■ 堂島コウ、罪深き積み本を前に哀を歌う

1 名前:名無し客:2000/04/27(木) 10:26

 
ご自由にご利用ください。

2 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/04/25(金) 02:35
なんか早めに取っとかないとなくなっちゃいそうだから。取っぴ。

3 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/04/25(金) 02:40
さて、ここはどういう使い道にしようか、というと・・・
まあ、基本的には呟きだね。
とりあえずは現在の罪(積み)本と、その読了経過でも書いてこうと思う。

なんかこう、向こうは質雑っぽくしてくかわりに、こっちは適当にやろうか
って感じで。

ああ、もちろん、他の誰が書いてったって構わないよ。内容も意味ない
AAとかじゃなけりゃなんでもいいし。俺に対する突込みとかでも可。

4 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/04/25(金) 03:04
まずは現在の状況。

●主な罪本

・悪魔のミカタ8 It/ドッグデイズの過ごしかた :うえお久光 電撃文庫
・・・いや、色々と。察して。
読み終わったら必ずレス返すから。
コメントがつくのはこれくらいで、あとは羅列。

・ダブルブリッド[ :中村恵理加 電撃文庫
・フルメタル・パニック! 踊るベリー・メリー・クリスマス :賀東招二 富士見ファンタジア文庫
・スクラップド・プリンセス 路地裏の挽歌 :榊一郎 同上
・十二国記 図南の翼 :小野不由美 講談社X文庫
・夜叉姫伝 6〜8 :菊地秀行 NONノベルス
・蓬莱学園の犯罪! 上・下 :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
・マジカル・シティ・ナイト5 :朝松健 小学館スーパークエスト文庫

下三つほどは全部古本ね、一応。
普通の書店とか探しても売ってないと思うんで悪しからず。

●最近読んだ本
・Dクラッカーズ6 :あざの耕平 富士見ミステリー文庫
・トリニティ・ブラッドRAMW ジャッジメント・デイ :吉田直 角川スニーカー文庫

・・・ううむ、ペース落ちてるな。いかんいかん。

●来月読むぞ! な本
・悪魔のミカタ9 It/ドッグデイズの終わりかた :うえお久光 電撃文庫
・Missing9 生贄の物語 :甲田学人 電撃文庫
・EME BLUE2 パンドラミミック :瀧川武司 富士見ファンタジア文庫

今月が豊作だっただけに、ちょっと失速気味か? (個人的に)
でもこういう月こそ、新たなジャンルの発掘と罪本消化に役立つんだよな。

5 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/04/27(日) 04:30
とりあえず、場つなぎで最近のラノベの感想とか。つらつらと。

『Dクラッカーズ』 著:あざの耕平 富士見ミステリー文庫

あらすじ:
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9974189373&ITEM=%31&KEYWORD=%82%63%83%4E%83%89%83%62%83%4A%81%5B%83%59
↑これを参照して。
……そこ、手抜きとか言わないように。

でまあ、あらすじを読んでもらえればわかるように、この話の題材は
クスリ、ドラッグなんだ。それもただラリラリになるだけのドラッグじゃなく、
「悪魔」を「召喚」できるっていう、格別の代物。
(ちなみに俺の原典の「悪魔のミカタ」とは何の関係もない。一応)
そのクスリでラリラリになったジャンキーが、色んな能力持った
「悪魔」を召喚して、アドレナリン噴出しながら戦いに明け暮れる。
穿ってしまえば、大体そんな話。(穿ちすぎ)

でまあ、召喚モノとか能力モノっていうんで、よくJOJOやらブギーポップやらと
比較されることもあるんだけど・・・。そんなのとは関係無しに、この小説は
面白い。
まず、読者を引き込ませるだけの文章力をこの作者さんは持っているし、
キャラクターも感情移入できる人材が揃ってる。
主人公の景もヒロインの姫木梓も、本質はかなりのダメ人間。(これは読み進めてけば判る)
二人が子供の頃抱えてたさまざまな矛盾が、巻を追うごとに戦いの合間で
明らかになってくる。それを乗り越える過程が、このお話の読み方の一つでもあるんだな。
その他にも「自称名探偵」の海野千絵とか、バリバリのジャンキーで闘争狂な
麻薬グループのリーダー、甲斐氷太とか、魅力的なキャラが多数出てくるよ。

でまあ、別段気になる荒も俺的には見つからないし、かなりの良作だと思うんだけど、
いかんせんレーベルがマイナーかつ「地雷の宝庫」なんて呼ばれてる
悪名高きあの富士見ミステリーだからな。どうもその所為であまり
ラノベ業界の中でも埋もれてるんじゃないかな、なんて思ったり。
このレビュー見てる人で(いるのか?)もし気になるなっていう
ラノベ読みの人がいたら、是非手にとって見るといいよ。
きっと、がっかりはさせないと思うからね。

ああ、でも、ミステリー文庫だからって、「ミステリー」を期待しちゃダメだから、
判ってると思うけど一応付け加えとく。

6 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/05/07(水) 02:22
レスも程よく煮詰まってるんで。ひとまず読了報告ー。
 
・ダブルブリッド[ 著:中村恵理加 電撃文庫
 
紹介文:
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=997681304X&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%92%86%91%BA%8C%62%97%A2%89%C1
 
感想、ってもんでもないけど・・・なんだね。
鬱展開ここに極まれり。という感じ。
今のままだと本気で救いようのないというか・・・
この作者、ハッピーエンドで終わらせる気があるらしいんだけどなー。
よしんばそうなったとしても確実に普通の終わり方はしないよね。これ。
 
内容としては、そうだね・・・一巻から延々語られてた事ではあるんだけど。
「人間」と、「人間の形をしているアヤカシ」。
それはもうどうしようもないほど明確に、残酷に、
「違う存在」なんだと。
読者が見ている甘い幻想を、一つずつ潰していくような。
そんな話の展開に見える。
その幻想を全て潰していって残るものがなんなのか。
クライマックスのクライマックスまで、目が離せないね。

7 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/05/07(水) 02:25
注:
上のレスは、ダブルブリッドという作品を知らない人にとっては
なんのことやら判らないだろうと思う。
興味のある方は、1巻から7巻まで買(略)か、「ダブリの魅力について語ってくれ!」と
このスレ当てに要望を出してね。以上。

8 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/05/11(日) 03:58
こんな時間に。読了報告その2。
 
・フルメタル・パニック! 踊るベリー・メリー・クリスマス  著:賀東招二
 
さて、フルメタと言えば、もうここ一刻館ではお馴染みだね。
現在大所帯・大好評のロボット乗りスレッドにて、
クルツ・ウェーバーや相良宗介の姿を見ている人も多いと思う。
 
今作は、かなり重めの話だった前回の長編「踊るデイ・バイ・デイ」
の後ってことで、ちょっと軽めの短編チックな息抜き話・・・
 
だと、思ってたんだけど。なかなかどうして。やっぱり長編は長編だった。
前半はわりかしギャグも多くて、笑いながら読めるんだけど、
後半のアクションはやっぱりこれぞフルメタって感じの硬派なノリに
仕上がってたな。
当然、クルツも相良宗介も、上を下への大活躍! と。
マオさんは・・・今回はちょいと地味な役目だったな、残念ながら。
 
しかし、遂に件の三角関係が・・・ねぇ。
おれにとっちゃ、ちょっとばかし耳がイタイ話。
・・・まあ、おれは振り返らないって決めたから。
これからもこのままで、曖昧にやってきますんで夜炉氏紅。
 
・・・と、ちょっと横道にそれたけど。今回もなかなか、楽しめました。
一刻館での彼らの活躍が見たい人は、新スレに突入した
ロボット乗りが集うスレII 〜静かにならない第二基地?〜
http://www.appletea.to/~charaneta/test/read.cgi?bbs=ikkoku&key=052560189
このスレにこれからも注目。
で、小説で彼らに会ってみたい人は、
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?HITCNT=10&ITEM=1&W-TITLEX=&W-AUTHOR=%89%EA%93%8C%8F%B5%93%F1&W-PUBLISH=&W-YEAR1=&W-MONTH=
こちらとか、アマゾンとか、近くの書店でどうぞ。

9 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/05/11(日) 04:10
補足説明:「短編」と、「長編」のちがいについて
 
富士見書房の本によく見られるパターンとして、
一つの作品に対する出版の展開を見たときに
本格的なストーリーの流れ、つまり本筋を出版するときは
完全書下ろしで一冊の文庫を出し、
その脇で小説雑誌「ドラゴンマガジン」誌上で
作品の外伝的なお話、本筋の間、もしくは前日談、ギャグ話などを
連載していって、後に一冊の文庫にまとめて出版する、
っていう手法をとられる事が多いんだよね。
 
(あからさまな有名どころでは「スレイヤーズ」と「スレイヤーズすぺしゃる」、
「魔術師オーフェンはぐれ旅」と「魔術師オーフェン 無謀編」など)
 
で、「フルメタル・パニック!」もその例に漏れず、書下ろしではシリアスな
長編話、ドラマガ誌上では相良宗介の学園生活を描いたギャグ・ラブコメな
短編話、と書き分けがされてるわけ。
 
ちなみに今回紹介した「ベリー・メリー・クリスマス」、本来長編用として
書き下ろされるはずだったものが、発売日が遅れに遅れまくった上、
ドラゴンマガジンに連載形式で載った後、まとめて出版されるって言う
ちょっとばかし複雑な過程の後で出された本だったりする。

10 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/05/11(日) 04:18
とまあ長々と書いたけど、要は
長編=シリアス&本筋
短編=ギャグ&外伝
くらいにとらえておけば良し。
 
もちろん例外もあるけど。エンジェル・ハウリングとか。

11 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/05/16(金) 01:07
さて、久しぶりに積み本リストでも更新するか。
 
・スクラップド・プリンセス 路地裏の挽歌 :榊一郎 同上
・十二国記 図南の翼 :小野不由美 講談社X文庫
・蓬莱学園の犯罪! 上・下 :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
・マジカル・シティ・ナイト5 :朝松健 小学館スーパークエスト文庫
・夜叉姫伝 8 :菊地秀行 NONノベルス
new!・悪魔のミカタ9 It/ドッグデイズの終わりかた :うえお久光 電撃文庫
new!・Missing9 生贄の物語 :甲田学人 電撃文庫
new!・EME BLUE2 パンドラミミック :瀧川武司 富士見ファンタジア文庫
 
っていっても、下三つ、まだ手に入れてもいなかったりする。
 
●来月読むぞ! な本
・キノの旅VII :時雨沢恵一 電撃文庫
・AHEADシリーズ 終わりのクロニクル(1)上 :川上稔 電撃文庫
 
以上。・・・あれ、少ない? と思われるかもしれないけど、
今ん所確実に読むだろうってのはこれくらいなんだよね。
あと富士見系だと星野亮氏の新シリーズとか、上遠野浩平氏の
富士ミス初お目見え本とか、気になる本はある。
 
ところで、このスレ読んでる人で、電撃系事情に詳しい人。
 
ド  ク  ロ  ち  ゃ  ん  は  買  い  で  す  か  ?
 
・・・正直、かなり悩んでる。

12 名前:小鳥遊練無:2003/05/16(金) 02:34
何やら僕と同じ苗字の人が出てる小説の人だよねっ。ええと、女の子が好きな女の子だっけ?
結構うえお久光は好きだから、このスレッドは応援するよっ!頑張ってなり!
うーん、僕もスレ持つかなぁ・・・・まあ、後々考えようかな。

因みにドクロちゃんを買うのはどうかと・・・・

13 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/05/16(金) 02:53
>>12
あなたの名前でググってみたら、
http://www.google.co.jp/search?q=cache:EI4f3aqXe-gC:members.tripod.co.jp/ratio/irasutokankei/nerina1.html+%E5%B0%8F%E9%B3%A5%E9%81%8A%E7%B7%B4%E7%84%A1&hl=ja&ie=UTF-8
こんな絵が出てきました。
ええと・・・出展は森博嗣氏のVシリーズでいいっスか?
 
それはともかく、応援ありがとうございます。
なんというかここはどっちかって言うと脇スレだから、
本スレというべきラノベスレの方を応援してほしい感じですけど。
まあそれなりに、がんばらせてもらいますんでこれからもどうぞよろしく。
 
>ドクロちゃん
そうっスか?
なんか最近ビミョーに話題の的だから、どうなんだ? と・・・。
やっぱマズいかな。

14 名前:沢木哲也 ◆SNAGITOv0E:2003/05/17(土) 00:44
>>11堂島コウさん
貴方が、忘れられない経験をしたいというのなら、ドクロちゃんは買いでしょう。
 
まあ、おれも買う予定なので…。
安心して下さい。
 
一人では死なせません。
(論点が大幅にずれていました)
 
どうも、失礼いたしました。 

15 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/06/10(火) 03:20
さて、こっちの更新は一ヶ月ぶりくらいだっけ。
まずは積み本リストから・・・
 
・十二国記 図南の翼 :小野不由美 講談社X文庫
・蓬莱学園の犯罪! 上・下 :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
・マジカル・シティ・ナイト5 :朝松健 小学館スーパークエスト文庫
・EME BLUE2 パンドラミミック :瀧川武司 富士見ファンタジア文庫 ※現在読破中
new!・灼眼のシャナ :高橋弥七郎 電撃文庫
new!・灼眼のシャナU :高橋弥七郎 電撃文庫
new!・A/Bエクストリーム CASE-314 [エンペラー] :高橋弥七郎 電撃文庫
new!・A/Bエクストリーム ニコラウスの仮面 :高橋弥七郎 電撃文庫
 
当初の予定通り(?) 高橋弥七郎作品を大人買い。
感想は読破次第ココに挙げることにする。
 
●まだ手に入れてない本
・キノの旅VII :時雨沢恵一 電撃文庫
・AHEADシリーズ 終わりのクロニクル(1)上 :川上稔 電撃文庫
・撲殺天使ドクロちゃん :おかゆまさき 電撃文庫
 
ぶっちゃけ、我が日炉理坂では、「早売り」なんてものは一切してないんで。
フライングゲット? 何ですかそれ?
 
●来月読むぞ! な本
・スクラップド・プリンセス 出会いと別れの輪舞曲 :榊一郎 富士見ファンタジア文庫
・フルメタル・パニック! 福を呼べない七福神? :賀東招二 富士見ファンタジア文庫
・Dクラッカーズ・ショート2 過日 -roots- :あざの耕平 富士見ミステリー文庫
 
棄てプリはラジオで述べたとおり、惰性。
Dクラッカーズの方は・・・角川紹介ページより。
 
>景と甲斐の初対決他、本編では語られない魅力的なエピソード
 
キタキタキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!  ってな具合で。
本編じゃなくても十分楽しませてくれそうな内容で、期待大。

16 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/06/10(火) 03:28
7月の電撃文庫は、おれはよくわかんない。公式HPしか見てないんで。
風の噂では、
 
・悪魔のミカタ10
・終わりのクロニクル 下
・灼眼のシャナV
・Hyper Hybird Organization 01-03
・DADDYFACE メデューサ
 
辺りらしいんだけど。クロニクル下巻は確定として、いくつかは8月に流れるんじゃないか?
・・・なんつうか、夏は新刊ラッシュだなぁ。懐具合が心配。
 
>>14
いらっしゃい。
というわけで積み本に入りました。
一緒に死にましょう(ぐっ、と堅い握手を交わす)
 
で、今日はこの他に、読破した「Missing」と、「棄てプリ」の
感想でも書こうかなと思ったけど、どうやら時間切れっぽい。
それはまた後日ということで、今日はココまで。

17 名前:名無し山羊:2003/06/10(火) 03:41
つかぬ事を聞くが、その積み本を全て消化するのにどれほどかかる?

私は………なんとかして6月22日までに「バルバロッサ作戦」「焦土作戦」を
読み切ってしまいたいと思っているのだが、果たして可能かどうか。

18 名前:hXyqcAbs46:2003/06/11(水) 23:37
し、死ぬ気で頑張りますから! (((( ゚д゚))))

死にますから!! (((( XдX))))

いえ死にたくはありませんけれど
なんだかその場のノリで半ば強引にですが購入しました>ぴるぴるぴ〜
最後に読もう。

19 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/06/12(木) 01:37
更に更新ー。
 
・十二国記 図南の翼 :小野不由美 講談社X文庫
・蓬莱学園の犯罪! 上・下 :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
・マジカル・シティ・ナイト5 :朝松健 小学館スーパークエスト文庫
・灼眼のシャナ :高橋弥七郎 電撃文庫
・灼眼のシャナU :高橋弥七郎 電撃文庫
・A/Bエクストリーム CASE-314 [エンペラー] :高橋弥七郎 電撃文庫
・A/Bエクストリーム ニコラウスの仮面 :高橋弥七郎 電撃文庫
new!・AHEADシリーズ 終わりのクロニクル(1)上 :川上稔 電撃文庫 ※現在読破中
new!・撲殺天使ドクロちゃん :おかゆまさき 電撃文庫
 
というわけで手に入れました。
だがしかし。
AHEAD、また300ページ級ですかい。まあ何とか半分くらいは読んだけど。
ドクロちゃんに手を伸ばすのはしばらく先になりそうだ、やれやれ。
 
 
んで、オビと電缶の情報から、7月の電撃文庫の正式読むぞリスト。
 
・AHEADシリーズ 終わりのクロニクル(1)下 :川上稔 電撃文庫
・灼眼のシャナV :高橋弥七郎 電撃文庫
・DADDYFACEメデューサ :伊達将範 電撃文庫
 
中でもおれ的注目は、約二年半の充電期間(?)を経て帰ってきた、
DADDYFACEの新刊。某大陸完全攻略との予定だけど、
はてさてどうなることやら・・・。

20 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/06/12(木) 01:46
>>17
とりあえず食事と睡眠以外の全ての時間を読書につぎ込めば、
3,4日で全部終わるんじゃないかと。・・・例えば、の話。
でもやっぱ忙しい合間とかそういう時間に読む本こそ面白いんだし、
そもそも本というのは積んでこそ花であって、山を消化していたら
いつの間にか別の場所にうず高く山が出来上がってるくらいが
丁度いいんじゃないかなーと。
 
心にはいつも積み本を。そう思いませんか、山羊先生?
 
>>18
えーと。ごめん。トリップだけで誰だかわかりませんでした。
もし知り合いの方だったらごめんなさい。
 
大丈夫。ぴぴるぴはおれも
 ノ  リ  
ですから。
何も心配する事はないです。

21 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/06/12(木) 02:06
それではお待ちかね(というか誰も待ってない)
感想3連発のコーナー。
一つ目は、こちら。
 
・Missing8 生贄の物語 :甲田学人 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9976910762&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%8D%62%93%63%8A%77%90%6C
 
このシリーズも、とうとう佳境を迎えた模様。
 
明確になった、”魔王”空目恭一とその一派 対 ”魔女”十叶詠子の構図。
遂に明らかになる、羽間市の「存在」の礎となっている伝統。
学園に出現する、封印された「7番目の物語」・・・。
次第に謎は暴かれていき、それとは裏腹に”魔女”の計画は途切れることなく進行する。
果たして空目たちは、押し寄せる”異界”に対し為す術はあるのだろうか?
 
・・・とまあ、大体こんな感じ。(わかるか)
えー、はっきりいってこの巻から読んでもさっぱりワケがわからないだろうから、
興味のある人はちゃんと一巻から続けて読んでみてね。
おれとみんなの約束だ。
 
というか感想になってねえ(今更)

22 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/06/12(木) 02:20
二つ目。
 
・スクラップド・プリンセス 路地裏の挽歌 :榊一郎 富士見ファンタジア文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9976857977&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%8D%E5%88%EA%98%59
 
えー、ラジオスレやらこのスレやらでさんざんっぱら惰性惰性と言い続けてる
このシリーズですが。今回もやっぱり惰性です。
 
そしてこの巻だけれども。一言で言い表すなら
 
「フューレ」
 
これに尽きる。
この巻はその存在意義のすべてが、彼によって成り立ってます。
記憶喪失のパシフィカを保護して、結局彼の人生も
色々と狂ってしまう事になるのだけれど、
それでも猶、生きる道を見つけた彼は、とても眩しかった。
その輝きがほんの、一時だとしても。
 
そんなわけでこの巻、ラクウェル・シャノン姉弟はほとんど出てきません。
特にラクウェル姐さん。ああ残念だ。すこぶる残念だ。
でも前述したとおりフューレのキャラが良いので許す。
 
さて、このシリーズ、また来月には新刊も出て、おそらく本編はもうあと二冊くらいで終わると思うけど。
とりあえず最後までは、惰性で買い続けると思う。
 
しかし、榊氏も某ス○イヤーズみたいに、ドラマガでだらだらと短編
連載させられる羽目になるんだろうな・・・ちょっと同情。

23 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/06/12(木) 02:47
三つ目。
 
・EME BLUE2 パンドラミミック :瀧川武司 富士見ファンタジア文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9976942257&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%91%EB%90%EC%95%90%8E%69
 
たぶん、このシリーズは一刻館的知名度が一番薄くて、
かつ微妙な奴だと思う。なんだかな。
 
まず、あらすじ・・・は、2巻のやつだけじゃちょっと説明不足っぽいから、
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=997600480X&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%91%EB%90%EC%95%90%8E%69
こっちに、BLUE1巻のあらすじも貼っておく。
 
うーん、何て言えばいいのか・・・そうだなぁ、「特殊能力持ちでなぜかおれ並みに
美女が周囲に展開しているカッコよさげな主人公が、日夜怪物や
暗殺者と激闘を繰り広げるお話」ってところ?
 
で、この「EME」シリーズ、展開がちょっと特殊で・・・
 
・「BLUE」→主軸のお話。現代。(書き下ろし)
・「BLACK」→「BLUE」の過去話。主人公は乾紅太郎だが、
         過去話ゆえ登場人物は「BLUE」とは異なる。(書き下ろし)
・「RED」→ドラゴンマガジン連載分の短編。時間軸はいろいろ。
       (BLUEとBLACKの間とか)
 
と、三つに分かれてるんだな。とりあえずBLACKだけとかBLUEだけとか
読んでも、普通に楽しめるけど・・・(以下略)な構成となってる。
富士見の常套手段だな。
 
 
で、今作。「パンドラの箱」を巡る争いに乾君が巻き込まれる話なんだけども。
そうだなー、B級映画的なノリが好きな人と、おれみたいなハーレム
属性の主人公がキライじゃない人なら、普通に楽しめるだろう。
個人的には、蒼ノ丞さんの出番が少ないのが残念。
(そんなんばっかだなおれ)

24 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/06/12(木) 02:53
なんでこう今ひとつ歯切れが悪いかというと・・・単純におれがこの作品というか
この作者をあんまり高く評価していないだけなんだけどな。
地雷とは言わないけど、普通に楽しめるレベルというか。それくらいの評価しかできない。
 
この際ぶっちゃけて個人的な好みを言わせてもらうと、この人の作品を読むなら、
EMEよりはこちら↓
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9973992563&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%91%EB%90%EC%95%90%8E%69
「どかどかどかん」をおすすめしたい。

はっきり言って、この人の文章力はお世辞にも高いと思えないんで・・・(ファンの人ごめん)
「どかどかどかん」くらいはっちゃけてて、よりB級的なノリの強い作品の方が、
おれには素直に面白く感じるんだよな。
 
はっきりいって好みにもよるけど、B級のノリが強い戦闘の嵐を見たいなら、
「どかどかどかん」、
もう少しシャープなアクションや、萌えに走るなら、
「EME」
みたいな使い分けをすればいいんじゃないだろうか。
 
と、ちょっとだけ真面目っぽい(あくまで「ぽい」)考察をしつつ、
今日はこの辺で。

25 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/06/21(土) 02:41
そういえばおれの一人称って、途中で変わってるんだよね。
グレイテストオリオンまでは「俺」だったのに、番外編を経て
帰ってきたら「おれ」になってたり。今気付いたよ。
 
限りなくどうでもよかったな。うん。
 
というわけで、約束の感想書き、行ってみよう。
まず一発目はこちら。
 
・AHEADシリーズ 終わりのクロニクル(1)上 :川上稔 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977008507&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%90%EC%8F%E3%96%AB
 
少なくとも川上ファンは待ってました、待望の新シリーズ。
作品紹介は大体上に書いてあるから省略するとして・・・
 
まず、肝心の都市シリーズとの関連ですが、まあ、別に切り離して読んでも
単品として全然楽しめるつくりになってる。
某所でのヘイゼルさんの講釈どおり、こっちのAHEAD世界は、
幾度の崩壊を経て形成された都市世界のずっと前の世界のお話だから、
基本的に殆ど重なりはないと言っていい。
ただ都市読んでる人ならニヤっとする場面は結構あるんじゃなかろうか。
あとは世界観を理解できるか否かの話であって、それを決めるのは読者の皆なんで。
 
そして話の内容的な話だけども……
最近の川上氏は「主人公らしからぬ主人公」を作るのに凝ってるのか?
ともかくこのお話の主役、「悪役志望」こと佐山・御言は
前述のURLからはとても想像できないようなとんでもないキャラをしている。
まあ、ある意味川上話の主人公っていえばらしいんだけど、
川上作品を読んだ人にとっては「今度はこー来たか!」となって、
一見の人は「なんだこのキャラはぁ! こいつが主人公だぁ!?」と、
どちらの方々の意表もついたキャラ造詣になってたり。
 
えー、あとは新庄に萌えろ。以上。

26 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/06/21(土) 02:47
(続き)
 
 
気付いたら、話の内容っつーよりキャラ語りになってた。
ヤベエヤベエ。

まーそうだな。上巻は基本的に世界観説明とキャラ紹介、
そして導入部って感じだからなぁ。特に取り立てて語るところがないのも事実。
とりあえず、下巻を待つのが得策だろうな。
 
総評としては、
とりあえずAHEADから川上作品読むよって人でも、
特に抵抗なく読めるようにはなってるんで、
安心して手にとって呼んでみるといい。厚いけどな。

ではいよいよ、次・・・・・・

27 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/06/21(土) 02:54
・撲殺天使ドクロちゃん :おかゆまさき 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?HITCNT=10&ITEM=&W-TITLEX=%96o%8EE%93V%8Eg%83h%83N%83%8D%82%BF%82%E1%82%F1&W-AUTHOR=&W-PUBLISH=&W-YEAR1=&W-MONTH=
 
 
 
 
・・・えー。
何も言う事はありません。
読もう。
読んだら、
考えるな、
感じるんだ。
 
その文面の馬鹿なノリに。
次々と押し寄せる不条理のタイダルウェーブに。
身を任せよう。
流されよう。
 
 
全てが終わった後。
君の中で、何かが目覚めてる・・・
 
かも。

28 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/06/21(土) 02:57
(注)
この感想は、手抜きでも何でもないです。
ただおれの貧困なボキャブラリじゃ、この作品を
書き表す事は不可能だと思ったんで。
ぶっちゃけ、お茶濁してます。
 
後はもう、読み手の受け取り方におまかせするんで、よろしく。
 
 
・・・なんかこう、すっごい昔の超名作文学の説明してるみたいだな。
ある意味歴史に残る一冊だって言うのは間違いないが。
 
 
それじゃ、三冊目。

29 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/06/21(土) 03:21
・灼眼のシャナ :高橋弥七郎 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9976348940&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%8D%82%8B%B4%96%ED%8E%B5%98%59
 
例の如く、あらすじは↑を読んでもらうとして。
丁度去年の今頃、デビューした新人作家さんの三冊目。
というかうえおと同期だな。
 
この作品のテーマというか内容というか・・・は。
 
「もし自分が既に、『存在していな』かったら?
 自分と言う存在が、『偽者』だったとしたら?
 君は何を考え、どう動く?」
 
話中で実際に、そんな境遇になってしまった主人公、坂井悠二はどう思ったか。
そこにあったのは絶望か、諦観か、不変か、それとも希望か。
あるいは、その全てか。
そして彼の前に現れた、「自らの全ての可能性を捧げた」存在、
”フレイムヘイズ”シャナちゃんは、
彼に何をもたらすのか、また、何を彼女にもたらしたのか。
 
大体こんな感じ。
 
おれの個人的感想を言うと、その辺りの悠二の心情の変化が、
ちょっと唐突かつ判りづらいかなーなんて思ったりしたけど、
それはおれの読みが足りないだけかもしれないから、あんまあてにすんな。
 
そして噂に聞く「萌え」部分だけど・・・これは中々。
というかいとうのいぢ絵は卑怯だと思います先生。
 
で、大体の総合。けっこう面白い。
これからが期待なシリーズとして、一つ視野に入れる価値はあり。
無理強いはしませんが、読んで損はなし(人にもよる)って所か。

30 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/06/21(土) 03:30
関係ないけど、おれが某人外少女スレでシャナちゃんに受けた突っ込み。
あれけっこう洒落になってない事がよくわかったな。
というか単なる一般人であるおれに対してあれは容赦なさすぎと思います。
もうちょっと考慮して欲しかったなーなんて思ったり。
 
え? 「そういや、消滅したはずなのに何で生きてるの」、だって?
いい質問だ。
それじゃ、以下の四択から選んでみて欲しい。
 
1、サイボーグになった
2、隠されていた超能力が目覚めた
3、誤診だった
4、実は燃やされたのはにせものだった
 
さぁどれ?
 
ちなみに正解はないし、当たっても賞品は出ないんで悪しからず。
 
 
特に意味も落ちもないところで、今日はここまで。
現在はシャナUを読破中。読み終わり次第ここに書くんでよろしくー。

31 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/06/28(土) 04:26
「憎しみで自分を強くするくらいなら――憎んで哀しみを忘れるくらいなら――
俺は泣き叫んでそれを紛らわせる方がいい。格好悪くても何でもいいから――
俺は、弱虫のまま、泣き叫びながらでも、俺は――前に進みます」
                                ―――エリック・サリヴァン
 
某スレの影響で一つ、弱者の弁をば。
けど、憎しみでしか前に進めない、不器用なヤツも中にはいるわけで。
例えば・・・
 
 
シャナUの感想は、もうちょい待ってて。

32 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/06/29(日) 03:17
いきなりだけど、突発感想行ってみよう。
 
・キノの旅VII :時雨沢恵一 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977008485&HITCNT=%31%30&W-TITLEX=%83%4C%83%6D%82%CC%97%B7
 
さて、本スレのロゼッタさんも大好きな、
地上が舞台のちょっと残酷な銀河鉄道999こと、「キノの旅」シリーズ。
(ちなみに、999からヒントを得ていると言うのは作者も認めてる)
様々な国を旅するキノとエルメスが出会う、様々な逸話。
それらをオムニバス形式で書き綴っているこのお話は、
普通なら説教くさくなるようなところをよく言えば読者に考えさせる、
悪く言えば投げっぱなしな落ちによって巧く各話を完成させている、良作だ。
 
で、この巻だけど、ぶっちゃけ、キノが主人公じゃない話が約半分
混じってたり。まあいつものことなんだけどな。
そして、そのキノ以外の主人公群の中でもここ最近人気急上昇中なのは、
キノに銃の扱いを教えた「師匠」の若かりし頃。
キノの思考の根幹であり、なおかつキノ以上にあっけらかんとした
彼女の旅の様子は、色々と打ちのめされるものがあると思う。
今回もかなりいい風味を挿話中で発揮しているので、注目して読むべし。
 
後は・・・収録全八話からランキングしてみた。
 
第1位 :エピローグ 「何かをするために・b」
・・・これエピローグの長さじゃないだろ。なんかこれを一位にするのは
すっげぇ敗北感なんだけど、もう選ばざるを得ないって感じで。
”キノ”が”キノ”になったその瞬間。それは余りに残酷な瞬間だった。
 
第2位 :「森の中のお茶会の話」
前述の「師匠」のお話。
相変わらず殺伐としてるお話だけど・・・オチが。
師匠萌え。
 
第3位 :「冬の話」
また凄まじい設定の国のお話。よくこういうの考えつくよな・・・
でも後半ふつうにいいお話で終わっちゃったのは残念かも。
って何カタストロフを望んでますかおれ。

33 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/06/29(日) 03:20
ということで。キノの旅だけど、
999的かつ、あっけらかんと残酷なこの雰囲気が合いそうなら、
購入して損はなし。
あとアニメから入ってる人は、ぜひ原作を読んでこの雰囲気に
浸りきって欲しいところだな。
 
というわけで、シャナの感想は(以下割愛)

34 名前:ヘイゼル=ミリルドルフ ◆FDTENRINBk:2003/06/30(月) 16:06
えーと、コウさんには許可を一応頂いたので私も積み(罪)本
及び購入予定本を書いていきたいと思います。

とりあえず小説から最優先などの優先度を付けつつチェックです。

最優先
ヒトクイマジカル〜殺戮奇術の匂宮兄弟〜:西尾維新
AHEADシリーズ 終わりのクロニクル(1)下:川上稔 
マリア様がみてる〜涼風さつさつ〜:今野緒雪

優先
ROD第8巻:倉田英之
スクラップド・プリンセス12〜出会いと別れの転輪曲〜(仮):榊一郎
フルメタル・パニック!〜福と呼べない七福神〜(仮):賀東招二
ガンパレード・マーチ epispodo TWO:榊涼介

余裕があれば(揃えるつもり有り)
モンスターコレクション関連作品
(ホーリィの手記3・4巻 エルリクシリーズ2冊・アーヴィン1冊)
リアルバウトハイスクール〜アーリーデイズ〜:雑賀礼史
上遠野さん関連作品
(講談社ノベルス作品2冊 徳間デュエル文庫3冊 富士見ミステリー)
創竜伝13巻:田中芳樹
オッドアイ1巻:星野亮
撲殺天使ドクロちゃん:おかゆまさき
川上稔作品(新装版表紙・あとがきのため)
(エアリアルシティ・香港下巻)
電撃hpバックナンバー

これに通販で電撃ヴんこというところですね。
本気とか聞いてはいけませんよー、一度書いた以上は本気です。
とは言うものの小説だけでこんなにあるとは、
ここには書きませんが漫画・ゲーム入れたらエライ事になりそうです。

さて、何かの感想でも書こうと思いましたが、
今、特にこれだぁぁぁぁという物はないので7月の新刊が出たからにします。
それでは。

35 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/07/02(水) 20:57
お待たせしました(だから誰も待ってない)。感想いってみよう。
 
・灼眼のシャナII :高橋弥七郎 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9976813074&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%8D%82%8B%B4%96%ED%8E%B5%98%59
 
あらすじは以下略。
 
簡単に言うと。
なんとはなくに、シャナちゃんとの日常生活を送る坂井悠二。
そこにはいつのまにやら、へーんな劣等感とともにシャナちゃんとの間に
心のズレができていた。
それに振り回されるカワイソーなシャナちゃんのお話。
70%穿ちすぎな概略だけどな。
 
て言っても、普通はそんなに簡単に適応できないもんだろうから、坂井悠二をあまり
責める事は出来ないんだろうけど。それにしてもアレじゃあな・・・なんつって。
 
キャラクター面。
マージョリー・ドー最高。
なんつーか、今回シャナちゃん以上に萌(削除されました)
それはともかく、こういう重い悲哀を背負って気張りすぎな女の人って。
こう、護ってあげたくならない? おれだけ? そうですか。
ただまあ、その分憎まれ役としては中途半端っぽいな。
彼女の”王”マルコシアスも、妙に優しさなんて見せないで、
とことん暴れ者であったほうがよかったような。あのままでもいいキャラだけど。

36 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/07/02(水) 21:05
今回の名台詞コーナー。
 
「……もっと、強くなってよ……!!」
                   ―――”炎髪灼眼の討ち手”シャナ
 
カラー口絵にもこの台詞載ってるから、わりと有名所なんだけど。
女の子に抱きつかれて、こんな台詞吐かれた日にゃあ、もう。
それに応えずして、なにが男だってもんだよな。
 
総評。・・・話的には普通。
シリーズ的にはまだまだこれからって感じなので、
今は二人の前途をマッタリと眺めつつ、今月の新刊を待とうじゃないか、と。

37 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/07/02(水) 21:29
続いてもう一つ。
 
・A/Bエクストリーム CASE-314 [エンペラー] :高橋弥七郎 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9975696570&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%8D%82%8B%B4%96%ED%8E%B5%98%59
 
前記の「灼眼のシャナ」シリーズの作者、高橋弥七郎氏の、デビュー作。
 
あらすじはいつもの通りとして・・・内容は・・・
そうだな。あとがきで作者が言っている通り。
ドンパチアクション小説、って事でいいと思う。
とにかくA/Bのお二人が、撃って撃って撃ちまくる。そんな感じだから。
それ系アクションが好きなら大丈夫な作り。
 
ただそうだな・・・先の展開がちょっとだけ読めてしまったな。
それでもクライマックスはちゃんと盛り上げてくれるから、それはそれで
構わないんだけど。
あと、敵役の方々がちっと魅力に欠けるかもな。
あれじゃ単純に唯のバカだし・・・。これなら「シャナ」のフリアグネの方が
まだ魅力的に見える。
 
後は、アクションと絡み合う謎と、そして夢と現実と。
エンターテインメントとしてはしっかりした作りだと思う。
ただ、個人的には微妙レベルかな。

38 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/07/02(水) 21:36
名台詞コーナー。
 
「重要なのは『原因』じゃない。あなたが今、『現実』に何をしてるか、さ」
                  ―――エクスターミネーター『サイボーグ』ボギー
 
この一言に、作者のテーマが込められてる。
この台詞も、ある重大な過去を持つボギーの口から出るから
相応の重みを持ってるんだけどな。
後は読んでのお楽しみ。
 
現在は、続編である「ニコラウスの仮面」を読破中。電撃の新刊が
出る前に何とか読み終えておきたいな・・・

39 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/07/02(水) 21:58
積み本リスト。
 
・十二国記 図南の翼 :小野不由美 講談社X文庫
・蓬莱学園の犯罪! 上・下 :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
・マジカル・シティ・ナイト5 :朝松健 小学館スーパークエスト文庫
・A/Bエクストリーム ニコラウスの仮面 :高橋弥七郎 電撃文庫  ※現在読破中
 
●今月発売、読破予定本
・AHEADシリーズ 終わりのクロニクル(1)下 :川上稔 電撃文庫
・灼眼のシャナV :高橋弥七郎 電撃文庫
・DADDYFACEメデューサ :伊達将範 電撃文庫
・スクラップド・プリンセス 出会いと別れの輪舞曲 :榊一郎 富士見ファンタジア文庫
・フルメタル・パニック! 福を呼べない七福神? :賀東招二 富士見ファンタジア文庫
・Dクラッカーズ・ショート2 過日 -roots- :あざの耕平 富士見ミステリー文庫
・ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹 :西尾維新 講談社ノベルス
 
●新刊以外で集めたい
・三雲岳斗 諸作品 (電撃文庫 「コールド・ゲヘナ」 「レベリオン」
              角川スニーカー文庫 「アース・リバース」 「ランブルフィッシュ」
              徳間デュアル文庫 「ワイヤレスハートチャイルド」「海底密室」)
・渡瀬草一郎 諸作品 (電撃文庫 「パラサイトムーン」「陰陽の京」)
・森岡浩之 諸作品   (ハヤカワ文庫「星界の紋章」 「星界の戦旗」 「夢の樹が接げたなら」
                ソノラマ文庫「機械どもの荒野(メタルダム)」
 
ここで一言言っておくけど、おれは基本的に「作者買い」な人。
どんなに同作者の作品間での出来に差があろうと、有象無象の区別なく見逃したくない。
川上氏も「作者の評価がしたいなら、その人の作品を少なくとも10冊以上読むべし」
みたいな事を言ってたしな。
・・・まあおれの場合、単純なコレクター心というのもあるんだけど。

40 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/07/02(水) 22:09
そろそろお気づきの人も多いと思うけど。
この罪本リスト、2ヶ月ほど前から、上の三冊が
一向に消える気配を見せない。
まあ、いろいろと理由はあるんだけど・・・
 
>十二国記
単純に、読むのが疲れるんだよな、このシリーズ。
しかも「図南の翼」って、400ページ超だし。
読もう読もうとは思ってるんだけどな。
 
>蓬莱学園の犯罪
ブッ○オフの戦利品の一つ。実は上巻をちょっとづつ読んではいる。
けどなんでか進んでない。
下巻あたりからグッとくる展開になるのか?
 
>マジカルシティナイト
ブック○フの戦利品その二。4巻まではけっこう面白かった。
ただこれもほぼ確実に続きが出ないと思うと・・・
そのうち一気に読んでしまおうとは思ってるんだけど。思ってるだけ。
 
 
この他にも小麦ちゃんマジカルてとかルームメイト2とか、
あまり人には言えない罪本とかもあったりするんだけど。
・・・って今言ってるし!

41 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/07/06(日) 21:51
読みたてホヤホヤの活きのいい感想、あなたにお届けします。
(上記一文に対するツッコミは無用の方向で)
 
・ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹 :西尾維新 講談社ノベルス
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977108420&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%90%BC%94%F6%88%DB%90%56
 
あらすじ。上記サイトにまだ書いてないんで、カバーから抜粋。↓
 

「…具体的に、あなたは何の研究をしているのですか? 木賀峰助教授」
「死なない研究――ですよ」
永遠に生き続ける少女、円朽葉(まどか・くちは)をめぐる奇怪極まりない
研究のモニターに誘われた”戯言遣い”こと「ぼく」は、骨董アパートの住人、
紫木一姫(ゆかりき・いちひめ)と春日井春日(かすがい・かすが)とともに
京都北部に位置する診療所跡を訪れる――
が、そこに待ち受けていたのは凄絶な
「運命」そのものだった!
”一人で二人の匂宮(におうのみや)兄妹”――”殺し名”第一位の「匂宮」が
満を持して登場する、これぞ白熱の新青春エンタ。
<戯言シリーズ>!

42 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/07/06(日) 22:20
以下はつらつらと。
 
まずテーマ。
「運命」。それと「生と死」。「表と裏」
要はそれらを小難しく考えちゃいますよーって事。
それに対していーくんが色々と戯言吐いたり吐かなかったり。
全ては等しく二元論。陰と陽。物語の中と外。反駁。
大まかはそんなところ。
 
内容。
もちろん、ネタバレに関する事は何一つ言うつもりはないけれど―――

そろそろいーくんも、戯言で誤魔化すだけじゃ渡っていけなくなってきた・・・のかもな?
つまり、おれが言えた義理じゃないが、要するにガキなんだ。
逃げて、逃げて、逃げて逃げて逃げて―――向き合う事は絶対にしない。
前シリーズまでは、それでよかった。事実そうしてきた。彼は。
ただもう、それだけじゃそろそろいけない。
或る何かに対しては、少なくとも向き合わなきゃいけない。
そういう事態が、今回彼に降りかかったんだから。
そう、まさしく言うなら、これは「新青春エンタ」。そのものなんだろうな。
 
・・・まあ、当のいーくんも、おれみたいなガキに言われたかないだろうが。
 
とにかく、シリーズを読んできた人にとっては、それなりどころか、
かなり驚愕すべき事態が起こる、とだけ言っておく。
 
後の文章的な出来は、この際軽く触れるだけで。
いつもの戯言シリーズな感じだから。
相変わらずミステリーとは離れてる、っていうか
シリーズ進むたびに加速度的に距離が開いてるような気がする。
今更このシリーズにミステリーを期待して読んでる人はいないと思うけど・・・一応。
 
出来としては・・・シリーズ中最厚にして最高と評価しておく。
無論、ミステリーとして見なければ。

43 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/07/06(日) 22:27
名台詞コーナー。
色々と晒したい台詞はあるんだけど、それこそストレートにネタバレに
繋がりかねないので、当り障りないところから抜粋しておく。
 
「(前略)
『運命は受け流すもの』、これは基本。運命を切り開こうなんてのは
傲岸不遜の三乗倍だ――俺達は運命に流されてるんじゃない、『運命に
流していただいている』んだからな。ふん、これだから人生はやめられない……
(後略)」
 
おれは認めないけど。
それとも、ただ「認めたくない」だけなのかも知れない・・・な?

44 名前:ダウゲ=ベルガー ◆FDTENRINBk:2003/07/10(木) 12:22
さてと…新刊の感想書いていくか。

・ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹 :西尾維新 講談社ノベルス
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977108420&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%90%BC%94%F6%88%DB%90%56

あらすじは上でコウが書いてるからいいな。

さて、テーマ。
コウも書いてる通り「運命」「生と死」「表と裏」
さて、俺的にはここで「運命」に触れなくてどうするという事で、以下戯言。

俺は原典1巻でヘイゼルに「運命とは己でつかみ取るものなり!」と叫び、
さらに「もはや目の前の運命に死も服従もありえない!」と言った。
今回の新刊はさまざまな事にぶち当たり主人公の戯言遣いがやっと、
「運命とは己でつかみ取るものなり!」という事を自分もできるんじゃないかと意識する
ある意味ターニングポイント的な話だと思った。
ネタバレは避けたいので詳しくは言わないが今回いろいろあった、ありすぎたな主人公は
さて、これからどう動くのか次に期待というとこだ、転輪を延々繰り返していた頃の俺やヘイゼルのようにならないことだけを祈る。

で今回キタ名台詞・・・と言いたいがネタバレ直行なので書かない。
1200円の価値はある買え。

45 名前:ダウゲ=ベルガー ◆FDTENRINBk:2003/07/10(木) 12:24
で、次肝心のAHEAD新刊だが
・AHEADシリーズ 終わりのクロニクル(1)下 :川上稔 電撃文庫
で、次肝心のAHEAD新刊だが
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977111464&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%90%EC%8F%E3%96%AB

まぁいつも通りでした…と終わらせたらだめか?
いやいつも読んでる人間からするとそれしか言いようが・・・
上巻で出た伏線は一通り解けてるし、イラストもいつも通りいい。
戦闘シーンも想像しやすいし、きっちり書けてる。
後はなんだ?ヴんこへの序章なのか、つくづくエロイ、というか電波なとこあるぞ。
特に大城のジジイ、お前淫魔界幹部というか大王確定な。佐山も801ルートですか?
ラノベであんな事した主人公初めて見たというかよく許したなメディアワークス。

さて名台詞、
「まロい・・・・・・」
もうこれしかないだろう、というか川上はAHEADをどうしたいのか誰か教えてくれ、以上。

46 名前:宮坂唯:2003/07/11(金) 13:38
あたしも書いてみようかな。
・零崎双識の人間試験 :西尾維新 web連載

今更ながら読了だね。
これ、時期的には「クビシメロマンチスト」と裏表を成してるのかな?
それだと赤い請負人の発言とかと矛盾が出るんだけど・・・まぁ、それはどうでも良いよね。
西尾維新の文章はディディールじゃ無くって全体を楽しむものだし。
全体としては・・・何って言うのかな?
「西尾がゲットバッカーズを書いたらこうなる」っていう感じだよね。
そういう訳で、全体の雰囲気はいつもの西尾維新。特にクビツリ辺りに似てたよ。
文体も類語反復と饒舌を基本とした、いつもの戯言文体。
キャラも極端な記号化が成されていて、一元的なロジックに依存して行動する「西尾のいつものアレ」。
特に言う事なし。まぁ、結構面白かったし、西尾ファンなら読んで損は無いと思うよ。

書評終わり。じゃあ、今からヒトクイでも読もうかな。

47 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/07/16(水) 01:48
や・・・やっと、読み終わった・・・。はふ。
 
というわけで、感想いってみよー。
 
・AHEADシリーズ 終わりのクロニクル(1)下 :川上稔 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977111464&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%90%EC%8F%E3%96%AB
 
あらすj(略)
 
さて、初めて先を越されてしまった感想だけど。
野犬氏が言ってた電波部分の意味はようやくわかった。のでここは省略。
というかつかむな。あまつさえ引っ張るな。
これはもう、佐山・御言という主人公は全川上作品主人公中
最大の「変態」であると断言せざるをえないような。そんな感じです、ハイ。
 
 
で、おれのほうの感想は、ちょっとシリアス部分にスポットを当てていこうかな、と。
 
かつて、二次大戦終結頃。世界は”概念戦争”を行い、それに勝利した。
彼らは彼らの世界Low−Gを救うために、他の10の異世界を滅ぼして
生き延びた。
そして今、新たな世界の危機に、彼らは10の異世界との交渉を必要とすることになる。
だが当然、滅ぼされた世界には、滅ぼされた事に対する怨みがある。
遺恨がある。そして、憎しみがある。
それらに相対する交渉、”全竜交渉”の面に立つものは、必然的にその感情を
一手に引き受けなければならない。「悪役」にならねばならない。
そして、ある因縁から”全竜交渉”に関わる事になった佐山・御言は、何を考え、
どう行動を起こすのか。
 
まあ、後は佐山くんの側にいる、UCAT隊員新庄さんとの対比かな。
本気になれない人。本気を出せない人。
間違っている人。正しい人。
決断する人。迷う人。
互いは正逆で、それ故に求めあう・・・って所か。
この辺の二人の逡巡は、見所の一つだな。

48 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/07/16(水) 01:55
後は、野犬氏の言ってる通り。いつもの川上稔作品だね。
この辺はもうある意味王道な展開だから。
シリーズ経験者にとっては特に語る事なし。
初めての人は、・・・まあ、やっぱり都市に比べればわかりやすいんじゃないかな、と。
 
名台詞コーナー。
・・・確かに、「まロい」もけだし名言だけどな。
おれはやっぱり、シリアスな側面から抜粋。
 
『見えるのは一端。しかもそれが始まりだ。覚悟せよ。入り口に立ったならば、もはや全ての
終わりを見るまで退くことは出来ぬ。我らから始まり、そして――』
『その少女にて全て終わるであろう歴史の展開を見ることになる。全ての終わりの歴史。終わ
りの年代記(クロニクル)を』
 
 
・・・よく考えるとネタバレギリギリだな。でもセーフだよね? セーフ。

49 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/07/16(水) 03:09
積み本リスト更新。
 
・十二国記 図南の翼 :小野不由美 講談社X文庫
・蓬莱学園の犯罪! 下 :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
・マジカル・シティ・ナイト5 :朝松健 小学館スーパークエスト文庫
・DADDYFACEメデューサ :伊達将範 電撃文庫 ※次読破予定
・灼眼のシャナV :高橋弥七郎 電撃文庫
・Dクラッカーズ・ショート2 過日 -roots- :あざの耕平 富士見ミステリー文庫
・スクラップド・プリンセス 反逆者達の多重奏 :榊一郎 富士見ファンタジア文庫
・フルメタル・パニック! 安心できない七つ道具? :賀東招二 富士見ファンタジア文庫
・コールド・ゲヘナ 1〜4 :三雲岳斗 電撃文庫
・コールドゲヘナ あんぷらぐど  :同上
・パラサイトムーン I〜II :渡瀬草一郎 電撃文庫
 
・・・なんかすっげえ増えてるし。どうしよう。
あとさりげなく蓬莱の上巻が消えていることに注目。言わなきゃ気付かないんだね誰も。
 
●8月の新刊
・トリニティ・ブラッド R.O.M V 薔薇の玉座 :吉田直 角川スニーカー文庫
・スレイヤーズすぺしゃる21 汝その名はスイートポテト :神坂一 富士見ファンタジア文庫
・ビートのディシプリン SIDE2 :上遠野浩平 電撃文庫
・イリヤの空、UFOの夏 その4 :秋山瑞人 電撃文庫
・灼眼のシャナIV :高橋弥七郎 電撃文庫
・悪魔のミカタ10 It/スタンドバイ :うえお久光 電撃文庫
 
来月は、電撃が、電撃がすごいことに。どうしよう。
どっちにしてもどうしよう、な水曜の深夜でした。

50 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/07/19(土) 01:08
適当に、少し前読み終えた本の感想でも書いてみんとす。
 
・A/Bエクストリーム ニコラウスの仮面 :高橋弥七郎 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9975970907&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%8D%82%8B%B4%96%ED%8E%B5%98%59
 
>>37-38で書いた作品の続編。2巻目だな。
今作でもバリバリドンパチやってます。
そのうえなんだか今回は、前回以上にA/Bの二人が大ピンチ。
ディヴィジョン商会の社屋を戦場にして、大破壊が巻き起こったり起こらなかったりと、
そんな具合。
 
テーマは作者曰く「絆」。
今回の敵役であるところのニコラウス達一派、武装強盗団[ブラックアウト]
の面々にスポットを当てて、そのテーマを浮かび上がらせてるな。
 
・・・たとえ初めに与えられたその繋がりが、偽りであったとしても。
欺瞞であったとしても。
それはやがて、本物の輝きを得て、より強まるものだと。
「絆」ってのは、そもそもにして、そういうものなのだ、って感じか?
 
で、出来の方なんだけど・・・どうも感情移入がしにくいんだよなぁ。
もう少し深く、ニコル達のことを掘り下げてくれてたなら、
もっと魅力的な敵役として映えてたと思うんだが・・・うーん。
ニコル達敵役のキャラ立ちが微妙なせいで、テーマが見え辛く
なってしまったっていうのは惜しい気がする。
 
ということで、総合評価は「微妙」。
前作よりは面白そうだと思ったんだけどね。結局超えれてはいないかな。
ただ、話自体は嫌いじゃないし、
高橋氏も「シャナ」のほうで、キャラの立たせ方に関する成長がうかがえるんで、
ぜひ「シャナ」で得たテクを「A/B」のほうに還元して、シリーズ自体を
盛り上げていってほしいかな、なんて。

51 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/07/19(土) 01:27
名台詞コーナー。
「……それでも、笑うのさ。おまえが思い出すたびに、私は笑っていたいんだ」
 
・・・かくてこの「絆」は始まり、と。
それは呪縛なのか、それとも信念なのか。
はたして、どっちなんだろうな?

52 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/07/19(土) 02:08
ついでにもう一冊。
・涼宮ハルヒの憂鬱 :谷川流 角川スニーカー文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977008280&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%92%4A%90%EC%97%AC
 
上記URLを見てもらえれば判るけど、この人は、新人さん。
これが角川スニーカー大賞受賞作にして、デビュー作になってる。
 
なんで積み本リストに載ってない作品がいきなりここに来るのかというと、
詳しい事情は省くけど、まあ、この作品がとある場所でずいぶん物議をかもしている
小説だと知ったんで。興味を持って買ってきて直ぐ読破したってところか・
 
内容。
 
みんなは、こう思ったことはあるか?
 
「毎日が、同じ事の繰り返し。つまらない」って。
 
そしてまた、こうは思わなかったか?
 
「明日、何か途方もない存在がやってきて、この日常を
変えてはくれないだろうか?」って。
 
「うん、あるある」な人→OK。ならばこの小説を手に取ろう。
 
「あるわけねーだろ。俺はそんなあぶねー妄想ヲタじゃねぇ」な人
→・・・たとえ本が好きでも、この本はやめといたほうが。
 
まあ、そんなお話。(どんなお話か)
もうちょい言えば、そうだね、これもまたやっぱ、「青春」なお話だよな。
ボーイ・ミーツ・ガールだとか、青くさい現実逃避だとか、
このお話を構成する要素は色々とかけるんだけど、
最終的に言うならそう、「青春ラブコメ」。そういう話。
それが嫌いじゃない人ならどうぞ、って所。

53 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/07/19(土) 02:11
その他については・・・文体はやっぱりまだ発展途上な所はある。
数箇所、わかりにくい文もたしかにあったし。ただまあこれくらいなら普通レベルでしょう。
 
萌えについて。・・・これももう、どう言いつくろったってダメだな。
 
みくるさん、可愛い・・・・・・・・・・(ふと、背筋に殺気)
 
コホン。いやともかく、どんなに記号的だの何だの言われようが、こればっかりは
しょうがない。もう。諦めましょう。うん。
 
 
名台詞コーナー。
 
「俺、実はポニーテール萌えなんだ」
 
・・・コラそこ。そんな目で見るな。
いや、違うんだって、本当。
この台詞の真の意味は、物語終盤で必ず明らかに・・・なるはず。
だから、そんな汚物を見るような目で見ないでくれ。プリーズ。

54 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/07/19(土) 02:26
遅ればせながら絡みレス。
 
>>46
いらっしゃい。
人間試験は恐らくだけど、クビシメ終盤〜終了後あたりの話じゃないかと。
つまり最強の赤さんは一度人間失格を取り逃して再び・・・
って事だろうとおれは読み取った。
まあ、もう少し詳しい状況は、ヒトクイマジカルを読めば判るかと。
その事に限らず、けっこう人間試験ネタは散りばめられてたりするし。
 
ということで、もしよければ、これからもガンガンここで感想を書いていって
くださいな。
勿論、「悪魔のミカタ」の感想なんかも待ちに待ってます。(結局宣伝)

55 名前:小鳥遊練無:2003/07/20(日) 20:57
書評なり。

「悪魔のミカタ」三巻及び四巻 パーフェクトワールド

再読了。面白かったよっ!・・・っても、結構前に一回読んでるんだけど。
なんか堂島君が日に日に強大になっている気がするのは否めないけどね。
やっぱり悪魔のミカタたるもの覚悟が違うのかな?なんつって。
さて、書評だけど、「パーフェクトワールド」の正体とか落とし方とかは上手いね。
結構ミステリーしてる感じがしちゃったり?
ルールドミステリとしての完成度は高いなりねっ!伏線の張り方も中々だったし。
僕的には堂島君の内面描写も良かったしね。
ただ、ちょっと文句を言わせて貰えば、少しだけ文体が荒れてるね。
注意しないと解かんないくらいだけど。

名シーン。毎度ながら堂島君がマント着るシーンは格好よすぎるなりね。

ついでに書評 黒猫の三角 森博嗣

同じく再読なのさ!
「Xシリーズ以降、いきなりライトノベルと化した」と評判の森博嗣先生。
・・・その原因の半分は僕の「女装癖の体術使い」って言う設定で
残りの半分は紅子さんのキャラのクレイジーっぷりによるものだと思うけど。
さて、今回も僕は最初っから最後まで女装しっぱなし。
ほとんど女の子バージョンなりね。
でもまぁ、僕としてはそっちのほうが嬉しいなり。うるうる。

名言。
「保呂草さんがどこかの国の王子様でも、働き者の便利屋さんでも、
ハードボイルドを自で行く探偵さんでも、それとも、たとえ泥棒でも・・・。
私の知ったことじゃないのよ。
貴方はね、私の飲んだお酒のお代を支払う、そのためだけに地球に居るの。
それを、忘れないで欲しい」
紅子さんは気違いです。そこが格好いいのです。

56 名前:小鳥遊練無:2003/07/20(日) 21:09
( ゚Д゚)上の名言は「月は幽咽のデバイス」のものでした・・・
これじゃ紅子さんに合わせる顔が無いなり・・・うるうる・・・


やけくそ書評 撲殺天使ドクロちゃん おかゆまさき

読了。
えぇと、うん、こ、これはあれだね。
動揺を隠せないものがありますです。
ぼ、僕得意の理系的な論理思考を
総動員してこの作品について考察してみよう。
その、何?
まずこの「スプラッタコメディ」って言うカテゴライズからして
おかしいんだけどさ・・・。
内容としては安直な萌え系に収まらずに、
暴力的な描写を多用しているところとかが・・・
ええと、ごめんなさい。無理なり。読んで。

57 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/07/23(水) 04:22
こちらもレス。
 
>>55-56
ども。再読ありがとうござい。
 
そうだなー。変則的でもミステリーとして書かれてるのはせいぜい
パーフェクトワールドまでだ。
それ以降はやれ理詰めボクシングだの、(番外編は抜かして)
銃撃戦だの早撃ち勝負だのだしなぁ。
欠片もミステリーしちゃいねえ。
あと、文体はおそらく、グレイテストオリオンでだいぶ固まってくると思うんで、心配は無用。
 
ドクロちゃんは・・・やっぱコメントに困るでしょ?
それでいいんです。(いいのか)

58 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/07/24(木) 00:52
今日の感想。
 
・DADDYFACEメデューサ :伊達将範 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=997711143X&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%88%C9%92%42%8F%AB%94%CD
 
伊達将範氏が放つ、実に約2年半ぶりの新作が、満を持して登場。
まぁ・・・おれが前シリーズ読んだのは1年前くらいだから、
リアルタイムで待ってる人よりかは待ってないんだけど。
ともかく、待ちに待った新刊には違いない。
 
内容。
今回はまた、何時になくとんでもないことになりそうな感じ。
歳の差9歳の父娘が今回挑むのは、なんとあの幻の某大陸。
そして今回もバッチリ、世界の命運かかってるし。
 
さらにそこに絡む、様々な状況。
いつもの仇敵、『ミュージアム』に加え、今回はNATO軍も話に絡み、
大きな思惑、小さな思惑、大きな伏線、小さな伏線。
なにもかもてんこ盛り。
 
キャラクターは伊達氏の旧作「リムーブカース」から、
デブ軍人ツーポイントさんを始めとした3人が参戦。
今回もいい味出してます。
その上「世界樹の舟」からノイエ=シュライヒャー、
「冬海の人魚」から古谷大地医師が顔を出したりと、
まさしくオールスター大集合といった様相で。もう大変。
 
で、話の中身もテンポは悪くなく、400ページ近くの割りには
ぽんぽんと読み進められたんだけど・・・
 
 
またすっげえ引きしてるし。
 
なんつうか、すっげえ中途半端もいいトコでブツ切れしてんだよな。
この引きで、来月即新刊が出ねえってのは・・・わりかし拷問。
頑張って新刊出してくれ・・・と、切に願う次第。

59 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/07/27(日) 01:38
スクラップド・プリンセス、近所の本屋じゃあっという間に
初版が売り切れたっぽい・・・。
これだから中途半端に認知度が上がると(以下略)
 
愚痴を言ってても仕方ないんで、今日も今日とて感想をば。
 
・Dクラッカーズ・ショート2 過日 -roots- :あざの耕平 富士見ミステリー文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=997711711X&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%82%A0%82%B4%82%CC%8D%6B%95%BD
 
>>5で紹介した、「Dクラッカーズ」の、短編集第二弾。
メインは、4編+第一回龍皇杯参加作品のパイロット版。
以下軽く内容紹介。
 
・相棒 -accomplice-
短編っていうか、中編。
悪魔狩り”ウィザード”こと物部景と、情報屋・水原勇司。
後に信頼すべき相棒同士となる二人の出会いは、第一印象最悪だった?
どうも馬の合わない二人を狙うは、セルネット上層細胞、IXC(ナインシー)
の一員、キメリエス。
セルネットでも古株である実力者の彼に、二人はどう立ち向かうのか?
 
