ●ロト
 (理由:女性の勇者の名前だから/女の子が生まれてきても男の子として育てたいから)



・おまけ

■子供に付けたくない名前・男の子編

 ●クラウド
 (理由:頭痛持ちになりそう/髪の毛のセットが大変そう)

 ●アルベルト
 (理由:滝から落ちそう/漂泊の人生を歩みそうだから)

 ●ランディ
 (理由:滝から落ちそう/穴に落ちそう/魔法が苦手になりそう)

 ●デューク
 (理由:滝から落ちそう/飛空艇から落ちそう/人生の穴に落ちそう)


■子供に付けたくない名前・女の子編

 ●マリア
 (理由:苦労性になる確率が多いとの事だから/故郷が亡くなりそう……/ウボアー)

 ●ミルウーダ
 (理由:豆スープだから/豆スープばかりの人生になりそう/子供には長生きして欲しい)

 ●シーモア
 (理由:頭から触手が生えそうな名前だから)




・更におまけ

 こんにちは。
 このアンケートを街頭の若夫婦にした記者です。
 その中でも特にトンデモな夫婦を紹介したいと思います。

 記者「子供が生まれたら、どんな名前を付けますか?」
 新郎「ええーと、『ルカヴィ』です」
 記者「えッ?」
 新婦「だから、『ルカヴィ』よ」
 記者「待って下さい。ルカヴィって……その、お伽話とは言え、悪魔の事ですよ?」
 新郎「(ムッとした顔で)分かってますよ」
 記者「子供の名前にルカヴィはちょっと……」
 新婦「(憮然とした表情で)別に私たちの子供に何て名前付けようが勝手じゃない」
 記者「でも、名前は一生その子に付いてまわるもので……」
 新郎「(怒りだす)お前のような記者にぐだぐだ言われる筋合いはないんだよッ」
 記者「う、うわッ、暴力、反対ッ!」
 新郎「(殴り掛かろうとする)オレたちの子供の名前にいちいち反応してんじゃねえッ!」
 新婦「そうよ、ルカヴィだってうりぼうだって別にいいじゃないのよッ!」
 記者「うわああッー!」


 ……流石に、子供の名前に「ルカヴィ」や「うりぼう」は、どうなのかと思いました。

 (「子供の名前の是非」を巡って、イヴァリース各地で論争が巻き起こったのは
  この少し後の話である)





(この記事はフィクションです、多分)

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何が「うーだうだうだ」よッ!
何が「ちゃん」よッ!
何が豆スープよッ!

自分の名前で馬鹿にされるのがどんなに屈辱か、あなただって分かるでしょうッ!?
子供の頃の悪気のない仇名でさえも、酷いものだったら内心腸が煮えくりかえりそうな程
腹が立ったものでしょうッ!?
その仇名や、自分の名前に、変な節を付けられて歌われると、余計に腹が立ったで
しょうッ!?
そうでしょうッ!?
ねえッ!


……でも、こうした今でも、こうやって私の名を呼んでくれる。
もう、この大地の上で、私の名を呼んでくれる人が誰も居ないのに、仇名でも何でも、
私の名前を呼んでくれる人が居る……。

ただ、その事実が……う、嬉しいと言う訳じゃッ、嬉しい、なんてッ。



……嬉しいわよ。

700 名前:名無し客:2005/09/19(月) 17:56:17

700ゲット!
ミルたん泣いてんの?

701 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/09/22(木) 03:17:34


先にこれから。

>>700

……ぐす……う……。

……な、泣いてなんかいないわよッ!
泣いてなんか、いないッ!
私が、い、いつ泣いたと言うのよッ!?
私は剣士よッ!
大した理由もないのに泣く訳がないでしょうッ!?
私が女だから涙もろいなんて事、考えているんじゃないのでしょうねッ!?

……ぐ……ぐ、ぐす……くッ……あ、あなたがッ、あなたが>>700を奪うからッ!
>>700を奪われたから悔しいのよッ!
あなたが奪っていくから、な、涙が出てくるのじゃないッ!
な、涙は出ても、泣いている訳じゃないわよッ! 泣いてなんか、いないッ!
死してまでも搾取され続けるなんてッ……!
ここまで来て奪われなければならないなんてッ……!


……なんてね。
キリの良い数字なんて、私にとってどうでも良い事よ。
特定の数字に愛着を持っているのでもない。
特定の数字で縁起を担ぐのでもない。
戦場においてキリの良い数字は、良い意味でも悪い意味でも扱われるわ。
「斬りが良い」ってね。
自分の剣のキレが良いのか、はたまた対峙する相手の剣が良いのか……。

戦場という特殊な舞台が、ただの数字に縋ろうという気を起こさせるのかもしれない。
そう、神と共に、心の拠り所となるのかもしれない……。

ただの、数字なのに。




……ごめんなさい、レスは……早ければ明日には出来ると思うから。
もう少しだけ、待って、欲しいの。
本当に遅くなって、溜め込んでしまってごめんなさい。





……誰が騙されているのよ。誰が。誰に。

702 名前:名無し豆腐:2005/09/22(木) 16:19:41

骸の涙をゲット!

703 名前:名無し豆腐:2005/09/23(金) 13:19:31

豆が腐りました。

704 名前:名無し豆腐:2005/09/23(金) 22:02:45

名無しまで豆化させるなんて……

なんて恐ろしい祟りじゃ

705 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/09/24(土) 08:17:31


>>681 扉を開けて、その二

そ、それはッ……。

……だッ……誰でもいい訳、ないじゃない……。


……なんて、ね。
別に、柩―――柩はあくまでも例え話であるけれども―――を開けてくれれば
誰だっていいのよ。
このイヴァリース上に私の肉体を蘇らせてくれるならば。
誰だっていい。
何だっていい。
縋れるものなら誰だって、何だって縋ってみせるわ。
それが何処の誰だろうと構わない。
私の願いを達してくれるのであれば、誰だろうと何だろうと私は全く意に介さないわ。

戦場において、毎日の食事や服装を気にしないのと同じ程度の事よ。
肉が入っていない。
穴が空いている。
その程度で文句など言えない。言わない。
それと、同じ。

柩を誰が開けようが、誰が声を掛けてくれようが、そんな事、

……そんな事、私にとっては。

私は、別に。
そんな、事。

誰だって、何だって。そんな。

そんな事……私は……。


……少し、話して、いい、かしら。
少し、恥ずかしい類の話、だけれど。


幼い頃、何も知らない少女時代。
誰もが夢見ている事があったわ。
私も同じように夢を見ていた事があったわ。
お伽話を聞いて、溜息をついて、空想に心踊らせていた頃があったわ。
幾人かの同じ年頃の少女と、密やかに語り合い、笑い合い、ときには怒り、ときには
些細な事で涙した頃。
夢見ていた。
夢に夢見ていた。
決して真剣にではないけれど、同じ年頃の少女と共に、心の片隅で信じていた。


「いつか、白チョコボに乗った王子様が」。


……馬鹿な話。
あの頃の私は本当に無知だった。
何も知ろうとしなかった。
事実を、現実を直視しようとしていなかった。
王侯貴族が平民に手を差し伸べてくれる筈などないわ。
彼らはただ奪うだけ。
何も持たない私たちから奪うだけッ……!
ほんの僅かな夢と希望だけを私たちに与えて、彼らは奪っていくだけなのよッ!

古城に眠れる美女が王子様の接吻で目を覚ます?
小人に嘆き囲まれ死んだとされた王女様が王子の接吻で蘇る?
―――はッ! とんだお伽話の出来事ねッ!

そんな、お伽話の「王子様」なんて、すっかり忘れていたわ。
戦場で剣を振るっていた頃に思い出す事など、一度たりともなかった。
夢の中に出てきた事さえないわ。
もう、完全に忘れていた……欠片さえも残っていないと思っていたのに。

……それが、今になって……ね……。


―――ッ!
って、別に、その、特定の誰かが白チョコボの王子だと言っている訳じゃ、ないわよッ!?
ただの例え話よ、ただのッ!
本当にただの、ゾディアックブレイブにも等しいお伽話の例えよ、例えッ!
た……他意はないわッ!
あ、あ、あ、もう、もうッ!
何て話しているのかしらッ、私はッ! もうッ!


ただ……私は。
体も心も闇に飲まれて、何もかもがぐるぐると回って。
まるで底無しの黒い漏斗の中で転がっているような……深みに吸い込まれていく
ような感覚の中で。
手を差し伸べてくれる人が居たら……。
そう、想像するだけの話で……。

う、いえ、別に、想像などしていないッ。
も、もう話は聞かなくて結構よッ!
お、お終いよ、お終いッ!
私の話はお終いッ!
お終いったら、お終いッ!



あ……ああ、一つ重要な事を言い忘れていたわ。

策士じゃないわ。
策師よッ!
間違えないでッ!

706 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/09/24(土) 08:17:46


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 ヽ       ノ    丶 | < クエッ!(チョコボに乗った)
  ヽ     ノ__    |  \____________
  ノ     (    ̄ ヽ/
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                        /⌒ヽ)
                       i三 ∪
                      ⊂三 |
                       (/~∪
                       三三
                      三三
                     三三三

707 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/09/24(土) 08:18:00


ごめんなさい、>>685は次のレスの機会に回すわ。
必ず、返すから。
本当にごめんなさい。


>>691 積みと罪と罰

きゃ―――却下しないでよ、勝手にッ!
私が嫌だと言ったら嫌なのッ!
私が却下だと言えば却下なのッ!
私が異議があると言ったら異議があるのッ!

何よッ!
文句あるのッ!?
文句あるならレナリア台地まで来なさいッ!
レナリア台地の、私がラムザと剣を交えた場所まで一人で来なさいッ!

まるで子供だって!?
うるさいわねッ!
私が嫌だと言ったら嫌なのよッ! そんな名前なんてッ!
それにまた、何よ、そのアーだかイーだかウーだかいう変な名前はッ!
ふざけているのッ!?
ここだから私の事かもしれないと思うけれど、そんなの他の場所で発言したら誰だか
分かりやしないじゃないッ!
何がウーよ、何がッ!
私の名前はミルウーダよ、ミルウーダッ! ミ ル ウ ー ダ ッ ! ! !
中途半端に名前を取っていかないでよッ!
私の名前を返してよッ! 私から奪ったものを返してよッ!
あなたが私から奪った大切なものを私に返してよッ!
私がウーだったら、あなたなんて「ナ」じゃないのよッ!
人に勝手な名前を付けないでよ、「ナ」ッ!
この「ナ」がッ! 「ナ」の癖にッ! 「ナ」なのにッ! この「ナ」ッ! 「ナ」ッ!!


…………。

……本当に子供じみてきたからもうやめるわ……。
も、元々子供じみているって!?
う、うるさいわねッ!


ああ、それで。イヴァリースに裁判はあるか、ですって?
もちろんあるわよ。
宗教裁判……異端審問というものが。

イヴァリースの平民も貴族も、平等に畏怖を感じるものがあるわ。
数少ないその一つが、異端審問よ。

異端であると宣告されれば、平民貴族区別なく、火刑にされる可能性があるのよ。
可能性があるだけで、近年処せられたという話は殆ど聞かないけれど……。
いえ、即処せられるだけましなのかもしれないわ。
異端者と一度烙印を押されれば、イヴァリースでは生きていく事が出来ない。
イヴァリースの大地の上で死ぬ事すらも許されない。
イヴァリースの大地を異端者の血で汚す事を許しはしない。
それは、平民であろうと貴族であろうと同じ。

敬虔で熱心なグレバドスの信者は、異端とされた者を迫害するでしょう。
敬虔でも熱心でもない信者も、異端とされた者をまっとうな人間として扱わないでしょう。

異端審問官は誰であろうと平等に、イヴァリース国での「死」を与える事が出来る。
その権力は絶大で……もしかしたらイヴァリースの王族さえも遥かに越えるものかも
しれないわ。

だからこそ、貴族は教会に対して尻尾を振る。
己を異端扱いされないように。
己の守る「家」から「異端」を輩出しないように……。
…………。

……私はこういう教会の暗部はよく知らないし、……そう、知るべきものではないと
思うわ。
それは私が神を……このような私でも神を信じているから、という事もあるけれど、
教会には、何か、何か……私には分からないものが……。


……あ、ああ……分かりづらかったかもしれないわね。
イヴァリースの裁判というものは。

だって。
私は異端審問を受けていないのだし、異端とされた人間と過ごした事もないからね。
あの骸旅団にもそこまでの事をした者は居なかったわ。

私は私の信念の為に、国にへも反旗を翻すわ。
でも、教会には……。

…………。

708 名前:◆MUKuroTvQE :2005/09/24(土) 08:19:14

http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1039181508/708.gif (3KB)

しんさくえほん

「かくめいか ミルッフィー」


(永遠に販売予定はありません)

709 名前:名無し豆腐:2005/09/24(土) 22:46:19

オッス!オラウーたん!いっちょやってみっか!ウホッ!

710 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/09/25(日) 07:18:47


http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1120997878/752

くくッ、私が手を下すまでもなく、一人貴族が逝ったそうね。
あははッ!


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  いやそれただのガセだからクポ―――
   W     ) \ ___________________
    d | |
    (__)_)


ところで「季節限定チョコボ」って、何。
発情期のチョコボかしら。
……ちょっと羨ましく思ったのは……秘密よ。


それじゃ、脇に置いておいた>>685から行くわね。


>>685 アクションアビリティ>話術>おねだり(説得+ほめる+おどす+説法+?)

おねだり、って。
私がいつもねだっているのは王侯貴族の支配のない、平等な社会だけよ。
あなたが言っているそれだと何だか、私が常時、平等社会以外の何かをねだって
我が侭を言っているみたいじゃないッ。

確かに我が侭を言って兄さんや騎士団、旅団の仲間を随分と困らせてきたとは
思っているし、それはそれで……今になって後悔しているわ。
特に兄さんの足枷になったと思うし、至らない部分も数多くあったと思う。
剣の腕が未熟である事も、私の熱しやすい性格も、急進的な考えも、そして私が
女である事もッ……!
ああ、全て分かっているわ、全てッ!

でも、無理な……個人的な……いわゆる、その、おねだりというものはしていないッ。
団員の中には私たち兄妹よりもずっと酷い幼少期を送っていた者も居たのだし、
私よりも若い人も多くいたわ。
彼らを私が庇護してやらなければと、何度思ったか分からない。
彼らのような人間をこれ以上増やしてはいけないと、何度考えたから分からない。
彼らが短い命を散らせていく様を見て、何度悔し涙を流したか分からないッ。
彼らを差し置いて、そんな、おねだりなんかする訳ないでしょうッ。
何よッ、子供みたいに、「おねだり」なんてッ。
子供みたいにと言うかッ、子供の頃しかやっていないわよッ!
何が「おねだり」よッ!
何が「夢が広がる」よッ!
何の夢が広がるのよッ!
誰があなたの夢なんか広げてやるものかッ!
あなたの夢を広げる前に貴族討伐の夢を広げなさいよッ!
いかにして貴族を打ち倒し貴族を陥れ貴族を壊滅させるか考えなさいよッ!


今はその、「おねだり」をする相手さえいない。
しようにも出来ないわよ、おねだり、なんて。

あなたが私の「おねだり」を聞いてくれるの?
私が生きているとしたら言っていただろう「おねだり」を聞いてくれるの?

沢山の食材を使って作られた豆スープ以外の食事、
外敵に脅かされずに安心して眠る事の出来る暖かい寝床、
穴の空いていない服、
誰かのお古ではない武器防具、
毎日の湯浴み、
いついかなるときも優しく包んでくれる伴侶と家族―――

―――これらが欲しくないと言えば嘘になる。
生前にいつも心の中でねだっていたものたち。
いつも口には出せずにいたものたち。
いつも自分の中に押さえつけて決して外には出さないようにしていたものたち。
そんな願いがあった事さえ、とっくに忘れていたものたち……。

ここで幾ら、ねだろうが呟こうが叫ぼうが、叶えてくれる人は誰も居ないのよ。
だから私は見ているだけよ。

自分の「願い」を、「おねだり」を実現させていく人々を。

711 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/09/25(日) 07:19:06


  ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 川 ・∀・)< 欲しがりません、勝つまではッ!
 (  ∞ ) \______________
  |―'|ー |
__(__)_)______________
 (_)__)
  |ー'|ー |
 (  ∞ )  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 川 ・.A・.)<  …………もっと。
  ∨ ̄∨   \____________

712 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/09/25(日) 07:19:39


>>692 問答無用

ち……違うッ!
イヴァリースの宗教裁判―――異端審問は、平民も貴族も分け隔てなく行われる
ものだと認識しているわッ!
平民だからって、身分が低い者だからって、いくら教会でも問答無用で処せられる筈は
ないわッ!
慈悲深く、誰に対しても平等であらせられる神を奉る教会が、そんな不平等を起こす
筈がないッ!
神は人が人である限り、最後まで平等でいらっしゃる筈よッ!

それに例え、本当に「異端」だったとしても、何の抗弁もなく切り捨てられたり、
火刑に処せられる事はないと思うのよ。
いえ、実際の異端者に聞いた訳でも、実際の異端審問だって目の前で見た事が
ある訳でもないから……本当のところは分からないのだけれど。
多分……見た事はない筈……多分……。
そんな、何も持たない私たち貧しい平民を異端者にしても、教会には何の利点も
ない筈……。
貴族と結託して骸旅団を潰そうと圧力をかけるのでもない限り……。


あ、ああ、それで、即刻切り捨て御免にならないと思う根拠もあって、ね。
むしろ、即刻処刑されるのは……貴族の方だと思うのよ。
家柄や、家の名前を異常な程大事にするのは貴族の方でしょう?
私も私の名前や兄さん、両親の思い出は大事だけれど、フォルズ家という名前や
家柄は命を賭す程大切なものだとは思わない。
けれども貴族はそれを頑なまでに守り抜こうとする。
では、もし貴族の身内から異端者が出てしまったら?

まず、異端者の存在を隠そうとするのは必至でしょう。
異端審問官によって、その存在を明るみにするのは絶対に避けたいところよね。
ならば、その身内から出た最大の恥である異端者をどうするのか。
異端審問によって明るみに引きずり出された異端者が、世間に広く認知されるのは
時間の問題よ。
教会は貴族だろうが豪商だろうが、異端には容赦をしない筈だもの。
だから、それこそ……「即刻切り捨て御免」「即刻火刑」を貴族は選択するのだと
思うのよ。外部に漏れないうちにね。
そして貴族の異端者の存在は黙殺され、闇に葬られる……。
家系図からは削られ、その存在は「なかった事」になる。
生まれた事実さえなくなる……。

なんて、知ったように言っているけれど、本当のところは教会の人間にでも聞かないと
分からないわよ?
……気が向けば、兄さんの上司が来て解説してくれるのじゃないかしら。

じゃあ、平民はどうなのか、という話になると思うけれど。
それはまたの機会……と言うより、これもまた兄さんの上司向きの話ね。
私は憶測だけでしか、異端審問を語れないわ。

713 名前:名無し豆腐:2005/09/25(日) 19:37:32

俺にはミルたんが欲しがるものはあげられないけど優しく包んでやることならできるッ

714 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/09/26(月) 03:12:07


>>693

>ミルたん! 聞いて下さい。

私はミルたんなんて名前じゃないッ!
だから聞いてやらないッ!

以上終了ッ!
これ以上聞く耳を持ってやるものかッ!






…………。




……聞くだけならばいいわよ、聞くだけならば。
別に……話の相手が欲しい訳じゃないけれども。
ええ、別に欲しい訳じゃないのよ。
聞くだけだからねッ。聞くだけッ!


>とある大学生に酒のつまみとして枝豆を謙譲したのですが、
>オッサン臭いだのもっと良い物をよこせだの言われました。

ええと。ごめんなさい。
まだよく理解出来ていないのだけれど。
大……学生って、王立士官アカデミーに通う学徒のようなものなのよね?
それとも貴族学院に近いものなのかしら。
どちらにしても平民である私には、詳しい事は分からないのだけれど。
その、つまり、平民では到底踏み入れる事は出来ない、高度な学問を受けられる
学舎に通う、学徒である事には間違いはないのよね?

その、持つ者たる学徒が、豆の差し入れを非難した、ですって?

……冗談じゃないわ。
何がオッサン臭いのよッ!
何がもっと良い物よッ!
豆は年齢性別に関わらず栄養価が高くて調理法によっては非常に美味しく食べられる
まさに畑の肉という名に相応しい毎日の料理にも酒のつまみにも主食にもスープにも
おかずにもお菓子にも勝利の美酒にも悲しみの酒の友にも墓に供えるにも万能な
食材なのよッ!

私なんて豆スープ以外の選択肢さえなかったのにッ!
食事で好き嫌いなんて決して言えなかったのにッ!
……毎日食事が出来る事を、ただそれだけを両親に、神に感謝して
アカデミーや貴族学院の学徒に類する「持つ者」は、持たざる者の苦しみを何一つ
理解出来ない人間なのねッ!

その大学生という学徒も、王立士官アカデミーの騎士見習い―――ラムザたち、
持つ者と同じよッ。
高慢で傲岸不遜な貴族と考えが全く同じよッ!
持たざる者の苦しみも悲しみも悔しさも分かろうとせず、ただ自分の快楽だけを追い求める。
そして顔色一つ変えずに、持たざる者を、持たざる者の思いを踏みにじるッ……!

何て学徒なのよッ、その大学生とやらはッ!
一体、何処にそんな学徒が―――――――――――――――













  orz












     ,,,'.::     _________/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      .:;.,;,   //////////| なんか……
      ;':::;;.. ///////////|
     ''.:';;////////////|  嫌な事あったンすか。
      /////////////\___  ___________
    /////////////////_.||∨___||____...\
  ..┌| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ∧.||_∧  .........||    ̄~
  ..{::;;|      ......|   _  .....|       ...|(∀`   ) ..........||
   }::;;|   豆 ......|   口  ......|   豆  .....| ( ||  ヽ  . ||
  ..{;;/       ./|  〈ユ   ...|       ...|‐┬||――─‐i ||  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ソ._____ノ |_____|_____|‐┘||     | ||<  ……別に……。
    ̄....   ||  .....|(    )          |  .....||     | ||  \_______
     ........( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄) ̄) .......||     | ||
        .|| ̄|| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'''|| ̄||  ....||     | ||
        .||  ||  |           ||  ||  ....||     | ||
        .||  ||  |_______...||_||____.||______.| ||



【続かない】

715 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/09/27(火) 01:58:58


  ●
/`ー'ヽ    二丁拳銃クポ〜 二丁拳銃クポ〜
  `O´)
 つ尸つ尸    さっき埋もれた財宝で 見つけたクポ〜
_)_)"


>>694 「イヴァリースを豆豆革命する力をッ!!」

何よ、豆豆革命って。
何なのよ、豆豆革命ってッ。
何が言いたいのよ、その名前はッ!
私は、豆の豆による豆の為の革命をしたい訳ではないッ!
両手に溢れんばかりの豆を手に入れたい訳でも、豆によってイヴァリースを革命を
起こしたい訳でもないッ!
豆の為に国に反旗を翻したのでもないッ!
元よりそんな革命は存在しないのだから、成功も失敗もないッ!

私は、貴族が私たちから奪っていったものを奪い返そうとしているだけ。
貴族が奪っていったものを返して欲しいと訴えているだけ。
豆しか手元に残してくれなかった貴族に、奪っていったものを返して欲しいと声を
上げているだけに過ぎないッ。
私が欲しいのは豆ではないッ!
奪い返したいのは豆なんかじゃないッ!

……今でも多くの平民が、豆スープばかりを食べて生活している。
貴族がのうのうと飽食を繰り返しているすぐ横で、平民は飢えた毎日を生きている。
同じ人間なのに。同じ赤い血が流れているのに。
同じ神を信じているのに。同じ祝詞を口にするのに。
同じ豆を口にするのにッ!


……などと色々言ってきたけれど、私は「豆豆革命」なんて起こす気はないわ。
豆は口実の一つ。私が革命の志士として動く理由の一つに過ぎない。
分かったわね?




  ●
/`ー'ヽ   クポ……?
  `O´)
    つ□   古びた羊皮紙の切れっ端を拾ったクポ。
_)_)




−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


   「豆豆かく命 けいかく じっ行の しょ」   みるうーだ・ふおるず


    い下は、「豆豆かく命」の、けいかくで、ある。
    じゆんじ、じっ行にうつす。


   ●き族のしょくじを、1日3しょく豆スープにする、ほうほう

    1,やさいを豆にかえる

    ・き族にけん上するやさいをすべて、豆にする。
    ・豆い外、やさいをそだてない。
    ・き族のしょく料をはこぶチョコボ車をおそって、にもつをすべて豆にかえる。


    2,かちくのにくを、豆にかえる。

    ・き族にけん上するかちくのえさを、すべて豆にする。
     ↓
    ・豆だけでそだてれば、かちくのからだは豆でできていることになる。
     ↓
    ・つまり、き族はかちくという名まえの豆をたべることになる。


    →これで、むぎなどのこくもつをのぞけば、き族のしょくじを、豆スープばかりに
     かえることができる。



   ●き族のつかうぶきを、豆にする。

    ・き族がかりでつかう、「じゅう」のたまを、豆にする。

    ・じしょのなかに、豆をはさんでおく。

    ・バっグの中に、豆をいれておく。


    これで、かんぺき!
    お兄ちゃんに、あとで見せてこようっと!


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


  ●
/`ー'ヽ
  `O´)   ……クポ?
 つ尸つ尸
_)_)




  ●
/`ー'ヽ
  `O´)   ……クポポ?
 つ尸つ尸
_)_)




  ●
/`ー'ヽ从"、;从
  `O(( ; ;"、; :、)) 豆ーン
 つ((;".;";.;"))
_)_((; ;";.;"))






⊂⌒~⊃。O。)⊃
        ●



716 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/09/30(金) 03:03:19


・お題
「ドリームバトン」

・概略
以下の7つの質問に答える。

Q1.小さい頃、何になりたかったでし?
Q2.その夢は叶ったでし?
Q3.現在の夢は何でし?
Q4.宝くじで3億円当たったらどうするでし?
Q5.あなたにとって夢のような世界とは何でし?
Q6.昨晩見た夢は何でし?
Q7.この人の夢の話を聞きたいと思う5人は誰でし?

(註:Q7で次に回答して欲しい5人を指名する)

717 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/09/30(金) 03:05:26


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 FFDQ クポクポタイムズ  「知られざるあの人の夢」 連載第4242(しにしに)回

     話し手:剣士ミルウーダ・フォルズ(FFT)   聞き手・構成:モーグリ

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


―――Q1.小さい頃、何になりたかったクポ?

特にこれといったものはなかったわ。
少なくとも剣士になるとは予想していなかったわね(苦笑)

―――つまり、剣士になるとは全く思ってもいなかったクポ?

そういう訳でもないわ。
物心ついたころから兄の背中を見て歩いてきた。
兄と同じように食事をし、兄と同じ格好で水を飲み、兄が本を読めば真似して本を読み、
兄が遊ぶように私も遊んだ。
兄が剣を持ったときに、私も剣を握ったのは、ある意味必然だったのかもしれないわ。

―――ええと、なら、お兄さんの行動如何によっては、騎士団に入団していなくても
剣士としての生き方を選んでいたかもしれないクポ?


(かぶりを振って)いえ、考えが根本的に違うのよ。
私たちにはそもそも、選ぶ自由も権利もないの。

―――それは、具体的にどういう事クポ?

この質問を考えついた人は身分社会ではない、人が望めば望むものになれる自由な
社会に暮らしているのでしょうけれど、今のイヴァリースはそうではないから。
平民に生まれついた者は、一生平民で在る事を強要させられるわ。
生まれたときから既に限界があり、その限界はどのように秀でた能力持っていても、
どのような努力をしようとも越える事が出来ない。
私たち平民に「なりたいものになる」自由はないのよ。もちろん権利さえもない。
私も幼い頃から、それを何となく感じていたわ。
両親をはじめ、周りの大人たちの反応、歳の近い子供たちの言葉、表情……。
だから特に強く何かになりたいなんて望んでいなかった。
地面に強く刻みつけられた轍をなぞるように、ごく自然に親の跡を継ぐ。
同じような平民のもとに嫁いで子供を産み、育てる。
ただそれだけを望んでいたわ。
それが当然だったから。
そういう事を、望まれていたから。

―――……モグモグ……ムニャ……うー涎垂れたクポ、……話は終わったクポー?

……インタビュアーなら、人の話をきちんと聞いていなさいよッ!



―――Q2.その夢は叶ったクポ?

「信じていれば、夢は叶う」……そういう事を言う人も、平民の中に極少数居るわ。
そして実際に、夢を現実に変える平民も、ほんの一握り……本当に僅かだけれど、
居る事には居る。
自分の夢を信じて、自分の信念を信じて邁進出来る。
それはそれでとても素晴らしい事だと思う。

でも、さっきも言った通り、私は幼い頃になりたいものがあった訳でもないし……それに、
今のイヴァリースは望んだものに自由になれる国じゃないからね(苦笑)
それもこれも貴族のせいだけれどッ!
そもそも貴族が居なければ貴族が支配していなければ私たち平民も自由に職を選ぶこt


(省略されました・・全てを読むにはここを押しても無駄クポクポ)



―――Q3.現在の夢は何クポ?

それをここで聞くの?
決まっているでしょうッ!?
貴族を打ち倒して平民の搾取される事のない、平等な社会を築くのよッ!(ドン、と机を叩く)
な、何勝手な事を書いているのよッ!(怒)
机など叩いていないし、第一机なんてここにないでしょうッ!?(怒)
……(怒)って何よ、私が怒っていると表現したいのッ!?(激怒)
だから何なのよッ、その表示はッ!(超激怒)

―――クポポ〜(優雅に嘲笑)

何よ、優雅ってッ!
何なのよッ、この表記って!(超弩級阿鼻叫喚地獄的怒髪天をつく勢いの怒ゲージ満タン)
だから何なのよ、この、人に喧嘩を売っていますと宣言しているような括弧内の文字はッ!


―――( ´,_●`)

インタビューに顔文字使わないでッ!!



―――Q4.宝くじで3億円当たったらどうするクポ?

ちょっと待って。
3……億円って何なのよ?
えん……って何を表しているの?

―――とある世界の某国の金単位クポ。
3億円というのはかなりの大金で、一人の人間なら一生遊んで暮らせる額クポ。
しかもくじに当たれば、この大金は国が出してくれるんだクポー。


一生……遊んで……!? しかも国がッ……!?
信じられない。
そんな政府を持つ国があるなんて。
……このインタビュアー、正気なのかしら?

―――失礼クポね!

イヴァリースの政府がただの平民に、一生遊んで暮らせるような額の大金を放出する
筈なんて、ある訳がないわ。
例えお伽話のゾディアックブレイブがこの地に蘇ったとしても、そんな事、ありえない。
私は……大金を得たいが為に革命活動をしているのではないし、それに、そんな
身に余るギルを手に入れても……そんな、どうしていいのか分からないわ……。
一生遊んで居られる、なんてッ……! そんな馬鹿な事がッ……。

―――小市民〜♪クポねー。

うるさいわねッ!(怒)



―――Q5.あなたにとって夢のような世界とは何クポ?

もちろん、貴族の搾取がない世界よ。
でも、夢は夢でしかありえない。
実現しないからこそ、夢……なのでしょう?
夢でしかありえない世界、夢のような世界では駄目なのよ。
私は夢でなく現実に、貴族の搾取のない平等な社会を築きたかった。
かけがえのない、大切なこの世界―――イヴァリースに築きたかった……。



―――Q6.昨晩見た夢は何クポ?

……それを死者である私に聞くの……。



―――Q7.この人の夢の話を聞きたいと思う5人は誰クポ?

人の夢を聞くのは嫌いじゃないわよ。
ううん、騎士団や旅団時代から、強い信念を持った人の話を、信念を実現しようとする
人の話を聞くのは好きだった。
熱弁を振るう彼らを見て、私のなけなしの勇気も随分と奮い立ったわ。
まるで、話術士の話術に掛かったかのようにね。

でも、今ここで。
人の夢の話を聞いて、人の夢が実現したという話を聞いて、……私の夢は決してこの手で
掴み取る事が出来ないと思い知らされるのは……好きじゃないわ。
私はただここに居て、夢を思い描くだけ。
そう、なれば良いと、願うだけ。
私のこの手では……何も出来ない。変えられない。

だけれども、聞いてみたくもある。
誰かの夢を。
壮大な夢を。
ちっぽけな夢を。
腕に抱えきれない程の夢を。
片手で掬いあげられる程度の夢を。
次々に移りゆく夢を。
幼い頃より変わらぬ夢を。


……決して強制ではないわ。
もしかしたら気づきさえしないかもしれない。
だけれども……もし、良ければ。
以下の人々に。


・ちっちゃなちっちゃな書記官さん
・私怨の復讐、じゃなくて、復讐の紫炎
・えーこく貴族

・天才策師

718 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/10/03(月) 03:13:13


>>696 すっきすっきすっきすっきすきっすきっ

あ……ありがとう……。
そう言ってもらえて、……嬉しい。
例え時間は掛かっても、しっかり返していくわ。約束する。
必ず、返していくから。

……ああ、もうッ、どうしてなのよッ。
どうして今になってなのよッ!?
今になってこんなにも人の優しさを思い知るなんて。
人の優しさが、こんなにも嬉しいものなんてッ。

……私は、私はッ、人の為になんか何もならなかったと言うのにッ。
私のした事は、結局、人の、平民の為になるところまで行っていなかったと
言うのにッ……!
私はッ、私はッ……う……うぐ……くッ……。

く、くそッ、たまねぎ剣士が目に染みるわッ。

【たまねぎ剣士は目に入りませんクポ】


>「あせらない あせらない」

ぽくぽくぽくぽく…………


       |
   \  __  /
   _ (m) _
      |ミ|
   /  .`´  \
     ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    (´∀`∩<    ちーんッ!
    (つ  丿 \_________
    ⊂_ ノ
      (_)


―――閃いたッ、閃いたわッ!
この事態を打開する策をッ!
この、レスが異常な程遅れている言い訳……じゃなくてッ、私が質問に追いついて
いないこの状態をどうにかする方法をッ!


    
  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (・∀・∩< →スレにスロウをかける。
 (つ  丿 \___________
⊂二_ ノ
   (_)


このスレの時の進みが遅くなれば、必ずや私のレスが追いつく筈ッ!
貴族が私の時を奪ったとしても、時の進みが遅くなればッ!

はぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!
―――時よ、足を休め、選ばれし者にのみ恩恵を与えよッ! スロウ!!


【しかし、なにもおこらなかったクポ】

【そもそも豆スープ剣士は、魔法の事をなーんにも学んでないクポ】

【超初級者魔法であっても、そんな無学な輩が使えるかってーのクポ】

【クプwwwwクポwwwwwwクポポポwwww】


【ク プ w w w w ク  ポ   w     w      w   ・・・・・・・?】



【な ん だ か  時間    が  ゆ  っ    くり  進ん    で  ク     p 】








*次のレスは37週間後です。



―――嘘よ、嘘ッ!
勝手なナレーション入れないでッ!!

……でも、遅くなって本当にごめんなさい。

719 名前:名無し豆腐:2005/10/03(月) 22:43:05

ザ・ワールド!!時よ止まれ!

720 名前:名無し豆腐:2005/10/05(水) 22:36:28

目指せ第二のボルタックトルネコ商店こと商人でございます。
秘蔵の聖剣名刀から魔法の品まで、手頃な価格で扱わせていただいております。
ご入用の品などあれば何なりとお申しつけ下さい。

721 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/10/10(月) 03:28:05


遅くなってごめんなさい。

……驚いたわね。
ここまで「ドリームバトン」が繋がるなんて。
まず初めに「私」にネタを振ってくれた方、心より礼を述べるわ。ありがとう。
私のネタ振りに応えてくれた人たちも、本当に感謝してる。
もちろんこのバトンはただのネタだから、なかったものとして無視してもらっても、
答えたとしても次の人に渡さなくて構わなかったのだけれど。
ここまで皆応えてくれて……嬉しいわ。

人の夢と書いて儚い……。
けれども儚いからこそ、人は短い一生の中で夢を追い続ける。
遥か彼方に霞んで見える、儚くも大切なものを手にしようと手を伸ばし続ける。


最後の一人は……同じ■e出身で、度々ネタを拝借させていただいている作品、
ロマンシング・サガより。
キャラプテン・ホーク。
あなたよ。

見ているか分からないけれど。



ところで。

いつかあの、えーこく貴族には目に物見せてやるッ!!
何よ、あの人を人と思わない言いぐさはッ!
何が豆よ、何がッ! 私は豆じゃないッ! 豆なんて名前じゃないッ!
くッ、間違っても貴族になんか渡すんじゃなかったわッ! くそッ!


……答えてくれて……まあ、その。

…………。

………………。

……………………。



……感謝はしている。ありがとう。

722 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/10/10(月) 03:28:24


>>697 マメ(゚Д゚)ウマー


     γ
   .' ⌒`丶
  从yノ`∫、.
  ,'ノノ゚−゚§
 ,' / _゚パ_ \
 ノ /  ∞_\ゝ
 ´^( )~( )




     γ
     ソ(
   .' ⌒`丶
  从yノ`∫、.
  ,'ノノ゚−゚§
 ,' / _゚パ_ \
 ノ /  ∞_\ゝ
 ´^( )~( )




     γ
     ノ,
     ソ(
   .' ⌒`丶
   yノ`∫、.
  ,'ノノ゚−゚§
  / _゚パ_\
 ノ / ∞\ゝ
 ´^ ()~()




     γ
     .ソ;
     ノ;
     ソ(
   .' ⌒`丶
   yノ`∫、.
   'ノノ゚-゚§
  ; /_゚パ\
  ノ/ ∞\ゝ
  ^ ()~()




      γ
      ノ;
     ノ;
     .ソ ;
     ノ ;
     ソ (
   .ノ`∫、.
   'ノノ゚.゚ζ
   ; /_゚゚(
  ノ/∞\;
    0 0




      γ
      ノ;
     ヽノ/
      ノ;ソ
     ノ;
     .ソ 〆
     ノ ;
     ソ (
   .ノ, |. 、.
   'ノ゚.゚ζ
   /_゚(
   ||




        γ
       §
       ノ;
   ヽ  ノ;
     ヽノ/
      ノ;ソ  マメー
     ノ;
     .ソ 〆
     ノ ;       ●∧⊂ヽ クポポッ!?
     ソ (        (゚0゚,,)ノ
  \ノ ゚.゚ ; /       | ⊃|      勝利条件
   ノ  ζ        |  |
   /  (        ⊂ノ〜   「豆生物を倒せ!」
  /.. .. . ζ       ∪
 

723 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/10/10(月) 03:28:38


>>697 マメ(゚Д゚)ウマー パート2

う……くッ……。
笑わないでよッ!
わ、笑うなと言ったら笑うなッ!

ああそうよッ、私はどうせ冷たい土の下でただただ眠り続けるだけの存在よッ!
目を覚ます事のない永遠の眠りをねッ!
ここは肥沃な土地じゃないけれども、私や仲間の屍肉のおかげで随分と辺りの土に
栄養行き届いたでしょうッ。
今頃私や仲間の死体を苗床にして植物が芽吹いていても全く不思議じゃないわ。
切り立った岩くらいしか見る場所しかないこの寂しい台地が、私たちの肉体のおかげで
草木が芽吹き、花の咲き乱れる美しい風光明媚な土地になったら。

……悪いけれど、嬉しくも何ともないわ。


昔、噂を聞きかじった程度だけれど。
世の中には死体にのみ生える珍しい毒茸があるそうね。
何でも「そのキノコが生えた代で家が滅びる」という話があるとかで、薬師たちには
その存在自体が忌み嫌われているらしいわね。
幸いな事に、私は使用した事もないし、実物を見た事さえなくてね。

そもそも毒を使って何かをしようとするなんて、剣士として、人として、最低の行為だと
思うけれどッ。
私たちと同じように革命を目指して活動をしている人たちの中に、相手に戦いを
仕掛けるのに毒を使うのを厭わない人物が居るそうね。
……軽蔑するわ。
同じような立場に居るから、余計にね。


そう言えば、お伽噺……というよりも、怪奇談にあるわよね。
「だんだんと体にキノコが生えてきて、最期はキノコ人間となる」……って話が。
どういう筋だったかしら。
……そうそう。
ある種のキノコの胞子が体内に入っていき、人としての意識を乗っ取る。
知能は植物や動物程度になり、生物の本能のままに周りの生物を襲い始める。
そしてキノコ人間は増殖していって……。
そんな筋だと思ったわ。

体から豆が生えるなんて……あは、は、は。
キノコ人間に纏わる怪奇談を思い出してしまったじゃないの。
この怪奇談だと怖いと言うより、何だかこっけいで可笑しくなってくるわよね。あはは。
死体から生えて人を死に至らしめる毒となるキノコの方が、余程恐ろしく感じるわ。
だって、そのキノコの毒は、人が使うものだから。

先程、ああは言ったけれどね。
ふ、ふ、ふふ……意識を乗っ取られる訳でもなく、自給自足出来るのであれば、
自分の体から豆が生えても悪くはないと思うわよ。
いつも飢えていたあの頃だったら、喜んで豆の生える体を欲しがったかもしれない。
例え豆であっても自給自足出来るなら、飢えて死んでいく幼い子供たちも減った
かもしれない。
時代に対する、国に対する、戦争に相手に対する、そして何よりも愛しい家族に対する
やりきれない思い。苦しさ。辛さ。憤り。もどかしさ。
そういう思いが、体から豆が生える事で少しでも解消するならば。


……やっぱり少し嫌かも……。

724 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/10/10(月) 03:29:27


>>698 平民と豆の木


     | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ llヽ
      | ┏───┓ ‖|
      | │      │ ‖|   むかしむかし、イヴァリースに
      | ┗───┛ ‖|   魔法の豆がありました。
      |            ‖|
      |            ‖|
      |            ‖|
      |______‖|
       ) ≡≡≡≡≡≡)
       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄




            |\
            |  \
            | |\\
            | |  \\
            |  \ ..|‖i
      | ̄ ̄│   \|‖|
      |    |       ‖|   ある貴族が豆を植えると、
      |    |       ‖|   一晩で天まで届いてしまうほどに
      |    |       ‖|   生長しました。
      │   \     .‖|
      │     \   .‖|
      │       \ .‖|
      |______ \ |
       ) ≡≡≡≡≡≡)
       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄




                           /|
                         /  |
                       /    |
                     /      |   貴族は天の雲の上に住む巨人から
        | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄γ     │   金銀財宝を搾取して、贅沢三昧に
      ||             |.       |   暮らしましたとさ。
      ||             |.       |
      ||             |.       |
      ||             |.       |
      ||             |.      /
      ||             |.    /
      ||             |.  /
      ||_______|./
        ────── '





        | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
      ||             │             ||
      ||             │             ||
      ||             │   おしまい.  ||
      ||             │             ||
      ||             │             ||
      ||             │             ||
      ||             │             ||
      ||_______│_______||
        ────── へ ──────



―――き、貴族めッ!
何処までも汚いッ……!
何の罪もない巨人をッ!
許せないッ、絶対にッ、許せないッ―――!


……え? 生えてきた豆?
そ、そりゃあ、生えてきた豆の木は大切に決まっているでしょうッ!
しかも天を突く程に巨大な豆の木ならッ!
木に成る豆もさぞかし大きいものなのでしょうねッ。

一体一粒で何人分の食事に出来るのかしら……。
旅団の一部隊分は確実にあるわよね。
朝昼晩の三食も余裕かしら。
加工して間食も作れそうね。
甘いものがあるといろんな事にやる気が出るわよね。
チョコボの餌にも回せるかしら。
そしたら何度も断念したチョコボ養殖が簡単に出来るわね。
生まれてきたチョコボを養う餌にも困らない訳だし、これで旅団の機動力が上がれば
この豆の木の物語にも出てくるような貴族にも、一太刀浴びせる事が出来るかも
しれないわ。

……欲しいわね、魔法の豆。
ゆめまぼろし、伝説、お伽話、物語の中のものだけれど。

私が天上の金銀財宝ではなく、生えてきた豆の木を宝物と思うだろうというのは、
あながち間違いじゃないわよ。
あなたは、私を馬鹿にしたいのでしょうけれどッ。
私にとって豆は、金銀財宝と等しい価値がある。
いえ……あった……。
そう、過去の事としてしか話す事が出来ない……。

今の私にとって、どんなに巨大な豆だろうと豆の木だろうと無価値よ。
例えこの台地に生えていたとしても、私や仲間の墓標の隣に生えていたとしても、
私はそれをどうする事も出来ない。
まだイヴァリースに相当数居るだろう私の幼少時代のように、毎日豆スープだけで
飢えて暮らしている平民に分け与える事も出来ない。
金銀財宝でなく、今日食べる事の出来る食事を宝物だと思う人に手を差し伸べて
やれないッ……!
生えている豆の木を糧に、搾取されている大勢の人々の為に貴族と戦う事も
出来ないッ―――!


……私は、無力だ……。
この、「ジャックと豆の木」で、いいように搾取される巨人のように……。

何て、無力なのよ、私はッ……。

725 名前:名無し豆腐:2005/10/10(月) 09:09:56

>>723
つ【モスフングス】

726 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/10/11(火) 01:52:28


スレのage・sageには注意して――――――

―――ッ!?


な、な、な、な、な、な、メ、メ、メ、メ、メメメメメメメメメンテナーッ!!
あ、あなたはッ、な、なな何て事を、何て事をッ……!
何て事をしたのよッ!
も、もうッ。


……この下の1000に達しているスレ、どけられないかしら。
あッ、で、出来なければいいのよ、出来なければ……。

あ、いや、別に出来なくても……。

……。

…………。



……やりなさい、メンテナー。

「あなたが悪いわけじゃない。でも、現状が変わらない限り、私はあなたを憎む!」


嘘だけれど。
ああ、本当に……嘘よ。

727 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/10/11(火) 01:53:05


>>700 酔ってなんかいないわ 泣いてない

……線香の煙、目にしみただけなの。

嘘だけれど。
>>700は>>701で少し応えているから、そう多くは語らないけれど、いい……わよね?
泣くだの泣かないだのという話は、あまりしたくないのよ。


小さい頃は、よく泣いていたわ。
兄さんも歳が離れていたからね。
泣いて頼めば何でもしてくれるという甘えがあったのだと思う。
事あるごとに泣いていた。

何かが欲しいと思ったときに。
何かをして欲しいと思ったときに。
何かが自分の思うように行かないときに。

でも、泣いても叫んでも、目の前の食事は豆スープだけしかなかった。
兄さんに対して泣き喚こうが、親に対して泣いてだだをこねようが、毎日の食事だけは
変えようがなかった。

どうして豆スープ以外の食事が出来ないのか。
どうして貴族が私たちの物を持って行ってしまうのか。
どうして両親も兄さんも隣人たちも、その貴族の搾取に抗議の声を上げないのか。

それが何故だか分かったとき、私は我慢という言葉を知った。
そして、それから少し、泣く事も減った。
少なくとも、兄さんや親に、泣き喚いて自分の意思を無理矢理通す事はしなくなった。


……私はね。
小さい子供が泣きたくなったときに、我慢などせずに思いっきり泣けるような、
そんな社会を築きたいと……思ったの。
出された食事が豆スープだけでも、どんなに貴族に搾取されても、何の不平も言わず、
我慢を続け、ただ受け入れるのが当たり前な子供を、このイヴァリースに育てるのは
嫌だったのよッ!


……ふ……ふふ……つい声を荒らげてしまったわね。


…………。

嫌ね。もう。
……線香の煙が目に染みるわ……。
……ミルたんと呼ぶなとあれ程言っているのに……。
ふ……ふふ……あはは……。

728 名前:名無し豆腐:2005/10/11(火) 22:44:02

キャラプテンて何よ?

729 名前:名無し豆腐:2005/10/13(木) 23:36:08

もしミルたんが、「あなたは貴族の子供です」と言われたらどうしますか?

730 名前:名無し客:2005/10/15(土) 02:14:38

>>724を見てると、どうも「豆でも食べないと生きていけない」んじゃなくて「豆を食べないと生きていけない」んじゃなかろうかと思えてくるのは何故でしょうか。

731 名前:名無し客:2005/10/16(日) 00:23:16

毎日、俺の為に豆スープを作ってくれないか?

732 名前:名無し客:2005/10/16(日) 00:24:20

ミルたんはコープスブライドってどう思う?

733 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/10/16(日) 05:16:57


…………壮絶な誤字ね。
これじゃ、どこかのえーこく貴族を馬鹿に出来な―――あ、いえ、これは私的な事情よ。
人の振り見て我が振り直せ……ってね。
……どうして筆が滑ったのかしら。まったく。


応えてくれた事に礼を言うわ、「キャプテン」ホーク。
ありがとう。
そうね。いつか酒を……ね。
肴に豆料理があれば尚良しよ。


それはそうと、遅くなったけれど……ありがとう、メンテナーさん。
まあ、その、何よ。
一応、感謝はしているわよ、感謝はッ。
くッ、こ、心の準備があるというものでしょうッ、心の準備がッ……!
ミ、ミルウーダ、ここで、し、深呼吸よ、深呼吸ッ……!

吸って、吐いて、吸って、吐いて、吐いて、吐いて、吐いて、吐いてッ――――――!?



⊂⌒~⊃。Д。)⊃


【そもそも死人が何やってるクポー】


今夜はごめんなさい。
慣れない事をしたものだから、これで限界ね……。
か……必ずッ、必ず質問やネタ振りには全て返すわッ!
必ずッ! 必ずと言ったら必ずよッ!!

……本当に遅くてごめんなさい……。
良い夜を。

734 名前:名無し客:2005/10/16(日) 11:59:04

最近の君は「遅くて悪い必ず返す」を毎回言っているような気がする
革命家は女々しい言い訳などしないッ!

735 名前:名無し客:2005/10/16(日) 22:22:20

>>733
いかん、呼吸困難に陥っている! 人工呼吸をっ・・・・・(−εー)

736 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/10/17(月) 03:22:58


今夜はまず、これね。


>>734 革命家たる者。

うッ―――。
そ……それを言われると何も言い返せない……。

そうね、私が浅慮だった。
祖国を愛し、守ろうとした剣士の一人として。
平民の暮らしやすい社会を築こうと反旗を翻した革命の志士の一人として。
そして何よりも、イヴァリースに住まう一人の平民として。
……戦っていたときの事を忘れそうになっていたわ。

積極的に攻め入る気持ちを捨てて。
目先の事から逃げようとして。
ただ闇雲に逃げて。逃げ出して。
そうやって私の辿り着いた先がレナリア台地だった。
台地での……死だった。

そこで得た痛みは今でも忘れていなかった筈なのに。
今でも取る事の出来ない棘のように突き刺さっていた筈なのに。
それなのに、じょじょにその痛みにも慣れてしまっていた。
女々しい言い訳に始終していた。

―――それが今の私。
今の、情けない……私の姿。


ああ、そうよッ。
最近言い訳ばかりしていたわ。
いいえ、言い訳を作ろうと必死になっていたのよ。
口先ばかりで、ただ逃げる事だけを考えて。
そして「必ず返す」……こればかりで結んで。

……まるで私の旅団生活みたいよね。
……まるで昔の私みたいよね。
何かあると兄さんや仲間のせいにして。
武器防具や仲間の組み立てた戦略、自分の体調のせいにして。
それでも最後はこう結んで口応えをしていた。

「それが旅団の為になるのよ」
「それが革命の為になるのよ」
「それが平民の為になるのよ」
「それが―――国の為になるのよ」


ああ、ああ、そうよッ、私は言い訳ばかりしていたッ……!
私はどうしようもない言い訳ばかりをしていたッ……!
自分は本来庇護されるべき「女」であり、「妹」であり、一介の「平民」という弱者で
あると、言い訳ばかりしてたッ……!
そんなのただの言い訳よッ。
革命家に女も何も関係ないわ。
革命家として生きようと覚悟した人間が、言い訳で逃れようなんて最低の行為ね。
唾棄すべき行為よッ。

だから、もう、言い訳などしないッ。
私は逃げも隠れもしないわッ!
この身が本当に、朽ち果てるまで。
地の底で、草木と共に腐り、虫たちに食い荒らされても。
魂が消えて無くなるまでッ……!

―――だからッ!

>>718と>>719に記してある通り、次のレスまで37週間後、もしくは力ある占星術士の
術によって、このスレを……止めるッ!


 「―――天球の運命をこの手に委ねよ、

  我は汝、汝は我なれば…… 星天停止!

























もちろん冗談だけれど。

ごめんなさい、最近本当に言い訳ばかりしていたわ。
ううん……謝れば良いというものではないわね。
先程も言った通り、私は逃げも隠れもしないッ。
騎士として……革命の志士として……背を向けて逃げるなんて事はしないわ。

ただ、どうしても間隔が空いてしまう事があると思う。
そのときはどうか……長い目で見てもらえると……嬉しいわね。


……これも言い訳かしら。

737 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/10/17(月) 03:23:33


続いて行くわッ。


>>735 「ちゅーして」

―――ッ!?

い、いや、な、何、何よ、ば、馬鹿な事言わないでよッ!
死者が呼吸困難に陥ると思っているのッ!?
あ、あれはあくまでも……そ、そう、物の例えよ、例えッ!
実際に呼吸困難になっている訳ないでしょうッ!?
そ、それに、何よ、その、顔はッ!?
な、何であなたが目を瞑る必要があるのよッ!?
何よ、そ、そのやる気満々な口の形はッ!?
ちょッ、なッ、ち、近づかないで頂戴ッ!

……あ、ああ、そう。
私に人工呼吸をしたいの?
私に……口づけをしたいと言うの?
どうしても……?

……くッ。
それなら、したいようにすればいいじゃない。
このケダモノッ!

台地の土を掘り起こして。
冷たい土の下に埋まっている私の骸を抱き起こして。
したいようにすればいいじゃない。

肉は腐り、虫に喰われ、蛆が湧き、名状し難い臭いを漂わせ、生前の面影など
どこにもない私を好きなようにすればいいでしょうッ!?
く、は、は、は、は、あははははッ!
好きなように扱えばいいじゃない、私の骸をッ!
人工呼吸だって、口づけだって、どこにでもお望みの場所にすればいいじゃない!

