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【混沌】機械帝国ファイナルオペレーション【虚無】

1 名前:ヘルサターン総統の亡霊 ◆SATURNVlIk:2003/04/04(金) 21:53

今のわしは全能なる神の意志を忠実に実行する影である。
ここは悪の秘密基地を舞台としながら、特撮キャラが集まり
オリジナル設定やストーリーを楽しく展開させていくスレッドだ。
クロスオーバーな世界観なので、スパロボやスパヒロの乗りで、
アニメキャラやゲームキャラも気軽に参加してもらって構わん。
捨てハン、コテハンもOKだ。

あまり固いことは言わないつもりだが、次の事は守ってくれ。

1.戦闘行為は良識の範囲内で。勝敗や早期決着には固執しない。
2.最初は悪が優勢でも、最終的には必ず悪の作戦は正義によって打ち砕かれる。
3.キャラハンとして参加していない人物や設定も、SSの中に登場させてよい。
4.ストーリーがつまらなくても、我慢して不平不満や苦情は言わないこと。


…それではこれより壮大な地球侵略作戦の開始だ!

2 名前:ヘルサターン総統の亡霊 ◆SATURNVlIk:2003/04/04(金) 21:54

まず最初に、
全能なる神より直々にご託宣がある!
ありがたくお聞きするのだ。

3 名前:全能の神の声 ◆GOD/znix/U:2003/04/04(金) 21:56

私は神…!
このスレッドを影から支配する全能なる神だ…!
これから展開されるであろう一大スペクタクルロマン(予定)に参加される
関係各位に対し心から歓迎の意を表明すると共に、
我々機械帝国ブラックマグマ一同を暖かく迎え入れてくれた
ここ一刻館住人の皆様に厚く御礼申し上げる。
客人からのストーリーや運営に関する提案や進言は
気に入った物があれば出来うる限り尊重したいと思うが、
何を採用し不採用とするか最終的に判断を下すのはこの私であると覚えていただこう。
ルール等は都合に応じて随時変更や補足説明の可能性もあるとあらかじめ示唆しておく。
私はまだ一刻館に来て日は浅いが、ガイドラインによると、一刻館では、
スレ主がスレッドを「自分のサイト」代わりに使うことも認められていると聞く。
従ってくれぐれも自分の意見が蹴られたからといって見苦しい真似はしないように。
尤もヘルサターンが行なった事前調査に依れば、
ここ一刻館にはそのような輩はまず存在しないとのことであったがな…フフフ…。

私も時折顔を出すが、スレの差配はヘルサターンに任せる。
何か質問したい事がある時は、ヘルサターンに尋ねるがいい。

それでは始めよう。
これから地上の人間どもに襲いかかる絶望と恐怖で奏でられる
黒い太陽神の復讐の序曲をな…!

4 名前:ヘルサターン総統の亡霊 ◆SATURNVlIk:2003/04/04(金) 21:58

以上、全能なる神からのありがたいお言葉であった。

さて、わしはこれから全能なる神の命により、
機械帝国再建の同志たちを募るべく
次元と時間の壁を越えて各世界へと旅に出る。
一度戦いの中で倒れ、今は冥府をさ迷う者の中で
機械人間となってでも再び現世に甦り、悪の限りを尽くしたい者は
いつでもわしのところへ連絡してこい。
機械帝国への絶対服従を条件に、わし自らの手でメカ心臓を埋め込んでやろう。
それが嫌ならば何とか自力で復活を遂げるのだな。フッフッフ…。

それと最後にもう一言だけ。
そこらへんの通行人や雑魚クラスの怪人・戦闘員等を除き、
あまり死人や大規模な被害は出さない事を勧める。
重ねて強調するが、ここはあくまでも
オリジナル設定やストーリーを展開させて
クロスオーバーを楽しむスレッドだ。
くれぐれも戦闘に固執しすぎて、
何の前触れもなくいきなり機械帝国本部鉄の爪を壊滅させたり、
逆にウルトラの星を吹き飛ばしたりするようなことのないように願おう。
真剣に楽しみたい者も節操なく楽しみたい者も喧嘩せずに、
版権キャラもオリキャラも名無し客も仲良くして、
作戦結果よりも陰謀を実行に運ぶ過程を皆で楽しむのだ。

では、また会おう!

5 名前:これまでのあらすじ:2003/04/04(金) 21:59

NR@政宗一成「ではここで本編を始める前に見本も兼ねて、かって某スレで
繰り広げられた戦い(著作権上?の理由に付き大幅に加筆修正済)を簡単におさらいしよう!
ヘドリアン女王を失ったアマゾンキラーは、全能の神の正体を突き止めたいと考えた。
全能の神を倒さない限り、女王として機械帝国に君臨できないからである!」

(フフフ……フフフフフ………)
アマゾンキラー「この奥から聞こえる。」
突然隠し扉が開く!
アマゾンキラー「!?」
ゆっくりと正面にあるカプセルの脳髄=全能の神に近づくアマゾンキラー。
全能の神「よく来たなアマゾンキラー…私の正体が知りたくなったか…?」
アマゾンキラー「全能の神、あなたの負けよ!」
剣を抜き、全能の神に襲いかからんとするも、側にいたヘルサターンに取り押さえられる。
アマゾンキラー「ハッ!?ヘルサターン!?」
ヘルサターン総統「……………。」
全能の神「お前の負けだ…アマゾンキラー…。これからロンドベル隊とガイアセイバーズを
攻撃する…。お前にも手伝ってもらうぞ…。フフフフフ…ハハハハハ…!」

6 名前:荒輝弘一:2003/04/04(金) 22:02

・・・ここは・・うう腕が・・・

7 名前:これまでのあらすじ:2003/04/04(金) 22:02

ヘドリアン女王の命を掛けた妖魔術により、
北極の機械帝国本部・鉄の爪へと連れ去られた多くの人質達を救うため
ロンド・ベル隊とガイアセイバーズは北極へと乗り込んだ。

(SE:猛吹雪の吹雪く北極)

嵐山長官「この地点だ。間違いない。」
セーラームーン「な・ん・て・寒・さ・な・の〜〜ブルルルルル!!!」
セーラーマーズ「気合が足りないんじゃない!?」
Dr・ディ「上空の気象からして、こんなブリザードが吹くわけがないんじゃが。」
巽世界博士「ということはきっと機械帝国の基地は近い。…ん!?」

イーッ!…と奇声を挙げながら突如出現し襲いかかるマシンマンの大群!

オーレッド「来たなブラックマグマ!?」
オーフェン「我は放つ!光りの白刃!」

(SE:爆発)

「タァァァァァ!!」「トォォォォォ!!」乱闘の末これを倒す。

有栖川空汰「おっ!?あれが機械帝国の入り口やな。」
黒天使アクセス・タイム「待ってろよフィンちゃん!必ず助けてやるからな!」
三浦参謀長「南部博士や日向館長達はまだ無事だろうか?」
サンジ「ナミさあ〜〜〜ん!今行きますよ〜!」

ついに突入!

8 名前:これまでのあらすじ:2003/04/04(金) 22:03

鉄の爪・謁見の間

全能の神の声「よく来たなガイアセイバーズ…。歓迎するぞ、ロンド・ベル隊の諸君…!」
嵐山長官「さては北極に我々を誘い込んだな!?」
全能の神の声「勿論…。全てコンピューターがはじき出し、全ての事が思い通りに運んでいる…。」
ブライト・ノア中佐「人質達は無事だろうな!?」
ブルックリン=ラックフィールド「クスハを何処にやった!?」
ルドルフ皇帝「せめて僕が身代わりの人質に…!」
ガウリィ=ガヴリエフ「あのー、なんでリナはさらわれなかったんだ?」
リナ=インバース「あのねっっ!!」
全能の神の声「想像に任せる。それよりも諸君らと命を掛けて戦いたいという闘士がいる…。
ゼロツー、まずはガイアセイバーズの諸君を勇者の間に案内するのだ…。」
ゼロツー「畏まりました。(ヒーロー達の方に振り返り)ついてきなさい!」

(マジックミラーの向こう側・牢獄)
千鳥かなめ「くぉらぁ〜!ソォスケェェ――!!」
エリー「ハル!ムジカ!」
リン・ミンメイ「輝!輝!」
ディータ・リーベライ「宇宙人さん!」
シーダ「マルス様っ!」
惣流・アスカ・ラングレー「どうして気付かないのよこのバカシンジッ!!」
綾波レイ「………。」
ライダーガールズの面々「本郷さん!隼人さん!私達はここよ!!」
嵐山美佐「お父さん!お父さん!」
今中笑里「私達はここですぅ――!!」

ゼロスリー「無駄だ!向こう側にはお前達の姿も見えなければ声も聞こえない仕掛けになっている!」
ゼロフォー「ここで大人しくしているのよ!」

グリフォン加藤「あのー…どうして私達まで捕まってるんでしょうか…?」
四不象「僕もそれが不思議っス。ごしゅじ〜〜ん・゚・(ノД`)・゚・!!」
夢野博士「みんな!諦めてはいかん!」
ギルモア博士「ここは助けを信じてじっと待つんじゃ!」

9 名前:これまでのあらすじ:2003/04/04(金) 22:04

鉄の爪・勇者の間(闘技場)

司狼神威「俺達の相手をするのは一体誰なんだ…?」
ロロノア・ゾロ「さあな。」

そこへ、アマゾンキラー入場。

パルイーグル「アマゾンキラー!?」

全能の神の声「アマゾンキラー、お前は今から機械帝国の女王だ…。
女王の威信にかけて戦うがよい…。」

アマゾンキラー「ゼロガールズ、マシンマン、私と一緒に戦いなさい!
ガイアセイバーズと戦うのです!!」

ゼロツー「フン!」
ゼロスリー「フフフッ…。」
ゼロフォー「………(無言)。」

アマゾンキラー「そういうことか…。」
全員から無視され、全能の神に嵌められたことを悟るアマゾンキラー。

ユウナ「やめてっ!こんな戦い意味ないわ!!」
パイン「(ユウナを制止して)やられたいのか!?戦うしかないんだ!!」
快傑ズバット「ズバッと参上、ズバッと解決。人呼んでさすらいのヒーロー! 快傑ズバァット!!
悪行を重ね非道を尽くし、機械帝国に君臨しようと目論むアマゾンキラー!許さん!!」

アマゾンキラー「銀河無宿!アマゾンキラー!!」

快傑ズバット「2月2日、飛鳥五郎という男を殺したのは貴様か!」
アマゾンキラー「知りません。私はその頃、イナズマギンガーと共に宇宙にいました。」

ついに死闘の火蓋が切って落とされた。たちまち刃が音を立ててぶつかり、火花を散らす。

犬夜叉「くらあええっ!風の傷っっ!!」
島村ジョー@009「加速装置っ!!」
カイル・デュナミス「岩斬滅砕陣!!」
(SE:爆発)
アマゾンキラー「でやああああ〜〜〜〜っ!」
怪光線を発しながら、ますます獣の如く猛り狂うアマゾンキラー!
(SE:爆発)
チェルシー・ローレック「クッ…なんて強さなの!?」
ペガサス聖矢「行くぞ!…ペガサス!流星拳!!」

戦いはなおも続く…。

10 名前:これまでのあらすじ:2003/04/04(金) 22:05

ライディーン・イーグル「一気に決めるぞ!」
コンドル、ホーク、アウル、ファルコン「おうっ!!」
ライディーン全員「ゴォッドバァードチェェェンジッ!!」

バルイーグル「よしっ!こちらもニューバルカンボールだ!」
バルシャーク、パンサー「Oh!」
サンバルカン一同「レディ―――セット!!」
バルパンサー「ワン!」
バルシャーク「ツー!」
バルイーグル「トオォォ!!アタ〜〜ック!」

(SE:命中)

アマゾンキラー「きゃああああ〜〜〜!!」

ふらふらになりながらも立ちあがるアマゾンキラー。
アマゾンキラー「……全能の神………氷の部屋………う、ああ、ああああ〜〜〜!」
(SE:爆発)
アマゾンキラーは割腹し、自爆して果てるのであった…。

パルイーグル「アマゾンキラー………(-_-)ゞ。」
アマゾンキラーに敬礼を捧げる太陽戦隊。

全能の神の声「さすがは正義のヒーロー達…。009の加速装置に
超サイヤ人の戦闘能力、そして大晶霊の力に悪魔の実の能力も大したものだ…。」

カシュー王「今のは、ヘルサターン総統の声か?」
ゼロツー「( ̄ー ̄)ニヤリッ…いえ、全能なる神の声…。」
キール=ツァイベル「全能なる神…?」
犬夜叉「なんだそりゃ?」

11 名前:これまでのあらすじ:2003/04/04(金) 22:06

再び鉄の爪・謁見の間

正木本部長「全能の神はどこにいる!?」
ナイトファイヤー「ヘルサターン総統どうした!?」
ジャンパーソン「ヘドリアン女王は!?」
全能の神の声「彼らは全て死に絶えた…。命あるものはいつかは滅びるものだ…。
そして機械生命だけが永遠に生き長らえるのだ…!」
メルビン「自らを全能の神などと名乗るとは!?」
シーラ・ラパーナ「なんという傲慢な!!」
元始天尊「ウム、断固破壊すべきじゃナ!」

北極基地の破壊作業を始めるヒーロー達。しかし…いくら破壊してもみるみる再生して行く!?

クロード・C・ケニー少尉「そんな…元に戻って行くぞ!?」
ジェット・リンク@002「どうなってんだ一体??」
キビト界王神「…きっと自己再生能力を持っているんです!」

全能の神の声「全能の神は滅びぬ!いよいよ最後の対決だ。
ロンド・ベル隊、黒い太陽神の復讐の時は来た…!」

北極基地のメカが分離して次々と巨大な人型に集まり…

全能の神の声「ゼロガールズ、ネオキングマグマに乗り込むのだ!」
ゼロガールズ「ハッ!」

巨大ロボ=ネオキングマグマ・コクピットに搭乗するゼロガールズ。

ベガ@草薙織絵「ロンド・ベル隊と戦うつもりね。」
ゲンナイ「ついに決戦の時が来たぞ。選ばれし子供達とデジモン達よ。」
大河幸太郎「出動だ!勇者達よ!」

12 名前:これまでのあらすじ:2003/04/04(金) 22:07

ゴオオオオ!!!
氷山を突き破って大轟音と共にその巨体を現すネオキングマグマ!
(ネオキングマグマ・操縦席)
ゼロツー「行くぞ!ロンド・ベル隊!!」

(ダイゼンガー・コクピット)
ゼンガー・ゾンボルト少佐「我が名はゼンガー・ゾンボルト!悪を断つ剣なり!!」

レイアース「ヒカル」
セレス「ウミ」
ウィンダム「フウ」
三魔神「己の心の為に戦え!」
三魔神の体が光り、そのまま融合。合体レイアースに。

リュウセイ・ダテ少尉「アヤ! SRXの合体許可をくれ。こっちも合体だ!」
アヤ・コバヤシ大尉「わかったわ!パターンOOC解除を許可します」
ライディーズ・F・ブランシュタイン少尉「大尉!」
リュウセイ「そうと決まれば、いくぜ!!」

(ネオキングマグマ・操縦席)
ゼロスリー「何をする気だ!?」
ゼロフォー「悪あがきを」

アヤ「念動フィールド、オン!トロニウムエンジン、フルドライブ!
各機、ヴァリアブルフォーメーション開始!」
リュウセイ「いくぜぇ、ヴァリアブルフォーメーション!
天下無敵のスーパーロボットォ! ここに…」

13 名前:これまでのあらすじ:2003/04/04(金) 22:08

リュウセイ「!」
ライ「駄目だ! T−LINKシステムの出力が安定しない!」
トロニウムエンジン、緊急制御!!」

(SE:SRX分解)

アヤ「う!くっ!あああああ!」
リュウセイ「うわあああああ!」
ライ「ぐああああああ!」

リュウセイ 「だめだ! ばらけちまった!ライ! アヤ!」

(ネオキングマグマ・操縦席)
ゼロツー「なんだ、こけおどしか。とどめを刺してやる」
ゼロスリー「よく頑張ったとほめてやるよ」

さらに事態は最悪の方向へ…!?

(サンバルカンロボ・操縦席)
イーグル「いかん、日食だ!」
パンサー「プラズマエネルギーをチャージ出来ないぞ!」

(ネオキングマグマ・操縦席)
ゼロツー「よし!今だ!」

(SE:鉄球を振りまわす)

太陽光からプラズマエネルギーをチャージできないサンバルカンロボは
たちまち凍り付いてしまった。ネオキングマグマはそのまま攻勢に出る!

(ニルヴァーナ・艦橋)
マグノ・ビバン「なんてことだい!?」
ブザム・A・カレッサ「急速前進して一斉射撃に入れ!苦戦している味方機を援護せよ!!」
(アークエンジェル・ブリッジ)
マリュー・ラミアス少佐「まさか!SRXの合体失敗や日食まで計算して!?」

全能の神の声「その通り!黒い太陽神の復讐の時なのだ!」

14 名前:これまでのあらすじ:2003/04/04(金) 22:15

(ネオキングマグマ・操縦席)
ゼロスリー「叩き潰してやる!」
ミサイル発射→ギャラクシーメガとウルトラマンコスモスに命中する。

(SE:倒れるギャラクシーメガ)

(ギャラクシーメガ内部)
メガレンジャー「うわあああ〜〜〜!!」
久保田博士「みんな!大丈夫か!」

全能の神の声「よし、やったぞゼロガールズ…。」

次第に追い詰められていくロンドベル隊。
(サイバスター・コクピット)
マサキ・アンドー「ちっ、なんだあいつは。いくらブラックマグマの機体だと言っても
魔装機神以上の力を持ってるはずがねえ!」

全能の神の声「ネオキングマグマを魔装機神などと一緒に一緒にされては困るな…。
お前達が束になったところで、所詮勝てる確率など万に一つもないのだ。」

(Zガンダム・コクピット)
カミーユ・ビダン「こ、これが機械帝国の力だというのか…!」

全能の神の声「ゼロツー、グラヴィオンとストライクガンダムを総攻撃しろ。」
ゼロツー「ハッ!」

しかし、その時!

リン・インバース「黄昏よりも昏きもの 血の流れより紅きもの
時の流れに埋もれし 偉大な汝の名において 我ここに 
闇に誓わん 我等が前に立ち塞がりし すべての愚かなるものに 我と汝が力もて
等しく滅びを与えんことを!竜破斬(ドラグ・スレイブ) !!!!!」

ドラグスレイブの超特大光球がネオキングマグマを直撃!
(SE:大爆発)

ゼロツー「なにっ!?」
ゼロフォー「お、おのれー!なんのこれしきっ!!」

15 名前:これまでのあらすじ:2003/04/04(金) 22:16

(サンバルカンロボ・操縦席)
シャーク「よし!リナさんのドラグスレイブのパワーから
プラズマエネルギーをフルチャージできたぞ!」
パンサー「いや、それ以上だ!」
イーグル「よし!他のヒーロー達も集中攻撃してくれ!フルパワーだ!」

アルダモン「行くぞ!ブラフマシル!!」
ベオウルフモン「ツヴァイハンター!!」

歴代全ウルトラマン&戦隊ロボ&超進化デジモンによる必殺技一斉攻撃!
さらに!!

ティファ・アディール「あなたに、力を」
ガロード・ラン「よおし、月が見えた!マイクロウェーブ、来るっ!!」

マイクロウェーブ送信・・・・・・・・・・・

ガロード・ラン「ツインサテライトキャノン!発射あっ!!」
葵豹馬「よし、コンビーネーションアタックだ!グラン、ダッシャァァー!!」
リュウセイ・ダテ少尉「唸れ鉄拳! T−LINKナッコォ!!」
マサキ・アンドー「…俺を操者と認めてくれるのなら…!
 俺に力を貸してくれ…!サイバスター!!コスモノヴァァァァァァァ!!!!」

(バンエルティア号・メインルーム)
リッド・ハーシェル「チャット!晶霊砲のドデカイのを一発お見舞いしてやれっ!!」
チャット「アイアイサー!」
(アルカディア号・司令室)
キャプテン・ハーロック「こちらも行くぞ!次元震動流体砲(パルサーカノン)!発射!!」
(北極近海 トゥアハー=デ=ダナン・艦内発令所)
テレサ・テスタロッサ大佐「私達ミスリルも援護します!」
リチャード・マデューカス中佐「取り舵、針路1-0-5、30ノットに増速!」
(Vナデシコ・内部)
ミスマル・ユリカ「グラビティ・ブラスト!発射しちゃってくださいっ!!」

ドゴォォォォォォォンンン!!

ゼロガールズ「ぎゃあああ〜〜〜!!」
(SE:キングマグマ爆発)

立花藤兵衛「やったぞみんな。」
小沢澄子「残るは全能の神ただ一人よ!」
岡長官「みんな!よくやってくれた!」

16 名前:これまでのあらすじ:2003/04/04(金) 22:17

全能の神の声「勝ったと思うなよ!ロンドベル隊にガイアセイバーズ!
捕らえた人質達はまだ我が手中にある!勝負はこれからなのだ!」

「たすけて〜〜〜!!」
「いや〜〜〜!!」

嵐山長官「美佐の声だ!」
ミクロマン・アーサー「麻美ちゃ〜ん!!どこにいるんだ〜!!」
バァン=ファーネル「ひとみ!メルル!一体何処にっ!?」
仮面ライダーアギト「真魚ちゃ〜〜ん!!」
葵豹馬「四谷のおっちゃ〜〜ん!!居たら返事しろ〜〜!」

聞こえてくる悲鳴を頼りに捜索を始めるヒーロー達。
そして全能の神の潜む氷の隠し部屋を発見した。
ついに全能の神と対峙するヒーロー軍団!

パルパンサー「美佐ちゃんに何をする!?」
バン・フライハイト少佐(共和国軍少尉)「フィーネ!」
花菱烈火「姫っ!?」
相良宗介軍曹「千鳥、無事か!?」
大鷲の健「南部博士は!?」

ヘルサターン総統@亡霊「少しでも動いてみろ!人質の命はない!」

玄奘三蔵「…好きにしろ。八百鼡や李厘がどうなろうが俺の知ったこっちゃねぇ…」

(SE:全能の神のビーム攻撃)

玄奘三蔵「クッ!…この変態脳味噌野郎っ!!」
孫悟空「てめぇ三蔵に何しやがる!!」

全能の神「強がりはやめるのだな…。」
アマゾンキラー@亡霊「おめおめと地獄の罠に飛び込んでくるとは…。」
ヘドリアン女王@亡霊「これで正義のヒーロー軍団もお終いじゃな…。」
ヘルサターン総統@亡霊「その甘さが人間の弱点だ…。」

仮面ライダー1号「機械帝国幹部達の亡霊か…!?」

17 名前:これまでのあらすじ:2003/04/04(金) 22:19

全能の神「正義と悪の戦いは、まもなく悪側の勝利に終わる。
認めるかね?正義のヒーロー諸君。今まで君達を生かしておいたのは、
人類と天界並びに銀河連邦警察を代表してここで敗北宣言をして
もらいたかったからだ。土下座して謝ってもらおう。」

破嵐万丈「奢り高ぶるのもいい加減にしろ!」

(SE:再び全能の神のビーム攻撃)
盾になり攻撃を受けるサンバルカン「危ない!ぐわあぁぁ〜〜!!…クッ!」
(SE:爆発)

全能の神「さあ膝をついて許しを請え!機械帝国に許しを請うのだ!」
嵐山美佐「お父さん!土下座して謝って…!お願い…!!」

嵐山長官(ハッ!?…あれは本物のヒロイン達ではない。アンドロイドだ。
もし本物の美佐ならば、命惜しさに私に土下座しろなどとは言わないはずだ…!)

全能の神「どうした?娘を殺されてもいいのか!?」
嵐山長官「クッ……!」
全能の神「早くしろ!!」
嵐山長官が土下座しかけたその時!
嵐山長官「バルカンスティック!!」
スティックから発射されたビームが全能の神を直撃!

(SE:爆発)

全能の神「ぐわあっ!!?…ぬ…ぬうおぉぉぉぉ〜〜〜!!!!!」(断末魔の悲鳴)

全能の神はそのまま溶けて蒸発し、
ヘルサターン達亡霊のビジョンや偽の人質共々消えてなくなってしまった。

チクタクチクタクチクタクチクタク・・・・・・・・・・・・・・。

嵐山長官「しまった!?時限自爆装置だ!5分以内爆発するぞ!
それまでになんとしても捕らわれた人質達を見つけ出すんだ!!」
サンバルカン「ハッ!」

(牢獄)
嵐山美佐「お父さあ〜〜ん!私はここよお〜!!」

紅エイジ「アッ!?……オ――イ!見つかったぞぉ!!」
浅葱留美奈「ルリ!そこにいるのかルリィィィ!?」
嵐山長官「美佐ァァァァ!!!」

18 名前:これまでのあらすじ:2003/04/04(金) 22:20

ホシノ・ルリ少佐「鉄の爪のエネルギー増大、
    このままでは爆発します」
ブライト・ノア中佐「いかん、全機退避、
      鉄の爪から離れろ!!」


                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                    \
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                       ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙       .'                            ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;
  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                              ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................              ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
                ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
                 ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
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                         ´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´


アバレッド「……………?…い、生きてる。俺達まだ生きているぞぉぉぉ!?」
爆竜ティラノザウルス「助かったのかテラぁ?」

急遽天空城より飛来したマスタードラゴンによって、
暖かいオーラに包まれ運ばれて行くヒーローとその仲間たち。

月光仮面「マスタードラゴン。貴方が助けてくださったのか?」
ナショナルキッド「ありがたい!」

マスタードラゴン「わが名はマスタードラゴン。世界のすべてを統治する者なり。
ガイアセイバーズ そして ロンド・ベル隊の者たちよ。
そなたらの働きで世界に再び平和がおとずれた。心から礼をいうぞ。」

19 名前:NR@大平透:2003/04/04(金) 22:22

こうして正義のヒーロー軍団は人質を残らず無事に救出し、
鉄の爪崩壊直前に見事脱出に成功したのであった。


…が、しかし


果たしてこれで機械帝国ブラックマグマは滅んだのだろうか?
全能の神は本当に死んだのだろうか!?


全能の神の声「全能の神は滅びず!フハハハハ…」

(これより参加者を募りつつ本編開始。)

20 名前:ヘドリアン女王 ◆Queen/XCsI:2003/04/04(金) 22:37

私はまだ死なぬ!
この手で地球を征服するまでは死ねるものかぁ〜!!

>>6 荒輝弘一
で、誰じゃお前は?
もし参加する意思があるならば、
次のテンプレでも使って自己紹介をするのじゃ。

名前 :
年齢 :
性別 :
職業 :
趣味 :
恋人の有無 :
好きな異性のタイプ :
好きな食べ物 :
趣味 :
最近気になること :
一番苦手なもの :
得意な技 :
一番の決めゼリフ :
将来の夢 :
ここの住人として一言 :
ここの仲間たちに一言 :
ここの名無しに一言 :


とりあえずスレが軌道に乗るまでは、
私が名無し客の質問に答えるなどして、暇つぶしするのじゃ。

21 名前:荒輝弘一:2003/04/05(土) 00:01

>>20の声を聞いて目覚める)

…ここは…何処だ???どうやら、俺は間違えて来てしまった みたいだな?
自己紹介とやらをするのか???あまり気が進まないが・・・来てしまった以上
仕方が、ないか…

名前 :荒輝弘一(こうきヒロカズ)
年齢 : 24 
性別 :男の他に見えるか?
職業 :現在無職だか、孤児院で働いている…
趣味 :歴史の本を見る事と鍛える事!!
恋人の有無 :却下!!苦手なもんでな…
好きな異性のタイプ :却下!
好きな食べ物 :カレーライス
最近気になること :俺が俺でいられる事
一番苦手なもの :笑顔と嘘
得意な技 :焔輝刀を使った剣術と この拳だ!!
一番の決めゼリフ :ない!!
将来の夢 :静かに暮らして行きたいな…今は戦いだけさ…
ここの住人として一言 :俺は化物だ。こんな俺でも入て良いのか?
ここの仲間たちに一言 :…宜しく頼む…
ここの名無しに一言 :…宜しく…な…

言い忘れた事がある。世間で言う俺は「仮面ライダー」という作品で、
完全なオリジナル仮面ライダーらしい…テレビシリーズとは全く関係がない。

http://www.appletea.to/~charaneta/test/read.cgi?bbs=ikkoku&key=1040630143
関連は↑を見ればわかる…荒らす事だけは仕替えてくれると助かる…

それと、従来の仮面ライダーと違い俺は正義でも、なければ悪でもない。
   守りたい人達だけ守る!!それだけ…

データ;剣闘士 羅刹
身長;215cm
体重;110kg
腕力;50t〜250t以下詳細不明
脚力;15t〜20t以下詳細不明
ジャンプ力;詳細不明
最大速力;詳細不明
最高視力;35km
最高聴力;50km

支援獣 飛竜型 名前は飛天 
全長;10m
全幅(翼展開時);6m
全高;100cm
体重;420kg

二足歩行タイプで、いわゆる擬似生命体に近い存在で、俺の最も頼れる相棒さ。
俺の意志がこいつ(飛天)には伝わる。飛天の身体は、必要に応じてバラバラになり、
胴体のパーツが変形してオフロードバイクモードに変わる。
飛天は自然の力を操り俺の戦いを助けてくれる存在だ。
「仮面ライダー龍騎」と多少設定が似ているかも知れん…


羅刹が振り回す武器巨大刀゛焔輝刀゛データ
全長・縦/4m 横/80cm 重量/199kg
刀身は超高熱と数億の電圧でコーティングされ如何なる物質も切断してしまう。
また刀身を地面に突き刺したりする事で破壊エネルギーで遠距離の敵も切り裂くが可能。
ただし生命エネルギーを多く消費する。

剣闘士 羅刹のモチ―フは鬼
姿形;平安時代に武将が着ていたを大鎧を全身に纏い額に、斜め上に突き出た一本の角
を生やし、ツリ状の大きな二つの複眼と喉に巻かれた灰色のマフラー、
背中に装備された巨大な刀をしている。

また後日付け足す予定だ。

22 名前:某基地で拝謁した者:2003/04/05(土) 07:29

オリジナルライダーの方ですか。トランスフォーメーションですね。

さて、二つの帝国に君臨し偉大なる女王陛下。
全能の神の導きにより、再び拝謁できますことを誠に嬉しく思います。
この地こそ女王陛下の悲願がかなう場所でありましょう!

23 名前:荒輝弘一:2003/04/05(土) 11:44

遥か彼方の宇宙から地球に、やって来たドリアン一族…

天才科学者ヘルサターン総統の亡霊 によって、メカ心臓を埋め込まれ生き返ったヘドリアンの女王か…
本当は、他人の事を調べるのは好かないのだが、訳てあって、色々こっちも調べさせて貰った…
美しい物が、嫌いと聞いたが?それは人の心も嫌いと言う訳か??答えたくなければ、無理に答える必要はない…
それと、メカ心臓を受け取る気は毛頭ない!!只破壊の為に、この力を使う、つもりもないしな。かといって正義の為に使うつもりない!!
戦う動機が不純かもしれないが、俺はもう決めた!!
前にも言ったが、俺は守りたい人達だけに、この力を使う!!人間は確かに醜い心を持っているが、
それと同じに暖かい心も持っている人達を俺は知っている…

俺は一度死んだ人間だか、メカ心臓を埋め込まれるよりも、最も醜い化物と俺は融合している。

四年前になる。俺は何時ものように魑魅魍魎を退治して、家の寺子屋に帰って来た時 俺の家族を殺し
一族の封印してあった、゛宝玉゛を己の欲と腹黒い野心の為に奪い去った
あの男 リーホウエン!!俺は勿論その男と戦った。しかし、リーは゛宝玉の力を使い手刀で、俺の心臓を突き抜かれ…俺は死んだが、
゛宝玉゛と同じ力を持つ゛封印の刀゛「[エンキガタナ}焔輝刀」に宿る鬼神 羅刹と融合して、俺は剣闘士 羅刹として復活した…
剣闘士 羅刹に゛変身゛せずとも、身体の身体能力は上がっている。
銃や刃物を刺されても多少は平気な身体になってしまった…痛みは無論感じる。軽自動車も軽く持ち上げ、3mもある高い所にも、ジャンプできる。
世に言う改造人間と同じと言う事になるか?科学的に改造された訳ではないがな。

羅刹と融合してからと言うもの、苦痛を伴いながら生活している。特をした事は一度もない。
行く先々で、会社の人達と喧嘩が後をたえなかった…集団行動はどうも馴染まない。それだけ、俺がわがままなのかも知れん…
その度に会社を辞めさせられ、ホームレスの日々が続いた…が、゛力゛は決して使う事はなく、チンピラ達やヤクザ達と喧嘩しながら、袋叩きにされても、゛力゛を使う事はなかった…
゛力゛を使わなかった理由かい? 簡単な事だ、余計な死者は出したくなかったからな…

24 名前:荒輝弘一:2003/04/05(土) 12:46

>>22
>トランスフォーメーションですね。
背中に大きな二つの翼を持った相棒の、飛天の事を言ってくれてるのだな?

あいつは、普段は大人しいんだが、一度怒ると手が付けられん。
まぁ、そこが、可愛いと言えば、可愛いのだがな。飛天の好物はお菓子だ。
そのお菓子に俺の給料は、毎日消えていく…後悔はしてない。特に買う物もないし、俺の親友だからな…

それと俺の普段移動する時に乗る乗り物は、飛天の胴体のパーツが変形した自転車のモトクロスだ。
俺が、剣闘士 羅刹に゛変身゛すると同時に自転車のモトクロスもオフロードバイグに変化する仕組みになっている。
変化する仕組みについては、俺の生体エネルギー(闘気力)がモトクロスに流れ、物質を硬質のボディのオフロードバイクなる。
詳しい事は不明だ。オフロードバイクモードについてのデータはまたの機会に発表しよう。

何故?俺が孤児院で働いているかだが、>>23でも言ったが、ホームレスの俺を親切なおやっさんに雇われそこで働いている。
孤児院はとても小さいが、そこに住んでいる身寄りのない子供達はとても、元気で暮らしている。
子供達が飼育している動物達さ、とても元気一杯に暮らしているんだ。
近所の人達もとても暖かく俺を向かえてくれた…だから、俺はこの人達は必ず守ると決めた!!


俺の敵…それは、俺の運命を無茶苦茶したリーホウエンとミラーワールドの化物達だ!!
リーホウエンは゛宝玉゛の力を使ってミラーワールドの仮面ライダーにとなり、ミラーワールドの化物達を操る事になった。
他の13人+αといると言われる仮面ライダー達とも、戦う事になるかも知れん…
最後に生きのこった者だけが、どんな願いも叶えられると言う力には、興味ない。
今のままで、俺は満足している。もし、それを壊す奴が現れれば俺はそいつを迷わず倒すまで!!
他のライダー13人+α達の戦う理由があるかも知れないが、他人の意見を聞ける程俺は人間が出来ちゃいない…

だから、俺は守りたい人達だけ守るんだ。全ての人達を守る事は俺には重過ぎるからな…
そろそろ、子供達と遊園地に行く時間だったか・・・失礼また後日・・・

25 名前:ゼロファイブ ◆05//MeculE:2003/04/05(土) 19:42

秘密の地下集会場

05「皆さんの中に、集めた軍資金を密かに私した者がいます!」

部屋中が騒然となる。

05「静まりなさい! ……してその者とは!!ギロッ(同志Aを睨みつける)」
同志A「キョロ(゚∀゚;≡ ;゚∀゚)キョロ……(((((((( ;゚Д゚)))))))アワワワ」

(SE:処刑光線発射)
同志A「ぎゃああああ〜!!」
(SE:倒れる)

05「愚か者めが! 片付けなさい!!」

組織の資金を無断で私的流用した廉で始末された同志Aの死体は直ちに片付けられる。

05「さて、これより月に一度の報告会を行ないます。
我々が進めている例の計画は順調に進行しています。時期到来はまもなくです!
ロンド・ベル隊とガイアセイバーズ、それに国際防衛機構HUMAに復讐を果たし、
この私、機械帝国ブラックマグマ・ゼロガールズ幻の5人目、ゼロファイブと共に、
決起の日を待ちましょう!!」

組織同志一同「おおぅ―――――っ!!」

26 名前:ゼロファイブ ◆05//MeculE:2003/04/05(土) 19:44

>>20 ヘドリアン女王 ◆Queen/XCsI様
ヘドリアン女王様の命により、自己紹介を行ないます。

コードネーム :05
年齢 :起動してからまだ数ヶ月
性別 :女性型アンドロイド
職業 :謎の地下組織の指導者(ブラックマグマ残党?)
趣味 :暗躍
恋人の有無 :全ては総統閣下の御為に!
好きな異性のタイプ :黒い太陽神にこの身を捧げます!
好きな食べ物 :ありません。
最近気になること :他のゼロガールズたちは出てくるのか?
一番苦手なもの :完璧な機械人間に苦手のものなどありません!
得意な技 :狙撃
一番の決めゼリフ :ヘルサターン総統万歳!!
将来の夢 :機械生命による地球の統治
ここの住人として一言 :果たしてオリキャラストーリースレに勝つ事はできるでしょうか?
ここの仲間たちに一言 :機械帝国に降伏なさい!
ここの名無しに一言 :よろしく

>>21 >>23-24 荒輝弘一
ミラーワールド系の仮面ライダーのようですね。
今のところ我々に対し明確に敵対する意志はないようですが、
どちらにしろ監視の必要がありますね。

>>22 某基地で拝謁した者
人違いでしたら失礼。
元バダン帝国大特使ラ・ポストZF殿と御見受けします。
バダンシティはすでに滅びましたが、
黒い太陽神の崇高な教義では、機械生命こそが永遠に不滅なのです!
まあとくとご覧あれ。

27 名前:名無し客:2003/04/06(日) 18:25

他のスレにスカウトしにいかないんですか?

28 名前:ヘルサターン総統の亡霊 ◆SATURNVlIk:2003/04/06(日) 22:27

フッフッフ…ゼロファイブは今のところ上手くやっているようだな。

>>27
今のところ、こちらから勧誘に動く予定はない。
あまり余所様に無理強いやご迷惑をおかけしたくはないからな。

29 名前:名無し客:2003/04/06(日) 23:20

バダン・シティの栄華も既に忘却の彼方・・・。
時間は冷酷で最も優しい。

機械帝国と黒い太陽神の新たなる復活にともない
世の流れは、どう動いていくのでしょうか。
ゼロファイブ殿の真意はどこに?

30 名前:荒輝弘一:2003/04/06(日) 23:58

>>26
アンドロイドね…同じ仲間(?)として、宜しく頼む。
その気になれば、女性の方で、変装できそうだなよ。
誰かに変装して、芸能界でもデビューしてまえば?まぁ、冗談はさておき、
人間と似た心は持っているんだろ?戦いに疑問とか感じた事はないか?
生きるんだから、一つくらい迷ったりした事はあるだろうと思って聞いてみた…それだけな。

それと、俺の敵は、確かにミラーワールドモンスターだけど、
俺自身はその゛モンスター゛とか言う化物と契約してないからよ。
普段は、異次元に住んでいるお菓子だけを食う支援獣の飛天なら飼っているけどね。 

話しは、それるが、今の俺には、戦う意志は、ねーけど、孤児院の子供達や動物達を巻き込む様な事だけは、やめてくれな。
もしもの時は、俺は死もの狂いでそちらと戦う覚悟はできているからよ。

まぁ、宜しく頼むな。

>>27
スカウトか??
亡霊のおっさんが言ってる通りこっちから、出ると他のスレに迷惑が掛かるからな。
真っ先言うか、俺も出ちまった…出たスレはネタとやらを話す雑談だったかな?
暫くなれるまで、あまり出ない方が良いだろうな俺は…人の事は言えんな…ゆるせ!!
オリジナルのキャラクターを中には、良く思わない客さん方もいる様だしな。

とりあえず、今は待つだけか…

>>29
>バダン
「ZX」の敵組織の名だな。
あらゆるものを消滅させる最終兵器・時空破断システムだったか?確か10人の仮面ライダー達によって
阻止させられたと聞いたがな。人間の陰の部分から生まれた悪霊のエネルギー集合体のバタン大首領だったか?
最後は宇宙にトンズラしちまったみたいだな…バダン・シティのスレって依然太陽の方に有った筈…
同じ太陽の方で、スーパーTのスレあったかな。

知っている人とか、くれば良いけどな…補足のデータはすまん次に延ばす。
長い目で見てくれ頼む。

31 名前:ヘルサターン総統の亡霊 ◆SATURNVlIk:2003/04/08(火) 20:55

すまんが諸事情により3〜4日ほど留守にさせてもらう。
レスは後日まとめて返す。しかし忘れるなかれ。
こうしている間にも機械帝国の陰謀は水面下で着実に進行しているのだ。
フフフフフ……。

32 名前:荒輝弘一|剣闘士 羅刹:2003/04/10(木) 22:45

(現在苦痛∩脱水状態中) ……??よう、また有ったかな?………
ヘヘヘ!・・・・俺は、見ての通りこの様さ…力の使い過ぎって奴か??…前にも言っか?
…俺は…科学的な改造はされてないって事をさ!! 俺の場合融合進化って奴かな?
…ちっと、失礼な(コーラ500mlのペットボトル数十個を一瞬で飲み干した)

  ハア〜〜!悪い喉が干乾びてな…飲み物を少しばかり、飲んだ。

さて、マシンのスペックと飛天のデータの訂正と行きますか?

※訂正※
支援獣 飛竜型 名前は飛天 
全長;10m
翼展開時;6m(通常時全幅;3m)
全高;100cm
体重;420kg
最高速度;880km
武装;自然の力を自由自在操れる。


飛天の胴体が変形した物
飛天 オフロードバイク モート゛
全長;3500mm
全幅;2555mm
全高;2888mm
最大出力;777ps?/9999RPS?
最高速度;999km/h?
キャスター角度;30‘44゚
普段は自転車のモトクロスの姿のままでいるが、
荒輝の゛変身゛の叫び声に反応して、オフロードバイク モート゛に゛変化゛する。

装甲材質は、生体エネルギーでコーティングが施されモンスターに
体当たりしても頑丈に出来ており、前輪と後輪のホイールは大破しても直に回復する。
両サイドに゛ウイング゛を収納してあり、そのウイング敵を切り裂いたり空中を浮ぶ。
バラバラになった飛天の手首は、異次元空間に存在している。
羅刹の意思によってバラバラになった手首たげの攻撃も可能。

33 名前:荒輝弘一|剣闘士 羅刹:2003/04/10(木) 22:56

>合融合進化
ついてか・・・「クウガ」の様に霊石が埋め込まれている訳でもない。
肉体の仕組は「アギト」と「シン」をにで割った様な感じか・・・また時間か・・・

俺の肉体の仕組については、また後日となってしまう…悪いな・・・

34 名前:名無し客:2003/04/12(土) 00:46

(ここは全ての宇宙が交差するスーパーヴァース・・・
その最深部の暗黒領域から、地球をじっと見つめている複数の
禍禍しき魂たち・・・)

オーボスの声@サンライズ宇宙代表「始まったようだな」
総裁Xの声@タツノコ宇宙代表「・・・再び時が動き出したか・・・」
帝王ゴアの声@手塚宇宙代表「フン・・・全能の神とやらのお手並み拝見というわけだな」
ズール皇帝の声@光プロ宇宙代表「・・・我々はしばらく手を出すまい」
クイン・メタリアの声@セラムン宇宙代表「だが全能の神よ、ゆめゆめ忘れるな」
東嶽大帝の声@水木宇宙代表「既に宇宙のパワーバランスは崩れておる!」
黒い幽霊団総統の声@石森宇宙代表「・・・バダン総統ガ滅ビ去リ」
ミケーネ闇の帝王の声@ダイナミック宇宙代表「大魔神サタンも姿を消した」
マントルゴッドの声@ピープロ宇宙代表「全次元は混沌と破壊の逢魔時代を迎えたのだ!」
エンペラ星人帝王の声@円谷宇宙代表「・・・これより最大最悪の饗宴を開始する!」
暗黒神ファラリスの声@角川・富士見宇宙代表「汝らのしたいようになすが良い・・・」
邪神アンブロジァの声@SNK宇宙代表「ラキ、ラキキキキッ!!」

(暗黒の中にニャルラトホテプ、幻魔大王、デスギドラ、ユニクロンらの
笑い声や咆哮も響く・・・エニックス宇宙と松本零二宇宙の代表のみ、
声が聞こえない・・・)

35 名前:名無し客:2003/04/12(土) 13:51

05「バクダンモンガー、都内各所への爆弾の配置は完了したか!?」
モンガー「安心しろ!全ては滞りなく完了した!」
05「ゴルゴムの元メンバーだった坂田順三郎代議士が我々への協力を確約した。
一気に東京を火の海にし、その混乱に乗じて首相官邸と国会議事堂を占拠して
親ブラックマグマ傀儡政権を日本に樹立するのだ!」

そして、その夜…都内某所にて、

05「貴様っ!生きていたのかっ!?」
大神月麿「そう簡単には死なん!貴様の持っているそのディスクを手に入れるまではな!」

(SE:当て身をくらわす)

05「うっ!?」

(SE:気を失い倒れる)

大神は05から時限爆弾の配置場所を記録したディスクを奪い取り、
そのまま皆の待つ巽防災研究所へと向かった。

36 名前:名無し客:2003/04/12(土) 13:53

巽防災研究所。
ここには異様な事態を察知したヒーローたちが集まっていた。

巽世界「落ち着け纏!大神君の帰りを待つんだ!」
巽纏「しかし父さん!このままでは東京中が火の海に!」
日向無限斉「巽博士、しかけられた爆弾が100や200程度なら
まだなんとかなりますが、もしその数を越えるとなると…」
巽世界「ああ(頷いて)…面倒な事になります!」

そこへ大神が到着した。

大神月麿「博士!お待たせして申し訳ありません!」
巽世界「待ちかねたぞ大神君!」
大神月麿「爆弾の配置個所は全てこのディスクに記録されているはずです!」

(SE:ディスク起動)

巽世界「こ、これは(パソコン画面を見て驚愕する)!?」
大神月麿「連中の話では、爆弾の配置個所は全部で3000箇所とか!」
日向無限斉「さ、3000箇所!?」
巽世界「不可能だ!それだけの数の爆弾を我々だけで
僅か一晩のうちに全て回収するなど…不可能に近いっ!!」
日向おぼろ「えらい事やで!お父ちゃん!」

椎名鷹介「ちっきしょぉぉ―――!!」
日向無限斉「どこへ行く!?」
椎名鷹介「決まってるじゃんか!」
霞一甲「この上はこの事をマスコミに公表して、一般市民にも幅広く協力を!!」
城戸真司「なら俺も編集長のところに!」
日向無限斉「バカもん!!噂が広まれば、1200万の都民が一斉に東京から逃げ出す事になる!
パニックを起こして東京をメチャクチャにするつもりかっ!?」
野乃七海「じゃあ一体どうしたら!?」
浅見竜也「俺に考えがある…!」

37 名前:名無し客:2003/04/12(土) 13:55

浅見コンツェルン本社ビル…

社員「竜也様!御待ちください!」
警備員「会長は今どなたともお会いにはなりません!」
社員「如何に竜也様と言えどもこのような無礼は許されませんぞ!」
警備員「どうか今日のところはお引取りを!」

浅見渡「待て!」

社員「か、会長!」
浅見竜也「親父…!」

浅見渡「よく来たな竜也。」

同ビル・会長室…

渡「東京を火の海に!?」
竜也「頼む親父!シティガーディアンズを出動させてくれ!」
渡「仕掛けられた爆弾が爆発するのは何時だ?」
竜也「明日の午後11時…!」
渡「無理だ!いくらシティガーディアンズでも
3000もの時限爆弾を配置された場所も解からないのにどうやって!!」
竜也「場所ならもう解かっている!今巽博士達が懸命に場所の記されたディスクを解析中だ。」
渡「…………………。」
竜也「親父!親父は!罪もない多くの人々が地獄の業火で焼け死ぬ事になっても
一向に構わないって言うのか!!」
渡「………もし、シティガーディアンズが乗り出せば、場合によっては
お前が嫌うやり方で臨む事になるかもしれんが、それも承知の上か?」
竜也「ああ、承知だ。」
渡「ならばやってみよう!シティガーディアンズの総力を挙げればきっと何とかなる!」
竜也「親父…ありがとう!」


一方、巽防災研究所でも…

秋山蓮「!?」
城戸真司「お、お前ら!?」

東条悟「僕達も協力しますよ…。」
北岡秀一「スーパー弁護士の僕にかかれば、3000個の爆弾を見つけるなんてあっという間さ。」
佐野 満「ここは仲良くしましょうよ!先輩たちっ♪」

巽世界「よしっ!それではみんな!直ちに捜索にかかってくれ!
爆発のタイムリミットまで時間がない!もし一つでも爆弾が残れば人が死ぬ…!!」

果たして間に合うのか…!?

38 名前:ヘルサターン総統の亡霊 ◆SATURNVlIk:2003/04/13(日) 08:53

>29
バダンが滅んだ今こそ、
日本を黒い太陽神降臨の聖地とする絶好の好機なのだ!

>34
フフフ…これはこれは。
ギガショッカー、ゲルショッカー、冥魔一族、バダン、
金属生命体ウィゾイア、そしてシュウ=シラカワに大魔神サタン。
彼らは機械帝国のために充分なデータを提供してくれた。
宇宙のパワーバランスは崩れ始めている事も全て、
我等が神の計算通りの事に過ぎぬのだ。
まあ見ているがいい。
貴殿らの参加も御待ちしている。

>荒輝弘一
バクダンモンガーによって
貴様の働く孤児院にも3000個の爆弾の内の一つが仕掛けられたようだ。
子供達を助けたければ探してみるがよい。フフフフフ…。

東京を火の海と化し、多くの人間どもを黒い太陽神への生贄に捧げるのだ!

39 名前:荒輝弘一|剣闘士 羅刹:2003/04/13(日) 11:25

(本能的に陰の気配を感じとり両手を握り締め『変 身!!』と叫び羅刹に変化)

何?…くっ!! 来い!飛天!!
《羅刹から放たれた力を宿し自転車からオフロードバイクモート゛に変化》

(羅刹を乗せたまま新宿区にある孤児院゛みどりの巣穴゛に向けて走らせた)

40 名前:名無し客:2003/04/13(日) 12:01

ttp://etc.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1034861627/577/

彼奴めに黒い太陽神のお力で死の裁きを。

41 名前:緑の巣穴から鏡の世界にて戦闘・・・:2003/04/13(日) 12:06

(みどりの巣穴に到着と同時に爆弾を吸収した怪物を発見する)

あいつが、バクダンモンガーなのか・・・・?とにかく勝手な事は、させん!
(飛天に乗った状態で高く飛翔して怪物に体当たりして水溜りを
通って鏡の世界に突入した)

《鏡の世界》
バクダン「何だ??この世界は・・??あ…爆弾がない」
(混乱するバクダンモンガー)

羅刹「爆弾は全部、起爆装置が水で濡れて使い物にならん。覚悟しろ!!」
(飛天のアクセルを全力で吹かし炎の竜と化して、特攻する)

《激しい爆音と爆風がミラーワールドに響き渡る…》

羅刹「ハデスの他に、また敵が増えたな・・・」
《鏡の世界を脱出して緑の巣穴に戻り敵が忍び込めない様に結界を張る》

羅刹「これで、この辺り一帯は、安心だが…裏で何かが、繋がっているは確かだ。
ハデスと繋がりが、あるのかも知れん!!調査してみるか。」

(姿を透明にしてそのまま走りだした)

42 名前:バクダンモンガー:2003/04/13(日) 18:19

>>41
おのれえええ〜〜よくもやってくれたなあ!!

巨 大 モ ン ガ ー !!

(バクダンモンガーは巨大化して鏡の世界を突き破り、
街中で暴れ出した)

43 名前:ヘルサターン総統の亡霊 ◆SATURNVlIk:2003/04/13(日) 18:26

フフフフフ……。
荒輝弘一とやら、巨大バクダンモンガーの止めはお前が刺すがいい。
どうやって巨大な敵を仕留めるのか、手段は任せよう。

44 名前:ヘドリアン女王 ◆Queen/XCsI:2003/04/13(日) 18:40

>>40
私もこやつの意見には同意しかねるな。
やはり特撮ヒーローたる者は世界征服を狙う悪の組織と戦ってもらわねば。
子供向けアクション番組はあくまでも水戸黄門パターンな勧善懲悪の方が私の好みじゃ!
しかしどのような価値観や考えを持つかは人それぞれの自由じゃから、
こういう意見があっても別に良いのではないのか?
お互い言論や思想の自由は尊重すべきじゃ。

ただしそれはブラックマグマが地球を征服するまでの話じゃああ!!
愚かな人類が一度機械帝国の支配下に入ったその時は全ての自由が否定されるのじゃ!!
その時は私直々に黒い太陽神の名において、こやつを呪詛調伏してしんぜよう!
ベ〜ダ〜妖魔術マンダ〜ラ〜〜!!

ところで私の出番はまだか?

45 名前:剣闘士 羅刹:2003/04/13(日) 21:38

(夜間国道を走行中に怨霊の僅かな声と巨体化した怪物の声を聞きとり急停止する)

羅刹「成る程ね…蘇生して巨大化した訳か…今度こそ、お陀仏にしてやる!!」

《ステスルス機能を解除し羅刹が飛天から降りると
黒い空間から飛天の手首のパーツが飛来し胴体と合体してから飛竜形態に変わる》

羅刹「飛天!お前の結界波で、町全体に被害がでない様に包み込め!!」

飛天「ク゛オン!!」
(口から特殊な光線が発射され町全体を光の壁が包み込んだ)

羅刹「よくやった飛天!」
(飛天の頭を撫でながら背中に装着した鞘から焔輝刀を引き抜く)

(巨大バクダンの攻撃を全て焔輝刀で弾き返しながら近づき足元を滑らせ体性を崩した)

巨大バクダン「う〜ん目が回る。…あっ!しま…・」

羅刹「…とどめ! 戦 裂 車 輪  !」

《気合を入れ声と供に走り出した羅刹は焔輝刀を大きく振り翳し
全身を縦回りに回転させチェーンソーの刃の如く変化して高速で移動しながら
巨大化バクダンモンガーを木っ端微塵に切り裂き爆風と共に地面に着地する》

羅刹「…あいつは何者だったんだ…とにかく、そろそろ、皆の所に帰るか?飛天!」
飛天「クォォン!!」
(飛天が鳴くと背中に飛び移り空高く舞い上がり緑の巣穴に帰っていった) 

46 名前:名無し客:2003/04/13(日) 23:50

>45
D・ボウイ「・・・どうやら俺たちの出番は無かったようだな」
地場衛「彼も・・・仮面ライダーなのか?」
シュバルツ・ブルーダー「・・・現時点では少なくともイレギュラーだろう」
ゾフィー(人間大)「本郷から仮面ライダー全員の紹介は受けているからな」
ヒュウガ「・・・少なくとも、敵では無いような気もするが・・・」
番場壮吉「ま、もう少し様子を見ましょ」
(羅刹に気取られぬよう、全員消える)

47 名前:ゼロファイブ ◆05//MeculE:2003/04/14(月) 20:19

05「おのれサンバルカン!!」

イーグル「お前たちが仕掛けた爆弾は全て回収した!」
シャーク「坂田代議士も逮捕したぞ!」
パンサー「黒幕の名前を喋ってもらおうか!」

05「もはやこれまでか!黒い太陽神!我らが神よ!!
ヘルサターン総統ばんざ〜〜い!!!!」

イーグル「危ない!?伏せろ!!」

(SE:爆発)

ゼロファイブは自爆して果てた。

48 名前:そして・・・:2003/04/14(月) 20:22

NR@大平透「ここは北極海底に秘密裏に建設された
機械帝国ブラックマグマの新たなる前線基地『鋼鉄の爪』である。」

中央司令室…

ヘルサターン総統「おのれええ〜〜!よくもゼロファイブをっ!!」
ヘドリアン女王「なんじゃつまらん。東京を火の海にすると言うから
きっと面白い花火ショーを見物できるかと思って楽しみにしておったのに。」
ヘルサターン総統「祈りだ!もっと祈りが足りぬ!!ウルベ少佐の様子はどうだ!?」
ゼロワン「ハッ。経過は順調です。」
ゼロツー「まもなく目覚めるものかと。」

NR@大平透「ブラックマグマは、デビルガンダム事件の黒幕である
ウルベ・イシカワ少佐の死体の崩れ落ちた肉片の一部を密かに回収して、
帝国の持つ超科学の力を注ぎ込み、肉体の完全な復元に成功。
密かに冷凍保存して、来たるべき時に味方に引き入れようとしていたのだ!」

49 名前:ウルベ少佐復活!?:2003/04/14(月) 20:23

NR@大平透「ウルベ少佐の蘇生手術が始まった。」

ヘルサターン総統「人工心臓を来れい。」
白衣マシンマン「ハッ。」

総統直々の手でウルベの体にメカ心臓が埋め込まれた。

ヘルサターン総統「人工心臓作動開始!」
白衣マシンマン「ハッ。」

(SE:スイッチオン)

ウルベ少佐「…………う…う…う〜ん…!?(目覚めて辺りを見回す)」

50 名前:ウルベ少佐 ◆DG//OQgO9c:2003/04/14(月) 20:26

鋼鉄の爪内・黒い太陽神の礼拝堂…

ウルベ少佐「何処だここは!?私は復讐しなければならん!
私の野望を邪魔した憎っくきシャッフル同盟の小僧どもになっ!!」
ヘルサターン総統「どうだ少佐。私と手を組まんか?これから始まる
大いなる計画のためには少佐の持つデビルガンダムの知識と力が必要なのだ。」
ウルベ少佐「ほざくな!誰が機械人間如きなどとっ!!」
ヘドリアン女王「アハハハハ!そういうお主もすでに機械人間なのじゃ!」
ウルベ少佐「何だこのババアは?」
ヘドリアン女王「言うに事欠いてババアとは何事じゃ!!」
ヘルサターン総統「落ち着け女王。ウルベ少佐、お前の体にはすでに
人工臓器が埋め込まれている。もはや機械帝国を離れて生きていくことは
できんぞ。機械帝国の一員となる以外にお前に選択肢はない!」
ウルベ少佐「クッ!…頼みもしないのに余計なことをしてくれたな!」
ゼロワン「ウルベ少佐、ご返答を。」
ウルベ少佐「…わかった。協力してやる。」
ヘルサターン総統「フフフ…それでいいのだ。ではウルベ少佐よ。
他にも黒い太陽神に見いだされた死者たちを集めるのだ。黒太陽のミサを司るために!」

51 名前:ミケーネ闇の帝王:2003/04/14(月) 22:41

フフフ・・・面白いことを始めたな、ブラックマグマの諸君。
暗黒の復活祭にふさわしく、我らからも援軍を送ろう・・・。
何、心配には及ばぬ、諸君らもよく知っている顔ぶれだ・・・。

52 名前:名無し客:2003/04/14(月) 23:35

(閃光が走り、鋼鉄の爪に5つの巨大な影が出現する──)
地獄大元帥「我こそはミケーネ帝国より機械帝国に遣わされし
       地獄大元帥! 今こそマジンガーに・・・スーパーロボット
       軍団を地獄に!!」(その頭部に収まっているのは言わずと知れた
       地下帝国首領ドクター・ヘル)
(地獄大元帥を筆頭に、次々と名乗りを挙げていく悪の巨神たち・・・)
「諸君! 私は甦った・・・天魔大総帥として!! ジーク・ブラックマグマ!!
  連邦の白いモビルスーツ、そして全ての機動兵器は我が軍の前に沈黙
  するであろう!!」(頭部には顔の焼けたジオン軍ギレン・ザビ総帥・・・)
「サイボーグはぁ・・・黒い幽霊団は何度でも復活する! 人間の心の中に
  どす黒い争いへの欲望がある限りはな・・・裏切りサイボーグども、更に
  彼の萬画世界より生まれし全ての生命に死を!! 私の名はぁ悪霊大提督!」
  (頭部には黒い骸骨男──BG団初代首領スカールの姿が!)
「カハハハハ・・・ついに手に入れたぞ、不死の、性別を越えた肉体を!
  見ておれ科学忍者隊、貴様らなどこの凶獣大公爵が捻り潰してくれるわ!」
  (頭部にはギャラクター初代首領ベルク・カッツェ・・・)
「憎らしやセーラームーン・・・いやプリンセス・セレニティ!!
  この恨み、全ての女戦士を八つ裂きにするまで収まらぬわ!!
  わらわこそ幻妖大神官・・・!」(封印されたはずのダークキングダム
  女王・クインベリルの肢体が頭部に・・・)

(地獄大元帥を中心に要塞型の天魔大総帥、死神型の悪霊大提督、
獣型の凶獣大公爵、植物型の幻妖大神官が居並び、黒い太陽神に対し
臣下の礼をとる)
「我ら・・・破壊五暴星!!」

53 名前:ヘルサターン総統 ◆SATURNVlIk:2003/04/15(火) 22:54

ブラックマグマの復活に伴い、
これまで亡霊だったわしの体も完全に再生した。
機械帝国の真の恐怖はこれから始まるのだ!

>>50 ウルベ少佐 ◆DG//OQgO9c
デビルガンダムだけでは例の『計画』を実行に移すことはできん。
まだまだ必要なものはたくさんあるのだ。フフフフフ……。

(その頃、深夜のCLAMP学園敷地内にある庭園…)
ゼロスリー「ここか?夢見の桃生小鳥が眠っている木というのは。」
ゼロフォー「人が来ない内に急いで掘り返しなさい!」
マシンマン達「イーッ!」

>>51-52
すばらしい援軍だ。
黒い太陽神もさぞかし御喜びであろう。
我々と同じく北極を根城とするクインベリル改め幻妖大神官は元より、
破壊五暴星の中にジオン軍関係者がいるのは都合がいい。
『計画』のためにネオジオンにも協力を仰ぐつもりだったからな。
天魔大総帥には直ちに小惑星アクシズの確保に動いてもらおう。

ところでミケーネ闇の帝王は、
お声が全能なる神によく似ておられる。

54 名前:ヘルサターン総統 ◆SATURNVlIk:2003/04/16(水) 20:52

鋼鉄の爪・中央司令部…

ヘルサターン総統「恐竜モンガー誕生せよ!」

(SE:機械生命体製造マシン始動)
(BGM:機械生命体誕生のテーマ)

恐竜モンガー「恐竜モンガー!!」

(SE:激しい稲光)

ヘルサターン総統「ぬ…ぬおおおううぅぅ!!!」
ゼロワン「総統閣下!?」
ゼロツー「いかがなされました!?」
ヘルサターン総統「うるさいっ!触るなっ!どけぇーっ!!」

NR@大平透「機械帝国を支配するヘルサターン総統にも意外な弱点があった。
それは、邪悪な太陽神に対する異常なまでの信仰と恐れであった。」


黒い太陽神の礼拝堂…

ヘルサターン総統「助けたまえ〜!太陽の神よ〜!」
黒い太陽神の声「ヘルサターンよ。眠れる夢見の少女を起こすのだ。」


改造手術室…

ヘルサターン総統「蘇生手術を開始しろ。」
科学班A「かなり遺体の腐敗が進行しておりましたが…」
科学班B「サイボーグ手術により肉体は完全に復元済みでございます。」
科学班C「あとはこの娘の体に人工心臓を移植するだけでございます。」
ヘルサターン総統「よし。では人工心臓を来れい。」

総統直々の手で、小鳥の体にメカで出来た人工心臓が埋め込まれる。

ゼロツー「やはり人工心臓を埋め込まれて復活したら、
この娘も誰かさんみたいにミラーボール頭になるのかしら?」
ヘドリアン女王「何か言ったか?」
ゼロツー「いえ別に。」

ヘルサターン総統「人工心臓作動!」
ゼロワン「ハッ。」

(SE:スイッチオン)

桃生小鳥「……………………う…う…う〜ん……こ、ここは?」

NR@大平透「地の龍の神威である実の兄、桃生封真に殺された桃生小鳥は、
ヘルサターン総統の手により蘇生手術を施され、蘇った。」

ヘルサターン総統「フフフ…夢見の少女よ。全能なる神がお待ちかねだ。」

55 名前:全能の神 ◆GOD/znix/U:2003/04/16(水) 20:54

全能の神が鎮座する氷の部屋…

全能の神「フフフ…何も怖がることはない、夢見の少女よ…。」
桃生小鳥「……司狼君…いえ、神威ちゃんは!?」
ヘルサターン総統「フハハハハ!あの男ならもう死んだ。
お前の兄の手にかかってな。」
桃生小鳥「お兄ちゃんが!?…嘘!嘘よそんなのっ!!」
全能の神「機械人間として生まれ変わったお前には、もはやここ以外に帰る場所などない。
夢見の少女よ。お前の持つその力で、バルマー戦役以来行方知れずと
なっているユーゼス・ゴッツォの消息を探ってもらいたい…。」
桃生小鳥「いやです!私は東京に帰ります!」
ヘルサターン総統「待て。この北極からたった一人でどうやって帰るというのだ?」
ヘドリアン女王「せっかく生き返らせてやったというのに、何という恩知らずな娘じゃ!
のぅ総統。素直に言うことを聞かない悪い子には、やはりお仕置きが必要じゃな。」
ヘルサターン総統「うむ。恐竜モンガー!」

恐竜モンガー「モンガァァー!!」
桃生小鳥「キャアアアア―――!!!」

恐竜モンガーの姿にびっくりした小鳥は、ショックで気を失ってしまった。

全能の神「フフフ…フハハハハ……!!」

56 名前:破壊五暴星:2003/04/17(木) 00:23

>天魔大総帥には直ちに小惑星アクシズの確保に動いてもらおう」
天魔大総帥「そのことなら解決済みだ、ヘルサターン総統。
      ハマーンも、他の将校・兵士も、私の姿を
      見て度肝を抜かれていた…ネオジオンの指揮権は再び私の元に
      ある! ……ところで、宇宙中の組織に指名手配して
      欲しい人物がいるのだが……構わぬか?(基地内モニターに
      シャア・アズナブル、クェス・パラヤ、ナナイ・ミゲルの
      立体映像が浮かぶ)賞金に糸目は付けず、生死も問わぬ……!!」

>総統直々の手で、小鳥の体にメカで出来た人工心臓が埋め込まれる
悪霊大提督「ほほぉう…我が黒い幽霊団に勝るとも劣らない改造技術
      ですな……その小鳥と言う娘、戦闘用に改造して
      00ナンバーどもと戦わせてみるのも面白い……」  

57 名前:ヘルサターン総統 ◆SATURNVlIk:2003/04/17(木) 19:39

>>56 破壊五暴星
つい先程女王を通じて、惑星Ziに向かったヘドラー将軍から、
無事にデスザウラーのゾイドコアを回収したとの連絡があった。
アマゾンキラーも超魔ルーシュ・デ・モンの協力を得て、
ゴッドライディーンを封印した12個のゾディアックオーブ収集も
今のところ順調に進んでおるようだ。
あとは大教授ビアスの生家やヅノーベース墜落跡地など、
武装頭脳軍ボルトの関連施設を捜索中の恐竜モンガーとゼロガールズから
ギガブレインウェーブシステムの手掛かりが発見されたとの
吉報を待つばかりだが…

これより司令部を鋼鉄の爪からアクシズに移す。

>宇宙中の組織に指名手配して欲しい人物がいるのだが
よかろう。
直ちに同盟関係にある悪の組織に手配書をFAXしよう。

>その小鳥と言う娘、戦闘用に改造して
わしもそれを考えたが、
戦闘用に改造したり、無理に洗脳を施したりすると
せっかくの夢見としての能力が損なわれる可能性がある。
しかしいざとなればいくらでも『代用品』は見つかるものだ。
例えば悪霊大提督もよくご存じだと思うが、
確かビーナやヘレンとかいう名前のプワワーク人姉妹のテレパシー能力も
ギガブレインウェーブの念動派を強化・研究する上で利用価値があるのだ。

モンガーを誕生させろ!

(SE:機械生命体製造マシン作動)
(BGM:機械生命体誕生のテーマ)

ドリルモンガー「ドリルモンガァァ――!!」
ヘドリアン女王「これはまた強そうなモンガーじゃ。」

ドリルモンガー!お前は
崩壊した地下帝国ヨミがあったエリアを捜索し、
あの五つ子姉妹の死体を回収して来い!
もう亡骸は土に帰っておるやもしれぬが
髪の毛一本でも残っておればそれで充分だ。

ドリルモンガー「モンガァァ――!!了解!!」

58 名前:ウルベ少佐 ◆DG//OQgO9c:2003/04/17(木) 20:36

(ここは機械帝国の傘下に入った小惑星要塞アクシズ内部。
ウルベが自室でマシンマンから報告を受けている。)

……ふむふむ、ユーゼスの遺したデータをよく手に入れた。

…奴め。まさかここまで
クロスゲート・パラダイム・システムの研究を進めていたとは…。
しかしこれにデスザウラーやゴッドライディーン、
さらにはデビルガンダムがどう関係してくるというのだ?


(グオオォォォ…!!!  どこからか聞こえる無気味な呻き声)


フフフ…、デビルガンダムが再び目覚める時は近い…!

59 名前:破壊五暴星:2003/04/20(日) 01:06

地獄大元帥「ふむ……恐竜モンガーにはメカザウルス、ドリルモンガーにはデスパー
      サイボーグの技術を流用しておるようだな……」

>崩壊した地下帝国ヨミがあったエリアを捜索し
悪霊大提督「ヨミか……私にとっては忌まわしき場所だ……」
凶獣大公爵「ところで、ヘルサターン総統。プロフェッサー・ギルと
      ドクターマン、それにDr.ゲロの脳細胞はご必要かな?」

60 名前:ヘルサターン総統 ◆SATURNVlIk:2003/04/20(日) 20:26

>>59 破壊五暴星
>地獄大元帥「ふむ……恐竜モンガーにはメカザウルス、ドリルモンガーにはデスパー
>      サイボーグの技術を流用しておるようだな……」
さすがは地獄大元帥。お目が高い。ドリルモンガーのドリル破壊光線は、
ドリルデスパーのドリル殺人光線よりも数段強力に改良してある。
で、恐竜モンガーの方なのだが、これは双○社から発売されている
東映スーパー戦隊大全に掲載されていたお蔵入りの……ゲフンゲフン。

いや…何でもない。

>凶獣大公爵「ところで、ヘルサターン総統。プロフェッサー・ギルと
>      ドクターマン、それにDr.ゲロの脳細胞はご必要かな?」
欲しい!すごく欲しい!
ブラックマグマ製ギガブレインウェーブを完成させるためには
他にも大博士リー・ケフレンやDr.ヒネラーの脳髄も必要なのだ!!
システムが完成次第、恐竜モンガーに試作機を搭載して、
街中で威力をテストするとしよう。

61 名前:名無し客:2003/04/22(火) 20:08

NR@大平透「ギガブレインウェーブ小型念動波発生試作機を完成させた
ブラックマグマは、東京都内のアジトのビル屋上から実験を開始しようと
していた。」

ゼロワン「恐竜モンガー!、念動波テスト開始!」
恐竜モンガー「モンガァァ――!!念動波発射!!」

(実験の様子を基地のモニターで満足そうに眺めるヘルサターン。)
ゼロツー「実験は大成功でございます。」
ゼロスリー「ただ問題は、念動波を出し続けるためには、
半永久的に念を集中させ続けなければならないということですが。」
ヘルサターン総統「心配はいらん。そのためにわざわざ地底を掘り起こして
あのプワワーク人の姉妹を捕らえてある。後は出力の問題だ。
プロフェッサー・ギルとドクターマン、それにDr.ゲロ、他にも
大博士リー・ケフレンやDr.ヒネラーの脳細胞は確保に成功したが、
ギガブレインウェーブを完成させるには、悪の天才科学者の脳髄を
もう7個も用意せねばならんのだ。全ては『神魔』降臨のためにな…。」
ゼロフォー「ところで総統閣下。ヘドリアン女王様はいずこへ?」

NR@大平透「その頃ヘドリアン女王は、ブラックマグマへの協力を
拒絶し続ける桃生小鳥を自室に招き、催眠術にかけていた。」

ヘドリアン女王「さあ〜小鳥よぉ〜。夢見とは未来を予知できながらぁ〜
それを自らの手では変えることが出来ないのが定めじゃぁ〜。
だがクロスゲート=パラダイム=システムを用いればぁ〜、
未来に光をもたらすことがぁ〜できるのじゃ〜……」
桃生小鳥「…………(目が虚ろ)」

62 名前:名無し客:2003/04/22(火) 20:10

地球平和守備隊太陽戦隊本部・バルカンベース…
(司令室)
嵐山長官「昨日、惑星Ziガーディアンフォースのクルーガー大佐から
惑星間防衛ホットラインを通して緊急連絡が入った。
ゾイドイヴ跡地からデスザウラーの残骸が跡形もなく消え去ったそうだ。」
鮫島欣也「えっ!」
豹朝夫「何ですって!」
嵐山美佐「この写真を見て。惑星Ziから宇宙光速通信で送られてきたものよ。」
嵐山長官「明らかに、何者かが運び去った形跡がある。」
飛羽高之「あんな巨大な物を誰にも気づかれずに運び去るとは!」
嵐山長官「時を同じくしてGFのフィーネ・エレシーヌ・リネ隊員も姿を消した。
恐らく敵に拉致されたと見て間違いない。」
嵐山美佐「フィーネちゃんだけじゃないわ。宮坂瑠璃ちゃんや
レイン・ミカムラさん、それにミスマル・ユリカ艦長までもが
相次いで姿を消しているの。」
嵐山長官「先日東京都内で発生した、謎の念動波により大多数の市民が
一時的に操られた事件といい、CLAMP学園への侵入事件や
現在謎の勢力により占拠されているアクシズといい、
何かが起ころうとしているのは間違いない…。
サンバルカン!出動せよ!!」

飛・鮫・豹「ハッ!」

63 名前:名無し@そうだ革命しよう:2003/04/22(火) 23:10

なにも考えずに「ヨーロッパの解放」を観ろ!
そして寝ろ!いや、寝るな!

64 名前:破壊五暴星:2003/04/23(水) 02:07

>60ヘルサターン総統
>恐竜モンガーの方なのだが、これは双○社から発売されている
>東映スーパー戦隊大全に掲載されていたお蔵入りの
天魔大総帥「なるほど、ジュアッグやアッグガイのようなものか」

>悪の天才科学者の脳髄をもう7個も用意せねばならんのだ
悪霊大提督「ギル教授の頭脳は、ハカイダーが光明寺の頭脳クローンを
      手に入れて元のサブローハカイダーに戻っていたため…
      入手は比較的簡単でしたなぁ」
幻妖大神官「残るは7つ…候補者リストを用意いたしました…ご覧あれ」

(特撮編)
・BF団のドクトル=オーヴァ ・鉄面党のデビラー博士
・ロボット帝国のララーシュタイン総統 ・ブレイン党のハスラー教授
・ドワルキンことワルワル博士 ・テンタクルのプロフェッサーK
・バドー首領こと霧島ジョージ博士 ・白cの悪の宮博士
・マドーのドクターポルター ・宇宙猿人ゴリ博士

(アニメ・コミック編)
・恐竜帝国のガレリイ長官 ・犯罪結社GILのギルバート=メッシュ
・ライエル帝国のドクターヴィム ・ばいきんまん
・ドラゴ帝国のドル=ガイスト

65 名前:ヘルサターン総統 ◆SATURNVlIk:2003/04/23(水) 20:33

>>63 名無し@そうだ革命しよう
言ってる意味がよく解からんが、ともかくレスは返そう。
機械帝国の目的は「解放」ではない。「征服」なのだ。
『神魔降臨計画』は今のところ順調に進んでいる。

>>64 破壊五暴星
素晴らしいリストだ。
だがゴリ博士の脳髄を狙うのだけは控えるとしよう。
ゴリ博士には全能なる神が太陽板の某スレで大変御世話になっているのだ。
何はともあれ『神魔』の強大なパワーを制御するためには
ギガブレインウェーブが不可欠なのだ。

66 名前:破壊五暴星:2003/04/24(木) 01:29

天魔大総帥「お待たせしたな、ヘルサターン総統。パプテマス・シロッコと」
悪霊大提督「神崎四郎、それに」
地獄大元帥「プロフェッサー・ランドウの脳細胞が手に入ったぞ」

67 名前:諸葛亮孔明:2003/04/24(木) 15:03

ほほう・・・ゴリ博士の脳細胞は遠慮されるとおっしゃるか。
ならばつい最近自爆して最期を遂げた、大怪球フォーグラー製作者たる
幻夜の脳細胞はいかがですかな?

68 名前:ヘルサターン総統 ◆SATURNVlIk:2003/04/24(木) 20:38

(プロフェッサー・ギル、ドクターマン、Dr.ゲロ、大博士リー・ケフレン、Dr.ヒネラー、
パプテマス・シロッコ、神崎士郎、プロフェッサー・ランドウ、幻夜の脳髄が、
ギガブレインウェーブ発生装置のカプセルにそれぞれ収納された。)

フッフッフ…
破壊五暴星の活躍やBF団の協力により、
ギガブレインウェーブに必要な悪の天才科学者の脳髄も
残すところあと三つか。
黒い太陽神は、DC初代総裁ビアン・ゾルダーク博士の脳髄を
最も欲しておられる。

69 名前:謎のせぇるすまん:2003/04/24(木) 23:09

ホーッホッホッホ
どうやら貴方は天才科学者の脳細胞を集めておられるようですなぁ。
それでしたらこちらにあの伝説の名機RX-78を開発したテム=レイ博士のものがございますよ
ボランティアですからお代は結構ですよ〜。


 さ あ 、 テ ム = レ イ の 脳 細 胞 を 使 う の で す


ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!


ホーッホッホッホ、さて、どうなる事やら楽しみですなぁ。

70 名前:破壊五暴星:2003/04/25(金) 02:15

地獄大元帥「残るは二つか…ワシ自身の脳をクローニングして提供することも
      考えておるが…時間がかかっても良いならいかがかな?」
悪霊大提督「……神崎の名前を誤植した……不覚……」

凶獣大公爵「カハハハ、とびきりの逸材が手に入りましたぞ。ルパン三世との
      戦いに敗れ──太陽に飲み込まれたオリジナル・マモーの
      脳細胞片……!!」

>69
天魔大総帥「貴様!! よりにもよってあの忌まわしき男の脳を!!
      その者を捕らえよ!!」

71 名前:ヘルサターン総統 ◆SATURNVlIk:2003/04/25(金) 22:07

>>69 謎のせぇるすまん
まあ、くれると言うなら素直にもらっておくか。

ゼロガールズ!
テム=レイの脳細胞のサンプルを機械生命体製造マシンに放り込め!

(SE:機械生命体製造マシン始動)
(BGM:機械生命体誕生のテーマ)

テムレイモンガー「モンガァァ――!!」

テムレイモンガー!
お前を科学班配属とする!
ネオジオンの技術陣と協力し、
より強力なブラックマグマ製のMSやMAを生産するのだ!!

>>70 破壊五暴星
>地獄大元帥「残るは二つか…ワシ自身の脳をクローニングして提供することも
>      考えておるが…時間がかかっても良いならいかがかな?」
うむ。お願いしよう。
全能なる神も急ぐ事はないとの仰せだ。

>凶獣大公爵「カハハハ、とびきりの逸材が手に入りましたぞ。ルパン三世との
>      戦いに敗れ──太陽に飲み込まれたオリジナル・マモーの
>      脳細胞片……!!」
これでDr.ヘルのクローン脳髄が出来あがれば、ギガブレインウェーブが完成するな。
既にデスザウラーのゾイドコアもアクシズに運び込まれ、デビルガンダムの復活作業も順調だ。
後はアマゾンキラーからゾディアックオーブを全て収集したとの吉報が届けば
この世に『神魔』を生み出すための条件が全て揃う。フフフフフ…楽しみだ…。

72 名前:ヘドリアン女王 ◆Queen/XCsI:2003/04/27(日) 00:17

偵察中のアマゾンキラーからの連絡によると
オーブ領近海の地球軍とザフト軍の戦闘跡で
何やら興味深い物を拾い上げたそうな。この私の水晶球にも、
不本意な死に様を遂げた者の並々ならぬ無念の波動が感じ取られておる。
桃生小鳥やプワワーク人のビーナやヘレンのように、
この者にも今一度新たな生命を与え、
クロスゲートパラダイムシステム研究のサンプルとして利用すれば、
きっと『神魔』降臨にも役立つ面白い企てが立てられよう。
ベ〜ダ〜妖魔術マンダ〜ラ〜〜!!

ところで一刻館とは別の某スレに
ボーゾック出演のリクエストが来ておったが、
残念ながら私の方で手元にあるカーレンジャーの資料が少ない。
ここは誰かがガイナモかゾンネットになりきって
キャラハンとして参加してくれる人が出て来るのを期待して
気長に待つ以外になさそうじゃな。

73 名前:破壊五暴星:2003/04/27(日) 01:18

幻妖大神官「デス・バスターズ最高幹部にしてセーラーサターンの
      実父・土萌教授の脳細胞が手に入りました…地獄大元帥の
      お手を煩わさずとも、これで…」

74 名前:全能の神の声 ◆GOD/znix/U:2003/04/27(日) 21:44

>>72 ヘドリアン女王 ◆Queen/XCsI
そのうち電波人間タックルや御前とシュリケンジャーも
生き返らせてくれというリクエストが届くかもしれぬな。
尤も生き返ったとしても、我らが計画の道具として
己の意思に関係なく悪に加担させられる
悲惨な運命が待ち受けているだけだが…。
全ては神魔降臨のために…フフフフフ……。

それとボーゾックではないが、
シグナルマンで良ければ何とか出演が可能かもしれん。
いつになるかは全く未定だが、後日SS執筆にトライしてみるとしよう。
勿論誰か他の者がSSを執筆しても構わぬし、キャラハンとしての参加も歓迎する。

>>73 破壊五暴星
実はな、破壊五暴星よ。
12個目の脳細胞はもうこちらで用意してあるのだ。
これを見よ。バダンシティ壊滅の折、
我が機械帝国の秘密特殊部隊が多大な犠牲を払いつつ
辛うじて採取に成功した大首領脳髄のサンプルだ。

さて、地獄大元帥に土萌教授、それにショッカー大首領。
どれを最後の12個目に使用すべきかな…。

75 名前:アクシズにて・・・:2003/04/27(日) 21:46

NR@三石琴乃「オーブの領海で謎の機体の残骸とパイロットと思われる死体(の一部?)を
回収したアマゾンキラーは、アクシズへと帰還した。」

アマゾンキラー「プラントに潜入中のダークQからの報告によりますと、
機体はブリッツガンダム。回収された死体はパイロットのニコル・アマルフィなる少年
であると思われます。」

水槽の中でホルマリン漬けに保存されているニコル?の死体を眺めるヘドリアン女王。

ヘドリアン女王「しかしこれでは死体と言うよりも肉片じゃな。
これでは本人であるかどうかは断定できまい。」
ヘルサターン総統「誰であるかなどどうでもいい。
所詮は名もないコーディネーターの一人に過ぎんわ。フフフ…ヘドリアン女王、
この者から並々ならぬ無念の波動が発せられているのは確かなのだな?」
ヘドリアン女王「それは間違いない。私の水晶球には確かに幽鬼と化した者の
今だ成仏できずに冥界をさ迷い歩く深い闇の思念が映し出されておる。」

NR@大平透「機械帝国ブラックマグマの戦略会議である。」

ゼロワン「私はあの少年を機械生命体ピアノモンガーに改造すべきだと思います!」
ゼロツー「私は少年の死体からDNAを採取し、コーディネーターのクローン人間を量産して、
機械帝国の優秀なパイロット部隊を作り上げるべきだと思います!」
ゼロスリー「私はコーディネーターの殺人サイボーグに改造して、
ナチュラル狩りをさせてみたい!」
ゼロフォー「むしろウルベ少佐のようにDG細胞に感染させてみてはいかがでしょう?」

ハマーン・カーン「…何も戦場で儚く散った者を無理に呼び覚ますこともあるまいに。」
ヘドリアン女王「何じゃと?」
ヘドラー将軍「ハマーン・カーン! 神魔降臨計画に役立つと思われるものは
須らくサンプルとして回収せよとのヘルサターン総統閣下の御命令だぞ!」
ヘルサターン総統「その通りだ。さすがの国際防衛組織HUMAやαナンバーズも、
まさか我々が地道に死人を回収して回っておるとは夢にも思うまい。」
アマゾンキラー「解かっているとは思いますがハマーン・カーン、
もし少しでも妙なそぶりを見せたら、ミネバ・ザビの身の安全は保障しませんよ!」
ハマーン・カーン「解かっている。心配するな。」

ハマーン、退室する。

ヘドリアン女王「フン!油断のならぬ女じゃ!
総統、天魔大総帥がいる以上あの女は不用じゃ。ミネバ共々とっとと始末するべきじゃ。」
ヘルサターン総統「フフフ…ヘドリアン女王。それを言うなら今この場に居る
どこかの誰かさん達も人の事は言えまい。フフフ…。」
ヘドリアン女王「(´-`).。oO(……うぉのれ、ヘルサターン!!)」
アマゾンキラー「(´-`).。oO(女王様! 今しばらくの辛抱です!!)」
ヘドラー将軍「(´-`).。oO(全能の神とヘルサターンの企みの全貌さえ掴めれば!!)」

ヘルサターン総統「直ちにこのコーディネーターの小僧の蘇生手術を開始しろ。」
ゼロワン「この者の記憶はいかが致しましょう。」
ヘルサターン総統「闇に深い無念の波動さえ残っておればいい。要らぬ記憶など消してしまえ。」
ゼロツー「ハッ!」

76 名前:破壊五暴星:2003/04/28(月) 00:44

>71(ブラックマグマ製のMSやMAを生産するのだ!!)
天魔大総帥「ク……(連邦カラーのジオンMSなど……!!)」
>74(大首領脳髄のサンプルだ)
悪霊大提督「何と…!! しかし…お言葉ながら大首領は正体不明の生命体、
      その脳を使うのはあまりに危険では…。ましてオルフェノクなる謎の
      怪人集団の黒幕も判明していない段階で…」
>75(ミネバ共々とっとと始末するべきじゃ)
天魔大総帥「ハマーンの失言、平にお詫びする…。そして万が一、弟ドズルの
      娘にして我が姪…ミネバに反逆の意図があれば、その時は私
      自らの手で…」

ミネバ・ザビ「……伯父様……せっかく血のつながった人と会えたと思ったのに
       ……誰か、誰か助けて……」 

77 名前:名無し客:2003/04/28(月) 00:52

(憤懣やるかたないハマーンを待っていたのは、秘密の場所での
秘密会合の呼び出し…)
ゲルサドラ「…全く、総裁Xは何を考えておられるのだ。よりによってあの
       バカ猫を甦らせるとは」
ゴーゴン大公「オレも同じ気持ちだ、認めたくは無いが…暗黒大将軍さえ健在
        なら…ヘルの亡霊ごときに大きい顔はさせぬものを」
ブラフマー・ビシュヌ・シヴァ「我々とて」「あの骸骨人形に」「大きい顔を
                されるのは我慢ならん!」
カオリナイト「クイン・ベリル…よくも教授の脳を…」

(ハマーンも交え、何やら密談中…)

78 名前:ヘルサターン総統 ◆SATURNVlIk:2003/04/28(月) 20:39

>>76 破壊五暴星
>悪霊大提督「何と…!! しかし…お言葉ながら大首領は正体不明の生命体、
>      その脳を使うのはあまりに危険では…。
ならば悪霊大提督の進言を受け入れ、ここは土萌教授の脳細胞を使用するとしよう。
しかし我らが偉大なる全能の神は決して大首領に遅れは取られまい。フフフ…。

>ましてオルフェノクなる謎の怪人集団の黒幕も判明していない段階で…」
スマートブレイン社に潜入中のダークQの報告によると、
上層部に食い込むのにかなり手間取っておるようだが、
遅かれ早かれオルフェノクの組織の全貌も掴める時が来るだろう。

>天魔大総帥「ハマーンの失言、平にお詫びする…。そして万が一、弟ドズルの
>      娘にして我が姪…ミネバに反逆の意図があれば、その時は私
>      自らの手で…」
ミネバ・ザビはアクシズを抑える為の大事な人質だ。焦るには及ばぬ。
アクシズは神魔降臨のためには不可欠な媒体なのだ。フフフ…。

>>77
女狐め。何を企んでいる。ギガブレインウェーブが完成し
神魔降臨計画も後半に差し掛かったこの大事な時期に
余計なトラブルの発生は極力控えねばならん。
ガールズ! ハマーン一派への監視と警戒を怠るな!

ゼロガールズ「ハッ!」

79 名前:某所にて・・・(その1):2003/04/28(月) 20:42

チーキュもとい地球某所をパトロール中のシグナルマンは、
偶然にも所属不明の未確認機を発見、追跡を開始した。

シグナルマン「そこのモビルスーツ! 止まりなさーい! スピード違反だぞー!」
???「邪魔をしないでください…」

(SE:グレイプニール発射)

シグナルマン「む、抵抗するとは何事だ! 公務執行妨害の現行犯で逮捕だ逮捕だ逮捕だ!」

(更にビーム攻撃してくる謎の機体)

シグナルマン「おわっ、そこまでするか。よーし、それならこっちにも考えがある。
        本官を怒らせると後悔するぞお! スタンドアップ!サイレンダー!」

(SE:サイレンダー変形)

シグナルマン「見てろ、本官をなめるなあ! ワッパガン!」

…見事命中かと思われたが、しかし!?

シグナルマン「き、消えた!? そんな馬鹿な!!」
???「<ミラージュコロイド>の忍び寄る黒い影を捕らえられる者などいませんよ。
     貴方にも我らが神、黒い太陽神の御加護があらんことを…」
シグナルマン「くそっ! シグナルフラッシュ!」
???「無駄です…」

(SE:爆発)

シグナルマン「う、うわあああ〜!!」

即座に回り込まれ背後から狙撃され不時着するサイレンダー。
煙を上げるサイレンダーの中から咳込みながら外に出てくるシグナルマン。
それを機体の操縦席のモニターから見つめる謎の少年。

(SE:通信入る)

ヘドリアン女王@通信「どうじゃ、マグマブリッツガンダムの調子は?」
???「予想以上に素晴らしい機体ですね。」
ヘドリアン女王@通信「アハハハハ! そうであろう。テムレイモンガーが
            お前の為にネオジオンの技術スタッフと協力して
            開発した最高級のモビルスーツじゃ!」
アマゾンキラー@通信「では直ちに帰還しなさい! クロスゲートパラダイムシステムの
            因果律調整実験予備テストを予定時刻までに開始するのです!」
???「了解…」

謎の機体=マグマブリッツガンダムは瞬時にその場を立ち去った。

シグナルマン「ゴホンゴホン…うう、本官とした事が不覚! 犯人を取り逃がすとは無念だ・゚・(ノД`)・゚・!
        しかしあのモビルスーツは一体…?」

80 名前:某所にて・・・(その2):2003/04/28(月) 20:45

ゼロワン「ここが岬ユリ子の墓か。」
ゼロツー「よし。ドリルモンガー、死体を掘り起こせ!」
ドリルモンガー「モンガァァ――!! 任せておけ!!」

???「待て――ぃ!!」

ゼロスリー「何奴!?」
ゼロフォー「ハッ!?お前は!!」

ストロンガー「ハハハハハ!! 天が呼ぶ! 地が呼ぶ! 人が呼ぶ! 悪を倒せと俺を呼ぶ!
        俺は正義の戦士! 仮面ライダーストロンガー!!」
ドリルモンガー「ど、どうしてここが!?」
ストロンガー「お前達がかっての戦いで戦死した者達を回収して何かを企んでいる事は
        先刻お見通しだ! 初代バトルコサック・白石謙作の墓、
        初代イエローフォー・小泉ミカの墓、そして風見先輩の御家族のお墓には、
        バトルフィーバー隊、バイオマン、仮面ライダーV3が5121部隊と連携して
        既に先回りしている筈だ!」
ゼロツー「おのれ! そこまで読まれていたとは!」
ストロンガー「今は戦いから離れ安らかに眠るユリ子の墓を暴こうとするブラックマグマ!
        絶対に許さん!!」
ゼロワン「かかれ――!!」

ストロンガーに襲いかかるマシンマンの大群。

ストロンガー「電気ストリーム!!」

ストロンガーの両腕から発射された高圧電流の渦に巻き込まれたマシンマン達は、
たちまちショートして大爆発してしまった。

ドリルモンガー「ドリル破壊光線!!」
ストロンガー「トォォ――ッ!!(素早くかわしてジャンプ)ストロンガー電キック!!」
ドリルモンガー「ウギャアアア――!!」

(SE:大爆発)

ドリルモンガー「巨大モンガァァ――!!」(再生&巨大化)
ゼロワン「ドリルモンガー! 仮面ライダーストロンガーを踏み潰せ!!」

ゼロガールズ達はそのまま撤退する。
そこへ雷雲を突き抜けジャガーバルカンが到着。

バルシャーク「ストロンガー! 後は俺達に任せてくれ!」
バルイーグル「合体!グロンドクロス!」

合体を完了させるサンバルカンロボ。

バルイーグル「太陽剣! オーロラプラズマ返し!」
バルシャーク「オーロラプラズマ返し!」
バルパンサー「オーロラプラズマ返し!」

サンバルカンロボの声「オーロラプラズマ返し!」

巨大ドリルモンガーの胴体を豪快に横切る→大爆発

81 名前:某所にて・・・(その3):2003/04/28(月) 20:48

飛羽高之「ブラックマグマ…やはりまだ滅んではいなかったのか!」
鮫島欣也「たった今5121部隊の善行忠孝司令から連絡があった。
      飛鳥五郎博士とメモリー・ジーン博士の御墓は、
      快傑ズバットとボーグマンチームがそれぞれ襲撃してきた
      ブラックマグマの連中を撃退して守りぬいたそうだ。」
豹朝夫「ブラックマグマめぇ! 今度こそ叩き潰してやるぜ!」
城茂「しかしわからんな。悪の組織の怪人や幹部ならともかく、
    なんだってまた俺達の死んだ仲間をわざわざ回収しているんだ?」
少年の声「それは因果律の実験のためにですよ。」
飛羽高之「誰だ!?」

4人が後ろを振り返ると、そこには一体の謎のモビルスーツが立っていた。

城茂「何時の間にモビルスーツが!?」
鮫島欣也「ガンダム!?」

少年の声「はじめまして。僕の名はニコル・アマルフィ…」
少女の声「私は小鳥。桃生小鳥。今は黒い太陽神様にお仕えする夢見よ…」

飛羽高之「答えろ! ブラックマグマは死者を生き返らせて一体何を企んでいる!」
少年の声「新たにクロスゲートパラダイムシステムを完全ならしめるためには
      善なる心を持ち、不本意な惨い最後を遂げた幽鬼の無念の波動が必要なんです…」
少女の声「教えてあげる。未来を変えられるのは人間ではないわ。
      それが出来る唯一の御方は全能なる神であらせられるのよ…」
飛羽高之「全能なる神!? やはりまだ生きていたのか!」
少年の声「今日はほんの挨拶替わりです。嵐山長官にもよろしくお伝えください…」
少女の声「またいつか逢いましょう…」

機体の中から発する謎の声がそう言うと、謎のモビルスーツ=マグマブリッツガンダムは、
一瞬で姿を消してしまった。そのまま呆然と立ち尽くす太陽戦隊と城茂。

NR@大平透「新たな戦いを前に、巨大な陰謀の影は着実に迫っていた。」

82 名前:????????:2003/04/28(月) 20:51

(空間を隔ててヘルサターン前に出現)
・・・・…これを…貴様に渡す!!…受け取れ!!(謎の石を投げ渡した)

…貴様も見てないで・・・・戦え!!(空間に姿を消した)

83 名前:大帝ズォーダー:2003/04/29(火) 01:22

ふむ……。どうやら次の征服予定地にてなにやら起こっておるようだな。
まあよいわ。いかなる勢力であれ、恭順なき場合は叩き潰すまでの事よ。
地球人どもよ。今の内にそのちっぽけな星の上で束の間の春を謳歌しておくがよい。
ハァーッハッハッハッハッハ………


太陽系外縁部 第十一番惑星軌道空域

白色彗星帝国軍太陽系先行派遣艦隊ワープアウト地点

先遣艦隊旗艦:高速空母「エウレカ」艦橋

無数の計器類が明滅し、兵士達の呼び交す声が錯綜する司令室。
その中央部、一段と高い部分に設けられた司令席に座した、まだ若さの残る司令官に報告が入った。

「ナスカ司令、全艦所定空域内への集結完了致しました。脱落艦、ありません。」

「ふむ……。時間通りだな。
 総員静聴! これより我が艦隊は当該星系における威力偵察活動を開始する。
 わが偉大なる帝国の新領土への第一歩を記す事をその誇りとし、任務を完遂せよ。

 ……全艦、作戦行動開始!」


-----白色彗星地球到達まで あと93日-----

84 名前:ヘルサターン総統 ◆SATURNVlIk:2003/04/29(火) 11:53

>>79-81 某所での戦い
ドリルモンガーがやられたか。
直ちに新たなモンガーを誕生させろ!

(SE:機械生命体製造マシン始動)
(BGM:機械生命体誕生のテーマ)

バキュームモンガー「バキュームモンガァァ――!!」

バキュームモンガー!
貴様はニコルと協力して、無念に死んでいった者達の怨念のエネルギーを集めるのだ!

バキュームモンガー「モンガァァ――!!」
ニコル・アマルフィ「畏まりました。総統閣下…」

>>82 ????????
何だこの石は?
まさかわしにライダーに変身して戦えとでも?
フン…愚かな…。
全ては全能なる神の大いなる御意思により動いているのだ!
何者かは知らぬが神魔降臨の邪魔はさせんぞ。

ヘドリアン女王「何かはよくわからんが、とにかくもらっておくのじゃ。」
アマゾンキラー「後で機械生命体の材料にでも使いましょう。」

>>83 大帝ズォーダー
フハハハハ!!
お前達が到着する頃にまだ地球が『残って』おればよいがな。
とりあえず大星団ゴズマに白色彗星帝国の牽制でも要請しておくか。

85 名前:名無し客:2003/04/29(火) 23:24

ttp://etc.2ch.net/test/read.cgi/charaneta/1048307075/145
馬鹿に裁きを。

86 名前:破壊五暴星:2003/04/30(水) 01:05

>80
ギャラクター隊員「ご報告します! ドラゴンレンジャー、ブラックコンドル、
          タイムファイヤーの回収に向かった部隊も全滅しました!」
ミケーネス「巴武蔵の回収に向かった恐竜モンガー、現在獣帝大獣神、キングゴウザウラー、
       アバレンオー、アイゼンボーグ号、ゲッタードラゴンと交戦中です!」
ジオン通信兵「木馬ことホワイトベース、アーガマ各艦戦死クルーの回収に向かった
        部隊との通信も途絶えました!」
BG団員「二代目キレンジャー・熊野大五郎の回収失敗!」

凶獣大公爵「ヌヌヌ…おのれ! メカ鉄獣ウミサソラーを恐竜モンガーの
       援護に向かわせるのだ!」
地獄大元帥「戦闘獣アンモルゴス、シーレゴス出撃せよ!」

87 名前:幻妖大神官:2003/04/30(水) 01:07

(暗い洋上に出現)
フフフ…さあ、甦るのだ、初代ゴジラと共に海底に沈みし
芹沢大助博士の迷える魂よ…!!

88 名前:破壊五暴星:2003/04/30(水) 01:21

>82
悪霊大提督「これは……おそらく太陽の石、超電子ダイナモ、キングストーン、
       アマダム、賢者の石……歴代ライダーの身体に埋め込まれている 
       ものと類似しているようですなぁ……。これを使えば、更に強力な兵器も…」

>83
地獄大元帥「彗星帝国に対してはベガ星連合軍にも根回しをしておいた。
       フリーザの一派も動き出したと聞く…」

(その時、タキオン通信がアンドロメダ星雲より…)
女王プロメシューム「……私の名はラー・アンドロメダ・プロメシューム2世。
           ……久しいな、全能の神、そしてヘルサターン殿。
           地球は我が機械化帝国にとっても重要なプラントの一つ…。
           ズォーダーごときの好きにはさせぬ…。マゾーン艦隊の
           女王ラフレシアにも話はつけておいたゆえ…安心めさるが
           よい…」

89 名前:大帝ズォーダー:2003/04/30(水) 02:51

>>84
>>88
これはこれは……。
また錚々たる顔ぶれであるな。よいだろう、まとめてかかってくるがよい。
そのほうが手間も省けるというものよな。

ゴズマに対してはゴーランド提督の第一戦闘艦隊を、ベガ星連合軍には先に併合したペンタゴナの者どもを
当たらせよ。
マゾーン艦隊はデスラーのガミラス残存艦隊をもってして之を殲滅させい。
なお、フリーザの動向については今のところは監視のみでよいわ。
不穏な動きがあるようなら例の銀河中心部で採取した宇宙生物を使え。テストの相手に丁度よかろうて。

さて、そろそろ先遣艦隊からの報告が届く頃だ。
予定通りなら太陽系への部隊の増派を行う。我と思わん者は名乗りを挙げい!


----白色彗星地球到達まで あと75日----

90 名前:名無し客:2003/04/30(水) 18:48

アクシズ・中央司令室にて…

ヘルサターン総統「何っ!? それはまことかっ!?」
ウルベ少佐「間違いない。ダカールの地球連邦政府にスパイとして送り込まれた
       ダークQからの緊急報告によると、………そうだな?」
ゼロワン「ハッ!」

(SE:モニタースイッチON)
リリーナの映像が映し出される。

ウルベ少佐「リリーナ・ドーリアン外務次官は、鋼鉄の爪とアクシズへの
       ニ正面攻略作戦のための国際戦略会議に出席するべく
       明日の正午、成田に到着する。」
ヘドリアン女王「で、どうするのじゃ? ヘルサターン総統。」
ヘルサターン総統「今の段階で地球連邦軍に動き出されるとやっかいだ!
          ガールズ! 直ちに行動に移れ!」
ゼロガールズ「ハッ!」

91 名前:名無し客:2003/04/30(水) 18:52

成田空港…

政府専用機が着陸する様子を眺めている、空港利用客に変装したゼロガールズ。

ゼロツー「リリーナ・ドーリアン外務次官が到着したわ。」
ゼロスリー「ダークQの報告では、00ナンバーサイボーグが護衛に来てる筈よ。」
ゼロワン「予定通り作戦を実行に移せ。」

空港内の特別待合室…

島村ジョー@009「初めましてドーリアン外務次官。島村ジョーです。
         ギルモア博士の言い付けでお迎えに上がりました。」
フランソワーズ@003「フランソワーズ・アルヌールと申します。よろしく。」
ジェット@002「(´-`).。oO(連邦政府の次官って聞いてたからどんなオバさん
        なのかと思ってたら、随分と可愛い女の子じゃねえか…)」
リリーナ「地球連邦政府外務次官のリリーナ・ドーリアンです。
      貴方方の御活躍は耳にしています。ご紹介しましょう。
      こちらはダカールから私を警護してくれたFBIのミルズ捜査官です。」
ミルズ捜査官「はじめまして。ミルズです。」

駐車場へ移動…

島村ジョー@009「さあ、次官。こちらへ。」

その時、突然ジョー達は、ミルズ捜査官に銃を突き付けられた。

リリーナ「ミルズ捜査官!?」
ジェット@002「てめぇ!何の真似た!?」
ミルズ捜査官「お前達にはここで消えてもらう!」

隙を見て、ミルズ捜査官に蹴りとパンチを浴びせる009と002。

ミルズ捜査官「ぐわああぁぁ〜!!」(衝撃で顔の皮が剥け正体をあらわす)

島村ジョー@009「貴様っ!ダークQ!?」
張々湖@006「本物のミルズ捜査官はどうしたアルかっ!?」
ダークQ「今頃ダカールの空港で冷たくなってるさ!」

襲いかかるマシンマンとゼロガールズ!

ハインリヒ@004「おいでなすったぜ!」
島村ジョー@009「002! ここは僕達に任せて次官を頼む!」

戦闘突入!

ジェット@002「お嬢さん!もたもたせずにさあ早くっ!」
リリーナ「えっ!?は、はい!」
ゼロスリー「逃がさん!」

(SE:催涙弾発射)

ジェット@002「うわあぁぁ〜!!」
リリーナ「キャア! 何をするのです!」
ゼロツー「おだまりっ! 連れて行けっ!」
マシンマン「イーッ!」

リリーナを無理やり押し込んだ車が急発進する!

ジェット@002「そうはいくかっ!」(飛行して追跡)
ゼロワン「打ち落とせ!」
ゼロツー「食らえ!」

(SE:バズーカ発射→直撃)

ジェット@002「しまった!? う、うわあぁぁ〜!!」

リリーナはそのままどこかへ連れ去られてしまった。
そこへ戦闘を終えた009達が駆けつけてきた。

島村ジョー@009「大丈夫か!002!」
ジェット@002「すまねえ。俺としたことがとんだドジ踏んじまったぜ!
        まんまとお嬢ちゃんを奴らに連れ去られちまった! …くそっ!」
ハインリヒ@004「仕方ない。この場は出直そう。」

92 名前:名無し客:2003/04/30(水) 18:58

アクシズの最深部中央に設けられた
ギガブレインウェーブとクロスゲートパラダイムシステムの、
神魔降臨計画の両輪を司るハイテクシステムのメインルーム…
12人の悪の天才達の脳髄に囲まれた中心に、全能の神が鎮座している。

全能の神「お初にお目にかかる。ドリーアン外務次官…。
      いや、クイーン・リリーナとお呼びした方がよろしいかな…?」
リリーナ「私をどうするおつもり?」
ヘルサターン総統「貴女にはこれから人間の盾として、このアクシズに滞在していただく。
          地球連邦軍にはまだアクシズに手出しをされると困るのでな。」
リリーナ「私を人質にとっても無駄なことです。αナンバーズを始め
      私の知っている地球を守るために戦っている皆さんは
      決して卑劣な要求に屈するような方々ではありません。」
ヘルサターン総統「強がりはやめろリリーナ次官。愛だの友情だの、
          それこそが人間の持つ弱点だ。完全平和主義などという
          馬鹿げた理想を掲げておるのがその証拠だ。」
全能の神「クイーン・リリーナ。貴女はこれから歴史の目撃者となるのだ。
      『神魔降臨』という記念すべき歴史的瞬間をお目にかけよう…」
リリーナ「……………。」

リリーナはゼロガールズによって用意された部屋へと連行された。

93 名前:全能の神の声 ◆GOD/znix/U:2003/04/30(水) 19:05

>>85(馬鹿に裁きを。)
私の知る天才ゴリ博士とその忠臣ラーは
たかが糞コテ如きに敗れるような存在ではない。
聞けばキャラネタ板には強制IDとやらが導入されるかもしれぬそうではないか。
ここは焦らずにチャンスを待つのだ。
スペクトルマンの言う通り何とかは相手にしないに限る…。

>>86 破壊五暴星
>ミケーネス「巴武蔵の回収に向かった恐竜モンガー、現在獣帝大獣神、キングゴウザウラー、
>       アバレンオー、アイゼンボーグ号、ゲッタードラゴンと交戦中です!」
丁度良い。巨大恐竜モンガーよ。
完成したギガブレインウェーブを奴等に向けて照射し、
念動波の調子をテストするのだ。

(アクシズから発射されたギガブレインウェーブが人工衛星を介して
恐竜モンガーの装備している念波発生器へと送り込まれる)

>>87 幻妖大神官
ニコル@マグマブリッツG搭乗「幻妖大神官様、ご苦労様でございます。
               後は我々にお任せ下さい…」
バキュームモンガー「モンガァァ――!!」

(芹沢大助博士の迷える魂を吸収完了)

バキュームモンガー「迷える魂はクロスゲートパラダイムシステムを
           動かす動力源となるのだあ!」

>>88 破壊五暴星
>悪霊大提督「これは……おそらく太陽の石、超電子ダイナモ、キングストーン、
>       アマダム、賢者の石……歴代ライダーの身体に埋め込まれている 
>       ものと類似しているようですなぁ……。これを使えば、更に強力な兵器も…」
ならばこれをウルトラマンのカラータイマーの代用品としよう。
これでクロスゲートパラダイムシステムは完成だ…!

>女王プロメシューム
(´-`).。oO(…申し訳ないが女王プロメシュームよ…。地球はまもなく
       この宇宙からは跡形もなく…フフフフフ……)

>>89 大帝ズォーダー
私の計算によると、
白色彗星帝国の太陽系到達が予定よりも早まりそうだ。
これはまずい。もはや一刻の猶予もならん。
もしこの機を逃せば二度とチャンスはあるまい。
既に12個のゾディアックオーブも全て我が手の内にある。
白色彗星帝国との全面衝突は極力避けつつ、
これより神魔降臨の儀式を執り行う…!
フフフ…フハハハハ……!!

94 名前:アクシズ内・ヘドリアン女王の私室… ◆Queen/XCsI:2003/04/30(水) 19:09

ミラー「女王様、お待たせいたしました。」
ケラー「廃棄される寸前のところを盗み出して参りました。」
ヘドラー将軍「でかしたぞ!」
ヘドリアン女王「オオーッ、これが大首領脳髄のサンプルか。」
アマゾンキラー「女王様、一体それをどうなさるおつもりで?」
ヘドリアン女王「いいかよく聞くのじゃ。デルザー軍団 岩石大首領の
         単眼の脳髄も、大首領の仮の姿の一つに過ぎぬ。
         しかし大首領の一部である事には違いはない筈じゃ。」
アマゾンキラー「成る程。つまりその脳細胞から、大首領の持つ記憶と
         知識と情報を引き出し、全能の神の正体を探るのですね。」
ヘドラー将軍「さすがは女王様。」
ヘドリアン女王「全能の神とヘルサターンが神魔とやらを降臨させて
         果たして何をしようとしているのか。この私の妖魔術で
         全能の神の真の目的を暴き出してみせる!」

95 名前:GOD/znix/U:2003/05/01(木) 20:48

NR@大平透「神魔降臨の最終段階が刻一刻と近づく中、
        ヘドリアン女王の私室を意外な人物が訪問した。」

ハマーン・カーン「ヘドリアン女王にお会いしたい。お取り次ぎ願おう。」
ミラー「なりません!」
ケラー「女王様は今どなたともお会いにはなりません!」

行く手を遮るミラーとケラーを振り払い、強引に押し通ろうとするハマーン。
そこへ騒ぎを聞きつけたアマゾンキラーが近寄ってくる。

アマゾンキラー「何事ですか! 騒々しい!」
ミラー「アマゾンキラー様。」
ケラー「それがハマーン殿が。」
アマゾンキラー「ハマーン・カーン! 女王様はご病気で静養中です!
         無礼でありましょう! 早々にお引き取りなさい!」
ハマーン・カーン「見え透いた嘘をつくな。どうせ仮病だろうに。
          大首領の脳細胞から一体どんな事実を掴んだ?」
アマゾンキラー「大首領の脳細胞? …さて、何のことやら。
         証拠もなしに滅多な事を口にすると容赦しませんよ!」

辺り一面に緊張が漂う…

ヘドリアン女王「お待ちアマゾンキラー。通しておやり。」
アマゾンキラー「女王様!?」

部屋へと通されるハマーン。
人払いをし、中にはヘドリアン女王とハマーンの二人だけ。

ハマーン・カーン「単刀直入に聞こう。全能の神が神魔降臨計画を行う
          本当の目的はなんだ。」
ヘドリアン女王「そんなこと私が知っている筈がないではないか。
         お前こそ水面下でゴーゴン大公やカオリナイトと
         接触して何を企んでおる?」
ハマーン・カーン「教えろヘドリアン女王。何か想像を絶することが起きつつ
          あることは私にも解っている。」
ヘドリアン女王「……その通り。地球はおろか、この三次元全体が
         飲み込まれかねない事態が迫りつつあるのじゃ!」

NR@大平透「ヘドリアン女王は、妖魔術で引き出した大首領の知識と情報の
        中から知っていることを全てハマーン・カーンに話した。
        この世は人間界、魔界、神界の三つで成り立っているが、
        それとは全く別の独立した『反世界』と呼ばれる世界があり、
        全能の神の正体は、その反世界からやって来た超科学者で
        あると言うのだ。」

ヘドリアン女王「ヘルサターン総統が機械生命の優越性を唱えて、
         北極に機械帝国を築き、世界征服に乗り出したのも、
         全ては全能の神が自分の研究のために必要なデータを
         収集しようとしたに過ぎなかったのじゃ!」
ハマーン・カーン「それでは神魔降臨計画とは…!?」
ヘドリアン女王「全能の神の研究がいよいよ最終段階に入ったという事じゃ。
         それはすなわち、全能の神が反世界へ帰還することを
         意味するのじゃぁ〜。」

96 名前:GOD/znix/U:2003/05/01(木) 20:50

全能の神・謁見の間=アクシズ中枢・神魔制御システムメインルーム…

ヘルサターン総統「白色彗星帝国の先遣隊が地球に近づいております。」
全能の神「知っておる…。」
ヘルサターン総統「ヘドリアンにハマーン・カーン、
          そしてズォーダーにも機械帝国ブラックマグマの
          真の恐ろしさを思い知らせてやりましょうか?」
全能の神「焦ることはないヘルサターン。反世界への扉が開かれれば、
      もはやこの第三次元・人間界などに用はない。
      遠からず天界も事態を察知して動き出すだろうが、
      その頃には既に手遅れとなっているのだ。フフフ…。」
ヘルサターン総統「御意。」
全能の神「全ては私の計算した通りの方向へと進んでいる。
      ズォーダー大帝にも、私の栄光のために一役買ってもらおう。
      さがってよい…。」
ヘルサターン総統「ハハーッ…。」

97 名前:@ギルモア研究所:2003/05/01(木) 22:58

(ギルモア研究所を訪れているのはタキシード仮面こと地場衛、
セーラームーンこと月野うさぎ、そしてセーラーサターンこと
土萌ほたる…)

ギルモア博士「──では、ほたる君もイワンと同じ夢を見たと…言うのじゃな?」
ほたる「……はい。お父様が助けを求めていて、それから軍服を着た女の子が…」
イワン・ウイスキー@001(そう…彼女はミネバ・ザビ。ジオンのデギン公王の
              たった一人の孫娘だよ…バビル2世やひびき洸くん…
              世界中のエスパーが同じ夢を見ている…)                 
ギルモア博士「……先日ヒーローたちを危うく同士討ちさせるところだった
        あの念波──おそらくビアスのギガブレインウェーブじゃろう
        ──といい、コム長官やデューク・フリード君が伝えてくれた
        白色彗星帝国の動向といい、太陽系…いや、銀河系規模の危機が
        迫っているのは確かなようじゃ……」
島村ジョー@009「あの時ティラノレンジャーが獣奏剣のメロディーで
           念波を防がなければ…取り返しのつかないことに
           なっていました…」 

(ギルモア研究所に通信が入る)
キャシャーン「こちらキャシャーン。新たな情報が入った…今から転送します」

NR@納屋悟郎「キャシャーンこと東鉄也の母は、自らをデジタル化して
         白鳥型ロボット・スワニーの電子頭脳内に潜み、機械帝国に
         決死の潜入をしていたのだ…」

(やがて、ギルモア研究所地下の基地にお茶の水博士・ブライト艦長・
中条長官等の面々が集まり、対策会議が始まった…)

98 名前:彗星帝国先遣隊:2003/05/02(金) 00:09

ナスカ艦隊遊弋地点

幕僚「司令、偵察隊、帰還致しました。現時点での本星系上の勢力図、出ます。」

メインスクリーンに映し出される太陽系の宙域図。その上に幾つもの注釈とグラフが描き出されていく。
これまでに集められた太陽系内の各勢力についての位置、戦力評価といった情報群である。

ナスカ司令「……何だこの星系は?まるで宇宙の亡命者達の吹き溜まりではないか!
      フリード星の王子にバイオ星の残党ども、更にはM78星雲人まで潜伏しておるのか。
      それに……ほほう、行方不明になっていたベーダーの女王までいるとはな!」

幕僚「現在地球上では地球連邦とこの機械帝国という組織との間で激しい内戦が行われているようですが。」

モニター上で拡大表示される第三惑星、地球とその周辺空域。機械帝国が本拠地とするアクシズもクローズアップされる。

ナスカ司令「フム、この機械帝国という連中の本拠地はこのアクシズとかいう小惑星にあるのか。
      まずは手近なところにいるほうから露払いといくのがセオリーだが、今の手持ちの戦力では要塞攻略は無理だな……
      よし、本国に要塞攻略用の重装備部隊の増援を要請せよ!」

幕僚「ハッ!」

彗星帝国本国への通信が終了したその時、艦橋内の空気を索敵手の声が切り裂いた。

レーダー手「レーダーに反応!距離30000に中型戦闘艦クラスの艦影3!速度25宇宙ノットにて本艦隊に接近中です!
      地球連邦軍所属の艦艇群と思われます!」

ナスカ司令「どうやら気付かれたか。いいだろう、全艦戦闘配備!一匹たりとも生かして帰すな!」


----白色彗星地球到達まで あと35日----

99 名前:名無し客:2003/05/02(金) 20:00

アクシズ・宇宙港(シャトル発着場)…

リリーナ・ドーリアン「こんなことをして貴女は大丈夫なのですか?
            ハマーン・カーン。」
ハマーン・カーン「余計な心配は無用だ。先程から地球連邦軍の艦隊が
          白色彗星帝国の先遣隊と戦闘状態に入り、
          このアクシズの警戒もそちらの方に目が向いている。
          今を逃せば二度と脱出の機会はないぞ。」
リリーナ・ドーリアン「待って下さい。私だけ逃げるわけには参りません。
            神魔の生体ユニットとして囚われている人達も
            救い出さなければ。」
ハマーン・カーン「残念ながらもう手遅れだ。それに彼女たちの約半数は
          黄泉の国から強引に呼び戻された、いわば死人。
          諦めろ。それよりもミネバ様を頼む!」
ミネバ・ザビ「いやだ! 私はハマーンと一緒にいる!・゚・(ノД`)・゚・」
ハマーン・カーン「わがままを申してはいけませんミネバ様! 誇り高き
          ザビ家の血を引く御方として、お気を強くお持ち下さい。
          脱出の手引きはこのスワニーがする。」
白鳥型ロボット・スワニー(さあ、時間がありません。急ぎましょう…)


アクシズ・中央司令部…

ゼロワン「総統閣下! 一大事でございます!」
ゼロフォー「リリーナ・ドーリアンとミネバ・ザビが脱走しました!」
ヘルサターン総統「ぬわぁにぃぃ〜〜!?」
ゼロツー「ヘルファイター編隊とジオンMS部隊が直ちに追撃に発進しました!」

ブラックマグマの紋章が妖しく光る。

全能の神の声「狼狽える必要はないヘルサターン…!」
ヘルサターン総統「おぉ〜! 全能なる神よ!!」
全能の神「もはや準備は全て整った。見よ! 神魔降臨の瞬間を!」


ヘドリアン女王の私室…

ヘドラー将軍「何だこの激しい揺れは!?」
アマゾンキラー「女王様! これは一体!?」
ヘドリアン女王「(落ち着いた様子で)…ついに始まったようじゃな…。
         全宇宙のパワーバランスがこれで一変するのじゃ!
         ウフフ…アハハハハ!!」

100 名前:名無し客:2003/05/02(金) 20:03

そして、アクシズのすぐ外の宙域では…

ゴッドライディーン=超魔ルーシュ・デ・モン
 「フッフッフ…右手に闇、左手に静寂、我が前に破壊、後ろには死…」
生体ユニット=宮坂瑠璃「………」

デスザウラー=ヒルツ「下等な生き物たちよ。そろそろ眠りにつく時間だ。
            お前たちの歴史は、もう………終わった!」
アンビエント「グルルルル…」
生体ユニット=フィーネ・エレシーヌ・リネ「………」

デビルガンダム=ウルベ少佐「さあ! ショーの始まりだ!
               今こそ絶大なる『神魔』へと進化を遂げたデビルガンダムの
               その力で、地球全土を我が物としてくれる!」
生体ユニット=レイン・ミカムラ「………」

全能の神の声「フフフ…フハハハハ……!!
        今こそ我が計画の全貌をお目にかけよう!
        デビルガンダム! デスザウラー! ゴッドライディーン!
        そしてザイバッハ帝国が開発した運命改変装置で補強された、
        因果律を意のままに操るクロスゲート=パラダイム=システム!
        この三体の巨神と一つの究極のシステムが融合する時、
        人・魔・神界を超越する『神魔』が誕生する!
        ギガブレインウェーブは『神魔』を制御し、
        意のままに操るためのものだ!
        この『神魔』こそ、私の長年の研究によって生み出された
        最大にして最強の機械生命なのだ!
        さあヘルサターン、
        脳髄であるこの私をお前の頭部に収めるのだ。」

NR@大平透「デビルガンダムとデスザウラーとゴットライディーンの三体は、
        黒い太陽神の光に包まれ合体し、小惑星アクシズに寄生・融合を遂げ、
        超巨大要塞生命体『神魔アクシズ』となった。」

神魔アクシズの姿は、上半身がデスザウラー、下半身がデビルガンダム、
そしてその背にはゴッドライディーンの雄大な翼が生え、
アクシズ全体に根を降ろしてへばりついている。
その様子を、アクシズから脱出するシャトルの中の窓から見つめ、
激しく戦慄を覚えるリリーナ。

リリーナ・ドーリアン「な…なんということを!」
ミネバ・ザビ「…(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル」
白鳥型ロボット・スワニー(地球へと急ぎます。しっかりとつかまって…)

なんとか追撃を振り切り、地球へと向かうシャトル。

101 名前:全能の神ヘルサターン ◆GOD/znix/U:2003/05/02(金) 20:06

(姿はヘルサターンだが、その声と意思は明らかに全能の神のもの)

ブラックテクノロジーの鍵を握るウィスパードやセフィーロの柱、
それに地下世界アンダーグラウンドの命の巫女を
生体ユニットとして確保できなかったのはつくづくも残念だ。
だが『反世界』の扉を解き放つにはこれで充分!

(動力炉・生体ユニット)
ミスマル・ユリカ「………」

(クロスゲート=パラダイム=システム・因果律調整用生体ユニット)
桃生小鳥「………」

(ギガブレインウェーブ・脳波維持増強用生体ユニット)
ビーナ「………」
ヘレン「………」
ダイナ「………」
ダフネ「………」
アフロ「………」

ゼロガールズ、すぐに地球に進路を取れ。
白色彗星の地球到達のタイミングに合わせるのだ!
神魔アクシズを地球に落とし、その衝撃のパワーを利用して
私は反世界へと帰還し、神魔の力でその地に千年王国を築くのだ…!

NR@政宗一成「白色彗星と神魔アクシズという二つの巨大な脅威が
         確実に地球へと迫っていた。」

NR@中江真司「正に、地球最大の危機(ピンチ)である!!」

102 名前:名無し客:2003/05/03(土) 16:31

その頃、ナスカ艦隊にブラックマグマのスパイメカ人間・ダークQが潜入した。

103 名前:ヘドリアン女王 ◆Queen/XCsI:2003/05/03(土) 21:47

デビルガンダム、デスザウラー、ゴッドライディーンを融合させて
神魔アクシズとして生まれ変わらせた、その直接のエネルギー源には、
高エネルギーを発する結晶体『ペークシスプラグマ』が使われておるようじゃな。
ヘルサターンめ、いつの間にそんなものまで用意していたとは。

ヘドラー将軍「女王様、ベーダー魔城出航の準備が整いました。」
アマゾンキラー「急ぎ御支度を。」

わかっておる。
この戦いが一段落するまで、
私達ベーダー一族は安全なところで雲隠れを決め込むとするのじゃ。
果たして勝利するのは機械帝国か、それとも白色彗星帝国か。
どう考えても今度と言う今度こそは
地球の人間どもに勝ち目があるとは思えぬが、
案外ひょっとするとひょっとするかもしれぬのぅ…。

全てが終わった後で勝ち馬に乗ればよいわ! アハハハハ!!
ベ〜ダ〜妖魔術マンダラ〜〜!!

104 名前:ヘルサターン総統の亡霊 ◆SATURNVlIk:2003/05/09(金) 22:59

全能なる神に肉体を捧げたので、
再び霊体に戻ったヘルサターンだ。

一週間近く何も進展が無いな。
破壊五暴星や白色彗星帝国軍がまだここを見ていてくれているかどうかは
解からぬが、そろそろSSを再開したい。
このまま誰とも連絡が取れない場合は、ナスカ艦隊にも
多少被害が及ぶ可能性も御了承されたし。

それと、ストーリーが阻害される事を心配して
要望をここに書き込む事を躊躇している名無しの者もいるようだ。
そこらへんの事も含めて、出来れば今後の事を相談したいのだが?
場合によってはSSを一時中断しよう。

105 名前:ヘルサターン総統の亡霊 ◆SATURNVlIk:2003/05/09(金) 23:00

すまん。age忘れたわい。

106 名前:名無し客:2003/05/10(土) 20:37

「うん? ここはどこだ?」
「殿下。なにやら怪しい雰囲気です。だから宮殿の中で時空
転移装置の実験なんか止めておきましょうと言ったのに・・・」
「何を言う。タマネギ0616号。この実験が成功することにより
人類の未来がより一層輝くしくなるのだぞ!」
「・・・お金儲けのことしか考えてないくせに・・・」
「えーい! ゴチャゴチャ喋っている暇があれば、そこの怪しい
格好をした奴らに、ここはどこかときいてこーい!」

107 名前:戦闘員マシンマン:2003/05/10(土) 22:01

>>106
……!? 侵入者発見!侵入者発見!
妖しげな動く豚まんと、妙なタマネギ頭の計二名だ!
直ちに捕獲せよ! 抵抗する場合は射殺してよし!

108 名前:全能の神ヘルサターン ◆GOD/znix/U:2003/05/10(土) 22:07

>>106-107
これは奇遇だな。
その二人はマリネラ国王と、その御付きの武官のようだ。
丁度良いではないか。脱走したドーリアン次官の代わりに
パタリロ殿下に来賓として、この神魔アクシズに御滞在願おう。
殺さずに捕らえ、私の部屋まで連れてこい。
殿下とは一度ゆっくり話がしてみたい…。

109 名前:超魔ルーシュ・デ・モン:2003/05/11(日) 13:51

……フフフ…ハーッハッハッハ!!

私は復活した!
神無聖月! …いや、魔界の王!ルーシュ・デ・モンは復活したぞ!
ゴッドライディーンが究極の神魔へと進化した今、
もはや私を脅かす力を持つ者は存在しない!
全宇宙を我が物とし、この私こそが全能の神となるのだぁ――!!

右手に闇、左手に静寂、我が前に破壊、後に死、汝、時の彼方に封ぜられし魔よ。
ルーシュ・デ・モンの名において、ここに召喚す!

(床に浮かび上がった魔法陣から光が立ち上り、その中に、
おぼろげな四つの影が浮かび上がってきた…)

超魔レッドドラゴン「およびでございますか、ルーシュ様。」
超魔グリーンドラゴン「我等、超魔一族最強の竜魔衆にお呼びがかかるとは珍しい。」

白色彗星帝国の先遣艦隊がつい先ほど、
冥王星に駐屯している地球連邦軍の防衛艦隊に圧勝したそうだ。
奴等にこの神魔アクシズ落しの計画を邪魔されては、後々面倒だ。
少し『挨拶』に行って来てやれ…。

超魔ブルードラゴン「宇宙最強と謳われるガトランティス軍が相手か。」
超魔ホワイトドラゴン「ライディーンよりも退屈凌ぎにはなりそうね。」


>>106
…で、何なのだ?
その妙なつぶれあんまんは?

110 名前:名無し客:2003/05/11(日) 18:28

「殿下。魔界の王と言っていますよ。アスタロト公爵のお友達では
ないですかね」
「さーなー。魔界のことはご先祖6世の方が僕より詳しいからな。
ところで、この待遇はなんとかならんのか!」
「檻に入れられて運ばれてますものね。どうなるんだろう・・・」

111 名前:名無し客:2003/05/11(日) 21:35

閑話休題〜インターミッション
ナスカ司令は、直接大帝に報告しているが、ゲーニッツ、ラーゼラー両氏
やサーベラー総参謀長兼中央支配庁長官を通さなくて良いのだろうか?

112 名前:???:2003/05/12(月) 02:09

フフフ・・・。
ゴッドライディーンとアクシズ、デビルガンダムはバンダイ、
デスザウラーはトミー・・・。

タカラ系からも力を貸そうぞ・・・。

(デスザウラーの口の中にジャイアントアクロイヤーが侵入、そして・・・)

113 名前:全能の神 ◆GOD/znix/U:2003/05/12(月) 18:43

このままの姿ではまずいので
一旦分離するぞ、ヘルサターン。

NR@大平透「全能なる神は脳髄だけの生き物である。脳髄からの指令伝達を超LSIが受けて
        ギガブレインウェーブシステム及びクロスゲートパラダイムシステムと
        連動して、この巨大な神魔アクシズを動かすシステムなのである。」

>>103 ヘドリアン女王 ◆Queen/XCsI
ヘドリアン女王一派は姿を暗ましたか。
まあ今はかえってその方が都合が良い…。
それよりも裏切り者のハマーン・カーンを始末せねばな。

>>109 超魔ルーシュ・デ・モン
では、白色彗星帝国は、超魔族に任せよう…。

>>110
ようこそ、マリネラ国王パタリロ・ド・マリネール[世陛下。
私は神…!
北極の機械帝国ブラックマグマと破壊五暴星による
神聖同盟軍『神魔アクシズ』を主宰する、全能なる神だ…!
部下の非礼はお詫びしよう。
是非とも殿下にも、その天才的な頭脳で我々の遠大なる計画にご協力願いたい。
詳細は追って説明するが、勿論それなりの報酬は用意させてもらおう。

ジャラジャラジャラ(小銭の音)

>>111 閑話休題〜インターミッション
白色彗星帝国勢力への質問のようなので、私はスルーさせてもらうが、
>111のおかげでいいことを思いついたぞ。

今後、名無し客が質問、提言、意見、要望を書き込むときは
「閑話休題〜インターミッション」と記入することを
推奨することとしてはどうか?
勿論、こちらにも都合があるので、全ての要望にお応えすることは
できないかもしれぬがな…。

>>112 ???
その声は、もしやアクロイヤーの首領アンゴルモアか?
見よ。神魔がさらなる進化を遂げようとしておる…!

114 名前:名無し客:2003/05/12(月) 18:46

一方その頃、ギルモア研究所の地下にある秘密の会議室では、
正義側の首脳陣が一同に会し、神魔アクシズ攻略を控え、
中に捕らわれている人質救出のための突入作戦の戦略会議の真っ最中…

嵐山長官「これが、アクシズから脱出してきたスワニーやドーリアン次官からの
      証言で判明した神魔アクシズ内部の見取り図の一部だ。」
小田切長官「現在人質救出のための奇襲部隊には、ライディーンの
       A・N・G・E・L、ザ・ハーツの両チームやセーラー戦士。
       ガーディアンフォースのバン・フライハイト少佐に
       トーマ・リヒャルト・シュバルツ中尉、それに
       00ナンバーサイボーグたちやミクロマンの面々、
       天の龍の鬼咒嵐さんや猫依護刃さんも志願しています。」
伊吹長官「その後の報告によると行方不明のマリネラ国王もアクシズ内に
      幽閉されている可能性が高い。国王の救出には我が電撃戦隊が…」
バンコラン少佐「(発言を遮るように)いえ、奴はゴキブリ並の生命力を持っています。
         たとえドーバー海峡に沈められようが、富士山火口に放り込まれようが、
         平気な顔をして無事に帰ってくるような奴です。
         わざわざパタリロ救出のために貴重な人員を割くのは、
         それこそ時間と経費の無駄というものですよ。
         あいつならきっと自力で何とかするでしょうから、
         ほっといた方がよろしい。(断言)」
一同「?????」

115 名前:彗星帝国の使者:2003/05/12(月) 18:56

いつも白色彗星帝国軍を応援してくれてありがとう。
ズォーダー大帝が急に一刻館に来られなくなった。
大帝閣下がいつ一刻館に戻ってこられるか、私にも判らない。
そこで今後彗星帝国の去就ははスレ主どのに一任する事にした。
じっくり魅せてほしい。

…すまぬな、ヘルサターンよ。

116 名前:ヘルサターン総統 ◆SATURNVlIk:2003/05/13(火) 19:35

>>115
そうか、それは残念。
復帰できる状況になったらまたいつでも参加してくれると嬉しい。
宇宙戦艦ヤマトについて持つ私の知識はいささか乏しいのだが、
白色彗星帝国の去就については今度の土日にでも
SSを書き込むとしよう。

117 名前:名無し客:2003/05/15(木) 02:12

ムトロポリスよりギルモア研究所に通信…
神魔アクシズ攻略にはライディーンとコープランダー隊も参加、
歴代ガンダムを搭載したネェル・アーガマと合流します。

早乙女研究所より通信…
白色彗星帝国攻略にはゲッターエンペラーを出撃、ガンバスターや
イデオンも研究所に到着したとのこと…。

118 名前:名無し客:2003/05/16(金) 20:37

ナスカ艦隊の前に姿を現す超魔の竜魔四人衆。

幕僚「み、未確認物体が四つです!」
ナスカ司令「我が方のレーダーに捕捉仕切れんとは、何というスピードだ!」

超魔ホワイトドラゴン「これくらいで驚くこともなかろう。」
超魔グリーンドラゴン「今から面白い物を見せてやろうというのだ。」

旗艦である高速中型空母艦内のメインスクリーンに映し出されるのは、
ジャイアントアクロイヤーをも取り込みさらに強大化した神魔アクシズ。

神魔アクシズの声「魔ハ…滅ボサネバナラヌ…!」
ヒルツ「よく見るがいい! これこそが神魔の荷電粒子砲だぁー!!」

(SE:荷電粒子砲発射)

真っ暗なはずの宇宙が一瞬だけ、眩い光に覆われた。そして、静寂…

ナスカ司令「何だ! 何事が起こったのだ!? 確認急げ!」
幕僚「大変です! 本国からこちらに援軍として向かっていたはずの
    アクシズ攻略用の重装備部隊からの反応が…途絶えました!」
ナスカ司令「バ、バカなっ! まさか今ので全滅したとでもいうのか!?
       それもたったの一撃で…我が軍の精鋭がっ!!」

超魔レッドドラゴン「さあ…どうするかね? 栄光ある白色彗星帝国の諸君。」
超魔ブルードラゴン「尻尾を巻いて逃げ帰るか?」

ナスカ司令「くっ…!」

119 名前:SATURNVlIk:2003/05/16(金) 20:39

(数時間後)神魔アクシズ内・全能の神 謁見の間…

ヘルサターン総統「白色彗星帝国の地球遠征軍は、どうやら
          太陽系から引き揚げたようでございます。」
全能の神「さしものズォーダーも、大星団ゴズマやマシン帝国バラノイア、
      それにフリーザ軍の脅威を背後に抱えている上に、
      この神魔アクシズの誇る荷電粒子砲の威力を見せつけられては、
      地球侵攻計画を一から練り直さない訳にはいくまい。」
ヘルサターン総統「御意。」
全能の神「我々としても白色彗星帝国ほどの大軍と正面から衝突するのは
      得策ではないからな。できれば白色彗星のエネルギーも
      アクシズ落としの計画に利用したかったがやむを得まい。
      >>117
      荷電粒子砲がある限り、αナンバーズも迂闊には近寄れまい。
      ところでヘルサターン、MA(モビルアーマー)エシュペリアの
      開発は進んでいような?」
ヘルサターン総統「技術班におりますテムレイモンガーの報告では、
          一両日中には完成いたします。」
全能の神「ドリルモンガーや恐竜モンガーを始め、多くの機械生命体が
      倒された今、エシュペリアは荷電粒子砲と並んで、
      この神魔アクシズの守りの要となる…。」

120 名前:名無し客:2003/05/16(金) 20:40

ギルモア研究所…
神魔アクシズの荷電粒子砲発射と白色彗星帝国艦隊撤退の報は
ここにも届いていた。

嵐山長官「ガトランティス軍は地球圏から去ったが…。」
ギルモア博士「一難去ってまた一難とはこの事じゃ。
        観測された神魔アクシズの荷電粒子砲の威力は
        惑星ZiのDrディから送られてきたデータにある
        旧デスザウラーのそれを遙かに上回っておる。
        すまんが009、一の谷博士を迎えに行ってはくれんか?」
島村ジョー@009「一の谷博士をですか?」
ギルモア博士「今は地球の科学者の英知を結集して、何としても
        神魔アクシズの荷電粒子砲に対抗しなければならん。
        そのまとめ役には一の谷博士にお願いするつもりじゃ。」
バンコラン少佐「では私も島村君に同行して、一緒に一の谷博士を
         迎えに行きましょう。」
島村ジョー@009「お願いします。」
バンコラン少佐「で、一の谷博士は今どちらに?」

121 名前:名無し客:2003/05/16(金) 20:42

(神魔アクシズ内・反主流派の秘密会合…)
ゲルサドラ「…ハマーンがゼロガールズに身柄を拘束されたようだな」
ゴーゴン大公「ピースクラフトの小娘など放っておけばよいものを」
ブラフマー・ビシュヌ・シヴァ「頼みの綱の」
               「白色彗星帝国も」
               「あっけなく撤退してしまった」
カオリナイト「くっ…白色彗星帝国との全面衝突の混乱に乗じて
        一気に破壊五暴星とヘルサターンを倒し、
        神魔アクシズをジャックする計画も、このままでは…」

???「何ならわしらが手を貸そうか!」
???「土萌教授の脳を取り戻したいのであろう…」
???「決して損はさせないぜ! フハハハハ!!」

ケルサドラ「何奴っ!?」

バンリキ魔王「蛮力!バンリキ魔王!」
イナズマギンガー「宇宙のガンマン!イナズマギンガー!」
軍師レイダー「死霊界の軍師レイダー…」

カオリナイト「お、お前たちは!?」

122 名前:名無し客:2003/05/26(月) 18:13

一の谷博士の研究所地下秘密施設…

島村ジョー@009「これがホーリーブレインウェーブシステム…」
バンコラン少佐「いつの間にこのようなものを完成させていたとは。
         さすがは一の谷博士。」
一の谷博士「いや、これはまだ完成ではない。12人のエスパーの力を介して
       24人の正義側天才科学者の脳波を宇宙まで飛ばすためには
       まだまだ調整が必要だ。」
バンコラン少佐「では私はロンドンのMI6本部に連絡して、極秘裏の内に
         装置をバルカンベースまで運搬する手筈を整えましょう。」
一の谷博士「よろしくお願いする。ホーリーブレインウェーブシステムこそ
       神魔アクシズのギガブレインウェーブに対抗する最後の切り札なんだ。」

(バンコラン少佐、退室する)

一の谷博士「ところで島村君。バンコラン少佐は筋金入りの現実主義者だと聞いたが?」
島村ジョー@009「ええ、僕もそう聞いています。」
一の谷博士「例え現物を直に目撃したとしても、宇宙人や怪獣、霊魂の類を絶対に
       信じようとしないと聞くあの少佐が、よく我々に協力してくれるものだ。」
島村ジョー@009「MI6上層部からの指示もあるんでしょうけど、
         表向きの主義主張はともかくとして、実は案外
         未知の存在を受け入れているのかもしれませんよ。
         なんでも少佐のお知り合いのどこかの国の王様が、
         とても人間離れしている方だそうで…」

123 名前:名無し客:2003/05/26(月) 18:14

神魔アクシズ…

ルーシュ「誰だ、そこにいるのは?」
軍師レイダー「くくく…お初にお目にかかる…
        わしは死霊界の軍師レイダー…」
ルーシュ「死霊界の軍師レイダーだと?」
軍師レイダー「忠告しよう…ルーシュ・デ・モン…
        汝の星はこれまで覇者の輝きに満ち溢れてておった…
        しかし…今はどうだ…
        己の知らぬところで全能なる神の掌の上で玩ばれ…
        その輝きは次第に失われて来ておる…」
ルーシュ「フン! 何を世迷い言をっ!」

(一方、ウルベ少佐の私室にもイナズマギンガーが訪れていた。)

ウルベ少佐「貴様らの考えそうなことぐらいわかっているぞ!
       私と機械帝国との仲を裂き、あわよくば自分が
       神魔アクシズを手中に収めるつもりだろうが!」
イナズマギンガー「おめぇさんも頭が固えぃな。いいかよく聞けよ。
          俺も昔ヘルサターンや全能の神にひどい目に遭わされたんだ。
          俺はおめぇさんのことを心配してやってるんだぜ。」
ウルベ少佐「余計なお世話だ!」

124 名前:ヘドリアン女王と愉快な仲間たち ◆Queen/XCsI:2003/05/26(月) 18:18

ベーダー魔城…

>>123の様子を水晶球を介して見物しているヘドリアン女王)

ヘドリアン女王「アハハハハ! 私の睨んだ通りじゃ!」
アマゾンキラー「それでは女王様、またも機械帝国に内乱の兆しが。」
ヘドリアン女王「ウルベもルーシュも口では強がっておるが、
         内心では明らかに動揺し始めておる。」
ヘドラー将軍「女王様の読み通りならば、内部抗争に発展するは必定。
        我等ベーダー一族はこのまま高みの見物を決め込み、
        各派勢力が弱った時点で再び機械帝国に乗り込み、
        神魔アクシズの主導権掌握を宣言する。」
(ヘドラー将軍の言葉に、女王も満足そうな笑みを浮かべる)
アマゾンキラー「しかし果たしてそう上手くいくのでしょうか?
         私にはあの全能の神が何か企んでいるのではと…」
ヘドリアン女王「何じゃアマゾンキラー。これも全能の神の計算の内だとでも申すのか?」
アマゾンキラー「いえ、そういうわけではございませんが…」
ヘドラー将軍「案ずるなアマゾンキラー。我々には全能の神と対決する上で切り札がある。」
ヘドリアン女王「その通りじゃ。この大首領脳髄のサンプルが
         私たちの手中にあるかぎりはな。アハハハハ!!」

125 名前:破壊五暴星:2003/05/26(月) 22:23

>122
悪霊大提督「J.バンコラン…邪魔者は早めに消しておいた方がよさそうだな」
地獄大元帥「生身の人間とはいえ、彼奴はかなりの腕利き…どうするのだ?」
悪霊大提督「目には目を…殺しのライセンスには最強の殺し屋を…フフフ…」

(暗闇の中に浮かび上がる、ダークの最強刺客ロボットと
ネロス帝国戦闘ロボット軍団暴魂のシルエット)

126 名前:名無し客:2003/05/29(木) 22:32

「殿下、これからどう進むんでしょうね」
 ………。
「殿下?」
ちゃりーん♪ ちゃりーん♪

そこには全能の神からもらった小銭をかき集める
謎の生物がいた。

「はぁ、せっかく物語が盛り上がっているのに
殿下ときたら」

127 名前:サイボーグニコル:2003/06/01(日) 18:12

>>125
破壊五暴星の皆様、
ジャック・バンコランの暗殺は僕にお任せください。
必ず仕留めてご覧に入れます。

128 名前:神魔アクシズにて・・・:2003/06/03(火) 01:14

倒れている見張りのマシンマンたち…

ネオジオン兵「見張りのメカ人間どもは粗方片付けました。」
マシュマー・セロ「ハマーン様、お迎えに上がりました。」
ハマーン・カーン「遅かったなマシュマー。私はこれからミネバ様を迎えに行く。」
マシュマー・セロ「では地球へ向かわれるので?」
ハマーン・カーン「そうだ。いつまでもミネバ様をプリデンターに
          預けておく必要もあるまい。」

(ハマーン派、神魔アクシズを離脱)

129 名前:全能の神 ◆GOD/znix/U:2003/06/08(日) 00:03

>>125-128
しばらく留守にして済まなかった。
予想以上に思案に時間がかかってしまってな…。

どうやらニコルはバンコラン暗殺に失敗したようだな…。
これを見るがいい。

(司令部のモニターに、バンコランの眼力を浴びたニコルがベットに張り倒される映像が…)

もはやあやつは役には立たん。
後のことは破壊五暴星に全て任せるとしよう…。
それとブラックマグマ諜報部からの報告では、
ハマーンの一派がプリデンター本部に保護されていたミネバを
半ば拉致同然に奪い返し、どこぞへと姿を消したらしい。

130 名前:ベーダー魔城にて・・・ ◆Queen/XCsI:2003/06/08(日) 00:07

ヘドリアン女王「神魔アクシズを地球にぶつけ、反世界の扉を開くだけで、
         地球は木っ端微塵に消えて無くなるかもしれん。
         それはどんな独裁者でもやったことの無い悪行じゃぞ。」
???「今更説教は無いぞ、ヘドリアン女王。私は宇宙に出た人類の革新を信じている。
     しかし人類全体をニュータイプにする為には誰かがその業を背負わねばならない」
ヘドリアン女王「この間の大戦・・・そんなことを気にしておったのか?」
???「始まりの地・・・それ故に人はそこに縛られ革新を遂げる事が出来ん・・・」
ヘドリアン女王「だからこそ、大佐は一人でそれをやり遂げようと?」
???「私はそんなにナルシストではないよ、ヘドリアン女王。
     今度の作戦、頼むぞ。私は先行して神魔アクシズで待つよ 」
ヘドリアン女王「クェスでよいのじゃな・・・?」
???「あれ以上の強化は必要無いと思うが・・・?」
ヘドリアン女王「あの小娘はサイコフレームが無くても
         ファンネルをコントロール出来るニュータイプじゃ」
???「そうだろうな・・・次代を担ってもらわねばならん」

131 名前:SATURNVlIk:2003/06/10(火) 11:23

―神魔アクシズ―

ヘルサターン「出動だ、ルーシュ・デ・モン!!」
ルーシュ「ん?…まだエシュペリアが完成していないぞ。」
ヘルサターン「完成次第、向かわせる。 いいから行け!!」
ルーシュ「……必ずだぞ!!」

実はこのヘルサターンは軍師レイダーが化けていた。

(SE:変身解除)

軍師レイダー「ふふふふふ……」

132 名前:SATURNVlIk:2003/06/10(火) 11:45

ルーシュ「フハハハハ! 貴様等の力はそんなものかライディーン!!」
ライディーン・イーグル「ルーシュ! 瑠璃は! 瑠璃は無事なんだろうなっ!!」
ルーシュ「あの小娘のことなら心配するな! まだ殺しはせん!」
ライディーン・イーグル「瑠璃を返せええええぇぇぇ!!!!」
ライディーン・コンドル「待てイーグル!!」
ルーシュ「フン!」

(SE:衝撃波発射)

ライディーン・イーグル「うわあぁぁぁぁ!!!!」
ライディーン・クロウ「くっ…このままではやられるっ!」
ライディーン・ファルコン「…!? あっ!あれはっ!?」
ライディーン・アウル「『勇者』ライディーンかっ!」
ライディーン・ダイノ「コープランダー隊が駆けつけて来てくれたんですね!」

神宮寺力「待たせたな! 『超者』ライディーンのみんな!」
ひびき洸「いくぞ超魔め!!

      念動光線!!
      ゴォォォォォォッド ・ アルファァァァァッ!!!!!!!!!!」

ルーシュ「ば、馬鹿なっ!? ぐっ…ぐわあぁぁぁ!!!!!!」

133 名前:SATURNVlIk:2003/06/10(火) 11:46

ルーシュは勇者&超者ライディーン連合軍に返り討ちに遭い、
崖下に落とされて気絶してしまう。
そこをバンリキ魔王とイナズマギンガーに助けられ、手当てを受ける。

ルーシュ「……貴様らは……?」
バンリキ魔王「見捨てる訳にはいかんだろう? "ヘルサターン"の様に」
ルーシュ「ヘルサターン? ……そ、そうだ、エシュペリアはどうした!?
      それが完成していればいれば、こんなザマには…っ!!」
イナズマギンガー「神魔アクシズに帰ってみろ。総統の真意が分かるぜ…!」

―神魔アクシズ内・MA製造工場―

ルーシュ「んっ!? おい、そこのマシンマン! これはどういう事だ!?
      エシュペリアはすぐに完成すると聞いていたぞっ!!」
マシンマン「い、いや……それが……その……」
ルーシュ「!! ヘルサターン総統の仕業だな!? ……おのれヘルサターンめえぇ!!」

物陰で見ているウルベ少佐と軍師レイダー。

軍師レイダー「見たであろう…これがヘルサターンのやり方だ…」
ウルベ少佐「うむむむむむ!」

134 名前:SATURNVlIk:2003/06/11(水) 23:10

―神魔アクシズ・MA(モビルアーマー)エシュペリア竣工式典―

ヘルサターン総統「フハハハハ! 諸君、ついに神魔アクシズ最強のモビルアーマー、
          エシュペリアが完成した!」
ゼロワン「おめでとうございます総統閣下。」
テムレイモンガー「エシュペリアは私めの最高傑作にございます。」
ヘルサターン総統「うむ、ご苦労だったテムレイモンガー。直ちに起動させろ!」
ゼロツー「ハッ!」


……………静寂。


ヘルサターン総統「……ん? どうしたのだ? 何も起こらんぞ!」
ゼロツー「そ、そんな筈は!?」

何度も起動スイッチを押しなおすゼロツー。が、

(SE:大爆発)
木っ端微塵に吹き飛ぶエシュペリア。

ゼロガールズたち「(煙を払いながら)ゴホンゴホン…」
ヘルサターン総統「ななな、なんということだこれは(激怒)!?」
テムレイモンガー「そ、そんな! 私の最高傑作があっ!!」
ゼロワン「信じられません! 一体何事がっ!!」

そこへ、礼拝堂に安置されているはずの黒い太陽神の御神体が
ヘルサターンの眼前に乱暴に放り投げられた。衝撃を受けるヘルサターン。

ヘルサターン総統「おおーっ!神よ!我が黒い太陽神よぉ〜! おお…神よ…。」

激しく動揺するヘルサターンの前に姿を現すルーシュ。

ルーシュ・デ・モン「ふふふふふ…ヘルサターン、覚悟!!」
ヘルサターン総統「おのれよくも我が神を〜! 許さああ〜〜ん!!!!」
ルーシュ・デ・モン「フッ…貴様の方こそ地獄に送り込んでくれる。」

135 名前:SATURNVlIk:2003/06/11(水) 23:12

ゼロワン「ルーシュ・デ・モンは乱心した! 直ちに討ち取……うぐっ!?」

気がつくと、ウルベ少佐の拳がゼロワンの胴を貫いていた。

ゼロワン「…ウ、ウルベ少佐!? …なぜっ?」
ウルベ少佐「フン…!」(ゼロワンの胴体を貫いていた腕を引っこ抜く)
ゼロワン「…へ…ヘルサターン総統ばんざ〜〜い!!」

そのまま爆死を遂げるゼロワン。
マシンマンたちはウルベとルーシュに襲いかかるが、
敵う筈もなく難なく蹴散らされる。

ヘルサターン総統「ウルベ、貴様もかっ!? え〜い皆は手を出すな!
          こやつらはわしが殺るっ!!」

そのまま戦闘に突入!
ヘルサターンVSルーシュ&ウルベは激戦を繰り広げる。
その様子を妖しげな笑みを浮かべながら見つめるカオリナイトら反主流派の面々。

ヘルサターン総統「サターン眼力光!!」

ヘルサターンの目から赤色光線が発射される。
ダメージを受けるルーシュとウルベ少佐。

ウルベ少佐「くっ…やるなヘルサターン! だが!ファイターとして鍛え上げられた
       この肉体!! そう簡単にはやられんぞっ!!!」
ヘルサターン総統「ぬぅぅぅぅ〜〜!!ならば…地獄の剣!!」

ヘルサターンの杖から渦巻き状の熱線が放射される。

ルーシュ・デ・モン「ぬおぉぉぉっ!小癪なあっ!これでどうだ!!」

両手を天空に掲げて強念力で人工雲を作りだし、
そこから地上のヘルサターンめがけて放電攻撃を見舞う。
さすがのヘルサターンも防ぎきれない。

ヘルサターン総統「ぐわぁっ!!……え〜いまだまだ!! サターン鉄の爪!!」

ヘルサターンの右手から放射状に破壊光線が発射される。

ルーシュ・デ・モン「うわぁぁぁっ!! おのれえぇぇ!!」
ウルベ少佐「食らえヘルサターン!! 私がドモン・カッシュとの戦いの後
       復活してから編み出した最終奥義!! サタン・フィンガァァ――!!」

(SE:大爆発)

ヘルサターン総統「ギャアァァ―――!!!」

ついに倒れ、首がコロンと転げ落ちるヘルサターン。

136 名前:SATURNVlIk:2003/06/11(水) 23:14

ゼロツー「おのれー! よくもゼロワンと総統閣下をっ!!」

ウルベとルーシュを攻撃しようと身構えるゼロガールズ。
そこへアンビエントが制止するように割り込む。

アンビエント「ガルルルル…」
ゼロツー「ヒルツ! なぜ邪魔をする!?」
ヒルツ「今は同士討ちをしている時ではない。我々の敵はαナンバーズのはず…。」
ゼロツー「しかしこやつらは総統閣下を!」

口論に割って入るカオリナイトたち。

バンリキ魔王「ガハハハハ! 強い者が戦って勝つのが武士の世界じゃ!!」
カオリナイト「フフフ…総統は堂々と戦って敗れたのよ。」
ゴーゴン大公「今は我らの力を一つにして来たるべき神魔アクシズ地球落下作戦を成功させる。
        それこそがヘルサターン総統を弔う道だと思うが?」
ゼロガールズたち「…………。」
カオリナイト「ヘルサターン総統亡き今、この神魔アクシズの頂点に立たれる御方は
        果たして誰かしら?」
軍師レイダー「やはりここは…実力ナンバーワンの…
        ルーシュ・デ・モンかウルベ少佐こそが適任だと思う…」

側で聞いていたルーシュとウルベも満更でもない様子。

ゼロツー「反対です! ルーシュとウルベは総統閣下の仇っ!!」
カオリナイト「あら、では誰を玉座に?」

???「オホホホホ! 大分お困りのようじゃのぅ!」

ウルベ少佐「誰だっ!?」
ゼロスリー「貴女は!?」
ゼロフォー「ヘドリアン女王様!!」

ヘドリアン女王「アハハハハ! 久しぶりじゃのぅ、皆の衆!」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

NR@大平透「果たして、この内乱の最中に突如として神魔アクシズに復帰した
        ヘドリアン女王の真意とは!? 次回に続く!!」

137 名前:名無し客:2003/06/12(木) 23:34

ヘドリアン女王 「アハハハハ! 久しぶりじゃのぅ、皆の衆。」
イナズマギンガー「やい女王! 今更のこのこ何しに来やがった!?」
バンリキ魔王「ヘドリアンのおばちゃまよ。今わしらは大事な話をしとるんだ!
        引っ込んでてもらおうかっ!」
アマゾンキラー「引き下がるのは貴方の方です! バンリキ魔王!!」
バンリキ魔王「何じゃとぉぉ!!」
ヘドリアン女王「私が今この場に戻ったのは他でもない。ヘルサターン総統の跡を継ぐに
         相応しき御方を皆に推挙しようと思ってな。」
ゼロツー「まさかまた御自分が立候補されるつもりではないでしょうね!?」
ヘドリアン女王「ふふふ…ゼロツーや。私はそこまで思いあがってはおらぬぞ。」

疑いの眼差しで見つめるゼロガールズたちを威圧して押しのけ、
玉座のある上段へと昇るヘドリアン女王。

ルーシュ・デ・モン「ヘドリアン女王よ、ヘルサターンを倒した私やウルベの他に
           支配者に相応しい者がいるとは聞き捨てならんな!」
ウルベ少佐「まさか捕虜にしてある、あのつぶれあんまんのパタリロ国王を
       担ぎ出すとでも言い出さすんじゃあるまいな?」
ヘドリアン女王「それもそれでまた面白そうじゃな。」
ウルベ少佐「Σ(゚Д゚;本気かっ!?」
ヘドリアン女王「冗談じゃ。」
ウルベ少佐「うっ……。」

女王にはぐらかされ、思わず絶句してしまうウルベ少佐。

ゴーゴン大公「女王よ、もったいぶらずに早く誰なのか教えろ。」
ヘドリアン女王「ではお呼びしよう。大佐を来れい。」
ゲルサドラ「…大佐だと?」

一人の男が広間に姿をあらわす。

カオリナイト「お、お前はっ!?」
軍師レイダー「赤い彗星…シャア・アズナブルか……」

シャア・アズナブル「諸君、私が神魔アクシズの新総帥、シャア・アズナブルだ!」

138 名前:名無し客:2003/06/12(木) 23:35

ゼロツー「し、しかし! 破壊五暴星の天魔大総帥が果たして納得するでしょうか!?」
ヘドリアン女王「天魔大総帥には既にキシリア・ザビを通して根回しはしてある!」

カオリナイトがイナズマギンガーたちに小声で囁く。

カオリナイト「一体どういうことだ。話が違うじゃないの!」
軍師レイダー「まさかこんな展開になろうとは…」
イナズマギンガー「このくたばり損ないめぇ! お前らなんか俺様のキャノン砲で一発だ!!」

ギンガーは両肩のイナズマキャノンで女王とシャアを牽制するが、
女王もすかさず妖魔術で反撃する。

ヘドリアン女王「ベ〜ダ〜妖魔術マンダ〜ラ〜〜!! ベ〜ダ〜妖魔術マンダ〜ラ〜〜!!」

(SE:強烈な突風)

イナズマギンガー「う、うわあぁぁぁ〜!!」
突風で吹き飛ばされるイナズマギンガー。

軍師レイダー「無念だが…ここはひとまず退くしかあるまい…」
バンリキ魔王「覚えていろヘドリアン女王!! そしてシャア・アズナブル!!」
カオリナイト「くっ…!」

カオリナイトたちは退出。

ヘドリアン女王「ルーシュ・デ・モンにウルベ少佐も異論はあるまいな?」

ウルベ少佐「勝手にしろ!」
ルーシュ・デ・モン「フン…!」

ルーシュたちも広間から退出する。

シャア・アズナブル「どうやら話はまとまったようだな。ではヘドリアン女王。
           さっそく全能の神とやらに引き合わせてもらおうか?」
ヘドリアン女王「勿論じゃ。アマゾンキラー!」
アマゾンキラー「ハッ!」

139 名前:名無し客:2003/06/12(木) 23:37

全能の神の間に乗り込むシャアとヘドリアン女王とアマゾンキラー。

全能の神「よく来たな…シャア・アズナブル。」
シャア・アズナブル「………。」
アマゾンキラー「全能の神! 今度こそ貴方の負けよ!」

全能の神めがけて剣を振り下ろすアマゾンキラー。だが…

アマゾンキラー「!?」
ヘドリアン女王「立体映像か…。」
全能の神の声「そう簡単に尻尾を出す私とでも思っていたか?
        ヘドリアン女王、大首領の脳細胞から私の正体を知ったようだな?」
ヘドリアン女王「全能の神よ。お主は本当は地球征服などはどうでもよいのであろう!
         機械帝国を築いて収集したデータを手土産に反世界へと凱旋し、
         そのために神魔アクシズを地球にぶつけて、反世界へのゲートを
         開くつもりなのであろう!」
全能の神の声「その通りだ。そしてここにいる三者の思惑と利益も一致している。」

その全能の神の言葉にニヤリと笑うヘドリアン女王。

ヘドリアン女王「ふふふ…その通りじゃ。私は妖魔術で大首領の意識にリンクし、
         反世界の桁外れの高度な文明と魔力を知った! …惚れ惚れしたわ。
         私は反世界の知識を知りたい。反世界に接触して我が妖魔術を磨きたい!
         そのためには地球などという星がどうなろうと…後は知ったことではない。」
シャア・アズナブル「人の魂を重力から解放するために、私が神魔アクシズ落下作戦に
           協力しようとするのも、全て貴方の計算通りか?」
全能の神の声「その通り。全てコンピューターが計算し、全ての事が計算通りに運ばれた。」
シャア・アズナブル「(少し苦笑してから)…いいだろう。人類の革新の為に、
           今はあえて、全能なる神とやらに操られる道化となろう!」
全能の神の声「シャア・アズナブル、たった今からお前が神魔アクシズの総帥だ。」

ヘドリアン女王「アマゾンキラー。そろそろパタリロ国王を部屋から出して参れ。」
アマゾンキラー「ではあの豚まん小僧にもいよいよ役に立ってもらうので?」

互いに不敵に笑いあうヘドリアン女王とアマゾンキラー。

140 名前:破壊五暴星:2003/06/13(金) 01:20

天魔大総帥「……よりにもよってザビ家の仇敵めにアクシズを奪われるとは……」
キシリア・ザビ(紫色のMSキュベレイから声が響く)
「……今は止むをえません。シャアがジオン・ダイクンの息子であり、
後継者であることを宣言した以上──ザビ家にとっては分が悪すぎます」
ガルマ・ザビ(黒いMSリゲルグから同じように声のみ)
「姉上がヘドリアン女王に恭順の意を示して下さっているおかげで、
情報もある程度は入って来る……復讐の機会を待つべきでしょう」
ドズル・ザビ(緑色のサイコガンダムMk-Uより同じく)
「ジャーク帝国との連絡は取れたのだな?」
マ・クベ(MSギャンより声のみ)
「は……やはり全能の神の帰還は迷惑きわまりないようで……
地獄大元帥はパンサー・ゾラ、凶獣大公爵はイバルダ大王、
悪霊大提督は大魔王ガルバー…それぞれ異次元世界の大物と
話をつけているようです…」
天魔大総帥「……異次元にとって全能の神は招かれざる客と言うわけか……」
ガルマ「それに、いざとなれば我々には切り札もあります。あの男…シャアを
抹殺することの出来る──最高の切り札です」

NR@永井一郎「今や、天魔大総帥の軍団の全貌が明らかになった。
ランバ・ラル、黒い三連星、ジョニー・ライデン、シン・マツナガ…
一年戦争の死者たちが…ダダ星のサイバロイド技術により
記憶と人格をMSのAIに移植され、甦っていたのだ!」

141 名前:名無し客:2003/06/13(金) 18:27

神魔アクシズでは、パタリロがヘドリアン女王に買収されて、
国際経済にも影響を与える世界有数のダイヤモンド産出国及び核兵器保有国の元首として
シャアの方針に賛同する旨を記した文書に署名させられようとしていた、その頃・・・

***地球・バルカンベース***

カミーユ・ビダン「ブライト艦長!」
ブライト・ノア「よく来てくれた、カミーユ。すまんな」
カミーユ・ビダン「本当なんですか?クワトロ・・・いえ、シャア=アズナブルが・・・
          神魔アクシズの新総帥になったなんて!?」
ブライト・ノア「あぁ」
アムロ・レイ「くそっ、なぜシャアが軍の準備をしているのが判らなかったんだ・・・!?」
ブライト・ノア「地球連邦は地球から宇宙を支配している。
         これを嫌っているスペースノイドやコーディネーターは山程いる・・・
         ロンド・ベルが調査に行けば、一般人はガードしちまうのさ。
         たとえそれが、あの機械帝国ブラックマグマと手を組んでいたとしてもだ」
コウ・ウラキ「ずっと前から・・・考えていたんでしょうか。・・・クワトロ・・・大尉は」
アムロ・レイ「おそらくな。・・・どうする、ブライト」
ブライト・ノア「今の我々の戦力・・・連邦宇宙軍の力では、阻止する事は出来ん・・・
         既に嵐山長官を通して極東支部の岡長官にも連絡した」
クリスチーナ・マッケンジー「じゃあ・・・!」
ブライト・ノア「・・・再び、あの頃のαナンバーズを結成する事になる。
         それだけではなく地上のガイアセイバーズとも統合した
         全く新しい臨時編成の対神魔アクシズ特務部隊『αセイバーズ』だ!」
アムロ・レイ「・・・ブライト、ホーリーブレインウェーブの段取りは?」
ブライト・ノア「一の谷博士からの連絡では大丈夫だ。・・・あとは・・・時間だな」

142 名前:軍師レイダー:2003/06/13(金) 19:08

>>140
ギレン・ザビ…いや、今は天魔大総帥か…
事と次第によっては…わしやバンリキ魔王…イナズマギンガーも手を貸そうぞ……
将来我らの支配すべき青く美しい地球を
全能の神一人の都合…
シャアの他愛もない理想…
そしてヘドリアン女王の身勝手な私利私欲と好奇心で
木っ端微塵に吹き飛ばされては叶わんからな…ふふふ……

それと余談だが、
予定通りなら明日の夕刻から深夜にかけて、
いよいよ第1部『神魔アクシズ編』の決戦編・前編のイベントが
発生するようだ。
一応、参考までにな…

143 名前:名無し客:2003/06/14(土) 20:14

***宇宙***

ラーカイラムを旗艦とする対神魔アクシズ臨時編成部隊『αセイバーズ』は
シャアと決着をつけるべく宇宙へと出撃した。

四谷博士「ううむ……わしもこの目で見るまでは信じられなかったが……」
タキシード仮面「どういうことなんです!?」
ギルモア博士「デビルガンダムがアクシズを取りこみ、さらにデスザウラー、
        ゴッドライディーン、ジャイアントアクロイヤーと融合したということじゃ。
        デビルガンダムの基礎理論、自己進化と自己増殖の応用なんじゃよ」
アムロ・レイ「シャアめ……本気で地球の人間を皆殺しにするつもりか」
ジュドー・アーシタ「問題はどうやって、とめるかってことでしょ!?
           核をぶつけたって効くかどうか、わかりゃしないぜ」
女宇宙刑事アニー「デビルガンダムならばコアが必要なはずだわ。それを破壊できれば……」
カミーユ・ビダン「あの中へ入るしかないっていうのか……」
剣鉄也「だが、あれをやった人間はそいつも知ってるはずだ。シャアは全力で守りにくる。
     近づくことすら容易じゃない。今の俺たちの戦力ではな」
炎ジュン「正に神魔アクシズといったところね……」

ヘンケン・ベッケナー「どうする、大尉?」
アムロ・レイ「……事情が変わった。こうなったらシャアの望むように、
        正面からぶつかるしかない」
ヘンケン・ベッケナー「しかしこの戦力差だぞ?うまく中へ入りこめたとしても、
            何が待っているかわかったものじゃない」
アムロ・レイ「だからといって、指をくわえてみているわけにはいかない」
ヘンケン・ベッケナー「そうだな……それ以外に手はないか。
            よし、総員第一戦闘配置!本艦隊はこれより、
            神魔アクシズに対し艦隊特攻をかける!」

***神魔アクシズ***

アマゾンキラー「女王様、来ました」
ヘドリアン女王「今の連中の戦力では、神魔アクシズをとめるのは、ほぼ不可能。
         我々の勝ちのようじゃな」
シャア・アズナブル「・・・この神魔アクシズをとめられるか、アムロ」

144 名前:名無し客:2003/06/14(土) 20:16

シャア 「来たか・・・意外に遅かったな」
アムロ 「・・・シャア!何で機械帝国などと手を組んだ・・・!
 そんなことをすれば・・・地球が木っ端微塵に吹き飛んでしまうかもしれないんだぞ!」
カミーユ 「なぜです!?クワトロ大尉!
 なぜ・・・これまで戦いは無駄だったんですか!」
アムロ 「俺達と一緒に戦った男が・・・なんで地球潰しを!?」
シャア 「地球に残っている連中は地球を汚染しているだけの
 重力に魂を縛られている人々だ! ミケーネ等の地下勢力も含めてな!」
ジュドー 「そんなのあんたの思い込みだよ!」
ルー 「・・・でも・・・あたし達コロニー生まれの人間は・・・判らなくも無い・・・」
エル 「ちょっと、ルー!?」
シャア 「・・・あの後・・・地球連邦がどうしたのか、
 お前達が覚えていないとは言わせん」
コウ 「・・・・・・」
甲児 「そ、そりゃあ・・・」
鉄也 「同じだった。・・・以前とな」
シャア 「・・・そう、ティターンズも、ネオジオンも、異星からの侵略者も、
 そして遥か太古から地球、始まりの地で宇宙の行く末を見守っていたものをも
 我々は倒した・・・だが・・・」
デューク 「地球は・・・今までと変わっていない・・・思想も・・・体制も」
マリア 「でも・・・でも!だからそれをあたし達で変えていかなくちゃならないって・・・!」
万丈 「・・・これが、クワトロ・・・いや、シャア=アズナブルの答えという訳か」
シャア 「その通りだ、破嵐万丈。地球に住む者は自分達の事しか考えていない!
 だから抹殺すると宣言した!」
勝平 「何だよ!こんなんじゃあガイゾックと同じじゃねぇかよっ!」
アムロ 「人が人に罰を与えるなどとっ・・・!」
シャア 「私、シャア=アズナブルが粛清しようと言うのだ・・・!アムロ!」
アムロ 「エゴだよ、それは・・・!」
シャア 「地球がもたん時が来ているのだ!」
アムロ 「これから地球を破壊しようとする者の言う事か!」
シャア 「・・・誰かが人類の業を背負わねばならん」
ブライト 「なぜそれを一人で、しかもこんなやり方で背負おうとするっ!?」
シャア 「私はただ・・・人類を地球から巣立たせ、人類の革新を待ちたいだけだ!
 そのためにはもはや地球を破壊するしかないのだ!」
竜馬 「そんな極論をっ・・・!」
隼人 「やめとけ、リョウ。戦うしかねぇ」
万丈 「・・・彼がどんな男か・・・僕達が一番良く知っている」
十三 「せやな。・・・奴さん、本気やで。
 ここまでやろ思うたら、半端な覚悟やない」
豹馬 「・・・止めるぜ、他に方法が無いわけがねぇ」


ナナイ 「大佐、よろしいのですか?」
シャア 「ナナイ、モビルスーツとヘルファイター編隊を出撃させろ!」
ナナイ 「各員の健闘を祈る!」

シャア 「神魔アクシズ・・・行け・・・!忌まわしい記憶と共に・・・!」

145 名前:名無し客:2003/06/14(土) 20:17

敵MS及びヘルファイターの大群と交戦するαセイバーズ部隊。

豹馬 「おいおい!なんだかいっぱい出てきたぜ?」
ちずる 「もう!これじゃきりがないわ」
ジュドー 「プル・・・のようなプレッシャーを感じる・・・?」
シーブック 「・・・子供・・・!?」

クエス・パラヤ 「ふふ・・・大佐はやさせないよ!」
シャア 「人類の革新、その為に必要なのは・・・若い力だ」

カミーユ 「時代を作るのは老人では無いと言っていた男がっ!子供を利用して・・・!」

シャア 「カミーユ、神魔アクシズが地球に衝突し、反世界への扉が開かれれば
 全宇宙のパワーバランスは激変し、当面は機械帝国ブラックマグマの天下が続くだろう。
 しかしクェスのような若い力が人類をきっとより良い方向へと導いてくれる。」

宇宙太 「勝手な事言ってんじゃねえよ!」
シャア 「人類にはこれほどまでの試練が必要な時期が来たということだ!」
亮 「ともかく・・・さすが、クワトロ大尉・・・用意は万全ってわけか」
忍 「ちっ!根比べなら負けねぇぜ!」

??? 「そうそう!逆境に打ち勝ってこそ、ヒーローってもんさぁ!」

アムロ 「この声は・・・」

146 名前:名無し客:2003/06/14(土) 20:21

高杉三郎太 「待たせたな、みんなぁ!俺たちが来たからにゃ千人力だぜ!」
マキビ・ハリ(ハーリー) 「三郎太さん、また調子に乗りすぎないで下さいね」
ホシノ・ルリ 「ナデシコ、ここで登場です・・・」
ブライト 「ホシノ・ルリ少佐・・・し、しかし、あなた方は解散したのでは?」
プロスペクター 「ま、地球がなくなっては、商売どころじゃありませんからな・・・
         宇宙はアナハイムの天下ですし」
テンカワ・アキト 「ユリカ・・・お前は俺が助ける・・・!」
ラピス・ラズリ「・・・・・・・・・。」(ゆっくりと目を見開く)

ナナイ 「ちっ・・・各機!ナデシコの重力波ビームの範囲を確認しろ!」
シャア 「ナデシコから引き離せば、エステバリスは動けない・・・
     取り囲んで引き離せ」

??? 「そうはさせん!」

シャア 「なに!?」

??? 「ゴォォッドォッ!フィンガアアァァァァ!!」

ブライト 「これはまさか・・・」
ハーリー 「あっ!皆さん、ナデシコに乗せてもらっておいて、ずるいですよぉ〜!」
ドモン・カッシュ 「ふん・・・戦いにずるいも、ずるくないもあるか」
島村ジョー@009 「皆さん、すみません!連絡は届いていたんですけど、
          ホーリーブレインウェーブシステムの調整に時間がかかってしまって」
アルベルト・ハインリヒ@004 「・・・だが、出来る限り手伝いはさせてもらう!」
ライディーンホーク 「よっしゃ!ライディーンチーム!気合入れていくで!」
ライディーンイーグル 「おう!」
バン・フライハイト 「神魔アクシズを必ず止めて、フィーネたちを救い出してみせる!」
ドモン・カッシュ「シャアだろうが神魔アクシズだろうが、かまわん!
          デビルガンダムに関わりのある限り、
          この俺がまとめて叩きつぶしてやるッ!!
          ・・・そしてレインをこの手で救い出すッ!!」

ナナイ 「大佐・・・これは・・・」
シャア 「地球人は地球を守る・・・か・・・
     その行為が地上の連中を甘やかしてきたことに、なぜ、気付かん・・・!」

アムロ 「貴様っ!?」
ジュドー 「くそっ、クワトロ大尉・・・!なんで!」
甲児 「もうこれ以上言ったら・・・後戻り出来ねぇんだぞ!」
デューク 「・・・それが彼の望んだ道ならそれでいい・・・
      だが、させるわけにはいかん・・・!」
バン 「俺達がそれを証明すればいいんだろ!いくぞぉ!ジーク!」
カール・リヒテン・シュバルツ 「全軍、攻撃開始!」

147 名前:名無し客:2003/06/14(土) 20:23

***地球・バルカンベース***

基地の周囲をサンバルカンロボと龍虎王が警護している中、
ホーリーブレインウェーブシステムに脳波をリンクさせる、正義の科学者とエスパーたち。

弓教授「人数はこれしか揃わなかったか。」
早乙女博士「ギルモア博士や大文字博士、葉月長官はαセイバーズと共に
       宇宙へ出撃していますからな。」
和泉博士「Drディは惑星メジェールのマグノ・ビバンと共に、刈り取り艦隊の残党への
      対処に追われ惑星Ziを離れる事が出来ず、ミスリルのテレサ・テスタロッサ大佐と
      千鳥かなめ嬢はアマルガムの妨害でこちらへの到着が遅れている。」
本郷博士「この混乱の最中です。やむを得ませんな。」
夢野博士「我々だけでやるしかないか。」
巽世界「あとはαセイバーズを信じましょう。」
日向おぼろ「それじゃいっちょ行ったるで!」
イワン・ウィスキー@001(博士たち、準備はいいですね?)
的場響子「こっちも準備OKです!」
風谷真魚「行きます!」
イナズマンF「スタンバイ!」

嵐山美佐「ホーリーブレインウェーブ、発射5秒前、4…3…2…1…」
嵐山長官「発射!」

ブルックリン・ラックフィールド「だめだ! 出力が弱すぎる!」
日向無限斉「やはり天才科学者とエスパーの数が足りんかったか!」
パルイーグル「くっ…これでは神魔アクシズの動きを止められないぞ!」
イルイ「………!」
クスハ・ミズハ「どうしたの、イルイちゃん?」
イルイ「………来る。」
クスハ・ミズハ「えっ?」

クストース出現。

バルシャーク「クストースだとっ!?」
バルパンサー「こんな時に!!」
イルイ「待って、彼らは敵じゃない。」
バルイーグル「本当か?」

148 名前:名無し客:2003/06/14(土) 20:25

イルイ「優しいカナフ」
カナフ「………」
イルイ「気丈なケレン」
ケレン「………」
イルイ「無邪気なザナヴ」
ザナヴ「………」

イルイ「クスハ、彼等が力を貸してくれるって。」
クスハ・ミズハ「本当なのイルイちゃん?」
嵐山長官「よし! ここは賭けてみよう!
      サンバルカン、クストースに飛び乗るんだ!」
バルイーグル「了解!」

カナフ、ケレン、ザナヴにそれぞれ飛び移る、イーグル、シャーク、パンサー。

バルイーグル「頼むぞ!カナフ!」
バルシャーク「よろしくな!ケレン!」
バルパンサー「期待してるぜ!ザナヴ!」

サンバルカン3人の呼びかけに応えるかのように、咆哮をあげる3体のクストース。

嵐山長官「もう一度ホーリーブレインウェーブ発射だ! フルパワーだ!」


***宇宙***

セーラープルート「神魔アクシズの動きが止まりました」
セーラーウラヌス「どうやら上手く行ったようだな」
葉月 「今がチャンスですな・・・ブライト艦長、
    神魔アクシズに着艦して内部から破壊しましょう」
ブライト 「その様ですね・・・全機!神魔アクシズを取り囲め!」

149 名前:名無し客:2003/06/14(土) 20:28

***ロンド・ベル隊***

葉月 「ブライト艦長・・・そろそろ神魔アクシズへ工作員を送り込んで
    神魔アクシズを破壊したほうが・・・」
ブライト 「なるほど・・・ルリ艦長!そちらに手伝える人員はいますか?」」
ルリ 「アクシズを中から破壊・・・・・・ですか?
    内部構造のデータを照合する限りは有効な手段だと思います・・・」
ウリバタケ 「艦長!俺が行くぜ!何か出来やしないかとやきもきしてたんだ!」
ブライト 「よし!全機!工作員がアクシズに辿り着くのを援護してくれ!」

***神魔アクシズ***

ナナイ 「大佐・・・ラー・カイラムとナデシコから神魔アクシズに移動する部隊があります・・・。
     多分、内部からの破壊を目的にしているのでしょう」
シャア 「さすがロンド・ベル・・・手際がいいな」
ナナイ 「・・・大佐・・・」
シャア 「褒めている場合ではないか・・・」
クェス 「大佐!敵が侵入してきます!」
ナナイ 「わかっている・・・今、どこにいる?」
クェス 「私は大佐に言ってんだよ!?」
シャア 「クェス、第2デッキに向かえるか?」
クェス 「え・・・は、はい。行けます」
シャア 「もう一戦交えねばならん。すぐに出撃の準備をしてくれ」
クェス 「判ったわ、大佐」
ナナイ 「アレに・・・クェスを乗せるのですか?」
シャア 「うむ。こちらも準備を始めるとしよう」

***ロンド・ベル隊***

アルベルト・ハインリヒ@004「俺達00ナンバーサイボーグは、セーラー戦士達と共に
               中枢のギガブレインウェーブシステムルームに向かう!」
ライディーンコンドル「判った! 我々はゴッドライディーンのブロックを叩く!」
トーマ・R・シュバルツ「我々はデスザウラーのブロックに直行してフィーネさんを救出する!」
ドモン・カッシュ「俺達はこのままデビルガンダムのコアのあるエリアへと向かい、
          今度こそウルベと決着をつける!」
ニコル・アマルフィ@サイボーグ「僕たちが案内します! 操られていたとはいえ、
                 ブラックマグマに荷担してしまった罪の償いを
                 させてください!」
ワルダー「拙者たちを再生して利用しようとしたのが、運の尽きでござるな。」
トップガンダー「この落とし前はキッチリとつけさせてもらうぜ。」
バンコラン少佐「うむ、よろしく頼もう。」
ニコル・アマルフィ@サイボーグ「少佐も自ら来られたと言う事は、普段は嫌っているように
                 見えても本当はパタリロ殿下の事が心配なんですね。」
バンコラン少佐「ああ確かに心配だとも! この非常時にあのパタリロを放っておいたら
         どんな危険でロクでもないことを仕出かすかわからんからな!!
         事と次第によっては私直々の手で引導を渡してやるっ!!」
ニコル・アマルフィ@サイボーグ「??????」


後編に続く。

150 名前:全能の神の声 ◆GOD/znix/U:2003/06/14(土) 21:02

ついに最後の戦いが始まったようだな…。
まずはシャアの御手並み拝見といこうではないか。
破壊五暴星も私の真の目的に気付き始めたようだが、
全ては私の計算通りに事が進んでいるのだ。
さて、続きの後編についてであるが、
このスレッドは半分はリレー小説のような形式であるから、
>>1-4に書かれた基本方針から著しく逸脱しない限り、
誰でも遠慮なく自由に続きを書き込んでもらって構わないぞ。

…そうだな。第1部最終決戦ということもあるから
シャアは勿論、私やヘドリアン女王の生死についても
自由に結末を書き込む事を許可しよう。
ただしαセイバーズ(ロンド・ベル隊)側には犠牲者は出さないように願おう。
最後は正義が勝つというのが、このスレの基本ルールだからな。
無論、戦死者がこの後に予定される第2部で何らかの形で復活を遂げても構わぬ。

他に誰もSSを書き込む気配がない場合は、
一週間以内に且つその日のPM6:00からPM11:00の間に
私自らが第1部最終回後編のSSを執筆するとしよう。

私が反世界へと帰還する時も近い…!
フフフ…フハハハハ……!!

151 名前:名無し客:2003/06/15(日) 00:33

ミケーネ闇の帝王「…全能の神を僭称する脳髄め、我々が貴様の計画に気付かぬ
          とでも思ったか」
デギン・ザビ公王の怨霊「…忌まわしきダイクンの子せがれめ…!」
総裁X「まあ待てザビ殿…ブラックマグマ、αセイバーズ双方の消耗は
     我々にとっても有利なはず…」
ザビ公王の怨霊「しかし…シャア・アズナブルへの報復は我がザビ家の
         手で行わなくてはならぬ! そのための切り札も用意済だ」
クイン・メタリア「神魔アクシズが致命的なダメージを受け、シャア自らが
          出撃した時が、奴の最後…」
BG総統の声「フフフ…愚カナ男ダ、シャア。アースノイドヲ滅ボシ、
        スペースノイドダケノ世界ヲ創ロウトモ、人類カラ
        ドス黒イ──破壊ト殺戮ヲ好ム血ハ取リ除ケヌ…!
        人類全テヲ滅ボシデモシナイ限リハナ…ソレニ気付カズ、
        地球ノ重力ニ責任転嫁スルトハ…」

152 名前:破壊五暴星@魔空空間:2003/06/15(日) 01:09

(黒幕たちの言葉が終わると同時に、虚空に時空魔法陣が発生する)

五大組織・黒幕たちの声「破壊五暴星よ、受け取るが良い!バダンが遺せし
            恐怖の遺産を……!!」
(時空魔法陣より出現する巨大な5つの飛行物体)

地獄大元帥「おお…あれはまさしくワシの…地獄城!!(歓喜)」
天魔大総帥「…ジオン公国総旗艦…グレート・デギン…!! かつて私自らが
       葬った艦に…こんな形で再会するとは…」
悪霊大提督「地下帝国ヨミの魔神像……恐るべきは時空魔法陣……」
幻妖大神官「これは…何と巨大な黒水晶…他の要塞に勝るとも劣らぬ…」
凶獣大公爵「総裁X様、私めには…おお、見たこともない超大型鉄獣!!
       アンドロ軍団のワルガーダーをモデルにされたので?」

ミケーネ闇の帝王「地獄大元帥…Dr.ヘルよ、これ以上の失敗は許さぬぞ〜〜っ」
ザビ公王の怨霊「ギレン…私は一度死に、超生命体として永遠の命を
         得ることが出来た。よって一年戦争末期のことは水に流そう…」
BG総統の声「スカール…我々ガ用意シタ、シャア暗殺部隊ニ出来ル限リノ
        装備ヲ供出セヨ…!!」
クイン・メタリア「地球も月も…太陽系の全てのエナジーは私のもの…クイン・ベリル、
          邪魔者には死を…」
総裁X「その通りだ、ベルク・カッツェ。お前達に新たな力を授けよう…2大勢力の
     戦いに乗じ、地球を一気に制圧するのだ」

153 名前:破壊五暴星@魔空空間:2003/06/15(日) 01:52

(閃光と共に五大要塞が変形を始め、同時に破壊五暴星の身体を
稲妻が撃つ)

地獄大元帥「ぬぐあああ…こ、これは…我らと要塞が融合する!?」

(地獄城はロボット形態である魔心ゴードンに変形し、頭部が割れて
地獄大元帥のボディと合体…)
「ヘルカイザー・オン!! 地獄超元帥!!」
(グレート・デギン、魔神像、黒水晶、鉄獣要塞もそれぞれ
変形、対応する五暴星と合体していく…)
「天魔超元帥…出るぞ!!」
「チェェェンジ!! 悪霊超元帥!」
「ダーククリスタルパワー・メイクアップ!! 幻妖超神官!!」
「ギャラクター・ゴー!! 凶獣超公爵!!」

154 名前:デスザウラーブロックでの戦い:2003/06/15(日) 20:10

デススティンガーに融合し、まさに向う所敵無しのヒルツに対し、
バンたちガーディアンフォース部隊は結束して挑みかかった。

ルドルフ「みんな!最後まで諦めてはいけません!全ての火力を集中してください!!」
レイヴン「バン、何をやっている!貴様を倒すのはこの俺だ!
 俺以外の誰にも負けることは許さん!!」
バン「ああ…判ってるよ!」

レイヴンはE.シールドを一瞬外し、荷電粒子砲をチャージする!
そして…

「食らえ!最大級の、荷電粒子砲だ!」レイヴンの声とともに、
ジェノブレイカーから発射された光が、デススティンガーにぶつかる!が…

ヒルツ「馬鹿めが!」
トーマ「全く効いてないぞ!」
レイヴン「チッ…!」
フィーネ「ヒルツ、貴方は全能の神の邪悪な意識に操られているのよ!」
ヒルツ「私をシャアといっしょにするな、私は自らの意志で破壊を楽しんでいる!!
 破壊兵器であるゾイド本来の姿を引き出しているのだ!!
 待っていろエレシーヌ・リネ。この世から全ての下等生物を死滅させてやるっ!」
トーマ「くそう、ビーク、照準セット!メガロマックス、ファイヤー!」
ヒルツ「無駄だ無駄だあ〜!!」

デススティンガーから圧倒的な火力が降り注ぐ!

ヒルツ「消えろ!何もかも消えてしまえ!!」

ハーマン「バン!グラヴィティカノン、スタンバイOKだ!」
ムンベイ「パワージェネレイター、出力最大!!」
バン「それを待ってたぜ! いくぞ、ジーク!!」

ナデシコに取り付けられたウルトラザウルスのグラヴィティカノンから発射された
プラネタルサイト砲弾の衝撃波を利用して、
デススティンガーめがけて突撃するブレードライガー!

ヒルツ「あ…ア、アンビエントォ――――!!!」

デススティンガー、撃破。

155 名前:デビルガンダムブロックでの戦い:2003/06/15(日) 20:12

(グランドマスターガンダム出現)
ウルベ「くくくくく・・・・全能の神には礼を言わなければならないな」
ドモン「その声は・・・・ウルベ少佐か!?」
ウルベ「全能の神のもたらした反世界の超科学によってデビルガンダムがここまで完璧に、
 いや、それ以上の進化をみせてここに蘇ったのだ!」
ドモン「ウルベ! お前にデビルガンダム、ましてや神魔などは制御できん!
 過ぎた力は己の身を滅ぼすだけだ!」
ウルベ「ふふふ、口では何とでもいえる。しかし! 所詮この世は力なのだよ。
 力による絶対の支配。弱い者は強い者に倒される、
 それこそが宇宙を貫く究極の真理! 地球など消し飛んでしまえ!!」

(SE:大爆発)

ドモン「うわああああ!!!」
ウルベ「フハハハハ!これで解かったろう!
 神魔こそ進化の行きつく先の究極の生命体!!
 貴様等如き蛆虫が勝てる相手ではぬわぁいのだあぁぁっ!!!」
ドモン「こ、これまでなのかっ…!」
ジョルジュ「ドモン! …あきらめないで!」
チボデー「たとえ…この身が砕けようとも!」
アルゴ「どうなろうとも悔いはない!」
サイ・サイシー「同じ時を生きた兄貴とならぱ!」
ドモン「俺はもう失いたくない!皆と共に生きたこの世界をっ!!」

光に包まれる5体のモビルファイター

ウルベ「…な、なにっ!?」
シャッフル同盟全員「俺のこの手が真っ赤に燃える! 勝利を掴めと轟き叫ぶ!
 ばぁ〜くれつっ!!シャッフル同盟けええええん!!!!」
ウルベ「バ、バカなああああ〜!!」

グランドマスターガンダム、撃破。

156 名前:ゴッドライディーンブロックでの戦い:2003/06/15(日) 20:14

「地球を守る」というライディーン10人の意志がひとつになった時、
女神セイラの力でライディーン戦士たちに新たなる覚醒が訪れる。
飛翔たちの身体が光の渦に飲み込まれ、その中から新たに姿を現したのは、
巨大な身体を持つライディーン戦士・S(スペリオール)だった…。

巨大化したルーシュと激戦を繰り広げるライディーンS。

ルーシュ「おのれライディーン…! これで勝ったと思うな!
 またいつの日か蘇り、全宇宙を我が物にぃぃぃ〜〜!!!」

ルーシュ・デ・モン、撃破。

宮坂瑠璃「…飛翔!」
ライディーンイーグル「瑠璃!無事か!? よかった、本当に!!」
宮坂瑠璃「私は大丈夫。それよりも何かとても不気味な予感がするの。
 なんだかこれから、とても恐ろしい事が起こりそうな気が!」

そこへ他の仲間達が合流してくる。

猫依譲刃「みなさ〜ん!ご無事ですか〜!」
ジェット・リンク@002「土萌教授の脳髄や、生体ユニットにされていた人たちも救出したぜ!」
ドモン・カッシュ「ウルベやヒルツも倒した。あとはここから脱出するだけだ!」
ライディーンクロウ「全能の神とヘドリアン女王はどうした?」
ハリケンブルー「それがあちこち探したけど、どこにもいないのよ!」
ライディーンフェニックス「どこにもいないだとっ!?」

(SE:轟音)

ライディーンコンドル「そろそろここもヤバイな。」
ライディーンイーグル「みんな、急いで脱出だ!!」

157 名前:バンコラン少佐:2003/06/15(日) 20:17

>>126
パタリロ!? それと一緒に行方不明になっていたタマネギか!
お前達そんなところで呑気に何をしている!?

…なにっ!?
ブラックマグマに買収されて
シャアを支持する文書にサインさせられそうになっただと!?
それで貴様、まさか欲に目が眩んでサインしてしまったんじゃああるまいなあ〜!!

(パタリロに銃口を向け、いかにも目がマジなバンコラン)

(SE:激しい振動)

ここもそろそろだな…。
話は後だパタリロ。死にたくなかったらお前達もとっとと
ここから脱出するんだな!

158 名前:名無し客:2003/06/15(日) 20:20

ウリバタケ 「ブライト艦長!終わったぜ!」
ブライト 「よし!総員退避!」
甲児 「おっ!爆発し始めたぜ!ドモンさん達は大丈夫なのかよ!?」
ブライト 「大丈夫だ、今艦に辿り着いた」
ルリ 「破壊状況はおおむね予定通り・・・
 神魔アクシズは計算通り分解を開始します」
カミーユ 「・・・待て!? なんだあの馬鹿でかいのは・・・モビルアーマーなのか?」

αセイバーズ艦隊の前に姿をあらわすクェス。

クェス 「このM(マグマ)・アジールなら、負けやしないよ!」

***レウルーラ***

シャア 「ナナイ、私も出る!」
ナナイ 「待って下さい、大佐!大佐自ら出る事は・・・」
シャア 「いや・・・そうも言っていられんようだ。」
ナナイ 「・・・判りました。大佐。もうお止めしませんが・・・
 αセイバーズを倒した後は・・・」
シャア 「ああ、ナナイの言うとおりにする・・・戦闘ブリッジに入ってくれ」
ナナイ 「はい・・・」
シャア 「・・・いい子だ。ナイチンゲール、出るぞ」

***ナイチンゲール出撃***

シャア 「・・・」

沙羅 「真っ赤・・・血みたいに赤いモビルスーツ・・・!」
ちずる 「いよいよ・・・なのね」
ドモン 「そうだ・・・これだけの事をするんだ。拳で語らねば、俺達の心は届かん!」
甲児 「クワトロさんよ!確かに連邦のお偉いさんは好き勝手やってる!
 あんたの言う事も判らなくねぇよ!」
マリア 「でも悪い人ばかりじゃないでしょう!?そんな化け物を落としたら、
 みんな終わりなのにっ!」
雅人 「みんなで頑張って変えていく事は出来ないのかよぉ!」
アムロ 「シャア・・・!」
シャア 「私はお前と違って、パイロットだけをやっているわけにはいかん!」
     地球は人間のエゴ全部を飲み込めやしない・・・!」
アムロ 「人間の知恵はそんなもんだって乗り越えられる!」
シャア 「ならば、今すぐ愚民どもに英知を授けてみせろ!」

159 名前:破壊五暴星:2003/06/16(月) 00:59

天魔超総帥「フフフ…やはり出てきたな赤い彗星…」
ガルマ・ザビ@リゲルグ「私とイセリナの怨念…今こそ晴らす時だ!!」
悪霊超提督「シャア暗殺部隊…出撃せよ!! 標的・ナイチンゲール!!」

(時空魔法陣が作動し、巨大な黒いMAと2体の巨人ロボットが宇宙空間へと
送りこまれる…)

天魔超総帥「Ω(オメガ)エルメス…ダイクンの子せがれを葬るのに最も
       ふさわしき機体…」
Ωエルメス操縦席「…お言葉、ありがとうございます…総帥…」

悪霊大提督「ブレイン党の協力と、ダークのジャイアントデビルのデータに
       よって甦りし超ミュートスサイボーグ…アポロギガント!!」
アポロギガント「シャアをやった後は00ナンバー…貴様らの番だ!」

地獄超元帥「他の2機に遅れを取るでないぞ、機械獣ジェノバM99(ダブルナイン)!」
ジェノバM99「……(両眼が光り、ライフルを構える)」

幻妖超神官「さて…わらわとレイダー殿の魔力によって霊体のみ呼び出されしそなた達には…
       神魔アクシズを制御・奪取していただきたい…」
凶獣超公爵「みすみす宇宙の塵にしてしまうには惜しいからな…それに、大神龍が
       いつ戦いに介入してくるとも限らん」
謎の影「……」

160 名前:名無し客:2003/06/16(月) 01:43

(αセイバーズとM・アジール、ナイチンゲールが対峙する場へ、
清らかな乙女達の歌声が響いてくる…)

 モスラヤ モスラ
 ドゥンガンカサクヤン インドゥムゥ
 ルスト ウィラードア ハンバ ハンバムヤン
 ランダ バンウンラダン トゥンジュカンラー
 カサクヤーンム…

(今までのどのモスラよりも巨大で美しい…モスラ究極体とも
言うべき蛾怪獣が飛来する…その背中には双子の小美人・コスモス・
エリアスと言った歴代小妖精をはじめ、リン・ミンメイ、クリーミィマミ、
田村えり子、田中よう子、帝国&巴里歌劇団、召喚士ユウナ…
光に包まれた歌姫たちの姿が)

チェンジドラゴン@チェンジロボ操縦席「あの光は…アースフォース!?」
ウルトラマンティガ(俺やアスカ君…我夢君をウルトラマンに変えた光…)
ブルービート@メガヘラクレス「セント・パピリアや老師グルに聞いたことは
                あったが…あれが究極のインセクトパワー
                を持つ最強の守護聖獣…モスラ…」
ガオレッド@ガオキング「伝説獣や守護獣、パワーアニマル…全ての源流か…」

双子の小美人(同時に発言)「シャア・アズナブル…地球は人間だけのものでは
               無いことをあなたに伝えに来ました…人類同士の
               争いのために…増して人類の革新のためだけに
               地球上に生きる動植物たちを巻き添えにするわけには
               いきません」
(以下、モスラに同伴して来た第2陣の面々…)
ウルトラマンアグル「これは人類と敵対している者も含め──地球怪獣全ての総意だ」
鉄腕アトム「クェスさん、僕、あなたを迎えに来ました。インファント島で
       あなたのお父さんやご家族が、あなたを待っています!」
星野鉄郎(ダンガードAに同乗)「あんたのお父さんは…地球連邦高官の座も
                 財産も全部投げ打ってあんたを待ってるん
                 だぞっ!! 帰ってやれよっ!!」

161 名前:破壊五暴星:2003/06/16(月) 01:58

天魔大総帥「フフ…シャア、そしてアムロ・レイ。Ωエルメスを誰が操縦しているか
       知った時の貴様らの顔が見られぬのが残念だ。死霊界の軍師レイダー
       殿には心よりの感謝をせねばなるまい…」
(ラ……ラァ……ラ……ララァ……不思議な歌声のような音を響かせて、
時空魔法陣より出撃するシャア暗殺部隊……)

幻妖大神官「プリンス・シャーキンはゴッドライディーン…帝王ゴールは
       デスザウラー…デビルガンダムには総統タブー…
       ジャイアントアクロイヤーにはユニクロンの魂を……
       憑依せよ、虚空に彷徨いし悪霊たちよ…!!
       ヘドリアンごときを宇宙最高の妖魔術師になどして
       なるものか〜〜!!」
シャーキン@霊体「この私がライディーンを…フフフ」
ゴール@霊体「ゾイドか…メカザウルスに比べどれほどのものか試してやろう…」
タブー@霊体「究極の遺伝子…究極のDG細胞か…お〜もしろ〜い!!」
ユニクロンの首「余の…新しい身体となるは神魔アクシズ…」

162 名前:名無し客:2003/06/16(月) 18:06

>>160
クェス@M・アジール「そんな言葉で、シャアや私を困らせないでよ!!」

モスラの第2陣に同行してきたハサウェイが必死でクェスに呼びかける。

ハサウェイ@ジェガン「クェス!今すぐそのマシンから降りるんだ!
            …そうすれば、そんなイライラすぐに忘れるよ!!」
クェス@M・アジール「…みんな嫌いだ! 図々しいから!!」

そこへ突進してくるシャア暗殺部隊。

ジェノバM99「…………」
アポロギガント「シャアの前にまず貴様達から始末してやるっ!」

ハサウェイ@ジェガン「…! クェス!降りてえっ!!」
クェス@M・アジール「…直撃!? 退きなさい!ハサウェイ!!」
ハサウェイ@ジェガン「クェェェスッッ!!!」

M・アジールはハサウェイのジェガンを庇い、シャア暗殺部隊に特攻をかける。

(SE:大爆発)

163 名前:名無し客:2003/06/16(月) 18:11

Ωエルメス「…………」
シャア「ララァか? いかにもギレンならやりそうなことだ。」
アムロ「あの時の悲劇をまた繰り返すとでも言うのか!」

そこへサイボーグニコルの操るMブリッツガンダムが割って入る!

ニコル「ララァさん! 貴女も僕も現世には存在してはならないんです!
     一緒に本来あるべき場所へと帰りましょう…!!」
アムロ「ニコル!?」

Mブリッツガンダム、Ωエルメスと共に自爆。

アムロ「…くっ……シャアァァッッ!!!」

(ナイチンゲール撃破)

シャア 「モニターが死ぬ!?何!・・・ええい、脱出する!」
アムロ 「脱出ポッド・・・!?逃がすかよ!シャア!」

シャアの乗る脱出ポッドをすかさずキャッチするνガンダム。

シャア 「捕まった!?だが・・・!」
アムロ 「世直しの事・・・知らないんだな!」
シャア 「何だと!?」
アムロ 「革命はいつもインテリが始めるんだ。夢みたいな目標を持ってやるから、
 いつも過激な事しかやらない!」
バニング 「一歩一歩の積み重ねが無いと言う事か」
破嵐万丈 「いきなり・・・全ては変えられない」
アムロ 「・・・しかし、革命の後では気高い革命の心だって、
 官僚主義と大衆に飲み込まれていくから・・・インテリはそれを嫌って、
 世間からも政治からも身を引いて世捨て人になる・・・!だったら!」
シャア 「私は世直しなど考えていないっ・・!」
ミア・アリス 「考えているからっ!考えているからこの戦いを起こしたんでしょう!?」
シャア 「・・・私を買いかぶりすぎだ・・・!」

164 名前:その頃・・・:2003/06/16(月) 18:13

***地球・北極近海・鋼鉄の爪 司令室***

無人と化した鋼鉄の爪内部をさ迷うヘルサターンの亡霊。

ヘルサターン総統の亡霊「くくくくく…愚かな奴らよ。
 この世界は全能なる神のものだ…。
 誰がどう足掻こうとも、全能なる神の完璧な計算が覆る事はない!
 反世界から『邪悪なる帝王』が降臨される日も近いだろう。ふふふ…」

ヘルサターンの亡霊が基地のスイッチを入れた途端、
鋼鉄の爪がミサイルに変形して、突如宇宙に向けて発射される。


***バルカンベース***

嵐山美佐「長官! たった今北極近海から巨大な弾道ミサイルらしきものが
      神魔アクシズに向けて発射され、大気圏を突破しました!!」
嵐山長官「何だとっ!?」
一の谷博士「まさかっ!!」


***神魔アクシズ近辺宙域の戦場***

ブライト「いかん!? 弾道ミサイル来るぞ! 総員!緊急回避だ!!」

(鋼鉄の爪ミサイルは、ユニクロンに乗っ取られた神魔アクシズに命中する)

シャーキン@霊体「何だ? 何事が起こったのだ…」
ゴール@霊体「笑止!…この程度のダメージ、すぐにDG細胞が…」
タブー@霊体「いかん…DG細胞による再生が…間〜に合わ〜ん!!」
ユニクロンの首「な…なんと…」

165 名前:名無し客:2003/06/16(月) 18:19

シャア 「フフフフフ…。」
アムロ 「何がおかしい!?」
シャア 「私の勝ちだな。今計算してみたのだが、
 鋼鉄の爪の直撃を受けた神魔アクシズは、ダメージが回復する前に重力に引かれて
 間違い無く地球に落ちる。貴様らの頑張りすぎだ!」
アムロ 「なんだと!? ふざけるなッ!このまま貴様も逃がしはしない。貴様も付き合え!」
シャア 「アムロ・・・何をするつもりだ!?」

***ラー・カイラム***

ブライト 「状況は!?まさか」
ギャリソン時田 「はい。神魔アクシズは鋼鉄の爪爆発による制動がかかり現在も地球に落下中です」
ベルトーチカ 「何てこと・・・」
ヘンケン 「おい、何とかならんのか!?あれだけでも地球の表面に次元の風穴を
 空けるには充分なエネルギーだぞ! そうなったら地球は一体どうなる!?」
ギャリソン 「もう少し進入角度が外へ向いておればそのまま向こう側へ抜けて行くのですが・・・」
ブライト 「・・・ラー・カイラムで神魔アクシズの進入角度を変えるぞ!」
ビューティ 「ちょっと、まさかぶつける気なの!?
ギャリソン 「残念ながら有効とは思えません。ガンドール砲でもこの角度では
 ・・・残念ですがもう間に合わないでしょう・・・」
サリィ 「そんな・・・」
ベルトーチカ 「アムロ!?止めて、もう無理よ!!」
ブライト 「なに!?νガンダムが、アムロがどうした!?」
チェーン 「た・・・大尉が・・・神魔アクシズに・・・」
ブライト 「何だとッ!?」

166 名前:名無し客:2003/06/16(月) 18:23

アムロ 「こんな化け物! ガンダムで押し返してやるっ!!」
シャア 「ばかな真似はやめろ!もう落下は止められん!死ぬ気か!?」
アムロ 「やってみなくちゃ判らないだろう!?νガンダムは伊達じゃない!!」
シャア 「神魔アクシズの落下は始まっているんだぞ!」

(アムロに続けとばかりに、次々と神魔アクシズを押し戻そうとするスーパーロボット軍団)

アムロ 「なんだ!?下がれ、俺だけでいい!」
兜甲児 「アムロ大尉だけに、いい格好はさせられませんよ。」
アムロ 「寄るな!ここはガンダムで面倒をみる!」
剣鉄也 「しかしっ!」
アムロ 「オーバーロードで爆発するぞ!離れろ!
      余分な命はいらないんだ!俺とシャアだけで!」
シャア 「・・・結局、遅かれ早かれこんな悲しみだけが広がって、地球を押しつぶすのだ。
 ならば人類は自分の手で自分を裁いて自然に対して、地球に対して、贖罪しなければならん。
 アムロ、なぜそれが判らん!?」
アムロ 「だまれシャア!貴様の命を吸い取ってでも。神魔アクシズは阻止する!!」
シャア 「やれるものかっ!」

ベルトーチカ 「あ・・・あぁ・・・」
ブライト 「なんだ・・・光・・・?」

シャア 「人の意思の力が・・・命の力が集まっていると言うのか・・?
 しかしこの温かさを持った人間が、地球さえも破壊するんだ。それをわかるんだよアムロ」
アムロ 「わかってるよ。だから、世界に希望を、人の心の光を見せなくちゃならないんだろ?」
シャア 「(自分のことだけで私は精一杯だったと言うのか・・・?そうではあるまい、そうでは・・・)」

暖かい光に包まれながら、ゆっくりと地球へ落下して行く神魔アクシズとαセイバーズ。


シャア 「なんだ・・・?私にも・・・光が見えるのか・・・」

アムロ 「くっ・・・シャアァァァァァァーッ!!」


命の輝きが地球を包む・・・

167 名前:NR@永井一郎:2003/06/16(月) 18:26

その光のことは、歴史上のどの書物にも記されてはいない。
ただ解かっているのは、地球が救われたという事だけだ。
この戦いの後、神魔アクシズを発端とした一連の戦乱はひとまず収束した。

第一部『神魔アクシズ編』完


そして、物語の舞台は数ヶ月後の地球へ…

168 名前:???:2003/06/16(月) 18:28

???「どうだ、地球の様子は?」
???「信じ難いがどうやら消滅することなく残ったようだ」
???「『全能なる神』の計算が狂うとは、珍しいこともあるものだな」
???「破壊五暴星とやらも一旦どこかへと姿を消したようだ」
???「彼奴らがこれで諦めたとは思えんがな」
???「まあよい。今後の計画に支障はない」
???「我ら反世界が人間界、魔界、神界を討ち滅ぼし、これを制圧する」
???「それこそが『邪悪なる帝王』の大いなる意思なのだ!」

169 名前:名無し客:2003/06/17(火) 11:21

 神魔アクシズの戦いから数ヶ月後、戦災の復興が進む地球では、
各惑星・異世界の首脳が集まり、緊急国際会議が開催されていた。

***東京・国際会議場***

セイルーン代表・フィリオネル王子「…という訳で、お集まりいただいた各国首脳よ!
 既にお分かりのこととは思うが、先の神魔アクシズの戦いの影響で、
 地球のみならず、各惑星、各異世界各地に、反世界と通じる次元の穴が開いてしまった
 というのは、紛れもない真実である!」
グランバニア代表・オジロン卿「つまり反世界と行き来ができるようになったということか」
銀河連邦警察代表・コム長官「これまでは各異世界間の往来もかなりの手間がかかったものだが」
セフィーロ代表・導師クレフ「神魔アクシズでの戦い以来、各次元を隔てる壁が緩やかになった。
 これも反世界と通じる穴の影響なのか…」
LTR機構代表・安西エリ博士「地球上に残っている文献には、どこにも『反世界』という
 単語は記されておりません」
INET代表・来島副長官「悪いことが起きる予兆でなければいいが…」
三輪防人「そうだ!うかうかしてはおれん! 反世界から武力による侵略攻撃を
 受けるかもしれんではないか!!」
インフェリア代表・アレンデ姫「最初からそのように喧嘩腰では、
 向こう側と平和的に交渉することもままなりませんわ」
三輪防人「黙れ異星人の小娘!!ワシに指図するつもりか!!」
キール・ツァイベル「無礼なっ!地球の軍人というのはみんなこのような石頭なのか!!」
小沢澄子「(´-`).。oO(…誰よ……こんなところに三輪長官なんか呼んだのは……)」

フィリオネル王子「方々静粛に! そこで我がセイルーンでは、例の穴を便宜上
 『Divine-Hole=神の穴(ディバイン・ホール)』と命名し、反世界に向けて平和使節団を
 派遣することにした! 各国首脳にもどうかご協力を願いたい!!」
アメリア「では、父に代わり私、アメリア・ウィル・テスラ・セイルーンがご説明致します!」

170 名前:名無し客:2003/06/17(火) 13:35

そんな会議の最中、東京郊外にある宗方研究所。

その所長であり、S.A.I.D.O.C(内閣超常現象特捜部)の隊長、
宗方猛(むなかた たけし)は、愛用のコーンパイプをくゆらせ、
自らが作り出した設備に悦に入っていた。

宗方「見たまえ……これが、私が家屋敷を抵当に入れて完成させた、クリスタルステーションだ」

クリスタルステーション。それは、宗方が以前開発した戦闘ロボット、“超光騎士”を格納する基地である。
しかし……

クリスタルステーションは、予算不足のため、へんぴな場所に立てられていたのであった。

_| ̄|○ |||

171 名前:ゼロガールズ:2003/06/17(火) 21:12

変装して東京に潜伏中のゼロツー、ゼロスリー、ゼロフォー。

>>169
ゼロツー「人間どもめ! 安心していられるのも今のうちよ!」
ゼロスリー「神魔アクシズの戦い以来、ヘドリアン女王様は行方不明となられ、
       破壊五暴星とも連絡が途絶えてしまったわ!」
ゼロフォー「でも私達は最後まで諦めないわよ。」
ゼロツー「機械帝国は必ず私達の手で再興してみせるわ!」

>>170
ゼロツー「S.A.I.D.O.C、早めに潰しておいた方がよさそうね。」
ゼロスリー「噂では予算を削られたのは三輪とかいう防衛軍長官の差金らしい。」
ゼロフォー「誰か来るわ。」

丁度そこへ、クリスタルステーション勤務の職員が通りかかる。

ゼロスリー「ちょっと、もし?」
職員「はい、何でしょうか?」


           ↓ゼロスリー     _ _     .'  , .. ∧_∧
           ∧  _ - ― = ̄  ̄`:, .∴ '     (    ) ←職員
          , -'' ̄    __――=', ・,‘ r⌒>  _/ /
         /   -―  ̄ ̄   ̄"'" .   ’ | y'⌒  ⌒i
        /   ノ                 |  /  ノ |
       /  , イ )                 , ー'  /´ヾ_ノ
       /   _, \               / ,  ノ
       |  / \  `、            / / /
       j  /  ヽ  |           / / ,'
     / ノ   {  |          /  /|  |
    / /     | (_         !、_/ /   〉
   `、_〉      ー‐‐`            |_/


職員「う〜〜〜ん。」バタンッ!!

気絶する職員。

ゼロツー「よくやったわ、ゼロスリー。」
ゼロスリー「フフフ…まあアタシの手にかかればこんなものね。」
ゼロフォー「こいつの服や所持品を使って潜入よ。」

172 名前:その頃、東京某所・・・:2003/06/18(水) 01:10

(晴れた日の市民公園。兜シロー、早乙女元気、リィナ・アーシタが
ロボットたちと遊びに来ている。が、一同浮かぬ顔)

ウラン「ねえ、一緒にかくれんぼしましょうよ」
シロー「……」
ロボコン「リィナちゃん、アイスクリームでも買ってこようか?」
リイナ「…ごめんね、いらない…」
元気「……」
アナライザー「元気、ゲンキナイ…」

(その様子を遠くで見ている立花藤兵衛と伴俊作=ヒゲオヤジ)
藤兵衛「……少しは気が晴れるかと思って連れて来たんだが」
ヒゲオヤジ「無理もない……アクシズとの戦いの後、モスラ究極体が
       連れて帰って来れた中に甲児くんや鉄也くん、
       ゲッターチームやジュドーの坊主の姿は無かったからな」
藤兵衛「マジンガー軍団、ガンダムチーム、シャッフル同盟、ウルトラ兄弟、
     ガーディアンフォース…地球防衛の要と言える戦力
     の多くが生死不明とは…」

(エンジン音、バイクの止まる音)
???「…みんな、生きていますわ。きっと…ジョルジュも、皆さんも」
(二人のオヤジ、振り向く…本郷猛のバイクに同乗していたのは
ネオフランスの元首令嬢…)

藤兵衛「猛、どうしたんだ?」
ヒゲオヤジ「おお、あんたはマリア・ルイゼのお姫さん。いつ日本に?」
マリア・ルイゼ「はい、緊急国際会議に出席する父の共で…皆さんにすぐ
         お伝えしたいことがあって、少年仮面ライダー隊本部に
         お伺いしたら、偶然本郷さんが…」
本郷「オヤッさん、ヒゲオヤジさん…どうもバイストン・ウェルで何か
    あったようなんだ」
藤兵衛・ヒゲオヤジ「!?」


マリア・ルイゼはもとより、全宇宙・全次元の姫君や王女たちが加入する
平和組織「プリンセス・ユニオン」。その中心的存在とも言うべき
バイストン・ウェルのシーラ王女やエレ王女と連絡が途絶えたと言うのだ。

マリア・ルイゼ「ご存知の通り、姫君の中には優れた超能力の持ち主も
         少なくありません。その探知能力をもってしても、
         バイストン・ウェルがどうなっているかすら…」
本郷猛「反世界のことと何か関係があるのかも知れない…オヤッさん、
     俺はこれから…」

(ロボコンが大慌てで駆けてくる)
ロボコン「た、大変だ〜!! 公園で人が倒れてるよ〜!!」
一同「!?」

173 名前:172続き:2003/06/18(水) 01:29

(公園の木陰にボロボロの姿で倒れていたのは、一人の青年…
それを見た藤兵衛、息を飲む)
藤兵衛(猛を見て)「こ、こいつあ、ミラ…い、いや、SGM準隊員の
           鏡京太郎くんじゃないか!?」
猛(彼は二次元の世界に帰っていたはず…!)

京太郎の上着のポケットから、何かが転げ落ちる。
リィナ「きゃっ!?」
ヒゲオヤジ「大丈夫、虫じゃねえ…(落ちたものを拾い上げる)
       こりゃたまげた、メカ次元の勇者ゴールド・ライタンも一緒か」
アナライザー「カナリ損傷ガ激シイデス…オダブツカモ…」
ウラン「縁起でもないこと言わないでよっ!」
鏡「う…うう…」
猛「京太郎くん、しっかりしたまえ!」
鏡「やられた…二次元も…メカ次元も…それだけじゃない…
   ポドリムスやスピラ世界…中華魔界までも既に奴らの手に…」
藤兵衛「お、おい、奴らってのはどこのどいつなんだ!?」

174 名前:名無し客:2003/06/18(水) 11:46

***バルカンベース***

嵐山長官「昨夜未明、S.A.I.D.O.Cのクリスタルステーションに賊が侵入し、爆弾が仕掛けられた。
      幸い爆弾は未然に発見され、大事には至らなかったが、
      今は各惑星・異世界の首脳が東京に集合している大事な時期でもある。
      くれぐれも警戒を緩めるな!」
サンバルカン一同「ハッ!」
飛羽高之「ところで長官、緊急国際会議の方はどうなったんですか?」
嵐山長官「うむ。セイルーンのフィリオネル殿下の提案にインフェリアのアレンデ王女も
      同調し、例のディバインホールを通して反世界に調査団を派遣する事になった」
嵐山美佐「調査団の艦隊は明日出航よ」
豹朝夫「そりゃまた随分と急だなあ」
嵐山長官「実はつい先程SGMの御手洗博士から連絡があったのだが、
      重傷を負った鏡京太郎君が発見され、市内の病院へ運ばれた」
豹朝夫「えっ!?」
鮫島欣也「なんですって!?」
飛羽高之「しかし長官、彼は二次元へと帰っていたはずでは?」
嵐山長官「うむ。詳しい事は鏡君の意識の回復を待たねばならんが、
      ここ最近一部の異世界と交信が途絶えた事と関係があるかもしれん」
豹朝夫「それで調査団は出発を急いだのか」
嵐山長官「その通りだ。ともかく鏡君の件は極秘事項とする。
      特に三輪長官やサザーランド大佐を始めとする連邦軍タカ派に
      この件は絶対に漏れてはならん」
飛羽高之「ええ、わかってますよ」
鮫島欣也「そうなったら余計に話がややこしくなりますからね」

175 名前:名無し客:2003/06/18(水) 11:49

***東京湾***

(対反世界国際共同調査団・出航式)

ゼルガディス「やれやれ、相変わらずか。久しぶりだな」
リナ・インバース「ゼル!?」
ガウリィ「ゼルガディス!!」
リナ「…にしても久しぶりよね♪ あれから元気にしてた、ゼルガディス?」
ゼルガディス「まあな」
ガウリィ「で、ゼルガディスも反世界へ行く船を見に来たのか?」
リナ「わかった♪ 反世界に行けば改造された体を元に戻す秘術があるんじゃないかと
    思ったんでしょう?」
ゼルガディス「ああ、俺の体は今もご覧の通りなんでな」
リナ「そっか…ゼルも苦労してんだね。でも調査船団の船は国家の所有艦ばかりでしょう?
    果たしてゼルが潜り込めるかどうか…」
ゼルガディス「なぁに、いざとなれば自分で宇宙船をし立ててでも行ってみせるさ」


フィリオネル王子「我が同胞達よ! 今現在、反世界が果たしてどんな世界なのか!
          全く解からん! 果たして好意を持って受け入れられるのか!
          はたまたその逆なのか! そこには数々の危険が待ち受けて
          いるだろう! しかし危険と同じ数だけの、いやそれ以上の可能性も
          待ち受けているはずである!だからこそ我々はあえて踏み出すのだ!!」
船員一同「オォォ――――!!」
アメリア「我が艦隊は、太平洋上Xポイントのディバインホールより突入致します。
      第一番隊は旗艦・スィーフィード号、第ニ番隊は旗艦・バンエルティア号…」


ガウリィ「なんだ。国際調査団を指揮してるのは、フィルさんだったのか」
リナ「あら、あそこにいるのアメリアじゃないの! おーいアメリアッ!!
    アメリアッ!!アメリアッ!!あたしよあたしッ!!」


アメリア「(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル」
アレンデ姫「あら、どうなさいましたのアメリア様?」
アメリア「…ま、まさか!? 空耳よね!?…きっと、そうよ!!」


ガウリィ「聞こえてないみたいだなぁ…」
リナ「まあいいわ! 後で押しかけてって、トッチメテやるんだから!!」


フィリオネル王子「正義の名の下に、よき航海を!」
アメリア「よき航海を!」

176 名前:名無し客:2003/06/18(水) 11:52

ゼロツー「人間どもめ、いよいよ反世界に乗り込むつもりね」
ゼロスリー「私達はこれからどうするの?」
ゼロフォー「焦らないでチャンスを待つのよ」


アメリア「ひえぇぇぇぇ――(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル!!!」
リナ「ヤッホー♪アメリア!久しぶりっ!!」
フィリオネル王子「おおー、リナ殿!」
リナ「フィルさん!」
アレンデ姫「あら、お知り合いですの?」
アメリア「リナさん、あの、今公務中ですのでお話は後で…」
リナ「何言ってんのよ水臭いわね!」
アレンデ姫「よろしいじゃございませんの。折角の御友達との再会なのですし」
メルディ「ワイ〜ル♪ そうだよ。メルディたちに遠慮する事ないよ!」

頭を抱え込むアメリア。
その頃…


***南極・ネオグラード***

???「ネオメカジャイガン、スキュラメガス! 出撃!!」

ネオグラードからネオメカジャイガンの巨大カプセルが発射される。


***再び、東京***

東京湾岸の港に着陸したネオメカジャイガン・スキュラメガスは、
調査団の出航式典会場を襲撃した。

ゼロツー「あれはネオメカジャイガン!?」
ゼロスリー「まさか新帝国ギアが!」
ゼロフォー「でもドクターマンの脳髄は神魔アクシズと共に行方不明になっているはずよ」

フィリオネル王子「どうしてこのような時に巨大ロボットが!?」
ガウリィ「危ないっ!!」

(SE:爆発)

ゼルガディス「どうやら、あれの狙いは調査船団らしいな」
リナ「こんな人の多いところで何考えてんのよ!!」
ガウリィ「どうする!?」
リナ「どうするもこうするもないわ! 行くわよっ!ガウリィ!ゼル!アメリアッ!」
ゼルガディス「…そうか、船か!?」
リナ「いい!あの化け物を沖へおびき寄せるわ!!」
アメリア「どうしてアタシを巻き込むんですかぁ〜(泣)」

177 名前:名無し客:2003/06/18(水) 12:00

たまたま近くにあったバンエルティア号に飛び乗るリナたち。

リナ「ガウリィ、舵を!」
ガウリィ「オーッ!!」
チャット「ちょっと待ってください! この船のキャプテンは僕です!!
      この船と僕は一心同体!! 僕の許可なく勝手に船を動かす事は許しません!!」

その時、バンエルティア号にスキュラメガスのミサイルが直撃した。

チャット「うわああああ!!…う〜〜〜ん」

今の衝撃のショックで、チャットは気絶して倒れてしまった。

ガウリィ「オイッ!こいつ今ので伸びちまったぞ!」
アメリア「…アタシが、アタシが指揮します!!
      総員配置につけ! 船団に信号! 正義は我に有り!
      全艦隊防御陣形! 第一戦闘速度!!」
リナ「来るわよっ!!」
アメリア「対空戦闘用意! 魔導士隊前へ!! …発射!!」
魔導士隊一同「ファイアーボール!!」

魔導士隊のファイヤーボールとスキュラメガスのブレーザービームがぶつかる。
さらに援護の魔法を放つゼルガディスとアメリア。

ゼルガディス&アメリア「バーストフレアッ!!」
キール・ツァイベル「全然効いてないぞ!!」
リッド・ハーシェル「オマエら退いてろっ! 雷神双破斬!!」
ファラ・エルステッド「連牙弾!!」

だが、あえなくかわされ、会場を警備していた海上自衛隊の護衛艦に誤爆。

リッド「ガ━━━━━Σ(゚Д゚)━━━━━ン!! 」
ファラ「ウ…ウソ…(汗」
リナ「ちょっとアンタたち何やってんのよ!?
    こうなったら徹底的にやったろうじゃないのっ!!