・狂犬 -hound-
もう一つの出会い。
こちらは相棒としてではなく。相対すべき相手として。
ドラック・ドックスの狂犬・甲斐氷太と物部景の初対決の全容が、今明かされる。
 
・夜道 -pathway-
一心地ついて、少年時代の物部景と、姫木梓のお話。
ほのぼのちっく。
二人の夏休みの、その1ページ。
 
・同胞 -accomplice-
出会いその三。
こちらは、出会ってはいけなかったのかもしれない出会い。
執行細胞・ファーストセルと呼ばれる三人は、この時集ってしまった。

60 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/07/27(日) 01:51
以下いつものようにダラダラと。
 
今回は執筆期間が短かったわりに、完成度高いです、これ。
4編が4編とも甲乙つけがたい良作に仕上がってるし、
更には短編集ならではの仕掛けとして、互いの話が
微妙に影響を与え合っていたりとかして。
そういう、スパイス的な味のつけ方が心にくいよな。
 
注目の、甲斐氷太VS景だけど・・・これ、意外とガチンコだったな。
おれとしては、もうちょっと小細工ガシガシで翻弄しまくる展開を
予想してたんだけど・・・そこはさすがに甲斐氷太、といったところか。
 
後はやっぱ、キメリエスかな。
こんな格好いいオカマ、久しぶりに見た。(いつぶりかは忘れた)
貫禄たっぷりの敵役として、魅せてくれること請け合いだね。

61 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/07/27(日) 02:06
名台詞コーナー。
「ねぇ、あなた言ったわよね。嘘は人類が持つ代表的な巨悪だ、って」
「私、違うと思う。嘘をつくのは弱いからよ。ただ弱いから嘘をつくの」
 
「その通り」
「そして、弱さって奴は、あらゆる悪の源泉なのさ。悲しいことに」

―――「同胞 -accomplice-」より

 
―――まあ、事実なんだろうけどな。(肩をすくめて、タメイキ)

62 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/06(水) 01:58
よっこらしょ。
まずは積み本リストの更新から。
 
・十二国記 図南の翼 :小野不由美 講談社X文庫
・スクラップド・プリンセス 反逆者達の多重奏 :榊一郎 富士見ファンタジア文庫
・コールド・ゲヘナ 2〜4 :三雲岳斗 電撃文庫 ※現在2巻読破中
・コールド・ゲヘナ あんぷらぐど  :同上
・パラサイトムーン I〜II :渡瀬草一郎 電撃文庫
・トリニティ・ブラッド R.O.M V 薔薇の玉座 :吉田直 角川スニーカー文庫
・冥王と獣のダンス :上遠野浩平 電撃文庫
・学校を出よう! Escape from The School :谷川流 電撃文庫
・ザンヤルマの剣士 :麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・風の白猿神(ハヌマーン) :滝川羊 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜4 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :土門弘幸 電撃文庫
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・弁天女子寮攻防戦 :新城十馬他 富士見ファンタジア文庫
 
・・・えーと。
すんません、夏休みだからって調子に乗りました。
幾らなんでも衝動に任せて買いすぎおれ。
いくらブッ○オフが安いからって・・・アホかおれは。
おれに時間をくれー。あうあう。
さらに今月は電撃文庫がアレでアレだっつうのに。うがー。

63 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/06(水) 02:13
でもまあ、読んではいるんだよな、いちおう読んでは。
ただ、本が減るのよりは間違いなく増えるほうが早いわけで。至極当然の摂理。
 
さて、まず最初の感想は・・・これ。
・灼眼のシャナV :高橋弥七郎 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977111456&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%8D%82%8B%B4%96%ED%8E%B5%98%59
 
>>29 >>35で紹介した、「灼眼のシャナ」シリーズの3巻目。
だいぶノりにノってきましたって感じです。
 
予想通りというかなんというか、三角関係が四角関係に大発展。
坂井悠二は相も変わらずそっちに関しては情けねぇかぎりだし。
この関係の行き着く先は、いったいどちらにあるのやら。
 
その他の見所。
 
「糸引き」
 
これはもう、のっけの挿絵からアレですよ。
詳しくはじっさいに本を手にとって見るよろし。
 
後はまあ・・・今回は上下巻の上巻って感じだしなぁ。
本番のドンパチは今月出る4巻にすべて集約されてるらしいんで。
またそちらを読んだ時に、総括的に語りたいね。

64 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/10(日) 02:37
さて、と。
けっこう読了本も溜まってきたし。ひとつ大物の感想をば。
 
・蓬莱学園の犯罪! 上 :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4829124520/qid=1060450046/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/250-7354126-2605054
・蓬莱学園の犯罪! 下 :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4829124601/qid=1060450046/sr=1-2/ref=sr_1_2_2/250-7354126-2605054
 
多方面で話題を呼んだと言われているが、今となっては入手困難なシリーズもの小説、
「蓬莱学園」。
最近古本屋を巡って、見つけたので入手してみた。
 
ちなみにこの「蓬莱学園」という世界観、かつてPBM、つまりメイルゲームやら
スーファミのRPGやらテーブルトークやら、各方面に広くメディア展開した
シリーズらしいんだけど。残念ながら俺はその当時の世代ではないんで、
詳しく聞かれてもお答えできません。悪しからず。
 
もしいろいろと知りたければ、「蓬莱学園」でぐぐったりとか、
一刻館にいる識者のキャラハンさんたちに聞いてみるといいでしょう。
とくに某真野泰彦さんあたり詳しそうな予感。

65 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/10(日) 02:56
というわけでこの「蓬莱学園」。
おれよりもっとコアな方々に語らせるとそれこそキリがなさそうだけど、
おれ自身はそれこそ又聞き程度の知識しかないままにこの小説を読みました。
その分、わりかし純粋に「小説」としてのみの評価ができず・・・はず。
たぶん。
 
で、感想。
一言で言えば、
 
「超大掛かりな化かし合い」
だけどその実
「超大掛かりな茶番劇」。
 
やば。一言じゃねえ。(こんなんばっかだ最近) 
 
以下はもうちょい詳しく。
 
この物語の主軸となるのは、あらすじに書いてある通り、
蓬莱学園という「世界」のバランスを崩しかねないアイテム、
「黄金生徒証」(ゴールドカード)。
それを、本来の所持者・野々宮月乃嬢からバクチでまきあげた
ソーニャ・V・枯野。けれど彼女の手の中からも、黄金生徒証は
こぼれおちる事となる。
 
そのまま、互いが「黄金生徒証」を所持していない事を知らず、
対立を深める両者。
その構図に、様々な組織、思惑が絡んできて・・・話は複雑怪奇に絡むことになる。
 
登場人物の全員が、互いが互いを疑い、信用せず、騙しあう。一枚の生徒証と、それに絡む
権力を巡って。
そのまま物語は加速していき・・・最後(ラスト)のシーン。
登場人物の皆は、この馬鹿げた化かし合いが、全て「茶番」であった事を知る―――
 
読者は、全てのいきさつを上から俯瞰して、その「茶番劇」を眺め、
世界を思う存分楽しむ。
登場人物たちの思惑を推察するもよし、
黄金生徒証の行方を推理するもよし、
互いの腹の探り合いを笑い飛ばすもよし。
楽しみ方はさまざま。
 
その「さまざま」を、思う存分味わえる。この作品は、きっちり
そういう作品に仕上げられている、とおれはたしかに感じた。

66 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/10(日) 03:14
名台詞コーナー。
 
この作品、というか蓬莱シリーズは、さすがに10年前の作品だけあって、
台詞まわしに古臭さを感じないわけではないんだけど。
けど新城氏が紡ぐテンポのいい登場人物たちの台詞は、
少なからずおれを感心させてくれました。
以下、2つほど抜粋。
 
 「いいか、金ってのはな、すげえ斬れ味があるンだ。そりゃ剣だってすげえ。
斬りゃあ血が出る、骨も割れる。腕のたつ奴なら岩も鋼も砕く、しまいにゃあ
腐った性根も一刀両断するてえぐれぇだ。剣の極意たぁ、そこまでいくんだぜ。
 でもな、そりゃあ世の中の半分だけさ。残り半分は血も何もねえ、斬る肉も
持ってねえ、それどころか根性も魂もねえときてる。どうやってこんなものを
刀で斬るんだ、ええ?  こいつを斬るにゃあ、金がいるんだよ。
金でなきゃ、斬れねえンだよ。 おめえ、貧乏したことあるか?」
 
                           ―――剣客・神酒坂兵衛
 
な? 長台詞だけど、説得力だけはすごいでしょ。
 
 
「あたしのことはどうでもいいの!」
「そんなのはね、この世で一番どうでもいいことなのさ! そうよ、あんたも、
あたしも、この『館』に押し寄せてきた連中も、この学園できゅうきゅう暮らしている
生徒たちも、このへんてこりんな島も、そのまた向こうにあるいろんなものも、
本当はどうでもいいのよ。大切なことってのはたった一つしかない。それを
最後までやり遂げればいいの。それだけよ!」
 
                          ―――ソーニャ・V・枯野
 
これはもう、彼女、ソーニャ・V・枯野という人物を最も象徴的に表している台詞だと思う。
個人的に。

67 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/10(日) 04:20
で。この作品に少なからず感銘を受けたおれが、
他作品の読み進めもそこそこに入手してきたのが、こちら。
 
・蓬莱学園の初恋! :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4829124091/qid=1060450046/sr=1-6/ref=sr_1_2_6/250-7354126-2605054
 
こっちは、「〜犯罪!」より前に出版された、小説「蓬莱学園」シリーズの
1作目。
いや・・・なんていうか。「犯罪!」のほうに、しきりにってわけでもないけど
「朝比奈事件」だとか「朝比奈裁判」だとか言う単語がちょくちょく出て来るんだよな。
そうやってチョコチョコ出されると・・・気になっちゃうのが本読みのサガってもんでしょ?
そういう経緯で、ちょっとがんばって入手たのがこれなんだよ。
 
 
感想。
「超大掛かりなドタバタアクション」。
 
これはもう「犯罪」とはまるっきり真逆。
「犯罪」は前述したような小手先の化かし合いを見るのに対して。
こっちは、ただひたすらにスケールのでっかいドタバタ騒動。
同じ「蓬莱学園」という舞台の中で繰り広げられる物語でも、
一作目と二作目でこうも性質が違うものなのか! と、驚かされることしきり。
 
楽しみ方も単純明快。
もうそのまま、われらが主人公「朝比奈純一」くんの活躍(?)を、
見て泣いたり笑ったり。それだけでいい。簡単だろ?
「犯罪」が世界を俯瞰する物語なら、「初恋」は世界に入り込む物語。
あとは思いっきり楽しんでらっしゃい、と。そういうわけだ。

68 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/10(日) 04:29
名台詞コーナー。
 
「犯罪」と違って、「初恋」のナカミを象徴してるような台詞を出すと、
思いっきりネタバレになっちゃうんで、自粛。
ここは個人的にツボに入った台詞をひとつ抜粋してみる。
 
「どうあがいたって無駄なのだ、この蓬莱学園で名も知らない一人の人間を
見つけようなどというのは!
いいか朝比奈、この世界には絶対に変えることのできない根本的な法則がある。
それは、全ての事象は悪化するという法則だ。
陽子は崩壊し、熱は拡散し、生命は消滅し、環境は破壊され、麻薬がはびこり、
悪徳政治家は法の網をくぐりぬけ、貧困は地上に蔓延し、離婚と犯罪は
増加の一途をたどり、戦争と内乱は軍需産業をうるおし、無実の博愛主義者は
獄死し、朝食のパンはマーガリンをぬった側が下になって床に落ちるのだ!
これは万古普遍の真理だ!」
                         ―――蓬莱学園公安委員 ベアトリス・香沼

 
・・・まあ、つまり、こういうノリ好きなんだよ。そういうコト。

69 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/16(土) 16:39
今の時間はいろいろあって。とりあえず整理だけやってみよう。
 
●積み本リスト
・十二国記 図南の翼 :小野不由美 講談社X文庫
・コールド・ゲヘナ 4 :三雲岳斗 電撃文庫 
・コールド・ゲヘナ あんぷらぐど  :同上
・パラサイトムーン I〜II :渡瀬草一郎 電撃文庫
・トリニティ・ブラッド R.O.M V 薔薇の玉座 :吉田直 角川スニーカー文庫  ※現在読破中
・冥王と獣のダンス :上遠野浩平 電撃文庫
・学校を出よう! Escape from The School :谷川流 電撃文庫
・ザンヤルマの剣士 :麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・風の白猿神(ハヌマーン) :滝川羊 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜4 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :土門弘幸 電撃文庫
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・弁天女子寮攻防戦 :新城十馬他 富士見ファンタジア文庫
 
●読破済みの本の中で、感想を上げる予定の本
・コールド・ゲヘナ 2
・コールド・ゲヘナ 3
・スクラップド・プリンセス 反逆者たちの多重奏
・マジカル・シティ・ナイト5 (これは、マジカルシティナイト第一部として一括して
                  感想を書く予定)
・ビートのディシプリン SIDE2 :上遠野浩平 電撃文庫
・イリヤの空、UFOの夏 その4 :秋山瑞人 電撃文庫
・灼眼のシャナIV :高橋弥七郎 電撃文庫
 
自分の原典の感想を書かないのは・・・その、キャラネタ的観点というか。
そういうような遠慮と、なんとなく手前味噌な感じがするためです。
ひとつご理解のほどを。

70 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/16(土) 16:54
某所で注文した品々。
計八冊。
 
・ザンヤルマの剣士 オーキスの救世主 :麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・ザンヤルマの剣士 フェニックスの微笑 :同上
・ザンヤルマの剣士イレギュラーズ 放課後の剣士 :同上
・五霊闘士オーキ伝 5 :土門弘幸 電撃文庫
・NANIWA捜神記 :栗府二郎 電撃文庫
・猫目狩り 上 :橋本紡 電撃文庫
・猫目狩り 下 :同上
・ルームメイト 3 :伊達将範 電撃文庫
 
ザンヤルマは、あるもの全部注文してみました。
だから1巻からちゃんと続刊してるかどーかなんて知ったこっちゃねえ。
とりあえず安心できるのは外伝くらいのもんだろうか。
 
あとは、例のごとく電撃受賞作家の羅列。
橋本紡氏もなんだかんだと言われている作家のようだけど、
受賞作である「猫目狩り」に関してはあんま悪評を聞かないんで、ちょっとだけ
楽しみだったり。
いや、悪評がないからって良作であるとも限らないのは確かだけどな。
 
あと、最後の一冊は作者買いです。あまり気にしないように。

71 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/17(日) 01:18
それじゃあ、怒涛の感想書き。やってみよう。
まずはこちらから。
 
・スクラップド・プリンセス 反逆者たちの多重奏 :榊一郎 富士見ファンタジア文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=997714804X&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%8D%E5%88%EA%98%59
 
アニメも佳境に入って(らしい)ますます人気の高まる、
富士見の看板作品、「スクラップド・プリンセス」の最新刊。
(前作紹介>>22
もう言うまでもないけれど、惰性です。
 
で、内容。
端的に言えば、ようやく合流、そして最終決戦へ、ってところかな。
なんつうかラクウェルさん来るのおせぇよ・・・つう感じだけど。
 
とりあえずシャノンさんの復活シーンはなかなかに熱くていい。
これもなんつうか、もうちょっとテンポよくやってくれたら
もっと楽しめたと思うんだけど・・・個人的に。
 
後は完結まであと一冊・・・かかっても二冊だろうし。
それまではこのシリーズともお付き合いしようかなと。
まあ、本音を言えばストレイt(以下略)
 
 
名台詞コーナー。
 
「聞こえてるんでしょう? そろそろ――拗ねるのは、やめたら?」
                         ―――ラクウェル・カスール
  
もっと熱い台詞はこの後に控えてるんだけど。あえてこっちをチョイス。

72 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/17(日) 01:18
次はメーンイベント。電撃新刊三連発。
 
・イリヤの空、UFOの夏 その4 :秋山瑞人 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977211663&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%8F%48%8E%52%90%90%90%6C
 
さて、終にやってきてしまった。夏の終わりのお話。
みんなが待ってた、秋山瑞人の最新作にしてシリーズ最終巻。
 
えー、ここからは、イリヤを1巻から読んでない人には楽しみづらい
内容になると思うんで、あらかじめご了承ください。
というか、ここを見てる人でまだ読んでない人がいたら是非読もう。やれ読もう。
 
 
で。
まあ、各所でいろいろと言われている結末だけど・・・
確かに、おれもこれでいい、とは断言できはしない。それは判る。
でも、なんというのかな・・・
 
この物語の結末は「こうなるしかなかった」
っていうのか・・・。そう思わされるだけの説得力をもって、この物語は紡がれてる。
誰があの時こうしてればよかったとか、そういう次元を全て超越した。
そんな物語の結末だった。そう思う。
 
浅羽直之という一人の中学生に、なんの罪があったわけじゃない。
ましてや伊里谷加奈になんの非があろうはずもない。
ただ、二人は出会った。そして夏を駆け抜けた。そして―――
それだけが、残っている事実なんだから。
 
この先も、この物語は、そして秋山瑞人という作家は、さまざまな観点から
批評の対象となって、さまざまに議論されることだろう。
そういう意味で、「歴史に残る作品」って言えるんじゃないかな。この物語は。

73 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/17(日) 01:21
名台詞コーナー。
 
「秋山作品は全てが名台詞なんだよ」とはよく言ったもんだ。
でも今回は、もうこれしかない、か。
 
「しいたけ」
 
 
いやもうね、エピローグでとんでもねえオチ用意しますねアンタ。
不覚にも笑ってしまった。別の意味で鬱だ。

74 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/17(日) 02:35
次。
 
・・ビートのディシプリン SIDE2 :上遠野浩平 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977211655&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%8F%E3%89%93%96%EC%8D%5F%95%BD
 
上遠野浩平が放つ、シリーズ第二弾。
「ブギーポップの出てこないブギーポップ」という触れ込みの作品・・・
だったはずなんだけど。
 
あらすじを見てもらえれば判るとおり、実は今作にちょっとだけ出演してたりするんだな。
あの「不気味な泡」が。
とはいっても、出てくるのは、主人公、ビート・ピートの回想の中だけなんで、
これから先はほぼ間違いなく出ないだろうけど。
つまり「ビートのディシプリン」シリーズでは後にも先にも出演はこれだけ、って事。
 
内容。
相変わらず不気味な泡さんがいないとサクサク話が進みます。
ビートと統和機構の刺客、バーゲン・ワーゲンとの闘い。
その合間に挿入される、ビートが生まれた直後からの記憶。
彼の世話人、モ・マーダーと。そして、彼の最初の任務で出会った少女、
『ザ・ミンサー』。
彼らとの触れ合いの中で、引き寄せられる「死神」―――
 
とまあ、こんな感じ。アクションありーの、サスペンスありーの、
今回も盛りだくさんでお送りしています、って感じで。
 
それにしても・・・バーゲン・ワーゲンのヘタレっぷりはどうにかならないものか。
能力知られちゃったら、ビートたちにほぼいいように翻弄されてるしなぁ。
幾ら「虐殺」が専門のパワー型とはいえ・・・ね。
アレならおれだって勝てるぞ。
 
・・・いや、それはうそかもしれない。すんません。

75 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/17(日) 02:47
名台詞コーナー。
相変わらずこの人の作品って微妙に説教くさい台詞が多いよなー。
この味が駄目って人は駄目なんだろうけど、
その逆もまた然りなわけで。
 
「人は無限の可能性がある、とよく言われるけど、そんなものは嘘よ。
ほとんどの者にとって、人生とは既に用意されているレールの上を
外れないように辿っていけるかどうかの、『ふたつにひとつ』の賭け事
(ギャンブル)に過ぎないわ。そして大抵の人はそれに負けて、不本意な人生
を歩まざるをえなくなって、その不満を紛らわすための辻褄合わせで
一生を過ごすことになる。でも―――」
「中には、きっとその自分に用意された道に気がつかない間抜けがいて、
本人は普通にしているつもりでも、全然レールの上を歩こうとしないで、
とんでもないところを進んでしまう人もいるんじゃないかな、って―――
今、そう思ったわ」
 
                      ―――合成人間 ザ・ミンサー
 
・・・もちろん、中には自分の意思でレールを踏み外してく人もいるだろうし、
歩むべきレールが途中でとんでもなくねじれてて、2,3回転してて
ジェットコースター気分な人もいるんだろうけど。
まあいいじゃん。(真似てみた)

76 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/17(日) 03:06
というところで、時間切れ。シャナの感想は明日になります。すんません。
あと積み本リストに
 
・バッカーノ! The Rolling Bootlegs :成田良悟 電撃文庫
を追加。忘れてた。
 
で、来月の予定。
 
・DADDYFACEメデューサII :伊達将範 電撃文庫
・トラブルシューターシェリフスターズSS mission04 :神坂一 角川スニーカー文庫
・魔術士オーフェンはぐれ旅 我が聖域に開け扉 (下) :秋田禎信 富士見ファンタジア文庫
・まじしゃんず・あかでみい3 魔王誕生!? :榊一郎 ファミ通文庫
 
こんなトコか。
バッカーノの新刊も気になるけど、とりあえず保留ね。
何はともあれ、来月はオーフェンの最終巻でしょう。
それ以外に何を語れというのか。(いや、語れない) 
 
かるーく使い方の間違ってる反語で、今日はお開き。

77 名前:名無し客:2003/08/18(月) 01:30
ザンヤルマの剣士
ノーブルグレイの幻影
オーキスの救世主
フェニックスの微笑
フェアリースノウの狩人
イリーガルの孤影
モノクロームの残映
ファイナルの密使
イェマドの後継者
 
で、放課後の剣士が外伝の全十冊構成です。<ザンヤルマ
二巻が抜けちゃってますね。
正直、オーキス行く前にノーブルグレイは読んでおいてほしいところです。

78 名前:名無し客:2003/08/18(月) 01:32
外伝はとりあえず一巻読んでおけば問題ないと思いますよ。
できれば、フェニックスの微笑まで読んでおくとなおよしですが。

79 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/18(月) 02:57
さて、お約束どおり、最後の感想いってみようか。
 
・灼眼のシャナIV :高橋弥七郎 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977211698&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%8D%82%8B%B4%96%ED%8E%B5%98%59
 
話的には、>>63の続き。
上下巻の下巻、という位置付けだな。
 
で、こっちはもう完全にアクションでバトル。
シャナちゃんが、マージョリー姐さんが、
変態兄妹・・・もとい、ソラト・ティリエル兄妹と、その用心棒シュドナイを
相手に、大立ち回りを演じます。
その中で、坂井悠二は彼なりにシャナちゃんの役に立とうとして・・・
と、そんなところか。
 
見所は、シャナちゃんと坂井悠二が戦いの中で互いの関係を
確かめ合う、っていうのももちろんあるんだが・・・
なんといっても、シャナちゃんに破れ目標を見失っていた
我らがマージョリー・ドー姐さんの復活劇。これでしょう。
彼女の復活後の活躍っぷりは、もう最高です。
あとは、服を切り裂かれるシャナちゃんにハァハァするもよし・・・
って、こんなこと言ってたらまた焼かれちゃうか。
 
んで、最終的にはどうだかっつうと・・・
まだまだややこしい関係はスッキリしそうにない。
その解消はまた次回以降、ってことになるだろうか。
また伏線的にも、次あたりでそろそろ事態が大きく動きそうなんで、
これからもまだまだこのシリーズからは目が離せそうにないな。

80 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/18(月) 03:05
名台詞コーナー。
 
「……どうだろうな。凄く強く『助けたい』とは思ってる。でも、
どこからが『好き』なんだろう? どこからが、彼女の言う
『そうだ』って気持ちなんだろう?」
 
・・・恋愛っていうのはかくも難しいものか。(おれが言うなよ)
まあ、直球ど真ん中の恋愛もあれば、こんな恋愛もあるさ。
大いに悩むのは、けっして悪いことじゃない。そうだろ?

81 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/18(月) 03:10
>>77-78
おお。
情報提供超感謝。
なるほど、そういう順番でしたか。
 
で、ついさっき調べてみたんだけど、どうやら某アマゾンに行けば
古本で大抵のは手にはいるっぽいんで、そっちで何とか手に入れてみようかと。
とはいえ、おれのお小遣いと時間にも当然限界があるわけで、
その辺の余裕とうまく折り合いをつけてやっていこうかな。

82 名前:名無し客:2003/08/21(木) 09:21
・・・・ごめんなさい。
最近はホントもう、あなた(の原典の出るスピード)にはついていけません。
逃げてしまう私を許してください。

83 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/25(月) 01:10
>>82
ちょっと待ってくれよ・・・。
おれが、悪かったっていうのか?
なんかイヤなことがあったっていうんなら、言ってくれればいいのに。
いくらでも、イヤなことくらい、直すからさ・・・だから・・・待ってくれよ。
 
 
なんて、女々しい野郎を気取ってみたり。
確かに、振り返ってみれば1年半で10冊・・・完全に常軌を逸してるよこりゃ。
おれとしては嬉しい悲鳴なんだけどさ。その、やっぱアレだ、小遣いがたんねーっつう
話だよな。気持ちはよぉくわかるぞぉ。
 
 
というわけで、寂しくなったらまたおいで。おれは待ってますよ。

84 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/25(月) 01:33
今日の感想。
とりあえずこれくらいで勘弁してください。
なんかこう中だるみ気味・・・なんでかなぁ。
 
・コールド・ゲヘナ 2 :三雲岳斗 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9972719871&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%8E%4F%89%5F%8A%78%93%6C&ISN=305152&STRCT=11
・コールド・ゲヘナ 3 :三雲岳斗 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=997317187X&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%8E%4F%89%5F%8A%78%93%6C&ISN=305152&STRCT=11
 
とりあえずまとめて語ってみる。
まあ、世界観だとか内容だとか、詳しいことは↓
http://www.appletea.to/~charaneta/test/read.cgi?bbs=ikkoku&key=048757313
のスレッドで、アイスちゃん本人の口から語られるはずなんで、
ここでは割愛したいと思います。まる。
 
まあ、その他の内容としては、2巻も3巻も、ここ一刻館と同様、
アイスちゃんもフロスティちゃんも大活躍を繰り広げてたりします。
実際、主人公のバーンなんていっつも彼女らに助けられっぱなしだし。
うーむ・・・電撃男性主人公陣はヒロインの尻に敷かれるのが定説なんだろうか。
 
後気になることを言わせて貰うと、1巻から続けて、どーも
「人間の敵役」が魅力的でないっつうか、ヘタレっつうか。
 
まあ、あの世界、人類最悪の敵である「ドラゴン」という存在があるから、
どうしても主眼がそっちに行ってしまうのは仕方がないとして。
それでももうちょい頑張れないものかと思ってしまうおれがいたりする。
特に3巻のトワイライトなんて、期待させる登場の仕方をしてきた割りに・・・(略)
その分4巻では、バーンと同門のロストアーツ使いが出てくるという事なので、
微妙に楽しみではあるんだけど。
 
後どうでもいい話。
何度読んでも、アイスちゃんがおれと同年代に見えねえ・・・。(彼女は16歳)
他の”女王”は歳相応なのに、なんでだろうなぁ。
下手したらウチのアトリくらいに見えるときがあったりしt(打撃音)
 
⊂⌒~⊃。Д。)⊃

85 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/25(月) 01:37
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪
 
 
(死体同然に見えたコウの身体が、ゆっくりと起き上がる)
 
・・・ふぅ、どこからともなく流れてきた謎のメロディーのおかげで助かった。
しかし便利な呪文だぴぴるp(略)。
 
それはともかく、アイスちゃんフロスティちゃんの両姉妹は、
デッドリードライブジョッキー、通称DJと呼ばれる、
デッドリードライブによる超音速戦闘に耐えうる身体をもってる
超☆少女なんで、皆さんセクハラするときは気をつけるように。
でないとおれのような目に遭います。
 
といったところで今日はお開き。

86 名前:名無し客:2003/08/28(木) 00:35
 
名無しの分際ですが、感想文なぞを。
もしかしたら、いや、もしかしなくても正体バレバレなのかもしれませんが、
その辺りは目を瞑っていただけると助かります。
 
 
『悪魔のミカタ』一巻 うえお久光 電撃文庫
 
<読む人の前提>
純粋な意味でラノベを読むのは数年ぶり。
(不純な意味や動機で読んだ事はあるってェ事で)
 
<ファーストインプレッション>
文中のイラスト、やけにキスシーンが多いのですが、何故に!?
もしかしてこれは、堂島コウという主人公の恋愛アドベンチャーノベルなのだろーか。
もしかして一刻館に住まう、堂島コウという悪魔に引っかかったのでしょーか。
 
<読み始めてすぐに思ったこと>
これは、裏(もしくは表)ザンヤルマの剣士ですか?
いや、「イマドキのザン剣」って感じ?
 
<感想/妄想>
さて、そんな「イマザン」(イマドキのザンヤルマの剣士)だと思った本書で
ありますが、途中幾度か引っ掛かりを覚えながらもスラリと最後まで読める
良き娯楽小説でありました。(「引っ掛かり」とは、急に展開が早くなったり、
登場人物があまりにも突飛な行動をしたり、といった事です)
娯楽小説(多分)であるとは云え、単にそれだけに留まらない、割と深く考え
させられる台詞やら文章やらがあったりと、作者の懐の深さが感じられます。
ミステリ部分はちと物足りなかったかな、と。
あれだけ面白い小道具をつかいながらも、反則気味だと思いましたし(笑)
 
講談社メフィスト賞の受賞作品もそーなのですが、最近は新人賞であっても
「続刊」を前提に書かれた作品が多いですねー。気のせいかもしれませんが。
 
後は、ラノベだけあって全体的に淡白にサクサク進んで行くなー、なぞと。
(特に主人公、思っていた以上に淡白なヒトですね)
いや、分かってます。
本書を読む前に京極夏彦を読んだのがいけないのです。
 
 
以下は余談となりますが、厳しい表現が続くのでご注意を。
 
前にも書きましたが、どうしても『ザンヤルマの剣士』と比較してしまう部分が
多いのです。そんなのは自分だけなのかもしれませんが。
こうした比較をしてしまうと、心理描写という部分で、やはり『悪魔のミカタ』の
方が劣っている、という判断を下してしまう自分が居るのです。
本質は全然違う(かもしれない)双方なのに。
 
それと、「人知の越えた能力で殺人を犯す」という小説ですと、西澤保彦の
SF色の濃いミステリを彷彿とさせます。
それと比較しても、むー、となってしまうところが大きいのですね。
嫌な人間だな、自分。
 
つまりは、「次巻以降も期待してます」といったところでしょーか。
積み本はともかく、読みたい本が山のようにある今はなかなか手が伸ばせませんが、
機会を見つけて二巻以降も読もうかな、と。
そんな感じです。
 
こんな感想文しか書けなくてすみません。

87 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/28(木) 01:19
さて、読了本もたまってきたし、ここらで一気に・・・と思ったところで、
お客さんか。
 
>>86
どうも、読了ありがとうござい。
その感想に対して、僭越ながら幾つかレスをさせてもらいますけど・・・
アレだったら言ってください。ていっても遅いけど。
別に批判とかそー言うんじゃないんで安心してくださいな。
 
>「ザンヤルマの剣士」関連
「ミカタ」が「ザン剣」の比較対照になりやすい、ってのは、
ザン剣の一巻を読んだ今のおれならなんとなく判ります。
つってもトンでもアイテムが現代に巣食うっていう設定くらいのもんだけど。
(ミカタの場合は『知恵の実』、ザン剣の場合は『遺産』)
ただその切り口がよりミステリー寄りか、アクション寄りかという
アプローチの違いはあるね。
まあ・・・ミカタの場合、そのミステリーの部分が微妙だから(それは否定しない)、
しょうがないか。
なんて言うのかな・・・ミカタはミステリーというより、ミステリーの一要素である
「知恵比べ」をピックアップしてお話を構成してるんで、そっちを重点的に
見てくれれば2巻以降が読みやすくなるかと。
 
>おれの淡白具合
こいつは、よくおれ自身も悪魔のミカタも、戯言シリーズと似てるって言われますな。
おれ自身、あそこまで枯れてはいない、と信じたいんだけどなぁ・・・やっぱそう見えるか?
まあなんでこう、「おれ」が今ひとつ情熱に欠けるかって言うのは、
おれ自身の記憶が空虚だったりなんだりと、いろいろ理由があるわけで・・・
以下、続刊をお楽しみに。
 
まあ、比較はアレです。「するな」って言ってもどうしてもしてしまうもんです。
おれなんかも「瑞っ子」っつって、どうしても他のラノベと秋山瑞人氏の作品を
比べちまう秋山信者だったりしますしね。
ただ京極と比べんのはカンベンしてください。あれには勝てません。ハイ。
 
描写に関しては、向こうのスレでも軽く触れたとおり、デビュー作だけに
うえお氏の文章力も甘い部分が多々あります。
けどうえお氏は10冊本を積み重ねた中で、確実に「魅せる」のが
巧くなってきている作家さんなんで、続刊を入手してくれるのであれば、
決して損はさせない人だと思いますよ。おれが保障します。

88 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/28(木) 01:30
ということで87さんは、もし続刊を読了されたならば
ガシガシ感想を送ってきてください。おれがとっても喜びます。
 
つうことで、感想いってみよう。
まずは先程話に出た、この本。
 
・ザンヤルマの剣士 :麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4829124857/qid=1062001456/sr=1-4/ref=sr_1_2_4/250-2889034-7985810
 
もう今更多くを語る必要はないでしょう。
出版から10年の月日を経ながらも、未だ各所で話題に上り続ける、
ライトノベルの傑作といわれている作品。
 
で。
正直に告白します。
 
実はおれ、この一巻だけは、以前やんごとなき事情から・・・
 
ネタバレ、されちゃってるんだよね。
 
しかもかなり根幹部分、「犯人」の正体を知ってしまっていたんだな。
 
まあ・・・そのネタバレされた当時は、まさか自分がザン剣をこの手で読もうなんて
考えてもいなかったし・・・仕方ないといえば仕方ないんだけど。
魅力が半減してしまったのは否めないかもしれず。いやもうすんません本当。
 
で、それ以外の部分に関して。
 
・・・うん、読みやすい。素直に。
描写は簡潔で、きっちり頭に浮かばせる事が可能だし。
(ただ場面転換がちょいとアレかもしれない。私的に)
なんつーか、ストーリーも含めて、「ライトノベル」というか
「ジュブナイル小説」というか。その「金字塔」を見せられた感じ。

89 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/28(木) 01:39
続き。
 
作品のテーマとしては、
 
「人間の本質的な醜さ」「性悪説」
「そんな人間が、強い力を持ったら・・・」
 
それがどうやら、この巻だけに留まらず、作品全体の
テーマになりそうな感じ。
その中で、人間の醜さをこれから散々見せ付けられるであろう
純粋な主人公、矢神遼くんは、恐るべき力を秘めた「ザンヤルマの剣」を
手に、何を思い、どのようにしてその力を振るうのか。
>>86さんじゃないけど、こっちも「続き」がすっごく楽しみだったりします。
ただノーブルグレイを入手するのはもうちょい先の話になりそうだ・・・くうう。

90 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/28(木) 01:51
んで、もう一冊。つい先日読了した本があるんだけど・・・。
それは、こちら。
 
・冥王と獣のダンス :上遠野浩平 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9973857674&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%8F%E3%89%93%96%EC%8D%5F%95%BD&ISN=345947&STRCT=11
 
ブギーポップでおなじみ、上遠野浩平氏が、電撃ゲーム大賞応募前に
書いていた作品を改稿した作品。だそうです。
 
で。
・・・なんていうんだろうなぁ。これは。
どうにも、感想をつけがたいんだよ、この作品。
読了して、ここまでなんにも沸き上がってこない作品っていうのは、
おれ初めてだ。
 
いや、だからって、決して楽しめなかったわけじゃない。
上遠野節はきっちりと効いているし。作品構成自体にも
特にでかい欠陥があるわけでもない。
ただ、ただ、読後の後味が、「空虚」なんだよな・・・。
すっげえ、不思議な感じだ。こういう感覚を、おれは
歓迎すべきなのか、遠慮すべきなのか・・・うーん。
相手が上遠野氏だからって、考えすぎなのか? おれ。
 
とにかく、おれ内では「ワケわかんない」って印象が強いこの作品。
他に読了した人がいたら、遠慮なく感想をプリーズ。

91 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA:2003/08/28(木) 01:55
名台詞コーナー。
 
「……ばらばらにしてしまえ、夢幻」
                    ―――枢機軍臨時大尉 トモル・アド
 
どんな台詞かは、実際に読んでみてください。
 
といったところで今日はお開き。

92 名前:アイス・フェイ ◆ICE/T6gymo :2003/08/31 16:48
こんにちは!
ラジオ依頼のご無沙汰でした。
アトリちゃんは元気?

>>84
感想ありがとう、コウ君。
今日はそれにレスさせてもらうね。

>あたし達の活躍
そうでしょ!
いっつも、あたし達がバーンのフォローしてあげてるんだよ。
メルちゃんやマリィさんにも、世話かけっぱなしだし。
なのに、バーンったら感謝の気持ちが足りないのよ!フロスティばっかり、贔屓するし!

>人間の敵
バーンが<なまくら>で、人間と闘いたくないから……ってのもあるとは思うんだけどねー。
某所でフロスティが言ってたみたいに、三雲先生が切音さんを好きなだけだったりして……。
ただ、ああもヘタ…なのは、「悪人は偉そうな事言ってても、真に1本筋の通った男気のあるヤツじゃダメ」
っなんて三雲先生は思ってるんじゃないかな。
言ってみれば、「人間の敵」は主人公が相手をするまでもない三下役?……ちょっと可哀相。

……4巻の人は、ちゃんとバーンが相手をするらしいよ。

>あたしの年齢
……。
ふーん。コウ君もそんな事言うんだ。
しかも、”あたし達”じゃなくて”あたし”だけなんだね。
あの娘のことは、歳相応に見てるってことだね……。(拳を固める)
子供っぽくて……(腕を振り上げる)

悪 う ご ざ い ま し た ね っ! コ ウ 君 の 馬 鹿 ー ! !

(振り下ろされた拳は、常人の七倍の速度とそれに相応しい威力をもっていた…)

93 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/09/12 01:14
はい、こんばんわ。みんなのアイドル堂島コウ17歳です。



・・・・・・いや、わかってるんだよ。滑ってるって。
なんつーか、こうハイテンションなんだよ。察しろ。

それはともかく、今回は感想コーナー番外編をお送りしたいと思います。
今回取り上げる一冊は、こちら。



『電撃ヴんこ』



えー、ここでいつもなら、紀伊国屋かアマゾンあたりのURLをはっつけて
その概略を説明するところだけど、この本はちょほいと特殊でして。
まあ、一言で言うなら、
「メディアワークス及び作家公認の、電撃文庫海賊誌」

ってところかな。
いつも電撃文庫で活躍中の作家さん及びイラストレーターさんが、
ふだんは書けないようなあーんなモノやらこーんなモノまで書いて、
皆様に通販で売りつけちまおうという、そういう物です。
その内容は、次レスにて。

94 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/09/12 01:14
☆『キノの旅 -the Beautiful World-』3本立て
時雨沢恵一/黒星紅白
☆『天使篇』
上遠野浩平/緒方剛志
☆『ダブルブリッド番外編/獣の螺旋』
中村恵里加/たけひと
☆『いつもどこでも忍2ニンジャ外伝 インビジブル忍』
阿智太郎/宮須弥
☆『ロボット妹』
佐藤ケイ/さがのあおい
☆『りばーず・えんど めいどさんばんざい編』
橋本 紡/高野音彦
☆『逢えば変するヤツら』
川上 稔/さとやす(TENKY)
☆『しゃくがんのしゃな』
高橋弥七郎/いとうのいぢ
☆『犯人は、揚げたてコロッケの匂い』
鷹見一幸/あんみつ草
☆『ドクかみっ!』
有沢まみず&おかゆまさき/若月神無&とりしも
☆イラストパロディ!!
・ヒロインたちが水着で『コールド・ゲヘナ』 イラスト/忍 青龍
・ヒロインたちが女湯で『吸血鬼のおしごと』 イラスト/片瀬 優
・ヒロインたちの魔女っ娘的『第61魔法分隊』 イラスト/水上カオリ
・ヒロインのいわれるがまま『灰色のアイリス』 イラスト/佐藤利幸


95 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/09/12 01:24
とまあ、わかる人にはわかる、とんでもないラインナップが勢ぞろい。

で、書く前にひとつ。
上記のうちおれが読んでない作家さんの
佐藤ケイ、阿智太郎、鷹見一幸さんの作品はとりあえず読み飛ばしてます。
ということでそれ以外の作家の作品について、軽く触れていきたいと思います。


☆『キノの旅 -the Beautiful World-』3本立て
時雨沢恵一/黒星紅白

まず最初は、「キノの旅」でおなじみ時雨沢恵一氏。
中身もやっぱりキノの旅。キノの旅・・・? いや、どうなんだろう。
とりあえずセーラー服をきてきゃぴるん(死語)しているキノのことを、
キノと呼んでいいものやら。でもとりあえずキノです。一応。

内容。
ぶっ飛んでます。
セーラー服のキノに萌えるもよし、「サモエド仮面」に抱腹絶倒するもよし。
とにかくバカ内容。たしかにこんな場所でしか出来ない企画だ。うん。

☆『天使篇』
上遠野浩平/緒方剛志

お次は「ブギーポップ」でおなじみ、上遠野浩平氏。
この短編もやはり、ブギーがらみとなってます。
夜道を歩いていた「ブギーポップの友人」こと、竹田啓司が出会った「天使」との対話篇。
そこで語られたのは、「ほんもの」と「にせもの」に関する会話だった―――
といった内容。

とりあえず、この話だけは、全体的にdでる雰囲気のヴんこの中で、
唯一といっていいほどまともなお話。
逆にいえば、浮いてる。
でもまあ、こんなのも一服の清涼剤となってて、いいんじゃないんでしょうか。マジで。

96 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/09/12 01:29
☆『ダブルブリッド番外編/獣の螺旋』
中村恵里加/たけひと

続いて、「ダブルブリッド」シリーズの作者、中村恵理加氏。

この作品。一言でいうと。
「鵺の交尾」

後は中身を見てください。
でもまあ、この一言ほどのインパクトはないかもしれず。
むしろ本編を読んでる人にとっては、いろいろと来るものがあるんじゃないかと。
なんつーか、ここでも希望を潰しますか、っつう話ですよ。

☆『逢えば変するヤツら』
川上 稔/さとやす(TENKY)

そして待ってましたの「都市シリーズ」作者、川上稔氏。

これはあらすじとか、そういうの説明できねえ。
日本語で作られたものでありながら、日本語で説明不可能とは
どういった了見か。
もうとにかくとんでもありません。

しかし、フルハシ氏が萌えキャラに変貌するとは・・・(独り言)
 

97 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/09/12 01:34
☆『しゃくがんのしゃな』
高橋弥七郎/いとうのいぢ

続いては、「灼眼のシャナ」シリーズの作者、高橋弥七郎氏。

これはまた・・・番外編だと思って、完っ全に開き直ってるな。
というか小説媒体である必要はあったんだろうかと思ったり思わなかったり。
これならのいぢ絵のマンガとかにしたほうがすっきりと説明を(背後に燃え盛るような殺気)

・・・いや、なんでもないです。なんでも。

☆『ドクかみっ!』
有沢まみず&おかゆまさき/若月神無&とりしも

最後に、「いぬかみっ!」の作者、有沢まみず氏と、
もはや説明不要、「ドクロちゃん」のおかゆまさき氏のコラボレーション作。

実はおれ、「いぬかみっ!」は未読なんだけど、
この作品は、素直に「ああ、楽しそうにクロスオーバーしてんなー」って、
ふつうにおもしろく読めました。決してぴぴるp(ry効果だけじゃなく。
あの電波なノリが、二人の合作によって数倍、いや数十倍にふくれあがって・・・


ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪

98 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/09/12 01:43
とまあ、雑感をテキトーに述べてみた。

とりあえず読み終えての感想は、
「次があるなら是非読みたい」。
というか今度こそうえお氏を参加させてくれ。
こういうノリの書かせたらたぶんウチのうえおはすごいのやりますから。
あとは最近頑張ってる若手衆なんかも参加させて、
ぜひもう一冊出してもらいたいもんだ。マジで。
メディアワークスに今回以上の冒険をする度胸があるなら・・・だけど。


番外。
本スレでアイスちゃんがほしがってた、「ゲヘナ」情報。
以下は事実だけを述べておきたいと思う。

この本での「ゲヘナ」の企画は、イラスト企画。それだけ。
そして、スペースは

1ページ。

どんなイラストかってのは、できることならどこかにアップでもして直接見せたい所だけど、
ウチには生憎スキャナがないもので、どうにもならなかった。ごめんして。
とりあえず巻末の忍 青龍氏のコメント(以下転載)

「ゲヘナの美しい紫の空にはブルーグリーンの海がきっと似合うはず。
そんなイラストです。」

この文を見て脳内補完しといて。
ちなみにイラストに描かれてたのはアイスちゃんフロスティちゃんと、
メリーアン女王様でした。バーンは一応描かれてはいたけど・・・

99 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/09/12 01:49
で、続巻情報だけど。
前述したとおり、「ゲヘナ」の企画に割かれてたスペースは、
1ページのみ。
じゃあどこに情報が載ってたのかというと、それは巻末。
忍氏のコメントとともに、三雲岳斗氏ご本人のコメントも載ってたんだな。
以下丸々転載。

「『ゲヘナの続きはいつ出るのですか」という質問をよくいただくので、そろそろ
続きを書きたいと思ってます。すでにネタもいくつか書きためているのですが、
第一弾はみんなで海に行く話です。そんなふうに今決めました。今回のイラスト
を見て(そんなんでいいのか?)」

・・・そんなんでいいんだろうか。本当。
期待していいんだかよくないんだか微妙に困るコメントだよな。
でもその割りにhpで新シリーズを始めちゃってるのはどういう了見なんだろうか三雲s

(打撃音)

また・・・この・・・オチですかい・・・
⊂⌒〜⊃。Д。)⊃

100 名前:名無し山羊 ◆AriEsUrxBE :03/09/12 03:52
私が自スレで紹介したドイツ人戦記作家のパウル・カレルは
「バルバロッサ作戦」「焦土作戦」の直接的続編として
独ソ戦史の最後を締めくくる「ベルリンの戦い」を書きたいと
言っていたのだが、彼はそれを書き終える前に鬼籍に入ってしまった。
もし完成し、出版されていれば1も2も無く購入していたのだが………
本当に残念だ。


それに比べれば、三船岳斗や秋山瑞人はまだちゃんと生きているのだ。
諦めずに待て。ゲヘナにしろE・Gコンバットにしろ、いつかきっと出る。多分。

101 名前:アイス・フェイ ◆ICE/T6gymo :03/09/12 19:52
>>98
>この本での「ゲヘナ」の企画は、イラスト企画。それだけ。
>そして、スペースは
>1ページ。


_| ̄|○





>ウチには生憎スキャナがないもので、どうにもならなかった。ごめんして。
ううん、いいよ。それは気にしてないから…。

>そろそろ続きを書きたいと思ってます。すでにネタもいくつか書きためているのですが、
>第一弾はみんなで海に行く話です。そんなふうに今決めました。今回のイラストを見て
ええ!?
それ本当?
なんだかまた、『あんぷらぐど』っぽいけど、書いてくれる気があるならそれだけでも好いよ!
 あ り が と、 コ ウ 君 !


>・・・そんなんでいいんだろうか。本当。
>期待していいんだかよくないんだか微妙に困るコメントだよな。
>でもその割りにhpで新シリーズを始めちゃってるのはどういう了見なんだろうか三雲s
……せっかく安心できたと思ったら。(どこからともなく、巨大なハニワを取り出す)
そんな、不吉な事を言うんだ。(ハニワを頭上に掲げる)

電 撃 新 シ リ ー ズ は あ た し も 気 に し て る の に !
コ ウ 君 の バ カ ー !
(投擲されたハニワは、通常の七倍の速度を…)

102 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/09/20 02:55
えーどうも、なんとなくふつうの本の感想を書くのは久しぶりな堂島コウです。
あまりに久しぶりすぎて、なんの本を読んだんだか読んでないんだか
よくわからなくなってしまってたり。
決して↑の女の子にハニワでどだまドツかれたからではない。はず。

というわけで、ちょっとづつ、積み本リスト更新作業からやってみるか。

103 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/09/20 03:07
●積み本リスト
・十二国記 図南の翼 :小野不由美 講談社X文庫
・コールド・ゲヘナ 4 :三雲岳斗 電撃文庫
・コールド・ゲヘナ あんぷらぐど  :同上
・アース・リバース :三雲岳斗 角川スニーカー文庫
・パラサイトムーン I〜II :渡瀬草一郎 電撃文庫
・ザンヤルマの剣士 (ノーブルグレイの幻影〜フェニックスの微笑):麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・ザンヤルマの剣士イレギュラーズ 放課後の剣士 :同上
・風の白猿神(ハヌマーン) :滝川羊 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・弁天女子寮攻防戦 :新城十馬他 富士見ファンタジア文庫
・蓬莱学園の魔獣! 上 :同上
・猫目狩り 上下 :橋本紡 電撃文庫
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜2 :同上

番外 姑獲鳥(うぶめ)の夏 :京極夏彦
    嗤(わら)う伊右衛門 :京極夏彦

えー、なんかどうでもいい本ばっか増えてます。ごめんなさい。
うぶめは少し前から捕獲済だったんだけど、書いてなかった。それだけ。
さらに余談だけど、京極作品では魍魎の匣だけ読了済。

104 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/09/20 03:19
んで、まだ感想かいてない中で、読んだのは・・・
・トリニティ・ブラッド R.O.M V 薔薇の玉座 :吉田直 角川スニーカー文庫
・バッカーノ! The Rolling Bootlegs :成田良悟 電撃文庫
・学校を出よう! Escape from The School :谷川流 電撃文庫
・まじしゃんず・あかでみい3 魔王誕生!? :榊一郎 ファミ通文庫
・しずるさんと偏屈な死者たち :上遠野浩平 富士見ミステリー文庫
・DADDYFACEメデューサII :伊達将範 電撃文庫

こんなもん。
そんでもって、来月の予定が、

・ラグナロクEX.FEARLESS :安井健太郎 角川スニーカー文庫
・涼宮ハルヒの溜息 :谷川流 角川スニーカー文庫
・Missing9 座敷童の物語 :甲田学人 電撃文庫
・AHEADシリーズ 終わりのクロニクル 2(上) :川上稔 電撃文庫
・撲殺天使ドクロちゃん 2 :おかゆまさき 電撃文庫

と、なっとります。
なんだかこう、ここまで網羅するシリーズが増えてくると、
新刊を追うだけで精一杯になってくるというかなんというか。
非常にヤバいな、こりゃ。

105 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/09/20 03:30
そんでもって今日は、感想書いてない6作品の中から、
シリーズ物の続編的な3冊をピックアップして、
適当に流し感想を書いてみる。

1冊目。
・トリニティ・ブラッド R.O.M V 薔薇の玉座 :吉田直 角川スニーカー文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977188262&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%8B%67%93%63%92%BC

早い物で、シリーズ五作目、ROMも合わせると9冊目になるんだなぁ。
吸血大殲でもお馴染み、吸血鬼を題材にしたノイエ・バロックオペラ(編集部称)。
今回は、おれ個人としてはシリーズ中最高の出来だと思う。
内容はいよいよ物語の核心に迫ってきたようで、例の「あの方」(ヴォルデモードではない)
の出現やらなにやらで、もう大変。
今まで今ひとつこの作品に乗り切れなかったと言う人は、是非この一冊を手にしてほしい。
決して損はさせないはず。

106 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/09/20 03:40
2冊目。
・まじしゃんず・あかでみい3 魔王誕生!? :榊一郎 ファミ通文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977231567&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%8D%E5%88%EA%98%59

グロ描写大好きっ子の作者が無理して萌えを狙ってますよシリーズ第三弾。
(注:ものすごく個人的かつ偏見に満ちた見方です)
今回はロールプレイングでダンジョン探索。でも相変わらずドタバタ、って感じ。

あんましストーリーに進展があるわけでもなく、作者曰く「連作アニメみたいなノリ」と
言われればああなるほどと納得してしまいそうな、中身はドタバタ話はゆっくり、
といったペースだな。
まあ・・・とりあえず萌えに飢えてる人は一冊いっとくといいんじゃないでしょうか。

107 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/09/20 03:46
3冊目。
・DADDYFACEメデューサII :伊達将範 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977290814&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%88%C9%92%42%8F%AB%94%CD

>>58で紹介した本の続編。
最初は上下巻刊行予定だったのか以下略っつうように、某菊地秀行さんみたいな
ことを言ってた作者だけれども。
全3巻にすら収まりそうにないこの大ボリュームはどうしたことか。
それこそ2巻まできてやっと半分、って所。
じょじょにではあるけど、伏線はなくなりつつあるんだけどね。
それとおんなじくらい伏線は出てるってところか。
後は氏の前作、「リムーブカース」当時のトンデモ具合が復活してきた、とだけ。
他はとりあえずシリーズ完結まで生暖かく見守ることにしようかと。

108 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/09/20 03:56
レス。

>>100
そうっスね・・・生きているだけでも喜ぶべきなんだろう。
まあおれはE.GFはかなり真面目に待ってたりするんですけど。
もうデストロイでもなんでもいいから早く出してくれマジで。
犬とか便所とか言ってる場合じゃないですよ秋山先生。

>>92>>104
>「悪人は偉そうな事言ってても、真に1本筋の通った男気のあるヤツじゃダメ」
そういう事なの・・・か?
うーん。三雲氏はそういう悪役感の持ち主か。
まあ、ゲヘナに関しては敵役がそもそも話の主眼じゃないからいいんだけど・・・。

>しかも、”あたし達”じゃなくて”あたし”だけなんだね。
いや、フロスティちゃんも充分・・・ってフォローになってねぇ。
つーか危険が二倍。

続きに関しては、>>100の山羊氏が言うとおり、三雲氏が生きている限り
出る可能性はある、って事。そう信じて待とうぜ。ね。
あと・・・編集に見捨てられない限り。

109 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/09/20 03:58
といったところで今日はお開き。
まだ感想を書いてないバッカーノ、学校、しずるさんに関しては
今日の三作よりはちょっとだけ深く掘り下げて行きたいと思う所存。
では、おやすみなさい。

110 名前:ダウゲ=ベルガー ◆FDTENRINBk :03/09/21 16:06
さて、久しぶりの本リスト&感想でもいってみるか。
但し、今月から年末にかけてのだがな。

最優先
きみとぼくの壊れた世界:西尾維新(11月発売予定)
AHEADシリーズ 終わりのクロニクル(2)上下:川上稔(下は11月発売予定)
悪魔のミカタ11巻 It/ザ・ワン:うえお久光(11月発売予定)

優先
森博嗣作品一通り(あるだけ)
バッカーノシリーズ(鈍行編・特急編・10月の新刊):成田良悟
スクラップドプリンセス13巻:榊一郎
魔術士オーフェン無謀編最終巻:秋田禎信
トラブルシューターシェリフスターズSS mission04:神坂一
涼宮ハルヒの憂鬱(2):谷川流
式神の城U 玖珂家の秘密:芝村庸吏
斬魔大聖デモンベイン 無垢なる剣:涼風涼

余裕があれば(揃えるつもり有り)
モンスターコレクション関連作品
(ホーリィの手記3・4巻 ・アーヴィン2冊)
新・フォーチュンクエスト9巻:深沢美潮
リアルバウトハイスクール〜アーリーデイズ〜:雑賀礼史
上遠野さん関連作品
(講談社ノベルス作品2冊 徳間デュエル文庫3冊 富士見ミステリー)
創竜伝13巻:田中芳樹
オッドアイ1巻:星野亮
撲殺天使ドクロちゃん:おかゆまさき
川上稔作品(新装版表紙・あとがきのため)
(エアリアルシティ・香港下巻)
電撃hpバックナンバー

しかし、相変わらず多いね、俺。
惰性も多いというのに・・・ちなみにこれ小説だけで漫画加えたらえらい事になる。
買ったというと・・・エルリクシリーズが揃ったくらいだな。
後hpが少し減ったな
発売日未定だと人間試験やら通販のTOKYOも入るんだろうが
ここは除外の方向で。
さて、次は感想なー。


で、何を出すかだが・・・コウと同じく通販本だ、許せ。

電撃ヴんこ

感想を一言でいうと・・・

「そうか・・・編集部がこんなのだから電撃の作家はいきいき仕事できるんだな」

という事。

まず表紙のイラストからヤバイ、というかもうあれはキノじゃなくて別キャラだ。
そして、中身、まずあるのがイラストパロディなのだが・・・
いきなり裸ですか?水着ですか?コスプレですか、
この時点で参りましたクラスなのに初っ端のキノがそれどころじゃない
4巻のあとがさ(誤植じゃねぇぞ)ネタマジでやりますか、というかキノが女の子してますよ(汗)
そして川上・・・一線越えてるよ、お前、実名ネタはやばいだろ、さとやすも古橋を女子高生にかわいく書かない。
高畑のイラストG機関長に見えるし。
シャナもあれは小説と言うより作者が脳内麻薬えんえん流してるだけだろ、
そうか、シャナは本当に胸がないんだなと思ったぞ。
他もおかしいぞ、ちなみにあえてドクロといぬかみネタには触れん、主題歌になんぞ絶対に触れん。
あー、コウも書いているだろうがゲヘナはやっと書く気になったみたいだぞ、
今回のイラスト見て「そうだ、海行こう」だそうだ・・・水着みたいだけか。

さて、もう今ごろ言われても手に入らないんだろー、くそー。
と思ってる方、実はもしかしたらがあるかもしれんのだ、実は電撃がオオポカして
余分が出来てる可能性がある、またはテンキーが気を向けてくれたら通販もありえる。
はっきり言う、ラインナップの1つにでも好きな作者がいるのなら再通販時に買え、オススメしておくからな。
ただし電波に耐え切れる奴だけな…俺も侵食されてる?

111 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/10/11 18:49
読書の秋ですな。
というわけで積み本リスト更新してみよう。

・アース・リバース :三雲岳斗 角川スニーカー文庫
・パラサイトムーン I〜II :渡瀬草一郎 電撃文庫
new!・ザンヤルマの剣士 (ノーブルグレイの幻影〜ファイナルの密使):麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・ザンヤルマの剣士イレギュラーズ 放課後の剣士 :同上
・風の白猿神(ハヌマーン) :滝川羊 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・蓬莱学園の魔獣! 上 :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
・猫目狩り 上下 :橋本紡 電撃文庫
new!・バトルシップガール 1〜3 :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜2 :同上
new!・涼宮ハルヒの溜息 :谷川流 角川スニーカー文庫
new!・AHEADシリーズ 終わりのクロニクル2(上) :川上稔 電撃文庫
new!・殺竜事件 a case of dragonslayer :上遠野浩平 講談社ノベルス

前回更新から今までに読んだ本、感想書いてない本

・バッカーノ! The Rolling Bootlegs :成田良悟 電撃文庫
・学校を出よう! Escape from The School :谷川流 電撃文庫
・しずるさんと偏屈な死者たち :上遠野浩平 富士見ミステリー文庫

・トラブルシューターシェリフスターズSS mission04 :神坂一 角川スニーカー文庫
・魔術士オーフェンはぐれ旅 我が聖域に開け扉 (下) :秋田禎信 富士見ファンタジア文庫
・コールド・ゲヘナ 4 :三雲岳斗 電撃文庫
・コールド・ゲヘナ あんぷらぐど  :同上
・弁天女子寮攻防戦 :新城十馬他 富士見ファンタジア文庫
・十二国記 図南の翼 :小野不由美 講談社X文庫
・ラグナロクEX.FEARLESS :安井健太郎 角川スニーカー文庫
・撲殺天使ドクロちゃん 2 :おかゆまさき 電撃文庫

まあ・・・前回レスから3週間も経ってれば、そりゃ8冊も読み終わるって。
感想ばかりが溜まっていく今日この頃・・・ということで、
今夜は少し気合入れて感想レス書いていこうかなと決意。
あともう少しお待ちあれ。

112 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/10/12 02:28
さて、そういうわけでかるーく感想。
まずは、これも大分前に読んだ本なんだけど・・・

・バッカーノ! The Rolling Bootlegs :成田良悟 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=997661098X&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%90%AC%93%63%97%C7%8C%E5

あらすじは、いつもの通り。

余計な話を少しすると、この作品が輩出された、
第9回電撃ゲーム小説大賞は、「豊作」の回だと言われている。
この年大賞を受賞した壁井ユカコ氏の「キーリ」、
金賞、高野和氏の「七姫物語」、
そして選考委員奨励賞の「シャープ・エッジ」「シルフィ・ナイト」
そのどれもが、それなりの好評を得ているんだな。

そんな「豊作世代」の中、2chの評価でも一際目立つ評価を受けた
この作品、「バッカーノ!」。おれもその好評の声に牽かれてこの作品を
買ったクチだった。
そして、感想は・・・

正直言って、文章のレベルはまだまだだと思う。
それどころか稚拙であるとさえ言えるかも知れない。

ただ、プロットの作り方に関しては文句の付け所がないほどであるし、
何よりも、作品全体から出てくる「力」ってのがハンパじゃない。
それが何よりもこの作品に、そして作者に「未来」を感じさせるんだよな。


内容について。
あらすじを読めば判るけど、この作品は登場人物が多い。
その上場面は目まぐるしく彼らの視点の上で展開し、様々な出来事が
断片的に語られていく。禁酒法施行時のニューヨークと言う舞台の上で。

けれど、彼らの行動は全て物語上無駄というわけではなく、彼らが引き起こす
全ての事象が互いに絡みあって、干渉しあって、
一斉に「運命の螺旋階段」となり、転がり落ちていく。
これは、そういう、数奇な運命のお話。
・・・な? おもしろそうだろ?

113 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/10/12 02:45
と、自分でも書いてて、「おお面白そう」とか思ってしまった内容紹介文だけど、
前述したとおり文章は決して巧くないので、その辺はマイナスポイント。
あとは各所で話題になってたあの「馬鹿っプル」が受け入れられるかどうかかな・・・。
おれはああいうキャラ嫌いじゃないんだけど、この話の彼らは
ちょっとケレン味に欠けるというかなんというか・・・なぁ。

とにかくこの作者の作品、「これから」が非常に期待できる作家さんだと、
おれは評価しておきます。
というかもう続編は3冊ほど出てたりするんだけど、どうにも
金と時間がねー・・・。すまん。


名台詞コーナー。

「そうか………いいか、フィーロ。お前がこれから進むのは……螺旋……
そう、巨大な螺旋階段みたいなものだ……」

「俺たちの世界は、踏み込めば最後、降りる事しかできない螺旋階段の
ようなものだ。手すりを持ちながらおっかなびっくり降りる奴もいれば、
螺旋の真ん中から派手に落っこちる奴もいる。その穴をパラシュートで
優雅に降りて賞賛を浴びる奴もいれば、そのパラシュートのヒモをあっさり
切られちまう奴もいる。俺たちは、その階段を降り続けているちっぽけな存在に
過ぎない。降りきった所にあるのは、人生の終焉だ。階段から落ちて叩きつけ
られて死ぬか、普通に降りて歩き疲れて死ぬか、満足しながら眠るように
死ぬか、だ。最後に死ぬのはどの世界でも一緒だが、大抵の人間は山のてっぺん
とか…まあ、あるかどうかは知らないが、天国に近い所で死ぬんだろうよ。
だが、俺たちに登りって事はまずありえない。カポネも、登ってるように見える
かもしれねえが…喝采を受けながら優雅に降りているだけだ。それこそ、
大統領のパレードみてえにな……だが、結局降りている事に変わりはない」

                          ―――N.Yカモッラ 「マルティージョ・ファミリー」頭領
                               モルサ・マルティージョ

ながっ。
まあでも、彼らの「世界」とはそういうものだよ、というのが判りやすいだろ?

114 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/10/12 03:20
で、ここまで書いて力尽きたので今夜はここまで。
おれも歳だな。ごほごほ。

で、新刊の予定は・・・
とりあえず今月残ってる富士見の本が

・魔術師オーフェン 無謀編13 これで終わりと思うなよ! :秋田禎信 富士見ファンタジア文庫
・スクラップド・プリンセス13 天に響く聖譚詩 :榊一郎 富士見ファンタジア文庫
の、最終巻ツートップ。

で、来月は
・トリニティ・ブラッド R.O.M VI 茨の宝冠 :吉田直 角川スニーカー文庫
・クロスカディア4 風サワグ地の逃亡者タチ :神坂一 富士見ファンタジア文庫
・灼眼のシャナV :高橋弥七郎 電撃文庫
・Hyper Hybrid Organization 01-03 通過儀礼 :高畑京一郎 電撃文庫
・悪魔のミカタ11 It/ザ・ワン :うえお久光 電撃文庫
・i.d. I 神使いたちの長い放課後 :三雲岳斗 電撃文庫
・AHEADシリーズ 終わりのクロニクル2(下) :川上稔 電撃文庫
・きみとぼくの壊れた世界 :西尾維新 講談社ノベルス

電撃文庫ヤベ。またヤベ。
というか死ねる量だなオイ。

115 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/10/12 03:26
あと、新企画というか、勝手に情報集めをば。

現在、おれこと堂島コウは「絶版本」を探しています。
以下に提示する本のうち、なにか情報ありますとか、
またはストレートに「売ってもいいですよ」なんていうかたは、
このスレッドまでご一報ください。

・黒い季節(ハードカバー) :冲方丁 角川書店
・食前絶後! :ろくごまるに 富士見ファンタジア文庫
・ザンヤルマの剣士 イェマドの後継者 :麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・蓬莱学園シリーズ(以下に挙げる物) :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
 蓬莱学園の魔獣! 下
 蓬莱学園の革命! 1
 パーフェクト・ラブレター
 騎馬っていこう!
 香住の中の十万人

いじょ。それではまたそのうち。

116 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/10/21 02:28
えー、とりあえず緊急のお知らせ。
>>115でひっそり募集した絶版本だけど、ちょっと変更。

・食前絶後! :ろくごまるに 富士見ファンタジア文庫
・蓬莱学園シリーズ(以下に挙げる物) :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
 蓬莱学園の魔獣! 下
 騎馬っていこう!
 香住の中の十万人

以上の4冊だけにします。
まあ、つまり、リストから消えたやつは・・・当てができた、ってことだ。
そういうわけで引き続き、情報をお待ちしております。

117 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/10/21 03:06
でまあ、これだけもなんなので、少しづつ感想の方も片付けていこう。
今回はこちらを。

・学校を出よう! Escape from The School :谷川流 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977008531&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%92%4A%90%EC%97%AC

角川スニーカー大賞受賞作家、谷川流氏が、
その受賞作である「涼宮ハルヒの憂鬱」(書評>>52-53
の文庫版と、同時に電撃文庫レーベルで出版した一冊。

まあ・・・そうだなぁ。どうしてもこの本を語る場合は、
上記レスの、「涼宮ハルヒの憂鬱」との対比なしには語れない、かな。
おれの中では。

かたや「ハルヒ〜」では、日常の中に非日常を求め続ける少女。
そしてこちら「学校を出よう」では、厳然と存在する「非日常」の中に暮らす少年。
「ハルヒ〜」の中で涼宮ハルヒが求めたものは・・・だったけど、
この作中の主人公、高崎佳由季が、非常識が常識となっている第三EMP学園で、
また、その外に出て、求めていたものは・・・。

と、まあ実は「ハルヒ」と「学校」の間にはとりあえず設定上の関連性は
いっさいがっさいないんだけれど、
内面的な場所からの対比という意味で、両方読み比べてみると結構面白いかもな。

あ、ちなみにキャラクター性からいえば断然「学校〜」のほうが
いいと思う。如何せんステロタイプなのは否めないとしても、いいキャラが揃ってる。
まぁ、後は・・・ネタバレにつながるので、ここまでか。

118 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/10/27 00:10
よし、今日こそ最低二冊は感想書く。ぜったい。

んじゃサクサクといってみよう。
まずは、こちらから。

・しずるさんと偏屈な死者たち :上遠野浩平 富士見ミステリー文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977012393&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%8F%E3%89%93%96%EC%8D%5F%95%BD

そういや言い忘れたけど、最近紀伊国屋のHPが微妙に不安定らしいんで。
404が出ても何度か更新すればちゃんと表示されると思う。たぶん。

つーわけで感想。
上遠野浩平が書くミステリーって、おれは読んだことないんだけどさ。
(『殺竜事件』はまだ未読だけど、あれをミステリーと読んでいいもんかは
多分微妙だと思うんで)

ひとまずの印象は、「んー、上遠野氏は、富士ミス読者層なら騙せそうな(失礼)
それくらいのレベルのインスタントミステリーを目指してんのかな」って所。
ああ、ちなみにインスタントミステリーってのはおれの造語なんで。
正しい使い方かどーかは突っ込まれても知らない。
とりあえず、そんな程度のシロモノだと思ってくれればいい。
まあ、現実世界のミステリーなんて大体はこの程度のなんてことはない
出来事の積み重ねなんだろうから・・・そういう意味ではリアルなのかもしれない。

で、ミステリー部分の感想は大体こんな所で終わってしまうんだけどさ。
後は・・・やっぱ陳腐なキャラ萌え論になってしまうね。
とりあえずしずるさんとよーちゃんのほのぼの(?)トークに
(;´Д`)ハァハァするのもいいんじゃないかな、と。
この辺はマリ見て好きな人とかに薦めるべきか。(意味ありげな微笑)

119 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/10/27 00:25
よし、後は流しでちょこちょこと。

・トラブルシューターシェリフスターズSS mission04 :神坂一 角川スニーカー文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977269394&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%90%5F%8D%E2%88%EA

あの「スレイヤーズ!」でおなじみ、神坂一氏がザ・スニーカーで連載していた、
「シェリフスターズ」の第四巻。
まあ、余所では「スレイヤーズ第一部と日帰りクエストで神坂一の才能は枯渇した」
なんて専ら噂されている神坂氏だけれど・・・いや、本当におれが言ったんじゃないよ?
おれは個人的にこの「シェリフ」シリーズはけっこう好きだったりする。
アクションから流れてるテーマまで、一本筋が通ってるって感じで好感がもてる作りなんだよな。

で、この作品なんだけど、こっちの「SS」はザ・スニーカー連載分で、
「シェリフスター・カンパニー」のトラブルシューター部署、シューティングスターチームが
メインの話になっている。
もう一作、「MS」シリーズは、書き下ろしで別部署であるモーニングスターチームを
メインにして書かれてるんで、両方読むと以下略、というよくある構成になってたりする。
なんで、この「04」をより楽しみたいのなら、あわせて↓
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9976513585&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%90%5F%8D%E2%88%EA
こっちも読んでみると吉。

120 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/10/27 00:56
次っと。

・魔術士オーフェンはぐれ旅 我が聖域に開け扉 (下) :秋田禎信 富士見ファンタジア文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977347328&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%8F%48%93%63%92%F5%90%4D

遂に、終わった・・・。
この本に関しては、もうこれしか言えないでしょう。
シリーズをずっと見守ってきたファンにとっては、これ以上の言葉はいらない。洒落抜きでね。
・・・確かに、上中下巻にすればもう少し濃密な終わらせ方が出来たんじゃないか、
という問いには否定を返すことはできないんだけども。
おれはまあ、ひとまずは満足してる。

しかし・・・これで、スレイヤーズから3年遅れてオーフェンも完全完結、
続いて無謀編、スクラップド・プリンセスも完結、と。
なんか、本当に、富士見ファンタジアの「一時代」が終わったんだなぁ・・・
なんて、ガラにもなく感慨に浸ってみたりするおれがいる。

121 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/10/27 01:02
少し読んだ順番は前後するけど、とりあえず今日はこれで終わり。

・撲殺天使ドクロちゃん 2 :おかゆまさき 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977435537&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%82%A8%82%A9%82%E4+%82%DC%82%B3%82%AB

・・・あらすじ少なっ。
でもまあぶっちゃけあれくらいしか書くことないよな・・・うん。

というわけで、そういうことです。
おれの口からはもうこれ以上言いますまい。

しかし、ひとつだけ。
この本は、「危険」だ。
マジでバカになりますよ、こんな本ばっか読んでると。
汚染されたくない人は絶対に手を出さないことを強くオススメしま・・・し・・・ま・・・

ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪

122 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/10/27 01:14
・・・えー、かくいうおれが相当汚染されてるようです。ヤバイです。

つーわけで積み本&積み感想リスト更新。

・アース・リバース :三雲岳斗 角川スニーカー文庫
・パラサイトムーン II :渡瀬草一郎 電撃文庫
new!・ザンヤルマの剣士 9冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・風の白猿神(ハヌマーン) :滝川羊 富士見ファンタジア文庫
・蓬莱学園の魔獣! 上 :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
new!・蓬莱学園の革命! 1 :同上
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・猫目狩り 上下 :橋本紡 電撃文庫
・バトルシップガール 1〜3 :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜2 :同上
・殺竜事件 a case of dragonslayer :上遠野浩平 講談社ノベルス
new!・バッカーノ! 1931 The Grand Punk Railroad (鈍行編・特急編) :成田良悟 電撃文庫
new!・バッカーノ! 1932 Drug & The Dominos :同上
new!・月と貴女に花束を 1〜4 :志村一矢 電撃文庫
new!・黒い季節 (ハードカバー) :冲方丁 角川書店
new!・魔術師オーフェン 無謀編13 これで終わりと思うなよ! :秋田禎信 富士見ファンタジア文庫 (予定)
new!・スクラップド・プリンセス13 天に響く聖譚詩 :榊一郎 富士見ファンタジア文庫

・・・順調に増えてってます。
おれ、もうゴールしてもいいですか? (精神半壊の模様)

123 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/10/27 01:21
積み感想。

・コールド・ゲヘナ 4 :三雲岳斗 電撃文庫
・コールド・ゲヘナ あんぷらぐど  :同上
・弁天女子寮攻防戦 :新城十馬他 富士見ファンタジア文庫
・十二国記 図南の翼 :小野不由美 講談社X文庫
・ラグナロクEX.FEARLESS :安井健太郎 角川スニーカー文庫
・涼宮ハルヒの溜息 :谷川流 角川スニーカー文庫
・AHEADシリーズ 終わりのクロニクル2(上) :川上稔 電撃文庫
・パラサイトムーン 風見鶏の巣 :渡瀬草一郎 電撃文庫
・ぼくらは虚空に夜を視る :上遠野浩平 徳間デュアル文庫
・わたしは虚夢を月に聴く :同上
・あなたは虚人と共に舞う :同上

・・・まあ、なんで積本が減ってないか、って言ったら
ナイトウォッチ・シリーズ読んでたからなんだよな。
なんかどっちを向いても袋小路。

●引き続き、情報募集中
・食前絶後! :ろくごまるに 富士見ファンタジア文庫
・蓬莱学園シリーズ(以下に挙げる物) :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
 蓬莱学園の魔獣! 下
 騎馬っていこう!
 香住の中の十万人

・・・ようやく終わった。んじゃ、またそのうちー。

124 名前:名無し客:03/10/31 12:42
?

125 名前:名無し山羊 ◆AriEsUrxBE :03/11/01 00:51
>>118
まあ、「現実世界のミステリー」など、規模の大きいものでも

「確かに打ったはずの大事な大事な電報がどういうわけか相手にきちんと伝わっておらず、その結果とんでもない事態を巻き起こした」

というくらいだからな。
むしろMissingばりの怪奇なミステリーが頻発するような世界などごめんこうむる。


それはそれとして、積み本というのはなかなか減らないものだな。
私もいっこうに減ってゆく気配が無い。困ったものだ。

126 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/11/05 02:22
中途半端な時期にレスっと。

>>125
ま、そんなもんですよ。事実なんて。
実際、おれが関わった《ピンホールショット》事件にしたって・・・
蓋を開けてみれば、なんてことのない話だったわけだし。
というか、Missingのミステリーはちょっと意味がちがうっつーか、
アレはモノホンの怪奇というか。
まあ、ごめんこうむるのは同意だけど。

そんじゃ、ガンガン感想を上げていかなきゃな。

・コールド・ゲヘナ 4 :三雲岳斗 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=997480809X&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%8E%4F%89%5F%8A%78%93%6C&ISN=262176&STRCT=11
・コールド・ゲヘナ あんぷらぐど  :三雲岳斗 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9973857658&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%8E%4F%89%5F%8A%78%93%6C&ISN=262176&STRCT=11

最近はロボ乗りスレで大好評(多分)、アイスちゃんの原典、「コールド・ゲヘナ」。
その4冊目と短編集。

とりあえず結論から言って、
ゲヘナ全シリーズ中、「あんぷらぐど」が一番楽しめました。

って言ったら、「なんだ、本編はダメダメかよ」って突っ込みがきそうだけど・・・
いやいや決してそんなことはないんだ。うん。
勿論本編も楽しめる。ちょっとボリューム足りないのはいつものことで。
ただ、4巻でも人間悪役のヘタレ癖が・・・ねぇ。
目の付け所はいいなあと思ってはいたんだけど。最終的にはアレだしなぁ。
まあ、ドラゴンとのスケールでかいバトルの方が見所だと割り切っちゃえば、
そうでもないのかもしれないな。

「あんぷらぐど」の方はもう、すんなりと楽しめたよ。
フロスティちゃんの料理の秘密もこれで理解できたしな。
・・・ホントにどんな味付けしたらあそこまでになるんだ? 七不思議だねありゃ。

127 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/11/05 02:30
というわけで、「コールド・ゲヘナ」はこれで読破となったわけで。
・・・・・・続き、出るといいな。うん。
後はレベリオンにミステリー系にランブルフィッシュか・・・。
全部集めたいのは山々だけど、金が・・・時間が・・・。

うう。なんか、頭が働かなくなってきたんで、今日はここまで。
ついでに積本リストも更新。

・アース・リバース :三雲岳斗 角川スニーカー文庫
・パラサイトムーン II :渡瀬草一郎 電撃文庫
・ザンヤルマの剣士 9冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・風の白猿神(ハヌマーン) :滝川羊 富士見ファンタジア文庫
・蓬莱学園の魔獣! 上 :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
・蓬莱学園の革命! 1 :同上
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・猫目狩り 上下 :橋本紡 電撃文庫
・バトルシップガール 1〜3 :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜2 :同上
・殺竜事件 a case of dragonslayer :上遠野浩平 講談社ノベルス
・バッカーノ! 1931 The Grand Punk Railroad (鈍行編・特急編) :成田良悟 電撃文庫
・バッカーノ! 1932 Drug & The Dominos :同上
・月と貴女に花束を 1〜4 :志村一矢 電撃文庫
・黒い季節 (ハードカバー) :冲方丁 角川書店
new!・リングテイル 1〜4 :円山夢久 電撃文庫
new!・トリニティ・ブラッド R.O.M VI 茨の宝冠 :吉田直 角川スニーカー文庫 ※現在読破中

・・・だーかーら、減ってないって。
いつかライトノベルに埋め尽くされる気がするよ、おれ。

128 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/11/05 02:33
積み感想。

・弁天女子寮攻防戦 :新城十馬他 富士見ファンタジア文庫
・パーフェクト・ラブレター :同上
・十二国記 図南の翼 :小野不由美 講談社X文庫
・ラグナロクEX.FEARLESS :安井健太郎 角川スニーカー文庫
・涼宮ハルヒの溜息 :谷川流 角川スニーカー文庫
・AHEADシリーズ 終わりのクロニクル2(上) :川上稔 電撃文庫
・パラサイトムーン 風見鶏の巣 :渡瀬草一郎 電撃文庫
・ぼくらは虚空に夜を視る :上遠野浩平 徳間デュアル文庫
・わたしは虚夢を月に聴く :同上
・あなたは虚人と共に舞う :同上
・スクラップド・プリンセス13 天に響く聖譚詩 :榊一郎 富士見ファンタジア文庫
・魔術師オーフェン 無謀編13 これで終わりと思うなよ! :秋田禎信 富士見ファンタジア文庫

・・・なーんかこっちも、減っては増えて、減っては増えての悪循環だな。
とりあえず次回は蓬莱学園の感想を上げる予定。
これはめちゃくちゃ面白かったんで、感想にも気合が入ると思います。
そんじゃ、またそのうち・・・

129 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/11/06 02:04
さてさて、少しづつでも山は突き崩さないといけないな。
というわけで今回は予告どおり、これらの本の感想を書いてみよう。

・弁天女子寮攻防戦 :新城十馬他 富士見ファンタジア文庫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4829126027/qid=1068050920/sr=1-5/ref=sr_1_2_5/250-9710255-8460243

(関連:>>64-68

・・・蓬莱ワールド、恐るべし。
まさか、ここまで、おれを引き込んでくれるとは。
ああ、本当に、おれが10年早く生まれていれば・・・と思うと、悔やんでも悔やみきれない。

というわけで、これは以前も紹介した「蓬莱学園」シリーズの短編集なわけだけど、
上のURLを見てくれればわかるとおり、この本は新城十馬(現:新城カズマ)
氏一人の手によって書かれた本じゃあない。
「蓬莱学園」というある一つの世界観をもとに、様々な作家さんが
書き上げた短編を収録した単行本なんだ。

その内容も、素晴らしくバラエティに富んでいる。
簡単に説明すると、

・冒険者求む!(波多野とおる) →冒険モノ・アドベンチャー
・弁天女子寮攻防戦(賀東招二) →閉鎖系アクション
・硝子壜の中から(玖条正文) →サスペンス・ホラー系
・卒業の条件(一二三四郎) →潜入系アクション
・南の島に、魔女の群れ―名探偵・知里しのぶの事件簿より(新城十馬)
→推理モノ(ミステリー、とは敢えて言わない)

と、こんな感じ。見事にバラバラ、おもちゃ箱だな。
つまり「蓬莱学園」って言う世界は、それを題材として、
ここまで多種多様なジャンルの小説を産み出す事が可能なモノ、だって事。
スンバらしいよな、もう。

で、中でも注目はやはり単行本表題作の「弁天女子寮攻防戦」。
これの作者は「フルメタル・パニック!」でおなじみ賀東招二氏なんだけど・・・
なんつうか、この作者さんのまさしく原点を見た、って感じだな。
昔っからこういうノリ好きだったんだなぁ・・・と、感心し驚愕することしきりだった。

ああ、勿論他の短編もかなりいい感じに面白いので見てみて欲しい。
「硝子壜の中から」なんて、けっこうクルものがあるぞぉ?