生前隆起していた箇所の肉も、今はただの腐肉。
口を近づければ腐臭が鼻につく。
触ればずるりと皮が剥ける。白い骨が露出する。
土にまみれ蛆にまみれ虫にまみれ原型すら留めていない人の体。
私の体を。

さあ、好きにしてごらんなさい。
私を思う存分、あなたの好きなように蹂躙してみなさいッ!
あなたの思うように弄んでみなさいよッ!
貴族がしたようにッ!
あなたもそうすればいいじゃないッ!


……そうよ……、したいように……すればいいじゃない……。

今ではしたくても口づけも出来ない。
剣を取ろうにも振るう腕がない。
大地を踏みしめようにも支える足もない。
豆スープを食べように……これは違うッ。


何も出来ない私を。
何も成せない私を。

好きにすれば……いいじゃないッ……。

738 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/10/17(月) 03:24:00


あ……。
新規の質問・ネタ振りに答えるだけで限界がッ……!

う、うう……今夜はここまでッ!
ここまでと言ったらここまでなのよッ!
言い訳など、しないッ!!



 ♀
(゚●゚)  ……もはやただの逆ギレになっているクポー。
Σu )
 uu

739 名前:名無し客:2005/10/17(月) 21:36:17

格下げだなミルウーダよ
ダガー一本のみ装備の見習い戦士からやりなおすがいい

740 名前:名無し客:2005/10/17(月) 23:04:37

むしろリボンとシャンタージュだけでお願いします。

741 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/10/22(土) 05:05:27


>>702 「『骸の涙』、ゲットだぜ!」

なッ……。
私の涙を勝手に取っていかないでッ!
何よッ、平民の涙さえも搾取して行こうと言うのッ!?
……返してッ、返しなさいよッ!
あなたの奪って行った私の涙を返してよッ!
その涙はあなたが持って行って良いものじゃないッ!
あなたに捧げるものではないッ!

私の……私たち骸旅団の目指す平等社会を築く為なら、圧政に苦しむ平民の
為なら、理想の実現の為なら……私の涙くらい幾ら費やしてもいい。
ほんの僅かでも理想に近づけるなら、枯れるまで涙を流し続けてもいい。
私の涙も、汗も、血も、肉も、生命も、全ては私と同じ境遇に居た平民に
捧げるべきものよ。

暑さ寒さを遮る住居も、毎日の着替えも、日々の食事もままならない平民に。
貴族に苦しめられ続けるもの言えぬ民に。
慎ましく穏やかな暮らしを望む、善良な人々に。

そして、幼い頃の……私に。


……ねえ、聞いた事はあるかしら?
亡霊の集う湖の話を。
死者が無念を背負って歩き回る、涸れた湖の話を。

ここから遥か東に、かつて巨大な湖だった土地があるわ。
昔は水量も豊かで緑に囲まれ、風光明媚な土地だったのでしょうね。
今は干上がって、水の一滴もないそうだけれど。

湖の跡地には何の生物も棲んでいない。
草木の一本も生えていない。
そこに留まるのは……亡霊だけ。
生前の想いを引きずって、この世に留まる死者だけ。

何故、湖の跡地には生物が棲んでいないのか。
それは……そこが「死の湖」と呼ばれる、白い塩で覆われた土地だから。
塩のせいで、草木が育たない大地になってしまっているから。
その塩も、その土地に留まる死者たちの涙が元だという話よ。

生きていたかった。
生きて、事を成したかった。
ああ口惜しい。
生きている人間が恨めしい。
生きていれば。
生きてさえいれば。
悔しい。
―――悔しい。悔しいッ……何故私が貴族の手でなんかッ……!

……湖を彷徨う死者たちの涙はいつしか、大地に染み渡り、湖の水を枯れ果てさせ、
辺りを不毛の地へと変えたそうよ。
……ただの伝説だけれどね。

死者の涙だって、広大な湖を変えてしまう事をも出来る。
人の世を、変えていく事も出来る。

……そう、思いたい。

742 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/10/22(土) 05:06:25


※>>702は むくろのなみだを てにいれた!

 ♪でーろーでーろーでーろーでーろーで〜ろ♪

※>>702は まめスープに のろわれた!

※>>702の のろわれし まめスープのたびが はじまった!


「こんにちは。 たびびとの やどに ようこそ。
 ひとばん 100ゴールドですが しょくじは まめスープだけです。
 おとまりになりますか?

 →はい   いいえとはいわせない



「ここは てんしょくの しんでん。
 しょくぎょうを かえたいものが くるところじゃ。
 てんしょくを ごきぼうかな?

「なんと >>702は まめスープへいみんという みぶんだというのに……。
 まめスープへいみんの ぶんざいで しょくを かえたいとは なにごとじゃ!



「おお よくぞきた >>702よ!
  しょくじが まめスープだけとは なんとへいみんじゃ!

「>>702が つぎのレベルになるには あと 100の まめスープが
 ひつようじゃ。

※>>702の ふまんどが 100あがった!

※>>702は くにに はんきをひるがえした!



「もし わしの みかたになれば せかいの はんぶんを >>702に やろう。
 どうじゃ? わしの みかたに なるか?

 →はい   いいえ

「ほんとうだな?

 →はい   もちろん

「では せかいの はんぶん まめスープばかりの へいみんのせかいを あたえよう!
 わあっはっはっはっ・・・・・・おいコラ さきがよめたとか いうな。



【さよなら さよなら さよなら、クポー】

743 名前:名無し客:2005/10/23(日) 00:38:12

ミルたんは人に労働をさせるだけさせておいて、褒美も渡さないような人間を
どう思いますか?

744 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/10/23(日) 04:09:53


遅ればせながら、書記官さん完走おめでとう。
いつもレスを楽しみにしていたわよ。
次の領事館も建設されるようだし……期待して待っているわ。
今はゆっくりと休んでね。

ロランベリーティでも一緒に飲めたら……嬉しいわね。


今夜はこれを返しておくわね。


>>743 無報酬で放逐

まず最初に言っておくわ。
私はミルたんなんて名前じゃないッ!
だからこの質問に答える義務も義理も道理も何もないッ!
分かったかしら?

……な、何よ。
ただ単に、この質問に答えたくないのだろう、ですって?
この質問の意図に気づいているから逃げたいのだろう、ですって?

そ、それはッ……。
わ、私はッ……。
私だって剣士の端くれッ。
どのような質問からも、逃げも隠れもしないッ。
質問者にどのような意図があろうと、どのような意図が隠されていようと、質問者が
王侯貴族だろうと、私はッ、逃げも隠れもしないッ!
そうよ、逃げも、隠れも、逃げも、隠れも……逃げも……隠れ……も……逃げ…………


【アビリティ:かくれる】


  ●
/`ー'ヽ
  `O´) どこの軟弱吟遊詩人クポ。
    ノ
_)_)"



―――じょ、冗談はこの辺りにしておくわ。
本当に冗談よッ!? くッ……。

以下は、私の生まれ育ったイヴァリースでの話を前提にして語るわ。
……に、逃げているって!?
ち、違うッ、そのような事はないッ! ないったらないッ!

人を労働させるだけさせて、対価を支払わず、ボロ布のようにして捨てる……。
……最低の行為よ。
ああ、はっきり言うわ。
それは裏切り以外何ものでもないッ!
労働した人間への冒涜にも値するッ!
労働の対価を支払おうとしないなんてッ……!
人間として、最低の行為ね。

あ、あ、ああ……。

……わ、私はッ。
私たちはッ。
命を賭して祖国の為に戦ったわ。
いいえ、最初は義勇軍参加者に支払われるという、決して少なくない報酬が
目的だったかもしれない。
貧しい生活を少しでも潤す事の出来る報償金が目当てだったのは否定しない。
けれども、騎士団の殆どの人間は、ただ報償金が欲しいから戦っていたのではない。
愛する祖国の窮地を救いたい……その一心で剣を取った者ばかりだった。
平民出身の者も、元騎士の者も、ただの野盗紛いの者も、願うのは祖国の勝利と
平定だった。

戦った。
戦ったわ。
死に物狂いで戦った……!
殺した。
殺したわ。
殺してやったわ。
向かって来る者は剣で薙ぎ、叩き、突き、斬り刻んだッ!
頭の中が真っ白になるまで。
返り血も、その他人体から溢れ出てくる全ての液体を浴びても、全く気にならなかった。

祖国の為に。
祖国の勝利の為に。
祖国の平和をもぎ取る為にッ……!

そして戦争は終わった。
イヴァリースは敵国と対等な条約を交わしたものの、結局は敗戦国となったわ。
待っていたのは……無報酬での義勇軍強制解散だった。

王侯貴族は保身する事だけを考え、心身を尽くした民の事を顧みないッ。
このとき、嫌という程思い知らされたわ。
確かに、私たちは自ら志願した。
誰かに強制されたものではなく、自由意志で志願したわ。
けれどもッ!
約束されていた報償金は全く支払われもしなかったッ……!
誰もが命を賭して戦ったのにッ……!
労働させるだけさせておいて、褒美も何も出そうとしないッ……!

王侯貴族が私たちの報償金をどう扱ったか、詳しい事は知らないわ。
でも確実なのが、彼らの為だけに使われて、飢える民草の為には一銭たりとも
費やされていないという事ッ!
許せない。
許せないわッ!
許してなんかやるものかッ!
この国を変えてやるまで許してなんかやらないわッ!
国を支えているのは一体誰なのかッ!
王侯貴族の豊かな生活を支えてやっているのは一体誰だというのかッ!

畑を耕し種を植え、麦を、野菜を、果物を育て、彼らに献上しているのは誰なのか。
材料を加工し、組み立て、彫刻を施し、完成させ、彼らに献上しているのは何者なのか。

知らしめてやる。
彼らに知らしめてやるッ……!
労働させるだけさせて、一銭たりとも報償金を払わなかった彼らに、身をもって
償わせてやるッ……!
命を賭した人間への報いを、その身に





――――――あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!?



わ、私は、私はッ、私はッ、私はッ、私は私は私は私は私は私は私は私はッ―――!!!





  ●
/`ー'ヽ  ……激しい二律背反に襲われているクポ。
  `O´)
    ノ   しばらく待つのが吉クポ。
_)_)



745 名前:名無し客:2005/10/23(日) 15:33:28

激しくいい骸ですね…ミルウーダさん。ホロリ。

つ【極上の豆スープ】  ソッ…
何が極上かは秘密ですけど。

746 名前:名無し客:2005/10/24(月) 22:57:18

お前さん、ちょっと落ち着きなさいよ
つ【餅つきセット】

747 名前:名無し客:2005/10/25(火) 20:58:11

ラムザが死んで、幽霊同士で出会ったらまず、第一声は何と言いますか?

748 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/10/31(月) 02:55:23


…………。
言い訳は、しないわ。


>>703 腐った豆 が 1体 現れた! コマンド?

……何が言いたいのよ、名無し豆腐ッ。
それは、腐った豆をも食べざるを得なかった私に対しての嫌味?
それともその腐った豆を、今この場で私に食べろと?
腐った肉体を持つ者には、腐った豆がお似合いとでもッ?

……く、は、は……。
全くその通りね。
死者には……所詮死者には腐った豆がお似合いよ。
死して肉体をも腐らせた者に、新鮮な肉や野菜など必要ないわ。
萎れて水気のなくなった豆や、腐った豆でも与えておけばいい。
存命中に何も成せなかった死者は、骸と化せばものを言う事も出来ない。
何も。
一言さえも。

……そうよ。
死して希望も理想もなくした者に、未来への一縷の光明など必要ないわ。
昏い土の中に押し込めて、ひとときの甘い夢でも与えておけばいい。
死者はその甘い夢を舐めしゃぶり尽くすのに夢中になって、いつしか現世や生者にも
関心を持たなくなる。
そして生前の事、己の夢や理想も次第に忘れていって……。
自我を保てなくなって……。
土へと還る……。
体も、魂も……。

それで、いいのよ。
それで……。


死者を慰め、鎮め、現世に彷徨い出ないようにするのは生者の努めよ。
私も戦場で幾度も繰り返した。
死亡した仲間を土に埋め、土を被せ、戦場に咲く小さな花をそえ、哀歌と黙祷を捧げる。
そうして彼らの持ち物だった武防具を墓標替わりに置いておく。
墓標の武防具が錆びて、風化していくと共に、私たちの彼らの思い出も、段々と薄れて
風化する……。
……もう顔もよく思い出せない、あの戦場で命を落とした彼らは……地上を彷徨う
アンデッドと化していないかしら。
やり遂げられなかった想いが強すぎて、生者にくだを巻いていないかしら。
……私みたいにね。

結局彼らの墓を訪れる機会なんてなかった……。
あの頃の私は、自分を、仲間を、旅団を存続させるだけで精一杯だったから。
……いいえ、それがただの言い訳だという事も分かってるわ。
死者を慰めるのは生者の努めだと先に名言しているのだから。
私はただ一人の仲間も、死者も、慰める事が出来ずにいた。
私はただ一粒の豆さえも、……腐った豆さえも仲間の墓にそえる事が出来ずにいた。

あのとき。
かつて共に戦っていた仲間の墓の近くまで、作戦上立ち寄る事になった、あのとき。
道具袋に一つ残っていた、萎びた……もしかしたら腐っていた豆を、仲間の墓に
そえる事が出来たら。
豆をそえるような余裕を私が持っていたならば。

……その後、何かが違っていたのだろうか。

……まさかね。
豆一つで、腐った豆一粒で、何かが劇的に変化する事などないわよね。
たった一人の人間が動いただけで、戦況が大きく変化する事などないように。


ところで、この「名無し豆腐」の読み方って、「ななしまめくさり」でいいのよね?

ななしまめくさり。
ななしまめくさり。
ななしまめくさり。

覚えたわ。
―――ななしまめくさりッ!

749 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/10/31(月) 02:56:33


そう言えば、スレが上がっているわね。
今更下げてくれと頼んでも手間が掛かるだろうし、このままでも構わないわ。
ああ、でも、これ以上は上げないで貰えると嬉しいわね……。

過去の亡霊は地下で大人しく呟いているのがお似合いなのよ……。


>>704 たたりじゃー

だ、だから、私は祟っても呪ってもいないッ!
勝手に流言蜚語を広めないで欲しいわッ!
そんな力があるのなら、イヴァリースの王侯貴族は一人残らず豆と化しているわよッ!
王族も貴族もッ、一人残らず、あのちっぽけな豆にねッ!

国王も王妃もベオルブ家の者もッ、あますところなくッ、豆……。

豆に……。

……。

…………。


……ぷッ。




    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  自分の発言に受けているようですクポー
   W     ) \ ___________________
    d | |
    (__)_)
  


う、うるさいわねッ、白い怪生物ッ!
あなたはハウスキーパーでもしているのがお似合いなのよッ!

まあ、いいわ。
この「名無し豆腐(ななしくさりまめ)」が出来るまでの過程を語ろうかしらね。
このようなふざけた名無し名は、そう、あのスレが始まりだったわ……。


<回想シーンの始まり>

<回想シーンをスキップする場合はここ→>>750を押して下さい>

<回想シーンを見るのが面倒な方もここ→>>750を押して下さい>

<他スレとのクロスオーバーを見るのが嫌な方もここ→>>750を押して下さい>


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

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【元一刻館】メンテナー大明神【用務員室】

1 :さすらいの板メンテナー ★ :天秤の月 9日




……めんてなー を いじめて へいきなの?





2 :ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :天秤の月 9日

ええ、平気ね。
だから一つ頼み事をしたいの。

……嫌とは言わせないわ。

3 :さすらいの板メンテナー ★ :天秤の月 9日
おお早速お客さんが、って――

……ちょ、ちょっと待って下さいー!?
メンテナーをいじめて平気なんですか、あなたは!
メンテナーを大切に! 電気も伝奇も大切に!

いえ、ご要望に対しては嫌というワケにもいかないのですが。
私が対応出来る範囲でしたら。ええ。

4 :ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :天秤の月 9日

いじめやしないわ。
そもそも、私が何の因縁であなたを傷つけなくてはならないのよ。
ただの使用人、用務員と名乗るあなたを。
誰かに支配され、搾取される、あなたを。

私が頼みたいのは一つだけ。
名無しのデフォルト名を変更出来るのよね?
それを実行していただきたいのよ。

5 :さすらいの板メンテナー ★ :天秤の月 9日
悪霊退散悪霊退散ー!
このまま、メンテナーのスレは悪霊のたまり場と化すんですか――(涙)!?
普通の(生きている)人の普通の質問が欲しいと思う、メンテナーでした。

>>5
ああ――名無しの名前変更ですか?
それはもちろんお受け出来ますが。
わざわざお伺いを立てなくても、バシッと用件を述べてくれるだけでいいですよー。

で、どのような名前にしますか?
あんまりにも長い名前にすると制限に引っかかっちゃうので、そこそこの長さにして
おいて下さいねー。

6 :ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :天秤の月 9日

悪霊じゃないわよ。別に。失礼ねッ。
誰が悪霊よ、誰がッ。

一つ確認。
名無しの名前を変更出来るのは、1つのスレのみの話なの?
館全体って無理なのかしら?

7 :さすらいの板メンテナー ★ :天秤の月 10日
戦い済んで、日が暮れて。
はい、翌日になりましたメンテナースレのメンテナーです。
――って、まだこの悪霊さんしか来ていないのですかー!?
他の貴族王族騎士剣士魔法使い弓使いメンテナー使い(?)平民さんも絶賛募集中ですよー。
どなたか、この悪霊に苛まされるメンテナーに愛の手をっ!

>>6
はいはい、お答えします。
しますします。どのような方に対してもします。
うっうっ、メンテナーって大変……ぐじぐじ……(泣)

通常、キャラハンさんからの依頼であれば1スレ限定になります。
板全体の名無し名を変更するのは私の一存じゃ無理ですので。
もし板全体で名前を変えたいのであれば、管理人さんや補佐さんに聞いてみて下さいねー。

…………出来ないからといって、私を恨まないで下さいね――――。

8 :ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :天秤の月 10日

……無理なの?
そこをどうにか出来ないのかしら?
それだけ色々出来るのだから、まさか全く出来ないという訳ではないでしょう?

あなたに恨みはない。
けれどもッ。
実行出来る実力を持ちながら、上からの抑圧に耐えるだけのあなたを恨むッ!
私はあなたを恨むッ! 祟るッ! 呪うッ!
呪って「ぼうけんのしょ」を消すッ―――!!

9 :さすらいの板メンテナー ★ :天秤の月 10日
……うっうっうっ、私って呪われているんでしょうか。祟られているのでしょうか。
スレを立てても来るのは悪霊さん――いえ、死亡中の方だけなんですが――。

>>8
いや、ですからね。
無理なものは無理なんです。
無理を通せば道理は引っ込む――なんてこともないのです、このスレでは。
なので冒険の書を消すのは勘弁して下さいホント。
メンテナーの思い出と時間の詰まった冒険の書を消されるとマジ困ります。
……ですからね、落ちついて下さいね――?

10 :ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :天秤の月 10日

いいえ、無理を通せば道理も引っ込む。
無理を言ってもメンテナーが何とかする。
無理を言えばメンテナーが承諾する。
無理を通せばメンテナーは快諾する。
……ここはそういう世界の筈よ。

あなたも散々支配や搾取に耐えてきた筈。
何故ここで抵抗をしないッ!?
何故ここで燻るだけにしておくッ!?
何故革命を起こそうと、反旗を翻そうとしないッ!?

11 :さすらいの板メンテナー ★ :天秤の月 10日
……だ、誰か、このメンテナーの窮地をお救い下さい――! ガクガクブルブルー!
哀れな小羊であるこのメンテナーに救いの手を! 猫の手はいりませんがっ!
助けて下さい! 助けて下さい! 助けて――

>>10
いや、ですから!
無理なものは無理だと言っているんですっ!
だって、メンテナーは使用人ですよ? 用務員ですよ?
もしかすると給食のおばさんかもしれませんよ?
あなたの世界で言えば、一介の平民ってやつに過ぎないんですよ?

……ほらね?
平民に何が出来るって言うんですか……?

12 :ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :天秤の月 10日

……上に立つ者の不正に対して声を上げるのも平民よ。
……上に立つ者の不正を止められるのも平民よ。
……国に反旗を翻すのも……平民よ。

私だって王侯貴族に対して――最終的には何も出来なかったかもしれないけれど
――穴を穿ち、声を上げる事はしたッ……!
あなたにだって出来ない筈はないッ!

いえ、虐げられる今のあなたこそ声を上げるべきッ……!


……という事で。
やりなさい。実行しなさい。私の要求を飲みなさい。

13 :さすらいの板メンテナー ★ :天秤の月 10日
……メンテナーは ふつうの ななしきゃくさんが ほしいです、マル。
(メンテナー、天秤の月9〜10日にかけての日記より)

>>12
だからーっ!
……あなた、人の話聞いてますか――っ!?
メンテナーはいわゆる一つのぶっちゃけ平民ですが、板に反旗を翻す気もちゃぶ台を
ひっくり返す気もありません!
あなたの要求は飲めません!(キッパリ)

14 :ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :天秤の月 10日

……くッ、強情なメンテナーねッ……!
何が何でも要求を飲んでもらうわッ―――!

15 :さすらいの板メンテナー ★ :天秤の月 10日
……いや、ホント、マジ、貴族王族騎士剣士魔法使い弓使い魔獣使い悪魔使い戯言使い
――何でもいいので誰か来て下さいっ――!
でも死亡中の平民さんだけは勘弁してください――!?

>>14
――強情なのはどちらなんですかっ――!?
無理なものは無理なんです! 無理ったら無理!
駄目ったら駄目! めー、ですっ!(ドキッパリ)

16 :ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :天秤の月 10日

やって。
お願いだから。
豆を献上するから。

17 :さすらいの板メンテナー ★ :天秤の月 10日
無理です。
賄賂も受け取りませんっ。

18 :ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :天秤の月 10日

呪うわよ?

19 :さすらいの板メンテナー ★ :天秤の月 10日
はっはっはっ、呪うなら呪ってみて下さい。

……いや、ちょっと恐いですけど――。

20 :ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :天秤の月 10日

……お願い。

21 :さすらいの板メンテナー ★ :天秤の月 10日
――無理だと、あれ程言っているのに――。

もう、メンテナーも堪忍袋の緒がキレましたよ?
――メンテナーを怒らせましたね?

メンテナーを怒らすとどうなるか――――その身をもって知るがいい――――!!


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


……こうして名無しの名は「名無し豆腐(ななしまめくさり)」となったのよ。
今は「名無し豆腐(ななしまめくさり)」の呪いも解けているわ。
最も、以上のやりとりも、今はもう消されているけれどね。

知られざる過去、歴史に一片さえも残る事のない足跡。
私のように。
私の歩んで来た道のように。

私には、誰かを恨む力は持ち得ていても、呪ったり祟ったりする事は出来ない。
……よく分かったでしょう?

750 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/10/31(月) 02:57:19


>>749は、

【元一刻館】メンテナー大明神【用務員室】
http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1128106527/

のスレの提供でお送りしました。

ああ……了承は得ているわ。
本人に。

751 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/11/04(金) 02:17:55


>>709 オッス、オラ誤苦雨!

何が「ウホッ」よ、何がッ!
誰が「ウーたん」よ、誰がッ!
何が「オラ」なのよ、何がッ!

なら、「いっちょやって」みなさいよッ。
やってみるならやりなさいよッ!
宣言したならした通りに実行しなさいよッ!
この、「ななしまめくさり」がッ!

「ななしまめくさり」のくせに私に何かしようというつもりッ!?
「ななしまめくさり」が私に何をしようというのよッ!?
そうやって……また私を虚仮にしようとしてッ……!

……ウーたんなんて名前の人は知らないわ。
私の兄は似たような名前かもしれないけれど、違うから。
天使の名前かしら?
それとも悪魔?
「ウホッ」なんて言っているから、きっと悪魔かもしれないわね。
お伽話の中でしか棲んでいないような悪魔ねッ。

去れッ、悪魔ッ!
イヴァリースはお伽話の悪魔などに支配なんかされないわッ!
「ウーたん」などというふざけた、「ななしまめくさり」などというたわけた名前の
悪魔などに、支配などされないッ!
立ち去るがいいッ!


  ●
/`ー'ヽ   ウホッ……いい名無し豆腐ウホッ。
  `O´)
 つ  ノつ  ……じゃなくて、クポッ! いい名無し豆腐クポッ!
_)_)


752 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/11/04(金) 02:19:04


王侯貴族を打倒した暁には、メンテナーも打倒しないとね……。
ふ、ふ、ふふ……ふふふ……。


>>713 「だからッ、私の名はミルたんじゃないって言っているでしょうッ!」

私の願うもの。
私の望んだもの。
私の欲しいもの。
それはただ一つだけ。
身分のない平等社会。
ただ、それだけ。

でも願っているだけでは、望んでいるだけで、欲しがっているだけでは決して
手に入らない。
だから私は戦った。
戦って死んだ。
だからそれは未だに手に入れる事は出来ていない。


「優しく包んでくれる」……か……。

……ありがとう。
そう言ってくれて。

……嬉しい。

……嬉しいの。
嬉しいのよ。

そういう事を言ってくれる人は、あまり居なかったから。
私にそんな……優しい事を言ってくれる人は、あまり、居なかったから。
それは私の気性のせいでもあるでしょうし……そういう事を言われるのを、
私の方から拒んできたから。
弱い女として見られないように、団員に、部下に、男たちに、対峙する相手に、
王侯貴族に、……全ての人間に嘗められないように立ち振る舞ってきたから。
それが、当たり前になっていたから。

リーダーの片腕であるには、隙を見せるような人間ではならない。
例え小さくても一部隊の隊長で居るには、強い人間でなくてはならない。
女でありながらも常に前線に立つ為には、「守ってあげたくなるような女」であっては
いけない。
私のような立場であり続ける為には、誰かの庇護を必要とするような柔な女で
あってはいけないのよ。

優しく包んでくれる人……。
私には。
私は……。

私は、兄さんの……騎士団の、旅団の、剣であり、盾でなくてはならなかった。
リーダーの実妹であり、部隊長であり、そこらの男よりも腕っぷしの強い女を、
拳も意思も弱い男を歯牙にもかけない女を、誰が進んで「優しく包んであげたい」
などと思う?
そんな女を好き好んで抱きたいと言う男が居ると思う?

ふ、ふふ……物好きな男は居なくもなかったけれど。

……無性に温もりを求めたくなるときがあるのよ。
誰かに包んでもらたくなるときがあるのよ。
暖かな暖炉の炎でも、柔らかな寝藁や布団でも与えてくれないもの。
人の温かさ。
肌の温もり。
戦う前の不安を、戦い終わった後の興奮を、誰かにそっと静めて欲しい。
誰かに優しく包んで静めてもらいたい。
そう、思う事もあったわ。

今でも、私は……ううん、何でもないわ。


……少しずつ秋が深まって、段々と冬に近づいてゆくこの時期。
冷たくピンと張った空気が、人をやけに感傷的にさせてしまうわね。
いえ、感傷的になっているのは私だけかしら。
……こんな優しい言葉を掛けられた、私だけなのかしら……。


今夜言った事は、本当に何でもないわ。
私のただの感傷よ。
忘れて頂戴……。

忘れて……。

753 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/11/05(土) 06:03:25


>>719 「時よ!」

719 名前:名無し豆腐:2005/10/03(月) 22:43:05
ザ・ワールド!!時よ止まれ!

   r' ̄ヽ
   L__ノl\
    ,-┘'└ ̄\
 ┌/        ヽ       時を知る精霊よ、因果司る神の手から
  /      _    ヽ
  |      /     /ニニ       我を隠したまえクポ…… ストップ!
  l     '       ' -┼
  Y:::::ヽ      _     | r.、
   ト、:::::|    /::|    |ノ:::::\
    l `'"ノ  /::::::::L_   "::::::::::::〕
   .\_ r−、|::∧∧__  イ\|^^
     /   レ' '     |


719 名前:名無し豆腐:2005/10/03(月) 22:43:05


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〜〜〜〜〜〜〜〜途中省略〜〜〜〜〜〜〜〜


719 名前:名無し豆腐:2005/10/03(月) 22:43:05


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719 名前:名無し豆腐:2005/10/03(月) 22:43:05


719 名前:( ̄● ̄) 投稿日:Stop This Thread
このスレッドは時が止まりましたクポ。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。( ̄● ̄)クポリ



   r' ̄ヽ
   L__ノl\
    ,-┘'└ ̄\   FFDQスレは時が止まって進行出来なくなったので、終了したクポ。
 ┌/        ヽ
  /      _    ヽ   長い間弄んでくれてのご愛顧、誠にありがとうございましたクポッ。
  |      /     /ニニ
  l     '       ' -┼      次スレの、
  Y:::::ヽ      _     | r.、    「【ファイファンエフエフ】モーグリと愉快な仲魔たち【DQって何?】」
   ト、:::::|    /::|    |ノ:::::\    (もちろんモグがスレ主クポよ?)をご期待下さいクポー。
    l `'"ノ  /::::::::L_   "::::::::::::〕
   .\_ r−、|::∧∧__  イ\|^^    はあ〜クポクポ。
     /   レ' '     |




―――そんな訳ないでしょうッ!
勝手に終わらせないで頂戴ッ!
あなたのスレは遥か昔に倉庫行きになったでしょうッ!

  ●
/`ー'ヽ  いや、それは別のモグであってモグではなしに
  `O´)

言い訳無用ッ!
白い怪生物は黙っておきなさいッ!

  ●
/`ー'ヽ  ここは ケチくさい インターネットクポね。
  `O´)

居候のくせに、いちいちうるさいわねッ!



……時が人の手によって、完全に止められる筈がないわ。
大いなる魔法の力をもってしても、ただ一つの物体や動物の時間をほんの僅かに
留めておく事しか出来ない。
力ある術士ならば、その限りではないという噂は耳にしているけれども。
星の動きをも操る力を持つ術士ならば、空間をも御するとは聞くけれども。

時の流れは人に塞き止められるものではない。
時の流れを人が操れる筈がない。
これは確かよ。

―――今この時が、永遠に留まっていればいいのに。
この瞬間が、永遠に続けばいいのに。
そう感じる事は数多くあったわ。
物心ついたときから……死の数日前まで。

幼い頃、誕生日、聖誕祭、収穫祭……特別な日に普段滅多に食べられない食事を
目の前にしたとき、時が止まって欲しいと心から願った。
豆スープ以外の食事を食べられるとき、このまま時が止まって欲しいと心より願った。
兄さんに剣の稽古を付けてもらっているとき、時が留まって欲しいと真剣に願った。
勝利の美酒に酔いしれているとき、仲間の勝利の凱歌に酔いしれているとき、
爆ぜる焚火の揺れる炎を見つめて勝利の快感を味わっているとき、この瞬間が、
心から笑えるこの時が、永遠に続けば良いと願った。
ゆっくりと崩壊していく旅団を見ながら、これ以上時が進まないで欲しいと願った。
貴族の討伐隊から逃げ回っていた頃、時が進んで欲しくないと願い、そして時が
進むのを……恐れた。

朝の光を見るのが恐い。
昼の温もりを感じるのが恐い。
夕の紅い光を目にするのが恐い。
夜の帳の訪れを触覚するのが恐い。
時が進むのが恐い。
心臟が鼓動を打つのが恐い。

けれども、時は進んだ。
無情にも、非情にも。
時が進み、私も仲間も貴族もラムザも歩みを続け、出会い、戦い、そしてあの剣が
私の……私のッ、私のッ―――!

流れゆく血。

消えゆく体温。

時が私から奪っていったもの。

時と共に私から失われていったもの。




……私の時は、そこで止まった。

754 名前:◆MUKuroTvQE :2005/11/05(土) 06:04:01



  ●
/`ー'ヽ  ……「【ファイファンエフエフ】モーグリと愉快な仲魔たち【DQって何?】」を
  `O´)  期待してくれている人は居るクポよね?
    ノ
_)_)"




【居ません】

755 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/11/14(月) 02:56:35


>>720 ××××は たびのしょうにんを よんだ!


 聖誕祭が近づくにつれ、街は騒がしくなる。

 聖なる日。
 イヴァリースの全国民の祝すべき日。
 人々は祭りの日に浮き立ち、そして訪れる次の節目となる暦の足音を聞く。
 戦時下ながらも街は彩られ、飾られ、振り落つその雪さえ聖誕祭の淡い色に染まる。
 降りそそげ、空の明かりよ。
 聞き届け、願い星、叶い星。

 まだ私が少女と呼ばれていた頃。
 両親と兄に連れられ、聖誕祭の近づくある日、市場へ行った。
 冷たくピンと張った空気、白い息。
 父の、母の、兄の、手の力強さ、柔らかな温もり。
 国の行く先は灰色で、世界は白銀に覆われていたけれども、人の抱く確かな温もりは
そこかしこで蠢く、きらびやかな紅の炎のようだった。

 寒さと予想外の人の多さに畏怖し、心より信頼する肉親の腕にぎゅっと力を込めて
掴まる。優しく握り返してくれるのは父だったか、母だったか。それとも兄だったか。
 古びてごわついた服はあまり寒さを防いではくれなかったけれど、肉親の温もりは
何よりも暖かかった。

 毎日の食事が豆スープばかりだろうと、聖誕祭だけは特別だった。
 質素なものでも、粗末なものでも、物を揃えて祝うべき日を祝う。
 それがこの国に暮らす者のならわし。
 あまりにも昔過ぎて、何故私たちがそこに行ったのかも覚えていない。
 聖誕祭くらいは、市場で食料を購入しようと思ったのか。
 家や家の周囲に飾りつける何かを求めに行ったのか。
 そのどちらだったかもしれないし、そのどちらでもなかったかもしれない。

756 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/11/14(月) 02:56:56


 市場では人々の間で商人が臨時の店を広げ、威勢の良い声を上げる。
 その弾むような大きく響く声を聞き、私はおののきつつも、好奇の目を辺りに走らせ
続けた。戦時下だから、多分に例年よりも、商人も客も減っているのだろう。
 けれども、その市場にあるのは、国の現況ではなかなか目に出来ない活気のある姿。
 普段の生活の為の、そして聖誕祭の為のありとあらゆる品がそこに揃っていた。

 一人の商人が、ひときわ大きな声を上げる。

「―――さあさ、見てらっしゃい、寄ってらっしゃい!
 目指せ第二のトルネコ商店こと商人でございます。
 秘蔵の聖剣名刀から魔法の品まで、手頃な価格で扱わせていただいております。
 ご入用の品などあれば何なりとお申しつけ下さい!」

 この市場では珍しい、遠くからやってきたという触れ込みの商人。見た目は国の
どこにでも居るような格好なのはご愛嬌か。いや、本当に遠くから来た人間が、ここで
商売を行う事など出来ないのであろうから、ただの口上だったのだろう。
 とは言え、扱う物はどれも珍奇な物ばかりで、聖誕祭の物品目当てにやってきた
人間は、物珍しげに眺めては通り過ぎるばかりだった。

 それでも、さも嬉しそうにその商人は商売をする。
 時々足を止めて品物の事を聞く人が居れば、身振り手振りを交えて、端から見ても
一生懸命に説明をしていた。
 私はその商人が、少し好きになった。

757 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/11/14(月) 02:57:23


 握っていた肉親の腕を離すと、よたよたとその商人に近づいていった。
 見た事もないような珍しい品々。お伽話に出てくる伝説の剣のようなものもあれば、
中に七色の光を宿す水晶のようもものもある。
 私の存在に気づいた商人は、他の誰に対しても声を掛けるように、お決まりの
口上を述べた。

「秘蔵の聖剣名刀から魔法の品まで、手頃な価格で扱わせていただいております。
 ご入用の品などあれば何なりとお申しつけ下さい……と?」

 目の前の客があまりにも小さいので、驚いたのだろう。
 きょとん、という音が聞こえそうな程に目を丸し、私を見ていた。
 一瞬の間があった後、商人はニッと笑った。そしてその腕をそっと伸ばし、温かく
大きな手で私の手を包み、手のひらに何かを載せた。

 そっと手のひらを開く。

「ウチの店は、お嬢ちゃんにはまだ早い品が多いですからね」

 ぴかぴかと(不自然な程)金色に光り輝く、小さなメダリオンが霜焼けやあかぎれで
赤くなった私の手の上に載っていた。
 日頃見る事もない貴金属(そのときの私にはそう見えた)輝きに、息を飲む。

「あと、五年……いや、十年経ったら、お得意さんになって下さいよ?
 頼みますね」

 わあ……と、歓喜の声を漏らし、私は謝礼もそこそこに両親と兄のもとへと戻った。
 きっと売れる道理もない、ただの粗悪品の安物のメダリオンだったのだろう。
 けれども、それは思いもかけない、聖誕祭のプレゼントだった。
 私は小動物を優しく撫ぜるように、何度も何度もそのメダリオンを愛おしんで撫ぜた。
 それこそ、メッキが剥がれるくらいに。

 その年の聖誕祭の飾りつけに、メダリオンが光っていたのは言うまでもない。

758 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/11/14(月) 02:57:58


 それから―――十と何年経ったのかも忘れた。
 自分に少女時代というものがあったという事さえ記憶の彼方に埋もれてしまいそうな、
何もないレナリア台地の日々。
 仲間は死に、私も死に、皆骸となって台地の土に眠る。
 私たちがここに埋まっていると証明するのは、墓標替わりの武具だけ。
 寂しい場所。
 旅慣れた旅人も、ゆっくりは留まらない。

 今日も、せこせことチョコボを駆る、旅の商人風の男が通り掛かった。
 通り掛かると同時に、私たちの墓標である武具に目を留め、チョコボを停止させた。

「やれやれ、ここはもしや……よいしょっと」

 商人はチョコボに載せていた荷物を下ろし、中から水筒を取り出し、中の液体を
口に含む。少し置いて、ぷはッ、という溜息やもしれない声を出し、つかつかと
私たちの墓標に歩み寄って来た。
 仲間の墓標である錆びた剣に、つ……と指を走らせ、はあ、と深い溜息をつく。
 どうもこの商人は、これらの武具が誰かの墓であると分かっているらしい。

「こんな事の為に……」

 他の仲間の剣もじっくり眺める。

「こんな事の為に、私は商人になった筈ではないのに」

 商人の手が、ぐっと固く握られる。

「私は、こんな、血で血を洗う戦争の為に商人になった訳ではないのに……!
 人を殺し、人を不幸にする為だけの武器防具を扱う商人になった筈はないのに……!
 毎日延々と続く、重く枷の付いた暮らしを営む人々に、少しでも非日常を体験して
 気を紛らわせて貰えれば良いと思ったのにッ……!」

 固く握った拳は、ぷるぷると震える。

「ああ、五十年戦時下だったけれども、あの頃は良かったなあ。
 『秘蔵の聖剣名刀から魔法の品まで、手頃な価格で扱わせていただいております。
 ご入用の品などあれば何なりとお申しつけ下さい』……ってね」

 そしてまた一つ、大きな溜息をつき。

「は……はは、私は何をやっているんだ。
 さあ行こう。遠回りしても来るものは来るんだ」

 くるりと踵を返し、荷物を載せ、再びチョコボに跨がる。

「……早くイグーロスへ行かねば。
 まったく、何に使うんだか。
 ―――モスフングスなんて……」

 商人はそう呟き、台地の彼方へと消えて行った。
 彼の行く末を知る者は、多分、一人くらいしかいない。

759 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/11/14(月) 02:59:32


>>725も一緒にレスした、という事になるわね。
……駄目、かしら。


……まあ、その。
ここまで遅れている言い訳はしないッ!
でも、亡霊だって、死者だって、ステータス異常を起こす事もあるのよ。
私も、ちょっと……ね。

それじゃ、良い夜を。

760 名前:名無し客:2005/11/14(月) 20:32:14

アンデッド化すれば休むことなくレスすることが出来るというわけだ。
生命の大樹よ、魂の終焉を迎え
 朽木と為りて入滅せよ… 腐生骸死!

はたらげー

761 名前:名無し客:2005/11/14(月) 23:01:23

魔法の練習にお姉さん、つきあって!
ケアル、ケアルラ、ケアルガ、ケアルジャ〜☆

762 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/11/23(水) 04:36:18


ステータス異常もこれだけ長く続くと厳しいわね……。


……あ、そ、そのッ。
一行レスも、物事を的確に、正確に、素早く伝えるにはとても良い手段だと思うわ。
な、長ければ良いと言うものではないのよッ。
自分の意図を明確にし、適切な言い回しをすれば長い文である必要なんてないのよッ。

……わ、私も少しやってみようかしら。
よ、よしッ、私だって剣士の端くれッ。
一行レスくらい出来なくてどうするというのよッ。


>>728
何でもないわ。

>>729
それがどうしたと言うのよ。

>>730
あなたの気のせいに決まっているじゃないの。

>>731
嫌。

>>732
死体と結婚して喜ぶのは食屍鬼だけだと思うわ……。初夜に食べるのよ。

>>739
え、な、な、何故ッ!? どうしてッ!?

>>740
だ、だから何故なのよッ!? 何故その二つだけなのよッ!?

>>745
……あなたの心遣いにもホロリ。

>>746
この木製のハンマーで、あなたを殴って気を静めろという訳かしら。

>>747
「ようこそ、終わりなき悪夢の世界へ」


   | \   ● /|
   | |\\ | //|
   /  ̄ ̄ ̄  \
  /          |
  /           |
  |      (・) (・) |
 │  Σ  ⌒◯ ⌒|    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |      ___  | < いい加減にするクポー
  |      /__/ /   \__________
/|         /\





貴族に搾取されたのでレスが溜まっていたので、ついカッとなってやってしまった。
反省している。

けれども革命はやめないッ。

763 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/11/23(水) 04:36:52


>>728 いいまつがい

う。

ぐ。

あ。

あ……あ……そ、その。
愛称と言うか、肩書きと言うか、そのッ、……命や魂と等しいとも言われる名前を
間違えたのは悪かったわ。
本当にごめんなさい。心より謝罪をするわ。

……で、でもッ、私が間違えたのはあくまで愛称、もしくは肩書きの部分であって、
そ、そのッ、名前そのものではないし、大体その名前も本名かも分からないのだしッ。
押しつけているものでもないし、無理に付けようとしているのでもないしッ。
ミルたんだとかミルタンだとかミルミルだとかのように、この世に生を受けたときに
親から授かった己の無二の名前を弄られるよりかは、随分マシじゃないのッ。
以下のような誤字脱字よりもずっとマシじゃないッ!


「いっきょく いかかですか?」

「そこでアシュラをよみだしたのです」

「族に出よう」
「ザンギュラのスーパーウリアッ上」
「いちおしーン」
「運がよければMR.BIGを気分をためるから」
「神のみそ汁」
「ババーをタイミングよく叩いて」
「ここでインド人を右に」

「しんぱい 入りません!」


   ●
  ∧|_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (・O・∩< これのどこがFFDQクポー
 (つ  丿 \___________
⊂二_ ノ
   (_)


  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (・∀・∩< 白い怪生物は黙ってなさい
 (つ  丿 \___________
⊂二_ ノ
   (_)


ほ、ほらッ、このような誤字脱字奇妙奇天烈奇想天外摩訶不思議間違いバーサク
コンヒュ状態に比べれば、わッ、私の一言などッ、ほんの些細な事であってッ……

…………?
な、何よッ? 何なのよッ!?
言い訳だと言いたいのッ?
追いつめられた鼠が虚勢を張っているだけとでも言いたいのッ!?
肝も魂も矮小な虫けらが逃げ場所を探して這いずり回っているとでも言いたいのッ!?
貪欲なるフォークの一突きを避けようと、食卓に置かれた皿から転び逃げまどう
豆の最後の一粒とでも言いたい訳ッ―――!?

…………。

……自分で言っていて虚しくなったからやめるわ……。


名前、か……。
人の名前はその魂と深く結びついている。
そう、言われているわ。
墓所にその人の名前が刻まれる事で、魂と名前は永遠に共に在るようになるって。
私の名は……歴史書の片隅には勿論、墓碑代わりのものにも刻まれていないけれど
……この胸の何処かにしまわれているのかもしれない魂と共に在ると思う。
今ここに居る私が、魂の抜け落ちた空虚な存在でないのであれば。
魂が在った事さえも忘却の彼方に行ってしまった、禍つ不死者でないのであれば。

名前には力があるのよ。
話術士が操る言葉と同じかそれ以上に。
時にはどのような剣よりも強く。あらゆる魔法よりも万能な。
力の宿る無形のもの。

雷神シド、天騎士バルバネス、銀の貴公子エルムドア、聖騎士ザルバック……。
先の戦争で名を轟かせた英雄たち。
その名前だけでも、イヴァリースの大地に生きる人々へ勇気と希望を与えた。
戦場において彼らの名は全ての剣士の指標となり、明日の勝利を願うときに、
勝利の杯を交わすときに、窮地に陥ったときに、戦死した仲間を弔うときに、
その名を唱える者も少なくなかった。
幼き者、小さき者の憧れとなり、例え身分という壁を越えられなくても、いつかは
あのような剣士にと……多くの少年少女はその名に思いを馳せた。

そして真に力ある名前は、伝説へと昇華してゆくのよ。
死後もその影響力を失わない、永遠に生き続ける名前と。
天騎士バルバネスが良い例よ。
彼が病死という最期を迎えた後も、その名声は忘れられるどころか日々高まるばかり。
今のベオルブ家も優秀な人物が揃っているという話だけれど、それでもやはり
バルバネスの名があってこそのもののようね。
彼の名が残っているからこそ、今の家がある。
……ラムザだって、偉大な父の名の光を受けているに過ぎないわ。

ふ、あ、は、は、は!
……同じ剣士なのに、同じ戦争に赴いたというのに、同じように無念を内に秘めて
逝ったというのにッ!
私との違いぶりに泣けてくるわ……。
私の名前など、肉親以外、誰が覚えていると言うのよッ……!



改めて謝罪を述べるわ。
キャプテン………………………カッパだったかしら?

何てね。

……本当に悪かった。
もう二度と起こさないように、肝に命じるわ。
大した価値はないかもしれないけれど、この、私の名に誓って。

764 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/11/27(日) 00:34:52


>>729 実は、

だからッ、私はミルたんなんて名前じゃないと何度言えば……ちょ、ちょっと待って。
私が…………、


 黒服たち「……今日から貴方が、貴族です」

ミルウーダ「私が? 貴族……?」


   Sim Land

 〜貴族になってイヴァリースを治めよう〜

あなたはある国の貴族となり、街や都市を経済的に発展させ、最終的に
燐国との戦争に勝利出来る堅固な国形成を目指さなければならない。
FFT版ならではのオリジナルイベントもプラスされてさらに充実した『シムランド』。
平民の不平不満に耐え、さまざまなハプニングを乗り越えながら、どれだけ
国を支配し、平民を搾取出来るかな?


                                ,,____            。____
                   ___  __,---、    ,.. / _,--、,)           / └i       /
              __,,,    ) `-'     ̄`--'.(/ /   "  __,、 ,、    ,-, ' (_) ̄   ___,---'
              i (    /            (_,--'"`--'  (_l ,l  ,-'`、`'   __,-、 (_
              ヽ, )   (、  ;;;;;;;;,,                  / / /'     )   ヽ__ヽ、
            ,、,, "   __l   ;;;;;;;;;              ,,,,   ̄  i     /      ) ヽ_
            )" )   、(     ;;;;;  ;;;;;;;;;,,;;;           '';;;;;       |_ ,--'      ヽ、 |
       ノヽ_ノ"`  i、,ヾ `"         ;;;;;;; '''         ;;;;;;       ヽ )         ヽ)
       (          ,,,         ;;;;;'           ;;;;;;         ~     ,,,,,
       `─'ヽ _     ;;;;;;,,,                  ;;;;;;;    ,,,        ;;;;;;;;
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 ┌、,i   ;;;;;; ;;;;;;,,,                               ;;;;;;;;   '' '''''          ,、
  ヽ__ノ"ヽ   ;;;;;;;;;;;;;;'''       _                     ;;;;;;;               _ ( ヽ、
       \        丿\ "、`ヽ、  _            ,,    ;;;;;;               (_ ` ' /
        |   ∩   /   ⌒"    ̄。"丶,         丿⌒i  ;;;;;         ,、 .,、   _/  (
        `|   |、ヽ/  ,-, .。. o。.°, ρ  ⌒ヽ___  ,,ヽ,  / ;;;'''', 、,----、 ;;;;  i、`' ヽ,(ヽ)  ___)
           (_,、__〉  〈 〉               \) `' /    /' "    ) '''   )     "  ヽ、
            "    "'" °             ,-─---'    / ,、  _  l   ,i ̄           ヽ, --'''i__
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                           ゜__。  /          ,,,,,,,   ,i__  `'
                          o ) l  ~i         ;;;;;;;;;;;,,,   ヽ
                        ___/ ̄ 丶、 └、,-- 、 ,,      ;;;;     )
                       (__  _,- 、 )  U   ̄/       ;;;,,   "i_
                       。`-'    ̄    。o /       ;;;;;     /
                                  ノ             /
                                  `')  ,-─---、_   ,/
                                   `-'       "  `ヽ/



(-●-)「まず自分の屋敷は、ここの一番いい土地に建てるクポ。
     平民の家はここに適当に密集させてしまえばいいクポ。
     文句は言わせないクポ。
     でも平民を監視する為に衛視詰所の建設も増やしてクポポ……」


(省略)


(-●-)「……クポポー。国造りも飽きてきたクポー。
     ちょっと搾取……モグモグ……税金上げただけで民衆がここまで
     文句ぶーたれるとはなんて身勝手なんだクポー。
     こうなったら災害パネルで『怪獣ルカヴィ来襲』を選んで、
     一回街を壊滅させてみるクポー」


(……ちゅどーん)


(〜GAME OVER〜)


(-●-)「クポポポポー……。
     街や国だけじゃなくて、世界全体が滅びてしまったクポー。
     このミルウーダという貴族、無能で駄目で最低の人間ク―――


,'ノノ ´∀`);y=ー(゚●゚)・∵. ターン



⊂⌒~⊃。●。)⊃  ……ポ……。



   .' ⌒`丶  …………。
  从yノ`∫、.
  ,'ノノ゚−゚§   ……つまらないものに、鉛玉を使ってしまったわね……。
 ,' / _゚パ_ \y=
 ノ /  ∞_\ゝ
 ´^( )~( )



⊂⌒~⊃。●。)⊃  ……機工士でもないのにこのアマァ! ……クポ……。

765 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/11/27(日) 00:35:24


>>729

小うるさい白い怪生物は放っておいて。
ああ、峰打ちだから心配しないで。


私が貴族の子供だったら……って?
あはは! 面白い冗談ね。
う、ふ、ふふふ、まるで起こる事のない、素敵な……至極素敵なお話ね。
お伽噺の読み過ぎ、聞き過ぎじゃないのかしら?
それとも、夢の見過ぎで夢と現の区別が付かなくなっしまったんじゃないの?

そんな話、お伽話の中だけよ。
「いつか、白チョコボに乗った王子様が……」と同じようにね。


私がもし貴族の子供―――隠し子とでも言うのかしら―――だと判明したら……って?
それを聞いて、あなたは何をしたいのかしら。

私が貴族だと分かった途端、手のひらを返したように態度を豹変させるのではないかと
期待でもしているのかしら?
かつて私が味わった辛苦を、恐怖を、搾取を、侘しい食事を、豆スープを、今度は自らが
与えんと行動を取るとでも思っているのではないのかししら?
変わり果てた姿の私を見て、「ほら結局お前も環境が変わればそのように成らざるを
得ないのだ」と、指さして嗤おうと思っているのではないかしら?

いいえ。
これだけは確かに言える。
私は貴族の子供だと発覚しようと何だろうと、考えも行動も変わらない。
例えその出生の秘密を囁かれたとしても、私の生きてきた道から外れる事はないわ。
……革命家として貴族へ反旗を翻して戦い続ける事に変わりはないッ……!

万に一つもない可能性として……私が貴族の落とし胤だったとしても、私が平民として
生まれ、育った事には何ら変わりはないのよ。
粗末な家に育ち、質素な服を纏い、貧相な豆スープを啜り、……それでも愛しい
このイヴァリースの大地の上で育ってきた事。
親と兄さん、仲間に隊員、多くの隣人たちに囲まれ成長してきた事。
喜び、怒り、哀しみ、憎しみ……沢山の感情を経験してきた事。
貴族に搾取されていた事……。

これらは何があろうと消えないわ。
私が貴族だろうと王族だろうと、それらの事実は決して消える事はないのよ。

私が生きてきた証は、どのような傷よりも深く、強く、私の中に刻まれているの。
私が辿ってきた道程は、私の後ろに出来るだけでなく、私の中に生まれ出でているの。
その私に、後から「あなたは貴族の子供です」などと表層的な事を書き綴られたとしても、
私が私である事に、何ら影響力を持たないのよ。

私は私よ。
骸旅団の剣士であったミルウーダ・フォルズである事に変わりはないわ。

絶対に。
何があったとしても。
例え悪魔が私に囁いたとしても。

766 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/11/29(火) 01:19:56


ち……違うッ……。
私は呪いなんかしないッ……!
気は利かないし可愛くもないし学もないし料理は豆スープしか作れないと誤解されて
いそうだしもしかして家事なんて一切出来ないと疑われているというか絶対そう思わ
れていそうな気もしないでもないけれど、わ、私はッ……!


…………あなただけなのに……。


あ。
いえ。

何でもないわ。何でもないッ!
さ、さあ、気を取り直して行くわッ。



>>730 「豆を食べないと生きていけない」









反転しても無駄よ。










……そんな訳、ないでしょうッ?


…………。


そ、そのような事実はないッ……!
ど、どうすれば、そんな、私が豆を食べないと生きていく事が出来ないなんて、
虚言を吐けるのよッ。
「人は豆だけで生くるに非ず」と、かの聖人もおっしゃったと言うじゃないッ!