    黄昏よりも昏きもの 血の流れより紅きもの
    時の流れに埋もれし 偉大なる汝の名において
    我ここに 闇に誓わん 我等が前に立ち塞がりし
    すべての愚かなるものに 我と汝が力もて
    等しく滅びを与えんことを!

    ドラグ・スレェイブッッ!!!」

見事命中して爆発四散するスキュラメガス。

リナ「ビクトリーッ!!」
リッド「へぇー、やるじゃないかアンタ」
ゼルガディス「さすがの巨大ロボットも、リナの前では形無しだな。…ゲッΣ(゚Д゚)!?」
リナ「さあて、帰って江戸前寿司フルコースでも食べに行きますかっ♪
    ……ってどうしたのよ、アンタたち?」
ガウリィ他6名「つな、つな、つな、つな、つな、つな、つな…」

リナが後ろを振り返るとそこには…

一同「津波ぃぃぃぃぃぃ〜〜〜!!!!」

ドラグスレイブの余波で港に迫る大津波。

フィリオネル王子「なんじゃこりゃあああああ〜〜!?」
アレンデ姫「あらあらあら…」

東京湾岸一帯は、こうして水浸しとなったのであった。

178 名前:正義の仲良し四人組×2+α:2003/06/18(水) 12:04

***バンエルティア号***

アメリア「見渡す限り海ばっかり。他の船はみーんな沈没してしまったようです…」
リナ「そ…」
リッド「おいおい、マジかよ…」
リナ「メチャメチャだぁ…」
アメリア「どうします、リナさん…?」
リナ「…よっしゃ!このまま逃げる!…じゃなくて、このまま反世界へしゅっぱーつ!!」
アメリア「エ━━━━━━(゚Д゚;━━━━━━ッ!?!?!?」
リナ「どうせ船の向きは変えられないんだから、このまま未知の世界へ向けて
    第一歩を踏み出すのよ!!」
ファラ「いいのかなぁ…」
アメリア「今ならまだレイウィングとかで帰れますよ!!」
リナ「ぐだぐだ言わないの! アンタたちだって反世界ってどんなところなのか、
    見てみたいでしょう!? …アメリア、アンタ反世界で正義を広め、
    悪を討ちたいわよね?」

リナは恐い顔でアメリアを睨みつける。

アメリア「ハ…ハイッ!!…(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル」
リナ「ゼルも当然異存ないわよね!?」
ゼルガディス「ああ、俺は願ったり叶ったりというやつだ」
リナ「で、アンタたちは!?」
リッド「俺たちは…まっ、付き合うか」
キール「コホン…まあ我々は最初からそのつもりだったからな」
リナ「よーしッ!それじゃあ、未知なる世界へ向けてしゅっぱーつ!!」
アメリア「リナさぁ〜〜ん(泣)」
リナ「声が小さあ〜〜いッ!!」

179 名前:名無し客:2003/06/18(水) 12:07

一方、こちらでは…

ゼロツー「なんなのよ今の津波は一体…」
ゼロフォー「せっかくの衣服が水浸しじゃないの」
ゼロスリー「空から何か来るわよ」
ゼロフォー「あれは…新帝国ギアのメラージュ戦闘機」
ゼロツー「きっとさっきのネオメカジャイガンの脱出ポットね」

ゼロガールズのすぐ近くに着陸するメラージュ戦闘機。
コックピットから人影が…!?

ゼロスリー「お前はっ!?」
ゼロツー「確かビックスリーの?」

メイスン「フフフ…お前達がゼロガールズか?」

ゼロフォー「まさか生きていたとはね!」

身構えるゼロガールズ。

メイスン「待て早まるな! 俺は別に貴様らと戦いに来たのではない。
      これから俺と一緒に南極まで来てもらおうか。」

180 名前:涼村暁と愉快な仲間:2003/06/18(水) 12:51

またまたその頃、都内にある涼村探偵事務所。
事務所の主である、自称「名探偵」涼村暁(すずむら あきら)は……

暁「いやー、久々のバナナパフェはうまいねー」
朱美「暁、またツケでパフェ頼んだでしょ?結構ツケ溜まってるのよ?」
暁「大丈夫だって!この俺にかかれば、金銭問題なんて一発だぜ!」

この涼村暁という男、S.A.I.D.O.Cの開発したクリスタルパワーを偶然に浴びてしまい、
超光戦士シャンゼリオンへと「燦然」する能力を持ってしまったのだった。

暁「いやいや、日々平凡にまったりが一番だねぇー」
と――

速水「暁!大変だ!」
彼の名は速水克彦(はやみ かつひこ)。S.A.I.D.O.Cの隊員であり、
本来ならば彼がシャンゼリオンになる筈だった男である。

暁「何だよ速水」
速水「クリスタルステーションに爆弾が仕掛けられたんだ!いや、大事はなかったがな」
暁「だったらいいじゃん。ノーテンキラキラ☆」
速水「とにかく研究所に来い!」

暁の襟首を引っつかんで引きずっていく速水。
数分後、カエル色のシトロエンが研究所に向かって走っていく。

朱美「いってらっしゃーい」

181 名前:名無し客:2003/06/19(木) 09:43

***迎賓館・インフェリア代表団控え室***

調査団出航式での事故の知らせを聞き、
インフェリア王国衛兵長ロエン・ラーモアが血相を変えて駆けつけて来た。

ロエン「失礼する!! アレンデ姫!! アレンデ姫はいずこにっ!!」
アレンデ姫「あら、ロエンではありませんか。あまり大きな声を出さなくとも、
       私はここにおりますわ」
ロエン「おおー、アレンデ姫!!ご無事でしたか!!
     津波に巻き込まれたとお聞きした時は大変心配致しておりました!!」
アレンデ姫「まあ、あれだけの津波で犠牲者がどなたもいらっしゃらなかったのは
       不幸中の幸いです。これもきっとセイファートの御加護なのでしょう。
       バンエルティア号とだけまだ連絡が取れないのが唯一の気がかりですが…」

そこへ三輪長官率いる憲兵隊が土足で乗り込んできた。

連邦軍兵「全員そこを動くな!」(銃を構える)
ロエン「これはなんの真似だ平民!?」
三輪防人「黙れ異星人! とうとう尻尾を掴んだぞ!!
      あの出航式での騒ぎが貴様らの仕業だということぐらい
      とうに見当がついておるわ!!」
ロエン「ほざくな平民!! 被害を被ったのはむしろ我が国の方だ!!
     自分の国の失態を他国に押し付けようとは見苦しいぞ!!」
三輪防人「抜かしたな異星人!! 抵抗するとためにならんぞ!!」
ロエン「やかましいぞ平民!! そこまでいうなら証拠を出せ証拠を!!」

嵐山長官「そこまでだ三輪長官!」

アレンデ姫「まあ、嵐山様」
三輪防人「くっ…嵐山! またワシの邪魔をするつもりかっ!!」
嵐山長官「三輪長官、アレンデ王女は我が国を公式に訪れている外交使節だ!
      それに対し一軍人に過ぎない君が逮捕権を行使しようとするのは
      明らかに越権行為だとは思わんかね!」
三輪防人「…くそっ! 今日のところは引き揚げてやるが、嵐山!
      貴様や太陽戦隊の面々が異星人や異次元人のスパイだという
      証拠はいつか必ず掴んでやるぞ!!」

すごすごと引き揚げて行く三輪長官一派。

飛羽高之「相変わらずですね、三輪長官」
嵐山長官「彼は旧ティターンズの流れを汲み、ティターンズ崩壊後も
      ブルーコスモスに接近して巧みに軍上層部で生き残っているからな」
嵐山美佐「この前も、三輪長官が独断で計画したデンジ星人の子孫狩りを
      お父さんが寸前のところで止めていなかったら一体どうなっていたことか…」
鮫島欣也「それ以来、三輪の野郎は長官を目の敵にしているんだ」
豹朝夫「全くたまらんよ」

アレンデ姫に一礼する嵐山長官。

嵐山長官「先程の三輪のご無礼、代わってお詫び致します」
ロエン「嵐山長官! ただ今の件は正しく外交問題ものだぞ!!
     地球連邦政府はどう釈明なされるっ!?」

激しく立腹するロエンを制止するアレンデ姫。

アレンデ姫「嵐山様、どうかお気になさらずに。あれは三輪様に限った事ではありません。
       残念な事ですが、我が国インフェリアにも遠い異星に住む方々に対して
       不信感や軽蔑の念を持つ者が今だ少なからずいるのです。」

182 名前:名無し客:2003/06/19(木) 09:46

退室する嵐山長官と太陽戦隊。

飛羽高之「いやー、まずは無事に丸く収まってよかったですね」
豹朝夫「それにしてもあのアレンデってお姫様、可愛かったよな〜(///)」
鮫島欣也「そうそう! もう少し成長すれば美佐ちゃんといい勝負なんだけどな」
嵐山美佐「何よそれってどーゆー意味!? アタシが年増だっていいたいわけ!?」
飛羽高之「違う違う!!」
豹朝夫「誤解しないでよ!」

嵐山長官「イーグル、シャーク、パンサー!」

一同「ハッ!」
嵐山長官「早速でご苦労だが、これからすぐにクリスタルステーションに行って
      S.A.I.D.O.Cと合流してくれ」
飛羽高之「長官?」
嵐山長官「先日クリスタルステーションに爆弾が仕掛けられた手口。
      どことなくブラックマグマに似ている…」
鮫島欣也「そんな、長官!?」
豹朝夫「ブラックマグマは数ヶ月前の神魔アクシズでの戦いで
     今度こそ滅びたはずでは!!」
嵐山長官「ブラックマグマはその姿を消しただけだ。誰もヘルサターン総統や
      ヘドリアン女王の最期を見届けた訳ではない」
飛羽高之「判りました長官! みんな、行くぞっ!」
鮫島、豹「オオーッ!!」

太陽戦隊はS.A.I.D.O.Cに合流した。

183 名前:前話回想:2003/06/19(木) 13:23

>>175-178
リナ・インバース「神魔アクシズの戦いの影響で、突然人間界に劇的な変化が訪れた。
          地球を始め多くの惑星や異世界の各地で『反世界』と呼ばれる未知の次元と
          通じる『Divine-Hole=神の穴(ディバイン・ホール)』が開いたのだ。
          そこで全宇宙、全次元の各国首脳は、手を取り資金を出し合い共同で
          反世界に向けた調査団を派遣する事になったのだ。
          ところが、今まさに出航という時に、突然遅い来る新帝国ギアの
          ネオメカジャイガン! しかしそこに現れた天才美少女魔導士
          リナ・インバース! そのリナちゃんの活躍でネオメカジャイガンは
          撃退されたのでした♪ …が、なんと! アタシたちの乗ってた
          バンエルティア号は故障して港に戻れなくなっちゃったぁ〜!!」
チャット「どうしてくれるんですかぁ〜!!・゚・(ノД`)・゚・」
キール・ツァイベル「責任取れ」
リナ・インバース「…ともかく、こうなったら反世界へ向けてしゅっぱーつ!!
          今度は全次元を舞台にした新しい冒険の始まりってやつよぉ〜!!」
リッド・ハーシェル「誤魔化すなよ…オイ」

184 名前:正義の仲良し四人組×2+α:2003/06/19(木) 13:26

(地球のディバイン・ホールを突破してから数日後、
どこかの見知らぬ海を漂流しているバンエルティア号)

リナ「……お腹…空いた…。新しい…冒険…いきなり…終わるかも…しんない……」
チャット「…だから…勝手に……船を…動かすなって……言った…のに…」
ゼルガディス「まさか、あの騒ぎで食糧が全部外に放り出されちまってたとはな」
アメリア「これでもう七日目…このまま私達死んじゃうんでしょうか?」
ゼルガディス「こんなところでくたばってたまるか! …と言いたいところだが」
キール「覚悟しといた方がよさそうだな…」_| ̄|○ |||
メルディ「儚い一生だったヨ…」

クイッキー「クイッキーッ!!クイッキーッ!!(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
ガウリィ「メシダァァァァ…」

空腹のあまり半狂乱状態を化していたガウリィは、
クイッキーを捕まえ今にも食おうとしていた!?

ファラ「ちょっと何やってんのよ!!」

(げすっ!)

ガウリィを背中から蹴り倒して、クイッキーの危機を救うファラ。

ファラ「大丈夫、クイッキー?」
リッド「オイこんなことやってる場合じゃないぜ!
     人が住んでそうな陸地が見つかったんだ!!」

それを聞いた途端に元気になるリナたち。

リナ「…陸地!?」
アメリア「行きましょうリナさんっ!!」
ガウリィ「メシィィィィィィッッッ…!!!」

リナ「見てなさいよお〜!! すぐに街ごと食い尽くしてやるからぁぁ!!!!」

185 名前:正義の仲良し四人組×2+α:2003/06/19(木) 13:29

…で、リッドたちが見つけたその陸地のある村では、
なんと新帝国ギアの一団に襲われていたのだ!

モンスター「いいかお前ら! 余計なものには目ぇくれるな!」
ジュウオウ「おやび〜ん! お目当ての物ってなに?」
モンスター「いいからそれらしい女を見つけたら片っ端からかっさらって来い!
       ついでにお宝もな!」
ジュウオウ「了解ですぅ〜!」

村中で略奪と家捜しを始めるモンスターたち。
恐怖で逃げ惑う人々。

モンスター「ぐずぐずするな!」
ジュウオウ「オイお前、シーラはどこだ!?」
村人「お助けを〜! お助けを〜! …(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」

そこへなんとバンエルティア号が大轟音と共に
不時着して突っ込んできたのであった。
唖然とするモンスターたち。

モンスター「な、なんだこりゃ!?」

村人「助けてください! お願いします!」
メルディ「い、一体これは何事か?」
ゼルガディス「どうやらこの村が何者かに襲われているようだな」

ジュウオウ「おやび〜ん、こいつらこの世界の人間じゃないッスね」
モンスター「さては東京湾で行方不明になったバンエなんとか号の連中か?
       メイスンの奴、しくじったな!」
リナ「や っ か ま し い 〜 〜 〜 ! ! !」

高いところへジャンプして名乗りに入る、正義の仲良し四人組×2。

リナ「人がお腹を空かしてやっと辿り着いたっていうのに!
    それを邪魔するとは言語道断天罰覿面!!!!」
リッド「そうだ! 俺達の食事の邪魔をすると何をやらかすかわからねーぞッ!!」
モンスター「一体何者だ貴様らは!? 名を名乗れ!!」
リナ「フン! アタシのご飯の邪魔をする者に名乗る名前などないわッ!!」
モンスター「なんだとぉ〜!!」
アメリア「罪もない人々から金品を強奪した時点で、これすなわち紛れもなく悪!!
      このアメリアが愛と正義と真実と食欲の名の下に鉄槌を下して見せるわ!!」
モンスター「オイちょっと待て! その最後の食欲ってのは何だ!?」
キール「ともかく、痛い目に遭わない内に尻尾を巻いて帰るんだな」
ファラ(←注:ギアの女幹部とは別人です)「さもないとどーなっても知らないわよ!!」
モンスター「黙れ黙れ! 攻撃メカクローンッ!!」

正義の仲良し四人組×2に襲いかかる無数のメカ人間兵士メカクローン。だが…

186 名前:正義の仲良し四人組×2+α:2003/06/19(木) 13:32

アメリア「あくまでも刃向うというのなら容赦はしませんよ!!
     ヴィスファランクッ(霊王結魔弾)!!!」
キール「行け!イフリートッ!!」
メルディ「ウンディーネッ!!」

いかに冷酷無比なメカ人間の軍団といえども、
凄まじいまでの食欲にかられたリナやリッドたちの敵ではなかった。
瞬く間にスクラップの山が出来あがる。

ジュウオウ「おやび〜〜ん…(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
モンスター「なんだコイツら化けもんかッ!? とにかくこのままでは
       ドクターマン様に申し訳がたたん! やれジュウオウ!!」
ジュウオウ「了解♪ バリバリロケット!!」
モンスター「ハハハハ!これで木っ端微塵だ!! 蜂の巣になれ!!」

ジュウオウの胸部から火砲が発射されるが…

リナ「アクア・クリエイト(浄結水)♪」

真水を浴びせられ無効化する。

ジュウオウ「エッ…!?」
リナ「本当の爆発っていうのはねえっ、こーやんのよっ!!
    メガ・ブランドッ(爆裂陣)!!」

爆発で吹き飛ばされるジュウオウ。
ジュウオウ「おやび〜〜〜〜〜〜〜ん………」

モンスター「貴様、ひょっとして魔導士か!?」
リナ「今更気がついたの? 誰が呼んだか知らないけれど美少女天才魔導士とはアタシのこ…」
モンスター「…( ̄ー ̄)ニヤリッ!! モンスタービックフック!!」

モンスターの右腕からビックフックが隙を見てリナに向けて発射された!!

ゼルガディス「危ないッ!!」

間一髪、ゼルガディスが脳天でこれを防ぐ。

モンスター「刎ね返した!? んなアホな!!」
ゼルガディス「あいにくだったな。俺の体はロックゴーレムと…痛ッ……」バタンッ!!

今頃効いてきて気を失い倒れるゼルガディス。

アメリア「ロックゴーレムと痛ッ…って?」
リナ「飛び道具とは侮れないわね」
リッド「さあフィニッシュと行こうぜ!! 閃空翔烈破!!」
ファラ(←注:しつこいようですがギアの女幹部とは別人です)「鷹爪蹴撃!!」
ガウリィ「(光の剣を振りかざして)光りよぉ――!!」

モンスター「わああ〜ちょっとタンマァァッ!!!」

(SE:大爆発)

187 名前:正義の仲良し四人組×2+α:2003/06/19(木) 13:36

モンスターたちはあえなく退散していった。

村長「ともかくお助け頂きありがとうございました。
    あの者たちは行方不明のシーラ様やエレ様を捕らえようと、
    あちこちの村を理不尽に襲っている連中でして。
    これはお礼です。どうぞたっぷりと召し上がって…ってもう食べてる(汗」

おぞましいまでの食事の奪い合いをするリナたちだが、
あまりに見苦しいシーンなので詳細は省略(笑)。

チャット「村長さん、僕達の乗ってきた船の修理に必要な部品があったら
      分けて頂きたいんですけど?」
村長「どうぞ御遠慮なく。後で村の船大工の方に申しつけておきましょう」
ゼルガディス「ところで村長、付かぬ事を尋ねるが、ここはどこだ?」
村長「バイストン・ウェル、ナの国の辺境にある名もない村ですじゃ」
チャット「えーっ!? ここって反世界ではないんですか!?」
ゼルガディス「やはりな…」

***村の宿屋***

リッド「つまりそれってどういう事だ?」
キール「今まで僕達も含め人間界の者は皆、ディバイン・ホールは
     人間界と反世界を自由に行き来することが出来るものだと思っていた」
ゼルガディス「ところが、それがとんでもない思い違いだったってことだ」
キール「これは僕の推測が正しければだが、ディバインホールは
     反世界側が人間界を侵略するために開いたゲートだということだ」
ファラ「そんな…」
ゼルガディス「さっきこの村を襲った連中や、今バイストン・ウェル各地を
        攻撃している謎の軍勢はあの穴からやって来たと村長が言っていた。
        十中八九間違いないだろうな。だから、反世界側からこっちの世界に
        移動は出来ても、こっちの世界から反世界側へは容易に行くことは
        出来ないって道理な訳さ」
キール「おそらく何か、外部世界からの侵入者を防ぐプロテクトのようなものが
     かかっているんだろう。だから僕達はバイストン・ウェルなんかに来てしまったんだ」
リッド「…えーと、だとすると、早く帰って元の世界にこの事を伝えないと
     ヤバイんじゃないのか? ……えーと、うーんと、そこのアンタ」
ゼルガディス「…ん? 俺の事か?」
リッド「アンタ名前なんだっけ?」
アメリア「そういえばアタシ達って自己紹介がまだでしたね。アレンデ姫に随行して
      来られた方ならアタシの事はもう御存知だと思いますけど」
リナ「全然気付かなかったわ」
キール「あの騒ぎの中で突然お前たちが、ほとんどハイジャック同然に
     バンエルティア号に乗り込んできたんだから当然だ」
リナ「アンタ喧嘩売ってんの〜!」

リナは蛇のような恐い顔でキールを睨みつける!

キール「…い、いや…誤解…しないでくれ……(滝汗」

188 名前:一方その頃、地球では・・・:2003/06/19(木) 13:41

***南極・ネオグラード***

新帝国ギア・最高幹部ビックスリーの一人、メイスンに案内され
ネオグラードへとやって来たゼロガールズは、そこで意外な人物との再会を果たしていた。

ゼロスリー「総統閣下!?」
ゼロフォー「よくぞ御無事で!!」
ゼロツー「まるで夢のようでございます!!」
ヘルサターン総統「フフフフフ…今までご苦労だったなゼロガールズ」
ゼロツー「ですが総統閣下、何ゆえこのネオグラードに?」
ヘルサターン総統「わしが不覚にもルーシュとウルベに倒された後すぐに、
          全能なる神のお力で再生し、ギガブレインウェーブ発生装置から
          密かにドクターマンの脳髄だけを持ち出しておいたのだ」
メイスン「そしてドクターマン様は反世界の超科学により復活を遂げられ、
      新帝国ギアは機械帝国ブラックマグマと同盟を結んだというわけだ。
      サンバルカンやバイオマンは元より、反世界の存在に気付いた破壊五暴星も
      このまま黙って見ているとは思えん! お前達にも役立ってもらうぞ!」

???「積もる話は終わったかな…」

ゼロガールズ一同「!?」
メイスン「これはドクターマン様!」
ヘルサターン総統「フフフ……」

189 名前:ドクターマン ◆Dr.man/tQM:2003/06/19(木) 13:46

二次元、メカ次元、ポドリムス、スピラ世界、中華魔界。
これらは全て反世界の支配下に入った!
もはやバイストン・ウェルが反世界に取り込まれるのも時間の問題!
地球上のみならず、全次元で最も優れた最高の頭脳の持ち主は一体誰なのか!!
それを証明するために私はブラックマグマ…いや、反世界と手を組む事にした!
まもなく反世界から本隊が地球へとやって来るだろう。
反世界の『邪悪なる帝王』とやらを第三次元に降臨させるべく
この私も死力を尽くそうではないか!

これより先はヘルサターンや全能の神に代わり私が組織の指揮を執る!!
それとここに書き込みにくいような連絡や事前の打ち合せ用として
臨時に楽屋裏を設けさせてもらった。何かある場合は↓に来るのだ!
http://www.appletea.to/~charaneta/test/read.cgi/ikkoku/048757200/l50
本当は明日から正式に利用開始なのだが、誰もおらんから別に今日からでも構うまい。
ではまた会おう!


【現在の情勢】

全能の神、ヘドリアン女王、破壊五暴星 → まだ行方不明?
ドクターマン → 南極の基地ネオグラードで、反世界本隊を迎える準備を進める
正義の仲良し四人組×2+α → バイストン・ウェルを当てもなく放浪中
涼村暁と愉快な仲間 → クリスタルステーションに向かう途中

※キャラハンではなく、SSの中だけにしか登場していない人物は省略

190 名前:軍師レイダー:2003/06/21(土) 10:15

嵐山や御手洗が情報を伏せている
ミラーマンの入院先を連邦軍内部のタカ派に漏らしてやった…
奴等は異星人や異次元人の類を執拗なまでに敵視している…
近々面白い事が起こるだろう……フフフ………

191 名前:名無し客:2003/06/22(日) 11:55

***S.A.I.D.O.C(内閣超常現象特捜部)クリスタルステーション***

宗方猛「白河先生! これはいったいどういうことですか!?」
白河尚純「別に驚く事はない。現時刻よりクリスタルステーションは
      三輪長官の指揮下に入る。これは内閣の正式な決定だ。
      異議は認められんよ」
宗方猛「…………」

NR@中江真司「三輪長官やコルベット准将など地球連邦軍内のタカ派と結託した
         日本政界の大物・白河尚純代議士の陰謀により、
         クリスタルステーションは三輪長官一派に接収されてしまった!」

***バルカンベース***

嵐山美佐「大変です長官! 都内の病院に入院中だった鏡京太郎さんが
      三輪長官指揮下の部隊に連行されました!」
嵐山長官「なにっ!? 容疑はなんだ?」
嵐山美佐「スパイ容疑です」
鮫島欣也「馬鹿馬鹿しい!」
豹朝夫「かってインベーダーの侵略から地球を守った彼がスパイだなんて、一体何考えてんだ!」
飛羽高之「長官! 今すぐ鏡さんの身柄を取り戻しに行きましょう!
      あの三輪長官なら、まだ重傷の鏡さんを本気で拷問しかねませんよ!!」
嵐山長官「待て。三輪長官ら連邦軍タカ派の背後には、
      次期総理との呼び声も高い白河代議士が控えている」
飛羽高之「じゃあ長官は、このまま鏡さんを見殺しにするつもりですか!!」
鮫島欣也「三輪の野郎の暴挙を見過ごせっていうんですか!?」
嵐山長官「落ち着くんだ! なぜ極秘にしていた鏡君の入院先が三輪長官に漏れたのか、
      それが気になる。この件には何か裏があるような匂いがする…。
      ここ数日間の三輪長官らの身辺を洗い出すんだ!」
サンバルカン一同「ハッ!」

192 名前:名無し客:2003/06/22(日) 11:59

***クリスタルステーション・司令官室***

まんまと合法的にS.A.I.D.O.Cを乗っ取り、すっかり御満悦の地球連邦軍タカ派の面々。

コルベット准将「乾杯!」
三輪防人「ワハハハハ! 宗方の奴め! あのボンクラ探偵の若造と一緒に
      荷物をまとめて未練がましそうに退去して行きおったわ!」
一条総司令「これで平和守備隊の嵐山も我々の実力を思い知ったことだろう」
コルベット准将「私を蔑ろにして来たあのスペースナイツの連中もな。
         ところで三輪長官、ディバインホール破壊殲滅用の核ミサイルの
         準備は整っているのだろうな?」
三輪防人「勿論だ。任せておけ。攻撃に際しては周辺の地域住人にも被害が及ぶだろうが、
      反世界やその他異次元からの侵略を防ぐためには多少の犠牲だ」
一条総司令「地球の平和と秩序を維持するのは我々軍人の役目だ。
       民間人が操るような装甲強化服やスーパーロボットなどではない」
三輪防人「その通りだ! ましてやどこの馬の骨とも解からぬような
      異星人や異次元人に地球の防衛を任せるなど言語道断!」
コルベット准将「その後ミラーマンは吐いたかね?」
三輪防人「なかなかしぶとい奴だが、なぁに、ゆっくり時間をかけて必ず
      自分はスパイだと自白させて見せるわ!」
一条総司令「これで軍上層部の阿呆どもも我々の事を見直すだろうな」
コルベット准将「後世において、我々は歴史に真の英雄として認められるだろう!」

193 名前:名無し客:2003/06/23(月) 02:04

***バルカンベース***
(秘密の地下通路を通り、科学省長官であるお茶の水博士と
冴島警視総監、国防省の倉間鉄山将軍…各公的機関の
長たちが集まって来る…)

***白川代議士邸・書斎***
???「……計画は順調に進んでおるな」
白川「はい……三輪一派もそれに反対する者たちも、全て手の平の上で踊って
    おります」
???「両者の共倒れが成就した暁には、約束どおりのものを与えよう……」
白川「永遠の……命……(喜)」

白川の耳から何かが顔を出し、そしてすぐに隠れた──それはサタン虫!!

194 名前:名無し客:2003/06/23(月) 02:21

***地下の独房***
(一切の光る物が置かれていない暗い部屋に、
鎖につながれた鏡京太郎が横たわっている……)
京太郎「……」
(京太郎のポケットの中から転がり出た金色のライターが、
ゴールドライタンに変形する)
Gライタン「ミラーマン、今がチャンスだ…僕のボディを通って
       逃げ出して下さい」
京太郎「……それは、出来ない」
Gライタン「どうして!?」
京太郎「僕が今逃げ出したら……御手洗先生やSGMのみんな……
     村上さんが隊長をしているPATにまで迷惑がかかるかも知れない」
Gライタン「……!」
京太郎「君も知っているだろう? アトム君やK君が…ロボットだと
     いうだけでどれだけの迫害を受けたか…キャシャーン=鉄也君や
     キカイダー=ジロー君が、ロボットだと知られてどんな目に
     遭ったか……」
Gライタン「ミクロイド、妖怪人間、神ファミリー、アクマイザー……」
京太郎「人間じゃない存在に対する迫害の影に、常に三輪長官の
     意図が介在していたと……聞いたことがある」
Gライタン「……」
京太郎「……僕は外のみんなを信じている──人間を、人間の善なる心を。
     だからこそ、堂々と出るまで動けないんだ、ここを。
     Gライタン、君はヒロ君たちの所へ戻って……くれ」
Gライタン「……分かりました。でも、これだけは受け取っていて下さい。
       最後の最後に、脱出出来るように」
(Gライタン、自己発光する小さな光クリスタルのかけらを置く)
京太郎「……仮面ライダー2号に……一文字さんに伝えておいてくれ。
     何かあったら、カメラはお譲りしますって」

195 名前:名無し客:2003/06/23(月) 02:49

***南極・ネオグラード***
メカクローン通信兵「ご報告します、我が基地に向けた通信波をキャッチしました」
(ドクターマンが許可すると…モニターに3つの姿が浮かぶ)
アンドロ軍団情報部長・サグレー「久しぶりですな、ドクターマン殿」
惑星大アンドロメダよりの使者・機械伯爵「我々も同じ機械の同志…協力させて
                     もらいますぞ」
機械化帝国大幹部・歯車王「必要なものがあれば、何なりと申し出られるがよかろう」
サグレー「機械の栄光のために! ヤルッツェ・ブラッキン!!」
機械伯爵「(ファラ&ファラキャットに)お美しい機械の御婦人方、今度ご一緒に
      人間狩りはいかがですかな? ではこれで失礼」
歯車王「全宇宙に、鋼鉄の秩序を!!」

196 名前:195続き:2003/06/23(月) 02:53

通信波の最後には、「空中元素固定装置」と、それを
開発した如月博士に関する調査資料が
添付されていた……そう、まるでドクターマンの闘争心に
火をつけるのが目的のように……。

197 名前:名無し客:2003/06/23(月) 12:31

そして、クリスタルステーションを追い出された暁とS.A.I.D.O.Cの面々は……
暁「ったくよ、何で俺の車に牽引車なんかつけなきゃいけない訳?」

暁の運転するシトロエン2CVのリアにはごつい牽引車がつけられており、その荷台には、
赤、青、黄色のステッカーが貼られた三つのコンテナが搭載されていた。

宗方「接収される寸前に運び出しておいたものだ。これさえあればとりあえず戦える」
速水「チーフ、中身は何です?」
宗方「それは暁君の事務所についてからのお楽しみだ」
南エリ「そうそう、チーフが必死で運び出したものなんだからね」
と――
ブスン、ブスブスブス……
シトロエンのエンジンがエンストを起こした。

暁「やべ!エンストしちまった!おい、みんなで押せ!」
暁、速水、宗方の三人は必死でシトロエンを押す。

暁「押せー!」
速水「うおー!」
宗方「むうううううん!」
汗だくでシトロエン(牽引車+コンテナ付)を押す三人。事務所までの道のりは遠い――

198 名前:Dr.man/tQM:2003/06/23(月) 22:37

***南極・ネオグラード***

(バイストン・ウェルに派遣されているモンスターと
モニター越しに通信するドクターマンたち)

ドクターマン「反世界軍との共同によるバイストン・ウェル征服作戦は
        予定よりかなり遅れておる様だな」
モンスター@モニター「申し訳ございませんドクターマン様…」
メイスン「全くなんてザマだ! 我が新帝国ギアが、まもなく地球に到着する
      反世界の本隊に対して少しでも優位な立場に立たねばならんというのに!」
モンスター@モニター「うるせー! そもそもお前があの時バン…??……
            …えーと?……うーんと?」
ファラ(←注:リッドの仲間とは別人です)「バンエルティア号よ」
モンスター@モニター「…そうそう!そのバンエルティア号にやられたりしなければ
            こんなことにはならなかったんだ!!」
ドクターマン「もうよい。あのリナ・インバース、さらには破壊神ネレイドを
        倒した極光術の使い手どもが相手では、お前達には荷が重過ぎよう。
        バイストン・ウェルのことは反世界の軍に任せ、お前とジュウオウは
        ひとまずネオグラードへと帰還せよ!」
モンスター@モニター「了解しました!」

(SE:通信切れる)

>>192
ファラ「ドクターマン様、諜報部からの報告によりますと、
     反世界側が地球各地に開いた侵略ゲートを閉じるために、
     地球連邦軍の一部強硬派が核攻撃の準備を進めている模様です」
ドクターマン「ついこの間まで平和使節団だの調査団だのと騒いでおった割には
        対応が早いな。ファラ、直ちに出撃してお前が指揮を取れ」
ファラ「畏まりました」
ドクターマン「人間どもに我が新帝国ギアの新たなる力を思い知らせてやるのだ!」
一同「フォア・ザ・マン!!」

ドクターマン「…ネオメカジャイガン、ギルドメガス! 出撃っ!!」

(ネオグラードからネオメカジャイガンを搭載したカプセルが
日本のクリスタルステーションに向けて発射された!?)

199 名前:ドクターマン ◆Dr.man/tQM:2003/06/23(月) 22:40

>>195-196
フフフ…事もあろうに如月の遺産と個人データを送って寄越すとは、
機械系組織の諸君も中々味な真似をしてくれる。
そういえばパンサークローの女帝パンサー・ゾラは
一度ブラックマグマと同盟を結びながら、反世界への対応を巡り袂を分かち
今は行方を暗ましている破壊五暴星の地獄超元帥と昵懇の間柄だったな…。
いざという時に空中元素固定装置の調査資料を取引材料に使えるか…それとも。

200 名前:名無し客:2003/06/23(月) 22:45

>>193
***白河尚純邸***

(白河が何者かと密談していた様子を、一人の秘書がこっそりと覗き見ていた)

秘書「白河にサタン虫が取り付いていたということは…まさかっ!?
    早くこの事をヘルサターン様にお知らせしなければ!」
???「見たな!?」
秘書「お、お前は、デッドライオン!?」

(そこに現れたのは、サタン虫の母体組織にして強大な奇っ械人の軍団
ブラックサタンの大幹部・デッドライオンであった)

デッドライオン「俺の事を知っているとは…貴様、ただの鼠ではないな!?」

(正体をあらわす白河の秘書=ダークQ!)

ダークQ「いかにも! 機械帝国ブラックマグマのスパイ!ダークQ!!」
デッドライオン「くくく…やはりメカ人間が、白河の秘書として潜り込んでいたか!」
タークQ「貴様はストロンガーとの最終決戦の後しばらく姿を消したのち、
      地獄大使のギガショッカーに拾われて超怪人マシンマンティコアとして
      散ったのではなかったのか!?」
デッドライオン「そういえばそんなこともあったかな。だが秘密を知られた以上
         どの道貴様はここでスクラップになるのだ! くらえっ!!」

(デッドライオンの強烈な爪の一撃により、一瞬で首がもげてしまうダークQ)

ダークQ「…ワ、ワレラガカミ…クロイタイヨウ…シン…ヨ……」

機能停止するダークQ。
騒ぎに気付いた白河が書斎から出てくる。

白河尚純「…何の騒ぎだ? (床に転がるダークQの首を見つけ)こ、これはっ!?」
デッドライオン「白河、もう少し自分の周囲を警戒しておくんだな!」
白河尚純「…………」

201 名前:名無し客:2003/06/23(月) 22:50

***クリスタルステーション敷地内***

NR@村越伊知郎「ネオメカジャイガンがクリスタルステーションに出現したとの報を受け、
          バイオマンは直ちに急行した!」

(ファラの操るネオメカジャイガン・ギルドメガスの攻撃に対し、
ろくな抵抗も出来ずに逃げ惑う三輪長官隊の兵士達)

レッドワン「オイッ!三輪長官や一条総司令はどうした!?」
連邦軍兵「し、知りません!!(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
ピンクファイブ「部下を見捨てて自分達だけ逃げたのね!」
グリーンツー「なんて見下げ果てた連中なんだ!」
レッドワン「イエロー! 宗方さんに連絡は取れたか!?」
イエローフォー「…それが、取れたことは取れたんだけど、(>>197)車がエンストしてて
         こっちに来るのには時間がかかるって…」
ブルースリー「なんてこった!」
レッドワン「仕方ない! 応援が到着するまで俺達だけで戦おう!
       …ピーボ、聞こえるか! バイオドラゴン発進だ!!」

(バイオマンがバイオロボでギルドメガスと戦っている最中、
サンバルカンはクリスタルステーションの建物の中に突入した)

バルイーグル「ここの何処かに鏡京太郎さんが収監されているはずだ!」
バルシャーク「嵐山長官達のその後の調査で、あれは三輪長官の独断による
        逮捕状のない不当逮捕だったことが解かった!」
バルパンサー「これでようやく三輪を今の地位から引き摺り下ろす事できるぜ!」
バルイーグル「だが今はそれよりも鏡さんを救出する事が先決だ!
        時間がない! 急ぐぞ!!」
シャーク&パンサー「オーッ!」

202 名前:???:2003/06/23(月) 23:06

反世界とやらには余も協力している。
蘇るがいい魔王軍六大軍団!!

203 名前:名無し客:2003/06/24(火) 11:21

何とか必死にシトロエンを押し、暁たちは事務所に戻った。
コンテナをひーこら言いながら、室内に運び込む。

暁「で?この中身って何なわけ?」
宗方「それは……これだ!」

宗方はコンテナのロックを解除する。
そこから現れたのは、赤、青、黄に塗装された三体のロボットだった。
その名は“超光騎士”!
赤いロボットは戦闘バイクに変形する、リクシンキ(陸震輝)。
青いロボットはロケットに変形する、クウレツキ(空裂輝)。
そして黄色のロボットはホバーキャノンに変形する、ホウジンキ(砲陣輝)である。
どのロボットも、シャンゼリオンをサポートするために宗方が開発したものである。

宗方「クリスタルステーションが接収される直前、エネルギーコアを休眠状態にしておいた。
電力さえあれば、すぐにも起動できる」
暁「よっしゃ!これで百人力だぜ!」

宗方は事務所のコンセントを用いて、超光騎士の起動準備を始めた。
宗方「超光騎士、起動!」
宗方は起動スイッチを入れる。

ウインウインウイン………………プスン。
宗方「どういうことだ!?なぜ起動しない!?」
エリ「きっと家庭用では電力が低すぎるんです」
宗方「しまった!それを失念していた!」
速水「どうするんですチーフ!」
宗方「うーむ……せめて業務用の発電機でもあれば……」
速水「そうだ!スナックサファリの発電機を使わせてもらいましょう!」

速水はスナックサファリに向かって駆け出していく。だが店先には、

本 日 休 業 の 看 板 。

速水「俺は、俺はモーレツに悲しい……」
超光騎士が覚醒するには、もう少しかかりそうである。
_| ̄|○ |||

204 名前:名無し客:2003/06/25(水) 18:00

バイオロボがギルドメガスと死闘を繰り広げている頃、
離れた空域からクリスタルステーションをミサイルの射程に捉える
連邦軍のアレキサンドリア級戦艦。

三輪防人「ええい!今がチャンスだ。連中ごと核ミサイルで吹っ飛ばしてしまえ!」
連邦軍兵「そ、そんなことをしたら…!バイオロボまで巻き添えに!」
三輪防人「馬鹿者! 奴等はバイオ星とかいう異星人の手先だぞ!
      いずれは人類の敵になるやもしれん!異星人に屈してたまるか!
      戦闘データは充分とっとるし…うん!?」

ギャリソン時田「そこまででございます三輪長官。レビル将軍からあなた様と
         一条総司令並びにコルベット准将を転属させるという命令が出ております。
         今後、極東連邦軍の指揮は太陽戦隊の嵐山長官が執り行うと。」
三輪防人「な、何だと!!」

***クリスタルステーション敷地***

レッドワン「スーパーメーザー!バイオ粒子斬り!!」

バイオ粒子エネルギーをスーパーメーザーに照射して
空中から真っ二つにギルドメガスを切断するバイオロボ!

ファラ「ああぁぁぁ〜 だ、脱出!!」

ギルドメガスは大爆発四散した。
そして基地の地下に監禁されていた鏡京太郎も
太陽戦隊の手により無事救出され救急車で運ばれて行ったのだった。


そして…

205 名前:名無し客:2003/06/25(水) 18:03

三輪防人「ワシが…更迭…許せん!!」
???「…動くなっ!」

人気の無いところで、突然背後から何者かに銃を突き付けられる三輪長官。

三輪防人「な、なんだ貴様は!? このワシを誰だと思って…」
???「命が惜しかったら黙って御同行願おう」

***地球教のアジト***

謎の一団に拉致された三輪長官は、そのまま都内の秘密アジトへと連れ込まれた。

三輪防人「貴様ら!ワシにこんな真似をしてタダで済むと思っておるのか!!」
ド・ヴィリエ「フフフ…落ち着きたまえ三輪長官」
三輪防人「…!? 貴様は確か指名手配中の地球教の大主教!?」
ド・ヴィリエ「私の事を御存知とは光栄だな」
三輪防人「カルト宗教の坊主如きがワシに何の用だ!!」
ド・ヴィリエ「手荒な真似をしてしまった事は謹んでお詫びしよう。だが我々地球教徒は
        決して世間で言われるような危険なカルト集団などではないのだ。
        少なくとも母なる地球に異星人共の侵入を易々と許すような
        正義のヒーロー連中よりは愛国心はあると自負してはいるがね」
三輪防人「う…うーむ」
ド・ヴィリエ「表向きは連邦政府に危険集団として認知されている我が教団にも
        実際は政財界のVIPが多数入信しているのだ。」
三輪防人「……………」
ド・ヴィリエ「地球を祭政一致の宇宙の中心とすることこそ、地球を救う事になる。
        君もレビルの間違った判断で 降格させられたそうだが…
        我らにご協力頂ければ、偉大なる総大主教(グランド・ビショップ)が
        連邦政府中枢に働きかけて君の復権を約束されよう」
三輪防人「…かたじけない!」

ド・ヴィリエ「( ̄ー ̄).。oO(フフフ…餌を与えたら簡単に食いつきおった。
        噂通りの単細胞だわ、この男…せいぜい利用させてもらおう……)」

三輪防人「( ̄ー ̄).。oO(フン!馬鹿めが! ワシに逆らうヒーロー連中を排除したら
      貴様等も用済みとなり次第まとめて摘発・検挙してくれるわ!
      この三輪防人を見縊るなよ!!)」

……日本から移動するシャトル。
三輪防人はジャブローではなくヒマラヤの地球教本部へと向かった。

206 名前:嵐山長官(M):2003/06/25(水) 18:14

>>203
め…面目ない。
その日はたまたま私と美佐はバルカンベースの方に詰めていて、
助八も有給休暇をとって誰も店にいなかったもので…(汗。
とりあえず三輪長官の一派は更迭されたので、
クリスタルステーションは速やかに現状回復されることだろうと思う。

207 名前:快傑ズバット編:2003/06/26(木) 21:00

***ダイモビック***

竜崎一矢「おのれぇぇぇ!!!三輪ぁぁぁぁ!!!」
和泉博士「ど、どうしたのじゃ一矢。三輪長官ならブルーコスモス派の会議だろうが。」
竜崎一矢「あの野郎!ぶっ殺してやりてぇぜ!!!」

???「おやおや、いきなりぶっ殺すとは穏やかじゃありませんな。」
竜崎一矢「早川さん!?」

そこへ姿を現したこの男こそ、さすらいの私立探偵・早川健である。

和泉博士「これは早川さん。いつこっちへ?」
早川健「今さっきさ…。それより一矢、どうしたんだ?訳を話すんだ。」
竜崎一矢「博士も早川さんも会議の内容を聞いてないのか?」
和泉博士「会議の内容?ワシは忙しかったからな、聞いておらんかった。」
竜崎一矢「あの野郎、懲りずにバーム星人や他の善良な宇宙人を殺すと言ってやがる!」
早川健「何!?ってことは…エリカさんも危ないってことだな?」
竜崎一矢「ああそうさ。エリカは連邦医療会…ブルーコスモスとは目と鼻の先…。くそ!」

208 名前:快傑ズバット編:2003/06/26(木) 21:03

(>>207から少しはしょって…)

エリカ救出に急行した早川健と竜崎一矢は、
三輪の仕掛けた汚い罠にはまり逆にピンチに陥った!

早川健「一矢、エリカさん、さあ逃げるんだ!!」
三輪防人「おのれ非国民どもめ!許さんぞ!くらえ!!」

ズダダダダダ…!!(マシンガンが炸裂)

早川健「っ!うわぁぁぁぁ!!!(橋の下へ転落)」
竜崎一矢「は、早川さー―――――ん!!!」
三輪防人「クックック…さあ殺してやるぞ…」

キ――――ン!!

ブルーコスモス派連邦兵「(空飛ぶ赤い車に向かって)な、なんだあれは!!」
???「でい!すぱ―――!!」
竜崎一矢「あれはっ!!」
三輪防人「な、なんだ貴様は!!」

ズバット「ハッハッハッ!ズバッと参上!ズバッと解決!
      人呼んでさすらいのヒーロー!快傑ズバーット!」

三輪防人「快傑ズバットじゃと!!?」
ズバット「悪のブルーコスモス、そして地球教と結託して宇宙人を皆殺しにしようとし、
      あまつさえ愛し合う2人の男女まで殺害しようとした三輪防人!許さん!!
      すぱ―――!!」
三輪防人「ひ、非国民め!せ、先生!お願いするぞ!」
オルガ・ザブナック「ズバット!貴様の弱点は分かっている。5分で俺を倒せると思ってるのか?」
ズバット「でぇい!ズバ――――!!!」
オルガ・ザブナック「ぐっ!ず、ズバット…貴様は俺の………ぐふっ!(気を失う)」
三輪防人「な、なんというあっけない…こうなったら逃げるが勝ちじゃ!!」
ズバット「待て三輪!!でぇい!ズバ――――!!!」
三輪防人「ぎゃはぁぁぁ!」
ズバット「三輪!飛鳥五郎という男を殺したのは貴様だな!!」
三輪防人「し、知らん!そ、そんな男など知らん!」
ズバット「嘘をつけぇ!じゃあ誰が殺した!!」
三輪防人「本当に知らん!知らんのじゃ!!」

プァンプァン…(タイマーの音)

ズバット「くっ…あと1分しかない…。でぇい!ズバットアッタァァァック!!」
三輪防人「ぐふぁぁぁあ!!!(気絶)」
ズバット「(マスクのゴーグルを開けて)神竜は言っていた。地球教に犯人がいる…と」

(飛鳥殺害場面がインサート)

ズバット「飛鳥…お前を殺したのはこいつでもなかったよ…。」

ファンファンファンファンファン……

ズバット「ちっ!…むっ!!(カードを投げる)」


東条警部「(三輪の体のカードを見て)『この者、極悪殺人犯人 Z』…早川、またか。」

209 名前:快傑ズバット編:2003/06/26(木) 21:05

和泉博士「快傑ズバットのおかげで三輪長官は逮捕され、まもなく解任されるわけだが…」
ブライト「早川君、飛鳥五郎殺害事件は、ダッカーの総統Dが首謀者ではなかったのかね?」
早川「ダッカーは地球教の末端の組織にしかすぎない。犯人は地球教にいる!」
ブライト「なんだと!?確かに連邦警察の取り調べでは神竜は黙秘したままだが…」
早川「真相はこうだ…」

(ここから回想シーン)

ズバット「総統D…いや神竜!飛鳥五郎の仇…いま取らせてもらうぞ!!」
総統D「ま、待ってくれ快傑ズバット…いや早川健よ…飛鳥五郎を殺したのは俺ではない…。」
ズバット「嘘もいい加減にしろ!貴様でなければ誰だというんだ!」
総統D「わがダッカーは…地球教の末端の組織…」
ズバット「地球教だと!」
総統D「ダッカーは……地球教の命令で数々の悪事を働いていたにすぎんのだ…」
ズバット「それは本当だな!?もし嘘ならば貴様は絶対に許さん!」
総統D「私は嘘は言わん…ほ、本当だ…信じてくれ…」
ズバット「いいだろう……。だが!」
総統D「!!」
ズバット「ズバットアッタ――――ック!!」
総統D「ぐふぁ!!」

(回想終了)

早川「というわけさ。」
ブライト「ブルーコスモスを裏で操っているのも地球教という訳か…」

210 名前:白河尚純:2003/06/27(金) 00:55

…………様、どうやら三輪はしくじったようでございます。
次なるご指示をお与えください。

211 名前:正義の仲良し四人組×2+α:2003/06/27(金) 23:40

リナ・インバース「ひょんな事から惑星セレスティアの誇る万能戦艦バンエルティア号に
          乗って、地球の海と陸のあいだにある異世界バイストン・ウェルを
          漂流することになっちゃったアタシ、
          美少女天才魔道士リナ・インバースとその手下たち!」
リッド・ハーシェル「誰が手下だ!?(怒)」
リナ・インバース「げしっ!!(殴る)」
リッド・ハーシェル「うっ!!(ダメージ)」
リナ・インバース「…コホン、ともかく! アタシたちの前に立ちはだかる
          さらに凶悪な謎の敵の登場!!」
キール・ツァイベル「現在バイストン・ウェルは、ナの国やミの国が反世界勢力と
           同盟を結んだ大魔王バーンの軍勢に占領され、
           ナの国のシーラ・ラパーナ女王や、ミの国のエレ・ハンム王女は
           外部世界との連絡手段を断たれ孤立しながらも
           地下に潜伏してレジスタンス活動を指揮しているらしい」
ゼルガディス・グレイワーズ「アの国のドレイク・ルフトは今も反世界勢力に
               頑強に抵抗を続けているが、ドレイクにも反世界とは別の
               何か強力なバックがついているらしいな…」
ファラ・エルステッド「その肝心の反世界の本隊がまだ姿を見せていないのも気になるよね?」
リナ・インバース「なんにせよ!しばらく出番がなかった分、今度こそ暴れまくるわよっ!!」
アメリア・ウィル・テスラ・セイルーン「ところでリッドさんって、声がゼロスさんに
                    似てますよね?」
メルディ「リナさんはマローネに声似てるよ♪」
リッド・ハーシェル「…ゼロスって誰だ?」
リナ・インバース「マローネって、誰…?」

212 名前:悪のメカ人間仲良しコンビ:2003/06/27(金) 23:50

正義の仲良し四人組×2+αを密かに付け狙う二人の影…

モンスター「ドクターマン様は速やかにネオグラードに帰還せよとの
       ご命令だったが、このままフレイザードの野郎に
       手柄を横取りされるのは面白くない!」
ジュウオウ「そうですね〜、おやびん♪」
モンスター「このまま俺達も奴等をつけるぞ!」

213 名前:Dr.man/tQM:2003/06/28(土) 23:21

***ネオグラード***

>>212
(モンスターとジュウオウがバイストン・ウェルに残ったとの報告を聞き、
半ば呆れるように苦笑するドクターマン…)
ドクターマン「ふふふ…馬鹿めが」
ヘルサターン総統「ドクターマンよ、反世界の本隊からシャトルが到着したぞ」
ドクターマン「やっと来おったか」

***ネオグラード・シャトル離発着用デッキ***

NR@村越伊知郎「ネオグラードに到着した、この見慣れぬ形のシャトル。
          これこそ反世界ギガメキア帝国神聖近衛兵団の女司令官である
          シュメーザ上級督将を乗せてきたシャトルである!」

ドクターマン「貴官が反世界からやった来た外部次元遠征軍本隊の司令官か?」
シュメーザ「そうです。本国星室庁からの命令で。」
ヘルサターン総統「遥々遠い地球までようこそお越しになられた」
ドクターマン「では早速報告しておこう。今までに(>>195,>>202)これだけの組織が
        反世界軍と行動を共にする意志を固めた。そちらの艦隊の現状は?」
シュメーザ「木星の侵略ゲートを突破し、現在月の裏側に集結しています。
       神魔アクシズの戦いでの敗北をお知りになり、星室庁の議員達は皆
       落胆しておられました。この第三次元の銀河宇宙に邪悪なる帝王を
       降臨させるためには何としてでも地球が必要…」
ヘルサターン総統「判っている! だからこそ武力を使って奪いとって見せる!」
シュメーザ「しかし地球は銀河の辺境にありながら難攻不落の惑星だと聞いていますが?」
ドクターマン「もう恐れるに足らん。地球防衛の要は先の神魔アクシズでの戦いで
        ほぼ壊滅状態だからな」

***総司令室***

一同「フォア・ザ・マン!!」
ドクターマン「たった今、反世界より司令官が到着された!」

壇上に上がるシュメーザ上級督将。

シュメーザ「私はこれまで、我が反世界が外の人間界・魔界・神界に
       復讐を果たすことのみを考えてきました!
       その日がついに来ました!総攻撃をかけるのです!
       地球を混乱と破壊に陥れる事! それこそが
       我等が邪悪なる帝王=サタマスター・ナグツァーク様を
       お迎えするための絶対条件です!
       主要都市攻城部隊はAデッキに! 強襲艦隊はBデッキに集合!
       明朝0900時に攻撃を開始します!
       皆殺しにしなさい!! さあ!この手で地球を征服するのよ!!」
一同「オォォォォ――ッ!!」

出撃準備に入る兵士達。

シュメーザ「ドクターマン卿、貴方の命じた特別任務にギザメス正貴士が志願しました。
       彼の部隊は我が反世界では勇猛果敢で知られています」
ドクターマン「よかろう」

(ドクターマンがスイッチを入れると、何とメインモニターに
バンエルティア号の衛星画像が映し出された)

ドクターマン「バイストン・ウェルに赴き、この艦を破壊してくるのだ」
ギザメス「ハイ必ず!」

214 名前:名無し客:2003/06/29(日) 15:04

NR@矢田耕司
「そのころ、ゼロガールズは聖チャペル学園に転入生として
潜入していた…」

ゼロツー「間違いない…あの娘が如月ハニー…如月博士の娘…」
ゼロスリー「その正体は空中元素固定装置を持つアンドロイド…」

同級生と談笑していたハニー、何かの気配に気付いて席をたつ。
ハニー「ごめんね、部屋に忘れ物してきちゃった」

ゼロフォー「チャンスよ…!!」

寮に入っていったハニーを負うゼロガールズ。

ゼロツー「いない…どこへ消えた!!?」

窓の外から爆音…あわてて外を覗くゼロガールズ。
走り去っていく白いバイク…。

ゼロスリー「逃げたか…追うぞ!!」

215 名前:名無し客:2003/06/29(日) 15:15

ジープで逃げたバイクを追跡するゼロガールズ。

バイクで走るハリケーンハニーの通信機に連絡が入る。
ハニー「こちらハニー…どうしたの青児さん」
早見青児の声「気をつけろハニー、ブラックマグマの生き残りが
君を狙っているという情報が入ったんだ」
ハニー「やっぱり…でも誰から…?」
青児の声「さあそれは…悪の勢力も一枚岩とは言えないらし…わっ!!」
早見団兵衛の声「こりゃ〜〜青児、お前ばっかりハニーちゃんと通信するとは
         何事じゃ〜〜!!」
早見順平の声「ハニーお姉さま〜〜〜恋の戦士順平もおりまですよ〜〜vv」
ハニー「……やれやれ」

やがてゼロガールズのジープがバイクに追いつく、がバイクは無人の状態で
山道に放置…。

ゼロフォー「くっ…どこへ消えた…」
ゼロツー「…? あそこに白衣のおかしな奴がいるぞ」

白衣のメガネ少女「あ、あの、私はこの山の植生を調べに来たただの学生で…」
ゼロスリー「そんなことはどうでもいい!! ここに白いバイクスーツの女が
       来ただろう!? どこへ行った!!」
メガネ少女「あ、あの、頂上へ向かうハイキングコースの方へ…」
ゼロツー「そうか…お前には用は無い、死ね!!」
メガネ少女「きゃーっ!!(ガケ下へ転落)

216 名前:名無し客:2003/06/29(日) 15:23

(その後、山中で特訓していた女空手家と一悶着したりでやっと山頂広場へと
たどり着いたゼロガールズ…)
ゼロツー「……あの小娘め、騙したな!」

(ゼロガールズの背後で)「騙してなんかいませんよ」
振り向くと…転落死したはずのメガネ少女!!

ゼロスリー「き、貴様!?」
メガネ少女「ここなら誰も巻き込まずに済みますからね、誘導させてもらいました」

ゼロフォー「……そうか、貴様が!!」

「フフフ…ある時はハリケーンハニー、ある時は女子学生、そしてまた
ある時は女空手家…しかしてその実体は……
  ハ ニ ー フ ラ ー ッ シ ュ!!」

(BGM:キューティーハニー)
ハニー「愛の戦士、キューティーハニーさ!!」
ゼロツー「く…っ!」
ハニー「愛するお父様が与えてくださった空中元素固定装置…
     そう簡単にお前達邪悪な機械には渡さないよ!!」
ゼロスリー「我々と同じメカ人間でありながら、人間に与する愚か者め!」

217 名前:名無し客:2003/06/29(日) 16:01

ゼロツー「何としても空中元素固定装置を我が物とし、私たちが
      最高のメカ人間になるのよ!!」

(ハニーとゼロガールズの死闘が続く…)

ハニー「ハニー・ブーメラン!!」
ゼロツー「何のっ(避)」

ハニー「ハニー・フラッシュ!!」
サンバルカン風のピンクスーツに身を包むハニー。
「バルキャット・ハニー!!」

ゼロスリー「おのれ、愚弄する気か!!」
ハニー「シルバーフルーレ・如月返し!!」
ゼロスリー「ぎゃあああ!!」(両断)
ハニー「ハニーボール!! アターック!!」
ゼロツー「ひいいいいい!」(爆死)
ハニー「オーロラプラズマ・ハニースペシャル!!」
(高速回転するハニーから無数の宝石が発生、高速の飛礫となって
ゼロフォーを襲う)
ゼロフォー「総統〜〜っ!!」(ハチの巣)

218 名前:名無し客:2003/06/29(日) 16:14

(爆発四散するゼロガールズ…)

ハニー「……勝ったわ……可哀想な人たち……!?」
アチャ@マシン帝国バラノイア
「おっと、まだ終わってはおりませんよ〜〜」
コチャ「バラノイアも機械帝国連合に加入してるんだもんね〜〜」
アチャ&コチャ「アチャ」「コチャ」「アチャ」「コチャ」
「巨大化エネルギー注入!」「おっきくなってね〜〜」

(ゼロガールズの残骸が一つに集まり──三面六臂の姿に巨大化する!!)
「マシン獣・バラアシュラ!!」

ハニー「く…っ!!」
(ハニーを踏み潰そうと迫るバラアシュラ、そこへ…)
「ミラー・スパーク!!」「レインボー・ロード!!」

バラアシュラ「ナ、何…貴様ラハ!?」

ミラーマン「ムンッ!!」
ゴールドライタン「ゴールド・ライッタァァァン!!」

対峙するバラアシュラと金銀の2大戦士。

バラアシュラ「フン、コノ前ノ傷モ癒エズニ出テキタカ…」

219 名前:名無し客:2003/06/29(日) 16:23

(巨大戦開始…ゼロガールズ三人の技でミラーマンとゴールドライタンを
苦しめるバラアシュラ…だが)

ミラーマン「ミラー・ローリングスライス!!」
バラアシュラ「ギャアア、腕ガァァァ!?」
ミラーマン「シルバークロス!!」
(十字光弾がバラアシュラの顔面を直撃、間髪入れずに…)
ゴールドライタン「ゴールド・クラ──ッシュ!!」
(ライタンの貫手がバラアシュラの腹部を破壊、内部機関を握潰)

バラアシュラ「ブラックマグマ…栄光アレ────ッ!!」(爆発)

220 名前:名無し客:2003/06/29(日) 16:32

***ネオグラード***
(司令室モニターにバラノイアの皇帝バッカスフンドと
ダダ星侵略軍の闇将軍ガブリンの姿が映る……)
バッカスフンド「ブラックマグマ、ギア、プロメシューム、
         アンドロ軍団、機械化帝国、そしてバラノイア、ダダ軍団。
         宇宙の機械勢力がついに一致団結する時が来たようだな」
ガブリン「我々からも援軍を送ろう…ダダロイドを2体転送する…」

(基地内に転送されて来たのは…)
メッツラー「お、お前たちは!?」
サイゴーン「ダダロイドとして甦ったと言うのか!?」

「グキャキャキャ…その通りだ、俺はダダロイド・メッサージュウ!!」
「また会えて嬉しいぞ…俺はダダロイド・アクアイガー!!」

221 名前:Dr.man/tQM:2003/06/30(月) 22:56

>>214-219
***ネオグラード***
(司令室モニターを通してゼロガールズの最後を見届ける
ヘルサターン総統とドクターマン……)

ヘルサターン総統「えーい!またしても地球の戦士共に名を成さしめたかっ!!」
ドクターマン「馬鹿者どもがっ! この私を差し置いて、如月の発明如きに
        頼ろうとするからだ!!」
メイスン「ドクターマン様、どうやらゼロガールズの動きについて
      事前に情報が漏れた形跡がございます」
ドクターマン「死霊界の軍師レイダー、あるいは破壊五暴星の仕業か…?」
ヘルサターン総統「おそらくな。だがそれだけではないぞ。
          どうやら破壊五暴星やバイストン・ウェルのドレイク・ルフトの
          背後に何やら後ろ盾が現れたらしい…」
シュメーザ「それは何者です!?」

司令室に入ってきた反世界の司令官・シュメーザ上級督将。

ドクターマン「…………」
ヘルサターン総統「それはまだわからん。だが先日、日本の白河代議士の周辺に
          潜入していたダークQ0139からの連絡が途絶えた」
ファラ「白河はかってショッカーとの繋がりを指摘された男。
     まさかとは思いますが…」
シュメーザ「神聖不可侵たる邪帝王(サタマスター)の御心に背く者は
       例え誰であろうと許しません!!」

>>220
ドクターマン「メッサージュウ! アクアイガー! かってメタルメガスに敗れた
        失敗作であるお前たちに、ダダ星の闇将軍ガブリンの顔に免じて
        もう一度だけチャンスをやる!
        日本に赴き、白河尚純の背後にいる黒幕の正体を探りだして来るのだ!」

222 名前:Dr.man/tQM:2003/06/30(月) 23:01

***ドクターマンの私室***

メイスン「ところでドクターマン様、よくモンスターとジュウオウの命令違反を
      お許しになりましたね?」
ファラ「バイストン・ウェルは現在大魔王バーン配下の軍勢のテリトリーと
     なっているはず。波風が立たねばよろしいのですが…」
ドクターマン「フフフ…お前たちはまだわからんのか? 反世界の真の狙いが」
メイスン「反世界の真の狙いとは?」
ドクターマン「バーン配下の魔王軍がバイストン・ウェル侵攻に駆り出されている間に
        ロモス、パプニカ、リンガイアといった諸国は反世界の本隊に
        占領されてしまったではないか」
ファラ「それでは…シュメーザの目的は!?」
ドクターマン「十中八九それと同じ手口を使い、我等機械帝国連合と破壊五暴星、
        それに地球の人間共を互いに争わせ、衰弱したところで
        一気に漁夫の利を得ようとする魂胆なのだろう」
メイスン「それを承知の上で、ドクターマン様はなぜ反世界に協力なされるのですか!?」
ドクターマン「メイスン、我が新帝国ギアの究極の目的とは何だ?」
メイスン「…そ、それは勿論、世界を征服してドクターマン様の頭脳の優秀性を
      世界に証明するためでございます!」
ドクターマン「その通りだ! だからこそ私は邪帝王(サタマスター)ナグツァークとやらを
        復活させた上で、ナグツァークをこの手で倒し、私の頭脳の優秀性を
        全銀河に轟かせて見せるのだ!!」
ファラ「そ、そこまでお考えとは…!」
メイスン「(゚д゚;).。oO(…やはりドクターマン様は恐ろしい御方だ…。
      我等ビックスリー如きの及ぶ相手ではない…)」
ドクターマン「モンスターとジュウオウにはいずれ重要な別の任務を与える。
        お前たちもあの反世界から来た女狐に心を許すな。
        無論ヘルサターンにもだ!」
メイスン&ファラ「ハッ!」

(その様子を別の部屋から水晶球で見ていたヘルサターン総統と、
そしてあのヘドリアン女王…)

ヘルサターン総統「ドクターマンめ。貴様の考えなど既にお見通しだ」
ヘドリアン女王「この事をシュメーザ上級督将には知らせずともよいのか?」
ヘルサターン総統「その必要はなかろう。今は余計な諍いよりもシュメーザに協力して
          邪悪なる帝王復活に全力を注げとの全能なる神のご命令だ。
          新帝国ギアも利用できるだけ利用させてもらうのだ」
アマゾンキラー「女王様、次元転移装置の準備が整いました」
ヘルサターン総統「…ん? ヘドリアン女王、何処へ行くのだ?」
ヘドリアン女王「ちょいと私もバイストン・ウェルまでな。
         今の内に『プリンセス・ユニオン』の要を潰しておくのじゃ。
         ウフフフフ…」

223 名前:名無し客:2003/07/05(土) 10:19

***バイストン・ウェル***

(とある渓谷へと身を潜めていた
ナの国のオーラ・バトル・シップ=グラン・ガランであったが、
ついに敵に見つかってしまった!)

クルーA「く…苦しい!」
クルーB「助けてくれー!」

(なんとグラン・ガランのクルーたちの体から結晶のようなものが突き出てきた。
激痛に耐えられずに、のた打ち回るクルーたち)

カワッセ「こ、これはなんとしたことだ!?」
???「ホホホホ…なんとも他愛の無いものですね」
カワッセ「何者だ!?」

グラン・ガランを襲った襲撃者の正体は…

女帝ジューザ「よくお聞き! 私は万物を支配し滅ぼす母!
        次元戦団バイラムの頂点に立つ者! 女帝ジューザと覚えておきなさい!」
カワッセ「…バイラムの女帝ジューザだと!?」
女帝ジューザ「お前も結晶におなりっ!」
カワッセ「ぐ、ぐわあぁぁぁ!!」

(ジューザの額の結晶から怪光線が発射され、カワッセはそれを浴びてしまった。
カワッセの体から次々と結晶が生え出し、
とうとうカワッセ自体が結晶そのものになってしまった)

グリナム兵「ジューザ様、グラン・ガランはほぼ制圧致しました。
       ですがシーラ・ラパーナの姿が見えません」
女帝ジューザ「まだそう遠くへは行っていないはずです。探しなさい。
        シーラを捕らえてヘドリアン女王様への手土産に致します」
グリナム兵「ハッ!」

女帝ジューザ「フフフ…グラン・ガランは我等『闇女王同盟』が頂きましたよ」

224 名前:名無し客:2003/07/05(土) 21:07

***天空城***

(ここは竜の神マスタードラゴンの居城・天空の城…。
老界王神とキビト界王神、そしてコエンマとお付きの青鬼・ジョルジュ早乙女が訪ねて来た)

マスタードラゴン「それは神魔アクシズから保護した桃生小鳥、そして玖月牙暁、
          皇北都、丁姫ら四人の夢見の一致した意見なのですな? コエンマ殿」
コエンマ「さよう。幸いまだ具体的な被害は報告されていないが、
      反世界との扉が開かれた影響は、いずれ人間界のみならず
      霊界や天界にも出始めるでしょう」
老界王神「神魔アクシズの落下を地球の皆が命がけで阻止した結果、
      地球消滅こそ免れたが、その代わりに神魔のエネルギーが分散して
      各次元・惑星のあちこちにゲートが開いてしまうとは皮肉なものじゃ」
キビト界王神「既に各異世界には反世界サイドの影響と思われる動乱や混乱が
        起き始めています。反世界が我々外部世界に対して
        何事かを企んでいるのは間違いありません。
        ここは早急に手を打ちませんと」

(反世界への対応を巡り、天空城大広間で延々と議論を続ける老界王神たち。
マスタードラゴンはそれを聞いたまま、ただじっと目を閉じて深く静かに瞑想している…)

老界王神「コエンマの父・閻魔大王とも相談したのだが、
      浦飯幽助ら霊界探偵たちも今急に人間界で活動を活発化させ始めた
      凶悪妖怪たちへの対応に追われ、反世界どころではないそうだ」
コエンマ「どうも反世界サイドとは別の意思が妖怪達の背後に介在しているようだ。
      だが今はその正体まで探っている余裕はない」
老界王神「この上は霊魂の中からしかるべき者を選抜し、
      天使としての命と肉体を与え、エージェントに任命しようと思う」
キビト界王神「大界王はパイクーハンやピッコロ大魔王を推していますが、彼らには
        不測の事態に備え霊界の治安維持に専念してもらわないといけません」
ジョルジュ早乙女「またどさくさに紛れてフリーザやセルに地獄を脱獄でもされたら
          困りますもんね」
コエンマ「お前は黙っとれ!」

225 名前:名無し客:2003/07/05(土) 21:37

<現在の主な情勢>

軍師レイダー → ミラーマンの入院先の情報を三輪長官に漏らして以来消息不明?
S.A.I.D.O.C → 紆余曲折を経て、三輪長官一派からクリスタルステーションの
          主導権を無事に奪い返した模様。
三輪防人 → 快傑ズバットの活躍により逮捕された。
白河尚純 → 正体不明の黒幕から次の指示を待っている。
白河の黒幕 → 今だ正体不明。サタン虫を操っているところを見るとひょっとして?
鏡京太郎 → 三輪長官に不当逮捕されるも、太陽戦隊の手により釈放される。
        その後ゼロガールズが合体&巨大化したバラアシュラを撃破。
ド・ヴィリエ → 連邦軍内の軍国主義者やブルーコスモスを裏で操っているらしい。
          飛鳥五郎暗殺の真犯人か?
正義の仲良し四人組×2+α → バイストン・ウェルを冒険(放浪?)中
シュメーザ上級督将 → オリジナルキャラ。反世界軍司令官として現在ネオグラードに陣取る。
ゼロガールズ → キューティーハニーやミラーマンと戦い、戦死。
ヘドリアン女王 → バイラムの女帝ジューザを復活させて手を組み、
           闇女王同盟(内の自派閥)を率いてプリンセス・ユニオン壊滅を狙う。

226 名前:名無し客:2003/07/05(土) 22:33

***財団・ISS社 地下研究施設***

白河尚純「深海一尉、その後G4-Xの研究開発の方はどうかね?」
深海理沙「これは白河先生。わざわざ足をお運び頂き恐縮です。
      まずはこれをご覧ください。」

研究室のメインモニターに
G4をさらに強化した特殊重戦闘装甲服G4-Xの
設計図が映し出される。

深海理沙「この通り開発は順調に進んでいますわ。
      ただ問題は装着実験の被験者の数が不足していまして…」
白河尚純「その点なら心配は要らん。被験者なら地球教が
      これからも大量に教徒を供給してくれるさ。
      反世界サイドと手を結んだと思われる機械帝国同盟が
      今全世界でこれまでにない攻勢に出ている。
      G4-Xは地球を反世界に渡さないための切り札なのだ。」
深海理沙「承知しております。」
白河尚純「『あの御方』も吉報をお待ちかねだ。
      ドクターマンやヘルサターンに一泡吹かせてやるためにね。」

白河のみならず、深海理沙の耳の穴の中にも
やはり不気味に蠢くサタン虫の影が!?

227 名前:名無し客:2003/07/06(日) 23:44

NR@森功至「大魔神サタンが大魔王ゾーマに倒され、そのゾーマも
        地球防衛軍との戦いで行方不明となった今、魔界の
        勢力図は一変した。大魔王ガルバー率いるアクマ族&妖怪
        連合軍、妖怪大魔王の支配する妖怪軍団、スーパーデビル
        に操られた天魔界、邪神ドラゴと女帝ザーラを崇拝する 
        ドラゴ帝国、妖魔王ギルバート・メッシュの号令一下
        覇権を狙うGILと妖魔(ルシファーホーク)軍団、 
        そしてハーゴン派やデスピサロ派を
        押さえてアレフガルド世界の広範囲を制圧するに至った
        大魔王バーン…首領不在のデルザー軍団や超魔、
        ダークキングダムを覗く全勢力が…反世界や
        その他の勢力と結んで悪の陰謀をめぐらせていた…」

228 名前:正義の仲良し四人組×2+α:2003/07/07(月) 19:45

***バイストン・ウェル 某村の宿屋 早朝***

リナ=インバース「ふああ〜…」(目覚める)

ひょんな事から惑星セレスティアの誇る万能戦艦バンエルティア号に乗り、
地球の海と陸のあいだにある異世界バイストン・ウェルに迷い込んでから数日経った、
リナ=インバース一行とリッド=ハーシェル一行の合同チーム。

リナの泊まった部屋の扉の隙間に、一通の手紙が挟まっていた。

パサッ…

リナ=インバース「ん? なになに…リナ=インバース様へ…
          なんであたしがここにいることを…?
          そもそもこの差出人、ニコル=アマルフィって誰……?」

――――――――――――――――――――――――――――――

リッド=ハーシェル「で、結局受けることにしたのかよ。その依頼を」
リナ=インバース「しょーがないでしょー!」
ゼルガディス=グレイワーズ「この世界の通貨の持ち合わせも心もとない事だしな」
チャット「今までは魔物退治のお礼とかで宿に泊めてもらったりしてましたからね…」
リナ=インバース「差出人の名前に心当たりは無いんだけど、依頼料が破格なもんでさ」

そこへ突然、人の気配が…!

リナ=インバース「誰!?」

身構える一同。だが…
(コツコツ…)

ニコル=アマルフィ「僕がその依頼人です…。ニコル=アマルフィと申します。
           貴方達がリッド=ハーシェルさんにファラ=エルステッドさんですね。
           そしてこちらがガウリィ=ガブリエフさん」
ガウリィ=ガヴリエフ「へっ!!」
ゼルガディス=グレイワーズ「俺たちのことは調査済みって訳か…」
ニコル=アマルフィ「ええ… 皆さんが冥王(ヘルマスター)フィブリゾや
           破壊神ネレイドを滅ぼしたってことぐらいまでは…」
リナ=インバース「!!」
キール=ツァイベル「そこまで知った上でなんの依頼だ?」
ニコル=アマルフィ「これから皆さんには天界の神託に従っていただきます」
リッド=ハーシェル「天界!?」

229 名前:ドクターマン ◆Dr.man/tQM:2003/07/10(木) 00:09

>>223
ヘドリアン女王のプリンセス・ユニオン壊滅作戦は順調に進んでいるようだな。
見せてもらおう!
ベーダー一族女王の妖魔術とやらを!!

>>226
愚かな奴等め。
貴様等の動きは新帝国ギアの諜報網の前には全て筒抜けなのだ!
…しかし、連中を裏で操る黒幕は何者だ?
地球教だけでこのような芸当が出来るとは思えん。
ましてやブルーコスモスの中枢にいるとかいうアズラエルとやらでもあるまい。
メッサージュウやアクアイガーからの報告はまだか!?

>>227
我が新帝国ギアと同様に反世界と手を組んでいるとは言え、
もうアレフガルド世界の広範囲を押さえるとはな。
大魔王バーンも中々やりおるわい。
だが私は魔族の勢力争いなどに興味は無い。
こちらにはもっと重要な計画があるからな…。

>>228
反世界軍のギザメス正貴士よ!
闇女王同盟に協力して今度こそバンエルティア号を沈めるのだ!

ネオメカジャイガン!ギガンデスメガス! 出撃!!

230 名前:正義の仲良し四人組×2+α:2003/07/10(木) 15:56

***バイストン・ウェル上空 バンエルティア号艦内***

ゼルガディス=グレイワーズ「…なるほどな」
アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン「つまり貴方は天界の神々からの指示で
                     動いているんですね」
ニコル=アマルフィ「今各次元では反世界からの侵攻の影響で
            魔族が動きを活発化させています。
            それを少しでも抑える為に皆さんの御協力が必要なんです」

突然、ニコルの頭上に光る物体が…

ガウリィ=ガブリエフ「…お、おいお前! 頭に輪っかが出てるぞ!?」
ニコル=アマルフィ「えっ!? す、すいません。実はまだ僕、
            天使として転生してから今の状態に慣れていなくて、
            時々天使の輪っかが出てきてしまうんです…(///)」
リナ=インバース「ひょっとすると…あんたってもしかして幽霊なの!?」
ニコル=アマルフィ「一度死んだ人間と言う意味では似たようなものかもしれませんけど、
            僕にはこの通り足は勿論、天使としての肉体だってありますよ」

リッドたちも部屋に入ってきた。

キール=ツァイベル「話は聞かせてもらった。確かニコルとか言ったな。
            各次元で反世界や魔族の一斉侵攻が始まっているそうだが、
            インフェリアやセレスティアはまだ無事なのか?」
アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン「ハッΣ(゚Д゚)!?…そう言えば、
                     セイルーンは大丈夫なんですか!?」
ニコル=アマルフィ「お、落ち着いてください! ロエン卿やシルエシカのフォッグさん、
            フィリオネル王子もよく指揮しておられ、三国共に健在ですから」
アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン「εー(´∀`;)ホゥ・・・」
メルディ「それ聞いて安心したよ」
ニコル=アマルフィ「ですがアレフガルド世界の大半は既に反世界と結んだ大魔王バーン軍に
            制圧されてしまいました。反世界サイドの機先を制するためにも
            皆さんにここバイストン・ウェルの大掃除をお願いしたいんです」

231 名前:名無し客:2003/07/10(木) 15:58

>>230の様子は
バンエルティア号内部に密かに侵入していた
機械帝国同盟の偵察用虫メカによって筒抜けとなっていた!

***某所アジト***

モニターを見ているモンスターにジュウオウ、そしてアマゾンキラー。

アマゾンキラー「…あの男は!?」
モンスター「知ってるのか?」

モニターに映るニコルの姿を確認し、驚くアマゾンキラー。

アマゾンキラー「…なるほど。そういう事ですか…( ̄ー ̄)ニヤリ」
モンスター&ジュウオウ「???…」(お互い不思議そうに顔を見合わせる)

そこへ二人の影が!

女帝ジューザ「アマゾンキラー殿。天界からの回し者の始末、
        ここは私に任せていただきましょう」
ギザメス正貴士「本官も出撃させてもらおう。外部世界の連中の腕も
         この手で試してみたいしな。フフフ…」

232 名前:名無し客:2003/07/11(金) 21:28

ニコルとバンエルティア号が、こちらへ急ぎ向かっている頃、
女帝ジューザの襲撃を辛うじて逃れ、とある山奥の洞窟に身を隠していたシーラ軍は、
ついにモンスターたちに発見されてしまった!

壬生屋未央「すっかり敵に囲まれてしまいましたね」
ショウ=ザマ「仕方ない!打って出るぞ!」
トール=ケーニヒ「待った! ここは俺が囮になって敵を引きつけます!
          その隙にショウさんたちはシーラ様を連れて脱出してください!」
ショウ=ザマ「…すまない。君たちにはこれまでいろいろと世話になったな」
壬生屋未央「心強い味方がもうすぐ近くまで来ているはずです! 私が御案内します!」
ショウ=ザマ「頼む!」

トールが囮になっている間、
シーラ軍は無事、戦場離脱に成功した。
そして…

ジュウオウ「おやび〜ん! 妙なガキを捕まえました〜!」
モンスター「やい小僧! シーラは何処だ!」
トール=ケーニヒ「さあ知らないね」
モンスター「この糞ガキ! 貴様がショウ=ザマか!?
       ならオーラバトラーに乗って俺様と勝負しろ!」
トール=ケーニヒ「無茶言わないでよ。俺はただの天使見習いなんだから」
モンスター「天使だぁ〜? なに寝ぼけたこと言ってやがる!
       オイ! 構わねえからこの阿呆を連れて行け!」

メカクローンに両腕を掴まれたトールはそのまま
アマゾンキラーの待つ機械帝国同盟のアジトへと連行されてしまった!

233 名前:名無し客:2003/07/11(金) 21:29

反世界と結んだ機械帝国同盟占領下にあるナの国。
モンスターたちによって、そこの中央司令部へと連行されてきたトールは
すぐさま捕虜尋問用のベットに寝かされ両手両足を固定された。

トール=ケーニヒ「ちっきしょおおお!放せこんちくしょおおお!!」
アマゾンキラー「あら、元気がよろしいこと」
トール=ケーニヒ「俺を一体どうしようってんだ!?」
アマゾンキラー「死にたくなければ正直に答えなさい!」
トール=ケーニヒ「言うもんか!」
アマゾンキラー「お前はただの人間ではない。天界によって転生蘇生措置を施され
         下界へと送り込まれてきたエージェントだという事は判っています!」
トール=ケーニヒ「フン!知らないね!」
アマゾンキラー「天界はこちらの動向を何処まで掴んでいるんですか!?
         意地を張らずに答えなさい!!」
トール=ケーニヒ「うるせーな! 知らないものは知らないんだよオバサン!!!」
アマゾンキラー「( ̄ー ̄)ニヤリ…ゴリラがよろしい? それとも海坊主?」
トール=ケーニヒ「へっ?」

トールが何の事か訳が解からずにいると、
なんとすぐ側にゴリラと海坊主の生首が運ばれてきたのだった!

トール=ケーニヒ「な、なんの真似だよ?」
アマゾンキラー「改造手術です。お好みの首に挿げ替えて差し上げます」
トール=ケーニヒ「挿げ替えるの!?…(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」

トールの脳裏に、ゴリラや海坊主の顔になった自分の姿が思い浮かぶ…(笑)

トール=ケーニヒ「ヽ(`Д´)ノウワァアアアン!!!ちょっと冗談やめてよ!!」
アマゾンキラー「冗談ではありません! まずは首の切り離しから始めなさい! やれっ!!」

アマゾンキラーが合図をすると同時に回転鋸が作動し、
ベットに縛り付けられているトールの首筋に迫る!

トール=ケーニヒ「や、やめろおおおお!!! 誰か助けてくれええええ!!!」
アマゾンキラー「さあ答えなさい! 貴方達が下界に派遣されてきた任務は何ですか!?」
トール=ケーニヒ「わ、わかった!! 話すよ!話すってば!!」
アマゾンキラー「( ̄ー ̄)フフン…止めろ」

動きをストップする回転鋸。

トール=ケーニヒ「εー(´∀`;)ホゥ…」


***ヘドリアン女王の部屋***

アマゾンキラー「ご安心ください女王様。どうやら天界はまだそれほど詳しい情報は
         掴んでいないようでございます」
ヘドリアン女王「それよりもアマゾンキラー。南極のシュメーザ上級督将から、
         バイストン・ウェル制圧はまだかとの矢のような催促じゃ」
アマゾンキラー「それならば私めに一案がございます。あのトールとかいう小僧を
         人質にして、シーラ=ラパーナやエレ=ハンム。それにあの
         バンエルティア号の連中やリナ=インバースをも一気に
         地獄の罠に誘い出し、邪魔者をまとめて始末してご覧に入れます」
ヘドリアン女王「オホホ…! それは楽しみじゃ!…( ̄ー ̄)ニンマリ」

234 名前:新たなる敵:2003/07/16(水) 17:39

それから数時間がたった後、へドリアン女王に仲間になりたいという者達が現れた。
ヘドリアン女王「何者だ、貴様等は?」
???「我が名はブレントロンの1人、ラートラータ・・。」
???「同じく、エルファオルファ・・・。」
???「同じく、ドランクロン・・。」
アマゾンキラー「貴様等は神魔アクシズをのっとろうとしたユニクロンの部下ではないのか?」
ラートラータ「あの首は何者かが作った偽者・・。本物のユニクロン様はちゃんと生きている・・。」
エルファオルファ「我々はユニクロン様から戦死したゼロガールズの代わりにブラックマグマに加われと言われたのでな・・。」
ヘドリアン女王「なるほど・・・。」
ドランクロン「もっともただで加わるつもりはない。見返りはこれだ。」
すると彼等はいる部屋のモニターに数々のスーパーロボットの残骸が写った。
ラートラータ「神魔アクシズの戦いで行方不明になったマジンガー軍団、ガンダムチーム、シャッフル同盟、
ガーディアンフォース、そして龍虎王を始めとするαナンバーズのスーパーロボット達だ。
お前等の技術なら機械生命体化できるだろ?」
エルファオルファ「もっともダイターン3とダイモスを始末できなかったがな。
すでにこれらの残骸とこの機体のパイロットどもは仮死状態にしてヘルサターン総統に送った・・。」
ヘドリアン女王「(なるほど、神魔アクシズの戦いで行方不明になってた者達はこいつらにやられたのか。)
いいだろう。ヘルサターン総統の指示を待て。」
ドランクロン「了解した。」
ヘドリアン女王(それにしても素晴らしい物が手に入ったな・・。)

235 名前:新参戦者「???」:2003/07/16(水) 21:04

横浜某所

???「・・・」
???「へへっ、昼飯買ってきたぜ。」
???「・・・」
???「・・・仕事熱心だなぁー全部食べちまうぜ。」
???「・・・」
???「(パン口に含む)ふんで、見つかったのか?ロンド・ベルは。」
???「・・・」
???「愛しの外務次官さんからの依頼だもんなぁ・・・」
???「・・・行くぞ」
???「ガンダムの準備はバッチリだぜ。で、どこに?」
???「バイストン・ウェルだ。そこに奴らの実験施設がある。」
???「バイストン・・・って(´Д`;)・・・まぁしゃーねぇか。」
その二人は港へと歩き出した――――

236 名前:新参戦者「???」:2003/07/16(水) 22:47

すいません、バイストン・ウェル・・・もしかしたら南極かもしんない・・・(汗
間違ってたらごめん&吊ってきまつ>ALL

237 名前:名無し客:2003/07/17(木) 15:39

***バイストン・ウェル某所***
アマゾンキラー「ご覧あそばしませ女王様。あの小屋の中にトールを閉じ込めております。
         人質に釣られてのこのことやって来たシーラ=ラパーナや
         リナ=インバースとその一党が小屋の中に突入した瞬間…」
ヘドリアン女王「あの小屋は木っ端微塵にドカンという寸法じゃな?」
アマゾンキラー「御意」
ミラー「奴等が来ました」
アマゾンキラー「配置につけ!」
ケラー「ハッ!」

アマゾンキラーから送り届けられた脅迫状に従い、
トール救出のため指定された小屋へと入っていくシーラやリナたちの様子を
遠くの岩陰から望遠鏡で様子を伺うヘドリアン女王一味。

アマゾンキラー「今だ! スイッチON!!」


          ,,-'  _,,-''"      "''- ,,_   ̄"''-,,__  ''--,,__
           ,,-''"  ,, --''"ニ_―- _  ''-,,_    ゞ    "-
          て   / ,,-",-''i|   ̄|i''-、  ヾ   {
         ("  ./   i {;;;;;;;i|    .|i;;;;;;) ,ノ    ii
     ,,       (    l, `'-i|    |i;;-'     ,,-'"   _,,-"
     "'-,,     `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '"  _,,--''"
         ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_  __,,-''"
        ._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄   |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
      ,,-''::::二-''"     .--i|     .|i          "- ;;:::`、
    ._,-"::::/    ̄"''---  i|     |i            ヽ::::i
    .(:::::{:(i(____         i|     .|i          _,,-':/:::}
     `''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i|      .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
       "--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i|      .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~
               ̄ ̄"..i|       .|i
                 .i|        |i
                 i|        |i
                 .i|          .|i
                .i|           |i
               .i|      ,,-、 、  |i
     ;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::ヽ


ヘドリアン女王「アハハハハ!これで連中は木っ端微塵!
         バイストン・ウェルは私の物じゃ!!」
???「あーら♪ 誰が木っ端微塵ですって!?」
ヘドリアン女王「なぬっ!?」
アマゾンキラー「今の声は!?」

238 名前:名無し客:2003/07/17(木) 15:40

丘の上に颯爽と現れるリナ、アメリア、ゼルガディス、
それとカツラを被ってシーラに変装していたガウリィ(笑)。

ガウリィ「リナぁ…この格好恥ずかしいよぉ…」
リナ「もう少しだから我慢しなさい!」
アマゾンキラー「おのれリナ=インバース! 一体どうして!?」
リナ「フフン♪ 普通ターゲットをおびき出す時は、武装を解いて一人で来いとか言って
    脅すのがセオリーでしょ? それを全員揃っていらっしゃいなんてご丁寧に脅迫状に
    書いてあるんだもん。ああこれは邪魔者を全員まとめて始末してやる気なんだな
    ってのがバレバレじゃん!」
アメリア「そういう訳で、小屋に仕掛けられた爆弾が爆発する前にあらかじめ
      魔法でいろいろと細工させてもらったんです。トールさんには
      一足先にこっそり脱出してもらいました」
ヘドリアン女王「うぬぬぬ〜! お主が盗賊殺しでドラまたのリナ=インバースかっ!?」
リナ「ちょっと。盗賊殺しは解かるけどドラまたってのは何よ?」
ヘドリアン女王「ドラゴンもまたいで通…」

リナ「じ ゃ か あ あ あ あ し い い い い ! ! ! ! !」

ゼルガディス「コホン…ともかく、シーラ女王率いる部隊は今頃、
        リッドたちバンエルティア号と合流してナの国奪還に動いて
        一斉決起している頃だ。諦めるんだな」
ヘドラー将軍「女王様、ここは私めに任せて御避難なさいませ」
アマゾンキラー「まずはロンド・ベルの面々を捕らえている例の実験施設へ」
ヘドリアン女王「うむ」

ヘドリアン女王とアマゾンキラーはテレポーテーションでこの場を離脱した。
ヘドラー将軍はリナに斬りかかるが、ガウリィの光の剣に阻まれる。

ガウリィ「リナ、このオッサンは俺に任せてもらおうか」
ヘドラー将軍「さすがは噂に違わぬ保護者ぶりだな」
ガウリィ「ああ、年期が入ってるんでね!」

リナ「さあて、あたしたちの相手はアイツみたいよ」

身構えるリナたちの眼前に、
反世界軍のギザメス正貴士の操るネオメカジャイガン=ギガンデスメガスが!

ギザメス正貴士「フフフ…覚悟しろよ貴様ら」

239 名前:名無し客:2003/07/17(木) 15:42

リナ「一気に決めてやるわっ!!

    黄昏よりも昏きもの 血の流れより紅きもの
    時の流れに埋もれし 偉大なる汝の名において
    我ここに 闇に誓わん 我等が前に立ち塞がりし
    すべての愚かなるものに 我と汝が力もて
    等しく滅びを与えんことを!

    ドラグ・スレエィィブッ!!」

だが、しかし!?

ギザメス正貴士「フフ…」

リナ「うそっ!! 全然効いてないっ!?」
アメリア「そんなぁ!!」

***ネオグラード***

(司令室のモニターから、バイストン・ウェルでの戦いの様子を見るドクターマンたち)

ドクターマン「フフフ…二度と同じ手は食わん。
        ギガンデスメガスには、赤眼の魔王(ルビーアイ)シャブラニグドゥの
        パワーそのものをコピーしたエネルギー核が使われているのだ。
        すなわち、シャブラニグドゥの力を元にした竜破斬(ドラグ・スレイブ)は
        必然的に無効化されるのだ!」
???「どうやら僕ら魔族の技術供与が役に立ったようですね」
ドクターマン「とりあえずは今回は貴公にも礼を言わねばなるまいな」
???「いえいえ、お気使い無く。僕は獣王様の言いつけで動いただけですから。
     ま、シャブラニグドゥ様の復活に反世界サイドのお力を少々分けてくださるなら、
     僕としては貴方方メカ人間に対してもあらゆる協力を惜しみませんよ」
メイスン「フン…いかにも魔族らしいな」
???「くく…お褒めの言葉と受け取っておきます」

240 名前:ヘルサターン総統 ◆SATURNVlIk:2003/07/17(木) 15:49

>>236 新参戦者「???」

まあミスは誰にでもあるから気にすることはなかろう。
SSの訂正や辻褄合わせには、こちらを利用することを勧めよう。

http://www.appletea.to/~charaneta/test/read.cgi/ikkoku/048757200/l50

241 名前:新たなる敵:2003/07/17(木) 16:05

所変わって。
ラートラータ「ククク、あのリナとかいう小娘もおしまいだな。
エルファオルファ「ところでヘルサターン総統からの指示はまだのようだな。」
ドランクロン「まあいい。すでにαナンバーズの残骸はブラックマグマに到着したしな・・。」

242 名前:ヘルサターン総統 ◆SATURNVlIk:2003/07/17(木) 16:41

>>241
待たせたな。
しばらくバイストン・ウェルにあるブラックマグマの秘密基地にて待機せよ。
プリデンターのエージェントがαナンバーズを奪還すべく
そちらに向かっているという情報を入手したので警戒を怠るな。
わしもすぐにそちらに向かう。

243 名前:新たなる敵:2003/07/17(木) 16:59

ラートラータ「了解した。」
エルファオルファ「αナンバーズの奪還か・・。よくまあそのような物を見つけたな。」
ドランクロン「しかしαナンバーズの残骸は確かヘルサターン総統の下に届けたつもりのはずだが・・。
何か手違いがあったのか?」
ラートラータ「とにかく・・・・ヘルサターン総統に残骸を渡すまで絶対に警戒を怠るな。
αナンバーズの残骸の処置は総統に任せよう・・。」

244 名前:ドクターマン ◆Dr.man/tQM:2003/07/17(木) 17:42

>>243
>ドランクロン「しかしαナンバーズの残骸は確かヘルサターン総統の下に届けたつもりのはずだが・・。
>何か手違いがあったのか?」

その件については>>240の楽屋裏スレの>42を参照してくれ。すまぬ。
あとはヘルサターンが現場に到着次第、次の指示を出すだろう。

245 名前:名無し客:2003/07/17(木) 17:44

リナたちが別の場所で戦っている頃、こちらは
これまで隠忍自重を強いられていたシーラ・エレ両王女連合軍の猛反撃により、
陥落寸前のナの国占領軍司令部。

女帝ジューザ「かってラディゲに乗っ取られたバイラムを再興してくださるという
        ヘドリアン女王の誘いに乗ってこの世界までやっては来たものの、
        とんだ貧乏クジだったわ!」

ついにリッドたちが、ジューザの居る玉座の間まで乗り込んで来た!

ファラ=エルステッド「あなたがバイラムの女帝ジューザね!?」
女帝ジューザ「…いかにも。私こそ万物を支配する母!
        バイラムの頂点に立つ者!」
キール=ツァイベル「結晶に変えられた人たちを元の姿に戻してもらうぞ!」
リッド=ハーシェル「へぇー…あんたあのリナと違って胸あんじゃねえか」
女帝ジューザ「!?」
壬生屋未央「(///)…リッドさん、不潔です!!」
リッド=ハーシェル「わりぃわりぃ。別にそういう意味じゃ…(汗」
壬生屋未央「ともかく、ジューザの額の結晶が彼女の弱点です!
       あそこを攻撃すれば結晶に変えられた人々も元に戻るはずです!!」
リッド=ハーシェル「よし任せとけ!!」
女帝ジューザ「来い虫けらども!! 貴様たちでは私に勝てん!!」

ジューザの持つ大鉾の猛攻を上手くかわし、
連携技を放つリッドとキール!

リッド=ハーシェル「虎牙破斬!!」
キール=ツァイベル「ファイアーボール!!」

虎牙破斬の斬り上げでジューザを持ち上げ、
斬り落としと共に炎の衝撃波をジューザの額に叩きつけた!

女帝ジューザ「ギャアァァ――!!!」

リッド=ハーシェル「見たか!! 紅蓮剣の威力をっ!!」
壬生屋未央「やりました皆さん! これで結晶にされた人々も
       元の姿に戻れたはずです!!」
女帝ジューザ「…う…ううう……おのれえええ!! よくも私の顔に傷を…!
        許さん……許さんぞおおおおお!!!!!」

ゴオォォォォ……

ファラ=エルステッド「あ、あれは!?」
キール=ツァイベル「まさかっ!!」

魔獣ジューザ「ゼェェ…ゼェェ…ゼェェ……」

メルディ「変身したよ!?」
壬生屋未央「…いけないっ!! みんな逃げて!!」
魔獣ジューザ「シネ…」


                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                    \
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                       ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙       .'                            ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;
  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                              ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................              ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
                ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
                 ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
                    ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´`゙
                         ´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´

果たしてリッドたちの運命は!?

246 名前:新たなる敵:2003/07/17(木) 19:15

そのころ。
エルファオルファ「やっと来ましたな、ヘルサターン総統・・。」
ヘルサターン「うむ、ついにこれを使う日が来たようだな。」
ドランクロン「これ?」
するとヘルサターンといっしょにいたマシンマン達は特殊なキャノン砲を出した。
ヘルサターン「まず、ここに1体、ロボットとパイロットを出せ。」
ラートラータ「了解。」
とブレントロンは龍虎王とそのパイロットである、クスハとブリット(仮死状態)を出した。
ヘルサターン「よし、エビルメタルキャノン発射!!」
エルファオルファ(エビルメタルキャノン?)
とマシンマンはキャノンから金色の光線を龍虎王に向けて発射すると龍虎王とそのパイロットは結晶化した。
続けてクリスタルに向かって虹色の光線を発射しクリスタルは機械生命体と化した。
機械生命体「龍虎王モンガー!」
ドランクロン「な、機械生命体と化した!?」
ヘルサターン「このキャノン砲が移動型機械生命体製造マシーンのようなものだ。
あらゆるものを機械生命体と化することが可能でついでに我々の人形のままの元の姿に戻る事も可能だ。
欠点としては倒されたら元の姿に戻ることと、サンバルカンを初めとする者は機械生命体と化する事が不可能と言う事だ。」
ラートラータ(・・・なるほど、ブラックマグマの技術力は我々の考え以上の力か!!)
その後ヘルサターンは全てのαナンバーズとガーディアンフォース、シャッフル同盟をのロボットを機械生命体と化した。
ヘルサターン「ではさっそく貴様等に命令する。手始めに機械生命体と化するが不可能な仮面ライダーやウルトラマンどもを始末しろ。
特に龍虎王。貴様は真っ先にサンバルカンを始末しろ!」
そして元の姿に戻ってるもののヘルサターンの人形と化したスーパーロボット達が出撃した・・。
ヘルサターン「ではブレントロンは次の指示があるまで待て。」
ラートラータ「了解。」

247 名前:新参戦者「???」:2003/07/17(木) 20:59

メルディ「うぅ・・・」
壬生屋未央「私・・・」
ファラ=エルステッド「・・・・」
ヒイロ「・・・」
デュオ「ふぃー間に合ったなぁヒイロ!」
ヒイロ「間一髪だ。そっちの二人は大丈夫か?」
デュオ「気絶しちまってるが生きてるぜ。
あれだけの爆発に巻き込まれたのに生きてるなんてこいつらの体はどうなってるんだ?」
ヒイロ「とにかく逃げるぞ。俺たちだけではあいつは倒せない。時間稼ぎは任せた」
ヒイロはツインバスターライフルを上空へと構えた
ヒイロ「ZEROシステム感度良好・・・コンマ修正0,003・・・出力MAX設定・・・」
デュオ「またそれで戻るのかよ・・・まぁそれしかねぇけどなぁ!こっちだ!化け物!!」
魔獣ジューザ「シネ・・・シネシネシネシネェェェェェェ!!!」
デュオ「どけどけどけぇぇぇ!!死神様のおとおりだぁぁぁ!!」

ヒイロ「コンマ修正完了・・・出力安定・・・いけるな?ZERO」
          ,,-'  _,,-''"      "''- ,,_   ̄"''-,,__  ''--,,__
           ,,-''"  ,, --''"ニ_―- _  ''-,,_    ゞ    "-
          て   / ,,-",-''i|   ̄|i''-、  ヾ   {
         ("  ./   i {;;;;;;;i|    .|i;;;;;;) ,ノ    ii
     ,,       (    l, `'-i|    |i;;-'     ,,-'"   _,,-"
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魔獣ジューザ「グオオオオオォォォッ!!?」
ヒイロ「行くぞ」
デュオ「わかってるっ!いけぇぇぇー!!」


ファラ=エルステッド「・・・オーラ・・・ロード・・・」  

248 名前:新参戦者「謎のガンオタ」:2003/07/17(木) 21:16

東京湾
デュオ「ふーついた。」
ヒイロ「・・・」
デュオ「しかし、無理しやがるぜ。バスターライフルで次元の扉を無理やり開けちまうもんなぁ」
ヒイロ「今連絡があった。こいつらはリリーナが引き取りにくるそうだ。」
デュオ「へぇー・・・っと噂をすれば何とやらだ。」
ヒイロたちの目の前にトーラス(MA)3機に護衛された大型ヘリが現れる。
リリーナ「ヒイロ・・・」
ヒイロ「ロンド・ベルクルー救出は失敗した。だが・・・」
デュオ「こいつらはロンド・ベルクルーを回収した敵勢力のことを知ってるはずだぜ。」
リリーナ「わかりました。彼らは東京の病院へ搬送します。あとは・・・」
ヒイロ「・・・了解した」ヒイロ飛び立つ。
リリーナ「では。私も。」リリーナ、東京中心部へ
デュオ「まったく、お二人ともせっかちなんだから・・・さて、俺はのんびりお茶でも・・・ん?」
???「貴様!そこはMS駐車禁止だ!」
デュオ「やべっ、デスサイズOS起動、さっさと逃げるぜ、相棒!」
???「貴様ぁ!本官の目の前で堂々と逃げようとするとは・・・逮捕だぁぁ!!」
デュオ「悪いがつかまる気はないんでねっ・・・・あれ?」
???「フッどうやら故障中のようだなぁ!交番まで来い!!」
デュオ「ちょまて、こらコックピットにあがんんっ、耳引っ張るなぁ!痛いっ!!うわっっだ、だれかぁぁ!」
デュオの声は虚しく空に響き渡った・・・

249 名前:新参戦者「謎のガンオタ」:2003/07/18(金) 11:12

同時刻喫茶「花鶏」
真司「餃子一人前おまちどーっ」
五郎「・・・いただきます」
北岡「ゴロちゃん、コーヒーに餃子は合わないよ。」
五郎「うまいっすよ。先生もどうです?」
北岡「遠慮しとくよ。それに・・・やっときたか。」
浅倉「・・・」
東条「こんにちは・・・」
佐野「先輩〜久しぶり〜」
蓮「それで、当の本人はどうしたんだ?」
神崎士郎「そろったな・・・今日は話がある」
北岡「おっと、噂をすれば何とやら。」
真司「神崎、優衣ちゃんは?」
神崎士朗「優衣には、一仕事してもらっている。本題に入ろう・・・
グロンギが目覚めた。」
東条「!!?」
佐野「グロンギって・・・数年前に日本で暴れてたやつらですよね?」
神崎士郎「そうだ。全てMWに封印していた・・・だが、新魔アクシズの影響で
全て目覚めた。今のMWは不安定な状態だ。グロンギの現実世界への渡航を止めるのは
むりだ。」
蓮「そこで、俺たちに止めろと?」
神崎士郎「そうだ。お前たちだけにとは言わん。優衣が今、新たなライダーを探している。」
浅倉「なんでもいい・・・イライラが収まるんならなぁ・・・」
真司(こんどは・・・人を守るために戦うのか・・・)
神崎士郎「戦え。」神崎士郎消える
浅倉「おもしろくなってきたな・・・」
北岡「あぁ、お前と戦えないのが残念だがな。」
五郎「先生、お薬の時間です。一度帰りましょう」
北岡「そうしよう、じゃあ・・・『キーンギュイーンキーン』・・・!!!」
浅倉「来たか・・・先に行くぞ。」
信司「蓮、俺たちも行くぞ!!」
蓮「あぁ。」
東条「僕は帰ります。あの人たちだけで大丈夫でしょう。」
佐野「じゃあ僕も。先輩方がんばってください。」
信司「おまえら・・・」

250 名前:正義の仲良し四人組+α:2003/07/18(金) 16:31

>>239の続き
リナ=インバース「悪夢の王の一片よ 世界のいましめ解き放たれし
          凍れる黒き虚無の刃よ 我が力 我が身となりて
          共に滅びの道を歩まん 神々の魂すらも打ち砕き

          ラグナ・ブレエェェェドッ!!!」

ギザメス正貴士@操縦席「な、なにっ!?」

リナ=インバース「やはり金色の魔王=ロード・オブ・ナイトメアの
          パワーまではコピーできなかったみたいねえっ!!」

(赤眼の魔王(ルビーアイ)シャブラニグドゥのさらに高位に君臨する
ロード・オブ・ナイトメアの力を繰り出してリナの両手に生み出した闇を、
剣の形に凝縮してギガンデスメガスを一刀両断にする。)

ギザメス正貴士@操縦席「バ、バカなあああっ!!?」

(爆発四散するギガンデスメガス…)

リナ=インバース「いっちょあがり♪」
ガウリィ=ガブリエフ「やったな、リナ」
アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン「あ! リナさん! 向こうからバンエルティア号が
                     やって来ましたよ!」
ゼルガディス=グレイワーズ「どうやらあっちの方も上手く行ったようだな」

(着陸するバンエルティア号からチャットとニコル、トールが降りて来た)

ニコル=アマルフィ「ありがとうございました皆さん。これでバイストン・ウェルは
           当分大丈夫でしょう」
チャット「それから、つい先程ようやく地球と連絡が取れました」
アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン「じゃああたしたちもようやく元の世界に
                     帰れるんですね?」
チャット「なぜかリッドさんたちも一足先に地球にいるようなんです」
ゼルガディス=グレイワーズ「なんであいつらが? 一体どうやった?」
トール=ケーニヒ「さあ…俺もそこらへんまで詳しくは…」

(そこへ…)

ゼロス「いやぁー御見事でしたリナさん。さすがです」
ゼルガディス=グレイワーズ「お前は!?」

(魔族の獣神官・ゼロスの突然の出現に、思わず身構えてしまうゼルガディス)

ゼロス「それにしても皆さんこんなところで会うなんて奇遇ですねー」
チャット「あれっ? お知り合いですか?」
リナ=インバース「あらゼロス♪ いやだー! ほんとこれも何かの縁ね――」

251 名前:正義の仲良し四人組+α:2003/07/18(金) 16:33

リナ=インバース「なんて言うとでも思ったか!このすっとこ神官!!」

リナはゼロスの首をぐいぐいと締め上げる!

リナ=インバース「なんどあたしを利用すれば気が済むのよぉ!!」
ゼロス「い、いたいですよリナさん(汗」
リナ=インバース「さっきの巨大ロボット! 竜破斬(ドラグ・スレイブ)が全く
          効かなかったのもどうせアンタが関係してんでしょ――が!!」
ゼロス「あれ? わかっちゃいました?」
リナ=インバース「わからいでか!?」

***某海辺***
(一方その頃、こちらでは…)

女帝ジューザ「…あ…うう……ああう………死なん……私は死なん!……ああうう…」

(>>247でウィングゼロのツインバスターライフルの爆風で吹き飛ばされ、
重傷を負った女帝ジューザが横たわっていた!)

???「フハハハハ…無様だなジューザ!」
女帝ジューザ「そ、その声は…!?」

(瀕死のジューザの前に姿を現したのは
かって自分の主君であるジューザや帝王トランザをも倒し、
バイラムの帝位を簒奪した裏次元伯爵ラディゲその人であった!)

女帝ジューザ「ラディゲ…! お前生きていたのか…!?」
ラディゲ伯爵「冥土の土産に教えてやろう。ジューザよ、お前も知っての通り、
        全ての悪の組織が反世界サイドに組している訳ではない!
        俺は反世界の存在を快く思わぬ者たちの集合体、すなわち、
        『アンチ反世界同盟』の一員として蘇ったのだ!!」
女帝ジューザ「な、なんだって!?」
ラディゲ伯爵「もはや貴様の時代は終わったのだ。
        だから後の事は俺に任せて心静かにあの世に行け!」

(ジューザに止めを刺すラディゲ)

女帝ジューザ「私は所詮捨て駒だったのですかああっ!!?
        ヘドリアン女王さまああああっっ!!!」

(ジューザ消滅)

ラディゲ伯爵「ジューザよ。全次元の王に最も相応しいのは
        貴様でもなければ勿論トランザなどでもない。それはこの俺だ!」
軍師レイダー「終わったようだな…」
ラディゲ伯爵「死霊界の軍師レイダーか」
軍師レイダー「では行こう…。破壊五暴星のお歴々もお待ちかねだ…」

252 名前:ヘルサターン総統 ◆SATURNVlIk:2003/07/18(金) 17:04

>>246 新たなる敵
>ラートラータ(・・・なるほど、ブラックマグマの技術力は我々の考え以上の力か!!)

(フフフ…正確にはブラックマグマ独自のものではなく、
反世界サイドよりもたらされた超科学技術だがな…)

お前達ブレントロンにもいずれ役に立ってもらうぞ。
手柄によってはアマゾンキラーに代わって
行動隊長の座を任せようではないか。
特に指示があるまではお前達独自に動くがよい。

253 名前:新参戦者「謎のガンオタ」:2003/07/18(金) 18:55

シグナルマン「おい、一般市民、」
デュオ「なんだよポリ公」
ズ・グムン・バ 「・・・」
シグナルマン「あれは、何に見える?」
デュオ「怪人・・・だなぁ・・・」
ズ・グムン・バ 「ビゲラ・パサズビ・ギブ・グギギ!!」
シグナルマン「逃げるぞ、一般市民」
デュオ「当たり前だ、ポリ公!!」
ズ・グムン・バ 「ラデ・デギゾ。
ゴセゾリ・ダロポパ・ババサズ・ボソグ!!」
デュオ「うわぁぁぁぁ!!追いつかれる!?」
シグナルマン「くっ、こうなってら本官が・・・」
???「とぉぉぉっ!!」
???「早く逃げろ!」
シグナルマン「ぬぅっ、貴様らっ本官の目の前で
かっこいい登場の仕方をするな!!それになんだ!そのマント、ヘルメット、剣は!!」
龍騎@真司「なんだぁ?」
騎士@蓮「気にするな。早く片付けるぞ」
王蛇@浅倉「フーッ・・・イライラするんだよぉぉぉ」
ズ・グムン・バ 「ツギン・ゲロボザ!!」
ライダー3人&ズ・グムン・バ 、MWへ
シグナルマン「・・・(カルチャーショック)」
デュオ(今のうちに逃げるか。)

254 名前:ガンヲタ ◆dagpZM4d6w:2003/07/18(金) 23:57

デュオ「ふぃーっやっと逃げられたぜ。ん・・・おーいそこのねぇちゃーん」
真理「何?もしかしてヒッチハイク?」
デュオ「そ。港まで後ろに乗せてってくれる?」
真理「いいけど、そのかわりこのベルト着けてみて。」
デュオ「なんだ?なんかのコスプレか?
それぐらいならお安い御用『バチッ!!』うぅっ、!!?うわぁっ!」
真理「やっぱり無理ね。じゃあね。」
デュオ「ううぅっ、ま、まてぇぇぇぇぇぇぇ・・・・グエッ」
真理立ち去る
ヒイロ「・・・何をしている」
デュオ「・・・!?ヒイロ、お前そのガンダムは・・・?」
ヒイロ「予備のゼロ、「アーリータイプ」だ。ゼロは損傷が激しいからDr.Jに貰った。」
デュオ「へっ、それはそれは・・・!!俺のデスサイズ!!」
ヒイロ「エンジン部が完全に焼けていた。分解してコックピットだけ持ってきた。他のパーツは投棄した。」
デュオ「・・・(カルチャーショックパート2)」
ヒイロ「もう一度バイストンウェルへ行く。リナ=インバースらに新たな刺客が忍び寄っている
。多分彼らだけではこっちへ戻れないだろう」
デュオ「へ、へっ!そんな情報 ど・こ・で 手に入れたんだ?どうせ敵さんの情報操作かなんかだろっ!」
ヒイロ「ソースは安心できる・・・神崎士朗からだ」
デュオ「なっ!?」
上空から自動操縦のデスサイズアーリー登場。
ヒイロ「デスサイズアーリータイプだ。次元を超えるには耐えられる。行くぞ」
デュオ「へっ、いつも勝手なんだから。」
ヒイロはその銃口を空へと向けた。

255 名前:新たなる敵:2003/07/19(土) 07:13

そのころ日本の都市の1つ大阪。
そこでは現在何者かの襲撃を受けていた。
襲撃している者たちは先ほどヘルサターン総統の人形にされたαナンバーズだった。
もっとも人々はなぜ自分達の味方であるはずのαナンバーズが襲ってくるのかわからない。

そのころブレントロンは。
ドランクロン「なるほど大阪を襲撃して仮面ライダーやサンバルカンなどを襲撃する作戦か。」
エルファオルファ「総統から独自の行動をしていいといわれたがたいして今はすることは無いな・・。」
ラートラータ「まあいい。まさかシャアを説得していたαナンバーズが我々の手先と化したとは
誰も思ってないだろう。」

話は大阪に戻る。
大阪の街を次々と壊滅するスーパーロボット達。
甲児「へっ、こんな街なんてすぐに破壊してやるぜ。」
前述の通り彼等の性格は変わってないが心は完全に悪に染まっている。
ブライト「我々の目的は機械生命体化できない者達の抹殺だ。深追いするな。」
クスハ「ええ。ヘルサターン総統の邪魔をする者は始末しなければならない・・。」
無論、このαナンバーズによる大阪襲撃は様々な者達にすぐに伝わった。

256 名前:太陽戦隊:2003/07/19(土) 20:25

***東京都内の病院***

プリベンターからの連絡を受けて
嵐山長官と太陽戦隊は、保護されたリッド=ハーシェルたちから
事情聴取をするべく、彼等の入院する病院へと向かった。

嵐山美佐「壬生屋未央。確かに熊本で戦闘中の5121部隊の中に
      同姓同名の戦死者がいますが…」
嵐山長官「君がその壬生屋君だと言うのかね?」
壬生屋未央「はい。信じられないとは思いますが…」
飛羽高之「長官、自分には今だ信じられません!」
鮫島欣也「一度死んだ人間が生き返るだなんて!」
嵐山長官「うむ。しかし私には彼女が嘘をついているとは思えん。
      それに現に似たような事例は意外なほど多数報告されている」
豹朝夫「しかし…!」

???「その点については私から説明しよう」

嵐山長官「!?」
飛羽高之「あ、あなたは!?」
豹朝夫「マ、マ、マスタードラ…」

プサン「ゴホン!…ここではプサンで結構だ」

嵐山長官「ではプサン殿。やはりこの件には天界の意思が介在していましたか…」
プサン「うむ。正確には天界と霊界の共同合議による決断だ。
     本来ならば一度生を終えた者を蘇生して再び戦場に駆り出すなどという行為は
     許されざる事だ。しかし嵐山長官。そこまでして総力戦の準備を整えねばならない
     ほどに今事態は切迫しているのだ」
嵐山長官「それほどまでに切迫している事態とは…やはり反世界絡み」

無言で頷くプサン。そこへ…

嵐山美佐「長官!大変です! 行方不明になっていたαナンバーズの一部メンバーが
      大阪で破壊の限りを尽くしています!!」
嵐山長官「なにっ!?」
飛羽高之「そんなまさかっ!!」
嵐山美佐「既にGGG機動部隊とゼンガー少佐が現地に急行しました!」
嵐山長官「サンバルカン! 出動せよ!」
飛羽、鮫島、豹「ハッ!」
プサン「いや、その必要はない」
飛羽高之「えっ!?」
鮫島欣也「しかしこのままでは!」
壬生屋未央「ご心配なく。今心強い味方が大阪へ向かっているはずです」

257 名前:名無し客:2003/07/19(土) 20:29

***大阪***

NR@小林清志「何者かに操られ大阪で破壊行為を重ねるかっての仲間達を止めるため、
         我等がGGGとゼンガー、レーツェルは出動した!」

獅子王凱@ガオガイガー「目を覚ませみんな!」

兜甲児@マジンガーZ「うるせー! 俺は昔からアンタたちが気に入らなかったんだ!!」
ブライト@ラーカイラム「サンバルカンはまだ来ないのか!? 臆病者め!!」

レーツェル@ヒュッケバインMK-Vトロンベ「フッ…聞く耳持たずか」
ゼンガー@ダイゼンガー「くっ…やるしかないと言うのか!」

兜甲児@マジンガーZ「これでも食らえ! ブレストファイヤー!!」
クスハ@龍虎王「龍王破山剣 逆鱗断!!」

超竜神「うっ…まずい!!」
ビックボルフォッグ「このままではやられます!」

(???)援護防御
「マガルガよ、岩戸の盾となれ!
これで我が罪が少しでも許されるのなら……」

兜甲児@マジンガーZ「誰だ邪魔しやがるのは!?」
ゼンガー@ダイゼンガー「まさか!! お前は!?」

ククル@マガルガ「我が名はククル、黄泉の巫女!」

ゼンガー@ダイゼンガー「ククル! 生きていたのか!?」
ククル@マガルガ「詳しい話は後だゼンガー! 今はまずこの者たちを
          悪しき呪縛より解き放つ!」
ゼンガー@ダイゼンガー「うむっ!」
ククル@マガルガ「行け、死反玉(まかるがえし)の玉!
          十種(とくさ)の神器、死反玉(まかるがえし)の玉!
          死かれる者たちの世界へ、さあ、行くがいい!」

死反玉(まかるがえし)の玉は龍虎王やマジンガーにダメージを与える!

兜甲児@マジンガーZ「くそっ! やりやがったなあっ!!」
ブライト@ラーカイラム「被害個所、確認急げー!」
クスハ@龍虎王「ご、ごめんなさい! ブリット君」
ブリット@龍虎王「謝ることなんてないさ! 大丈夫、もっと自身を持つんだ!」
クスハ@龍虎王「ありがとう、頑張ってみる!」

火麻参謀「あいつら洗脳されててもバカップルぶりは相変わらずだな…(汗」
猿頭寺耕助「何者かに操られてはいても、基本的な性格に変更はないようです」

クスハとブリットのいちゃつきぶりに、火麻参謀も半ば呆れ気味…(笑)

兜甲児@マジンガーZ「ブライト艦長! こうダメージを受けちゃしょーがねえ!!
            そろそろ行くぜ!!」
ブライト@ラーカイラム「やむを得ん! 許可する!」
ブリット@龍虎王「いくぞクスハ!」
クスハ@龍虎王「ええブリット君!」

獅子王凱@ガオガイガー「一体何を始めるつもりだ!」

甲児&クスハ&ブリット&ブライト「ダイモンガァァ――!!」

ゼンガー@ダイゼンガー「な、なにーっ!?」

258 名前:名無し客:2003/07/19(土) 20:31

兜甲児「マジンガーモンガァァ――!!」
クスハ&ブリット「龍虎王モンガァァ――!!」
ブライト「ラーカイラムモンガァァ――!!」

巨大モンガーと化したロンド・ベル隊の機体たち…

レーツェル@ヒュッケバインMK-Vトロンベ「これは…機械生命体か」
獅子王凱@ガオガイガー「もしかしてゾンダーと同じなのか!」
ククル@マガルガ「うろたえるな! あの者たちを救う手段はまだある!
          ここはわらわに任せてもらおう!」
レーツェル@ヒュッケバインMK-Vトロンベ「ならば露払いは任せていただく。
                     ゆけっ!トロンベよっ!!」
ゼンガー@ダイゼンガー「ククル、ここはお前の策とやらに賭けさせてもらうぞ!
             我が名はゼンガー=!ゾンボルト!悪を立つ剣なり!!
             斬艦刀!大車輪!!!」

龍虎王モンガー「なにをこの程度!!」
マジンガーモンガー「ロケットパーンチッ!!」

モンガーの龍王破山剣とロケットパンチが斬艦刀を受け止めるが…

マジンガーモンガー「フハハハ…これで終わりかよ!!」
ゼンガー@ダイゼンガー「今だククル!!」
マジンガーモンガー「なにっ!!」

ククル@マガルガ「任せよゼンガー!!
          生魂!(いくたま) 足魂!(かるたま)!
          玉留魂(たまとまるたま)!
          布瑠部…由良由良止布瑠部!
          (ふるべ…ゆらゆらとふるべ!)」

ラーカイラムモンガー「しまった!弾幕薄いぞ!!何やってんの!!」
龍虎王モンガー(クスハ声)「きゃあああああああ!」
        (ブリット声)「こ、ここまでか……」

ククル@マガルガ「我が舞で、悪しき機械の呪いを浄解してやろうぞ…」

259 名前:名無し客:2003/07/19(土) 20:34

ブライト=ノア中佐「我々は一体こんなところで何をしていたんだ??」
兜甲児「全然覚えてねえや。どうなってんだ一体??」
ブルックリン=ラックフィールド「怪我はないかクスハ?」
クスハ=ミズハ「ううん。ブリット君こそ大丈夫?」

ククルの新たな黄泉舞の効果により、
αナンバーズの面々は元の体に戻った。

レーツェル=ファインシュメッカー「フッ…一時はどうなることかと思ったが」
ゼンガー=ゾンボルト少佐「ククル、今回はお前に助けられ……ん!?」

その時既にククルもマガルガも姿を消していた。

ゼンガー=ゾンボルト少佐「素早い。…………ククル、
 お前は帰ってきてくれたのか…」

260 名前:邪帝王(サタマスター)ナグツァークの声 ◆NAGU.H2kOY:2003/07/19(土) 20:40

我が復活の日はまだか…!
我は物質を統べる者…そして無を超えるもの…。
光と闇の衰弱こそが我が願い…!
今こそ大世界〔人・魔・神界〕の者たちに真の恐怖を!!

261 名前:ガンヲタ ◆dagpZM4d6w:2003/07/19(土) 20:50

同じ時、バイストンウェル

リナ「ったく、なんなのよぉこいつら!?倒しても倒しても出てくるわよ!」
ガウリィ「一体一体は弱いんだけど・・・こう数が多くちゃシャレになんねぇーぜ。」
アメリア「早くこいつら片付けて、バンエルティア号に乗らないと・・・・」
トール=ケーニヒ「そういえば、だれがバンエルティア号にいるんだ?」
全員「え”・・・」
ゼルガディス「じゃあ今は船は・・・」
ゼロス「無防備・・・ですねぇ・・・」
敵「グォォォォォォ!!」
ニコル=アマルフィ「ちょっ、船の周りに敵が!!あのままだと破壊されますよ!?」
リナ「ちっ、ここは私にまかえなさいって!!
          悪夢の王の一片よ 世界のいましめ解き放たれし
          凍れる黒き虚無の刃よ 我が力 我が身となりて・・・
          
ガウリィ「なぁ、あれやったらバンエルティアごと吹っ飛ぶんじゃあ・・・」
          
          共に滅びの道を歩まん 神々の魂すらも打ち砕き

ゼルガディス「や、やめろおぉぉぉぉぉぉ!!!」

          ラグナ・ブr
     

           

262 名前:ガンヲタ ◆dagpZM4d6w:2003/07/19(土) 20:56

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敵「グォォォォォォォォォォッ!!!」
ガウリィ「・・・」
ゼルガディス「・・・バカめ」
リナ「ブレー・・・あれ?」
ヒイロ「みんな無事か」
デュオ「まったくいつもいつも無茶しやがってほら、敵がこないうちにさっさと引き上げるぞ!」
ヒイロ「任務・・・了解」
リナ「え?・・・えぇ!?」
ゼロス「これはこれは・・・・」
アメリア「・・・・ほわぁぁ!!」
ニコル=アマルフィ「バンエルティア号が・・・神z・・・大天使様にいただいた船が・・・」
ヒイロ(・・・やはり神埼士郎か・・・)

リナ=インバース御一行、東京へ――――

263 名前:正義の仲良し四人組×2+α:2003/07/20(日) 09:44

(大破したバンエルティア号を、放心状態でただ呆然と眺めるチャット)

チャット「…ああ…ひいおじいさまの…大海賊アイフリードから受け継いだ…
      バンエルティア号がぁぁぁ…………・。+゚。・。・+。・。・゚(・゚´д)ウワーン」
ファラ=エルステッド「元気出しなよチャット! 嵐山長官がバルカンベースで
             バンエルティア号を直してくれるって言ってくれてるし!」
メルディ「そうだよ! 落ち込む良くないよチャット!」
キール=ツァイベル「修理にはどれくらいかかるんだ?」
ファラ=エルステッド「1ヶ月くらいかかるって言ってたよ」
キール=ツァイベル「そんなにかかるのか!? 各地で反世界による騒乱が起こっている最中、
            僕達は一刻も早くインフェリアに帰らなければならないと言うのに!」
リッド=ハーシェル「まあ焦ったってしょーがねーじゃねーか。
            しばらく地球でのんびりしようぜ」
キール=ツァイベル「何を言っている! 僕は…あのリナ=インバースの
            下品な食事風景を毎日間近で見せられるだけでも苦痛なんだ!!」

リナ=インバース「誰が下品ですってぇ!?」

キール=ツァイベル「ヒィィーッ!?(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
           なんだいたのか!? いきなりびっくりさせるなっ!!」
アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン「すみません…。嵐山長官に頼んで
                      ホテルは別々に用意してもらいましょうか?」
メルディ「えー!なんで! 一緒の方がすごく楽しいよ!」
ファラ=エルステッド「キールの言ったことなら気にしないで。
             もう私たちは友達なんだから!」
アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン「ありがとうございます! ファラさん! メルディさん!
                       共に戦った正義と平和を愛する仲間として、
                       今日は一緒の部屋に泊まりましょう!!」
メルディ「ワイ〜ル♪ メルディ嬉しい!!」
ファラ=エルステッド「うん! いけるいける!!」

キール=ツァイベル「結局こうなるのか… 」_| ̄|○ |||

264 名前:正義の仲良し四人組×2+α:2003/07/20(日) 09:46

ゼロス「貴方がリッドさんですか? ほほう…確かに僕に声が似てますねぇ」
リッド=ハーシェル「そっか? 俺はあんまし気にならないけど」
ニコル=アマルフィ「でも聞けば聞くほど確かに似てますよ。それに僕には
            お二人の声を聞くと何故かとても懐かしい気持ちに
            浸れるんです…」
壬生屋未央「貴方もなの!? 実は私もリッドさんとゼロスさんの声を聞くと
       生前の5121部隊に居た時の頃が途端に懐かしくなって…」
トール=ケーニヒ「俺はキールさんの声になんか聞き覚えがあるんだよなぁ…」
アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン「そう言えばさっき私たちを助けてくれた
                      ヒイロさんはゼルガディスさんに
                      声が似ていましたね」
ニコル=アマルフィ「僕はデュオさんの声はクルーゼ隊長に似ていると…」
リナ=インバース「さあて今はそんなことよりもゼロス!
           今度ばかりはアンタの情報全部吐いてもらうわよ!」
ゼロス「僕の知る限り反世界サイドとそれに組する機械帝国同盟の目的は2つです。
     まず一つは、言わずと知れたリナさんたち邪魔者の命」
ゼルガディス=グレイワーズ「それは当然だろうな」
キール=ツァイベル「もう一つは?」
ゼロス「邪悪なる帝王の復活です」
リナ=インバース「邪悪なる帝王? それが反世界の親玉なの?」
ゼロス「さあ、詳しい事はなんとも」
ゼルガディス=グレイワーズ「で、お前たち魔族と新帝国ギアとはどういう繋がりだ?」
ゼロス「それは秘密です♪」

265 名前:ガンヲタ ◆dagpZM4d6w:2003/07/20(日) 11:28

リリーナ「・・・ヒイロ・・・・」
ヒイロ「リリーナ・・・・」
二人「・・・・・・・」
リリーナ「今日は、いっそう怖い顔をしてる・・・何かあったんですか?」
ヒイロ「・・・特に問題はない」
リリーナ「そう。・・・今夜はリナさん達を呼んでパーティーをするつもりです。
ブライトさん達が帰ってきたので。私は準備してきますわ。」
リリーナ、パーティー広場へ
ヒイロ「・・・・・・」
ヒイロ(神崎・・・士郎・・・やはり黒幕は・・・)
『キィーンキィーンキィーン』
ヒイロ「!?」
神崎士郎「・・・」
ヒイロ「・・・答えろ。何故あの時、リナ=インバースを襲わせた。そして、
何故その情報をゼロを通して俺に教えた?」
神崎士郎「全ては――――
ヒイロ「・・・お前はそれでいいのか。」
神崎士郎「あぁ。あいつが幸せならそれでいい。たとえこの身が闇に葬られてもな」
『キィーンキィーンキィーン』
ヒイロ「・・・」
リリーナ「ヒイロ、皆さんを呼んできてくださる?」
ヒイロ「・・・・あぁ。」

266 名前:ガンヲタ ◆dagpZM4d6w:2003/07/20(日) 11:35

バルカンベース、ドック

嵐山長官(・・・バンエルティア号にデータに無いパーツが。・・・!!?
これは・・・天界の――――)
『キィーンキィーンキィーン』
嵐山長官「だれじゃ!?」
オーディン「そのパーツを返してもらおう」
嵐山長官「天界からの使者か?」
オーディン「・・・代わりにその船を今すぐ直してやろう」
嵐山長官「ふん、今すぐなんて無理じゃい。このわしでも一ヶ月はかk・・・!!」
オーディン「タイムベント・・・!!」
嵐山長官「な・・・直った・・・・」
オーディン「約束どうり、このパーツは返していただこう」
『キィーンキィーンキィーン』
嵐山長官「天界が、何か鍵を握っているというのか・・・?」

267 名前:獣神官ゼロス:2003/07/20(日) 18:12

>>266

(影から一部始終を窺っていたゼロス)

困りましたねぇ。
あのパーツは僕が頂く予定だったんですが、
先を越されちゃいましたか…。
これでまた獣王様に大目玉です。やれやれ…。
仕方ありません。今日のところは出直すとしましょう。

268 名前:新たなる敵:2003/07/20(日) 18:24

所変わって戦いが終わった大阪では。
ブライト「・・・このような惨状を我々がやったのか!?」
半壊してる大阪の街を見てブライトがそういう。
レーツェル「ああ、、間違いない。とはいえ洗脳されてたから仕方が無い・・。」
クスハ「そんな・・・。」
ゼンガー「だが・・大阪に現れたのはラーカイラムとマジンガーZ、龍虎王の3機のみ・・。
ということは行方不明になってる者達はすべて何者かに操られてるに違いない!」
凱「ああ。しかし今度はどこに現れるのかはわからないか・・。」

そのころ立花オートコーナーに地中から何者かが近づこうとしていた。
その何者は・・・真ゲッター2である。
隼人「甲児達は目標をおびきだそうとしてもの見事に失敗したが俺達は違う。
さっさと仮面ライダーを握りつぶしてやるぜ・・・。」
そう彼等ゲッター2もまたエビルメタルキャノンによって悪の心に染まっている!
危うし、仮面ライダー!

269 名前:ガンヲタ ◆dagpZM4d6w:2003/07/20(日) 18:33

そのころ・・・
浅倉「くそっ、イライラするんだよぉぉ!!」
一般市民「ん、うわぁぁぁ!!」
ドガッ、
浅倉はイライラしていた・・・
浅倉「ちっ、弱すぎる・・・ん?「立花オートコーナー」面白そうだな・・・」
浅倉、イライラを抑えるために立花オートコーナーへ―――――

270 名前:正義の仲良し四人組×2+α:2003/07/20(日) 21:51

***ドーリアン外務次官主催のパーティー会場***

リナ「ウ〜」
ガウリィ「ウ〜」

サッ!

アメリア「あっ! なんてことするんです!!」

バシッ!!

リナ「ぐわぁー」
ガウリィ「めしっ!!」
リナ「アタシのっ!!」

周囲の目も気にせず、ひたすら料理の奪い合いをするリナたち(笑)

リリーナ「………………(絶句)」
キール「だから僕は出席したくなかったんだ…!」

リナ「いったいどこに邪悪なる帝王復活の危機とやらが
    迫ってるって言うのかしらねェ」(ムシャムシャ)
ガウリィ「ほんとほんと。食い物は美味いし、
      平和そのものって感じだよなあ」(ガツガツ)
壬生屋未央「でも天界の神々の神託に間違いはありません」
ニコル「確実に世界の危機は迫っています」
ゼルガディス「未央、ニコル。仮にその神託を信じるとしてだ。
        具体的に何時何処で邪帝王が復活するというのだ?」
壬生屋未央「そんな…ご神託は天気予報じゃないんですから、
       何時何処でと言われても……」
ゼルガディス「なるほどな……」
リナ「あれっ、どこへ行こうっていうのゼル?」
ゼルガディス「俺の目的はこの体を元に戻す方法を探す事なんでな。
        これ以上つまらんごたごたに付き合うつもりはない」
壬生屋未央「そんな…困ります!」
リナ「まあゼルはいつだってああだから」
ニコル「待ってくださいゼルガディスさん!
     貴方の改造された体を元に戻せる当てでもあるんですか?」
ゼルガディス「太陽戦隊の長官からマリネラ国王への紹介状をもらった。
        なんでも以前軍需産業に改造された少年少女を元の
        生身の体に戻した実績があるんだそうだ」
ニコル「マリネラ!? …待ってくださいゼルガディスさん!
     僕もマリネラまで同行させてもらってもいいですか!?」
ゼルガディス「ん? 別に構わんがどうしてだ?」
ニコル(もしかしたらバンコラン少佐にまたお会いできるかもしれない…(///))

以前ニコルは悪のコーディネーター・サイボーグとして
ブラックマグマに操られてバンコランの命を狙った時、
バンコランの眼力を浴びた事がある。詳しくは、>>129参照。

※英国情報部MI6のバンコラン少佐(通称:美少年キラー)の眼力を浴びた者は
自動的にバンコランに惚れてしまうのだ。

一方こちらでは…

嵐山長官「すると君には電波発信機のパーツに心当たりは全くないんだね?」
チャット「バンエルティア号は元々メルニクス時代に建造された万能戦艦で、
      それを僕の曽祖父である大海賊アイフリードが発見し、
      その相棒である天才技術者マクストンが改造したものなんです。
      そのパーツに天界のものが使われていたかどうかまでは…」
トール「俺もマスタードラゴン様からそんな話は何も聞いてないなあ…」
嵐山長官「やはりそうだったか…」

271 名前:PPVBKogHoc:2003/07/21(月) 20:10

同じころ立花オートコーナー
一般市民A「うわぁぁ!!」
一般市民B「お、俺が何をしtガフッ!!」
浅倉「イライラするんだよぉ・・・」
浅倉は暴れていた・・・
???「とぉぉー!!」
浅倉「!!?」
一文字隼人「貴様!なぜ罪のない人々を襲う!?」
浅倉「ふっ、ちょっとは骨のありそうなやつだな・・・来い」
一文字隼人「いくぞ!」
浅倉と一文字が熱い接戦を繰り広げてるころ、その地下には洗脳されたゲッター2がいた・・・
一文字隼人(こいつ・・・パワーもスピードも並じゃないな・・・)
浅倉(こいつは楽しめそうだ・・・)
一文字隼人「こいつで終わりだ!!!」
浅倉「そいつはどうかな・・・」

         ズガガガガガガァァァァァァン!!!

二人「!!?」
隼人「見つけたぜ、一文字隼人。いや、仮面ライダー2号!貴様はこの俺が倒してやるぜ!!」
一文字隼人、絶体絶命のピンチ!

272 名前:PPVBKogHoc:2003/07/21(月) 20:26

一文字隼人「あんた、正義のαナンバーズが何故俺の事を狙う!?正義の心を忘れたのか!?」
隼人「正義の心?そんなもんに興味ねぇ。俺が興味あるのは邪悪なる帝王様の御降臨と
ボインちゃんだけさ。」
一文字隼人「き、貴様!!行くぞh」
???「変身!」
一文字隼人「な!?」
浅倉@王蛇「こんな怪物相手に一人でどうする気だ?えぇ?一文字隼人、仮面ライダー2号さんよぉぉ?」
一文字隼人「ふっ、それはお前も同じだ。・・・変身!!」
一文字隼人のまわりはタイフーンに包まれた。中から仮面ライダーの姿が!!
隼人「変身したか。ならばこっちもだ!変身!!」
ゲッター2はじょじょにその姿を変えてゆく・・・
隼人@モンガー「モンガー!!」
一文字隼人@2号「やっと正体を現したか!」
浅倉@王蛇「こいつも・・・楽しめそうだな。『ソードベント』フシューッ、はぁぁぁ!!」
一文字隼人@2号「こっちもいくぜ!ライダーパンチ!!」
隼人@モンガー「くそっ、なんてパワーだ!!?ゲッターにこれほどのダメージが!?」
一文字隼人@2号「よし止めだ!!」
浅倉@王蛇「フシューッ『ファイナルベント』」
鏡から紫の蛇が、車庫から2号の愛車、サイクロン号が現れた!!
一文字隼人@2号「いけぇぇぇー!!」
サイクロン号に乗った2号がモンガーの腹部を直撃!貫通する!!
隼人@モンガー「うぐぉぉぉぉぉぉぉ!!」
一文字隼人@2号「今だ!!」
浅倉@王蛇「うおぉぉぉぉ!!!とぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
隼人@モンガー「も、モンガぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
爆発、炎上するゲッター2。その炎の中からは、隼人を抱えた2号と王蛇の姿があった・・・

273 名前:新たなる敵:2003/07/22(火) 09:29

なんとかモンガー化したゲッター2を倒した仮面ライダー2号と王蛇。
だがふと一文字隼人(仮面ライダー2号)は何か違和感を感じた。
2号「待てよ?確かゲッターロボは3人乗らないと本来の力を出せないはず・・。
なのになんでわざわざたった1人しか乗ってないんだ・・・ってこれは!」
よく見たら2号が抱きかかえた隼人は顔の一部の皮が剥がれ、機械になってるではないか!
すなわちこの隼人はダークQである・・。
王蛇「どういうことだ!?」
2号「まさか・・こっちはおとりか!!」
???「今頃気づいていても遅いわ!」
とはるか上空から声がした。2人が上空を見上げるとストナーサンシャインを今にも発射しようとしている真ゲッター1がいた!
隼人「まんまと俺の偽者に気を取られたか!」
弁慶「本物の俺達ゲッターチームは真ゲッターロボに乗っているんだよ!」
確かに前述(268)では真ゲッター2であるなのに何故隼人が乗っていたのはゲッター2になってると疑問に思う人もいるはず。
それは真ゲッターロボは違う所から地面に出て、王蛇等が偽のゲッター2に気をとられてる隙に上空でストナーサンシャインをためていたのだ。
竜馬「ストナーサンシャインでお前等仮面ライダーどもを消滅してやるぜ!」
2号「待て、こんなところでストナーサンシャインを発射したら俺達どころかこの町の人達全てが巻き添えを喰らって死んでしまうぞ!」
竜馬「関係ねぇな。所詮人間なんてもんは偉大なるヘルサターン様の下僕にすぎねぇからな。
そんなうじ虫何匹死んでも問題ない!とりあえず死ねぇ!!」
そしてストナーサンシャインが発射されようとした・・・!

274 名前:メイスン:2003/07/22(火) 13:07

>>273
(安全圏から様子を眺めているメイスン)
フフフ…ドクターマン様に言われ様子を見に来たが
俺が出る幕でもなかったようだな。
さすがは反世界サイドからもたらされたエビルメタルキャノンの威力。
仮面ライダー2号もこれで終わりか。

275 名前:TpifAK1n8E:2003/07/22(火) 19:32

273続き
???「シュツルム・ウント・ドランク!!」
???「石破!天驚拳!!」
竜馬「な、何ぃ!?」
弁慶「ぐおぉっ!!?」
隼人「ゲッター炉に直撃だと!?誰だ?」
2号「何だ!?」
王蛇「・・・?」
???「ふっ、ゲッターといえど、急所をつけば他愛もない」
???「我が馬鹿弟子とシャッフル同盟の所在、教えてもらおうか!」
弁慶「と、当方不敗・・・」
隼人「マスター・アジアだと?」
竜馬「それにお前は・・・キョウジ・カッシュ・・・いや、シュバルツ・ブルーダーか!!」
2号「だが、二人ともランタオ島で死んだと聞いたが?」
当方不敗「いかにも、我らはランタオ島で屍と化した。」
シュバルツ「だが、新悪アクシズの戦いで復活させられたデビルガンダム・・・いや、
キョウジの微かな意思が、我々を実体化させたのだ。」
当方不敗「これまでの罪を償うため、そして地球を貴様たちから守るため・・・」
竜馬「馬鹿な・・・」
弁慶「そ・・・そんなことが」
隼人「落ち着け、二人とも!!相手が誰だろうと所詮は生身の人間!・・・生身の人間が、この
真・ゲッターに敵う物か!!」
二人「どうかな?」
隼人「・・・!!!」
当方不敗「出でよ!マスターガンダムよ!!」
シュバルツ「行くぞ!ガンダムシュピーゲル!!」
竜馬「くっ、だが真・ゲッターに敵う敵はいない。俺たちはどんな機械獣やMSだって・・・」
シュバルツ「シュツルム・ウント・ドランク!!」
シュバルツの容赦ない攻撃がすべてのコックピットブロックへ直撃する・・・
竜馬「うわぁぁぁぁぁ!!!」
隼人「ぐうぅぅぅっ!」
弁慶「ぬおぉぉぉぉぉぉ!!!!」
当方不敗「でやぁ!ダークネス・フィンガー!!!」
マスターガンダムは真・ベアー号のコックピットをえぐりだした!」
当方不敗「聞け!我が馬鹿弟子はどこにおる!!?」
弁慶「うぐっぅぅぅ・・・・―――――にい・・・る」
シュバルツ「なんだ?今何と言った!?」
弁慶「だ、だか・・・うわぁぁぁぁぁ!!」
突如として爆発する真・ベアー号。そして、謎のロボットが現れる
???「困るんだよ。ベラベラ喋られちゃぁなぁ・・・」
当方不敗「貴様、何奴!?」
メイスン「我が名はメイスン――――

276 名前:ドクターマン ◆Dr.man/tQM:2003/07/22(火) 20:10

***ネオグラード***

ネオメカジャイガン!アレックスメガス!出撃!!

(BGM:メカジャイガン出現のテーマ)

(南極基地ネオグラードからネオメカジャイガンを運ぶカプセル発射される!)

メイスン!
アレックスメガスに乗り込み
東方不敗とシュバルツ・ブルーダーを倒せ!
作戦に失敗した真ゲッターもまとめて処刑するのだ!

***立花オートコーナー***

メイスン「畏まりましたドクターマン様。
      東方不敗! シュバルツ・ブルーダー!
      貴様ら二人は新帝国ギア・ビックスリーの一人である
      このメイスンが叩き潰してやるっ!!」

(メイスンが着地したアレックスメガスに乗り込もうとするが…)

仮面ライダー王蛇「待ちな! コイツは俺がもらうぜ!」
メイスン「うわぁっ! 貴様!!」

(王蛇はメイスンを押しのけアレックスメガスを強奪した!)
王蛇@操縦席「さあて、どうやって動かすんだ…!」

メイスン「チッ!」
(引き揚げて行くメイスン…)

***再びネオグラード***

(モニターで一部始終を見ているドクターマンたち…)

モンスター「なんだと!」
ファラ「ネオメカジャイガンを奪うとは!?」

フフフフフ…面白い。
神崎士郎が生み出した仮面ライダーがどこまでやれるのか、
この際とことん見せてもらおう!

277 名前:新たなる敵:2003/07/23(水) 08:47

そして撃破された真・ゲッターにも異変が生じた・・。
???「・・・・・ダイ・・モンガー・・!」
シュバルツ「!!」
とその瞬間真ゲッターは機械生命体と化し蘇った!
???「真ゲッターモンガー!!」
東方不敗「なるほど、以前大阪に現れた奴と同じか!」
真ゲッターモンガー「クククク・・。貴様等、死ぬ準備はできたか?
行くぞ、ゲッタービーム!!」
とゲッタービームが発射されたがマスターガンダム達はなんとかよけた。
王蛇「ちっ!いらいらさせやがる!」
東方不敗「「石破!天驚拳!」
とマスターガンダムは石破天驚拳で真ゲッターモンガーを攻撃しようとするが
真ゲッターモンガー「無駄だ!真マッハスペシャル!!」
東方不敗「何ぃ!」
石破天驚拳は避けられ
真ゲッターモンガー「ハンマーパンチ!」
東方不敗「ぐおっ!?」
かわりにカウンターのハンマーパンチを喰らうマスターガンダムだがすぐに体勢を戻す・・。
2号「まさか、あいつは真ゲッター1、2,3の能力が全て使えるのか!?」
真ゲッターモンガー「そういうことだ!どうやらさっきの威勢はなくなったようだな。
さっさと消してくれるわ!」
と真ゲッターモンガーはストナーサンシャインを発射しようとした!
シュバルツ「まずい!」
真ゲッターモンガー「ストナアアアサン!シャイイイイン!!」
そしてストナーサンシャインが発射された!
真ゲッターモンガー「フハッハハハ!αナンバーズ1番の手柄はこの真ゲッターモンガーがもらったああ!」
誰もが真ゲッターモンガーの勝利に終わったと思ったその時・・・。

278 名前:TpifAK1n8E:2003/07/23(水) 20:48

2号「くっ・・・」
当方不敗「ぬぅ・・・・?」
シュバルツ「何?」
ルリ「転送完了・・・」
ミナト「あ〜ら、ひょゅとしてお取り込み中?」
ユリカ「わ、わ、ほわぁぁぁ!!?ぐ、グラビティブラスト、直ちに発射してくださいぃ!!!」
ミナト「いいの〜?」
ユリカ「かまいません!目標、目の前の敵ぜぇ〜んぶ!!」
ルリ「・・・あ」
ユリカ「敵がひるんだところでとっとと逃げちゃってください!!」
ミナト「了解〜」
ルリ「艦長。」
ユリカ「後にしてください!!」
メグミ「敵、全機ロックオン完了!いつでもどうぞ。」
王蛇「なんだあれは・・・?」
モンガー「なんでもいい!シネェェェ!!」
ルリ「敵、高エネルギー反応。回避運動お願いします」
ユリカ「間に合いません!そのまま撃ちます!!
        グラビティ・ブラスト、てぇぇぇぇぇぇ!!!」
当方不敗「ぬぅ、ここにおれば我々もただでは済まんぞ!ここは一度退く!!」
シュバルツ「お前たちも早く逃げろ!とぅぁぁぁ!!」
モンガー「なにぃぃ?むこうのほうがはy―――――
                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                    \
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                       ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙       .'                            ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;
  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                              ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
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              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
                 ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
                    ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´`゙
                         ´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´
モンガー「モンガァァァァァァァ!!!!」
ユリカ「今です!急速後退して下さい!!」
2号「くっ、立花オートコーナーが!!」
王蛇「ちいっ、シャレになんねぇな。あばよ!」
2号「あ!君ぃ!!」

                安全圏

ユリカ「何とか逃げられましたね。ところでルリちゃん、さっきなんて言ってたの?
ルリ「彼らの中に、私たちが探していた仮面ライダー2号と、マスターアジアがいました。
メグミ「あ〜あ。しーらないっと」
ミナト「コウイチロウ閣下に怒られるわよぉ〜」
ユリカ「・・・(滝汗」
ルリ「あの様子だと立花オートコーナーは、壊滅です。どうします?」
ユリカ「・・・と、とりあえずリリーナさんとプリペンダーに連絡して、協力を得てください!!」
ミナト「了解〜」

立花オートコーナー跡
一文字隼人(そういえば・・・あのメイスンという奴がいない・・・あるのはモンガーとネオメカジャイガン
の残骸だけだ・・・モンガーのパイロットも見当たらないな・・・いったいどこへ・・・?)

279 名前:ドクターマン ◆Dr.man/tQM:2003/07/24(木) 19:57

>>277-278
アレックスメガスも真ゲッターモンガーも敗れたか…。
しかし、ブレントロンが捕らえてきたαナンバーズの機体からは、
必要なデータは全て収集済みなのだ! 見よ!
この私がマジンガーとゲッターの力を分析して作り上げた
ネオメカジャイガン・ゲマメガスを!!
かの兜十造・剣造親子や早乙女と言えども
私の頭脳に敵うはずはないのだ!!

***ネオグラード・ネオメカジャイガン製造工場***

ゲマメガス「…………………」

280 名前:名無し客:2003/07/24(木) 23:25

***喫茶アミーゴ***
立花藤兵衛「……俺の……俺のオートコーナーが……(鬱)」
風見志郎「おやっさん…。とにかく、みんな無事で良かった」
筑波洋「ゲッターチームの面々も洗脳から説かれたみたいだし」
藤兵衛「……」

***マリネラに向かう国際線旅客機***
ニコル「もうすぐマリネラですよ、ゼルガ…どうしました?」
ゼルガディス「(ものすごく不機嫌そうな顔)何でお前達までついてくる…」
リナ「だって、マリネラって世界有数のダイヤモンドの産地だって言うし〜♪」
アメリア「マリネラの悪を叩くのも正義の務めです!」
ガウリィ「いや、よく分からんのだが…」

ゼルガディスが嘆息をつこうとした──その瞬間!
ド   ドォォォォン!!
大きな衝撃に包まれ、揺さぶられる旅客機!!

リナ「な、何!? ワイバーンとでもぶつかったの!?」
ニコル「この世界にはワイバーンなんていませんよ! いるとしたら…」

旅客機はダダロイドとなったメッサージュウの襲撃を受けたのだ!!

メッサージュウ「グギャギャ! 空では思うように戦えまい!!
ギザメス殿の報復をさせてもらうぞ! アクアイガー!!」
アクアイガー(水中から飛び上がりながら)「おうよ! チェーンジ・
アイガーミサーイル!!」
メッサージュウ「チェーンジ・メッサージェーット!!」
(メッサージュウとアクアイガー、それぞれ戦闘機とミサイル形態に巨大変身)
リナ「なめんじゃないわよーっ!!」
(旅客機の窓をぶち破って魔法攻撃をしかけるリナ達、だが高速で動き回る
メッサー&アイガーには当たらない)
ニコル「くそ…MSさえあれば…」
メッサージェット「とどめだ〜〜〜〜!!」
アイガーミサイルを打ち出すメッサージェット。
リナ「やられる……っ!?」

???「ビューティーセレインアロー・マジカルシュート!!」
アイガーミサイル「ゲエエエエ!?」
一筋の光の矢が、アイガーミサイルを横から直撃、
煙を噴きながら海面に墜落するアイガー。
メッサージェット「な、何者だ!?」

飛来したのは青と白にカラーリングされたジェット戦闘機と
蒼い巨大ロボット。
ジェット機のキャノピーが開き、後部座席に座っていた
金髪の美少女が矢を射たのだ。
マジカルプリンセス「皆さん、ご無事ですか?」
そして前部座席に乗っている操縦者──赤いジャケットの青年が
メッサーに向かって叫ぶ。
火鳥勇太郎「やいやいやいやい! 安全な道中を襲うたあ
ふてえ野郎だ! この宇宙警備隊が、お天道様に代わって叩っ斬ってやらあ!!」
旅客機は巨大ロボットが支え、何とか体勢を立て直した。

激しい空中戦──ジェット機のミサイル攻撃でメッサージェットも火を噴く!

メッサージェット@墜落中「ググ…ここで負けるわけにはいかん! チェーンジ・
メッサーミサァイル!!」
アイガーミサイル@水中「チェーンジ・アイガーサブマリン!!」
今度は潜水艦と対空ミサイルに変形・ドッキングする2体。

281 名前:名無し客:2003/07/24(木) 23:44

メッサー&アイガー「ドクターマン様、ネオメカジャイガンを
お借りいたします!」
(ドクターマンの返事を待たず、ネオグラードの格納庫から
射出される2つのカプセル弾……ネオメカジャイガン・
レイブンメガスとスキュラメガスが出現した!
それぞれメッサージュウとアクアイガーが元の姿に戻って乗り込む…)
火鳥(ジェット機から飛び降りつつ叫ぶ)
「ファイヤァァァァァ・ジェェェェェット!!」
人型に変形し、アンドロイドボディとなった火鳥と融合するファイヤージェット!
メッサージュウ@操縦席「な、何!?」
アクアイガー@操縦席「慌てるなメッサージュウ、敵は一体だけだ!」
???「それはどうかな? アクセス・フラーッシュ!!」
ファイヤージェット操縦席から飛び出した光がもう一つ…
巨大化する!!
グリッドマン「ハイパーワールドよりの使者・グリッドマン!」
ファイバード「チェンジ・ファイバード!!」
そして巨大ロボットからは…
アキ「テックセッタァァー!!」ペガス「ラー…サー」

282 名前:名無し客:2003/07/24(木) 23:59

(ファイバード、グリッドマン、テッカマンアキ、マジカルプリンセスと
対峙するレイブンメガスとスキュラメガス)
レイブンメガス「くらえ、羽ミサイル!!」
スキュラメガス「触手で絞め殺してくれる!!」
(海面での死闘…ヒーロー連合軍の技が次々と炸裂する)
レイブン&スキュラメガス「合体!! セイレーンメガス!!」
(2体のネオメカジャイガンが合体)
メッサージュウ&アクアイガー「死ね死ね死ね〜〜〜!!」
ファイバード「フレイム・ブレスター!! 武装合体・ファイバード!!」
グリッドマン「超神合体!! サンダーグリッドマン!!」
マジカルプリンセス「ライトニングフェザー・スキルアップ!!」

テッカマンアキ「とどめよ! ボルテッカ!!」
ファイバード「フレイムソード…チャージ・アップ!!」
サンダーグリッドマン「サンダーグリッドォォォォ…ビィィム!!」
マジカルプリンセス「ウイングクリス・バーニングフラッシュ!!」
メッサー&アイガー「ギャアアアアア!! 脱出だ!!」
(セイレーンメガス、大爆発)

283 名前:名無し客:2003/07/25(金) 00:10

戦い終わって…。

アメリア「あの、あなた方は?」
グリッドマン@ノーパソの中「私の故郷・ハイパーワールドや
チャチャ君の住んでいた魔法界も反世界の侵攻を受けたんだ。
今は宇宙警備隊の地球基地・天野博士の研究所に厄介になっている」
チャチャ@変身解除「リーヤやしいねちゃんとも離れ離れになって、
残ったのは変身能力だけ…」
アキ「敵に大きな損害を与えたあなたたちを、連中が放っておくはずは
無いと思ってね。護衛させてもらってたのよ」
火鳥「皆無事で感動だなー」
ニコル「それはどうも…ありがとうございます。それにしても」
リナとアキ、ガウリィと火鳥、ゼルとグリッドマン、アメリアとチャチャを
見比べるニコル。
一同「??」
ニコル「声の似た人って、案外いるものなんですね…」

284 名前:名無し客:2003/07/25(金) 00:25

メッサージュウとアクアイガー、ボロボロの姿で岸に這い上がる…。
メッサージュウ「ち、ちくしょう…」
アクアイガー「こ、このままではまた消されてしまう…今度はあのお方に…」
???「メッサージュウ、アクアイガー…失敗したな…父上、いやドクターマン
の信用を得ようとして先走るからこうなるのだ」
メッサー&アイガー「ひいい!? お、お許しを…」
???「まあいい…策を授けてやる。ジュウオウを人知れず呼び出せるか?」
メッサージュウ「な、何とかやってみます…」
???「くれぐれも、私や…五暴星閣下の期待を裏切るようなことはするな…」

しばらく後──ジュウオウが廃工場跡に呼び出された……。
ジュウオウ「メッサージュウにアクアイガー、こんな所に俺様を呼び出して
何の用だ?」
メッサージュウ「ジュウオウ、お前サイゴーンやメッツラーにバカにされてる
んだって?」
ジュウオウ「ムカッ! 俺、帰る!」
アクアイガー「まあ待て。俺たちがメタルメガスに破壊されてから、
お前とお前のオヤビン殿はギア内でもメイスン組やファラ組に比べて
肩身の狭い思いをして来たって言うじゃないか。どうだ、モンスター殿に
恩返しするためにも、お前もダダロイドにならんか?」
ジュウオウ「! い、いやでも、ドクターマン様に無断で…」
メッサージュウ「ダダ星は素晴らしいぜ。まるでメカ人間の天国だ…
そこの技術を使って、今よりも強い力を得てみようじゃねえか!」
アクアイガー「それにな、お前のことを高く買って下さってる方がいるんだ。
何なら話してみるかい?」
アクアイガーの胸のモニターが開き、ある人物のシルエットが浮かぶ。
???「フフ…久しぶりだな、ジュウオウ」
ジュウオウ(腰を抜かす)「ひええええ!? あ、貴方様はプ…」

285 名前:名無し客:2003/07/25(金) 00:41

(その頃、あても無くぶらついていた浅倉威の前に、3つの人影が
現れる…)
浅倉「……へえ、随分と面白いメンツが来たじゃねえか」
ハカイダー・ディアブル・テムジン将軍の3人!
ハカイダー「フフフ…アポロガイストもタイガーロイドも
シャドームーンも戦死し、ジェネラルシャドウは行方不明…
メザロードやウデスパーでは話にならんからな、ずっとお前を探していた」
浅倉「……てめぇ、サブローハカイダーじゃねえな。噂に聞くギルハカイダーって
ヤツか?」
ハカイダー「フフフ…脳は光明寺のクローンのままだが…身体の方に
ギルの怨念がまだ残っていてな…つい先日、乗っ取らせてもらった…」
テムジン将軍「我々と一緒に来てもらおうか」
浅倉「ハッ…俺のイライラを解消出来たら考えてもいいぜぇ…無理だろうけどよぉ!
変身!!」

(夜の闇をつんざいて死闘が始まる…)
ディアブル「王蛇…これでも食らえ!!」
ディアブルの投げたサタン虫が、王蛇の顔面に張り付き…
染み込むように王蛇の中に入って行く…。
王蛇「ぐあああ! 何しやがったぁぁぁ!」
ハカイダー「今だ! 時空破断装置作動…融合開始!!」
ハカイダー・ディアブル・テムジンの3人が王蛇に取り付き、
ズブズブと混じり合っていく…やがて…。
(ハカイダーの声で)「フハハハハハ…破壊五暴星・悪霊大提督の
エージェント…ネオガッタイダーここに誕生!! ヒーローども、
反世界勢力…まとめて八つ裂きにしてくれるわ〜〜〜っ!!」

286 名前:名無し客:2003/07/25(金) 00:43

280訂正。筑波洋のセリフ削除してください。

287 名前:新たなる敵:2003/07/25(金) 08:20

そのころブレントロンは新たなる計画を発動させていた。
その計画とはいったい・・・。

ブレントロンの1人ドランクロンはある研究所を見つめていた。
その研究所の名は・・・ビルドベースである。
ドランクロン「・・・・ガオガイガーやダイターン3などの我々が捕獲に失敗したαナンバーズの機体の1つ・・・
鋼鉄ジーク・・・。まあどちらにしても奴はサイボークだからエビルメタルキャノンでもモンガー化は不可能だがな・・。」
???「ドランクロン様、お呼びで?」
ドランクロン「来たか・・アイビスども。」
ドランクロンの前に現れたのはハイペリオン・・・ヘルサターン総統の支配下に入ってる機体の1つである。
ドランクロン「貴様等にはこの作戦のための陽動に出てもらう。貴様等はアバレンジャーを始末しに行け。」
ツグミ「アバレンジャー・・ですか?」
ドランクロン「そうだ。ハイペリオンの機動力ならアバレンジャーごとき雑魚に等しい。
それにすでにZZガンダム、ダンガイオー、ザンボット3に召集をかけてる。」
スレイ「ここまで総動員するとは・・。」
ドランクロン「貴様等は恐竜やに行け・・。ヒーローどもが恐竜やに目を向けてる隙にこの作戦・・・
ビルドベース殲滅を開始する。いいな。」
アイビス「了解。」
とハイペリオンは恐竜やに向かった。
ドランクロン「さてと・・・。そろそろ彼等も動き出すだろう・・・・。」

そのころバルカンベースではある情報が入った・・。
嵐山長官「龍虎王、マジンガーZ、ラーカイラムが再びどこかへ行った!?」
嵐山美佐「はい、移動中に急に洗脳された状態に戻りそのままどこかへ行ったようで・・。」
飛翔高之「そんな馬鹿な!?いったいどうしてまた・・。」
嵐山美佐「それにラーカイラムにはなぜモンガー化したのか調べるためGGGの職員達が入ったままです・・。」
嵐山長官「なにっ!?」

ドランクロン「馬鹿な連中だ・・。確かに黄泉舞で一時的に我々の支配下を解き放たれるだろう・・。
だがそれは一時的に過ぎん。モンガー時に倒してなかったらすぐに我等の下僕へと戻る・・。
ビルドベースも今日限りの命だ・・・。」

そのころ恐竜やでは・・。

288 名前:TpifAK1n8E:2003/07/25(金) 18:36

恐竜や
凌駕「ここだけの話です・・・なんと三条さんがトリケラのことを熱愛してるy・・・バスッ!」
幸人「嘘を言うなぁぁ!!嘘をぉぉぉ!!!」
トリケラ「嬉しいケラ」
竜之介「ふぉっほっほ」
楽しい楽しいランチタイムを送っていた・・・
アスカ「皆さん大変です!!何者かがこちらに向かってきます!!」
幸人「何?エヴォリアンじゃないのか?」
らんる「や、ヤツデンワニじゃないわよねぇ・・・」
アスカ「違います。・・・これは、連邦のMS?」
凌駕「じゃあ味方じゃないですか。」
幸人「大方、パトロールかなんかだろ。」
らんる「アスカさん、最近がんばりすぎですよ。ほら、カレーでも食べてください。」
アスカ「そうですか?では・・・」
恵理「じゃあ皆さんそろったんだし、改めていたd
           ドオォォォォォゥン!!
恵理「きゃっ!」
凌駕「な、なんですか?」
アスカ「さっきのMSです!」
幸人「くそっ!」
竜之介「うわぁぁっ」
アスカ「介さん、エミポンは裏口から逃げてください!ブラキオ!!」
ブラキオ「私に声が似ている人は独裁者ブラ。みんな、出番ブラ!」
ティラノ「なんだかわかんねぇが任せろティラ!!」
トリケラ「幸人さん!行くケラよ!!」
プテラ「何あれ?味方じゃないのプラ?」
凌駕「皆さん、突然ですが爆竜合体です!!」
ティラノ「よぉぅし!行くティラよ!!」
アスカ「皆さんお願いします!私は住民の避難を!!」
らんる「わかったわ!」
幸人「こんな時にはあいつも現れそうだな・・・」
らんる「ちょっと!不吉な事いわないでよ!もし来たら・・・」
仲代「不吉で悪かったな。」
凌駕「!!」
らんる「ほらぁ!」
仲代「行くぞ、トップゲイラー。爆竜合体―――――

289 名前:TpifAK1n8E:2003/07/25(金) 18:38

286
訂正、感想は
http://www.appletea.to/~charaneta/test/read.cgi/ikkoku/048757200/l50
でお願いする。↑はネタバレありの楽屋スレなのでsage進行で頼む

290 名前:TpifAK1n8E:2003/07/25(金) 19:34

同じ時、宇宙ドック「ラビアンローズ」
ユリカ「ううぅぅぅ(泣」
ルリ「艦長、おしりたたかれたぐらいでいつまでも泣かないでください。」
ユリカ「だってぇ痛いんだもぉん(涙」
メグミ「でもいくら相手が実の父親でも100発も叩いたらセクハラなんじゃないんですか?」
ミナト「親子だからいいのよ。」
ウリバタケ「搬入終わったぜ!いつでも出発できるぜ!!」
ルリ「じゃあボソンジャンプします。目標は地球のリリーナ邸です。艦長、発進許可を。」
ユリカ「うう〜発進してください。出たらすぐボソンジャンプします。」
ミナト「ドッグから出たわよ。あと、艦長、余計なこと考えないでね。前はそれで失敗したんだから」
ユリカ「わかってますよ!!」
ユリカ(むぅ〜パパのバカァ〜でもアキトもなんでいないのよっ!もうお腹空いてきたじゃない!!
あ〜おいしいカレーが食べたい〜恐竜のようなおっきなカレーが食べたいぃ〜)
ルリ「ジャンプ」

ミナト「ここどこよ?」
ルリ「どうやらリリーナ邸ではなく、どこかの町・・・東京です。」
リョーコ「しかもなんかドンパチやってねぇーか?」
ユリカ「わ、わ、ほわぁぁ!!ぐ、グラビティブラスト今すぐ発射してください!!」
ルリ「駄目です。」
ユリカ「何で!!?」
ルリ「あそこには私たちが探していた爆竜戦隊アバレンジャーがいます。今度撃ったら100発じゃすみませんよ。」
ミナト「ど〜するの?」
ユリカ「うぅ・・・エステバリス隊を出してアバレンジャーに加勢してください!
本艦はディストーションフィールドを張ってこの位置で固定、敵はミサイルのみで応戦してください。」
リョーコ「よっしゃ!行くぜぇ!!」
ヒカル「久しぶりの戦闘ではしゃぎすぎよw」
イズミ「・・・・」
リョーコ「だーっギャグ考えんでいいっ!!」
ユリカ「アキト!アキトわぁぁ!!?」
ルリ「アキトさんは火星で新型の機動実験してます。」
ユリカ「うぅ〜」

291 名前:ヘドリアン女王 ◆Queen/XCsI:2003/07/26(土) 08:06

***国際ダイヤモンド輸出機構***

NR@大平透「プリンセス・ユニオン壊滅作戦に失敗し、
        バイストン・ウェルから退却を余儀なくされたヘドリアン女王は、
        ストレス解消の為に、ここ国際ダイヤモンド輸出機構本部を
        秘密裏に訪れていた…。」


1「これはようこそいらっしゃいました。ヘドリアン女王様」
ヘドリアン女王「え〜い! どれもこれもとんだクズダイヤばかりじゃ!」

いかにお得意様とはいえヘドリアン女王のいきなりのご挨拶にも、
表情を眉一つ微動だにせず接待を続ける組織1。

1「さすがは女王様。お目が厳しい。私共の商品はお気に召しませんで?」
ヘドリアン女王「もっとベーダー一族の女王に相応しいダイヤはないのか!?」

そして、商談中のヘドリアン女王の傍らに控えるファラとファラキャットの二人。

ファラ(なんで私たちがヘドリアン女王のお守りなど………)
ファラキャット(アマゾンキラーが別任務で動いているからってドクターマン様も、
         何も私とファラ様にこんな仕事を押し付けなくても………)

ドクターマンの命令でヘドリアン女王のお供として同行してきた
ファラとファラキャットは、明らかに不満顔である…(笑)。

1「それでは女王様。マリネラ王国の国宝『ミステア1号』などは
   いかがでございましょう。430カラットのダイヤモンドでございます」

430カラットと聞いた途端に目を輝かせるヘドリアン女王(笑)。

ヘドリアン女王「おおー!それじゃそれじゃ! それが欲しい!!
         早くそいつを奪ってくるのじゃ! この際金に糸目はつけぬ!!
         私の心を和ませておくれ」
1「畏まりました。必ずやご期待に…」


NR@大平透「国際ダイヤモンド輸出機構は、世界中で産出されるダイヤの取引を
        一手に取り仕切っている巨大な闇の組織である。
        大きなダイヤモンド鉱山をいくつも持つマリネラ王国も
        以前はこの組織を通してダイヤを売買していたのだが、
        現在の国王パタリロ八世の時代になってから、マリネラは
        勝手に値を吊り上げたりする組織の悪辣なやり方に反発して
        国際ダイヤモンド輸出機構から脱退したのである。
        当然、国際ダイヤモンド輸出機構にとって
        マリネラとその国王パタリロは目の上のたんこぶなのである」


1「2、進行状態は?」
2「宮殿宝物庫の警備関係者には全て手を打ちました。」
1「いつもながら心強い。よろしい行け。2=デュラン・ド・ラーケン伯爵」
2=ラーケン伯爵「おまかせあれ」

292 名前:名無し客:2003/07/26(土) 08:08

***常春の国・マリネラ***

(リナたち一行が無事マリネラ国際空港に到着した頃、
一人の中年紳士がマリネラ大学を訪れていた…)

???「ああ失礼、こちらのロボット工学科に蔭山秀一君という名の
     日本人留学生が来ているはずだが…?」
受付嬢「はい少々お待ちください………………はい確かに蔭山秀一君という名前の
     日本人学生が特待生として在籍していますが」
???「今すぐ彼に会いたいのだが、連絡は取れますか?」
受付嬢「それではこちらの方に御名前をお願いいたします」
???「うむ、ありがとう」

(謎の男が自分の名前を記入した面会申込書には、『郷伸一郎』と書かれていた!)

293 名前:名無し客:2003/07/26(土) 09:38

その頃、マリネラ王宮では、「朝食の後の軽い食事」を猛烈な
勢いで食しているつぶれアンパンがいた。

「相変わらず殿下の食欲はすごいなあ・・・」
呑気に言い合う給仕役のタマネギたち。

まだ、誰もマリネラをゆるがすことになる大いなる陰謀に気付いていない・・・。

294 名前:モンスター:2003/07/26(土) 17:30

ドクターマン様がご多忙なので
今日はボクチャンが関連個所に対してレスを返すぞ!

>>284
昨日からジュウオウの姿がどこにも見当たらない!
お〜い!ジュウ〜オォ〜!!どこに行ったんだよぉぉぉ!!
心配だ!すごく心配だ!!
まさかジュウオウの身に何かが!?
…(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル

>>287
ブレントロンの連中も頑張っているようだが、
もうドクターマン様はαナンバーズの機体やパイロットに
大して興味はお持ちでないらしい。
ゲマメガスの開発に必要なデータは全て収集済みだからな。
今ドクターマン様はゲマメガスの最終調整でとてもお忙しいのだ。エッヘン!
案外決戦は近いかもしれないぞ!
それとヘルサターン総統はブレントロンを
シュメーザ上級督将直属の指揮下に置くみたいなことを話していたな。

>>291
一度MI6によって壊滅させられた国際ダイヤモンド輸出機構も
無類のダイヤ好きであるヘドリアン女王のお声掛かりで復活したらしい。
いわばヘドリアン女王は国際ダイヤモンド輸出機構のスポンサーだな。うん。

>>292-293
マリネラに潜入中のメカ人間からの報告によると
あの国にも地球教やブルーコスモスの連中がぼちぼち出没し始めたらしいぜ。

ΣΣ(゚Д゚;)あっ!?
こんなことをしてる場合じゃねー!
今すぐ行方不明のジュウオウを探しに行かねば!!
待ってろよ!ジュウオォー!!

ネオメカジャイガン!エールメガス! 出撃だ!!

(BGM:メカジャイガン出現のテーマ)

(モンスターを乗せたエールメガスの輸送カプセルが、ネオグラードを発進した!)

295 名前:TpifAK1n8E:2003/07/26(土) 21:11

同じころ
ハイペリオン「・・・サッ」
らんる「あ!逃げた!!」
幸人「かえって都合いい。こいつを倒すにはな!!」
仲代「ふっ・・・ん?」
リョーコ「オラオラァ!敵はどっちだぁ!!」
ヒカル「リョーコちゃん怖い〜」
イズミ「リョーコが相撲部屋でなべ食って喜んだ
リョーコ ちゃんこ ワーイ リョーコちゃん 怖い・・・クックック・・・」
らんる「いや、あんたのほうがぜんぜん怖いわよ!!」
アスカ「あなたたちは誰なんです?」
ユリカ「話は後です!まずはあいつを・・・」
仲代「客が増えたか・・・ゲームオーバーだ。帰るぞトップゲイラー」
凌駕「また逃げられた・・・」
ルリ「敵メカの離脱を確認・・・」
メグミ「ロストしました。」
リョーコ「だぁーまた戦いそびれたのかよ!!」
幸人「そんなに戦いたいのか・・・来たぞ。団体さんのお出ましだ。」
空には無数のロボットが・・・
ユリカ「今度こそグラビティブラスト撃ちます!!」
ルリ「駄目です」
ユリカ「何で!!?」
ルリ「エネルギーが足りません。」
ユリカ「・・・」

296 名前:新たなる敵:2003/07/26(土) 21:48

その無数にいるロボットの中心にいたのは逃げたと思われたハイペリオンだった。
幸人「あいつは・・そうか援軍を呼びに行ったのか。」
ツグミ「アイビス、キラーオーがいないわ。」
アイビス「逃げたのか・・。ならば好都合・・アバレンオーをやる!」
と無数のロボット・・もとい、ヘルファイターの機械生命体化した物の大群が一斉にナデシコに襲い掛かった。
そしてハイペリオンはアバレンオーに襲い掛かる。
凌駕「くっ!」
アバレンオーは攻撃を開始するが、次々と避けられる。
スレイ「遅い!今度はこちらから行くぞ!」
とハイペリオンは次々とソニックセイバーで攻撃してきた。
ズバズバズバ!!
トリケラ「があああ!!」
ティラ「早すぎて避けられないティラ!」
アイビス「まだまだ!」
と追い討ちをかけるように次々と遠距離攻撃を仕掛けるハイペリオン!
ドゴンドゴン!!
らんる「あんな遠くからじゃ反撃できないわ!」
そしてハイペリオンはとどめといわんばかりにGドライバー・Xコンビネーションを発射。
直撃し倒れるアバレンオー。
凌駕「グアアア!!」
アスカ「みなさん!」
アイビス「ドランクロン様の言うとおり雑魚のようだな。」
しかもナデシコの方はヘルファイターの大群の攻撃で援護不可能である。
アスカ「何かいい手は無いのか・・・あいつ(ハイペリオン)を倒せるいい手は!」

297 名前:TpifAK1n8E:2003/07/27(日) 10:11

ユリカ「ちょっとルリちゃん!この敵どうにかならないの?」
ルリ「オモイカネの予想では・・・敵メカはあと1時間30分で全滅だそうです」
ミナト「ちょっと時間食ってるわよ。どうすんの、艦長?」
ユリカ「むぅ・・・ディストーションフィールド全開でハイペリオンに突撃します!
そのあと凌駕さんたちと協力してこの敵メカたちを倒します!!」
ルリ「駄目です」
ユリカ「なんでっっ!!?」
ルリ「増援が着ました。私たちの出番はありません。」
ユリカ「・・・」

アスカ「ブラキオ!他の爆竜達は?」
ブラキオ「今謎のメカから攻撃を受けてて発信できないブラ」
アスカ「向こうにも手を回していたか・・・」
アイビス「なんてしぶといの・・・でもこれで終わりよ!!」
           ドシュゥン!!ドシュゥン!!
アイビス「きゃっ」
ツグミ「だ、誰?」
アスカ「あなたたちは・・・?」
???「アイビス・ダグラス及びツグミ・タカクラ。連邦軍軍法
「MSの独占使用法」違反で逮捕する!」
ユリカ「え?え?へぇっ?だ、だれよ?」
ルリ「先日連邦軍に組み込まれたスーパー戦隊・・・」
竜也「未来戦隊、タイムレンジャー!」
アイビス「ふんっ、そんなロートルにやられるもんですか!!」
ドモン「ロートルかどうか、試してみろっ!」
竜也「3Dフォーメーション、タイムロボβ!!」

298 名前:TpifAK1n8E:2003/07/27(日) 10:25

アイビス「くっ、なんて力なの?」
ツグミ「でもハイぺリオンのスピードについてこれる?」
ユウリ「竜也、バーチャルシュートよ!」
竜也「よし、いけぇ!!」
アイビス「あははっどこを狙ってるの?」
 ドシュゥッ!
アイビス「きゃっ、う、後ろから?」
竜也「今だ!チェンジフォーメーション、タイムロボα!」
ツグミ「しまった!?」
竜也「時空剣!プレスブリザード !!」
アイビス「きゃぁぁぁっ!!」
ツグミ「いやぁぁぁぁぁっ!!!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

竜也「タイム、アップ」

恐竜や

ユリカ「うわーみごとにカチンコチン。」
らんる「なんだか人形みたいですね」
ミナト「ほんとに戻るの?」
ルリ「ジャブローやトリトンのような連邦軍の大きな基地で可能なはずです。」
凌駕「いやーありがとうございます竜也さん。」
竜也「いや、当然のことをしたまでさ。はっはっはぁー」
ドモン「あほぅ」
シオン「うわーおいしいです、このカレー。」
竜之介「遠慮はいらんよ。さぁ、そこの兄ちゃんも食べてくれ」
アヤセ「・・・うまい。」
リョーコ「じいさん、おかわり!」
ヒカル「私も!!」
イズミ「・・・・」
リョーコ「だーっまたギャグかんがえてただろっ!」
イズミ「・・・(汗」

299 名前:名無し客:2003/07/28(月) 21:01

***常春の国・マリネラ***

パタリロ@電話中「バンコランが女に興味を持ち始めたー?
           マライヒ、何の冗談だ。……マジー?
           絶対何かの間違いだと思うけどな。わかった。
           タマネギたちに調べさせよう」

チン♪(電話を切る)

パタリロ「天と地がひっくり返ってもありそうにないことだが」
タマネギ「殿下、御客さんですよ」

マリネラ王宮に到着したゼルガディスが応接間に通される。

パタリロ「地球平和守備隊から話は聞いているぞ。
      お前がゼルガディス=グレイワーズか?
      よく来たな。まあ座れ。」
ゼルガディス「それで国王はどこだ。俺は国王に用があるんだが…」
パタリロ「ボケ! 目の前に立ってる僕をなんだと思っているのだ」
ゼルガディス「というと?」
パタリロ「聞いて驚け。僕がマリネラ国王パタリロ=ド=マリネール8世だ」
ゼルガディス「より目で下膨れの三頭身のガキであるお前がか?」
パタリロ(なんかむしょうに腹が立ってきた…!)
ゼルガディス「まあ高貴なご身分の御方にもいろいろあるってことだろう。
        (アメリアの親父さんの例もあるからな…)
        ところで俺の姿を見ても驚かないのか?
        東京では随分と周囲から奇異の目でみられたもんだが…」

そこへ…

三河屋「こんちわー!三河屋でーす!」
ゼルガディス「すこけぇぇぇぇっ!!」

三河屋の御用聞きとして働くカネゴン型宇宙人の姿に思わずコケるゼルガディス。

タマネギ「我が国は温暖な気候ですから、観光客の他に
      宇宙から出稼ぎ労働者もよく来るんです。」
タマネギ「ですから貴方みたいに銀髪で顔や肌に岩が多少生えているような
      人がいても別に珍しくもなんともありません」
ゼルガディス「そ、そういう問題なのか…!(滝汗)」

300 名前:名無し客:2003/07/28(月) 21:05

一方その頃…

***マリネラ大学・機械工学部ロボット工学科・研究室***

蔭山秀一「博士!? 本当に博士なんですね!?」
郷伸一郎「秀一君!」

NR@村越伊知郎「ニコルやトール、ククルと同様に
          天界のエージェントとして蘇生した郷伸一郎は、
          観世音菩薩からの特命を受け、自分のかっての助手で
          且つ宿敵ドクターマンこと蔭山秀夫の息子でもある
          秀一と再開を果たした」

郷伸一郎「秀一君! 是非とも君の力を借りたい! その後良心回路の研究の方は?」
蔭山秀一「博士。俺もあれからいろいろ考えたんです。かって俺や博士は
      ドクターマンに良心回路を取り付けることで改心させようとしていました。
      でも良心回路によって人工的に良心を植え付けるというのは、
      洗脳と同じです。道を誤った人間を洗脳して真人間にしたとして、
      一体どんな意味があるだろう。それは真人間ではなく、
      操り人形に過ぎないって気付いたんです。」
郷伸一郎「それでいいんだ秀一君! よくそのことに気がついたね!」
蔭山秀一「その後光明寺博士のお嬢さんのミツコさんやジャンパーソンにも
      協力してもらって、ロボットが元々持っている優しさを残すという方向で
      作用する新型良心回路の開発に、つい先日成功しました!」
郷伸一郎「秀一君。今日本ではαナンバーズのメンバーの多くが機体と共に操られ、
      破壊活動を繰り返している。彼等を救うためには良心回路が必要だ。
      私と一緒に日本に来てくれるね?」
蔭山秀一「勿論です! 是非お供させてください!」
???「そうはいかないわ。」
郷伸一郎「誰だ!?」

研究室に乱入してくる二人の影!?

ファラ「郷伸一郎! まさか生きていたとはね!」
蔭山秀一「ファラ!? ファラキャット!?」
ファラ「余計な真似をされる訳にはいかないわ!郷伸一郎!
     一緒に来てもらうわよ!!」
ファラキャット「勿論、ドクターマン様のご子息にもご同行していただきます!」
郷伸一郎「いかん! 逃げるんだ秀一君!」
ファラ「逃がさん! …ファラビームストーム!!」

ファラの口から吐く火炎放射が秀一と伸一郎を襲う!

郷伸一郎「うわああああ!!」
蔭山秀一「あああああっ!!」

301 名前:名無し客:2003/07/28(月) 21:07

***マリネラ国内某所の国際ダイヤモンド輸出機構・秘密アジト***

蔭山秀一「ちくしょー! 出せー! ここから出せー!!」
郷伸一郎「落ち着くんだ秀一君。ここは体力を温存して脱出のチャンスを待つんだ」

NR@村越伊知郎「郷伸一郎と蔭山秀一の二人は、
          ファラたちによって捕らえられ、
          アジト内の牢屋に閉じ込められてしまった」

ヘドリアン女王「一体何なのじゃこやつらは? それよりもミステア1号はどうしたのじゃ!?」
ファラ「恐れながらヘドリアン女王様。マリネラ国内にリナ=インバースの一味が
     入国した形跡がございます」
ヘドリアン女王「え〜い! メッサージュウにアクアイガーめ!
         しくじりおったな!!」
ラーケン伯爵「ご案じには及びません女王様。作戦は順調に進んでおります。
        まずは捕らえた二人を人質にして、
        邪魔者を罠におびき寄せ一気に血祭りに…」

302 名前:名無し客:2003/07/29(火) 00:03

***某所・秘密基地***
改造台に寝かされているジュウオウ、その周囲を囲む4つの影。
ジュウオウ「オヤビン…帰ったらすぐ改造後の力で
必ずやお役に…」
メッサージュウ「……その前にお前には洗礼を受けてもらうぞ」
アクアイガー「何、心配には及ばん…音楽を聞かせてやろうと言ってるんだ」
ジュウオウ「お、音楽?」
???「聞くがいい、我らメカにとって最も甘美な…闇の音楽を…」

〜〜〜〜♪〜〜〜〜♪〜〜〜〜♪

ジュウオウ「ゲエエ!? こ、このメロディーは噂に聞く……」

ダークニウマレシモノハ ダークニカエレ…
ダークニウマレシモノハ ダークニカエレ…

暗闇の中から姿を表すギルハカイダー…その手に握られた
杖はギル教授の杖とベノバイザーを合わせたような形をしていた!

ジュウオウ「グオオオオオ…オヤビ〜〜〜ン!!」
ジュウオウの怪力でのたうち回っても改造台の拘束具は破壊出来ない。
やがて…。

ジュウオウ「ダダロイド・ジュウオウ、これから…あなた様に
忠誠を誓います…プリンス様、そして…」

303 名前:新たなる敵:2003/07/29(火) 08:56

そのころ。
マリネラ国には密かにドランクロンが潜入していた。
ドランクロン「ハイペリオンが予想以上に早く倒されたからビルドベース殲滅計画は立ち消えになったが
たいした被害ではない・・・。それよりも」
とふとドランクロンはある人物リストを出した。
ドランクロン「リナ=インバース一味がいると聞いたがこれは好都合。
ファイバートやチャチャなどもこれで一網打尽にできる・・。
まあそれはともかく奴等をおびき出さなくてはな・・・。」
とドランクロンはあるモンスター3匹を呼び出した。
ドランクロン「行け、デッドリマー、ゲルニュート、ソノラブーマ・・・。
マリネラで人を襲え、そしてリナどもをおびき出せ・・。」
そして3体のミラーワールドのモンスターがマリネラ国内に向かった・・。
ドランクロン「・・。」
とドランクロンも消えた。

304 名前:名無し客:2003/07/29(火) 19:45

NR@村越伊知郎「エールメガスに乗ってジュウオウを探しに
          日本へとやって来たモンスターは、
          偶然バイオロボと戦闘状態に突入した!」

レッドワン@バイオロボ「モンスター! これ以上の破壊行為は許さん!」
モンスター@エールメガス「うるせー! バイオマン!
              今はお前たちの相手をしている暇はない!!
              これでも食らえ! エールメガス・ミサイル!!」

ミサイル数発が命中して倒れるバイオロボ。

レッドワン@バイオロボ「うわあああっ!!」
イエローフォー@バイオロボ「きゃああああ!!」

ひとまずバイオロボを片付けたモンスターはエールメガスから降り、
ジュウオウを探しに行こうとするが、すぐにバイオマンも追ってくる。

レッドワン「待てモンスター!」
ブルースリー「どこへ行く気かは知らないが、こっから先は通さんぞ!」
モンスター「しつこい奴らだ! モンスター・ビックハンド!!」

交戦状態に陥るモンスターとバイオマン。そこへ…

???「バリバリロケット!!」

(SE:爆発)

レッドワン「うわあああっ!!」
ピンクファイブ「きゃああああ!!」
グリーンツー「何なんだ!?」

モンスター「お、お前は!?」
???「オヤビン、お助けに参りました」

305 名前:名無し客:2003/07/29(火) 19:47

NR@村越伊知郎「モンスターに加勢すべく現れたのは、
          ダダロイドとして生まれ変わったジューノイド五獣士の一人、
          ジュウオウだった!」

モンスター「この野郎! 心配させやがって!・゚・(ノД`)・゚・
       それにしてもジュウオウ、今までどこ行ってたんだ?
       それにその格好は?」
ジュウオウ「実はオヤビンのお役に立ちたくて、メッサージュウとアクアイガーに
       ダダロイドに改造してもらったんです」
モンスター「ジュウオウ! お前って奴はああ!!・。+゚。・。・+。・。・゚(・゚´д)ウワーン」

グリーンツー「まずいぞレッドワン!ジュウオウの奴、以前よりさらに
        パワーアップしてやがる!」
レッドワン「ああ…!」

モンスター「よしジュウオウ!今こそバイオマンをやっつけるぞ!!」
ジュウオウ「ハイでさぁ〜!」
モンスター「バイオマン! これで最後だ!!」

その時、ジュウオウの両目が突然赤く光り…

ジュウオウ「お前もな…」
モンスター「えっ?」
ジュウオウ「バリバリロケット!!」

なんとモンスターごとバイオマンを攻撃するジュウオウ!

モンスター「な、何をするんだジュウオウ!?」
ジュウオウ「すいやせんオヤビン。あの御方の為に死んでください」
モンスター「おのれ!モンスター・ビックハンド!!」
ジュウオウ「オヤビンにこの俺が攻撃できますか?」
モンスター「くっ…そ、それは!」

レッドワン「一体どうなっているんだ!?」
ブルースリー「仲間割れか!?」
イエローフォー「嘘でしょ? あの二人、以前はあんなに仲良かったのに!」

事態が呑み込めずただ呆然と眺めているバイオマンの眼前で、
ジュウオウに反撃もせず一方的に攻撃を受けつづけるモンスター。
そこへバイラムのラディゲ伯爵も現れた!

ラディゲ伯爵「フハハハハ…甘いなモンスター!
        それが所詮、新帝国ギア・ビックスリーとやらの実力か?」
モンスター「お、お前は!?」
ラディゲ伯爵「バイオマン共々あの世へ行け! 行くぞジュウオウ!!」
ジュウオウ「了解でさあ!!」

ラディゲとジュウオウのW攻撃!!

(SE:大爆発)

レッドワン「うわああああ!!」
ピンクファイブ「きゃああああ!!」
モンスター「うわああああ!!」

306 名前:名無し客:2003/07/29(火) 19:49

ジュウオウ「やりましたね、ラディゲのオヤビン♪」
ラディゲ伯爵「ジュウオウ、貴様はこれから何食わぬ顔をしてネオグラードに戻れ。
        そこでプリンスからの新たな命令を待つんだ」
ジュウオウ「了解しやした」
ラディゲ伯爵「フフフフフ…」

一方先程の攻撃で遠くに吹き飛ばされたバイオマンとモンスターは…

郷史朗「みんな、大丈夫か?」
南原竜太「イタタタタ、派手にやられたぜ…!」
桂木ひかる「キャアアア――!!」
郷史朗「どうした!?」
桂木ひかる「見て! モンスターが倒れているわ!」

ひかるの指差す先には、気を失って倒れているモンスターが!

モンスター「……………」

高杉真吾「そんな奴放っておけ!」
矢吹ジュン「でもひどい怪我をしてる!」
南原竜太「だからって、なんで俺たちがモンスターを助けなきゃいけないんだ!
      こいつは新帝国ギアの最高幹部ビックスリーなんだぞ!」
郷史朗「……バイオベースへ運んで修理しよう」
南原竜太「郷さん! 正気か!?」
郷史朗「上手く行けば、モンスターから何か情報を聞き出せるかもしれない」


***ネオグラード***

ジュウオウ「それで・゚・(ノД`)・゚ それで・゚・(ノД`)・゚
       オヤビンはバイオマンと相打ちに持ち込み
       壮絶な名誉の戦死を遂げられましたぁ〜・・・・(つД`)・゚・゚」
メイスン「ああわかったわかった! もういい!
      お前に泣き付かれるとうっとおしくてたまらん!」
ジュウオウ「…で、ドクターマン様はいずこへ?」
メイスン「ドクターマン様は今開発工場に一人篭り、研究を続けておられる」

メイスンとジュウオウの会話を物陰から見つめるヘルサターン総統。

ヘルサターン総統「ゼロシックス、ゼロセブン。おるか?」

ヘルサターンの呼びかけに応え、姿を現す2体の女性型メカ人間。

ゼロシックス「ヘルサターン総統直属の親衛隊ゼロガールズ所属!
        ゼロシックス、ここに!」
ゼロシブン「同じくゼロセブン、すでに御側に!」
ヘルサターン総統「あのジュウオウを監視せよ。
          怪しい動きがあれば逐一わしに報告するのだ。
          くれぐれも目を離すな」
シックス&セブン「ハッ!」

307 名前:ドクターマン ◆Dr.man/tQM:2003/07/29(火) 22:18

***ネオグラード内・ネオメカジャイガン開発工場***

シュメーザ上級督将「その後研究の方はどうですか、ドクターマン卿」
ドクターマン「…シュメーザ上級督将か。私が許可するまでは
        ここには誰も立ち入ってはならぬと伝えていたはずだが」

長時間に及ぶゲマメガスの最終調整のせいか、
疲労の色を隠せないドクターマン。

シュメーザ上級督将「これは失礼。それよりもドクターマン卿。
           いよいよ邪悪なる帝王の御降臨が間近です」
ドクターマン「…と、いうと?」
シュメーザ上級督将「つい先刻、本国星室庁から指令が伝達されました。
           邪悪なる帝王、いえ…
           邪帝王(サタマスター)ナグツァーク様が
           次元の狭間を突破され地球上に姿を現される
           詳細なポイントが判明したのです」
ドクターマン「………」
シュメーザ上級督将「その場所の名は……マリネラという国です」

308 名前:TpifAK1n8E:2003/07/30(水) 12:52

同じころ連邦軍極東支部
ユリカ「・・・っというわけで、ナデシコの修理は完全に終わりました!!」
リリーナ@通信「ご苦労様です。早速ですが皆様にはマリネラ王国へ向かってもらいます。」
ユリカ「悪いやつらがいっぱいいるところですね?わっかりましたぁ〜!!
悪いやつらはみんな私の愛のグラビティブラストでやっつけちゃいますから!!」
ミナト「ねぇルリルリぃ、今日の艦長どうしたの?」
ルリ「アキトさん、が今日帰ってくるんですよ。正確にはボソンジャンプ実験で
マリネラ王国まで飛ぶので、向こうで合流するんだそうです。」
ミナト「へぇ〜ラブラブねぇ〜」
リリーナ@通信「ではお願いします。プリペンダーから護衛を五名ほど同行させましょう。」
ユリカ「わっかりましたぁ〜。では〜」

デュオ「うっひょーかわいい女の子ばかりじゃねぇかー」
カトル「デュオ!っもう・・・」
ミナト「うふふっ、なめてかかるとやけどするわよ。」
トロワ「・・・」
五飛「・・・ふんっ」
ヒイロ「護衛のヒイロ・ユイだ。早速だが用意はすべて整っているな?
ならば780秒後の1309に出発する。依存はないな?艦長」
ユリカ「はぁ〜いっ!!それじゃあ今すぐ発進しましょう!!」
ヒイロ「・・・(汗」

309 名前:TpifAK1n8E:2003/07/30(水) 18:19

ヒイロ「艦長」
ユリカ「はぁ〜ん待っててねぇ〜アキトぉ〜」
ルリ「あの、用件なら私が聞きます」
ヒイロ「未来戦隊タイムレンジャーと洋上で合流することになっている。もうすぐ
合流ポイントだ。タイムジェットの格納準備をしてくれ」
ルリ「わかりました。ウリバタケさん、お願いします。」
ウリバタケ「よっしゃぁ!まかしとけぇ!!」
ユリカ「あぁ〜アキトと久しぶりに会うから私の特性シチューを・・・」
ミナト「タイムジェット確認、通信を求めています」
ルリ「回線開いてください。」
ユウリ@通信「こちらタイムレンジャーのユウリです。早速ですが着艦許可をいただきたい」
ルリ「着艦してください。ウリバタケさん、あとお願いします」
ユリカ「シチューの具はぁ〜鳥とにんじんとセロリと・・・」
ユウリ「了解。着艦します」
メグミ「タイムジェット全機の着艦を確認。」
ルリ「警戒レベルをBにしてください。こういうときが一番狙われます。
索敵も全開でお願いします」
ミナト「了解〜」
トロワ「賢明な判断だな・・・」
ユリカ「あぁ〜なんで服が軍服しかないんだろぉ〜こんなことならワンピース持ってくればよかったぁ〜」
カトル「まだ小さいのに偉いねぇ〜」
デュオ「まったく・・・どっかのバカ艦長とは違うってかぁ?」
五飛「・・・」
ヒイロ「・・・」
ユウリ「ただいま到着しました。」
ルリ「ご苦労様です。ここは私たちに任せて皆さんは休んでください。」
ユウリ「!!?」
アヤセ「若い・・・?」
ドモン「いや、子供かよ!」
竜也「若いとは聞いてたけどまさか子供とは・・・」
シオン「おどろきました・・・」
ルリ「私は艦長代理です。実際はオペレーターをやってます」
竜也「じゃあ、艦長は?」
ミナト「艦長ならあそこで小躍りしてる人ですよ」
ユリカ「うふふふふっあははははぁふふふっ〜♪」
ドモン「怖っ!!」
シオン「君も大変でございますねぇ〜」


ルリ「バカばっか・・・」

310 名前:名無し客:2003/07/30(水) 23:48

(地底で何か巨大な影が潜行中…)
???「フン、人間どもが誇る機動戦艦ナデシコか…我が艦の初陣には
少し物足りぬが…」
???「おそらく沈めるのに1分もかかるまい」
???「あのヒイロという人間──俺と声が似ているのが気に入らぬ、殺す」
???「あらあら、随分とご機嫌が悪いのねぇ…あたしも同じ気持ちだけど」
(司令室の円卓を囲んでいるのは──有尾人帝国ジャシンカの若き帝王メギド、
災魔一族の炎の龍皇子サラマンデス、妖怪軍団のガシャドクロこと貴公子ジュニア、
そして…かつてドクターマンが息子の秀一をモデルに創り出し、あまりの
冷酷さに破壊せざるを得なかったギア最高幹部・プリンス!!)
プリンス「我ら破壊五暴星の使いにしてアンチ反世界同盟の主力…
暗黒王子軍!!」
メギド「ダイタニクス・ギズモ発進!! 目標・敵艦ナデシコ!!」

大地が割れ、宇宙海賊バルバンが根城としていた魔獣ダイタニクスの
残骸(死体)を改造した超巨大魔艦が姿を表す!!
プリンス「それだけではない…黒十字城、デストピア、ゴズマード、
バルガイヤー…スーパー戦隊に敗れた歴代母艦の技術を結集した、
正に我らの怨念の結晶…」
メギド「メカ進化獣・レンズアメーバ!! ナデシコを内部から破壊せよ」
サラマンデス「落雷サイマ獣・エレクザンダ!! 小賢しい機械人形の群れを消せ」
貴公子ジュニア「妖怪クビレオニ、出番よ。艦長の小娘を縊り殺しておやり」
プリンス「ネオメカジャイガン・マッハメガス! お前のスピードで
タイムロボを鉄屑に変えるのだ!!」

311 名前:名無し客:2003/07/31(木) 00:12

***バイオベース***
NR@大平透「バイオマンがバイオドラゴンで帰還した時、思いがけない
客が基地を訪れていた」
郷「あなた方は…夢野博士にダイナマン!!」
弾北斗「しばらくだな、郷くん。ガオレンジャーを救援に行った時以来か」

ダイナマンたちの情報で、イアル姫の治世で平和な王国になったはずの
チューブが何者かによって…壊滅したことが判明した!!
星川竜「詳しいことはマスクマンが調査から帰って来ないことには
わからんでござるが…我々はジャシンカが復活したのではないかと
思っている」
立花レイ「シッポ兵が目撃されたの。それに下級妖怪のドロドロや
災魔一族のインプスも」
南郷耕作「それにしても…似てるな(運び込まれたモンスターを見て)」
矢吹ジュン「似てるって…誰に?」
島洋介「僕たちのピンチを救うために自らを犠牲にした人造人間が
いたんだよ。その名は…ゴン」
弾「もしかしたら、このモンスターは…」

312 名前:TpifAK1n8E:2003/07/31(木) 12:59

ユリカ「あはははぁ〜(喜」
ユウリ「・・・っで、あの艦長はずっとあのままなの?」
ルリ「大丈夫です。戦闘でもはじまれば元に戻りますから。」
竜也「しっかしでかいなぁーナデシコ。戦艦ってのはみんなでかいのか?」
デュオ「全長が300m。よくもまぁこんな物を作ったなぁネルガル。」
ミナト「ねぇルリルリぃ〜ごはんまだぁ〜?」
ルリ「そういえばそんな時間ですね。皆さんご飯にしましょう。すべての機関
を自動操縦に切り替えてください。」
メグミ「了解〜」
竜也「やっと飯かぁ〜」
ドモン「ほら、ボケ艦長。飯だぞ!」
ユリカ「え?へぇっ?あ、はい・・・」
トロワ「元に戻ったようだな。」
アヤセ(何だ?何か違和感を・・・)
デュオ「うをぉっ!!?」
メグミ「何これ?ゴキブリ!!?」
ユリカ「きゃぁぁ――――!!」
ルリ「ゴキブリじゃありません。・・・アメーバ?」
ミナト「ちょっ、ちょっとーなんかオモイカネが変よぉ?」
ルリ「オモイカネが・・・侵食されてる?」
ヒイロ「このアメーバにか?」
ルリ「そうみたいです。アメーバはまだほかにもいます。全員で駆除してください。」
竜也「へっ、便利屋再開ってか?」
ユウリ「なんだか・・・懐かしいわね。」

313 名前:名無し客:2003/07/31(木) 21:17

***バイオベース***

(修理が終わったモンスターだが、案の定暴れ出した…!)

モンスター「バイオマン! どういうつもりでボクチャンを修理したかは知らんが、
       礼は言わんぞ!」
高杉真吾「こんやろ! 助けてもらってその態度はなんだ!」
弾北斗「待ってくれ! 君はもしかしてゴンじゃないのか!?」
モンスター「ゴン!? 一体何のことだ!?」
島洋介「よーく思い出すんだ! 君は明石博士が造った人造人間のゴンなんだろ!?」
モンスター「…黙れ!……黙れ! 俺はドクターマン様に造られた
       新帝国ギア最高幹部ビックスリーの一人、モンスターだ!
       俺は今すぐジュウオウを助けに行かなくちゃならんのだ!
       そこをどけ! さもないと容赦しないぞ!!」
郷史朗「どうしますか? 弾さん」
立花レイ「弾さん、やはり彼はゴンとは関係ないんじゃ…」
ピーボ「こうなったら、彼を造ったドクターマン本人に直接確かめてみるしか…」

そこへ…

郷史朗「誰だ!?」
夢野博士「君は!?」

バイオベースのダイナマンとバイオマンの前に突如姿を現したのは、
ククルと東方不敗マスターアジアだった。

ククル「お静かに」
東方不敗「バイオマンよ。マリネラに留学中の蔭山秀一が、新帝国ギアに拉致されたぞ」
郷史朗「なんだって! 秀一君が!?」
南原竜太「それは本当か!?」
夢野博士「それよりも貴方方は一体…?」
ククル「まずはこれをご覧あれ」

ククルは鑑札のような物を提示した。

夢野博士「これはもしや天界の紋章!?」
弾北斗「天界の紋章? 博士、それは何なんですか?」
夢野博士「いや…私も実物を直に見るのは初めてなのだが…」
モンスター「天界だと? そうか!近頃天界にいる神様の連中が
       何やら死人を生きかえらして色々小細工をしていると
       聞いてはいたが!そうか!貴様たちがそうか!!」
ククル「モンスターとやら。可愛い子分を洗脳から救いたいと願うなら
    私たちと一緒に来るか?」
モンスター「ふざけるなっ! まさかジュウオウに良心回路をつけて
       よい子ちゃんにするつもりじゃないだろうな!?」
東方不敗「ふん! どの道他に当てなどないのであろうが!」
ククル「新たに開発された良心回路に、そのロボットの生まれながらの人格をも
    根本から否定するような作用はないと聞く。心配は無用だ」
東方不敗「騙されたと思って我等と一緒にマリネラまで来てみぬか?
      決して悪いようにはせん!」
モンスター「う〜〜〜ん……(考え込む)」

314 名前:TpifAK1n8E:2003/08/01(金) 09:26

メグミ「アメーバの侵食率現在48,35%!」
ルリ「このワクチンを投入してください。」
ミナト「ルリルリワクチン5.23投入。」
メグミ「アメーバ死滅確認!!・・・あぁ!また新しいのが入ってきたぁ!!」
ミナト「ワクチンに耐性ができてます!!」
ルリ「今からワクチンを作り直すので何とか持ちこたえてください。」
ミナト「了解〜」


ユウリ「つまり、アメーバは分裂させた自分の体の一部を各端子からオモイカネに進入させてるのね?」
ユリカ@艦内通信「そうです。逆にいえば実体化してる親玉をやっつければ
これ以上増えることはないそうです。」
ユウリ「わかりました。こっちの方は私たちにお任せください。」
カトル「デュオ、いました?」
デュオ「いやぁ・・・まったくどこにいやがんだ・・・」
ドモン「ところで、どうやってとっ捕まえるんだ?」
ユウリ「ボルテックバズーカで凍らせるのよ。みんな変身して」
デュオ「・・・ん?おい!いたぞ!!そっちへ行った!」
ユウリ@ピンク「ちょうどいいわ・・・皆!ビルドアップよ!」
レンズアメーバ「・・・・」
竜也@レッド「行けぇぇ!プレスリフレイザー!!」
レンズアメーバ「!?!?!?」
アヤセ@ブルー「やった。」
ヒイロ「艦長、本体を捕獲した。あとはオモイカネに侵食してるやつだけだ。」
ユリカ「やったねっ!ぶいっ!!」
オモイカネ「よくできました」
ルリ「オモイカネ復旧完了しました。」
ミナト「ふーっ。それにしてもなんだったんだろ・・・」
メグミ「それにどこから侵入してきたんでしょう・・・あ!レーダーに反応!
2時の方向から大型の飛行物体が二機です!認識・・・できません!!」
ルリ「敵の可能性があります。艦長」
ユリカ「わかりました。総員、第二種戦闘配備!むこうが敵と確認できしだい
第一種戦闘配備に移行。本艦はこの位置で固定。ディストーションフィールド展開!」
エレクザンダ「お前ら全員まとめて灰にしてやる!」
マッハメガス「俺のスピードについてこれるかぁ!!」

315 名前:名無し客:2003/08/01(金) 18:34

***ダイタニクス・ギズモ***
メギド「フン…その程度で死滅するレンズアメーバでは
ないわ…我が師カー将軍、あなたの技術は全て体得した!
ビ ッ グ バ ン ・ ビ ー ム!!」
(ダイタニクス・ギズモから照射されたビームが、圧縮冷凍された
レンズアメーバに降り注ぐ…)

***ナデシコ内***
タイムレッド「!? いかん、奴をすぐに艦外へ放り出すんだ!!」
(ムクムクと大きくなるレンズアメーバをタイムイエローが
慌ててハッチから投げ出す)

レンズアメーバ「超メカシンカ・レンズアメーバ〜〜〜ッ!!」
(飛来したエレクザンダ、マッハメガスと合流)
タイムブルー「ネオメカジャイガンは確か…内部操縦型のはず…しゃべっただと?」
マッハメガス「ワハハハ…ドクターマンの創った連中と一緒にしないで
もらいたいな! あのお方に超AIを埋め込まれた我々は、あらゆる状況に
対応できるのだ!」
エレクザンダ「タイムレンジャー、ガンダムども! 我らと戦え!!」

3体の巨大怪人がナデシコと対峙しているさなか、もう一つ黒い影が
艦内に侵入したことに、誰一人気付いていなかった…。
妖怪クビレオニ「ケケケ…艦長さえ殺ってしまえば…」

講釈師(三遊亭円丈師匠)「さてさて、この妖怪クビレオニ、
昔は(イラスト見せる)人にとり憑いて首吊り自殺させる怖〜い妖怪でしたが、
今は妖怪軍団きっての暗殺者、必殺仕事妖怪というやっぱり怖〜い!
存在なのであります!!」

316 名前:TpifAK1n8E:2003/08/01(金) 19:41

ルリ「艦長、どうします?」
ユリカ「とりあえず飛べる機体だけ出してください。飛べない機体は甲板から攻撃を!!」
デュオ「お、おい、俺たちは出番ねぇーぞ?」
カトル「僕たちはブリッジを守りましょう。さっきみたいに進入されたらかないませんからね。」
デュオ「ちっ、また貧乏クジ引いたみたいだ・・・」
タイムレッド「3Dフォーメーション、タイムロボβ !!」
マッハメガス「貴様の相手はこの俺だ、タイムレンジャー」
ヒイロ「トロワ、五飛、援護を頼む」
トロワ「了解・・・」
五飛「俺は、貴様の指図は受けん!俺は、悪を倒すまでだぁぁぁぁ!!」
五飛のはなったドラゴンハングがエレクザンダを捕らえた!だが・・・
エレクザンダ「そんな攻撃、きかんなぁ」
トロワ「なら、これならどうだ・・・」
エレクザンダ「ふははははっ痒い痒い!」
五飛「ちぃっ」
トロワ「ヒイロ、こちらが不利だ。どうする?」
ヒイロ「連続攻撃をかける・・・いくぞZERO・・・」
エレクザンダ「ふはははっ、まずは貴様からだ!死ねぇぇぇぇぇぇ!!!!」
ヒイロ「ZERO、限界を超えろ」
エレクザンダ「!?・・・よけた?・・どこだ」
トロワ「戦闘中に余所見とは・・・余裕だな」
五飛「行けぇぇぇ!!ナタクっ!!!」
エレクザンダ「ぐううぅっ、調子に乗るなぁぁ!!」
ヒイロ「行けるな?ZERO」
エレクザンダ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっうがぁぁぁ!!!!!」
                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                    \
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                       ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙       .'                            ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;
  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                              ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................              ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
                ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
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317 名前:TpifAK1n8E:2003/08/01(金) 19:54

タイムレッド「うわぁぁっ、」
マッハメガス「ぬうぅぅっ」
ユリカ「きゃっ!」
ルリ「うっ・・・従来の兵器とは威力が違いすぎます。」
デュオ「ヒイロの奴・・・派手にやりやがって・・・」

ヒイロ「大丈夫か?」
トロワ「損傷率73%、戦闘は無理だ一時離脱する。」
ヒイロ「了解した」
五飛「俺も離脱させてもらう。」


タイムピンク「うっ、竜也!あいつは?」
タイムブルー「竜也!次にあいつが現れたらバーチャルシュートだ!行けるな?」
タイムレッド「あぁ、いつでも・・・」
レンズアメーバ「アメーバァァァァァ!!!」
タイムグリーン「え?」
         ガスゥゥンッ!!
五人「うわぁぁぁっ!!」
マッハメガス「はっはー!その程度では我々には到底およばんなぁ!」
レンズアメーバ「アメェェェェェェバァァァァァァァ!!!」
タイムブルー「くっ、どうしたら・・・」

???「艦長の命は頂く・・・」
カトル「誰です!!」
妖怪クビレオニ「ケケケ・・・私は妖怪クビレオニ・・・お命頂戴!!」
デュオ「来たか!でぇいっ!!」
妖怪クビレオニ「その程度、効かないわ・・・打撃とはこうするのよっ!!」
デュオ「ぐおおっ!!」
カトル「デュオ!」
妖怪クビレオニ「次はおまえだ・・・ケケケ」
カトル「くっ、」
   ズガァァァン!!
妖怪クビレオニ「きゃっ!!」
???「・・・・」
カトル「あなたは・・・」

318 名前:ヘドリアン女王 ◆Queen/XCsI:2003/08/01(金) 20:25

一方その頃…

***国際ダイヤモンド輸出機構・マリネラ国内秘密基地***

(モニターを通して南極本部と交信中のヘドリアン女王…)

ヘドリアン女王「なに? ミステア1号を作戦に使うから
         強奪に成功次第そちらによこせじゃと?」
ドクターマン@モニター「ミステア1号は、ゲマメガスの反バイオレーザーを
             完成させるために何としても必要な部品なのだ!」
ヘルサターン総統@モニター「いずれこの埋め合わせは必ずしてやる。
                だから今回は悪く思うなよ、ヘドリアン女王」

(通信終了)

ヘドリアン女王「いやじゃ!いやじゃ! ミステア1号は私の物じゃ!!
         うぉの〜れドクターマン! うぉの〜れヘルサターン!
         私を一体何だと思っておるのじゃ!!」
ファラ「女王様、ここは何卒穏便に…」
ラーケン伯爵「それよりも女王様。王宮宝物庫警備担当のタマネギ部隊の
        一人を買収する事に成功しました」
ヘドリアン女王「この国の武官は皆、安月給で扱き使われていると聞いてはいたが、
         案外簡単に上手く行ったものよな」
ファラ「今マリネラ市内ではブレントロン配下のミラーモンスターどもが暴れ、
    リナ=インバースの一味の注意もそちらの方に向いております。
    そして人間どもの誇る機動戦艦ナデシコも途中で何やらアクシデントに
    巻き込まれ、マリネラへの到着が遅れている様子。今宵が好機かと」
ヘドリアン女王「うむ。ではエビルメタルキャノンで即刻モンガーを誕生させい!」

(BGM:機械生命体誕生のテーマ)

ツインバードモンガー「ツインバードモンガァァ――!!」

ファラ「ブレントロンが捕らえ仮死状態にして保存していた
    アラド=バランガとゼオラ=シュバイツァー及びその乗機を素体にして
    造り上げたツインバードモンガーにございます」
ヘドリアン女王「これはまた強そうなモンガーじゃ」
ツインバードモンガー「モンガァァ――!!」
ファラ「直ちに王宮への潜入作戦開始だ!」
ファラキャット「ハッ!」

319 名前:名無し客:2003/08/01(金) 23:32

レンズアメーバ「く、く、くらえ! サンビームバスター!!」
(レンズアメーバの胸にある核が開き、巨大レンズが出現、
太陽光を集めて熱線を発射する)
タイムレッド「く…っ! タイムジェットγ!!」

咄嗟に分離して熱線を逃れるタイムロボ、命中しなかった
熱線は山一つを一瞬で焼き尽くした!!
タイムイエロー「げえ!? あんなもん食らったらタイムロボも
ドロドロに溶けちまう!!」
マッハメガス「頭上がお留守だぜ!!」
5人「うわああ!?」
再合体したタイムジェットをマッハメガスのミサイルが襲う!!
マッハメガス「とどめだ!」レンズアメーバ「死ね〜〜バ〜〜ッ!!」
???「そうはさせるか!! ゲキガン…じゃなかった、
ゲッタァァァァァビィィィィィム!!」
突如放たれたビームがマッハメガスの主エンジンを直撃!!
マッハメガス「ギャアア!?」
???「オープン・ゲット!!」
???「チェーンジゲッター3・スイッチオン!!」
キリモミ飛行しながら落ちて来るマッハメガスを巨大な腕が
受け止める!!
???「大雪山おろし〜〜〜っ!!」
マッハメガス「うわああああ!!」
レンズアメーバ「い、いかん、間に合わん!!」
レンズアメーバが発射した熱線がマッハメガスを直撃!!
マッハメガス「フォ…フォア・ザ・プリ〜〜ンス!!」(溶解・爆発)
???「とどめはあたしがさしてやる! チェーンジゲッター2・
スイッチオン!! ドリルストーム!!」
真空の嵐に巻き込まれ、バラバラに分解するレンズアメーバ。
???「そこがコアか! ドリルアターック!!」
巨大ドリルがレンズアメーバの核を貫く!!
レンズアメーバ「ギャアアア!!」(爆発、全細胞死滅して灰に) 

320 名前:名無し客:2003/08/01(金) 23:59

クビレオニ、ナデシコの艦橋より脱出、地面に降り立つ。
クビレオニ「ま、まさかあいつが復活したとは…私だけでも帰還して
報告を…」
???「待て!!」
クビレオニ「う…っ!! 貴様はバイオマン…? しかし見たことも無い…」
輝く超電子頭脳、紅いバイオスーツに身を包んだ女戦士が立ちはだかる。
???「あたしはバイオマン・ルビーシックス!!」
クビレオニ「そ、それは天界の鑑札! …ええい、そこをどけ!」

ルビーシックスを名乗った女戦士とクビレオニの闘い。
ルビーシックス「アタックシューティング!!」
クビレオニ「ぐええ! こ、この技は…」
ルビーシックス「とどめよ! マグマソード!!」
紅く輝くバイオソードがクビレオニを狙うが…
クビレオニ「そうはいくか!!」
クビレオニの放ったムチがルビーシックスの首に巻きつく。
ルビーシックス「うあああ〜っ!!」
クビレオニ「もう一度あの世に送ってやる〜〜っ!!」
ルビーシックス「く…う…超電子…アナライザー!」
超電子頭脳がクビレオニの弱点をスキャン!
ルビーシックス「その角か…!」
バイオソード・銃タイプで角を狙い撃つ!
クビレオニ「ゲエエ!! よ、よくも角を!!」
ルビーシックス「マグマソード!!」
バイオソードを剣タイプに変形させ、斬りかかるルビーシックス。
だが…。
クビレオニ「どうした、息が上がってるぞ」
ルビーシックス(……まだバイオキラーガンの後遺症が……)
その時、ナデシコからクビレオニを追い出した謎の影が
駆けつけた!!