130 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/11/06 02:21
続いて、こっちも。

・パーフェクト・ラブレター :新城十馬他 富士見ファンタジア文庫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4829126736/qid=1068050920/sr=1-7/ref=sr_1_2_7/250-9710255-8460243

こっちは同じく「蓬莱学園」の短編集なんだけど、
すこぅしだけテーマで縛りが入れてある。
そのテーマとは・・・「蓬莱学園・恋愛編」。
つまり、恋にまつわる話が集められてるんだよな。
まあ、集められていると言っても、こっちは少しボリュームがなくて、
三編しか入ってないんだけども。
そのラインナップは、こちら。

・トキメキ以上、初恋未満(雑破業)
・ポバティース・パラダイス(賀東招二)
・完璧な恋文[パーフェクト・ラブレター]―名探偵・知里しのぶの事件簿より(新城十馬)

顔ぶれ的には、まあ知ってる人も多いんじゃないだろうか。
雑破業といえば、ソレ系の小説で大人気・・・いや、なんでもないです。

で、内容はというと、ここでは一つの話に焦点を絞っていく。
何故なら、この作品の印象があまりに強すぎたから。
いや、他の二編も楽しめるけどね。やっぱインパクトが半端じゃなかったんで。

その一編は、「ポバティーズ・パラダイス」。
この話。メッチャクチャ「いい話」です。
最初の方は、賀東氏の悪ノリでそのまんま突っ走っちゃう話かと思ってたけど・・・
後半辺りの怒涛の展開は、はっきり言ってすげえの一言。
賀東招二氏はアクションだけじゃないんだなって事実を、
改めてこの一作で再認識させられた。
賀東氏ファンは是非一度この話、読んでみて欲しいな。うん。

131 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/11/06 02:30
で、名台詞コーナー。
ちょいネタバレ気味だけど、やっぱり「ポバティーズ・パラダイス」から、
この台詞を書いておく。



「考えてみれば、俺は主張ばかりしてきたような気がする。相手を理解する努力を怠り、
思い込みから一人の女性を傷つけてしまった。これは計り知れない損失だ。
俺流に表現すれば、『ガール、ケツ振ってくれ。いいからケツ振れ』って言い続けて、
ケツを振らない女を引っぱたいたようなモンだ。俺は、なんでこう言わなかったんだろう。
『ベイビー、君はもしかして、ケツを振れない事情があるのかい?』
と。」

             ―――「ポバティーズ・パラダイス」MC、マリオ・カシューナッツ



まあ、今となってはこの本も入手困難だけど・・・。
特に賀東ファンの人はマジで無理してでも手に入れるのをオススメ。
これを読まないのは、正直勿体無いとまで思うから。

132 名前:ダウゲ=ベルガー ◆FDTENRINBk :03/11/13 14:06
久方に感想な。
あーリンクついてないのはお前等が探しやがれという意味じゃなく
ある理由によりいける場所が限定されてるからなんだよなぁ・・・すまない。
無論紹介するのは

AHEADシリーズ 終わりのクロニクル(2)上下:川上稔

読んだ奴、言いたい事は解るが落ち着け、解るが落ち着け。
まぁ川上はリミッターが外れたんだろう。
ついに電撃最分厚を更新したしな483P・・・もはやライトノベルではありえん量だな。
まぁ量でいえば後で言う悪魔のミカタの11巻もすごかったが。
さて中身は・・・真面目なのを先にいうとまだ4冊しか出てないとは言えAHAEDシリーズの中では1番面白いな。
内容もだが設定も後の都市世界に繋がるような「八大竜王」やら「五大頂」やら出てるし非常に興味深い。
イラストも読んで気付いた奴いるかは知らんが上の方のカラーの風見と出雲の一枚絵、
香港の上のアキラ&ガンマルカラー絵と同じ構成なのな、わざとなんだろうなぁ・・・。

さて・・・では馬鹿ネタにいくか
18禁越えましたねおめでとう(棒読み)
とりあえず電車やバスなど公共の乗り物で見ると死ぬな、エロ本なみだな。
ネタもまじめな所にも細かく入れてるし何度電車内で笑いそうになったか!!
イラストもあれはマズイだろう!!あれは
もう次の巻書き始めてるし、もちろん次に期待だな。
ところでAHEADもいいが第2期倫敦まだか?

で次は・・・と。

悪魔のミカタ11巻 It/ザ・ワン:うえお久光

分厚いしおもしろかった、というか早く12巻出せ。
基本の感想はこれな、余談としてはAHAEDと同時に買ったら税込み1500円越えた事だな。
いやもう、うえおは「知恵の実」使ってるね確実に。
というかキャラの伏線貼りすぎ、今回の巻で確実な新キャラは数えるくらい
他はどれかの巻で名前だけぱっと出てたり少しだけ会話に参加してたりというキャラが急にメインをはるという状態。
もうある意味川上よりすごいと言おう。
ネタバレになるから言わんがラストで出る「あの人」カッコよすぎじゃないか?
というかお前どこだ?コウ、主人公で出番なしって・・・。


133 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/11/22 03:40
積本

・パラサイトムーン II :渡瀬草一郎 電撃文庫
・ザンヤルマの剣士 9冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・風の白猿神(ハヌマーン) :滝川羊 富士見ファンタジア文庫
・蓬莱学園の魔獣! 上 :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
・蓬莱学園の革命! 1 :同上
new!・騎馬って行こう! :新城十馬他 富士見ファンタジア文庫
new!・香住の中の十万人 :同上
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・猫目狩り 上下 :橋本紡 電撃文庫
・バトルシップガール 1〜3 :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜2 :同上
・殺竜事件 a case of dragonslayer :上遠野浩平 講談社ノベルス
・バッカーノ! 1931 The Grand Punk Railroad (鈍行編・特急編) :成田良悟 電撃文庫
・バッカーノ! 1932 Drug & The Dominos :同上
・月と貴女に花束を 1〜4 :志村一矢 電撃文庫
・黒い季節 (ハードカバー) :冲方丁 角川書店
・リングテイル 1〜4 :円山夢久 電撃文庫
・i.d. I 神使いたちの長い放課後 :三雲岳斗 電撃文庫
new!・学園武芸帳 月に笑(な)く :白井信隆 電撃文庫
new!・月に叢雲、花に風 :同上
new!・ガン・オーバー 1〜2 :同上
new!・クロスカディア4 風サワグ地の逃亡者タチ :神坂一 富士見ファンタジア文庫

134 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/11/22 03:52
積感想

・十二国記 図南の翼 :小野不由美 講談社X文庫
・ラグナロクEX.FEARLESS :安井健太郎 角川スニーカー文庫
・涼宮ハルヒの溜息 :谷川流 角川スニーカー文庫
・AHEADシリーズ 終わりのクロニクル2(上)(下) :川上稔 電撃文庫
・パラサイトムーン 風見鶏の巣 :渡瀬草一郎 電撃文庫
・ぼくらは虚空に夜を視る :上遠野浩平 徳間デュアル文庫
・わたしは虚夢を月に聴く :同上
・あなたは虚人と共に舞う :同上
・スクラップド・プリンセス13 天に響く聖譚詩 :榊一郎 富士見ファンタジア文庫
・魔術師オーフェン 無謀編13 これで終わりと思うなよ! :秋田禎信 富士見ファンタジア文庫
・トリニティ・ブラッド R.O.M VI 茨の宝冠 :吉田直 角川スニーカー文庫
・灼眼のシャナV :高橋弥七郎 電撃文庫
・Hyper Hybrid Organization 01-03 通過儀礼 :高畑京一郎 電撃文庫
・きみとぼくの壊れた世界 :西尾維新 講談社ノベルス


来月の予定
・シャンク!! ザ・レイトストーリー VOL.1:秋田禎信 角川スニーカー文庫
・ダブルブリッドIX :中村恵理加 電撃文庫
・バウワウ! Two Dog Night :成田良悟 電撃文庫
・Dクラッカーズ7−1 王国-the limited world- :あざの耕平 富士見ミステリー文庫
・まじしゃんず・あかでみいIV 聖夜爆走!? :榊一郎 ファミ通文庫

・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。

寝よう。

135 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/11/22 14:30
起きた。

さて、今回のテーマは、
「一日で果たしてどれだけの感想を書くことができるのか」。
今日おれは、自分の限界に挑戦してみようと思います。

初めに、適当に流してある感想もちょくちょくあるだろうけど、
それは手を抜いてるわけじゃなく、別段特筆すべきことがなかったんだな、
と認識してくれればそれでいい。

ではイッテミヨウ。

136 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/11/22 15:01
・アース・リバース :三雲岳斗 角川スニーカー文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9973734890&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%8E%4F%89%5F%8A%78%93%6C&ISN=257976&STRCT=11

三雲岳斗氏が「コールド・ゲヘナ」で電撃ゲーム大賞銀賞を受賞した後、
第五回角川スニーカー大賞に持ち込まれて、特別賞を受賞した作品。

一言で簡単に言うと、裏「ゲヘナ」って感じか。
デッドリードライブとデミ・エンジェルの対比とか、
その特異な世界観とか。
色々と深読みすると、「ゲヘナ」と繋がってるんじゃないかとか考えられるけど、
それは、考えすぎだろうかな。

で、総評としては・・・「ゲヘナ」を読んだときにも同じ事を思ったんだけど、
どうも三雲氏は、こじんまりと纏めすぎな印象なんだよ。
世界観とか設定とかは凄く面白いモノなのに、
それを200ページ少々で、いささか物足りなく調理しちゃってる印象がある。
俺個人としてはもっともっとハジけて、拡大させてやってもいいと思うんだよ。

まあ、全体的には読める作品に仕上がってると思うけど・・・無難すぎ、って印象。
それが今のところの三雲氏に対する評価、かな。
レベリオンとかランブルとかでどうなってるかは、これからチェックせねばなるまいね。

137 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/11/22 16:37
・ラグナロクEX.FEARLESS :安井健太郎 角川スニーカー文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=997739816X&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%88%C0%88%E4%8C%92%91%BE%98%59

そういえばこのスレッドでは、初めて話題に出すような気がするな。ラグナロク。
えー、ここでこの作家さんの説明とかする気力は今の俺にありませんので、
適当に検索などして調べてみてください。

さて、安井健太郎氏と「ラグナロク」と言えば、その圧倒的な戦闘描写で
一部の人に有名だけど。
今回の短編集はどちらかというと息抜き的な話が多いような気がする。
特に「ダブル・チーム」なんかは、ザ・スニに相当前に載って、
暫く文庫収録されなかった一編なんだけど、結構いい感じに笑えるし。
実はヤスケンはこういう話書かせたらそこそこいけるんじゃないだろうか。

不満点としては書き下ろしがなかったことくらいかな。
あと、ファンとしてはかなり切実に本編の続きを待っています。
風になっている場合じゃないっスよヤスケン。

・涼宮ハルヒの溜息 :谷川流 角川スニーカー文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977398194&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%92%4A%90%EC%97%AC

(関連>>52-53>>117
以前感想を書いた、涼宮ハルヒシリーズの第二作。
大まかな内容とか予備知識は前回の感想とリンク先を見てもらうとして。

・・・とりあえずは、普通かな。
ただ、前巻のラストほど盛り上がりには欠けて、
なんとなくただ終わってしまった、って印象を残した感じか。
そういう点では、前作に劣る、と断言してしまってもいいと思う。
他は、この作家さん独特の言い回し・文体も固まってきたし、
全体としてはレベルアップした感じなんだけど。

後は、思いのまま苛め抜かれるみくるさんに皆(;´Д`)ハァハァするといいだろう。

138 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/11/22 17:31
・スクラップド・プリンセス13 天に響く聖譚詩 :榊一郎 富士見ファンタジア文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977487421&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%8D%E5%88%EA%98%59

(関連>>22>>71

ようやく終わった・・・な。
・・・まあ、この作品にも大して言う事はないけどさ。
おれはうえお同様ハッピーエンド主義者ですから、
たとえご都合だと言われようが何しようが、この結末で良かったです。ハイ。
大風呂敷に広がった設定群も、辛うじてまとまり・・・っつうか尻すぼみに落ち着いたし。
そこに関しては完全に破綻するよりははるかにマシだとおれは思う。

さて、次はストレイト・ジャケットですよね榊先生。


・魔術師オーフェン 無謀編13 これで終わりと思うなよ! :秋田禎信 富士見ファンタジア文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977487413&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%8F%48%93%63%92%F5%90%4D

(関連>>120

これも、遂に、遂に完結。
つーか連載自体は3年ほど前にとっくに終わっていたんだけど、
今まで文庫として出なかったのは、いろいろと大人の事情があったものと思っておけば
世の中安全に渡っていけるんじゃなかろーか。

とりあえずこの一冊に関してファンの視点から言わせて貰えば、
ワニ娘の話が見られただけで満足です。以上。

・・・まったくもって感想になってねえな。

139 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/11/22 23:57
・AHEADシリーズ 終わりのクロニクル2(上)(下) :川上稔 電撃文庫
(上)
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977435553&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%90%EC%8F%E3%96%AB
(下)
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977579954&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%90%EC%8F%E3%96%AB

(関連>>25-26>>47-48
えー、本当は上下別々に説明する予定だったけど。
あまりに間が空きすぎたんで、どうせだからいっぺんにやっちまいます。

まあ、>>132で野犬氏も言ってますが、まずは落ち着こう。
漫才描写に対するツッコミはとりあえず置いておこうじゃないか。
多分アレだ、ヴんこの影響がまだ色濃く残ってたんだろう、川上氏は。
そーいうことにしておこう。うん。
つーかまあ言ってしまえば各キャラの漫才削れば100ページは節約できると思いますが。
それを言ってしまうと、あまりにも身も蓋も無いので。

で、いつものごとくおれは内容のほうに迫ってみたいと思います。

今回、佐山率いる全竜交渉部隊の交渉相手は、2nd−G。
彼らは既に「帰属している」住人たち。
遺恨を残さぬよう自らを抑え、Low−Gに順応しようとする彼ら。
「交渉を必要としない」者たちに、佐山・御言は果たして
どのような交渉を行うというのか?
・・・と、この辺が見所。

後は新庄さんの謎とか、若妻さんとか、まあ色々あるけれど。
とりあえずは読めばわかる。
加速度的に目が離せなくなるAHEADシリーズ、これは最高潮です。

140 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/12/07 15:47
木戸野さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!


と、本スレで書くのはアレなので、此処で取り乱してみる。

141 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/12/07 15:48
いや、でも、ゴメン。






そういえばまだ「座敷童の物語」読んでねえ。

142 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/12/07 15:54
呟きついでに。

まあ、なんていうか。
おれとしてはさ、感想スレに直接お礼書くのとか、なんとなく気恥ずかしいんだよな。
「これみよがしに自己主張」とか思われたくもないし。
みんなわりかし当たり前にやってんだけど、ちょっとおれには無理、ってえか恥ずかしい。


ああ、だからって勿論、感謝の意がないわけじゃないぜ。

感想くれた人、いつもあのスレッドを見てくれている人。
みんなに対して、最大限の感謝をぷれぜんとふぉーゆー。

143 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/12/07 15:58
ついでだ。

積本

・パラサイトムーン II :渡瀬草一郎 電撃文庫
・ザンヤルマの剣士 9冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・風の白猿神(ハヌマーン) :滝川羊 富士見ファンタジア文庫
・蓬莱学園の魔獣! 上・下 :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
・蓬莱学園の革命! 1 :同上
・騎馬って行こう! :新城十馬他 富士見ファンタジア文庫
・香住の中の十万人 :同上
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・猫目狩り 上下 :橋本紡 電撃文庫
・バトルシップガール 1〜3、SP :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜2 :同上
・殺竜事件 a case of dragonslayer :上遠野浩平 講談社ノベルス
・月と貴女に花束を 1〜4 :志村一矢 電撃文庫
・黒い季節 (ハードカバー) :冲方丁 角川書店
・リングテイル 1〜4 :円山夢久 電撃文庫
・i.d. I 神使いたちの長い放課後 :三雲岳斗 電撃文庫
・学園武芸帳 月に笑(な)く :白井信隆 電撃文庫
・月に叢雲、花に風 :同上
・ガン・オーバー 1〜2 :同上
・シャンク!! ザ・レイトストーリー VOL.1:秋田禎信 角川スニーカー文庫 ※現在読書中

144 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/12/07 16:13
積感想

・十二国記 図南の翼 :小野不由美 講談社X文庫
・パラサイトムーン 風見鶏の巣 :渡瀬草一郎 電撃文庫
・ぼくらは虚空に夜を視る :上遠野浩平 徳間デュアル文庫
・わたしは虚夢を月に聴く :同上
・あなたは虚人と共に舞う :同上
・トリニティ・ブラッド R.O.M VI 茨の宝冠 :吉田直 角川スニーカー文庫
・灼眼のシャナV :高橋弥七郎 電撃文庫
・Hyper Hybrid Organization 01-03 通過儀礼 :高畑京一郎 電撃文庫
・きみとぼくの壊れた世界 :西尾維新 講談社ノベルス
・クロスカディア4 風サワグ地の逃亡者タチ :神坂一 富士見ファンタジア文庫
・バッカーノ! 1931 The Grand Punk Railroad (鈍行編・特急編) :成田良悟 電撃文庫
・バッカーノ! 1932 Drug & The Dominos :同上


来月の予定
・月と闇の戦記三 神さまはしらんぷり。 :森岡浩之 角川スニーカー文庫
・涼宮ハルヒの退屈 :谷川流 角川スニーカー文庫
・エンジェル・ハウリング7 帝都崩壊 -from the aspect of MIZU- :秋田禎信 富士見ファンタジア文庫
・Dクラッカーズ7−2 王国 -a boy & a girl- :あざの耕平 富士見ミステリー文庫
・道士さまといっしょ :三雲岳斗 電撃文庫

来月は電撃が目立たない・・・というか、おれ的に様子見、って感じだな。
その中で強いて、というなら、『あの』三雲岳斗が萌え小説に挑戦、と噂の
「道士さまといっしょ」。さてさてどうなることやら・・・

145 名前:名無し客:03/12/07 19:44
>>140
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

便乗ですんませんー。

146 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/12/13 22:40
さて、徒然と。

147 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/12/13 23:08
・トリニティ・ブラッド R.O.M VI 茨の宝冠 :吉田直 角川スニーカー文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977550735&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%8B%67%93%63%92%BC

(関連>>105

とりあえず、基本はVと合わせて上下巻、って感じ。

アベル・ナイトロード死し後のアルビオンに降りかかる未曾有の危機。
それに対して、Axは、異端審問官達はどう立ち向かうのか。
そして「聖女」エステル・ブランシェにもまた過酷な運命がのしかかる。
果たしてその結末や、いかに・・・

うーん、この上下巻でひとまず「第一部・完」と言ったところだろうか。
なんにしても話の一区切れであることは間違いなさそうだけど。
「シリーズ急展開」のうたい文句に嘘はないね。

前のROMVの時も言ったけれど、今回はシリーズ中でもかなり良い出来に
仕上がっているんで、一度読んで敬遠してた人とか、もう一度
手にとってみるのもいいんじゃないでしょうか。

148 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/12/14 00:59
・灼眼のシャナV :高橋弥七郎 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977579903&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%8D%82%8B%B4%96%ED%8E%B5%98%59

なんだか、BOOKデータベースの更新がされてないのか
上記のアドレスにあらすじが載ってないので、とりあえず本から直接抜粋。



「決めた。私は絶対フレイムヘイズになる」

 アラストール、ヴィルヘルミナ、謎の白骨。彼らは外界と隔離された宮殿に、
一人の少女とともに暮らしていた。その未熟な少女はまだ名前を持っていなかったが、
いずれフレイムヘイズ”炎髪灼眼の討ち手”となるべき者だった。そして、
その時はすぐそこまで来ていた。
 ”紅世の徒”(くぜのともがら)の襲来が引き金となり、史上最悪のミステス”天目一個”まで
呼び込んだ戦場を舞台にして、少女は運命の”契約”を迎える。
 奇才・高橋弥七郎が描く『灼眼のシャナ』誕生秘話!


(関連>>29>>35>>63>>79)

まあ、ほぼ書いてあるとおり。

・・・それじゃ書評になんないか。
じゃあもうちょい真面目に書いて・・・

んー、要は過去話だね。まだこの頃アラストールさんは実体持っていて、
養育係のメイドさんが側にいて。シャナちゃんはその二人に厳しくも優しく育てられて。
骸骨は常にシャナちゃんを伸してしまって。

その中で、彼女が「どのように」、「そうある」ことを選んだのか。
彼女の”炎髪灼眼の撃ち手”としての原点の考えは、一体なんなのか。
その辺りが焦点であり、テーマかな。

149 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/12/14 02:35
とりあえず、これまでシャナシリーズを追っている人にとっては、
特に見逃せない一冊だろうな、内容的には。
彼女の過去の姿を見て、色々と彼女への視点も変わってくるんじゃないかなぁと。

まぁ・・・なんだ。やっぱ心の芯から『強い』よな、彼女。
ひょっとしたらおれなんかよりも、ずっと。
確かに彼女は、それこそ運命論とかそういうのとは関係なく、
《フレイムヘイズ》となるべくして生まれたのかもしれない、な。


名台詞コーナー。 ・・・まあ、多くは語らない。

「俺は、お前への愛を完遂させたぞ。例えそれが俺に向けられていなくても、
俺がそうすることでおまえの願いが叶うなら……見てただろう?
俺は”天壌の劫火”のためにだって、働いてやったぞ。
それが俺の、『おまえへの愛』だ」

             ―――紅世の王 ”虹の翼” メリヒム


・・・愛の形も、いろいろあるよねぇ。

150 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/12/22 03:40
・パラサイトムーン II :渡瀬草一郎 電撃文庫
・ザンヤルマの剣士 9冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・風の白猿神(ハヌマーン) :滝川羊 富士見ファンタジア文庫
・蓬莱学園の革命! 1 :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・猫目狩り 上下 :橋本紡 電撃文庫
new!・バトルシップガール 1〜6、SP :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
new!・創星の樹 1〜3 :同上
new!・クッキング・オン! :同上
new!・月と貴女に花束を 1〜6 :志村一矢 電撃文庫
・リングテイル 1〜4 :円山夢久 電撃文庫
・i.d. I 神使いたちの長い放課後 :三雲岳斗 電撃文庫
new!・レベリオン 放課後の殺戮者 :同上
new!・レベリオン 弑殺校庭園 :同上
・i.d. I 神使いたちの長い放課後 :三雲岳斗 電撃文庫
・学園武芸帳 月に笑(な)く :白井信隆 電撃文庫
・月に叢雲、花に風 :同上
・ガン・オーバー 1〜2 :同上
・バウワウ! Two Dog Night :成田良悟 電撃文庫 ※現在読破中

151 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/12/22 03:42
読破本

・十二国記 図南の翼 :小野不由美 講談社X文庫
・パラサイトムーン 風見鶏の巣 :渡瀬草一郎 電撃文庫
・ぼくらは虚空に夜を視る :上遠野浩平 徳間デュアル文庫
・わたしは虚夢を月に聴く :同上
・あなたは虚人と共に舞う :同上
・Hyper Hybrid Organization 01-03 通過儀礼 :高畑京一郎 電撃文庫
・きみとぼくの壊れた世界 :西尾維新 講談社ノベルス
・クロスカディア4 風サワグ地の逃亡者タチ :神坂一 富士見ファンタジア文庫
・バッカーノ! 1931 The Grand Punk Railroad (鈍行編・特急編) :成田良悟 電撃文庫
・バッカーノ! 1932 Drug & The Dominos :同上
・蓬莱学園の魔獣! 上・下 :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
・騎馬って行こう! :新城十馬他 富士見ファンタジア文庫
・香住の中の十万人 :同上
・殺竜事件 a case of dragonslayer :上遠野浩平 講談社ノベルス
・黒い季節 (ハードカバー) :冲方丁 角川書店
・シャンク!! ザ・レイトストーリー VOL.1:秋田禎信 角川スニーカー文庫
・ダブルブリッドIX :中村恵理加 電撃文庫
・Dクラッカーズ7−1 王国-the limited world- :あざの耕平 富士見ミステリー文庫  ←ハヤクヨミタイ デモマダカッテナイ

152 名前:アイス・フェイ ◆ICE/T6gymo :03/12/30 12:33
・ブラックキャットW 前・後編 :新井素子 コバルト文庫

帰ってキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

あたしの青春の1ページっ!
Vから何年待ったことかっ!
全罪本に優先して読破するに決定!

新井センセ、信じてたよ! 火浦センセよりは!


>>126 コウ君。
>4巻でも人間悪役のヘタレ癖が・・・ねぇ。
>目の付け所はいいなあと思ってはいたんだけど。最終的にはアレだしなぁ。
>>92で、あたしが言葉を濁した理由がそれ。
4巻までで、一番可哀相な扱いだったなぁ。
あの人にあっさりやられた誰かさんの立場も……。

まあ…「あんぷらぐど」を楽しんでくれただけでも嬉しいわ。














あたしの活躍は少ないんだけどねー……。

153 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/12/30 22:37
さて、スレタイも変更されたところで。

154 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/12/30 22:53
その、積本・積感想の山をちょっとづつでも突き崩していきたいなぁなんて
思ってはいるが、要は気力の問題で、なかなか進めることができない。

けれど今日はとりあえず、取り急いで雑感だけ書き残しておく。


・Dクラッカーズ7−1 王国-the limited world- :あざの耕平 富士見ミステリー文庫

最近、某赤貧探偵殿とかその辺の方々がプッシュし始めたこのシリーズ。
最初にすすめたのは、



おれです(←ここ強調)
証拠(>>5


で、感想とかはもうあらゆる意味でネタバレになるんで、敢えてここでは言いません。
簡単にまとめると、全編カタルシスの嵐、そして「無くした者」を取り戻す闘い。
といったところか。

しかしやっぱ、このシリーズはいい。
新刊を読むたびに、おれの心を震わせてくれる本だね。
ホント、未読の人は一度だまされたと思って手にとってみな。
ちょうど富士ミスも新装版を出したわけだし。


というわけで、このセリフを最後に書いて、この本の感想はおしまい。


「いい、梓さん、私は思うの。世界で一番大切なものや、絶対に譲れない大事なこと。
それはね。ある日突然、誰かから与えられたりしないの。どこかからやって来たりしないの。
それは、自分で決めなきゃならないの。自分がこれが大切って選ばないとできないの。
あなたはそれを選んだわ。なのに、取り上げられた。そんな無法、私は許せない。
この、海野千恵は、絶対見過ごせない」

             ―――海野千恵

・・・彼女、どっかアイツに似てるんだよな。
で、やっぱそんなところが好きなんだ。

155 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/12/30 23:29
>>152
>ブラックキャット
ちょっと気になったんで調べたけど・・・・・・9年? マジ?
そんなケースもあるんだな・・・・・・
うーむ、EGも案外悲観的になるもんじゃないかもしれない。

>4巻までで、一番可哀相な扱いだったなぁ。
なんつーか、三雲氏は、さんざんそれまでの展開で
「こいつは凄いぞ凄いぞ」と悪役を盛り上げておいて、ストーンとヘタレに落とすってのが
好きな人のような気がしてきた。アースリバースも微妙にその兆候があるし。

>あたしの活躍は少ないんだけどねー……。
いやいや、きっちり一編の主役張ってたじゃん。フロスティちゃんも一緒だったけど。
本当、これは冗談抜きに、おれはフロスティちゃんよりはアイスちゃんの方が好きだぜ。
なんつーか、見てて飽きないッつーか。ほほえましいというか。
例の「お買い物に行こう」も、そのほほえま感がよく出てて、楽しめたし。
そう悲観するもんじゃないって、ホント。

156 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/12/30 23:33
読破本更新

・十二国記 図南の翼 :小野不由美 講談社X文庫
・パラサイトムーン 風見鶏の巣 :渡瀬草一郎 電撃文庫
・ぼくらは虚空に夜を視る :上遠野浩平 徳間デュアル文庫
・わたしは虚夢を月に聴く :同上
・あなたは虚人と共に舞う :同上
・Hyper Hybrid Organization 01-03 通過儀礼 :高畑京一郎 電撃文庫
・きみとぼくの壊れた世界 :西尾維新 講談社ノベルス
・クロスカディア4 風サワグ地の逃亡者タチ :神坂一 富士見ファンタジア文庫
・バッカーノ! 1931 The Grand Punk Railroad (鈍行編・特急編) :成田良悟 電撃文庫
・バッカーノ! 1932 Drug & The Dominos :同上
・蓬莱学園の魔獣! 上・下 :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
・蓬莱学園の革命! 1 :同上
・騎馬って行こう! :新城十馬他 富士見ファンタジア文庫
・香住の中の十万人 :同上
・殺竜事件 a case of dragonslayer :上遠野浩平 講談社ノベルス
・黒い季節 (ハードカバー) :冲方丁 角川書店
・シャンク!! ザ・レイトストーリー VOL.1:秋田禎信 角川スニーカー文庫
・ダブルブリッドIX :中村恵理加 電撃文庫
・バウワウ! Two Dog Night :成田良悟 電撃文庫
・まじしゃんず・あかでみいIV 聖夜爆走!? :榊一郎 ファミ通文庫
・ザンヤルマの剣士 ノーブルグレイの幻影 :麻生俊平 富士見ファンタジア文庫

・・・・・・そのうち読破本の方が積本を上回るな。こりゃ。

157 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :03/12/30 23:36
追記。

>>154のDクラッカーズのあらすじは、こちらを参照。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977739749&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%82%A0%82%B4%82%CC%8D%6B%95%BD

どうでもいいけど、せっかく新装版になったってのに、このタイトルロゴはどうかと。
なんかぽわぽわラブ米小説みたいで・・・うーむ。

158 名前:木戸野亜紀 ◆xuX0KFyTj6 :04/01/01 09:01
・ブライトライツ・ホーリーランド :古橋秀之 電撃文庫


・感想
( ゚Д゚) 如是我聞一時薄伽梵成就殊勝一切如来金剛加持三摩耶智已
得一切如来灌項宝冠為三界主已得一切如来一切智智瑜伽自在能作一
切如来一切印平等種種事業於無尽無徐一切衆生界一切意願作業皆悉
円満常恒三世一切時身語意業金剛大・毘慮遮那如来在於欲界他化自
在天王宮中一切如来常所遊処吉祥称歎大摩尼殿種種間錯鈴鐸繪幡微
風揺撃珠鬘瓔珞半満月等而掃荘厳与八十倶胝菩薩衆倶所謂金剛手菩
薩摩訶薩観自在菩薩摩訶薩虚空蔵菩薩摩訶薩金剛拳菩薩摩訶薩文殊
師利菩薩摩訶薩纔発心転法論菩薩摩訶薩虚空庫菩薩摩訶薩摧一切魔
菩薩摩訶薩与如是等大菩薩衆恭敬囲繞而為説法初中後善文義巧妙純
一円満清浄潔白説一切法清浄句門所謂妙適清浄句是菩薩位欲箭清浄
句是菩薩位触適清浄句是薩位


159 名前:名無しの吸血鬼:04/01/01 11:41
>>158
思わず腹抱えて笑っちまったじゃねーか(爆笑中

ああ、もしよければ、ヘキサ大殲もよろしく。
かつて吸血大殲にて繰り広げられた、ヘキサ勢VSヘルシング勢他の一大決戦。
最初から完全な読み物として作られたわけじゃない分、可読性悪いけどな。

http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Name/7680/fight_record/hexa.html

160 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/04 00:53
んじゃあ今夜は、佐久間さん来訪記念ってコトで。

・まじしゃんず・あかでみいIV 聖夜爆走!? :榊一郎 ファミ通文庫
http://www.enterbrain.co.jp/fb/newbook/045/01/index.html
(関連>>106

はい、シリーズ第四弾ですな。
今回は時事ネタって事で、とりあえず基本は押さえとけって所かね。

で、中身。
今まではどーも「無理してる」感が拭えなくて、正直おれ内の評価も
あまり高い方ではなかったこのシリーズ。
今回に至ってようやく、榊氏の方がこなれてきたというか、なんというか。
ようやく開き直れたような様子で、なかなかスッキリと楽しめた。
テンポも良くなってきて、「読ませるぞ」という意欲を大きく感じる。

あと、これだけは言っておかなきゃならんのだけども。



佐久間さん、色々とヤりすぎ。
というか壊れすぎ。
本当、完全にキャラ変わってたし。
いくら冬のお祭りだからといって、ねぇ。
女性ファンが居なくなるぞ、あんなコトばっかやってると。

161 名前:アイス・フェイ ◆ICE/T6gymo :04/01/05 12:50
こんにちは!
コウ君の原典を読んでみたよ。

・悪魔のミカタ 魔法カメラ :うえお久光 電撃文庫

序章と第1幕最初の台詞で、もう引き込まれてた(w
それに序盤のミステリーのような話しの流れ…と、その後の展開。
1日に買って、四日間で読みきっちゃうくらい読み易いし(あたしにしてみたら超高速)、ほんとに、これで応募作なの?
うーん、お見事!

それにしてもさ。 コウ君って、こんな人だったんだ。
カッコイイね。 あちこちでフラグが立ってるのも分かるよ。
でも、
ふたまたどころか、それ以上なんていけないよね!


それに! コウ君には騙されたわ!
完結してないじゃない! 伏線だらけじゃない! 続きが気になるじゃない! コンテスト応募作なのにー!
あたしの目の前に積上げられてる、今買ってきたばかりの『悪魔のミカタ』2巻〜5巻と、その引き換えになった、
アフェンドラの今月の食費はどうしてくれるのよーっ。

追加罪本。

・悪魔のミカタ2 インヴィジブルエア :うえお久光 電撃文庫
・悪魔のミカタ3 パーフェクトワールド・平日編 :うえお久光 電撃文庫
・悪魔のミカタ4 パーフェクトワールド・休日編 :うえお久光 電撃文庫
・悪魔のミカタ5 グレイテストオリオン :うえお久光 電撃文庫
・Missing 神隠しの物語 :甲田学人 電撃文庫
・i.d.T 神使いたちの長い放課後 :三雲岳斗 電撃文庫
・撲殺天使ドクロちゃん 1〜2巻 :おかゆまさき 電撃文庫

一度お財布の紐が緩むと、歯止めがきかないんだよ、ゲヘナでチキュウの本は高いんだよ……
だけど我ながら最後のはなんでだろ。 _| ̄|○!|||!

162 名前:アイス・フェイ ◆ICE/T6gymo :04/01/05 12:57
>>156
>本当、これは冗談抜きに、おれはフロスティちゃんよりはアイスちゃんの方が好きだぜ。
>なんつーか、見てて飽きないッつーか。ほほえましいというか。
>例の「お買い物に行こう」も、そのほほえま感がよく出てて、楽しめたし。
ありがとう、なんか照れるな(w
そう言ってもらえたの、初めてだよ。
三雲先生のファンサイトって、知ってる限りじゃフロスティのほうが人気あるから……あれ?

>見てて飽きないッつーか
それ、誉めてくれてる?


163 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/08 01:29
・殺竜事件 a case of dragonslayer :上遠野浩平 講談社ノベルス
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061821350/qid=1073491808/sr=1-6/ref=sr_1_2_6/250-8837354-6553008

謳い文句は「ファンタジーとミステリーの融合」。
そんな題材を、上遠野氏はこんな風に料理しました、という本。

ぶっちゃけ、謳い文句を忠実に再現してるかってぇと、微妙だと思う。
おれの印象としては・・・基本的にファンタジー風旅小説、ってところかな。
ミステリーは本当にオチだけしか関わってこない、オマケみたいなもん。
(旅部分に張られてる、『事件に関する』伏線も微々たるものだし)
で、その「旅部分」だけに集中して読めばそれなりにおもしろいと思う。
キャラ立ちはやっぱ上手いと思うし、上遠野ファンなら尚更、読む価値が上がるでしょう。

ああ、後、悪魔絵師こと金子一馬氏のイラストが、思っていたよりも悪くなかったな。
少なくともイメージに大きな逸脱はないように感じたね。

164 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/08 02:10
今回は、上遠野氏特集ってコトで。いやなんとなく。

・ぼくらは虚空に夜を視る :上遠野浩平 徳間デュアル文庫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4199050027/qid=1073493260/sr=1-18/ref=sr_1_2_18/250-8837354-6553008

しっかしこの人(上遠野氏)、なんだかんだで多芸だよな。
現代超能力モノから、ファンタジー、そしてSF。
自分特有の味を損なわずに、これだけ多彩なジャンルが書ける作家さんも
そうはいない。

で、そのSF。
・・・レビューにも書かれてるけど、まずは設定を理解できるか、が勝負だ。
そこからじゃないと、楽しむもへったくれもあったもんじゃない。
ま、もともとSF好きな人なら心配は無用だろうけれど。

で、設定に関してなんだけど、これはそんなに目新しいってものでもなくて、
わりと類似品はそこら中に見え隠れしているシロモノだ。
最近じゃ映画で某”物質”とかね。

けどそこをうまく補うのが例の「上遠野節」ってヤツ。
この独特の雰囲気が、話に一味も二味も彩りを加えてくれる。
特にこの「ぼくらに〜」だと、典型的な「上遠野」主人公の
工藤兵悟。彼の基本的に不退転な行動パターンは個人的にかなり好感触。

総評としてやっぱ普通。
けどこっちの方は、同作者のミステリモノと違って、
ちゃんとしたSFファンにも受け入れられる出来だろうと思うんで、
その分評価はプラス。

165 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/08 02:35
・わたしは虚夢を月に聴く :上遠野浩平 徳間デュアル文庫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4199050671/qid=1073495837/sr=1-22/ref=sr_1_2_22/250-8837354-6553008

二作目。
これと、前述の「ぼくらは虚空に夜を視る」、そして次に紹介する
「あなたは虚人と共に舞う」がセットで、《ナイト・ウォッチ三部作》と呼ばれてるらしいね。

ということで、この作品、世界観は基本的に前作「ぼくらは〜」と一緒。
ただ、物語の形式は大きく違っていて、
こちらは明確な主人公を持たせずに、様々な人々(?)と事象が
ちょっとづつ引き起こす事件が、最終的に収束するという、
時々「ブギーポップ」シリーズで見られるような形になっている。

この話の目玉だけど、やっぱりなんと言っても表紙になってる《あの人》でしょう。
ブギポファンならもうお馴染み。・・・逆に読んでない人に取っちゃ「誰これ?」レベルだろうけども。
さっきこの作品に主人公は居ない、みたいなことを言ったけど、ある意味では
彼女が主人公ともいえるかもしれない。まぁ、私見ね。

総評として、前述の「ぼくらは〜」からの流れで読む分には
別に全然構わない。
けど《あの人》の存在をもっとよく知りたい人は是非「ブギーポップ」
シリーズを先に読んで欲しい所ではある。
・・・読んでもよくわからない、という説も捨て切れないが。

166 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/08 03:16
・あなたは虚人と共に舞う :上遠野浩平 徳間デュアル文庫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4199051198/qid=1073496992/sr=1-17/ref=sr_1_2_17/250-8837354-6553008

締めはこちら。
《ナイト・ウォッチ三部作》の最終章、ってコトになっている。

うーん・・・こちらは、前二作と比べてもちっとばかし特殊かな。
ので、わりかし混乱というか、戸惑う事も多いかもしれない。
時間軸的な関係もややこしいし。・・・ってそれを言ったら「虚夢」もか。
まぁとにかく、いろんな概念が、前二作とは異質だってコト。

内容としては・・・『締め』に相応しいかはともかくとして、
この三部作で共通の、人類の仇敵―――『虚空牙』。
彼らの目的というか、行動理念のようなものが、もう少しだけ垣間見える。
後、やっぱ主人公の鷹梨さん。
彼女もわりと典型的な上遠野ヒロインだよな。ちょっとヒネてるけど。
なんだかんだで、いい仕事してくれちゃってます。

総評。
うーん、やっぱ前二作の方が好きだなぁ、個人的には。
キライってわけでもないんだが。
やっぱ、微妙に構図が分かりにくかったのが原因か?


余談。
この《ナイト・ウォッチ三部作》、どれもラストの雰囲気は凄い。
けっこう上遠野作品って、こういう深い終わらせ方してる事が多いんだよなぁ。
尻切れトンボ、と評する人は評するだろうけど、こういう余韻も悪くはない、そう思う。

167 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/08 03:27
適当にセリフ抜粋のコーナー。
一応全て《ナイト・ウォッチ三部作》から取っているけど、
どれがどの作品だかはここでは伏せとく。理由は例のごとくネタバレ。


「だって――生きているってことは遊ぶってことだろう?
だったらどんなトコにだって面白いことは見つけられるんじゃないかな」

             ―――月面探査用ロボット、シーマス


「しょーがねえじゃん――あたしは人間もどきだけどさ、それでも人間が人間である限り、
この弱点からは自由にゃなれないわ――目の前で溺れようとしている奴がいれば、
それをみすみす見殺しにはできないってのは、ね」

             ―――宇宙戦闘機(ナイトウォッチ)《ヴルトムゼスト》コア、キョウ


「俺たちには何もないかもしれないが、しかし、ひとつだけはっきりしていることがある。
俺たちはこの、俺たちが中途半端だということが気に食わないってことだ――
うんざりしている。だったら――中途半端が嫌なら、足掻いてでも何でも、
俺たちはどっかに行かなくてはならないってことだ――」

             ―――工藤兵吾



168 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/08 03:43
あー畜生・・・時間かかりすぎ。何やってるんだおれ。

>>158-159

・・・なんか色々とコメントしづらい。
いや、別にいーんだけどね。
実際あの冒頭シーンだけでお腹いっぱいな人はお腹いっぱいだろうし。

>>161-162
気に入ってくれたかな? (にやりと笑って)
楽しんでくれたならおれは滅茶苦茶に嬉しい。

>ふたまたどころか、それ以上なんていけないよね!
ああ、だから、一巻だけでそんなこと言ってると(以下略)

>完結してないじゃない! 伏線だらけじゃない! 続きが気になるじゃない! コンテスト応募作なのにー!
ええとな、お言葉を返すようだけど、ゲヘナよりかはマシだと思うぞ。

>それ、誉めてくれてる?
うん、勿論。(いい笑顔)
活発な女の子って好きなんだよ(ハナちゃんはまた別として)。
だから、一刻の方でもそんな快活な元気満タンのアイスちゃんでいてくれると、
おにーさんとしては生暖かく見守り甲斐があって、うれしいなぁと。


169 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/08 03:50
積本

・パラサイトムーン II :渡瀬草一郎 電撃文庫
・ザンヤルマの剣士 8冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・猫目狩り 上下 :橋本紡 電撃文庫
・バトルシップガール 1〜6、SP :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜3 :同上
・クッキング・オン! :同上
・月と貴女に花束を 1〜6 :志村一矢 電撃文庫
・リングテイル 1〜4 :円山夢久 電撃文庫
・i.d. I 神使いたちの長い放課後 :三雲岳斗 電撃文庫
new!・レベリオン (全5冊) :同上
・学園武芸帳 月に笑(な)く :白井信隆 電撃文庫
・月に叢雲、花に風 :同上
・ガン・オーバー 1〜2 :同上
・LAST KISS :佐藤ケイ 電撃文庫
new!・キーリ (II&III) :壁井ユカコ
new!・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス

後、マルドゥック・スクランブルを注文したり、色々。

170 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/08 03:56
読破本

・十二国記 図南の翼 :小野不由美 講談社X文庫
・パラサイトムーン 風見鶏の巣 :渡瀬草一郎 電撃文庫
・Hyper Hybrid Organization 01-03 通過儀礼 :高畑京一郎 電撃文庫
・きみとぼくの壊れた世界 :西尾維新 講談社ノベルス
・クロスカディア4 風サワグ地の逃亡者タチ :神坂一 富士見ファンタジア文庫
・バッカーノ! 1931 The Grand Punk Railroad (鈍行編・特急編) :成田良悟 電撃文庫
・バッカーノ! 1932 Drug & The Dominos :同上
・蓬莱学園の魔獣! 上・下 :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
・蓬莱学園の革命! 1 :同上
・騎馬って行こう! :新城十馬他 富士見ファンタジア文庫
・香住の中の十万人 :同上
・黒い季節 (ハードカバー) :冲方丁 角川書店
・シャンク!! ザ・レイトストーリー VOL.1:秋田禎信 角川スニーカー文庫
・ダブルブリッドIX :中村恵理加 電撃文庫
・バウワウ! Two Dog Night :成田良悟 電撃文庫
・まじしゃんず・あかでみいIV 聖夜爆走!? :榊一郎 ファミ通文庫
・ザンヤルマの剣士 ノーブルグレイの幻影 :麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・風の白猿神(ハヌマーン) :滝川羊 富士見ファンタジア文庫
・キーリ 死者たちは荒野に眠る :壁井ユカコ 電撃文庫
・月と闇の戦記三 神さまはしらんぷり。 :森岡浩之 角川スニーカー文庫
・涼宮ハルヒの退屈 :谷川流 角川スニーカー文庫  ※現在読破中


夜逃げしたい気分。

171 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/08 04:01
大体さぁ、去年の11月の新刊の感想をまだ書いてないって何よ。
おかしいだろマジで。
サボるにも程ってもんがある。
もう死んでくれおれ。

172 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/08 04:28
とかなんとか八つ当たりしているうちに、一冊でも崩しとくべきだと思い立ったので、
ついでに書いておく。

・シャンク!! ザ・レイトストーリー VOL.1:秋田禎信 角川スニーカー文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977694206&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%8F%48%93%63%92%F5%90%4D

えーと、またもあらすじが載ってないんで、ここに背表紙より転載。


 永遠の命を求めて人体実験を繰り返す凶悪な魔法使いたち。奴らを相手に、
必殺の剣を提げて立ち向かう若き秘儀盗賊シャンク。教区外で魔法使いを
追いつめ、ついには”魔力結晶”を手に入れたはずだったが、それは少女の姿を
していた! 全ての常識を無視したこの少女に振り回され悲鳴寸前のシャンク。
ちょっと待て、不老不死はどこ行った!?
 秋田禎信が送る”剣と魔法”の冒険活劇いよいよ開幕。
お代は見てのお帰りだ!



これ、おれも含んだ多くの秋田ファンはあんま期待してなかったはずの本なんだけれど。

・・・・・・思ってたより、全然楽しめるじゃん。

ノリ的にはそれこそ、初期の頃の「魔術士オーフェン」シリーズ、もしくは
無謀編の、シリアスも有りつつわりかしお気楽な、あの感じ。
そこそこに古い秋田ファンにとっては、それこそある種の懐かしさを感じさせる。
最近の「エンジェル・ハウリング」だとか、後期「オーフェン」シリーズの
クセがあってクドい文章に辟易して離れてた人とかに、かなりオススメ。
まぁ、おれは秋田氏のあっち系の濃い文も好き、というかアレこそ秋田氏の
真骨頂だと思ってるクチですが。

後、挿絵のほうは・・・いろいろと賛否両論あるだろうけれども。
おれ的には全然アリ。基本的にシリアスとネタの描き分けが出来てる人だし。

兎にも角にも、作者本人が「テーマはお気楽にいこう」と謳ってるシリーズ。
これからもいい意味でタラタラと続いてくれる事を祈るばかりで。


と言ったところで今夜・・・というか今朝はお開き。
がんばってがんばってこれか・・・道は遠い。

173 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/12 02:26
さて。

174 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/12 02:27
これから中身も特にないような脊椎反射の話を適当にする。

早い話、いつもやってる事とおんなじ。

175 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/12 02:35
まぁ、何。

「あの人はレスが上手い」だとか、「とても敵わない」だとか。
他の方々が言ってる分には別に構いやしないさ。

けど、だから、何なんだろうな?

これはキャラハンさんの側から見たとき限定だけれど。
他人をただ羨んでいるだけじゃ、なぁんにも始まりやしないでしょうと思う。
だから、最近流行りみたいに連呼される「とても敵わない」って言葉が、
こう言っちゃなんだけど今のおれにとっては酷く言い訳臭く聞こえる。

176 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/12 02:44
で、いつもの、おれ自身の意見に対する反証というか、言い訳。

だからって、「一切他人を羨むな」だとか、「好きなキャラハンを好きと言うな」だとか、
そんなことをおれは論じてるわけじゃない。

おれだって、他人を認めない人間ではないんだから。
上手いキャラハンさんの文章は本当に上手いと感じることがある。

けど、その上手い人を傍から眺めて、「自分なんかとっても敵わないなぁ」とかいって、
それによって公の場に出ることを自重してしまったり、
引っ込み思案になってしまう事は、ヒジョーにもったいないんじゃないかなぁと。


177 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/12 03:03
さっきも言ったけれど、上手い人は上手い。
もうこれは厳然たる事実だからその事自体は良い。

それはそれとして、自分は何をやるか?
ってのが本当に重要な事だろう。

キャラネタに限らず、そもそも一口に「上手い」といっても千差万別だし、
ただ他人の真似をすれば面白おかしく注目を集める事が出来るってわけでもない。
言ってみれば「芸風」の違い、ってヤツ? あるでしょそういうの。
ま、言うまでもなく一刻館を見渡せばそれは分かるだろうけど。

最終的に何が言いたいかっていうと。
まず「自分が何をしたいか」とか「どう見せたいか」とか。
そこを出発点として先ず見据えないと、どうにもならないんじゃないか、と。
他所の長所を見て参考にするのは構わないけど、
あまりそればかり見据えすぎていると、結局なんにもできないままになってしまうんじゃないか?
最終的な自分の在り方を決めるのは、あくまで自分だってことを、
忘れちゃいけない、ってコト。

178 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/12 03:06
・・・あー。

凄まじく今更、かつ余計なお世話で言われなくても分かってるよつーか
そもそもおれは何様だよ、っつう話だ。
自分、そんな偉そうなゴタク並べるほど有限実行できてるのかと。

179 名前:ダウゲ=ベルガー ◆FDTENRINBk :04/01/13 17:08
久方にこっちに書く。
最近読んだ本は…

・ザンヤルマの剣士(サイドストーリー以外全巻)
…いや1冊30円で全部揃ってたら買ってしまうだろ、やっぱり。
感想は俺的には嫌いじゃないがもう一味ほしかった。
特にラストの方、初めのほうのマインドコントロールとか考えさせられる話は好きなんだがなぁ。
あとヒロイン、ウチの馬鹿に見習わせたいくらいイイ女認定しておく。
…いや、変な意味じゃないぞ。

・マルドゥック・スクランブル(3冊)
ピルグリム・イェーガーも好きだがこっちはそれを超えた。
日本SF大賞とるわ、こりゃ読んだ後ペルソナのカジノでBJとポーカー延々してしまった。
とりあえずカオスレギオンも購入予定に加える。

・食前絶後
…GETできてしまった、やはり30円で。
なまさたう…なまさたう…なまさたう…なまさたう
これ以上言う事はない…なまさたう

180 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/19 18:54
・マルドゥック・スクランブル The First Compression―圧縮 :冲方丁 ハヤカワ文庫JA
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9976962878&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%99%74%95%FB%92%9A
・マルドゥック・スクランブル The Second Combustion―燃焼 :同上
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977072248&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%99%74%95%FB%92%9A
・マルドゥック・スクランブル The Third Exhaust―排気 :同上
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=997717265X&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%99%74%95%FB%92%9A


K.O.

はい、完全にノックアウト。

もう、何から喋くっていいのかわからない、というか、あちこちでほとんど語り尽くされちゃった感があるし。
なんて言っていいのかすら分からない程頭ん中がぐっちゃぐちゃ。
それくらいの衝撃があった。この三冊は。

やっぱなんと言っても、圧倒的。
その文章の緻密さと美しさが。
おれが文章を「美しい」と評したのは、秋山瑞人氏に次いで二人目です。
まぁ、もちろん、冲方氏の文章は、秋山氏のそれとはまたベクトルの違った
美しさがある。
秋山氏は人物の内面描写に大きく重みを置いているのに対し、
冲方氏のは、どちらかと言えば情景描写が濃いといった具合にね。

そして、内容。
いいように利用され何も見ないまま食べられて行くはずだった《雛料理》ルーン=バロット。
その《雛》を助け、また見守りつつ、また同時に自分の「有用性」を探す《煮え切らない》ネズミ、
ウフコック・ペンティーノ。
全ての腐敗をその身に収め、汚れた世界で登りつめんとする《卵の殻》シェル・セプティノス。
延々と宛てられた世界の熱の果てに虚無を見出した《茹で上がった》男、ディムズディル・ボイルド。

この物語は、殺人事件より生還して、自分に掛けられた問いの答えを探す為
長い戦いの中に身を置いた少女、バロットの物語のみならず、
彼ら周囲の人間の物語でもある。
幾つもの戦いがあり、誰もが何かを失い、そしてまた同時に何かを得る。
その戦いの果てに、バロットは、ウフコックは、どのような結末を迎えるか。


最後に、一言。
読んでみな。以上。

181 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/19 18:59
積/罪

・パラサイトムーン II :渡瀬草一郎 電撃文庫
new!・陰陽ノ京 :同上
・ザンヤルマの剣士 8冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・猫目狩り 上下 :橋本紡 電撃文庫
・バトルシップガール 1〜6、SP :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜3 :同上
・クッキング・オン! :同上
・月と貴女に花束を 2〜6 :志村一矢 電撃文庫
・リングテイル 1〜4 :円山夢久 電撃文庫
・リビスの翼 :同上
・i.d. I 神使いたちの長い放課後 :三雲岳斗 電撃文庫
・レベリオン (全5冊) :同上
・学園武芸帳 月に笑(な)く :白井信隆 電撃文庫
・月に叢雲、花に風 :同上
・ガン・オーバー 1〜2 :同上
・LAST KISS :佐藤ケイ 電撃文庫
・キーリ (II&III) :壁井ユカコ 電撃文庫
・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス
new!・微睡みのセフィロト :冲方丁 徳間デュアル文庫

182 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/19 19:02
読破本

・十二国記 図南の翼 :小野不由美 講談社X文庫
・パラサイトムーン 風見鶏の巣 :渡瀬草一郎 電撃文庫
・Hyper Hybrid Organization 01-03 通過儀礼 :高畑京一郎 電撃文庫
・きみとぼくの壊れた世界 :西尾維新 講談社ノベルス
・クロスカディア4 風サワグ地の逃亡者タチ :神坂一 富士見ファンタジア文庫
・バッカーノ! 1931 The Grand Punk Railroad (鈍行編・特急編) :成田良悟 電撃文庫
・バッカーノ! 1932 Drug & The Dominos :同上
・蓬莱学園の魔獣! 上・下 :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
・蓬莱学園の革命! 1 :同上
・騎馬って行こう! :新城十馬他 富士見ファンタジア文庫
・香住の中の十万人 :同上
・黒い季節 (ハードカバー) :冲方丁 角川書店
・ダブルブリッドIX :中村恵理加 電撃文庫
・バウワウ! Two Dog Night :成田良悟 電撃文庫
・風の白猿神(ハヌマーン) :滝川羊 富士見ファンタジア文庫
・キーリ 死者たちは荒野に眠る :壁井ユカコ 電撃文庫
・月と闇の戦記三 神さまはしらんぷり。 :森岡浩之 角川スニーカー文庫
・涼宮ハルヒの退屈 :谷川流 角川スニーカー文庫
・月と貴女に花束を :志村一矢 電撃文庫
・道士さまといっしょ :三雲岳斗 電撃文庫 ※これから読む

えー、多分今日中にもう1、2冊感想あげます。

183 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/28 21:01
とりあえず、正月にした約束を果たしておかないと。


・風の白猿神(ハヌマーン) :滝川羊 富士見ファンタジア文庫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4829126078/qid%3D1075289986/250-6870672-8353063

実際はだいぶん前に読了していた本。
感想を簡単に言うと、

マンガでたとえるなら、一昔前のコロコロかボンボンの、
シリアス系で設定がしっかりしてるマンガを読んでるような、そんな感じ。
上山道郎・徹郎兄弟みたい、とか言えば、わかる人にはわかってもらえるかな。

設定なんかはよく出来てるし、いわゆるジュブナイル、という点では面白い。
文体も明瞭で、気持ちよく読める本だ。
けど今のおれの視点から見ると、さして目新しいものもないかな・・・といった印象で、
自分の中では良作というよりは凡作の範疇に入る、ってトコロ。
あとやっぱ全然完結してない、ってのも微妙なマイナスポイント。
続編前提にしたって、ちょっと伏線回収しなさすぎかな・・・と。

まぁ、8年たっても続編を望む声が多く聞こえる、ってのは分かるね。
これで終わりじゃあ、あんまりにもあんまりだもんなぁ。


184 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/29 01:57
・クロスカディア4 風サワグ地の逃亡者タチ :神坂一 富士見ファンタジア文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=997765283X&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%90%5F%8D%E2%88%EA

実はあんま印象に残ってない本。
神坂氏の本は大抵ソツのないつくりはしてあるんだが、
最近は突出したモノがないのもまた事実だったりする。
このシリーズも「スレイヤーズ!」に継ぐ待望の新シリーズ・・・
のはずだったんだけどなぁ。
結構な急展開で、おそらく「ロスト・ユニバース」あたりと同じく
5〜6巻程度でコンパクトに終わらせるんじゃないだろうか。
もう少し壮大なスケールになりそうな話だっただけに、ちょいと残念ではある。
神坂氏に関してはとりあえず、来月のシェリフ&スレSP同時発売に期待ってことで。

185 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/29 02:22
・パラサイトムーン 風見鶏の巣 :渡瀬草一郎 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9974718430&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%93%6E%90%A3%91%90%88%EA%98%59

これももう、二・三ヶ月前に読んだ本だ。
我ながら積み過ぎだろう。

さて、この本。あらすじを読んだ人ならピーンとくる人もいるんじゃないかな。

そう。クトゥルー、だよ。

ああ、といってもそのまま「クトゥルー神話」を出してるわけじゃない。
むしろ形態としては「ラヴクラフト」に近い、と言った方が正しいな。
つまり、現代をモチーフとした小説の中に新しい神話体系を作り上げて、
それを基盤にしている、んー・・・ジャンルで言えばサスペンス、かな?
そういう内容の本。

というわけでこの本、大まかなところはラヴクラフトを踏襲しながらも、
そのモチーフを見事にジュブナイル向けに料理することに成功してる。
具体的には幼馴染とか幼馴染とか幼馴染とか。
それに、単にラヴクラフトの物真似じゃなく、こちらでは
「神」を「神」とするんじゃなく、「この世ならぬ何か」という解釈を取っているから、
また感覚が違うわけだし。

ストーリー的には、1巻のみではまだまだ消化不良な部分も大きくて
判断は下し難い。正当な評価は、次巻以降で。

186 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/29 02:26
みつしりと詰め込まれた本棚の未読本

・パラサイトムーン II :渡瀬草一郎 電撃文庫
・陰陽ノ京 :同上
・ザンヤルマの剣士 8冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・猫目狩り 上下 :橋本紡 電撃文庫
・バトルシップガール 1〜6、SP :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜3 :同上
・クッキング・オン! :同上
・月と貴女に花束を 2〜6 :志村一矢 電撃文庫
・リングテイル 1〜4 :円山夢久 電撃文庫
・リビスの翼 :同上
・i.d. I 神使いたちの長い放課後 :三雲岳斗 電撃文庫
・レベリオン (残り二冊半) :同上
・学園武芸帳 月に笑(な)く :白井信隆 電撃文庫
・月に叢雲、花に風 :同上
・ガン・オーバー 1〜2 :同上
・LAST KISS :佐藤ケイ 電撃文庫
・キーリ (II&III) :壁井ユカコ 電撃文庫
・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス
・微睡みのセフィロト :冲方丁 徳間デュアル文庫
・エンジェル・ハウリング7 帝都崩壊 -from the aspect of MIZU- :秋田禎信 富士見ファンタジア文庫 ※現在読破中
new!・世界で一番優しい機械 〜SOFT MACHINE〜 :榊一郎 EXノベルズ

187 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/29 02:34
読破本/罪感想

・十二国記 図南の翼 :小野不由美 講談社X文庫
・Hyper Hybrid Organization 01-03 通過儀礼 :高畑京一郎 電撃文庫
・きみとぼくの壊れた世界 :西尾維新 講談社ノベルス
・バッカーノ! 1931 The Grand Punk Railroad (鈍行編・特急編) :成田良悟 電撃文庫
・バッカーノ! 1932 Drug & The Dominos :同上
・蓬莱学園の魔獣! 上・下 :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
・蓬莱学園の革命! 1 :同上
・騎馬っていこう! :新城十馬他 富士見ファンタジア文庫
・香住の中の十万人 :同上
・黒い季節 (ハードカバー) :冲方丁 角川書店
・ダブルブリッドIX :中村恵理加 電撃文庫
・バウワウ! Two Dog Night :成田良悟 電撃文庫
・キーリ 死者たちは荒野に眠る :壁井ユカコ 電撃文庫
・月と闇の戦記三 神さまはしらんぷり。 :森岡浩之 角川スニーカー文庫
・涼宮ハルヒの退屈 :谷川流 角川スニーカー文庫
・月と貴女に花束を :志村一矢 電撃文庫
・道士さまといっしょ :三雲岳斗 電撃文庫
・レベリオン 放課後の殺戮者 :同上
・レベリオン 弑殺校庭園 :同上
・Dクラッカーズ7−2 王国 -a boy & a girl- :あざの耕平 富士見ミステリー文庫

こうやって挙げてくと、
「メチャクチャ感想書きたかったのに、タイミングを外してしまった」
本とかがちらほらと見え隠れしてるなー。
典型的な例が「きみとぼくの壊れた世界」。
「バウワウ!」あたりもかなり好きだったんだけど、なぁんか書き損ねてる。

188 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/01/29 02:50
来月の予定

※確定
・トラブルシューターシェリフスターズMS mission05 :神坂一 角川スニーカー文庫
・トリニティ・ブラッドR.A.M V バード・ケージ :吉田直 角川スニーカー文庫
・悪魔のミカタ12 It/ストラグル :うえお久光 電撃文庫
・灼眼のシャナVI :高橋弥七郎 電撃文庫
・バッカーノ! 2001 The Children Of Bottle :成田良悟 電撃文庫
・零崎双識の人間試験 :西尾維新 講談社ノベルズ
・スレイヤーズすぺしゃる22 Gハンター・フォルクス :神坂一 富士見ファンタジア文庫

※保留・様子見
・第10回電撃ゲーム大賞受賞作 三作
(「塩の街」「我が家のお稲荷さま。」「先輩とぼく」) :電撃文庫
・キーリIV 長い夜は深遠のほとりで :壁井ユカコ 電撃文庫

来月はまぁた、電撃文庫が大フィーバー。
おれの財布は破産寸前。どうしよ。

個人的注目は電撃ゲーム大賞受賞作。
しかしいかんせん本だってタダじゃねぇし、これら全部に特攻を仕掛けるというのは
決して良い手段とは言えないので、とりあえず保留組にカテゴライズしてみた。
キーリは単純に、今買っても読めないだろうなぁという目算から。
来月の発売日までに二巻と三巻読めたら買うかも。

189 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/14 17:18
さて。

190 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/14 17:19
本スレでチョコレイトを待つ間、一人語りとかラノベの感想とかいろいろ
やってみよう。
もち途中でハガレンも見るけど。

191 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/14 17:21
とりあえず、「おれ」がうえおに愛されているというのは
いまさらながら確認できた。
つうか、作者にああまで言われちゃあ、胸張らないわけにもいかねえでしょう。

そう。

おれが、主人公だ。

192 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/14 17:26
ところで、「チョコを刻む」のネタが普通に心当たりありません。

いや、単におれがポッカリ忘れてるだけ、ってだけの話だと思うけど。
どーも最近物忘れが激しくてねー。
誰か知ってる方がおれば、情報提供をぷりーず。

193 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/14 17:35
・パラサイトムーン II :渡瀬草一郎 電撃文庫
・陰陽ノ京 :同上
・ザンヤルマの剣士 8冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・猫目狩り 上下 :橋本紡 電撃文庫
・バトルシップガール 1〜6、SP :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜3 :同上
・クッキング・オン! :同上
・月と貴女に花束を 2〜6 :志村一矢 電撃文庫
・リングテイル 1〜4 :円山夢久 電撃文庫
・リビスの翼 :同上
new!・Little Birds fly :同上
・i.d. I 神使いたちの長い放課後 :三雲岳斗 電撃文庫
new!・海底密室 :三雲岳斗 徳間デュアル文庫
new!・ワイヤレスハートチャイルド :同上
・学園武芸帳 月に笑(な)く :白井信隆 電撃文庫
・月に叢雲、花に風 :同上
・ガン・オーバー 1〜2 :同上
・LAST KISS :佐藤ケイ 電撃文庫
new!・ウィザース・ブレイン :三枝零一 電撃文庫
new!・大唐風雲記 洛陽の少女 :田村登正 電撃文庫
・キーリ (II〜IV) :壁井ユカコ 電撃文庫
・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス
・微睡みのセフィロト :冲方丁 徳間デュアル文庫
new!・カルドセプト創伝 ストーム・ブリング・ワールド 1〜2 :冲方丁 MF文庫J
new!・灼眼のシャナVI :高橋弥七郎 電撃文庫
new!・バッカーノ! 2001 The Children Of Bottle :成田良悟 電撃文庫

どーでもいいのから、今注目の作家から、色々増えた。
カルドセプトに触れた事もないのにストームブリングワールド買ったりするのは
やっぱデフォですか。

194 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/14 17:41
電撃ゲーム大賞は、
中身どーでも「塩の街」くらいは買っとくべきだったかと、
いまさらながらに後悔。

そういえば今回の受賞作、あんま戦闘ものがないような気がするな。
審査員の趣向が変わったのか、そーいうのがおなかいっぱいなだけか。

195 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/14 17:44
ネタ尽きた。

196 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/14 17:46
インスタント感想でお茶でもにごそう。

197 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/14 17:59
・世界で一番優しい機械 〜SOFT MACHINE〜 :榊一郎 EXノベルズ
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9977895457&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%8D%E5%88%EA%98%59

榊氏のHP見てなかったら、おそらく出てたことにすら気付かなかったであろう
全くのノーマークレーベルから出た一冊。
当然、購入も予定外でした。

中身。
ハートウォーミング・ストーリー、ってヤツだね。
今風に言えば癒し系?

棄てプリとか、ストジャあたりの殺伐とした話書いてる榊氏に
そういうのは合わないんじゃないかと思っている諸兄、
いやいやそんなことはありませんぜ。
キャロルの健気さと、看護婦の雨宮さんの暖かさは
きちんときれいに書き出されてるし。

かといって全く榊氏らしくないかってぇとそうでもなく、
むしろ作者の元来の持ち味である「説教臭さ」がプンプンと滲み出してます。
人間という存在の「本質的な酷薄さ」を鮮明に描き出すのも、この作者の得意とするところだし。
そのあたりの味は、損なわれていないというかむしろそればっか。

全体としては、並の出来。
榊氏のこういうのが本質、とはやはり思えないけれど
「芸風の広さ」ってのを世に示すことには成功している作品。

こういうのを見ると、やっぱ榊氏は「意欲的」だよなぁと常々思う。
チャレンジ精神旺盛と言うか、それでいて失敗が少ないと言うか。
感心させられることしきり。

198 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/14 20:54
仕切り直し。

199 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/14 20:57
どうでもいい話。

ギルガメッシュは別にヘタレじゃなかった。
・・・二週目まで見た限りは。
なおかつおれの私見で。

200 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/14 21:01


二度ネタですよ、コウにーさん

           , -─-、
 (Y), ─ 、(Y)   /!イハトノい  OK、200げっと
 (_jj/l」」」」jj)   (、┃┃_, )
  ( 、_・_・,/  ̄ ̄ ̄ ̄/とヽ
  /つ A/みすてりい/K  i
 ̄ ̄ \/____ / ̄ ̄ ̄ ̄



201 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/14 21:05
ぶっちゃけ、AAは使いなれてないんです。

・・・・・・バレバレ?