あ……あなたは豆スープを味わった事がないから、豆スープだけで暮らした事が
ないから、そういう事を言えるのよッ。
僅かな塩だけで味付けをされた貧相なスープを、萎びた豆以外何も入っていやしない
スープを、啜るとまるで自分の涙のような味のする哀しい風味のスープを、毎日毎日
毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日
毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日味わっていないからッ!
そんな事をぬけぬけと言えるのよッ。
香辛料? そんな高価な物が使える訳ないじゃない。
王侯貴族じゃあるまいしッ。


……ただね。
あなたの言う事も、一理……ない訳じゃないのよ。
革命なんてやっているとね、年若い団員の中には激しい郷愁に駆られる者も居てね。
旅団を去っていく若い剣士も決して少なくなかった。
戦争を体験していない彼らにとって、旅団は予想以上に厳しい環境だと思うわ。
革命は……美麗字句や綺麗事だけを並べて出来るものじゃないから。
泥にまみれ、土にまみれ、自分の剣で叩き切った相手の臓物と汚物と、そして栄光
とはほど遠い汚辱にまみれ、血と汗と涙で己の手を汚して初めて行えるものだから。

私は……旅団の隠れ家以外、帰る所はなかった。
帰るべき家すらも持たない、持たざる者だったから。
郷愁が沸き上がってきて堪らなくなる、なんて事はなかった。

けれども、心身共が極度に疲れたとき。
一人で乗り切るにはあまりにも辛く悲しい出来事が生じたとき。
その為にこの身がバラバラになりそうな思いをしたとき。
誰かのぬくもりが欲しいと思ったとき。

……あの、粗末で貧相な豆スープが無性に懐かしくなるときがあるわ。
誰かに慰めや励ましの言葉を掛けてもらうよりも、誰かの腕に抱かれるよりも、
それよりも、ずっとずっと……私の癒しとなるもの―――豆スープが。
親のぬくもりに優しく包まれて、幼い頃味わった懐かしい味。
そのスープを一匙……たった一匙舌の上に運ぶと、それだけで何故だか……
嬉しくて悔しくて悲しくて……私の生の源はこれなんだと感じられて、明日生きる
気力が湧いてくるような気がして、私にはやはり豆スープが必要なのねと


あ。


―――な、なんて事、ないわよッ!?
自ら豆スープを求めるなんて事、け、決してないッ!
「豆を食べないと生きていけない」なんて事も、ないッ! 絶対、ないッ!
ないったら、ないッ!!
……ないと言っているでしょうッ!? ないとッ! 言っているッ!!

わ……私は憎むッ!
現状の国の制度を憎むッ!
このような貧しい食生活しか営む事が出来ない悪しき身分社会を憎むッ!
その原因を作り出している元凶である王侯貴族を憎むッ……!
憎むったら、憎むッ!!

767 名前:名無し客:2005/11/29(火) 03:32:06


        /  \
        / ' 3 ` \
       ⊂\__ / つ-、
      ///   /_/:::::/
      |:::|/⊂ヽノ|:::| /」 はいはいにくむにくむ
    / ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|
  /______/ | | 〃∩ ∧_∧
  | |-----------|     ⊂⌒(  ・ω・)
                 `ヽ_っ⌒/⌒c
                     ⌒ ⌒

※庶民の窮状を鼻で笑いながら、我が子の成長を温かく見守る貴族の図

768 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/12/02(金) 01:07:31


>>731 毎日毎日、


「あがけ!むくろりょだん」

作詞 骸旅団
作曲 骸旅団
うた  骸旅団の皆さん


毎日毎日 オレらは 豆だけの
スープを啜って 嫌になっちゃうよ
ある朝 オレは 国の貴族と
喧嘩して 反旗を 翻したのさ

初めて 襲った 貴族の倉
とっても 気分がいいもんだ
安物武防具 重いけど
旅団はいいとこ 心がはずむ
赤色チョコボが 尾を振って
オレの 具沢山スープを 眺めていたよ

毎日毎日 革命事ばかり
古びた廃屋が オレの隠れ家さ
時々貴族に 討伐されるけど
そんなときゃ そうさ 倒すのさ

一日 戦えば 腹ペコさ
回想シーンも グルグル 回っちゃう
たまには うりぼうでも 食わなけりゃ
豆だけ食べても 萎れてしまう
岩場の 陰から 飛び出せば
それは 小さな ナイフトラップだった

どんなに どんなに もがいても
ナイフが 胸から 抜けないよ
浜辺で 見知らぬ 王侯貴族が
オレを 見下し ニンマリしてた

やっぱり オレは平民さ
少し骨ある 平民さ
王侯貴族 唾を 飲み込んで
オレを 楽しそうに 処刑したのさ




……何かの歌に似ているって?
気のせいよ、きっと。

もし何かに似ていると仮定して、そのせいでどこかの機関が取り締まりに来たら、
私はこう言ってやるわ。

「―――あなたたちは私たち平民から、自由に歌を口ずさむ事さえも奪うというのッ!?」


【物事の本質を見誤っているクポ。良い子は真似しないで欲しいクポ】


さあ、本題に入りましょうかッ。

769 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/12/02(金) 01:07:56


>>731

……え、ええ……?

な……何で私があなたの為に豆スープを作らなければならないのよ?
それも毎日ッ!
あなたが自分で作って勝手に食べていなさいよッ!

だ、大体ね、私が調理出来るスープの具材は豆だけだと思っているのッ!?
私が今でも毎日豆スープを飲みたいと望んでいると思っているのッ!?
あなたは本当に豆だけのスープを毎日飲み続けたいと思っているのッ!?
私が体験したように数ヶ月飲み続けてみなさいよッ! 豆スープだけをッ!

どんなにひもじい気分になるか、どんなに惨めな心持ちになるか、どんなに己の
人生を恨めしく思うか……考えてみなさいよッ!
日がな一日何をしていてもただ食事の事だけを考えて生活する……子供の頃も、
大人になっても、ずっと! ずっとよ、ずーっとッ!
貴族は平民の想像のつかないような、多彩な食事をしているというのにッ……!
幾ら豆だけのスープや料理が上達しても、未来永劫豆ばかり食べるなんて、
そんな事ッ!

そ、そりゃあね。
今となっては魚や肉はもちろん野菜や果物よりも人体を斬り刻んできた回数の方が
多いかもしれないけれど、私はあくまでもごく普通の平民の家に生まれ戦争に赴く
まではごくごく普通に育ったのだからそこはそれなりにごく普通に女として慎ましく
生きていく為に家事や家の中の物事の作法は教わってきたのだし、剣を手に取る前は
代わりに調理の為の包丁を握っていくらいでそれだから料理の腕も磨いてない訳じゃ
ないのだし、材料と機会さえあれば私だって充分に人の目も口も楽しませられる
まともなものを作る自信はあるッ……!
少なくとも私は客人に豆だけのスープを出すような礼儀知らずじゃないわッ!


それにね。


……「毎日」、私の手料理を食べてくれるような大切な人に、豆だけのスープを
差し出して、ひもじい思いをさせたくなんかないじゃないの……。

770 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/12/06(火) 02:49:53


>>732 ストップ? モーション? アニメ?

コープスブライド死体の花嫁って……な、何よ。
どう思うも何も、そんな花嫁を迎え入れたいと思う人が居るの?
物言わぬ骸と契りを結びたい人が居るとでもッ?

……あなたはどう思っているの?
冷たい骸を……花嫁として招きたいと思うの?

触れても、温もりの欠片もなく。
抱きしめても、何の反応もなく。
口づけをしても、その柔らかさはとうに失われていて。
指を絡めてもそれは既に白い骨だけになっていて。
抜け残った髪も瑞々しさは何処にもなく。
舌を這わせても枯れ果てた肌だけ。
鼻腔一杯に花嫁の香を吸い込んでも死の臭いのみ。
彼女は涙を流す事もなく、抱く事も出来ない。

そんな……そんな花嫁を欲しいと思うのッ? あなたはッ!?
思わないでしょうッ!?
そんな男性が居る筈もないッ。居る筈ないじゃないのッ!
世界のどこを探したって、そんな男性が居る筈がないわッ!
何がコープスブライドよッ。何が死体よッ。何が花嫁よッ!


―――な、何よッ……。
そ……そうやって、こ……婚期を逃した女を揶揄したい訳ッ!?
戦争と革命にうつつを抜かして、己の身を省みなかった女を嘲弄したいのッ!?

あははははは!
兄さんにはよく、「革命と結婚している」などとからかい半分に言っていたものだけれど。
自分の事に一向に気を使わない兄さんに、しばしばそんな事を言っていたけれども。
その実、私の方こそ……革命と結婚していたのかもね。

……まったくいいざまよね。お笑い草よね。嗤えてくるわ。本当に可笑しい。
戦争に、革命に全てを捧げて。己の全てを投げ打って。
そして契りを結んだのが骸騎士団と骸旅団。
「死体の花嫁」とは上手く言ったものね。
まさに私は「骸の花嫁」とも言うべきものだったのだから。
上手過ぎて泣けてくるわ……。くそッ……!




……私の亡骸さえ愛してくれると言うのなら。

……全てを捧げても構わない……。

771 名前:名無し客:2005/12/07(水) 22:36:44

DQの世界ならよかったのにね。

……あ、お金持ってなかったら意味ないか。

772 名前:名無し客:2005/12/07(水) 22:37:32

「全て」だなんて。ま、大胆(はぁと

773 名前:名無し客:2005/12/12(月) 21:22:28

HEY!
 カ〜ノジョ〜
  オチャあげる

774 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/12/15(木) 05:51:28


……まさか、教会やら宗教関係者で、私と似たような食生活をしている者が
居るとは思わなかったわ……。
でも、豆スープがなくても焼き鳥や兎鍋があるようだから随分とマシだと思うけれど。


>>739


「格下げだなミルウーダよ。
 ダガー一本のみ装備の見習い戦士からやりなおすがいい」


 ある日突然兄にそう告げられた。

 旅団幹部の会議が終わろうとする、そのときだった。
 リーダーである兄に話し掛けようとする者、他の団員と談笑する者、席を立ち
部屋から退出しようとする者。各々が会議の終わった直後の解放感を味わおうと
している時間。張りつめた空気が俄にゆるんだ刹那。
 あまりに唐突な兄の発言だった。

「え……。な、何を言っているの、兄さん?」

 ざわついていた場が、波が引くかのように静かになっていく。
 弛緩した空気が再び張りつめるのが肌を通しても分かった。
 会議に出ていた全員が私を注視し、その内幾人かはあからさまに私と兄の双方の
顔色を見比べていた。
 しかし兄は毅然とした態度を崩さず、再度私に向けて言い放った。

「格下げだ、ミルウーダ」

 格下げ。
 見習い戦士。
 ダガー一本。
 やり直し。

 格下げ。
 見習い戦士。
 ダガー一本。
 やり直し。

 格下げ。見習い戦士。ダガー一本。やり直し。格下げ。見習い戦士。ダガー一本。
 やり直し。格下げ。見習い戦士。ダガー一本。やり直し。格下げ。見習い戦士。
 ダガー一本。やり直し。格下げ。見習い戦士。ダガー一本。やり直し。格下げ。
 見習い戦士。ダガー一本。やり直し。格下げ。見習い戦士。ダガー一本。やり直し。

 兄の言葉を幾度も幾度も反芻する。頭の中で言葉が単語が激しく鳴り響く。
 考えるよりも早く、口から言葉がこぼれていた。

「う……嘘……。嘘、なんでしょう?
 ただの、冗談でしょう……?
 ね、ねえ、冗談なんでしょうッ?」

 疑念を口にすると、兄は憐れむような表情になった。
 しかしそれもほんの一瞬。
 周りで様子を見ている団員には分からない、瞬きをする程度の間。

「残念だな。もう決まった事だ」

 返ってきたのは冷徹で残酷な答えだけだった。

「格下げって、そ、そんなッ……! どうして。どうしてなのッ!?」
 う、嘘よ。嘘に決まってるわ。ねえ、嘘でしょう。冗談でしょうッ!?」

 兄は答えなかったが、その表情が嘘ではない事を如実に語っていた。
 ―――自分に何か落ち度があったのか? いや、予告もなく格下げをされるような
失敗をしでかした事など神に誓ってない。もし何かの失敗があって格下げを宣言され
なければならないのであれば、他に対象となる幹部を何人も知っている。ならば部下
から不満が上がった? いや、彼らは概ね好意的に任務に就いていたし、幾度かの
口論はあったものの揉め事らしい揉め事は起こした事はない。
 それなら。

 それなら、何故。
 何故、このタイミングで。

「……な、何故なのよ。
 そ……そうよ、リーダーとして格下げを申し渡すなら、り、理由をはっきり言って
 欲しいわッ!」

 すると、兄は眉をしかめ、憮然とした表情で踵を返した。
 そして副団長を伴い、会議の場から立ち去って行った。

「理由はミルウーダ、お前が一番分かっている筈だ。
 分からないのであれば、お前は一生見習い戦士のままだ」

 こう一言述べて。
 私は凍りついたように、部屋の真ん中で佇むしかなかった。

 最たる権力者が場を去った事から、残った団員たちは次第に雑談に興じるように
なっていった。無論、その話題の中心は、私だ。

  リーダーの妹ってだけで、重要な地位に就いているのがおかしいんだよ。
  所詮は女だな。女が部隊長なんかやってんじゃないよ。全くだ。
  オレよりも剣の腕が立つなんて信じられねえ。
  以前から気に食わなかったんだ。
  あいつが居ると何も出来ないよ。何も、な。
  リーダーの妹の思想には革新的過ぎて付いていけないな。
  独りよがりなんだよ、やり方が。そうそう、強引なんだよね。
  強引なところがいいんじゃねえの。かかか。そんな馬鹿な。へへへへ……。

 団員の声が、野卑た笑いが否応なく私の耳に入る。
 辺りを睨め付けると、目に入るのは好奇の視線。嘲りの口元。
 そのうちの一人が私に歩み寄り、侮蔑の表情で、口元を歪め、声を掛けてきた。

「剣士……じゃなかったなァ、おい、見習い戦士さんよォ!
 せいぜいオレたちの役に立ってくれよなァ! いろんなところでよォ」

 右から、左から、背中から嘲笑が浴びせかけられる。
 悔しさに唇を噛んでじっと耐える。
 団員の嘲笑は止まない。
 先程の団員が何かを押しつけてきた。

 一振りの、小汚いダガーだった。

「はいよ、見習い戦士さん。あんたに相応しい武器だぜ。
 せいぜい大切にしてくれよな? わはははは!」

 そこでどっと場が沸く。
 ―――反射的に拳が出ていた。



「兄さん、待ってよ!」

 既に姿の見えない兄に向かって怒鳴る。それは叫びに近かった。
 今頃会議のあった部屋であの男は伸びているだろう。ざま見ろ。

「待ってって言っているでしょうッ!」

 兄を追いかける。脇目もふらず追いかける。
 何故だろう。
 何故か目の前が液体に包まれているように見えにくい。
 ……涙。
 何で涙が出てくるのだろう。

 いつもはさして気にならない伸ばしっぱなしにしている髪の毛が、今日はやけに
邪魔に感じる。
 掻きむしりたい衝動にも駆られる。ダガーで滅茶苦茶に短く刈り込みたい。
 伸びた前髪が目に入る。まるで眼球に突き刺さっているようだ。痛い。涙が滲む。
 そうだ。
 髪が目に入ってくるから涙が出てくるんだ。
 髪の毛が目に入るから、こんなにも涙が出てくるんだ。

「待ってよ! 置いて行かないでよッ!」

 髪の毛が目に入っただけなのに。
 髪の毛が目に入っただけなのに。
 ただ髪の毛が目に入っただけなのに。

「待ってよ……」

 髪の毛が、ただ目に入っただけなのに。

「待ってよ……兄さん……待って……置いて行かないで……」

 何で、こんなに涙が。

「置いて行っちゃ……嫌ぁ……うう……」


 涙が。










 気づくと荒涼としたレナリア台地に居た。
 生のなき者として。
 夢……なのか。死者に夢を見る事は出来るのか。
 夢を見るという事は、生者の特権ではないのか。
 死者が死者足り得るのは、夢を見ないからではないのか。

 ふと視界に入ったのは、仲間の墓標代わりの小さなダガー。
 いたる所に錆が浮いており、どんなに腕の良い鍛冶屋でもまともな武器として
再生させる事は不可能だろう。

 ダガー……か。

 ……格下げでも見習い戦士でも何でもいい。
 身に付けるのはダガー一本だけでもいい。

 もう一度。
 もう一度だけ……革命家として戦う事が出来れば。

775 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/12/15(木) 05:52:13


>>740 つかう>リボンとシャンタージュ


    Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ( ´ O`)<  いやんクポ、リボンでモグを縛って縛ってクポ〜〜〜
   W___) \ ________________________
    d __
    (__)_)



───────────────────────────−──────―
────────‐───────────−────────────―─‐
─‐────────────‐────────‐∧_∧ ───‐──―──‐
─────‐∧ ∧,〜 ────────────‐(; ´O`) ────―─‐──‐
──−──‐( (⌒ ̄ `ヽ───_ ───────‐ /    /─―/ヽ────―─‐
──―───‐\  \ `ー'"´, -'⌒ヽ──────‐| | モー ‐─‐/グリ | ─────―
―‐――──‐ /∠_,ノ    _/_───‐―──―─‐| |  /─―/ | |―────―‐
─────‐ /( ノ ヽ、_/´  \―────‐──‐∪ ./──,イ ∪ ────―─
────‐ 、( 'ノ(ミルウーダ く     `ヽ、 ―────―‐| /−─/|| | ──−───―
───‐‐/` ―\____>\___ノ ──────‐|/──/ || | ────‐─―‐
───/───―‐/__〉.───`、__>.―‐―───‐─―‐| || | ─────―─
──/──‐──────────────―−───‐(_)_)─────―─
─/────────−────────────‐──────────―‐
───────────────────‐─────────―─────‐



          Λ_Λ
   ( ゜ O゜)              【モーグリは バラバラになった】
             W___)
      d __
            (__)_)



……つまらないものを斬ってしまったわ……。




    //:::::::::__─:::::丶
  //:::::::ノ  ノ丶 )::::ヽ
  |:::::::::/:::::::::::::::)::::::::::::::::o 〇(くッ、何よ、リボンとシャンタージュだけって……!
  _|::::/  ノ:::::::ノ|:/::::::::::::::    そもそもリボンなんて稀少も稀少、一端の剣士が
 /::::| \ ノ::::ノ |:::::::::::::::::::    手に出来る代物ではないしッ、シャンタージュは
 |::::::|Tj   Tj > |:::::::::::::::::::::   高価すぎて平民が購入出来る嗜好品ではないッ。
  |::::|       ノ:::::/:::ノ:::::/    香水なんて、王侯貴族が自己顕示の為に使うもの
 /:::::丶  __   |:::::::|::ノ:::::ノ    でしょうッ)
/::::::/:丶_ /:::::::|::::ノ:::|::
::::::::::ノ::::::ノ::::::|  |::::ヽ:::::::ノ::
:::::::/:::::::/:::/ /:::::/:::::::|::::
::::::::ヽ:://  /::::/:::::/丶



    //:::::::::__─:::::丶
  //:::::::ノ  ノ丶 )::::ヽ
  |:::::::::/::::::::::::メ)::::::::::::::::o 〇(どうせ私たち平民には家畜の臭い、チョコボ臭さ、
  _|::::/  ノ:::::::ノ|:/::::::::::::::    堆肥や血や汗の臭いの方がお似合いだと思って
 /::::| \ ノ::::ノ |:::::::::::::::::::    いるのでしょうッ!?
 |::::::|Tj   Tj > |:::::::::::::::::::::   ふん……香水なんて腹の足しにならないじゃないッ。
  |::::|       ノ:::::/:::ノ:::::/    そ、そうよ、何の実用性もないじゃないのッ……)
 /:::::丶  __   |:::::::|::ノ:::::ノ
/::::::/:丶_ /:::::::|::::ノ:::|::
::::::::::ノ::::::ノ::::::|  |::::ヽ:::::::ノ::
:::::::/:::::::/:::/ /:::::/:::::::|::::
::::::::ヽ:://  /::::/:::::/丶



    //:::::::::__─:::::丶
  //:::::::ノ  ノ丶 )::::ヽ
  |:::::::::/::::::::::::メ)::::::::::::::::o 〇(リボンだって同じよッ。
  _|::::/  ノ:::::::ノ|:/::::::::::::::    社交界などというものも存在しない私たち平民が
 /::::| \ ノ::::ノメ|:::::::::::::::::::    着飾って何になると言うのよッ。
 |::::::|Tj   Tj > |:::::::::::::::::::::   土と泥にまみれて、満足な服の一枚も持たない、
  |::::|       ノ:::::/:::ノ:::::/   日々の暮らしに倦み疲れるだけの私たちが着飾る
 /:::::丶  __   |:::::::|::ノ:::::ノ    なんてッ……! お洒落を楽しむ余裕も蓄えも、
/::::::/:丶_ /:::::::|::::ノ:::|::    貴族が奪って行ったと言うのにッ……!)
::::::::::ノ::::::ノ::::::|  |::::ヽ:::::::ノ::
:::::::/:::::::/:::/ /:::::/:::::::|::::
::::::::ヽ:://  /::::/:::::/丶



    //:::::::::__─:::::丶
  //:::::::ノ  ノ丶 )::::ヽ
  |:::::::::/:::::::::::::::)::::::::::::::::o 〇(そ、それにリボンとシャンタージュだけの装備って
  _|::::/  ノ:::::::ノ|:/::::::::::::::    何なのよ、一体!?
 /::::| \ ノ::::ノ |:::::::::::::::::::    馬鹿にするのも大概にして欲しいわッ!
 |::::::|Tj   Tj > |:::::::::::::::::::::   どんなに素晴らしい能力を備えていようと所詮は
  |::::|       ノ:::::/:::ノ:::::/   リボンと香水よッ。それだけで何をしろと言うのよッ。
 /:::::丶  __   |:::::::|::ノ:::::ノ    ダガー一本の方が剣士の端くれとしてはまだ納得が
/::::::/:丶_ /:::::::|::::ノ:::|::    いくわ……)
::::::::::ノ::::::ノ::::::|  |::::ヽ:::::::ノ::
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::::::::ヽ:://  /::::/:::::/丶



    //:::::::::__─:::::丶
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  |:::::::::/:::::::::::::::)::::::::::::::::o 〇(…………)
  _|::::/  ノ:::::::ノ|:/::::::::::::::
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  |::::|       ノ:::::/:::ノ:::::/
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    //:::::::::__─:::::丶
  //:::::::ノ  ノ丶 )::::ヽ
  |:::::::::/:::::::::::::::)::::::::::::::::o 〇(……もしや。……か……体にリボンを巻き付けて
  _|::::/  ノ:::::::ノ|:/::::::::::::::    シャンタージュを振りかけろと……そう言いたい訳ッ、
 /::::| \ ノ::::ノ |:::::::::::::::::::   この名無しはッ!?
 |::::::|_   _ |:::::::::::::::::::::    リボンの他には何も身に付けずに……その……
  |::::|       ノ:::::/:::ノ:::::/   素肌にそのまま巻き付けて…………)
 /:::::丶  __   |:::::::|::ノ:::::ノ
/::::::/:丶_ /:::::::|::::ノ:::|::
::::::::::ノ::::::ノ::::::|  |::::ヽ:::::::ノ::
:::::::/:::::::/:::/ /:::::/:::::::|::::
::::::::ヽ:://  /::::/:::::/丶



    //:::::::::__─:::::丶
Σ //:::::::ノ  ノ丶 )::::ヽ
Σ |:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::o 〇(―――はッ、な、何を考えているのよ、私はッ!
Σ _|::::/ |:::::_/|:/::::::::::::     な、何て……浅ましい姿を想像しているのよッ!
─/::::| \ /|||||| |::::::::::::::      名ばかりかもしれないけれども騎士たる者が、
─|:::::   )    ノ _/:::::::::::::::     剣士と名乗る者が、こんな想像をッ……!)
─ |::::|||||    u ノ:::::/:::ノ:::::
─/:::::丶 ( ̄ )  |:::::::|::ノ:::::ノ
/::::::/:丶_ /:::::::|::::ノ:::|::
::::::::::ノ::::::ノ::::::|  |::::ヽ:::::::ノ::
:::::::/:::::::/:::/ /:::::/:::::::|::::
::::::::ヽ:://  /::::/:::::/丶



    //:::::::::__─:::::丶
  //:::::::ノ  ノ丶 )::::ヽ
  |:::::::::/:::::::::::::::)::::::::::::::::o 〇(革命と旅団の為なら何でもやろうと思っていたわ。
  _|::::/  ノ:::::::ノ|:/::::::::::::::    己の手を汚さない革命など、ただの空虚な理想論に、
 /::::| \ ノ::::ノ |:::::::::::::::::::   過ぎないから。
 |::::::|_   _ |:::::::::::::::::::::    兄さんにさえ反対されなければ、私だって……)
  |::::|       ノ:::::/:::ノ:::::/
 /:::::丶  __   |:::::::|::ノ:::::ノ
/::::::/:丶_ /:::::::|::::ノ:::|::
::::::::::ノ::::::ノ::::::|  |::::ヽ:::::::ノ::
:::::::/:::::::/:::/ /:::::/:::::::|::::
::::::::ヽ:://  /::::/:::::/丶



    //:::::::::__─:::::丶
  //:::::::ノ  ノ丶 )::::ヽ
  |:::::::::/:::::::::::::::)::::::::::::::::o 〇(もちろん、私にも私なりの矜持があるッ……!
  _|::::/  ノ:::::::ノ|:/::::::::::::::    どんなにこの身を貶めようが、は、は、は、裸に
 /::::| \ ノ::::ノ |:::::::::::::::::::    リボンを巻いてシャンタージュを付けるなんて、
 |::::::|Tj   Tj > |:::::::::::::::::::::   そ、そ、そんな、剣士らしくもない事が出来るかッ!)
  |::::|       ノ:::::/:::ノ:::::/
 /:::::丶  __   |:::::::|::ノ:::::ノ
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::::::::ヽ:://  /::::/:::::/丶



    //:::::::::__─:::::丶
  //:::::::ノ  ノ丶 )::::ヽ
  |:::::::::/:::::::::::::::)::::::::::::::::o 〇(い、いや、で、でもッ。
  _|::::/  ノ:::::::ノ|:/::::::::::::::    でも、そ、そうね、その、まあ、何よ、何と言うか
 /::::| \ ノ::::ノ |:::::::::::::::::::   不特定多数の人間の前でそんな事をする筈も
 |::::::|_   _ |:::::::::::::::::::::    ないけれど、その、ええ、何、ああ、うう、もし、もしも、
  |::::|       ノ:::::/:::ノ:::::/   大切な人がそういう事を望むのであれば…………)
 /:::::丶  __   |:::::::|::ノ:::::ノ
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【ミルウーダは己の思考でバラバラになった】

776 名前:通りすがりの旅人:2005/12/17(土) 05:49:25

ここに世界一の美女がいると
いう噂を聞いたのですが
誰のことですか

777 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/12/18(日) 05:24:33


何となく、紐の付いた服を着ていれば良かったと思うわ。
いえ、何となくなのだけれど。
何となくよ、何となくッ。
他意は、な……ないッ。


……どこかで山羊のミルク探して来ようかしら……。



>>745 「ウホッ……いい骸」

それはどうもありがとう。
それで、私のどこがいい骸かしら?

落ち窪んだ虚ろな眼窩?
枯れて乾いて痩せこけた頬?
植物の根に絡みついた髪の毛?
蛆の湧いた躯?
地蟲の食った胸?
白骨化した指先?

きっと原型を留めていないであろう私の亡骸を見たら、あなたはそんな事は
言えやしない。
私の……本当の私を見たら、そんな事は口には出来ない。
この寂しい台地の下に眠る私の遺体を見れば、そんな事は、決して。


死者が美しいと言い出したのは誰なのよ。
死者が生前の精神と五感を保ったまま遺れると考え出したのは誰なのよ。
どのような原因にしろ、殺められた人間の遺体に損傷がない筈がない。
どのような程度にしろ、闘病の末悶え死んだ人間が安らかな顔で眠っている筈がない。

……私がいい骸な訳ないでしょうッ。
この私がッ。
還るべきところに還らず、ただ怒りと憎しみだけで留まっている私がッ。
夢を見る事さえ忘れたのに、見果てぬ夢ばかりを追う私がッ……!


同情や憐憫はいらない……。
私の為に涙なんて流さなくていい……。
私の為にそんな、豆スープなんて……。

豆スープ……なんて……。


豆……スープ……。


……しかも、極上……。


極上……の、豆……だけの……スープ…………。


極上……。



―――う、うううッ、な、何よッ!
同情や憐憫など私には必要ないと言っているでしょうッ!
豆スープなど必要ないもののうち、最たるものよッ!
な、何が極上よッ。何が秘密よッ。豆が極上なんだかスープに何か秘密が隠されて
いるのかそんな事私には関係ないし第一豆スープを啜る事など誰も望んでなど
いやしないしッ――――――


……ふ、ふ、ふん。

いただいておいて差し上げるわ、その極上という豆スープ。
別に……死者たる私が、スープなど望む訳でもなく……。


…………。

778 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/12/18(日) 05:26:02


●賤しんぼ 第778回

「至福の豆スープvs極上の豆スープ」


  勝利条件 「料理勝負に勝利せよ」


    READY――――――


(諸事情により省略されました・・ここを押しても貴族が許してくれません)

779 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/12/24(土) 03:02:05


>どこかの国王

……誰が王侯貴族の言う事に従うかッ!
王の名を出せば何でも思い通りに事を出来ると思うなッ……!
平民は王侯貴族の使い捨ての駒なんかじゃないッ!


  ●
/`ー'ヽ
  `O´) (実は続きを考えていなかった、なんてのは秘密クポよー、クポポポポ。。。)
    ノ
_)_)



>>746 もちつけッ!!

私のどこが落ち着いてないと言うのよッ!?
何よ、結婚して家庭に腰を落ち着けろとでも言いたいの!?
私が女だからそんな事を言うのね?
私が女だてらに革命活動に拘泥しているから、そんな事を言うのねッ?

曲がりなりにも貴族にその名を知らしめた旅団の補佐だったのよ、私はッ!
剣士としてそれこそそこらの男を凌駕するくらいには剣の腕を上げてきたし、戦場で
小部隊の隊長として指揮を執っていた私がはした事で冷静になれないでいる訳が
ないで―――何よ、これは。

この木の槌と切り株をくり抜いたような物は。
一体何に使うものなのよ。
もち? つき? しかもセットですって?
何と奇妙な……。
この長い槌は武器だというのは分かるのだけれど、こっちの切り株は一体……。


―――分かったわ!
この槌と切り株の使い方が!

これは木製として原始的でありながらも極めて大衆への効果の高い……処刑器具ね!?

知っていると思うけれど、一度「異端」とされれば永久にこのイヴァリースにおいて
安住の地を失うわ。
永久という言葉は比喩じゃない。真に永久に。永遠に。
それ程までに、「異端」の烙印を押されてしまうのは恐ろしい事よ。
イヴァリースは広いから地域性もあるでしょうけれど……異端審問官に疑われる行為を
取らないよう、逐一気をつけなければならない場所もあると言うわ。

ひとたび異端と疑われ審問官の前に検挙されれば、後は死ぬより辛い責め苦が
待ち受けている……そう聞いているわ。
例えば、巨大な車輪に人間を縛りつけるという処刑があるそうね。
人を縊り付けた車輪を転がすことで、車輪そのものの重量によって全身を押し潰し、
最終的には全身の骨を砕いて死に至らしめる……そういう刑が。

……これは、それと同系列の刑具なのでしょう?
この切り株のくぼみに人体の一部を入れ、この木製の槌で叩く……。
一人は処刑者を押さえつけ、一人は槌を振るう……。
それは恐ろしくも華々しい光景なのでしょうね。
この刑を目の当たりにした平民は、異端審問官に対して、教会に対してより畏怖を抱き、
異端と宣言されないよう、慎ましき信者であるよう心がけるという訳よ。

……教会も恐ろしい刑具を考えたものね……。





            異端処刑ワッショイ!!
         \\  異端処刑ワッショイ!! //
     +   + \\ 異端処刑ワッショイ!!/ +

                   ペタン
         ハッ  ∧_∧    ||||    ∧_∧ ヨッ
            ( ´∀`)     _    (´ー` )
           ( つ  つ  =| |==O=O= ) ))
               ) ) )  |ТТТ|  ( ( (
            (_)_)   |      |   (_(_)
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
                   〇
                  o
                 。
    //:::::::::__─:::::丶
  //:::::::ノ  ノ丶 )::::ヽ
  |:::::::::/:::::::::::::::):::::::::::::::::  (きっとこう使うに違いないッ……!)
  _|::::/  ノ:::::::ノ|:/::::::::::::::
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  |::::|       ノ:::::/:::ノ:::::/
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780 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/12/24(土) 04:34:12


聖誕祭が近いのね。


「あなたの作った、焼き菓子を食べたい」

……なんて、ね……。


身の丈に似わない発言なんてするものじゃないわね……。

別に、家族や兄さんや旅団の皆が居なくても、寂しくなんかないわ。
寂しくなんか……



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781 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/12/27(火) 04:55:30


聖誕祭が終わったようね。
家族との楽しいひとときは過ごせたかしら。
美味しい肉料理は食べる事が出来た?
温かなスープは?

……。


>>747 まずは一言。

く……くくく、それは愉しいわね。
幽霊同士で出会ったらって……。
ええ、死んで幽霊となったラムザと出会えたら嬉しいわ。嬉しくてたまらない。
……だってそれは、平民も王侯貴族も平等だという事が証明されるようなものだから!

「家畜に神はいない」。
……あの貴族は私にそう言った。
私たち平民は貴族にとって家畜と同列の存在であると、いえ、家畜そのものであると、
あいつは断言した。

けれどももし、私たちが家畜であり、王侯貴族と対等じゃないのであれば、何故死して
まみえる事がある?
何故死んだラムザと会えるような事がある?
死後に私と同じ幽霊となり、同じ場所で出会えるのであれば、それは神が如何なる
身分の者にも平等だという事が証明されたという訳よ。

死すればどのような身分の者も、同じ姿となり、同じ場所へと向かう。
生前にどのような境遇に居ようと、どのような名声を勝ち得ようと、どのような仕打ちを
受けようと、……神はあらゆる者に平等よ。
平民も王侯貴族も分け隔てなく……ね。


そう、私が幽霊となったラムザと出会えたら、嬉しい。きっと嬉しいわ。

一方で……悔しくもある。
多くの仲間を、その手で葬っていったラムザが。
この私を、その手に持った剣で辱めたラムザがッ。
誰かの手にかかってむざむざと死んだという様をこの目にするのは……悔しい。
出来るものならば、私がこの手で討ち果たしたい相手なのにッ……!
私がこの手で剣を握って葬りたい相手なのにッ……!

そうよ。
幽霊になったラムザに出会った、ら……う、嬉しい筈なのに。
恨みの言葉なら、すぐ吐ける筈なのに。
怒りの言葉を投げつけるなら、簡単に出来る筈、なのに。

……なのに、何故、出会ったときに掛けるだろう一言が、で、出てこないのよッ!
何て声を掛ければいいのか、な、何で思いつかないのよッ……!

……何て言葉を発すればいいのか。
何て受け答えをすればいいのか。

……わからない。
ごめんなさい、わからない……。
ラムザに向かって、何て言えばいいのかわからないだけじゃなくて、どのような顔を
すればいいのかも、わからない……。

こ、こんな、筈じゃ……。
こんな筈じゃ、ないのに……。

782 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/12/27(火) 04:55:41


キャラハン&名無しさんが知識をひけらかしてみるスレ
http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/056226799/

>209 名前:名無し客[sage] 投稿日:2005/12/25(日) 20:58:50
>天かすは料理にまろやかさとコクを与える、
>お湯と塩と天かすだけでも結構うまい。

……その「天かす」って、どこで採れるものなのよッ。
どこに生えているものなのよッ。
それとも調味料か香辛料か何かなのッ!?
お、教えなさいッ!

783 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2005/12/31(土) 14:35:28


……長い期間空ける事が多いけれど、また2、3日は空ける事になるわ。
年が明ければ今よりは早いペースで返信する事が出来る筈よ。
もし待っている人が居るならば……待たせてしまってごめんなさい。

王侯貴族を除く全ての人が良い年末年始を迎えられますように。

784 名前:名無し客:2006/01/07(土) 14:54:00

貴族が年始のパーティを開いているようです。

785 名前:◆MUKuroTvQE :2006/01/17(火) 01:21:42

http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1039181508/785.jpg (22KB)

…………。

786 名前:名無し客:2006/01/17(火) 12:33:08

万年喪中('A`)

787 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/01/19(木) 02:47:36


随分と遅くなったわね……。
もしも待っている人が居たら……ごめんなさい。
少しペースを上げて進みたいところね。


>>760 「はたらく死人(ひと)たち」

ぐッ……。
そ……そうやって死後も平民をこき使おうという魂胆ねッ!?
な、なんてッ、何て卑劣なッ―――!?


本来であれば、死は全てを終わらせるのよ。
生命も、肉体も、精神も、身分も、名声も、その人自身の行動も、意志も、全て。
全てがなくなるのよ。
全てが消えるのよ。
全てが。

いえ、全てが全て、なくなる訳じゃない。
死後も続く、死後も広がり大きくなる名声や評判もあるわ。
それが良いものでも、悪いものであっても。

死の前にどんなに強大な名声を得ていても……ただ社会の底辺で生きただけであっても、
残された者への影響は死後もなくなる事は決してないわ。
国を挙げての追悼を行うような大人物であっても、肉親以外に悼まれる事もなく、ただ
忘れ去られる運命にある矮小な人生を送ってきた人物であっても、それは同じ……。
死そのものは、平民だろうが貴族だろうが、皆同じよ。
死に連なるもの、死から発されるものの大小は違えども。

けれども本人は。
死を迎えた本人は。

死で全てが終わる。
死が全てを終わらせる。
生命も、肉体も、精神も、身分も、名声も、その人自身の行動も、意志も、全てッ……!
全てが無に帰し、全てが消滅する。

死んだ当人はこの世に関わる事は出来ない。
死者がこの世に差し出す手は朽ちていて、死者の口が二度と開くことはない。
死者の足は萎えており、死者の瞳に光が戻る事など決してありやしない。
そして死者の精神は……死と共に神の御許に存在する。
この地上に戻る事などない、神の御許へと。

今のイヴァリースに死んだ人間を蘇らせる術はないわ。
死者を復活させる魔法が存在する文明も、遥か昔に滅んだ。
現代の教会の神官はどんなに神に祈ろうが、……金を積もうが、死者にいまひとたびの
息吹を与える事は出来ない。

そうよ。
死は全ての終わり。
誰もが平等に与えられる結末。

けれども、裏返せば……死は全てからの解放とも言えるのよ。
社会に、身分に、属性に、性別に、職業に、そして生きる事にがんじがらめになっている
人々を、究極的に解放するのは、ただ一つ。
死、のみ。

平民としてのつとめに、圧政に、搾取に、貴族の数多の卑劣な行状に傷つき、疲れ果て、
そして死を迎えた人々……。
―――アンデッド化ですってッ!?
不完全で醜悪な反魂の術を用いて、あなたは平民の究極の安寧をも奪っていくつもり
なのッ……!?
やっと安らかに……やっと人間として平等になったところで、あなたは平民からまた
全てを奪っていくつもりなのッ……!
私から、魂の安らぎを奪っていくつもりなのッ……!!





>生命の大樹よ、魂の終焉を迎え
> 朽木と為りて入滅せよ… 腐生骸死!

>はたらげー




(゚Д゚)ウボァー

788 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/01/19(木) 02:48:15


           ┌――――――――――――――┐
           |ううっ・・・ おいたわしや・・・・・  .|
           |ミルウーダ・・・・・・・・・       |
           └――――――――――――――┘
                「 二二二二二二二二 ̄l
                | | .////:::::::ノ  ノ丶| |
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                /     ,(二)、     l
                /       rー―'、     .l
               /.      トl、_ノトl      .l
               /       '‐^‐        l  ←骸旅団員
              /   。,、-,、 。 。 ,、-,、 。  . l     ↓
              /   ゚  lヽ_ノl ゚  ゚ . lヽ_ノl ゚  . l
             /    [l,.ロ,.l]  . [l,.ロ,.l]    l
             /     '‐^‐    '‐^‐      l
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  ヽ_ノ  ヽ_ノ ヽ_ノ  ヽ_ノ ヽ_ノ  ヽ_ノ ヽ_ノ  ヽ_ノ  ヽ_ノ ヽ_ノ  ヽ_ノ ヽ_ノ  ヽ_ノ
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ヽ_ノ  ヽ_ノ ヽ_ノ  ヽ_ノ ヽ_ノ  ヽ_ノ ヽ_ノ  ヽ_ノ  ヽ_ノ ヽ_ノ  ヽ_ノ ヽ_ノ  ヽ_ノ  ヽ_ノ
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  ヽ_ノ  ヽ_ノ ヽ_ノ  ヽ_ノ ヽ_ノ  ヽ_ノ ヽ_ノ  ヽ_ノ  ヽ_ノ ヽ_ノ  ヽ_ノ ヽ_ノ  ヽ_ノ
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         ┌――――――――――――――――┐
         |もう 革命活動しなくてすむよおーん! |
         |イェーイ!! ノってるかーいッ!?  |
         └――――――――――――――――┘
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                /      ,-‐-、     . l
                /     _ j. l l し    .l
               /.    (l__,, "" ノO    l
               /      (rLヽ        l
              /  /ニニ O     O ニニヽ  l  ←造反骸旅団員
              /   l.l l l、ヽ  / rl l l.l   l     ↓
             /  O `ー,‐' ノ  ヽ '`ー,‐' O  l
             /    >   l    /   く    l
________/     'ー^l_ヽ   /_l^‐-'    'i_________
  r‐‐、o r‐‐、o  r‐‐、o r‐‐、o r‐‐、o r‐‐、o r‐‐、o  r‐‐、o  r‐‐、o r‐‐、o
   ゙、_,ノ.〉 ゙、_,ノ.〉  ゙、_,ノ.〉 ゙、_,ノ.〉 ゙、_,ノ.〉 ゙、_,ノ.〉 ゙、_,ノ.〉  ゙、_,ノ.〉 ゙、_,ノ.〉 ゙、_,ノ.〉
  (〔ー'')、 (〔ー'')、 (〔ー'')、 (〔ー'')、 (〔ー'')、 (〔ー'')、 (〔ー'')、 (〔ー'')、 (〔ー'')、(〔ー'')、
   '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉

r‐‐、o r‐‐、o  r‐‐、o r‐‐、o r‐‐、o r‐‐、o r‐‐、o  r‐‐、o  r‐‐、o r‐‐、o r‐‐、o
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(〔ー'')、 (〔ー'')、 (〔ー'')、 (〔ー'')、 (〔ー'')、 (〔ー'')、 (〔ー'')、 (〔ー'')、 (〔ー'')、(〔ー'')、(〔ー'')、
'‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉

  r‐‐、o r‐‐、o  r‐‐、o r‐‐、o r‐‐、o r‐‐、o r‐‐、o  r‐‐、o  r‐‐、o r‐‐、o
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  (〔ー'')、 (〔ー'')、 (〔ー'')、 (〔ー'')、 (〔ー'')、 (〔ー'')、 (〔ー'')、 (〔ー'')、 (〔ー'')、(〔ー'')、
   '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉 '‐^ヽ_〉




【……という事実があったかどうかは定かではない……】



789 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/01/22(日) 06:31:21


>>761 まほうのれんしゅう

ちょ……ちょっと待って。
お、お願い。
その、魔法の練習をする前に……わ、私の……ええと、その……まあ、何と言うか。
そ、そう……は、話! 話を聞いて欲しいの。話よ話。
ちょ、ちょっと落ちついて聞いて頂戴。

あ……そ、その、ね。
え……ええと。
か、回復魔法が……回復魔法の……練習台になるのが別段嫌だという訳じゃ……
まあ……その……別に私はアンデッドじゃなくて……いえ、アンデッドという事に
なるのかしら……まあ、そのね、アンデッドだったり不完全な死だったり一度黄泉路を
辿った者の魂を無理矢理神や悪魔が引きずり戻したりと、その定義は確立されていないと
私は思っているのだけれど。

え、ええと、な、何だったかしら。
だ、だからね、私は。
回復魔法でダメージを、う、受ける訳じゃ、その、た、多分、ない訳よ。
この世に影響を及ぼせるアンデッドじゃないのだから。た、多分ね。
ただの、一介の、私自身の行為に絶望し嘆いているだけの亡霊なのだからね。
そ、そう、私はただの亡霊よ。
あなたに触れる事が出来る訳でもなく、あなたの温もりを奪える訳でもなく、
あなたに害をなせる訳でもなく、あなたに口づけを出来る訳でもない、ただの
そよ風と同じ程度のもの。

あ、ちょ……ちょっと、まだ待って。
も……もう少し、もう少しだけ、話を聞いて欲しいわ。もう少しだけ。


(くッ、こ、こうなったら、これを使うしか……!)


そ……そんな事より>>761、ちょっと聞いて。質問とあまり関係ないけれども。
生前に、近所の道具屋行ったのよ。「ここは どうぐやです」の道具屋。
そしたらなんか貴族が目茶苦茶一杯で入れないのよ。
で、よく見たら何だか垂れ幕下がってて、10ギル引き、とか書いてあるのよ。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
貴方たちね、10ギル引き如きで普段来てない道具屋に来てんじゃないわよ、ボケが。
10ギルよ、10ギル。
何だか貴族の親子連れとかも居るし。一家4人で道具屋よ。おめでたいわね。
よーしパパフェニックスの尾買い占めちゃうぞー、とか言ってるの。もう見てられない。
貴方たちね、10ギルやるからその場所空けろと。
道具屋ってのはね、もっと殺伐としてるべきなのよ。
 木製の古テーブルの向かいに座った店主といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
  刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいのよ。貴族のお坊っちゃま連中は、すっこんでなさい。
   で、やっと入れたかと思ったら、隣の貴族が、エクスポーション満タンで、とか言ってるのよ。
    そこでまたぶち切れよ。
    あのね、満タンでなんてきょうび流行ないのよ。ボケが。
      得意げな顔して何が、満タンで、よ。
      お前は本当にエクスポーションを使いたいのかと問いたい。問い詰めたい。
       10000チャージタイム問い詰めたい。
   _,.n-n  お前、エクスポーション満タンって言いたいだけじゃないのかと。
  /フi.i'ー') 道具屋通の私から言わせてもらえば今、道具屋通の間での最新流行はやっぱり
  "^"^ ̄^




   _,.n-n
  /フi.i'ー')  ――――――。
  "^"^ ̄^




  从"、;从
 (( ; ;"、; :、))  ボン!
 ((;".;";.;"))
  ((; ;";.;"))



(ふ……ふふッ、この捨てられていたカエル型機械で上手く逃げられたわッ……!)






        ○、 /i /|
         ,ー ' `-、
         i     |     今どき何て古めかしいコピペ改変クポ。
        o' `    .i
         ∀_  .丿)ヽ、   亡霊カコワルイ必死クポー。
          /   「/  ヽ
          |  U |ー-v^V'   はいはいわろすわろすクポ〜。
          >  ノ、
          ヽ /ヾ_ゝ )))


790 名前:>>767「ある子煩悩な貴族」(1/9) ◆MUKuroTvQE :2006/01/22(日) 06:32:11


>>767


        /  \
        / ' 3 ` \
       ⊂\__ / つ-、
      ///   /_/:::::/
      |:::|/⊂ヽノ|:::| /」
    / ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|
  /______/ | |
  | |-----------|

 あの、代々政に深く携り続ける程の優秀な人材を輩出しているベオルブ家には
とても敵わないが、私もそれなりの家柄を維持してきているという自負はある。
 余所とは違い、街の商人から莫大な借金を重ねるのでもなく、先祖の築いてきた
財産を食い潰しているのでもなしに、多くの使用人や騎士、そして広大な領地を抱え、
家を維持している事だけでも今の時代では驚くべき事ではなかろうか。

 このように、一貴族としては傑出した経済感覚を所持しているせいなのか、武芸の方が
全くなのが私の短所ではあると自覚はしている。
 そしてかの戦争において、自分たちの部隊の代わりに平民出の寄せ集めの義勇軍と
いうものが前線に立ってくれたおかげで、現在はこのように取り敢えずは安穏と暮らす事が
出来ているのも自明の理である。

 あのとき、私の所属する部隊の代わりに前線に立ってくれた、他に誇るべきところもない
平民一団や騎士団崩れの野盗まがいの者には感謝の一つでも述べるのが礼儀とも
言えるのやもしれないが、平民なんぞに頭を下げる義理などある筈もない。
 彼らには戦争の最前線という花道に立たせてやったという厚遇に、逆に当方に頭を下げて
貰いたいものだとつくづく思う。

 そうだ。
 彼らは家畜同然の存在なのだから。

791 名前:>>767「生前のミルウーダ・フォルズ」(2/9) ◆MUKuroTvQE :2006/01/22(日) 06:32:41


どこかで旅団の歯車が狂いだした。

そう思うようになったのは、いつからだろう。
以前はくるくるととてもよく回っていたのに、異音がするように感じ始めたのは
いつの頃からだろう。


昨夜、兄さんはまたギュスタヴと口論をしていた。
旅団の方針についての議論から口論になったものだと思う。
あの二人は最近、方針について何かと対立する事が多い。

昨夜など、あのタイミングで私が扉を開けていなければ、暴力沙汰に発展していた
かもしれない。
それどころか……。
兄さんは勿論、ギュスタヴだって手練の騎士。
手元に剣があれば、何が起こるか分かったものじゃない。

……何を考えているのよ、私は。
何て嫌な想像をしているのよ。
何て馬鹿げた事をッ……!

馬鹿げた事と言えば。
貴族が骸旅団を壊滅する為に、大規模な討伐隊を投入するという情報を得た。

……どう動くの、兄さん。
兄さんの、今まで通りのやり方じゃ、あまりにも甘すぎる……。
あまりにもッ……。

792 名前:>>767「ある子煩悩な貴族」(3/9) ◆MUKuroTvQE :2006/01/22(日) 06:33:08


        /  \
        / ' 3 ` \
       ⊂\__ / つ-、
      ///   /_/:::::/
      |:::|/⊂ヽノ|:::| /」
    / ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|
  /______/ | |
  | |-----------|

 今現在の私はというと、婚姻の自由こそなかったが、結果としては非常によき伴侶を得、
幾人もの子宝に恵まれ、概ね幸福な人生を送っていると断言して良いであろう。

 しかし楽観はしていられない。
 現在の病弱な王と勝気に過ぎる王女では確固たる国の統治は出来ないであろう。
 更にはお世継ぎの問題もあり、何やらそれに関して一波瀾あるというきな臭い噂も耳に
するが、それは私の早計か。

 子供と言えば、我が長男は王立アカデミーの士官候補生として実に頼もしく育ってきて
いる。ついこの間も王家に仇をなし各地で暴れ回っているという盗賊どもの一味を相手に
魔法都市で一歩も退かずに戦い抜いたという。
 人手不足の騎士団が取り逃がした程度の盗賊の一味だったようだが、親としての欲目を
差し引いても長男は十分に立派である。

 かの戦争以外、武芸とはまるで縁のない私であったが、長男にはどうしても期待を
寄せてしまう。細君には過度な期待は本人の為によろしくないと口を酸っぱく言われて
いるものの、自分にはなかった才能を息子に見つけてしまうと居ても立ってもいられなく
なるのが人間の親の性というものではないだろうか。

793 名前:>>767「生前のミルウーダ・フォルズ」(4/9) ◆MUKuroTvQE :2006/01/22(日) 06:33:37


迂闊だった。
まさかここまで貴族の包囲網が迫ってきているとは……。
彼らがここまで力ある騎士団だったとはッ……。

……いえ、それだけじゃない。
旅団の力が落ちている。
旅団の結束力が落ちている。
それを如実に感じる。
このままじゃ駄目よ、このままじゃ……。
私……私が、兄さんの片腕でもある私もしっかりしていなければ。

とは言え、貴族側も人員不足なのは確かなようね。
まだ年端もいかない貴族の少年たちをも、警備の任務に就けていると聞いた。
五十年戦争では相手国の攻撃に怯まず、果敢に戦い続けたという騎士団だけれど、
僅かな間に世代交代が進みつつあるなら……経験と実力の足りない人員にとって
変わりつつあるなら……私たちにも勝機はきっとあるッ……!

そうだ。
一つ気になる事がある。
最近ギュスタヴの動きがおかしく感じる。
……何か、考えているのか? 何か、策があるのか?
何にせよ、貴族の包囲網の突破口を見つけ出さないと。

794 名前:>>767「ある子煩悩な貴族」(5/9) ◆MUKuroTvQE :2006/01/22(日) 06:34:00


        /  \
      Σ/゜ 3 ゜\
       ⊂\__ / つ-、
      ///   /_/:::::/
      |:::|/⊂ヽノ|:::| /」
    / ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|
  /______/ | |
  | |-----------|

 何という事だ。エルムドア候が匪賊の輩に攫われるとは。
 かの地の騎士団は何と言う警備の仕方をしているのであろうか。全くもって腹立たしい。

 しかし最近の事象で最も腹立たしいのは、長男が盗賊―――骸旅団と言ったか―――の
殲滅作戦に参加したまま帰って来ないという事である。
 何でも殲滅作戦に関わっている士官候補生のリーダーがベオルブ家の息子だという。

 長男本人自身が違うと強情に言い張るが、ベオルブ家の息子が無理強いをして
士官候補生を連れ回している可能性にもなきにしも非ず。
 貴族のみならず、愚劣な平民にも名が知れ渡る高名な家の名を使い、他家の者を自在に
操ろうとせんとは何と腹立たしい。
 近いうちに問いただしてみるつもりである。

 嗚呼、神よ。どうか、どうかその限りなき慈愛によって我が息子をお守り下さい。

795 名前:>>767「生前のミルウーダ・フォルズ」(6/9) ◆MUKuroTvQE :2006/01/22(日) 06:34:40


愚かなギュスタヴは死んだ。
兄の粛清によって。

……本当に、馬鹿な男。
死ぬならせめて、貴族にこそ、一太刀浴びせてやれば良かったのに。


……死者に何を言っても仕方がない。
私の声はもうギュスタヴには届かない。
貴族による骸旅団討伐隊に殺された仲間には、もう二度と届かない。
私は……私に出来る事は目の前の討伐隊を殲滅させる事のみ。

彼らはやってきた。
それは突然ではない。
ある程度予想出来ていた事だった。
こうして本隊との連絡が完全に絶たれた場面で襲撃してくる事も、予め分かっていた
つもりだった。

―――雨。

憎む。
憎む。
私は激しく貴族を憎む。
だから。
殺す。
殺す。
一人でも多くの貴族をこの剣によって血祭りにあげる。

憎んで、殺して。殺して、憎んで。
憎しみの連鎖だとか人の命の重さだとかそんな事はどうでもいい。
私は貴族を倒す。私は貴族社会を倒す。
ただそれだけを今は考えればいい。そうだ、私は一人の剣士であり革命の志士なんだ。

―――雨が。


敵襲、と見張りの声がした。


―――雨が強くなってきた。

796 名前:>>767「ある子煩悩な貴族」(7/9) ◆MUKuroTvQE :2006/01/22(日) 06:35:08


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      Σ/ ゚Д゚ \
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  /______/ .................
  | |-----------|

 息子が……。

 私の息子が……。


 骸旅団などという平民で形成された劣悪な匪賊の手で……。

 …………。


 神よ……。
 何故……あなたは……私の息子を……。
 神よ……! 何故私の息子の命をあなたの身許に連れて行ってしまったですか!