321 名前:名無し客:2003/08/02(土) 00:13

一方……。
ディオ「初代ゲッターロボ…でも、パイロットの声はリョウたちじゃ
なかったぜ?」
ルリ「ゲッターから通信です」
ナデシコ内のモニターにゲッター各操縦席が映し出される。
ダイゴウジ・ガイ@イーグル号「ハハハ、正義の戦士ダイゴウジ・ガイ、ただいま参上!!」
息を呑むナデシコクルー。
巴武蔵@ベアー号「同じく、巴武蔵復活でえ!!」
カトル「あ…あなたは帝王ゴールを道連れに戦死したはず…!」
早乙女ケイ@ジャガー号「…言っとくけど、あたしは元死人じゃないからね」
ルリ「…確か、早乙女博士の2番目のお嬢さんですね。アメリカに留学していた」
ケイ「そ。早乙女4兄弟の3番目。初代ゲッターの復元が済んだから
あんたたちの護衛と…バイオマンからの伝言を預かって来たんだよ」

322 名前:TpifAK1n8E:2003/08/02(土) 01:25

ルリ「伝言って・・・何ですか?」
ケイ「それは・・・」
プサン「おおーみんな!元気か?」
ガイ「おっさん!!」
武蔵「プサン!久しぶりだぜ!!」
プサン「なぁーに、そうだ。今日はゲキプラもって来たぞ。」
ガイ「おぉー!!ウミガンガー!!」
ミナト「ゲキプラってなに?」
ウリバタケ「ゲキプラ・・・ゲキガンガーのプラモってことだ。」
デュオ「あんたが天界の・・・」
プサン「そうだ。」
ヒイロ「じゃあこいつを蘇らしたのもお前か・・・」
直人「・・・」
竜也「滝沢!!」
直人「久しぶりだな・・・浅見」
プサン「そういうことだ。あとは、説明しなくてもわかるな?では、私は帰る」
ルリ「バカ・・・」

ルリ「・・・伝言って何ですか?」
ケイ「うん、実は・・・」
ユリカ「アキト!!アキトなのねぇ!!?」
アキト@通信「もうパタリロについたよ。」
ユリカ「ごめんねぇアキトぉ〜でも、悪いやつらは私の愛のグラビティブラスト
でみんなやっつけてきたからぁ〜」
アキト@通信「は、はぁ・・・」
ドモン「また始まった・・・」
ルリ「バカばっか・・・」

ルリ「で、バイオマンさんからの伝言って何ですか?」
ケイ「はい、それは・・・」
ガイ「みんなぁー!!ゲキガンガー見るぞぉぉ!!」
デュオ「おいっ、ブリッジで流すなよ・・・」
直人「・・・」
アヤセ「アニメか・・・」
ガイ「♪夢が明日を呼んでいる 魂の叫びさ〜
ビデオ「レッツゴー パッション!!」
ガイ「いつの日か平和を 取り戻せこの手に〜♪」
ビデオ「レッツゴー! ゲキ・ガンガー3!!!」
竜也「うわぁっ燃えるOPだなぁ・・・」
メグミ「ガイさん歌うまい〜」
ミナト「ちょっとみなおしちゃった〜」


ルリ「もう勘弁して・・・」

323 名前:TpifAK1n8E:2003/08/02(土) 01:52

同じころ パタリロ王国

アキト「・・・暇だぁ・・・ん?」
アキトの目線には『王国主催!料理大会!!』の看板が・・・
アキト「・・・行ってみるか!」


司会 さぁーって盛り上がってまいりました!王国主催料理大会もいよいよ決勝戦!
泣いても笑ってもこれがさいごっ!!さぁー張り切っていこー!エントリーナンバー12番!
               津上翔一!!
津上翔一「やーどもー!」
彼は遠くニッポンからやってきたレストランのシェフッッ!!予選ではシチューのフルコースで
相手をなぎ倒していた彼!さぁ、彼の相手は・・・エントリーナンバー29番!
             テンカワ・アキトォ!!
彼の作るラーメンは数々の審査員の舌をうならせてきた!最後を飾るに相応しいラーメンははたして!?
アキト(なんか・・・決勝まで来ちゃったよ・・・)
司会「それでは!決勝戦、始めっ!!」


司会「・・・優勝は、津上選手の「翔一特製シチューのフルコース」です!おめでとー!!」
津上翔一「やー、ありがとー!!」
アキト(まぁ、そんなにうまくいかないわな・・・)
津上「君、アキト君だったね。君のラーメン、最高にうまかったよ!」
アキト「あ、ありがとうございます。でも、あのシチューも最高でしたよ。」
津上「いやいや・・・今度うちの店にこない?割引券あげるから」
アキト「は、はぁ・・・」


一般市民「きゃーっ!!」
ゴ・バダー・バ 「ゴラゲサ、リンバ、リバゴソギザ! 」
アキト「うわぁぁ?」
津上「グロンギ!こんな所にまで?君は逃げろ!!」
ゴ・バダー・バ「ゴラゲロ、ギベ」
津上「くっ、ベルトは・・・無い・・・だけど・・・」
???「ベルトならここにある」
津上「!!?」
神崎士朗「戦え」
津上「・・・・よし」
                 


                変 身!



ゴ・バダー・バ「ビダバ、アギト、ゴラゲパ、ゴセグ、ババサズダゴグ!!」
アキト@ブラックサレナ内部(!?仮面ライダー?)

324 名前:正義の仲良し四人組+α:2003/08/02(土) 02:33

***マリネラ王宮***

マリネラ王国主催の料理大会会場にグロンギが出現し、
大混乱に陥っていた頃…

ドカ〜ン!!

リナ「今のは何!?」
パタリロ「宝物蔵だ!」
ゼルガディス「扉が爆破されたらしい」
ガウリィ「盗賊か!?」

爆音を聞きつけたパタリロたちが宝物蔵に駆けつけると、
宝物蔵の建物から煙が上がっていた!

アメリア「うわっひどい!」
ニコル「感心してる場合ですか! 宝物は大丈夫ですか!? 国宝は!?」
パタリロ「そうだ! ミステア1号!!」

金庫のダイヤルを回して扉を開け、
中に保管されているミステア1号の無事を確認する一同。

パタリロ「無事だった。εー(´∀`;)ホゥ…」
タマネギのぞみ33号博多行き「本当に大丈夫ですか?」

ミステア1号を手にとってみるタマネギのぞみ33号博多行き。

タマネギのぞみ33号博多行き「扉が爆破されただけで盗賊らしい人影も見えない。
                おかしいとは思いませんか?」
警察長官「そういえば…よく見るとこのミステア1号。
      どうも輝き方がニブイような…」

ギシ!!

警察長官「おお!?」
ニコル「傷がついた! 偽物だ!!」
警察長官「大変だー! ミステア1号が盗まれたー! すぐ出入り口を封鎖しろー!!」
ニコル「おそろしくすばしこい盗賊ですね」
ガウリィ「いつの間にすりかえたんだ??」
タマネギのぞみ33号博多行き「では殿下。僕も犯人を探してきます」
リナ「…待った!」
タマネギのぞみ33号博多行き「へ!?」
リナ「行く前にその偽物を置いてってもらえないかしら?」

325 名前:正義の仲良し四人組+α:2003/08/02(土) 02:36

タマネギのぞみ33号博多行き「…なぜです? どうせ偽物ですよ。
                  あとで警察長官に渡しておきますよ」
パタリロ「そういうセリフは素人に言え。引田天功先生直々に教えを受けた
      この僕に手先のマジックは通用しない。……一枚引け」

パタリロの言われた通りに
差し出されたトランプカードを一枚引くタマネギ。

パタリロ「スペードのAだ」
タマネギのぞみ33号博多行き「ハートの4ですが…」

       ∧∧l||l
       /⌒ヽ) ハァ…  ←パタリロ
     〜(___)
    ''" ""''"" "'' 

タマネギのぞみ33号博多行き「一体何が言いたいんですか!!?(怒)」
リナ「こういうことよ!!」

リナは即座にタマネギからダイヤを取り上げた!

リナ「宝石を手に取った時、咄嗟にプラスチックのカバーをかぶせて
   偽物に見せかけて持ち出そうとしたのね?」
タマネギのぞみ33号博多行き「くっ……恐れ入りました」 _| ̄|○ ||| ガクッ!!
パタリロ「包み隠さず全部話してみろ。お上にも御慈悲はあるぞ」
タマネギのぞみ33号博多行き「実は…」

その時!
どこかから伸びてきた手がミステア1号を掴み取り
奪い去った!

リナ「しまった!!」
パタリロ「ミステア1号が!!」

326 名前:正義の仲良し四人組+α:2003/08/02(土) 02:38

メッツラー「フハハハハ!! ミステア1号は確かに頂いたぞ!!」
ゼルガディス「チッ…こいつらが黒幕か!!」
メッツラー「ヘドリアン女王様。これがミステア1号にございます
       どうぞ心行くまで御堪能くださいませ」
ヘドリアン女王「おおー! これがミステア1号か!
         どれどれ!よく見せい! …うっとりするのぉ〜」
リナ「ああーっ! アンタはあの時の!!」
ヘドリアン女王「いつぞやはよくもやってくれたなリナ=インバース!!
         あの時の礼存分に返してくれるわ!!」

リナ「行くわよっ! ゼルッ!! アメリアッ!!
   大地に棲む精霊たちよ 命約の言葉にて 我が意に従い力となれ!
   …炸弾陣(ディル・ブラント)!!」
ゼルガディス「久遠と無限をたゆたいし すべての心の源よ
        尽きることなき蒼き炎よ 我が魂の内に眠りしその力
        無限より来たりて裁きを今ここに!
        …崩霊裂(ラ・ティルト)!!」
アメリア「すべての力の源よ 輝き燃える紅き炎よ 我が手に集いて力となれ!
      …火炎球(ファイアー・ボール)!! 」

メッツラー「女王様!!」
ヘドリアン女王「うろたえるでないわ! これしきの魔法、私の妖魔術で刎ね返してやる!!
         ベ〜ダ〜妖魔術マンダ〜ラ〜〜!!ベ〜ダ〜妖魔術マンダ〜ラ〜〜!!」

ニコル「まずい! リナさんたちが押されている!!」
ガウリィ「リナァァァ―――!!!」

ヘドリアン女王「アハハハハ!!」
アメリア「リナさん! これ以上もちませ――ん!!」
ゼルガディス「クッ!!」
リナ「なんでマリネラまで来てこんなめにあわなきゃなんないのよぉ〜っ!!!」

タマネギのぞみ33号博多行き「(((((((( ;゚Д゚)))))))アワワワ…殿下、どうしましょう!?
                  …って、アレ? 殿下? どこにいったんですか?
                  殿下ぁぁ〜!!?」

327 名前:新たなる敵:2003/08/02(土) 08:23

とそのとき!
???「待ちくたびれてたぞ、リナ=インバーズども!」
ヘドリアン女王「お前はドランクロン!」
ドランクロン「まさか2つに分かれて行動していたとはな・・。
もっともソノラブーマなどと戦っていた連中はああなったがな。」
とドランクロンは3個クリスタルを出した。
ドランクロン「メッサージュウとアクアイガーを退き、貴様等に協力した連中だ。
まあグリッドマンはクリスタル化できないから捕らえてるがな。」
リナ「あ、あの4人を倒したというの!?」
ドランクロン「そういうことだ。無論・・・貴様等も同じ運命になるがな!」
とドランクロンはエビルメタルキャノンを出した。
ガウリィ「あの砲台は!?」
ドランクロン「貴様等を我々の同志にする物だ!!」
エビルメタルキャノンはすぐに発射されリナ達をクリスタル化した!
ドランクロン「作戦成功・・。」
と言いつつ、リナやテッカマンアキを洗脳された状態に戻すドランクロン。
ドランクロン「とりあえず貴様等(リナ達)に命令だ。
ここの国王・・パタリロを抹殺しろ!失敗は許さん・・。」
リナ「了解!!」
とパタリロの所に向かうリナ達。
ドランクロン「さてと、後はヘドリアン女王、お前に任せる。
俺は最近ここマリネラに向かう連中が多いからそれらを全て抹殺する。」
ヘドリアン女王「できるのか?」
ドランクロン「ああ。とにかく後は好きにするがいい。」
とドランクロンは消えた。
ヘドリアン女王「とりあえずドランクロン。貴様のおかげでミステア1号は手に入った・・感謝する。」

そのころマリネラ市内ではデッドリマー、ゲルニュート、ソノラブーマの3体のモンスターが人を襲っていた。

328 名前:名無し客:2003/08/02(土) 10:14

***国際ダイヤモンド輸出機構・マリネラ国内秘密アジト***

ファラ「モンスター!? お前生きていたのか!?」
モンスター「ファラ。ヘドリアン女王は今どこだ?」
ファラ「メッツラーやファラキャットと共に今マリネラ王宮へと向かっているわ。
    今頃はきっとミステア1号を盗み出している頃ね」
モンスター「なら都合がいい」
ファラ「ハッ?」
モンスター「いやなんでもない! それよりファラ。
       郷伸一郎とドクターマン様の御子息を捕らえたそうだが、
       どこにいるんだ? 案内してくれ!」

ファラはモンスターを郷伸一郎たちを捕らえている牢屋へと案内した。

ファラ「ここよ」

すると突然モンスターは、錠を破壊し鉄格子をこじ開けた!

ファラ「何をする!?」
モンスター「すまねえファラ! 決してドクターマン様を裏切った訳じゃねえ!
       だがジュウオウを救うためにここは見逃してくれ!!」
郷伸一郎「私たちを助けてくれるのかね!?」
蔭山秀一「モンスター!?」
モンスター「詳しい話は後だ! ここは黙ってボクチャンについて来い!!」

ファラ「おのれ逃がすものか! 追えーっ!!追えーっ!!」

329 名前:名無し客:2003/08/02(土) 10:16

***マリネラ王宮地下の秘密格納庫***

ドランクロンの攻撃をただ一人逃れたニコルは、
パタリロと共に宮殿の地下の格納庫に来ていた。

ニコル「こ、これは…GAT-X207ブリッツ!?」
パタリロ「お前が昔乗っていた機体を復元した物だ」
ニコル「でも、一体どうやって??」
???「そんなことを呑気に考えておる暇なぞないぞ!」
ニコル「東方不敗師匠!? それにククルさん!? いつマリネラに?」
東方不敗「ふふん…」

東方不敗たちはバイオマンを連れてマリネラに到着していた。
そこへ…

モンスター「お〜〜〜い! 連れてきたぞぉ〜っ!!」
郷史朗「と、父さん!?」
郷伸一郎「史朗か!」
桂木ひかる「柴田は…じゃなくて郷伸一郎博士は、
       あの時私たちを救うために亡くなられたはずじゃ…!?」
郷史朗「では、父さんも天界の使者として!?」
郷伸一郎「史朗。わかっているとは思うが、今は再会の感傷に浸っている時間は無い。
      さあ急いでこの良心回路をみんなの機体に取り付けるんだ!」
東方不敗「わしのマスターガンダムにも頼む!」
ククル「私のマガルガにも」

新型良心回路がブリッツガンダム、マスターガンダム、マガルガ、バイオロボに
取りつけられた。

タマネギ「殿下ぁぁ〜っ!! 大変ですぅぅ〜!!」
タマネギ「敵とおぼしきロボット軍団が大挙してマリネラへと向かっています!!」
タマネギ「おそらく敵に操られた旧αナンバーズ等の機体残り全部だと思われます!!」
東方不敗「ということは我が馬鹿弟子もその中におるか!」
パタリロ「いよいよ敵も本気だな」

郷史朗「よーし! みんな行くぞ!!」
高杉真吾&南原竜太&矢吹ジュン&桂木ひかる「おおーっ!!」

5人全員「 バ イ オ マ ン ! ! 」

(SE:変身)

レッドワン「ワン!」
グリーンツー「ツー!」
ブルースリー「スリー!」
イエローフォー「フォー!」
ピンクファイブ「ファイブ!」
レッドワン「超電子!」
5人全員「 バ イ オ マ ン ! ! 」

NR@村越伊知郎「ブリッツガンダム、マスターガンダム、マガルガ、
          そしてバイオロボは出撃した!」

イエローフォー「ナデシコへはちゃんとメッセージが届いているかしら」
グリーンツー「マリネラで一大決戦が行なわれようとしているから
        大急ぎでこちらに向かってくれと伝えてはおいだが…」
レッドワン「心配するな! 彼らならきっと援軍に駆けつけてくれるはずだ!」

330 名前:名無し客:2003/08/02(土) 10:39

***マリネラ上空***

エビルメタルキャノンで機械生命体化し操られたαナンバーズ軍団の中心には、
ファラの搭乗するネオメカジャイガン・エビルメガスが!

ファラ@エビルメガス「おのれ〜! 貴様たちもエビルメタルキャノンで
            モンガーにしてくれる!!」

バイオロボたちに向かってエビルメタルキャノンが照射されるが!

東方不敗@マスターガンダム「ぬわっはははは!! どうした!? 効かぬぞ!!」

ファラ@エビルメガス「そんな馬鹿な!?」

ニコル@ブリッツガンダム「さすが正義の科学の粋を凝らして開発された新型の良心回路ですね」
ククル@マガルガ「私の見たところでは、あのネオメカジャイガンが
          エビルメタルキャノンの中枢を司っていると見た」
レッドワン@バイオロボ「という事はアイツさえ倒せば、エビルメタルキャノンで
             操られたみんなは一気に元に戻るのか!?」
ニコル@ブリッツガンダム「そして二度とエビルメタルキャノンも使用できない…!」
ククル@マガルガ「おそらくな」

ファラ@エビルメガス「い、いかん! 急いでメガスの周りを固めろ!!」

エビルメガスの周囲をモンガー化したαナンバーズの機体がガードし始める。

龍虎王モンガー「モンガァァ――!!」
ツインバードモンガー「モンガァァ――!!」
Gガンダムモンガー「モンガァァ――!!」
ライガーモンガー「モンガァァ――!!」

東方不敗@マスターガンダム「こやつらの相手はわしらに任せろ!
               お主たちはわき目も振らずにただ一直線に
               ネオメカジャイガンへ!!」
レッドワン@バイオロボ「了解!!」

331 名前:新たなる敵:2003/08/02(土) 11:12

???「それはどうかな?」
一同「!!」
そこにはドランクロンが現れた。
ファラ「!!貴様、何故ここに!?」
ドランクロン「それはこっちのセリフだファラ!誰が勝手にαナンバーズを使っていいと言った!
ここでいっきにαナンバーズを全て使われ、元の戻されたらどれだけの損害が出ると思う!」
ファラ「だがここマリネラに邪帝王様が降臨・・・・」
ドランクロン「残念ながらそれは大きな間違いだ。我々が独自に調べたら
邪帝王が降臨するのはもっと先だ!!まして断じてこの国に降臨するのではない!」
ファラ「何!!」
ドランクロン「それはともかくαナンバーズを撤退させなければな・・。」
東方不敗「そうはさせん!!」
ドランクロン「無駄だ!」
次の瞬間、マスターガンダム、ブリッツガンダム、バイオロボ、マガルガの両手、両脚が切られた。
レッドワン「な、なんてスピードなんだ!」
ドランクロン「さてと・・αナンバーズはすべて撤退させろ、ファラ。あの機体どものようになりたくなかったら!!」
ファラ「くっ・・・。」
とエビルメガスを初めとするαナンバーズは消えた。
ニコル「し、しまった!!」
ドランクロン「あやうくαナンバーズを失う所だった・・。最期に貴様等にいっておこう。
今頃パタリロは殺されてる所だろう。我が洗脳したリナどもによってな!!」
とドランクロンは消えた。

332 名前:名無し客:2003/08/02(土) 14:28

***マリネラ王宮***

(気を失ったリナ、ガウリィ、アメリア、ゼルガディスの4人が
ベットに横たわっている…)

パタリロ「いやー♪ お前が駆けつけて来てくれて助かったぞバンコラン」
タマネギ「危ないところでしたからねえ。後一歩で少佐が来てくださらなかったら
      今頃王宮はドラグスレイブで廃墟でしたよ」
バンコラン少佐「料理大会の会場で暴れていたグロンギも
         今頃はMI6の対未確認生命体部隊が対処していることだろう」
タマネギ「ところでリナさんたちは元に戻りますかねえ?」
???「良心回路の動力源であるカタルシスウェーブエネルギーを
    照射すればすぐに元に戻ります」
タマネギ「彼女は?」
蔭山秀一「ミツコさん!?」
バンコラン少佐「ああ、紹介しよう。そこにいる秀一君はもう知っているな。
         ロボット工学の権威・光明時博士のお嬢さんで、
         私がロンドンの大学から護衛してきた、光明寺ミツコさんだ」
光明寺ミツコ「光明寺ミツコと申します。よろしくお願いします」

333 名前:名無し客:2003/08/02(土) 15:59

***南極・ネオグラード***

ファラ「申し訳ございませんドクターマン様!」
ドクターマン「まあよい。ミステア1号が無事に手に入った以上特に私から言う事はない。
       下がって待機せよ!」
ファラ「ハハッ…(おのれブレントロン! 新参者の分際でよくも私に恥をかかせたわね!
    後で必ず思い知らせてくれるっ!!)」

無念の表情で退室するファラ。
それと入れ替わりで現れるシュメーザ上級督将。

シュメーザ「ドクターマン卿! 邪帝王(サタマスター)の降臨される地が
       マリネラではないとはどういうことか!?」
ドクターマン「ブレントロンの報告ではそうなっているな…」

シュメーザ上級督将に怒鳴り込まれ、
その報告を持ってきたのは自分ではないからと、
いかにも関係ないと言いたげな表情で
そ知らぬ振りを決め込むドクターマン。

シュメーザ「あの国はバミューダ海域のど真ん中にあり、
       この地球上で最も時空の流れが不安定な場所!
       それをブレントロンが星室庁の判断に異を唱えるとは!!」
ドクターマン「それではご自分の目で確かめに行ってはいかがかな?」
シュメーザ「…ではドクターマン卿。ネオメカジャイガンを一体お貸しいただきます」
ドクターマン「エビルメガスはブレントロンに預ける事にしたから、
        ゲマメガスの試作型機を一体お貸ししよう。
        好きなように使われよ」

334 名前:名無し客:2003/08/02(土) 16:01

***ネオグラード内・ヘルサターンの私室***

(ヘルサターン総統のオフィスに偲び込み、何やら探しているジュウオウ…)

ジュウオウ「どこだ!?どこだ!? 反世界の詳しい情報どこだ!?」
ヘルサターン総統「そこで何をしている?」
ジュウオウ「Σ(゚Д゚;ゲッ!? へ…ヘルサターン様!?」
ヘルサターン総統「フフフ…近頃地球上の大半の悪の組織が参加して、
          アンチ反世界同盟なる組織を立ちあげたとは聞いてはいたが、
          やはりダダ星もアンチ反世界同盟と内通していたか」
ゼロシックス「貴方の行動は24時間体制で監視させてもらってたのよ」
ゼロセブン「観念しなさい」
ジュウオウ「ちっくしょおお〜! こんにゃろううう!!」

ヘルサターンに見つかり、やけになったジュウオウは
闇雲にヘルサターンめがけて突っ込んだ!!
ジュウオウの体当たりでバラバラに砕け散るヘルサターン。

ヘルサターンのもげた首「………」ゴロン!!

ジュウオウ「あれれ? なんか思ったよりも簡単に勝っちまったぞ?
       そっか! これがダダロイドとなった今の俺様の実力なのか!!
       ナハハハハ!! 俺っちって最強♪」
???「馬鹿め…」
ジュウオウ「…!?」
???「これで本当に勝てたつもりか?」
???「おめでたい奴よ…」
ジュウオウ「だ、誰だぁ〜!! 出て来い〜!! …(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル」
ヘルサターン93体目「わしならば…」
ヘルサターン94体目「まだここに…」
ヘルサターン95体目「ピンピンしているぞ…」
ジュウオウ「ヘ…ヘルサターンが3人も!? でも確かにここに!?」

ヘルサターンのもげた首「………」

ヘルサターン93体目「それは92体目のヘルサターンだ…」
ジュウオウ「92体目のヘルサターン??」
ヘルサターン94体目「かって太陽戦隊との決戦直前にイナズマギンガーに倒された
           ヘルサターンは89体目…」
ヘルサターン95体目「北極大魔城やバダンシティに姿を現したヘルサターンは90体目だ…」
ヘルサターン93体目「その90体目のヘルサターンは、ルーシュやウルベとの戦いに敗れ…」
ヘルサターン94体目「91体目のヘルサターンは鋼鉄の爪を自ら操縦して
           破壊五暴星に乗っ取られそうになった神魔アクシズに
           特攻して死んだがな…」
ジュウオウ「お、お前らは一体…(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル」
ヘルサターン93体目「フフフ…フハハハハ…!!」

ヘルサターンたちの声が突然いつものものと変わった!

ジュウオウ「そ、その声は!?」
ヘルサターン93体目「我等は全能なる神の忠実なる使徒…」
ヘルサターン94体目「我等は常に全能なる神とは一心同体…」
ヘルサターン95体目「私は神…! 機械帝国の全能なる神だ…!!」

335 名前:名無し客:2003/08/02(土) 16:04

(ジュウオウはあっさり捕まり、電気椅子にかけられ拷問の真っ最中…)

ジュウオウ「お…お許しください…ドクターマンさまぁ〜……!!
      ひえええ!!!……く…苦しいいいいっ!!!!」

ドクターマン「愚か者めっ! 貴様やメッサージュウ、それにアクアイガーの
        本当の目論見くらい見抜けぬ私だとでも思ったか!!」
サイゴーン「しかしドクターマン様、本当でしょうか?
       アンチ反世界同盟の中にプリンスがいるというのは」
メイスン「いや、プリンスは既に消滅したはず。それよりもドクターマン様。
      このジュウオウの処分はいかが致しましょうか?」
ドクターマン「まだ殺す必要は無い。ここ数時間の記憶のみを抹消し、しばらく泳がせるのだ!」
ゼロシックス「それではジューノイドの裏切り者たちの監視は、引き続き私共にお任せを」
ドクターマン「任せる。無論言うまでもない事だが、
        この件はメッサージュウやアクアイガーには内密にな!」
ゼロセブン「仰せのままに」
メイスン&サイゴーン「フォア・ザ・マン!!」

336 名前:新たなる敵:2003/08/02(土) 17:55

そのころブレントロンは・・。
ドランクロン「・・・・。」
???「ここにいたか、ドランクロン・・・。」
ドランクロン「貴様か・・・エルファオルファ!」
エルファオルファ「そうだ。それはともかく貴様はαナンバーズが役立たずとは思わないのか?」
ドランクロン「何?」
エルファオルファ「よく考えてみろ。αナンバーズでも最強を誇っていた真ゲッターとハイペリオンさえ敗れたのも事実だ。
αナンバーズは我々の予測と違い格段に弱いようだ・・。」
ドランクロン「・・・。」
エルファオルファ「そこでだ。エビルメタルキャノンのもう一つの力を使い、アレを完成することにした・・。」
ドランクロン「あの力なのか・・。」
エルファオルファ「すでに龍虎王、マジンガーZ、ラーカイラムをバルカンベースに向かわせている・・。
アレを完成させるまでのオトリとしてな・・・。」
ドランクロン「そうか・・・。」
エルファオルファ「αナンバーズ・・貴様等はブラックマグマの礎になってもらおう・・。」

同時刻鉄の爪の格納庫では機械生命体らしきものがうごめいていた・・。

そしてバルカンベースでは。

337 名前:TpifAK1n8E:2003/08/02(土) 18:03

同じころ「マリネラ王国、広場」
アキト@黒百合の中(なんか・・・大変なことに・・・)
MI6「未確認生命体2体補足!!これより攻撃する!!!」
ゴ・バダー・バ 「ブゴッ、ジャラロンレ!」
ゴ・バダー・バ、逃げる
アギト@津上「うっ・・・あの俺は・・・」
MI6「つべこべ言うな!!」
アキト@黒百合「乗ってください!早く!!」
アギト@津上「ん?わかった!」
MI6「何?待てぇぇ!!」

338 名前:正義の仲良し四人組+α:2003/08/02(土) 19:02

***マリネラ市内・ホテル***

リナ「あーもうーっ気分悪ぅーっ!!!」
アメリア「さっきからずっとご機嫌斜めですねリナさん」
リナ「とーぜんでしょ!! 結局あの騒ぎで料理大会の料理も食べ損ねるし!!
   あのドランクロンとかいう奴にヘドリアンとかいうオバサン!!
   今度見つけたらギッタギタのケチョンケチョンにとっちめてやるんだから!!」
アメリア「結局ゼルガディスさんの体を元に戻す方法も見つかりませんでしたね…」
ゼルガディス「………………」
リナ「あのパタリロって王様がかなり人間離れしてるっていうのはアタシも認めるけどさ。
   さすがに合成魔獣(キメラ)までは専門外だったみたいだしね…」
ガウリィ「リナもかなり人間離れしているとは思うが…」
リナ「なんか言った!?」ギロッ!!
ガウリィ「い…いや、なんでも(汗」
アメリア「そう言えば、あのタマネギのぞみ33号さんはどうなりました?」
ゼルガディス「その後の事情聴取によると、月々の給料が安い事からきた生活苦が原因で、
        買収の話につい乗ってしまったそうだが…」
リナ「一応罪一等を減じられてシベリアに島流しみたいよ。
   あの寸胴殿下も随分とケチそうだったもんねえ」

――――――――――――――――――――――――――――――――――

パタリロ「ふぇーくしょんっっ!!」
タマネギ「おや殿下? 風邪ですか?」
パタリロ(誰か僕の噂をしているな…)

――――――――――――――――――――――――――――――――――

アメリア「かわいそうに…」
ガウリィ(なぜにシベリア…??)
アメリア「で、私達これからどうします? もう地球でやることもありませんし、
      このまま帰りますか? セイルーンのことも心配ですし…」


リナたちが今後の事でいろいろ悩んでいた頃、
反世界からの新たな艦隊が地球へ向けて迫っていたのだった!

***反世界ギガメキア帝国・神聖近衛兵団旗艦・テーラバンパイヤー***

(ブリッジに佇む二人の謎の人物…)

???「あれが、地球か…」
???「……………………」

339 名前:TpifAK1n8E:2003/08/02(土) 19:27

津上「君、宿は決めてるの?」
アキト「え、いや。」
津上「じゃあここに泊まろう」
アキト「え?は、はい・・・」


アキト(泊まっちゃった・・・ユリカ怒るだろうなぁ・・・)
津上「アキト君、お金持ってる?」
アキト「へぇ?持ってないですけど・・・」
津上「うーん泊まれたはいいが食事をするお金が・・・ない」
アキト「え?」
津上「しかたない、自分で作るか・・・ちょっと!厨房借りますよ!!」
アキト「は、はぁ・・・」

340 名前:TpifAK1n8E:2003/08/02(土) 19:34

ナデシコ
ユリカ「なんでアキトと連絡が取れないのよぉー!!」
ルリ「通信機が壊れてるみたいです。」
ユリカ「じゃぁ、探しにいきましょう!!」
ミナト「じゃあついでに私たちもお買い物に行っていいですか?」
ルリ「私は残ります・・・艦のおもりをしとかないと・・・」
直人「俺も残る。こういうところは好きじゃない。」
竜也「じゃあ俺たちは先に行くぜ!」
ユリカ「私もいきまぁーすっ!!アキト〜!!」
ルリ「艦長、飛び出す前に指示していってください。」
ユリカ「え?え?へっ?集合は明日朝9時!それまで艦はアイドリング状態で
マネリラ沖に停泊っ!ルリちゃん、あとよろしく!!アキトぉ〜!!!」
ルリ「バカ・・・」
デュオ「そんじゃまぁ、俺たちも行ってくるわ。」
カトル「では、あとはお願いします。」

341 名前:新たなる敵:2003/08/03(日) 09:00

同時刻バルカンベースではマジンガーZ、龍虎王、ラーカイラムの襲撃・・否、
それに加わり、ヘルファイターの大群の襲撃を受けていた。
飛羽高之「くそ、敵が多すぎるぞ!!これではもたない!!
嵐山長官「もうすぐ援軍としてダイターン3、ダイモス、鋼鉄ジークが来る!
それまで持ちこたえてくれ!!」
鮫島欣也「そいつらって・・・行方不明になってない連中じゃないか。」
飛羽高之「ああ。それはともかくこいつらを倒さなくては・・。」
とその瞬間サンバルカンロボの前に龍虎王が迫る!
飛羽高之「く、避けられない!」
しかし龍王破山剣で斬られかけたとき、援軍にきたダイゼンガーの斬艦刀がそれを止める。
飛羽高之「ゼンガー!来てくれたのか!」
ゼンガー「ああ!龍虎王の相手は任せろ!」
豹朝夫「わかった!」

そのころ鉄の爪では。
ドランクロン「くくく・・遂に奴が完成した!」
エルファオルファ「合成機械生命体のことか。」
ドランクロン「そうだ・・手始めにサンバルカンを抹殺せよ!
最強の機械生命体・・・αナンバーズモンガーよ!!」
そして超巨大な機械生命体と思われる物が鉄の爪より出撃した・・・!

そのころマリネラには今だにデッドリマー、ゲルニュート、ソノラブーマの3体が退治されず人を襲っていた・・。

342 名前:名無し客:2003/08/03(日) 10:29

わがまま言う子にはおやつあげません!(#`Д´)

343 名前:名無し客:2003/08/03(日) 10:51

***マリネラ沖***

(リナたちは東京で待機していたリッドたちバンエルティア号と合流し、
ひとまずそれぞれの世界へ帰る事になった…)

壬生屋未央「リナさん。リッドさん。今までいろいろ御世話になりました」
ニコル「向こうの世界に帰っても頑張ってください」
リナ「ニコル、今回の依頼料は貸しにしとくわ♪」
ニコル「リナさん…」
リナ「さあて! 帰るわよみんな!!」
チャット「バンエルティア号発進! 目標! 惑星セレスティア!!」

(マリネラ沖を発進して地球から離れて行くバンエルティア号…)

トール「…行っちゃったな」
ニコル「ええ…」
東方不敗「さて、わしらもそろそろ王宮に戻るぞ!」
ククル「ちょうどバンエルティア号と入れ替わりでナデシコとも合流できた」
ニコル「しばらくはこの国で反世界サイドや機械帝国連合の動きを様子見ですね」


(一方その頃、反世界軍のシュメーザ上級督将は、
ファラ、ファラキャット、メッツラーを引き連れ、
密かにマリネラを訪れていた…)

シュメーザ「邪悪なる帝王の降臨は予定通りに行なう。これは星室庁の絶対の決定です」
ファラ「上級督将閣下、ブレントロンにお気をお許しになってはなりません!
    所詮奴等はユニクロンの手下。本心では何を企んでいるやら…」
メッツラー「サタマスターの降臨がまだまだ先などという報告も、きっと何か
       降臨されては困る理由でもあって偽の情報をでっち上げたのでは?」

(あからさまにブレントロンに関する讒言を繰り返すファラとメッツラー)

シュメーザ「その真偽はこれから調査すれば解かる事。この反バイオ反応弾を使えばね…」

(シュメーザは、ドクターマンが開発した反バイオ反応弾を使い、
マリネラ本土に次元の風穴を空けようと企てていた!)

シュメーザ「とりあえずデッドリマー、ゲルニュート、ソノラブーマの3体には
       撤収するように命じなさい」
ファラ「畏まりました」

344 名前:新たなる敵:2003/08/03(日) 15:49

そのころラートラータとエルファオルファはヘルサターン総統に邪帝王の降臨する事について報告していた。
ヘルサターン「邪帝王は降臨する場所はどこでも可能ということなのか?」
ラートラータ「そうだ。邪帝王の力は凄まじい・・。どんな場所でも時期か来れば次元を歪め現れることが可能だ・・。」
エルファオルファ「とはいえ邪帝王の力はまだ不完全だ。どうやってもこちらから降臨させようとすることは不可能だ。」
ヘルサターン「そうか・・・。」
ラートラータ「しかし降臨する時期を早めることを可能だ・・・神クラスの者を殺し、その魂を邪帝王に捧げることだ。」
エルファオルファ「すなわちロードオブナイトメアや精霊ルビス、マスタードラゴン、界王たち、至高神セイファート、
大地母神ミラ、至高神ファリス、赤の竜神スィーフィード、観世音菩薩、
天使界の女王アフロディーテ、大獣神、ガオゴットなど全員を殺せばかなり降臨する時期が早まる・・。」
ラートラータ「まあもっともそんな事をしなくても邪帝王はかならず降臨するがな。」
ヘルサターン「そうか。今シュメーザ達が次元の風穴を開けようとしているという情報が入った。」
エルファオルファ「どんな結果になるがはわからんが・・そのまま見ておこう・・。
(それに邪帝王の降臨はユニクロン様直々の命令・・。失敗するわけにはいかない・・。)

345 名前:新たなる敵:2003/08/03(日) 16:07

そして話はバルカンベースに戻る。
飛羽高之「だいぶ数が減ってきたな・・・ん?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・。
何か大きな音が聞こえ、バルカンベースを巨大な影が差し掛かる・・。
嵐山美佐「超巨大な未確認物体がここに接近します!」
嵐山長官「あのロボットの事か!」
そしてバルカンベースの上空に現れた物体は200mもある超巨大な機械生命体だった!
甲児「おっ遂に完成したようだな!」
機械生命体「我が名は合成機械生命体αナンバーズモンガー!!αナンバーズ、シャッフル同盟、ガーディアンフォースのロボ全てを合成し誕生し者・・。」
飛翔高之「あ、αナンバーズモンガー!?」
αナンバーズモンガー「我を倒せばαナンバーズは元に戻せる・・。もっとも倒せたらの話だ・・。」
消えろ!!サンバルカン!」
とαナンバーズモンガーの攻撃が始まる!
鮫島欣也「こいつ・・今までの機械生命体の何倍も強いぞ!」
豹朝夫「どうやらαナンバーズのロボ全ての技が使えるみたいだ、あいつは・・!」
飛翔高之「ゼンガーは龍虎王の相手で精一杯のようだし・・くそっ!」
嵐山長官「あと数分でダイターン3、ダイモス、鋼鉄ジークがたどり着く!それまで持ちこたえるんだ!」

346 名前:名無し客:2003/08/03(日) 23:32

(少し時間はさかのぼる…)
タイムファイヤーとルビーシックスの同時攻撃で爆発するクビレオニ…。

ルビーシックス「とりあえずお礼を言っとくわ、ありがと」
タイムファイヤー「……俺はこれからナデシコでマリネラに向かう」
ルビーシックス「あたしはちょっと調べたいことがあるから、その後で
すぐ追いつくわ。ブライやシュリケンジャーも合流予定よ」
タイムファイヤー「そうか…分かった」
ルビーシックス「それから…天空神と一緒に超時空復元されてた
Vレックスロボがもうすぐ送られてくるって」
タイムファイヤー「……」
ルビーシックス「それじゃ、マリネラで……バイオジェット3号!!」
(ルビーのコールに応じて飛来するステルス戦闘機…)
(飛び去るバイオジェット3号を見送り、ナデシコに戻るタイムファイヤー)

347 名前:名無し客:2003/08/03(日) 23:54

***某所***
ジュウオウ「おう、待たせたな」
メッサージュウ「(小声で)ジュウオウ…お前、余計なものを連れて来たな」
アクアイガー「とりあえず、後ろを向くなよ」
ジュウオウ「???」

どこからともなく、あのメロディーが響いて来る……。
〜〜〜〜〜〜♪(ダークニウマレシモノハ ダークニカエレ……)
「うわああああ!!」
(木陰からゼロシックスとゼロセブンが転がり出て来る……)
ゼロシックス「な……何故だ……この音楽は、良心回路を持った者にしか
聞かないはず……」
ゼロセブン「く……苦しい!!」
メッサージュウ「ククク…技術は日進月歩…ということだ」
アクアイガー「いいか、お前達は俺たちがきちんと任務をこなし、
ドクターマンの命令を忠実に実行していたと報告すること……さあ、行け!」
(魂が抜けたように立ち上がり、ふらふらと立ち去って行くゼロガールズ)

突然、ジュウオウの身体に電撃が走る。
ジュウオウ「ヒエエエエエ!?」
プリンスの声「愚か者め! お前のせいで2−4−5コードの
計画変更を余儀なくされた!!」
???(暗黒王子軍・五番目の影)「我々とギアとの同盟もご破算だ…
お前がマシン獣ならば、即刻廃棄処分にしてやるところなのだがな」
ジュウオウ「お、お許しを…」
サラマンデスの声「……お前には最後のチャンスをやろう。我らへの忠誠の
証として、バイオマンと…彼奴らと行動を共にするバカロボットを
始末するのだ」
ジュウオウ「バ…バカロボット?」
メッサージュウ「なに、会えばわかる(ニヤニヤ)」

348 名前:名無し客:2003/08/04(月) 01:04

***ネオグラード***
いきなり帰還を命じられたデッドリマー、ゲルニュート、ソノラブーマは
ブツブツ文句を言いながら基地内の廊下を歩いていた。と…

???「どうした、随分お冠だな…」
デッドリマー「き、貴様らは!!」
ブレントロンの前に現れたのはコンバットロンの攻撃参謀オンスロート、
シーコンズの指揮官タートラー、そしてブレストフォースの攻撃副官
レオザック!!
レオザック「機械帝国同盟と縁が切れた代わりに、新帝国ギアと
反世界が選んだ新たな同盟相手が俺たち──デストロン正規軍ってわけさ」
オンスロート「まあよろしく頼むぞ、ビースト諸君。フフフ…」
去って行くデストロン幹部たち。
ゲルニュート「ク…デビルZの犬め!!」

349 名前:名無し客:2003/08/04(月) 01:32

***マリネラ首都・中央市街***
アキトを探して他のクルーと離れてしまったミスマル・ユリカ…。
ユリカ「くすん…アキトどこにもいない…心当たりは全部探したのに…
仕方ないから交番で聞ーこうっと」
???「もしもしお嬢さん、テンカワ・アキト氏をお探しですか?」
ユリカ「え…おじさん、アキトを知ってるんですか!? どこどこ!?(ユサユサ)」
コック帽を被った男性「(ガクガク)アワワ…わ、私の店にいるんですよ。
彼とは料理大会で知り合いましてね…意気投合して滞在してもらってると…」
ユリカ「連れてってくださいっ!!」
コック「(ニヤリ…)」

気がつくと路地裏に連れ込まれているユリカ…。
ユリカ「へえ…隠れた名店って、こんなところにあるんですねー…おじさん?」
コック「フフフフ…いい食材が手に入ったものだ…」
ユリカ「?? ……あぐっ!!」
いきなりコックの片手で喉をつかまれ、持ち上げられるユリカ。
コックの姿が変容し、左手がフォークの奇怪な怪人の姿になる。
「俺はダーク・キングダムの妖魔シェブダス!! 幻妖大神官様の
ご命令により貴様を料理する…!」
ユリカ「……か……は……っ(ジタバタ)」
シェブダス「史上まれに見るバカ艦長…その噂に間違いは無かったようだな!
惚れた男のためなら何も考えず行動するとは」
ユリカ「アキト……助け……」
???「そこまでだ! その手を離せ!!」
シェブダス「シェ〜!? な、何者だ!?」
屋根の上に立っていたのは──
セーラージュピター「木星の美少女戦士・セーラージュピターただいま参上!!」
???「ワテもいるあるよ〜」
突如地中から炎が噴出し、シェブダスのお尻を焼く!
シェブダス「あち、あち、あち〜〜っ!!」
ユリカを離してのた打ち回るシェブダス。
006(地中から顔を出し)「ハイ、サイボーグ006参上アルネ」
セーラージュピター「あたしたちもマリネラの料理大会、予選突破組さ」
006「そんでもってもう一人、日本からの客人いるアル」
???「赤心拳・諸手打ち!!」
シェブダス「ぐええ! 貴様は…」
沖一也「俺は惑星開発用改造人間S−1…またの名を、仮面ライダー9号こと!
変・身ッ!!」
シェブダス「う、うぬううう」
スーパー1「仮面ライダースーパー1!!」

350 名前:名無し客:2003/08/04(月) 01:48

スーパー1「チェーンジ・冷熱ハンド!!(ゴォォォ)」
006「ワイも手伝うアル! 火龍の舞アルね〜〜(ゴォォォォ)」
シェブダス「ぎゃ〜〜、あちあち」
セーラージュピター「下ごしらえ完了、お次はレンジでチンだ、しびれるほどに
後悔させるよ…スパークリング・ワイド・プレッシャー!!」
シェブダス「何の、アルミホイルバリヤー!!」
ジュピター「うわああ(跳ね返される)!!」
スーパー1「チェーンジ・レーダーハンド!! レーダーミサイル!!」
シェブダス「うわあ、く、来るな!!」
ミサイルの直撃をくらって吹っ飛ぶシェブダス。
ジュピター(通信機に)「アルテミス、あいつは人間の変身した妖魔か?」
アルテミスの声「いや、シェブダスは生粋の妖魔だったはずだ。思い切り
やってくれ! こっちはバルカンベース防衛で手一杯だ!!」
ジュピター「よーし、ジュピター・ココナッツ・サイクロン!!」
(巨大な電磁嵐に巻き込まれるシェブダス、空中高く舞い上がる)
スーパー1「今だ!! スーパーライダァー稲妻閃光ォォォォー
キ────ック!!」
シェブダス「うぎゃああああ!!」(爆発の後燃えながら地面に激突、
消滅する)

ユリカ「ケホ、ケホ…」
沖一也「大丈夫かい、ミス・ミスマル?」
ユリカ「は、はい…(涙と鼻水で顔ぐちょぐちょ)」
木野まこと「沖さんがアキトさん…正確にいうと一緒にいる
津上さんと連絡とれたんだ。あたしたちはそこへ行くとこ」
ユリカ「い…一緒に連れてってください!!」
006「ナデシコのみんなには連絡済みアル、仲良きことは麗しアル」

351 名前:名無し客:2003/08/04(月) 02:21

***マリネラ王宮***
(ガッチリと握手するキカイダー01=イチローと
郷史朗)
イチロー「君達が来てくれたら鬼に金棒だ、よろしく頼む」
史朗「こちらこそ…よろしくお願いします、先輩」
マリ=ビジンダー「ミキちゃんという女の子のことは秀一くんや
郷博士から聞いたわ……これ以上メカ人間やアンドロイドの悲劇を
繰り返してはいけない……」
ジュン&ひかる(うなずく)
ジロー=キカイダー「バイオマン、今日本はバルカンベースが襲撃され
大変なことになっている。だが反世界の侵攻を食い止めるために我々は
ここを動くことが出来ない……」
南原竜太「信じましょう…俺たちは俺たちの出来ることをやるまで」
キカイダー「それから、気になる噂を聞いたんだが…ギルハカイダーが
復活したというのは本当かい?」
バンコラン「……どうやら、反世界に対抗する勢力も徐々に
拡大していることが今までの調査で分かっている。ハカイダーや…
秀一くんに良く似た若者もその一派らしい。詳しいことは潜入していた
MI6工作員が殉職したため不明だが…」
バンコランの言葉に息を呑むバイオマン、そして郷博士たち。
南原「……まさか、プリンスが……」

その時、レッドワンのハト通信員が窓から飛び込んで来た…。
史朗「どうした…何だって、ファラたちが怪しい物体を!?」
高杉真吾「こうしちゃいられねえ、マリネラを守るんだ!!」
郷博士「おそらく…反世界へのゲートを開く気だろう」
(その時、レッドのブレスに通信が入った)
???「みんな、気をつけて。メッツラーもファラキャットも
反世界の力で強化されているはずよ…バイオロボでも苦戦するかも
知れない…あたしが行くまで持たせてよ!」
ひかる「……その声は……ミカ、ミカなのね?(目に涙があふれる)」
ピーボ「バ、バイオロボ!! 映像を!!」
(バイオロボの超電子レーダー&ホログラフィ機能が作動、モニターに
映像が現れる)
秀一「あ、あれはバイオジェット? でも1号でも2号でもない…」
郷博士「バイオジェット3号。バイオロボのデータを元に、私が
天界で設計したものだ。単独での変形機能、そして…」
史朗「父さん…後は、現場で確かめる!行くぞみんな!」
他の4人「おうっ!」「OK!!」
(去って行くバイオマン)
モンスター「……そうか、ジュウオウはプリンスの野郎に……」
光明寺ミツコ「モンスター、私の父が……明石博士とドクターマン=蔭山博士の
ことを知っていたわ。聞かせてあげる……」

352 名前:名無し客:2003/08/04(月) 02:30

***反バイオ反応弾設置場所***
シュメーザ「ファラキャット、メッツラー。サイゴーン含め、お前たちにも
ダダロイド化した裏切り者3体以上の能力を我が帝国の技術で
付与してある…今までの能力で敵わぬ時は…分かっているな」
ファラキャット「無論です…新たに加わった第6のジューノイドとしての
力と、メガス化能力…必ずやイエローフォーとピンクファイブを血祭りに!」
メッツラー「俺も…バイオロボと直接戦えるようになるとはな…フフフ」
ファラ「……」

353 名前:TpifAK1n8E:2003/08/04(月) 05:29

マリネラ・港町=ナデシコ組み合流地点

ユリカ「アキトォォ〜アキトォォ〜!!!怖かったよ〜寂しかったよぉ〜(涙」
アキト「わわっ、ご、ごめんっっ!!」
ルリ「バカ・・・」


ルリ「艦長、今回、木連の人たちも協力してくれるそうです。」
メグミ「へぇ〜。じゃあ今までよりもずっと心強いですね!艦長!!」
ユリカ「アキトのバカバカバカァ〜!!どうしてすぐに助けにこないのよぉ〜!!」
アキト「だからぁ〜(以下略」
ヒイロ「・・・」
デュオ「はぁ〜こんなんで本当に大丈夫なのかぁ〜?」
アヤセ「不安・・・だ。」

ユリカ「で、整理しますと・・・ルリちゃん」
ルリ「現在私たちと同行しているのは、
ナデシコ組み、プリペンダーの人達、タイムレンジャーの皆さん+α、
沖一也さん、津上翔一さん、木野まことさん、006さん、
それと、木連の人達が何人か来るそうなので、かなりの大所帯になります。」
ユリカ「うんうん、心強いです!!」
ルリ「もっと早く言えばよかった・・・」
ユリカ「へぇ?」
ルリ「謎の飛行物体接近中。コード解析不能、こちらをロックオンしてます」
ユリカ「へ?へぇ?えぇー!!」

354 名前:TpifAK1n8E:2003/08/04(月) 05:52

そのころの、木星

三郎太「というわけで、少しの間ここを空けます。」
源八朗「何かありましたら我々へご連絡を・・・」
???「かまわん。己のことは己でやる。お前たちはお前たちの正義を貫けばいい。
私のことは気にしなくてよい。」
元一郎「了解しました。では、行ってまいります。ハマーン様」
ハマーン「そういえば、気になることがある。何故お前たちは私のことを様付けで呼ぶのだ?
アクシズやネオジオンが消えた今、私はただの女だ。普通に呼んでくれてかまわん。」
源八朗「はい。ですが、我々は女の人を大事に扱うようにと日ごろ言われておりましたから。」
ハマーン「ネオジオンの元摂政で、あつかましくもここに居候している私にもか?」
三郎太「もちろんです!特にあなたのような綺麗な人には。」
源一郎「というわけで、我々がハマーん様をハマーン様と呼ぶのは自然の摂理!
ですから、あまり気にしないでください。では、」
ハマーン「ならば、「ハマーンちゃん」とは呼んでくれないのか?」
3人「え”」
ハマーン「いや、なんでもない。気にするな。行ってまいれ。」
源一郎「はっ!」
ハマーン「・・・」
ハマーン(ハマーンちゃん・・・/////)

355 名前:TpifAK1n8E:2003/08/04(月) 06:21

ハマーン(ハマーンちゃん・・・か。奴には言われたことが・・・)
ミネバ「ハマーンちゃん?何考えてるの?」
ハマーン「!!!!?こ、これはこれはミネバ様、き、今日はいったいどうされたので?」
ミネバ「遊びにきたのじゃ。白鳥は忙しいらしいからな。」
ユキナ「あ、いたー!ミネバちゃん見っけた!!」
ミネバ「えぇ!?ここもだめか?」
ユキナ「ふふっ。じゃあ今度は家でトランプでもしようか?」
ミネバ「よし、行くぞ白鳥!ハマーン、またな。」
ハマーン「では、また・・・・・ユキナ殿、しばらくここを空ける。ミネバ様をよろしく頼む。」
ユキナ「え?は、はい。」


フライトデッキ待合室
ハマーン「・・・」
???「・・・」
ハマーン「何のようだ?お前のためにわざわざ鏡を持ってきてやったんだ。くだらない話は許さんぞ。」
???「キュベレイを用意した。早急に地球へ向かえ。後はわかるだろう?」
ハマーン「お前はよっぽど妹がかわいいらしいな。」
???「・・・」
ハマーン「ふっ、そういうの、嫌いじゃないよ。」
???「ファンネルの装弾数と威力のほかに、運動性と火力を上げておいた。」
ハマーン「お前にしては上出来だな。神崎士朗」
神崎「・・・」
ハマーン「なるほど、これなら3日でつく。私の腕なら半日で地球まで行けるだろう。」
神崎「戦え」
ハマーン(相変わらず食えない男だ・・・だが、奴よりは幾分かましだ。)

356 名前:新たなる敵:2003/08/04(月) 14:56

そのころマリネラでは彼らに向かっている未確認飛行物体とは・・・。
???「モンガアアアア!!」
デュオ「モンガー!?ということはあいつは機械生命体か!!」
とそいつから何か超音波が発射された!!
沖一也「な、なんだ!?力が抜け・・。」
とバタバタと倒れいくナデシコ組・・。
???「ククク、所詮は大所帯とはいえミラーモンスターが暴れまわっていたことすらからない馬鹿ども!!
まさか貴様らが戦ってる間にこの島全域に我がウィルスを忍び込ませたとはわからなかったな・・。
この合成機械生命体第2号、ソニックウィルスゲートモンガー様の敵ではないわ!!」
こいつは超音波に反応して取り付いた者の力を抜けさせるウィルスをばら撒く能力と
時空を歪め敵をどこかに移動させる能力を持つ機械生命体である!
こいつ自身の能力は低いようだが・・・。
そうこうしてるうちにソニックウィルスゲートモンガーはワームホールを作りナデシコ組を全てどこかに移動させた。
ソニックウィルスゲートモンガー「フハハハ!後はファラ達の成功を祈るのみ!」
しかし彼は知らない、木連がもうすぐ来ることを・・・。

357 名前:新たなる敵:2003/08/04(月) 16:59

そしてブレントロン達は・・。
エルファオルファ「思った以上の成果を上げてるな、ソニックウィルスゲートモンガーは・・。」
ラートラータ「急ピッチで作った割にはな・・。とはいえ少々懸念はある・・。」
エルファオルファ「・・・ワームゲートで敵をいろいろな場所に送り込む時その場所がランダムであるということか・・。」
ラートラータ「そう。だいぶ数が減るが何匹かはマリネラのどこかに送り込んだ場合もありうる。」
エルファオルファ「それに奴等の力が抜けるのは超音波が発射されてる間だけだ。」
ラートラータ「まあもっともナデシコ隊の数を減らせたから本来の目的は達成したか・・。」

彼らの懸念通りナデシコ隊の何人かはマリネラにいるままだった。
その何人かは・・。

358 名前:機械帝国ブラックマグマ ◆SATURNVlIk:2003/08/04(月) 18:15

***南極・ネオグラード***

ヘルサターン総統「(>>347)ではメッサージュウやアクアイガーに今のところ
          不審な点は何もないというのだな?」
ゼロシックス「ハッ」
ゼロセブン「メッサージュウもアクアイガーも、ドクターマンの命令には
       忠実に動いております」
ヘルサターン総統「う〜む…わかった。では行け」

(部屋から立ち去るゼロシックスとゼロセブン)

ヘドリアン女王「もうよいではないかヘルサターン総統。ジュウオウはともかく、
         メッサージュウもアクアイガーもシロに違いないわ」

(なぜかメッサージュウとアクアイガーを疑いから庇うヘドリアン女王)

ヘルサターン総統「しかしダダ星ロボット軍やマシン帝国バラノイアは
          我々との同盟を破棄したぞ」
ヘドリアン女王「その代わり新たにデストロン正規軍との同盟が成立したではないか。
         いよいよ憎っくきバルカンベースも陥落の時が近づいているこの大事な折に
         忠臣に余計な疑いをかけては要らざる疑心暗鬼をも招きましょうぞ」
ヘルサターン総統「まさか女王からそんな言葉を聞くとは思わなかったわい」
ヘドリアン女王「どういう意味じゃ!!(#`Д´) 」

(一方、その頃…)

***某所にある無人の廃工場***

イナズマギンガー「アマゾンキラーか?」
アマゾンキラー「イナズマギンガー…」
イナズマギンガー「物は?」
アマゾンキラー「これです」

NR@大平透「イナズマギンガーに小型のカプセルを手渡すアマゾンキラー。
        そのカプセルこそ、ヘドリアン女王が密かに回収・保管していた、
        バダン総統=冥魔大首領脳細胞のサンプルである!
        ヘドリアン女王はアマゾンキラーを通じて、
        イナズマギンガーと密かに取引をしていたのである!」

アマゾンキラー「一体、大首領の脳細胞を何に使うつもりです!?」
イナズマギンガー「そいつあ、俺の雇い主である破壊五暴星の旦那方にでも聞いてくれ。
          俺はただ指示通りに動いているだけだからなあ!」
アマゾンキラー「それにしてもジュウオウが一度捕まったと聞いたときは、
         さすがの私も冷や汗がしました」
イナズマギンガー「あの野郎がドジさえ踏まなけりゃ、お前にこんな手間をかけさせる
          こともなかったんだがな。しかしアマゾンキラー」
アマゾンキラー「何です!」
イナズマギンガー「お前の主人の女王様もとんだ食わせ者だな。
          表向きは反世界と手を結んでいながら、実はその裏では
          どっちが勝ってもいいように俺たちアンチ反世界同盟とも
          内通して二股をかけていやがるんだからな」
アマゾンキラー「二股とは人聞きの悪い! 保険と言いなさい。
         いずれにしろ反世界の邪悪なる帝王の復活は避けられません。
         そうなれば全次元のパワーバランスは大きく崩れる事になります。
         これは我々ベーダー一族が来たるべき動乱を生き抜くうえでの
         当然の知恵なのです」

359 名前:名無し客:2003/08/04(月) 18:19

***常春の国・マリネラ***

(ファラたちの不穏な動きを察知したバイオマンが出撃して行った後のマリネラ王宮…)

タマネギ「ありっこないと思ってたんだよなー」
タマネギ「バンコラン少佐と女の子なんて、キングギドラとスミレの花くらい
     似合わない組み合わせだ」
タマネギ「やっぱり仕事絡みだったのか」

(バンコランがロンドンで光明寺ミツコを護衛していた事を
心配のあまり、もしや女性と浮気したのではと邪推したマライヒではあったが…)

マライヒ「僕も本気であなたと女の子の仲を疑ったわけじゃないけど、
     でもあんまり…」
バンコラン「バカだな。女の子だろうが男の子だろうが、私が愛しているのはお前だけだ」
マライヒ「バンコラン…」

パタリロ「…で、何でマライヒまでマリネラに来とるんだ?」
タマネギ「さあ…」

(そこへ…)

タマネギ「殿下、大変です!!」
タマネギ「(>>356)マリネラ港に停泊中の機動戦艦ナデシコが突然消えました!」
タマネギ「おそらく機械生命体の仕業だと思われます!」
バンコラン「バイオマンが先に出撃した事を計算した上での分断作戦か…」
ニコル「バンコラン少佐! 僕もブリッツで偵察に出ます!」
バンコラン「うむ。頼んだぞ!」

(この時、バンコランがニコルへと向けた妖しい視線をマライヒは見逃さなかった(笑)!)

マライヒ「バンコラン、あの子は誰?」ギロッ!!
バンコラン「い…いや…彼はだな……つまり…その…はははは(滝汗)」

パタリロ「なんか面白い事になりそうだな。ふふふふ」

360 名前:名無し客:2003/08/04(月) 18:22

***反バイオ反応弾設置場所***

ファラ「バイオマン! よくここが判ったわね!」
レッドワン「ファラ! 一体何を企んでいるんだ!?」
シュメーザ「よくお聞き。これからこの反バイオ反応弾で次元の風穴を開き、
       邪悪なる帝王の降臨に備えてのテストを行ないます!」
ブルースリー「誰だお前は!?」
シュメーザ「はじめまして、人間界の戦士達よ。我が名はシュメーザ上級督将!
       反世界を統治するギガメキア帝国よりこの星に遣わされた者です!」
グリーンツー「つまり貴様が反世界の親玉か!?」
シュメーザ「ファラキャット!メッツラー! 邪悪なる帝王が復活される前祝に、
       バイオマンを血祭りに上げろ!!」

(そこへ狂暴化した猫のような獣人の姿と化したファラキャットとメッツラーが現れた!)

イエローフォー「その姿はもしやファラキャット!?」
ピンクファイブ「ジューノイドに改造されたのね!」
ファラキャット「よく聞きなさいバイオマン! お前たちの頼みの綱のナデシコも、
         今頃ソニックウィルスゲートモンガーのワームホールによって
         どこか遠くに飛ばされているはずよ!!」
レッドワン「なんだって!?」
メッツラー「消えうせろ!!」

(メッツラーとファラキャットの先制攻撃! だがその時上空からビーム攻撃が…)

メッツラー「うわあっ!!」
ファラキャット「何者!?」
ルビーシックス「とおおおおっ!!」

(飛来したバイオジェット3号から飛び降り着地するルビーシックス!)

ルビーシックス「バイオマン・ルビーシックス!!」
ピンクファイブ「その声はミカ!?」
グリーンツー「やっぱりミカだったのか!!」

(二度とないであろうと思っていた戦友との再会を果たし、歓喜の声をあげるバイオマンたち)

イエローフォー「貴女が…私の前にイエローフォーとして戦っていた…?」
ルビーシックス「ジュン。今まで私の代わりに戦ってきてくれて本当にありがとう!
         なんとお礼をいったらいいのか…」
イエローフォー「ううん。気にしないで。共にバイオの力を受け継ぐ者として
         共に力を合わせて戦いましょう!」
ルビーシックス「ええ勿論よ! この地球を守るために!」
ファラ「小泉ミカ! いやルビーシックスとやら! 地獄から舞い戻ったらしいが、
    すぐにまたあの世に送り返してやるっ!!」
レッドワン「そうは行くかファラ! 6人になった俺たちバイオマンの力を見せてやるぞ!!」
ファラ「なぁにぃ!!」
レッドワン「よし!みんな行くぞ!」
他5人「おおーっ!!」

361 名前:名無し客:2003/08/04(月) 18:26

レッドワン「ワン!」
グリーンツー「ツー!」
ブルースリー「スリー!」
イエローフォー「フォー!」
ピンクファイブ「ファイブ!」
ルビーシックス「シックス!」
レッドワン「超電子!」
6人全員「 バ イ オ マ ン ! ! 」

ファラ「かかれ――っ!!」

(BGM:主題歌『超電子バイオマン』)

レッドワン「スパークソード!!」
グリーンツー「グリーンブーメラン!!」
ブルースリー「スーパースカイダイビング!!」
イエローフォー「バイオアロー!!」
ピンクファイブ「スピンチョップ!!」
ルビーシックス「ルビーアクションシューティング!!」

(ファラの号令の下に襲いかかるメカクローンの大群を次々となぎ倒して行くバイオマン!)

ファラキャット「おのれバイオマン!!」
メッツラー「小癪なあ〜っ!!」

レッドワン「行くぞ! スーパーエレクトロンだ!」

(バイオマンの5人が空中へ飛び、腕を組んで円形となり、
中心から光子弾を発射する! が…)

ファラキャット「あらあらどうしたの?」
メッツラー「全然痛くも痒くもないわ!」

ピンクファイブ「そんな! スーパーエレクトロンが全く効かないなんて!」
ブルースリー「反世界の科学力で強化されているのか!?」
ルビーシックス「諦めちゃだめよみんな!私達6人の体に秘められた
         バイオパワーを全開にするのよ!!」
レッドワン「よし! ルビーシックスの言う通りもう一度だ!」

(今度はルビーシックスを加えた6人が空中へ飛び、
腕を組んで円形となり、中心から敵めがけて特大光子弾を発射する! )

バイオマン6人全員「 マ ッ ク ス ・ エ レ ク ト ロ ン ! ! 」

(SE:大爆発)

ファラキャット「ああああああっ!!」
メッツラー「ぎゃああああ〜っ!!」

362 名前:名無し客:2003/08/04(月) 18:30

レッドワン「やったぞみんな!!」
グリーンツー「メッツラーにファラキャットを倒したぞ!!」

ファラ「バイオマンめ! なんという奴らだ!」
シュメーザ「(落ち着き払い)ゲマメガス試作型を来れい!!」

(姿を現したゲマメガス試作型(複座式)に乗り込むファラとシュメーザ)

レッドワン「あれはネオメカジャイガン!」
グリーンツー「どことなくマジンガーやゲッターに似ているな」
イエローフォー「龍虎王やハイペリオンにも似ているわ」
ブルースリー「まさかあれもエビルメタルキャノンに操られたαナンバーズなのか!?」
ファラ@ゲマメガス試作型「違うなバイオマン。これはブレントロンが捕獲してきた
               αナンバーズの機体データを元にドクターマン様が開発された
               究極のネオメカジャイガンの試作型だ!」
レッドワン「なんだって!?」
ファラ@ゲマメガス試作型「よく聞けバイオマン! 反バイオ反応弾はこのゲマメガス試作型と
               連動している! このマリネラを吹き飛ばしたくなければ
               爆発前にこのゲマメガス試作型を倒す事ね!!」
シュメーザ@ゲマメガス試作型「ファラ。ファラキャットとメッツラーを巨大化させい!」
ファラ@ゲマメガス試作型「ハッ!」

(ゲマメガス試作型から巨大化光線が照射され、
それを浴びたファラキャットとメッツラーが巨大メガスと化した!)

巨大ファラキャット「うおおおおお!!!」
巨大メッツラー「ぐおおおおお!!!」

ピンクファイブ「なんてことなの!」
グリーンツー「ファラキャットとメッツラーがネオメカジャイガンにっ!?」
レッドワン「くっ…バイオドラゴン発進!!」

363 名前:名無し客:2003/08/05(火) 05:53

(BGM:バイオロボの歌)
バイオドラゴンから発進するバイオジェット1号・2号。
バイオジェット3号にはルビーシックスが乗り込み、3機で編隊を組む。
レッドワン「合体! ハイパークロス!!」
ルビーシックス「変形! ハイパーモード!!」

ジェット1号&2号が合体。
5人「完成! バイオロボ!!」
ジェット3号も女性的なフォルムのロボに変形する。
ルビーシックス「完成! バイオエンジェル!!」

キャットメガス「ゲマメガスには…指一本触れさせない! 小泉ミカ、
お前の死でつけられなかった決着を今!!」
メッツラーメガス「バイオロボは俺が相手をしてやる!」

(すばやい動きでバイオエンジェルに襲いかかるキャットメガス)
ルビーシックス「う……スピードならこっちも負けないわ! エンジェル
マグナム!!」
(光線銃でキャットメガスを撃つ)
キャットメガス「うあああ!!」
ルビーシックス「エンジェルストリンガー!!」
(手首から発射したリボン状──カメラのフィルムにも見える──武器で
キャットメガスをからめとり、投げ飛ばす)
ルビーシックス「エンジェルブレイザー!!」
(空中高く舞い上がったバイオエンジェルをバイオ粒子の紅い光が包み、
輝く鳥の姿を取る)
ルビーシックス「エンジェルブレイザー・バイオ粒子アタック!!」
キャットメガス「ファラ様ぁ〜〜〜〜〜っ!!」
(エンジェルブレイザーに貫かれ、爆発するキャットメガス)

メッツラーメガス「キャットメガス!! おのれ〜〜!!」
(等身大時と同様の幻惑攻撃でバイオロボを翻弄するメッツラーメガス…)

364 名前:名無し客:2003/08/05(火) 06:07

政宗一成@NR「その頃、ゲートによって飛ばされた
ナデシコ組の内、スーパー1とアギトは…」

スーパー1「大丈夫か、アギト」
アギト(グランドフォーム)「ええ、何とか…。飛ばされる途中、
僕たちだけナデシコから放り出されてしまったみたいですね」
スーパー1「とっさに変身し、マシンに乗ったおかげで…時空のひずみに
引き裂かれずに済んだんだ」
アギト「それにしても(見回す)ここはまさか…」
スーパー1「数ヶ月前……俺たちが崩壊させたバダンシティの跡地だ……」
アギト「スーパー1、感じませんか……バダンシティの中心だった所に、
何かがうごめいている……」
スーパー1「……!」
(顔を見合わせ、うなずきあうとVジェット・マシントルネイダーを駆って
廃墟へ向かうスーパー1とアギト)

365 名前:TpifAK1n8E:2003/08/05(火) 16:11

バイオベースでは激戦が続いていた・・・

メッツラーメガス「ふはははっ私はここだ!」
レッドワン「くそっ、うわぁぁぁぁっ!!!」
グリーンツー「糞っ、」
メッツラーメガスは幻覚を見せている。その数は100、200と増えていく・・・
イエローフォー「ど、どれが本物?」
メッツラーメガス「はははっ、甘いなもらったっ!」
ルビーシックス「甘いのはあなたよっ!エンジェルブレイザー・バイオ粒子アタック!!」
メッツラーメガス「残念だったな、そいつも幻覚さ。死ねぇぇぇっ!!」
ルビーシックス「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
ブルースリー「そういえば、さっきからゲマメガスがうごいていない?」
レッドワン「・・・そうか、幻覚はあいつが!!」
イエローフォー「しかし、あいつを倒せば、反バイオ反応弾が爆発する・・・」
メッツラーメガス「どこを見ている!!そこだっ!!」
レッドワン「ぐぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」

メッツラーメガス「バイオロボは始末した。あとは貴様だけだ・・・」
ルビーシックス「どうやったら、幻覚が・・・これも偽者?ちいっ、」
メッツラーメガス「ふふふっ、無駄だ無駄ぁ!!この幻覚を破壊するには、
ゲマメガスを倒すか、すべての幻覚を私ごと倒すしかないのだ!まぁどちらも無理だがな・・・・」
???「ならばすべての幻覚を破壊させてもらおう・・・」
???「我らの力が合わされば、幻覚の200や300、どうということはない。」
???「今回だけは力を貸そう、バイオマン。今お前らに倒られては都合が悪いのでな。」
シュメーザ「くっ、当方不敗にシュバルツ・ブルーダー!それに、貴様はハマーン!?」
ハマーン「さっそくだが、壊させてもらおう・・・ファンネルッ!!」
シュバルツ「シュツルム・ウント・ドランク!!」
当方不敗「デッドリィィィィィィウエェェェィブッ!!」
次々に破壊されていく幻覚、そして最後に残ったのは実態のメッツラーメガス!
メッツラーメガス「シュメーザ様!次の幻覚を!!」
シュメーザ「 反バイオ反応弾のスイッチを押した。あと10分で爆発するだろう。
メッツラーメガス!貴様には絶望した。爆発間での時間稼ぎをしてもらう。生きて帰れると思うな!!」
シュメーザは帰っていった。
メッツラーメガス「くっ、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
メッツラーメガスは倒れているバイオロボを攻撃しようと迫る!!


???「爆発まであと10分・・・シュメーザも結局は自分の命が惜しいのか。10分なら爆発の被爆範囲外に逃げられる。」

366 名前:名無し客:2003/08/05(火) 18:43

(激闘は猶も続く…)

メッツラーメガス「お…おのれ〜! メッツラービーム!!」
(メッツラーメガスの眼からビーム砲が発射され、
倒れているバイオロボに命中して大爆発を起こす)
レッドワン「うわああっ!!」
ピンクファイブ「キャアアアアッ!!」
メッツラーメガス「フハハハハ!! 続けて食らえ!! アームストレッチだああっ!!」
(右手を際限なく伸ばして、さらにバイオロボを翻弄するメッツラーメガス)
ルビーシックス「みんな!今助けるわ! エンジェルストリンガー!!」
(バイオエンジェルの手首から発射したエンジェルストリンガーが
メッツラーメガスをからめとり、動きを封じる)
メッツラーメガス「うわあっ!? なんだこれは!!」
レッドワン「今だ! スーパーメーザー!! ダッシングビーム!!」
(バイオロボは起き上がって体勢を立てなおし、
スーパーメーザーの剣先が見事メッツラーメガスの腹部を捉えた!)
メッツラーメガス「ぐわああっ!!」
レッドワン「スーパーメーザー!! バイオ粒子斬り!!」
(バイオ粒子エネルギーをスーパーメーザーに集中し、
空中からメッツラーメガスを真っ二つに切断する!)
メッツラーメガス「ぎゃあああああ!! 新帝国ギアばんざ〜〜い!!」
(爆発四散するメッツラーメガス…)

レッドワン「ゲマメガスを追うんだ!」
ピンクファイブ「OK!」

367 名前:名無し客:2003/08/05(火) 18:44

(ゲマメガス試作型を追うバイオロボとバイオエンジェル)

ファラ「おのれバイオマン! もう追いついて来たか! だが勝負はまだこれからだ!
    ストナーブラスタァァ――!!」
(ゲマメガス試作型の胸部から発射された熱光線が直撃し、
地面に倒れるバイオロボとバイオエンジェル。だがすぐに体制を立て直す)

グリーンツー「おのれファラめ!」
レッドワン「スーパーメーザー!! スーパーフラッシュ!!」
(が、しかし!?)

ポキン……

レッドワン「なにっ!? スーパーメーザーが折れた!!」
ピンクファイブ「そんな…!?」

ファラ「思い知ったかバイオマン!」
シュメーザ「我が反世界から持ち込まれたデスリルコン合金で出来たゲマメガスに
       そのような剣は通用しません」
ファラ「マニューバーグランスピア!!」
(二本の槍を両手に持ち、必殺技を失ったバイオロボを攻撃にでるゲマメガス試作型)

ルビーシックス「ならこれならどう? エンジェルブレイザー!!」
(空中高く舞い上がったバイオエンジェルをバイオ粒子の紅い光が包み、
輝く鳥の姿を取る)
ルビーシックス「エンジェルブレイザー・バイオ粒子アタック!!」
(しかし、ゲマメガス試作型には難なくかわされてしまった!)
ルビーシックス「そんな!? バイオエンジェルのスピードが追いつかないなんて!!」

ファラ「アハハハ…アハハハハ!!!」
(勝利を確信し、高笑いを上げるファラ)
レッドワン「くそっ! 一体どうすればいいんだ!!」

(そこへ突然通信が!)

郷伸一郎@通信「バイオマン! 聞こえるか!」
レッドワン「父さん!?」
郷伸一郎@通信「今こそグランドハイパークロスをする時だ!」
グリーンツー「グランドハイパークロス?」
イエローフォー「郷博士! それはいったい!?」
郷伸一郎@通信「いいか! バイオロボとバイオエンジェル、
         ニ体のロボットの力を合わせるんだ!」
ピーボ@通信「今からシステムデータを送信する。頑張るんだバイオマン!」
ルビーシックス「了解!」
レッドワン「よし! グランドハイパークロス!!」
(空中に同時ジャンプするバイオロボとバイオエンジェル)

シュメーザ「一体連中は何を始めるつもりだ??」
ファラ「何のつもりかはしらないが、攻撃!!」

(再びストナーブラスター発射体制に入るゲマメガス試作型だが、
背後から3連装超高速運動体貫徹弾<ランサーダート>を打ち込まれる)

シュメーザ「何事ですか!この衝撃は!?」
ファラ「おのれ、あのモビルスーツめ! ちょこまかと!!」

ニコル「バイオマンの邪魔はさせない!!」
(ブリッツガンダムで偵察に出ていたニコルが駆けつけて来たのだった。
そして、ついにバイオロボとバイオエンジェルが奇跡のニ体合体を遂げる!)

バイオマン6人全員「完成! スーパーバイオロボ!!」

368 名前:名無し客:2003/08/05(火) 18:46

ファラ「スーパーバイオロボだと!?」
シュメーザ「こけおどしを。やっておしまい」
ファラ「言われるまでもなく!
    …バイオマン! このゲマメガスのスピードについて来れるか!?」
(空中ジャンプするゲマメガス試作型)
レッドワン「追いついてみせるぞファラ! スーパーバイオロボ・ジャンプ!!」
ファラ「何、バカなっ! このゲマメガスのスピードに追いつくなどと!?」
レッドワン「スーパーバイオロボキィ――ック!!」
(スーパーバイオロボのキックが空中で炸裂し、
地面に叩き落されるゲマメガス試作型)
シュメーザ「何をやっているファラ!!」
ファラ「かくなる上はストナーブラスター乱れ討ちだぁぁーっ!!」
(ストナーブラスター乱れ討ちも物ともせず、
ただ爆発の中を悠然と歩き進むスーパーバイオロボ)
レッドワン「とどめだファラ! そしてシュメーザ上級督将!!
      スーパーバイオ・インパルスフラァァ――シュッ!!!」
他5人「インパルスフラァァ――シュッ!!!」

(スーパーバイオロボの胸から発射連れた超高出力の破壊光線が
ゲマメガス試作型を直撃した!)

369 名前:名無し客:2003/08/05(火) 18:47

***ゲマメガス試作型・内部***

シュメーザ「い、いかん! このままでは爆発する!
       どうすれば!?…(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
ファラ「直ちに脱出を!!」

(コクピットから離れ、脱出ポット発着装置のところまで急ぐファラとシュメーザ。
しかし、緊急脱出用に備え付けられていた、たった一機のメラージュ戦闘機は
一人乗りであった…)

シュメーザ「急いで脱出せねば!」
ファラ「お待ちくださいシュメーザ様! どうか私も!」
シュメーザ「何をする!邪魔だ!どけい!!」
(自分に縋りつくファラを足蹴にして引き離そうとするシュメーザ)
ファラ「何をなさる!?」
シュメーザ「助かるのは私だけでよい!! 貴様は自分でどうにかしなさい!!」
ファラ「おのれシュメーザ! 自分一人だけ助かるつもりか!!」
シュメーザ「黙れ! 所詮メカ人間など捨て駒だ!!
       ドクターマンも用が済めば葬り去られる運命よ!」
ファラ「なんだと!? だがしかし、そのメカ人間のファラキャットやメッツラーは
    一体どこの誰の為に働いて戦死したというのだ!?
    全ては貴様ら反世界のためではないか!!」
シュメーザ「フン! 弱い者は滅びるというのが、お前達大世界側の
       闇に仕える悪の組織とやらの暗黙の掟ではなかったのか!?」
ファラ「許さんぞシュメーザァァ――!! やあああっ!!!」
(ファラのステッキによる渾身の一撃が、シュメーザの胸を貫いた!)
シュメーザ「き、貴様…! ハアアアアッ!!」
(シュメーザの口から吐かれた放射火炎がファラの体を焼き尽くす)
ファラ「きゃあああ!! ド…トクターマンさまあああっ!!!!!」
(無惨に爆発して散るファラ。そして瀕死の重傷を負ったシュメーザも…)
シュメーザ「…い…いやだ……まだ私は死にたくない……!
      ……私が死んだら…一体…誰がサタマスターをこの地にお迎えするというのだ…!
      ああ……サタマスターの……御嘆きの…声が……聞こ…え………」

(ゲマメガス試作型は大爆発して消滅した)

370 名前:名無し客:2003/08/05(火) 18:50

ニコル「さすがですねバイオマン。僕の出る幕なんか全然ありませんでしたよ」
レッドワン「いや、君が駆けつけて来てくれたおかげで、
       無事にスーパーバイオロボに合体する事が出来たんだ!
       ありがとうニコル!」
ニコル「この辺りの地下に仕掛けられていた反バイオ反応弾も
    ゲマメガスを倒したと同時に機能停止したのを確認しました。
    今タマネギ部隊の処理班のみなさんが解体作業に向かっています」
ブルースリー「そりゃあよかった!」
グリーンツー「よっしゃああ!!」
ピンクファイブ「これでマリネラでの騒動は全て無事に解決ね♪」
ニコル「ですが皆さん。悪い知らせです。機動戦艦ナデシコが突然失踪しました」
グリーンツー「ええっ!?」
ピンクファイブ「何ですって!?」
ニコル「今捜索隊が近辺を探しまわってはいますが…」
ルビーシックス「まあ…あの人たちの事なら心配は要らないと思うけど…」
ニコル「それともう一つ。日本にあるバルカンベースが
    ブレントロンの手によりついに陥落しました」
グリーンツー「何だって!?」
ブルースリー「ちきしょうあいつら!!」
レッドワン「それで嵐山長官や太陽戦隊のみんなは!?」
ニコル「それは安心してください。バルカンベースを守っていた人達は皆
    無事に脱出して電撃戦隊の伊吹長官の所に合流しました」
ブルースリー「そうか、それは良かった。εー(´∀`;)ホゥ…」
イエローフォー「それならひとまず安心ね」
レッドワン「電撃戦隊の伊吹長官。いや、またの名をヒース星人・ユイ=イブキ。
       彼もまた地球に帰還していたのか…」

371 名前:名無し客:2003/08/05(火) 18:53

***南極・ネオグラード***

ドクターマン「そうか。ファラが戦死したか…。真のゲマメガスを完成させるためには
        やはりまだまだ研究が必要のようだな……」

(ドクターマンは独り言のようにそう呟くと、一人指令室から出て行った…)

メイスン「ついにビックスリーとジューノイドも、
     ダダロイド化した者を除けば俺とお前だけになってしまったか」
サイゴーン「はい、メイスン様」
メイスン「だが今度こそ、パイオマンとスーパーバイオロボとやら
     を地獄に叩き落して見せるぞ!」
ヘルサターン総統「フフフ……しかしバルカンベースはついに我らの手に落ちた。
          あの地に反世界からの邪悪なる帝王を迎えるための宮殿を
          新たに造営するのだ」
ヘドリアン女王「それはよい考えじゃ♪」
ヘルサターン総統「ゼロシックス!ゼロセブン! お前たちはブレントロンに暫くの間は
          宮殿造営のための奴隷集めに専念するよう指令を伝えてくるのだ!」
ゼロシックス&セブン「ハッ!直ちに!」

372 名前:名無し客:2003/08/05(火) 23:40

***常春の国・マリネラ***

パタリロ「そうか。マリネラに巣くう悪は全て成敗されたか」
タマネギ「王宮に駐留していたヒーローたちも一部残っている方を除き
     大半の皆さんが無事にマリネラから引き揚げて行きました」
タマネギ「これにて一件落着ですね殿下」
タマネギ「う〜〜〜ん………???」
(一人のタマネギが何か考え事をしている)
パタリロ「ん? どうした、タマネギコント55号」
タマネギ「何かとても重大な事を忘れてるような気がするんですが…」
タマネギ「そういえば僕もそんな気が…」
タマネギ「う〜ん…思い出せない!」
パタリロ「ほっとけ。どうせ忘れる程度の事だ。大した事じゃない」
タマネギ「それもそうですね」
タマネギ「ハハハハハ」

(この時、パタリロたちは国宝ミステア1号が
新帝国ギアに奪われたままであるという国家の重大事を
すっかり忘れていたのであった(笑)! チャンチャン♪)

―マリネラ編・終了―


***南極・ネオグラード***

科学班メカクローン「ミステア1号のゲマメガスへの接続、完了しました!」
ドクターマン「フハハハハ……まもなく完成するぞ!
       私の最高傑作! 真のゲマメガスの完成体がな!!」

ゲマメガス完成体のシルエット「…………」

373 名前:TpifAK1n8E:2003/08/06(水) 18:39

ジェノブレイカー「・・・」
???(ここは・・・どこだ?何故僕はこんなところに・・・あれはなんだ?怪獣?)
ジェノブレイカー「・・・・」
???(僕は誰だ?何故こんなところに立っている?なぜ回りは砂なんだ?なぜ?なぜ?なぜ!!!?」
???「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!」

374 名前:???:2003/08/06(水) 18:43

反世界の者達め・・・。
今のままでは消されるのが落ちであるな。
ここで破壊五暴星とやらに接触しよう。
しかし大首領の正体はもしや・・・?

375 名前:ドクターマン ◆Dr.man/tQM:2003/08/06(水) 22:20

***南極・ネオグラード***

メイスン「反世界から新たな艦隊が到着しただと?」
ドクターマン「一体何者だ?」
ヘルサターン総統「この認識コードは反世界本国の統首階級クラス。
          邪帝騎士(サタナイト)シュベールと、
          邪帝司教(ビショップ)アルメイダの二人だな」
ドクターマン「なぜ反世界サイドはこの時期に特別使節を派遣して寄越したのだ?」
ヘドリアン女王「それはおそらく、ドクターマン殿をシュメーザ上級督将に代わる
         新たな最高司令官として正式に任命するためではないかえ」
ドクターマン「…フン、下らん」
アマゾンキラー「直ちに出迎える準備をしなさい!」
メカクローン「了解イタシマシタ!」

(南極に反世界の巨大戦艦テーラバンパイヤーが着陸。
そこから発射したシャトルがネオグラードに到着した。
基地内滑走路にてシャトルを出迎えるヘルサターンたちの前に、
鉄仮面に黒甲冑を身につけ黒マントを羽織った屈強な騎士風の男と、
巫女らしき姿をした女が姿を現した…)

ヘルサターン総統「これはシュベール卿にアルメイダ卿。遥々地球までようこそ。
          ギガメキア本国の近衛公庁と神祇官部の両長官にわざわざ
          わざわざ足を御運び頂けるとはな」
ヘドリアン女王「来るなら一言知らせてくださればよろしかったのにのぅ」
邪帝騎士シュベール「ああ、余計なお気使いは御無用」
邪帝司教アルメイダ「我等二人は偉大なる邪帝王(サタマスター)の御心のままに
           動くだけのこと…」
邪帝騎士シュベール「全てはサタマスターの御為に」
アマゾンキラー「それで、いつまで地球に御滞在で?」
邪帝騎士シュベール「勝つまでさ」
一同「……!?」

(シュベールの発した意外な言葉に思わず唖然とするヘドリアン女王やメイスン)

メイスン「まさかドクターマン様に代わって、貴公らが指揮を取るつもりか!?」
邪帝司教アルメイダ「つまりそういうことになりますね」
邪帝騎士シュベール「星室庁の評議員達は、戦死したシュメーザ上級督将が
           生前に提出していたドクターマン殿やヘルサターン総統の
           指揮に関する報告をご覧になり不安を抱かれ、
           指揮権を私達二人に与えられた」
邪帝司教アルメイダ「貴方方にもこれからは我々の命令には従っていただきます」
メイスン「我が新帝国ギアと反世界サイドとの間はあくまでも対等な同盟のはず!」

(メイスンは食って掛かろうとするが、ドクターマンがそれを制止する)

ドクターマン「まあ良いではないか(冷笑)。お二人の手を煩わすことなく
        人間界と魔界と神界を混乱と破壊に陥れてご覧に入れよう!」

376 名前:名無し客:2003/08/07(木) 01:18

***ネオグラード・格納庫Bマグマブロック***
メカクローン「いかん、またαナンバーズモンガーが暴れ出したぞ!!」
マシンマン「何とか拘束するん…ギガガガ(破壊され、首が転がる)!」
(次々壊され、スクラップと化していく警備のマシンマンとメカクローン)
αナンバーズモンガー「グワアアア…誰ダ、俺ニ、俺タチニ話シ掛ケテ
クルノハ!!」
???「甲児……お前は誓ったはずだ、マジンガーを悪魔にはしないと……」
???「アムロ少佐、目覚めるのだ……君の還るべき場所はそこでは無い!」
(更に暴れるαナンバーズモンガー、全く手がつけられない…)
〜〜〜〜〜〜♪ ダークニウマレシモノハ ダークニカエレ……。
(αナンバーズモンガー、急におとなしくなる。それどころか、マシンマンや
メカクローンたちも脱力してその場に倒れこむ……)

377 名前:名無し客:2003/08/07(木) 02:09

***ネオグラード・中央司令室***
(モニターが突然開き、5つの影が映し出される)
プリンス「父上…いや、老いぼれドクターマンよ…久しぶりだな」
メギド「我らはアンチ反世界同盟第一の使者…暗黒王子軍」
サラマンデス「ドクターマン、ヘルサターン、ヘドリアンよ。もう
貴様たち年寄りの時代ではない。大人しくスクラップ置き場で
隠居するがよい」
貴公子ジュニア「あたしたちね、プリンスちゃんの計画に協力することに
したのよ」
(五番目の影が姿を現わす…マシン帝国バラノイアの若き帝王・カイザー
ブルドントだ!)
カイザーブルドント「ごきげんよう、元同盟諸君。仲良くさせていただいている
間に、貴君らの手の内は大体探らせてもらったよ」
プリンス「ドクターマンよ、よく聞け。ゲマメガスなど所詮…兜や早乙女の
デッドコピーの域を出ない。私なら、更に強力な兵器を創ることも可能だ。
ドクターマンへの復讐と…ここにいるカイザーブルドントと共に
メカの新たな覇権を築くことが私の最終目的だ」

(更にモニターが切り替わり、2人の老人が現れる)
Dr.ヘル「フフフ、久しぶりだなヒデオ・カゲヤマ」
プロフェッサー・ギル「昔の学友のよしみで…αナンバーズモンガーを
大人しくしてやったぞ…」
ヘル「プリンスには…お前と同等の条件で、より優れた結果を出すよう
プログラムし、ミッションを与えてある…楽しみではないか…」
ギル「しばらくは、ドクターマン製ゲマメガスのお手並拝見と行こう…
フハハハハ…」
(いつしか2人の姿が地獄大元帥とギルハカイダーの姿に変わり…
そしてまた唐突にモニターがOFFになる)

378 名前:名無し客:2003/08/07(木) 02:29

***地球守備隊・本部基地工場***
(修理されるバイオメーザーの様子を、嵐山長官・郷博士・
伊吹長官が見上げている…)
伊吹長官「バイオメーザーの復元ももうすぐです…」
郷博士「お2人のご協力で、メーザーの更なる改良に成功しました。
これでバイオロボのスーパーメーザーはもとより、スーパーバイオロボの
ハイパーメーザー使用も可能です」
(工場内では、ピーボの指揮の元…スーパーバイオロボの新武器製造が
進められている…高熱を帯びて飛んでいくパンチ=バイオプラズマー、
タイヤ型爆弾のバイオダッシャー、先端に巨大な錨の付いたバイオアンカー、
巨大ボウガンのバイオスティンガー、超音波を放つパラボラのバイオソニッカー、
そして反バイオ粒子をも防ぐ円形バリヤー=バイオファインダー。
それぞれが各バイオマンの特技を生かした構造になっている…)
(バイオドラゴンも、ジェット3号を格納出来るコンテナを下部に取り付け中…)

379 名前:名無し客:2003/08/07(木) 02:41

***基地内某所***
光明寺ミツコ「……明石博士とドクターマン=蔭山博士は
昔共同で作業用アンドロイドの開発を進めていたの。
でも、お互いの研究に対する姿勢の違いが2人の袂を
分かつことになった…モンスター、あなたは人造人間ゴンとは
同じ設計図から生まれた兄弟なのよ…」
結城丈二「君がこの話を聞いて、どう思うかは君の自由だ。しかし、
君は元々破壊のための存在では無かったことだけは覚えていてくれ」
マリ「……ゴンやモンスターの設計図を捨てきれなかったこと、
冷徹なメカ人間の世界であなたとジュウオウの間に友情の生まれる余地を
残したことを考えると、やっぱりドクターマンも人間…なのね」

NR@岡部政明「ライダーマンとビジンダー。この2人も、かつて信じていた
組織を自らの意志で反逆した。彼らには、モンスターの気持ちが痛いほど
分かっているのだった…」

マリ「ところで、北極に飛ばされた沖さんや津上さんからはまだ?」
結城「ああ…バダンシティ中心部に行くと連絡があったまま、まだ…」
(突然轟音と共に揺れる基地)

380 名前:新たなる敵:2003/08/07(木) 08:45

そしてブレントロンは・・・。
ドランクロン「そろそろ出撃の準備をしろ!」
マシンマン「了解!」
ここではαナンバーズモンガー、マジンガーZ、龍虎王、そしてヘルファイターを大量に格納したラーカイラムが出撃準備に入っていた。
ドランクロン(・・・まさかメイスンどもが勝手に鋼鉄ジークどもの邪魔をしていたとはな・・。
確かにバルカンベースを落としたのはいいが、こちらとしてはかなりの計算ミスだ・・。
ならば、こいつらが全て死ぬまでこき使うにが最良の手段だ。ならば・・。)
ヘルサターン「ここにいたか、ドランクロン・・。」
ドランクロン「総統、どういう用件だ?」
ヘルサターン「ネオグラードでこいつらが一時暴走したようだ・・。それについては大丈夫か?」
ドランクロン「無論。すでにこいつらにはそんな事態が起こらないよういままで以上に強化パワーアップしてる・・。
それに宮殿造営のための奴隷集めは全てラートラータがやっている。
エルファオルファもある地帯で行動を開始してる・・。」
ヘルサターン「なるほど・・。」
ドランクロン「(もっとも今度も作戦が成功するはめになりそうだったら我自らがこいつらを始末する・・。
同じ失敗は繰り返さん・・。)そろそろ出撃開始だ!
目標は・・・ビルトベース!」
そして鉄の爪からαナンバーズモンガーが出撃した・・。
ドランクロン(メイスンども・・この作戦は失敗するためにある・・。
今度こそ決して成功してはならん・・。)

381 名前:ドクターマン ◆Dr.man/tQM:2003/08/07(木) 08:57

>>377
…若造どもが。粋がりおって。
見ているがいい! いずれ貴様らも全次元最高の科学者である
この私の前にひざまづくことになるのだ!

>Dr.ヘル「フフフ、久しぶりだなヒデオ・カゲヤマ」
そんな名前はとうの昔に忘れた…。
しかしやはり生きていたようだな…破壊五暴星め!
確かに私がかってプリンスを製造した際には私の後継者としての能力を
惜しみなく与えた……が、兜や光明寺の造ったロボット如きに
負け続けた貴様らに果たしてプリンスを使いこなせるかな…フフフ。
こちらこそお手並拝見と行こう。勿論、昔の学友のよしみでな…。

>>378
(潜入中のスパイから映像が届く)
郷伸一郎…!
まさか貴様と再びこの世で会い見えようとはな!
だがゲマメガスをただのαナンバーズのコピー機体だとは思わぬことだ!
スーパーバイオロボ…いずれ決着をつけて見せるぞ!!

>>379
モンスターの奴がジュウオウを探しに
このネオグラードを飛び出してから既に数週間経つ。
この私が…微かながらとはいえ、
人の心を持つメカ人間を生み出してしまうとはな…(寂しく苦笑する)。

(ドクターマンはそのまま再び研究室に篭ってしまった。
彼はまだバダンシティでの異変を知らない…)

382 名前:メイスン:2003/08/07(木) 09:15

>>380
ブレントロンめ。連中一体何を企んでいる。
確かに俺は俺の方で独自にに作戦を遂行させてもらったが、
それは貴様らをそれほど信用している訳ではないからなのでな。
まあ今度はちょっかいは出さん。安心するがいい。
お手並みじっくりと拝見させてもらうぞ! フハハハハ!!!

>>381
ドクターマン様は再び研究室に篭られてしまったか…。

383 名前:名無し客:2003/08/07(木) 09:18

***所在地不明***

NR@中江真司「ここは、一度戦いで命を落としながらも、
         天界の意思により天使として転生を遂げた者たちの集会所である」

ククル「冥天使殿。アンチ反世界同盟が新帝国ギアら反世界派の悪の組織に対して
    正式に宣戦を布告したようだ。これから両勢力の抗争はますます激しくなるだろう」
???「………………」

(ククルよりも格上らしき『冥天使』と呼ばれる人物は、
先程からずっと沈黙を守っている…)

ククル「邪悪なる帝王の復活に備え、今は少しでも戦力を集めなければならぬというのに、
    バルカンベースも敵の手に落ち、事態はさらに悪化している」
???「………………」
ククル「しかもアンチ反世界同盟の主力たる暗黒王子軍の一角を占めるのは、
    生前に冥天使殿の実の弟であった災魔一族の龍皇子サラマンデス…」
???「…ククル」
ククル「ハッ!」
???「すまないが至急惑星タラークとメジェールまで赴き、
    あの宇宙海賊たちと合流してはくれぬか?」
ククル「しかし彼ら…いや、彼女らといった方が適切か…。
    彼女たちは立場が微妙だ。いかにティターンズやブルーコスモス派の
    独断による陰謀だったとはいえ、一度地球から送り込まれた刈り取り艦隊の
    脅威にさらされた彼女たちが、地球の為に力を貸してくれるだろうか…」
???「事態はもはや地球だけの問題ではない。
    大世界そのものの存立が危うい事は彼女たちも理解しているはず。
    邪悪なる帝王の復活はなんとしても阻止しなければならないのだ。
    それが、私やお前がかって犯した過ちに対する唯一の償いだからな…」
ククル「御意」
???「我が弟の不始末はいずれ私が責任を持って片をつける」
ククル「それでよろしいのか? ジルフィ……」
???「その名前は捨てた。大魔女によって捨てられたあの時からな。
    今考えてみれば、それも私の罪に比べれば当然の報いだが…」

384 名前:名無し客:2003/08/07(木) 09:20

***バルカンベース跡地に建設中の新宮殿***

(逃げ遅れた地球平和守備隊の捕虜など、捕らわれた多くの人々が
宮殿造営の奴隷として過酷な労働に従事させられていた頃…)

邪帝王の声「…我は今……大いなる悲しみの内にある…!!」

(邪帝王(サタマスター)ナグツァークの意思と交信する
邪帝騎士(サタナイト)シュベールと邪帝司教(ビショップ)アルメイダ…)

シュベール「御嘆きは御尤も」
アルメイダ「かくなる上は我等二人が指揮を取る覚悟」
シュベール「サタマスターの御降臨までに、必ずやこの地球を聖地に…!」

邪帝王の声「我が最初に大世界へと降臨する聖地であるべき星に…
       人間如きが我が物顔で歩き回っているのは見過ごせぬ…!
       我は命ずる…。一日も早く神殿を完成させるのだ……!」

シュベール&アルメイダ「ハハーッ!」

385 名前:宇宙海賊マグノ一家:2003/08/07(木) 09:27

>>373
***ニル・ヴァーナ 艦内医務室***

レイヴン「………う…うう………ハッ!?…こ…ここは?」
(ベットの上で目を覚ますレイヴン)

ディータ「アッ! 宇宙人さん! この人目を覚ましたよ!」
ヒビキ「やっと起きやがったか! 見つけてから2週間も意識を取り戻さないから
    心配したぜ…ったくよぉ!」
レイヴン「あんたたちは…?」
ドゥエロ「ここは宇宙海賊マグノ一家の宇宙戦艦ニル・ヴァーナの中だ。
     君は近くの惑星の砂漠で倒れていたところを我々に保護されたのだ」
レイヴン「あんたたち…海賊だったのか」
ヒビキ「なんだてめぇ、海賊だと聞いてビビッてんのか?
    別に取って食おうって訳じゃねえんだからよ」
ディータ「ねえねえ!あなたお名前は?」
レイヴン「……レイヴン」
ディータ「レイヴンっていうんだ。いい名前だね。ね、宇宙人さん♪」
ヒビキ「俺に振るな!」
ディータ「それであなたはどこから来たの?」
レイヴン「…………」
ドゥエロ「どうした?」
レイヴン「……わからない……何も思い出せない!!」
ディータ「これって…」
ドゥエロ「記憶喪失か。診断の結果他の健康状態は驚くほどに極めて良好だったのだが…」

(医務室出入口の自動ドアが開く)

ガスコーニュ「客人が目覚めたって?」
ディータ「あっ! ガスコさん!」
ガスコーニュ「あーもう、ガスコじゃないよ、ガスコーニュ!
        …で、客人。お頭とBCがお前さんに話があるそうだ。
        一緒にブリッジまで来てもらおうか?」
レイヴン「…………」

386 名前:TpifAK1n8E:2003/08/07(木) 12:31

東京

直人「っ、ここは・・・どうやら俺だけが戻ってきたらしいな・・・」
偶然にも、直人は>>356で吹き飛ばされたときに一人東京に戻っていた。
直人「とりあえず・・・」

連邦軍極東支部、VIP専用室
リリーナ「・・・お話はわかりました。皆さんを連れ戻すことはできないんですか?」
直人「・・・一つだけある。」
リリーナ「?」
直人「俺のブイレックスなら時空の扉を開けることができる。ただし、λ2000の容量があとわずかだ。この世界にはλ2000は存在しない。だから・・・回収できるのは5人だ。5人を超えるとλ2000も切れる。ブイレックスは機能を停止し、仮死状態に入るがな・・・」
リリーナ「五人・・・」
直人「さぁ、えらべ。五人までだ。ロボットに乗っているならロボットごと回収できるが・・・戦艦であるナデシコは無理だ。でかすぎる。」
リリーナ「・・・

387 名前:名無し客:2003/08/11(月) 18:09

>>379の続き

***地球守備隊日本支部・電撃戦隊基地***

巽纏「父さん!」
巽大門「今のはどうしたんだよ? 急に基地全体が揺れるなんて!?」
巽世界「時空エネルギーの観測装置がショートしたんだ!
    次元の狭間における時空の流れが凄まじい勢いで加速している!」
伊吹長官「正体不明のエネルギー体が、あと10日で次元の壁を突破し地球に到達する!」
巽流水「えーっ!?」
巽鐘「なんだって!?」
伊吹長官「まもなく映像で捉えられるはずだ!」
渚さやか「ゴーゴーファイブのみんな! これを見て!」

(観測所から送信され、会議室のモニターに映し出された映像には、
邪帝王ナグツァークとおぼしき巨大で異質な怪人物の姿が!!)

巽祭「これは…!?(絶句)」
巽世界「これが反世界からやって来る邪悪なる帝王の正体だ!!」


10 day to the revival satamaster!!

388 名前:名無し客:2003/08/12(火) 01:55

***北極・バダンシティ廃墟***
アギト「……スーパー1、これは……」
スーパー1(レーダーハンドで調査中……)「……間違いない、バダンシティの
システムは……地の底でまだ一部動いている……!!」
???「その通りだ……悪いものを見てしまったな……」
アギト「(驚いて振り向く)お、お前は…」
スーパー1「ダークキングダム四天王の一人・ジェダイト!?」

ライダーたちの前に現れたのは、クイン・ベリルの手で処刑されたはずの
大幹部ジェダイトだった…。

スーパー1「ダークキングダム崩壊と共に滅びたと聞いていたが…」
ジェダイト「冥府より甦っているのは貴様達の側だけではない…セーラー
戦士に復讐する前に、この地を貴様らの墓標としてやる!!」
アギト「スーパー1、気をつけてください…何か邪悪な気配が…」

ジェダイトの周りを妖しい霧が包んでいく…。
ジェダイト「フフフ……セーラー戦士に浄化され、人間に戻った妖魔
7人衆……だが、ダークキングダム本部内には彼奴らの細胞が保管してあった
……最も、実用化される前にダークキングダムは壊滅してしまったのだがな」
(ジェダイトの衣服が破け、みるみる巨大化していく)
ジェダイト「7つの細胞は私を宿主として成長し、幻の最強妖魔として
復活するのだ…ゲーセーン、ジジ、ブンボー、リコウケイダー、ラムア、
ボクシー、バケーネ…我に力を!!」
(機械と動物、奇怪なオブジェが融合したような怪人に変貌するジェダイト)
「私の名は…幻妖大神官の使者にして最強の妖魔…デスモダイト!!」

389 名前:名無し客:2003/08/12(火) 02:12

(氷結世界を舞台に妖魔デスモダイトとライダーの戦い…)
アギト「超変身!!」(トリニティフォームに変わる)
スーパー1(アギトからストームハルバードを受け取り)「行くぞ!!」
(デスモダイトは強く、歴代最強クラスのライダー2人がかりでも
びくともしない…突然、ロケットランチャーがデスモダイトを
直撃する!!)
デスモダイト「グウウ…何者だ!!」
(防寒服に武装した3人がVTOLから降りたつ)
デスモダイト「貴様ら…人間の分際で…」
幻妖大神官の声「デスモダイト…データは全て我らが元に転送した…
爆破前に戻るがよい…」
デスモダイト「残念だが…貴様らには高性能地底爆弾で死んでもらうとしよう。
さらばだ!!」(消)
防寒服の男「スーパー1、アギト、早くジェットに乗り込め!!」
(一同がジェットにマシンも含めて乗り込み、飛び立った数分後に
大爆発…大きな穴を残す)

沖一也(変身解除)「……あなたがたは……?」
ゴーグルとマスク、フードを外す3人の男女。その素顔は
FBIの滝一也とダイアン・マーチン、そして…
大鷲竜介「久しぶりだな、沖くん」
沖と同じスペースシャトルパイロットであり、
初代バルイーグルでもあった大鷲竜介!!
ダイアン「世界中が大変なことになっているわ…私と滝さんは
FBIの指令で北極の調査に来て…あなたたちに遭遇したの」
滝「これからまっすぐ日本へ向かう…お前達の先輩や後輩も集結してるはずだ」
ダイアン「久しぶりの日本…BF隊のみんなは元気にしてるかしら…」
大鷲「ブラックマグマ…今度こそ息の根を止めてやる!!」

(一路日本へ向かうジェット…)

390 名前:新たなる敵:2003/08/12(火) 11:27

さてさてそのころブレントロンは(場所:鉄の爪)・・。
ドランクロン「邪帝王があと10日で降臨する?少し速過ぎないか?」
エルファオルファ「あくまで予定だ。それにあいつらを殺せば100%後10日で降臨する。」
ラートラータ「そう・・・ロードオブナイトメアや精霊ルビス、マスタードラゴン、界王たち、至高神セイファート、
大地母神ミラ、至高神ファリス、赤の竜神スィーフィード、観世音菩薩、
天使界の女王アフロディーテ、大獣神、ガオゴットを全て殺し、その魂を邪帝王に捧げればまちがいなく降臨する。
もっとも逆を言えばそいつら全て殺さん限り10日後に降臨させることは絶対に不可能だ。」
ドランクロン「シュベールやアルメイダはそれを考えて行動してるだろうな・・。」

そのころ太平洋
ビルドベースに向かうαナンバーズモンガー、マジンガーZ、龍虎王、ラーカイラム、そしてヘルファイターの大群。しかし・・。
ドゴン!
αナンバーズモンガー「ギ!?」
何者かがαナンバーズモンガーを攻撃した。その何者かは・・。
???「やはり次はビルドベースに向かうつもりだったのか!」
甲児「お、お前たちは!」
そこに現れたのはダイターン2、ダイモス、鋼鉄ジークの3体だった。
ジーク「以前の仲間達と戦うのは抵抗があるか・・。これ以上被害は出さない!」
とそのときαナンバーズモンガーの様子がおかしくなった。
αナンバーズモンガー「ぐ?・・・な、何故だ貴様らを見たとたん体が思うように動かぬ・・・。」
万丈「・・どうやら、元の仲間達を見てかなり動揺してるようだ・・洗脳もそろそろ薄れてきたことか!」
しかし再びαナンバーズモンガーは元に戻った。
αナンバーズモンガー「何様か知らないが貴様らも消し飛んでくれる!」
クスハ「それにもうすぐ邪帝王様が降臨する・・・あなた達に未来はないわ!」
一矢「そうは行かない・・かならずお前達をブラックマグマの呪いから解放する!」
万丈「世のため、人のため、ブラックマグマの野望を打ち砕くダイターン3!この日輪の輝きを恐れぬのならばかかってこい!」

そのころこの海域に向かってる戦艦がありそこにはある人物達が乗っていた・・・。

391 名前:NAGU.H2kOY:2003/08/12(火) 20:09

***南極・ネオグラード***

邪帝王の声「大世界と反世界を繋ぐワームホールが開く…!
       我は今こそ地球に降り立ち、大世界そのものを呑み込んでくれる…!!」

(ネオグラード上空に、邪悪なる帝王の禍禍しき声が響く・・・)

ドクターマン(ついに始まるか…!)
邪帝騎士シュベール「邪悪なる帝王の降臨の儀式を進めるぞ!」
ヘドリアン女王「待ちに待ったこの日! 失敗は絶対に許されぬ!」
邪帝司教アルメイダ「私はこれよりバルカンベース跡地の新宮殿に向かいます。
           降臨の儀式は、そこで私が見事に務め上げてご覧に入れましょう」
邪帝騎士シュベール「ヘルサターン総統はいるか?」
ヘルサターン総統「お呼びかな」
邪帝騎士シュベール「ブレントロンの連中にお伝え願いたい。
           今後我らのやり方に対していかなる理由があろうとも、
           余計な口出しは一切無用とな! 従えぬ場合は反逆の罪に問い、
           ユニクロンとの同盟を破棄すると…」
ヘルサターン総統「伝えるだけの事はしよう。(あのプライドの高いブレントロンが
          素直に従うかどうかまでは保障できんがな…)」
ヘドリアン女王「シュベール殿。邪帝王ナグツァーク様降臨の暁には
         あの約束は守って頂きまするぞ」
邪帝騎士シュベール「心配するな。ナグツァーク様が大世界に姿を現されたその時には、
           女王の魔力も今以上に増幅させてやる」
アマゾンキラー(女王様はバイストン・ウェルでの失敗以来、闇女王同盟における
         発言力の低下に焦っておられるのか…)

392 名前:ドクターマン ◆Dr.man/tQM:2003/08/12(火) 20:11

***ネオグラード・大廊下***

(ゲマメガスの格納庫に向かって、一人大廊下を歩き進むドクターマン…)

メッサージュウ、アクアイガー、ジュウオウとダダロイドとなり、
モンスターは出奔、プリンスは私の敵として立ちはだかり、
ファラ、ファラキャット、メッツラーは戦死した。
とうとう新帝国ギアも私の他には
メイスンとサイゴーンの二人を残すのみとなってしまったか。
だが私は今世紀最高の頭脳を誇るメカ人間科学者!
その頭脳の全てを注ぎ込み、最先端の科学技術が造り上げた
私の最後の最高傑作ゲマメガスの力を見せてやる!
この世で私に勝る者など存在しないのだ!
たとえそれが反世界の邪悪なる帝王と言えどもな!!

ゲマメガス! 出撃!!

393 名前:名無し客:2003/08/12(火) 22:50

(東京上空を巨大な黒雲が覆い始めた…)

***ベイエリア55***

ミント「博士! バルカンベース上空に巨大なエネルギー反応があります!」
巽世界「何!?」
巽纏「ついに始まったのか!!」
巽大門「邪悪なる帝王が地球に落ちてきたの!?」
巽世界「いや…これは時空エネルギーの影響に過ぎない」
ミント「新都心に落雷による大規模な火災が発生しました!」
巽纏「何があろうと、この街は俺たちの手で守る! ……着装!!」


(こうしてゴーゴーファイブが
災害に巻き込まれた人々を救助するために出場した頃、
反世界軍に占拠されたバルカンベースの奪還&邪帝王降臨阻止の為に
目的地へと急行するスーパーバイオロボとチェンジロボの前には…)

サイゴーンメガス「フハハハハ…待っていたぞ!!」
レッドワン「その姿は、もしやサイゴーン!」
チェンジドラゴン「貴様もネオメカジャイガンに改造されたのか!?」
???「それだけではないぞ!」
ピンクファイブ「その声は!?」
グリーンツー「メイスンなのか!?」

(サイゴーンメガスのコクピットに座るメイスン)

メイスン「メガス化したサイゴーンは、この俺が直接中に乗り込み操縦する事により、
     数倍のパワーを発揮するのだ!」
レッドワン「なんだって!?」
メイスン「貴様らに邪帝王降臨の邪魔はさせん!
     全てはドクターマン様の大いなる志しの為に!
     サイゴーンメガス・フレア!!」

(サイゴーンメガス第2の顔から超火炎放射がスーパーバイオロボに向けて発射される!)

レッドワン「うわあああっ!!」
ピンクファイブ「きゃあああっ!!」
ブルースリー「ぐわあああっ!!」

メイスン「サイゴーンメガス・ホラーキネシス!!」

(亡霊巨大宇宙獣士の幻影がチェンジロボへと襲いかかる!)

チェンジグリフォン「うわあっ!! どうなってんだ!!」
チェンジペガサス「くそっ!! こいつめ!!」

メイスン「フハハハハ! 見たか!!」
(亡霊巨大宇宙獣士の幻影に翻弄されるチェンジロボをあざ笑うメイスン)

394 名前:名無し客:2003/08/12(火) 22:52

***電撃戦隊基地***

(基地内のモニターを通じ、各地の戦いの様子を
苦渋の表情で見つめる嵐山長官と伊吹長官)

伊吹長官「なんということだ!」
嵐山長官「他のヒーローたちはビルドベースの防衛や災害救助に追われている!
     今の状況では援軍は期待できん!」
伊吹長官「敵にこれほどまでの分断作戦を行なえる戦力があるとは!」
飛羽高之「長官! 我々にも出動させてください!」
嵐山長官「いかん! サンバルカンロボの修理すらまだまともに終わってはいないんだぞ!
     行っても足手まといになるだけだ!!」
飛羽高之「くっ……しかし!」
嵐山長官(せめて大鷲が戻ってきてくれれば…!)
伊吹長官「こうしてはおれん!」
(突然、司令室を飛び出て行く伊吹長官)
嵐山長官「伊吹長官!?」
電撃戦隊戦士団員「長官! 一体どちらへ!?」

395 名前:ヘルサターン総統 ◆SATURNVlIk:2003/08/12(火) 23:40

>>390
(ブレントロンのいる鉄の爪に向けて通信を送るヘルサターン)

>エルファオルファ「あくまで予定だ。それにあいつらを殺せば100%後10日で降臨する。」
>ラートラータ「そう・・・ロードオブナイトメアや精霊ルビス、マスタードラゴン、界王たち、
>至高神セイファート、大地母神ミラ、至高神ファリス、赤の竜神スィーフィード、観世音菩薩、
>天使界の女王アフロディーテ、大獣神、ガオゴットを全て殺し、
>その魂を邪帝王に捧げればまちがいなく降臨する。
>もっとも逆を言えばそいつら全て殺さん限り10日後に降臨させることは絶対に不可能だ。」

その件なのだがな…
全能なる神の完璧なる計算によれば
いささか異なるデータが出ておる。
必ずしも神々の抹殺に拘る必要はない。
これは反世界本国・星室庁の決定でもあるのでな。
ここはシュベールやアルメイダのやり方には
お前たちにも目をつぶっていてもらうぞ。

396 名前:名無し客:2003/08/13(水) 13:17

(各地で激戦が繰り広げられている頃、伊吹長官は単身、
敵占領下のバルカンベースへと潜入した。
バルカンベースから上空に向けて巨大な光の渦が発生している…)

伊吹長官「あの光の渦は…!? (携帯している小型観測機を見ながら)
      やはりこの地点の時空エネルギーが最も高いぞ!」

(伊吹長官は見張りの戦闘員たちの目を上手くかわし、
バルカンベース地下に建設されていた神殿らしき施設へと迷い込んだ。
岩陰から様子を窺う伊吹長官…)

伊吹長官「一体何をしようとしているんだ…?」
邪帝騎士シュベール「儀式だ」
(長官の背後から突然現れるシュベール!)
伊吹長官「!?……うわああああっ!!」
(見つかった伊吹長官は取り押さえられてしまった)

邪帝騎士シュベール「儀式を見られた以上、生かしてはおけん!」
邪帝司教アルメイダ「まあお待ちなさい。せっかくですからこの男も
            奴隷達と一緒に邪帝王様への生贄に捧げましょう。
            伊吹長官…いえ…ヒース星人ユイ・イブキとやら」
伊吹長官「フン…光栄だな。貴女のような美人にも、
      私の素性は既に調査済みという訳か…!」
邪帝司教アルメイダ「我々反世界の者は、何の下準備もせずに
            大世界への侵攻を始めたわけではないのですよ。
            電撃戦隊の長官でもある貴方もじっくりと鑑賞なさい。
            邪帝王降臨の序曲を…!」

397 名前:名無し客:2003/08/13(水) 20:28

>>393の続き

???「剣よ! 光を呼べ! ビクトリープロミネンス!!」
(ブレイバーソードの眩い光が亡霊宇宙獣士の幻影を消し去る!)

メイスン「何者だ!?」
サイゴーンメガス「誰だ! 俺のホラーキネシスを無効化するのは!!」
レッドワン「あれはビクトリーロボ!」
チェンジドラゴン「ゴーゴーファイブ! 駆けつけて来てくれたのか!!」
(スーパーバイオロボ、チェンジロボと並ぶ
ビクトリーロボとライナーボーイの雄姿!)
ゴーレッド「遅れてすまない!」
ライナーボーイ「今ようやく救助活動を終えてきたところだよ!」
レッドワン「よし! 一気に反撃だ!」
ゴーレッド「了解! …3,5,6,V…マックスフォーメーション!!」
(合体してマックスビクトリーロボ完成!)
ゴーレッド「マックスノバ!!」
レッドワン「ハイパーメーザー!スーパーフラッシュ!!」
チェンジドラゴン「電撃剣!スーパーサンダーボルト!!」
(正義の三大ロボの必殺技がサイゴーンメガスを葬る!)
サイゴーンメガス「ぎゃあああ!!! む、無念!!」
メイスン「ドクターマンさまああああっ!!!」
(大爆発四散するサイゴーンメガス!)

398 名前:名無し客:2003/08/13(水) 20:31

レッドワン「ついにメイスンとサイゴーンを倒したか…!」
ルビーシックス「残るはドクターマンのみ!」
チェンジフェニックス「ブラックマグマのヘルサターン総統やヘドリアン女王もまだ健在よ!」

蔭山秀一「バイオマ――ン!!!」
(向こうから秀一が走って駆け寄ってきた)
レッドワン「秀一君!? どうしたんだ!こんなところまで!?」
蔭山秀一「大変なんだ! 単身偵察に出た伊吹長官からの連絡が途絶えたんだ!!」
チェンジドラゴン「なんだって!?」
チェンジマーメイド「それ本当なの!?」
チェンジグリフォン「…あ!あれは何だ!?」
(遠く天空にそびえる光の渦を発見し指差すチェンジグリフォン)
???「あれこそ反世界からもたらされた時空エネルギー。
    おそらく反世界の何者かが司る儀式の影響で、
    本来地球に及ぶ大世界の神々の影響力が著しく低下しているのだ」
ゴーレッド「お、お前は!?」

(戦隊たちの前に姿を現したその人物こそ、
かって一度人の心に目覚めながら、実母である大魔女グランディーヌの策略により
破壊神と化して滅びたはずの災魔の冥王ジルフィーザその人であった!)

ゴーブルー「ジルフィーザ!」
ゴーピンク「生きていたのね!」
ルビーシックス「待って! この人はもう私たちの敵じゃないわ!」
ゴーレッド「本当か!?」
ジルフィーザ「今の私はもはや冥王などではない。今は反世界の侵蝕から
        大世界を守護するべく天界より遣わされた冥天使!」
ゴーピンク「冥天使?」
ゴーグリーン「そんなの信じられるかよ! こいつは災魔だったんだぞ!」
ジルフィーザ「私が犯した罪について今更申し開きはせん。
        もし私が妙な動きをしたと認識したら、
        その時は遠慮なく後ろから撃つがいい。遺恨には思わぬ…」
ゴーグリーン「なんだと!この野郎!」
ゴーレッド「待て! 俺はジルフィーザを信じる」
ゴーグリーン「纏兄!?」
ジルフィーザ「感謝するぞゴーレッド。まずは急ぐのだ。
        伊吹長官もまだ儀式の場に捕らわれているはず。
        バルカンベースの地下まで私が案内しよう!」
チェンジペガサス「なんだって!長官が!」
蔭山秀一「レッドワン! 俺も一緒に連れてってくれ!」
レッドワン「秀一君!」
蔭山秀一「親父が…ドクターマンが、儀式の場に現れそうな気がするんだ!」
レッドワン「よし!わかった! 一緒に行こう!」
チェンジドラゴン「みんな! ジルフィーザに続け!」
全員「オ―――ッ!!!」

399 名前:新たなる敵:2003/08/14(木) 18:11

そのころ鉄の爪では
ヘルサターン総統「ではブレントロンは納得したというのか?」
マシンマン「そうです・・。」
ヘルサターン総統「そうか、あのブレントロンが納得できるとは思えんが・・。」
マシンマン「ただ・・・ブレントロンが彼らの考えと全能の神の計算が異なってるというのは愚かな考えと言ってますが・・。」
ヘルサターン総統「!・・どういうことだ?」

ドランクロン「あの儀式は地球に及ぼす大世界の神々の力を弱めてる・・。」
エルファオルファ「さすがは反世界。我々の考えてる神々を殺す以外の方法で降臨を早める方法を見つけたらしいな。」
ラートラータ「とはいえ連中はユニクロン様の計算を絶対に認めたくなかったらしいな。」
ドランクロン「機械帝国も少々愚かだったようだな。」
エルファオルファ「どちらにせよ、我等の目的は邪帝王の確実に降臨すること・・。確実にだ。」
ラートラータ「もっともあの儀式だと邪帝王の力は少々不完全だがな。」
ドランクロン「たいした問題ではない。エルファオルファ、貴様の作戦は進んでるのか?」
エルファオルファ「無論。神魔アクシズや鉄の爪の戦いに参加したヒーローどもに儀式の場所を教えた・・。」
ラートラータ「邪帝王の力を見せ付けるためにな・・。邪帝王のそろそろ我々の地球での行動も終わるか・・。」

そのころ太平洋。そこではダイターン3、ダイモス、鋼鉄ジーク達の戦いが続いていた。
αナンバーズモンガー「く、ザコが・・ならば!!」
とαナンバーズモンガーはなんと味方の筈の龍虎王、マジンガーZ、ラーカイラムを取り込んだ!
αナンバーズモンガー「これで我が力にマジンガーZ達の力も加わり完全となった・・。
貴様に勝ち目は絶対にない!」
万丈「く・・・ん、どうやら間に合ったようだ!」
その海域に1隻の戦艦が現れた。
αナンバーズモンガー「なんだ、あの船は?すぐに撃沈させ・・・何っ!?」
その船にはかつてのαナンバーズの仲間達が乗っていた・・。

400 名前:名無し客:2003/08/14(木) 19:21

>>398の続き

***バルカンベース地下・神殿内部***

邪帝騎士シュベール「地球の破滅もいよいよだな!」
邪帝司教アルメイダ「まもなく邪帝王ナグツァーク様が降臨なされ、
            この大世界が地獄絵図に…。アハハハハ!!!」

(SE:爆発)

邪帝騎士シュベール「!?」
邪帝司教アルメイダ「何奴!?」
???「そうはさせるか!」
邪帝騎士シュベール「貴様ら!」
伊吹長官「みんな!!」

(儀式の場にゴーゴーファイブが突入してきた!)

ゴーレッド「燃える命は地球の未来!」
ゴーフルー「燃えるレスキュー魂!」
ゴーグリーン「救急戦隊」
ゴーイエロー「ゴー!」
ゴーピンク「ゴー!」
5人全員「ファイブ!!」
ゴーレッド「出場!!」

チェンジドラゴン「チェンジソード!!」
(チェンジマン&バイオマンも続けて儀式の間に乱入し、
伊吹長官を取り押さえていたメカクローンたちを倒す!)
レッドワン「地下牢に奴隷として捕らわれていた人達は別働隊が救出しました!」
チェンジペガサス「長官! お怪我は?」
伊吹長官「大丈夫だ! それよりも(アルメイダを指差し)あの女神官を倒すんだ!
      あいつが儀式の全てを取り仕切ってる!」
チェンジドラゴン「了解!」

邪帝騎士シュベール「そうはさせん! 出でよ機械幻獣(メタル・ロア)!!」
(シュベールの合図と共に天空のワームホールから三体の異形の獣が降ってきた!)
龍型機械幻獣「グアアアアッ…!!」
獅子型機械幻獣「グオオオオッ…!!」
熊型機械幻獣「ゴオオオオッ…!!」

ゴーイエロー「な、なんだこいつらは!?」
レッドワン「うろたえるな! 俺たちがここで退けば地球のみならず
       宇宙全体が危うくなるんだ! 行くぞおおおっ!!」

(機械幻獣=メタル・ロアと激突する戦隊たち…)

401 名前:名無し客:2003/08/14(木) 19:22

レッドワン「マックスエレクトロン!!」
チェンジドラゴン「パワーバズーカ!!」
ゴーレッド「ビックブイバスター!!」

(SE:大爆発)

龍型機械幻獣「グアアアアッ…!!」
獅子型機械幻獣「グオオオオッ…!!」
熊型機械幻獣「ゴオオオオッ…!!」

グリーンツー「全く効いてない!?」
ゴーブルー「そんなバカな!!」
邪帝司教アルメイダ「ウフフフフ…アハハハハ!!!」
レッドワン「何がおかしい!?」
邪帝司教アルメイダ「全ては終わった…降臨の儀式は完成したのだ!!」
ゴーレッド「なんだと!?」
ゴーグリーン「間に合わなかったのかよ!!」
邪帝騎士シュベール「大世界側の光に属する戦士達よ。貴様らの負けだ! くらえっ!!」
邪帝司教アルメイダ「ハアアアア!!」
龍型機械幻獣「グアアアア!!」
獅子型機械幻獣「グオオオオ!!」
熊型機械幻獣「ゴオオオオ!!」
(一斉攻撃による爆風で吹き飛ばされる戦隊たち!)
チェンジドラゴン「うわああああっ!!」
ゴーレッド「ぐわああああっ!!」
ルビーシックス「きゃああああっ!!」

402 名前:名無し客:2003/08/14(木) 19:23

(天空についに巨大ワームホールが完成してしまった!!
辺り一面に激しい落雷が幾度となく轟く!!)

邪帝司教アルメイダ「オオーッ! ついに我等が反世界の邪悪なる帝王ナグツァークが!」

邪帝王の声「フフフ…フハハハハ……!!」

龍型機械幻獣「グアアアアッ……!!!」
獅子型機械幻獣「グオオオオッ……!!!」
熊型機械幻獣「ゴオオオオッ……!!!」
(三体の機械幻獣がワームホールから発せられたエネルギーを浴び巨大化した!)
???「我は今こそ大世界に降臨せり……!!」
(邪帝王ナグツァークがいよいよ実体化を始めた!
基地の外で待っていた秀一とジルフィーザも、
その光景を目撃して恐怖の念を禁じえない!)
蔭山秀一「アッ……!!」
ジルフィーザ「あれが邪帝王ナグツァーク!?
        大魔女グランディーヌ……いや、それすら凌駕する恐るべき力だ!!」

ゴーグリーン「一体どーすりゃいいんだ!!」
???「まだ諦めるな!!」
ブルースリー「あれはっ!?」
(三体の巨大機械幻獣の前に立ちはだかったのは、
今だ修理中のはずのサンバルカンロボであった!!)
チェンジフェニックス「太陽戦隊が来てくれたの!?」
ゴーブルー「ロボの修理の方は大丈夫なのか!?」
バルイーグル「心配ない!」
バルシャーク「それよりも今は邪帝王の降臨を阻止するんだ!!」

邪帝騎士シュベール「最後の仕上げだ!」
邪帝司教アルメイダ「我等はテーラバンパイヤーにてナグツァーク様をお待ちする!
            機械幻獣たちは戦隊ロボを血祭りに上げろ!」
(その場から撤収するアルメイダとシュベール…)

403 名前:名無し客:2003/08/14(木) 19:25

(三体の巨大機械幻獣と対峙するサンバルカンロボ、スーパーバイオロボ、
チェンジロボ、マックスビクトリーロボだが、案の定全ての必殺技が刎ね返されてしまう!)
巨大龍型機械幻獣「グアアアアッ…!!」
巨大獅子型機械幻獣「グオオオオッ…!!」
巨大熊型機械幻獣「ゴオオオオッ…!!」

グリーンツー「ダメだ! やっぱり効いてない!」
チェンジグリフォン「このままではやられる!!」
ゴーレッド「くっ…一体どうすればいいんだ!!」
???「情けないぞ。所詮貴様らの力もその程度だったようだな。」
レッドワン「その声は!?」

蔭山秀一「父さん!!」
ジルフィーザ「…!?」

(突然どこからともなく大量の破壊レーザーが降り注ぐ!?)
巨大龍型機械幻獣「ギャアアアアッ…!!」
巨大獅子型機械幻獣「グイイイイイッ…!!」
巨大熊型機械幻獣「ゲエエエエエッ…!!」
(謎のレーザー攻撃により、三体の巨大機械幻獣は消滅してしまった!
そして姿を現す見た事もない巨大ロボット!)
ピンクファイブ「あれはもしかしてネオメカジャイガン!?」
レッドワン「まさか中に乗っているのはドクターマンなのか!?」

(謎の機体=ネオメカジャイガン・完成体ゲマメガスの
コクピットに鎮座するドクターマン…)
ドクターマン「………フン!」

レッドワン「なぜだドクターマン!? なぜ俺たちに味方する!?」
バルイーグル「お前は反世界に協力していたんじゃなかったのか!?」
ドクターマン「勘違いするなよ! 私が邪帝王ナグツァークの降臨に今まで協力してきたのは、
        この手で反世界の支配者とやらを倒し、私こそが大世界で最も偉大な
        科学者であるという事を証明するためだ!!」
ゴーレッド「なんだと!?」
ゴーピンク「じゃあ貴方はそんなことのために、大世界そのものの存立さえ
       危うくしたというの!?」
ドクターマン「甘いな! 邪帝王ナグツァークを倒すためには、
        奴がワームホールを潜って大世界側に降臨する瞬間を
        狙わねばならんのだ!」
ジルフィーザ「それは本当か!?」
ドクターマン「その瞬間こそが奴にとって最も無防備な状態となる!
        どうだ! これは私の長年に渡る独自の調査と研究によって掴んだ、
        天界の神とやらでも知り得なかった確かな事実だ!」
ジルフィーザ「長年…??」
ドクターマン「退けバイオマン! そしてその他の戦隊ロボども!!
        これが全宇宙のあらゆるロボットを凌駕するゲマメガスの力だ!
        反バイオレーザー、発射!!」

404 名前:名無し客:2003/08/14(木) 19:28

(ゲマメガスの反バイオレーザーは瞬く間にワームホールを塞いでしまった!)
邪帝王ナグツァークの声「ぬ…ぬおおおおお……!!!!」
(邪帝王の呻き声が木霊する…)

ゴーレッド「やったぜ!」
チェンジマーメイド「これで地球は…大世界は救われたのね!」
バルイーグル「…いや、待て!」

(何と一度塞がれたはずのワームホールが再び開き元に戻ってしまった!)
邪帝王ナグツァークの声「フハハハハハ……!!!!」

ドクターマン「そ、そんなバカな!? この私の最高傑作であるゲマメガスが
        反世界の力に敗れるとでも言うのか!!」

(そこへ…)
全能の神の声「残念だったな…ドクターマン」

バルイーグル「その声は全能の神か!?」
バルパンサー「どこだ! どこにいやがる!?」
全能の神の声「天空を見てみるがよい…」
(なんとワームホール横の天空には、新帝国ギアの要塞ネオグラードが空中に浮いていた!)
ルビーシックス「いつの間に南極から!?」
レッドワン「ネオグラードに空中移動システムがあったとは!?」
ドクターマン「違う。私はネオグラードを建造する際に、そのような機能をつけてはいない」
ピンクファイブ「それじゃあ!?」
ドクターマン「全能の神め! 私の知らぬ間にネオグラードのメインコンピューターと
        融合して要塞そのものを乗っ取ったな!」
全能の神の声「その通りだ…! 今こそ私の手で生まれ変わった
        新生ネオグラードをお目にかけよう!
        ネオグラード…トランスフォーム!!」
レッドワン「何っ!?」

(全能の神と融合していたネオグラードは変形し、
超巨大ネオメカジャイガン・グラードメガスとして地上に降り立った!
グラードメガス内部の司令室にはヘドリアン女王とアマゾンキラーもいる!)

全能の神の声「機械帝国ブラックマグマが邪帝王の降臨に寄与すれば、
        私は反世界に最高の科学者としての地位と栄誉をもって
        迎えられる約束でな…!」
ヘドリアン女王「私も反世界の邪帝王の後ろ盾を得て、もっともっと魔力を増幅させ
         ベーダー一族に永遠の繁栄をもたらすのじゃ!」
全能の神の声「ドクターマンよ。確かにお前はこの大世界では優秀な科学者だよ。
        この私の次にな…!」
ドクターマン「なんだと!!」
全能の神の声「もう貴様には用はない。邪帝王降臨による恩恵は
        我等機械帝国ブラックマグマのみが独占させていただく。
        新帝国ギアの総帥である貴様は…消えろ!!」
(グラードメガスによる砲門一斉攻撃! その先には秀一が!?)
蔭山秀一「アッ!?」
ドクターマン「……!」
(秀一を庇うようにグラードメガスの攻撃の前に仁王立ちで立ちはだかるゲマメガス!)
蔭山秀一「父さああん!父さあああん!!」
ジルフィーザ「いかん! 伏せろ!!」
ドクターマン「…私は偉大なる…ドクターマンだあああっ!!!」
蔭山秀一「父さあああああん!!!」
(攻撃をもろに浴び爆発して散るゲマメガス…)

405 名前:名無し客:2003/08/14(木) 19:31

一方その頃、地球連邦政府の首都ダカールでは、
なんとラディゲの指揮するアンチ反世界同盟軍に包囲されていた!

ラディゲ「よく聞け、地球の人間ども!
     俺は次元戦団バイラムの総司令官にして裏次元の正統なる皇帝・ラディゲだ。
     ダカールは完全に我が軍勢が包囲した!
     我が同盟の指導者たる破壊五暴星閣下の名において、
     地球連邦政府はアンチ反世界同盟に対して直ちに降伏するのだ!
     さもなくば無差別攻撃を開始するぞ!」

ラディゲの恫喝とも言うべき通信波が首都全域を覆う。

ラディゲ「ヒーローどもが邪帝王の方に気を取られている隙を突いたとはいえ、
     随分ともろいものよ…フッ!」
軍師レイダー「だが先に地球の中枢を押さえておけば…
        これからあるであろう反世界との戦いにも備える事ができよう…」

地下深く、一般市民よりはるかに安全な場所では、
地球連邦政府の国防調整会議が開かれ、
政府と軍部の高官が血の気の失せた顔を並べているのだった。
この会議を召集した地球連邦政府大統領ヨブ・トリューニヒトが沈黙の泥濘を突き破った。

トリューニヒト「結論から言おう。アンチ反世界同盟の要求を受け入れる。
         無差別攻撃を明言されてはそうするしかあるまい」

アイランズ国防相が抗議の声をあげる。

アイランズ「どうかやめてください! 貴方一人の判断で地球を悪に売り渡すおつもりですか!」
トリューニヒト「ずいぶんと偉そうな事を言うんだな、アイランズくん。
         君は忘れたかもしれないが、私はよく覚えているよ。
         どうにかして閣僚になりたいと、私のところへ高価な銀の食器セットを
         持参してきた夜の事をね。それに君がスマートブレインや
         桐原・帯刀両コンツェルンからどれだけ献金やリベートを
         受け取ったのかも私はみんな知っているんだ」
アイランズ「…確かに私は三流の政治業者です。それについては申し開きはしません。
       しかし仮に我々がここで死んでも、きっと正義のヒーローたちが
       地球の平和を守ってくれるでしょう」
トリューニヒト「ふん、正義のヒーローたちか。考えてもみたまえ。
         αナンバーズの愚か者どもが、ガンエデンとバラルの園を破壊しなければ、
         今日の事態はなかったのだぞ。こうなったのもαナンバーズや
         正義のヒーローどものせいだ! 何が正義の味方だ!
         将来の見えない、とんだ無能者の集まりではないか!」

極東支部から出向いていた岡防衛長官が発言する。

岡長官「なるほど、ガンエデンが今も健在なら確かに地球を守れたでしょう。
    しかし他の星系はどうなります? この地球、そして貴方方の権力さえ無事なら
    他の星やスペースコロニーはどうなってもよいとおっしゃるのですか?」

外務次官リリーナ・ドーリアンも続けて発言した。

リリーナ「要するに地球連邦政府は命数を使い果たしたのです。
     政治家は権力を弄び、軍人は投機的な冒険にのめり込んだ。
     平和を口に唱えながら、それを維持する努力を怠ったのです」
トリューニヒト「演説はそれで終わりかね?」
リリーナ「ええ、演説すべき時はすでに終わりました」
岡長官「よろしいかな大統領閣下。私とドーリアン次官は、
    力ずくでも貴方を止めて見せますぞ!」

406 名前:名無し客:2003/08/14(木) 19:33

だがそこへ、ライフルで武装した10人以上の男達が乱入し、
トリューニヒト以外の会議出席者たちへ銃口を向けたのだった!
その男達の胸の上にはスローガンの文字がはっきりと刺繍されていたのだ!
『地球は我が故郷(テラ・イズ・マイ・ホーム)。
地球を我が手に(テラ・イズ・マイ・ハンド)』――疑いようのない地球教徒のしるしだった!

岡長官「地球教徒!?」
リリーナ「旧ティターンズやブルーコスモスをも裏で操っていると言われる
     地球至上主義の宗教組織がなぜこのような場に…!?」
岡長官「トリューニヒト大統領! まさか貴方は!?」
トリューニヒト「全員を拘束してくれ( ̄ー ̄)ニヤニヤ」
リリーナ「くっ……!」

リリーナや岡長官はトリューニヒトの陰謀により、
地球教徒に連行され、ダカール市内に監禁されてしまった。

白河尚純「上手くいきましたな…大統領閣下」
トリューニヒト「白河君に坂田君か。破壊五暴星への取り成しの方はよろしく頼むよ」
白河尚純「その点はご心配なく」
坂田順三郎「その代わり日本の首相の座は私が頂きます」
トリューニヒト「フフフ…そして白河君が副総理兼EP党の幹事長か。
         好きにしたまえ( ̄ー ̄)ニヤニヤ」

407 名前:名無し客:2003/08/14(木) 19:35

(再び舞台は戦場へ…)

全能の神の声「さあ、次はお前たちの番だ…!」
レッドワン「許さんぞ全能の神!」
バルイーグル「太陽スクリュー!!」
(サンバルカンロボの額の太陽マークから渦巻き状の熱線が飛び出すが!)
ヘドリアン女王「ベ〜ダ〜妖魔術マンダ〜ラ〜〜!!ベ〜ダ〜妖魔術マンダ〜ラ〜〜!!」
(女王の妖魔術によるバリアが熱線をいとも容易く刎ね返してしまう!)
アマゾンキラー「まだ修理もろくに終わっていないような
         サンバルカンロボなど敵ではありません!」
バルイーグル「くっ…!」
ゴーブルー「ヘドリアン女王の魔力も増幅しているのか!?」

全能の神の声「フハハハハ…!!」
ヘドリアン女王「アハハハハ!!」
アマゾンキラー「フフフフフ…」
(迫り来るグラードメガス!)

チェンジグリフォン「一体どうやったら!!」
???「いや、まだ手はある!!」
バルシャーク「あっ!あれはバトルフィーバーロボにダイデンジン!?」
ピンクファイブ「それだけじゃないわ! フラッシュキングにグレートイカロス!
         キングピラミッダーもいるわ!」
(邪帝王の復活が迫る地球最大の危機を目前にして、
ついにスーパー戦隊の歴代巨大ロボがほぼ勢ぞろいした!)

ゴーレッド「みんな来てくれたのか!」
ゴーグルレッド「遅れて済まない!」
レッドファルコン「今こそ五色のスーパー戦隊の真の実力を見せるときだ!」
レッドワン「よし!」
デンジレッド「ヘドリアン女王! 今度こそ決着をつけてやるぞ!!」
(意を決したスーパー戦隊の全巨大ロボが空中高く舞い上がる!)
全能の神の声「何をするつもりだ!?」
バトルジャパン「行くぞ! 全ロボの必殺技を同じタイミングで放出するんだ!!」

レッド全員の声「 ビ ク ト リ ー マ ッ ク ス ス ペ シ ャ ア ア ア ル ッ ! ! ! 」

408 名前:名無し客:2003/08/14(木) 19:37

(ダメージで各所に火柱を上げ始めるグラードメガス!)
全能の神の声「バカな! 全能なる神であるこの私の計算が…!
        スーパー戦隊のパワーの目測を誤ったとでも言うのか!!!」
ヘドリアン女王「なぜこうなるのじゃあああああ!!!!」
アマゾンキラー「女王さまあああああっ!!!!」
全能の神の声「ぐっ…ぐぎゃあああああ!!!!!!」

(グラードメガスは全能の神の断末魔の叫びと共に爆発・消滅した。が、しかし…!)

レッドターボ「しまった! ワームホールが!」
ホワイトスワン「そんな…!!」

邪帝王ナグツァークの声「フフフ…フハハハハハハ!!!!!!」

(ワームホールから出て来る巨大な影が…!)

409 名前:邪帝王ナグツァーク ◆NAGU.H2kOY:2003/08/14(木) 19:38

                   ____
                  /: : : : :/
                  /: : : :/
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            /  /:::/
          /    /::/                  一~\
        /     /:/_              _,一 ̄     \
       <      //ス ~ヽ_____,― ̄           \
        |     / \ .Jj: : : : : : : : : : :ー―、_________\
         |    / ▽{ l: : : : : : : :_一 ̄
       /( |   /ヽ /  ソ: : : : :/ ̄
      __/ `、|:: /ヽ V  /: : :/     
     / \ \::/l   `一´::/  λ     
    入     \@エェェ (::/、_/彡\      
   /         ヽ  ~~エエ@/  彡彡    
  <\       \ \  /      /\        
   >\        \\\  / /  __\_
  /ゞ ミ\ ⌒    \\/⌒|~ー――´⌒ヽ ̄\ ̄ ̄\
  \ミ    ⌒     ,/  >_       〉、  ー、  \
   |\\\ /  /⌒</| | | v`  ̄ー―-< ノ:::\ 彡` 、  \
   |  /  /  ヽ   VV         ノ ::::::\~~   ー ゝ

410 名前:名無し客:2003/08/14(木) 19:40

(ついに反世界の邪帝王ナグツァークは、
ワームホールを突破して実体化し、地球へと降り立ってしまった!
降臨の衝撃による凄まじい波動により、辺り一帯が瞬く間に炎の海に!!
自分達を冷たく見下ろす巨大な邪帝王の姿に畏怖するスーパー戦隊…)

邪帝王ナグツァーク「よく聞け! そして見よ! 大世界の者どもよ!
            これよりは我が神聖なる復讐の権利を汝らに向けて行使する時!」
ニンジャレッド「なんだと…!」
邪帝王ナグツァーク「たった今よりこの第三次元は、我の物となったのだ!!」
ブルードルフィン「そんなことは…!!」
邪帝王ナグツァーク「フハハハハハハ!!!!!!」

(天空より姿を消す邪帝王。後には、ついに邪帝王降臨を阻止できず、
失意のどん底に打ちひしがれるスーパー戦隊の姿があった…)

411 名前:NAGU.H2kOY:2003/08/14(木) 19:45

***反世界の旗艦・テーラバンパイヤー***


            ,---=,,   ,,,,,>----<     ,,,,,,,,--====丶
      (⌒ ヽ.、 //^~^ヽ\_l 〈:〈~~~〉/__  /ニ/~~ヘ\ ヘヘ   _, -=i
      \::::....~-'=l,,/'''''''ヽ、ii;, .ヽ//===\,i:::| //^.,,==---=||=-''~ ..:/
        \:::::::....//" ̄\〉|li'',,i,,||-||O||l;/<>||l;i-/  ,/~  \ ../
         ,><;;;;;| /i'||||li ,〉ヽ'・/二二ヽ≠ >lll'' \;/    ..::|/、
         / / ヽヽi|:|||||l/ il|||i,,《;,.\/ >=';il||li;,  ||| ||||||l |..:::ii'' <\\
        ,-| |  |,| ゛,--''} {|||li//''''''''''''\||||||||l''' ノ~| ''illll'ノ;ii''_<''xヽii:::|
       l /| |,,-=' ~,,,,,,/|\i||;/    o ||ヽ   ,//|||iiiiii<  ^''-|、|:::|
     x-''~~__,,:;:;;;;;;;;;;;;;;;|\ヽ,::|::|    / | lニ,/ 丿|||||||||、_   ^ - 、
     ヽ--------====\|iii| |::| o /o  | | |  _/||' ---、|| ||>=-i =-'
       | |,,_,/ ;/ ,;;;;;;;;||'il,/l l、 /     || >ソ >||l ,=== i|~\∠'/
       ヽ/ / ,;;;;;';;:::::,, <_ヽ、,||    ||≡ニ/ ノ'|| i||||||i |  \/
       / / ,,,;;'o'|l'   ヽ|||i;,,\====/ ||___/=|:\'三''丿ヽ  \
      / // ,;::''' }o゚;| ;illllii, l||li''''=w,____,,ww='' '| |\_\\_____/,''ヽ  \
    (_/  (__/  ヽ_| ll|||||i |ヽ、\,〉〉___//  |:|   /_\ニニ___ノ丿=--'
              ヽ---'\ ゛-'',/----'   乂;;;;;;;/ ヽ-====<


邪帝王ナグツァーク「私は完全なる力を取り戻した!
            地球を我が物とし、大世界全てを支配するのだ!!」
邪帝司教アルメイダ「お懐かしゅうございます、ナグツァーク様」
邪帝騎士シュベール「大世界創世紀の折に、我等種族を排除して反世界へと追いやった
            憎むべき大世界の光と闇の者どもへの復讐を果たす時が来た!
            邪帝王ナグツァーク様を称えるのだ!!」

「ウオオオオ――――ッッ!!!!!」
(艦内全域から兵たちの歓声が沸く!)

邪帝王ナグツァーク「静まれ! …手始めに我が降臨に手を貸した、
            大世界の闇に属する者どもの残りを粛清せよ!!
            もはややつらに用はない!!」
邪帝司教アルメイダ「御意」
諜報官「恐れながら、大魔王バーンに接触していた筈のジール上級督将からの
    連絡が途絶えておりますが」
邪帝騎士シュベール「おそらく大魔王バーンとやらが我らの真の目的に気付いたのであろう。
            少なくとも地球の機械帝国よりは賢そうな奴のようだな」
邪帝司教アルメイダ「ジール上級督将が魔王軍に消されたとしても、所詮は一介の吏僚。
            大した事ではありません…」
邪帝騎士シュベール「ヴィーサズ上級督将!」
ヴィーサズ上級督将「ハッ!ここに!」
邪帝騎士シュベール「準備は出来ておるな!」
ヴィーサズ上級督将「お任せください。すでに大世界側全次元各地要衝への
            サターントルーパー部隊の配地、完了いたしております!」

(テーラーバンパイヤー艦内には、ヘルサターンの姿を模した、
漆黒を彩った無数のロボット兵士達の姿が…!)

412 名前:新たなる敵:2003/08/14(木) 20:26

そのころ・・。

ドランクロン「クククク・・全てはユニクロン様の計算通り!」
エルファオルファ「すでに邪帝王の元に他のヒーローどもも来るようだ・・・。」
ラートラータ「確かに邪帝王程の存在をスーパー戦隊だけに任す大馬鹿どもではないからな。」
ドランクロン「とはいえすでに手遅れ!それに我々の役目は終わった・・・。」
エルファオルファ「我が作戦により残りのヒーローどもも邪帝王の力に屈するだろう・・。」
ラートラータ「この事をユニクロン様に報告しに帰るとしよう・・・。」
とブレントロンは消え去った。

これ以降ブレントロンは地球に姿を現すことは無かった・・・。

413 名前:TpifAK1n8E:2003/08/17(日) 20:43

ダカール市内
デュオ「こちらデュオ!地球教徒のゲリラ部隊は殲滅した!」
カトル「了解しました。こちらも機動兵器のほとんどは邪帝王ナグツァークの撤退により減りつつあります!」
トロワ「トロワだ。Aブロックからの侵入者は確認できない」
五飛「民間人の避難は100%完了した!」
カトル「わかりました。あとはヒイロが要人の救出を成功しだい、我々は撤退します。」

ヒイロ「・・・ここもダミーか。」
ヒイロ(どこだ・・・リリーナ!!)

414 名前:TpifAK1n8E:2003/08/18(月) 11:28

ダカール市内
リリーナ「むーっむっむーっ!!(ガムテープ装着」
岡「むぐぅーっむぅぅぅ!!(同じく」
坂田順三郎「お前たちにいい知らせをやろう。たった今私は大統領になった。地球連邦は生まれ変わる!」
トリューニヒト「名前も変えなくてはな新総理。・・・地球至上主義連邦なんてどうです?」
白河尚純「ほほぉいい名ですなぁ・・・」
リリーナ「むぐっ!?むっ・・・っむうぅぅっ!!(ガムテープ」
坂田順三郎「ご安心ください。今権力を一切無くしたあなたたちを抹殺しても意味がありませんからね・・・」
トリューニヒト「ふふふふふ、はl−っはぁはぁはぁー!!」
白河尚純「これで地球は我々の手に!!」

415 名前:TpifAK1n8E:2003/08/18(月) 22:08

バァァン!!
ヒイロ「・・・」
リリーナ「むむぐうぅっ!!(ガムテ」
ヒイロ「リリーナ!今助ける・・・」
白河尚純「おやおや・・・」
トリューニヒト「囚われの姫を助ける騎士(ナイト)のお出ましですか・・・」
坂田順三郎「翼をもった馬ならぬ、翼を持ったガンダムですか。キザですねぇ」
ヒイロ「リリーナと岡長官は返してもらうぞ・・・」
トリューニヒト「どうぞご勝手に。」
白河尚純「我々は退散いたします。そんな小娘とおっさんなんて、もう必要ありませんからね。」
坂田順三郎「地球はじきに我々の物になります。あなた方は月で餅をついてなさい。」
ヒイロ「・・・」
トリューニヒト「では、これで。」
地下からMSが出現する。旧ティターンズのメッサーラだ。


リリ-ナ「むぐむぐっ・・・(ガ(略」
ヒイロ「・・・ベリッ」
リリーナ「いっ!・・・」
ヒイロ「大丈夫かリリーナ」
リリーナ「ヒイロ・・・」
岡「むぐっ、むぐむー!!(ガムテ+忘れられてる」


トリューニヒト@メッサーラ「さて・・・あとは破壊五暴星だが・・・」
白河尚純@メッサーラ「確かに今は強力な味方だ。だが、」
坂田順三郎@メッサーラ「いつ裏切るやら・・・」
トリューニヒト「やはり・・・危険だな。」
坂田順三郎「あまり目立たないが、神崎士郎やハマーン・カーン、天界までもが動き出している。」
白河尚純「これらの勢力と破壊五暴星が相打ちになれば良いのだが・・・そううまくゆかぬか。」
坂田順三郎「ここは一度、あの男を利用してみるか。」
トリューニヒト「あいつをか?」
白河尚純「そうだ。危険な存在だが・・・奴を抱え込んだほうが有利だ。あいつは自分の目的ならどちらにもつく男だからな。」
トリューニヒト「しかし、危険じゃないか?」
白河尚純「なぁーに簡単なことだ。連邦の全勢力で畳み掛ければ3日でけりがつくさ。」

416 名前:名無し客:2003/08/18(月) 23:48

(その時、坂田と白河の身体がビクっと震える)
坂田(耳に手を当て)「……承知いたしました。全ては御意のままに……」
白河(同じく)「……我々はこれより悪霊大提督と合流いたします……」
トリューニヒト(またか……一体誰と通信しておるのだ? まさか……な)

***バルカンベース跡***
邪帝王降臨を阻止出来ず、沈痛な表情で立ち尽くす戦隊メンバーたち。
???「あきらめてはいけません……この世を邪帝王や破壊五暴星
の魔の手から救うためにも、希望を持つのです」
デンジレッド(驚愕)「あ……あなたは……」
神々しい光が空間をゆらめかせて出現、その中に一人の女性の姿が浮かび上がる。
デンジピンク「……デンジ姫……!!」
跪いて礼をとるデンジマンの5人、そしてジルフィーザ。
デンジイエロー「デンジ姫、やはり生きておられたのですね?」
デンジ姫「いいえ、今の私は天界を維持する身……他の使者と違い
地上に実体化することは出来ません。しかし、あなたがたのことは常に
見守っていました……」
ジルフィーザ「デンジ姫を中心に、破壊五暴星とそれを操る邪悪な意思どもに
対抗する存在……『聖なる六賢者』が動き出されたのですね?」
デンジ姫「そうです…機械生命体に囚われたαナンバーズの皆さんも、
きっと彼らの声には耳を傾け、呪縛を解いてくれるはずです…」

417 名前:名無し客:2003/08/19(火) 00:15

その時、大空に巨大な映像が浮かび上がる…驚く戦隊メンバーたち。

アカレンジャー「……お、お前たちは!?」

0本尻尾の帝王メギド「ハハハ…久しぶりだなダイナマン!!」
貴公子ジュニア「カクレンジャー、地獄からあんたたちを迎えに来たわよ〜」
カイザーブルドント「オーレンジャーよ、年寄りどもを片付けてくれたことには
礼を言おう…だが、ここまでだ」
龍皇子サラマンデス「そこにいる腑抜け(ジルフィーザを見下す)共々、あの世へ
送ってやる…」
新総統プリンス「出来ればドクターマンには私自ら引導を渡してやりたかったがな。
これからは私が新生ギアの総統…そして我らこそ、最強の暗黒王子軍!!」
(哄笑するバンリキ魔王、イナズマギンガー、盗賊騎士キロス、
ガードノイド・ガッシュ、銀河剣士ビリオン、ラディゲ伯爵、
リッチハイカー教授、ギレールの姿が現れては消える…)

バトルケニア「こんなに甦りやがったのか!!」
レッドマスク「やはりチューブ王国を襲ったのは貴様達か!! イアル姫を……
美緒をどうしたぁ!!」
キロス「イアルは我が元で幸せにしているさ…フフ」
チェンジマーメイド「神魔アクシズの事件で暗躍していた第三勢力もお前達ね!!」
カイザーブルドント「だったらどうした…どの道お前達はここで死ぬのだ」
プリンス(終始、秀一には目もくれない)「出撃せよ! ゲマメガスを越える
究極のネオメカジャイガン…ギアメガス!!」
(三つの影が次元を裂いて出現する)

418 名前:名無し客:2003/08/19(火) 01:07

レッドワン「お前達は…生き残りのジューノイド!?」
メッサージュウ「グキャキャキャ…我らはプリンス様の忠実な
しもべ…ギアメガス3獣士!! チェーンジ・メッサージェーット!!」
ジュウオウ「エヘヘ、チェーンジ・ジュウオウタンク!!」
アクアイガー「チェーンジ・アイガーサブマリン!!」
(メカ形態に変型する3体)
ジュウオウタンク「バリバリビッグキャノン!!」
(砲撃に苦しむロボたち…)
メッサージェット「俺たちの力はこれだけではない…チェーンジ・メッサー
メガス・スイッチオン!!」
(メッサー・ジュウオウ・アクアイガーの順に合体、ネオメカジャイガンと
なる3体)

リュウレンジャー「何!? まさか…」
ブルースワロー「まるで…ゲッターロボそのものじゃない!?」
プリンスの声「ドクターマンはマジンガーやゲッターの特性を無視し、ひたすら
武装のみのコピーに徹していたようだが、私は違う! ゲッターやマジンガーの
全てを移植し、それ以上のものを作り上げたのだ!!」
メッサーメガス「メッサービーム!! ブレストインフェルノ!!」
戦隊メンバー「うわああ!」「きゃああ!」
レッドホーク「くそっ…変形・ハイパーハーケン!! ハイパーGアターック!!」
メッサーメガス「遅いぞ!! メッサーアックスブーメラン!!」
ホワイトスワン「きゃあああ!!」
(攻撃をもろに食らい、合体を解かれて不時着するジェットマシン&ガルーダ)
メッサーメガス「オープン・メガス!!」
アイガーサブマリン「チェーンジアイガーメガス・スイッチオン!!」
リュウレンジャー「させるか!! 大王剣・疾風怒濤!!」
アイガーメガス「アイガーサイクロン!! アイガーサンダー!!」
(叩きのめされる大連王)
サムライマン「サムライ・激怒ボンバー!!」
ファイブレッド「スーパーベクトルパーンチ!!」
アイガーメガス「効かんな…アイガーミサイル!」
(爆風で吹き飛ばされたサムライマンとスーパーファイブロボを辛うじて
受け止める無敵将軍とグランドライナー)
アイガーメガス「オープン・メガス!!」
ジュウオウタンク「チェーンジ! ジュウオウメガス・スイッチオンってな」
ジュウレンジャー「グラン・バニッシャー!!」
オーレンジャー「スーパーレジェンドビーム!!」
ジュウオウメガス「うおおおお!! ジュウオウエベレストおろし〜〜〜」
(光線を避けながら究極大獣神とキングピラミッダーを
ひっくり返すジュウオウメガス)
ダイナレッド「科学剣・稲妻重力落とし!!」
ジュウオウメガス「反重力バリバリストーム!!」
(ジュウオウの胸が開き、反重力光線がダイナロボを跳ね飛ばす!!)

(満身創痍の戦隊連合軍を翻弄するギアメガス…だが、モンスターが
ジュウオウメガスの背中に取り付いていたことに当の三獣士は気づいていなかった
……)

419 名前:名無し客:2003/08/19(火) 01:27

歴代戦隊とギアメガスの戦いが続いているころ、世界は……。

***アメリカ・ニューヨーク***
(ワシントンDC・ペンタゴンを完膚なきまでに破壊した後、
巨大な飛行物体──地獄城がニューヨークの摩天楼を押しつぶしながら
降下する…)
地獄大元帥「フフフ…どうだアメリカ国民諸君! 元ナチス・ドイツの
科学者であるワシに合衆国栄光の歴史を閉じられる感想は!!」

(時を同じくして、マンハッタンより黒い影が上陸…メカザウルス化された
大海獣ドラゴノザウルス!! 更に三つに分離したその姿は…)
大魔人ユラー@ドラゴノザウルスの頭脳「我ら、偉大なるミケーネ闇の帝王の
お力により復活せり!」
ブライ大帝@メカ武雷鬼の頭脳「地獄大元帥の使者…無敵戦艦ドラゴーデス!!」
恐星大王ベガ@大型円盤獣ベガベガの頭脳「マジンガー・ゲッター・ダイザーの
おらぬ人類など最早恐れるに足らず!!」
(メカ武雷鬼が艦橋、ベガベガが装甲に変形してドラゴノザウルスに合体、
再び進撃を始める…)

地獄大元帥「戦闘機械獣四天王よ、首尾はどうじゃ?」
地獄大元帥を取り巻く4体の巨大ロボ…。
アシュラP12「カリフォルニアおよびシカゴ」「制圧完了しました」
ブロッケンG2「アラスカとオクラホマも既に我らが勢力範囲内です…」
ピグマンS9「ケケケッ、ネバダとテキサスも火の海に…」
ヤヌスD7「……イリノイ、ユタも同様に……北アメリカ全土に
大元帥閣下の威光が及ぶのも時間の問題かと……」

420 名前:名無し客:2003/08/19(火) 01:41

***ドイツ・ベルリン***
(大気圏でも飛行可能なように改造されたジオン軍旗艦グレート・デギンが
ベルリンの壁を粉砕しつつ降り立つ……)
天魔大総帥「勇敢なる我が兵士諸君! 今や無能なる連邦は栄光あるジオンの
軍門に下った! スペースノイドによる地球人類の一掃と地球圏の永続的支配が
確約されたのだ!!」
(演説を続ける天魔大総帥の背後に降り立ったのはMSジ・オ、クイン・マンサ、
MAラフレシア、ノイエ・ジール…)
パプテマス・シロッコの声@ジ・オ「……ジーク・ジオン」
グレミー・トトの声@クイン・マンサ「……ジーク・ジオン」
カロッゾ・ロナの声@ラフレシア「ジーク・ジオン……」
アナベル・ガトーの声@ノイエ・ジール「ジーク…ジオン!!」
天魔大総帥「その姿を現わし、地球人類を震撼せしめよ! デビルジオング
四天王!!」
(4機のMS/MAが融合していき、4本の腕と3本の脚、巨大な尻尾を
持つパーフェクトジオングのような機体に変わる)

(サイコガンダムMk-Uも出現…ドズル・ザビの声で)
ドズルの声「ハマーン・カーン及びその将校・兵士諸君に告ぐ!
今すぐに武装解除し、投降せよ!! 貴官らが拉致した我が娘・
ミネバを引き渡さない限り、諸君らの生命の安全は保証しない!!」

421 名前:名無し客:2003/08/19(火) 01:55

***ロシア・モスクワ***
(崩壊したクレムリンと赤の広場…巨大な黒いクリスタルが
鎮座している…)
(最強妖魔デスモダイトに率いられた妖魔・カーディアン・ドロイド・
レムレス・ファージの大軍団を前に邪悪な微笑を見せる幻妖大神官)

***エジプト・カイロ***
(ピラミッドを砕いて着陸した戦艦鉄獣より凶獣大公爵が降り立つ。
その掌の上に座って鼻歌を唄っているのは──第拾七使徒・タブリスこと渚カヲル!!

***日本・東京***
(爆破される国会議事堂…地下帝国ヨミの大魔神像がゆっくりと降下する。
あざ笑う悪霊大提督とネオ・ガッタイダー…)
悪霊大提督「世界主要都市の制圧はこれで完了……我々アンチ反世界同盟……
否、無限帝国『ディバイン・ショッカー』が世界の盟主となるのだ!!」

422 名前:TpifAK1n8E:2003/08/19(火) 11:18

***ドイツ・ベルリン***
ハマーン(来たか・・・まだマシュマーやキャラ達と合流していないのにな・・・)
ドズルの声「ハマーン・カーンがここベルリンに潜伏しているのはわかっている!早く出てこい!!」
ハマーン(ちっ、機械人形ごときがドズル閣下の代わりとはな・・・ギレン総帥も堕ちたものだ・・・」
ハマーン(さて、どうしたものか・・・)

***エジプト・カイロ***
渚カヲル「歌はいいねぇ〜歌はすべてを潤してくれる。リリンの生んだ文化の極みだよ・・・君もそう思うかい?」
凶獣大公爵「・・・」
渚カヲル「本当に・・・やるんだね。」
凶獣大公爵「・・・」
渚「まぁ、いいさ。そのときは君を全力で止める。」
凶獣大公爵「・・・」

***日本・東京***
悪霊大提督「世界は、我々ディバイン・ショッカーのものだ!!」
???「ほう、少しは楽しませてもらえそうだな・・・・」
悪霊大提督「だれだ?・・・ギャァァァッ!!」
アバレキラー「なんだ、たいしたことないな・・・」
トップゲイラー「人間、俺の出番はまだかゲラ。」
アバレキラー「なんだ、お前にしては先走りすぎだ。」
トップゲイラー「最近運動不足で体がなまっただけゲラ」
悪霊大提督「グググッおのれぇぇぇ!!!」
アバレキラー「ふっ、爆龍合体・・・」

423 名前:TpifAK1n8E:2003/08/19(火) 11:34

***アメリカ・ニューヨーク***
地獄大元帥「フフフ…私は無敵だ・・・」
ドウゥゥゥン!!!
地獄大元帥「フフフ…見ろ!傷一つついてないぞ!!」
アメリカ兵「NOOOOOOOOO!!!」
地獄大元帥「にっくき兜 甲児はもういない!ならば・・・」
ドシュゥゥゥゥゥッ!!
地獄大元帥「ぐおっ、誰だ!!」
ヒイロ「敵損傷率8%・・・・」
リリーナ「・・・」
ヒイロ「リリーナ、口をあけると舌をかむぞ」
リリーナ「わかってきゃぁっ!!」
ヒイロ「!!大丈夫か?」
リリーナ「え、えぇ・・・」
地獄大元帥「ぬぅぅぅぅ!貴様ぁ!!!」
ヒイロ「ZERO、もう一度いけるな?」

424 名前:名無し客:2003/08/19(火) 13:28

 歴代戦隊とギアメガスの戦い、そして世界各地でも
ヒーローたちと破壊五暴星の激戦が今だ続いている頃…

 ブルーコスモス総帥ムルタ・アズラエルは、私邸の一室に坐っていた。
 窓のないその部屋は厚い鉛の壁にかこまれて密閉されており、空間そのものが極性化されている。
「私です。お応えください」
 極秘の定期通信を明確な言語の形で思考する。
「私とはどの私だ?」
 彼方から送られてきた返答は、この上なく尊大だった。
「ブルーコスモスの盟主、ムルタ・アズラエルにございます。
総大主教(グランド・ビショップ)猊下には御機嫌麗しくあられましょうか?」
 アズラエルとは思えないほどの腰の低さである。
「機嫌のよい理由はあるまい……わが地球はいまだ正当な地位を回復してはおらぬ。
地球が全ての人類に崇拝される日まで、わが心は晴れぬ。
地球は長い年月に渡り、異星人どもの侵略を受け、不当に貶められてきた。
だが、屈辱の晴れる日は近い。地球こそが人類のゆりかごであり、
全宇宙を支配する中心なのだ、と、母星を捨て宇宙移民者となった亡恩の徒どもが
思い知る季節が両三年中には来よう」
「そのように早くでございますか?」
「疑うか、ブルーコスモスの盟主よ」
 思考派が低く陰気な笑いの旋律を奏でた。総大主教(グランド・ビショップ)と称される
宗政一致の地球教統治者の笑いは、アズラエルをぞっと総毛ただせる。
「歴史の流れとは加速するもの。ことにディバイン・ショッカーと反世界の両陣営において、
権力と武力の強大化が進んでおる。それに間もなく、新たな民衆のうねりが加わろう。
全宇宙に潜んでいた地球回帰の精神運動が具体化して現れる。
その組織化と資金調達は汝らブルーコスモスの者どもに任せておったはずだが、
手抜かりはあるまいな?」
「もちろんでございます」
「われらの偉大なる先達は、そのためにこそ各地に忠実なる者を送り込んで富を蓄積せしめた。
兵力によってディバイン・ショッカーや反世界に抗することはできぬ。
地球至上主義者たちがその特殊な地位を生かした政治力と経済力によって世俗面を支配し……
戦火を交えずして全宇宙は地球の支配下に入る。実現に数世紀を要する遠大な計画であった。
わが代にいたってようやく先達の叡智が実を結ぶか……」
 そこで思考の調子が一変し、鋭く呼ぶ。
「アズラエル」
「は……!?」
「裏切るなよ」
「こ、これは思いもかけぬことをおっしゃいます」
「汝には才幹も覇気もある……故に悪い誘惑に駆られぬよう、忠告したまでのこと。
かのナポレオン、それにヒトラーがなぜにあのような末路を辿ったのか、充分に承知しておろう」
「私が軍事産業連合の理事となれましたのは、猊下のご支持があってのこと。
私は亡恩の徒ではございません」
「ならよい。その殊勝さが、汝自身を守るであろう」

 ……定期通信を終え、部屋を出たアズラエルは、大理石のテラスにたたずんで星空を見上げた。
「さて、誰が勝ち残るますかね。ディバイン・ショッカーか、反世界か、地球教か……
それとも私か……」

425 名前:TpifAK1n8E:2003/08/20(水) 13:17

***ドイツ・ベルリン***
偽ドズル「ハマーンはまだ出てこんのか!!!」
天魔大総帥「ならば、エサを与えればいいだけだ・・・・出でよ!赤い彗星!!」
シャア「・・・」
ハマーン(シャア・・・だと?)
シャア「ハマーンよ、この私にまだ未練があるなら姿を見せろ。私が欲しいのだろう?」
ハマーン「・・・」
天魔大総帥「さすがはハマーン、簡単には出てこんか。ならばいぶりだすまでだ!」
偽ドズル「出でよ!デビルジオング四天王!!」
デビルジオング四天王がベルリンの町を焼き払っていく・・・
シャア「・・・」
ハマーン(やはり偽者か・・・)
シャア「ハマーン、私のもとへ来い・・・」
ハマーン(!!?催眠術?うっ、あぁぁっ!!)
偽シャア「ハマーン私が欲しいのだろう?」
ハマーン「やめろ・・・やめろやめろやめろやめろぉぉぉぉぉぉ!!!うわぁぁっ!!」
偽ドズル「ハマーンが居たぞ!蹴散らせ!デビルジオング四天王!!」
偽シャア「さぁ、私のもとへ来るんだ・・・」
天魔大総帥「待て、ドズル。このままハマーンを我々の戦力に組み込む。もう少しで洗脳も完了する!」
ハマーン「あうっああっうぅぅっ!!シャア・・・大佐の下へ・・・」
???(ふっ、ハマーン・カーン、自ら俗物に成り下がるとはな・・・)
ハマーン「だ、だれだっ・・・うあぁっ!」
???(ハマーン様、あなたはそんな人だったんですか?やはり反乱を起こして正解でしたね・・・)
ハマーン「このっ、俗物がぁっ!」
???(貴女はもっと優雅な人だと思いましたが・・・この程度ですか。貴族社会ではトップになれませんぞ。)
ハマーン「うぐうぅっ!!やめろぉ・・・」
???(ハマーン様!奴らにはスペースノイド開放の大儀が感じられません!あなたもやつらと同類だったのですか!?)
ハマーン「ぐぅっ、ち、ちがうっ・・・あぁっ!」
???(あなたがこんなところで倒れれば悲しむ人が出ます!!)
ハマーン「くっ、キャラや、マシュマーらの事か!!っ、あいつらは・・・
???(駄目だ!シャアが悲しむ!!)
ハマーン「!!?」
偽ドズル「ふはは、ついに狂いおったか!」
ハマーン「違うっ!こいつは偽ものだっ!私が愛した大差はっ・・・こんな俗物ではないっ!!」
天魔大総帥(くっ、やはり危険ということか・・・)
偽シャア「・・・」
偽ドズル「くっ、だが、生身のお前に何ができる!?やってしまえ!!」
シロッコ「・・・」
グレミー「・・・」
カロッゾ「・・・」
ガトー「・・・」
偽ドズル「な、何をしている!!はやく彼奴を消してしまえ!!」
シロッコ「消えるのは貴様だ・・・俗物が!」
グレミー「私の先祖はこのような愚か者ではなかった・・・偽者は排除する!」
カロッゾ「貴様らのような品性のないものが地球圏を支配するなど許せん。」
ガトー「ドズル閣下とギレン総帥の皮をかぶった偽者どもめ!ジオンの真の大儀の名にかけて貴様らをたたく!!」
天魔大総帥「くっ・・・」

426 名前:名無し客:2003/08/21(木) 01:18

(どこからともなく聞こえて来る「あの」メロディー…)
〜〜〜〜♪
ダークニウマレシモノハ ダークニカエレ……
ダークニウマレシモノハ ダークニカエルノダ……。

***ドイツ・ベルリン***
グレミーの声「うあああ…こ、この音楽は…」
ガトー「…む…無念だ…」
(メロディーがDG細胞と共鳴し、再びデビルジオングを
大人しくさせる……各MSやMAに分離するDジオング四天王……)
サイコガンダムMk-U(ドズルサイコ)「笑止な…俺が偽者でない証拠を
見せてやる!!」
(ドズルサイコの操縦席ハッチが開くと、カプセル内の液体に上半身だけ
のドズルの肉体が浸っている…)

(キシリアキュベレイやガルマリゲルグも飛来…ガルマリゲルグ、
シャア──実はアンドロイドを足で踏み潰す)
ガルマ「ハマーン・カーン! 直ちにミネバの居場所を教えるのだ!!」
キシリア「ハマーンよ、上空を見るがいい!!」
ハマーン「……あ、ああ……(゚Д゚;)」
(グレート・デギンに覆い被さるように、デギン公王の怨霊が空一杯に
広がっている…)
デギン「ハマーン……我が孫はどこだ……抱かせてくれ……ミネバを!!」
天魔大総帥「我らザビ家、再び集えり!!」
ハマーン「こ……これまでか……」
???「シュトルム・ウント・ドラーンク!!」

護衛のMS部隊を一掃する黒い影!!

天魔大総帥「何ぃぃ!? 貴様はシュバルツ・ブルーダー!?」
ドズルサイコ「どこに隠れておった!?」
シュバルツ@ガンダムシュピーゲル「ハマーン、ここはひとまず引くのだ!」
素早くハマーンを回収するGシュピーゲル。
シュバルツ@Gシュピーゲル「覚えておけザビ家の亡霊ども! DG細胞を
弄ぶ者には必ず報いがあることを! ドイツの地は…地球は必ず
貴様達から取り戻す! ガンダムの名においてな!!」
キシリアキュベレイ「デビルジオング四天王! その者を捕らえよ!
いや、殺せ!!」
シュバルツ@Gシュピーゲル「新ゲルマン忍法・エーデルガイスト!!」
(突風が巻き起こり、Gシュピーゲルの姿も消える…)

天魔大総帥「……おのれ……どこまでも忌まわしき『ガンダム』め!」
ガルマリゲルグ「しかし、今度のことで悪霊大提督には借りを作ってしまいました」
キシリアキュベレイ「それよりも……デビルジオングに自我が戻るとは……」
天魔大総帥「ただちに四天王の脳髄を再改造せよ! 記憶を今度こそ
徹底的に消去し、ザビ家への忠誠心を再教育するのだ! このようなことで
ヨーロッパ全域の制圧計画を遅らせるわけにはいかぬ!!」

427 名前:名無し客:2003/08/21(木) 01:35

***エジプト・カイロ***
(カヲルの独り言が終わると、止まっていた時間が再び
流れ出す…)
凶獣大公爵「ん? 何か言ったか、タブリス」
カヲル「いいえ…何も」
凶獣大公爵「総裁Xのお力でお前は甦り、更にノーザ軍のバロン・リックス、
アスラ神族の神将・夜叉王ガイ、ラダム軍のテッカマンエビルの
怨念と戦闘能力を注魂していただいた。先の戦いでは使徒本来の姿を現わすこと
なくNERVの奴らに殺されたお前だが、今は我が軍団最強の切り札……
(凶獣大公爵頭部カプセルのベルクカッツェ、女性化する)期待しているわ、
私の可愛い坊や……」
カヲル「……(微笑)」

428 名前:名無し客:2003/08/21(木) 01:54

***日本・東京***
(キラーオーに合体しようとした爆竜、ギルの笛の音に苦しみだす…)
トップゲイラー「く、苦しい! 頭が割れそうゲラ〜〜!!」
ステゴスライドン「合体不能テゴ〜〜〜〜!!」
悪霊大提督「思い知ったか、ギル教授の笛に我がBGの誇るマッドマシンの
機能を加えた……あらゆる機械を狂わせ、従わせる音波兵器の威力!」
アバレキラー「くっ……邪魔をするな、出て来いギルハカイダー!!」
ギルハカイダー、背後の暗闇からゆっくりと姿を現わす。
(王蛇の声)「ハカイダー…さっきからイライラしてしょうがねえんだ…
そいつとは俺に戦わせろ…」
ギルハカイダー「よかろう…チェンジガッタイダー・王蛇!!」
(ハカイダーを紫色の光が包み込み、王蛇の姿になる)
トップゲイラー「笛の音がやんだゲラ…おのれ、爆竜合体するぞ、人間!!」
???「お前達は俺様が遊んでやろう」
トップゲイラー「何!? ぐああああ!!」
いきなり斬りつけられるトップゲイラー。
巨大化したバンリキ魔王がトップゲイラーの翼を持って地面に
叩き付ける!
ステゴスライドンも何者かに尻尾をつかまれ、ジャイアントスイングを
かけられる!! 忍び寄っていた巨大バンリキモンスだ。
ステゴスライドン「や、やめろテゴ〜〜〜」

アバレキラー「仮面ライダー王蛇か…面白い、相手になってやる」

429 名前:名無し客:2003/08/21(木) 02:12

***アメリカ・ニューヨーク***
(笛の音がWガンダムZEROの機能をも麻痺させる…)
ヒイロ「……(苦)」
地獄大元帥「小僧、悪あがきもここまでだ!」
大元帥、ZEROの翼を力任せにもぎ取る。
リリーナ「きゃああ!?」
地獄大元帥「死ね!!」
???「デビルキ────ック!!」
地獄大元帥「ぬおおおお!?」
アシュラP12「大元帥!? き、貴様は…」

大元帥はじめ、戦闘機械獣たちと対峙したその姿は……。
リリーナ「あなたは不動…いいえ、デビルマン!?」
デビルマン「俺の名前をご存知とは光栄だね、お嬢さん。
元デーモン族親衛隊・アモン、そして弱虫少年の不動明
……今では何の因果か一心同体、人間に惚れちまったデビルマンさ」
地獄大元帥「…ハハハ…飛んで火に入る夏の虫とはお前のことだデビルマン、
戦闘機械獣軍団、奴らを皆殺しにせよ!!」
デビルマン「悪いが今はこんなところで遊んでいるヒマがないもんでね、
失礼させてもらうぜ、デビル・ウィィィングッ!!」
襲い掛かる戦闘機械獣を蹴散らし、Wガンダムゼロを抱えて飛び立つ
デビルマン。
ヒイロ「……余計なことを……!!」
デビルマン「うるせえ、羽をもがれた天使は黙ってろ! あんたたちに
会いたいって人がいる…そこまでひとっ飛びするぜ」
リリーナ「私たちに……?」

430 名前:TpifAK1n8E:2003/08/23(土) 01:14

同時刻東京 BAR「クローバー」
ズゥーン・・・・
影山「始まったみたいね・・・」
琢磨「・・・」
村上「ついにそろいましたよ。アレの要員が。」
影山「あら、ずいぶん早かったのね・・・」
村上「しかし、その要員は世界各地に散らばっており、ここに召集するにはかなりの時間がかかりますが・・・」
影山「でも、SB-RT-Vの完成もまだなんでしょ?だったらまだいいじゃない。それに、村上君が選んだ「中の上」だから、そう簡単にはやられないわよ。」
琢磨「・・・」
村上「さて、Jの後釜ですが・・・この二人はどうですか?」
琢磨「!」
影山「この二人は・・・?」
村上「どうしたんです?琢磨さん。さっきから押し黙って。」
影山「デルタの力に怯えているの?」
琢磨「い、いえ、そんなことはぁ・・・ないですよ・・・」
村上「・・・」
影山「・・・」

431 名前:TpifAK1n8E:2003/08/23(土) 19:04

村上「実は、すでにこの二人にはテストを受けてもらってます。」
影山「テスト?」
村上「はい、この混乱の中で、どちらがより多くの人間を殺すことができるか・・・多く殺したほうがラッキークローバーの4枚目の葉になります。」
影山「そう・・・。」
琢磨「・・・」


東京、渋谷
一般市民「うが・・・あっ」
スパイダーオルフェノク「23・・・」
一般市民「があ・・・あぁ・・・」
シグナルマン「罪のない一般市民を!!貴様ぁ!!」
一般市民「くそっ、こn!!!・・・・」
北崎「わかっただろ・・・僕は触っただけで君たちを灰にできるんだ。」
スパイダーオルフェノク「24・・・」
北崎「だから君も大人しくしててよ。人間以外には興味がないんだ・・・」
シグナルマン「う・・・」

432 名前:名無し客:2003/08/28(木) 06:32

格ゲーヒロインも参加可でしょうか?

433 名前:SATURNVlIk:2003/08/28(木) 07:36

>>432
御問い合わせは、
http://www.appletea.to/~charaneta/test/read.cgi/ikkoku/048757200/l50
にてお願いします。
向こうの楽屋裏ではネタバレ含むため、sage進行でどうぞ。

434 名前:名無し客:2003/08/29 02:23

***バルカンベース跡***
ジュウオウメガス「みんなまとめてトドメ刺しちゃうぞっと♪」
アカレンジャー@バリドリーン「…最後まで諦めるものか!」
スペードエース@スカイエース「…戦隊魂がある限り!!」
ジュウオウメガス「ほざくなよ〜!! バリバリ…」

全門開放して最後の攻撃を行おうとしたジュウオウメガスの動きが
止まる。
ピンクフラッシュ「……ど、どうしたの?」
レッドホーク「ガルドサーチャー!!」
(ジェットガルーダの透視光線がジュウオウメガスの体内を照らす…
モンスターが、必死の形相で何かをジュウオウメガスに取り付けて
いる……その映像は全ロボに伝えられる)
レッドワン「モンスター!? 何時の間に…」
モンスター「……ギアは滅びちまった……モンスター、せめて
お前だけでも元のモンスターに戻ってくれ! そのためなら、
ボクちゃんは…」
ルビーシックス「……あれほど嫌がっていた良心回路を……」
モンスター「メッサージュウ、アクアイガー、次はお前達にもつけてやる
からな、またみんなで一からやり直そう!!」

天から降り注ぐプリンスの声。
プリンス「ポンコツめ、血迷ったか…死ね!!」
モンスター「ぐわあああああ!!」
モンスターの身体に電撃が走り、ジュウオウメガスから放り出される。
プリンス「ギアメガス、そいつを踏み潰せ!!」
ジュウオウメガス「い…いやだ、オヤビンを壊すなんて出来ねえ…」
メッサージュウの声「ええい、強制分離だ、オープン・メガス!!」
分離する3獣士、ジュウオウだけ元のジューノイドに戻る。
メッサージェット&アイガーサブマリン「死ね、モンスター!」
ジュウオウ「オヤビン、危ない〜〜〜!!」
(2獣士のビームがジュウオウ、そしてモンスターを貫く!!)
モンスター「グボ…ッ(オイルを嘔吐する)……ジュウオウ、正気に
戻ってくれたんだな…」
ジュウオウ「(火花を噴きながら)……こ、壊れる時は一緒に……」
(折り重なるように倒れ、爆発する2体。メッサーとアイガー、
それぞれ単体でメガス形態になる)
メッサーメガス「ふん、落ちこぼれめ…」
アイガーメガス「戦隊どもへのとどめは俺たちが…何!?」
戦隊連合軍「うおおおおおお!!」
(怒りの反撃が始まる!! そして…)
バトルジャパン「電光剣・ロケッター!!」
ゴーグルレッド「地球剣・電子銀河ミサイル!」
メガレッド「ウインガースパルタン!!」
ゴーレッド「マーズフレア!!」
メッサーメガス&アイガーメガス「ぎゃあああ!?」
(集中攻撃を受けて吹き飛ぶが、なおも自己再生しながら
立ち上がる…そこへ!!)
レッドワン&バイオマン「ハイパーメーザー・超バイオ粒子斬り!!」
メッサーメガス「グエエエエ…光子力エンジンとゲッター線エンジンが
……」
アイガーメガス「バイオ粒子反応で暴走……お助けを〜〜〜〜っ!!」
(2体、大爆発)

バルイーグル「……勝った……」
ピンクファイブ「モンスター…ジュウオウ…助けられなかった…(泣)」
(全員、敬礼するスーパー戦隊連合軍…)

(ピーピーピー…)
バルイーグル「通信…その声は大鷲か!?」
ミス・アメリカ「ダイアン…ダイアンもいるの!?」
(やがて、それぞれ飛行形態/戦艦に収納されて飛び去って行く
戦隊ロボたち…彼らの行き先は…)

435 名前:名無し客:2003/08/29 02:28

***日本・東京***
ベノサーベルとウイングペンタクトが激しく火花を
散らす…。
アバレキラー「フフ、ゲームはやはりこうでないと面白くない」
王蛇「もっと楽しませてくれるんだろ? まだイライラは収まっちゃ
いねえ…」
悪霊大提督「……オルフェノクも動き出したか……む!? この気配……
いかん…王蛇、バンリキ魔王、早く決着をつけてしまえ!!」

436 名前:◆TpifAK1n8E :2003/08/29 10:29

王蛇「あん?なんだかよくわからんが、もっと楽しませろよ・・・」
悪霊大提督「そんな暇はない!!早く決着を!!」
王蛇「へっ、えらそうっっ!!!?」
アバレキラー「終わりだ・・・」
ウイングペンタクトが王蛇の腹部に突き刺さる・・・!
王蛇「ぐっ・・・くそっ、」
ギルハカイダー「何をやっている!?変われ!!」
ギルハカイダー「ここは一度引くぞ!!」
アバレキラー「ふっ、ぐうぅぉぉぉぉっっ!!!?」
アバレキラー(ついに・・・きやがったか・・・!!)
仲代「うぅっ、がはぁっ・・・っ・・・」
トップゲイラー「人間、やはりスーツを着こなせなかったか。」
仲代「うるさいっっ!今日は、そんな気分じゃねぇんだよ・・・帰るぞっ!」
トップゲイラー「お前がスーツを着こなせないなら、こっちも考えがある。」

437 名前:◆TpifAK1n8E :2003/08/29 10:47

***日本・東京***
スパイダーオルフェノク「192・・・」
北崎「すごいね・・・僕はまだ153匹だよ・・・遅れを取り戻さないと・・・」
一般市民「うわぁぁがぁっはっぁぁ・・・」
スパイダーオルフェノク「193・・・」
北崎「・・・変身」
スパイダーオルフェノク「194・・・」
デルタ「スリーエイトトゥーワン・・・」
地下水路からジェットスライガーが現れる・・・!
デルタ「ロックオン・・・行け」
ジェットスライガーから発射された大量のミサイルが東京を火の海に変える。」
スパイダーオルフェノク「・・・」
村上「おみごとです、北崎さん。あなたをラッキークローバーの一人として迎え入れましょう。」
影山「澤田君、残念だったけど、あなたもすごくよかったわ。」
澤田「・・・」
村上「では、引き上げましょう。」



438 名前:郷伸一郎の手記:2003/08/29 18:49

(無人と化したバイオベース司令室のテーブルの上に、
郷伸一郎博士の筆跡らしき一片の手記が置かれていた…)

ドクターマン…いや、蔭山秀夫は邪帝王を倒そうとして敗れた。
蔭山秀夫が反世界軍やブラックマグマの動きに加担していたのは、
全ては反世界を欺き、邪悪なる帝王を倒さんとしての行動だったのだ。
どうやら蔭山秀夫はかなり以前から反世界の存在に気付き、研究を重ねて
将来予想される反世界サイドの侵略を迎え撃つ準備を進めていたらしい。
今からして思えば、地球をメカ人間の強固な帝国に作り変えようとしたのも、
自分の頭脳の優秀性の証明などという表向きの理由などとは別に、
本当はあの男なりにこの地球を守ろうとしたからなのかもしれん。

ならば蔭山秀夫よ…。なぜ私に一言相談してくれなかった!
自分以外の人間は信用できなかったとでも言うつもりか!
結局私は、もう一度この世に生を受けたチャンスを活かせなかった。
蔭山秀夫という男の心を救う事は、またしても失敗してしまったのである。

だが蔭山秀夫よ。
もしお前が本当に地球を反世界から守りたかったのだとしたら、
その志しは私と君の息子の秀一君。そしてバイオマンたちが
新帝国ギアとは違った形できっと引き継ぐ。

我が友よ、今は安らかに眠れ。


(そして、数ヶ月後…)

439 名前:NR@屋良有作:2003/08/29 18:51

 異星人勢力が建設し、地球連邦軍が奪取した人工惑星イゼルローンは、
直径60キロ、内部は細分すれば数千の階層にわかたれる。表面は耐ビーム用鏡面処理
(ミラー・コーティング)をほどこした超硬鋼度と結晶繊維とスーパー・セラミックの
複合装甲で、これが四重になっているという厳重さだ。
 戦略基地としての機能は、すべて備わっている。攻撃、防御、補給、休養、整備、
医療、通信、管制、情報……。宇宙港は二万隻の艦艇を収容でき、整備工場は同時に
400隻を修復できる。病院のベット数は20万床。兵器廠は一時間に7500本の
レーザー核融合ミサイルを生産する。
 要塞と駐留艦隊とを合計して、軍人の数は200万人に及ぶが、これに加えて
300万人の民間人も居住している。大部分が将兵の家族だが、生活・娯楽関係の
施設の運営を軍部から委託されている人々も含まれる。
 イゼルローンは宇宙要塞であると同時に、500万の人口を有する大都市でもある。
社会資本も整っている。学校はもとより、劇場、音楽堂、15層をぶちぬいたスポーツ
センター、産院、保育所、そして内部完結型の給排水システム、淡水工場をかねる
水素動力炉、酸素供給システムの一環でもあり森林浴の場でもある広大な植物園、
主として植物性蛋白質とビタミンの供給源である水耕農場などの施設が揃っているのだ。

 要塞司令官と駐留艦隊司令官を兼ね、この巨大な宇宙都市の最高責任者として
将兵を指揮する人物こそ、「奇蹟のヤン(ミラクル・ヤン)」「魔術師ヤン(ヤン・ザ・
マジシャン)」の異名をとる、地球連邦軍元帥ヤン・ウェンリー提督その人であった。

 ここには無限帝国ディバイン・ショッカーや反世界軍の魔手から逃れた
数多くのヒーローたちが捲土重来を期すべくヤンを頼って避難して来てはいたが、
ダカールの地球連邦政府が無限帝国ディバイン・ショッカーに降伏した今となっては、
政治的保護は何も受けられないため、今の彼らは「ヤン・ウェンリー独立艦隊」または
「不正規隊(イレギュラーズ)」と呼ばれていた。

 ペークシスの作用により、イカヅチ旧艦区とメジェール海賊船が融合した戦艦にして、
宇宙海賊マグノ一家の母艦であるニル・ヴァーナが、ククルの案内によってイゼルローンに
到着したのは、反世界ギガメキア帝国と無限帝国ディバイン・ショッカー両軍の衝突による
全面戦争が開始されてから数ヶ月後の出来事であった…。

440 名前:NR@屋良有作:2003/08/29 18:53

 ニル・ヴァーナに同乗してイゼルローン要塞に到着した、今だ記憶喪失のレイヴンと
メルカッツを迎えた要塞事務監のアレックス・キャゼルヌ中将は、最初、メルカッツに
所有する武器を提出するように求めたのだが、メルカッツの副官シュナイダー中佐が
怒気をあらわにして叫んだ。

シュナイダー「無礼な! 何を言うか。メルカッツ閣下は捕虜ではない。自由意志によって
        亡命していらしたのだ。客人として遇するのが礼儀だろう。それとも、
        地球連邦軍には、礼儀などというものは存在しないのか!?」

 キャゼルヌが慌てて相手の正しさを認めて謝罪し、客人としてメルカッツ一行を遇した。
その光景を、少し離れた場所から葵豹馬たちが見ていた。

豹馬「誰なんだ、あのじいさんは??」
ブザム「あの御仁はウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ提督だ。
    老練で隙がなく、人望もある。元はゴールデンバウム王朝銀河帝国の名将だったが、
    門閥貴族の争いに巻き込まれ、他星への亡命を希望されたところを
    いろいろあって我々がここまでお連れしたのだ」
小介「ゴールデンバウム王朝銀河帝国と言うと、外宇宙に進出した地球人類の一部が、
   惑星オーディンに建国した専制国家ですね。今はローエングラム王朝と名も変わり、
   ゾヴォーグやバルマーとも匹敵する規模を誇っているはずですが」
ブザム「今までは銀河帝国や私達の母星であるタラーク、メジェール両惑星と
    太陽系との間には、大星団ゴズマやベガ星連合軍、白色彗星帝国やガイゾック、
    ペンタゴナ・ワールドとの戦いがあったため、音信不通状態が続いていたのだが…」
十三「ところでアンタ誰や?」
ブザム「申し遅れた。私はブザム・A・カレッサ。
    ニル・ヴァーナの副長を務めている者だ」
ちずる「…ニル・ヴァーナって、貴女達が乗って来たあの宇宙船のことね」
小介「見たところ凄いメカニズムのようですね。
   あとで中を見せてもらってよろしいですか?」
ブザム「いいだろう。お頭には私の方から話を通しておく」

441 名前:NR@屋良有作:2003/08/29 18:55

 ヤンは会議室に幕僚たちを集めた。キャゼルヌから、
銀河連邦から地球への特使としてマグノ・ビバンとメルカッツが
イゼルローンに到着したことを直接に聞いた参謀長のムライ中将が、
信用し難いと感想を述べると、ヤンは尋ねた。

ヤン「メルカッツ提督はご家族を連れてみえたのかな?」
ムライ「いえ、その点を私がキャゼルヌ中将に質しましたところ、
    家族はなお惑星オーディンにあると……」
ヤン「そうか、それならいい」
ムライ「よくはありません。家族が帝国にあるということは、
    いわば人質を残しているも同然です。メルカッツ提督が不穏な目的をいだいて
    来たとみなすのが、自然かつ当然ではありませんか?」
ヤン「いや、そうじゃない。最初から私を騙すつもりなら、家族を帝国に残しているとは
   言わないだろうよ。監視役を兼ねて、偽の家族がついてくる、というあたりかな」
ムライ「しかし、あのマグノ・ビバンとその部下達がメルカッツ提督の監視役であるとも
    充分に考えられます。聞けば彼女たちは宇宙海賊というではありませんか。
    それにニル・ヴァーナをこのイゼルローンまで連れてきたククルという女は、
    元地下勢力の一員ですぞ」
ヤン「ククルの件はともかく、どこの星の軍隊だって、
   まさか破壊工作員にあんな可愛い女の子達を差し向けてきたりはしないさ」

 幕僚の一人に、ヤンは視線を向けた。

ヤン「情報部がもし工作するとしたら、そんなところじゃないか、バグダッシュ?」
バグダッシュ「まあ、そんなところだと思います」

 元ティターンズでありながら、ヤンの暗殺に失敗して転向し、
いつのまにかヤンの部下におさまっているバグダッシュ大佐はそう答えた。

バグダッシュ「メルカッツ提督という人は純粋の武人で、諜報活動とか破壊工作とかには
        無縁でしょう。それにあのマグノとかいうばあさんと副長のブザムという女は
        ともかく、他のクルーの少女達は明らかに工作員向きとは思えませんな。
        ここは信用していいと思いますが」
シェーンコップ「お前さんよりはるかにな」
バグダッシュ「きつい冗談ですな、シェーンコップ中将」
シェーンコップ「冗談ではないさ」

 すました表情でシェーンコップが言い、バグダッシュがいやな表情をした。
対照的な二人を見ながら、ヤンは断を下した。

ヤン「私はメルカッツ提督とマグノ・ビバン女史を信じることにする。
   それに、地球で岡長官や嵐山長官が解放軍を率いて頑張っておられる今、
   火星にいる平和解放機構のメルビ代表やバームのエリカ女王とも協力して、
   私の力の及ぶ限り、彼ら銀河連邦からの特使の権利を擁護する。
   銀河帝国の宿将と呼ばれる人が、私を頼ってくれるというのだから、
   それに報いなければなるまい」
ムライ「どうしてもそうなさいますか?」

 ムライはやや不満顔であった。

ヤン「私はおだてに弱いんでね」

442 名前:NR@屋良有作:2003/08/29 18:59

一方、イゼルローンの天体望遠モニター室から遠くの地球を見たディータが騒ぐ。

ディータ「見て見て宇宙人さん! あれが地球だよ!」
メイア「かって我々がミスティが持ってきた映像で見た地球とは
    大分イメージがかけ離れているな…」
ジュラ「ホント。あんなに青くて美しい星だったかしら」
マグノ「あれが本来の地球の姿なのさ」
メイア「お頭!?」

マグノ一家の頭領マグノ・ビバンとククルが部屋に入って来た。

ククル「驚くのも無理はない。私も邪魔大王国にいた頃の話なので
    詳しいことは知らないのだが、その昔ガミラス帝国とやらの侵攻によって
    一度壊滅寸前の状態に陥った地球も、宇宙戦艦ヤマトとやらが
    イスカンダル星から持ち帰った放射能除去装置によって
    人間の住める自然環境を回復したらしい。おぬしたちが
    映像で見たという地球とは、おそらくその頃のものであろう」
アムロ「俺が調べて見た限りでは、地球連邦政府・軍のどの公式記録にも
    『刈り取り』などいう文字は何処にも載っていなかった」
ヒビキ「じゃあ刈り取り艦隊を俺たちの星に差し向けたのは
    アンタたちじゃねえって言うんだな?」
アムロ「おそらく当時の地球連邦政府や軍の上層部で、俺たちの知らないところで
    何か大きな力が働いていたんだろう」
レーツェル「…噂の地球教か」

443 名前:NR@屋良有作:2003/08/29 19:01

 貴賓室にてメルカッツを出迎えたヤンはていねいに敬礼した。

ヤン「メルカッツ提督でいらっしゃいますね。ヤン・ウェンリーと申します。
   お目にかかれて嬉しく思います」
メルカッツ「敗残の身を閣下にお預けします。私自身に関しては全てお任せしますが、
       ただ、連れてきた部下たちには寛大な処置をお願い致したい」
ヤン「よい部下をお持ちのようですね」

 ヤンの視線を受けて、シュナイダーは思わず緊張して背筋を伸ばした。

ヤン「なんにせよ、ヤン・ウェンリーがお引き受けします。ご心配なさらずに」

 そのヤンの言葉には、メルカッツを信頼させるものがあった。メルカッツは、
自分に亡命を勧めた副官シュナイダーの進言に誤りがなかったことを確信したのだった。
 ヤンが喜んだのは、メルカッツを中将待遇の客員提督という身分で、
自分の要塞司令官顧問に任命できたことである。メルカッツの経験と思慮は、
イゼルローンに集結したヒーローたちと共に、ヤンにとって貴重な助力となるであろう。
とくに、これからはディバイン・ショッカーや反世界との大きな戦いが控えているのだから…。

444 名前:◆TpifAK1n8E :2003/08/29 19:25

宇宙要塞イゼルローン都市ブロック「イゼルローン学園」

アスカ「それで、なんでみんな同じクラスなのっ?(怒」
シンジ「え、えっと、」
???「それは、人手が足りないうえに、生徒数もあまりいないから、小、中、高校生がごっちゃにされたからだよ。」
アスカ「ふ〜ん。で、あんただれ?」
遠藤「あんたって・・・俺は遠藤耕一郎。一応高校生だけど・・・」
アスカ「あっそ。あ〜〜〜〜〜ムカツクぅぅぅ〜!!」
シンジ「ど、どしたの?」
アスカ「あんたは平気なのっ!?あそことっ!、あそこっ!!」
ガロード「ティファぁ〜ほら、午前ティー。」
ティファ「あ、ありがとう・・・ガロード」
ガロード「いやぁ〜そんなこと、ははは〜」
シンジ「花が・・・飛んでる・・・(汗」
リリーナ「学校なんて、久しぶりですね。ヒイロ。」
ヒイロ「勘違いするな。俺はお前の護衛だ。だれも学校なんか楽しんじゃいない」
リリーナ「ふふっ素直じゃないんですね。」
ヒイロ「・・・」
アスカ「あんなバカっプルが二組もいちゃぁこちとら商売あがったりよぉぉぉっ!!」
シンジ「ま、まぁおさえて・・・(商売?」
遠藤「え、えっと・・・そうだ、君たちデジタル研究会に入らない?」
アスカ「誰が入るかっ!そんな根暗の集団っ!!」
遠藤「・・・・(涙」



445 名前:名無し客:2003/08/30 22:56

***地球・仲代壬琴の別荘***

緋色をしたシドラ・ウイスキーの瓶と、ロックアイスを
扱き使われているヤツデンワニがサロンに運んでくると、
仲代壬琴は性急な口調で言った。

壬琴「デグスビイという地球教の司教がいる」
トップゲイラー「知ってるゲラ。顔が異様に青白い…」
ヤツデンワニ「仲間にするんですか?」
壬琴「ちがう。手下にするんだ」

どぎついまでに不遜な表情と口調は、
あるいは彼自身を鼓舞するものであったかもしれない。
彼が欲しているのは、一方的にゲームのために手駒となってくれる人間だった。

壬琴「奴は禁欲主義の権化に見えるが、それが本物かどうかだ。
   偽物なら、付入る隙が充分にある」
トップゲイラー「それにしても、反世界だの、ディバイン・ショッカーだの、地球教だの、
         このところにぎやかなことだゲラ」

446 名前:名無し客:2003/08/31 09:54

***イゼルローン要塞***

剣飛竜「では、シーマの治めるアマンガ星や、ゲーダー一家の住むナビ星にも
    反世界軍の侵攻の手が!?」
ブザム「銀河連邦に所属する惑星も次々と反世界軍に蹂躙されつつある。
    大国ゾヴォーグも方針を巡りゼゼーナン派とメキボス派に分かれて対立し、
    体制が一つにまとまらない有様だ」
マグノ「だが、そんな銀河系に一人の救世主が現れたのさ」
ヤン「ラインハルト・フォン・ローエングラム公爵ですね?」
マグノ「おや? ご存知だったかい?」
ヤン「彼とはアスターテの会戦で戦ったことがあるのですよ」
ユリアン「ヤン提督はその時に、ローエングラム公から"再戦の日まで、壮健なれ"と、
     通信文を頂いた事があるんです」
マグノ「そうだったのかい」
ブザム「門閥貴族による腐敗を極めていた旧ゴールデンバウム王朝を倒し、
    民衆の圧倒的支持を受けて銀河帝国の新皇帝に即位したラインハルトは、
    その天才的な戦略と戦術を駆使して、反世界軍と互角に渡り合っている」
マグノ「ラインハルト軍の力で大星団ゴズマやゼ・バルマリィ帝国の占領から
    開放された星も少なくなくてね。銀河連邦から離脱して、
    あの金髪の小僧の傘下に入る惑星国家も多いのさ。」
一条寺烈「それで、銀河連邦警察のコム長官は!?」
ブザム「コム長官は皇帝ラインハルトの専制支配的なやり方には反対だが、
    ラインハルト個人の人柄は充分信頼できると言っていた。
    とりあえず、惑星メジェールや惑星タラーク、それに惑星Ziや惑星テラツーの国々は
    まだ当分の間は銀河連邦に留まり、地球軍との連携を強める方針だ。
    ラアルゴンの女帝ゴザ16世陛下も我々に協力してくださる」
剣飛竜「ラアルゴンと言えば、以前地球に侵略してきた事もある帝国じゃないか!?
    信用できるのか?」
ヤン「剣将校。それはアマンガ星のシーマ女王たちとも理解し合えた君達電撃戦隊なら
   一番解かる事じゃないかな?」
剣飛竜「それは…そうですが…」
ヤン「ラアルゴンと言えば、『彼』の行方は掴めたのかな?」
ユリアン「今情報部が総力を挙げて退役したタイラー提督の行方を探していますが、
     さっぱり影も形も掴めない状況で…」
ヤン「………(考え込む)」

447 名前:名無し客:2003/08/31 09:55

***地球・日本国内某所***

アジトに使っている一軒の古ぼけた廃ビルに入っていった仲代壬琴は、
ビルの地下室で、死に瀕した動物でも見るように、
ソファーにうずくまった人影を見下ろし、声を投げつけた。

壬琴「どうかな、デグスビイ司教。ご気分の程は?」

返って来たのは、呪詛に満ちた苦しげなあえぎだった。
壬琴は唇の片端だけを吊り上げて冷笑した。
換気の悪い室内に、どす黒い快楽と欲望の煙がたゆたっている。

壬琴「酒、麻薬、そして女。地上の快楽をあんたはほしいままにしたわけだ。
   禁欲を旨とする宗教家であるにも関わらず、だ。
   総大主教猊下があんたのご乱行に対して、寛大でいられるかな?」
デグスビイ「貴様が私に薬を飲ませたのだ! 貴様が卑劣にも私に薬を飲ませて、
       堕落の淵へ突き落としたのではないか! 涜神の徒めが!
       いずれ愚行を思い知る時が来るぞ!」
壬琴「ぜひ思い知らせてもらいたいもんだね。雷でも落ちるのかな。それとも隕石かぁ?」
デグスビイ「正義を恐れないのか、貴様は!?」
壬琴「正義? 何言ってんの」

壬琴はせせら笑った。

壬琴「そもそも絶対の正義なんてありはしないのさ。それよりもあんたは、
   宗教上の権利を独占し、地球教団の第一人者になるつもりはないのか?」
デグスビイ「……意味がわからん」
壬琴「わからないか? 地球教団をあんたにくれてやると言ってるんだ。
   総大主教に取って代わる気があるなら、俺が手を貸してやってもいい」
デグスビイ「この身のほど知らずの痴れ者が!」

そう壬琴を罵ったデグスビイの瞳は、抑制と均衡を失った感情の煮えたぎる溶鉱炉だった。
黒衣につつまれた全身を波打たせて、若い司教は笑い、罵倒した。

デグスビイ「貴様如きの野心と浅知恵で、総大主教猊下に対抗しようというのか、お笑い種だ!
       犬は犬なりの夢を見ろ! 象に対抗しようなどと思うな!」
壬琴「フッ…笑うのはその程度にしてもらおうかな。
   あんたが酒と麻薬と女におぼれてしめした狂態は、全て録画してある。
   あんたが俺に協力しないなら、これをしかるべく利用させてもらうぜ。
   そろそろ決心してもらいたいもんだな」
デグスビイ「犬め……!」 _| ̄|○ ||| ガクッ

448 名前:Dショッカー本部:2003/08/31 23:08

(円卓を囲んで破壊五暴星が協議中…)
地獄大元帥「……という訳で、現在の我々の銀河系における勢力範囲は
反世界軍に比べて若干狭まっておる。だが、光子力研究所を
制圧してジャパニウム鉱脈を押さえた以上、勢力が逆転するのも
時間の問題…」
幻妖大神官「となると…問題はイゼルローン要塞のヤン提督と
銀河帝国のラインハルト皇帝…」
悪霊大提督「あの2人…我らブラックゴーストとの取引にも応じようと
しなかったくらいですからな、一筋縄ではいかぬ相手かと…」
天魔大総帥「ローエングラムの小倅には…我々ザビ家も一度煮え湯を
飲まされたことがある…早々に始末しておく必要がありますな」
凶獣大公爵「アバレキラーについては我々ギャラクターにお任せ
いただきたい。奴のやっていることなど全てお見通し…」

449 名前:名無し客:2003/08/31 23:14

***日本・某所***
食料を調達に出かけたヤツデンワニが、大きな
ダンボール箱を抱えて廃墟の中を歩いてくる…。
ヤツデンワニ「やれやれ…疲れるなあ」
???「フフフ…お前がヤツデンワニか?」
ヤツデンワニ「!? だ、誰だ!?」

姿を現わしたのは…ドグマ怪人・ツタデンマとジョーズワニ!!
ヤツデンワニ「ゲエ!? お前ら…Dショッカーか??」
ツタデンマ「まあそう構えるな、後輩」
ヤツデンワニ「??」
ジョーズワニ「ツタデンマはツタと電話の怪人、そして俺はワニだ。
いわばお前の先輩のようなもの…違うか?」
(何やら話し込んでいる3体の怪人…)

450 名前:名無し客:2003/09/01 13:30

***反世界の旗艦・テーラバンパイヤー***


            ,---=,,   ,,,,,>----<     ,,,,,,,,--====丶
      (⌒ ヽ.、 //^~^ヽ\_l 〈:〈~~~〉/__  /ニ/~~ヘ\ ヘヘ   _, -=i
      \::::....~-'=l,,/'''''''ヽ、ii;, .ヽ//===\,i:::| //^.,,==---=||=-''~ ..:/
        \:::::::....//" ̄\〉|li'',,i,,||-||O||l;/<>||l;i-/  ,/~  \ ../
         ,><;;;;;| /i'||||li ,〉ヽ'・/二二ヽ≠ >lll'' \;/    ..::|/、
         / / ヽヽi|:|||||l/ il|||i,,《;,.\/ >=';il||li;,  ||| ||||||l |..:::ii'' <\\
        ,-| |  |,| ゛,--''} {|||li//''''''''''''\||||||||l''' ノ~| ''illll'ノ;ii''_<''xヽii:::|
       l /| |,,-=' ~,,,,,,/|\i||;/    o ||ヽ   ,//|||iiiiii<  ^''-|、|:::|
     x-''~~__,,:;:;;;;;;;;;;;;;;;|\ヽ,::|::|    / | lニ,/ 丿|||||||||、_   ^ - 、
     ヽ--------====\|iii| |::| o /o  | | |  _/||' ---、|| ||>=-i =-'
       | |,,_,/ ;/ ,;;;;;;;;||'il,/l l、 /     || >ソ >||l ,=== i|~\∠'/
       ヽ/ / ,;;;;;';;:::::,, <_ヽ、,||    ||≡ニ/ ノ'|| i||||||i |  \/
       / / ,,,;;'o'|l'   ヽ|||i;,,\====/ ||___/=|:\'三''丿ヽ  \
      / // ,;::''' }o゚;| ;illllii, l||li''''=w,____,,ww='' '| |\_\\_____/,''ヽ  \
    (_/  (__/  ヽ_| ll|||||i |ヽ、\,〉〉___//  |:|   /_\ニニ___ノ丿=--'
              ヽ---'\ ゛-'',/----'   乂;;;;;;;/ ヽ-====<


邪帝騎士シュベール「第三次元の制圧が予定より大幅に遅れている」
邪帝司教アルメイダ「我ら反世界の軍勢が永きに渡り戦力を蓄えている間、
            大世界の光と闇の者どもは互いに争って傷つけ合い、
            力を消耗させているものと思っていましたが…」
邪帝騎士シュベール「どうやら大世界の者どもを甘く見ていたようだ。
            伊達に実戦の経験とやらが豊富なわけではないようだな」
邪帝司教アルメイダ「しかし、所詮は未来永劫、戦を繰り返す事しか知らぬ野蛮な者たち。
            我が帝国の誇る統制の取れたサターントルーパーの軍事力が
            大世界の軍勢などに劣るとは到底思えません。
            頭目を失えば、あとはたちまち烏合の衆に…」
邪帝騎士シュベール「何か策があるようだな」

451 名前:NR@屋良有作:2003/09/01 13:32

***惑星オーディン***

 ある日、国務尚書マリーンドルフ伯から、
マリーンドルフ伯の甥であり、病弱で余命にめぐまれぬキュンメル男爵が、
一生の名誉として自邸への行幸を望んでいると聞いた
ローエングラム王朝銀河帝国皇帝ラインハルトは、
16名の随員と共にキュンメル男爵邸を訪問した。
ラインハルトに同行した随員は、キュンメル男爵の従姉であり皇帝の首席秘書官でもある
ヒルデガルド(ヒルダ)・フォン・マリーンドルフ伯爵令嬢、
皇帝の首席副官シュトライト中将、次席副官リュッケ大尉、皇帝親衛隊長キスリング准将、
そして侍従4名、親衛隊員8名である。
 多くの臣下に言わせれば、より厳重な警護と壮麗な行列で、
少なくとも100人以上の随員があって然るべきとの声もあったが、
行動の軽快を好むラインハルトにしてみれば、16名でも多すぎるのであった。
 皇帝一行がキュンメル邸の門を潜った時、
19歳の当主ハインリッヒ・フォン・キュンメル男爵が、電動車椅子に乗って自ら出迎えた。

ハインリッヒ「臣ごときの住居へ玉体を御運び頂き、恐懼の極みでございます」
ヒルダ「無理をしないほうがいいわ、ハインリッヒ」
ラインハルト「フロイライン・マリーンドルフの言う通りだ。無理をする事はない。
        まずは自分の体を大切にするがいい」
ハインリッヒ「勿体無き御言葉、かたじけのうございます。まずは中庭においでください。
        ささやかですが昼食の用意が整えてあります」

 中庭の大理石のテーブルには料理が用意されていた。
召使達が引き下がり、一同が座に着くと、不意に雰囲気が一変した!

ハインリッヒ「いい中庭でしょう、ヒルダ姉さん」
ヒルダ「ええ」
ハインリッヒ「ああ、ヒルダ姉さんは来た事がありますね。でもこの事は知らないでしょう。
        ……このテーブルの真下には爆弾が仕掛けられていて、
        陛下を地の底の世界にお迎えしようとしているんですよ」
キスリング准将「何っ!?」
ヒルダ「何ですって!?」
ハインリッヒ「起爆装置を押されたくなかったら、お静かに」

452 名前:NR@屋良有作:2003/09/01 13:33

ヒルダ「ハインリッヒ、あなたは……」
ハインリッヒ「ヒルダ姉さん、貴女を巻き込むのは本意ではなかった。
        できれば皇帝について来てほしくはなかった。
        でも、今更貴女一人だけ逃がそうとしても承知しないだろうね。
        叔父上が悲しむだろうけど、しかたない」
シュトライト中将「男爵は何やら演説をしたいようだ。させてやれ。
          時間だけでもかせがなくては」

 シュトライトは、キスリングとリュッケにそう囁き、男爵の隙を突いて
起爆スイッチを取り上げるチャンスを待った。

ハインリッヒ「陛下、ご感想はいかがです?」
ラインハルト「ここで卿のために殺されるなら、予の命数もこれまでだ。
        惜しむべき何物もない」
ヒルダ「ハインリッヒ、お願い! まだ間に合うわ! スイッチを私に寄越して!」
ハインリッヒ「……ああ、ヒルダ姉さん、貴女でも困る事があるんですね。
        皇帝陛下、そのペンダントは余程貴重な物のようですね。
        私に見せていただけませんか?」
ラインハルト「ことわる」
ハインリッヒ「私は見たいのです」
ラインハルト「卿には関係ないものだ」
ハインリッヒ「誰がこの場の支配者であるか、陛下はお忘れのようですね。
        いいから渡しなさい! 最後の命令です!」
ラインハルト「いやだ!」

 ラインハルトとハインリッヒがもみ合いになった隙に、
キスリングら親衛隊がハインリッヒに踊りかかり、
起爆スイッチを取り上げて彼を取り押さえる事に成功した。

ヒルダ「ハインリッヒ、あなたバカよ……」
ハインリッヒ「僕は何かして死にたかった。どんな悪い事でもバカなことでもいい。
        ……キュンメル男爵家は、僕の代で終わる。僕の病身からではなく、
        僕の愚かさによってだ。僕の病気はすぐに忘れられても、
        僕の愚かさは幾人かが記憶してくれていることだろう……」

 ハインリッヒ・フォン・キュンメル男爵は、そこまで語り終えて力尽き、
そのまま息を引き取った…。

453 名前:NR@屋良有作:2003/09/01 13:36

 無事に危機を脱して、居城たる新無憂宮(ノイエ・サンスーシー)に戻ったラインハルトは、
憲兵総監ケスラー上級大将や軍務尚書オーベルシュタイン元帥に、
キュンメル男爵の親族であるマリーンドルフ伯・ヒルダ父娘の責任は不問に付すよう命じた。
真に糾弾され、制裁を受けるべきは、キュンメル男爵を背後から操った黒幕なのである。

ラインハルト「…マリーンドルフ伯爵父娘は未だ謹慎しているのだな」
オーベルシュタイン「何も知らなかったとは言え、大逆犯の係累であれば、
           いたしかたございますまい。旧ゴールデンバウム王朝であれば、
           一族尽く死刑というのが慣例でございました」
ラインハルト「つまり、今回の事件の黒幕は予の生命を狙ったにとどまらず、
        予の大切な国務尚書と首席秘書官を予から奪おうとしているわけだな。
        …ケスラー、その後黒幕に正体について何か掴めたか?」
ケスラー「アーヴ星界軍が暗殺などという無粋な手段を用いるとは考えられません。
     また、もしフリーザ軍の残党であるならば、正面からぶつかって参りましょう。
     とすれば、考えられるのは、反世界軍。あるいは、かって自分達が持ちかけてきた
     兵器の売買取引を蹴られた事で陛下を逆恨みするブラックゴーストなる
     死の商人一味のどちらかに相違ないかと」
ラインハルト「あいわかった! これ以上マリーンドルフ父娘に謹慎の必要を認めぬ。
        明日よりいつも通りに出仕するように伝えよ」
オーヘルシュタイン「御意」

454 名前:◆TpifAK1n8E :2003/09/02 00:53

中国「ゴビ砂漠」01:36

真夜中の砂漠に旋回する一つの機影があった。
ウイッツ「見つけたぞキッド。どうやら大型の陸戦用MAだな。よくわからんが。」
整備兵A@通信「うーん、ダブデ?ちがうなぁ〜」
キッド@通信「なんでもいいや。とりあえず引き上げてくれ」
整備兵B@通信「いや、あれはむしろギャロップかな?」
ウイッツ「了・・・いっ!!?」
突然飛び上がる残骸に焦りを感じるウイッツ。
ウイッツ「!?っ・・・ライオン?」
???「いまだ!!ストライククロー!!」
ウイッツ「うおっ!!飛べないくせに無理しやがって!」

謎のライオン型ロボと戦うウイッツ。ライオン型のほうは何度もハイジャンプを決め、
とうとうエアマスターの翼の一部をもぎ取った!!