202 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/14 21:57
適当レビュー第二弾。

203 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/14 22:23
・黒い季節 (ハードカバー) :冲方丁 角川書店
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047870110/qid=1076763312/sr=1-14/ref=sr_1_2_14/249-2529686-2926730

『マルドゥック・スクランブル』『ピルクリム・イェーガー』等でおなじみ、
冲方丁氏の記念すべきデビュー作。
第一回スニーカー大賞金賞。

これ、『マルドゥック〜』を読む二ヶ月ほど前に入手して読んでたりする。

まずみんな。
この「黒い季節」というタイトルと、アマゾンに載ってるあらすじを
読んで、この作品をどんな「イメージ」で捉えただろうか。

おれはごく普通のホラー小説と思って、コレを読みました。



ああ、やられたともさ。
ものの見事に騙されたさ。

この作品は凄いぜ、イヤ本当。
断じてこいつを、「単なるホラー小説」と見ちゃいけない。
そんなのは作品への冒涜だ。

そう、これは、抗争の話。
「土の絵」を巡る、二つの世界の抗争。

一つは、極道の世界で。
野望に狂った男が起こす下克上。
もう一つは、神道の世界で。
起こるべくして起こった、二つの勢力の因縁。

闇に黒く染まった二つの世界の抗争が交わり、
関係者を巻き込んで、終幕へと進んでいく。
これは、そんな「黒い季節」の話。

204 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/14 22:35
やっぱ、この作者の文章の「美しさ」は圧倒的だ。
気取らずにここまで他人に文章を「美しい」と思わせる才能は、
敬意すら覚えるね。

何より、この作品が、冲方氏19歳時に書かれたもんだってのが・・・
よくここまで黒い話書けるよ、本当。

ということでこの本、『マルドゥック〜』で冲方氏を知った人にも
是非一読してほしい本なんだが、
いかんせんこの本、とっくに絶版だからなぁ・・・
おれだって手に入ったのは全くの幸運だったわけだし。

なんでも冲方氏当人は、文庫化を前向きに検討中だそうだから、
入手したい人はそっちに一縷の望みをたくすか、もしくは
頑張って古本屋をまわって探してみてください。

205 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/14 22:43
結論。






おれは一人語り向いてない。

206 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/14 22:52
結局いろいろとやることができちゃって、ぶつぎりになっちゃうんだよなー。
実はまとまった時間って、できにくいもんなんだなコレ。

207 名前:赤川奈々@早とちり ◆S8LdPDrqXY :04/02/17 01:34
>>192
>ところで、「チョコを刻む」のネタが普通に心当たりありません。

いや、ごく最近のネタだから知ってると思ったんだけど……逆に、最近過ぎて知らないっていう可能
性を失念してたわ。

ってわけで、元ネタについて。
「ファウスト vol.2(講談社刊)」の『戯言一番』参照のこと。

208 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/18 00:14
はっはぁ。



やっちゃいましたよおれ。

209 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/18 00:19
パクリまでして1000も取れないとは・・・
地に落ちましたよ、堂島コウも。



こらそこ、「元から落ちてる」とかゆーな。

210 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/18 00:28
>>207

ああ、ファウストね。
創刊第一号は買って読んだんだけど、
(読み物はりすかと佐藤友哉の作品だけ)
まだ二冊目は捕獲してなかった。

まぁ、何度も言いますが、おれだって万能人間じゃありません。
あんまおれのことを買いかぶらないでいただけると助かります。
・・・って、んなことをいうのもヘンな話だけどさ。

211 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/18 00:33
ちょっとだけ忠告もしておくと、

他作品のネタ振りをするのはぜんぜん構わないんですが、
それを相手が「当然のごとく知っている」かのように振舞うのは、
あんまオススメできないかと。
だって、知らなかったら困りますし。
ネタで上手く返す、って手もありますが、ああ言われたら逃げ道ないっス。

まぁ、これは一刻館全体にも言える話だと思いますが。

212 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/18 00:36
と、マジレスしてしまいましたが、そんなに怒ってるってワケじゃないです。
あんま気にしないでください。
どーせ呟き半分の戯言ですし。

213 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/18 00:40
最近、弱音吐くことが多くなったような気がするな。
おれも歳かねぇ。

214 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/18 00:44
こんなトコでくだ巻いてる暇があったらレスを



以下略。

215 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/02/18 00:45
んじゃぁ今日は、アソコのあのヒトのレスを返そうかなー。

216 名前:赤川奈々@早とちり ◆S8LdPDrqXY :04/02/18 22:30
>>211
>他作品のネタ振りをするのはぜんぜん構わないんですが、
>それを相手が「当然のごとく知っている」かのように振舞うのは、
>あんまオススメできないかと。

う……むぅ〜………
悪い癖はここでも出てしまった……か。
ほとんど無意識的に、マイナーなネタを振る癖、改善しないとなぁ。

忠告ありがとうね。

217 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/10 23:16
タイムスタンプを見てみる。

・・・・・・約一ヶ月ぶりかー。空けたなぁ。


レスは、うん、まぁそのうちに。

218 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/10 23:24
とりあえず未読本の整理でもすっか。

・パラサイトムーン II :渡瀬草一郎 電撃文庫
・陰陽ノ京 1〜2:同上
・ザンヤルマの剣士 8冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・猫目狩り 上下 :橋本紡 電撃文庫
・バトルシップガール 1〜6、SP :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜3 :同上
・クッキング・オン! :同上
・リングテイル 1〜4 :円山夢久 電撃文庫
・リビスの翼 :同上
・Little Birds fly :同上
・海底密室 :三雲岳斗 徳間デュアル文庫
・ワイヤレスハートチャイルド :同上
・学園武芸帳 月に笑(な)く :白井信隆 電撃文庫
・月に叢雲、花に風 :同上
・ガン・オーバー 1〜2 :同上
new!・若草野球部狂想曲 1〜3・EX :一色銀河 電撃文庫
・LAST KISS :佐藤ケイ 電撃文庫
new!・天国に涙はいらない 1〜2 :佐藤ケイ 電撃文庫
・ウィザース・ブレイン :三枝零一 電撃文庫
・大唐風雲記 洛陽の少女 :田村登正 電撃文庫
・キーリ (II〜IV) :壁井ユカコ 電撃文庫
・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス
・微睡みのセフィロト :冲方丁 徳間デュアル文庫
・カルドセプト創伝 ストーム・ブリング・ワールド 1〜2 :冲方丁 MF文庫J
new!・零崎双識の人間試験 :西尾維新 講談社ノベルズ

今月買う予定

・撲殺天使ドクロちゃん3 :おかゆまさき 電撃文庫
・ストレイト・ジャケット6 ラクエンのサダメ 〜THE MIRAGE〜 :榊一郎 富士見ファンタジア文庫
・蟲忍 〜ムシニン〜 :古橋秀之 徳間デュアル文庫

219 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/10 23:45
かなりおそい話題だけど、なんとなくやってみるN◎VA設定。

おれ
◎フェイト ●ミストレス マネキン かな。
というか、あんま当てはまるモノがないような。
他のみんなは適当に。

舞原イハナ
◎クロマク ●ミストレス マネキン
舞原サクラ
◎マネキン ●ハイランダー カリスマ
小鳥遊恕宇
◎バサラ ●フェイト カブト
真嶋綾
◎ミストレス ●フェイト バサラ
三束元生
◎カリスマ=●カリスマ=カリスマ
ジィ・ニー
◎クグツ ●カタナ カブト

220 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/10 23:46
やってみて分かったけど、コレ結構難しい。
というか、↑のも全然ちげーような気がしないでもない。


221 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/10 23:55
掛け持ち。

まぁ、やってますよ。そりゃ。


全部言いたい気持ちもないわけじゃないが、
自分から言うのもどうかってんで封印中。

ま、分かる人にはバレバレだろうし、癖とか隠そうともしてないんで。
分かる人だけニヤニヤするなりなんなりしてください。

222 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/10 23:58
特に某古巣の方々にはバレバレでしょうな。

だからどうしたって話ですが。

223 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/11 00:05
さらに遅レスのスレ間会話。


>「前にも聞かれたなあそれ」

はーい、それよくやりまーす。
気に障りましたか。そりゃすまんかった。
けど、訂正はしないし、スタイルも変えるつもりなし。

やれば分かりますが、同じ質問に二度答えるのって
けっきょく二度ネタだし特に面白い回答ができるわけでもないのですな。
おれの場合、前にあった質問をアンカー引用しつつ、プラスαを
つける程度にしておりますが。

224 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/12 03:04
ああー・・・もう。
・・・なんかテンションが上がらねー。

225 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/12 03:05
次の本感想は

「成田良悟特集」

を考えてたりするんだけど。
現状、考えてるだけ。

226 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/12 03:26
最近読んだ本シリーズ。

・月と貴女に花束を :志村一矢 電撃文庫

http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9972520471&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%8E%75%91%BA%88%EA%96%EE

上記URLは1巻のものだけど、おれは1巻から6巻まで全巻と外伝1冊を読了しました。

・・・この作品、少し検索するなり2chライトノベル板なりを見てもらえれば
その評判のほどはわかってもらえると思いますが、
まずおれからの結論を言いますと、


・・・えー、やめといたほうがいいです。

少なくともおれは決してこの本を他人にはオススメできません。

何がどう、って細かいところを書くとキリがないんでここでは省くけど、
ヒトコトで言えば全体的に「浅い」し「薄い」。

・・・んー、まあ、おれみたいなスレた人間が読むからこんな評価なんだ、って
線は捨て切れないトコロですが。
それでもちょっとこいつぁいくらなんでも、ってんで敢えて言わせてもらいました。

どっかでも言われてましたが、どうしても興味のあるって人は1巻か2巻あたりまで買って、
その具合を確かめてからの方が賢いのは間違いないね。うん。
とかく、くれぐれも注意して読んで欲しい本でした。

227 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/12 03:46
ていうかもういい加減辛くなってきたんで、
続刊モノの新刊はあんまし感想書かないようにする。今度から。
本当、死ねるんで。



228 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/12 04:17
そんなわけなんで、今後感想を書きそうな本だけピックアップしておく。

・成田良悟作品全般
・きみとぼくの壊れた世界
・蓬莱学園シリーズ
・三雲岳斗諸作品 (レベリオン i.d. 道士さま)
・Dクラッカーズ
・現在読破中のリングテイル

このあたりは語るはず。・・・そのうち。
他はもう仕方がないので諦めて。(こっちは断言)

229 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/12 04:29
来月の予定。

・機械仕掛けの蛇奇使い :上遠野浩平 電撃文庫
・AHEADシリーズ 終わりのクロニクル3(上) :川上稔 同上
・デュラララ!! :成田良悟 同上
・エンジェル・ハウリング8 帝都崩壊(2) -from the aspect of FURIU- :秋田禎信 富士見ファンタジア文庫
・スクラップド・プリンセス サプリメント2 ラブレター・エクスプレス :榊一郎 同上
・突撃アンソロジー 小説創るぜ! (仮) :神坂一 秋田禎信 賀東招二 榊一郎 同上

来月は富士見ファンタジアが熱い。
秋田・榊・賀東氏の三人が同時刊行の上、彼らが参加したドラマガ誌上企画
「小説創るぜ!」の文庫化と、かなりの豪華ラインナップだ。

・・・てなわけで、もう限界なんで就寝。
おやすみー。

230 名前:不確定名:硝子の獣:04/03/15 01:34
ん。まあ・・・
長らくスレを空けちゃった私が、こんなことを言うのは図々しいかも知れないけれど。




『塩の町』がすごい。
久々に、涙が出そうになった。



まあ、お金に余裕が出来たら、買ってみてね。

231 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/21 00:35
いかりや長介さんのご冥福をお祈りします。
・・・いきなりだよなぁ、本当。
青天の霹靂、寝耳に水っつうのはまさにこの事だ。
悲しいというより何より、驚きを隠せない。

232 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/21 00:46
いかりや氏といって思い浮かぶのは・・・

俺はかの名作と言われてる、某青島刑事の活躍話を全く見てなかったので、
どちらかというと「蘇える金狼」の方がおれにとっては馴染み深かったりすんだよね。

・・・・・・しゃあないじゃん。おれ的に、ドラマと言えば月9より土9だったんだよ。

で、その「蘇える金狼」。
本家松田優作版を知ってる方々は、いろいろと突っ込みどころもあったんでしょうが、
当時のおれは普通に楽しんで見てました。
まぁ香取はともかくとして、助演の方々の演技が光ってたもんで。
本上まなみのファンになったのもあの頃だったなぁ。

しかし実際、あのいかりやさんの茂義会長の演技だけでも、
あの作品を黒にしない価値があると思うのはおれだけでしょーか。
最終回の、撃たれてから普通に会長室に戻ってきて事切れるシーンは
今でもおれの中に痛烈に印象に残っております。

233 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/21 00:55
余談。
土9つながりで、上原多香子もけっこう好き。
演技も歌もなんか「頑張ってる」っつうのが滲み出てるから。


・・・ホンキで余談だし。

234 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/21 01:31
ああ、また久しぶりに顔出したのに、コレだけじゃ流石に怒られる気がする。

>>230
ん。
10期面子は、なんかこうでかい反応がなかったもんだから。
可もなく不可もなし、的なモノなのかなぁと思い保留してたクチ。
しかしま、そう言うのならばちょっと興味も惹かれるね。
お稲荷さまと合わせて買おっかな。

235 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/26 01:37
誰かさんに続いて、晒してみるか。

236 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/26 01:47
晒すに当たって、おれから少し。

その1 このアドレスは純粋に、《堂島コウ》としてのアドレス。
     ナカノヒトがどーとかは別に関係ないので、あんま気にしなくて良し。
     そちらが望むならある程度の情報公開はするけどね。

その2 主にスレッドではちょっと・・・と判断した時に利用してみると吉。
     こればっかりになっちゃうのもなんだかね。
     ラノベ談義も、あんまコアなもんじゃなけりゃ付き合えます。

その3 ウイルスやいたづらはいやづら。。。
     でも、ひやかしは歓迎。

以上。

237 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/27 22:08
たまに一人語りでもやってみますかねっと。

238 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/27 22:12
まず、おれも見てましたK-1について。

武蔵VS曙。

・・・・・・素人目から見ても、ありゃあ流石にしょっぱすぎだろ。
アレで判定が3−0ってのもまた酷い話だし。
そりゃホンモノのファンは、K-1の存在自体危惧しても仕方ないやな。

あと、ボンヤスキー出てこなかったのも、おれの騙された感を強めてくれました。

239 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/27 22:24
>某地下25スレの方。

まいど、お買い上げありがとうございまーす。
いや、一刻館内で読み始めましたって人がいると、本当嬉しいもんだよ。
おれの影響(だと信じたい、いや信じさせて)ってのも捨てたもんじゃないなぁとね。

で、どっかの誰かさんも言ってるように、被る被らないはそんな気にしない方が
いいかなーと。
そちらの事情は良く知らないし首を突っ込むこともしませんが、
おれとしては被りや比較云々はあまり深く考えずに
純粋に物語として「悪魔のミカタ」の世界を楽しんでくれれば有難いなぁ、と
考える所存であったり。


ま、あくまでおれの考えですから。
本の読み方なんてそれこそ他人様に押し付けるもんじゃなし、
もし見ていても話1/255くらいに聞いてくれればそれでいいっス。

240 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/27 22:38
あ、でも12冊一気買いは非常に漢らしいので最高。
頑張って気合入れて読了してくださいな。

241 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/27 22:53
ネタが尽きたら積本更新。

・パラサイトムーン II :渡瀬草一郎 電撃文庫
・陰陽ノ京 1〜2:同上
・ザンヤルマの剣士 8冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・猫目狩り 上下 :橋本紡 電撃文庫
・バトルシップガール 1〜6、SP :同上
・リバーズ・エンド 1〜2 :同上
・毛布お化けと金曜日の階段 :同上
・僕の血を吸わないで 1〜2 :阿智太郎 電撃文庫
・住めば都のコスモス荘 :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜3 :同上
・クッキング・オン! :同上
・Little Birds fly :円山夢久 電撃文庫
・海底密室 :三雲岳斗 徳間デュアル文庫
・ワイヤレスハートチャイルド :同上
・学園武芸帳 月に笑(な)く :白井信隆 電撃文庫
・月に叢雲、花に風 :同上
・ガン・オーバー 1〜2 :同上
・若草野球部狂想曲 1〜3・EX :一色銀河 電撃文庫
・LAST KISS :佐藤ケイ 電撃文庫
・天国に涙はいらない 1〜3 :佐藤ケイ 電撃文庫
・ウィザース・ブレイン :三枝零一 電撃文庫
・大唐風雲記 1〜2 :田村登正 電撃文庫
・天剣王器 Dual Load, Reversion :海羽超史郎 電撃文庫
・ラスト・ビジョン :同上
・インフィニティ・ゼロ 冬 :有沢まみず 電撃文庫
・吸血鬼のおしごと 1〜5 :鈴木鈴 電撃文庫
new!・七姫物語 1〜2 :高野和 電撃文庫
・キーリ (II〜IV) :壁井ユカコ 電撃文庫
・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス
・カルドセプト創伝 ストーム・ブリング・ワールド 1〜2 :冲方丁 MF文庫J
・零崎双識の人間試験 :西尾維新 講談社ノベルズ
new!・カラミティナイト :高瀬彼方 ハルキ文庫

書き忘れてたのやら何やら色々追加したら、えらいことになりました。
相変わらず電撃ばかり無闇に増え続けてるなー。
これからは流石にそんなには増えない・・・・・・はずだ。

242 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/27 23:26
しかし、自分で見ててへこむ量だなコレ。

なお、ここで話題に出してない小説やら、積本リストにないような
本やらで、ここを見ている皆のオススメ小説などありましたら、
遠慮なく書き込んでいってもらいたいと思います。
懐に余裕があれば率先して購入予定に入れるので。

と、自ら首を締めるようなことを言うおれ。

243 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/27 23:27
あと、薦めるなら「マリア様がみてる」以外の本で。

244 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/27 23:29
誤解を招かないように言っておくと、
別にマリみてアンチなわけじゃないですよ、おれ。
ただ、マリみての評判はあっちこっちで結構聞いてるし、
アレだけ話題になると言う事は百合や萌えだけじゃない
作品としての面白さがあるんだろうなぁってコトも理解できます。

けど、今んトコ食指が動かないもんはしょうがない。

ま、そのうち買うかもしれないし、買わないかもしれない。
おれにとっての「マリみて」って、そんな本です。

245 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/27 23:32
>>244の文章、「ただ」が余計だった。
各自脳内で削除しといてください。

さて、本の感想でも書こうかな・・・。

246 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/28 00:49
・微睡みのセフィロト :冲方丁 徳間デュアル文庫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/419905104X/qid=1080400994/sr=1-7/ref=sr_1_10_7/250-1063179-6695426

うむ。
やっぱ、ウブカタ氏は凄い。

何が凄いって、こんな巨大なテーマと世界観を持った濃ゆいSF作品を、
たかだが200ページもないような中篇にコンパクトにまとめて、
それでいて殆ど破綻らしきものが見られないってのが。
この人は本当、純粋に「技術レベルが高い」作家さんだよ。

おれが某所で見たところではプレ「マルドゥック・スクランブル」的な
要素が見え隠れしてると言う話でしたが、中身を見たとこ
んー・・・そうであるとも言えるし、そうでないとも言える。
早い話、キャラクターの構成パーツにところどころ「マルドゥック〜」
との類似は見られるけれども
(頭だけの博士、強化人間、超能力を持つ幼女など)、
その「料理」の味付けが全く異なっていると言うか。
むしろ同じなのは「要素」だけで、他は全く別ってコト。

そんなわけなんで、ウブカタ氏の本を読んだ人でまだ未読の人は
是非読んで欲しいし、そうでないウブカタ初心者の方でも、
180ページ少々の中篇なので短い時間で集中して読めるようになってるので
とりあえずオススメ。
入手するのは・・・そもそもデュアル文庫の存在がレアなんで、店頭で
見つけるのは結構厳しいかも。
紹介で出したURLのアマゾンあたりから買うのがいちばん手っ取り早いかな。


247 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/03/28 00:51
久々の名台詞コーナー。

「世界連邦軍(マークドライ)では、感応者(フォース)の兵士は常に厳重な監視下に置かれる。
私生活も全てチェックされ、毎月山のようなカウンセリングを受けねばならない。
一般兵の比でなく」

「はい。私も、十四の時から似たような経験をしています」

「そんな状態にあって、何のために戦う?」

「守るために。未来を」
「《こんな詰まらないこと》で、再び大きな戦争を招いてはならないと思っているからです」

             ―――パット・ラシャヴォフスキーとラファエル・リー・ダナーの会話


まぁ、実際テーマなんかは割りとありきたりだったりするんだけどな。
結局は『味付け』次第。
この人の本を読んでると、つくづくそう思うね。

248 名前:赤川奈々@早とちり ◆S8LdPDrqXY :04/03/30 02:23
ブック●フの100円コーナーで、清涼院の「カーニバル・デイ」と京極の「鉄鼠の檻」を購入した後、
同じく100円コーナーに置いてあった、吉村達也のワンナイトミステリーシリーズ(角川mini文庫)
を購入すると、とても損をした気分になったw
                                        (13へえ)

片や800ページ超、片や150ページ有る無いかだもんねえ……
『量じゃなくて質だ』なんて言われたりしても、これでお値段同じってのは理不尽臭いよなー。

ま、冗談は置いといて。
きっとラノベには分類されない作品だけど、あたしのお薦めの小説は、吉村達也の「ベストセラー殺
人事件」(講談社文庫)。ちなみに、これは講談社ノベルスで発刊されてる「私の標本箱」のリメイ
ク版だから、そっちを読んでもまあ同じ事。内容に大きな変化はないらしいしね。

で、何だろうか。あたしにとっての、この話の見所は、推理小説編集者側の裏話や心理、『推理作家』
と『ミステリー作家』の違いってものを認識させられた所かね。
あくまで登場人物の持つ、一つの意見として捉えるべきだろうけど、含蓄ある意見だからね。

249 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/04/01 23:10
さて、花見に顔を出したところで。
平行して、蟲忍の感想でも書こうかな、おれも。

250 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/04/01 23:32
・蟲忍 〜ムシニン〜 : 前嶋重機/古橋秀之 徳間デュアル文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9978108955&HITCNT=%31%30&W-AUTHOR=%8C%C3%8B%B4%8F%47%94%56

処々で言われてる話と被りますが、
んー、まぁ、「フルハシ分」の補給を目的として買った人には
物足りないところがあるのは事実かと。

そもそも薄い本だし、さらには普通の小説というよりは
『イラスト・ノベル』 (c:創雅都市S.F 川上稔)
とでも呼べるくらいにイラストがてんこ盛りだし。
これじゃあ、フルハシ氏の濃いテキストを十分堪能できるわけがない。

けど・・・
んー、何て言えば良いのか。
「フルハシ作品」としてみるな、ってのもちょっと意味が違う気がするし。
とにかく、「フルハシファン」としての色眼鏡というか、そういう先入観を取っ払って、

「気鋭のイラストレーター前嶋重機氏とフルハシ氏ががっちりタッグを組んで仕上げた
実験的ハイブリッド本」

という風な見方をするべきかと愚考するわけで。


この本の見所は、
スピード感溢れるアクションを縦横無尽に展開するフルハシ氏の文章と。
美麗かつシャープな前嶋重機氏のキャラクターとイラストと。
その両者の共同作業によって互いが互いを補完しあい産まれる「相乗効果」

にあるとおれは思う。

確かに、ボリュームの問題や実験的部分が多い事による障害だとかで、
まだまだ突き詰められる箇所も多々見受けられるけど、
前嶋氏とフルハシ氏の「二人」が創り上げたひとつの「作品」としては、
充分な完成度なのではないかとね。

251 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/04/01 23:39
まぁつまり。
この作品はあくまで「古橋秀之」が個人で好きにやったわけではなく、
「古橋秀之」氏と「前嶋重機」氏が二人で完成させた作品である、
と認識しておけば、変に見誤ることもない、と。
そもそもこれ、前嶋氏が原案やったわけだしね。


しかし改めて見て思うのは、前嶋氏のイラストはやっぱ凄いなぁと。
ブライツ〜やタツモリの頃より更に巧くなってる・・・って、それだってもう
何年も前の話だから当然と言えば当然か。
フルハシ氏も、文の「凄み」というか、あの人の持ち味とも言える文章は
全くもって健在だったし。

総合的に見て、一つの作品として良いものを読ませていただきました、
ってのがおれの結論です。



・・・・・・こんなもんでどうでしょ。

252 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/04/01 23:48
追記。

結局欠点は、
「致命的とも言える程のボリューム不足」
に集約されてしまうんじゃないかなぁ。

ま、これは多分文の方の問題じゃなく、これ以上P数増やすと前嶋氏が「死ねる」
からだと推測しとく。
スケジュール等等の問題もあっただろうし。

253 名前:名無し却:04/04/02 03:09
ちょっとテスト。

254 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/04/02 03:10
ああ、やっぱし。
・・・また早とちりだよお姉さん。
けどそんな所も可愛らしい。

255 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/04/07 00:34
あー・・・眠い。寝ても寝ても、眠い。

それはそれとして、いろいろと買ってきたし読了したんで、リスト更新ー。

・パラサイトムーン II :渡瀬草一郎 電撃文庫
・陰陽ノ京 1〜2:同上
・ザンヤルマの剣士 8冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・猫目狩り 上下 :橋本紡 電撃文庫
・バトルシップガール 1〜6、SP :同上
・リバーズ・エンド 1〜2 :同上
・毛布お化けと金曜日の階段 :同上
・僕の血を吸わないで 1〜2 :阿智太郎 電撃文庫
・住めば都のコスモス荘 :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜3 :同上
・クッキング・オン! :同上
・海底密室 :三雲岳斗 徳間デュアル文庫
・ワイヤレスハートチャイルド :同上
・学園武芸帳 月に笑(な)く :白井信隆 電撃文庫
・月に叢雲、花に風 :同上
・ガン・オーバー 1〜2 :同上
・若草野球部狂想曲 1〜3・EX :一色銀河 電撃文庫
・LAST KISS :佐藤ケイ 電撃文庫
・ウィザース・ブレイン :三枝零一 電撃文庫
・大唐風雲記 1〜2 :田村登正 電撃文庫
・天剣王器 Dual Load, Reversion :海羽超史郎 電撃文庫
・ラスト・ビジョン :同上
・インフィニティ・ゼロ 冬 :有沢まみず 電撃文庫
・吸血鬼のおしごと 1〜5 :鈴木鈴 電撃文庫
・七姫物語 1〜2 :高野和 電撃文庫
・キーリ (II〜IV) :壁井ユカコ 電撃文庫
・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス
・カラミティナイト :高瀬彼方 ハルキ文庫
new!・ストレイト・ジャケット6 ラクエンのサダメ 〜THE MIRAGE〜 :榊一郎 富士見ファンタジア文庫
new!・EME BLACK2  悪魔と踊る怪物の島 :瀧川武司 富士見ファンタジア文庫
new!・塩の街 :有川浩 電撃文庫
new!・我が家のお稲荷さま。 :柴村仁 電撃文庫

番外new!・煙か土か食い物 :舞城王太郎 講談社ノベルス

懐に本の少し余裕があったので、おれ的冒険第一弾として
舞城王太郎を買ってみました。佐藤友哉でもよかったんだけど、
「フリッカー式」がなかったもんだから。
つっても例のごとくいつ読むかは(略)

256 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/04/10 23:04
・パラサイトムーン II :渡瀬草一郎 電撃文庫
・陰陽ノ京 1〜2:同上
・ザンヤルマの剣士 8冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・猫目狩り 上下 :橋本紡 電撃文庫
・バトルシップガール 1〜6、SP :同上
・リバーズ・エンド 1〜2 :同上
・毛布お化けと金曜日の階段 :同上
・僕の血を吸わないで 1〜2 :阿智太郎 電撃文庫
・住めば都のコスモス荘 :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜3 :同上
・クッキング・オン! :同上
・海底密室 :三雲岳斗 徳間デュアル文庫
・ワイヤレスハートチャイルド :同上
・学園武芸帳 月に笑(な)く :白井信隆 電撃文庫
・月に叢雲、花に風 :同上
・ガン・オーバー 1〜2 :同上
・若草野球部狂想曲 1〜3・EX :一色銀河 電撃文庫
・LAST KISS :佐藤ケイ 電撃文庫
・ウィザース・ブレイン :三枝零一 電撃文庫
・大唐風雲記 1〜2 :田村登正 電撃文庫
・天剣王器 Dual Load, Reversion :海羽超史郎 電撃文庫
・ラスト・ビジョン :同上
・インフィニティ・ゼロ 冬 :有沢まみず 電撃文庫
・吸血鬼のおしごと 1〜5 :鈴木鈴 電撃文庫
・七姫物語 1〜2 :高野和 電撃文庫
・キーリ (II〜IV) :壁井ユカコ 電撃文庫
・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス
・カラミティナイト :高瀬彼方 ハルキ文庫
・ストレイト・ジャケット6 ラクエンのサダメ 〜THE MIRAGE〜 :榊一郎 富士見ファンタジア文庫
・EME BLACK2  悪魔と踊る怪物の島 :瀧川武司 富士見ファンタジア文庫
・塩の街 :有川浩 電撃文庫
・我が家のお稲荷さま。 :柴村仁 電撃文庫
new!・しにがみのバラッド。 1〜3 :ハセガワケイスケ 電撃文庫
new!・AHEADシリーズ 終わりのクロニクル 3(上) :川上稔 電撃文庫
new!・デュラララ!! :成田良悟 電撃文庫
new!・機械仕掛けの蛇奇使い :上遠野浩平 電撃文庫
new!・Missing9 座敷童の物語 :甲田学人 電撃文庫
new!・Missing10 続・座敷童の物語 :同上

電撃の新刊入手。
ついでといっちゃあなんだが、長い事買ってなかったMissingも入手。
とりあえず今は川上をチョコチョコと読んでたりしてるけど・・・
読書ペースが一気に落ちたのはすべて某有名リメイクRPGのせいです。すんません。
あー、死ぬ死ぬ。

257 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/04/10 23:17
例のごとく遅レス。

>>248

京極はともかくとして、カーニバルは手を出したくないような出したいような、
実に複雑な気分。
まぁ、今の所優先事項にはなりえない、かな。

>吉村達也
んー、聞いたことあるようなないような。
ミステリ畑はホントに疎いもんだから。
俺の知ってるミステリ作家、ってぇと
清涼院御大 (コズミックとジョーカー)、森博嗣 (すべてがFになる)、
東野圭吾 (周りが読んでる。俺は一冊も読んでない)、あと、ええと
有栖川有栖とか二階堂黎人とかは名前だけ。これくらいの知識。

で、ええと、その本は、これかな。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062638967/D1081606741/250-8173549-3116223

業界の裏が見える本ねぇ・・・ほうほう。
ん、機会があれば・・・としかいえないのが辛いトコだね。

258 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/04/10 23:20
で、ええと、何を読んで何を書こうとしたんだっけかな・・・? ううむ。

259 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/04/10 23:48
「ええと」が多すぎだおれ。

・カルドセプト創伝 ストーム・ブリング・ワールド 1〜2 :冲方丁 MF文庫J

1巻 星の降る都市
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840107408/1081607142/1-8/1_10_8/250-8173549-3116223
2巻 星を輝かせる者
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840107564/1081607241/1-13/1_2_13/250-8173549-3116223

ははぁ・・・いや、納得。
なんていうかね、ウブカタ氏ってのは、うまく書き分けができるもんだ。

『黒い季節』『マルドゥック・スクランブル』『微睡みのセフィロト』と
冲方丁作品を読み進めて来たおれに、この作品は
まったく違う顔の「冲方丁」を見せてくれました。

前述の三作と比べ、こいつは全くもって。
気持ちいいくらいの「ジュブナイル」でした。


かたや。
余りにも酷な運命に出会い、自ら微笑みを封じた少年。
かたや。
周囲のささやかな幸せを守る為に、自ら涙を封じた少女。

二人が出会う時、大きく動き出す世界の歯車、そして・・・

なんていう展開。そう、あまりに王道的な、ボーイ・ミーツ・ガール。

捻りはない。だけど、その王道が心地よい。
それは何より、冲方丁氏が紡ぐストーリーの纏まりの良さと、
物語を構成する各々の場面の「見せ方」の巧さによるものだ。

そして、展開される“セプター”同士の激突の描写。
おれは実際、ゲームの「カルドセプト」シリーズは一度もプレイしたこたないんですが。
この場面は、凄まじいまでの「説得力」に満ちておりました。
成る程、セプターの戦いっつうのはこういうものなんだなぁ・・・と、よくよく頷ける様な。
ゲームを元にしたノベライズで、こういうのが上手く書けてるというのは、わりと重要な要素の一つかと。


つうわけで、この本はほぼ期待したとおりの出来で満足でございました。
さー、次はカオスレギオンだなー・・・だなー・・・・・・だなー・・・・・・・・・
死。

260 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/04/11 00:11
ま、後は軽く流しで。


・零崎双識の人間試験 :西尾維新 講談社ノベルズ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061823590/1081609966/1-7/1_10_7/250-8173549-3116223

うお、侮ってた。

Web連載で充分、とか思ってたんで後回しにしてたってえのに。
書き下ろし部分、かなり重要じゃん。

つーわけで、「Webで追ってたから買わなくていーや」って考えてる人。
いいから今すぐ買っておきなさい。
間違いないから。

261 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/04/14 22:07
それはとてもとても、陳腐でありきたりな始まりだったけれど。
その日、堂島コウの自宅にかけられた一本の電話から、
すべては、始まってしまったのだ。


「あなたの協力が必要です、堂島コウ。
―――日炉理坂に、殺人鬼が侵入しました」

「・・・・・・・・・はぁ?」

「殺人鬼の名は、“零崎人識”。
 最悪の『殺し名』――――――『零崎一賊』です」

「ぜろざき・・・・・・ひと、しき? ・・・それ、本当に日本人かよ」


日炉理坂は、その日。
失われた楽園《パラダイス・ロスト》となった。



「は、厳戒態勢―――って、ワケか。舞原家ってのも、案外侮れねえかもな?」


閉鎖された都市。
舞原家の厳重な情報統制にも拘らず、席巻する『殺人鬼』の噂。
同時に、急増する行方不明者。


「紹介しよう。転校生の、十叶 詠子くんだ」

「よろしく、みんな―――ふふっ」

目が合った。
その時堂島コウの背筋に走ったのは、淡い恋の予感でも
運命の予感でもない。
ただ―――ただその微笑から読み取れたのは、『不吉』の二文字でしかなかったのだ。



日炉理坂に出現した『魔女』。
歪んでいく、小さな世界。



「・・・ふむ、こんな形で現出する事になろうとはね」
「なんにしても、こいつは好機、ってコトやろ。なぁ?」
「―――全くだ。当然、乗るんだろう?」
「確かに、僕や『王女』の考えていた理想とは大きく異なるのだけれど……
少々、勿体無い。これから産まれる『世界』を、『彼女』だけのものにさせておくのは。
そうだね、浮気者の僕らは、今度は『魔女』の使い魔、としてあくせく働く、
なんてのはどうかな?」
「―――ま、今更の話やな」
「是非もない」



262 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/04/14 22:40


何時しか、異常が正常へ。
正常が異常へ。
くるくると裏返り、また表へと。
混乱の中、堂島コウとみぃクルメンバーは、
事件の核である殺人鬼、零崎人識を追跡する―――



「―――――――お前、が」

「ははっ―――成る程成る程。やっぱオマエ、『あいつ』に似てるわ。
ま、その本質は―――ぜんぜん、ちげーけど。
―――ああ、待てよ。もう少し近付いたら、殺しちまうぜ?
第一、此処にいた奴を殺ったのは俺じゃねえ。
どんな形であっても、死体を『消す』なんてコト、零崎の人間はやりゃしねえ―――絶対に、だ」

「零崎一賊―――人を殺しても、嘘はつかないってか?
信じられると思って言ってるわけじゃないよな、まさか」

「冗談。信じる信じないはそっちの自由だ―――なんにしてもよ。
だが、よぉく考えてみろよアンタ。それにそこの―――舞原家のお嬢さんも。
今のこの街に流れてる『噂』と、俺の手口。
少なからず食い違ってんだよ――――――本当は、分かってんだろ?」




『殺人鬼』の『噂』を介して、『異界』は現出する。



「オイオイ、こいつぁ何の冗談だ?
『カプセル』無しで、ここまで影響が出てるってのかよ。
ったく、俺らジャンキーにゃ生殺しだぜ」
「お前と一緒にするな」
「ああ? 何言ってやがる、『ウィザード』―――お前だって、同じアナのムジナだろうが」


「恭の字………どういうことだい」
「簡単な事だ。最早この街は『異界』となっている」
「それって―――」
事も無げに言った空目の一言に、稜子が息を呑む。
「この分だと、舞原家の迎えと言うのも当てには出来ないだろうな―――
合流方法を考えなければなるまい」
「簡単に言うねぇ……」
全く普段と変わらない空目の口調に、亜紀は嘆息した。

 

263 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/04/14 23:23

「いいですか―――堂島コウ。
あの殺人鬼と正面から戦うのは、無謀と言うより他ありません―――
たとえ、私達舞原家の力を持ってしても」

「分かってるさ、ハナちゃん。
けど、おれ達は、たとえ偶然と言っても、アイツと相対して生き残った。
アイツは、おれ達を《殺し損ねた》―――それは事実なんだ。
だから、今度は、出し抜ける。いいや、出し抜かなきゃならないんだ、アイツを」



「―――なんだ、そのガキ? お前ら、『悪魔』を連れてんのか?」

「………貴様、あやめが『悪魔』に見えるのか」
漆黒の革ジャンを羽織ったヤンキー風の男に、空目は疑問を返す。

「…ん、あ、いや、そういう意味じゃねえよ。俺の言う『悪魔』ってのぁ、そういうんじゃねえ。
さっきも見ただろ、ホレ、例えば―――こんな奴だ」
男の一言と同時、先程まで何もなかった中空に、突如巨大な黒鮫が出現する。

「なっ……」
驚愕する武巳の声を余所に、空目は目を閉じ、ほんの一瞬だけ黙考した。

「成る程。今この街に群れている『何か』と、そちらの言う『悪魔』。
そしてこのあやめ―――どうやら、共通項を持つ存在らしいな」



「悪魔の味方《ミカタ》」。
「殺人鬼」。
「魔法使い」。
そして「魔王」。
人とそれ以外を分かつ、その境界を彷徨う者達が、異界の中を踊る。



「もう―――手遅れだよ。
日炉理坂《この土地》はとっくに、私の物。
どんな奇跡も、覆す事なんか出来ない―――“魔女”の名に賭けて」

「なら俺は、“悪魔のミカタ”の名に賭けて―――覆してやるさ。
本当の『魔法』ってやつをよぉく拝めよ、“魔女”さん」



            〜Paradise Lost〜
                   the forbidden apples


その物語は、決して齧ってはいけない―――禁断の、果実。

近日公開(しません)

264 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/04/14 23:24

以上、脳内妄想をろくに推敲せずだらだら垂れ流してみました。


難しいねー嘘予告って。

265 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/04/14 23:28
本当はもっといろいろ絡ませたいとか願望はあるんだけど、
たった4作品のみで出来がこの体たらく。
もっと増やせなんぞ言われたらどうなることやらもう。

まぁ、個人的にあんまごちゃごちゃしすぎるクロスオーバーや、
世界観の違いすぎる作品のクロスオーバーはハタから見るのも
自分が書くのもイヤなので。
なんでも絡ませりゃいいってもんでもないとお兄さんは思います。

266 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/04/15 01:12
ま、おれの主観ですから。
他人のやってることをとやかく言うほどおれも偉くはないんで。
ただ、おれがイヤだっていうか、認めないなーってだけです。

・・・つうか、おれが深く考えすぎなだけだろうな、多分。

267 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/01 21:20
間が空いた。


とりあえず、某橙色の場所で昨日クロスオーバーについて触れてたようで。
ほぼあそこの内容には同意。
おもいっくそ他人の言葉を借りるようですが、
おれが>>265で言いたかった事は大体あんな感じ。
ファンタジーとスペオペと特撮をごっちゃにしたって、おもろい作品ができるとは
おれも思えないですから。


けどま、おれが言ってるコトもあそこで言われてる事も。
あくまで真面目に「クロスオーバーSS」というひとつの作品を書くに当たっての注意点であって。
ただお祭り騒ぎで好き勝手絶頂にやってやるぜー、って思ってる人に関しては、
一切まったくもって気にする必要はないでしょう。

特に、いまこの場所 『一刻館』での活動に関して。
おれみたいな普通の高校生と、都市世界の住人やら天使のお姉さんやら、
その他諸々のいろんな世界の人たちがへーぜんと話してるってのに、
そこで深いコトとか考えるほうが、野暮ってもんだろ?
様々な世界の人も人じゃない存在も、みんなが集まって楽しくやんのが、
ここ『一刻館』なんだからさ。
そこは雰囲気を楽しまなきゃソンでしょう。

268 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/01 21:32
テケトーに積本更新。

・パラサイトムーン II :渡瀬草一郎 電撃文庫
・陰陽ノ京 1〜2:同上
・ザンヤルマの剣士 8冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・猫目狩り 上下 :橋本紡 電撃文庫
・バトルシップガール 1〜6、SP :同上
・リバーズ・エンド 1〜2 :同上
・毛布お化けと金曜日の階段 :同上
・僕の血を吸わないで 1〜2 :阿智太郎 電撃文庫
・住めば都のコスモス荘 :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜3 :同上
・クッキング・オン! :同上
・M.G.H 楽園の鏡像 :三雲岳斗 徳間書店(ハードカバー)
・海底密室 :三雲岳斗 徳間デュアル文庫
・ワイヤレスハートチャイルド :同上
・学園武芸帳 月に笑(な)く :白井信隆 電撃文庫
・月に叢雲、花に風 :同上
・ガン・オーバー 1〜2 :同上
・若草野球部狂想曲 1〜3・EX :一色銀河 電撃文庫
・ウィザース・ブレイン :三枝零一 電撃文庫
・大唐風雲記 1〜2 :田村登正 電撃文庫
・天剣王器 Dual Load, Reversion :海羽超史郎 電撃文庫
・ラスト・ビジョン :同上
・インフィニティ・ゼロ 冬 :有沢まみず 電撃文庫
・吸血鬼のおしごと 1〜5 :鈴木鈴 電撃文庫
・七姫物語 1〜2 :高野和 電撃文庫
・キーリ (II〜IV) :壁井ユカコ 電撃文庫
・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス
・カラミティナイト :高瀬彼方 ハルキ文庫
・我が家のお稲荷さま。 :柴村仁 電撃文庫
・しにがみのバラッド。 1〜3 :ハセガワケイスケ 電撃文庫
・Missing9 座敷童の物語 :甲田学人 電撃文庫
・Missing10 続・座敷童の物語 :同上
new!・スクラップド・プリンセス サプリメント2 恋人達の狂騒曲 :榊一郎 富士見ファンタジア文庫
new!・カオスレギオン 聖戦魔軍篇 :冲方丁 富士見ファンタジア文庫
new!・カオスレギオン0 招魔六陣篇 :同上
new!・ランブルフィッシュ 1〜2 :三雲岳斗 角川スニーカー文庫
new!・とある魔術の禁書目録(インデックス) :鎌池和馬 電撃文庫

“new!”印のついてるトコは、今日買ってきた本。
たいがいに死んだ方がいいと思う、おれ。

269 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/01 21:45
5月の予定

・アリソンIII(下) 陰謀という名の列車 :時雨沢恵一 電撃文庫
・ヴぁんぷ! :成田良悟 電撃文庫

6月の予定
・Hyper Hybrid Organization 00-01 訪問者 :高畑京一郎 電撃文庫
・AHEADシリーズ 終わりのクロニクル 3(中) :川上稔 電撃文庫
・アプラクサスの夢 :高橋弥七郎 電撃文庫
・EME RED3 UNDEAD :瀧川武司 富士見ファンタジア文庫

7月の予定
・Missing11 座敷童の物語・完結編 :甲田学人 電撃文庫
・灼眼のシャナVII :高橋弥七郎 電撃文庫
・悪魔のミカタ13 It/MLN :うえお久光 電撃文庫
・AHEADシリーズ 終わりのクロニクル 3(下) :川上稔 電撃文庫
・Mew Mew! Crazy Cat's Night :成田良悟 電撃文庫


毎年、夏は出費が激しいなと思っちゃいたけど・・・
何ですかこの7月の豪華メンバーは。アホか。
おれの財布と読書時間はどうなってしまうんだー。

270 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/02 00:33
さて、せっかくのGWだし、ひとつ本の感想でも書いてみようと思い立った。
思いたったはいいけど、それにあたって

「はて、どの本の感想を書くべきか?」
と立ち止まってしまったりして。
ぶっちゃけ、いろいろ読みすぎてどれにしたらいいかっつう状況です。
いや、そういう状況にしたのおれだけど。

ということで、選ぶのめんどくさくなったので、
ここはひとつ、このスレをROMってる人(いるのか?)に
決めてもらいたいと思います。

1、天国に涙はいらない (佐藤ケイ)
2、LAST KISS (佐藤ケイ)
3、シャープ・エッジ (坂入慎一)
4、煙か土か食い物 (舞城王太郎)
5、>>228で書いたうちのどれか

好きなものをこのスレッドでリクエストしてってください。
書き込みが無い場合、おれが楽できます。

271 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/02 01:09
えーさて、そうこう待機してるうちに、某所とメッセから
偶然にも全くおんなじリクエストが来たよーです。

その作品とは、「蓬莱学園シリーズ」。

リクされたはいいけど、これ読んだのけっこう前だからなー・・・
まぁ、何とか思い出し思い出しやっていきますか。

272 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/02 01:14
はじめに。「蓬莱学園」シリーズはこのスレでも幾度か感想を書いてます。

蓬莱学園の犯罪! 上下 >>64-66
蓬莱学園の初恋! >>67-68
弁天女子寮攻防戦 >>129
パーフェクト・ラブレター >>130-131

あんま詳しくもない感想だけど、知らないって人はこれらのレスを読むなり
ぐぐるなりして調べてみてくださいな。

273 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/02 01:51
・蓬莱学園の魔獣! 上 :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4829125292/1083428240/1-6/1_10_6/249-6247952-1974729
・蓬莱学園の魔獣! 下 :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4829125462/1083428240/1-4/1_10_4/249-6247952-1974729


先ず最初に。
この小説の序文に書かれている通り、この上下巻は
『「蓬莱学園の犯罪!」の直接的な続編である』。
だからこの作品から読もうって人は・・・いねぇだろうけど、
まずは「〜犯罪!」を読了してから読むことをオススメします。


粗筋としてはほぼそこに書いてあるとおり。
前作「〜犯罪!」で起こった、一連の騒動の余韻冷めやらぬ蓬莱学園にて、
公安委員会に追い詰められ絶体絶命の危機に陥ったテオドール・ザールヴィッツ。
彼が藁をも掴む思いで飛びついた金の元手、「特ダネ」。
それこそが、彼を更なる危機及び冒険へといざなう切符だった―――

そしてその話とは別に、『〜犯罪!』の騒動以前。
学園研究部にて小銭稼ぎのバイトをはじめた蓬莱学園教師、山根宵子は、
そこで彷徨う、一人の緑の髪の少女と出会う。
二人の女性の出会い、そして触れ合い。
長い時間を共有して、何時しか山根宵子は、彼女にある種の感情を抱くようになる。
それもまた、一つの始まりを告げる予兆だとは知らずに。

更に時はさかのぼり、遥か昔。
《それ》は、未だ宇津保島とも呼ばれていない大地で、産声を上げた。
そう、この物語は。
真に《それ》が産まれたその瞬間から、始まっていたのだ。

テオドールと山根宵子が出会い。
そしてふたりの《魔獣》が出会い。
物語の終局は、果たして―――

274 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/02 02:08
何故か、粗筋を書くのにやけに気合を入れてしまった・・・。

で、このお話。

「蓬莱学園」シリーズっつうのは、シリーズと銘打たれてはいるものの、
その設定のスケールの巨大さと自由度によって、
シリーズごとに全く違った顔を読者に見せてくれる作品。

「初恋!」では痛快ドタバタアクション、
「犯罪!」では複雑な群像劇と続いて、
この「魔獣!」では、緊張感溢れるサスペンス・アドベンチャー。
まったくもって、新城カズマ氏の多芸ぶりには頭が下がるよ。

内容としても、全く申し分なし。
読者を、思わせぶりな謎や伏線で大いに引っ張り、そして華麗に落とす。
新城カズマ氏の常套とも言える手段で、ガシガシ盛り上げてくれる。
上下巻が特に長いと思う間もなく、読み終えることのできる快作だ。

ただ、この本に限っては、少々叙述の仕方が特殊な事もあって、
新城カズマ氏的なアクの強さが他よりも多少きつめになってるかな、という部分はある。
ときどき読者置いてきぼりで進んで行っちゃうところも、この人の悪いクセなんだよな。
ま、こいつはフィーリングの問題だから、合わない人はごめんなさい、って事で。

275 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/02 02:47
んでんで。

「蓬莱学園の初恋!」「蓬莱学園の犯罪!」「蓬莱学園の魔獣!」
と、脈々と語り継がれて膨らんでいった「蓬莱学園」の世界。
その一つの集大成ともいえる、一大巨編――――――となるはずだった、
いや、なるはずの、小説の序章がこちら。

・蓬莱学園の革命! 1 :新城十馬 富士見ファンタジア文庫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4829125810/1083431740/1-9/1_10_9/249-6247952-1974729

そう。
この一冊は、本当に唯の《序章》に過ぎない。
蓬莱学園の全てを揺るがす、『何か』の、ほんの始まり。

半分は運命、半分は彼の意思にて学園に入学し、特に目標も定めないまま普通の生活を送っていた、
偉大な才能を持つ生徒―――折川育郎、またの名をピエトロ・パルメッティ。
彼が遂に見つけた《夢》。
その《夢》が産まれた丁度その折、蓬莱学園はあちこちで、
平時とはまた違った『動き』を見せ始める。

島の東に轟然とそびえる『花屋敷』。その館に名を与え、悠然と住み着く
「あの」野々宮家の御令嬢、野々宮花江。
三人寄ればかしましい、蓬莱学園一年生の女生徒―――
一癖もふた癖もある三人娘。安城チカ・野々宮皐月・山根みどり。
会長選挙を目の前にして活動を開始した生徒会副会長、
ジョシュア・ゲイルズバーグとその友人にして有能なエージェント、
五人のFOG(フレンズ・オブ・ゲイルズバーグ)。
副会長の思惑とは別に、彼女なりの信念で動き出す渦中の生徒会会長、
八雲睦美。

これら全ての登場人物が、何かしら、これから蓬莱学園に起きるであろう
《何か》に、重大に関わってくるであろうという膨大な伏線を張り巡らせ。
この序章は、一旦幕を閉じている。





・・・ぶっちゃけて言うと、
まだ何にも始まっていないに等しいんだよな。これ。


さて、おれは敢えて、この小説の続きが『出ない』とは言いません。
どんなか細い可能性であれ、それは望みを繋ぐに充分な理由となるはずだから。
だからこそ、待とうと思う。今は。・・・今は、ね。

いちおう忠告しておくと。
とりあえず、渇きたくない人は、蓬莱に手を出すなら「魔獣!」までにしといたほうがいいです。
それがどうあっても最善、一番良いことです。
それでも、読みたいという人は―――




276 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/02 02:49
こんなもんでどうでしょ。とりあえず。
短編アンソロのほうはまた気力があったらその時って事でひとつ。

しかしあー、こいつといいEGといい・・・全くなんでこう。
ライトノベル界ってのは世知辛いね、本当。

277 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/02 03:24
続きまして。
メッセンジャーの方でリクエストのあった、こちらの作品をば。

・煙か土か食い物 :舞城王太郎 講談社ノベルス
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061821725/1083434687/1-1/1_10_1/249-6247952-1974729

読後の感想。

「い・・・いいパンチだったぜ(爽やかな笑顔でサムズアップ)」

って感じ。
いや、どんな感じだ。


まぁ、ええと、兎に角だ。
最近ライトノベルばっか読んでたおれとしては・・・なんだ。
自分がぬるま湯につかってお気楽してたなぁというのを思い知らされたというか。

さて、この作品を一言で言うと。


「暴力」

こいつに尽きる。

そのあまりに乱暴な文体(主人公の一人称)も、
主人公・奈津川四郎の産まれた家・奈津川家のあまりに凄絶で狂った構造も、
彼が帰郷して直面した全ての事件も。
その全てが、圧倒的な「暴力」で彩られている。

はっきり言って、相当読書に読み慣れた人でも。
この「暴力」の嵐に弾かれるか、引き込まれるかは五分だと思う。
ただ、「引き込まれた」その時に得られる充実感とある種の恍惚と。
それらは他に得難い何かがあるとおれは思うね。


最後に。
ミステリーとしてはやっぱ西尾作品などと同じように、あんま期待するべきではないと思う。
これは作品自体の暴力性が災いして、謎を「解かせよう」とさせていない節がある。
探偵役が謎を解くのをボーっと眺めている事に抵抗が無いのであれば、問題は無いけども。


まぁ常々、「作家を一つの作品で判断するな」と自分に言い聞かせてはいる。
けどこの一冊は、おれに
「これが舞城王太郎だ! どうだコラァ!」
といった強烈なプレゼンをぶちかましてくれたのは間違いない。
舞城王太郎。やってくれるじゃん。

278 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/02 03:30
はい、「煙か土か食い物」でした。

ちなみにこのリクエスト制、わりと楽ちんで良いんじゃねえの?
と感じたんで、これいっそGW中といわずずっと続けていいんじゃねえかとか
思い始めました。にしし。
というわけで、リクエスト制をひとまず継続ってことで。
まだまだ遠慮なく、「これの感想が欲しい」と思ったなら
ガンガン書き込んできてください。
興が乗れば書きます。
・・・必ず書く、と約束できないのはご愛嬌。

279 名前:名無し却:04/05/02 03:36
じゃあEGコンバットで(何

280 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/02 03:54
>>279

いやいいけど、なんつーか。
秋山作品の素晴らしさはおれの拙い文章からは表現できないというか。
特にEGなんて、おれ的秋山作品のトップに君臨してるし。
あうあう。

・・・・・・何をうろたえてるのか、おれは。

281 名前:名無し却:04/05/03 14:39
それではザン剣で一つ。
上げられた奴には入ってませんが。

282 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/03 23:17
>>281

ああ、ザン剣?
・・・そういや読了報告はしてなかったな、これ。
こいつに関しちゃ、去年の暮れくらいに「ノーブルグレイの幻影」を
読み終えたきりだったりする。
そんな状態なもんだから・・・うーむ、ちょっとキツイか。
いや、「ノーブルグレイ〜」の感想だけで構わないのであれば、書くけど。

283 名前:名無し却:04/05/04 03:53
どーせなら全部読んで欲しいですが(ぉ
ノーブルグレイだけでも。

284 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/05 03:50
・ザンヤルマの剣士 ノーブルグレイの幻影 :麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4829125489/1083694503/1-6/1_10_6/249-6247952-1974729

関連:>>88-89


マジシャン焼死事件をきっかけに再び不可思議な事件に関わる事となった矢神遼。
事件の真相に迫り、彼は再び、人間が本質的に飼っている「怪物」と直面する事となる。
手に余る《力》を手に入れた人間は、狂わずにおれないものなのか―――
やはり強い《力》を振るいながらも、矢神遼は苦悩し、そして事件の決着をつけんとする。


うん、こっちは以前と違ってネタバレが無かった分、さらにおもしろく読めた。
・・・まぁ、この一冊でほぼ主人公くんの方向性、行動の指針は決まったんじゃないかな?
この先も悩むかもしれないが、とりあえずは「どちらへ動くか」くらいは決めたというか。

他の内容。
うーん、やっぱ王道、ジュブナイルだねー。
(作者的にもわりと狙ってそういうファクターを詰め込んだらしいが)
アクションがあり、謎があり、そして熱さがある。
読者の求めているものを一通りキッチリ揃えてくれていて、実に読んでいて安心できるね。
更にラスト直前の戦闘シーンに関しては、最早説明するまでも無いでしょう。
ただただ、圧巻。
盛り上げ方としてはこれ以上ないくらいの見事なシーンだった。


んー、なんかベタ褒めな気もするけど・・・
実際、特にダメと思える箇所が無いってのが正直なトコだし。
とりあえずこんな感じでどうだろうか>>283さん。
残りの8冊に関しては・・・・・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・そ、そのうちに。(目が泳いでたり)

285 名前:283:04/05/07 19:19
遅くなりましたが乙でした。
続きも首を引きちぎって待ってます。

286 名前:名無し客:04/05/09 11:22
感想リクエストはまだ受け付けていますかな?
もしそうならば、「天国に涙はいらない」の感想をお願い致したく。

何処かの書評で読んだけれど、「"萌え"を指差して笑いたい人にオススメ」とか。

287 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/14 02:49
ああ、なんつうかもう、ダメだ。
うろ覚えのキャラなんか引っ張ってくるもんじゃないな、全く。

えー、あー、向こうのスレの人、お目汚し相済まぬ。
次はもうちょいマシなもん用意してきます―――多分。

あと、天涙の感想はもうちょっとだけ待って。
今週には恐らく上げますんで。

288 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/14 21:59
ばいばいアース・・・・・・・・・・・・・・・・・・













うらやましいぞこんチクショウ。

289 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/15 02:29
・パラサイトムーン II :渡瀬草一郎 電撃文庫
・陰陽ノ京 1〜2:同上
・ザンヤルマの剣士 8冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・猫目狩り 上下 :橋本紡 電撃文庫
・バトルシップガール 1〜6、SP :同上
・リバーズ・エンド 1〜2 :同上
・毛布お化けと金曜日の階段 :同上
・僕の血を吸わないで 1〜2 :阿智太郎 電撃文庫
・住めば都のコスモス荘 :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜3 :同上
・クッキング・オン! :同上
・M.G.H 楽園の鏡像 :三雲岳斗 徳間書店(ハードカバー)
・海底密室 :三雲岳斗 徳間デュアル文庫
・ワイヤレスハートチャイルド :同上
・学園武芸帳 月に笑(な)く :白井信隆 電撃文庫
・月に叢雲、花に風 :同上
・ガン・オーバー 1〜2 :同上
・若草野球部狂想曲 1〜3・EX :一色銀河 電撃文庫
・ウィザース・ブレイン :三枝零一 電撃文庫
・大唐風雲記 1〜2 :田村登正 電撃文庫
・天剣王器 Dual Load, Reversion :海羽超史郎 電撃文庫
・ラスト・ビジョン :同上
・インフィニティ・ゼロ 冬 :有沢まみず 電撃文庫
・吸血鬼のおしごと 1〜5 :鈴木鈴 電撃文庫
・七姫物語 1〜2 :高野和 電撃文庫
・キーリ (III〜IV) :壁井ユカコ 電撃文庫
・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス
・カラミティナイト :高瀬彼方 ハルキ文庫
・我が家のお稲荷さま。 :柴村仁 電撃文庫
・しにがみのバラッド。 1〜3 :ハセガワケイスケ 電撃文庫
・とある魔術の禁書目録(インデックス) :鎌池和馬 電撃文庫
new!・ランブルフィッシュ 1〜3 :三雲岳斗 角川スニーカー文庫
new!・カオスレギオン01 聖双去来篇 :冲方丁 富士見ファンタジア文庫
new!・シャープ・エッジ2 :坂入慎一 電撃文庫

・・・・・・ぷわ(゜Д、゜)

290 名前:名無し客:04/05/15 02:34
………………。

ここまで増えるとハンドレッドハヴェスタあたりなんて
完全に貴重な時間を無駄にする行為でしかnうわなにをするやmくぁwせdrftgyふじこlp

291 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/15 03:24
えー、積本が減らないのは仕方ないとしてだ。
とりあえず、>>286氏のリクエストにお答えして、
今回はこれをば紹介してみんとしましょう。

・天国に涙はいらない :佐藤ケイ 電撃文庫
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/pocketpc/wsea.cgi?W-NIPS=9974437164&HITCNT=%31%30&ITEM=%31&W-AUTHOR=%8D%B2%93%A1%83%50%83%43

上記URLにあるのは1巻。
参考までに、おれは現在9冊出ている(10巻は来月発売だそうで)
のうち、3冊までを読了しております。

単刀直入に感想をズバッと言うと。
いや、想像以上に面白かった。


まず、おれがこの作品を実際に読むまで、ちょくちょく小耳に挟んだ内容っつうのは、

「萌え度高し」
「ノリがおかしい」
「アブデル様アブデル様」

なんか言っててワケがわからないが、こんな感じだった。
んでおれも「ふ〜〜ん、その辺の適当な萌え作品かぁ」程度の認識しか、
このシリーズには抱いていなかったわけ。

それで実際に読んでみたところ・・・。
たしかに、前評判は嘘を言っていなかった。

まず、「萌え」は間違いなく作品の大部分を占めている。
何せ2巻以降はシリーズごとにいろんな属性持ったヒロインが登場する形式だしな。
そーいうのをステロタイプに書いていこうとする作者の意図もそこでは読み取れる。

次に、ノリはハイテンション。
これは主に後述するアホ天使アブデル様と、破天荒暴力女こと
佐々木律子さんの所為なんだけれど。
両者のツッコミし放題なハチャメチャな言動が、否応なく読者のテンションを
アップさせていくわけだ。

そして、アブデル様はおかしい。
っつうか「様」とかつけたくねぇな、この天使。
いろいろと最悪すぎる。
何せ
「神は全能にして無限者→無限者ってことはなんでもあり→なんでもありってことは
神は完璧な美少女である」
なんていう頭の螺子が2,3本ぶっとんでるようなトンデモ理論で神へ愛を捧げるヤツだぜ?
読んでない人でもこのエピソードを聞けばかの天使のアレ具合は推し量れるでしょうよ。

じゃあそのまんまじゃん・・・っていうと、それはそうでもなかった。
どういうことかってぇと。
この作品、単なる「萌え」「ハイテンション」「バカノリ」小説だけで終わってないんだよな。
各種設定やら、神道・陰陽道・天界等の知識が驚くほどしっかりしていて、
隙が少ない仕上がりになってる。
話の展開もシリアスはシリアス、ギャグはギャグでそれなりに棲み分けがなされているし、
その辺で手抜きがないというのは大きなプラスポイント。
・・・ま、展開が少しばかりご都合主義なところもあるのはご愛嬌ってトコか。

兎にも角にも、読んで見て分かったのは。
この作品が単なる萌えとギャグだけの小手先の話ではなく。
肝心の骨子部分をがっしりと頑丈に作ってある、なかなかに“読ませる”物語だってコト。

下馬評だけで敬遠してた人、これを機会に一度手にとって見ちゃどうだろうか。
本なんてもんは、読まなけりゃわかんないコトのほうが多いんだぜ? 当たり前の話で。

292 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/15 03:38
>>290

ああ、分かってる。分かってるともさ。
けどな、一つ前のレスで言った通り。
本なんてもんは、読んで見なけりゃ分からない。

それにそのセリフ、2ヶ月ほど言うのが遅かったな。


「  月  と  貴  女  に  花  束  を  」


という超ド級の地雷を踏み抜いた今のおれに・・・恐れるモノなど何もないわっ!

・・・いや別に、自慢するほどの事でもないわけだが。

293 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/15 03:45
つーことで又ひとつリクエストが片付いたし、
読了本も重なってきたところで、新旧織り交ぜて
新感想りストをまとめておこう。


・レベリオン i.d. 道士さま 三雲岳斗諸作品
・きみとぼくの壊れた世界 (西尾維新)
・リングテイル リビスの翼 LBF 円山夢久諸作品
・LAST KISS (佐藤ケイ)
・シャープ・エッジ (坂入慎一)
・塩の街 (有川浩)
・キーリ I〜IIまで (壁井ユカコ)
・カオスレギオン 無印・0 (冲方丁)
・バッカーノ! バウワウ! デュラララ!! 成田良悟諸作品

受付けられるのはこんな感じ。皆さんどしどしご応募ください。

294 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/20 01:02
なんつうか、ここで俺が語らなくてどうするんだ、っつう話だよな、こりゃ。

まぁ、いい加減「ライトノベル」って1ジャンルが世間一般に浸透し
認知されてきているこのご時世だ。
そろそろ「あなたが(ry」なんていう逃避的一文でライトノベルを片付けるのも
卒業するべきなのかなぁ・・・なんて思わなくもない。
おれなんかは面倒臭がりだからついついそういう楽な方向に行っちまうんだけどな。



・・・・・・関係ないけど、
「板間会話」って、相手がこのスレッドを閲覧してないと全く意味がないっつうか、
おれが寂しい思いするだけなのよね。
何度かそれで失敗してるだけに、ちと不安になったりもする。

・・・まいっか、それはそれで。
おれもなんか纏まってる話があるわけでもなし。

295 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/20 01:37

おれが最近とみに感じるのは、前述したとおり
「ライトノベル」っていう一つのジャンルが、
次第に世間一般に認知されつつあるということだ。
ドラゴンマガジンやザ・スニーカーなどの雑誌は別にして、
それこそそこらのお父さんが読んでいる様な新聞・雑誌にまで
「ライトノベル」の特集が1ページか2ページ使って書かれたり、
一般的な批評家さんが電撃文庫や富士見ファンタジア文庫の
書評を行ったりするのは、少なくとも一昔前では考えられなかった事じゃないか?

んじゃ近頃なんで急に、って話だが・・・
思うにやはり、昨年の「冲方丁」氏の「日本SF大賞受賞」が一つのきっかけと
なったのではないかな。
ええっと・・・それが去年の冬の話だっけ。
まぁ、それ以前に去年の夏に「イリヤの夏、UFOの空」が注目されたりして、
一つの下地が出来てたんじゃないかと思うけど。

んで、冲方氏の話。
先ずこの人がいわゆる「ライトノベル畑」から日本SF大賞を受賞したと言う事実。
それがマスコミの目を先ず引いたのではないかと。
そしてまた、当の冲方氏自身が、積極的にそういうマスコミの取材に応じ
大きく自らを露出させて、ライトノベルと言う1ジャンルの展望だとか
内実だとかをきっちりと筋道立てて語っていること。
それが今、一つのきっかけとなっているのでは・・・? と、おれは愚考するわけです。

クサくて大層すぎる言葉かもしれないけど。
ある意味、おれ達は今「ライトノベル」というジャンルの「転期」を
目の当たりにしているんじゃないかな?
ではその「転期」の先に何があるのか。・・・そいつを決めるのは、
作家さんや編集者、またイラストレーターだけでなく、
おれたち読者の力によるものなんだろうな。

296 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/20 01:46
なんかかなーり横道にそれた気がする。

で、某スレのエーフィさんの話だけど・・・まぁ、概ね同意だな。
ライトノベルを公約数的に語れば大方あんな風になるでしょう。
・・・しかしやっぱ、ライトノベルとそうでないものの大きな差異を挙げるとするなら、
「イラスト」、ってコトになるのかなぁ。
ぶっちゃけ、「イラスト」という差異がなければ、京極夏彦も芥川龍之介だって
ライトノベルに含めても全く違和感がなくなってしまうわけで。
西尾維新と舞城王太郎の近いようで遠い関係も、要はそこにあるんじゃないのかなーなんてふと思った。
・・・・・・まぁ、それこそ例外は腐るほど見つかるだろうけどね。

297 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/20 02:31
あと全然関係ないが。
数えてみたところ、だいたい少なくとも250冊くらいは読んでるらしい、おれ。
・・・まぁ、おれは最近っつうかここ数年ふつうの本なんて読まないで、それこそ
ライトノベルばかりガツガツに読み進めてるわけで、それを誇れるわけじゃないけれど。

・・・・・・それ以前に、何を対抗してるんだっつう話だよな。

298 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/20 22:36
やった、気付いてもらえた♪

・・・いや本当、今だから言えるけどホッとしてたりするんだぜ。
気付いてもらえなかったらなんだかんだでやっぱし、寂しいもんよ。

何はともあれ、ええと先ずは初めまして・・・かな。
「兄さん」の方には一度だけお会いした事があるんだけれど、ね。
義兄の方は「兄さん」で、おれは「お兄さん」か? ・・・ちょっとややこしいけど、
おれは個人的に兄と呼ばれる事に対しては全く悪い気分はしないんでオールオッケー。


>秋月涼介氏
この作家さんはノーチェックだったんで、ちょっと調べてみた。
・・・ははぁ、なるほど。
「月長石の魔剣」が
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/imgdata/large/406182192X.jpg
で、「紅玉の火蜥蜴」が
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/imgdata/large/4061823728.jpg
これね。そりゃ同じ作者でいきなり後者の本が並んでたら、驚くよなぁ。
何があったんだと思いたくもなる。
・・・いやしかし、この場合何かあったのは作家じゃなく講談社の方だよな。
こりゃいよいよ、本格的な方向転換を目指し始めたのか?
この調子だと森博嗣さんの本なんかにも挿絵がつく日がそのうちくるかもしれないね。
元々あの人の作風もそれこそエーフィ「ちゃん」の言葉を借りれば「ラノベ的」だし。


299 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/20 23:05
>メディアについて
ま、なんだかんだでメディアってのはそういうもんだよな。
浅識で言わせてもらうなら、「アルマゲドン」が日本で大ヒットしたから
エアロスミスの認知度が上がった、ようなものか?

・・・さて、現状ライトノベルからの他メディア進出だけれど。
これは現状を鑑みるに、まだまだと言わざるを得ないんじゃないかな。
稀有な成功例として「スレイヤーズ」が挙げられるけど、
アレは原作そのものが映像化に対応しうる基盤を持っていて、
またそれを軸にある程度の改変を挟んだアニメシナリオの構築が上手かった、
という理由があったわけで。現に二匹目のドジョウを狙ったはずの「魔術士オーフェン」は、
最終的に失敗に終わってる・・・まぁ、なかなかアレほどの失敗は起こらないと思うけど。
アレは原作ファンにとってはそれこそ悪夢以外の何者でもなかったろうな。
・・・最近はどうなんだろうな。
少しずつ、そういうメディア展開は増えてきているのだけど、最近の
ライトノベル発祥アニメって、ほら、ほとんどWOWOWとかの衛星放送使ってるだろ?
ウチは衛星放送受信アンテナがないもんだから・・・ほとんど見れてないんだよ。
「フルメタル・パニック!」然り、「スクラップド・プリンセス」然り、「キノの旅」然り。
だから、これらに関しちゃ成功か失敗か、なんて偉そうな事はとても言えないんだけどさ・・・。
エーフィちゃんの後述の通り、そうだな、昔も今もアニメ側に傾くのは
「富士見ファンタジア」が多いよな。それがいわゆる
「作品としての多様性」って言うのかな。
多岐に渡って発展してきたライトノベルだけに、メディアミックスにも
向き不向きが産まれている・・・と言うべきか。
例えば「カオスレギオン」を映像化することはそう難しくはないだろうけど、
「撲殺天使ドクロちゃん」を映像化するのは・・・想像しにくいでしょ?
電撃での映像化が少ないのは、そんな理由もあったりするのではないかな。


>奈須きのこ氏について

へぇ、サンケイで取り上げられてるんだ、「空の境界」。そりゃすげぇ。
・・・いや実際、奈須きのこ氏ってのは、文芸界の中でも異端中の異端だと思うよ。
その出自にしても、その作風にしてもね。
おれも「空の境界」は一昔前に同人で再販されたのを上下そろって持ってたりするんだけど、
まぁ何はともあれ、こいつは一読して損はないだろうね。
手軽に入手できるようになったんだからそれ自体は喜ぶべき事だろうさ。

・・・ただ奈須きのこ氏の場合、『良くも悪くも』、水面下のメディアシーンで
有名になりすぎてしまった、ってのはあるな。
特に「読者」層への影響ってのが色濃く出すぎてしまって・・・
いろいろな意味でファン側に見境がなくなりすぎている傾向がある。
その作風を盲信しすぎてしまって、それ以外の周囲が見えなくなっている、
なんて光景、ちょくちょく見かけるんだよ。
・・・まぁ勿論、一部が全部ではないし、そんな状況は奈須きのこ氏のファンだけに限らないのだろうけど。
奈須きのこ氏のいる地点も、先人である何人もの作家さんの築き上げた基盤の、
その途中であるんだ、ってコトを認識して欲しいんだよなぁ・・・と時々思う事がある。


300 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/20 23:27
>向こうの>>482に対して。

京極夏彦さんに関しては、全くその通り。
おれはあの人の作品は未だ「魍魎の匣」しか読んでないんだけど、
アレなんかは京極堂の語りもさることながら、裏・・・いや、ある意味で
表の主人公は、木場刑事なんじゃないか、なんて思ってるんだよ。
言い方は悪いけど・・・その、頭は固いながらも、一生懸命で、
自分の恋に忠実であろうとしても、現実がそれを許さないもどかしさっつうか・・・
ああいう描写は、とても良いな、って感じた。
そう感じる事こそが、京極氏の「キャラクター造形」の巧みさを証明してるんだろうな。


書評は・・・っと。
雑誌じゃなくて、確か読売新聞か何かだった気がするんだけど。
どうも記憶が曖昧だ。ゴメン。


二百五十? いや、だから自慢する為じゃないって。
おれだって二百五十で何をか言わんや、って話だ。
・・・まぁいちおう、ライトノベルだけで二百五十、って意味だけど。
それこそ範囲外の本なら、明らかにエーフィちゃんのほうが
読破数は上だろう。ホントはもっとミステリだとか純文学だとか、
いろいろ読みたいところではあるんだよ・・・本当。
惜しむらくは、時間と資金が有限である、ってコトだよな。全くやれやれ。

ちなみにおれからのオススメは・・・やっぱ、成田良悟作品、かな。
あの人は今の電撃文庫で、いや、今のライトノベル界で最も勢いのある作家さんであり、
同時にこれからのライトノベル界を引っ張っていく作家さんの一人になるはずだ。
その「勢い」を少しでも感じ取ってみてほしい、ってのがおれの気持ち。
ま、もし気が向いたら適当に買い漁ってみて、さらに良ければ
おれのこのスレッドまで、感想書きにでも来てくれればうれしいね。

301 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/20 23:29
・・・ふぅ、少し、どころじゃなくかなり疲れた。
慣れない長文はやるもんじゃないよな、やっぱ。

ちなみに感想リクですが、未だ全然受付けてたりします。

・レベリオン i.d. 道士さま 三雲岳斗諸作品
・きみとぼくの壊れた世界 (西尾維新)
・リングテイル リビスの翼 LBF 円山夢久諸作品
・LAST KISS (佐藤ケイ)
・シャープ・エッジ (坂入慎一)
・塩の街 (有川浩)
・我が家のお稲荷さま。(柴村仁)
・キーリ I〜IIIまで (壁井ユカコ)
・カオスレギオン 無印・0 (冲方丁)
・バッカーノ! バウワウ! デュラララ!! ヴぁんぷ! 成田良悟諸作品

今はこんな具合となってますので、ひとつよろしく。
何もなければ次は「塩の街」を書くと思います。

302 名前:名無し客:04/05/21 15:46
んでは、先日「03」が発売された、カオスレギオンでもお願いいたしたく。

303 名前:名無し客:04/05/21 23:25
できうれば…
「きみとぼくの壊れた世界」をぷりーず!!

「病院坂黒猫」について、コウ君から何か一言

304 名前:名無し客:04/05/22 13:25
すみません、もし可能なら……
「でたまか」シリーズ、お願いできますか?