 神をも持たぬ家畜同然の存在であるのに、骸旅団とやらの愚かな平民は何故も
のうのうと生き延びしているのですか!
 神よ、慈悲を……! おお、神よ……!


 ……許してはおけぬ。骸旅団。
 絶対に、絶対に、神の、我ら貴族の鉄槌が下るであろうぞ……!
 我が息子を命を奪った者には必ずや、必ずや……!

797 名前:>>767「生前のミルウーダ・フォルズ」(8/9) ◆MUKuroTvQE :2006/01/22(日) 06:35:32


無様なものね……。
結果として……貴族に情けをかけられるとは。
同時にあまりにも自分が惨めで悲しくなる。

……悔しい事に、貴族の討伐隊に一太刀、いえ、何度か斬りつける事は出来ても、
結局一人も倒す事が出来なかった。
ギリギリまで追い詰めてはいたものの、結局私は……。

あ、は、は。
貴族のままごとかと思うような討伐隊に、自分の部隊を壊滅寸前にさせられるなんて。
仲間は皆、普段とは明らかに士気が違っていた。
私自身の動揺が彼らに移っていたのならば、完全に私の手落ち。
……部隊長として失格もいいところよ。はは、は……。
もう、自分の判断に嫌気が差す。
疼く傷の痛みと共に涙を流したくもなる。

駄目だ。やめるんだ、こんな考え。
部隊長がここで涙を見せても、団員の士気が更に下がり続けるだけ。
私が今ここで求めるのは下の者からの同情や憐憫じゃない。
冷静な判断だ。
部隊長として、旅団のリーダーの片腕としての判断よ。

この度の戦闘で、しばらく再起不能な団員が何人か出てしまった。
彼らの穴を埋めるにはどうしたら良いのか。
今後の進行ルートは部下に探らせる事にして、まずはここから考えていく事にしよう。


……もしも次があるのなら。
絶対に、絶対に、何人かは道連れにしてやるッ……!
必ず、必ずッ……!

798 名前:>>767「ある国のある場所。ある人々」(9/9) ◆MUKuroTvQE :2006/01/22(日) 06:36:22


























―――もうこいつは駄目だ。

―――何を言っているんだ。まだ息があるぞ。

―――こいつを運ぶだけで他の奴らが、オレたち疲弊するんだ。

―――それはそうだけれど。でも、だからと言って……。

―――こいつを運ぶ事によってオレたちは多大なデメリットを背負う事になる。
    例えばこいつを背負って戦えるか? 奇襲に耐えられるか?
    こいつを運ぶだけでも皆の体力が減っちまうんだ。

―――そ、そうだけれど……。

―――なぁに、夜のうちに傷が悪化したとでも言えば誰も疑わないさ。

―――そうかな……。

―――そういうものさ。

―――疑う人が居るんじゃないかな……。

―――お前さえ言わなければ誰も疑いやしないさ。分かったか?

―――……分かった。

―――誰にも言うなよ? こいつはあくまで受けた傷が悪化して死亡、って筋書きなんだ。

―――分かってるさ……。

―――それじゃ、手伝え。まずこいつのここをだな…………

















799 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/01/26(木) 02:36:34


>>771 おお へいみん! しんでしまうとは ―――何と無様な。

多額のギルを寄進すれば蘇生出来る?
死んでも所持金が半分になるだけで蘇れる?
大金を積めば、高位の僧が教会で祈りを捧げれば、どんなに無惨に死んだ人間の
魂でも戻ってくる?

―――何よ、そのふざけた世界はッ。
何なのよ、そのふざけた話はッ!


【ミルウーダは世界の名立たるゲーム作家に喧嘩を売った】

【ミルウーダはHIGHになった】


そんな、金を持たない、日々生きる為の糧を持たない……何もかも持つ度持つ度
王侯貴族に奪われてしまう民草を完全に馬鹿にしているとしか思えないふざけた話が、
世界が、道理がッ、許される訳がないッ!
このイヴァリースでも、王侯貴族や豪商たちが金さえ払えば延命措置程度の事ならば
受けられるかもしれないし、実際に受けているものなのでしょうけれどッ。

けれどもッ!
金さえあれば死んでも蘇れるなんてふざけた事、ふざけた世界が許される筈がないッ!
私たちの神はお許しになる筈がないッ!

様々な伝説、お伽話、英雄譚に登場する数多の勇者、英雄、剣士……。
彼らは倒れても、蘇る事もあるわ。
偉大なる神のお力によって。
遥か昔に滅びた古代魔法の力によって。
そして時には、絶望を糧とする悪魔の力によって……!。

でもそれは、伝説だから、お伽話だから、英雄譚だからあり得る事ッ。
蘇生は彼らが勇者だから、稀に見る英雄だからこそ成せた事よッ!
ただ一介の王侯貴族風情が、ただ力なき者を搾取するだけしか能のない王侯貴族が、
ただ圧政を敷いて貧しき善良な人々から強奪し貪り取った大金を積む事しか出来やしない
王侯貴族がッ! 神のお力や古代魔法で蘇られる訳がないわッ!

……もし大金を積めば蘇る事が出来る技術があるとして。
結局は持たざる者が犠牲になるだけじゃないッ!
金さえ出せば生き返ることが出来るなら……持つ者はこぞって金を差し出すでしょうね。
そして彼らは蘇り、また金を搾り取ろうと圧倒的な支配が続くだけ。
そんな、蘇りの法があっても、結局は弱い者が、持たざる者が踏み台となるだけよ!
持つ者が持たざる者が搾取する……その悪しき連鎖が続くだけよッ!


……なんて事をあなたに言っても……は……はは……仕方ないわよね。
ごめんなさい、見境なくまくし立ててしまって。
あなたが悪い訳じゃないのに。
あなたが何かをした訳じゃないのに。

……少し、心を落ち着けるわ。

……すー。
……はー。

…………。


【ミルウーダはROASTした】


【豆を】



       
   .' ⌒`丶
  从yノ`∫、.。 。・゚・⌒)
  ,'ノノ゚−゚o━ヽニニフ )) ・。
 ,' / _゚パ_ \彡。・゚。・⌒) ニフ ))  からからからから……
 ノ /  ∞o_━ヽニニフ )) ゚・
 ´^( )~( )



【豆はROASTされ過ぎてLOSTした】


―――あ……?

あ、ああッ、ああああああッ……!?

800 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/01/31(火) 02:10:40


>>772 「すべて」

……何が「はぁと」よ。何がッ。
そんな、小馬鹿にされる謂われはないわよッ。

別に、大胆も何もッ。
骸の身で捧げられる「全て」なんて、たかが知れたものでしょう?
それは、生者と較べればほんの僅かでしかないわ。
あなたは骸を抱きたいと思う? 思わないでしょう?
骸を目の前に、心が癒されると思う? 思わないでしょうッ?
肉欲を満たしてあげられる術もない。
精神的に癒す事もろくに出来ない。
……むしろ心の充足が欲しいのはこちらの方よッ。

喉が渇いて心が渇いて体の何もかもが渇いた感覚から抜け出す事が出来ないのよ。
多分に、生きているときに、水を、泥水を、雨水を、安酒、勝利の美酒を、飲んでも飲んでも
どんなに飲んでも、飽くことなく強烈な渇きが、飢えが続く……そんな感覚。
頭の頂上から足の先まで常に、何か渇いて、何か飢えていて……それがずっと、
ずっと、闇の中で続いている。

この、渇きを、飢えを、満たしてくれるなら全てを、私の持つ、僅かしかない私の全てをッ
……捧げてもいいという気になってくるのよ……。

この、亡骸さえも、満たしてくれるなら……。

801 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/01/31(火) 02:11:05


>>773 一杯の掛けお茶

え、ええッ……?

な……何よ。
こんな所……こんな、うら寂しいだけの台地で……。

……あ、あなたッ、私を、ば、馬鹿にしているでしょうッ!?
わ、私は、施しが必要な哀れな女に見えるのッ!?
茶の一杯も飲めない惨めな人間に見えるのッ!?
見ず知らずの人にさえも、同情や憐憫を沸き起こさせてしまうような可哀相なただの
平民に見えるのッ!?


……見える、のね。
そう、見えるのよね……。

私はただの憐れな女。
哀しくも醜く卑しい敗残兵。
ふ……ふふ……今更声を掛けて来る人が居る筈もない……。
そんな魅力が己にある筈もない……。

このお茶だって、何が入っているのか分からないわ。
毒薬、眠り薬、痺れ薬、麻薬、惚れ薬、媚薬、得体の知れない合成薬……。
今の時代、裏社会に通じていなくても、誰かの手引きやコネや複雑な繋がりなど
なくても、どれも闇市に一足踏み入れるだけで手に入る代物ばかり。
そのどれかがこのお茶の中に入っていたとしても、不思議ではないわ。

そうやって平民に、甘い言葉を掛けて、何が入っているのかも分からないお茶を
差し出して、私に何を求めるの?
あなたは何を望むの?
あなたは何が欲しいの?
あなたは私から何を奪いたいの?

あなたは……

802 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/01/31(火) 02:12:15


>>773 続き?


    ⊂⊃
   .' ⌒`丶
  从yノ`∫、.   何を疑っているの?
  ,'ノノ‘−‘§  この人は善意からお茶をくれると言っているじゃないッ。
m,' / _゚パ_ \


   γγ
  /`⌒ '.    甘言に騙されては駄目ッ!
 .、∫`ヽy从   見ず知らずの赤の他人から、一杯の茶を受け取ったところで
 §゚ー゚ノノ',     何をされるか分かったものじゃないわッ!
 /_゚パ_丶 ',w


    ⊂⊃
   .' ⌒`丶   何が甘言よ!
  从yノ`∫、.   あなたが勝手に決めつけているだけでしょう?
  ,'ノノ‘−‘§  善意を悪意へとねじ曲げて受け取ろうとするなんて最低の行為よッ!
m,' / _゚パ_ \   人間性を疑うわ!


   γγ
  /`⌒ '.    今まで何度騙されたか分かっているの!?
 .、∫`ヽy从   もう惨めに騙され続けるなんてうんざりよッ!
 §゚ー゚ノノ',    経験則を元に懐疑的になるという事すら否定するなんて、
 /_゚パ_丶 ',w   そちらの方が人間性を疑う行為じゃな―――



    ⊂⊃     γγ
   .' ⌒`丶   /`⌒ '.
  从y ノ`∫、.   .、∫`ヽy从  さくっ
  ,'ノノ‘ -‘§ §゚д゚ノノ',
m,' / つつ=lニン/_゚パ_丶 ',w
 ノ /  ∞_\ゝノ /  ∞_\ゝ
    し'、)   ´^( )~( )


   γγ
  /`⌒ '.
 .、∫`ヽy从   ぐッ……こんな……はずじゃ……。
 §゚д゚ノノ',
 /_゚パ_丶 ',w


    ⊂⊃
   .' ⌒`丶   ……革命の志士にとって真に大切なのは「人を信じる事」よ。
  从yノ`∫、.   人を信じ、人を慈しみ、多くの人と手を取り合っていかなければ、
  ,'ノノ‘−‘§  何事も成せないのよ……。
m,' / _゚パ_ \


   γγ
  /`⌒ '.
 .、∫`ヽy从   そんなの……ただの理想論よ……。
 §゚д゚ノノ',    兄さんと同じ、甘い考え……。
 /_゚パ_丶 ',w


   γγ
⊂(。Д。⊂~⌒⊃


    ⊂⊃
   .' ⌒`丶   確かに理想は理想でしかないわ。
  从yノ`∫、.   でも、理想に向かって歩み続ける事は出来るッ……!
  ,'ノノ‘−‘§
m,' / _゚パ_ \


       ピコーン
    ⊂⊃
   .' ⌒`丶   ……って、あら?
  从yノ`∫、.
  ,'ノノ‘−‘§
m,' / _゚パ_ \


    
    ⊂⊃
   .' ⌒`丶   これって。
  从yノ`∫、.
  ,'ノノ‘−‘§
m,' / _゚パ_ \


    
    ⊂⊃
   .' ⌒`丶   死の宣k
  从yノ`∫、.
  ,'ノノ‘−‘§
m,' / _゚パ_ \


     
     ⊂⊃
⊂⌒~⊃。Д。)⊃





【そしてお茶をあげる人は誰も居なくなった……かもしれない寂しいレナリア台地】

803 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/01/31(火) 02:13:46


……そうやって平然と私に茶を出して、何事もないような顔をして話し掛けてくれて。
それは分け隔てなく扱ってくれているんだと実感出来て嬉しくもあるし……。
……。
……元より、私があなたに敵う筈ないのよね。
悔しいけれど、それだけは何だか諦められるような気がする。

あ、ああ、何でもないわ。何でもない。


生扉?
旧文明時代中期の遺跡に見られるという、「生きている扉」の事かしら。


  ___,,,,... -- ,,___,,,,..... -―/ク
 /":,--―"__,,..c=ニン"~~"`\
 \ '':\  ヽ~"^\\\l /^l\|
   ~'i  :,ヽ `~~^'''` ヽヽi"´ ヽ!   アサルトドアー
    ~'! : |,..ヘヘヘへべへヘヽヽへ
     |  :, |;VV\|\|V\|ヘ|VVヽ|
     '|  :, |iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii.`、
     .'| .:, |∧ベベ/|/|/|ベベ∧ノl
      i' :, |'"~"~"`"''~"~^`"~"''|´
     i" ,:.|    ノノ ノ/;;ノノ;;ノ/
    ,l~  :ノ、_  //; ://;;//;;//
   ノ  ::/_~,,...~'"_~"''_"~_"~'/
  ぐ..,,__.. --――-`..,,_,,..´,/


のような。
……昔、トレジャーハンターの真似事をしていたらしい団員が、そんな事を酒の席で
言っていたような気もしないけれど。
確かに「生きている扉」のような魔法生物が、生理的に受け付けないのは分かるけれど。

……。

…………。


………………。


…………「株」って、何。





         ∧_∧
  (豆)   (∀・  ) マメー
  ヽ|〃    (∩∩  )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

きょうは おはかに 豆の株を うえました。

804 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/02/03(金) 02:52:16


貴族(笑)がなんだというんだ!
私たちは貴族(爆笑)の家畜じゃない!


……今日は豆が振る舞われる日、というのは本当なのかしら?



返答はまた、明日以降……何とか、ね……。

805 名前:名無し客:2006/02/03(金) 18:32:30

なんでも貴族が豆を振舞ってくれる日だとか。

貴族「さあ、豆だ豆だ!  豆をまいてやるぞ!
   外に出て拾って食うがいい、平民ども!」

806 名前:名無し客:2006/02/04(土) 02:24:09

http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1126590027/

519 名前が無い@ただの名無しのようだ  sage Date:2006/01/31(火) 14:21:04 ID:2FUDD/8o0
ミルウーダたんを仲間にしたら晩飯が毎日豆のスープになっちまう
カワイイから許すけど

521 名前が無い@ただの名無しのようだ  sage Date:2006/01/31(火) 23:32:40 ID:gjge++0G0
アルガス「家畜と同じメシが食えるかっ!」
ミルウーダ「その家畜がいなければ生きていけない貴族は何だ!家畜の寄生虫ではないかっ!」
アルガス「家畜は人間に仕えるものだ!貴様らは貴族が生かしてやってるんだ!」
ミルウーダ「貴族などいなくても人は生きていける!お前など世界には不要だ!」

勝利条件 剣士アルガスを倒せ!
READY!


何か言われほうだいなんですが。
……いやまあ、それで本当にアルガスを亡き者に出来たら色々と溜飲がいやまあその。

807 名前:名無し客:2006/02/04(土) 02:37:53

           t        〉从||||iiー''";;;;;;;;ー、リリ)          ~'ー、
           了     ,r'~;;;;Lr'";;;;;、 '"ヽ ~' 、ii〈            /
   て 消     (     /ソ、;;;;;;;;;;;/:::  ::ヽ:::ヽi|   土 わ     (
   え 毒      〉     |/、,, 'ーiii~''",,,、ヽ- 、,,t:::::j   下 は     〉
   か さ     (      y,,,,='';;'"´ ;;;;;;、r'--ミ:ヌ   座 は     (
   ┃. れ     ヽ,     t'" ;;;r'⌒''yー'"   ::t )    し       / ,,、-''"
   ┃         ゝ    i ̄:::::ノ'ーイ;;;;,,,,_ー、 彡|i |   ろ 平     /'",、-'"
   ┃       ,r"     ヽ、  'r=='"~,,)i'iii リ:j |   // 民     〉:::::::::::::
   //     r-、|        ',  i;;;;r'"~~ リ ソ:://'''ー、 ・・  め   _(::::::::::::::
  ・・     |           i  tー'--,ノ / ,r';;; :::L  _  __ /::::::::::::/
,r、 ,、-- 、, -'"           ,iヽ, 二~-ー, ',、 ':::::::::/ ノ/",, レ''"、~  ,、 ':::;;、
 レ"从 ;:;: (         _,, r'''~|::::to'''''"o~j";;;、 -'":::"::| ,,,,」L,,,,  ヽ''",,、-'~::::
 从     ),,,、-ー ''''" ̄ ̄::/::::. (、;;;;二=ー'''":::::::::::::::,、-''i,  |j" ,,,,,、- '":::::::::::::
 ゙〉  , '''~ '''"::''___''''/::::::::| ::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;、-ー''"/从;;;;~'''''''i'i""| i|:/ ̄ ̄
 ∫ (,,:::::''" ,r"ii .ツY""::/:' 、;;;;;;;;;;、 -ー ''""     i i|||;;;;;;;;;;;;;;||;;;;;| i|:::/
`}∫  _ノ、,,,,,,,/ニ了 ̄/,,,,,i////::::::::::::::::::::tj:::::::::::::::::::::::::| }||;;;;;;;;;;;;;;;|i;;;;;;| |/
";:;: ;:i'___(二二i|/iiiiii////     :::::i :::      i 〈t""○;;;;ti;;;;;;i /
'、t,,々ヽ==、、~'' 、ヽ| iOj//リ:::::,、 '""  :::| :::       t | t、、   ti;;;;;;i
.,r/;:;~''tt;;;;;:ヽヽヽ'yi|リ,//iソ''~      ::::| :::       '、ヽ';;;;;;O;;;;ヽ;;i
.i.|;:;:;:;:;;゚;;;;o;:;;:;:;:i |"|::|O|ii||||       :: it :::::::       ' 、;'、;;;;;;;;;;;;ヽ| 、、
i ';:;:;:;:;;;;;;:;:;:;:;;:;:;ノノ:::i:ソii|||i| ||       ::;;ヽ ::::::::......................`' 、;;;;;;;;;;;;;;;i :::"   ,、
ー、' 、、;;;;;;;;;;;、 '"::::ノ人i从i ||      ::::::;;;j ~' 、,,::::::::::::::::::::::::::::::\;;;;;;;;;;;t ::::::,、 '~ ,,
_i、ヽ,,二_,,、 '",,r"入从jノ:::::::::::::::::::::::::::;;/ (:、  ~ '''''''''''''''''""""~ヽ;;;;;;;;;'、/:::/::
  'フヽ、iii二二;;;;、-'"ー-'、〉、、;;;;;;;;;;;;,、- ''~  ;;;;};;;;:::::;;;;;;;; ,,,,,,,,,、  ,、-ー''''、~フ""/:::::::
 /、 '"~(~~~  '''、"~   ヽ,...,,'ー-、~'ー、::::'''" ヽ::    ~ 、-ー''":::::::ヽ  Y

808 名前:名無し客:2006/02/08(水) 23:08:44

もうすぐバレンタインですね・・・・
ギヴミーガム!ギヴミーチョコレート!!おくれよおくれよ平民さん!!

809 名前:◆.XUaWC4Ma. :2006/02/10(金) 19:38:13

http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1039181508/809.jpg (25KB)
・・・遅くなった上に、
俺がこんなところに来ていいのか知らんが。

その、な。ああ。なんつーか、だ。


・・・2月7日、誕生日おめでとう。


(脱兎の如く走り去りました)

810 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/02/11(土) 03:51:51


うん、貴族(檄爆笑)




……生花って、ブリザガすれば、その新鮮さを保てるものなのかしら……。

……あ……その……ありがとう……。

811 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/02/11(土) 03:52:15


>>776 「世界一会いたい美女」

こんにちは、旅人さん。
今の時代、このような場所を独りで歩いていると、心ない人間や、血と肉に飢えた
動物や魔獣があなたを襲って来るかもしれないわよ?
人間に仇なす亡霊たちも、あなたの温もりを求めて、あなたの眩く輝く生に惹かれて、
角灯や松明の光に群らがる虫のように集って来るかもしれない。

ここは、かつて血が流された場所だから。
理想を追い求めながら、虚しく死んでいった者たちの眠る大地だから。

……私?
ここで何をしているかって?
私は……ここで。
ここに。

……弔……いに……。そう、弔いに来ているのよ。
……仲間のね。かつて共に戦った仲間の。
ええ、そうよ。
見ての通り、私は戦士の端くれ。……だった、と言った方がいいのでしょうけれど。

気にしないで。
正直寂しかったし、話し掛けてもらえて嬉しいわ。
ここはあまり、あなたのような旅人は通らないから。
こんなにも寂しい土地だから、誰もが足早に通り過ぎていくだけだから。
誰も、こんなところにゆっくりと留まろうとなんてしないから。

何?
……名前? 私の、名前?
私はただの……ただの平民の女だし、名乗る程の者でもないわ。
それとも何かしら。
墓前で佇む女を口説きたいとでも?

……え?
世界一の美女が、ここに?
……何て惚けた事を……。
あ、ああ、それで。
その美女とやらは、ここで見つかったのかしら。

さあ? 誰の事かしらね。
聞いた事がないわね。
そんな美女がここに居るなら、私も会ってみたいわよ。
そんな、世界一と呼べるような美女ならばね。
きっと女の私でも見惚れてしまうような美女なのでしょうから。

……私? 美女?
ふ……ふふ。世迷い事を。
何をしたいのか分からないけれど、世辞にしても、馬鹿にするも、もう少し気の
利いた言い回しにして欲しいわね。

それとも、何かしら。
剣を振るって戦っている女性は頭の中にも筋肉が詰まっていて、見るにも耐えない
無骨な姿格好をしていると思っていたかしら。
戦士をやっている平民の女なんて、女である事さえ忘れた、家畜にも等しき浅ましい
存在だと思っていたかしら?

え?
そういう事は思っていないって?

疑心暗鬼に過ぎる……のかもしれないわね。
……戦う女なんて、女扱いされない事がままあったから。
実際、女性である事を捨てたように戦う人間も居たけれど。
それでも、最低限以上に身だしなみに気を使っていた女性も多かったのよ。

……おかしい?
戦場でいちいち身だしなみを気にかける女性は、おかしいかしら?

……彼女たちは人間だった。
家畜じゃなくて、人間だった。
そして、人間である前に、戦士である前に、女だったのよ。
ただの一撃で肉体をも破壊する武器を持たなければ、人を殺める威力を持つ魔法を
行使しなければ、そこらの街や村に居る娘たちと何も変わらないのよ。
白粉をはたいて、紅を差して、爪を磨き、煌びやかな装飾品を身に付け、艶やかな
笑みを意中の男性に向ける、ごく普通の女性と……ね。

別段、おかしな事じゃないわ。
ただでさえ、彼女たちの少女時代は……戦争に、私利私欲に走る王侯貴族に
奪われたようなものだったし……。

……私? 私は……。
私だって……。
剣士である以前に女よ……。

でも、私は私の事を美女だと思う程自惚れていやしないし、それに、目を背けてしまう
程の醜女とも思っていない。
だから、あなたの言葉など、私には何も意味を成さない。

……これ以上、過去を見つめる事しか出来ない女に、何の用よ。


そろそろ見え透いた嘘はやめて欲しいわね。
あなたのその、ここに美女が居るという言葉、通りすがりの旅人という肩書き。
そのどちらかは確実に嘘よ。
美女が居るという噂を聞いてここに来たのであれば「通りすがり」な訳がない。
本当に「通りすがり」なのであれば、そんなくだらない言い訳はしない。

あなたは何がしたくてここに来たの?
あなたの本当の目的は何なのッ?

真実を言わないと、美女に会える事もなく、死者―――私を含めた―――に囲まれて
ここで野たれ死ぬ羽目になるけれど、それでいいのかしらッ!?


……なんてね。
あははははははッ!!


……通りすがりなら通りすがりらしく、さっさと行きなさいよ。
何が、世界一の美女、よ……。

812 名前:◆MUKuroTvQE :2006/02/11(土) 03:52:57



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 後日、街の酒場に着いた旅人は、レナリア台地で出会った、
 かつての仲間の墓を見舞う女剣士の幽霊の事を話したという……。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

旅人
「お、親父さん!
 レ、レナリア台地に、ゆ、ゆゆゆ、幽霊がッ!」

酒場のマスター
「へえ。
 あそこは少し前に、イヴァリースを平等社会にすると息巻いていた、旅団の
 討伐が行われたそうですからね。
 大方、その討たれた旅団の人間が化けて出ているんでしょうよ」


≡≡≡≡≡≡≡≡ ∧ ∧≡≡≡≡≡≡≡≡≡
 U ∩ [] 曰   (,,  )  V  ∩ [] ◇
________゙⊂|___|____ ∧ゝヘ____
                      (   )
―― ―――-―――――――― と    )───
                       |_Ο__|.
_______________ (__)_)____


旅人
「お、女の、女剣士の格好をした幽霊なんだッ!」

酒場のマスター
「へえ。
 そうそう、その幽霊は……

「それ、こんなんじゃねえのかえ?」


≡≡≡≡≡≡≡≡ ∧ ∧≡≡≡≡≡≡≡≡≡
 U ∩ [] 曰   (,, )  V  ∩ [] ◇
_________|つ三∋Y___Σ∧ゝヘ___  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
                    Σ(   )    /  ぎゃーッ(戦闘不能)  |
―― ―――-―――――――― と    )── . ̄\_________/
                       |_Ο__|.
_______________ (__)_)____






【エイト=クラウド・スプリングJr著、畏国怪談集の一説「まめな」より】

813 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/02/19(日) 05:07:51


>>784 楽しい新年パーティ


【……年が明けて】

貴族A「おお、鐘の音が」
貴族B「いやぁ、年が明けましたな」
貴族C「新しき年に、乾杯!」
貴族A「はっはっはっ、今年も貴方の家に幸あらん事を!」
貴族B「はっはっ、貴方の家と御家族に神の祝福あれ!」
貴族C「貴殿に聖アジョラの御慈悲があらん事を!」


【……一方その頃】

 旅団員A「……年明けましたね」
ミルウーダ「新年を迎えし教会の鐘の音……か……」
 旅団員B「予定より帰投が遅くなってます。早く本隊と合流した方が」
ミルウーダ「そうね」
 旅団員A「帰ったら温かい酒で喉を潤しましょうよ」
ミルウーダ「そうね……」
 旅団員B「こう寒いと、人肌恋しくなりますよ……」
ミルウーダ「……そう、ね……」



【……貴族の屋敷では】

貴族A「それにしても今夜は冷えますな」
貴族B「もう一枚着込みましょうぞ」
貴族C「小間使いにもっと部屋を暖めさせますか」
貴族A「いやいや、ここは酒で体を中から温めるのも一興でしょうよ」
貴族B「良いワインを持参いたしましたので、どうぞお召し上がりを」
貴族C「……うむ? 窓の外をご覧なさい」
貴族A「おや、寒いと思ったら……」


【……ミルウーダの小隊】

 旅団員A「あ……雪が……」
ミルウーダ「思ったより早く降り始めたわね。積もらないうちに急ぐわよ」
 旅団員B「ぶ、部隊長ッ……! さ、寒い、ですッ!」
ミルウーダ「寒いのは誰だって同じよ、我慢しなさいッ」
 旅団員A「ファ……ファイア、ファイア使いましょうよ、ファイアをッ」
ミルウーダ「やめなさいッ、隠密行動で目立ってどうするのよッ」
 旅団員B「せ、せめて気付けの酒を口に含んで温まりましょうよ」
ミルウーダ「……仕方ないわね」



【……貴族の宴会】

貴族A「はあ〜、年が明けて初めてのワインはまた、格別ですな!」
貴族C「若々しい力強い味わいが何とも」
貴族A「決して芳醇ではありませんが、青々しい鮮やかな酸味が素晴らしい」
貴族B「ほほッ、出来の良い産地のものを選りすぐりましたからね」


【……その頃】

 旅団員A「げえッ、不味いッ!」
 旅団員B「そりゃそうさ、所詮気付け用の安酒だもの」
ミルウーダ「この酒が美味しいと言えるようになったら、私たちお終いかもね……」
 旅団員A「何言っているんですかッ、そうならないようにオレたちは」
 旅団員B「今頃、貴族はどんな酒飲んでいるんですかね……」
ミルウーダ「ふん、……年始のパーティでも開いているんでしょう」
 旅団員A「あいつらッ、我々から搾取した金や食料でパーティやっているんですよッ」
 旅団員B「貴族が飲み食いしているだろう酒も食事も、本当は我々の物なのにッ……!」


【……貴族の宴会は続き】

貴族A「しかし、見事な料理の数々!」
貴族B「いやはや、私のワインが霞んでしまいますよ」
貴族C「イヴァリース各所から、最高級のものを仕入れましたからね」
貴族A「どれもこれも、またとない美味……!」
貴族B「黒チョコボの香草焼きのこの柔らかみと言ったら、もう!」
貴族C「さあさ、お代わりは沢山ありますよ。お、そうそう、もう一つ……」


【……小部隊の悲嘆は続く】

 旅団員A「……焼きたてのチョコボ肉やチョコボグラタン食べたいですね」
ミルウーダ「こんな干し肉じゃなくてね……」
 旅団員B「スープ……温かいスープで暖まりたいです……」
ミルウーダ「……豆スープでいいから温かいスープが飲みたいわ……」
 旅団員A「……塩スープだっていいです……」
 旅団員B「―――? 部隊長ッ、前方に何か見えますッ! 気をつけてッ!」


【……宴会はまだ続く】

貴族C「私も皆さんを驚かそうと、本日チョコボ車でワインを運ばせているのですが」
貴族A「ふむ……まだ来ませんね」
貴族B「突然の雪で遅れているのやもしれませぬぞ」
貴族C「天候のせいで遅れているだけならば良いのですが」
貴族A「なに、美味い酒は逃げはしませんぞ」
貴族B「ゆっくりと待つとしましょうぞ」


【……小部隊の往く道】

ミルウーダ「……待って。あれは……先行の分隊じゃないの」
 旅団員A「こんな空の下で、何やっているのでしょうか」
ミルウーダ「何だか胸騒ぎがする……」
 旅団員B「……どうも奴ら……チョコボ車から略奪してますね」
ミルウーダ「何て愚かな事をッ! 恥を知りなさいッ」
 旅団員A「まったく、やめさせないとなりませんね……」
 旅団員B「くそ、これだから最近の旅団は盗賊団と同じだ、なんて言われちまうッ」


【……宴会はまだまだ続く……】

貴族A「……まだですな」
貴族B「ええ……まだですな」
貴族C「まだ、ですなあ……」


【……その頃】

ミルウーダ「何とか片づいたわね。後でリーダーに報告しないと」
 旅団員A「ふん、分隊の奴ら、部隊長を見ると飛んで逃げていきましたよ」
 旅団員B「……雪男か何かと見間違えたのかも」
ミルウーダ「……。御者の怪我は後で回復させておいて」
 旅団員A「チョコボも元気だし、チョコボ車も壊れている箇所はありません」
 旅団員B「ぶ、部隊長ッ! このチョコボ車、ワイン運んでましたよ!」
 旅団員A「げッ、最高級の飲むと神の身許に召されるとまで言わしめられる名品!」
ミルウーダ「ワイン……?」



【……宴会は当分の間続く……】

貴族A「……おお、どうやら着いたようで」
貴族B「ほう……! これはまた素晴らしい……!」
貴族C「……なに、途中で盗賊に……?」
貴族A「何と……お気の毒に……」
貴族B「今年は取り締まりを厳しくせねばなりませんな」
貴族A「ただでさえ、変な輩が台頭してきているというそうですからね」
貴族C「なくなっているものは特に……いや、ワインが一本足りませんな……」
貴族B「……ワイン一本……?」
貴族C「はは、ワインの一本くらい、憐れな盗賊にくれてやるとしましょう、はははッ!」
貴族A「本日はめでたい新年のパーティですからな!」
貴族B「わははははッ!」


【……葛藤の果てに】

 旅団員A「生きてて良かったッ……!」
 旅団員B「か、神よ、この瞬間を感謝しますッ! このワインの味に感謝しますッ!」
ミルウーダ「…………」
 旅団員A「……部隊長? 何泣いているんですか?」
ミルウーダ「……泣いてなんか、いないッ」
 旅団員B「あーあー、分かります。……美味過ぎて、泣けます」
ミルウーダ「……それと、貴族はいつも、こんな物を飲んでいるのだと想像すると……」
 旅団員A「……泣けますね……」
ミルウーダ「いい? これ以降は無駄口を叩かない事」
 旅団員B「はい」
ミルウーダ「今日のワインの味を、明日以降生きる為の糧にするのよッ、分かった!?」
旅団員AB「はいッ!」



【……終】

814 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/02/19(日) 05:08:10


>>784を一言で言うと。

―――平民から搾取しておいて、何がパーティよッ!


【……終】

815 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/02/19(日) 05:08:34


……と、遅くなったわね。

ば、バレンタインデー、だったかしら。
その辺りの事や>>808についてはすぐに返すようにするわ。
これは、本当よ。
約束は違えないッ……!

それじゃ……ね。

816 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/02/19(日) 05:21:42


……な、何よ、あの嘘解説ッ……!
しかも、何故だか絶妙なタイミングで書き込んであるしッ……!

……あ、あれは嘘よ、嘘ッ!
王侯貴族の用意周到な罠なのよッ……!
こ、こうやって、旅団を骨抜きにしようという貴族の画策なのよッ……!

817 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/02/27(月) 02:54:36


>>786 死は永久(とこしえ)に

近しい人が死ねば程度はどうであれ喪に服すのは当然よね。
親や兄弟が亡くなったときには何十日に渡ってそうする事もあるし、戦場で仲間が
戦死したときには呼吸を三回整える程度のものしかしない事もあるわ。
無論、国の偉い人たち―――国王、妃、有数の有力な貴族。
彼らが……亡くなったときも、それこそ数ヶ月に渡って国全体が、喪に服し、喪に
服したかのような空気に包まれる事もある。

ならば、自分が死んだら……どうすればいいのかしら?
こう語っている私自身が死んだときは、どうしたらいいのかしら?


今、この国は喪に服しているようなものね。
先の戦争に……事実上敗退して、苦しい状況下に置かれているこの国は。
多くの死者を出した戦争。
長く続いたあの戦争。
多くの人がその死者を想い、悼み、弔い続けている。
一見平和が戻ったかのように見えるこの国にも、敗戦の傷は消えてはいないわ。
敗戦の色は濃くこの国に落ちて、場所によっては戦時中よりも酷いもの。

……ふ、ふふ……。
その片腕を担っているのは私たち……革命を騙って盗賊行為を働いている者、
ですって?
はは、馬鹿は言わないで欲しいわね。


貴族たちが「五十年戦争」なんて名前を付けたのは、それを歴史の隅に追いやって
過去のものとしたいからよ。
戦争という実態のないものだって、名前を付けてやれば歴史の一ページに載るだけの
ただの過去と成り果てるのだから。
いつか、歴史家が、吟遊詩人が、そして母親たちが、語るでしょう。
「昔々、この国には五十年戦争という大きな戦がありました」……と。

でも、貴族たちは違う。彼らは違う。
貴族たちは戦争を数ある一つの過去として扱い、今後の国の発展の礎どころか、
障碍とさえ見なす。

……別に、それでもいい。
それでも、いいわ。
戦争の事をただの過去と見なしても、国が発展し、国家が平民を守ってくれるならば。

でも、違う。
今の王侯貴族は、戦争で功績のあった一部の人にしか敬意を示さない。
一部の死者のみ悼んでいる。
貴族階級の騎士。貴族出身の騎士。
そういう者だけを悼む。
彼らと同じように働き、彼ら以上に功績を挙げた平民出の戦士の事など、王侯貴族は
誰も触れない。誰も労わない。

愛する祖国を守ろうと、後に国の偉い方々からいただけるであろう報酬の事など
後に回して、戦い、傷つき、そしてまともな日常生活に戻れなかった平民は多く居たわ。
五体満足に戦地から戻って来れなかった人。
精神に異常を来し、故郷に戻る間もなく何処かへ収容されていった人。
職にあぶれ街でたむろするしかない人。
……そして、多くの死者。物言わぬ骸となって帰って来た人々。

でも、国は、国家は、貴族は何もしてくれなかった。
骸となって帰ってきた平民にも、何もしてくれなかった。
国の為に死んでいった平民の為に、喪に服す事もせず、ただ自分たちの享楽を
甘受していた。
彼らを、平民の死を……無駄死に、犬死にとさえ揶揄したッ……。


私は彼らの勇姿を忘れないわ。
国の「偉い人々」が彼らの事をどんなに粗末に扱おうとも。
私一人で彼らを想う事がどんなにちっぽけな事であろうとも。

だから、万年喪中という言葉は当たっているかもしれないわね。
喪服……は持っていないし今までの人生の中で一度たりとも持った事もないけれど、
気持ちは喪に服しているつもりよ。
彼らを悼んで、彼らを弔って、彼らと……私たちの為に横暴な王侯貴族を倒すッ……。
そうありたいと思っているし、今後も……私の意識が風化しない限り、私にこうやって
意識がある限り、そう想い続けていくわ。

だから教えて。

私が……自分が死んだら。
こう語っている私自身が死んだら、どうすればいいの?
死者が死者を想い、喪に服していいものなの?

誰か……教えてよ……。
教えて頂戴……。

818 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/02/27(月) 02:55:07


……あ……れ……?

遅くなった上に物凄く長くてッ……!?
つ、次こそは>>808に答えるわッ!
季節や時候のものを外してばかりじゃ、あまりにも、あまりにもッ……!

それじゃ、良い夜を。

819 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/02/28(火) 02:38:01


一寸質問を飛ばして。
ああ、他の質問は後で必ず、必ずッ! 返答するからッ……!


>>808 聖人の日

何故私があなたにガ、ガ……何とやらや、菓子をあげなければならないのよッ!
何の道理があってそんなものを私があなたにあげなければならない訳ッ!?
これ以上私から何か奪うつもりッ!?
何も持たない……何もかもよ、何もかもッ、全て、人として手に入りうるもの全てを
奪われて、命すらも貴族に奪われてッ、何も持たない女にこれ以上何を求めると
言うのよッ!?

……欲しいのは、私の方よ。
求める立場なのは、私の方よ。
奪っていいのは、私の方よ。
奪われたものを奪い返していいのは、私の方よ。
持たざる者である、私の方よ。

私に……返して。
ガ……何とやらも、お菓子も、何もかも全て。
返して、返してよッ……!

あなたが私から奪ったもの……を……?
奪った……。
私が……。

……私も。

私も、奪う方の立場に居た事が。
私も、ほんの一瞬の間だけれど、奪う立場に居た事が、あったわ。

とは言っても、旅団での略奪行為の事じゃないわよ。
それよりも前の話。ずっと昔の話。
私がまだ、幼い頃の話……。

親が生きていて、兄が隣に居て。
まだ自分が剣士になる事なんて、夢にも思わなかった頃。
豆だけのスープで毎日を凌いでいたかもしれないとき。
私の世界は狭く、私と肉親と、隣人たちだけが世界だった。
まだ王侯貴族は私の世界の版図に含まれていなくて、ただ外界からやってくる
得体の知れない何かとしか認識していなかった。

何も知らず、何も知らされず、何も知ろうとせず過ごしたあの頃。

親の持つものを欲しがり兄の持つものを欲しがり、ねだり、駄々をこね、地団駄を踏み、
最後は無理を言って困らせてでも手に入れていた。
私はフォルズ家の小さな暴君であり、女王だった。
小さな世界の王座に座り、君臨する王族だった。

ほんの一時期だけれども。
私は、奪う立場に居たわ。
本当に、それは、一瞬の間だったけれども。


一体何を思い出しているのかしらね。
こんな事を、今更ッ……。

……あのとき、兄さんから奪ったお菓子の欠片の味を、あのえも言われぬ甘さを、
思い出しているのかしらね……。




そんな訳で。
ええと。
Sorry for a long silence...

この地を訪れる全ての人と、ここを覗いてくれている全ての人に。
……ありがとう。本当に、ありがとう。

みんな好きよ。


/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/


             Happy Valentine!!



                      Talk to you soon.
                          Miluda=Fols

/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/






特に>>809……。

820 名前:名無し客:2006/03/02(木) 16:49:20

みんな好きってことは貴族さんのことも好きなんですね。
バレンタインどころかもうすぐホワイトデーですから、とりあえず大豆チョコレート贈りますね。

821 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/03/05(日) 07:38:28


>>805 貴族はー外、平民はー内。

……う……嘘を……言うなッ……!
そんな……見え透いた嘘は聞き飽きたッ!
騙されるものかッ……!
貴族が、王侯貴族が平民に食事を振る舞う事がある筈がないッ!
例え貧相な豆、木の根、雑草、泥水……であっても、貴族が平民に何かを施す
筈がないッ!
持つ者が持たざる者に対して見返りを求めず、何かする事はないッ!

絶対に! 絶対によッ! これは絶対だッ!
下級な貴族であっても高名な貴族であっても……一国を治める王であっても、
持つ者は皆同じだッ!
例外なんてないッ!
例外なんて、全く存在しないッ!

幾ばくかの、僅かな金、物、パン、野菜、果物……そして豆―――い、いいえ
ま、豆は違うッ―――で穏やかに暮らす平民を支配する。
僅かな懐の痛みと引き換えに、権力という暴力をもってして何十倍もの物を平民から
要求し、力を行使して奪い尽くす。

それが、貴族よ。
この国の、王侯貴族よ。
平民の事など家畜同然の存在だと考える、王侯貴族の真の姿なのよッ……!


それで。何がしたいの。
豆を振る舞って……そしてそこから何を奪いたいの?
豆で満足させておいて、更なる搾取に繋げようとでもッ?
豆を使って平民を己の意図通りに動かそうとでもッ!?

平民はばら蒔かれた泥の付いた豆を拾い、食べろと……?
そして地に這いつくばって豆を拾い、貪る平民を、貴族は高みから見下ろすのね。
平民の憐れで、愚かで、みすぼらしい姿を指差し。
眉を顰め。
嗤って。

ああはなりたくないものだと、例え死んでもあのようにはなりたくないものだと。
ああやはり彼らは家畜同然なんだ、家畜と同じ扱いでいいのだと。

……それと同時に、伝説やお伽話の言うところである、鬼であると。
悪鬼であると。
悪魔であると。

そうとも思っている。
本当は……本当は。
平民を、家畜としてだけではなく……恐れもしているのじゃないの?
心の片隅では、恐れさえもしているのじゃないかしらッ!?

822 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/03/05(日) 07:39:17













                                             パラパラ
                                         。。。。彡








      .' ⌒`丶
     从yノ`∫、.
     ,'ノノ゚ ヮ゚§
    ,' / つパ_ つ
トテテテ ノ /  ∞ \ゝ
   (( ´~~レ~ソ~~~                               。。。。











                             ./´ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、   ノl
                            ,.-'-、__    ___  ヽ―′|
        *はらのなかにいる      ┝━ノ:::ヽ /´   ヽ     ノ!
                          ._,.ゝ''´::::::::::\━━━|   ゙ |
                      |ヽ、,._'´:::::::::::``:::::::::::::\__ノ  " _ノ
                         |  \ `\ ̄レ~ソ ̄`ー、__::::::ヽ、    |
                        トゝ、  ヽ /`゙`Y´ ̄ ̄ ̄`ヾ、´   ノ
                        ├   /゙i   |┌―-    \―''
                        ゝ、 ,''  ゙、      \_,,.     ヽ
                  ___  \!      i´\  ,、\__,.     }
                      '┐_\ ,|  _  ┌‐、 ヽー`il__ヽ `ー―'" ヽ  ノ!
                       |:::::::::li'"´   ヾー'\}::::::|!:::::|       l / ,!
                       `i:::::::|_     ヽ::::::ヽ::::::::::/        ノ´ /イ
                   |::::::;;;;;;;;)    \::::::::::::/    ,,     " ノ
                       __l::::::! ゝ、___,.ィ   }:::::::/    ,,ノ___,ノ―''′
                。。。  `┴'′     `ーノーイ―‐''"´
                                   'ー‐‐'′




<DEAD♥END>


823 名前:名無し客:2006/03/07(火) 10:58:03

イヴァリース外の異国でポーションが販売されるようになりました。
システム上無限にポーションが出せる貴方達なら、元手がかからずに儲けることが出来ますよ。
さあ、商売に出かけよう。

824 名前:◆MUKuroTvQE :2006/03/19(日) 04:18:03


>>806 骸旅団ファンタジータクティクスアドバンスクリスタルクロニクルインターナショナル版−II+ラストミッションプレミアムパッケージ拡張データディスク



 アルガス「家畜と同じメシが食えるかッ!」

ミルウーダ「その家畜がいなければ生きていけない貴族は何だ!
       家畜の寄生虫ではないかッ!」

 アルガス「家畜は人間に仕えるものだ! 貴様らは貴族が生かしてやってるんだ!」

ミルウーダ「貴族などいなくても人は生きていける! お前など世界には不要だ!」


           勝利条件 剣士アルガスを倒せ!

               READY!







<ULTIMANIAの場合>

1-F 盗賊の砦

出撃可能人数:1名(ミルウーダのみ)


■アルガスのジョブ・装備

 ジョブ :見習い戦士
  性別 :男
右腕部 :ブロードソード
左腕部 :−
  頭部 :革の帽子
  胸部 :服
アクセサリ :バトルブーツ
アビリティ :アイテム/装備変更


 アルガスとの一騎打ち。
 ミルウーダにとって初めての一騎打ちになるが、見習い戦士であるアルガスには
まず負ける事はない。ただ、次(1-G)とは連戦になり、装備やHPなどは戦闘終了時の
ものが引き継がれる為、油断せず万全の準備をして臨みたい。

 楽な戦闘とは言え、接敵するときは必ず背後からという戦闘の鉄則は踏まえないと
攻撃は当たりにくく、逆に手痛い一撃を受ける可能性がある。ここは他の戦闘と同じく
ナイトのアビリティ「アーマーブレイク」「ウエポンブレイク」を使って、アルガスの
装備品を破壊しつつ、戦況を確実に有利にしてきたい。

 また、アルガスはHPが減るとポーションを使って回復する。ミルウーダの装備とは
違い、アルガスはポーションを無限に使用出来るので注意が必要である。


【戦略指南】

 アルガスは最初のうちは接敵→武器攻撃を繰り返すが、HPが半減すると
ミルウーダから離れ、壁や水路を背にポーションを使用して回復に専念する。
 続く連戦に余力を残す為にも、回復手段の少ない一騎討ちでの長期戦は避けたい。
 アルガスと隣接したら「戦技」で戦力をダウンさせ、その後の攻撃で一気に倒すのが
基本戦略だ。


【会話イベントを全て見たい人に】

 一騎打ち中はアルガスとの会話イベントが発生する。
 会話はアルガス、ミルウーダのどちらかがダメージを受けると、次の攻撃順時に
発生するというシステムだ。会話発生の有無は物語に一切影響を及ぼさない。
 ただ、普通に戦うと全ての会話を見る前にアルガスのHPが尽き、戦闘が終了して
しまう可能性が高いので、全ての会話を見ておきたい人は以下の方法をお勧めする。

 まず、アルガスの装備品は武器のみ破壊し、受けるダメージを最小限にしておく。
 アルガスはHPが半分以下になればポーションを無限に使い続けるので、毎ターン
適度なダメージを与え続けていれば良い。


【会話内容 一部抜粋】

 アルガス「貴族を寄生虫だと!? オレを寄生虫だとッ!?
       貴様ら平民こそが貴族に寄生しているんだろうがッ!」

ミルウーダ「何ッ!?」

 アルガス「何度でも言ってやる、貴様らこそが寄生しているのだと!
       平民は、哀れにも貴族に抵抗する貴様らは、腐肉にたかる蠅だッ!」

ミルウーダ「平民が蠅ですって!?
       「……あははははッ! 言ってくれるじゃないの。
       平民は……私はッ、家畜ですらないと言うのね」

  アルガス「そうだッ、貴様らは蠅なんだッ!
        「こざかしい矮小な蠅は、ただ虚しく騒いで飛び回っていればいいッ!」

ミルウーダ「なら、その蝿に養ってもらっている王侯貴族は何よ?
       「腐肉に集る蝿を私だと言うならば、その蝿を搾取しなければ生きていけない
       王侯貴族は何様のつもりなのよッ!?
       「御自分たちを何だとおっしゃりたい訳ッ!?
        ウジ? ノミ? シラミ?
       「何にしても蝿以下の存在である事は確かねッ!」

  アルガス「……貴様ッ! 言わせておけばッ……!」

ミルウーダ「ああ、蝿だと思っていればいいわ。
       存分に蝿だと思って侮ってくれればいいッ。
       「ハイエナが集結して獅子を倒す事もあれば、追いつめられたネズミも猫を
       噛む事がある。
       腐臭を放つ死肉に集る蝿も死病を媒介するのよッ!」

825 名前:◆MUKuroTvQE :2006/03/19(日) 04:18:34


<Vジャンプ増刊の場合>

「盗賊の砦」

ミルウーダとアルガスの一騎打ちだ!!
ミルウーダのジョブがナイトなのに対してアルガスは見習い戦士、かつ装備品の
違いもあるので楽勝の戦いになるだろう!

次はHPや装備が全て持ち越しになる連戦だ!
アルガスを一気に撃破して、次の戦闘に備えておこう!!

826 名前:◆MUKuroTvQE :2006/03/19(日) 04:19:02

<ファミリーコンピューターマガジンの場合>

■大関技■
ファイナルファンタジータクティクス

「物語の不完全な分岐を発見!
 序盤であのキャラクターを仲間に出来るぞ!」


 ガリオンヌ領/もょもとクン


 このゲームは仲間に出来るキャラクターがとても多い。
 が、「どうしてあのキャラクターが仲間に出来ないの!?」と感じるプレイヤーも
かなり多いはずだ。そんな中、本当は敵としてのみ登場するが、裏技で仲間に
出来てしまうキャラクターを紹介するぞ!


 (中略)


 ミルウーダのジョブはナイトで、初期能力は仲間にした時点のラムザを上回るから
心強いけど、物語は変わらないので3章でバグってしまう可能性がある。
 ゲームを進めていくには注意が必要だぞ!
 3章のどこでバグってしまうかは、キミたちのその目で確かめてほしい……!

827 名前:◆MUKuroTvQE :2006/03/19(日) 04:19:31


<ゲーメストの場合>


【ミルウーヂとアガルスの一騎梶原を右に 必勝法公開!】

828 名前:◆MUKuroTvQE :2006/03/19(日) 04:19:48


<ファミコン必勝本の場合>

ファミコン必勝本独占!!
ついに謎だったミルウーダを仲間に入れる方法がわかったのだっ!!
骸旅団と和解する方法は君のその手の中にある!!


【やり方】
1,ファイナルファンタジータクティクスをセットする。
2,イジェクトボタンを入れる。
3,ファイナルファンタジータクティクスを取る。
4,デスクリムゾンをセットする。
5,上ボタンを押す。
6,スタートボタンを押す。
7,ゲームを頑張って頑張って最後までクリアする。
8,デスクリムゾンをおののきながら取り除く。
9,ファイナルファンタジータクティクスを入れる。
10,リセットを押す。
11,○ボタンを押しながらスタート。

※プレイステーションが壊れないということはないけど、まっすぐすばやくCDを
 引き抜けば平気。
 まあ、なんでもそうだけどやりすぎなければ大丈夫、プレステは強いのだ。
 ソニータイマーもへっちゃらだ!


ちなみに、ミルウーダを仲間にした直後は、マップの埋もれた財宝が全て
「萎びた豆」に変化するので注意が必要だぞ!!

829 名前:◆MUKuroTvQE :2006/03/19(日) 04:20:11




  ミルウーダ
     ↓

      Oノ
      ノ\_・'ヽO.
       └ _ノ ヽ ←ファミコン必勝本
           〉




830 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/03/19(日) 04:20:39


>>806

……なんてね、ふ、ふふ、ふふふ。
そうね。
一騎討ちだったら、あの、出自が貴族というだけで平民を家畜呼ばわりする無礼で
下らない人間であろう見習い戦士程度の者には負けないわ。

あれは……経験の少ない者がたまたま砦に残っていたから。
兄さんたちがあそこに残っていたならば、討伐隊に負ける筈がなかった。
誘拐などに手を貸す部隊がなければ、兄さんたちと分隊する事もなかった。

……いいえ、今、こんな事言っても無駄ね……。
そう、あの雨の砦で私がすべきだったのは、彼ら貴族による旅団討伐隊に、堂々と
一騎討ちを申し込む事だったのかもしれないわね。

けれども、それでは、貴族を倒すという悲願は成し遂げられないから。
ただ一人の貴族を、大衆の見守る面前で打ち倒し、辱めても、貴族を倒すという
旅団の……私の望みは達せられないから。


それで。
ちょっと待ちなさい。
今更たん付けだとか、可愛いと言われる事に腹を立てたりはしないけれどもッ。
別に、腹なんて立ててはいないけれどもッ。ああ腹なんて立ててはいないわッ。
この歳になって可愛いなどと言われても嬉しくも何ともないけれどッ。
……ふん。

あのね。
何故私を仲間にしたら毎日の晩飯が豆だけのスープになるのよ!?
何故そこで豆スープが出てくるのよ!?
ふざけないで欲しいわね。
馬鹿にするのも甚だしいッ。

晩飯だけじゃないわ。
―――毎食豆スープになるに決まっているじゃないッ!