ウイッツ「うおぉぉっ!!?」
キッド@通信「ちっ、ロアビィ!」
ロアビィ「わかって・・・」
???「おっと、その物騒なブツをしまいな。じゃなきゃ修理費がかかっちまうぜ。」
ロアビィ「お仲間がいたのね・・・ライオンの次は犬・・・か?」
???「ふっ」
後方で待機していたレオパルドは狼のロボットに銃を突きつけられる形で静止している。

ジャミル「伏兵がいたか・・・トニヤ!あの狼型を仕留めるぞ!」
トニヤ「了解!主砲発射準備!」
サラ「キ、キャプテン!前方よりミサイルが・・・16基接近!!」
ジャミル「何?敵はいないぞ!機銃で撃ち落とせ!!」
トニヤ「まにあわないっ!」
ジャミル「緊急回避っ!総員対ショック防っうおぉぉっ!!」
サラ「きゃーっ!」
ジャミル(どこからミサイルが・・・まさか・・・」
ジャミル「ミノフスキー粒子だ!ミノフスキー粒子を広域散布だっ!急げ!!」
サラ「え?、は、はいっ!!」



455 名前:◆TpifAK1n8E :2003/09/02 21:22

ミノフスキー粒子が散布されてゆく・・・

ムンベイ「ちょっ光学迷彩はがれてるよ!?」
オコーネル「大佐!通信機器がまったく使えません!!パルスガードも!」
シュバルツ「ミノフスキー粒子か・・・外部マイクで話してはどうです?」
ハーマン「うむ。」

サラ「何あれ・・・?恐竜?」
ハーマン@外部マイク「初めまして。私はガーディアンフォースのハーマン大佐です。
私たちはあなたたちと争うつもりはありません。直ちに武装解除してください。応じない場合は攻撃を再開します!」
トニヤ「えぇ〜〜〜っ!?」
シンゴ「ガーディアンフォースって、俺たちの味方じゃないか!!」
サラ「キャプテン・・・」
ジャミル@外部マイク「すまない、ハーマン大佐。こちらが勘違いして攻撃してしまった。」
バン「勘違いで攻撃されちゃあしゃれになんねぇーぜ。」
アーバイン「まったくだ・・・」


456 名前:◆TpifAK1n8E :03/09/03 13:39

昨日の敵は今日の友・・・ジャミルたちはウルトラザウルスを訪問していた

ウルトラザウルス格納庫
キッド「広っ!」
シンゴ「この大きさなら・・・フリーデンが余裕で入りそうだな・・・」
バン「広くても、ゾイドは4機しかいないんだ。」
ジーク「キュイ!」
ウイッツ「こいつもゾイドか?」
フィーネ「小さいけれどその子も立派なゾイドよ。あなたたちがさっきの人?」
ロアビィ「ヒュー。お嬢さん、俺とお茶でもしませんか?」
フィーネ「え・・・?」
キッド「ばか・・・」

ウルトラザウルス デッキ
ハーマン「・・・というわけだ。」
シュバルツ「確かにプロイセンは倒した。だが、ジェノザウラーのコアが見当たらなかったそうだ。」
ジャミル「そんなに危険なのか?」
オコーネル「プロイセンは一度我々の祖国を滅ぼしたほどです。
しかも完全に倒したはずなのにコアだけで地球圏までやってきたのです。」
サラ「コアだけでも動けるのね・・・確かに危険だわ。」
ハーマン「そこでお願いがある。我々とともにプロイセンのコアを探してくれないか。」
トニヤ「え?そんなの連邦に頼んだらいいじゃない。」
サラ「あら、新聞は読まなかったのかしら?」
サラ「連邦は地球教に乗っ取られたのよ。彼らはそのプロイセンも利用するでしょう。
わかった?」
トニヤ「うぅ・・・うん。」
ジャミル「しかも、裏では破邪五暴星や反世界サイドも絡んでるらしい。」
シュバルツ「そういうことです。」
ハーマン「お願いできますか?」
ジャミル「わかりました。あなたたちと行動をともにしましょう。
トニヤ!イゼルローン要塞のヤン・ウェンリー殿に連絡をとれ!」
ムンベイ「通信するならここのを使いな!」
トニヤ「ありがと!通信回線開きます。」

457 名前:NR@屋良有作:03/09/04 21:40

***惑星オーディン***

新無憂宮(ノイエ・サンスーシー)の執務室にて、
ラインハルトは首席秘書官ヒルダを見やった。

ラインハルト「伯爵令嬢(フロイライン)マリーンドルフ、予の暗殺計画が失敗した今、
        敵が次にどんな手を打ってくるか、あなたはどうお考えかな?」
ヒルダ「私は思うのです。もし反世界軍やDショッカーが、
    銀河系制圧の最大の障壁である陛下を排除するために、
    テロを使嗾するとすれば、次の手段は暗殺ではなく、
    要人を誘拐することではないかと」
ラインハルト「すると、その対象は誰かな?」
ヒルダ「お二人が考えられます」
ラインハルト「一人は無論私だな。あとの一人は誰だ?」
ヒルダ「陛下の姉君、グリューネワルト大公妃です」

 ヒルダが言いきると同時に、ラインハルトの顔から余裕の色がはじけとび、
奔騰する激情がそれにとってかわった。その変化はあまりに直截で急激だったので、
数秒の時間が何者かの手で強引に削り取られたような錯覚すら覚えるほどだった。

ラインハルト「もし姉上に危害を加えるようなことがあったら、その時は
        Dショッカーにしろ反世界にしろ、痛覚を持って生まれてきた事を
        後悔させてやるぞ! 人間としてこれ以上考えられないほど
        残酷に皆殺しにしてやるぞ!!」

 若い美貌の皇帝は、蒼氷色(アイス・ブルー)の瞳を窓外に向け、
苛烈なまでに表情を引き締めて、自らの思念の軌跡を追っていた。

458 名前:NR@屋良有作:03/09/04 21:43

 グリューネワルト大公妃の称号を持つ、ラインハルトの姉・アンネローゼの山荘は、
Y字状をなす湖の中央に突出した半島の上に建てられていた。ヒルダはこの山荘を訪問していた。

アンネローゼ「ココ! キキ!」

 その声に応じて、奥から異星人の少年と少女が現れた。

ココ「お呼びですか、アンネローゼさま」
アンネローゼ「ヒルダさんがいらしたので、お相手をしなくてはならないの。
        運転手の方を食堂へお連れして夕食を差し上げてちょうだい」
キキ「はい、アンネローゼさま」

 運転手がココとキキに案内されて食堂の方に行くと、
アンネローゼはヒルダを暖炉のある古風な、しかし居心地のよさそうな
こぢんまりとしたサロンへ案内した。

ヒルダ「アンネローゼさま、あの子達は確か……」
アンネローゼ「ええ、ポロ星人の子供達ですわ」

 ポロ星とは、かって大星団ゴズマに征服されかけた惑星の名であることを、ヒルダは知っていた。
何らかの縁で、アンネローゼがココとキキの保証人になったのであろうと思われた。
 ヒルダは早速本題に入った。

アンネローゼ「私に護衛をつけると、と、弟は言うのですか?」
ヒルダ「はい。陛下は、大公妃様がテロの対象となることを心配しておいでです。
    できれば戻って自分と一緒に暮らしてほしい、とお望みですけど、
    おそらくは承知してくださるまい、と。ですから、せめて山荘の周囲に
    警備の兵士を配置する事を許してほしい、と、そう申しておられます」

 ヒルダは口を閉ざし、アンネローゼの反応を待った。
 アンネローゼは静かに沈黙している。即答の無い事は予想していたので、
ヒルダは、返答を促すような愚行を犯さなかった。
 やがて返答がもたらされた。

アンネローゼ「フロイライン・マリーンドルフ、貴女のご裁量にお任せします。
        この山荘を出るつもりはありませんが、それ以外の事は
        どうぞ貴女のよろしいようになさってください」
ヒルダ「感謝します。アンネローゼさま」

 こうして銀河帝国では再び落ち着きを取り戻しつつあったが、
 一方その頃、邪帝騎士シュベール率いる反世界軍の本隊が、
 地球を目指しつつあった!

459 名前:名無し客:03/09/07 11:51

***地球・人類解放軍秘密基地***

夕月京四郎「イゼルローン要塞のヤン提督から連絡があった。
       いいニュースと悪いニュースがあるが、どっちから聞きたい?」
竜崎一矢「もったいぶるなよ京四郎。まず、いいニュースってのは何だい?」
夕月京四郎「イゼルローンに入った連絡によると、ガーディアンフォースが
       フリーデンと無事合流したらしい」
竜崎一矢「そいつあ良かった。今は少しでも戦力を結集しないと。
      でも悪いニュースってのは?」
夕月京四郎「イゼルローンにいる情報部の偵察や、その他もたらされた情報によると
       いよいよ反世界の連中が地球へ乗り込んでくるぜ」
竜崎一矢「なんてことだ! そんなことにでもなったら
      地球上の戦乱はますます泥沼にはまっちまう!くそっ!!
      ……そう言えば、ナナは?」
夕月京四郎「ガルバーに乗って一人で近くを偵察に出かけた」
竜崎一矢「たった一人で大丈夫なのか!?」
夕月京四郎「このアジトからそんなに離れた距離じゃない。心配するな。
       こんなご時世だからな。あいつも少しでもみんなの役に立ちたいのさ」
竜崎一矢「………」

460 名前:名無し客:03/09/07 11:52

和泉ナナはガルバーFXUで偵察の途中、
近くの村に立ち寄り、買い出しを済ませて帰ろうとしたその時、
「騒ぐなっ!静かにしろ」と後ろから押し殺した男の声がした。
ナナは突然の事に「何なのっ、あなた誰っ」と言ったきり
固まったまま動けなかった。
「そうだっ、そのまま大人しくしていろよっ」とクロロフォルムを染み込ませた
タオルでナナの鼻と口は覆われてしまった。
ナナは「やめてっ放して、お願いー!」と叫びながら男の腕を引っ掻くなど、
ありったけの力で抵抗を試みるが、やがて意識が遠のいていく…。

***地球教の教会施設***

気が付くとナナは椅子に縛り付けられていた。

和泉ナナ「ここは何処っ! 何なのよぅ、お願い!ロープを解いてっ!!」
地球教の主教「やっと意識が戻ったね。でもご覧のように完全に身体の自由を奪っているから、
        抵抗しようが暴れようがムダだよ。大声を出してもいいが、
        この村はすでに地球教の支配下にある。どんなに叫んでも誰も助けには来ないよ」
和泉ナナ「そんな!? もうこの村まで地球教の支配下に入ってたなんて!
      わたしをどうするつもり!?」
地球教の主教「まもなく反世界軍が地球へも本格的な侵攻を開始する。
        そこで我らが総大主教猊下直々のご指示により、Dショッカーへの激励も兼ねて、
        母なる地球の守護と敵軍降伏を祈願すべく、我らが神に生贄を捧げるのだよ」
和泉ナナ「えっ!? もしかしてわたしがその生贄なのっ!? 冗談でしょっ!」

地球教の主教は薄笑いを浮かべながらガムテープを取り出し、
ナナの口にピッタリと貼り付けた。

和泉ナナ「うーっ、うんぐぐぐっ」

地球教の主教「ところで、デグスビイ主教の行方は掴めたか?」
地球教の司祭「いえ、それが今だに…」
地球教の主教「この大事な時期にあの男も何処で何をしているのやら。
        まあよい。生贄の儀式は明後日に予定通り行なうぞ。
        Dショッカーや我々に協力的な政財界の現首脳部からも
        幾人かが来賓として出席されるから抜かりのないようにな」
地球教の司祭「畏まりました」
地球教の主教「フフフ……あの娘もそれまでの命よ」

和泉ナナ「うーっ、うーっん(お兄ちゃん、助けて…!)」

461 名前:◆TpifAK1n8E :03/09/07 18:42

***地球・人類解放軍秘密基地***
ジャミル達はヤン提督の指示を受けたあと、解放軍の前線基地に来ていた。だが・・・

ジャミル「フリーデンの艦長、ジャミル・ニートだ。」
ハーマン「ウルトラザウルスの指揮を行っているハーマンだ。よろしく」
京四郎「よろしくと言いたいが・・・今ちょっと面倒なことになっててよ。」
バン「面倒なこと?」
一矢「俺たちの仲間が、行方不明なんだ。」
フィーネ「え?」
ロアビィ「こっちに来て早速事件か?」
アーバイン「疫病神がついてるのかもな。」

ハーマン「わかった、とりあえず我々も探してみよう。大尉、出せるか?」
オコーネル「各機、いつでもいけます。」
シュバルツ「私と大尉で陣頭指揮をとる。大佐はここに残っていてください。」
ハーマン「言われなくともそのつもりだ。」
シュバルツ「よし、いくぞ!」
バン「ああ、ジーク!!」
ジーク「ギュー!」
バン、アーバイン、シュバルツ、オコーネルはそれぞれ飛び立っていった。

京四郎「俺も行ってくるぜ!」
一矢「すまない、俺も行こう」
京四郎「だめだ、一矢。俺らが離れている間、ここを襲われたらどうするんだ?」
ジャミル「そうだ。まだ機動兵器や人材も足りないからな。フリーデンの乗員にも全員残ってもらう。」
一矢「・・・わかった、京四郎。」
ウィッツ「やれやれ、俺たちはお留守番かよ。」
ロアビィ「へっ、やるしかないでしょう!」



462 名前:名無し客:03/09/08 00:00

地球教徒にさらわれ、手足を縛られて口をガムテープで塞がれたまま、
教会隣の納屋へ放り込まれ監禁されている和泉ナナ。
そこへ地球教の神官らしきローブを身につけた一人の人物が、
右手にナイフを持ってナナに近づいてきた!

和泉ナナ「むぐっ!? むっ…っむうぅぅっ!!」
???「シーッ…、お静かに。ナナさん、私です」
和泉ナナ「ううっ!?(…その声はもしかしてエリカさん!?)」

フードとローブを脱ぎ捨てると、その姿は紛れもなく
バームの現女王にして、竜崎一矢の婚約者でもあるエリカその人だった!
エリカは手に持っていたナイフですぐさまナナを縛っていたロープを解き、
口のガムテープを剥いであげた。

和泉ナナ「ふぁーっ…ああ痛かった。ありがとうエリカさん。
      でもどうしてこんなところに?」
エリカ「実は一矢や皆さんのことが心配で、メルビ様に無理を言って
    マルガレーテと共にお忍びで地球まで来ていたのです。
    そうしたら偶然この村でナナさんが連れ去られる現場を目撃して…」
和泉ナナ「ふーん、そーだったんだ。お兄ちゃんも隅に置けないんだから」
エリカ「さあ、早くここを脱出しましょう!」
???「そうは行かないわ」
エリカ「誰です!?」

エリカとナナの前に立ちふさがったのは、なんと影山冴子だった!

影山冴子「フフフ…。村上君…いえ、スマートブレインの村上社長の代理で
      来賓として招かれ、わざわざこんな辺鄙な村まで来たんですもの。
      せっかく罠に掛かったメインディッシュに逃げられるわけにはいかないわ」
エリカ「メインディッシュ? 何の事です!?」
影山冴子「あら、まだわからないの。その小娘はあなたをおびき出すための囮。
      地球教が本当に生贄に捧げようとしているのは、
      異星人バームのエリカ女王、あなたなのよ」
和泉ナナ「なんですって!?」

影山冴子はロブスターオルフェノクに変化した。

和泉ナナ「オルフェノク!?」
地球教の主教「Dショッカーからの通報で、バームの女王が極秘裏に
        地球を訪れている事はすでに掴んでたのだ」
ロブスターオルフェノク(影山冴子)「二人とも大人しくしなさい…」

エリカ「くっ!……ああ、一矢…」


(一方、こちらは人類解放軍の前線基地)

竜崎一矢「なんだって! エリカが地球に!」
マルガレーテ「私はこの事を至急婿殿にお伝えするようにと、おひいさまに言われて。
        ナナ様の監禁場所までは私がご案内いたします!」
ジャミル「捜索に出ているチームには、我々の方から連絡を入れておこう」
竜崎一矢「お願いします。ナナ! エリカ! 俺が行くまで無事でいてくれ!!」

463 名前:名無し客:03/09/08 00:05

***Dショッカー本部・暗黒王子軍司令室***
プリンス「この報告書によると……ラインハルト帝は
実姉であるアンネローゼ=グリューネワルト大公妃を溺愛
しているようだ…人間とはかくも愚かな生物…」
カイザーブルドント「……。それで?」
プリンス「我々がヘタに手を出すと、逆上したラインハルトが
人類解放軍と同盟を結ぶことにもなりかねん…ここはラインハルトの
怒りの矛先を人類解放軍サイドへ向けるのがいいだろう」
カイザーブルドント「イゼルローンはどうする?」
プリンス「あれは一種の閉鎖空間…ならば内部から疑心暗鬼で
かき乱す…」

***地球・人類解放軍秘密基地***
通信員A「エトワール・ド・ラ・セーヌより一矢さんに通信です」
一矢「…エリカか?」

NR@永井一郎「竜崎一矢の恋人であるバーム星王女・エリカは
現在プリンセス・ユニオンの一員として活動していた…」

エリカ「一矢…」
一矢「エリカ…元気そうだ。そっちはどうだ?」
エリカ「ええ、おかげさまで…どうかしたの? 顔色が優れない
ようだけど」
一矢「……何でもないんだ。ところで、そっちこそ何かあったのか?」
エリカ「本当なら、一矢の顔を見るだけの通信なら良いのだけれど…
あちこちの惑星が奴隷獣やマグマ獣、攻撃獣士…バームのメカ兵士
に襲撃されているわ。メカブーストやメガボーグの出現した星も」
一矢「反世界軍ではなさそうだな…くそ、Dショッカーめ!」
エリカ「それで…」

基地内に鳴り響くアラーム。
通信員B「2時の方向より飛行物体接近! 形状から円盤獣および
化石獣と思われます!!」
一矢「く…っ、こんな時に!! エリカ、すまん…!!」
エリカ「一矢…気をつけて…」

(トライパーに乗り込み、トランザーにドッキングする一矢)
一矢「ダイモス・バトルタァァァァン!!」

464 名前:格ゲーヒロインズ◇thefighterheroines:03/09/08 06:52

ナコルル「待ちなさい!お願い、ママハハ!!」
ママハハ「ピイイイイイ!!」
ロブスターオルフェノク(影山冴子)「あうっ!」

不意をつかれ、ママハハに弾き飛ばされるロブスターオルフェノク。

エリカ「ああ、あなたは!!」
ナコルル「カムイコタン出身、ナコルルと申します。」
ロブスターオルフェノク(影山冴子)「ふふふ、私の不意をつくなんて・・・
かわいい顔して中々やるわね。お嬢ちゃん。でも・・・私に敵うかしら?」

不知火舞「花喋扇!!」
春麗「気功拳!!」

ロブスターオルフェノク(影山冴子)「ぐぁっっっっ!!」

木の葉のように弾き飛ばされ、納屋の壁にしたたかにロブスターオルフェノク
の体は打ちつけられた。

エリカ「ICPO捜査官・春麗さん!!そして、不知火流忍術伝承者の舞さん!!
貴方達が駆けつけてくれるなんて!!!」

春麗「しっかりして!!脱出用のヘリが用意してあります!」
舞「オッホッホッホッホッ!!強くて美人ぞろいの私達がくればも〜う安心よ!!
さあ、いきましょ!!私たちと共に早く。」






465 名前:名無し客:03/09/08 16:44

(その頃、円盤獣と化石獣に攻撃された、人類解放軍の前線基地では…)

アヤ「6人の力を合わせるのよ!」
ツグミ「了解よ!」
スレイ「ファイナルモード・マニューバ・アップ・ロード!!…いけるぞ!」
アイビス「凄まじいエネルギーよ!」
ライ「フッ、機体が持つかどうか…」
リュウセイ「死なばもろともぉー」

SRXのT-LINKと念動力でハイぺリオンと合体技・攻撃!!
ファイナル・Z・Oソードスペシャル!

リュウセイ「天上天下!・超!・念動流星剣!!・彗星爆光閃!!!」

皆一同で『ざぁぁーーーーん!!』

たちまち一掃される円盤獣と化石獣の大群。

竜崎一矢「ふぅぅーっ…なんとか片付いたな」
ライ「たった今ICPOの春麗捜査官から連絡が入った」
アヤ「無事にナナちゃんとエリカ女王を救出して脱出に成功したそうよ」
マルガレーテ「ちょ、ちょっとお待ちくださいまし??」
竜崎一矢「だとすると、ついさっきエトワール・ド・ラ・セーヌから通信をくれたエリカは?」
マルガレーテ「おひいさまが二人???」

466 名前:名無し客:03/09/08 16:45

***ヒマラヤの地球教本部***

影山冴子「地球に来ていたエリカは真っ赤な偽者。本物はまだプリンセスユニオンの宇宙母艦
      エトワール=ド=ラ=セーヌにいるわ。とんだ茶番に付き合わされたわね。
      ド・ヴィリエ大主教、この落とし前はどうつけてくださるのかしら?」
ド・ヴィリエ「慌てるな。生贄は予定通り捧げる。其処の者に今回の失敗の責任を
        取ってもらう形でな」
地球教の主教「ど、どうか御慈悲を! 御慈悲をぉぉぉ〜〜!!…(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」

ド・ヴィリエは冷酷にもスイッチを押し、それと同時に床が割れて落とし穴が作動し、
生贄の儀式の責任者だった主教は哀れ奈落の底へ…

地球教の主教「あれれれぇぇぇぇぇぇぇ………………………………」

ド・ヴィリエ「これでスマートブレインにはご納得頂けたかな?」
影山冴子「ええ。まあいいでしょう。でも覚えておいた方がいいわ。
      今回の事でDショッカーのお偉方は、貴方たち地球教への
      評価を著しく低下させることでしょうね」

そう言い捨てると、影山冴子は帰って行った。

総大主教「ド・ヴィリエよ…」
ド・ヴィリエ「ハハッ」
総大主教「この度の不始末。我が地球教の威信を傷つけた事は、
      教団総書記代理の要職にある汝の責任も免れまいぞ。
      汝には今しばらく謹慎を命ずる…」
ド・ヴィリエ「面目次第もございません。謹んでお受け致します…」

467 名前:名無し客:03/09/09 00:37

***ヘリの中***
春麗(ヘリ操縦中)「……もうそろそろいいんじゃない?」
エリカ(声が変わる)
「うーん、生贄になる寸前まで粘るつもりだったんだけどなー」
ナナ「???? あなた…誰!?」
エリカの顔をした女性、変装を解く──くノ一女子大生・
いぶき!
舞「敵をあざむくにはまず味方から…ってね。
地球教のことについて色々調べてもらってたのよ♪」
ナナ「あの…もしかして、あたしの救出で調査中断しちゃいました?」
いぶき「ううん、結構収穫はあったよ」
ナコルル「……待ってください、何か……近づいて来ます!」
突如、地割れと共にバームのメカ戦士が出現、ヘリを捕らえた!
春麗「……くっ!!」
ナナ「キャアア!!」
いぶき「そんな…尾けられてた!?」
ヘリが地中に引きずり込まれようとするその時!
(BGM:立て!闘将ダイモス)
一矢@ダイモス「ファァァァイブシュゥタァァァ!!」
ナナ「ダイモス!! 来てくれたのね!」
バーム戦士「ギャオオオオン!!」
一矢@ダイモス「双ォォォ竜ゥゥゥ棍ッ!!」
ダイモスの攻撃でヘリを放すバーム戦士、不時着するヘリ。
一矢@ダイモス「スネェェェクロック!!」
がんじがらめにされ、もがくバーム戦士。
一矢@ダイモス「ファイヤァァァブリザァァァド!!
必ッ殺・烈風正拳突きィィィッ!!」
バーム戦士「ギャアアアアア…」(爆死)

468 名前:名無し客:03/09/09 00:54

***地球・人類解放軍秘密基地***
(帰還後、司令室に案内される4人の女性格闘家…)
ジャミル「そうか、プリンセス・ユニオンの依頼で…」
春麗「ええ…とりあえず私たち3人が、人類解放軍への
増援として派遣されました。以後、よろしくお願いします(敬礼)」
ナナ「3人…?」
いぶき「ああ、あたしはこれからブライト・ノア艦長に報告する
役目があるの。だからこれで一旦お別れね」
一矢「それにしても…エリカに無断で彼女に変装するのはどうかと
思うよ?(呆れ顔)」
いぶき「急だったもんで、つい…(^^;)」
京四郎「……増援はありがたいが、お嬢さんばかりとはな……」
ナナ「あー、今度ミサトさんやジュンコさんに言ってやろー」
春麗「…コホン。今、全宇宙は反世界軍やDショッカーの侵攻で
多くの人々が苦しめられています。プリンセス・ユニオンも…
イゼルローンやウルトラの星、人類解放軍と呼応して抵抗運動を開始
しています」
舞「その実動部隊があたしたちってワケ。地球をはじめ、あちこちの
惑星でヒーローたちと女性格闘家のみんなが共同戦線張ってるわ」

469 名前:名無し客:03/09/09 01:42

***イメージシーン***
(全宇宙で、反世界とDショッカーに対する反乱の火の手があがる…)

(キカイダー01のゼロワンドライバーとキャミィ・ホワイトの
キャノンスパイクでシャドウロボット・赤面ガメに同時攻撃…)
(セーラームーンのムーン・ティアラを春日野さくらの真空波動拳
が包み、妖魔軍団を吹き飛ばす)
(ローズとサイボーグ001の超能力が突破口を開き、
残りの00ナンバーサイボーグがBG前線基地を爆破)
(エレナとバトルケニアのアフリカンダンスが再生ヘンショク怪人を
粉砕──弟ロボットもBFロボが一刀両断)
(再生デスターロボ軍団に苦戦するまことをバイクロッサーが救出、
最後はブレーザーカノンが炸裂)
(協力してメガノイドを追い詰める神月かりんと破乱万丈…
ラストは巨大化したメガボーグをサン・アタックで仕留める)
(滝和也と風間アキラ…2人のドクロライダーがショッカー戦闘員を
蹴散らして行く)
(ジバンのオートデリンガーとジル・バレンタインのランチャーが
バイオノイド軍団を爆砕…煙の中から悠然と現れる2人)

(ユリ・サカザキの覇王翔吼拳とマスクマンのジェットカノンが
地帝獣を木っ端微塵にする)
(藤堂香澄の心眼・葛落としとXライダーの真空地獄車が
神話怪人ユリシーズと悪人怪人タイガーネロを空中激突させる)
(氷河戦士ガイスラッガーと共に敵艦に突入するリムルルと
クーラ・ダイヤモンド)
(シャルロットのSグラディエーションとマシンマンのマシンサンダーが
再生ゴールデンモンスを破壊)
(麻宮アテナ&バビル2世のダブルエネルギー衝撃波が怪ロボット群を
灰燼に帰す)
(チャムチャム&アマゾンライダーのダブル大切断で血を噴いて倒れる再生
カマキリ獣人)
(キングと大門豊&ザボーガー、Dショッカーの補給基地を壊滅させる)
(レオナとボルテスV、2つのVの字斬りで勝利)
(ヴァネッサとバロム・1、ダブル爆弾パンチで再生ウデゲルゲを
葬り去る)
(ウイップとズバット、2人のムチがダッカー残党を殲滅)
(神楽ちづるとB・マリー、ダブルライダーと共に再生怪人軍団と
激闘を繰り広げる)
(双葉ほたると李香琲、仮面ライダースーパー1と
トリプルキックを叩きこむ)

(レインボー・ミカ、千堂つぐみ、アステカイザーの3人、サイボーグ
格闘士軍団に華麗なる3プラトンアタック)
(リリス・フェリシア・レイレイ、アクマイザー3と
六芒星魔法陣アタックを敢行!!)
(モリガンとタバサ、デビルマンと共に妖獣たちの屍の山を築く)
(全ビーファイターと共に敵軍を迎え撃つキュービーの大軍団…)

470 名前:邪帝王ナグツァーク ◆NAGU.H2kOY :03/09/09 09:22


                   ____
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       <      //ス ~ヽ_____,― ̄           \
        |     / \ .Jj: : : : : : : : : : :ー―、_________\
         |    / ▽{ l: : : : : : : :_一 ̄
       /( |   /ヽ /  ソ: : : : :/ ̄
      __/ `、|:: /ヽ V  /: : :/
     / \ \::/l   `一´::/  λ
    入     \@エェェ (::/、_/彡\
   /         ヽ  ~~エエ@/  彡彡
  <\       \ \  /      /\ 
   >\        \\\  / /  __\_
  /ゞ ミ\ ⌒    \\/⌒|~ー――´⌒ヽ ̄\ ̄ ̄\
  \ミ    ⌒     ,/  >_       〉、  ー、  \
   |\\\ /  /⌒</| | | v`  ̄ー―-< ノ:::\ 彡` 、  \
   |  /  /  ヽ   VV         ノ ::::::\~~   ー ゝ


信じられぬ…!
我が軍勢が制圧したはずの星々が敵に奪い返されつつある。
よもや大世界の者どもがここまで我が力に刃向って来るとは!!
邪帝騎士シュベールよ、イゼルローンを陥落せしめヤン・ウェンリーを殺せ!
奴らにこの上ない絶望を与えてやるのだ!

471 名前:名無し客:03/09/09 09:25

イゼルローン駐留艦隊に所属する戦艦ユリシーズは、
索敵行動を続けながら艦艇中心の哨戒を行なっていたが、
哨戒に出てから二日目、ついにオペレーターが敵影の発見を告げた!

オペレーター「算定不可能です! とんでもない数だ!」
士官「どうします! 戦いますか!?」
艦長「あほう! さっさと逃げ出さんか! 急いでこの事をイゼルローンに知らせるんだ!!」

賢明に逃げ帰ってきたユリシーズの『反世界軍の大艦隊来襲』の報を受けて、
ヤンは要塞の会議室に幕僚たちを集めた。プリンセスユニオンからの使者として、
元火竜王の巫女であるフィリア・ウル・コプトもオブザーバーとして出席した。

キャゼルヌ「Dショッカーが来襲した時も大兵力だったが、今回はそれを凌駕するらしいな」
フィリア「やはりこれは、反世界の大規模な戦略の一環なのでしょうか」
ムライ「どうも、これからはユリシーズを哨戒行動につけさせない方がよさそうですな。
    あの艦が哨戒に出るたびに敵を連れてくる」
ヤン「まあ、ものは考えようさ。ユリシーズを哨戒に出した時は、通常より1レベル高い
   警戒態勢を敷く事にすれば、かえって効率的だろう」

冗談としては面白みに、本気としては説得力に、
それぞれ欠ける返事をヤンはしておいて、防御指揮官シェーンコップと
要塞事務監キャゼルヌに、所定の規約にしたがって迎撃の準備を命じた。


***反世界の旗艦・テーラバンパイヤー***

邪帝騎士シュベールは麾下の艦隊をイゼルローン要塞の全面に展開させた。
無論、イゼルローン要塞の主砲『雷神の金鎚(トール・ハンマー)』の射程外である。

邪帝騎士シュベール「地球軍最高の智将と呼ばれるヤン・ウェンリーとやらの実力、
            せいぜい楽しませてもらおう。…撃てっ!!」

30万を超す砲門が一斉にイゼルローン要塞に向けて光の槍を投擲した。
ヤン率いる地球軍とシュベール率いる反世界軍との全面衝突による
イゼルローン攻防戦がついに開始されたのである。

472 名前:名無し客:03/09/10 21:14

イゼルローン要塞から出撃したヤン艦隊は、ギャラクシーメガやコンバトラーチームの奮闘と
分艦隊司令官アッテンボロー中将の戦闘指揮のもとで、かろうじて崩壊を免れていた。乱戦の渦の
外縁部では、両軍の艦艇と機動兵器が砲火を応酬し、暗黒の虚空に次々と火球を現出させている。
その混乱の中へ、ヤン艦隊の旗艦である戦艦ヒューベリオンが出撃してきた。
これをヤン抹殺の最大の好機と見た邪帝騎士シュベールは、
ヒューベリオンめがけてテーラバンパイヤーの突進を命じるが、
ヒューベリオンがテーラバンパイヤーの艦砲の射程に入る直前、
テーラバンパイヤーの艦体を鈍い衝撃が貫いた。ヤン艦隊の強襲揚陸艦が一隻、
斜め下方からテーラバンパイヤーに体当たりを敢行してきたのである。
テーラバンパイヤーの艦腹に吸着した強襲揚陸艦からヒート・ドリルが撃ち込まれ、
装甲服に身を固めたシェーンコップ中将率いる「薔薇の騎士(ローゼンリッター)」連隊や
多数の等身大ヒーローたちがテーラバンパイヤーの艦内へと侵入した。
これこそがヤンの狙った詭計(トリック)だったのである。
旗艦ヒューベリオンを囮に使って反世界軍の旗艦テーラバンパイヤーを誘い出し、
強襲揚陸艦を使ってテーラバンパイヤー内部に陸戦部隊を送り込もうと計画し、
その策はこうしてまんまと成功した。

***テーラバンパイヤー内部***

艦内放送「敵兵侵入!敵兵侵入!非常迎撃態勢を取れ!」

シェーンコップ「雑魚に構うな!目的は敵の司令官だ!艦橋を探せ!」

***テーラバンパイヤー艦橋***

邪帝騎士シュベール「俺とした事が、功を焦り敵のペースに乗せられてしまうとは!
             奴らを生かして艦外に出すな!無謀さの報いを思い知らせてくれる!」

473 名前:名無し客:03/09/11 18:44

***テーラバンパイヤー艦橋***

邪帝騎士シュベール「何奴!?」

艦橋に、装甲服を着たシェーンコップ中将とターボレンジャー、ファイブマンが躍り込む!

レッドターボ「高速戦隊!」
5人全員で「ターボレンジャー!!」
ファイブレッド「地球戦隊!」
5人全員で「ファイブマン!!」
シェーンコップ「私はワルター・フォン・シェーンコップだ!
         死ぬまでの短い間、覚えておいていただこう!」
邪帝騎士シュベール「大世界の光の猟犬どもが! 返り討ちにしてくれる!」

シェーンコップの戦斧が風を裂いてシュベールに襲いかかるが、
シュベールはその強烈極まる斬撃を軽く受け止め、
ブルーターボがJガンの狙いを定めてもそれをかわし、
シュベールの長剣は、慣性を無視したようにターボレンジャーに襲いかかった。

ブルーターボ「うわあああっ!!」
ピンクターボ「キャアア――!!」
邪帝騎士シュベール「フハハハハ!我が反世界の旗艦に乗り込んできたことは誉めてやるが、
             これで貴様らの運命は尽きた!食らえ!」

シュベールの指先からブラスター光線が発射されるが、
シェーンコップが顔前に戦斧を立ててこれを防ぐ。
戦斧はブラスター光線の負荷に耐えかねて折れ砕けた。

ファイブレッド「こうなったらいちかばちかだ! スーパーファイブボール!」

ファイブマン5人が次々とボールをパスしながら、
5人のエネルギーを注ぎ込んでシュベールに叩き込む!

邪帝騎士シュベール「ぬおおおっ!!」
レッドターボ「Vターボバズーカだ!」

ダメージでシュベールが怯んだ隙にターボレンジャーの必殺バズーカ砲が
超エネルギーを発射してシュベールを吹き飛ばす!

邪帝騎士シュベール「ぐわあああっ!!ば…ばかなっ!? こうなれば、
             貴様ら全員道連れだああっ!!」

艦内各所から火花が噴出し始める!

シェーンコップ中将「いかん! 脱出だ!!」

474 名前:名無し客:03/09/11 18:45

***イゼルローン要塞***

ユリアン「敵旗艦、消滅を確認。反世界軍の艦隊は支離滅裂に敗退していきます。
     シェーンコップ中将以下突入部隊も無事に帰還されました」
ヤン「そうか、それはよかった」
フィリア「さらに嬉しいニュースです。全宇宙で私たちの仲間が奮戦し、
     反世界やDショッカーへの反撃を開始しつつあります。
     今回の勝利は各地で平和のために戦う人々を勇気付ける事と思います」
ヤン「……………」
ユリアン「…提督?」
ヤン「ん?」
フィリア「まだ何かご心配な事でも?」
ヤン「あ、いや、確かに全宇宙の7割が反世界やDショッカーに制圧されていた事を考えれば
   確かに状況は好転していると言えるだろう。だが、我々が大世界で光と闇に分かれて
   争いを続けている間、反世界側は着実に戦力と国力を充分に蓄えてきたんだ。
   それを考えると今回の勝利はいかにもあっけなさすぎるような気がしてならないんだ…」

475 名前:名無し客:03/09/11 18:46

***ヒマラヤの地球教本部***

年老いた石造りの建物の中を、黒衣に身を包んだ壮年の男が、
正確だが緩慢な足取りで歩いていた。
扉の前に立つと、侍衛の者が一礼してそれを開く。
室内は鈍い白濁した光に満たされていた。

ド・ヴィリエ「総大主教猊下……」

うやうやしく呼びかけたド・ヴィリエは、反応を示さぬ相手にさらに語りかけた。
そしてド・ヴィリエが室内に入って来た様子を総大主教の脇で意外な人物が見ていた。
魔族の獣神官ゼロスである。彼はリナたちがスィーフィード世界に帰った後も
獣王ゼラス・メタリオムの命令で地球に留まり、現在は地球教と接触していたのだ。

ゼロス.。oO(…ド・ヴィリエ、もう謹慎が解かれたのですか……)

ド・ヴィリエ「ヤン・ウェンリーが反世界の艦隊を撃破致しました」
総大主教「……それで、その後はどうなっておる?」
ド・ヴィリエ「全宇宙で反世界やDショッカーへの反撃が始まっております。
        この分ではDショッカーの天下も案外長くないかもしれませぬ」
総大主教「だがここで人類解放軍を英雄に仕立てる訳にはいかん。人類に光を指し示すのは
      我が地球教でなければならぬのじゃ」
ド・ヴィリエ「御意」
総大主教「ではゼロスに任せよう。ゼロス、人類解放軍にこれ以上勝たせぬように
      何かよい策を打て…」
ゼロス「まあ僕ら魔族にとっても、戦乱が長引くのは望むところですから、
    やれるだけはやってみましょう」

そう言うと、ゼロスはテレポートで退出した。

ド・ヴィリエ「総大主教猊下、ゼロスに関しましては不確定要素が多すぎます。
        あの男、どうにも心の底が知れませぬ。ご用心の程を……」
総大主教「そんなことは承知の上じゃ。我らの掌の上で踊る限り、どんな形で舞おうとも
      意に介するには及ばぬ。それより、あの不肖者のデグスビイについては、
      その後、何か解かったかな?」
ド・ヴィリエ「デグスビイがアバレキラーのところにおりますのは確実でございますが、
        問題は、奴がアバレキラーに地球教の秘密を洩らしたや否やにございます……」

476 名前:◆TpifAK1n8E :03/09/13 20:27

***イゼルローン要塞***シェルター
ガロード「敵は・・・行ったみたいだな」
シンジ「うん。もう砲撃音も聞こえないし・・・」
アスカ「ふん、私ならあんなの10分もあれば退治できるのに。」
ティファ「・・・」
ガロード「次からは俺も戦いに参加するよ。見てるだけじゃ何も変わらないからね。」
ティファ「だめ・・・」
ガロード「え?」
テイファ「だめ、ガロード。戦ったらガロードは死んでしまう。そんなの・・・いや・・・だから戦わないで!!」
ティファの目には涙が浮かんでいた。
ガロード「・・・大丈夫、俺は死なない。だから俺はみんなを守るために戦う。ティファ、見ていてほしいんだ。」
ティファ「それでもダメ!!死んじゃイヤ!」
ティファはガロードによりいっそう激しく語りかける。
シンジ「どうしたの?ティファ。ガロード・・・死ぬの?」
アスカ「ハッ、この単純バカが簡単に死ぬと思うの?」
ガロード「バ、バカとはなんだ!!」
アスカ「馬鹿だから馬鹿って言っただけよ、このバァッカァ!!」
ガロード「ってんめぇ〜!」
アスカ「あら?女の子に手を上げるの。だから単純馬鹿なのよっ!」
ガロード「女とかかんけぇねぇっ!このっ!」
アスカ「きゃっ!・・・痛い目見ないとわからないようねぇ!!このぉっ!」
シンジ「わーっ二人ともやめなよっ!うわぁぁ!」
ガロードVSアスカに巻き込まれるシンジ。そんな彼らを遠巻きに見るティファ。
しかし、ティファの胸の中は不安で満ちていた。

477 名前:名無し客:03/09/16 08:38

***Dショッカーの支配下にある地球連邦首都・ダカール***

 坂田順三郎の乗った地上車の前後は、警護官の地上車2台ずつにはさまれている。
不意に同席の秘書官が声を上げ、窓外に向けた坂田の視線が凍結した。反対方向から
走ってきた数台の地上車が、交通法規を無視して突然Uターンしてきたのだ。
 肉迫してくる1台のルーフウィンドウから、ハンドキャノンを構えた軍人の上半身が見える。
 警護官の乗った地上車が炎の塊となって路上を数回転した。道を塞がれた坂田の車が止まった。

シェーンコップ「現・地球連邦政府大統領 兼 日本国内閣総理大臣、
         そしてEP党の党首でもあられる坂田順三郎閣下ですな?」
坂田順三郎「君は誰だ!?こんなところで何をしている」
シェーンコップ「姓名はワルター・フォン・シェーンコップ。たった今、
         貴方を我々の人質にしたところです」
坂田順三郎「君の勇名は常々耳に親しんでいるよ」
シェーンコップ「それは恐縮の極みですな」
坂田順三郎「なぜこのような暴挙に出たのかね?」
シェーンコップ「お言葉ですが、暴挙とは自己保身のために地球を悪に売り渡し、
         Dショッカーの飼い犬に成り下がった貴方方のなさりようでしょう」
坂田順三郎「国家の存亡とは個人の権利という小さなレベルで語りうるものではない」
シェーンコップ「個人の権利を守るために国家が総力を挙げるのが民主国家という
         ものでしょう。まして、ヒーローたちが地球のために貢献してきた
         過去をご覧なさい!」
坂田順三郎「シェーンコップ中将、君は私をどうするつもりだ?」
シェーンコップ「なに、ごく常識的な事です。観客としてはシナリオの変更を
         要求したいわけですよ。場合によっては力ずくでね」

478 名前:名無し客:03/09/16 08:42

 軍用地上車の中で、シェーンコップは軍部専用のTV電話回線に介入した。
統合作戦本部長のロックウェル大将の執務室に繋がった。ロックウェル大将は、
三輪長官や一条総司令と並ぶ連邦軍内屈指の軍国主義者として知られる。

シェーンコップ@通信「こちらは人類解放軍だ。統合作戦本部長ロックウェル大将閣下に
             誠意と礼節を持って脅迫の文言を申し上げる。心してお聞きあれ」
ロックウェル「薔薇の騎士(ローゼンリッター)連隊長のシェーンコップだったな?
        一体いつの間にイゼルローンから地球に着ていた!?」
シェーンコップ@通信「我々は尊敬すべき地球至上主義連邦の元首・坂田順三郎閣下を素敵な
             牢獄へご招待してある。もし我々の要求が受け入れられない時は
             坂田大統領には天国にご避難いただく。坂田大統領の国葬を
             出したくなかったら、そちらで捕らえている人類解放軍の捕虜を
             一人残らず無傷で解放しろ。そうそう、ついでに特上のワインを
             100ダースほどつけてもらおうか」
ロックウェル「ふざけるな!」
シェーンコップ@通信「急いでもらおう。もし連邦政府に当事者能力がないなら
             直接、Dショッカーと交渉してもいいのだからな!」
ロックウェル「は、早まるな! 交渉はあくまでも連邦政府及び軍部と行なえ!
        いや、行なってほしい……」

シェーンコップは冷笑してTV電話を切った。

ロックウェル「逆探知は成功したか!?」
士官「申し訳ありません。向こうは移動中だったらしく失敗しました。
   どうやらもうすでにダカール市内からは離れたようです」
ロックウェル「売国奴め!非国民め! だから奴らのような帝国や宇宙からの亡命者などを
        信用してはならなかったのだ! シェーンコップ! メルカッツ!
        電撃戦隊の伊吹! ラアルゴンやバーム星人の連中!
        そして、奴らを重用しつづけたヤン・ウェンリーにしても然り!!」

479 名前:名無し客:03/09/16 18:08

***地球至上主義連邦軍・捕虜収容所***

金田正人「鉄人! 超電動パワーオン! 超電動パンーチ!!」
夏樹三郎「ブラックオックス! ジェノサイドバスタァァ――!!」

ブルーコスモス派連邦兵「あ、蒼き清浄なる世界のためにぃぃっ! うわわあああっ!!」

(各地の連邦軍捕虜収容施設で、人類解放軍による奇襲作戦が開始されていた。)

***移動基地エアロトレッカー内部***

光瀬双葉「長官、こちらの捕虜の救出は無事に完了しました」
金田正太郎@通信「うむ、みんなご苦労だった」

(かって帝都の少年探偵と呼ばれ、鉄人28号の操縦者として活躍していた金田正太郎も、
今ではICPOの長官となり、息子の正人をはじめとする鉄人のパイロットたちを指揮する立場にある。
尤も、その肝心のフランス(リヨン市)にあるICPO本部、そして東京の旧金田探偵事務所は、
現在もDショッカーの占領下にあるのだが…)

金田正人「それにしても父さん、収容所の警備が思ったほど厳重じゃなかったぜ」
金田正太郎@通信「これもイゼルローンのヤン提督の奇策だ。連邦の大統領を
          人質にして軍部を脅迫し、返答に時間を与えておいて、
          実はその隙に実力で捕虜をまとめて奪還してしまおうというわけだ」
夏樹三郎「まさか地球至上主義連邦のお偉いさんたちも、人質交換の交渉中に
      捕虜の救出作戦を敢行されるだなんて思ってもみないだろうからな」
マコト・ヤマモト@通信「ああちょっと失礼、ところでそちらで救出した捕虜の中に、
              ジャスティ・ウエキ・タイラー提督はいらっしゃったか?」

(通信に割り込んできたのは、地球連邦宇宙軍参謀副長のマコト・ヤマモト中将である。
彼は元はタイラー艦隊の所属だったが、地球至上主義連邦となった現政権に睨まれて、
現在はヤンのイゼルローン軍やジャミルの人類解放軍と共同歩調をとっている。)

夏樹三郎「いえ、タイラー提督はいらっしゃいませんでした」
マコト・ヤマモト@通信「うーむ、そうか。これだけ探して見つからないとなると、
              もしや地球至上主義連邦軍かDショッカーに捕らえられているのでは
              と思ったのだが…。一体タイラー閣下はどちらにいらっしゃるのだ…」
金田正人「それよりも父さん、ヤマモトさん、収容所の中で意外な人を見つけたぜ」
金田正太郎@通信「意外な人??」
???「お久しぶりです金田長官。それにヤマモト中将」
マコト・ヤマモト@通信「あ、貴方は!?」

(連邦軍の捕虜収容所で正人たち鉄人チームに救出されたその人物こそ、
他ならぬオーブ連合首長国前代表首長、ウズミ・ナラ・アスハその人であった)

金田正太郎@通信「アスハ代表、ご無事でしたか!」
マコト・ヤマモト@通信「てっきりブルーコスモス派によるオーブ総攻撃の際に
              亡くなられたものとばかり…」
ウズミ・ナラ・アスハ「ブルーコスモス派に捕らえられていた私や側近達は、
             この捕虜収容所で長い間監禁されていたのです」
金田正太郎@通信「アスハ代表、長い幽閉によくぞ耐えられました。
          積もる話はまた後ほどゆっくりと。正人、三郎、双葉、
          とりあえず救出した人達を連れて人類解放軍の基地まで帰還するんだ」
金田正人「了解!」

480 名前:名無し客:03/09/17 01:36

***???どこか???***
振り向くゼロス。
デーモン族の妖獣サイコジェニー、
大魔王バーン配下の死神キルバーン、
そして──アンノウンを統べる黒い青年・オーバーロードが
立っている。

ゼロス「おや、これは皆さんお揃いで…オーバーロード、
あなたがいるということは……」
オーバーロード「……(微笑)」
サイコジェニー「『神々』が近づいています」
ゼロス「どうもそのようですねえ」
キルバーン「まあ、キミのことだから気づいてるとは思うけどね。
……地球教、いや、Dショッカーに近づいて何か収穫はあったかい?」
ゼロス「……それは秘密です。カヲル君も今はギャラクターで
大人しくしてるようだし」

***イゼルローン要塞***
(テーブルを囲んで、ヤン提督・デューク=フリード・
古代進が話している…)
デューク「それでは、やはりラインハルト皇帝と会見を?」
ヤン「そのつもりだよ」
古代「しかし、ラインハルトも一皮向けばベガ大王や
ズォーダー大帝と同じ…」
ヤン「彼は信用出来る…先日も、グリューネワルト大公妃を
ティターンズや地球教の暗殺者が狙うという事件があったが、皇帝は
地球ごと黒幕を吹き飛ばすことを我慢してくれた」

富山敬@NR「説明しよう! 反世界やDショッカーとの戦いに
新たな局面を開くべく、イゼルローン軍のヤン提督はラインハルト
皇帝との正式な共同戦線を望んでいたのである。そこで、宇宙戦艦
ヤマトの艦長代理である古代進と、αナンバーズのブライト艦長から
代理を頼まれたデューク=フリードにそのことを打ち明けていた。
……ちなみに、さすがの私でも一人三役は非常に疲れるのである」

ヤン「このことはいずれ、国際警察の金田・中条両長官や
お茶の水・ギルモア両博士にも伝えるつもりだよ」
古代「もし行かれるというのなら、ヤマトが護衛いたします」
デューク「我々マジンガー軍団も」
ヤン「いや、そんな大げさなことは…(苦笑)」

481 名前:名無し客:03/09/17 01:49

***人類解放軍基地・独房内***
坂田(耳に手を当てる)「……はい、うまく基地内に潜入しました」
???(どこからともなく声が…)「どこかに…ヒーローどもの
行き来する転送装置があるはずだ…お前は囚われの振りをして
基地ごとその装置を破壊せよ…!!」
坂田「……改造人間としての私の初仕事……必ずや成功させて
見せます……!!」
???「期待しておるぞ、グンタイアリ怪人…」
坂田(口からよだれを垂らすと、ジュッと床が溶ける)「お任せ
ください、大神官ダ…いいえ、ライア・ダロム様…!!」

482 名前:邪帝王ナグツァーク ◆NAGU.H2kOY :03/09/17 21:58

***???どこか???***


                   ____
                  /: : : : :/
                  /: : : :/
                 /: : :/
                 /:::::/
              / /::::/
            /  /:::/
          /    /::/                  一~\
        /     /:/_              _,一 ̄     \
       <      //ス ~ヽ_____,― ̄           \
        |     / \ .Jj: : : : : : : : : : :ー―、_________\
         |    / ▽{ l: : : : : : : :_一 ̄
       /( |   /ヽ /  ソ: : : : :/ ̄
      __/ `、|:: /ヽ V  /: : :/
     / \ \::/l   `一´::/  λ
    入     \@エェェ (::/、_/彡\
   /         ヽ  ~~エエ@/  彡彡
  <\       \ \  /      /\ 
   >\        \\\  / /  __\_
  /ゞ ミ\ ⌒    \\/⌒|~ー――´⌒ヽ ̄\ ̄ ̄\
  \ミ    ⌒     ,/  >_       〉、  ー、  \
   |\\\ /  /⌒</| | | v`  ̄ー―-< ノ:::\ 彡` 、  \
   |  /  /  ヽ   VV         ノ ::::::\~~   ー ゝ



我が神聖なる復讐は終わらぬ。
もはや小細工は無用! 一気に大世界を滅ぼしてくれようぞ!
光と闇の者どもよ、よく聞けい!
己の力の無さと、無用な争いを続ける醜さを悔むがよい!!

(邪帝司教アルメイダ以下反世界軍の将兵たちが魂魄と化し、
邪悪なる帝王ナグツァークのビジョンに集まり一体化していく……)

483 名前:名無し客:03/09/17 22:00

***地球・カイナゲ天文台***

Dショッカーとの激戦の末、人類解放軍が奪還に成功した数少ない拠点の一つ、
南米大陸ボリビア領のアンデス山脈の懐に抱かれたカイナゲ天文台は、
銀河最大級の電波増幅式天体望遠鏡を備えた、地球連邦軍直轄の天文台である。

ヤマモト「アンダーソン長官……」
アンダーソン「やあ、ヤマモト君。長旅ご苦労」

マコト・ヤマモト中将を出迎えた白髭の老人は、
地球連邦軍宇宙連合艦隊の前最高司令長官にして、
現在はほぼ名誉職同然のここカイナゲ天文台の司令を務める
アドリアン・アンダーソン元帥その人である。

アンダーソン「いきなりだが、人類は今だかってない、未曾有の危機に直面しておる」
ヤマモト「お言葉ですが今までも何度かそんな事はあったと記憶しております。
     ましてや、反世界軍の動きが急に大人しくなったとはいえ、
     まだDショッカーとの決着もついてはおりませんが…」
フジ「今までのとはスケールが違う」

フジ参謀総長が言った。

フジ「今回の危機に比べたら、今までの侵略など、おままごとのようなものだ」
ヤマモト「そんなに……」
フジ「もし、この危機が銀河を直撃するようなことがあれば、地球も、Dショッカーも、
   ローエングラム王朝の銀河帝国すらも消えてなくなるだろう」
ヤマモト「それほどまでに事態は深刻なのですか?」
アンダーソン「深刻だよ」
カン「私から説明致しましょう」
アンダーソン「紹介しよう。この天文台の技術官で、実質上の責任者でもある、
        ヘギョン・カン少佐だ」

カン少佐は一礼して説明を始めた。
正面の立体スクリーンに、3D映像が現れた。

アンダーソン「画面の中央を見て見たまえ」
ヤマモト「あ!?」
カン「かじき座の球状団塊星雲の端の部分が食い散らかされたように黒くなっています。
   影のように……」
ヤマモト「私には……星雲を食い荒らす、癌細胞のように見えます」
カン「あれは正しく癌です。宇宙という生命体に発生した癌と言ってよいでしょう。
   ここに来て急速に増大してきました。あの星雲の命運も、あと1ヶ月かそこらでしょう」
ヤマモト「それでは、未曾有の危機と言うのは!?」
アンダーソン「そうだ……。あの癌細胞が、我々の銀河へも転移してくるのだ」

484 名前:名無し客:03/09/17 22:02

ヤマモト「まさか…!」
カン「まさかではありません。かじき座星雲の星が消滅する寸前、僅かな光を発しています。
   その光のドップラー偏移を測定して、あの癌細胞の予想コースをシュミレートしたのが
   この映像です」
ヤマモト「むう!」

ヤマモトは思わず唸った。

ヤマモト「直撃じゃないか、ほとんど!」
カン「光速をはるかに凌駕するスピードで、銀河系めざして直進してきます」
ヤマモト「脅威だな。銀河の全人類にとって……」
カン「全ての生きとし生けるものにとって……です」
アンダーソン「あと数ヶ月で銀河系に到達する」
ヤマモト「たったの数ヶ月!? 時間が、なさすぎる…!
     ……それで、このことを全世界に公表するのですか?」
フジ「こんなものをまともに発表してみろ。銀河全域で暴動が発生して
   それこそ収拾不可能な事態になるぞ」
ヤマモト「ごもっともです……」
アンダーソン「この癌細胞の正体については興味深いデータがある」
カン「あの宇宙の癌細胞の発するエネルギー波と、反世界の支配者・邪帝王ナグツァークが
   復活した時に観測されたエネルギー波の波長が見事に一致しているのです」
ヤマモト「と、いうことは!?」
アンダーソン「イゼルローンでの敗戦以来、なりを潜めていた反世界軍が
        再び動き出したのだ。奴らはいよいよ決着をつけるつもりだぞ」
カン「邪帝王ナグツァークの正体は、あの宇宙の癌細胞。すなわち、
   星々を食い荒らす一種の生命体、あるいは超重力のブラックホールが
   無数に集まった移動性の星雲、と考えられるでしょう」
アンダーソン「ヤマモト君。君は直ちにイゼルローンに向かい、
        ヤン提督に急いでこの事を伝えてくれたまえ」
ヤマモト「ハッ!必ず!」

この発見された宇宙の癌細胞は、
宇宙に発生した颱風のようなものとして、
『颱宙ジェーン』と名づけられた。
果たして、銀河系の人類は、残り数ヶ月の間に英知を結集し、
迫り来る颱宙ジェーンの脅威に立ち向かう事が出来るのか!?

485 名前:名無し客:03/09/17 22:05

***銀河帝国の新帝都・惑星フェザーン***

かじき座の星雲を壊滅に追い込んだ颱宙ジェーンは、銀河帝国の天文台でも観測されていた。
ヒルダを含めた大本営幕僚たちは、これまで再三にわたって
イゼルローン軍との和親交渉を進言してきたが、ラインハルトは
あくまでも正面から軍事力で宿命のライバル ヤン・ウェンリーと決着をつける事に
固執していた。だが、ある日、ラインハルトは対等な立場で
ヤンとの会談に臨む事を宣言したのである。

ラインハルト「夢枕にキルヒアイスが現れて、予を諌めに来たのだ。
        銀河が滅亡の危機に瀕している今、これ以上、
        ヤン・ウェンリーと争うのはおよしなさい、とな。
        全く…あいつは死んでまで俺に意見する……(苦笑)」

もし、今は亡き皇帝の盟友ジークフリード・キルヒアイスがまだ生きていたならば、
帝国の重臣として、必ずそう勧めたであろう。

ラインハルト「……わかったよ、キルヒアイス。あの宇宙の癌細胞とやらに対して
        共に立ち向かっていけるかどうか、ヤン・ウェンリーと話し合ってみよう。
        だが、あくまでも話し合ってみるだけだ。決裂しないとは約束できないぞ…」

こうして、ヤン・ウェンリーとラインハルト・フォン・ローエングラム、
銀河の両雄による世紀の会見の準備は整った。

486 名前:名無し客:03/09/17 22:13

***イゼルローン要塞***

ヤマモト中将から颱宙ジェーンについての報告を聞いたヤン・ウェンリーは、
銀河帝国との協力体制を急いで実現させるべく、惑星フェザーンへと旅立つ事になった。
ヤンの被保護者(簡単に言うと養子)であるユリアン・ミンツ中尉は、
念の為にヤンの代理としてフェザーンに先行することを申し出たが…

ヤン「いや、それはだめだね、ユリアン。それでは対等の立場で会談を求めてきた皇帝に対して
   礼を失することになる。皇帝ラインハルトが感情を害し、会談をキャンセルでもされれば、
   せっかくの和平・共闘の機会を失うことになるかもしれない」

問題は随員の人選に移った。
ヤンの妻フレデリカはインフルエンザに感染して発熱してしまい、
現在はベットの床についていた。キャゼルヌは戦力の再整備に、
シェーンコップは要塞の防御力強化にと、それぞれ残って専念しなければならなかった。
結局、パトリチェフ少将、ブルームハルト中佐、スール少佐他数名が同行することになった。

ヤン「ユリアン、留守を頼むよ」
ユリアン「僕はお伴できないのがとても残念です。とにかく吉報をお待ちします。
     お気をつけて」
ヤン「うん。ところでユリアン、お前、キャゼルヌ先輩の娘とシェーンコップの娘、
   どちらが好みなんだ? 返答次第で私も覚悟を決めなくちゃならないからな」
ユリアン「提督!」

ヤンにそっと耳打ちされて、ユリアンの顔が真っ赤になった。

ヤン「フレデリカ、ちょっと宇宙一の美男子に会ってくるよ。2週間くらいで帰ってくる」
フレデリカ「気をつけて行ってらしてね。あ、ちょっと、髪乱れてるわ」
ヤン「いいよ、そんなこと」
フレデリカ「だめです。宇宙で2番目の美男子にお会いになるんだから」

フレデリカはヘアブラシをとって手早くヤンの髪をすいた。
そして、ヤンを見送る人々の中には、ベジータやアンドロメダ瞬の姿も…。

瞬「ヤン提督と会見する皇帝ラインハルトって、一体どんな人なんだろう?」
ベジータ「……(無関心そうに)さあな」

こうしてヤンは巡航艦レダUに乗ってイゼルローンを出発した。
誰もがまさか皇帝ラインハルトは騙し討ち等の卑怯の手段はとるまいと安心しきっていた。
後日、どれほどユリアンは苦悩したことだろう。
颱宙ジェーンの脅威と、ラインハルトという太陽を直視していた彼らは、
Dショッカーの陰謀に気付くのが遅れてしまったのである。

487 名前:名無し客:03/09/17 22:16

(ヤンが出発してから三日後のイゼルローン要塞を、ある意外な人物が訪問した)

ゼロス「お久しぶりですねフィリアさん。その後幼いヴァルガーヴは
    健やかに育ってますか?」
フィリア「ゼ、ゼロス!? なんで貴方がこんなところにいるのよ!!
     リナさんと一緒に帰ったんじゃなかったのぉ!?」
ゼロス「そう言うフィリアさんこそ、何でイゼルローンにいるんです?」
フィリア「私は聖なる六賢者様の命令で、プリンセスユニオンの使者として
     イゼルローンに駐留しているんです!」
ゼロス「あれぇ〜〜〜、あなたお姫様でしたっけ?」
フィリア「…ギクッ!!」
ゼロス「あ、なるほど。お情けでプリンセスユニオンに入れてもらったわけですね。
    プリンセスユニオンも意外と人材不足なんですねえ…(笑)」
フィリア「この性悪魔族!! はぐらかさないで早く要件を言いなさいっ!!」
ゼロス「ああ、そうでした。ヤン・ウェンリーさんはまだ生きてますか?
    Dショッカーが、皇帝ラインハルトとの会談がある事を察知して、
    ヤン提督に刺客を差し向けたようですよ」
フィリア「な、な、なんですってえええっっっ!!!!???」
シェーンコップ「すぐにヤン提督を追いかけて連れ戻せ! 万事それからだ!
         多数で追うと帝国軍にいらざる疑念を持たせることも
         あるから少数でいい!」

ゼロスからヤン一行襲撃計画の報がもたらされたイゼルローンでは、
シェーンコップが急場の決断を下し、ユリアン以下同行者を選び
戦艦ユリシーズをはじめとする戦艦6隻がヤンの乗るレダUの後を追って
大急ぎでイゼルローンを進発したのである。

488 名前:涼村暁と愉快な仲間達:03/09/18 11:55

で、その頃のイゼルローン要塞の動力区画。暁達は其処にいた。

速水「しかし、どうして俺達はここにいるんだ?」
暁「速水、細かいことを考えてはいけないぜ!」
宗方「そう。いまだに起動できない超光騎士達を覚醒させるため、
   私達S.A.I.D.O.Cは輸送艦のコンテナに忍び込んでここまで来たのだ」
暁「おっさん。とって付けたような台詞だな……」
宗方「と、兎に角だ!超光騎士が起動できるのだ、行くぞ!」
エリ「わかりました、チーフ」

暁達はてきぱきと超光騎士に大量のケーブルを繋ぎ、起動準備を終える。

宗方「では行くぞ。超光騎士、起動!!(カチッ」

ウォンウオンウォンウォンウォン……

イゼルローン要塞の莫大なエネルギーによって、超光騎士達のエネルギーコアが覚醒する。
それだけではない。なんと、超光騎士達のパワーが通常の三倍にアップしたのだ!

リクシンキ(陸震輝)「お、何やら調子がいいですね」
クウレツキ(空裂輝)「エネルギーコアが常時フルドライブしているように感じます」
ホウジンキ(砲陣輝)「これならば、何でもできそうだな」

暁「よぉ〜し、これで天下無敵だぜ!」
速水「俺は、俺はモーレツに感動している!」
エリ「チーフ……」
宗方「うむ。頼むぞ、超光騎士!」
リクシンキ・クウレツキ・ホウジンキ「「「了解!!」」」

次の瞬間!

ぷつん。

突然照明が落ちた。

暁「今度は一体なんだぁ!?」
リクシンキ「どうやら私達へのエネルギー供給によって、イゼルローン要塞の全電力の95%がダウンしてしまったようです」
ホウジンキ「だが、酸素供給システムは生きているので窒息の心配はないようだな」
クウレツキ「しかし、防衛システムや火気管制システムなどは軒並みダウンしてしまっているようです」

暁「冷静に分析している場合かぁ〜〜〜〜〜〜!!」

489 名前:◆TpifAK1n8E :03/09/18 15:26

太平洋深海、ウルトラザウルス

ジャミル「ヤンはもう出発したか?」
サラ「えぇ。」
ジャミル「そうか・・・」

暫くすると前方に大陸が見えてきた。目的地の南米大陸だ。

オコーネル「ハーマン大佐、南米大陸が見えてきました。」
ハーマン「よし、総員、上陸準備だ。オペレータ、カイナゲ天文台と連絡をとれ!」

アンダーソン@通信「・・・そうか。了解した。いつでも来てくれて結構だ。」
ハーマン「ありがとうございます、元帥閣下。」
ジャミル「ウルトラザウルスには南米、チリの湾岸沿いに駐留させておきます。
そちらにはフリーデンで行きますので。」
アンダーソン@通信「今は少しでも人手がほしい。貴公らの協力を感謝する。」

ウルトラザウルス隊はようやく人類解放軍との接触に成功した――――


490 名前:名無し客:03/09/19 01:58

***イゼルローン要塞・居住ブロック***
(突然の大停電に、機関部・居住区ともに
大混乱に陥る)
アスカ「な、何なのよ!?」
ティファ「……」
ヒイロ「……」
シンジ「前に…使徒との戦いで同じことがあったよね」
アスカ「そんなノンキなこと言ってる場合じゃないでしょ!!」
ヒイロ「……大騒ぎしてもどうなるものでもないだろう」
ティファ「……」
アスカ「あーもう!! あんたたち見てるとファースト思いだして
ムカツクのよ!!」

***イゼルローン要塞・司令部***
士官A「くそ! こんな時に……」
通信兵B「第三ドックに停泊中のヤマトからエネルギー供給がありました!
通信回線開きます!!」
士官A「よし! こちら指令…」

ノイズと共に、何かが通信回線を通じて聞こえてくる……。
???「……フフフ……ハハハハ……」
一同「!?」

***巡航艦レダU・艦橋***

ヤン(紅茶をすすりながら)「……その後、何も通信はないんだね?」
パトリチェフ少将「……はい、イゼルローンからも地球からも」
ヤン「そうか……あと1回のワープで目的地……ラインハルトと
前に会った時は確か……」
ブルームハルト中佐「……紅茶はお済ですか? 提督」
ヤン「ああ、どうかしたかい?」
スール少佐「そうですか……最後の紅茶のお味はいかがでしたか?」

ヤン「……!? お前達、いったい何者だ!! 本物の……」
パトリチェフ「3人とも宇宙の藻屑よ! シィィィザァァァ!!」
ブルームハルト「そして貴様もな!! ズ〜カ〜〜〜!!」
スール「フラァァイ!! この艦は我々がジャックした!!」

正体を現わす三人…デストロン怪人のハサミジャガー・カメバズーカ・
テレビバエだ!!

491 名前:名無し客:03/09/19 02:13

ヤン「くっ……!!」
警報を鳴らすが、誰も来ない…!!

テレビバエ「言ったはずだ……この艦はジャックしたと……見よ!!」
テレビバエのモニター眼に映し出される艦内各部……デストロン戦闘員
たちがクルー達を皆殺しにしている……。
ヤン「地球教……いや、Dショッカーか!!」
ハサミジャガー「どちらも正解……と言っておこうか。地球教にとって
貴様が英雄になるのは不都合……そしてDショッカーにとっても
人類解放軍の要である貴様は邪魔者というわけだ」
カメバズーカ「貴様を殺し、このままフェザーンに艦をぶつけてやる!
俺の体内に仕掛けられた超小型プルトン爆弾と併せて、コロニー落とし
級の被害をもたらすのだ!!」
ヤン「……そんなことはさせん!!」
銃を構えるヤン。だが……!

ハサミジャガー「シィィィザァァァ!!」

ドスッ!!

ヤン「ぐ……は……(吐血)」
ハサミジャガーの腕が伸び、ヤンの腹部を貫いている!!

ハサミジャガー「……痛いだろう? 楽には死ねんように急所は外して
やったぞ!!」
テレビバエ「貴様が先刻飲んだ紅茶には、痺れ薬も入っていたのさ!
ん? ……ジャガー、バズーカ、本部より通信だ」
???@通信の声「怪人どもよ、作戦変更だ…ゼロスめが地球教と
語らって情報を漏らしおった! 既にフェザーンにも伝令が飛んでいる」
カメバズーカ「ズ〜…余計なことを! テレビバエ、こうなったら
全宇宙を電波ジャックしてヤンの公開処刑だ!!」 

492 名前:名無し客:03/09/19 02:46

人類解放軍各基地に、スマートブレイン本社に、
停電しているはずのイゼルローン要塞に、
バード星の銀河連邦警察本部に、
ラインハルトのいる惑星フェザーンに、
旗艦エトワール=ド=ラ=セーヌに、
マクロス、ラー=カイラム、フォートレスに、
そしてヤンと必死で連絡を取ろうとしていた戦艦ユリシーズに、
この戦いに参加している全ての惑星・宇宙艦の通信回線に、
その映像は流れた。

瀕死のヤンと、彼を見下ろして嘲笑う怪人たちの姿!!

***人類解放軍・第37基地***
風見志郎「ハサミジャガー……デストロン!!(怒)」
結城丈二「……俺の……俺の技術が生み出した怪人が……ヤン提督を……」

***要塞イゼルローン・動力ブロック***
呆然と連絡用モニターを見ているS.A.I.D.O.Cの面々。

***同・居住ブロック***
シンジ「……」
アスカ「バ、バカ提督、何やってるのよ、早く逃げ……」
リリーナ「……提督……!!」

***同・A−1ドック・ヤマト艦橋***
古代「く……ヤマト、今すぐ発進するんだ!!」
徳川彦左衛門「ダメじゃ……ヤマトは要塞にエネルギーを補給したせいで
まだ動けん!! それに……無理にワープしてももう間に合わん……」

***同・要塞司令部***
フレデリカ、病み上がりの身体でよろけながら司令室に入って来る。
フレデリカ「……ああ……あなた……(絶句)」

テレビバエ「フフフ…番組を変更して特別放送を全宇宙に
お送りしております…これより、地球連邦元提督・ヤン=ウェンリーの
公開処刑を執り行います…!!」
ハサミジャガー「これは見せしめだ…全ての知的生命に告ぐ!! 来るべき
反世界との戦いに備え、全面降伏して我らに兵力と労働力を提供せよ!!
逆らう者は……この罪人と同じ運命をたどることになる!!」
カメバズーカ「ズゥゥゥカァァ!! さて、俺のバズーカで木っ端微塵に
なるのがいいか、ジャガーの刃で微塵切りにされるのがいいか…選べ!!」

ヤン「どちらも…ごめんこうむる!!」
ヤンが隠し持っていたもう一丁の銃が火を噴き、3怪人を直撃した!!
ハサミジャガー「おのれェェ、小癪な!!」
ハサミジャガーが刃を振り上げ、銃を持った方の腕を斬り落とす!!
ヤン「ぐああああああ!!」
カメバズーカ「人間の分際で…死ね!! ズ〜カ…うおお!?」
テレビバエ「ぐああああ!?」
ハサミジャガー「か、身体が動かん!?」

ヤン「(荒い息)皮肉なものだな……貴様達デストロンの技術が生み出した……
対サイボーグ用弾丸……バタル弾だ……遺言をのこすくらいの
時間は稼げる……はず……」

493 名前:名無し客:03/09/19 03:20

バタル弾を食らい、半分砂嵐のかかったような画面…ヤンはゆっくりと
語りかける…。

ヤン「……ラインハルト……皇帝陛下、約束を違えることになってしまい、
申しわけありません……陛下……いや、君とは、もう一度紅茶を
飲み交わしたかったよ……姉上といつまでも仲良くな」
テレビバエ「フ…フラ〜イ…余計なことをしゃべるな!!」
ヤン「ジャミル、ブライト、グローバル艦長、古代艦長代理…
金田、中条、嵐山、伊吹、岡、コム長官…タシロ提督、江戸川総司令、
立花会長、ウルトラの父…お茶の水、光明寺、ギルモア、郷、
早乙女、向井博士、弓教授、シーラ王女…そして
アンダーソン元帥、決して私の敵討ちのために
血を流さないで欲しい…銀河に…宇宙に平和を…!!
キャプテンハーロック、エメラルダス、もう一度だけ君たちの
力を貸して欲しい…それからこの映像をどこかで見ているで
あろう…(咳き込む)…碇ゲンドウ司令、天馬博士、シャア=アズナブル、
シュウ=シラカワ博士、そしてタイラー提督……あなたがたも……
立ち上がって…くれ…あの声…奴が…あの悪魔が復活した…!!」

艦橋の通信機よりシェーンコップとユリアンの悲鳴に近い声が聞こえる。
シェーンコップ@通信機「提督!! 我々が着くまでのご辛抱です!!」
ユリアン@通信機「あなたは…死んではいけない! 死なないで!!」

カメバズーカ「……お、おのれ、プルトン爆弾起爆装置作動!!
爆発まで30…29…」
ヤン「聞いてのとおりだ、シェーンコップ、ユリアン……来るな!!
これは…(吐血)…命令だ…!! 2人とも…生きろよ…」

最後の力を振り絞ってテレビバエに向き直るヤン。
ヤン「キャゼルヌ先輩…後はよろしくお願いします…
それから…(微笑)愛してるよ、フレデリカ、ずっと…ずっと…一緒だ…」

ハサミジャガー「黙れ〜〜〜〜っ!! シ〜〜ザ〜〜〜ァァ!!」
ハサミジャガーの刃、背後からヤンの胸を貫く!!
テレビバエ「見るがいい!! お前達の希望が死んだぞ!!」
カメバズーカ「デストロンに…Dショッカーに栄光あれ!!」

唐突に画面が乱れ、全てのモニターはブラックアウトした。


閃光。
闇の宇宙空間に、一際大きな輝きが広がり──やがて消えた。

ユリアン「うそだ……父さぁぁぁ〜〜〜〜〜ん!!!」

494 名前:名無し客:03/09/19 03:34

***Dショッカー本部***

地獄大元帥「フフフフ…ハハハハ!!」
凶獣大公爵「思い知ったか人類解放軍!!」
幻妖大神官「それにしても…やはりゼロス…ゼラス・メタリオム一派は
信用出来ぬ…我々魔族の間でも古より食わせ物として有名だったからな」
サラマンデス「母上──大魔女グランディーヌ様もそう仰っていた…」
貴公子ジュニア(そうでしょそうでしょ、という感じで無言でうなづく)
プリンス「ゼロスをけしかけた地球教も含め、粛清すべきでは?」
???「いや、地球教に手出しは無用……!!」
悪霊大提督「……フフ、貴官も再生完了したというわけですかな? 地獄…」
???「いや、まだ完全ではない……他の11人もな」
地獄大元帥「……かの御仁……地球教の本尊殿に免じて今回のことは
不問にしよう……」
???「かたじけない……もうしばらく貴官らの活躍を我々はサポートさせて
いただく。期待していますぞ…特に…王蛇とやら」
王蛇「……ケッ、イラつくオッサンだぜ……」

495 名前:◆TpifAK1n8E :03/09/19 19:57

地球、ニューヨーク立ち入り禁止区域

ここはDショッカーらの攻撃がかなりひどく、復興のめどが立たないとして放置された場所である。
ここに、一人の男が立っていた。

シャア(・・・あの声・・・あの悪魔?・・・まさか)
ハマーン「シャア」
シャア「ハマーン!?何故ここにいる?」
ハマーン「お前を連れ戻しにきた。どうやら我々の力が必要らしいからな。」
シャア「ふっ」
ハマーン「だから、全てが終わってから私と・・・」
シャア「ヤン提督の敵を撃ちたい。だが、あまりにも戦力がなさ過ぎる。時間もだ。どうするきだ?」
ハマーン「・・・」
???「無いならば得れば良い。」
シャア(なんだ?このプレッシャーは!?)
シャア「貴様、神崎か?」
神崎「・・・時間がないなら私が与えよう。」
ハマーン「貴様、いったい何を考えている?」
神崎「・・・」
ハマーン「・・・まぁよい。貴様の力、思う存分使わせてもらうぞ。」
シャア「まずは艦隊がいる。量よりも質だ。ナナイに手を打たせよう。」




496 名前:◆TpifAK1n8E :03/09/19 20:07

カイナゲ天文台
サラ「宇宙に上がるのですか?」
ジャミル「そうだ。ヤンがやられたことで兵士の士気が下がっている。少しでも力になってやりたい。」
トニヤ「ガーディアンフォースはどうするんですか?」
ジャミル「ここに残ってもらう。護衛が必要だからな。」

ウイッツ「宇宙か。久しぶりだな。」
ロアビィ「さてと、これで準備は整った。行くぞウイッツ!」
ウイッツ「ん?あ、あぁ。」

ジャミル「では行きますのでこれで。」
アンダーソン「わかった。少しでもみんなの役に立ってくれ。」
ハーマン「地上は我々に任せてください。」
ジャミル「すまない、大佐。では行ってくる」


宇宙 シャトル内部
ジャミル「キッド、できたか?」
キッド「あぁ、だいたいね。久しぶりの出撃だなぁキャプテン。大丈夫か?」
ジャミル「あぁ。やってみるさ。このガンダムXで。」

497 名前:名無し客:03/09/19 21:43

***銀河帝国軍総旗艦・ブリュンヒルト***

この時、ラインハルトは軽い発熱の症状が出ていたため、
艦内の寝室で静養していたので、Dショッカーの電波ジャックによる映像を
直接見ることはなかったが、ヤン・ウェンリーの訃報は
すぐに首席秘書官ヒルダの口から報告されたのである。

ヒルダ「陛下、ご報告申し上げます。ヤン・ウェンリー提督が…亡くなりました…」
ラインハルト「な、なにっ!?」

ヒルダが語る言葉を理解した時、失意が落雷のようにラインハルトの頭上に落ちかかった。
蒼氷色(アイス・ブルー)の瞳が、むしろ怒りに近い光彩をたたえてヒルダを直視した。

ラインハルト「フロイライン……フロイライン! 貴女から兇報を聞いたことは幾度もあるが、
        今回は極めつけだ! それほど予を失望させる権利が貴女にはあるのか!
        誰も彼も、敵も味方も、皆、予をおいて行ってしまう! なぜ予のために
        生き続けないのか! 予はあの男に、予以外の者に倒される権利など
        与えた覚えはない! あの男はバーミリオンでもイゼルローン回廊でも、
        予を勝たせなかった! その挙げ句に、予以外の者の手にかかったというのか!!」

やがて、ラインハルトは興奮が冷め、冷静さを取り戻した。

ラインハルト「フロイライン・マリーンドルフ」
ヒルダ「はい、陛下」
ラインハルト「予の名代として誰かをイゼルローンへ派遣したい。弔問の使者としてだ。
        誰が良いとフロイラインは思う?」
ヒルダ「わたくしが参りましょうか?」
ラインハルト「いや、フロイラインには予の幕僚総監として傍にいてもらわなければ困る。
        そうだ、ミュラーを行かせよう。思えば先年のバーミリオン星域会戦の後に、
        ヤンと顔をあわせた間柄であったことだしな」

ヒルダを通じて皇帝の意思を伝えられたナイトハルト・ミュラー上級大将は、
つつしんで使者の任を受けた。

498 名前:名無し客:03/09/19 21:45

***ヒマラヤの地球教本部***

ド・ヴィリエ「総大主教猊下、ヤン・ウェンリーが落命した由にございます」
総大主教「ふふっ…ついにやったか。それにしてもゼロスよ、
      なぜイゼルローンにヤン暗殺の計画を洩らした?」
ゼロス「あれ? バレちゃってました?」
ド・ヴィリエ「地球教の諜報網を甘く見ぬことだな。貴様は新帝国ギアに加担したかと思えば、
        今度は我が地球教団やDショッカーにも接触して、独自の動きを見せている。
        貴様の真の目的はなんだ? そろそろ本心を明かしてもらおうか?」
ゼロス「僕たち魔族の目的はこの世を無に帰す事。それは今も昔も変わりません」
ド・ヴィリエ「ならなぜヤン暗殺計画を妨害した。颱宙ジェーンとやらで銀河系が壊滅すれば、
        それこそお前たち魔族の悲願が成就するのではないのか?」
ゼロス「世界を滅ぼすのは僕たち魔族の役目ですからね。それを反世界の邪帝王なんていう
    よそ者に僕らの仕事を横取りされちゃかないません。だから邪帝王ナグツァークと、
    反世界からやって来た皆さんには速やかにご退場願いたいんですよ」
総大主教「ナグツァークを倒す者たちとして、お前とお前の主である獣王ゼラス・メタリオムは、
      Dショッカーではなく人類解放軍を選んだというわけか?」
ド・ヴィリエ「フン、バカな。ヤン・ウェンリー亡き今となっては、人類解放軍など烏合の衆。
        奴らに何ができる!」
ゼロス「その烏合の衆の皆さんのしぶとさだけは保障しますよ。では僕はこの辺で失礼します」

総大主教の衛兵達がゼロスを取り囲むが…

ゼロス「僕をここで始末しようとしても無駄ですよ。貴方たち狂信者が
    いくら束になっても所詮は人間。魔族の僕には敵いませんよ。命は御大事に…」

ゼロスはテレポートで姿を消した。

総大主教「おのれ、ゼロスめ」
ド・ヴィリエ「恐れながら総大主教猊下、このままではDショッカーが、
        ゼロスをけしかけたのが地球教であると誤解し、懲罰のための軍勢を
        繰り出してくるやもしれませぬ。直ちにDショッカー本部へ使者を遣わし、
        あれはゼロスが勝手にやった事、我が地球教団は一切預知らぬことで
        あるとの釈明を…」
総大主教「……それには及ばん」
ド・ヴィリエ.。oO(……総大主教には、Dショッカーがこの地へ手は出さぬとという、
           何か余程の自信があるのか……)
総大主教「地球以外の星など、全て颱宙ジェーンによって滅んでしまえ…。
      助かるのは地球だけでよい…。フフフフフ……」

499 名前:名無し客:03/09/19 21:50

***イゼルローン要塞***

重傷を負いながらも宇宙空間を漂流していたスール少佐を救助・収容した
戦艦ユリシーズは失意の中、イゼルローンに帰還した。
キャゼルヌとアッテンボロー、それにメルカッツの三将官が葬列を出迎えた。
オリビエ・ポプラン中佐にいたっては、ヤンの訃報を受けた後、
「死んだヤン・ウェンリーなんかに用はない!」と言い捨てて、
1ダースほどのウィスキーと共に私室に篭城している有様だという。
イゼルローン要塞全体が深い悲しみに包まれていた……。

***バビロス・通信室***

一条寺烈「それじゃあ!銀河連邦警察は地球から手を引くと言うんですか!?」
コム長官@通信「落ちつくんだ。まだ誰もそこまでは言っていない。
         だが、ヤン提督亡き今となっては、銀河連邦の評議会も
         地球との協力体制は見直さざるを得ないのだ…」
宇津美雷「そんなっ…!」
シグナルマン「本官は…本官はこのままでは納得でき〜ん!
        こんなことがあってたまるものかああっ!!!」
コム長官@通信「銀河連邦が今まで地球と共同歩調をとってきたのは、
         皇帝ラインハルトも一目置くヤン・ウェンリー提督の
         名声があったればこそだった…。しかし、おそらくこれからは
         皇帝ラインハルトの銀河帝国、星界軍を擁するアーヴによる人類帝国、
         そしてルッチナ1世の治めるラアルゴン帝国等になびく惑星国家も
         さらに増えていくことだろう…」
デビット秋葉「それでも、Dショッカーに降伏されるよりはマシか…」
沢村大「反世界による颱宙ジェーンの脅威が迫っている今、もう地球なんていう
    辺境の惑星なんかには、これ以上構ってられないって事ですか!」
マリーン@通信「シャイダー、コム長官は貴方たち宇宙刑事やダグオンのみんなが
         これからも地球圏に留まって戦い続ける事ができるようにと、
         評議会に取り計らうのが精一杯だったのよ…」
伊賀電「それじゃあ、俺たちはこれからも地球に留まっていいんですね!?」
コム長官@通信「勿論だ! ……すまん、みんな。今の私の力ではここまでしかできん」
一条寺烈「いえ、そこまでして頂ければ充分です! 感謝します、長官」
コム長官@通信「うむ。これからも今まで以上に辛い戦いを強いられるだろう。
         だが私は君たちを信じているぞ!」

500 名前:名無し客:03/09/20 13:05

***イゼルローン要塞***

イゼルローン要塞の上に、陽は翳った。
今イゼルローン要塞は末端の兵士に到るまで、悲哀の井戸の底に沈んでいる。
幹部達は、ヤンの死を公式に発表し、葬儀を行い、組織にあいた巨大過ぎる空隙を
僅かでも埋めなくてはならなかった。

アッテンボロー「俺たちは、どの道死せるヤン提督を奉じて戦う事になるが、
          その場合でも、この世に提督の代理を務める人間は必要だ」
古代進「とにかく、我々はヤン提督に代わる指導者を必要としている」
フィリア「おそらくこれからは、政治的な指導者も必要となるでしょう…」
ユリアン「誰です、それは?」
アッテンボロー「フレデリカ・グリーンヒル・ヤン夫人さ。無論、ヤン夫人には
          まだ話してはいない。近日中に要請する事になるかもしれん。
          彼女が、そう、少し落ちついてからな…」
キャゼルヌ「ヤンの政治的な後継者として、現在のところ彼女しかいない。
       無論、当人が拒否すればそれまでだが…」
ユリアン「拒否すると思いますよ! あの人はこれまでずっと補佐役に徹してきたんです!
     自分が頂上に立つなんて。まして…リリーナ・ドーリアン外務次官や
     ジャスティ・ウエキ・タイラー提督だっていらっしゃるじゃないですか!
     ヤン提督の最期のお言葉にもタイラー提督の名前が……」
シェーンコップ「確かにドーリアン次官は、平和解放機構やプリンセスユニオンを通じて
          宇宙にも人脈は幅広いが、彼女の掲げる完全平和主義はまだ
          皇帝ラインハルトの人望と名声に対抗できるほど成熟してはいない。
          それにタイラー提督は、ヤスダ大佐がもう一年も前から全銀河中を
          捜しまわってはいるが、今だに見つかっていない。残念ではあるが、
          こうなってはタイラー提督が現在生きてるかどうかも怪しいもんだぞ」
ユリアン「そんな……」
倉間鉄山将軍「それにしても脱落者が出ることは避けられんだろう。ヤン・ウェンリーが
        総指揮官であるからこそ、ついてきた者たちが大半なのだから…」
シェーンコップ「銀河連邦の評議会とやらが真っ先に脱落した。所詮はヤン・ウェンリーという
          一地球人の軍事的才幹と名声に頼って、大事を成し遂げようとする
          便乗派ぞろいだったという訳ですな」
マグノ「宇宙刑事やダグオンの連中が残ってくれるのは心強いがね」
キャゼルヌ「マグノ翁、貴女方は惑星メジェールへお帰りにはならないのですか?」
マグノ「ふふふ…見損なってもらっちゃあ困るね。アタシらは元々宇宙海賊さ。
    政府の決めた事にいちいち従う義理はないのさ」
ブザム「我々もまだ当分の間はここに残らせていただくことに決めた」
倉間鉄山将軍「それはかたじけない。少数でもとにかく核(コア)を確立しておかんことには…」

結局、ヤンの後継の軍事的指導者については、倉間鉄山将軍や嵐山大三郎長官など、
階級も高く武勲も多い軍幹部が幾人もいるにもかかわらず、本人が固辞したため選考は難航し、
ジャミル・ニートらフリーデンのクルーの到着を待って改めて討議することになった。
このように揺れ動く人々の中で、微動だにしない人もいる。かって銀河帝国軍の上級大将であった
ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツは、ヤンの喪に服する一方で、
黙々と戦略及び戦術の研究立案に従っていた。

メルカッツ「わしは今まで何度か考えた事があった。あの時、リップシュタット戦役で
       ラインハルト・フォン・ローエングラムに敗北した時、死んでいたほうが
       よかったのかもしれないと……。だが今はそうは思わん。60歳近くまで、
       わしは失敗を恐れる生き方をしてきた。そうではない生き方もあることが、
       ようやくわかってきたのでな、それを教えてくれた人達に、恩なり借りなり、
       返さねばなるまい」

501 名前:名無し客:03/09/20 13:06

***同要塞内・フレデリカの寝室***

夫の無惨な最期を見せられた精神的ショックで、
ここ数日間は寝たきり生活を余儀なくされていたフレデリカであったが、
とりあえず政治的指導者の地位を引き受ける事となった。
地球連邦の有力政治家であったリリーナへの遠慮もあってか、
いずれ然るべき指導者が擁立されるまでの代行という条件付ではあったが。

フレデリカ「私はあの人と12年間付き合ったわ。最初の8年間は単にファンとして、
       次の3年間は副官として、次の1年間は妻として、そしてこれから、
       未亡人としての何年か何十年かが始まる。月日を自分で培わねば
       ならないとしたら、私はあの人の築いた土台に、埃以外のものを
       1ミリでもいいから積み上げたいわ。それに、残された者がここで
       挫折してしまったら、"テロによって歴史は動かない"というあの人の
       主張を、私達の手で覆してしまうことになるわ。だから、分不相応を
       承知で、私は義務を果たすつもり。ヤン・ウェンリーを怠け者と言う人が
       いたら、私が証言してあげるわ。あの人はあの人にしか果たせない義務を
       おろそかにした事は一度だってない、ということを……」
ユリアン「……ご立派です、フレデリカさん」

フレデリカは急に頭を激しく横に振り、泣き崩れた。

フレデリカ「立派ですって! 私は立派なんかじゃないわ! 真実を言うとね、
       私は地球なんか滅びてもいいの! 全宇宙が颱宙ジェーンに
       飲み込まれたって構わない! あの人が、私の傍で半分眠りながら
       本を読んでいてくれたら……!!」

どう応じたらいいのか、ユリアンには判断がつかなかった。
彼は、つい口を滑らせた自分の未熟さを心から呪った。

502 名前:名無し客:03/09/20 13:08

***惑星ゴロンボ***

 惑星ゴロンボは古くから銀河の要衝として栄えた宇宙の波止場町である。
銀河帝国軍、アーヴ星界軍、ガルマン=ガミラス星間帝国等が銀河系の覇を競う中、
完全中立地帯に属し、一切の戦闘が禁止されているため、戦争中と言えども繁栄に翳りはなく、
むしろ銀河全域から集散する物資で常に潤い、フェザーンの貿易商たちが大手を振って
闊歩するその様は、さながら自由貿易都市といったところである。

少女「おじさん。賭けない?」

屋台でおでんを肴にコップ酒を飲んでいた、旅の軽装といった出で立ちの、
その中年男は、華やいだ声に思わず振り向く。

少女「ね、賭けなよ」
中年男「賭ける? 何を?」
少女「ゴロンボに来て賭けるって言ったら、この頃流行りのドッグレースに決まってるじゃない。
   それを知らないところを見ると、おじさんゴロンボは初めてだね?」
中年男「実はそうなんだ」
少女「じゃ、なおのこと賭けなきゃね。そのしみったれた顔も、少しは明るくなる事請け合いさ」
中年男「ところで、そのドッグレースっていうのはどんな犬が走るんだい?」
少女「これよ」

犬券売りの少女はポケットから、一枚のチラシを取り出した。
それには今夜出走予定の犬の一覧表と共に、疾走する犬の写真も印刷されていた。
男は興味深そうに、その写真を凝視した。

中年男「強化犬(バイオドック)とはな……」
少女「わかる?」
中年男「わかるとも。失業した強化犬が地球連邦軍から民間に払い下げられたという
    噂は聞いていたが、こんなところで余生を送っていたのか」
少女「あら、お客さん。詳しいのね」

少女は笑いながら言った。『おじさん』から『お客さん』に格上げである。

中年男「まあな、これでもついこの間まで軍にいたのさ」
少女「じゃあ、地球連邦軍がDショッカーに負けたんで、失業したんだ。
   この前もヤン提督っていう、地球連邦軍の偉い人がDショッカーに
   殺されちゃったんだもんね……」
中年男「(少し寂しそうに)そんなところかな……。オススメはどいつだ?」
少女「どの犬もよく走るよ。でもね、(男の耳にそっと囁いて)すっごい予想屋がいるんだ…」
中年男「予想屋?」
少女「百発百中。それこそ狙った予想は外さないの。しかもそうやって稼いだお金は、
   その晩のうちにきれいに使っちゃうの。そりゃ金放れがよくてね、しかも気前が
   いいもんだから、このへんじゃ神様で通ってるわ」
中年男「なるほど。要するにそいつの賭けた外馬にのって賭けてりゃいい訳か」
少女「あたりい♪」
中年男「でもそれじゃ、賭けの胴元は商売が成立しないだろう」
少女「(笑いながら)いいのよ。どうせ遊びでやってる胴元だもん。金が使いきれいなのよ。
   それに胴元の親分さんまで、あの人の大ファンなんだから! 一目で誰でも、
   好きになると思うよ」
中年男「その予想屋とやらに会ってみたいもんだな……」

503 名前:名無し客:03/09/20 13:10

男が5杯の焼酎と2皿のおでんを空にした頃――、
問題の予想屋が現れた。

少女「来たよ」
中年男「あれがそうか」

男は予想屋を見た。ほどよい酔いもいっぺんに覚めた目だ。
労務者風の男数十人を従えて、予想屋がその先頭を歩いてくる。
特に威張っているとか、威風堂々とした感じではない。だが、
まぎれもない彼は、この裏街の王様であった。
顔中髭だらけで髪は伸び放題。どうやら黄色人種のようだ。

少女「どう、男前でしょう?」

少女は男に囁くが、男はまるきり聞いていない。

少女「どうしたの? 顔色悪いよ」

男は答えず、背広のポケットから何かを取り出した。
携帯通信機であった。スイッチを入れる。

中年男「私だ」
通信機の声「大佐」
中年男「見つけた…ついに見つけたぞ!」
通信機の声「本当ですか!?」
中年男「間違いない。私も信じられんよ。これもきっと天国におられるヤン提督のお導きだろう。
    ただ、別人の如く変わってしまっておられるが……」
通信機の声「噂は本当だったのですね!」
中年男「ああ。転送の準備をしておけ。場合によっては強制転送ということもありうる。
    Dショッカーに気付かれないように、くれぐれも慎重にな…!」
通信機の声「了解しました!」

男は通信機をポケットに戻した。

少女「なに、いまの?」

不思議に思った少女が喰いついてきたので、その中年男=ヤスダ大佐は答えた。

ヤスダ「スパイごっこさ」

504 名前:名無し客:03/09/20 21:52

「4−5だ!」
「奇跡だ!」
「奇跡を予想しやがった!」
「さすがは大将だ!」
「いや、大統領様だぜ!」
「大将、大将、大将、大将!」

犬券場で怒号と歓声が飛び交う中、周囲からおだてられる例の予想屋を見つめる二人。
一人は、生前のヤン・ウェンリーから特命を受け、宇宙各地を旅しながら
タイラーを捜しつづけていたヤスダ大佐。
そしてもう一人は、タイラー発見の報を受けて、急遽イゼルローンから惑星ゴロンボへと
駆けつけて来たユリアン・ミンツ中尉である。

ユリアン「あの人が…ジャスティ・ウエキ・タイラー提督」
ヤスダ「そうだ。かって君の用兵学上の師であり養父でもあったヤン・ウェンリー提督と並び、
    地球連邦軍の双璧と称された御方だ」

ユリアンにはとても目の前の男がそうは見えなかった。
ヤン提督はタイラーなる人物を買かぶっていたのではないかとさえ思えるほどだ。
(尤も…その不信感は、のちにタイラーの実際の実力を戦場で目の当たりにすることで
すぐに払拭されることとなるのだが…)
周囲の歓声に照れる予想屋の前に、人影が立った。
ヤスダ大佐である。

ヤスダ「お懐かしゅうございます、提督」
予想屋「ん?」

そう呼ばれ、予想屋は一瞬ヤスダを見た。

ヤスダ「昔とちっとも変わっておられませんなあ……」
予想屋「そういう君は」
ヤスダ「お忘れですか?」

予想屋の男=地球連邦軍退役元帥ジャスティ・ウエキ・タイラーはニッコリ微笑む。

タイラー「ヤスダ〜!」
ヤスダ「タイラー閣下!」

感動の再会であった。

505 名前:名無し客:03/09/20 21:53

タイラー「元気だったか、貴様!」
ヤスダ「閣下も元気そうで何より」
タイラー「当たり前だ。僕から元気を取ったら何が残る!」
ヤスダ「無責任が残ります」
タイラー「言ったな、コイツめ!」

その二人をきょとんとした顔で、港湾労働者たちが見つめる。

労働者「大将、その御方は?」
タイラー「こいつか。こいつは昔の部……いや、友達だ。
     一緒に組んでデカイ仕事をしたこともある」
労働者「では、その方も、大将と同じ予想屋さんで……」
ヤスダ「ま、そんなもんです」
タイラー「どうだヤスダ。ここで会ったのも何かの縁だ。
     今夜は僕のうちで飲み明かそう」
ユリアン「よろしいのですか?」
タイラー「構わんよ。少々狭いがね」
ヤスダ「では、お邪魔させていただきます」

***郊外の老朽したアパート***

本当に狭かった(笑)。

タイラー「ま、上がりたまえ。そちらの君も遠慮はいらんよ」
ユリアン「は、はあ…」
タイラー「お〜い! ユリコ! 今帰ったぞう!」
ユリコ「おかえりなさい」

洗物をしていたタイラーの妻・ユリコが振り向く。

ヤスダ「お邪魔します。お久しぶりですなあ、奥さん」
ユリコ「まあ、ヤスダ大佐。よくここがわかりましたわね」
ヤスダ「そこはそれ、勘ですよと言いたいのですが、実のところ苦労しました」
ユリコ「でしょうねえ……」

ヤスダの照れ笑いの奥に、ユリコは全てを察した。

506 名前:名無し客:03/09/20 21:54

ユリコ「まあ、とにかくお掛けになってくださいな。見ての通り、汚いところですけれど。
    今、お茶を入れますから」
ユリアン「あ、お気遣いなく」
ヤスダ「いいから飲んでおきたまえミンツ中尉。ユリコさんのお茶の味は、
    軍の秘書官時代に、あの故・ミフネ中将をも感嘆させたものだ」

四畳半の畳の間を、丸い卓袱台をはさんで、かっての上官と部下は向かい合った。
タイラーは、まだ1歳になったばかりの娘のキサラを、胡座をかいた膝に抱え、
ヤスダとユリアンは正座である。

タイラー「娘がこれなもんでね、失礼するよ」
ヤスダ「構いませんとも」
ユリアン「可愛いお嬢さんですね」
タイラー「ええ〜っと…君は…?」
ユリアン「申し遅れました。地球連邦軍イゼルローン要塞駐留艦隊所属、
     ユリアン・ミンツ中尉であります」
タイラー「イゼルローンというと…ヤン・ウェンリー提督の?」
ヤスダ「ミンツ中尉は今は亡きヤン提督の被保護者にあたります」
タイラー「そうだったのか。ヤン提督には気の毒なことだった……」

どうやらタイラーも、あの時にDショッカーが全宇宙に流した映像を
見ていたらしかった。

ヤスダ「ええ、惜しい人を亡くしました……」
タイラー「で、まさか遥々ゴロンボまで、娘の顔を拝みに来た訳じゃないんだろ?」
ユリアン「はい」
ヤスダ「ヤン提督と共に宇宙一と並び称された提督が、2DK住まいですか」
タイラー「そうなんだ。地球連邦政府から軍人恩給が出ていれば、もっといい
     マンションも借りられたんだが、Dショッカーに地球が占領されている
     今となっては、当然恩給の支給も差し止められてしまっていてね…」
ユリコ「でも今の住まいで充分ですわ。親子三人つつましく暮らすには…」
タイラー「それに、なんだかこれくらいが、僕にとっての分相応という気が
     最近してきたよ。軍に入らず、三流会社のサラリーマンにでもなっていたら、
     元々このくらいじゃないかな。平和で、幸福だよ」
ヤスダ「勝手にご自分の評価を気安く決めないで頂きたい!」
ユリアン「宇宙にはまだまだ貴方を必要としている人が大勢いるんです!
     貴方だって、あの映像をご覧になって、ヤン提督の遺言を
     お聞きになったはずだ!」

ヤスダとユリアンは思わず声を荒げた。

507 名前:名無し客:03/09/20 22:00

タイラー「おや、いつになく真面目なのねヤスダちゃん。それにユリアン君まで」
ヤスダ「マジにもなります!」
タイラー「確かに今全宇宙はDショッカーに荒らされ、さらにはそれに
     反世界の侵略とやらも加わり大変な事態なのは僕にも解かる。しかし、
     地球の人類解放軍には倉間鉄山将軍や岡防衛長官、それにイゼルローンには
     アッテンボロー提督だっているだろう。今更僕の出番じゃないさ」
ユリアン「宇宙はそれ以上の未曾有の危機を迎えているんです!」
ユリコ「なにかあったんですの? ユリアン君、それにヤスダ大佐」

ユリコが心配そうに傍に座った。

ユリアン「話せば長くなります。それに今の幸福そうな貴方方に、
     こんな話をするのは酷かもしれない……」
ユリコ「そう言われると、ますます聞きたくなるわ」
ヤスダ「このことを民間人に漏らすのは禁じられております。また、私も話の全容を
    聞かされている訳ではありませんが、この際お話ししましょう。実は、
    反世界軍の支配者・邪帝王ナグツァークの最終作戦により、
    ナグツァークの正体でもあると思われる、とにかく回避不能、
    とてつもない大きさの暗黒星雲が銀河系に近づきつつあるのです」
ユリコ「まあ……」
ユリアン「ヤン提督は、その暗黒星雲への対策を協議するために、
     銀河帝国の皇帝ラインハルトとの会談に向かう途中、
     Dショッカーの手にかかって……!」
ヤスダ「このままではあと数ヶ月足らずで、生命体の住める星は銀河に一つも
    なくなってしまいます」
ユリコ「つまりは、人類は勿論、宇宙に住む全ての生命体はあと一年足らずで
    絶滅してしまうと、そういうことなのですね?」
タイラー「それで僕になんとかしろとでも言うのか!」

ようやく話が見えてきたタイラーである。

508 名前:名無し客:03/09/20 22:02

タイラー「だが残念だったな。僕はこの平穏な日々を手放すつもりはないぞ」
ヤスダ「……ですが」
タイラー「僕にヤン提督に代わって、その邪帝王が化けた暗黒星雲を退治しろとでも!?」
ヤスダ「いくら閣下でもそこまでは期待しておりません。ただ……」
タイラー「ただ、なんだ?」
ユリアン「この危機を乗りきれるとしたら、銀河系の全知的生命を一つにまとめて頂ける方が、
     どうしても必要なんです!」
タイラー「それが僕だと言いたいのか!? 銀河帝国の皇帝ラインハルトにでも
     頼めばいいじゃないか!」
ヤスダ「いいえ。これは少なくともグローバル艦長、古代艦長代理…
    金田、中条、嵐山、伊吹、岡、コム長官…
    タシロ提督、江戸川総司令、立花会長、ウルトラの父…
    お茶の水、光明寺、ギルモア、郷、早乙女、向井博士、弓教授、シーラ王女…
    そしてアンダーソン元帥らが熟慮の末に出した一致した見解なのです」
タイラー「よくそこまで名前を挙げられたものだ…」
ヤスダ「それに、このままではあと数ヶ月で、あなたと奥さん、それにキサラちゃんの
    平和な日々も終わってしまうのですぞ。それも否応なく」
タイラー「知らなきゃよかった」

タイラーはボサボサの頭をポリポリと掻いた。

タイラー「知らなきゃ最後まで心穏やかに暮らせたものを。怨むぞ、ヤスダ」
ヤスダ「自分など、いくらでも怨んでくださって結構です!」

ヤスダはその場で土下座し、畳に額を擦りつけた。

ヤスダ「どうか宇宙のため、全ての知的生命体のため、力をお貸しいただきたい!」
ユリアン「僕からもお願いします! 貴方にはヤスダ大佐のご苦労に報いる義務があるはずです。
     大佐はこの一年、ご自分のご家族のこともそっちのけで閣下のことを捜して捜して、
     捜し回っていたんですよ。そろそろ反抗期にさしかかるヤスダ大佐のご子息が
     もしグレたとしたら、それは間違いなくタイラー提督、貴方の責任です!」
ヤスダ「こ、こらっ! ミンツ中尉」
タイラー「う〜ん、キサラはなんて言うかなあ……」
???「いいでちゅよ」
タイラー「えっ!?」

509 名前:名無し客:03/09/20 22:04

タイラーは驚いて振り向いた。娘に代わってそう言ったのは、
他ならぬ妻のユリコであったからだ。

ユリコ「いいでちゅよ。そう言ったのよねえ、キサラちゃん」
タイラー「僕はそんなこと、許可しないぞ!」
ユリコ「ヤスダ大佐、それにユリアン君もお顔を上げてくださいな」
ヤスダ「では!」
ユリアン「お力を貸して頂けるのですか!」
タイラー「ちょっと待て…」
ユリコ「こんな亭主でよかったら、銀河のために扱き使ってくださいな。
    あなたもそう言いたいのよねえ、キサラちゃん」

ユリコは、タイラーの膝からひょいとキサラを抱き上げた。
幼いキサラは一瞬、こくんとうなずいたかのようにユリアンの目には見えた。
ヤスダは喜色を満面に湛えている。

ヤスダ「では」
ユリアン「決まりですね」
タイラー「ちょ、ちょ、ちょっと待って……」
ヤスダ「実はもう迎えをよこしてあるのです」

そう言ってヤスダは立ち上がり、部屋のカーテンを開けた。
地球連邦軍の標識をつけた内火艇が、そこにはあった。
反重力エンジンで、2DKのアパートの、窓の外に浮いていたのである。
そのハッチが音もなく開いた。

510 名前:名無し客:03/09/20 22:05

キョンファ「ユリコ!」
ユリコ「キョンファ!」

地球連邦軍の制服を着た、若い女性士官が身を乗り出さんばかりに叫ぶ。
キョンファ・キム中佐であった。そして操縦装置の前に座っていた
金髪のハンサムな士官が声をかけた。

カトリ「や、提督。お久しぶりです」
タイラー「カトリ大佐」
カトリ「ちっちっち」

ハロルド・カトリは顔の前で人差し指をちらつかせ、

カトリ「今は准将ですよ。お忘れなく」
ミン「本当は、いやがる閣下をアパートごと衛星軌道上の戦艦まで
   無理やり転送しようという案もあったんですがね」

もう一人、眼鏡をかけた浅黒い士官が言った。グエン・ホー・ミン少佐である。

ユリコ「(涙ぐんで)みんな……」
タイラー「で、どうせその戦艦では、例によってあいつが待っているんだろう?」
ヤスダ「当たりです。元帥閣下」
ユリアン「ヤマモト中将が首を長くしてお待ちですよ」
タイラー「やれやれ、そこまで頼りにされては、行かなきゃ男がすたるなあ…」
ユリコ「それ以前に銀河でしょう。(タイラーの頭を小突きながら)この宿六」
???「やれやれ、これでまた昔のように、賑やかになるのう」

内火艇の床に寝そべっていた白衣の男が、のっそりと立ち上がった。

タイラー「ドクター!」
???「いかにも」

ヒデサブロー・キタグチ軍医少将であった。相変わらず酒瓶とはねんごろな仲である。

キタグチ「人類が滅ぶかどうかは別にして、少なくとも退屈だけはせずに
     すみそうじゃわい」
ユリコ「みなさん……」

キサラを抱いたまま、ユリコは一同に向かって頭を下げた。

ユリコ「どうも長いこと、ご迷惑をおかけしました。
    主人を、ジャスティを、お返しいたします」

511 名前:◆TpifAK1n8E :03/09/21 00:39

イゼルローン要塞

ヤン提督の死亡という悲しみに包まれた中、ジャミルらの乗ったシャトルは到着した。

宇宙船ドッグ
ガロード「ようみんな!ひぃっさぶりだなぁ!」
ウイッツ「へっ、能天気なこって」
ロアビィ「よう嬢ちゃん、元気だったか?」
ティファ「・・・うん」
ガロード「そうだ、ジャミルは?」
トニヤ「一足先に行ったよ。なんかいろいろ大変らしいからね・・・」
ティファ「ジャミル・・・かわいそう」
ガロード「あぁ、友達があんなことになったからな・・・」

イゼルローン要塞 葬儀場
暗く重い不陰気の中、一人の男が悲しみに暮れていた・・・

ジャミル「・・・」

ジャミル「ヤン・・・お前はいったい何がしたかったんだ?この俺に、何を託したんだ?
     平和か?自由か?未来?夢?・・・俺には・・・わからん・・・だが、俺ができることはやるつもりだ。
     ヤン、また来る・・・」




512 名前:名無し客:03/09/21 01:47

いんた〜みっしょん・・・閑話休題・・・

業務連絡、桐原コンツェルン・ゴーストバンク跡地
遂に闇に帰しました。追憶。

513 名前:名無し客:03/09/22 01:50

***フレデリカの私室***

ベッドの上で電話中のフレデリカ。
フレデリカ「そう……タイラー提督が……分かりました、
それまでは私も努力します。明日にでも司令室に復帰するつもり、
それじゃあね……お休みなさい」
電話を終え、力なくベッドに身を横たえる。

フレデリカ(……タイラー提督にも奥さんとお子さんがいる……
もし、タイラー提督があの人のようになってしまったら、
私はユリコさんに何と……)

???「……失礼してよろしいかな、マダム?」
フレデリカ「……誰っ!?」

飛び起きたフレデリカの眼前で、壁のモニターが独りでに
ONになる。そこに映ったのは──猫科の動物を思わせる
異形の姿!!
フレデリカ「……メフィラス星人!!」
メフィラス星人「フフフ……ご安心を。こちらから
貴女のご様子は見えません。淑女の寝室を覗くなど
無粋の極みですからな」
フレデリカ「……い、一体何の用なの?」
メフィラス星人「本日はマダムにいいお話をお持ちしたのですよ。
……貴女のご主人、ヤン=ウェンリー提督を我々の技術で蘇生する
ことが出来ます、とね」
フレデリカ「……!!」
メフィラス星人「ウルトラ族をご存知ですね? 一度死んだ生命を
復活させられる技術と同等のものを、我々も持っている」
フレデリカ「……」
メフィラス星人「無論、それなりの対価はいただきますが……何、
簡単なことです。貴女が一言、私におっしゃって下さればいい。
『あなたがたに、銀河をあげます』とね」
フレデリカ「……お断りよ! そんなことで生き返っても、あの人は
……ヤン=ウェンリーは喜びません!!」
メフィラス星人「『地球なんか滅びてもいい』『全宇宙が颱宙ジェーンに
       飲み込まれたって構わない』 『あの人が、私の傍で
       半分眠りながら本を読んでいてくれたら』…そう仰ったのは
       あなたですよ、マダム?」
フレデリカ「く……っ」

その時、イゼルローンを大きな揺れが襲った!!

フレデリカ「きゃ……っ!! な、何が起こったの!?」
メフィラス星人「……フン、我慢を知らぬ連中だ……ああ失礼、
私の同僚には血の気の多い者がおりましてね、交渉や取引の
何たるかを知らず、すぐに力押しや流血で解決しようとするのですよ」

***イゼルローン要塞・外側***
要塞に取り付いて揺さぶっている巨大なクラゲ状生物……かつて
MACを壊滅させたブラックスターの円盤生物・シルバーブルーメの
超巨大版だ!!

514 名前:涼村暁と愉快な仲間:03/09/22 09:31

???「そこまでだぜ、メフィラス星人!」

唐突にフレデリカの私室に響く声。
私室の入り口には人影があった。
誰あろう、そいつこそ“世界一の超かっこいい私立探偵(自称)”涼村暁だ!

暁「話は全部聞かせてもらったぜ!いいか、きれいな女性をたぶらかす野郎は俺の敵だ!」

こう文章にすると何だかかっこいいが、実は暁は、
暁「そう言や、ヤン提督には奥さんがいたよな……
  美しい未亡人との道ならぬ展開……アリだな〜!」

と、あろうことかフレデリカをナンパしようと、彼女の私室の前に張り込んでいたのだ。
そして図らずも,メフィラス星人とのやり取りを聞いてしまっていたのである。

暁「 燦 然 !! 」

変身ワードと共に、暁の体に光が凝集し、クリスタルな装甲を形成する。
そう、彼こそがスーパーヒーロー(一応)シャンゼリオンなのだ!

市山貴章@NR:「燦然。それは涼村暁がクリスタルパワーを発現させ、超光戦士シャンゼリオンとなる現象である」

シャンゼリオンはフレデリカに手を差し伸べて促した。

シャンゼリオン「今のうちに逃げるんだ、奥さん!!」

そして、シャンゼリオンはメフィラス星人に向き直る。

シャンゼリオン「行くぞ、女の敵!!お前をボコって俺の男の株を上げてやるぜ!」

 

515 名前:涼村暁と愉快な仲間(つづき):03/09/22 09:47

シャンゼリオン「行くぞ、シャンゼリオンパンチ(仮)!」

シャンゼリオンはメフィラス星人の映るモニターにパンチを叩き込んだ。
刹那!

バリバリバリ!!

シャンゼリオン「うぎゃぎゃぎゃぎゃー!」

何せモニターにパンチを叩き込んだものだから、
シャンゼリオンは感電してしまった。

シャンゼリオン「くっそー、俺としたことがドジ踏んじまったぜー。まぁ、それが俺のチャームポイントなんだがな!」

この時、やっとシャンゼリオンはイゼルローンを襲う振動に気が付いた。

シャンゼリオン「いっけね、でっかいクラゲのバケモンを何とかしないとな!」

シャンゼリオンはフレデリカに親指を立てて、爽やかに言った。

シャンゼリオン「安心してください、奥さん。要塞を襲ってるクラゲのバケモンは俺が倒して、クラゲサラダにしてやりますよ。
        大船に乗った気持ちでいてください!」

516 名前:名無し客:03/09/22 10:15

(一方、その頃…)

***惑星ラムザン***

 かっての神聖ラアルゴン帝国、今はラアルゴン共和国の首都ベヒモスのある
惑星ラムザンは。つい数年前なら、この惑星の衛星軌道上に地球連邦軍籍の軍艦が
停泊するなど、考えることもできなかったろう。晴れての親善訪問に戦艦『伊予』は
満艦飾であり、純白の塗装には貴婦人のような気品ささえ感じられた。
 迎えるラアルゴン艦隊の戦艦・巡洋艦三百隻は、2列の密集縦隊で『伊予』を迎え、
礼砲の雨でこれを歓待した。『伊予』のほうでも7色のレーザー光線による礼砲を返す。
あらかじめこのあたりの宙域に濃密に散布してあったスクリオン粒子にレーザー光線は
反射して、花火のように美しい。

アザリン「ああ、綺麗だ」

 その7色のハレーションを紅玉の瞳に映し、ラアルゴン共和国名誉皇帝ルッチナ1世は
つぶやいた。かって神聖ラアルゴン帝国の第27代皇帝ゴザ16世であった彼女は、
アシュラン戦役において一度廃帝となり、アシュラン鎮圧後再び帝位に返り咲いたのであるが、
ラアルゴン皇家の有職故実に鑑み、重祚の習いによってルッチナ1世と皇称を改めたのである。
ちなみに通り名であるアザリンの方は変わっていない。
 名誉皇帝ルッチナ1世アザリン、芳紀まさに17歳。銀河帝国の皇帝ラインハルトが
宇宙一の美男子であるとするならば、アザリンはまぎれもない宇宙一の美少女であった。
その気位の高い性格からか、プリンセスユニオンにも加盟していない。

アザリン「軍艦が、あんなに綺麗に化粧してもらって、嬉しそうだ」
ドム「さようですな」

傍らに控えし、官房長官ル・バラバ・ドムが言う。

アザリン「あの艦に乗っておるのか」
ドム「そのはずです」
アザリン「そうか。楽しみだな」
ドム「私もです、陛下」

 やがて『伊予』は、静かに衛星軌道上のドックに接舷した。そこからアザリンたちの居並ぶ
迎賓ブロックまで、コンベアパイプが伸びる。

伝令「地球連邦・人類解放軍特使、御到着!」
伝令「女帝陛下、謁見!」

号令ラッパが鳴り、しずしずと、盛装したアザリンが進み出る。
三度の礼を受けた後、アザリンは礼を返して、その特使=地球連邦軍元帥の礼装に身を包み、
すでに惑星ゴロンボでたくわえた髭も、きれいに剃っていたタイラーを見た。

アザリン「遠路遥々ご苦労であった」
タイラー「わざわざの御拝謁、痛み入ります。女帝陛下におかれましては……」
アザリン「これこれ、もうよかろう。そうしゃちほこばるな。朕とそちの仲ではないか」
タイラー「そうでしたな。お久しぶりです、陛下」
アザリン「変わらぬな。パコパ……いやタイラー、会いたかったぞ」
タイラー「私もです」

517 名前:名無し客:03/09/22 10:18

***ルッチナ1世主催の晩餐会***

 香辛料の目一杯きいたラアルゴン料理に舌鼓を打ちながら、それぞれの思い出話に花が咲く。

アザリン「そうか。Dショッカーの目を逃れて、そんところに潜んでおったのか」

 惑星ゴロンボでドッグレースの予想屋稼業をやっていたというタイラーの話に、
アザリンはいたく興味を示した。

アザリン「では朕もそのうち、皇室競技場でドッグレースを開催するとしようか」

 そう言うアザリンの手から骨をもらって喉を鳴らすのは、ペットとして飼われている
強化犬(バイオドッグ)であった。その様子を見ながら、しみじみとタイラーが言う。

タイラー「まったく陛下にはどんな動物もなついてしまいますなあ。
     戦争のために造られた生物兵器が、まるで愛玩犬のようではありませんか」

いたわるような目で強化犬の頭をなでてやりながら、アザリンは言う。

アザリン「パコパコ(←※タイラーのこと)、そちとて例外ではなかったぞ」
タイラー「わかっております」
アザリン「むしろ動物より人間の方が、よほどわからぬ。朕の思い通りに動いてくれぬ」
タイラー「思い通りに動いてくれないからこそ人間なのです。動物は仲間への信頼関係を
     示すのに、行動をもってするしかありません。しかし人間には言葉という
     もうひとつの手段があります。ところがこの言葉という奴が、実は曲者なのですよ」
アザリン「なるほどな。朕も磐石の親政を敷くまでは、奸臣ワングの巧言令色に散々
     たぶらかされたものだ」
ドム「しかし、だからこそ人間は面白いとも言えますな。タイラーやその仲間達を
   見ていると、私にはそう思えます」
アザリン「全知的生命が、パコパコのようであればいい」
ドム「それでは宇宙は颱宙が来る前に破滅です(苦笑)」
アザリン「いや、人類は賢いはずだ。そのことを、朕は何度も見てきたし、
     ここにおる皆にも教えられてきた。今度のことでも、またそれが証明されると
     朕は確信しておるぞ」
ドム「ははっ!」

 ドム以下の臣下たちが、思わず畏まる。帝政を廃し、共和制に移行したとは言っても、
まだまだ皇帝の権威は絶大なのだ。過渡期的とも言えるが、少なくとも主だった廷臣たちの
女帝への畏敬の念は、強まりこそすれ薄れてはいない。

518 名前:名無し客:03/09/22 10:27

アザリン「ところでな」

アザリンの視線が、再びタイラーに注がれる。

アザリン「ラアルゴンも共和制になって、象徴の地位となった皇帝の他に
     国家元首というものを新しく置かねばならん。しかし今のところ、
     その地位は空位のままなのだ。官房長官たるドムが、
     その責務を代行してある状態でな」
タイラー「そうでしたか。で、その国家元首の地位はどうするのです?」
アザリン「銀河連邦では、評議会完全合議制というシステムを取っているそうだな」
タイラー「はい。一条寺烈君からはそのように聞いております」

 あえて最高権力者を置かず、各惑星国家の代表議員における合議制が、
銀河連邦の評議会の特徴である。各惑星国家1名ずつの代表の間に優劣や発言権の
強弱はなく、公平という事ではこれ以上のものはないであろうが、
オピニオンリーダーがいないため、事の決定にあたっては何事も遅々として進まない。
マクー、マドー、フーマら宇宙犯罪組織の暗躍や、大星団ゴズマ、銀帝軍ゾーン、
フリーザ軍の侵略を許し、ローエングラム王朝銀河帝国やアーヴによる人類帝国などの
専制国家に、政治力でも軍事力でも常に圧倒されていた原因はここにあった。

アザリン「巧遅は拙速に優ると言うが、今回に限ってはそれも当てはまるまい。
     朕はな、タイラー、颱宙ジェーンから銀河を救うにはたとえ独裁者であっても、
     決断力と統率力、それに行動力を兼ね備えた人物に全てを委ねてもよいと
     思っておる。あのラインハルト・フォン・ローエングラムのようにな」
タイラー「なるほど。独裁が良いか悪いかはともかくとして、確かに銀河連邦の
     今のシステムでは、合議を重ねている内に手遅れになってしまうでしょうな」
アザリン「そうなのだ。朕は切にそれを憂う。未曾有の危機を乗りきるためには、
     あるいは専横もやむなしだ。そこで、空位にしておいた国家元首の件だが、
     地球には大統領制というシステムがあるそうだな?」
タイラー「はい。しかし一歩間違うと地球をDショッカーに売り渡した
     ヨブ・トリューニヒトのような扇動政治家や、ティターンズに
     代表される軍国主義を生み出しかねません」
アザリン「だがそれでこの銀河始まって以来の危機が回避できるのであれば
     構わぬではないか」
タイラー「はあ……」
アザリン「その目は、朕が何を考えているのか、測りかねている目だな」
タイラー「はい」
アザリン「では申そう。朕は惑星タラークのグラン・パ、惑星メジェールのグラン・マ、
     ヘリック共和国のルイーズ大統領、ガイロス帝国のルドルフ皇帝、アマンガ星の
     シーマ女王やゾヴォーグの枢密院特使メキボスらと極秘のうちに協議してな。
     銀河連邦にラアルゴンの国家元首職も兼務させる形で、大統領制を導入する
     決議案を提出したのだ。今頃はバード星の評議会で採択されておろう」
ドム「ヤン・ウェンリー提督の死後、評議会で劣勢に立たされていた親地球派の勢いを
   盛り返すには、これでも随分と骨を折ったぞ」
アザリン「そこでな、ついてはタイラー、そちに銀河連邦の大統領の座に
     就いてもらいたいのだ」
タイラー「なるほど……」

軽く相槌を打ったタイラーだが、約5秒後、
「ええ〜っ!?」と叫んで椅子から30センチばかり飛び上がった。

519 名前:名無し客:03/09/22 10:30

タイラー「大統領? 自分がですか?」
アザリン「そうだ」
タイラー「御冗談を」
アザリン「(涼しい顔をして)冗談ではない」
タイラー「だとしたら、陛下も御人が悪い」
アザリン「だがヤン・ウェンリー亡き今、そちほどの適任があるとは
     朕には思えぬのだ」
ドム「銀河の運命を一手に任せて、たとえ失敗しても誰からも文句が出ない
   人選ということにおいては、タイラー、貴様ほどの適任はない。
   俺はそう思う。いや、俺だけではない。これは貴様の人と為を知る
   ラアルゴン共和国の参議全員の意見なのだ」
タイラー「買い被りだ!」

タイラーはテーブルを叩いた。

タイラー「僕には荷が重い。それになによりムチャクチャだ! だいいち前例がない!」

思えば、今は亡きヤン・ウェンリーも、周囲から自身の政治的野心を疑われることを
極度に嫌って、生前は政治的な地位に就くことを固く拒否していた。

ドム「貴様の口からそんな言葉を聞きたくはなかったな。以前の貴様なら、
   前例がないからやってみようと言ったはずだ」
タイラー「………」
アザリン「大統領になれば、そちも好き勝手なことができるぞ。金銀財宝も、
     酒も女も、思いのままだ」
タイラー「今の私には、必要のないものばかりですな」
アザリン「知っている(微笑む)」
タイラー「大統領とは本来国民の選挙で選ばれるもので……」
アザリン「そのほとんどは不正選挙だと聞いているぞ。それにもともと朕も、
     官房長官であるドムも、24名の参議も、臣民の総意に基づいて選ばれた
     者たちだ。その朕らが満場一致でそちを銀河連邦の大統領に推挙して
     おるのだ。どこに文句の出る筋合いがある」
タイラー「銀河帝国の皇帝ラインハルトが黙ってはいないでしょう」
アザリン「もともと惑星フェザーンも、ラアルゴンの領土だと朕は思っておる。
     ローエングラム王朝は我々ラアルゴン人にとって、服わぬ者どもじゃ。
     ゆえにその意向など、無視して構わぬ」
タイラー「任期は?」
アザリン「一年だ。どんなことがあろうとも、それだけは全うさせる。しかしことによると
     そちが最初で最後の大統領になるやも知れぬな」

しばらく無言で考え込むタイラー。そして……

タイラー「私の一存では決められません。一度イゼルローンに立ち帰り、
     幹部達と相談してみませんと……」
アザリン「なに、すぐに返事を聞かせろとは言わぬ。決断のための猶予をやろう」


○アザリン → タイラーに、ラアルゴンの国家元首を兼務させる形で
           銀河連邦に新設された大統領への就任を要請。
○タイラー → イゼルローンへ帰還の途につく。

520 名前:名無し客:03/09/23 23:48

***イゼルローン外側***

瑳川哲朗@NR「イゼルローン要塞に取り付いた
巨大シルバーブルーメは溶解液で堅固な装甲を破り、
内部にその触手を侵入させつつあった。イゼルローンも
かつてのMACステーションのように壊滅してしまうの
だろうか?」

***イゼルローン要塞内***
イゼルローン内市街区に隔壁を砕いてうねり込む触手。
その先端が開き、人間大のシルバーブルーメ(小)が出撃、
街を破壊し始める。

***宇宙空間***
メガレッド「行くぜ!! 銀河合体・メガボイジャー!!
デルタメガ・インストール!!」
(メガボイジャーにはブルーとピンクも同乗、メガボイジャーは
宇宙空間ではバーニアで体勢維持)
メガブラック&メガイエロー「電磁合体・ギャラクシーメガ!!」
メガシルバー「電撃変形・メガウインガー!!」

久保田博士@ギャラクシーメガ内「いいか、奴が要塞に
取り付いている限りトリプルメガスパルタンもビッグバンアタックも
使えん!! 何とかして要塞と円盤生物を引き離すんだ!!」
メガレッド「よーっし、ボイジャーキック! ガトリングブラスター!!」
メガブラック「サーベル電磁ムチ!!」
メガシルバー「ウインガーキャノン!!」
だが、四大ロボの攻撃は全て触手で払われてしまった。
そして、無数の触手が各ロボを絡め取り、溶解液を分泌!!

メガピンク「きゃああ! メガボイジャーが溶ける!!」
メガシルバー「このままではやられちまう……がんばれみんな!!」
メガレッド「くそ…せっかく治したメガボイジャーとデルタメガ、
それにギャラクシーメガとメガウインガーをこんなことで……!!」

その時!!

521 名前:名無し客:03/09/24 00:13

???「ダァ──ッッッ!!」

突然、宇宙空間の闇を切り裂くように飛来した
ブーメラン状の光体が、まるで生き物のように
疾り…ロボを捕らえていた触手を全て斬り裂く!!

久保田博士「……この技は確か……伊吹長官に聞いたことがある。
銀河連邦親地球派の中心勢力・M78星雲光の国の恒点観測員340号……」

(BGM:ウルトラセブンのうた)
ウルトラセブン「ジュワッ!!」(アイスラッガーを戻し、エメリウム
光線を発射。直撃を受け、ひるむシルバーブルーメ)

メガブラック「あの人が……ウルトラ兄弟No.3、ウルトラセブン……」
ウルトラセブン「今だ、メガレンジャー!」
メガレッド「サンキュー、助かったぜ!! ジャッカー先輩直伝の
アレで引っぺがしてやる!!」

(メガボイジャー、ギャラクシーメガ、デルタメガ、メガウインガーが
四方からシルバーブルーメの胴体に組み付き、エネルギーを
注入する……のたうつシルバーブルーメ)

メガレンジャー全員「行けえ!! メガマシン・コバック!!!」

(4体のバク転ドロップキックでイゼルローンから離脱させられ、
宇宙空間へ放り出されるシルバーブルーメ)

メガレッド「おまけだ!! クロスメガスパルタン!!」
ウルトラセブン「MACの敵、今取らせてもらうぞ!! デュワーッ!!」

(他の3体のエネルギーを受けた最強のスパルタンと
セブンのワイドショットが同時に炸裂、シルバーブルーメを粉微塵に!!)

522 名前:名無し客:03/09/24 00:27

***イゼルローン司令室***
伊吹長官「神魔アクシズとの戦いで行方不明に
なっていたウルトラ兄弟……無事だったのか、
モロボ……いや、ウルトラセブン」
セブン(以下テレパシー)「ユイ・イブキ……心配をかけて済まなかった。
我々は全員無事だ。今も、宇宙の各地に散って反世界やDショッカーと
闘っている」
伊吹長官「そうか……しかし、円盤生物が出現したとなると……」
セブン「ああ、エンペラ星人やヤプール、ゴーデス、
それにグア軍団もDショッカーと手を組んだらしい」
伊吹長官「……すると……やはり奴が……」
セブン「おそらくは……だが、宇宙には我々が、そして地球圏には
君たちがいる。何が甦ろうとも、必ず平和を取り戻そう!!」
伊吹長官「それにしても……どうして要塞の危機を?」
セブン「要塞自身が教えてくれた……ヤン・ウェンリーの魂がね」

***イゼルローン要塞・中枢コンピューターブロック***
係員に支えられ、フレデリカが制御室に姿を現わす。
窓から見える眼下には、要塞の全てを司る巨大なスーパーコンピューター
の姿が……。
係員「それが不思議なことに……襲撃があってすぐ、今まで未機動だった
部分が急に光り出しまして……どの技術者もその部分には触れていないし、
その部分が何なのか誰も知らなかったのですよ……」
フレデリカ「……あなた……」
係員「はい?」
フレデリカ(……あなたは……生きているのね、アルカディア号に
大山トチロー博士の魂が宿っているように……この要塞の中に……)

フレデリカの頬を伝う涙。

523 名前:名無し客:03/09/24 01:16

○メガレンジャー→ウルトラセブンの助けを借りてシルバーブルーメを
撃破。
○イゼルローン要塞→ヤン提督の魂がメインコンピューターに宿る。
○ウルトラセブン→ウルトラ兄弟の無事を報告し、また帰っていく。

524 名前:涼村暁と愉快な仲間:03/09/24 09:22

***イゼルローン内部***

その頃、シャンゼリオンと超光騎士達は、内部に侵入してきた小型シルバーブルーメ達と戦っていた!

涼村暁@シャンゼリオン「ったく、雑魚の癖に数ばっか出てきやがって!」
リクシンキ「バルカン一斉射撃!!」
ホウジンキ「喰らえ!超光弾!!」

リクシンキのバルカンが、ホウジンキの超光弾が、シャンゼリオンのシャイニングブレードが、
次々に小型シルバーブルーメを撃破していく。

クウレツキ「さあ、急いで避難してください!」
シャンゼリオン「クウレツキ!一般の方々の避難頼むぜ!」
クウレツキ「わかりました!」
シャンゼリオン「よーし、一気にケリをつけてやるぜ!」

そのとき、小型シルバーブルーメが一ヶ所に集まり始めた。

シャンゼリオン「な、何だぁ!?」
リクシンキ「気をつけてくださいシャンゼリオン!このシルバーブルーメは、
      何者かにDNA調整を受けた形跡があります!」
シャンゼリオン「そういう事は早く言えよ!!」

一ヶ所に集まった小型シルバーブルーメは、融合してシルバーブルーメ(中)となった!

リクシンキ「シャンゼリオン!」
ホウジンキ「くそ!数が多すぎる!」

リクシンキ、ホウジンキの二体は小型シルバーブルーメに翻弄されて、
シャンゼリオンの援護にまで手が回らない!
そして中型シルバーブルーメの触手の一撃がシャンゼリオンを吹き飛ばした!



525 名前:涼村暁と愉快な仲間(つづき):03/09/24 10:07

シャンゼリオン「だわぁぁぁぁぁぁぁっ!」

触手の一撃を受けて、シャンゼリオンはイゼルローン要塞の厨房にまで吹っ飛ばされてしまった。

シャンゼリオン「痛ててててて!こんのぉ、クラゲのくせにスーパーヒーローを殺めようとは!」

ウゾウゾと近づいてくる中型シルバーブルーメ。絶体絶命かシャンゼリオン!
刹那、何処からか飛んできた小柄が中型シルバーブルーメに突き刺さった!

シャンゼリオン「!?」
???「どうやら間に合ったな……」
シャンゼリオン「あ、あんたは!」
ククル「我が名はククル、黄泉の巫女!」
シャンゼリオン「あんた、どうやってここに!?」
ククル「詳しい話は追って話そう。それよりもまず、あれを倒すぞ!」
シャンゼリオン「お、おう!」

ククルは七肢刀を抜くと舞の如き華麗な動きで、
中型シルバーブルーメに攻撃を仕掛ける!

シャンゼリオン「よーし!俺だって負けてられるか!」

そのとき、触手の一撃がシャンゼリオンの顔面にヒットした!
冷蔵庫に激突し、冷蔵庫の中身を派手にぶちまけてしまう。

ククル「シャンゼリオン!」
暁「っててて……」
ククル「シャンゼリオン!お主、変身が解けているぞ!」

ククルが指摘したとおり、シャンゼリオンの燦然は解除されてしまっていた!
どうやら先の顔面の一撃で、変身アイテムのシャンバイザーが外れてしまったらしい。

暁「げ!シャンバイザーどこいったんだ!?
  おいククル!一緒に探してくれ!」
ククル「あ、ああ!」

二人は触手を回避しながら必死でシャンバイザーを探す。

ククル「あったぞ!これか!」
暁「よし!早く渡してくれ!」

暁はククルから受け取った物を眼前にかざす。

暁「燦然!」

しかし、燦然しない!
燦然できないのも無理はない。だって、ククルが手渡したのはバナナだったんだもん。

暁「何じゃこりゃー!バカタレー!こいつじゃねぇだろうが!シャンバイザーだよシャンバイザー!!」
ククル「す、済まん!」
暁「早くしろ早く!!」

また触手攻撃をかわし(ククルはカウンター気味に攻撃)、
シャンバイザーを探す二人。

ククル「これだな!」
暁「早く渡せって!」

暁はククルから渡されたものを再び眼前に。
バイザーにしては、わずかにぬめった手触りが気になったが。

暁「シャンバイザー!」

言って暁は気がついた。なんだか魚臭いぞ、このシャンバイザー。
そう。それは冷蔵庫に入っていた冷凍サバだった。
言いようのない憤りが暁を支配する。ククルに向かって渾身の限りに叫んだ。

暁「 サ バ じ ゃ ね ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ っ ! 」
ククル「まあ、そう怒るな。ほれ」

ククルは暁にシャンバイザーを手渡した。
暁はそれを装着し、ゴーグルを下げる。

暁「シャンバイザー!」


526 名前:涼村暁と愉快な仲間(つづきの続き):03/09/24 10:18

市山貴章@NR「燦然。それは涼村暁がクリスタルパワーを発現させ、超光戦士シャンゼリオンとなる現象である」

シャンゼリオン「パワー全開!行くぜ!シャイニングアタック!」
ククル「行け、死反玉(まかるがえし)の玉!
    十種(とくさ)の神器、死反玉(まかるがえし)の玉!
    死かれる者たちの世界へ、さあ、行くがいい!」

シャンゼリオンの胸のプレートから放たれた光の弾丸が。
ククルの放った死反玉(まかるがえし)の玉が。

中型シルバーブルーメを貫き、そして爆散させる。
あとには何も残ってはいなかった。

シャンゼリオン「どうだ!俺ってやっぱり、(クルゥリ キマり過ぎだぜ!!(ビシィッ!」
ククル「(ゼンガーから聞いていたとおりの男だな……軟派だが熱い魂を持つ者がいたと言うのは――)」

527 名前:名無し客:03/09/24 15:39

玉葱chのキャラネタ&なりきり板にも来てね。
2chと違って細かい規制も無いし、IPも取ってないよ。
もちろんかちゅ〜しゃ等の2chブラウザにも対応してるよ。

ttp://gungnir.versus.jp/charaneta/

528 名前:名無し客:03/09/24 19:32

イゼルローンを襲撃したシルバーブルーメが
ウルトラセブンやシャンゼリオンの活躍により撃退されたその翌日、
ジャスティ・ウエキ・タイラーはヤン・ウェンリーの後継司令官として
初めてイゼルローン要塞へと入城した。
さっそくタイラーは最高司令官会議を召集し、
出席可能な高級士官や博士級科学者は出来る限り出席するようにと、
地球連邦軍元帥の名において各地に要請を通達した。
自分がラアルゴン女帝ルッチナ1世から銀河連邦大統領職に
推挙された事について各司令官達に意見を求めると同時に、
自分を新司令官として迎えることについて、改めて意思確認をするためである。
実はこの時、すでにタイラーは大統領就任を半ば決意していた。

一方、銀河帝国の帝都・惑星フェザーンでは、皇帝ラインハルトと
大本営幕僚総監ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ(通称:ヒルダ)の
婚約が発表された。

○タイラー→イゼルローンにて最高司令官会議を召集。
○銀河帝国にてラインハルトとヒルダの婚約が発表される。

529 名前:◆TpifAK1n8E :03/09/25 16:43

イゼルローン要塞 一室
ジャミル「そうか、到着したか。」
サラ@通信「はい。それで招集がかかってますが・・・」
ジャミル「もちろん出席する。サラ、君にも来てほしい。」
サラ@通信「了解しました。」

ジャミルは通信を切ると準備をはじめた

ジャミル(ジャスティ・ウエキ・タイラー・・・やはり今の時点では彼が適任か・・・
これで問題は・・・私がコックピットに座れるかどうかだ・・・)

ジャミルはおもむろに通信機に手を伸ばした。

ジャミル「ガロードか?」
ガロード@通信「なんだ?ジャミルか。」
ジャミル「・・・こんどの最高司令官会議では高級士官や博士級科学者、さらにはリリーナ嬢も出席される。
悪いが、場内の警備を頼みたい。」
ガロード@通信「いいけど・・・俺なんかでいいのか?」
ジャミル「お前を信頼しているから頼んでいる。ウイッツやロアビィ達にも声をかけておいてほしい。」
ガロード@通信「わかった!」
ジャミル「たのむぞ・・・」

530 名前:名無し客:03/09/25 19:19

***イゼルローン要塞・司令部会議室***

タイラーも出席のもと、会議が始まった…。

江戸川権八「タイラー提督。私はすでに貴方を我々の司令官として
       心に決めていますよ」
シェーンコップ「ヤン提督もそうでしたがね。貴方には何よりもまず政治的野心がない。
         政治の才能もないかもしれない。だがヨブ・トリューニヒトのように
         国家を私物化し、政治をアクセサリーにし、自分に期待した市民を
         裏切るような真似は、タイラー提督にはできんでしょう。
         タイラー提督の能力は、歴史上の大政治家たちに比較すれば、
         とるにたりないものかもしれんが、この際、比較の対象は
         ヨブ・トリューニヒト一人でいいんだ」
タイラー「しかし、私以外にも実績や人望が充分にある方は他にもいらっしゃる。
     そこにいるアッテンボロー提督だって27歳で閣下と呼ばれる階級にあった」
アッテンボロー「いいえ、お断りです」
タイラー「なぜ?」
シナプス「…ゴホン! アッテンボロー提督は黒幕でいたいそうです。閣下」
アッテンボロー「タイラー提督。ヤン提督は生前、まだ現役の自分を置き去りにして、
         一足先に愛妻と共に念願の年金生活に突入した貴方の事をひどく
         僻んでましたよ(勿論冗談)。ヤン提督に化けて出られたく
         なかったら、その銀河連邦の大統領とやらに早いとこ就任
         してしまうことです」

アッテンボローのきつい冗談に苦笑するタイラー。
タイラー自身も、退役直後に地球連邦政府がDショッカーに降伏してしまったため、
本来受け取れるはずの年金も、実はほとんど受け取っていないのであるが…。

嵐山長官「我々も同様です。銀河連邦の上にお立ちなさい、タイラー提督。
      及ばずながら、我々も貴方の足を支えましょう」
ブライト「倒れる時は諸共ですな」

531 名前:名無し客:03/09/25 19:20

***惑星フェザーン・宮中結婚式場***

イゼルローン要塞にて最高司令官会議が続く中、
こちら惑星フェザーンでは、ラインハルトとヒルダの結婚式である。

マリーンドルフ伯「綺麗だよ、ヒルダ。亡くなった母さんが見たら、さぞ喜ぶだろうな」
ヒルダ「ありがとう、お父様」
ラインハルト「マリーンドルフ伯、これからは、卿を父上と呼ぶべきだろうな。
        今後ともよろしくお願いする」
マリーンドルフ伯「私は陛下の臣にございます。どうかこれまでどおり、
           マリーンドルフ伯とお呼び下さいますよう」

宮内尚書ベルンハイム男爵は、過度の緊張のあまり声と手を震わせ、
両手に持つ結婚証書は上下左右に揺れている。

ベルンハイム「ここに宣言する! 本日、ラインハルト・フォン・ローエングラム
        およびヒルデガルドは夫婦となった!(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
ラインハルト「おちつけ、ベルンハイム男爵。卿が結婚するわけでもあるまいに(苦笑)」
ビッテンフェルト「皇帝ばんざい! 皇妃ばんざい!」

ビッテンフェルト上級大将の声量が式場全体を圧する中、
ミッターマイヤー元帥が同席の妻エヴァンゼリンにささやきかける。

ミッターマイヤー「まことにお美しい花嫁であられるな。やはり皇帝のお側には
           フロイライン・マリーンドルフがふさわしい」
エヴァンゼリン「あなた、もうフロイライン・マリーンドルフではありませんよ。
          皇妃ヒルデガルドさまでいらっしゃるんですから」

胸の中でまだ幼い息子フェリックスをあやしながら、エヴァンゼリンが笑った。
うなずくミッターマイヤーの頭に、フェリックスが小さい手を伸ばして、
おさまりの悪い蜂蜜色の頭髪を引っ張ろうとしていた。
ミッターマイヤー一家の周囲には、帝国軍の首脳たちが席を占めている。
大本営幕僚総監メックリンガー上級大将、憲兵総監ケスラー上級大将、
アイゼナッハ上級大将、ビッテンフェルト上級大将、ミュラー上級大将らである。

ビッテンフェルト「俺の本心を言うとな、ミュラー提督。皇帝は結婚式の花婿としては
           恐れ多い事ながら、ただの美青年に過ぎぬ。だが、全軍の先頭に立つ
           大元帥としては、まことに、神々しいほどの御方だ。
           卿はそうは思わんか?」
ミュラー「私が思うに、花婿としても充分に神々しくあらせられる」

532 名前:名無し客:03/09/25 19:23

式が終わりかけた頃のことである。
一人の士官が式場へ駆けつけ、さまざまに手間取りながら、
軍務尚書オーベルシュタイン元帥を呼び出した。
無表情に席を外したオーベルシュタインは、士官の報告を受け戻ってくると、
ためらいのない歩調で、ラインハルトの前に歩み寄った。

オーベルシュタイン「皇帝陛下、謹んで報告いたします。軍務省よりの報告によりますと、
            銀河最辺境のメルカルト星系において、例の颱宙ジェーン接近の
            影響により各惑星にて異常気象が発生し、パニックを起こした
            民衆による暴動が生じました由にございます」
メックリンガー「はて、颱宙が銀河に到達するのはまだ数ヶ月も先ではなかったのか?」
オーベルシュタイン「颱宙の動きが我々の予想を越えて活性化している。
            颱宙が呑み込んだ星を自らのエネルギーに変え、
            勢力を拡大する事までは観測局も計算に入れていなかったようだ。
            予定より到達が1ヶ月程早まったと見てまず間違いなかろう」
ビッテンフェルト「せめて式が終わるまで待てなかったのか! 卿は!
           この吉日に、無粋な事を言うものではない!」

僚友たちから「せっかくの皇帝の結婚式をぶち壊しにするのか!」と
非難の集中砲火を浴びても、動じる色もなく、オーベルシュタインは冷然と応じた。

オーベルシュタイン「吉事は延期できるが、兇事はそうはいかぬ。まして国家の安寧に
            関わりある事。陛下の御裁断がどう下るかはともかく、
            御耳に入れぬわけにはいかぬ」

正論である。君主の堕落は、不快な情報を遮断して快楽にふけるところから始まる事は
歴史が教えるところだ。「そのような話、予は聞きとうない!」とは、亡国の君主が
必ず口にする事である。それは列将もよく承知しているのだが、今は皇帝にとって
生涯にまたとない華燭の典ではないか。

ミッターマイヤー「わが皇帝(マイン・カイザー)、そのようなささいな騒乱を鎮定するに
           わざわざ玉体をお運びになる必要はございません。メルカルト星系には
           すでにワーレン提督が住民の避難作業に取り掛かっております。
           万が一にも彼の手にあまる時は、小官らが出征いたしますれば、
           陛下はどうぞ、御心を安んじられますよう」
ラインハルト「よろしい。さしあたってはワーレン提督に一任しよう。だが卿らも
        出征の準備を怠らぬようにな」


○イゼルローン要塞にて、まだ会議は続く。
○ラインハルトとヒルダ→ついに結婚。
●颱宙ジェーン→メルカルト星系にまもなく接近か?

533 名前:◆TpifAK1n8E :03/09/26 00:34

***イゼルローン要塞・司令部会議室***
会議は続く・・・

ジャミル「タイラー提督、ヤンが亡き今、あなたが適任だということはすでに承知のはずだ。」
リリーナ「シェーンコップ様やジャミルキャプテンの言とうりです。あなたには人をひきつける何かがあります。
今人類は最大の恐怖に立たされているのです。おびえ、ふるえ、絶望しているのです。
平和は誰かから与えられる物ではありません。しかし、光がなければ希望をもつのは困難です。
タイラー提督、あなたには希望の光になってほしいのです。」
タイラー「・・・」

タイラーは先ほどから黙り込んでいる・・・まだ乗り気ではないようだ・・・






534 名前:宗方猛:03/09/26 12:53

***イゼルローン要塞・司令部会議室***

そのとき、会議室に声が響いた。

宗方「タイラー提督。私もあなたに大統領に就任していただきたい」

護衛に超光騎士を連れた宗方は、開口一番にそう言った。

リクシンキ「タイラー提督。確かに、ささやかな幸せを守るのもまた大事です」
宗方「しかし、現在の上層勢力の腐敗は目を覆うばかりなのです。
   特に三輪長官の一派などはその際たるものであり、このままではだめなのです」
クウレツキ「提督。そのような勢力の干渉を受けずに、なおかつ人々をまとめ上げるには、あなたの力が何より必要なんです」
ホウジンキ「お願いします提督!」

宗方は土下座までした。

宗方「お願いします!ぜひとも大統領に!!」


535 名前:名無し客:03/09/26 18:47

タイラー「宗方チーフ、どうかお手をお上げください」

宗方に手を差し伸べ、土下座を止めるように促すタイラー。

ヤマモト「閣下! ここまで来て今更何を躊躇われるんですか!」
伊吹長官「御決断ください提督!」
グローバル「提督!」
タイラー「………」

タイラーは数秒ほど考え込み…

タイラー「では皆さんは、たとえ『何事』が起ころうとも、最後まで私に
     ついて来ていただけますね?」
巽世界「無論だ」

出席者全員がうなずく。

タイラー「私が大統領に就任するからには、当然皆さんに命令を出さねばなりませんし、
     それを順守して頂かねばならない。その点、皆さんにお願いしておきたい」
久保田博士「…それでは!?」
タイラー「銀河連邦の大統領職を引き受けることにします。ついては
     大統領に就任するためにバード星に向かわねばなりません。
     そこまではマグノ翁のニル・ヴァーナに送ってもらうとして、
     私の留守中は、イゼルローンの防衛指揮をメルカッツ提督にお願いしたい」
メルカッツ「了解した」


○会議終了
○タイラー→大統領就任の為、直ちにバード星に向かう。
○ヤマモト、ニル・ヴァーナ全クルー→タイラーに同行。

536 名前:名無し客:03/09/28 09:38

***バード星・銀河連邦評議会***

全宇宙に派遣されている宇宙刑事やダグオンたちを統括する
宇宙警察機構=銀河連邦警察本部のあるバード星である。
この惑星には銀河警察の他にも、科学技術本部、安全保障理事会、
宇宙資源委員会、惑星開発府などの連邦主要施設が集中している。
その都市の中枢に位置しているのが、銀河連邦に加盟する惑星国家からの
代表1名ずつで構成される『惑星国家評議会』の建物である。

ヤマモト「しかし驚いたな。まさか君がタラーク、メジェール両惑星の
     皇太子だったとは…」
ヒビキ「…まあ、いろいろあってよ。だからって、いちいち大袈裟に反応するのは
    やめてくれよな。媚び諂われても、俺はちっとも嬉しくねえからよ」
タイラー「ああわかってる。わかっているとも」
ヒビキ「タイラーさん。アンタやっぱし他の奴らと違って、なんか不思議な感じがするぜ。
    アンタなら確かにあの金髪の皇帝とも対等に張り合えるかもしれねえな」
タイラー「ふふ…そうか?」
マリーン「タイラー提督。ルッチナ1世をはじめ銀河連邦の首脳陣が
      こちらの評議会議場にてお待ちです」
ヤマモト「ではタイラー閣下。私はここでお待ちしております」

537 名前:名無し客:03/09/28 09:39

評議会の議場へと足を踏み入れるタイラー。
議場ではすでに、銀河連邦に加盟する各惑星国家の首脳や全権代表が列席していた。
ラアルゴン共和国名誉皇帝ルッチナ1世(アザリン)や銀河連邦警察のコム長官、
かって大星団ゴズマの司令官ギルークの副官であったアマンガ星の女王シーマ、
惑星Ziにあるヘリック共和国のルイーズ大統領やガイロス帝国の少年皇帝ルドルフ、
M78星雲宇宙警備隊隊長で、ウルトラ兄弟の長兄であるゾフィー、
ゾヴォーグ枢密院から特使として派遣されたメキボス、小バームのメルビ補佐官、
そしてキャンベル星の平和大使デウスら親地球派の面々である。
彼ら親地球派の星々は、今だ刈り取りの脅威を忘れる事の出来ない
タラーク、メジェール両惑星をはじめとする評議会内の反地球派を説得し、
今日のタイラー大統領就任にこぎつけたのである。

各惑星の首脳陣がタイラーを出迎えた。

アザリン「待ちかねたぞタイラー。では早速よい返事を聞きたいのだが」
タイラー「その前にお尋ねしたい事がございます」
アザリン「何か? 言うてみよ」
タイラー「全銀河連邦が本当に自分の言う通りになるのですか?」
ゾフィー「それは我々銀河連邦に加盟する惑星国家の首脳が、連名にて約束しよう」
タイラー「首脳の方々のお言葉を微塵も疑うわけではありませんが……」

メジェールの女王グラン・マが発言する。

グラン・マ「まだ何か?」
タイラー「銀河系の宇宙人が一人残らず自分如き地球人の下でヘーコラするなど、
     まだ私にはとても信じられないのです」
アザリン「どうしてか?」
タイラー「女房のユリコと娘のキサラ、このたった二人でさえ、私の思う通りには
     なかなか動いてくれません。まして……」

傍聴席でブザムたちがタイラーの様子を見ている。

ヒビキ「あーなにやってんだよ、あのオッサンは!
    早いとこ素直に『はい』って言っちまえばいいのにっ!」
ブザム.。oO(やはり刈り取りの事を気にしているのか……)

538 名前:名無し客:03/09/28 09:40

タイラー「……まして、ついこの間まで戦争をしていたラアルゴン、それに、
     地球から刈り取り艦隊なるものが送り込まれ、多大な被害を被ったと聞く
     タラーク、メジェールの両惑星までもが…」
アザリン「いかにもそちらしい論理よな(笑)」
タイラー「笑わないでいただきたい」
アザリン「すまぬ。だが安心いたせ。ラアルゴン人はたとえ敵でも、いや、敵なればこそ
     その力を認めた人間は尊敬もするし、協力も惜しまぬ。それに
     タラーク、メジェールの両惑星を襲った、その刈り取り艦隊とやらは、
     ティターンズやブルーコスモス、そして地球教とか申す過激分子による
     仕業だと聞き及んでおるぞ」
タイラー「まだハッキリとした証拠はありません。ですが、たとえそうだとしても、
     その陰謀を他の地球人が止められなかったのは事実なのです。真に申し訳ない」

刈り取りの一件を謝罪するタイラー。

シーマ「タイラー提督、この私とて、かってゴズマの星王バズーの言うがままに
    地球の侵略に加担してしまった罪深い身。それはお互い様というもの」
デウス「我がキャンベル星も、人の事は言えませんな(苦笑)」

まだ質問を続けるタイラー。

タイラー「ユリコとキサラにはいつでも会わせてくれますか?」
アザリン「約束しよう。妻子を呼び寄せ、可能な限りそちの側におるように手配いたそう」
タイラー「わかりました」

タイラーは覚悟の表情でうなずく。

539 名前:名無し客:03/09/28 09:45

タイラー「そこまでしていただいて、引き受けないでは陛下も皆さん恥をかかれましょう。
     男タイラー、銀河連邦大統領の重責を慎んで拝命いたします」
アザリン「やってくれるか!」

アザリンの目が輝いた。

アザリン「やってくれるのか、パコパコ!」
タイラー「はい」

もはや逃げも隠れもしないタイラーである。

タイラー「ただし、たったひとつだけ条件があるのです」
グラン・パ「まだ何かあるというのか?」
アザリン「何だ? なんなりと申してみよ」
タイラー「私が大統領になった最初の仕事として、どうしてもやらせていただきたい
     仕事があるのです」
ルドルフ「それは何なのですか? タイラー提督」
タイラー「はい」

タイラーは一呼吸置いて言った。

タイラー「銀河連邦の全兵力をもって、ローエングラム王朝銀河帝国に対し、
     宣戦布告する事をお許し願いたい」
アザリン「なんだと!?」

540 名前:名無し客:03/09/28 09:46

アザリンだけではない。その場にいた全員が仰天した。

グラン・パ「何をバカな事を!」
ルイーズ「我がヘリック共和国と銀河帝国は、恒久平和条約を……」
メキボス「…これでは、タイラーも、ゼゼーナンと変わらんな。
     オレの見込み違いだったかもしれん」
ゾフィー「重大な公約違反だ……」
デウス「いや、それだけではすみませんぞ!」

タイラー「シャラァァ―ップ!!」

タイラーの叫んだ声に、一瞬騒然とした議場はようやく静まる。

タイラー「これはこの危機を乗りきるためにには、どうしても必要なプロセスなのです。
     この条件が容れられない場合は、私は大統領をお引き受けするわけには
     いきませんな」
グラン・パ「しかし…これは前代未聞だ!」
ヒビキ「あったりめえだろ!!」

尚動揺する首脳陣に向けて、今度は傍聴席から身を乗り出してきたヒビキが一喝を浴びせる。
その力の篭もった言葉に、首脳陣も思わずハッとなる。
突然の事にタイラーも唖然としているが、ヒビキはお構いなしにさらに続ける。

ヒビキ「未曾有の危機に立ち向かうんだ! 前例なんかどこにもあるわけがねぇ!
    一杯一杯なのはみんな一緒だ! アンタたちはこのタイラーっておっさんに
    全てを託すと一度決めたんだろうが! なら隅っこに隠れて吠えたり、
    八つ当たりしている暇があったら前へ出ろよ!」
グラン・マ「ヒビキ……」

アザリンはタイラーの目を見た。

アザリン「真剣なのだな。パコパコ……」
タイラー「はい」

ヒビキの援護を受けたタイラーは、アザリンの問いかけにうなずく。

タイラー「失敗しているとわかっている仕事はやりたくありません。この危機を乗りきるには、
     銀河連邦と地球だけではだめなのです。銀河系が文字通り一つにならなければ……」
アザリン「まず銀河帝国を併合してから、事に当たるというのだな」
ルイーズ「しかしタイラー提督。何も戦争を仕掛けずとも、何とか皇帝ラインハルトとの
     話し合いで共闘はできませんか?」
タイラー「皇帝ラインハルトがその実力を認めるヤン提督が今も健在であれば、
     それも可能だったかもしれませんが、いわゆる専制君主の慈悲に縋るだけ
     なのであれば、皇帝は我々と対等な立場で話し合おうとはしないでしょう。
     まずは皇帝に我々の実力を認めさせなければならないのです。
     それとも、皆さんは皇帝ラインハルトに大人しく臣従でもなさいますか?」
コム長官「…確かに、それしか手はないようだな……」
タイラー「もし大統領として全軍をお任せ願えるのであれば、1ヶ月以内に銀河を統一し、
     さらにはDショッカーから地球を奪還してご覧に入れましょう。
     しかるのちに……」
アザリン「わかった」

アザリンは微笑んだ。それはかって、ペットであった珍獣パコパコに対して
投げかけたのと同じ微笑みであった。

アザリン「そちに全てを委ねよう。銀河を統合してみせよ」

541 名前:名無し客:03/09/28 09:50

***評議会・控え室***

タイラー「さっきは君のおかげで助かった。ありがとう」
ヒビキ「よ、よしてくれよ……。俺もついムキになっちまってよ。
    でもこれだけは言えるぜ。アンタたちは俺が刈り取り母艦の中で会った
    あの『地球人』とは違うってな」

ちなみに、ヒビキやマグノも宇宙移民の第1世代に当たるため、
他の宇宙移民よりも、より純粋な意味での地球人と言えなくもない。

マグノ「しかしアンタも無茶なことをするねぇ。あの金髪の孺子と
    本気で喧嘩するってのかい?」
ヤマモト「しかし、ヤン提督亡き今、皇帝ラインハルトと戦える者がいるとすれば、
     確かにタイラー提督しかいないでしょう。少なくとも小官は
     そのように確信をいたしております」
ブザム「タイラー提督…、いや、タイラー大統領。我々はこのままメジェールに
    向かわなければなりませんが、迎えをよこすようにとイゼルローンに
    連絡されますか?」
タイラー「いや、僕はこのままここに残るので、イゼルローンには
     アッテンボロー提督とカトリ准将に艦隊と手の空いている
ヒーローたちを率いてこちらに来てほしいと伝えてほしい」
ヤマモト「アッテンボロー提督やシェーンコップ中将なら
     皇帝ラインハルトと決着をつけると聞けば多分大喜びで
     馳せ参じて来るでしょう」

○タイラー→ラインハルトに宣戦布告。

542 名前:  Mirror World:03/09/28 13:14

ミラーワールド

一人の男が二人の男女に何かを指示している・・・


神崎「・・・」
ハマーン(俗物がっ・・・)
シャア「とりあえず艦隊は用意できた。後はイゼルローン要塞近海まで運ぶだけだ。」
神崎「空間転移を使う。異空間に閉じ込められているナデシコも運んでおこう」
ハマーン「ふんっ、あんな小娘艦長に何ができる?」
神崎「今は少しでも戦力がほしい。この際だ、滝沢直人も召喚しておこう」
シャア「何も話さずに・・・か?」
神崎「やつ等も無能ではない。お前たちもな。」
ハマーン「買いかぶりすぎだ。私が貴様なぞの言いなりになるとでも思ったか?」
シャア「今回は我々の利害が一致しただけだ。Dショッカーの次はミラーワールドを叩く!」
神崎「そうか・・・」

神崎はそう言うと何かを召喚した。仮面ライダーオーディンだ

神崎「戦え・・・」

シャアとハマーン、それにMSや艦隊が光に包まれる。空間転移だ。

シャア(神崎士郎・・・妹のためなら何でもするか・・・敵に回れば厄介だな)


543 名前:Dショッカー本部:03/09/28 18:02

(破壊五暴星や暗黒王子軍、巨大ヤプールや軍師レイダーを始めとする
各組織の大幹部達が一同に会し、バード星から帰還したスパイからの報告を
聞いている…)

悪霊大提督「フフフ……ハハハ!! タイラーめ、進んで
我々の利となる方向へ行ってくれたか!! 戦争こそ我ら
『黒い幽霊団』の望むところよ……1ヶ月だと、笑わせるな!!
我らが双方兵力の末端に新兵器を流し、泥沼化させて
くれるわ!!」
プリンス「我が本部の地下収容所には連邦・帝国それぞれの
将兵や民間人を少なからず捕らえてある…彼奴らを洗脳して
敵領内に送り込みましょう。市街地への空爆や自爆テロ、
学・生物兵器による特攻をさせるのです……
それにより非戦闘員に多くの死傷者が出れば……」
幻妖大神官「情報操作は我々ダークキングダムにお任せあれ……
誤爆やテロ、兵士による略奪報道を各惑星に流し、
民衆レベルでの憎悪を煽る……」
ヤプール「ウワハハハ…ならば我々は、惑星フェザーンに
ニセウルトラ人部隊を送り込むことにしよう……ラインハルトの
妻や姉の居所に光線を打ち込んでやる」
レイダー「ならば私は、コンバットスーツを着た一団に
フェザーン王都で殺戮を行わせるとしますかな……」

544 名前:Dショッカー本部:03/09/28 22:16

???「……神崎士郎が動き出したようですな」

背後の声に振り向く幹部会。

地獄大元帥「おお、ブラック将軍…!! それにドクトルGも」

そう、かつてゲルショッカー・デストロンの最高幹部として
仮面ライダーと戦ったブラック将軍とドクトルG!!

天魔大総帥「神崎が…」
巨大ヤプール「あのミラーワールドは元々我らヤプールの
領域…それを勝手に作り変え、私物化しているのは許せん…」
ドクトルG「その領域も元々は我らが主が貴君らにお贈りした
ものでしたな……」
巨大ヤプール「……」
ブラック将軍「まあご安心を。神崎兄妹には我々が必ずや
死の報いを与える……貴官らは銀河連邦・帝国両軍の戦いを長引かせ、
両勢力を疲弊させる作戦に専念していただきたい。フフフ……」

(ブラック将軍とドクトルGの影が長く伸び……仮面ライダー
ベルデと仮面ライダーシザースの形になり、また別の異形の影を
とる……!!)

545 名前:   Mirror World:03/09/29 01:29

イゼルローン要塞司令部

モニターには宇宙の闇が広がっている。その闇に裂け目が・・・

一般兵A「・・・!?空間転移・・・空間転移です!」
一般兵B「これは・・・艦隊です!」
下級士官「何?識別急げ!」


一方空間転移してきた戦艦「レウルーラ」では・・・
シャア「久しぶりだな、ナナイ、それにクェス」
クェス「大佐のためならどこにでも行くよっ!」
ナナイ「フフフ・・・まさか大佐が地球のためにこのようなことをするとは・・・」
シャア「重力に縛られた人々かて、可能性が0ということではない。ギュネイはどうした?」
ナナイ「偵察に行かせました。」

   サダラーンメインブリッジ
マシュマー「ハマーン様!お久しぶりでございます。」
ハマーン「みなよく来てくれた。私のわがままに付き合ってくれるとはな。」
キャラ「ハハッ、当然だろ?」
マシュマー「このマシュマー・セロ!たとえこの身から肉が削げ落ちようと。ハマーン様の為ならどこへでもお供いたします!!」
イリア「私も同じです、ハマーン様!」
ハマーン「すまないな。」
ハマーン(ラカンやグレミーはやはり来ないか・・・)

イゼルローン要塞司令部
一般兵A「報告します!レウルーラ級1隻、サダラーン級1隻、それにペガサス級が3隻、ムサイ級が12隻、空間転移してきました!」
一般兵B「報告します!先ほど、ジュピトリス級1隻、レウルーラ級2隻、エンドラ級5隻の空間転移を確認!」
下級士官「なんて数だ・・・バード星のタイラー提督へ至急連絡をとれ!急げ!!」






ミラーワールド コアミラー前
神崎「・・・優衣」
優衣「・・・」
神崎「もうすぐだからな・・・もうすぐ、お前を・・・」

546 名前:名無し客:03/09/29 21:50

***惑星フェザーン***

夫であるラインハルトの子を自らの胎内に宿していた
ヒルダこと皇妃ヒルデガルド・フォン・ローエングラムは、
仮の皇宮である『柊館(シュテッヒバルム・シュロス)』にて
間近に迫る出産の日に備えていた。来月末になれば、
フェザーン医科大学附属病院の特別病棟に移る予定であった。
ラインハルトの姉アンネローゼ・フォン・グリューネワルト大公妃も
ヒルダの出産の手伝いのためにフェザーンを訪れ、柊館に滞在していた。

この時、憲兵総監ウルリッヒ・ケスラー上級大将は、
新帝都フェザーンの防衛司令官を兼ねており、大本営や柊館の警備司令部も
彼の隷下にある。すなわち、ラインハルトの妻と、その胎内の子と、そして
ラインハルトの姉の計2名半の人間を、ケスラーは守護しなくてはならないのだった。
柊館の警備兵にも救護の心得がある者を選び、一日一回は自ら皇妃のもとに
足を運んで皇帝の家族が安全である事を確認した。

ケスラーは初めて憲兵総監に任じられた時に、憲兵隊内の人事を刷新し、
造反した守旧派の憲兵を懲罰・追放して、旧ゴールデンバウム王朝時代の腐敗を一掃した。
ケスラーの巧妙且つ大胆な人事配置と機構改革によって、組織内によどんでいた
古い血が排出され、現在のところ成功していた。

547 名前:名無し客:03/09/29 21:51

ある日、憲兵本部に匿名の電話がかかって来た。
Dショッカーの勢力が、新たな地下茎をフェザーンの地下社会に
張り巡らしつつあるというのである。
近いうちに銀河連邦・帝国両勢力による全面衝突の好機を利用して暴動を起こし、
フェザーンの要所を占拠しようと企図している、速やかに対処されたし、
特に交通・通信・エネルギー供給の各システムが危険にさらされるだろう。

そう告げて、電話は切れた。

Dショッカーの名前を聞いただけで、帝国の治安機構は、
眼前で赤い布を振られた闘牛の如く興奮した。
しかし動員体制を完全に整え終えない内に、
11:30、ローフテン地区の油脂貯蔵庫で爆発が生じ、黒煙と炎が地区全体を覆った。
死傷者が続出し、駆けつけた消防隊と、避難しようとする住民が互いの通行を遮って
収拾のつかない混乱に陥った。ついで、市外との通信システムが一部破壊され、
上水道の一部が破砕されて、フィヤーバルト地区の街路が水浸しになり、
水が地下ケーブル網に浸入して、付近一帯の送電が停止した。
混乱は拡大の一途を辿った。こうして午後には、
憲兵隊と帝都防衛部隊の戦力は、細かく分けると
市内14ヶ所の事件発生場所に分散されてしまったのである。

この日、帝都の治安を司る最高責任者である憲兵総監ケスラーは、
惑星上各処の防衛施設を視察するため、帝都中心地区を離れていたが、
それでも15:00にはようやく憲兵隊本部とケスラーが連絡が取れた。

ケスラー「だまされるな! それは陽動だ!」

ケスラーは叱咤した。本来、歴戦の用兵家である彼は、
現時点の戦略上の眼目を心得ていた。それは場所ではなく人物である。
皇妃ヒルダと彼女の胎内にいる子こそが、Dショッカーの真のターゲットある事を
彼は即座に見抜いていた。ケスラーは視察を中止し、ジェットヘリで急いで
帝都中心部へ戻るとともに、憲兵隊の増強を命じた。
電光的な処置であったが、彼が柊館に駆けつけた時、すでに事は起こっていたのである。


○憲兵本部に謎の密告電話。
○ケスラー→ジェットヘリで柊館に急行。
○ヒルダ、アンネローゼ→柊館にいる彼女たちに、Dショッカーの魔手が迫る!

548 名前:名無し客:03/10/01 05:02

***柊館・ヒルダの寝室***

アンネローゼ「何事かしら?」

アンネローゼは義妹ヒルダのためにクリームコーヒーを淹れようとしていたが、
階下で激しい物音と人語が交錯するのを聴いた。その時!

ゲバコンドル「ウヒュー、ムヒュー」
ヤモゲラス「クゥ、ウククククゥ」
トカゲロン「ウォーッ、ウルロロロロッ」

乱暴に扉を開け放ち、怪人たちが部屋に乱入してくる!

ヒルダ「……!?」
アンネローゼ「おさがりなさい! この方は銀河帝国の皇妃陛下でいらっしゃいますよ!」
ゲバコンドル「承知の上よ」
ヤモゲラス「皇妃ヒルデガルド、そしてグリューネワルト大公妃、命はもらった!」
トカゲロン「あれを見るのだ!」

トカゲロンの指差す方向の窓の外には、なんと巨大なウルトラマンの姿が!

ヒルダ「あれは!?」
ゲバコンドル「M78星雲の仕業に見せかけて貴様らを始末する」
トカゲロン「今フェザーン市内では、ゴンバットスーツを着た一団が
       テロを仕掛けている頃合だ」
ヤモゲラス「これで烈火の如く怒った皇帝ラインハルトが我を忘れて、
       銀河連邦との戦争を泥沼化させちまうという寸法よ」
アンネローゼ「…では、あのウルトラマンは偽者!?」

そこへ伝令の戦闘員が駆け込んで来る。

黒戦闘員「イーッ!」
トカゲロン「どうした?」
黒戦闘員「申し上げます! 憲兵本部に、今回のテロが我々Dショッカーの仕業だと
      通報した電話が入っていたようです!」
ヤモゲラス「なんだと!」
トカゲロン「一体誰だ、そんなことをした奴は!」
黒戦闘員「それはわかりません! ……ぐわあああっ!!」

ブラスターの銃弾が黒戦闘員の体を貫く。柊館を警備する憲兵達が
ようやく階下から駆けつけて来たのだ。

憲兵「皇妃陛下!大公妃様!御無事ですか!?」

ヒルダとアンネローゼが安堵したのも束の間…

ヤモゲラス「貴様らなんぞこうしてやるっ」
憲兵「う、うわあああっ!!」

ヤモゲラスの口から吐く白い泡で、固められてしまう憲兵たち。

ゲバコンドル「こうなったらニセウルトラマンよ! 皇帝の妻と姉を火刑に処すのだ!!!」
ニセウルトラマン「ジュワッ!!」

アンネローゼは出産間近いヒルダの体を気遣い、自分の体でヒルダを庇い力づける。


●ゲバコンドル、ヤモゲラス、トカゲロン→
 →フェザーン市内でのテロを指揮しつつ、柊館のヒルダの部屋に侵入。
●ニセウルトラマン→柊館のヒルダとアンネローゼ向けて光線を撃ち込む体制に入る。

549 名前:名無し客:03/10/01 10:20

ようやくケスラーが現場に駆けつけて来た頃には、
柊館の各処から火と煙が暮れかかる空へ向かって上がっていた。
巨大なウルトラマン(偽者)が邪魔をして、突入部隊も近づけない。

***フェザーン市内・銀河サーカス団テント***

ナナ「あのウルトラマンはきっと偽者よ!」
ライオギン「おそらくヤプールの超獣か何かが化けているんだ」
ジーグ「でもこれからどうするの!」

かって銀帝軍ゾーンの銀河闘士として桜島噴火作戦に加担したライオギンであったが、
親友であるピエロのジーグやファイブマンの説得により改心し、
ジーグと共に再び銀河サーカス団を立ち上げたのだが、
惑星フェザーンでの興行中にたまたま今回の事件に巻き込まれた。

ライオギン「黙って見ているわけにはいかん。とりあえずあの偽ウルトラマンから
       何とかしなくては!」
ナナ「ギョダーイ!」
ギョダーイ「(ナナに呼びかけに応えて出てくる…)ギョダ〜イ」

元大星団ゴズマの巨大化獣であったギョダーイは、
テクノ惑星リゲルの少女ナナの仲介により、
今は銀河サーカス団専属の動物?として働いているのであった。

ナナ「ギョダーイ、ライオギンを巨大化させて」
ジーグ「ちょっと待って! 巨大化してからちゃんと元に戻れるの?」
ナナ「大丈夫よ。テクノ惑星リゲルの科学と特訓の成果で、
   ギョダーイも巨大化光線のパワーを調整できるようになったの。
   時間が経てば元の大きさに戻れるはずよ。ね、ギョダーイ?」
ギョダーイ「ギョダ〜イ」
ガイナモ「なら俺も助太刀させてもらうぜ」
ライオギン「ガイナモさん!?」

元宇宙暴走族ボーゾックの総長であったガイナモは、
更正してボーゾックを解散した後、地道に働いて真っ当に金を稼ぎ、
その努力も報われ、今では銀河でも大手の焼き肉チェーン企業を
一代で築き上げた実業家として名も売れ、
ライオギンの銀河サーカス団のスポンサーでもあった。

ガイナモ「このテロ騒ぎで俺の経営する焼き肉チェーン店も、
     日頃御愛顧頂いているお客様も多大な被害を被ったからな。
     犯人の野郎に落とし前をつけさせてやるぜ」
ナナ「でもギョダーイは一度巨大化光線を撃つと、パワーを使い果たして
   しばらくの間は休まなくちゃいけないんです」
ガイナモ「心配無用だお嬢さん。俺様にはコイツがあるからな」

ガイナモはそう言うとポケットから芋長の芋羊羹を取り出し、
パクッと口に入れた。その途端にみるみる体が巨大化して行く…

巨大ガイナモ「 ガ イ ナ モ 〜 〜 ! ! 」

ライオギン「よしっ!迷っている暇はない! あの偽ウルトラマンを退治するぞ!
       頼むぞギョダーイ!」
ギョダーイ「ギョギョギョギョギョ…ギョダァァ――イッ!!!」

ギョダーイの巨大化光線を浴び、巨大化するライオギン。

巨大ライオギン「 う お お お お っ ! ! 」

ジーグ「頼んだよライオギン!」
ナナ「頑張って、ガイナモさん!」
ギョダーイ「…ギョダ〜〜イ(へとへとに疲れる)」


○巨大ガイナモ、巨大ライオギン→柊館の偽ウルトラマンめがけて突進して行く。

550 名前:名無し客:03/10/01 16:13

偽ウルトラマン「ジュワッ!!(光線発射)」

偽ウルトラマンの放った光線が、ガイナモのお尻に火をつけた。

巨大ガイナモ「あちちちちっ! なにしやがるっ!」
巨大ライオギン「ガオオオオッ!!」

ライオギンの呼び寄せた隕石群が、市街に被害を及ぼさないよう
偽ウルトラマンに集中して直撃する。

偽ウルトラマン「ジュワ〜〜ッ!!」
巨大ガイナモ「よし今だ! 食らえ!(強烈なパンチを御見舞いする)」
偽ウルトラマン「ジュ…ジュワ〜〜ッ!!(大爆発)」

ガイナモから会心の一撃を受けた偽ウルトラマンが爆発して果てると同時に、
ちょうど巨大化の効力が切れ、元の大きさに戻るガイナモとライオギン。
その時、ガイナモのトランシーバーが鳴り、通信の声が……

ガイナモ「もしもし、こちらガイナモ」
ゼルモダ@通信「こちらゼルモダだ。フェザーン市内で暴れまわっていた
         宇宙刑事の格好した連中はみんな片付けたぜ」
グラッチ@通信「ゴンバットスーツを剥ぎ取って見たらよぉ〜、
         なんとこいつらマドーのファイトローだぜ」
ゼルモダ@通信「今度ワンパーたちの再就職も銀河連邦警察に頼んでみようぜ」
ガイナモ「バカかお前らは! そいつらは宇宙刑事に成り済ましてた偽者だ!!」
グラッチ@通信「えっ! そうなのか?」
ゼルモダ@通信「す、すまねえ…」
ガイナモ「よし、それじゃ例の場所で落ち合おう。切るぞ」

通信を終えるガイナモ。

ライオギン「ガイナモさん、後は帝国の官憲に任せましょう」
ガイナモ「じゃあ人が来ない内に早いとこずらかるか」

551 名前:名無し客:03/10/01 16:14

***柊館***

憲兵「…なんだったんでしょう、今のは?」
ケスラー「さあ、俺にもわからん。だがあのニ体が我々に味方してくれたこと
     だけは確かなようだ」
憲兵「追跡なさいますか?」
ケスラー「いや、その必要はない。今は皇妃陛下と大公妃様をお救いすることが先決だ」

その時、兵士達の間を栗鼠のような軽捷さですり抜けて来た人影がいる。
まだ17歳ぐらいの黒っぽい髪と瞳をした、繊細な顔立ちの少女だった。

マリーカ「通してください、通して!」
ケスラー「危ないではないか。さがっていなさい」
マリーカ「でもヒルダさま、ちがった、皇妃さまと大公妃さまが、
     まだ2階にいらっしゃるのです。はなしてください」
ケスラー「近侍の者か?」
マリーカ「そうです。ああ、私がアイスクリームなんか買いに行かなければ
     こんなことにはならなかったのに!」

そういうものでもあるまいが、と思いつつ、ケスラーが沈黙していると、
マリーカは真剣な表情を彼に向けた。

マリーカ「お願いします大佐さん、どうか皇妃さまと大公妃さまをご無事で
     救い出してください。お願いですから! あそこの窓が図書室の南側の窓です!
     窓の下に寝椅子があって、皇妃さまはそこにおいでですわ、きっと!」

うなずいて、ケスラーは部下に野戦用の軽合金梯子を持ってこさせた。
ブラスター銃のエネルギー・カプセルを確認し、士官を3名呼んで指示を与える。
彼は梯子を壁面にかけ、安定度を確かめてから手をかけた。
憲兵総監自ら突入しようというのである。

マリーカ「ホクスポプス・フィジプス、ホクスポプス・フィジプス!」
ケスラー「その呪文は?」
マリーカ「祖父から教わった呪文なんです。兇事よ、消え失せろって意味だそうです」
ケスラー「効果があるのかね?」
マリーカ「繰り返す回数が多いほど」
ケスラー「では、続けていてくれ」

ケスラーは口にブラスター銃をくわえ、梯子を上った。
高位高官の身となっても、本来最前線に立つ事を欲する気質がそうさせるのだ。
慎重にガラス窓に顔を寄せる。室内に怪人の姿3体を半瞬で確認する。
ケスラーは一流に近い狙撃手であった。火線でガラスを撃砕し、
ヤモゲラスの胸にエネルギーの剣となって突き刺さった。
絶叫をあげて痙攣し、転倒するヤモゲラス。

ヤモゲラス「クゥ、ウククククゥ!!」
ゲバコンドル「くそぅ!こうなったら皇妃と大公妃だけでも!!」

その瞬間、アンネローゼの優美な体が、風に乗った蝶のように動いていた。
暖炉の上に置いてあった彫刻付のスタンドを掴む。
スタンドは宙を飛んで、ゲバコンドルの顔面に激突した。

ゲバコンドル「ウヒュー、ムヒュー!! おのれここまでかっ! 覚えていろ!!」

作戦の失敗を悟り、姿を消してその場から撤退して行く三怪人。

ケスラー「御二方ともご無事で何よりでございました」
アンネローゼ「ケスラー上級大将、でいらっしゃいますね。すぐに侍医と女官たちを
        呼んでください。陣痛が始まったのです。皇妃陛下はまもなく
        御出産なさいます」
ケスラー「なんと!? 直ちに手配いたします!」

552 名前:名無し客:03/10/01 16:15

マリーカ「皇妃さま! ヒルダさま! ご無事でしたかあ!!・゚・(ノД`)・゚・」

マリーカがヒルダに抱きついた。ヒルダが急激な陣痛に耐えながら笑顔を作って、
マリーカの髪をなでてやると、マリーカは安堵とうれしさで泣き出した。

前庭に救急車が待機しており、ヒルダの担架は車内に運び込まれた。
アンネローゼとマリーカ、それに侍医と看護婦が同乗して出発する。
前後左右を軍用車が守り、ケスラーの部下ヴィッツレーベン大佐が
これを指揮して病院へと急いだ。ケスラーは残って消火と負傷者の救出にあたった。

***フェザーン医科大学附属病院***

市内のテロ活動を一応全て鎮定してから、病院へと到着したケスラーは、
分娩室の外で、煤に汚れた軍服のまま出産の時を待っていた。

マリーカ「大佐さん、これどうぞ」(コーヒーを差し出す)
ケスラー「これはありがとう、フロイライン……?」
マリーカ「私、マリーカ・フォン・フォイエルバッハといいます。
     大佐さんのお名前は?」
ケスラー「ケスラー。ウルリッヒ・ケスラー」

その名前を聞いたマリーカはびっくりした。

マリーカ「あの、じゃ、憲兵総監閣下ですか!? 大佐さんじゃなかったんですね」
ケスラー「大佐だったこともある」
マリーカ「ごめんなさい。お年齢からいって大佐ぐらいかと思ったんですけど、
     私って記憶力が悪いんですね。憲兵総監閣下なら、皇妃さまのところへ
     いらしたこともおありだし、お顔を存じ上げてなくちゃならないのに……」
ケスラー「もういいよ。俺も君の顔を知らなかったからな、フロイライン・フォイエルバッハ」

ケスラーが微笑すると、少女もそれに応じた。

マリーカ「ありがとうございます、閣下。あの、私の事はマリーカと呼んでください」

余談だが、後にこの二人は結婚する。

分娩室のドアが開き、上気した顔からマスクをはずした医師が、
声を奮わせつつ宣告した。

医師「男の御子です! 身体的に何らの欠陥も見受けられません!
   皇妃陛下も御健康でいらっしゃいます! 帝国ばんざい!」

553 名前:名無し客:03/10/01 16:17

***ヒルダの病室***

ヒルダ「アンネローゼさま……」
アンネローゼ「元気な男の赤ちゃんですよ、皇妃(カイザーリン)。
        ご両親のどちらに似ても、美しくて賢い御子におなりでしょう」
ヒルダ「皇子が助かったのは、大公妃さまと、ケスラー上級大将のおかげです。
    御礼を申し上げます」
ケスラー「恐れ多い事でございます。小官の不手際により、皇妃陛下と大公妃殿下には
     多大なご迷惑をおかけしました。ご叱責を賜るべきところ、恐縮の限りでございます」

病室の外ではお祭り騒ぎが沸騰していた。皇妃が出産なさった。
しかも男児を、帝位の継承者をだ。これが騒がずにいられようか。

「皇子殿下、ばんざい!」
「皇妃陛下、ばんざい!」

***銀河帝国総艦隊旗艦・ブリュンヒルト***

「皇子ご誕生! 母子共にご健康にて、フェザーン医科大学附属病院にてご滞在中!」

タイラー率いる銀河連邦からの挑戦を受けて帝都を留守にし、
決戦の場へと向っていたラインハルトのもとにも、虹色きらめきわたる吉報が届いた。
艦内の執務室で、自分の子供の名前を考えていたラインハルトは、
何十枚目かの紙にひとつの名前を書き込んだ。

アレクサンデル・ジークフリード・フォン・ローエングラム。

後のローエングラム王朝第二代皇帝の名前である。
これによって乳児は『アレク大公(プリンツ・アレク)』と呼ばれることになった。

554 名前:名無し客:03/10/01 16:18

一方その頃……

***フェザーン帝都郊外***

ゲバコンドル「くそっ!よもやこんなことになるとは!!」
トカゲロン「帝国の官憲どもならともかく、あの低能なボーゾックの連中にまで
       我々の作戦を見破れるはずがない」
ヤモゲラス「一体誰だ!? ヤプールや軍師レイダー殿の作戦を漏らしたのは!」

ゼロス「それは僕ですよ」

突如現れる魔族の獣神官ゼロス。

ゲバコンドル「ゼロス! なぜ貴様がここに!?」
ヤモゲラス「だいいち、なぜ貴様が今回の作戦内容を知っているのだ!?」
ゼロス「ああ、それでしたらあの方に聞いたら全部包み隠さず教えてくれましたよ」

ゼロスの指差す方向には、なんと伸びて倒れている一人の赤戦闘員の姿が!

ゼロス「昔からショッカーの皆さんは、戦闘員の人を捕まえれば
    秘密をなんでも喋ってくれるって評判ですからねえ…」
ヤモゲラス「し、しかし! 昔はともかく、脳改造が以前より確実に強化されているはずの
       戦闘員がそう簡単に秘密をしゃべるはずが!」
ゼロス「僕たち魔族は本来精神世界の存在でしてねぇ。
    心の中の潜在意識に潜り込むことくらい造作もありません」
トカゲロン「くそっ! こうなったらせめて貴様だけでも血祭りだ!!」
ゼロス「あれぇ〜? あなたがたショッカーの初期型の改造人間は、
    単純に力だけなら、せいぜいゲルショッカー戦闘員と互角だと聞いてますよ。
    そんなあなたたちが、高位魔族の僕に刃向う気ですか?」
ゲバコンドル「う、うるさい! どの道このままDショッカー本部へ戻っても
        処刑が待っているだけだ!!」
ゼロス「やれやれ、しかたありませんねぇ…」


静寂―――。


○ガイナモ、ライオギン→偽ウルトラマンを倒す。
○ゼルモダ、グラッチ→偽宇宙刑事の集団を倒す。
○ラインハルトとヒルダの間に皇子誕生。
●ゲバコンドル、ヤモゲラス、トカゲロン→ゼロスに殺される。

555 名前:名無し客:03/10/01 18:53

***帝国軍仮設大本営***

ラインハルトは、仮設の大本営に上級大将以上の諸将と、
大本営直属の幕僚たちを参集せしめた。

ラインハルト「銀河連邦が兵をもって挑んでくるのであれば、こちらにそれを
        回避すべき理由はない。元々そのために親征して来たのだ。
        予は即日にでも卿らを率いて、銀河連邦を討つであろう」
ミュラー「敵を軽んじるわけでもございませんが、今回のこと、
     帝国の存亡に関わるとも思えません。皇帝御自らが出陣あそばすには
     及ばぬかと存じます。戦いは小官らにお任せあって、陛下はどうぞ
     大本営にお留まりください」
ラインハルト「予が軍を率いて出征してきたのは何の所以あってのことだ?
        銀河連邦の非礼な挑戦に対し、無原則な笑顔で応えるためか。
        そうではあるまい。ミュラーの好意はわかるが、この際は無用である」
ミッターマイヤー「あえて申し上げます、陛下。フェザーンには皇妃陛下と大公殿下がおわし、
          陛下のご帰還をお待ちしておいでです。どうか吾らの戦いを、
          後方より督戦なさいますよう」
ラインハルト「ほう、卿にも妻子がいて卿の生還を祈っていると思っていたが、
        卿の方は身を危険に晒してもよいというわけか?」

ラインハルトの言い様は意地悪なものであるが、理にかなっており、
ミッターマイヤーとしては再反論する余地を失って、沈黙するしかなかった。
若い金髪の覇王は、近侍のエミール・ゼッレに命じて、ワインの瓶と
人数分のワイングラスを運ばせ、自らの手で諸将のグラスにワインを注いでまわった。

ラインハルト「かのヤン・ウェンリーは、勝算がなければ戦わぬ男だった。
        ゆえに予の尊敬に値したのだが、彼の後継者であるという
        ジャスティ・ウエキ・タイラーなる男はどうかな…」

諸将に問うでもなく、独語するともつかず、そうつぶやいたが、
にわかに声を高くした。

ラインハルト「ミッターマイヤー!」
ミッターマイヤー「はっ」
ラインハルト「予より一日早く進発し、銀河連邦と雌雄を決すべき戦場を設定せよ。
        全軍の前衛も卿に委ねる。左翼はアイゼナッハ、右翼はビッテンフェルト、
        後衛はミュラー。メックリンガーは幕僚総監として予と共にあれ。
        では、乾杯(プロージット)!」


○ラインハルト率いる帝国軍→タイラー率いる銀河連邦軍と対決するため、ついに出撃。

556 名前:Dショッカー本部:03/10/02 01:14

ヤプール「おのれ!! マッハレスとシシゴランを
元ボーゾックと元銀河闘士にやられるとは……」
レイダー「……ゼロスめ、どうあっても我々の邪魔を
する気のようだ……聞いたところによるとアバレキラーや
スマートブレインの村上、神崎士郎とも接触を持っている様子…」
ヤプール「こうなったらゼロスを先に抹殺する!!
ゼットンとエースキラーを出撃させるのだ…」
レイダー「まあ、彼奴一人に無駄な戦力を使うことも
あるまい…よろしい、死霊界から宇宙海賊ブーバと
ガードノイド・ガッシュ、魔拳士ジンを召喚し、彼奴に
ぶつけてみるとしよう」
バンリキ魔王「それでもダメなら俺様たちの出番だな…
なあラディゲ殿」
ラディゲ「ゼロスか…相手にとって不足はあるまい」
サラマンデス「面白そうだな…俺も付き合うとしよう…」

●Dショッカー・戦隊シリーズ歴代幹部→連邦・帝国攻略を
破壊五暴星に任せ、ゼロス抹殺計画を協議。

557 名前:シヴァ星域の会戦:03/10/02 20:09

***シヴァ星域***

イゼルローン要塞から来援したシャア、ハマーン率いるネオジオン艦隊、
そしてアッテンボロー、シェーンコップ、メルカッツ、ユリアン、カトリらとの
合流を果たしたタイラーは、シヴァ星域に銀河連邦の全艦隊を布陣して
ラインハルト率いる帝国軍を待ち受けた。

タイラー「この戦いで銀河を一つにする。全知的生命……特にキサラには
     未来を遺してやりたいからな」

一方、帝国軍の総旗艦ブリュンヒルトの艦橋は巨大な半球状をなしており、
その上半部が一面のディスプレイ・スクリーンとなって、
銀河がばら撒く数億の光と闇の微粒子を、
指揮シートに座したラインハルトの全身に注ぎかけてくるのだ。
この時ラインハルトは微熱を自覚していたが、重臣にも近侍にも
この事実を明かさず内緒にしていた。

オペレーター「敵影見ゆ! 距離106.4光秒、3192万キロ。レッドゾーン突入は、
        最短で1880秒後と推定!」

やがて、スクリーンに敵艦隊の姿が投影される。コンピューターが
その陣形を解析してホログラムを投影する。数秒の観察の末、
ラインハルトは、その陣形が戦理にかなっていることを認めた。

ラインハルト「確かに、見るべきものがある」

彼はこのように賞し、マイクに向かって口を開いた。

ラインハルト「戦うにあたり、卿らに改めて言っておこう!
        ゴールデンバウム王朝の過去はいざ知らず、ローエングラム王朝ある限り
        銀河帝国の軍隊は必ず皇帝が陣頭に立つ! 予の息子もだ!
        ローエングラム王朝の皇帝は、兵士達の背中に隠れて、
        安全な宮廷から戦争を指揮することはせぬ! 卿らに誓約しよう!
        卑怯者がローエングラム王朝において至尊の座を占めることは
        決して、ないと……!」

一瞬の静寂は熱狂によって打破された。

「皇帝ラインハルトばんざい(ジーク・カイザー・ラインハルト)!」
「アレク大公ばんざい(ジーク・プリンツ・アレク)!」

そして――


タイラー「全艦、撃て!」

ラインハルト「撃て(ファイエル)!」


○ついにシヴァ星域の会戦が開始される。

558 名前:シヴァ星域の会戦:03/10/02 23:03

最初は一種の整然たる砲火の応酬であった。
15分にわたる砲戦の後、連邦軍の左翼部隊が後退を開始した。
それに引かれるように突出しかけた帝国軍左翼部隊の隊列に司令官の制止が飛んだ。

ビッテンフェルト「奴らの策に乗るなよ。見え透いた誘いに引っ掛かってはならんぞ」

ビッテンフェルトの指令は黒色槍騎兵(シュワルツ・ランツェンレイター)全隊に浸透し、
彼らは前進速度をゆるめた。連邦軍が後退を止めて反撃を装うと、むしろそれに応じて
自ら後退する。一進一退を繰り返した上、アッテンボローは黒色槍騎兵を十字砲火の
焦点に引きずり込む戦法を断念する。

アッテンボロー「ビッテンフェルトの猪突家め、いつの間にやら辞書に慎重とか用心とかいう
         単語を書き加えたらしいぜ。今更秀才ぶってどうする気だ」

シヴァ星域の会戦に参加した戦力は、帝国軍が艦艇5万1700隻、将兵584万2400。
連邦軍が艦艇9800隻、将兵56万7200。数量的な優勢は圧倒的に帝国軍にあったが、
これは連邦軍にとって詭計を生み出す母胎ともなる可能性があった。

ラインハルト「タイラーはなかなか巧妙だな。それともメルカッツの統率によるものか。
        これだけ重厚な布陣を少数の艦艇で完成させるとは、おそらくメルカッツの
        手腕だろう。まだまだ、宿将の手腕も衰えを見せないな。
        あえて奇策を弄する必要はない。間断ない攻撃を連続させて、
        敵を…消耗……さ…せよ…………」

その時…!

エミール「陛下!」

ラインハルトの近侍エミール・ゼッレ少年の悲鳴が、その場にいた幕僚たちを戦慄させた。
突然、ラインハルトが床に崩れ落ちたのだ。キスリング准将とリュッケ少佐が、
左右から皇帝の身体を抱え起こした。怒声と命令が交錯し、軍医や看護兵が駆けつけた。
意識を失ったラインハルトは担架に横たわって、艦内の寝室へと運ばれて行く。

559 名前:シヴァ星域の会戦:03/10/02 23:04

***帝国軍ミッターマイヤー艦隊旗艦・ベイオウルフ(人狼)***

ミッターマイヤー「なにっ!? 皇帝がご昏倒あそばしたとっ!?」

宇宙艦隊司令長官ウォルフガング・ミッターマイヤー元帥のもとにもたらされた報告は、
恐怖と同様に満ちていた。だが彼は自分の動揺を体内に封じ込め、色を失った幕僚たちを
激しく叱咤した。

ミッターマイヤー「何を騒ぐか。皇帝がご逝去あそばしたわけではない。
          ここで節度を失えば、後日、皇帝よりお叱りを被る事になるぞ。
          それよりも、この報を敵軍に知られてはまずい。通信を一部封鎖せよ。
          この旨だけは大本営に知らせるように」

***サダラーン・メインブリッジ***

マシュマー「ハマーン様、少し御耳に入れたいことが」
ハマーン「どうした、マシュマー?」
マシュマー「先程エンドラが奇妙な通信を傍受致しました。報告して、
       ハマーン様にご判断を仰ごうと思いまして」
ハマーン「私の耳におさまる程度の大きさか?」

ハマーンは冗談を飛ばしたが、たちまち美しい表情が鋭く引き締まった。
敵味方の通信の混乱が、エンドラに情報をもたらしたのだ。
「皇帝ラインハルトが病床に倒れた」という驚くべき情報を……。

***銀河連邦軍(旧地球連邦軍所属)旗艦「樺太」***

ハマーンから報告を聞いたタイラーは、艦橋に幕僚たちを集めた。
だが結論を先走るべきではなかった。ラインハルトが病床に倒れたとしても
不治の重病とは限らず、単なる風邪かもしれないのだ。

ヤマモト「メルカッツ提督のお考えは?」
メルカッツ「今のままでも負けない戦いをする事はできるでしょうな。
       帝国軍の動きは奇妙に鈍い。後退しても追撃をかけて来ないような印象です。
       だが、これでイゼルローンに戻っても、さらに戦力は減少し、
       次のDショッカーとの戦いでは、現状よりもっと苦しくなるでしょうな」
シェーンコップ「決まった。かの美しきブリュンヒルトに乗り込んで、
         皇帝の首をあげてやろう」
ユリアン「では、僕も行きます」

ユリアンもブリュンヒルトへの突入作戦参加を志願する。

タイラー「我々の目的は、皇帝ラインハルトと談判する事で、殺害する事じゃないよ。
     そこのところ、くれぐれも間違えないように」
シェーンコップ「……OK、先に皇帝と対面した方が好きなようにやるさ。
         礼儀正しく話しかけるか。あの豪奢な黄金色の頭に戦斧を振り下ろして、
         大きな紅玉(ルビー)に変えるか」

560 名前:シヴァ星域の会戦:03/10/02 23:06

***帝国軍総旗艦ブリュンヒルト***

大本営幕僚総監メックリンガー上級大将の判断で、
ミッターマイヤー元帥とミュラー上級大将が、ブリュンヒルトに呼ばれている。
ラインハルトも、すでにベットの上で意識を回復していた。
やがて侍医陣から「変異性劇症膠原病」という病名が、
帝国軍最高幹部たちに明らかにされた。

ミッターマイヤー「変異性とは、具体的にどういうことなのか、説明していただこう」
メックリンガー「まさか不治なのではないだろうな?」
侍医「わ、わかりません。これから先、研究を進めませんことには……」
ミュラー「研究だと!?」

ミュラーが怒鳴った。温和な為人と称される彼でも、怒気を発することがあるのだった。
侍医たちはたじろぎ、2歩後退した。

侍医「……(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル」
ミッターマイヤー「よせ、ミュラー」
ラインハルト「医師たちを責めるな。予も模範的な患者ではなかった。
        医師たちにとっては扱いにくかったことだろう。
        …で、予はあとどれくらい生きられるのだ?」
侍医「…………」

侍医はうなだれただけで返答し得ない。

ラインハルト「それすらもわからぬのか」

その時、連邦軍の動きが急変した。迎撃を中止してイゼルローン方面へと動き出した。
その動きがまことに巧妙であったのは、メルカッツとアッテンボローがそれぞれに
創意を凝らした結果であったのだが、それにつられて帝国軍前衛部隊までもが急前進し、
陣形を乱してしまう。状況は分単位で激変し、黒色槍騎兵が無人艦隊との擬似交戦の挙句、
その自爆で混乱に陥った。

ミッターマイヤー「しまった! 俺としたことが、読み損ねたか!?」

衝撃が来た。ブリュンヒルトが急速回頭したのである。
混乱した前衛部隊の混乱を潜り抜けて、肉迫してきた連邦軍の数艦から、
ビームが乱射される。そして連邦軍の突入部隊を乗せた強襲揚陸艦イストリアが、
その間隙につけ込み、強力な電磁石でブリュンヒルトに密着して、
強力な酸化剤を吹きつけて、ブリュンヒルトの壁に穴をあけた。

561 名前:シヴァ星域の会戦:03/10/02 23:07

艦内への侵入者に対処するため、ミッターマイヤーが皇帝の部屋を出て行こうとした時、

ラインハルト「待て!」

苛烈な制止の声が、ラインハルトの端整な唇からほどばしって、
ミッターマイヤーとミュラーがその場に凝固した。
たとえ病床にあるとはいえ、皇帝の烈気は歴戦の驍将たちを圧するのである。

ラインハルト「卿ら二人とも、介入する事を許さぬ。このまま放置しておけ」
ミッターマイヤー「お言葉ながら、わが皇帝(マイン・カイザー)、敵兵の侵入は
          陛下の御身を目的としてのこと、疑いようもございませぬ。
          放置しておくわけにはまいりますまい」
ラインハルト「銀河連邦の兵が、予の兵士たちの抵抗を排して、予のもとに至りえたならば、
        少なくともその勇を認め、対等の立場で要求を受諾してやってもよい」
ミッターマイヤー「わが皇帝(マイン・カイザー)、であれば……」
ラインハルト「それとも、いわゆる専制君主の慈悲や、その臣下の協力がなければ
        ここへ至る力もないというのでは、何を要求する資格もあるまい。
        全ては、銀河連邦側の兵が一人でも予の前に姿を現してからだ」

疲れたように、ラインハルトはそのまま仮眠につく。

メックリンガー「元帥、いかがいたしましょうか?」
ミッターマイヤー「そうだな、メックリンガー提督。陛下の御意に従うしかあるまい。
          我らが皇帝の臣下であるからには」
メックリンガー「ですが、これからの数十分間に、無用な血が流れる事になるかも
         しれませんぞ」
ミッターマイヤー「そうならんためにも、銀河連邦の兵が、陛下の御前に辿り着く事を
          祈るしかないな。尋常ではないにしろ、とにかく会見がかなえば、
          同じ銀河系に住む者同士での流血は、それで最後という事になるかもしれん」


○ラインハルト→艦内で倒れる。不治の病にかかっていたことが判明。
○ネオジオン艦隊→戦闘中に「ラインハルト倒れる」の敵通信を傍受し、タイラーに報告。
○シェーンコップ、ユリアン→部隊を率いてブリュンヒルト艦内に突入。
 ラインハルトの部屋を目指す。

562 名前:   Mirror World:03/10/03 16:49

レウルーラ艦橋

シャア「そうか、シェーンコップやユリアンがブリュンヒルトに突入したか。」
ナナイ「ええ。それでどうします?大佐。」
シャア「ナイチンゲールを出せ!MSで一気に片をつける。クェス、ギュネイ、私と共に出撃するぞ!」
クェス「わかったよ、大佐!」
ギュネイ「了解した。」

レウルーラよりヤクトドーガ、α・あじール、そしてナイチンゲールが出撃する。
シャアの出撃を待っていたかのように他の艦からも大量のMSが発進される。

サダラーン艦橋
ハマーン「シャアが出たか・・・マシュマー!貴様にエンドラを任す、好きにするがよい!」
マシュマー「ハッ、ありがとうございます。」

マシュマーはハマーンに一礼してデッキを出て行った。

ハマーン「サダラーンはこの位置に固定、他のMSや艦隊の援護に回る。」



○シャア、ギュネイ、クェスを連れて出撃
○他のネオ・ジオン艦隊からも多数のMS部隊出撃
○ハマーン、艦の位置を固定して援護に回る。


563 名前:シヴァ星域の会戦:03/10/03 19:55

***ブリュンヒルト艦内・ラインハルトの居室***

艦橋からミッターマイヤーのもとに報告が入った。

帝国兵「敵軍の艦艇から順次大量のMSが出撃しております。
     どのように対処致しましょうか?」
ミッターマイヤー「ビッテンフェルトが戦い足りずにいる。奴に迎撃させてやれ。
          このままでは欲求不満が溜まるだろう」

***黒色槍騎兵(シュワルツ・ランツェンレイター)旗艦・王虎(ケーニヒス・ティーゲル)***

ビッテンフェルト「心得た!」

司令長官から連絡を受けたビッテンフェルトは、待ってましたとばかりに
自制に飽きていた部下たちを鼓舞して、艦列を整え、
右回りの弧線に航路を設定して、ネオジオン艦隊めがけて突進した。

***再び、ブリュンヒルト艦内***

こうして、シャアの指揮するネオジオンのMS隊が、
ビッテンフェルト率いる黒色槍騎兵(シュワルツ・ランツェンレイター)との
壮絶な宇宙戦を繰り広げている頃、ブリュンヒルト艦内では、
連邦軍の突入グループが艦内に橋頭堡ともいうべき場所を確保した。
『薔薇の騎士(ローゼンリッター)』連隊を中心とした侵入者の群は、効率的な銃火で
敵兵をなぎ倒しつつ、皇帝ラインハルトの居室ないし艦橋を目指して前進したが、
すぐに強固な親衛隊の防御陣につきあたり、激烈な白兵戦が開始された。

シェーンコップ「ポプラン、マシュンゴ、ユリアンと一緒に行け!
         三人一緒なら、どうにか一人前に戦えるだろうからな!」

シェーンコップが皮肉をよそおって指示すると、カスパー・リンツ大佐が口を挟んだ。

リンツ「そうさ、ここは薔薇の騎士(ローゼンリッター)の占領地だからな。
    お前さんたちみたいな軟弱者にいられちゃかなわんよ!」
シェーンコップ「ま、そういうわけだ。よそ者は別の場所で幸福を見つけてほしいとさ」
ユリアン「わかりました。後でまたお会いしましょう。必ず生きて……」
シェーンコップ「無論そのつもりさ」

***ブリュンヒルト艦内・ラインハルトの居室***

ミッターマイヤー「敵ながら、賞賛に値する男だ」

艦内モニターに映るシェーンコップの雄姿に、
ミッターマイヤーはグレーの瞳を固定させてつぶやく。

ミッターマイヤー「だが、それにしても、味方も不甲斐ない。いっそ、
          俺が迎撃の指揮を取ろうか」

それを聞いたメックリンガーとミュラーは顔を横に振る。
ミッターマイヤー元帥は、常に皇帝の傍にあるべきであった。
衝立の裏で、皇帝の声がした。

ラインハルト「エミール、軍服に着替える」
エミール「いけません陛下! お熱がありますのに、お起きになっては!」
ラインハルト「銀河帝国の皇帝ともあろう者が、客人と会うのに服装を整えぬ訳にはいくまい。
        たとえそれが、招かれざる客であったとしてもな」

564 名前:シヴァ星域の会戦:03/10/03 19:57

ブリュンヒルト突入後、30分。
薔薇の騎士(ローゼンリッター)連隊は、帝国軍親衛隊の分断策によって
各人が孤立し、各処で追いつめられ始めた。

ユリアンの記憶は、長い戦闘による疲労で混乱していた。
ポプランやマシュンゴから離れ、数人の敵と渡り合い、
いくつかの通路と階段を通過した彼の前でドアが開いた。
彼は前のめりの姿勢でドアの奥へよろめきこみ、辛うじて身体の平衡を保ちつつ、
広い室内を見まわした。メカニックに装いはなく、むしろ古典的で端正な調度が整えられていた。
床も金属やセラミックではなく、カーペットが敷き詰められている。
ユリアンはついにラインハルトの待つ皇帝の私室へと到達したのである。
ミッターマイヤーとミュラーが、ユリアンを凝視しつつ佇立している。
床に膝をつき、戦斧にしがみついてやっとの思いで身体を支えているユリアンに肩を貸そうと
ミッターマイヤーとミュラーが動きかけた時、玉座から声が飛んだ。

ラインハルト「来させろ。まだその男は、予のもとに到着していないぞ」

ユリアンは意地を張った。皇帝ラインハルトの前で倒れてはならなかった。
民主共和主義者は専制君主に屈する膝を持ってはいないのだ。
揺れる膝を必死で伸ばして立ち上がり、一歩進みかけて膝が崩れかけ、
二歩行って腰が落ちかける。それを幾度か繰り返して、ユリアンはようやく
ラインハルトの正面に立った。

ユリアン「立ったままで御意をえます。皇帝ラインハルト陛下」
ラインハルト「卿の名を聞こうか」
ユリアン「ユリアン・ミンツと申します、陛下」

ユリアンの視線の先で、ラインハルトは背もたれの高い安楽椅子に座っている。
そこへ…

タイラー「よくやった、ユリアン君。いや、ミンツ中尉」
ユリアン「タ、タイラー提督!?」
ミッターマイヤー「いつの間に!?」
ユリアン「どうやってここへ……」
タイラー「転送してもらった」

護衛も連れずに一人で突然現れた自分に呆気に取られている
ユリアンやミッターマイヤーらを余所に、タイラーは平然と言う。

タイラー「これでやっと、皇帝と対等な立場で話し合える状況になったわけだね」

565 名前:シヴァ星域の会戦:03/10/03 19:59

タイラー「艦内の兵隊達は、ここと艦橋を除いて全てガスで眠らせてある。
     シェーンコップ中将やポプラン中佐も無事だ。安心したまえ。
     僕の考える銀河救済プランが実行に移されるまえに、
     両軍とも犠牲が出るのはできる限り避けたいからね」
ユリアン「タイラー提督……」
ラインハルト「卿がタイラーか? なるほどな。いかにもあのラアルゴンのじゃじゃ馬娘が
        好みそうな顔をしている…」

あのラアルゴンのじゃじゃ馬娘とは、当然アザリンのことである。
ラインハルトは、どこかでアザリンと面識があるらしかった。

タイラー「お初にお目にかかります。銀河帝国皇帝ラインハルト陛下。
     銀河連邦軍最高司令官ジャスティ・ウエキ・タイラーと申します。
     私は故ヤン・ウェンリー提督の生前の地位を形式的に継承してはおりますが、
     ヤン提督の真の精神的な遺産を継承しているのは、提督の被保護者であり
     用兵学上の弟子でもあった、このユリアン・ミンツ中尉であります。
     どうかミンツ中尉の口より、我々の提案をお聞きくださいますよう」
ラインハルト「よかろう。では、ミンツとやら。卿は予に何を提案するために
        ここまでやって来たのだ?」
ユリアン「陛下がお望みであれば、平和と共存を。そうでないときは……」
ラインハルト「そうでないときは?」
ユリアン「そうでないものを。少なくとも、一方的な服従を申し込むために、
     ここに参上したのではありません。ローエングラム王朝が……」

ユリアンは、呼吸を整えるため、言葉を切る。

ユリアン「ローエングラム王朝が、病み疲れ、衰えた時、それを治癒するために
     必要な方法を陛下に教えて差し上げます。虚心にお聞きください。
     そうしていただければ、きっとわかっていただけます。ヤン・ウェンリーが
     陛下に何を望んでいたか……」

そこまで話し終えると、ユリアンは気を失い倒れた。

タイラー「ユリアン!?」
ラインハルト「大言を吐く奴だ。予に教えてやると? 医師を呼んでやれ。
        予には無用のものだが、この者には役立とう」
タイラー「感謝します、陛下」
ラインハルト「うむ。タイラー、いずれ卿ともゆっくり話がしたい。
        それとミッターマイヤー、この者の大言に免じて全艦に戦闘をやめさせよ。
        ここまで生き残った者たちには、最後まで生き残る資格がある」
ミッターマイヤー「御意」

ラインハルトの命を受けたミッターマイヤーは、大理石の卓から
電話を取り上げて艦橋を呼び出した。

ミッターマイヤー「私は宇宙艦隊司令長官ウォルフガング・ミッターマイヤー元帥である。
          皇帝陛下のご命令を伝える。戦うのをやめよ。和平こそが陛下の御意である」

やがてミッターマイヤーの声はスピーカーを通して、
敵味方問わず、シヴァ星域の戦場全域の各艦とMS内に響き渡った。

ミッターマイヤー「……戦うのをやめよ! 和平こそが陛下の御意である!」

566 名前:名無し客:03/10/03 20:02

***ヒマラヤの地球教本部***

総大主教「ではタイラーとラインハルトが手を結び、異教徒どもが大挙して
      地球へ攻めて来ると申すか?」
ド・ヴィリエ「どうやらそのようにございます。特にタイラーめは、迫り来る
        颱宙ジェーンから銀河系を救うための銀河救済プランなるものを、
        それもかなりの自信を持って帝国と共同で練り上げている
        最中の模様にございます」

このヒマラヤの地球教地下大聖堂には、二人の意外な人物が訪れていた。
コーディネーター排斥を掲げるブルーコスモスの盟主ムルタ・アズラエルと、
その腹心ウィリアム・サザーランド将軍(大佐より昇格)である。
二人ともザフトとの決戦の最中に、乗艦と運命を共にしたかと思われていたが、
実は密かに救出され、こうして生還していたのである。

総大主教「アズラエル…」
アズラエル「はっ」
総大主教「その方、蒼き清浄なる世界のために、コーディネーターどもを見事に
      降して見せるとあれほど豪語しておきながら、度重なる失態。
      本来ならば死をもって償わねばならぬところだが、今一度機会をつかわす。
      断じて外宇宙の異教徒どもを地球圏へ入れてはならん…」
アズラエル「は、ははーっ」
サザーランド「この次こそは必ずや、総大主教猊下の御期待に…」
総大主教「時にド・ヴィリエよ、あの三輪防人は今いかがしておる?」
ド・ヴィリエ「快傑ズバットめに自分の悪事を暴かれ、軍事裁判の後、
        精神病院に入院したと聞いておりますが、それから先の
        消息については掴めておりません」
総大主教「三輪防人は、かってのティターンズのジャミトフ・ハイマンと並ぶ、
      偉大なる地球にとっては、貴重な手駒の一つだったのだがな、ふふふ……」


○帝国軍と連邦軍→停戦、和平を経ていよいよ共闘へ。
●地球教→ブルーコスモスと手を結ぶ。

567 名前:名無し客:03/10/03 20:50

>>566
???「では我が社も協力致しましょうか?」
総大主教「何者だ?」

(モニターにカスタマーの顔が映る)

カスタマー「わたくし、ホーリーナイトメア社代表取締役のカスタマーサービスと申します。こうみえてもDショッカーの方々とは商売相手でございまして。」
総大主教「そのHN社が何のようだ?」
カスタマー「銀河帝国と連邦は手を結んで地球奪還に来るでしょう。そこで我が社もあなた方に協力いたしましょう。」
総大主教「ならばその方らの主力戦力でもある魔獣とやらをそちらに送ってもらいたい。強力なのをな。」
カスタマー「畏まりました。お代金は後ほど・・・。」

こうしてホーリーナイトメア社から地球に援軍が送られるのであった。

568 名前:名無し客:03/10/04 09:48

***帝国軍大本営***

帝国全軍の大元帥たる皇帝ラインハルトが、不治の病に侵されていることが、
会戦終結後に主だった将帥たちにも伝えられた。アイゼナッハは沈黙を保ったまま、
わずかに手を震わせて、ハンカチで顔を拭いた。
それに対して猛将ビッテンフェルト提督の反応は激烈であった。

ビッテンフェルト「なぜだ! なぜオーベルシュタインの野郎が死なないで
          皇帝が亡くなるんだ!? この宇宙には正義も真実もないのか!
          大神オーディンは、貢物をむさぼるだけの役立たずか!!」
ミッターマイヤー「騒ぐな、ビッテンフェルト」
ビッテンフェルト「これが騒がずにいられるか!」
ミッターマイヤー「理由があって騒ぐなと言っているのだ。第一に、陛下は確かに
          ご病気ではあるが、亡くなるとは限らぬ。上級大将ともあろう者が
          先頭に立って騒ぎ立てては、兵士達によからぬ影響があろう。
          第二に、皇妃及びアレク大公のことを考えろ。あの方たちこそ、
          卿よりはるかに哀しむ資格がおありなのだ。それを弁えた方がよいぞ」
ビッテンフェルト「なるほど、そう言われると一言もない。俺が軽率だった」

率直に非を認め、ビッテンフェルトは激情を体内に封じ込めた。
その率直さが、ミッターマイヤーにとっては羨望に値した。
神の不公正を呪ってやりたいのは、むしろミッターマイヤー自身がそうであったのだ。
彼は自室でグラスを傾けつつ、死者となった知己たちに語りかけた。

ミッターマイヤー「キルヒアイス、ロイエンタール、それにケンプ、レンネンカンプ、
          ファーレンハイト、シュタインメッツ、ルッツ……頼む。
          頼むから、まだ皇帝を天上(ヴァルハラ)へとお連れしないでくれ。
          皇帝はまだ現世にこそ必要な御方なのだ」

569 名前:名無し客:03/10/04 09:49

***銀河帝国勢力圏の某惑星・ラインハルトとの会見場***

ラインハルトはホテルの中庭で、タイラーとユリアンの二人を待っていた。
楡の樹下に白い円卓と椅子が置かれ、タイラーとユリアンは近侍のエミール少年によって、
そこへ案内された。二人が敬礼すると、ラインハルトは座ったまま、
身振りで二人に椅子をすすめた。ユリアンは黒ベレー帽を取り、
タイラーと共に会釈して、すすめられた椅子に腰掛けた。

ラインハルト「卿は確か19歳と聞くが?」
ユリアン「はい、さようです、陛下」
ラインハルト「19歳の時、予はまだゴールデンバウム王朝の大将だった。
        姓もローエングラムではなく、自分は何でもやれる、友人と二人で、
        宇宙の全てを征服できると思っていた……」
ユリアン「陛下はそれを実現なさいました」
ラインハルト「……うむ。卿と初めて対面した時、卿は大言壮語を吐いたな。
        ローエングラム王朝のためによい策を献じると。それについて、
        卿らが大言を証明する機会を与えることにしたのだが」
ユリアン「いえ、陛下、最初に陛下とお会いした時、私はただ陛下を見て
      ため息をつくばかりでございました」
ラインハルト「それで、卿らは、銀河が颱宙ジェーンに侵されぬよう、
        どのような薬を調合してくれるのだ?」
タイラー「陛下、恐れながら御耳を拝借……」

タイラーは喜々とした表情で、ラインハルトの耳にゴチョゴチョと囁きかける。
ラインハルトの表情が劇的に変わっていくのが、側で見ていたユリアンには見て取れた。

ラインハルト「まさか……」

文字通り開いた口が塞がらないラインハルトである。
話を聞き終わる頃には、口の中が乾いていた。

ラインハルト「本気でそのような事を……」
タイラー「本気です」
ラインハルト「確かに……そのやり方なら、銀河は、人類は救われるかもしれん。
        いや、確実に救われるであろう。それにしても乱暴だな」
タイラー「ですが他に手がございますか?」
ラインハルト「ない……」

ラインハルトは認めた。

タイラー「あとは貴方次第ですが、どうなさいますか?」
ラインハルト「なんという狡い奴だ。ここまで来て今更予が断れないのを知っているくせに」
タイラー「すみません」

タイラーは頭を掻いた。

タイラー「ですが、とりわけ今回のように時間がない時は、こうでもするしかなかったのです。
     なにしろ私はせっかちなもので……」
ラインハルト「わかっておる。よかろう。我が銀河帝国もこれからは全面的に卿らに
        協力しよう。アーヴの女帝ラマージュやガミラスの総統デスラーにも
        予の方からそれなりに話は通しておく」

570 名前:名無し客:03/10/04 09:51

***帝国軍大本営・御前会議***

銀河連邦との同盟による銀河連合軍を結成するにあたり、
御前会議に出席したのは、国務尚書マリーンドルフ伯爵、軍務尚書オーベルシュタイン元帥、
宇宙艦隊司令長官ミッターマイヤー元帥、内務尚書オスマイヤー、憲兵総監ケスラー上級大将、
内閣書記官長マインホフ、それにミュラー、メックリンガー、ワーレン、ビッテンフェルト、
アイゼナッハの各上級大将、皇帝高級副官のシュトライト中将及びリュッケ少佐ら、
皇帝自身を含めた計14名であった。地球への派兵は、出席者全員の賛同するところだった。

ビッテンフェルト「陛下のお言葉通り、Dショッカー及び地球教との共存は望めません。
          この際、叛徒には相応の報いをくれて、新王朝の威光と意思を
          内外に示すべきでありましょう」
ラインハルト「威を示すべし、か」
ビッテンフェルト「はい、どうかその任は臣にお任せ頂きたく存じます」
ラインハルト「だが辺境の一惑星を威圧するのに、黒色槍騎兵を動かしたとあっては、
        帝国軍の鼎の軽重を問われそうだな。今回は控えよ、ビッテンフェルト」

不本意そうな猛将を沈黙させておいて、ラインハルトは別の提督に視線を投げた。

ラインハルト「ワーレン!」
ワーレン「はっ」
ラインハルト「卿に命じる。銀河連邦並びに地球の人類解放軍に協力し、
        麾下の艦隊を率いて太陽系に赴き、Dショッカーの手から地球を解放せよ」
ワーレン「御意!」
ラインハルト「Dショッカーの首領ないし地球教の教団組織の長は捕らえて帝都に護送せよ。
        逮捕が不可能であれば殺して構わぬ。無辜の民には害禍の及ばぬように心せよ」

ワーレンは起立し、うやうやしく皇帝に一礼した。

ワーレン「大任をお与えいただき、恐懼のきわみにございます。必ずDショッカー及び
     地球教の暴徒どもを滅ぼし、首領を捕らえ、陛下の尊厳と法秩序の何たるかを
     思い知らせます」


○銀河帝国と銀河連邦、そして地球の人類解放軍が対等な立場で同盟し、銀河連合軍を結成。
○銀河連合軍→地球へ向けて出発。
○ラインハルトは病気療養のため、しばらく惑星フェザーンにて留守番。

571 名前:   Mirror World:03/10/04 10:45

ミラーワールド コアミラー前

そこには一人の男がいた。ミラーワールドの住人神崎士郎だ。

神崎(銀河帝国と銀河連邦が手を結んだか。今のままではこれ以上の力を得るのは難しいな・・・)

そこに・・・

ゼロス「お久しぶりです神崎さん。」
神崎「・・・」
神崎(私以外でこのコアミラーまでこれるのは奴一人・・・獣神官・・・厄介だが・・・)
ゼロス「ちょ、ちょっとまってください。そんな消すなんて思わないでくださいよ。」
神崎「流石だな獣神官ゼロス。それで、何のようだ?」
ゼロス「とっておきの情報を手に入れましたのでご報告を・・・」
神崎「・・・」


ゼロス「・・・っというわけです。どうです?これなら妹さんを復活させることができるぐらいの力が手に入りますよ?」
神崎「いや、まだ足りない」
ゼロス「?」
ゼロス「ああ、そうか!ガロード・ラン、バン・フライハイトに死んでもらうんですね?」
神崎「・・・」
ゼロス「ガロード・ランの方は難しいですが、バン・フライハイトなら何とかなりますよ。」
神崎「・・・」
ゼロス「・・・!!・・・・承知しました。」

そういうとゼロスは消える。テレポートしたのだろうか・・・

神崎「優衣・・・」

572 名前:名無し客:03/10/04 18:50

***L5宙域・プラント***

コーディネーターたちが暮らす新世代のスペースコロニーであるプラントは、
現在はクライン派のアイリーン・カナーバが最高評議会議長として実権を握っている。

銀河連合軍が地球奪還のために来援するとの知らせを受けたロンド・ベル隊は、
イゼルローンの留守をジャミルとキャゼルヌに任せ、
アークエンジェル、クサナギ、エターナルの三戦艦と初めて合流を果たし、
来たるべき援軍を出迎えるべく、プラントに駐留していた。

ディアッカ「…って、重要任務ってこれかよ!」
ミリアリア「しょうがないじゃない。人手が足りないんだし。」
ディアッカ「だからってパイロットに芋の皮むきなんかやらせるなよな…。」
ミリアリア「あれ見てもそんな事言える?」

アムロ「冷蔵庫の修理は終わったぞ?」
ベラ「パン焼けたわよー!」

ディアッカ「………。」
ミリアリア「わかったら頑張りなさいよ?」
ディアッカ「ならせめて、下準備じゃなくて、もっとマシなのやらせてくれよ。」
ミリアリア「いいけど…あんた料理なんて出来るの?」
ディアッカ「まあな。炒飯なんか得意だぜ?レシピもかなりあるし、
      ザフトでも料理を頼まれたくらいだからな。」
ミリアリア「それ、さすがにヤバいんじゃ…」
ディアッカ「???」
ミリアリア「あっ、ううん、こっちの話」


○ロンド・ベル隊→プラントにて銀河連合軍の到着を待つ。
○ジャミル、キャゼルヌ→イゼルローン要塞で留守番。
○ディアッカ、ミリアリア→ラブラブ(笑)。

573 名前:名無し客:03/10/05 10:48

***地球連邦軍・新型巡洋艦『揖斐』***
『揖斐』は、軽巡とはいえ、最新鋭である。実質的には『阿蘇』型をコンパクトにして、
各部に改良を加えた無理のない設計だ。火力、速力、航続力、偵察能力、全てにバランスが
取れており、通信設備や旗艦設備も充実しているが、そのぶん突出した能力はない。

現在、イゼルローン要塞周辺宙域を
巡回パトロールしているこの艦の艦長はイサム・フジ。
地球連邦宇宙軍参謀総長ススム・フジ大将の息子であり、
実はラアルゴン名誉皇帝ルッチナ1世(アザリン)とは婚約者同士の間柄である。
ユリアン・ミンツがヤン・ウェンリーの精神的な継承者であるならば、
イサムはジャスティ・ウエキ・タイラーの後継者と言えた。尤も、
ユリアンがまだ中尉なのに比べ、イサムはラアルゴン皇家と婚約しているという
配慮からか、18歳ですでに大佐の階級にあったが。

スナガ「またルッチナ1世陛下の立体ポートレートを見ておいでなのですか?」
イサム「あ、うん」

副長であるスナガ中佐の声に、イサムは生返事をした。
この頃、イサムはブリッジに立ってボーッとしていることが多い。

スナガ「困りますなあ。艦長がそれでは、乗組員の士気にも影響します」
イサム「そうかなあ」
スナガ「そうですとも。艦長殿はいつも余所見ばかりしておられる」
イサム「そうかも知れない」
スナガ「お気楽でよろしいですなあ」
イサム「そうでもないさ」

イサムはしみじみと言う。

イサム「うまくやればやったで生意気だと言われ、ちょっとでもミスをすれば、
    それ見たことかと鬼の首を取ったように言われる。たまにはボーッと、
    余所見をしていたくもなる」
スナガ「それはまあ、お察ししないでもありませんがね」
イサム「察してほしいよ。普通ならまだユリアンと同じ中尉だもの。
    ルッチナ1世の夫となるには、最低でも宇宙軍将官の階級が必要とはね」
スナガ「それはそうでしょう。女帝陛下と中尉のカップルなど釣り合いません。
    士官学校で親しかった同期のミンツ中尉と階級が引き離されて、
    心中複雑なお気持ちは解かりますが…」
イサム「僕は別に、待ってもよかったんだ。僕が実力で昇進できるまではね。
    でもしょうがないじゃないか。アザリン……いや、ルッチナ1世陛下が
    それまで待てないって言うんだから」
スナガ「してみると艦長は、自分の力で何かを成し遂げたいと…?」
イサム「バカにしているだろう?」
スナガ「いえいえ……ただ、艦長殿の地位は、すでにして艦長殿の実績を遥かに
    追い越してしまわれている。このまま努力したところで、その地位に
    押しつぶされてしまうだけではないでしょうか?」
イサム「だからって、努力を止めるわけにはいかないさ。あがくだけの結果になっても
    せいぜいじたばたあがいてやるさ。与えられた地位の上に胡座をかくような
    ことだけはしたくない」
スナガ「ご立派です」
イサム「僕には素晴らしい御手本がいるのさ。与えられた地位だとしても、
    身に余る光栄だとしても、決してそれに押しつぶされる事のなかった人が…」
スナガ「タイラー提督ですか?」
イサム「そうだよ。あらゆる意味で、僕の人生の御手本さ」

574 名前:名無し客:03/10/05 10:49

***L5宙域・プラント***

一方その頃、プラントでは、
シヴァ星域の会戦から凱旋を果たしたタイラー艦隊と
ワーレン提督率いる銀河帝国軍の援軍がようやく到着し、
ロンド・ベル隊の出迎えを受けていた。

シナプス「タイラー提督、ヤマモト中将、無事のご帰還何よりです」
タイラー「出迎えご苦労様。シナプス大佐、ブライト中佐」
ヤマモト「なんとかここまでは、何の妨害もなく来ることが出来たが……」
ブライト「それがかえって不気味ですな」
ヤマモト「銀河系の帝国と連邦、そして我々地球の人類解放軍勢力が同盟して、
     銀河連合軍を結成したことは、すでにDショッカーの耳にも
     入っていると見てまず間違いないと思うが……」
シナプス「……嵐の前の静けさ、という奴でしょうな」

シナプスの言葉に無言でうなずく一同。

ワーレン「失礼、ここにカガリ・ユラ・アスハ、並びに、
     エリカ・シモンズという名の者はいるか?」
カガリ「カガリは私だ」
エリカ「エリカ・シモンズは私ですが」

ワーレンの呼びかけに、カガリとエリカが進み出る。

ワーレン「君たちがそうか。小官は、銀河帝国軍宇宙艦隊所属、
     アウグスト・ザムエル・ワーレン上級大将であります」
カガリ「オーブ連合首長国、カガリ・ユラ・アスハ准将です」

ワーレンの軍令儀式に則った挨拶に対し、カガリも敬礼して返礼する。

カガリ「で、私に用とは?」
ワーレン「フロイライン・アスハ、実は我が帝国の偵察部隊が、
     1ヶ月ほど前に偶然、宇宙を漂流していた負傷者3名を救助しましてな。
     彼女らは自分たちのことを、地球のオーブなる国のクサナギという
     戦艦に所属していたと証言しておりまして…」
カガリ「!?」
エリカ「まさか…!」

575 名前:名無し客:03/10/05 10:51

アサギ「主任……」
ジュリ「カガリさま……」

ワーレンに連れられて姿を現したのは、ドミニオンとの決戦の際に戦死したと思われていた、
アサギ・コードウェル、マユラ・ラパッツ、ジュリ・ウー・ニェンの3人であった。

カガリ「…バ…バカやろう……お前ら…今まで一体、どこで何してたんだよっ…!!」
マユラ「…私たち……気がついたら……帝国軍に救助されてて…それで…それで!」
エリカ「よかったわ。みんな…本当に無事で……」

互いに涙を流して、再会を喜び合うカガリたち5人。

キラ「すみません、フラガ少佐は!?」
ワーレン「…? 卿は?」
キラ「あ、失礼しました。元地球連邦軍少尉、キラ・ヤマトと言います。
   同じ戦場で戦っていた筈のムウ・ラ・フラガ少佐はご存知ありませんか!?」
ワーレン「いや、すまないが、そのムウ・ラ・フラガなる人物については、
     全く報告は聞いていない。気の毒だが……」
キラ「そう…ですか……」


○イサム→新型巡洋艦『揖斐』にて、イゼルローン要塞の周辺宙域を哨戒任務中。
○タイラー、ヤマモト他→シヴァ星域に参戦していた味方は、全員無事にプラントに到着。
○ワーレン→ラインハルトの命令でタイラーに同行し、艦隊を率いてプラントに駐留。
○アサギ、マユラ、ジュリ→復活してカガリらと再会を果たす。
○キラ→フラガ依然行方不明の報に落胆する。
○フリーダム、ジャスティス、バスターは大破したまま。

576 名前:名無し客:03/10/05 16:27

(時空魔法陣・機動!!)