305 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/23 01:39
はい、んじゃ今日はこちらで。
>>302さんのリクエスト。

・カオスレギオン  聖戦魔軍篇 :冲方丁 富士見ファンタジア文庫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4829114959/1085242411/1-4/1_10_4/250-0046696-2785059

・カオスレギオン0  招魔六陣篇 :冲方丁 富士見ファンタジア文庫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4829114967/1085242500/1-12/1_2_12/250-0046696-2785059

最近おれが頻繁にこのスレで話題に出してる、
冲方丁氏が富士見ファンタジア文庫で展開しているシリーズ。
その1巻と・・・って言うのも語弊があるんだよな。

知らない人のために解説するとだ。
このシリーズ、実は少々フクザツな形態をとっていて・・・
ぶっちゃけて言うと、

「最初に出た本が最終巻」

なんだよね。

この物語の主人公、ジーク・ヴァールハイトが追い続ける宿敵にして旧友、
ヴィクトール・ドラクロワ。
とある理由から反目し、相争う事となってしまった二人の決着は、
・・・実は最初の一冊、「カオスレギオン 聖戦魔軍篇」にて付けられてしまう。
つまり、上記の一冊だけで、「カオスレギオン」という物語は完結してしまっているわけだ。

んじゃあ今出てるシリーズでは何をやってるかってぇと・・・
それらは全て、「聖戦魔軍篇」の過去に当たるお話。
「0」で出会いを果たしたジークとノヴィアが、いずれ行き当たる
「聖戦魔軍篇」の時間軸へと続く旅の過程を、延々と描いているというわけ。

これでまず俺が感じたのは。
「こんな特異なシリーズ構成で、よくもこんなに長く・・・そして完成度高く、話を紡げるもんだ」
ってコト。
並の作家ならとっくに破綻していておかしくない構成を、冲方氏は実に巧妙に纏め上げて
市場に出せるだけのクオリティを出している・・・・・・これだけでも全く、感服するには充分だね。

306 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/23 02:35
で、「聖戦魔軍篇」と「0」だけ読んだ、内容の感想。

これは以前、同作者の「ストーム・ブリング・ワールド」(>>259)を読んだ時にも
感じた事なんだけど。
冲方氏は良い意味で「ジュブナイル」としての書き分けが出来ている人だ。

「聖戦魔軍篇」「0」両者ともに、これ以上ないくらいの王道的ジュブナイル小説でありながら、
評価をそれだけに留まらせない文章の美しさ、プロットの完璧な完成度。
それこそが冲方丁氏の冲方丁氏たる所以なのではないだろうか。
特に、「0」の方なんだけど・・・こいつはドラゴンマガジン誌上に連載された
短編集なんだよな。
これがまた、一話一話が実にコンパクトにまとまっていて、それでいて
物語全体として一つの大きな流れを創り上げている・・・全くもって見事な出来栄え。


・・・しかしホント、口を開けば信者的発言しか出てこない・・・それだけの仕事をしている人だよ。
とりあえず、このシリーズは冲方作品の中でも最も広く普及していて、
かつまた最も間口の広い作品であるのは間違いない。
「マルドゥック・スクランブル」で興味を惹かれた人も、冲方氏の作品に初めて触れる人も。
是非一読をおすすめするよ。いやマジで。


ちなみに新刊の03は・・・ホントは今月「02」と一緒に買おうかなーなんて
思っちゃいた、思っちゃいたんだけど・・・・・・懐が、懐がー。春なのにとっても涼しいよママン。
・・・まぁ、とにかく、まだ「01」も家に積まれてることだし・・・もう少し待っててね。

307 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/23 02:40
そんなわけで、明日(できれば)は、>>303さんのリクエスト
「きみとぼくの壊れた世界」をいっちょやってみようかと。

で、>>304さんのリクエスト、「でたまか」。

スンマセン、未読です。
鷹見一幸作品も興味が無いワケじゃないんだけどねー・・・。「時空のクロス・ロード」とかさ。
ただ、いかんせん懐が、時間が(以下繰り返しになるので略)
つーわけで今すぐどころか、いつ買うか読むかすら全く未定な状態です。
全くもって申し訳ないけど、その「いつか」まで待ってくれるというのなら、どうぞ待っていて下されれば幸い。

308 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/23 02:50
ついでに色々と更新。

・パラサイトムーン II :渡瀬草一郎 電撃文庫
・陰陽ノ京 1〜2:同上
・ザンヤルマの剣士 8冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・猫目狩り 上下 :橋本紡 電撃文庫
・バトルシップガール 1〜6、SP :同上
new!・リバーズ・エンド 1〜5 :同上
・毛布お化けと金曜日の階段 :同上
・僕の血を吸わないで 1〜2 :阿智太郎 電撃文庫
・住めば都のコスモス荘 :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜3 :同上
・クッキング・オン! :同上
・M.G.H 楽園の鏡像 :三雲岳斗 徳間書店(ハードカバー)
・海底密室 :三雲岳斗 徳間デュアル文庫
・ワイヤレスハートチャイルド :同上
・学園武芸帳 月に笑(な)く :白井信隆 電撃文庫
・月に叢雲、花に風 :同上
・ガン・オーバー 1〜2 :同上
・若草野球部狂想曲 1〜3・EX :一色銀河 電撃文庫
・ウィザース・ブレイン :三枝零一 電撃文庫
・大唐風雲記 1〜2 :田村登正 電撃文庫
・天剣王器 Dual Load, Reversion :海羽超史郎 電撃文庫
・ラスト・ビジョン :同上
new!・インフィニティ・ゼロ 1〜2:有沢まみず 電撃文庫
・吸血鬼のおしごと 1〜5 :鈴木鈴 電撃文庫
・七姫物語 1〜2 :高野和 電撃文庫
・シャープ・エッジ2 :坂入慎一 電撃文庫
・しにがみのバラッド。 1〜3 :ハセガワケイスケ 電撃文庫
・とある魔術の禁書目録(インデックス) :鎌池和馬 電撃文庫
・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス
・カラミティナイト :高瀬彼方 ハルキ文庫
・ランブルフィッシュ 1〜3 :三雲岳斗 角川スニーカー文庫
・カオスレギオン01 聖双去来篇 :冲方丁 富士見ファンタジア文庫
new!・月と貴女に花束を Remains2 :志村一矢 電撃文庫
new!・天国に涙はいらない 4 :佐藤ケイ 電撃文庫

おい、何か下から2番目に変なのがあるぞ、と思った人。
えー、これはある意味なんつうか、使命感みたいなもんです。
後はネタです。もうネタにするしかないよ、これ。本当。
そして、むろんそのうち「麒麟は一途に恋をする」も買います。
我輩不退転の覚悟であるからして。

309 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/23 02:56
感想リクエストは以下。

・レベリオン i.d. 道士さま 三雲岳斗諸作品
・きみとぼくの壊れた世界 (西尾維新)
・リングテイル リビスの翼 LBF 円山夢久諸作品
・LAST KISS (佐藤ケイ)
・シャープ・エッジ (坂入慎一)
・塩の街 (有川浩)
・我が家のお稲荷さま。(柴村仁)
・キーリ I〜IVまで (壁井ユカコ)
・バッカーノ! バウワウ! デュラララ!! ヴぁんぷ! 成田良悟諸作品

とりあえず今週はキーリを頑張って読了してみた、という感じ。
今読んでいるのは三雲岳斗氏の「M.G.H」。
次は禁書目録かランブルフィッシュ・・・かなぁ。

310 名前:名無し客:04/05/23 17:49
>>300
年に250冊、ですか。

私がもっとも多く読んでいた中学生活3年間で、
学校図書館から借りた冊数が、大体合計1500冊でしたね。

もっとも、私なんぞ足元に及ばない凄い人も勿論いまして。
中一の1年間だけで600冊強を軽く超えると言う、
「お前、今すぐ名前を『読子・リードマン』に改名しろ!」
って言いたくなるような人もいましたっけ。

ま、何が言いたいかと言うと、参加者の皆さん。

「あ  な  た  達  は  変  人  じ  ゃ  な  い  !」

……と、
「意がーい。本ばっか読んでるから、ネクラだと思ってた!」
「つかもうなに? 本バカ?」
などと女の子に言われてヘコんだり、
友達とラノベの話をしようと思っても
「お前、家帰ってまで勉強してんの? 意外にガリ勉君?」
などと言われたり、あげく
「あ、本ばっか読んでるとお前みたいになるのね、妙に理屈っぽいばっかりの変人」
などと言われた経験がある名無しは、そう思うのでありました。

……皆さんも経験ありますよね?

ちなみに、アニメ化の件。
フルメタは、少なくとも一巻分までの話は申し分無し。
オリジナルエピソードも、(習志野除いて)なかなか。
短編元にした「ふもっふ」は、賀東氏が脚本に参加してることもあり、傑作ぞろい。
……このあたりは個人的好みも入ると思うんで、宜しければ是非レンタルなどでご一見を。

感想は、リストには無いけれども、もしできることなら
「世界の中心で愛を叫ぶ」
をお願いしたく。どうも巷の評によると、「月と貴方に」的王道展開だそうですが。

それでは、名無しが長文失礼しました。

311 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/05/24 23:13
>>310

ううん、ちがうよ。

・・・まぁ、それこそ自慢じゃないんだけど、おれはどっちかってえと
読むのは遅い方なので・・・
最近わりとヒマなんて読むペースが上がっているというだけの話。
年だと今までならいいとこ50・・・70いけば良いほうだな。
今年はとりあえず100を目指す方向で、って具合だ。
つうわけなんでそれほど謙遜してもらっても・・・その、なんだ。困る。

>フルメタ
出来がいいっつう話はよく聞くね。
特に「ふもっふ」は相当なもんだとか・・・ま、しょせん又聞きだけど。
レンタルもしたいんだけどねぇ。懐が(略)

>世界の中心で愛を叫ぶ
・・・んー。
本スレのほうでもその話は聞いたけど。
正直、おれ内優先度は限りなく低いです。
鷹見一幸作品よりも低いです。
有り体に言えば、「食指が動かない」。
そんなわけなんで、それこそ何時になるやら・・・といったところです。
どーもスンマセン。


で、予定してた「きみぼく」の感想は・・・えー、もう少しだけ待っててくだされ。

312 名前:名無し客:04/05/31 01:00
「彩雲国物語」なる小説、中々に面白う御座いますぞ。
ヘタレな国王をどーにかするには、貴女しか居ないと泣きつかれた少女が、
後宮に(期限付き、報酬有りで)入って奮闘する話です。

さあ、角川ビーンズ文庫の棚の前まで行って手にとって見てくださいな。

313 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/06/08 03:03
突発的感想コーナー。

・とある魔術の禁書目録(インデックス) :鎌池和馬 電撃文庫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/484022658X/1086630165/1-1/1_10_1/250-3746121-7351419

あらすじ(アマゾンに無かったので、メディアワークス公式HPよりコピペ)

超能力と上条当麻。魔術とインデックス。奇妙な線が交差する。
 自分の部屋に、純白のシスターがいきなり空から降ってきた。
「ありえねえ……」
 上条当麻はつぶやくが、そのシスター姿の少女はこう言った。自分は魔術(オカルト)の世界から逃げてきた――と。
 ここは“超能力”が“一般科学”として認知された、アンチ・オカルトの学園都市。上条は『インデックス』と名乗る謎の少女の言動をいぶかしむが、二人の前に本当に“魔術師”が現れて――!
 学園アクションストーリー登場!


はい、なにやら以前、某ライトノベル板の電撃スレで話題になっていたんで、購入してみた本です。

で、可能なかぎり客観的に読んでみて、おれが下した結論は・・・



キッパリ言って、地雷でした。

まぁ、色々とツッコむ所はあるのだけれど、大きく分けて二つにしぼる。

一つは、設定。
一番の違和感は、「超能力VS魔術」という、割かし目新しいはずのコンセプトが
この作品のウリのはずだったのに、その両者の設定が
完全に活かしきれてないこと。
現状の作品の構成だと、まず「超能力」か「魔術」のどちらかが不要になると思う。
「ビリビリ女」こと御坂美琴さんが、後半一切話しに絡んでこないのも、その副産物だな。
設定の両立があってこそ映えるテーマだと思うので、これは厳しいマイナスポイント。

二つに、地の文。
これは・・・なんて言うのか、言い方を悪くすれば「オタク臭い」んだよな。
その「臭い」が、かすかに散りばめられているくらいならまだ良いんだけど、
この作品のそれは・・・完全に前面に押し出されているレベルで、
どうしても読んでいて鼻につく。
こういうのがダメ、って人はそれを感じ取った時点で即座に本を閉じて、
続きを絶対に読まないだろうな・・・というのがありありと想像できる。
普段そういうのをあんま気にしないおれでも、これはなぁ、と思わされた。


つうわけで、地の文は厳しい、設定は目に見えて活かされていないし粗がある、
ってんで、どうにもダメなんじゃないかなぁと感じた次第。
まぁ、おれ自身の雑感なので、他の人はどうだろうか、というのは気になるかな。
もし良ければ、この作品読んだ人で全く別の感想を持っている方がいれば、
どしどしこのスレッドまで送っていただければ幸いだね。

314 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/06/08 03:07
>>312

角川ビーンズっつうとアレですか、いわゆるアレがソレでそっち系の、
最近だと「今日からマ王!」だとか、そういうのが有名になってたりするアレか。


すいません、勘弁してください。

いくらなんでもキッツい。それだけは。
たとえ女の子が出てきたとしても。
食わず嫌いが良くない、といわれようとも、これだけはマジでゴメン。


315 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/06/08 03:12
積本

・パラサイトムーン II :渡瀬草一郎 電撃文庫
・陰陽ノ京 1〜2:同上
・ザンヤルマの剣士 8冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・猫目狩り 上下 :橋本紡 電撃文庫
・バトルシップガール 1〜6、SP :同上
・リバーズ・エンド 1〜5 :同上
・毛布お化けと金曜日の階段 :同上
・僕の血を吸わないで 1〜2 :阿智太郎 電撃文庫
・住めば都のコスモス荘 :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜3 :同上
・クッキング・オン! :同上
・海底密室 :三雲岳斗 徳間デュアル文庫
・ワイヤレスハートチャイルド :同上
・学園武芸帳 月に笑(な)く :白井信隆 電撃文庫
・月に叢雲、花に風 :同上
・ガン・オーバー 1〜2 :同上
・若草野球部狂想曲 1〜3・EX :一色銀河 電撃文庫
・ウィザース・ブレイン :三枝零一 電撃文庫
・大唐風雲記 1〜2 :田村登正 電撃文庫
・天剣王器 Dual Load, Reversion :海羽超史郎 電撃文庫
・ラスト・ビジョン :同上
・インフィニティ・ゼロ 1〜2:有沢まみず 電撃文庫
・吸血鬼のおしごと 1〜5 :鈴木鈴 電撃文庫
new!・シャープ・エッジ 2〜3 :坂入慎一 電撃文庫
・しにがみのバラッド。 1〜3 :ハセガワケイスケ 電撃文庫
・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス
・カラミティナイト :高瀬彼方 ハルキ文庫
・カオスレギオン01 聖双去来篇 :冲方丁 富士見ファンタジア文庫
new!・カオスレギオン02 魔天行進篇 :同上
・月と貴女に花束を Remains2 :志村一矢 電撃文庫
・天国に涙はいらない 4 :佐藤ケイ 電撃文庫

少しづつ減っては・・・きた、のかな。とほほ。

316 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/06/08 03:17
感想リクエスト

・レベリオン i.d. 道士さま M.G.H ランブルフィッシュ (3巻まで) 三雲岳斗諸作品
・リングテイル リビスの翼 LBF 円山夢久諸作品
・LAST KISS (佐藤ケイ)
・シャープ・エッジ (坂入慎一)
・塩の街 (有川浩)
・我が家のお稲荷さま。(柴村仁)
・キーリ I〜IVまで (壁井ユカコ)
・バッカーノ! バウワウ! デュラララ!! ヴぁんぷ! 成田良悟諸作品
・七姫物語 (高野和)

ちなみに、ここ数回のスレの流れで分かったと思いますが、
積本リスト及びこの感想リクエストリストにある以外の
本の感想を求められても、即対応できないどころか
まず買う所から始めないといけない、というのを了承しといてください。
あともちろん、なんとなく食指が動かないからという理由で
優先度が大きく低くなる可能性もあります。
これは仕様ですのでご勘弁を。

で、「きみぼく」の感想は・・・もう少し(以下略)

317 名前:名無し客:04/06/08 08:21
(おそるおそる)…………「フリッカー式」は、いかがでしょう?

318 名前:名無し客:04/06/08 19:20
>「彩雲国物語」
堂島さんが手を出さないようなので、適当に垂れ流して見ます。

文体がどうとか、構成がどうとか言える身分でない(何しろ一般的に地雷と言われている物でさえ面白いと感じてしまう感性ゆえ)ですので、
その辺の評価についてはご容赦願います。

えー、個人的に気になった点は、
「作中では二人の恋する乙女を除いては、誰もが恋に発展し得ないような愛情や友情しかいだいていない」
と言う事でしょうか。
さらに言うならば、恋する乙女である二人の恋は、決して叶うものではないですし。



まぁ、腐女子の方々が喜びそうな要素も多々有りますがね。
ダメ皇帝は毎夜違う相手と閨を共にする超美形男色家だとか、女主人公ヒロインの家に拾われた超有能美形近衛とか。
渋い女主人公ヒロインの父親と、それを思い切り尊敬する超美形文官にその親友の女たらし美形武官とか。

運命の出会いとはどんなのか、で一晩中熱弁をふるい合う三人のじい様なんてのも居ますが。


乱文失礼致しました。

では、最後に迷台詞。皇帝と、その日の宿衛すくえであった静蘭の会話です。
―――――――――――――
「今日は、一緒に寝るか、静蘭」
「いやか」

「いえ……その、人には向き不向きというものがですね。ええと」

「冗談だ」
「今、決めた。静蘭は抱かない」

「は……」

「抱くにはもったいなさすぎる」

「…………」
――――――――――――――
……お粗末。(拍子木のチョンという音と共に一礼)

319 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆p1a4SYSTEM :04/06/08 21:45

 やあ、久し振り、お兄さん。
 実は「バッカーノ!」は買えなかったんだけどね。代わりに「ミカタ」を三冊買ってきたよ。
今から読んでみようと思う……けど、以前の約束、こちらの感想で代えさせて貰っていい
かな。もちろん、「バッカーノ!」を買ったらそちらも読んでみたいのだけど。

 それとこのスレッド、感想が出ている本に関しての質問はいいのかな。
 ちょっとだけ気になってね。よければ一つ、質問したい事があるんだ。

 それにしても……ふぅ。私とした事が料理中にミスで火傷してしまってね。幸いにも痕は
残らなくて良かったけれど、自分のスレッドに出された質問に答えるのに散々遅れてしま
っているよ。読書だけならなんとでもなるからね。こうして顔を出してみたんだ。
 

320 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆p1a4SYSTEM :04/06/08 23:08

 と言うわけでお兄さん、久し振り。
 あの後にお風呂に入ってから読んだけれど、さっき読了したんだ。サクサクと読めていい感じ
だったね。
 で、感想だ。……苦手だと、先に断っておくよ。

 感じたのは、不思議な違和感……言い返ると微妙な気持ち悪さだね。いや、別に悪い意味で
「気持ち悪い」って言ったんじゃない。多分「その世界」の住人であるお兄さんなら承知の上だろ
うけど、これを語ろうとすると長くなりそうだ。
 少しだけ上げるなら、人のカタチを描写する時、深さを出す時、どこか歯車がズレた状態を描
写している所だろうか。そんな所では西尾先生の作品から少しソリッドな刺々しさとセンスを削っ
たみたいかもね。あっちは、主人公が色々な意味で自己を戯言だ、とばかりメタに否定している
から。ズレて、ハズれた人間の描写に特化してる……御幣を招くかな。私の拙い文で巧く伝われ
ば良いんだけど、西尾先生のキャラ描写の特徴はそこにあると思っているから。
 「普通」ではない人間をどう描くか。そもそも、「普通」とは何か。セカイ系には結構増えてきて
いるタイプだとは思うけど。
 他で少しだけ上げるとするなら……後はそうだな、読み口の軽さに反比例した刺々しさ、とで
も言うべきかな。読後感の軽さに潜む目的の意味とかね。
 うん、その点では「君とぼくの壊れた世界」は味が良く出ていた気がする。

 ……おっと、これじゃ西尾先生の感想じゃないか。

 けれど、実はミカタに関しては深く語れそうにないんだ。なにより、「私」が語るにはこうしてお兄
さんと「キャラネタ」で会話した以上、メタレベルな理由で今は遠慮しておきたい。買ってきたのが
「バッカーノ!」だったら良かったのだけど。
 しかし、またこの二人を比較するようで申し訳ないけど……さて。
 そうだな、設定の突飛さ、から見れば……ああ、前提として妹を浚われ、という部分があるのだ
ったね。1巻を読まずに読んでいる私の手落ちだ。本来こういう読書法は好きではないのだけど、
申し訳ないかな。うん、ともあれ西尾先生が日常に(辛うじてギリギリ)人間世界だけで収めてい
る部分に「魔法」というファクターを持ち込んで、ミステリ(的な手法)を構築する為の因に、序にそ
れを主題にしているからかもしれないけど。後は、西尾先生が言葉遊びを多用したり京極先生み
たいに「絵のように文を読む」ような独特のセンテンスを使っていた差異か。
 元々比較対象にする必要はないのかもしれないけど、少し通じる所があると思ったんだ。

 けれど、浚われたのが妹さん、か。
 頑張って見付けてあげてね、お兄さん。

 ふふ……これは以前、どこだかの公園で話した事だったけどね。
 

321 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆p1a4SYSTEM :04/06/08 23:11

 で、さっきの話なんだけど、一ついいかな。これは感想のリクエストでなく、質問なんだ。
 返答を待たずに言うようで申し訳ないけど、面倒だったらスルーして欲しい。
 感想に出た作品、その「インデックス」かい?

 「超能力VS魔術」と言われると、伝奇小説も好きな私としては惹かれる部分が強いんだ。
 それが活かし切れていない、と言うのは……つまり、文を追う上で設定をただ羅列するようにす
るタイプの「活かせていない」のか、それとも考証があまりにもいい加減な「活かせない」のか、ど
っちなんだろう、とふと感じてね。いや、それとも単にその両者を対立させることをテーマにしてし
まった為に、それを料理し切れていなくて「活かせてない」のかもしれないのだけど。
 ……しまったな。これじゃ質問は二つ(・・)になってしまう。
 でも、聞いておきたい事があるんだ。
 「地の文がオタク臭い」
 これなんだけど、どんなイメージなんだろう。
 無論、私が直接作品を見に行けば早いのだろうけど……先も言ったけれど、私は書評に自信
がないんだ。自分の感想が食い違ってしまうのが怖いのかもね。情けないけど。
 で、「オタク臭い」というと、例えば一つのジャンルに特化し過ぎて、周囲よりも深く掘り下げ過ぎ
る、という事を刺すんだよね? すまない、この時点で間違っていたらどうしようもないな、私は。
ともあれ、疑問を続けさせてほしい。見識を広める上でもね。

 題材が魔術(・・・・・)、なんだよね。片側は超能力みたいだけど。
 この題材、けれど昔から伝奇物では定番だと思うんだ。夢枕漠先生然り、半村先生、平井先生、
菊地先生と。中では確かに、考証をアレンジしつつもかなり「実際」の手順を調べている人も居て、
それが可読性を欠く原因、読み手に必要以上に不可思議なインパクトを与える事もある、と聞いた
ことがある。逆に言えば少ない考証で綴られた魔術や超能力をどうアレンジするか、の方が魅力
的な事がある(多い)のだね。無論、書き手にその知識が深ければ掘り下げやアレンジの幅が広
くなるのは言うまでもないのだろうけど。
 ……そこなんだ。
 所謂、哲学オタク、魔術オタク……とされるオカルティストは多いし、ビブリオマニア宜しく魔術書
まで読み漁る人、作家もまた多い。加えるに私も好きだ、と言ってしまえばそれなのだけど……う
ん、考証重視の文が、お兄さんの言う敬遠される「オタク臭い」、となるのだろうか。
 この作品が考証を突き詰めて重視するような作品だった(例えばそれが、超能力と魔術の比較
を重視し過ぎた為に文のバランスを欠いてしまった内容)なら、私も参考の為に買ってみたくてね。



 ……別のスレッドと一気に書いた所為で文章が纏まっていない気がするな。
 乱文を貼ってしまって申し訳ない。
 読める内容であれば幸いに思うよ。
 

322 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/06/09 00:10
うわ、急にレス伸びたな。
えー、とりあえず一つ一つ順番に。

>>317
「ユヤタン」こと佐藤友哉ね。うん、他よりは多少優先度は高い。
西尾・舞城両氏と並ぶ「ファウスト組」だから、興味は確実にある。
ただ問題は・・・
講談社ノベルスの新書は、普通でも文庫の倍はする事。
あ、無論値段の話ね。
前回「煙か土か食い物」に手を出したのも、ある程度の余裕があったからで・・・
つうことで、相変わらず気長に待ってて、としか言えない・・・
けど、「読む」という「確約」くらいならできそう、かな。

>>318
はいどうも、感想お疲れ様。

「彩雲国物語」、一応言われる前にあらすじくらいは調べておいたんだけどな。
ぶっちゃけて言うと、>>312のレス内の「ヘタレな国王」が
「男にしか興味がない」がために女の子が呼ばれる、というあらすじを読んで、
ああ、こりゃダメだな、と思ってしまったわけ。
こういうのに抵抗なく本を読めてこそ真の本読み・・・と言われりゃ返す言葉もないけれど、
これはまぁ、縁がなかったって事でひとつ。

あと、こっちはちと言い辛いんだけど、きみの感想。
イマイチ、「その作品のどこが面白いのか」がピンと来なかったような・・・。
なんかこう、これがウリ、だとかそういうポイントはないのかい?
出来ればそういうのを浅識のおれに教えてくれれば有難かったかな、と。

いや、生意気なコト言って悪い。けど変に回りくどく言うよりは・・・と思ったので
率直に意見を言わせて貰ったよ。どうだろう?

323 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/06/09 00:32
で・・・さて。

>>319-321

や。まずはようこそ、エーフィちゃん。
遊びに来てくれて、お兄さんは素直に嬉しいよ。
で、へぇ・・・おれの原典をね。そりゃ二重に嬉しい。嬉しいんだけど・・・
そうだな、まずはその事から話さないといけないか。
んじゃ順番に、なるだけ筋道立てて・・・行けばいいけど、もし脱線したらゴメン。


最初に。
さっきも言った通り、おれの原典を読んでくれたのは素直に嬉しい。

けれどだ。
実は、エーフィちゃんの言う「苦手だ」って感想が来る事・・・これは大方、予測がついてた。

・・・この先ちょっとおれ自身が言うのもアレなそれこそメタレベルの話になるのだけど、
おれの原典「悪魔のミカタ」ってのは、いわゆる講談社ノベルスの
「本格」・・・それこそ京極夏彦氏、とか。
その辺りをキッチリ読み込んでいる人にとっては、どうにもあまり
いい感想が貰えない作品だと、おれ自身が自覚してたから。

だからこそあの時「お奨め」を聞かれて、敢えておれは「悪魔のミカタ」を
薦めずに成田良悟作品を薦めたのさ。
・・・まぁもちろん、手前味噌だったって理由もあったけども。
あの時おれの内面では
「読んでくれるならそれに越した事はないけど、きっと肌に合わないのではないだろうか?」
的な軽い葛藤があったと思いねぇ。というかそういうコトにしといて。

で、まぁ・・・大体、言われているコトは間違っちゃいないと思う。
その上でなんとなくおれ達的な主張を言わせて貰えば・・・

おれ達は確かに「普通」とはズレた世界に生きているかもしれない。
しれないけど、おれの主張と信念は(うそついてないとは言わないが)
「ホンモノ」だし、他の奴らもそれなりの信念があり、それに基づいて行動
してる。そう考えて、少なくともおれ自身は生きているつもりだ。
そういう意味で、多少は「血が通ってる」・・・って言えばいいのかな。

・・・なんか、書いていて、この件はおれが言わなくてもいい事柄のような
気がしてきた。よし、やめよう。

後は・・・1巻から読んでいない? そうなの?
・・・一応参考までに、どの話から購入したのか、具体的に教えてくれない?
ちょっと文面からは、それが窺い知れないもんでね。
・・・恐らく1巻から読んだとしても、あまり評価は変わらないだろうけど。

324 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/06/09 00:43
もう少し続き。

で、「悪魔のミカタ」についてもうちょい補足。
んー・・・さっきも言った通り、肌に合わないのは致し方ないかな、って所なのだけど。
うえおの文ってのは、そういうクセのあるモノなのだから。
けど、もし・・・もしだ。君の興味が未だ作品から離れずにいるなら。
是非とも、もう少しだけ続きを手にとって見て欲しいかな。
おれが言うのもなんだけど、うえおは未だ発展途上な作家であり、
またこのシリーズを続けていく中で、明らかな作品レベルの向上を
読者に見せてくれた奴だから。
先を読み進めるに従って、文章にも読み手として「慣れ」が来るかもしれないし、
それでいて話が君の許容レベルを超えていたなら・・・その時は成功だと思う。

そうだな・・・ボーダーとしては、5巻。「グレイテストオリオン」。
この話までは、可能ならば目を通して欲しい。
そこで手を引くか、奥へ進むかは・・・それこそエーフィちゃん次第かな。
ああ、もちろん、これっきりって事で今すぐ手を引く選択肢もあるよ。
そこまで強制する権限はおれになんてあるわけがないんだから。
ただこれは、物語の主人公であるおれからの純粋な要望。それ以上でもそれ以下でもない。

さて、また一旦切る。次は禁書目録の話。

325 名前:318:04/06/09 00:56
>>322
>どこが面白いのか
そう問われてしまうと、はて? となってしまう輩ですが、自分なりに。

・伏線がキチンと消化されている。
・それぞれ個性的な登場人物の行動に理念と理由があり、矛盾していない。
・起承転結が上手く纏まっている。全体の流れとしての起承転結だけでなく、それぞれの場面場面でも。

……こんな所でしょうか。
多分、これ以上の面白さを感じてはいるのでしょうが、それを纏まった形で表現する術がないもので。

326 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/06/09 01:09
んじゃ、エーフィちゃんの、「禁書目録」に対する疑問だな。
これは回答の都合上、敢えて二つに分けて、、、、、、
それぞれに対して回答を用意させてもらうよ。

まず、最初。>>321のレスの序盤と終盤にある、設定の話。
これは、エーフィちゃんが考えているほど難しい話じゃない。
この本を見る限り、ただ純粋に「超能力」が活きていない。

あらすじを見てもらえれば分かる通り、この話は“超能力都市”に迷い込んだ
“魔術”という形態を取っているんだけど・・・
話の都合上、“超能力都市”である必要性を感じない、とでも言えばいいかな?
要は超能力が本当にその程度の扱いでしかないんだよ。
物語を進行させる上での僅かな制約・・・影響を与えてるとすればそれくらいか。
とにかく必要性が希薄なわけさ。
だから、こんな発想が出てくる・・・。

これならば、「超能力都市」という設定を廃して普通の巻き込まれ型魔術モノにするか、
もしくは「魔術」を廃して「超能力都市」の設定のみで一本を書き上げるか。
その方が良い結果が得られたのでは・・・?

とね。

で、この作品の場合。
前述の通り「超能力」がおざなりなのだから、メインは必然的に「魔術」になる。
その辺りの考察考証は・・・ん、それなりに掘り下げてはある。
俺はあいにくそちらの含蓄はあまり深くはないけれど・・・形にはなっていたんじゃないかな。
そこは評価してもいい点じゃないのかな? 一応。


そして、「オタク臭い」について。
これはおれの説明不足だったかもしれない。ゴメン。

えー、つまり、この場合のオタク臭い、ってのはだ。
いわゆる魔術系統の考証がマニアックすぎて厳しい、っていうのじゃなくて。

「世間一般で言う『ギャルゲー』などの専門用語が多発する」

事を指してたわけ。

まぁ・・・こういう手法に関しては、実は「悪魔のミカタ」にも一部見られるモノではある。
「フラグ」だとかがその最たる例だな。
ひょっとしたらエーフィちゃんも読んでいて引っかかる部分があったかもしれない。
・・・っと、けど西尾維新氏もそういうのが皆無なわけじゃないよな。だったら問題ないのか。
まぁとりあえずそこは置いておいて。
結局比較論になってしまうけれど、そういう「フラグ」だとか「ルート」だとかを
やたら多用したこの小説の文のそういう臭い、、は、はっきり言ってうえおや西尾氏を
結構なレベルで凌駕してる。ソレくらいの量の臭い、、
だから、読み手を選ぶ・・・そういう意味だったわけ。

で、購入の事だけど・・・上記のように、「考証の突き詰め」が弊害となってしまった
作品ではなく、もっと言えば「それ以前」の話なので。
正直、エーフィちゃんにはお勧めできないかな、と。
おれは一応、化ける可能性も考慮して、今月発売の2巻も手に取る予定だけどね。
それまでは様子見、ってのがおれの立場だよ。

327 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆p1a4SYSTEM :04/06/09 01:12

 む、すまない、お兄さん。
 確かに大半では伝わったようで嬉しいんだけど……微妙に誤解させてしまったね。

 うえおさんの文章はけして嫌い、ではないよ。「苦手」というのはこうして感想を伝える事、それ自体
についてなんだ。あそこは改行するべきだったね。
 内容については、確かに上げたような「違和感」を感じる事はあるけれど、それは多分に、私が最近
読んだセカイ系の影響下にあるからだと思う。
 だから、お兄さんの"信念"が読み手として理解できてない訳じゃないよ。これだけは言っておかな
ければ、と思ってね。そこに言うなら、さっき言ったように西尾先生の書く物はソリッドな痛々しさを内
包し"過ぎている"って事でね。ドライな部分の加減って言えばいいのかな。だから、可読性の面でも
読み辛い物じゃないし、この所触りだけ読んでいた電撃小説の中でも面白い分類だと思うよ。
 立ち読みした中で最後まで読めない、と思ったのは、

・吸血鬼のお仕事
・月と貴女に花束を
・インフィニティ・ゼロ

 ……名前を覚えている分には、と言った所でね。最後はまだ掴めていないかもしれないけど。
 あと、高畑先生の作品は実に"読み易かった"。

 そうそう、「ミカタ」で買った作品を告げておかなければね。
・悪魔のミカタ 2/インヴィジブルエア
・悪魔のミカタ 8/ドッグデイズの過ごしかた
・悪魔のミカタ 9/ドッグデイズの終わりかた

 個人的には評判のいい「パ−フェクトワ−ルド」を読んでから感想を書きたかった所だね。
 これまた不覚、手落ちもいい所さ、やれやれ。

 ただまあ、上げるなら……トリックの必要性か。2巻で思ったのはミステリである必要。
 キャラと内容全体の説得力が強くなれば、もっと……って思ったな。


 そうそう、だから興味は途切れた訳じゃないよ。
 お財布の限りがあるから、そうそうは買えないけど……ちょくちょくと読んでみる事にするね。
 

328 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆p1a4SYSTEM :04/06/09 01:33
>>326

 ……ああ、すまない。それは私のミスだ。
 以前、妹が朝松先生の初期作品を読んで、「何書いてあるのか解らない」と言ったような
ニュアンスで喋っていたことがあってね。
 ただアレは、重い雰囲気と適度なグロさ、世界全体を包む「色」から考えれば、寧ろその
考証の深さが魅力的だったから。

 何処まで掘り下げてあるかは解らないけれど……「純白のシスターがいきなり空から降
ってきた」って内容だと、やはりライトなコメディを想像してしまう。だから、逆にそんな世界
観で巧く「魔術」なんて題材を料理出来てるなら巧いものだ、と思ったのだけど。
 ただ、「フラグ」か。
 いや、確かに西尾先生も使う表現だったね。評論系の文章を幾つか読んで、今ではそれ
なりに理解出来ているよ。
 つまり、サウンドノベルかな。「どんな方向の話に進むか、その道筋に入る為の条件」、と
いったような意味だったね。いや、「誰(ヒロイン)と過ごすか」かな。
 ふむ。
 「"魔術"という要素が後ろ暗いイメージであるから、それは軽い感覚のストーリーには合
わない」……と言ったイメージでもない、か。
 つまり、西尾先生やうえお先生が、「解る人だけ笑っておけ」感覚で使っている(或いはア
クセントとして)それを、過多に使い過ぎて文章自体が拙くなってしまっている、かな? い
や、この場合は巧拙でなく、その作品の「色」を決定付けてしまっている、か。

 ……有難う、大体解った気がするよ。買わないとは思うけれど、店頭で見てみようかな。
 しかし、電撃の新人さんは足が速いね。もう2巻とは驚きだよ。



 けれどともあれ、やはり掘り下げ過ぎた魔術他の考証も避けられる傾向にはある、か。
 電撃だと京極先生の影響を受けていそうな「Missing」だったかな? あの辺りは広く読ま
れているようだね。菊地先生のような伝奇(戦闘中心)でない分、掘り下げても純粋なまま
に説明/話の展開を進められるからか。菊地先生は逆に、テンポを軽快にする為に自身
の世界観をこれでもかってくらいに構築してるけど。
 

329 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/06/09 01:57
>>325

へぇ、なるほど。
とりあえず一通り破綻なく綺麗に纏まっている、ってわけか・・・。
やっぱそっち方面でもいいモノはいいんだよなぁ。
ああ、なんでおれは女に生まれなかったのだろう。
もし女に生まれていたなら、彩雲国もマリみても、なんの躊躇もなく
買えただろうに・・・これが、これが運命って奴なのだろうか。

>>327-328

うぃ、丁寧な返答どうもありがとう。

>買った作品
ははぁ・・・いや、こういうのも何だけど、
ずいぶん中途半端なところを買ったもんな。なかなか珍しい買い方だよ、実際。
で、ミステリ部分は・・・そうだな。それもまた、エーフィちゃんの言うとおり。
それこそ「禁書目録」における「超能力」くらい、蛇足なモノに見えるかもしれない。

けどまぁ、言い方は変だが、安心して。
おれがこのスレで言った事もあるのだけど・・・
そうだな、「悪魔のミカタ」にミステリー的要素があるように見える、、、、、、、、のは、
せいぜい1巻・・・「魔法カメラ」と、例の「インヴィジブルエア」、そこまでだ。
それ以降、「パーフェクトワールド」から先は・・・・・・そうだな。

言うなれば、『知恵比べ』。これがメインになってくる。
つまり、『悪魔のミカタ』であるところのおれと、『知恵の実』の所有者。
所有者は如何様に『知恵の実』を利用し、おれ達『悪魔』の追及を逃れるか。
おれは如何様に『知恵の実』の能力をかいくぐり、所有者から魂をいただくか。
その辺りの駆け引きを重点的に描いていく事になる。
まぁもっとも、最近はそういう構図すら危ういものになってはいるんだけど・・・それは、また別の話。

とかく、おれが言うのもなんだけど(この台詞もさっきから連発してるな)、
「悪魔のミカタ」を読む上で「ミステリー」というフィルターを掛けて見るのが
一番ヤバい読み方なので、注意して欲しい、かな。

それじゃ、もし良ければ、この先もシリーズの穴を埋めつつ、こっちに引き続き
感想を書きにいらしてくれれば、それはもうおれとしては喜ばしい事この上ないね。

「禁書目録」に関しては、大体のニュアンスは掴んでくれたようでよかった。
おれのほうでも、2巻を読み次第こっちに感想を上げていく予定なので、
まぁそちらも参考程度に、って感じかな。

330 名前:カウンセラー ◆DOC/vmU7ok :04/06/14 03:50
はい、こんばんは。ちょっと失礼しますよ。
どうも、初めまして。「キャラハン総合病院」という所に参加している者です。
仕事は……書かなくても名前を見れば分かりますか。
自スレや「青春は太陽の〜」の方でも少し触れたのですが、こちらのスレ主の原典を読みましてね。
こういう本に出会わせてくれたお礼と言うか義理と言うか、まあそんなもので、勝手に押しかけて来た次第。ゆめゆめご容赦。

ちなみに、この本を手に取った理由は、そこのスバル……じゃなかったコウ君以外にもう一つ。
私の友人がシリーズ全巻コンプリートしてるのが、「イリヤの空」と「悪魔のミカタ」の2つ、と言う事があります。
結構知人の話などにも、面白い小説との出会いのヒントが隠されているものですからね。
……ちなみにそいつ、その後
「あ、そう言えばまぶらほもあったっけ、コンプリートしたシリーズ。
あれはもう中身とかどうでもいい。駒都え〜じマンセー!!」
とか叫び出したので、必殺「本の角アタック」をお見舞いしときましたが。結構痛いんですよ、ハードカバーの角って。

さて、それじゃそろそろ本題――「悪魔のミカタ:魔法カメラ」の感想に入りますか。
ちなみに、一応ネタバレは露骨にはないようにしてありますが、気にする方は飛ばすことをお勧めします、と念押し。
結果的に、かなりネタバレになりそうなので。


読んでみてまず思ったのは、「王道パターンに見えていて、実は微妙にずらしてる」ということですね。
そして、それが一番の魅力だと思います、実は。
エーフィ嬢の「歯車がズレた」という表現は、その点まさに言い得て妙。

たとえば、ラノベに限らず「ボーイ・ミーツ・ガール」というのは物語の基本な訳ですよ。
だからこそ、中盤までの王道展開で突っ切って行くと思っていたし、コウ君はあくまでワトスンだと思っていた。
それがあの展開ですよ。正直「やられたっ!」と思いましたね。
そしてそれは、今まで「パターン通りの作品」と見せかけていたことが大きい。
あそこを読んだ瞬間、私のこの作品への見方がガラリと変わりました。

しかもあそこは最大の見せ場になっている。絵的にも美しく、そして何よりコウ君自身の変革。
状況に流されるだけだった少年が、目的を見つけて主体的に行動を始めた瞬間、としてね。
そう、一番「ズレ」ている――「主人公」という枠に対して――、そして最大のこの作品の魅力。それは、

堂島コウ。君だと私は確信しましたよ。

331 名前:カウンセラー ◆DOC/vmU7ok :04/06/14 03:52
いたい、ラノベにおける主人公は数種類に分類できます。かなり乱暴なくくりですが。
一つは「正義の味方タイプ」。悩みながらも自らの正義を貫こうとするタイプ。ロードス島戦記のパーンとか。
二つ目は、「唯我独尊/悪人タイプ」。まさに好き勝手やってるタイプです。
ただ、妙な巻き込まれ体質・根がいい人・なぜか結果的には人助け、といった理由で主人公になっているわけです。
唯我独尊はスレイヤーズのリナ、悪人はゴクドー君漫遊記のゴクドー、といった感じでしょうか。
三つ目は、「いわゆる普通の人タイプ」。ラノベにもっとも多いタイプです。
読者の平均像の分身であり、読者のかわりに非常事態に対するリアクションをしてくレます。
ただし普通なのは性格のみであり、なにか特殊能力を持っているのもしばしば。代表例はまぶらほの式森和樹。

と、こんな風に乱暴に括ってみて、ではコウ君はどこに入るのか、考えてみます。
まがいなりにも「カウンセラー」を名乗ってるのですからね。精神分析もどきをしてみましょう。
軽く一見すると3に見えます。事実、前半における位置はまさにそんな感じです。

ですが、そうでないことはラスト付近で分かってきます。
謎解きの場で「あんなこと」する主人公は初めてです。ラストでのアクション・シーン自体はお約束なのですが。
加えて、最後の不実なる行為も。そして、わざわざ「可能性よりも確実を取る」選択。
普通の主人公なら、「一万枚のカードから一枚を引き当てる」方に賭けて、成功するのがお約束、なのに。

では、単なる悪人かと言うと、もちろんさにあらず。
たとえば、自ら命を絶とうとする人を救うために、その身を賭けることができたり。
悲しみに浸る遺された者の、家族の支えとなれたり。
そういった面も持ち合わせています。

1も2も3も併せ持つ、一見してみると精神分裂とすら思える行動。
しかしよく見てみると、それは密接に繋がっています。
「身勝手」な行為は、正義ともなりうる「愛」のため。
身を挺して人を助ける「正義」は、究極的な自らの安全を確保してからという「身勝手さ」を含み。

そしてそれは、ヒトなら当然のことでもあります。善と悪も混じりあってるのが、人間なのですから。
ただ、寓意化されたキャラ――登場人物ではなく「キャラクター」!――が多いラノベでは、それが描かれるのはむしろ珍しい。
そのざまをリアルに描いている作品として、このお話は非常に面白かったです。

なにはおいても、やはりこれが一番の強みですね。
パターン化されているように見えて、そこから微妙にズレている。
そのズレは、実は我々自身の映し鏡で、そこに奇妙な凄みと、
その性格が奇妙奇天烈であるにも関わらずキャラ達にリアリティがある一因となっている。
その辺りのさじ加減は、うえお久光……奇才というに相応しいですね。

あ、ちなみに「ミステリ」云々ということに関しては御心配なく。
そのことは、最初……厳密にはあとがきを読んだ時に分かりましたので。
もともと、私が触れたうえお氏の最初の作品が、電撃hpの「全自動バックドロップは止まらない」でして。
この作品、未読者のために簡単に説明しておくと、「勢いで突っ走り、マニアネタで味付け」といったもの。
ですがその、「勢いのみ」に近い作品でも、私の琴線にはまりましたよ。
なら、そこに「ミステリ風味」というオマケがついたら、ちょっとお得、といった所です。
その「オマケ」があまりできが良すぎて、
ラムネが二つくらいしか付いてないのにお菓子売場で売られてるオモチャ状態――主客転倒――と勘違いしてる人が多い、と。

なお、蛇足ながら付け加えると、「悪魔のミカタ」の良い所は、「内容の割にカルい」というところもあったりします。
最近の電撃系みたいに重い話が多いのもいいですが、気分転換に気楽に読める「カルい」お話もいいですよ。
かの「まぶらほ」のヒットも、イラスト云々はさておいて、その「カルさ」も要因の一つにあると思ってます。
なんたって、「ライト」ノベルスなんですから。

さてさて、そういう訳で、独断偏見個人的嗜好評価は、10段階中……8点!
褒めてる割に低い、と言うかもしれませんが、未読の2巻以降が、一巻より面白い事への期待も込めて。
いくつか思わせぶりな伏線……悪魔の真の姿が<ピーッ>っぽいとかもありますし。

以上、慣れない書評じみたことしてしまいましたが、どうでしょうか?
中途半端にネタバレ回避しようとしたせいで、なにやら分かり辛くなった感もありますが。
そのあたり、ツッコミがあればどんどん入れていただければ嬉しいですね。
特に、その世界の住人たるコウ君には。

さて、真面目な書評は終わりにして、「カウンセラー」としての個人的感情を。
「あんた高校生の癖にモテすぎだチクショーメ! 恋人に双子の姉妹にそれから…….

ええい、私なぞ未だに恋のコの字も……グハゥ!」

332 名前:カウンセラー ◆DOC/vmU7ok :04/06/14 03:53
……うう。
人が他人様のスレに出張ってる時まで、私に鎮静剤注射しに来るのはやめてくれませんか看護婦さん。
というか、今胸に刺したでしょう。話題が話題だけに、ビビったじゃないですか!


あー、いやこちらの話ですお気になさらず。
ついでなんで、いくつか話題に上がってた本の感想でも。コウ君の感想のつなぎにでも思ってくださいな。


・世界の中心で愛を叫ぶ
……イマイチ。感動していた人ごめんなさい。
王道、ではあるんですけど、それが悪いという訳でもない。私も王道さが好きな作品は多いですし。
ただ、私にとっての「感動」の要因と言うのは、「積み重ね」なんですよね。
一人の人間、その感情の流れの到達点であるなら、例え多少ご都合主義ラストでも、私は許せます。
ですけど、この作品は、適当なシーンのぶつ切りを並べただけにしか思えなかった。それが残念です。
あと、会話のセンス。「ウィットに富んだ」を狙ったんでしょうけど、なんだか不自然さばかりが先行しているように思えます。
購入の前に、一度数ページ立ち読みしてから考えたほうがいいのではないでしょうか。

独断偏見個人的嗜好評価は、10段階中……4点。
まあ、私みたいに、友人から借りて話の種に読むくらいならよいかと。
少なくとも、かの「リアル鬼ごっこ」のように、「なんで売れてるのか分からない」というほどひどくはないです。


・塩の街
上の方で木戸野嬢が薦めていたので購入しました。
結論。思ったより悪くない。
1章のみの仮主人公を用意しておいて、真の主人公二人を読者が理解し易くしてるのはうまいと思います。
「圧倒的な筆力」はいささか誇大広告の感ありですが、新人としては卓越した筆力なのは事実です。
読む前に気をつけておくべきことは、これはSFではなく「エスエフ」だということくらいでしょうか。
昔のウルトラマンなどにあるもっともらしい説明。ここにおける科学は、その程度のものです。
「理屈」ではなく、ファンタジーにおける魔法と同じ「前提」「道具立て」として理解しておいた方が良いでしょう。

独断偏見個人的嗜好評価は、10段階中……7点。
「その他大勢」はともかく、メインになるキャラクターに根っからの悪人がいない、と言うのも凄い所です。
この独特な世界は、ある種「癒し」という言葉も想起させます。


>エーフィ・C・ハウサー
>・吸血鬼のお仕事
>・月と貴女に花束を
>・インフィニティ・ゼロ
私は全部読んだことがありますね、しかもほぼ全巻(苦笑)。
インフィニティ・ゼロに至っては、私が図書館から借りて来たものを読んだ妹がかぶれて、本屋へ速攻ダッシュ。
未だに、
「いぬかみなどいい! インフィニティ・ゼロの最終巻を出せ!」
と、某ガンダムの親父のようにわめいてますよ(またも苦笑)。
こういった嗜好の差と言うのも、面白いですね。まさに、「私がいいと思った本が、私にとっての良書」。
という事で、私が上に挙げた本も、よろしければぜひ皆さんが、書店で御自身の手にとって眺めて頂きたいですね。
判断はそれからでも。


さて、今日はこのくらいにしておいて。
未読リスト、ざっと斜めに目を通して見ましたが、「ラスト・ビジョン」は結構お薦めですよ。
もしよろしければご一読を。
それでは、またお会いしましょう……悪魔のミカタさん。

333 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆p1a4SYSTEM :04/06/14 11:59

 久し振り。
 ウイルス駆逐に手間取ってしまって自分のスレのレスさえ返せない有様だけどこんにちは。
 ゲヘナの行軍だ。やー。

 ……こほん。失敬。

>「私がいいと思った本が、私にとっての良書」
 うん。それには同感だよ。ええと、カウンセラーさん? 名前はいいのかな。この場合。
 で、最後まで読めないって言う点だけど、私の前提として"この所全く手を出してなかった"って部分が
あるんだ。必然、シリーズ物は手を出し辛くなっちゃってね。
 うーん、理由をそれぞれ挙げるならちょっと長くなっちゃうから割愛するんだけど、

・吸血鬼のお仕事
 展開が行ったり来たりしてるような。
 一巻、二巻の途中で終了。ただ、今はクライマックスだって聞いてる。
 大きな理由に「吸血鬼モノ」が世に氾濫してた時期だったから、食傷気味だった部分もあるんだけど。
・月と貴女に花束を
・インフィニティ・ゼロ
 単純に、読んだ時の趣向から。今なら違う、のかなぁ。

 と言った所かな。
 実際、私も面白いと思ったエルロイの"ブラック・ダリア"を妹に貸したら「イマイチ」で、「もう少し……」
だって思ってた「L.Aコンフィデンシャル」が「最高」だった事もあるんだ。同じ作者の作品でも読む人間の
主観で感想はコロコロと変わるし、本を手に取る時点で主観的評価から始まるから、どれがどれで最高
だ、なんてのはきっとないのだからね。

 キャラの作り方は、同じようなイメージかな。
 ノワールに惹かれるのも同じような理由なんだけど、"感情"って曖昧な概念をどうやって書いてるか、
どういう形で表現するか。コナンシリーズみたいな解り易いヒーローでもなく、かと言ってピカレスク宜し
く自分の本能に忠実なタイプ……ああ、馳さんの「虚の王」がそれに近いか。いや、話がズレたね、ともあ
れそんな「読者が典型的だ、と想像する主人構造からズレた」キャラの作り方、となるんだろうか。講談社
ノベルスだけど、西尾先生の「戯言遣い」が典型だと思ったかな。
 ちなみに「魔法のカメラ」は未読なんだ。シリーズ物の読み方としては有るまじき行いをしてしまったの
でね。深くと言えば不覚だけど、次はそちらに手を出してみるとしようかな。
 追記にこのシリーズの魅力を上げるなら、やっぱりその軽快な切り口だと思う。ズレた意識でも、それ
はキャラ間で噛み合っていて、荒唐無稽な展開でもテンポよく進んでいく。一冊が三十分掛からないくら
いで読めるのも嬉しい所かな。だからこそ少しづつ買っている身にはかなり辛いけど。

>塩の街
 粗筋だけ読んで、SF的世界かなのかな、とは思っていたけど……ふむ、「少し」「不思議」という奴なの
かな、それは。でも、ガチガチなハードSFみたいに全てに全てを収束させる理由を用意させなくても、「こ
れはこうだったからこうなっている。この世界に太陽が二つあるのは二つあるからなんだ」的な話でも、
それが面白ければ充分に楽しめるしね。個人的にはそんなお話(SF)の方が好きだ、っていう部分があるけど。
幻想小説みたいなね。逆に、そうだな。人間が夢想した技術が世に次々送り出されている現在、過去の憧
れだった幻想がSFに詰まっている、みたいなイメージがハードにはあるかな。科学の進歩は凄いよ。
 折角のライトレーベルなんだから、特徴を生かさなきゃ勿体無いからね。展開と表現で読ませる作品は
頭がどんな状態でも受け入れられるから。だから粗筋は惹かれた……けど、この名前、舞台は日本でい
いのかな。
 残る問題は手に取る時間があるかどうかだけど、今度見てみるよ。
 

334 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆p1a4SYSTEM :04/06/14 12:01

 ちなみに電撃文庫で手放しで面白いと感じた作品は結構多いんだ。

・秋山瑞人先生作品全部
・古橋秀之先生/ブラック・ロッドシリーズ
・上遠野浩平先生/ブギーポップ・イン・ザ・ミラー「パンドラ」
・高畑京一郎先生作品

 ……随分と偏った読み方かもしれないな。
 ただ、秋山先生の作品は電撃を読み始めた切欠、と言えるかもしれない。
 どの作品も理由を語れば長くなるけど、今読み返すにも理由として足りる作品揃いだったよ。

>世界の中心で以下略
 一時期は売り切れまで起こした作品だったのだけどね。
 私は平積みになった所を手に取って「ダメだ」と感じつつやっぱりダメだった。


 そういえば評判だけど、「インデックス」の続巻は「微妙」と聞いているのだけどどうなんだろう。
 お兄さんがレビューするのだったね。待ってるよ。
 私は、電撃の新刊……はちょっと難しそうだから、旧作でも見てくるよ。
 

335 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/06/16 03:21
さてさて。
長々とレスをするのもなんなので、なるだけ簡単に。

>>330-332

はいようこそいらっしゃいませ。
血と硝煙の地獄へ・・・って、そりゃ違うっつうの。

まずは、「悪魔のミカタ」の読了報告&感想、お疲れさんでした。

まぁ、あんま人の感想にツッコむのもなんなんで、感じ控えめにさせてもらうけれど・・・
そうだな、「カウンセラー」を自称するだけのことはあるよ。
おれのコトをよく分析してる。
ただ・・・そうだな。カウンセラーさんは、おれが魔法カメラのあの一件、、、、
を転機として変革をした・・・そう言ってるけどな。
おれは、あの一件が起こる前から、そういう人間、、、、、、だったんだよ。
そうでなけりゃ、躊躇なく『悪魔のミカタ』なんて、引き受けやしないさ。
他は・・・そう、言うとおりだな。
おれは正義を胸に行動してるわけでも、何らかの信念を持って行動するわけでもない。
ただ、目的の為、、、、に動く。そういう奴だよ。
・・・その辺りは、おいおい続きを読んでけば、より深く分かってくれると思うけれど。

何はともあれ、最近はカウンセラーさんに限らず
「悪魔のミカタ」に目を通してくれている、っつう人が増えてておれとしては嬉しいね。
おれがこの場所で居を構えたのもあながち無駄じゃなかった、かな?

>>333-334

エーフィちゃんのレスにおれがレスすると、横レス風味になっちゃうかな?
まぁいいや。とりあえず、「塩の街」の話。

うん、これは後で木戸野さんをからかうために感想を書こうと思ってる。
とりあえず、前情報と言うか、簡単にまとめると。
SF要素はまぁ、おまけだなこの話の場合。
実に有り体に言ってしまえば、この「塩の街」は、ラブストーリー、、、、、、、だよ。
とはいえ、それほどベタベタ甘々、ってわけではないけど。
ま、文的には決して悪くないので、エーフィちゃんくらい硬派な本読みさんでも
すんなり入れる本だろうから・・・ひとつ手にとって見るのもいいかもな。

336 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/06/16 03:29


・パラサイトムーン II :渡瀬草一郎 電撃文庫
・陰陽ノ京 1〜2:同上
・ザンヤルマの剣士 8冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・猫目狩り 上下 :橋本紡 電撃文庫
・バトルシップガール 1〜6、SP :同上
・リバーズ・エンド 1〜5 :同上
・毛布お化けと金曜日の階段 :同上
・僕の血を吸わないで 1〜2 :阿智太郎 電撃文庫
・住めば都のコスモス荘 :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜3 :同上
・クッキング・オン! :同上
・海底密室 :三雲岳斗 徳間デュアル文庫
・ワイヤレスハートチャイルド :同上
・学園武芸帳 月に笑(な)く :白井信隆 電撃文庫
・月に叢雲、花に風 :同上
・ガン・オーバー 1〜2 :同上
・若草野球部狂想曲 1〜3・EX :一色銀河 電撃文庫
・ウィザース・ブレイン :三枝零一 電撃文庫
・大唐風雲記 1〜2 :田村登正 電撃文庫
・天剣王器 Dual Load, Reversion :海羽超史郎 電撃文庫
・ラスト・ビジョン :同上
・インフィニティ・ゼロ 1〜2:有沢まみず 電撃文庫
・吸血鬼のおしごと 1〜5 :鈴木鈴 電撃文庫
・しにがみのバラッド。 1〜3 :ハセガワケイスケ 電撃文庫
・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス
・カラミティナイト :高瀬彼方 ハルキ文庫
・カオスレギオン01 聖双去来篇 :冲方丁 富士見ファンタジア文庫
・カオスレギオン02 魔天行進篇 :同上
・月と貴女に花束を Remains2 :志村一矢 電撃文庫
・天国に涙はいらない 4 :佐藤ケイ 電撃文庫
new!・とある魔術の禁書目録(インデックス)2 :鎌池和馬 電撃文庫
new!・Hyper Hybirid Organization 00-01 訪問者 :高畑京一郎 電撃文庫

これから読むのは禁書目録。電撃の新刊は
「アプラクサスの夢」「AHEADシリーズ 終わりのクロニクル3(中)」を読破済み。

337 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/06/16 03:33
感想リク

・レベリオン i.d. 道士さま M.G.H ランブルフィッシュ (3巻まで) 三雲岳斗諸作品
・リングテイル リビスの翼 LBF 円山夢久諸作品
・LAST KISS (佐藤ケイ)
・シャープ・エッジ 1〜3 (坂入慎一)
・塩の街 (有川浩)
・我が家のお稲荷さま。(柴村仁)
・キーリ I〜IVまで (壁井ユカコ)
・バッカーノ! バウワウ! デュラララ!! ヴぁんぷ! 成田良悟諸作品
・七姫物語 (高野和)


新刊を読み終えたら・・・とりあえず月花Remains2をささっと片付けて、
その後は三雲氏の海底密室に行くか、橋本紡に行くか、吸血鬼のおしごとに
チャレンジしてみるか・・・もしくはカオスレギオン。予定は未定。


338 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/06/16 03:57
>>303

・きみとぼくの壊れた世界 :西尾維新 講談社ノベルズ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061823426/1087324725/

ようやく、アマゾンのURLがここまで削れることを学習したおれ。えらいぞおれ。

ともあれ。

先ず最初に。
この小説は、「本格」ミステリではない。
きみぼく、、、、」本格。

とりあえずこんな話をしてみようか。
おれがこの本を読んで、2chライトノベル板の西尾維新スレッドを覗いたとき。
そこではミステリー板住人とラ板の住人でちょっとした論争が巻き起こってた。

ミステリー板の住人が曰く、
「この本は地の文で嘘をついているからインチキだ。何処が本格だ」
だそうだ。

まぁ要するに。普段から「戯言シリーズ」に慣れ親しんだラ板住人と、
この本を「本格」だと騙されて、、、、購入した自称本格派の方々で
どうも壮大な意識の齟齬が巻き起こってたらしい・・・と、そういう話。

・・・んー、今更語るような話でもなかったかもしれないな。
何故なら、「西尾維新」という作家が「まともに本格ミステリなんざ書くはずもない」
なんてのは、今やみんなの共通認識になっているはずだし。
そうだな、こいつは、それが「共通認識」でなかった場合の、言わば釘を刺すのと同意義な無駄話か。

もっと補足すると、この小説は前述の「地の文で嘘をついてる」と言われた特徴の所為で
「本格」を読み親しんだ人であればあるほど、トリックに気付けなかったらしい。
この小説のそれが、全くもって簡単で、ありふれた素材を用いたトリックであったにも関わらず。
(ちなみに、簡単だっていうトリックは、この「きみぼく」に限らず戯言シリーズ全般に
いえる事項だったりするんだけど)
なんとも、笑えるような笑えないような話だよな、全く。

339 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/06/16 04:23
で・・・ええと、何を言おうとしてたのだっけ。
また話の筋道が大幅にそれた。

ええと、この「きみとぼくの壊れた世界」。
出た当時から、結末を見て「すっげぇ気分悪くなった」人をゾクゾクと産み出す、
そんな小説です。
別にバッドエンド、というわけでもないのに、この評価は後を絶たない。
なぜか? ・・・って言われるとどうしてもネタバレに触れないわけに行かなくなるので、
こればっかりは読んでもらわないとダメだなぁ。
おれ? おれは・・・まぁ、西尾維新ならこういうのを書くだろう、という心構えが
ある程度はあったから・・・別にショックではなかったけどな。
ただ、敢えておれ個人の感情を言わせて貰うなら、

こんな青春、おれは御免被る。

少なくともおれは耐えられない、だろう。きっと。

で、ええっと、もうひとつリクエストにお答え。
「病院坂黒猫」さんについて、だな。
この「きみとぼくの壊れた世界」において、探偵役を務める女の子。

そうだな・・・実にありきたりな感想なら、「よくしゃべる娘だね」。
そうじゃないなら「ぜひ一度お手合わせ願いたい」・・・かな。




いや、待て待て。ちょっと待て。
そういう意味、、、、、、じゃぁないんだ。断じて。
たしかにそう、彼女は、黒猫さんは・・・・・・な人だけどな。
そんな下衆な発想で言ってるんじゃないんだ、いや本当に。
この場合の「お手合わせ」・・・ってのは会話のコト。
何を話すか・・・まで深いところは考えちゃいないけど、
きっと、おれが今思っている以上に面白いコトになるんじゃないのかな?


えー、以上、なんとも、こんな感じで「おれ」の目線からでは
至極遠回しな意見・感想しか書けなかった訳だけど・・・。
んんむ、この本こそ口でうだうだ説明するよかパッと手にとってもらった方が早いんだよな。
正に一冊の「テストケース」たる本なわけだし。
前述したような好みは分かれるけれど・・・「ライトノベル」から入った人、
もしくは「西尾維新」から入った人。このどちらかを満たしていれば、
さしたる抵抗なく読み進めることができるんじゃないだろうか。そういう人にはオススメ。
一度読んでみるとよし。

340 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/06/16 04:25
以上、「きみとぼくの壊れた世界」でした。
ぐあー、むずかしー。
というか、半分くらい感想じゃないなこれ。

次は・・・直ぐとは言わないけど、「塩の街」を予定しております。
もしそれ以外で「これの感想がほしい」というのがあれば、
どしどしこのスレッドまで要望をぷりーず。
ただし、>>316の後半の注意書きも忘れないようにね。

341 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆p1a4SYSTEM :04/06/16 09:46
>>335

 いやいや、横レスだなんて思ってないよ。お兄さんのスレなんだからね、ココは。

 で、「塩の街」だ。
 粗筋をしっかり読んでいなかった……というより忘れていたような感じになってしまったね、不覚だ。
確かに書いてある。ラブストーリー、か。
 個人的には粛々とした世界観での恋のハナシ、というのは嫌いじゃないよ。というか、SFのタイプだ
とアクションが中心になりがちな(知ってる限りでは。申し訳ないが)電撃でのそのパターンは面白そ
うだからね。

 あっと、ただ。
 私は別に硬派……なんて冠して貰えるような読み方はしてないよ。
 ひょっとしてノワール〜の下りからそう言って貰えたのかもしれないけど、あれは単に「感情の行き
違いを描いた」「社会の闇をテーマ」……みたいな、黒い感情重視の作品を覗いてたらいつのまにか
嵌っちゃってただけって言う、どうにも下世話な理由からだからね。いや、下世話なのは私で作品は
いい物ばかりだけど。
 ただ、あまり読んでいなかったジャンルって言うのは、読み辛くなってしまう物でね。疎くなってしま
うと言う部分が大きいのだけど、それが現在の障害かな。
 ともあれ、私は雑食だよ。面白いものが一番、だね。

 しかし「きみぼく」でそんな論争があったのは知らなかった。
 いや、てっきりミステリ板の人達から見ても西尾先生の作風は周知だと思っていたんだ。そも、その
作品の魅力はトリックとは別の所で感じて読んでいただろうし、「何処が本格だ」って言い出したなら、
時折作品の批判に(新刊が出る度に)出てくる意見程度だと思っていたよ。
 "気分が悪くなった"のは、やっぱりシリーズを通した……というか、先生の作風かな。このキャラ作
りと造形は。軽い切り口のテクストから読めるキャラの反面が、逆に……って。或る意味、一作で完結
してるだけにこのラストが他の戯言シリーズよりも印象は強かったかもしれないな、私には。


 ちなみに、お兄さんの積リストを見てだけど。
・ウィザーズ・ブレイン
・ザンヤルマの剣士
・カオス・レギオン01
 この三種類だけは既読だね、私。
 短く感想を言うなら……うーん。
 一つ目は世界観全体を通したギミックが面白かった。二つ目は……正統派だね、本当に。現代を舞
台にしたファンタジー小説として、展開も主人公も。
 三つ目はもう言う事ないけど、やっぱり面白かった。読めば解る、ってアレかな。



 ただの感想への感想レスだから、返答は気にしないで。
 いや寧ろ、邪魔だと思ったなら言ってほしい。前回もお兄さんへのレス、或いは作品への感想レス以
外でレスを使ってしまったのだから。
 

342 名前:Sf ◆Sf10UnKI5A :04/06/21 15:26
初めまして。今月初めよりこちらの川上稔総合スレに
居座らせていただいております、Sfと申します。どうぞお見知りおきを。

さて、昨日もう一人の居座り者の古橋様が、
何を血迷ったのかこちらのスレに侵攻予告をいたしたもので。
突然押しかけて感想を書き散らすのも迷惑だろうと判断し、
彼女の代理として挨拶に伺った次第です。
最近古橋様が読んでいらしたのが、
「バイバイ・エンジェル」(笠井 潔)と
「逃亡作法」(東山 彰良)の二冊でしたので、
感想を残すとしたら、そのどちらかになると推測出来ます。
どちらも一般的にはライトノベルは呼ばれないような代物ですが、問題は無いでしょうか?
古橋様のことですから、止められたとしても書きかねませんが……。

用件は以上です。では、失礼いたします。

343 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/06/22 03:41
>>342

はいいらっしゃいまし。そちらの動向はバッチりチェックしてましたよ。
質問の件ですが、まぁ別にこのスレでライトノベル縛りをしているわけでもないし、
おれ自身ここで舞城王太郎氏の本の感想挙げたりしてるので、何ら問題はないかと。
ただ、その二作家さんについては、

笠井潔:「ヴァンパイア戦争」という作品が最近武内崇絵で講談社から復刊した
東山彰良:「このミステリーがすごい!」で大賞を取ってデビューしたミステリ作家で、
       わりと新人さんであると言うコトをさっきネット検索で、、、、、、、、、知った

程度の知識しかないんで、上手いコメントはできないけれど。
それでもよければ、不肖この場末のスレッドにどんどん書き捨てていってくださいな。


344 名前:メカ古橋 ◆Sf10UnKI5A :04/06/23 01:08
はーい、良い子の皆様こんばんは〜。
自動人形にして変と正義の使者!! 古橋・真美ですの。どうぞお見知りおきを。

さて、Sf様が事前交渉に赴いて下さったお陰で、私心置きなく暴れることが……
いえ、今日やるべきは読了本の感想でしたの。失礼いたしました。
というわけで、古橋・真美の出張読了本感想書き散らし講座、第一回は
「逃亡作法」(東山 彰良)ですの。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4796639861/249-0695513-6506730

さて、上で堂島コウ様がおっしゃったように筆者はバリバリの新人ですの。
とはいえ、元の単行本の発刊が2003年4月、文庫が2004年3月発売なので
既にデビューから一年以上は経っています。二冊目の本も出ていますし、
純粋な新人かどうかは微妙な線ですのね。処女作なので作者関係の事情は完璧無視ですが。

さて、私の製作者の意向で最近は賞の受賞作や古典的な名作、ライトノベルとミステリー、その他諸々を
中心に読み漁ってる私ですが、正直この本をミステリーとは呼べませんの。
(注:逃亡作法は『このミステリーがすごい!』の大賞&読者賞受賞作)
と言いますのも、私的に「ライトノベル」はジャンルではなく販売形態の一つだと思ってます。
あらゆるジャンルを含めたもの、それがライトノベルですから。
そして、ミステリーはミステリーと言うジャンルで無いといけません。ええいけませんとも。
……ミステリーの定義とは何なのか? ですの?
その質問は却下です。答えが出ませんから。
とは言っても、個人的嗜好としては殺人事件モノが一番しっくり来ますの。
誰ですの? ンなありきたりな回答はいらん、とか言う輩は。
要するに、あくまで蝶個人的定義によってこの作品がミステリーでないと言ってるだけですの。

閑話休題。


345 名前:メカ古橋 ◆Sf10UnKI5A :04/06/23 01:10

さて、個人定義でジャンル「その他諸々」に分類されるこの作品ですが、
ライトノベル作家成田良悟、この名はこのスレを見るような人なら聞いたことはあるでしょう。
この作品、彼の作風に似てる気がしますの。読書経験の少ない私が言うことですから、
成田良悟以前のソッチ系の小説家が誰々で〜〜、というのは考えないで下さい。
あえてジャンル分けするならハードボイルド系だと思うのですが、新宿鮫とはまた違った感じですの。
……だからソコ、ハードボイルドは新宿鮫しか知らない私を馬鹿にする発言は却下です。
バッカーノも、個人的印象として、似てるかも、と思った程度ですの。

さてこの作品、話の流れとしては、乗り込んで暴れて撃って逃げて隠れて逃げてまた逃げて
意味不明ですね。私もそう思います。
ですが、タイトルが逃亡なんですから、内容が逃亡オンリーでも全然大丈夫〜。

で、ストーリーですね。

この作品の舞台は、死刑制度が廃止された近未来。
登場人物の大部分は囚人や犯罪者で、主人公も現役バリバリの囚人をしていますの。
近未来の特殊システムとして、囚人は特殊なチップを埋め込まれており、スイッチ一つで
眼球が飛び出し垂れ落ち失明してしまいます。
ところが、主人公の刑務所にハプニングが起こり、そこの囚人は皆脱走してしまいます。
とはいえ、眼球飛び出し装置の範囲はなんと日本全国。その装置が本格作動するまでに、
何とかして日本を脱出しなくてはなりません。
果たして主人公は逃げ延びることが出来るのか……。

以上、大筋を語ってみました。
実際には、主人公はただ逃げるだけではなく、とあるミッションに挑戦します。
そのミッションが、話のもう一つの筋というわけですの。

346 名前:メカ古橋 ◆Sf10UnKI5A :04/06/23 01:21
登場人物は男性中心です。むしろ漢中心で、女性は片手で数え切れます。
話の中心に色恋沙汰が絡むことは無く、もうひたすらにハードでボイルド。
ごめんなさい、ちょっと嘘ついたかもしれません。

というか私話長すぎです。ですので纏めに入ります。ええもう強引に。

アクション系映画が好きな本読みは全員読んどけ! ですの!!
大賞受賞作というだけあり、文章は読みやすくかつ勢いあり。
ストーリーも、登場人物それぞれの思惑がひしめき合いつつ絡み合い、
そして最後はお約束の連続どんでん返し!!
もう一度言います。

アクション系映画が好きな本読みは全員読んどけ!!


さて、本当に長々と失礼いたしました。
第一回ということで、余分な語りが多く入ってしまったのが長さの原因でしょうか?
次はもう少し控えめにしますの……。
ちなみに、次回の感想ははSf様のおっしゃった通り、
「バイバイ、エンジェル」(笠井 潔)を考えております。
では、また次回。失礼いたしますの。

347 名前:メカ古橋 ◆Sf10UnKI5A :04/06/23 01:24
余談ですが、私「さて」が妙に好きですのね……。
人工御脳のメンテナンスの時期なんでしょうか?