……あ。
いえ。

じょ……冗談よ。そ、そんな事、冗談に決まっているでしょうッ?
義勇軍以降の生活は、豆スープだけだった訳じゃないし。
そもそも、三食食事が出来るというのは、幸福な事だと思いなさいッ!
以上ッ!

831 名前:◆MUKuroTvQE :2006/03/26(日) 03:48:16


>>807 北斗究極幻想戦略


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 『前回までのあらすじ』

  骸旅団殲滅作戦も大詰め。
  ガリオンヌの南端の、通称“盗賊の砦”と呼ばれる小さな砦を火炎放射器
 ファイア系魔法で攻撃したモヒカン貴族は一人の女剣士と出会う。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


           t        〉从||||iiー''";;;;;;;;ー、リリ)          ~'ー、
           了     ,r'~;;;;Lr'";;;;;、 '"ヽ ~' 、ii〈            /
   て 消     (     /ソ、;;;;;;;;;;;/:::  ::ヽ:::ヽi|   土 わ     (
   え 毒      〉     |/、,, 'ーiii~''",,,、ヽ- 、,,t:::::j   下 は     〉
   か さ     (      y,,,,='';;'"´ ;;;;;;、r'--ミ:ヌ   座 は     (
   ┃. れ     ヽ,     t'" ;;;r'⌒''yー'"   ::t )    し       / ,,、-''"
   ┃         ゝ    i ̄:::::ノ'ーイ;;;;,,,,_ー、 彡|i |   ろ 平     /'",、-'"
   ┃       ,r"     ヽ、  'r=='"~,,)i'iii リ:j |   // 民     〉:::::::::::::
   //     r-、|        ',  i;;;;r'"~~ リ ソ:://'''ー、 ・・  め   _(:::::::::::::
  ・・     |           i  tー'--,ノ / ,r';;; :::L  _  __ /::::::::::::/
,r、 ,、-- 、, -'"           ,iヽ, 二~-ー, ',、 ':::::::::/ ノ/",, レ''"、~  ,、 ':::;;、
 レ"从 ;:;: (         _,, r'''~|::::to'''''"o~j";;;、 -'":::"::| ,,,,」L,,,,  ヽ''",,、-'~::::
 从     ),,,、-ー ''''" ̄ ̄::/::::. (、;;;;二=ー'''":::::::::::::::,、-''i,  |j" ,,,,,、- '":::::::::::::
 ゛〉  , '''~ '''"::''___''''/::::::::| ::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;、-ー''"/从;;;;~'''''''i'i""| i|:/ ̄ ̄
 ∫ (,,:::::''" ,r"ii .ツY""::/:' 、;;;;;;;;;;、 -ー ''""     i i|||;;;;;;;;;;;;;;||;;;;;| i|:::/
`}∫  _ノ、,,,,,,,/ニ了 ̄/,,,,,i////::::::::::::::::::::tj:::::::::::::::::::::::::| }||;;;;;;;;;;;;;;;|i;;;;;;| |/
";:;: ;:i'___(二二i|/iiiiii////     :::::i :::      i 〈t""○;;;;ti;;;;;;i /
'、t,,々ヽ==、、~'' 、ヽ| iOj//リ:::::,、 '""  :::| :::  貴    t | t、、   ti;;;;;;i
.,r/;:;~''tt;;;;;:ヽヽヽ'yi|リ,//iソ''~      ::::| :::       '、ヽ';;;;;;O;;;;ヽ;;i
.i.|;:;:;:;:;;゜;;;;o;:;;:;:;:i |"|::|O|ii||||       :: it :::::::  族    ' 、;'、;;;;;;;;;;;;ヽ| 、、
i ';:;:;:;:;;;;;;:;:;:;:;;:;:;ノノ:::i:ソii|||i| ||       ::;;ヽ ::::::::......................`' 、;;;;;;;;;;;;;;;i :::"   ,、
ー、' 、、;;;;;;;;;;;、 '"::::ノ人i从i ||      ::::::;;;j ~' 、,,::::::::::::::::::::::::::::::\;;;;;;;;;;;t ::::::,、 '~ ,,
_i、ヽ,,二_,,、 '",,r"入从jノ:::::::::::::::::::::::::::;;/ (:、  ~ '''''''''''''''''""""~ヽ;;;;;;;;;'、/:::/::
  'フヽ、iii二二;;;;、-'"ー-'、〉、、;;;;;;;;;;;;,、- ''~  ;;;;};;;;:::::;;;;;;;; ,,,,,,,,,、  ,、-ー''''、~フ""/:::::::
 /、 '"~(~~~  '''、"~   ヽ,...,,'ー-、~'ー、::::'''" ヽ::    ~ 、-ー''":::::::ヽ  Y




ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ、;;;;;;;;;;;;|  _II ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
           |;;;;l|ノ:::|   /  ).         |
           |;;;;  ::::| /\  |         |
    と  や   ヽ;; ::::::::|  ┃ ノ   そ そ. |
    め め   (;;;; :::::::::|  ┃(   ん. ッ. |
    て  て    〉;;; :::::::::|  ┃ ヽ  な.    |
    や  と   /';; ; / ノ;;|  ┃ |        |
ヽ   め め   | ';;;; ノ:::::|  ・  ヽ.        |
/    て. て   |  ';;; :::::::::|  ・  ヽ,,、-ー::'''''''
ヽ   ッ  や    ヽ ';; :::::::::::|   ,r''~从从;;;;
/   //  め    /  '、;;::::::::」|;>,-'{;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
   ・・   て   j    `;;;::{;;;;;;;l| ,, '-ー''ー--''
           |ヽ,    ヽl;;;;;;;l|/ノ'',,,、-'''''  ''
ヽ         / ヽ,    |从l||-'ッ'",,,、ヲX'二
 |        _|   r'ヽ,   ir"j;;;レィ";;;;;;;;ヽ,,、-'
 |        | ,,、 ゝ};>'ii三从-ー;;,"、::ヽ;;;',
ノ__   _ /,、-'",,,{从ll|了;;;ィ'"e ヽ ::: ツリ /
´   ヽ/ ,,' r'´ ::::::_ /jl|:::::::::`゙゙゙'ヽ、,'、 .;;/彡
       '',,' 、;;::,,,,,,  ::)llヽ """゙' 、` ー=、,,
        、 t;;;;;;:`ー''"l||、}}::  u  ゙'''  ゙'''
        : |}'- ー ― 、,, ヽ    U"  三
     c=-,'" /'ー'ー-、__  ヽi l|;; c ......    ::::
  c=-   '  /;;;、 - 、;;;;;`'''tlリ ll|;;  :::::::::::::彡彡
     ~,'' /ィ´   ゝ'"''' / l|::  ::::::::::::;;、-ー




【アビリティ「黒魔法」をセット、「ファイジャ」を詠唱】



                                   、_人_从_人__/
                                   _)
 ,..r;;:  (  人)  ) ,;`ー、          | ヽ丶       _) 消  貴
 ヾゞ、  ゞ'´   '`´   `ヾ、     ─|─           _) 毒   族
          -‐':、ゞ'``  ,l      / | ヽ            _) だ  は
ヾ、 ゞ;;.  ,r-、   `ヾ、    ヽ、                   _)  l
, rヾ    ,r!/r'ヽ    '`      \      _|_      _) ッ
   _,,,.,ノ、_ ヽ,       `ゞ;;    ;:、    /|        `) !
,r‐'''" ,.r ,イ彡ミミヾ、      ``  ´;;i             V^V⌒W^Y⌒
__,.;;,ィ'´ ,:;;;;彳彡ミ;j`、        `i;:、      オ
;; ヾ、彡;;;ノリ;jjjjj;;;jr' i   . ノ;;:'' `゙`、 ``ー、                   ,ィ
彡冫;;il;;;ミ;;;;;y;レ  ,t'´           ,.、ー、  ゝ     ォ             i|l;
;'イ;;;'ヾ``ヽ、ィ;;i ,ri'´    ヽ ヾノ ,ry' il'Y゙r    ヽ、            ,j|l;;
j'´ '´ '´/ゞ';;::`´ヽ    ``´ー  ゙i ;;: ,r'      )  ,r、       ,rヾlir'ミ,
  / ,;:' '´/ ー≡;i{、      /ヾr'´  ,.   '`;;:、 〉ゝ  r-ー-、_ ,{i=i= }i、
ーr-、j ,! ,;',;'ィ;;:イ''``ゞ、_,、-‐'´ヽ:;/ 、 ``ヽ  ;:、 `' (´  `ゞ、;;;;'',,fi、,≡:;イ==、
,,:'  ``ゞ、,;;ゞ、 "´イ ,... `'彡 ,/´  `ヾ、ヾ   '    ー、  ii;j `i;;!'´ニil';;;;ゞr、_,r'ミ
'   ー‐─ ,rー'゙ー─-、_j;:r'´     ヾ,ゞ         、 ゞ,ミ;:l;;l 平,!民,!,i;;'´¨/
;.   r-‐;;'"}            ``ヾ、  ノ       ,;;;: (i,;)))、,,:;!、__,:};!_,.、l
....   _,,,ィ、 i        'ヾ人  、}( /     ノ   ,r'i  r'"ヾ-‐i‐-:;イ, / ヾ
 貴  ,.r'´,ィ'l、   _ィ;;、   、,.ミミ'´ ,;:'´ハ   '´  ,j ,r'  }ミ,r;}ゞ‐'─l:::.i  ,jl
,l:.   ヾ;'´イ'´ト、_  j (_,r'´(`'´`ー'´,ノ  i; l  (`'´ Y´     ,イ≡=‐-ゞ、,r'
キ:族 ,.彡;:、    }ヽ、'´ `   、,;{   ゙レ   ,ゝ'        i;;;:: ,;:li三ミ;}jlK
'i   ,r'"´,;ゞ、_,.イレ'゙、         ,.{ i'   )        ,イ ;;;;;;jk三ミ}゙kiヾ、




貴族「わが生涯に一片の悔いなしッ!!!」



ミルウーダ「ん? まちがったかな……」








    ,..r:ァ
   , '´`^´`ヽ
   { ∴   ∴}    【豆スープ先生の次回作にご期待ください!!】
   ヽ::∴;;.ン



832 名前:幕間(平民with白い怪生物) ◆MUKuroTvQE :2006/03/26(日) 03:48:39


全然FFDQじゃないクポ。


       __
   / ̄ ̄ ミ   ̄ ヽ
  | / /彡ヽ ヽ) ヽ \
  //   /ノノ  ) ノ  、
 ((│─  -─  | / / |    ん〜!? 何のことかなフフフ……
 (( | (・) (・)  |  丿 丿
 || │       )  ) /(
 // |        |  ( ( (
//| ノ\ −−   /  ノ / ノ
ノノ 丿 \    |  |  ノ ヽ
/ノノノ  | ̄ ̄ ノノ/ノ ノヽ \
( ノ丿/   / ノ/ ノ



駄目クポ、この平民……。

833 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/03/28(火) 01:42:39


ミルウーダ・フォルズの76%はハッタリで出来ています。
ミルウーダ・フォルズの20%は優雅さで出来ています。
ミルウーダ・フォルズの1%は根性で出来ています。
ミルウーダ・フォルズの1%は株で出来ています。
ミルウーダ・フォルズの1%は電力で出来ています。
ミルウーダ・フォルズの1%は玉露で出来ています。


……わ、私の四分の三がハッタリだって……!?

【割と真実クポ】


豆スープの66%は真空で出来ています。
豆スープの19%は赤い何かで出来ています。
豆スープの11%は理論で出来ています。
豆スープの4%は回路で出来ています。




  ミルウーダ
     ↓

      Oノ
      ノ\_・'ヽO
       └ _ノ ヽ ←成分解析 Ver0.1(ttp://tekipaki.jp/~clock/software/index.html)
           〉


豆スープは空虚なものだと言いたいのかッ―――!
豆スープは平民の血そのものだと言いたいのかッ―――!!

【その通りクポ】






  ミルウーダ
     ↓

      Oノ    
      ノ\_・'ヽO
       └ _ノ ヽ ←モーグリ
           〉


【うわらばクポッ】

834 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/03/28(火) 01:43:03


>>809 ……。

……ありがとう。


花はこの台地に植え替えておいたから。
いつの日か……いつの日になるのか分からないけれど、きっとこの荒れた台地も
花で潤う日が来るわ。
台地を花が覆い尽くす日が、来る。

ここの大地には、私たちの骸が眠っているから。
私たちの骸を糧として。
私たちの骸を苗床にして、花が、緑が生い茂って、それを食物にする動物が棲み着いて、
いずれここは豊かな台地になる。
誰も、死者が眠る地だとは想像出来ないような、そんな地に。


……いつか本当に、この台地が花と草木で満たされて、私たちの墓標も草木に
取り込まれて、私たちが流した血の染みも一片残らず雨雪に洗い流されても、
私たちの事を、命を賭して多くの人々の為に国の基軸を変換させようとした革命の
志士が居たという事を……忘れないで欲しいの……。

835 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/03/28(火) 01:43:43


>>820 空白の日・好物・大きな豆

貴族も好きかって?
ふ……ふふ、何を言っているのかしら。
好きよ。貴族も。
好きに決まっているじゃない!

彼ら貴族が……

奇襲を掛けてやったときに見せる驚愕の顔色。
懸命に命乞いをする哀れな声。
最期の一薙ぎをくれてやる瞬間の絶望の眼差し。
捕縛した捕虜を拷問に掛けるときの苦痛の喘ぎ。

どれもが私の愛すべきもの。
私が愛しく思うもの。
狂おしいまでに愛おしくてたまらない。
彼らが拷問に掛けられているときに垂れ流す呪咀の文句、涎、糞尿、体から漂う
悪臭までもが私を狂わせらんばかりに私の貴族への愛をたぎらすのよ!
そう、彼らは私たちと同じ人間なのだと!
目の前で拷問に苦しむ貴族は、私の目の前で苦しみ喘ぎ血反吐を吐き涙と涎と
己の汚物に塗れる貴族は、私たち平民と同じ人間なのだとッ―――!


……なんて事を喜ぶ、「良い」趣味は流石に持ち合わせていないわよ。

私が貴族を好きかって?
はッ……分かりきった事をッ!

それでも、雷神シド、銀髪の貴公子ら、剣士として騎士として高名な貴族は、
その活躍を耳にするだけで心踊った。
彼らの武勇伝を人づてに聞くだけで高揚した。
彼らの噂を戦場で小耳に挟むだけで戦いの気運が高まる気がした……。

でも、それは貴族が好きだという訳ではないッ!
英雄として、公明正大たる騎士としての彼らを素晴らしいと思っているだけであって、
決して、貴族という人間が好きなのでは、ないッ!


あ……ああ、そ、そうだったわね。
白い日……「空白の一日」と呼ばれる日には、贈り物をし合う慣習がある……
のよね。確か。
ありがとう。

嬉しいけれども。
確かに、いただける事自体が嬉しいけれども。

何故、豆なのよッ―――!
何が、豆なのよッ―――!!




……あ、でも、大きい豆だから得した気分……。

836 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/03/28(火) 01:44:08


よし、現在残す質問は後一つッ!

【クポー。単にレスが遅すぎて質問の回転がry】


この地はまったりと時が刻まれているのだから、あくまで自分のペースで進めて
行けばいいと思うわ。

そうでしょう、キャプテン?

837 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/03/28(火) 02:04:01


最下層の>>308

あら。
どこかで聞いた名前ね豆スープ。
何が薄いと言うのかしら豆スープ。
飲み干しなさい豆スープ。

ああ、まあ……その。……い、一応礼を述べておくわ。


過去の名キャラハン、ね……。
「歴史上の人物に詰問するスレッド」の海陵庶人皇帝は素晴らしかったわね。
歴史に興味がなくても、当該人物の知識が全くなくても楽しめる。
知識と蘊蓄満載な文章が全く苦にならないどころか、彼の名調子に乗せられて、
次から次へと読み進めてしまう……。

王侯貴族なのにッ……!

838 名前:名無し客:2006/03/28(火) 03:19:52

きぞくー

839 名前:名無し客:2006/03/30(木) 08:04:12

豆なんて嫌いです。
肉が食いてー!

840 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/04/09(日) 04:29:44


豆が嫌いだって?
何て嘘を言っているのよ。

豆は好きよ。
大好きに決まっているじゃないッ!
もうッ、豆だけのスープで数ヶ月暮らしてしまう程好きなのよッ!
毎日豆だけ。毎日豆スープ! 毎日豆料理ッ!
想像するだけで感嘆の溜息が出るわ。
何て至福。何て悦喜。何てたまらない生活なのッ―――!!




そうそう、今日はこうやって嘘をついて笑い飛ばす日なのよね。





……あら?


【超☆遅☆杉クポ】

841 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/04/09(日) 04:30:16


>>823 青色の一号

えいぎょうぶきかくしゃ(以下えいぎょう)「やっときましたね。おめでとう!

えいぎょう「このしょうばいを かちぬいたのは きみたちがはじめてです。

ミルウーダ「しょうばい?

えいぎょう「わたしが つくった そうだいな もうけのでる しょうばいです!

ミルウーダ「どういうこと?

えいぎょう「わたしは へいわなFFDQグッズきかくに あきあきしていました。

えいぎょう「そこでFFのポーションを しょうひんきかくかしたのです!

ミルウーダ「なに かんがえてんのよッ!

えいぎょう「ポーションは えいようドリンクのせかいをみだし おもしろくしてくれました。

ミルウーダ「なにもかも あなたが かいたすじがきだったわけね・・・・・・。


【未完】

842 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/04/09(日) 04:30:43


>>823 不確定名「あおくて あやしい えきたい(とくせいビンと カードつき)」

私のような魔法の心得のない―――拳術での回復方法はあるにせよ―――一介の
剣士には、ポーションの恩恵は計り知れないものがあるわ。
戦地で懐に一瓶忍ばせておけば白魔道士が居なくても窮地を脱する事が出来るし、
重症を負った仲間をも救う事が出来る。
不死者に出会ったときに投げつければ対処もしやすくて……ちょっと何よ。
何でそこで私を見るのよッ。
私だって何の躊躇もせずポーションを飲んでいた頃があったのよッ。

自分のものなのか、目の前で崩れている敵兵のものなのか分からない……
血の味と混じったポーションの味。
薬草を混ぜ混んだものと、鼻につく鉄の臭いと味。
忘れないわ。
あの戦場の光景と同じように。

え?
あおいろいちごう?
はつがんぶっしつ?
何よそれ。

それって美味しいのかしら。
豆スープよりも。


ともかく。

イヴァリースに限らず、戦争相手だった隣国にも、ポーションのような代物は
あるのでしょうね。
忍者や侍の発祥地だという東国にも似たようなものはあるでしょうし、薬師と同類の
職や技能を持つ物さえ居れば、多少の効能は違えど、どのような異国にも似たような
ものは存在すると思うわ。

だから、今更、イヴァリース以外の国でもイヴァリース製ポーションが販売される、
なんて聞かされても別に驚かないわよ。
無能王が今更金策に走ったのかしらね。
それとも金儲けに余念のない、どこかの大手商店が経営方針を変えたのかしら。
何にしてもご苦労な事ね。
戦争の傷跡の残る、燐国との火種が未だ燻る、この時代に……。
これだから、王族も貴族も、毎日の食さえも保証されない生活を営んでいる平民の
苦しみを知らない大手商店の人間たちはッ……!


ところで、何よ。

システム上無限にポーションが出せる?
元手が掛からない?
商売?
何を言っているのよ。
そんな、魔法のような事が出来る訳がないでしょう!?
ポーションは薬師が各種の薬草を調合して精製して、場合によっては聖別して、
それでやっと完成するものでしょう?

薬師こそ旅団には居ないけれど、アイテム士は居るし、白魔道士も居る。
でも、如何に彼ら、彼女らでも、無限にアイテムを調達する事は出来ないし、白魔法を
延々と唱える事も出来ない。
どうやって無限にポーションを作り出せると言うのよ!?
しかも商売なんて!
そんな、「獲らぬレッドパンサーの皮算用」のような事が出来る訳がないでしょうッ!


―――はッ!?
な、何、何よッ、誰よ、誰なのよッ!?
私に商売は激しく向いていないなどというのはッ!?
誰よッ!? 誰ッ!

843 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/04/09(日) 04:31:18


>>838 「   」

―――なッ……!?

ど、どこッ!?
どこに貴族が居るの!?
どこよッ!
どこに居るのよッ!?

どこに貴族が居るのか言いなさいッ!
どこに貴族が潜んでいるのか言いなさいッ!
どこに貴族が身を隠しているのか吐きなさいッ!
この台地のどこにッ!
このッ、台地の、どこにッ、貴族がッ!
さあッ、早く、早くッ―――!

早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早くッ―――!
早く言いなさいよ早くッ!
さあッ―――!

この期に及んで私の前に姿を見せるのなら、ただでは置かない。
彼らを呪っても祟っても何をしても、私の中で増殖する憎しみは漸減する事もない。
どんな酷い拷問に掛けようが公明正大な裁きに掛けようが、憎しみという渇きが
癒される事はない。
剣で斬っても、拳で殴っても、ナイフで切り裂いても、私の気は済まない。
全ての貴族が断罪するまで、私たち平民に断罪するまで、私たちの理想社会を
築くまで、私の憎しみはなくなりはしないし、私は貴族を憎む事をやめない。
彼らが存在するという事、その事実だけで私の憎しみは強くなる。
貴族がこの世に生きているという事だけで、それだけで私の中で憎しみが育つ。
出来る事ならば。達する事が出来るのであれば。
この台地から忌まわしい台地から這い出て歩いて走って駆けて飛んで、この手で
貴族を、一人でも多くの貴族を、多くの貴族を倒して、倒して、倒して、倒して、
倒して倒して倒して倒して倒して倒して倒して倒して倒し―――――


―――わ、私は。

私は……もう、剣を……持てないのに。
剣を振るえやしないのに。

なに……を。

許しては、おけないのに。
まだ、成していない事が多すぎるのに。
まだ、何も成していないのに。

私は。
こんな場所で。
こんな台地で。

私、は……。


……ラムザ、貴族であるあなたは、今頃全てを手に入れているのでしょうね。

私は……。

844 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/04/09(日) 04:31:40


>>839

私だって、同じよッ―――!
豆なんか、嫌いよー!

……はッ。
な、泣き言を言っているんじゃないわよッ!

あなたのいつもの食生活は何なのよ?
まずそれを明らかにしてから泣き言を言いなさいよね。
豆なんて、と言っているくらいだから、豆以外の物も口にしているのでしょうッ?
それじゃ、ただの我が侭じゃないのッ!
子供が苦い味の野菜を嫌うのと同じくらい、我が侭よッ!

毎日豆だけのスープを食べてから、泣き言を言いなさいッ。
毎日毎日毎食毎食、十時のおやつも三時のおやつも、夜食も、つまみ食いの食事も、
前菜も主食もおかずも食後のデザートも全て豆だけになってからッ!
我が侭を言いなさいよッ!
それなら思う存分自分勝手な要求をしてもいいからッ!
豆なんか、嫌いよッー!

大体ねッ。
最近の若者は贅沢過ぎるのよ。
旅団に入団したばかりの十代の団員なんて特にそうだけれどね。
やれチョコボ肉は臭いから嫌だの、チョコボの丸焼きは嫌だの、チョコボの丸焼きが
焦げたから嫌だの、肉の引き締まった黒チョコボ以外は嫌だの、肉はうりぼうに限る
だの、ピスコディーモンはベッド砂漠に限るだの、我が侭が過ぎるのよ!


豆なんか、豆なんか、豆なんか。

嫌いよー!!

845 名前:名無し客:2006/04/11(火) 22:19:02

キミに夜のアーマーブレイクをしたい。いいかな?

846 名前:名無し客:2006/04/11(火) 23:38:37

王様ゲームをしても、絶対に王様になれそうにないですね。

847 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/04/17(月) 03:15:16


視察に来たければ来ればいいじゃないッ……!
私たちを殲滅させてみたければ、やってみればいいじゃないのッ……!
どこかの国の「ソーリ」とかいう、王族がッ……!

【王じゃないクポー】

848 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/04/17(月) 03:15:53


豆スープは結局貧民の食す物だと言いたいのか、ベオルブの娘ッ……!
ここで黙っていればいけしゃあしゃあと言いたい事を言い放題であなたは結局貴z

【はいはいわろすわろすクポ】

849 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/04/17(月) 03:17:54


>>845 今夜はブレイク☆騎士ナイト

ま、待って。

……駄目よ。
だって、私……。



……「メンテナンス」付けているから。




冗談よ。


そんなに私のガードが弱そうに見える?
そんなに私は尻軽だと見られている?
そこまで男旱りだと思われている訳?

それとも、あまりにも固いガードだから、厚い防具を纏っているように見えるから、
アーマーブレイクを仕掛けてみようと思わせるのかしら。
あのお固い思想家の骸旅団リーダーの実妹殿は、兄よりいや増してお固い女だ……って。

それは正しくもあり、一方で間違っているとも言える。
私は兄さんよりもラディカルな考えを持っているとは自覚しているけれど、そこまで固い
人間ではない……と思うわ。
人間としての固さは、兄さんの方がずっと上よ。
くだらない媚びや買収などには決して振り向かないし、色事にも興味がないのでしょう
からね。
フェミニストではあると思うけれど、女性を性の対象として見ていたかは分からないわ。

私?
私は……ふ、ふふ……。


ここで弱音を吐く訳ではないけれど。
ただの女剣士が、旅団のリーダーの片腕として、一部隊を統率する者として生きて
いく為には、強固な鎧を身に纏わなければならなかった。
どんな攻撃にも耐えられるような、厚い鎧を。厚い仮面を。
私は……見下される女として、脆い女として、振る舞ってはならなかった。
決して。

固い意志で居よう。
固い思想で居よう。
どのような場面でも気丈に振る舞おう。
どのような場面でも仮面が剥がれ落ちないように振る舞おう。

無意識だったか、意識的にだったか、分からない。
兄さんにも、分からないと思う。
私自身にさえ、区別がつかない。
それは、上手くいった……。
元々の性格と相まって、私という人間は、傍目からも「固い女」として見られるものと
なったわ。
それが私のためであり、旅団という組織のためだったから。

……仮面、砦で少し、剥がれてしまったみたいね……。


私だって、夜、眠れなくなったときもあった。
寝苦しい夜があった。
無性に誰かが恋しい夜があった。
誰かが夜、隣に居てくれたら……誰かが夜、私を慰めてくれたら……。
そう、口に出したいときもあったわ。

でも、いつでも固い鎧が、仮面が邪魔をする。
リーダーの片腕、実妹という、私を包む強固な鎧がそれをさせない。

でも、私がまだ肉の身体を備えていたら。
あなたの夜のアーマーブレイクのお返しに、夜のウエポンブレイクをして差し上げる
ところだけれどねッ……!



……じょ、冗談よ。

ただの幽霊の戯言よ。
気にしないで欲しいわ。

850 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/04/17(月) 03:18:18


         〇
           |_   __
       〈oヽ'"   ̄"' /
        ,'        )     先程のレスに、一部全年齢板向きでない発言が
      .|        (     含まれていましたクポ。
      .ミ| ⌒` ◯'⌒ )ミ  
  /ヽ、 _ヽ〃  。   ノ, __
 (.   ,−'      '__ヽ-ノ  心よりお詫び申し上げる
  V⌒( ヽ        、__'ξ;
    (、`−'、       )
     ヾ、 ̄ヽ、 '⌒) ⌒)
         ̄ヽ、l 、0ノ _.0ノ
            ヾ`ニニ"~'
           `Y"
             ,.十、
          `ー '





         〇
           |_   __
       〈oヽ'"   ̄"' /
        ,'        )     つもりは一切ないクポ。
      .|        (
      .ミ| ⌒` ◯'⌒ )ミ
  /ヽ、 _ヽ〃  Д   ノ, __
 (.   ,−'      '__ヽ-ノ   クポポポポポ……。
  V⌒( ヽ        、__'ξ;
    (、`−'、       )
     ヾ、 ̄ヽ、 '⌒) ⌒)
         ̄ヽ、l 、0ノ _.0ノ
            ヾ`ニニ"~'
           `Y"
             ,.十、
          `ー '

851 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/04/17(月) 03:19:07


  一刻館管理陣
     ↓

      Oノ     。
      ノ\_・'ヽO.
       └ _ノ ヽ ←モーグリ
           〉






         〇
           |_   __
       〈oヽ'"   ̄"' /
        ,'   )    )     お・・・おとなは そのまま・・・クポ・・・
      .|    ノ (  )
      .ミ| )⌒` ◯'⌒)ミ     こどもは・・・ □ボタンを・・・
  /ヽ、 _ヽ(〃)  ( ノ, _
 (.   ,−'     '__ヽ-ノ
  V⌒( ヽ        、__'ξ;
    (、`−'、       )
     ヾ、 ̄ヽ、 '⌒) ⌒)
         ̄ヽ、l 、0ノ _.0ノ
            ヾ`ニニ"~'
           `Y"
             ,.十、
          `ー '






  一刻館管理陣
     ↓

      Oノ     。
      ノ\_・'ヽO.
       └ _ノ ヽ ←モーグリ
           〉






         〇
           |_   __
       〈oヽ'"   ̄"' /
        ,'   ) (  )     お・・・おとなも こどもも おにーさんも おねえーさんも
      .|    ノ (  )
      .ミ| )゜ ` ◯'゜ )ミ     クポー・・・・・・
  /ヽ、 _ヽ(〃)  ( ノ, _
 (.   ,−'     '__ヽ-ノ
  V⌒( ヽ        、__'ξ;
    (、`−'、       )
     ヾ、 ̄ヽ、 '⌒) ⌒)
         ̄ヽ、l 、0ノ _.0ノ
            ヾ`ニニ"~'
           `Y"
             ,.十、
          `ー '



―――どれもこれもFFDQではないじゃないのッ……!


852 名前:名無し客:2006/05/03(水) 11:57:27

――レナリアの台地に強くて食べられる花の種を蒔きましょう。
   きっといつか綺麗な花を咲かせ、その地に眠る人々の心を慰める事でしょう。――

853 名前:名無し客:2006/05/03(水) 11:59:16

>>852
美味しく食べられる実をつける草花も共に。

854 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/05/09(火) 01:56:56


……いつもの事だけれど、間を空けてしまってごめんなさい。



たまには本名で呼んで欲しいけれど。
……ま、まあ、私も呼んでないし、ね。
お相こというか、何と言うか。
ま、まあ、そんな、具合で。ええ、その。


そ、そこの、自称美少女には負けないッ……!

855 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/05/09(火) 01:57:23


>>846 王様ゲーム

王様……ゲーム……?
な、何よ、その、「平民は遊ぶ資格がない」と言わんばかりのゲームはッ。
何なのよ、王様ゲームって。
一体どういうゲームなのよ。

はッ……どうせ王侯貴族のお坊っちゃまやお嬢様がままごと代わりに、怠惰で頽廃的な
暮らしの暇潰しをする為のお遊戯でしょう?
自堕落で享楽的な生活を甘受する、この国の一握りの人間のねッ!

ふ……ふん、知りたくもないわ、王様ゲームなんて代物。
ルールの欠片すら知りたくないわッ。
平民の子供が遊ぶ暇はもちろん、勉強をする時間さえなく、大人のそれにも負けない
過酷な労働で汗水垂らして疲弊しているときに、王侯貴族の子供は―――子供だけじゃ
ないでしょうけれど―――呑気にもゲームに興じていらっしゃる訳ね。

私たち平民は、ままごとをしている余裕さえなかった。
ごっこ遊びの人形を手に取る前に、糸巻の仕事をさせられた。
おやつ代わりの甘い実を摘む前に、落穂拾いの仕事をさせられた。
文字を読んだり書き取りをする勉強の前に、沢山の家事が待っていた。
私たちは呑気にゲームに興じる暇などなかった。
仕事の後に待つのはお遊戯の時間なんかじゃない。
疲労困憊で、ただただ死んだように眠る時間よ。

王様ゲームですってッ!?
幼少の砌からこのようなゲームをしているから、王侯貴族は感覚が麻痺していくのよ。
自分たちがくだらない遊戯に夢中になっている今まさにこの時、国の多くを占める平民は
どのような仕事をし、どのような食事をし、どのような教育環境にあり、どのような苦境に
立たされているのかッ。
王侯貴族は平民の姿を想像する事をも出来なくなってしまうのよッ!

そうよ、王様ゲームなんてやっているから、王侯貴族はッ、

自分が当然だと思う世界のみを盲信する。
自分が当然だと思う世界以外を見ようとしない。
自分が当然だと思う世界の外に住む者を問答無用で搾取し支配しようとする。


今ここに宣言するわ。
幼少より瓦石のごときゲームに興じる王侯貴族。


彼らは、「王様ゲーム脳」であるとッ……!!

856 名前:◆MUKuroTvQE :2006/05/09(火) 01:58:21

http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1039181508/856.jpg (33KB)

次回作「豆は答えを知っている」、続編「豆からの伝言」にもご期待下さいクポ。
クポポポポポ……。

857 名前:名無し客:2006/05/09(火) 15:19:55

ミルタンの好きなゲーム:大貧民

※毎度革命に失敗して万年最下位なのはお約束
ちなみに、絶対に「大富豪」とは呼ばないらしい

858 名前:名無し客:2006/05/12(金) 22:08:03

ミルたんに、この「平民には見ることが出来ない服」をプレゼントします。

いますぐ着てくれますか?

859 名前:名無し客:2006/05/12(金) 22:15:26

苦しくったって、悲しくったって、貴族の前では平気ですか?

860 名前:名無し客:2006/05/12(金) 22:19:40

ミルたんにかかれば「一ヶ月間豆だけで生活する」って伝説を達成することなど造作もないことですね。

861 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/05/14(日) 05:22:02


>>852>>853 種を蒔く人(1/2)


それは、ただの噂話だった。
他愛もない、お伽噺の一つだった。

切り立った岩だらけの荒れた台地に、種を蒔く人が居る。
花を植える人が居る。
草木を移植する人が居る。

その人が男なのか女なのか。
老いた人なのか若い人なのか。
平民なのか身分ある人なのか。
そもそも一人なのか複数人なのか。
どこの領地に住まう人なのか。

荒れ地に種を蒔く人が居る。
そのような話が、伝わっていた。


彼、もしくは彼らを見たという人間が述べるその容姿は、皆異なっていた。

ある人は言う。
杖をつきボロボロの服を着た老人だった、と。

ある人は言う。
高貴な雰囲気を湛えた美しい女性だった、と。

ある人は言う。
みすぼらしい格好をした沢山の子供だった、と。

ある人は言う。
柔和な顔をした恰幅の良い中年男性だった、と。


ある人は言う。
貴族のただの余興だ、と。

ある人は言う。
狂人が意味も分からずやっている、と。

ある人は言う。
変わり者の農民が暇を持て余しているだけ、と。

ある人は言う。
聖者の生まれ変わりがやっていらっしゃる、と。



862 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/05/14(日) 05:22:30


>>852>>853 種を蒔く人(2/2)



「に、兄さん……。ごめんなさい………」


どう、と私の体が地に倒れる。
握っていた剣が手から離れ、からんと乾いた音を立てて転がるのを聞いた気がする。
青々しい草の匂い、ひんやりとした大地の冷気が漂ってくるのを全身で感じる。

起きなくては。
立ち上がらなくては。
私はこんなところで倒れる訳にはいかない。
私はまだ歩いてゆかねばならない。
こんな場所で歩みを止める事は出来ない。してはいけない。

力が入らない。
体中から力が抜けていく。
すくい上げた水がすぐさま、指と指の間から漏れてなくなってしまうかのように。

視界が霞んでくる。暗くなってくる。
おかしい。いつの間に日が暮れたのか。誰か灯りを。誰か。
誰か近くに居ないの、誰か。

寒い。何でこんなに寒いんだろう。
どんどん寒くなってくる。
私は寒さから逃れる為、マントをかき合わせようと手を伸ばす。
手が動かない。
雪の日に外遊びをし、かじかみ、凍り付いたかのように、体が動かない。

ざく、ざく、と土と草を踏みしめる音がする。
誰かが近づいてくる。
私のすぐ近くまで来て立ち止まる。
私は残っている力を振り絞って声を出そうする。


(兄さん、ごめんなさい)

(私はもう兄さんや仲間と共に往けない)


声の代わりに、ひゅうひゅうという気の抜けた風の音が口から通り抜ける。
ふいに錆びた鉄の臭いのする、熱い液体が喉の奥からこみ上げてくる。
それが、ごぽり、と音を立てて口の端から垂れていくのを感じる。
私はそれを拭う事も飲み込む事も出来ない。

急激に瞼が重くなってくる。
大地から染み出してきた何かが、静かに速やかに、薄く柔らかな布団のように
覆い被さってくるのを感じる。
その温もりに身を委ねようとする。
次の瞬間、私はこれが「死」であると直感する。


(いやだ)

(まだ、いきたくないッ)


私は突然、ある光景を視る。
真っ暗な視界の先に、背の低い草花が群生している。
その草花は光り輝いているかのように、私の目に飛び込んでくる。
草花はさわさわと穏やかに、風に揺られている。

揺れる草花の中心に、人影を見つける。
草花を手に取りながら、歌うように言葉を紡いでいる。


「レナリアの台地に花の種を蒔きましょう」

「きっといつか綺麗な花を咲かせ、その地に眠る人々の心を慰める事でしょう」


草花が邪魔で、人の顔や姿はよく見えない。
ときどき歌うように声を出すが、ひっきりなしに手を動かしている。
私はまなじりを決し、残る意識を集中して見やる。
その人は種を蒔き、花を植え、草木に肥料をやっている。
男か女か若いのか老いているのか全く姿が掴めないのに、何故だかその人は
とても優しい目をしていると感じる。

草花の中に幾つか知っている種類を見つける。
ああ、あれらは幼い頃も大きくなってからも剣を握るようになってからも、ずっと
探し求めていた草花たち。

あの花は生のままでも食用になる。
あっちの実は甘酸っぱくて栄養価が高い。
あそこの草は茎や葉までも食べられる。
あれの根は茹でると甘くて薬代わりにもなる。
あちらの草の種は生命力が強く沢山採れる。

私が探していた「食べられる」草花。
豆だけのスープの食卓に彩りを与え、腹も心も栄養も満たしてくれるもの。

「種を蒔く人」は歌うように語る。


「美味しく食べられる実をつける草花も共に」


そうだ。
これだけあれば、旅団のみんなが満足いくまで食べられる。
兄さんもお腹一杯になるまで食べられる。

良かった。
豆だけのスープを毎日啜る事にならなくて。

良かった。
みんなが私の幼い頃と同じ思いをしなくて。

良かった。
本当に良かった。

目尻から一筋、生暖かい液体が零れるのを感じる。
私はそれを拭う事も嘗め取る事も出来ない。
ただ、乾いていくのを感じている。


(ありがとう)



そして私は瞼を閉じた。




863 名前:名無し客:2006/05/14(日) 19:03:19

革命だとか貴族がどうとか平等とか言ってても死ぬ間際に残った思いは
やっぱり食べ物のことだったんですね。つまるところ食べ物のために革命をしようとしてたんですね。

864 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/05/21(日) 05:44:47


>>857 好きなゲームを言ってみろ

まず最初に、一ついいかしら。
そう、耳を近づけて。ええ。
もっと近づけていいから。

いいかしら。

―――私はミルタンなんて名前じゃないッ!!


誰がミルタンよ。
だッ、誰が、万年最下位大貧民よ!
大貧民は好きなゲームなんかじゃないわ!

何よ、あの威張りきって押しつけたかのような、恩きせがましいゲーム内の階級。
富豪や大富豪となった者がまるでこの国の王侯貴族のように、平民たる貧民、
大貧民から物を奪ってッ。
不要な物は貧民に否応なく押しつけてッ!
富豪は強いカードを連発してさっさとあがり、弱いカードばかりで困り果てる貧民たちを
見下ろして嘲笑う、嫌味なゲーム……。

全く、どこの誰よッ。
こんなくだらないゲームのルールを作ったのはッ!
大富豪、富豪は勝ち続けるばかりで、貧民、大貧民は負けるばかりじゃない!
こうやって階級闘争になぞらえて、より平民の心を傷つけ弄ぼうとしているのよッ!

同じ数字カード四枚で革命が出来るなんて言っても……。
四枚同じカードがそうそう集う訳ないじゃないッ。
大貧民になり続けて、弱いカードが二枚手元に無理矢理送られてくるときくらいじゃないッ。
それに革命を起こすタイミングは、物凄く難しいじゃないのッ。
自分の都合で下手に起こそうとすると、富豪たちにより有利に働く事があるじゃないッ。
だからと言って機会を窺ってばかりだと、革命を仕掛ける時期を失って、大貧民続きに
なってしまうじゃないのッ。
そうやって大貧民からただの一度も脱却出来ないままゲームをする時間が終わ

―――はッ。

こ、これじゃまるで私が大貧民ばかりになっているようじゃ、ち、違うッ!
私は大貧民なんて好きじゃないし、りょ、旅団の仲間と息抜きに遊んでいたなんて、
事実は、ないッ!

ないったら、ないッ!

865 名前:◆MUKuroTvQE :2006/05/21(日) 05:45:15

http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1039181508/865.jpg (82KB)

貴族に人気のボードゲーム

「平民ゲーム 〜Final Fantasy Tactics版〜」

866 名前:◆MUKuroTvQE :2006/05/21(日) 05:46:15

http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1039181508/866.jpg (63KB)

コマの内容見本。

867 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/05/21(日) 05:47:14








  ミルウーダ
     ↓

      Oノ     。
      ノ\_・'□. ←平民ゲーム
       └





http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%AF%8C%E8%B1%AA#.E9.9D.A9.E5.91.BD

>2.大富豪はトランプで遊ぶカードゲームのひとつ。
 「ど貧民」「大貧民」などと呼ぶ場合もある。



  ミルウーダ
     ↓

      Oノ     。
      ノ\_・'■. ←ウィキペディア
       └




……「大貧民」が一般的な名前じゃ……ないの?

868 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/05/21(日) 05:51:52


ごめんなさい。
ちょっと双子の月の……ええと、こちらだと6月、だったかしら。
その、6月の半ばくらいまで、ここに来るのがかなり厳しい状況なのよ……。

帰ってきたら、必ず溜まっている分を返すわ。
絶対にッ。
剣士に二言はないッ!

しばらく留守にするけれど……よろしくお願いね。

本当にごめんなさい。

869 名前:名無し客:2006/05/22(月) 01:11:55

行ってらっしゃいませ。

(執事(喫茶)風に礼)

870 名前:名無し客:2006/06/08(木) 20:30:23

つ豆スプー

871 名前:名無し客:2006/06/23(金) 05:31:34

先生!

豆スープが、飲みたいです orz 豆スプーじゃなくて

872 名前:名無し客:2006/06/24(土) 00:15:36

へんじがない ただのしかばねのようだ

873 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/06/24(土) 03:49:47


……ただいま。

随分と遅くなってしまったわね……。
もう少し、早く帰ってくるつもりだったけれど、ごめんなさい。
女には色々事情があるものなのよ。
そうね、例えば……

http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1101826341/86

(生食をした為に腹痛が起きたと読者から多数のクレームが入ったが、
 そもそも著者が不明なので出版社は応じず)

(この料理本に従って毎日豆料理しか口にしなかった為、栄養失調に至ったと
 読者からクレームが入った。だが、これらの料理をし、実際に食すのは
 「自己責任」であるとの出版社の見解から、クレームをつけた人間が逆に
 世間から集中的な批判を浴びる事となった)

決して、上に挙げられているような本を執筆していた訳じゃないわよ?
決して、このような本を書き上げる為に地面の下にカンヅメになっていた訳じゃ
ないわよ?

決して!

決してッ……!!


ともあれ帰還報告を一応ね。
返答は明日から出来る限りしていくつもりよ。
お待たせしてしまって本当にごめんなさい。


−−−

http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1101826341/86
について追記。

※生食をした為に腹痛が起きたと読者から多数のクレームが入ったが、
 そもそも著者が不明なので出版社は応じず。

※この料理本に従って毎日豆料理しか口にしなかった為、栄養失調に至ったと
 読者からクレームが入った。
 だが、これらの料理をし、実際に食すのは「自己責任」であるとの出版社の見解から、
 クレームをつけた人間が逆に世間から集中的な批判を浴びる事となった。

※かもしれない。

※多分。

※(゚Д゚)マメー

874 名前:名無し客:2006/06/24(土) 11:03:15

住人に返事をするのが嫌になった時、あなたはどうしますか。


875 名前:◆MUKuroTvQE :2006/06/25(日) 06:08:37


>>858「服がなければ裸で居ればいいじゃない」


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「裸の王様」


  昔々、ある国に、あまり清潔ではない王様がいました。
  王様に少しでも小奇麗な格好をし、洗いたての衣装を着てもらおうと、家臣たちは
 いつも苦心していました。

  そんな折、


 (大省略)


  平民の少年が王様の前に躍り出て、大声を上げたのです。

 「王様は、はだかだ!
  この王様、はだかだよ!」


 (つづく)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


876 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/06/25(日) 06:09:03


>>858

だから私はミルたんなんて名前じゃないって言っているでしょうッ!
ミルウーダだって、散々言っているでしょうッ!
私の名前はミルウーダだって!
ミルウーダだとッ!


       ○
     ∧_/∧
    ´     ヽ   ミルウーダダ?
  へ!  ミ゚ 0゚ミ
  ~ ;  つ  つ
    、  _,ノ
     し'ヽ_)


うるさいわね、この白い怪生物ッ!
ミルウーダ、よ! ミ・ル・ウ・ー・ダ!!


       ○
     ∧_/∧
    ´     ヽ   ウーダー。
  へ!  ミ゚ 0゚ミ
  ~ ;  つ  つ
    、  _,ノ
     し'ヽ_)



          ∧ すちゃッ
   .' ⌒`丶..| |
  从yノ`∫、. | |
  ,'ノノ゚−゚§」iL
 ,' / _゚パ_ \つ
 ノ /  ∞_\ゝ
 ´^( )~( )




【PS2の上に豆を置き、その上にPSとPSPを縦置きし、更にその上で
 激しく踊りながら、しばらくお待ち下さい】


877 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/06/25(日) 06:11:03


>>858

あ、ああ、それで。本題は何だったかしら。
「平民には見る事が出来ない服」ですって?

―――何を言っているのよ馬鹿ッ!
自分で何を口走っているのか理解しているの馬鹿ッ!
そんな服、そもそも手に取ろうともする訳ないじゃない馬鹿ッ!
誰にもの言っているのか分かってから口を開きなさいよ馬鹿ッ!
そ、そんな服ね、貴族だって着やしないわよッ!
そういうものを喜んで着る連中に頼めばいいでしょうッ!

……本当は「平民には見ることの出来る服」……すなわち「貴族には見る事が
出来ない服」を持ってくる魂胆じゃないのかしら?
何の疑問も抱かずに服を着た私……。
何の疑いもなく服を着て歩き回る私……。
そしてそこを通り掛かった貴族ッ……。

……。
…………。
………………。

……ば、ば、ば、馬鹿な想像をさせないで欲しいわねッ。
は、早くそのけったいで益体ない代物を、し、仕舞いなさいよッ。
早くッ!



あ、あのね。
そんなに私の裸が見たいならね。


……付き合ってみれば分かるわ。




などと言うものかッ、馬鹿ッ!

878 名前:◆MUKuroTvQE :2006/06/25(日) 06:11:42


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 「裸の王様」


 (つづき)


 「王様ははだかだ!
  王様は、はだかだよ!」

 「ああそうさ。
  私は裸だ」

 「王様はおなかに縫い目があるよ!」

 「ああそうさ。
  私の腹には縫い目があるぞ」

 「王様はなんだか人間っぽくないや!」

 「ああそうさ。
  私は悪魔なんだ」

 「うわあ!
  王様は悪魔なんだ!」

 「ああそうさ。
  私の口は人間を食らう為……。
  私の耳は人間の悲憤と悲嘆を聴く為……。
  私の目は人間が蛆蠅蟲にたかられ腐り行く最期を見届ける為……。
  虫螻に等しい脆弱な人間ごときが私を道化として笑いせしめようなぞ笑止。
  我らの眷属の餌として、あと幾許か肥やし増やしてやろうと思ったが我慢ならぬ……。
  まずは眼前の貴様らだ……。
  貴様らを心ゆくまでいたぶり弄び殺し晒し辱め、目にもの見せてくれようぞッ……!」


  バリバリグシャグシャバキバキゴクン。


  大声を上げた子供は王様に上半身を食べられてしまいました。
  残った下半身は暗緑色に変わり、ぐずぐずと腐り落ちていきました。
  王様は裸なだけではなく、不浄の悪魔だったのです。

 「うわあー」「きゃあ」「助けてくれー」

  パレードに参加していた人たちは突然起こった惨事を目の当たりにして、
 蜘蛛の子を散らすように逃げていきます。

  しかし。

  バリバリグシャグシャバキバキゴクン。

  バリバリグシャグシャバキバキゴクン。
  バリバリグシャグシャバキバキゴクン。

  バリバリグシャグシャバキバキゴクン。
  バリバリグシャグシャバキバキゴクン。
  バリバリグシャグシャバキバキゴクン。
  バリバリグシャグシャバキバキゴクン。

  バリバリグシャグシャバキバキゴクン。
  バリバリグシャグシャバキバキゴクン。
  バリバリグシャグシャバキバキゴクン。
  バリバリグシャグシャバキバキゴクン。
  バリバリグシャグシャバキバキゴクン。
  バリバリグシャグシャバキバキゴクン。
  バリバリグシャグシャバキバキゴクン。
  バリバリグシャグシャバキバキゴクン。
  バリバリグシャグシャバキバキゴクン。
  バリバリグシャグシャバキバキゴクン…………





−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−




879 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/06/25(日) 06:14:07


>>859 苦しくても悲しくても


 雨にも負けず 風にも負けず
 雪にも夏の暑さにも貧困にも痩せた大地にも負けぬ 丈夫な身体と豆を持ち
 食欲は多くなく 決していからず  貴族に馬鹿にされても いつも静かに笑っている

 一日豆スープ二食と 豆と 少しの豆を食べ
 あらゆることを 自分を勘定に入れずに よく見聞きし分かり そして忘れず

 野原の糸杉の林の陰の 小さな萱ぶきの小屋にいて
 東に病気の子供あれば 行って豆スープを飲ましてやり
 西に疲れた母あれば 行って豆スープを作り
 南に死にさうな人あれば 行って豆スープはいつでもあなたを見守っていると言ひ
 北に喧嘩や斬り合いがあれば つまらないから豆スープを飲めと言ひ

 日照りのときは涙を流し 寒さの夏はおろおろ歩き
 みんなに「まめすーぷ」と呼ばれ 誉められもせず 苦にもされず
 さういうものに 私は



なりたいと思った事など一度もないッ!



……そうね。
出来れば、あなたの言う通り……そう在りたい……わね。
普段の生活がどんなに苦しくても、どんなに悲しい事があったも、貴族の前では
毅然とした態を成す。
むしろ反対に、貴族の動揺する様を、すまして眺めているくらいの気概を持つ。
そう、在りたいとは思っているわ。

己のいきり立った感情をただ彼らにぶつけているのでは、何にもならない。
彼らと同じように気分や一時の感情に任せて事を進めていても、ろくな結果にならない。
……兄さんはよく言っていた。
兄さんに付き従う、旅団の穏健派も事あるごとにそう言っていた。
彼らとの冷静な話し合いこそが、事態打開への近道だ……と。

けれど、そんな事、無理に決まっているでしょうッ?
心底憎んでいる対象を目の前に、悠然としていられるなんて無理でしょうッ!?
そんな事が出来るのは聖人とでも呼ばれる真に高潔な人物だけよッ。
そして私は聖人なんかじゃないッ!

貴族たちは、己が苦しければ平民にあたり散らすわ。
悲しければ、その悲しみを紛らわせる為に搾取をするわ。
あまりにも過酷で、あまりにも熾烈。
……そしてそれはときには平民を死に至らしめる。
その苦しみの原因が私たち平民じゃなくても。
その苦しみの要因が私たち平民じゃなくても。
彼らの矛先は必ず私たちに向けられる。
彼らの目の前に居る、何の罪もない善良なる平民に向けられるッ。

だから私も同じ行動をするッ。
だから私も目の前の貴族に己の感情を叩きつけたッ。
彼らと同じ行動をしたッ!
あの日、盗賊の砦で、レナリア台地で、ラムザの前でッ……!


……それで?

……だから……?

……私は……。

貴族の前で平然として居られなかった私は……。
ただ己の激情に身を任せたままにした私はッ……!

「苦しくても悲しくても貴族の前では平気」で居られなかった私は、こうして
この台地で、仲間と自分の命を永久に失って、徘徊する存在と成り果てているのよ。
無様な革命の志士の末路を存分に嗤えばいいわ。


そしてあなたは私にこう言って欲しい訳ね?

「でも涙が出ちゃう、女の子だもん」

……と。



……「女の子」と呼ばれる年齢じゃなくても、悲しければ涙ぐらい出るのよ。

……くそッ……。

880 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/06/26(月) 01:56:43


魔法のMD5 - MD5バトル http://www.newspace21.com/mix/btl.php


[ミルウーダ] 攻撃:58 素早さ:56 防御:74 命中:83 運:31 HP:164
[貴族] 攻撃:75 素早さ:51 防御:84 命中:68 運:75 HP:223

ミルウーダ vs 貴族 戦闘開始!!
[ミルウーダ]の攻撃 HIT [貴族]は2のダメージを受けた。
[貴族]の攻撃 HIT [ミルウーダ]は68のダメージを受けた。
[ミルウーダ]の攻撃 HIT [貴族]は18のダメージを受けた。
[貴族]の攻撃 HIT [ミルウーダ]は72のダメージを受けた。
[ミルウーダ]の攻撃 HIT [貴族]は39のダメージを受けた。
[貴族]の攻撃 HIT [ミルウーダ]は44のダメージを受けた。
[貴族]が[ミルウーダ]を倒しました(ラウンド数:3)。



―――☆○×■!!!!!????