宇宙空間に巨大なホールが次々出現し、そして……!!

プラント、イゼルローン、惑星フェザーン帝都……銀河連合3つの
拠点に同時に警報が鳴り響いた!!

***L5宙域・プラント***
ブライト艦長「何事だ!!」
通信員A「座標134・167・129にワームホール発生!!
……時空魔法陣反応です!!」

***イゼルローン要塞***
弓教授「すぐにモニターを!!」

司令室に展開されるモニター。
久保田博士「……!! これは!!」

***惑星フェザーン***
特製望遠鏡で宇宙を覗いていたグラッチ、ひっくり返る。
ナナ「!? どうしたの!?」
ライオギン「何かあったのか!?」
ゼルモダ「ちょっと見せてみろ……げええ!?」


***Dショッカー本部***
強化ジオン兵「全目標、ソーラ・レイUの射程距離に入りました!!」
天魔大総帥「フフフフ……タイラー! ラインハルト!
シャア! ハマーン! 今こそ言おう……貴様らこそカス、であると!!
我が軍門に下るがいい!!」

かつて連邦軍のレビル将軍、ジオン公国のデギン公王を共に
葬り去ったコロニーレーザー砲…ソーラ・レイU三基は
時空魔法陣により転送され、エネルギー充填を完了した状態、
すなわち天魔大総帥の号令により即時発射が可能な状態で
各目標に狙いを定めていた!!」

***各地***
古代「ヤマト、緊急発進!! 波動砲用意!!」

グローバル「マクロス、主砲発射準備!!」

ガロード「月は……月は出ているか!?」

シンジ「ダメだ…もう間に合わない!!」

シャア「ギレン……ッ!!」

***Dショッカー本部***
天魔大総帥「撃てェェェ!!」

577 名前:名無し客:03/10/05 16:59

…………。

大宇宙に、3つの輝きが起こった。


アムロ「……!?」
タイラー「やられた……のは、どうもあちらさんのようだね」

***ソーラ・レイU(爆発前)***

今まさにレーザーを発射しようとしたその時、
発電用ミラーからミラーマンが出現、
最大の必殺技であるグレート・シルバー・プラズナーを
放ってすぐにまた鏡の中に消える。
直後にプラントを狙うソーラ・レイU−1、大爆発。

サイボーグ001・イワン=ウィスキーが混乱の中で目を覚ます。
前髪の中で赤ん坊の目が光り、直後にイゼルローンを
狙っていたソーラ・レイU−2、沈黙。

惑星フェザーンに迫るソーラ・レイV−3、だが
宇宙の藻屑と消えたのはソーレ・レイの方であった。
キャプテン・ハーロック駆るアルカディア号が秘密兵器・
衝角による体当たりを敢行したのだ。


***Dショッカー本部***
天魔大総帥「…………!!」
キシリア・キュベレイ(……やはり、兄上は甘いようで……)

578 名前:名無し客:03/10/05 18:05

***惑星フェザーン***

フェザーンに帰還し、王侯貴族専門の診療機関で
療養中のラインハルトを2人の客人が見舞ったのは、
ソーラ・レイU事件の数日後であった。

ラインハルト(ベッドから半身を起こす)
「これは…よく参られた、教主殿にプリンツェッスィン(王女)・
メーテル!!」
ヒルダ「皇帝陛下には謹んでお見舞いを……」
メーテル「恐れながら、私はもうプリンセスではございません……
今は一介の旅人……」

ラインハルトを訪問したのは、地球におけるオーディン教の
総本山・アスガルドの教主(オーディンの地上代行者)ヒルダと
惑星プロメシュームの元王女(母親は1000年女王こと
ラー・アンドロメダ・プロメシューム2世、地球名雪野弥生)、
今は戦士の銃(コスモドラグーン)を持つ少年宇宙戦士・
星野鉄郎と共に銀河超特急999号で宇宙を旅するメーテルであった。

579 名前:名無し客:03/10/05 18:22

(ラインハルトを囲んで談話中…)
アンネローゼ「……それにしても、シヴァ星域の戦で
一人の戦死者も出なかったのは奇跡としか……」
ヒルダ(アスガルド)「……天界の神々のお導きです。
今は人間同士で殺しあわず、Dショッカーと地球教、反世界を
討て……という御神託もありました」
ラインハルト「……そうか……」

そこへ、もう1人のヒルダ──幼いアレクを抱いた皇妃が
入室し、話の輪に加わる。
ヒルダ皇妃「そういえば、テツロウ殿は? 名高い戦士である
テツロウ殿に殿下を抱いてもらいたかったのですけれど」
メーテル「鉄郎なら、マリーカさんの案内でフェザーン一美味しい
ラーメン屋さんに出かけていますわ」

●Dショッカー→ソーラ・レイU作戦失敗。
○メーテル、ヒルダ→ラインハルトを病床に見舞う。

580 名前:名無し客:03/10/06 11:28

***地球・日本国内某所***

デグスビイ「な、何だお前たちは!?」
ツタデンマ「貴様がデグスビイとか言う地球教の司教か?」
ジョーズワニ「悪いがここで死んでもらうぜ!」
デグスビイ「Dショッカーが、なぜ私をっ!?」
ツタデンマ「知れたこと。万一貴様の口から地球教団の機密が漏れれば、
       地球教は勿論、我々Dショッカーもいささか困ったことになるんでな!」
デグスビイ「待ってくれ! ヤツデンワニとかいう、毎日私の世話をしてくれていた
       あの化け物はどうした!? 奴に取り次いでくれっ!!」
ツタデンマ「奴なら、アバレキラーに扱き使われている日頃の重労働の努力に応えて、
       ハワイ行き慰安旅行をプレゼントしてやった。あと一週間は戻ってこないぞ!」
ジョーズワニ「アバレキラーが地球を留守にしている今がチャンスだからな。
        坊さんらしく潔く往生しろ! ぐああああっ!!」

大きく口を開いて、その獰猛な牙で今にもデグスビイを噛み砕かんとするジョーズワニ。

デグスビイ「くっ……これがもはや聖職者ではなく背教者となった、
       自分に対する報いだというのか……」

……そこへ、何処かから飛んできたトランプカードが、
デグスビイに迫るジョーズワニの腕へと突き刺さった!

ジョーズワニ「ぬわあっ! な、何者だぁーっ!」

???「フハハハハ…」
???「ハハハハハ…」

ツタデンマ「き、貴様らは!?」

魔天郎「怪人、魔天郎…」
ジゴマ「同じく、怪盗フリードリヒ・シュトロンハイム・フォン・ジゴマV世…」

ジョーズワニ「貴様らか!? 最近我がDショッカーの秘密基地や宮殿施設から
        次々と軍資金や財宝を盗み出しているという盗人は!」
ジゴマ「愚昧なるDショッカーの諸君、いずれ世界は私が征服するのだ。
    将来私に支配されるべきこの世界を、これ以上お前たちなどに
    好き勝手に荒らさせるわけにはいかん!」
魔天郎「諸君が略奪の限りを尽くした財宝の数々は、いずれ我々が責任を持って、
     しかるべき本来の持ち主のところへと返しておくから、安心したまえ」
ジョーズワニ「ほざくなっ!」
ツタデンマ「ちょうどいい! ここで貴様ら二人もまとめて片付けてやるっ!」

581 名前:名無し客:03/10/06 11:29

しかし魔天郎とジゴマは、
その華麗な体術でドグマ怪人の攻撃をかわし続け、
ツタデンマとジョーズワニも次第に疲れきってきた。

ツタデンマ「お、おのれ…!」
ジョーズワニ「ちょこまかと動きおって!」

ジゴマ「今だ! くらえっ!」

ジゴマが投げた独楽が、怪人たちの目前で大爆発し、かなりのダメージを与える!

ツタデンマ「う、うわあっ! くそっ…こりゃたまらん!」
ジョーズワニ「おのれ、覚えていろ!」

撤退して行くドグマ怪人。

ジゴマ「おい! しっかりしろ!」

デグスビイは、すでにアルコールと薬物の乱用により、
内臓は著しい衰弱を示しており、どのみち死期は間近に迫っていたのである。

デグスビイ「…う…ううう……こ、これを…………」

デグスビイはそう言うと、胸元から一枚の光ディスクを取り出した。

魔天郎「これは?」
デグスビイ「地球教の…機密…データが…収まったディスクだ……」
ジゴマ「これを我々に?」
デグスビイ「…す…全ての…事象の水源は……地球教に……ある…。……過去と…現在の
       裏面を知りたかったら……地球教を…さ……ぐれ…。…うっ!……ぐぶっ」

それだけ言い残すと、デグスビイは息絶えた。
デグスビイの亡骸に合掌する魔天郎とジゴマ。

魔天郎「さて、どうする? ジゴマ。」
ジゴマ「うーむ、本来なら官憲に手を貸す義理などないところだが……」

582 名前:名無し客:03/10/06 11:31

***人類解放軍・第88基地内・民間人避難キャンプ***

魔天郎「フハハハハ! 久しぶりだね、おもいっきり探偵団覇悪怒組の諸君!」
ジゴマ「フフフフフ! 元気だったかね、じゃあまん探偵団魔隣組の諸君!」

ヒロシ「魔天郎!?」
タカシ「あっ、ジゴマ!?」
カオリ「無事だったのね!」

ジゴマ「見てのとおり今でも私たちは健在だ!」
魔天郎「この戦乱の時代にもたくましく生きている君たちを見て、私たちも嬉しく思う」
ジゴマ「これを受け取りたまえ!」

ジゴマは魔隣組めがけて、例の光ディスクを投げてよこした。
すかさずディスクをキャッチするタカシ。

ヤスコ「なんなのかしら、これ?」
タカシ「ジゴマ! このディスクは一体何なんだ!」

ジゴマ「タカシ君、それを人類解放軍のしかるべき責任者に手渡したまえ。
    きっとこれからの戦いで、人類にとってよりよい手助けとなるはずだ」
魔天郎「では縁あらばまた会おう! フハハハハ…!」

姿を消す魔天郎とジゴマ。

ヒロシ「落合先生……」
タカシ「シャーロックおじさん……」

583 名前:名無し客:03/10/06 11:34

***L5宙域・プラント***

例のディスクは直ちに覇悪怒組と魔隣組の少年達を介して、
FBI特命捜査官・滝和也の手で、プラントの銀河連合軍のところへと届けられた。
その光ディスクの記録のほんの一部だけ検証が進んだ段階で、
その内容を知った銀河連合軍の主要メンバーは、愕然とすることになる。
そこに記録されていたのは、地球上のあらゆる政治・軍事・経済と
地球教団との9世紀にもわたる密接な関係であったからだ。

ヤマモト「つまり表がティターンズやブルーコスモス、それに三輪長官の一派で、
     裏の顔は地球教だったというわけか」
滝和也「ええ。ただ三輪長官には、最後まで自分が地球教に操られていたとの
    自覚は全く無かったようですがね」
イザーク「するとナチュラルどもと手を組むことは、地球教の奴らと
     仲良くチーク・ダンスを踊るということか」
サイ「冗談じゃない!」
ミリアリア「私たちは地球教なんて知らないわ!」

イザークの嫌味に対して、サイやミリアリアが反発するもの当然で、
彼らアークエンジェルのクルーたちは、サザーランド大佐に睨まれ、
一度は脱走兵となってまでラクスたちクライン派に協力して、
アズラエル率いるブルーコスモス派の連邦軍と銃火を交えたのである。
それを自分達が裏で地球教と仲良く肩を組んでいたと言われたのでは、
立つ瀬がなさ過ぎるというものであった。

ディアッカ「よせ、イザーク」
イザーク「フン…」
シェーンコップ「9世紀にわたる執念か、恐れ入るね。だがこうなると寒心なきをえないな。
         地球教と通じていたブルーコスモスは、確かに滅びたのか。
         盟主のムルタ・アズラエルとやらは本当に死んだのか」
滝和也「さあ、誰も死体を確認したわけじゃありませんからねえ」
カガリ「わかった! 私をその地球教の本部があるというヒマラヤへとやってくれ!」
キサカ「カガリ!」

キサカが咎めるのも聞かず、カガリは続ける。

カガリ「いいだろ! どうせ地球へは、オーブ本国の様子も見に行かなくちゃならないんだし!」
アスラン「いや、地球教本部へは俺とイザーク、ディアッカが潜入して調べてみる。
     どのみちジャスティスはジェネシスを停止させる際に自爆させてしまったし、
     今はそれくらいしかすることがないからな。今回は俺達に任せて遠慮しろ」
カガリ「いやだ! 私はたとえダメだと言われても、絶対ついて行くからな!」
イザーク「足手まといにはなるなよ」
カガリ「なにをぉっ!」
マリュー「およしなさい、あなたたち!」

キラ「アスラン、僕も一緒に行くよ」
アスラン「キラ、お前は残れ。滝さんを手伝って、そのディスクの分析を続けてくれ」
キラ「(心配そうに)しかしっ…!」
アスラン「大丈夫だ、俺を信用しろ」
キラ「…わかった。でも、くれぐれも気をつけろよ」

584 名前:名無し客:03/10/06 11:35

○魔天郎、ジゴマ→デグスビイから光ディスクを受け取り、覇悪怒組と魔隣組を通して、
 それを銀河連合軍に渡す。
○アスラン、イザーク、ディアッカ、カガリ→ヒマラヤの地球教本部へと潜入。
○キラ、滝和也→プラントにて引き続き光ディスクに記録された内容の解析作業を続ける。
●ツタデンマ、ジョーズワニ→魔天郎、ジゴマに敗れて撤退。
●デグスビイ→死亡。

585 名前:名無し客:03/10/06 16:40

***オーブ近海?***

<アスラン、下がって――!>

突然スピーカーから、あまりに明瞭なニコルの声が飛び込んできた。
次の瞬間、対峙するイージスとストライクの目前に、黒い影が現れる。

"ブリッツ"――!?

"ミラージュコロイド"を展開し、気付かぬうちに接近していたのだ。
"ブリッツ"は"ランサーダート"の一本らしき槍のようなものを片手に、
"ストライク"に襲いかかる。警告を発するには、あまりに突然過ぎた。

アスランは"ストライク"の"シュベルトゲベール"が、
孤を描いて振り下ろされるのをただ見つめていた。
それは純粋に、反射的な動きだった。
レーザーの光刃が吸い込まれるように"ブリッツ"のコックピットを薙ぐ。

<――アスラン……逃げ……>

声変わり前の高い声が、無惨にひび割れてアスランの耳に届き、唐突にとだえた。

「……ニコル?」

アスランはその名をつぶやいた。何が起こっているのか、まるでわからない。
"ストライク"は凍りついたように動きを止めている。まるでキラも、
アスランと同じくらい呆然としているかのように。
……この恐ろしい瞬間が、永遠に続くように感じた。
だが一瞬ののち、切り裂かれた機体から閃光がほしばしり、
アスランの視線を白く覆う。

***ヒマラヤの地球教本部・居住ブロック***

アスラン「ニコル――――ッ!!」

まだ日も明けていない時間帯に、
同じ部屋で就寝していたディアッカ、イザークは
今のアスランの絶叫で叩き起こされた。

イザーク「おい、どうした!?」
アスラン「………夢か」
ディアッカ「…おいおい、勘弁してくれよ。まだ朝の4時にもなっちゃいないぜ……」
アスラン「す、すまない……」

586 名前:名無し客:03/10/06 16:43

アスラン、イザーク、ディアッカ、そしてカガリの4人が
信徒を装って地球教団の本部に潜入してから数日が過ぎた。

ディアッカ「なんか昔を思い出すな。俺とお前、イザーク、それにニコルと
      4人で変装して、オーブに潜入したあの日のことを……」
アスラン「ああ……」

地球教本部は、大礼拝堂、納骨堂、主教級集会所、大主教級集会所、
総大主教謁見の間、懺悔室、瞑想室、審問室……
大小無数の様々なエリアにわかれていた。
蛍光色に照明された通路を、感激と興奮のささやきが流れ、
信者たちは壁際に下がって両膝を床についた。
前方から陰気な黒衣の行列が現れ、「総大主教猊下」というささやきが
波を打ったのである。

アスランたちは他の人々の真似をして拝跪しながら
列の中央に位置する人物を用心深く観察した。
黒衣をまとった、というより、黒衣によってようやくその存在を視覚化しうる、
それほど存在感を欠く老人だった。足音もほとんど響かない。
皮膚は蛍光照明に溶け込むようであり、視線は現世に留まっていないように見える。

カガリの側に立つ老信者が、感涙に顔の下半分を濡らしながらささやいた。

老信者「総大主教猊下のご尊顔を拝するなど、一生に一度あるかどうかですぞ。
     何と、望外のこと……」
イザーク「できれば一生、拝したくなかったな」

イザークは憮然として口の中でつぶやいた。
総大主教は、彼には皺と筋のかたまりとしか見えなかったのである。

老信者「ところでお前さんたち、見ない顔だが、入信したばかりかい?
     どこから来たのかね?」
カガリ「オーブだ」

カガリはともかく、もしアスランたちがコーディネーターだと知れれば
その場で命はないかもしれないので、当然プラントから来たなどとは言わない。

老信者「それはまた遠くから感心なこと。若いのに立派だね。
     きっとご両親の教育がよかったんだねえ」
アスラン「どうも……」

このように素朴な人々の信仰心を利用して、陰謀を巡らし、
戦争を引き起こして権力の奪取を目論んでいるであろう地球教団の上層部に対して、
アスランは激しい嫌悪を覚えずにはいられなかった。

587 名前:名無し客:03/10/06 16:44

***地球教本部内・総書記代理執務室***

ド・ヴィリエ「Dショッカーのソーラ・レイU発射作戦は失敗か……」
主教「残念ながらさようでございます、ド・ヴィリエ大主教。
   また宇宙各地に築いていた教団の拠点も、銀河連邦警察による摘発が進み、
   惑星フェザーンやバード星にいた支部員らは、逮捕される前に
   ことごとく殉教した由にございます」
ド・ヴィリエ「役に立たん奴めらが!」
主教「まことに……吾らの聖地を異教徒の邪悪な手から守らねばなりませぬが……」
ド・ヴィリエ「心配するな。総大主教猊下はすでに手をお打ちだ。フフフ……」

唇を半月型に形作り、無気味に笑うド・ヴィリエ。

***銀河帝国軍ワーレン艦隊旗艦『火竜(サラマンドル)』***

参謀長のライブル中将、情報主任参謀のクライバー准将らが、
艦橋にいるワーレンのもとに参集して、三次元ディスプレイを前に、
Dショッカーとの決戦を控え、まず地球教本部への攻撃案を語り合っていた。

ワーレン「なるほど、地球教の本部はヒマラヤ山脈の地下か」
ライブル「潜入中のアスラン・ザラからの報告によりますと、
     地下本部の上を100兆トンを超す土塊と岩盤が保護しております。
     極低周波ミサイルを撃ち込むにしても、一発二発では埒があきますまい」
ワーレン「山ごと押しつぶす、か。芸がなさ過ぎるな。それに、
     無辜の民衆を犠牲にするな、との皇帝の仰せだ」
ライブル「では陸から装甲擲弾兵をもって侵攻いたしますか?
     いささか時間を要しましょうが」
ワーレン「地下本部の出入口はいくつあるのだ? それを確認しておかねば、
     我々が追うにつれて奴らは逃げるだけのことであろう。
     本部を破壊し、末端の狂信者どもを抹殺したところで、
     首魁どもに逃げられたのでは、皇帝の御意にかなわぬ」
クライバー「それでは……」
ワーレン「あわてるな。地球は逃げはせぬし、奴らを地球の外へ逃がしもせぬ。
     総攻撃までによい思案を練っておけ。秘蔵の410年ものの白ワインを賞品にだすぞ」

幕僚たちをいったん解散させると、ワーレンは壁際にたたずんで腕を組み、
指揮シートと異なる角度からスクリーンを見つめた。
それは新任士官時代からの、癖とも言えぬ彼の癖だった。
一人の下士官が泳ぐような歩調で近づくのに、彼は気付かない。

偽下士官(暗殺者)「ヒャハハーハッ! 死ねーっ!」
幕僚「提督、危ないっ!」
ワーレン「……くっ!」

発見して危険を知らせる幕僚の声は、悲鳴に近かった。
ワーレンは反射的に長身をひねったが、その下士官の姿をした暗殺者のナイフは、
ワーレンの左腕を傷つけた。しかし彼の右手のブラスター銃が、
暗殺者の右肩を正確に撃ちぬいた。周囲の幕僚たちがその隙に躍りかかり、
床に引きずり倒して暗殺者を取り押さえた。

ワーレン「殺すなよ! 生かしておけ! 背後関係を聞きたい!」

出血と苦痛に蒼白な顔をして、それでも自力で起ちあがりながらワーレンが命じる。
だがすぐに力尽きたように倒れてしまった。暗殺者のナイフに毒が塗ってあったのだ。
直ちに全身に毒が回る前に左腕を切断する手術が、軍医の手で行なわれた。
ワーレンが完全に意識を回復したのは、その60時間後のことだった。

588 名前:名無し客:03/10/06 16:46

軍医の勧める栄養剤を飲むと、ワーレンは、
失われた左腕については一言も発せず、自分の病室に暗殺犯を連れてこさせた。
左右を兵士に挟まれた暗殺者は、かなり衰弱しているように見えた。

士官「拷問はいたしておりません。こいつが食事を取ろうといたしませんので……」

弁解する部下にうなずいておいて、ワーレンは暗殺者を正視した。

ワーレン「どうだ、私の暗殺を誰に命じられたか、告白する気になったか?」
暗殺者「誰に命じられたのでもない! 母なる地球の神聖を犯す者は、
     全宇宙を律する超越的意思によって罰せられるのだ!」

意味不明、理解不能な事を口走る暗殺者。

ワーレン「私は卿の哲学が知りたいのではない。卿に暗殺を指令した者の名を知りたい。
     その口ぶりからして、いずれ地球教の関係者だろうが、この艦内にいるのか?」
暗殺者「……うぎゃああああっっ!!!」

暗殺者は音程の狂った叫びをあげて暴れ始めた。
ワーレンはひとつ首を振ると、残った右手を上げて独房へ連れ戻すよう命じた。

ライブル「再度、尋問なさいますか、閣下?」
ワーレン「どうせしゃべるまい。狂信者とはそういうものだ。
     ところで義手はいつできる?」
軍医「一両日中には」
ワーレン「うむ。義手と言えば、確か地球軍にも義手の者が何人かいたな?」
クライバー「ライダーマンこと結城丈二、コンバトラーチームの葵豹馬、SRXチーム所属の
       ライディーズ・F・ブランシュタイン少尉なる者のことでございますか?」
ワーレン「そうだ。よしっ、この際だから彼らにも協力を依頼するか」


○アスラン→ニコルの悪夢に苛まれる。まだニコルが復活している事を知らない。
○アスラン、イザーク、ディアッカ、カガリ→潜入中の地球教本部内で、総大主教を目撃。
○ワーレン→地球教の放った刺客の手によって、左腕を失う。代わりに義手を装着。
●ド・ヴィリエ→何か企んでいる。

589 名前:名無し客:03/10/09 00:28

***イゼルローン要塞***

その日、イゼルローンを訪れたタイラー大統領の呼びかけで
司令室に集まったのは、科学特捜隊のハヤタ隊員・
仮面ライダー1号こと本郷猛・00ナンバーサイボーグのリーダーである
009こと島村ジョー・ロンド=ベル隊のエースであるアムロ=レイ大尉・
マジンガーZ操縦者の兜甲児・ゴレンジャーのリーダー=アカレンジャー
こと海城剛・科学忍者隊のリーダー=G1号ガッチャマンこと鷲尾健・
銀河連邦警察の宇宙刑事隊長=ギャバンこと一条寺烈・
宇宙戦艦ヤマトの艦長代理である古代進・
そしてセーラーチームのリーダーであるセーラームーンこと月野うさぎで
あった。

甲児「偶然とは言えすげえな、これだけのメンツが集まるのって
アクシズ…いいや、バダン戦以来じゃねえの?」
タイラー「みんな、良く集まってくれた。FBIの滝氏がさる筋から
入手してくれた『お宝』について更に詳しいことが分かったのでね。
そのことを直に、戦闘の中心である君たちに伝えたかったんだ」

タイラー大統領の話は驚くべきものであった。先に判明した地球教の
歴史を越えた活動は、一同の予測を遥かに凌駕するものであった。
ゴルゴムやドクーガの歴史の裏における暗躍、
地帝王ゼーバことリサールドグラー2世の圧政、
暗黒科学帝国デスダークによる各古代文明の破壊、
更にはゼーレによる人類補完計画、
…その全てに地球教、もしくは
その前身と思われる意思が働いていたというのだ。

甲児「ちょ、ちょっと待ってくれよ。じゃあミケーネ帝国も…」
うさぎ「……シルバーミレニアムを滅ぼした……のも……?」
ジョー「BGとも関係が……!」

タイラー「それだけじゃあない。エンペラ星連合、ジオン公国、
ギャラクター、マゾーン艦隊…一連の宇宙侵略者との関係も
ゼロでは無くなってきてる」
一同「……!!」

それまで黙って話を聞いていた本郷猛が口を開く。
本郷「……やはり……奴が……!!」
タイラー「……それはまだ分からない。だがこれだけは言えるね。
地球教殲滅作戦でつまづいているようでは……人類に、宇宙に未来は無い」

590 名前:名無し客:03/10/09 00:41

***地球・人類解放軍基地***

ワーレンから依頼を受け、最新型サイバネティック義手の
データをまとめるためPCの前に座っていた結城丈二に声をかけたのは、
城戸真司であった。

結城「城戸くん…いつここへ?」
城戸「つい先刻ですよ…他のライダーの皆さんは?」
結城「今この基地にいるのは僕だけだ…どうした、何かあったのか?」
城戸「……また、神崎士郎が動いてるみたいです」
結城「……!!」

一度は戦いを終結させ、復活と引き換えに変身能力を失って元の平穏な生活に
戻ったかに見えたミラーライダー達。だが、再びミラーワールドが
活動を再開したため、仮面ライダー龍騎こと城戸真司も先輩ライダーたちと
共に戦う道を選んでいた…。

城戸「……もう一度ミラーワールドを何とかしなければ……でも、そうなったら
俺は……俺たちは仮面ライダーの能力を失う」
結城「……」
城戸「それでもまだ……終わらせなければならない戦いがあるなら、
結城さんか本郷さんにお願いするつもりです。俺を……」
結城「そのことは、氷川くんや正木本部長に頼んだ方がいい」
城戸「……」
結城「もうこれ以上、改造人間の悲劇は増やしたく……ないんだ」

○タイラー→各ヒーローの「ファースト」たちに地球教のことについて説明。
○城戸→結城に決意の程を伝えるが、断られる。

591 名前:名無し客:03/10/10 17:00

***イゼルローン要塞***

本郷猛「どうだ、滝。その後の作業の進み具合は?」
滝和也「本郷か、いいところに来てくれた。キラ君が手伝ってくれている
     おかげで大分はかどってるぜ」
キラ「しかし地球教というのは、やることがあくどいですね……。
   テロに暗殺、誘拐、煽動、麻薬密売、武器密輸と、悪事のオンパレードです。
   これでほんとに宗教団体なんでしょうか?」
滝和也「地球教の息のかかった組織は、地球上118の国家・地域で宗教法人としての
     認可を受けているぞ」
キラ「きっと、首脳クラスの政治家でも弱みを握られている人が多いんでしょうね…」
滝和也「地球連邦政府の要人にも金を握らせた形跡が残っている。
     宗教というのは、よほど儲かるんだろうよ。それはそうと本郷、
     実はお前さんに是非見せたいものがある。こいつを見てくれ。
     (パソコンのキーを叩いて)……地球教の先代の総大主教、チェン・マオ。
     死人をも生き返らせると言われたチベット最大の魔法医で、
     思念を使って手術を行なう念動力者であったと、このディスクの記録にはある」
本郷猛「このチェン・マオがどうかしたのか?」
滝和也「いや、問題なのはそいつじゃない。(マウスをクリックして画面が切り換わる)
     …こいつの名はイワン・タワノビッチ。チェン・マオの時代の
     地球教団の総書記で、父は日本人、母は白系ロシア人。
     第2次大戦中に東欧でナチスに徴用され、絶滅収容所で
     生体研究員として臓器移植の研究に没頭していたという
     経歴の持ち主だ。最愛の妹の死後にチェン・マオと出会い、
     地球教に入信している」
本郷猛「(パソコンのモニターに映るイワン・タワノビッチの顔を見て、
     驚きながら)…こ、この男は!?」
滝和也「どうだ本郷、お前もこの顔には、よく見覚えがあるだろう」
本郷猛「ああ、今でもハッキリと覚えている。忘れろと言われても、
     この顔だけは決して忘れられん…!」

本郷猛が驚くのも無理はなかった。
画面に映ったイワン・タワノビッチなる男の顔は正しく、
かって全世界を震撼させた悪の秘密結社ショッカーにおいて
ゾル大佐、地獄大使と並ぶ最高幹部の一人だった
死神博士と瓜二つだったのである!

滝和也「俺も最初にこの顔を見た時は、度肝を抜かれた」
本郷猛「やはり地球教はショッカーと繋がりがあったのか!
     だとすると、当時の地球教総大主教チェン・マオとは!?」
滝和也「ショッカーの首領…いや、大首領の仮の姿の一つだったと見て
     まず間違いないだろうな」
本郷猛「すると、地球教は今でもショッカーの一味として動いているのか?」
滝和也「いや、それがどうも違うらしい。確かに地球教は今もDショッカーと
     付かず離れずの関係といったところだが、先代の総大主教チェン・マオが
     ヒマラヤ山中で10年の行に入ったのを最後に、教団組織も自然消滅を
     遂げているんだ。ちょうどショッカーがゲルショッカーに再編される際、
     旧組織が首領に見捨てられた時と同じようにな…」
本郷猛「待ってくれ、滝。だとすると、現在活動している地球教の連中は、
     一体何者なんだ?」
滝和也「一度チェン・マオに放棄された地球教の教団組織を、密かに立て直した奴がいる…」
本郷猛「誰なんだ、その人物は?」
滝和也「現在の地球教団の総書記代理、ド・ヴィリエ大主教。
     その前身から経歴に至るまで、全てが謎のベールに包まれた男だ」

592 名前:名無し客:03/10/10 17:04

***ヒマラヤの地球教本部***

地球教の地下本部に潜入して以来、10日間が経過した。
アスランらは信徒の一員に成り済まして密かに内偵を続けていたが、
何らの収穫も見出せなかった。
各処には監視カメラが設置されていて、軽率な行動が不可能であったし、
下層へと通じる階段やエレベーターには必ず複数の監視員がいたからである。

食堂でアスランとカガリは、他をはばかりながらではあったが、
不味い豆のスープをすすりながら互いの状況を報告し合う。

アスラン「資料室なりデータバンクなり、総大主教の居場所とか
     見つかったか?」
カガリ「だめだ。もっと下層にあると思う。でもどうするんだよ。このままだと
     ぐずぐずしてる間に地上のワーレン提督が総攻撃を始めちゃうぞ」
アスラン「くれぐれも焦るなよ、カガリ」
カガリ「言われなくても解かってるさ!」

信者「うがあああっっ!!」

その時、突然近くのテーブルで、両腕を振り上げた男性信者が
食器ごとテーブルをひっくり返し、抑制を失って暴れ出した!
周囲にいた老人や女の信者が悲鳴を上げて逃げ散る。

アスラン「…!?」
カガリ「な、なんだ!?」

そこへ通報で駆けつけた下級聖職者5、6人が、
その暴れる男性信者を取り囲み、高電圧銃で男性信者にショックを与えて
取り押さえた。気を失い動かなくなる男性信者。
その様子を一部始終見ていたアスランは、たちまち顔色が変わった。

アスラン「しまった! そうだったのか! 俺としたことが、
     今まで気付かなかったなんて…!」

そしてアスランは、いきなりカガリの手首を掴んで食堂を出た。

アスラン「カガリ! すぐ洗面所へ行って、今食べた料理を吐き出せ!」
カガリ「お、おいっ!? いきなりどうしたんだよっ?」
アスラン「今食堂で男が暴れただろう? あれはサイオキシン麻薬に対する
     身体の拒絶反応だ!」

カガリは思わず声をのむ。この10日間にわたって、
自分達が教団本部の食堂で取り続けていた食事には、
なんと麻薬が混入されていたのだ。しかもサイオキシン麻薬は、
その摘発に限って地球軍とザフトが戦時中も密かに協力したことすらある、
というほどの、きわめて悪質で危険な合成麻薬なのだ。

アスラン「地球教徒の奴隷的な従順さの一因は、こいつだったのか…。
     カガリ、今日と明日は食事を抜くんだ。いいな!」
カガリ「急いで他の二人にも知らせないと」
アスラン「わかってる」

593 名前:名無し客:03/10/10 17:06

***ワーレン艦隊旗艦『火竜(サラマンドル)』***

増援として派遣されて来た地球連邦軍の新型巡洋艦『揖斐』と合流した
ワーレン艦隊は、いよいよ明日の地球教本部攻撃を控え、士気が高まっていた。

ワーレン「おおーっ、卿がラアルゴンのルッチナ1世陛下の許婚か?」
イサム「地球連邦軍宇宙艦隊所属、『揖斐』艦長、イサム・フジ大佐です」
スナガ「同じく、副長のスナガ中佐であります」
ワーレン「銀河帝国軍宇宙艦隊所属、アウグスト・ザムエル・ワーレン上級大将だ」

一通りの挨拶を済ませるワーレンとイザム。

イサム「ワーレン提督、お怪我の方は大丈夫ですか?」
ワーレン「ああ、なんのこれしき。結城丈二君が送ってくれた義手の調子も、
     おかげさまですこぶるいいぞ。私が礼を申していたと、結城君に
     是非お伝え願いたい」
スナガ「その後、アスラン・ザラたちからの連絡は?」
ライブル「いや、それがまだ連絡が取れない。まさかとは思うのだが…」
ワーレン「あの少年たちならきっと大丈夫だろう。なかなかよい目をしていたからな。
     明日の教団本部総攻撃について万全の準備を怠るなよ」
ライブル「はっ!」


○本郷猛、滝和也→死神博士の素性を突き止める。同時にド・ヴィリエの存在を知る。
○アスラン、カガリ→地球教徒の食事に麻薬が混入されていたことを知る。
○ワーレン、イサム→合流して、いよいよ地球教本部総攻撃のカウントダウンに入る。

594 名前:名無し客:03/10/12 21:59

***ヒマラヤの地球教本部・医務室***

医師「今日はなぜか体調の悪い信徒の方が多いようだ。
   何か身体の変調に心当たりはあるかね?」
ディアッカ「あるね」
医師「ほう、何かね?」
ディアッカ「サイオキシン麻薬のケチャップ漬けを食わされたからだよ!」
医師「…!? さては貴様ら異教徒だな! 地球の神聖を侵す者を殺せー!」

形相を変えて飛びあがった医師がレーザーメスを掴むが、
コーディネーターの敏速さには到底及ばず、
アスランやイザークにパンチや蹴りを御見舞いされ、
絶叫を発してのぞけった。
イザークは、デスクの抽斗から取り出した白い粉をコップの中で水に溶かし、
注射器に吸い上げると、ディアッカに医師の片腕を押さえさせ、こう言い放った。

イザーク「わかるな? これだけの量のサイオキシン麻薬を血管に注射したら、
      あんたは1分以内にショック死することになる」
医師「や、やめろ! 助けてくれれば何でもしゃべる!」
カガリ「本当か!?」
アスラン「総大主教の居場所を知りたい! 総大主教はどこにいる!?」
医師「そんなことは知らん! …私が知るはずもない!」
アスラン「お前が知らないなら、知っている人物を教えろ!」

(SE:銃声)

アスラン「くっ…!」
カガリ「アスラン!?」

突然どこからか狙撃されるアスラン。

ディアッカ「おい、大丈夫か!?」
アスラン「……大丈夫、左腕を少しかすっただけだ」

???「そこまでだ、お前たち…」

ディアッカ「…あ、あんたは!?」
イザーク「まさかっ!?」
アスラン「……ク、クルーゼ隊長…!」

クルーゼ「久しぶりだな…。アスラン、イザーク、ディアッカ。
      それにオーブのお姫様まで連れてきたとはな…」

595 名前:名無し客:03/10/12 22:00

クルーゼと彼が連れてきた地球教との守衛達に、
たちまち取り囲まれるアスランたち4人。

アスラン「クルーゼ隊長、いや、ラウ・ル・クルーゼ…! 生きていたのかっ!?」
クルーゼ「宇宙と地球には私が残した憎しみの種子が、まだ深く静かに、
      再び芽吹く時をうかがっているのだよ、アスラン」
アスラン「………(クルーゼを無言で睨みつける)」
クルーゼ「そう恐い顔をするな。ところでお前たち、また私の下で働く気はないか?
      正直、本音を言うとお前たちをこの場で始末するには惜しい…」
デイアッカ「へっ、冗談!」
イザーク「悪いが昔はともかく、今更あんたを俺達の指揮官として認める気にはなれん」
クルーゼ「そうか、それは残念だ。では冥土の土産に教えてやろう。
      まもなく始まる連合軍の総攻撃は無惨な結果に終わるぞ」
アスラン「どういう意味だ?」
クルーゼ「連合軍の兵士がこの地下本部に乗り込んで来た途端に、連合軍の連中は、
      本部ごと爆薬によって土砂の下に埋もれることになるのだからな…」
カガリ「な、なんだって!?」

***教団本部・地下倉庫***

アスランたちは縛られて、地下深くの倉庫に放り込まれてしまった。

ディアッカ「ちっきしょう! あいつらしっかりきつく縛って行きやがった!」
イザーク「おい、どうするつもりだアスラン?」
カガリ「このままじゃ私達全員生き埋めになってお陀仏だぞ!」
アスラン「わかっている! 早くこのことを連合軍の突入部隊に知らせないと!」

アスランたちが必死に縄を解こうともがいているところへ、
突然どこからともなく不気味な呻き声が聞こえてくる…。

???「お助けぇ……誰か助けてぇなぁ……」
カガリ「ヒッΣ(゚д゚lll)!? …な、なんだ?」

カガリは手足を縛られたまま起ちあがり、ぴょんぴょん跳ねて
声のする方向へと恐る恐る近寄る。
そこには、何やらブリキの人形のような、奇妙な物体が簀巻きにされて
転がされていた。

カガリ「わあっ!! な、なんだこの化け物は!?」
がんがんじい「ば、化け物とはなんや! 化け物とは!
        世紀のヒーロー、がんがんじい様を知らんのかい!?」
カガリ「おい、誰か知ってるか?」
アスラン「いや、悪いが知らない…」
ディアッカ「俺も知らない…」
イザーク「………(呆れたように黙って首を振る)」

596 名前:名無し客:03/10/12 22:02

カガリ「そのがんがんじいが、こんなところで何してるんだ!?」
がんがんじい「よくぞ聞いてくださりはった、お嬢はん! 実を言うと……」

そのロボットなのか太った鳥なのかよく判らない格好の男=がんがんじいの話によると、
ここヒマラヤ山脈の地下に、悪の邪教集団の本拠地があるとの噂を聞きつけた彼は、
地上からヒマラヤ山脈の地下を掘って掘って掘り進み…

カガリ「…で、本部に突き当たって中に忍び込んだ時点で、見つかって捕まったのか?」
がんがんじい「なははは……それ言わんといて…(汗」
カガリ「バカかお前!? そんな目立つ格好してれば、すぐ捕まるに決まってるだろ!」
がんがんじい「何言うとんねん! そう言うあんさんたちかて、見れば
         こうして捕まっとるやないか!!」
アスラン「しかしヒマラヤの山奥を重機も使わずに掘り進むなんて…」
イザーク「この妙なナチュラル、ある意味スゴイのか、それとも底抜けの馬鹿なのか…」

その時、扉の向こうで見張り番の教徒の悲鳴が聞こえたかと思うと、
突然トビラが開いた。

キラ「アスランっ!」
滝和也「おいっ! みんな大丈夫か!!」
アスラン「キラっ!? どうしてここへ!?」

見張りを殴り倒したキラとスカルライダーの扮装をした滝が
部屋に乗り込んできて、アスランたちの手足を縛っていた縄をナイフで切り解いた。

イザーク「フッ…まさかこの俺がナチュラルごときに助けられるとはな」
滝和也「その憎まれ口を叩ける余裕があるなら、まだ大丈夫だな。
     ともかく詳しい話は後だ! 急ぐぞ!」
アスラン「待ってくれ! 教団本部の各処に爆弾がしかけられている!」
滝和也「なんだって!?」

597 名前:名無し客:03/10/12 22:03

一方その頃、ついに銀河連合軍は地球教本部への攻撃を開始した。

***ワーレン艦隊旗艦『火竜(サラマンドル)』***

ワーレン「よし! 全艦突入! 総攻撃だ! メインゲート以外の出入口は
      ミサイル攻撃で叩き潰せ!」
ライブル「閣下、あの幅では狭くて降りられません」
ワーレン「まあ見ていろ。艦長の腕を信じろ。装甲擲弾兵部隊発進用意!」

尾根に接近して、各艦から装甲擲弾兵部隊がエアロクラフトで
順次降下して行く。

***地球教本部内部***

突入した装甲擲弾兵部隊と地球教徒との攻防戦が始まった。

指揮官「どうした!?」
帝国士官「連中の抵抗は尋常ではありません。とにかく死を恐れないのです。
      それに内部は思った以上に複雑で、思わぬところから攻撃を受けて
      犠牲が出ています」
指揮官「やむをえん。深入りはするな。出入口だけ固めて、
     後は装甲擲弾兵部隊に任せよう」

だが、その装甲擲弾兵部隊も、全てを凍らすブレスを吐くアイスドラゴン、
雲の姿をし、高速移動し雷を操ることができるクラッコ、
そして口から火炎を吐く百獣の王のファイヤーライオンら、
ホーリーナイトメア社から地球教に提供された魔獣たちによって
思わぬ苦戦を強いられていた。

装甲擲弾兵「な、なんだこの化け物どもは!?」
アイスドラゴン「ぐおおおおっ!!」
ファイアーライオン「ガルルルルッ!!」
地球教徒「ヒヒヒヒヒ! 今だ、魔獣どもよ! 異教徒どもを道連れにせよ!!」

地球教徒が壁のスイッチを押すと、その部屋が爆発して
魔獣諸共たちまち土砂や岩の下敷きとなる装甲擲弾兵たち。

装甲擲弾兵「う、うわあああっ!!」
アイスドラゴン「ガアアアアッ…!!」

598 名前:名無し客:03/10/12 22:05

火力、人数、戦闘技術において圧倒的に優勢を誇る連合軍であったが、
地理上の有利があり、且つ死を恐れることを知らない地球教の狂信者たちの
ゲリラ戦法に苦戦を余儀なくされた。

地球教徒「キヒヒヒヒッ! ヒャーハハハハ!!」
装甲擲弾兵「くっ…! バカか、こいつら!」

地球教徒は通路に地下水を流し込んで、仲間諸共敵兵を溺死させ、
神経ガス弾を投じて、仲間には殉教を、敵兵には戦死を強いた。

***ワーレン艦隊旗艦『火竜(サラマンドル)』***

ワーレン「先行して偵察に出ていたアスラン・ザラたちと接触できたか!」
ライブル「彼らの話によると、地下本部の各処には爆薬やトラップが
      あちこちに仕掛けられていたようです」
クライバー「閣下?」
ワーレン「うむ、現場の判断を尊重しよう」

***地球教本部内部***

アスランたちと合流した現場指揮官のコンラート・リンザー中佐が、
地上の旗艦と通信機で連絡を取る。

リンザー「……はっ、ではそのように取り計らいます。では!」

通信を切る。

リンザー「了解が取れた。諸君の協力に感謝するとのことだ」
アスラン「恐縮です。ではご案内します。と言っても、我々もまだ
      隅々まで内部に熟知しているというわけではありませんが…」
がんがんじい「わての掘ったトンネルを通れば、近道できまっせ!」
リンザー「大尉、彼らについて行って奥の院とやらを調べろ! 2個分隊連れて行け!」

が、しかし…

がんがんじい「ガ━━━━━Σ(゚Д゚)━━━━━ン!! う、埋められとるぅぅ!?
         わいが地道に苦労して掘ったトンネルがあああっ!?」

_| ̄|○ ||| ガックシ…

カガリ「ま、地球教の側にして見れば、埋め戻しておいて当然だろうな…」
帝国士官「おいおい、頼むぞ…(汗」
アスラン「爆発まで時間がない! 別の道から脱出するんだ!」

599 名前:名無し客:03/10/12 22:06

***地球教本部・地下大聖堂***

崩壊が始まった地球教の大聖堂で、
総大主教を中心にたくさんの信者が集まり、
祈りを捧げている…。

「異教徒に死を!」
「異教徒に死を!」
「我らは母なる地球の土に帰りて、その礎とならん!」
「異教徒に死を!」

***ワーレン艦隊旗艦『火竜(サラマンドル)』***

地球教の本部施設周辺が地割れに飲み込まれ始める様子が、
艦橋のメインスクリーンに映る。

ワーレン「くっ…これ以上は限界か! 撤退させろ!」

ヒマラヤの地球教本部は、10キロ四方にわたって周辺の地形が陥没し、
数兆トンの土塊の下に埋もれてしまった。
総大主教は無論のこと、信徒の大部分は死体すら見つからない。

600 名前:名無し客:03/10/12 22:08

***地球連邦軍・新型巡洋艦『揖斐』***

オペレーター「地球教のものとおぼしき戦闘艦艇が、こちらに向けて接近中です!」
スナガ「慌てるな! 相手は何隻だ?」
オペレーター「3隻です」
スナガ「たったそれだけか。しゃらくせい!」

スナガ中佐は豪快に笑った。

スナガ「新兵器のあれをお見舞いしろ」
イサム「まさか、あれをですか?」
スナガ「そうだ。あれだ。いい機会だ」
イサム「……ですが」
スナガ「あれの使用に際しては、確か艦長の許可が必要でしたな」
イサム「わかった。タキオン魚雷の使用を許可しよう。ただし、出力は最小レベルに設定しろ。
    敵のエンジンを破壊するだけだ」
スナガ「甘いですな。相手は仮にも人を殺すことなど何とも思わない狂信者ですぞ」
イサム「状況は刻々変わる。殺す必要の無い者を無理に殺すことはない」
スナガ「いいでしょう。タキオン魚雷、発射用意!」

「雷数1、エネルギーレベル設定、ミニマム。敵速ワープ3」
「照準よし!」
「修正よし!」

スナガ「タキオン魚雷、発射だ!」

601 名前:名無し客:03/10/12 22:09

オペレーター「命中を確認しました。きれいさっぱり吹っ飛んだようです」
イサム「最小レベルでか!?」
オペレーター「何しろ実戦で使用するのは、これが初めてですから」
スナガ「しかたあるまいな」
イサム「そんな……」

イサムは顔面蒼白になった。

イサム「こ、殺してしまった……」
スナガ「そうだ、殺したぞ。思惑はどうあれ、結果としてな。最終決定を下したのは
    艦長ですけどね」
イサム「予想していたな!」

イサムは憤怒の形相でスナガを見た。

イサム「副長! 君はこの結果を予想していたのに、わざと僕にやらせたんだな!」
スナガ「ある程度はね。」
イサム「なぜ?」
スナガ「お人好しで世間知らずの艦長に、戦争というものを教えてやるためだ」
イサム「ひどいぞ……殺したくないのに……」
スナガ「殺したくなくても、殺してしまうのが戦争だ。そして殺されるのもな。
    ましてや地球教団は、教徒の命など消耗品程度としか思っちゃいない……」
イサム「………」
スナガ「なあに坊や、これくれえで負けるなよ。立派だったぜ。初陣にしちゃ上出来だ。
    これはあんたの手柄だ。敵艦艇3隻撃沈。アスランたちは無事に脱出。
    胸を張って帰れますぜ」
イサム「結果はね…」
スナガ「結果が全てです」
イサム「は……」

イサムは思わず、泣きながら笑った。

イサム「そうだった。そうでしたね、タイラー提督」
スナガ「またタイラーですか」

スナガは苦笑いした。

スナガ「ようがす。あんたは立派なタイラー提督の後継者になれます。
    いや、俺があんたをそうして見せる」
イサム「………」
スナガ「ヤン提督やタイラー大統領くらい、副官に恵まれた人はいなかった。
    とりあえず艦長も、いい副官にだけはめぐまれましたな」

そう言ってスナガは、イサムの肩をポンと叩いた。

スナガ「ま、これからもよろしくやりましょう」

602 名前:名無し客:03/10/12 22:10

この日、銀河帝国の新帝都フェザーンには、
銀河連合軍の第一陣として地球に派遣されている
アウグスト・ザムエル・ワーレン上級大将から報告がもたらされた。

「本職は地球に赴き、銀河連合軍の一員として現地の人類解放軍と協力、
地球教なるテロリスト集団の本拠を制圧、教祖及び幹部を捕縛すべく勅命を被りしが、
過日、戦闘の末、地球教本拠を壊滅せしむるをえたり。ただし教祖及び幹部は、
本拠を爆破して自らを土中に埋めたるにや、ついに捕縛するあたわず。
慎んで任務の完璧に終わらざるを謝するものなり。本職は引き続き地球圏に留まり、
Dショッカー殲滅の任務に取りかかるものである」

***ワーレン艦隊旗艦『火竜(サラマンドル)』***

地球教本部壊滅の報を受け、プリンセスユニオンから
フィリアとシルフィールも駆けつけて来ていた。

ワーレン「リンザー中佐によれば、地球教の地下本部を攻略するのに、
      諸君らの協力でこちら側の被害を最小限に食い止めることができたそうだな。
      改めて例を言おう」
アスラン「恐れ入ります」
シルフィール「皆さんご無事で何よりでした」
フィリア「一時、連絡が途絶えた時はどうなるものかと…」
アスラン「ところでキラ、あの時どうして俺たちがあそこにいるとわかったんだ?」
キラ「ああ、それはこの人に教えてもらったんだ」

ゼロス「いや〜、どういたしまして」

フィリア「ゼ、ゼロス!? また貴方なのっ!?」
シルフィール「あらゼロスさん、お久しぶりですわ」
ゼロス「お元気で何よりですシルフィールさん。そちらのフィリアさんは、
    この間イゼルローンでお会いしたばっかでしたねぇ…」
フィリア「フン! …それよりも、なんでアンタがこんなところにいるのよっ!!」
ゼロス「ご挨拶ですねぇ。せっかくアスランさんたちのピンチを
    親切に教えてあげたのに」
フィリア「他の人はともかく、私は騙されませんからね!
     きっとこの性悪魔族は、また裏で何か企んでいるに決まってるんです!」

ヒステリーで怒鳴りまくるフィリアを無視して、ゼロスはアスランに近寄る。

ゼロス「貴方がアスランさんですか?」
アスラン「ああ、そうだが…」
ゼロス「確かに僕に声がとても似てらっしゃいますね。
    ニコルさんの言ってた通りですよ」

ゼロスのその言葉を聞いた瞬間、アスラン、そしてその場にいたイザーク、ディアッカも
一瞬理解に戸惑ったが、すぐにゼロスに詰め寄った。

イザーク「おい貴様っ! 今なんと言った!?」
ゼロス「え? ですからアスランさんの声と僕の声が似ているとニコルさんが…」
アスラン「ニコル!? ニコル・アマルフィのことかっ!?」
ディアッカ「嘘をつくな! アイツが生きてるはずがっ!」
ゼロス「それは僕よりも、そこにいるシルフィールさんやフィリアさんにでも
    伺ってみたらいかがです? きっと詳しい事情をご存知だと思いますよ」
シルフィール「……!」
フィリア「ゼロス、貴方一体何を!」
アスラン「教えてくれ! ニコルは、あいつは生きてるのかっ!?」

シルフィール「………」
フィリア「………」


○アスラン→ニコルが生きていることに気付く。
●地球教→本部が壊滅。主な幹部は行方不明に。

603 名前:名無し客:03/10/12 23:06

***Dショッカー本部***
大聖堂に並んで跪く破壊五暴星。
その後ろには戦闘機械獣幹部やザビ家MSも
控えている。

虚空に邪悪な五柱の意思、姿を現わす。

闇の帝王「地球教は滅んだ…」
BG総統「信徒の死体の大部分は我らが元に転送し、
改造兵士として再利用する…」
クイン・メタリア「銀河連合め…殺した信徒の数だけ
自らの業を背負ったことを悔いるがいい!!」
デギン公王「……これで名実ともに地球は我らがものとなった。
これ以上銀河連合に好きにさせるわけにも行かぬがな」
総裁X「破壊五暴星よ…今までの数々の失敗…帳消しにするかは
今後のお前達の働きにかかっていること…忘れるな!!」

破壊五暴星「ははーっ!!」

***Dショッカー本部・会議室***
地獄大元帥「……その話は本当か、大神官!?」
幻妖大神官「うむ…メタリア様はじめ、五邪神の背後に…何やら
感じるのだ。更に強大で恐ろしい…3つの影を。
時には10〜20のプレッシャーを感じることすらある」
天魔大総帥「……我らの身も危なくなって来た……か」
悪霊大提督「こうなれば、是が非でも彼奴らの主力を叩き、我らの力を
見せねば…」
凶獣大公爵「そういえば、暗黒王子軍は?」
地獄大元帥「最終決戦に向けて調整中だ…何、彼奴らには最終的なエサを
与えてしまわぬ限り、裏切られることはあるまい」

604 名前:名無し客:03/10/12 23:23

***ダイタニクス・ギズモのドック***
カイザーブルドント「本当だな…破壊五暴星より先に、マルチーワを
復元してくれるというのは」
プリンス「ああ、既に話はついている…あの木偶の坊共よりも
確かな相手だ」
メギド「いいだろう…俺も一日も早く、キメラに…妻に会いたい」
貴公子ジュニア「あたしは今更ユガミやくの一組を生き返らせたいとは
思わないけど…あんたたちとは長い付き合いだし、手伝ってもいいわ。
あんたはどうなの、サラマンデス? ピエールを生き返らせたくないの?」
サラマンデス「……好きにしろ……」

暗黒王子軍一同、作戦室の奥にあるメインコンピュータルームを見る。
いくつものカプセルの中に、泡立つ液体の中に浮かぶ──
デスマルク大元帥の、ドクターマンの、大博士リー・ケフレンの、
大教授ビアスの、リッチハイカー教授の、Dr.ヒネラーの生首!!

プリンス「あなたがたの1000点頭脳、十二分に活用させていただきましたよ。
おかげで我々もパワーアップに成功した…」

ダイタニクス・ギズモの窓から外を見るプリンス。巨大なネオメカジャイガンが
最終整備を受けている。

プリンス「……私はドクターマンを超えた。お前と言う最高傑作を得てね。
ルシファーメガス──ミキ」
ルシファーメガスの声(少女のもの)「ハイ、プリンス様……」

***Dショッカー・マドーブロック***
レイダー「(目を見開く)死霊界より呼び寄せた幹部達が消えた…だと?
ゼロスに手傷一つ負わせず…そんなはずが!!」

レイダー、何かに気づいたように身を震わせる。
レイダー「……ま、まさか、奴が……闇の意思が……!!」


605 名前:名無し客:03/10/13 16:02

***ワーレン艦隊旗艦『火竜(サラマンドル)』***

イザーク「おい! 黙ってないで何とか言えよ!」
ディアッカ「……戦死した戦隊メンバーの何人かが生き返ったって
噂を聞いたことがある……ニコルも、ニコルもそうなのか!?」
シルフィールとフィリアに詰め寄るイザークとディアッカ。
その間、いつの間にかゼロスは姿を消している。
がんがんじい「こ、こら、女の子に手荒なマネしたらあかん!!」
イザーク「うるせえ! 引っ込んでろ!(突飛)」
がんがんじい「どわっ!!(倒)」
アスラン「よせ、イザーク!!」
カガリ「シルフィール、フィリア…私もPUに参加してまだ日が浅い、
話してくれないか? 一体どういうことなのか」

???「そこから先は…我々がお話しよう」

艦橋内に、光とともに白い僧衣のようなローブを身にまとった
人影が6つ出現する。

キラ「(驚愕)……あなた方は……!?」

その内の1人を見て息を呑むキラ。
キラ「……レ、レビル将軍!!」

レビル「キラ・ヤマト少尉だね。君達の活躍は天界より見させてもらっていた」

ロンド・ベル隊、αナンバーズの前身にして原点とも言うべき
ホワイトベース隊最大の後援者であり、ギレン=ザビによって
命を落としたレビル将軍が、そこに立っていた。
それだけでは無い──居並ぶ面々はレビル将軍、クイーン・セレニティ、
デンジ姫の他に、マジンガーシリーズの生みの親であり
あしゅら男爵に暗殺された兜十蔵博士、ISO(国際科学技術庁)の
特殊部隊・レッドインパルス隊々長でガッチャマンこと大鷲の健の父親でも
ある鷲尾健太郎、そして東洋のイエスと呼ばれ、ネオブラックゴーストと
刺し違えて00ナンバーを救った聖者ガンダール!!

606 名前:名無し客:03/10/13 16:34

キラ「……あなたがたが、破壊五暴星に対抗して天界より
遣わされた……」
アスラン「機械生命体にされたα−ナンバーズを救い出したのも……」

兜博士「さよう…既に完全な霊体になった我々は自由に現世を動くことは
出来ないのでな…君たちを地球教本部崩壊から救い出したそこのモグラ獣人
はじめ、何人かの昇天した戦士たちに天使として地上に降りてもらっていた」

一同、頭に天使の輪をつけたモグラ獣人を見る。
モグラ獣人「えへへ、そんなに見られると恥ずかしいな〜」

デンジ姫「ニコル・アマルフィ、トール・ケーニヒともに、
天界のエージェントとして動いてくれています。あなた方とも
いずれ会う日が来るでしょう……」

***『火龍』***甲板
テレポートで甲板に姿を移すゼロス。無論、魔族である
彼に宇宙服は必要ない。

ゼロス「さて…と。おや、あなたがたは」

甲板でゼロスを待ち構えていたのは、デビルマンと
冥天使ジルフィーザ。

ゼロス「これはこれは、元デーモン族親衛隊長アモン殿と災魔一族の
風の冥王殿にお見送りいただけるとは、光栄至極」

ジルフィーザ「小賢しいぞゼロス……反世界を我々に滅ぼさせ、
獣王に漁夫の利を得させようとは……」
デビルマン「今後俺たちの周辺でチョロチョロするんじゃねえ……
何なら今ここで、てめえを叩っ殺してもいいんだぜ」

ゼロス「よしましょうよ、暴力は。それに、上位魔族同士が戦っても
お互い痛い目を見るだけですし…ねえ」

ゼロス、再びテレポートで消える。

デビルマン「ち…いつもながら逃げ足だけは早い奴だ」
ジルフィーザ「さて……聖vシ無し客

607 名前:新たなる敵:03/10/13 18:26

その同時刻・・・。
テーラバンパイヤーを見つめてる謎の影があった・・。
その影はトランスフォーマーのようであった。
???「・・・所詮、反世界もあの程度のようだな・・。
例え地球を征服したとしても邪魔者を1人たりとも抹殺してないようでは制圧した星を奪還されるのは当然。
邪帝王があそこまでの愚か者とは知らなかったため計画を変えざるをえなかったが・・。


608 名前:名無し客:03/10/13 20:27

テスト

609 名前:名無し客:03/10/13 20:28

***ブリュッセル郊外の山荘***

この人里離れた山荘で、ブルーコスモスの盟主ムルタ・アズラエルは、
50人ほどの部下と共に潜伏生活を送っていた…。

クルーゼ「銀河連合軍にとって、地球を取り戻すために残る敵は
      これでDショッカーのみとなったな」
アズラエル「これは今だから言える事ですがね。元々私は地球教などという代物とは
      縁を切りたがっていたんですよ。ですから銀河連合軍のやってくれたことは、
      基本的には私の利益と合致します」
クルーゼ「私はこれからDショッカーに参加する。お前はこれからどうするつもりだ?」
アズラエル「旧地球連邦の大統領ヨブ・トリューニヒト氏は、
      ティターンズのジャミトフ・ハイマンが実権を握っている間、
      ジャミトフが死ぬまで、地下で安全に隠れていたそうですよ。
      地球での戦いの決着がつくまで、私はせいぜい
      森の隠者たるに耐えさせてもらいますよ」
クルーゼ「そして次は反世界の繰り出す颱宙ジェーンとやらも
      自分の野望に利用するつもりか?」
アズラエル「君も、颱宙ジェーンによる銀河の破滅は望むところなのでしょう?」

クルーゼはその質問には答えなかった。

クルーゼ「それにしても、地球教は本当に滅びたのだろうか…?」
アズラエル「……さぁて、どうなんでしょうねぇ…」


●クルーゼ→時々アズラエルと連絡を取りつつ、Dショッカーに参加。
●アズラエル→銀河連合軍とDショッカーの地球での戦いに決着がつくまで
 地下での潜伏を決め込み、当面の間は捲土重来を期す。

610 名前:名無し客:03/10/13 22:32

(605続き)
デビルマン「ち…いつもながら逃げ足だけは早い奴だ」
ジルフィーザ「さて……聖なる六賢者御自ら降臨されたのは
いいが……後はあの少年たちがどう気持ちに決着をつけるか、だな」
デビルマン「さあな…美樹は、俺が一旦人間の不動明を殺して
合体し、人格融合してしまったことを最終的に許してくれたが…
人間がみんな同じかどうかは、俺の知ったことじゃないしな」

***地球・人類解放軍基地***

基地内、避難民のための居住区──
植えられた樹木や芝生によって人工的とはいえ、憩いの場所が
一角に造られている。アイヌの巫女でありシカンナカムイ流刀舞術の
使い手でもある少女剣士ナコルルが、子供たちの相手をしていた。

ナコルル「……!?(急に顔を上げる)」
子供A「お姉ちゃん、どうしたの?」
ナコルル「え…うん、何でもないのよ(何か…邪悪な気を感じた…)」
立ち上がり、子供たちに笑顔を向けるナコルル。
ナコルル「ごめんね、お姉ちゃん…ちょっと御用を思い出したわ。
少しの間だけ、待っていてね」

気配を追って、基地内を歩くナコルル。
ナコルル「……誰かを呼んでいる間は無さそう……」
やがて、基地内の中心部に行き着く。
ナコルル「この辺りは確か…何者!!」

天井から鋭い勢いで液体が噴射され、身をかわしたナコルルの代わりに
床と壁を溶かす!! ナコルルは天井に張り付いている敵の姿を追い、
そして驚愕の表情を浮かべた。

坂田龍三郎「…やあ、お嬢さん…」
ナコルル「あなたは…牢を抜け出したの!?」
ニヤリと笑みを浮かべ、元EP党党首にして日本の支配権を手にしていた
男・坂田龍三郎はその姿をグンタイアリ怪人に変えていく。
ナコルル、愛刀チチウシを抜いて身構える。

グンタイアリ怪人「キキキ……基地ノ機密ヲ盗ミ、
爆破スルマデ……邪魔ヲスル者ハ殺ス!」
ナコルル「そんなことはさせません…アンヌムツベ!!」

グンタイアリ怪人と戦うナコルル。だが、固い外皮に守られた
怪人の皮膚にはさしたるダメージも与えられず、逆に
怪人の吐く蟻酸に徐々に追い詰められていく……。

ナコルル「きゃああ!!」
刀を飛ばされ、仰向けに倒れた所をグンタイアリ怪人に馬乗りされるナコルル。
怪人の酸のヨダレが一滴胸の上に落ち、ナコルルは悲鳴をあげた。
グンタイアリ怪人「オット、大声ヲ出サレテハ困ル!」
両手でナコルルの首を掴み、絞める怪人。
ナコルル「あ……あう……くっ……(苦)」
必死で相手の手首を掴み返し、引き剥がそうとするが
怪人の魔の手は更にナコルルの細い喉に食い込んで行く……。
グンタイアリ怪人「死ネ……死ネ……」

???「そこまでだ! ボルティックシューター!!」
一条の光がグンタイアリ怪人の後頭部を直撃!

グンタイアリ怪人「キエエエエエ!? キ、貴様…!」
苦痛のあまりナコルルを放し、驚く怪人。
ロボライダー「キングストーンがお前のことを教えてくれた…俺は
炎の王子・RX=ロボライダー!!」
グンタイアリ怪人「ミ、南光太郎…ゴルゴムノ恨ミ、今コソ思イ知レ!!」
ロボライダー「そうはいくか! 変身…RX=バイオライダー!!」
すかさず怒りの王子・バイオライダーのフォームとなり、吹き付けられた蟻酸を
無効化するRX。更に液状化して怪人に取り付き、体内の自爆装置を
抉り取る!!

グンタイアリ怪人「キギャアア…!!」(ボロボロの坂田の姿に戻る)
RX(に戻ってリボルケインを突きつける)「さあ、話してもらおうか…
Dショッカーでは今、何が行われている!!」
坂田「言う、言うから命だけは助けてくれ…アガ…ガガガ…」
ナコルル「……何か様子が……変です!」
坂田「ギャアアア…(燃え上がって消滅)」

RX、光太郎の姿に戻る。
光太郎「口封じか…。大丈夫、ナコルルちゃん?」
ナコルル「はい…ありがとうございます。私もまだまだ修行が足りません…」
光太郎「デストロン、ショッカーに続いてゴルゴムも…何とかしなければ…」

●Dショッカー→破壊五暴星、支配者たちから最後通告を受ける。暗黒王子軍は
破壊五暴星に見切りを付けつつ、メカ人間ミキのAIを持つ最強の
ネオメカジャイガン・ルシファーメガスを完成。軍師レイダー、「闇の意思」の
存在に怯える。
○銀河連合→聖なる六賢者、姿を現わす。SEEDメンバーにニコルとトールの
転生を告知。デビルマンとジルフィーザ、同じ魔族出身者としてゼロスを牽制。
地球教本部からの脱出を手助けしたのは、これまた天使として
生き返ったモグラ獣人。

611 名前:名無し客:03/10/14 17:47

***天空城***

城内の応接間で呑気に将棋をさしているのは、
一人は、この天空城の主である竜の神マスタードラゴンの化身プサン。
そしてもう一人は、村上ユウコを美少女仮面ポワトリンに任命した、あの神様である。
自分の神社がある町が、まだDショッカーの占領下にあるため、
神様はここ天空城に居候していたのである。

プサン「聖なる六賢者が、トールやニコルの転生をキラやアスランにも伝えたか…」
神様「いずれ遅かれ早かれ知れること。本来であれば、一度生を終えた者を蘇生して
   再び戦場に駆り出すなどという行為は許されざるものだが、
   相手が反世界である以上、もはや手段を選んではおられませんからな」
プサン「しかし、彼らがあの事実を知ったらどうなる」
神様「郷伸一郎博士や小泉ミカも、まだあの事をバイオマンには教えていない」
ルーシア「それを知ったら、きっと郷博士の息子の史朗さんも悲しむと思います。
      やっと親子の再会が叶ったのに……」

二人にお茶を運んできたルーシアも、沈痛な表情で話す。

プサン「………」
神様「………」

そうこうしている間に、神様の王将にプサンの飛車が迫る。

プサン「王手」
神様「待った!」
プサン「正々堂々、公平な勝負に待ったは関係なし」
神様「なんじゃい、ケチ」

612 名前:名無し客:03/10/14 17:50

プサンと神様が「待った!」「待たない!」で喧嘩になりそうになった時…

観世音菩薩「やかましいよアンタたち、子供みたいな喧嘩はやめな!」

観世音菩薩は桃源郷の天界を司る五大菩薩の一人で『慈愛と慈悲の象徴』である。
一見美しい女性だが、実は両性体であり、その見かけとは裏腹に、
言動・行動は超男性的である。

ルーシア「これは観世音菩薩様。お迎えも致しませず」
観世音菩薩「気にしなくてもいいよ。この天空城もアタシにとっちゃ
       勝って知ったる屋敷ってやつさ…」

プサンもマスタードラゴンの姿に戻る。

神様「相変わらずのナイスバディですな…(///)」
マスタードラゴン「おや? 今日は二郎神はついて来ておらんのか?」
観世音菩薩「ああ、二郎神かい? あいつなら置いてきた。何せ反世界の邪帝王とやらが
       復活してから、こっちの方でも何かと騒がしいもんでね」

マスタードラゴンの質問に対して冷然と言い放つ観世音菩薩。
観世音菩薩とは500年来の付き合いになる部下である二郎神は、
おそらく観世音菩薩から留守番でも押しつけられ、今頃は
面倒な雑務をコツコツとこなしているのだろう、と思われた。

観世音菩薩「それにしても『神は絶対に過ちを犯さない』なんて空々しい事、
       一体どこの誰が最初に口にしたんだい? ええ?」
マスタードラゴン「我々神族も、所詮は地上の人間達が考えておるほど絶対な存在ではないのだ」
神様「ま、我々も最後は、正義の戦士達に殴られるくらいの覚悟は決めておきましょう」
マスタードラゴン「それで全宇宙が救われるならばな…」
観世音菩薩「殴られるだけで済めばいいけどねぇ…」
マスタードラゴン「我等も立場上、軽々しくは動けん。指揮はすべて聖なる六賢者と
           プリンセスユニオンに任せよう」

613 名前:名無し客:03/10/14 17:55

***常春の国・マリネラ***

マリネラは今だDショッカーの攻勢を退けつつ、独立を保っていた。
この国の某所の地下に、オーブの国営企業モルゲンレーテの支社が所有する
秘密の機動兵器用格納庫があった。
…で、なぜマリネラにモルゲンレーテの支社があるのかというと、
それは世界王様会議や世界科学者会議を通じて
パタリロとカガリの父ウズミ・ナラ・アスハや
モルゲンレーテ本社技術主任のエリカ・シモンズとの間に
少なからず親交があったからなのである。

スタッフ「ニコルさん。フリーダム、ジャスティス、バスター三機の
     修理工程がこれで全て完了しました」
ニコル「ご苦労様です。作業が予定より早く終わったのも、ワーレン提督が
    フェザーンから必要な物資を運んでくれたおかげですね」
タマネギ「ニコルさん、お客さんがお見えですよ」

タマネギの声にニコルが振り向くと、そこには懐かしい顔ぶれが…
反世界の野望を阻止すべく転生してから、その気持ちを押し殺しつつも、
本当は真っ先にとても会いたかった相手がそこにいた…

ニコル「……ア…スラン?」
アスラン「……ニコル…ニコル――っ!」

アスランだけではない。同じ場にいたイザーク、ディアッカも
駆け寄ってニコルの首に飛びついた。三人とも目に涙を浮かべ、
抱擁と言うには乱暴な手つきでニコルの体を揺さぶった。
ニコル自身も再会の嬉しさの余り、涙を禁じえない。

アスラン「ニコル! 本当にニコルなんだな!」
ニコル「……い…痛いですよ。アスラン…それにイザーク…ディアッカも……」
ディアッカ「バカやろう! 生きてたんなら連絡ぐらいよこせ!」
イザーク「フン…! あの泣き虫ニコルもしばらく見ない間に
      随分とたくましくなったじゃないか!」

その様子を、アスランたちに同行して来たキラも見ていた。

キラ.。oO(……彼が…アスランの親友だったニコル…)

キラは、図らずも自分が戦場で、一度その命を奪ってしまったその少年=ニコルに、
たとえ許されないとしても、せめて一言だけでも謝罪しようとニコルに近寄った。
その時、キラの肩に止まっていたトリィが突然飛び立ち、ニコルの手元に止まった。

トリィ「トリィ!!」
ニコル「……これは…?」
キラ「あっ、こらっ、トリィ!」

ニコルはトリィと共にキラのところに進み出る。

ニコル「……後になって知ったんですが、これ、アスランが君に贈った
    ロボット鳥なんですよね」
キラ「……うん。……アスランにもらった……とても大事なものなんだ……」
ニコル「これからも大切にしてくださいね」

屈託のない笑顔をキラに向けて、トリィを返すニコル。
それは、あの件の事は恨みには思っていない、すべて許す、という
無言の合図でもあった。その瞬間、キラの表情にも一筋の光が差し込んだ。

キラ「ありがとう……」

614 名前:名無し客:03/10/14 17:57

ディアッカ「ところでニコル、トールって奴もここに来てるだろう?」
キラ「…!?」

ディアッカの突然の質問に、ニコルは思わず言葉を濁した。

ニコル「え…ええ、確かにいることはいるんですが…」
ディアッカ「どこにいるんだ? 会わせてくれ」
ニコル「……でも君は今ミリアリアさんと…」
ディアッカ「余計なお世話だ! いるならさっさと会わせろ!」

ディアッカのすごい剣幕に押されるニコル。

キラ「ニコル君、僕もトールに会いたい。お願いだ。会わせてほしい」
ニコル「……わかりました。ご案内します。二人とも僕について来てください」

615 名前:名無し客:03/10/14 18:01

ニコルに案内され、別室へと通されたキラとディアッカは、
そこでついにトールと対面した。
だが、ミリアリアに会うように勧めるキラとディアッカに対して、
なぜかトールは頑なにそれを拒む。

キラ「どうしてなんだ、トール! 君がMIAになってから
   ミリアリアがどんなに君の事を思ったことか!」
ディアッカ「まさかお前、俺に遠慮なんかしてるんじゃないだろうな?」
トール「そんなことないさ。それよりも俺が転生してる事は、
    まだミリィには話してないんだよな?」
キラ「あ、ああ。そうだけれど…」
トール「頼む。ミリアリアには俺の事はこれからも内緒にしていてくれ」
ディアッカ「貴様――っ!」

トールのいかにも冷たい言葉に反応して、思わず彼の胸倉を掴むディアッカ。

ディアッカ「ミリアリアがどれだけおまえの事を心配してたか、わかってんのか!?」
トール「わかってるよそんなこと!!」
ディアッカ「…!?」
キラ「ト、トール!?」

トールは、自分の胸倉を掴んでいたディアッカの両腕を強引に振り払うと、
呆然とするキラとディアッカを前に、ゆっくりと話し始めた。

自分たち天使は、あくまでも仮初めの生命を与えられているに過ぎないこと。
反世界の侵略者を倒す使命を果たしたその時は、その魂は再び天上へと帰り、
地上での肉体は消滅してしまうこと。これまでの長い歴史においての戦いは、
来たるべき反世界との戦いに備えた訓練でもあったということ。などを…

キラ「そ、それじゃあ…!?」
ディアッカ「お前もニコルも、まるっきし捨て駒じゃないか!」
トール「俺たちだけじゃないよ。郷博士にククルさん、モグラ獣人さん、
    壬生屋さんにジルフィーザ様、それに……」
キラ「もうよしてくれトール!」
ディアッカ「くそっ!」

キラは信じられない、いや信じたくないという表情で、両目に涙を浮かべている。
ディアッカも怒りの余り、壁にパンチをぶつける。

ディアッカ「ニコルや他の転生した人も、そのことは知っているのか?」
トール「……ああ、知ってるよ…」
ディアッカ「もしそれが本当なら……俺はその天界の神々とやらを
      一人残らずぶん殴ってやる!」
トール「あまり神様たちを責めないでくれよ。あの方たちだって、
    本当は苦渋の決断だったんだ…」
キラ「……でも、そんなのって!」
トール「あの世で天使に選ばれた時から覚悟はしていた。
    ……ディアッカ、ミリィのこと…頼むな。俺…もうあいつの
    悲しむ顔なんて…見たくないしさ…」
ディアッカ「………」
キラ「トール……」

616 名前:名無し客:03/10/14 18:03

隣の部屋で、その様子を一部始終盗み聞きしていたパタリロとマライヒは…

マライヒ「パタリロ、なんとかしてあげられないの?
      お前は魔界の大公爵アスタロトとも知り合いなんだろ?」
パタリロ「冗談はよせ。天使の彼らに魔界と契約を結ばせる気か?」
マライヒ「でもこのままじゃ、あの子達があまりにもかわいそうじゃないか!」
パタリロ「こればかりは、さすがの僕でもどうにもならん…」

横では、同じく話を盗み聞きしていたタマネギ武官たち数人が
ハンカチ片手に滝の如く号泣している。

フィガロ「オギャー! オギャー!(泣)」
マライヒ「おやどうしたんだい、フィガロ。泣いちゃだめだよ。よちよち…」
フィガロ.。oO(……ごめんねママ……でもこれから迫り来る危機に対処するためには
         彼らの力もどうしても必要なんだ…)


○天界の神々→天界の全指揮権を聖なる六賢者とPUに委譲。
○フリーダム、ジャスティス、バスターの三機→修理完了。
○衝撃の事実! 天界の使者として生まれ変わっている天使達は、
 邪帝王ナグツァークを倒した段階で、その魂は再び天国へと帰り、
 消滅(成仏)してしまうことが判明。

617 名前:名無し客:03/10/14 21:36

***天空城***

天使A「申し上げます…アース様、コプー様、エルドラン様、
アテナ様がご到着されました!」
マスタードラゴン「おお…すぐにお通しせよ」

天界の神々の中でも中心的役割を果たしてきた
四柱の神々…。ロケット人間・マグマ一家を
生み出して地球人の村上一家と協力、宇宙の帝王ゴアを
撃退した「地球の創造神」アース(マグマ大使)、
大魔神ドルゲの宇宙制覇を阻止するため地球人の少年2人に
正義のエージェント=超人バロム・1の能力を与えた
「大宇宙の正義」コプー、ジャーク帝国・大魔界・
機械化帝国・オニガッシュマー帝国を倒すため
地球防衛組・ガンバーチーム・ザウラーズ・ダンケッツに
巨大ロボを与えた「光の戦士」エルドラン、そして
現在は人間・城戸沙織に転生しているオリンポスの「知恵の女神」
アテナ。彼らは地球の少年少女に戦士としての力を与え、
数々の危機を打ち破らせて来た存在である。

マスタードラゴン「(話を聞いている)……それでは、やはり……」
アース「間違いない…ロードオブナイトメアより更に古き……神々が
動いているようじゃ。ワシの名を無断使用した地球教にも……」
エルドラン「その尖兵である『天使』も活動を始めている」
ご町内の神様「何と言うことだ…Dショッカーや反世界どころの話では
無くなるというのか……?」

○天界の神々→更に強大な「神々」の存在を示唆。

618 名前:涼村暁と愉快な仲間:03/10/16 09:50

崩壊を続ける地球教本部。
走るカガリたち。

カガリ「くそ!間に合わないのか!」
アスラン「諦めるなカガリ!」

だがアスランも薄々とだが感じ始めていた。

アスラン「(駄目だ……このままじゃ間に合わない……)」

その時、前方の壁が突如崩壊し――

???「いよぉ〜し、ビンゴ!俺って天才的だぜ!」
瓦礫をどけながら現れた、クリスタルな人影と4体のロボット。
そう!僕らのヒーロー、シャンゼリオンだ!

リクシンキ「何がビンゴです」
クウレツキ「『うーん、とりあえずこの辺、適当にジェットドリルで掘ってくれ、ホウジンキ!』
      とか言っていたじゃないですか……」
シャンゼリオン「え〜いうるさいうるさい!あくまでも俺の灰色の脳細胞のおかげだ!!」
ホウジンキ「無事か!?」
アスラン「え、ええ何とか……」
カガリ「おい!こんな所で漫才なんかしてる場合じゃないだろう!」
シャンゼリオン「……あ゛。」

そうしている間にも、崩壊は続いているわけで――

シャンゼリオン「と、とにかくだ!黙って俺について来い!!」
リクシンキ「さあ、こっちです!」
クウレツキ&ホウジンキ「システムチェンジ!」
シャンゼリオン「いいか、しっかりこいつらに掴まってろよ!最短距離で脱出するからな!」

ロケットとホバー砲台に変形したクウレツキとホウジンキにカガリたちを乗せ、
シャンゼリオン達は大聖堂まで後退した。

アスラン「え!?出口はこっちじゃないですよ!?」
カガリ「何考えてるんだよお前!」
シャンゼリオン「言っただろう?『最短距離で』ってな!行くぜ!超光合体!」

シャンゼリオンの合体コードによって、三体の超光騎士が合体する。
バイクモードに変形したリクシンキのリアに、中央から分断したクウレツキが合体。
ホバーモードのホウジンキは上下に分離し、砲台部分はリクシンキのフロントに、
ホバー部分はバイク下部に合体する。
そう、これが――
超光騎士の最終攻撃形態、シャイニングバスターだ!!

シャンゼリオン「ターゲットロック!バスタートルネード!!」

シャイニングバスターから放たれた三条の光弾は絡まりあって一つとなると、
大聖堂の天井をやすやすと貫通し、脱出口を開いた!
シャイニングバスターは脱出口を矢のように駆け上がる。
シャイニングバスターが穴から飛び出した一刹那、脱出口が崩壊した。

シャンゼリオン「いやー、危機一髪だったぜ」
アスラン「(本当にヒーローなのか?この人……)」

ここでシャンゼリオンはカガリを見た。

シャンゼリオン「お嬢さん。」
カガリ「な、何だよ……」
シャンゼリオン「これから俺と一緒にもんじゃ焼きでも食いに行かない?」
カガリ「………………!(怒」
カガリ「 何 を 言 っ て る ん だ お 前 は ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ っ ! ! 」
シャンゼリオン「痛痛痛痛痛痛!!こ、こら!シャイニングバスターの上で暴れるな!!
        痛い痛い痛い!そこ水月水月水月!!」

こんな状況でも、すちゃらかなシャンゼリオンであった。

619 名前:名無し客:03/10/16 21:11

***日本 東京・民自党本部(総裁室)***

ロックウェル大将とその部下数人が銃を向けて、
今は死んだ坂田に代わって総裁の椅子に座る白河尚純を取り囲んでいる。

白河尚純「ロックウェル大将、何の用かね? 君たちを呼んだ覚えはないが」
ロックウェル「貴方の記憶など、どうでもよいことだ白河先生。
        問題は我々の要求だからな!」
白河尚純「私を殺すつもりかね?」
ロックウェル「御名答。銀河連合軍はもうすぐそこまで迫っている。
        この上は貴方の首を差し出して、我々の身の安全を図らせていただく!」

ロックウェルが銃の引き金を引こうとした、まさにその時、
総裁室の壁の鏡が突然砕け、中から重装甲歩兵部隊G4-Xが踊り出てきた。
G4-Xの装備するメインウェポンであるガトリングガン=GX-05改バジリスクの餌食となり、
たちまち蜂の巣にされてしまうロックウェルたち。

ロックウェル「……ば、ばかな。ぐぶっ!!」(そのまま息絶える)

深海理沙「…ふっ、ばかな男ね」
白河尚純「私を少し甘く見ていたようだなロックウェル。所詮奴は小者だ。
      さて、もう東京には用はない。深海一尉、我々も
      Dショッカー本部へと合流するとするか…」
深海理沙「畏まりましたわ白河先生。貴方達もついて来なさい」
G4-X要員A「…ギギッ!!」
G4-X要員B「…ギギッ!!」

総裁室を後にする白河と深海の影が、普通の人間とは違う異形の姿に映る…!

620 名前:名無し客:03/10/16 21:13

***葛飾署前***

本田速人@バイク搭乗「オラオラオラオラオラオラッ!!!!
             ひき殺されたくなかったにどけどけどけぇ〜っ!!!」
黒戦闘員「イ〜〜〜!」

バイクに乗って人格が変化している本田巡査は、
葛飾署を占領しているショッカー戦闘員をバイクで蹴散らす!
そして警視庁特殊刑事課の面々も…

海パン刑事「海パンキィィ――ック!!」
黒戦闘員「イ〜〜〜!」(キックを食らってダウン)

聖羅 無々「行くわよ! ヴィーナス刑事!」
聖羅美茄子「わかったわ! 月光刑事!」
黒戦闘員A「オェ〜〜〜(吐き気)!」
黒戦闘員B「オェ〜〜〜(吐き気)!」
聖羅美茄子「まあっ!? 失礼しちゃうわね!」
聖羅 無々「月に代わってぇぇ〜〜お仕置きよっ!!」
黒戦闘員A「ウワァ〜〜〜!」
黒戦闘員B「グエェ〜〜〜!」

月光刑事コンビの攻撃(のあまりの気持ち悪さ)にダウンする戦闘員達。

両津勘吉「こんな光景、とても本物のセーラームーンには見せられんな…(汗」
本田速人「せんぱ〜い、葛飾署を占拠していた戦闘員の皆さんは、
      あらかた片付けました」

本田はバイクから降り、普段の大人しい性格に戻っている。
そこへ通信機に中川とボルボから連絡が入る。

中川圭一(もしもし、先輩。こちら中川)
両津勘吉「ああ中川か。こちら両津だ。そっちの様子はどうだ?」
中川圭一(万事作戦通りです。中川財閥の私設部隊も在日米軍との共同作戦で
      東京都内の各所に展開を終えています)
ボルボ西郷(今のところ東京奪回作戦は順調だ。都内から
       Dショッカーの連中が駆逐されるのも時間の問題だろう)
両津勘吉「ご苦労だったな。爆竜大佐にもよろしく伝えてくれ。
      ところで墨東署とセントラルシティ署の方はどうなっている?」

621 名前:名無し客:03/10/16 21:16

***墨東署前***

中嶋剣「今こそ俺達の墨東署を取り戻すんだ!」

黒戦闘員C「イーッ!」
黒戦闘員D「イーッ!」

辻本夏実「さっそくおいでなすったわね雑魚ども!」
小早川美幸「行くわよ夏実!」
辻本夏実「OK、美幸!」

中嶋率いる白バイ部隊や、辻本・小早川の婦警コンビの活躍で、
徐々にDショッカーの手から奪回されていく墨東署。

そして……

二階堂頼子「うわぁぁ〜ん!・゚・(ノД`)・゚・ 恐いよぉぉ〜!・゚・(ノД`)・゚・
       あっち行って! 近寄らないでぇっ!!」
葵双葉「あのぅ……頼子さん。もう終わりましたよ」
二階堂頼子「やだやだやだやだぁ〜……………え?Σ(゚д゚lll)!!!」
辻本夏実「相変わらずだらしがないわねぇ…」
二階堂頼子「だってぇ〜!…(つД`)・゚・゚」
小早川美幸「ほら、もう大丈夫だから立って」

***セントラルシティ署前***

ジバン「オートデリンガー・ファイナルキャノン!!」

吹っ飛ばされる戦闘員達。

片桐洋子「ジバン! やっぱり来てくれたのね!」
村松誠志郎「助かったよジバン!」
ジバン「村松刑事も洋子さんも無事で何よりです」

622 名前:名無し客:03/10/16 21:18

***警視庁前***

ファイヤージェイデッカー「バーニングファイヤーソード!!」
スーパービルドタイガー「タイガァーギムレット!!」
グロッサムX2「……ギギギギギ!!」
ダブラスM2「……グゴゴゴゴ!!」

警視庁に陣取っていた機械獣軍団を撃破するブレイブポリス。

尾室隆弘「冴島総監! G5ユニット部隊、警視庁内部の制圧無事に完了しました!」
冴島十三「うむ。ご苦労だった、尾室管理官」
東副総監「敵に占領されていた東京都内の各警察署奪還作戦も順調に進んでいます。
      もう日本はDショッカーの手から解放されたものと考えても大丈夫でしょう」
木下かおる子「ですがまだ油断はできません」
蟻塚警視正「あのDショッカーのこと、何を企んでいるかわかりませんからな」

木下警部補と蟻塚警視正の言葉に無言で頷く一同。

冴島十三「尾室君、後でG5ユニットの隊員達にも焼き肉を奢ってやりたまえ」
尾室隆弘「ハッ! ありがとうございます!」
冴島十三「経費は君持ちでな」
尾室隆弘「えっ!?……(汗」(コケる…)
蟻塚警視正「屯田君、君も葛飾署の方が心配だろう? ここはいいから、
       早く部下達に元気な顔を見せてやりたまえ」
屯田五目須「ハッ! 御配慮、恐縮であります!」

***再び、葛飾署***

屯田五目須「……長かったな大原君(涙)!」
大原大次郎「……はい、署長(涙)!」

パトカーで署の玄関に乗り付けた屯田署長と大原巡査部長に気付き、
駆け寄ってくる署員たち。

秋本麗子「署長、大原部長。お待ちしていました」
寺井洋一「さっき確認してきたんですけど、派出所の方も建物は奇跡的に無事でした」
大原大次郎「……派出所というと?」
両津勘吉「亀有公園前の交番の事に決まってるじゃないですかぁ!」
大原大次郎「おおーっ!両津! 貴様無事だったかぁ!!・゚・(ノД`)・゚・」

普段は仲が悪いにもかかわらず、久しぶりの再会の感激の余り、
両津に抱きつく大原部長。喧嘩するほど仲が良いとは、この事である。

両津勘吉「痛たたたたっ…部長! 気持ち悪いですよ! 放してくださいっ!
      ……放せったら!コラ放せっ!!」


○警察連合チーム→ついにDショッカーから東京を奪還。
●ロックウェル大将→死亡。
●白河尚純、深海理沙→東京を放棄。G4-X部隊を率いてDショッカー本部へ合流。

623 名前:名無し客:03/10/16 22:27

(618続き)
ディアッカ「おい、ところで…何か忘れてるような気が
するんだが」
イザーク「? どうした、寝室にパンツでも忘れたか?」
ディアッカ「俺は修学旅行の生徒か!!」
カガリ「あ────!!」
アスラン「どうした、カガリ? ……!!」
カガリ「……がんがんじい……忘れた……」

その頃。
がんがんじい「いや〜すんまへん、モグラはんが来てくれへんかったら
ワイ、今ごろ……(泣)」
モグラ「ミョミョ〜〜♪」

624 名前:   Mirror World:03/10/17 13:41

同じころ・・・

ゼロス「・・・やれやれ、遂に東京が奪還されましたか・・・」
神崎「ゼロス、頼みがある。」

奥の鏡から一人の男が出てきた。ミラーワールドの住人、神崎士郎だ

神崎「神魔アクシズの戦いで散ったデスザウラーのゾイドコアを探してきて欲しい。一欠けらでもいい・・・」
ゼロス「ふふっ・・・また何か企んでますね?わかりました。何とかやってみましょう」
神崎「・・・」

ゼロスはいつのまにか消えていた。

神崎(やはり・・・喰えない男だ・・・)




625 名前:   Mirror World:03/10/19 00:45

同じころイゼルローン要塞 「芋長」イゼルローン要塞都市ブロック店前

戦いの中心が地球に移り、ひと時の平和な時間が流れる・・・
シンジ達は久しぶりにみんなで遊ぶ計画を立てていた。だが・・・

アスカ「だからって・・・なんで映画から芋羊羹になるのよぉっ!!?」
シンジ「あうっ!」

アスカの強力な飛び蹴りがシンジに炸裂する。

トロワ「五月蝿いやつらだ・・・(芋羊羹食べながら」
デュオ「あぁ・・・あれは死んでもなおらねぇな(同じく」
カトル「でも、平和な証拠です(茶を啜る」
ガロード「あぁ・・・この平和は俺たちで守っていかなくちゃな!!(みたらし団子持ちつつ」
ティファ「ガロード・・・タレ落ちる・・・」

アスカ「そういえば、あんた誰?」
レイブン「・・・」
カトル「この人はレイブンさんです。どうやら記憶喪失のようで・・・」
ガロード「だからちょっとでも記憶が取り戻せないかなと思ってここに連れて来たわけだ。」
アスカ「へぇー。あんた、なんか思い出さないの?」
レイブン「・・・」

アスカの問いに答えずただただ沈黙するレイブン

レイブン「・・・」
アスカ「ねぇ・・・」
レイブン「・・・(茶を啜る」
アスカ「・・・ブチッ」

彼女の中で何かが切れた!!

デュオ「やばい!」
アスカ「もう怒った・・・このやろー!!ぶち殺してやるっ!!」
カトル「ちょっと落ち着いて!!」
ガロード「まずいなこりゃ・・・」

デュオ達がアスカを必死に抑えている中、レイブンはただ黙々と団子を・・・

レイブン「・・・!!?」
トロワ「!?どこへ行く?」

レイブンは突如走り出した!

アスカ「コラァ〜!逃げるのかぁ!!」
カトル「デュオ、あの方向は・・・」
デュオ「あぁ、向こうには港やら格納庫やらしかないはずだぜ。いったい何をするつもりだ?」


626 名前:   Mirror World:03/10/19 01:01

イゼルローン要塞の街角にある街頭テレビはニュース番組をやっていた。どれも東京奪還や地球教の壊滅関連ばかりだ。
そんなニュースなどに目もくれずレイブンは走っていた。

アスカ「まてぇ〜!!」
デュオ「うげっ、なんて速さだ!?」

その後ろをアスカ、デュオが追いかける。
その先を走っていたレイブンは
目的地に着いたのか、何かの建物・・・軍の格納庫に侵入した
アスカ「ちょっと、あそこって・・・」
デュオ「あぁ。俺たちのガンダムもあそこに格納されてる。・・・あいつの乗ってたマシーンもな。」
アスカ「どうするつもり?」


格納庫

レイブンは一体のロボットの前で立ち止まった。そのロボット・・・いや、ゾイドは禍々しい真紅恐竜の形をしている。
レイブンの愛機、ジェノブレイカーだ。

レイブン(・・・俺は・・・)

レイブンはジェノブレイカーにすぐさま飛び乗ると電源を入れる。
そして、脚部のアンカーで機体を固定し放熱ファンを起動させる・・・


芋長前
シンジ「う・・・うぅ」

残ったメンバーはアスカにメタメタにやられたシンジの解放をしていた。

ティファ「・・・!!」
ガロード「ん?どうした」
ティファ「いやな・・・感じがするの・・・!!みんな伏せて!!」
カトル「え・・・

その言葉とほぼ同時に激しい振動が伝わる・・・レイブンが収束荷電粒子砲を放ったのだ!

トロワ「ぐっ!」
ティファ「きゃぁっ!」
ガロード「ティファ!!」

街頭テレビがすぐさまこのような放送を流した・・・
TVアナウンサー「先程、地球圏に飛来した小型の隕石が突如爆発、この要塞も爆風に巻き込まれた模様。しかし、被害は少・・・」

627 名前:   Mirror World:03/10/19 01:18

ミラーワールド コアミラー

神崎「・・・」
ゼロス「まさか・・・このようなことになるとは・・・」

二人の影・・・神崎とゼロスは隕石爆発の報を受け、落胆していた。

ゼロス「隕石に偽造して惑星Ziから送りつけた暗黒ゾイドがパァ・・・どうするんですか?」
神崎「・・・まだ、いくらでも手は在る。」

二人は闇に消えた・・・・

イゼルローン要塞 芋長

アスカ「・・・それで、どっかいっちゃったのよ。」
デュオ「あぁ。あの威力は戦艦なんて目じゃなかったな・・・」
カトル「そうですか・・・」

アスカとデュオが状況を説明している。

トロワ「あの男・・・何者だ?」
アスカ「敵よ!絶対敵!!」
デュオ「・・・まぁ壁ぶっ壊して出て行ったんだしなぁ・・・」
カトル「ま、まぁこのことはジャミルさんたちに報告しましょう。」

○レイブン、記憶復活とともに脱走
●神崎の作戦第一段階失敗に終わる
○シンジ、気絶したまんま(笑

628 名前:名無し客:03/10/19 14:14

***惑星フェザーン***

病床のラインハルトと面会中のアスガルドのヒルダ。

ラインハルト「そうか…メーテル殿は旅立たれたか…」
ヒルダ「はい…」
ラインハルト「…教主殿、教えてくれ。予の命数は後どのくらい
残っている?」
ヒルダ「!! 陛下…恐れながら、お気の弱いことを…!!」
ラインハルト「無論、今死ぬわけにはいかぬ…たとえオーディン大神の
御心にそむくことになってもな…だが…」
ヒルダ「……ご安心を。そのような御神託はヴァルハラよりは下って
おりません……」

???「フフフフ……」
ラインハルト「何者だ!?」

病室の空間が一変した。周辺を怪しい気配が包み、
謎の影が五つ、ラインハルトとヒルダの前に
出現する。

ヒルダ「下がれ、邪悪なる者ども…!!」
ラインハルト「貴様たちは……!!」

闇の帝王「我らはDショッカーを統べる闇の意思より産まれし者……」
デギン・ザビ「破れ去りし全ての軍の怨念を集めし存在……」
総裁X「見るがいい!! 我々に歯向かうとこうなるのだ!!」

空中に映像が現れる。血まみれで死んでいる護衛の兵士や侍女たち、
そして皇妃ヒルデガルドも口から一条の血を流して倒れている……!!
犯人は巨大な──クワガタ虫の怪物だった。泣き叫ぶ
赤子・アレク大公を前足で抱え、窓を割って飛び出す。

ラインハルト「貴様ら……っ!!」
BG総統「全宇宙ノ人類ニ告グ。銀河帝国皇太子・大公アレク…
ソシテ銀河連邦大統領令嬢・キサラ=タイラーハ我々ガ預カッタ。
全面降伏以外ニ…2人ノ幼子ノ生命ヲ保証スル術ハ無イ」
クイン=メタリア「ラインハルト、タイラー両名の暗殺など
たやすいこと…だがそれだけでは我らの気が済まぬ!!」
闇の帝王「地獄の苦しみを味わうがいい…」

消える五邪神。

629 名前:名無し客:03/10/19 23:31

***イゼルローン要塞***

タイラー「キサラが…誘拐された!?」
フレデリカ「はい……ユリコさんも……重傷を……」
(その後、ラインハルトの前に出現したのと同じ
メッセージがタイラーたちの前に出現、降伏を要求する)

タイラー「……くっ……」
フレデリカ「何てひどい……悪魔……」

***Dショッカー本部***
地獄大元帥「ホーリーナイトメア社の魔獣バグジー、
なかなかのモノだ……」
天魔大総帥「赤子2人を全人類の運命と引き換えにするほど
彼奴らも馬鹿ではあるまいが……時間は稼げる」

***イゼルローン要塞・司令室***
中江真司@NR「Dショッカーによる最後通告は、全宇宙に散らばる
銀河連合や人類解放軍拠点に流された。人々の間からは
ミネバ=ザビをさらわれた2人の赤子と交換条件にすべきだとの
声も挙がったが、タイラーは即座にその案を却下した」

タイラー「どちらも失いはしない…人類の希望も、僕らの未来も…!!」

***同要塞・都市ブロック***
一台の子供用電気自動車(エレカ)が、EVAやガンダムパイロットたちの
前に止まる。
乗っていたのはリィナ・アーシタとリィズ・アノー、
スージィ・リレーンの3人の少女。

カトル「どうしたんだい?」
リィナ「アムロさんが、みんな集まってくれって」
スージィ「五飛さんももう来てるよ」
デュオ「五飛も!?」
リィズ「Dショッカーの本部の位置が分かったんだって!!」
一同「!?」

630 名前:名無し客:03/10/20 00:01

***イゼルローン要塞・司令室***

地球教が残したディスクからDショッカー本部の情報が
解読出来たのは、偶然にもキサラとアレクが誘拐されたのと
ほぼ同時刻であった。
サイボーグ001「……魔空空間と幻夢界、そして不思議時空。
三つの異空間が唯一交わる場……ポイントゼロに
Dショッカーの本部がある。恐らく誘拐された赤ちゃんも……」
一条寺烈「そんな場所に……しかし、俺たちのメカでは
既に発生した異空間に飛び込むことは出来ても……」
月野うさぎ「あたしたちが、セーラーテレポートで突破口を
開きます」
伊賀電「人質救出は?」
獅子王凱「ボルフォッグとシャドウ丸が、自分達に任せて欲しいと言っています」
タイラー「それしか無いようだな……これで失敗したら、子供達の生命だけ
じゃない、銀河連合の存続自体も危うくなる……みんな、娘を……頼む
(頭を下げる)」
そこへ入って来るシンジやガロードたち。
ティファ「私も…行きます」
ガロード「ティファ、何を!?」
ティファ「感じるんです、赤ちゃんたちが泣いてるの…」
シャクティ・カリン「ティファさんも? ……私もなんです、
お願いします、赤ちゃんの居場所を探すために、私たちも
連れて行ってください!!」
タイラー「……」
ウッソ「シャクティ……」
ガロード「ティファ……」

時は来た。全宇宙に広がる人類解放軍・銀河連合軍の
全ての転送装置はセーラー戦士たちのテレポートに共鳴するよう
手を加えられ、かくしてヒーロー連合軍による「次元突破殴りこみ
艦隊」が結成された!!

イゼルローン要塞の中央広場に集結したムーン・マーズ・マーキュリー・
ジュピター・ヴィーナス・ウラヌス・ネプチューン・プルート・サターン、
そしてちびムーンのセーラーチーム10戦士。

ヴィーナス「みんな、行くわよ…」
セーラームーン「心を一つにして、セーラー!!」
全セーラー戦士「テレポ────ト!!」

輪になったセーラー戦士の中心に巨大な、それでいて暖かい
光の波紋が広がり、全宇宙のヒーローたちを戦場へ、
ポイントゼロに送り出していく。

ハヤタ隊員「(βカプセル・フラッシュビーム点火)」
本郷猛「ライダァァァァ…変身ッ!!」
兜甲児「マジーン・ゴー!! パイルダー・オーン!!」
アムロ・レイ「アムロ・νガンダム…行きます!!」
009「ドルフィン号・発進!!」
大鷲の健「バ───ド・ゴー!!」
アカレンジャー「アオ!」アオレンジャー「了解・
バリドリーン発進GO!!」

631 名前:名無し客:03/10/20 00:30

***ポイントゼロ***

無限とも思われる荒野と、漆黒の空……それが
ポイントゼロの風景であった。
その果てに、超巨大な基地……通常の空間であれば
自重により崩壊するであろう奇怪な要塞がそびえ立っている。
一足先に異空間に飛び込んだブレイブポリスのシャドウ丸と
GGGのボルフォッグは、ステルス化してまんまと要塞内に
潜入することに成功した。
シャドウ丸「どうです、お嬢さん?」
ティファ@シャドウ丸内「……間違いありません、近づいてます」
ボルフォッグ「……あそこか……」
シャクティ@ボルフォッグ内「待っててね、必ず助けてあげるから」

幾重にも張られた防衛ラインを突破し、やがて一行は
一室の前にたどり着く。

ティファとシャクティ、室内に侵入する。
ハンモックのような物体の上に寝かされているキサラとアレク。
ティファ「……良かった……」
シャドウ丸「待った…何か怪しい!!」
???「フフフフフ…ヒヒヒヒ…」
ボルフォッグ「貴様は…軍師レイダー!?」
レイダー「待っていたぞ…貴様らの動き、察知出来ぬ我々ではない…」

室内が大きくゆがみ、極彩色の魔空間へと変貌する。
ティファ・シャクティ「きゃああ!?」
レイダー「お前達にはここで死んでもらう……」
ボルフォッグ・シャドウ丸「チェーンジ!!」
ロボ形態になったシャドウ丸とボルフォッグ、互いの胸の回路を素早くつなぐ。
レイダー「な、何をする気だ!?」
ボルフォッグ「簡易転送装置、作動!!」
???「レイダー、お前の相手は俺だ!! 赤射ァ!!」
2体のロボが、赤ん坊を抱いたシャクティとティファを転送で
送り返すと、入れ替わりに赤い光が飛び出す!!
シャリバン「宇宙刑事・シャリバン!!」
(BGM・宇宙刑事シャリバン)

レイダー「お、おのれ…出でよ、死霊ども!!」
(レイダーが印を結ぶと、ハンターキラー・ガイラー将軍・
ヘスラー指揮官の死霊が現れてシャリバンを襲う)

……魔空間で繰り広げられる死闘。
実体を持たない死霊たちに苦戦するシャリバンだったが、
ボルフォッグとシャドウ丸の支援を得てレイダーの持つ杖を
破壊することに成功する。消える死霊たち。
シャリバン「クライムバスター!!」
レイダー「グウウウ…!! お、おのれ!!」

その時──レイダーの身体に異変が起こった。
レイダー「ギャアアア…ワ、ワシの身体がぁぁ!!」
???「クワァァァ!! ……レイダーよ、お前に力を与えてやろう……」
シャリバン「……その声は、魔王サイコ!?」
???「ある時はドン・ホラー…」「ある時は魔王サイコ…」
「ある時は帝王クビライ…」「ドクター・ギバも鬼忍毒斎も、帝王
ゴッドネロスも首領ガオームも、我が力を与えた傀儡に過ぎぬ…」

レイダー「や…闇の意思…ワーラーもメルザードも…背後にお前が…
サタンゴ……!! グギャアアア!!」

完全に意思を失い、魔界獣・レイダービーストに姿を変えるレイダー。

シャリバン「くっ……レーザー・ブレード!!」
(BGM・レーザーブレードのテーマ)

レイダービースト「グギャアアア!!」
シャリバン「死霊の世界へ還るがいい…死神!!」
レイダービーストの激しい攻撃をかいくぐり、一気に間合いを詰める。
そして──

シャリバン「シ ャ リ バ ン ・ ク ラ ァ ァ ッ シ ュ! !」
レイダービースト「グギャアアアアア〜〜〜〜〜ッッ!!」(爆死)

632 名前:名無し客:03/10/20 02:01

人質になっていた子供達の救出に成功したことを
確認したタイラーは、間髪入れず全軍に総攻撃の命令を
下した。
ヤマトが、マクロスが、エクセリオンが、
ラー・カイラムが、ナデシコが、ウルトラザウルスが、
ニル・ヴァーナが、スペースマミーが、豪天号が……
雪崩れのように異空間に突入する!!

***Dショッカー本部・武器製造ブロック***
悪霊大提督「おのれ〜〜〜、出でよ魔神像・チェーンジ!!」
BGのシンボルとも言うべき大魔神像が出現、悪霊大提督と
合体する。
悪霊超提督「甦れ、敗れ去りし超兵器よ!!」
大地を割り、出現したはダークの最終兵器・ジャイアントデビル、
そしてクライム四天王が合体した四天王ロボ!!
それだけでは無い…ダーク破壊部隊、シャドウ殺人部隊、
バドーロボット、デスパーサイボーグ、仮面怪人、デビルロボットの
大軍団が次々出現する…!!
ギルハカイダー「フフフ…いつでも来い、八つ裂きにしてくれる…ムム!?」

どこかから響くギターの、トランペットの、口笛の音色…!!

(BGM・仮面ライダーBLACKRX挿入歌「運命の戦士」)

断崖の上に次々現れる戦士たち。
「悪のある所必ず現れ、悪の行われる所必ず行く…正義の戦士キカイダー01!!」
「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ…悪を倒せと俺を呼ぶ…聞け、悪人ども!!
俺は正義の戦士・仮面ライダーストロンガー!!」
「ズバッと参上・ズバッと解決…人呼んでさすらいのヒーロー!
快傑ズバーット!!」
「俺は太陽の子・仮面ライダーBLACK! RX!!」
「愛ある限り戦いましょう…命、燃え尽きるまで、美少女仮面・ポワトリン!!」
「五人揃って!!」「ゴレンジャー!!」

悪霊超提督「お、おのれ〜〜」
009「悪霊超提督、いや、スカール!! お前達の画策する戦乱…
これ以上は広げさせはしない……!!」

ギルハカイダー(Gデビルの肩に乗る)「チェンジガッタイダー!!
奴らを皆殺しにしろ!!」

各組織の怪人・戦闘員、一斉に襲い掛かる。
2台のサイクロンが、ハリケーンが、ライダーマンマシンが、
クルーザーが、ジャングラーが、カブトローが、スカイターボが、
ブルーバージョンが、ヘルダイバーが、アクロバッターが、
Zブリンガーが、Jクロッサーが、トライチェイサーが、ビートゴウラムが、
マシントルネイダーが、ガードチェイサーが、ギルスレイダーが、
ドラグランザーが、オートバジンが砂塵を巻き上げて迎え撃つ!!
(トライチェイサーはシンが借り受けて乗っている)

ロボット刑事K「ブローアップ!!」
イナズマン「イナズマ拳法・車返し・チェースト!!」
マシンマン「イクシード・パーンチ!!」
バイクロッサー「ブレーザーカノン…シューティング!!」
トトメス「しばれ、パピルス!!」

ネオ・ガッタイダー「ジャイアントデビル、奴らを踏み潰せ!!」
ヒーロー軍団に迫るジャイアントデビル…だが!!
17「オ前ノ相手ハ私ガシテヤロウ…行クゾ!!」
J「ジャンボフォーメーション!!」

更に…005と超神ズシーン、キレンジャーにクローバーキングが
群がる敵を一掃、002とスカイライダーが空中の敵を撃墜し、
004とロボライダーの火力が全てを焼き尽くす!!
スカイゼル@スカイミサイル「行くぞ、フィニッシュだ〜〜!!」
アクマイザー3&3超神「魔法陣・火の玉ダブルアターック!!」
17「グラァァァビトォォォン!!」
キカイダー兄弟「ダブルブラザーパワー!!」
ビッグワン「ジャッカー必殺武器・ビッグ・ボンバー!!」
ライダーJ「ジャンボライダーキーック!!」

ジャイアントデビルと四天王ロボ、大爆発。

悪霊超提督「何〜〜〜っ!!」
???「残るはお前たちだけだ、骸骨丸の末裔よ」
悪霊超提督「だ、誰だァ…私の体内に侵入したのは…き、貴様っ」
嵐「変身忍者・嵐…見参!!」
悪霊超提督「き、貴様まで天使として現世に還って来ていたのか…!?」
嵐「そうだ、行くぞ、秘剣・影うつし!!」
悪霊超提督の体内を破壊していく嵐。
嵐「ここが中枢か…くらえ、正義の光線・ガンビーム!!」
悪霊超提督「ギャアアアア!! 貴様のような過去の遺物ごときに…」
たまらず、魔神像と分離する悪霊大提督。魔神像は粉々に崩れ、嵐が
脱出する。

633 名前:名無し客:03/10/20 02:02

ネオ・ガッタイダー「おのれ…チェンジ・ジェノサイダードラゴン!!」
(獣帝ジェノサイダーとハカイダーの素体であるブラックドラゴン、
両方の能力を併せ持つ魔龍形態に変身)

ジェノサイダードラゴン「音波兵器で狂うがいい〜〜!!」
(ギルの笛の音がJドラゴンの口から発射される。その多くが
サイボーグやアンドロイドであるヒーロー連合、苦しむ)
マシンマン「負けてたまるか、カタルシス・ウェーブ!!」

小林修@NR「マシンマンの放ったカタルシス・ウェーブが
ジェノサイダードラゴンの狂音波を食い止めた!! そして!!」

王蛇「イライラするんだよ〜〜ッ!!」
ジェノサイダードラゴンから王蛇が分離、そのためネオ・ガッタイダーに
戻るどころかテムジン将軍・ディアブル・ハカイダーも分離して
地面に叩き付けられる。

悪霊大提督「…こ、こうなれば…」
悪霊大提督、巨大な鎌でヒーロー軍団に襲いかかる。

ライダー1号「危ない、避けろ!!」
悪霊大提督「死ぬのは貴様らだ〜〜〜〜ッ!!」

一発の銃声が、悪霊大提督の動きを止めた。
ハカイダーショットが、大提督の額を貫いていた…。

大提督「な…血迷ったか、ハカイダー!?」
(BGM・ハカイダーの歌)
ハカイダー「……血迷ってなどいない、正気に返っただけだ」
キカイダー「お前は…サブローか?」
ハカイダー「ギルの魂は消滅した…これでやっとキカイダー、お前との
決着がつけられる…だがその前に、始末しておかねばならん奴がいるようだな」
王蛇「このイライラは…ドクロのおっさん、てめえを殺らなきゃ
収まりそうにねえ…」

悪霊大提督「お、おのれ、おのれ、この出来そこないどもが〜〜〜っ!!」

(更に続く死闘……)
アカレンジャー「エンドボール!!」
(ゴレンジャーハリケーン、バリブルーンの形になって
テムジンに突っ込む)
テムジン「ぐおああ…黒十字軍に…栄光あれー!!」(爆死)

(ポワトリン、トトメス、シュシュトリアンの連続攻撃が
ディアブルを攻め、そして…)
アンドロ仮面「マントブーメラン!!」
ディアブル「ぎゃあああ…ディアブル死すとも…魔界は死せず〜〜!!」(消滅)

009「加速装置……!!」
ライダー1号「トオッ!!」
アカレンジャー「モモ、ゴレンジャーハリケーンだ!!」
モモレンジャー「OK!!」
アカレンジャー「ゴレンジャーハリケーン・ミュータントモグラ!! アタック!!」
キカイダー・01・00・ビジンダー「キカイダー・カルテット・サークライン!!」

アオレンジャー「アカ、クラウディングトライだ!!」
アカレンジャー「エンドボォォォル!!」
キカイダー「デェンジエェンド!!」01「ブラストエンドォォ!!」
00「ア───ク・エンド!!」ビジンダー「ビジンダーレザー!!」
そして空中高く飛び上がった仮面ライダー1号とサイボーグ009、呼吸を合わせる。
009・1号ライダー「サイボーグ・ダブルキ────ック!!」

石森プロのシンボルマークとも言うべきミュータントモグラに変形した
キック爆弾と四人の人造人間が同時に放った必殺光線が大提督の
ボディに炸裂し、そして2人のサイボーグのキックが大提督
の頭脳ユニット……スカールを直撃する!!
爆発する悪霊大提督。

スカール「ぎゃあああああ…(吹き飛ばされ、地面に叩き付けられる。
破壊五暴星が巨大ロボ体を失うことは死を意味するのだ)
お、おのれぇ(煙を噴いて立ち上がる)…わ、私が死んでも、
黒い幽霊は何度でも甦る…お前達人類が、正義の名の元に戦争を繰り返す
限りは…な…黒い幽霊団……ブラックゴーストは不滅だぁぁぁ!!」

(スカール、万歳をしたまま地面に倒れ──大爆発)


634 名前:名無し客:03/10/20 02:59

***Dショッカー本部・大神殿ブロック***
妖魔デスモダイト「大神官様…お逃げ下さい!!」
幻妖大神官「逃げる? このわらわが? アハハハ…
デスモダイト、いやジェダイトよ、何故このわらわが小娘どもから
逃げねばならぬのじゃ? 見るがいい、わらわの妖魔力を!!」
(黒水晶要塞が変形、大神官と合体する)
幻妖超神官「フハハハハ…出でよ、妖魔軍団!!」

妖魔戦闘員であるムチムチ・ヒラヒラ・ゴロゴロの大群に加え、
セーラー戦士を全滅寸前に追いやった精鋭部隊・DDガールズが
出現!!

幻妖超神官「さあ、どこからでも来るがいい!!」
???「言われなくても来てあげたわよ!! (ちょっち怖いけど…)」

妖魔軍団の前に立ちはだかる3つの影。
ウェディングピーチ「天高く馬肥ゆる、この佳き日に」
セーラームーン「可愛い赤ちゃんを誘拐するなんて許せない!
愛と正義のセーラー服美少女戦士・セーラームーン!!」
キューティーハニー「愛の戦士・キューティーハニー!!」

幻妖大神官「お、おのれ〜〜!!」
ウェディングピーチ「愛天使ウェディングピーチは、と〜ってもご機嫌…」
セーラームーン「このセーラームーンが、月に代わって…」
キューティーハニー「あなたの人生…」

3人「ななめだわ!!/おしおきよ!!/変わるわよ!!」

ナースエンジェルりりか「このナースエンジェルが、お手当てしてあげる!!」
マジカルプリンセス・チャチャ「マジカルプリンセス・ホーリーアップ!!」
真宮寺さくら「帝国華撃団・見参!!」
獅堂光@合体レイアース「風ちゃん、海ちゃん、行くよ!!」

セーラームーン「ムーン・エターナル・メイクアップ!!」
ウェディングピーチ「ウェディングチェンジ・お色直し!!」

スーパーヒロイン軍団とダークキングダムの戦いの火蓋が今、切って
落とされた!!

セーラーマーズ「マーズ・フレイムスナイパー!!」
セーラーマーキュリー「マーキュリー・アクアラプソディー!!」
セーラージュピター「ジュピター・オークレボリューション!!」
セーラーヴィーナス「ヴィーナス・ラヴアンドビューティショック!!」
DDガールズ「ぎゃあああ!」「ひいいい!!」
幻妖大神官「な、何!?」
セーラーウラヌス「こっちにもいるぞ!! スペースタービュレンス!!」
セーラーネプチューン「サブマリンヴィオロンタイド!!」
セーラープルート「ダークドームクローズ…!!」
セーラーサターン「サイレンスグレイブサプライズ!!」
スーパーセーラーちびムーン「ピンクシュガーハートアタック!!」

セーラー戦士はじめ、ヒロイン軍団の手で次々倒されていく
妖魔軍団。
デスモダイト「死ね、セーラームーン!!」
エターナルセーラームーン「うひゃあああ!?(避)ジェダイト、
思い出して、あなたも昔はエンディミオン様の…」
デスモダイト「黙れ、ダーク・コンフュージョン!!」
エターナルセーラームーン「きゃあああ!?」

デスモダイトの放った光線はしかし、飛来した一輪の薔薇の花によって
散った…。

デスモダイト「……くっ、現れたか!!」
タキシード仮面「戦う乙女は美しい、そして貴様たちの野望は……暗く
醜い…」
エターナルセーラームーン「タキシード仮面様!!」
タキシード仮面「最強妖魔…いやジェダイトよ、私と勝負だ。
セーラームーン、君たちは超神官を」
セーラームーン「はい!!」

永遠に続くかと思われた戦いも、いつかは終わる時が来る……。
タキシード仮面「タキシード・ラ・スモーキングボンバー!!」
デスモダイト「グギャアアアア……」(爆発、元の姿に戻る)
タキシード仮面「ジェダイト…」
ジェダイト「……よ、寄るな、私は誇り高きダークキングダムの
ジェダイト……ベリル様……お許しを〜〜〜っ!!」(消滅)

合体レイアースや援軍に駆けつけたヴァルシオーネRの攻撃で
崩壊する幻妖超神官の水晶ボディ。

幻妖大神官「お、おのれ…パンサークローやダークジョーカーの
援軍はまだ……か……」
エターナルセーラームーン「クイン・ベリル…あなたを封印するわ!!
スターライトハネムーン・セラピーキッス!!」
残りのセーラー戦士全員「セーラープラネットパワーメディテイション!!」
ウェディングピーチ「ブライダルフラーッシュ!!」
ナースエンジェル「エンジェルエイド・ボム・ビーム!」
マジカルプリンセス「ウイングクリス・バーニングフラッシュ!!」

幻妖大神官「ひいいいい……(光に包まれながら)、セーラームーンよ、
今一度聞く……本当にお前達の世界は守るべきものなのか……?
戦乱に明け暮れ、星々を食い尽くすだけ人類の世界……」
エターナルセーラームーン「言ったはずよ…みんなが守ろうとしている
この世界を、あたしは信じてる…って」
幻妖大神官「メ…メタリア様〜〜〜〜っ!!」(消滅)

635 名前:   Mirror World:03/10/21 00:30

ヒーローたちが奮戦しているDショッカー本部・・・
そこから遠く離れた大地に巨大な恐竜が横たわっていた。
ゼネバス帝国復活の狼煙・・・セイスモサウルスだ。

???「距離は・・・敵機確認、有効射程内にウルトラザウルス、ナデシコ、他Dショッカーの兵器多数・・・」

その男、神崎士朗はゼロポイントへ目標を定めていた。


Dショッカー本部・外壁
バン「敵の数が多すぎる!トーマ!」
トーマ「ふん、誰が貴様の命令うぉっ!(被弾」
バン「そんなこといってる場合じゃないだろ!」

バンとトーマは前線で敵雑魚メカに囲まれている。
同じく、ウルトラザウルス、ナデシコも囲まれており、だんだんと消耗し始めている。」

アキト「くそっ、どうすりゃいーんだ!」
ユリカ「むぅ〜ルリちゃん!グラビティブラスト用意っ!」
ルリ「了解。機関部、出力もっとください」
ミナト「目標、ロックオン確認!いつでも発射できるわ。」
ユリカ「よ〜〜っしっ、発っ

神崎「発射」

                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                    \
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                       ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙       .'                            ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;
  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                              ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................              ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
                ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
                 ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
                    ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´`゙
                         ´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´

バン「ぐおおぉっ!!?」
アキト「うわぁぁぁっぁぁあ!?」
トーマ「ぐぅっ」
雑魚A「ギギギィー!!」

そのとき!一筋の光が走った!神崎が超集束荷電粒子砲、ゼネバス砲を放ったのだ!

ユリカ「う・・・うぅっ」
ルリ「・・・・・・・」

その光は一瞬にして岩を砕き、大地をえぐり、空を切り裂いた!

ハーマン「くっ、被害状況確認急げ!」
兵士A「脚部ユニットに被弾!各所にて火災発生!」
シュバルツ「死傷者も大量にでているっ・・・そうだ・・・」

ウルトラザウルス、ナデシコをかすめ、敵ロボットを蒸発させたその光は、Dショッカー本部の外壁をえぐり、貫いていた。

ハーマン「くっ、ヒーロー連合全員に電信を打て!『我操舵不能、死傷者多数二着キ戦線ヲ離脱ス』」

メグミ「こっちも・・・動けないみたいですね。電信打っときます。『我操舵不能、我操舵不能・・・』」
ユリカ「あ・・・おねがい」
ルリ「・・・最悪・・・」


神崎(威力が低すぎる・・・それに命中率も射程も低い。これは再調整が必要だな・・・今回は引き上げる。)

○ナデシコ、ウルトラ共に戦線離脱(バン、トーマ、アーバイン、アキト、エステ三人娘は動ける)
●神崎、撤退。

戦いはまだまだ続く・・・

636 名前:名無し客:03/10/26 00:53

***Dショッカー本部・生産プラントブロック***

凶獣大公爵「い、一体何があったのだ!? ……ええい、こんな処に
長居は無用…脱出するぞ!! 要塞キングガーダー発進……」
???「そこまでだ、凶獣大公爵…いや、ベルク・カッツェ!!」
凶獣大公爵「……そ、その声は!?」

「ある時は五つ……ある時は一つ……実体を見せずに忍び寄る白い影」
「正義の影武者、科学忍者隊」
「その名を…ガッチャマン!!」
(BGM・ガッチャマンの歌)

凶獣大公爵「おのれ科学忍者隊、私の力を見せてやる! ギャラクター・ゴー!!」

鉄獣戦艦に合体し、牙をむく凶獣超公爵。

大鷲の健「カッツェ、忘れたのか!? お前が総裁Xにどんな仕打ちを
受け、命を落としたのかを!!」
コンドルのジョー「だめだ健、奴は記憶を改変させられている!!」

(ギャラクターの戦闘部隊との決戦が始まる)
(バルキリーの編隊が空飛ぶ鉄獣と壮絶なドッグファイト)
(ゴーダム、ゴーディアン、ライタン軍団、大馬神、
逆転王、三冠王が一斉に攻撃を仕掛ける)
(全テッカマン、ポリマー、キャシャーン、ホワイトナッツが
基地内に突入)


ヤッターマン1号「よ〜し、メカの素だぁ!!(投)」
ヤッターキング「(パク…モグモグ)効いた〜〜!! 今週のビックリ
ドッキリメカ、発進!! (ファンファーレ)ワ〜〜〜」
ゾロメカ「ネズミ、ネズミ、ネズミ、ネズミ……」

無数のゾロメカが凶獣超公爵に飛び掛り、攻撃を仕掛けるのと
グローバル艦長がダイダロスアタックの合図を出すのはほぼ同時だった。

凶獣超公爵「ひ〜〜〜、やめろ〜〜!!」

たまらず鉄獣戦艦を放棄し、分離する大公爵。
凶獣大公爵「お、おのれ……こうなったら使徒タブリスよ!!」
一条輝@バルキリー「……あの少年……!!」
テッカマンブレード「渚……カヲル……」

大公爵の足元に、いつの間にか学生服姿の少年が立っていた。
少年はゆっくりと目を開けると、唐突に巨大化し、
使徒としての姿──黒い異形の巨人に姿を変えた。

凶獣大公爵「タブリスよ、私が逃げる間の時間稼ぎをするのだ」
タブリス「いやだ、と言ったら?」
凶獣大公爵「!? き、貴様、オリジナルの記憶を……何故だ!?」
恐怖にかられ、ビームを発射する大公爵。だが、タブリスの眼前で
ATフィールドに阻まれる結果に終わった。
タブリス「……基地にいたリリンたちはみんな解放したよ。
僕はこれで……さよなら」(消える)

凶獣大公爵「う、うわあああ!!」
大鷲の健「カッツェ、覚悟しろ!! 科学忍法・火の鳥三位一体!!」

(ジョーとジュンの操縦するゴッドフェニックス、
甚平と竜の操縦するニューゴッドフェニックス、
そして健の操縦するガッチャスパルタンが3機編隊を組み、
一体化した巨大な火の鳥となって凶獣大公爵に
突撃する!!)

凶獣大公爵「(男と女両方の声で)総裁、お助けください、
X様〜〜〜〜っ!!」

(大爆発)

637 名前:名無し客:03/10/26 02:49

***Dショッカー本部・司令ブロック***

(BGM・BEYOND THE TIME)
異世界で、宇宙戦用・陸戦用入り乱れて激しく続けられる戦闘
──アムロのνガンダム、カミーユのZ、ジュドーのZZガンダムを筆頭に、
ガンダムEz8&アプサラスUを駆るアマダ夫妻、
クリスのアレックス、コウのGP03、モンドのガンダムMk-U、
ビーチャの百式、シーブックのF91、ウッソのV2アサルト、
Wガンダム0カスタムを初めとする5機のガンダム、ガロードの
DXにジャミルのX、ウイッツのエアマスターバーストに
ロアビィのレオパルドデストロイ、ロランのターンA、そして…

ドモン@ゴッドガンダム「シャッフル…いや、ガンダム同盟、見参ッ!!」

天魔超総帥「このカスどもが〜〜〜〜!!」

アムロ「な、何だ、このプレッシャーは……」
カミーユ「何かが…来る!!」

ショット・ウェポンの、アマンダラ・カマンダラの、
エギーユ・デラーズの、ジャミトフ・ハイマンの、
タシロ・ヴァゴの、ウォン・ユンファの怨念が
結集していく──ザビ家の4兄弟を更に
強大にするために!!

ドズル=サイコはビグ・ザムを、
キシリア=キュベレイはゴトラタンを、
ガルマ=リゲルグはベルガ・ギロスを取り込み、
ハイパー化して巨大になる!!

(続く戦闘)
(サザビーで駆けつけたシャアの前に立ちはだかる
グフカスタム…DG細胞により再生したランバ・ラル、
青い巨星と赤い彗星の一騎打ち!!)
(ハマーンのキュベレイとキシリア、壮絶なファンネルの応酬)
(DG細胞がクロノクルのリグ・コンティオ、
トレーズのトールギスU、フロスト兄弟のヴァサーゴCBと
アシュタロンHC、ギンガナムのターンXを次々復活させ、
現れたクルーゼのプロヴィデンスガンダムを中心に襲い掛かる!!)
(互いに背中を預けあって敵を蹴散らすドラゴンガンダムと
ガンダムナタク)
(セイラのGファイター、イーノのGディフェンサー、
パーラのGファルコン、そしてトールのスカイグラスパー、
歴代サポートメカが突撃する!)
(おっとり刀で駆けつけるフリーダム、ジャスティス、
バスター、ブリッツ、デュエル、ストライク・ルージュ…
新世代のガンダムたち!!)
(クェスのヤクト・ドーガを援護するノーベルガンダムとビギナ・ギナ)
(ゼクスのガンダムエピオンも救援に来る!!)

νガンダムをキャノン砲で援護射撃する2つの機影。
カイ・シデン@ガンキャノン・ディテクター「待たせたな、アムロ!!」
アムロ@νガンダム「カイか? それに、隣は……」
リュウ・ホセイ&ハヤト・コバヤシ@ガンタンクR44
「話は後だ、行くぞ!!」
一年戦争時、ホワイトベースを守った伝説の3機が再現されたのだ!!

ドモン@ゴッドガンダム「俺のこの手が真っ赤に燃えるッ!
勝利を掴めと轟き叫ぶッ!
ばぁぁぁぁくねつっ! シャッフル同盟拳っっっ!!」
ゴッドガンダムの掌がドズルめがけて放たれる!!
ドズル@サイコビグザム「やらせは…やらせはせんぞ〜〜〜っ!!」
ドモン「ヒィィィィト・エンド!!」
ドズル「ヌオオオオオ〜〜〜〜〜ッ!!」(爆死)

ヒイロ「お前を……殺す!!」
キシリア@キュベレイゴトラタン「ギャアアアア!!」
(ツインバスターライフル発射、首を吹っ飛ばされてなお
攻撃を仕掛けようとするキシリアにハマーンのファンネルが
とどめを刺す)

ガルマ@リゲルグギロス「私とイセリナの恨み、受けるがいい!!」
シャア@サザビー「ガルマよ……君の生まれの不幸、今一度呪うがいい!!」
(シャアのビームサーベルがガルマを貫く)

638 名前:名無し客:03/10/26 03:18

万丈@ダイターン3「日輪の力を借りて、今必殺の
サン・アタァァァック!!」
勝平@ザンボット3「ザンボット・ムーンアターック!!」
万丈@ダイターン3「ダイタァァァン・クラ────ッシュ!!」
ワッ太「トライダーバードアターック!!」
3大無敵ロボの同時攻撃を食らい、たまらず分離した
デビルジオング四天王にZZのハイメガキャノン、
F91のヴェスバー、Zのハイパーメガランチャー、
GP−03のメガビーム砲が炸裂!!

獅子王凱@ジェネシックガオガイガー「ゴルディオン・クラッシャァァァ!!」
ドモン&レイン「「二人のこの手が真っ赤に燃える!」「幸せ掴めと!」
「轟き叫ぶ!」「ばぁぁぁくねつ! ゴォォォッドフィンガァァァ!!」
「石っ!」「破っ!」「ラァァァブラブ! 天驚拳ッッッ!!」
キラ「これで終わりだ!!」(ミーティアと合体、主砲発射)
全員「光に・なれェェェ〜〜〜〜〜〜ッッ!!」

天魔超総帥=グレートデギン轟沈!!

離脱した天魔大総帥、νガンダムとサザビーに追い詰められる。
天魔大総帥「ジオンは…ザビ家は不滅なり!!」
大総帥の反撃でνガンダムは首と左腕を失い、サザビーは両足を
破壊される。
アムロ「νガンダムは伊達じゃ、無いッ!! 行け、フィン=ファンネル!!」
シャア「足など必要ない、まだ分からんか!!」

天魔大総帥「うぬううううう!!」

νガンダムとサザビーのビームサーベル、交差するように
天魔大総帥の頭部を貫く!!
天魔大総帥「ジーク…ジオン…!! ジオン公国に、栄光あれ〜〜ッ!!」
(Dショッカー本部要塞に墜落し、大爆発)

ロラン@ターンA「フロスト兄弟とクルーゼ、ギンガナムには逃げられました…」
ジャミル@ガンダムX「甲児君やバイオマンから通信があった。
要塞デモニカとダイタニクス・ギズモが異空間から外宇宙に消えたそうだ…」

○ヒーロー連合軍、異空間のDショッカー本部を壊滅させる。
誘拐されたタイラー・ラインハルトそれぞれの愛児も無事保護。
●地獄大元帥を覗く破壊4暴星、戦死。黒い幽霊団、
ダーク・キングダム、ギャラクター、ジオン公国軍壊滅。
それぞれの黒幕の消息は不明…。
●ミケーネ帝国&暗黒王子軍、宇宙に逃亡。
●クルーゼとギンガナム、フロスト兄弟も行方不明に……。
○●渚カヲル、戦線離脱。次に現れるのは…?

639 名前:名無し客:03/10/26 09:32

かくてDショッカーの長きにわたる占領支配から解放された地球連邦は
晴れて銀河連邦と統合され、新国家=汎銀河共和国として生まれ変わることとなった。
地球連邦政府最後の大統領ジョアン・レベロは銀河連合軍兵士の厚い壁に守られて
署名と調印を果たし、これまでの混乱の責任を取ると称して辞任を発表した。
国防相アイランズは心身の活力を使い果たし、半ば廃人となって病床についた。

汎銀河共和国の新政府には、内閣官房、外務、国防、財政、経済、建設、運輸、
法制度、内政、教育、科学技術、星間警察の12省庁が整備された。
省庁が誕生すれば、当然ながら責任者たる閣僚を置かねばならない。
さしあたり、外相には旧地球連邦の外務次官であったリリーナが昇格し、
科学技術庁長官には未来科学研究所の本郷博士が就任する運びとなった。
星間警察長官には、コム長官が銀河連邦警察の旧組織からそのまま横滑りした。
教育相には、反トリューニヒト派の政治家で、現在は野に下っていた
ホアン・ルイが担ぎ出された。彼は地球連邦の政治家であったときから、
ヤン艦隊やロンド・ベル隊の味方であった数少ない人物である。
国防相には軍政と補給の権威であるアレックス・キャゼルヌ中将が推薦されたが、
彼は文民統制(シビリアン・コントロール)の観点からこれを固辞、
江戸川権八総司令ら戦隊長官陣と共に、銀河連合軍の統合作戦本部へと回った。
代わって一度軍を退役して文民となった岡防衛長官が国防相に就任することとなった。

汎銀河共和国の建国が正式に宣言される日、
タイラーらの強い要請により初代首相となった
フレデリカ・グリーンヒル・ヤンは、夫の墓に挨拶した後、
副大統領ロゼ・アプロヴァールと外相リリーナ・ドーリアンに伴われて
名誉皇帝ルッチナ1世(アザリン)らの待つ式典の会場へ赴く。

フレデリカ「あなた、見ていてくださいますね?」

自分を置き去りにしてしまった夫=ヤン・ウェンリーに胸中で呼びかけながら、
フレデリカは壇上に歩む。吹き抜けの広大なフロアを埋め尽くした
数万人の男女が、視線と熱気を彼女に集中させる。

フレデリカ「わたくし、フレデリカ・グリーンヒル・ヤンは、
       ここに平和を支持する人々の総意に基づいて宣言します。
       汎銀河共和国の成立を。自由と平等と人民主権への希求、
       それを実現させるための戦いが、尚続くのだということを……」
リリーナ「現在も続く過酷な状況にあって、平和の小さな芽を育んでくださる
      皆さんに感謝します。ありがとうございます。そして、全てが
      終わった時には、(過去形で)ありがとうございました、と、
      そう申し上げることができればいいと思います……」
アザリン「本日初代大統領となったタイラーには野心はない。彼の目的はただ一つ。
      これまで散り散りバラバラであった地球と銀河を一つに統一することだ。
      それは朕が保証しよう」

銀河の女性指導者達の演説が終わると、一瞬、数万の静寂が会場を満たしかけたが、
それはすぐにダスティ・アッテンボロー、オリビエ・ポプラン、コジロー・サカイらの
主導する叫び声にとってかわられた。

「汎銀河共和国ばんざい!」
「無責任大統領、タイラー閣下に乾杯!」

歓声とベレー帽が乱舞し、無数の腕が宙へ突き上げられた。

この日、汎銀河共和国はローエングラム朝銀河帝国と国交を樹立。
これまで暫定的であった銀河連合軍も、タイラーとラインハルトの二人を
共同最高司令官として正式に発足した。

640 名前:名無し客:03/10/26 09:34

新政権の閣僚達に、感慨に浸る余裕などあろうはずがなかった。
さらに大きな不安と危機が、間近に迫っていたのである。
その危機が、ともすればバラバラになりかねない皆の気持ちを一つにまとめていたと
言えるのだが、少なくとも安穏の日々は、当分は彼らに訪れてきそうにもなかった。

いや――、

強いて言うならば、束の間ながら安穏たる数日間を過ごした閣僚が、一人だけいた。
他ならぬ、汎銀河共和国初代大統領閣下その人である。

ユリコ「ついに銀河は統一されてしまったんですのね。
    なんだかまるで実感が湧いてきませんわ」
タイラー「僕もさ」

仮大統領府の執務室で、デスクに両足を投げ出し、爪を切りながら初代大統領は言った。
執務室と言っても、つい先日まで地球連邦軍本部の空き部屋だった一室を
急ごしらえで改装しただけの部屋だ。
キサラがDショッカーに誘拐された際に負傷したユリコも、
無事に退院を果たし、夫の首席秘書官を務めている。

タイラー「本当に銀河に危機が迫りつつあるのかということも含めて、
      まるきりピンとこないんだ」
ユリコ「大統領閣下でもそうですの?」
タイラー「他人行儀な言い方はよせ。君も大統領夫人になったんだからな、ユリコ」
ユリコ「それこそ実感が湧かないわ。お茶でも淹れましょうか? ジャスティ」
タイラー「とりあえず、そうしてくれ」
ユリコ「はいはい」

大統領になっても、二人の距離とタイラーの自分への接し方が
変わっていないことが、ユリコには嬉しい。

ユリコ「で、あなたの方はどうなの?」
タイラー「何が?」
ユリコ「何がって……大統領になった実感よ」
タイラー「ああ……(ちょっと考えて)……この椅子は、思ったほど座り心地が良くない」
ユリコ「そう……正直なのね、どこまでも……」

これは、今の地位に長く座っていられそうにないわねと、ユリコは行く先を思い、
妙に安心してしまった。

タイラー「しかしユリコ、怪我の方は本当に大丈夫なんだろうな?
      くれぐれも無理だけはしないでくれよ」
ユリコ「もうっ、本当に大丈夫ですったら! フレデリカさんも首相として
    毎日頑張っているんだし、帝国の皇妃ヒルダ様も御夫君の猛反対を
    押しきって、もう御公務に復帰なされておられるんでしょ? なら尚更
    共和国の大統領夫人がベットの上で休んでなんかいられないわ」

641 名前:名無し客:03/10/26 09:36

不意にベルが鳴る。
タイラーの肩越しに、ユリコは受話器を取り上げた。

ユリコ「はい、大統領閣下ですね。今代わります」

ユリコの表情は一瞬にして大統領首席秘書官のそれに戻っていた。

ユリコ「カイナゲ天文台からのホットラインです」
タイラー「うん。(受話器を受け取る) …私だ」
カン(ああ、大統領閣下)

カン少佐の落ち着きのない声が、受話器の向こう側から聞こえた。

カン(定点観測の結果ですが、悪いニュースをお伝えしなければなりません)
タイラー「颱宙情報かね?」
カン(はい。ジェーンの動きが活性化しています。まるでこっちの動きに合わせて
   生きているかのようです)
タイラー「そりゃそうだろう。颱宙ジェーンは反世界の邪帝王の正体なんだから、
      生命体には違いない」
カン(このままでは銀河到達が、さらに1ヶ月は早まりそうなのです。
   実際にはジェーンは、すぐそこまで来ているはずです。
   自らの貪欲な影を追い越して……)
タイラー「このことはすでに、惑星フェザーンのラインハルト陛下にも伝えたな?」
カン(はい)
タイラー「わかった。定点観測を続けてくれ」

受話器を置く。

ユリコ「来たのね」

ユリコが、育児カプセルから取り出したキサラをぎゅっと抱きしめる。

ユリコ「来たのね、ジャスティ」
タイラー「大丈夫だ。君とキサラには指一本触れさせない」

タイラーはおもむろに受話器を取り上げる。

タイラー「私だ。ヒラガー技術中将を頼む」
ヒラガー(はい、造船局)
タイラー「私だ」
ヒラガー(ああ、これは大統領!)

相変わらず尊大な態度のヒラガーだ。

タイラー「例の船の艤装の進み具合はどうだ?」
ヒラガー(いつでも行けますよ。ちょうどこちらからご連絡差し上げようかと
      思っていたところでして……)
タイラー「すぐに出港させたい。三日以内だ」
ヒラガー(そりゃまた急ですな)
タイラー「できるか?」
ヒラガー(できます。細かい仕上げなら航行しながらでも可能ですし……)
タイラー「では頼む」
ヒラガー(頼まれましょう!)

乱暴に受話器を置く音がした。

642 名前:名無し客:03/10/26 09:37

タイラー「ま、艦のことはあいつに任せておけば間違いはないだろう」
ユリコ「探査艦を出すのね?」
タイラー「ああ」
ユリコ「人選は?」
タイラー「実を言うと、まだ決めていない。志願者が多すぎてね。
      選ぶのに一苦労だ。結構悩むよ」
ユリコ「あなたが悩むなんて、よっぽどのことなのね」
タイラー「それはないだろう」

タイラーは笑って、

タイラー「さ、キサラちゃんはねんね」

と、寝つきそうな娘を育児カプセルに戻そうとした。

ユリコ「ジャスティ!」

その背中に、ユリコは不意に抱きついたのだ。

ユリコ「あたし怖いわ。崩れそうよ……」
タイラー「だあいじょうぶ。ほら、キサラが起きちゃうだろ」
ユリコ「守ってね…!」

ユリコは言った。

ユリコ「銀河の、そしてキサラの未来を、守ってね」
タイラー「うん」

その頭に手をやる。

タイラー「守るよ。守ってみせる!」

643 名前:名無し客:03/10/26 09:38

***東京都内の某病院***

病室のベットで寝ていたディアブルは目を覚ました。

ディアブル「ハッΣ(゚д゚lll)!!! 私は一体今まで…何をしていたんだ!?キョロ(゚∀゚;≡ ;゚∀゚)キョロ」
ポワトリン「気がつきましたか、ディアブル」
ディアブル「あっ!? ポワトリン!」
ポワトリン「寺の住職として平和に暮らしていた貴方は、Dショッカーに捕らえられ
       再び邪悪な心を植え付けられ、今までの間操られていたのです」
ディアブル「そうだったのか……」
ポワトリン「いずれ傷が癒え退院したら、また寺の住職に戻って再び仏の道を志すのです」
ディアブル「ありがとうポワトリン……(つД`)・゚・゚」

***富士山麓・バイオベース***

郷史朗「何ですか父さん? 話というのは」
郷伸一郎「史朗、実はまだ話していなかったが、今のうちに
      どうしてもお前に伝えておきたい事がある」
郷史朗「……邪帝王ナグツァークを倒したら、その時点で父さんやミカ、
     それに他の天使達も、現世から再び消滅してしまうという事ですか」
郷伸一郎「……知っていたのか?」
郷史朗「こうして再会を果たしてからも、父さんやミカが、
     常に俺達から一定の距離を置き続けていたことからして、
     もしかしたら、そんなところではないかと……」
郷伸一郎「………」
郷史朗「……ですが、俺はこうして再び父さんやミカと共に
     人々の平和を脅かす悪と戦えることを誇りに思います…!」
郷伸一郎「ありがとう。史朗、もう少しの間だけ私に力を貸してくれ」
郷史朗「はい、父さん…!」

***東京・武神館***

一方、ここ忍法戸隠流の道場である武神館では、
戸隠流の当主山地哲山と疾風流の総帥日向無限斉の二人が
ある意外な人物と会見していた。

哲山「生きておられたか!? ウズミ・ナラ・アスハ殿」
ウズミ「生き恥を晒しております…」
無限斉「して、このことはお嬢様には?」
ウズミ「いえ、娘はまだ私が生きていることは知りません」
無限斉「しかし、それではあまりにもカガリ殿が不憫……」
ウズミ「いや、まだ生存を公にせぬ方が、私もこうして動きやすいのです」
キサカ「ウズミ様は現在、タイラー大統領の影の軍師にございます」
哲山「…うむ。して我々にご用件とは?」
ウズミ「実は御二方に忍びの情報網を通して、ある噂を各方面へと
    流していただきたいのです」

644 名前:名無し客:03/10/26 09:41

***颱宙の目***

(ここは、刻一刻と銀河系へと迫る颱宙ジェーンの最深部=中心核である。
撃沈されたテーラバンパイヤーに代わる新たな旗艦テーラシーザーを
はじめとする反世界軍の大艦隊が、この中心核に全て集結している。)

中心核(サナギ)「……アルメイダか?」
アルメイダ「ご報告いたします、邪帝王様。どうやら外部で光と闇の勢力間の
       パワーバランスに著しい変動が起こったようにございます」
中心核(サナギ)「まさか我に立ち向かうべく、光と闇が和解でもしたと
          言うのではあるまいな…?」
アルメイダ「いえ、ただそれに近いことが」
中心核(サナギ)「……と、いうと?」
アルメイダ「この宇宙に住まう光の者どもが、闇に属する勢力を退け、
       残りの力を我々に差し向けてくる気配にございます」
中心核(サナギ)「笑止…! 闇の勢力が光の意思に戦いで敗れたとしても、
          それは一時的なこと。光と闇の戦いが終焉を迎えることは、
          大世界を統べる悪夢の王がそれを許すまい……」
アルメイダ「それではナグツァーク様?」
中心核(サナギ)「アルメイダよ、そなたには闇の胎動の音が聞こえぬか?
          我は騙されぬぞ。愚かなる光の者ども、貴様達には
          もうすぐ大いなる無と再生、そして新たな秩序を与えよう…!
          全ては混沌の海、あの憎き金色の魔王への復讐の為に!!」


○汎銀河共和国、ついに建国。旧地球連邦政府・軍は汎銀河共和国に吸収・解体へ。
 タイラーは銀河を颱宙ジェーンから守る決意を新たに。
○ディアブルは再び寺の住職に戻る。
○郷親子→父・伸一郎が息子・史朗に、自分達の転生には期限があることを告知。
○ウズミ→山地哲山と日向無限斉の二人に、ある秘策を指示。
 カガリは、まだ自分の父が生きていることを知らない。
●颱宙ジェーン→颱宙内部への侵入は、現段階では一切不可能。
 物質が近づいただけで、原子レベルまで分解・吸収されてしまう。
 ナグツァークはロード・オブ・ナイトメアへの復讐を狙う。

645 名前:名無し客:03/10/26 09:42

***イゼルローン要塞内・銀河連合軍統合作戦本部***

銀河連合軍の兵権運営を司る統合作戦本部総長には、
亡きヤン・ウェンリーの被保護者であり用兵学上の弟子でもあった
ユリアン・ミンツ中尉が就任すると発表された。
当然、この人事は世間から驚きを持って迎えられた。
江戸川司令や嵐山長官、そしてブライト・ノアら歴戦の名指揮官を
差し置いての大抜擢に、疑問、反発、さらには冷笑の声が噴き上がった。

士官A「ユリアン・ミンツがヤン・ウェンリーの養子だからと言って、
     なぜ彼を軍事司令官として仰がねばならぬのか! 彼より階級も高く
     武勲も多い軍高官が幾人もいるのに、なぜユリアンのような……」

アッテンボローが、自分のオフィスに押しかけて来て
抗議の声を挙げる部下達に対し、辛辣な一声で反論した。

アッテンボロー「なぜタイラー大統領と皇帝ラインハルトが、ユリアンのような
         亜麻色の髪の小僧に連合軍の指揮権を任せるかって? 俺達にとって
         必要なのは過去の日記ではなくて未来のカレンダーだからさ」
士官B「ですが、彼はあまりにも若くて未熟ですし……」
アッテンボロー「 そ れ が ど う し た っ ! ? (怒) 」
士官たち「………」

要塞内の会議室では、ユリアンが江戸川司令ら統合作戦本部の主要メンバーに
新任の挨拶をしていた。

ユリアン「僕が江戸川司令や嵐山長官を差し置いて統合作戦本部のトップにつくだなんて、
     本当にどれほど大それたことか、どんなに分を弁えないことなのか……。
     僕なんか才能も器量も遠くヤン提督には及ばないのに……」
小田切長官「そう自分を卑下することはないわ、ユリアン」
嵐山長官「実は君の作戦本部総長就任は、我々の方からタイラー大統領に
      働きかけたことなんだよ」
ユリアン「…えっ!?」
三浦参謀長「確かに君は現在こそ未熟で経験不足な若者だ。しかしヤン提督が
       生前、君にかけた期待と将来性に、我々も賭けてみたいと思ってね」
倉間鉄山将軍「ミンツ中尉、及ばずながら我々が君の足を支える」
伊吹長官「なぁに、倒れる時はみんな諸共だ」
ユリアン「皆さん……」

そしてもう一つ、驚きの人事があった。
なんと旧地球連邦政府の元大統領ヨブ・トリューニヒトが公職に復帰し、
汎銀河共和国・駐地球高等弁務官府の参事官として東京に赴任するというのである。

646 名前:名無し客:03/10/26 09:45

トリューニヒト「私はDショッカーと地球教に脅迫されていたのです」

Dショッカー本部が壊滅した後、のこのこと姿を現し当局へと出頭したトリューニヒトは、
一度は地球をDショッカーに売り渡し、一身の安泰を図った件をこのように正当化した。
その表情に罪の意識は全く感じられなかった。が、しかし、
事実、トリューニヒトがDショッカーから便宜を図ってもらった形跡は
彼の主張通り全く発見されなかったのである。
そして、他にDショッカーや地球教との癒着に関する確たる証拠がない以上、
彼を戦犯として検挙・起訴することはできなかったのである。
仮にリリーナや岡長官が法廷で証言したとしても、
「脅されて強要されていたから」と言い逃れられればそれまでであった。
同様の理由で、Dショッカーの占領中、我が物顔で日本の支配に携わっていた
スマートブレイン社や桐原・帯刀両コンツェルンの首脳陣も、未だ検挙・摘発には至っていない。
さらに呆れたことには、なんとトリューニヒトは臆することなく
堂々と汎銀河共和国政府への仕官まで請願してきたのである。

ヤマモト「トリューニヒトめ! 一体今更どの面下げて再就職などとっ!!」
タイラー「トリューニヒト元大統領は、それほどまでに公務員になりたいのか。
     なら望み通りポストをくれてやるさ」

そう言うとタイラーは、かっての地球連邦政府大統領職に比べれば
遥かに格下の地位と役職をトリューニヒトに打診した。
一般の会社で言えば、社長がいきなり係長に降格するようなものである。
そのようにわざとトリューニヒトが断るように仕向けて
早々に厄介払いするつもりだったのだが、その目論みは見事に外れた。
翌日、トリューニヒトは、このとんでもない降格人事を受諾してしまったのである。

タイラー「えっΣ(゚д゚lll)!? 承知しちゃったのか?
      昔の地球連邦大統領なんかよりも、ずーっと下っ端の役職なんだが……」
ユリコ「この人事を決定したのはあなたよ」

ユリコの口調には、やや呆れと辛みを帯びていた。

ヤマモト「どうやらトリューニヒト氏の神経は、巨大戦艦の主砲の砲身よりも
     太いらしいですな……」
アッテンボロー「しかしあの狐野郎が本当に参事官程度の役職で満足したとは思えません」
シェーンコップ「トリューニヒトの奴が何か企んでいるのは間違いないんだが…」

タイラーは明らかにトリューニヒトの羞恥心の質と量を甘く見ていた。

647 名前:名無し客:03/10/26 09:46

***惑星フェザーン・帝国軍宇宙艦隊司令本部***

ミッターマイヤー「なに、トリューニヒトが汎銀河共和国の属官として日本に赴くだと?
           地球に残る西園寺老や冴島警視総監も、とんだ厄介者を
           押しつけられたものだな」

部下のバイエルライン大将からその話を聞かされたミッターマイヤーは思わず苦笑した。
この人事は帝国側の軍部でも、いろいろと物議を醸した。
そして、こちら軍務省でも……

***同惑星フェザーン・帝国軍務省***

軍務尚書オーベルシュタインの執務室では、
同省調査局長のアントン・フェルナー准将が報告に訪れていた。

フェルナー「ところで軍務尚書、かのヨブ・トリューニヒトが汎銀河共和国の
       駐地球高等弁務官付きの参事官として、一度は捨てた祖国に
       極彩色の錦を飾るそうですが……」
オーベルシュタイン「意外か?」
フェルナー「まさかタイラーがあの案を実行に移すとは思いませんでした。
       昔就いていた大統領のポストよりも格段に下の役職就任に応じる
       トリューニヒトの厚顔も相当なものですが、あるいはあの男を
       背後で操る人形使いがいるのかもしれませんな」
オーベルシュタイン「銀河帝国軍と汎銀河共和国軍は両国の国交樹立と同時に
           指揮系統が一元化され、名実共にに銀河連合軍となった」
フェルナー「はあ、それで?」
オーベルシュタイン「新しい年の始まりの前にはあらかじめ掃除をするものだろう。
           これからは全銀河の知的生命が共に力を合わせて
           颱宙ジェーンに立ち向かわねばならぬのだ。その大仕事の前に
           地球に限らず、銀河系全域を陛下の御為、清潔にする必要が
           あると卿は思わぬか?」
フェルナー「なるほど。地下に潜ったDショッカーやその他妖怪どもを燻し出すのですな。
       そのためにトリューニヒトをあえて泳がすと……」

648 名前:名無し客:03/10/26 09:50

***地球・ブリュッセル 汎銀河共和国大統領官邸***

初代大統領となったタイラーが、まず最初に行なった政策は
汎銀河共和国に属する各惑星間の通貨統一であった。
タイラーの肖像画をデザインした新通貨タイラス札が流通し、
ほぼ銀河全域に出まわった頃――、
突如としてインフレは起こった。
それは空前絶後、人類史上例を見ない壮絶なインフレーションであったが、
実はこのインフレ、タイラーが紙幣の過剰供給を指示して
わざと起こさせていたのである。

ユリコ「これが新しい百穣ギガタイラス札です」
タイラー「あまりいい出来ではないな」
ユリコ「しかたありませんわ。財政省の造幣局だけでは間に合わなくて、
    大手の印刷会社から、そのへんの町の印刷所までフル稼動なんですもの」
タイラー「配給切符は渡してやっているかね?」
ユリコ「勿論ですわ」

ユリコはそつのない笑顔で微笑んだ。貨幣経済は崩壊しているが、
別に物資そのものがなくなったわけではないから、人々が飢える心配はなかった。
物々交換という、より原始的な経済体系に戻っただけだ。

カシム「大統領、いいかげんにしてください。こんな馬鹿な政策を犯している間にも
    颱宙ジェーンは……」

タイラーよりも二十歳年長の大統領補佐官アブドゥーラ・アッラー・ディーン・カシムは、
完璧に近いキレた表情で言った。彼は前の地球連邦議会で首席評議員だった男である。

タイラー「わかってる。別に僕は歴史に残るような名大統領になりたいわけじゃない。
      いや、そもそも無理やり押し付けられた大統領だし……。
      一年の任期が終わったらとっとと退職させてもらうつもりなんだ。
      尤も、この調子じゃ自分から退職を願い出るまでもなく、
      リコールされるだろうがね」
宗方猛「わかっているではありませんか」

日本政府から内閣第3調査室長の立場で、汎銀河共和国大統領府に出向して来ている宗方も
少し呆れ気味に言う。ちなみに自分の留守中のS.A.I.D.O.C.は、全て速水克彦に
指揮を任せて来てある。尤も、速水は宗方に代わる新チーフに就任こそしたものの、
暁との関係は相変わらずらしいが……(笑)。

タイラー「だけど任期の間は絶対に辞めさせられない。そういう約束だからね。
      一年間は好きなことをやるよ。引き受けた以上はこの任期、
      どんなことをしても次の大統領に渡してみせる。銀河を無傷で、
      次の大統領と未来の人々に託す。そのためにこの一年、僕は
      好き勝手にやらせてもらう。所信表明演説でも、そう言ったはずだよ」
カシム「それで、颱宙ジェーンから銀河を守ることと、この馬鹿げた作為的インフレ政策と、
    どういう関係があるのですか!?」
タイラー「大ありさ」

649 名前:名無し客:03/10/26 09:52

タイラー「ジェーンの脅威は、人々をパニックに陥れるには十分だ」
カシム「それはそうですな」

銀河を呑み込まんとする颱宙ジェーンに関しては、目下のところ厳重な報道管制が
敷かれており、一般市民はそのことを知らない。だが、遅かれ早かれその存在が
暴露されるのは時間の問題であろうと思われた。そうなったとき人類の恐怖と混乱は
想像を絶するものであろう。何か策を施そうとしても、そうなってからでは遅いのだ。

タイラー「だったらそうならないように、人々の目を、別の方向に向けておく
     必要があると、僕は思ったのさ。特に、マスコミの目をね」
宗方猛「閣下は自分が悪者になってまで……」
タイラー「そんなたいそうなもんじゃないさ」

若き大統領は照れながら言った。

タイラー「実を言うとほとんど何も考えてなかったと言った方が正しいな。
      それに、さっきも言ったように結構楽しんでやっている面もある。
      いくら絶大な権力を握る大統領とは言っても、こういう馬鹿が
      許されるチャンスは滅多にないだろうからね」
カシム「それはそうでしょうが……」
タイラー「とにかく、裏で極秘裏に行なわれている計画が、マスコミに漏洩したら
      えらいことだ。そうなってからでは取り返しがつかない。それを
      カムフラージュするための計画的超インフレさ。これでもない知恵を
      絞って考えたんだが…」
カシム「よろしいのですか…?」

いわばプロの政治家や官僚であるカシムや宗方の目から見れば、信じられない発想であった。
正に政治の素人だからこそ思いついたタイラーの策であった。

宗方猛「二度と権力の座には就けないかもしれませんよ」
タイラー「構わんさ」

横でユリコが小さく笑った。今は亡きヤン・ウェンリーもそうだったが、
元々タイラーは権力に執着するような漢ではないのだ。

タイラー「僕は道化だし、僕のやっていることは邪道だ。政治の王道から見ればね」
宗方猛「確かに…」
カシム「それも思いっきり邪道の部類に属することですな」
タイラー「ま、銀河を救うための道化なら、僕は喜んでやるけどね。
      今までも、これからも……」
カシム「我々にその補佐をやれとおっしゃる?」
タイラー「いやなら別に、無理にとは言わんが……」
カシム「いえ」

カシムは激しく首を振った。浅黒い肌と立派な髭を持つ恰幅の良い大統領補佐官は、
この時初めて、宗方と共に自分達の役割を理解したのだった。

カシム「やらせていただきます。我々の力の及ぶ限り」
宗方猛「物心両面、タイラー大統領閣下を補佐させていただきます」


○ユリアン→歴代戦隊長官らの後押しを受けて、銀河連合軍統合作戦本部総長に就任。
 ちなみに階級は中尉のまま。
●トリューニヒト→上手く罪を逃れ、汎銀河共和国駐地球高等弁務官府東京事務所の
 参事官に就任。
○オーベルシュタイン→トリューニヒトへの監視を強める。
○タイラー→人々の目を颱宙ジェーンからそらすため、わざとインフレを起こす。
○宗方猛→日本政府の内閣第3調査室長に昇進し、汎銀河共和国大統領府へ出向。

650 名前:名無し客:03/10/27 10:48

***特設探査艦『メルバ』ブリッジ***

観測員A「ジェーンの位置を確認しました!」
観測員B「光速をはるかに超えるすさまじいスピードで宇宙空間を移動中!」
ヤマモト「その言い方は少し違うな。より正確を期するなら、宇宙空間そのものの
      歪みが移動していると言った方が近い」

ちょうど歪んだカーペットを勢いよくはたいた時、カーペットの撓みが
波打つように移動するようにも似ている。颱宙ジェーンの正体は、
簡単に言って成長・移動する宇宙空間の歪みなのだった。
本体である邪帝王の意志のままに、エネルギーを求めて超光速で移動する。
颱宙ジェーンは、最大のエネルギー源にして餌である星を貪りながら成長を続け、
そうして一つの星雲を食い尽くすと、次なる星雲を求めて移動するのだ。
さながら銀河全体を反世界に取り込まんとする、生きた巨大なブラックホールであった。

観測員A「なんという恐ろしい奴なのでしょう」

観測員達は戦慄した。ブリッジのメインスクリーンに映し出されたジェーンの姿は、
実際には数億光年の彼方だと言うのに、人々を恐怖させるに十分であった。

ミン「コースの算定ができましたよ」

ヤマモトの傍らでグエン・ホー・ミン少佐が言った。

ミン「銀河を目指してまっしぐらですね。他に表現のしようがありません」
ヤマモト「まっしぐら……か。邪帝王は何が何でも銀河系を滅ぼしたいらしいな」
キム「ジェーンのスピードは、光速の64倍です。なお加速中!」

そう言ったのは、ベテランのオペレーター、キョンファ・キム中佐である。

ヤマモト「なお加速中だって!?」
キム「はい。このままの加速を続けると仮定すれば……、
   銀河標準時間で292日ほどで、ジェーンは銀河系に到達します」
ヤマモト「あと9ヶ月と20日か……」

651 名前:名無し客:03/10/27 10:49

***惑星ラムザン・ベヒモス帝宮***

廷臣A「ご注進!」
廷臣B「一大事にござる!」

廷臣数名が、転ぶように玉座の間に駆け込んで来た。

アザリン「何事じゃ?」
廷臣A「軍港が……親衛艦隊のドックが……!」
廷臣B「何者かに爆破されてございます!」
アザリン「まことか?」
ドム「それで、艦隊は、陛下の親衛艦隊は?」
廷臣B「は……はい」
廷臣C「爆発は同時に数箇所で起こりますれば、艦の弾火薬庫に引火して、
     目も当てられぬ惨状。一瞬にして戦艦数十隻が灰燼に帰し、
     なお延焼中にございまする。尚誘爆の恐れもあれば、
     臣下必死の消火活動さえままならぬ有様……」
ドム「もうよい! 口を動かす間に手を動かせ。ラアルゴンの魂を忘れたか!
   火急の用なれば陛下にはこれにて御免。案内いたせ。被害を最小限に食い止めるのだ!
   陛下の艦隊、これ以上燃やしてはならぬ!」

ドムは消火活動を指揮するべく現場に向かうために玉座の間を退室し、
後にはアザリンと数名の廷臣達だけが残った。
だが、伝えることを伝えてしまったら、あとは廷臣たちは動こうともしない。

アザリン「なにをしておる、そちら! こんなところでぐずぐずしておらずに
      ドムの消火を手伝わぬか!?」

怒ろうとした矢先、アザリンはフードを被ったその廷臣たちの表情の、
ただならぬものに気付いた。

アザリン「うぬら、何奴じゃ!?」
廷臣A「陛下!」

先頭の廷臣、いや、廷臣を装った曲者が言った。
その長袖の下からは短刀が覗いている。

刺客A「お命頂戴つかまつる!」

五つの影がアザリンめがけて殺到する。
たが彼女は、俊敏なことにかけては惑星スルシュの雪虎にも
ひけは取らなかった。アザリンの手にした錫杖は、
したたかに刺客の顔面を強打する。

フレイ「怯むな!」

刺客のリーダー格らしき、全身黒ずくめ姿の少女=フレイが叫ぶ。

フレイ「一太刀浴びせればよいのだ。一太刀で事は足りる!」
アザリン「図に乗るな、下郎!」

再び刃物の群れが自分に殺到するのを見て、
アザリンの脳裏に閃くものがあった。この戦法はまさに、
かって地球で暗躍していた暗殺教団のやり口そのままであった。

アザリン「地球教……」

アザリンの口から禁断の言葉が漏れた。幾許かの恐怖と共に――。

アザリン「もしや、その短剣には毒を塗っておるな?
      いかにも異端の暗殺教に相応しい武器よな」
刺客B「蒼き清浄なる世界の為に!」
刺客C「地球の神聖を侵す者に死を!」
フレイ「おいたわしや女帝陛下。だがそろそろ覚悟しなさい。」

652 名前:名無し客:03/10/27 10:51

そこへ間一髪、主君の危機を察知したドムが舞い戻ってきた。

ドム「陛下〜!」
アザリン「おう、ドムか!」
フレイ「ちっ! もう戻って来たかっ!?」

火事場から急を聞いて取って返したドムは、身に寸鉄すら帯びていないが、
激突するや最初の蹴りが、刺客たちを壁際まで吹き飛ばしていた。

フレイ「……退けっ!」

ドムの加勢に戦況不利と見たフレイは
まだ動ける刺客たちと共にその場から撤退した。

ドム「陛下、お怪我は?」
アザリン「朕は大丈夫だ。そちの方こそ大丈夫か?」
ドム「勿体無いお言葉。これこの通り……」

ドムは刺客との乱闘で破れた裾を、ぶらぶらさせて見せる。

ドム「危ないところでしたな」
アザリン「なに、そちが来てくれると信じていた」

ドムは床に落ちていた、刺客の持っていた短剣を拾い上げると、
唯一逃げそびれて引き据えられた刺客の首筋にそれを近づけた。

刺客D「う――」
ドム「さあ言え! 誰に命令された? 言えば本来なら斬首のところを
   罪一等を減じて名誉ある自決刑を与えてやろう。言わぬなら一思いに
   この匕首で……」
刺客D「くっ……」

刺客の男は突然奥歯を噛み締めた。ガチッと鈍い音がして、
男の表情は一瞬、恍惚としたものになった。

刺客D「……ち…地球に栄光あれええっ!!」
ドム「しまったっ!?」

ドムは叫んだが、もう遅い。男はたちまち絶息した。
おそらく万一失敗した場合を考え、秘密が漏れるのを恐れて
奥歯に毒を仕込んでいたのだろう。
崩れるように倒れた男の顔は、たちまち変色した。

アザリン「ところでドム、軍港の方はどうじゃ?」
ドム「直ちに消火に務めますれば、幸いにして被害は最小限に食い止めてございます。
   されど……」
アザリン「されど?」
ドム「被害甚大。ドックにあった軍艦の内、被害を免れ稼動状態にあるは
   わずかに全体の四分の一、数にして300隻ほどかと」
アザリン「300隻……か」

アザリンはため息をついた。

アザリン「1隻でも軍艦がほしい、この火急の時期になあ……」
ドム「面目次第もございません」
アザリン「よい。嘆いてみたとて、せんかたのないことじゃ。
      ドックを狙って艦隊を使えなくし、しかもそれを陽動にして
      朕の命を狙うとは……。今頃連中の首魁はどこぞでほくそ笑んでおろうよ」
ドム「して陛下、その刺客どもに何か心当たりは?」
アザリン「うん。先程の奴等の言葉にもあったであろう。地球に栄光あれと……」
ドム「まさか……地球教徒!?」
アザリン「うむ、おそらくな」
ドム「ですが、地球教は確か、銀河帝国軍のワーレン提督によって撲滅されたはず」
アザリン「おそらく難を逃れた一部の残党が地下に潜った。そう考えるのが
      自然であろうな……」

653 名前:名無し客:03/10/27 10:53

***某宙域・刈り取り母艦 艦内***

虚空を往く1隻の宇宙船がある。それはかって、タラーク、メジェール両惑星をはじめ、
幾多の地球からの移民星を襲った『刈り取り母艦』に外観が酷似していた。
艦内の一室に、一群の男女がわだかまっていた。輪の中心にいるのは、
30歳を過ぎたばかりの、やせた鋭角的な印象の男である。まさしくその男こそ、
死んだはずの地球教団の総書記代理たる大主教ド・ヴィリエであった。
帝国軍のワーレン提督によって地球教の総本山が壊滅せしめられた時、
教団中枢とその周辺は、教団本部が百億トンの土砂と岩石に埋もれる前に
密かに脱出し、こうして今も生き延びていたのである。

地球教徒「このところ我々は失敗続きでございました。ですが今回は神の恩寵を持ちまして、
      どうやら上手く行きそうにございますな」

艦内の別の部屋には、精神に異常をきたした一人の男が拘束服を着せられ
監禁されていた。かって人類解放軍の民間人ゲリラのリーダーとして
オルフェノクやスマートブレインと戦った水原である。
彼はファイズのベルトの横取りを企んで
当時記憶喪失だった乾巧を匿っていた少女ミナを殺し、
木場勇治に倒されたはずであったが……

ド・ヴィリエ「水原君、君こそは地球の平和の真の救世主になれるだろう。
        ジャスティ・ウエキ・タイラーは専制支配者ラインハルト・フォン・
        ローエングラムと妥協し、講和して彼の覇権を容認し、その下で
        自己の地位と特権を確保しようとしている。そしてタイラーの下で働きながら、
        人間とオルフェノクの共存などと戯言をほざく乾巧や木場勇治、
        そしてナチュラルとコーディネーターの和平を主張するラクス・クライン、
        異星人との愛を叫ぶ竜崎一矢の一味は、地球を侵略者に売り渡そうとする
        醜悪な裏切り者だ。だが、奴らは所詮傀儡に過ぎない。タイラーを背後から
        操るラアルゴンの女帝ルッチナ1世アザリンを殺せ。アザリンが死ねば
        欺瞞に満ちた銀河連合軍など、烏合の衆の醜態を晒してたちまち瓦解する。
        水原君、本来なら君こそが地球人類の若き指導者として全軍を指揮し、
        邪悪な敵に立ち向かっていたはずなのだ。全ての準備は我々が整える。
        アザリンを抹殺して地球を救い、且つ君の正当な地位を回復したまえ…」
水原「………………………」

水原の部屋を退出して廊下を歩くド・ヴィリエは、
付き従う黒衣の部下達に平然と言い放った。

ド・ヴィリエ「よいかな、別に覚えてもらう必要もない事だが、一つ言っておきたい。
        古来、暗殺される者は、暗殺されずとも歴史に名を残す。だが
        暗殺した者は、暗殺したことによってのみ、歴史に名を残すのだ。
        アザリンを殺した男として、水原はおそらく後世に悪名を残すだろう。
        だが忘れ去られるよりは遥かにマシだ。これは功徳というものだ。
        実力もなく栄光を求めた愚者に対するな」
フレイ「はい、ド・ヴィリエ大主教さま……」
ド・ヴィリエ「ヤン・ウェンリーは死んだ。ジャスティ・ウエキ・タイラーや
        ラインハルト・フォン・ローエングラムもいずれ死ぬ。
        そして我等の正義を実現するための肥料となるのだ…。
        フハハハハハ……!!!」


○アザリン→地球教の刺客に襲撃されるが、ドムの加勢で撃退。
●ド・ヴィリエ→元人類解放軍の水原を篭絡して、引き続きアザリンの命を狙う。
●フレイ→ド・ヴィリエに仕える謎の少女。その正体は!?
●颱宙ジェーンの銀河系到達まで、あと残り9ヶ月と20日。

654 名前:名無し客:03/10/27 15:12

***ナイトメア要塞***
???「Dショッカーもあっけなく崩壊したようだな・・・。」
カスタマー「ハイ、ですが完全には滅んではいないでしょう。」
???「まあいい、予定通り例の計画を行える。」
カスタマー「ええ、我が社もブラックゴーストやその他の組織の技術を手に入れることが出来ましたからね。」
???「それに汎銀河共和国が建国されたことはこちらにも都合がいい、カスタマーよ反世界が滅びた後に例の計画を実行に移せ。」
カスタマー「かしこまりました・・・ナイトメア様・・・。」

ナイトメア「巨大な力が蠢くのを感じる・・・まもなく神の時代は終わる・・・始まるのは悪夢の時代だ・・・。」

カスタマー「さて、地獄大元帥様にはもう少し頑張ってもらいませんと、直ぐに増援を送っておきましょう、無論ド・ヴィリエ殿にも・・。」

●ホーリーナイトメア社・悪巧み中、さらにDショッカーの残存勢力に増援を提供。

655 名前:名無し客:03/10/27 20:16

***L5宙域付近***

ド・ヴィリエ(ラアルゴン軍港の艦船ドック爆破作戦、
       首尾良くいったようだな、ヤザン・ゲーブル大尉)
ヤザン「報酬分の仕事はしたつもりだ。…で、あとの手はずは問題ないんだろうな?」
ド・ヴィリエ(心配はいらん。総大主教猊下も君の働きに感服しておられる…)
ヤザン「了解した。それで、見返りは何だ?」
ド・ヴィリエ(…惑星Ziの旧ゼネバス帝国に関する情報を私個人に提供してもらいたい)
ヤザン「提供だと? とぼけるな。貴様の噂…ある程度は聞いているぞ?
    前の大戦でブルーコスモスのムルタ・アズラエルとつるんでいたそうだな」
ド・ヴィリエ(さて…何の話かね?)
ヤザン.。oO(…狸が……)
ド・ヴィリエ(こちらも危険を冒して直接通信を入れたのだ。…信用してくれたまえ)
ヤザン「フン、そちらも程々にな。やり過ぎると、キュンメル事件どころの火傷じゃすまんぞ?」
ド・ヴィリエ(フフフ……覚えておこう)

〔通信、切れる〕

ヤザン「フン…せいぜい利用してやるさ。ロンド・ベル…そして、
    カミーユをこの手で葬り去るためにな……」


●ラアルゴン軍港の艦船ドック爆破は、ド・ヴィリエの依頼を受けたヤザンの仕業。
●ド・ヴィリエ→ヤザンに惑星Ziの旧ゼネバス勢力を探るよう依頼。

656 名前:涼村暁と愉快な仲間:03/10/28 11:56

その頃、イゼルローン要塞では、地球教から脱出したカガリたちが駐留していた。
彼らの人柄は、瞬く間に要塞の人員に溶け込んでいった。
そんなある日――

カガリ「ふぅ……」
休憩室で息抜きをしているカガリ。手には紙コップに入ったホットのミルクティー。
カガリ「いけないいけない!もっと気を引き締めていかないと!」
と、そこに影がさした。見上げるとそこには軟派そうな青年。そう、涼村暁だ。

暁「いけないなぁ。うら若きお嬢さんがこんなところでため息なんて。
  おっと、自己紹介がまだだったなー。俺の名前は涼村暁!超かっこいい私立探偵にして、
  スーパーヒーロー、シャンゼリオンだぁ〜!」
暁の物言いににカガリは反応した。地球教本部で聞いた、クリスタルなヒーローの言い方そのまんまじゃないか。

カガリ「お、お前……あの本部で会ったヒーローか!」
暁「そうそう!えーと、カガリちゃんだっけ。今日はさ、クサクサした気分なんかパーッと吹っ飛ばして見ないかい?
  俺と一緒にさ、バナナパフェでも食べにいこうぜ!?」

カガリは震えた。怒りの所為で、笑いすらこみ上げてきた。

カガリ「ふ、ふふ、ふふふふふ……こ、こんな奴がヒーローだって!?」
暁「そんな怒った顔するなよ?世の中さ、ふんわか行こうよ、ふんわか♪
  でも、怒った顔もまた可愛いぜ?カガリちゃん☆」

ぶっつーーーーーーーん!!!!!!


ウケロ、コノブロー!( カ)==○:(#)暁)∵: ガハッ


カガリの渾身のパンチが暁に炸裂!

カガリ「いいかげんにしろ!私には、ア、ア、ア……」
暁「ア?」
カガリ「と、とにかく!あたしの前にいるなこの軟派男!不潔だぞ!!」
暁「おいおい!人を性犯罪者呼ばわりか!?」

暁は殴られた頬を押さえて力説した。

暁「いいか、カガリちゃん。俺が愛する女の数は、全宇宙が保有する光子魚雷の数より多いんだ!
  そんな俺とお付き合いできことを光栄に思いなさい!」
カガリ「う る さ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ い ! 」


      ゲム!            ギル            ガン
───────────────────────────────────
──‐ ∧_∧∧_∧───‐∧_∧ ‐∧_∧───∧_∧────‐∧_∧──
──‐( ゜Д゜)⊃Д` )-───(     ⊃    ).──‐( ゜Д゜)―‐人─ r(    )─―
──‐(O  / つ つ───(   / と   )──‐⊂⊂へノ─<  >‐―〉   つ──
──‐人  Y ゝ ) )───‐ノ  ハ―(  ( ノ───‐ 'ー(__)─‐V―⊂ 、  ノ───
──‐し(__) し し ───‐(_ノ_)― し'J────し' ───────し'────
───────────────────────────────────
      ゴー            グフォ            ウィータ――ッ!!
───────────────────────────────────
──‐ ∧_∧∧_∧───‐∧_∧ ‐∧_∧──==∧_∧_∧──――――――
──‐( ゜Д ゜)⊃Д`)───(    ∩・∵.    ).─==( ゜Д ゜) Д` )──―――――
──‐(O  / つ つ───(   / と   )─-三(   つ)〉  つ──―――――
──‐人  Y ゝ ) )───‐ノ  ハ―(  ( ノ───==) ) )( ( ノ───――――
──‐し(__) し し ───‐(_ノ_)― し'J───三(__)__)しし'────――――


カガリが暁をボコボコにしているところに速水とククルが通りがかった。
二人は瞬時に、暁が何をやらかしたのか悟った。

速水「暁!貴様という奴は……また女性をナンパしていたのか!
   チーフ(宗方)が晴れて内閣第三調査室室長に復帰したというのに……
   俺は、俺はモーレツに怒っている!」
暁「へ?って事は、S.A.I.D.O.C.はどうなったんだよ」
ククル「ここに居る速水殿がチーフになったのだ。そのことをお主に伝えようと思ったのだが、まさか女子(おなご)を誑かしていようとは……
    ゼンガーが見ていたら、斬り殺されても文句は言えぬぞ!」
カガリ「そうだ!ヒーローだったらヒーローらしくしろ!」
速水「これからは俺がチーフとしてS.A.I.D.O.C.を引っ張る!その前に暁、そこに座れ!」

暁は休憩室の床に正座させられ、速水・ククル・カガリの三人に説教をされる羽目になってしまった。


90分後

速水「わかったか暁!」
ククル「ゼンガーが認めた男だということを忘れるでない!」
カガリ「とにかくあたしに関わるな!帰る!」

カガリは一足先に自室に帰った。

ククル「速水殿、喋り過ぎでのどが渇いたであろう。ほれ」

ククルは速水に、梅干入りの宇治茶を手渡した。

速水「ああ、ありがとうございます」
ククル「さて、私はマガルガのメンテナンスがあるのでな。失礼する」

ククルは格納庫行きのエレベーターに消えた。どさくさにまぎれて、暁もどこかに行ってしまっていた。

速水「全く、暁は……」

速水はベンチに腰掛けると、宇治茶を一息に飲み干し、残った梅干を頬張る。

速水「す、酸っぱ〜〜〜〜〜。
   うぅ?なんだか、頭がぼーっとして――」

速水はベンチに腰掛けたまま意識を失ってしまった!

657 名前:涼村暁と愉快な仲間(つづき♪):03/10/28 12:32

***カガリの自室***

カガリ「まったく、何なんだあのナンパ男は!」

カガリは自室でまだ怒っていた。そこに響く異音……

カサカサカサ……

カガリ「!?」

カガリは見てはいけないものを見たような気がした。
雑誌やら何やらが積まれた部屋の片隅から出てきた黒っぽい「それ」――
そう、ゴ キ ブ リ だ !!

カガリ「う、うわ〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」
反射的に悲鳴をあげるカガリ!次の瞬間!

???「とぉッ!!」
緑色の人影が部屋の中に飛び込んできた!
???「ザ・ブレイダー!わ〜っはっはっは、わ〜っはっはっは!」
緑色のヒーローは、腰に手を当てて高笑いしている。
カガリ「ザ・ブレイダー!?」

目を白黒させるカガリをよそに、ザ・ブレイダーは手元にあった雑誌を丸めて振りかぶった!

ザ・ブレイダー「ブレイダーアタック!」

ブレイダーアタックは、ゴキブリを一撃で粉砕した!
このザ・ブレイダー、闇の種を食べてしまった速水克彦が、梅干との食べあわせによって図らずも変身してしまった姿なのである。

市山貴章@NR「闇の種を食べた速水克彦の肉体は、戦士として生まれ変わった。
       そして梅干しを食べることにより、その戦士としてのパワーが発現するのだ。
       闇の種に含有されていたダーク・グレタミン酸は、梅干しに含まれる塩分と結合して速水克彦の血液の中を駆けめぐる。
       そして血液の中で練られていたチヌ第一物質が速水克彦の脂肪分によって分解され、タイロミンとデジタミンに分かれるのだ。
       一方デターミントはリンパ液に結合して、カチルダ酸とノバ粘液とサルマドンとマグールトドータミンを作り出す。
       この際ノバ粘液は体温によって分解され、消滅するが、その残滓がカチルダ酸に結びついて核カチルダ酸に変化するのだ。
       そして、核カチルダ酸とサルマドンによって生成されたカッサノ蛋白質により、
       速水克彦はザ・ブレイダーであった記憶をなくすのであった」


ザ・ブレイダー「わ〜っはっはっは、わ〜っはっはっは!とぅッ!」

ザ・ブレイダーは決めポーズをとると、風のように去っていった。
一人残されるカガリ。

カガリ「……な、なんなの、あいつ……?」」


658 名前:名無し客:03/10/30 17:49

***惑星ラムザン・ラアルゴン帝都ベヒモス***

ドム「タイラー大統領より密使が参りました。対ジェーンの作戦説明会の
   日取りが決まりますれば」
アザリン「いよいよか。思いの外、早かったではないか」
ドム「夜を日に継いでの作戦会議の成果にございましょう」
アザリン「タイラーも、ご苦労なことよな。あの生来の怠け者が……」
ドム「その分、働く時にはまとめて働く御仁にござれば」
アザリン「では(笑って)ジェーンの奇禍が首尾よく拭われた時は、
      あとは一生、寝て暮らすつもりであろうか?」
ドム「そうさせてやっても宜しいかと」

ドムは笑って言った。

ドム「なにしろ今回の彼の働きぶりは……」
アザリン「わかっておる。みなまで申すな。元より朕はそのつもり。
      一諸侯に封じて、一生安泰に暮らせるようにしてやるもよし、
      あやつが望むなら市井の一庶民として暮らすもよし、
      全て望みのままにしてやろうと思う」
ドム「おそらく、タイラーは後者を望むでしょうな」
アザリン「なにせい。パコパコとは一生良き友人でいたいもの。
      ……(皇帝の表情に戻り)こちらも勅使を出せ。
      作戦説明会議には、朕自らも出席するとその旨」
ドム「はっ、しかと!」


***銀河帝国新帝都星フェザーン***

ラインハルト「わかった。その作戦説明会議には予も出席する」
ミッターマイヤー「陛下っ!? どうかお考え直しください! 今は御身の御静養が
          第一にございます! 颱宙ジェーン対策は汎銀河共和国の
          タイラー大統領に万事お任せあって、会議には学芸尚書の
          ゼーフェルト博士が、陛下の名代として出席すれば
          それでよろしいかと存じます!」
ラインハルト「ミッターマイヤー、卿が予の体のことを心配してくれるのは嬉しいが、
        これ以上タイラーや地球の戦士達にだけ仕事を押し付ける訳にもいくまい。
        予はこれからも常に前線に立ち続けると、兵たちに誓ったこと、
        卿も忘れてはおらぬ筈だ……」
ミッターマイヤー「なれば、せめて小官をお伴にお連れください」
ラインハルト「敵と戦いに行く訳ではないのだぞ、ミッターマイヤー……(苦笑)。
        案ずるな。予はまだ倒れはせぬ。まだ生きてやらねばならぬ
        ことがあるからな」

659 名前:名無し客:03/10/30 17:50

***再び、惑星ラムザン・ラアルゴン帝都ベヒモス***

ニム「ご注進!」

ラアルゴン二十四座の参議筆頭、丞相ペトロ・ド・ニムが
血相を変えてアザリンの前にやって来た。

ニム「銀河辺境にて、叛乱にござりまする」
アザリン「なにっ!? 一体誰じゃ? 銀河が滅ぶか滅ばぬかの瀬戸際だというのに、
      そのような愚行を冒す不心得者はっ!?」
ドム「陛下、ここは迅速に叩いておくべきです」
アザリン「無論じゃ。ドム、そちに委ねる。宮廷勤めで退屈しておったろう。
      思う存分暴れて参るがよい」
ドム「有り難きお言葉、心得まいてございまする」
アザリン「で、その叛乱の首謀者は誰じゃ?」
ニム「は、はい。それが……誠に申し上げにくいことなれど……」
アザリン「構わぬ。申してみよ!」

ニムは恐縮しきった面持ちで、躊躇した挙げ句、
アザリンの問いかけに答えた。

ニム「フォーマルハウト侯、つまり陛下の婚約者、イサム殿にてあらせられます」
アザリン「な――!?」

アザリンの目は、点になった。


***イゼルローン要塞・銀河連合軍統合作戦本部***

ユリアン「イサムが叛乱!? そんな馬鹿な!!」
キャゼルヌ「残念ながら事実だ、ユリアン。イサム・フジ准将の指揮する
       巡洋艦『揖斐』は数日前から行方不明になっている」
シェーンコップ「つい先刻、銀河解放同盟の名で全宇宙に声明が発表された。
         (声明文を読みながら)『大統領気取りの偽善者タイラーに告ぐ。
          速やかに退陣せよ。退陣せざる場合は強硬手段に訴えるも辞さず。
          銀河解放同盟代表、イサム・フジ』 ……ふふっ、まさか
          あの坊やにこんなことをやらかす器量と度胸があったとは(苦笑)」
ユリアン「笑い事じゃありません! ……まさかイサムは、僕が統合作戦本部長に
      就任したことが不満で……それで……」

士官学校では自分と同期であったイサム・フジが
突如タイラーに反旗を翻したと聞かされ、思い悩むユリアン。

シェーンコップ「ユリアン、今は自分の成すべき事を考えろ。
         いちいち余計な事まで気にする必要はない」


○颱宙ジェーン対策作戦説明会議の開催が決まる。ラインハルト、アザリン他、
 各国や銀河連合軍の首脳が続々と、会議が行なわれる会場の東京を目指す。
○イサム→銀河解放同盟を名乗り、銀河の最辺境にて叛乱?

660 名前:名無し客:03/10/31 17:06

***銀河の反対側***

集結した数十隻の艦隊が、無人の野を征くが如き進撃を続けていた。
他ならぬ、何度も話題に上った叛乱軍"銀河解放同盟"の艦隊である。
編成は雑多だが、その先頭にいるのは1隻の軽巡洋艦『揖斐』であった。

スナガ「よろしいんですか、艦長」

『揖斐』のブリッジでは、副長のスナガ大佐が、艦長であるイサムに向かってぼやいている。
スナガから見れば上官とは言え、まだ自分の半分の年齢の若造である。

スナガ「こんな反乱なんか起こしちゃって……」
イサム「僕の行くところなら、どこへでもついて行くと言ったのは、
    君じゃないか、副長?」
スナガ「言いました。そりゃ確かに言いましたがね……」
イサム「もう遅いよ。叛乱は既成事実になってしまった。僕らは栄光ある反逆者。
    君も一蓮托生だぞ副長」
スナガ「とほほ……」

正直さほど落胆した様子でもなく、スナガは大袈裟に肩をすくめて見せた。
実のところスナガは、叛乱という痛快で過激なイベントを楽しんでいるふしさえあった。

スナガ「困った方だ、閣下は……」

イサムははや、閣下と呼ばれる身分である。
汎銀河共和国建国後、正式に辞令を受け准将に昇進。
併せてフォーマルハウト侯爵という、旧ラアルゴンの称号まで授けられている。
全てはアザリンの婿に相応しい格式を与えようという、いささか強引な配慮からであった。

イサム「しかしなんだね。閣下と呼ばれるのも悪くないね」
スナガ「たとえそれが、一番下っ端の閣下でもですか?」
イサム「それを言うなよ。准将と言えども立派な提督さ。
    自分だって僕のついでに大佐にしてもらったくせに」
スナガ「それを言われると、何も言えませんけどね……」

スナガは頭を掻きながら言った。
現在、イサム率いる叛乱軍は戦艦は1隻もなく、あるのは巡洋艦と駆逐艦だけ。
それも雑多な寄せ集めであり、補給の目処は立たず、乗組員も正規の軍人は数えるほどで、
あとはその辺で雇い入れたような怪しい連中ばかりであった…。

661 名前:名無し客:03/10/31 17:09

オペレーター「多次元レーダーに光点確認!」
スナガ「敵か?」
オペレーター「いえ、交信を求めてきています」
イサム「交信開け!」

スクリーンに現れたのは、モヒカン頭の変わった服装の男だった。

アニキ(トヤフア、イサム・フジギュンキョフア?)
イサム「????」
スナガ「……なんだこりゃ?」
ダチ(ああ、失礼。銀河解放同盟代表のイサム・フジ准将ですか?)
イサム「そ、そうだが……(汗」
スナガ「見たところスピア人のようだが、貴官らは?」
ダチ(こちらはスフィアハンター・カモメ団の飛空艇セルシウス。
   貴艦への接舷許可を求む!)
イサム「ひ、飛空艇ぇ〜!?」
スナガ「おいおい……ここは宇宙、それも銀河の反対側だぞ!」

―――――――――――――――――――――――――――――――

イサム「では君達は、僕達の叛乱が偽装であることを知っていたのか?」
リュック「そゆこと」

実はイサムたちは蜂起してからこれまで、反乱らしい事は何一つしてはいない。
それどころかミサイル一発とて発射していないのである。
当然、惑星で略奪もしていなければ、人ひとり殺めているわけでもない。
艦隊の連中も、とりあえず旗揚げと聞いて、面白そうだからと集まってきただけ。
しかも辺境の地で蜂起したため、その進軍を阻む敵もなく、
戦闘らしい戦闘もまだ1回もしていないという有様。
まさしく、叛乱軍とは名ばかりであった。

パイン「うっかり正規の軍艦が補給物資を届けたりでもしたら、
    偽叛乱軍の正体が露呈してしまうからな……」
ユウナ「それで、私達がウズミさんという方に頼まれて、必要な水や食糧、
    それに燃料をこうして飛空艇でコッソリ運んできたんです」
スナガ「では、それもオーブ前代表首長ウズミ・ナラ・アスハ氏のご指示か……」

そう、全てはタイラーの影の軍師を務めるウズミ・ナラ・アスハの計略であった。
急激な体制の変化で、いずれ出てくるであろう、タイラーのやり方に不満を持つ者達が
Dショッカーや地球教の残党などに取り込まれる前に先手を打ち、
決起を装ったイサム艦隊が不満分子や叛乱勢力を手元に集めるだけ集めて、
後は何もしない。ただ一箇所に、見える場所に集めてそのまま監視しておくのである。
これは、タイラーたちの仕事がやりやすいようにというだけでなく、
無駄な血を一滴も流さずに済むようにと配慮したウズミの策である。
この事はタイラーとウズミ、そして他のごく一部の人間しか知らない。
『敵を欺くにはまず味方から』という言葉通り、統合作戦本部は無論のこと、
ラインハルトやアザリンにさえ伏せた極秘作戦なのである。

662 名前:名無し客:03/10/31 17:12

スナガ「ところで、なぜ飛空艇が宇宙空間を航行できるんだ?」
シンラ「それはね、スピアとセレスティアの技術交流で、
    スピアでも宇宙航行技術が急速に発展してきてるんだよ」
スナガ「噂に聞くセレスティアのバンエルティア号とかいう奴か?」
シンラ「それに倣ってカモメ団の飛空艇も惑星間航行用に改造したんだよ。
    僕いろいろ知ってるし〜」
リュック「でもこれからは気をつけたほうがいいと思うよ。
      戸隠流や疾風流の忍者さん達が闇のルートで銀河解放同盟の事を
      あちこちで宣伝して回ってるし、タイラー大統領以外はみんな
      あなたたちのことホントに叛乱軍だと思ってるんだからね」
パイン「くれぐれもビッテンフェルト提督の率いる黒色槍騎兵(シュワルツ・ランツェン
    レイター)にでも出くわしたりはしないようにな。自分達の叛乱は
    実はお芝居でした、なんて釈明する間もなく踏み潰されるぞ」
イサム「確かに今の張りぼて艦隊じゃ、黒色槍騎兵(シュワルツ・ランツェンレイター)なんか
    相手にしちゃ日にゃ、ひとたまりもないだろうな……(汗」
スナガ「覚えておくぜ、お嬢ちゃん方。補給物資ありがとよ」


○イサムたちの叛乱は、不満分子を取り込み監視下に置くための偽装工作。
○カモメ団→セレスティアの技術協力により、飛空艇を宇宙航行用に改造。
 イサム艦隊に補給物資をこれからも定期的に届ける。

663 名前:   Mirror World:03/11/01 00:21

同じころ 夜 太平洋上

漆黒の闇の中に一筋の月の光が差し込む。
その静寂を切り裂くエンジン音と水しぶき。しかし、機影は確認できない・・・

ヤザン@ギャプラン「へっ、姿形が隠れても、音と探知機ですぐに分かってしまうな。
惑星Ziの技術力もたいしたもんじゃねぇ。」

それの正体は惑星Ziの光学迷彩を使用したギャプランだった。

ヤザン「ヘルサターンも人使いが荒かったが、神崎って奴ぁそれ以上だな。
海に落ちた隕石を拾ってこいだと・・・この報酬はたんまりいただかねぇとなぁ・・・」

そう文句を言いながら飛ばすヤザン。すると海底に・・・

ヤザン「ん?あれか・・・」

ヤザンはその岩をギャプランにワイヤーで固定するとすぐにその場を離れた。


どこか

ヤザン「ほら。」
ゼロス「確かに・・・本物ですね。ではこれを・・・」
ゼロス(こっちのほうは偽者なんですけどね・・・(^^;)

ゼロスは隕石を調べ終わるとアタッシュケースをヤザンに渡した。中身は金塊だ。

ヤザン「きにくわねぇ・・・なんで神埼本人がこないんだ?
ゼロス「まぁ、いろいろと忙しいのです。さて、これ以上ここにいると怪しまれます。解散しましょう。」

ミラーワールド

ゼロス「どうです?」
神崎「・・・十分だ。」
ゼロス「もうすぐですか・・・?邪神が復活するのは」
神崎「あぁ・・・」

●神崎、暗黒ゾイド開発、研究に本腰になる
●ヤザン、偽の金塊と光学迷彩(見た目は消えるが、各種レーダーで補足できる)仕様のギャプランを貰う

664 名前:名無し客:03/11/02 12:01

***銀河の反対側***

向かうところ敵なしというか、本当に敵のいないイサム艦隊であったが、
蜂起から一週間後、ようやくにして敵らしい敵とぶつかった……のだが……
なんとそれは銀河帝国のフリッツ・ヨーゼフ・ビッテンフェルト提督率いる
黒色槍騎兵(シュワルツ・ランツェンレイター)だったのである!
カモメ団のパインが言っていた危険な予感が、不幸にして的中した形だ。

オペレーター「か、艦長! 逃げましょう!」
スナガ「逃げる? どこへだ!?」
オペレーター「宇宙の果てまで……」
スナガ「どこまでも逃げたって、追ってくらあ!」

もはや捨て鉢で、スナガはオペレーターの弱気を笑い飛ばした。

オペレーター「相手は黒色槍騎兵ですよ! 勝ち目はないですよ!!」
スナガ「叛乱を起こした以上、こうなることはわかってたんだ!
    腰抜けは俺がこの場で、撃つっ!」
オペレーター「て、敵が交信を求めてきています…!」

イサム艦隊と黒色槍騎兵艦隊は、球状星団一つを挟んでお互いに対峙している。

ビッテンフェルト(貴様が、ついこの間までタイラーの腰巾着だった坊やか?
          反乱ごっこもこれまでだ。とっとと降伏するなら
          お尻ペンペンだけで勘弁してやらんこともない)
スナガ「しかし皇帝ラインハルト直属の帝国軍上級大将ともあろう人が、
    なぜこんな銀河の最辺境にまで…?」
ビッテンフェルト(…ん? うーむ、それはだな、俺が陛下に無理にお願いして
          叛乱征伐に出撃させていただいたのだ。Dショッカーの本部とやらが
          壊滅してからこのところ、戦闘らしい戦闘も特になかったし、
          このままだと体がなまってしまうだろ。それに帝都にいなければ
          オーベルシュタインの糞野郎の顔を見なくて済むからな!)

銀河帝国軍務尚書のオーベルシュタイン元帥とビッテンフェルト上級大将が
犬猿の仲だという噂は聞いてはいたが、いくらオーベルシュタインが大嫌いだからといって、
何もこんな銀河の最辺境にまでわざわざ来なくても……と思うイサムたちであった。

イサム「長く軍人をやっているからと言って、それだけで戦争も上手だとは
    思わないで頂きたい」
ビッテンフェルト(よく言った! そのお手並み拝見させていただこう)

ビッテンフェルトは麾下の艦隊に、突撃を促した。
実は出撃に際し、イサムは殺さず捕らえるようにと、タイラーから要請されていた
ビッテンフェルトではあったが、もうそんな約束はどこかに忘れてしまったらしい。

ビッテンフェルト「遠慮はいらんぞ! あの糞生意気な坊やにギャフンと言わせてやれ!」

665 名前:名無し客:03/11/02 12:05

ビッテンフェルトは猪突勇猛の男ではあるが、ラインハルト麾下の上級大将に
名を連ねるだけあって、決して無能な指揮官ではない。

イサム「全艦全速後退!」

命令一下、イサム艦隊は潮が退くように退却を始めた。
否、それは退却に見せかけた移動であったのだが、とにかくビッテンフェルトの目にはそう映った。
誰の目にも、それは敵の圧倒的兵力に恐れをなしての潰走と見えた。

ビッテンフェルト「それ、逃げる叛乱軍を取り囲み、一気に包囲殲滅するのだ!」

イサム艦隊を一挙に包囲しようとした二百隻の黒色槍騎兵の艦隊は、
船足の早い駆逐艦、巡洋艦が左右に展開してイサム艦隊を両翼から包み、
鈍速の戦艦は最後に中央から追う布陣になった。普通なら、ごく正攻法な作戦である。
だが、そのぶん分散した艦隊の陣形が、分散しただけ薄くなった事もまた否めない。
その機を見過ごすには、あまりにイサムは利発な少年であった。

イサム「今だ! 後退しつつ回頭左90度! 敵艦隊の横腹を突く! 集中突破だ!」

敵の陣形の最も薄い部分を、瞬時に看て取ったイサムは、やはり非凡な将であった。
いや、非凡な将としての、素養はあったというべきか。
イサム艦隊は回頭しつつ紡錘陣形を取り、錐を揉み込むように一点集中突破を試みる。

スナガ.。oO(こいつは――!)

傍で見ていて、スナガは心中密かに舌を巻いた。

スナガ.。oO(たいしたガキだぜ。戦争のやり方を心得てやがる)

イサム「斉射!」

ただ一点に集中したイサム艦隊の砲撃が、黒色槍騎兵艦隊の薄い横腹を食い破った。
自ら切り拓いた突破口を、イサム艦隊は一丸となって抜ける。
まだ1隻の落伍艦も出してはいない。驚異的な用兵だ。

ビッテンフェルト「なんと!?」

さすがにビッテンフェルトも凡将ではなかった。
これ以上味方艦隊に傷口が広がらぬよう、即座に対応する。

ビッテンフェルト「これは少しあの坊やを見縊りすぎていたのかもしれんな。
          尤も、かなり有能なブレーンがついているのだろうか……」
オペレーター「敵艦隊、戦闘区域より離脱して行きます!」
ビッテンフェルト「まあいい。この俺を手玉に取ったことに免じて、今日のところは見逃してやれ。
          あの坊やは殺さないようにとの、汎銀河共和国のタイラー大統領との
          約束だったからな。だがこの次はこうはいかんぞ!」

666 名前:名無し客:03/11/02 12:08

***『揖斐』メインブリッジ***

スナガ「勝っちまったのか……」

気の抜けたような表情で、スナガは言った。

スナガ「この寄せ集めの艦隊で、あの黒色槍騎兵(シュワルツ・ランツェンレイター)に……」
イサム「ええ、正確には双方痛み分けみたいなもんですが……」

イサムもただ、呆然としてつぶやく。
信じられないを通り越して、夢を見ているかのような顔だ。

イサム「勝たせてもらったみたいですね。敵の油断、地の利、時の運、それに、
    あるとすればこちらの作戦……。それらの偶然が重なったとはいえ、
    勝ってしまいました」
スナガ「何を謙遜してやがる。勝った気でいるくせに」
イサム「ええ。でも実際に勝つとなると話は別です。嬉しいですよ。今でも信じられません」
スナガ「まあ、初陣にしてはよくやったと褒めてやろう」
イサム「大佐のおかげです」
スナガ「うん……まあな」

いささか面映い表情で、スナガは頷いた。今回に限って、彼は何もしていない。

スナガ「だが、なまじ黒色槍騎兵に一泡吹かせちまっただけに、これからが大変だぞ。
    今度は敵も、こっちが偽叛乱軍だと知らない以上は本気で潰しにかかるだろうからな」
イサム「わかっています。こちらも命がけの大芝居ですからね」

勝って兜の緒を締めよ。イサムは決意も新たに頷く。

イサム「もうこんなに楽には勝たせてもらえないと思います」
スナガ「あったりめえだ!」

自らを鼓舞する意味でも、スナガはイサムをどやしつけた。

スナガ「次は誰が出てくると思う? 疾風ウォルフか、鉄壁ミュラーか、
    ことによると皇帝ラインハルトが、自ら出てくるかもしれねえんだぜ」
イサム「まさか……。今、皇帝ラインハルトは重病で静養中だという噂ですよ」
スナガ「だが、ないとは言いきれまい。皇帝ラインハルトは、旧ゴールデンバウム王朝
    歴代のバカ皇帝どもとは違って、常に兵たちと共に危険な前線に立って
    指揮を執ることを好むという話だからな」
イサム「ええ」

頷くイサム。

667 名前:名無し客:03/11/02 12:10

一方、こちらは……

***スィーフィード世界・セイルーン王国王宮***

シーリウス「久しぶりだったな、リナ・インバース」
リナ「シーリウス!?」

アメリアから大事な急用があるからと、セイルーンまで呼び出された
(自称)美少女天才魔道士リナ・インバースとその保護者ガウリィ・ガブリエフは、
かって共にダークスター(闇を撒く者)と戦ったことのある、
ヴォルフィードの神族シーリウスと再会した。

シーリウス「詳しい事情を説明している暇はない。唐突ですまないが、
       これから私と共に地球まで来てくれぬか?」
リナ「……ちょ、ちょっと何なのよ突然。そりゃあ、あんたとは知らない仲でも
   ないけどさ。いきなり地球まで一緒に来いって、一体どーゆーこと?」
アメリア「リナさん……実はリナさん宛てに手紙を預かってるんですけど……」
リナ「なんなの、この手紙?」
シーリウス「お前を手っ取り早く地球へ連れて行くために、ある人物から
       お前へと託されたものだ」

恐る恐る手紙を差し出すアメリアから、それを受け取って読み始めたリナの顔色が
青ざめるのにそう時間はかからなかった。

リナ「ガ━━━━━Σ(゚Д゚)━━━━━ン!! ……も、もしかして、
   この手紙の差出人の方って……ご職業はウエイトレス…??
   ……(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル」
シーリウス「…ん? 確かにその通りだが」

リナ「 い や あ あ ――― ん ん っ ! !

    殺 さ れ る ぅ ――― ! !」

その手紙はまさしく、リナの姉、赤の竜神の騎士ルナ・インバースからのものであり、
「つべこべ言わずに、さっさと地球に行きなさい。さもないとコロス!!」と
書かれていたのである。

リナ「 ゆ る し て ぇ ! !  ね ぇ ち ぁ ―― ん ! !

    ゆ る し て ぇ ――― ! ! 」

恐怖のあまり半狂乱状態と化すリナ(笑)。

668 名前:名無し客:03/11/02 12:15

数時間後、リナはようやく落ち着きを取り戻した。

シーリウス「私と一緒に地球へと来てくれる気になったか?」
リナ「ねえちゃんの命令じゃね…」
シーリウス「噂には聞いていたが、そんなに姉が苦手なのか?」
リナ「厳しくって、怖くって、メチャクチャなねえちゃんだけど……
   言う事に間違いはないはず。…で、あたしの地球行きなんだけど、
   フィリアやシルフィールが今地球圏で仕事してるって聞いてたけど、
   それと何か関係してるの?」
シーリウス「彼女たちだけではない。あのゼロスもMirror Worldと密かに結託し、
       水面下で何やら独自の動きを見せている」
リナ「ゼロスが!? …なるほど。確かにただ事じゃなさそうね。
   ところで依頼料の件なんだけど……」
シーリウス「その点なら心配するな。汎銀河共和国政府がきっと
       お前が満足するだけの報酬を支払ってくれるだろう」
リナ「汎銀河共和国が?」
シーリウス「実はもう迎えの船を寄越してあるのだ」

シーリウスがそう言うと、なんと上空にはすでに巨大な宇宙船が待機していた。

リナ「あの船は!?」
シーリウス「戦闘封印艦『ヴォルフィード』、今は『ソードブレイカー』という名だ」
リナ「ソードブレイカー……」

その宇宙船=ソードブレイカー号が、リナの目の前にゆっくりと着陸し、
中から黒マントを羽織った若い男と、時代を全く無視しまくったファンタジー風の
衣装を身に着けた少女が出てきた。

ケイン「あんたがリナ・インバースか?」
リナ「誰よ、あんた?」
ケイン「俺はケイン・ブルーリバー。あんたを無事に地球の日本まで送り届けるようにと
    汎銀河共和国政府から依頼された厄介事下請け人(トラブル・コントラクター)だ。
    よろしくな」
リナ「トラブル・コントラクター!?」

一方シーリウスは、ケインと一緒に船から出てきた
もう一人の少女の方に恭しく跪いて一礼した。

シーリウス「お久しぶりでございます、ヴォルフィード様」
キャナル「ここではキャナルでいいわ、シーリウス。貴方も今までご苦労様」

シーリウスの労をねぎらうキャナル。
このキャナル、実は実在の人間という訳ではない。
その本体はあくまでも、宇宙船ソードブレイカーの制御者――コンピューターというか、
意志のような存在で、この姿は立体映像なのである。

シーリウス「さて、そろそろ出かけるぞ。リナ・インバース」
リナ「えっ!? …ちょっともう出発なの?」
シーリウス「前にも言ったが、我々には、いや、銀河全体には本当に
       残された時間は少ないのだ」
リナ「やれやれ……よくわかんないけど、それじゃつきあってみましょうか!!」


○イサム率いる偽叛乱軍→事情を知らないビッテンフェルト率いる
 黒色槍騎兵(シュワルツ・ランツェンレイター)を見事破り、名を上げる。
○リナ・インバース→シーリウスの要請と姉の脅迫(笑)により、
 ソードブレイカー号と合流して、対颱宙ジェーン作戦会議に出席するため
 再び地球へと向かう。勿論、ガウリィ、アメリア、ゼルガディスもそれに同行。

669 名前:名無し客:03/11/03 17:53

***銀河の反対側 叛乱軍旗艦『揖斐』メインブリッジ***

ランゲ(フォーマルハウト侯イサム・フジ殿とお見受けする)

交信を求めてきてスクリーンに現れたのは、初老のラアルゴン人であった。
白髪の混じった赤毛に赤髭。しかも隻眼である。軍人というよりも、
どこぞの宇宙海賊といった面構えだ。

イサム「いかにもそうだが」
ランゲ(某は元ラアルゴン帝国の郷士で、アルクトキオン宙域で国境警備隊長を務めた
    ガルグル・ド・ランゲと申す者。見てのとおりの老骨にござる)
イサム「その老骨が僕に名指しで何の用だ?」
ランゲ(お仲間にお加え頂きたい)
イサム「なんだって!?」
スナガ「しかし見たところ、そっちの方が艦船の数は多いようだが?」
ランゲ(この連中は某の子飼いの艦隊。それに、現タイラー体制に不満を持つ
    旧ラアルゴン帝国の諸侯が有志となって集まったものでござるよ。
    是非ともタイラー政権を打倒したくば、仲間にお加え願えまいか?)
イサム「しかし……それだけの数がいれば、わざわざこちらの仲間に加わるまでも
    ないだろう。むしろそっちがこっちを、仲間に加えればいいと思うが?」
ランゲ(それがダメなのでござる)

ランゲは笑いながら言った。

ランゲ(某は一介の土豪。旗揚げするには格が足り申さん。その点、侯は貴族でもあり、
    旧地球連邦の軍閥の名門、加えて我等が至宝と戴く女帝陛下の許婚でござる。
    しかも侯は、かの黒色槍騎兵を打ち破った名将ではござらんか)

正確には黒色槍騎兵の隙を突いてダメージを与えて、戦場から急速離脱しただけなのだが、
どうも噂が誇張されて広まっているらしい。
そのランゲの言葉を聞いていたスナガが、横で思わず吹き出した。

イサム「笑うなよ……」
スナガ「悪いが、これが笑わずにいられるか」

イサムは小声で怒り、スナガを睨みつけるが、
彼は腹を押さえて反論した。

ランゲ(フォーマルハウト侯、是非とも我等が盟主に)
イサム「そんなこと言われたってなあ……」
スナガ「なってやれ…」

困窮するイサムに、スナガがランゲに聞こえないよう小声で耳元で囁いた。

スナガ「元々俺達の目的は、不満分子がDショッカーや地球教の残党に取り込まれる前に
    先手を打って、こちら側にまとめて監視下に置くのが狙いだったんだからな…」
イサム「わかった…」

670 名前:名無し客:03/11/03 17:55

イサム「ガルグル・ド・ランゲ!」
ランゲ(はっ!)
イサム「フォーマルハウト侯の名において、そちを銀河解放同盟、艦隊奉行に任ずる。
    心して精進せよ」
ランゲ(しかと!)