348 名前:カウンセラー ◆DOC/vmU7ok :04/06/24 02:37
どうも、こんばんは。
前回からすっかり間が開いてしまいましたが、お許しを。
何せ自スレもあれ以来放置していたくらいですからね!!
……自慢にならない、洒落にもならないよ、私。


>>堂島コウ

いや、前回のレス読みなおしてみたら、長いばかり長くて読みづらいですね。
素直に謝ります。ごめんなさい。
前回のを要約すると、

「ライトノベルスと言うものが、登場人物を一つの類型/rb>パターンに落とし込むものだとするなら、
その類型/rb>パターンに微妙な矛盾、ズレを持ち込むことで、
リアリティを生み出したうえお氏の技量は称賛に値する」

……三行で終わってしまいました。何だったんでしょう、前回の長文。

堂島君の「あの一件が起こる前から、そういう人間だった」というのは、なかなか興味深いですね。
それまで受身だったのは、単に「目的」を与えられていなかっただけ。
その「目的」を見つけたことで、主体的に動き出した。そういうことなのだと。

いずれにせよ、ゆっくりと続刊も読ませてもらいますよ。
ただ、懐の都合もあって、私は基本的に図書館読みなんですよね。
それが、「悪魔のミカタ」は入っていないので、自腹で少しずつ買っていくことになると。
というワケで、だいぶ遅くなるとは思いますが……ある程度読んだら、また感想を書きにお邪魔させてもらいます。

ちなみに、「独断偏見個人的嗜好評価」は、4〜7が「普通」の中での面白い、面白くないの範疇です。
8以上と3以下は、よほどのことがなければつけません、と補足

349 名前:カウンセラー ◆DOC/vmU7ok :04/06/24 02:39
>>エーフィ・C・ハウサー

>塩の街
ええっと、それじゃとりあえず「エスエフ」の部分について説明していきます。
まあ、本当はたいした事ないんだけど、一応隠しときますね。
もしOKなら、ドラッグを。


と書いておいても、みんなドラッグしちゃうもんなんだよね(ボソ)……
まあ、そんな話はさておき。
「巨大な隕石が街に降ってきた、のがそもそもの始まり。
それと同時に、隕石との因果関係こそ不明だが、謎の現象が起きはじめた。
人間が、塩になってしまうのだ」
以上。まあ、「因果関係はない」なんてことになってても、誰も信じやしませんよね(苦笑)。

ついでに言うと、「人間が塩に〜」の部分が、「ファンタジー的」とも言える部分。
「人間の身体の一部が塩になる」……こんな事を聞くと、ヒネた私は
「血液の循環はどうなる?」
とかいった野暮な疑問が、山ほど出て来るんですよね。
でも、それは無意味なんです。なぜならそれは、ファンタジーにおける「石化」と同じだから。
首の下まで石になってる人が最期の瞬間まで喋ってても、ファンタジーでは全く問題ではないですよね。
それと同じものなんです。


……ということです。
「なんでこんなのがネタバレなの?」
と言われるかもしれませんが、人が塩になっていることすら、
一話のラスト近くで初めて明らかになるほどです(カバーの紹介でも、うまくその辺りは隠してある)。
世界観をいきなり押しつけて来る作品が多い中で、これは好意が持てる点だと思います。

それと、女性層と男性層両方を狙ったと言われる挿絵。正直言ってあまり好きではないのですが……。
ラストでの使い方には脱帽。わざわざ作者自ら指示したと言うだけのことはあります。
ああ、ちなみに舞台は日本でOKですよ。

……それと、堂島君が「木戸野さんをからかうために」という意味、何となく分かる気もするんですが……。
まあ、言わないでおきます。

オマケ程度に、前回話題に上がった三つの作品に対する簡単コメント。

>・吸血鬼のお仕事
現在6巻を読書中。
いささか展開が淡白な感こそありますが、それでも読み続けてしまうのはシリーズものゆえか。
……まあ、図書館読みでお金がかかってない、ってこともあるんでしょうけど。
独断偏見個人的嗜好評価は、10段階中……5点。
要するに、普通。

>・月と貴女に花束を
超王道パターン小説。
愛の奇跡とかそういうのがOKな人は、ぜひぜひ。……堂島君とエーフィ嬢は駄目だったようですが。
もっとも、「世界の中心で〜」のヒットとかも考えると、案外こういうパターンものは求められてるのかもしれません。
現に近所の図書館では、二冊ずつ入っているほどですし。私も好きですし。
独断偏見個人的嗜好評価は、10段階中……6点。
本当は7点でもよかったんですけど、減点理由はただ一つ。
Remainsは、蛇足。

>・インフィニティ・ゼロ
……私自身は、あまり昔過ぎてほとんど印象が残っていなかったり。
むしろ妹が感動してましたね。あと、イラストにも。
私自身は「萌え系」すぎてかえって抵抗感を覚えてたんですけれども。
独断偏見個人的嗜好評価は、10段階中……5点。

350 名前:カウンセラー ◆DOC/vmU7ok :04/06/24 02:41
>>Sf&メカ古橋
はじめまして。「キャラハン総合病院」というスレで活動しております、カウンセラー(自称)です。
そちらの活躍は、2ちゃんキャラネタの頃からかねがね。
「終わりのクロニクル」は、一巻上下を読了済みです。
あの作品の魅力は、やはり「佐山の姓は悪役を任ずる」なあの人ですね。
都市も、終わクロとリンクしてるらしいので読んでみたいのですが、さてどこから手を付けるべきか……。

ちなみに。そちらの古橋さんは、かの「電撃ヴんこ」出身のようですが、
「電撃hとp」はこちらのスレの皆さんはお買いになりますか、とネタフリ。
私も、「ヴんこ」の評判が良いようなので、買うことに決めたのですが。

「p」だけ、それも料金は妹と折半ですけどね。

……送料合わせて約二千円は高いよママン。


さて、最近読んだ本で一番のお薦めを最後に紹介して、締めにします。


ワーズ・ワースの放課後:杉原智則(電撃文庫)
(ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840224544/)
ストーリー紹介は、堂島君の猿真似で上のアドレス参照、としておきます。
ちなみに、「1、2」となっていますが、上下巻なので2巻で完結です。

「果てしない物語」的なストーリーと言えば、分かる人には分かるのではないでしょうか。
私も、最初は「果てしない物語」の翻案だと思っていました。
でも、読んで行くにつれ、だんだんと違いが分かってきます。
それは、この作品は「言葉」を重視していると言うこと。
あくまで愚直に、「言葉」の力を信じ続ける。作品を通底するその姿勢に、私は強い感銘を受けましたよ。

もっとも、ほかにも魅力はあります。
地味に張られた伏線。どんでん返し。
「ファンタジーと現実」という形式をとった故にできたとも言える、「王道ファンタジー」な世界。

ファンタジーは「現実から非現実を覗き見る物語」だという人もいます。
そういう「ファンタジー」がもし好きなら。
読んでみて損はない小説だと思いますよ?


……それでは、夜も更けてきましたし、今日はこれでお別れとします。
オールナイト日本を聴きながら書いてきたこのレス、読みづらい所があれば御容赦を。
ちなみに私も「いちご白書をもう一度」をリクエストしたんですが、いまだに読まれませんねえ。
もっとも、本も同じようなものかもしれません。
「ハマる」小説に出会うのも、実はラジオで葉書を読まれるほどに少ない確率で。
だからこそ、ラジオで読まれるのも、ハマった本を見付けるのも、嬉しいのかもしれません。

それじゃ……おやすみなさい。良い夢を。

351 名前:カウンセラー ◆DOC/vmU7ok :04/06/24 23:49
ああ、それと。
大事な事をすっかり忘れていました。

電撃hp30巻達成、おめでとうございます(パチパチ)!

……花束のAAの一つも持ってこようかと思ったんですけどね、
結局見つかりませんでしたよ(苦笑)。

それでは、これからも頑張って下さいね。
――hpの新刊予告見てると、なんか堂島君の出番少なそうですし(ボソ)

352 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆p1a4SYSTEM :04/06/25 14:02

 モデルが現実世界で、かつ世界観が異質、か。
 これは魅力的だと思う。どれだけ今、この現実との差異をどんな形で演出するかは、SFの
楽しみ方の一つだから。サイバーパンクなんてその辺りが顕著だしね。
 ハードSFみたく全てに因を求めなくても、SOWを感じられる作品は多いから。
>>349

>一話のラスト近くで〜
 一話、二話と章立てられているのかな。それともこれ、まだ続巻になるんだろうか。
 ……は、置いといて。
 巧いね、それは。主人公がそれをその時点で認識しているかどうかは知らないけれど、そ
れを自然に受け入れさせるなら良い感じだよ。
 世界観をいきなり押し付けてくる、というのは大なり小なりどんな作品でもそうだけど、ファ
ンタジーやSFはそれを以下に読者側に受け入れて貰えるかが重要だしね。
 ……とはいえ、時に荒唐無稽なモノが魅力になるのも事実。荒廃した世界の過剰発達した
文明や(サイバーパンクに多いね)、身体の代用が効くようになった世界や。ライトノベルの
世界観はそこを突き詰めた作品が多いから、そこも魅力かと思ってるんだ。
 ただ、端々の設定に懲り過ぎた作品より、そうやって「世界」の視点に絞った謎や概念を主
題にした作品は最近珍しいのかな。

 挿絵を敢えて指定してる、っていうのも気になるよ。これを効果的に利用できるのはライト
ノベルくらい……じゃないけど、ライトノベルが一番特化してるから。
 うん、それじゃ高畑先生の新刊と一緒に買ってこようか。
 噂は色々と聞いてるけど、読んでみないとやっぱり解らない。
 

353 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆p1a4SYSTEM :04/06/25 14:20

 で、序に上に挙げた考証重視作品云々の事でも話してみようか。
 伝奇的作品の紹介、って訳じゃないんだけど、やっぱり「帝都物語」。
 魔人・加藤保憲。軍服姿にドーマンセーマンの手袋、安部清明の末裔にして様々な呪術
体系を操る魔術師――阿部清明はそこ等中で扱われてるけど、この加藤の名前もかなり
知られた物だね。無論、敵役だ。そこに対するは都市を守護せんが為に立ち上がった巫女
に神主。幕を開けるサイキックウォーズ……とまあ、王道と言えば王道だ。
 ただ、この作品の考証が私は好きなんだ。
 この考証の掘り下げ方で、ラノベ的な伝奇か、荒俣先生宜しくの伝奇かに別れてるような
イメージすら受けるんだよ。まあ、中には文体を変えてどっちのレーベルにも顔を出してる
朝松先生みたいな人も居るけど。

 発売からずっと長い年月が経過してるのにも関わらずだけど、この作品が、私が伝奇小
説を好きになった一因かな。
 現実世界では否定されている技術である「魔術」が、「これらがもし現実世界の裏で蠢い
ていたら……」という過程で語られる作品は、やっぱり魅力的なんだ。現実、神秘学や心理
学の分野からのアプローチがあるようなジャンルだけに、そこに対する掘り下げが深い作
品は、作品への没頭度合いを高めてくれたしね。
 例えば、だから、「魔術」と言うアンダーグラウンド極まりないジャンルを扱った作品は、だ
からこそ「どんな風にアレンジされてもおかしくない」部分はある。科学の領域と違って全員
が全員同じ見解を出している分野では勿論ないし、そもそも認識が「不思議」の分野だ。
 実際、ジュヴナイルで出版されていた作品が一般のレーベル(一般、と言う言う言い方は
おかしいのだけど)から出るに当たって、削除訂正されていた陰鬱な描写、「解り辛い描写
が復活した事もあるから。
 ただ、だからこそ解り辛い部分が多い。

 これが魔法が魔法として前提と存在するファンタジー世界、例えばダークエルフ物語みた
いな作品なら、「酸の玉」と言う魔法を「使った」としてもう効果は現れている。文字通りに相
手に酸の玉をぶつける魔法だ。別に儀式を済ませて言霊を発して効果を権限させたとか悪
魔を召還したとかじゃない。それはそういう「世界」だからね。
 

354 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆p1a4SYSTEM :04/06/25 14:22

 ただ、これが伝奇ならどうか。
 帝都物語、最近では「怨霊記」もそうだろうか。これは現実世界、それも日本と言うこの国
を舞台にした作品で登場する「魔術」が暗躍する……という世界観が前提に敷かれていて、
それにフィクションながらのリアリティを付随する考証が踊っている。私見だけど、この荒俣
先生、小説家としての物語を引き摺っていく力は物凄く高い、のではないのかもしれない。
ただ、それを補って余りある能力が彼にはある。それはやっぱり、広範極まりない知識量か
ら考証を紡ぎ合わせて構築することじゃないか、って思う。小説として、と言われれば読むと
確かに「読み辛い」部分はないでもないからね。それでも、その圧倒的なスケールにはやっ
ぱり圧倒されるよ。私が生まれるよりもずっと前の作品なのに、だ。ハッキリ言ってこの作者
の力量、翻訳から評論から博物学までこなす能力は並外れてる。
 帝都物語は、そんな力を小説と言う形にした作品じゃないかな。
 魔術を記号以上の意味で扱う、オカルティズムをベースにした作品。そんな考証重視の作
品は、だから惹かれる。敬遠される理由の一つなんだけど、逆にそこが魅力だって思うこと
もあるんだ。

 上で言ったラノベ云々に合わせると、考証はあくまで横に置いといて、作品の味付けとして
魔術を使っているライトファンタジーは多い。変わりにこれはスピーディーで読み易いし、キ
ャラの立ち方も続に言うキャラ小説、としてキャッチーだ(なんだろう、と思う)。ライトノベルレ
ーベルなことを利にして、悪魔、魔術の特徴を引っこ抜いてクローズアップした藤原先生みた
いな人もいる事だし、この要素も使い方次第なんだろうけどね。
 ああ、でも最近の……そうだな、西尾先生が書いていた「りすか」だけど、あれはあくまで主
人公の内面世界に物語が帰結してるようだし、セカイ系なラノベなんだろうな、とも思わない
でもない。先生らしく、いつもの雰囲気のキャラが作る世界だしね。あそこじゃ西尾先生の定
めた「魔術」の定義が全てだし、こういった作品に考証云々は無粋だろう。

 ただ、考証。
 神話や神秘学やオカルティズム、土地の逸話や歴史、そんな所から引かれた知識を組み
合わせて「ああ、そうなのか」って思わず納得させられる内容の作品、そんな作品はやっぱ
り凄いと思うんだ。解り辛くてもね。今、それで尚且つライトノベル的な読み易さを備えてる作
品、となると……やっぱり思い浮かばないけど。昔のライトノベルレーベルを古本で漁ると偶
に出てこないでもないけど、作品としては今のライトノベルの方が魅力的だから。
 長々と書いたけど、帝都物語。
 ジャンルで括るならやっぱり伝奇小説、その流れの源流に近い所にあった作品かな。古き
を尋ねてなんとやら、ジャンルの元祖も面白いよ。
 

355 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆p1a4SYSTEM :04/06/25 14:26
 ちなみに私はライトファンタジー、中でも記号的に魔術を扱う作品も好きなんだ。節操無し
と思われるかもしれないけど、「魔術」がどんな風にそれぞれ解釈されて作品に取り込まれ
てるかを見るのは楽しいしね。
 考証があろうとなかろうと、やっぱり「楽しい作品が好き」は私の原点だからさ。

 しかし、長くなってしまったな。
 纏めようとしたんだけど今は急いでる身、どうにも書き殴ってしまったような印象が拭えな
い。だったら落ち着いてから書け、というのは、ゴメン。今は勘弁して欲しい。そうなると忘れ
るか気分が変わって書けないかもしれなかった……いや、メモしておくと言う手もあるだろう
けどね、そりゃ確かに。うん。
 ……またも手落ちか。
 ゴメン。

356 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆p1a4SYSTEM :04/06/25 14:31
 あ、言い忘れだ。
 つまり、流行の「萌え」と言う単語を使うなら、これだ。
「加藤保憲萌え」?
 ……合ってるよね、使い方、多分。

 ……ああと。
 うん。
 こほん。
 映画も出てるから、興味があるなら、どうぞ。

357 名前:Sf+メカ古橋 ◆Sf10UnKI5A :04/07/02 02:08
皆様こんばんは。
全自動御世話型自動人形(メイド形態)のSfと申します。
本日は古橋様の目付け役として、同伴した次第で御座います。
「かれこれ十日ぶりにお久しぶりです。
無駄に堅苦しいのが苦手な古橋・真美ですの。ごきげんよぉ……」
さて、既に夜もふけて参りました。手早く済ませるといたしましょう。
「ですのー……」

>カウンセラー様
初めまして。私達の過去の活動を知る方がまだおられたとは。驚嘆に値します。
ですが、終わりのクロニクルを一巻で止めている点はいただけません。
「都市を読む前に終わクロを読めと、そういうことですのね?」
Tes.。ただ、カウンセラー様が都市シリーズの方に強い興味をお持ちでしたら、
お勧めとして『風水街都 香港』を挙げておきましょう。
個人設定で、終わクロ以前の川上作品入門書に認定しています。
「造語バリバリの独自設定ガリガリの、男と女のあんなこと〜で
今に通じる川上作品の根幹が見て取れますものね。
カウンセラー様も読書初心者では無いみたいですし、多分全然大丈夫〜」

ところで、先程カウンセラー様の所属する病院を訪れました。
カウンセラー様の人格が変貌しているようでしたので、話しかけることは出来ませんでしたが。
「まあ、それもよくある話ですの。だから全然大丈夫〜」

358 名前:Sf+メカ古橋 ◆Sf10UnKI5A :04/07/02 02:24
>エーフィ・C・ハウサー様
とりあえずは御挨拶を。Sfと申します。
「以下同文ですの」
ごく自然に間違った日本語を口にしないで下さい。

さて、読書経験の浅い私達二人が口を挟むのも問題がありそうですが、
一言申し上げたいことが御座います。
「初対面で喧嘩を売るとは、さすがSf様ですの……」
喧嘩を売っているのではないのですが。
ともあれ、

> つまり、流行の「萌え」と言う単語を使うなら、これだ。
>「加藤保憲萌え」?
> ……合ってるよね、使い方、多分。

この部分、やはり「萌え」の用法がズレています。
>>353-355の文脈から判断するに、この場合使用するのは
「萌え」ではなく「燃え」が適切です。
「萌え」は、大抵の場合友愛親愛性愛、つまり、何らかの形で愛情が絡みます。
そういった愛情が絡まず、純粋に「カッコいい」等の感想を抱く場合、
「燃え」を使った方が適切というわけです。
「Sf様がこんなこと語るのは初めて見た気がしますの……」
いえ、ただ単に一夫様の受け売りなのですが。
「例の18禁ゲームマニアの還暦爺さんですの? 成程、納得いたしました」


「蛇足ですけど、書き殴りと言い捨てるには勿体無い文章だと思います。
なんせ書評等いまだ不慣れなもので、徹底した分析が出来る人が羨ましいですの」

359 名前:Sf+メカ古橋 ◆Sf10UnKI5A :04/07/02 02:52
「さーて、やっと本番! 『バイバイエンジェル』の評に入りますの!!」
騒ぐのは勝手ですが、静かにお願いします。
「いえ、いきなり矛盾を突きつけられても困りますの……」

「さて、笠井潔著、バイバイエンジェル。いわゆる本格ミステリ系ですの。
上で堂島様が紹介しました『ヴァンパイア戦争』、これなんかはSF系統らしいですけど、
本職はやはりミステリ系だそうで。……いえ、まだ他の本は手つけてないんですけどね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488415016/250-0413698-3409852

あらすじは↑を見てもらうとして、書評に至らぬ雑感をば一つ。
私、ミステリーというジャンルは、ライトノベル以上に広い世界だと思ってます。
詳細に分けることが困難な、内部で複雑に枝分かれする構造……。
内容だけでなく、ジャンル自体がミステリー

えー、オチもついたところで続きですの。
作品の深部に食い込む深い考察なんかは、電子の神グーグル様にお祈りすれば
いくらでも読めますの。なので純粋に感想を。
「古典的」、もうこれに尽きますの。
出版されたのが1979年だから、の一言で片付けるには、この作品古臭すぎますの。
もう臭くて臭くて腸捻転起こすぐらいに! ……って、私腸は無いのでした。
読んでから多少時間が経ってしまったせいか、まともに評価する言葉が思い浮かびません。
ただ、物語全体に漂う重厚な空気、それに、あまりにも適切としか思えない終わり方。
暗く、陰気で、ドロドロとした、そんな小説……。
 西尾維新 と 清涼院流水 に毒された人口御脳には、あまりに不釣合いな作品でしたの」

……最後の一文で貴方の欠陥が明確に判明したわけですが。
「細かいことは気にしたら負けです。ええ負けですとも」
……さて、長々と失礼いたしました。そろそろ、おいとまさせていただきます。
では、また後日。失礼いたします。
「ですの」

360 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/07/05 23:21
はいどーも、お久しぶり。
おれのいない内に(というか、俺がレスをサボったうちに)
ずいぶん進んじゃったな。
なんつーか、スレ主でありながらあまり応対が出来ず申し訳ない。

以下、軽く辻斬り的にレスをば。

>>344-347 メカ古橋さん 「逃亡作法」

あい、感想どうもでした。
やべ、「逃亡作法」、普通におもしろそうだな。
(あっさり影響受けすぎだろ)

いや、何故って、おれアクション小説も好きだし、何より成田良悟氏の小説が
大好きだからね。おれ的アンテナにはこう、ピピっとひっかかるものがあったわけさ。
今はなんつっても金欠が著しいので、今すぐどうこうとは言えないけれど・・・
「逃亡作法」、そのタイトルは記憶にバッチリ刻んでおく。


>>348-351 カウンセラー氏

ま、ミカタの続きはゆっくり読んでくれればいいですよ。
読めば読むだけ、『おれ』がどういう人間か、、、、、、、ってのが
分かってくるだろうから。
その時に感想は改めて付けてくださいな。待ってますよ。

>おしごと
これ、不在中に5巻までは読んだよ。
詳しい感想は、リクエストが別にあれば書くけれど、
うーん・・・まぁ、おれ内評価は「微妙」とだけ。

>月花
メインな感想は、>>226で言った通り。
おれとしては、「王道」「ベタ」なだけ、、なら構わないのだけれど、
用意された材料の「料理の仕方」が、この作品はかなり拙いなーと。
それと、諸々の設定の説明不足、も気になる点ではあった。
「獣気」にしてもなんにしても、もう少ししっかりした説得力のあるメカニズムが欲しかったかな、ってね。
・・・なんか口開けばこんな評価しか出てこないな・・・
ま、この作品については以上で切り上げ。

>ワーズ・ワースの放課後
作品名と作者名くらいは聞いてるよ。
杉原智則氏といえば「頭蓋骨のホーリーグレイル」だったかな。
上下巻で終わってるんだったら、少しは手も出しやすいかも・・・
うーん、考えておく。

361 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/07/06 00:48
>>351

>電撃hp30冊
ああ、どうも・・・って、その祝いの言葉はおれに言うコトじゃなくて、
電撃hpの編集さんやら作家さんに言うべきコトのような。
むしろおれが彼らを祝福すべき立場じゃなかろうか。

・・・ま、細かいことは置いといて、お祝いはありがたく頂戴しますよ。

>新刊
出番少ないどころか出るかどうかも分からないけど何か?
・・・つうか、今回の事件に限ってはおれが出ない方がより良い結果を産むんじゃないかと、
心ばかりに思ってたりはする。
・・・ま、どっちに転ぶかはそれこそ、神様乃至作者が知る、ってね。


>>353-356 エーフィちゃん
考証ね。
おれが好ましいと思う「考証」の基準ってのはさ、

「そんなに深くなくても構わないが、読者側にある程度の『説得力』を感じさせてくれる」

って所かな。
無いよりは確実にあったほうが良いし、深ければそれに越したことは無いが
すべての作品には要求しないね。

うん、例えばエーフィちゃんの挙げた「りすか」。
アレなんかは言及の通り、「魔法」がメインじゃなくて
クソ生意気なキズタカくんの内面なんかが物語の主軸なんだろうけど、
りすかちゃんの扱う魔法の体系やら、魔女娘の基本である
大人化に関連する話は、・・・んー、それこそひとまず納得できるくらい、
程度には説明がされてるんじゃないのかなぁ。おれの主観としてね。

おれがすぐ上のレスで言った「月花」の設定の話にもこれは通じるんだけどな。
なんつうか、それこそ考証が・・・その、ドラゴンボールレベルなんだよな。
少年漫画ならそれもアリかもしれないけど、小説でそれをやられると・・・
ちょっとなぁ、とおれは思ってしまってね。
ならばそれ以外の部分に魅力があるか、といわれると・・・ごほん。まぁ、そういうわけ。

>ライトファンタジー
ああ、それは同意する。
富士見ファンタジア文庫の身近な例でも
「スレイヤーズ」と「魔術士オーフェン」と「スクラップド・プリンセス」。
それぞれ魔法に対する解釈がバラエティに富んでいて面白いからな。


>>359 Sfさん+メカ古橋さん 「バイバイエンジェル」
はい、続いて書評どうもでした。
笠井さんは「ミステリ作家」でありながら「アンチミステリ作家」とも呼ばれてる、
なんて話をどっかで聞いたんだけどな・・・あらすじ見た感じ、
普通に本格ミステリ、って感じだね。

古典的か・・・文体がそう感じさせるのか? んー。
本格ミステリ、って大抵そういうものなんじゃないのかな(偏見)。

ともあれ、西尾維新氏や清涼院御大が特殊なケース、、、、、、だってのを
よーく考慮してから読まなきゃならないってのは間違いなさそうだ。
他にも何かこれ、って本の感想がありましたら、どうぞ遠慮せずこのスレッドで
書き残していっていただきたい所存。


以上、レスでした。

362 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/07/06 01:07
積更新

・パラサイトムーン II :渡瀬草一郎 電撃文庫
・陰陽ノ京 1〜2:同上
・ザンヤルマの剣士 8冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・バトルシップガール 1〜6、SP :同上
・リバーズ・エンド 1〜5 :同上
・毛布お化けと金曜日の階段 :同上
・僕の血を吸わないで 1〜2 :阿智太郎 電撃文庫
・住めば都のコスモス荘 :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜3 :同上
・クッキング・オン! :同上
・海底密室 :三雲岳斗 徳間デュアル文庫
・ワイヤレスハートチャイルド :同上
・学園武芸帳 月に笑(な)く :白井信隆 電撃文庫
・月に叢雲、花に風 :同上
・ガン・オーバー 1〜2 :同上
・天国に涙はいらない 4 :佐藤ケイ 電撃文庫
・若草野球部狂想曲 1〜3・EX :一色銀河 電撃文庫
・ウィザース・ブレイン :三枝零一 電撃文庫
・大唐風雲記 1〜2 :田村登正 電撃文庫
・天剣王器 Dual Load, Reversion :海羽超史郎 電撃文庫
・ラスト・ビジョン :同上
・インフィニティ・ゼロ 1〜2:有沢まみず 電撃文庫
・しにがみのバラッド。 1〜3 :ハセガワケイスケ 電撃文庫
・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス
・カラミティナイト :高瀬彼方 ハルキ文庫
・カオスレギオン02 魔天行進篇 :冲方丁 富士見ファンタジア文庫
new!・カオスレギオン03 夢幻彷徨篇 :同上

少しだけ減った。ような気がしないでもない。

363 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/07/06 01:10
感想リク

・レベリオン i.d. 道士さま M.G.H ランブルフィッシュ (3巻まで) 三雲岳斗諸作品
・リングテイル リビスの翼 LBF 円山夢久諸作品
・LAST KISS (佐藤ケイ)
・シャープ・エッジ 1〜3 (坂入慎一)
・塩の街 (有川浩)
・我が家のお稲荷さま。(柴村仁)
・キーリ I〜IVまで (壁井ユカコ)
・バッカーノ! バウワウ! デュラララ!! ヴぁんぷ! 成田良悟諸作品
・七姫物語 (高野和)
<font color=red>new!・吸血鬼のおしごと 1〜5まで (鈴木鈴)
<font color=red>new・猫目狩り (橋本紡)

塩の街感想は・・・あー。
申し訳ない、としか言えないこの現状。すまんす。

364 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/07/06 01:27
しかもぼーっとしててタグミスかよおれ。
本気でどうしようもねえな。

365 名前:名無し客:04/07/06 01:32
ライトノベル大賞やってますね。
今回の注目株はどのへんです?

366 名前:名無し客:04/07/17 03:36
吉田直氏が亡くなられたそうで……全くやりきれないです。
トリブラ佳境のこの時期に……

ああ、吉田氏はもう続きを書けないんだなあ。
俺らはもう続きを読めないんだなあ。
無念だ、本当に……

367 名前:名無し客:04/07/18 00:52
>>366
……私も今知りましたが、残念です。
少年マンガ雑誌並みの「打ち切り」ハードルを乗り越え、やっとアニメ化になったのに。
ザ・スニーカー誌でトリ・ブラを読む楽しみがなくなるとは。
謹んで御冥福をお祈りします。

……それにしても。
私はある作家氏のHPによく行っているのですが、
そこから窺い知れる状況だけでも、スニーカーはかなり作家に厳しい環境のようです。
連載に書き下ろし、かなりハイペースで進行させられているようです。
せめてこれからは、もう少し作家を大事にして欲しいと思います、編集部には。

368 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/07/26 23:09
さてさて、こっちもちょっとほっときすぎたな。

>>365
つーことでレスが遅れて申し訳ない。
2chのライトノベル大賞、もう終わってるんだよな。
いやいや、今回は流石のおれも票に悩んだよ。何とか投票には間に合ったけどな。
ちなみに、結果はこちら↓
ttp://www.geocities.jp/idle_dn/R-NOVEL/GP/04_1st.htm

総評としては・・・そうだな。
やはり成田良悟強し、ってトコか。
2003後期のバッカーノ特急編に続いて、二連続優勝という事実はデカイね。
今回の大賞で、成田氏はある程度「人気の基盤」ってヤツを築いたと言っていいだろうな。
おれもかなり好きな作家さんなので、これからの活躍にますます期待したい。

他、おれが未読の本で気になったのは「空ノ鐘の響く惑星で」「ROOM」「9S」あたりかな。
空鐘、というか渡瀬作品は前々からチェックしようとしてた所なんだけどな。
予定を繰り上げて空鐘から買ってしまってもいいかもしれない、なんて思い始めたりね。
ROOMはDクラの次につけた富士ミス作品って事で。
どうしてもレーベルで敬遠されやすい所からのランクインだから、興味はある。

簡単だけど、おれからの総括はこんな所かな。
逆に、このスレを見ているみんな的には、どの作品が気になったか、なんて
参考までに聞かせて欲しいね。


>>366-367
・・・ああ。おれも話は聞いていたよ。
最初はタチの悪い虚言かと思ったんだけどな。
本当に、惜しい人を亡くした。そしてさぞ、吉田氏は無念だっただろう。
アニメ化の報に「これはベッドで寝てる場合じゃない」なんて息を吐いてた人だから。
何もかもこれから、って時に・・・本当、残念だよ。

・・・例え悪魔のミカタであっても、この気持ちは必ず届く。
そう信じて―――おれから一つ祈らせてもらうよ。


――――――Amen.

369 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/07/26 23:56
・・・まぁ実際、スニーカーの作家さんに限らず、
作家の人たちはなるだけ自分の身体を労って欲しいもんだね。
今回の件で心からそう思った。
もちろん、編集部側の配慮は当然の事として・・・な。
特にラノベ大賞でも少し触れた成田良悟氏なんか、かなり無茶なペースで
作品を発表し続けてるから、心配にもなるさ。


さて、積本更新。

・パラサイトムーン II :渡瀬草一郎 電撃文庫
・陰陽ノ京 1〜2:同上
・ザンヤルマの剣士 8冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・毛布お化けと金曜日の階段 :同上
・僕の血を吸わないで 1〜2 :阿智太郎 電撃文庫
・住めば都のコスモス荘 :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜3 :同上
・クッキング・オン! :同上
・海底密室 :三雲岳斗 徳間デュアル文庫
・ワイヤレスハートチャイルド :同上
・学園武芸帳 月に笑(な)く :白井信隆 電撃文庫
・月に叢雲、花に風 :同上
・ガン・オーバー 1〜2 :同上
・天国に涙はいらない 4 :佐藤ケイ 電撃文庫
・若草野球部狂想曲 1〜3・EX :一色銀河 電撃文庫
・ウィザース・ブレイン :三枝零一 電撃文庫
・大唐風雲記 1〜2 :田村登正 電撃文庫
・天剣王器 Dual Load, Reversion :海羽超史郎 電撃文庫
・ラスト・ビジョン :同上
・インフィニティ・ゼロ 1〜2:有沢まみず 電撃文庫
・しにがみのバラッド。 1〜3 :ハセガワケイスケ 電撃文庫
・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス
・カラミティナイト :高瀬彼方 ハルキ文庫
・カオスレギオン03 夢幻彷徨篇 :冲方丁 富士見ファンタジア文庫
<font color=red>new!・エンジェル・ハウリング9 握る小指 -from the aspect of MIZU- :秋田禎信 富士見ファンタジア文庫

こんな感じ。
自分で言うのもなんだけど、かなり減らしたぜふふん。

370 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/07/27 00:07
またタグを閉じ忘れるか、おれは。

気を取り直して感想リク

・レベリオン i.d. 道士さま M.G.H ランブルフィッシュ (3巻まで) 三雲岳斗諸作品
・リングテイル リビスの翼 LBF 円山夢久諸作品
・LAST KISS (佐藤ケイ)
・シャープ・エッジ 1〜3 (坂入慎一)
・塩の街 (有川浩)
・我が家のお稲荷さま。(柴村仁)
・キーリ I〜IVまで (壁井ユカコ)
・バッカーノ! バウワウ! デュラララ!! ヴぁんぷ! 成田良悟諸作品
・七姫物語 (高野和)
・吸血鬼のおしごと 1〜5まで (鈴木鈴)
new!・猫目狩り・バトルシップガール・リバーズエンド・毛布おばけ 橋本紡諸作品


こんな感じ。
皆さんもリクエストやら本感想やら、どしどし書き込んで行って頂けると
おれも感想書く頻度が上がるかもしれません。

・・・いや、書き込みがないからサボってるわけじゃないんだよ? マジで。

371 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/08/13 04:57
地下語りがないって言ってもね、別に何かあったからやらない訳じゃないんだよね。
ただこう、気力の問題ってーか。
ここで引きこもってるよりか雑行くなり自スレ行くなりした方が面白いと言うか。

いや、こっちのレスをないがしろにしたい、ってわけでもないんだけど。
別におれがいなくてもこのスレッドは動いていて構わない、、、、、、、、、、とは思ってたりする。


372 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/08/13 05:03
まぁ、超遅レスな上にスレ間レス、おまけにこんな時間じゃ誰も捕捉してないだろうと。

しかし、まぁ、それこそ気力次第なんだろうけど、
別に長文じゃなくていーから何でも適当に本の感想書いていくスレ、でいいんだけどねぇこのスレ。
あ、けどそれだと類似スレが他に立ってるのか。



373 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/08/13 05:13
そんなことより塩の感想をどうにかしろっつう話だよ。
いつまで待たせてるんだかおれ。

・・・いやホントゴメン。結局気力の問題なんだ、うん。書き始めればすぐ終わる。
ただ、それを書き始めるまでに持っていくのがなかなか。


あー、なんか話が言い訳じみてきたからもう寝よ。
んじゃまたそのうち。

374 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/08/17 23:30
(下のほうのスレを見て)

うん、いい地雷の踏みっぷり&散り様。


と、捕捉されなさそうなここで呟く。

375 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/08/18 00:09
何気に最下層スレから出て行く挨拶をし損ねたけど、まぁいいか。
それよか地下スレウォッチングの方が面白い事になってまいりました。

376 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/08/18 00:14
要するに、暇なんです。



・・・しゃーないじゃん、こればっかはさ。




377 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/08/18 00:30
助けを欲してたのか・・・。

でもとーぜん見てる方が面白いので放置。

378 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/08/18 00:56
さようなら さようならロングファング

379 名前:ビリー・龍 ◆OClOnGFAng :04/08/20 01:15
まあ、隣の不幸こそが最大の娯楽、とはよく言うしな。
修羅場が起こると人が集まってくる原理と一緒だ。

(と言いつつサングラスの下の目は笑っていない)

…せっかくなんで適当なライトノベルのタイトルでもあげていくか。

>>350の「ワーズワースの放課後」と作者繋がりで、
「熱砂のレクイエム」

実のところ、こいつは序章で終っているような半端な品なのだが……
だが面白い。まあ、電撃文庫じゃ流行りそうもないネタだな。

ロボットモノではあるがそれはまったくメインでなく、
一言で言えば、薄汚いストリートから這い上がる英雄の話だ。
英雄っても、こぎれいな英雄じゃない。血を流し、
汚い手を容赦なく使ってでものし上がっていくような、戦場の英雄の物語さ。
ガウ=ハーマンという小僧ッ子が、どうやってのし上がっていくか……
興味は尽きないのだが、あいにくと打ち切りだ、やれやれ。

煮詰めたような、ドロリとした熱気のある物語だよ。
容赦のない展開の続く、俺の好みの話だぁね。

380 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/08/20 01:32
うげげ、見つかった。


・・・や、やだなー長牙ロングファングさん。
そんな全身から殺気を滲ませてないで、もっとまったりしましょうよ。
ほら、トマトジュースでも飲んで落ち着いて、さ?
あ、生憎酒はないんだ。あいにく当方未成年なもんで。

・・・熱砂のレクイエム、アレも絶版らしい。
電撃文庫の目録見た限りではそうなってたな。
おれの知る限り、「杉原智則」という作家さんもどーも恵まれてないような・・・
とまれ、ワーズワース・熱砂のレクイエム、ともに覚えておきますか。

381 名前:ビリー・龍 ◆OClOnGFAng :04/08/20 01:51
(ギロリ)

一部の吸血鬼にゃ、トマトジュース出すのは馬鹿にしてるのと大差ない、
ってのは覚えておいたほうがいいぜぇ、青年。
…ここで酒は期待しちゃいねぇよ(唇つり上げ)

さて、と…(退場)

382 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/08/20 02:05
ぬう、とりあえず基本のボケをやってみたんだけどやっぱ通じないか。
思いっきり邪眼と牙を剥き出しにして帰ってしまわれた。

まぁ、おれもこれだけじゃなんなので積本更新でもしますか。

new!・パラサイトムーン II〜VI:渡瀬草一郎 電撃文庫
new!・陰陽ノ京 1〜3:同上
・ザンヤルマの剣士 8冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・僕の血を吸わないで 1〜2 :阿智太郎 電撃文庫
・住めば都のコスモス荘 :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜3 :同上
・クッキング・オン! :同上
・海底密室 :三雲岳斗 徳間デュアル文庫
・ワイヤレスハートチャイルド :同上
・学園武芸帳 月に笑(な)く :白井信隆 電撃文庫
・月に叢雲、花に風 :同上
・ガン・オーバー 1〜2 :同上
new!・天国に涙はいらない 4〜9 :佐藤ケイ 電撃文庫
new!・ロボット妹 改め人類皆兄妹! 〜目醒めよ愛の妹力〜 :佐藤ケイ 電撃文庫
・若草野球部狂想曲 1〜3・EX :一色銀河 電撃文庫
・ウィザース・ブレイン :三枝零一 電撃文庫
・大唐風雲記 2 :田村登正 電撃文庫
・インフィニティ・ゼロ 1〜2:有沢まみず 電撃文庫
・しにがみのバラッド。 1〜3 :ハセガワケイスケ 電撃文庫
・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス
・カラミティナイト :高瀬彼方 ハルキ文庫
・カオスレギオン03 夢幻彷徨篇 :冲方丁 富士見ファンタジア文庫
new!・カオスレギオン04 天路哀憧篇 :同上
new!・我が家のお稲荷さま。 2 :柴村仁 電撃文庫
new!・吸血鬼のおしごと 6 :鈴木鈴 電撃文庫
new!・まかでみ・らでぃかる1 誘われちゃったんですけど。 :榊一郎 ファミ通文庫
new!・斬魔大聖デモンベイン 機神胎動 :古橋秀之 角川スニーカー文庫
new!・次元城TOKYO 1〜2 :上杉光 角川スニーカー文庫
new!・大久保町の決闘 :田中哲弥 電撃文庫
new!・大久保町は燃えているか :田中哲弥 電撃文庫

383 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/08/20 02:11
・・・えー、なんかこう、新刊の処理が微妙に遅れてて立て込んでますな。

下の三つは久々にネット検索じゃなく自分の足で古書店に行ってみっけてきたシロモノ。
せっかくおれのスレにお客として来てくれたんだから、チェックくらいはしないとな。
次元城〜の3巻がなかったのはちょっと残念だったけど。
大久保町の方は別所で勧められたのがきっかけで今回買ってみた。
なんでもかなりアホな内容らしいとか・・・まぁ、結局積むんだけど。

384 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/08/20 02:18
感想はこんなとこかね。

・レベリオン i.d. 道士さま M.G.H ランブルフィッシュ (3巻まで) 三雲岳斗諸作品
・リングテイル リビスの翼 LBF 円山夢久諸作品
・LAST KISS (佐藤ケイ)
・シャープ・エッジ 1〜3 (坂入慎一)
・塩の街 (有川浩)
・我が家のお稲荷さま。(柴村仁)
・キーリ I〜IVまで (壁井ユカコ)
・バッカーノ! バウワウ! デュラララ!! ヴぁんぷ! 成田良悟諸作品
・七姫物語 (高野和)
・吸血鬼のおしごと 1〜5まで (鈴木鈴)
・猫目狩り・バトルシップガール・リバーズエンド・毛布おばけ 橋本紡諸作品
new!・天剣王器・ラストビジョン 海羽超史郎両作品
new!・大唐風雲記 (田村登正)

上記の中でとりあえず書く気が特にあるのは「ラスト・ビジョン」あたりかな。
この作品は結構いろいろ思う所あったので。
まぁ、当然のごとく予定は未定。
便利な言葉「予定は未定」。

385 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/08/20 02:25
3巻はなかったなー、幾ら探しても。
けどそれこそイーブ○オフででも検索かければ即座に見つかるだろうから、
そんなに悲観視してもいないけどね。

386 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/08/20 02:30
神坂氏は・・・ねぇ。そーだなぁ。
スレすぺしゃるを続けてる限りあの人は前に進めなさそうな気がする。
その先があるのか、って言われたら答えに窮するしかないわけだが。
何せ「待望の新作」であったはずのクロスカディアの出来が恐ろしく微妙だからなぁ。

ちなみにおれは日帰りも好きだがやみさだもかなり好きだ。
・・・要するに学園モノが好き、ってだけなんだけどね。

387 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/08/20 02:47
シェリフはクロスほど大風呂敷広げてない分、まだ楽しめると思う。個人的に。
風呂敷の畳み方がこじんまりとまとまりすぎてた感は否めないけどな。
ただ、キャラも比較的感情移入しやすいし、読んでも悪くはない本だと思う。
重ねて言うけど、クロスカディアよりはオススメできるね。

夜叉姫伝は一応キッチリ読み切った。感想は・・・んー、面白かったけど、
やっぱオチは今ひとつ盛り上がらなかったし、8冊に引き延ばした割りには・・・なぁ。

388 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/09/02 00:03
なんとなく相談スレに書くタイミングを逃したので、ココで呟く。


やー、アレは半分にぎやかしでやったようなもんで、それほど深刻な意味が
あったわけじゃないんだけどな。
やってしまったもんはしゃあないし、そもそも「見る方が悪い」の原理に則れば
自スレでやってるだけマシなわけだし。主張スレはともかくな。

実際おれ内の罪度で言えばこないだの永夜抄ネタバレの方が・・・
って、これも今更だし他の人が指摘したからもうこれ以上は言わないけど。


で、ネタバレ含みのレスの話だけど・・・そうだなー、これも難しいコトは難しい。
今回のフルメタみたいな絶賛連載中の作品は特にな。

ただ、おれ個人から言わせて貰えば・・・

スレッド内の返答から(全てとは言わないが、出来る限り)ネタバレを排除する事。
これ自体は、全く不可能な事柄ではない、んだよな。

この辺はどうしてもおれの経験・スレッド運営から話す事になってしまうのだけど(ウザかったら悪い)、
おれは本スレであるライトノベル総合スレで返答をする場合には、
発売したての新刊は勿論の事、既刊のネタバレ、、、、、、、すら必要最低限に留めるように
努力しているつもり。
これは、もし(恐らくは少数だろうけど)スレッド上でのおれの活動を見て
原典に興味を持ってくれて、更には内容に目を通してくれる名無しさんが、
スレッド上でネタバレを見てしまったらさぞ詰まらない思いをするだろうなぁ、という配慮から来てたりする。

この辺はそりゃ人それぞれ考え方はあるだろーけれど、おれは今現在、、、そういう考えでやってますよ、って話。


こう長々と書いたけれど、結局余所のスレの話だからおれから口を挟む事なんてそうないんだよね。
特にルール制定に関しちゃ何をか言わんや、ってなもんで。
ただ、どうしても掲示板ってモンはいろんな人の目に触れるもんだからね、
見てる人全員に気を配れとは言わなくても、少しばかりはその辺を意識しても
バチはあたらんのじゃないんだろうか? ってね。 以上、お話終わり。

389 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/09/02 00:06
そしてさっき角川の新刊予定を見るとこんなものが。

ttp://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200406000120

つうことでかなめちゃん、せめて10月20日まで待って・・・
いや嘘です冗談ですごめんなさい。

390 名前:名無し客:04/09/21 22:46
新井輝 著「ROOM NO.1301」について何か言って見てください。

391 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/09/30 02:30
・・・さて、こっちもそろそろ整理くらいはせんと。ええっと・・・

・ザンヤルマの剣士 8冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・僕の血を吸わないで 1〜4 :阿智太郎 電撃文庫
・住めば都のコスモス荘 :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜3 :同上
・クッキング・オン! :同上
・海底密室 :三雲岳斗 徳間デュアル文庫
・ワイヤレスハートチャイルド :同上
・学園武芸帳 月に笑(な)く :白井信隆 電撃文庫
・月に叢雲、花に風 :同上
・ガン・オーバー 1〜2 :同上
・天国に涙はいらない 5〜9 :佐藤ケイ 電撃文庫
・ウィザース・ブレイン :三枝零一 電撃文庫
・インフィニティ・ゼロ 1〜3 :有沢まみず 電撃文庫
・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス
・カラミティナイト :高瀬彼方 ハルキ文庫
・カオスレギオン04 天路哀憧篇 :冲方丁 富士見ファンタジア文庫
・大久保町の決闘 :田中哲弥 電撃文庫
・大久保町は燃えているか :田中哲弥 電撃文庫
new!・シルフィ・ナイト :神野淳一 電撃文庫
new!・吸血鬼のおしごと 6〜7:鈴木鈴 電撃文庫
new!・イコノクラスト! 1 :榊一郎 MF文庫J

・・・とりあえずこんな所かな。

392 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/09/30 02:32
ここ一ヶ月で読んだ本

・パラサイトムーン全巻、陰陽ノ京三巻まで
・若草野球部狂想曲 3冊+EX
・電撃9月の新刊(ビートのディシプリン3、ドクロ4、バッカーノ1933、キーリVI、禁書目録3)
・君の居た昨日、僕の見る明日
・ソウルドロップの幽体研究
・しにがみのバラッド。(3巻まで)
・次元城TOKYO 全巻


・・・しかし我ながら読んだなぁ。オイ。

393 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/09/30 02:37
というわけで、今から30分の間に、>>392で挙げた本の中から
感想リクを受け付けたいと思います。突発的に。
リクエストはこのスレッドまでご自由にどうぞ。

あ、もちろんsageでね。


>>390
生憎未読なんだけれど、色々と噂だけは聞いてるよ。
けっこうライトノベル的にはギリギリの描写が多いとか何とか・・・ね。
ただその一方でストーリー的部分で高評価を受けている、という風には感じるな。
2chライトノベル大賞で上位にランクインしたあたりから注目はしてたんだけど・・・
この先は言わなくても分かるよな? だよな?

394 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/09/30 03:18
というわけで、誰も見つけられないであろう事は8割がた予測していたりする。
ま、今回はおれの勝ちって事でひとつ。(何の勝ちだか分からない上にひどく空しい)

今後の予定だけど、新刊はともかくとして旧作いろいろは暇があったら
ひょっとすると感想書くかも。あくまで「かも」以上ではないけれど。

では今日はここまで。さらばだショクン。

395 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/10/06 00:52
さて。

なんとなくまたしても突発的に、リアルタイム感想リクエスト受付開始。
受け付けられる作品は>>370>>392
・イコノクラスト!
・吸血鬼のおしごと 最終巻まで
・学校を出よう! 2

あたり。

期限は午前3:00までで。

396 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/10/06 00:57
(要するに自力で決めて感想書く気はないらしい)

397 名前:名無し客:04/10/06 01:04
ぼくは、「ハリーポッターと不しちょうのきし団」が、いいです。


え、だめですか。
それじゃ、「でんげき9月の新かん」のどれかを、おねがいします。

ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー。

398 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/10/06 01:14
>>397

マジレスすると、ハリーポッターはまともに読んだのはアズガバンの囚人までだったりする。
炎のゴブレットは上巻を半分くらい読んでそのまんま、かれこれ1年ほど放置プレイ。
実はけっこう好きなんだけどねー、ハリポタ。読む機会を逃すとこんなもんさ。

それはそれとして、リクエストはばっちり受け付けました。
さてこのラインナップの中でやるとするなら・・・やっぱし今何かと話題だし、
禁書目録の3巻がいいかな。

ってことで、しばしお待ちあれ。

399 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/10/06 01:45
>>397

・とある魔術の禁書目録 3 :鎌池和馬 電撃文庫
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840227853/1096993392/

(注:上記アマゾンレビューにけっこう致命的なネタバレあり。閲覧注意)
(関連 >>313

●あらすじ
「不幸だ…」真夏の夕暮れ。補習帰りにジュ−スの自動販売機に金を呑まれた上条当麻はそう呟いた。
「ちょろっと−。なにやってんの、アンタ?」 カツッと革靴を鳴らしながら、御坂美琴は上条に声をかけた。
「お姉様?」その後、美琴に顔形そっくりの御坂妹がやってきた。
三人の出会い。それが、事件の幕開けだった。一方通行と呼ばれる超能力者が起こす殺戮劇の、幕開けだった―――。


さて、何はともあれ。
遂に出ましたビリビリちゃんこと御坂美琴、といった具合かな。
1巻を読んだ誰もが不満を漏らしたであろう彼女の活躍及びバックボーンについて、
この1冊でその全てが明かされている。
とりあえず1巻だけ読んで
「ビリビリ娘好きだったけどなんだこの扱い?」と首をかしげて読まなくなった諸君は、
2巻飛ばしてもいいからこの1冊を手にとって見るといいだろう。
少なくとも、そんな貴方の好奇心だけは満足させてくれる内容には仕上がっているから。
そのことはおれが保証する。

で、内容。
・・・なんだかんだ言いながらもけっこう楽しめたのは、作者が成長しているせいか、
それとも単なる<font size=5><b>慣れ</font></b>なのか。
・・・・・・いや、前者ってことはないな。やっぱ。

結局やっていることは相変わらずおんなじだし、設定詰め込みすぎと言うイメージも何ら変わらない。
否、超能力がクローズアップされると魔術が出てこない、という事実が変わることを許さない。
そして能力などの設定も探せば幾らでも粗が出てくるし、説明不足な箇所も山のようにある。それも変わらず。

ただし、うーん・・・そうだなぁ。他所でどっかの軍人さんが言っていた気もするけれど。
何かしら訳のわからない妙な魅力みたいなものは確かにあるんだよな。
もうそれは認めないわけにはいかないと思う、おれとしても。
実際文句つけながらもこうして3冊買ってしまったことが何よりの証明になってる。
内容としては確実に「地雷」、だけどソコに突っ込まずにはいられないというか・・・
そういう意味ではある種ポスト「月花」って言ってしまってもいいかもしれない。
考えるとなんとも不思議なシリーズだよ、これも。


総括して今のイメージを率直に述べると・・・んー。
「これは、これで」
最終的に許容の方向に向いちゃったなぁ・・・ううむ、ますます不思議だ。



あ、そういえばこのシリーズ、12月に新刊が出るそうですよ皆さん。
話のタネにいっちょ、どーよ?

400 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/10/06 02:09
依頼完了。しつつ400ゲット。

あ、感想まだもう一本くらいはいけるかも。
とりあえず締切はやっぱり午前3:00まででリクエスト継続中。

401 名前:佐久間榮太郎 ◆EITaLOuS1g :04/10/06 02:25
……と、こりゃいいところに居合わせたかな?(微苦笑

それじゃ、一つお願いしてみようか。
<俺達>と作者を同じくする姉妹作である「イコノクラスト!」について。
頼めるかな?


402 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/10/06 02:42
>>401

おやどーもこんばんわ&久しぶり。
そうだな、とりあえず貴方が思っている程度には、、、、、、、、、
いいところに居合わせた、って事になるだろうか。うん。

んじゃリクエストの作品についてパパパっと書いていきますんで、再びしばしお待ちあれ。

403 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/10/06 03:08
・イコノクラスト! 1 :榊一郎 MF文庫J
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840111464/1096997574/

●あらすじ
「お待ち申し上げておりました、わが救世主様」
―――高校生・香芝省吾の前に、五人の美少女がひざまずく。
いつものように、幼なじみの花梨といっしょに学校へ行こうとしていた日常から、
ふたりして異世界に引きずり込まれてしまったらしい!
姫巫女と呼ばれる美少女たちの中でもひときわ美しいメリニによれば、
その世界は創世主たる神の呪いで人間が滅びつつあるという。
呪いを実行する神の「代行者」と戦えるのは、神の創造物ではない、異世界からの召喚者のみ。
突然「救世主」になってしまった省吾は、凄惨な死を遂げる人々をまのあたりにして、戦うことを決意する。
神に対抗しうる唯一の力、“イコノクラスト”の搭乗者として…。


最近手を広げすぎ今年に入ってから一段と執筆ペースを早め意欲的な活動を続ける
軽小説作家・榊一郎氏が放つ新シリーズ、富士見Fの「君の居た昨日、僕の見る明日」に続く
第二弾。
こちらは前者の「君の居た〜」とは方向性が真逆とも言うべき、完全なダーク・ファンタジー物。
そして、ダーク・ファンタジーと言ってもただ設定が暗い、ただそれだけじゃない。
こいつは方向性としては同作者の「ストラグルフィールド」「ストレイト・ジャケット」により近い、
人の心が持つ本質的な暗黒を浮き彫りにして描き出す、榊氏独特の手法で紡がれた物語だ。

あらすじと関連させて軽くその一端を説明すると。
主人公こと香芝省吾は、いわゆる「ゲームの中の典型的な英雄」に憧れる少年だ。
そんな彼は異世界に召喚され「救世主」として歓迎され祀り上げられ、
最終的に代行者による「神罰」の実行を目の当たりにして、戦う事を決意するわけだけど。
・・・この世界は、唯の英雄譚を紡がせてくれる世界ではなかった。
彼が救世主として戦いに挑むその裏には、呪われし世界に住む住人達の
様々な思惑が渦巻いており、彼はその事実を知る事無く戦いに巻き込まれていく―――というわけ。
その「思惑」の書き出し方が、榊氏の場合非常に上手い。
この辺りは前述した「ストラグル」「ストジャ」に共通して、「人の暗黒面」をテーマにした
榊氏ならではの展開というか。この辺は一見の価値があると思う。

とりあえず、長編シリーズ物の1冊目と言う事で物語としては未だほんの序章に過ぎない、と言った所だけれど。
榊作品の中で「ストラグルフィールド」「ストレイト・ジャケット」の2作が特に好きと言う人は読んでいて損はないし、
また「黒榊」とも言えるそれらの作風を酷く気に入っているおれとしても、この先の展開が見逃せない作品であるといえるね。

まぁよーするに<font size=4></b>「これからに期待」</b></font>って事。

けど榊氏、体調だけは万全にしてほしいもんだ。いやこれはマジで。

404 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/10/06 03:22
つーわけでこれにて時間切れゆえ撤退。

罪はこんな感じで

・ザンヤルマの剣士 8冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・僕の血を吸わないで 1〜4 :阿智太郎 電撃文庫
・住めば都のコスモス荘 :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜3 :同上
・クッキング・オン! :同上
・海底密室 :三雲岳斗 徳間デュアル文庫
・ワイヤレスハートチャイルド :同上
・学園武芸帳 月に笑(な)く :白井信隆 電撃文庫
・月に叢雲、花に風 :同上
・ガン・オーバー 1〜2 :同上
・天国に涙はいらない 6〜9 :佐藤ケイ 電撃文庫
new!・ウィザース・ブレイン I〜IV:三枝零一 電撃文庫
・インフィニティ・ゼロ 1〜3 :有沢まみず 電撃文庫
new!・いぬかみっ! 1〜2 :有沢まみず 電撃文庫
・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス
・カラミティナイト :高瀬彼方 ハルキ文庫
・カオスレギオン04 天路哀憧篇 :冲方丁 富士見ファンタジア文庫
・大久保町の決闘 :田中哲弥 電撃文庫
・大久保町は燃えているか :田中哲弥 電撃文庫
new!・ブラックナイトと薔薇の棘 :田村登正 電撃文庫 ※現在読書中
new!・陰陽ノ京 巻ノ四 :渡瀬草一郎 電撃文庫

量的には着実に減ってきていると思うのだけど・・・買う予定のもんを考えるとなー。
全然不動の本も多いしな(それは崩す気がないだけとも言う)
今家にない本で欲しいのだけでも、

・空ノ鐘の響く惑星で (渡瀬草一郎)
・半分の月がのぼる空 (橋本紡)
・ランブルフィッシュ(の続き) (三雲岳斗)
・学校を出よう!(の続き) (谷川流)

こんなにありやがる。後ここで話を振られた本なんかも考慮すると以下略。

・・・もーいいや。寝よう。

405 名前:佐久間榮太郎 ◆EITaLOuS1g :04/10/06 03:27
>>403
おおぅ、これはこれはどーも。
無理言ってすまないね。


……さて。
こうして依頼しときながらなんだが。
正直こうして俺なんかが批評するってのもおこがましくなくもないんだが……

一応、姉妹作み  う  ちの話題が出てきたので。
世間でもすなるレビューというもの、俺も書いてみることとする。

「―――なぜに枕草子気味なのですか」

……まあそれはおいとけ、エーネ。
そーいうことで、我等が創造主こと
榊一郎の「イコノクラスト!」についての俺の雑感を少々。
まずあらすじは……

それで、思ったことを二、三。
主人公が置かれている(いた)環境なんかは――

……>>403でコウが説明してくれてるので、そっちを参照してくれるとありがたい。

自分のおかれている現実の状況の上で何か閉塞感を感じさせる生活を送っていた
どこにでもいそうなありふれた少年が、ひょんなことから異世界と言う名の転機に放り込まれて――というのは、
イコノまでに出てきてる姉妹シリーズ「まじしゃんず・あかでみい」「君の居た昨日、僕の見る明日」と共通する。
「まかでみ」の我が後輩こと拓人も、「君僕」の優樹も、大体そんな感じではあったしね。
花梨ちゃんなんかは性格は違うが、ポジション上としては鈴穂ちゃんとストジャのネリン嬢を足した感じでもあるし。

それから、神と言う存在や奇蹟術の概念なんかは
「スクラップド・プリンセス」「ストレイト・ジャケット」「まかでみ」とも
共通点が見られるねえ。
力の及ぶ範囲内においては、“奇蹟”の発信源は、神の如くどんな力・現象も行使可能と言う点も然り、
そして主人公はその絶対法則に、拮抗ないし打ち勝つことの出来る抜け穴的力を持つ存在であるというところも。

そして、<イコノクラスト>と言う存在。
ベースは確かにあちこちで色々言われてるようなものかもしれないが、
そこらへんは上述した<神に近きもの>や奇蹟術などに科学的な考証を織り交ぜ、組み込んだ
榊氏一流の綿密な設定で、榊一郎作品としての肉付けなどもきちんと出来ていると思う。
……終盤の大立ち回りのシーンでは、それでも二重の意味で
文字どおり肉付けされた「中のモノ」が見え隠れしちゃいるが(苦笑

とりあえず設定の綿密さに関しては、
やはり榊氏一流の濃い積み込みがある分“らしさ”は感じられた。

それで、ストーリーの方だが……ネタバレ防止のためにも詳しい部分は割愛するが、
いきなり異なる環境に放り込まれて、それに振り回されつつも前に進むと言うのは
まあ当然と言えば当然かもしれないが、今回は今までのものとは少し違うかなとも思った。
省吾は確かに自分の意思で進もうとはしているが、それも込みで
(少なくとも現状では)“全部が全部、用意されたシナリオの上を歩かされている”――という状態。
味方と見えて実は省吾を体よく利用しようとする五氏族と、その枷になる巫女姫。
それに気づいていない省吾と、それに感づいて彼を心配する花梨。
一応、毛色はスーパーロボット的な感じのするイコノではあるけど
こうした幕裏の、ドロドロしたもの剥き出しな思惑ってのも気になるところではあるか。

あ、それと……ストジャと少々趣は違うが、グロ面もきっちり完備。(ぇ

で、作品全体としての感想のほうなんだが…
榊印の作品にしては、少々目新しさはに欠けてたって感じかな?
“深さ・濃さ”は満足いくものではあったけど。

いや、巨大ロボットものってのは確かに新機軸じゃあったが。
別の見方をすれば、今まで榊作品の中で扱ってきた要素をかき集めて、
それをロボットものというカテゴリーの中で調理して新規に作り上げた、とも言えるかもな。
ただ、今回は多忙さもあって少々練りこみの余地を多く残してた、と言えなくもないけど……

とりあえず、信条もあるんだろうけど度を越した無茶は禁物ですよ、造物主殿?
体が資本なんだし、ただでさえ働きすぎの気があるんだからさ……。

それから最後に、ひとつ。
俺が今まで見てきた榊作品の、巻の話の締め方は大抵が
「結局世界はどこまでも救いなんてない。が、それでも―――」という感じだった。
けどこの<イコノクラスト!>一巻は、“『それでも』が見えないままに終わった”というのが印象に残ったね。
ここから先、どう変転していくかが未知数な分、楽しみではあるよ。

……まあ、終わり方のことを言うなら
今回はロボットアニメ調での第一話終了〜第二話予告と言う具合の終わり方だったから
“それでも――”が見えなかったのは致し方なかったかな、とも言えるけどね。


「イコノクラスト!」についての俺の雑感としては――まあ、こんなところか。
スレ主殿、俺もこういうのを書くのに慣れてないとはいえ、
こんな乱筆乱文をそちらのスレにのっけて申し訳ない。スレ汚し失礼。


406 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/10/27 00:04
さて。

407 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/10/27 00:13
・ザンヤルマの剣士 8冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・僕の血を吸わないで 1〜4 :阿智太郎 電撃文庫
・住めば都のコスモス荘 :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜3 :同上
・クッキング・オン! :同上
・海底密室 :三雲岳斗 徳間デュアル文庫
・ワイヤレスハートチャイルド :同上
・学園武芸帳 月に笑(な)く :白井信隆 電撃文庫
・月に叢雲、花に風 :同上
・ガン・オーバー 1〜2 :同上
・天国に涙はいらない 9 :佐藤ケイ 電撃文庫
・ウィザース・ブレイン III〜IV:三枝零一 電撃文庫
・インフィニティ・ゼロ 1〜3 :有沢まみず 電撃文庫
・いぬかみっ! 1〜2 :有沢まみず 電撃文庫
・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス
・カラミティナイト :高瀬彼方 ハルキ文庫
・カオスレギオン04 天路哀憧篇 :冲方丁 富士見ファンタジア文庫
・大久保町の決闘 :田中哲弥 電撃文庫
・大久保町は燃えているか :田中哲弥 電撃文庫
new!・エンジェル・ハウリング10 愛の言葉 -from the aspect of FURIU- :秋田禎信 富士見ファンタジア文庫

今月中に買う予定の新刊
・フルメタル・パニック! つづくオン・マイ・オウン :賀東招二 富士見ファンタジア文庫
・スクラップド・プリンセス サプリメント3 聖地に流れる円舞曲 :榊一郎 富士見ファンタジア文庫
・スレイヤーズすぺしゃる23 ブレイク・オブ・ディスティニー :神坂一 富士見ファンタジア文庫

んー。まぁ・・・減ってる方か。

408 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/10/27 00:19
そんでまた例の如く。
突発リアルタイム感想リクエスト受付まーす。期限は午前3:00までで。

受付可能なのは>>370 >>392に加えて
・ウィザース・ブレイン 1・2巻 (三枝零一)
・BLACK BLOOD BROTHERS 1 (あざの耕平)

後者はそういやリクに入れてなかったなーというヤツ。
発売した月に読んでたんだけどなー。超今更。

409 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/10/27 00:26
リクエストを待つ間、適当に呟こうと思った。



のに、案外ネタが無いことに気付いて愕然とするおれ。

可愛い? 猫っぽ?

410 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/10/27 00:32
と、自分で言っててサムいギャグは置いておいてだ。
何はともあれ黙ってるのもなんなので。

>>405
いやいや、そんなに自虐的になる事もないって。
確かに元々このスレはおれの私物(にした)だけど、
荒らしとage以外のたいていの書き込みは許される場所だから。
これからも遠慮せずにガシガシ感想なりなんなり書き込んでいってくださいな、天使殿、、、



という遅レスをかましてみたり。

411 名前:千鳥かなめ ◆Kana/lWMBI :04/10/27 00:39
ちーっす、堂島くん。
んじゃ折角だから「我が家のお稲荷様」お願いしていいかな?
何か17万部超えた、最近のラノベの中ではミドル・ヒットだって聞いてるし。
あたし的には――ううん、インパクトが薄いっていうか、可もなく不可もなく、って感じだったけど。

それと、そっちの原典の感想もまたそのうちに、ね。
ただ一言だけいうなら……4巻で弾けた。グレイトよ。

そして、もう一言。

>今月中に買う予定の新刊
>・フルメタル・パニック! つづくオン・マイ・オウン :賀東招二 富士見ファンタジア文庫

ありがとうございまーすっ!(ペコリ)

412 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/10/27 00:42
後もうひとつ。

棒使いの人、今までお疲れさん。
この間の「文章の間にレスを絡める」ってパターンのレス形式は、
正直言って目からウロコが落ちたよ。本当にお見事だった。
人の縁がどうなってるかなんて、生憎おれには分かりやしないけど―――

お互いの運が良ければ、またどっかで会えるさ。


ってことで。

413 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/10/27 00:52
で、「そんなん感想スレに書いてこいよボケ」と言われそうな独り言を
適当に呟いている間に、お客さん到来。


>>411

おや、いらっしゃいこんばんわ。
リクエストは、お稲荷さま? ん、オッケ。
売れ行き17万部って話はおれも最近聞いたな。正直に言ってかなり予想外。
確かに一般受けしそうな話だ、とは思ったけど・・・そこまで売れたとは。
んじゃ、感想でその辺りの話にも踏み込みつつ、書いてみることにしますかね。

新刊は、そりゃもう好きなシリーズの一つだからね。
ホントはエンジェルハウリングと一緒に手に入れたかったんだけど・・・
生憎近所の本屋じゃ品切れになってしまっててね。
新刊入れるのは良いけど入荷数が少ないのが玉にキズだな、近所の本屋は。

つーわけで、お稲荷さま感想行ってみますか。
少しだけお待ちあれ。

414 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/10/27 01:14
・我が家のお稲荷さま。 :柴村仁 電撃文庫
1巻 ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840226113/1098806035/
2巻 ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840227268/1098806035/
3巻 ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840228310/1098806035/

あらすじ等はいつものとおり上記URL参照。
3巻のあらすじはまだないけど、とりあえず内容理解に問題はないはずなので
掲載は見送り。あしからず。

で、これらの本。
そうだな・・・正直な話、1冊目を最初に読んだ時の感想は、>>411のかなめちゃんと
ほぼ同意見だったんだよな。
盛り上がりに欠けていて全体的に平易、インパクトが微妙に薄い、
面白くなくは無いがイマイチ何かが足りない・・・と、こんなトコロ。
はっきりと言って語る必然性をさして感じない程度の中作だった。おれの中では。

しかし・・・だ。
今年の夏に出た、2巻。

これを読んで、しばし。
何時の間にかおれは転んでた。

いや・・・なんだろうな、これは本当。
大きく話構成の仕方が変わっているというわけでもなく、文章が上達している
(ある意味この作者さんの場合は最初から完成されてる感があるので上達というのも微妙な話だが)
わけでもない。
敢えて言えば物語の起伏、起承転結の演出の仕方が巧くなったかな、といったところ。
けど、それだけなのに・・・それだけのはずなのに。
例えて言うなら、内臓を狙いすました的確なボディブローの如く。
この作品はおれの中に、じわりじわりと浸透し、大きく響きだしていたんだ。

さて、そのボディブロー。
おれの中に大きく響きだしたモノの正体はなんなのか。
それを次レス以降で分析(のようなもの)をしていこうかな。

415 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/10/27 02:01
ひとつ。キャラクターの浸透

さて、キャラクターだけど。
まぁ、贔屓目に見てもけっこう個性的な面子だと思う。
ひたすらあっけらかんとした性格だけど実は情に厚い化け狐クーに、
天然ボケで世間知らず、でも責任感は人一倍な巫女さんことコウ
(おれと名前が同じなので微妙に親近感)
そしてやたらまったりしてて可愛らしい弟、透くん。

彼らに関しては先ず1巻でキャラ基盤はきっちり作られていて、
それが大きく2巻で変わっているワケではない(むしろ変わってたら不味い)
ので、2冊目にしてようやくキャラクター性の良さが芽吹いてきた、といったところかな。
勿論、構成の方が上達してきて良さが際立ったというのもあるだろうけれど。
また、既存のキャラクターであってもいろいろと物語上で「新しい一面」を見せる事が多くて
(けっして以前までのキャラを崩す事の無い一面)、それが盛り上げに一役買っている。
当然2巻から登場のニューフェイスも、濃い個性を持っていて十分楽しめるしね。


ふたつ。<font size=4><b>物語に流れる雰囲気/b></font>。

・・・まぁ、ココに触れないわけにはいかないよな。
実際これは1巻にも共通してる事なんだが・・・
とにかくこの物語、序章からオチまで全編に流れる空気がユルイ。
いちおう申し訳程度に戦闘シーンなんかはついちゃいるが、そんなのはむしろ
オマケなんじゃないかってくらいに、ユルイ。
けれどもその「ユルイ」が「つまらない」に直結するわけではなく、こいつがまた
絶妙な湯加減のハートウォーミング・ストーリーとして成立してるってのが良い。
だがしかし、1巻時点ではその「ユルさ」が一つの弱点として「話が平坦でインパクトに欠ける」
ことに繋がってしまっていた部分があったんだな、確かに。
ただ癒される物語と言ってもそれが冗長ならどうしても飽きが来てしまうからね。
それが2巻になって、さして気にならなくなってきたのは・・・
やはり1巻から続いての「慣れ」と、そして構成の微妙な変化だろうね。

んで、この辺りの「ユルい」ストーリー構成が、ヒットの秘密になってるんじゃないかな、
とおれは睨んでるね。
ココ最近の電撃文庫のヒット作と言うと・・・どうしても「キノ」や「シャナ」、「ブギーポップ」
といったように、何かしら殺伐とした印象を含有した(シャナは微妙に違うけど)
極めてシリアスな話が多かったワケで、
その中に殆ど殺伐な印象の無い癒し系の物語が出てくる・・・
これまでの電撃文庫のファンが新しい形癒しを求めるのと、
そして一般的に受けのいい題材である事・・・この辺りが巧く絡まりあった結果かなと。
後、絵師である放電映像氏のイラストの影響も多分にあるとは思う。
それこそ「イラストに騙された名無しさん」って奴さ。なんだかんだで表紙のビジュアルは
購入側にとって影響でかいからな。

416 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/10/27 02:13
・・・何か話が迷走してる気がする。そろそろ(強引にでも)纏めに入ろう。

・1巻だけを読んだら微妙と思うかもしれない。
・ただし2巻に目を通してみると、相乗効果でじわっと来るぞ、、、、、、、
・基本的に「ユルイ」お話だから、気軽に手に取れる。
・放電映像氏の絵は良い。ファンになった。

・・・要約するとこんな具合?
つーか今までの長文はなんだったんだオイ。


最後の余談。
実はこの「お稲荷〜」、今月新刊が出たばかりだったりして、
おれはちょうどこの新刊を今日読んだばっかりだったんだよな。
そういう意味じゃかなめちゃんのリクは実にタイムリーなものだった。
そっちの感想は・・・うん。概ねおれの期待に応えてくれた本だった、とだけ。
ただ明らかに続きを意識した引き方だったというのが残念といえば残念かな?
でも続きは楽しみだ。とてもとても。



そんなわけで、おれ的評価。

1巻→2巻で、けっこうな化け方、、、してるぜ。
何はともあれ、2冊まとめて読んでみれ。


オススメだよん、と。

417 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/10/27 02:16
だーもう。
予想外に時間がかかったな。纏まらない纏まらない。
やっぱなんだ、こーいうのは継続する事、書き続けなきゃ上達しないな。

あ、けどもう一本くらいはリク応えられるかもね。

418 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/10/27 02:22
そして板間ツッコミ。

魔法少女――っうか“魔女”って、おもいっくそ異端審問の対象なんじゃないのかな。
要するに神への冒涜、信仰の拒否が魔女の信条なわけだし。
あんましそっちの道目指しちゃうとお兄さんに狩られちゃわないかちょっぴし心配。

419 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/10/27 02:41
まーそもそも、“魔女”と“魔法少女”がイコールで結べるかっつったら微妙な所だけど。
この話を聞いたとある聖典(天国に涙はいらない)でも
んなよーなことを言ってたしね。
きっぱりとヘリクツ、と言い切れもしないのがまた嫌な話だ。

420 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/10/27 03:05
いや、「それだ!」って。

そしてリクエスト締め切りー。

421 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/10/27 03:21
要するに“魔法少女”であっても、その力の源や信仰の対象が
「悪魔」であったり「神に相反するもの」でなけりゃ異端審問の対象とはなりえない、
というような話らしいがね。どっかのトチ狂った熾天使(セラフ)殿が
言うには。

・・・ま、君の兄さんも単に「異能力者だから」なんて理由で異端審問はしてないだろう。
つーかもしそうだったら一刻館の住人の半数以上が抹殺対象にされてるはずだし。

え? おれ?
おれは・・・


・・・・・・そういえば、ヤバい?(今更)

422 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/10/27 04:08
ま、実際のところおれは“いつ狙われてもおかしくない”存在ではある。
ぶっちゃけ《魂の取り引き》なんていう行為が神に背いていない、、、、、、、、なんて、
どう理論武装したところで取り繕うコトは出来やしないからな。
今のトコロは―――まぁ、エーフィちゃんのお陰かな? 銃を突きつけられる、
なんてコトをされないのは、さ。
おれがまだ全てを語っていない、ってのも勿論あるだろーけど。
その点では感謝しないといけないか、実は。

異能力? ・・・そりゃ、あれば便利だろうけどな。使いようによっては。
けど実際は、そんなモノなくても何とかする、、、、、、、、、、、、、、方が、
生き延びる上では大事だとおれは思う。
・・・実際、兄さんもそうなんじゃないのかな?
・・・・・・あ、いや、けど違うか。使えるモノなら何でも使う、、、、、、、、、、、、
むしろこっち寄りかな?