⊂⌒~⊃。Д。)⊃


へんじがない ただの しかばねのようだ


※ショックの為、返答が出来ません。

※しばらくお待ち下さい。

※かなりお待ち下さい。

※ネオジオCDのロード時間的にお待ち下さい。

※なう ろ〜でぃんぐ

※フルネームを入力すると、更に悲惨な結果になったので黙して語らず。

881 名前:名無し客:2006/06/26(月) 23:27:18

一人目〜
[革命剣士] 攻撃:96 素早さ:27 防御:65 命中:39 運:56 HP:100
[貴族] 攻撃:75 素早さ:51 防御:84 命中:68 運:75 HP:223

革命剣士 vs 貴族 戦闘開始!!
[貴族]の攻撃 HIT [革命剣士]は54のダメージを受けた。
[革命剣士]の攻撃 HIT [貴族]は94のダメージを受けた。
[貴族]の攻撃 HIT [革命剣士]は84のダメージを受けた。
[貴族]が[革命剣士]を倒しました(ラウンド数:2)。

二人目。
[平民] 攻撃:24 素早さ:89 防御:65 命中:81 運:55 HP:149
[貴族] 攻撃:75 素早さ:51 防御:84 命中:68 運:75 HP:223

平民 vs 貴族 戦闘開始!!
[平民]の攻撃 HIT [貴族]は1のダメージを受けた。
[貴族]の攻撃 HIT [平民]は94のダメージを受けた。
[平民]の攻撃 HIT [貴族]は1のダメージを受けた。
[貴族]の攻撃 HIT [平民]は84のダメージを受けた。
[貴族]が[平民]を倒しました(ラウンド数:2)。

三人目〜
[ミルタン] 攻撃:33 素早さ:90 防御:57 命中:91 運:75 HP:169
[貴族] 攻撃:75 素早さ:51 防御:84 命中:68 運:75 HP:223

ミルタン vs 貴族 戦闘開始!!
[ミルタン]の攻撃 HIT [貴族]は1のダメージを受けた。
[貴族]の攻撃 HIT [ミルタン]は95のダメージを受けた。
[ミルタン]の攻撃 HIT [貴族]は1のダメージを受けた。
[貴族]の攻撃 HIT [ミルタン]は94のダメージを受けた。
[貴族]が[ミルタン]を倒しました(ラウンド数:2)。

結論:貴族強すぎ。

882 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/07/02(日) 05:52:48


>>881 豆だけのスープは撃ち抜けない


[ミルウーダ・フォルズ] 攻撃:36 素早さ:47 防御:11 命中:57 運:33 HP:218
[貴族] 攻撃:75 素早さ:51 防御:84 命中:68 運:75 HP:223

ミルウーダ・フォルズ vs 貴族 戦闘開始!!
[貴族]の攻撃 HIT [ミルウーダ・フォルズ]は143のダメージを受けた。
[ミルウーダ・フォルズ]の攻撃 HIT [貴族]は1のダメージを受けた。
[貴族]の攻撃 HIT [ミルウーダ・フォルズ]は170のダメージを受けた。
[貴族]が[ミルウーダ・フォルズ]を倒しました(ラウンド数:2)。


⊂⌒~⊃。Д。)⊃



[革命の志士ミルウーダ] 攻撃:14 素早さ:53 防御:82 命中:79 運:56 HP:111
[貴族] 攻撃:75 素早さ:51 防御:84 命中:68 運:75 HP:223

革命の志士ミルウーダ vs 貴族 戦闘開始!!
[革命の志士ミルウーダ]の攻撃 HIT [貴族]は1のダメージを受けた。
[貴族]の攻撃 HIT [革命の志士ミルウーダ]は82のダメージを受けた。
[革命の志士ミルウーダ]の攻撃 HIT [貴族]は1のダメージを受けた。
[貴族]の攻撃 HIT [革命の志士ミルウーダ]は58のダメージを受けた。
[貴族]が[革命の志士ミルウーダ]を倒しました(ラウンド数:2)。


⊂⌒~⊃。Д。)⊃
⊂⌒~⊃。Д。)⊃



[女剣士ミルウーダ] 攻撃:91 素早さ:43 防御:40 命中:71 運:16 HP:298
[貴族] 攻撃:75 素早さ:51 防御:84 命中:68 運:75 HP:223

女剣士ミルウーダ vs 貴族 戦闘開始!!
[貴族]の攻撃 HIT [女剣士ミルウーダ]は86のダメージを受けた。
[女剣士ミルウーダ]の攻撃 HIT [貴族]は78のダメージを受けた。
[貴族]の攻撃 HIT [女剣士ミルウーダ]は127のダメージを受けた。
[女剣士ミルウーダ]の攻撃 HIT [貴族]は1のダメージを受けた。
[貴族]の攻撃 HIT [女剣士ミルウーダ]は87のダメージを受けた。
[貴族]が[女剣士ミルウーダ]を倒しました(ラウンド数:3)。


⊂⌒~⊃。Д。)⊃
⊂⌒~⊃。Д。)⊃
⊂⌒~⊃。Д。)⊃



[豆スープ] 攻撃:41 素早さ:35 防御:79 命中:64 運:58 HP:125
[貴族] 攻撃:75 素早さ:51 防御:84 命中:68 運:75 HP:223

豆スープ vs 貴族 戦闘開始!!
[貴族]の攻撃 HIT [豆スープ]は70のダメージを受けた。
[豆スープ]の攻撃 HIT [貴族]は1のダメージを受けた。
[貴族]の攻撃 HIT [豆スープ]は62のダメージを受けた。
[貴族]が[豆スープ]を倒しました(ラウンド数:2)。


⊂⌒~⊃。Д。)⊃
⊂⌒~⊃。Д。)⊃
⊂⌒~⊃。Д。)⊃
⊂⌒~⊃。Д。)⊃



[豆だけのスープ] 攻撃:51 素早さ:47 防御:77 命中:100 運:90 HP:287
[貴族] 攻撃:75 素早さ:51 防御:84 命中:68 運:75 HP:223

豆だけのスープ vs 貴族 戦闘開始!!
[貴族]の攻撃 HIT [豆だけのスープ]は63のダメージを受けた。
[豆だけのスープ]の攻撃 HIT [貴族]は1のダメージを受けた。
[貴族]の攻撃 HIT [豆だけのスープ]は62のダメージを受けた。
[豆だけのスープ]の攻撃 HIT [貴族]は21のダメージを受けた。
[貴族]の攻撃 HIT [豆だけのスープ]は26のダメージを受けた。
[豆だけのスープ]の攻撃 HIT [貴族]は62のダメージを受けた。
[貴族]の攻撃 HIT [豆だけのスープ]は41のダメージを受けた。
[豆だけのスープ]の攻撃 HIT [貴族]は44のダメージを受けた。
[貴族]の攻撃 HIT [豆だけのスープ]は27のダメージを受けた。
[豆だけのスープ]の攻撃 HIT [貴族]は54のダメージを受けた。
[貴族]の攻撃 HIT [豆だけのスープ]は33のダメージを受けた。
[豆だけのスープ]の攻撃 HIT [貴族]は1のダメージを受けた。
[貴族]の攻撃 HIT [豆だけのスープ]は9のダメージを受けた。
[豆だけのスープ]の攻撃 HIT [貴族]は31のダメージを受けた。
[貴族]の攻撃 HIT [豆だけのスープ]は1のダメージを受けた。
[豆だけのスープ]の攻撃 HIT [貴族]は47のダメージを受けた。
[豆だけのスープ]が[貴族]を倒しました(ラウンド数:8)。



―――勝ったッ―――!
ついに、ついに貴族に勝ったわッ―――!!





                   ●
            __,.-----.,_(
          r'~:::::_,,,_:::::::::::::::ヽ
          |:::r'~  ~"""''-、::|                 ┌───────────┐
          |;;| ,へ、  ,.ヘ、.|::|                 │こんな げーむに まじに │
         r'レ'  .・ .::::::. ・  .'y^i                │なっちゃって どうするクポ│
         ゝ'、    ●   ,;'-'                 └───────────┘
           '、  ----  .,;'                                 、
            ';、     .,;'                                .!~二~7
              ̄ ̄ ̄                                  _7^[_,i


883 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/07/02(日) 05:53:25


>>860 「豆食対決! 一ヶ月間豆だけで生活出来るか!?」

だから、私はミルたんじゃないと以下略ッ!!



……一ヶ月?

一ヶ月?

一ヶ月、ですって?

一ヶ月間、豆だけで生活しただけで伝説に?
たったそれだけでいいの?
たったそれだけで!?
たった、たったそれだけでッ―――!?

それだけでいいのなら、私はもうとっくに五十年戦争の英雄どころではない、
イヴァリースにおいて未来永劫語り継がれる伝説の人物になっているわ。
そう、まるでお伽話のゾディアックブレイブのように。
ただいっときの、熱狂的な民衆に持ち上げられる英雄じゃない、親から子へ、
子から孫へ語られ続ける伝説の存在に。

私だけじゃない。
この国に暮らす殆どの平民がそうよ。
私たち平民は豆だけのスープで数ヶ月生きる事を余儀なくさせられた。
一ヶ月豆だけで生活する事が伝説になるのなら、豆スープだけでの暮らしを
強いられた全ての平民は既に伝説の存在よ。

ある意味、そうある事が正しい事なのかもしれないわね。
暴力的な貴族の支配に強く耐え忍んだ名も無き平民こそが、真に未来へと
語り継がれるべき伝説の存在であると。
この国の真の英雄は誰であるか……と。

……豆だけで数ヶ月間暮らす事が、どれだけひもじいか分かる!?
どれだけ惨めな気になるか分かる!?
どれだけ体が、心が害されるか、分かるッ!?
昨日も豆ッ、今日も豆ッ、明日も豆ッ、明後日も豆ッ、明々後日も豆ッ!
過去も、今も、未来も、この先も、ずっと先もッ!
食卓に上がるのは、豆、豆、豆、豆、豆、豆、豆、豆、豆、豆ッ……!

あなたの言う「伝説」を達成する為に、あの辛さをもう一度体験しなければ
ならないのであれば。


そんな「伝説」、原型を留めなくなるまで斬って断って切り刻んでやるわッ……!!

884 名前:◆MUKuroTvQE :2006/07/02(日) 05:53:46


【以下は平民の間で流行った歌らしい】

【何かの歌に似ていても決して気にしない事】

【気にするとルカヴィが来るぞ〜(定版「畏国で定番の子供への脅し文句」より)】



「豆しか食えない歌(仮)」

作詞・平民(かもしれない)
作曲・平民(多分)

※やや早口で歌う


磨羯の月は 聖誕祭税で 豆しか食えないぞ
豆だ豆しか食えないぞ 豆しか食えないぞ

宝瓶の月は 新年重税で 豆しか食えないぞ
豆だ豆しか食えないぞ 豆しか食えないぞ

双魚の月は 冬の課税で 豆しか食えないぞ
豆だ豆しか食えないぞ 豆しか食えないぞ

白羊の月は 春の搾取で 豆しか食えないぞ
豆だ豆しか食えないぞ 豆しか食えないぞ

金牛の月は 大型地税で 豆しか食えないぞ
豆だ豆しか食えないぞ 豆しか食えないぞ

双子の月は 豊作祈願徴税で 豆しか食えないぞ
豆だ豆しか食えないぞ 豆しか食えないぞ

巨蟹の月は 初夏の増税で 豆しか食えないぞ
豆だ豆しか食えないぞ 豆しか食えないぞ

獅子の月は 夏の大増税で 豆しか食えないぞ
豆だ豆しか食えないぞ 豆しか食えないぞ

処女の月は 収穫徴税で 豆しか食えないぞ
豆だ豆しか食えないぞ 豆しか食えないぞ

天秤の月は 豊作課税で 豆しか食えないぞ
豆だ豆しか食えないぞ 豆しか食えないぞ

天蝎の月は 気まぐれ租税で 豆しか食えないぞ
豆だ豆しか食えないぞ 豆しか食えないぞ

人馬の月は 晩秋徴税で 豆しか食えないぞ
豆だ豆しか食えないぞ 豆しか食えないぞ

 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・

(貴族の支配が続く限り永遠に続く)


885 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/07/10(月) 02:41:38


>>863 『駆り立てるのは野心と食欲、横たわるのは教会の犬と食料の豚』

……そうね。

その通りよ。
あなたの言う通りよ。

私を革命に駆り立てる……駆り立てた主因の一つに、食べ物の事があるのは
否定しないわ。
幼い頃の飢えが、貴族による食料の搾取が、その体験が私を革命の志士にした。
それは事実よ。

でも、あなたの言った事が全てじゃないわ。
食べ物の為だけに革命をしようとしていた訳じゃない。
もちろん、革命をする目的の一つに食べ物の事もあったけれど、それだけじゃないのよ。


人間は食料の為に、獣にも悪魔にもなる事が出来る。
ひとかけらのパンの為に、一杯のワインの為に、他者を押し退け、他者を裏切り、
他者を殺める事が出来る。
ときには血の繋がった肉親さえも。
年老いた両親さえもッ。
幼い我が子さえもッ……!
己の生命の為に、己が生き残る為に、殺める事が出来るわ。

私たち骸旅団も、そうだった。
食糧事情は少女時代よりも随分とましではあったけれども、膨れ上がった人員に
食料が行き渡るのは難しい。
苦しいのはいつもの事だったわ。
腹一杯食べられるのは滅多になかった。

それでも、それでも!
生きる為に他者を殺めるなんてもっての外ッ!
私たちはそこらの野盗集団じゃないッ!
誇りある革命の志士、骸旅団だッ!
食べ物の為だけに革命を起こそうなどと、

「隊長、腹減りました」

食べ物の為に革命を起こそうなどと、

「隊長、お腹が減って力が出ません」

食べ物の為に革命を成そうなどという邪な、

「隊長……、満腹度が0%なんで体力が減っていきます……」

食べ物の為に革命を

「隊長ー、腐ったパンしか残ってな」

―――うるさいうるさいうるさいッ!
何処か行きなさい、何処か行って過去の亡霊ッ!
私に話し掛けないでッ!
あなたたちは死んだッ! 私も死んだッ!
食料難じゃなくて、貴族と戦って誇りある死を遂げたッ!
そうよ、そういう事じゃないのッ!
私に構わないで、私に話し掛けないでッ!


……あ、ああ、それで。
何の、話だったかしら……。

ああ……食べ物の為の革命ね……。


……そうね。

その通りよ。
あなたの言う通りよ……。

886 名前:(1/6) ◆MUKuroTvQE :2006/07/10(月) 02:42:14


>>863


           イヴァリース小噺劇場

               「まめひき」



(イヴァリース製の楽器によるお囃子)

(舞台脇より語り部が、すす……と進み出でる)
(丁重に礼をし、座る)

(おもむろに口を開く)


 五十年戦争が終わり、間もない時分。
 ところはイヴァリースの、とある処刑場。

 最近になって国中に名を轟かせる小悪党の類……自称革命家集団の幹部である
女剣士の処刑が行われようとしていた。
 処刑を指示する貴族や処刑人に混じり、物見遊山がてら覗きに来る野次馬多数。
 世間を騒がせる義賊的な側面も持つ盗賊の幹部の処刑となれば、黒山―――彼らの
頭が黒いどうかは置いておくとして―――のたかりが出るのも仕方ない。

 処刑を勧善懲悪の見せ物として扱い、国政や王侯貴族への不満を和らげる意味合いも
あるのだろう。その場であちこちと指示を出す貴族も、押し合いへし合いやってくる民衆に
多少眉を顰めながら、大賑わいの処刑場の状況にまんざらではない様子だった。


「えー、処刑饅頭、処刑饅頭クポー」
「ギロチン煎餅もあるクポー」
「特殊製法、マルモ印の発泡ワインも美味しいクポー」
「おせんにまんじゅうー、おせんにまんじゅうクポークポー」
「こんなところで何やってんだ、馬鹿白生物ッ!」
「空気読めよッ!」
「というか、お前たち幻獣だろ?」
「聞こえないクポー、空気も見えないクポー、だから読めないクポー」
「……無視しようぜ。無視、無視」
「だな。それが一番だ」
「む、無視しないでクポー。商品見てってクポー」
「何か買ってクポ、何か買っていってくれクポー」
「「「クポーーーーッ!!!」」」


 さて、処刑人や民衆の前に引き出された咎人こと自称革命家の女剣士。
 長い髪を振り乱し、鬼気迫る恨みがましい目つきで眼前の貴族を睨みつける。
 呪咀の言葉が引っ切り無しに口からこぼれる。
 血が出る程にぎりり、と唇を噛みしめる。
 後ろ手にきつく括られ、その縄を付き添いの処刑人が持っている為に、大した身動きは
出来ない。

887 名前:(2/6) ◆MUKuroTvQE :2006/07/10(月) 02:42:46


 一歩、貴族が女剣士に向かって踏み出す。
 値踏みをするように、乱れたほつれた髪の先から足元まで眺めなぶる。
 満足そうに、にやり……と口元が緩む。
 女剣士はその屈辱に唇を噛みしめる。つ……と口元から細く赤い筋が垂れた。

 そのとき、自称革命家は大きな声で貴族に言い立てた。


「―――私はこれから処刑を受ける事になったけれど、私の罪は何も好き好んで
 わざとやった訳じゃない。何の前世の因果からか生まれ落ちるとから平民に
 生まれつき、貴族に搾取されてばかりだったわ。けれどね、人間、平民だからと
 いって、そいつをただ殺すなんて良くないわよ。
 ただ平民だから、反抗したから……そんな無理無法な事を続けていれば、それこそ
 いつか神の罰が下るに違いないわ。

 (中略)

 神罰だけじゃない。今に貴方たちが蹂躙してきた平民の積もり積もった恨みつらみが
 束となり罰として重圧として降

 (中略)

 中略しないで言わせなさいよッ! 何よ、この語り部ッ! 腐り切ったかこの国はッ!
 語り部さえも平民の言いたい事を自由に言わせな

 (中略)

 言わせなさいよこの

 (中略)

 この語

 (中略)

 こ

 (中略)

 ……どうしても私をこのまま処刑すると言うなら、いいわ。私はきっと貴方に、全ての
 王侯貴族に仕返しをして差し上げるわ。人に……この国に暮らす全ての平民に
 恨みをかけるような事をし続けていれば、その報いが来るのは当たり前の話よ。
 仇を仇で返すとは、この事ね……」


 イヴァリースでは、人間に限らず、烈しい恨みを残して命を絶たれた場合、その魂は
殺した相手が生きている限り、恨みを返す事が出来ると言われている。
 その事は無論、貴族も心得ていた。

 そこで貴族は、眼前で自分を睨みつけたまま減らず口を叩く女剣士に、静かに、こう
答えてやった。

888 名前:(3/6) ◆MUKuroTvQE :2006/07/10(月) 02:43:18


「お前が処刑された後、己の革命の遺恨を根に王侯貴族を脅かすのは、いかにも
 お前の勝手である。
 しかし、お前の妄言……いや、開き直り……いやいや、申し分には少々解せない
部分が存る。
 誠にお前が先程言うたような遺恨を抱くとすれば、ふむ……その証拠を、処刑の後に
 この場に居る一同に見せつけてくれはせんか」

「いいわ、きっと見せて差し上げましょう」

 貴族の真意は分からぬとも、女剣士は気丈に答える。

「必ずだぞ。よいな」

 貴族の言葉に、慎重にうなずく。
 処刑人が引っ張り上げ、処刑台に女剣士の頭が乗せられる。

「ならば、これから処刑を執行する。
 ―――お前の面前に、そこにそれ、豆スープがある」

 見れば、いつの間にか用意されたのか、処刑台からほんの少し離れたところに
何故か、なみなみと盛られた豆だけのスープが置いてある。

「な、何ッ……!?」

 さしもの強情な女剣士も、事の成り行きを見守っていた民衆も皆絶句し、しばし
処刑場の時が時魔法『ストップ』に掛かったかのように止まる。
 しかし、貴族はどこ吹く風か、という涼しい顔をしたままだ。

「首が飛んだら、どうかね。その豆スープを飲み干してみるのだ。
 怒り死をしたお前の魂魄に、それがもし叶えば、お前の憎む王侯貴族の面々にも
 驚くものがあろう。
 どうだ。その豆スープを飲み干してみせるかな?」

「くッ、ど、何処までも平民を馬鹿にしてッ……!」

 女剣士は顔を赤くして、大いに怒って叫んだ。

「飲んでやる、飲んでやる、飲んでやるわッ!!」

889 名前:(4/6) ◆MUKuroTvQE :2006/07/10(月) 02:44:02


 一閃、処刑台の刃がギラリ、と光り、宙よりすとん、と落ちた。
 ほんの瞬く間でありながら、何処までも長く感じられる、刃が地に落ちるまでの時間。
 辺りは恐ろしいまでに静まりかえり、処刑台の大きな刃がひゅん……と風を切る音が
場の隅の隅の隅に居る野次馬の耳にまではっきりと聴こえる。

 やがて、ズン……と肉に食い入る鈍い音が処刑場に響きわたった。

 固唾を飲んで事を見守る人だかり。
 女剣士の身体が処刑台の上にガックリとのめる。
 血飛沫きが斬られた首の付け根から、サッとほとばしる。
 首は処刑台の下に転げ落ちた。と、落ちた首はコロコロと豆スープの皿の方へ転げて
いったと思うと、ひとはね弾むように飛び上がって、豆スープをぐびり、と飲み出した。

 処刑場に、ぐびり、ぐびり、という音だけが反響する。
 が、それも束の間。
 首は必至に豆スープの皿に食い下がったが、やがて力なくコロリと下に落ちた。


 誰もものを言う者は居ない。
 今日の見せ物を一目観ようと、集いに集った民衆も身じろぎ一つせずに女剣士の
首を見守っている。
 処刑人たちはおそるおそる貴族の顔色を窺った。しかし、貴族は平然自若たる様子で
まるで動じていない。やがて貴族は踵を返し、処刑台からつかつかと一人降りていった。

 貴族が処刑の場から立ち去ると、集っていた者たちは皆、まるで呪縛が解けたかの
ように動き出し、誰一人の例外もなく眼前で起きた恐ろしい出来事を語り合った。


「えー、おせんにキャラメルー、おせんにキャラメルークポー」
「戦後の今ー、貴重な貴重な砂糖を使ったー、甘い甘ーいお菓子クポー」
「うるせえ、空気読めッ!」
「どっか行ってろ、白い怪生物!」
「何て事言うクポ! 幻獣差別クポー!」
「黙れってンだよ、このふかふかッ!」
「酷いクポ、抗議するクポ!」
「モグたちはァー、幻獣差別にィー、断固抗議をクポォー」
「叩き出してやれ!」
「よっしゃ、任しとけッ!」
「分かった、加勢するぜッ!」
「「「クポーーーーッ!!!」」」


890 名前:(5/6) ◆MUKuroTvQE :2006/07/10(月) 02:44:43


 それから幾月かの間、処刑を指示した貴族の家来や大くの王侯貴族は、幽霊が
出やしないかと絶えず気に病みながら、日を暮らした。
 自称革命家が、一生の大部分を己の妄執に費やした恐るべき女剣士が、首を斬られて
までも豆だけのスープを啜った咎人が、ああまで言って口約をした、その報いが返って
くるのを誰一人として疑うものがない。

 心が始終怯えているから、ありもしない事を目に見たり、耳に聞いたりする。
 糸杉をわたる風の音、館の庭先にさす物の影、ものの道理の分からぬ子供が具沢山の
スープをぐびり、ぐびりと飲む音、平民がただ豆の収穫をしている様、そんなものにさえ
思わずはっとおののくのである。

 そんな訳で、とうとうしまいには、貴族の家来や近隣のそれ程身分の高くない貴族が
みんなして寄り寄り相談をした挙句、かの意趣を含んで死んでいった亡者の霊の為に、
墓でも立てて供養をしてもらうように、処刑の指示を出した貴族に願い出てみようと
いう事になった。


 最も信頼が厚いと言われている家臣が一同を代表して、その願いを申し出たときに、
かの貴族は言った。

「それは無用だ。あの平民が死ぬときに仕返しをすると言った。
 それを恐れてそのような事を申すのであろうが、それならば何も恐れる事はないぞ」




       ●
     ∧_/∧
    ´     ヽ   ここで問題クポ。
  へ!  ミ゚ 0゚ミ
  ~ ;  つ  つ  何故、貴族は「女剣士の報いを恐れる事はない」と言い切ったクポ?
    、  _,ノ
     し'ヽ_)



       ●
     ∧_/∧
    ´     ヽ  え? この話は語り部が語っているものだから、ここでモグが
  へ!  ミ゚ 0゚ミ  登場するのは明らかにおかしいものだってクポ?
  ~ ;  つ  つ
    、  _,ノ   クポクポクポ……細かい事を気にすると長生き出来ないクポ。
     し'ヽ_)





                   ||
           ((((   〔〇〕
                 ●
               ∧_/∧
              ´     ヽ  あああああああ、助けて、助けて下さいクポー!!
            へ!  ミ>0<ミ
            ~ ;  つ  つ
              、  _,ノ
               し'ヽ_)    ゴォォォォォ
         ________________
      //  | 从从从 从从    //  |
     //  从|从. 从从从从从从)//    |
    |. |   从∩从∩从∩从∩从 |. |     |
    |. | ((  (O皿O)  (O皿O)从))|. |     |
    |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  .|     |

891 名前:(6/6) ◆MUKuroTvQE :2006/07/10(月) 02:46:01


 貴族は処刑台で浮かべたものと同じ笑みを、にやり、と浮かべた。

「いや、その訳は至極明白だ」

 貴族は家臣の面色に、それといわぬ不審のいろが浮かんでいるのを見てとって、
こう付け足した。

「なるほど、あの平民が死に臨んでの存念は、いかにも我ら王侯貴族には物騒千万で
 あった。そこで私はあの者に、その存念の証拠を見せろと、あのときかまをかけて、
 あの平民の心を仕返しの一念からよそへ逸らしてやったのだよ」

 家臣は不発のサンダーを喰らったかのような、不可思議な顔をし、小首を傾げた。

「あの者はあのとき、豆だけのスープを啜りたいとの一念で果てた。
 その一念は、それ、あの通り見事に果たせたではないか。
 そのとき、あの者の頭には他に意趣遺恨などはなかった筈だ。
 ふ、ふ、ふ、ふふ……私の事などは、とうに忘れておろうよ。
 まず、そんな道理であろう」


 ―――なるほど、死んだ自称革命家の女剣士は、それきり何も祟らなかった。
 何事も起こらずに済んだのである。




 さて、>>863でのご指摘もある通り、まこと、この女剣士が最期に遺した想いは、
食べ物の事だったのでございます。

 お後がよろしいようで。






「黙って聞いていれば、何て身勝手な妄言を吐いているのよッ―――!!!」


  ミルウーダ
     ↓

      Oノ
      ノ\_・'ヽO
       └ _ノ ヽ ←語り部
           〉


(語り部にクリティカルヒット!)
(語り部を倒した!)

(互いの良い経験になった!)

892 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/07/10(月) 02:47:17


……こ、これだけレス数使っても、返したのは一つ……。

か、必ず、必ず全て返すッ……!
必ずッ……!

でも今は…………ぐ、ぐふ……。



⊂⌒~⊃。Д。)⊃

893 名前:名無し客:2006/07/19(水) 01:17:30

>>892


       ヽ
        。

     ⊂⌒~⊃。Д。)⊃

(>>722に続く、ような気がしないでもない)

894 名前:名無し客:2006/07/21(金) 23:46:28

ミルウーダと言ったか…お前はは、この世界に何を望んだ…?
平民層の解放?
貴族層の滅亡?


それとも…己の幸せか…?


お前の思いが“本物”だと言うのならば、今一度立ち上がって見せろ…


使う体は用意しておいた…
執念で乗り移ってみせろ…

お前の思いの力、見せてみろ!!


つ肉体(見た目は18歳程度の女性の体)

つロザリオロストハート(異世界の軍隊に支給されていたマシンガン“ロストハート”の改造品、マシンガン形態の他に高周波レーザー・ブレードを発生させ、ガンブレードとして扱うことも可能)


今こそ、愚かな貴族どもに裁きの光を!!

895 名前:名無し客:2006/07/22(土) 23:43:06

ユーグォのゴーストたちは何故生前(というか死亡した際)クリスタルにも宝箱にもならずにいられたんですか?
そのくせゴーストを倒すとやっとクリスタル化するし。よほどの未練があるとゴーストとして存在するようになるんですかね?
・・・ってことはミルたんも永久レビテト状態ですか?

896 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/07/24(月) 02:50:01


さて、遅くなったけれど一つだけ返させてもらうわね。



>>869 若い頃は紅顔の美少年

……え、え、ええ。
あ、ありがとう。
改まってそう言われると、その、何と言ったらいいのか。
そんな丁寧な応対をされると、何だか少し面映ゆいわね……。

……こういう事ばかり言っているけれど、遅くなってしまって本当にごめんなさい。
聞き飽きて、耳にピスコディーモンが出来ているかもしれないけれどね。


……耳にスクイドラーケン。
……耳にマインドフレイア。


……誰か突っ込みなさいよ……。



―――― | \   ● /| ――――――――――――
―――― | |\\ | //| ――――――――――――――――――
――   /  ̄ ̄ ̄  \ ―――――――――――――――――――――
――  /          | ―――――――――――――――――――――
――  /           |  ――――ガッデム―――――――――――――
――  |      (・) (・) | ――――――――――――――――――――――
―― │  Σ  ⌒◯ ⌒|  ―――――――――――――――――――――――
――  |      ___  | ―――――――――――――――――――――
――  |      /__/ /  ――――――――――――――――――
― /|         /\ ――――――――――――――――――




―――ま、まあ、それはさておき。

執事喫茶というものが何なのかは分からないけれど、まさかまた私を虚仮にしたり
馬鹿にする類のものじゃないでしょうね?
こうやって「執事」という人が恭しく礼をしたり、かしずいたりする喫茶の事なのかしら。

旅団にも義勇軍にも、ここまで丁重に見送ってくれた仲間は居なかった。
ましてやそれ以前にそんな事がある筈もなかったわ。
もちろん、戦場や索敵……そして二度と戻る事が出来ないと思われる死地に仲間を
送り出す、送り出されるときにはそれなりに丁寧な礼はしたわよ。
明日は物言わぬ……私たちの旅団と同じ名前を冠する……骸となって冷たくなって
いるかもしれないのだから。
二度と、同じ場で言葉を交わし、同じ鍋から食事が出来なくなってしまうかもしれない
のだから。

誰かを見送るのにそんなに畏まった礼をするのは、それこそ想像や空想の中の
貴族や王族の暮らしだけだったわ。
特に代わり映えのない日常でも、周りの人々に恭しい礼をされ、かしずかれる。
周りの誰もが、そして己自身も慇懃で丁寧な物腰をして。
豪奢な建物の中で、何不自由ない暮らしをする。
衣食住、全て。

……それは夢物語の一つだったわ。
決して届かない、夢物語の一つ……。
夢色に染まった、非現実な物語の一つ……。


……そんな夢物語の世界に浸っている王侯貴族を引きずり落とし、私たちの住む
現実と同じ世界に住まわせようとしていたのが、旅団の活動よ。
いつか必ず、甘い甘い夢から目を覚まさせてやるわ。

「執事」に恭しく礼をされる、こんな生暖い夢から引きずり出してやるッ……!


でも、夢であっても一言だけ、言わせて欲しい。
まだまだここに来るのは不定期になると思うけれど、一言だけ。



……ただいま。



897 名前:名無し豆腐(とうふ):2006/07/24(月) 22:48:06

闘技場に参加してみませんか?

つカオスブレイド

898 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/07/27(木) 02:35:55


……ちょっと気になる事があるのだけれど。

FFDQ作品とは全く関係ないスレで私の名を喧伝している名無しは、少し収まって
いただきたいものね。
私の名だけじゃなく、そのスレの原典では関係を持たない、他の版権キャラの名前を
出す事に対しても態度を改めた方がいいわ。
名無しである貴方が良くても、他の作品ネタを否応なく持ち出される事を、他スレの
キャラハンや名無しが不快に感じる可能性があるのよ。

「その作品が好き」「そのキャラクター」が好き、という気持ちは十分に分かる。
けれども場所をわきまえずにそれらを連呼されると、当のキャラハンも、スレを見ている
名無しもいい気分にはならないのよ。

一刻館で私の名を連呼しているという事は、当然ここFFDQスレを知っているものと
して、あえてここで言わせてもらう事にしたわ。

……あまりにも続くようだったら、私はキャラハンとしての力を遠慮なく行使するわよ。




こんな事を言う為に出てきてごめんなさい。
明日辺りには返答出来る時間が出来そうなのよ。

それじゃ、良い夜を……ね。

899 名前:名無し客:2006/07/27(木) 23:29:58

ごめんなさい…(´・ω・`)

900 名前:名無し客:2006/07/27(木) 23:31:25

下げ忘れた…!!(ToT)

901 名前:名無し客:2006/07/28(金) 00:07:30

あがっちゃってるようですが……

「太陽」による死者、年間6万人
ttp://www.cnn.co.jp/science/CNN200607270029.html

ミルさんお肌に気をつけて!

902 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/07/30(日) 05:16:30


>>899

私は謝罪や弁明なんて求めていないわ。
そういうものは当人の心の中だけで済ませ、行動で見せるべきだと思っているから、
ここでそのような事はこれ以上言わなくて結構よ。

大雑把に言ってしまえば、貴方は「空気を読む努力をしなさい」。
以上の事は「このスレだけが対象じゃない」わ。
「貴方が書き込む全てのスレ」が該当するのよ

自己満足なだけの書き込みと、普通の質問・ネタ振りの違いを理解しなさい。
やって良い事と良くない事、許容される行動と敬遠される行為の境界をきちんと
認識してから書き込みをしなさい。



……部下でもなく貴族でさえない者に説教じみた事をするなんて、私も焼きが
回ったわね……。

903 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/07/30(日) 05:16:53


怪談?
そんなもの、私は持ち得ていないわ。
大体、数ヶ月間豆だけのスープで暮らす事以上に、恐いものがあるというのかしら。


>>870 しょうかんし・しょーこおねいさん

……その昔。
悪魔がイヴァリースを蹂躙していたという、お伽噺の時代。
この地に伝説の英雄ゾディアックブレイブがまだ現れていない頃。
一人の女性召喚士が居たという話があるわ。

その召喚士は自分でも操りきれない程の、大きな魔力を有していたらしいのよ。
精霊や幻獣だけでなく、異界の異形の者たちをも、この世界に招いてしまう程の
強大な力を。
特異な能力を持っている事を世間に知られれば、政府はもとより、何処かの人間や
組織にその力を利用されてしまう。
それ故にその力をひた隠しにして生きていたらしいわ。

けれども女性召喚士はイヴァリースという土地を、国を愛していた。
自分を取り巻く人々を、その国に住む人々を、心から愛していた。
悪魔がイヴァリースを破壊していく様を、ただ諦観する事が出来なくなったのも、
自然な成り行きだったのでしょうね。

彼女はついに、自分の力を解放する決意をした。
異界への扉を開け、彼女自身も想像出来ない異形の力を持つ者たちを召喚せんと
したのよ。

召喚士は召喚に必要な紋様を描き、呪文を唱えた。
呪文は次のようなものだったそうよ。


(前略)

チョコランタ(略)

モコモ(中略)

タネがふ(省略)

ぼう(大略)

(全て略)


異界への扉は開かれたわ。
描かれた紋様が魂を吹き込まれたかのように動き出したのよ。
紋様そのものが……異形の者だった。
かくして異形の者はイヴァリースの野に放たれ、召喚士の命を受けて果敢に
悪魔と戦ったそうよ。



              / ̄`''''"'x、
          ,-=''"`i, ,x'''''''v'" ̄`x,__,,,_
      __,,/    i!        i, ̄\ ` 、
  __x-='"    |   /ヽ      /・l, l,   \ ヽ   豆スプーの攻撃!
 /(        1  i・ ノ       く、ノ |    i  i,
 | i,        {,      ニ  ,    .|    |  i,
 .l,  i,        }   人   ノヽ   |    {   {
  },  '、       T`'''i,  `ー"  \__,/     .}   |
  .} , .,'、       },  `ー--ー'''" /       }   i,
  | ,i_,iJ        `x,    _,,.x="       .|   ,}
  `"            `ー'"          iiJi_,ノ




    / ̄ ̄ ̄ ̄\
  /     ●  ●、
  |Y  Y        \    ミス! アパンダはダメージを受けない!
  | |   |        ▼ |
  | \/      _人.|
  |       ___ノ
  \    ./
   | | |
   (__)_)



……けれども悪魔の力は強大だった。
かすり傷さえ付けられずに打ち倒されるばかりだった。
それでも、召喚士は召喚をやめようとしなかったわ。
異形の者が倒される度に、また新たな異形を呼び出したのよ。
己が傷ついても。
幾度も、幾度も。

異形は倒されながらも、少しずつ悪魔の軍隊を切り崩していったわ。
何処から現れたか分からない異形に最初、人々は怯え、戸惑い、恐怖に駆られた
けれども、人間の為に戦う彼らを見て徐々に考えを改めていったわ。
その姿は、絶望の底に居た人間たちに僅かな希望を与えさえした。
奇怪な姿に親近感を抱く人も居たそうよ。

……そして、ある日、召喚士は召喚をやめたわ。
いいえ、やめざるを得なかった。
召喚士の生命が、尽きたのだから。

後世にその召喚士の力は伝えられていったそうよ。
描いた呪紋が動き出す「ピクトマンサー」という、異能の力が。




―――なんて話、ある訳ないじゃないッ!
何よ、この怪物ッ!
何よ、この名前ッ!
何なのよ、この召喚魔法もとい絵描き歌ッ!
平民を愚弄してッ!
私を馬鹿にしてッ!
豆スープを馬鹿にし……ま、豆スープは別に馬鹿にしてもいい……という訳でも
ないけれど別に馬鹿にしてもでもそれは豆スープは貧困の象徴だからであって
貴族が憎くて豆だけのスープが嫌なのであってつまるところ…………

こ、こんな絵描き歌など、煮てやるッ!
絶対に煮てやるわッ―――!!

904 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/07/30(日) 05:17:28


そうよッ!
豆は食事の基本…………じゃない!
ち、違うッ!
違うのよッ!
そ、そうじゃなくて、豆はッ、そのッ、違ッ、ええと、つまり、あ……あう……。


>>871

馬鹿ッ!
豆スプーを恐れるあまり判断力がなくなっているのッ!?
「豆スープを飲みたい」なんて言っているんじゃないわよッ!
そんな事を言っていたら平民は貴族の下で搾取されるだけッ!
そんな事を言っているから、いつまで経っても貴族に支配され続けるのよッ!

あなたは豆だけのスープで満足出来るのッ!?
何故、肉と野菜たっぷりの、しっかりとダシを取った濃厚なスープを飲みたいと
言わないのッ!
何故、魚介類と海草を豊富に用いた栄養満点のスープを飲みたいと言わないのッ!

一時しのぎの発言じゃなく、しっかりと現実を見据えなさい。
私たちは何のスープを目指すべきなのか、考えなさい。
落ち込むのはそれからでも遅くはないわッ!

私たちが目指すのは豆だけのスープじゃないッ!
私たちが目指すべきなのはッ…………


……違う。
こんな筈じゃ、ない……。
私はスープの話をする為に革命をしようとしていたのではなくて、


……orz

905 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/07/30(日) 05:18:31


<真の平民の絵描き歌>


・その1

 丸書いて
 お豆が一つ
 お豆が一つ
 あっという間に、


 ―――平民の食卓。



・その2

 豆書いてちょん
 豆書いてちょん
 お豆に芽が出て


 ―――平民の食卓。



906 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/08/13(日) 05:41:34


遅れてるわね……。
今後は何とか追いついてみせるわ。


>>872「しゃべらないしかばねは ただのしかばねさ」

……そうね。
本来なら私は物言わぬ屍。
腐って朽ち果てて大地の一部と化して、動物や食物の糧となるべき骸。
体はイヴァリースの地に還り、魂は神の御許に召される。
そうあるべき……死者ね。

人は言う。
死人に口はない、と。
その代わりに、死者は口から吐かれる言葉ではなく、その身をもって雄弁に
物事を語ると言う。

だから、ここで幾ら恨みつらみを呟いても、怒鳴っても泣き叫んでも、呪詛や
憎悪の言葉を吐いても。
本当は誰も聞き届けてくれない。
人は誰も私の声を聞いてくれない。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰の耳にも届かない。

いえ、聞こえないのよ。
死者の声は生者に聞こえない。
届かない。
響かない。
囁き程も聞こえやしない。
戦い続けているであろう元の仲間も、搾取に苦しめられているであろう平民も、
多くの人の汗と涙と血で作られた砂上の楼閣に居座る王侯貴族も、誰も、誰もかも
私の声が聞こえないッ、聞こえやしないッ……!


……分かってる。
分かってるわ。
分かって……いるのよ、本当は。

私の言葉には……何の力もない。
私は……無力よ……。

どうしようもなく、力のない、ただの死人よ。
あなたの言う通りね。

907 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/08/13(日) 05:41:45


……しかし、どうして、このスレの上にあんな王族が居る訳……?
スレの移動をしてくれた管理陣には感謝するけれど、よりによってッ―――!!

908 名前:名無し客:2006/08/14(月) 12:24:38

盆の時期です。

きっと、ミルさんも帰ってくるに違いありません。(チーン

909 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/08/20(日) 05:46:51


         。
     ∧△∧∩  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ( ´∀` )/ < 恥ずかしながら帰って参りましたッ!
     /     /   \________________
     / /   )
    ∪(  (
       ) ノ
       '´





         。
     ∧△∧∩  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ( ´∀` )/ < ……
     /     /   \______
     / /   )
    ∪(  (
       ) ノ
       '´





         。
     ∧△∧∩  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ( ´∀` )/ < …………
     /     /   \_____
     / /   )
    ∪(  (
       ) ノ
       '´





         。
     ∧△∧∩  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      ( ´∀` )/ < ……「盆」って何の事かしら……
     /     /   \________________
     / /   )
    ∪(  (
       ) ノ
       '´







    //:::::::::__─:::::丶
  //:/\  ノ丶 )::::ヽ
  |:::::/ :::::\:::::::)::::::::::::   ―――まさか、
  _|:::: ̄ ̄ ̄ ̄::::ノ|:/:::::::::::
 /::::| \ ノ::::ノ |:::::::::::::::::::       「豆を載せる」「盆」という事ッ!?
 |::::::|Tj   Tj > |:::::::::::::::::::::
  |::::|       ノ:::::/:::ノ:::::/
 /:::::丶 A   |:::::::|::ノ:::::ノ
/::::::/:丶_ /:::::::|::::ノ:::|::
::::::::::ノ::::::ノ::::::|  |::::ヽ:::::::ノ::
:::::::/:::::::/:::/ /:::::/:::::::|::::
::::::::ヽ:://  /::::/:::::/丶





【チーン】

910 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/08/20(日) 05:47:40


>>874 嫌返流

私たち骸旅団は平民ら民衆の意志を汲み、王侯貴族から平等な社会を
勝ち得る為に戦ってきたわ。
背後に民意がなければ、ただ私利私欲に走る盗賊団と同じ。
平民の声に耳を傾けなければ、ただ血を見るのを好む戦闘狂、戦争狂いと同じ。
住人の声に呼応しなければ、ただの……王侯貴族と同じ。
ただ一方的に思想の押しつけをする連中と同じ……。

結果として、私たちの行為は民意に反していた。
私たちは民衆の声を聞けていなかった。
王侯貴族の搾取に不満は持っていても、平民は現状に甘んじていようとすらいる。
彼らは今以上の何かを望んでいない。何も望んでいやしない。
旅団の衰退を見ると―――悲しいけれど、そう思ってしまうわ。

私たちは民衆の望む事を成そうとしていたのではなかったの?
私たちは平民の代弁者ではなかったの?
力なき平民の、武器を持てぬ平民の、振るう拳を持たぬ平民の、手となり
足となりそして声となり、王侯貴族に立ち向かう媒介ではなかったの?

……ふ、ふふ、ふは、ふはは。
全く、愚かなものね。
当の平民が望まぬ戦いを私たちがしてきた……なんてね。


―――などといった戯れ言を、>>874のあなたは聞きたい訳ではないでしょう?

聞きたいのは返答が遅れがちな私の本心。
そうでしょう?

私が住人に返事をするのが嫌になった時って……、そんな……そんな時が
来る筈ないじゃないッ……!

私は常に感謝している。
この地に来る人々に。
愚かな骸でしかない私に二言三言、声を掛けてくれる事を。
感謝してもしきれない。
その恩人とも言える人々の声を無視して消える事など、私には出来ない。

ここは何もない、寂寥とした台地だけれども、それでも話し掛けてくれる人々には
最大限のもてなしをしたい。
これが私の本心よ。


……長く続けてきたこの台地も、果てが見えるところまで来たわ。
その果てに辿り着くのは今少し先だと思うけれど、終わりが来るそのときまで
見守ってくれたら……嬉しいわね。

911 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/08/20(日) 05:48:04


>>893 「つぎの豆につづく」


       ヽ
        。

     ⊂⌒~⊃。Д。)⊃



(>>722に続く)



(途中省略)




               γ
               .ソ
               ノ
              §
               ノ;
               ノ;
              ノ;
            ヽノ/
             ノ;
            ノ;ソ
            ノ;
       ヽ  ノ;
         ヽノ/
         ノ;ソ
        ノ //
        ノ 〆
       ノ ;
  ヽ    ノ ;
   ヽ  ノ ;
     ヽノ /
      ノ ;ソ
     ノ ;
     .ソ 〆
     ノ ;
\   ソ ( /
  \ノ ゚.゚ ; /
   ノ   ζ
   /   (
  /.. .. . ζ
⊂⌒~⊃。Д。)⊃



【育っていた】

912 名前:名無し客:2006/08/22(火) 00:55:01

>>909
……………………………………。

やばい、豆を捧げもってるように見える。
すっかり俺も豆スープ脳かっ!

         。←ココ
     ∧△∧∩
      ( ´∀` )/
     /     /
     / /   )
    ∪(  (
       ) ノ
       '´

913 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/08/25(金) 02:45:57


>>911の続き



                  γ
                 .ソ
                §
                ノ;
                ノ;
       ヽ        ノソ
        ヾ       ノ ;
         ヽ     ノ ;
          ヽ ノ   ノ ;
           ヽ  ノ;;
            ヽノ /
             ノ ;
            ノ;ソ
            ノ ;
       ヽ  ノ ;
        ヽノ /  /
         ノ;ソ /
        ノ //
        ノ 〆
       ノ ;
  ヽ    ノ ;
   ヽ  ノ ;
     ヽノ /
      ノ ;ソ
     ノ ;
     .ソ 〆
     ノ ;
\   ソ (  /
  \ノ ゚.゚ ; /
   ノ   ζ
   /   (
  /.. .. . ζ
⊂⌒~⊃。Д。)⊃




    _ 、
   〆 入ヾ
  √6´∀)    ギュイーン               勝利条件
 彡 「    ○
   《L_○王三王ニエニエ≠≠=―     「巨大豆生物を倒せ!」
   / ̄‖|
  ノ  ヽ、ヽ、                       By,どこかの砂漠国の王様
   ̄ ̄  ̄





CONGRATULATIONS!
THIS OPERATION IS COMPLETED!







     ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ 〜゜






       ヽ
        。

     ⊂⌒~⊃。Д。)⊃





          γ
          ノ;
         ソ(
     ⊂⌒~⊃。Д。)⊃



【エンドレス】






                 、、
             / ̄`ヾ、)シ
           /⌒ー-- 'フ∧ ̄`ヽ
                〈 (,_ ー- 、|
                   Yγ`   ノ
           , -─- 、 | |    ゚
          /       `tノ,,)
            | !       `}
    _  _,. ,_乂 _,.,,_、 _,_ ,メ、,.,_ _
         '"~"~"''`~"'~"~'


【そのうち旧約聖剣伝説に続くとか続かないとか続かないとか続くとか続かない】

914 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/09/10(日) 05:38:02

>>894 「誉めてやろう貴族の戦いを、そして……悲しんでやろう貴族の最期を!」


―――声が聞こえた。
昏く、深く、激しい声が。
それは私の身体の隅々まで響きわたり、体内で不協和音を奏でる。

耳鳴り。
内臓を直接掴まれ、否応なく搖さぶられるような激しい不快感。
私は思わず嘔吐感をもよおし、口に手を当てる。

目眩。
冷たく沈んだ暗がりから夏の暑い日差しの下に、突如引きずり出されたような。
何か大きな力が降りかかる。
上下が分からなくなり、ぐらぐらと世界をかき回される。

全身から汗が噴き出す。
額を、鼻筋を、頬を、耳の後ろを、首筋を、胸を、背中を、四肢を、一筋、
また一筋と、滴り落ちてゆくのを感じる。

これは神の御声か。悪魔の囁きか。
私は世界に何を望んだのか。
私は世界に何を望み、歩んできたのか。

言葉をひとつひとつ咀嚼する。反芻する。


私は目をつむる―――――

915 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/09/10(日) 05:38:24


  平民の解放、貴族の滅亡、己の幸せ……か。
  笑わせてくれる。


突如、男の声がした。
私は声のした方を振り向く。
そこには愚劣なる騎士……骸旅団の副隊長だった男が、人を小馬鹿にしたような、
にやにや笑いを浮かべて立っていた。
あまりに突然の事なので咄嗟に言葉が出てこない。

「ギュスタヴ……! そんな、貴方……」

  お前だって似たような境遇じゃないか。
  やられたそうじゃないか、貴族の御曹司様に。


唇を噛む。
“旅団を裏切って兄さんに粛正された貴方とは違う”
そう言おうとして口を開きかけたが、彼の言葉にかき消される。

  来い、見せてやる。

「見せるって、何をッ……」

  すぐに分かる。

私は着いていくしかなかった。
着いていく事以外、思い浮かばなかった。

916 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/09/10(日) 05:38:46


そこは街だった。
何と言う名前の街かは分からない。
それでも、イヴァリースではありふれた建築と様相を持った、どこにでもあるような
街なのは分かる。
だが、私の知っている「よくある街」とは違う部分があった。

「これは……」


自由を我らの手に! 平民解放達成!