ランゲは臣下の礼をもって畏まる。

ランゲ(慎んで拝命仕る。今後は侯のため、微力を尽くす所存。
    傀儡として不当な扱いを受けておられるルッチナ1世陛下をお救いし、
    銀河分割を企てる悪臣タイラーと金髪の孺子ラインハルト・フォン・ローエングラムを
    打倒して新政権を樹立するその日まで、御自身の手足と思い、存分に扱き使われよ)

そこで通信は切れた。

スナガ「なかなか様になってたぞ。フォーマルハウト侯、どこでそのような格式を
    身につけられた?」
イサム「アザリンと付き合っていれば、嫌でも覚えるさ」
スナガ「だがまあ、これで随分と大所帯になった。食わせていくのが大変だろうがな。
    それにしても艦隊奉行はよかった(笑)」
イサム「咄嗟にあれ以外の役職名が、思い浮かばなかったんだ」
スナガ「じゃあ俺は、老中くらいにはしてもらわなきゃな」

二人は顔を見合わせて笑った。
そして数日後、イサム艦隊の前に、新たな艦隊が立ちはだかった。

オーガモン(てめえが反乱勢力のリーダー、イサム・フジって奴か?)
イサム「いかにもそうだが」
オーガモン(俺はデジタルワールド中央大学革闘連OB連合右派第2分派書記局長総代の
      オーガモンってもんだ!)
イサム「…なあ、デジタルワールドに大学なんてあったっけ?」
スナガ「さあ……」
オーガモン(俺達の艦隊はほとんどが民間船でよ。まあ実際は艦隊ってよりは船団だな)
イサム「見れば解かる」
オーガモン(打倒タイラーを目指す他のデジモンたちと一緒に、そのあたりの軍港から
      艦船をかっぱらって、ここまで逃げてきたって訳だ。ま、これからよろしく頼むぜ!)

かくして、文字通りの寄せ集めであったイサム艦隊は、
それでも数だけは7000隻という一大勢力に成長してしまったのである。

スナガ「全部が全部、頼りになると思うなよ。まだ勝っているから、
    奴らは一緒に行動してくれるんだ。お前が一度でも負けたら、
    連中のほとんどは逃げるぜ」

もしランゲやオーガモンたちがイサム艦隊から離脱したら、
今度はDショッカーや地球教の残党に篭絡され、取り込まれるかもしれない。
そうなっては、無駄な流血を避けるために偽叛乱軍の旗の下に不満分子を集結させて
目の届く範囲で監視下に置くというウズミの策も瓦解しかねない。

イサム「わかってますよ」

イサムは真剣な表情で頷いた。その顔にはしかし、ある種の覚悟が見える。
いい意味で軍人の顔になってきたなと、スナガは思う。

イサム「これからも勝ちつづけて、仲間を増やします。
    彼らがDショッカーや地球教の卑劣な謀略に利用されないために」
スナガ「その意気だ」
イサム「とにかく、勝ち続けるしかないんですからね。タイラー大統領がこれから、
    銀河の為にやろうとしていることのためには……」

イサムはぎゅっと唇を噛み締めた。

671 名前:名無し客:03/11/03 17:57

オペレーター「前方に敵艦隊。数およそ三千! 広範囲に展開しています」
イサム「待ち伏せか」

オペレーターから報告を聞いたとき、イサムは思わず唸った。
数ではこちらが2倍以上の優位にあるが、その内情がほとんどが非戦闘艦なのである。
おまけに弾薬も不足しがち。乗員の練度も士気も低い。

イサム「まともに戦って勝ち目は無いな」
スナガ「ですからそこは、司令官の腕で。この一戦に勝てば、司令官の将としての名声は、
    不動のものとなるでしょう」
イサム「勝てればね……。もしも負ければ?」
スナガ「勿論、地に落ちます」
イサム「だろうな……。ま、やってみるか」

実際には選択の余地はなかった。イサムは目の前の艦隊に戦って勝ち、
しかも自分達の叛乱が実は偽装工作である以上、
味方のみならず相手側の被害も最小限に食い止めなければならないのである。

オペレーター「敵艦隊の司令官が、交信を求めてきています」
イサム「で、今度は誰だ? ヤマモト閣下か、それともメルカッツ提督か?
    あるいは砂漠の虎アンドリュー・バルドフェルドか?」
スナガ「ロンド・ベル隊のブライト・ノア中佐か、ナデシコのミスマル・ユリカ艦長、
    でなければ、倉間鉄山将軍や嵐山長官の可能性だってありますな」

二人は思いつく限りの名将の名前を挙げまくった。

イサム「誰にしろ、どうせすんなり勝たせてはくれないだろうな。
    今の銀河連合軍には、人材は掃いて捨てるほどいるからな。
    だがウズミ氏からこの作戦を極秘裏に引き受けた以上は、
    僕にだって覚悟はある。もう誰が来たって驚くもんか」
オペレーター「それが……そのう……」
イサム「いいから繋げ」
オペレーター「では……」

次の瞬間、正面スクリーンに巨大な顔が映った。

フジ( イ サ ム 〜 〜 ! ! 。・゚・(ノД`)・゚・。 )

イサム「あちゃ〜!」

覚悟はできていた。しかし正面スクリーンの中年男は、
その覚悟を遥かに上回る存在であったのだ。

672 名前:名無し客:03/11/03 17:59

フジ(なんということを……。さあ、今からでも遅くはない。さっさと降伏するのだ。
   このワシが、一緒に皆に頭を下げて回ってやるから)
イサム「親父……(滝汗」

なんと敵の艦隊司令官は、イサムの父親、ススム・フジ大将であったのだ。
旧地球連邦軍参謀総長自らの出陣である。はっきり言ってこれは、イサムにとっては
ヤマモトやドム以上に戦いづらい相手であった。意味こそ違うが、
最も戦いたくない相手であった。ひょっとすると、タイラーやラインハルト以上に――。

フジ(さあ、イサム。悪いことは言わん。すぐに降伏するのだ。うまくすると
   降格と謹慎処分くらいで許してもらえるかもしれんからな)
イサム「こ……姑息な!」
フジ(なにをしておる。これ以上ワシに迷惑をかけんでくれ。世間体が……)

ふと、ある考えがイサムの脳裏に浮かんだのは、その瞬間であった。

イサム「お、親父、もしかして……」(怖々と尋ねてみる)
フジ(なんだ?)
イサム「もしかして、親父をここに来させたのは……ユリアンじゃあ?」
フジ(ど、どうして!)

その瞬間の、フジ大将の表情こそ見物であった(笑)。

フジ(どうしてそれがわかったのだ? イサム)
イサム「やっぱり……」

イサムは思わず顔を押さえた。メゲつつも、銀河連合軍の現・統合作戦本部総長である
ユリアンの采配の妙を再認識せざるを得なかった。ユリアンはキラ星の如き宿将たちの中から、
わざわざ作戦指揮官としては無能に近いフジ大将を選んで寄越したのだ。
それもイサムが最も苦手とする相手だと見越して……。

イサム「怨むぞ、ユリアン……(鬱」

ユリアン・ミンツ、伊達にヤン・ウェンリーの後継者と呼ばれてはいなかった。

673 名前:名無し客:03/11/03 18:02

フジ(さあ、イサム。降伏しなさい)
イサム「嫌だ! 断じて降伏などしない!」
フジ(な、何を言う!?)

フジ大将は狼狽した。

フジ(イサム、父さんにはわかっているんだ。お前が悪い仲間に唆されて、
   無理やり叛乱に結託させられたのを……。お前は本当はいい子なんだ。
   怒ったりしないから帰ってきなさい)
イサム「父さん、あなたからその言葉を聞かされるのは何回目でしょうね」
フジ(なに?)
イサム「前に、アシュラン事件の時も、似たような放送を聞きましたっけ。
    それから、そうそう、あれはまだ僕が中学生だった頃、僕が家に居辛くなって、
    家出した時です。フジ家の義母さんと折り合いが悪くて、しばらく友達の家に
    厄介になったことがあったでしょう」
フジ(そ、そんなこともあったっけな……)

しどろもとろで、フジ大将は言った。

イサム「ごまかさないでください。あの時も父さんは、同じ事を言ったのですよ。
    それを信じて帰った僕が、後でどれほど怒られたことか……」
フジ(そ、そうだったか……?)
イサム「あれで僕も少しは利口になりましたからね。二度とあなたの言うことを、
    真に受けたりはしませんよ」
スナガ「確かに……」

横でクスッと笑ったのは、スナガ大佐である。

スナガ.。oO(今から帰ったら、怒られるのはその時の比ではあるまいな……)

血管の浮いた表情で、フジ大将が叫んだ。

フジ(こ……このワシに向かってそんな偉そうな口をききおって!
   一体お前はこのワシをなんだと思っているのだ!)
イサム「父親です。それ以上でも以下でもありません」(しれっとして答える)
フジ(言うたな! もう貴様とは父でもなければ子でもない! 銀河が火急のこの時期に、
   不埒な狼藉三昧を働く不届き者め! 銀河万民になりかわり、
   このワシが成敗してくれん!)
イサム「どうぞご勝手に。できるものなら――。」

イサムはそう言って、こちらから一方的に通信を切った。
フジ大将を寄越したユリアンは、おそらく自分の叛乱が芝居であることを知らない。
この作戦は、タイラーと発案者のウズミの他、ごく一部の関係者にしか知らされていない
トップシークレットだからだ。
ユリアンはフジ親子の交渉が決裂することも事前に予想していたかもしれないなと、イサムは思う。
それと共に、彼にとっても苦肉の采配であったかもしれない。なにしろジェーンの脅威は刻一刻、
銀河に迫りつつあるのだ。いくら今の銀河連合軍には人材が豊富とはいえ、そうそう有能な
ブレーンを辺境の叛乱にまで割いてはいられない。フジ大将あたりがせいぜいか――。

オペレーター「敵艦隊、左右に展開します! こちらを一挙に包囲殲滅するつもりのようです」
イサム「愚の骨頂だ。(鼻で笑い)徒に兵力を分散させて、なんになる」

息子であるイサムの目から見ても、フジ大将は三流の用兵家である。
せいぜいアンダーソン長官の下でヨイショに明け暮れ、たまに意見を求められても、
「おっしゃる通りです」とか「さすが長官、到底私どもの及ぶところではございません」
とか言って、適当にお茶を濁しているのが関の山の参謀なのである。

674 名前:名無し客:03/11/03 18:06

一方、その頃…

***ソードブレイカー・艦内***

リナ・インバース一行を乗せ、地球への道を急ぐ
遺失宇宙船(ロスト・シップ)ソードブレイカー号の中では……

リナ「……なるほどね。今まで全次元で暴れまわってた反世界の侵略軍が
   急に姿を暗ましてたのは変だなとは思ってたけど、まさか
   銀河系全体に滅亡の危機が迫ってたなんてねえ……」
シーリウス「そういうことだ…」
リナ「…で、そのタイフウ…じゃなくて、ハイチュウ……
   ……でもなくて………ああややこしい!!」
シーリウス「颱宙ジェーンだ…」
リナ「…そうそう! その颱宙ジェーンの対策会議に、アメリアがフィルさんの名代として
   出席するってところまではわかったわ。でも何であたしまで地球について行かなきゃ
   ならないわけ? まさかアメリアのボディーガードなんて単純な要件じゃないわよね?」
シーリウス「その理由はお前自身が一番良く知っているはずだ、リナ・インバース…」
リナ「……まさかっ! 重破斬(ギガ・スレイブ)!?」

重破斬(ギガ・スレイブ)とは、金色の魔王(ロード・オブ・ナイトメア)の力を元にした、
一歩間違えれば世界を滅ぼしかねない危険な呪文のことである。虚無を生み出す、
すなわち如何なる者にも等しき滅びを与えられる究極魔法なのだ。
ただし、これは完全に呪文を制御できた場合の話であり、リナは未完成バージョンこそ
制御可能なものの、以前試した完成版では見事に失敗。自分の肉体を危うく
ロード・オブ・ナイトメアに乗っ取られそうになった体験をしているのだ。

ガウリィ「ちょっと待て! 俺はリナがまた重破斬(ギガ・スレイブ)を
     使うだなんて絶対反対だぞ! そんなの取り消しだぁ!!」
アメリア「…お、落ち着いてくださいガウリィさん!」
シーリウス「安心しろ。リナ・インバースに使ってもらうのは未完成版の方だ。
       一度制御に成功している未完成版の重破斬(ギガ・スレイブ)であれば、
       完成版の呪文の時と違って、ロード・オブ・ナイトメアに
       精神世界まで引きずり込まれる心配はあるまい」
ガウリィ「…えっΣ(゚д゚lll)!? そ、そうなのか?」
アメリア「私や父さんもまだ詳しい事までは、何も知らないんです。ごめんなさい……」
リナ「わかったわ。地球に行って話だけでも、会って聞いてみようじゃない。
   あたしをご指名だっていう、汎銀河共和国の大統領さんとやらにね……」

リナたちがメインルームで雑談している頃、
こちらの操縦席では……

ケイン「キャナル、その後地球で待機してるミリィから何か連絡はあったか?」
キャナル「ぜ〜んぜん変わったこともなく、地球は平和そのものですって。
     強いて挙げるとすれば、銀河の反対側で奇妙な叛乱が発生している程度かしら」
ケイン「…はぁ? なんだそりゃ」
ゼルガディス「その叛乱軍の噂なら俺も聞いたことがある。なんでも叛乱勢力の首魁は
       あの銀河帝国宇宙艦隊の黒色槍騎兵すら手玉に取るほどの奴らしいな。
       近頃はそのイサム・フジとかいう司令官を慕って、現タイラー政権に
       不満を抱く連中が徐々に集まってきてるらしい…」
キャナル「でも銀河連合軍は、ほとんど申し訳程度に鎮圧軍を小出しにしてるだけで、
     本音は辺境の叛乱なんて放置しといても、体制に影響はないって考えてるみたいよ」
ケイン「ところでゼルガディスさんよ」
ゼルガディス「なんだ?」
ケイン「さっきリナ・インバースから聞いたんだが、地球には、あんたの…その…
    …改造された体を元に戻す手がかりは結局なかったんだろ?」
ゼルガディス「以前、バンエルティア号の連中と一緒に地球に来た時は、そうだった」
ケイン「ならどうしてあんたまでリナたちについて来るんだ?
    …あ、いや別について来るなとかいう意味じゃないぜ…」
ゼルガディス「さあて、腐れ縁…とかいう奴かな……」


○イサム艦隊→順調に不満分子を吸収して勢力を拡大中。
 事情を知らない父ススム・フジ大将率いる鎮圧軍と交戦状態に。
○ソードブレイカー→現在、地球へ向けて急行中。

675 名前:名無し客:03/11/03 20:35

***ナイトメア要塞***

ナイトメア「カスタマーよ、艦隊の再編にはどれだけ掛かる?」
カスタマー「後数週間はお時間を取らせていただきたいものです。」
ナイトメア「まあ良い、ド・ヴィリエの艦隊が動く時には十分に間に合う。
     それよりも例の人工知能・・・スカイネットの完成はどうした?」
カスタマー「スカイネット及び各人型殺戮兵器の開発も予定より順調に進んでおります。
      やはりブラックゴースト及びジオンの技術陣の何人かが流れてきたおかげですね。」
ナイトメア「既に我が社の何百人もの諜報員が銀河帝国や汎銀河共和国で動いている。
      スカイネットが完成次第それを向こうに流すとしよう・・・。」
カスタマー「・・・会長、スカイネットがもし汎銀河共和国で起動された時こそ・・・」
ナイトメア「フフフ・・・。」
???「ふ〜ん、なんか面白そうな事考えているじゃん。」
カスタマー「これはティス殿、我が社の施設の御感想は?」
ティス「悪くはないわね、ところでまだ手がかりが見つからないの?」
ナイトメア「時空転送装置のことか・・・もうしばらく待つがいい・・・。」
ティス「分ったわ、ところで例の開戦だけどあたしらも参加しちゃ駄目?
    あの方はそう言っているけど」
カスタマー「構いませんよ、あなたの主でもあるデュミナス様の力を借りたいですからね・・・。」
ティス「分ったわ、じゃデュミナス様に伝えておくわ。」
ナイトメア「(時空か・・・・さてお前達はどれだけの間違いを銀河に撒き散らしてくれるか・・・?)」

676 名前:名無し客:03/11/04 17:57

>>673の続き

***銀河の反対側***

オペレーター「敵艦隊が一斉に機関を停止しました」
フジ「なにっ?」

フジ大将は椅子から腰を浮かした。

フジ「イサムめ、何をやるつもりなのだ?」
ヒラカワ「砲撃しますか?」

そう聞いたのは、アキヒコ・ヒラカワ中将である。

ヒラカワ「絶好のチャンスですが……」
フジ「ま、待て! 撃ってはいかん! 罠かもしれん」
ヒラカワ「しかし……」
フジ「あいつはタイラーの弟子を吹聴しておる。どんな奇策を弄してくるかわからんぞ」

フジ大将もやはり人の親。さすがに実の息子を撃つのは躊躇われたのである。
これこそ父の行動パターンを読んだイサム・フジの狙い通りであった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――

スナガ「冷や汗もんだぜ……。しかし親父さん、よく撃たなかったもんだぜ。
    それにしても提督、よくわかったな?」
イサム「ええ、まあ……」

イサムは言葉を濁した。自信があったとはいえ、
実は彼もほっと胸をなでおろしている最中なのである。

イサム「長い付き合いですから……」

当然、そういう口の下では、「あの人がああいう人でよかった」と、
生まれて初めてイサムは父の性格に感謝したのであった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――

結局、ススム・フジ大将指揮下の鎮圧艦隊は、一発も発砲しないまま撤退してしまった。

ヒラカワ「か、閣下……」
フジ「負けた」

へなへなとブリッジの床にへたり込んだフジを、助け起こそうとするヒラカワの耳に、
その情けない声はハッキリと聞こえた。

フジ「イ、イサムに、倅めに乗り越えられた……」

677 名前:名無し客:03/11/04 17:58

***地球 ブリュッセル郊外の山奥 アズラエルの山荘***

次元突破殴りこみ艦隊決死の攻撃により、
ポイントゼロのDショッカー本部が壊滅して以来、
しばらく行方を暗ませていたラウ・ル・クルーゼは、
ブルーコスモスの盟主ムルタ・アズラエルが潜伏生活を送っている山荘へと
一時的に身を寄せていた。が……

アズラエル「やれやれ、またあの発作ですか?」
クルーゼ「(苦しそうに)頭が痛い…! 頭蓋骨の内側に…恐竜が尾を叩きつけて……
      いるようだ…! そこの薬を取ってくれ……!!」

アズラエルから差し出された薬を掴み取り、服用するクルーゼ。

アズラエル「発作の起きる間隔が、だんだん短くなってきているようですねえ」
クルーゼ「…………」
アズラエル「しっかりしてもらわないと困りますよ。陰謀と策略の挙げ句に宇宙を滅ぼしても、
       その前に君自身が破壊されてしまっては、いい笑い話ですからねえ…(´,_ゝ`)プッ!」
クルーゼ「お前に言われたくはない…」
アズラエル「一度医者に見せたらどうです?」
クルーゼ「ふざけるな…。医者が役に立たんのは、貴様が一番よく知っているだろう?」
アズラエル「そうですか。まあ、君の体のことですから、私は構いませんがね。
       尤も、医者が無用だという点には私も賛成しますよ。むしろこれは
       呪術師の営業範囲でしょうからねえ」
クルーゼ「どういう意味だ?」
アズラエル「おや? とうに承知していると思っていましたが…。
       半分は地球教の総大主教の呪いで、もう半分はフラガ父子、
       つまり君のオリジナルとその息子の祟りですよ」
クルーゼ「祟りはともかく、呪いの方は当たっているかもしれんな。
      あの総大主教なら、その程度のことはやれそうだ…」
アズラエル「何を埒もないことを…。本当に総大主教に呪力があるなら、
       銀河帝国の皇帝ラインハルトを呪い殺せばいいじゃありませんか。
       彼は若くて青春の香気にあふれ……………ハッΣ(゚д゚lll)!!!」

語りの半ばで、アズラエルは毒舌を中断した。

クルーゼ「…どうした? ふふっ…そうか、そういえば皇帝ラインハルトは、
      昨今しばしば発熱し病臥するという噂だったな……」
アズラエル「ふん、バカバカしい……」

678 名前:名無し客:03/11/04 18:02

***同じく地球 日本・東京郊外***

一の谷博士は、颱宙ジェーン対策会議に出席するべく、
会場へと車を走らせていたが……

一の谷「…ん? おい、君、どうしてこんな人気の無いところで車を止めるんだ?」
運転手「ふふふふふ……申し訳ありませんが一の谷博士。貴方には会議に
     出席していただくわけにはいかないのです……」
一の谷「な、なんだと!? 一体、君はっ!?」

次の瞬間、運転手が後ろへ振り向くと、
突然、車の後部座席に座る一の谷博士めがけて、
スプレーのようなものを噴射した。

一の谷「な、何をする!? や、やめ……ろ……………(気を失う)」

それと同時に、一の谷博士の乗っている車を、
黒ずくめの一団が取り囲む。

フレイ「うまくいったようね…。後は任せたわ」

フレイが仲間に指示して、ぐっすり眠っている一の谷博士を車から運び出し、
トラックへと移し替えると、元人類解放軍の水原がマスクを装着して変装した
偽者の一の谷博士が、つい先程まで本物が乗っていた車へと乗り込んだ。
そして偽の一の谷博士も運転手も何食わぬ顔でそのまま、車はその場から出発した…。


○イサム艦隊→父フジ大将率いる鎮圧部隊に不戦勝。
●クルーゼ→アズラエルの山荘に、一時的に身を寄せる。
○一の谷博士→颱宙ジェーン対策会議へと向かう途中、地球教に誘拐される。
●偽一の谷博士→地球教に操られる水原が変装した偽者。
 本物と入れ替わり、会場へと向かう。

679 名前:名無し客:03/11/05 18:06

今、地球の日本の首都・東京に、
全銀河から政府高官や学会の要人クラスが続々と集結していた。
表向きは汎銀河共和国の建国を祝って開かれる国際会議との名目ではあったが、
実際は刻一刻と銀河系に迫る颱宙ジェーンへの対策会議だったのである。

***カモメ団飛空挺『セルシウス』(宇宙航行用に改造済)***

シンラ「東京に到着したし」

スピラの三首脳である青年同盟の盟主ヌージ、新エボン党のバラライ議長、
アルベド族マキナ派のリーダーであるギップルも、颱宙ジェーン対策会議に
出席するべく、無事に地球へと到着していた。

ギップル「わざわざ送ってもらって悪かったな。ま、帰りもよろしく頼むぜ」
シンラ「でもタダじゃないし。送迎費は後でしっかり請求するし」
ギップル「うっ…!(汗」
ユウナ「…ごめんね、みんな」
シンラ「カモメ団、今赤字でピンチだし。少しでも稼がなきゃならないし」
ヌージ「…しかし、Dショッカーの本部とやらが銀河連合軍によって壊滅して以来、
    宇宙はすっかり平和になったものとばかり思っていたが……」
バラライ「颱宙ジェーン……。そんなものが銀河系に迫っていただなんて、
      実を言うと今でも、まるで実感がわいてこない……」
ダチ「では首脳会議が終わったらまた連絡してくれ。迎えにまた来るから」
ヌージ「…? ユウナは会議には出席しないのか? てっきり君も招待されているものと
    ばかり思っていたが…」
ユウナ「ごめんなさい。私たち他の仕事もあるから…」
バラライ「他の仕事?」
シンラ「カモメ団、今赤字でピンチだし。少しでも稼がなきゃならないし」
リュック「…二度も繰り返して強調するなあっ!」

680 名前:名無し客:03/11/05 18:16

キール「ひえぇぇぇぇ――(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル!!!」
ゼルガディス「…ん? お前、キール、キール・ツァイベルか?」
リナ「ヤッホー♪ キール!久しぶりっ!!」

会議場近くの迎賓館でリナたちは、かって一時的に共に旅したことのある
バンエルティア号の仲間キール・ツァイベルと偶然再会した。

キール「なぜだ!? どーしてお前がここにいるんだリナ・インバース!!」
リナ「なぜって…あたしも会議の呼ばれてるのよ。汎銀河共和国の大統領さんとやらにね」
キール「汎銀河共和国のタイラー大統領はかなりの変人だという噂だったが、
    どうやらそれも、あながちデマではなかったということか……」

頭を抱え込むキール。

アメリア「で、リッドさんたちはどこにいるんですか?」
キール「あいつらなら来てはいない。僕はインフェリア国王グルノーレU世陛下の
    命により、王立天文台を代表してこの会議に来ているんだ」

そこへ、セレスティア人らしき一人の若い女性が近づいてきた。

アイラ「あらキール、お知り合い?」
アメリア「あ、どうも初めまして。えーっと…貴女は?」
キール「ああ、紹介しよう。セレスティア自由軍シルエシカの副司令官、アイラだ」
アイラ「どうも、こちらこそ初めまして、セイルーンのアメリア王女殿下でいらっしゃいますね。
    アイラと申します。本来なら我等がシルエシカのボスであるフォッグが
    出席してご挨拶申し上げるところなんですけど……」
キール「フォッグの奴に『俺は難しいことはわからねえ』とか何とか言われて、
    結局のところ、代理出席を押しつけられたのさ」

681 名前:名無し客:03/11/05 18:19

ヒビキ「じっちゃん!」
ジン「おお、ヒビキ! それにマグノ嬢ちゃんも元気かい」
マグノ「お待ちしてたよ、ジン叔父さん」

ヒビキ・トカイの育ての親であり、宇宙移民者第一世代として
惑星タラークを牛耳る八聖翁とほぼ同格の身分を有するジン老人も
タラーク総帥グラン・パ、メジェール女王グラン・マと共に
会議に招請され東京に来ていた。

ヒビキ「じっちゃん、ところで…親父たちとお袋は…?」
ジン「八聖翁とグラン・マ……いや、アンリ姉様なら、
   少し遅れるそうだが、じきにここに来るだろう。
   ところでマグノ嬢ちゃん、…その颱宙ジェーンとかいう化け物が
   我々の銀河に迫っているってのは本当か?」
マグノ「どうやら本当の話らしいよ。冗談抜きでね…」
ブザム「お頭や私も、最初に話を聞かされた時は半信半疑でしたが…」
ジン「全銀河が力を一つに合わせて颱宙ジェーンに立ち向かうか…。
   こりゃタラークとメジェールが共に刈り取りに立ち向かった時以上に
   難儀な大仕事になりそうじゃわい」

682 名前:名無し客:03/11/05 18:23

***迎賓館・ラインハルトの客室***

ラインハルト「久しいな、メルカッツ」
メルカッツ「お久しぶりです、ラインハルト・フォン・ローエングラム殿」

旧ゴールデンバウム王朝時代、リップシュタット戦役において
不幸にして敵味方に分かれて以来、ラインハルトとメルカッツの両者は
初めて再会を果たした。銀河帝国の軍事顧問を務めるプリンス・ハイネルが、
この機会にメルカッツをラインハルトに引き合わせたのである。

シュトライト「メルカッツ提督、恐れ多くも皇帝陛下に対して『殿』と呼ぶとは
        無礼でありましょう! きちんと皇帝(カイザー)とお呼びなされよ!」
ラインハルト「よい。メルカッツは予の臣下ではない。好きに呼ばせてやれ」
シュトライト「…ははっ」
メルカッツ「我が侭をお許しいただき、恐縮であります」
ラインハルト「だがメルカッツよ。改めて臣下として予に仕える気はないか?
        予は復讐者ではない。旧ゴールデンバウム王朝の大貴族どもに
        とってはそうだったが、卿さえよければ、予はいつでも
        帝国への帰参を許すつもりだ」
メルカッツ「身に余る光栄ながら、辞退させていただきとう存じます」
ラインハルト「なぜだ?」
メルカッツ「私は、亡きヤン・ウェンリー提督に多大な恩義がございます。
       まずは受けた恩義を、ヤン提督の遺志を今も受け継ぐ人々に対して
       少しずつでも返していかなければなりません。
       そして、それが終わりました後は……」
ラインハルト「…エルウィン・ヨーゼフ2世のことか?」

エルウィン・ヨーゼフ2世とは、旧ゴールデンバウム王朝の第37代皇帝で、
僅か5歳で皇帝に即位し、ゴールデンバウム王朝がローエングラム王朝に交代する過程で、
門閥貴族の争いに巻き込まれ、その後は行方不明になっていた…。

ラインハルト「…しかし、エルウィン・ヨーゼフの件は、必ずしも卿の責任ではあるまい」
メルカッツ「当時、幼いエルウィン・ヨーゼフ陛下を保護するべき周囲の人々が、
       まだ充分な判断力も具えておいでではなかった幼君を私利私欲の為に
       自分達の権力闘争に巻き込んだことを、私は止めることができませんでした。
       無論、ゴールデンバウム王朝の復活など今更望むべくもございませんが、
       私としては、せめてエルウィン・ヨーゼフ陛下には一市民として、
       平穏な生活を送っていただきたいのです…」
ラインハルト「わかった。卿の意思は固いようだな。だが汎銀河共和国との同盟が
       成立した以上、卿はもはや罪人ではない。たまにはオーディンへと帰り、
       家族に元気な顔を見せてやれ…」
メルカッツ「…重ね重ねのご配慮、痛み入ります」

シュトライト「陛下、そろそろお時間でございます。お支度を…」
ラインハルト「うむ…」

○全銀河の首脳、現在続々と東京に集結中。
○プリンス・ハイネルの仲介で、ラインハルトとメルカッツが和解。
○颱宙ジェーン対策会議、まもなく開催へ…。

683 名前:名無し客:03/11/06 02:38

***ダイタニクス・ギズモ***

メギド「何故だ…何故こんな時に限ってダイタニクス・ギズモは
オーバーホール中なのだ!! 首脳どもが集まっている東京を
叩く絶好の機会だというに!!」
サラマンデス「落ち着け…彼奴らなどいつでも始末できる」
プリンス「……今、勝手に出撃して上層部の機嫌をそこねることも
あるまい。……地球教残党のお手並み、ゆっくり拝見と行こうでは
ないか」

***要塞デモニカ***

足元に置かれた四つの棺型カプセルを見下ろしている地獄大元帥と
(人間体の)幹部たち。

あしゅら男爵「どうなさいました、大元帥?」
地獄大元帥「うむー…一刻も早く新たな破壊四暴星を造らねばならん…
何とかネオ・アトランティスのガーゴイル、魔人ヨミ、
デストレスの帝王ライエル、邪神シドーに仕える大神官ハーゴンの
細胞を手に入れることには成功したが……我々には時間も資金も
なさすぎる!!」
ブロッケン伯爵「お言葉ですが大元帥、そのような弱気な……誰だ!!」

???「フフフ…地獄大元帥、お困りのようですな」

地獄大元帥「……!!」
モニターに映った複数の姿を見て息を呑む地獄大元帥一派。
そう、画面の向こうで笑っているのは──
仮面ライダーに倒されたはずの地獄大使、ダスマダー大佐、呪博士!!

ダスマダー大佐「しばらくだったな、地獄大元帥……我々もそれぞれ
ベノスネーク、ドラグブラッカー、マグナギガの力を得て冥府より
舞い戻った……」
地獄大使「設備なら我々のものを使っていただきたい」
呪博士「……これからお送りする地点までデモニカを移動させられるがいい……」
地獄大元帥「かたじけない……背に腹は変えられぬ……
(フン、利用するだけ利用してやるわ、Dショッカーに「地獄」の名を
持つ者はワシ一人で十分……)」

●Dショッカー→地獄大使、ダスマダー大佐、呪博士が遂に復活。

684 名前:名無し客:03/11/06 03:02

***東京***

迎賓館の大広間で、2人の男女が話している……。
1人は立派な白いあごヒゲを垂らし、ローブに身を包んだ初老の男性、
もう1人はショートカットの若い女性である。

初老の男性「どうだユリアン、見つかったか?」
ユリアンと呼ばれた女性──ウルトラの国にかつて栄え、現在は
象徴として存続している王家の末裔である──地球人名・星涼子は
首を横に振った。

涼子「申し訳ありません、ウルトラの父。ブースカもチャメゴンも、カネゴンも
ピグモンも、どこに行ったのか……」
ウルトラの父「仕方の無い子たちだ。久しぶりの東京ということで、
はしゃいでいるのだろうが……」
涼子「私、もう少し探してみます」

しばらく後──迷子?の快獣たちを見つける代わりに、男3人組に
ナンパされている涼子の姿があった(笑)。

涼村暁「君、もしかしてUGMにいた星涼子隊員?(俺が
作ったヒロインデータベースのNo.766の彼女だな)」
涼子「そうですけど…?」
結城凱「奇遇だね、こんな処で会うなんて(本当は
奇遇じゃねーんだけどな)」
セイカイ「よかったらどう? 俺たちいいお店知ってるんだ」
疾風翔「他にも何人か女の子誘ってあるし…どう?」
涼子「(……はあ、地球で最近流行ってる「合コン」ね)疾風
翔さん、でしたよね? チェンジマンの」
疾風「いやあ、光栄だな、俺のことご存知とは」
涼子「ええ、メルル星のサクラさんから、いろいろと
(PUつながりで、ね)」

サクラの名を聞いた途端、疾風の顔色が変わる。
結城「おい、どうしたんだよ、疾風!」

涼子「そちらはジェットマンの結城さんにカクレンジャーのセイカイさん?
香さんや鶴姫さんにはいつもお世話になってます」
凱&セイカイ(ゲッ(゚Д゚;)!!)

暁「ちょ、おい、どうしたんだよ(こ、こいつら使えネ〜!!)」

涼子「それでは、私先を急ぎますので…」


○ヒーローナンパ師同盟→ユリアンこと涼子のナンパに失敗(笑)。

685 名前:名無し客:03/11/06 16:35

***東京***

???「遅くなったがまだ会議はまだのようだな。」
ソードナイト「ええ、急ぎましょう、メタナイト卿。」

ポップスター代表として地球にやってきたメタナイト卿とその腹心のソードナイトとブレードナイト。
彼らは会議場へと足を踏み入れた。
そこでメタナイト卿は顔見知りの者達と再会していた。

ぺパー将軍「メタナイト卿、マスターハンド事件以来だな。」
メタナイト「コーネリアのペパー将軍もトーマス・ライト博士も出席されるようですね。」
ライト「うむ、例の颱宙ジェーンの事でな。」
ペパー将軍「我々の宇宙の存亡に関わる自体だ。ライト博士はロボット工学代表としてお茶の水博士と共に私はライラット系代表として出席する。
メタナイト卿もポップスター代表で?」
メタナイト卿「ええ、肝心のデデデ陛下が急病で私が代理で参加したいと思っています。
他にもピピ惑星のローザ王女も出席されるそうです。」
ライト「銀河いや宇宙中から要人が集まってきているようじゃな。」
メタナイト卿「この機会を利用してホーリーナイトメア社か地球教の残党がテロを計画しているかもしれない
万一の場合を考え私の部下のメタ・ナイツを迎賓館周辺の警護に当たらせています。」
ペパー将軍「うむ、しかし妙だと思わぬか?」
メタナイト卿「妙とは?」
ペパー将軍「最近になって分ったことだが汎銀河共和国内の各企業が急にロボット開発とネットワーク産業に力を入れ始めたのだよ。
まるで誰かに操られるかのごとく・・・。」
メタナイト卿「まさか・・・。」
ライト「私もレプリロイド工学の権威のケイン博士やコサック君らと協力して真相を探ってみるよ。」
メタナイト卿「そろそろ会議の時間です、急がないと。」

???「どうやら忍び込めたようだね・・・。」
???「でもデュミナス様の言った通りこの会議で誤りがまた起る・・・。」

○メタナイト卿→地球に到着
●???→不信な動き

686 名前:名無し客:03/11/06 18:31

アンドレセン「すると陛下は、このアンドレセンめを股肱とも頼むとの仰せでございまするか。
        身辺警護の重責を任せられると……」

旧地球連邦軍少将で、現在ラアルゴン駐在武官を務めるカール・ビョルン・アンドレセンは、
タイラーの幕僚達の中でも、その勇気と豪放磊落な性格で知られる猛将であった。

アザリン「これ、そう大仰に恐縮せんでもよかろう、アンドレセン。
      そちとはそのような堅苦しい仲でもないし――」
アンドレセン「いえ、駐在武官としてこれは最高の名誉。私如きをここまで信頼なされる
        陛下の君としての度量の広さ。軍人として、心から感服しているのです」
アザリン「感服ばかりされても困る」

笑いながら少女皇帝は言う。

アザリン「そちには朕の身辺をつつがなく警護してもらわねばな」
アンドレセン「不肖アンドレセン、命に代えましても」
アザリン「信じておる。さてアンドレセン、宮廷警護隊長としての初仕事だぞ。
      そちに会議場までの警護を申しつける」
アンドレセン「しかと」

687 名前:名無し客:03/11/06 18:32

***CLAMP学園***

旋風寺や破嵐と並ぶ世界有数の大財閥妹之山家が、
未来をしょって立つ若者達のささやかな学び舎なれと、
私財のみで完成した巨大都市、CLAMP学園。
幼等部、初等部、中等部、高等部、大学部、大学院とで成るこの学園は、
特出、卓越した才能の持ち主が勢揃いした学園である。

対颱宙ジェーン作戦会議は、このCLAMP学園内の大講堂にて開催された。

ラインハルト「一瞥以来であったな、カイザーリン(Keizerrin、女帝)ゴザ。
         いや…今は確かルッチナと名乗られておいでだったかな?」
アザリン「堅苦しい呼び名は抜きじゃ。どうかアザリンと呼んでくだされ、
      皇帝(カイザー)ラインハルト殿」

緋の毛氈(ピロード)の敷かれた長い長い廊下を侍従に先導され、
ラインハルトとアザリンの二人は連れたって歩く。

アナウンス「ラインハルト、ルッチナ、両皇帝陛下、御着席あそばします」

ラインハルトとアザリンが最後に着席すると、臣下ならびに出席者の面々は、
直立不動の姿勢をもってこれを迎え、一礼した後、それぞれの席についた。
一種荘厳な雰囲気の中、アザリンが口を開いた。

アザリン「これより、銀河を脅かす颱宙ジェーンの対策説明会議を執り行いたいと思う。
      では、まず会議に先立ち、ジェーンに関する説明を」
ユリアン「はい」

立ちあがったのは、銀河連合軍・統合作戦本部総長である
ユリアン・ミンツ汎銀河共和国(旧地球連邦)軍中尉である。

ユリアン「ジェーンの脅威は予想以上です。規模、速度、コース、全ての点で
      我々の予想を遥かに越えて銀河に迫りつつあります。
      予想される銀河への到達日数は、最短の場合でおおよそ八ヶ月」
カナーバ「八ヶ月……(思わず唸る)」
ルドルフ「八ヶ月で来てしまうのですか……(ため息が漏れる)」
ユリアン「ですが、もうすでに銀河の辺境にある星々は影響を受け始めています。
      しかも、今後ジェーンの進行速度がさらに早まらないという保証はどこにも……」
グラン・パ「もうよい!」
メタナイト卿「ジェーンの脅威は十分に解かったから、早くその対策とやらを説明してくれ」
ユリアン「では、対策手段の説明を、大統領閣下より直々に……」

688 名前:名無し客:03/11/06 18:35

紹介されて壇上に進み出たのは、他ならぬ汎銀河共和国初代大統領、
ジャスティ・ウエキ・タイラーその人であった。

タイラー「コホン(軽く咳払い)…とりあえず、これを見てもらおうかな」

会議場の中央、巨大なテーブルの上に三次元スクリーンが出現した。

アザリン「これは……?」
タイラー「探査艦『メルバ』の電波望遠鏡が捉えた、ジェーンの中心部です。
      尤も、実像ではなくて、観測データをもとに描いたグラフィックスですが、
      この方がわかりやすいでしょう」
ラインハルト「なるほど。まるで地獄の釜の中だな……」
タイラー「超重力で引き寄せられた星間物質が、中央部分ではさながら風のようになり、
      巨大な渦を巻きながら最後には消滅してしまうのです。そして、中央部分は
      巨大な空洞、おそらくその向こう側は反世界へと繋がっていると思われるが、
      台風なら目に相当するこの部分で、物質は純粋なエネルギーに変換されて
      いるらしい。僕にもよくわからないが、そのエネルギーこそが、
      ジェーンの力の源だということだね」
デスラー「颱宙という呼称も、あながち根拠のないことではないのだな……」
タイラー「中心部分の最大瞬間移動速度は、計測によれば毎秒35ないし、40光年」
ウルトラの父「むぅ……」
ルドルフ「風速40光年ですか……」
導師クレフ「信じられん」
ぺパー将軍「タキオンでもない物質が、光より早く加速されるとは……」
セトラ「で、どうするのだ?」

ラアルゴンの宮廷御用学者であるセトラ博士が、タイラーに向かって言った。

セトラ「かような恐るべき反世界の猛威を相手に、そちは一体どのような対策があると?」
タイラー「金色の魔王=ロード・オブ・ナイトメアに、颱宙ジェーンをやっつけてもらいます」

声の調子一つ変えず、タイラーは言ってのけた。

リナ「…はあっΣ(゚д゚lll)!?」

傍聴席にいたリナも思わず腰を抜かす。

689 名前:名無し客:03/11/06 18:41

グラン・マ「なんと!」
ルイーズ「正気ですか?」
メルビ「いや、それ以前にどうやってロード・オブ・ナイトメアを動かすというのだ?」
メキボス「正気の沙汰とは思えん」
ギップル「大統領大丈夫か? まさか激務のあまり……」

満場、轟然たる怒号の嵐である。

シルフィール「皆様お静かに…」
フィリア「この点に関する部分はPUを代表しまして、私たちがご説明いたします」

リナ.。oO(フィリア…!? シルフィール…!?)

フィリア「ロード・オブ・ナイトメアは動かせます」
シルフィール「いえ、すでに動いていると思います。ロード・オブ・ナイトメアから見れば、
        反世界の存在は明らかに反逆者。自分が混沌の海より生み出せし世界が、
        このまま颱宙ジェーンに呑み込まれるのを黙って見ているとは思えません…」
セトラ「詭弁だ!」
アザリン「セトラ!!」

間髪入れず、アザリンの一喝が飛ぶ。

アザリン「そちは黙っておれ!」
セトラ「は、ははっ……」
アザリン「続けよ」
シルフィール「はい」
タイラー「とにかく僕の提唱するのは、ロード・オブ・ナイトメアを動かして
      ジェーンを倒す。というか、正確には颱宙の目に風穴を空ける作戦なんだ」
オーベルシュタイン「恐れながら大統領閣下にお尋ね申し上げる」

挙手して発言を求めたのは、銀河帝国の惑星フェザーンから
ラインハルトに同行して来た軍務尚書のオーベルシュタイン元帥である。

タイラー「どうぞ」
オーベルシュタイン「口で言うのは容易いが、大神オーディンなどは無論のこと、
             この世の全ての光と闇をも遥かに超越する創造主を動かすなど
             途方もないこと。閣下には根拠がお有りか? それとも……。
             単なる思いつきでこの対策会議、徒に貴重な時間を
             浪費しているだけではないのか?」
タイラー「その点に関しては心配ご無用」
ユリアン「詳細は後で申し上げますが、この作戦は確かにタイラー閣下の思いつきに
      ヒントを得てはいますが、ちゃんとした科学的裏付けがあります」

690 名前:名無し客:03/11/06 18:43

タイラー「反世界の邪帝王は元々ロード・オブ・ナイトメアに喧嘩を売ってる訳なんだから、
      それならロード・オブ・ナイトメアにも、その喧嘩を買い取ってもらえばいい。
      僕らはロード・オブ・ナイトメアの力を借りて、颱宙に風穴を空け
      中心核に突入し、邪帝王の本体を叩く!」
アザリン「あっぱれ! さすがは朕のパコパコじゃ」
タイラー「痛み入ります、陛下」
セトラ「だ、だが……」

頬をプルプルと震わせ、セトラ博士が唸った。
ぶよぶよに太った、見るからに陰険そうな外見の男だが、
実際の中身は遥かにそれを上回る。聞けばあの奸臣ワングの遠縁にあたる男とか。
体格こそ対照的だが、性格は似ていた。

セトラ「タイラーよ、それにしてもロード・オブ・ナイトメアを動かすなどという絵空事が、
    本当に可能なのか?」
ユリアン「絵空事ではありません!」
本郷博士「今からその作戦を、技術的にご説明申し上げる」
セトラ「しかと、聞かせてもらおうか」

ユリアンと本郷博士が猛然と反駁するが、セトラも引き下がらない。

本郷博士「銀河の中央部分に、一つの巨大なフィールドを建設します。
      ロード・オブ・ナイトメアの力を呼び起こす呪文・重破斬(ギガ・スレイブ)の
      詠唱を補助し支えるために、ゲッター線、ビムラーといった意思を持つ
      超エネルギー体の他、全スーパーロボット各機のパワーを供給する心臓部分です。
      つまりはかってのイージス計画を『守る盾』ではなく『攻撃する剣』に代え、
      さらにそれを強化したものだとお考え願いたい」
セトラ「その計画の動力源は、詠唱者個人の魔力と、スーパーロボットのエネルギーだけなのか?」
シルフィール「いえ、それだけではロード・オブ・ナイトメアの力を仮に制御できても、
        ジェーンに穴をあけるだけのダメージを与えることは不可能です」
Dr.ディ「この作戦の最大の動力源は、ズバリ、星じゃ」

惑星Ziからこのプロジェクトに加わっていたDr.ディが、涼しい顔で言った。

セトラ「星?」
Dr.ディ「正確には超新星じゃ。スーパーノヴァという奴じゃな。超新星をいくつか
     人工的に発生させ、それを重破斬(ギガ・スレイブ)の威力を増幅させる
     エネルギー源にするんじゃ」
本郷博士「まず末期の赤色巨星を集め、ワープフィールドで包んで銀河中央に運びます。
     そして集めた赤色巨星に向けて無限粒子砲を打ち込み、詠唱者の魔力と
     スーパーロボット各機のエネルギーを一気に増幅させて、詠唱者にも
     制御可能な未完成版ながら、特大の重破斬(ギガ・スレイブ)を叩き込み、
     颱宙ジェーンそのものに超重力崩壊を引き起こさせるのです」
ユリアン「その隙に、次元突破殴り込み艦隊が颱宙の目へと突入し、
     邪帝王ナグツァークの本体である中心核を叩きます」
セトラ「簡単に言ってくれる」
本郷博士「ええ、簡単に言っています」

セトラが毒づいても、本郷博士は意に介さない。

691 名前:名無し客:03/11/06 18:45

ユリアン「実際には多大な手間がかかりますが、天界に近いPUとの検討を重ねた結果、
      技術的には全て可能であるとの結論が得られました。
      そのためのプロジェクトチームもすでに動いています」
セトラ「ワシはそんなこと、ちっとも知らなかったぞ!」
宗方猛「ほとんどの人類はジェーンの存在すら気付いておりません。
     なにせタイラー閣下が、苦肉の策の法外なインフレ政策で、
     国民の目を見事にジェーンからそらしておしまいになりましたからね。
     見事な隠蔽策です」
オーベルシュタイン「できるのか?」
本郷博士「できるから言っております。銀河の頭脳を結集さえすれば……」
セトラ「察するところ、その頭脳の中に、わしは含まれてはおらぬようだな……」

どこまでもひがむセトラである。

アザリン「セトラ!」
セトラ「いいえ申します。言わせてください陛下!
    いかにタイラー大統領が地球人でも、今回の作戦、あまりに地球人が
    主導権を握り過ぎではないでしょうか! こちらには一言の相談もなく、
    すでに計画は進行中だという! これぞまさしく事後承諾の極致!
    ラアルゴンの科学者として、これは納得致しかねます!
    ましてや、汎銀河共和国新政権の閣僚も大半が地球人で占められている始末!
    誇り高きラアルゴンの頭脳がここまでコケにされて、
    陛下は歯がゆくはないとおっしゃるのか!!」
ユリアン「コケにだなんて……そんな…!」
アザリン「やめよセトラ! もはや地球連邦もラアルゴンもないのだ。
      共に手を携え、一致協力しなければこの危機は……」
セトラ「私はラアルゴンの科学者として、このような一方的なプロジェクトには協力しかねる!
    いくら陛下のお達しでも……」

セトラは席を蹴って立ちあがり、そのまま後ろも振り返らずに
憮然とした表情で会議場を立ち去る。取りつく島もないとはこの事だ。
傍聴席の面々もセトラの態度に呆れかえる。

リナ「なんなのよ、あのジイさん! ムカツクわね!」
ポプラン「何が事後承諾が気に食わないだ! 事前にゆっくり相談してる暇なんか
      ないことくらい知ってやがるくせに!」

692 名前:名無し客:03/11/06 18:48

アザリン「狭量な……」
タイラー「陛下……」
アザリン「ご列席の方々には真にお見苦しいところをお見せした…。
     どうかお許しあれ……」
ラインハルト「気にされるな」
アザリン「セトラがあのような協調性のない男とは思わなんだ」
ユリアン「ですが、セトラ博士は名にし負うラアルゴン学会の重鎮です。
      彼の協力が得られなければ、僕らは文字通り片方の車輪を
      欠くことになってしまいます」
タイラー「いいじゃないかミンツ中尉」
ユリアン「しかし……」
タイラー「やりたくないという人を無理に誘う必要もない。だいたい今追っかけて行っても
      あの調子じゃこじれるだけだと思うよ」
アザリン「この計画の件は、改めてタイラーに一任することとしよう。
      では、本日はこれにて閉会とする――」

アザリンがそう言った直後であった。
不意に、会場のテーブルの下で何かが閃光を発した。
爆弾テロであった。

偽一の谷博士「ふふふっ……( ̄ー ̄)ニヤリッ!!」

何食わぬ顔で同会議に出席していた偽者の一の谷博士が、
その瞬間、不敵な笑みを浮かべた…。

アンドレセン「陛下――!」

咄嗟に、アザリンの傍らにいたアンドレセンはその力強い腕に、
アザリンの体をかき抱いた。

アンドレセン「危ねぇ!」

その直後に、無数の破片と爆風とが満座を襲った。


○CLAMP学園にて颱宙ジェーン対策会議が開催。
○颱宙ジェーン撃破作戦の全容が判明→
 まず末期の赤色巨星を集め、ワープフィールドで包んで銀河中央に運ぶ。
 そして集めた赤色巨星に向けて無限粒子砲を打ち込み、
 リナの魔力とスーパーロボット各機のエネルギーを一気に増幅させて、
 未完成版ながらもリナの唱える特大の重破斬(ギガ・スレイブ)を叩き込み、
 颱宙ジェーンそのものに超重力崩壊を引き起こさせる。
 そして開かれた颱宙の目への突破口から次元突破殴り込み艦隊が
 颱宙内部へと突入し、一気に邪帝王の本体である中心核を叩く。
●ラアルゴンのセトラ博士が席を蹴って退場。
●会議場にて爆弾テロ発生。果たして会議出席者達の運命は!?

693 名前:   Mirror World:03/11/06 21:30

爆発と同時に次々と現れる人影。地球教の暗殺集団だ

大講堂
タイラー「くっ、みんな!大丈夫か?」

タイラーが見渡すと、大講堂は瓦礫と土砂に埋もれ、電気系統がやられたのか、薄暗くなっていた。
幾人もの魔法使い、魔術師らがバリアーを張り要人たちを落下物より守っていた。

アメリア「こっちは、大丈夫ですー」
本郷博士「やれやれ、助かった。」
ペパー将軍「すまない。」
アメリア「いえ。それよりほかの人は!?」
タイラー「まだ人が瓦礫に埋もれてるかもしれん。動ける人は捜索にあたってくれ。」
メタナイト卿「外の様子が気になる。見てこよう。」
メキボス「ならば私も行こう」
タイラー「頼みます。メタナイト卿、メキボス殿」

 外

暗殺者A「ヒャハハーッ!大講堂はどこだぁ?」
暗殺者B「かまわねぇ、みんな燃やしてしまえ!!」

地球教の狂信者で構成された暗殺集団は、麻薬で中毒症状を引き起こしているものの、皆かなりの腕前だ。

ハーマン@ウルトラ「張り込んでいて正解だったな・・・バン!トーマ!MSの類はいないようだ。
今のうちに制圧するんだ!」
バン@通信「了解!」
トーマ@通信「了解した!」

ガーディアンフォースの面々が閃光弾やトリモチ弾などで地球教を制圧している中
地上ではメタナイト率いるメタ・ナイツがしのぎを削っていた。

メタナイト「思ったとうりこいつら、地球教か!!」
メキボス「そのようだ。私は一度大講堂へ戻り状況をタイラー殿に伝えよう。」

ウルトラザウルス
通信兵「大佐!MSタイプと思われる機影を大量に確認!機種は断定できませんが・・・」
ハーマン「やはり来たか・・・アーバイン、シュバルツ大佐!出撃だ!」


○大講堂にて要人の救助活動中
●テロは地球教の仕業。
○メタナイト率いるメタ・ナイツとガーディアンフォースが地球教と交戦中
●機種不明の機影多数確認。

694 名前:   Mirror World:03/11/08 00:24

MSに機械獣・・・さまざまな種類の敵メカが一気に飛来した。地球教の戦闘部隊だ。

シュバルツ「敵の機体が限定されていない・・・寄せ集めの部隊か・・・」
アーバイン「敵さんもまだ完全にまとまってるわけじゃなさそうだな。」

地球教A「ギャァァァァッ!!(メタナイトに切られる」
メタナイト「メタ・ナイツ!敵の戦力は知れている!焦るなよ!」

ガーディアンフォースがメカ軍団を、メタ・ナイツが暗殺集団をそれぞれ蹴散らしていく。
戦いはヒーロー軍が押していた。だが

ズゴォォォォォォッ!!(大爆発

突如として一筋の閃光が走った。その光は両軍のほぼド真ん中を突き抜けていった!!

ハーマン「!?状況を知らせろ!」
ムンベイ「この子は無傷だよ!お偉いさんがいるところも無事みたいだね。」
ハーマン「しかし・・・分析急げ!」

バン「っ、みんな無事か?」
トーマ「なんとかなっ・・・」
シュバルツ「くっ、どこから・・・」
バン「それより他のやつらが心配・・・ん?通信?」

バンはおもむろに通信回路を開いた。次の瞬間、画面に写ったのは・・・

レイブン@通信「・・・」
バン「レイブンっ!!?」
レイブン@通信「久しぶりだね、バン。僕と戦え!」
トーマ「貴様っこの非常時に何を言っているっ!?そんな暇は・・・」
バン「よせ、トーマ。レイブン、これで最後だ・・・」
レイブン「あぁ・・・そのつもりだよ」



695 名前:   Mirror World:03/11/08 00:39

激しい戦場の中、蒼い虎と紅の龍が死闘を繰り広げていた。

バン「ちいっ、ジークゥゥゥゥゥッ!!!」
レイブン「・・・シャドォォォォ!!!」

お互いがオーガノイドを発動し、さらに戦いは激しさを増す

レイブン「とどめだぁっ!」

ジェノのエクスブレイカーがライガーに牙をむく!だが、ブレイカーはクローで叩き落とされる。
そして

バン「終わりだぁぁぁぁっ!!」
レイブン「なにっ、シャドォォォー!!」

一瞬だった。ブレードアタックがジェノブレイカーのジェネレーターを貫いたのだ!
ジェノブレイカーが爆発する瞬間、レイブンはシャドーとともに飛び去っていった・・・

レイブン「必ず・・・今度こそ倒す・・・」
バン「レイブン・・・」

決着がついたころには殆どの敵部隊が鎮圧されていた。

○バン、レイブンとの決闘に勝つ
●レイブン、逃走。
●地球教のほとんどの部隊が沈黙

696 名前:名無し客:03/11/08 22:59

***CLAMP学園・大講堂***

ラインハルト「これは一体・・・?」
オーベルシュタイン「おそらくは地球教徒の残党によりものでしょう。」
タイラー「とりあえず皆さんご無事で・・・。」
???「やっと会えましたね、大統領閣下と皇帝陛下・・・。」
ラインハルト「何者?」
ラリアー「僕はラリアーと申します。」
デスピニス「わ、私はデスピニスです・・・。」
タイラー「子供か?」
ラリアー「貴方達にはそう思えるかもしれません。」
デスピニス「でも・・・私達も必死なんです・・。」
ラインハルト「御託はいい、お前達は何が目的なのだ?」
デスピニス「陛下・・・あなた病気ですね。」
ラインハルト「・・・なっ!?」
タイラー「・・・・!?」
ユリアン「(なんだって?)」
デスピニス「近い内・・・あなたは・・・。」
オーベルシュタイン「陛下に対して何たる無礼!」
???「気をつけろ!!そいつらは人間じゃない!!」
タイラー「君は?」

大講堂に2人の異星人が現れた。
ナックルジョー「あいつらはデュミナスと言う謎の存在の作った人造生命体ホムンクルスだ!!」
シリカ「わたし達もそいつらとは幾度か戦ったことあるわ!」
ラリアー「また貴方達ですか?この度はご苦労です。」
ナックルジョー「お前達の目的は分っている!」
シリカ「ここにいる要人の抹殺よ!」
ユリアン「なんだって!」
デスピニス「・・・・私達の目的は別・・・。」
ラリアー「でもその目的果たしました。これで僕らは失礼します。」
ナックルジョー「逃がすか!」
ラリアー「しつこいですね。ここはホーりナイトメア社から頂いてもらった魔獣で時間稼ぎさせてもらいます。」

ラリアーはあるカプセルを投げ込んだ。

タイラー「なんだ?」

そこに現れたのは剣を持った戦士型の魔獣だった。

デスピニス「・・・ブレイド後は頼みました。」
ナックルジョー「待て!」
シリカ「ナックルジョー!!今は魔獣を倒す方が先よ!!」

シリカは剣を構えた。

○ナックルジョー、シリカ、魔獣と交戦。
●デスピニス、ラリアー達ラインハルトらに接触

697 名前:名無し客:03/11/09 12:18

大混乱が続く会議場……

フレイ「あの魔獣はホーリーナイトメア社の………。
    ちっ、余計な真似を……!」

タイラーとラインハルトこそ仕留め損ねたものの、
アザリンは爆死したものと確信した、
黒いゴーグルに黒コートの謎の少女=フレイは、
無言でその場から立ち去ろうとするが、
突如した銃撃音が彼女の足を止めた。

フレイ「……!」
ミリィ「そこを動かないでもらえる? 両手を挙げてっ!」

トラブル・コントラクター(厄介事下請け人)ケイン・ブルーリバーの助手である、
ミレニアム・フェリア・ノクターン(通称:ミリィ)に銃を向けられ、
黙って両手を挙げるフレイ。

ケイン「よくやったぜミリィ。お前にしちゃあ上出来だ」
ミリィ「なによ、その言い方! もうっ!」
フレイ「誰だお前達は? 警視庁……いや、星間警察(ユニバーサル・ガーディアン)でも
    ないようだな……」
ケイン「俺とキャナルがリナ・インバースを迎えに行ってる間、
    ミリィにはお前ら地球教の動向を探らせていたんだ」
ミリィ「ある筋から依頼を受けてね」
フレイ「ある筋…?」

そこへキラとアスラン、そして旧ザフト軍バルドフェルド隊の副官で
現在は汎銀河共和国軍の所属であるマーチン・ダコスタ中佐がやって来た。

キラ「ケインさん! ミリィさん!」
ケイン「よっ! この通り捕まえたぜ」
ダコスタ「二人ともご苦労だった。いずれ何者かが必ず会議を妨害してくると読んで、
      張り込んでいた甲斐があった」
フレイ「ふふっ……そうか、貴様らはコーディに雇われた回し者か…」
ケイン「何がおかしい?」

その時、突如庭の方から爆音が響いた!
そして爆音に反応したケインたちの僅かな隙を突いたフレイが
コートを脱ぎ捨てミリィに向けて投げつける。
視界を遮るコートを振り払おうと慌てるミリィ。

ミリィ「ちょ、ちょっと何よこれ!」
ケイン「くっ…こいつっ!!」

次の瞬間、ケインの抜いたサイ・ブレードの刃が、逃げ出そうとするフレイの顔を掠め、
フレイのかける黒ゴーグルを二つに叩き割った。

フレイ「………」
キラ「……!? き、君は!!」

フレイの素顔を見て、驚愕するキラ。

698 名前:名無し客:03/11/09 12:20

キラ「そ、そんな…!! フレイ……フレイ・アルスター!?」
アスラン「…キラ!?」
ケイン「…? おい、コイツを知ってんのか?」
キラ「ほ、本当に…フレイなの…!?」
フレイ「久しぶりね…キラ。また会えて嬉しいわ」
キラ「フレイ、無事でよかっ……」
フレイ「寄るなっ!!」
キラ「……!!」
フレイ「…お前は、私を見捨てて自分一人だけ逃げた!!」
キラ「何を言ってるんだ!? 違う! それは違うっ!!」
フレイ「違わないわよっ!!」

キラとフレイの口論に、ミリィが間に割って入る。

ミリィ「ちょっと、お取り込み中悪いんだけど、
    どうも泣き落としの通じる相手じゃなさそうよ」
フレイ「キラ、私は力を手に入れたわ。コーディネーターなんか
    全て滅ぼしちゃえる力をね」
ダコスタ「なんだと!?」
キラ「フレイ、君は…!!」
フレイ「今からそれを見せてあげる」

フレイがそう言った瞬間、地中から地響きと共に
一体のモビルスーツが出てきた。
すかさず、そのMSに飛び乗るフレイ。

ケイン「……こ、こいつは!?」
キラ「……ガンダ…ム?」
フレイ「ド・ヴィリエ大主教様が私の為に与えてくださった
     GAT-X531デストラクションよ!」
ダコスタ「…デストラクション(大破滅)!?」
アスラン「ド・ヴィリエ大主教だと!? 地球教の最高幹部がまだ生きているのか!?」
フレイ「今日は挨拶代わりよキラ! 次に会った時こそお前の最期だからね!」

飛翔するデストラクションガンダム。

キラ「待て、待ってくれフレイ!!!」
ケイン「逃がしてたまるか! キャナル聞こえるか!?
    ソードブレイカー緊急発進だ!!」

699 名前:名無し客:03/11/09 12:21

***CLAMP学園周辺上空***

地球教の機動兵器混合部隊をあらかた一掃し終えたた
ガーディアンフォース他、会場を警備するヒーロー側機動部隊であったが…

フィーネ「バン、来るわ!!」
バン「な、なんなんだあのスピードは!?」

ブレードライガーの真上を猛スピードで突きぬけて行くデストラクションガンダム。

フレイ「邪魔だ、どけっ…!」
ディータ「宇宙人さん!」
ヒビキ「ぐあ――――ッ!……!?」

ヴァンドレッド・ディータもなす術もないまま
突進してくるデストラクションガンダムに追突されてしまった。

ディータ「うそ……」

あまりのスピードに、ディータも呆気に取られるばかりである。

***ソードブレイカー・操縦席***

メインモニターの一部に、デストラクションガンダムの機影が映し出される。

ケイン「キャナル! 反転180度! ミリィ! 全ビーム砲門発射準備!
    続いてサイ・ブラスター・リープレールガンによる第2射準備!!」
キャナル「だめよケイン! 目標はすでに消失しました!」
ケイン「なんだって!?」
ミリィ「嘘でしょ!? いくらなんでも早すぎるわよ…!」

キャナルの言ったとおり、すでに敵影はレーダーからも
メインモニターからも消えていた。

ケイン「くそっ!!」


○●キラとフレイ、衝撃の再会。
●フレイ→GAT-X531デストラクションガンダムに乗り、猛スピードで現場から逃走。

700 名前:名無し客:03/11/10 03:13

***Dショッカー本部***

モニターでデストラクションガンダムの様子を見ている
クルーゼとドクトルG。

ドクトルG「フフフフ…愚かな娘だ。自分の身体が既に
『ナチュラル』ではないことも知らず………」
クルーゼ「テストは上々……天魔大総帥と悪霊大提督が共同で
設計していたものが、こんな形で役に立つとは」

ジオン軍のサイコミュ・システムとブラックゴーストの
加速装置。両者の技術が(人類にとって)最悪の結合を
果たしたデストラクションガンダムこそ、Dショッカーより
地球教に贈られた秘密兵器であった。
そのことをフレイはまだ知らない……。

***東京某所***

チャメゴン「ヒョヒョ! 博士、見つかったヨ〜」
ブースカ「バラサ、バラサ!!(喜) よかったね〜」
はしゃぐ快獣たちの後ろで全員のびている地球教信徒たち。

名古屋章@NR「偶然、一の谷博士が誘拐されるのを
目撃したブースカ・チャメゴン・カネゴン・ピグモンは
後をつけていき、郊外の廃屋に囚われている一の谷博士を
救出することに成功した……」

一の谷博士「(さるぐつわを解かれて)ふう、一時はどうなることかと
思った……ありがとうよ、みんな」
カネゴン「博士、口のお礼はいいから…」
一の谷博士「(苦笑)わかっとる、わかっとる。カネゴンは現金、
ブースカとチャメゴンにはラーメンとクルミを
ごちそうしてやろう。ピグモンも欲しいものがあったら言いなさい」
ピグモン「博士ガ無事ナラ、ソレデイイヨ」

地球教徒A(ボロボロ)「……く、くそ、こうなったら……」

手にもっていたリモコン装置らしきもののスイッチを入れ、
ガックリと気絶する地球教徒。

一の谷博士「そ、それは怪獣コントローラー!! いかん、
ワシのニセモノのことも気になるし、急いで戻ろう!!」

●Dショッカー本部→デストラクションガンダムの秘密が明らかに…。
○一の谷博士→快獣たちによって救出される。

701 名前:名無し客:03/11/10 20:11

CLAMP学園のすぐ近くに出現した巨大なワームホールから姿を現し、
両腕の大鎌を振りまわしながら大都市を破壊する謎の巨大怪獣。

ニコル「…あれは確か、宇宙戦闘獣C.O.V(コッヴ)!」
ディアッカ「それって破滅招来体の怪獣だろ! なんでこんなところに!?」

C.O.V(コッヴ)の放つ強烈な光弾をかわしながら
合体攻撃を仕掛けるデュエル、バスター、ブリッツの3機。

イザーク「ディアッカ、ニコル、仕掛けるぞ!」
ディアッカ「OK」
ニコル「了解」

ビームライフルを数発撃って、ランサーダート発射、
ミラージュコロイドで消えながら突撃するブリッツ。
ビームライフルを数発撃って、全火器発射後突撃するデュエルAS
拡散合体砲発射、ミサイルランチャー、分離砲数発、収束合体砲を撃つバスター
被弾したC.O.V(コッヴ)が突然現われたブリッツのビームサーベルに斬られ、
とどめにデュエルASがビームサーベルに斬る。

C.O.V(コッヴ)「グオオオオッッ〜!!!」

爆発四散するC.O.V(コッヴ)。
その様子を地上から一部始終見ていた本物の一の谷博士たち。

ブースカ「博士博士! ガンダムが怪獣をやっつけてくれたよ〜」
一の谷博士「かって根源的破滅招来体が地球で猛威を奮った時に、
       根源破滅教団なる宗教団体が暗躍していたと聞いたことがあるが、
       もしやそれも地球教と何らかの関わりがあるのだろうか……?」

滝和也「あ、一の谷博士、こちらにおられましたか!」

一の谷博士とブースカたちの姿を確認したFBI特命捜査官の滝和也が
側へと近寄ってきた。どうやら一の谷たちを探していたようだ。

滝和也「いやー、ご無事でよかった」
一の谷博士「丁度良いところに来てくれた! 滝君、会議に出席している方の私は偽者だ!」
滝和也「え! なんですって!?」

702 名前:名無し客:03/11/10 20:13

***CLAMP学園・大講堂***

レディ・アン「一の谷博士、恐れ入りますが我々とご同行願います」
偽一の谷博士「なんだ君は! いきなり無礼じゃないか!?」
乾巧「これ以上とぼけるのはよすんだな」
木場勇治「ついさっきFBIの滝さんから連絡があった。本物の一の谷博士なら無事だ」
偽一の谷博士「……!! く、くそっ!!」
レディ・アン「逃がさん!!」

正体がバレて逃げようとする偽一の谷の腹部に
強烈なパンチを御見舞いするレディ・アン。

偽一の谷博士「…ぐはっ!!」

倒れ込んだ偽者の顔から変装用のマスクを剥ぎ取ると…

乾巧「……お、おまえは!?」
海堂直也「てめぇ…水原じゃねえか?」
レディ・アン「知っているのか?」
木場勇治「かってDショッカーやEP党と共に日本を占領していた
     スマートブレインと戦っていた人類解放軍のリーダーです。
     555のベルトを奪おうとしたので、あの時にこの手で倒したはずなのに…」
海堂直也「おいっ、黙ってねえで何とか言いやがれコンヤロ」
水原「………ち、地球に栄光あれれれ〜〜!!!!」
乾巧「……!?」
レディ・アン「いかん! 伏せろ!」

突如水原の体が爆発し、後には機械の部品や破片らしきものが散らばっていた…。

海堂直也「……どうなってんだコリャ??」
レディ・アン「メカ人間…?」

703 名前:名無し客:03/11/10 20:15

一方、大講堂内の会議場では…

タイラー「陛下! ルッチナ陛下…いや、アザリン陛下はご無事か!」

まだ硝煙の匂いが鼻を突き、熱波が髪の毛を焦がす。
それでもタイラーは叫んだ。叫び続けた。

ナックルジョー「すみません…」
シリカ「魔獣達は取り逃がしてしまいました…」
ユリアン「君達もルッチナ1世陛下を捜してくれ! 先ほどからお姿が見えない!」
シリカ「なんですって!?」
ラインハルト「カイザーリン・アザリンは無事かっ!?」

ラインハルトでさえ、最悪の事態が一瞬脳裏をよぎった。
どうやら爆弾は相当に強力なもので、少なくとも過激派が使うようなチャチなものではなかった。
それこそ軍用と言ってもいいほどの破壊力を秘めていたことは、
かってテーブルであったものが粉々になり、部屋中に散乱していることから見ても、
それは明らかであった。
出席者や傍聴者の中にいたリナやアメリア、キールなどの
魔道士や晶霊術師が咄嗟にバリアを張っていてくれなかったら、
今頃出席者のほとんどがこの世になかったことだろう。

リナ「消火作業はほとんど終わったわ」
アメリア「リナさん! ルッチナ1世陛下が…アザリンさんがどこにも見当たらないんです!」
オーベルシュタイン「この爆発力だ。万一の際の覚悟は決めておいた方がいいかもしれぬな…」
ラインハルト「オーベルシュタインっ!!」
カナーバ「軍務尚書殿、それではあまりに言葉が過ぎましょう!」

そうオーベルシュタインに反発するアイリーン・カナーバも、
実は本心ではアザリンの生存に関して自信はなかった…。

タイラー「アザリン陛下は大丈夫だ! 絶対に!」
リナ「……そうね、ほらっ! あんたたちも口を動かす前に手を動かす!」
カナーバ「…う、うむ。そうだな」

強い調子でタイラーはアザリンの無事を断言すると、
必死で彼女を探しつづけた。タイラーとアザリンが出会ったのは5年前。
それほど長い付き合いではない。しかし、その絆は一言では言えぬほどに深かった。

704 名前:名無し客:03/11/10 20:16

タイラー「陛下ァ―! 返事をしてください、陛下ァ―!」
アザリン「うるさいなあ……」

瓦礫の下から微かな声が聞こえた。

アザリン「そんなに大声を出さずとも聞こえておるぞ……」

その声が確認されると同時に、部屋中が安堵感に包まれた。

ラインハルト「おおーっ、無事であったか!」
リナ「εー(´∀`;)ホゥ……やれやれ」
タイラー「陛下、どこです陛下!?」
アザリン「そちのすぐ横だ。そちの唾が、朕の顔に降ってくるわ」
タイラー「こ、これは失礼……」

だが、思わず足元を見たタイラーは絶句した。

タイラー「アンドレセン……」

つい本日、宮廷警護隊長を仰せつかったばかりの部下が、
彼の足元に横たわっていた…。

アザリン「おお、そうか……。アンドレセンが咄嗟に庇ってくれたようだな。
      もしそうでなかったら、朕はどうなっていたかわからぬ。
      しかし、重いな……。体が動かぬ」
ラインハルト「それはそうであろう……」
タイラー「アンドレセンの巨体が覆い被さっています。畏れ多くも、陛下の玉体の上に……」
アザリン「道理で……」

タイラーやラインハルトのひどく沈んだ声に、
アザリンは苦しそうに笑って答えた。

アザリン「これは不敬よな。命を救ってもらって悪いが、どいてもらわねば。
      これ、アンドレ、どかぬか……。いつまでも無礼であろう。
      (笑いつつ)これ、どかぬか。どけと申すに」
タイラー「どけません。もう彼は、自分では……」
アザリン「なに? 戯れを――」
本郷博士「戯れではございません」
タイラー「アンドレセンは、もう動けぬのです。自分の意思では……」

705 名前:名無し客:03/11/10 20:18

ラインハルト「まさか!」
リナ「……これって!」
タイラー「陛下!」

タイラーは跪き、アザリンの手を握った。

タイラー「陛下には、見えていらっしゃらないのですか!? アンドセレンが……」
アザリン「うん。これはそちの手だな、パコパコ……。この感触は確かにそうだ。
      しかし、声はすれども、姿は見えぬ。ひどい煙だな。早く火を消さぬか」
ユリアン「煙は遠に、晴れております……」
アザリン「ああ、そうか。道理で息は苦しゅうないな。では、目の前のこれはなんだ?
      暗いな。パコパコ、そちは、どこにおる」
タイラー「陛下……」

タイラーの眼からこぼれた涙が、アザリンの頬の上にポタポタと落ちる。

タイラー「私は、ここにおります。陛下の目の前に……」
アザリン「ああ、そうか。よかった……」

アザリンは安心したように頷いた。その目は見開かれたまま。
しかし、かって大粒の紅玉であったような瞳は、灰色に濁っていた。

カナーバ「どかしてさしあげろ」
ルドルフ「警護隊長殿は救国の英雄です」

数人がかりで、アザリンは巨体の圧迫から解放された。
周囲が見守る中、担架に乗せられたアザリンに呼ばれ、寄り添うタイラー。

アザリン「パコパコ……」
タイラー「はい」
アザリン「アンドレセンが動けるようになったら、ようく礼を言っておいてくれ。
      朕からも勲章を授けたい。できれば、直々に……」
タイラー「わかりました」

もしアザリンに今のタイラーの表情が見えていたら、
きっと彼女にアンドレセンの死を勘付かれていたことだろう。

タイラー「確かに承りましょう」
アザリン「それと……」
タイラー「はい?」
アザリン「イサムに、逢いたい……。すぐにでも。呼んで来てはくれぬか、パコパコ…」

見えぬ目から涙が溢れた。

706 名前:名無し客:03/11/10 20:25

***首都高速道・セトラの公用車の車中***

テロが発生したCLAMP学園・大講堂を後にする
ラアルゴンのセトラ博士が乗る公用車には、
かっては地球連邦政府の大統領まで上り詰めながら、
今は汎銀河共和国の高等弁務局参事官という閑職に甘んじている
あのヨブ・トリューニヒトが同乗していた。

セトラ「あれでよかったのかね、トリューニヒト君」
トリューニヒト「十分に合格点ですよ、セトラ博士。これでタイラーの目論みも
         当分の間は停滞を余儀なくされることでしょう」
セトラ「しかし、あの後あの場で爆弾テロが起きるなどという話は聞いてないぞ!
    ルッチナ1世陛下には危害を加えないという約束だったはずだ!」
トリューニヒト「セトラ博士、あれは不幸な事故だったのですよ」
セトラ「事故だと?」
トリューニヒト「ええ、事故です。セトラ博士、貴方も地球教の計画している
         銀河脱出の恩恵に預かりたければ、小さいことに拘るのはおよしなさい。
         さもないと、貴方自身も不幸な事故に見舞われることになる……」
セトラ「………」

***アークエンジェル艦内・食堂***

ミリアリア「…フレイがあのガンダムに乗っていたなんて……」
宇都宮比瑪「あの人…誰なの?」
サイ「…前の大戦の時、僕らと一緒にアークエンジェルに乗っていた仲間さ」
獅子王凱「…そして、今は敵になってしまったということか」
剣鉄也「彼女はどうやら記憶を失っている気配はないとは言え…
     そのド・ヴィリエとかいう大主教に操られている可能性は高いぞ」
島村ジョー@009「あのガンダムのスピードは…まさか加速装置……」
剣鉄也「わからん。だが恐るべき敵が増えたことだけは確かなようだ」
カガリ「…とにかく…元気出せよ、キラ。な?」
キラ「ありがとう…カガリ。僕はもう大丈夫だから」
アスラン「…ホントか?」
ミリアリア「…無理してない?」
キラ「うん。みんな、心配をかけてごめん…」
アスラン「…………」

キラ.。oO(…どうして……どうしてなんだ…? フレイ……
     君の身に…いったい何があったんだ…!?)

***銀河帝国新帝都星フェザーン***

東京での颱宙ジェーン対策会議におけるテロ事件発生の報は、
直ちに帝都の留守を預かる帝国軍の幕僚達にも伝えられた。

ミッターマイヤー「皇帝(カイザー)がご無事であったのは何よりだが、
          ラアルゴンのルッチナ1世が負傷されたというのが、
          いささか気になるな……」
ビッテンフェルト「テロリストどもの役たたずめ。どうせならオーベルシュタインの野郎を
          吹き飛ばしてくれれば、賞賛する者もいただろうに!」
メックリンガー「我々も早急に出陣の準備を整えねばならぬかもしれませんな…」

メックリンガーの言葉に無言で頷く一同。

ワーレン「犯人は地球教の一味か…。あの時完全に全滅したものとばかり思っていたが、
      この次は必ずこの手で決着をつけねば…!」

●○地球教が怪獣コントローラーで操っていた怪獣は、
 イザーク、ディアッカ、ニコルらが倒す。
●水原(偽一の谷博士)→秘密保持の為に自爆して果てる。
 どうやら蘇生の際にメカ人間に改造されていたらしい。
○アンドレセン→アザリンを守って死亡。
○アザリン→爆発の影響で両目を負傷し、失明。
●セトラ→実はトリューニヒトと内通していた。
○キラ→周囲から励まされる。
○テロの報は惑星フェザーンにも直ちに伝えられる。

707 名前:名無し客:03/11/11 16:46

***Dショッカー基地・改造実験室?(夢の中…)***

何やら人体実験装置のような機械に繋がれているフレイ。
ショッカーかデストロンの科学者(白戦闘員)らしき人物が、機械のスイッチを入れると、
彼女の体に電流のようなものが流れ、苦痛に悶える。

フレイ「…キャアァァ――!! あっああ、いやっ、やめて!…あ、熱い…苦しい!!
    地球教とDショッカーに忠誠を尽くします!! なんでも言う事を聞きます!!
    だから、お願い…あうっ…もう…やめてえぇぇっ!!!」

フレイの絶叫が辺り一面に木霊する。
研究室の見学用の大きな窓の向こう側には、薄ら笑いを浮かべながら、
人体実験に苦しむフレイを見つめるクルーゼやアズラエルの姿が…。


***某宙域 刈り取り母艦・艦内***

フレイ「……!!」

寝室のベットの上で、フレイは目を覚ました。

ド・ヴィリエ「目が覚めたようだな…」
フレイ「ド・ヴィリエ大主教さま…!」
ド・ヴィリエ「フフフ……苦しゅうない。そのままでいよ。
       今回のお前の働きには総大主教猊下も大変感心しておられる。
       残念ながら会議の出席者は誰一人として息の根を止めることは
       できなかったようだが、あのルッチナ1世の両目から
       光を奪った功績は大きい。この噂が広まれば、
       人心は大きく動揺することになる。フフフフフ……」
フレイ「あ、ありがとう…ございます……」
ド・ヴィリエ「次なる聖戦の折には、お前の父を死に追いやり、
       さらには自分をも見殺しにしようとした、
       あのキラ・ヤマトに復讐してやるがよい…」
フレイ「………」



NR@屋良有作「光と闇が混在する銀河系の一隅に、800年にわたって
          憎悪と執念を育んだ人々の一団が潜んでいる。
          全ては、母なる地球の栄光を回復するため、
          これまでにティターンズやブルーコスモスを影から操り、
          幾多の陰謀を巡らし実行してきた。特に、今回のテロ事件により、
          颱宙ジェーン対策首脳会議に大打撃を与えることに成功し、
          その目的達成に近づいたかとも思える。ところが、
          現タイラー体制に反発する不満分子が、新たに地球教に帰依することもなく、
          イサム・フジ率いる銀河解放同盟に人材が流れている事態が知れると、
          幹部達の間には、新指導者たるド・ヴィリエ大主教に対する
          不信感が芽生え始めたかにも見えた…」



教団幹部「タイラーに反旗を翻したとかいうイサム・フジなる小僧は、やはり早々に
      始末しておくべきではなかったのか! たとえ我等が苦労してタイラーや
      あの金髪の孺子を葬ったとしても、本来我等が教団に参加する筈だった不満分子が
      銀河解放同盟とやらに横取りされてしまっては、イサム・フジのために
      邪魔者を始末してやっているだけに過ぎぬではないかっ!!」
ド・ヴィリエ「フフフ……何を慌てることがある? 最近そのイサム・フジとやらが
       多少世間から注目を集めている程度で、それが我等が教団にとって
       直ちに脅威となるとは限るまい…。フフフフフ…フハハハハハ……!!!」

708 名前:名無し客:03/11/11 16:48

***地球・ブリュッセル 汎銀河共和国外務省***

リリーナ「では、銀河帝国フェザーン駐在大使の任、お引き受けいただけますか?」
マルキオ「謹んでお引き受け致します。それが宇宙の平和と友好のためになるならば、
      微力ながら力を尽くしたいと存じます」
リリーナ「ありがとうございます、マルキオ導師。こちらこそ感謝致します。
      ところで、お育てになっておられる子供たちはどうなされるのですか?」
マルキオ「大臣のご了解さえ頂ければ一緒に連れて参ります。
      子供たちにとっても見聞を広めるよい機会になると思いますので」

リリーナとマルキオ導師が会談している最中、
突然、情報部(プリベンター)長官であるレディ・アンが
大臣執務室へと血相を変えて飛び込んできた。

レディ・アン「大変ですリリーナ様!」
リリーナ「どうしたのですか、レディ・アン?」
レディ・アン「至急テレビをご覧ください!!」

執務室に備え付けてあるテレビの電源を入れてみると、
なんとトリューニヒトが颱宙ジェーンの存在を公表し、
タイラー大統領を告発する内容が放送されていた!

トリューニヒト「……善良なる全地球市民の皆さん!
         ジャスティ・ウエキ・タイラーとその側近の一味は、
         颱宙ジェーンの脅威に晒されようとしているか弱い民衆を見捨てて、
         すでに自分たちとその取り巻き連中だけで遠い安全な別の銀河へと
         逃亡することを企てています!
         私は決して、国民の生命と財産を守護する任務と使命を忘れて
         自分だけ助かろうとする卑劣なタイラーを許さなああい!!!」

トリューニヒトのテレビ演説を見て絶句するリリーナ。

リリーナ「……なんということを!!」
レディ・アン「颱宙ジェーンの情報はトリューニヒトには伏せておいたはず!
        それが、どうして!? 監視員は何をやっていたのかっ!!」


***新宿・市街地***

山田そらリポーター「地球連邦元大統領ヨブ・トリューニヒト氏による
            颱宙ジェーンの存在の暴露と、タイラー大統領に対する突然の告発により、
            パニックを起こした民衆が一部暴徒と化し、商店などを襲撃して
            略奪行為を繰り返しています! これから地球は、そして銀河系は
            果たしてどうなってしまうのでしょうか! 以上、私、山田そらが、
            新宿から中継でお伝えしました!」

恐怖と混乱による暴動で人々が逃げ去った後の夕闇の野原で、
汎銀河共和国の科学技術庁から現場視察に赴いた御手洗博士は、一人絶叫する。

御手洗博士「世界の人々よ、動揺してはいけない!!
        今こそ地球人の素晴らしさを見せる時だぁ!!」


●フレイ→地球教に捕えられ、Dショッカーの研究施設へと連れ込まれたフレイは、
 人体改造処置を施された挙げ句、偽の記憶を植え付けられ、洗脳されているらしいことが判明。
●トリューニヒト→颱宙ジェーンの存在を世間に暴露。
 事態は、パニックを起こした民衆の暴動にまで発展する。
○マルキオ導師→駐銀河帝国特命全権大使として惑星フェザーンに赴任することが内定。

709 名前:名無し客:03/11/12 03:28

***東京・中央メディカルセンター***

アザリンが運び込まれた日本最大の医療施設。
病室の前で、うなだれるタイラーとウルトラの父・
本郷博士が話をしている。

ウルトラの父「あの場にいながら、何も出来ず申し訳ない…」
本郷博士「いやいや、もしあの時ウルトラの父が巨大化
されていたら、更に多くの人が瓦礫に埋もれてしまっていたでしょう」
ウルトラの父「それにしても、地球の戦士たちも怪獣と互角以上に
戦えるようになるとは……もう、我々の力は必要ないかも知れませんな……」

タイラー「ウルトラの母の治療は…長引いているようですね」
ウルトラの父「うむ……妻のマザー光線で傷そのものは癒えるだろうが……」

ドアが開き、ウルトラの母(人間体)とユリアン=星涼子が出てくる。

タイラー「陛下の容態は……」
ウルトラの母「眼の傷も含めて、ケガは全て治しました。今は眠っておられます。
ただ……」
本郷博士「ただ?」
ウルトラの母「(少しためらって)心的外傷のため、視力は未だ……」
タイラー「そうですか……」

がっくりと肩を落とすタイラー。

ウルトラの父「済まない、タイラー殿……」
タイラー「いいえ、ウルトラの国のご助力に感謝します」
本郷博士「大統領、今は陛下のそばについていておあげなさい…ここなら
群集も押しかけて来ないでしょう」

***ラー・カイラム艦内食堂***

アムロ・レイ「天魔大総帥との戦いの後、リュウとハヤトがどこへ行ったか
……結局分からずじまいか」
カイ・シデン「ああ…俺も次元移動中に初めて合流したからな。
突然、戦死したはずの2人が出てきた時はたまげたぜ」
アムロ「彼らも…天使なのか?」
カイ「恐らくはな…俺たちとあまり顔を合わせたくない理由も、
何となく想像はつくが…水くせえよな…」
アムロ「……」
カイ「ま、あいつらもマチルダさんやスレッガーさんに何時までも
天界の留守番させておくワケにはいかんのだろうよ……。
……話は変わるが、ある筋から面白い情報を手に入れたんだが」
アムロ「ああ……それが本題だったな」
カイ「地球教の連中、あちこちの兵器産業に命じて極秘に新型MSを
開発させてるようだ……詳しいことは分からんが、『デストラクション』
『ジェノサイド』『カスタトロフ』それから『アーマゲドン』……
ろくでもねえコードネームだけは聞き出せた」
アムロ「キラたちが出会ったという新型ガンダムもその内の一つか……」
カイ「ところでその坊主たちは、今どこにいるんだ?」
アムロ「ああ、彼らなら……」


710 名前:名無し客:03/11/12 03:51

***地球・富士山麓・光子力研究所前***

地球に降下したフリーダムとジャスティスの2ガンダム、その足元に
キラとアスランの姿があった。
その場に集まったのは、キラたち以外に8人──兜甲児、剣鉄也、
本郷猛、一文字隼人、葛城ミサト、そして流竜馬・神隼人・車弁慶の
ゲッターチームである。

本郷「……キラ君、あのガンダムを沈黙させ、なおかつフレイという女の子を
助け出すのは至難の技だ」
キラ「……分かっています。でも、僕は……」
甲児「助けたいんだろ!? そんなら話は早いや……ここに集まった全員で
サポートしてやるよ」
ミサト「アスランくんも協力するのね?」
アスラン「そのつもりでここに来ました…」
ミサト「OK、覚悟は出来てるみたいね。これから、本郷さんと一文字さん
には連携プレーの極意を、ゲッターチームのみんなにはライガーを
デストラクションに見立ててスピード戦の対処法を2人に叩き込んでもらいます。
甲児くんと鉄也くんはマジンガーで遠慮なくフリーダムとジャスティスを
スパーリングしてあげて。
あたしは2人の間に完璧なユニゾンが成立するよう管理させてもらうわ。
──シンジくんとアスカに出来たことが、あなたたちに出来ないはずは無い……。
がんばってね」

鉄也「言っておくが、俺たちの訓練はキツいぞ──ひょっとすると敵と戦う前に
あの世行き……かもな。フフフ……」
甲児「天下のダブルマジンガーとダブルライダーが引き受けた以上、
逃げたりバテたりしたら承知しねえからな!」
竜馬「俺たちもフレイという子をゴーラ王女や胡蝶さんのようには
したくない……共に頑張ろう!!」

○ウルトラの母の治療をもってしてもアザリンの視力、戻らず。
○カイ、アムロに情報をもたらす。キラとアスラン、打倒デストラクションの
特別訓練開始。

711 名前:名無し客:03/11/13 18:57

***地球・ニューカレドニア***

サングラスにアロハシャツ、これ以上はちょっとないという下手糞な変装で
シャトルを降りたイサム・フジは、偽造のIDカードを入国管理用のチェックマシンに潜らせ、
再び地球の土を踏んだ。ここは旧地球連邦軍高官専用の第一級保養地である。
南国の花が繚乱に咲き競い、小鳥が囀る。さしものジェーンの脅威も、
ここでは対岸の火事であるかのようだ。
18歳になったばかりのイサムは、そのあまりの平穏とした光景に、
一瞬憂いを含めて苦笑した。

イサム「なるほど……。かってシャア・アズナブルが言ったとおり、
    ずっと地球にいたら、確かに人間は腐るわけだな」

それからイサムは、サングラスを上げて、神経質そうに宇宙港のロビーを見まわした。
目当ての人影はすぐに見つかった。向こうもすぐにイサムを見つけてくれた。
ジーンズにパーカーというラフなスタイルのその相手は、イサムに歩み寄るなりこう言った。

ユリアン「相変わらず変装が下手だな」

その相手=銀河連合軍統合作戦本部総長ユリアン・ミンツ汎銀河共和国宇宙軍中尉は、
憮然とした表情で言った。

イサム「ユリアン、久しぶりだったな……」
ユリアン「タイラー閣下から聞いたよ。君が起こした銀河解放同盟の騒ぎも、
      全ては地球教やDショッカーを欺くための偽装工作だったって…」
イサム「それで、アザリンはよくないのか?」
ユリアン「極めてよくない。ルッチナ1世…いや、アザリン陛下は今も
      とても君に逢いたがっている。イサム、女の子にあそこまで慕われて、
      ホントお前は果報者だよ」
イサム「そう言うお前は、カリンちゃんとの仲はどこまで進展してるんだ?」
ユリアン「な……!!」

イサムの言う『カリンちゃん』とは、ユリアンと同じ宇宙軍所属の
カーテローゼ・フォン・クロイツェル伍長のことである。
彼女はワルター・フォン・シェーンコップ中将の娘であり、
単座式戦闘用MAスパルタニアンのパイロットとして、気は強いが、
根は優しい少女である。現在、ユリアンと恋愛中…。

ユリアン「バ、バカなこと言ってないで早く乗れ!! こっちだ!!」

ユリアンは赤面しながらイサムを促した。
高級ハイヤー仕様のエアカーが玄関の方に待たせてあった。

712 名前:名無し客:03/11/13 18:58

海に面した岬の突端に、その病院はあった。
要人専用の、最高級のホテルと見まごうばかりのホスピタルである。
ここでは患者の数よりも、医者と看護婦の数の方が多い。
病室も全て、スイートルームである。
警備上の理由で東京の中央メディカルセンターから移送された
汎銀河共和国名誉皇帝ルッチナ1世ことアザリンは、
その最上階、六間続きのロココ調ロイヤルスイートにて入院加療中であった。

アザリン「誰じゃ?」

聞き慣れた声がドアの向こう側から響いた。その声を聞いた途端、
イサムは胸を万力で締め付けられたような気がした。

ユリアン「ミンツ中尉です」

もちろん返事と同時に彼の声紋もチェックされている。
ドアのロックが音もなく解除された。

アザリン「(声が弾み)おお、ミンツか、待っていたぞ。
      で、首尾はどうか――」
ユリアン「はい。仰せの通り、連れて参りました」
アザリン「会おう、いや、逢いたい。連れて来てくれ…」

ユリアンに案内されてイサムが病室の中に入ると、
その奥のカーテンのかかったベットの上に、アザリンはいた。
目に包帯をして――。
その光景を見たイサムの胸は痛んだ。

イサム「アザリン、その目は――」
アザリン「(心底嬉しそうに)おう、その声はイサムだな。逢いたかったぞ。
      なに、この目なら大丈夫だ。じきまた見えるようになるそうだ。
      ウルトラの母殿が、そう申しておったぞ」

イサムは当惑しきった顔でユリアンを見た。ユリアンは無言で首を横に振った。

アザリン「しかし今は、そちの顔を見ることができぬのが、いかにも残念でならぬ…」
イサム「アザリン――」
アザリン「手を――、こっちへ来て手を握ってはくれぬか、イサム。
      そうすればそちの言う事が真か嘘か、朕には文字通り、
      手に取るようにわかるのでな」
イサム「はい、陛下――」

イサムは今にも泣き出しそうな顔でベットに歩み寄り、言われた通りにした。

アザリン「ああ、この手だ。(しみじみと言いながら)パコパコの手もよいが、
      やはりそちの手は実によいな。柔らかくてなにか、こう、
      落ち着いた気分になるぞ……」
イサム「そうだね。そうだね、アザリン」

713 名前:名無し客:03/11/13 19:00

ユリアンに人払いを命じたアザリンは、イサムと二人きりで話を始めた。

アザリン「ひとつだけ、教えてほしいのだが……」
イサム「なんだい?」
アザリン「そちの真意を、聞かせてほしい」
イサム「いいけれど……。なぜ、僕が叛乱を起こしたかって、言うんだね?」
アザリン「そうだ。話してほしい」

アザリンはイサムの手を、ぎゅっと握った。

アザリン「これからはどんなことも、真っ先に朕……にではなく、私に、話してほしい。
      そして、出来れば……何か事を起こす前には私に、相談してほしい。
      私とそち……イサムとは、婚約者同士なのだから……。
      たとえどんなに遠く、離れていても」
イサム「嬉しいよ、アザリン」

イサムはその手を、強く握り返した。

イサム「約束する。これからはどんなことも、真っ先に君に相談すると……」
アザリン「ありがとう。イサム」
イサム「ただ今回はあまりにも時間がなかった。君に相談する時間がなかったんだ。
    だから、その事に関しては謝らなければならないけれど、僕の気持ちは、
    わかってくれるね。アザリン?」
アザリン「信じている」
イサム「ありがとう。僕は、タイラー大統領を援護射撃しているつもりだ」
アザリン「今度の、叛乱がか?」

???「それに関しては、私からご説明致しましょう」

アザリン「誰じゃ? 人払いは命じておいたはずじゃ!」
イサム「あ、あなたは!?」

714 名前:名無し客:03/11/13 19:01

そこへ現れたのは、オーブ連合首長国前代表首長ウズミ・ナラ・アスハその人であった。
現在でも公式上は死亡扱いとなっているが、実はタイラーの影の軍師を務め、
今回もイサムに、偽の叛乱騒動を銀河の反対側で起こすよう命じた張本人でもある。

アザリン「その方は何者じゃ!?」
ウズミ「ご無礼の段、平にご容赦の程を、女帝陛下。
    私はウズミ・ナラ・アスハと申します」
アザリン「そのウズミが、朕に何の用じゃ?」
イサム「アザリン、僕に叛乱を起こすよう命じたのは、この方なんだよ」
アザリン「そうであったか……」
ウズミ「イサム君が叛乱の首謀者になることで、タイラー政権に不満を持つ人物達は、
    皆、イサム君の下に集まります。敵は見えないところにいるよりも、
    見えるところにいた方が都合がいいのです」
アザリン「それで、叛乱を――」
イサム「実際、一言で不満分子と言ったって、実に多種多様な人間がいる事がわかったよ。
    今度の事では、僕もいろいろと勉強になった。今、僕の下にいる連中は、
    それこそ雑多な寄せ集めでね。右も左も、てんでばらばらさ。よくひとつ処に
    集まっているもんだと、我ながら感心する。亡きヤン提督やタイラー大統領には
    遠く及ばないけれど、僕にも少しはカリスマと呼べるものがあるらしいな」
アザリン「それで、イサム……」

アザリンはさらに問う。

アザリン「そういう雑多な叛乱軍を集めて、そちは一体、何をするつもりなのだ?」
イサム「何もしない」

イサムは平然と言ってのけた。

アザリン「なに――」
イサム「何もしないのさ。集めるだけ集めて、何もしない」
ウズミ「ただ何もせずに、1ヶ所に、見える所に集めて、常に監視しておくのです」
アザリン「何のために?」
イサム「勿論――、タイラー閣下が仕事をやりやすいように……」
アザリン「イサム……」
イサム「どうしたの? 急に神妙な顔になって……」
アザリン「すまぬ……」

アザリンはうなだれた。包帯のせいで見えないが、涙がその盲いた目に浮かんだ。

アザリン「そこまで考えておったとは……。すまぬ。私はお前の心を読めなかった。
      婚約者失格だな」
イサム「いや(静かに首を振り)、君に一言も相談しなかった僕が悪い。
    僕の方こそ、すまなかった」
ウズミ「今回、イサム君が陛下と会えるようにセッティングしたのは、
    タイラー閣下のご配慮によるものです」
アザリン「パコパコが……」
イサム「そうさ。死ぬほど忙しいはずなのに、あの人にはまだ、人の事を気遣う余裕が
    あるんだから頭が下がる。これできっと、宇宙は救われるさ。そうでなくちゃ、
    タイラー閣下を大統領に据えた意味がない」
アザリン「据えたのは朕だ。どうじゃ、先見の明であろうが」

誇らしげにアザリンは胸を張った。

715 名前:名無し客:03/11/13 19:03

ユリアン「終わったのか?」

病室の外の廊下では、ユリアンがイサムを待っていた。

ユリアン「(時計を見ながら)意外にあっさりと、すませたんだな」
イサム「長引いても、……辛いだけだからな」
ユリアン「僕が思ってたよりも、君は成長したんだな。……立派だぞ。
      だんだんタイラー閣下の一番弟子としての風格も出てきたじゃないか」
イサム「まだまだだよ……。そんなことよりも、ユリアン」
ユリアン「なんだ?」
イサム「アザリンの目は――」
ユリアン「ああ、よくない」

ユリアンはイサムにとって誠に重く、厳粛な事実を伝えねばならなかった。

ユリアン「爆風と硝煙とで、完全に失明されてしまった。それでも一度は
      ウルトラの母のマザー光線で、角膜についていた傷自体は回復したんだが……」
イサム「なんとかアザリンの視力を救う方法はないのか!?」
ユリアン「今、ドクター・キタグチをはじめとする医療スタッフが、
      懸命に陛下の目の治療方法を模索している。おそらくまた
      近いうちに再手術ということになると思う……」
ウズミ「あれで地球教が諦めたとは思えん。おそらくルッチナ1世は、
    これからも狙われ続けるだろう。それも数限りなくな」
イサム「そんなことはさせない! たとえ相手が誰であろうと、
    これ以上、指一本触れさせるものかっ!!」
ユリアン「イサム……」
イサム「許せない。地球教の狂信者どもめ…!」
ウズミ「しかし彼らとて、自らの教義に忠実なだけに過ぎない」
イサム「だからって、アザリンや、アンドレセン少将を――」
ユリアン「地球教をなめるなよ、イサム」

ユリアンの声がにわかに厳しさを増した。

ユリアン「地球教には暗殺教としての一面もある。うっかり表立った弾圧でもしようものなら、
      報復の牙を剥く。僕はDショッカーに情報を流し、ヤン提督を暗殺するよう
      使嗾したのも地球教だと睨んでいる…」
イサム「アザリンをヤン提督と同じ目には遭わせない! 絶対に――」

716 名前:名無し客:03/11/13 19:05

アザリンと再会を果たしたイサムが、任務続行のために
再び銀河の反対側へと戻ってから数日後……

***地球・ブリュッセル 汎銀河共和国大統領官邸***

タイラー「ラインハルト陛下は無事フェザーンへの帰途につかれたか」
ウズミ「はい。駐フェザーン大使となったマルキオ導師もご一緒に…」
ヤマモト「しかし私は、あのオーベルシュタインとかいう帝国の軍務尚書について、
      どうも最後まで好きになれませんでしたなあ…」
タイラー「同じ帝国軍の元帥でも、銀河連合軍の結成に積極的に協力してくれた
      ミッターマイヤー元帥とは対照的なタイプだったからねえ」
シェーンコップ「オーベルシュタイン元帥というのは、なかなかに冷徹な軍官僚で、
         権謀にも長けている。まさに帝国印、絶対零度の剃刀ですな」

シェーンコップの意見に反対する者はいない。

シェーンコップ「そういえば、俺が地球に亡命する前、まだ帝国にいたご幼少のみぎり、
         お袋と街を歩いていたら、向こう側から目つきの悪い
         陰気そうなガキが歩いてきたので、思いきり舌を出してやった事がある。
         今思えばそいつがオーベルシュタインだったかもしれんな。
         あの時、石でもぶつけといてやればよかったか…」
ウズミ「オーベルシュタイン元帥については何も心配する必要はないでしょう。
    確かに目的のためには手段を選ばぬ冷徹なところがあり、それで帝国内部でも、
    ミッターマイヤー元帥やビッテンフェルト上級大将から嫌われているようですが、
    彼自身は、公人としては廉潔にして全く私心のない人物です。
    それよりも問題は……」
タイラー「わかっているよ。ラインハルト陛下のご病気のことだね…。
      僕も薄々気付いてはいた」
レディ・アン「皇帝ラインハルトの病もさる事ながら、その情報をホーリーナイトメア社に
        知られている事も問題です」
ヤマモト「一度、ラインハルト陛下に、公務を離れてじっくり静養なされるよう
      閣下からも進言してはいかがです?」
タイラー「それなら既に帝国の方でも皇妃ヒルダ様やミッターマイヤー元帥ら
      幕僚達が必死にやっているさ。それでも皇帝は今回の会議に出席するために
      わざわざ病を押して、地球の東京まで足を運んでくれた」
ウズミ「皇帝ラインハルト陛下を説得するのは、まず無理だと思います。
    あの方は常に兵士達と共に前線に立つことを胸に誓っておられる方です。
    それに……酷なようですが、不治の病では、静養などしても意味はない……」

暫し、重い沈黙が続いた…。

717 名前:名無し客:03/11/13 19:09

ウズミ「とにかく今は、皇帝ラインハルト陛下の負担を少しでも軽減する事が必要です。
     いずれフェザーンに駐在しているマルキオ導師を通して、帝国軍の大本営を
     イゼルローンか、その近くへ移してもらえるよう進言すべきでありましょう」
タイラー「わかった……。それで、暴動の方はどうなった?」
ヤマモト「ブレイブポリスとレスキューポリスチームが出動して、
      なんとか沈静化の方向へと向いつつあります」
レディ・アン「彼らの活躍もありますが、やはり大統領閣下が急遽テレビ出演されて、
        全国民に向けて緊急演説を行なった甲斐がありました」
ウズミ「ですが、これで颱宙ジェーンの存在は、名実共に宇宙の全市民の
     知るところとなりましたな……」

暴動の類はまたいつ再発してもおかしくはない。
現在は、今の人類の科学力ではどこへ逃げても同じだという諦観と、
あのタイラー大統領や皇帝ラインハルト、そしてこれまで地球や宇宙の平和を
守ってきたヒーローたちであれば、きっとなんとかしてくれるのではないかという
一縷の望みが、辛うじて人々の恐怖を押さえているに過ぎない。
だが、それも果たしていつまでもつか、甚だ疑問と言わざるを得ない状況なのである。

タイラー「トリューニヒト氏は今どうしてる?」
レディ・アン「申し訳ありません。あのテレビ出演の直後、再び姿を消したようです」
シェーンコップ「また奴さんお得意の雲隠れですな」
タイラー「トリューニヒトを参事官に起用したのは僕のミスだった。
      アスハ前代表、こんな時のために進めていた例の件はどうなっていますか?」
ウズミ「今、ホワン・ルイ文部大臣が、天使更正組合の天賀井玲子社長と
    例のプロジェクトを進めてくれているはずです」

そこへ大統領補佐官のアブドゥーラ・アッラー・ディーン・アリー・カシムがやって来た。

カシム「大統領閣下、リナ・インバースさんが先程から応接室にてお待ちですが…?」
ヤマモト「あ、すっかり忘れていた!」
タイラー「彼女がいなければ颱宙ジェーン撃破作戦=スーパーノヴァプロジェクトは
      成り立たないからね。すぐにここに通してくれ」


○イサム→アザリンと再会した後、またすぐに偽叛乱軍を指揮するべく
 銀河の反対側へと戻る。
○タイラー→ウズミの献策で、颱宙ジェーンの存在を知った民衆の動揺を静めるため、
 ある計画をホアン・ルイ文部大臣に指示。そして、リナと会見へ。

718 名前:名無し客:03/11/14 19:34

***地球・ブリュッセル 汎銀河共和国大統領官邸***

リナ・インバースと、セイルーン王女としてそれに同行して来たアメリアの二人は、
待たされている間、別室にて用意されたご馳走の山にありついていた。

リナ「あ〜〜〜、食った食った」
アメリア「ひあわへ〜〜」
フィリア「皆さん、お食事は済みました?」
リナ「うん、もう入んない!」
アメリア「ごちそうさまでした〜〜〜」
シルフィール「では、こちらへ」
フィリア「タイラー大統領がお呼びです」
アメリア「へ?」
リナ「いよいよお呼びがかかりましたか。あたしに何をさせるつもりかは、
   この間の会議で大体わかってるけどね…」

***同官邸・大統領執務室***

タイラー「やっ、ド〜モ! リナ・インバースさん」
リナ「詳しい話はフィリアやシルフィールからも大体聞いてるわ。
   それで、そっちの結論は出たのかしら?」
ヤマモト「コホン……報酬は作戦成功後の後払いということで…」
リナ「結局それかい!?」

_| ̄|○ ガックシ!!

ウズミ「いきなり貴女を地球まで呼びつけた無礼はお詫びします。
    だが我々は、あえて貴女の気性に賭ける事にしたのです」
タイラー「で、引き受けてもらえるかな? 重破斬(ギガ・スレイブ)を使えるのは
      宇宙広しと言えども君だけみたいだし、どうしても君の協力が不可欠なんだ」
アメリア「リナさん、宇宙の正義のために、どうか引き受けてください!」
リナ「ここまで関わっちゃ、あたしも今更後には引けないし、
   いいわ。引き受けたげる!」

リナ自身はとっくに覚悟を決めていたようだ。

アメリア「それでこそリナさんです!」
タイラー「(急に真面目な表情になり)ありがとう。貴女の協力に感謝する!」

719 名前:名無し客:03/11/14 19:35

***迎賓館・リナたちの客室***

タイラーとの会見を終えたリナたちが部屋へ帰ってきた。

リナ「ただいま!」
ガウリィ「あっ、リナ!」
ゼルガディス「…で、どうだった?」
リナ「引き受けてきたわ。今ここで帰ったら、郷里のねえちゃんに
   何されるかわかんないもんね(笑)」
アメリア「それにしても、前に地球に来た時もそうでしたけど、
      相変わらず声がよく似ている方って多いですよね。
      あたしたちを地球まで運んでくださったキャナルさんも
      リナさんに声がそっくりでしたし…」
キャナル「あら、そうかしら」
リナ「……!! なに、あんたたち居たの!?」

リナたちの泊まっていた部屋には、なぜかケイン、キャナル、ミリィの姿も…

ミリィ「なによ、ご挨拶ね」
リナ「…ねえ、ちょっとあんた」
ミリィ「な、なによ…」
リナ「ミリィさんだっけ? ひょっとしてあなた、
   魔神ゾアメ○グスターとか崇拝してない?」
ミリィ「なんなのよ、その魔神ゾ○メルグスターって!?」
キャナル「私たちもゼルガディスさんとアメリアさんに声が似ている
     元星間警察の警察官を知ってるわよ」
ゼルガディス「俺とアメリアにか?」
ケイン「レイルとニーナの奴、星間警察を退職して今頃どこでなにやってんだろうな。
    そういえば、俺によく似た声のガンダムのパイロットもいたよな…」
キャナル「キラ君なら、今富士山麓で特訓中のはずよ。
     デストラクションガンダムを倒すためにね」
ケイン「あのサソリ型のガンダムか…!」
リナ「……あたしたちがスィーフィードの世界に帰ってる間に、
   また厄介な連中が動き出してたみたいね…」

新たなる敵の暗躍を知り、少し思案するリナ。

ケイン「それはそうと、でも声が似ているくらいで驚くのはまだ早いぜ」
キャナル「声どころか顔までそっくりな人も、地球には何人もいるんだから」
アメリア「へぇ〜、そうなんですか!?」
キャナル「ゴレンジャーの新命明さん、ビッグワンこと番場壮吉さん、
     宇宙刑事のアランさん、快傑ズバットことさすらいの私立探偵・早川健さん、
     レスキューポリスの正木俊介本部長に超力戦隊の三浦尚之参謀長、
     そして最後は仮面ライダーV3こと風見志郎さん!」
ミリィ「あれって絶対に他人の空似なんかじゃないわよ(断言)」
ケイン「まだ俺もちらっと顔を見かけただけなんだけど、確かにあの人達の顔を見た時は
    さすがの俺も腰を抜かしたぜ。どう見たって七つ子にしか見えねーもんな」
アメリア「な、七つ子……!?(汗」


○リナ→スーパーノヴァプロジェクトへの参加を承諾。

720 名前:名無し客:03/11/15 01:35

***地球・ブリュッセル 汎銀河共和国大統領官邸***

地球全土にその放送が流れたのは、リナとタイラーの会見があった
翌日の正午きっかりであった。

ヤマモト「だ、大統領、テレビを…ご覧ください!!」

ちょうど昼食の讃岐うどんを口に含んだばかりのタイラー。

タイラー「(モグモグ…ゴクン)なんだ、またトリューニヒトか?」

TVのモニターに大映しになったのは、地獄大元帥──Dr.ヘルの顔!!

タイラー「……!!」

地獄大元帥「ワハハハハ……ワシこそはミケーネ闇の帝王の
使者にして地球の王たる地獄大元帥!! 地球の民よ、諸君も
知っての通り颱宙ジェーンの脅威は刻一刻と迫っておる──
無能なタイラー、不治の病に冒され余命幾許もないラインハルト、
眼から光を失ったルッチナに何が出来るというのか!!
今からでも遅くは無い、我がDショッカーに忠誠を誓い
タイラーを倒すのじゃ!! さすれば我らの力をもって
邪帝王を退けて見せよう……。
民衆諸君、恐怖の中で死と滅びの時を迎えるか、楽園にて
永遠の生命を得るか──道は二つに一つ! よく考えるがよいぞ!!
ワハハハハ……」

タイラー「……ラインハルト帝とアザリン陛下のことを……やはり
地球教やHN社とDショッカーは……!!」

●地獄大元帥→人類に対し扇動放送を行う。

721 名前:   Mirror World :03/11/15 12:07

  東京、どこかのビル

ビルの屋上に一つの人影が見える。

神崎「・・・」

その男―――神崎士郎が左手に持つ小さな袋には少量の液体が入っている。
子供の、悲しみの涙だ。

神崎(この程度か・・・まだまだだな・・・)
仲代「どうだ、進んでいるか?」
神崎「仲代・・・」

突然後ろから現れたのはアバレキラー、仲代壬琴だ。

仲代「その様子じゃすすんでないらしいな。俺がとっておきのゲームで、涙を集めてもいいんだぜ?」
神崎「その必要はない。もうすぐ、あれが手に入る。そうすれば涙を集める必要もない・・・」
仲代「ふん、せいぜいがんばるんだな・・・」
神崎「・・・・」



●神崎、アバレキラーと何かを企む。




仲代「リジェ、トリノイドを作らせろ。面白いゲームを考えた。ゲームの始まりだ・・・」



722 名前:名無し客:03/11/15 15:57

***銀河系中央宙域・エネルギーフィールド発生装置建設基地***

シモン「定点観測浮標、D23、24、27、29、33、消滅!」
シナプス「ジェーンめ、もうそんなところまで来ていたのか……」
パサロフ「ジェーンの重力波動が活性化しています。最辺境の恒星域は、
      いくつか深刻な影響を受けているようです。スペクトルと発光量が
      一定しません」
シナプス「星が、喘いでいる……」

その猛威を想像するだけでも、戦慄を禁じえないシナプスであった。

シナプス「スーパーノヴァプロジェクトの進行状況はどうだ?」
バニング「順調です。なにしろ突貫作業でやらせていますからね。それだけが救いです」
シナプス「作業員も、ほとんど不眠不休だろうに……」
シモン「まあ、銀河がなくなってしまうよりは、ましですから……」
シナプス「そう願いたいものだ」

突然、大音響が響いた。

シナプス「何事だ――!?」
シモン「Bブロックが爆破されました!」
シナプス「なにっ!」
バニング「Bブロックといったら……!!」
シモン「はい。赤色巨星ARA-Vを運ぶための、ワープフィールド発生装置の中核です」
シナプス「被害は!?」
パサロフ「甚大!」
バニング「や、やってくれたな……」

バニングは、拳をコンソールに叩きつけた。

バニング「これで計画は大幅に遅れるぞ! もしかしたら……取り返しのつかないほどにな!」
シモン「Dブロックに所属不明のMS部隊が侵入! 各通路で戦闘が起こっています!」
パサロフ「まずいぞ! あのあたりにいるのは、非武装の作業員ばかりなんだ!」
シナプス「バニング大尉、至急戦闘班を急行させろ」
バニング「了解!」
シモン「警戒待機中の戦闘班員に告ぐ。大至急、Dブロックに急行せよ。
    敵は所属不明のモビルスーツ数機。充分に注意してかかられたし。
    繰り返す……」

723 名前:名無し客:03/11/15 15:58

***Dブロック***

数体のストライク・ダガーを従えて、
Dブロックで破壊行為を重ねるGAT-X570ジェノサイドガンダム。

コウ「あのモビルスーツは…!」
カミーユ「まさか、地球教が開発していたとかいうガンダムの内の一機かっ!?」
ヤザン「…久しぶりだな、カミーユ」
カミーユ「そ、その声は…ヤザン! 生きていたのかっ!?」
ヤザン「ああ、狙った獲物は逃がさん主義でな。ずっと機会を窺っていたのさ……。
    お前とゼータを倒すためにな」
カミーユ「貴様! 性懲りもなく!」
アデル「そのガンダムに乗っているのか?」
エマ「ヤザン・ゲーブル…! 地球教と手を組んでいたなんて…!」

ヤザン「各機へ! ここで奴らを足止めする! 攻撃を開始しろ!」

カミーユのゼータのビーム・サーベルと、
ヤザンのジェノサイドの複数のヒートロッドが切り結ぶ!

カミーユ「ヤザン、貴様…! ティターンズを再興しようとでも言うのか!?」
ヤザン「ティターンズを? この俺が? ハッハッハッハ!」
カミーユ「何がおかしい!?」
ヤザン「ジャミトフやシロッコの野望など、知ったことか。奴らは自分の力に溺れ、
    貴様らに敗れた。それだけだ」
カミーユ「ならば、何故!?」
ヤザン「愚問だな、カミーユ! 俺はな…貴様やロンド・ベルをこの手で倒せば、
    後は何だっていいんだよ!」
カミーユ「なんだと!?」
ヤザン「…時間は充分に稼いだ。全機、撤退するぞ」
カミーユ「ヤザン!」
ヤザン「焦るな、カミーユ。前の時と同じようにじっくりといたぶってやる。じっくりとな…!」

その場から離脱するジェノサイドガンダム。

カミーユ「くっ…!」

724 名前:名無し客:03/11/15 16:00

***再び、エネルギーフィールド発生装置建設基地・司令部管制室***

シモン「火災は鎮火。侵入した敵MS部隊はほぼ制圧しました」
シナプス「各ブロックの被害状況を知らせ」
シモン「はい」

間もなく惨憺たる報告が、管制室へともたらされた。

パサロフ「Bブロックの復旧には、突貫でも2週間を要します」
シモン「Dブロックでも、馬鹿に出来ない人的被害が出ている模様……」
シナプス「あたら優秀な、技術者を……」
バニング「地球教徒は見事にその教義を実戦したわけか…」
モンシア「ケッ! 今頃奴らの総大主教様は、雀躍りして喜んでることだろうよ!」
キース「死んだ教徒は、彼らの天国へ行けるんでしょうか……」
バニング「知るか! 仮にそうだとしても、我々にとっては地獄だ!」

***同基地内・長距離通信室***

タイラー(そうか)

シナプスからの報告を聞いても、長距離通信スクリーンのタイラーの表情には、
特に大きな変化は現れなかった。

タイラー(君も大変だね、シナプス大佐)
シナプス「認めたくはありませんが、全くその通りです。これで計画は、
      大きく修正を余儀なくされました」
タイラー(地球教徒もホントにごくろーさんなことだ)
シナプス「この世に狂信者ほど始末に悪いものはありません。何しろ自分が正しいと、
      信じてやっている事なのですから……。連中は自らの死も辞さず、
      破壊工作を敢行してきます」
タイラー(本当に許せないのは、信者を上で操ってる連中だけどね)
シナプス「とりあえず警備を倍に増やしました。しかし、作業員の数が減った上、
      みんなすっかり怯えていまして……」
タイラー(作業が、滞る……か)
シナプス「はい。深刻な問題です」
タイラー(こうなってみると会議の決裂で、ラアルゴン側の科学者が
      ごっそり抜けたのは痛かったな)
シナプス「過ぎた事を今更どうのこうの言っても、仕方がありません」
タイラー(いや、諦めてはいけない。最後まで努力すべきだ。
      あのラアルゴンの技術長官……)
シナプス「セトラ博士のことですか?」
タイラー(そう、セトラ。あの頑固じじいだ。あれを今からでも説得してみよう)
シナプス「閣下自ら、ですか?」
タイラー(そうだ。当たって砕けろだ)
シナプス「しかし……」
タイラー(なぁ〜に、どうせ僕は暇なんだよ。大統領と言ったって、実際の実務は
      ユリコとカシム補佐官と宗方君がぜ〜んぶやってくれているからね)
シナプス「ですが、あのセトラがはたして説得に応じるでしょうか?」
タイラー(応じてもらわねば、困る。逆にセトラさえ説得すれば、
      他のラアルゴンの学者はなんとかなりそうだ。あのじいさんが
      ラアルゴンの学会を牛耳っているのは明白だからね。
      皆、セトラに遠慮しているだけだ)
シナプス「なるほど」
タイラー(セトラも人間だ。ちょっと片意地を張っているだけさ。
      僕が直接行って、誠心誠意説得してみよう)
シナプス「お願いします」

725 名前:テレビCM:03/11/15 16:02

疾風「それでは、ここでCMです!」
藤丸「人気絶頂! THE HEARTSと!」
エース「人気急上昇! A.N.G.E.L他豪華アーティストによる
    全銀河系生中継によるチャリティーコンサート!」
カイル「コンサートの収益金は、Dショッカーの被害に遭われた方々に
    全額寄付されるでゴザル!」
銀牙「今度の日曜日、午後3時。湾岸ドームでいよいよ開演!」
忍武「俺たちの熱い魂が、燃えあがり、弾け飛び、爆発する様を見届けてくれよな!!」
電光「イカちゃんヒーちゃんの漫才も、た〜っぷりお目にかけまっせ!」
飛翔「おいっ、ホントにやるのかよ!?」
電光「あったりまえやろ! イカちゃんヒーちゃん、ついにドームでデビューやああっ!!」
聖人「チケットは売り切れ間近。お求めは各プレイガイドにて、お早めにどうぞ」
一夜「君たちの愛を…待ってるぜ」

726 名前:名無し客:03/11/15 16:03

***地球・ブリュッセル 汎銀河共和国文部省・大臣執務室***

バーチャロイド・アイドル、シャロン・アップル のプロデューサーであり、
バルマー戦役中はリン・ミンメイのプロデュースも担当したミュン・ファン・ローンと、
若手アイドルグループA.N.G.E.Lの生みの親である天使更正組合社長・天賀井玲子の二人は、
チャリティーコンサートイベントの後援を行なっている文部省と詰めの打ち合わせを進めるべく、
ホワン・ルイ文相を訪問していた。

ホワン「それで、どうですか。コンサートの準備の進み具合は?」
ミュン「参加してくれるアーティストも順調に集まっています。
    早坂アコさんや野乃七海さんも、既に私のところで
    急ピッチでレッスンに励んでいます」
玲子「A.N.G.E.LとTHE HEARTSも、今日から合同合宿に入る予定です」
ホワン「うむ。御二方ともご存知だと思うが、このコンサートイベントは、
    ただ単にチャリティーを目的として開催されるものではない」
玲子「承知しておりますわ、大臣」
ミュン「これで颱宙ジェーンの脅威に怯える人々の動揺を少しでも押さえ、且つ勇気を与え、
    全銀河の知的生命の心を一つにまとめることができればいいのですが」
玲子「無論、私たちもそのために全力を尽くします」

727 名前:名無し客:03/11/15 16:05

***東京・天使更正組合***

それで、その日の内に飛行機で日本へと帰国した玲子だったが…

疾風「冗談じゃないよ〜! ただでさえ狭いところなのに、このうえ
   男が5人も増えたら、2倍むさ苦しくなっちゃうじゃない!!」
玲子「しょうがないでしょ。もう開催まで時間がないんだから協力しないと」
エース「しかし、空いてる部屋なんかありませんよ」
玲子「五つの部屋に、入る人間が10人。2人一組の相部屋にするわ」
疾風「いやだよ〜! ねえ、僕がお金出すから、新しい建物に引っ越そうよ〜!!」
電光「そや、そうしよう、玲子さん」
玲子「NO! このぶっ壊れかけた映画館! ここが天使更正組合の原点なのよ!
   私たちの帰る所はこの映画館! 私たちの魂が永遠にステージの上を
   駆け巡っているところ! ここを離れて、A.N.G.E.Lの活動はないっ!!」
飛翔「な、なんか…説得力があるようなないような……(汗」
つばさ「あ〜〜わかったあ!」
飛翔「つばさ!? お前いたのか?」
つばさ「玲子さんったら、本当はTHE HEARTSの一夜君たちと一緒に暮らしたいんでしょう〜?
    美少年10人と一つ屋根の下で暮らすなんて、女の夢だもんねえ」
玲子「そうなのよねぇ〜。ヨダレの出そうな可愛い男の子が10人……( ̄ー+ ̄) ニンマリ
   って、ちゃうちゃう!! 私はただ純粋に、なんの曇りもない心で、
   颱宙ジェーンの恐怖に怯える人々を勇気付けるために…」
銀牙「織田さんに言いつけますよ、玲子さん…」

呆れた疾風は、すぐに会社の部下に電話をかける。

疾風「…もしもし、社長の大鳥疾風だ。赤坂の一等地に空きビルの物件があったろう?
   すぐに買い取りの契約をしてくれ」
玲子「ストォ――ップ!! 疾風、あんた、藤丸ちゃんと暮らしたくないの?」
疾風「ハッΣ(゚д゚lll)!!!」
玲子「あんたたちとっても仲良かったわよねえ。友達と一緒に暮らすなんて
   楽しいと思うんだけどなあ〜」
疾風「(携帯に向かって)もしもし、僕だ! 今の話、なしっ!!」
玲子「これで決まりね! 今日からTHE HEARTSの5人は、私達と寝起きを共にしますっ!」
電光「あっちゃあ……!」

***天使更正組合・玄関前***

忍武「ひゃああ、相変わらずボロい建物だぜ」
聖人「ここが今日から、俺たちのサボテンの花か…」
藤丸「『東風吹かば 崩壊しそうな 我が家かな』といったところですか」

疾風「ふっじまあるく〜〜ん!!」
藤丸「疾風君! 迎えに来てくれたんですか?」
疾風「うん! さ、行こう! みんな君たちのこと待ってるよ! さ早くぅ!」
藤丸「ああっ、そんな引っ張ったら痛いですよ」
疾風「あっ、ゴメン。痛かった?」

一夜「ふっ…相変わらずの仲良しコンビか…」
カイル「すき焼きは豚肉でゴザルよ」
聖人「卵…買ってこようか…?」

728 名前:名無し客:03/11/15 16:07

***ロンドン・駐英マリネラ大使館(汎銀河共和国内政省仮庁舎)***

タマネギ「殿下、ブリュッセルのホワン・ルイ文部大臣からお電話です」

受話器を受け取るパタリロ。

パタリロ「もしもし」
ホワン(パタリロ君か?)
パタリロ「どうした? 顔色が悪いな」
ホワン(どうしてわかるのかね?)
パタリロ「テレビ電話だから顔が見える」
ホワン(テレビ電話? こっちは普通の電話機だぞ。それでどうして
    私の顔がそっちの受像機に映るんだ?)
パタリロ「僕が発明したんだが、理論的に説明すると…」
ホワン(いや、理論の講義は結構だ)
パタリロ「超指向性のダイオードを…」
ホワン(だから聞きたくないんだってば……)
パタリロ「なんだ、別の用件か。それならそうと早く言え。電子レンジのことなら…」
ホワン(違うというとろーがあっっ!! ……コホン、失礼。
    時間がないので本題に入らせてもらうよ。
    スピラの大召喚士であるユウナ嬢のことはご存知かね?)
パタリロ「……惑星スピラで、シンとかいう怪獣と
      ヴェグナガンとかいう巨大ロボットを倒したという、あの?」
ホワン(そうだ)
パタリロ「なんでも歌姫のドレスフィアにドレスアップすると、
      1000年前のザナルカンドの歌姫レンの思いと力が宿り、
      並みのアイドル歌手顔負けの実力を発揮するとか…。
      とまあ、これぐらいしか知らんが?」
ホワン(それだけ知っていれば充分だ。実は今回のコンサートイベントには
    是非とも彼女にも協力してもらおうと思い、汎銀河共和国文部省としても
    参加を要請してみたんだが、そのためにはスピラの有名プロモーターである
    ペルペル族のトーブリ氏の協力も不可欠なのだ)
パタリロ「ふむふむ…」
ホワン(ところがそのトーブリ氏が慣れない事業に手を出して失敗し、
    彼自身は借金返済のためにマグロ漁船に売り飛ばされそうな状況なのだ)
パタリロ「ありゃま」
ホワン(それだけではない。颱宙ジェーンの恐怖に怯える全宇宙の人々を
    勇気付けるために企画したこのチャリティーコンサートの開催を、
    どうやら妨害しようとする動きが早くも出てきているらしい)
パタリロ「なんだと!」
ホワン(ろくな担保も持たないトーブリ氏に事業資金を貸し与えたのはKという金融会社。
    Kは大手のY銀行の子会社で、そのY銀行の経営権を握っているのだ、
    多国籍企業のスメルスだ)
パタリロ「スメルス!? 多国籍企業とは表の顔で、その実態は、
      ブルーコスモスの盟主ムルタ・アズラエルがその経営陣に名を連ね、
      世界の武器売買の60%のシェアを持つ、あの死の商人のスメルスか!」
タマネギ「スメルスというと、確かロームフェラ財団系の企業ですね」
ホワン(何か匂うだろう?)
パタリロ「プンプン匂うな」

タマネギ.。oO(オナラしちゃったのがバレたかな……)

729 名前:名無し客:03/11/15 16:08

..            //.|
           //./.|.
          //./ | |
        //./|/:.| .|       パタリロ
        □/ / //| |.         ↓
        | |/.;;;;//. | ||.
        | | ;;;;;;//  | |||   l⌒)=|ニ二フ
        | |.;;;//   | |.||   ∧.|.∧
.    ∧ ∧ | |.//.   | | ||.  ( ・∀・)
   ( ・∀・).| |/.    | |. ||  |   )
 __(    ).| |___. | | || __.| | |____
    | | | | |.   //.| ̄ (__(__).   /.|       ∧_∧ ∧_∧ ∧ ∧
   (__)__)| |.  //  |.         //|      (´-`;)(@・ )(;´∀)(
        | |.//∧ ∧| イヤァァァ〜  //  |     ∧∧ ∧ ∧. ∧_∧ ∧∧
       (..| |/ (;´Д`)←オナラをしたタマネギ  (∀・ )(ー゚* )(   )(´∀`
     (⌒ .| |    / ̄ ⊂.⊃.  .//   /   ∧_∧ ∧ ∧ ∧ ∧. ∧_∧
..∧ ∧    ̄| |  /    └─┘//   /    <_`  )(´・ω)(д゚` )(   )(
( ・∀・)   | |/         //   /    ∧_∧ ∧ ∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧
(    ).   ~~        //   /     (   )( ゚∀゚)(`   )(   )(゚д
. | | |            //   /     ∧_∧. ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧
(__)__).         //   /      (д- )(   )(*゚ー゚)(TдT)(∀` )


パタリロ「…とすると、コンサートを妨害しようとする黒幕はブルーコスモスとロームフェラ。
      さらにはその背後にいるDショッカーと地球教か!?」
ホワン(どうしよう…。借金返済の期限が過ぎれば、
    トーブリ氏の身柄は合法的に奴らの手に渡ってしまう)
パタリロ「バカもん! その前に内閣官房機密費でも使って
      そのトーブリの借金を汎銀河共和国政府が肩代わりして
      やればいいだろう!」
ホワン(それなら既にやった。ところが地球から出発した筈の現金運搬輸送船が、
    スピラに到着する前に、予定航路の途中のどこかで突然、
    消息が途絶えてしまったのだ)
タマネギ「おそらくDショッカーかホーリーナイトメア社の仕業ですね」
パタリロ「それじゃトーブリに他から金を借りさせて、とにかく借金を返させろ!」
ホワン(だめだ。スピラ中の両替商や金融業者にまで話をしたが、
    全てスメルスが睨みを利かせていて、融資に応じそうなところは一つもない)
パタリロ「トーブリがマグロ漁船に売り飛ばされる期限はいつだ?」
ホワン(4時間後だ)

パタリロ「 な ぜ も っ と 早 く 言 っ て こ な い ! ! 」

ホワン(できれば君になんか助けを求めたくなかったんだ)
タマネギ「明快な答えですね」
パタリロ「……………」


●ヤザン→ジェノサイドGに乗り、エネルギーフィールド発生装置建設基地を襲撃。
○A.N.G.E.LとTHE HEARTS→コンサートに向け、合同合宿に入る。
○トーブリ→ブルーコスモスの罠にはまり、借金で大ピンチ。
○パタリロ→事態を解決するため、時空を無視してスピラへと急行か?

730 名前:   Mirror World:03/11/15 23:28

東京、レーダー基地

仲代「リジェ!トリノイドはどうした?」
リジュエル「ミケラが調子悪いんだって。だからヴォッファにギガノイドを作らせたから!」

レーダー基地には大きな星型の怪人が立っていた。ギガノイド、「キラキラ星」だ。

仲代「ふん、まぁいい。リジェ!準備はいいな?」
リジュエル「いつでもいいよ。それと、いまは「リジェ」じゃなくてリジュエルよ仲代様!」
仲代「そうか。フフフフフッ・・・」

そのとき、どこからともなく三つの人影が現れる!

仲代「来たか・・・アバレンジャー」
アバレブルー「エヴォリアン!何をするつもりだ?」
アバレイエロー「颱宙ジェーンが来て大変だっていうのに、まだ悪事を続けるつもり!?」
アバレレッド「仲代先生!またゲームですか・・・」
仲代「そうだ。とっておきのな。ここにいるギガノイドはここのレーダ基地に取り付く。」

そういうとギガノイドは光に包まれ、基地のコンピューターにとり付いた!

アバレイエロー「何をするつもりなの!?」
仲代「引き寄せるんだよ・・・噂の颱宙ジェーンとやらをな・・・」
アバレブルー「な?貴様、正気か!?」
アバレレッド「馬鹿なことはよしてくださいっ!そんなことしたら仲代先生やエヴォリアンだって・・・」

凌駕の言葉に笑みを浮かべる仲代・・・

仲代「ふん、これはゲームだ。それも最高のな。お前ら、早く俺を倒してあのギガノイドをたたかない限り、
颱宙ジェーンは加速を続けるぜ。そうなればスーパーノヴァプロジェクトも間に合わない。」
アバレイエロー「でも、あなたも死ぬのよ?」
仲代「自分の命なんて惜しくない。他人の命なら、なおさらな」
アバレレッド「仲代先生・・・いや、仲代壬琴ぉ!あんたは・・・人間じゃぁないっっ!!
ウォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!」

凌駕は激怒した。自分の命をもゲームの駒にして弄んでいる仲代が、許せない。
そのままアバレモードへチェンジするレッド

仲代「そうこなくちゃな・・・爆龍チェンジ・・・・」

仲代もキラーに変身する。はじめからアバレモードだ。

レッド「ウォォォォォー!!!」
キラー「ふん、甘いな!」




731 名前:   Mirror World:03/11/15 23:53


アバレレッド「あんただけは・・・あんただけは許さないっ!!」
アバレキラー「ぐっ、だがその程度でぇぇっ!!!」

キラーの圧倒的な力で押し返されるレッド。

アバレブルー「凌駕ッ!」
アバレイエロー「凌駕さんッ!」
アバレレッド「三条さん、らんるさん・・・俺に、力を・・・ダイノガッツを分けてくれ!!」

レッドが手にした聖なる盾にダイノガッツを込めるらんると幸人。すると凌駕の体が光に包まれる。
次の瞬間、最強の戦士、アバレマックスが現れる!

アバレマックス「仲代壬琴ォォ!!」
アバレキラー「何っ?うわぁぁぁっ!」

アバレマックスの作り出したマックスフィールドに吸い込まれるキラーとマックス!

アバレイエロー「今のうちに、ギガノイドを!!」
アバレブルー「あぁ、こっちだ!!」


マックスフィールド内

アバレキラー「うっ!?ここは・・・」
アバレマックス「うぉぉぉぉぉ!!!」

アバレマックスの怒涛の攻撃がキラーに続々とヒットする!

アバレキラー「ぐっ、くそっ・・・」
アバレマックス「こんなゲーム、こんなゲーム、今日で終わりだぁぁっ!」
アバレキラー「うわぁぁぁぁぁっ!!!?」

必死な思いで斬りつけるマックスの勢いは凄まじく、
アバレキラーは大爆発を引き起こし、マックスフィールドより弾き出された!


レーダー基地敷地内

凌駕「三条さん、らんるちゃん、ギガノイドは?」
幸人「お前が戦っている間に倒した。アバレキラーは?」
凌駕「さっきリジュエルと一緒に・・・」
らんる「・・・でも、颱宙ジェーンの加速も止まったんだし、よかったんじゃない?」
幸人「だが、あの爆発でも生きているとはな・・・仲代め・・・」
凌駕「すみません。仲代先生はまた同じことを繰り返すかもしれません。あそこでトドメをさしていれば・・・
トドメをさせなかったのは、俺の甘さのせいかもしれない…でも、そんな自分にちょっとホッとしてます」
幸人「そうかもな。だが、お前はそれでいいんだよ。」
らんる「そうですよねーっ。さぁ、帰りましょう。スケさんたちもまってますよw」


○アバレキラー&ギガノイド撃破。ギガノイドの能力発動時間が短かったため颱宙ジェーンの速度はほとんど変わらず。

732 名前:名無し客:03/11/16 16:16

***スピラ・グアドサラム***

タマネギA「…で、来ちゃいましたね」
パイン「4時間以内にどうやって地球からスピラまで来れたんだ?」
タマネギB「まあまあ、そこはギャグ漫画の特権ということで」
パイン「い、いいのか。ほんとにそれで…(汗」

>>728-729で、ホワン・ルイ文相からの緊急要請を受けたパタリロは、
タマネギたちを引き連れ、瞬間移動装置でスピラへと訪れていた。

タマネギ「それにしても瞬間移動装置なんてものがあるなら
      ついでに借金肩代わりのお金も持ってくればよかったですね」
リュック「えっ!? ひょっとして貸してくれんの?」
パタリロ「(電卓片手に)日歩1割なら」
シンラ「それじゃ話にならないし(汗」
パタリロ「それで、君たちはここで何しとるんだ?」

カモメ団の面々は、トーブリの借金返済のため、
彼の祖父が残した隠し財産のお宝スフィアを必死で探している最中だった。

パタリロ「隠し財産? そんなものがあったのか」
ダチ「そういう訳で、殿下の得意の謎解きでお宝スフィアのありかを
   探し出してほしいんだ。トーブリの家のどこかにあるのは
   間違いないんだが…」

***トーブリの家***

トーブリの家は、彼の事務所から少し離れた場所にあった。

パタリロ「ほんとに家中ひっぺがえしてるんだな」
ハイペロ族A「あ〜っ、ユウナさ〜ん」
ユウナ「どう? 見つかった?」
ハイペロ族B「だ〜め〜、ま〜だ見つからな〜い」
ハイペロ族C「レンガを1個ずつ割って調べてるよ〜〜」
シンラ「それじゃあ、時間がいくらあっても足りないし」

トーブリの家の周辺を、怪しげな黒服の男達が屯している。

パタリロ「あいつらはスメルスか?」
パイン「金融会社の人間とは言っているがな」
パタリロ「あいつらが普通のサラリーマンだったら、僕はエボンの総老師だな」
パイン「ブルーコスモスには武闘部隊というのがいるらしい。
    おそらくそいつらだろう」
パタリロ「よーし! 調査を開始するぞ!」
ユウナ「よろしくお願いします、パタリロ殿下」
パイン「ちゃんと頭を使って調べてくれよ」

パインにそう言われて、虫眼鏡を頭で覗くパタリロ。

パイン「……シメるぞ!(怒)」
パタリロ「軽い冗談じゃないか(笑)」
パイン「あと3時間と15分しかないんだ! もし見つからなかったら
    重石をつけて幻光河に沈めるよ!」
パタリロ「わかったから早くトーブリに会わせろ」

733 名前:名無し客:03/11/16 16:18

トーブリ「(早口言葉で)ういうい。ども、トーブリです」
パタリロ「お前がブルーコスモスの陰謀にも気付かず、ホイホイ金を借りて
      挙げ句の果てに事業を失敗させ、今度の騒ぎを引き起こした
      張本人の大バカ者か?」
トーブリ「ガ━━(゚д゚;)━━ン!」
ユウナ「……な、何もそこまでハッキリ言わなくても……(汗」
パタリロ「それはまあ置いといて、これだけ徹底的に探しても
      お宝スフィアが発見されないということは、おじいさんが
      相当ひねった隠し方をしたと思われる。おじいさんはどんな人だった?」
トーブリ「(これまた早口言葉で)一言で言うと変人でした」
パタリロ.。oO(…うーむ……いきなりそうきたか……)
トーブリ「趣味が変わってまして普請道楽とでも言うんでしょうか。
      何度も家を立て直してそれを楽しんでました。
      読書も好きでして主に推理小説を読んでました」
パタリロ「変人の上に推理小説マニアか。ますます尋常な隠し場所じゃなさそうだな」

トーブリの祖父に普請道楽の趣味があった事が気になったパタリロは、
家の見取り図を開いて見たが…

パタリロ「むむっ、これは…!! 謎が解けたぞ!」
パイン「本当か!?」
パタリロ「見ろ。この家は上空から見ると渦巻き状になっている。
      これで中心線を延長して行くと…中庭の1ヶ所を指す!
      噴水だ! ここにお宝が隠されているに違いない!」
ダチ「水を止めろ! すぐ掘り返すんだ!」

30分後……

リュック「あった!」
パイン「スフィアか!?」
シンラ「預金通帳だし…」

思わずコケるパイン(笑)。

パタリロ「かせ! そーゆーのは僕の専門だ! (シンラから見つかった通帳を
      取り上げ)うわあ相当な金額だ。こりゃトーブリのじいさんの
      へそくりだな。(´-`).。oO(あー、こういうのを見るのは楽しい……)」

734 名前:名無し客:03/11/16 16:20

リュック「結局お宝がスフィアだっていうのはデマだったわけ?」
パイン「スカだな……」
ユウナ「でもよかった。これだけあればトーブリさんの借金も返せそうだよ」

ところが……

黒服A「トーブリさん、一緒に来てもらおう」
パタリロ「何ーっ! 貴様らにそんな権利は!?」
黒服B「債務返済のための振込手続きの書類にサインしてもらうんだ。
     完全に法的権利がある」

????「そうは行かないッスよ!」

黒服A「誰だっ!?」
ユウナ「あっ!? 君は!!」
リュック「ティーダ!!」

そこへ現れたのは、かって召喚士であったユウナのガードを務め、
シンが倒れると同時に消滅を遂げたものの、ヴェグナガン事件の後、
祈り子の力によって奇跡の復活を遂げたティーダであった。

ユウナ「どうしてここへ!?」
ティーダ「ルールーに頼まれて、あいつら金融業者の不正の証拠を探してたんだよ」
シェリンダ「ユウナ様、安心してください。今頃はルカのスフィア放送で、
       悪徳金融業者による不正融資の全容が放送されています!
       トーブリさんの債務は全て無効である事も判明しました!」
ユウナ「シェリンダさんまでここに?」

黒服A「く、くそっ!!」
黒服B「小僧! 誰だか知らんがせめて貴様だけでも片付けてやる!」

ユウナ「あっ! 危ないっ!!」
パイン「大丈夫。まあ黙って見ていて」

逆上した黒服たちはナイフを懐から取り出し、一斉にティーダに襲いかかるが、
どれも高速魔法ヘイスガを唱えたティーダの敵ではなかった。
パインもそれを見抜いてか、状況を楽観視してユウナを制止する。

ティーダ「とっておきを見せてやる!」

通常に倍する勢いで次々と繰り出す攻撃で動きの鈍った黒服の男たちに向けて、
ティーダは水の属性剣フラタニティを掲げ、突進による猛攻(チャージ&アサルト)をかける。

黒服A「や、やられた〜〜」

ボロボロに倒れる黒服たち。

ティーダ「安心しろ。峰打ちッス」

735 名前:名無し客:03/11/16 16:22

トーブリ「ういうい。ティーダさん、おかげで助かりました」
ティーダ「いやあ、それほどでも。礼ならユウナに言ってほしいッス」

一方、ルカのスフィア放送のリポーターである元エボンの尼僧シェリンダは、
早速ユウナにマイクを向け、インタビューを開始していた。

シェリンダ「それでは、ここでユウナ様に直撃インタビューを敢行したいと思います!
       ユウナ様、ルカと雷平原に続いて、今度は汎銀河共和国政府後援による
       地球での一大チャリティーコンサートに参加されるそうですが、
       それに際して、何か抱負を聞かせてください」
ユウナ「はい。おかげさまでトーブリさんもイベントに協力してもらえることに
    なりましたし、今回のコンサートでは他の星の歌手の人達とも会える事を
    とても楽しみにしています。Dショッカーの被害や颱宙ジェーンの脅威に
    苦しむ人々に、少しでも勇気と希望が湧いてくるように一生懸命頑張りますので、
    どうか皆さん応援してください!」
シェリンダ「はい、どうもありがとうございました。今日はここグアドサラムより
       私、シェリンダが中継でお伝えしました!」

リュック「ユウナったら乗り乗りじゃん」
ティーダ「そういえば、まだ俺ってユウナのコンサート、見た事ないんだよな……」
パイン「ならお前もアタシたちと一緒に地球まで来るか?」
ティーダ「…えっ? いいッスか…?」
パイン「当然だろ。お前はユウナのガードなんだろ?」
ユウナ「私も…君に是非来てほしいな……」
ティーダ「ユウナ……。わかったッス! どうせまたDショッカーとかいう連中が
      そのコンサートを狙って襲って来るんだろ? ユウナは絶対に俺が守るッス!」
ユウナ「うん! ありがとう!」

タマネギ「殿下、例の黒服の連中は先程、法制度局に身柄を引き渡しました」
パタリロ「うむ。中条長官に任せておけばひとまず安心だな」
タマネギ「これでスメルスも終わりですね」
パタリロ「少なくともロームフェラ財団とブルーコスモスの一角を叩き潰した事になる。
      これにて一件落着だ。地球に帰ったら文部大臣からたっぷり謝礼をせしめてやろう」

***飛空挺セルシウス・ブリッジ***

       ∧∧l||l
       /⌒ヽ) ハァ…
     〜(___)
    ''" ""''"" "''
アニキ「俺…この頃出番少ない……(涙」
シンラ「地球に行けば、リーダーと似たような境遇の人が
    他にもいっぱいいるかもしれないし……( ̄ー ̄)ニヤリッ」


○カモメ団→トラブルが解決し、ユウナのコンサート参加が確定。
 ティーダも地球まで同行する。

736 名前:名無し客:03/11/16 21:38

***地球・日本某所の釣堀***
>地球に行けば、リーダーと似たような境遇の人が
>他にもいっぱいいるかもしれないし……( ̄ー ̄)ニヤリッ

ボス「ヘークション!!」
がんがんじい「風邪かいな、ボスはん? あーあ、魚が逃げてしもうたがな」
ボス「……きっと誰かが噂してるわさ、ヘクション!」
がんがんじい「へくしょん!! ……ワイまでもらいクシャミしてしもた」

遠い宇宙の彼方で、自分達と同じような境遇の人が落ち込んでいるとは
夢にも思わない2人であった(笑)。

***天使更正組合・玄関前***

スパーカーが停まっている。

ひびき洸「差し入れ、良かったらみんなで食べてくれ」
クーラーボックスの中身は、ムトロポリス近海で獲れた新鮮な海の幸。
飛翔「ありがとうございます、わざわざこれを届けに?」
電光「おおきに、さすがはオレらの先輩、初代ライディーンや」
洸「あははは…また何か持ってこなくちゃな」
銀牙「コンサート当日のガードは、ロンド・ベルの皆さんが?」
洸「ああ、ユウナさんにもミンメイさんにもラクスさんにも、
それぞれ強い絆で結ばれたガードがいるからな…俺とコープランダー隊
も、何があっても君たちには傷一つ負わせない」
飛翔「何かあったら──俺たちも撃って出ますよ」
電光「ま、出番の間は歌に集中しとるやろけどな。その時は頼みますよ」
洸「あ、そうそう。EVAチームの鈴原トウジくん、順調に回復してるそうだ」
電光「ホンマですか!? いつか、コン・バトラーチームの十三さんや
カーレンジャーのグリーンレーサーさんと一緒にコントやるのが
夢なんですわ〜〜」

○コンサートに向けて着々と準備が進む……。

737 名前:名無し客:03/11/22 11:11

***銀河帝国新帝都星フェザーン***

ラインハルトは病床にあっても皇帝としての職務を停止させていたわけではない。
軍務はミッターマイヤー元帥、及びデスラー、プリンス・ハイネル両軍事顧問に委ねていたが、
政務においては、新たな統治機構の設立、法律と税制度の改善、広大な領土を
有機的に統合するための通信・交通体系の整備、そして何より、
汎銀河共和国やプリンセス・ユニオンと共同で推し進める颱宙ジェーン対策など、
日々に専制支配者としての課題を片付けていた。
皇帝は昼間、熱が下がると侍医団の苦情や制止を無視してベッドを起きあがり、
文官たちを病室に呼び入れて、多くの書類を決裁し、さまざまな質問を発し
答えが得られぬと叱責し、新たな課題を与え、精力的且つ創造的に仕事をしつづけた。
皇妃ヒルダが夫の政務の負担を分かち合って、それを軽減してもよかったが、
ヒルダ自身、自分の皇妃としての地位と権限を弁えていたから、
国政に関する質問にはなるべく応じないように努めていた。

ラインハルト「ああ、そうか。カイザーリンを帝国宰相にでも任命しない限り
        予の相談には応じてくれぬのだな…(苦笑)」
ヒルダ「(困ったような表情で)陛下…」
ラインハルト「ハハハ…よいよい」
ヒルダ「そういえば、今日は地球にて幾多の歌い手たちが集まり、
     全銀河の人民を激励するための一大コンサートが開かれますとか。
     陛下も息抜きに、テレビでご覧になってはいかがでございますか?」
ラインハルト「カイザーリン、無論そのコンサートとやらには
        タイラーにも考えがあってのことであろうが、
        予は別に歌番組などには興味はないぞ」
ヒルダ「なれど、本日は非番のエミールも、今日一日は宿舎の自室にて
     ずっとテレビでそのコンサートを見ていると申しておりました」
ラインハルト「なに、エミールもか? 誰か好きな歌手でもおるのか?」
ヒルダ「エミールも年頃の少年でございますから…クスッ(微笑)」

738 名前:名無し客:03/11/22 11:13

***地球・東京 湾岸ドーム***

最大5万人を収容するドームには、すでに満席で人が溢れかえり、
ドームの外にも長い長い行列が出来あがっている。
夜空には色鮮やかな数発の花火が打ち上げられている。

山本アナウンサー「全銀河系400億の人類の皆さん、お待たせ致しました!
           ついにこの時がやって参りました!
           超豪華有名アーティストが集い催されます、
           このスーパースピリッツライブ2003!
           私、総合司会を務めます山本でございます。
           尚、本日のこのライブの模様は、
           銀河系の全惑星に向けて実況生中継されます」

***ドーム内・出演者控室***

聖人「遅いぞ! A.N.G.E.Lの奴ら!」
藤丸「今連絡がありました! 車を運転してる篠田さんが道を間違えて、
   高速の渋滞に巻き込まれて遅れるそうです!」
忍武「(腕立て臥せをしながら)日頃の鍛錬が足りないから、そーゆーことになるんだ…!」
一夜「フッ……まあ、あいつらといえば、あいつららしいがな…(苦笑)」
カイル「そろそろユウナ殿のライブが始まるでゴザルよ!」

一方、その頃…

***某首都高速・A.N.G.E.Lの乗るワゴン車の中(渋滞中)***

玲子「なんでこんな大事な日に道間違えんのよおおおおっ!!!!」
篠田「く…くるぢいわよ……」
飛翔「れ、玲子さん落ちついて!(汗」

西条きらりの元マネージャーで、車を運転していて道を間違えた篠田善太郎が、
玲子からぐいぐい首を締め上げられていた…(笑)。

739 名前:名無し客:03/11/22 11:16

***再び、湾岸ドーム・ステージ***

ショッカーO野「皆さんこんばんわ――!!」
観客たちの声「オォ――!!」
ショッカーO野「本日は総合司会の山本アナウンサーと一緒に
         ライブの進行役を相務めますショッカーO野だあぁ――!!」
観客たちの声「オォ――!!」
ショッカーO野「いやぁ、ついにこの日がやって来ましたねえ、山本アナウンサー!」
山本アナウンサー「やってきましたねえ、O野さん」
ショッカーO野「それでは早速一曲目にいってみよう! 今日の日のために
         わざわざ地球から遠いスピラから駆けつけて来てくれた、
         カモメ団のスフィアハンター、ユウナァァ――!!」

熱気は膨れ上がり、盛り上がりは最高潮に達していた。
新たに流れてきたダンサブルなリズムと音に身を任せ、まばゆい光の中、
バックダンサーを従え、軽やかなダンスステップを踏んでステージに現れたのは、
歌姫のドレスフィアに身を包んだスピラの大召喚士ユウナその人。
陽気なビートが渦巻き、驚きに包まれた会場を飲み込んでいく。

絹の髪が、藤色の衣装に包まれたしなやかな肢体がスポットを受けて活き活きと輝く。
ステージを所狭しと踊り、歌う。

740 名前:sage:sage

sage

741 名前:名無し客:03/11/22 11:20

***控え室***

リュック「ユウナん、お疲れ!」
トーブリ「ういうい。最高でしたよユウナさん!
      私もイベントプロモーターとして鼻が高いです!」
ユウナ「久しぶりのライブで緊張しちゃった。
    …ところで、ティーダは?」
リュック「パインやダコスタさん、それにコープランダー隊の人たちと一緒に
      会場の警備にまわってるよ。きっとドームのどこかでユウナの歌を
      聞いてたんじゃないのかな」
ユウナ「……そっか。うん、そうだよね」

一夜「さすがスピラの歌姫の名は伊達ではなかったようだな。
   みんな、わかってるな! 今度は俺たちの番だ! 気合入れて行くぞ!!」
聖人たち他4人「オォォ――ッ!!」

742 名前:sage:sage

sage

743 名前:名無し客:03/11/22 11:23

***控え室***

エース「さすがだ! THE HEARTS、見せてくれる!」
藤丸「あっ、よかった! 間に合ったんですね!?」
聖人「また遅刻か!」
一夜「遅い!」
電光「遅れとうて遅れたんやないわいっ!!」
玲子「ごめんなさーい! 高速が渋滞しちゃってて」

ムキになって反発する電光をよそに、
A.N.G.E.Lの5人を後ろに従えた天賀井玲子が、
拝むように両手を合わせて許しを請う。

ラクス「まあまあ、時間には間に合ったんですからよかったではありませんの?」
電光「ああ――っ!? ひ、ひょっとして、あのプラントの歌姫ラクス・クラインさんでっか?
   わい、鷹城電光って言います! 電光石火の『電光』と書いて『いかずち』って
   読みますさかい! どうか覚えといてください!……(///)」
ラクス「あらあら、A.N.G.E.Lの鷹城電光さまですわね。お噂はよく存じておりますわ。
    今日は皆さん一緒に頑張って、このコンサートを成功させましょうね」

ラクスに純真無垢な笑顔を向けられ、早くも失神寸前の電光(笑)。

疾風「なんだよぉ〜。電光はきらりちゃん一筋じゃなかったの!?」
電光「きらりちゃんはきらりちゃん! ラクスちゃんはラクスちゃんや!」
エース「……早くもちゃん付けか…(汗」
銀牙「コラ、浮かれてないで行くぞ!」
飛翔「次は俺たちのステージだ! ユウナさんや一夜たちに負けずにいくぞ!!」

744 名前:sage:sage

sage

745 名前:名無し客:03/11/22 22:17

***湾岸ドーム***
(ステージでは女性格闘家軍団の麻宮アテナが
「サイコソルジャーのテーマ」を熱唱)

ショッカーO野「はい、アテナさんありがとうございました〜!
続いては、何とメンバー全員が警察官! 犯罪組織デストラップを
見事壊滅させた0課装甲警察部隊・サイバーコップことZACの
皆さんでーす!!」

北条(マーズ)「俺たちもこんな大規模ライブは初めてだ、ビビるんじゃ
ねーぞトーシロー!」
武田(ジュピター)「分かってるって…準備はいいか、トモ?」
上杉(ヴィーナス)「もち、OKよ」

746 名前:sage:sage

sage

747 名前:名無し客:03/11/23 00:16

山本アナウンサーとショッカーO野、舞台袖でメモを手渡され、
表情を曇らせて顔を見合わせるが、再び笑顔でステージに出て行く。

山本アナウンサー「ZACの皆さん、ありがとうございました!
さて、何が起こるか分からないこのコンサート、今夜一発目の
スペシャルゲスト…全銀河より集まった名演奏者の皆さんで
構成されたオーケストラ・スピリッツフィルハーモニーによる
『交響組曲・勇者』続いて『交響組曲・超戦隊』をどうぞ!!
(バイオリンはセーラーネプチューン・海王みちる、ピアノは
ニコル・アマルフィ……と何人かのヒーローの姿も見える……)

出番を待っていた野乃七海と早坂アコ、さっと立ち上がる。

ラクス「このタイミングでオーケストラが入るということは……
敵襲!!」
飛翔「よし、みんな行くぞ!」
アコ「待って、みんなはここの観客やスタッフを守ってて欲しいんだ…」
疾風「で、でも、アコさんや七海さんはまだ出番が……」
七海「オーケストラのフルート奏者に、ひかるさんいないでしょ?
……つまり、全戦隊ロボに出動命令が出てるのよ」
アコ「だーいじょうぶだって、出番までには戻ってくるから!!
……クロス・チェンジャー!!」
七海「忍風・シノビチェンジ!!」

***東京湾・上空***
湾岸ドーム目指して進むダイタニクス・ギズモと
ギズモスキート、メラージュ戦闘機、タコンパスの大編隊。

メギド王子「ハハハハ、もうすぐだ、ドームを人類の
墓標にしてくれるわ!!」

***イゼルローン要塞・司令室***
モニターでダイタニクス・ギズモの様子を見ている
タイラー大統領以下、統合作戦本部メンバー。

タイラー「やはり来たか……湾岸ドームはもちろん、東京を
戦場にするわけにはいかん……バイパス・スリップシステム機動!!」

***東京湾上空***
突如として黒雲に包まれ、妖しい光が暗黒王子軍を翻弄する!!

プリンス「何事だ!!」
メカクローン「本艦隊、亜空間に突入しました!!」
カイザーブルドント「何〜〜〜ッ!?」

***荒野***
やがて、亜空間から抜け、不時着する
ダイタニクス・ギズモ、荒野へと放り出される暗黒王子軍……
帝王メギド、竜の冥王サラマンデス、妖怪貴公子ジュニア、
帝王カイザーブルドント、そして総統プリンス……。

???「待っていたぞ……暗黒王子軍!!」
プリンス「くっ…何者だ!?」

748 名前:名無し客:03/11/23 00:42

(東京とは時差のある場所らしく、昼間である)

上空から降り注ぐ五色の炎……!!そして、
「爆発!」「科学戦隊!!」「ダイナマン!!」

輝く超電子の、バイオ粒子の光!!
「ワン!」「ツー!」「スリー!」「フォー!」「ファイブ!」
「シックス!」「超電子!!」「バイオマン!!」

悪の前に立ちはだかる五色の影……。
「人に隠れて悪を斬る!! 忍者戦隊!!」
「カクレンジャー見参!!」

古代と現代、2つの科学の融合!!
「超力戦隊!! オーレンジャー!!」「オーレ!!」

そして、強い絆で結ばれし五人の兄弟!
「人の命は地球の未来!」「燃えるレスキュー魂!」
「救急戦隊!」「ゴー!」「ゴー!」「ファイブ!!」
「出場!!」

(歴代全戦隊が集結する!!)

749 名前:名無し客:03/11/23 01:22

***湾岸ドーム***
(歴代戦隊の主題歌がメドレーでオーケストラ演奏されている……)

***戦場となった荒野***

群がるシッポ兵、メカクローン、ドロドロ、バーロ兵、インプスの
大軍団を蹴散らしていく戦隊連合軍。

ダイナレッド「メギド! 今度こそお前を倒す……人類の夢のために!!」
メギド「貴様らを倒せば、キメラを甦らせることが出来るのだ!!
闇の騎士……ダークナイト!!(ダークナイトに変身)」
ダイナレッド「……!! だが、それでも負けるわけには行かない!
ダイナ剣・ドリームギャラクシー!!」
ダークナイト「ジャシン剣・闇の舞!!」

カイザーブルドント「まるぴーを再生し、ガンマジンに奪われた
我が子・シーバ皇子を取り戻す!」
オーレッド「まだ分からないのか……カイザーブルドント!」

(貴公子ジュニアもガシャドクロに変身、ニンジャレッドと斬り結ぶ)
(バンリキ魔王、イナズマギンガー、ラディゲ伯爵に加え、
盗賊騎士キロス、ガードノイド・ガッシュ、バーニングユガンデも参戦する)

サラマンデス「おのれ……暗黒災魔空間!!」
???「そうはさせん……烈風冥王空間!!」

サラマンデスの魔力、中和されて消滅。

サラマンデス「……来たか、死に損ないの裏切り者め!!」
ジルフィーザ「ドロップよ……この手で、お前を斬る!!」

(激闘に継ぐ激闘、そして……)

デンジマン「デンジ・ブーメラン!!」
サンバルカン「ニューバルカンボール!!」
ダイナマン「ニュースーパーダイナマイト!!」
バイオマン「マックスエレクトロン!!」
マスクマン「ジェットカノン! クロスターゲット、メディテーション…
ファイア!!」
ライブマン「バイモーション・バスター!!」
カクレンジャー「シャークドライバー…南無三!」
オーレンジャー「オーレバズーカ・オーレ! ファイヤー!!」
メガレンジャー「ドリルスナイパーカスタム!」「マルチアタックライフル!」
「ブレイザーインパクト!!」
ゴーゴーファイブ「ビッグVバスター!!」

(大爆発)

メギド「……グ、ググ……プリンスは何をしている……」

プリンスの声「最終メンテナンスは完成した……ルシファーメガス、
出撃!!」
ミキの声「ハイ、プリンス様」

ダイタニクス・ギズモの格納庫が開き、超メカジャイガン・ルシファー
メガスが魔王の如き威容を現わす……。

イエローフォー「まさか…あれは、サタンメガス!?」
ブルースリー「ミキちゃんの……声もした……」

750 名前:名無し客:03/11/23 01:52

???「暗黒王子軍よ……お前達には失望した……」

ルシファーメガスの背後の上空から響く声を聞き、
驚愕するチェンジマンとファイブマン。

チェンジドラゴン「その声は……星王バズーだと!?」
ファイブレッド「銀河超獣……バルガイヤー!?」

メギド「約束を破る気か、大星王!?」
カイザーブルドント「う、裏切ったな、プリンス〜〜!!」
バンリキ魔王「ベーダーやブラックマグマ、ギアを滅ぼすために
さんざん利用しておいてこの仕打ちかい!!」
ラディゲ「許さん…許さんぞ〜〜〜〜!!」
プリンス「最初から、お前達など捨て駒だ……」
???「我が力を与えてやろう……最後の情けを受け取るが良い!!」
プリンス以外の幹部達「ぎゃああああ!!」

天空を裂いて、電光のような一撃が幹部達を包み込む。

バトルジャパン「巨大化する……!?」
ゴーグルレッド「みんな、一旦下がれ!!」

バンリキ魔王「超ベーダー怪物・バンリキラー!!」
イナズマギンガー「ダイモンガー!! 超機械生命体・サンダーモンガー!!」
メギド「ビッグバン・プログレス……超絶進化獣・ダークメギド!!」
キロス「超地帝獣・キロスドグラー!!」
ガッシュ「ギガ・ファントム!! 超頭脳獣…ガッシュヅノー!!」
ジュニア「ここでやられるわけには行かないのよ〜…超妖怪・オオドクロ!!」
ブルドント「超マシン獣・バラカイザー!!」
ユガンデ「超サイコネジラー・ユガンデネジラー!!」
サラマンデス「災魔復活…超冥王サイマ獣・グランサラマンデス!!」

●暗黒王子軍、巨大変身。

751 名前:名無し客:03/11/27 19:19

歴代スーパー戦隊と暗黒王子軍の激戦が続いている頃……

***湾岸ドーム・観客席***

(『交響組曲・超戦隊』のオーケストラ演奏が続く中…)

瑠璃「……!!」
マリ「…どうしたの宮坂さん?」
瑠璃「ごめんなさい桜野さん! 私、ちょっと行ってきます!」
マリ「えっ!? 行くってどこへ?? …って、宮坂さあ〜〜ん!!」

桜野マリらと共に観客席から演奏を聞いていた、
A.N.G.E.Lのリーダーであるライディーン・イーグルこと鷲崎飛翔の
ガールフレンド宮坂瑠璃は、突然、何かを感じ取ったかのように席を立ちあがり、
急に走り出して出演者の控え室の方へと向かった。

***控え室前・廊下***

警備員「こらっ! ここは関係者以外立ち入り禁止だぞ!」
瑠璃「おねがいします! すみません! 通してください!!」

廊下の騒ぎに気付いた天賀井玲子が駆け寄ってきた。

玲子「…瑠璃ちゃん? 警備員さん、その子はいいのよ。通してあげて」
警備員「は、はあ……」

玲子の計らいで、控え室の中へと通される瑠璃。

飛翔「瑠璃、いったいどうしたんだ?」
エース「君はマリさんたちと一緒に観客席の方にいたんじゃないのか?」
瑠璃「飛翔! きらりちゃんが、西条きらりがさっきから私の心に呼びかけているの!!」
電光「なんやて!?」
疾風「それ本当なの!?」
瑠璃「うん。きっときらりもみんなと一緒に歌いたいんだと思う。
   颱宙ジェーンやDショッカーの恐怖に怯える全宇宙の人々の心を
   少しでも暖かい勇気と希望で満たす事ができると思えば……」

瑠璃はそう言うと黙って両目を閉じ、その瞬間、
暖かい光がゆっくりと彼女の身体を優しく包んだかと思うと、
髪は伸び、小柄な体を支えているすらりとして足、ふっくらとした頬、
そして深い湖のように透明な光を湛えるパッチリとした瞳、
いかにもアイドル然とした、明るい微笑を浮かべた少女が
そこには立っていた。

銀牙「君は…!?」
電光「き、きらりちゃんや…!!」
飛翔「きらり……」
きらり「ごめんなさい飛翔…。そして皆さん…。
    瑠璃の身体を少しの間だけお借りします…」
飛翔「わかった。瑠璃もきっと君に思いのまま歌ってほしいんだと思う。
   俺達と一緒に歌おう。全宇宙の人々の心を一つにまとめるために…!」
きらり「ありがとう、飛翔!」
玲子「そうと決まれば、まずはステージ衣装に着替えなきゃ!」
疾風「さあきらりちゃん! 衣装部屋はこっちだよ!」
きらり「ええ!」

752 名前:名無し客:03/11/27 19:22

***ステージ***

ショッカーO野「ここでまたまた超大物ゲストが緊急飛び入り参加だ!
         数ヶ月前からしばらく芸能界を遠ざかっていた、
         あの西条きらりだああ〜〜っ!!」

今まで失踪していた西条きらりの名前が司会者の口から出た途端、
ドームの観客席は一時騒然となったが、
白を基調にしたフンワリしたワンピースを着た彼女が
ステージの上へと上がると、観客は一斉に大声援を送った。

きらり「皆さん、長い間ご心配をかけてごめんなさい。
    皆さんもご存知の通り、今、宇宙は颱宙ジェーンの脅威に晒されています。
    私も…とても怖いです。心が恐怖で押しつぶされそうになる時もあります。
    でもその恐怖に対して必死に立ち向かいながら、ジェーンから宇宙の星々を、
    そして皆さんの生命を守るために戦い続けている人たちもたくさんいるんです」

突然、一部の観客席から怒号と野次が飛び出す。

観客?A「それがタイラー大統領とその取り巻きの連中だとでも言うのか!!」
観客?B「貴様はいつから権力の手先になった!!」
観客?C「雲隠れしている間、政権の高官と不倫でもしてたのか?」
観客?D「引っ込め! 西条きらり!!」

***控え室***

電光「な、なんやあいつらは!? きらりちゃんが政府のお偉いさんと不倫やと!?
   いーかげんなこと抜かしおってからに!!(激怒)」
一夜「あいつらは観客の中に紛れ込んだ、旧地球連邦議会の野党の連中だな…」
聖人「だがそれは表向き。その実体は地球教かブルーコスモスの回し者といったところか」
飛翔「俺、止めてくる!」
疾風「僕も!」
一夜「待て鷲崎飛翔! 俺たちが今ここで出て行っても、
   彼女の立場が不利になるだけだぞ」
疾風「でもこのままじゃきらりちゃんがかわいそうだよ!!」
一夜「心配するな。まあ見ていろ」

753 名前:名無し客:03/11/27 19:24

***観客席***

???「え〜い! 貴様ら静まらんか!!!」

突然の大声が会場全体の野次を制した。

観客?A「あ、あなたは…!?」
観客?B「スーグニ・カットナル上院議員ではありませんか! なぜあなたがここに!?」

野次を一喝して静めた大声の持ち主は、かっては闇の企業連合ドクーガ三将軍の一人で、
現在は汎銀河共和国制憲議会の上院議員として政界に睨みを利かせる大物政治家の、
スーグニ・カットナルその人であった。

カットナル「西条きらりファンクラブ会員番号1737である
      このわしの眼前で、きらりちゃんを貶す事は断じて許さん!!」
本物の観客A「そうだそうだ! ここは国会じゃねえぞ!!」
本物の観客B「お前等こそ引っ込め!!」
カットナル「不服のある者は前に出て、このわしと正々堂々勝負せい!!」

観客?A「うっ……! (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
観客?B「く、くそっ!」
観客?C「(´・ω・`)ショボーン…………」

カットナルや大半の真っ当な観客たちに圧倒され、
ある者は黙り込み、またある者は逃げるように退席する偽観客たち。

きらり「ありがとう、皆さん…。本当にありがとう。」

観客への感謝の気持ちから、瞳に涙を潤ませるきらり。

きらり「宇宙の平和を、みんなの生命を守るために、
    今も必死にジェーンの脅威と戦い続けている人たちがいます。
    だからみんなにも…颱宙ジェーンなんかに負けてほしくない!
    わたしも戦います。どれだけ力になれるかはわからないけれど…、
    みんなと一緒に私も戦います! 今こそ全宇宙の生命の勇気と素晴らしさを
    見せる時なんです! その気持ちをこめて…歌います」

754 名前:sage:sage

sage

755 名前:名無し客:03/11/27 19:28

***控え室***

拍手と大歓声の中、無事に歌い終えて控え室へと戻ったきらりは、
いつしか再び瑠璃の姿へと戻っていた。
疲れたようにぐったりとその場に倒れ込む瑠璃。

飛翔「瑠璃っ!?」
ユウナ「大丈夫? しっかり!」

飛翔とユウナに両脇を抱えられて起きあがり、
そばにあった椅子へと座る瑠璃。

瑠璃「大丈夫よ。ありがとう、飛翔、それにユウナさん。
   ねえ飛翔、きらり、久しぶりでちゃんとよく歌えたかな…?」
飛翔「ああ。最高だったよ。きらりちゃんもお前もよくがんばったな」
瑠璃「へへ……(///)」

飛翔に誉められ、嬉しい笑顔をこぼす瑠璃。

リュック「西条きらりかぁ…。綺麗だったよね。
      彼女もレンと同じなのかな。ほら、ユウナも歌姫にドレスアップした時に
      レンの意識と一緒になる時みたいにさ」
ユウナ「さあ…それはわからないけれど、きらりちゃんも
    平和を願う気持ちはレンときっと同じだと思うよ」
トーブリ「ういうい。ユウナさん、そろそろまた出番です。よろしくお願いしますよ!」
一夜「ついに聞けるらしいな。スピラで勃発寸前だった
   青年同盟と新エボン党による内戦を未然に止めたという
   噂のあの曲が…」

756 名前:sage:sage

sage

757 名前:sage:sage

sage

758 名前:名無し客:03/11/28 19:29

***湾岸ドーム・出演者控え室***

ミンメイ「お疲れ様、ラクスさん」
ラクス「ありがとうございます、ミンメイさん」
ミンメイ「それにしても、キラ君もアスラン君も誰も観に来てくれないなんて…」
ラクス「仕方ありませんわ。キラとアスランは本郷さんや甲児さんたちと特訓中ですし、
    バルドフェルド隊長やダコスタさんも、統合作戦本部の方の御仕事で
    お忙しい身ですもの…」
ミンメイ「私も、ラクスさんやきらりちゃんたちに負けないように歌います」
ラクス「ええ。先程ステージできらりさんがおっしゃったことは、紛れもなく今日、
    勿論私も含めて、この場に集った全ての歌い手の皆さんの総意です」
ミンメイ「全宇宙のみんなが心を一つにして颱宙ジェーンの脅威に立ち向かうために、
     そして、輝や…私の歌を聴いてくれる人たちのために、思いっきり!」

759 名前:sage:sage

sage

760 名前:名無し客:03/12/03 14:26

***控え室***

暗黒王子軍への迎撃に出てから、時間が経ってもなかなか戻ってこない
スーパー戦隊メンバーを心配する一同…。

玲子「困ったわ。もうすぐアコちゃんや七海ちゃんたちの出番だっていうのに」
飛翔「やっぱり、俺も出撃します!」
疾風「僕も!」
一夜「待て鷲崎飛翔! お前の気持ちは解かるが俺たちはプロだ!
   プロが自分たちのライブを見に来てくれたファンを置いて持ち場を離れるな!」
飛翔「しかしっ…!」
銀牙「一夜の言う通りだ、飛翔。ここはスーパー戦隊のみんなを信じて待つしかない」
飛翔「くっ…!」

***観客席***

その頃、観客席のリナとアメリアは、PUのフィリアとシルフィールから
戦隊メンバーが戻って来るまでの間の繋ぎの緊急出演を打診されていたが……

リナ「いやっ! 『アレ』だけは絶対にいやっ!!」
アメリア「あたしも『アレ』だけはちょっと……」
フィリア「そこを何とかお願いします! リナさんっ! アメリアさんっ!」
シルフィール「アコさんや七海さんが帰って来るまでの間、時間稼ぎのために
        ほんの少しだけ場を繋いでいてくださればいいんです……」
リナ「だからって、なんであたしたちが『アレ』を歌わなきゃなんないのよ!?」
シルフィール「でも、もし万一、出番までにアコさんや七海さん、それにひかるさんたちが
        ドームに戻って来れなかったら、お客さんたちが騒ぎ出してしまいますわ……」
リナ「う、う〜〜〜ん…………」
アメリア「リ、リナさん……」

***再び、控え室***

フィリアとシルフィールに言いくるめられて、
結局楽屋へと連れてこられたリナとアメリアではあったが、
やはりまだ出演には乗り気ではない。

リナ「別にあたしが歌わなくったって、他にもプロの専業歌手がいっぱいいるでしょーが!!」
アメリア「やはりここはプロの歌手の方たちにお任せした方が……」
一夜「最初からやる気がないなら無理してまで出る必要はない。
   素人なんぞに足を引っ張られては、俺たちにとっても迷惑なだけだからな…」
リナ.。oO(……プチッ!!)

南條一夜の今の一言で、リナがキレた。

リナ「よぉ〜し! わかったわよ! やっちゃるわよ!
   この美少女天才魔道士リナ・インバースの歌唱力、
   とくと見せてあげるわよっ!!」
アメリア「エ━━Σ(゚д゚;)━━ッ! 結局やるんですかぁ〜!?」

***ステージ***

ショッカーO野「再び今夜のスペシャルゲスト! この世の大半の犯罪者から
         盗賊殺しでドラまたの二つ名で呼ばれ心底恐れられている
         自称・美少女天才魔道士リナ・インバースと、
         その戦友でありセイルーン王国の王女様でもある
         正義を愛する熱血少女アメリア・ウィル・テスラ・セイルーンだ!!」

司会者からの紹介と同時に、フリフリのミニスカートのアイドル衣装に身を包んだ
リナとアメリアがステージに上がる。

リナ「や、やっぱり恥ずかしい……(泣」

761 名前:sage:sage

sage

762 名前:名無し客:03/12/03 23:01

***スーパー戦隊決戦場***

バルイーグル@サンバルカンロボ「太陽剣・オーロラプラズマ二段返し!!」
バルシャーク&パンサー「オーロラプラズマ二段返し!!」
サンバルカンロボ・AI「オーロラプラズマ二段返し…!!」

(サンバルカンロボの連撃が、サンダーモンガーを斬り裂く)
サンダーモンガー「グギャアアア……俺は、俺は銀河…無敵…!!」
(一瞬イナズマギンガーの姿に戻り、爆発)

レッドマスク@グレートファイブ
「光電子ライザー…ファイナル・オーラ・バースト!!」
ブラックマスク@ギャラクシーロボ
「オーラロードスパート! 鉄拳・オーラギャラクシー!!」
(2方向からオーラパワーを込めた斬撃を食らうキロスドグラー)

キロスドグラー「イ……イアル〜〜〜〜ッ!!」(爆発)
グレートファイブ&ギャラクシーロボ「……(揃って合掌)」

ニンジャレッド「行くぞ、忍法カクレンジャーフォーメーション!!」
(暗黒王子軍中最も巨大な超妖怪・オオドクロに5体の獣将ファイターが
次々飛びかかる、虚をつかれたオオドクロに対し──)
ニンジャレッド「ツバサマル・光分身!! 超忍者・翼合体!!」

(神将ツバサマルが2体に分身し、無敵将軍・隠大将軍にそれぞれ
合体する。スーパー無敵将軍とスーパー隠大将軍が同時に出現!!)

無敵将軍「無敵キャノン・一斉射撃!!」
カクレンジャー「鉄拳・フライングフィニッシュ!!」
サムライマン「サムライ・激怒ボンバーッ!!」
オオドクロ「ヒイイイイイ……」
無敵将軍「覚悟……火炎将軍剣・飛翔斬り!!」
(隠大将軍の両肩を踏み台にしてジャンプした無敵将軍、
急降下してオオドクロの眉間に剣を叩き込む)

オオドクロ、ガシャドクロの姿に戻る。
カクレンジャー&三神将&サムライマン「……南無三!!」
ガシャドクロ「お、覚えてらっしゃい……また甦ってやる……から……!!」
(爆発)

763 名前:名無し客:03/12/04 00:06

ガッシュヅノー「プリンスめ……協力すればビアス様の頭脳を返すというのも
偽りか……ならば、最期まで頭脳をお守りするまで!!」
ユガンデネジラー「俺も同じだ……!! ご覧下さい、Dr.ヒネラー!!」
バラカイザー「合体は貴様ら戦隊の専売特許ではないぞ!!」

スクラムを組む3大幹部。
「合体・マシンファントマイズ!!」
(バラカイザーを中心にガッシュヅノーとユガンデネジラーが変形合体)
「超頭脳マシンネジラー・カイザーファントム!!」

(ルシファーメガスとカイザーファントムを中心に反撃を開始する
暗黒王子軍、苦戦するスーパー戦隊……)

***ダイタニクス・ギズモ艦内***

(2つの影に次々と倒されていく各組織の戦闘員)
流れ暴魔ヤミマル「……ここか!!」
地帝王子イガム「約束どおり来ました……ドクターマン。
あなたが密かに送った通信を受け、今一度武器を取ることを決めた
私たちが……」
(液体の中に浮かぶドクターマンの生首、微笑みを浮かべる)

デンジ姫の声「バンリキ魔王、あなたの野望もここまでです」
デンジレッド@ダイデンジン「デンジ剣・電子満月斬り!!」
バンリキラー「グギャアアア〜〜〜〜ッ!!」
(デンジ姫の魂が放つ聖なる光を受けたダイデンジンの渾身の
一振りがバンリキラーを両断……爆発)

ダイナレッド「ダイナミック・ジャーンプ!!」
(ダイナロボ、空中高く飛び上がる)
ダイナマン全員「科学剣・重力大爆発落とし──ッ!!」
ダークメギド「な、何!?」
(科学剣を構えたダイナロボ、高速回転して巨大なスーパー
ダイナマイトを作り出す──そのままメギドに体当たり!!)
ダークメギド「キ……キメラァァァァァ!!」(爆発)

レッドホーク@グレートイカロス「テトラフォーメーション!!」
テトラボーイ、テトラバスターに変形してグレートイカロスに合体。
ジェットマン全員「バードニックエヴォリューション!!」

(バードメーザーとテトラバスターの同時発射)
ラゲムジゲン「グワアアアア……!! 一人では……死なんぞおおお!!」
(火ダルマになりながらも執念でイカロスに襲い掛かろうとするラゲムジゲン)
レッドホーク「変形・ハーケンスクラム!!」
(瞬時にイカロスハーケンに変形し、ラゲムジゲンに向かって突っ込んでいく)
ブラックコンドル「終わりだラディゲ!! 地獄でグレイが待ってるぜ!!」
レッドホーク「変形・グレートスクラム!!」
ジェットマン全員「バードニックセイバー・ガルーダクロー!!」
(グレートイカロスに再変形、ラゲムジゲンをすれ違いざまに
右手に持ったバードニックセイバーと左手のガルーダクローで
交互に斬りつける)

ラゲムジゲン、それでもなお腕を振り上げようとするが力尽き、爆発四散。

764 名前:名無し客:03/12/04 00:43

グランサラマンデス(赤い三つ首龍のような姿)、それぞれの口から
火球を吐き出し、ゴーゴーファイブを襲う。
ゴーレッド@ビクトリーマーズ「うわあ!!」
ゴーブルー&イエロー@グランドライナー「くそお!」「このままじゃ…!」
ゴーグリーン&ピンク@ビクトリーロボ「ちい…っ!!」「きゃああ!!」
ライナーボーイ「負けてたまるか! ハイパーライナーコンボ!!」
(ビクトリーロボ、グランドライナー、ビクトリーマーズ各機の肩を
借りて三段ジャンプしながらグランサラマンデスに体当たりを行う
ライナーボーイ、しかし……)
グランサラマンデス「小賢しいわ!!」
ライナーボーイ「うわーっ!!」
弾き飛ばされ、地面に叩きつけられるライナーボーイ。

ジルフィーザ「お前の相手は俺だ…ドロップ、いやサラマンデス!!」
(グランサラマンデスとジルフィーザの死闘……)
グランサラマンデス「死ね……グランアームスティンガー!!」
ジルフィーザ「ぐお……!!」

サラマンデスの手甲から伸びた刃が、ジルフィーザの腹を貫く。
ゴーレッド「ジルフィィィィザァァァァ!!」
グランサラマンデス「理解できん奴だ……何故一瞬手加減した?」
ジルフィーザ「弟よ……それが家族というものだ……(吐血)」
グランサラマンデス「くだらんな……人間どもの世迷言に染まるとは……」
ジルフィーザ「こうなった以上、俺も天使としての任務を果たす!!」
グランサラマンデス「何っ!?」

ジルフィーザ、自分の腹に刺さったままの刃を剣で斬り落とし、
そのままグランサラマンデスに突進する。
グランサラマンデス「よ、寄るな!!(口から炎)」
ゴーレッド「やめるんだジルフィーザァァ!!」
ジルフィーザ「ゴーゴーファイブ、そしてスーパー戦隊よ、後は頼むぞ!!
うおおおおお……」
(焼き尽くされながらグランサラマンデスの心臓に剣を突き立てる
ジルフィーザ)
グランサラマンデス「ぐううううう!?」
(2体もろともに倒れ、大爆発)
ゴーゴーファイブ全員「ジルフィィィィザァァァ!!」

グランサラマンデス、両腕と首の2本失い、
黒焦げになりながらも立ち上がる。

ゴーゴーファイブ全員「……槍よ!!」「拳よ!!」「剣よ!!」
「紅蓮の炎を!!」「灼熱の嵐を!!」「平和の光を!!」
「呼べ────ッ!!」

同時に炸裂するビクトリープロミネンス、グランドストーム、マーズフレア。

グランサラマンデス「ぎゃああああ!?」

ゴーレッド「マックスフォーメーション!!」
瞬時に合体するマックスビクトリーロボ。
ゴーゴーファイブ全員「マックスファイナルノバ!!」

マックスノバ、トップジェット、グランドファイヤーの集中砲火が
グランサラマンデスを消滅させる。
サラマンデス「は……母上、ピエール〜〜〜ッ!!」(四散)

765 名前:名無し客:03/12/04 02:19

カイザーファントム「おのれ、こうなったらダイタニクス・ギズモを
動かして……」
その時、ルシファーメガスのコクピットに通信が入る。
メカクローンの声@通信機「ガガ……ダイタニクス・ギズモ、制御不能……」
プリンス「何だと!? 何故今まで報告しなかった!?」
メカクローンの声@通信機「……マン様の御意志……」
プリンス「!? バカな、そんなはずは……」

???「そこまでだ、プリンス!!」
???「ガンガンガンマ ドンドコガンマ……!!」

大地を割って戦場に乱入したのは巨大ガンマジン、そして
その手の上に乗っているのは──蔭山秀一!!

プリンス「……貴様……!!」
レッドワン「秀一くん!?」
オーレッド「ガンマジンを召喚したのか!?」
ガンマジン「久しぶりだな、皆の衆。(カイザーファントムに)
人間に仇なすのはやめるでござる、ブルドント…お主の家族が
待っておるぞ!!」
カイザーファントム「おのれ、我が子をたぶらかした罪、死をもって
償えガンマジン!!」
秀一「暗黒王子軍に制圧されていたチューブはシーマ王女と
流れ暴魔キリカさんが解放した! イアル姫も救出されたんだ……
もうやめよう、これ以上戦いを続けて何になるんだ、今は力を合わせて……」
プリンス「黙れ!! 貴様は消えろ!!」
ガンマジンを攻撃するルシファーメガス、かわすガンマジン。
ガンマジン「ダメでござる、ご主人……言葉はもう彼奴らには届かぬ……」

(なおも続く死闘……)
(バイオロボとバイオエンジェル単体ではルシファーメガスには
敵わない)
レッドワン「合体・グランドハイパークロス!!」
(BGM:バイオロボの歌)
バイオマン全員「完成・スーパーバイオロボ!!」

オーレッド&キングレンジャー「キングピラミッダー・
ファイナルバトルフォーメーション!!」
(バトルフォーメーションに変形したキングピラミッダー、
体内にオーレンジャーロボとオーブロッカーの両方を格納し、
背中にはレッドパンチャー、右腕には車輪形態のタックルボーイが
合体する)

(そして、戦いの果て……)
メガレンジャー全員「トリプルメガスパルタン!!」
オーレンジャー全員「スーパーレジェンドビーム!!」
ライブマン全員「スーパービッグバースト!!」

カイザーファントム、3大戦隊の必殺技同時攻撃を受ける。
カイザーファントム「ギオギギギギ〜〜〜〜ッッ!!」(大爆発)

ガンマジン「ムンッ!! トオオオオ!!」
(人間大に戻り、光となってジャンプするガンマジン、カイザーファントムの
爆発の中に飛び込んで行き……何かを抱えて戻って来る)
秀一「ガンマジン、それは?」
ガンマジン「ブルドントの……AI中枢でござる」

レッドワン「後はお前一人だ、プリンス!!」
プリンス「おのれ……!! ここで逃げては、ドクターマンの思う壺……!!」
ルビーシックス「みんな、ルシファーメガスはあたしたちバイオマンに
任せて!!」
(スーパーバイオロボとルシファーメガスの一騎打ち!!)
レッドワン「バイオプラズマー!!」
グリーンツー「バイオダッシャー!!」
ブルースリー「バイオアンカー!!」
イエローフォー「バイオスティンガー!!」
ピンクファイブ「バイオソニッカー!!」
ルビーシックス「バイオファインダー!!」

両者の実力はほぼ互角、だが徐々にルシファーメガスが優位に……。

プリンス「ルシファーメーザー・反バイオ粒子斬り!!」
レッドワン「うわああ!!」
プリンス「ビッグバイオキラーガン!!」
ルビーシックス「くう……っ!!」

ルシファーメガスの攻撃を紙一重で避けるスーパーバイオロボ。

秀一「ミキ、ミキ…僕の声が聞こえたなら答えてくれ!!
戦いを……やめてくれ!!」
プリンス「うるさいぞ人間!! 死ね!!」
秀一「わあああ!?」

秀一を踏み潰そうとしたルシファーメガスの動きが──止まった。

ミキの声「…………秀……一……クン?」
秀一「ミキ……!! 思い出してくれたんだね?」
プリンス「何をしているミキ……おのれ、またしてもドクターマンの差し金か!!」

ニンジャマン「忍法・ミクロ変身!! ミキちゃんって子のAIは俺が
回収する!! 思い切りやってくれ、バイオマン!!」

レッドワン「よし、行くぞみんな!!」
バイオマン全員「バイオ粒子全開!! スーパーメーザー・
超 バ イ オ 粒 子 斬 り!!!!」

プリンス「うああああああ!!」

飛び込んだニンジャマンが脱出すると同時に、ルシファーメガス……
大爆発。

766 名前:名無し客:03/12/04 02:24

バトルジャパン@バトルフィーバーロボ「やった……」
レッドターボ@スーパーターボロボ「暗黒王子軍の……最期だ……」
レッドフラッシュ@フラッシュキング「!? あれを見ろ!!」

ルシファーメガスから脱出したプリンス、よろよろとダイタニクス・ギズモへと
歩いて行く。だが右腕はちぎれ背中は内部メカが露出し、顔面も半分が
メカの頭蓋を見せている……。

プリンス「ピ……ガガガ……こうなった……ダイタニ……で……貴様たちを
……始末……」
秀一「プリンス……」
秀一がプリンスに駆け寄ろうとしたその時!!

767 名前:名無し客:03/12/05 08:10

一方、その頃……

***再び、湾岸ドーム・出演者控え室***

ミュン「スーパー戦隊のみんなの帰りが遅いわ……」
トーブリ「ういうい。どうするんですか!? このままだと戦隊ヒロインの
     彼女たちの出番が来てしまいますよ!」
アメリア「大丈夫です! 正義が悪に負けるはずがありません!
     スーパー戦隊の皆さんは必ず無事に戻ってきます!」
リナ「あたしにあんな恥ずかしい歌まで歌わせといて、もし帰ってこなかったら、
   その時こそ地獄の果てまで追いかけてって、とっちめてやるんだから!」
玲子「そうよね。まず私たちが戦隊メンバーの彼らや彼女たちを信じてあげなきゃね」
パタリロ「ふふふ……。どうやらぼくの出番が来たようだな」
玲子「あら殿下、いらっしゃったんですか?」
パタリロ「さっきからずっとここにおるわい(怒)!」
藤丸「全然気付きませんでした…」
疾風「僕も…」

_| ̄|○ ガックシ!!

パタリロ「(気を取りなおして)行くぞお前たち!!」
タマネギ部隊「オオォォ――ッ!!」


***ステージ***

ショッカーO野「今夜のスペシャルゲストその3!!
         常春の国マリネラの国王パタリロ・ド・マリネール8世陛下は
         わずか10歳で美少年好きで守銭奴という、人知を超えた
         性格の持ち主だ! 今日は忠実な配下のタマネギ部隊と共に
         このステージに駆けつけてくれたぞぉーっ!!」

パタリロ「……なんちゅう紹介の仕方だ(怒)!」

768 名前:sage:sage

sage

769 名前:   Mirror World:03/12/05 22:28

湾岸ドーム

会場ではタマネギ達がクックロビン音頭を熱唱している。

客席

らんる「いーなぁー私も舞台で・・・」
幸人「俺たちは遊びに来ているんじゃないんだ。」
凌駕「でも折角ですから俺たちも楽しみましょうよ」

雑談しながら客席を見て回る三人。その前に突然・・・

幸人「!!おまえは・・・」
凌駕「仲代先生・・・・」
壬琴「ふっ、久しぶりだな。」
らんる「な、何しにきたのよ?」
凌駕「また、ゲームですか」
壬琴「そうだ。・・・この会場に爆弾を5個仕掛けた」
幸人「なにっ!?貴様・・・」
壬琴「まぁまて。5個のうち4っつははずれだ。爆発はしない。だが、残りの一つは
・・・ガラミスの遊星爆弾だ」
らんる「そんな!じゃあもし爆発したら・・・」
幸人「ここら一帯・・・いや、日本が死滅する!!」
凌駕「あなたって人は・・・・命を何だと思っているんですかぁ!?」
壬琴「まぁ待て。爆弾は歌が一曲終わるごとに一個ずつ爆発する。5曲終わるまでに
俺が持っているリモコンを奪い、見事に解除できたならゲームクリアだ。どうだ?面白いだろう?」
らんる「そんな!もうすぐ曲が終わる!!」

〜だれが殺した〜 クックロビン〜♪
だれが殺した〜 クックロビン〜〜〜♪

ぼふっ

幸人「・・・何っ?」
らんる「く、くさっ!」
壬琴「どうやらはずれのようだな。そいつはミケラとヴォッファの屁だ。」
幸人「くっ、どうやら・・・戦うしかないようだな・・・」
凌駕「仲代先生、今度こそあなたのゲーム、終わりにさせてもらいます。」
壬琴「ふん、そうこないとな。外へ出ろ」

770 名前:   Mirror World:03/12/05 22:41

湾岸ドームの外

アバレッド「いきますよ!」
アバレイエロー「これ以上好きにはさせない!」
アバレブルー「いくぞっ!」

その時、空から一筋の閃光が走る

レッド「うわぁっ!?」
リジュエル「壬琴には指一本触れさせないよ!」
アバレキラー「だそうだ。まずはリジュエルからだな。」
アバレブルー「くっ、くそっ・・・」

激戦が続く。だが、リジュエルの力にアバレンジャー達は・・・

レッド「ティラノロッド!!!」
イエロー「プテラダガー!」
ブルー「トリケラバンカー!!」
リジュエル「うっとおしい・・・ハァー!!」
三人『うわぁぁぁ!!』

攻撃するにも吹き飛ばされるアバレンジャー。

ブルー「くっ、凌駕!アバレマックスだ!」
レッド「はいっ!」
リジュエル「させないよ!ボンバーキッス!!」

ブルー「うおぉっ!」
イエロー「きゃぁぁっっ!」
レッド「三条さん!らんるちゃん!!」
リジュエル「お前もよ、死ねぇぇぇ!!」
レッド「ぐわぁぁぁぁっ!!!」

次々に倒れるアバレンジャー。絶体絶命のピンチか!?


リジュエル「・・・快感(はぁと」



771 名前:名無し客:03/12/06 01:38

アバレッド「く、くそっ……こんなところで……」

満身創痍のアバレンジャーをせせら笑うアバレキラーとリジュエル。

アバレキラー「会場が内部から襲撃されることに備えて…お前達だけを
警備に残した戦隊どものもくろみは見事な浅知恵に終わったようだな」
アバレッド「ス……スーパー戦隊をなめるな!!」
アバレキラー「フッ、暗黒王子軍が戦隊を全滅させても…その逆でも、俺たちの
ゲームにとっては好都合だ」
リジュエル「ジャシンカもギアも、バイラムもネジレジアも、
エヴォリアンにとったら邪魔なだけだしねー」

アバレイエロー「こ……ここで、あたしたちが負けたら……」
アバレブルー「フフッ、先輩連中に何言われるかわからんな……」
アバレッド「ここで破れるわけには……人々を死なせるわけにはいかない……
体を張って──暗黒王子軍を防ぐ壁になってる先輩たちのためにも!!」

772 名前:   Mirror World :03/12/06 22:17

アバレキラー「リジュエル、後は頼んだぞ。」
リジュエル「壬琴!どこいくの?」
アバレキラー「爆弾のことをステージで騒いでるやつらに教えるのさ。そうすればもっとゲームは盛り上がる。
その先輩やらも大いに楽しまれるだろうからな。」
アバブルー「奴を行かせてはだめだ!」
アバレッド「まてぇーっ!」
リジュエル「しつこいよ・・・ハァー!!」

リジュエルに再び吹き飛ばされる三人。

アバレイエロー「うぅ・・・」
アバレブルー「ぐうぅっ」
アバレキラー「じゃぁな。」
アバレレッド「ま、まてぇぇ」


湾岸ドーム入り口

アバレキラーがドームに近づこうとした瞬間!

???「アドベント」
アバレキラー「何?はぁっ!!」

突然物陰からものすごい勢いの火急が飛び出す!キラーはすばやく飛び上がりそれを交した。

アバレキラー「おまえは・・・そうか。噂の先輩とやらか。」
???「・・・」

その謎の戦士はキラーに挑発のポーズを見せた。

アバレキラー「おもしろい。なら遠慮はいらんわけだ・・・」

アバレキラーはアバレモードに変身する!

???「・・・『ソードベント』」

773 名前:   Mirror World:03/12/06 22:30


湾岸ドームの外

リジュエル「あーあ。つまんなくなっちゃった。帰ろうかなぁー」
アバレブルー「き、貴様・・・」
リジュエル「まだやるんだ。じゃあこれで終わりに・・・」
アバレイエロー「うぅっ」
アバレッド「・・・っ」

リジュエルが止めをさそうとしたその時!

???「・・・」
リジュエル「あんた誰?・・・!それ、壬琴のリモコン!?壬琴を倒したの?」
???「・・・」
リジュエル「許さない・・・リジュエル!ボンバーキッス!!」
???「・・・『ファイナルベント』」

謎の戦士の放つ攻撃がリジュエルを吹き飛ばす!!

リジュエル「きゃぁぁぁっ!!!・・・っ、覚えてろっ!!」

リジュエルは消えた。

???「・・・」
アバレッド「あなたは・・・?」
アバレブルー「っ・・・それよりスイッチだ。」
アバレイエロー「まかせて!・・・・・・・・これで良し。爆弾は止まったはずよ」
アバレレッド「あの・・・ありがとうございます!」
???「・・・」

謎の戦士は無言のまま去っていった。

アバレブルー「誰だったんだ・・・?」
アバレイエロー「見たことありませんでしたね。」
アバレレッド「誰でもいいです。でも、俺たちを助けてくれたということは、少なくとも俺たちの味方ですよw」
アバレブルー「それも、そうだな。」


○爆弾解除に成功。しかし、残り4つ(遊星爆弾含む)は未だ見つからず。
●アバレキラー、リジュエル惨敗
◎正体不明の戦士、消える

774 名前:名無し客:03/12/06 23:39

***コンサート会場・屋外***

???「はいはい〜、おセンにキャラメルはいががすか〜♪」
何故か観客席にいるはずの物売りが現れる……。

幸人「あんたは……?」
物売り「はい、これが2つ目の爆弾・ハトポッポの仕掛け、それでこれが
3つ目の爆弾・爆竹百連発、それから…これが4つ目の爆弾・
強力眠りガス」
次々と爆弾を取り出して並べていく物売り。

アバレンジャー「……!?」
物売り「……で、これが最後の超小型遊星爆弾、と」

らんる「い、一体何者なの!?」
思わず身構える3人。

物売り、ニヤリと笑って変装を解く。
番場壮吉「ジャッカー電撃隊行動隊長・番場壮吉、よろしくぅ!!」

凌駕「ビッグ1!! どうしてここへ!?」
番場「暗黒王子軍の始末はバトルフィーバー〜ハリケンジャーの仕事だと
思ってね。残りの爆弾は4人のジャッカーが全て回収した」
らんる「あ、あたしたちの苦労って一体……」

番場の元に駆け寄ってくるJAKQの4人。
桜井五郎「隊長、他に破壊工作の形跡は全てありませんでした」
東竜「(アバレンジャー)ったくだらしねえな、しっかりしろよ」
凌駕「……すみません」
幸人「さっき現れた戦士も、ジャッカーの?」
大地文太「いや、ジャッカーはこれで全員だが?」
カレン水木「どういうこと?」

***どこか***

足をひきずり、よろけながら戻っていく壬生とリジュエル。
その前に、2つの影が立ちはだかる。
夜でもサングラスをかけた、闇色の服の男と
銀色の甲冑に肢体を包んだ、これまた銀髪の美女。

リジュエル「……誰よ、あんたたち」
壬生「Dショッカー……」
銀髪「警告しておく。エヴォリアンが我々に忠誠を誓うなら
それでよし、さもなくば……死だ」
リジュエル「何よ、むかつくオバサン……」

銀髪の美女、持っていた鞭状武器の先端から無言でビーム発射。
リジュエル「キャアアア!!」
壬生「貴様ら……!」
サングラスの男「神崎やゼロスにも伝えておけ。いずれ邪帝王の力も
我々のものとなる……命乞いをするなら今の内だとな」

消える2人の謎の人物。

775 名前:名無し客:03/12/07 00:04

***決戦場***

プリンス、ダイタニクス・ギズモの元にたどり着く。

プリンス「さあ、ダイタニクス・ギズモよ、立ちあがって奴らを……破壊するのだ」

ダイタニクス・ギズモ、微動だにしない。
代わりに返って来たのは、
「自爆装置作動……爆発まで、あと60・59・58……」

プリンス「そうか、そういうことか……奴らを道連れに死ね、と
いうことだな……バズー、サタンゴース、そして大……」

プリンスの全身の回路、一斉にショートを始める。火花と煙の中で
のけぞるプリンス。

秀一「プリンス……ッ!!」
プリンス「そうか、そういうこトカ、ワタシニモ、自バクソウ置
ガ……メカニ死ハナイ……タダ壊レルノミ……新帝国ギア、
アンコク王子軍……バンザ……」

いくつかの小爆発を繰り返した後、ゆっくりと倒れて──爆発する
プリンス。

「……40……39……」

レッドレーサー@VRVロボ「い、急いで離れろ!!」
ハリケンレッド@轟雷旋風神「だめだ、関東一体が吹っ飛ぶほどの
エネルギーを感知した!!」
ギンガレッド@超装光ギンガイオー「くそ、ここまで来て……」

究極大獣神「諦めるな、我々の力を合わせるのだ。我が友ガオゴッドよ、
今一度降臨し給え!!」

究極大獣神の呼び声に答え、ガオゴッドが天界より飛来。
リュウレンジャー@大連王「よし、俺たちも手伝うぜ!! 七星合体・重甲気殿!!」

3体の機械神、ダイタニクス・ギズモを持ち上げる。
究極大獣神「全ての心を一つに!!」
ダイムゲン「地上に平和を〜〜〜!!」
ガオゴッド「去れ!! 邪悪なる獣よ!!」

ダイタニクス・ギズモ、渾身の力をこめて投げ飛ばされ──
大気圏を越えて宇宙空間に放り出される。

(夜空が一瞬明るくなり、やがて静けさが訪れる──)

ガオレッド@ガオキング「ありがとう、ガオゴッド……」
バトルジャパン@BFロボ「さあ、会場に戻ろう!!」
秀一「プリンス……」

○スーパー戦隊連合軍、暗黒王子軍を壊滅。
○会場に仕掛けられた爆弾、ジャッカー電撃隊によって撤去。
●プリンス、Dショッカー黒幕に見捨てられ爆死。

776 名前:名無し客:03/12/17 17:20

***湾岸ドーム スタッフ・関係者専用出入口***

ラプソディ「やっと来たか!」
ニコル「皆さん! こっちで〜す!」

暗黒王子軍との戦いから戻って来た戦隊メンバーを
ニコルと元ネロス帝国の音楽ロボットであるラプソディが出迎える。

早坂アコ「ごめん! 遅れた?」
ニコル「リナさんやパタリロ殿下たちが時間稼ぎをしてくれました!
    急いでください! ……あっ! 七海さんはこっちですよ」
野乃七海「えっ! なんであたしだけ…??」

***衣裳室***

衣裳室についた途端、さっそく振袖の和服に着替えさせられる七海(笑)。

野乃七海「……な、なんで着物に(汗」
天賀井玲子「あら、演ドル時代の七海ちゃんのファンも結構多いのよ。
       他の戦隊ヒロインたちのスタンバイが終わるまで、
       『忍び恋』一曲お願いね。うふふ……」

***ステージ***

桜吹雪のライトアップの中、マイクを片手にステージに立つ七海。
意を決したように静かに「忍び恋」を歌い始める。


○戦隊メンバー→湾岸ドームに無事帰還。
○野乃七海→演歌歌手時代の持ち歌「忍び恋」を熱唱。

777 名前:名無し客:03/12/21 22:19

***湾岸ドーム***

七海に続き、早坂アコがステージに登場、「陽気なアコちゃん〜
SUPER REMIX VERSION」を熱唱中……。

***同・楽屋***

番場壮吉「……暗黒王子軍を操っていたのは星王バズー……」
剣飛竜「ええ。サタンゴースに続いて、奴まで甦っていたとは……」
星川学「ゾーンの黒幕・バルガイヤーの声はバズーそっくりでした。
ゴズマスターも銀河超獣も奴の分身にしか過ぎなかったのでしょうか?」

コロン「もうすぐアコちゃんの唄が終わるわ。準備はOKコロン?」
樹らんる「今夜限りのカムバック……緊張するな〜」
野乃七海「先輩の皆さんもバックコーラスについてくれるし、がんばろっ!!」
リン「高村さん……今夜だけ、ステージに戻ります。見ていて……」
(愛用フルートを片手に深呼吸するドレス姿の桂木ひかる、ショルダータイプの
キーボードを微調整している岬めぐみ、楽譜の最終確認をしている星川レミと
サヤ)
ハヤテ「……音楽教師のファイブイエローはいいとして、星野美咲にそっくりな
サヤを出していいのか?」
ヒュウガ「照明担当の人が分からないように工夫してくれるそうだが……」

***ステージ上***

歌い終わり、挨拶して舞台袖に入るアコ。

アコ「あたしも早く着替えなきゃ……よろしくね、ユウナさん、ミンメイさん、
ラクスさん」

778 名前:名無し客:03/12/21 23:12

***再び、ステージ***

(聴く者全ての心に染み入り、癒していくような笛の音が会場
に流れ、ユウナ、ラクス、ミンメイの3人がステージに登場する)

ユウナ「……皆さんの中には、この笛の音を覚えている方もいらっしゃるかと
思います」
ラクス「かつて、銀河系のみならず全宇宙を震撼させた大星団ゴズマの脅威……
その中にあって人々を勇気づけ、ゴズマの支配を打ち破るきっかけを与えたのは、
ナビ星に住む一人の少年の笛の音でした」
ミンメイ「その少年──ワラジー君は今、故郷のナビ星から笛の音を
私たち、いいえ…全宇宙に向けて送信してくれています」

(宇宙空間、時空間を越えて響くワラジーの笛の音。ヤンの
遺影をモニターの傍らに置き、目を閉じて聴き入るフレデリカ、
ベッドに半身を起こしてじっとラジオに耳を傾けるアザリン、
レウルーラの自室で膝を抱えてTVを見ているクェス、
ソファで寄り添い、ワインを傾けながら大型スクリーンを見つめる
バンコランとマライヒ、腕の中で眠る娘をそっと抱きしめるユリコ、
執務室でモニターを見つめるタイラー、そしてラインハルト夫妻も──)

ユウナ「同種族……人間同士の悲しい戦いも数多くありました」
ラクス「人間の中に潜む影の部分が、巨悪となって姿を現わしたことも」
ミンメイ「今も、銀河系に……全宇宙に危機が迫っているのは確かです。
でも、私たちは信じています。ヒーローの力を、人間の叡智を、そして、
私たちみんなの光を!!」
3人「私たちは歌いつづけます、全ての世界に平和が訪れるまで!!」
(満場の、割れんばかりの拍手と歓声)

ユウナ「……このコンサートには、素晴らしい歌い手の皆さんが集まって
下さいました。そしてまた──今夜のために、歌姫の皆さんが力を合わせて、
唄って下さいます」
ラクス「ご紹介します、V−DREAMの皆さんです!!」

(拍手に迎えられ、青いドレスの早坂アコ、緑色のドレスの野乃七海、
黄色いドレスの樹らんる、ピンク色のドレスのリンが登場する
がステージに登場する。バックでひかる、めぐみ、レミ、サヤもスタンバイ)
観客A「リンちゃんにらんるちゃん!? 引退した二人もカムバックして
くれたのか!? サイコーだぁぁ!!」

ショッカーO野「今夜限りのユニット、V−DREAM!! 3曲続けて
どうぞぉぉぉぉ!!」

779 名前:sage:sage

sage

780 名前:名無し客:03/12/21 23:25

(続いてしっとりと「ヒーリン’ユー」を歌い、V−DREAMの
歌唱はまだまだ続く……)


781 名前:sage:sage

sage

782 名前:名無し客:03/12/21 23:37

早坂アコ「みんなありがとー!! え、まだ時間あるの?
……それじゃアンコールにお応えして、もう一曲!!」

(桂木ひかるのフルートにより「超電子バイオマン」のインストメロディーが
静かに流れ、そして……)

783 名前:sage:sage

sage

784 名前:名無し客:03/12/21 23:56

山本アナ「V−DREAMの皆さんでした! 今一度大きな拍手を!!」
ショッカーO野「さて、コンサートもいよいよ最後のゲストとなりました!
時空を越えてやって来た、魂のユニット……その名も、
鋼 鉄 兄 弟 ! !」

強烈なスモークと火花が発生し、鋼鉄兄弟がステージに現れる。
カゲ「いくでみんな、俺たちのソウルを聞いてくれ〜〜〜ッ!!」
マサ「まずはこの曲、『鋼の魂』!!
ミズキングのパートは俺が歌わせてもらうぜ!!」

(『鋼の魂』を熱唱後、打って変わって静かなメロディーが流れ出す……)

785 名前:sage:sage

sage

786 名前:名無し客:03/12/22 00:23

(沸き起こる拍手、ショッカーO野と山本アナが最後のMCを始める。その間、
歌詞カードを持った全出演者がステージ上に並ぶ……)
O野「さあ、銀河から選りすぐりのアーティストを招き、全宇宙に
励ましと希望のメッセージを送って参りましたLIVEも残すところ
後1曲となりました!!」
山本「かつてアメリカをソーキン・モンスターが襲った際、M78星雲の
ウルトラ戦士をはじめ、数多くのヒーローが協力して危機を打ち破って
くれました。これはその時に、日本の有志が全ヒーローを称える歌として
発表したものです。それでは、お聞きください……」

O野・山本「『時の中を走り抜けて』、どうぞ!!!!!」


787 名前:sage:sage

sage

788 名前:sage:sage

sage

789 名前:名無し客:03/12/24 20:10

***都内の某ホテル***

(無事にコンサートが終わり、出演者・スタッフたちの打ち上げパーティーが
行なわれている……)

万丈「…みんな集まっているようだね。さあ、そろそろパーティーの始まりだ!」
飛翔「そのタキシード、かっこいいですよ、万丈さん」
瑠璃「本当! どこかの王子様みたい!」
万丈「サンキュー。とっておきを着た甲斐があったよ」
玲子「今日の打ち上げパーティーのスポンサーは万丈君だし。せっかくだから楽しまなくちゃ。
   では、みんなグラスを持って。でも未成年の子はお酒なんか飲んじゃダメよ」
ミュン「それでは、今日のコンサートの成功を祝って、
    そして、明日からの戦いへより一層の健闘と勝利を願い…」「乾杯!」
ラクス「乾杯!」
ミンメイ「乾杯!」
飛翔「乾杯!」
アコ「乾杯っ!」

万丈「あとは大いに飲み、大いに食べて、各自に楽しんでくれ。
   料理はギャリソンとOVA、まりえさんを始めとする有志の皆さんの手作りだ。
   和洋中、何でも揃っているよ」
疾風「電光! そんなに焦って食べなくても料理は充分にあるよ!」
銀牙「そんなにドカ食いしたら、お前、お腹壊すぞ……」
ニコル「でもギャリソンさんの料理は最高ですよ」
電光「そうそう。しゃべってる暇があったら、お前達も食えや!
   こんなご馳走、滅多にありつけへんで!」
リュック「うん…このフカヒレ、舌のとろけそうだよっ!」
リナ「あっ! こっちのローストビーフは全部あたしのもんだからね!」
アメリア「あ〜! リナさんずるいですよぉ〜!!」

パイン「…見てるだけで、お腹いっぱいになりそうな食べっぷりだな」
北条「ああ…相撲部屋じゃあるまいし…(汗」

***テラス***

(ティーダとユウナが、二人きりで外の風に当たっている…)

ユウナ「…ねぇ、どうだったかな?」
ティーダ「え! どうって…?」
ユウナ「もうっ! ライブのことっ!」
ティーダ「…あっ! もちろん会場を警備しながら聞いてたっスよ。最高だったっス!」
ユウナ「ホントに? 他の(女性歌手)の人に見惚れたりしてなかった?」
ティーダ「そ、そんなことないっスよ! (´-`).。oO(実はジャッカー電撃隊の人たちや
     パインと一緒にドームに仕掛けられた爆弾騒ぎの対応に追われてて、
     じっくり聞いてる余裕なかったなんて言えないよなあ………)」

(暫し静寂……)

ティーダ「つうかさ。変わったよな、ユウナも」
ユウナ「そりゃ、いろいろありましたから」
ティーダ「…また、歌ってくれるっスか?」
ユウナ「うん、いいよ! 今の颱宙ジェーンの危機を乗り越えて、
    またスピラや宇宙が平和になったら、いつでも!」

790 名前:名無し客:03/12/24 20:11

***再び、パーティー会場***

ラクス「これで、全宇宙の人々の心が一つとなり、ジェーンの脅威に対して
    全人類が一致団結できればよいのですが……」
瑠璃「きっとそうなります! あれだけドームに来てくれたお客さんたちに
   感動を与えることができたんだもの。私の心の中のきらりも、そう信じています!」
玲子「そうね。あの観客の皆さんの大歓声…。きっと私たちの訴えと想いは
   全銀河に確実に広まったと思うわ」
???「……私もそう思いますわ。フフフ…」
玲子「…あ、あなたは!?」

(突然、パーティー会場に姿を現す謎の美女……)

電光「誰や、あの姉ちゃんは? ごっつうべっぴんやな」
一夜「あの女……ドミニク・サン・ピエール!」
飛翔「知ってるのか?」
聖人「元ダンサーの大物女優だ。歌手としての名声も高い。ただ、
   常に政治家との不倫スキャンダルなど黒い噂も絶えない女だ」
忍武「お前らドミニク・サン・ピエールの顔と名前も知らないで、
   よく今まで芸能界でやってこれたな?」
電光「ほっとかんかい!!」

ラクス「あらあら、ドミニク・サン・ピエール様ですわね?
    御名前はかねがね存じ上げておりますわ」
ドミニク「初めまして、プラントの歌姫さん…」
玲子「でもどうしてこちらへ? (´-`).。oO(まあ、打ち上げパーティーには
   芸能関係者もたくさん招待してはあるけれど………)」
ドミニク「これからあの颱宙ジェーンの脅威に立ち向かおうという
     皆さんと一度ゆっくりお話がしてみたくてね。
     今日のライブはこの私から見ても最高だったわ。
     それこそ、非の打ち所のないほどにね。
     私も呼んでくれれば、ステージで一曲披露してさしあげられたのに」
ラクス「ありがとうございます。お気持ちだけでも嬉しいですわ」

ニッコリと微笑んで返事をするラクス。

ドミニク「お邪魔だったかしら? 一応、ある筋から
     招待状は頂いているのだけれど…」
万丈「いえ、そんなことはありませんよ。どうぞゆっくりしてらっしゃってください」
ドミニク「ありがとう、ミスター破嵐。でもそろそろお暇させていただくわ。
     もう用は済んだし…」
万丈.。oO(もう用は済んだ…??)

(一礼してその場から去るドミニク……)

万丈「ギャリソン」
ギャリソン「はい万丈様。ドミニク・サン・ピエール様のことでございますね。
      直ちに調査を開始致します」
万丈「頼むよ。少し彼女について気になることがある…」

791 名前:名無し客:03/12/24 20:17

一方、その頃……

***銀河系の某宙域・刈り取り母艦の艦内***

地球教の現在の本拠地である。先年来、いくつかの陰謀を成功させ、
教団の実権を掌握したかに見えるド・ヴィリエ大主教の執務所に、
下位の主教を含む信徒たち数十名が押しかけて談判していた。

地球教徒A「総大主教はどこにいらっしゃるのか!?
       総大主教にお目にかかりたい!!」
地球教徒B「忠実な信徒たちの間に不安と疑惑が広がりつつある!
       ヒマラヤの地球教本部が銀河連合軍の手により破壊されて以来、
       総大主教猊下は信徒たちの間にお姿を見せてはくださらぬ!!」
地球教徒C「一度でもお姿を見せてくだされば信徒たちも安堵する。それをなぜ、
       接見を拒否なさるのか!? かっては連日の如く信徒たちに
       ありがたいお言葉を賜ったではないか!!」
ド・ヴィリエ「昨今、総大主教が既に亡くなられた、と、奇怪な流言をとばす者もいるが、
       そなたらもそのような流言に踊らされているのではあるまいな?」
地球教徒A「滅相もない。ただ、信徒として、総大主教猊下のお姿を拝したいだけのこと…」
ド・ヴィリエ「そうか。それならよいが……」

ド・ヴィリエは威厳と脅迫を巧みに操り、
談判に押しかけて来た信徒たちを圧倒して壁際に追いつめる。

ド・ヴィリエ「今、異教徒どもは湾岸ドームでのコンサートとやらを成功させ、
       全宇宙の人心を掌握しつつある。この重要な時期に徒党を組んで、
       総大主教猊下の御心を騒がせるとは、何の謂あってのことか!?」

その時、その場にいた信徒たちに驚愕と感動が広がった。
黒いフードつきのローブに全身を包んだ、全ての地球教徒たちにとって
畏敬と服従の対象である影のような人物が現れたからである。

地球教徒D「総大主教猊下!?」

ド・ヴィリエ以下、その場の全信徒が直ちにひざまずく。

総大主教「……地球を捨てし者ども。ことごとく滅びるがよい。
     自ら根を絶って生きつづけることができるものであればな。
     ド・ヴィリエは我が腹心である。彼のやり方に従い、その成功に
     そなたらも寄与するがよい。それでこそ、地球の栄光を
     回復する日も近まろう」
地球教徒たち「ハハ――ッ!! <(_ _)><(_ _)><(_ _)>」

信徒たちは一斉に拝跪した。

ド・ヴィリエ.。oO(…フフフ……バカどもが……)


●謎の女ドミニク・サン・ピエール登場。
○破嵐万丈→ギャリソンにドミニクの身辺調査を指示。
●地球教→ヒマラヤの旧地球教本部が壊滅して以来、総大主教が初めて姿を現す。

792 名前:Mirror World :03/12/31 01:52

***???***

二人の男がなにやら話をしている。獣神官ゼロスと神崎士朗だ。


ゼロス「―――そうです。ついに彼らが動き出したようです。」
神崎「・・・獣王ゼラス=メタリオムは何といっている?」
ゼロス「早急に事態を収めなければ、ミラーワールドごと彼らを葬り去ると言っています。
彼らは鏡の中の自分、いつでもどこでも自分たちの後ろにいるのです。自分と同じ能力の影がどれほど恐ろしことか。」

ゼロスは深いため息をついた。そしてすぐさまこう伝えた。

ゼロス「彼らはもともと意思を持たなかったはず。いや、持っていても鏡の中からは出られなかったはず。それを――――」

強烈な騒音が二人の会話を切り裂く。

神崎「―――そのための暴走ということか。」
ゼロス「そうです。それのためにあなたはわざわざ遠い星から
このセイスモサウルスを持ってきたんでしょう?」
神崎「そうだったな・・・」

彼らの後ろに大きな影が写る。超ド級ゾイド、セイスモサウルスだ。




793 名前:名無し客:04/01/02 17:07

***惑星フェザーン・高級ホテル「バルトアンデルス」のサロン***

昨日の全宇宙で生中継されたコンサートについて、
帝国軍の将帥たちが談笑している。

ミュラー「では元帥も昨晩のライブは、テレビでご覧になっていたのですか?」
ミッターマイヤー「うむ。フェリックスを寝かしつかせた後、俺もエヴァと二人で
          見ていたよ。俺は今まで武力無き正義は無力だと思っていたが、
          平和を守るための戦い方にはあういうやり方もあるのだなと、
          深く感じ入ったよ…」
ワーレン「芸術化提督の観点から見て、昨日のライブはいかがであったかな?」
メックリンガー「ふはは…(苦笑して)私の専門は音楽の類よりも、
         主に絵画や骨董といったものだからな。
         だが、颱宙ジェーンの襲来をいよいよ間近に控え、その前に
         これで全銀河の民衆の心が一つにまとまったのであれば、
         まさに言う事はない」
ワーレン「ふむ。侍従から聞いたところではな。昨晩は皇帝(カイザー)も
     皇妃(カイザーリン)と共にテレビをご覧になったらしい」
ミュラー「あのライブが放送された後、明かに我が軍の兵たちの士気も高まっています。
     汎銀河共和国のタイラー大統領の狙いも大方果たされたものと見てよいでしょう」

談笑は続く……。

ミッターマイヤー「ところで明日はミュラー提督が先遣隊として、
          地球圏へ出発するのであったな?」
ミュラー「ハッ。スーパーノヴァプロジェクトの遅れも取り戻さなければなりません。
     計画に必要な物資や機材も既に積み込みを完了しております」
ミッターマイヤー「頼むぞ。我々もすぐに艦隊を率いて後から出発する」

794 名前:名無し客:04/01/02 17:09

***イゼルローン要塞***

ニコル「そうですか…。ジルフィーザ様が亡くなられたんですね……」
巽纏「ああ…。戦士として立派な最期だった」

ニコルやトールたち、天界の天使の面々は、
ゴーゴーファイブから冥天使ジルフィーザ戦死の報を知らせられた。

壬生屋未央「寂しくなりますね…」
ニコル「ええ…。今まで僕たち転生してきた天使たちをまとめて
    ここまで引っ張ってきてくださった方でしたから……」
トール「……元気出そうぜ。俺たちがここでしょんぼりしてたら、
    きっとジルフィーザ様だってガッカリするよ」
クジラ怪人「トールの言う通りだ。我々にはまだ銀河連合軍に協力して
      颱宙ジェーンから宇宙を守るという使命がある」
ククル「冥天使殿の遺志は我等が必ず引き継ぐ。
    ……ジルフィーザ殿、今はただ、安らかに……」

だが、一方その頃……

795 名前:名無し客:04/01/02 17:11

***スピラ・異界の花畑***

ジルフィーザ「………う…うう……ハッ!? ここは一体??」

暗黒王子軍との激戦の最中、弟サラマンデスと刺し違えたはずの
冥王改め冥天使ジルフィーザは、見た事もない花畑で突然目覚めた。

フィガロ.。oO(気がついたかい?)
ジルフィーザ「ん!? お前は?」

ジルフィーザの前に立っていたのは、バンコランとマライヒの間に生まれた子の
フィガロであった。フィガロの思念がテレパシーとなってジルフィーザに伝わる。

フィガロ.。oO(こちらの動きを敵に勘付かれないように、おじさんの魂を地球の霊界ではなく、
        ここスピラの異界まで密かに運び込んだんだ…)
ジルフィーザ「お前は、確かMI9にいたバンコラン少佐の息子ではないか。
        どうやらただの子供ではないようだな……」

その瞬間、フィガロの体から強烈な光のオーラが発せられて、
その姿が「天使」へと変化していく……!!