・・・そろそろここらでやめとくか。こんな所で人の心の詮索ばっかりしたって仕方ない。
なんだか妙な話をしてしまった。悪いね。

423 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/10/27 04:11
つーわけで活動限界也。


あ、別に感想リクはリアルタイムじゃなくても受け付けてますよー。
また、リクとは別に
「堂島コウにこんな本を読ませたい」
「堂島コウをSF者に仕立てたい」
「いや、ミステリー者だ」
「いやいや、純文学の道へと」
「いやむしろ、BL系へ(ry」

なんていう要望があればこのスレまでどしどし紹介&プレゼンをどうぞ。
おれが激しく興味の湧いた本は買うかもしれないし読むかもしれません。
ただし例に出した中でも最後の要望には絶対応えないと思いますが。

んじゃ、またそのうち。

424 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/11/01 01:48
ん・・・なにやら騒がしいなぁ、と思ったら。
何時の間にか越してきたお隣さんか。

・・・ハロウィン? ああ、そういやもうそんな時期だっけ。
ハロウィンといえば思い出すのは一年前の大失敗・・・アレは不味かったな。実際。
如何におれが毎年の行事にむとんちゃくか晒しちまったようなもんだ。

っていうか待てよ。アレからもう一年も経つのか。
まさしく光陰矢のごとし、月日の経つのは早いもんだなぁとしみじみ思う次第。
・・・去年の今頃もそんな事言ってたような気もするけどね。

425 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/11/01 01:49
そして騒がしいお隣さんとその他諸々だけど―――






とりあえず、なんでもネコミミ付ければいいってモンでもないような。

426 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/11/01 01:53
にしても、隣は楽しそうだなぁ。
妹でも遊びに行かせようか・・・

あ、けどそれこそヤバいのか? ひょっとしてもしなくても。
色々な意味で。

427 名前:式森和樹 ◆KaZuKIgIic :04/11/01 01:57
唐突にお邪魔します。

>妹さんを行かせたら
…異教徒狩りっていう職務と自分の煩悩と、どっちが勝つんだろ?

428 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/11/01 02:01
>>427

あ、それ見てみたいかも。



つーわけで採用。

(いそいそとネコミミカチューシャを準備する)

429 名前:式森和樹 ◆KaZuKIgIic :04/11/01 02:05
>>428
ええ?いいの?
妹さん、どっちにしてもエラい目にあっちゃいそうな気がするんだけど…


430 名前:堂島コウ&アトリ ◆19wVAppleA :04/11/01 02:17
「つーわけでアトリ」

「はい? なんですかコウにーさん」

「今夜はハロウィンという祭りがある日だ。ハロウィンは知ってるな?」

「分かりますよー、イーチャーズリンクで人間の文化は学習済みですから」

「なら話は早い。今から悪魔ルックにコレをプラスして隣のお家まで行って、
お菓子もらってきなさい」

「・・・あれ? これ、サクラさんがいつもつけてる耳じゃないですか?」

「厳密には同じモノじゃない。けど舞原サクラ謹製の由緒ある(?)ネコミミだ。
その品質と本物のネコミミ再現度はお墨付きの一品」

「そんなに拘りのある一品だったんですね。さすがサクラさん」

「後、お決まりの台詞のうしろに『にゃー』も忘れずにな」

「・・・コウにーさん、さっきと言ってること違いません?
思いっきり形から入ってるじゃないですかぁ(ぷぅ)」

「そこ、ごちゃごちゃ言わない。早く行ってこないとここではとても恥ずかしくて
出来ないようなチョメチョメを施すぞ? いいのか?」

「ええっ!? あ・・・それもいいかも・・・じゃなくてやっぱりダメですっ!
それじゃ行ってきますコウにーさん! (とてとて)」

「おー行ってこい。それと、ヤバそうだったら多少力づくでもいーから
頑張って逃げて来いよ。大丈夫、お前ならできる」

「はーーーーーい」

431 名前:宮間夕菜(M):04/11/01 02:34
……何か皆さん楽しそうにチョコレートあげていますね。
わたしも……今がチャンスのはずです!

>>429
和樹さん、今日はハロウィンです。
だからわたしも、精一杯の心をこめてチョコレートを作りました。
どうかわたしの気持ちを受けとってください。

さあ、行きなさい、エドワード2世!

(ハート型のチョコレートを和樹に差し出す。
ただしその中心には口があり、牙を生やして涎を撒き散らしつつ罵声をばらまいている。
その奇声は、窓ガラスさえ割らんとするほどだ)

>>430
もちろん、堂島さんのぶんもありますので、御一緒にどうぞ。
……あ、一つ忘れてました。
エドワードは――ぼやぼやしてると噛みますから注意してくださいね。

432 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/11/01 02:41

http://www.appletea.to/~charaneta/test/read.cgi/ikkoku/1097842207/n341

(ィィィ……ン)

うわ、うるさっ。
アイツー、ご近所さんのごめーわくを一切考えてないな。
後でまた言い聞かせておかないと。

>>429

つーわけで行かせてみた。
・・・ま、アイツなら大丈夫さ。どうにかして帰ってくるだろ。うん。
(ノリで行かせたので後先は考えてない、とは決して言わない)

>>431

って、おや? こっちにも訪問者?
あー、和樹のかの・・・友達か。

(別に今日はチョコあげる日じゃないんだけどなぁ。つうかそれはどちらかと言うと
バレンタインだろう、というツッコミは喉元でおさえこんでおく)

>もちろん、堂島さんのぶんもありますので、御一緒にどうぞ。

へ? おれにも?
・・・って、エドワード?
(ガチガチと歯を打ち鳴らすチョコレート?を受け取って)

・・・えーと。どこからツッコンでいいモノやら。
とりあえず・・・これ、食えるの?

433 名前:式森和樹 ◆KaZuKIgIic :04/11/01 02:51
>>431
あれ?夕菜?こんな時間にどうかしたの…ってえ?
僕にくれるの、それ?

(牙についたチョコレートらしいものをしばらく見つめる)

…………(ごくり

選択肢:
1、逃げる
→地の果てまで追いかけ回された挙句「なんで逃げるんですか!」と報復。
のち強制的に食べさせられる。

2、リーラに頼んでなんとかしてもらう
→「なんであなたが出てくるんですか!和樹さんもこんな女に頼まないで下さい!」
と言いながら嫉妬パワーでリーラを制圧。
のち彼女に頼んだことへの報復を受けつつ強制的に食べさせられる。

3、後で食べるとか適当なことを言ってごまかす
→そんな器用さが自分にあるわけない

……………。

(すべてをあきらめ、受け入れようという疲れきった表情で十字を切りながら)

うん…ありがたく頂くね、夕菜。

434 名前:式森和樹 ◆KaZuKIgIic :04/11/01 03:00
(チョコレートに嬲り殺しにされています。しばらくお待ちください)



(´-`).。oO(僕がチョコレートを食べるっていうよりチョコレートが
僕を食べるっていう感じだよなぁ)

(´-`).。oO(あっ、今噛みつかれたトコなんか筋が切れたみたいな感触が)

(´-`).。oO(ああ、なんか痛みも感じなくなってきた。楽でいいな…)

>>432
(´-`).。oO(黙ってもらっといたほうがいいと思うよ、堂島くん。夕菜は怒ると怖いから)

435 名前:名無し客:04/11/01 03:08
本編でもこのくらい潔ければ、まだ救いがあるかもしれないな……<式森

436 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/11/01 03:14
>>433-434

(地獄絵図を傍目から眺めつつ、再び手元のエドワードに目線をやって)

・・・・・・えーと。
キラートマトだっけ。こんなB級ホラーがあったよな、一昔前に。
まぁ、とりあえず、気持ちはありがたくいただくよ。うん。

(これ、どーやって処分するかな。うーむ困った)

>>435
そうすると本編では抗ってこれ以上の酷い目にあってると?
・・・なんつうか・・・ご愁傷様、としか。

437 名前:式森和樹 ◆KaZuKIgIic :04/11/01 03:31
(屠殺終了)

>>435
あー…うう。また制服ボロボロだ。
ところでそれって、誰にとっての救いなのかなぁ…?

>>436
毎日毎日こんな目に合ってばかりなんだけど、こういうのってハーレムって…言うのかな。
僕としては全然いい気がしないよ…

…さすがに今日のはちょっと利いたなぁ。いつになく視界がゆがんで見えるよ。
ごめん堂島くん、そろそろ僕帰るね…

それじゃあ、また……おやすみ。

(よたよたと歩きながら退場)

438 名前:宮間夕菜(M):04/11/01 03:38
このチョコレートは「攻撃」がテーマです。
性格の悪い精霊を封じて魔法をかけました。
その結果、今では自立して恋敵を索敵・攻撃をし、さらにほかのチョコレートの味を盗んで巨大化します。
これこそがスイーツの奇跡なのです。

そう、奇跡がいまそこに!(>>434を指差して誇らしげに)

>>432
>とりあえず・・・これ、食えるの?

食べられます。愛があれば。

>>434
ほら、これが愛の姿です。
それとも堂島さんは、玖里子さんの溶岩流チョコや凛さんのチョコ鍋(羊羹入り)、
あるいは舞穂ちゃんの女体チョコ(プレイに使用可)のほうがいいとでも言うのですか?


(それだけ言うと、チョコに食べられるを食べる和樹を、じっと監視し続ける)


439 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/11/01 03:47
>>437
うーむ。 というか何で生きていられるんだろうな和樹は。
そこかしこに致命傷を負ってたような気がヒシヒシとするんだが。

そして「今日の教訓:ハーレムも良し悪し」
なんて綺麗に纏めたいところではあるけれど、どうも彼の場合
「ハーレム」に問題があるんじゃなくて「周囲の女の子の性格」に
問題があるよーに思えてならない。はてさて、おれの推理は間違っているだろうか。


>>438
「攻撃」がテーマ。
スイーツの奇跡。
愛の姿。

・・・・・・ツッコミどころ満載だけどもうどっからどうしていいのやら。
なるほど、「ツッコミ王」の投票でおれに一票も入らないワケだ。


うん、まぁ、ありがとう宮間さん。

440 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/11/01 04:02
何の隠語だよ。

441 名前:名無し客:04/11/01 04:15
>439
>なるほど、「ツッコミ王」の投票でおれに一票も入らないワケだ。

……つまり、堂島くんも実は一票入れてほしかったんですね。


442 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/11/01 04:20
アトリは何とか無事に帰ってこれたようだ。めでたしめでたし。
これもみんなの暖かい声援のおかげだ。きっと。

>>441
いやまー・・・ね。
けどおれはどっちかっていったらSでありMであるように
ボケ属性ツッコミ属性両方ともいける具合だからね。
例えて言うなら笑い飯。
だから「ツッコミ王」って言われたらやっぱし違うのかもしれないな。

・・・けど、次の「恋人」はちょっと真面目に狙おうかなーと思わなくもない。

443 名前:◆DFACE/s53g :04/11/11 22:48
http://www.appletea.to/~charaneta/test/read.cgi/ikkoku/1040311022/710-716


……コウくん、ごめん。
つい答えちゃったぼくも短慮だった。

444 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/11/18 02:02
なーんとなくこっちに出没。
ついでに積更新。

・ザンヤルマの剣士 8冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・僕の血を吸わないで 1〜4 :阿智太郎 電撃文庫
・住めば都のコスモス荘 :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜3 :同上
・クッキング・オン! :同上
・海底密室 :三雲岳斗 徳間デュアル文庫
・ワイヤレスハートチャイルド :同上
・学園武芸帳 月に笑(な)く :白井信隆 電撃文庫
・月に叢雲、花に風 :同上
・ガン・オーバー 1〜2 :同上
・ウィザース・ブレイン IV:三枝零一 電撃文庫
new!・インフィニティ・ゼロ 1〜4 :有沢まみず 電撃文庫
・いぬかみっ! 1〜2 :有沢まみず 電撃文庫
・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス
・カラミティナイト :高瀬彼方 ハルキ文庫
・大久保町の決闘 :田中哲弥 電撃文庫
・大久保町は燃えているか :田中哲弥 電撃文庫
new!・道士さまにおねがい :三雲岳斗 電撃文庫
new!・空ノ鐘の響く惑星で 1〜2 :渡瀬草一郎 電撃文庫
new!・ランブルフィッシュ 4〜5 :三雲岳斗 電撃文庫

インゼロは新刊買ったはいいけど・・・読むまではしばらくかかりそうかな。
予定としては道士さま→空鐘→ランブルOR海底密室 くらいの感じで。
ただ空鐘を読んだ頃にはSJフラグメントとまかでみが来るだろーから・・・うーむ。

445 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/11/18 02:17
>>443

うぃ。あっちではどーも。

えー、なんというか。この件に関してはもうおれは口喧しく言いません。
後は各自のモラルに期待する、それだけの話です。
てゆーか鷲士さんが出てきた時期になると発売日すぎてたので
むしろ「さっさと読まなかったおれが悪い」様なフシがあったりして。

ただ、あのスレッドの運営を続けることによっておれの「本読み」としての
楽しみが著しく奪われるような事態がこれからも続くよーなら、
その時はいろいろと検討しなけりゃならんだろーなぁ、と思います。
それだけといえばそれだけの話。

あの件に関してはいじょー。

446 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/11/18 02:59
さて、ここからは先月末〜現在に至るまでに読んだ本を適当にピックアップして、
肩の力だら〜っと抜いた感想をあげていこーかなと思います。

・フルメタル・パニック! つづくオン・マイ・オウン :賀東招二 富士見ファンタジア文庫
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4829116595/250-9451028-9679446

まぁ、今更、と言われるかもしれないけど。
実際に読んだのは>>407のレスをしてから3〜4日後だったよーな。

で、内容なかみ

うん、こりゃ噂に違わぬ負けっぷりだ。いっそ清々しいねってくらいに。
何もかも、全てにおいて向こうさんのほうが勝っていたがゆえの、ある意味では
当然の結果、、、、、とも言える、圧倒的な敗北。

ただ。
圧倒的、、、ではあるけれど、完全、、じゃない。

希望なんて言葉に縋る訳じゃない。
ただ、『諦めない』意思さえあれば。
如何なる手段をもってしてでも、相手を出し抜く手段を講じて、
あるいは、相手に勝る力を手に入れて。
『勝利』に導く事は不可能なんかじゃない。

おれもこれまでそうやってきたし、(少なからず敗北を喫した事もある)
“彼ら”だって、今までそうやって生き抜いてきたんだから。

・・・後は、ただ見守るだけだな。おれの干渉出来ない場所で繰り広げられる、
その戦いの結末を。

447 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/11/18 03:12
・DADDYFACEメデューサIII :伊達将範 電撃文庫
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/484022840X/250-9451028-9679446

こちらも遅ればせながら。

内容的には・・・まぁ、なんとか後一冊で終わらせられるような気はしてきた。不思議とね。
傍目から見りゃ謎が増えるばっかりのようには思えるのだけど、
むしろ話の大筋はこの巻で大分明らかになったよーだし、後は
伏線の回収+最後のヒト暴れ+脱出でなんとかまとまるでしょー、と冷静に分析してみる。

後キーワードとして段々「リムーブカース」とのリンクが
濃くなっている気がするな。今回明らかになった大陸の秘密関係で特に、ね。
もしDADDYFACEシリーズしか読んでなくてリムーブカース知らないって人は、
この機会に目を通しておくと1.3倍くらいはこのシリーズが楽しくなるんじゃないかな。うん。
ただし、今はちょっと入手困難かもね。

そしてデイモンのおっさんは・・・最悪だなーいろいろと。
これはもうおれの口から言うのも憚られるので、是非皆さんの眼で確かめてみて下さい。
女性にとっては完全にセクハラです、あれは。

448 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/11/18 03:55
で、この後ウィザーズ・ブレインの感想をあげる予定でしたが、
諸事情、もしくは気力がなくなったので今日は見送り。
最近こんなんばっかな気がするがまー気にしない気にしない。

次は本スレと、今話題の某スレッドかな?
そんじゃまた。

449 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/11/18 23:32
>>968

人を無差別通り魔のようにゆーな。
しょうがないだろ、おれは自動的、、、なんだよ。

>>969
だってヒマだしね。

>>989

うむ、聞かないほうがよろしかろ。


>>994

いや、話をしたいとは言ったけど、別に立てたいとは言ってないし。


450 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/11/18 23:33
と、いうようなレスをしようとしたところで1000に到達。

結局のところ、何も否定できてないよーな気がするが気がするだけだ。きっと。


451 名前:式森和樹+リーラ ◆KaZuKIgIic :04/11/18 23:44
とりあえず神父さんと同レベルにされるのは否定できたんじゃないかな。

ところでリーラだったら触っても大丈夫だよ。別に誰も怒らない。

リーラ「式森様以外は、ですが」

452 名前:名無し客:04/11/18 23:47
>>451
にこやかな笑みを浮かべたまま、
手首の関節極めて外す人は怒ってないのでしょうか。

453 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/11/19 00:01
>>451

>神父さんと同レベルにされるのは否定できたんじゃないかな。
うむ、それさえ否定できれば十二分だ。むしろそれこそが最重要課題。
愛があればラブイズオッケー。

>触っても大丈夫

・・・本当に? 双方合意の下で?
(やっぱり色々と警戒してるらしい)



454 名前:式森和樹+リーラ ◆KaZuKIgIic :04/11/19 00:07
>>452
リーラ「(素早く後ろに回り込んで和樹からは見えないアングルで首筋に手刀を一閃。気絶させる)」

え?リーラそんなことやってたの?

リーラ「(そっけない顔で)いえ、ただの>>452様の勘違いかと。わたしはそのようなことは…」

>>453
まあね。確かにあの神父さんと同じ次元に置かれるのは僕もいやだなぁ。
ところで愛があればラブイズオッケーってなんかそれ二重語じゃない?

>・・・本当に? 双方合意の下で?
一応まぁ僕が預かってる(ていうか勝手に預けられちゃったんだけど)女の子だし、
無闇になんでもさせるってわけにはいかないけどね。

…ところでそんなに身構えて、堂島くんはリーラのどこを触るつもりなの?

455 名前:式森和樹 ◆KaZuKIgIic :04/11/19 00:12
あ、そうそう。僕も「DADDYFACE」の新刊読んだよ。ちょっと自分のスレッドでも触れたけど。
ホントデイモンさんにはびっくりしたよ。まさかあんな人だったとはねえ。
「女性との座を一方的に中座するのは主義に反するから逃げなかった」って、
まるでひどい乗り物酔いと高所恐怖性が持病な自称ジェームズ・ポンドの後を
告げる逸材さんみたいな人だなぁ。

それにしても美貴さん、出番っていうか見せ場ないね……

456 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/11/19 00:21
>>454

・・・あー、ひょっとして>>452の人はおれにとっても大事な警告をもたらしてくれたんじゃなかろーか。
おれの勘が正しければ。

>ところで愛があればラブイズオッケーってなんかそれ二重語じゃない?
某J事務所のリーダーの受け売りだよ。二重語だけどなんか語感がいいから使ってる。

>堂島くんはリーラのどこを触るつもりなの?

・・・そりゃぁ、その。
















色々と。

457 名前:式森和樹 ◆KaZuKIgIic :04/11/19 00:29
>>456
僕はてっきり女日照りのあまりちょっと触れてみたいとか手握ってみたいとか、
そういうのだと思ってたけど…もしかして神父さんみたいな直接的なことが
したかったの?

そういうのはちょっと困るなぁ。
いくら僕が預かってるメイドさんだからってそんなことまでさせてあげる訳にはいかないよ?

458 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/11/19 00:41
>>457

・・・和樹、さりげなく失礼な事言ってないか。(女日照りて)

そしてよく考えてみてくれ和樹。
ここは一刻館だぞ。泣く子も黙る(?)全年齢対象の。
更にはおれや君は同じく全年齢対象原典出身者じゃないか。

・・・そんな状況で「直接」なんて、出来るわけないしやる訳ないじゃないか。何を言ってるんだ。
だいじょーぶ。何も心配はいらない。


ただ、ちょっと。


撫でるだけ。

459 名前:式森和樹+リーラ ◆KaZuKIgIic :04/11/19 01:03
>>458
え?あ、わ、ごめん。
ちょっと失礼なこと喋ってたね、僕。

>全年齢対象
なんか一部子供には色々な意味で見せられないスレッドがあるような気がするのって
僕の気のせいかなぁ…
吸血鬼のほうのビリーさんとことか、ちょっと微妙なような…邪神がいるし。

>撫でるだけ
…ホントに?信用するからね、僕。
リーラ、妙なこと頼んで悪いんだけどちょっと撫でられてあげて。

リーラ「かしこまりました。…堂島様、どうぞ」

460 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/11/19 01:26
>>459

>20スレほど下にある某百鬼夜行スレ
あそこはまた別の意味で見せられないスレッドのよーな気がする。
というか最近は神父さんどころかあの人にまでお株を奪われてるよーな気がするな。
いかん、これはひじょーにいかんね。パーソナリティの損失だ。
可及的速やかな対応が必要だな、こりゃ。


>>459

よし。
いーんですね。本当に。


でわ遠慮なく・・・(ぬぅ、とメイドさんの頭に手がかざされる)



461 名前:式森和樹+リーラ ◆KaZuKIgIic :04/11/19 01:36
>>460
いや、何のお株をどう奪われてどんな対応をしようというのかすごく気になるんだけど。
堂島くん、そんなことしなくても女の子の友達いっぱいいるじゃん。彼女だっているし。
ヘタするとそのうち僕みたいなひどい目にあうよ?

>手がかざされる
リーラ「(じっと身動きせずに待っている。ただし手がちょっと構えを取っているような…?)」

462 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/11/19 01:48
>>461

まー気にしない気にしない。気にしちゃ負けよアップップ。
深く言及しない方がおそらくおれと和樹の為だ。うむ。

さて・・・と。

(かざした掌が、ぽん、とメイドキャップの上から置かれました。
 その後、絶妙なるソフティタッチで指と手を同時に――――)

463 名前:リーラ・シャルンホルスト ◆KaZuKIgIic :04/11/19 01:54
>>462
(´-`).。oO(……………)

(´-`).。oO(これも式森様の頼み…となれば、致し方ないか)


(結局黙って手の動きを見つめているリーラ。薄茶色の瞳がじっとコウを見つめている…)

464 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/11/19 02:00
>>463

うーん、なかなか良い具合だよ。メイドさん。

(微笑のまんま、絶妙タッチで頭撫で続け)

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・



・・・ふぅ。こんなものかな。


ほら。撫でるだけだっただろ?
拉致監禁も陵辱もなし。健全な方向目指してますから。うん。

465 名前:式森和樹+リーラ ◆KaZuKIgIic :04/11/19 02:14
>>464
…だね。
やっぱり堂島くんはそこらへんちゃんと理性的だね。
信用して良かったよ、うん。

リーラ「堂島様、お加減はいかがだったでしょうか?」

リーラもありがとね。言うこと聞いてくれて。
帰ったらお茶でも飲もっか。すこし喉が乾いたし。

リーラ「かしこまりました。ご一緒させていただきますね」



じゃ、僕らはそろそろ帰るね。長いことどうもお邪魔しました。

リーラ「それでは堂島様、失礼します」

(退場)

466 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/11/19 02:42
>>465
だから言ったじゃないか。全く疑りぶかいなー。
ま、別に気分を害してはいないけどね。「疑う事」それ自体は決して悪ではないのだし。

お加減はそりゃもう存分によかったデスヨメイドさん。余は満足じゃ。
また機会がありましたら一つよろしく。

じゃ、また来いよ和樹、それとメイドさん。

467 名前:名無し客:04/11/21 01:46
気付いたらだいぶ前からAHEADシリーズが積本から消えてるのは、
……厚すぎて読む気がしないからですかいねー?

468 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/11/22 04:19
とりあえず某所で遊んでみた。月曜と火曜もできればやってみようかなーと。
最初だけクリアしちゃえば後はそれこそノリで何とかなるし。

ちなみにプロフィールのある欄がコピペミスで「ウナギとコロッケ」のまんまになってるのはヒミツだ。


・・・どこの事かもヒミツ。まーバレバレだけど。

469 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/11/22 04:25
>>467

いや? AHEADシリーズは全部読んでるけど?
とりあえず、基本的に積本の中から消えてる本ってのは全部
『読了してる』もんだと思ってください。
あと新刊だったらいちいちココで購入報告&読了報告してない本も多いし。

例えば今月の電撃文庫の新刊にしても、
「道士さまにおねがい」「DADDYFACEメデューサIII」「インフィニティ・ゼロ4」の他に
「バッカーノ! 1933(下)」と「電撃! イージス5」なんかも購入&読了しているし。

・・・まーともかく、例外はあれどおれは基本的に一回手を出したシリーズ物は
全部揃えて直ぐ読了するようにしてますので、心配しなくてもだいじょーぶですぞ。

今日はこれだけ。

470 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/05 00:52
ごそごそっと。

471 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/05 01:02
・ザンヤルマの剣士 8冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・僕の血を吸わないで 1〜4 :阿智太郎 電撃文庫
・住めば都のコスモス荘 :同上
new!・阿智太郎短編集 おちゃらか駅前劇場 :阿智太郎 電撃文庫
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜3 :同上
・クッキング・オン! :同上
・海底密室 :三雲岳斗 徳間デュアル文庫
・ワイヤレスハートチャイルド :同上
・ランブルフィッシュ 4〜5 :三雲岳斗 電撃文庫
・学園武芸帳 月に笑(な)く :白井信隆 電撃文庫
・月に叢雲、花に風 :同上
・ガン・オーバー 1〜2 :同上
・ウィザース・ブレイン IV(上):三枝零一 電撃文庫
・インフィニティ・ゼロ 2〜4 :有沢まみず 電撃文庫
・いぬかみっ! 1〜2 :有沢まみず 電撃文庫
・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス
・カラミティナイト :高瀬彼方 ハルキ文庫
・大久保町の決闘 :田中哲弥 電撃文庫
・大久保町は燃えているか :田中哲弥 電撃文庫
new!・さらば愛しき大久保町 :田中哲弥 電撃文庫
new!・空ノ鐘の響く惑星で 3 :渡瀬草一郎 電撃文庫

後番外として京極夏彦 『狂骨の夢』(文庫版)も購入。
ちょうど某ブッ○オフに揃ってたモンだから、つい。
つってもまだ『姑獲鳥の夏』すら積んでるわけだから・・・読むのはまだ先かな。

また今月の予定としては

・とある魔術の禁書目録4 :鎌池和馬 電撃文庫
・AHEADシリーズ 終わりのクロニクル 4(上) :川上稔 電撃文庫
・しずるさんと底無し密室たち :上遠野浩平 富士見ミステリー文庫
・BLACK BLODD BROTHERS2 ー特区鳴動ー :あざの耕平 富士見ファンタジア文庫
・カオスレギオン05 聖魔飛翔篇 :冲方丁 富士見ファンタジア文庫

こんなラインナップを予定してます。

472 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/05 01:10
隣の家の話な上に遅レスだけど。

おれは家で本を読む時は基本的にぎょーぎ悪いです。
大抵ベッドの上に寝っ転がってごーろごーろと。
それこそそのまんま寝てしまってもいいくらいにゴロゴロやってるね。

けど実際のところ、家で読むよりは出先で読む方が読書って早く進むんだよな、おれの場合。
どっかで「電車の中などで本を読むのは『読書』とは言えない』なんて話が
出てたよーな気がするけど、そこからいうとおれの方法って完全にアウトだよね。
ま、要するに暇潰しなわけだからそれもあながち間違いではないけれど。
それ自体、、、、を目的にして読むのが読書で、そうでないものを省く、
という分類で行くとするなら。

473 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/05 01:22
さて、何の感想を書こう。

もう実際ね、あまりに色々読みすぎてもうどれからやっていいやら。

474 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/05 01:44
ここ最近出読んだ本は、えーと。

・まじしゃんず・あかでみい 5 (榊一郎)
・ストレイト・ジャケット フラグメント1 (榊一郎)
・空ノ鐘の響く惑星で1〜2 (渡瀬草一郎)
・学校を出よう! 3〜4 (谷川流)
・インフィニティ・ゼロ (有沢まみず)

こんな感じか? あれ、数えてみるとそんなに無いな。

475 名前:名無し客:04/12/05 01:47
んじゃあSJ断章きぼんぬ、と(何

476 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/05 02:24
>>475

まぁ、実に簡単な感想になってしまうけれど・・・。

・ストレイト・ジャケット フラグメント1 トモガラのエン
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4829116684/250-1538562-5492234

全編読み終わった後で、素直に思った。

世間じゃ「SJも遂に萌えに走ったか」みたいな事が言われてたよーな気がしたが、
いやいや全然そんなことはないぞと。
全編を通して流れる退廃的かつ絶望的な雰囲気といい、たち込める血と硝煙の臭いといい、
こいつは決して他の小説のような「お気楽短編集」とは違う。
どんな形態であろうとも「SJ」は「SJ」だな、と安心感を抱かせてくれる内容が
キッチリそこにはあったね。うん。

つうわけで個人的には満足できる一冊でした。

ただ気になると言えば・・・わりと榊氏らしからぬ誤植が目立った気がするね。
これも過密スケジュールから来る手落ちが要因だと思うと、やっぱ心配にはなるかな。
同月発売の「まじしゃんず・あかでみい5」にも同様の兆候が―――こちらは
書き下ろしな分頻度は高かったような―――見られたもんでね。
やっぱムリして仕事増やすよりかは特定のシリーズに集中して、
クオリティの高いもんを提供してほしいかなーと思う次第。
って、それはそのまんま成田良悟氏にも言えることなんだけどさ。

477 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/05 03:24
・塩の街 -wish on my precious- :有川浩 電撃文庫
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840226016/250-1538562-5492234
(※注:レビュー内に多少のネタバレ含む)

超今更。
けどほらそこはあれだ、一応約束を果たす、と言う意味で。うむ。

ただし、語る事も実はそんなにない、というかこのスレでほぼ語られちゃった、というか。
>>332 >>349あたりのカウンセラー氏の感想がそれに当たるかな。

まぁ、要するに。

まず始めに世界観ありき。
「全てが塩化していく世界」という、いささか奇抜で面白い設定。
そして一章、二章と読んでいって
「ああ、成る程。こうやってオムニバスで人間の絶望と愛を描くわけだな」
と思わせる。
で、三章以降から「あれ? この展開は・・・」となり・・・
全部読み終えて結論。

何のことはない。絶望的世界観も、一章二章の展開も。
全てこの「ラブストーリー」を展開し帰結させるためのツールだったわけだ、と。こうなる。

まぁ、読んだ人にとっては異論反論あるだろうけど、おれが感じたのはこういうコト。

絶望の中でも愛は咲き、またその愛が時に世界を救う。
そんな感じの、本質は実にロマンチックなそのものズバリのラブストーリー、、、、、、、
この作品では特に良く言われているんだけど、少女漫画チックですらある恋愛話だね。
そう言われる要因として「作者が女性である」ってのもあるが。

文体やギミックに関しては特に語る事はなし。敢えて言うならソツなく上手い。
その辺りはさすがに大賞受賞作品だけの事はある。

で、最終的な感想としては・・・
こーいう恋愛要素濃い流れになってしまったのが別に悪いとは言わないけれど、
ひじょーに個人的な意見として、この絶望的な世界観で
一章二章のようなオムニバス的な連作のまま終わらせて欲しかったなーと思ったり思わなかったり。
その方が話的にはもっと好みなモノになったなぁなんて、勝手なコトを考えてた。

全体としては本当にソツがないんだけど、特に秀でたところはないという印象だった。
ちょうど>>414の「〜お稲荷さま。」と同じような感じかね。
まぁ、平易具合もアッチとはまたビミョーに違ってたんだけどな。

478 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/05 03:49
で、>>335で言ってた「木戸野さんをからかう」っつう話はだ。

こんなロマンティックとも言える綺麗なラブストーリーを読んで
「涙が出そうになった」(>>230)とわ、木戸野さんもやっぱし女の子っつうか、
何ともかわいらしいところがあるもんだなぁ、という事を
にやにや笑いとともに言ってあげようかなと思ってたわけですが、
おもいっくそ時期を外しまくってるうえにそもそも木戸野さんが
何処の異界を彷徨ってるんだっつう話で。いやはやなんというか、
時の流れは残酷だよねーと思う所存。







いやもうなんていうか、申し訳ない。

479 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/05 04:01
ついでというか、この時期に塩の話をしたなら語らないわけには行かない話題。

ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840228248/250-1538562-5492234

同作者が半年以上の沈黙を破って世に送り出した『ハードカバー』の新作、「空の中」が発売中ー。

とはいえ、ぶっちゃけおれはまだ読んでません。

理由としては・・・えーと、正直に忌惰なく簡単に言うとだ。
9月頃この新作の話を見たとき、ハードカバー1500円の値段に見合うほどには
おれはこの作者から求心力を感じなかった、とこういう訳。
要するに財布と興味の兼ね合いで購入予定から外されてたって事。


で、発売から1ヶ月ほど経ったわけだが・・・
これがなかなかどうして、評判はぜんぜん悪くないらしいんだね。
前作「塩の街」より纏まってて、分厚いながらもシャープに仕上がってるとかなんとか。

そう言われるとやっぱり興味がフツフツ湧いてこなくもないんだけど、やっぱハードカバーはなぁ。
おれとしては1年以内に電撃文庫で上下巻連続刊行、なんてことになってくれれば
実に理想的なんだけど。そうそう巧くは行かないか、やっぱ。

480 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/05 04:51
>隣のスレの娘さんたち

まずは早速の反応、こちらこそありがとー。
電車なんかでの読書だと・・・そーだな。焦り、っていうのともちょっと違う。
まー大体いっつも乗る交通機関なんて、目的地までの所要時間は大体
分かってしまうわけで。(もちろん未知の場所では違うけどさ)
だからその時間まで「とりあえずココまでは読んでしまいたい」だとか、
ある程度自分で読書進度のボーダーを決めてしまったりすること、ない?
ミハルちゃんが言ってるのはそういうコトとは違うのかな。
ただそのボーダーも結構いい加減でさ。ボーダーまで読んでしまって
目的地到達までの時間がさし迫ってるときなんか
「あと3ページ、この章の終わりまで・・・いや、あと1ページでいいから!」
みたいな風にどんどんリミットを伸ばしてしまったりするわけだけど。

だからつまり、こーいう時ってそうやって無意識にしろ有意識にしろ
ボーダーを決めて読むわけだから、その分本読みに対する
集中力も高まって自然と進度がはやまる・・・なんてコトかもしれないな。
まぁ、明確な根拠は全くない。


マンガ? マンガは・・・まぁ読むね。
ジャンプだけはいちおー購読してる。他は立ち読み程度。
「ブリーチ」は、面白くなくはないんだけど・・・如何せんキャラが多すぎて
イマイチピンと来なくなってきたのと、所謂少年漫画的インフレに突入してるんで
そのヘンどう解決すんだろうなーってコトばっか気になってたりする。
そーいうのも含めて個人的にソウル・ソサエティ編はイマイチ。

んで、やっぱ今のジャンプだとナルト・ワンピの二大巨頭が面白いかな。
さすがにジャンプ人気の担い手の事だけはあって、双方シンプルに面白い。
ともすれば崩れそうになる少年漫画特有のパワーバランスを、
両作品とも別々の手法でうまーく釣り合いを取らせているのが勝因だろうか。
それだけじゃなく、話の意外性・先の読めない展開など、読者を惹き付ける要素に
長けているってのも勿論あるけれど。

って、おれも珍しくマンガについて語っちゃったよ。

481 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/05 04:57
・・・まぁ、遅レスだった。ゴメンして。

つうわけでこっちもさっさと撤退しますかね。もう5時だし。

あと当然感想リク及び雑多な要望なんかはこちらで常時受付中。
つうか>>423と以下同文。

そんじゃまた、気が向いたときに。

482 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/14 16:25
↑厨臭くて無闇にスケールがでかくて問答無用で何でもありな奴

483 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/14 16:38
と、脊椎反射気味に書いてみたけど、別に問答無用で何でもありじゃないよな。
それでも前半二つは撤回できないが。


まぁ、おれもいろいろ作家さんのサイトを見て回ったりしているから分かるのだが、
本当にライトノベルの業界ってのは楽じゃないらしーんだな。
例え重版が一刷や二刷かかったとしても、「あんまし売れなかったんで打ち切りです」
なんてことはぜんぜんありふれた良くある話、だしね。
そういう意味で「インパクトのある、強い主人公とキャラクターを!」って
作家さんが考えて、打ち出していくのはそれも一つの流れだろうね。

484 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/14 16:51
さて、他に「厨臭くて無闇にスケールがでかくて問答無用で何でもありな奴」って誰なんだろう。

例えば少年漫画の「ドラゴンボール」。
孫悟空なんてどうだろう。
「BASTARD!」のダークシュナイダーは?
「北斗の拳」のケンシロウも前者二人には及ばないかもしれないが
充分強いカテゴリーには含まれるだろうね。
要するに小学生同士の

「この漫画のこのキャラとこのキャラどっちが強い?」

なんて会話に名前の上がる人たちは大抵そうだ。
少なくとも上記の条件の二つ以上には当てはまっている。


そして厨キャラと小説、というキーワードで括るなら菊地秀行氏の作品群もそうだよね。
生憎とおれが既読なのは魔界都市ブルース関係の数冊のみなんだけど・・・
《新宿》のせんべい屋こと秋せつらさん。
彼なんてそのまんまだよな。
あの糸で大抵の戦闘はこなすことが出来るし、その上誰もが認める美形。
噂ではDもそんな感じだって聞いた事がある。

485 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/14 17:00
つうかおれもそろそろなにが言いたいのか分からなくなってきた。

ええと、要するに。

現在「ライトノベル」と呼ばれるジャンルそのものが、そういった一昔前の
少年漫画とか、または菊地秀行氏を始めとする伝奇系ファンタジーの
影響を色濃く受け継いで育ってきたわけで。あるいは直系の子孫とも言えるかも知れない。
故にこそ、ジャンル自体にそういった最強系主人公が多く集まるのも
流れとして極自然なことなんじゃなかろうか、っつう話だ。うん。

486 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/14 17:22
そもそもライトノベルの草分け的存在であるところの「スレイヤーズ!」だって
あの通りの性格と強さだからね。そこから推して知るべし、って奴だ。

で、それがどうした、って?

んー、どうもしない。


だってキャラが厨臭くて無闇にスケールがでかくて問答無用で何でもありだとしてもだ。
要するにそれってキャラの性格付けの一端に過ぎないわけだろ?
作品の面白さを決めるのはその一端のみにあらず、話の構成や
伏線の面白さ、文体の緻密さ、その他諸々の小説的技法全てを持って
顕されるはずなんだから。
あくまで一端、であって全てではない。そうだよな。


で、ええと、なんだっけ。
最近二次創作や同人の世界でよく言われてる・・・最強ムテキングなんでもあり美形主人公って奴。
専門用語で「U-1」とか言うんだったっけな。
まぁ、同人業界に限らず商業として売られている作品にもそーいうキャラが時折みられるようだけど。
それが何で「忌むべき存在」として忌避されてるかってと。
あ、おれはそういう二次作品読んだことないから結局推測になるんだけどね。

要するに
「二次作品のオリジナル主人公の場合、そいつ中心で物事が運ぶので他キャラがないがしろになる」
「完全オリジナル作品の場合、万能すぎる為に世界観を破壊し、物語全体が歪になる」
って事だよな?

それって結局、キャラクター以前の問題じゃん。
ただそいつの物語構成能力が無かったってだけのことじゃないかな、と思ったり。

まぁ、それがクリアできてもキャラクターそのものの『魅力」って奴が致命的に
欠けてるケースもあるのかもしれないな。それはそれで結局問題外だが。

487 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/14 17:40
つうか、最初は地下スレと板間会話のつもりが、
もうとっくに置いてきぼりを食らっていると言うこの状況。
どうも最近、リアルタイム会話における遅レスの貧乏神がおれの背にはとり憑いているらしい。


最後のまとめ。

同じ「厨キャラ」でも、世に広く受け入れられている者と「U-1」呼ばわりされて
叩かれるものと大別して二種類存在する。
両者の違いは何かといえば、
抽象的に見ればキャラクターが独自に持つ「魅力」の有無、
理論的に見ればキャラクター以前の物語構成能力の有無。

故にそれは決して「楽」であり「平坦」な道なんかではない。
それを「楽」とカンチガイしている輩には決して「魅力ある厨キャラ」を
扱うことなど出来はしない・・・そーいうことだな。


うわ、なんて当たり前の結論。


さて、それでこのおれ自身が果たして「受け入れられている厨キャラ」なのか、そうでないのか、
はたまた「厨キャラですらない」のかは・・・読者の皆のご判断にお任せしますよ、と。



488 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆p1a4SYSTEM :04/12/14 19:31

 例えば新井素子先生のスタイルを一つの始祖と考えれば、"読み易い"特徴は現在の
少女向け文庫=ライトノベルの一つの基盤だったし、ともかく「レーベル違い」ってだけの
理由が上げられるんだけどね。対象読者を定めるのがレーベルだからこそだ。
 朝松先生は出版社が代わった途端、描写の内容をハードに変えられた。
 逆で云えばライトノベルから一般の例じゃ、有名な「十二国記」とかね。
 考え方次第で「ハリポタ」も「デルトラ」もライトノベルって云えるんじゃないかな。

>>D

 あの世界だからこその主人公だろうね。
 乾いた世界観、荒廃した大地を一人で駆け抜ける事ができる主人公が彼だった。だか
らそれ自体が「キャラ」を立てることに繋がったし、だからこそライトノベルとして認知され
ている。今じゃ「ライトノベルレーベルから出版された一般小説」の一つとして受け入れら
れている事すらあるくらいだ。菊地先生の作品で最近、講談社新書から出たそれに比べ
てみると、「D」の方が余程に"ライト"よりも伝奇的な耽美さに満ちている。
 そうだな、あれは……菊地先生だからこそ、と云えばいいのか。
 "厨"とかそうでないとかじゃなく、菊地先生の小説はあれが規定値なんだ。デフォルト、
芸風だ。伝奇直系の小説であるからこその内容、とも云えるかな。
 それが通る世界だし(相手も大概無茶苦茶だ)、そうしてくれてスッキリするような内容
だからね。非人間的なほどにクールな「D」と、悪逆非道の王道を貫くヴァンパイアとの
死闘は、少年漫画の典型を見るほどに気持ちいい。
 マンガの影響を言うなら夢枕先生は自分でそれを口にしてるし、平井先生は自分から
マンガのリスペクト作品を書いていたしね。

 キャラの特徴が強いか弱いかなんて、話を構成する一要素でしかないからね。
 一番重要なのは面白いか面白くないかだし、作品が良作なら必然、生き延びられる。
大量に生産されては消費される、「決して止まれないマグロが泳ぐような」ライトノベル業
界だけど……だからこそそこで生き残っているのは一つのインパクトを備えている作品
に限定されている。あの「ブギー」のようにね。
 極論して、それが小説総体として見た時に面白いかどうかだけだ。
 私は「戯言」の哀川さんが隕石を拳で粉砕しても受け入れるよ。
 無論やらないだろうけど。戯言だ。



 ……というのを、ここに貼りたかったんだけどね。
 

489 名前:エーフィ・C・ハウサー ◆p1a4SYSTEM :04/12/14 19:39
>>488

 こほん。
 やあ、お久し振りだ、お兄さん。突然ごめん。

 で、話はライトノベルだったんだけどね。
 強力極まりないキャラを扱うのは難しい。マンガより小説には尚更だ。
 グラフィックを常時頭で構築しなきゃいけないのに、現実離れの度合いがインフレすると、
想像の余地をどんどんと拡大しなきゃいけなくなる。
 以前に読んだ「ガンダム」の小説はロボットアニメを見ていないと場面を想像するのがか
なり「キツい」かったしね。
 「かめはめは」を文章で表現して、フリーザとゴクウの激闘を文章で表現して、はたして
それを「小説として面白く」出来る人は希有だろう。非常に希有だ。

 だから私は、伝奇は伝奇として、山田風太郎小説の流れとして読んでしまう。
 最近だと、割と凄い小説を読んだ。
 核ミサイルをアストラル体(の、ようなモノ)で掴んで日本列島を押し潰す津波を気合で
跳ね返し、太陽の中に相手を放り込んで(それでも倒せない)戦うような、そんな「伝奇」
小説だ。レーベルはライトノベルじゃない。
 面白かったかどうかは、別として。奇想天外ではあったよ。菊池的に。
 "伝奇流れ"のライトノベルは割と多いだけに、「どう話を連ねるか」に尽きるだろうね。
 

490 名前:名無し客:04/12/14 20:45
もっとも最低SSに近い商業小説として、
「風の聖痕」の名を挙げさせてもらいます。

脳みそ全く使わずに、ただ主人公の強さを楽しむなら問題はないんですが、
少しでも首を傾げ始めると、そのまま首が360度回りそうな勢いな代物です。

個人的には好きなんですけどね。脳味噌休めに最適で。

491 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/15 02:51
>>489

エーフィちゃんのこの話を聞いて、なんとなくジャンプ放送局のアホネタを思い出した。

『ドラゴンボールの小説版はこんなのだ』

「ギュン」
「ドカッ」
「バキッ」
「ガシィ」
「くっ」
「ギャン」
「はっ!」
「ベキャッ」

(中略)

「タッ」(着地音)
「準備運動はこれくらいでいいだろう・・・」

かなり昔の話なんでうろ覚えだけどね。
当時これ見たときメチャクチャ笑った記憶がある。

まぁ要するにコレが小説媒体と漫画媒体の違いって奴だろうなーと。
だからこそ小説って奴は難しい。ホント難しい。


>>490
うぃ、「風の聖痕(スティグマ)」ね。
タイトルは知ってたが(やけにドラマガでプッシュされてるし)生憎と未読だったので、
例の如く某巨大掲示板の過去ログを遡ってナナメ読みしてみた。

・・・早い話が「富士見版月花」っていうポジションでよろしいんでしょーか、これ。
んー、イマイチ君のレスと過去ログの内容じゃその雰囲気が伝わってこないんで
なんともいえないんだけど、「主人公が以下略」って感想だけは共通してたようなんで、
まぁそういう小説、、、、、、なんだろうな。きっと。

492 名前:名無し客:04/12/15 15:45
「月花」は「小説版ドラゴンボール」と聞いていますから、
恐らく、努力・友情・勝利で、敵も味方も強さのインフレ起こしてるんでしょうが、
「聖痕」の方は主人公が常に最強で、性格は酷薄、勝てば官軍を座右の銘にしているような輩。

作者は後書きで「真っ当な熱血キャラがかけないので、捻くれたのを主人公にしました」と。
言ってるが、「強い力を持っている責任? 何でそんな物背負わなきゃいかん」と言う台詞を
捻くれ者は吐くのかどうか。
アシと服の調達のために出先で「親切な人から借り」るような真似も平気と言う人間性。
そして、世界唯一の特異能力の持ち主と来たもんだ。

さらにはキャラの心理描写――特に変化の経緯――に、戦闘描写もお粗末な物。

……長々とスレ汚し失礼。

493 名前:名無し客:04/12/15 18:57
……最初の頃はライノベ風味のミステリーという事で狂喜乱舞したなぁ。
遠い日の思い出です。


494 名前:名無し客:04/12/18 23:34
カオスレギオン05読了です。

……いや、此処まで濃密な、
そして、予め決まっている結末に向かいつつも予想を裏切り、
期待を裏切らない代物は初めてだと思います。

結末が予想できないのではなく、予定調和なわけでもなく、
7冊にわたる小説の最終巻に相応しく、且つ、第一巻である最終章に
湖と湖を繋ぐ大河の如く繋がって行く……。

全力でお奨めします。お年玉全額使ってでも、
7冊集める価値があることは(名無しではありますが)保証します。

495 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/19 03:27
まぁ、おれはどうにもお隣の孤児院のみんなやらかなめちゃんみたく
長々と語るのは苦手だったりするんだけどね。ココでの感想も大半がそうだし。

で、ええと、空の境界か。
つまりが「伝奇」と「セカイ系」の相の子、っていう認識ならいーんじゃないかな。
この間講談社ノベルズ版を本屋で読む機会があった時に、笠井潔氏の解説だけ
ちらと読ませてもらったけれど、彼も大体解説の主旨が「セカイ系」にあったはずだし。

後やっぱこの小説はタイトル通り、「境界」ってのが一つのテーマではあるよな。
全てのシナリオと登場人物に共通する、根の深いテーマだと思う。

両儀式は言うに及ばず、
巫条霧絵、浅上藤乃、臙条巴、玄霧皐月、白純里緒―――
皆自分の「境界」を認識できなくなったり、或いはそれを踏み外して、、、、、しまったり。
そういった事象がこの世界で悲劇や喜劇を産みだしたわけで。
そんな中でも唯一自分の「境界」を見失わずにいられたのか黒桐幹也、って事なんだろうな。


つうか空の境界もだいぶうろ覚えだなー。くそ。
そのうちじっくり再読しなけりゃならんな、こりゃ。

496 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/19 03:37
>>492

うん、いいトコ突いてるけど実に惜しい。
月花は努力も友情も勝利もあるが一番でかいのはだ。
それもこっちが見てて恥かしくなる類の
愛は地球を救うぜバンザイ的なヤツ。

で、聖痕(スティグマ)はそーいうもんなのね。
ちょっとキャラ立てをひねろーとして失敗してるようなそんな例かな。
文章に関してはそれこそ読んでみないとなんとも言えないから言及は避けるけど、
どうにもキャラメイキングの面で大きく損をしているってのは良く分かるね。
そんなのをプッシュしてる辺り、やっぱ今の富士見は(以下不穏な言動が続く為省略)


>>493

ん、何が?
件の『風の聖痕(スティグマ)の事か?
特にミステリー、っていうあらすじではなさそうだったけれど・・・



・・・やっぱ、ミカタのコト?

497 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/19 04:39
>>494

・・・・・・うらやましー。
いや、当然買いますよカオスレギオン。
実際3巻4巻の展開は本当に素晴らしいの一言だった。
いや、それまでも充分素晴らしいのだけれど。
以前も言ったように、個々の巻がそれぞれ単独で物語として
完成していながら、更に「カオスレギオン」というシリーズ全体の流れとして極自然に
収束に向かって行くというこの構成が本当に凄い。
ある意味現代のファンタジー小説のひとつの究極形と言っても過言ではないかもしれない、
それくらいのシリーズだと思うよ、こいつはね。

しかし、カオスレギオン05・・・来週中には是非とも捕獲したいなぁ。BBBと一緒に。
なかなか出かける機会でもないと、本屋には寄らないモンだから・・・今すぐって訳には行かないのがつらいトコで。
まぁ、期待しつつ購入&読書させてもらうよ。うん。



498 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/19 04:46
・ザンヤルマの剣士 8冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・僕の血を吸わないで 1〜4 :阿智太郎 電撃文庫
・住めば都のコスモス荘 :同上
・阿智太郎短編集 おちゃらか駅前劇場 :
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜3 :同上
・クッキング・オン! :同上
・ランブルフィッシュ 4〜5 :三雲岳斗 電撃文庫
・月に叢雲、花に風 :白井信隆 電撃文庫  ※現在読書中
・ガン・オーバー 1〜2 :同上
・ウィザース・ブレイン IV(上):三枝零一 電撃文庫
new!・ウィザース・ブレイン IV(下):同上
・いぬかみっ! 1〜2 :有沢まみず 電撃文庫
・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス
・カラミティナイト :高瀬彼方 ハルキ文庫
・大久保町シリーズ(全3冊) :田中哲弥 電撃文庫
<font color=red>new!・しずるさんと底無し密室たち :上遠野浩平 富士見ミステリー文庫


増えては減って、少しずつ減ってる感じ。
これでも積もうと思えば幾らでも積めるんだよなー、実際。
ただ財布の中身がそれを許さないだけで・・・。

499 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/19 04:47
最近読んだ本

・とある魔術の禁書目録4 (鎌池和馬)
・AHEADシリーズ 終わりのクロニクル 4(上)  (川上稔)
・インフィニティ・ゼロ 全巻 (有沢まみず)
・空ノ鐘の響く惑星で 3  (渡瀬草一郎)
・学園武芸帳 月に笑(な)く  (白井信隆)

まぁ、個々の作品についてそれなりに語ることは無きにしも非ず。
ただ・・・気力が。



500 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/19 04:53
ついでに500ゲット。

501 名前:名無し客:04/12/19 22:59
>>497
>個々の巻がそれぞれ単独で物語として
>完成していながら、更にシリーズ全体の流れとして極自然に
>収束に向かって行くというこの構成
(一部編集有り

……終わりのクロニクルもそうである筈なんだけど、
こっちは酷く読む人を選ぶからなぁ……。

502 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/19 23:14
>>501

あー、終わクロはね。
確かに文面だけ取ってみれば当てはまる筈なんだけれど、
あっちは個々それぞれの巻の個性が余りに強すぎてそういう印象をもたれてない、
ってのがあるんじゃないかな。
君の言う通り、激しく人を選ぶってのもあるし。
こと“汎用性”というか、より大多数にお勧め出来るという点では
一歩譲らざるを得ないんじゃないかなーと。



503 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :04/12/19 23:17
>うちの700とかとって嬉しいか?

うん、嬉しくて楽しい。


つうかそこのスレッドは真祖の姫君のもんなのか、アトラスの錬金術師さんのスレなのか、
どっちなんですか先生。

504 名前:名無し客:04/12/20 15:16
悪魔のミカタってかなり人気高かったんですね。

この作品の面白さはどこにあると思いますか先生

505 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/01/01 00:46
つーわけで、あけましたおめでした。
なにはともあれ今年もおれはガシガシライトノベルばーっかし読んで行きたいと思う所存。
とりあえずされ竜には手を出そうかなーってのと、後は「マリみて」かなぁ。
正直、かなり踏み出す勇気ってのが必要だけど。


つうわけで積本更新。

・ザンヤルマの剣士 8冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
new!・僕の血を吸わないで 1〜5 :阿智太郎 電撃文庫
new!・僕にお月様を見せないで :同上
new!・住めば都のコスモス荘 1〜3 :同上
・阿智太郎短編集 おちゃらか駅前劇場 :同上
new!・九官鳥刑事 :同上
・NANIWA捜神記 (霊異記・鎮魂記) :栗府二郎 電撃文庫
・創星の樹 1〜3 :同上
new!・クッキング・オン! 1〜2:同上
・ランブルフィッシュ 4〜5 :三雲岳斗 電撃文庫
・いぬかみっ! 2 :有沢まみず 電撃文庫
・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス
・カラミティナイト :高瀬彼方 ハルキ文庫
・大久保町シリーズ(全3冊) :田中哲弥 電撃文庫
new!・シルフィ・ナイト :神野淳一 電撃文庫
new!・シルバー・ウイング :同上

阿智作品増殖中。なにゆえ。

あ、ちなみにカオスレギオン05は買って読んだ。
本当にこれ以上無いってくらい綺麗な終わり方で、十二分に満足。
しかしアレは主人公レオニスだよなー、完全に

506 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/01/01 01:01
そんでもって二年越しのレス。

>>504

人気高い・・・のかなぁ。イマイチおれとしては実感が無いなー。
ま、電撃文庫、っていう括りの中じゃそこそこ顔は売れてるほうかもしんないけど。
少なくともドラマCDになる程度には人気ある、ってのは確かだ。うん。

で、どこに面白さがあるかってか。
そいつは・・・・・・うーん。
それを《おれ》の口から語ってしまうと、その、なんだ。
とってもメタな話題になっちゃうわけで。

あ、このスレ自体がメタなスレじゃないか、っていうツッコミはなしね。
おれとしてはココをメタ前提で運営してるってつもりは無いもんで。
ココでおれ自身が一度も「悪魔のミカタ」のレビューを書かなかったのもその辺りに
おれなりの理由があって・・・

えー、とにかく。
おれに聞くよりかは、>>330-331のカウンセラー氏の評なんかを参考にした方が
きっとよろしいんじゃないでしょーかと思う所存なワケです。ええ。

507 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/01/01 01:15
じゃ新年の記念(どんな記念か)として、突発本感想リク開始。

・レベリオン i.d. 道士さま M.G.H ランブルフィッシュ (3巻まで) 海底密室 ワイヤレスハートチャイルド 《三雲岳斗諸作品》
・リングテイル リビスの翼 LBF 《円山夢久諸作品》
・LAST KISS (佐藤ケイ)
・シャープ・エッジ 1〜3 (坂入慎一)
・塩の街 (有川浩)
・キーリ I〜VI (壁井ユカコ
・バウワウ! デュラララ!! ヴぁんぷ! 成田良悟諸作品
・七姫物語 (高野和)
・吸血鬼のおしごと 全巻 (鈴木鈴)
・猫目狩り・バトルシップガール・リバーズエンド・毛布おばけ 《橋本紡諸作品》
・陰陽ノ京・パラサイトムーン・空ノ鐘の響く惑星で(3巻まで) 《渡瀬草一郎諸作品》
・天剣王器・ラストビジョン 海羽超史郎両作品
・大唐風雲記 1〜3 (田村登正)
・ウィザース・ブレイン I〜IV (三枝零一)
・インフィニティ・ゼロ 全巻  (有沢まみず)
・学園武芸帳 ガン・オーバー 《白井信隆両作品》
・次元城TOKYO 全巻 (上杉光)

全部去年のうちに読んだ本。・・・なんだかんだで読んだなー。
つうか殆どぜんぶ電撃大賞受賞者作品ばっかし。

508 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/01/29 18:39
こっちは正月以来だった。

なにはともあれ、お久しぶりこのスレッド。

509 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/01/29 18:42
そういや一昔前、「メタ」のことが最下層あたりで話題になってたっけ。
あの辺の話からすりゃ、たとえ「おれ」が「おれ」として話しててもそうでなくても、
このスレッドでやってることはまぎれもなく「メタ」だなぁ。



じゃあいいや、メタで。

510 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/01/29 18:56
えーそれで、なんでこんなタイミングで顔出したかって言うと。
今日いろいろ買い物してきたんで、そのブツを適当に羅列しようかなーなんて思ったワケで。

●漫画
・シグルイ 3巻 :山口貴由/南條範夫 チャンピオンREDコミックス
・真月譚 月姫 2巻 :佐々木少年/TYPE-MOON 電撃コミックス
・夜刀(やと)の神つかい 8巻:志水アキ/奥瀬サキ バーズコミックス

●小説
・冷たい密室と博士たち :森博嗣 講談社文庫
・先輩とぼく 2巻・3巻 :沖田雅 電撃文庫
・ルナティック・ムーン :藤原祐 電撃文庫
・されど罪人は竜と踊る V :浅井ラボ 角川スニーカー文庫
・されど罪人は竜と踊る VI :同上
・空ノ鐘の響く惑星(ほし)で 4巻・5巻 :渡瀬草一郎 電撃文庫


こんな感じ。各書物の簡単な説明は後述。

511 名前:名無し客:05/01/29 20:32
これ、いいと思いません??
ttp://home.c08.itscom.net/t-kanata/labo2.html

512 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/01/29 20:36
そのいち  「シグルイ」

ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4253230431/249-1464921-9035504 (1巻)
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/425323044X/249-1464921-9035504 (2巻)
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4253230458/249-1464921-9035504 (3巻)

正気にては大業ならず。

武士道は死狂ひなり。

武士道に於いて分別出来れば、はや後るるなり。


かつて「覚悟のススメ」「悟空道」で、そのアクの強い雰囲気により
溢れんばかりの男気の世界を描いてきた漫画界の異端(個人評)山口貴由氏が
「駿河城御前試合」という小説を元に贈り出した作品。

そこに描かれているのは、ただただ圧倒的な「狂気」の世界。
血に塗れた武士道の世の中、野心を抱く者、ただ仕える者、ただ虐げられる者。
全ての情念が渦を巻き、克明にページに刻まれていき、それを見る側を飲み込んでいく。

そんな漫画。

表紙は別の意味でレジに持っていくのを躊躇わせるシロモノだけどね。
これを読まないのは損とまで言える、最近の漫画では珠玉の作品だと思う。
オススメ。

513 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/01/29 20:38
ってうわ、思いっきりタグ間違ったし。

正気にては大業ならず。

武士道は死狂ひなり。

武士道に於いて分別出来れば、はや後るるなり。


かっこわりー。

514 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/01/29 20:59
そのに 「真月譚 月姫」

ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840227179/249-1464921-9035504 (1巻)
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840229589/249-1464921-9035504 (2巻)

まぁ、言わずと知れた。

幸か不幸か、アニメの方は見た事がないんだけれどね。
「月姫」という作品の漫画版としてみれば実に良い出来なんじゃないだろうか。
こういう原作付き漫画にありがちな

「絵に違和感がある」
「ネーム・コマ割りが見難い」
「下手な改変が加えられてて具合悪い」

あたりの欠点は少なくとも全てクリアしてる。
むしろこの辺りの点さえもクリアできない原作付き漫画が
世にあまりに多いことを嘆くべきなのかもしれない。

全般的に、月姫知ってる人も知らない人も安心して楽しめる漫画。
ゲームの方の月姫を知らない人はこっちから手を出してみるのもいいかもね。
何せ安価だし入手が容易だからな。

515 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/01/29 21:18
そのさん 「夜刀の神つかい」

ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344800494/249-1464921-9035504
(URLは1巻のもの)

有り体に言えば、吸血鬼モノ。

ただし、この原作を担当しているのはあの、、奥瀬サキだ。
このネームバリューだけで分かる人には分かってもらえる、そんなネームバリューを持ったあの人。
つってもおれ、他に知ってるのは「FLOWERS」「コックリさんが通る」「低俗霊DAYDREAM」くらいなんだけど。

しかしなんて言うのかな、この作品は・・・どうにも紹介がしづらい。
シグルイに対して奥瀬サキのは静かな狂気と言うべきか。
およそ常人には理解のできない、それでいて常人の一歩裏側にある、
現実なのに現実ではないような―――
まるで、冬の湖の上に張られた薄氷を踏み割ってしまったような、そんな不思議な感覚。

その感覚を醸し出す題材が、あるいは超能力だったり、霊だったり、
人に紛れた妖だったりして、この作品では吸血鬼だった、というか。

もちろんこの作品の魅力は「奥瀬サキ」のそれだけ、って訳じゃないんだけど。
なんというかなぁ。ううむ。

516 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/01/29 23:04
以下、小説。


そのよん 「冷たい密室と博士たち」

ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062645602/249-1464921-9035504

文庫版。某ブックオフで見つけたんで購入。
もうすべF読んだのも3年以上前になるかなー。
これから京極氏ともどもちょっとづつ文庫版の方で集めようかなと思ってるけど、
いつ読むかは・・・げふんげふん。


そのご 「先輩とぼく」

ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840226121/249-1464921-9035504 (1巻)
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840226997/249-1464921-9035504 (2巻)
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840228353/249-1464921-9035504 (3巻)

1巻だけ読了済。

結論から言って、前もってあった期待度よりかなり多めに楽しめました。

まず、誰しも思う事だろうけど。
男と女の心と体が入れ替わり、なんてのはかなり手垢のついた話ではある。
たいていの長寿マンガが一度はやる手口だと言っても過言じゃないだろうね。
けどそれでもこの小説が評価できる理由ってのは、

その濃すぎるキャラクター性と、突拍子もないドタバタ具合。

これに尽きる。

ある意味女性版佐山御言とでも言えるトンでもないキャラクター性を誇る「先輩」。
そしておどおど系の実にお姉さま受けしそうな「ぼく」。

この二人の入れ替わりがこれまた変人ばかりの彼らの周囲を巻き込んで
繰り広げられる一連の喜劇群は、実に軽快な笑いを皆に与えてくれることうけあい。

アマゾンのレビューでは「人を選ぶ」とか言われていたけど、敷居自体は「天国に涙はいらない」
よりは低いかなーと思うんで、なんか最近軽い本読んでないなーって人はどうぞ。
インスタントにいい気分になれる。

517 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/01/29 23:28
そのろく 「ルナティック・ムーン」

ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840224587/249-1464921-9035504

初買いのシリーズ。
実は作品内容よく知らない。
どっちかっていうと作者の性格に惹かれて買ったクチだねこれは。
この作者さん、後述する「され竜」の浅井ラボ氏と双璧を為す鬱の持ち主らしく、
日常会話の中に実にさり気なく鬱と自虐を混ぜ込むそのキャラクター性を成田良悟氏の日記で拝見して以来、
ずっと気になっていた人だったりする。
だからほら、はてどんな小説を書いていらっしゃるのだろうかという興味本位、って奴?


そのなな 「されど罪人は竜と踊る」

ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4044289018/249-1464921-9035504

3巻まで読了済。

「ライトノベル界の鬱の帝王」にして「鬱の紡ぎ手」こと浅井ラボ氏の贈る問題作にして、
悪口雑言残虐戦闘化学魔法ファンタジー。(そのまんま)

これは正直、やられた! といった感じ。
がっちりキャッチ・マイ・ハートされちゃったよ。いや本当。

「咒力」という力が技術として確立し人々の生活を変えた世界。
しがない、だが強力な咒式士である二人の男は何時の間にやら
政治的ゴタゴタに巻き込まれ、世界と自分自身に呪詛を吐き出しつつ戦い続ける。

こんな不条理な世界を作ったのは誰だ。
一体誰が悪いんだ。
何時何処で俺達は間違ったんだ。

幾ら問いかけようとも、明確な対象を持たない答えは返って来ない。
しかしそれでも、二人は生きるために生き、、、、、、、、戦うために戦う、、、、、、、
そこに救いがあろうと、なかろうと。


こんなお話。
まー、基本的に激しく人を選ぶ作品である事は間違いないね。
間違いないけど、ヒットする人にはヒットする。
彼らと浅井ラボ氏の悪口雑言センスに乾杯。

518 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/01/29 23:42
そのはち 「空ノ鐘の響く惑星で」

ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840224870/249-1464921-9035504
(URLは1巻のもの)

3巻まで読了済。

世界観はファンタジーにSFをちょちょいっと垂らしたような代物。
もっと簡単に言えば異世界モノ。

話は壮大。
それはもう、3巻にして未だ全く終わりが見えないくらいの大作。(の予定)
文章のそこかしこに散りばめられた伏線がそれを明確に表してる。
ここまでのお話は恐らくまだほんの物語の序章部分にしか過ぎない、だろうと思う。

けどこの物語の序章が、単なる序章部分で終わる事なくコンスタントに
読者を惹きつけさせるのは、ひとえに作者である渡瀬草一郎氏の功績による物だね。
同じ電撃では高畑京一郎氏に次ぐくらいに癖のない綺麗な文体に、
緻密に練り上げられた構成と各々の場面の魅せ方。
その全てが全くソツのない、完成度の高いファンタジーの骨子となっている。

兎に角、今もっとも「完結までずっと見守っていたい作品」のひとつではある。おれの中で。
後は打ち切られないことを祈げふんげふん。

519 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/01/29 23:47
>>511

いや、いいと思いません言われても。どうせいってのさ。
なんていうか、楽しそうだなーとは思うけどね。

しかしむしろ特筆すべきは高瀬彼方氏の人材の使用方法ではないだろうか。
しかもなんか成田氏と意気投合してるし。

にしても、犬のうんこか・・・ラボ氏。
つうかあんたも律儀に着るなよと。

520 名前:名無し客:05/01/30 22:09
去年の今頃、佐々木少年氏は担当さんから「Fate禁止令」を出されたとか何とか。

521 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/02/01 01:45
・暗闇の中で子供 :舞城王太郎 講談社ノベルス

ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061822063/249-4578327-1661155

(注:アマゾンレビュー内にネタバレあり。出来れば読まないのをオススメ)

まず最初に。

この物語は、一般的観点から見れば確実に壊れている。
ミステリー、いや、小説としての体裁からすればある意味清涼院流水の作品よりも酷い。

舞城王太郎のデビュー作にして、奈津川血族物語(ファミリーサーガ)の第一章である
「煙か土か食い物」では、舞城氏はその圧倒的な暴力的文体を読者に叩き付けて
強烈過ぎるインパクトを与えてくれたと言う事は>>277で既に語った通り。
今作、「暗闇の中で子供」では、おれはその圧倒的な暴力性が、
あたかも作品自体に向けられたように感じられた。

暴力が物語自体を、まるっきりぶち壊してしまったのだ。
奈津川一家の孕む家族愛と、その背中にある狂気と共に。


はっきりいってマトモに額面どおりにこの小説の中身を受け取って、
その上で評価しようとするなら、本を壁にたたきつけんとする衝動を抑えるのに苦労するだろうとは思う。

だけど、この小説の最終章を読んで、その意味に気づいた時。
また全く違った見方が見えてくるはずだろう。


重ねて言うけど、こいつは掛け値無しに「ぶっ壊れた」小説だ。
これを単品で読むなんて事は絶対にオススメ出来ない。おれからは。
敢えて言うなら、「煙か土か食い物」を読了し、尚且つ舞城氏の織り成す
圧倒的な暴力を甘受できた者のみ、、が、この本を手にする権利を有していると思う。
そうでない者がこの小説を手にしても、絶対に後悔するだけだと断言できる。

お勧めはしない。
ただ、舞城の世界に、奈津川家の狂った愛憎劇により深く身を委ねたい人だけ、
この暗闇の中にダイブすればいい。

これは、そういう小説。

522 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/02/01 01:52
つうか感想にも何にもなってりゃしないなコレ。

けどどうにもネタバレなしにはこれ以上は無理だし、
特にこの作品は普通のミステリー以上にネタバレが致命傷になりかねないんで、
こんなぼやけた文になってしまいました。申し訳ない。


あとライトに個人的な感想を言えば、
これでおれは間違いなくより大きく舞城王太郎という作家に興味を持った。
特に九十九十九はかなり読みたいが・・・どーにも高いんだよな。
同じ理由で阿修羅ガールもキツイ。
世界は密室でできている。は安いからそのうち買うかも。

523 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/02/01 01:58
安いって言っても500円600円の違いなんだけどね。
それって標準的な文庫1冊分って考えるとけっこうバカになんないわけで。


>>502

へー。
まぁ、納得できる事態ではあるよな。100%原稿遅れるの分かりきってるし。

そういやこないだ列挙したマンガの中で真月譚だけまだ読んでないや。
なんでだおれ。

524 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/02/01 02:31
ついでなんで積リストアップ。

・ザンヤルマの剣士 8冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・僕の血を吸わないで 1〜5 :阿智太郎 電撃文庫
・僕にお月様を見せないで :同上
new!・住めば都のコスモス荘 1〜4 :同上
new!・住めば都のコスモス荘SP :同上
・阿智太郎短編集 おちゃらか駅前劇場 :同上
・九官鳥刑事 :同上
・クッキング・オン! 1〜2:栗府二郎 電撃文庫
・ランブルフィッシュ 4〜5 :三雲岳斗 電撃文庫
・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス
・カラミティナイト :高瀬彼方 ハルキ文庫
・大久保町シリーズ(全3冊) :田中哲弥 電撃文庫
・シルフィ・ナイト :神野淳一 電撃文庫
・シルバー・ウイング :同上
new!・麒麟は一途に恋をする :志村一矢 電撃文庫
new!・先輩とぼく 2・3 :沖田雅 電撃文庫
new!・ルナティック・ムーン :藤原祐 電撃文庫
new!・されど罪人は竜と踊る V・VI :浅井ラボ 角川スニーカー文庫
new!・空ノ鐘の響く惑星(ほし)で 4・5 :渡瀬草一郎 電撃文庫

赤new!の本は優先的に読む予定。

ちなみに今月は、電撃文庫から
●確定
・灼眼のシャナIX :高橋弥七郎
・i.d.III :三雲岳斗
・ソウル・アンダーテイカー :中村恵理加

●読書の進度による
・空ノ鐘の響く惑星で 6:渡瀬草一郎
・先輩とぼく 4 :沖田雅

●ひとまず様子見。けど多分買う
・私立! 三十三間堂学院 :佐藤ケイ
・電撃大賞11期作品3冊

●富士見F
・EME RED4 :瀧川武司
・クロスカディア 6 :神坂一

●講談社ノベルス
・ネコソギラジカル (上):西尾維新

525 名前:名無し客:05/02/02 07:31
「大久保町の決闘」の感想をリクエストしまーす。

526 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/02/08 03:42
突然だけど、今日は本屋で「メフィスト」を立ち読みしてきた。
いや、なんとなく目に留まったもんで。

中身を適当にパラパラめくっていると、
「綾辻行人×奈須きのこ」なんていう対談が飛び込んでくる。
おお、コレは面白そうだと思いつつ中身を読んでいくと、
その通り、実に興味深い中身だった。

その中身によると、奈須きのこ氏は菊地秀行作品で伝奇に触れ、その後「十角館の殺人」を読んで
「本格」と呼ばれる作風に大いに影響を受けたんだとか。
それを評して綾辻氏いわく「そうすると、奈須さんは伝奇と本格のハイブリッドですね」。

あー、なるほど、と思った。
生憎おれは館シリーズは未読だけれど、確かに「空の境界」には
推理部分というか、トリックを利用した部分も出てくるしね。
そう言われればそうなのかもしれない、と納得した。

他にも綾辻氏の「空の境界」評やら、奈須氏の館シリーズに対する
熱い思いなんかが書かれてて、けっこう夢中で対談を追わされてしまった。

最後に奈須氏は、以下の様な話(原文ママではないけど)で対談を締めくくってた。

「今はシナリオライターが本業だけど、小説の方も意欲的にやっていきたい。
何時かはちゃんとした『本格』推理小説を書いて、小説界に提示したい」

うーん、奈須氏、本当に意欲的な人なんだな。
というか、奈須氏の書く「本格」推理小説、なんて、凄く心惹かれるね。
いつか実現するのを楽しみにしたいもんだ。

527 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/02/08 03:46
>>525

えーと、その、なんだ。

ごめんなさい。

詳細は>>524の通りです。
今すぐってワケには行かないけど、リクを受けたからには必ず優先度上げて読了するんで。
しばしお待ちあれ、としか言えません。ホントゴメン。



528 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/02/08 04:04
最近読んだ本。

・されど罪人は竜と踊るIV くちづけでは長く、愛には短すぎて :浅井ラボ 角川スニーカー文庫
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4044289042/250-7228906-0549026
・されど罪人は竜と踊るV そして、楽園はあまりに永く :同上
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4044289050/250-7228906-0549026

・・・・・・・・・。

もう、なんというか。

キミタチ、読め。

読んでこのやるせない鬱屈した感情を少しでも味わって共有しようぜバカヤロー。
みんなで鬱ればこわくない。さぁ君も地獄の淵へダイブイントゥザブルー。


まぁ、やけくそ感想は置いといて。

そう、いつだって世界はこういう風に出来ている、、、、、、、、、、、
そこに妥協は存在しないし、夢みたいな奇跡も起こりはしない。
現実ってのはいつだって残酷で、だからこそおれ達の身も心も焼き尽くしちゃうんだ。

・・・問題は。
さて、これから何をするか、だよな。あの人たちが。
おれは悪魔のミカタに(こう)なる道を選んだ。
あのどうしようもなく世を儚んでいる性悪二人組は・・・何をどうするつもりなのかね。


って、「何もしない」を選ぶ確率が一番高い気もするな。

529 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/02/10 18:35
突然だけど昨日、買い物をしてきた。

・灼眼のシャナIX :高橋弥七郎 電撃文庫
・i.d.III 滅びの王国:三雲岳斗 同上
・ソウル・アンダーテイカー :中村恵理加 同上
・ルカ ―楽園の囚われ人たち― :七飯宏隆 同上
・ひかりのまち nerim's note :長谷川昌史 同上
・奇蹟の表現 :結城充孝 同上
・All You Need is Kill :桜坂洋 集英社スーパーダッシュ文庫
・ネコソギラジカル (上) 十三階段 :西尾維新 講談社ノベルス


・・・・・・我ながら、いつ読むんだコレ。

軽く解説しとくと、上三冊はまぁ恒例。惰性混じりではあるが。
その下三冊は第11回電撃小説大賞の受賞作、上から大賞・金賞・銀賞。

去年の第10期の時は結局見送った大賞受賞作なんだが、
今年一年で10期出身の作家さんを読んでみて、実はぜんぜん悪くないって事が分かったからね。
印象として10期は、全体に「地味だけど面白い」って所だった。
だから今年は多分に期待度をこめて、大人買いを敢行して見たというわけ。

・・・とかいって、今年が大外れという可能性もないとは言えないけれど。
まー、そん時はそん時。

下から二番目のAll You〜は、最近ネット界隈で話題の1冊。
2chライトノベル板ではついに2004下半期の大賞を獲得してしまったシロモノだ。
内容は「時間軸ループ物」そして「戦記」らしい。
コレも期待度はかなり高めの本。

ネコソギはもはや説明不要。後は読むだけ。

530 名前:名無し客:05/02/12 00:23
ttp://d.hatena.ne.jp/yomimaru/20050210#hayakawa

ハヤカワやべぇよハヤカワ。
何すかこの面子は。

531 名前:名無し客:05/02/14 00:02
ttp://ocelot.product.co.jp/
榊さんがまた仕事増やしてました。

532 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/02/18 02:32
>>530

うむ・・・凄いよなぁこれ。
実のところ「ばいばい、アース」の文庫化や「マルドゥック・ヴェロシティ」、
秋山瑞人氏のSFマガジンでの連載の文庫化なんかは前々から
刊行予定として囁かれていた話ではあったんだけど・・・
それらの刊行の話の具体化に加え、他作家のラインナップがこれまた豪華の一言。
今年のハヤカワはやる気だなー、本当に。

しかし今年、とはいえ何月に出るかはまだ分からんのだよなー。
あー、今から気になってしょーがない。


>>531

ああ、これは知ってた。本人さんの日記で。
これの第一弾がKeyのライターさん作だった、ってヤツだろ?
でも確かこれは榊氏設定協力だけで、実際に文書くのは武乃忍氏だったような・・・。
問題はこれ、買いかどうかだよなー、うーん。

533 名前:名無し客:05/02/25 03:02
ttp://www.gdh.co.jp/news/20050224.html
こんなん出ました。
…………っつーかGONZOかよっ!