そういった言葉が書かれた旗や垂れ幕が、街のあちこちに掲げられている。
よく見ると、街の入り口にある―――この地方の有力貴族だろうか―――像には
沢山の落書きがされている。
ここにも「平民解放」の文字が沢山踊っていた。

「平民の……解放……」

そう呟いてギュスタヴを見たが、彼の顔には嘲りや軽蔑の色しか浮かんでいない。
やれやれ、といったように一つ溜息を付く。

  もっと周りを見てみろ。

「周りって」

周りには街の住人が沢山居る。
ごく普通に日常の生活を営んでいるように見受けられるが、「平民の解放」が達せられた
というのに、どうにも街の空気は沈んでいるように思える。
私は視線の先に、ある光景を捉える。

それは私が日常であまりにも見慣れている光景。
貴族と思しき男が、平民らしき若い男女の話を聞いている。
何かを訴えている平民。それを邪険にはね除けようとする貴族。
頭を深々と下げ、陳述する平民。
いつものイヴァリースと変わらない光景。

917 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/09/10(日) 05:39:24


「これは何の茶番なのよ」

  もっとよく見ろ。

ギュスタヴは冷たく言い放つ。
仕方なしに私は周りの人々を更に観察する。

平民を見下す貴族。
貴族に媚びへつらう平民。
平民を物扱いする貴族。
貴族にただ従うだけの平民。

この街は「平民の解放」という旗と垂れ幕以外、イヴァリースにおける普通の街と
何ら変わらなかった。
段々と苛立ちが募ってきた私は、ギュスタヴに詰め寄る。

「それで、貴方は何を見せたい訳?
 『平民の解放』というお飾りが立派なだけの、ありふれた街?
 ただの市井の人々?
 貴方は何がしたいの?」

  あの旗や垂れ幕に書かれた文字の意味が分からないのか。

「『平民の解放の達成』でしょう?
 この街を見ていると、街に住む全員が夢でも見ていたようだけれどッ」

  ここは、来るべきイヴァリースの未来の一つだ。

918 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/09/10(日) 05:39:47


「未来? イヴァリースの未来ですって?
 何て馬鹿げた事を言っているのよ!」

  「旅団」が平民の解放を達成した未来だ。
  可能性のある、未来の一つ。


「誰が、そんな作り話ッ……」

  いいから少し聞け。
  この世界の「旅団」の話を。


「この世界の、『旅団』……?」

  この世界の 「旅団」は人を増やし、その勢力をいや増していった。
  狡猾にも王侯貴族に取り入って裏の繋がりを持ち、貴族の連携を内部から破壊
 せしめた知恵者も居た。は、は! 愚鈍なオレとは違ってな。
  「旅団」や「暴徒」からの完全なる保身と財産の確保と引き替えに、貴族同士の
 横の繋がりを見事に断ち切った。
  幾度かの衝突の後、「旅団」は不完全ながらも平民の解放を勝ち得た。
  ……平民側も、貴族側も、大量の血が流されたがな。
  「旅団」の人間は相当な数の貴族やそいつらに従じる奴らを血祭りに上げたが、
 貴族も同じか、それ以上の平民を物言わぬ骸にしただろうよ。


「…………」

  戦後間もないこの時期、これ以上の血を流されるのを厭い、国力が弱まるのを
 恐れる貴族側が譲歩し「旅団」の中枢と密会と工作を重ね、平民層のある程度の
 解放を約束した。
  決定権はほぼ完全に「旅団」側にあった。
  ある城下じゃ、見せ物として調停式が行われたりもした。
  殆どの平民はこの茶番を歓迎した。熱病に浮かされたように、異常な熱気を
 孕んでな。
  解放後は一時期混乱もしたが、じきに静まった。


919 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/09/10(日) 05:40:34


「つまり、ここは、骸旅団の……私たちの……為そうとした世界と言う訳?」

  そうだな。
  あるべき世界の一つと言っていい。


「でもこの現状は……貴族の約束が守られていないというの?」

  いいや。
  この状況は平民が望んだものだ。


「嘘を言わないで。
 どこが平民の望んだものなのよ?
 旅団は平民の解放をしたのでしょう?
 平民は貴族からの解放を望んだのでしょう!?
 何故、今のイヴァリースと、私たちと同じ暮らしをしているのよ!?」

  平民が望んだから、そういう生活になっているんだ。
  いいか。どのような世界でも盲目の子羊を導いてやる指導者が必要なんだ。
  骸旅団という小さいコミュニティでさえもそうだっただろう。
  お前の兄……リーダーが導いてやらなければならない集団だっただろう。


「旅団と国を一緒くたにしないで!」

  一緒さ。
  平民は……どこまでも従順で、純朴で、そして子羊のように愚かだ。
  そして平民は指導者を待っている。
  自分たちを導いてくれる―――それが自分たちよりも愚かである事を気にしない
 ―――者をただ待ち続けている。
  自分たちがその指導者になろうとは思ってもいない。努力もしない。
  ただ、ひたすら待つだけなんだ。


「……違う」

  平民は指導者の立場にある者から支配されないと安心出来ない。
  誰か力ある者……力があると思い込んでいる者から束縛を受けないと、自分たちの
  心地良い居場所がないと思っているんだ。


「違う……」

  平民という階級は、誰かに束縛され、支配され、搾取されなければ生きていけない。
  オレも、お前も……そして、お前の兄貴も。


「……違う!」

  貴族層からの解放?
  お前たち兄妹がやろうとしていた事は、何の意味もなかったんだよ。


「違うッ―――!!」

920 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/09/10(日) 05:40:55



気づくと街路地に佇んでいた。
最初に目に入ったのは、いたるところで瓦礫と化した建築物。
そうなっていない建物も沢山の傷跡が残って、かろうじて建っているという有様だ。
様々な破壊の力が加わった事が見て取れた。
生暖かい風が多くの臭いを運び、私の鼻腔をくすぐる。
そのどれもが心地良いものではない。

何かが焼き焦げる臭い。
何かが腐ったようなすえた臭い。
肉が焼き焦げる臭い。
肉が腐ったようなすえた臭い……。

「……今度はどこの『解放区』なのかしら?」

半分諦めの気持ちでギュスタヴの顔を見る。
そんな私の顔に、怯えや不安を読みとったらしい。
無表情だった顔に、またも私を見下す下卑た嘲りの笑みを浮かべた。
その瞳の奥にふと、悲しみの色が横切ったように見えたが、気のせいだったかも
しれない。

  見ろ。


彼は顎で辺りを指し示す。
周囲にあるのは崩れ掛けた建物と、瓦礫ばかりではなかった。
沢山の人が居た。

あてもなく歩く人。
身を寄せるようにして座り込んでいる人。
道端でぼろ布を敷いて死んだように横たわっている人。
街路の端に生える雑草をむさぼる人。
地面を掘り起こして地虫を捕らえ口に入れる人。

皆、目が虚ろで無表情だった。

921 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/09/10(日) 05:41:15


「……随分と多いけれど、彼らは難民なの?」

  ああ。故郷を焼かれ、住みかを破壊された平民だ。
  「旅団」の戦いが激化しなければ……彼らだって温かい寝床と多少の衣服、
 一家が困らない程度の食事にはありつけただろうに。


「誇張しすぎね。
 冬は凍えるまでに冷たい寝床と、着の身着のままのボロの衣服、そして毎日
 豆だけのスープには困らない程度の食事に、よ。
 これは……さっきの平民解放の戦いの後なのかしら?」

  違う。
  来るべき未来の一つ。
  「旅団」が貴族の滅亡を望み、果たした世界。


「またしても私たちが望んだ、もう一つの世界の姿な訳?
 さっきの世界と何が違うのよ」

  言っただろう。
  「貴族の滅亡を望み、果たした世界」だと。
  即ち、平民による貴族の虐殺、いや、皆殺しがあった世界。


「貴族の滅亡……虐殺……皆殺しなんて。
 確かに王侯貴族は憎いし、倒したい、倒したいと願ってきた、けれど。
 そんな、そんな……極端な事まで私は望んではいない……」

  お前が望もうと望まなかろうと、ここで起こった事は起こった事だ。
  戦に加わった貴族は無惨な方法で殺された。
  戦と無縁な王侯貴族はあらかた捕らえられ、子供も老人も等しく処刑された。
  女はしばらく生かされていたが、飽きると殺された。それでも生かされていた
 女は舌を噛み切って死んだ。


「……は……はは、貴方自身のやり口を聞いているようね」

  そうだな。妙な既視感を持たないと言えば嘘になる。
  だがオレでも、次に言う事まではやらないさ。
  あれらを見ろ。


922 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/09/10(日) 05:41:33


ギュスタヴが指し示したその先に、幾つもの鳥籠が下がっていた。
籠の中には黒い固まりが入っている。
周囲を何十羽ものカラスが飛び交っている。

よく見ると、その黒い固まりは人だった。
かつて人だったもの。
今も人であろうとするもの。
人であろうと足掻き続けるもの。

カラスは人だった黒い固まりをついばむ。
もしかすると人であろうものをも、ついばんでいるのかもしれない。
しゃがれた禍々しい声で、カラスは鳴いていた。

「……随分素敵な光景ね。
 あの籠に入れられているのは……貴族なのかしら」

こういう光景を見るのは、別段初めてではない。
だが、気持ちのいい光景ではないのは確かだ。

  その通り、あの籠に入っているのは貴族だ。
  そして貴族に仕えていた平民も。


「平民も?」

  貴族に与したという見せしめに、すぐに処刑されずにじわじわといたぶられ、
 死に至らしめられる。
  貴族の屋敷に奴隷同然に働かされていたという、ただその程度で。
  貴族相手にちょくちょく商売をしていた商人というだけで。


耳を疑った。

923 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/09/10(日) 05:41:54


「そんな、それだけでッ」

  貴族や、貴族と繋がりのあった人々を徹底的に死に追いやる為、「旅団」は
 強行策を取った。
  貴族と関係ある人間を垂れ込みすれば、金銭や食料などを優遇して与えると
 いう事を約束したんだ。結果、裏切りや密告が横行した。
  人と人との信頼や繋がりは完全に崩壊した。
  混乱は混乱を呼び、集団で盗賊行為を働く者が増え始めた。
  「旅団」内部からすらも裏切りや密告が続出したし、「旅団」のリーダーは内部の
 人間に私怨で殺された。


「そんな……」

  これがこの「世界」の真実。
  この国はもう駄目だ。
  後は緩慢とした国家としての死を迎えるか、他国から侵略を受けるか……。
  何にしてもこの崩壊した国に未来はない。


「…………」

  さて、後一つ。
  お前も望んでいるであろう、「己の幸せ」を見せてやろう。


「……嫌よ」

  何を言っている。
  「お前の幸せ」だぞ?


「……消えて」

  馬鹿な事を。


「消えてと言っているのよ」

  オレはお前に真実を見せたいだけだ。


「ギュスタヴ本人なのか、本人を騙る者なのか知らないけれど。
 言わせておけばいい気になって……!
 消えてッ―――!!」

924 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/09/10(日) 05:42:14


―――昏く、深く、激しい声が、響いている。
それは自分の放った叫びの残響のようにも思える。
上下も左右も分からない、どことも知れぬ場所で、私は虚空を見つめていた。

虚空の先に「在るもの」を睨み、言葉を紡ぐ。
一つ一つ。
息を吐くように。

「私の望むもの……。
 私が望んだもの……。

 平民の解放? ―――違う。
 貴族の滅亡? ―――違う。
 己の幸せ? ―――それも、違う。

 どれも違うのよ。
 私が望むものは貴方の言うどれとも違う。
 例え私の目的と同じであっても、お仕着せで何かを強制させられるのは嫌よ。

 神でも悪魔でもない貴方の助けなんか要らない。
 私は私の力で足掻いてみせる」

刹那、空間が嗤うように蠢く。
空間が崩落する。

私は落ちる。
上も下も分からない空間で、落ちる。

落ちる。
落ちる

落ちる。


落ちる……。



―――最後に声が聞こえてきた。


「何の力も持たない、ただの死者であるお前に何が出来るのか」……と。





925 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/09/10(日) 05:42:39





それにしても。

「見た目は18歳程度の女性の体」を何処から調達してきたのか知らないし
知りたくもないし、この女性の魂は何処に行ってしまったのか何故肉体の損傷が
殆どないのか……疑念に思う事は山程あるけれどッ。
一言だけ言わせてもらっていいかしら。

―――私を、年増だと言いたい訳ッ!?
私は所詮20と幾つかの年増だと、あなたは言いたい訳ッ!?
女は20を過ぎたら盛りが過ぎると、あなたは言いたい訳ッ!?
私が18やそこらの少女に劣っていると、あなたは言いたい訳ッ!?
20歳を過ぎたら女は女として認められないと、あなたは言いたい訳ッ!?

義勇軍の剣士として、革命の志士として、こ、ここ、こッ……ここまで女として
侮辱されたのは初めてよッ!!

さあ、言いなさいッ、吐きなさいッ!
あなたの真意をッ!


……く、くそッ、ま、全く、馬鹿にされるにも程があるわッ……!

926 名前:◆MUKuroTvQE :2006/09/10(日) 05:46:02


>>894へのレス

>>914>>915>>916>>917>>918>>919>>920>>921>>922>>923>>924

オマケ
>>925


 ♀   18歳の肉体クポ……?
(゚●゚)
Σu )  見た目は少女、中身は……過激派革命家。
 uu   ……最悪だと思わないかねクポ。

927 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/09/19(火) 02:41:35


>>895 天使のブラ指輪

現在のイヴァリースで生や死の仕組みを全て御存じなのは、神の他ないと思っているわ。
死者を蘇らせる術が全くない、というのがそれを雄弁に物語っていると思う。
かつては……遠い昔は人の生死を自由に弄ぶ術があったという話だけれどね。
魔法で人に近しいものを生み出したり、人の形をしたものに強い魔力を植えつけて
戦力としたり、死者を自在に操り、そして蘇らせたり。
旧世界の話や超文明時代の話を聞くと、多分神に等しい技術を持っていたのでしょう。
でも、今、それを出来るのは、「人ではないもの」なのだと思うわ。

ええと、私が何を言っているのかというと、これから語る事は私の推測に過ぎないと
いう事。
学者でも研究者でも魔法の使い手でもない、ただの……学のない一介の剣士の……
そうね、場末の酒場の酔っぱらいの講釈に近いものね。
気に食わなければ忘れてくれてもいい。
面白くなければ途中で席を立ってくれてもいい。
その程度の、話よ……。

(続く)

928 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/09/19(火) 02:42:05


(続き)

人の普通の死の状態を「0」と仮定するわ。
人が生きている状態は「プラス」。
単なる死ではなくてアンデッドになっている状態は「マイナス」。
図にすると、こうなるわ。

……私がどこに図を描いているのかという突っ込みは無駄よ?


マイナス←              0              →プラス
___________________________
  |                 |                 |
アンデッド             死                生


昔、ある騎士から伝え聞いた話によるとね、ポーションという薬は人にとっても
アンデッドにとっても状態を「プラス」方向に持っていく力があるというのよ。
きっとケアルのような回復魔法もそうなのでしょうね。
だから、「マイナス」の存在であるアンデッドはポーションやケアルによって普通の
死の状態である「0」へと近づけられ、ダメージを受ける……という事らしいわ。
本当に、これは受け売りなのだけれどね。

話が逸れてしまったわ。
いい? これから少しややこしくなるわよ。

以上を>>895さんの言う事に当てはめてみると、以下の結論が出るわ。
人が「プラス」や「マイナス」の状態から「0」の状態に変化すると、その人の技や記憶の
結晶であるクリスタルや、その人の装備品の詰まった宝箱が遺される。
ユーグォの森のゴーストだけじゃなく、スケルトンやアンデッドという存在は元々の
「生きている状態」=「プラス」の状態から「普通の死」=「0」を通り越して、何らかの
原因によって「アンデッドになっている状態」=「マイナス」の存在になっていると
考えられるわ。

アンデッドは、「0」の状態になっていない、「0」の状態を通り越した「マイナス」の状態
だから、クリスタルや宝箱にならずに存在している。
私は、自分の中ではこう結論付けているわ。
ただの、酔っぱらいの言っている事と変わらないけれどね。

929 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/09/19(火) 02:42:40


人がゴーストに……アンデッドになるのは、多分、貴方の言っている通り、余程の
未練があってのものだと思う。
人ならざる力が加わってアンデッドになる、という事もあるそうだけれどね。
熟練の陰陽士はそのような力を持っているとの事だけれど、どうなのかしら。

他にはそういう思念が溜まりやすい場所があるそうだし。
戦禍の爪痕が深く残るユーグォの森はもちろんだけれど、五十年戦争の際、多くの
死者を出したツィゴリス湿原にも……「出やすい」って噂が旅団で盛り上がっていたわね。
他にはゴルゴラルダ処刑場も結構居そうじゃない?
死に切れぬ者、異端者の悲憤の声が夜な夜な……。ふ、ふふ……。

そう……ね。
今の私は、生前欲しかった永久レビテトを入手している状態とも言えるかもしれないわ。
でもきっと、台地が大きく陥没するような事があれば、私の遺体もろとも地中に落ちて
いくのだとも思う。
多分、多分ね……。


私?
私が本当に死を迎えると……?

……どうなるのかしらね。

私が本当にこの地から去るとき。
私が遺すものは……あるのかしらね。

930 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/10/08(日) 03:42:28


>>897 天下一武闘会

悪いけれど、遠慮させてもらうわ。
だって、闘技場に出ると……


―――滝の上から落とされたり、


                |              ,|
                |              ,|
         _∧_∧  外伝で悪うございました  ,,|
         ( ´∀`)つ ミ  _           ,,,,|
         / ⊃  ノ  ,|              ,|
         )  ) )   |              |
        (__)__)  ,,,,|              ,|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  ,,,|   /|ノ       |
            /  ,,,| /⌒  \  ,    |
          _/    ,|/ ∠リ/>>レ     ,|
        _/      ∠レ\`Д´)ノ ウワァァァン!!,,,,|
      _/        ,|   (  )       ,,|
    _/          ,|    / ヽ       ,|




―――対戦相手に吹き飛ばされたり、


        :  : .
       ._:i,,: :,,: ,,,、
       : :こ;,iili,.ll;,,,: : : : :
        .'゙lillllll!ll"'!lぃ:″       鼻息でーす
        : :lllli,,‐゙l,,,ili、:.、,:     
        l,l゙゙ll,ヽ_二:‘:::;;;;;;″ : :: :
       ::,,;ll゙,l!;;;;'!、;: :;::`:;;::::''lllllllli,la:,ill″
          ,lli!lll,.:,;;;;,,、:::;:::;::;;:::::::;;;::;^,,,,,ll.:
      .:,,,,,゙ilillillll,!,,;llii,.;lili、::::::;;:;;;:::;;,,i゙~-`:
      .:゙ll!llllliiillllll゙,,llllli、`ilii、;;;;;:_.'llll゙":
    : : : '゙ll,,;゙゙゙’::゙゙`llllllll',: :;`;;;;;;;:;l!゙;'!i、:
    : rlト;~゙゜,,.;;;;;;,ii,lllillll.:;;::::::;;;;,,,lll゙゜:
    : :'゙,、;;:;;;;`;;;;::::ll゙lilllllili、:::::: :,,:ll゙;::ゝ
   : : ;,ll゚゙′:::::;;::::::;.,゙lllllllliiil,,il,il,,illlll、: :  : : : :          .' ⌒`丶
   `:,,:’::::::::::::::;;:::::::l゙l,lllllllllllllllll!!゙”;';r,ilトilll!: :      ミ   从yノ`∫、.   あううッ
    : ::::::::::::::::::;;;::;: :;'l!゙,illllll!ll!ll;,,i、lヂ゙l,,iill゙゙’      ミ   ,'ノノ゚А゚§
    : ,::;;;:::::::::::::::;::;::::::‐゙゙゙ll゙;;゙ト: `  : ゙l゙″           ,' / _゚パ_ \
   : : ;l';,,,,'li,,,,,.::::;::::;": ::::;;;.: :                  ノ /  ∞_\ゝ
  : : ,iiil!!゙l;``;:::;;,,,,,,;;.,,,,、:                       υυ
 ,,,ァ:,'゙゙”;;‐::::: :;;,,l゙゙゚゙゙"`
 ´:・:::::;::;:;、ヽ`




―――入手した賞品で名前を変更させられたり、


  ,___________________
  |                                |
  | 打倒貴族を掲げる、骸旅団の女剣士・・・   |
  |___________________|



   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
   ┃                             ┃
   ┃   まめスープ■                 ┃
   ┃    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                ┃
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛




   .' ⌒`丶
  从yノ`∫、.
  ,'ノノ゚−゚§
 ,' / _゚パ_ \
 ノ /  ∞_\ゝ
 ´^( )~( )



   .' ⌒`丶
  从yノ`∫、.      剣士ラムザ「剣を棄てろ、まめスープ!」
  ,'ノノ゚−゚§
 ,' / _゚パ_ \
 ノ /  ∞_\ゝ
 ´^( )~( )



   .' ⌒`丶
  从yノ`∫、. 
  ,'ノノ゚−゚§
 ,' / _゚パ_ \
 ノ /  ∞_\ゝ
 ´^( )~( )



    .' ⌒`丶
  从ノ`∫、.      剣を棄てろ、まめスープ
  ノノ ゚Д゚ §
 ,' / _゚ パ_ \
 ノ/  ∞_\ゝ
 ´^( )~( )






              _, ,_ 。
           ゚  (`Д´)っ ゚
             (っノ
               `J             。。  。 ..





―――するものなのでしょうッ!?
何故私がそのような場で戦わねばならないのか、理解に苦しむわッ。

931 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/10/08(日) 03:42:52


>>897 天下一武闘会化は続くよREBORN!

私の知る限り、今のイヴァリースに闘技場という施設はないわ。
存在が公になっていない―――平民には知る由もないものならあるかもしれないけれど。
博学な仲間が、かの「大崩壊」以前には、この地にも闘技場という名前で呼ばれた
建築物が幾つか存在していたとは言っていた事があるわね。
とは言っても、チョコボ上で戦う模擬騎兵戦、王族や貴族の交流に伴う親善試合など、
大なり小なりそのような戦いは今でもあるのでしょう。
どれも私には関係ない代物だけれどね。

そもそも闘技場という場所も、そのような場で戦う行為自体も、「戦っている当人たち
だけのものではない」のよ。
もしそうだと思って戦っているとしたら、闘技場という存在について何も分かっていない、
何も考えていないに等しいわ。
確かに、極少数ながらも、己の鍛錬の為、成長の為、力量を披露する為……そういう
理由の為に戦う人も存在するでしょう。
そこまで純粋な思いでなくても、命を賭しても闘技場の賞品で手に入れたいものが
ある、ただ単純に異性の目を惹きたいという理由で参加する人々も居るのでしょうね。

けれども、それは大抵物語の中の出来事に過ぎない。
後世に手を加えられ、徹底的に美化された伝説やお伽噺と同じ。
大抵の人は、そんな理由で闘技場に出ないわ。
己の鍛練? 成長? 力量を相手に見せつける?
はッ! まったくもって馬鹿らしいッ。
今のイヴァリースで一体どこに、闘技場などという場でそんな酔狂な真似をする人間が
居ると言うのかしらッ。

―――考えてもみなさい。
「闘技場で戦いがあって、誰が一番得をするか?」を。

闘技場で行われる戦いは、ただの「決闘」なんかじゃない。
戦いを求める二人がただただ好き勝手に剣を振るう……そういう場ではない。
闘技場の戦いとは「見せ物」であり、何らかの「ゲーム」であるのが常よ。
つまり戦っている当人たちだけではなく、「戦う事」「戦いを見る事」以外の付加価値を
見出している第三者が明確に存在するという事。
その第三者とは……分かるでしょう。
「観客」よ。
観客が居なければ、闘技場という場など一寸たりとも成立しないわ。

その観客が無知蒙昧な平民だけだったらある意味、闘技場で戦う事に問題はないかも
しれないわね。
彼らは純粋に、闘技やその結果の賭けを楽しんでいるだけなのだから。
今の時代、そのような娯楽は……必要でしょう。
平民の不満を何かで逸らすやり方を国が取ってもおかしくないわ。

そうよ。
観客は、金も地位も名誉も持たない平民だけじゃない。
闘技場という場の成立に王侯貴族の手が掛かっているのは明白よ。
闘技場という場が「見せ物」であり「ゲーム」であるのだから、それを取り仕切る、
支配する地位の者が存在するのは当たり前。
そして闘技場で戦う人間は……大抵の場合、奴隷だとか、そのような身分にある者だと
貴方は分かってものを言っているのかしらッ?

―――貴方は私に、王侯貴族に使われる、闘技場で奴隷として戦えと言っているに
等しいのよッ!
さっさとその騎士剣らしきものを持って、元来た道を戻るといいわッ!


―――それに、忘れているようね。
私が剣を振るう対象はこの国の王侯貴族。
相反する思想や立場の者ならともかく、一介の剣士や戦士に剣を向ける気も意味もないわ。

932 名前:ミルウーダ・フォルズ(死亡中) ◆MUKuroTvQE :2006/10/08(日) 03:43:28


……ふふふ。
私はついに、豆だけのスープ以上の物を発見したッ……!

http://testsarver.yh.land.to/XOOPS/html/modules/xwords/entry.php?entryID=207&categoryID=5

>石のスープ
>保温の石を入れただけの白湯。


―――か、勝ったッ……!
「石のスープ」には勝ったと、私はここに勝利宣言をするッ……!
具も何もない、ただの白湯に、豆だけのスープは










―――あああああッ!?

な、何て事を、私はッ、そ、そんな、ち、違うッ!
お、同じ人間を、み、見下すような、そんな、貴族と同じ事をッ、ち、違うッ……!


ううう……。

933 名前:名無し客:2006/10/10(火) 12:40:19

>>931
奴隷に落とされ、女剣闘士として生き延びるミルウーダ。
憎むべき貴族に逆襲の牙を向くときははたしてくるのか……!

(コナン・ザ・グレートとか。とかとか)

934 名前:滝から落とす方 ◆ULu2mYL5uU :2006/10/10(火) 22:24:49

遠き世界と近き血脈を持つ乙女よ、
意外に初めてまみえることになるが、私はかつて影の名を持っていた男だ。
ふん、そう眉間に皺を寄せるな。私の王としての運命はとうに果てている、
その意味では私も「死人」だ。

しかし、「そちら」には闘技場がないのか、残念だ。
もしお前がこちらにいたのなら、必ず拾い上げて使ってやったものを。
さぞいい見せ物になっただろうからな――

…ああ、すまんな。
何も死者を侮辱しにわざわざ沸いて出てきたのではないのだ。
確かに、マナの樹の巨大な力の前においては、
地位に関わらず並べて人間は人間としての価値しかないらしい。
――あえて沸いた理由を言葉にするのなら「気まぐれ」と。

気まぐれな死人からの気まぐれな疑問だ。
答えなくても構わないが、口に出させてくれ。
お前の望むものを目の前にしたとき、
お前はそのためにどこまでものを捨てることができる?
己の命か、豆スープか、家族か、愛する者か、理念か、それとも真実か。
――いずれにせよ、私はついに捨てることができなかったのかもしれんが。


…手ぶらで来たのも悪かったが、さしあたって何もないしな、
まんまるドロップでも食べるか?。⌒ ヽ(´ー` ) (豆ではありません)

935 名前:名無し客:2006/10/11(水) 16:26:14

つttp://charaneta.sakura.ne.jp/test/r.cgi/ikkoku/1151665609/l10

936 名前:名無し客:2006/10/11(水) 16:36:20

ミルウーダに聖水をぶっかけてみるテスト


(*^−^)ノ≡≡≡≡≡△
(*^−^)ノ≡≡≡≡△
(*^−^)ノ≡≡≡△
(*^−^)ノ≡≡△
(*^−^)ノ≡△
(*^−^)ノ≡≡△
(*^−^)ノ≡≡≡△
(*^−^)ノ≡≡≡≡≡≡≡≡≡△



ウェ~イ♪

937 名前:名無し客:2006/10/14(土) 10:17:51

ミルウーダに小水をぶっか・・・嘘ですごめんなさい。


938 名前:名無し客:2006/10/19(木) 19:41:24

ミルウーダさんに差し入れでーす!

http://blog79.fc2.com/l/letsparty/file/GW-00049.jpg

期間限定らしいので、お早めにお召し上がりください♥

939 名前:名無し客:2006/11/09(木) 22:50:01

んーん なつかしい きょくが ながれてるじゃないか。 あのころは、よかったな。
みんなしかんこうほせいだったもんな。 …………… それにひきかえ、なんだ こんかいのやつらは、
やっと おわった。 すべてはいいおもいでだと ふざけんじゃねェ このばでおれいしちゃうよ

まず、チャプター1とちゅうで パーティぬけた アルザス サダルファス てめェーだよ てめェー
かってに でかいくち たたいて ゆみやで ヘッドブレイク するなよ。

つぎに ガフ ガフガリオン てめェーだよ てめェー ヘラヘラしながらせんとう するんじゃねェー
チャプター2はじまったあと すぐに へーきでねがえりやがって。 もうアグリアスのなましゃしんもらってもゆるさんぞ。
ぐだぐだ ぐだぐだ かねに こだわりやがって。 だから へんなごびがなおらないんだ。

ゴルターナ軍のせいせんじゅつしの オーラン デュライ なかまにならないくせして なかまになりそうに おもわせぶるな

それからこんかいいちばん あし ひっぱってくれた ムスタディオ ブナンザ てめェーだよ てめェー
もしおまえがかんけいするイベントがおわったら まっさきに おまえは じょめいしてやる どっかでじゅうでもみがいてろ。

あー すっきり・・・・・
しねェんだよ ムスタディオ てめェーだよ てめェー うぁぁー きえてくれ





そういえば せわになった ひともいたな・・・・・

おいしいとこだけもっていこうとした ダイスダーグにいさん。 きみの アブノーマルなけいかくを ぼくはしっている。
エンディングまで けんせいのままで がまんした オルランドゥさん こころゆくまで ジョブチェンジ してきてください。
とちゅうさんかでがんばった メリアドールさん 2ぐんにおとしてごめんね。 これからもがんばってそうびこわしてね。
いちばんきつかっただろう しかんがっこうじだいからの むめいのなかまたち ほんとにありがとう。 うらむのは ムスタディオだぜ
ほかに クラウド、ベイオウーフ、ろうどう8ごう、ボコ ラファ、こころのてんし レーゼさん、マラークくん
みんな ・・・・・・ どうもでした。
ディリータ、 おつかれさまでした。 このはなたば、おくさんの バースディーにささげます

アルマ、ラストバトルで むりやりアルテマラーニングさせてごめんね。 たすけようとがんばってたよ。もうずーと まえから。   ラムザ

940 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2006/11/21(火) 02:00:30


ご無沙汰していたわね。
スレッドを見渡してみれば、懐かしい顔ぶれも……。

……嬉しいわね、またこうして相まみえる事が出来るな―――んて、いッ、言うと
思ったかッ、おッ、王侯貴族めッ―――!
後ほど、きちんと、挨拶、させていただく、わッ。


まだ時間が取れない状態ではあるけれど、この新しい認識票を探してくれた方。
無事に受け取れたわ。
取り持ってくれた管理陣と、探してくれた貴方と。
厚くお礼申し上げます。
長らく顔を出せなくてごめんなさい。

お礼は……今後レスを重ねていく事、そしてスレッドを完走させる事で代えさせて
いただくわ。
誰かの「返礼を盗む」……じゃなくて、パクリじゃなくてリスペクトじゃないけれども。


それでは、また数日後に。

941 名前:白くて素敵な怪生物 ◆W4RZMukuro :2006/11/24(金) 05:00:50

http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1039181508/941.gif (15KB)

>>901

942 名前:白くて素敵な怪生物 ◆W4RZMukuro :2006/11/24(金) 05:01:50

              _,,,_
            /.   \
          /        ',
          ',       /
            \,,_,,/
              `ヽ,
            (⌒-―- v'⌒)
           /        `i    以上は、
         /           i
         ,'´ ̄`ヽ―         i   http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1158587032/
          ゝ,__,ノ            i
         !              /   というスレをリスペクトしてみたクポ。
            \         /
           ,>−-   <´/\    あくまでリスペクト、クポ。リスペクトリスペクトリスペクトクポ〜。
         と´/     / i゙iヽノ i. \  アビリティ「盗む」を使ったなんて、人聞き……モーグリ聞きの
          /      /  i .i '⌒'⌒ ゙  悪い事は言わないで欲しいクポ〜!
           |      ',__,,/ i
            >、       丿
         /  `r‐y.´ `'.y´
          ゝ、_,,丿 !     |
              ゝ、__,丿










    ――― 間 ―――










943 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2006/11/24(金) 05:02:22


―――さて、返答に参りましょうか。

……パクリ? リスペクト? 「レススタイルを盗む」?
一体何の事かしら。

……誰よ!?
所詮盗賊には盗作がお似合いだ、と嗤っているのはッ!?
私たちを盗賊や山賊―――盗人風情などと同一視しないで欲しいわねッ!



>>901

長らく間を空けてしまって、本当に申し訳ないわね……。
別に、どこかの白い怪生物が描いたように成仏していた訳じゃないわよ。

太陽?
生前は随分苦労させられたわ。
日焼け、染み、ソバカス、肌や髪の毛の荒れ……。
剣士をやっている限り、女性らしさなんて望むべきじゃないわね。まったく。


私たちは生前、太陽を敬い、畏れ、そして虞れた。
太陽の光が降り注ぐだけで活力が沸き起こった。
剣を握る腕には力が入り、足どりは軽くなり、心は晴れ、気分が明るくなった。
明日を生き延びる保証など誰もしてくれなくても、生きる力、生きようとする意志、
生きる事の素晴らしさ……太陽を見上げれば生を思い、生を感じる事が出来た。

けれども私たちは、太陽の下でおいそれと生きていけない身の上となったわ。

死んだから?
骸となったから?
死して死なぬ身となったから?

……いいえ、これは旅団時代の話。
反社会的な集団と、国から追われる身となったからよ。
太陽の光を避けて街から街、人知れぬ里から里へと移り、闇と光の狭間を生きる。
太陽光を一身に浴びて、のうのうと生きる貴族を倒す為に。
闇の中から彼らを仕留める一撃を見舞う為に。

私たちは半身を闇に置き、戦い続けたわ。
平民の為に。
太陽の光の下で平民が生きてゆく為に。
太陽の光の下で、人が平等に生きてゆける国を作る為に。

本当に太陽の下で生きてゆかねばならないのは今この国でのさばっている王侯貴族
なんかじゃない。
平民よ。
平民こそが闇の中から脱し、等しく太陽の光の下で生きていかねばならない。
平民こそがこの国を支えている。
だから平民こそが最も報われるべきよ。
いえ、絶対に報われなければならないッ……!


……今の私は半身を太陽の下に置いておく事も出来ない、ただの死人よ。
ここでこうして、目的の成就を願うだけ。
恨みつらみを吐いているだけ。

私はもう光の世界の住人では居られない。
光の世界の住人として認められない。
ここでこうして、闇の中で、目的の成就を呟いている、だけ……。

日焼けに、肌荒れに嘆いていたあの頃が懐かしい。
私の身を、皮膚を、髪を焦がした太陽が懐かしい。

今の私はただ、光の見えない道を歩いてゆくだけ。
夜の木々の騷めきと、夜鳥が寂しく鳴くだけの道を。
ほの暗い湖の底から、恐れと悔いが冷たい手を差し伸べる道を。

944 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2006/11/24(金) 05:02:34


太陽……か。
確か、陰陽士を目指す仲間が言っていたわね。
陰陽という魔術体系は、世の全てのものを二つに頒つ。
例えば、太陽の照る昼間は「陽」、月の昇る夜は「陰」に属するものだと。

肉体は「陽」、精神は「陰」。
光は「陽」、闇は「陰」。
熱は「陽」、冷は「陰」。
未来を見据えるは「陽」、過去を見つめるは「陰」。
神や天使は「陽」に例えられ、魔や悪鬼は「陰」に準えられる。

明確には述べていなかったし、彼の話はどうにも理解出来ない事も多かったけれど、
生者は「陽」、死者は「陰」になるという事ね。
私はただこの二者を対立するものとして認識していたけれども、そこは東方の国の
思想の面白いところね。

二者を善悪という括りで扱っているのではなく、二つは対等、同等あり、どちらも
世界を成立させる為に必要な要素である、と。
互いは相反するものだけれど。
互いが互いを存在させている。
二者が調和して初めて、秩序が保たれる。
私は今までそういう目で物事を見なかったから、この話はなかなかに興味深かったわ。

―――貴族を「陽」とすれば、平民は「陰」。

どちらも世界に不可欠であるならば。
どちらも互いを必要とするならば。

平民と貴族は……対等であり、同等であるべきだわ。

945 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2006/11/26(日) 04:46:56


>>908 うらぼんにゃ

盆というものが何なのか分からないけれど、帰って来るには帰ってきたわ。
……ただいま。
もし待っていただけたなら、それに勝る嬉しい事はないわ。

盆というのは、東の国の死者を偲ぶ行事……でいいのかしら。
何を以てして「盆」なんて言葉を使うのかしらね。
……トウキビを精製した甘味料の一種と、何か関係が……?

―――そ、そうそうッ!
盆という言葉を使った面白いことわざが、かの方の国にはあるというじゃない。
「覆水、盆に返らず」……だったかしら。
「こぼれたミルクは元には戻らない」、と同じ意味を持つことわざ、だとか。

こぼれてしまったものは、もう水もミルクも元には戻らない。
一度放たれてしまった弾丸は元の鉄砲に戻る事はない。
噛み合わなくなった歯車が元のように動く事はない。

旅団としてこの地を踏み出したあの日。
初めて意志をもって貴族を斬ったあの日。
久しぶりに涙を流したあの日。
急速に増えていく仲間と拡大する旅団に希望と不安を抱いたあの日。
ギュスタヴの裏切りを知ったあの日。
兄さんに檄昂したあの日。
初めてラムザと対峙したあの日。
初めてラムザと剣を交わしたあの日。
初めてラムザと言葉を交わしたあの日。
初めてラムザに傷を負わされたあの日。
初めてラムザに仲間を倒されたあの日。
ラムザに敗北したあの日。
ラムザに逃されたあの日。
ラムザと再度見えたあの日。
ラムザと再度剣を交わしたあの日。
ラムザと再度言葉を交わしたあの日。
ラムザに部隊を壊滅させられたあの日。
ラムザに貫かれたあの日―――!

……こぼれてしまったものは、ミルクも水も元には戻らない。
過ぎていったあの日は決して戻って来ない。
どんなに願っても。
どんなに戻りたくても。
血を吐くほど叫んでも、泣きわめいても、あの日のあの頃は絶対に、絶対に、
絶対にッ! 戻ってきてしやしないッ―――!

……こぼれてしまったものは、ミルクも水も元には戻らない。
死んでしまった人間は、何を以てしても生き返らせる事は出来ない。
出来るのは、神の御技か、悪魔の成す業か。
人である限り。
人としての力を超えない限り。
死人は死人のまま。
死は死のまま。
時は流れる。
時がこぼれ落ちる。

盆……という行事は過ぎてしまったようだけれど、この台地で少しだけ。
逝ってしまった死者を偲んでくれないかしら。
私の仲間もきっと喜ぶわ。

そうね。
戯れに「鬼火」くらいは出てくるかもしれないしね。

……ああ、何でだろう。
どこからか、小さい鐘の音が、聞こえるわ……。


(チーン……)

946 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2006/11/26(日) 06:05:11


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全てはこの国の王侯貴族が仕組んだ平民愚民化への罠、罠ッ、罠に違いないッ!
何が、豆スープ脳よッ!
誰が、豆スープ脳よッ!
誰が、豆スープ脳なんて言い出したのよッ!
誰が、誰が豆なんか捧げ持つかッ!
誰が豆と共に死んでやるかッ!

誰が、誰が、誰が誰が誰が、豆などと共にッ、豆などと、共に、豆などと、豆などと、
豆……などと、豆と……共……に……。



         。
     ∧△∧∩ ブルブル
      ( >< )/
     /     /
     / /   )
    ∪(  (
       ) ノ
       '´


―――ああくそッ、どうして、どうして豆を捨てられないのよ、私はッ!

王侯貴族の圧政の象徴たる豆!
平民の貧困の象徴たる豆!
豆! 豆! 豆! 豆! 豆スープ!

どうして、どうしてどうして私は、私はッ!
豆を……手放せないのよ、私はッ……!

947 名前:名無し客:2006/11/27(月) 13:02:10

ミルウーダ・フォルズが帰ってきてくれたっ
これであと十年は豆スープで食いつなげるっ

948 名前:名無し客:2006/12/09(土) 21:21:220

ラムザに貫かれた日と申したか




ぬふぅ 

949 名前:名無し客:2006/12/09(土) 21:46:490

幽霊に足が無いのは日本だけらしいですよ。

950 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2006/12/16(土) 04:50:110


まだ暗いうちに目を覚ます。
温もりの残る、ボロ布のような毛布と固い寝床から離れ、冷たい床に足を降ろす。
靴を履き、家の扉を押し開ける。
痛みを伴う程に冷たい外気が肌を包む。

明けようとしている空。
うっすらと白く息づいている空気

まだ暗く眠ったままの大地。
黒く象られた大地と木々と家並み。

その狭間に私は居た。

まとわりつく薄闇をかき分けるようにして、一歩、大地に踏み出す。
大地の感触を確かめるかのように、一歩、一歩、確実に踏み出す。
ぎゅっぎゅっと夜の間に降り立った霜を踏みしめる。
冷たさと温もりがないまぜになった空気が、大地から立ち上っている。

土のにおい。
石のにおい。
霜のにおい。
水のにおい。
空気のにおい。
風のにおい。

大地の深いところで眠る温もりのにおい。
すでに起き出している家々の食卓のにおい。

人々から流れ出る汗のにおい。
人々が流す涙のにおい。
人々が流して逝く血のにおい。

この世界のにおい。
私の生きるイヴァリースのにおい。
私の好きなイヴァリースのにおい。

小石を蹴飛ばす。
小さな音を響かせながら転がってゆく小石の軌跡を目う。
やがて辺りの土と交じり見えなくなっていく。
黒い大地にゆっくりと吸い込まれるかのように。

静かに深呼吸をする。
吸う。吐く。吸う。吐く。
口からも。鼻からも。
外気に触れている肌という肌も、呼吸を繰り返しているかのように思える。
しもやけとあかぎれだらけの手に、あたたかな息を吹きかける。

吐く息は白い。
立ちこめる朝靄も白い。
空も仄白い。

世界は、黒から灰色へ。
灰色から白へ。
一刻、一刻と姿を変える。
立ち止まる事はない。
立ち止まる事を知らない。

私も。
立ち止まってはならない。

大地と空の稜線がだんだんとはっきりしてくる。
夜が明ける。
朝が。
朝がやってくる。

さあ、今日も、働かなければならない。
明日もまた、同じ朝を、迎えられるように。

明日もまた、同じ日を、迎えられるように。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



―――きちんとした形で返答をしたいから今日はとりあえず、生存報告だけ、ね。
ごめんなさい。


……そう。
とうとうここまで来てしまったのね……。
本当は現教皇の誕生日までに最後まで進めたかったけれど、どうにも無理ね。
時間のあるときには、必ずッ……!

951 名前:名無し客:2006/12/16(土) 15:23:200

終わりがあるというのは、寂しいことですね…。

さておき。
http://www.square-enix.co.jp/fft/

ミルさんも出るんですかねえ?
独自ビジュアル化とか期待してもいんでしょーか

952 名前:(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2006/12/19(火) 02:12:070


>>933(ミルウーダ・ザ・グゥゥゥレェェェェイトォォォォ 序章)


 ―――有史時代を遡ることはるか昔の事。

 戦乱に明け暮れたイヴァリースに、ある日突然王侯貴族が無報酬での義勇軍解散を
言い渡す。

 王侯貴族に戦争の報奨金を目の前で持ち逃げされ、自らは悲惨な敗残兵の一人と
して唯一の肉親である兄と共に国家に反旗を翻す旅団を結成し、王侯貴族を倒すと
誓いながらも彼らに捕らえられ自らは悲惨な奴隷の身に落とされたミルウーダが強靱な
精神(とりあえず話術の「ほめる」で半ドーピング状態のBrave90以上)と肉体(豆だけの
スープで何カ月も生き延びるぞッ!)の持ち主に成長を遂げつつ、やがて奴隷から脱して
自由となり、ついには出会った魔法使いや仲間たちと共に宿敵である王侯貴族に


(中略)



(以下全略)







953 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2006/12/19(火) 02:12:330


>>933(ミルウーダ・ザ・グゥゥゥレェェェェイトォォォォォ 開幕)


死は……ときには「情け」となる事もある。


今、私はときどき、そう思う事がある。


貴族による旅団討伐隊が編成されたとき。
彼らの上に立つ者は、彼らを率いる者は、旅団員に死を以て処罰とするのではなく、
別の咎を与える事も出来た筈よ。

ときに死よりも辛く。
ただの死以上のものを。
人間としての誇りと尊厳を根こそぎ奪う、「奴隷」としての扱い。

私は奴隷の生活そのものは知らない。
平民の生活とは、搾取され支配され、その殆どを貴族たちが握っている。
だから皆「まるで奴隷の生活だ」とは揶揄するけれども、それはまだ私たちの暮らしが
本当に奴隷そのものではないと知っているから。
自分よりも過酷な生活を送っている者がどこかに居ると、頭の片隅で知っているから。


討伐隊が望めば、団員の幾人かは捕らえて思い通りに動かすのも可能だった。
一時期は貴族たちを恐怖にうち振るわせた骸旅団と言えど、実態は思想も目指す
高みも全く統一されていない烏合の衆だったのは、事実。
王侯貴族打倒を目指していない者も居る。
リーダーにも、副団長にも忠誠を誓わない者も居る。
己の罪の隠れ蓑として旅団を利用していた犯罪者も居る。

奴隷として彼らを飼い慣らせば、いつか……いえ、すぐに必ず心変わりする者が現れる。
本当に壊滅を望むのであれば、バラバラに行動する分隊を一隊一隊追うよりも、
捕獲した奴隷を飼い慣らし、尋問し、誘導し、情報を聞き出して本隊を燻り出し、
一息に叩いた方が何倍も楽。
捕らえた旅団員は最低の立場と最低の身分に落としておいてから、少し……ほんの
少しだけ温情を見せてやればいい。
ほんの僅かな、小指の爪先程度の情けを。
ゴブリンの涙よりも少なくて、ボムの水分よりも多い程度の。
それだけで、彼らは寝返る。

それをしないのは、貴族たちが愚かであるのか、何か平民には理解できない
貴族様ならではの深遠なる考えがあるのか。
ただ単に、旅団員を捕らえ、奴隷として飼う労力さえ費やしたくないのか。


……今となっては分からない。
何も見えない。何も聞こえない。何も言えない。
今の私では、何も分からない……。

見えるのは血に染まった大地。
聞こえるのは死者と亡者の喚き。
口から出るのはしゃがれた小さな叫び。
鼻孔から入るは血の臭いと肉の焼ける臭い。
何も見えない、何も聞こえない、何も言えない……。
今の私には何も分からない……。

954 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2006/12/19(火) 02:12:520


>>933(ミルウーダ・ザ・グゥゥゥレェェェェイトォォォォォォ 幕間)

旅団員の何割かの人間にとって貴族の奴隷となる事が救いであるのと同時に、
私にとって貴族の奴隷となる事は……死以上の屈辱に値するわ。

それこそ、死よりも辛く。
死以上の苦しみが。
そこに存在する。

……考えてもごらんなさい、女奴隷が一体どのような扱いを受けるかを。
どのような仕打ちを受けるかをッ。
どのような仕事に従事させられるかをッ……!

貴族の身の回りの雑用―――例えば貴族の家に仕える召使いのように力仕事や
家事―――を強制させられるだけなら堪えられるかもしれない。
大抵の男には雑用以外に使いようもないから、そうさせられるでしょう。
その貴族に変わった趣味でもなければね。

鑑賞用や非公式な愛人として囲う貴族も居る。
ただ己の欲望のはけ口として扱う貴族も居る。
女奴隷には別の使い方がある……そういう事よ。

だから、貴族が、ラムザが私に対して下した決断は、……ある意味情けだったと
今は思う。

生きるか、死ぬか。
貴族の奴隷として生き恥を晒し続けるか、豚のように惨めに死ぬか。
貴族の言いなりになり玩具として一生を弄ばれるか、死ぬか。

貴族が、ラムザが下したもの。
それは……正しくもあった。
結果として私が望んだものではあったのだから。
私が選び取ったものだったのだから。


今の私は、ときどき、そう思う事がある。

955 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2006/12/19(火) 02:13:110


>>933(ミルウーダ・ザ・グゥゥゥレェェェェイトォォォォォォォ 終幕に向かって)

だから、女剣闘士として、剣奴として生きるのであれば、ただの女奴隷として
弄ばれるよりかはマシかもしれないわね。
少なくとも、女としての尊厳は守られるという事。
貴族に体を開くなんて、死んでも嫌よッ……!


剣闘士として、剣奴として生きる……。
毎日をただ、誰かと戦う為だけに、誰かに戦いを見せる事だけに生きる。
実現しないであろう事を夢想する日もある。


頭にあるのはただ生きる事だけ。
目前の敵を倒すという事だけ。
戦場と同じ。
ただ仲間が居ないだけ。
友軍が居ないだけ。
周りで剣戟が響いていないだけ。
辺りに多数の屍が転がっていないだけ。
無数の死にかけた兵士が呻いていないだけ。

殺す。
目の前の敵を殺す。
例え以前仲間であった者だろうが、自分よりずっと若い剣士だろうが女だろうが、
殺す。

死。
死を。
死だ。
彼に彼女に彼らに死を与える。
死!
死を!
死だ!

剣を振るう。突く。
剣で斬る。叩く。潰す。壊す。薙ぐ。
雄叫びを上げて突き進む。
眼前の人。眼前の敵を。眼前の何かを打ち破る為に。
頭の中は真っ白になる。
腕は肘まで真っ赤になる。

いつしか今戦っている場所は本当に戦場であると錯覚するようになる。
時間が分からなくなる。遅くなる。止まってさえ感じる。
戦場だ。
ここは戦場だ。
血の臭い包まれた戦場だ。
過去と未来がなくなる。
その瞬間しかなくなる。
恐怖が消え、思考が消え、私の肉体さえどこかに消えたかのように感じる。

これは。
そうだ。
これは"戦闘熱"。
酔ったような、殺戮に淫する感覚。
傷の痛みを感じない。
鎧や剣の重みを感じない。
汗が流れて目に入るのも感じない。
感覚が停止し、思考が止まり、自分という存在がなくなる。
あるのは戦いだけ。敵だけ――――――






956 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2006/12/19(火) 02:13:430





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||    今よッ! 闘技場の出入り口が開いた隙にッ―――!
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    ´ノ∫从\        (´⌒(´ (´⌒(´
  ⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
        ̄ ̄  (´⌒(´⌒;;(´⌒;;
      ズサ。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


<分かる人には分かる、次の返答への伏線>




   .' ⌒`丶
  从yノ`∫´、.  次回>>934へのレスに続く。かも。
  ,'ノノ゚−゚§
 ,' / _゚パ_ \つ
 ノ /  ∞_\ゝ
 ´^( )~( )



957 名前:名無し客:2006/12/25(月) 23:50:110

貴族だろうと平民だろうと、死者だろうと生者だろうと、神はみな等しく愛してくれる。
今日はそんな神への感謝を捧げる日なンだそうだな。
だけど神サマは異教徒や無神論者でも愛してくれるってのか?
まあ、たとえ愛されてたとしても当人たちにはその自覚は無いだろうから関係ないのかもな。

何が言いたいのかっていうとこんな日にも一人墓の前で愚痴る俺は等しく受けられる神の愛よりも、
誰か一人、愛せる人が欲しいンだ。傍にいてくれる人がな。


なあ、アンタは愛されてたかい?

958 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2006/12/27(水) 06:27:440


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||    今よッ! 闘技場の入場ゲートが開いた隙にッ―――
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    ´ノ∫从\        (´⌒(´ (´⌒(´
  ⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
        ̄ ̄  (´⌒(´⌒;;(´⌒;;
      ズサ。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。








                                  ||
                                  ||
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                                  ||  開いた隙にッ―――――――――
                                   ||  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                                       ´ノ∫从\   (´⌒(´ (
                                     ⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;
                                           ̄ ̄  (´⌒(´⌒;;(´⌒;;
                                        ズサ。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。









                          ||                        ||
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 _r―― 、__r‐r―‐TーT― 、__r――t    ||                       ||
 Eニ三;;/ヾ\\_ノ〈::::〉,__ノL)、三ニE   ||                       ||
 `ー‐‐/ ニーヾー-┐L/・T ///Tー'"   ||                       ||
      E-ニ-/ ̄ ̄ \  r'''"i //|       ||                       ||
     Lニー〕     l_ノ  L/.|       ||                       ||
     |_/   r― 、  r―, |ノ        ||                       ||
      |l、   __   _ , |         ||                       ||
       L_   ー‐  ー i」'         ||                       ||
       \    _‐'   ノ          ||                       ||
      r‐'" `ー〈__ノ-' \‐、        ||                       ||
    r-〈            | |        ||                       ||
   /   l      ___   |  `l       ||                       ||
    |   〕   rー"    \ノ  .ヽ      ||                       ||
   .|   |├‐'"         |  r''ー|      ||                       ||
    Lニヽ,| |      ____ |Y   |      ||                       ||
   F   | | `ー---‐'''     `l |.   |     ||                        ||
   |    l |  __        | \r-┤     ||                       ||
   |_r‐‐ | \r‐\      イレ"  ヽ    ||                        ||
  /   `L」~   \  /  |_/_| i ./    ||             ; ⌒`。       ||
  | 「┌、」     |ーイ"   |└┴ '     ||            /    )      ||
  |Lヽr'  L    / __|    .l         ||            /    「       ||
  └"    |イ二Y.|./ \-‐‐/         ||          / ̄ ̄ ̄ ̄ヽ      ||
        .ノ   `| |    `/          ||        /        /- 、     ||  隙に……………。
       |    | `ーイ            ||        U´     \_/- `♀   ||  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       .].    |〉‐ r^/フ           ||   < ̄``ヽ       |  ┳┳        ´ノ∫从\
       F  ̄ ̄ \ー ̄            ||    `.丶__ )______ゝ. ┃┃      ⊂(゚Д゚⊂⌒`つ
       ヽnMLLL.」              ||         (__(___\..┻┻           ̄ ̄  。。。。。。。。。。。。。。。





959 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2006/12/27(水) 06:28:540





―――入場ゲートを抜けると、そこは滝壺でした。




>>934 旧約の世界(1/2)

幼い頃はゾディアックブレイブの英雄譚の他に、何編ものお伽噺を聞いたものよ。

雪に閉ざされ外での遊びがかなわないとき、家で大人しくしているのが子供たちの
決まり事だった。
家屋でちろちろと揺れる最低限の灯りに人々は集い、暖を取り、仕事道具の手入れをし、
縫い物をし、密やかな遊びを楽しみ、談笑する。

私たちは持たざる者だから、雪の日の娯楽は限られているわ。
満足に暖も取れない。
空腹を満たす食事もろくにない。
寒さに凍える身を包む衣服すらも大したものは用意出来ない。
けれども、限られたものを分け合い、喜びあい、味わい、楽しむ。

繰り返し語られ、紡がれる物語。
継ぎ足され、削られ、交わり、また別のものへと様相を変え、語り継がれる。

僅かな暖の前で大人たちは語り、子供たちは聞き入る。
かつてイヴァリースであったという伝説たちを。
イヴァリースに残された物語の断片を。
それは他愛もないお伽話。
いつかどこかで耳にした話。

古の神々が冥界の王を封印した神殿。
天高い星の海に浮かぶ城。
最初にして最高の魔道師の生涯。
超文明時代の技術で建てられた天をも突く塔。
大崩壊と共に消えた旧文明。


……そういえば、こんな話もあったわね。
一人の騎士と、一人の少女の物語。

―――まだ空に、飛空艇が飛び交っていた時代。
旧き森の神々が見守る美しい世界に、若き王が統治する公国があった。
奴隷の身から這い上がってきた勇敢な青年と、不思議な力を持つ少女が出逢ったとき、
運命の歯車は回りだした。
青年と少女は惹かれ合いながらも、公国の魔手に捕らえられてしまう。
再び出逢い、互いの使命を知るが、二人は抗えない運命の力に引き裂かれる。
少女は神々に繋がる血族の巫女として、青年は少女と世界の行く末を見守る騎士として、
己の人生を歩んでゆく―――

だったかしら。


祖を同じとしながらも別の道を辿り、畏国よりも旧き血脈にして今も脈々と新しき物語を
紡ぎ続ける世界。
偉大なる森の神々と万能なる神樹の加護を受け、奉る世界。
残虐非道、冷酷無比な恐怖政治で公国と民を統治し、実の父すらその手に掛けたと
実しやかに囁かれ、万能なる神樹の力を用い世界を我が物にしようとした若き王、

―――グランス公国シャドウナイト殿。

960 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2006/12/27(水) 06:29:430


>>934 影の騎士陛下(2/2)

ようこそ。
か……かん……かんそ……歓迎、するわ、国王陛下。
このような場でその御姿をお目に掛かれるとは、露ほども思わず。
なるほど、噂に違わぬ容貌ね。
その容姿と裏腹に騙され、泣いた女性は星の数ほどいるのでしょう?

……眉間に皺が寄っている、ですって?
し、失礼ねッ。
これは貴人を目の前にすると自然と出来てしまうものなのよ。何故かね。
何故なのかしらね。
何故なのか私には全く心当たりがないわ。

ああ、せっかく腕を買ってくれているようだけれど、見せ物になるなんて絶対に、
絶対にお断りよッ。
特に王侯貴族の―――貴方のような―――者の為になんてッ。
死んでもお断りするわ。
……いえ、拾い上げていただいた後に取り入って、その寝首を……ふ、ふ、ふふ、
とてもじゃないけれど私にそんな演技は出来ないわね。
そんなにも器用な人間なら、私は今ここにこうして居ないもの。

ねえ、国王陛下。
笑えると思えない?
夢も理想も破れついえて、今はただ死者となった人間同士の対話なんて。
生前は身分の違いで、同じ立ち位置でたった一つの言葉を交わす事さえ
許されなかったであろう私と、国王陛下たる貴方が!
こうやって対等にお話出来るとはね!
ああ可笑しい。
涙が出るほど可笑しいわ。
視界が滲む程に可笑しくてたまらないわ。
可笑しいついでに貴方の疑問にお答えするわ。
そう、これもきっと貴方のおっしゃる「気まぐれ」なのよ。きっと。


私が望むものを目の前にしたとき……私は、私なら、全てを捨てられるわ。
ええ、全てを捨てられるッ。

私は元々が貴方と違って何もない。
元々が、何も手にしていないから。
持たざる者だからッ。
身分も土地も財産もッ。
私は持つ者である貴方とは違うッ。
多くのものを背負う貴方とは違うッ。
恐怖に怯える大勢の臣下と国民と、国と国王という莫大な義務を背負う貴方とは違うッ!
結局は何も捨てられず、望む神樹を見られず、望む少女を得られず、望むものを
何を手に出来なかった貴方とは違うッ……!