ジルフィーザ「……4枚の翼!? もしや貴方は、天使長ミカエル!!
        知らぬ事とは言え、ご無礼の段、何卒ご容赦を……」
ミカエル「そのようなことはよい。ジルフィーザよ、汝はまだ倒れてはならぬ。
     ここは黙って我についてくるがいい……」


○ミュラー→帝国側の先遣隊としてスーパーノヴァプロジェクトに合流すべく、
 艦隊を率いて惑星フェザーンを出発。
○ジルフィーザ→フィガロ(その正体は天使長ミカエル)により再び蘇生される。

796 名前:名無し客:04/01/06 17:56

***惑星タンギル・セトラの別荘***

執事「タイラー大統領がお見えになりました」

自分が所有する別荘でくつろいでいたラアルゴン科学技術庁長官ランドラ・ラ・セトラは、
執事の報告に思わずぎょっとなった。

セトラ「タイラーが……。軍隊を引き連れてか?」
執事「いいえ。大統領お一人でございます」
セトラ「なんと! 一人でか。護衛もなしにか?」
執事「さようでございます」
セトラ「ううむ……。タイラーという奴、聞きしに勝るバカだのう。
    それにしても、勇敢ではあるが……」
執事「おそらく、その両方でございましょう」
セトラ「まあ、ノコノコとワシのところまでやって来た度胸に免じて、
    会うだけは会ってやろう。通せ」

ポロシャツにゴルフズボンという、ラフなスタイルでひょこっと現れたタイラーは、
とても現役大統領とは思えない気安さで、セトラの応接間に現れた。

タイラー「やっ、ド〜モ! いやぁ〜、さすがはラアルゴンの科学技術庁の長官。
     実に立派な御部屋ですなあ……。この壷ひとつ取っても、さぞかし
     高価な物でしょうなあ」
セトラ「それか。通貨統一前であれば三億ゴザマルクしはたかな。紙切れも同然の
    今のタイラスでは値もつけられんよ」
タイラー「この絵画は?」
セトラ「二億五千万ゴザマルクだ」
タイラー「では、この絨毯は?」
セトラ「さよう。五億ゴザマルクもしたかな」
タイラー「なるほどなるほど」

ひとしきり、部屋の中の物を値踏みしてしまうと、タイラーは馴れ馴れしく
セトラに顔を近づけてこう言った。

タイラー「いやぁ〜、さすがラアルゴン科学会の重鎮でいらっしゃる。さぞかし裏に回って、
     私服を肥やしていらっしゃるのでしょうなあ……」
セトラ「何しに来たのだ、貴様!」
タイラー「はい」

ようやく本題に移るタイラーである。

797 名前:名無し客:04/01/06 17:57

セトラ「今、世間は湾岸ドームでのコンサートの余韻で浮かれておるようだが、
    わしはあんなアイドル連中を使ったプロパガンダに篭絡されるような
    低能な愚民どもとは違うぞ!」
タイラー「長官、実はちょっと小耳に挟んだのですが……」
セトラ「なんだ?」
タイラー「ラアルゴンでは、密かに宇宙船を建造中との噂が……」
セトラ「それがどうした。宇宙船くらい、いつでもどこかしらで建造されておろう」
タイラー「ただの宇宙船ではありません。超大型の次元間航行用宇宙船です」
セトラ「………!!」

一瞬、ギクッとするセトラである。

タイラー「そう。大勢の人間を乗せて、別に次元へ移住することができるくらいのね」
セトラ「(すごい形相でタイラーを睨み)タ、タイラー! きっ、貴様、
    いったいその極秘情報をどこで掴んだのだ!?」
タイラー「語るに落ちましたね、長官。(ニカッとほくそ笑んで)ひょっとしたら
     そうじゃないかって、口からでまかせですよ。いや〜、言ってみるもんだ」
セトラ「は、謀ったな、タイラー!」
タイラー「とんでもない!」

タイラーは言った。表情は笑ったままだが、口調はかなり強い。

タイラー「謀ったのは貴方の方ですよ、セトラ長官」
セトラ「な、なにっ!」
タイラー「そうではありませんか。全人類が一丸となってジェーンの脅威に
     立ち向かわねばならないこの時期に、こっそりと、ラアルゴンの、
     それもごく一部の者のためだけに、脱出用の移民船を建造していたのですから」
セトラ「ひ、人聞きの悪いことを言うな! あ、あの宇宙船は、スーパーノヴァプロジェクトが
    失敗した時のための万一の保険なのだ。それに、あの船の乗船予定リストには、
    タ、タイラー……君も勿論入っているとも。無論、我等が女帝ルッチナ1世陛下もな」
タイラー「嘘吐き。自分たちだけで逃げるつもりだったくせに」
セトラ「と、とにかくあの移民船は建造を続行する。一人でも多くの人類を
    別の次元に移住させるためにな」
タイラー「そうですか。じゃあいいや。建造は続けていいよ。それはそれとして……」

やけにあっさり引き下がるタイラーであったが、念を押すように続ける。

タイラー「我々の計画にも人員を割いてほしい。これは汎銀河共和国大統領としての
     正式な要請だ。正直に言って深刻な人材不足なんだ。それと、優秀な頭脳もね。
     それこそ猫の手も借りたい」
セトラ「お言葉ですが大統領。(傲慢不遜に)我々の方こそ猫の手も借りたい状況なのです。
    それこそあやふやなスーパーノヴァプロジェクトなどよりも、より確実な移民計画
    の方が」
タイラー「しかし、その計画では助かるのはごく一部の人たちだけだろう」
セトラ「ですが確実に何万人かは助けられます。別の次元のどこかに、
    我々の子孫は残せます。その何万人かを何十万人にするために、
    大統領、貴方の方こそ我々に人員を割いていただきたい。
    貴方の提唱する計画では、それこそ下手をすると全人類が滅びかねない」
タイラー「全人類が助かるのでなければ意味がない。一部の人間だけが助かる計画なんぞに、
     荷担する道理はない」
セトラ「どうやら、話し合いの余地はなさそうですな」
タイラー「今はね。また来る。一週間後だ」
セトラ「私の返事は変わりませんぞ」
タイラー「だといいね」

タイラーは扉を閉めずに、部屋を出た。

セトラ「ふん。名ばかりの青二才大統領め!」

セトラは鼻を鳴らし、「塩をまいておけ!」と執事に命令した。

798 名前:名無し客:04/01/06 17:58

***大統領専用エアカーの中***

表に停めてあった大統領公用車の中では、
宗方猛とカシム補佐官がタイラーを待っていた。

宗方「どうでした?」
タイラー「予定通りだよ」
カシム「では――」
タイラー「交渉は決裂した」
カシム「な、なんと」
タイラー「だけど、本腰を入れて交渉するのは一週間後だ」
宗方「一週間後ですと?」
カシム「そんな悠長な……」
タイラー「だあいじょうぶ!」

自信たっぷりにタイラーは言った。

タイラー「全ては一週間後だ。一週間すれば、セトラは必ず我々の計画に同調してくれる」
カシム「どこにそんな根拠が……」
タイラー「ここだよ」

タイラーは笑って、自分の頭を指差した。


○タイラー→セトラとの交渉は決裂。しかしタイラーには、セトラ説得のための秘策がある模様。

799 名前:名無し客:04/01/07 14:52

***銀河の反対側***

一方その頃、イサム・フジが指揮する偽叛乱軍『銀河解放同盟』の艦隊、
駆逐艦『サンダーチャイルド』のブリッジでは……

スナガ「全く大した艦隊だぜ」

大粒マスタードをつけた荒挽きソーセージを手掴みで頬張りながら、
スナガは悦にひたっていた。野戦食以外の食事は、実に一ヶ月ぶりだったのだ。

スナガ「食料品の豊富なこと。ニシンの缶詰だけで13種類もありやがるしよ。
    新鮮な果物も、牛乳も、卵も、おまけに酒までありやがら。天と地ほどの差だぜ」
バーミンガム「喜んで貰えたなら俺も嬉しい。訳あってカモメ団の連中が
        暫くの間補給に来れなくなってな。代わりに俺が来たって訳だ」

補給船団の司令官アンドリュー・バーミンガム大佐は、
スコッチの12年ものをラッパ飲みしながら笑う。

バーミンガム「早速だが、タイラー大統領から一通の密書を預かってきている。
        読んでみてくれ」

手紙を読むスナガ。

スナガ「……なになに、スピカ宙域にあるラアルゴンの秘密造船施設を襲い、
    そこに繋留中、並びに建造中の船舶を全て徹底的に破壊せよだと……?」
バーミンガム「楽しそうな仕事じゃないか」
スナガ「楽しすぎる」

そして、一週間後……

800 名前:名無し客:04/01/07 14:53

***惑星ラムザン・ラアルゴン帝都ベヒモス・セトラ邸***

フカフカのベットで熟睡していたところを、セトラはけたたましい緊急用非常回線の
ベルの音で叩き起こされた。

セトラ「なんだ、こんな時間に――」

不機嫌極まりない顔で、セトラは受話器を取り上げた。

電話の声『こちら惑星クロフト造船局。長官、一大事です!
      例の叛乱軍が衛星軌道上のドックを襲い、完成していた10隻を含め、
      建造中の移民船を、残らず破壊し去りましたッ!』
セトラ「なにっ! 1隻残らずか!?」
電話の声『はい。おまけに乾ドックと浮揚工作台も残らず……。もうこれで、
      移民船の建造は出来ません!』
セトラ「なななな……なに! 警備艦隊は何をしていた!?」
電話の声『警備艦隊も全滅しました!』
セトラ「なにぃ!」
電話の声『敵は小惑星の中を刳り抜いて、中に弾薬を詰め、それにロケットモーターを
      取りつけて、ドックに突っ込ませたのです。警備艦隊もそれに巻き込まれて……』
セトラ「ど、どこのバカだ! こんなことをしたのはどこのバカなのだ!
    移民計画が……」

受話器を叩きつけ、頭を抱えて毛布の中に潜り込もうとしたセトラであったが、
再び電話のベルが鳴る。

タイラー『セっトラくぅ〜ん』
セトラ「タ、タイラー!」
タイラー『あったりぃ〜、びっくりしたぁ〜?』
セトラ「………」
タイラー『ニュースで見たよ。移民船団全滅。残念だったね』
セトラ「(歯ぎしりして)それを笑いに、わざわざ……」
タイラー『まさか。ご愁傷様。しかし災難だったね。1隻の残らず徹底破壊とは。
     叛乱軍も徹底してやるもんだ。これで外次元移民計画はおじゃんか』
セトラ「そ、そうか! 貴様がやらせたのだな! は、叛乱軍の仕業に見せかけて!」
タイラー『まさか。そんな回りくどいことはしない』

タイラーの言葉は半分真実で、半分嘘である。

801 名前:名無し客:04/01/07 14:55

タイラー『それよりこれで、君も我々の計画に協力しないわけにはいかなくなったねぇ』
セトラ「だ、誰が貴様などに協力するか!」
タイラー『しかし今や選択の道は他にないじゃないか』
セトラ「意地でも協力などせんぞ! かくなる上は、銀河と共に滅びるのみ!」
タイラー「まだ目が覚めないのか」

いささか強い口調で、タイラーは言った。

タイラー『君はいい。しかし全銀河の民を道連れにするつもりか?
     君の家族や友人もだぞ……』
セトラ「………」
タイラー『地球と銀河帝国、それにラアルゴンの科学力を結集しなければ、
     間違いなく銀河は滅びるんだ。この大切な時期に、君はこともあろうに
     移民船を建造して、少数の選ばれた連中だけを逃がそうとした』
セトラ「しかし……」
タイラー『自分のことしか考えない奴は、結局自分自身をも滅ぼすことになる。
     今の君がまさにそうだよ』
セトラ「その通りだ。もはや我々は、滅びるしか……」
タイラー『なぜそう決めつける。今や君の力が必要なんだ。
     ラアルゴンの技術力と優秀な頭脳がね』
セトラ「タイラー……」
タイラー『背水の陣だよ、セトラ』

タイラーは諭すように言った。

タイラー『もはや全宇宙の技術者が一丸となって、スーパーノヴァプロジェクトを
     推進する以外に、全宇宙の生命が生き残る術はない。死に物狂いで、やるんだよ』
セトラ「………」
タイラー『助かるなら全員、滅びる時も全員だ。全てか、無かだ。例外はない。
     だが、その覚悟がなければ銀河を救うなんてことは不可能なんだ。
     わかってくれるかい、セトラ長官』
セトラ「わかった……」

セトラはようやく頷いた。

セトラ「君には負けたよ、大統領。明日にでもうちの若い連中を、君の元にやる」
タイラー『ありがとう、セトラ』
セトラ「私が睨みを利かせていたから皆遠慮していたが、実はあの湾岸ドームでの
    ライブ以降、君と一緒に仕事をやりたいという連中は多かったのだ。
    これでスーパーノヴァプロジェクトも、少しははかどるだろう」
タイラー『勿論、君も協力してくれるんだろう、セトラ』
セトラ「あ、ああ……」

セトラはなぜか言葉を濁した。

セトラ「なあ、タイラー」
タイラー『ん?』
セトラ「銀河が救われると、いいなあ……」
タイラー『なに言ってるんだい。(笑い声で)必ず救うに、決まってるじゃないか』
セトラ「ありがとう、大統領……。それを聞いて安心したよ。さらばだ……」
タイラー『ああ、それじゃ、明日にでも』

セトラは静かに受話器を置いた…。

802 名前:名無し客:04/01/07 14:56

***地球・ブリュッセル・汎銀河共和国大統領官邸***

タイラー「セトラは折れたよ」

タイラーは側にいたユリコに言った。

タイラー「明日からラアルゴンの若い技術者たちが、我々のプロジェクトに参加してくれる。
     銀河帝国からもミュラー提督が応援に駆けつけて来てくれるし、これで
     人手不足はかなり解消されるだろう」
ユリコ「よかったわね、ジャスティ」
タイラー「おいおい……」

タイラーは頭を掻いた。

タイラー「ここは大統領執務室だぞ。この部屋に居る間は夫婦でいることを
     忘れてもらわないと……」
ユリコ「あら、でも今は勤務時間外よ」

ユリコは微笑んで言った。

タイラー「しかし、イサムも思ったよりやるもんだな」
ユリコ「そうね」
タイラー「小惑星に弾薬を詰めて、惑星爆弾に仕立てるなんざ、現役時代の僕でも
     思いつかなかったかもしれないね」
ユリコ「有能なブレーンにも恵まれているようだし」
タイラー「うん。あいつ独自の人脈を探り当てたのはなかなか感心だ。
     さすがは僕の弟子を自称することはある」
ユリコ「その名ももうじき返上するかもね。いつの日か、あなたがイサムの元師匠ですって、
    自己紹介しなくちゃいけなくなるかもよ」
タイラー「そうなってくれると、もっと僕も楽が出来るんだが……」

803 名前:名無し客:04/01/07 14:57

そこへ補佐官のカシムが、血相変えて駆け込んで来た。

カシム「大統領、一大事です!」
タイラー「どうした?」
カシム「セトラ長官が――」
タイラー「ああ、セトラなら心配いらない。たった今、協力を承諾してくれたばかりだよ」
カシム「違います!」

息を切らしてカシムは言った。

カシム「セトラ長官の自宅がたった今、地球教徒の爆弾テロによって爆破されたのです!」
タイラー「なんだって!?」
カシム「セトラ長官は……爆発の中心部にいました。跡形もなかったそうです」
タイラー「家族は?」
カシム「別邸のある惑星タピオスに疎開させていて、無事だそうですが……
    他に執事が2名と、メイドが5名……犠牲に」
ユリコ「ひどいわ!」

ユリコが怒りをあらわにした。

ユリコ「地球教徒ったら手段を選ばないのね!」
タイラー「そうか、セトラ長官が最後に言ったさようならの意味は、そういうことだったのか……」

タイラーはつぶやいた。

タイラー「彼は地球教に脅迫されていたんだな。気の毒なことをした……」

おそらくスーパーノヴァプロジェクトに荷担しないよう、圧力をかけられていたに違いなかった。
だが、セトラも科学者。最後は自らの一命を投げうって、地球教の脅迫をはねつけたのである。

タイラー「カシム補佐官」
カシム「はっ」
タイラー「イゼルローンの銀河連合軍統合作戦本部に連絡して、全ての科学者と技術者の
     身辺警護には細心の注意を払ってくれ。特にテロに対しては、どんなに万全の
     対策を講じてもやりすぎということはないだろう。命がけで我々に協力してくれた、
     セトラ長官に報いるためにもね」
カシム「わかりました」
タイラー「地球教徒が、彼らの教義のために手段を選ばないことはこれでわかった」

口元を引き締めて、タイラーは言った。

タイラー「これからはこちらも、地球教に対しては手段を選ばないことにする!」


○セトラ→タイラーの説得に応じるも、地球教の報復テロにより、死亡。
○タイラー→颱宙ジェーンとの決戦を前に、地球教との完全決着をつける決意を固める。

804 名前:名無し客:04/01/08 02:04

***要塞デモニカ***

地獄大元帥「どういうことだ!! 惑星タンギルに送り込んだ
アンドロイド部隊がタイラーの首どころか全滅の憂き目を見るとは!!」
あしゅら男爵「申し訳ありません、大元帥。タイラーめ、護衛をつけない
素振りをみせておりますが実際は何人ものヒーローどもが影のように……」
地獄大元帥「ウヌヌ……」

***汎銀河共和国大統領官邸***

モニタイ越しに会話中のタイラー。

タイラー「叛乱軍の移民船団攻撃は、あなたがたのご協力なしでは
かないませんでした……感謝します、キャプテン・サラー」

モニターの向こう側では、イナズマンこと渡五郎の所属する
超能力者集団・少年同盟の指導者であるキャプテン・サラーが
微笑んでいる。

サラー「なあに、一人の死者も出したくないという大統領のお気持ちに
感じ入っただけです……」

村越伊知郎@NR「キャプテン・サラーの呼びかけにより、
叛乱軍によるドック攻撃の直前……宇宙選りすぐりの超能力者たちが
全ての従事者や警備艦隊の兵士たちを催眠・安全な場所にテレポート
させていたのだった……!」

サラー「しかし、セトラ殿までは守りきれなかった……」
タイラー「……」

805 名前:名無し客:04/01/08 21:16

***スマートブレイン本社***

社長室にて立ち尽くす村上社長。

村上「赤い……義眼……」

村上の視線の先には、「最後通告」を表す赤い義眼が置かれている。

***Dショッカー本部***

クルーゼ「……スマートブレイン社に赤い義眼が送られたと聞きましたが?」
ダスマダー「……地獄大元帥のところにも届いているだろうさ」

●Dショッカー内にて大規模粛清計画の兆し?

806 名前:名無し客:04/01/16 15:28

***とある郊外の古家***

ピノコ「センセー! お客さんなよのさー!」
ブラックジャック「…ん? お前は……!?」
木野薫「久しぶりだったな、ブラックジャック……」

ニコルたちと同様に天使として現世に蘇っていた
アナザーアギトこと木野薫は、自分と同じく無免許の天才医師として知られる
ブラックジャックの住む郊外の古家を訪れていた。

ブラックジャック「木野薫、噂では死んだと聞いていたが……」
木野薫「訳あってこうして生きている。それはそうと、是非ともアンタに頼みがある。
     ある少女の角膜の移植手術だ。これはある意味で、颱宙ジェーン撃退計画とは
     また別に銀河の希望がかかっている…」
ブラックジャック「たかが角膜の移植手術が、お前さんの手にも余るのか?」
木野薫「その少女にはどうやら地球教の呪いがかけられているらしい。
     M78星雲人のマザー光線をもってしても、視力を回復させる事は不可能だった」
ブラックジャック「地球教だと?」
木野薫「…となれば、少女の両目に光を取り戻させる方法はただ一つ。
     その呪いを打ち破るほどの願いのこもった人物の角膜を移植することだけだ。
     こんな前代未聞の手術が出来るのは世界広しと言えども、
     ブラックジャック、アンタを置いて他にいない…」
ブラックジャック「角膜の提供者は?」
木野薫「ふふ…安心しろ。まさか生きた人間から目をえぐるわけにもいくまい。
     当然、死者からの移植という事になるが、格好の提供者が見つかった。
     カール・ビョルン・アンドレセン少将……いや、今は二階級特進して
     大将だったかな……」
ブラックジャック「高くつくぞ……」
木野薫「承知の上だ……」

807 名前:名無し客:04/01/16 15:30

***トリューニヒトの隠れ家***

トリューニヒト「……という訳で、是非とも我々はルッチナ1世の目の手術の
         成功を阻止したいのです」
ゴルゴ13「…………」
トリューニヒト「我々の情報網が掴んだ情報に寄れば、オペを執り行う医師は全部で3人。
         ヒデザブロー・キタグチ軍医少将、木野薫、ブラックジャック。
         ラインハルトの帝国主義に同調して地球を売り渡したタイラーの
         汎銀河共和国政権を打倒し、地球連邦政府を再興させるために、
         是非とも貴方にこの3人を抹殺していただきたい。
         引き受けていただけますか、Mr.デューク東郷?」
ゴルゴ13「……この話は、無かったことにしてもらおうか」
トリューニヒト「な、何故です!? 理由をお聞かせ願いたい!!」
ゴルゴ13「俺が依頼を断る理由を…知りたいだと…?」

ゴルゴの鋭い眼差しに、一瞬ビビるトリューニヒト。

トリューニヒト「ふ、ふんっ! 怖気づいたのかゴルゴ13!
         どうやら君の不敗の伝説もこれまでのようだな!」
ゴルゴ13「何とでも言ってくれ……」

そのまま邸から出て行くゴルゴ13。

トリューニヒト「イエロー(黄色人種)がっ! 所詮世界一の狙撃手という評判も
         噂だけだったようだな。だが今Dショッカー内では粛清人事が
         進んでいる。スマートブレインや地獄大元帥のところにも
         赤い義眼が送りつけられたとか。このままだと私の身も危ないか…」

粛清の危険を感じるトリューニヒトであったが、
次の瞬間、ある考えが浮かんだ。

トリューニヒト「そうだ。いいアイデアが閃いた。私とゴルゴ13が会見したという
         情報をわざと銀河連合軍に流してやろう。きっと敵はゴルゴ13の
         影に恐れおののき、大混乱するに違いない。ふふふ……」


○木野薫→ブラックジャックにアザリンの目の手術への協力を要請。
●トリューニヒト→ゴルゴ13に狙撃を依頼するが、断られる。

808 名前:名無し客:04/01/20 15:19

***煉獄***

元バラノイアの皇太后ヒステリアに案内され、『試練の門』の前に立つジルフィーザ。

ヒステリア「ジルフィーザ殿、私に案内できるのはここまでです…」
ジルフィーザ「かたじけない、ヒステリア殿。しかし、
        私はスーパー戦隊と共に貴女のご子息を……」
ヒステリア「その事はもう申されますな…。息子の不始末はすなわち
      母である私の罪でもあるのです。それよりもジルフィーザ殿、
      無事に試練を乗り越えられた暁には、貴方は『冥天神』として
      名実共に神族として生まれ変わる事が出来ます。ですが……」
ジルフィーザ「……もし試練に失敗すれば、魂に至るまで完全なる消滅か。
        まさに我が罪の償いに相応しい……!」

門を潜り、中へと消えて行くジルフィーザ。
そこへ、サソランジンとクレインオルフェノクが
ヒステリアを呼びに現れた。

サソランジン「ヒステリア様」
クレインオルフェノク「アラクレボーマさんたちがお呼びです」
ヒステリア「わかりました……」

***同じく煉獄 バラクティカ改の発掘現場***

スモウボーマ「ドスコーイ! ドスコーイ!」

懸命に岩をどかすスモウボーマの姿がある。

アラクレボーマ「これはヒステリア様」
ヒステリア「バラクティカ改の発掘状況はどうなっていますか?」
ダミーマン・タナカ「今のところはすこぶる順調です」
バツラー339「霊界のコエンマ様が鬼たちを発掘作業の応援に寄越してくれていますからね」
ヒステリア「生前のある時期に夫バッカスフンドから聞いた事がある…。
      その昔、激戦の末に煉獄へと落ちたバラクティカが一隻あると…。
      決戦の時までに発掘が間に合えばよいが……」

809 名前:名無し客:04/01/20 15:20

***地球・オーストラリア ザフト軍基地カーペンタリア***

銀河帝国の皇帝ラインハルト率いる本隊の来援を前に控え、
軍務尚書オーベルシュタイン元帥とミュラー、ワーレン、ビッテンフェルトの三提督、
そして軍事顧問のプリンス・ハイネルが先遣隊として地球に到着した。
不本意の極み、軍務尚書と同行してカーペンタリアの地を踏んだ
ビッテンフェルト上級大将は、その背中に向かって毒づいた。

ビッテンフェルト「死ぬ事など少しも怖くはない! だが、
          オーベルシュタインの巻き添えを食うのは御免こうむる!
          奴と同行して天上(ヴァルハラ)へでも行く事になったら、
          俺は奴をワルキューレの車から突き落としてやるからな!」
オイゲン「声が大きすぎます」

幕僚長のオイゲン少将がたしなめるが、ビッテンフェルトは目と眉をいからせた。

ビッテンフェルト「俺の家には代々家訓があって、悪口をいう時は本人に聞こえるよう、
          より大きな声でいうのだ! ……ヘェ――クションッ!!」
ミュラー「それにしても少し寒いですね…」

今地球は、颱宙ジェーン接近の影響による異常気象による寒気の中にあった…。


***基地内ロビー***

健一「兄さん!」
ハイネル「健一か!」

久々に再会を果たす剛健一とプリンス・ハイネルの兄弟。

健一「帝国軍の軍事顧問のお仕事、お疲れ様です」
ハイネル「お前こそ元気そうで何よりだ。父上…いや、お父さんはご壮健か?」
健一「父さんは今現場で科学技術庁の科学者達と一緒に
   スーパーノヴァプロジェクトを進めています。大次郎や日吉たちも一緒です」
ハイネル「うむ、そうか」

廊下を歩きながら積もった話に花を咲かせる二人。

健一「……ところで兄さん、さっき宇宙港の方でビッテンフェルト提督が…」
ハイネル「(深くため息をつき)お前も聞いていたか。オーベルシュタイン元帥と不仲なのは、
     何も彼に限った事ではない。軍務尚書はその目的のためには手段を選ばぬ
     冷徹なやり口から、帝国の大部分の諸将から嫌われているのだ。
     軍務尚書も決して悪い人間ではないのだが…この足並みの乱れが
     何か良からぬ結果に繋がらねばよいが……」
健一「………」


○ジルフィーザ→冥天神として生まれ変わるため、自ら煉獄にて試練の門を叩く。
○ヒステリア→颱宙ジェーン決戦に応援としてかけつけるべく、
 煉獄にてバラクティカ改の発掘回収・修理作業を続ける。
○銀河帝国軍の先遣隊が地球に到着。
○プリンス・ハイネル→オーベルシュタインとビッテンフェルトの不仲を心配する。

810 名前:名無し客:04/01/22 18:27

***都内・中央メディカルセンター 手術室***

キタグチ「この手術は、ある意味ではスーパーノヴァプロジェクト以上に
      全人類の期待がかかっておる」
木野薫「万一失敗する事でもあった日には、我々はラアルゴンの国民に
     許してもらえないかもしれんな」
ブラックジャック「ああ、まともにお日様の下を歩けなくなるだろうな。
          ……おっと、無免許医の俺が口にする事でもないか」

ついに始まったアザリンの手術の最中、ブラックジャックの軽いジョークに、
多少ではあるが緊張が解けるキタグチと木野。

看護婦A「全身麻酔、完了……」
看護婦B「提供者の眼球、冷凍保存解除しました」
キタグチ「そうか」
ブラックジャック「……始めるぞ」
木野薫「超音波メス」
看護婦A「はい」

***待合室***

手術室の廊下では、マコト・ヤマモト大将(中将より昇進)とシア・ヤマモト・ハス夫妻が
手術の無事の成功を祈りつつ待っていた。

シア「陛下は大丈夫かねえ……」

窓の外を見やりながら、シアが心配そうに呟く。

ヤマモト「大丈夫だ。宇宙一の名医が3人も手術を担当しているんだ」
シア「木野さんとブラックジャックはともかく、残りの一人は迷医の間違いじゃないのかい?」
ヤマモト「そういうな。お前の主治医でもあるんだぞ」
シア「だからこそ余計に心配なんじゃないか……(苦笑)」

811 名前:名無し客:04/01/22 18:28

シア「おや――?」

シアの虚空を泳いだ目が、大空に浮いた一点の黒い染みを見つけた。
最初は鳥か飛行機かと思った。しかし、その黒点はゆっくりと、
東京の空の中を下降して来るのであった。
ヤマモトもすぐに異変に気付いた。

ヤマモト「どうした?」
シア「あれ――」

シアが窓の向こうを指差す。
その空域で、青空の中の黒い染みは、急激にその数を増していった。

2……5……10……20……50……100!

シア「なんだろね」
ヤマモト「まさか――」

早川健「その通り。地球教の空挺部隊さ」

さすらいの私立探偵・早川健が突然二人の目の前に現れた。

ヤマモト「早川君! いつここに!?」
早川健「たった今です。特警隊の正木本部長から緊急連絡がありましてね。
     地球教の最後の残党がアザリン陛下のお命を狙って、
     いよいよ決戦を挑んでくるという情報です」
ヤマモト「やはり陛下が御目当てか…! 俺は防衛隊の指揮を執る。
      至急ニル・ヴァーナやガーディアンフォース、
      それに銀河帝国の高等弁務官府にも連絡を!!」
シア「やったろうじゃん。陛下には指一本触れさせないよ!」

背中に反重力パックを背負った地球教の装甲降下兵たちは、
一人一人が優に戦車一輛にも相当する、重装甲重武装であった。

早川健「地球教め。どうやら連中の戦力を甘く見ていたようだ…!」

812 名前:名無し客:04/01/22 18:29

***銀河帝国駐地球高等弁務官府***

地球教徒がアザリンの手術が行なわれている病院を襲撃中との情報は、
直ちに銀河帝国の地球駐留軍にも伝えられた。
だが、軍務尚書オーベルシュタイン元帥がとんでもない一言を発し、
室内の空気は一気に凍てついた。

オーベルシュタイン「私が彼らをおびき寄せたのだ」
プリンス・ハイネル「なんと!」
ワーレン「軍務尚書が?」
オーベルシュタイン「ラアルゴンのルッチナ1世の目の症状は回復へと向かい、
            視力を取り戻した暁には、対地球教一大殲滅作戦を実行するとの
            偽の情報を流してな。それを阻止するために奴らは軽挙に出て来たのだ」
メックリンガー「卿は同盟国の元首を……それも両目を患い手術中の少女を囮にしたというのか!?
         いかに手段を選ぶ余裕がないとは言え、それが帝国の将のなすことか!!」
オーベルシュタイン「仮に不幸にしてルッチナ1世の手術が失敗したとしても、
            必ずや颱宙ジェーンは退けられ、ローエングラム王朝は続く。
            王朝の将来に備え、地球教の狂信者どもを根絶する。
            そのためにルッチナ1世にご協力頂いただけのことだ」

冷たい眼差しのまま、平然と言ってのけるオーベルシュタイン。

ビッテンフェルト「き、貴様という奴は!! そのような卑劣な手段を用いて、
          常勝不敗の我が銀河帝国軍の名誉はどうなるか!!」

そこを、たまたま銀河帝国の高等弁務官府を訪れていた
汎銀河共和国官房長官ル・バラバ・ドムが中に割って入り制止した。

ドム「待たれよ。今ここで指揮系統が分裂しては、かえって狂信者どもの術中に陥る事は必定…」
ミュラー「しかしドム提督。囮となっているのは貴殿の主君…」
ドム「ともかく今は、地球教徒どもを殲滅する方が先であろう。我々も冴島総監と
   正木本部長の指示を受けて行動すべきかと」
プリンス・ハイネル「ドム提督……」
メックリンガー「……すまぬ、ドム提督」
ドム「……だが、この件が片付いたら、ルッチナ陛下を囮としたオーベルシュタイン卿の
   今回の行動は必ず糾明させて頂く。場合によっては我が命と引き換えにしても
   オーベルシュタイン元帥の一命もらい受ける!」
オーベルシュタイン「………(冷たく無表情)」

813 名前:名無し客:04/01/22 18:33

***再び、メディカルセンター周辺***

戦闘は既に始まっている。中庭が主戦場だった。
自ら銃を持って警備兵の陣頭に立ち、ヤマモトは叫ぶ。

ヤマモト「怯むな! どんな事があっても陛下をお守りしろ!!」

***ニル・ヴァーナ ブリッジ***

アマローネ「ニル・ヴァーナ下方六時の方向より、巨大な移動物体が接近中!」
ブザム「おそらく、病院を襲っている敵の空挺部隊の母艦だな…」
ベルヴェデール「機体確認。刈り取り母艦です!」
マグノ「…やはり刈り取りの黒幕は、地球教だったってわけかい」

連絡を受けたニル・ヴァーナも現場に駆けつけて来て、
艦から一斉に戦闘チームが飛び出す。

ヒビキ「行くぜ! 先手必勝だ!」
ディータ「がったーい!」

ヒビキの蛮型とディータ機が重なると、眩い青緑色の閃光が走り、
合体を遂げたヴァンドレット・ディータが出現した。

メイア「全機、ヴァンドレット・ディータを中心にフォーメーション・ベータ−7!」

メイアの発令を受けて、突撃態勢のドレッドチームが展開する。


***刈り取り母艦 艦内***

ホラ貝型刈り取り母艦の内部では、窓のない閉じた空間にポツンと一つだけ
玉座が設置されていた。それに鎮座する総大主教は無表情のまま、
ただじっと目の前を見据えている…。


○アザリンの目の手術が開始される。
●地球教(刈り取り母艦)→アザリンの命を狙い、手術中の病院を襲撃。
○ヒーロー陣営→いよいよ地球教との最後の決戦に突入。

814 名前:名無し客:04/01/28 14:26

メディカルセンター周辺は今や、
帝国軍やイゼルローンからも味方の援軍が駆けつけ、
大混戦の状況にある…!!
シールドを展開しながら進撃するニル・ヴァーナとエターナルを中心に、
銀河連合軍が防衛線を拡大していた。

バート「くっそぉ! みんな、当たりそうになったら避けろよ!」
マリュー「ゴットフリート、てーっ!」

バートの叫びと共に、ニル・ヴァーナから無数の拡散ビームが放たれる。
ビームは味方機をかわし、敵を翻弄しながら刈り取り母艦へと襲いかかる。
追随するアークエンジェルも、艦砲射撃を開始して援護に回る。

ピョロ「……感じるピョロ……。近づいてくるピョロ……」
ジュラ「エッ!?」
ピョロ「見つけたピョロ。一番怖い奴……」

ジュラ機のコクピットにいたピョロが、突然モニターを明滅させて震え出した。
その時、戦場全体に抑揚のない声が響く。

???『……さて、地球を捨てし者どもよ……』

ミリアリア「……この声って?」
ディアッカ「ああ、以前ヒマラヤの地球教本部に潜入した時に聞き覚えがある…!」
カガリ「地球教の総大主教!!」

味方側全艦ブリッジのモニターに、総大主教の姿が映し出される!

総大主教『お前達がスーパーノヴァプロジェクトを進めてきてくれたおかげで、
      地球は永遠である。……ありがとう』
ミスティ「何が永遠よ! 冗談じゃないわ!」
コウ「そのスーパーノヴァプロジェクトを、Dショッカーとグルになって
   今まで散々妨害してきたのはお前たちじゃないか!!」

815 名前:名無し客:04/01/28 14:32

ド・ヴィリエ『フフフフフ……。後のことは心置きなく。
       スーパーノヴァプロジェクトは我等が引き継いでやる』
マグノ「誰だい、お前さんは?」
ド・ヴィリエ『私は総大主教猊下にお仕えするド・ヴィリエ大主教である』
メックリンガー「…ド・ヴィリエ大主教だと?」
ワーレン「貴様! 地球さえ助かれば、他の惑星やスペースコロニーは
     一つ残らず颱宙ジェーンに呑みこまれても構わぬというのか!?」
ド・ヴィリエ『元々貴様たち宇宙移民者が生まれて来れたのも、地球のおかげだ。
       地球のために尽くすのは当然であろうが。このままでは地球は
       颱宙ジェーンの呑み込まれて消滅する。だから我等は地球のために
       最良の方法を選択したに過ぎぬわ』
ハイネル「外道めっ…!!」
ビッテンフェルト「聞いてるだけで反吐が出るわ!!」

ド・ヴィリエの話す地球教の勝手な理屈を、
プリンス・ハイネルとビッテンフェルトは激しく憤り、
戦艦ユリシーズで指揮を執るユリアンは怒気を込めて見詰め、
ニル・ヴァーナのマグノとブザムは冷徹な表情で聞き入り、
ウルトラザウルスのムンベイとDr.ディはアングリと口を開けて呆れていた。
手術中のアザリンを守るべく、地球教の装甲兵部隊と交戦中の快傑ズバットが、
地上から大声で総大主教とド・ヴィリエに問う。

ズバット「2月2日、ダッカーの総統Dに命じて、俺の親友、飛鳥五郎を殺させたのは貴様か!」
ド・ヴィリエ『そうとも。飛鳥五郎は地球教の闇を知りすぎたのでな。
       神竜伸介に命じて私が始末させたのだ』
ズバット「ティターンズやブルーコスモスを表面に立て、悪事の限りを尽くし、
     あまつさえテロや戦争を無限に繰り広げて、罪のないスペースノイドや異星人、
     コーディネーター、オルフェノクまでも皆殺しにしようと狙っていた地球教の総大主教!
     そしてド・ヴィリエ大主教! 貴様らだけは絶対に許さん!!」
ド・ヴィリエ『フハハハ…。母なる地球のために死ねるのは、人間にとって最高の美徳ではないか。
       そこまでして尽くすのは誰にもできる事ではない。お前達はそういう運命を
       持って生まれたのだ。光栄に思うがいい』
ディータ「違う!……違うよ! あなたたち地球教のやっている事はただの人殺し!
     みんなが自由に生きる権利を奪ってるだけ!!」
万丈「お前達はそのために、あえてDショッカーやホーリーナイトメア社に
   利用される道を選んだと言うのか!?」
ド・ヴィリエ『違うな、破嵐万丈。この私の方こそがDショッカーやホーリーナイトメア社を
       利用してやったのだ。大体、メガノイドを激しく憎んでいる筈の貴様が
       なぜコーディネーターやオルフェノクを庇いだてするのだ?』
万丈「確かにメガノイドは人の心を待たない悪魔だ! だが、キラやアスラン、
   それに巧たちは、メガノイドのように自分の持つ力に溺れたりは決してしない!
   凱や宙、ボーグマンチーム、そして本郷さん達仮面ライダーのみんなも
   サイボーグである前に、人として、戦士としての熱い魂を持っている!」
ジュドー「そうそう。万丈さん、いつもの奴を頼むぜ!」
万丈「僕達ナチュラルはコーディネーターともオルフェノクとも、
   遥か遠い遊星の異星人とだって理解し合あう事は出来る!
   本当に怖いのは人間自身の心なのさ」
総大主教『………』
ド・ヴィリエ『………』
万丈「だから、僕はこう答えるのさ。世のため人のため、地球教の野望を打ち砕くダイターン3!
   この日輪の輝きを恐れぬなら、かかってこいっ!!」

816 名前:名無し客:04/01/28 14:35

総大主教『よかろう…。そこまで言うのであれば、
      地球を捨てし者どもの力、とくと見せてみよ……』

(BGM:忌むべき訪問者)

刈り取り母艦から無数の機影が発進するのが見えた。

マリュー「まさかあれは…!?」
バルドフェルド「核搭載型メビウスかっ!」
バン「おい! あの敵機の編隊がどうしたんだ!?」
カミーユ「気をつけろ! あのMAには核ミサイルが搭載されている!」
バン「なんだって!!」
トーマ「いかん! これだけの数、とても防ぎきれんぞ!!」
シュバルツ「くっ! 万事休すかっ……!!」

総大主教『……地球を捨てし者ども。ことごとく滅びるがよい。』


○銀河連合軍→核ミサイル搭載型メビウスの大部隊の出現でピンチに。
●ド・ヴィリエ→飛鳥五郎殺害事件の真の黒幕だった事が判明。

【今回の新規登場】
○バート・カルザス(VANDREAD)
○ミスティ・コーンウェル(VANDREAD)
○ピョロ(VANDREAD)

817 名前:名無し客:04/02/02 01:55

***メディカルセンター周辺***

アムロ@νガンダム「こんな場所で核を使ってみろ…お前達の
大事な地球は汚染されるぞ!!」
ド・ヴィリエ「……地球教の科学力を侮ってもらっては困る。
コスモクリーナーDに匹敵する放射能除去装置は用意済みだ」
一同「くっ……」

総大主教「……だが、特別の慈悲を持って貴殿らに全面降伏を
勧めよう……全ての武装を解除し、投降せよ。蛮族の王女に
対する手術も中止するのだ」

???「手術ならもう終わった……俺が途中参加したからな」
ド・ヴィリエ「そ、……その声は、仲代壬琴!?」

モニターに映し出される手術室。BJ、木野、キタグチに加えて
もう一人の執刀医──仲代壬琴がマスクを外す。

ド・ヴィリエ「……エヴォリアンを裏切って爆竜戦隊に付いたのは
本当だったのか……」
壬琴「……俺は俺のやりたいようにやる。それだけだ……」

ド・ヴィリエ「フン、今さら遅いわ……核弾頭全弾発射用意!!」

メビウスの全照準が都心に向けられた、その時!!
まばゆい光が地上より発せられ、全てを包み込んで行く!!

ド・ヴィリエ「ぬおおおお!? こ、これは!?」
総大主教「……アースフォース……」

木野「どうやらお前達が狂信する地球自身が……お前達を地球の敵と
みなしたようだな」

光に包まれ、次々消滅していくメビウスの群。

818 名前:名無し客:04/02/02 02:26

地球教徒A「ひいい……地球よ、お許しください!!」
地球教徒B「た、助けてくれ!!」

戦意を失い、地球教徒のある者はへたり込み、ある者はその場から
逃げ出そうとする……。

総大主教「うろえたえるでない……!!(クワッ!!)」
刈り取り母艦より放たれる黒いオーラが、アースフォースの
光を打ち消した!!

地球教徒B「うわ……ぎゃあああ!!」
???「お逃げでないよ……ウフフ……アハハ……」
ウッソ@V2アサルトバスターガンダム「……!? そ、その声は……
カ、カテジナさん!?」

???「……しばらくね、ロンド=ベル隊のみなさん」
???「どうした、もう終わりか!?」
ミリアリア「……フレイ……!!」
カミーユ&ジュドー「ヤザン……!!」

クルーゼ「……仲代壬琴、君には失望したよ。我々はいい友人だと思って
いたのだがねぇ」
壬琴「……フン。やはり生きていたか、ヤク中め」
ディアッカ「……クルーゼ……ッ!!」

地球教総大主教の黒いオーラが魔法陣の形を取り、
4機のモビルスーツを召喚した。

強化改造を受けて復活した元ザンスカール帝国軍(ベスパ)の
カテジナ・ルースが操るのは大型のGAT-X552カタストロフ。

同じく洗脳を受けた元ザフト軍のフレイ・アルスターは
細身のGAT-X531デストラクションを駆る。

ロンド・ベル隊への復讐に燃える元ティターンズの
ヤザン・ゲーブルが乗り組んでいるのは
GAT-X570ジェノサイド……全身に武器を仕込んだ凶悪な
機体だ。

クルーゼ「そして私……ZGMF−X13ASアーマゲドン。
先の戦いでは不覚を取ったが、今度は……フフフフ……」

ニコル@バスターガンダム「レイダーにイージス、それに
プロヴィデンスの改良型か……」
トール@スカイグラスパー「キラもアスランもいない時に……っ!!」
万丈「……行くぞ、ここは何としても死守するんだ!!」

***メディカルセンター前***

5分間のタイムリミットが過ぎ、早川健の姿に戻ったズバット、
何人もの装甲兵を蹴散らして行く。
装甲兵A「ズバットスーツさえ無ければ怖れる必要もない、ピッカァァァー!!」
装甲兵B「死ね早川、アヒィー、アヒアヒアヒィ!!」
装甲服を脱ぎ捨て、正体を表すピッケルシャークとシオマネキング。
早川健「やはりDショッカーからの援軍も隠れていたか……」

入口付近まで追いつめられる早川の背後から、2人の人影が
空中回転して飛び出す。

木野「早川、すまなかったな。俺たちもようやく手が開いた」
壬琴「せいぜいトキメかせてくれよ……」
木野「変ッ……身ッ!!」壬琴「爆竜チェンジ……!!」
アナザーアギトとアバレキラー、参戦。

819 名前:名無し客:04/02/02 02:49

クルーゼ@アーマゲドンガンダム「我ら……黙示録四機士……とでも
名乗っておこう……」
ニコル「天魔大総帥の後釜に座ったあなたがたを……許すわけには行かない!!」
アムロ「……来るぞ!!」

健一@ボルテスV「くらえ、超電磁ゴマァァ!!」

ボルテスの放ったコマがカスタトロフガンダムに
襲い掛かる。が……!!

カテジナ「遅いよ……ッ!!」

一平@ボルテスV「何ッ!?」

カスタトロフは上下に分離することで超電磁ゴマをかわし、
更に上部がカラス型MA、下部が野牛型MSに変形して
ボルテスを両面攻撃する!!

ボルテスチーム「うわあ!!」「きゃああ!」
プリンス・ハイネル@スカールーク改「大丈夫か! おのれ、
攻撃獣士隊出撃!!」

かつて地球侵略の尖兵だった攻撃獣士たちが、ボルテスの援護に
回る、が……。

フレイ「消えなさい……ッ!!」

サソリと人の二形態を使い分けるデストラクションガンダムの
スピードの前に次々破壊されていく獣士たち。

ジュドー「カミーユさん、援護してくれ!!」
カミーユ「了解!!」

ハイメガキャノンとメガバズーカランチャーがジェノサイドを
射程に捕らえた……が!!

ヤザン「旧型がいきがるんじゃねえ!!」

ジェノサイド、強襲MA形態に変形し巨大な眼を模した
ハイメガキャノンを発射、ZZとZの攻撃を相殺する。

カミーユ&ジュドー「うわああ!?」

ヤザン「もひとつおまけだ!!」

ジェノサイドの触手が2機に電撃を浴びせ、もがき苦しむ
ジュドーとカミーユ。

万丈「日輪の力を借りて、今必殺の……」
ドモン「俺のこの手が真っ赤に燃える……ッ」

クルーゼ「フッ……」
万丈「何!? うわああ!?」
ドモン「うおおォォォ!!」
アーマゲドンの全方向ドラグーンがダイターンとゴッドガンダムを襲う!!

アナザーアギト、シオマネキングを押さえ込みながら
四機士を見る。
アナザーアギト「あのMSたちについているシンボルは……
ショッカー、デストロン、ブラックサタン、ドグマ……!!」

○アザリンの手術、終了する。
アバレキラーとアナザーアギト、地上戦に参加。
アースフォース、地球教の横暴に対して発動するも
総大主教の力? によって相殺される。

●黙示録四機士、参戦。銀河連合軍のピンチは続く……。

【今回の新規登場】
●カテジナ・ルース(機動戦士Vガンダム)
●シオマネキング(ショッカー怪人・仮面ライダー)
●ピッケルシャーク(デストロン怪人・仮面ライダーV3)

820 名前:Mirror World:04/02/02 16:14

同じ頃、木星圏 戦艦「かぐらづき」

高杉「少佐!地球へ向かうのでありますか?」
月臣「あぁ。我が友のいる地球がピンチなのだ!」
九十九「元一郎、おまえ・・・」
月臣「裏切りに裏切りを重ねた男が最後に正しいことがしたくなった・・・それだけだ。
我々、新生木連は草壁を倒し、真の正義に目覚めたのだ!
ならばっ!我々がすることはなんだ?地球に攻め入り、屍の山を築くことか?
・・・そうではない。真の悪を倒し、この地球圏に平和をもたらすことだ!!
三郎太!このかぐらづきをジャンプさせる!飛躍準備!!」
高杉「はいっ!」
九十九「ありがとう・・・元一郎!!」
月臣「ふっ・・・」


同時刻地球圏 大気圏近く

ナナイ「大佐、MS部隊のバリュート取り付け、完了しました。」
シャア「そうか。ハマーンには部隊を引き連れて残るように伝えろ。ギュネイ」
ギュネイ「何でありますか?」
シャア「お前の部隊が先行して地上に降りろ。銀河連合軍には連絡を入れてある。整い次第行け」
ギュネイ「了解であります。」
クェス「大佐ぁ!」
シャア「クェス。お前も先行して降りろ。私もすぐ行くからな。」
クェス「はい!」


○かぐらづき、地球圏へ飛躍
○ネオ・ジオン艦隊、先発隊が大気圏突入。メディカルセンターへ。

821 名前:名無し客:04/02/02 16:46

ネオ・ジオンの艦隊と木連の戦艦「かぐらづき」が銀河連合軍に加勢すべく、
地球圏へと急行しているその頃、戦場では……

攻撃獣士たちを蹴散らし、猛スピードでエターナルに接近する
フレイのデストラクション!

バルトフェルド「機関最大! 振り切れーっ!」
ダコスタ「推力低下ーっ! 艦の姿勢、維持できませんっ!」

正面の艦橋窓に、迎撃を掻い潜ってきたデストラクションが肉迫する。
エターナルの艦橋の空気が一気に凍りついた。

ラクス「――!」
フレイ「ラクス・クライン! お前は私からキラを奪った!
    私は貴女を許さないっ! 消えろーっ!」
ラクス「フレイさん!?」

エターナルの艦橋に銃口を向けるデストラクション。

マリュー「しまった!? エターナルがっ!!」
カガリ「ラクスーっ!!」

その時、突然一条の光が天から降り注ぎ、
デストラクションの機銃を弾き飛ばした!

フレイ「な……に……!?」
ラクス「…キラ!?」
マリュー「キラくん!?」
ニコル「それにアスランも!」

エターナルを庇うようにデストラクションの前に立ちはだかる
フリーダム&ジャスティス。

キラ「みんな!」
アスラン「遅れて済まない!」
バルトフェルド「よぉ、少年。助かったぞ!」
ディアッカ「バカヤロウ! 遅せーぞっ!」

大声で怒鳴りつつも、キラとアスランの帰還を心から笑顔で喜ぶディアッカ、
そしてマリューやサイ、ミリアリア、キサカやエリカ・シモンズ、
ラクスやバルトフェルド、ダコスタら、
アークエンジェル、クサナギ、エターナルの三艦のクルーたち。

フレイ「……キラっ! また私の邪魔をするつもり!?」
キラ「フレイ! もうやめるんだ! 君はDショッカーに操られているんだ!」
フレイ「うるさいっ!!」
アスラン「キラ、どうやら話して解かるような相手じゃない…」
キラ「ああ……。フレイ、僕は今度こそ君を救ってみせる…!」

822 名前:名無し客:04/02/02 16:54

ヤザン「チッ…! フレイめ、何をてこずっているっ!?」
カテジナ「不沈艦アークエンジェル! アタシの手で沈めてやるよっ!!」

???「おっと、お前達の相手は俺達だ!!」

カテジナ「貴様等は…!?」

ジェノサイドとカタストロフの前に立ち塞がる
マジンカイザーとグレートマジンガー。

ヤザン「ふんっ、マジンカイザーにグレートマジンガーか…」
剣鉄也「これ以上お前達の好きにはやらせん!」
兜甲児「魔神皇帝のパワーを見せてやるぜ! ファイヤー・ブラスタァァ――!!」

***刈り取り母艦・艦内***

ド・ヴィリエ「フフフ……。フリーダムにジャスティス…。
       『コーディネーターの王』に『プラントの悲運の貴公子』のお出ましか…」
地球教の老司教「恐れながら、ラアルゴンの小娘の手術が既に終わってしまいました以上は、
         今回の作戦は失敗にございましょう。木星とネオジオンの異教徒どもの
         艦隊もこちらへと向かっております。」
ド・ヴィリエ「木連の実権を握っていた草壁春樹も案外だらしがない…」
地球教の老司教「なればこそ、ここは一時退いて態勢を立て直し、
         捲土重来を期すべきではござりますまいか……」
ド・ヴィリエ「何を世迷言を。銀河連合軍の主力を一気に殲滅できるチャンスではないか。
       ましてやあのシャア・アズナブルの艦隊がこちらへと向かっているなら尚の事。
       スペースノイドどもが神の如く信奉しておるジオン・ズム・ダイクンの子倅に
       我等地球教信徒の力を思い知らせてやるまでよ」
地球教の老司教「私は総大主教猊下にお尋ねしているのだ! 総大主教猊下、何卒御裁断を…」
総大主教「…………」

総大主教は玉座に座ったまま、ただ一点のみを見つめ、じっと黙ったままである。

ド・ヴィリエ「総大主教猊下は只今お疲れである。用件であれば
       教団総書記代理であるこのド・ヴィリエが承ろう」
地球教の老司教「黙らっしゃい! そもそもド・ヴィリエ大主教!
         貴殿はかねてより総大主教猊下の御信任を良い事に、
         その権威を笠に来てのこれまでの数々の専横は余りある!
         今日は何が何でも総大主教猊下より直々にお言葉を賜りまするぞ!!」

そう言うと地球教の老司教は、制止するド・ヴィリエを押しのけて、
総大主教の側へと近づくが……、

地球教の老司教「恐れながら総大主教猊下。……………………総大主教猊下??」
総大主教「…………」
地球教の老司教「……こ、これは!?」
ド・ヴィリエ「見たなっ!!」

(SE:銃声)

地球教の老司教「ギャアァァー!! ……な…なぜ?………ぐぶっ!!」

ド・ヴィリエに射殺され、血を流してその場へと倒れ込む地球教の老司教。
銃声を聞きつけた他の信徒達が駆けつけてくる。

地球教徒A「ド・ヴィリエ大主教! これは一体何事にございますか!?」
ド・ヴィリエ「(老司教の死体を見やり)この者は総大主教猊下に反逆を企てたので、
       たった今この場にて処刑した。目障りゆえ早々に片付けろ」
地球教徒B「か、畏まりました……」

823 名前:名無し客:04/02/02 16:56

***(一方、地上戦)メディカルセンター前***

1号&2号「ライダァァーダブルキィィ――ックッ!!」
ピッケルシャーク「ぐわああっ!!」

アナザーアギト「ダブルライダー! 戻ってきてくれたか!」
1号「私達だけではない。見ろ!」
アナザーアギト「…彼らは!?」

____   ピコリピコリピコリ
            つ用P|| [  ] |_  [5] [5] [5] [Enter]
             _つ=== ̄





                   [] ∧ミ∧  / ̄ ̄ ̄
                 !|i ∩ミ ゚Д゚ ミ < 変身 !!
                   ヽ   ミ  \___
                    ミ[  ]ミ



            ∧ミ∧
       キタ━┓ミ ゚Д゚ ミ ┏━!!!
         ⊂┗┓┳┏┛⊃
            [(゚∀゚)]  Complete!
            ┃ ┃
            ⌒ ⌒


            ヽヽ
          ∩((::|'|:))∩ …ッシャア!!
        (( ⊃(日日)⊂ ))
          │[Φ]|
         Σ し⌒(_)

824 名前:名無し客:04/02/02 16:57

    / /
  ((‖ ) )
  (日日 )つ Exeed Charge
  │[二|二]
  []_(__)

             //
           ((‖ ) )
          ⊂日日 )G
          / /,_)
         []___)
     ∵//∴
    ∴//∵ ビュィーッ
  ∵//∴
∴//∴
//∴
/∵





                 / /
             ∴/ ((‖ ) ) /∵
            ∴⊂日日 )G∵ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           ∴/ 彡彡彡 /∵<おりゃぁぁぁぁぁ!!!
      八   ∴/彡彡彡/∵   \_______
      /∂ヽ ∴/彡彡/∵
    (( 〈∬∫∵/彡/∴
   _(;゜∀ ∴//∵
   \ ∬∫∵  ズゴオオオオオオオン!!
   丿丿丿ゞゝゝ
 ((( 丿川川川 ゝゝ ))
  (( (___)__) ))

   ビシュイィーン
      //二二二
    ((‖ ) )二二
   ⊂日日 )G二
   / /,_) 二
  []___)二二二二
       八
       /∂ヽ___/
   /   〈∬∫〉  /ヽ
  / _(;゜∀゜)/   ヽ ビシュイィ・・・ィィィン
 │ \ ∬∫/     │
 │  丿 /丿ゞゝゝ/   ←シオマネキング
  ヽ 丿/川川川ゝ/
  ヽ/(___)_/)
 /


シオマネキング「……な、何っ!? ぎゃあぁぁ――!!」

大爆発して果てるシオマネキング。

825 名前:名無し客:04/02/02 17:00

仮面ライダーファイズ=乾巧、仮面ライダーデルタ=三原修二、
そしてスネークオルフェノク=海堂直也の3人も、
ダブルライダーの要請に応えて応援に駆けつけて来てくれたのだ。

スネークオルフェノク「よぉ! 俺様が加勢に来たからにはもう安心だぜ!」
ファイズ「地球教には俺達にも借りがある…」
アバレキラー「どういうことだ?」
スネークオルフェノク「結花を死に追いやりやがった南雅彦とか言う警視庁の
              お偉いさんを裏で操ってたのも、実は地球教だったのさ!!」
アナザーアギト「…なるほど、そういうことか」
デルタ「Dショッカーの怪人以外は地球教徒と言えども普通の人間だ!
    殺してはいけないっ!」
G3-X「その通りです! 彼ら地球教徒には必ず生きて法の裁きを受けてもらいます!」

警視庁から出向き、警備隊と共に侵入者の地球教徒と戦っていたG3-X=氷川誠が叫ぶ。

スネークオルフェノク「…まっ、なるべく努力はしてみっけどよ!」


○フリーダム&ジャスティス(キラ&アスラン)、ダブルマジンガー、
 ダブルライダーが帰還。
○ファイズ、デルタ、スネークオルフェノク→地上戦に参戦。
●フレイ→ラクスに対して執拗な殺意を抱いている様子。
●ド・ヴィリエ→何か見られては都合の悪いものを見られたらしく、
 自分に逆らう老司教を口封じのため殺害。
●総大主教→何か様子がおかしい…??
●シオマネキング→ファイズのキックを受けて爆死。
 ピッケルシャークもダメージを受けた模様。

【今回の新規登場】
○仮面ライダーデルタ・三原修二(仮面ライダー555)
○仮面ライダーG3-X・氷川誠(仮面ライダーアギト)

826 名前:名無し客:04/02/07 00:31

***メディカルセンター前***

シオマネキング「アヒ……アヒアヒ……ッッ!!」(爆発)
(825の会話を挟んで)
ピッケルシャーク「ピッカァァァァ……!! 我々の陽動作戦は
成功した……!!」
1号「何っ!?」

???「バァッホォォォォ!!」(ズドォォォンン!! 何者かの砲撃…)
ファイズ「くっ……!!」
アクセルのスターターを作動させようとしたファイズだったが、
???「そうはさせん、スチィィィィル!!」
ファイズ「ぐわあっ!?」
飛来した鉄球がファイズを襲い、跳ね飛ばした……!!

(大爆発とともに吹き飛ぶメディカルセンターの一角)

2号「バリヤーが……破られただと!?」

煙の中から現れたのは、ライオトルーパー部隊を引き連れた
デストロン怪人・タイホウバッファロー、
そしてデルザー軍団の改造魔人・鋼鉄参謀!!

鋼鉄参謀「スチィィィィル!! 見たか、新型バーリヤ破壊
爆弾の威力を!!」
タイホウバッファロー「バァッホ!! ヤン・ウェンリーの元へ
アザリンの小娘も送ってやったわ!!」
1号「おのれ……やはりSB社とDショッカーは……」

G3−X「くそ……っ、アザリン陛下は……無事か!?」
デルタ「(群がるライオトルーパーと格闘中)だめです、近寄れません!!」
(3怪人とライオトルーパー部隊に四方から囲まれ、各自ファイティング
ポーズを取りつつも距離を狭められていくヒーロー連合軍……)

中江真司@NR「恐るべき地球教とDショッカーの連合攻撃により、
メディカルセンターは破壊されてしまった。アザリン王女の、
BJの運命は!? そしてヒーロー連合軍に勝機はあるのだろうか!?」

●メディカルセンター、タイホウバッファローにより爆破。

【今回の新規登場】
●タイホウバッファロー(仮面ライダーV3)
●鋼鉄参謀(仮面ライダーストロンガー)

827 名前:名無し客:04/02/07 21:40

トレース「艦長、所属不明の大艦隊がワープアウトしてきます!」
ブライト「なんだと!」

やがて宙域に駆逐艦デスタライヤーを中心としたホーリーナイトメア社の大艦隊
が次々とワープしてきた。

???「オフォフォフォ、これは皆様初めまして。」
万丈「何者だ!」
???「ワタクシはホーリーナイトメア社代表取締役のカスタマーサービスと申します。」
ド・ヴィリエ「カスタマー!!なんのつもりだ?」
カスタマー「これはド・ヴィリエ大主教殿、これは先日の魔獣サービスの釣りですよ。」
早川健「貴様があのHN社のカスタマーサービスか!お前等HN社と銀河戦士団との間に起こった。
    銀河大戦の大罪、数千年たった今でもお前達の悪行は許されるものではない!!」
アムロ「HN社・・・奴らまでもがこの戦いに介入しようとしているのか?」
ジュドー「あんたらのような死の商人は絶対に許せないな。」
万丈「ああ、地球教共々HN社の艦隊をここで叩く!
  世の為、人の為、ホーリーナイトメア社の野望を打ち砕くダイターン3!
この日輪の輝きを恐れぬのなら掛かって来い!」
カスタマー「これはあの勇名名高いロンド・ベルの方々ですか?
     私もあなたがたと戦えて光栄ですよ。」
ラクス「カスタマー、名と噂は聞いていましたが、何を目論んでいるのかわからない
    危険な男です。皆様、気をつけてください!」
カスタマー「これは多少過小評価されているんのでございますか?まあそれもよいでしょう。
      あなたがたの相手は彼らがしてくれるでしょう。」

カスタマーの乗る旗艦から多数の機影が。

甲児「ありゃ、量産型グレート!?」
竜馬「量産型ゲッタードラゴンも!」
豹馬「コン・バトラーVまで・・・てめえどういうことだ!?」
カスタマー「オホホホホホホ、先のDショッカーの地球占領の際に流失した各研究所のスーパーロボットの
      設計図を元に我々の技術で量産した魔獣に続く新製品です。
      他にもダンクーガやダイターン3、デビルエステバリスの量産の準備も整っています。
      皆様もHN社ロボットサービスをご利用になってみては?」
健一「ふざけるな!」
ハイネル「所詮、まがい物にすぎぬ!」
ブライト「よし、全機地球教だけではなくHN社艦隊も攻撃しろ!」

●HN社、大艦隊を引き連れ参戦。
○●ロンド・ベル、カスタマーと対峙する。
【今回の新規登場】
●デスタライヤー(星のカービィ(アニメ版))
●量産型グレート(グレートマジンガー(コミカ版))
●量産型ゲッタードラゴン(OVA真ゲッター)
●偽コン・バトラーV(スーパーロボット大戦R)

828 名前:名無し客:04/02/08 19:32

***アークエンジェル・ブリッジ***

ミリアリア「……あのスカイグラスパーって……一体?………」

アークエンジェルのCIC席で、モニターに映る味方機の中に、
1機のスカイグラスパーがいることに気付くミリアリア。

サイ「艦長、レウルーラより通信です! ネオ・ジオンと木連からの援軍が到着しました!」

***刈り取り母艦・艦内***

ド・ヴィリエ「やはり来たか、シャア・アズナブル…そして月臣元一郎……」

829 名前:名無し客:04/02/08 19:35

東京湾上空で合流したネオ・ジオンの艦隊と新生木連の戦艦「かぐらづき」は、
メディカルセンター上空の戦場へと到着した。

シャア「あれが地球教の母艦……スペースノイド弾圧の全ての元凶か…!」
月臣「あれが真の悪か! ならば峠の先に待つ未来の光明の恩恵を得るために、
   貴様達を討つ!」

しかし、ホラ貝型刈り取り母艦内部の玉座に悠然と納まる総大主教は、
そんな月臣の心の叫びを一笑に付す。

総大主教「フッ……未来を信じるなど、所詮は下等なジュピトリアンの戯言……」
ド・ヴィリエ「お前達は知らぬだろうがな、スペースノイドやジュピトリアンの中にも
       地球教徒は少なからずおるのだ」

月臣「……なっ!?」
九十九「我々の動きも地球教に読まれていたというのか!?」
シャア「そのようだな…。だが、ならば尚の事、貴様等のような、
    地球の重力にしがみ付くエゴの固まりを放置しておく事はできんな!」

カスタマー「ド・ヴィリエ大主教殿、ここは私共にお任せ頂きましょう。」
ド・ヴィリエ「よしっ、ではシャアと木連はお前達に任せるぞ!」

830 名前:名無し客:04/02/08 19:37

ギュネイ「大佐! HN社の量産型スーパーロボット部隊がこちらに接近してきます!」
シャア「アムロ! そしてロンド・ベル! HN社艦隊は我々に任せて
    お前達は地球教の母艦に向かって直進しろ!」
アムロ「シャア!」
ヒビキ「悪ぃな、おっさん! あの刈り取り母艦はどうしても
    倒さなくちゃならねえ理由があるんだ!」
メイア「ああ、我々異星への宇宙移民者の仲間の体を容赦なく刈り取って行った
    憎むべき敵だからな…!」
シャア「くく…おっさんか(苦笑する)」
クェス「おっさんじゃないよ! 大佐だよ!!(怒)」
ヒビキ「どっちだっていーじゃねえかよ!」
ピョロ「みんな! 合体ピョロ!」

ピョロの声を受け、メイア、ジュラのドレッドと
既に合体済みのヴァンドレッド・ディータが集結し、
ピョロの体から青緑色のペークシスの光が放射され、
スーパーヴァンドレッドへと合体を遂げる。

ヒビキ「よっしゃあ! 一気に巻き返すぜ!」

ヒビキの叫びと共に、スーパーヴァンドレッドは
襲い掛かる偽スーパーロボット軍団を次々に粉砕する。
白銀に輝く手足を収納し、飛行モードへと変形したスーパーヴァンドレッドは、
躊躇うことなく翼を振ると、刈り取り母艦が放射する赤いビームを
急上昇してかわした。そのまま一直線に刈り取り母艦へと向かう!


○ミリアリア→トールの乗るスカイグラスパーに気がつく。
 ちなみに、まだミリアリアはトールの復活を知らない。
○ネオ・ジオンの艦隊と木連の戦艦「かぐらづき」→戦場に到着。HN社艦隊と対峙。
○スーパーヴァンドレッド→そのまま一直線に刈り取り母艦へと向かう。

831 名前:名無し客:04/02/14 15:46

***ニル・ヴァーナ艦内・ペークシスプラグマ制御室***

それまで全く沈黙していたペークシスプラグマの緑の光が、
突如これまで以上に眩い明滅を始めた。アースフォースに呼応した証拠だった。

パルフェ「……え!?」

見つめるパルフェも呆然とするばかりである。
しかし、彼女にもペークシスの気持ちの変化が伝わったらしい。
グリグリ眼鏡を曇らせつつも、パルフェは嬉嬉としてシステムを再起動させた。

***戦艦「かぐらづき」ブリッジ***

九十九「あの緑色の光は…?」
イネス「説明しましょ。ペークシスプラグマとは、
    過去に地球の探査艇が外宇宙で遭遇した結晶体よ。
    その結晶が高エネルギーを発していることが判明し、
    植民船などの制御システムとして使用されるようになっているわ。
    惑星タラークの最新鋭宇宙戦艦イカヅチの旧艦区内で休眠していたけど、
    異常を感知して艦の自己修復を行い、その為、イカヅチ旧艦区とメジェール海賊船は合体、
    融合してしまい、現在のニル・ヴァーナへと生まれ変わり、
    取り込まれた蛮型とドレッドはヴァンドレッドへと変形合体できるようになったのよね」
高杉「うーむ、なるほど…」
イネス「先ほど黙示録四機士を召喚した黒いオーラは、おそらく刈り取り母艦側の
    悪の赤いペークシスプラグマによるものに違いないわ。そして今…、
    ニル・ヴァーナの正義の緑のペークシスが、地球教の操る悪の赤いペークシスを
    私達と一緒になって倒そうとしているのよ」
月臣「納得だな…」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

スーパーヴァンドレッドは雄雄しく四肢を広げると、ピットを展開し、
一気に巨大な刈り取り母艦を包み込んだ。
全身を緑に発光させ、フルパワーで制動を掛け続ける。
刈り取り母艦から照射される赤いエネルギー波と、
スーパーヴァンドレッドの放つ青緑色の閃光がぶつかり合い、
空間に激しい干渉波が火花のように散る!

ド・ヴィリエ「……くっ! なんという奴らだ! クルーゼは何をしているっ!?
       早く黙示録四機士を呼び戻せ!」

艦に深手を負い大ダメージを受けた刈り取り母艦は、
慌てて反転し、戦場からの離脱を試みる。

ヒビキ「逃げんのかテメェッ!?」
ディータ「宇宙人さん!」
ジュラ「ここまで来て逃がさないわよっ!」
メイア「…追うぞ!」


○ニル・ヴァーナのペークシス→アースフォースに呼応し、スーパーヴァンドレッドに力を与える。
●刈り取り母艦→不利と見て、逃亡を試みる。

【今回の新規登場】
○パルフェ・バルブレア(VANDREAD)

832 名前:名無し客:04/02/16 23:09

***刈り取り母艦・艦橋***

ド・ヴィリエ「クルーゼ!! ヤザン!! カテジナ!! フレイ!!
どうした、聞こえんのか!? 本艦を援護……」

通信マイクに向かって怒鳴っていたド・ヴィリエの声が
止んだ。

竜馬@ゲッタードラゴン「……逃げようたってそうはいかんぞ!!」

上空で待ち構えていたのは、スペイザー形態のグレンダイザーの上で
腕を組み、仁王立ちとなったゲッターロボG!!

デューク・フリード@グレンダイザー「ヤン提督の敵、取らせてもらうぞ!!
スペェェ──スサンダァァ──ッ!!」
竜馬「ゲッタァァァァビィィィィム!!」

2大ビーム攻撃が母艦を直撃。

地球教徒C「第三エンジン、破損しました!!」
地球教徒D「Fブロックで火災発生!! こ、このままでは……」
ド・ヴィリエ「うろたえるな!! このまま突っ切ってしまえ!!」

万丈@ダイターン3「そうはいくか!! みんな、アレをやるぞ!!」
何人かのパイロット「了解!! スーパーロボット・フォーメーションX!!」

万丈「日輪の力を借りて、今・必殺の!! サン・アタ──────ック!!」
豹馬@コン・バトラーV「超電磁ィィィ・タァァァツゥゥゥマァァキィィィ!!」
健一@ボルテスV「超電磁ボォォォォル!!」
一矢@ダイモス「ファイヤァァァブリザァァァド!!」

ド・ヴィリエ「な、何をする気だ!? ぬおおおお!?」

四方からの攻撃をもろに食らい、巨大なエネルギーの渦に
巻き込まれて身動きの取れなくなる刈り取り母艦。

洸@ライディーン「今だ!! ゴッドバァァァァド・チェェェェェンジッ!!」
豹馬「超電磁スピィィィ────────ンッ!!」
一矢「必ッ殺!! 烈ッ風正拳突きィィィィィィィ────ッ!!」
万丈「ダイタァ────────ン・クラ────────ッシュ!!」

刈り取り母艦、上下左右から──まるで十文字を描くがごとく
4体のスーパーロボットに貫かれる!!

竜馬「ゲッタァァァァァァ・シャァァァイィィィンッ!!」
一斉にペダルを踏む竜馬、ハヤト、ベンケイ。

ド・ヴィリエ「だ、脱出……!!」
竜馬「もう遅いッ!! シャイィィィィィン・スパァァァァァァクッッ!!」

サン・アタックとシャインスパーク、2つの太陽の光が
内と外から刈り取り母艦を包み込み、そして──

                          __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                    \
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                       ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙       .'                            ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;
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833 名前:名無し客:04/02/16 23:41

***地上***

アナザーアギト「見ろ、地球教の最期だ!!」
仮面ライダー1号「……いや、待て!!」

***上空***

刈り取り母艦の艦橋部分がそのまま宇宙船形態になり、
本体の大爆発を尻目に上昇していく。

ド・ヴィリエ「フ、フフフ……ここで死ぬわけにはいかんのだよ」
総大主教「……」

ヒビキ@スーパーヴァンドレッド「逃がすか────ッ!!」
アムロ@νガンダム「ド・ヴィリエは何としてでも確保しなければ!!」
ジュドー@ZZガンダム「アムロさん、乗ってくれ!!
大気圏離脱までに追いついてやらぁ!!」

Gフォートレスに変形し、νガンダムを乗せた
ZZガンダム、スーパーヴァンドレッドと合流して
どこまでも脱出船を追う!!

***デスタライヤー周辺***
量産型グレート&ゲッター、そして
偽コン・バトラーが融合、さらに巨大な
怪物となってネオ・ジオン艦隊に襲い掛かる!!
ギュネイ「化け物めーっ!!」

カテジナ@カスタトロフガンダム「アハハ、あんた可愛いね……」
クェス@ヤクト・ドーガ「なにこいつ、気持ち悪……きゃああ!!」
シャア@サザビー「クェス!?」

ヤクト・ドーガを叩き潰そうとしたカスタトロフガンダムだが、
駆けつけたV2アサルトバスターガンダムのメガビームキャノンと
ボルテスVのミサイルに遮られる。

ウッソ@V2ガンダム「カテジナさん、あなたって人は……!!」
カテジナ「会いたかったよ、ウッソ……(ニヤニヤ)」

健一「天空剣……Vの字斬りィィィィィィィィィ!!」
ボルテスの必殺剣が合体獣を切り裂いたのを皮切りに、
ネオジオン艦隊、デスタライヤーに総攻撃を仕掛ける……。

(ジュドーが抜けた穴はシーブックのF91とコウのGP−03が
補い、ヤザンと戦うカミーユを援護中、クルーゼ&フレイ対キラ&アスランの
戦いも続いている……)

フレイ@デストラクション「だ……誰なの、うるさい、私に話し掛けるな!!」
クルーゼ@アーマゲドン「フレイ、どうした!?」

834 名前:名無し客:04/02/16 23:50

キラ「フレイ!? ……今なら助けられる!!」
アスラン「行くぞ、キラ!!」

フリーダムとジャスティス、同時に呼吸を合わせるかのように
バーニア全開で飛翔する!!

キラ&アスラン「うおおおおおおおお!!」

***地上***
タイホウバッファロー「よおし、今こそ皆殺しにしてやる〜〜〜」
???「待てぇぇっ!!」
ピッケルシャーク「そ、その声は……!!」

ライオトルーパーを蹴散らして戦場に殴りこむ2台のマシン。

「仮面ライダーV3ィィィ!!」
「仮面ライダァァストロンガァァー!!」

鋼鉄参謀「き、貴様ら〜〜〜〜!!」
ストロンガー「鋼鉄参謀!! もう一度地獄に送ってやる!!」

タイホウバッファロー「バァッホ!! 飛んで火に入る何とやらとは貴様らの
ことだ、死ね〜〜〜〜っ!!」

835 名前:名無し客:04/02/17 00:30

「Exeed Charge」
「Check!!」
(ファイズのクリムゾンスマッシュと
デルタのルシファーズハンマーがピッケルシャークを粉砕)
ピッケルシャーク「ピッ……ピッカァァァ!?」(爆発)

鋼鉄参謀の鉄球をジャンプでかわし、離れたところに着地する
ストロンガー。

鋼鉄参謀「スチィィィル!! 以前は荒ワシのせいで邪魔が入ったが、
今度はそうはいかんぞ〜〜〜っ!!」
ストロンガー「俺も以前の俺とは違うんでね。見せてやる、
チャ────ジ・アップ!!」

(BGM:ストロンガーアクション)
超電子ダイナモを作動させ、チャージアップストロンガー登場!!

ストロンガー「超電……大車輪キィィ──ック!!」
鋼鉄参謀「スチィィィル!! こ、これが超電子の……力か……!!」

鋼鉄参謀、全身をショートさせながら倒れ、爆発。

V3「後はお前だけだ、タイホウバッファロー!!」

全て倒されたライオトルーパー部隊の中、
一人タイホウバッファローだけが立っている。

タイホウバッファロー「こうなったら一人でも道連れにしてやる〜〜〜!!」

(タイホウバッファローの砲撃をG3−XのGXランチャーが相殺、
ひるんだバッファローめがけてダブルライダーが飛翔する)

1号・2号「トォォォォ!! ライダーダブル電光キィィィーック!!」
タイホウバッファロー「ブワッホォォォォ!?」

跳ね飛ばされ、地面に叩きつけられながらもなお立ち上がる
タイホウバッファローに、V3の必殺技が炸裂する!!

V3「ブイスリィィィィィ……きりもみ(ドガアッ!!)」
タイホウバッファロー「バッ!?」
V3「……反転キィィィィック!!(ドゴォォ!!)」

タイホウバッファロー「バァァッホ……ちくしょう〜〜〜〜!!」
(大爆発)

○ロンド・ベル隊、合体攻撃で刈り取り母艦を撃破。
逃げ出した総大主教とド・ヴィリエをスーパーヴァンドレッド、
νガンダム&Gフォートレスが追う。
○仮面ライダーファイズ&デルタ、ピッケルシャークを撃破。
○仮面ライダーストロンガーは鋼鉄参謀、仮面ライダー1号・2号・
V3、タイホウバッファローをそれぞれ倒す。
○ライオトルーパー部隊もアナザーアギト・アバレキラー・スネークオルフェノク・
仮面ライダーG3−Xにより全滅。
●フレイの様子に変化が……クルーゼ、カテジナ、ヤザンは戦闘継続中。
【今回の新規登場】
○ウッソ・エヴィン(機動戦士Vガンダム)

836 名前:名無し客:04/02/20 16:06

***刈り取り母艦・脱出艇***

"ズズズズズ………ゴワァァァ―――ッ!!"

衝撃音と共に激しく揺れる脱出艇。
νガンダム&Gフォートレスと共に追ってきたスーパーヴァンドレッドが
両腕で船体をしっかりとキャッチしたのである。

ド・ヴィリエ「……チッ、捕まったか。まあいい。こちらにはまだ切り札がある」

捕捉されたにもかかわらず、なぜか余裕の表情さえ見せるド・ヴィリエ。

***戦艦ユリシーズ・艦橋***

ニル・ヴァーナの副長ブザムから連絡を受けるユリアン。

ユリアン「……それでは地球教の最高幹部の身柄を確保したんですね?」
ブザム『どうされる、ミンツ中尉?』
ユリアン「僕が直接尋問に向かいます。地球教には聞きたいことが山ほどありますから」

837 名前:名無し客:04/02/20 16:07

空中では今だ黙示録四機士&HN社艦隊との激戦が続く中、地上では、
一部倒壊した病院の片隅で、脱出艇の中から引きずり出されたド・ヴィリエを、
連絡を受け駆けつけて来たユリアン、そして変身を解いたライダー達や早川健らが取り囲む。

ユリアン「是非聞きたいことがある。総大主教は何処にいる?」
ド・ヴィリエ「総大主教? ……フフフ…フハハハ!!
       総大主教なら、それ、そこの脱出艇の中に転がっておるわ」

ド・ヴィリエが指差した先には、総大主教が脱出艇の中にうつ伏せになって倒れていた。
警戒しながら中に入った早川健が靴先で、総大主教の体をひっくり返すと……

総大主教「チキュウヲステシモノ……コト…ゴトク…ホロビル……ガ…ヨイ………
      …………ホ……ロ………ビ……ヨ…………… …… …… … … …」

総大主教の破けた皮膚の中から機械の部分が露出し、
ショートした回線が火花を散らしていた。
やがてそれは静かに機能停止した……。

早川健「…メカ人間!?」
仲代壬琴「こいつが総大主教だと!?」
ド・ヴィリエ「そいつは一種の暗記機械でな。自分が総大主教だと思い込むよう
       プログラミングされていたのだ」
本郷猛「どういうことだ!?」
一文字隼人「説明しろ! 本物の総大主教は何処にいる!?」
ド・ヴィリエ「本物の総大主教は、ヒマラヤで巨大な岩盤の下に埋もれている。
       100万年も経てば化石になって出てくるかもしれんな」
木野薫「地球教の総大主教は、銀河連合軍による地球教本部総攻撃の時に
     既に死んでいたのか……」
ユリアン「くっ! ド・ヴィリエ大主教!! ヤン提督の仇だ!!」

ユリアンは馬乗りに名ってド・ヴィリエを思う存分殴りつけ始めた。

ド・ヴィリエ「……グハァッ!!」
ユリアン「それに……これはブルームハルト少佐の分! これはアンドレセン少将の分!
     これは飛鳥五郎博士の分! 他のたくさんの人達の仇だ!!
     貴様一人の命で償えるものかあっ!!!!」
早川健「よせっ、ミンツ中尉!!」
ユリアン「早川さん!!」
早川健「気持ちは痛いほど解かる。……だがそれ以上はやるな!」
ユリアン「…………」

838 名前:名無し客:04/02/20 16:10

顔面血まみれになったド・ヴィリエが、よれよれになりながらも立ち上がる。

ド・ヴィリエ「……くぅぅ〜〜っ、私を殺すつもりとは愚かなことを……。
       この私であればDショッカーやHN社に関する貴重な情報も握っているのだぞ!」
城茂「貴様はそれをネタに、俺達と取引して生き延びるつもりだったのか!?」
早川健「……なるほどね。こいつは端から地球教の教義なんかに興味を持っちゃいない。
     自分が富と権力さえ得られれば、地球教の掲げる崇高な理想とやらなど
     どうだっていいらしいな、この男は…」
氷川誠「なんて奴だ! こんな男一人の醜い野望と欲望のために、
     今までたくさんの罪もない血が流されたと言うんですか!?」
海堂直也「……なあ、やっぱコイツやっちまっていいか?」

怒りに震える海堂が前に進み出たその時!

ド・ヴィリエ「………!!……バ、バカなっ!!…グッ…グギャアア――!!!」

突然、ド・ヴィリエが悲鳴を上げて倒れた。

海堂直也「な、なんだ!? まだ俺様は何もしてねえぞ!!」
早川健「……(側に寄りド・ヴィリエの脈を測り)………ド・ヴィリエが死んでいる」
ユリアン「なんですって!?」

ド・ヴィリエの死体の側には一匹のコブラが徘徊していた。

本郷猛「もしやこれは……」
早川健「間違いない。ヌビアコネクションのボス、カーメンカーメンの仕業だ」


●ド・ヴィリエ→ヌビアコネクションに消され、死亡。
●総大主教→その正体はド・ヴィリエが操っていた替え玉のメカ人間で、
 本物は>>599の段階で既に死んでしまっていたらしい。
 これにより地球教の教団組織は完全に壊滅。
○●空中での戦いは、今だ続行中…。

839 名前:名無し客:04/02/20 16:34

***HN社旗艦***
カスタマー「どうやらそちらの処理も完了したようですね。
      イヤア、お手数を掛けさせて非常に申し訳ございません。」
???「構わぬ、まさかあの男は我々が通じていた事には気づかなかったようだが。」
カスタマー「さすがでございますな、カーメン・カーメン殿。」

カスタマーと回線で会話していた男はヌビアコネクションのカーメンだった。

カーメン「それよりも例の連中はまもなくこの世界へ来るのか?」
カスタマー「ハイ、ナイトメア様からの通達によると邪帝王滅びるその時にそのエネルギーを利用し
      並行世界から闇の物質で構成された一族達がこの世界にもやってくることでしょう。」
カーメン「ダークマター、彼らの力を借りるのは本意ではないがヌビアの理想実現に十分にその闇の
     力を利用させてもらおう。」

●HN社とヌビア→実は密かに繋がっていた
●さらにカスタマーの口から謎の存在が?



840 名前:名無し客:04/02/22 01:17

***メディカルセンター(瓦礫の山)***

V3「マトリックス・アイ!!」

26の特殊能力の1つ、マトリックスアイで
瓦礫の下の生存者を確認、助け出していく
ライダーV3。

ファイズ「アザリン女王やBJは見つかったか?」
デルタ「……いや、まだ……」
V3「助けられる限り助けなければ……」

***上空***

甲児@マジンカイザー「タイボスマッシャー……」
鉄也@グレートマジンガー「ドリルプレッシャー……」
「パ────ンチッ!!」

クルーゼ@アーマゲドン「フ……ッ、噂に高いダブルマジンガーも
この程度か……」

ドラグーン・システムによるオールレンジ攻撃が容赦なく
ダブルマジンガーを襲う。

甲児・鉄也「うわあああ!!」

○V3、ファイズ、デルタによる必死の救助活動にも
かかわらず、アザリンやBJの安否は不明のまま……。

841 名前:名無し客:04/02/22 14:56

――戦ってはいけない……。

フレイ@デストラクション「だ……誰なの、うるさい、私に話し掛けるな!!」

――あなたは一人ではないわ……。

フレイ@デストラクション「黙れ! 私から出て行けっ!!」

謎の声に困惑するフレイ。
そして、デストラクションの動きが一瞬鈍くなるのを
キラとアスランは見逃さなかった。
デストラクションの左腕のクローを、フリーダムはくるりと回転してそれをかわし、
逆落としの体勢のままビームライフルを撃つ。
続いてジャスティスはリフターを分離して、デストラクションの放つメガ粒子砲を避けつつ、
ライフルを撃ちながらあっという間にデストラクションに迫り、体当たりする。

フレイ@デストラクション「キャアァァ――!!」

アスラン@ジャスティス「キラ、今だ!!」
キラ@フリーダム「フレイイイイ!!!」

デストラクションのコクピットにフリーダムの腕が伸びようとするが、
ダブルマジンガーを退け駆けつけて来たアーマゲドンの
ドラグーン・システムによるオールレンジ攻撃がそれを遮る。

キラ@フリーダム「くっ…!!」
フレイ@デストラクション「……クルーゼ様!?」
クルーゼ@アーマゲドン「フレイをまだ君に渡すわけにはいかんのだよ、キラ君…」
キラ@フリーダム「ラウ・ル・クルーゼ! 一体フレイに何をしたんです!?
          一体何が目的で…!!!」
クルーゼ@アーマゲドン「フフフ……いずれ解かる。いずれな…!」

842 名前:名無し客:04/02/22 14:57

突如、天空が暗雲に包まれ、禍禍しい『声』が辺り一体に響く。

"黙示録四機士よ……撤退せよ…"
"もはやこの場にて成すべき事はない……"

クルーゼ@アーマゲドン「しかし…」

"お前達には…まだ他に大事な仕事が残っているのでな………"

クルーゼ@アーマゲドン「チッ……了解した。フレイ、そしてヤザン、カテジナ。撤退だ!」
ヤザン@ジェノサイド「これからが面白いところだったのによ。カミーユ、命拾いをしたな!!」
カテジナ@カタストロフ「ウッソ、次の機会もまた可愛がってやるよ!!
             それまでせいぜい頑張って生き伸びなっ!!」
フレイ@デストラクション「…………」

キラ@フリーダム「待て! 待つんだ、フレイ!!」

サソリ型MAに変形して撤退しようとするデストラクションを
フリーダムは追おうとするが、天空から降り注ぐ黒い稲妻がフリーダムの機体に直撃する!

キラ@フリーダム「うわああああ!!!」
アスラン@ジャスティス「キラ、大丈夫か!?」

駆け寄ってきたジャスティスにフリーダムは抱え起こされるが、
その時既に黙示録四機士の四体の機体の姿はなく、
HN社の艦隊も何時の間に戦場から忽然と消えていた……。

キラ@フリーダム「……くそっ……ちくしょおおおおおっっ………!!!」
アスラン@ジャスティス「キラ……」

戦いの終わった戦場に、キラの悔しさのあまりの叫びが木霊する…。

843 名前:名無し客:04/02/22 14:58

***地上***

一方、瓦礫の山と化したメディカルセンターでは、
必死の捜索活動が続いていたが……

ヤマモト「ドクター!?」

ヤマモトらの前に義眼を面妖に光らせたドクター・キタグチが
ひょっこり元気な姿を現したのだった。

キタグチ「終わったようだな」
ユリアン「ドクター! ルッチナ1世は!? アザリン陛下はご無事なんですか!?」
???「朕ならここじゃ…」

ヤマモトとユリアンの前に、車椅子に乗ったアザリンが現れる。
まだ彼女の両眼にはしっかりと包帯が巻かれている。

ヤマモト「…陛下!?」
アザリン「朕もキタグチも、ブラックジャックなる者も皆無事じゃ。安心せい」
キタグチ「木野君と仲代君から聞いておるとは思うが、手術は成功だ。
     もし万一失敗でもした日には、ワシら医師団は銀河中から袋叩きだからな。
     ブラックジャック君と木野君は元々無免許医だからともかくとして、
     ワシと仲代君は医師免許を剥奪されるところだよ(笑)」
ヤマモト「それで済めば御の字でしょう(笑)」
ユリアン「でもよかった。みんな本当に無事で……」
アッテンポロー「しかし、あの爆発でよく助かりましたね?」
アザリン「それが……」

アザリンが一瞬表情を曇らせる…。

844 名前:名無し客:04/02/22 15:01

アザリンやキタグチの話によると、手術が終わり別の病室にて待機していたところに、
突然オーベルシュタインが現れ、作戦上の理由により
メディカルセンターを接収するとの理由で、アザリンらを有無を言わさず
強引に他の場所に移したのだと言う。

***メディカルセンター(瓦礫の山)の一角***

建物の爆発と倒壊で重傷を負ったオーベルシュタインを
ブラックジャックが懸命に治療していたが……

オーベルシュタイン「助からぬ者を助けるふりをするのは、偽善であるだけでなく、
            技術と労力の浪費だ。卿ほどの名医にそれが解からぬはずはあるまい?」
ブラックジャック「喋るな!」

治療を拒否するオーベルシュタインを無視して、ブラックジャックは応急処置を続ける。

オーベルシュタイン「我が家の執事のラーナベルトに伝えてもらいたい。
            私の遺言状はデスクの3番目の抽斗に入っているから、
            遺漏なく執行すること。それと、犬にはちゃんと鶏肉をやってくれ。
            もう先が長くないから好きにさせてやるように。それだけだ………」

オーベルシュタインはそう話し終えるとそっけなく両眼を閉ざして、息を引き取った。


●黙示録四機士→撤退。
●HN社艦隊→撤退。
○アザリン、BJ→共に無事。
○オーベルシュタイン→タイホウバッファローと鋼鉄参謀の攻撃による
 メディカルセンター倒壊に巻き込まれ、死亡。
 危機を事前に察知してアザリンの身代わりとなったのか?
 それとも単なる偶然による事故死か?
 真相は永遠に謎のまま……。

845 名前:名無し客:04/02/25 09:55

地上のメディカルセンター跡地では、まだ散発的な戦闘が続いていたが……

氷川「全員武器を捨てて投降しなさい! これ以上無益な争いを繰り返してはいけない!!」

G3-Xの装甲服を着たままマスクのヘルメット部分だけを脱いだ氷川誠が叫ぶ。

早川「お前達!! ド・ヴィリエに欺かれていたのがまだ解からないのかっ!
   お前達が神と崇める総大主教とは真っ赤な嘘!!
   その正体はただの鉄くずで出来たメカ人間だ!!」
地球教徒A「偽りを言うな!!」
地球教徒B「例えそれが真実でも、地球の神聖を犯す者には天罰を加えるのだ!!」

早川「 大 馬 鹿 野 郎 ど も が あ あ 〜 〜 っ っ ! ! ! 」

早川の一喝でシュンと静まり返る地球教徒たち。

早川「お前達はこの母なる地球を心から愛していたのではなかったのかっ!?
   もし、その地球に住む人々を戦乱に巻き込むことを望む者がいたら、
   この早川健が相手になる!! 前に出ろ〜っ!!!」

地球教徒A「…………」
地球教徒B「…………」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

キラ「それじゃあ、地球教徒の人達の大半は武器を捨てて投降してくれたんですね?」
木野「ああ。早川の魂の篭もった一喝が効いたようだ。だが全員じゃない。
   麻薬中毒によるマインドコントロールで、頭の方が完全に
   イッてしまっていた連中も少なからずいたからな。
   そいつらの方は……残念ながら軍部隊が………」
キラ「そう…ですか……」
マリュー「投降した教徒たちも、これから社会復帰までが大変でしょうね…」
ラクス「それでも、地球教との戦いはこれでようやく終わりました。
    あの方達も真実に目覚め、立ち直れる日は必ずやってきますわ」
マリュー「そうね……」

キラのところに仲代壬琴が近寄ってくる。

仲代「……坊主。確か、キラ・ヤマトとか言ったな?」
キラ「仲代…先生……」
仲代「あのフレイとかいう名前のお嬢ちゃんのことなら心配するな。
   きっとまた救い出すチャンスはあるさ…」
キラ「………ありがとう」
ラクス「キラ……」

846 名前:名無し客:04/02/25 09:57

負傷者の救護活動を他の医療班と共に続けていたブラックジャックもとへ、
プリベンターの長官レディ・アンが尋ねてきた。

ブラックジャック「ゴルゴ13が俺の命を…?」
レディ・アン「いや、情報部がさらに詳しく調べて見たところでは、
       どうやらそれを依頼したトリューニヒトは
       ゴルゴ13に断られたらしい。安心するがいい」
ブラックジャック「ほぉー。しかしゴルゴ13と言えば東西両超大国のトップですら
          恐れる百発百中の冷徹な狙撃手(スナイパー)だろう?
          そのゴルゴ13が、俺のようなモグリの医者に情けを掛けるとは
          思えんがな……」
レディ・アン「……これはあくまでも私の推測なのだが、
       ゴルゴ13が狙撃…もっと平たく言えば、人の命を奪うことを生業と
       しているのに対して、貴方は人の命を救うことを生業としておられる。
       どちらも自分の持つ神業的な技量でもって、高額な報酬を取る点でも
       共通している。ゴルゴ13は、自分とは対極的な位置にいる貴方を消しては、
       何か…バランスのようなものが崩れてしまう危険性を考慮したのでは
       ないだろうか…」
ブラックジャック「なるほどね。案外当たっているかもしれんな……」

847 名前:名無し客:04/02/25 09:58

***東京都内の病院***

一方、崩壊したメディカルセンターから近くの別の病院へと移送されたアザリンは、
今病室のベットの上で、激しい期待と不安に打ち震えていた。

キタグチ「さあ、ゆっくりと目を開けて……」

駆け付けたタイラーらが見守る中、アザリンの包帯を外した
ドクター・キタグチが、彼に似合わぬ優しい声で囁く。

キタグチ「カーテンは閉めてある。手術直後の目に、外の光は眩し過ぎるからのう。
     勇気を持って目を開くのじゃ」
アザリン「………」
キタグチ「さあ、陛下……。今こそ目を開くのです。宇宙は陛下がその目で
     なりゆきを見守ってくださるのを、首を長くして待っておりますぞ」
アザリン「あ、ああ……」

恐る恐る、目を開く。やがて――、
初めは霞のようにぼんやり、やがてゆっくりと、
淡い輪郭を持ったいくつかの顔が、墨絵のように浮かび上がってきた。
そして、彼女が最も見慣れた、貧相だがしかし、底無しの魅力と寛容とを
湛えた顔がそこにあった。

アザリン「パコパコ!」

アザリンは泣きながらタイラーに抱きついた。

アザリン「見えるぞパコパコ! そちの顔がはっきりと見える!」
タイラー「そうです。お泣きなさい、陛下」
キタグチ「涙はその目にとてもよい薬なのです。今はまだ元の視力には及びますまいが、
     訓練と慣れとで、また元のように遠くまで見えるようになります」
アザリン「感謝するぞキタグチ。そちにも、勿論ブラックジャックや木野や仲代とやらにも、
     何をやっても惜しゅうはない」
キタグチ「いえいえ……。ワシらはただ、移植手術をやっただけです。感謝するなら
     その目をくれたアンドレセンに言う事です。他の医師たちもきっと同じ気持ちでしょう」
アザリン「そうだな。忘れぬぞ、アンドレ……。そちの目は常に朕と共に銀河を見つめておる」
タイラー「やれやれ。これでやっと一つ、肩の荷が下りた」
キタグチ「次はお前さんの番じゃぞ、タイラー」
タイラー「はい。陛下の手術には極小の技術が要求されましたが、
     颱宙ジェーンを退けるには、前代未聞の巨大なスケールの力が
     必要でしょうなあ……」
アザリン「そちならできる。そちとヒーロー達ならきっとできるとも、パコパコ」
タイラー「はい。そのつもりでおります」
アザリン「愛い奴じゃ……」

銀河で最高の微笑は甦った。

848 名前:名無し客:04/02/25 10:01

一方、その頃……

***アズラエルの隠れ家***

旧地球連邦政府の元大統領ヨブ・トリューニヒトは、
ブルーコスモスの盟主ムルタ・アズラエルの所有する山荘に身を寄せていた。
ラウンジにてワイングラスを片手に歓談する二人……。

トリューニヒト「今頃はルッチナ1世もこの世にはいないでしょう」
アズラエル「それで、ゴルゴ13の情報を流したことで、自分も今回の作戦の
      成功に寄与したと、Dショッカーのお偉方に主張するわけですか。
      貴方は昔から政争の生き残りに掛けてはプロでしたからね。
      地球連邦政府を枯れ果てさせ、地球教にも保険を掛け、
      今度はDショッカーにも寄生しようと言うんですか。
      大した度胸ですよ、貴方は。フフフ……」
トリューニヒト「フハハハ……誉め言葉と受け取っておきましょう」

その時、トリューニヒトの胸の内ポケットの中から携帯音が鳴った。

トリューニヒト「……おや? ちょっと失礼」

携帯電話をポケットから取り出すトリューニヒト。

トリューニヒト「…もしもし」
???『俺との会談内容を第3者に漏らしたようだな…』
トリューニヒト「ゴ、ゴルゴ13!?」
アズラエル「……ん? どうかしましたか?」

受話器の向こうから聞こえるゴルゴの声に青ざめるトリューニヒトと、
それを見て怪訝に思うアズラエル。

ゴルゴ13『ルール違反を犯す者を、俺は許さない…!』
トリューニヒト「ま、待て! 待ってくれっ!!」
ゴルゴ13『ルールは守らせてもらうぞ…!』

電話は一方的に切れた。

トリューニヒト「ゴルゴ13だ!! ゴルゴ13が私を殺しに来る!!
         ……(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル」
アズラエル「……ハァ?」

次の瞬間、壁のガラス窓が勢いよく割れたと思うと、
トリューニヒトは額から血を流して倒れた。
遠くから額を銃で撃ち抜かれ、ほぼ即死の状態であった。

アズラエル「……ヒッ、ヒイイイイイッッ!?……(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル」

突然目の前に起きた事態に、何が起きたのか全く理解できないアズラエルは、
腰を抜かして震えあがっている。


●残っていた地球教徒もほぼ投降。だが、執拗に抵抗を続けた一部の教徒は
 やむなく軍部隊によって射殺された模様。
○アザリン→手術の成功により、無事両眼に光を取り戻す。
●トリューニヒト→アズラエルの隠れ家に居たところをゴルゴ13に射殺され、死亡。

849 名前:名無し客:04/02/29 12:23

***地球・ブリュッセル市内のとある高級レストラン***

汎銀河共和国文部大臣であるホワン・ルイは、
自分の友人であり且つ旧地球連邦最後の大統領を務め上げて、
今は野に下っているジョアン・レベロと会食していた。
食事中の会話の焦点に立っていたのは、やはり汎銀河共和国の
現大統領であるジャスティ・ウエキ・タイラーについてであった。

ホワン「ジャスティ・ウエキ・タイラーの独裁者としての資質か。
    こいつは興味深い命題だな(笑)」
レベロ「現実にならないうちは笑っていられるがね、笑顔が途中でひきつるような場面を
    私は人生で何度も見ているんだよ、ホワン」
ホワン「独裁者という名のカクテルをつくるには、たくさんのエッセンスが必要でね。
    独善的でもいいから揺るぎ無い信念と使命感、自己の正義を最大限に表現する能力、
    敵対者を自己の敵ではなく正義の敵と見なす主観の強さ、そういったものだが……」
レベロ「なるほど。で、タイラーの場合はどうなんだ?」
ホワン「まあ、ちょっと無理だろうな。今は亡きヤン・ウェンリーもそうだったが、
    タイラーという青年は、なかなか美味いカクテルだが、独裁者になるための
    成分には欠けていると私は見る。自己の無謬性に対する確信と、権力への
    恋愛感情。この二つが決定的に彼には欠けている。さしあたり、
    私の結論では、ジャスティ・ウエキ・タイラーは独裁者にはなれんよ。
    少なくとも本人にその意思はない」
レベロ「本人の意思だけで状況が展開するとは限るまい。彼が自身の身を守るために
    不本意にして独裁者の座に就くことだってあり得る。
    タイラー政権の閣僚である君を前にしてこう言うのもなんなんだがね、
    私には彼や、彼の取り巻きのロンド・ベル隊やヒーローたちが、
    かってのティターンズやブルーコスモス以上に危険な存在に感じられて
    ならないんだよ」
ホワン「それは考え過ぎだ、レベロ…(汗」

850 名前:名無し客:04/02/29 12:24

***煉獄***

ヒステリア「おおー、これが……」

一方その頃、煉獄ではバラクティカ改の発掘作業がようやく終了し、
あとは艦内の調整作業を残すのみとなっていた。。

バラリベンジャー「損傷の程度もそれほどひどくはない。これならすぐにでも飛びたてそうだ」
ゴミジゲン「ねぇヒステリアさまぁ。この艦一体なんなんですか?」
ヒステリア「まだマシン帝国バラノイアが全宇宙の星々を荒らしまわっていた頃、
      惑星スピラにも何隻かのバラクティカが侵攻のために降下したのだが…」
バラリベンジャー「ところが当時のスピラでは、まだシンが暴れまわっていて、
          降下したバラクティカは大半が撃沈の憂き目を見たが、
          ただ1隻だけがシンの攻撃を辛くも逃れ、スピラ異界の核を通じて
          煉獄まで流れ着いたという訳だ…。それがあの艦だ」
ヒステリア「そして、大召喚士ユウナによってシンが倒され、
      スピラに永遠のナギ節が訪れた頃には、もうマシン帝国バラノイアは
      地球でオーレンジャーの活躍により壊滅していた……という訳なのです」
ゴミジゲン「へぇー、そーなんだぁー!……フムフム」

ゴミジゲンは感心したように頷く。

ヒステリア「調整作業の方を急いでください。颱宙ジェーンは待ってはくれません」
バラリベンジャー「ハッ!」


○ホワン・ルイ→友人レベロがタイラーに対して、いささか神経質になっているのを心配する。
○ヒステリア→発掘が完了したバラクティカ改の調整作業を急がせる。

【今回の新規登場】
●ジョアン・レベロ(銀河英雄伝説)
○ゴミジゲン(鳥人戦隊ジェットマン)
○バラリベンジャー(超力戦隊オーレンジャー)

851 名前:名無し客:04/03/02 10:15

***イゼルローン要塞・艦船ドック***

颱宙ジェーンに対抗するためのスーパーノヴァプロジェクトは
いよいよ作業も大詰めを迎えた。特に、
ワープフィールド発生装置を搭載した特務艦『須磨』と『明石』は、
前代未聞の巨大艦となった。共に全長40キロ。なにしろ直径が火星軌道と同じくらいある
赤色巨星ARA-Vを力場で包んで運ぼうという艦なのである。

ヒラガー「まあ、なんですな。設計としては徳利を二つに割ったような艦型の、
     何の面白みもない艦だった。この艦を造れるのが僕だけだったから
     仕方がないが……。しかし、この程度の設計が銀河を救い、
     一般的には僕の代表作として歴史に残るかと思うと、内心忸怩たるものがあるね」

『須磨』『明石』両艦の設計主任である地球連邦軍宇宙艦隊造船局長官、
トオル・ジョーニアス・ヒラガー技術中将は、淡々として語った。
一方、同要塞内の艦船ドックには、スピラのアルベド族の誇る巨大飛空挺
『ファーレンハイト』も持ち込まれていたが……

リュック「ひょっとして親父たちも戦う気?」
シド(FF])「あたぼうよ!」
シド(FFW)「セシルの持つ魔導船の技術も応用してな。ファーレンハイトも
       セルシウス同様に宇宙航行が可能なように改造したんじゃ!」
シド(FFY)「さすがにイゼルローンの主砲『トール・ハンマー』には威力は劣るが、
       新型の主砲も再搭載した。決して他の艦に引けは取らないはずだ」
リュック「親父、シンとの戦いの時みたいに、また肝心な時に壊れたりしないよねぇ……?」
シド(FF])「バ…バカやろう!(汗。変なこと言うんじゃねえ!!
       ファーレンハイトをなめんじゃなえぞ!!」

???「……ほぉー、その艦の名はファーレンハイトと言うのか?」

そこへ、一人の金髪の青年が近寄って言葉をかけて来た。
その服装からして、かなり階級の高い銀河帝国の軍人のようだ。

シド(FF])「…おや? 何でぇ兄ちゃん? 何か用かい」
???「いや、お取り込み中すまぬ。その艦の名が、かって予に仕えていた将帥の一人の
    名と全く同じだったものでな…」
シド(FF])「へぇー、そいつは奇遇だねえ!」
シド(FFW)「して、その将帥さんは今どうしていなさる?」
???「今は天上(ヴァルハラ)にいる」
シド(FFW)「すまん。余計なことを聞いた……」
???「気にすることはない。卿らの言う通り、確かにこれも何かの縁かもしれぬ。
    予の将の一人であったファーレンハイトも、そしてキルヒアイスやロイエンタールも
    きっと天上からスーパーノヴァプロジェクトの行方を見守っていてくれているのであろう。
    ……決戦の際には、卿らの艦のファーレンハイトの働きにも期待させてもらおう」
シド(FFW)「おー! どーんと任せておいてもらおうかの!」

金髪の青年は微かに笑い、その場から去って行った。

シド(FF])「ふん! 随分偉ぶった態度の兄ちゃんじゃねえか!
       帝国の大将だか元帥なのかは知らねえけどよ!!」
リュック「……………」
シド(FF])「どうした、リュック?」
リュック「今の帝国軍の軍人さん、確かどっかで見たような気がするんだよねぇ………」
シンラ「ローエングラム王朝銀河帝国初代皇帝、ラインハルト・フォン・ローエングラム陛下だし」



シド軍団「エ━━━━━━Σ(゚Д゚;Σ(゚Д゚;Σ(゚Д゚;━━━━━━!?!?!?」

リュック「……あっ! 思い出した」

852 名前:名無し客:04/03/02 10:17

***同要塞内・アザリンの部屋***

ミッターマイヤー元帥、アイゼナッハ上級大将らを従え、
銀河帝国皇帝ラインハルト率いる35700隻の艦隊がイゼルローンへと合流した。
彼は軍務尚書オーベルシュタイン死亡の報告を受けた後、
直ちに汎銀河共和国ラアルゴン女帝であるアザリンを見舞った。

ラインハルト「アザリン、予はオーベルシュタインを好いた事は一度もないのだ。
        それなのに、顧みると、最も多くあの男の言に従ってきたような気がする。
        あの男は、いつも反論の余地を与えぬほど、正論を主張するからだ」
アザリン「しかし、オーベルシュタイン元帥は最後には朕を助けてくれたのじゃと思う。
     少なくとも朕はそう信じておる」
ラインハルト「あの男は、予の存在が王朝の利益に背反した時は、
        予を廃立していたかも知れぬな…」
アザリン「ラインハルト殿!」
ラインハルト「冗談だ、アザリン。貴女のむきになった表情は、とても可愛いものだな…」
アザリン「………」

とても完全な冗談とはアザリンには思えなかった。
ラインハルトの健康に対しても、アザリンは配慮を怠るわけにはいかなかった。
何しろ数千光年の恒星間航行が、不治の病を抱えるラインハルトの、
少なくとも肉体にとっての負担でないはずがないからである。


○シド軍団→協力して飛空挺ファーレンハイトを宇宙戦艦に改造。
○ラインハルト→宇宙艦隊を率いてイゼルローン要塞に到着。

【今回の新規登場】
○シド(FFW)
○シド(FFY)
○シド(FF]、FF]-2)

853 名前:名無し客:04/03/05 09:19

***煉獄***

ジョルジュ早乙女「大変だぁ〜! 大変ですぅ〜!」

コエンマに仕える青鬼のジョルジュ早乙女が、
発進準備がまもなく整うバラクティカ改に向かって
大声で叫びながら走って来た。

クレインオルフェノク「どうしたんですか!? ジョルジュさん?」
ジョルジュ早乙女「ゲホ…ゲホゲホ………て、敵襲! 敵襲です!!」
バラリベンジャー「何だと!?」

ジョルジュ早乙女の指差した方向には、頑強な装甲服に身を包んだ一団が…。

サソランジン「仮面…ライダー……??」
グロンドクラー「違う! あれはっ…!」

深海理沙「フフフフフ……残りの天使どもが何やらおかしな動きをしていると聞いて
      来て見れば、こんな宇宙戦艦を発掘していただなんて…( ̄ー ̄)ニヤリ」
G4-XA「…ギギッ!!」
G4-XB「…ギギッ!!」

深海理沙の指揮するG4-X部隊が襲撃してきたのだった!

深海理沙「さあお前達、死に損ないどものクズ鉄艦など、とっとと破壊しておしまい!」

G4-X部隊に攻撃の号令を下す深海理沙。

バラリベンジャー「くっ! あと少しで出航だと言うのに!!
          やむを得ん! ここは俺が食い止める!
          お前達は先に行け!!」
ゴミジゲン「僕も戦うよ!」
ザシキワラシ「僕も!」
???「…いや、こいつはどうやら俺の仕事のようだ」
バラリベンジャー「しかしっ!」
???「奴らの戦い方なら俺が一番よく知っているつもりだ…」
バラリベンジャー「………わかった。では水城、お前に任せよう!」

水城史朗=仮面ライダーG4にその場を任せ、
急いでバラクティカ改に乗り込む天使たち。


***バラクティカ改・ブリッジ***

シベール「発進準備、整いました」
ヒステリア「よろしい。それではバラクティカ改、発進してください!」
バラリベンジャー「これより本艦は次元ワープする! 各員衝撃に備えろ!」

バラクティカ改は、エンジンの大轟音と共に星の海へと飛び立った。

854 名前:名無し客:04/03/05 09:20

ただ一人、煉獄へと残り、バラクティカ改の発進を見届けるG4。
そして、その姿に信じられないといった表情を浮かべる深海理沙。

深海理沙「ま、まさかお前は!?」
G4「久しぶりですな…深海一尉」
深海理沙「やはり水城史朗三尉ね! この裏切り者め!」
G4「裏切るとは心外だな。俺は国を守るために、最も有効な手段に賛同しただけの事だ」
深海理沙「おだまりっ!!」
G4「俺も貴女に聞きたいことがある。一介の人間である貴女が、
  そしてこのG4によく似た装甲服を着用しているそいつらも、
  どうやってどうやってこの煉獄まで辿り着けた?」
深海理沙「……アハハハハ………つまりそれはこういうことよ!」
G4「……!!」

深海理沙の体がどんどんメタモルフォーゼして行き、怪人体へと姿が変わっていく。

ギリーラ2世「イイヒヒヒヒヒヒ……今の私は毒蝶ギリーラ2世!
       そしてこの子達は私に忠実なサイボーグ・ソルジャーたち」
G4-XA「…ギギッ!!」
G4-XB「…ギギッ!!」
G4-XC「…ギギッ!!」
G4-XD「…ギギッ!!」

G4「……やはりそういうことか。Dショッカーの怪物に魂を売り渡していたとは。
  所詮アンタはただのマッドサイエンティストだ!!」

戦闘へと突入するG4。

855 名前:名無し客:04/03/05 09:21

***再び、バラクティカ改・ブリッジ***

一方、無事に煉獄から脱出し、宇宙へと出たバラクティカ改の艦内では……

結花「水城さん、一人で大丈夫でしょうか……」
アトランタ星人タロー「彼ならきっと大丈夫だろう。それよりも今はアマンガ星へと向かい、
             シーマ王女たちと合流する事を考えよう」
ジョルジュ早乙女「あのー、ところで私はどうすればよろしいんでしょう?」
アトランタ星人タロー「途中下車する訳にもいかんだろ。しばらくは俺達と
             行動を共にしていてもらおう」
ジョルジュ早乙女「トホホ…やっぱし?(汗」

艦長席に座るヒステリアが一人考え込んでいる。

ブッチー「どないしはりましたんで? ヒステリア様?」
ヒステリア「……この艦の名前がいつまでも『バラクティカ改』のままでは、
      なんとも味気ないような気がするのです」
結花「そういえばそうですね……」
シベール「何か他にいい名前はないかしら?」
結花「アークエンジェル…とかどうです?」
リン「ふふん…それはもうあるぞ(笑」
結花「あっ、そうでした…(赤面」
レー・バラキ「……タイタン」
一同「……??」
レー・バラキ「……あ、いや、俺とその昔、共に戦った戦友の名だ」
シベール「改造実験帝国メスと戦ったフラッシュ星の英雄タイタンね」
美也「いいんじゃないかしら」
バラリベンジャー「いかがなさいます?」

バラリベンジャーがヒステリアにお伺いを立てる。

ヒステリア「…いいですね。解かりました。それでは只今より
      この艦の名称は『タイタン号』です」
ゴミジゲン&ザシキワラシ「わーい! タイタン号だ!! タイタン号だ!!」


●深海理沙の指揮するG4-X部隊が、煉獄のバラクティカ改を襲撃。
●深海理沙の正体は、ショッカー怪人・毒蝶ギリーラ2世。
○水城史朗=仮面ライダーG4が、ギリーラ2世とG4-X部隊を食い止めるために、
 ただ一人煉獄に残って、敵との戦闘に突入。
○バラクティカ改は、レー・バラキの発案によりタイタン号へと改名。
○タイタン号→とりあえず元ゴズマ副官のシーマ王女らの待つアマンガ星へと向かう。

【今回の新規登場】
●ショッカー怪人・毒蝶ギリーラ2世(オリジナル)
○水城史朗=仮面ライダーG4(劇場版仮面ライダーアギトprojectG4)
○アトランタ星人タロー=宇宙獣士デモス(電撃戦隊チェンジマン)
○シベール(超新星フラッシュマン)
○レー・バラキ(超新星フラッシュマン)
○地帝獣グロンドクラー(光戦隊マスクマン)
○ブッチー(超獣戦隊ライブマン)
○リン=暴魔獣スズナリボーマ(高速戦隊ターボレンジャー)
○妖怪ザシキワラシ(忍者戦隊カクレンジャー)

856 名前:名無し客:04/03/08 01:32

***宇宙空間・要塞デモニカ内***

司令室に招かれているドクトルG。

ドクトルG「元ナチス党員同志のよしみとして、首領に
もう一度チャンスを下さるよう進言した……失敗は二度と
許されんぞ」
地獄大元帥「かたじけない、ドクトルG……」
ブロッケン伯爵「我々はアークオルフェノクや村上のような失敗は
せん……他の大幹部諸氏にもよろしく伝えておいてくれ」
ドクトルG「フフフ、マシーン大元帥やダスマダー大佐を
説き伏せるのは大変だったぞ……健闘を祈っている……」

転送装置でデモニカを去るドクトルG。

地獄大元帥「ブロッケン伯爵、計画の進捗はどうじゃ?」
ブロッケン伯爵「ご安心ください、大元帥。銀河連合軍の
各拠点に送り込んだ工作部隊により、RIU計画はまもなく
実行可能となります」
地獄大元帥「ロンド・ベル隊、そしてタイラーよ……ワシが
倒れるか、貴様らが滅びるかのどちらかじゃ……」
あしゅら男爵「それにしても……最近闇の帝王様がお姿を
お見せにならないのは解せません」
ピグマン子爵「ケケ、ヤヌス侯爵、何か知っているのではないか?」
ヤヌス侯爵「それが私にも分からぬのです……他の四暴星を統べていた
邪神のお歴々も何ら動きを見せてはおりません」
地獄大元帥「…………」

***煉獄***

G4、ギリーラ2世とG4−X部隊相手に奮迅の戦い。

ギリーラ2世「お、おのれ〜〜〜!!」
G4「俺も急いでタイタン号の後を追わねばならん……迎えの部隊が
来るまでにカタをつけさせてもらお……何っ!?」

突然の砲撃に吹き飛ばされるG4。

???「学者先生には少し荷が重すぎたんじゃないか? この任務は」
???「シェシェシェ……さあ、遊びは終わりだ……」

G4「貴様ら……確かショッカーとバダンの……!!」

煙の中からゆっくりと姿を表すタイガーロイドと毒サソリ男。

ギリーラ2世「くっ……(地獄大使は私を信用していない……!?)」

●ドクトルGのとりなしにより、地獄大元帥に最後のチャンスが与えられる。
●タイガーロイドと毒サソリ男、ギリーラ2世への増援として登場。

【今回の新規登場】
●早瀬五郎=ショッカー怪人・毒サソリ男(ウルトラマンVS仮面ライダー)
●三影英介=バダンサイボーグ・タイガーロイド(仮面ライダーZX)

857 名前:名無し客:04/03/10 14:53

タイガーロイド、毒サソリ男、ギリーラ2世の三大怪人と対峙するG4。
近距離用4連装ミサイルランチャー・ギガントを発射して応戦するG4だが、
タイガーロイドの背中の三門の大砲の0.7秒の速射で、
その威力もたちまち相殺されてしまう。

G4「……くっ!」
ギリーラ2世「諦めなさい。予知能力者を利用したプレディクション(予言)機能のない
        G4システムなんて、あたしたちの敵ではなくてよ」
???「さぁて、そいつはどうかな!?」
毒サソリ男「…ん?……何者だ!?」
G4「お前たちは…?」

そこにG4救援のため現れたのは、スピラの大召喚士ブラスカと、
そのガードであるジェクトとアーロンの3人であった。

ブラスカ「温かき癒しを!」

ブラスカの回復魔法ケアルガで、戦いで受けた強化外筋及び外骨格の損傷が癒えていくG4。

G4「あんたたちも天使か?」
ブラスカ「いや、我等はスピラ異界の幻光体…」
ジェクト「颱宙なんとかとかいう脅威に対抗するため、祈り子が急遽俺たちを
     実体化させたって訳だ!」
アーロン「……そういうことだ」

タイガーロイド「な、なんだ貴様等は!?」
毒サソリ男「妙な奴らめっ! 蹴散らしてくれるわ!」

アーロン「こいつらは俺たちに任せてもらおう。お前はあの蝶の化け物をやれっ…」
G4「すまん。誰だか知らんが、ここは任せるぞ!」

858 名前:名無し客:04/03/10 14:55

アーロン「今のうちに、祈れ」

言い放ち、アーロンは全身の筋肉をねじるようにたわめ、
そしてそれを解放し、大剣を真横から振り抜いた。
秘伝・流星――必殺の斬撃がタイガーロイドと毒サソリ男を
真一文字に切り裂いていく。

毒サソリ男「ぐおおっ!!」
タイガーロイド「おのれ、人間の分際で!!」

一方、雑魚のG4-X部隊をあらかた片付け、
いよいよギリーラ2世を追いつめるG4。

ギリーラ2世「ま、待ちなさい水城三尉! 貴方はかっての上官である
        私を撃つと言うの!? 殺すと言うの!?」
G4「確かに、アンノウンに対抗して国を守るためとは言え、
   G4の装着員として俺は生前にあんたの言いなりになり、
   あの風谷真魚という少女を誘拐してプレディクション装置に
   機械の部品同様に接続した事も横でただ黙って見ていた。後悔はしていない。
   ……だからこそ、自分自身でけじめを着けさせてもらう!!」
ギリーラ2世「よ、よるなああ〜っ!!」

ギリーラ2世の毒針による攻撃も物ともせず、
ついにG4渾身のパンチがギリーラ2世の体を貫いた!

ギリーラ2世「……バ、バカなっ!! 私は………」

そのまま爆死するギリーラ2世。

G4「……ただ、あえて一言だけ言うならば、俺たち自衛隊員の同志をも
   ただのモルモットとしか見ていなかった、愛国心のかけらもない
   狂った科学者のあんたの下で働いていた頃の自分に、ムカッ腹が立っただけだ…!」

859 名前:名無し客:04/03/10 14:56

G4「そちらの方も片付いたようだな。あのニ体の怪人はどうした?」
ジェクト「あと一歩のところで逃げられちまった」
G4「そうか……」
ブラスカ「向こうの方に現世へと繋がるゲートを開いておいた。
     それで直ちに仲間の艦のあとを追われるがよろしかろう」
G4「…ん? お前たちは一緒に来ないのか? ……!?」

全身が幻光虫となって徐々に消え始める3人。

アーロン「どうやら、タイムリミットのようだ……」
ブラスカ「仕方がない。こうやって幻光体である我々が異界の外に出るだけでも
     かなりのパワーを消耗したのだから……」
G4「お前たち……」
ブラスカ「もし無事に向こうに着いたなら、私の娘に伝えてもらいたい。
     たとえどんな困難が待ち受けていようとも、信頼できる仲間と共に
     力をあわせれば決して乗り越えられない事はない。お前たちなら
     必ず宇宙に迫る脅威を退ける事が出来る、と……」
ジェクト「なぁ、俺のバカ息子にも伝えてもらえねぇか?
     またユウナちゃんを泣かしたりしたら承知しねぇぞ!
     化けて出るぞ! ……ってな」
G4「解かった。必ず伝えよう。それくらいお安い御用だ…」
ジェクト「悪りぃな…」

そして、完全に幻光虫となって消える3人。
最後にアーロンの言葉が響く。

アーロン「武運を、祈る……」

G4「…………」


○スピラの祈り子の力により、ブラスカ、ジェクト、アーロンの3人が
 孤軍奮闘するG4への味方増援に登場。怪人たちを退けた後、再び幻光虫となって異界に戻る。
○G4→ブラスカが開いたゲートを通って、現世へと向かう。
●ギリーラ2世→爆死。
●タイガーロイド、毒サソリ男→アーロンたちに深手を負わされ撤退。

【今回の新規登場】
○ブラスカ(FF]、FF]-2)
○ジェクト(FF]、FF]-2)
○アーロン(FF]、FF]-2)

860 名前:名無し客:04/03/10 23:12

***惑星アマンガ***

再生宇宙獣士軍団とヒドラー兵部隊の襲撃を受ける
アマンガ王宮。
自ら剣を取って応戦するシーマ王女と、護衛のためにヒステリアたちより
先にアマンガを訪れていたイガム王子・流れ暴魔ヤミマルの活躍により
中枢部への侵入は辛うじて防がれていたものの……。

ヤミマル「チッ……これじゃキリがない」
イガム「どこかに奴らを送り込んでいる転送装置があるはずだ。それを
破壊しなければ……」

宇宙獣士ギザン&宇宙獣士ジーグ「裏切り者、死ね!!」
シーマ「……お前たちが甦ったということは、やはりあの女王も……」
???「それを知ってどうなる、貴様は今ここで死ぬのだ!!」
シーマ「!? あああっ!!」
背後から忍び寄った宇宙獣士ゾルバスの一撃で地面に叩きつけられるシーマ。

ゾルバス&ギザン&ジーグ「とどめだ!!」
イガム「シーマ殿!!」
ヤミマル「間に合わん……っ!!」

だがしかし、蹴散らされたのは3人の宇宙獣士の方であった……。

???「転送装置は破壊したわ!!」
???「もう増援は来ないよ!!」

3台のバイクで戦場に踊りこみ、シーマ王女を救出したのは……。

イガム「仮面……ライダー!?」
ヤミマル「女……か?」

ギザン「貴様ら……何者だ!!」

シーマを背中にかばいつつ、獣士たちに対峙する女戦士たち。

「電波人間……タックル!!」
「……レディーアギト」
「仮面ライダーファム・サバイブ!!」

●Dショッカーの宇宙獣士部隊、アマンガ星を襲撃。
○シーマ、イガム、ヤミマルの戦隊シリーズ敵幹部改心組、危機に。
○3人のレディーライダーが登場。シーマ王女を救出、宇宙獣士と戦闘状態に。

【今回の新規登場】
●宇宙獣士ギザン、ジーグ、ゾルバス(電撃戦隊チェンジマン)
○アマンガ星王女シーマ(同上)
○岬ユリ子=電波人間タックル&テントロー改
(仮面ライダーストロンガー/半オリジナル)
○沢木雪菜=レディーアギト&レディートルネイダー
(仮面ライダーアギト/半オリジナル)
○霧島美穂=仮面ライダーファムサバイブ&ブランエルファー
(仮面ライダー龍騎/半オリジナル)

861 名前:グランセイザー全戦士(大地のトライブ) ◆dtu.1sLh8Y :04/03/13 01:21

その頃、地球上では、グランセイザーとの戦いで敗れ去ったアケロン人が
他の敵幹部同様、復活を遂げた。

アケロン人「あはははははっ。 あははははっ・・
復活したこのあたしの力で、今こそグランセイザー共を蹴散らしてやるわ。
さて、あたしの分身たちよ・・・今こそ、世界中の人間共を抹殺するのよ!!」


シュウアアアアアアアア・・・・・・・

オールアケロン人「地球人抹殺・・・・・地球人抹殺・・・」


そこへ、松坂直人が駆けつける。

直人@タウロン「倒されたはずのアケロン人が復活してる?! しかも・・・
無数に増殖!? こうなったらやってやる!! 装着!
一気にカタをつけてやる! ブルキャノン!!
マタドール・バーストッ!!!!!!!」

ズドォォォォォォォォォン!!!!!

しかし、倒されても次々と甦り、増殖していくオールアケロン人。

直人@タウロン「何だこいつらは!? 一体どうなってるんだ・・・
さっきより数が多くなってるぞ・・・。」
オールアケロン人「これまでの様ね、セイザータウロン。
はぁ――――――――っ!!!!!!!!!!」

ズビ――――――――――――――――――――ッ!!!!!!!

直人@タウロン「ぐおうっ!!!!」


そこへ、豪と蘭が駆けつける。

豪@トラゴス「直人!」
蘭@ヴィジュエル「直人さん!」
豪@トラゴス「何だこれは・・・・。 アケロン人が何故こんなに・・・
とも言ってられないようだな・・。 装着! セイザートラゴス!!」
蘭@ヴィジュエル「装着! セイザーヴィジュエル!!」

オールアケロン人「セイザートラゴスにセイザーヴィジュエル・・。
何人で来ようとあたしらには勝てないわ。」

豪@トラゴス「何?!」
蘭@ヴィジュエル「どういうこと?」

862 名前:グランセイザー全戦士(風、大地、水のトライブ) ◆dtu.1sLh8Y :04/03/13 02:13

そこへ、反町誠ら水のトライブ3人が駆けつけた。

誠@ゴルビオン「大地のトライブのお前ら、あの無数の異星人、本物は一人だ!!」
豪@トラゴス「どういう事だ!?」
誠@ゴルビオン「本物のアケロン人は自らの力で自分の分身を作り出し、
そしてそれを増殖させている。 更にその分身にパワーを与えているんだ!」
直人@タウロン「ぐ・・・・つまり奴の本体一つを狙えばこっちのモンか・・。」
蘭@ヴィジュエル「でも、どれが本物のアケロン人なのか分からないよ。」
辰平@ギャンズ「面倒な事になるな・・これは。」
愛@パイシーズ「とにかくやるしかないよ。 一刻も早く本物一体を探し出しましょうよ。」
誠@ゴルビオン「俺たちも行くぞ、辰平、愛!」

誠@ゴルビオン、愛@パイシーズ、辰平@ギャンズ「装着!」

誠@ゴルビオン「ブラストソー! デ・ストーム!!」
愛@パイシーズ「アクアブリッツ! ブリンクショット!!」
辰平@ギャンズ「カルニコス! 大海嘯切断!!」

オールアケロン人「無駄だっていってるでしょ。
グランセイザーが何人で来ようとあたしたちには敵わない!」


洸@レムルズ「ファイナル・ジャッジメント!!!」

セイザーレムルズのアイアンゲイルから放たれた技が本物のアケロン人に命中。

アケロン人「うああっ!! おのれ!」
洸@レムルズ「そこまでだ、アケロン人。」
涼子@ヴェルソー「あんたの計画もこれまでよ!」
仁@ダイル「残念だったね。」


豪@トラゴス「助かった! これで無数のアケロン人が消滅したぞ!」
直人@タウロン「さて、今度はお前の番だ!!」

アケロン人「今までのあたしだと思ったら大間違いよ。
なぜなら、あたしは復活したと同時にパワーアップしたのよ!!」
直人@タウロン「何お――――っ!!!」

アケロン人「うううう・・・ハァ――――――――――――――――――ッ!!!!!」

ズドオォォォォォォォ――――――――――――――――ン!!!!!

直人@タウロン、蘭@ヴィジュエル、豪@トラゴス「うあ―――――っ!!!!!」
洸@レムルズ、涼子@ヴェルソー、仁@ダイル「あああ――――――――っ!!!!!!!」
誠@ゴルビオン、愛@パイシーズ、辰平@ギャンズ「うわあぁぁぁ―――――――――っ!!!!!!」


強大なエネルギー波でグランセイザー9人を吹き飛ばした。
そして、残された力でダイルが必殺技を放った。

仁@ダイル「大旋風破!!」
アケロン人「うああああああああああああっ!!!!!!!!!!!
覚えてなさいグランセイザー、この次は必ず抹殺してみせるわ!!」

アケロン人は去って行った・・・。


洸@レムルズ「逃がしたか・・・・。」
仁@ダイル「もう少しだったのに・・・。 この次こそは・・。」
涼子@ヴェルソー「あんたにしては頑張ったわよ。」
仁@ダイル「涼子さんにそういわれるとテレるなあ・・。」

誠@ゴルビオン「油断は禁物だ。 こうも奴を逃がしてしまってはいつまた攻めて来るか分からない。」
辰平@ギャンズ「ま、その時はその時で今度こそケリをつければ良いさ。」


【今回の新規登場】
松坂直人@セイザータウロン
神谷豪@セイザートラゴス
早乙女蘭@セイザーヴィジュエル
反町誠@セイザーゴルビオン
魚住愛@セイザーパイシーズ
三上辰平@セイザーギャンズ
伝通院洸@セイザーレムルズ
雨宮涼子@セイザーヴェルソー
秤谷仁@セイザーダイル
アケロン人
オールアケロン人(オリジナルキャラ)

863 名前:名無し客:04/03/16 10:45

***惑星アマンガ***

>>860の続き

ギザン「むむっ、あれは!?」
ジーグ「チッ! G4-X部隊め! しくじったな!!」

アマンガ王宮上空に姿を現す天使連合軍の戦艦バラクティカ改=タイタン号。

イガム「間に合ったか!」

ゾルバス「こしゃくな! ゴズマ戦闘機出撃!!」

***タイタン号・メインブリッジ***

リン「敵戦闘機部隊! こちらに向かって接近してくる!」
結花「…私が出ます!」

クレインオルフェノク激情態へと変化した結花が、
艦外へと出て時速530キロで滑空しながら、武器の毒矢で
一機ずつゴズマ戦闘機を撃墜していく。

ヒステリア「こちらもミサイルを発射です。クレインオルフェノクを援護せよ」
リン「了解!」

タイタン号から発射されたミサイルの雨が、
ゴズマ戦闘機を殲滅していく。

アラクレボーマ「敵戦闘機部隊…ほぼ全て沈黙!」
ヒステリア「了解。主砲・バラスター砲、発射用意! 目標、地上の宇宙獣士3体!」
バラリベンジャー「了解! バラスター砲、発射!!」

***再び地上***

ギザン「ぐっ、ぐおおおっ!!」
ゾルバス「おのれ〜〜、なんてこった!!」

タイタン号の主砲・バラスター砲に上空から狙い撃ちにされ、
大ダメージを受ける宇宙獣士ギザン、ジーグ、ゾルバス。

タックル「今よ! 電波投げ!!」

一瞬の隙を突いたタックルの電波投げが宇宙獣士を捉える!

ジーグ「うわああっ!?」
ゾルバス「なんだとおおお!!」

"ファイナルベント!!"

必殺技ミスティースラッシュを発動させ、
白鳥型の契約ミラーモンスター・ブランウイングの羽ばたきによって
吹き飛ばされた宇宙獣士たちをウィングスラッシャーで薙ぎ払うファム。

ギザン「ぎゃあああ――!!」
ジーグ「む、無念だあああ!!!」
ゾルバス「…………ハメス様っ!!」

大爆発して果てる宇宙獣士3体。

864 名前:名無し客:04/03/16 10:47

アマンガ星での戦闘も一段落し、とりあえず一息入れる元敵幹部改心組や天使連合軍。

シーマ「おかげで助かりました」
ヒステリア「やはりタイラー大統領やラインハルト帝の睨んだ通りだったようです。
      Dショッカーは大方の予想通り、これからスーパーノヴァプロジェクトに
      全銀河が総力を挙げて最後の詰めへと取りかかろうとする隙を突いてきました」
イガム「スーパーノヴァプロジェクトの最後の大詰めの段階には、
    本来であれば猫も手も借りたいほどですが、
    どうやら作戦遂行中に各惑星を防衛するための留守番にも、
    ある程度の人員を割かざるを得ないようだ」
ヒステリア「ここにはアラクレボーマとバラリベンジャーを残します」
ヤミマル「俺とイガムも引き続きここに残りましょう」
シーマ「申し訳ありません……。私も本当なら最後の決戦に参加したいところ……」
ヒステリア「いえ、そのような気兼ねは要りません。シーマ殿は母星の防衛に専念してください」
イガム「首尾よく颱宙を倒せたとしても、その間に全宇宙がDショッカーに
    征服されてしまってはシャレにならぬからな…(笑」

***タイタン号・メインブリッジ***

美也「全員乗り込みました」
ヒステリア「了解。それでは本艦はこれよりイゼルローン要塞へと向かい、
      銀河連合軍と合流します」

一同「オオ――ッ!!」

レー・バラキ「ところで『あの男』から、その後連絡は?」
ヒステリア「今もってありません…」
レー・バラキ「本当に信用できるのですか? あの男…ドクターマンが……」
ヒステリア「イガムも言っていましたが、今は全宇宙が存亡の時ゆえ
      猫の手も借りたいところ。それに、あの御仁も今が一体
      この銀河にとってどういう時であるかはよく理解しているはずです」

***同艦内・居住区***

上村美也=サソランジン、長田結花=クレインオルフェノク、
岬ユリ子=電波人間タックル、沢木雪菜=レディーアギト、
霧島美穂=仮面ライダーファムの5人が集結。
ここにライダーエンジェルスが勢揃いした。

ユリ子「いよいよ地球ね」
雪菜「私はどうしても会って話さなければならない人がいる。
   きちんとあの時の真実を伝えなければならない人が……」
結花.。oO(啓太郎さん……海堂さん……待っていてください………)

865 名前:名無し客:04/03/16 10:48

***地球・メリダ島***

一方、岡防衛長官からの特命を受けた国防省特命課課長の御園木篤司は、
東京から南に2千数百キロの距離にある、ここメリダ島を密かに訪れていた。

御園木「国防省特命課課長、御園木篤司です」
テッサ「はじめまして。ミスリル西大西洋基地所属・トゥアハー・デ・ダナン艦長、
    テレサ・テスタロッサ大佐です。どうぞテッサとお呼びください」

御園木と握手するテッサ。彼女は弱冠16歳にして国際傭兵組織ミスリルの
潜水艦トゥアハー・デ・ダナンの艦長を務め、未知の技術『プラック・テクノロジー』に
アクセスできる異能力者『ウィスパード』でもある。今回のスーパーノヴァプロジェクトには、
彼女の知識も水面下で多大な貢献を果たしていたのである。

御園木「それでテスタロッサ大佐。すでに貴組織情報部のボーダ提督からも
    お聞き及びとは思いますが、先日アケロン人が復活し、東京に現れました」
テッサ「ええ、知っています」
御園木「それだけではなく、銀河連合軍の友軍であるアマンガ星も
    大星団ゴズマの襲撃を受けました。ご存知の通りスーパーノヴァプロジェクトには
    地球に駐留する正規軍は無論、ヒーローの大半が地球を空にして出撃する予定です。
    その間、地球は全くの無防備の状態になります。この隙をDショッカーや
    ホーリーナイトメア社が突いて来ないと考えるのは、状況から見ても
    明らかに楽観的に過ぎるでしょう」
テッサ「スーパーノヴァプロジェクトの遂行中の地球の防衛については、
    私共にお任せください。Dショッカーの好きにさせる訳にはいきませんから…(^^)ニッコリ」
御園木「よろしくお願いします」


○タイタン号→アマンガ星に到着し、ゴズマ侵略部隊を退けた後、
 いよいよイゼルローンへと向かう。
○シーマ王女、地帝王子イガム、流れ暴魔ヤミマル→留守番及び防衛のため、
 引き続きアマンガ星に残る。
○アラクレボーマ、バラリベンジャー→留守中のアマンガ星防衛のため、
 艦を降りてアマンガ星に残る。
○ライダーエンジェルズ→全員がタイタン号に乗り込み、初勢揃い。
●宇宙獣士ギザン、ジーグ、ゾルバス→戦死。
○御園木篤司→ミスリルの基地メリダ島を訪問。スーパーノヴァプロジェクト遂行(留守)中の
 地球防衛について、テッサと綿密な打ち合わせをする。

【今回の新規登場】
○御園木篤司(超星神グランセイザー)
○テレサ・テスタロッサ(フルメタル・パニック!)

866 名前:名無し客:04/03/17 00:33

***タイタン号・メインブリッジ***

大きな水晶のような立体映像投影装置に浮かび上がる
デンジ姫の姿、ヒステリアと会話中。

ヒステリア「そうですか…別働隊の者達も、宇宙各地で
奮戦してくれているのですね、それを聞いて安心しました」
デンジ姫「皇太后、あなたのご尽力がなければこれだけの
メンバーは集められませんでした、感謝いたします」

NR@大平透「かつて戦隊メンバーと心を通わせた死者達で、
タイタン号に乗り込んでいない者達も、天使として宇宙の各地で
DショッカーやHN社、地球教の残党と戦っていたのである」
(ビーダマラーや人造人間ゴン、エイリアンハンター・ケラオに
ミラン=ザ・ゾバルダ、Dr.オブラー&アシュラとベガベビー、
レイ=ツインヅノー、バトルロボS1=ハナコ、ドーハ星人ベプ、
マックス=KKエス、死神戦士タナトスといった面々の戦いがカットイン)

ブッチー「ワシも豪はんや嵐はんと一緒に戦いたかったけんど、任務のためや、
しゃあないな〜」
リン「ツインヅノー、お前から預かった手紙は必ずイエローライオンに
届けるからな。(そして……俊介……)」

デンジ姫「天界の研究機関で完成した追加装備を送ります、
ライダーエンジェルズの皆さん、こちらへ…」

通信装置の前に立つユリ子、美也、雪菜、美穂、結花。
五条の光がデンジ姫の掌からそれぞれの腕に浴びせられ、
金色の腕輪に実体化する。

デンジ姫「エンジェルアームレット……あなたがたにとって
守り手となるものです。タックルには転生前に授けた
超電磁ダイナモの駆動キー、ファムにはサバイブ体のエネルギー制限を
除く効果、クレインにはライダーとオルフェノク…両方の
力を共に使うための増幅装置の役割も兼ねています」

美穂「宇宙獣士と戦ってる最中に元に戻っちゃった時は焦ったわよ…
ともかく、これで大丈夫ね」

ゴミジゲン「ねーねーお姉ちゃんたち、それで変身して見せてよ!!」
シベール「こら、見世物じゃないんだから……」

顔を見合わせた5人、クスリと微笑みあう。
ユリ子「いいわ、テストの意味もあるしね」
結花「……ちょ、ちょっと恥ずかしいですけど……」
雪菜「もう恐れたりしない……私も、この力をみんなのために!」
美也「それじゃ、いい?」

ライダーエンジェルズ「変 身 ! !」

867 名前:名無し客:04/03/17 01:14

(ユリ子と美穂はおなじみの変身ポーズ、雪菜は翔一と似たポーズ、
美也と結花もそれぞれ自然に独自のポーズが出てくる)
(渦巻く電波エネルギー、ネオショッカーベルトが
砕けて出現した変身ベルトから深紅のエネルギーの奔流、賢者の石の
光を放つ細めのオルタリング、Vバックルにセットされるカードデッキ、
そして装着されるドライバー+フォン、舞う羽吹雪の中に響く
「Standing by・Complete」の電子音……)

「ライダーエンジェル・タックル!!」
「ライダーエンジェル・ルージュ!!」
「ライダーエンジェル・レディーアギト!!」
「ライダーエンジェル・ファム!!」
「ライダーエンジェル・シータ(417)!!」
(タックルとファムは見た目の変化無し、レディーアギトは
アギトのデザインを柔らかく華奢にした感じ、ルージュは
サソリをモチーフにしている所は同じだが正義のヒロイン然とした
姿に変わっており、シータはファイズやカイザの女性版といった感じ。

ゴミジゲン・ザシキワラシ「うわ〜〜〜かっこいいい〜〜〜!!」

ルージュ(サソランジン)「これが…新しい姿…。ありがとうございます、
デンジ姫…ネオショッカーの…醜い怪人の姿を取り去ってくださって…」

ヒステリア「ライダーを名乗るならば、全員にバイクが必要ですね。
用意しておきました……」

(格納庫にテントロー改、レディトルネイダーと並んで新マシン
ルージュスティンガー、ビークアタッカーの姿が……)

シータ(クレインオルフェノク)「あの……私、免許ないんですけど……」
タックル「とりあえず、基本的な運転はあたしが教えるわ。免許も超法規的
措置をとってもらえるよう地球にいる天使たちからかけあってもらうつもり」
ファム「ま、あたしはブランウィングがいるし、結花は空飛べるからバイクは
いらないといえばいらないんだけどね」

デンジ姫「あなた方のエンジェルアームレットには、それぞれV3、X、
ZX、ギルス、ファイズゆかりの女性たちの想いも込められています。
あなたがたは…決して一人ではありません…」

ファム「柄じゃないけど…ま、なんとかやってみせるわ」

○戦隊シリーズに登場した改心キャラ=天使たちの消息が明らかになる。
○デンジ姫、ライダーエンジェルズをパワーアップ。ヒステリアより
 美也と結花にもバイクが贈られ、名実共にライダーエンジェルズの戦力が
 整う。

【今回の新規登場】
○上村美也=仮面ライダー(ライダーエンジェル)ルージュ
(仮面ライダー=スカイライダー/半オリジナル)
○長田結花=仮面ライダー(ライダーエンジェル)シータ
(仮面ライダー555/半オリジナル)

868 名前:名無し客:04/03/18 10:24

***イゼルローン要塞・統合作戦本部***

ミリアリアは、司令室から出てきたところを、
廊下でディアッカとすれ違った。

ディアッカ「よっ! どうしたんだよ? アークエンジェルCIC担当のお前が
      司令部くんだりまで来るなんて」
ミリアリア「ニコル君に頼まれて、長田結花って女の子のバイクの免許申請に
      必要な書類をシェーンコップ中将に届けに来て、今終わったとこ」
ディアッカ「……ふーん。(また近々新しい天使が来るのか……)」
ミリアリア「……ねぇ、ディアッカ」
ディアッカ「なんだよ?」
ミリアリア「…この前の地球教との戦いの時、出撃していたスカイグラスパーの
      ことで、何か知らない?」
ディアッカ「……!!」
ミリアリア「ううん…あの時だけじゃない。破壊五暴星との戦いの時や
      他の戦闘の時もそうだった。確かに味方の中に1機のスカイグラスパーが…」
ディアッカ「……………」
ミリアリア「キラやカガリさん、艦長やアムロ大尉、ヤマモト大将、ポプラン中佐に
      アッテンボロー中将にも聞いて廻ったけど、誰もまともに答えてくれないの。
      ねえ、ひょっとしてみんなで私に何か隠してない!?」
ディアッカ「そ、そんな訳ないだろ。第一だな、スカイグラスパーなんて
      ジムやボールと同じで量産されてて、機体の数だって山ほどあるんだ。
      いちいち誰もパイロットの個人的な情報なんか覚えてないって!」
ミリアリア「……(ため息をつき)そうよね。あんたに聞いたって知ってる訳ないもんね」

その言葉にちょっとムカッとなるディアッカだったが……

ミリアリア「ごめんね。変なこと聞いて…」
ディアッカ「ミリアリア………」

869 名前:名無し客:04/03/18 10:25

***同要塞内・居住ブロック***

ディアッカ「…おい、ミリアリアがお前のことに気付き始めてるぞ」
トール「………」
ニコル「そろそろ隠しておくのも限界ですね……」
ディアッカ「……俺、これから彼女に全て話してくるぜ」

席を立とうとするディアッカの腕を、
トールが慌てて掴んて止める。

トール「ダメだ!」
ディアッカ「どうして!?」
トール「前にも話しただろ! この戦いが終わったら俺達天使は
    またこの世から消えちまうんだ! わかってんのかよ!!」
ディアッカ「なんだ、そりゃ? ナチュラルってやっぱバカ!?」
トール「…んだとォ!!」
ディアッカ「そりゃあお前は颱宙ジェーンを片付ければ、
      目的果たして成仏して、この世からハイさよならかもしれないけどな!!
      ミリィはまだ心の中でおまえの事を思ってんだよ!!」
トール「わかってるよそんなことは!! 俺達がどんな覚悟で
    天使として転生してきたか!お前なんかにわかるもんかあああっ!!!」

取っ組み合いの喧嘩を始めるトールとディアッカ。

ニコル「やめてください二人とも!!」
トール「………くそっ!」
ニコル「トール!?」

トールはたまらず部屋から飛び出して行ってしまった。

ディアッカ「………」
ニコル「……ディアッカ、本当は君も彼女の事が好きなんでしょ?」
ディアッカ「………ああ。だからアイツとは五分五分の条件で、
      正々堂々勝負したかったんだけどな…」
ニコル「ディアッカ……」

870 名前:名無し客:04/03/18 10:27

***同要塞内・廊下***

一方その頃、アークエンジェルへと戻る途中のミリアリアは……

連邦軍兵A「よし、その辺だ」
連邦軍兵B「フフフ…地獄大元帥様のRIU計画も、これで半ば成就したも同然だ」

物陰に不審な人影を見たミリアリアは、気になり近寄ってみた。

ミリアリア「あのー、そこで何してるんですか?」
連邦軍兵A「見たな!?」

ミリアリアに話しかけられた数人の連邦軍兵士達は、
見るも奇怪な姿へと変身していく…。
ミケーネ帝国の兵士、ミケーネスである!

ミリアリア「……!!」

***アークエンジェル・ブリッジ***

ディアッカ「なんだって!? ミリアリアがまだ帰ってきてない!?」
マリュー「おかしいわねぇ…。もう書類の提出が済んだのであれば、
     そろそろ戻ってきてもいい頃なんだけど……」
サイ「ミリアリアは途中で道草なんてする娘じゃないし……」
ノイマン「念の為、みんなで探してみますか?」
マリュー「…そうね。万一の事があるといけないから、お願い」
ディアッカ「俺も探してくる!」

その場から真っ先に飛び出して行くディアッカ。


○シェーンコップ→長田結花バイク免許取得のための書類を受理。
○トール→ディアッカと大喧嘩してしまう。
○ミリアリア→アークエンジェルへ戻る途中、ミケーネ帝国の潜入工作活動を目撃してしまう。
○ディアッカ→ミリアリアが行方不明と聞き、心配のあまり真っ先に彼女を探しに飛び出す。

871 名前:名無し客:04/03/19 13:53

***イゼルローン要塞内・中央大廊下***

ディアッカ「ミリィイイイ――!!!」
ニコル「ミリアリアさああ――ん!!!」
ディアッカ「ミリアリア、どこだ! どこにいる!? ……うわあっ!!!」
トール「…いてっ!!」

ニコルと一緒にミリアリアの姿をくまなく探しまわっていたディアッカは、
偶然廊下の角のところで出てきたトールとぶつかった。

ディアッカ「いててっ……たくっ、あっ!? お前こんなところで何やってるんだ?」
トール「……んだよ! またやんのかっ!?」
ディアッカ「よせよせ。いくら天使だか幽霊だか知らないが、
      ナチュラルのお前がコーディネーターの俺とまともにやりあって
      勝てるわけないだろ? さっきだって俺の方が圧倒してたじゃないか」
トール「コノォ…!!(怒)」
ニコル「待ってください! ミリアリアさんがいなくなっちゃったんです!」
トール「なんだって!? それホントかよ!!」
ディアッカ「冗談でこんなことが言えるか」
ニコル「すみません……。僕が彼女に書類の提出なんか頼んだばっかりに……」
トール「そんなことよりも今はミリィを探す方が先決だろ!」
ディアッカ「お前はあっちを探せ! 俺はこっちの方を当たってみる!」
トール「わかった!」

トールに別のエリアを任せ、ミリアリアの捜索を再開するディアッカとニコル。

ニコル「……クスッ(微笑)」
ディアッカ「……何だよ?」
ニコル「あ、いえ。ミリアリアさんの事になると、トールもディアッカも
    二人とも息がピッタリだなあと思いまして…」
ディアッカ「…………(無言のまま思わずムッとした表情で赤面)」

***同要塞内・物資倉庫エリア***

ミケーネスA「いたか!?」
ミケーネスB「いや、まだ見つからん」
ミケーネスC「逃げ足の早い小娘だ!」
ミケーネスD「探せー! 草の根分けても探し出せー!」

なんとかミケーネスたちの魔手を逃れ、
倉庫の片隅に隠れてじっと息を潜めていたミリアリアだったが、
突如肩に何者かの手が……!?

ミリアリア「……キャァッ!!」
???「シーッ! ……静かに」
ミリアリア「…美佐さん!?」

背後からミリアリアの肩に手を乗せたのは、
嵐山長官の娘であり直属の秘書官でもある嵐山美佐だった。

美佐「(小声で)…あなたの帰りが遅いから、みんな心配してあなたのことを探してるわ。
   一体何があったの?」
ミリアリア「アークエンジェルに戻る途中で……あの人達を偶然見かけて……
      それで………それで………!」
美佐「(物陰から様子を伺いながら)……きっとミケーネの潜入工作員ね。
   まずはここから安全なところまで脱出しないと。…走れる?」
ミリアリア「…はい…!」

ミケーネスA「見つけたぞー!!」
ミケーネスB「そんなところにいたのかぁ!!」

美佐「ミリアリアちゃん!! 逃げるわよ!!」
ミリアリア「はいっ!!」

一目散に走って逃げ出す美佐とミリアリア。

ミケーネスC「待てー!!」
ミケーネスD「逃がすなぁー!! 追えーっ!!」


○ディアッカ、トール、ニコル→引き続きミリアリアを捜索中。
○嵐山美佐→倉庫の中に隠れていたミリアリアを発見、保護。
●ミケーネスたち→逃げる美佐とミリアリアを追う。

872 名前:名無し客:04/03/20 12:59

美佐「たああっ!!」
ミケーネスA「ぐわあっ!!」

嵐山美佐は格闘して応戦しながら、
ミケーネスの追っ手を振り切ろうとするが、
いかんせん多勢に無勢なことに加え、
武術には素人なミリアリアが足手まといになってしまい、
次第に劣勢に追い込まれた。

美佐「……くっ!!」
ミリアリア「いやっ、離して!!」
ミケーネスB「てこずらせおって」
ミケーネスC「人が来るとまずい。こいつらは連れて行こう。人質に使える」

???「待ちなさい!!」

ミケーネスD「誰だあっ!?」

???「スカイイーグル!!」
???「シャークローリング!!」
???「バンサーボンバー!!」

空中を飛行して敵を蹴散らすバルイーグル?
回転して足を払うバルシャーク?
空から相手に飛びかかる大技を放つバルパンサー?

ミリアリア「サンバルカン!?」
美佐「どうやら私達、助かったみたいね」

バルイーグル?「それじゃあ、やりますか!」
バルパンサー?「ガツンとやっちゃうよぉ〜」
バルシャーク?「シメてやるっ」

ミケーネスA「おのれ! 太陽戦隊め!」
ミケーネスB「待て、何か様子がおかしくないか?」
ミケーネスC「知るか! 邪魔者は排除するのみっ!!」

バルイーグル?「太陽戦隊カモメ団、よろしくっ!」

ミケーネスA「…ハァ?」

ミケーネスたちが混乱しているのも束の間、
イーグル?、シャーク?、パンサー?の3人が同時にジャンプ。
空中からミケーネスたちにトリプルキックを浴びせていく。

ミケーネスC「ぐわああっ!!」
ミケーネスD「くっ、くそーっ!!」

よろよろになるミケーネスたち。

バルシャーク?「逃げる時間をやったのにさ!」
バルイーグル?「一気にキメます!」
バルパンサー?「エース・オブ・ザ・バルカンボールだねっ!」
3人全員「レディ、セット!!」

3つのブリッツボール型バルカンボールを合体させ、
シャーク?からパンサー?、パンサー?からイーグル?へとパスしていく!

3人全員「トリプルクロス!!」
パンサー?「ワンッ!!」
シャーク?「ツーッ!!」
イーグル?「アタァァ――クッ!!!」

ミケーネスたちに見事命中。

ミケーネスA「こ、こりゃたまらん…!!」
ミケーネスB「やられたああ〜〜!!」
ミケーネスC「……む、無念」
ミケーネスD「………ぐぶっ!!」

873 名前:名無し客:04/03/20 13:00

バルイーグル?「やったね!」
バルシャーク?「あっけないな」
バルパンサー?「いっちょあがり!」
ミリアリア「飛羽さん、鮫島さん、豹さんもありがとうございました。
      一時はどうなることかと……」
バルイーグル?「あ、いえ、私達は……」
ミリアリア「…女の人の声!?」

その様子を横で見ていて、可笑しくて思わず吹き出してしまう嵐山美佐。

ミリアリア「???」

ミリアリアが訳もわからず、ただ呆然としていると、
イーグル?たちがヘルメットを脱ぐ。すると、なんと!?

ミリアリア「えっ!? ……エ━━━━━Σ(゚Д゚)━━━━━!!」

それはバル強化服を着ていたユウナ、リュック、パインの3人であった。

リュック@パンサー「えへへ…驚いた?」
ユウナ@イーグル「実はシンラくんがね、嵐山長官と協力して新しいドレスフィアを開発したんだ」
パイン@シャーク「そういうことだ。怪我はないか?」
ミリアリア「は、はい。どうもありがとうございます…」
リュック@パンサー「現在、ゲッターロボタイプのドレスフィアも開発中だから、
           そちらの方にも乞うご期待!!」
ミリアリア「……………(汗」

874 名前:名無し客:04/03/20 13:02

ディアッカ「よかった。ミリアリア、無事だったんだな」
ミリアリア「遅いわよっ、今頃!」
ディアッカ「そりゃないだろ。こっちはこのでかいイゼルローンの中を、
      あっちこっち探しまわってたんだから!」
ミリアリア「(´-`).。oO(私のこと…心配してくれてたんだ………)……ありがとっ」
ディアッカ「…お、おう(///)」
キャゼルヌ「ところでハウ二等兵。連中はあそこで一体何をしていたんだ?」
ミリアリア「すみません。私にもそこまでは……」
アッテンボロー「該当箇所を調べて見たが、特に不審な点はどこにもなかった」
シェーンコップ「仕方ない。(倒れてのびているミケーネスたちを見やりながら)
         あいつらを締め上げて、ここで何をやっていたか聞き出すしかないか…」
キャゼルヌ「こちらは監視カメラで撮った映像を分析してみよう」

トール.。oO(よかった……ミリィ…無事で……)

ミリアリアの無事を遠くから確認したトールは、
そっとその場から去ろうとするが、
その気配を感じ取ったディアッカが……

ディアッカ「おい待てよ!!」
トール「……ディアッカ!?」
ミリアリア「どうしたのディアッカ? ……!!」

ディアッカに促されたミリアリアの視線の先には、
かってのザフト軍との戦いでMIAとなったはずの、
BFだった少年が立っていた。

ミリアリア「…そ、そんな!!……トール……!!」
トール「ミリアリア……」


●ミケーネスたち→新型ドレスフィア「サンバルカン」実戦テストの恰好の餌食となり、
 カモメ団の手で捕縛。これから尋問が行なわれる模様。
○トールとミリアリア→ついに劇的な対面か!?

875 名前:名無し客:04/03/23 01:24

***引き続き、イゼルローン要塞内***

呆然とトールを見つめるミリアリア、
そして立ち尽くし、目を伏せるトール。

ミリアリア「……」

ミリアリアの中で、全ての疑問が、そして「もしかしたら」と
思っていたことがつながった。
言いたいことは沢山あるのに、言葉の代わりに涙が溢れて止まらない。

トール「ミリアリア……えっと……」

騒ぎを聞きつけたキラとアスランが駆けつける。
アスラン「大丈夫か? ミケーネの連中が……」
キラ「トール……!?」

向かい合うトールとミリアリアを見て、キラもアスランも
何が起こったのかを理解し、絶句した。
しばし流れる沈黙──それを破ったのは、

ディアッカ「あーもうじれってえ!! 久しぶりに会ったん
だからもっと喜べよ!!(……何言ってるんだ、俺は……)」

ミリアリア「……どい……」
ディアッカ「……え?」
ミリアリア「ひどい……みんなで、あたしを騙してたの?
幽霊でも天使でも……構わない、会いたかったのに……」
リュック(小声で)「ね、ねえ、何がどうなってるの?」
パイン(小声で)「黙ってろ」
ユウナ「…………」
ミリアリア「もう……ワケわかんないよ……っ!!」

両手で顔をおおい、その場を走り去るミリアリア。
美佐「ミリアリアちゃんっ!!」
ユウナ「私、行って来ます!」
ミリアリアの後を追うユウナ。

876 名前:名無し客:04/03/23 01:41

ディアッカ「……何やってるんだよ、お前も追いかけろよ」
トール「……」
ディアッカ「馬ッ鹿ヤロー!! 追いかけろって言ってるんだよ!!」
次の瞬間、トールの拳がディアッカに炸裂した。
アスラン「ディアッカ!?」
ニコル「だ、大丈夫ですか!?」
キラ「トール、やめろ!!」
トール「……!!」
キラを振り切り、ミリアリアとユウナの消えたほうに走り去っていく
トール。
ディアッカ「(ヨロヨロ)……痛ってえなあ……」
キラ「ディアッカ……」
ディアッカ「これでいいんだよ、これで……ミリアリアの中には……」

***イゼルローン要塞内・隔離房ブロック***
捕らえたミケーネスを連行中のシェーンコップと部下達。
シェーンコップ「おい、どうした!?」
兵士A「こいつらの様子が変です!!」
ミケーネス「や、闇の帝王、ばんざ……グビュプ……」
鎧を残し、泡を吹いてみるみる溶けていくミケーネスたち。
シェーンコップ「くそっ、ゲルパー薬か……Dショッカーめ……」

***要塞内・休憩室***
ベンチに突っ伏し、一人で泣いているミリアリア。
やっと追いついたはいいが、どう声をかけていいか分からない
ユウナ……。彼女も、プリンセスユニオンを通じて
ジェーン決戦後の天使たちの去就については知っていたのだ。
だが──自分自身の体験から、ミリアリアのことが他人事には
思えないユウナであった。

ユウナ「ミリアリアちゃん……」
ミリアリア「……(涙)」

877 名前:名無し客:04/03/23 02:29

***要塞内***
キラ、通信機でシェーンコップと会話中。

キラ「そうですか、全員自害を……分かりました、今から
持ち場に戻ります」
ニコル「大丈夫でしょうか、トールたち……」
???「……ああニコル、ここにいたのか」
アスラン「!!……あなたがたは、確か……」
ニコル「コバヤシ司令官、リュウ中尉!? いつこちらに!?」

2人の男性──片方は巨漢、片方は小柄な人物が、そこに立っていた。
キラ「……」
ディアッカ「何だよ、このオッサンたち……知ってるのか!?」
ニコル「ハヤト・コバヤシ司令官と、リュウ・ホセイ中尉です」
ディアッカ「えっと、確か……グリプス戦役と一年戦争で戦死した、
カラバや連邦でのアムロさんの戦友……てことは、あんたらも天使か?」
リュウ「まあ、そういうことになるな」
ハヤト「宇宙のあちこちを回って、集めてきた情報を知らせたい。
すまないが、君たちの上官に会わせてもらえないか?」

***宇宙空間・要塞デモニカ***

地獄大元帥「フフフ、イゼルローンの連中め、今ごろ囮のミケーネスに気を
取られ、別の工作には全く気付いておるまい」
ブロッケン伯爵「しかし大元帥、このことで要塞の警備は
更に強化されるはず……それまでに作戦が完了いたしますやら」
ヤヌス侯爵「我が配下、キャットルー軍団を甘く見てもらっては
困りますよ……ブロッケン伯爵」
ブロッケン伯爵「……フン!!」
地獄大元帥「人間どもがジェーン対策や黙示録4騎士の方に
気をとられている間に、我が作戦──全宇宙同時・自転停止(RI)計画が
発動するのだ。ウワハハハハハ…………!!」

大元帥、そして4大幹部の足下に居並ぶ鉄仮面、鉄十字、キャットルー、
そしてミケーネスを改造したと思われる、槍を持った妖しげな兵士たち。

地獄大元帥「ピグマン子爵、お前にも専属の軍団を授けよう……
指揮するがよい、鉄獣士軍団!!」
ピグマン子爵「ケケケケ、ありがたき幸せ……」

地獄大元帥「真・地獄城…出撃!!」

デモニカの背後の暗闇から、次元を割って出現する
巨大な宇宙要塞──真・地獄城!!
荒れ狂う無敵戦艦ドラゴーデスとデモニカを先頭に、
無数の戦闘機械獣軍団に守られた真・地獄城が動き出す!!

地獄大元帥「フフフ……目標、太陽系第三惑星・地球!!!」

○トールとミリアリア、再会を果たすものの前途多難、
ミリアリアの中に未だ捨てきれぬトールへの想いを見てしまった
ディアッカの心中は……。
○ハヤトとリュウ、イゼルローン要塞を訪れる。
●捕らえられたミケーネス、口封じのために自決。
●地獄大元帥率いるミケーネ帝国軍、威信をかけて進撃を開始する!!

【今回の新規登場】
○リュウ・ホセイ(機動戦士ガンダム)
○ハヤト・コバヤシ(機動戦士ガンダム・Zガンダム・ZZガンダム)
●鉄獣士軍団(マジンガーZ・グレートマジンガー/半オリジナル)

878 名前:名無し客:04/03/26 01:53

***イゼルローン要塞・作戦室***
案内されたリュウとハヤトを出迎えたのは、
マリュー艦長と嵐山長官、そして所用で要塞を
訪れていた弓教授であった。

ハヤト「お久しぶりです、弓教授」
弓「ハヤト君……アクシズとの戦いで旅立った
君と、またこうして会うことになろうとは……」
嵐山「ブライト艦長やセイラ指揮官がこの場にいないのが
残念だよ」
リュウ「確かに我々も昔の仲間に会いたい……しかし、状況は
急を要します」
マリュー「ジェーン? それともDショッカーの……?」
ハヤト「Dショッカーのことです。宇宙各地に散っている我々の仲間からの……」

……………

弓「RI計画!? 確かにその死んだ諜報員はそう言ったんだね?」
マリュー「弓教授──ご存知なのですか!?」

弓教授、椅子から立ち上がると腕を後ろに組み、「ふむ……」と考え込む。

嵐山長官「弓教授、もしや以前にDr.ヘルが行ったという……」
弓教授「そう──我々がまだヘルの機械獣軍団と戦っている頃、
ある資源豊富な惑星をあしゅら男爵が占領しようとしたことが
あった。Rotation−Interruption計画……超巨大なロケット噴射で
一時的な自転の停止を惑星にもたらし、再び動き出したときの
衝撃で天変地異を引き起こす……降伏を惑星政府が拒否したため、
RI第一波で惑星全土が壊滅的な打撃を受けるまでは阻止出来なかった……」
一同「……」
弓「第二波攻撃が行われ、惑星自体が軌道を外れて恒星に突っ込むか
宇宙をさまよう死の星になる前に、甲児くんが基地を発見・マジンガーで
破壊してくれたのが不幸中の幸いだった……そのRI計画をまた
行おうというのか、ミケーネ帝国は」

???「その通り──だがそれが分かったところでもう遅いのだよ、
弓弦之助!!」

作戦室のモニターが突然オンになり、地獄大元帥の額部が──
Dr.ヘルの姿が大写しになる!!

***地球連邦軍・各基地***
「第四次緊急警報発令!!」
「J−7防衛ライン突破されました!
海王星基地と通信不能!!」
「東京上空に時空魔法陣発生、多数の機影確認!!」

***要塞デモニカ・艦橋***
地獄大元帥「全宇宙の知的生命体に告ぐ! 今すぐ
武装解除し、Dショッカーに全面降伏せよ!!
スーパーノヴァプロジェクトに関する全ても引き渡して
もらおう!!」

***無敵戦艦ドラゴーデス***
大魔人ユラーの声「フフフ、地獄大元帥殿の一声で、
宇宙の主たる惑星は滅びの道を歩むことになる」
ブライ大帝の声「フェザーン、ラアルゴン、バード、Zi、フリード、
アマンガ、キャンベル、ボアザン、タラーク、メジェール、
スピラ、ペンタゴナ、光の国……任意の惑星を死の世界に変えるための
準備は整ったのだよ」
ベガ大王の声「諸君が抵抗すればするほど、滅ぼされる惑星の数は
増えていく……ジェーンに飲み込まれる前にな!!」

***イゼルローン要塞***
弓「そ…そんな短期間に、それだけの数の惑星にRI基地を作れる
はずがない!!」
地獄大元帥@モニター「……(ニヤリ)」

弓教授たちのいる作戦室に通信が入る。

通信員の声「た……大変です! マゼラン星雲の開拓惑星
フォノン、アルデバラン系の惑星シュラード、M37銀河の惑星
ピオットで惑星規模の大地震と大洪水が発生した模様です!」
嵐山「何だと……っ!?」

***要塞デモニカ***
地獄大元帥「……これでもまだワシの言葉を信じないというのなら、
そちらの勝手じゃが……フフフ。ジャスティ・ウエキ・タイラー、
ラインハルト・フォン・ローエングラム、ルッチナ一世!!
我が軍門に下り、ミケーネ闇の帝王に臣下の礼をとるならば
命だけは助けてやろう……」

879 名前:名無し客:04/03/26 03:38

***イゼルローン要塞***

弓「地獄大元帥め……どうやって各惑星に自転停止システムを……」

その時、地球の光子力研究所からも通信が入った。
兜甲児「弓先生! このまままた、ヘルの野郎に地球を
明け渡さなきゃいけないんですか!?」
剣鉄也「いくつかの惑星を犠牲にして奴らを倒したとしても、
銀河連合の結束は確実に崩れる……ミケーネめ、捨て身の作戦で
来たな」
弓「甲児くん鉄也くん、出撃は待ってくれ……頼む」
甲児「先生……っ!!」

???「戦うのだ、甲児」
???「自転停止システムは我々で食い止める」

甲児「…………!! そ、その声は……おじいちゃん!? それに……」
鉄也「所長……!!」

ハヤト、リュウが敬礼するのに応じるかのように、光に包まれた
3人の人影が出現する。
地下帝国、そしてミケーネとの戦いで命を落とした──
甲児の祖父・兜十蔵博士、甲児の父にして科学要塞研究所長・
兜剣蔵博士、弓教授の助手であったもりもり博士!!

***光子力研究所***
甲児「おじいちゃん……お父さん……もりもり博士……(涙)」
シロー「会いたかったよう……(泣)」
鉄也・ジュン「所長……!!」

***イゼルローン要塞***

兜十蔵博士「地獄大元帥……ヘルが今回使用したのは、
宇宙に散らばる──死んでいった怪獣や悪の戦士たちが遺した
怨念のエネルギーじゃ」
兜剣蔵博士「各惑星のどこかに設置したマイナスエネルギー
集積装置により、ヒーローたちが倒した敵の怨念パワーを
吸収することで地軸を動かし、自転を操作しているのだ」
もりもり博士「阻止する方法はただ一つ、天界の有志で
死霊界に殴りこみ、自転停止計画の手助けをしている悪霊どもを
食い止めることじゃ。天使にならなかった戦死ヒーローたちが
既に向かっておる」
十蔵博士「各惑星には我々が開発したトレーサーマシンを
転送した……生者の世界と死者の世界が協力して、
Dショッカーの陰謀を砕くのだ!」
甲児「おじいちゃん……」
十蔵博士「甲児よ、お前はマジンガーZの力で……神にも
悪魔にもならず、人間として平和のために戦ってくれた……
おじいちゃんは嬉しいぞ」
剣蔵博士「甲児、シロー、鉄也、ジュン……私もお前達のような
子供達を持てて、本当に幸せだった……」
もりもり博士「弓所長、さやかさん、そしてのっそりくん、せわしくん。
あの時は別れの言葉も告げず逝ってしまい、申し訳なかった……」
のっそり&せわし博士「もりもりくん……」
十蔵博士「さあ、出撃するのだ! 我々もこの世界から出来る限りの
援護をする……ワシに、ワシらに見せてくれ、マジンガーの力を!!」
もりもり博士「早乙女達人くんやフリード国王も死霊界での
戦いに参戦していると、ゆかりの人々に伝えておいてくれ……」
剣蔵博士「幸運を……祈るぞ!!」

***光子力研究所***

甲児「わかったよ……おじいちゃん、お父さん、もりもり博士。
最後の最後まであきらめず、俺は戦う!!」
鉄也「待っていろ地獄大元帥……俺たちに売ったケンカの代償は大きいぜ!!」

***宇宙科学研究所***
宇門大介「父上……あなたも、僕たちのことを見守ってくださって
いたのですね……行こうひかるちゃん、マリア!!」
ひかる&マリア「了解!!」

***光子力&科学要塞&宇宙科学研究所***

カイザーパイルダーに飛び乗る甲児、ブレーンコンドルで
飛び立つ鉄也、シューターにまたがる大介。

(BGM:マジンカイザー)
甲児@カイザーパイルダー「マジィィィン・ゴー!!」

(BGM:勇者はマジンガー)
鉄也@ブレーンコンドル「マジ───ン・ゴォォ!!」

(BGM:宇宙の勇者グレンダイザー)
大介@シューター「デュゥゥゥク・フリィィィィド!!」

(それぞれの出撃シーン)

甲児「パイルダァァー・オォォ──ンッ!! スクランダー・クロース!!」
鉄也「ファイヤ──・オ──ン!! スクランブル・ダーッシュ!!」
大介「グレンダイザー・ゴーッ!!」

***新早乙女研究所・フォーダムG***
(BGM:合体!ゲッターロボ)
リョウ「真・イーグル号、発進ッ!」
ハヤト「真・ジャガー号、発進!」
ベンケイ「真・ベアー号、発進〜!」

(次々出撃するダイアナンA、ビューナスA、マリン&ドリルスペイザー、
レディーコマンド、そして……)

ボス「ジャ〜〜ンジャジャ〜〜ン、真打ちボロットも出発するワヨ〜!!」

地獄大元帥「来るがいい兜甲児、剣鉄也! 貴様たちだけはワシ自身の手で
引導を渡してくれるわ〜〜〜〜〜っ!!」

●地獄大元帥、各惑星に仕掛けた自転停止システムをネタに
銀河連合軍に対し降伏を迫る。
○ヘルやミケーネとの戦いで死亡した3人の博士、魂となって降臨。
○スーパーロボット軍団、最後の決着をつけるべく出撃!!

【今回の新規登場】
○兜剣蔵博士(グレートマジンガー)
○もりもり博士(マジンガーZ)

【レス修正】
ピグマン子爵の軍団名:
×鉄獣士軍団
○鉄鋼鬼軍団 に改名(ブロッケンの配下・鉄十字軍団と読み方が被るため)

880 名前:グランセイザー全戦士 ◆dtu.1sLh8Y :04/03/28 00:10

>>861-862の続き

天馬@タリアス「なんだって?アケロン人が復活!?そんなバカな?!」
洸@レムルズ「嘘ではない。どういう訳か知らないが、奴が蘇った上に自らの分身を使って
町全体、そして世界中を襲ったのだ。」
天馬@タリアス「ちくしょー・・あん時俺たちがいりゃその場で簡単にやっつけれたのに・・・。」
堀口博士「心配するな。今、御園木さんが出撃させた特殊部隊の者達がアケロン人の調査に回っている所だ。」
天馬@タリアス「俺もアケロン人を探し出して今度こそぶっ倒してやる!! 見ていろアケロン人!!」


警視庁・特別警察機構ZAC本部

矢沢「東京都内に正体不明の異星人が現れた模様です。」
織田キャップ「よし、サイバーコップ出動!!」

・・・そしてビットスーツを装着し、現場に向かうサイバーコップ。・・・

北条・マーズ「上杉、ブラックチェンバーだ。」
上杉「ラジャー。 ブラックチェンバー、プログラム・セット!」

「サイバーコップ、トライショット、ディスクラッシャー、スラッシュキャリバー。 スタンバイ・・OK!」

北条・マーズ「トライショットセット・アーム!」
毛利・サターン「ディスクラッシャー、セット・アーム!」
西園寺・マーキュリー「スラッシュキャリバー、セット・アーム!」

北条・マーズ「さ、行くぞ!!」


アケロン人「はぁ――――――っ!!!」

ズビ――――――――ッ!!!!!!!!

沖田総一郎「寺井、江口! くそぉ・・・こいつ!! ぐわっ!」

そこへ、サイバーコップが駆けつけた。

武田・ジュピター「大丈夫か?!みんな!って、俺そっくり?」
沖田総一郎「ああ、後は頼んだぞ!!」
北条・マーズ「どこの誰だか知らねぇが、トウシローに似た顔の特殊部隊の奴か・・。」
上杉「そんな事言ってる場合、早いトコあの異星人をぶっ倒さないと・・・。」

アケロン人「うう・・・・ううう・・・・・。」

※アケロン人は地球上では長いこと通常の姿でいる事が出来ず、佐伯カリンの姿になった・・。※

上杉「何この異星人・・・・あたしそっくりになっちゃったわよ・・・。」
毛利・サターン「へぇ〜・・。異星人にも上杉と同じ顔をしたヤツがいたんだ・・。 こいつは以外だよなァ・・。」
上杉「ちょっと毛利くん!それどういう意味?! 以外ってどういう事よ?」
毛利・サターン「あ、いやいやいや・・・ほんの茶目っ気さ。」

佐伯カリン「く・・・・」

シュ――――――――――ン・・・・・・・・・

西園寺・マーキュリー「それよりも、上杉さんそっくりの異星人、逃げちゃいましたよ。」

881 名前:グランセイザー全戦士&サイバーコップ ◆dtu.1sLh8Y :04/03/28 01:21

島津「みんな、異星人はGエリアに向かったそうよ。急いで!」
朝倉「は・・早すぎて居場所が掴めませ〜ん!!」

武田・ジュピター「分かった。みんな、急ごう!!」
西園寺・マーキュリー「でも相手はとてもすばしっこいスピードであちこちを
逃げ回ってるそうですから・・・・ここはボクに任せてください。」
北条・マーズ「ああ。お前のマッハスピードならヤツを捕える事に成功するかもな。頼んだぞ。」

シューン!! シューン!! シューン!! シューン!!

西園寺・マーキュリー「逃がさないぞ、異星人!!」
上杉(佐伯カリン)「どうしたの?西園寺くん。マジになっちゃって・・。」
西園寺・マーキュリー「え!?上杉さん・・いつの間に・・・。(でもな〜んか雰囲気がどこか違う様な・・・)」
上杉(佐伯カリン)「隙あり!!」

ズビ――――――――ッ!!!!!!!!!!!!

佐伯カリン「うわぁっ!!誰?!またしてもあたしのジャマをする奴は・・・・。」
ルシファー「もう一人この俺がいる事を忘れるなよ・・。フン!」

バサァッ・・・・・(ルシファービット装着シーン及び、そのBGM)

ルシファー「ルシファー・・ビット!!」

バアアアァァァァァァン・・・・・

武田・ジュピター「ルシファー!」
ルシファー「異星人退治だったら俺も参加させて貰うぜ。ギガ、マックス!
ギガマックス、ヘビーガン!!」ビ――――――ッ!!!!

アケロン人「あああっ!!!! おのれ!グランセイザーの他にこんな奴らもいたとは・・・!!」
毛利・サターン「グランセイザー?何だそりゃ?!聞いたことねぇ名前のヒーローだな・・。」
西園寺・マーキュリー「もしかして僕たちの他にも、同じ悪の一味と戦ってたっていう・・。」

そこへ、神谷豪とその先輩、沢村刑事が駆けつける。

豪@トラゴス「先輩、後は自分にお任せください。 装着!」
沢村刑事「ああ。頼んだぞ、豪。」

毛利・サターン「なんだぁ〜? 今日はヤケに妙な日だよな〜・・。
武田そっくりの特殊部隊隊長といい、上杉そっくりの異星人人間体といい、今度は俺そっくりの刑事さんか・・・・。
何が一体どうなってんだよ・・・・。ったくもう・・。」
西園寺・マーキュリー「まあまあ先輩。こういう複雑な心境だってありえるものですから、気を確かに・・。」
毛利・サターン「ああ。分かってるよ。で、お前がその・・・何だっけ? 異星人が言っていたグランセイザーか?」
豪@トラゴス「自分は大地のトライブ、やぎ座の戦士、セイザートラゴスだ。あともう二人ほど大地の戦士がいる。」
北条・マーズ「ともあれ、これで頼もしい俺たちの仲間が来たんだ。さて、全員で固まって、ヤツ異星人をぶちのめすぜ!!
グランセイザーと俺たちサイバーコップの本格的バトルだぜ!!」

アケロン人「グランセイザーにサイバーコップ・・。何人で攻めようとあたしには敵わない。」

直人@タウロン「まだまだここにもグランセイザーがいるぜ!!」
アケロン人「何!?」


・・・・・・・豪を除く他の天馬や直人たちグランセイザー11人が駆けつける。・・・・・・


天馬@タリアス「逃がさないぞ、アケロン人!」
洸@レムルズ「今度こそは容赦しない。今日こそお前を倒す時だ。」
北条・マーズ「どうなってんだ・・。グランセイザーって全員で12人もいたのか?」
毛利・サターン「ま、そりゃ・・・グラン  セ  イ  ザ  ー  って言うぐらいだからな。」
武田・ジュピター「これだけいりゃ異星人もラクに倒せそうだな。期待してるぜ。」
上杉「よぉし、そんな異星人ぶっ倒せー!!」
西園寺・マーキュリー「さて、グランセイザーの方が言いました様に・・アケロン人って言いましたよね?
そこまでです。こうなったからには、もうあなたは僕たちにかないませんよ。」
ルシファー「グランセイザーに俺たちも含めて17人か・・。少々多すぎるとは思うが、構わないぜ。」
上杉「ちょっと、12人に17人って・・5人目はルシファー!?それとも誰の事を言ってんのよ―――!!」
毛利・サターン「まあまあ・・・・。んじゃ、上杉も含めて18人ってコトで・・・・。」

未加@ミトラス「んな事言ってないでさっさとアケロン人を片付けるわよ!!」

アケロン人「何人で来ようとあたしの敵じゃないわ!! さっきも言ったでしょ!
こうなったら一気に、全員踏み潰してやるわ!!」

※アケロン人が巨大化し、アケロン大星獣となる。※

武田・ジュピター「何だ!?急に巨大化しやがったぞ!!」
北条・マーズ「これじゃ、太刀打ち出来ねぇ・・・・。」
ルシファー「巨大な敵を相手にするのは初めてだ・・・。」
上杉「んも〜!!こんなのよ相手にどうすりゃいいのよ〜!!」
毛利・サターン「巨大なバケモノか。そうとう手強そうだな・・。」
西園寺・マーキュリー「これでは、いくら武田さんのサイバーボミングでも・・・」

882 名前:グランセイザー全戦士in合神獣王ダイセイザー ◆dtu.1sLh8Y :04/03/28 02:36

天馬@タリアス「サイバーコップのみんな、後の事は俺たちグランセイザーに任せてくれ!」
武田・ジュピター「ああ、任せたぞ。」

・・・・・・そして、それぞれトライブの3人がナックルライザーを合わせ、超星神を呼ぶ・・・・・・。

天馬@タリアス、未加@ミトラス、剣@リオン「超!」
洸@レムルズ、涼子@ヴェルソー、仁@ダイル「星!」
直人@タウロン、蘭@ヴィジュエル、豪@トラゴス「神!」
誠@ゴルビオン、愛@パイシーズ、辰平@ギャンズ「リヴァイアサン!!」

それぞれの超星神が飛来した。

武田・ジュピター「でっけ〜龍だな〜・・・。巨大怪獣相手にあんなので戦うなんて
グランセイザーってある意味凄いんだな・・・。」
天馬@タリアス、洸@レムルズ、直人@タウロン、誠@ゴルビオン「ダイブ・イン!」

天馬@タリアス「アケロン人め、今度こそぶっ倒してやる!!セイザーギア!!
ピキィーン(4体超星神全てにセイザーギア装着)バーニング・ファルコン!!」
洸@レムルズ「ファイナル・ジャッジメント!!」
直人@タウロン「マタドール・バーストッ!!」
誠@ゴルビオン「デ・ストームッ!!」

ズガァァァァァァァァァァ――――ン!!!!

アケロン大星獣「ガアアァァァァァッ・・・」
天馬@タリアス「止めは・・・ファイヤーバードクラッシュ!!」

・・・・だがしかし、今現在のアケロン大星獣には無効化であった・・・・

アケロン大星獣「グワアアアアァァァァァァァァッ・・・・・・」ズビ――――――ッ!!!!!!
天馬@タリアス「効いてない?! うわあああああっ!!!!!!!」
洸@レムルズ「大丈夫か天馬。」
直人@タウロン「この野郎!! グラビティー・バーストッ!!!!!!!!!」ズドオオオオォォォォォォォォン・・・。
誠@ゴルビオン「まるで効果がないようだ。こうなったら、今こそガントラスの力の出番だ!!」

・・・・・・・4体の超星神は、ウォーリャーモードからライブモードになった。
そして、ガントラスにその4体超星神が合体する事で、合神獣王ダイセイザーが完成する。・・・・・・・。

天馬@タリアス「アケロン大星獣!今度こそこれで最後だ!!」

天馬@タリアス、洸@レムルズ、直人@タウロン、誠@ゴルビオン「ハイパーバースト!!!!!!」

ズバアアアァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ズドオオオオォォォ――――――――――――――――ン!!!!!!!!!

合神獣王ダイセイザーによって、アケロン大星獣を見事撃破した。

武田・ジュピター「やったな、グランセイザー。」
天馬@タリアス「ああ。」
堀口博士「みんな――――――!!」
北条・マーズ「ん?ハゲのおっさんか・・どうしたんだ!?」
堀口博士「御園木からの要請だ。イゼルローン要塞へ行くためのシャトルを使ってくれ。
そしてイゼルローンの要塞へ向かうんだ!!」
天馬@タリアス「イゼルローン要塞?何ですかそれ・・?」
堀口博士「そこにおいて発生してる事件で、他の者みんなが応戦してるらしいんだが、
どうやら他の戦っている者達では手がつけられないほど大掛かりなものらしいんだ。
天馬達もそこに駆けつけてやってくれ! 天馬達グランセイザー。
そして・・サイバーコップのみんなも、一緒に来てくれるよな?」
武田・ジュピター「ああ。勿論俺たちも行くぜ!」
上杉「あたしは、最後の最後まで、武田くんに着いて行く!!」
北条・マーズ「俺たちサイバーコップの本当の戦いはこれからだぜ!!」
毛利・サターン「ああ。勿論俺たちだって行ってやるよ。そのイゼルローン要塞って所にな。」
西園寺・マーキュリー「僕も行きますよ。」
ルシファー「俺も忘れないでくれよ。」
堀口博士「みんな・・・・。さて、メリダ島に向かうぞ!」
天馬@タリアス「メリダ島?」
堀口博士「そこで御園木にイゼルローン要塞行きのシャトルを用意して貰うんだ。
グズグズしてられない状況だ。急ぐぞ!!」
天馬@タリアス「ああ。みんな、行くぜ!!」

かくして、天馬達12人のグランセイザーと、武田たちサイバーコップ6人は、地球のメリダ島に向かった。


【今回の新規登場】
サイバーコップ全キャラ一同

弓道天馬@セイザータリアス
獅堂未加@セイザーミトラス
獅堂剣@セイザーリオン
堀口一郎博士
沖田総一郎(御園木の特殊部隊、「月光」の隊長)
沢村刑事(神谷豪の先輩刑事)
佐伯カリン(アケロン人の仮の姿)-アケロン大星獣(アケロン人の巨獣体)

883 名前:名無し客:04/03/29 00:00

***東京上空***

対峙するミケーネ軍とスーパーロボット軍団。

甲児@マジンカイザー「やい地獄大元帥! 今度こそ三度目の
正直だ!! あの世へ送ってやるから覚悟しろ!」
地獄大元帥「フフフ、相変わらず威勢のいいことだな兜の小僧め…
だが忘れるな、宇宙に栄える惑星の全てが人質であることを!
大人しく降伏……」

ヤヌス伯爵@要塞デモニカ「た、大変です大元帥! 次々と各地の
RIシステムがダウンしていると報告が……」
地獄大元帥「何〜ッ!?」

鉄也@グレートマジンガー「ハハハ、あの世に行ってるのは悪党ばっかりじゃ
ないってことだ。今ごろはトレーサーマシンの反応を頼りにRIシステムの
基地自体が攻撃されてるころだぜ」

(鋼鉄ジーグ、マシンザウラー、ゲッターロボ號、ゴーバリアン、ゴッド
マジンガー、獣神サンダーライガーが各地のRI基地を崩壊させるカット)

地獄大元帥「……もはやこれまでか……ならば、一人でも多く道連れに
してくれるわ!! ヘルカイザー・オォォォーン!!」

甲児「何だと!?」

真・地獄城を黒いオーラが覆い、その周辺に小型の時空魔法陣が
いくつも出現、海底要塞サルード&ブード、空中要塞グール、
火山島基地、要塞ミケロスが召喚され、地獄城へと融合していく。
最後に真・地獄城の人面岩に地獄大元帥がドッキングして……。

地獄超元帥「ワハハハハハ……来るがいい、スーパーロボット軍団よ!!」

デモニカから飛び出し、次々と巨大変身する戦闘機械獣幹部・
アシュラP12、ブロッケンG2、ピグマンS9、ヤヌスD7!!

884 名前:名無し客:04/03/29 00:53

リョウ@真・イーグル号「無敵戦艦は俺たちが相手をしてやる!!」
デューク@グレンダイザー「気をつけろみんな、奴はドラゴノサウルスを
改造して生み出されたもののようだ……ミサイルやパンチは吸収されて
しまうぞ」

大魔人ユラーの声@ドラゴーデス「それだけでは無い……見よ!!」

ドラゴーデスの身体から、長い首が4本伸びる。

ハヤト@真・ジャガー号「奴らは確か……アクシズ戦で倒したはずの竜魔衆!!」
ベンケイ@真・ベアー号「パーツとして再生されてたのか!?」
リョウ「たとえどんな強化を受けようと、必ず倒す!
チェェェェェェンジ・ゲッター1!! スゥイッチ・オォォン!!」

(うち続く激闘)

鉄也「グレ───トタイフゥ───ン!!」
アシュラP12「うわああああ!? と、飛ばされる!?」
鉄也「マジンガーブレ───ド!!」
アシュラP12「ぎゃああああ!!」

グレートの一刀両断、男女の部分に分かれるアシュラ。
アシュラP12(男)「こ……こんな形で……」
アシュラP12(女)「最後を……迎えようとは……だが……」

真っ二つになってもなお、それぞれの部分が最後の力を振り絞って
グレートに襲い掛かる、だが!!

鉄也「お前らと心中なんて御免だぜ、ブレストバァァ───ン!!」
アシュラP12「Dr.ヘル…」「ばんざ〜〜〜〜い!!」(溶解──消滅)

ドリルスペイザーの上にダイアナンA、マリンスペイザーの上に
ビューナスAが乗り、戦闘機械獣軍団を蹴散らしていく女性陣。

ヤヌスD7「おのれ小娘ども、これでも食らえ!!」
さやか@ダイアナンA「きゃあああ!?」
マリア@ドリルスペイザー「な、何なのよこれ!?」

ヤヌスの念力攻撃によって機械が狂わされ、苦しむダイアナン達。
と──

???「アフロダイミサイル・発射!!」
ヤヌス「(被弾)ぬううう!? な、何者だ!!」

レディーロボットたちを救ったのは、破壊されたはずの
アフロダイA!!

さやか「あれはロボット博物館のレプリカ……操縦しているのは
みさとさん!?」

光子力研究所の料理番にして諜報担当の女007、みさとが
駆けつけたのだ!!

みさと@アフロダイA「ごめんなさい、さやかさん。アフロダイを勝手に
動かしたりして……ロボット博物館もミケーネの襲撃を受けて、
アフロダイを脱出させるのがやっとだっったの」
さやか「ううん、きっとアフロダイもこの決戦に駆けつけたかったのよ。
一緒に戦いましょう!」
みさと「さやかさん……」
ジュン@ビューナスA「それじゃ、ダブルマジンガーならぬトリプルAで
行きますか……」

さやか「スカーレットビーム!!」
ジュン「光子力ビーム!!」
みさと「ミサイル発射!!」
ミチル@レディーコマンド「コマンドミサイル!!」
マリア「スパークボンバー!!」
ひかる「マリンミサイル!!」
ヤヌス「うぎゃああああ〜〜〜〜〜っ!!」(爆死)

その頃一方……。

戦闘機械獣の火炎放射でお尻に火がつき、逃げ回るボスボロット(笑)。

ヌケ・ムチャ@ボスボロット「あちあちあち〜〜〜〜(泣)」
ボス@ボスボロット「おのれ、もう怒ったワヨ、ボロットDXパ〜〜ンチ!!」

だが、潰れたのはボスボロットの手の方であった……。

ボス「ひえ〜〜〜〜っ!!」
???「おいおいボス、しっかりしろよ……ロケットパーンチ!!」
???「全く見ちゃいらんねえぜ、サイクロン・ビィィィム!!」

謎の援軍によって蹴散らされる戦闘機械獣たち。

ボス「おおっ、兜、いい所に来てくれたな!! これから俺様の大活躍を……」
ムチャ「な、何だか様子が変ですよ、ボス」
ヌケ「兜は確かマジンカイザーに乗ってるはずなんだなボシュ……」
ボス「何でえ、せっかく兜が二人も来てくれたんだ、お前らももっと……
えええええ〜〜〜〜〜〜ッ!!???」

885 名前:名無し客:04/03/29 01:08

分離・合体をくり返して真・ゲッターロボとグレンダイザーを
翻弄するドラゴーデス、そして巨体から繰り出されるパワーと火力で
ダブルマジンガーを苦しめる地獄超元帥。

更に、倒しても倒しても戦闘機械獣が時空魔法陣から出現するため、
戦いは長期戦の様相を呈していた……。

甲児「ちきしょう、このままじゃキリがねえ……卑怯な大元帥め」
地獄超元帥「卑怯だと!? フン、ワシから言わせれば貴様の祖父・
兜十蔵こそ卑怯者よ……ドイツ留学時代、十蔵めはワシを大学の主席から
追い落とすため、お前の祖母に当る女をワシに近づけたのだ!!」
甲児「な、何言ってやがる!?」
鉄也「それは被害妄想ってもんだぜ、大元帥! 前に、お前の経歴を
調べたことがあるが……少年時代には実母から虐待を受け、クラスメートからは
酷いいじめを受けていたそうだな……兜十蔵博士夫妻に対しても、お前が
勝手に横恋慕していただけだ!!」
地獄大元帥「だっ……黙れ!! ワシの願いは貴様等一族に対する
復讐だ……死ね兜甲児、剣鉄也……ゴードンサイクロン!!
ゴードンサンダー!!」

甲児&鉄也「うわあああ!?」
???「危ないっ!!」
攻撃を食らいそうになったダブルマジンガー、間一髪2つの影に
助けられる。
ハヤト「ゲッターロボ!? 初代とGタイプか……」
リョウ「初代の方に乗ってるのはガイくん、ケイちゃんにムサシくん……
Gの方には誰が乗ってるんだ!?」
ガイ@ゲッター1「詳しい話は後だ、今は奴らを!!」

886 名前:名無し客:04/03/29 01:31

信じられないことに、戦場に兜甲児が3人、ゲッターチームが
2人ずつ存在している……!!

(BGM:Zのテーマ)
兜甲児@マジンガーZ「行くぜピグマン、ドリルミサーイル!!」
ピグマンS9「ぎゃあ!! か、兜甲児が3人だと!? おのれ、どんな魔法を
使ったのか知らんが、皆殺しにするまでよ、ピグマン妖術分身!!」

ピグミーの上半身とマサイの下半身を分離し、両面攻撃を仕掛けるピグマン。
しかし……。

(BGM:マジンガーZ)
甲児「スクランダーカーット!! ブレストファイヤー!!」
ピグマン「ぎゃあああ……呪ってやる、呪ってやるぞ兜〜〜〜!!」(爆死)

甲児@ダブルスペイザー「大介さん、俺も甲児だ……信じてくれ!!」
デューク@グレンダイザー「……分かった、信じよう……ダイザー・ゴー!!」

一旦スペイザーから分離したグレンダイザー、空中でダブルスペイザーと
重なる。

(BGM:飛べ!グレンダイザー)
デューク「コンビネーション・クロース!!」
円盤獣ベガベガ「来い、デューク・フリード!!」

マリン&ドリルスペイザーも援護に駆けつけ、ダイザーチームと
ベガベガの総力戦になる。

デューク「ショルダー・ブーメラン!!」
甲児「ダブルカッター!!」
ベガベガ「うおおおお!?」
デューク「とどめだ、スペェェース・サンダー!!」
甲児「サイクロン・ビィィーム!!」
デューク「あの世で……もう一度ルビーナに詫びろ!!」
ベガベガ「む……無念じゃ〜〜〜っ!!」(爆死)

リョウ@真・ゲッター1「い、一体誰なんだ、君たちは!?」
リョウ@ゲッタードラゴン「君達と同一人物さ、ただし、違う時間のね」

それを耳にした地獄超元帥、ギョっとする。

地獄超元帥「ま、まさか貴様ら、時空クレバスから……」
甲児@マジンガーZ「ご名答……そうさ、俺たちはタイムスリップして
お前を倒しに来た援軍ってことだ」
甲児@ダブルスペイザー「時空管理局の許可は取ってあるぜ……」
甲児@マジンカイザー「よ、よくわかんねーけど、お前達も俺なんだな!?
なら話は早いや、Zとカイザーとダブルの揃い踏みなんて滅多に見られるもんじゃ
ねーからな」

ハヤト「甲児くんはああ言ってるが、どうする?」
ケイ@ライガー号「あたしたちも会った時はびっくりしたけどね……」
リョウ「今の戦力は多い方がいい……ゲッターも全員揃って総攻撃だ!!」
初代&G&真の全員「了解!!」

887 名前:名無し客:04/03/29 01:57

(BGM:ゲッターロボ!)

2人のリョウ&ガイ「トリプルトマホーク・ブーメラン!!」(ズバァァ!!)
メカ武雷鬼「ぐあああああ!? つ、角が、私の角が!?」
2人のハヤト&ケイ「トリプルドリルハリケーン!!」
ドラゴーデス「そ、そんな馬鹿な……」
2人のベンケイ&ムサシ「トリプル!」「大雪山!」「おろし〜〜〜〜ッ!!」

ドラゴーデス&メカ武雷鬼、次々分離合体を繰り返すゲッターたちに
翻弄され、叩きつけられる。そして……。

「トリプルゥゥゥ」「ゲッタァァァァ」「ビィィィィム!!」

武雷鬼&ドラゴーデス「うぎゃああああああ!?」(爆死)

鉄也「グレートブースター・オフ!!」
ブロッケンG2「ぬおおおお!? 何の、まだまだ!!」

身体部分を破壊され、首だけになってもその
首が巨大化し、ビームで攻撃するブロッケン。

甲児@Z「まるでジオングみたいだな、ブロッケン!!
食らえ、大車輪ロケット…」
甲児@カイザー「ターボスマッシャー……」
鉄也「ドリルプレッシャー……」
デューク「スクリュークラッシャー……」

「パ ァ ァ ァ ン チ ! !」
ブロッケン「く、来るな、ぐぎゃああああ〜〜〜〜ッ!!」(合体パンチ攻撃に
よってタコ殴りにされ、爆死)

(BGM:いざ行け!ロボット軍団)
甲児@カイザー「さあ、残るは貴様一人だ!!」
地獄超元帥「お、おのれ……だが、こちらにも時空魔法陣がある……!」
???「おいおい、いつまでもそんなモノがあると思うなよ。デビルアローッ!!」

ダメージを受け、消滅する時空魔法陣。
地獄超元帥「き、貴様はデビルマン!? いつの間に!?」

デビルマン「観念するんだな、大元帥。死霊界は既にヴァルハラの勇者たちが
押さえ、この世のRIシステムも全て破壊されたんだ……」
(あの世……スレッガー・ロウやマチルダ・アジャン、早乙女ミユキ=
王女ゴーラの操るゲッターQやプロトゲッター、地虫鬼にラインX1=ローレライ、
元バイラムのマリア=葵リエ、そしてミネルバXや0013たちが死霊たちを
次々と浄化させていく……)

地獄超元帥「フハ……フハハ、死ねェェ!! みんな死んでしまえ!!」
更に荒れ狂う地獄超元帥……しかし、敗北するスーパーロボット軍団ではない!

甲児@Z「行くぜみんな、全ての力を集めるんだ!!」
全員「おおっ!! ダイナミック・シンドロォォォォム!!」

全てのスーパーロボットのエネルギーが結集、地獄超元帥の力を
封じた!!

地獄超元帥「くく……お、おのれええ!!」
2人の甲児@Z&カイザー「食らえ、光子力ビィィーム!!」
甲児@ダブルスペイザー「サイクロンビィィーム!!」
鉄也「サンダァァ───ブレェ───クッ!!」
デューク「スペェェ───スサンダァァ───ッ!!」

ゲッターチーム全員「スーパー・ゲッター・シャァァァイィィン!!」
空中で円陣を組んだ三大ゲッター、光に包まれる。
地獄超元帥「や、やめろ〜〜〜〜〜ッ!!?」
ゲッター全員「ゲッター・トリニティ・サンシャァァァ───イン!!」
地獄超元帥「うぎゃああああああああ!!!」

(大爆発)

888 名前:名無し客:04/03/29 02:14

地獄大元帥、満身創痍で放り出される。

地獄大元帥「ぐ……ごおお……」
その前に立ちはだかるマジンカイザーとグレートマジンガー。
鉄也&甲児「てめえだけは……生かしちゃおけねええ!!
ダブルマジンガーブレード!!」

(X字型に切り裂かれる大元帥、爆発。ヘルの千切れた上半身、宙に舞う)

ヘル「ミケーネ闇の帝王よ……何故、何故お力を……」(ベシャ…ッ)

デューク「……勝った……」
鉄也「ヘルも、ベガ大王も、ユラーもブライも死んだ……
破壊五暴星の最後だ」
リョウ@真・ゲッター1「ムサシ、お前ともう一度一緒に戦える日が来るとは……」
ムサシ@ゲッター1「ああ、この調子で邪帝王もぶっとばしてやろうぜ!!」
リョウ@ゲッタードラゴン「……」
甲児@マジンカイザー「っと、ところで、あんたたちは何時の俺たちなん……!?」

ギョッとする甲児。
Zとダブルスペイザー、ゲッタードラゴンが消えていく……。
甲児@Z「タイムリミットのようだ。俺たちは元の時間に戻る……」
甲児@ダブルスペイザー「健闘を祈ってるぜ……」
リョウ&ハヤト&ベンケイ@ゲッターロボG「さらばだ!!」

しばし呆然と立ち尽くすスーパーロボット軍団の頭上に、邪悪な
笑い声が響く……!!

星王バズーの声「ワハハハ……Dショッカーの真の恐ろしさはこれからだ……」
サタンゴースの声「これより組織は再編され、より強力な軍団となって
お前達を恐怖させるであろう……」
???の声「……邪帝王にどう立ち向かうか……お手並み拝見と行こう……」
「ワハハハハハ……」

甲児「ま、待ちやがれ!!」

再び明るさを取り戻す空。

デビルマン「……どうやら、もっとどえらいことになりそうだぜ……」

○スーパーロボット軍団、ミケーネの大軍団を撃破!!
○霊界と現世双方の協力により、RI計画阻止される。
●地獄大元帥&幹部全員戦死。破壊五暴星、壊滅する。

889 名前:名無し客:04/03/29 02:19

***Dショッカー本部***

クルーゼ「フフ……愚か者の末路とはいつも哀れなもの……」
地獄大使「Dショッカーに『地獄』の名を持つ者は
二人もいらぬか……お主自身の言葉とおりになったな、ヘルよ……フフフフ」

(ピュオオオオン……ピュオオオオン……)
???「邪帝王よ……ヒーローどもによって貴様が倒されたときこそ、
我が完全復活の時……フハハハ、ハハハハ……」

●Dショッカー本部…新たな邪悪の胎動が……!!

890 名前:Mirror World:04/03/29 11:31

芋長主人「ご注文は?」
タイラー「芋ようかんと緑茶」
芋長「うい。」
タイラー「ふーっ」

ここは、イゼルローン要塞都市ブロックにある羊羹屋「芋長」
汎銀河共和国の初代大統領にして「無責任艦長」の異名をとる
ジャスティ・ウエキ・タイラー大統領閣下は、のんびりと‘てぃーたいむ’をとるようだ。
地球圏がこんな大変なときに!!!!

タイラー(謎の人物に呼び出されたんだからしかたないだろ・・・)

そこへ一人の男がよってくる。芋長の純和風な感じとは正反対の西洋の
貴族のような格好をしている。明らかに浮いている。あやしい!!!

???「大統領閣下。」
タイラー「な・・・あ、あんたは・・・」
???「そうです。今回はあなた達に協力がしたくて尋ねました。こういう形を取ったのは、
公式では私は死んでいるからです。もっとも、あの少年たちは気づいていると思いますが・・・」
タイラー「生きて・・・いたのか・・・ライブラリには私が地球につく前に内乱で死亡したとみたが・・・」

その男は芋長の主人を呼びつけ、注文を言った

???「芋ようかんと緑茶」
芋長主人「へい!」
タイラー「さっき、協力してくれると言いましたね?今まで隠れていて、何故今になって?」
???「私の戦いは終わった。だが、新たな戦いが始まっている。私の新たな戦いも・・・ね。」
タイラー「そうですか・・・わかりました。シャア大佐に連絡してあなたをレウルーラに乗船させます。」
???「すまない。助かるよ。あいにく、私には専用のMSがあるからね。」
タイラー「よろしく、お願いします!!」
???「こちらこそ」
芋長「へい!おまち!!」

タイラーと謎の人物ががっちり握手しているとき、主人が芋ようかんを持ってきた。

???「さぁ、せっかくだいただこうではないか。」
タイラー(あのかっこで芋ようかん食べるのか・・・和と洋のみごとな融合・・・にはならないか)

891 名前:名無し客:04/03/30 17:43

タイラーと謎の人物の会見から数日後、
いよいよスーパーノヴァプロジェクトの決行を
明日に控えたイゼルローン要塞では……

ヒステリア「初めまして……と言うのも変ですかね? タイタン号の艦長ヒステリアです」
星野吾郎「汎銀河共和国地球連邦国際空軍超力戦隊所属、星野吾郎大尉です。
      ……しかし驚いたな」
ヒステリア「ふふふ……それはお互い様です」

タイタン号は無事にイゼルローンの銀河連合軍と合流を果たし、
かっては死闘を繰り広げた敵同士であったオーレッド=星野吾郎と
元バラノイアの皇太后ヒステリアは感慨深げに握手した。
そこへ、まだ幼いブルドントJr=シーバ皇子を抱いたガンマジンが現れる。

ガンマジン「ヒステリア、貴女の孫のシーバ皇子にござる」
ヒステリア「……ガンマジン、いままでシーバをここまで育ててくれて感謝します」
ガンマジン「ささ、抱いてあげるでござる」
ヒステリア「…………」
ガンマジン「どうしたでござる? シーバ皇子もおばあちゃんと再会できて
      嬉しいはずでござる」

なぜか孫を抱く事をためらうヒステリアに
強引に抱かせようとするガンマジンだが、
なんとシーバの体はヒステリアの腕を擦り抜けてしまった。

ガンマジン「ややや!!…これは何としたことでござるかっ!?」
ヒステリア「貴方方も知っての通り、私は生前に多くの過ちを犯してきました。
      その罰として、私は愛する孫をこの手で抱く事も許されないのです…」
星野吾郎「しかし君は今まで充分に罪を償ってきたじゃないか!?」
ヒステリア「いいえ、天使としてこの世に蘇生された使命を無事果たし終えるまで、
      決して私の贖罪は終わらないのです…」

***同要塞内・都市プロック***

ティーダ「あんた…親父たちに会ったのか!?」
水城史朗「ああ……。お前達へ伝言を頼まれた。
      どんな困難が待ち受けていようとも、信頼できる仲間と共に
      力をあわせれば決して乗り越えられない事はない。お前たちなら
      必ず宇宙に迫るジェーンの脅威を退ける事が出来る、とな……」
ユウナ「ありがとう……ございます……(涙」
水城史朗「ああそうだ。おいお前、もし彼女を泣かせたりでもしたら
      化けて出て来るとも言っていたな」
ティーダ「あ、あのクソ親父!!……(赤面」
リュック「責任重大だね、ティーダ」
ティーダ「な、なんだよリュックまで!?」
氷川誠「水城さん、そろそろ作戦会議の時間です。一緒に行きませんか?」
水城史朗「勘違いするな氷川。確かに俺も天使である以上出来うる限りの
      協力は約束しよう。だが必要以上にお前達と馴れ合うつもりもない……」
氷川誠「水城さん……」

一人その場を去る水城史朗。

小沢澄子「大丈夫よ氷川君。ああ見えても、貴方の気持ちは彼にも通じているわ」
氷川誠「小沢さん」

892 名前:名無し客:04/03/30 17:45

***同要塞内・統合作戦本部***

ブライト「…特別警戒態勢に入るまでの1時間…諸君に地球や各コロニーとの通信時間を与える。
     別れを惜しんでおきたい相手がいる者には第3通信室を用意する」
ミサト(…そうよね…これからの戦いは生きて帰れる保証なんてないもの…)
ブライト「伝達事項は以上だが…最後に一つだけ言わせてくれ。
     諸君も知っての通り、以後は人類が今まで体験したことのない戦いになるだろう…」
甲児(………)
竜馬(………)
ブライト「だが、この戦いで我々が敗北することは許されない」
輝(………)
大作(………)
ショウ(………)
ブライト「すまんな…みんなの命をくれ」
カミーユ(………)
万丈(………)
シンジ(………)
甲児「水くさいぜ、ブライト艦長」
洸「そうです。俺達はいつだって命をかけて戦ってきました」
ジュドー「それに…俺達、死ぬつもりなんてないしね」
モンシア「ジュドーの言うとおりでさ、艦長。俺もここまで来てくたばるつもりはありませんや」
ブライト(………)
シェーンコップ「ブライト中佐、一本取られたようだな」
ブライト「シェーンコップ中将……」
ユリアン「今までだって、生き残って来たのが不思議なくらいです…。
     だから、これからの戦いも何とかなりますよ」
ブライト「ああ…そうだな」

893 名前:名無し客:04/03/30 17:46

***第3通信室***

ヒイロ(………)
リリーナ『ヒイロ…いよいよ最後の戦いが始まるのですね…』
ヒイロ「ああ」
リリーナ『………』
ヒイロ「颱宙ジェーンは倒す。それで戦争は終わる。そして、お前が生き延びれば平和は訪れる」
リリーナ『………』
ヒイロ「これがお前のためにしてやれるただ一つのことだ」
リリーナ『でも…それでは、あなたが…』
ヒイロ「気にするな、リリーナ。命なんて安いものだ。特に俺のは」
リリーナ『………』
ヒイロ「行かせてくれ…俺を信じろ」
リリーナ『………ヒイロ…あなたを信じます』
ヒイロ(………)「さよなら…リリーナ」

ヒイロ(………)
デュオ「別れは済んだのか?」
ヒイロ(………)
デュオ「ま、あんまり無茶すんなよ。扱えるようになったといっても、
    ゼロシステムが危険なのは変わらないんだからな」
ヒイロ「ああ」
デュオ「何だ…珍しく素直だな」


ブリット「通信は俺が最後か…」
リュウセイ「で、お前は誰に連絡したんだ? 家族? それとも友達?」
ブリット「両親に俺は元気だってメールだけ入れておいた。余計な心配をかけたくないからな」
リュウセイ「そうか…」
アヤ「リュウ、あなたはお母さんに連絡しなくていいの?」
リュウセイ「…………一応したんだけど病状が悪化してるみたいで…
      とても話せる状態じゃないってさ…」
アヤ(………)
リュウセイ「でも…両親が死んじまったマサキに比べりゃ、俺は幸せな方だよ…」

一人先に退室するリュウセイ……。

ブリット「アヤさん…リュウセイの母さんって…確か」
アヤ「………あの子のお母さんは重い病気で…軍の特別病院に入院しているわ。」
   リュウがSRXチームに入ったのは…お母さんに治療を受けさせるためでもあるの」
ブリット(………)

894 名前:名無し客:04/03/30 17:49

***同要塞内・別室***

乾巧「啓太郎には会ってやらないのか……?」
長田結花「はい…。もう、そんなに時間もないですし……」
アスラン「しかし、今ならまだ第3通信室が使える……」
長田結花「いいんです。会えば…きっと決心が鈍ります。
     それに啓太郎さんには、ジェーンとの決戦に勝った後で
     必ず会うつもりでいますし……」

健気な笑顔を見せる結花。

乾巧「…………」
キラ「ところで、タイタン号の乗員の中に木場さんはいたんですか?」
乾巧「いや、あいつはいなかった…」
長田結花「私も木場さんが今どこにいるのかは知らないんです……」
乾巧「オルフェノクの王は倒した。だが俺には一つだけ心残りがある。
   木場と照夫を救えなかったことだ……」
キラ「乾さん……」
乾巧「キラ、アスラン、お前達は俺と木場のようにはなるな。
   お前達二人を見てると、他人事とは思えなくてな…」

***同要塞内・居住区・ロビー***

カガリ「……………」
ウズミ「カガリ、よく今まで頑張ったな。」
カガリ「お父さまぁーっ!!」

死んだと思っていた父に号泣しながら抱きつくカガリ。

カガリ「お父様のバカバカバカァー!! 生きてたならなんでもっと早く連絡して……」
ウズミ「……そんな顔をするな。オーブの獅子の娘が」
カガリ「う……でも……っ!」
ウズミ「キサカ、今までよくこの馬鹿娘を守ってきてくれた。
    このウズミ、心から礼を言うぞ」
キサカ「ウズミ様……」
ウズミ「だがカガリよ。まだお前の役目も、私の役目も終わってはいない。
    共にこの銀河に住まう仲間たちと果たすべき最後の大仕事が残っている。わかるな?」
カガリ「はい…っ!」

***同要塞内・戦艦ドック・アークエンジェル・メインブリッジ***

マリュー「ミリアリアさん!?」
ノイマン「もう大丈夫なのか?」
ミリアリア「…はい。どうもご心配をおかけしました。
      ユウナさんが今まで一緒にいてくれたから……」
ディアッカ「でも、まだ休んでた方がいいんじゃないのか?」
ミリアリア「私は"アークエンジェル"のCIC担当よ!」

ミリアリアはディアッカの手を振り払い、つんとして言う。

ミリアリア「それに……トールも…ディアッカも戦うんなら、私も一緒にっ……!」
ディアッカ「ミリアリア……」


○颱宙ジェーンとの最終決戦=スーパーノヴァプロジェクトの決行は、いよいよ明日。
○水城史朗→ティーダとユウナに伝言を伝える。
○ウズミ、カガリ父娘→決戦を目前に控え、再会を果たす。
○ミリアリア→一応の気持ちの整理をつけ、戦列に復帰した模様。

895 名前:名無し客:04/03/31 17:36

ついにスーパーノヴァプロジェクトの決行当日を迎えたイゼルローン要塞。
以前ヤザンに破壊されたエネルギーフィールド発生装置に代わり、
要塞の外側表面に魔法陣フィールドが急遽設置された。
宇宙服を着て魔法陣の中央に立つリナ・インバースを、
同じく宇宙服を着たセフィーロの導師クレフや
リューウィザード・マジドーラに搭乗したパッフィー・パプリシアら
魔導士たちがバックアップする。

リナ「なんかこの宇宙服ってぶかぶかしてて動きづらいわね…」
クレフ「我慢しろ。すぐに慣れる」
パッフィー「リナさん、重破斬(ギガ・スレイブ)詠唱の時、
      私たち魔導士チームが貴女の魔力増幅をバックアップします!」
リナ「こっちはもうスタンバイ完了! いつでもオッケーよ!」
クレフ「まだ早い。ジェーンをギリギリまで引きつけるのだ」

***特務艦『明石』ブリッジ***

タイラー「ようし…。カウントダウン、開始!」

すっかり大統領の顔に戻っているタイラーが命令する。

カトリ「重破斬(ギガ・スレイブ)、発動一時間前……」
キム「帝国軍旗艦ブリュンヒルト(美姫)のラインハルト皇帝陛下より通信です」

メインモニターにラインハルトの姿が映る。

ラインハルト『いよいよだな。ようやくここまで……』
タイラー「まだまだですよ。ラインハルト陛下」

タイラーの声はいつになく慎重であった。

タイラー「まだ成功したわけではありません。ですが、ここまで漕ぎつけただけでも
     大したもんだと思います。みんなよく本気になって、ここまで引っ張ってきて
     くれました。ひとまず、ありがとう……」
ラインハルト『ふふふ……ここまで皆を率いて来れたのは偏に卿自身の持つ徳によるものだ。
        今は亡きヤン・ウェンリーがなぜ卿を後継者に指名したのか……
        ……今になって解かったような気がする』
タイラー「ラインハルト陛下……」

皆それぞれ、感慨に浸った。

キム「発動開始、50分前……」
カトリ「頼むから、このまま何事も変なトラブルは起きてくれるなよ……」


○スーパーノヴァプロジェクト、カウントダウン開始。
 全銀河連合軍(ヒーロー連合軍・銀河殴り込み艦隊)、
 ジェーンへの突入スタンバイの状態。

【今回の新規登場】
○パッフィー・パプリシア(覇王大系リューナイト)

896 名前:名無し客:04/04/01 08:35

リナ「重破斬(ギガ・スレイブ)は、たとえ不完全版でも現世に虚無の端末を引き込む術よ。
   油断してると、今まで見た事もないような空間の歪みに巻き込まれるわよ!」

銀河全体を覆うほどの大きさの颱宙ジェーンに亀裂を生じさせようというのである。
その際の時空の歪みと、それを修正しようとする力は想像を絶するはずであった。
宙天にはもはや、肉眼で識別できるほどに接近した、颱宙ジェーンが見える。
今にもその禍禍しい大きな口を開け、全ての星々を飲み込まんとする勢いである。

テンマレンジャー@重甲気殿「デカイ……デカすぎるぜ…!!」
バルイーグル@ジャガーバルカン「……(思わず息を呑む)!!」

『須磨』と『明石』の両特務艦から虹色の光線が伸び、
ワープフィールドを通して赤色巨星ARA−Vがコース上に転送され、
ターゲットがロックオン状態となる。

キム「ARA−V、定位置に配置完了しました」
ゼルガディス「今だリナ!!」
キム「重破斬(ギガ・スレイブ)、発動5分前……」

キム中佐の明瞭な声で、カウントダウンが続く中、
導師クレフら魔道士チームのバックアップのもと、
リナが重破斬(ギガ・スレイブ)不完全版の詠唱を開始する。
緊張と静寂とが全艦隊を支配する。

リナ「闇よりもなお昏きもの 夜よりもなお深きもの……」

キム「45秒……30秒……20秒……」

リナ「混沌の海にたゆたいし 金色なりし闇の王……」

キム「10、9、8、7……」

リナ「我ここに 汝に願う  我ここに 汝に誓う
   我が前に立ち塞がりし すべての愚かなるものに……」

キム「…6、5、4、3……」

リナ「我と汝が力もて 等しく滅びを与えんことを! 」

キム「…2、1、作動開始!!」

リナ「ギガ・スレェイ――ブッ(重破斬)!!!」

リナの放った重破斬(ギガ・スレイブ)の全エネルギーが、
閃光となって赤色巨星ARA−Vへと叩き込まれる。
赤色巨星ARA−Vはエネルギーを暴走・増幅させつつ
その制動力で颱宙ジェーンへと突っ込む!!