534 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/03/03 03:39
さて。

今日は>>529で買ってきた本の中から、第11回電撃小説大賞にて
大賞・金賞・銀賞をそれぞれ受賞した三作について、てきとーに雑感を述べたいと思います。
本当にてきとーなんてそこはあれだ、話半分くらいで聞くよろし。


・ルカ ―楽園の囚われ人たち― :七飯宏隆 電撃文庫
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840229171/249-1719852-2133925

先ずはコレ。
あらすじはいつもの様に上記URLを参照のこと。

これは、シンプルにひとつの単語で顕すなら「滅び」の物語。

それはこの世界に『永遠』と言うモノがありえない以上、何時かは全ての物に
平等に与えられる「終わり」。
この物語の中では突然に、そして緩慢に登場人物たちに与えられる「結末」。

そこに「希望」は無くとも。例えあったとしても。
世界に残された彼等は、与えられた時間を精一杯楽しく生きようとする。
彼ら自身の、方法で。


とまぁ、大体こんな感じの話。


おれ的には、三作の中で間違いなくイチオシ作品。
この本のオビで秋山瑞人氏が解説しているように、この作品には
生き生きとした「滅び」の美しさがあり、切なさがあり、悲しさがあり、儚さがある。
そういった作品テーマを描き出す為の手法が実に効果的に散りばめられており、思わず唸らされる。
文体は(一応)1人称ながら非常に読みやすいし、構成もキッチリまとまっている。

とかく、三冊の中でどれを買うといい、って聞かれたらおれは迷わずコレを推す。
それくらい気に入った作品。

この作者の次回作、早く読みたいもんだ。

535 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/03/03 03:55
・ひかりのまち -Nerim's note :長谷川昌史 電撃文庫
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/484022918X/249-1719852-2133925

次に、金賞受賞作のコレ。

あらすじ:
険しい山々に閉ざされた街パラクタに、夜だけが続く日黒期がやってきてひと月。
高等部に通うネリムは、この日黒期という現象と、六年前の「森の神隠し事件」による
兄の失踪に疑問を感じていた。
学校の保健室で新しい医務員のディネに出会ったネリムは、彼女に自分が疑問に思っている
『本当のこと』を仄めかされる。彼女は何か知っている-ネリムは確信した。
徐々にディネに惹かれていくネリムは、彼女と一緒に六年前の事件に関する資料を探し始めた。
『本当のこと』を知るために-。
日黒期の謎、兄の失踪、ディネとの関係、様々な事件が巧妙に絡んでいく新感覚ファンタジ−。

(BOOKSデータベースより転載)


この作品、まず設定と雰囲気は非常にいい。
「日黒期」なんていうミステリアスな設定と、その設定を中心に
街全体に流れる独特の雰囲気とか、『本当のこと』に関する伏線など、
実にうまい具合に主人公視点から描き出していて、好感が持てるつくりではある。

ただ・・・問題なのは、作者が一番『伝えたかった』らしい・・・その・・・
主人公の・・・チョメチョメシーンと、物語後半の話の展開かな。

まず××の場面だけど、作者曰くこれが「物語の基幹」であるはずなのに、
そのシーンの必要性が全く感じられない(又は伝わってこない)。
幾ら作者の感性がこの場面を読者に押し出したかろうと、それが伝わらないのでは
全く意味がないのではないかなぁ。

それに物語後半の展開。
有り体に言えばあらすじで書いてある伏線の多くが消化される場面なんだが、
その展開と内容がどうにも尻すぼみ的だし、唐突に現れてくる要素が多すぎる。
構成の面では三作の中で一番劣っていると言ってもいいくらい、このあたりの構成は厳しいものがある。
前半の雰囲気が良かっただけにその点が残念でしょーがないんだよな、これ。

とまぁ、マイナス要素ばかり突出して書いちゃったけど、「雰囲気作り」という点に於いてなら
この作品はいいモノ持ってると思うし、文章も決して下手なわけじゃなく、
迫力ある場面を書く技量は持ち合わせているので、言うほど小説全体として
酷い出来、ってワケでもない。
まぁ、この人も次回に期待・・・ってところかな。


ただ、次回作がこのデビュー作の続編だ、ってのが一抹の不安を感じさせなくもない・・・。

536 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/03/03 04:20
・奇蹟の表現 :結城充考 電撃文庫
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840229198/249-1719852-2133925

最後に、銀賞受賞作。

あらすじ:
シマはかつて小さな組織を束ねていたが、抗争で妻子を惨殺され、自らも瀕死の重傷を負う。
サイボ−グ化手術で一命を取りとめたシマに残されたのは、癒えぬ心の傷と、後悔と諦めの日々だった。
少女ナツはかつて親に捨てられ、施設で暮らしているが、頑なに神を信じる態度は、心の傷を隠す仮面にも似ていた。
修道院を舞台に、ミステリアスに展開される「宝物」の行方と児童誘拐事件。
心に傷を持った二人が出会う時、全てを失った男は、奇蹟を信じる少女のために再び立ち上がる。
「大人の責任」を果たすため、シマが見せる「奇蹟の表現」とは-。



これは読んで字のとおり。「奇蹟の表現」それそのものなお話だね。

「神はいない」、口に出して示すにはあまりに簡単な現実。
実際にこの作中でも神は救いの手を差し伸べる事はなく、
死人は出るし、悪の組織は根深い所で決して滅ぶわけではない。
けど、それでも。
ほんの少しだけ、幸せを運べるだけの「奇蹟」を。
全てを失い絶望したはずの男が、与えるわけだ―――

と、そのようなナカミ。


はっきり言って構成なんかはかなりボロボロだと思う。
盛り上がりとしては決して大きいカタルシスがあるモノではなく、
「奇蹟」にしては説得力に欠ける部分も多々作品内に見受けられる。
特に“根源的暗殺者”のヘタレ具合なんかはその最たる例かな。

まぁでも。
それを補うくらいに「気は優しくて力持ち」的サイボーグおじさんこと『シマ』さんの
キャラクターが実に際立っていて良い感じなので、おれは個人的にこれだけで許せる。
このオジサン、本当にいい人なんだもんなぁ。ぶっきらぼうだけど。

物語としては、構成という面でも描写という面でもまだまだ未熟な部分は多いかと思う。
ただ、文体はそれなりに安定しているし、雰囲気作りにもまずまず成功してる、と言えるでしょう。
次回作では「キャラクター」により重点をおいてもらえれば、より良い作品が出来るよーな気がする。

この作品についてはこんなトコ

537 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/03/03 04:29
でまぁ、総評すると

「思ってたよりは楽しめた」

かな。
特に「ルカ」はおれの中ではかなりのヒット作なので、
金銭面と充実感のバランスでみても、全然損してる気分じゃない。
これなら来期も特攻買いしてもいいかなぁ、と思わせてくれるくらいには良かった。

皆にオススメするなら文句なく「ルカ」で、
他2作はあらすじを見て興味があれば、と言った所。
まー、お好みでどうぞ。

あと、>>534のアマゾンのリンク先にあらすじがなかったので、
ここに改めて「ルカ」のあらすじを転載しとく。参考までに。


あらすじ:
もしも、世界が滅びてしまったら?
もしも、家族と信じていた人々がそうでなかったら?
もしも、自分が世界で最後の人間だったら-?
その少女は、五人の家族と老犬トッピ−と一緒に“箱庭”で暮らしていました。
家族みんなの笑顔とやさしさに囲まれ、とても幸せな日々を過ごしています。
-しかし、その幸せは偽りでした。
世界はとっくの昔に滅んでいて、家族だと思っていた五人はすでに死んでいて、
トッピ−だけが唯一生きていて…。少女は『世界でたったひとりの人間』でした。


つーことで、これにて「堂島コウの『第11回電撃小説大賞』受賞作雑感」を
しゅーりょーしたいと思います。ご静聴どーも。

538 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/03/03 04:39
ついでにリストを更新。

・ザンヤルマの剣士 8冊:麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・僕の血を吸わないで 1〜5 :阿智太郎 電撃文庫
・僕にお月様を見せないで :同上
・住めば都のコスモス荘 1〜4 :同上
・住めば都のコスモス荘SP :同上
・阿智太郎短編集 おちゃらか駅前劇場 :同上
・九官鳥刑事 :同上
・ランブルフィッシュ 4〜5 :三雲岳斗 電撃文庫
new!・聖遺の天使 :三雲岳斗 双葉社(書籍)
・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス
・カラミティナイト :高瀬彼方 ハルキ文庫
・大久保町は燃えているか :田中哲弥 電撃文庫
・さらば愛しき大久保町 :同上
・シルフィ・ナイト :神野淳一 電撃文庫
・シルバー・ウイング :同上
・海辺のウサギ :鈴木鈴 電撃文庫
・麒麟は一途に恋をする :志村一矢 電撃文庫
・先輩とぼく 2・3 :沖田雅 電撃文庫
・ルナティック・ムーン :藤原祐 電撃文庫
・空ノ鐘の響く惑星(ほし)で 5 :渡瀬草一郎 電撃文庫
new!・ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ :滝本竜彦 角川文庫

new!・マリア様がみてる :今野緒雪 コバルト文庫

・・・・・・とうとう、買ってしまった。
書店で誰かがおれの耳に囁いたんだ。
『買え。買ってしまえ』と。
その声に誘われるように・・・おれはこの本をレジへ! ああ!

・・・まぁともあれ、買ったからにはガッチリ読む。感想も書く。
乞わないご期待。


ちなみに次回の感想は、桜坂洋「All You Need Is Kill」、
そして>>525さんのリクエスト、田中哲弥「大久保町の決闘」あたりで
行こうかなと思っております。
んじゃ、また近いうちに。

539 名前:通りすがりのおさげ女子高生 ◆ccYOSINObk :05/03/04 04:22
>>538
囁いたのはきっとマリア様ね。
グッジョブ、マリア様!
堂島君も最高の決断よ!

でもね、一巻には黄薔薇姉妹の活躍はほとんどないの。
二人の活躍は第2巻である「黄薔薇革命」からなのね。
マリみてが本格的に面白くなってくるのも、それ以降なの。

そういうわけだから、「マリア様がみてる 黄薔薇革命」もよろしくね♪

540 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/03/05 23:51
今夜はなんとなく暇だったんでラジオ開設してみた。
ナカミはオールアニソン。シャッフルで。
ttp://c37.inlive.co.kr:7360

↑上のURLをmp3プレーヤーに突っ込めば聴けるよー。
なんかいろいろと微妙なチョイスだが気にするな。気にしたら負け。

541 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/03/05 23:57
>>539

おやいらっしゃい。
ていうか、『買え。買ってしまえ』って命令口調で囁くマリア様ってどんなんだ。
そういうマリア様はグッジョブなのか、由乃ちゃん的に。

それはともかく、「マリア様がみてる」半分くらいは読んだ。
たしかに黄薔薇(ロサ・フェティダ)姉妹はこの巻では顔見せだけっぽいけど・・・


あれ?

何で、おれの手元に、「黄薔薇革命」と「いばらの森」があるんだ・・・?

い、何時の間に!?

これも・・・マリア様の陰謀なのか!?
または《知恵の実》の攻撃?
・・・ああ、おれは一体どうしてしまったというんだ! (絶叫)

542 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/03/06 00:10
とまぁ、冗談はこのくらいにして。

「マリア様がみてる」。



これ・・・面白いわ。

素直に、人を惹きつける物語の展開の仕方が上手いと思う。
引く所は引いて、落とす所は落とすというか。
キッチリとメリハリが利いているというか。
読んでいて全く不自由を感じる事がない。

まぁ・・・なんというか、コバルト特有の雰囲気というか、そういうアク的要素はあるにしても、ね。
それを差し引いた所で、読める小説には違いない。

というわけでとりあえず、これだけは言っておかねばなるまい。


参りました、と。

543 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/03/06 04:35
ちなみにラジオだけど、AM5:00終了予定。
聴いている人もしいたら、その辺りご了承ください。

544 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/03/06 23:30
http://c12.inlive.co.kr/:4700/

懲りずに今夜もラジオ垂れ流しで。
今回はJAM Projectさんのアルバムをリピートで。

しかしこのアルバムの曲群は・・・やはり圧巻だよ。
収録曲の殆どが何らかのアニメ・ゲームのテーマソングとして
使われていて、むしろ新録の方が少ないなんて状態にも関わらず、
アルバム全体として見た完成度が非常に高い。

これを聴けば、「後世に残るアニソンを」を旗印に活動してきた彼等が
これまでどれほどまでにクオリティの高い楽曲を送り出してきたか、というのを
正に実感できるね。

どうしようもないくらいアニソンでありながら、アニソンの枠をも越えた・・・
弾き飛ばしたとでも言うべき、彼等のエネルギッシュなパワー。
そのパワーを受け取りつつ、今日は予告してた感想と
「マリア様がみてる」の感想をここに書き綴っていこうかなと。

545 名前:名無し客:05/03/06 23:50
もういっそリアルタイムで「黄薔薇」と「いばら」読んで感想書くとか。





無理っぽいけど。

546 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/03/07 00:17
・All You Need Is Kill :桜坂洋 集英社スーパーダッシュ文庫
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4086302195/249-1719852-2133925

あらすじ:
「出撃なんて、実力試験みたいなもんじゃない?」
敵弾が体を貫いた瞬間、キリヤ・ケイジは出撃前日に戻っていた。
ト−キョ−のはるか南方、コトイウシと呼ばれる島の激戦区。
寄せ集め部隊は敗北必至の激戦を繰り返す。出撃。戦死。出撃。戦死-
死すら日常になる毎日。ル−プが百五十八回を数えたとき、煙たなびく戦場で
ケイジはひとりの女性と再会する…。
期待の新鋭が放つ、切なく不思議なSFアクション。
はたして、絶望的な戦況を覆し、まだ見ぬ明日へ脱出することはできるのか。


・・・えー、もう結論から言う。

コイツは傑作だ。


「とある」きっかけから戦士の度死ぬ前の時間へ戻ってしまう「ループ」に巻き込まれた
初年兵のキリヤ・ケイジ。翌日の『部隊全滅』という明確なビジョンと
繰り返される自分の戦死という絶望的な状況を前に、彼は狂気の腕から逃れるようにして
「生き残る為」の行動を開始する。

前日及び当日のスケジュールをいかに効率よく過ごすか、『前回』のループで戦死した
要因は何か、より長く戦闘を継続させるには如何すれば良いのか―――
彼に課された課題は山積みだった。
だが彼は諦める事なく、繰り返される「日々」に研鑚を積み、
いつしか「歴戦の初年兵」とも呼ばれる矛盾した存在へと昇華して行く。

そして来るべき百五十八回目のループにて。
“戦場の牝犬ビッチ”リタ・ヴラタスキとの再会が、彼の日々に劇的な変化をもたらす事になる。
そして明かされる「ループ」の空繰、愛、―――衝撃の結末。
果たしてキリヤ・ケイジはこの最悪の循環から脱する事は出来るのか―――?


おれ的なあらすじはこんな感じ。

で、えーと。
まずこの作品、素材自体は実にありきたりなモンです。
「時間のループ」なんて今時そこらにゴロゴロ転がっているようなテーマだしね。
ただ、ありきたりの素材であっても要は料理の仕方次第であって、
究極的な「オリジナリティ」は必ずしも面白い作品に直結はしない・・・っていうのは、
冲方丁氏の数ある著作を読めば分かると思う。

この作品も正にそれ。「調理の仕方」なんだよ。

なんて言うのかな・・・一言で言えば「ツボを押えてる」
大体こういう作品を手に取るべき読者層が望むファクターをきっちり把握していて
内容に織り込みつつ、それでいて全く厭味さだとか媚だとかが感じられないような。
多分に抽象的ではあるけれど・・・そういう印象であり、物語ではあるんだよ。

構成に付いても全く見事としか言いようがない。
まるで流れるように引き込まれる、見事なプロットだ。
「ループ」を素材として扱っていながら決して複雑すぎず、それでいて
読者を飽きさせない。一種理想形ともいえるくらいだ。


まぁ、こんな風に、おれとしてははっきり言って褒める部分しか見つからない。
兎に角、この文やあらすじを見て少しでも興味が湧いた、というのであれば
迷わず手にとって見ることをオススメしたい。
そうして、キリヤ・ケイジと「君」に待ち受ける物語の結末を、是非確かめて欲しい。

以上。

547 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/03/07 01:03
・大久保町の決闘 :田中哲弥 電撃文庫
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4073005359/249-1719852-2133925

では今度はちょっと肩の力を抜いて。
>>525さんといつぞやの薬師さんオススメのこの本をば。
あらすじはリンク先を参照のこと。


・・・さてこの本。
いや、何て言えばいいんだろうか。
ある意味ドクロちゃん並みに評価がしにくい。
ええと・・・ツッコミ度満載の舞台設定はとりあえず置いておくとして。

物語に関する感想としては、・・・そうだな。例えて言うなら、

「アンガールズのコントを見てるみたい」

言い換えれば、『グダグダ』

ああ、といっても、悪い意味じゃなくてね。
ある種、計算されたグダグダ感と言うべきか、なんともいえない脱力感と言うべきか。
雰囲気が何となく似てるんだよね。アンガールズに。
なんつーか少なくとも、小説媒体では他に感じた事のないふしぎ〜な雰囲気を持つ本だな。

話も終始そんなグダグダな感じで進んでいる。
とりあえずこの作品、主人公のまぁ格好悪いコト格好悪いコト。
これ以下に格好悪くなる事はないだろうなぁってくらい格好悪い。
そんな格好悪くて、はっきり言ってなぁんの特技も持ってない(まぁ、正確には違うんだけど)
主人公くんが、銃と悪党溢れる西部の大久保町にてアホらしい大騒動を繰り広げるわけだ。
それが微笑ましいやらバカらしいやらなんでこんなんなっちゃうの? と思うやら。
もうワケがわかんない。ワケがわかんない時は、笑うしかない。
とりあえず笑ろとけ笑ろとけ、みたいな。

まぁ、そんなノリなんだけど、それが不思議と許容できてしまうから不思議なんだよな。
「スゲー面白い」って物ではないが(おれ的に)、なんとなくクスリとしてしまうような・・・
いやホント、形容が難しいなぁこの作品。


まぁ、全然まとまってないけどこんな感じで。
同シリーズの残り2作もそのうち読ませてもらうんで、今しばしお待ちあれ。

548 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/03/07 01:20
・マリア様がみてる :今野緒雪 コバルト文庫
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/408614459X/249-1719852-2133925

さて、最後にコレだけど。

感想というか印象はぶっちゃけ、>>542で書いていることとそう変化はなし。
起承転結の結まできっちりと引き込まれる綺麗なつくりをしてたよ。
あと、上のアマゾンのURLの先のレビュアーのコメントに
割りとおれも共感できる所があったので(珍しく)そっちの方も参考にしてもらえれば。

他は・・・話の展開も良いけど、やっぱり登場人物の皆が魅力的だよな。
特におれの場合・・・福沢祐巳ちゃん。彼女。
この作品の中核でありヒロインである彼女が、ひじょーに微笑ましく可愛らしい。
まさしく「天性の弄られキャラ」ともいえる彼女の慌てっぷりやら
その他の喜怒哀楽が、物語に良い彩りを与えているわけで。
この辺りも、おれがこの本を気にいった理由のひとつだな。




つーわけで祐巳ちゃんは今度会ったら全力で弄らせてもらうので覚悟するように。

549 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/03/07 01:31
>>545

まぁ、無理かそうでないかって言われたら無理じゃないけどね。
おれ、読書ペース速いほうじゃないから・・・ちっと今からじゃ間に合わないかな。

ちなみに黄薔薇革命は数ページだけ読んだ。
そうだな・・・明日にはきっと読み終えてるでしょう。多分。

550 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/03/07 01:39
更に遅レスだけど。

>>533

うむ。GONZOだ。
まぁ不安になる君の気持ちもよぉく分かる。痛いほど分かる。

けどそのリンク先によれば冲方氏みずから脚本書くそうだし、
GONZOにしたってあの独特の味が良い方向に進めばなかなか
良い作品作ってるわけだし・・・
今段階で絶望視するには未だ早いんじゃないかなーってのが、おれの見解。

あー、つってもOVAか・・・見られるかなー。

551 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/03/15 18:06
ttp://d.hatena.ne.jp/Idle/20050312

我等がうえお氏の新作は、ハードカバーだそうです。

いや、嬉しい。そりゃもう嬉しいには違いないんだが。


・・・・・・おれは?


嗚呼、この心に吹き抜け渦巻くこのフクザツな感情を、おれはどう処理すりゃいいんでしょー。

552 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/03/15 18:27
それはそれとして。

>お隣の日日日談話

あー、読んでたのかミハルっち。それ。

いやまー、おれは実の所全く読んじゃいねぇのだけど。
新人賞五作同時受賞だとか期待の新人だとか言う話はちょくちょく聞いてたりしてね。
そんで某所のスレッドもちょっと前から覗いてたんだけど・・・
どーも随分やんちゃな後書きだったらしいなぁ。

それでな、ええと。
実は似たような・・・といったら語弊があるけど、そのような例が今年の電撃小説大賞にも見られたんだよね。


それが>>535、の長谷川昌史氏。

この作品、>>535の感想ではひじょーにその、ぼやかした内容を書いてしまったのだけども。
要するにこの人がね・・・その。元々純文学読みなんだそうなんだね。
そんでもって、この人、また後書きで妙に上の視点から、このよーな物言いをするわけだ。

>あとは、とにかく徹底して議論=対話(ダイアログ)を活用して登場人物の葛藤を描いた、ということくらいです。
>セリフが多い、というのはライトノベルというジャンルの大きな特徴のひとつらしいのですが、だとするなら
>ラストシーンを強引にアクションで解決してしまうのではなく、噛み合わない議論の沸点を物語の原動力に
>するべきなのだろう、と個人的には思っています。


うーん、ね。
ライトノベルと言うジャンルをどう解釈するのも自由ではあるし、純文学読みであるのも別にそれ自体が
悪となりうるわけではないんだが。
ただ、ここまでの事をぶち上げて書いて、それでもって中身がどう贔屓目に見ても
伴ってないなぁ、ってのはどうなんだろうか。

>>535でも書いたとおり、この作品には主人公の××場面があってだね。
後書きで作者が言うには、それこそは「作者の意図したこと」なんだそーだけど、
そこは前述したとおり、全く必要性がわかんないわけだね。
よく「その場面だけキスシーンと差し替えても問題ない」なんていわれてるけど、全くその通りだと思う。

その日日日だか言う高校生作家も、たいそうな事をぶち上げておきながら、
内容が・・・だってんだろ?
なんていうかこう、共通するもんを感じるなぁ、なんて思ってね。

553 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/03/15 18:32
しかしどうにも、意図的っていうんじゃないんだろうけど。
こういう二人の新人作家が出てきたって言うのはさ、どうにも
良い流れとは言えないような気がするなーと思う。

ま、具体的な危機が差し迫ってるだとかそういうのではないよ。

ただ、去年の夏ごろ、「ライトノベル完全読本」が発売された直後の、
「フルメタル・パニック!」の作者こと賀東招二氏の発言


>ジャンクフードでいいんだっての。余計なお世話。
>っつーか、ジャンクフード業者に謝れ。
>モスはちゃんとうまいだろうが。マックは安くて大助かりだろうが。

>ああ、それから。
>物欲しげな顔で自分の作品を『偉い人』から『評価』してもらえることを期待してる新人諸君、作家志望者諸君へ。

>気をつけろ。君の仕事は『読者』を楽しませることだぞ。
>それだけは絶対に忘れるな。

こんな忠告の中に含まれていた氏の「危惧」が・・・
そのまんま現実になりつつあるのかなぁ、なんて思ったりしなくもない。


554 名前:復活予定の野犬 ◆FDTENRINBk :05/03/16 01:16
いろいろ私的におこり消滅状態だったがどうにかこうにか復活できそうなんだが
正直"俺"を忘れかけてるのでTOKYO届いたら感想言ってもいいか?

自スレもこっそり始動予定だったりするがまだいつ完全に動けるかわからんのでな

555 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/03/16 16:59
>>554

おや、どうもお久しぶりで。
そんでもってお帰りなさい。そちらも元気そうで何よりです。


えーと、それでですね。
復帰しようとしている早々で悪いんですが、おれはこれからちょっと、
貴方に厳しめの事を言おうと思います。
本当にいきなりの事で悪いんだけれども、できればある程度の覚悟をキメて聞いてもらえると助かります。すんません。



















まず。
野犬殿、あなたには現行の感想スレッド
http://appletea.to/~charaneta/test/read.cgi/ikkoku/1080605646/
の300以降あたりを熟読してもらいたいんです。
いろいろと貴方の事に付いて書いてあるので。


読み終えたなら、それを踏まえておれから一言。
もし野犬氏が本気で復活する気があって、それでもってブランクから
“野犬”氏を忘れかけているのであれば。
まずやることはココでTOKYOの感想を書くことなんかじゃなく。
今一度伯林を見直すなりなんなりしてキッチリと“貴方”を呼び覚ますことなんじゃないかなぁと。
順序から言って、それが筋の通し方ってもんじゃないんですかね。
それと句読点の使い方も、ですけど。

まぁ・・・おれも大概他人の事は言えた義理じゃないんですが。
色々と気になったものですから、ね。

おれからはこんなトコロです。
長々と偉そうな事を言ってどうも済みませんでした。
次は、本スレッドの方で同僚として再会できることを楽しみにしていますよ。

556 名前:復活予定の野犬 ◆FDTENRINBk :05/03/17 19:11
>>555
いや、言ってくれないとあぶなかったよ。
というか言ってくれて感謝したいくらいだ。
リンク先は読んだし、最近の動きと言うか見たことないスレとかあったからそこ覗いたりした。
いつの間にガンダムキャラと東方キャラがこんなに増えたんだ?
とりあえず、まだ完全に動ける状態じゃないので5冊読み直して自分を少しずつ復活させていくつもりだ。
うまく初期の頃くらいに戻れたら…スレの方とかに試しに少し顔を出してみるんでその時はよろしく頼む、それじゃあな。

557 名前:名無し客:05/03/18 07:18
>>556
同じ事を今まで4〜5回は仰っている気がしますが、まあ、それは兎も角、
ベルガーさんの場合は素だしの話題になるとキャラも何もなくなるのでそれだけは絶対に控えるべきだと思います。
殆どの人がベルガーさんといえばアニメ、ゲームの話題しかしてない人という印象しかないのではないでしょうか。
それ自体悪とはいいませんが、過去何度も指摘されている事実は真摯に見据えるべきじゃないかと。

558 名前:名無し客:05/03/20 02:46
>>556
ぶっちゃけた話、「自分の素の趣味ともろにマッチした話題には加わらない」
のが一番だと思います。

たとえ地下雑談だとしても、キャラとして話題に載せられるネタ・分野を吟味し、
その中で会話をしてください。
(きついことを言いますが、「いつの間にガンダムキャラと東方キャラがこんなに増えたんだ?」
 という発言は、「ああこいつ、全然懲りてねーな」と思わせるに十分です)

また、芸も何も無いただの趣味語りは、ときとしてつまらないを通り越して鬱陶しいものです。
趣味の話題でも、見ている人間をにやりとさせる、面白いレスを書くことを心がけてください。

あとは、表に質雑スレをたてて運営してみたらどうですか?
ここでは当然「キャラネタ」としての評価が先に来ますから。

559 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/03/20 04:40
あー、とり急ぎ。

>>557-558

OKストップそこまで。


えーと、一応言っておくけどな。

このスレッドは、野犬氏のスレでも貴方がたのスレでも無くって。
おれの、、、スレッドな訳で。
彼の人に対して苦言を自由に呈していい場所では無いワケだ。決して。


とりあえずおれとしては個人的な話として野犬氏に>>555のような事を言ったわけでね。
だから他の名無しの人がココで続けて苦言を呈していいって話にはならないいと思うんだな。

てなわけで、野犬氏に対してこれ以上何か言いたい事があるなら、
表の感想スレ http://appletea.to/~charaneta/test/read.cgi/ikkoku/1080605646/
あたりでお願いしたい。
ココではもう、この話題はおしまい。


悪いけどそーいうことでよろしく。

560 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :05/03/23 19:03
・春期限定いちごタルト事件 :米澤穂信 創元推理文庫
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488451012/250-1632489-5917031

あらすじ(本書扉より抜粋)

小鳩くんと小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生。
きょうも二人は手に手を取って清く慎ましい小市民を目指す。それなのに、二人の前には
頻繁に奇妙な謎が現れる。
消えたポシェット、
意味不明の二枚の絵、
おいしいココアの謎、
テスト中に割れたガラス瓶。
名探偵面をして目立ちたくないというのに、気がつけば謎を解く必要に迫られてしまう
小鳩くんは果たして小市民の星を掴み取る事ができるのか?
『さよなら妖精』の著者が新たに放つ、コメディ・タッチのライトなミステリ。



えー、この本。
作者である米澤穂信(ほのぶ)氏の名前は前々から耳に挟んでいてね。
角川スニーカー文庫から出版されている「氷菓」「愚者のエンドロール」を周囲から進められたこともあってさ。
以前から興味は無きにしも非ず、でも触れる機会がなかった・・・といったところ。

それが折しも最近になって、おれの舎弟であるところの葉切洋平・・・よーへのヤツが、この作者に興味持ったらしくてさ。
この本を買って読んだっていうんだな、これが。
まさにグッドタイミング、ってんでさっそく拝借してきたわけだ。
いやー、持つべきものは舎弟だな。うん。


で、前置きが長くなったけど・・・この作品。
結論から言えば、かなり面白かった。

まー、なんて言えば良いのかな・・・「ライト・セカイ系」? とでも呼べるだろーか。
要するに小鳩くんも小佐内さんも、自分が「小市民である」ために、
自分の周囲の小世界を守ろうとしていろいろせせこましく動くわけでさ。
その面だけ見たら世間でいわれてる「セカイ系」の定義とやらに当てはまってると。

ただ、良く言う「セカイ系」と違うのは。
小鳩くんも小佐内さんもいわゆるオトナの世界に「絶望」してるわけじゃーなく。
彼ら自身に深刻なトラウマがあったり背景があったりするわけでもなく。
(まぁ、正確に言えば背景はあるんだが、他のセカイ系と比較した話で)
あくまで重くない、「人死に」もない軽い世界観の上に成り立っている点、かな。

でまぁ、上記のような「セカイ系」の側面、更に詳しく言えば西尾維新に通じるような
青春エンタの部分を持ち合わせている当作品。
でもすげぇのはそれだけじゃねぇぜ〜♪ ってな具合で。
作品構成もまたいー感じに秀逸。

アマゾンのレビューにある通り、この作品はちょっとしたオムニバス形式になっててさ。
それぞれが独立した事件でありながら、その間に少しずつ伏線を張っておいて
最終章にて一気に伏線回収&オチ、ってな具合になってる。
まぁ、手法としては別に目新しいってもんでもないんだが、そのやり方が実に美味いなぁと。
各々の事件はほとんどショート・ショートと言っていい程の短さでありながら、
それぞれが実に良く「謎解きミステリー」として纏め上げられているし、更に伏線が一気に解消される最終章は
息もつかせぬ展開の連続で、しっかり読者の目線を捕えて離さない。
このあたりはひとえに作者の確かな技量による物だとおれは思う。


全体に見て、「ライトミステリー」としても、「青春エンタ」としても
双方に楽しめる出来で、それでいて各々の持ち味が殺されておらずキチンと両立している、
ってのは実に好感触。どちらか一方、ではなく両方があってこそ成り立つ面白さだろうね、こいつは。
さくっと軽く、そんでもってちょびっと甘酸っぱい、こいつはまさにいちごタルト、、、、、、、、、、
興味があったなら、きみもヒトクチ齧ってみたらいかがでしょーか。


とまぁ、こんなところで。

561 名前:名無し客:2005/04/23(土) 03:09:52
『撲殺天使ドクロちゃん』を20数名の女性に読んでもらうという実験」
http://blog.lv99.com/?eid=108373

軽〜い気持ちで気楽に読んでくだせェ。

読んでも、怒らないでね。

562 名前:堂島コウ ◆19wVAppleA :2005/04/25(月) 01:16:45
>>561

あぁ・・・これね。うん。
実は余所で見た事あるんだよな、これ。

まぁ、怒るとか怒らないとか・・・そういうんじゃなくてさ。
これはもう、なんていうか、仕方ない

だって、普段純文学だかなんだかをガッチリ読み込んでる
頭のオカタイライトノベルのラの字も知らない奥様方・おぢさま方によりにもよって
「撲殺天使ドクロちゃん」だもの。
こういうリアクションになるよ、そりゃぁ。
だからね、これはまぁ「当然こうなる」といった予測の範囲内での帰結であって、
別におれがドクロちゃん好きだから批判に怒りを感じるだとか、そーいったことは
ありゃしないんだけれどもね。



ただ、だ。


この記事読んで強く思った事は、また別にあって。
それは

一般の読書層にとって、「ライトノベル」と言うジャンルに対する『偏見』はやはり根強い

ってコト。

まぁ、これも大体分かっていたことではあったのだけれど・・・言うなれば再認識、ってトコロかな。

例えば、コレも別所で見かけたのだけど。
ttp://www.webdokusho.com/shinkan/0503/b_6.htm

とある書評系サイトでの「ミナミノミナミノ」評。
内容は、見てもらえれば分かる。

さて、秋山瑞人氏の著作もこの通り。
「ライトノベルだから」「絵があるから」と言った理由で拒絶反応を起こされるわけで。
まともな書評と言う観点からも取っ払われてしまうわけだ。
上記のリンク先がちっとばかし極端な例である事を加味しても、実際に
こういうケースがある、って事は理解ができるだろう。

まぁ、重ねて言うけども。
極端な例ではあると思うんだ。ドクロも上のミナミノ評も。
特にドクロなんて、あの作品読んでまともに解説をしろだのなんだの言うほうが
どちらかってぇと無体な話なのもよく分かる。

ただ、この件でドクロちゃんを読んで「こういうモノがライトノベルなんだ」とは
おれは決して思って欲しくはないっていうか・・・ね。
別にドクロちゃんっていう作品が悪いワケではないんだけど、ううん、どうにも複雑な話だ。
要するに、

>でも、「ドクロちゃん」が好みの美少女じゃなくても読むですよ!
>たしかに、ライトノベルの中には
>>文章の奥深さを無くすことで普段はあまり「文章」を
>>読まないそうに対してアプローチしているものですから
>というものもたくさんありますが、
>そうでないものもあります。

>ぼくは、わりとジャンルがどうだかというよりも、作品それ自体がどうか、で判断しています。
>だから、ライトノベルでも好きなものは好きなのです。
>嫌いなものもたくさんあります。
>でも、それは純文学でも、ミステリーでも、SFでも、児童文学でも、ジュネでも、好きなものは好きだ、ということで同じです。

米光氏のこのコメントがおれの言いたい事、かね。
純文だから、ミステリーだから、SFだから、ライトノベルだから。
ジャンルは様々あれど、結局どれも玉石混交だろ?
それ自体が批評の対象になる物ではないはずなんだけどなぁ。
まず曲がりなりにも「書評」をやるのであれば、そう言ったジャンルによる
色眼鏡を外してモノを考えるところから始めた方がいーんじゃないかなぁ、とも思うわけだ。

まぁ、なんだ。
こんな風にいろいろ思うトコロはあったけどね。
とりあえずこういう実験を試みようと思い立ち実行に移した米光氏はスゴイ。
かの人に拍手。わーぱちぱち。



後、この書評教室の人たちに是非佐藤ケイの作品を読ませたいと思った。
特に「ロボット妹」
多分3ページくらいで卒倒する人が続出するね。

と、茶化しつつこの駄文にエンドマークをつけてみようかなと。

563 名前:堂島コウ ◆AppleYVfxU :2005/09/27(火) 00:44:14
なんか色々と騒がしい、というか主に神父さんが話題の中心になっておられるよーだけど。

まぁなんつーか、いろんな意味でああはなりたくない、、、、、、、、、と思いつつ、
騒ぎを遠目からぼけーっと眺める所存。(何

564 名前:堂島コウ ◆AppleYVfxU :2005/09/27(火) 00:50:24
まずは約束どおり、
http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1040311022/773
への返答から。

実の所、影でひっそりも何もおれとしてはそっちの方が大ニュースだったりするんだがね。
何せ前作の引きがあんなとんでもねーところで終わってたもんだから・・・ずっと気になってはいたんだよ、あのシリーズ。
まぁ、ろくごにしても狗狼にしても、長らく出版されなかったシリーズが出るって言うのは喜ばしい事だよなぁ。
これを機に、他のあんなシリーズやらこんなシリーズやら、出てくれるといいんだけどなー・・・っつうのはさすがに虫のいい話か。

後、俺にとって待ち望む季節ってのは夏でも冬でも秋でもなく、
デストロイの季節のみなのでそこんとこ夜露死苦ね。

565 名前:堂島コウ ◆AppleYVfxU :2005/09/27(火) 01:04:02
>某所

いや・・・まだ・・・あのレベルにまでは達してない・・・というか、達したくてもムリというか。
おれはあそこまで狂気に身を浸せないし、見境なくもない。・・・多分。


まー、雑談とかもやろうと思えば出来るんだけどね。
よっぽど濃いネタでもないとあの賑わいにはちょっと勝てないかなーと。
実際昨日派遣した上条くんがその典型的な例だったし。

ネタはなくとも雑談は出来る、何て時代はもー終わったのかもなぁ。つーか始まってすらいない?
やっぱそういう場合、引っ張れる人が欲しいとは思うね。


566 名前:堂島コウ ◆AppleYVfxU :2005/09/27(火) 01:13:15
めちゃくちゃ久しぶりに積本リスト。
もはや本人すら存在を忘れかけてた。


・ザンヤルマの剣士 ファイナルの密使 :麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・ザンヤルマの剣士 イェマドの後継者 :同上
・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
・ハンドレッドハヴェスタ :同上
・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫
・僕にお月様を見せないで 1〜4:阿智太郎 電撃文庫
・阿智太郎短編集 おちゃらか駅前劇場 :同上
・九官鳥刑事 :同上
・紫骸城事件 :上遠野浩平 講談社ノベルス
・カラミティナイト :高瀬彼方 ハルキ文庫
・大久保町は燃えているか :田中哲弥 電撃文庫
・さらば愛しき大久保町 :同上
・サンダーガール! :鈴木鈴 電撃文庫
・ルナティック・ムーンI・II :藤原祐 電撃文庫
・レジンキャストミルク :同上
・撲殺天使ドクロちゃん6:おかゆまさき 電撃文庫
・ガトリング・メロディ nerim's noteII :長谷川昌史 電撃文庫
・ウィザーズ・ブレインV 賢人の庭(下) :三枝零一 電撃文庫 ※現在読書中


・・・なんだか随分減ったなー。
まぁ、最近財政難で新刊買うだけでいっぱいいっぱいで、例え古本でも新規シリーズに手を出し辛くなってる、ってのはあるけど。
潜在的に欲しい本・読みたい本は大体この倍はあると思う。

567 名前:堂島コウ ◆AppleYVfxU :2005/09/27(火) 01:24:41
書き込んでいない間読んだ本で、感想書いたら需要がありそうな本一覧。


・ザンヤルマの剣士シリーズ オーキスの救世主〜モノクロームの残映 まで(外伝含む) :麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
・住めば都のコスモス荘シリーズ (1〜4、SP) :阿智太郎 電撃文庫
・氷菓 :米澤穂信 角川文庫
・愚者のエンドロール :米澤穂信 角川文庫
・GOTH 僕の章/夜の章 :乙一 角川文庫
・ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ :滝本竜彦 角川文庫
・シフト 〜世界はクリアを待っている〜 :うえお久光 メディアワークス刊(ハードカバー)
・十角館の殺人 :綾辻行人 講談社文庫
・水車館の殺人 :同上


こんなもんかな。
ちなみに氷菓・愚者・GOTHの三作品は実の所借り読みなので今手元にありません。
ので「感想書け」とリクをくれてもひょっとしたら対応できない可能性あり。(ダメじゃん)

568 名前:名無し豆腐:2005/09/27(火) 01:27:48
んではリク。

・住めば都のコスモス荘シリーズ (1〜4、SP) :阿智太郎 電撃文庫

を。

569 名前:堂島コウ ◆AppleYVfxU :2005/09/27(火) 01:45:14
>某所

まぁ、手軽でないってのはあるかなー。確かに。
地下のダベりに比べたら手は抜けないのは明らかだね。
後はネタを用意・・・ってのは、自分の経験上それはその通り、だとは思う。
バレンタインとかホワイトデーとか。
なにか切っ掛けがありゃまわりが自然と集まってくるんだよな。
ただこう・・・決め打ちで行ってその相手が来なかった場合とか、ちょっと寂しいモノがあるよね。うん。
まー、その辺は事前の告知でもしときゃ問題ないんだろうけども。


ところで長い牙の人、生みの親フルハシ)さんを見限ったという噂は本当ですか?(何)



570 名前:堂島コウ ◆AppleYVfxU :2005/09/27(火) 02:32:36
>>568

おや、こんな時間に人がいるとはおもわなんだ。
しかもリクまでくれるとは。なんていうかレアな事もあるもんだね、うん。

では、あくまでかる〜く、だけども感想をば・・・



・住めば都のコスモス荘シリーズ :阿智太郎 電撃文庫
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840212007/250-0126259-4434603

(URLは一巻のもの)

※前提条件として、アニメ・漫画版は未読。



まぁ・・・なんていうか。
この人の前作である「僕の血を吸わないで」を全巻読破した時も思ったんだけどね。

アレだ、バカだよなぁ、この作者の作品。
ぶっちゃけ舞台設定もキャラ設定も何もかも、ナンセンスの極みみたいなもんだしさ。
どれもこれも、「オイオイそれでいいんかい!」って思わずツッコんでしまうようなモノばかり。
文体は軽くて軽くてそれはもう風に吹かれる薄紙の如し。
(まぁ、元々このタイプの作品の文章に重さを求める事自体がマチガイだけど)

そんなこの作品のウリっていったらナニか、と考えた場合・・・・・・
「勢い」「ノリ」、そして「軽さ」
この辺りになるだろーか。

まーとにかく頭なんて一切使わなくていいんです。
ただなーんにも考えずに読んで、ゲラゲラ笑えればそれでオッケー、みたいな。
ドクロちゃんと違ってメタな萌え系ネタだらけ、なんていうわけではないし、作りは万人向け。
コ難しい本読んで脳が疲れたなーって時にババッと読んで適度に脳のシワを伸ばしましょう。

そんでもって後は、この作品の奥底に流れる「人情」ってーのかな。
バカで間抜けでカッコワルイ、けど持ち合わせた優しさは人一倍、なドッコイダーこと鈴雄おにいさんと、
実は悪役異星人なはずなのにどこか憎めないコスモス荘の住人の方々。
そんな彼等のドタバタしてるけど、ちょっとだけホロリと来る(こともある)絆の有り様。
それも含めて、楽しんで読めたなら、もう最高って感じでしょう。


まぁ、とにかく。
現代のライトノベルの主流作品って、何だかんだで結構「何も考えずに読める」作品って少ない気がするんだよな。
ストーリーにしても文体にしても、どちらかと言えば重厚な物が好まれる傾向にあるような・・・そんな気さえする。
そんな中阿智太郎作品ってのは、もう、そういった方向性の「真逆」のベクトルを極めた作品と言えるかもしれない。
というわけで、世にある「重厚な本」とかを読みに読んで、ちょっとばかし疲れたなーなんてときに
マンガの代わりにでもこの作品を手にとって見れば・・・箸休め的な役割は得られる、かもね。

というわけで、おれ的な感想としては、面白かったのだけども・・・なんだ。
前述のように「箸休め」の役割として読んだ方がいーのかもしれない。
あんまり一気に読むと、逆に楽しみが半減してしまうよーな気はする。なんとなく。
阿智さんの作品はこれからも暇があれば集めるだろーけど、一気読みはもう止めようと思う今日この頃でした。




あと蛇足として、「コスモス荘」キャラ内での個人的イチ押しは瑠璃=エーデルワイス。
ものすごく一途でカワイイよな、彼女。アトリの代わりに妹に欲しいくらいだ。

・・・別にロリコンじゃないぞ?

571 名前:堂島コウ ◆AppleYVfxU :2005/09/27(火) 02:34:36
・・・しかし、こんな程度の文章書くのに何分掛かってるんだおれは。
衰えたなぁ、つくづく。
本格的にリハビリが必要だろーか、こりゃ。

572 名前:堂島コウ ◆AppleYVfxU :2005/09/29(木) 02:12:16
今日も今日とて、上も下も大盛況ですね。

で、おれはこんな中途半端な場所でなにやってんでしょー。

(答え:なんもしてない)

573 名前:堂島コウ ◆AppleYVfxU :2005/09/29(木) 02:40:19
まぁ、ラジオスレの古い方使って、埋めついでにひっそりと何かやってみようかな、とか思わなくもなかったけど。
なんか今日はやけに頭が働かないのでやめにした。
それはまた別の機会にやるかもしれないしやらないかもしれない。

そして同じ理由でザン剣の感想もしばしお預け。長い牙の人ごめんなさい。


ていうか短編集は買うわけね。さすが勇者でいらっしゃる。
いや、おれも買うっていうか実は結構期待してすらいるんだけどな。
そしてマジキューはおれもチェックしてません。
本にまとまるんだろーか、シスマゲドン。
というかそもそもまとまったとして買うのか?

574 名前:堂島コウ ◆AppleYVfxU :2005/09/29(木) 02:46:57
まぁ、でも、なんだ。
兎も夜雀も、食べるよりは愛でる方がいいよね。
色々と。

575 名前:堂島コウ ◆AppleYVfxU :2005/09/29(木) 03:00:30
もちろん、別の意味で、、、、、ってのもありっちゃありだが。
そこはそれ、双方合意の下で、ね? そうじゃなかったら犯罪だし。
あー、でもなぁ。兎さんはともかく雀の方は見た目がねー、その。
アトリ)とあんま変わらないし。
いくら年齢的にはOKといっても・・・ううん。

【真剣に何か悩む悪魔のミカタ】

576 名前:堂島コウ ◆AppleYVfxU :2005/09/29(木) 03:16:16
だからね、本能のまま行ったらダメだって。
据え膳食わぬは男の恥、くらいなら罪も薄れるだろうけども(薄れない

うーん、それにしてもやっぱしあそこの住人のお歴々はちょっと幼すぎるよな。
合法であっても見た目的に違法というか、なんというか。


・・・何の話を真面目くさってしてるんだろうね、おれ。

577 名前:堂島コウ ◆AppleYVfxU :2005/10/06(木) 00:40:12
堂島コウの感想コーナー  番外編(一応)


・少女探偵の魔淫事件簿 ロンギヌスの槍を追え! :市川光紀 ナポレオンXXノベルズ
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4829637153/250-0944884-7399457
(※一応、URL先は18禁指定)


えー・・・と。
遂に読んでしまいました。

その、なんだ。
この一刻館の上で感想を書くにはあまりにもシゲキが強すぎる内容だけども。
ココは意を決して、また博物館卿に敬意を表して、ココに可能な限り記そうと思います。

まずあらすじだけど・・・それはとてもここには転載できません。
詳しくはURL先を参照してください、としか。ただし子供は見ちゃダメよ。


そして・・・その。まずこの作品に多量に含まれている・・・ちょめちょめなシーンに関しては目を瞑るとして。
ここではあくまで、それ以外の部分に焦点を絞って語って行きたいと思います。


表題にもなってる「ロンギヌスの槍」を巡る陰謀の数々。
ロシア革命に失敗、、し歴史の闇に身を潜めたソヴィエトの社会主義者の暗躍。
ドイツ帝国究極の暗部にして最悪の魔女貴婦人、妖花女男爵バロネス・アルラウネ)
それらの企みに立ち向かうのは、日本随一の「少女のミカタ」、探偵神崎鞠絵。
そして、我等が大英博物館卿レディ・オブ・ザ・ミュージアム)、アリス・スローン。
神崎鞠絵は偶然から、アリス・スローン卿は必然から事件に巻き込まれ、「ロンギヌスの槍」を追う数々の冒険に身を置く事になる。

ベルリン博物館島への潜入、悪夢の魔女バロネス・アルラウネ邸での数々の・・・アレ、、
そしてバロネス配下の美女メイドとの対決、更には最終決戦の驚くべき舞台・・・
場面はめまぐるしく移り変わり、神崎さんと博物館卿は危機の連続を次々と乗り越えていく。
息詰まる、(時には別の部分が)緊張する展開に、読者はガシガシ引き込まれること間違いなし。
この一刻館でも見られるアリス・スローン卿の傍若無人振り
神崎鞠絵嬢の、自身の辛い体験に由来する、世界で苦しむ少女たちへの優しさも、
話の展開に一輪も二輪も花を添えているね。
アクションシーンも多少物足りないとはいえ、充分作品に緊張感を与えてくれる描写力を持っている。

まぁ、全体的に「冒険物」「アクション物」としてみても、既存の作品に比べて何ら遜色はない出来だと思った。
何よりも意外だったのは、作者さんの筆力と世界観の構築力。
ものすごく土台がしっかりしてるし、文章を読ませる力がある。
アクションシーンも、・・・・・・それ以外の部分も。



あと、ついでに、ええと。実用に耐えうる、、、、、、、か、と言うのは・・・
まぁ、その、人によるんじゃないかな、うん。
どちらかと言えばいわゆる百合的なシーンと、男性が・・・責められるシーンが多めだから、
そーいうのダメな人はダメだろうけど、なんだ、色々えげつない描写が満載だから、
趣味が合えば充分アリなんじゃないかなー、と思う所存。

ちなみに何の実用に耐えうるのか、とか、おれはどうだったのか、とかそういったツッコんだ質問は一切受け付けません。
受け付けませんったら受け付けません。


しかし、なんだ。
まぁ、よく考えれば月姫だってFateだってファントムだってアトラクナクアだって雫だって痕だって18禁というか、エロ込みな訳で。
これら作品群ってのは別にエロを抜きにしたって普通に面白かったわけで。
媒体が紙かPCデータかってだけで、両者に違いなんてないんだよなぁ。
そりゃ、玉石混合あるだろーけど、やっぱジャンル・レーベルによる偏見ってのは絶対良くないよなー、と改めて思った。
何でも面白いもんは面白いんだよね、うん。

578 名前:堂島コウ ◆AppleYVfxU :2005/10/06(木) 00:54:10
あー・・・疲れた。
なんていうか、感想書くのにこんなに色々と気を使ったのは初めてだ。

まぁ、ちょっとだけフォローしておくとだね。
ぶっちゃけ感覚的には菊池秀行氏あたりと同等くらいに考えておいてもいいかもね。
エロの密度は間違いなくこっちの方が濃いんだけど、強烈なりょーじょくの内容だとかさ。
エロチック&バイオレンス&アクション、っての? パーツだけ見ればそんなに大差ないと思う。
同等って言うのも筆力がとか描写がとかそういうんじゃなくて、あくまで要素として抜き出した場合ね、誤解なきよう言っておくと。


なんてーか、エロを抜きにして充分楽しめるか、って言ったら個人的には微妙な所だと思うけど・・・
「原典」でのアリス・スローン卿の活躍を見たい! って人なら、少なくとも目を通して損はないね。
全く、一刻ココのアリス卿そのもの、、、、が活字内で動いてるから。

579 名前:名無し豆腐:2005/10/06(木) 01:20:09
で、ミステリーとしてはどうなんでしょうかね?>ロンギヌス〜

580 名前:堂島コウ ◆AppleYVfxU :2005/10/06(木) 01:30:12
>>579

あー、たぶんそれは博物館卿自身も同じ答えを返すだろうけど。

少なくともミステリーではない。もしくは期待してはいけない。

神崎「毬」絵さん(誤字ってた、ゴメン)には少女探偵、って肩書きはあれど、それは物語上のイチ要素に過ぎない。
雰囲気としてはそれこそ名探偵明智小五郎、とか? あの辺の江戸川乱歩作品なんかを連想してくれるとしっくりくるかも。
大事なのは怪人とか陰謀とかの雰囲気と、作品にあふれる緊張感。
それを楽しむ作品だと思うよ。


581 名前:名無し豆腐:2005/10/06(木) 01:36:04
つまり、「狭義のミステリ」ではないですが、香り高き「探偵小説」なんですな。
あっちの内容はともかく、ちょっと興味持ちました。
……いや、いろんな意味でハードルの高い作品ではあるのでしょーけど。

582 名前:堂島コウ ◆AppleYVfxU :2005/10/06(木) 01:55:22
>>581

まぁ、この「ロンギヌスの槍を追え!」に関しては、「冒険小説」的なニュアンスの方が色濃いと思う。
一冊目は未読なんでどうか知らないけど、舞台が日本だからより江戸川チックさは増すんじゃないかな。
興味持ったのなら、手にとって見ればきっと博物館卿が喜ぶよ(何


ああ、ちなみにこの本、絶版なので普通の本屋じゃ入手困難っぽい。
古書店を回ればある所にはあるかもね、くらい。

583 名前:堂島コウ ◆AppleYVfxU :2005/10/10(月) 02:38:57
まぁ、以前のように見てるかどうか分からないけども。
掛け持ちっつってもそれこそ「一部」の人にしか気付かれてない(というか、そのスレでしか言ってないはず)
だし、その分かっている一部の人もその辺はだいたい寛容(なはず)だから、そんなに気にすることもないんじゃないかな。
ただ、ソコで『彼女』を喋らせていいかどうかはまた別の問題になりそうだね。

あとまぁ・・・やる気は出そうと思って出るもんでもないし。
新刊でたらやる気出る、ってのは間違いないけど、それを言うなら「おれ」なんて
1年以上新刊出てないわけで。ぶっちゃけテンションなんて駄々下がりだ。
それでも続けてられるのは・・・やっぱ、好きだから、ね。おれはおれのコトが。


要するに、何が言いたいか、というと、月並みにガンバレってこと、かな?(何




584 名前:堂島コウ ◆AppleYVfxU :2005/10/10(月) 02:51:31
しかし、桜庭一樹作品か・・・いや、注目はしてるんだけどね。
『彼女』の原典もそうだし、各所で噂を聞く「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」とか。
興味はあるんだけど・・・タイミングの問題って奴で。中々手を出せないでいたり。
あれこれ漁ってるとね、どうしても金銭的に・・・なぁ。
特に電撃系の収集にリキいれてる今となっては尚更。
今月も電撃だけで新刊7冊とか買ってるし。我ながらアホだなーとか思う。

・・・さておき、桜庭一樹に関しては余裕が出来たら手を出そうかなーと思ってる作家さんの一人で。
でもこの人、けっこう本出してるんだよな・・・何がオススメなんだろ。
『彼女』の原典以外にももう1シリーズ、富士ミスから出してるっぽいし。
ファミ通文庫なんかでもチョコチョコ書いてるようだし、うーむ。

585 名前:堂島コウ ◆AppleYVfxU :2005/11/07(月) 02:44:21
・ザンヤルマの剣士 イリーガルの孤影 :麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4829126728/249-9293963-9476353
・ザンヤルマの剣士 モノクロームの残映 :麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4829127066/249-9293963-9476353

(別シリーズ感想 >>88-89 >>284

まず、これが何で二冊セットかって言うと、まぁ読んだ事ある人は分かるだろうけども、
これらは二冊で一冊、事実上の上下巻構成をしているからです。
この二冊をリクしてくれた某人もそれを分かってて言ったんだろうね。


さて、中身だけど・・・一言で言えば、

『シリーズ全体の転機にして、終幕への序章』

だろうか。

この巻の前作「フェアリースノウの狩人」にて、遺産相続人と戦いを続ける矢神遼たちは、ある巨大な敵の存在を知る。
唯自社の利潤の追求のみを目的に遺産を濫用する商社・・・TOGO産業。
そして、同社きっての武闘派集団である安全管理部の部長、“大佐” 財奥義一。
彼の襲撃により氷澄丈太郎は敗北し遺産を奪われ、行方を眩ませていた。
更に、そんな強大な敵を前にして、朝霞万里絵はアメリカでの再修業を決意、単身渡米する。
一人残された遼は、単独でTOGO産業の調査を敢行するが、様々な妨害に遭うことになる。

やがて万里絵が帰国し、遼の集めた情報を検討すると、浮かび上がってきたのは
転校生として遼の高校のクラスに潜り込んでいたTOGO産業のエージェント・美山果林の存在だった。
二人は未だ会話の余地があると思われた彼女を説得し、TOGO産業に近付こうと言う作戦を立てたが・・・
そこに待っていたのは、同じくTOGOのエージェントとして着任したかつての味方、氷澄丈太郎の姿だった。

敗北、そして、監禁。
敵地の只中で、矢神遼はTOGO産業の実態と、限りない人の欲望を深く覗き込む事になる。

果たして、矢神遼の信念は揺らいでしまうのか?
氷澄丈太郎は本当に遼たちを裏切ったのか?
遼の救出を決意した朝霞万里絵の運命は?
遼たちと出会い自分の存在に疑問を持ち始めた、美山果林の行動は?
そして、事件の影に微かに姿を見せる謎の人物、「もう一人の“ザンヤルマの剣士”」とは一体?
様々な思い・視線が交錯し、遺産を巡る物語は佳境を迎える・・・・・・


とまぁ、こんなような話。
おれが言うのもなんだけど、なんかこう、面白そうでしょ。


えーと、テーマは基本的に、一貫してるね。>>89で言った通り、これがずっとこの巻に至るまで続いてる。
ただ、ココまで来ると、今まで色々悩みとおしていた矢神遼くんもそれなりに自分の信念を固めて、
それに従って行動するようにはなっていて・・・その辺りには好感が持てる。


ただ、今回の敵はまた今までとも違うんだよね。

要するに、このTOGO産業って奴は、一番「汚い大人」の象徴みたいなもんなんだよ。

この巻から前の敵・・・つまり遺産相続人たちは、それこそ本当に子供だったり、年齢が大人であっても
その欲求が子供じみていたり・・・つまり「他愛ない」動機が根底にあったわけだ。
(当の本人達はそう思ってないだろうけど)

でも、この作中での相手は違う。最大限に「遺産」の効能を、人の思いを利用する。
そしてその目的は、己の利潤・・・つまり金の為。
それを効率的に得る為ならば、あらゆる行為を誤りとも思わず、平然と行使する。
そいつが間違っていると追求されると、「お前は青い」「分かっていない」と嘲笑の元に切り捨てる。

正しく、多くの子供が垣間見る、「大人」の汚さの具現。


そんな彼らに、矢神遼は、一端は打ちのめされる。
大人は子供より強い、その理論そのままに、ね。

だけど彼は立ち上がる。
彼の信念で、彼の思いで。
間違っている事を「間違っている」と断ずる為に。
自分の為に、思い人の為に、出会った少女の為に。
それが、遺産に魅入られた人間と多く相対してきた彼の出した、結論であり決意なんだから。



・・・まぁ、なんつーか、いろいろな意味で王道な展開ではあるんだよ。

だけどね、だからこそ、これは面白いし、熱いんだ。
特に、今までのエピソードを積み重ねて様々な遺産持ち・・・つまり敵役を出してきて、
ここで前述したような形の敵を出すと、余計にその巨大さ、そして敗北時の絶望感が引き立つワケだ。
そういう意味でこの構成は見事だし、実に巧いなーと思う。

ぶっちゃけ単品として楽しむ物ではない・・・そりゃ、シリーズ物だしね。
でも、ここまで流れとして読み続けていた中で起承転結の「転」となるべき部分としては、
もうこれ以上ないくらい素晴らしい出来であるとおれは思う。


つまりね、面白かったんだよコンチクショーって感じだ。うん。(何

586 名前:堂島コウ ◆AppleYVfxU :2005/11/07(月) 03:25:01
参考までに、おれ的ザン剣シリーズ良作ランキング。(ファイナル・イェマド除く)
あくまで個人的なものなので、他人の同意を得られるとは思ってません。ツッコミはなしの方向で。

オーキス>>イリーガル/モノクローム>>>フェニックス>フェアリースノウ>>無印≧ノーブルグレイ>短編集


個人的には短編集は物足りなかった。短く纏まりすぎてて、もっと濃いのが欲しい。
フェニックスは万里絵萌え(何)の話だから、その分だけ評価プラス。
構成も嫌いじゃないけど。

オーキスは自分的には最高傑作かな。
このときが一番矢神君が悩みに悩んだ話だったし、
宗教の怖さが根底から湧いてくるような迫力ある内容だった。
ノーブルグレイは正直期待はずれな面もあっただけに、インパクトでかかったなぁ。


てなわけで、約束は果たしましたよ、っと。

587 名前:堂島コウ ◆AppleYVfxU :2005/11/07(月) 04:04:23
あとまぁ、ついでに報告。

先日、さる友人からマリみて全巻借りました。
これから一冊づつ地道に読んでいく予定。
ここで感想の更新も・・・したりしなかったりするかもね。
期待せず待て。


あと、桜庭一樹作品で「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」と「少女には向かない職業」も借りた。
こっちも気が向いたら感想書くかも以下略。


では、こんなところで今日はおやすみ。

588 名前:◆Apple3U1.I :2007/02/17(土) 01:21:03




















                            ―――祝、復活。

589 名前:◆Apple3U1.I :2007/02/17(土) 01:21:58








ただし、絶賛発情中。

590 名前:堂島コウ ◆Apple3U1.I :2007/02/17(土) 01:30:42
というわけで、えー、どうも。

久しぶりすぎてトリップは無くなってるわ、罪本は溜まりすぎてるわ、
新しいライトノベル総合は立ってるわでいろいろ環境は激変しておりますが、おれは元気です。

……特に、ごく一部が……。



何はともあれ、お久しぶり。
一刻ライトノベル総合からは四ヶ月、このスレからは一年と三ヶ月、
そして前作からは実に二年と七ヶ月振りの登場となりました。
悪魔のミカタこと堂島コウ、今ここに長き沈黙を破っての登場で御座います、ってね。




591 名前:堂島コウ ◆Apple3U1.I :2007/02/17(土) 01:41:01
ちなみに、今このタイミングで帰ってきた理由、なんて特にない。
ただ…数ヶ月前、新刊発売の報を聞いてから。

ずっとずっと誰にも知らせず、溜め込んでいた、この溢れんばかりの思いを。
今ここで、伝えたかった、それだけさ。

実際、今帰ってきたところで、表に出る場所なんてないしなぁ。
今更新しく立った総合に遊びに行くのもそれはそれでどうよ、っていう話だ。

それに何より残念なのは…その…
諸事情により、今、おれが、女の子の前に、姿を表す事ができないという事だ。

本当に、なんで、こんなことになってしまったのか、分からない。わからないけど―――

今のおれが、ふとした拍子で、
女の子に何をしでかすか分からない、、、、、、、、、、、、っていうのは、
その、流石に、非常に拙いから。

592 名前:堂島コウ ◆Apple3U1.I :2007/02/17(土) 02:22:09
えー、しかし、ぶっちゃけ、本当にネタがない。
積み本の更新でもしようかと思ったけど、減るどころか増える一方だしなマジで。

>・ザンヤルマの剣士 ファイナルの密使 :麻生俊平 富士見ファンタジア文庫
>・ザンヤルマの剣士 イェマドの後継者 :同上
>・五霊闘士オーキ伝 1〜5 :土門弘幸 電撃文庫
>・ハンドレッドハヴェスタ :同上
>・セブンス・ヘブン 1〜4 :同上
>・冒険商人アムラフィ 1〜2 :中里融司 電撃文庫

まずこの辺はそのままお残し。
他はともかくザン剣はいーかげん何とかしないと……。

この他、

・半分の月がのぼる空(5巻まで)
・僕にお月様を見せないで(全10巻)
・いつでもどこでも忍×2ニンジャ(全6巻)
・他こまごました阿智作品
・ランブルフィッシュ(6〜9)
・麒麟は一途に恋をする(2〜4。割とどうでもいい)
・杉原智則作品(熱砂のレクイエム・頭蓋骨・ワーズワース・殿様気分1巻)
・いぬかみっ!(9〜11。第一部までは読み終わった)
・三上延作品(ダーク・バイオレッツ4巻まで読了。それの残り・シャドウテイカー・山姫・アルカミレス)
・岩田洋季作品(灰色のアイリス・護君1〜8+番外1・月の盾)
・マサト真希作品(スカイワード1〜3・ディフェンソル1〜2)
・9S(1〜3)
・小説版ストロベリー・パニック!(2〜3)

・狂骨の夢
・冷たい密室と博士たち
・笑わない数学者
・世界は密室でできている。
・熊の場所
・刀語
・DDD
………etc



うむ、どうみてもチラシの裏です。本当にありがとうございました。

593 名前:名無し客:2007/02/17(土) 04:17:11
生きてたのね
おめでとう
ミカタの最新刊出たの?

594 名前:名無し客:2007/02/17(土) 21:30:11
コウ兄さんキター
ミカタ新刊発売おめ、そしてぶっちゃけザ・ワン編は出番ほぼなしだからマジどれぐらいぶり?

595 名前:堂島コウ ◆Apple3U1.I :2007/02/20(火) 00:10:49
>>593

ttp://www.amazon.co.jp/dp/4840237212/503-6694825-5713562/

これこの通り。
おれが言うのもえらく手前味噌な話ではありますが、よかったら手にとってやってくださいまし。
我らが唯一神うえおのモチベーションを維持するためにも、ひとつご協力をば。
(生々しい)


>>594

だから一応、ザ・ワンのラストには出番あったじゃん…。
あの時の結果が今に繋がってるわけで、そういう意味では出番として十分…じゃない?
そら、後から手柄だけ掠め取ったと言われりゃ返す言葉もないけどな。

で、敢えてザ・ワンはずして、スタンドバイから数えると…ひのふのみ、
実に3年6ヶ月、か。

長かった…長かったなー。本当。

しかし、久しぶりに主役復帰かと思ったら、こんな風にサポーターを常時穿いていないと
オチオチ街も歩けないような状態にされるとは…夢にも思わなかったね、ええ。

596 名前:sage:sage
sage


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