私は……全てを捨てられる。
私の望むものの為なら。
私の理想としたものを手に入れる為なら。
心より欲したものの為なら。
命も、家族も、愛する者も、理念も真実も―――全て、全てよッ!
全て捨ててやるわッ。
一つ飛ばしたけれどッ。
全て捨ててやるッ。
ええ、ええ! 全てを投げ打ってその望んだものを手に入れるわッ!
手に入れて、そして、手に入れて――――――


嘘。

嘘だわ。
嘘ッ、全て嘘よッ。
嘘なのよッ……。
……私は持たざる者。それは嘘偽りのない事実よ。
けれども、何も持っていなかった訳じゃない。
命も、家族も、愛する者も仲間も、理念も真実も……多くを持っていたのではないけれど、
全て持っていたし、全て手放したくなかった。
全てを、持ったまま、抱えたまま、背負ったまま、望むものを手に入れようとしたわ―――
貴方と同じく。
何も、捨てられなかった。
人としての誇りも捨てられなかった。
私が女であるという事すらも、捨てられなかった。
……馬鹿みたいよね。
こんな髪の毛、早く切ってしまえばいいのにね。
髪も服装も、邪魔なだけなのにね。

そして、何も得られなかったのよ。
何も捨てきれない女を待つのは、死だけだったわ。
貴方と同じく、憎むべき相手に剣を突きたてられて。
貴方と同じ……ね。

……死は、誰にでも平等なのよ。
殺戮と恐怖で世界制服を企む国王にも。
飢えに苦しむ平民にも。

961 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2006/12/27(水) 06:30:510


……死は誰にでも訪れるけれど、誰かが記憶している限りその人が居たという証は
なくならないわ。

http://www.square-enix.co.jp/mobile/seiken/sdff/


世界は新たな伝説を紡ぎ、新たな物語を語る。
その伝説や物語が素晴らしいものであるなら、尚更に。
姿を、形を変え、必ず再来の刻を待っている。

……ふふ、私も悪い気分じゃないわ。
綺麗な豆……じゃなくてドロップね。

例え私たちの死すべきさだめを回避出来なくても……ほんのいっときで良いから、
このドロップのように輝く瞬間があって欲しいと、願ってやまないわ。

962 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2006/12/29(金) 05:05:070


>>935 何処かへの道標、あるいは墓標

……貴方、私の話(>>931)を聞いていなかったでしょう?
あんなに力説した私の労苦をどうしてくれるのよッ!?
―――私の、王侯貴族に対する文句は聞き飽きたって?
何度だって言ってやるわ、何度でも、何度でも、何度でもこの世の果てまでッ―――。


私は、ただ己の闘争欲求を満たす為に剣を取った訳じゃないわ。
見せ物になる為に女だてらに剣士をしている訳でもない。
ただ己を真っ白に染めたいが故に、戦う事が自分の存在意義だと思うが故に―――
頭の中を絶えず戦闘熱に冒しておきたいが為に剣を取る狂戦士と、私は違うッ。

強くなりたいとは……願ったわ。
搾取され支配され全てを収奪される弱い女のままで居るのは嫌。
権力を、身分をもってして力を振るってくるやつらに対抗する為には、物理的な力が
必要だったから。
私は持たざる者だから。
土地も貯蓄もないただの平民で、蹂躙される側のただの女で、力のないただの人間で。
決して持つ者にはなる事の出来ない、持たざる者だったから。

持たざる者なりに力を振るう為の鍛練と道具が必要だった。
私が剣を手にしたのは……剣士になったのは、ただそれだけの理由よ。
この力を今は貴族を倒す事以外に使う気はないわ。
分かったかしら。

私はッ、
見せ物にッ、
なるなんてッ!

絶対にッ―――お断りよッ!


……もっと人を良く見てスカウトする事ね。

963 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2007/01/02(火) 04:07:500

http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1039181508/963.jpg (63KB)
>>936 弾幕STG(シミュレーション・タクティクス・ゲーム)

ステージ× 聖水使いボスとの戦いスナップショット

964 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2007/01/02(火) 04:08:440










             。
⊂⌒~⊃。Д。)⊃ 〜





965 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2007/01/08(月) 03:33:300


改めて、新年おめでとう。
良い年末年始は過ごせたかしら。
イヴァリース各地も年越しの祭りをしたり、沢山の出店で賑わったりするものよ。
例え戦時中であっても、どんなに地方の寒村であっても、必ず新年のささやかな祭りが
開かれるわ。

年が明けると、新年の刻を伝える教会の鐘が鳴り響いてくる。
人里であれば、イヴァリースの殆どの地でその鐘の音は聞こえるはずよ。
新しき年を祝う鐘。
旧き年への別れを告げる鐘。
人々は鐘の音に耳を傾け、思いを馳せる。
教会から離れていても、人々は鐘楼を望み、耳をすます。
旧い年の思いを胸に保ち、そしてまた新しい年の新たな思いを迎え入れる。

レナリア台地は人里離れた土地。
新年の鐘の音さえ届かない、土地……。


昨日は東方の国で、平民の間でも長い期間続いている儀式があったそうね。
何でも……穀物をひたひたに浸したスープに7種の野菜を入れて食べるのだとか。
7種類もの野菜ですって。

7種もの、野菜。
7種もの。
7種。
7……。

……何よ。
何よ、その目はッ!
私がこれから何を言うか分かっているとでも言うのッ!

くッ……溜まっている返答にいくわッ!

966 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2007/01/08(月) 03:34:570


>>927 酒やジュースが飲めなければ、

…………は、はは、あははははは。
随分と面白い事を言ってくれるわね。

私に、尿を浴びろと?
私に、糞尿を飲めと?
スープの代わりに飲めと?
豆の代わりに入れて啜れと?

ああ、ああッ、そうねッ!
塀の高くそびえ立つ見るもきらびやかな豪邸の中で、清潔なシーツと毛布と衣服に
包まれぬくぬくと温室の中で暮らしてきた貴族にとっては、私は掃き溜め中で暮らす
汚濁に塗れ糞尿を食らう不潔で名状し難く決して寄りつきもしたくない汚物に
過ぎないのでしょうッ!
結局貴族にとって平民など家畜に過ぎない―――結局はそう言いたいのでしょうッ!
豚のように地べたを這いずりまわり、牛のように鈍重に逃げ回り、馬のように狂気に
駆られて駆けずり回り、鶏のように恐慌の雄叫びを上げ、犬のように従順に飼い
馴らされる。

……平民を、そう思っているのでしょうッ!
人ではなく、家畜だとッ!
そして家畜は尿に塗れていろとッ!
汚物の中で暮らせとッ!
言いたい事があればはっきり言えばいいじゃないッ!

遠慮なく言えばいいのよ。
ここには現世に捕らわれた愚かで哀れな平民の亡霊しか居ない。
好きなだけ言いたい事を言えばいいのよ。
気の済むまで言えばいいじゃない。


……もし、貴族中心で回るこの国が、必ず変わってくれるなら。

私はこの身を如何様にも捧げたっていいわ。
この国のかつての聖人が、人々に、国に、神にその御身を捧げたように、私は平民の
為に、国の為に、革命の全ての為に、この身を捧げる。

普段の食事の代わりに豆だけのスープを飲み続けてもいい。
いえ、豆だけのスープの代わりに水でもいい。
糞尿を啜ってもいい。
革命の資金を稼ぐ為にこの身を売ってもいい。

確実に貴族を倒せるものならッ。
確実にッ、この社会を変えられるならッ!
私の身を捧げる事で、この身分社会が変わるならばッ!

ああ、何だってしてやるわ。
何だってしてやるッ。
この身分社会を確実に打ち倒せるものなら何だってしてやるッ!

967 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2007/01/08(月) 03:35:100

http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1039181508/967.jpg (64KB)
(>>927への返答、その顛末)

968 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2007/01/09(火) 01:37:290


>>938 期間限定○○ー○

あら、そう。
残念ね。
期間限定だったみたいだから私には「それ」が「何か」は分からないわ。
ああ残念。
本当に、残念。
何が表示されていたのか、全く分からないわ。
まーッたく分からない。
本当に何が何だか分からない。
せっかくの料理を髀肉の嘆をかこつわね。
口惜しくてたまらない。
ここに遺憾の意を表明するわ。
ああ、もう、ただただ残念ね。


そこに豆スープがあったなんて私は知らないわ。


……。

…………。


……ああああああッ!?
わッ、私は見てなんかいないわよ、見てなんかッ!
そこに何があったのか全く知らないわよッ、全くッ!
そんな、今はもうない場所に豆スープが掲示されていたなんて、そんな事実、
私はッ、知らないったら知らないッ!

……何よッ!
知らないと言っているでしょうッ!

し……知らないと言っているッ……!
私は何も知らないし何も見ていないッ!
期間限定の何かが気になって覗いた訳でもないッ!
そんなッ、緑の豆の入ったスープなど、見ていやしないッ!

う、うるさいッ、何も知らないッ、何も見ていないッ!
―――知らないったら知らないッ!!




……ああ、まあ、うん、これだけは言っておくと。

いつぞやは書記官さん、お疲れ様でした。
私とは全く縁の無いテーマだったので、ゲストとして豆だけのスープを―――ち、違うッ
―――酒の一つも飲みに行けないでごめんなさい。

969 名前:◆W4RZMukuro :2007/01/09(火) 01:37:580


>>939 ラムザとディリータの夢☆冒☆険


----------------------------------
なつかしい きょくが
ながれてるじゃないの。
あのころは、よかったわ。

みんなぎゆうぐんだったものね。
……………
それにひきかえ、なによ
こんかいのやつらは、

やっと おわった。
すべてはいいおもいでだと
ふざけんじゃないわ
このばでおれいしちゃうわよ

まず、ゆうかいのとちゅうで
ラムザのいもうとをたてににげた
  ゴラグロス・ラヴェイン
あなたよ あなた

しにたくないとか
さけんでたくせに
とりでで かってにじめつ
しないでよ。

----------------------------------
つぎに ギュスタヴ・マルゲリフ
あなたよ あなた
ヘラヘラきぞくにこびうって あげく
しゅくせいされてるんじゃないわ

りょだんの なかまを
へーきでうりやがって。
もうどんなにあやまってへつらって
もゆるさない。

いくとこ いくとこ
じゅうりんして。だから
りょだんが がんばっても
なをあげられないのよ。

きぞくとうばつたいの
 ラムザ・ベオルブ
しかんこうほせいのくせして
りょだんに てをだすな。

それからこんかいいちばん
へいみんを ぶじょくしてくれた
 アルガス・サダルファス
あなたよ あなた

じくうまほうがつかえたら
まっさきに きさまを
しとミュロンドにおくってやる
そこでくいこみしてなさい。

----------------------------------
あー すっきり・・・・・

しないのよ
  アルガス・サダルファス
あなたよ あなたー
うぁぁー きえてくれ

そういえば せわになった
ひともいたわ・・・・・

おいしいとこだけもってっ
た にいさん。 あなたの
とうちょうぶの ふあんを
わたしはしっている。

さいごまで みせばのなさを
がまんした アルマ・ベオルブ
あなたのにいさんと
どうぞかってに おしあわせに。

とちゅうさんかでがんばっ
た なもなきしろまどうし
どなってごめんね。
やすらかにねむってね。

いちばんきつかっただろう
ディリータ・ハイラル
ほんとにありがとう。
でもうらむのは じぶんかかみさまにして。

----------------------------------
ほかに、なもなきせんし、
しろまどうし、くろまどうし、
モンク、シーフ、ぎゆうぐん
じだいからの なかま

みんな
・・・・・・
  どうもでした。

ティータ・ハイラル、
おつかれさまでした。
このまめだけのスープ、おにいさんの
たいかんしきにささげます

にいさん、なかなかほんたいに
かえれなくてごめんね。
あいしてるわ。もうずーと
まえから。   ミル

----------------------------------


105 名前:NAME うぼあー 投稿日:磨羯某日 ID:???
解析してみました。

106 名前:NAME うぼあー 投稿日:磨羯某日 ID:???
平民の怨念は恐ろしいな。名指しされた面々はこの隠しメッセージの存在を
知っているのだろうか。

107 名前:NAME うぼあー 投稿日:磨羯某日 ID:???
騎士団を見損ないました。さようなら。

108 名前:NAME うぼあー 投稿日:磨羯某日 ID:???
「あのころ」って五十年戦争や義勇軍の事を指してるんだろうか…

109 名前:NAME うぼあー 投稿日:磨羯某日 ID:???
これは骸旅団で革命家やってたミルウーダ・フォルズじゃないの?
それにしても気持ち悪い文だよな…

121 名前:NAME うぼあー[By傭兵部隊] 投稿日:磨羯某日 ID:???
>>107
反旗を翻したのはの騎士団じゃないよ。
義勇軍から国を逆恨みして転じた旅団のほう。

知り合いが思いっきり罵倒されていてワラタ。
ラムザ君は、辛い事があると現場を放棄逃亡する癖があるので
どこの部隊に移っても大人気です。

970 名前:◆W4RZMukuro :2007/01/09(火) 01:38:310


>>939


  開発A「あのー」

開発部長「ん?」

  開発A「PSP版のFFTのリメイクなんですがね」

開発部長「年末に流したあのジャンプのムービーの評判も上々だし、このまま
       早いとこ完成出来るよう頑張ろう」

  開発A「今日、エンディングまわりのプログラムを弄っていたのですが」

開発部長「ん、早いね」

  開発A「どうも変なコードが先に入ってたみたいなんですよ」

開発部長「どんな?」

  開発A「それが……」


【>>969にリターン】

971 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2007/01/09(火) 01:38:480



私たちは戻れない。
一度踏み出してしまった、歩んでしまった道を振り向く事は出来るけれど、元来た道に
戻る事は出来ない。

郷愁を覚え、憧憬を覚え、どんなに戻りたいと願っても、元の場所へは決して辿り
着けない。

私たちは歩む。
私たちは歩み続けるしかない。

歩みを止めれば。
立ち留まってしまえば。

円環の中で足掻き続けなければならない。
死という永遠の停滞の中で、足掻き続けなければならない。

972 名前:名無し客:2007/01/10(水) 19:09:060

ご自分の墓碑銘を考えてください

973 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2007/01/22(月) 02:51:470


死は全ての停止である―――それは嘘。
人は、動物は、物は、死してもその時を止める事はしない。
ただそのものに宿る魂と精神は永遠に同じ刻を繰り返し、閉じた輪の中に在るけれども。
死は、人を、動物を、物を変容する。

死は、腐らせ、枯らせ、風化させる。
ものを変容させる。変容させてゆく。
ゆっくりと。
けれども確実に。


まあ、つまり。
亡霊である私もステータス異常が発生するという事よッ。
けほッ、けほッ。

……さあ、ゆっくりだけれど、確実に歩を進めて参りましょうか。

974 名前:◆W4RZMukuro :2007/01/22(月) 02:52:360


>>974 十年豆耐久選手権


―――某月某日、各地で平民の間で豆の買い漁りが勃発した。
後の世に言う「豆買い占め戦争」の始まりである。

事の始まりは王侯貴族から発令された文であった。
国から平民に何らかの行動がなされる事は滅多にない。
字を読める者、読めない者もこぞって我が我がと王侯貴族の言を読み解こうとする。
彼らが読み取った文面は、以下のようなものであった。


 一、豆はとても体に良い
 一、豆はとにかくとても体に良い
 一、特に豆に何も混ぜずに食べるとたいへん体に良い
 一、これらは実際に食べて立証した者が居て、効果は証明されている
   (以下豆の効能・効果の実験と立証がずらりと)
 一、故に平民は豆を食せ
 一、特に混ざりもののない豆だけのスープを食すと良い


栄養失調に苦しむ平民は王侯貴族の言葉につられ、実践する者がこぞって穀物を
売る店で豆を買い漁った。
元より飢えに苦しむ位の平民。
皆持たざる者ではあったが、更にその中でも豆の買える者、買えない者と分かれ、
更なる軋轢を生んだ。

そして行き着くは豆の品切れ。
如何に育てやすく成長の早い豆とは言え、急で膨大な需要に供給が追いつく由もない。
一気に各地で品切れを起こした。
品切れへの不満が溢れ、暴動となりかけた地もある。

―――ところが王侯貴族の内部から告発者が出た事から事態は急転する。

「先の文で立証されたという豆の効能・効果の殆どは大嘘だッ」

この声明で始まる嘘を暴き立てる告発文は、イヴァリース全土を宸翰させた。
一枚岩ではない事を露顕した王侯貴族の恐れ戦きはもちろんの事、騙されていたと
知った平民が冷静にいられる筈もない。
各地の貴族は平民の暴動の警戒を続けている毎日である。
以下は、一連の告発文による動揺を隠しきれない平民の声である。


「えー、嘘なんですか」
「国の発表はいつも参考にしているのでショックです」
「戦後処理がこれだけ問題になっているのに、許されないですよね。
 他の国からの発言も信じられなくなりそう」
「裏切られた気持ちでいっぱいです」
「食べ方も紹介された通りに実践した。影響力がある国の発表で信じていたのに」


975 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2007/01/22(月) 02:53:240


―――どこかの国で、似たような事件があったって?
あははは! それはまた恐ろしいまでの偶然ね。ええ。本当にッ。偶然ッ……!

無辜の民を食い物にせんとする王侯貴族を許せないのはもちろんだけれども、
無知であり続ける平民も……私たちは救う事が出来ないわ。
王侯貴族に対抗するには知識を。
彼らに負けない知恵を。
何も知らない、何も知ろうとしない、平民をただの家畜以下の動物としか見ない
彼らに負けぬ力をッ―――!


って、>>974ッ!
馬鹿ッ!
十年も豆だけのスープだなんてッ!
そのような民を作らない為に、飢えで苦しむ民をなくす為に、可哀相な食生活を送る
少年少女を少しでも減らす為に、私たちは戦ってきたのよッ!
自ら死に逝くような事をしなくていいのよッ!

貴方は家畜なんかじゃない。
貴方は人間として当然の権利として豆だけのスープ以外の食事を求めていいのッ。
だから、だからッ、そんな事を言わないで。
そんな、自分を苦しめるような事を言わないでッ……!

そうじゃないと、私たちの成そうとした事も、私たちの辿ってきた道も、全て、
全てが意味のないものとなるわ……。

だから、お願い。
そんな事、言わないで。
決して。

976 名前:◆W4RZMukuro :2007/01/22(月) 02:54:370

http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1039181508/976.jpg (93KB)

豆だけのスープで暮らす人の例。

977 名前:◆W4RZMukuro :2007/01/22(月) 02:55:350

http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1039181508/977.jpg (76KB)

絶賛炎上中。

978 名前:名無し客:2007/01/25(木) 00:31:050

最近自分にレスすることが多いね。

979 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2007/01/25(木) 01:55:520


       __
   / ̄ ̄ ミ   ̄ ヽ
  | / /彡ヽ ヽ) ヽ \
  //   /ノノ  ) ノ  、   レスアンカーを間違えていた事にたった今気づいたけれど、
 ((│─  -─  | / / |
 (( | (・) (・)  |  丿 丿   私は誤らない―――ッ!
 || │       )  ) /(
 // |   _    |  ( ( (
//| ノ\ ヽ  ヽ /  ノ / ノ
ノノ 丿 \  ̄  |  |  ノ ヽ
/ノノノ  | ̄ ̄ ノノ/ノ ノヽ \
( ノ丿/   / ノ/ ノ




   /    |
  /      | ̄ ̄ \
  /       \__/-
  |___       /     ・・・・・・言ッタソバカラ、誤字ッテイマス。
  \;;;;;;;;;;;;\     /     誤ッテイマス、誤ッテイマス。
   ヽ;○;;;;;;;\  //
 / ;;;;;;;;;;;;;;;;○;ヽ 丶─
/ ( ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ─ ̄     アナタノ人生モ、誤ッテイマス。
::::::::─ _ ─      /
__::::_::::::::::::::::::::_/ ̄
:::::::::::::::::::::::::: / ─ | 丶
::::::::::::::::::::://・ ・  ヽ




       __
   / ̄ ̄ ミ   ̄ ヽ
  | / /彡ヽ ヽ) ヽ \
  //   /ノノ  ) ノ  、   うるさいわねッ―――!!
 ((│─  -─  | / / |
 (( | (・) (・)  |  丿 丿
 || │       )  ) /(
 // |   _    |  ( ( (
//| ノ\ ヽ  ヽ /  ノ / ノ
ノノ 丿 \  ̄  |  |  ノ ヽ
/ノノノ  | ̄ ̄ ノノ/ノ ノヽ \
( ノ丿/   / ノ/ ノ




……という事で、>>974と>>975に記されているレスアンカーは、正しくは
>>947になるわ……。

全く、ステータス異常だったとしても、どうかしていたわね。
質問を付けてくれた方、そして指摘してくれた方、心より謝罪するわ。

上がっているようだけれど……もう終焉も近いし、このままで結構よ。

近い内に。
近い内に必ずッ!
終わりを迎えられるように体裁を整えるわ。


それじゃ、今夜はこの辺りで。
良い夜を……ね。

980 名前:名無し客:2007/01/28(日) 23:33:360

もう少しで節分ですな。


鬼はーそと! 福はーうち!



…ええっと。豆を投げつけるほうと投げつけられるほうと、どっちがやりたいですか?

981 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2007/01/30(火) 01:37:280


待たせたわね。
さあ―――行くわよ。


>>948 ジャベリンスピアオベリスクホーリーランス竜の鬚

あら。
何を考えたのかしら。
そうね。もしかすると、とても下世話な事かしら。

私に何を聞きたい?
貴方は何を言いたい?
残念だけれど、貴方が想像するような事は「何もなかった」わよ。
そう、何もなかった。

貴方は何も聞いていない。
貴方は何も知らない。
何もなかった。……いいわね?

いい?
ラムザや彼の部隊の人間が、無理矢理に私や私の部隊の女性団員を手込めにでも
しようとしたのならね―――今後一生女を喜ばせられない、女を抱けない体にして
やったわよッ!
あははッ!


昔……という程でもない昔。
もしかしたら五十年戦争が始まった頃かもしれない時代。
戦場ではモラルもへったくれもなかったらしいわね。
勝利こそ全て。
勝ちさえすれば何もかもが正しい。
敗者に対しては略奪、強姦、虐殺が当たり前のように行われていて。
正規の騎士でさえ、あのギュスタヴと同じ程度の輩だったらしいじゃないッ。

その頃と比べれば今は随分とマシになったのかもしれないわね……。

982 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2007/01/30(火) 01:37:510


>>948

<以下、王侯貴族―――特に憶測と推測だけに頼ったベオルブ家に対する罵詈雑言が
 含まれているので、読みたくない方は飛ばして下さい>


>以下の文章を……


 ニア・そう、関係ないね―――読む。 >>983
  ・よ……読まない……ウボアー。 >>984

983 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2007/01/30(火) 01:38:240




如何に戦場において正規騎士軍の素行が良くなったと言っても、正規軍や
それらを統括する貴族らの普段の生活はどうなのかといったところね。
愛妾を囲う貴族も多いそうだし、特殊な―――例えば歳端の行かない少年少女を
愛する類の―――性癖を隠そうともしない貴族も居るというじゃない。

貴族だけじゃない。王族だって例外じゃないわ。
侍女に手を出すのは当たり前、国を跨いでそこら中に私生児を作る事をしていたと
聞くもの。
ある戦乱の島で、とうに亡くなった王の世継ぎらしい世継ぎも居らず、血眼になって
ようやく見つかった唯一の王のお子は私生児だった……なんて事もあったそうね。
その島の行く末なんて知らないわ。

これはあのベオルブ家だって例外じゃないのよ。
……ラムザには二人の優秀な兄が居るわね。
歳の離れた兄が。
似ても似つかない。
面立ちも、物腰も。
そんな二人の兄が……ね。

貴族社会の一員とは言え、既に亡くなったかどこかへ追いやられたのか……
そのような人間の悪口を言うつもりは毛頭ないけれど。
ラムザの母親―――つまりはベオルブ家当主、天騎士バルバネスの二人目の奥方は
身分がそう高い女性じゃなかったのじゃないかしら。
英雄、色を好むという言葉もあるくらいだもの。
名門貴族お付きの若く美しい召使を愛妾としたり、二人目の正妻として娶るなんて
日常茶飯事な事なのでしょうッ。

あの五十年戦争最大の英雄と言われた偉大な騎士バルバネスだって……どうせ
実態はこういうものよ。
きちんとベオルブの名を与え、嫡子として育てた事自体は誉められるべき事象なのかも
しれないけれどね。

ここまでが殆ど憶測。
私のただの稚拙な推測でしかないわ。
斥候部隊による、少ない情報を分析した結果の、ただのつまらない、何の訳にも
立たない憶測……。



―――ちなみに、この返答の上部がどこかのスレの「ネタを盗む」、パク……
リスペクトだと思った人はとっとと表に出なさいッ。

984 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2007/01/30(火) 01:38:500


>>949 幽霊が立った! 立った!

ニホン?
ああ……侍や忍者の起源という東方の国が、ジャパンだとかハポネだとか
ヒノモトだとか……そんな名前で呼ばれていたような気がするわ。
陰陽士もその国の生まれだったかしら。
皆エキゾチックで素敵な服装よね。
褐色の肌と艶やかな黒髪を持ち、誇り高き騎士道ならぬブシドーを尊び、神の生まれ
変わりだという王の下、規律正しい暮らしを営んでいるという東国の人々。
伝え聞く話のどこまでが真実なのか分からない。
どこから嘘が混じっているのか分からない。
私にとっては殆どお伽話に等しい国と人々よ。

それはそうと、あの侍という戦士は素晴らしいの一言に尽きるわね!
一見、細くて長くて頼りないような剣を持っているけれども、その動きは俊敏で
隙がなく、そして剣から繰り出される一撃一撃がとても重い。
あの細身の剣、私たち剣士の使う騎士剣や広刃剣とも、また突剣とも違って
物凄く切れ味が良いのよね。
話に聞いたところによると、剣の重みで叩き切るというのではなく、刃本来の鋭さで
切るものらしいわ。
またその刃の鋳造が騎士剣や広刃剣とは大きく違っているらしくってまず玉鋼という……


……という事はどうでもいいわね。

そう、幽霊の話だったわ。
申し訳ないけれど、>>949、それは貴方が街から出た事のない類の人であると、
狭い知識の内を披露しているのと同じ事よ。
それとも、明るい陽光の下しか歩かない人なのかしら。
それとも、大きな街道を辿る旅しかした事がない旅人なのかしら。

……ふ、ふふ、それが普通よね。
普通の人間ならば明るく安全な街道を逸れて、わざわざ暗く生い茂った森の奥深くを
歩むような事はしない。
死者の霊が集うという噂のある、旅慣れた人をも避けて通る土地を抜けようとしないわ。
そんな場所を通るのは、どこかに所属する斥候や野伏、後ろめたい事のある犯罪者や
軍隊に追われている者たちだけ。
私たちがそうだったようにね。
貴族で組織された討伐対と言っても、困窮し疲弊していた私たちにとっては、拷問の
ような追手だったわ。
酷いわよね。人を、平民を虫けらのように扱ってッ!

985 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2007/01/30(火) 01:39:140


>>949 続き

私は光の届かない薄暗い森の奥で、人気のない死の湖で、足のない幽霊―――幽鬼を
見た事がある。
燐光と共にぼんやりと宙に浮かぶ、幽鬼を。
確かに見たのよ。彼らには足がなかったわ。
憎悪と苦悶の表情。
ぞっとするような凍てつく視線。
一瞬にして生あるものに近づく。
そして生者に接触し、青白く冷たい手で生気を吸い取り、邪な気を当てる。
いくら剣で斬っても、魔法で燃やしても、消滅する事はない。
……彼らと対峙して、ほうほうの体で退散した事もあったわね。

そうやって死者を、死者の霊を怖がっていたのも、もう今ではいい思い出……なのかも
しれないわ。
彼らが今ここにやって来ても、私は何も恐ろしくないもの。
彼らは生者しか興味がないから。
私から吸い取れる生命なんて、欠片もないのだから。


幽霊が人の形を取るのは残された想いの力による……なんて、旅団の誰かが寝酒の
代わりに話していたわね。
その団員の言っていた事によると、幽霊は人である事を忘れたくないが為に、人の姿を
取るのだとか。
だから、>>949の知る幽霊は、そういう「人の形」を忘れていない者たちの姿なのかも
しれないわね。
そして生者であった頃の姿を忘れていった者は、私が森の中で見た幽鬼のように
足をなくし、姿をなくし、幸せな思い出も人の温もりも忘れ、悲しみと絶望だけの存在と
成り果ててゆく。

私は、私自身がそういう存在へとなる事を、恐れている。
人でないものに。
人からかけ離れたものに。


私の……足は、そう……ね。
見てみる?

……このスカートを捲ればすぐに分かるわよ?


―――なんてね……。

986 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2007/01/30(火) 01:39:330


<問い>
イヴァリースの正しい「足のない幽霊」を記せ。





                        / ``',ゝ、
                       __/:::::::,';;;::::|
                         ,.へ、`ヽil;;;::::::|
                   , ' "´ ``ヽ )、:::::|
                  /       `,ノ. `ヽi
                 ノ;i        lヽ、. `
       ____    ,、r'´ |;;|        i::. `ヽ      ←足のない幽霊
     r' ̄ ,. '" `ヽ,/ .l  |::ヽ、      /:::/  |
     ト-''入_,、-ー i   \ l:::-' ーー'i //    ヽ
    〈__,/、 i、 `ヽ,. l 、  iヽ|:\  `ー'//   , ー l、       <正解>
     ヽ-'´|;;;ーー-/ ヽ  | l:::::`ー‐'´ィ"   /  / \
.        |;;;;;;;;;;/  i /::i ヽ-`ニ'"´  ,.__ノ-<. ノ    \
          ヽ;;;;;;j   j _/|    '';;; ̄`'"´ ;;;,,、    ノ   l,
         l;;;/ ,.r'"´ | ,   '' ̄ヽ___,r;;,ヽ \     ...::l
          `ー´    i /i    _r、 l  |``ヽ    ヾ ヽ、
                  レ、_,、  ,v'  i、l ヽ l   |   |___l-'::,'
                | ::::`~    ;;;;;ナ`ゝ  ヽー ソ __  ヽ
                |  ':::::...  ;;;;/      (´ ノ )  |
                     |   '::  ;;/         `´ ,ノ ノ ./
                  l      /           (_/ ノ
                ヽ    λ           ^´
                 \   ;;;ヽ、
                   ``ヽ、''' l
                       / /










       ______
       |          |
       |          |
       | \   /  |                i'|
       |          |               i' |     ←足のない幽霊
       |           |              i' |
        |          | _____     /  |
        |          |/      / `i   /  |        <不正解>
        /         \     /   `i/  /
.      / /|         |\\   |\    \ /
      / / `i        `i \\ |   ̄ ̄ ̄ ̄
    \/ /  .`i        `i \\_ノ
   ミ_ν     \       \ ι_彡
             ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄













   .' ⌒`丶    ←豆しかない平民幽霊
  从yノ`∫´、.
  ,'ノノ゚Д゚§   <何よッ! 何か言いたい事があるのッ!?
 ,' / _゚パ_ \
 ノ /  ∞_\ゝ
 ´^( )~( )





<がんばりましょう>

987 名前:◆W4RZMukuro :2007/01/30(火) 01:40:030

http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1039181508/987.gif (0KB)

>>951


独自ビジュアル化一例、其の壱。


<攻撃一例>
”ビーンチョーップ!”

しかし (みぶんがちがいすぎて きぞくに) とどかなかった


”おまえたちきぞくのような ごくあくにん
 このミルウーダが ゆるさんッ!!”

きぞくアルガスは はなみずをたらした!

988 名前:◆W4RZMukuro :2007/01/30(火) 01:41:010

http://charaneta.sakura.ne.jp/ikkoku/img/1039181508/988.gif (0KB)

>>951 その2

独自ビジュアル化一例、其の弐。


<攻撃一例>
”だいちにはびこる じゃあくなおうこうきぞくよ!
 てんにかわって きさまらを うつッ!”

989 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2007/01/30(火) 01:41:260




   .' ⌒`丶
  从yノ`∫´、.    ―――そういうビジュアル化じゃないッ!
  ,'ノノ゚Д゚§
 ,' / _゚パ_ \
 ノ /  ∞_\ゝ
 ´^( )~( )


990 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2007/01/30(火) 01:41:540


>>951 新しい歴史書

始まりがあるものは、必ず終わりもある。
この世に生まれ出でしものは、必ず死が待っている……。

死を、終わりを掘り起こすは後の人々。
死したものに今一度の目覚めを。
終焉を迎えたものに今一度再生の鞭を打ち、永遠の安らぎから引きずり出し。
後世の人々の都合の良いようにを蘇らせる。


……驚いたわ。
そろそろそういう話があってもおかしくないとは思っていたけれども。
このまま埋もれていくのもいいかと考えていたわ。
このまま……全ての人が私を、旅団を忘れ、新たに形作られるイヴァリースのみを
追うようになっていってもいいかと……考えていた矢先の事だった。
とりあえずは、期待をしている全ての人々に、おめでとう、と言っておくわね。

そうは言っても、いくら新しく歴史が書き綴られても、私は私の人生を全うするしか
道がないわ。
……悔しいわね。
私には、一度引かれた轍を捩じ曲げる事は出来ないわ。
必ず来る幕切れ。
分かりきった未来。
そこに突き進むだけ。
後戻りは出来ない。

そう……結局私は同じ円環をぐるりぐるりとまわり続けるだけ。
いえ、それこそが私に相応しい生きざまと死にざまなのかもしれないわね。
目を見開いて、しっかりその頭に留めなさい。
これこそが、国家に反旗を翻し楯突いた者の末路よ。


独自ビジュアル化は……どうなのかしら。
かの絵師の絵に新たな命を吹き込ませて動かす……という事もやっているようだから、
何らかの補完があるのは確実だとは思うのだけれど……。
あの傭兵姿のラムザに、あの女聖騎士の動揺し、焦りを募らせる姿に、心がときめいた
人も少なくないのじゃないかしら。

だから、少し期待してしまう自分が居るわ。
私の活動が、革命の志士としての行動が、少しでも後世の人々の目に留まるようにと、
祈ってしまう私が……居る。

……貴方は。
もし、実現したなら、私の雄姿を見て……くれるかしら?

991 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2007/01/30(火) 01:42:450


>>957 「神の名は」

その口調、その物言い、確か貴方の名は――――――


……神は。そう、神は平等よ!
誰にだって等しく愛を注いでくれる。
そうよ、誰にだって。どんな人間にだって。
王侯貴族平民老若男女、持つ者も持たざる者も健康な者も病める者も、剣士も傭兵も
革命の志士も犯罪者も罪無き市井の人々もッ……!
きっと……きっと、異教徒も―――イヴァリースに居るのか分からないけれども―――
神を信じないという人をも、神は見守り愛して下さる。
私はそう信じているわ。

私のようなただの剣士じゃ、神のお力は普段自覚出来る代物じゃないわね。
そういう事は教会の人間や、神官、教会付きの聖騎士に任せておくべきだと思うし。
神のお力は、はっきりと目に見えるものじゃない。
象られるものではない。
けれども、神のお力も、その無限の愛も、常に私たちと共にある。
それが私たち……イヴァリースの民の考えだと思うわ。


今は戦後処理、少し前は五十年戦争で国の建て直しに躍起になっているイヴァリース
だけれども、昔は今以上に異教徒に厳しかったと言うわね。
異教徒から教会を守護する為の専任の騎士、極秘に異教徒を狩る組織もあったとか
なかったとか……そんな話を兄さんを始め、旅団の情報通に聞いたわ。
存在の虚実さえ分からないけれどね。
現在も教会の力は依然強いし……異端者の烙印を押されると国内で生活するのは
難しいとも言うわね。
多くの民は神への信仰が篤く、教会の存在も大きく―――異端者程ではないにせよ、
無神論者もイヴァリース国内で暮らすのは厳しいと思うわ。

……貴方は無神論者なのかしら。
神を信仰せずに生きていられる国の人なのかしら。
神は貴方を見守ってくれない国なのかしら。
神の愛を全く感じないのかしら。

992 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2007/01/30(火) 01:43:240


>>957 続き

人は神の愛を望む。
全ての者に等しく注がれる愛を望む。
朝昼晩の祈りを欠かさず、常に我が身と共に神が、神の愛が、あらん事を望む。

あら。
ふ……ふ、ふ、ふふふ。
……意外と初だったのね。
横に座らせ侍らせる女性には不自由していないと思ったのに。
その名を口にしただけで、数多の女性を好きなように出来る、誇らしい職業。
輝かしい功績。
低い生存率の任務を生き延びてきたという、その幾多の業。
その口で。
その顔で。
その手で。
その体で。
今日の今日まで一体何人の女性を泣かせてきたのかしら?
何人の女性に愛を語ってきたのかしら?


戦場で泥と埃と汗に塗れ返り血を浴びて剣を振るう女に。
革命の事だけを考え、昼夜追手や討伐対の事ばかりに気を張りめぐらせていた女に。
人の、人としての愛を考える余地があったと思う?
そんな女を愛する男が居たと思うッ?

幼少の砌は両親に、兄に愛されていたのだと思うわ。
そうでもなければあの過酷な飢えに抗って生きて来られた筈がないもの。
両親の愛は豆だけのスープに。
兄の愛は……隣り合って戦えた事に。

……剣を取ってから、愛なんてあったと思う!?
愛なんてッ!
こんな血なまぐさい女の人生に愛し愛されるという、男女のお決まりのお定めの
倣わしが、あったと思っているのッ!?
戦時も、戦後もッ!
ああ、ああ、そうよッ!
私には恋も愛もしている暇もなかったし、そういうものは全てかなぐり捨てて
生きてきたわッ!

……だから、ここに来てからは心の安寧を得た事もあったけれどね……。


私の覚え違いでなければ、そう、貴方の名は―――。
……ありがとう、ここではない場所に存在していた騎士……危険請負人。
傍に……ね。
傍に居てもいいわよ。
私でいいなら。
こんな女でいいのなら。

貴方と同じく、塵となり、土に還ったその後に―――。

993 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2007/01/30(火) 01:43:480


>>978 私は私と対話する。

うッ……そ、それはッ。
だ、だからッ。
ステータス異常のせいだって、言っているでしょうッ。

そう……ちょっと……頭がクラクラしていたのよ。
何だか頭が重くて……ズキズキと鈍痛がして―――







       |\|ヽ|ノ      |ヽ|ヽノ
    lヽ/    ノ     |ヽ|ヽノノ/
     |、 (o)   |     ノ|レ/ノノ//>
カツ  ノ ヽ-,._  ゝ、___/_///ゝゞ>   クエクエ
   /,   _/─、   _  ノ、 |─ ̄
カツ | _ノ     ノ   |_   ノ、 |
   レ'      レ、   レ‐-ノ l|
          レレ、、  _ゝゝ
     ☆       〉フ 〉フ
  ☆         // //
          <<二ニ>
    ☆/:::::::ノ  ノ丶 )::::ヽ
    |:::::::::/:::::::::::::::):::::::::::::::::  ああ、何故だか妙に頭が重いわ……。
    _|::::/  ノ:::::::ノ|:/::::::::::::::    もしかして、流行りのアレなのかしら……。
   /::::| \ ノ::::ノ |:::::::::::::::::::
   |::::::|Tj   Tj > |:::::::::::::::::::::
    |::::|       ノ:::::/:::ノ:::::/
   /:::::丶  __   |:::::::|::ノ:::::ノ
  /::::::/:丶_ /:::::::|::::ノ:::|::
  ::::::::::ノ::::::ノ::::::|  |::::ヽ:::::::ノ::
:  ::::::/:::::::/:::/ /:::::/:::::::|::::
:  :::::::ヽ:://  /::::/:::::/丶

994 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2007/01/30(火) 01:44:180


>>980 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

馬鹿ーッ!
な、何て事を言っているのよッ、>>980ッ!
自分が何を言っているのか、胸に手を当てて今一度よく考えてみなさいッ!!

まッ、豆をッ、投げるとか投げられるとかッ!
食料を、貴重な貴重な食料を人に向かって投げるなんて何を考えているのよッ!
どっちもやりたいなんて、一寸たりとも思わないわッ!

いいかしら。
私の話をよく聞いて。
そんな余剰な豆があるなら、私に―――いえ、平民に配り与えるべきよッ!
こうした今も腹を空かせた子供が泣いている様が目に浮かぶわ。
人に投げつけ、投げつけ返される程の量の豆を持っている貴方なら、きっと
きっと多くの平民を飢えから救う事が出来る筈ッ―――!

そう。
貴方は今、平民の英雄となろうとしているのよ。

今、私は。
新たな英雄かここに生まれるのを、目撃しようとしているッ……!








                                    .' ⌒`丶
         ____ 。                   从yノ`∫´、.
                                   ,'ノノ゚−゚§
                                  ,' / _゚パ_ \
                                  ノ /  ∞_\ゝ
                                  ´^( )~( )









                              ペチ    .' ⌒`丶
                              ___ 从yノ`∫´、.
                                 / ,'ノノ゚Д゚§  あうッ
                                。 ,' / _゚パ_ \
                                  ノ /  ∞_\ゝ
                                  ´^( )~( )









―――豆を粗末に扱う王侯貴族は誰……


 .:´    ::"    、,,-"   ::     '' ::  `:::::" ::  "::  ..:::"  ,  '''':   . ::"  .:' .::".::''  ...ノ:: ; ;:::
 ::    `''::: :: :::;;"´   :: ::"..:   : 、 '':::   ::i::   ::  "':: :  /´"" ;、  、::''::--''"::"´  ..::"::''",":、'':::
  `::...,,,,、-::''" "'::;:::  ::::'::'''`   : :  ヽ: ::: :  :::      :::: //:: : : : :;;;;:'''''"_;:''''''''"''" _,;;;''"::::'''"'""´:: :
     ::"   、''"`'''ー''",::::,、   :: ::   'i;、 `;:"ヽ..    ..:::''".i;;i'::" : :  ;; ::,,,,,、: :::''".....、:::'''"、::''"´:::::::::: ::::
、,,   ::    '"::    '"''"、   :: ::::::::'' .|;;i,  `'''''"i、...../:;;'  i;;| :i、 .... :::::''";;;'':'''''''"´ ::::::::''"::::;:::::::::::::::: :::::
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: :; ';、: : :;;:'...:::::::: :: ::::'''''''::::: ::: ::::: :::::: ''' .ヽ,,|、|;|;;ノ|i、ii;;ii;i;i'''__、=''ノ,,i;''i'"|i''''''i;;;;i"三彡''~ ̄.ノi': : :/:/:::::::::: :: ::::
: : :::''ー:: :::;"´;:''"ヽ ::.. :: ::::::: ::::: :/;i;;;|i\i、;;`iー-、:iノ、ノ/'''"ノ;i''|;ノi'´/";;;;;; `'';;;;;'''ー'''i;;;;/_,,//: : ::: :::::::: ::
:::__::: ::: ::: :::: :: :: :: ::;; :; :;:: ;:: ;:::::::'、-/i;;;;;;;;;|三i''|"``'''"::::i|-;; ̄、ノ'i|':i:'i,i|; |''、;;;;;;;;;i'",,i;;;;;;;/;;;;;;;;;ー|`',、,,;:: :: ::
:  `;: ::ノ~`:: :: :'';;:::: :: :::、='::: :::: /|;;;;;;;;;;;|-'i-'丿、'ii/、;;i|::ノ'ヽi';;;;|ノ;|;ノ|;;;;;;|-|;//|;;i、- ‐''''"ヽ"'';;;;ノ;;;i、: :: :: :: ::
::::/::::; :''" `'''ヽ ヽ::::.._、= ''''"/|;;;;;;;;;;;|/i'、/~i'|''i|:;|ii''┬┬''i"i|彡;/;;;/ヽ;iii;;; |ii''''''''''>|;;;;;;;i''''ii;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;ヽ、::: ::::
:`'ヽ、;i   ; : ::: :   ;_/i、 | /i;;;;;||/''''ノ:ヽノ;|:|::i;8ミ'┴┴‐'彡/;ノiii/"`i;'";_、-/''"/",,,,,,;;;;;;i;;;;;;;;;;;;ノ|ノi;;;;`i、_:
:: : :.ヽー、: :: :: :: :: :/;/;;;;i| .i| i.|;;;;;;|i;;;;;;i"i:i '~^":i::|::ii:;:i''''ー:'ー-;;;"ii/"'''"´::::i/´‐;;;;ノ-‐‐/''"::::::ノノ--‐'' -::..ヽ;i;;、
;: :: : \`''ー--‐"::;;i|;;;;;;'、 :: /;;;;;;;;;i|;/: :i; i"'ー;;i:.|:/;''ー;;;;i|:-;;‐''"‐''"-'"i,i、-''i|;;;;;/'';;;;;/;;;;;;- ‐'" ̄`''‐;;、ヽ;;;;;;;;
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:::、 ヽ、 :: : : ::: :::i|;;:::;;i|"//;;'i|',,/;;;;;i|:.|,.i: :i' /.|'|:|/;;i、/;//'"´;;;;_、-‐'''/";;//"´-‐''i''''''ー--、,, _ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
::、_:`': : : ::  :: :; i|;;:::;;| |/;;; ;;;;;;;/;;;;i i;;i ; ;; ;i; ;|:/;;;;i/;;i/";;;;;;、='"::::i、;;ノ"'///、=''"´、-i--''ヽ、ヽ;;ヽ、 i;;;;;;;;;;;;;;;
::''''ー:: ::: :: :: :;i iヽ;;;;;i::|;:;| |;;;/i;;;;;;| ;::| ::i i|; ; /;;;;;i;;;;ノ`i;;;/"::_=''"_、=''" ̄`'''''ーi;--、,,,,,,i-、';;;;;i|ヽヽ;;;;i|;)ノ;;;;;;
::''':::--:::、: :: ::''ー:::| | |ヽ;;;`、;| ;;i' i";; i,i ;:i; ::i :i :i|;::;;;;i|;::/:/:ノ''‐''":::::/i:'ヽ"i|´;'、=''~'''':::-"::ノ/;\;:::'i::'、ノ;;ノノ_='´
:''"'''''-''ヽ、:: ::: :|:i :|  )、;;;;;;;i|/i、/;;;| i;|: i|:.i| |i;:::;::|i;:::/;;//;;;::/:;;::|.i_、‐'",;\-''''//'/;;|;;;;;`、ヽ;|;:/''ノ "´: ::::
: :: ::'': :: :::: : : ::`'i : :::i///ヽ:|.|:i;;、:::| |::i ;i :.|、i;;;;;;;ノi-‐'_、-'"/ノ/"''",;;''"i、,_\''/'、i|;;/;;;;;/i|'i/;;;/|´::、:: :: :;
: :: ::: : :: : :: :: :///"ノ|i'、,.i|、ノ i;i ;:;::i;;;i|;;;;ミー、三彡;;//::://彡''ー、ヽi、>、ノ;;;;;;'i===i|'i/_、='; ;; : :: :
: :  : : :: :: ::::ノ"////i''i'、:::: : :i:i..:::::|;;//'ー、-、ノ/" /''' ̄''、"‐'''''ー、::、ヽ;ノ;;;)ノ;;;/ノ;;;/;i|、='i" : :ヽ:ノ: :: :
::: : : :: :: :: :ノ'"/'"_/ /;i::ヽ;:、;;;;:::i:i::::;;-''''i|‐、|、/'"´ ̄ノ i" /::|、 " ""_ヽ-/;;;;i|;;;;/ノ''''-'/`' i|:''ヽノ、ノノ:::
: :: :: : : :::: ::ノ ノ/_=''/;;;;i'、/;i、:;;i|::;::|:::/ノ"::::/".......::、..ノ  `''|;|_ノ;|i:...''"、、'' ヽ,,,,,,;;~~ノ;;ヽ/i|: :::  ::==ノ: :
: i"  ̄ヽ: : /"//"::: ::i|;;;;;ノ、:|ヽノi:: :: /i`'''/;:::::i"´.........,、-''"''::::i:;;;;:::i'、,,_iヽヽ;/:i::"i";i´;;i ̄ヽ ':、 :、 、i/  ヽ`'''
::: ;"   ''':: :/'"/´: : : |;;;;;ノヽ;;i;;;;;;;ヽ: /:'''i;ノ''"::: :-‐‐‐‐'、--、ヽ|;; ;i`iヽヽ; : :;:i| : i''ー----、;ーヽ、:" 丿 /" ::: ::
:''"   、--、//、'i'"~~~i|;;;;|;i`'i;;/`''ー‐ヽ''":`'`;;;; 、='''ヽ:'''/;;;:::i、i::|:;i: i:::'i|'i| i :i :i|: ::i/i::/:/::/  ̄`":: :; ::ノ  ::、-'
 ノ"''" .:' : :ヽ、 ノ、ー、 i|//|';;、 'i '、;/;;;;;;;ヽiー:i|、::/-、ヽ‐‐、:''';::'/: ヽ;::::::|;:i| i: :i i| ::i:::ノ''// ̄ヽ-‐'''"、-‐''/‐'"´




【続きません】



995 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2007/01/30(火) 01:44:540




―――さあ、舞台の幕を引きましょう。



長かった―――本当に長かったわね―――私のこの地での物語はここでお終い。

新たな「デュライ白書」の「写し」も「発見」された事だし、「後世の歴史学者」によって
また新たな「真実」が「発掘」される事でしょう。
その新たに綴られた歴史の真実に興味を持って、また新しい「私」や骸旅団の皆、
そして王侯貴族がやってくる事もあるでしょうね。
その人たちの為にも、若く、新しい力の為にも、私は……私のような旧き兵は道を
空けなければならないわ。

正史では遠い昔に幕を引いた私の物語。
ただ忘れられ、捨て行かれるだけの筈だった「ミルウーダ・フォルズ」の物語―――。


こういう場において、私はいわゆる「模範的な」人間ではないわ。
返答も遅く、半ば長文信仰と言うか……長文の病に罹ってそこから一切脱却出来ない
人間だった。
それでも付いてきてくれる方が居た。
私の返答を待ってくれる方が居た。
面白いと言ってくれる方が居た。

だから私も返答をし続ける事が出来た。

996 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2007/01/30(火) 01:45:250


返答中に多くのFFT関連の攻略日記サイト、データベースサイト、二次創作小説サイトを
参考にさせていただいたわ。
もちろん、アスキーアートを収めたサイトも。
特に二次創作小説は「ミルウーダ・フォルズ」の解釈が様々に分かれていて、どれも
なかなか興味深く拝読出来た事を付記しておくわね。
残念ながら今現在は消失してしまった所も多いようだけれども、二次創作からの観点や
細かい表現など随分と参考にさせてもらったわ。

また、海外ファンタジィ小説の文章、世界観には常に影響されてきたわ。
特に一部を引用した事のある以下の小説を挙げておくわ。

 フリッツ・ライバー著/浅倉久志訳「ファファード&グレイマウザーシリーズ」
 ジョージ・R・R・マーティン著/岡部宏之訳「氷と炎の歌シリーズ」

前者は世界を股にかける二人の主人公のヒロイックファンタジィ、後者は多視点から
描いた中世ファンタジィ世界の壮大な戦記として、いずれも劣らぬ傑作よ。

他にはファンタジィ作品に留まらず、アゴタ・クリストフ、タニス・リー、ヤクモ・コイズミ他、
読んだすぐ側から文体が影響されていくのが分かって、自分でも苦笑したわね。
彼ら彼女らの作品も揃いも揃って後世に残る名作・傑作ばかりよ。

997 名前:ミルウーダ・フォルズ(絶賛死亡中) ◆W4RZMukuro :2007/01/30(火) 01:45:570


最後に、謝辞を。

この場を長い間使わせていただいた一刻館という場と、その管理人さん、補佐さん、
削除人さん。
雑談の場などで言葉を交わさせていただいた方々。
感想スレや一行掲示板で取り上げてくれた方々。
ここで幾多の質問をしてくれた名も無き人々。
心よりお礼申し上げます。

何よりも、質問をしてくれた方々へは―――ここ最近は何カ月も待たせてしまう事が
ザラで申し訳なく思っていたわ。
そして、以前最下層で私の復帰を望んでくれた人。
貴方がたが居なければ、貴方がたの質問がなければ、私は存在すらもしていなかった。

本当に、本当に……ありがとう。
愛しているわ。

貴方がたの行く先に、幸多からん事を。

998 名前:◆W4RZMukuro :2007/01/30(火) 01:46:180



 ■剣士ミルウーダ・フォルズ

  骸旅団所属の剣士。
  骸旅団の頭目、ウィーグラフの実妹。

  骸騎士団時代は兄を支える補佐の一人として敏腕をふるった。
  五十年戦争では窮地に陥った王国を救済しようと立ち上がったが、戦後処理の中で
  何の報奨も与えられずバッサリと切られたことから、王国に対して反旗をひるがえした。


  レナリア台地の戦いで死亡。


999 名前:◆W4RZMukuro :2007/01/30(火) 01:46:320




  Where does one find good fortune?
  What possesses then to live for the present?
  What treasures will they leave behind?

  人間は何に幸福を見いだすのだろうか?
  何のために今を生きるのだろうか?
  そして、何を残せるだろうか?





 ―――――私たちは、何を残せるだろうか?




1000 名前:◆W4RZMukuro :2007/01/30(火) 01:47:420














                         夢の続きを語ろう

              〜POWER TO MAKE YOUR DREAM COME TRUE〜





                           FFDQスレ

                             完












......To be continued 「FINAL FANTASY TACTICS 獅子戦争」



1001 名前:1001:Over 1001 Thread

このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。


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