                          __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                    \
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                       ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙       .'                            ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;
  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                              ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................              ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
                ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
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897 名前:名無し客:04/04/01 08:36

***戦艦『トリグラフ』プリッジ***

アッテンボロー「やった! ジェーンに風穴が開いたぞ!!」

歓声に包まれる艦内…。

***マクロス・メインブリッジ***

グローバル「クローディア君…全艦、空間転移開始だ! これよりジェーン内部へと突入する!」
クローディア「イエッサー!」
未沙「目標空間座標軸、固定!」
クローディア「全艦、空間転移開始!」

***イゼルローン要塞・外側表面***

呪文の詠唱を終えたリナのもとに、
ソード・ブレイカー号が急速接近で近寄る。

リナ「…ケイン!?」
ケイン「リナ・インバース! 乗れっ!!」
キャナル「急いで!!」

***特務艦『明石』ブリッジ***

タイラー「さあいよいよだ! ジェーンの中に乗り込んで、颱宙の核を叩くぞ!!」


○銀河連合軍、ついに颱宙ジェーン内部へと突入!

898 名前:名無し却:04/04/01 19:51

***颱宙ジェーン・内部空間***

グローバル「こ、ここは…!?」
未沙「げ、現在位置は…」
メルカッツ「………」
キム「空間座標軸が不安定なため、特定できません」
ヤマモト「何だと…!?」
未沙「さらに次元交錯線も激しく乱れています。少なくとも、ここは通常空間ではありません…」
ヴァネッサ「まさか…特異領域に落ちてしまったんですか!?」
ミサト「もし、そうなら私達はとっくに超重力で潰されているわ」
グローバル「では…亜空間の中だとでもいうのか…!?」
未沙「艦長、縮退レーダーに反応! 敵です!!」
タイラー「!!」
ユリアン「間違いない…あれは…」
アッテンボロー「以前イゼルローンに攻めて来た反世界軍の旗艦と同型艦だ…」

銀河連合軍の艦隊の前に姿を現したのは、
反世界軍邪帝王親衛艦隊の総旗艦『テーラシーザー』である。

アルメイダ「待っていたぞ、大世界の生命体どもよ…」

ヒビキ「女の声?」
甲児「あ、あいつは…!」

アルメイダ「私の名は邪帝司教アルメイダ。我等は汝らの力を侮っていたようだ…よもや
      汝らが颱宙ジェーンと呼ぶ、この超ブラックホールにまで乗り込んでくるとはな」
      この上は、我等が兵力をここまで追いつめた汝らの存在を抹消してくれよう」

アムロ「これ以上の戦いは無意味…と言っても、お前達には無駄か」

アルメイダ「そうだ。我等が邪悪なる帝王の使徒は常に勝者であらねばならぬ。
      それによって、混沌の海……金色の魔王への復讐を達成できるのだからな…」

リナ「ロード・オブ・ナイトメアへの復讐……??」
ラインハルト「過去において、お前達とロード・オブ・ナイトメアとの間に
        何があったのかは知らぬが…我々にはまだ守るべきものがある」
ミッターマイヤー「御意。それは多くの人から託された想い…そして、未来への希望!」
デュオ「それじゃ…いっちょ行きますか!」
万丈「みんな…これが最後の戦いだ。必ず生きて、また会おう!!」
ユリアン「そして…未来をこの手に!」
アマローネ「敵旗艦より光点多数――」
ミリアリア「敵人型機動兵器30000機以上! こちらに向け、突入してきます!」
カトリ「来やがった!!」
タイラー「護衛艦隊!!」

タイラーがマイクを取り上げた。

タイラー「出番だぞ! 銀河の未来は冗談でなく、君等の双肩にかかっているんだ!
     しっかり頼む!!」
チェンジドラゴン「右翼艦隊、シャトルベース、行きます!」
バルイーグル「同じく左翼艦隊、ジャガーバルカン、突入を敢行する!」

899 名前:名無し却:04/04/01 19:52

???「フハハハハ……久しぶりだったな、金髪の孺子!!」
???「タイラーよ、ここで会ったが百年目だ!!」

敵の人型機動兵器=サターントルーパーから人間らしき声が聞こえた。

ラインハルト「…!?……もしやその声はブラウンシュバイク公か?」
タイラー「まさか…ひょっとしてワングか!?」

サターントルーパーの指揮官機らしき機体から聞こえてきたその声の持ち主こそ、
かって門閥貴族連合を率いてラインハルトに敗れたオットー・フォン・ブラウンシュバイク公爵と、
ラアルゴン帝国乗っ取りを企ててタイラーにそれを阻止され非業の最期を遂げた
元ラアルゴンの宰相ナク・ラ・ワングであった。

ブラウンシュバイク@トルーパー「貴様らのせいで無念の死を遂げた我等だが……」
ワング@トルーパー「こうして邪帝王様にサターントルーパーとしての
            新たな肉体を賜り生き返らせてもらったのだ!」

ラインハルト「愚かな……そんな機械の体になってまで、また生き恥を晒しに来たか」
ブラウンシュバイク@トルーパー「黙れ!! 今こそあの時の怨み、晴らしてくれる!!」
ラインハルト「よかろう。ならば望み通りにまたヴァルハラへと送り返してやろう。
        二度とこの世に戻ってこれぬようバラバラにしてなっ!」
ビッテンフェルト「お言葉ながらマイン・カイザー。ブラウンシュバイク如き、
          わざわざ陛下の御手をわずらわせることもございません!
          ここは我等、黒色槍騎兵にお任せをっ!」

ワング@トルーパー「タイラー! 貴様を倒せばジェーンに飲み込まれて
          全てがキレイになった後の宇宙を、褒美に我等が頂ける事に
          なっているのだ! 覚悟しろ!!」
タイラー「やれやれ、相変わらず懲りない男だね」
ドム「奸臣ワングめ! そうやって再び蘇ってきた事を後悔させてやろう!」

900 名前:名無し却:04/04/01 19:53

ディアッカ@バスターガンダム「おいっ、トール! 聞こえるかっ!?」
トール@スカイグラスパー「何だよ戦闘中に!!」

戦場にディアッカとトールの通信が飛び交う。

ディアッカ「銀河を救わなければならないのは勿論だけどな、
      くれぐれもまたミリアリアを泣かすなよ!!」
トール「お前もな、ディアッカ」

トールが頷きながら返事をする。

トール「俺だってもうミリアリアの悲しむ顔は見たくないからな!
    今度は死なない程度に精一杯頑張るさ!」
ミリアリア「…トール……ディアッカ………」
タイラー「その意気だ」

タイラーが微笑む。

タイラー「みんなで死なない程度に頑張ろう!!」
マグノ「皆、よくお聞き! どんなに追いつめられようが、
    死んで楽になろうなんて甘い考え起こすんじゃないよ!
    お前さんたちにゃ、わくわくするほど残酷で、
    明るい未来が待ってるんだからね!」

マグノの懇願とも取れる祈りを込めたメッセージである。
それを単座式戦闘機スパルタニアンのコクピットで、
ポプランも苦笑しながら聞いていた。

ポプラン「……ケッ! それにしても口の悪い婆さんだぜ!」


○●銀河連合軍と反世界軍サターントルーパー部隊、ジェーンの内部空間にて交戦状態に突入。

【今回の新規登場】
●オットー・フォン・ブラウンシュバイク=サターントルーパー(銀河英雄伝説/半オリジナル)
●ナク・ラ・ワング=サターントルーパー(無責任艦長タイラー/半オリジナル)

901 名前:グランセイザー全戦士in合神獣王ダイセイザー ◆dtu.1sLh8Y :04/04/02 17:15

ナレーション「復活したアケロン人とグランセイザーの戦い。
前々回ではアケロン人を逃がしてしまうものの、前回ではサイバーコップとの共闘を果たし、
合神獣王ダイセイザーでアケロン大星獣を見事撃破。そして、メリダ島を訪れ、
国防省特命課長御園木に頼んで、イゼルローン要塞行きのシャトルを用立て、イゼルローン要塞に向かう。
そして、他のヒーロー連合軍と合流し、巨大人型機動兵器サターントルーパーの大部隊との決戦に向かうのだった。」

西園寺・マーキュリー「ところで先輩、要塞行きのシャトルに乗る時、せめてブラックチェンバーを
格納庫に入れておけば良かったですね。」
北条・マーズ「心配するな。こんな時のためにファイヤースラッガーとメガストーム、トライショットを用意しておいたんだ。」
毛利・サターン「ああ。んで、それを持ってきてやったぜ。」
上杉「これでいつでも戦闘の準備は万全よね。」
武田・ジュピター「もっともオレにはサンダーアームがあるワケだしな。」
ルシファー「フン! 俺たちにとっちゃ敵でも何でもないぜ。」
洸@レムルズ「そろそろ巨大人型機動兵器サターントルーパーが攻めて来る頃だ。
ヴェルソー、ダイル。超星神を起動させるぞ。」

グランセイザーの各トライブの者達は超星神を呼んだ(そして、ダイブイン)。

天馬@タリアス「サターントルーパー、一気にぶっ倒してやる!!
ファイヤーバードクラッシュ!!」
洸@レムルズ「ヘラクレスハリケーン!!」
直人@タウロン「グラビティバースト!!」
誠@ゴルビオン「ハイタイドブレイク!!」
(超星神の技でサターントルーパー大部隊を攻撃)

北条・マーズ「さて、俺たちも行くぞ! ファイヤースラッガー、セット・ウェポン!」
ドウッ!!(ファイヤースラッガーでサターントルーパーを攻撃)
毛利・サターン「トライショット、セット・アーム!!」ドドドドドドドドドドドド!!!
(同じくトライショットで攻撃)
西園寺・マーキュリー「メガストーム、セットウェポン!!」ドウッ! ドウッ! ドウッ! ドウッ!
(同じくメガストームでサターントルーパーを攻撃。)

武田・ジュピター「さて、オレも・・・うわぁぁぁっ!!(テーラシーザーの攻撃を受け、ダメージを受けるジュピター)
お前は、アルメイダ!」
アルメイダ「ジュピター、汝の相手はこの私だ。」

アルメイダの乗るテーラシーザーによって攻撃を受けるジュピター。

武田・ジュピター「うわああっ!!! こんのぉ、許さねぇ!!」
ナレーション「ジュピターが、危機的状況に陥った時、異次元からミラクルなパワーが送り込まれる。
これを、サイバーボミングという。」
武田・ジュピター「サイバーギルティー!! サンダーアーム!!
ローリングチャージャー! サンダーマグナム!!」ドウッ!!
ドゴオオオオオオン!!!!!!
ルシファー「ギガ、マックス! ギガマックス、ヘビーガン!!」ズビーッ!!!
ドゴオオオオン!!!!!

武田・ジュピター「やったか!?」
ルシファー「いや、これくらいのことでやられるアルメイダではあるまい。
フッ! ウォォォォォォ・・・・・サイバーグラビトン!!」
武田・ジュピター「サイバニックウェーブ!! ウウゥゥゥゥッ、チェスト―――ッ!!!」

ドガアアアァァァァァァン!!!!!!!!

アルメイダ「その程度か、汝らの攻撃は。」
ルシファー「こうなれば、かつて俺たちがバロン影山を倒した時のあの技で決めるしかないようだ。」
武田・ジュピター「よし!」

シュウゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・・ ブ――――――ン・・・・
武田・ジュピター、ルシファー「サンダー、グラビトン!!」ビシュッ!!!
ドゴオオオオオオオオオオン!!!!!!!

アルメイダ「うわあああああっ!!!!」

北条・マーズ「やったな、ジュピター。」
武田・ジュピター「ああ。そっちの方はどうだ?」
毛利・サターン「それが・・数が多すぎて全然まだ倒してねーんだよ・・・。」
西園寺・マーキュリー「グランセイザーのみなさんもさぞ苦労してるところですよね。」

天馬@タリアス「グリッターフレア!!」ボオウッ!!!!(口から吐き出す火炎放射で攻撃)
洸@レムルズ「むっ!?貴様らサターントルーパーの攻撃など、簡単に跳ね返してくれる!!
グランバリアー!!」(サターントルーパーの攻撃を跳ね返した。)
誠@ゴルビオン「しかしこれではいつまでたってもキリがないぞ・・。」
直人@タウロン「一気にケリをつけさせるためには・・やはりあの手が必要の様だな。」

そしてまた、ガントラスに4体超星神が合体し、合神獣王ダイセイザーが完成。

天馬@タリアス「よし、これで一気にサターントルーパーをぶっ倒せるぞ!!」
洸@レムルズ「覚悟しろ、サターントルーパー大部隊!」

天馬@タリアス、洸@レムルズ、直人@タウロン、誠@ゴルビオン「ハイパーバーストッ!!!」
ズバアアアアァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!

ドゴオオオオオォォォォォォォォォォン!!!!!!!!

ナレーション「グランセイザー、そしてサイバーコップによって巨大人型機動兵器サターントルーパー大部隊
そして、アルメイダが搭乗するテーラシーザーは見事撃破。しかし・・この後、とてつもない戦いが待ち構えていた!!」

902 名前:味方援軍その1:04/04/04 11:31

ブラウンシュバイク@トルーパー「な、何をするか無礼者!!……ギャアァァ――!!!」
ワング@トルーパー「あと少しで…銀河がワシの物になったものをおおっ!!!」
アルメイダ「馬鹿な・・・・・・こ・・・んな・・・ことが・・・・・・・・・」

セイザータリアス「…やったのか!?」

アルメイダ「やはり・・・大世界は抹消されるべきなのだ・・・・・・かくなる上は・・・・・・」

テーラシーザー大爆発。
そこへ現れる二つの巨大な影。

セイザーレムルズ「新手か!?」
オーレッド「いや……待て!」

???「見事だ。さすがは地球の戦士達」

ゴーレッド「その声は!?」
ヒステリア「………見事、試練を乗り越えられたのですね、ジルフィーザ殿」

銀河連合軍の前に姿を現した巨神は、
煉獄の試練を乗り越え、今再び冥天神として転生を果たしたジルフィーザであった。
その姿は実に神々しく、その表情にも容姿にも、もはや災魔だった頃の面影は無い。

ゴーレッド「ジルフィーザ、来てくれたのか!!」
ジルフィーザ「このジルフィーザ、今ここに冥天神として蘇った!
        もはやグランディーヌに破壊神として操られる心配はない!
        義によって銀河連合軍に助太刀する!!」
ゴーグリーン「こりゃ頼もしいぜ!!」
ジルフィーザ「私だけではない。見よ!」
ピンクファイブ「あれは…?」
レッドワン「まさか…キングメガス!?」

ジルフィーザと並んでいるのは、新帝国ギア最後のネオメカジャイガン・キングメガスに
外見がそっくりの巨大ロボットであった。

ドクターマン「…………」
ピーボ「ドクターマン!?」
グリーンツー「どういうつもりだ!?」
ブルースリー「ひょっとして、俺達と一緒に戦ってくれるのか!?」
ドクターマン「勘違いするなよバイオマン! 私はまだ地球征服の野望を諦めた訳ではないぞ!!」
イエローフォー「何ですって!!」
ドクターマン「……だが、今は人間とメカ人間同士で争っている場合ではない事も解かっている」
秀一「父さん……」

ドクターマンの息子・秀一も、無理を言ってバイオベースに乗り合わせていた。

ドクターマン「秀一よ!」
秀一「……!!」
ドクターマン「今こそ大世界に住まう者全ての生存をかけて共に戦う時だ!」
秀一「はい、父さん!」
レッドワン「わかった、ドクターマン! 銀河の全ての生命のため、今は共に戦おう!」


●アルメイダ→テーラシーザーを撃沈され、死亡。
○合神獣王ダイセイザー→ワング、ブラウンシュバイクらサターントルーパー部隊を撃破。
○ジルフィーザ→冥天神として復活。銀河連合軍に合流、加勢する。
○ドクターマン→キングメガスMK-Uに乗って参戦。バイオマンとは一時休戦して共闘する。

903 名前:味方援軍その2:04/04/04 18:00

アスタロト「やあ」

銀河連合軍の前に現れる巨大な三つの黒い影。

アメリア「リ、リナさん…あれって!?」
リナ「魔族! それもかなりの高位の!? まさか…」
パタリロ「公爵様!?」
リナ「ちょちょちょ…ちょっとアナタ、魔族とお知り合いなのぉー!?」
タマネギ「魔界のアスタロト公爵ですよ。殿下とはご先祖のパタリロ六世の代からの
     古い主従関係でして」
ゼルガディス「ふっ……リナ以外にも魔族と知り合いの人間がいるとはな」
タマネギ「まあ類は友を呼ぶといいますか……」
リナ&パタリロ「どこがっ!?」

ジルフィーザ「駆けつけてくれたか、アスタロト公爵」
アスタロト「災魔の冥王ジルフィーザ……まさか神族になっちゃうとはね」
ジルフィーザ「……元、冥王だ」
アスタロト「私も彼がベールゼブブを牽制してくれなければ、来やしなかったよ」
デスピサロ「………」
ジルフィーザ「魔族の王デスピサロ、貴殿もよく来てくれた」
デスピサロ「礼には及ばぬ。我等魔族も、このまま颱宙ジェーンなどに世界が飲み込まれて
      行くのを黙って見ているわけにはいかぬということだ」
ダークドレアム「デスピサロ殿、この颱宙ジェーンとやらを倒せばよいのだな?」
デスピサロ「いかにも。颱宙内部のどこかにある中心核を探し出し、倒してもらいたい」
ダークドレアム「承知!!」


○アスタロト、デスピサロ→味方援軍として参戦。
○どうやら決戦前にデスピサロがダークドレアムに挑戦して、
 彼を打ち負かしたらしく、ダークドレアムも協力してくれる模様。

【今回の新規登場】
○魔界の大公爵アスタロト(パタリロ!)
○デスピサロ(ドラゴンクエストW 導かれし者たち)
○ダークドレアム(ドラゴンクエストY 幻の大地)

904 名前:味方援軍その3:04/04/04 18:17

颱宙内部のどこかにある中心核の所在を必死に探す
ゴーショーグンの前に現れたのは、なんとブンドル艦であった。

真吾「お、おい…あれって!?」
レミー「やだ…! ブンちゃんの艦じゃない!」

ブンドル「フ…マドマゼル・レミー…。再会の時は以外に早かったようだ」

キリー「んで、あんたら…わざわざ最後の最後に出てきたってことはラスボスのつもりかい?」

カットナル「全銀河の大ピンチに何を言っておる!」
ケルナグール「我々はお前達の助太刀に来たのだ!」

真吾「おいおい…ブンドルだけじゃなく、カットナルとケルナグールもいるのか?」

ブンドル「…このような輩を艦に乗せるのは私の美学に反するのだが…」
カットナル「まあ、そう言うでない。連邦上議員候補と大会社社長が
      大っぴらの動くのは問題があるのでな」
ケルナグール「というわけで…今回に限り、お前の艦に同乗させてもらうことにしたのよ」

真吾「ま、どういう風の吹き回しか知らんが…手伝ってくれるんなら歓迎するぜ」
ブンドル「フ…。未来の扉を開くため、強大な力に挑む…。フォナーレを飾るに相応しく…
      そして、美しい戦いだと言えよう」
レミー「それじゃ、頼むわよ! 結末はもちろん、ハッピーエンドでね!」


○元ドクーガ三将軍も味方援軍として参戦。

【今回の新規登場】
○ヤッター・ラ・ケルナグール(戦国魔神ゴーショーグン)
○レオナルド・メディチ・ブンドル(戦国魔神ゴーショーグン)

905 名前:名無し却:04/04/05 00:29

***反世界軍・空母テーラデスター内***

艦内に突入した等身大ヒーローたち、再生機械生命体軍団と
交戦中──

ライダーエンジェル・ルージュ「ライダースティングッ!!」
スカイターボ同様、超振動発生装置=HVGを装備したルージュスティンガー
が隔壁をぶち破り、突破口を開く。

念力で仮面ライダー龍騎を苦しめていた再生ノロイモンガー、
衝撃で吹き飛ばされる。

龍騎「あ、あんたたちは……美穂!?」
ルージュに続いて突入して来た仮面ライダーファム、
龍騎を助け起こす。

ファム「良かった……あたしのこと、覚えててくれてたんだね」
龍騎「い、一体どうしてこんなところに……!?
まさか、長田結花って娘と同じ……」
ファム「詳しいことは後あと! 早いとこココ、ぶっつぶしちゃおうよ」

ファムがデッキからカードを取り出す──第四のサバイブカード、
「光輝」が光を放ち、ブランバイザーをツバイに変形させる。

龍騎「そ、それって……」
ファム「(クスリと笑う)」
『サバイブ』

ファム、サバイブに二段変身!!

ルージュ「ほら、君も早く……」
龍騎「……!!」
『サバイブ』

ルージュ・龍騎サバイブ・ファムサバイブ、機械生命体部隊の
前に立ちはだかる。

906 名前:名無し却:04/04/05 00:49

***颱宙ジェーン・内部空間***

デビルマン「デビル・ビィィィィム!!」
甲児@マジンカイザー「ファイヤァァブラスタァァァ!!」
リョウ@真・ゲッター1「ゲッタァァァァビィィィィム!!」

周囲の敵を一掃し、次の戦場に向かうデビルマン、マジンカイザー、
真・ゲッターロボ。

ハヤト@真・ジャガー号コクピット「しかし、簡単に信用していいのか?
あのアスタロトやデスピサロとかいう連中を……」
デビルマン「ああ、奴等は生粋の魔族だが、信義は重んじる連中だ。
ゾーマやバーンみたいな連中とは違うさ」
甲児「ハヤトさん、デビルマンが保障するなら確かだろうぜ……
魔族にも話の判る連中はいるってことさ、なあ?」
デビルマン「……ヘッ、ありがとよ……ダチ公。
(了……サタン、お前があの連中をよこしてくれたってのか……?)」

***PU旗艦・『エトワール・ド・ラ・セーヌ』***

オペレーターA「艦長、地球支部より入電です」
艦長=セイラ・マス「こんな時に? いいわ……つないでちょうだい」

PU地球支部では、戦闘能力を持たないメンバーたちが集まって
艦隊の帰還を待っていた。通信を送ってきたのは
他ならぬリリーナ・ドーリアンであった。

セイラ「どうしたのリリーナ、何かあったの?」
リリーナ「それが……地球上の赤ちゃんたちが……次々と消えていって
いるんです。風祭さんから預かっていたアイちゃんも……」
セイラ「何ですって!? まさかDショッカーの仕業……!?」

***ドルフィン号(宇宙航行用)内***

セイラからの通信を受けている003=フランソワーズ・アルヌール。

003「いいえ、イワンならまだ眠ったままです、何もおかしなことは……」

003の言葉通り、この激戦の中でスヤスヤと寝息を立てている
001=イワン・ウイスキー。

003「一体……何が起ころうとしているの……!?」

907 名前:名無し却:04/04/05 01:17

***再び、空母テーラデスター内***

『シュートベント』
ブランバイザーツバイがアローガン=フェザーガンナーに変形、
光のニードルを無数に発射して反世界兵士たちを貫く!

『フラッシュベント』
閃光で敵の目をくらませ──

『ストライクベント』
鉄扇「ミラージュファン」で攻撃をブロックし、逆に切り裂く! そして──

『ファイナルベント』
ブランエルファーが起こした竜巻がノロイモンガー、
再生カニモンガー、再生ペッタンモンガーをまとめて巻き込む!
そこへバイク形態に変形したブランエルファーを駆って
ファムサバイブが突入、無数の羽吹雪と共にブランブレードと
バイクの翼で敵をメッタ斬りにする!!

再生モンガーたち「うぎゃああああ〜〜〜〜!!」(爆発)

龍騎サバイブ「す、すげえ……よし、俺も!!」
『ファイナルベント』

ドラグランザーにまたがった龍騎サバイブ、空母の中央ブロックに
突入する!!

龍騎サバイブ「うおおおおおお〜〜〜〜〜ッ!!」

ルージュ「転送装置作動!! 城戸くんもね!!」

動力炉にドラゴンファイヤーストームを叩き込まれた
空母テーラデスターが大爆発したのは、ヒーロー軍団が転送によって
至近の銀河連合軍艦に脱出した──すぐ後だった。
同様に、次々と爆破されていく反世界軍の空母や戦艦……。

○龍騎=城戸真司、ファム=美穂と再会。
他のエンジェルライダーも別のところで戦っている模様。
○地球上の赤ん坊が次々いなくなるという事件が発生。
○PU旗艦、エトワール・ド・ラ・セーヌ(EDRS)もラクスのエターナル、
シーラ王女のグラン=ガラン、エレ王女のゴラオン、ロミナ姫のエルシャンク
と共に参戦中。
●反世界軍の艦、等身大ヒーローたちの侵入により
内部から次々爆破されていく……。

【今回の新規登場】
○サイボーグ003=フランソワーズ・アルヌール(サイボーグ009)
○セイラ・マス=アルテイシア・ソム・ダイクン(機動戦士ガンダムシリーズ)
●再生機械生命体軍団(太陽戦隊サンバルカン)

908 名前:味方援軍その4:04/04/05 14:45

敵空母テーラデスターを撃沈し、
颱宙内部の反世界軍の艦隊及び機動部隊を、
大方片付け終えたその時……

キム「え!? ホントに!? あ、ちょっと待ってください!
   閣下、シュウ・シラカワ博士からの通信です!」
タイラー「シュウ・シラカワだって!? 一体なんだ…」

銀河連合軍全艦ブリッジのメインモニターに映るシュウ・シラカワの顔。

シュウ『初めましてジャスティ・ウエキ・タイラー大統領閣下。
    噂の無責任艦長殿にお会いできて光栄です』
タイラー「そりゃどーも…」
マサキ「シュウ、何の用だ! また何か企んでんだろ!?」
シュウ『いえ、とんでもない。私も、亡きヤン・ウェンリー提督から遺言で頼まれていましてね』
ユリアン「ヤン提督の!?」
シュウ『あつかましいお願いですが、私達も一緒に颱宙ジェーンと戦わせていただけませんか?」
マサキ「てめえとか!? バカ言うな!! どうせ前みたいに、後で寝返りやがるんだろうが!」
シュウ『いえ、そんな事はありませんよ。あの時はまだ、いまいましい事に、
    私はヴォルクルスの支配下にありましたからね。
    もう、あなたがたと事を構える必要は、なくなったのです。
    もっとも、私を利用しようとしたり、行く手をさえぎったりした時は、別ですが』
ブザム「君の目的は? 颱宙ジェーンを倒した後、我々の敵になるような目的を持っているようなら、
    その提案、飲むわけにはいかないな」
シュウ『颱宙ジェーンを倒した後…ですか? 私の希望はただひとつ…平穏な日々ですよ』
マサキ「へっ、よく言うぜ」
シュウ『信じる、信じないは、ご自由に。それで、返事はどうでしょうか?』
タイラー「わかった。今は少しでも戦力が必要な時だ。君の参入を許可しよう」
シュウ『それはどうも。さすがに話のわかるお人だ』
サフィーネ『よろしくお願いいたしますわ。おほほほほ』
モニカ『ふつつかものですが、よろしくお願いいたしたいと思うしだいです』
テリウス『…姉さん、文法が変だって。あ、ぼくは同行するけど、戦いには参加しないよ』
マサキ「…どうも、気に入らねえ」


○シュウ・シラカワ→味方として銀河連合軍に合流。

【今回の新規登場】
○シュウ・シラカワ(魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL)
○サフィーネ・グレイス(魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL)
○モニカ・グラニア・ビルセイア(魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL)
○テリウス・グラン・ビルセイア(魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL)

909 名前:味方援軍その5:04/04/06 08:49

颱宙の中心核を捜索する帝国軍の宇宙艦隊の前に姿を現したのは、
『バルバロッサ』『トリスタン』『フォンケル』『アースグリム』の四戦艦が……

ラインハルト「……!!」
ミッターマイヤー「まさか…あれは!?」

???「どうしたミッターマイヤー? まるで幽霊でも見たような顔をして、卿らしくもないぞ」

ミッターマイヤー「その声は正しくロイエンタール……ロイエンタールなのか!?」

ロイエンタール「いかにも俺だ。天界の神とやらの意向で、ぐっすり眠っていたところを
         強引に天使としてヴァルハラから叩き起こされてな。
         ま、俺としてはその方が再びマイン・カイザー(我が皇帝)の下で
         思う存分戦えるのだから都合がいいのだが」
ミッターマイヤー「天使だかどうだか事情は知らんが、卿が戻ってきてくれて
          これほど嬉しい事はない!!」
キルヒアイス「お懐かしゅうございます、ラインハルト様」
ラインハルト「キルヒアイス……」
キルヒアイス「ラインハルト様、私はアンネローゼ様との昔の誓いを
        守るために戻ってまいりました」
ルッツ「我等も今再びマイン・カイザー(我が皇帝)と共に戦う覚悟!」
ラインハルト「ルッツ! 卿もおるのか!?」
ルッツ「はい。シュタインメッツ提督のフォンケルに同乗させてもらっております」
ファーレンハイト「お久しぶりです、メルカッツ提督」
メルカッツ「ファーレンハイト提督、卿もか?」
ファーレンハイト「リップシュタット戦役の敗戦で解かれてから、ヤン一党に加わられた
          メルカッツ閣下とは敵味方の関係に分かれましたが、
          今再び、今度は正義のために共に戦う事ができることを
          誇りに思います」
シュタインメッツ「陛下、中心核の所在は既に突き止めてございます。
          他の銀河連合軍の艦隊も一緒に目的地までご案内致します」
ラインハルト「あいわかった! キルヒアイス、ロイエンタール、ルッツ、
        シュタインメッツ! 卿らも再び戦場にて予と共にあれ!」
ロイエンタール「御意!!」
ラインハルト「タイラーにも至急連絡せよ。中心核のありかが解かったとな」
シュトライト「ハッ、直ちに」

910 名前:ラストバトル開始!:04/04/06 08:51

『バルバロッサ』『トリスタン』『フォンケル』『アースグリム』の四戦艦の案内で、
ついに颱宙の中枢へと突入する銀河連合軍。

***颱宙の目***

ピート「大文字博士! 全艦、颱宙の目に進入しました!」
大文字「あれが…そうか!」

銀河連合軍全艦の前に聳え立つ、謎の浮遊島。

シナプス「まさに空中庭園…」
ブライト「あの中央の神殿のような建造物に、おそらく中心核が……」
フェニックス一輝「どことなく聖域(サンクチュアリ)に似ているな……」
キャナル「ケイン、この空域は空気があるわ!」
ケイン「何だって?」
シュバルツ「各機へ! 直ちに出撃を!」

直ちに上陸を開始する銀河連合軍の全部隊。
その時、中央の神殿が崩れ落ち、建物の中から巨大なサナギのような生物が…!?

甲児「!!」
万丈「現れたか…邪帝王(サタマスター)ナグツァーク!」
キラ「あれが、颱宙の中心核…!」
ナグツァーク「ようこそ、我の用意した聖戦の場へ。
        私は…ロード・オブ・ナイトメアに存在を抹消されし復讐者!!」
セイラ「復讐? いったい何のための復讐なの!?」
ナグツァーク「全ての元凶は、この汚れきった大世界そのものにある。
        …一定の文明レベルに到達していながらも、未だに自分達の母星を汚染し続け…
        数多くの勢力は戦いを広げており、それらが統一される兆しも見られない」
シャア「………」
ナグツァーク「さらに、ゲッター線、オーラ力、EVA、トロニウム、サイコドライバーといった
        危険な力を有しながらも…それらを自らの手で制御できていない。
        お前達は兵器としては優秀だが、知的生命体としてのレベルは低いのだよ」
ヤマモト「なっ………」
ナグツァーク「なればこそ…それをもう一度元の形に戻し、やり直すのだ」
009「元の形だと!?」
ナグツァーク「では問おう。神と魔はなぜ永遠に戦いを繰り返している?
        人間は光と闇の陣営に分かれて、なぜ戦い続ける!? なぜだ!?」
デスピサロ「!!」
キャナル(それは全ての世界にあるものが…決して知ってはならないこと…!!)
ナグツァーク「まだ解からぬか? 超越的な何者かが創り出した罠に、
        私を含む全てが嵌められてしまっているということに…!!
        だからこそ私は全ての次元の浄化と再生を決意したのだ!!」
キャナル(それはすなわち、あの方=ロード・オブ・ナイトメアへの反逆…?)
ナグツァーク「同じ顔や声の者が不思議と多い事にすら、汝らは気付かぬのか?」
ズバット「………」
仮面ライダーV3「………」
ユウナ「でも貴方のやったことで、どれだけの犠牲が出たのかわかっているんですか!?」
ナグツァーク「…これでも犠牲はかなり強引ではあるが回復された方だ。少なくとも、
        お前たちが本来たどるべきだった歴史に比べてな」
パイン「何っ…!?」
ナグツァーク「お前たちは気づいていないのか? 我々の歴史…そして世界は
        光と闇すら超越した絶対的な存在によって歪められていることに…。
        そして…ここにいる者は全てその存在によって意図的に集められていることに…」
リュック「なんなのさ、それって!?」
ナグツァーク「………その件に関しては気づかない方が幸せだ。」
リナ「だけどあんたの勝手な屁理屈のために殺されちゃたまんないわ!」
セイザーゴルビオン「俺達の答えは決まっている!」
バン「それに、その答え方もな!」
ジュドー「そうそう。万丈さん、いつもの奴を頼むぜ!」
万丈「…恐怖で支配された宇宙はさらなる恐怖に打ち勝つことはできない。
   そして…お前の秩序に組み込まれた世界は恐怖を恐怖で塗り替え続ける
   無限地獄へ落ちることになる。僕達はそんな道を選択しない…」
ナグツァーク「………」
万丈「だから、僕はこう答えるのさ。世のため人のため、邪帝王の野望を打ち砕くダイターン3!
   この日輪の輝きを恐れぬなら、かかってこいっ!!」
リナ「悪いけど、徹底的に戦わせてもらうわよ!!」
シュウ「そして、ここがあなたの墓場となります。みなさん、準備はよろしいですね?」
セイザータリアス「…ああ。あいつだけは…許せねえ!」

ナグツァーク「よかろう。なれば手始めに汝らを全て消去し、
        この大世界そのものがロード・オブ・ナイトメアの罠であることを証明し、
        全てのものを浄化してやろう!!」

タイラー「撃て!!」
ラインハルト「撃て(ファイエル)!!」

タイラーの乗る特務艦明石、特務艦須磨、
そしてラインハルトの旗艦ブリュンヒルト(美姫)の
それぞれの艦砲射撃を合図に、
一斉にナグツァークへの攻撃を開始する銀河連合軍。


○キルヒアイス、ロイエンタール、ルッツ、シュタインメッツ、ファーレンハイト
 →彼らも天使として復活。
○●全銀河の命運を賭けたファイナルバトル、ついに開始!!

【今回の新規登場】
○ジークフリート・キルヒアイス 旗艦『バルバロッサ』(銀河英雄伝説)
○オスカー・フォン・ロイエンタール 旗艦『トリスタン』(銀河英雄伝説)
○コルネリアス・ルッツ ※『フォンケル』に同乗(銀河英雄伝説)
○カール・ロベルト・シュタインメッツ 旗艦『フォンケル』(銀河英雄伝説)
○アーダルベルト・フォン・ファーレンハイト 旗艦『アースグリム』(銀河英雄伝説)
●颱宙中心核のサナギ=ナグツァーク(オリジナル)

911 名前:新たなる敵:04/04/06 09:09

そのころ天界にある天空城。
そこでは神々がジェーンと銀河連合軍との最終決戦を傍観していた。
アース「ついに最終決戦が始まったか。」
アテネ「我々が出来ることは彼らの勝利を祈ること・・・。」
そこへ・・・。
天使「たたたた大変です!!マスタードラゴン様!!」
マスタードラゴン「どうした!颱宙ジェーンに動きでもあったのか!?」
天使「違います!天界にとんでもない数の謎の大軍勢が現れ、天界を攻撃してます――(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル!!!」
マスタードラゴン「何だと!?」

その大軍勢・・・すなわちテラーコンの数は凄まじく、地はコマンドジャガー、空はシャドウホークで埋め尽くされた。
その中心にいるのはトランスフォーマー・・・ダブルフェイスとデスザラックの2人だった。
ダブルフェイス「・・・ついにこの時が来たか・・。いままでの悪の勢力がやらなかった行い・・。
それは愚か者どもに加担する天界の制圧・・。」
メガザラック「そう、奴等神々は死んでいったものをどんどん蘇生している。
これ以上邪魔者を消してもどんどん蘇生したら意味が無い・・。」
ダブルフェイス「だが神々よ。今日が貴様等が自由に行動出来る最後の日だ。
所詮神々とて単なる生命体に過ぎん。それを身をもって知るがいい・・。」
メガザラック「行け、テラーコンよ!!かならずや天界を制圧し、神々を封印しろ!
けっして一人たりとも神を生かすな!!突撃ぃ!!!」
コマンドジャガーとシャドウホークの大軍勢は咆哮を上げ、天空城へ向かった・・。

●ついにユニクロン一派による天界の総攻撃が始まる。

【今回の新規登場】
●メガザラック(トランスフォーマースーパーリンク)
●コマンドジャガー(トランスフォーマースーパーリンク)
●シャドウホーク(トランスフォーマースーパーリンク)

912 名前:名無し却:04/04/06 23:07

***颱宙の目***

エターナルから発進するドリルスペイザーと連邦カラーのビギナ・ギナ、
ストライク・ルージュ。
マリア@ドリルスペイザー「来たわね、はぐれプリンセス3号」
モニカ@ノルス・レイ「あらあら、PUの皆さん、ごきげんようでありますですわ
……はぐれ? 何でございますのですか?」
マリア「1号はラジエッタのお姉さんで2号はクェス」
セシリー@ビギナ・ギナ「この戦いが終わったら、一度地球のPU本部に
遊びにいらっしゃい……セイラ艦長も歓迎すると言ってるわ」
カガリ@ストライク・ルージュ「セニアの隣の椅子はいつでも空いてるってさ」
モニカ「……シュウ様……?」
シュウ「たまには淑女同士で優雅なティータイム、というのも
いいんじゃないですか?」
サフィーネ「私は遠慮しておきますわ……」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ナグツァーク「ブラックマグマ……復活!!」

地を割り、ジムシモンガーが、ムゲンモンガーが、ハナビモンガーが、
サターンモンガーが……無数のサターントルーパーと共に次々と
出現した!!

再生機械生命体軍団「巨大モンガ〜〜〜〜〜!!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ラー・カイラムが、アルビオンが、フリーデンが、アークエンジェルが
獅子奮迅の活躍を見せ、
ヤマトの、ナデシコの、特務艦明石の、ブリュンヒルトの、
アルカディア号の、クイーンエメラルダス、マクロスの、
Jアークの、ニルヴァーナの、轟天號の巨砲が火を吹く。
ウルトラザウルスと大空魔竜の咆哮が響き渡り、バリドリーンや
ガッチャスパルタンが空の敵を次々と撃墜していく。
巨大戦士の光の刃が突破口を開き、戦隊ロボの必殺剣が
群がる敵をなぎ倒す。
ダイのアバンストラッシュが炸裂し、リナの裂火球が焼き尽くし、
フロラフルルを纏ったユウナの大乱舞が一掃し、合体レイアースが
フルパワーを発揮する。
ファイヤーブラスターが、超電磁スピンが、断空光牙剣が、
バスターコレダーが、ゴルディオンクラッシャーが、ゴッドフィンガーが、
サイフラッシュが、群がる敵を灰燼と化していく……。

仮面ライダーX「X二段キィーック!!」
アムロ@νガンダム(ダブルフィンファンネル装備)「行け、フィンファンネル!!」
嵐田陽@マッハバロン「くらえ、マッハコレダー!!」
草間大作@ジャイアントロボ「パンチだ、ロボ!!」
グレートエクスカイザー「カイザーソード・サンダァァァァフラァァァッシュ!!」
セーラーヴィーナス「ヴィーナス・ラブ・ミー・チェェェェーン!!」
ゾーンファイター「流星・ミサイルマイト!!」
洸@勇者ライディーン「いくぞみんな!! ゴォォッドバァァァァド!!」
超者ライディーン全員「チェェェェェーンジ!!」
ジュピター・ビット「許せねえ! サイバー・ギルティィィィ!!」
シャンゼリオン&ズバット「シャイニング・ズバットアタァァック!!」
プラズマX「プラズマ・エーックス!! プラズマ・ビィィィム!!」

そして……。

913 名前:名無し却:04/04/06 23:41

ギャバン@電子星獣ドル「行くぞ邪帝王!! ドル・レーザー!!」
シャリバン@グランドバース「プラズマカノンッ!!」
シャイダー「シューティングフォーメーション…ビッグ・マグナム!!」
スピルバン「カノンフォーメーション…ビッグバン・カノンッ!!」
ブルービート@メガヘラクレス「メガビートキャノン!!」


ナグツァーク「愚か者め!!(クワッ!!)」
歴代メタルヒーローの攻撃は全て吸収され、逆に無数の電撃が
襲う!!

ギャバン「うわあああ!!」

ゾフィー「これならどうだ、M87光線!!」
ウルトラマン「シェアア!! ウルトラアタック光線!!」
タロウ「ストリウム光線ッ!!」
ガイア「フォトンストリーム!!」

ナグツァーク「同じことだあああ!!」
ウルトラ戦士「うわあああ!!」「ぐあああ!?」

クウガ「こうなったら……あれをやるしかないか」
アギト「五代さん……」
ストロンガー「死ぬなよ、みんな……チャ────ジ・アァップ!!」
クウガ・アギト「超……変身!!」
龍騎「(サバイブ)」
ファイズ「(スタンディングバイ……ファイズブラスターテイクオフ)」

チャージアップして超電子人間となったストロンガー、
アルティメットフォームとなったクウガ、
シャイニングフォームのアギト、
サバイブと化した龍騎、
ブラスターフォームのファイズ、
円陣を組んでエネルギーを集め、ジャンプする!!

5人「ライダー・ハイパーサイクロォォォン!!」
超電稲妻キック、アルティメットマイティキック、
シャイニングライダーキック、サバイブドラゴンライダーキック、
そしてブラスタークリムゾンスマッシュがナグツァークに突っ込む!!
が……

ナグツァーク「小賢しいわぁぁ!!」
5人ライダー「うわああああ!?」

空中高く放り出される5人、ノーマルフォームに戻って
墜落する。

002「いかん……加速装置!!」
スカイライダー「セイリング・ジャンプ!!」
アカレンジャー「バーディー!!」
キカイダー&01「エアークラフト!!」

飛行能力のあるヒーローたちが空中で墜ちていくライダーたちを
受け止める。

ナグツァークの防御は完璧であった。ZZのハイメガキャノン、
科学忍者隊のハイパーシュート、イデオンのイデオンソードも
無効化され、ストナーサンシャインも石破天驚拳もペガサス彗星拳も、
波動砲すら通用しない!!
浄化を司るセーラームーンのシルバームーン・クリスタル・パワー・キッスまでも
吸収されてしまった……!!

ロラン@ターンAガンダム「皆さん、離れてください……月光蝶を
発動……させます!」
タケル@ゴッドマーズ「いや、この俺が反陽子爆弾ごと突っ込む……!!」
ブライト「命を粗末にするんじゃない……奴にも何か、何か弱点があるはずだ……!」

914 名前:名無し却:04/04/07 00:14

ティラノレンジャー@究極大獣神「くそっ、グランパニッシャーも効かない
とは……どうした、究極大獣神!?」
究極大獣神「……いや、何でもない……(何か異変が、天界で
起こっているのを感じたが……今この場で、そのことを明かすことは
出来ん……邪帝王を倒すのが先決だ……)」
ダイムゲン@重甲気殿「……」
三神将「……」

***天界***

突撃するテラーコンを迎え撃つ天使たちの軍勢。

初代ウルトラマグナス「天界には我々がいることを忘れるな!!」
初代アイアンハイド「行くぞラチェット、プロール!」
ホイルジャック「なめたらいかんぜよ〜〜〜っ!!」
初代ウルトラマグナス「サイバトロン戦士・アターック!!」

ライオン丸「ライオン丸・見参!!」
タイガージョー「タイガージョー……推参!!」

スレッガー・ロウ@Gアーマー「やれやれ、死んでまでコレとはね」
オデロ・ヘンリーク@ガンブラスター「ウッソ…お前達も負けるんじゃないぞ…」

0013「ウ、ウウ……天国、荒らすの、許さない……」
百地三太夫「反世界と戦っちょる連中に、心配かけるわけにはいかんのよ」
初代バトルコサック「そういうこと。さあ、どっからでも来い!!」

女神セレーソ(花咲さくら)「アフロディーテ様、アテナ様、ヴィシュヌ様、
ここは私たちに任せて…ご避難ください!」
クイーンセレニティ「早く安全な領域へ!!」
聖霊ルビス「今ならまだ、間に合います……!」
女神アテナ「いいえ、あなたがたを残して逃げるわけには行きません」
女神アフロディーテ「私たちも……戦います!」
調和神ヴィシュヌ「必ず……道は開けます……」

天界でも激戦は続く……だが、並みいる神々も気付いてはいなかった。
巧妙に張り巡らされた罠が、天界全体を浸食していることに!!

○PUメンバー、モニカを受け入れる意志を示す。
○●ヒーロー連合軍、邪帝王の鉄壁の防御の前に大苦戦。
○天界防衛に残った天使=戦死ヒーローたち、テラーコンを迎え撃つ。だが……。

915 名前:名無し却:04/04/07 00:28

【今回の新規登場】
○神敬介=仮面ライダーX(仮面ライダーX)
○嵐田陽(スーパーロボットマッハバロン)
○草間大作(ジャイアントロボ)
○グレートエクスカイザー(勇者エクスカイザー)
○防人光=ゾーンファイター(流星人間ゾーン)
○プラズマX(パタリロ!)
○城洋介=スピルバン(時空戦士スピルバン)
○東光太郎=ウルトラマンタロウ(ウルトラマンタロウ)
○高山我夢=ウルトラマンガイア(ウルトラマンガイア)
○五代雄介=仮面ライダークウガ(仮面ライダークウガ)
○明神タケル=マーズ(六神合体ゴッドマーズ)
○初代ウルトラマグナス、初代アイアンハイド&ホイルジャック
(戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー、同2010)
○獅子丸=ライオン丸&虎錠之介=タイガージョー(快傑ライオン丸)
○スレッガー・ロウ(機動戦士ガンダム)
○オデロ・ヘンリーク(機動戦士Vガンダム)
○0013(サイボーグ009)
○百地三太夫(忍者戦隊カクレンジャー)
○白石謙作=初代バトルコサック(バトルフィーバーJ)
○花咲さくら=女神セレーソ&女神アフロディーテ(愛天使伝説ウェディングピーチ)
○聖霊ルビス(ドラゴンクエストU 悪霊の神々)
○調和神ヴィシュヌ(天空戦記シュラト)

916 名前:名無し却:04/04/07 09:47

***再び、颱宙の目***

ナグツァーク「フフフフフフフ……フハハハハハハ……フハハハハハハハ!!」

サナギの周囲に噴き上がる炎。

ボス「な、な、何が起きるんだわさ!?」
アムロ「各機! 衝撃に備えろ!!」

激しい振動と落雷が銀河連合軍を襲う!
サナギが割れていき、中から現れたその姿は……巨大なバッタであった。
田畑はおろか、人や建物まで食い荒らし、そして自らも絶滅して行く
その強大な破壊力は、神とも悪魔とも崇めさせるに相応しい超越した力のモチーフ…
まさに颱宙を司る中枢=邪悪なる風の帝王そのものであった!!

竜馬「!!」
一矢「あ、あれが邪帝王の真の姿か…!?」
ナグツァーク「遥かな過去より大世界の闇、すなわち反世界に存在し…
        生きとし生ける者全てを否定するべく突き進む暗黒の覇者…」
アムロ「…ロード・オブ・ナイトメアへの憎悪がそのまま形を成しているのか…!?」
凱「だが…相手が何であろうと俺達は負けるわけには!!」
ナグツァーク「もう遅い。私がこうして完全体となったからには、あらゆる希望が失われたと思え。
        この大世界の光と闇双方共々、一気にロード・オブ・ナイトメアをも排除し、
        私が新たなる混沌の海として君臨する前に、邪魔者共を全て滅ぼしてくれる!」
デルタ「勝てるのか……俺たちは本当にあんな化け物に…!」
ファイズ「くっ…!!」

???「ふっ……どうした乾、三原、もう諦めるのか?」
???「まだ戦いは終わってはいない!」

ファイズ「お、お前たちは!?」
デルタ「…カイザ!? まさか草加…草加なのか!?」
スネークオルフェノク「するともう一人は、その声ひょっとして…お前木場か?
             …生きてたのか!!・。+゚。・。・+。・。・゚(・゚´д)ウワーン」
ライダーエンジェル・シータ「木場さん!!」

天使として転生していた草加雅人=仮面ライダーカイザと
木場勇治=仮面ライダーオーガの二人が遅れ馳せながら駆けつけて来たのだった。

オーガ「海堂、それに長田さんも…心配かけてごめん」
カイザ「それにしても、なんてザマだ乾。その程度で苦戦してるようじゃまだまだだな」
ファイズ「…………」
スネークオルフェノク「コノヤロ…天使になっても全然改心してねーな。
             そーゆー事はあの化け物と戦ってみてから言え!!」
カイザ「心配するな。元よりそのつもりだ」
オーガ「それにしても不思議だな。こうして君と一緒に戦うことになるとは…」
カイザ「不本意は俺とて同じ事。だが真理を守るためなら、
    俺は邪帝王だろうが巨大なバッタの化け物だろうが倒して見せる」

ナグツァーク「ゴオオオオオォォォォ!!!!!」

オーガ「…マズイ! 『安息』が始まる!!」
ファイズ「安息? なんなんだそれは!?」
カイザ「天界からの情報にあった、邪帝王ナグツァークの最終攻撃システムだ!
     こいつの発動が完了してしまったが最後、この大世界全てのものが消去され、
     文字通りこの世はおろか、あの世までも終わりだ!!」
スネークオルフェノク「な、なんだってえぇぇ〜!!?」
オーガ「そしてナグツァークが新たな混沌の海、すなわち名実共に新世界の創造主となって
    一から新しく生成された全ての次元世界に君臨する事になる!!」
デルタ「そんなことはさせない! させるものか!!」
ファイズ「ああ、それを止めるために俺達はここにいるんだ!」

917 名前:名無し却:04/04/07 09:49

ラインハルト「ロイエンタール! 俯角三〇度、二時方向に火線を集中させよ!
        あの巨大なバッタの化け物に穴が開いたら、そこを圧迫して突き崩せ!」

激戦による光とエネルギーの巨大な波涛が、颱宙の一角を席巻している。
この激戦下に、「ミッターマイヤー元帥戦死」の報がもたらされ、
帝国軍総旗艦ブリュンヒルトは勿論、銀河連合軍に属する全艦・全部隊の戦士たちが
一時、無彩色の戦慄に包まれたが、

――小官は悪運強く、なお現世に足を留めたり!
  敵の砲火は天上(ヴァルハラ)の門を打ち破るあたわず――

ミッターマイヤーからの通信文が虚報を否定し、大本営は生色を取り戻す。
ミッターマイヤーの旗艦『ベイオウルフ(人狼)』は、なお最前線にあって、
傷つきつつも健在であった。タイラーが驚くべき戦法を実行に移す
決意をしたのはその時である。

タイラー「『須磨』と『明石』を合体させる!」

徳利を二つに割ったような『須磨』と『明石』が、徳利の形に合体するのだ。
例によってたらたらとヒラガーが説明する。

ヒラガー「左右対称の特務艦『須磨』と『明石』は合体する事によって
      無限粒子砲の使用が可能となるのです」
タイラー「合体!!」

『須磨』と『明石』は左右から接近して合体した。
二つのブリッジも一つとなり、両艦でそれぞれ指揮を取っていた
タイラーとヤマモトもがっちりと握手した。

グエン「無限粒子砲、薬室内、エネルギー充填!」
カトリ「ターゲットスコープ、オープン! 電映クロスゲージ明度、20!」
キム「照準、颱宙中心核! 無限粒子砲発射、15秒前!」

キム中佐が無限粒子砲のカウントダウンを担当する。

キム「…5、4、3、2、1、無限粒子砲、発射!」

閃光が伸びた。その光の箭の先端がナグツァークに届くかどうかの刹那――、

ナグツァーク「…ふんっ!!」

ヤマモト「は、弾き返された!!」
ヒラガー「そんな馬鹿な!?」

ナグツァーク「混沌の海に生み出されし者共よ…。お前達だけの力で何が出来ると言うのだ!」

ヤマモト「すぐに二発目を発射しろ!」
グエン「無理です。一発目の発射で、ほとんどのエネルギーを使いきりました。
    通常航行だけでやっとですよ」
ヤマモト「……万事休すか!」
タイラー「いや、まだ手はあるよ」

必殺の攻撃が効かなかったにもかかわらず、今だ余裕の表情のタイラー。

グエン「よく平然としていられますね。このピンチに……」

グエン少佐が言った。彼にはもう呆れている余裕すらない。
さすが汎銀河共和国の大統領として銀河帝国皇帝ラインハルトと
広大な銀河系を二分するほどの大人物と思ったか、それとも単なるバカと思ったか――。

タイラー「なあに」

無責任男は本領発揮で笑い飛ばす。


●ナグツァーク→ついにサナギの殻を破り完全体(巨大な飛蝗の姿)へと成長。
 最終攻撃システム『安息』の発動カウントダウンを開始する。
○草加雅人、木場勇治→天使となって駆けつける。
○タイラー→『須磨』と『明石』の合体艦による無限粒子砲を発射するが、
 ナグツァークにいとも容易く跳ね返されてしまう。だがまだ何か策があるのか!?

【今回の新規登場】
○草加雅人=仮面ライダーカイザ(仮面ライダー555)
○木場勇治=仮面ライダーオーガ(劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト)
●颱宙中心核バッタ型完全体=ナグツァーク(オリジナル)

918 名前:名無し却:04/04/07 10:22

〜天界〜
ダブルフェイス「天使という名の亡霊どもか・・・。貴様等がやってることはどれだけ無駄か思い知るがいい。」
彼の言うとおり戦況はあまりにテラーコンの方が有利であった。
いかせん数が違いすぎるのだ。
空からシャドウホーク、地からコマンドジャガーからの砲撃があり、さらに・・・。
メガザラック「死ねぃ!!」
ビークルモードに変形したメガザラックが天使達を攻撃する。
そのままメガザラックは天空城に向かっていった。
ウルトラマグナス「まずい!!天空城が!!」
天空城に着いたメガザラックはビーストモードに変形し天空城を破壊し始める。
メガザラック「天空城をこの世から消してくれるわ!!」
エルドラン「そこまでだ!トランスフォーマーよ!」
メガザラック「む、四柱の神々どもか・・・。」
コプー「一度聞いておきたいことがある。お前らは邪帝王の事をどう思ってるのだ!?
奴を野放しにしたら全銀河を滅びるのだぞ!!」
メガザラック「全銀河が滅ぶだと?残念ながらそれは100%ありえない。
なぜなら邪帝王はもうすぐ滅びるからな!」
アテネ「!!」
メガザラック「まあもっとも貴様はこの言葉の意味を知ることは無い。
何故なら・・・・貴様等も滅びるのだから!!」
メガザラックはビーストハイパーモードに変形しアテネ、エルドラン、コプー、アースを攻撃する。
アース「ぐあああああ!!」
メガザラック「フハハハハハ、何が四柱の神々だ。所詮地球という低レベルな星を中心に行動
したのが貴様等の運のつきだ・・・グッ!?」
そのときマスタードラゴンがメガザラックを攻撃し、そのまま天空城から落ちるメガザラック。
しかしビーストハイパーモードのまますぐに体勢を立て直す。たいしたダメージを受けてないようだ。
ダブルフェイス「そろそろ遊びは終わりだ・・。全軍神々を攻撃だ!
例の罠も発動準備にかかれ!!」
メガザラック「天界最期の時は近いな・・・。」

○●天界攻防戦は続いており、巧妙に張り巡らされた罠も発動されようとした・・。

919 名前:名無し却:04/04/07 23:30

***天界***

天国は──地獄と化していた。
咲き乱れていた花々は紅蓮の炎に舐め尽くされ、
端正な神殿は瓦礫の山に変わっていく。

もしも──もしもこの時、神々が天界の外にいる
ウルトラマンキングやセント・パピリアに
救援を要請していれば……天使長ミカエルや
究極大獣神を呼び戻していれば、あるいはデストロン軍団を
撃退出来ていたかも知れない。だが、神々も聖なる六賢者も、そうしようとは
しなかった。いや、出来なかったと言った方がいいかも知れない……。

宇宙仙人エジン「宇宙存亡の危機に、我々だけが甘えるわけにはいかんのじゃ!」
エルドラン「銀河の──宇宙の子らよ、我々も君たちも、常に共にある!」
エネルギー生命体・パコ「悪しき者どもよ、去れ!」

神々の、上位天使たちの気力が、小宇宙(コスモ)が、オーラ力が
波紋状に広がっていく。
聖獣ラキアが、老師グルが、道士嘉挧が、マーグ王子が、ブレックス准将が、
押し寄せるテラーコンの群れを押し戻す勢いで戦う……!!

宇宙刑事ボイサー(黄金のコンバットスーツを装着)
「レーザー・ブレェード! ボイサー・ダイナミィック!!」
クジャク「天雀星・明王光臨斬!!」
ガオゴッド「神獣荒神剣…ッ!!」
クイーンセレニティ「レインボームーン・ハートエイク!!」

神々の神聖なる力が頂点に達した、その時!!

メガザラック「(ニヤリ)この時を……待っていたのだ!」

刹那──天界を、今までに経験したことの無いような
激震が襲った!! そう、まるで何者かに「揺さぶられて」
いるかのように……!!

ライオン丸「!? い……一体何が起こったのだ!?」
長老バゴー「!?……こ、これは……」
女神セレーソ「(息を呑む)私たちの身体が……」


神々の……天使たちが、足元から石化していく……。

???「ワハハハ……」「どうだ、驚いたか……」「覚悟セヨ……」
ガオゴッド「その声は……破壊五暴星を操りし五大邪神!!」
闇の帝王の声「もはや我々も…Dショッカーに君臨することあたわず……」
クイン・メタリアの声「ならば……我ら自身を贄とし、結界となりて
汝等を永久の眠りに導かん……」

天界全体を、超巨大な五芒星が──禍々しい炎をあげて
包囲している!!
アース「ま、まさか…あの禁呪が実在したとは…!」

不死の生命と絶大な力を持つ神々──万が一の堕落と暴走に備え、
彼らに歯止めをかけるための手段として混沌の王が作り出したとされる
禁断の秘法……「ロード・バニッシャー」!!
その発動には、少なくとも五柱の邪神の生贄が必要とされているという
言い伝えが、天界には何時の頃からか伝わっていたのである……!

ザビ公王の声「その通り……我々はついに、その禁呪を体得した!」
総裁Xの声「これで……Dショッカーを統べし大いなる存在への
面目も立ち、ユニクロン……貴様にも貸しを作ることが出来る……」
BG総統の声「イカナル能力ヲモッテシテモ、我ガ封印ヲ破ルコトハ
出来ヌ……神ノイナクナッタ世界デ、新タナ創世ガ始マルノダ!!」

メガザラック「貴様達が神聖な光を発すればするほど、
封印の力もそれに比例して強くなる……まんまとこちらの挑発に乗り、
フルパワーを発揮して戦ったのが貴様らの運の尽きだ……!」

ウルトラマグナス「く……くそ……こんなことで……」
クジャク「……大五……!」
ボイサー「ギャバン……許してくれ……」
エルドラン「……子らよ……」
ガオゴッド「……無念……だ……」
コプー「正義は……不滅……なり……」
オデロ「ニコル……トール……リュウさんハヤトさん……後は頼んだぜ……」
アース「……光は、また……」
次々と完全石化していく神々、天使たち。

兜十蔵博士「甲児……マジンガーがいる限り……お前は……」
レビル将軍「……勝利を……祈っている……」
鷲尾隊長「大丈夫だ……君たちなら……」
クイーンセレニティ「……プリンセス……愛を……なくさないで……」
ガンダール「……決して……滅びぬ物も……あるのだ……」
デンジ姫「…………(祈)」

聖なる六賢者、完全石化。

アテナ「星矢……!!」
アフロディーテ「愛天使……負けないで……」
セレーソ「……ももこ……」

女神達も、その清らかな心を顕わすかのように、クリスタルの像と
化した……。

マスタードラゴン「……聞け、悪鬼どもよ……汝らは大事なことを
忘れている……宇宙には……この大世界には、我々よりももっと
素晴らしき、もっと強き生命がいることを……それは、人……間……」

マスタードラゴン、完全石化。
後には、戦闘能力を持たない力の弱い天使たちだけが残された……!!

○●五大邪神、ユニクロンの計画に手を貸し、自らを生贄に
神を封印する禁呪「ロード・バニッシャー」を決行!
次々と力を失い、石化していく神々や天使たち……。

【今回の新規登場】
○宇宙仙人エジン(巨獣特捜ジャスピオン)
○パコ(世界忍者戦ジライヤ)
○宇宙刑事ボイサー(宇宙刑事ギャバン/半オリジナル)
○クジャク(五星戦隊ダイレンジャー)
○長老バゴー(仮面ライダーアマゾン)

920 名前:名無し却:04/04/08 10:24

***再び、颱宙の目***

ドクターマン「…化け物めぇ!!」
ダークドレアム「さすがに手応えがある敵のようだ。ならばこれでどうだ!!」

ナグツァークに向けてジゴスパークを発するダークドレアム。
地獄の稲妻がナグツァークを襲うが、全く効き目がない。

ジルフィーザ「ぬううぅぅぅ〜……!!」

苦戦の中、冥天神となったジルフィーザも苦渋の表情を隠せない。
依然、激戦は続く。そんな中……

***ニルヴァーナ・ブリッジ***

ブザム「カルーアがいなくなった!?」
エズラ「まだハイハイしか出来ないのに……」

ブザムの指示で、必死の形相で小さなカルーアを探す保安クルーたち。

ピョロ『ピョロニィ〜〜〜ッ!!』

カルーアが居なくなったと察知したピョロも、
スーパーヴァンドレッドから大慌てで通信に強引に割り込む。

***ドルフィン号(宇宙航行用)内***

イワン@001「………」

001が突然、目を覚ました。

フランソワーズ@003「…001!?」
ギルモア「どうしたんじゃ、001?」
イワン@001「ごめん…ちょっと行ってくる……」
フランソワーズ@003「…行くって…一体何処へ? アッ!…001!!」

別の空間へとテレポートで転移する001。
一方、その頃……

***地球・ロンドン・バンコランのマンション***

タマネギA「ゼェ……ゼェ……」
タマネギB「ハァ……ハァ……」
マライヒ「どう? フィガロは見つかった!?」
タマネギA「だ…だめです…。 見つかりません……」
タマネギB「ロンドン市内をあちこち走りまわって探したんですが……」
マライヒ「フィガロ……こんな時に一体何処へ…??」

921 名前:名無し却:04/04/08 10:26

***スピラ・ビサイド島***

ルールー「あなたは?」
護「驚かせてごめんなさい」

スピラにて留守を守るワッカ、ルールー夫妻の前に姿を現したのは、
緑の星のラティオ=天海 護少年である。

護「イナミちゃんを迎えに来ました」
ワッカ「イナミを!? いったいそりゃどーゆーこった!?」

あまりに突然の事に、ただ訳もわからず混乱しているワッカ。

護「お願いです! どうしてもイナミちゃんの力が必要なんです!」
ルールー「颱宙ジェーンの戦いと何か関わりがあるのね?」

ルールーの問いに黙って頷く護。

ルールー「わかったわ。イナミをあなたに預けます」
ワッカ「おいちょっと待て! そんな簡単に決めていいのか!?」
ルールー「ワッカ、今ユウナたちも必死に颱宙と戦っているんだし、
      ここは彼女たちを信じましょう。それに、
      私たちの可愛いこの子に未来を残してあげるためにも……」
護「ありがとうございます。決してイナミちゃんは危険な目には遭わせません!」
ルールー「くれぐれもお願いね……」


***ナビ星***

ゲーター「な、なんやお前さんは!?」

ナビ星を守るゲーター一家の前に、赤の星のアルマ=戒道 幾巳が現れる。

戒道「クックを迎えに来た」
ゾーリー「ちょっと待っておくれやす! ウチの可愛いクックに何の用どすか!?」
戒道「ジェーンの脅威を封じるのに、その子の力が必要だ」
ゲーター「バカ言ったらあかん! 可愛いワイの娘を危険な戦場なんかに
      出せますかいな! もしどーしてもっちゅうならクックの代わりに
      ワイが行くで! さあ、どこへでもワイを連れていかんかいっ!!」
ゾーリー「あんた…!」
戒道「父親に来てもらっても役には立たない…。
   その子には傷一つ負わせない。約束する…」
ゲーター「そ、そやかてなあ……」

尚も渋るゲーターを差し置いて、長男ワラジーが割って入る。

ワラジー「本当やな? 本当にクックを危ない目に遭わせたりはしないんやな?」
戒道「ああ…」
ワラジー「わかった。可愛い妹をどうかよろしくたのんます」
ゾーリー「ワラジー!」
ゲーター「お前いきなり何言うとるんや!?」
ワラジー「お父ちゃん! お母ちゃん! これはクックにとっても一世一大の晴れの舞台やで。
      今、ジェーンと必死に戦っとるチェンジマンを信じるんや!」
ゲーター「………ううう、わかった! ようわかった! ワイも男や! クックを行かしたる!
      ただし無事に返すのが絶対条件やで!」
ゾーリー「クックをどうかよろしくたのんます」

我が手に抱いたクックを、戒道に差し出すゾーリー。

戒道「ありがとう…」

922 名前:名無し却:04/04/08 10:28

***惑星フェザーン・仮皇宮***

ヒルダ「ではケン太君、アレク大公をよろしく頼みましたよ」
ケン太「ありがとうございます、皇妃陛下。それにアンネローゼ様」

グッドサンダーで惑星フェザーンを訪れてきた真田ケン太に
幼い皇子アレクを託すヒルダとアンネローゼ。

アンネローゼ「アレク、父ラインハルトの名を辱めぬよう、
        立派に戦ってくるのですよ…」

アレクに優しく語り掛けるアンネローゼであった。


***宇宙をさ迷う封印の壷(の中)***

バンドーラ「だ、誰だいお前さんは!?」

初代のサイコドライバーの血を最も色濃く引く、
バラルの園の元巫女・イルイは、
魔女バンドーラ一家が封印されている壷の中に
ひょっこりと現れた。

イルイ「その赤ちゃんをこっちに貸してください」

イルイはグリフォーザーとラミィの間に生まれた赤ちゃんを指差した。

グリフォーザー「なにっ!?」
ラミィ「え――っ!?」
バンドーラ「バカかいアンタは!? あたしゃお前みたいな子供が大嫌いなのさ!
      とっととおうちにお帰りっ!!」
イルイ「……本当に今でもそう思ってるの?」
バンドーラ「何を言ってるんだい、この小娘は」
イルイ「貴女は本当は優しい心の人よ」
バンドーラ「え〜い! おだまりぃ〜!」

バンドーラが癇癪を起こしかけたその時、
突然壷の中が激しく振動に揺れた。

ドットパット「ひええええぇ…(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル」
バンドーラ「な、何事だい…(((( ;゚Д゚)))アワワワ」

なんと封印の壷の外側からクストースたちが
壷を揺らしたりしていじって遊んでいるのだった…(笑!

プリプリカン「ちょ…ちょっと待たんか! なんでワシらの場合だけ
        有無を言わせぬ強硬手段を…(汗!?」
イルイ「……(^^)ニコッ」


○赤ちゃん達が宇宙各地から続々と何処かへ集結中……。

【今回の新規登場】
○天海護【勇者王ガオガイガー】
○戒道幾巳【勇者王ガオガイガー】
○真田ケン太【戦国魔神ゴーショーグン】
○ワッカ【ファイナルファンタジー]、ファイナルファンタジー]-2】
○ルールー【ファイナルファンタジー]、ファイナルファンタジー]-2】
○イナミ【ファイナルファンタジー]-2】
○元ゴズマ航海士・ゲーター【電撃戦隊チェンジマン】
○ゲーターの妻・ゾーリー【電撃戦隊チェンジマン】
○ゲーターの息子・ワラジー【電撃戦隊チェンジマン】
○ゲーターの娘・クック【電撃戦隊チェンジマン】
○魔女バンドーラ【恐竜戦隊ジュウレンジャー】
○グリフォーザー【恐竜戦隊ジュウレンジャー】
○ラミィ【恐竜戦隊ジュウレンジャー】
○ドットパット【恐竜戦隊ジュウレンジャー】
○プリプリカン【恐竜戦隊ジュウレンジャー】
○グリフォーザーとラミィの赤ちゃん【恐竜戦隊ジュウレンジャー】

923 名前:名無し却:04/04/08 12:45

***天界***
神々を失った天界はもはや手足をもぎとらたようなものであった。
天使A「ギャアアア!!」
天使B「助けてくれぇぇぇぇ・・・・!」
テラーコンが次々と天使を殺していく。もはやそれは戦いではなく殺戮であり、その光景はDショッカー以上に残虐極まりないものだった。
メガザラック「天使どもは最低限残すだけでいい・・。できるだけ半殺しに捕虜にしろ。」
ダブルフェイス「後始末がすんだら例の装置・・『エビルディメッションシステム』を起動し天界を我々の要塞に作り変えろ。」
メガザラック「所詮、神々も単なる生命体に過ぎんということだな。」
ダブルフェイス「奴等は最後自分達より強い生命体のことを人間だと言ってたな。愚かな・・・。
やはり天界の神どもは地球人にしか目にいれてないようだな。」
メガザラック「確かに。我々はすでに神々が最強の存在ではないことを知っている。」
ダブルフェイス「この邪帝王との戦いももうすぐ終わるか・・。ひとつ我々にとって都合の悪い事態が発生している。」
メガザラック「・・・この茶番劇(邪帝王との戦い)にサイバトロンとデストロンがいないことだな・・・。」
ダブルフェイス「もっとも奴等は現在参戦できない状況だが・・・。」
メガザラック「そろそろ茶番劇は終わりだな。現在はナグツァークが有利だがすぐに覆される・・・。」
ダブルフェイス「そう・・・・赤子どもによってな・・・ククククク。
罪深き英雄どもよ・・・。今はせいぜい戦いまくるがいい・・・。」
ほくえ笑むダブルフェイスとメガザラックであった・・・。

●ユニクロン一派、天界をほぼ制圧。ダブルフェイスとメガザラックは颱宙の目での戦いを傍観する。

924 名前:名無し却:04/04/08 19:36

***地球・PU本部***
シャクティ「カルルマン……どこにもいない……どうしよう……」
アンリ「ターザンも消えちゃったし……どうなってるの!?」
珍獣ミーヤ「イッパイ探シタ、ドコニモイナイ……(泣)」
リリーナ「さっき、ルウちゃんも消えてしまったって連絡が
ソロシップから連絡があったわ……一体どうすれば……」

???「赤ちゃんたちなら大丈夫だよ……」

一同「!?」
振り向くと、頭に角の生えた少年が立っている。

リリーナ「あなたは確か……百鬼帝国の地虫鬼くん……!?」
地虫鬼「ううん、今は違うよ……早乙女元気くんの友達さ」
シャクティ「あ、あの……一体何が起こっているの!?」
地虫鬼「αナンバーズのみんなを助けるためなんだ……」

***東京・赤塚工務店***

突然、鏡の中に現れた神崎優衣(少女時代の姿)に腰を抜かす
大将、偶然遊びに来ていたアッコも驚く。

大将「わ、わ、お、オバケだ〜〜〜!!」
アッコ「あ、あなたは誰……!?」
優衣「驚かせちゃってごめんね……少将くんの力を貸して欲しいの……
仮面ライダーのみんながピンチなのよ」
少将「ボ、ボクでしゅか!?」
アッコ(鏡の国の女の子なの……?)

***東京・恐竜や***
ガンマジンとアスカ夫妻からシーバ皇子とミコトを
預かっていたスケさんたちの前に、元ゴーマ一族少年幹部の
阿古丸が出現。

杉下竜之介(スケさん)「き、君は……!?」
阿古丸「赤ちゃんたちを預からせてもらいたいんだ……いいかな?」
伯亜舞「……コウお兄ちゃんの兄弟なんだよね? みんなを
助けるために赤ちゃんの力が必要なの?」
阿古丸「うん……赤ちゃんたちには傷ひとつ負わせないって約束するよ。
これはそのしるし、僕の宝物」

阿古丸からピーヒョロ笛を渡され、少し考えてからうなずく舞。

舞「スケさん、いいでしょ?」
スケさん「うーん……」

○引き続き、赤ちゃんたちのスカウトは続く……。

【今回の新規登場】
○サポートアンドロイド・アンリ&珍獣ミーヤ(巨獣特捜ジャスピオン)
○元百鬼百人衆・地虫鬼(ゲッターロボG)
○神崎優衣(少女時代の姿/仮面ライダー龍騎)
○加賀美あつ子=アッコ&赤塚大将・少将(ひみつのアッコちゃん)
○杉下竜之介=スケさん&伯亜舞&ミコト(爆竜戦隊アバレンジャー)
○元ゴーマ一族・阿古丸(五星戦隊ダイレンジャー)

925 名前:名無し却:04/04/10 17:48

***???***

どこかの薄暗い異空間……
MI6のバンコラン少佐とマライヒの間の子供フィガロを中心にして、
集まった子供達や赤ちゃん達が、輪を描いている。
フィガロはゆっくりと静かに天使長ミカエルへと姿を変えた。

イワン@001「準備は終わりました。天使長ミカエル…」
ミカエル「今こそ大世界に生ける全ての生命が、心を一つにして脅威を払う時だ」
イルイ「私達の祈りを皆の元へ届けましょう!」
護「…………」
戒道「…………」
ケン太「…………」
地虫鬼「…………」
阿古丸「…………」

イルイの掛け声で互いに手を繋ぎ、目を閉じて念じる子供たち。
それに続けて赤ん坊達の体から温かいオーラが発生し、
それがやがて大きな光へと一つに形成されていく!


***颱宙の目***

ケイン「キャナル! 後部射撃に使えるのは!?」
キャナル「通常のビーム砲ニ基です!」
ケイン「よしっ! ぶっ放せミリィ!」
ミリィ「オッケーっ!」

メイア「我々もソードブレイカーに続くぞ!」
ヒビキ「いくぜぇーっ!」

ソードブレイカーとスーパーヴァンドレッドが宙を舞い、
刹那の後に光の雨がナグツァークへと降り注ぐが……

ナグツァーク「…無駄だっ!」

ナグツァークは両機の砲撃を薙ぎ払い、
逆に電撃をお見舞いして返す。
ソードブレイカーのサイ・バリア及び
スーパーヴァンドレッドのシールドは瞬時に粉砕された。

キャナル「むかぁぁぁぁっ! やっぱし効き目ないっ!」

ディータ「きゃああああっ!」
メイア「クッ……!」
ヒビキ「まだまだァ!」

吹き飛ばされつつも果敢にナグツァークへの攻撃を続行するヒビキ。
そのままナグツァークへと再び突っ込もうとするスーパーヴァンドレッドだが、
突如目の前に発生した強烈な光の空間に進路を遮られた。

ジュラ「……何よ、これ……!?」
ディータ「宇宙人さん!?」
ヒビキ「!……な、何だ!?」
トール「あの白い輝きは……!?」
ニコル「四枚の翼…!! 間違いない!」
ヒステリア「天帝の光より生まれた三大天使の一人、天使長ミカエル…」
パタリロ「あれまっ!!」

926 名前:名無し却:04/04/10 17:49

光の空間から人影と思しき光が現れ、そのうち一人の天使の姿が結ばれた。
バンコランとマライヒの子、フィガロ。実はある計画のため、
一時的に身を変えてそのまま二人の子となっている天使長ミカエルは
それとはまた別の件により、パタリロとは元々顔見知りである。

ミカエル「久しぶりだね、パタリロ君」
パタリロ「やはりあなたも絡んでましたか…。天使達の存在と活動の報告を聞いたときから
      どうもそうじゃないかと思ってたんですが……」
ミカエル「今は颱宙の中で実体化するような力もなくてね。
      ここにいる私はいわば夢枕みたいなものさ」

天使長ミカエルの突如の出現に、魔界の大公爵アスタロトは露骨に嫌な顔をして見せる。

アスタロト「ちよっとぉ、天使長が顔を見せるなんて聞いてないよ」
ミカエル「ならばここで帰るか? 魔界の大公爵よ」
アスタロト「まさか。私もここまで来た以上、もう後へは引けないよ」
デスピサロ「いかにも。今は神も魔も一致して力を合わせねばならぬ時だ…」
ジルフィーザ「ミカエルよ、ここに来られたということは、例の……」
ミカエル「その通り。今から『希望』を発動させ、奴の『安息』を封じる」

ナグツァーク「何者だ貴様は? 我のもたらす『安息』を阻もうというのかっ!?」

ミカエル「反世界(マイナス・サイド)より不法に侵入せし異物の帝王よ……去ね!!」

927 名前:名無し却:04/04/10 17:50

タイラー「僕の計算なら、そろそろ援軍が来る筈だ」

『須磨』『明石』合体艦・ブリッジで、
タイラーがそう言った瞬間であった。

イサム『閣下! ご無事で?』
ヤマモト「なんと――」
ユリアン「イサムか!?」
アッテンボロー「味方増援の大トリは反乱軍と来たか!」
イサム『銀河解放軍と言ってください!』

主砲が閃光を発し、邪帝王と戦う銀河連合軍を援護する。
イサム艦隊の面目躍如であった。

アッテンボロー「フジ准将…気持ちは嬉しいが焼け石に水ってやつみたいだぜ…(汗」
イサム『いえ…我々がここに来たのは戦闘に参加するためだけではありません」
イザベル『聞こえますか、αナンバーズ、そして銀河連合軍の皆さん!』
キリー「イザベル! 君もイサム艦隊に同行しているのか!?」
イザベル『私達から皆さんに届けるものがあります! 耳を澄ませて下さい!』
レミー「え…耳を…?」

どこからか歓声が聞こえてくる…。

凱「これは…この声は…!」

928 名前:名無し却:04/04/10 17:51

***地球・光子力研究所***

シロー「アニキ! 鉄也さん、さやかさん、ジュンさん! ボス、ヌケ、ムチャ!」
    おじいちゃんとお父さんの造ったマジンガーは無敵なんだ!
    だから、悪い奴なんかに負けないでくれよ!」
弓教授「我々に出来る事はここで君達の勝利を祈るだけだ。だが、信じているぞ!」

***早乙女研究所***

早乙女「ゲッターチームの諸君! 君達の勝利は人類の未来への扉だ!」
流竜作「リョウ! 未来はお前達に懸かっている!」
神大造「ハヤト!」
神明日香「ハヤト! 頑張って!」
早乙女「ゲッターの力を信じるんだ! 君達なら出来る!」

***ビルドベース***

まゆみ「負けるな、鋼鉄ジーグ! 負けるな、αナンバーズ!」
遷次郎「鋼鉄ジーグ、そして、αナンバーズの諸君! 君達に与えられた力は無限だ!」

***科学要塞研究所***

剣造「その無限の力は正義を成すために与えられたものだ!
   きっと君達ならそれを使いこなす事が出来る!」

***南原コネクション***

四ッ谷「この美しい地球の未来は今、お前達に懸かっている!」
和泉「聞こえるか、一矢! 竜崎博士の平和への願いは、お前達に託されたんだ!」
四ッ谷「αナンバーズ! ワシ達がお前達に送る言葉はただ一つだけ…勝利じゃ!」

***太平洋 オルファン***

アイリーン「手の空いている者は互いの手をとれ!」
カント「ノヴィス・ノアを通して人の力を少しでも銀河連合軍の皆さんに送るんです」
伊佐未直子「勇…比瑪ちゃん…、私達はこんな事ぐらいしか出来ないけれど…」
ゲイブリッジ「地球と人類の未来を思う気持ちに変わりはない」

***コロニー***

リィナ「お兄ちゃん! プルもプルツーもみんなも頑張って!」
ベルトーチカ「ここだけじゃなく各コロニーで月で地球で…銀河連合軍の戦いを
        人々が応援しているのよ!」
シェリンドン「主義や主張を越え全ての人々が、あなた方の勝利を…人類の希望を信じているのです」

***小バーム***

メルビ「αナンバーズ! 私達も信じているぞ…君達の勝利を!」

929 名前:名無し却:04/04/10 18:01

***オービットベース***

大河「聞こえるか、諸君! この人々の声が!」
末男「頑張れ、銀河連合軍! 颱宙ジェーンをやっつけろ!」
数納「負けないでーっ! 僕達も応援するから!」
レイコ「チョベリカチョロン様も頑張ってーっ! 私がついてるわよ!」
華「私達、こんな事ぐらいしか出来ないけれど…でも…でも…力一杯、応援します!
  頑張れ、銀河連合軍!」(頑張って、護君!)
天海勇「頑張れ、銀河連合軍!」
天海愛「頑張れ、αナンバーズ! 私達の…子供達の未来を護って下さい!」
火麻「そうだ、そうだ! 俺達に出来るのは、これぐらいだが精一杯やるだけだぜ!」
大河「銀河連合軍の諸君! 常に勇気を胸に前進し続ける君達こそ未来への水先案内人だ!
   勝利を君達に! 勝利を世界中の人々に!」

***PU本部前***

連邦軍兵「頑張れ、銀河連合軍! 俺達も一緒に戦うぞ!」
ザフト兵「そうだ! 自分達の平和は自分達の力で勝ち取ってみせる!」
リリーナ「聞こえますか、銀河連合軍の皆さん!」
エリカ「この戦いを見守る全ての人達があなた方に願いを込めています!」

一矢『エリカ!』
ヒイロ『リリーナ…』
デュオ『わかったぜ! この大応援団の仕掛け人はリリーナ達、PUか!』

レディ「その通りだ! 彼女は世界中の人々にお前達の戦いを伝え、
    一人一人に戦う心を教えたのだ!」
剛健太郎「そして、それが今、一つの大きな力になろうとしている!」
リリーナ「いえ…人々の心を一つにしたのは私の力ではありません…。
      剛博士を始めとする科学者の方々や岡長官や大河長官といった軍の代表の方…」
エリカ「イザベルさん達、ジャーナリストの方々の力添え…」
リリーナ「そして、何よりも…今戦っている銀河連合軍の皆さんが見せてくれた人の心の光が
      今日の力を生んだのです」

930 名前:名無し却:04/04/10 18:02

***颱宙の目***

カミーユ「見えますか、クワトロ大尉…。俺達の戦いは無駄ではなかったんです…」
シャア「うむ。人類には、まだ希望が…未来が開けているのは確かなようだ…!」
ヒイロ「リリーナ…、やはり、お前はお前だった」
リリーナ『ヒイロ…、これが私に出来る戦い方ですから』
ゼクス「リリーナ…」
リリーナ『申し訳ございません、お兄様。私のやった事はピースクラフトの名に背く事
      だったのかも知れません…。ですが、今、人類に必要なのは主義や主張ではなく
      平和を望み、それを勝ち取る心なのです』
ゼクス「それがお前たちの出した答えなら私に異論はない。いや…我が妹よ…。
    心から賞賛の言葉を送らせてもらおう」
リリーナ『いいえ…、それは私達からαナンバーズへ送らせていただくべきものです』
一矢「エリカ…」
エリカ『ごめんなさい、一矢…。あなたに言いつけに背き、再び地球に降りてきてしまって…。
    でも、私も最後までこの戦いの力になりたかったのです!』
一矢「何を言うんだ、エリカ! 今、俺の…俺達の心は君達のくれた勇気で満ちている!
   心の底からお礼を言わせてくれ。ありがとう、エリカ」
五飛「…聞こえるか、トレーズ…。人々が自らの意志で平和を求め立ち上がった…」
ゼクス「眠れ、我が友トレーズ…。お前の目指した世界はもうすぐ来る…」
ヒイロ「そのためには、この戦い…必ず勝ってみせる…!」
リリーナ『はい…信じています』

ミカエル「時は満ちた。今こそ『希望』を発動する…!!」

ミカエルの合図と共にナグツァークの周囲に
巨大な光の魔法陣が浮かび上がる。
大きな光の渦が、ナグツァークの禍禍しきオーラを捕える。

ユウナ「まさか…イナミちゃん!?」
チェンジグリフォン「おいっ……あそこにいるのはまさかクックじゃないのか!?」
アバレブラック「ミコト…!!」

ナグツァークの頭上にたくさんの赤ん坊たちが円陣を形成し、静かに宙を舞う。
無数の光の柱と歓声がナグツァークを牽制する。

ナグツァーク「やめろ…! その耳障りな声を私に聞かせるな!」


***地球・東京***

銀河連合軍へ声援を送り、生中継されるモニターから戦いの様子を見守る民衆の中には、
シャーロックおじさんとじゃあまん探偵団魔隣組の少年少女達の姿も……

シャーロックおじさん「タカシ、パンドラの箱の話を覚えてるか?」
タカシ「人類最初の女性パンドラが、神々からの贈り物がいっぱいに詰まった箱を
    怖いもの見たさからかある日ついに開けてしまったら、その中から、
    ありとあらゆる災いや不幸、病気、悪が飛び出した……っていう、あれ?」
シャーロックおじさん「だが、箱から飛び出さずにひとつだけ残ったものがあった。
              それが『希望』だ。あの赤ちゃん達はまさに
              『希望』そのものの象徴だ。この戦い…人類は勝てるぞ!」

931 名前:名無し却:04/04/10 18:03

***颱宙の目***

ナグツァーク「信じられん…! ロード・オブ・ナイトメアの犬共如きが
        私のもたらす『安息』に屈せぬとは…!」

ケイン「ロード・オブ・ナイトメアの犬だと…? そりゃどー思おうが貴様の勝手だけどな!」
鉄也「その人間の力を甘く見たお前の負けだ!」
竜馬「…一人一人の力は小さくとも人間はそれを集めて大きな力にする事が出来る…」
仮面ライダーファイズ「そして俺達も、その人間だ」
キラ「今、僕達の身体には、宇宙中の人達の勇気が集まっているんだ」
凱「ナグツァーク! お前にはわからないだろうぜ! だが、これが人間の力だ!」
レミー「イサム君、イザベル! 最高の援護だったわよ! サンキュー! メルシー! 謝々!」

ナグツァーク「おのれ…大世界の知的生命体共…! だが、お前達を倒せば再び
        この大世界の生き物共の心は我が『安息』に受け入れる!」

ミッターマイヤー「まだ、わかっていないようだな、ナグツァークとやら!」
ディアッカ「戦っているのは俺達だけじゃない!
      宇宙中の人達が平和のために戦っているんだよ!」
仮面ライダー1号「たとえ俺達が倒れても必ずや、その後に続く者がいる!」
ペガサス聖矢「そして、いつかは必ず人間は颱宙ジェーンという闇をも払ってみせる!」
タイラー「もっとも、僕らは負けるつもりはないけどね」

――イゼルローンから通信が入る。

アザリン『遅れてすまん。パコパコ』

タイラー「陛下――!」

アザリン『邪帝王の力は今、確実に弱まっておる!
嵐山長官『ここから颱宙の中心核に止めを刺す。雷神の鎚(トール・ハンマー)発射だ!』
シェーンコップ『無限粒子砲をも上回るヴァージョンアップ版だ』
アザリン『イサム、そちの艦隊はこちらの射線上におるぞ。除けい!』

イサム「そんな横暴な!」

シェーンコップ『発射5秒前!』

イサム「わかりました!」

巻き添えを食らってはたまらないから、イサム艦隊は必死で逃げる。

シェーンコップ『発射!!』

イゼルローン要塞から細く絞り込まれたような蒼いビームが、
銀河を切り裂き、颱宙の中心核に向けて進みつづけたが――

ヤマモト「何も起こりませんな……」
リナ「あーもうっ、何やってるのよ! それはね…きっとギガスレイブにより発生した
   時空のゆがみに巻き込まれて、雷神の鎚(トール・ハンマー)の閃光は
   別次元のどっかに消えて行っちゃったのよ!!」

一同「 な、 な ん だ っ て え え ! ! ! 」

アザリン『え、えらいことになった……(汗』



○地球や宇宙各地の人々による勇気ある応援の声を受けて、
 宇宙中の子供や赤ちゃん達により発動された、最終防衛システム『希望』が、
 ナグツァークの最終攻撃システム『安息』を相殺、中和する。
○イゼルローン要塞主砲『雷神の鎚(トール・ハンマー)』、第一撃失敗。

932 名前:Mirror World:04/04/10 22:54

トール・ハンマーを撃ち漏らし、混乱する連合軍。
その間、ナグツァークのはなったモンガー軍団が襲いかかる!!

〜イゼルローン要塞〜

シェーンコップ「迎撃だ!!敵をイゼルローンに近づけるな!!」
嵐山長官「はやく、第二射の用意を!」
アザリン「パコパコ!そちもはやくなんとかせい!」
タイラー『え・・・?でも時空のゆがみを何とかしない限りは・・・』
ゼロス「何をやっているのです!私がギガ・スレイブを放って歪みを中和します!あなたたちは早く準備を!!」

突然テレポートしてきたゼロスに驚く一行。

リナ『ゼロス!今までどこ逝ってたのよっ!!!それよりあんた、ギガ・スレイブなんてうてるの?』
ゼロス「リナ、説明は後です!とにかく今は・・・」

呪文を唱えるゼロス。しかし・・・

オペレーター「時空の歪みより機種不明のロボットが出現!いえ・・・な、なんだあれは・・・?」
嵐山長官「なんだねあれは・・・!!」

時空の歪みから、巨大な黒い何かが現れる・・・それはみるみる全体像を表していく

アザリン「きょ、恐竜じゃと・・・?」
シェーンコップ「恐らくあれは・・・ゾイドなのでは?」
バン『あれは・・・まさか・・・!!』
ゼロス「恐れていたことが・・・皆さん!!やつを、ブラッディデスザウラーを早く倒してください!!」

Bデスザウラー「グォォォォー!!!!!」
デスザウラーの口元が光り、粒子が零れる・・・その矛先はイゼルローン要塞に向けられている
ゼロス「ちぃっ!・・・我が血肉を糧にその黒き波動を解放せよさすれば汝に混沌の闇を授ける・・・
 ギ ガ ・ ス レ イ ブ!!」
                          __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                    \
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                       ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
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                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
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933 名前:Mirror World:04/04/10 23:48

爆発があった。宇宙のすべてを吸い込みそうな爆発があった。その爆発は異次元からの進入源を断った。
だが、招かねざる客の姿はまだあった。この宇宙のような黒と血のような赤・・・
ブラッディーデスザウラーだ。

ゼロス「ぐっ・・・やっぱりかなり体力使いますね・・・」
リナ『ちょ、・・・ちょっと!!今のは何?ギガス・レイブじゃないじゃない!!それにあのでっかいのは?
時空の歪みはどうなったのよーっ!!』
ゼロス「話は後です!皆さん、奴には強力なEシールドがあります。トール・ハンマーなら貫通しますが、
威力は半減し、とてもジェーンには届きません!そこで、奴の背中にある排気口、微粒子吸引用のコンバーターです。
あれをつぶしてください!そうすれば、シールドは発生しません!」

ゼロスは必死に説明を続けた。皆の心は決まってこうだ。
『あれはなんだ?』 『何故、現れた?』 『何でおまえはギガス・レイブを・・・?』
だが、そんな疑問を抱く時間はなかった。時空の歪みは消えた。その代わりデスザウラーが
トール・ハンマーを遮っている。それが現実だった。

アザリン「・・・わかった。パコパコ!たのんだぞ!」
タイラー『・・・シェーンコップ、こちらから排気口を攻撃する。トール・ハンマーを用意しておけ』
シェーンコップ「わかった。だが、どうやって排気口を攻撃する?奴にはシールドがある。攻撃は通じない。」
ジャミル「ならば接近戦だ。MSによる接近戦しかあるまい。」
シェーンコップ「だが、そんな危険なこと、誰がやる!?攻撃を加えれば爆発するだろう。いや、それ以前にあの前足で叩きつぶされるぞ!」
ジャミル「・・・私が行こう。整備班!私のXを準備しろ!1分以内だ!!」
トニヤ「そんな!キャプテン自らいくなんて・・・」
ジャミル「これがあの戦争の償いなのかもしれん・・・」

ジャミルが席を立ち、格納庫に向かおうとしたそのとき・・・!

オペレーター「MS接近!!これは・・・」
???「君の言い分はもっともだ。ジャミル・ニート。だが、罪を償うなら生きて償え。
それがきみの戦いだ。」
ジャミル「と、トレーズ・クシュリナーダ・・・」

そのMSは白騎士を思わせる風貌をもつトールギスU。そして・・・

ゼクス『トレーズ・・・お前・・・』
五飛『トレーズ!貴様!!生きていたのか!』
タイラー『トレーズ閣下。じゃああなたはどうなんだ!人に生きろと言っておきながらあなたは死を選ぶのか!!卑怯ではないのか!!」
トレーズ「ジャスティ・ウエキ・タイラー。私の戦いはもう終わっていた。私はもう死んでいたのだよ。」
タイラー『だからって・・・あなたは・・・あんたは・・・それでいいのかー!!!』

タイラーの叫びもむなしく、トレーズの駆るトールギスはデスザウラーの背面にまわる。そして・・・

トレーズ「さらばだ、タイラー。やはり君は私の友人にはなれそうにない・・・」

タイラー『・・・・・・・シェーンコップ・・・トール・ハンマーだ』
ゼクス「トレーズーーー!!!!!」

その瞬間、トール・ハンマーが発射された。Eシールドが無くなったデスザウラーはただの鉄塊と化し、
神のはなつ鎚に消えた。悲しみと、一人の命を糧に、颱宙に裁きの光が走る




934 名前:Mirror World:04/04/10 23:53

新規参戦
○ギガ・スレイブ(偽)    【オリジナル】
○トレーズ・クシュリナーダ  【新機動戦記ガンダムW】
○トールギスU        【上に同じ】
○ジャミルのX        【機動新世紀ガンダムX】

935 名前:名無し却:04/04/11 16:21

***地球・東京某所***

――目を開くと、青い空…そして
須磨と明石の合体艦が、ブリュンヒルトをはじめ帝国軍の艦隊が、
ラー・カイラムが、アルビオンが、フリーデンが、アークエンジェルが……
銀河連合軍の宇宙戦艦群やMS等の機体が旋回しているのが見えた。
あおむけになったまま、2、3度目を――

――!?――

セイザーパイシーズ「……え……?」
G3−X「ここは……?」

気がついてその場に身を起こしたヒーローたちは、
一瞬、全く状況がわからず、大半の面々が慌ててきょときょと辺りを見回す。

アギト「……そうだ! ブラッディデスザウラーとナグツァークに向けて
    トール・ハンマーが発射されて……それから……」
アバレブルー「それからどうなった!?」

通信が入る――。

嵐山長官『…………せよ……銀河連合軍…応答せよ……こちら、イゼルローン要塞!』
バルイーグル「長官!?」
ゴーレッド「父さん! ジェーンは……颱宙ジェーンは!?」
巽世界『うむ。ジェーンを観測していた全レーダーから、全ての反応が消えた。
     颱宙ジェーンは、銀河系から完全に消滅した!』

一同「 や っ た あ あ あ っ ! ! ! 」

巽博士の一言で、一気に勝利の歓声が沸きあがる。

ゴーグルブラック「勝った! 俺達が勝った!」
ゴーレッド「俺達の熱い思いが、邪帝王を倒したんだ!!」
メガピンク「……うん!!」
ゼロス「どうやら、ジェーンが消滅する際に我々は地球上へと強制的に
    空間転移させられたようですね」
リナ「ゼロス!?」
ゼロス「いやー、どーもどーも」
リュック「じゃあ、これにてミッション終了!」
ハリケンレッド「さあて、それじゃあ帰るか!!」

……が、しかしその時!!

???「フフフフ……ハハハハハ!!」

ファイズ「……!?」
龍騎「あれはっ!!」

936 名前:名無し却:04/04/11 16:22

キラ@フリーダム「そんな……まさかっ!!」
アスラン@ジャスティス「ナグツァーク…!!」

颱宙ジェーン消滅の衝撃による空間転移により
地球へと帰りついた銀河連合軍を待ち受けていたのは、
最後の怨念の力を振り絞って最終究極態へと実体化した
巨大ナグツァークであった!!

巨大ナグツァーク「フハハハハ!! 邪帝王(サタマスター)ナグツァークの力を見縊るな!!
          地球人類は今こそ最期の時を迎えるのだああ!!!」


   ".;":
".;":
 .;".;": ..;".;;:                  .;".;": ..;.;".;
   .;".;": ..  ;         \\         .;".;": ..;.;".
.;".;"    .;".;             \\
   ゴ オ ォ ォ …… ! !      \\   ;": ..;.;".;":
          .;".;": _.;.;__       \\   ド カ ァ ン !
 .;".;": ..;.;".; ζ /_.;_/| .;".;"_ \\  .;".;.;".;":
.;".;": ..;.;".;": ;:'.;| ΓΓ | |;":从へ_/|  \\.;".;"_.;__..:
从へ从へへ从  ; ζ  | Γ从 | |;:.. |从Γ | |    \\ ∠___/|
    ( ⌒( ⌒ ) ζ | 从Γ | |.:;. |从Γζ.;"._ \\|ΓΓΓ| |
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 Σ( ⌒( ⌒ ) ζ  ( ^^ ( ) )⌒ ) ( ^^ )_.;;:.;|Γ从Γ| |
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Σ (( ( ⌒ )) ) )(( ⌒ ( 从へ从) .;".;:;|ΓΓΓ| |
 (( ⌒ ( ( ) )⌒ );:;   .;".;": ..;.;".;":|从ΓΓ| |


……すかさず、それぞれトライブの3人がナックルライザーを合わせ、超星神を呼ぶ……。

天馬@タリアス、未加@ミトラス、剣@リオン「超!」
洸@レムルズ、涼子@ヴェルソー、仁@ダイル「星!」
直人@タウロン、蘭@ヴィジュエル、豪@トラゴス「神!」
誠@ゴルビオン、愛@パイシーズ、辰平@ギャンズ「リヴァイアサン!!」

それぞれの超星神が飛来した。さらに、

アバレブラック「ブラキオ!!」
アバレンジャー全員「爆竜合体! 完成、アバレンオー!!」

超星神、戦隊&勇者の歴代全巨大ロボとMS隊が揃い、
急遽、巨大ナグツァークを迎え撃つ!!

ダイナレッド@ダイナロボ「コイツを倒せば今度こそ全てが終わる!!」
ゴーレッド@ビクトリーロボ「邪帝王ナグツァーク!! この地球をお前の好きにはさせない!!」

巨大ナグツァーク「フハハ…貴様等に何が出来る?」

アバレキラー@キラーオー「うるせぇー!!」
天馬@タリアス「アケロン人め、今度こそぶっ倒してやる!!セイザーギア!!
         ピキィーン(4体超星神全てにセイザーギア装着)バーニング・ファルコン!!」
洸@レムルズ「ファイナル・ジャッジメント!!」
直人@タウロン「マタドール・バーストッ!!」
誠@ゴルビオン「デ・ストームッ!!」

ズガァァァァァァァァァァ――――ン!!!!

巨大ナグツァーク「そんなものが効くと思うのかああっ!!
          グワアアアアァァァァァァァァッ……」

ズビ――――――ッ!!!!!!

天馬@タリアス「効いてない!? うわあああああっ!!!!!!!」
洸@レムルズ「大丈夫か天馬!?」

巨大ナグツァーク「フハハハハハハハハハ…!!!!!」

直人@タウロン「この野郎!!」
ゴーピンク「一体どうしたらいいの!? お兄ちゃん!!」
ゴーレッド「クッ…!!」

937 名前:名無し却:04/04/11 16:24

巨大ナグツァーク「フハハハハ………!?――ばかなっ!!」

銀河連合軍が圧倒される中、突然意味不明の驚愕の声を上げたのは、
他ならぬ巨大ナグツァークの方であった!!

ゼルガディス「…なんだ? 今度は何が起こった!?」
アメリア「リ、リナさん!?」
リナ「…………」

突然、リナが金色に輝き出し、同じく金色に染まった髪が、ざあっと揺れた。
その瞳はまるで別人のように冷淡であった…。

ゼロス「……………むううっ、これはもしや、ロード・オブ・ナイトメアの意識の一部が
    リナさんの体の中に入り込んだのかもしれませんねえ…!
    そう……冥王フィブリゾ様の戦いの時みたいに……」
ゼルガディス「なんだと!?」
ゼロス「不完全版とはいえギガスレイブを二発も続けてぶちかましちゃったんですから。
    そのエネルギーにロード・オブ・ナイトメアが偶然引き寄せられたのかもしれません…」
ガウリィ「それじゃあリナはどうなるんだっ!?」
ゼロス「さあ、僕に尋ねられましても……」

巨大ナグツァークの前にゆっくりと進み出るリナ・インバース……いや、
リナ・インバースという人間を核にして現世へと降臨した金色の魔王!!

巨大ナグツァーク「ばかなっ!? なぜ、なぜ貴様ッ!!」
リナ(L)「――どうだと言うのだ?」
巨大ナグツァーク「……あ……!?」
リナ(L)「……我は金色の魔王……ロード・オブ・ナイトメア……」
巨大ナグツァーク「……あ! あ……! ああああああああああああああ!!」

巨大ナグツァークは恐怖の悲鳴を上げながら、へたりっ、とその場に腰を落とす。


***帝国軍艦隊***

ブリュンヒルト、ベイオウルフをはじめとする帝国軍所属の艦隊は……

メックリンガー「信じられん。ついさっきまでこちらを圧倒していた邪帝王が……」
ビッテンフェルト「さっきまでの威勢がまるで嘘のようだな」
ミッターマイヤー「陛下、攻撃を再開致しますか?」
ラインハルト「待て……しばらく様子を見よう」

938 名前:名無し却:04/04/11 16:27

リナ(L)「滅びを与えてあげるよ。邪帝王(サタマスター)ナグツァーク……」

巨大ナグツァーク「――っがぁっ!!!」

悲鳴を上げるナグツァークは、精神体の抜け殻だけを残し、
本体だけ反世界(マイナス・サイド)へ逃げ込もうとするが、それも無駄なこと。
あっさりと見抜かれ、リナ(L)は『無』を介し、自分の意思力を使ってナグツァークを追い、
反世界(マイナス・サイド)へと潜り込む。やがて捕えられても激しく抵抗する邪帝王。
必死で抗うナグツァークの中へと、リナ(L)は無の触手を伸ばす。

――滅ぼす!

そして、ナグツァークの断末魔の叫びがはじけた。

ナグツァーク「…………おのれロード・オブ・ナイトメア!!
        だがこれで終わりではない。反世界にはまだ私の他にも太守たちが残っている。
        炎獄総統(ヘルフューラー)ヘイル、水龍帝(アクアバーン)ヴァリーヌ、
        妖鳳凰(ルフクィーン)ネッファーラ、地獣総帥(アースプレジデント)サンデール、
        太陽王(サンシャインロード)ミュカル、闇王(ダークネスロード)エスナントラ、
        幻騎大公(アメジストナイト)メルバス、魔祖王(デモナスター)エダム……
        ………大世界はこれら全てを敵にまわすことになるのだ!!!
        グッ…グギャアアア――――!!!!!!」

反世界の邪帝王(サタマスター)ナグツァークは、消滅した…。


○リナの体にロード・オブ・ナイトメアの意識の一部が、一時的に降臨する。
●颱宙ジェーンは完全消滅。邪帝王ナグツァークも最後の最後まで悪あがきをしつつも、
 ついにロード・オブ・ナイトメアの手により葬り去られた。

【今回の新規登場】
●巨大ナグツァーク(オリジナル)
◎金色の魔王=ロード・オブ・ナイトメア(スレイヤーズNEXT)

【レス訂正】
>>936
×天馬@タリアス「アケロン人め、今度こそぶっ倒してやる!!セイザーギア!!
○天馬@タリアス「邪帝王め、今度こそぶっ倒してやる!!セイザーギア!!

939 名前:名無し却:04/04/12 01:35

***???***

何者かが……三つの影が眼を見開く!!

サタンゴースの声「ナグツァークよ、果て無き怨念よ!!」

まるでつまみ食いでもするかのように、ロードオブナイトメアの
手からこぼれた邪帝王のかけらが三つ、かすめとられる。

バズーの声「これだけあれば十分、我らの新たな実体を形成するにはな」

暗闇の中に姿を現わし、ひざまずく三人の人影。

女王アハメス「おお……偉大なる我らが主よ」
マッドギャラン(人間体)「お待ちしておりました……父上」
地獄大使「フフフ、破壊五暴星、獣王、ユニクロン、そして邪帝王……
最終的に笑うのは我らよ……」

そして──ついに姿を現わす三つの巨大な影!!

地帝王ゼーバ、銀河超獣バルガイヤー、大サタン、
タウ・ザント究極体の怨霊が降臨、渦を巻きながら
ひとつの球体と化し、やがて巨大なる悪魔の姿をとる。
「我が名は……銀河大星王バズー!!」

魔王サイコ、大帝王クビライ、鬼忍毒斎、ドクター・ギバの怨霊が
同様に……。
「我が名は、暗黒大魔神サタンゴース!!」

そして──あの巨大な脳髄を核に、凶悪な人面岩が形成される!!
「私は甦った……邪帝大首領クライシスとして!!」

稲妻が光り、落雷──その中で、三大幹部も姿を変えている……。

宇宙獣士メーズ「アマゾ星の再興が適わぬならば……平和な星々を
焼き払い、我が領土とするのみ!!」
マッドギャラン@メタルテックスーツ「巨獣よ、目覚めよ!
再び我が帝国は生まれ変わった!!」
ガラガランダ「グワアアラァァァ!! つかの間の平和を楽しむがいい、
せめてものはなむけだ……宇宙の愚民どもよ!!」

***科学要塞研究所***

司令室の兜剣造博士、通信機でバイオベースの郷博士と
会話中。

剣造博士「郷博士も感じられましたか……間違いないようです、
天界に戻った私の父や、もりもり博士とも精神交感出来ない……」
郷博士の声「デンジ姫や聖獣ラキアともです……
やはり天界で何かあったとしか……」
剣蔵博士「私はミカエル様と連絡を取ります、その間に全宇宙に
散らばる天使たちに召集をかけてください!」

●Dショッカーの黒幕、三柱の至高邪神がナグツァークの
断末魔エネルギーを利用してついに実体化!!
○天使たち、天界での異変を本格的に察知。

【今回の新規登場】
●銀河大星王バズー(電撃戦隊チェンジマン)
●暗黒大魔神サタンゴース(巨獣特捜ジャスピオン)
●邪帝大首領クライシス(仮面ライダーシリーズ)
(以上半オリジナル、SB社の黒幕の正体!!)
●女王アハメス=宇宙獣士メーズ(電撃戦隊チェンジマン)
●王子マッドギャラン(巨獣特捜ジャスピオン)

940 名前:名無し却:04/04/13 16:05

***天界***
・・・もはやそこは魔界以上に邪悪な世界であった。
空は紫色と化し、あちこちに異形の塔が存在した。
そしてその地表には異形の化け物達が蹂躙していた。
かつて天空城があった場所はテラーコンが作り上げた要塞が建設されてた。
その内部・・・。
メガザラック「ここが完璧に制圧されたのが奴等に判明するのも時間の問題だな。」
ダブルフェイス「・・・・。」
メガザラック「とはいえ我らが計画の第一段階は終了した・・。
次の段階に入らなければな。」
ダブルフェイス「・・・そう。神々のパワーの吸収は順調に進んでる。
邪帝王は所詮全宇宙を支配する器ではなかったな。」
メガザラック「確かに・・・我等にとっては『ロードオブナイトメア』ごとき忌まわしき存在ではない。
我等にとって忌まわしき存在は別にいるからな・・。」
ダブルフェイス「計画は順調に進んでる・・・。
三柱の至高邪神がどう動くが見物だな・・・。」
メガザラック「とりあえず・・・次に制圧する異世界を決めなければな。」
ダブルフェイス「そうだな・・。」
ダブルフェイス達の計画はまだ闇の中である・・・。

●天界、完璧に制圧され異形の化け物達が闊歩する世界と化す。
ダブルフェイス達は何が計画を練ってる模様。

941 名前:獣神官ゼロス:04/04/13 19:09

〜東京・某所〜

ナグツァークを見事退治したあの日から3日の月日が過ぎていた
皆は本来の仕事に戻った。人類最大の危機は回避されたため、町は活気づいていた。


トロワ「そっちはどうだ?」
カトル「だめです。地球圏での目撃証言はありません・・・」
デュオ「そうしょげるなって!おまえのせいじゃないんだ。」
トロワ「そういうお前はどうだ?」
デュオ「俺か?・・・だめだ宇宙に上がった形跡もなかった。」
トロワ「奴がやりそうなこと・・・ゼーレやジャブローにもそれらしき形跡はなかった。」
カトル「やっぱり・・・僕のせいなんだ・・・僕がしっかりしていなかったから・・・ヒイロは・・・」
デュオ「だ・か・らーおまえのせいじゃねえって!」
トロワ「それに、奴が死んだという証拠は何一つない。」

あのあと、みんなで必死に探した。だが、彼、ヒイロ・ユイの姿は見つからなかった。
その後、リリーナは元の外務次官の職に戻り、ゼクスやノインらはプリペンダーに戻った。
五飛は、修行のためどこか別の所にいる。そして・・・・


〜???〜
トレーズ「・・・これはどういうことか、説明してもらおうか。ミスター神崎」
神崎「・・・」
トレーズ「私は死んだはずだ。天界にも行く気はない。」
神崎「時間がない。」
トレーズ「?」
神崎「・・・」
トレーズ「どういうことか、説明していただきたい。」
神崎「・・・戦え」
トレーズ「・・・」
神崎「お前の戦いは、まだ終わっていない。・・・戦え。」

942 名前:名無し却:04/04/14 17:04

***惑星フェザーン・仮皇宮***

その日の午後22時15分。嵐がやんだように人々は感じ、
建物の外に視線を送った。風は止まり、雨はやみ、
濃藍色の空は異様なほど澄み渡って満天の星をきらめかせた。

ヒルダ「よく来てくださいました、フラウ・ミッターマイヤー、こちらへどうぞ」

フェリックスを抱いたエヴァンゼリンが案内されたのは、皇帝の病室で、
国務尚書マリーンドルフ伯をはじめ、閣僚や提督たちが居並んでおり、
天井の高い広壮な室内には、沈痛さの微粒子が渦巻いていた。
エヴァンゼリンは、幼児を抱いたまま立ちすくんだが、
夫に片手を取られて、皇帝の枕元に立った。

ラインハルト「よく来てくださった、ミッターマイヤー夫人。
        我が子アレクサンデル・ジークフリードに友人をつくっておいてやりたいのだ。
        帝国などというものは、強い者がそれを支配すればよい。だが、この子に
        対等の親友をひとり残してやりたい。勝手なお願いだが、
        承知していただけるだろうか?」
ミッターマイヤー「フェリックス、アレク大公殿下に、いや、皇帝ラインハルト陛下に
          忠誠を制約しなさい」

ミッターマイヤーが息子に小声で命じた。
フェリックスが小さな手を伸ばしてアレクサンデル・ジークフリードの手を取った。
そして一歳年少の皇子の手を握ったまま、笑顔で離そうとしない。
父親が非礼を恐れて引き離そうとすると、機嫌を損ねて泣き出し、
皇子もそれを模倣して泣き出した。

ラインハルト「よい子だな、フェリックス、これからも皇子と仲良くしてやってくれ」

943 名前:名無し却:04/04/14 17:05

ラインハルト「皇妃、あなたなら予より賢明に、宇宙を統治していけるだろう。
        立憲体制に移行するならそれもよし。いずれにしても、
        生ある者の中で、もっとも強大で賢明な者が宇宙を支配すればよいのだ。
        もしアレクサンデル・ジークフリードがその力量を持たぬなら、
        ローエングラム王朝など、あえて存続させる必要はない」

高熱と呼吸困難に妨害されながら、時間をかけてようやくそう言い終えると、
ラインハルトは疲労しきったように手をおろし、瞼を閉ざして、そのまま昏睡に落ちた。

ラインハルト「宇宙を手に入れたら……みんなで……」

新帝国歴003年、7月26日23時29分。
ローエングラム王朝銀河帝国初代皇帝ラインハルト・フォン・ローエングラム 享年25歳。
その治世は、満二年余という短期間のものであった。

ヒルダ「皇帝は病死なさったのではありません。皇帝は命数を使い果たして亡くなったのです。
    病に倒れたのではありません。どうかそのことを、皆さん、忘れないで
    いただきとう存じます」

ヒルダは周囲に深く頭を下げた。
そのとき、彼女の白い頬に涙が流れた。

***別室***

ミュラー「皇帝ラインハルト陛下は、たったいま逝去なさいました。ご長男アレク大公殿下が、
     国葬の後に即位なさいます。汎銀河共和国と我が国との対等な外交関係を
     認める件については、ラインハルト陛下と帝国政府の名誉にかけて、
     これを履行いたします。一方、イゼルローン要塞を帝国軍に引き渡す件については……」
ユリアン「どうぞご心配ないよう願います。我々汎銀河共和国も、民主共和主義者として、
     必ず生前の皇帝との約束は果たさせていただきます。それから、この時代に共に
     颱宙ジェーンの脅威と戦い抜いた者として、皇帝ラインハルト陛下のご逝去に
     お悔やみを申し上げます。大統領ジャスティ・ウエキ・タイラー、そして
     ヤン・ウェンリーも同じ思いでおりましょう」
ミュラー「かたじけない。皇妃によくお伝えしておきます」

ミュラーは深く答礼し、国葬への出席を依頼して、きびすを返した。

ユリアン「星が落ちたよ、カリン」

944 名前:名無し却:04/04/14 17:07

***地球・国防省本部***

大文字「…銀河連合軍を解散する?」
岡「そうだ。元々、銀河連合軍は颱宙ジェーンに対抗するために
  臨時的に結成されたものだからな。以後はそれぞれ銀河連合軍結成前の状態に戻ってもらい、
  それぞれの新しい任務に就いてもらう」
大文字「…そうですな。都市やコロニーの再建、スペースデプリの処理、火星のテラフォーミング…」「忙しくなるのはこれからです」
岡「うむ。君達の働きに期待しておる」

***大空魔竜***

サンシロー「何? 次の任務だ!?」
ヤマガタケ「1週間も待機させておいて、オチはそれかよ!?」
ブンタ「つまり…僕達は休みなしということですか?」
ピート「そうだ。他の部隊も次の仕事に取りかかりつつある。忙しくなるのはこれからだぞ」
サンシロー「忙しくなるって……」
ミドリ「任務は色々あるわよ。世界各地への救援物資の運搬とか、都市再建のお手伝いとか」
サコン「陸・海・空・宇宙と活動範囲を選ばない大空魔竜の本領発揮ということだ」
ファン・リー「ああ、世界中の人々が俺達を待っている。…休みは当分先になるだろうな」
サンシロー「当分先……」
ピート「どうした、サンシロー? 嫌気がさしたのなら、大空魔竜を降りてピッチャーに
    戻ったって構わんぞ」
サンシロー「馬鹿言え。俺はガイキングのパイロットだ。そして、俺のマウンドは…
      この大空魔竜なのさ」

***富士山麓・バイオベース***

史朗「最後の戦いの場からジルフィーザとドクターマンは姿を消したままか…」
秀一「はい…。でも、父さんはきっとどこかで僕たちを見守ってくれています…。
   少なくとも俺は、そう信じています」
郷博士「そうだな…。今日という日を迎える事が出来たのは
     平和を愛する全ての人達が力を合わせた結果だ」

***北米・プリベンター本部***

ベルトーチカ「結局、タイラー大統領もあれからすぐに
        あっさりと引退してしまいましたね…」
レディ・アン「いかにもあの人物らしい引き際だった」
アンダーソン「銀河帝国の皇帝ラインハルトも亡き今、あのような男こそ
        長い間大統領を務めてもらいたかったものじゃが、
        ……さても無理じゃろうな。惜しいことじゃ」
アムロ「はい。…颱宙ジェーンすらも倒した俺達は、ナグツァークが最期に言い残した通り、
     さらなる災いを呼び込むかも知れない」
ブライト「だが、それを何とかするのが我々の仕事だ」
エマ「そうですよ、大尉」
ブライト「ああ…これから頼りにするのは我々自身の力だ」
アムロ「…そうだな」


○ラインハルト→死去。長男アレクサンデル・ジークフリードが銀河帝国第二代皇帝に。
○タイラー→大統領を辞任。
○ジルフィーザ、ドクターマン→戦いが終わった後、誰にも何も告げず、静かに姿を消す。
○イゼルローン要塞は、安全保障問題上の理由から帝国軍へと引き渡される事に。
○●颱宙ジェーン編 完

945 名前:スマ一トレディ ◆SMART/Vn8. :04/04/14 18:40

―インターミッション―

ハァ〜イ! 皆さん長らくお待たせ致しました〜!
ここからはいよいよファイナルオペレーションの完結編です。
皆さん自由にSSを書き綴ってください♪

ここが完走したら、次スレはこちらになりま〜す!
http://appletea.to/~charaneta//test/read.cgi/ikkoku/048757200/l50

946 名前:名無し却:04/04/15 01:13

***日本・某所キャンプ場***

ある晴れた、気候の良い日──女子大生らしきグループが
高原のキャンプ場でテントを張り、楽しく食事の準備中。

娘A「いいお天気で良かったわあ……」
娘B「戦争が終わって、のんびりするのも久しぶりね」

ガサガサ……。突然、近くの雑木林で何者かが動いた。

娘C「な、何あれ!?」
娘A「ま……まさか、熊……((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル 」

よろめきながら彼女たちの前に姿を現わしたのは、
ボロボロに痛めつけられ、血ダルマと化した
ミケーネ帝国兵士……ミケーネス!!

娘たち「キャ────ッッ!?」

ミケーネス「た、頼む……科学要塞研究所……少年ライダー隊
本部……科特隊基地……どこでもいいから連絡を……ガク(死)」

娘B「あ……ああ……((((;゚Д゚)))」

何と言うことだろう……岩場の影に、木々の間に、小川の中に、
ミケーネスだけでなくジオン軍兵士、黒い幽霊団員、ギャラクター
隊員、下級妖魔たちの死屍が累々と……!!

娘たち「い、いや────っ!!」

キャンプに来ていた娘たち、全員気絶。

そこへ悲鳴を聞きつけて来たのは現地の少年仮面ライダー隊員……。

隊員の少年「さっきの悲鳴はこのお姉ちゃんたちだな……あっ!」

隊員の少年、慌てて通信機を取り出す……。

●破壊五暴星配下の戦闘員たち、全員粛清される……。

947 名前:獣神官ゼロス:04/04/15 19:46

ここは、地球より6万光年離れた星、『惑星Zi』
ガイロス帝国、ヘリック共和国、ゼネバス帝国の三つ巴の戦争からすでに数年の月日が流れていた。
過去の戦争を反省し、平和維持のためにヘリック共和国、ガイロス帝国共同で平和維持組織
「ガーディアンフォース」が結成さた。彼らは平和の維持のために地球へと旅だった。
だが、ガーディアンフォース不在の時をねらったかのようにテロが頻発。
主力部隊をガーディアンフォースに回していた両国には為すすべもなかった・・・
テロに対抗するために両国議会は「ゾイドバトル」を提案。ゾイドによる戦闘をスポーツに置き換えることで、
職業軍人をゾイドウォーリアーへ転向させ、さらに彼らを雇いテロ抑圧に踏み切るというものだった。

惑星Zi 南エウロパ大陸、ジオレイ平野

ヒュュューーーーードシュゥゥゥンッ!!

円筒形の何かが降ってきた!その筒は上面のハッチが開き、何かがでてきた。

ジャッジマン「ただいまより、半径30mは立入禁止区域になります!無関係者は速やかに立ち去りなさい!!
バトルフィールドセットアップ!バトルフィールドスキャン終了!
チームブリッツVSチーム・チャンプ!!バトルモード0984!!
レディーファイッ!!!」

ゾイドバトルである。今日の対戦カードは、ただ今絶好調のチーム・ブリッツと
ただいま絶不調のチーム・チャンプである。

ハリー「ビット!!今日こそお前に勝つ!そして、リノンはもらうぅぅっっ!!」
ビット「はぁ・・・」
ベンジャミン「ハリー、くだらないことやってないで早く行くわよ」
セバスチャン「そうだ。すでにバトルは始まっているんだ。」
バラッド「そのとうりだ。」

ドガァァン!!
コマンドウルフのキャノン砲がセバスチャンのアイアンコングに直撃する!!

ハリー「セバスチャン!!・・・この卑怯者!」
リノン「勝負に卑怯なんて無いわ!!勝ちゃぁいいのよ!!」
ハリー「うわぁぁぁぁ!!」
ビット(ん・・・レーダーに反応?この大きさは・・・ゾイド?)
リノン「こらビット!なにやってんのよ!あんたも早く・・・」
ビット「悪ぃ、二人でなんとかしといてくれ!」
二人「ハァ?」

ビットの駆るライガーはあさっての方向に飛び出していった。

948 名前:獣神官ゼロス:04/04/17 12:13

ビット「おい、見ろよライガー。大当たりだ。・・・見たこともないゾイドだな・・・?
羽がついてるから飛行型かな?」

目の前には大きな翼のついた機械が横たわっている。ほとんど砂に埋もれ、背中の部分しか見えていない。

ビット「おいおい・・・生体反応!?あの中に人が・・・ライガー!!」

ライガーはまるで猫が穴を掘るような仕草で回りの土を払いのけていく。殆どのゾイドはMSとちがって頭部にコックピットがある。
ビットはまず中の人間を助け出そうとした。

ビット「コックピット・・・じゃない?それに人間みたいな顔してる。ほんとにゾイドか?」

ビィーッビィーッ
生体反応が強くなった。確実に生きている!

ビット「・・・そこだ!」
ガギィィン
ライガーのSレーザークローで腹部を破る。すると中はコックピットのようだった。そして・・・

???「・・・っ!?」
ビット「ビンゴっ!!お前!大丈夫か?」
???「・・・ああ。」
ビット「まったく、どうやったらこんなに埋まるんだ。空から落っこちたのか?」
???「・・・」
ビット「おい!・・・おまえ、腕・・・」

その男の腕は不自然に曲がっていた。

???「・・・・ボキボキメキィッ!!」
ビット「うわっ・・・」
???「直った。・・・おいお前。ここはどこだ?」

腕を自力で治したその男に唖然としているビットに質問を浴びせる。

ビット「・・・え。あ、あぁここは、ジオレイ平野だ。今はバトル中だから早く立ち去った方が・・・」
???「ジオレイ・・・?ここはどこの大陸だ?」
ビット「あんた、別の大陸から来たのか?ここは南エウロパだよ。」
???「!!・・・ここは、この星は・・・どこだ?」
ビット「はぁ?惑星Ziだろ?あんたいったいどっからきたんだ!?
???「・・・」
(別の・・・星だと・・・?)

949 名前:獣神官ゼロス:04/04/17 12:36

ビィー!

ビット「通信か・・・ポチッ」
リノン『クォォルァァァアア!!!ビットォォ!!』
ビット「う、うわぁぁっ!!」
リノン『あんた、いったい、どこへ、何しに行ってたのよぉっ!!』
ビット「わ、悪いっ!・・・ってもしかして負けたの?」
リノン『んなわけないでしょうこのバカぁ!!』

ものすごい顔でビットに迫るリノン。その威力は荷電粒子砲にも引けを取らないっ!!

トロス『と、とにかく戻ってきてくれ』
リノン『ちょっ、まだ話は・・・プツン』

暴れるリノンを押さえ、強制的に通信を切るトロス。まったく手に負えない娘である。

ビット「というわけで、俺たちについてきてくるか?」
???「まぁ、いいだろう。ほかに当てもないしな。」
ビット「よし、それじゃあそいつはライガーで引っ張ってくから。」
???「・・・了解した。」

〜トロス・ファーム〜
チーム・ブリッツの本拠地である。

トロス「か、かっこいい〜!!」
ビット「でしょ〜?」
トロス「あぁ〜ビット君の気持ちがよくわかるよ。あぁ〜私も欲しいぃ〜」
???「・・・」
ジェミー「・・・それであなたの名前は?」
ヒイロ「ヒイロ・ユイだ。」

トロス博士とビットが騒いでいる間に、ジェミーが取り調べを行う。

ジェミー「それで、あなたは何故あんな所に?バトルフィールドが立入禁止なのは知っているでしょう?」
ヒイロ「・・・」
ジェミー「・・・」
ヒイロ「・・・」
ジェミー「な、何とか言ってくださいよぉ!!」
トロス「まぁまぁ、いいじゃないか、人には他人に教えたくないこともある。そうだろ?」
ヒイロ「・・・フッ」
ジェミー「もう博士〜」

そのとき突然、目の前のモニターに通信が入る。

ラオン「久しぶりだなトロスよ。」
トロス「なんだラオンか。バトルならうけんぞ。」
ラオン「フッ、貴様のうすのろドラム缶じゃぁ私のホエール・キング・ザ・グレートにはかなわぬと悟ったか!
この臆病者めっ!!」

ぴくっ・・・

ビット「へん、安い挑発だな!」
バラッド「やつが正当にバトルするとはおもえんな。」
リノン「そうよパパ!罠にちがいないわ!」

トロス「・・・今、なんて言った?・・・」
ラオン「貴様のホバーカーゴはうすのろのドラム缶だといったんだ。」
トロス「よぉし、よくも言ったな!そのバトル、受けてたつ!!」

三人「
         ナ ゝ   ナ ゝ /    十_"    ー;=‐         |! |! 
          cト    cト /^、_ノ  | 、.__ つ  (.__    ̄ ̄ ̄ ̄   ・ ・
                                           
            ,. -─- 、._               ,. -─v─- 、._     _
            ,. ‐'´      `‐、        __, ‐'´           ヽ, ‐''´~   `´ ̄`‐、
       /           ヽ、_/)ノ   ≦         ヽ‐'´            `‐、
      /     / ̄~`'''‐- 、.._   ノ   ≦         ≦               ヽ
      i.    /          ̄l 7    1  イ/l/|ヘ ヽヘ ≦   , ,ヘ 、           i
      ,!ヘ. / ‐- 、._   u    |/      l |/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_、l イ/l/|/ヽlヘト、      │
.      |〃、!ミ:   -─ゝ、    __ .l         レ二ヽ、 、__∠´_ |/ | ! |  | ヾ ヾヘト、    l
      !_ヒ;    L(.:)_ `ー'"〈:)_,` /       riヽ_(:)_i  '_(:)_/ ! ‐;-、   、__,._-─‐ヽ. ,.-'、
      /`゙i u       ´    ヽ  !        !{   ,!   `   ( } ' (:)〉  ´(.:)`i    |//ニ !
    _/:::::::!             ,,..ゝ!       ゙!   ヽ '      .゙!  7     ̄    | トy'/
_,,. -‐ヘ::::::::::::::ヽ、    r'´~`''‐、  /        !、  ‐=ニ⊃    /!  `ヽ"    u    ;-‐i´
 !    \::::::::::::::ヽ   `ー─ ' /             ヽ  ‐-   / ヽ  ` ̄二)      /ヽト、
 i、     \:::::::::::::::..、  ~" /             ヽ.___,./  //ヽ、 ー      





950 名前:獣神官ゼロス:04/04/21 21:00

〜ホエールキング・ザ・グレート〜

ラオン「フッフッフ・・・では明日の12時、ジオレイ平野だ。
バトルモードは0984!・・・逃げるなよ。」

そう言うと通信を切った。今回はたいそうな自信がありそうだ。

ラオン「あたりまえだ!今回は強力な助っ人がいるからな。明日は頼むぞ!」
???「わかってます。そのかわり・・・」
ラオン「わかっている。お前たちの衣食住は保証してやろう。フフフ・・・」


〜トロスファーム〜

トロス「・・・」
ジェミー「・・・」
バラッド「・・・」
ヒイロ「・・・」
ビット(な、なんだこの重い感じは・・・」
ジェミー「バトルモード0984って4対4ですよね。」
トロス「ああ・・・」
バラッド「・・・最悪だな」
ビット「・・・?」

不吉な会話を行っている面々をみて不思議に思うビット。たしかに0984は4対4だが、
チームブリッツには先の3人のほかに、補欠要員のジェミーがいる。人数はあっているはずだが・・・

リノン「あんたのせいよビットォォ!!!」
ビット「ギャァァ!!!」
ズゴォォォン!!!
荷電粒子砲にも劣らない威力を持つリノンのドロップキックがビットに炸裂する!!

リノン「あんたが戦いをほっぽりだしてどっかいくから私のガンスナイパーが被弾しちゃったんじゃない!!
今、オーバーホールにだしてるから、私ははでれないのよぉっ!!!」
ビット(それでこんなに・・・)
ジェミー「どうするんです?今からフリーのウォーリアーを雇いますか?」
トロス「しかしな〜時間が余りナイからな・・・」
バラッド「・・・おいお前、そいつは出せるのか?」
ヒイロ「・・・ああ。」

バラッドがヒイロに語りかける。確かに、0の破損個所は少なく、今からでも動ける状態だ。

トロス「・・・そうか。ヒイロ君だったね。ここに居座りたければ明日のバトルにでるんだ。いいね?」
ヒイロ「・・・」
リノン「・・・(無言の重圧)」
ヒイロ「・・・」
リノン「・・・(無言の重圧)」
ヒイロ「・・・」
ヒイロ「・・・りょ、了解した。」
トロス「よっ、さすがっ!じゃあ早速準備に入ろうか!」
ビット「はははっ・・・」

思わず苦笑いするビット。そりゃそうだ。

951 名前:名無し却:04/04/24 13:21

一方その頃、地球では……

***中東・レバノン共和国首都ベイルート***

どこかのニュースで見覚えのある怪しげな面々による
極秘の会談がもたれていた……。

アミ○将軍「せっかくアメリカが嫌いな国ばかりが集まったんだ。
       アメリカをどう痛めつけたらいいのか、話し合おうじゃないか!」
フセ○ン大統領「ハンバーガーの餌で誘っておいて、アメリカ人をかたっぱしから
         鞭打ち500回の刑にして、ケツを蚯蚓腫れで星条旗の模様にしてやる!」
カ○フィ大佐「甘い! アメリカは我々に何をして来た!? 鞭打ちでは足りん!
        もう一つ! 耳の穴にそっと息を吹きかけてやりたい!」
金○日総書記「まだ甘い! アメリカ人を見つけ次第捕まえてきて、
        ベロの上にイカの刺身をどんどん乗せてやる! それもストローでだ!!
        これぞほんとのペレストロイカ!!!」
カス○ロ議長「そりゃゴルバチョフのあれだろ……」

会議は踊る、されど進まず……。

ホメ○ニ師「――諸君! 諸君ったら諸君!! あまりのくだらないアイデアばかりで、
       おじさんすっかり呆れ返ってしまった。なぜアメリカ本土に
       乗り込もうとせんのだ! アメリカで暴れまわれ!
       自由の女神に髭を書くのだ! 奴らは頭に来て核兵器に火をつけるだろう。
       そのタイミングを逃さず、アメリカ全土にすっぽり蓋をしてしまうのだ!
       名付けてポップコーンだいさくせ〜〜ん!!!」

その時、沸騰したやかんを持ってきた使用人が、
なんとそのやかんをホメ○ニ師の手にわざとギュッと押しつける。

???「ぐちゃ…( ̄ー ̄)ニヤリ」
ホメ○ニ師「アチ━━━━━━Σ(`Д´)━━━━━━ッ !!!!!」

オ○ル師「なんだなんだ!?」
ミロ○ェ○ッチ大統領「どうした!? 何事なのだ!!」
ポ○ポト首相「――うわ何をするやめ(ry」

952 名前:名無し却:04/04/24 13:22


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          ノ'";:`:・"( 。∀。)
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          ,i  |i                /                  \`,`,;⌒`;・",;+
         ,'  |i                >                    ミ`+,;:;"・ヽ` `
         i|   |i               :"  ._=__            ヽゞ,:;*ヾ"`丶 ┼
        i|   .|i              /  彡  .|  |i   ̄=-ミ、         ミ   `,;:"
        |    .i、             /〆"   |  i|       \       `i       丶
        ゝ     i、       /⌒! /      i|  |i        丶      |i     +   +
     '   i|      ゝ      (_ ( ク    ∧_/i|  i|         ミ     .ミ
         .i|      丶      \ \   ( ´∀i|  |i         |     |l    /  +
         .i|       \      \_ ̄ ̄`   i|  .i|         .i|    |i      ´
          .i|        丶   .    ̄ ̄ゝ   .i|  .1        .i|    |i  ゞ
          .i|        丶丶、、,,-⌒`=,,|  /  .i|ゝ_       i|    |i  ´`  +
           i|         \ゞ`      `~イ   ノ\ `)    j|    ,/  '  /
            i|、       `\ 、、,へ─ミ__,ノ   ⌒    .i|   ,/;:";:|;,/×
             ゝ       `丶`\ゞ                i|   ,/";:`,从// 、 丶
               \  ,.   ミ\丶 `               i|  ,/`,;:ノ`,;   )>
                 `;丶\丶  、`丶              .j|  /;`,;:+`  ⌒)
                       \ 丶              / ./+``   イ |
                           \            ././.;,.ヾ`;   / | |
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                                 '         ( ゝ(  \
                               '            \ \\ \
                            ./               .)  \)  \
                      >\从//(                (_/(_/


953 名前:名無し却:04/04/24 13:23

全員くたばれ!!!!
       ∧_∧ ⊂=
  =二三(  ´Д) ゝ ヽ
    _,; ´⌒  ^⌒ ⌒_,,ノ
==/        トー´
  /  人  ハ  ノ 二二二
  ヽ_二ヽ   ヾ二__、∧^/(/          ..∧__∧
―=ニ≡ \  、 __ ⌒ ̄  >─ :〜∴:*:┼:*::    )
    =二 ( ゞ────     `て─ゞ.__*+∴:┼:*::〜 ̄
      /  /  ヽ /彡ノVV ̄〆 ⌒ヽ
   ─ ̄  /三        |   , ノ   ) 
二 ─三  ノ          ノ、´ `  ノ|  ノ
_三─二  彡  /⌒ ̄ ̄ ̄ ̄` `i |  |
       彡  〃 トー-、_   /  |`/
           |  ノ      |  |  とノ
           | /      |  トー´ヽ
          (__)      ヽ_人_ノ


うらうらうらうらうらうらうらうらうら!!!!
 /⌒ヽ,               _ー ̄_ ̄)’,  ・ ∴.'  , .. ∧_∧ ∴.'
/ ,ヘ  ヽ∧_∧        --_- ― = ̄  ̄`:, .∴)'     ((( #)゚Д゚)
i .i \ (  ゚Д)ヽ,  _, -'' ̄  = __――=', ・,‘ r⌒>  _/ / ・,‘
ヽ勿  ヽ,__    j  i~""  _-―  ̄=_  )":" .  ’ | y'⌒  ⌒i .'  ∴.'
       ヽ,, / / __,,, _―  ̄_=_  ` )),∴. ) |  /  ノ |∴.'∴.'
       ヽノ ノ,イ     ―= _ ) ̄=_)   _), ー'  /´ヾ_ノ
       / /,.  ヽ,        _ _ )=  _) ,./ ,  ノ  ∴.'  ∴.'
      丿 ノ ヽ,__,ノ           = _)  / / /∴.' ∴.'
      j  i                       / / ,'
     巛i~                     /  /|  |
                            !、_/ /   )
                                |_/

どうした雑魚ども!!!!!!
─── /⌒ヽ, ─────────
 ̄ ̄  / ,ヘ  ヽ∧_∧   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   , ” ' ‐ ,
 ̄ ̄ i .i \ ( ´Д`)ヽ,   ___,, __ _ ,, - _―" ’.  ' ・,  ’・ ,  /∧_∧
── ヽ勿  ヽ,__    j  i~""     _ ― _: i ∴”_ ∵,          ))
______   ヽ,, / / __,,, -- "" ─ "ー ・, ; ; - 、・   r=-,/⌒  ~ヽ~,
───────  ヽノ ノ,イ  ─── ― -            i y  ノ' ノi j |
───────  / /,.  ヽ,  ──                i,,___ノ   //
______   丿 ノ ヽ,__,ノ ___ _ _ _           ,'    ゝ
           j  i                        /   y ノ
_____    巛i~ ____ _             /    /~/

954 名前:名無し却:04/04/24 13:25


                ⊂(。Д。O⌒⊃ マイッタ…

  ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ウーン…            ⊂(。Д。⊂~⌒⊃


            ⊂⌒O。Д。)⊃ イテテテ…     ⊂(。Д。⊂~⌒⊃ ヤラレター…

⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ナンテコッタ……

         ⊂⌒O。Д。)⊃        ⊂(。Д。⊂~⌒⊃ クソー…
                ⊂(。Д。O⌒⊃


アラブの使用人に変装して潜入していた、鍛えられた肉体と男らしさ、
そして豊富な経験を持ったロス市警の名刑事…と思いきや、
彼の行く所トラブル(と笑い)が絶えない、とんだ"迷"刑事ドレビンによって
ことごとくボコられて伸びた反米列国首脳の面々……(笑)。

フセ○ン大統領「き…貴様は一体何者だ?……………ぐふっ」
ドレビン「よくぞ聞いてくれました! ロス市警のフランク・ドレビン警部だ!
      今までアメリカに盾突いて痛い目に遭わなかった国はないぜー!!」


○ドレビン刑事→中近東にて反米列国首脳をハリ倒す。

【今回の新規登場】
○フランク・ドレビン警部(裸の銃を持つ男シリーズ)
●反米諸国の独裁者の皆さん

955 名前:獣神官ゼロス:04/04/24 14:37

惑星zi 南エウロパ大陸 ジオレイ平野。

現在、12:00である。辺り一面何もない荒野に、ドラm・・・ゲフンゲフン
ホバーカーゴが到着する。反対側にはすでにホエール・キングが待機している。

ドグォォォォォン!!!

ジャッジカプセルだ。毎回毎回大穴をあけていく。こまったもんだ。
ジャッジマン「(全略)バトルフィールドセットアップ!バトルモード0984!!
レディィーファイッ!」

戦いの火蓋が切って落とされた!!

ラオン『フッフッフ・・・トロスよ。私のゾイドを見よ!』

そういうとホエールキングから姿を現したのは・・・

ビット「な、見たこともないゾイドだ。」
ジェミー「見てください!あれはシュトルヒです!大異変時に絶滅した種です!
あっちは・・・マンモス!あれも絶滅種ですよ!!」
バラッド「・・・あの二匹は見たことがある。絶滅種サーベルタイガーだ。」

そう、そのゾイドはすべて絶滅したはずのとっても珍しいゾイドだったのだ!

ジェミー「で、でも少し細部が違いませんか?」
ビット「確かに・・・言われてみれば色が・・・」
トロス「ラオンめ、現存のゾイドで作ったな!」

ラオン「なにをぉ〜!!ドラム缶ごときに言われたくはないわぁ!!」

その言葉で何かが切れた!
トロス「うるさいんだよこの空飛ぶ刺身!」
ラオン「さしっ・・・貴様ぁ!!くらえっ!
デスザウラーの荷電粒子砲をもしのぐ4連装メガビームキャノン!!発射ぁ!!」

しかし・・・
ガギィィン!!

トロス「ふははっ。私のホバーカーゴにはマッドサンダーの反荷電バリアをもしのぐ
シールドが装備されているのだ!ちょっとやそっとじゃ傷つかぬわ!!」
ラオン「くぅ〜」
ジャッジマン「あの、バトルは・・・」
二人「うるさいっ!!」
ジャッジマン「・・・」

ビット「と、とりあえずでるだけでとこか。ヒイロ!お前もこいよ。」
ヒイロ「・・・了解」

???「!?おい、あれ・・・MSじゃないのか?」
???「え?なんだって!それじゃああたしたちのほかに地球人が!?」
???「まだそう決めるのは早いが、可能性は高いな。」
???「これでやっと帰れる・・・」

956 名前:獣神官ゼロス:04/04/24 14:57

ラオンとトロス戦いが始まっている頃、ビット達は・・・

ビット「たたかいになんねぇな・・・」
バラッド「たしかに。お互いあれじゃあなぁ。」

ビィーッ!
通信が入る。

???「こちらはチーム・ラオンの司馬 亮だ。おたがいの指揮官があの状態だ。
まとものバトルが望めるとはおもえん。それで、今回のバトルは中止ということにしないか?」
ビット「確かに・・・この状態でバトルってのもなぁ・・・」
ジェミー「じゃあ皆さんいいですね?司馬さん・・・ですね。我々は中止でいいです。」
亮「了解した。・・・それと」
???「やいてめぇ!お前だ、そこのMS!!」
亮「おい、やめろ忍!」
忍「なんでだよ!」
沙羅「いきなりは失礼じゃないか」
雅人「そうだよ忍。こういうのは失礼のないように・・・」
忍「だぁーっうっせぇっ!!そこのMSのパイロット!お前に話がある!」
ヒイロ「・・・」
忍「・・・」
ヒイロ「・・・」
忍「・・・てめぇ!無視すんな!!おまえ、地球人だろ!?どうやってここまできたっ!?
それで、どうやって帰るんだ!?」
ヒイロ「・・・」
忍「そうかいそうかい・・・だったら力ずくでも・・・」
雅人「やめろよ、忍!みっともないぞ」
亮「そうだ。落ち着け。あとで向こうでじかに話そうじゃないか」
忍「・・・わぁーったよ。」

やっとおとなしくなった忍。だが・・・

ゼェッゼェッ・・・
ラオン「くらえっ!帝国都市を一撃で葬るグレートミサイルっ!!」
ハァハァ・・・
トロス「な、なんのっ共和国首都の防衛システムを遙かに上回る迎撃システム作動!!」

激戦はまだ続いていた・・・

957 名前:名無し却:04/04/25 13:04

所変わってここはヲタとメカフェチの聖地、秋葉原・・・
そんな街にも少しづつ異変が訪れていた・・・

怪しい団体
???「すべての危険物を消滅させろ!」
???「人類に武器は必要無い!」
???「作業用MSやVRも危険物だ!」
(突如ビルの内の一つの窓が開く)
でじこ「お前ら毎朝ウザイにょーー!目からビーム!!」
(炸裂する閃光と轟音、そして逃げ回る団体)
???「わ、我々は暴力には屈しないぞ・・・ウワァァーン!」
でじこ「まったくあのバカ共のせいで商売に影響が出てるにょ」
うさだ ってゆーかアンタが見境無くビーム撃つせいでお客さんが
    怖がってこないんでしょうが!!」
ぷちこ「そうだにゅ」
ルビー「でじこ・・・あなた一体何回ビーム撃ってると思うの?」
でじこ「でじこは悪くないにょ!アイツラが毎日アホな事叫ぶから悪いにょ」
(しばらく言い争い)

でじこ「でもあの電波集団はどっから沸いて出たにょ?」
店長「あれはパーフェクトピースピープル、通称ピーキューブと言う団体ですよ」
一同「店長さん!」

958 名前:名無し却:04/04/25 14:07

店長「一応平和と兵器の廃止を標榜してはいますが実際は・・・」
でじこ「ああ毎日街宣カーでうるさく叫ばれたんじゃたまんないにょ!」
うさだ「私も少し聞いた事あるけどなんでもあちこちで強硬に叫ぶんで
    あちこちでトラブルを起こしてるとか」
サファイア「本末転倒ですね・・・」
ルビー「でもでじこ、うるさいっていうだけでビームを撃つのは乱暴すぎよ!」
ゲマ「まったくそうでゲマ!おいらが少し口答えしただけで・・・」
でじこ「ゲ〜マ〜、召使のお前がいつからそんなに偉くなったにょ〜」
ぷちこ「また来たにゅ」

(再び街宣車、しかしその上には長髪メガネの男が乗っている)

ビクター・ゲインツ「・・・我々はいかなる圧力には屈しない!今、人類に
必要なのは進歩より安定、そして崇高なる・・・」
店長「あそこにいるのが代表のビクター・ゲインツですよ」
でじこ「お前らいい加減にするにょー!!」
(ビクターにゲマを叩きつけ、その上目からビーム)
ビクター「グハぁっ!」(煙を上げながら昏倒)
ピーキューブメンバーその1「ああっ!代表がスゴイ事に・・・」
ピーキューブその2「モウコネェヨ!ウワァァァン!」
でじこ「こんど来たらただじゃすまないにょ!」
でじこ以外(今の時点でただじゃ済んでないって・・・)
ゲマ「ヒドイゲマ〜・・・」
店長「さて・・・皆さん、お仕事始めましょうか・・・(汗)」

でじこ→ビクターゲインツ撃破

【今回の新規登場】
でじこ ぷちこ うさだ ゲマ 店長(デ・ジ・キャラット)
ルビー サファイア(GGF)
ビクター・ゲインツ(ガンダムW バトルフィールド オブ パシフィスト)

959 名前:名無し却:04/04/25 17:04

そんな秋葉原での光景を、リムジンの中から眺める
スーツ姿でサングラスの男とその秘書らしい二人の美女がいる。
そう……人間に変装しているかってのベーダー一族の幹部・ヘドラー将軍と、
女諜報員ミラーとケラーの3人である。

ヘドラー「愚かな人間どもめ。颱宙ジェーンを退けた程度で
      もう全ての兵器の廃棄まで主張し始めるとはな…」
ミラー「しかし将軍。ベイルートでの地球上の独裁者どもを集めた極秘会談の企ても
    何者かの乱入により水泡に帰しました。このままでは我々の計画は……」
ヘドラー「案ずるな。女王様の仇は必ず取り、ついでにアマゾンキラーの無念も
      見事に晴らして見せるわ」
ケラー「……しかし無念です。事もあろうに我々ベーダー一族の者が、
    今は『人間』ごときに使われている身とは……」
ヘドラー「言うな!! 全ては女王様のご無念を晴らし、
      ベーダー一族を再興するまでの辛抱なのだ!!」

その時、車内電話のベルが鳴った。

ケラー「ヘドラー将軍、サンピエール女史から御電話です」
ヘドラー「なに?」

電話の相手の女は、元ダンサーであり歌手であり女優としても有名である、
あのドミニク・サン・ピエールである。受話器を受け取るヘドラー。

ヘドラー「もしもし……」
ドミニク(そちらの様子はいかがかしら? 将軍閣下)
ヘドラー「抜かりはない。予定通り例の作戦は実行する。
      『黒狐』にもよろしく伝えておいてもらおう」
ドミニク(了解したわ。でもベイルートでの失敗で『黒狐』は
      貴方方ベーダー一族への失望の度を増してらしてよ)
ヘドラー「クッ……!!」
ドミニク(今度はくれぐれも失敗などないようにね。それでは吉報を期待しているわ…)

電話が切れると同時に、ヘドラーは怒りの余り受話器を床に叩きつけた。

ヘドラー「おのれ、たかが人間の分際で!! だが見ておれよ!
      すぐに我々ベーダー一族の真の恐ろしさを思い知らせてやるっ!!」


●ヘドラー将軍→長らく姿を消していたが、ここにきて活動を再開する。
 ミラー、ケラーと共に人間に変装して東京へと潜入し、何事かを企んでいる。
 どうやら地球人らしい何者かに雇われているらしい。
●ドミニク・サン・ピエール→黒狐と呼ばれる謎の黒幕からヘドラー将軍への
 命令と叱咤激励を電話で伝える。

960 名前:獣神官ゼロス:04/04/25 19:53

〜惑星Zi〜
トロスファーム

例の二人をほっといて話を進めることになった

ビット「・・・つまりあんたらもヒイロも地球人なんだな?」
忍「あぁ。俺達は早く元いた地球へもどりたいんだ。あんただってそうなんだろ?」
ヒイロ「・・・」
ジェミー「でも地球へ戻るのはとても大変ですよ?」
亮「なんでだ?現にあんたらの所の軍が今地球にいるじゃないか?」
ジェミー「確かにそうですが、宇宙空間を航行できるゾイドはガーディアン・フォースのウルトラザウルスだけなんです。
それでも地球人の技術協力があったからで我々が宇宙へでるのは事実上無理なんですよ」
忍「くそっ・・・」

悔しそうに忍がうなだれる。

???「・・・だが、手段が無いというわけでもないぜ。」
全員「!!???」

突然降ってかかってきた声にふりむく。すると・・・

リノン「レオン兄さん!?いつ帰ってきたの?」
レオン「さっきだよリノン。」
ヒイロ「・・・さっきの話、・・・どういうことだ?」
レオン「簡単なことだ。みんなチーム・ブリッツに所属して、ゾイドバトルで勝ち抜けばいい。」
ジェミー「ど、どういうことですか?」
レオン「ゾイドバトルで優勝すれば多額の賞金と名声が手にはいる。だが、それ以外にもう一つ特典がある。
・・・軍への編入だ。これは優勝しなくても優秀な成績を収めればスカウトされる。そして、共和国で今、
新型のウルトラザウルスが制作されている。もうすぐ完成だそうだ。」
レオン「え・・・どういうこと?」
ヒイロ「・・・」
亮「そうか・・・そのウルトラザウルスで・・・!」
忍「ようし!そうと決まれば早速・・・」
レオン「まて。今のままで勝ち残れると思うな!チームブリッツは決勝トーナメントに参加する資格がある。
だが、この先の戦い、今のままじゃ勝ち残れない!!」
ヒイロ「・・・何が言いたい。」
レオン「特訓だ。南エウロパにある遺跡を巡る。遺跡には野生ゾイドがわんさかいるからな。」


961 名前:名無し却:04/04/28 14:08

一方その頃、地球では……

***秋葉原の某ビル・屋上***

ヘドラー「ベーダー怪物ツタカズラーよ。お前の蔦を秋葉原中に侵蝕して根付かせ、
     ネット世界を牛耳るのだ!」
ツタカズラー「お任せを」

ベーダー怪物ツタカズラーは、体の蔦を無尽蔵に伸ばして、
あらゆる電脳機器に絡み付くことが出来るのだ!

ヘドラー「ツタカズラーの蔦は無数のパソコンに取り付くことによって、
     インターネットの世界を意のままに操ることが出来る。
     無法地帯と化したネットの世界を支配し、そこを根城に
     水面下から現実世界を混乱させるのだ! ……フハハハハ!!」
???「待てーっ!!」
ヘドラー「むむっ、何者だ!?」

ベーダーの残党の野望を阻止するべく、
デンジマンが現場に駆けつけてきた。

ミラー「おのれデンジマン!」
ケラー「どうしてここがわかった!?」
デンジブルー「某高原のキャンプ場でDショッカーの兵士達が多数粛清されたとの、
        少年仮面ライダー隊からの報告を受けた俺達は、きっとDショッカーに
        新たな動きがあるものと警戒を続けていたんだ!」
デンジピンク「そして貴方達ベーダー一族の不穏な動きをキャッチしたグリッドマンから
        通報があったので、こうして駆けつけてきたのよ!」
ヘドラー「なに……Dショッカーにそんな事が?」
デンジグリーン「とぼけるな!」
ヘドラー「Dショッカーなど我等には関係ない! ツタカズラー、やれーっ!!」
ツタカズラー「グアアアア……」

デンジレッド「デンジブーメランだ!」
他4人「おーっ!」

5人のデンジスティックを合体させ、火花を散らしながら
「シュバッ!」の掛け声と共に大爆発を起こす。

ツタカズラー「フハハハハ……大きくなってやるぞ!!」

巨大化して暴れまわるツタカズラー。

デンジレッド「デンジファイター発進!」

962 名前:名無し却:04/04/28 14:09

外の騒ぎに気付いたでじこたちが、店の外に出てくる。

でじこ「やっと電波な奴らを追い払って静かになったと思ったのに、
    また電波な奴が出てきたにょ! いい加減うるさいにょ!
    目からビーム!!」

でじこ怒りの「目からビーム」が、巨大ツタカズラーに見事炸裂!

巨大ツタカズラー「ぐわああっ! な、なんなのだあー!!」
デンジレッド@ダイデンジン「今だ! デンジ剣…電子満月斬り!」
巨大ツタカズラー「ギャアァァ――!!」

デンジ剣の超エネルギー波の残像が円を描き、
巨大ベーダー怪物を切り裂く!

ヘドラー「バ、バカなっ! 巨大ツタカズラーがっ!!」
デンジイエロー@ダイデンジン「逃がさんぞヘドラー将軍!」
デンジレッド@ダイデンジン「ナックルパンチ!!」

ダイデンジンの強力パンチがジェット噴射で
地上のヘドラー将軍達めがけて飛ぶ!

ヘドラー「ぬ…ぬおおおおっ!!」
ミラー&ケラー「きゃあああ!!」

963 名前:名無し却:04/04/28 14:10

深いダメージを負ったヘドラー達は、
たちまちデンジマンに取り押さえられた。

ヘドラー「む、無念だ…!」
ケラー「おのれー!」

デンジレッド「さあ言うんだヘドラー将軍! お前達は今までどこで何をしていたんだ!?」
デンジグリーン「本当にお前達はDショッカーとは関係ないのか?」
ヘドラー「フンッ……当たり前だ。我々ベーダーやブラックマグマの残党は、
     反世界の邪帝王の騒ぎ以来、奴らに睨まれているからなっ!!」
デンジブルー「なら一体誰の指図で動いていた!?」
デンジイエロー「ホーリーナイトメア社か? それとも宇宙連合かユニクロンか!?」
デンジレッド「答えろヘドラー将軍! お前達は誰の命令で動いていたんだ!!」
ヘドラー「バカにするな! 我々は――」

***???***

???「……チッ!!」

尋問されるヘドラー将軍たちの様子を、
椅子に腰掛けながらモニター越しに眺めていた謎の男は、
舌打ちしたと同時に手元のスイッチを押した。

***再び、秋葉原の現場***

ヘドラー「ぐあああっっ!!!!」
ミラー「キャアァァ――!!!」
ケラー「アアアア――ッ!!!」
デンジピンク「な、なんなのっ!?」
デンジレッド「いかん! 離れるんだ!!」

なんとヘドラーたち3人の体から青白く激しい炎が発し始めた。
炎に巻かれながら苦しそうにのた打ち回るヘドラーたち。

ヘドラー「おのれ――!!! ………裏切ったな…ルビン…ス……ギャアアアア!!!!」

ヘドラー将軍、ミラー、ケラーの無惨な最期を目の前にして、
呆然と立ち尽くすデンジマンの5人。

デンジイエロー「蒸発してしまった……」
デンジブルー「どうなってんだこりゃ……」
デンジレッド「間違いない。Dショッカーでもない、ましてやHN社やユニクロンとも違う、
        全く新しい悪が蠢き始めたらしいな……」


●ツタカズラー→巨大化するもダイデンジンの前に敗れる。
●ヘドラー将軍、ミラー、ケラー→謎の黒幕に消される。

【今回の新規登場】
●ベーダー怪物・ツタカズラー(電子戦隊デンジマン系オリジナル)

964 名前:名無し却:04/04/29 06:51

***アズラエルの別荘***

潜伏生活中のブルーコスモスの盟主、ムルタ・アズラエルは、
突如、銃で武装した数人の黒服の男達に屋敷の中へと踏み込まれた。

アズラエル「お、お前は……!?」
???「フフフフフ……久しぶりだったな、ムルタ。
    …何を驚いている? お前の目の前にいるのは幽霊などではない。
    ほーれ、この通り足もあるぞ」
アズラエル「貴様っ! 脳腫瘍が原因で獄中で死んだのではなかったのか!?」
???「残念ながらこの通り生きている。私を少し甘く見すぎていたようだな、ムルタ」
アズラエル「なぜここがわかった!?」
???「だからお前は甘いと言うのだ。ドミニクがお前の味方だと
    本気で信じていたのか?」
アズラエル「……あの売女!」
???「ムルタ、既にブルーコスモスの組織の全ては私が掌握した。
    これからはお前にも私の手足として働いてもらうぞ。
    無論…嫌とは言わせん」
アズラエル「クッ……!! フェザーンの黒狐めっ!!」


●ヘドラー将軍を操っていた謎の黒幕→アズラエルを強引に手下にする。

965 名前:名無し却:04/04/29 16:10

???「アルヴァタールはどこに行ったのかしら?」
デンジレッド「誰だ!」
???「しまった!見つかったか」
その時デンジマンが見たのは5人の女子中学生とパタPiだった。
デンジグリーン「君たちは?」
泉岳寺かもめ「うちらはアキハバラ電脳組や!」
デンジイエロー「アキハバラ電脳組?」
花小金井ひばり「あたしは花小金井ひばり、こっちはパタiのデンスケ!」
大鳥居つばめ「私は大鳥居つばめ、こっちはプティアンジュ。」
桜上水すずめ「私は桜上水すずめ、こちらはフランチェスカでございますですわ。」
東十条つぐみ「俺は東十条つぐみ、こいつは俺の相棒のテツだ!」
泉岳寺かもめ「うちは泉岳寺かもめ、こっちはうちの相棒ビリケンや!」
デンジレッド「よろしく!俺たちは電磁戦隊デンジマンだ!」

○デンジマンはアキハバラ電脳組と出会う

【今回の新規登場】
○花小金井ひばり&パタPiのデンスケ=アフロディーテ(アキハバラ電脳組)
○大鳥居つばめ&プティアンジュ=エリヌース(アキハバラ電脳組)
○桜上水すずめ&フランチェスカ=ヘスティア(アキハバラ電脳組)
○東十条つぐみ&テツロー=アテナ(アキハバラ電脳組)
○泉岳寺かもめ&ビリケン=アンフィトルテ(アキハバラ電脳組)


966 名前:獣神官ゼロス:04/04/30 21:55

惑星Ziどこかの遺跡

レオンの助言で修行のため名もない遺跡にきたチームブリッツ。今までのメンバーの他に
獣戦機隊の面々も加わっている。修行の目的は彼らが軍にスカウトされ、そして・・・

リノン「がっぽりもうけるためよ!!」
トロス「そう!そのとうりだ!!」
ジェミー「もう、博士もリノンさんも違いますよ!彼らを最新鋭のウルトラザウルスにのせてもらって
地球に帰るためでしょう!」
バラッド「・・・だが、俺には関係ない話だ。もうけ話なら乗るがな。」
ジェミー「バラッドさんまで〜」
忍「にゃにお〜てめぇ!聞き捨てならねぇ!」
沙羅「でも奴の言うとうりだよ、忍。私たちの世話を焼く理由なんてないよ。」
忍「うっ・・・」

あれこれもめている間に、野生ゾイドがたくさん出現する階についた。どうやらこの遺跡は
地下に延々とつながっているようだ。

トロス「よし、みんな聞いてくれ。ここから、野生ゾイドが大量にでてくる。各個撃破で己を鍛えるように!
それと、珍しいゾイドがでたら私に言いなさい。」

どうやらトロス博士はどさくさにまぎれて珍しいゾイドを手に入れようとしているようだ。


特訓開始から約一時間が経過した。
みんな多数の野生ゾイドを倒し、戦い方や自機の立ち回りなどを習得していった。そのとき・・・

トロス(!!・・・レーダーに反応。この大きさ、形、見たこともないゾイドだ!よぉし・・・)

トロス博士のホバーカーゴが単機で地下に降りていく・・・


〜それからさらに1時間〜

ヒイロ「トロスがいない・・・」
ビット「たしかに・・・ホバーカーゴもみかけ無いなぁ・・・」
ジェミー「あの大きさです。すぐ見つかるでしょう」
亮「どうせまた、珍しいゾイドをさがしにどこかへ・・・」

ギャァー!!

全員「!!?」

967 名前:獣神官ゼロス:04/04/30 22:03

悲鳴がしたほうへ向かうと地下へ続くスロープがあった。それを降りていくと

ビット「ホバーカーゴ!!」
忍「ひでぇな・・・ボロボロじゃないか!」
リノン「パパ!パパ!!どこ?返事して・・・」

すると通信が入る
トロス『リノン!私は無事だ心配するな。』
リノン「パパ・・・よかった」
トロス『お前達、私を拾って速く逃げろ!あいつがまだ・・・』
ジェミー「あいつ?あいつってなんです!?」
ヒイロ「見ろ・・・『あいつ』だ」

そこには見たこともない大型のゾイド・・・いや、何かわからない大きな物が立っていた。
体は闇のように黒く何もかも飲み込まれそうになった。目は血のように赤く、飢えている目だ。

ジェミー「こんなの、見たこと無いです!」
バラッド「どうやら、仕掛けるつもりのようだ!」

その怪物は咆吼した・・・
ギュアァァァァァァウオォォォォッ!!!

ヒイロ「来るぞ!!」

968 名前:獣神官ゼロス:04/05/01 11:45

その怪物は大きな腕を振り下ろし、チーム・ブリッツを攻撃する!!

ビット「うわぁっ!!」
バラッド「くっ・・・このっ!」

コマンドウルフのビームキャノンが火を吹く!!だが・・・

ギュアァァァァァァウオォォォォッ!!!

ヒイロ「だめだ・・・」
忍「くそっ・・・」
亮「忍!合体だ!!」
忍「お、おうっ!!」

忍「コード D・A・N・C・O・U・G・A    ダンクーガ!!!!」

4機のロボットが見る見るうちに合体していく。そして・・・

忍「ダンクーガァァ!!! いくぜっ!断空剣!やぁっってやるぜぇぇっ!!!」

そのまま怪物に斬りつけていく!!

ビット「すごい・・・」
トロス「合体するのか!・・・絶対ほしぃっ!!!」
ジェミー「博士ぇ〜」

忍「うぉぉぉぉっ〜!!!」

ガギィンッ!!

忍「やったか!?」
ヒイロ「!?早く待避しろ!!」
忍「え・・・」

断空剣がつきささった場所から大きな渦巻きが発生する。今にも吸い込まれそうな勢い!!

ヒイロ(ゼロが・・・なんだと?)
リノン「きゃぁぁぁっ!」
ビット「くっ、吸い込まれる!!」
バラッド「ちぃっ、お前らふんばれっ!!」
忍「てめぇにいわれなくともっ!!」
ヒイロ「・・・」
忍「ヒイロ!てめぇ何を・・・?」

ヒイロはあの怪物に向けてバスターライフルを向ける。そして・・・

ヒイロ「目標確認・・・破壊する!!!」

ドシュウゥッッ!!!

バスターライフルの衝撃で渦巻きが大きくなる!!そして・・・

亮「くっ・・・もう限界だ忍!!機体がバラバラになっちまう!!」
忍「そういわれても・・・うわぁぁぁぁっ!!」

ビット「忍!?吸い込まれた・・・ぐわぁっ!!」

ダンクーガに続きライガーゼロも、そして他のゾイド達も吸い込まれる!!そして・・・

ヒイロ(これがゼロの見せた未来・・・)

969 名前:沈黙のエターナル:04/05/01 15:32

***地球 シン・ザ・シティ 破嵐邸***

執事のギャリソン時田から報告を受ける破嵐万丈。

ギャリソン「万丈様、以前ご指示のあった女優のドミニク・サン・ピエール女史の
      身辺調査についてでございますが……」
万丈「何か解かったのかい? ギャリソン」
ギャリソン「いえ…それがこれまでマスコミで幾度となくスキャンダルが
      取り上げられた割には、全くこれといって怪しい点はございませんでした」
万丈「全く何も怪しい点が出て来ないってのが、かえってきな臭いな」
ギャリソン「ですが万丈様、問題はドミニク女史よりもむしろ
      彼女のスポンサーの方でございまして…」
万丈「…スポンサー?」
ギャリソン「ドミニク女史の後ろ盾と言われるアドリアナ・ルビンスカヤ女史でございます」
万丈「彼女の噂なら僕も聞いた事があるよ。女伊達らに一代で財を築き上げた
   ルビンスカヤ・コンツェルンの総帥だ。しかしその素性や前身は一切謎……」
ギャリソン「そのルビンスカヤ女史が昨今、旧ティターンズや地球教の残党、
      それに例のパーフェクト・ピース・ピープル…通称<3P>の関係者たちとも
      頻繁に接触を持っているという形跡がございます」
万丈「3P(ピーキューブ)だって? あの過激なことで知られる平和主義団体か。
   ……だとすると少し心配だな」
ギャリソン「万丈様……何か気になることでも?」
万丈「その3Pの代表のビクター・ゲインツがロビイストを動かして、
   三隻同盟軍の戦艦について内部の公開を要求したのさ。
   いわゆる情報公開請求というやつらしい」
ギャリソン「なんと」
万丈「ラクスとプラント政府は、一般やマスコミ向けに1泊2日の短期で
   クルーズを行う事で対応する事を決めたそうだ。3Pに妙なイチャモンを
   つけられないように、多くの第三者にも幅広く見てもらうということなんだろう」
ギャリソン「なるほど。しかしバルドフェルド艦長もおられますし、
      滅多な間違いはないかと存じますが……」
万丈「だといいんだが……」

一方、その頃……

***東京・陣代高校***

都教委幹部「こんないい誘いのを断る手はないですよ、坪井先生」

PTAの役員数名と共に教育委員会からやって来たその幹部は、
坪井たか子校長に力説した。

都教委幹部「ルビンスカヤ・コンツェルンのアドリアナ・ルビンスカヤ会長が
       陣代高校の生徒さんたちに、ささやかな旅の思い出をプレゼント
       させていただきたいと……特別な計らいをしてくださったわけです」
坪井校長「はあ……」
PTA役員「これはプラント政府の情報公開の一環として企画されたものでして、
       戦艦エターナルが今月24日、横須賀から一泊二日の短い宇宙クルーズへと
       出発する予定でして……」
坪井校長「……この一日豪華客船と化した宇宙戦艦にあたくしの生徒たちを?」
都教委幹部「はい、ご招待くださるそうです。ルビンスカヤ会長のせっかくのご厚意です。
       取り急ぎ、前向きにご検討を!」
坪井校長「では、お言葉に甘えまして、教職員と相談のうえ、
      前向きに検討を……」


○万丈→ギャリソンからの報告を受け、ドミニク、ルビンスカヤ、ピーキューブの
 黒い繋がりを感じ取る。
○プラント政府とラクス→ピーキューブからの圧力で、
 エターナルを一泊だけ豪華客船に改装して短期クルーズを企画する羽目に。
○坪井校長→都教委やPTAに押しきられ、数日後の職員会議では、
 生徒の中から希望者全員を、この招待旅行へと連れて行く事が可決されてしまう。

【今回の新規登場】
○坪井たか子(フルメタル・パニック!)

970 名前:名無し却:04/05/02 00:07

〜資源衛星都市コロニー、MOーX〜
ここは十万人ほどが住む辺境のスペースプラントコロニーである。
だが、かつてここはガンダムタイプMS、G−ユニットをめぐり
バーネット兄弟とOZプライズ、そしてそれに加担した地球教との
激闘が繰り広げられた場所でもあった。そして今ここはエターナルの
短期クルーズ初日の見学コースに入れられ、バーネット兄弟が他のコロニーの
警備隊と協力してエターナルの護衛に当たる事となっていた……

一人の男が新聞を読んでいる…彼の名はロガ・ハーマン。MO−Xの代表である

ロガ「ふむ、ピーキューブめ、あちこちで好き勝手やってるようだな…」
オデル・バーネット「出港と入港の際に何もなければ良いのですが…」
アディン・バーネット「確かアイツ等のリーダーのビクターって今全身が
大火傷でミイラ男みたいになってるんだよな。世界の安定叫ぶ前に
自分の体と頭の健康の安定考えた方がいいんじゃないか?アイツ」
ルシエ・アイズリー「ホント、よくやるわよね…そう言えば最近日本の
秋葉原は危険物の倉庫って叫んでるけど何かあったのかしら?」

971 名前:名無し却:04/05/02 00:38

ロガ「それはそうとパトロールの報告は…って、まあ、その調子じゃ
   今日も何も無かったんだな」
オデル「はい!地球教の残党やはぐれMD等の目撃例は三ヶ月ほど前から
    ゼロです」
アディン「でも最近ここにもピーキューブにかぶれるヤツが増えてきてるから
     連中がどんなトンチキな事やらかす事やら…」
ロガ「そうぼやくな、彼等もここの市民だ、話せば分かってくれるだろう」
オデル「ならよいのですがね……最近のピーキューブのやり方は
    目に余るものがあります」
アディン「でも心配と言えばピーキューブのヤツラの奇行で
     ここのイメージダウンになるかもしれないって事くらいか」
オデル「アディン、気を抜くな…」
アディン「心配症だな、兄さんは」

○MO−Xを始めとする辺境コロニーの自警団がエターナルの護衛につく予定

【今回の新規登場】
○アディン・バーネット(ガンダムW デュアルストーリー G−UNIT)
○オデル・バーネット(ガンダムW デュアルストーリー G−UNIT)
○ロガ・ハーマン(ガンダムW デュアルストーリー G−UNIT)
○ルシエ・アイズリー(ガンダムW デュアルストーリー G−UNIT)

972 名前:沈黙のエターナル:04/05/02 17:52

***東京・陣代高校***

その翌週。
期末テストを前にした、2年4組のホームルームの時間――
生徒たちにプリントを配布した担任の神楽坂恵理教諭が言った。

恵理「はーい! みんないい? ちゃんと目を通しておいてね!
   唐突なんですが、こういうイベントをやることになりました。
   24日からの一泊旅行。さる財閥と政治団体さんからのご厚意で、
   この宇宙戦艦の一般公開短期クルーズに、うちの2年生が招待されたそうです。
   豪華な料理も食べ放題! もちろんみんな、タダです!」
生徒一同「おお〜〜〜!!(感嘆の声)」
恵理「参加は自由意思ってことになってるから、今配った申し込み用紙にもれなく記入して、
   保護者印をもらってきてね。じゃあ、注意事項を説明しますよ」

その説明をろくに聞きもせず、千鳥かなめがぼんやりとそのプリントを眺めていると、
すぐそばの席に座るクラスメイトの常盤恭子がひそひそ声で話し掛けて来た。

恭子「ねえねえカナちゃん、行く?」
かなめ「んん?……そーね。まあ、タダってことなら。行くかな」

かなめの物思いを余所に、教壇の恵理が締めくくった。

恵理「説明は以上。じゃあ、何か質問は?」
宗介「あります」

すかさず窓際の席にいた男子生徒――相良宗介が手を挙げた。
むっつり顔にヘの字口。思わぬイベントに浮かれている生徒たちの中で、
彼一人だけが眉間にしわを寄せ、難しい顔をしていた。

恵理「相良君。なんです?」
宗介「この承諾書には不備があります。旅行中、なんらかの事故があった場合の
   措置については触れられていますが……事故ではなくテロ活動が起きた際の、
   学校側の対応について一切説明がありません」
恵理「何を言っているんですか、あなたは……(汗」
宗介「我が校は本年4月、実際に手痛い教訓を学んだはずですが」
恵理「不吉な事言わないでちょうだい! 2度も3度も、あんな事があってたまりますか!
   いちいち気にしてたら、どこの学校も修学旅行や遠足なんて出来なくなります!」
宗介「そうやって、たかをくくるのが危険なのです。
   今回我々がクルーズに参加する予定のその宇宙戦艦……エターナルは、
   仮にもザフト軍の軍事機密がぎっしり詰まった最新鋭の戦艦なのです。
   それを狙ってテロリストが襲撃してこないという保証はどこにもありません」
恵理「うっ……!」(一瞬、言葉に詰まる)
宗介「思い出してください。85年に起きたイタリア客船アキレ・ラウロ号の悲劇を」
恵理「お、思い出せと言われても……」
宗介「あのシージャック事件では、人質の一人が胸と顔に2発の銃弾を受け、
   海に投げ捨てられました。ほとんど無抵抗の、車椅子に乗った老人だったにも
   関わらず、です」
一同「………」
宗介「さらにテロリストは人質3名に安全装置を外した手榴弾を持たせ、
   その周りに残りの人質を集めさせたそうです。彼らの恐怖たるや、
   言語を絶するものだったでしょう。それがテロリストのやり口なのです」

いつのまにやら、重苦しい空気がたれ込める。
豪華なイベントの知らせに大喜びしていた教室は、
今や水を打ったように『どよーん……』と静まり返っていた。

宗介「ですがご安心ください。安全保障問題担当の生徒会長補佐官として、
   今度は抜かりなく皆さんを守ります。つきましては、サブマシンガンとC4爆薬、
   指向性地雷の持込を許可頂きたい。しかるべき兵器と戦術と駆使すれば、
   ハイジャック犯をことごとく殲滅し、血だまりの中へと沈めてご覧に――」

973 名前:沈黙のエターナル:04/05/02 17:54

げしっ!!!!!!
─── /⌒ヽ, ─────────
 ̄ ̄  / ,ヘ  ヽ∧_∧   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   , ” ' ‐ ,
 ̄ ̄ i .i \ ( ´Д`)ヽ,   ___,, __ _ ,, - _―" ’.  ' ・,  ’・ ,  /∧_∧
── ヽ勿  ヽ,__    j  i~""     _ ― _: i ∴”_ ∵,          ))
______   ヽ,, / / __,,, -- "" ─ "ー ・, ; ; - 、・   r=-,/⌒  ~ヽ~,
───────  ヽノ ノ,イ  ─── ― -            i y  ノ' ノi j |
───────  / /,.  ヽ,  ──                i,,___ノ   //
______   丿 ノ ヽ,__,ノ ___ _ _ _           ,'    ゝ
           j  i                        /   y ノ
_____    巛i~ ____ _             /    /~/



かなめが突進してきて、宗介を蹴り飛ばした。

宗介「なにをする、千鳥」
かなめ「やかましい! みんなが楽しく盛り上がってる時に――座を弁えなさい、座をっ!」
宗介「しかし、惨劇への警鐘は――」
かなめ「サンゲキとかケーショーとか、言うな!!」
宗介「だがアキレ・ラウロ号が――」
かなめ「だまれっての!! くぬっ、くぬっ!」
宗介「痛い。痛いぞ、千鳥」
かなめ「イタいのはあんたよっ!」

見かねた級友に羽交い締めにされるまで、
かなめは宗介を蹴たぐりまわした……(笑)。

974 名前:沈黙のエターナル:04/05/02 17:55

***ピーキューブ本部***

一方ここは、完全平和主義を唱える政治団体、
Perfect Peace People 通称、P3(ピーキューブ)の本部である。

秘書「主席、アドリアナ・ルビンスカヤ会長と、
   ドミニク・サン・ピエール様がお見えになりました」
ゲインツ「すぐにお通ししろ」

でじこの目からビームで大火傷を負わされ、
ベッドの上で療養生活を余儀なくされているビクター・ゲインツのいる部屋へと、
秘書に案内されたドミニクと、もう一人のスキンヘッドの婦人が入って来た。
彼女こそアドリアナ・ルビンスカヤと呼ばれる女性?である。
ゲインツはすぐさま秘書に人払いを命じる。

ルビンスカヤ「その後、体のお具合はいかがかしら?」
ゲインツ「気色悪い真似はよせ。一体いつから貴方は女装の趣味を持つようになったのだ?
     アドリアン・ルビンスキー!」
ルビンスカヤ「今はその名前で呼ぶのはやめてもらおうか」

突然、女性の声から男性の野太い声へと変わると、
ルビンスカヤは変装用の面皮を顔から脱ぎ取り始めた。
なんとその中から……中年の男の顔が現れた!
この男こそ、かって惑星フェザーンが銀河帝国に併合される前まで、
自治領主の地位にあった男、そして地球教のエージェントとして暗躍しながら
"フェザーンの黒狐"として恐れられていた、アドリアン・ルビンスキーその人である。
ルビンスキーは、帝国軍務省に国事犯として逮捕され、後に獄死したはずであったが……

ルビンスキー「……だが、私はこうして生きている。フフフフフ……」
ゲインツ「それよりも首尾は?」
ルビンスキー「ブレイン党のキャプテン・ゴメスとの話は順調に進んでいる。
        あの男なら抜かりなく事を運んでくれるだろう」
ゲインツ「それは何よりだ。エターナルには私も乗客の一人として乗り込むよ。
     それまでにはこの怪我を治しておかんとな…」
ルビンスキー「ところでドミニク、以前にベイルートで邪魔をしてくれた
        あのフランク・ドレビンとかいうロス市警の刑事はその後どうなった?」
ドミニク「反米諸国の指導者達を全員ボコボコにした後、窓から逃げようとして
     足を踏み外して転落。骨折して全治1ヶ月の重傷だそうよ…(笑」
ルビンスキー「……という事は、当分その男は動けんな。
        颱宙ジェーンは滅び、Dショッカーの破壊五暴星は全滅。
        ヤン・ウェンリー、ラインハルト・フォン・ローエングラムの両雄は既に亡く、
        ジャスティ・ウエキ・タイラーもまた野に下った。
        かって地球至上主義の思想的根幹を支えた地球教の教団組織も壊滅している。
        天界の神々とやらも星帝ユニクロンの手勢に敗れ、
        今やこの銀河系からは主役級の役者はことごとく退場した訳だ。ならば、
        そろそろ我々にも主役としての出番が回ってきてもいい頃だ。フフフフフ……」


○陣代高校では、千鳥かなめや相良宗介ら生徒たちも
 エターナルのクルーズに参加する模様。
●ルビンスカヤ・コンツェルンの女会長アドリアナ・ルビンスカヤの正体は、
 かって"フェザーンの黒狐"と恐れられた男、アドリアン・ルビンスキー。
 秋葉原でヘドラー将軍らベーダー一族残党を裏から動かし、
 さらにはブルーコスモスを乗っ取ったのも、全てこの男の仕業である。

【今回の新規登場】
○相良宗介(フルメタル・パニック!)
○千鳥かなめ(フルメタル・パニック!)
○常盤恭子(フルメタル・パニック!)
○神楽坂恵理(フルメタル・パニック!)
●アドリアン・ルビンスキー(銀河英雄伝説)

975 名前:沈黙のエターナル:04/05/03 11:01

***横須賀市・ヴェルニー公園***

アメリカの諜報機関IMF(不可能作戦班)のリーダーである
ジム・フェルプスは、ここ日本の横須賀を訪れていた。

フェルプス「幕末当時、フランス海軍大技士であったヴェルニーは、
       横須賀製鉄所建設を委任され、海軍と交渉し必要な人的資源を
       回してくれるように要請し、他方、フランスに派遣された幕府高官と
       購入機械等の調整を行った後、技能職員と共に来日したそうだね」
観光ガイドの女性「ヴェルニーと幕府勘定奉行の小栗上野介忠順は、
           横須賀製鉄所の建設を行うとともに最先端の造船所(第1号ドック)などを
           建設して近代日本の工業発展に貢献しました。あちらの方に
           ヴェルニーと小栗の2人の胸像がありますわ」

ヴェルニーの胸像の横の部分に小さな隠し戸棚があり、
そこに指令媒体が隠されてあった……。

指令の声『おはよう、フェルプス君。この男はキャプテン・ゴメス。
      これまで世界各地で悪事の限りを尽くしてきた名だたるテロリストだ。
      先日、ゴメスとその一味が、地球連邦軍の月面基地を襲撃し、
      32基のトマホークミサイルを強奪して以来、行方を暗ましている。
      敵に奪取されたトマホークにはそれぞれ戦術核弾頭が搭載されており、
      もしこれが一発でもテロに利用されたら、世界は大惨事に見舞われるだろう。
      そこ横須賀からは、24日にザフト軍の最新鋭艦エターナルが、
      宇宙へ向けて出航予定だが、そのクルーズを情報公開請求によって仕掛けたのが、
      MSなどの兵器はおろか、作業用MDや大型宇宙船まで兵器となる危険性があるとして
      排除しようと過激な主張を繰り広げる政治団体Perfect Peace People、
      通称、P3(ピーキューブ)にあると言われている。最近になって、
      そのP3の代表であるビクター・ゲインツとキャプテン・ゴメスが、
      何度か水面下で密かに接触を持っているという情報を入手した。
      そこで君の使命だが、もしゴメスが今回のエターナルの短期クルーズに絡んで
      何らかの大規模なテロを画策しているのであればそれを阻止し、
      ゲインツがゴメスの黒幕であるとするならば、その事実を明らかにして、
      彼を法の前にひざまずかせることにある。
      例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、
      あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。
      なお、このディスクは自動的に消滅する。成功を祈る』


○ジム・フェルプス→指令を受け取り、ゴメスとゲインツの陰謀阻止に動き出す。

【今回の新規登場】
○ジム・フェルプス(スパイ大作戦/新スパイ大作戦)

976 名前:沈黙のエターナル:04/05/03 19:25

***横須賀・軍港・マスドライバー基地***

予定出航期日の24日を迎えた。エターナルの係留されている宇宙港は、
黄昏時でカップルのごったがえす海浜公園のすぐそばにあった。

かなめ「宇宙戦艦って聞いてたけど、思ったより贅沢な船だなー」
恭子「うんうん、そうだよねー! 船に乗る時、ロビー通ったじゃない。
   すごく広くてきれいでびっくりしちゃった!」

エターナルの一般見学クルーズに招待されていた陣高生たちが到着した。
<ミスリル>の強襲揚陸潜水艦<トゥアハー・デ・ダナン>くらいしか
大きな船に乗った事のないかなめは、ほとんど急ごしらえで豪華客船へと改装された
この<エターナル>が、ピンク色の外観である事も重なって、えらく派手に見えた。
通路や客室を歩いている限りは、その内装も潜水艦とは比較にならない広さだ。

ラクス「お手伝いに来てもらって助かりますわ、ミリアリアさん」
ミリアリア「あ、いえ、反世界との戦争が終わってから
      アークエンジェルも暇でしたし。ラミアス艦長からも
      エターナルが忙しくなるから手伝いに行ってくれと言われてますから……」
ラクス「トールさんやディアッカもご一緒にお連れになればよろしかったのに」
ミリアリア「………」

天然な性格のラクスも、気まずくなったミリアリアの表情に気付き、
さすがに一瞬「しまった」と後悔する。

ラクス「ごめんなさい。私ったら……」
ミリアリア「いえ、いいんです。気にしないでください」
ラクス「でもミリアリアさん」
ミリアリア「本当にいいんです!」

すかさずラクスの側にいたダコスタがフォローする。

ダコスタ「ねえミリアリアさん、上の甲板の方に行ってみませんか?
     みなとみらいの大観覧車が展望デッキの双眼鏡から見えるみたいですよ」
ミリアリア「……すいません。お言葉に甘えて、ちょっと外の空気吸ってきます」

ダコスタに勧められたミリアリアは、ニコッと笑って展望デッキの方へと向かったが、
無理に笑顔をつくっていることは明白だった……。

ダコスタ「ラクス様!」
ラクス「私とした事が……。彼女はその後……?」
ダコスタ「トール君ともディアッカとも会ってはいないようです。
     ジェーンとの決戦の時に一度吹っ切れたとは思っていたんですが……」
ラクス「難しい問題ですわね……」

977 名前:沈黙のエターナル:04/05/03 19:27

***エターナル艦内・展望デッキ***

展望デッキで一人物思いにふけるミリアリアに、
ルールーが声をかけてきた。ワッカ一家もこのクルーズに招待されていたのだ。

ルールー「ちよっといいかしら?」
ミリアリア「え? は、はい。どうぞ……。確かルールーさんでしたよね?」
ルールー「はじめまして、ミリアリアちゃん。私の事はユウナから?」
ミリアリア「はい。いろいろお伺いしています。ユウナさんには
      以前いろいろとお世話になりました」
ルールー「実はユウナからあなたのことを"お願いね"って頼まれてるの」
ミリアリア「ユウナさんが!?」
ルールー「ユウナもね、自分自身の体験から、あなたのことが他人事とは
     とても思えないんですって」
ミリアリア「ティーダさんのことなら私も聞いています。一度消えた後、
      スピラの祈り子様の力で再び"形"になって帰ってきてくれたって……」
ルールー「でもね、もしかしたら、それもまだ"夢"なのかもしれないって……」
ミリアリア「それじゃあ!? もしかしたら、いつかまた消え――」
ルールー「でもユウナはティーダのことを、そしてティーダもユウナのことを
     心の底からしっかりと思いつづけてるわ。そうすればきっと大丈夫だって
     2人とも信じてるから。だからあなたも……ねっ…」
ミリアリア「ルールーさん……」

遠くからワッカの絶叫にも近い叫び声が聞こえる。

ワッカ「お〜〜い! ルー! イナミがおもらししたぁー!!
    おむつ取り返るにゃどーしたらいーんだぁー!?」
ルールー「ふぅ〜〜、やれやれ……」

頭を抱えながらも満更でもないといった様子で、
にこやかに夫の救援へと向かうルールーであった。

***同艦内・客室前廊下***

パタリロ「どうしてこの僕が、ケツの青い女学生どもと同じBクラスの部屋なんだ?」
タマネギA「殿下がAクラスの料金が高いと言って、料金をケチったからでしょ」
パタリロ「だったら別のスイートでも用意すべきじゃないか。
     僕は汎銀河共和国の内政大臣なんだぞ!」
タマネギB「本当なら立席乗船券にも値しないような金額しか払ってないのに、
      ラクスさんが無理して部屋を用意してくれたんですから……(汗」

***同艦内・格納庫***

マクレーン「ボス、格納庫、異常ありません!」
ドリルボーイ「同じく、船倉プロックも異常はなかったよ」
勇太「よしっ、みんなOKだね!」

少年刑事である友永勇太率いるブレイブポリスも
艦内警備のためエターナルへと乗り込んでいたのだった。
その時、汽笛が鳴った。

テッカード「そろそろ出航だな」
勇太「うん。でも、それより僕、お腹減ったなー」
テッカード「コラコラ、勇太……」


○エターナル、ついに出航。最初の目的地は資源衛星都市コロニー・MOーX。
 だが、艦内に乗り込んだ大勢の乗員乗客・スタッフたちの中に、
 ある不審な一団が紛れ込んでいたことには、まだ誰一人として気付いていない……。

978 名前:名無し却:04/05/03 22:39

その頃、MOーXの入港ドックでは熱気で埋め尽くされていた……。

少し気の早い市民達が「ようこそ!MOーXへ!」「歓迎!エターナル」
といった垂れ幕や華やかな飾りつけを用意している。

アディン「なんだかここんとこ、お祭り騒ぎだな〜」
ルシエ「ここまでMOーXが賑わうなんて初めて見た気がするわね」
ロガ「ハハハ、あのエターナルがここに観光客を満載して来るんだ。
   後にも先にも中々無い一大イベントだ!盛大にやらんとな!」
アディン「それもそうだね♪そう言えば大人気アイドルのラクス・クライン
がここに来るんだって?」
ロガ「ああ!あそこで作業してる連中の中にもラクス嬢見たさに来てる
   ようなのも居るしな。そう言うワシもこの日の為にカメラを買ったがな♪」
アディン「オレも一応、色紙買っとこうっと♪」
ルシエ「まったくこの男どもは(笑)」
アディン「所で兄さんは?」
ロガ「ああ、知り合いが店を休んで旅行行きたいって言ったんで
   彼等を迎えにな」
アディン「どんな人達なの?」
ロガ「一年くらい前に知り合ったんだが秋葉原のホビーショップの店長と
   彼の店で働いているバイトさん達だよ」
アディン「へ〜、オヤジさんの知り合いとしては少し以外だな」
ロガ「ただ、そのうちの一人は目から破壊光線を出すので要注意とか・・・」
アディン「少しどころじゃないな・・・」
ルシエ「・・・(ーー;)」

979 名前:名無し却:04/05/04 09:06

〜エターナルから少し離れた所にある貨物船〜

でじこ「なんでデ・ジ・キャラット星と秋葉原の女王であるでじこ様が
    こんな箱みたいな船で岩の塊みたいな工業コロニーに…」
うさだ「失礼な事言わないの!それに大体アンタが原因でしょ!
    あのビクターにビームやってくれたお陰でP3に慰謝料踏んだくられて
    予定がパーになってそれを見かねたロガさんが誘ってくれたんじゃない!」
ゲマ「まったく、あの件で店長さんがでじこが今までそしてこれからも
   下げる事の無い回数でP3や他の店の店長に頭を下げた事やら…」

でじこ、しばらくブツブツ言う

店長「まあ、行き先はエターナルと同じですから賑わっていて楽しいはず
   ですよ」
でじこ「店長しゃんの言うとおり気を取り直していくにょ!」
うさだ「アンタがそれを言うか!!」

〜格納庫〜

ぷちこが何かをジーっと見ている

オデル「ガンダムアスクレプオスだよ。万が一の為に持ってきたんだ。
    P3の反対はあったが何かあってからからでは遅いからね…」
ぷちこ「お前も大変だにゅ」

○でじこと愉快な仲間達、貨物船で宇宙の旅へ

980 名前:沈黙のエターナル:04/05/04 10:05

一方その頃、でじこと愉快な仲間達の乗った貨物船よりも
一足早く宇宙へと出たエターナルでは……

***エターナル艦内・ブリーフィングルーム***

ブリーフィングルームを改装した大ホールのスペースには、
これまた大きなテーブルがずらりと並んでおり、
さらにそのテーブルの上に、銀色の食器と大量のご馳走が並んでいる。
立食パーティーの形式だ。ハーブの香りが漂う肉料理、
新鮮な魚介類を惜しみなく盛り込んだパエッタ、赤銅色に光る七面鳥の丸焼きとローストビーフ、
真っ二つに割られたロブスターは、滋味豊かな肉汁をしたたらせている。
それらが全て食べ放題。

颱宙ジェーンを打ち破った最大の功労者の一人として、
今回のクルーズに招待された(自称)美少女天才魔道士リナ・インバースが、
これらの料理を目にした途端、夢中で食らいついたのは言うまでもない。

アメリア「でもリナさん、あの時リナさんがロード・オブ・ナイトメアに
     意識を乗っ取られちゃった時には、一時はどうなることかと思いました」
ガウリィ「あれって、ロード・オブ・ナイトメアが俺達を助けに来てくれたって
     ことなのか?」

クリームソースのたっぷりかかったロブスターの酒蒸しをぱくつきながら、
ガウリィとアメリアがリナに問いかけてくる。警備巡回(兼食事)中の勇太、及び
体のサイズが合わず大ホールの中には入れないので
格納庫から通信を介してビルドチームも雑談に加わる。

リナ「たぶん違うわね。ロード・オブ・ナイトメアは、ただ単に
   自分のテリトリーに侵入してきた邪帝王が気に食わなかっただけだと思うわ」
パワージョー『つまり、邪帝王さえやっつければ、あとは俺達なんか
       どうなろうが最初から眼中にはなかった……ってか』
ドリルボーイ『チェッ……なんだよ、それ!』
勇太「でもいいじゃない。結果的にはみんな無事だったんだからさ」
ゼルガディス「シーリウスが言っていた。ロード・オブ・ナイトメアの目的は、
       俺たち大世界に住まう生命体を光と闇に分けた戦いによって
       高めさせることにある。安定の名の下にその進歩を止めようとした邪帝王は、
       ロード・オブ・ナイトメアにとって許すべからざる反逆者だった
       ということだろう……」

そこへ、一人の屈強な男が、リナたちのところに近づいて来た。
どうやらコック長らしい。

???「お客さん、今そこのマリネラとかいう国の王様にも注意してきたところなんですがね、
    料理はもう少し味わって召し上がっていただけませんか?」
リナ「なによっ! どーゆー風に食べようがアタシの勝手――――」
ゼルガディス「……??」
リナ「ご、ごめんなさい。ちゃんとゆっくりと味わって頂きます……」
???「ご理解頂けて感謝します。失礼」

コックは去って行った。

ガウリィ「ど、どうしたんだ、リナ!?」
アメリア「リナさんが食事中に素直に人の注意に従うだなんて……」
リナ「あのコックさん……できるわね!!」
ゼルガディス「ああ、俺も鋭い気配を感じた。あのコック、只者ではなさそうだ」
ガウリィ&アメリア「???」

981 名前:沈黙のエターナル:04/05/04 10:06

ラクス「いかがですか、Mr.ゲインツ」
ゲインツ「申し分はありませんな。ここまで包み隠さず公開されては、
     文句の言いようがありませんよ」

ピーキューブの代表ビクター・ゲインツも
当然の事ながらエターナルに乗り込んでいた。

ラクス「ご納得いただけて感謝しますわ」
ゲインツ「ですがラクス嬢、今回の事で私はさらに確信を深めました。
     やはりこの世で最も優れた指導者が唯一の武器保有者となり――」
ラクス「はい??」
ゲインツ「……あ、いや失礼、独り言ですよ」
ラクス「平和を叫びながら、その手に銃を取る。
    それもまた、悪しき選択なのかもしれません……。
    ですが今もDショッカーやHN社などの脅威がまだ残ってる以上、
    それを断ち切る力も、また必要なのではないでしょうか」
ゲインツ「…………」

そこへ、さっき食事中のリナやパタリロを注意していた、
あのコック長の男が近づいて来た。

ラクス「ああ、せっかくですからご紹介いたしますわMr.ゲインツ。
    レストラン“マイル・ハイ・カフェ”のコック長兼オーナーでいらっしゃる、
    ケイシー・ライバック様ですわ」
ゲインツ「はじめまして、ビクター・ゲインツです」
ライバック「どーも、ケイシー・ライバックです。お噂はかねがね…」
ラクス「ライバック様はかって米軍にいらしたことがありまして、
    その時のご縁で今回はエターナルの臨時コック長をお願いいたしましたの」
ゲインツ「ほぉー、それはそれは。(ふん。どうせ軍の出世コースから外れて、
     転職してコックでも始めたんだろうに……)」
ライバック「ラクスさん、お客様の中に常識外れの大飯食らいの方が何名か
      いらっしゃいましてね。ちょっと冷蔵庫の方まで食材を取りに
      行ってきます」
ラクス「はい、よろしくお願いします」

ライバックは冷蔵庫の方へと向かい、大ホールから退室した。

ゲインツ「(ふん。いけ好かない奴だ……)ところでラクス嬢、
     この艦の次の目的地は?」
ラクス「資源衛星都市コロニーのMOーXですわ」
ゲインツ「なるほど。(そこに着く前に行動を起こした方がよさそうだな……)」

ゲインツは不敵な笑みを浮かべると、側にいる乗員・スッタフらしき数人の男たちに
目線で合図した。

982 名前:沈黙のエターナル:04/05/04 10:09

ステージの壇上では、陣代高校の坪井たか子校長が
スピーチを続けている。みんな食事に夢中で、聞いている人はほとんどいないが……

坪井「――以上です。わかりましたね!? けっこう。
   ではこのエターナルのアンドリュー・バルドフェルド艦長から
   ご挨拶を頂きます。皆さん、拍手でお迎えして! ……ん?」

そのとき――
蝶ネクタイに黒ベスト姿の給仕たち数人が、壇上にずけずけと上がってきた。
なぜかその給仕たちは、頭にすっぽりと黒い覆面――バラクラバ帽をかぶっており、
しかも、その手にショットガンを握っていた。

パタリロ「何事だ!?」
かなめ「え……?」

数百人が見守る中、その男はショットガンを天井に向け、一発、発砲した。
その場にいた全員が凍りつく。その首謀者らしき男=キャプテン・ゴメスが宣言した。

ゴメス「全員、動くな!! 諸君、傾注せよ。帝国主義的搾取階級が乗り込む
    この戦艦エターナルは、たった今我々の手により占拠された!」

リナたちが異変に気付いた時には、既に遅し!
乗客全員がテロリストたちに銃口を向けられていたのである!

ゼルガディス「リナ!!」
リナ「わかってる! 人質さえいなければ、あんな奴ら
   すぐにコテンパンにしてやるのにっ。………うっ!!」
アメリア「リナさん!?」

突然リナが気を失って、ぐったりと倒れてしまう。

ガウリィ「貴様ぁー、リナに何をした!?」
テロリストA「巨象をも一週間はぐっすり眠らせる麻酔弾だ。
        その女に魔法なんぞ使われては敵わんからな。
        お前たちも妙な小細工はするなよ!」

かなめ「そう言えば、ソースケはどこへ……!?」

ゴメス「フフフ……パーティーの始まりだ」

***同艦内・ブリッジ***

バルドフェルド「――何だお前たちは!?」

ブリッジにも数人のテロリストたちがなだれ込んで来る。

チーフ・キッド「この艦は我々が制圧した。両手を挙げろ。
         指示通りに協力すれば危害は加えない」
テロリストB「早く出て行け! ぐずぐずするなっ!」

983 名前:沈黙のエターナル:04/05/04 10:10

***同艦内・ロッカールーム***

ルールー「ミリアリアちゃん、ここに隠れていればたぶん見つからないわ!
     イナミをお願いねっ!」
ミリアリア「ルールーさん!?」

異変を察知したルールーとワッカは、ミリアリアにイナミを預け、
すかさずロッカーの中に押し込んだ。

***同艦内・格納庫***

テロリストC「お前たちもその場でじっとしていろ!!」
テロリストD「人質の命が惜しければなっ!!」

テロリストの指示通りに大人しく武器を捨てるテッカードたち。

テッカード「くそっ…!!」

***同艦内・ブリッジ***

乗員乗客として潜入した者と、出航後の艦にECSで透明化した小型艇から降下した者――
総勢30名あまりのテロリストたちは、3〜4名のチームに分かれて行動し、
速やかに艦内を制圧していった。

ゲインツ「武器管制を含む全システムを制御した」
チーフ・キッド「機関室、ボイラー室、ブリッジ、格納庫、甲板の制圧も完了。
         残りの人質も全て船首に閉じ込めました」
ゴメス「OK、完璧だ。おめでとう、Mr.ゲインツ。
    たった今から君がこのエターナルの艦長だ」
ゲインツ「御見事な手並みだ。さすがはキャプテン・ゴメス。
     そういえば、まだ冷蔵庫にライバックとか言うコックが一人いるはずだぞ」
ゴメス「では私の部下を2人ほど向かわせよう」
ゲインツ「たった2人で大丈夫か? 念の為もっと人数を――」
ゴメス「心配はいらん。私の部下は訓練されたプロだからな。
    海兵なら一人で20人は始末できる。コックなら100人だ」

***同艦内・冷蔵庫***

上の方から聞こえてくる銃声を耳にしたライバックは、
静かにこう呟くのであった……。

ライバック「俺の出番だ……」


●キャプテン・ゴメス→ゲインツを手を組みエターナルをハイジャックする。
○ミリアリア→ルールーの機転で難を逃れ、イナミと一緒にロッカーの奥に隠れている。
○他の人質たち→ほぼ全員が船首部分に監禁されるが、縛られたりなどはしていない模様。
○ライバック→艦内占拠時に一人冷蔵庫にいて難を逃れる。異変を察知して、
 テロリストたちの”完全撃滅”を決意する。

【今回の新規登場】
●キャプテン・ゴメス(大鉄人17)
●チーフ・キッド(大鉄人17)
○ケイシー・ライバック(沈黙の戦艦/暴走特急)

984 名前:沈黙のエターナル:04/05/04 11:47

***同艦内・冷蔵庫***

武装テロリストA「………」
武装テロリストB「………」

ライバックを始末しに来たはずのテロリスト二人の死体が床に転がっていた。
まずライバックが武装テロリストAの首を目掛けてナイフを投げ、倒し、
ライバックを警戒しつつ探していた武装テロリストBに、宗介が背後から飛びつき格闘。
ナイフで刺されそうになるも片手でBの首を絞め続け、倒したのであった。

ライバック「ミスリルの相良宗介軍曹か?」
宗介「米海軍特殊部隊のケイシー・ライバック元兵曹ですね?
   お話はカリーニン少佐から承っています」

その時、ロッカールームの方角から物音がかすかに聞こえた。

ライバック「行ってみよう!」

***同艦内・ロッカールーム***

ライバックと宗介が警戒しながらロッカーを開けると――

ミリアリア「キャアッ!!」
ライバック「静かにしろ!」
宗介「その制服……連邦軍の兵士か?」
ミリアリア「お願い! 私はどうなってもいいからこの子だけは!」

ロッカーから出てきた軍服姿の少女=ミリアリアの両手には
幼いイナミがしっかりと抱きかかえられている。

ライバック「安心しろ。俺たちは味方だ」
ミリアリア「本当ですか!?」
宗介「その赤ん坊はどうした?」
ミリアリア「ルールーさんから預かったんです」
宗介「ルールー? 乗客の一人か!?」
ミリアリア「は、はい……。ところで貴方達は誰なんですか?
      ひょっとして…めちゃくちゃ強い特殊部隊のコマンドとか……?」
ライバック「いや、コックだ」
ミリアリア「コック〜??」

呆気に取られ、信じられない…といった表情をするミリアリア。

ライバック「ちっぽけな、ただのコックさ」
宗介「そして、俺もあいにく一介の高校生でな…」
ミリアリア「ああ…だめ、もうおしまいだわ………(鬱」

安心したのも束の間、思わず落胆のため息を漏らすミリアリアであった……(笑)。

985 名前:沈黙のエターナル:04/05/04 11:48

***同艦内・ブリッジ***

エターナルの艦載レーダーに何かがひっかかった。

チーフ・キッド「連邦軍のモビルスーツが1機、こちらに接近してきます」
ゴメス「すぐ撃ち落とせ」

***同艦外の宙域***

エターナルとの交信が途絶えた事を不審に思った1機のジェガンが
確認の為に近づいて来た。

連邦軍パイロット@ジェガン「エターナル…応答せよ!……エターナル…応答せよ!……
                  ……!? あ、あれはまさか!!」

なぜかエターナルがブレイン党の巨大ロボットである
ハーケンキラーとブレインコンコルドに警護されている事に
気付いた時にはもう手遅れだった。

連邦軍パイロット@ジェガン「うわっ!? いかん! ロックオンされた!!……
                  ぐ……ぐわああああっっっ!!!」

***再び、エターナルのブリッジ***

ハーケンキラーとブレインコンコルドの攻撃を受け、
宇宙の藻屑と消えるジェガンを見て、大笑いするテロリストたち。

ゴメス「フハハハハ!!!」
ゲインツ「諸君、革命ばんざいだ!」

ワイングラスを片手に乾杯するゲインツとゴメス。

ゴメス「ペンタゴンに電話だ」

986 名前:沈黙のエターナル:04/05/04 11:49

***ワシントンDC・アメリカ合衆国 国防総省(ペンタゴン)***

緊急事態管理センターに急遽設置された「エターナル・ハイジャック事件対策本部」には、
多くの地球連邦軍や米軍の幕僚、そしてホワイトハウスの高官らが集合していた。

アレクサ「言っておきますけど、貴方の立場は最悪よ。
     覚悟して望む事ですね、来島副長官」
来島「犯人は何と名乗った?」
アレクサ「キャプテン・ゴメスよ」
来島「なんてことだ!?……最悪だよ……確かにな……!」

アレクサ広報官に伴われて、I-NETの来島副長官が緊張の面持ちで着席する。
タシロ提督以下一同が、一斉に来島を睨みつけた。

タシロ「来島君、包み隠さずありのままを打ち明けてほしい。
    君の正直な答えが求められている」

タシロ提督が合図すると、通信回線が開き、
キャプテン・ゴメスの脅迫の音声が流れてきた。

ゴメス『――みんなよく聞け。半径150キロ以内にいかなる艦船・航空機も近づけるな。
    もし違反した場合は人質を殺し、兵器で報復する』
来島「……やあ、ゴメス。来島だよ。何の真似だ?」
ゴメス『やあ来島、わかってるだろ。
    こちらの手には32基のトマホーク・ミサイルが握られている。
    マスコミに警告するんだな』
来島「発射コードを知らんだろ」
ゴメス『どうかな、当てて見せようか。……え〜っと、5660499780…だろ。
    どうだ、違うか?』
来島「く、狂ってる…!!」
ゴメス『おいおい来島、私は正気だぞ』
タシロ「ゴメス君、私は地球連邦軍のタシロ・タツミ提督だ。
    どうしてこんなことを? 目的はなんだね!?」
ゴメス『やあ、提督。君の友人の来島が、突然クレオパトラ作戦を中止し、
    I-NETがCIAに依頼して送り込んだ殺し屋二人が、私の口を塞ぎに現れたよ。
    そいつら二人の指を小包にして送ったが、受け取ってもらえたかな、来島君?』
来島「クッ……受け取ったさ…!!」
ゴメス『フフフ……私がただ殺されるのを待っているとでも思ったかね?』

苦渋の表情を浮かべる来島副長官。

来島「ゴメス、一体何を企んでいる!? 神にでもなった気か!!」
ゴメス『フフフフフ……じゃあな、また連絡する』

一方的に通信を打ち切るゴメス。

来島「イカれてます……。普通じゃない……(滝汗」
タシロ「あの艦の装備を知りたい。今すぐに!」
副長「アイアイサー!」
ホワイトハウス高官「(電話で)大統領を起こしてくれ」


○ライバック、宗介→テロリストを二人倒し、
 ミリアリア&イナミとエターナル艦内にて無事に合流。
●キャプテン・ゴメス→ペンタゴンに脅迫電話を入れ、
 エターナルをハイジャックしたことを公に告げる。

【今回の新規登場】
○アレクサ(トランスフォーマー・スーパーリンク)
◎来島副長官(電磁戦隊メガレンジャー)

987 名前:名無し却:04/05/05 09:07

キャプテン・ゴメスによるエターナルのハイジャックはたちまちに公に伝わり、
悪名高いテロリストが大勢の人質を乗せた高性能の戦艦を占領し、その上大量の
トマホーク・ミサイルが握られているという凶報は地球、コロニーの双方を震撼させていた……

〜MO−X〜

ロガ「なんて事だ……!あのキャプテン・ゴメスだと!」
アディン@ガンダムグリープ「クソッ…!本当に何もできないのかよ……!」

コロニーの防衛隊も静観する以外無く、誰もが今は祈るしかなかった……

〜エターナルブリッジ〜

後方に控えているテロリストのMS輸送船からゴメス、ゲインツに連絡が入る

テロリスト「キャプテン!大型貨物船らしき反応を捕捉しました!
      我々の放送を聞いていたのかコースをエターナルと同じ航路から
      少しずつずれていきます、拿捕しますか?」
ゴメス「放っておけ。どうせ何もできないできないだろう」
テロリスト「分かり…なんだと!ガンダムと思われる機体が発進しました!」
ゴメス・ゲインツ「!?」
テロリスト「ガンダムタイプは貨物船から離れません、護衛のようですが」
ゲインツ「面白い…アレの試運転に利用させてもらう」
ゴメス「ビルゴV(キューブ)か……」

テロリストの輸送船から魂無き戦乙女、ビルゴVが3機放たれる

●ゲインツ、でじこ達を乗せた貨物船とオデルのガンダムアスクレプオスを
 新型ビルゴに襲わせる

988 名前:沈黙のエターナル:04/05/05 16:39

新型ビルゴが出撃する様子をブリッジから
ニンマリとした表情で眺めるゴメスとゲインツ。

チーフ・キッド「トラブルです。冷蔵庫の方へ向かった連中との連絡が途絶えました」
ゴメス「やれやれ。では私が自ら見てこよう」
ゲインツ「だから念の為にもっと人数をと言ったんだ。私も行こう」
ゴメス「ビルゴVの方はいいのか?」
ゲインツ「ああ、あれのことなら心配はいらんさ…フフフ」

***同艦内・冷蔵庫***

ゴメス「明かりをつけろ」

床に転がっているテロリスト二人の死体の傷口を目にして、
キャプテン・ゴメスは愕然とした。

ゴメス「こいつはプロの手口だ……。奴は誰だ?
    なぜ私の艦に乗っている?」
ゲインツ「私の艦だと? 私がいなければこの艦に乗る事もできなかったくせに。
     奴はコックだ。ただのコックだよ」
ゴメス「だがこれはコックの仕事ではないぞ」
ゲインツ「ラクスの小娘について乗ってきたのだ。奴の仕事ぶりなら私も少し見たが、
     包丁の扱いなら上手そうだったな」
ゴメス「これが包丁に見えるか!!」

ゴメスは血のついたゴンバットナイフを拾い、
それをゲインツの前に突き出した。

ゲインツ「ふ、ふん…運が良かっただけだ! あういうタイプはゴロゴロいるが、
     きっと軍の出世コースから逸れてコックに成り下がった、
     ただの落ちこぼれだ!!」
ゴメス「……いかん!! 伏せろ!!」
ゲインツ「……!?」

ライバックは、厨房にあった材料で簡易爆弾を作り電子レンジの中へセットしていたのだ。
丁度、敵の来る頃を見計らってタイマーをセットして爆発させたのであった。

ゲインツ「なんだ!? 一体何事が起こったんだ!?」
ゴメス「爆弾だマヌケ! 電子レンジを起爆剤代わりにしおった!
    早く火を消せ!!」

慌てて消火器で火を消しにかかるテロリストたち。

ゴメス「そのコックとやらの正体を知りたい。乗組員のファイルを見せてもらおうか?」
ゲインツ「……わ、わかった!!」

989 名前:沈黙のエターナル:04/05/05 16:39

***エターナル・ハイジャック事件対策本部***

その頃、ペンタゴンでは、米軍のガーザ大佐が
エターナルへの奇襲突入作戦について説明していた。

ガーザ「まもなくSEALSの特別奇襲チームを乗せたアガメムノン級宇宙母艦が
    月基地から飛び立ちます。護衛にはジムの部隊をつけます」
タシロ「テロリストの脅迫に屈せず、
    乗客乗員を無事に救出し、エターナルを奪還するために
    これ以外に手はない」
アデナウアー「その作戦の成功確率はどのくらいだ?」
ガーザ「敵がこちらの奇襲を予想していなければ、成功の確率は高くなります。
    一方こちらの出方を読まれ、敵が罠を仕掛けて待ち構えていたら、
    成功確率は低くなるでしょう。しかし奇襲チームはSEALSの中でも
    最精鋭を選び抜いてあります」
タシロ「この際、これだけはハッキリと言っておく。もし奇襲作戦が失敗したら、
    エターナルに全面攻撃を仕掛け、人質諸共、艦を撃沈する以外に道はない……。
    苦渋の選択だ………」
ガーザ「必ず成功させてみせます」
タシロ「そう祈ろう……」

***エターナル・ブリッジ***

ゲインツ「乗組員のファイルにライバックの名前はなかった。
     奴の経歴は艦長の機密書類キャビネットにあった。
     ……ライバックは元SEALS隊員だ!」
チーフ・キッド「ただのコックがSEALS!?」
ゲインツ「いいから黙って聞け! 格闘技のエキスパートで、爆発物及び武器戦術のプロ。
     銀星章、海軍殊勲章2個、名誉負傷章を受章。パナマ侵攻を契機に
     SEALSから外されている。なんだってこんな奴が今はただのコックなのだ!?」

そこへ様子を見て来たテロリストが報告に来る。

テロリスト「機関室でまた二人やられました」
チーフ・キッド「くそっ!!」
ゴメス「厄介な奴が現れてしまった。とんだ計算外だ……。みんなよく聞け!
    艦内各所に罠が仕掛けられている可能性がある! もし何か見つけても
    一人でどうこうしようとは思うな! 必ず応援を呼ぶんだ! わかったな!!」

990 名前:沈黙のエターナル:04/05/05 16:41

***エターナル・ハイジャック事件対策本部***

タシロ「ケイシー・ライバックを知っとるか?」
ガーザ「はい。SEALS最強の男です。彼がいるなら奇襲作戦にぜひ参加を」
タシロ「そのライバックから通信が来ておる。それもエターナルから」
ガーザ「なんですって…?」
タシロ「みんな聞いてくれ。スピーカーだ!」

エターナルの船倉に隠してあった衛星通信装置から
ライバックが密かに連絡を入れて来たのだった。

担当官「――今一人か?」
ライバック『いえ、地球連邦軍のミリアリア・ハウ二等兵とミスリルの相良宗介軍曹、
      それに保護した赤ん坊一人と同行しております』
タシロ「赤ん坊…!?」
担当官「それで敵の兵力は何人いるかわかるか?」
ライバック『約30人と思われます』
担当官「わかった。今、ガーザ大佐と無線で繋ぐ。待機しろ」

来島「もしそいつが敵の仲間だったら?」
ガーザ「バカな! 彼の人物は私が保障する! 信頼していい!」
アデナウアー「待ってもらおう。万一と言う事がある。奇襲作戦の事は黙っていろ!」

ガーザ「ライバック、ガーザ大佐だ」
ライバック『はい、ガーザ大佐』
ガーザ「我々が知りたいのは、今そこで起きている詳細についてだ」
ライバック『大佐、敵はイカれてるがプロフェッショナルです。
      それとP3のビクター・ゲインツも奴らの仲間です』
タシロ「ゲインツ代表が!? ……ライバック兵曹、私はタシロ提督だ」
ライバック『はい、閣下』
タシロ「君たちには我々と協調した行動を取ってもらいたい。
    しばらくは動くな。奇襲チームが到着するまで待て」
ライバック『わかりました。奴らに電波を拾われる前に切ります』
タシロ「30分後にまた連絡をくれ」
ライバック『了解しました』

991 名前:沈黙のエターナル:04/05/05 16:43

***エターナル・船倉ブロック***

ミリアリア「やっぱりただのコックじゃなかったんですね?」
ライバック「……ああ、だが今は、ただのコックさ」

***再び、エターナル・ハイジャック事件対策本部***

アレクサ「(ライバックの書類に目を通しながら)素晴らしい経歴の持ち主ですわ。
     パナマ侵攻作戦の際で、情報ミスのため、多くの同僚を失うまでは…」
ガーザ「ライバックは戦士だ。それも最高の! パナマから戻った彼は
    責任者の情報士官を殴った。それでミズーリのアダムス艦長が
    彼をコックとして拾い上げたんです」
アデナウアー「ちょっと待ってくれ。仮にそのライバックとかいう奴の
        言う事が本当だとして、もしゴメスの狙いが地球か月への
        核攻撃だったらどうする? 防ぐ手はあるのか!?」


●キャプテン・ゴメス→ライバックの正体を知り、戦慄する。
○ライバック→ペンタゴンと連絡を取る。
○ハイジャック事件対策本部→強攻突入作戦の人選・準備を進める。

【今回の新規登場】
○ガーザ大佐(沈黙の戦艦/暴走特急)

992 名前:完走まであと・・・:04/05/05 18:23


8!


993 名前:完走まであと・・・:04/05/05 18:25


7です!


994 名前:完走まであと・・・:04/05/05 18:26


6だよん!


995 名前:完走まであと・・・:04/05/05 18:28


5なのでございます!


996 名前:完走まであと・・・:04/05/05 18:29


4だ!


997 名前:完走まであと・・・:04/05/05 18:30


3だぞ!


998 名前:完走まであと・・・:04/05/05 18:31


2!…ですな。


999 名前:完走まであと・・・:04/05/05 18:32


1!


1000 名前:祝! 機械帝国ファイナルオペレーション完走!!:04/05/05 18:34

一方、その頃……

***スマートブレインの本社ビル***

誰もいない筈のスマートブレイン社の1室に、スマートレディが立ち、
空中に浮かぶ立体映像に映る影の黒幕=三柱の至高邪神たちと会話する。

スマートレディ「結局、オルフェノクはなんにも役に立たない
         Eランクの素体でしたねー☆」
銀河大星王バズー「うむ、計画は一時凍結とし、全てのオルフェノクの素体は
            データを残し廃棄する。」
スマートレディ「しかし、いいんですかー☆
         あれほど資金を投入したのに、すぐポイなんてー☆」
暗黒大魔神サタンゴース「ふふふ、既に次の計画は始まっておる……」
邪帝大首領クライシス「スマートブレインなどそのための前準備にすぎぬよ」
スマートレディ「わーい☆ 大首領様御得意の策ですねー☆
         じゃあここはもう爆破しないといけないわねー。うふふ」

レディがその場から姿を消すと同時にスマートブレイン社
大爆発!!



                ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
               /    '   / |
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              | γ ⌒ ⌒ `ヘl ll
              イ ""  ⌒ ) ヾ  ヾ
              / (  ミ ⌒ ,, ヽ )ヽ)
              (  イ  、;; ,ノ ヾ ) )
             ..ゞ (.  ミ  .  ノ. .ノ ノ...
              :::ゝ、、ゝ....'',,,,,|..., , ノソ:::::
              |l:::l:::l:::l:::l:::l:::l:::|::::::::|
              |l:::l:::l:::l:::l:::l:::l:::|::::::::|
              |l:::l:::l:::l:::l:::l:::l:l:|::::::::|


●スマートブレイン本社ビル→木っ端微塵に吹っ飛ぶ。

【今回の新規登場】
●スマートレディ(仮面ライダー555)

to be continued!!
http://appletea.to/~charaneta/test/read.cgi/ikkoku/048757200/l50


1001 名前:1001:Over 1000 Thread

このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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